アイドルの幼馴染みはスクールアイドル(休止中) (小鳥と点心)
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打ち上げ

はじめて、小鳥と点心です。

 色々とストーリー展開に悩んでやっと書き始めることができました

 ただ、小説なんて書くのは初めてです。小説のいろはなど全く知りません。駄文に付き合ってもらうことになると思いますが、どうか最後までお付き合いよろしくお願いいたします。

 ストーリー展開については原作にちょこちょこオリジナルストーリーを挟んでいくつもりです。

 


「「「お疲れ様でしたー!!!」」」

 ライブ後、関係者数名、家族や知り合いと打ち上げをしていた。ライブ後のいつもの光景。ライブの知らせから打ち上げまでがひとつの流れになっている。

 

 あ、俺は松崎聖矢。両親の都合で6歳でイタリアに引っ越した。そのあと色々あって10歳で歌手?アイドル?みたいな感じでデビューした。そして今年で1年たった。ちなみに、学校はむちゃくちゃ頑張って今年高校過程を修了した。めっちゃ頑張った。

 

 そのかいあって今はとても楽しい。

 今の生活に何の問題も無い。そう、生活には……

 

「いつ見ても可愛いわねーせーちゃんは」

 酔った陽奈子さんがグラス片手に後ろから抱きついてきた。

俺「酒臭っ、て言うか陽奈子さん離れてください」

陽「いいじゃない別にー」

 今のこの状況に問題があった。

俺「いや、こっちがよくないんですが」

 本当、離れて欲しい。にしてもやけに酔ってるなこの人……

 ……どんだけ呑んだんだよこの人。

 

 近くにあったワインのビンが2本空になっていた。

 

 それだけ呑めば酔うよな。

 基本的に、陽奈子さんは酒には強い。が、酔うと性格がガラッと変わる。

俺(それだけだっけ?あの人が酔ったら性格が変わるのとあと……

 

陽「キスしよっか」

 

キス魔になる)

 

 あー!!!忘れてた!

 あの人酔ったら気の許した人にキスしまくるんだった。ヤバい、逃げないと…前にまわられた

俺「ちょっ、やめてください」

陽「えー、いいじゃない」

俺「いや、俺がダメなんですけど」

 ダメだ、聞いてくれない。

 て言うか力強くねえか。いつもなら振りほどけるのにこう言う時に限って振りほどけない。

 そうこうしているうちに顔が目の前まできてたので

 

俺「えいっ!」

陽「ちゅん!」ドサッ

 少し強めの空手チョップをしたらくずれ落ちてしまった。

陽「Zzzz」

 寝たし。どんだけ酔ってるんだよ。

 とは言え放っておく訳にもいかないので

俺「母さん、陽奈子さんが寝ちゃったんだけど」

母「かなり疲れているんでしょうね。部屋まではこんで寝かせてあげて」

「わかった」と答えて寝ている彼女をおぶった時に、

母「あんたも疲れているんだからシャワー浴びてとっとと寝なさい」

俺「そうする」

 そう言って階段を登って行った

 

 彼女を寝かせたあと、俺はシャワーを浴びてベッドに入った。

 

 イタリアに引っ越してからの6年間はとても忙しくもありとても楽しくもあった。だが正直なところ日本での記憶があまり無い。

俺(そういえば日本での思い出ってことり姉達と遊んだ事ぐらいしか覚えてないんだよな。久しぶりに…日本に帰って…みたい……な………)

 

 そんなことを思いながらゆっくりと眠りについた。

 

 

 

 

 

 

 その夜、夢を見た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その夢がただの夢ではないと知るのはほんの少しあと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 この出来事が彼を大きく動かすのはそれから3ヶ月後のことだった。




 いかがでしたか

 初めてなので文は短めです。今後、少しずつ増やしていくつもりです。

 あと、しばらくは原作のストーリー本編には入りません。色々と書きたいことがあるんです。まあ、なるべく早く本編に入れるように頑張ります。

 では、また次回お会いしましょう


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正夢

 こんにちは、小鳥と点心です。


 …………正直何も書くことがないです。



 まあ、そんなわけでどうぞ


 気がついたら白い空間に立っていた。

 

 

 どこだここ?

 

 そう思った瞬間周りが急に眩しくなり思わず目を瞑った。

 そして気がついたらどこかの部屋にいた。

 というか親父の部屋だ。

 そして前を向いて飛び込んできた光景に驚いた。まあ、目の前に自分が居たら誰だって驚くわな。だってVRでしか体験できないような光景を見ているんだからな。

 とりあえず自分の腕をつねってみた。

俺(うん、痛くない。というかこう言う体験したの初めてだな。これがいわゆる夢だからつねっても痛くないってやつなのかな?)

 まあ、とりあえずこれが夢だと仮定しよう。何の話をしているのかが気になった。何しろ目の前には俺(夢の中に出てきている方)、俺の両親、陽奈子さんが居るからだ。しかも4人の空気が微妙に重い。

 とりあえず耳を澄まして見ることにした……

 

父〔聖矢、突然で悪いんだが来年の4月から音ノ木坂学院のテスト生として1年間音ノ木坂に通ってくれないか?〕

俺〔は?〕

俺(え?どゆこと?急に)

俺〔て言うか音ノ木坂って女子高だよね。何故に俺がそんなところに?〕

陽〔うちの学校、生徒数が少ないってことは知っているわよね〕

俺〔ええ、よく電話で長々と愚痴ってますからね〕

陽〔その節は大変失礼しました〕

 

 そうなのだ。俺はよく陽奈子さんの愚痴(主に学校の生徒数が減少していることに関して)を長々と聞かされているのだ。ついこの間は夜中の3時に電話で起こされてたっぷり3時間聞かされた。おかげで1日中眠くて練習が身に入らずコーチに怒られたことを覚えている。

 

陽〔で、さっきの話なんだけどかなり切羽詰まった状態なの。もしかしたら今年度で募集を取り止めることになるかもしれないの〕

母〔それに音ノ木坂って私とひーちゃんの母校でしょ?それが無くなるのは寂しいから〕

俺〔で、何でそれが最初の言葉に繋がるの〕

陽〔学校での会議で挙がった対応策の一つで共学化があったの〕

俺〔そうなんですか。でもそれってかなり反対意見が出そうですね〕

陽〔そうなの。だからまずはテスト生を受け入れて様子を見てみようってことになったの〕

 

 確かにすぐに共学化なんて言ったら生徒の親から反対意見は出るだろうな。そして、生徒も不安になる。テスト生の案は妥当だろう。だからこそ疑問が出る。それは当然のことだろう。

 

俺〔何故、俺なんですか?そもそも俺まだ日本だと来年小6になるんだよね。さすがにおかしいでしょ〕

母〔学力は問題無いでしょ〕

俺〔いや、そっちの問題じゃないんだけど〕

母〔じゃあなに?見た目だったら問題ないと思うけど。周りも11歳に見えないって言っているけど〕

 確かに11歳で身長165cmはでかい。おまけに体格もそこそこ良い。見違えられてもおかしくない、が

俺〔それこそ問題だよね!完全に年齢偽ることになるよね!〕

陽〔それについては問題ないわ。関わる人にだけ本当のことを話せばいいから〕

母〔それにね、この話はマネージャーとかにもしてあるの〕

俺〔え、うそ!?〕

父〔本当だ。しかもこの話をしたら逆に勧められたぞ〕

俺〔どうしてそうなるの!普通、反対するでしょ!〕

母〔反対されると思って聖矢が6歳までしか日本にいなかったってこと話したらこうなった〕

父〔それに、「まだ正式にデビューしていない路上ライブの時から頑張っているんだから1年ぐらい休憩しても誰も文句は言わない」とか、「むしろ、日本に行って日本の文化に触れてきた方が曲のレパートリーが増える」とか言ってたぞ〕

俺〔うっ、確かにそうだけど〕

 

 ああ、外堀ってこうやって埋まっていくのね……

 

母〔で、どうするの?あんたの返事次第で今後の動きが変わって来るのだけど〕

父〔せっかくいろんな人が勧めてくれているんだし日本に帰ってみたらどうだ?〕

俺(いやでも〔皆が勧めてくれているならその話は受けようかな〕……は?)

俺(いやいやいや、何言ってんだよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  pipipipipipipi

 

 

 

 

 

俺(なんだ今の夢……にしてもさっきのって寝言?なんだよな。それに今の夢妙にリアルだったな……)

 

 そう思いつつ目覚まし時計を止めた。

 

 

 

 

 5時00分

 

 

 

 いつもの癖で掛けてしまった目覚まし時計。

 今日はOFFなので二度寝しようとしたがさっきの夢のこともあって寝ることができなかった。なので、いつも通り朝練をする事にした。

 

俺「まあ、さっきの夢は気にしなくていいか」

 

 そう呟いてランニングに出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それから一週間は何事もなかった。

 

 12月初めのある日、父に話があるから部屋まで来るように言われた。いつもだったらその場で話すので少し身構えた。父がいつも部屋に呼ぶときは重要な話だからだ。この時、以前見た夢が頭をよぎった。

 

俺(まさかね)

 

 そう思いつつ父の部屋に入った。

 

俺(あれ?まだ陽奈子さん帰ってなかったんだ。と言うかこの並び方どっかで見たことがあるんだが……まさか夢と同じ内容の話ってわけではないよな)

俺「で、話ってなに?」

父「聖矢、突然で悪いんだが来年の4月から音ノ木坂学院のテスト生として1年間音ノ木坂に通ってくれないか?」

俺「は?どゆこと?」

 とか言いながら内心

 

 

 

 

俺(ですよねー!!!)

 

 と、めっちゃ叫んでる俺がいる。

 

 フラグ回収お疲れ様です!!!

 

俺(じゃねえよ!)

 

 そんな一人コントを繰り広げているなか話がどんどん進んでいく。だけど、両親と陽奈子さんの言葉はほとんどあのときと変わらない。夢とこのやり取りの違いはほとんどが俺の発言。いくら頑張っても夢の時と同じ流れと言うか内容になってしまう。

 

 

 

 ー1時間後ー

 

 結局、俺が折れてテスト生の話を受けることにした。

 我ながら折れるの早いな。

 と言うかさっきから鳥肌がヤバいんだけど。あれほど夢と同じように話が進んでいったらそうなるよな……

 

 

 

 

 

 

 

 

 それからの3ヶ月は凄かった。

 急遽3月の半ばにライブを入れたり、それに向けての練習、ライブに合わせて活動休止の記者会見をしたりとひっきりなしに予定が入ってくる。

 あとは、溜まっていたファンレターの返事を書いたりしていた。これはある意味サボっていたつけがまわってきただけだが。

 

 

 

 そんな感じで時間は過ぎていき、今日は日本に向かう日。ライブの次の日でもあるのでかなり疲れていた。空港に駆けつけてくれたファンに応えたあと飛行機に乗り込んだ。

 俺の両親は日本に帰らないらしい。そして俺は、陽奈子さんの家にお邪魔する事になったらしい。

 

 

 ま、いっか。

 

 

 

 

 とりあえず、寝よう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ーことりsideー

陽「ことり、明後日から一人男の子が一緒に住むことになったから仲良くしてあげてね」

こ「え?それってどう言うこと?」

陽「その子の両親にちょっと事情があって1年間子どもをあずかることになったのよ」

こ「へー、そうなの」

こ(どんな子なんだろう。あまり怖くないといいな)

陽「大丈夫よことり。その子の両親は、私の友達なの。それにその子も私は信頼してるの。」

こ「そんなに言うんだったら大丈夫なのかな」

陽「ええ。そういえば、その子の荷物明日届くから運ぶの手伝ってね。それじゃあ、おやすみなさい」

こ「うん、おやすみ」

 

 そう言って母は部屋を出ていった。

 

こ(それにしても、お母さんがあそこまで言う子ってどんな子なんだろう)

 

 

 

 そんなことを思いつつ眠りについた。

 




いかがでしたか



ここで発言とかの「」について話しておきます。

「」は、普通の会話あるいは発言
『』は、電話、メールなどの相手の発言
〔〕は、夢の中での会話
()は、思っていることを頭の中で言うとき

 なるべく守っていきたいと思います。

 あと、誤字脱字をしていただけると嬉しいです。

 


 ではまた、次回お会いしましょう。


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帰還と遭遇

こんにちは、小鳥と点心です

今回は、あの最大のライバルが登場します。



それではどうぞ


 やって来ました、日本ー!!!

 

 

 

 はい、五月蝿かったですね、すいません。一度はやってみたかったんです。あの某謎解き冒険バラエティーのチャラい人みたいに、手のひらくるくるしないんで許してください、何でもしますから……………何でもするとは言ってない。

 とりあえず空港には着いた俺はおもいっきり伸びをした。

 なんか肩と腰がバキバキに凝てる。

 あの体勢で寝ればそうなるよな。

 

 だが、まだ目的地までは1時間以上かかる。

 

 

 

俺(とりあえず連絡入れるか……)

 そう思いLINEにメッセージを入れた。

 

俺「今空港に着きました」

陽『お疲れ様。まだ、貴方の荷物は届いてないから、今日は家の近くにあるホテルに泊まってもらえないかしら?』

俺「まだ届いてなかったんですか」

 

 はぁ。まだだったのかよ。

 

俺「いつ届くんですか?」

陽『今日の夜』

俺「じゃあ、明日そちらに向かいますね」

陽『お願いね』

陽『あと、明日は10時頃に学校に来て。制服と教科書を渡すから』

俺「わかりました」

陽『ついでに生徒会の代表二人と顔合わせもついでにしちゃうからそのつもりで』

俺「OKです」

俺「そういえば、ことり姉には俺が来るってことは伝えてあるんですか?」

陽『正確には、あなたが来るってことは伝えてないわ。男の子が一人来るってことしか伝えてないわ』

俺「何でですか」

陽『そっちの方が面白いじゃない。ことりにはサプライズだと思うわ』

俺「はあ………」

 

 何でこの人サプライズが好きなんだろう。

 まあいっか。

 

俺「それじゃあ、明日学校で」

陽『ええ、気を付けてね』

 

 

 とりあえずこの後半日はフリーだな。

 

 

 

 そういえば陽奈子さん、生徒会の人と会わせるって言ってたな。この類いの話って生徒会に入るのがセオリーだよな。

 

 

 

 これって、俺も生徒会に入るパターンなのかな………

 

 

 …………気にしない、気にしない………………

 

 

 ……………

 

 

 

 

 とりあえず、荷物とって移動するか。

 

 

 

 

 

 そして

 

 

 

俺(へー、こっちだと今はスクールアイドルが人気なんだ)

 電車にゆられつつ、ニュースや日本で流行っていることを調べていた。そこで見つけたのがスクールアイドルだった。高校生がグループを作って活動しているらしい。

俺(ことり姉達と同年代なんだ。それにしても、レベルはかなり高いな。プロにも負けてないチームがかなりあるな。)

 この中でもA-RISEは周りより頭一つ抜けている。

 ただ、彼女達のライブ映像を観てると何か小さな違和感に気がついた。

 その違和感が何なのかがわからない。

 なぜだかいつも自分がやっているライブとは何かが足りない感じがする。

 

俺(それにしても、A-RISEって東京の学校のグループなんだ)

 

 調べると、UTX高校にあるグループらしい。

俺(てか、ここって音ノ木坂に近いんだな。そりゃあ生徒はとられるわな)

 学校が会社のビルみたいに大きいし、設備も充実している。もう、金で殴っているようなもんだ。

 

 

 そんな感じでスクールアイドルのことを調べていたら東京駅に着いた。この後は乗り換えて秋葉原駅まで。

 

 

 そして近くのホテルの予約を済ませた。

 

 ホテル空いてて良かった。何しろ時期が時期だから。ちょうど春休みなのでどこも空いてないのだ。運よく見つけられたが、すでに3件もホテルをまわっていた。

 

 

 チェックインまでは3時間はある。

 

 荷物を駅に預けて昼食ついでに近くを散策する事にした。UTXもそばにあるらしいので見に行くことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 うん、でかい。

 

 

 俺の語彙力そんなもんだったっけ?

 

 

 建物の大きさに驚いていた。

 だって完全に学校の規模を超えているだろ。

 

 

 そしたら、急に大型モニターにライブ映像が流れ始めた。流れて来たのはA-RISEの映像だった。それと同時に回りから歓声があがる。

 

俺(凄い人気だな。モニター映像だけどもここまで盛り上がっているんだから………………あ!そういうことか。)

 

 A-RISEの映像を観たときの自分とは何かが足りないという違和感の正体がわかった気がした。

 

 

 ライブを観ていたら3人ほど近づいて来る気配があった。普通に通行人が歩いているだけだろ。いつもの癖で、感覚が過敏になっていた。だから気にしないでいた。

 

 

 しかし、その気配は近づいて来た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「あの、少しお時間いただいてもいいですか?」

俺「えっと、どちら様ですか?」

ツ「A-RISEのリーダーの綺羅ツバサです」

 

 

 

 

 目の前に現れたのはA-RISEだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ーツバサsideー

 

 今日もハードな練習をこなした後3人で他愛もない話をしながら帰るところだった。

 いつもならあまり気にしないモニターを観ている人たち。

 しかし今日は目が離せなかった。

 その中に今自分が一番話を聞きたい人がいたからだ。

 

ツ(え、うそ?何で松崎聖矢さんがこんなところにいるの?)

 そう、彼は3月初めに行ったライブから1年ほど活動を休止すると発表しているからだ。

 よく観察していたツバサからすれば彼を松崎聖矢ではないと証明する方が難しかった。

英「どうしたんだ、ツバサ」

ツ「向こうに松崎聖矢がいる」

あ「それってあなたが目標の一つとしてみているっていう人の一人よね?」

ツ「ああ、そうだ……」

英「話したいなら行ってくればいいだろ」

ツ「え、でも」

英「この機会を逃したら、いつ会えるかもわからないんだろ?だったら今いってきた方がいいと思うぞ」

ツ「確かにそうね。ただ、一緒に話を聞きに行かない?」

あ「ええ、いいわよ」

 

 

 

 

 そう言われて彼に近づいていった。

 

ツ「あの、少しお時間いただいてもいいですか?」

俺「えっと、どちら様ですか?」

ツ「A-RISEのリーダーの綺羅ツバサです」

 

 

 ーツバサside outー

 

 

 

 

 いきなり目の前にA-RISEがでてきた。何でも彼女達は俺に話があるらしい。

 なので、近くのカフェに移動した。

 

 

 

 

俺「で、聞きたいことって?」

ツ「えっと、活動休止って聞いていたけど何でこんなところに?」

俺「日本に用があったからね」

ツ「そうだったんですね」

英「ツバサから少しは話を聞いているのだが、松崎さんはどのような活動をしているんですか」

俺「基本的にはあなた達がやっていることをプロとしてヨーロッパ規模でやっているよ。あ、あと下の名前で呼んでもらって構わないよ。それに敬語もなくていいよ。」

ツ「ありがとう、それじゃあ遠慮なく……聖矢さんに私たちはどう見えていますか」

あ「そうなのよ、回りからレベルは高いって言われるし、中にはプロと並べるんじゃないかとか言われるのだけど」

英「実際、プロからみてどう映っているのかがきになっていてね」

ツ「そんな中であなたを見つけたから聞いて見ようと思ってね」

 なるほど、回りから高く評価されているけど実際どの程度なのかを知りたいと。でも、技術面は申し分ない。ただ、まだまだなっていないのはアイドルとしての意識。プロとの差があるとすればそこなんだけど、そのことを伝えるとなるとかなり厳しい言葉をかけることになる。彼女達の心を傷付けないようにするのが難しい。

 

ツ「厳しい言葉で構いません。教えてください」

 

 そう言った

 

 なので遠慮はしないことにした。

 

俺「確かに技術面ではプロに近いと思う。ただ、あくまでも近いというだけでプロと同じだとは言っていない。そしてあなた達のライブはプロのそれとでは明らかに足りないものがある」

ツ「それって」

俺「それを俺に聞いてどうすんだよ」

A-RISE「「「………」」」

俺「それがわからないうちはプロ並みって回りから言われてるとか口にするな。その発言はプロをバカにしてる」

A-RISE「「「……はい」」」

俺「まあ、言うだけ言ってそのままってのも悪いから一つアドバイス」

A-RISE「「「?」」」

俺「君たちのライブには俺からみると違和感が一つある。そしてその違和感はいたってシンプル。それがわかれば一歩前進かな」

ツ「ありがとうございます」

俺「おう、役に立てたのならそれでいいよ。それと、金は払っておくからな」

 

 

 そう言って俺は店を出た。

 あいつらは、もっと強くなるだろうな。

 

 

 

 

 A-RISE、彼女達が最大のライバルとして目の前に立ちはだかるのはもう少し先の話。聖矢はまだこの事に気づいていない。

 

 

 

 

 

 

 

俺(神田明神ってこの近くなんだ。行ってみよ)

 

 地図アプリを見ながら歩き出した。

 




 いかがでしたか

 聖矢がなんかいろいろ言ってましたね。

 私はA-RISEをバカにしするつもりはありません。
 話の流れでそうしようと思っただけです。
 なので、もう一度




 私は!A-RISEを!バカにするつもりは!ありません!
 はぁはぁはぁ……

 わかっていただけると幸いです。




 また、学校の授業が始まるので更新が遅くなります。


 ではまたお会いしましょう!
 


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顔合わせ

 そういえばAqoursの3rdライフの配信見ましたか?MIRACLE WAVE熱かった。
 実はAqoursの3rdライブをフルで見るのは初めてだったんです。あれほど興奮したのは久しぶりでした。

 早く6thライブの情報こないかな。

 
 後、個人的にμ'sのライブも配信してほしい。






 長くなりましたね。
  
 それでは本編どうぞ。


 目の前に“男坂”がある。

 UTXでA-RISEのメンバーと話をしたあと、近くに大きな神社があるとわかったのでいってみることにした。

 名前は神田明神。

 地図では近くにあると感じたから歩いていってみた。少し時間がかかったし疲れた。……なんか、情けねえな。

 んで、今目の前にある階段が神社に続く階段、正式名称は明神男坂である。他にも明神女坂もあるらしい。

 

 とりあえず、階段をかけ上がってみた。

 

 確かに少し息があがる。が、いいトレーニングはできそうだった。

 

 ふと、時計を見たら3時をまわっていた。

 あのとき思った以上に時間をとられてたらしい。

 だが、こちらとしても好都合だったのでお参りを済ませてホテルに戻ることにした。

 

 お参りをするときの作法ってどんなんだっけ?えっとたしか、2礼2拍手1礼だったかな。

 

 とにかくお参りを済ませることにした。

 

俺(ここで暮らす毎日が充実したものになりますように。そして今年一年、楽しく過ごせますように。)

 他にもいろいろと願い事をしていた。

 そのせいで、少し時間がかかったらしい。

 

 「そんなに真剣に願い事して、そんなに叶えたい願いでもあるん?」

俺「うわっ!!」

 ビビった。

 「そんなに驚かなくてもええやん」

 いや、人が集中しているときに後ろから声をかけられたら誰だって驚きますよ。

 

 

 そう思いつつ声のした方を確認したら巫女さんがホウキを片手に持って立っていた。

 うん、なんか美少女がいた。身長は同じくらいなのにで胸がでかかった。それと、見た目の雰囲気が妙にマッチしていた。

 

 視線が胸にいってしまい彼女が睨んできたので視線を外しつつ

俺「まあそうですね。今日、日本に戻ってきたばかりなので」

 そう答えて帰ろうとしたら

 「今時間てある?あるんやったら少しお話せえへん?」

 なんだろう、初対面の人に出会って1分で話の流れを持っていかれている気がする。

 それにしてもこの人なんでこんなにフレンドリーなんだろう。これはもう欧米人もびっくりなコミュ能力だ。

俺「時間はあるのでいいですよ」

 

 

 

 

 

 

 

 「へー、君イタリアからこっちに来たんや」

 

 俺たちは神社の境内にある休憩スペースで話をしていた。

 

 「で、なんで日本に来たの?」

 

 話といっても相手が質問してこっちが答えるといった質問コーナーと化していた。

 

俺「両親の友達が日本に住んでいてその人の頼みで一年間こっちで暮らすことになったんです」

 「向こうではなにしてたん?」

俺「10歳のときから歌手と言うかアイドル活動をしていました」

 「10歳から!?凄いね」

俺「まだ1年と数ヶ月しか経ってないんですけどね」

 「え、そうなの?」

俺「はい。まぁ、アルバムは4枚出しましたし合計で1000万枚売れました。日本ではまだ発売されてないんですけどね」

 「めっちゃ凄いやん。でもそんな凄いと大変だったと違うん?ライブ活動もそうやけど勉強とかも」

 

 うん、確かに大変だった。特に勉強が。

 何しろ、好きに活動したいのなら早く高校課程を卒業しろなんて言われたからな。だから死に物狂いで勉強してやっと今年卒業できた。

 

俺「確かに大変でした。何しろ高校を卒業しないと好きに活動と言うかライブができなかったので」

 「それじゃあ高校はどうしたん?」

俺「今年飛び級でなんとか卒業しました」

 「凄いやん。ということは頭もかなりいいってことになるん?」

俺「同年代よりは」

 

 

 

 「そうだ!何か向こうでの面白いエピソードみたいなことあったら教えて」

 

 

 

 

 

 そんな感じで他愛もない話をしていた。

 

 

 

 4時半を回ったところでさすがにホテル戻ろうと思ったので話を切り上げることにした。

 

俺「そろそろ時間なんで帰りますね」

 「ええよ。」

 そして登ってきた階段の前まできたとき

 「話に付き合ってくれてありがとな」

俺「いえ、俺も楽しかったのでありがとうございます。」

 「そういえば、まだ名前聞いてなかったね。ウチ東條希」

俺「俺は松崎聖矢って言います」

希「松崎君やね。また会ったら、面白い話聞かせてね」

俺「あれくらいならいつでも大丈夫ですよ。それじゃあまた」

希「またねー」

 

 互いに手をふったあと俺は階段を下りていった。

 

 

 

 

 

 

 ー希sideー

 

希(ふふ、変わった子やったな)

 

 風呂あがりで髪を乾かしながら、あのときの会話を思い出していた。

 いつもなら参拝客などあまり気にしないがあの子だけはなぜか気になった。あの子には人を惹き付ける才能みたいなものがあるのかもしれないと思った。

 

 

 乾かしたあと、カードを引いてみた。

 

 

 

希(運命……か。なんかあるんやろうな)

 

 そんなことを思いながらベッドに入った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 次の日

 

 

 ー音ノ木坂学院ー

 

 春休み期間ではあるけどテスト生との顔合わせがあると言われたので学校に来ている。

 

 「希、おはよう」

希「エリチ、おはよう」

 

 同じ生徒会で会長のエリチと生徒会室前で会った。とりあえず荷物を置くために部屋に入った。

 

希「昨日、神社でアイドル活動をしているっていう子に会ったんや」

 

 

 顔合わせの時間までしばらく時間があったので少し昨日のことを話すことにした。

 

 

 しばらくして、時間になりそうなので理事長室に向った。

 

 

 理事長室に入ったらソファーに座るように促されたので座ることにした。

 山田先生が来ていた。なんでもテスト生が入るクラスの担任らしい。

 だが、まだテスト生は来ていないようだった。

 

 

 

 コンコンコン

 私たちが来てか5分ほどしてから扉が叩かれた。それに、理事長である南陽奈子さんが応えた。

 

陽「どうぞ」

俺「失礼します」

 

 扉が開かれて入ってきたのは昨日、神社で話をしていた松崎君だった。

 ー希side outー

 

 

 

 ー音ノ木坂学院校門ー

 

 学校で顔合わせがあると言われたため今音ノ木坂学院を訪れていた。

 

 綺麗な学校だな。確かにここの卒業生の陽奈子さんからすれば無くなって欲しくない思い出の場所なんだろうな。

 

 

 

 

 とりあえず、理事長室に向かう。途中、空き教室がいくつかあったため改めてヤバい状態なんだと理解した。

 

俺(着いたし、とりあえず入るか)

 

 

 コンコンコン

陽「どうぞ」

俺「失礼します」

 

 部屋に入ると4人の女性がいた。

 一人は理事長の陽奈子さん。

 もう一人はおそらく俺のクラス担任だと思う。

 残りの二人は学生。陽奈子さんの話から推測すると生徒会の代表のようだ。生徒会長と副会長かな?んでもって、一人は昨日神社で会った人だし。

 

希「あ!昨日の!」

俺「あ、昨日ぶりです」

陽「え?二人は知り合い?」

 

 陽奈子さんが会話に入ってくる。

 

俺「いえ、昨日偶然神社で会っただけです」

 隠す必要はないので素直に答える。

 

 あ、でも

 

希「ちょっと待って!昨日の話やと君まだ小6やろ」

 「え?希、どういうこと?」

 

 まあ、そんな反応になりますよね。テスト生待っていて来たのが小6男子だったら。ただ、もう一人の先生は動揺してないから知っていて納得しているってことかな?

 でも片方の生徒が動揺しているってことは生徒の二人には伝わってないってことか。

 

 

 案の定、動揺していた生徒から質問攻めを受けた。

 

 

 

 

 

 なんだかめっちゃ疲れた。

 

 陽奈子さんは質問攻めにあっているとき面白そうに笑ってたし。笑ってないで助けろや!

 

 なんで説明しなかったのか聞いたら

陽「私が説明したら少なからず混乱すると思って。後サプライズ見たいで面白そうじゃない」

 いや、せめて本音は隠してください。後仕事してください。あなた理事長でしょ。混乱をおさえるのがあなたの仕事でしょうが。

 

 

 

 

 とりあえず皆が落ち着いてから話を始めた。

 

 

 「取り乱してごめんなさい。私は音ノ木坂学院生徒会長の絢瀬絵里です」

希「ウチの名前は知ってるやろうけど東條希、生徒会の副会長をしとるんや」

 「私は君のクラス担任の山田博子だ。よろしく」

俺「松崎聖矢です。よろしくお願いします」

 

 自己紹介がすんだところで

 

陽「それじゃあ、先に学校の説明するわね。その後校内を案内するから、質問とかはその後ね」

 

 

 そう言ってから説明を始めた。設備の内容とか、学校生活にあたっての注意事項とかいろいろ。まあ女子高だから仕方ないのかも知れないけど、男子トイレが来客者用一つだけってひどくない?

 

 

 

 説明と校舎案内が終わった後は教科書を受け取って帰れる訳でもなく、最初以上の質問攻めに会った。

 

 

 うん、わかってた。すぐに帰れないことなんてわかってた。

 だけど少し安心したのは会長の方が受け入れてくれたこと。たぶんまだ少しだけだろうけど。

 

 される質問はほとんどが向こうで何をしてたかだった。アイドル活動をしていたことは隠しつつ向こうでの話をした。最初の質問攻めよりは精神的に楽だ………

 

 

 

 …………ったわけではない。むしろこっちの方が疲れた。なぜか希さんに話のペースとられるし、黒歴史言いそうになったし。絶対あの人それをからかってあそんでくるよな。

 ………今ばれればよかったのにとか思ったやつ、後で面貸せ。

 

 

 

 

 と、まあいろいろ話し込んだので気づいたら2時をまわっていた。

 さすがに時間を食い過ぎたのでそこでお開きになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ー校門前ー

絵「それじゃあ今度は始業式の日に会いましょう」

希「ほな、またなー」

俺「さようなら」

 

 

 

 

 

 二人が見えなくなったとき

陽「聖矢君はこのあとの予定は何かあるの?」

俺「とりあえず昼食を食べに行きます」

 

 時間的にもうすぐおやつの時間になる。

 

俺「その後荷物を取ってそっちに向かいます」

陽「わかったわ。それと、今日あなたの歓迎パーティーをしようと思っているから早めに来てちょうだい。後ことりの友達も来るそうよ」

 あの3人と会うのは久しぶりだな。

 

俺「そういえば俺のクラスって」

陽「ええ、ことり達と同じクラスよ」

 やっぱか。はい、わかってました。そりゃそうですよね。

 同じクラスなら今までの呼び方は変えた方がいいかな。さすがに同じクラスなのに姉を付けて呼ぶのは不味すぎる。なんか文句を言われそうだけど大丈夫かな?

 

 

俺「ひとまずこれで失礼します」

陽「気を付けてね」

俺「はい」

 

 そう言って、階段を下りていった。

 

 

 

 

 お昼じゃなくておやつを食べに行くか。

 

 久しぶりにことり達幼なじみ4人で食べたいな。

 

 

 

 ことりのおやつにはなりたくないけど。




 やっと、絵里ちゃんが出てきた。

 のぞえりがやっと揃いましたね。


 あとすみません、アイドルについては話の中ではしかったということに変更しました。


 次回は2年生組が登場します。

 おたのしみに


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歓迎会

 こんにちは、小鳥と点心です。


 ついに2年生組の登場です。


 それではどうぞ


 俺が音ノ木坂に向かっていた頃

 

 

 ーことりsideー

 

  穂むら

 

 いつもの幼なじみ3人で集まっていた。

 

海「なるほど。それで昨日は来れなかったのですね」

こ「うん、ごめんね」

穂「全然問題ないよ。むしろ言ってくれれば手伝ったのに」

海「そうですよ、なぜ言ってくれなかったのですか?」

こ「一昨日の夜にお母さんからその事を伝えられて話す時間がなくて」

 少し申し訳なさそうにうつむいた。

 

 

こ「それに……」

穂海「「?」」

 

 穂乃果ちゃんのほうを向いた。

 

こ「穂乃果ちゃん、まだ宿題終わってないんでしょ?」

穂「あ…………」

海「あれほど早く終わらせるように言ったのにまだ終わってなかったのですか!!!」

穂「そんなに怒らないでよ海未ちゃーん」

 

 このあとしばらくの間海未ちゃんが穂乃果ちゃんの宿題を付きっきりで教えていたため穂乃果ちゃんが涙目になりながら宿題をしていたのは別の話。

 

 

 ことりは悪くない…………よね。……………うん、ほむまん美味しい。後でお礼言わなくちゃだね。

 

 

 

 

 

 

 

こ「そういえばお母さんが、今日来る男の子の歓迎パーティーするみたいなんだけど2人とも来る?」

穂「え、私たちも行っていいの!?」

海「ちょっと穂乃果、迷惑ですよ」

穂「別にいいでしょ。ことりちゃんがいいって言ってるんだから」

海「ですが」

こ「大丈夫だよ、海未ちゃん。私のお母さんも友達を連れてきてもいいって言っていたから」

穂「だってさ。海未ちゃんはどうする?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 2人とも来ることになった。

 

 

 

 気づいたら4時を過ぎていたので3人で家に向かうことにした。

 

 

 

 階段を下りたら穂乃果ちゃんのお母さんの夏穂さんが何か食べていた。近くには外国語で書かれた箱がおいてあった。

 それ、どうしたんだろう。

 

穂「お母さんなに食べているの」

夏「ん?ああ、これ?少し前に来てくれたお客さんがお土産だってくれたのよ。しかもイタリアのですって」

穂「そうなの!?それより穂乃果の分ちゃんと残しておいてよね」

夏「わかってるわよ。それより、これからどこかいくの?」

 

 

 確かに、この時間から外出ほ少し変だよね。

 

 

こ「はい。今日から家で一緒に暮らすことになっている男の子の歓迎パーティーをしようってお母さんが言ってて」

夏「ひーちゃんが言ってた子って今日だったのね。それにしてもパーティーって……まあ、ひーちゃんの考えそうなことだよね。………行ってきていいわよ」

穂「いいの?」

夏「いいわよ。それにことりちゃんの家に来るのはあの子みたいだしね」

こ「あの子って誰ですか?もしかして知ってるんですか?」

夏「ええ、知ってるわよ。」

穂「来るのって誰なの」

夏「それは着いてからのおたのしみよ。ひーちゃんにも内緒にしておいてって言われているから。それより、早く行ったほうがいいんじゃないの?」

穂「あ、そうだった」

 

 そう言うと穂乃果ちゃんが玄関まで走って行った。

 

穂「早く行こう」

こ「うん。夏穂さん、お邪魔しました」

海「お邪魔しました」

夏「いいえ、またおいでね」

 

 

 挨拶をしたあとすぐに穂乃果ちゃんの家を出た。

 

 

 だから、夏穂さんが呟いた言葉を誰も聞くことはなかった。

 

 

 

 

 

 

 「穂乃果たちをよろしくね、聖矢君」

 

 

 

 ーことりside outー

 

 

 

 穂むらで、夏穂さんと少しの間話していた俺は駅に預けておいた荷物を持って南家に向かっていた。

 

 

 それにしてもほむまん美味しかったな。以前食べたのがおそらくイタリアに行く前だったはずなので実に6年ぶりである。

 以前と変わらず美味しかった。その事を穂乃果のお父さんである涼介さんに伝えたら、近くにあったなにものっていない皿に新作レシピがたくさん盛ってあった。

夏「あら、あの人も嬉しいみたいね」

 確かに自分が作ったものを美味しいって言って貰えて嬉しくない人はいないと思います。

 でもそう言ったと同時に皿の上に新作がのるって新手の魔法か錬金術なのかな。仕組みがわからん。

 

 あとあの人相変わらずしゃべらないな。

 

 

 少しするとことり姉の家が見えてきた。4時30分を過ぎたところなので行こうとしたらことり姉が誰か2人連れて入っていくのが見えた。

 3人に見つからないようにしながら様子を見ていた。確か陽奈子さんも「サプライズにしたいから私が出迎えるわ」って言ってたな……………。

 

 ………少し待つか。

 

 15分ほど考え事をしながら待つことにした。

 

俺(やっぱりこれからの学校生活で3人の呼び方は変えなくちゃだよな。クラスのなかで姉呼びはなにかと不味いからな)

 

俺(この学校では設定上ことり姉達と同じ学年なんだしちゃん付けが一番いいのかな。………うん、今は全く想像がつかない。そのうちに慣れればいいか)

 

 

 

 

 

 

 15分近くたったことを確認してからインターホンを押したーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

穂こ海「「「えー!?どうしてここにいるの!?」」」

 

 

 陽奈子さんに案内されて荷物を部屋においてリビングに向かった。

 そして俺が自己紹介をしたときの反応である。そりゃびっくりするよな。6年前に外国に行った幼なじみが今目の前にいるのだから驚かないほうがおかしい。

 

 そしてその後はちゃんと質問攻めにあった。本日3回目なのでもう慣れた(遠い目)

 

 

 

 

こ「つまり、今日から一緒に暮らすのって聖矢君のこと?」

俺「そう言うこと」

こ「やったー」

 ことりが抱きついてきた。

穂「ちょっと、ことりちゃんばっかりずるい」

海「2人とも、聖矢が困っているじゃないですか。やめなさい」

 いや、別に離れなくても大丈夫だからね。なんだかんだで得しているし。

 

穂こ「「………はーい」」

 そんなことを考えていたら2人は離れた。

 

 

 

 

 

海「そういえば、聖矢はいつまでここで暮らすのですか」

俺「予定だと来年の4月の半ばまでかな」

穂「そっか。ずっとこっちにいれる訳じゃないんだね」

俺「まあね、向こうに居たとき歌とダンスをしていたからアイドル活動をしようと思ってる。実際向こうでもスカウトされたからね」

 

 そう言ったら3人が急に黙ってしまった。

 

俺「どうしたの?」

 

穂「凄いね、聖矢君!」

俺「え?」

穂「だって、歌もダンスも上手でスカウトされるほどなんでしょ」

海「そうですね、少なくとも私たちなんかよりよほど凄いことをしてますよ」

俺「そうかな」

こ「そうだよ聖矢君。もっと自信持って。ことり達も応援してるからね」

俺「ありがとう」

 

 

 

 

 

 その後はイタリアであったこととかを話していた。途中から陽奈子さんがカラオケマシンを持ってきたのでカラオケ大会が始まった。俺の点数が一番高かったものの、全員が90点以上の点数を叩き出した。……化け物かよこいつらは。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それからの生活は少し慣れるのは大変だったが、今はこれまでしてきた朝練のメニューをこなせるようにはなった。

 たまに、穂乃果姉達が遊びに来るので退屈はしなかった。

 ただいまだに慣れない事があり、それはたまにことり姉が俺の布団に潜り込んでいて朝起きると俺に抱きついている。とても可愛いけど心臓に悪いのでやめてほしい。

 

 

 

 

 そんな感じで時間が過ぎていきーーー

 

 

 

 ーー明日は音ノ木坂学院の始業式である。




 いかがでしたか?


 聖矢君がアイドル活動をしていることは隠すことにしました。それと同時に前話での内容も変更させていただきました。申し訳ございません。
 これからもよろしくお願いします。


 それではまた次回お会いしましょう。


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女子高

 すみません、遅くなりました。


 レポートとかが忙しくてなかなか進みませんでした。


こ「お母さん、聖矢君いってきます」

陽「気を付けてね」

俺「いってらっしゃい」

 

 そう言ってことりは家を出た。

 俺の行き先も同じなので一緒に行こうと思ったが、陽奈子さん曰「ことりを驚かせたいからダメ」とのこと。なので車で行くことになった。正直その方がありがたくもあるのだが。

 

陽「そろそろ私たちも出発しましょうか」

 

 

 

 

 

 

 音ノ木坂に着いたあと、とりあえず理事長室に向かった。

 荷物を椅子の近くに置いて自分も座った。

 

陽「このあとの日程を説明するわね」

 

 そう言って向かい側に座り話始めた。いろいろ説明かあったが今日はすぐには帰れないらしい。なんでも生徒会に入ることになった。テンプレだな、テンプレだがめんどくさいことこの上ない。

 

陽「このあと、職員室に行って山田先生に挨拶してきてね。終わったら集会が終わるまでこっちにいていいわ。先生を迎えにこさせるわね」

俺「わかった。ちょっと行ってくる」

 

 

 

 コンコンコン

俺「失礼します」

 そう言って職員室へ入った。

 

山「おう、来たか」

 奥の机で手を振っている。

俺「おはようございます」

山「確か松崎聖矢君だったよな。改めてになるが山田博子だ。一年間クラスの担任になる。よろしく」

俺「よろしくお願いします」

 

山「そういえば、生徒会のことは聞いたか?」

俺「さっき聞きました」

山「そうか。ここの学校で唯一の男子生徒だ。いろいろと大変だろうが頑張れよ」

俺「まあ、わかりました」

山「っと、そろそろ時間だな。それじゃあまた後でな」

 

 そう言って職員室を出ていった。

 俺も出るか。

 

 

 ーことりsideー

 

 私たちは講堂でおk…理事長の話を聞いていた。

 

陽「ここで重要なお知らせがあります」

 

 ?なんだろう

 

陽「音ノ木坂学院は、今年度の入学者数が激減しました。この事を踏まえ当学院は廃校を視野に入れながら運営を行っていくことになりました。」

 

 え、うそ「えー!?」

 

 近くで大きな声が聞こえたのでそっちを見たら

 

穂「そんな…私の楽しい……学校せい………かつ…………が」ドサ

 

 穂乃果ちゃんがいきなり立ち上がったと思ったら何か言ってその後気絶した。山田先生を含めた数名の先生によって穂乃果ちゃんは退場していった。

 

 

 穂乃果ちゃん……

 

陽「コホン……えー、廃校阻止の対応策の一つに共学化案が挙がりました」

 

 

 凄いざわついてる。

 それもそうだ。学校が廃校の可能性があることを伝えられ、さらに共学化の話が出たのだから仕方ない。

 

陽「この共学化については反対意見も多いのが現状です。そこでテスト生を受け入れて様子をみることになります。本日からテスト生が一名来ることになっています。また、自己紹介については新入生歓迎会の時に行うことになります」

 

 

 

 

 

 

 

穂「いやー、夢か」

海「いえ、夢ではありません。現実です」

穂「そんなー!」

 

 穂乃果ちゃんが保健室からスキップしながら帰ってきて発した言葉である。

 なんで夢になってるんだろう。

 

こ「どうしてそんなに言ってるの?」

穂「だって廃校でしょ?編入試験どうしよう」

 

 やっぱりだった。

海「大丈夫です。音ノ木坂が廃校になるのは私たちが卒業したあとです」

穂「なーんだ、良かった。うん、今日もパンが旨い」

海「またパンですか。そんなに食べると太りますよ」

穂「もう、お母さんみたいなこと言わないでよ」

こ「まあまあ、もうすぐ先生来るよ」

海「そうですね」

 

 そう言って席に戻っていった。

 

 

 

 ーことりside outー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺「あはは、そんなことがあったんですね」

 

 教室に向かいながら山田先生の愚痴を聞いていた。

山「まったくだ。しかもさっき様子を見に行ったらスキップしながら出ていったと言われた。ったく、人が心配しているというのに」

 先生は頭を押さえていた。

 ま、穂乃果のことだし夢とで思ったんだろう。そして、海未に現実を突きつけられてるってとこかな。

 

山「そういえば、自己紹介はどうする。いろいろと隠しておきたい事とかあるだろ」

俺「たぶん、穂乃果が爆弾を落としてくると思うので大丈夫です」

山「大丈夫じゃないだろそれ」

 そんな感じのやり取りをしていたら教室に着いた。

 

山「それじゃあ私が呼んだら入ってこい」

俺「わかりました」

山「面白いやつをたのむぞ」

俺「ハードル上げないでください」

 笑いながら教室に入っていった。

 

 

 

 「先生、廃校ってどう言うことですか」

 「まったく知らなかったんですけど」

 「テスト生ってどんな人ですか」

山「これは私が決めたことではない。だから知らん。よってこの事に関する質問は一切受け付けん」

 中から不満の声が聞こえる。

 ごり押しすぎでしょ。

 

 

山「とりあえず全員席に着け」

 そう言って静かになったことを確認すると

山「HRを始める前にお知らせがある。さっきの話にあったテスト生のことだ」

 少しざわついた。

山「テスト生だが、このクラスに入ることになった。とにかく、このあと自己紹介をしてもらう」

 

 

 

山「入っていいぞ」

 

 

 

 呼ばれたので教室に入った。

 

 

 

俺「先ほどの話にもありました、松崎聖矢です。慣れないところなので皆さんに迷惑をかけてしまうかも知れませんが一年間よろしくお願いします」

山「普通だな」

俺「先生は自己紹介に一体なにを求めているんですか」

 

 そんな会話をしていたら

 

 

穂「ちょっと待って。どうして聖矢君がいるの」

 穂乃果の発言で周りが静かになった。

穂「なんで聖矢君がここにいるの。学年は小6のはずでしょ」

 

 はい!特大の爆弾をありがとうございます。

 隣を見たら山田先生が苦笑していた。

 

 その後、質問の嵐が来きた。主に年齢のことだった。

 隠していても意味がないので、イタリアに居たこととか、そこで高校を一度卒業していることとかを話した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 結局、質問タイムだけでHRが終わってしまった。

 

 

 

山「少し遅くなったがこれで終わりだ。それじゃあ気を付けて帰れよ」

 そう言って先生が出ていったあと、3人に囲まれた。

 

 

穂「聖矢君、どういうことなの」

こ「そうだよ、言ってくれても良かったのに」

俺「だって陽奈子さんが内緒だって言ってたからそのまましただけだよ」

 あの人はサプライズが好きだからな。

 そんなことを考えていたら

 

 「仲がいいね。知り合いかなんかなの」

 女子3人組が来た。俺が今確実に言えることは

俺「だれ?」

 

 「えー、さっきも自己紹介したはずなんだけど……私は、山崎ミカ」

 「水野ヒデコです」

 「私は白井フミカ。よろしくね松崎君」

俺「いえ、こちらこそよろしく、ヒフミ」

ヒフミ「「「略すなー!!!」」」

 

 

 おお、息がぴったり。仲がいいんだな。

 そう思いつつふと腕時計を見た。

 

俺「やっべ。もう時間がない」

穂「どうしたの?」

俺「このあと生徒会室に来るように言われていたんだった」

 急いで荷物をまとめた。

 

俺「そんじゃまた明日」

 

 そう言って急いで教室を飛び出した。




 やっと、1話突入しました。

 更新が遅くなってすみません。

 これからも頑張っていくので応援よろしくお願いします。


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ファースト ステップ

 すみません、遅くなりました


 はぁーーー

 

 

 放課後、俺は生徒会室で大きなため息をついた。

 

 

 

希「どうしたん、そんな大きなため息をついて」

 

 そう言われて、少し考えたあと昼休みにあったことを話すことにした。

 

俺「いやー、実はーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

穂『スクールアイドルだよ!』

俺こ海『『『え?』』』

穂『実はあのあと、私たちでも何か出来ないかなって思っていろいろ調べたんだ』

 そう言って何冊か雑誌を出した。

穂『このスクールアイドルって今凄く人気らしいの』

海『まさか、やるとは言いませんよね?』

穂『うそ!なんでわかったの!?』

海『今の話を聞いていれば誰だって気づきます』

 

 今のは誰だってわかるわな。

 

穂『それでね、私たち4人でやりたいなって思ったんだ』

こ海『『え?』』

俺『は?』

 今なんて言った?俺も?

俺『なんで俺も入ってんだよ』

穂『だって聖ちゃんには私たちのマネージャーをしてもらうつもりだけど』

俺『いや、まだやるとも決まってないだろ』

海『そうですよ。それに私はしませんからね』

穂『なんで?海未ちゃんこんなに可愛いのに』

 

 そう言いながら穂乃果はどこかのページを探していた。

 その隙を見て海未が教室を出ていった。

 

穂『ほら……て、あれ?海未ちゃんは?』

 

 ドアの方を指したらかけていった。

 

 廊下がなんか騒がしいな。うん、何も知らん。

 

 

俺『ところで、ことりはどうするんた?』

こ『私はやってみたいかな。穂乃果ちゃんが誘ってくれたし』

 そう言って微笑んだ。

こ『ただ』

俺『?』

こ『聖矢君にも手伝ってもらいたいな』

俺『………………』

 

 少し考えていたら

 

 

 

 キーンコーンカーンコーン

 

 

 

 

 昼休みが終わるチャイムが鳴った。

 

 

 

 

 

俺『考えておくよ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

        ーーーーーーて事があったんです」

 

 

 

希「なんか、お疲れ様」

 最後まで話を聞いていた希先輩は苦笑していた。

 

 

絵「くだらないわね」

俺「え?」

絵「だから、くだらない」

俺「なんで?」

絵「私もスクールアイドルは知っているわ。それが今流行っていることも。でも流行っているからやるっていう軽い気持ちでやるのならやらないほうがまし。廃校を阻止するってことを軽く考えないで欲しい」

 

 そう言ったあと荷物をまとめて席をたった。

 

絵「それに、私からしたらスクールアイドルはみんな素人。一番上手いっていうA-RISEも私からしたら素人にしか見えない」

 

 「また、明日」と言って出ていってしまった。

 その時の希先輩の顔が凄くかなしそうだった。

 

俺(素人か。そこは否定しないがなんであそこまで言えるのだろう。A-RISEはレベルは高い方だと思うがそこまで言うのか。そうなると何か経験があるのだろうか………………いくつかは想像できるけど……)

俺「あの、希先輩」

希「なに」

俺「絵里先輩ってーーーーーー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ー翌日 放課後ー

 

 いつも通り生徒会室に入るとなぜか穂乃果たちがいて絵里先輩と向かい合っていた。しかも微妙に空気が重い。

 

 

 

 

穂「あれ、聖ちゃんがなんでここに?」

俺「(生徒会に入っているって前言ったはずなんだけど)それはこっちの台詞」

 呆れつつそう返した。

 

 

 

 

俺「海未、なんとなくでわかるんだけどこれどういう状況なの。個人的には海未がここにいるのが一番の疑問なんだけど」

海「実は昨日の放課後にいろいろありまして……」

 

 海未は昨日の放課後の出来事を簡単に教えてくれた。

 

 

俺「つまり、穂乃果の押しに負けたということか」

海「そうなります」

 

 まあ、穂乃果はやるって決めたら周りの意見はあまり入らないからな。

 とりあえず海未がここにいる理由はわかった。あとは今の状況だよな。

 

俺「で、この状況はなんだ?」

海「私達で今度の部活動紹介の日のあと講堂の使用許可をいただきに来たのですが…」

俺「穂乃果が伏せていた理由を言ってしまったからもらえなくなったと」

海「そういうことです」

 

 

 とりあえず、この状況をどうにかするか。てつだうと言ったから少しは協力しないとな。

 

 

 

俺「絵里先輩」

絵「何かしら」

俺「使用許可出してもいいと思いますけど」

絵「なぜ」

俺「だって、3人は講堂の使用許可が欲しいだけでしょ」

絵「だめよ、理由を聞いたからなおさら」

俺「………………」

 

 

 

希「いいんやない?許可しても」

絵「ちょっと、希!」

希「この子たちは講堂の使用許可をもらいにきただけなんやろ」

俺(さっきの俺の台詞とほぼ同じなんですが)

絵「………………まあいいわ。申請書はそこです、書いて提出してください」

海「わかりました」

 

 とりあえずなんとかなったな。

 

 穂乃果とことりも喜んでる。

 

俺「そういえばグループ名は決まったのか?」

穂「うん。凄くいい名前が入ってたんだ」

俺「へー、良かった………………て、入っていた?」

穂「うん。私たちじゃなかなかいい名前が思いつかなくて」

海「それで名前を募集したんです。まさか次の日の放課後に入っているとは思いませんでした」

 そうだったのか。意外と周りは見てくれてるんだな。

 

俺「それで、なんて書いてあったんだ?」

穂「これだよ」

 そう言って何かが書かれた紙をみせてきた。

 

 

 

 ‘’μ's‘’

 

俺(9人の女神の名前か。いい名前だな…………あれ?この文字………希先輩の書いた字じゃん)

俺「素直じゃないな」ボソッ

穂「え、何か言った?」

俺「いや、なんでもない。それにしてもμ'sか、いい名前だな」

穂「でしょ?私もそう思ったんだ」

 

 これで後は練習をするだけか。

 

俺「それじゃあ練習頑張れよ」

 

穂「え、なに言ってるの?」

俺「え?」

こ「そうだよ。手伝ってくれるんでしょ?」

俺「いや、それは」

海「手伝うと言ったのです。当然練習も付き合ってもらいます」

俺「でも」

希「いいやない」

 

 え?えっと、希先輩なにをおっしゃっているのでしょうか。

 

希「生徒会の仕事は大丈夫やから行ってきてええよ」

海「さあ、副会長もいいと言っています。いきますよ」

俺「はあ、わかったから先に行っててくれ。プリント出したらすぐ行く」

穂「わかった」

 

 プリントを出した後

 

俺「希先輩」

希「なに?」

俺「これ」

 そう言って一枚の紙を渡した。

 

俺「それじゃあ俺はもう行きますね」

 

 俺は生徒会室をあとにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ‘’名前ありがとうございます。

  絵里先輩も一緒に歓迎します。いつでもきてくだ

  さい。           女神様‘’

 

希「ふふ、聖矢君にはかなわないな」

 

 この呟きは絵里先輩にも俺にも聞こえることはなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 そして

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この時まだ知らなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 練習場所はおろか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 曲も決まっていないということに。




 本当遅くなってすみません。レポートとかテストが忙しくて………


 今回は長くなりそうだったので分けて書きました。


 次はなるべく早く投稿します。
 ではまた。


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ライブに向けて

 遅くなってすみません

 テストとかレポートを理由に投稿が延びに延びてしまいました。

 今後もこのようなことがあると思いますがおおめに見てくれると嬉しいです。



 それではどうぞ


 ー穂むらー

 

 

 

 

 俺は目の前の状況を見て心の中で大きなため息をついた。

 

 

 

こ「このお団子凄く美味しいね」

穂「でしょ?こっちのほむまんもおすすめだよ」

 

 そんな感じの会話をしながら山のように盛られた饅頭と団子を2人で食べていた。

 

 

 

俺(お前ら、ダイエットはどうした)

 

 

 アイドルをするために練習と一緒にダイエットもすることになっていた。30分ほど前の学校の教室での会話の内容である。

 ちなみに、曲はおろか練習場所すら決まっていない事を知り教室で3人とオハナシをした。この時なぜか3人は正座していた。その後暫くの間周りから畏怖の目で見られていたのは別の話である。

 

 

俺(海未が来たら怒られるぞ)

 

海「お待たせしました」

 

 フラグを秒で建てますか。俺凄いな

 

 

海「あなたたち、ダイエットをやる気はあるのですか?」

穂こ「「あーーー!!!」」

 ………忘れてたのかよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海「それで、歌はどうするのですか」

穂「曲は1年生にピアノが凄く上手な子がいたからその子に頼んでみようと思ってるの。OKが出たらなんとかなるねってさっき話してたの」

俺「?おい、歌詞はどうするんだ?」

こ「それはなんとかなると思うんだ」

俺「なんで?」

穂「海未ちゃん、歌詞お願いしたいんだけど」

海「嫌です。そもそも何故私なのですか」

こ「ことりは衣装作るのに忙しいから」

海「では穂乃果ではだめなのですか?」

俺「海未、穂乃果の作文たぶん『饅頭怖い』っていう感じの作文しか書けないと思うぞ」

穂「うっ、否定出来ないのが辛い」

海「では聖矢ではダメなのですか?」

俺「手伝う感じならいいがこの歌はお前らが歌うんだぞ」

海「そ、そうですよね」

 

 海未が葛藤していたらことりが海未の前に移動してきた。

 なにをするk「海未ちゃん」

海「?」

こ「お願い!」

 

 女神が降臨した

 

 

 じゃなかった。

 て言うか今のはヤバかった。危うく昇天するところだった。なに今の?なみだめ+うわめずかい、さらに手の位置が絶妙だった。こんなんでお願いされたら断れない人いないと思う。実際に

 

海「ことりはずるいです」

 

 海未が堕ちた。

 

穂「やった「ただし」」

海「練習メニューは私が決めます」

穂こ「「練習メニュー?」」

海「そうです」

 海未はアイドルがパフォーマンスをしている動画を開いて2人に見せた。

海「この人達はただ楽しそうに踊っているだけに見えますが裏を返せば激しい踊りをしている間ずっと笑顔でいなければなりません」

 

 そう言うと海未が穂乃果に笑顔をみせながら腕立て伏せをするように言った。そして穂乃果は顔から床に突っ込んで悶えてた。

 うん、いたそうだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 結局、歌詞は海未が書くことになり俺は手伝いで少し書くことになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ー早朝 神田明神 男坂ー

 

 俺は今階段の上でタイムを測っていた。

 

穂「きっっっつ!」

こ「疲れた」

俺「まあ、はじめはこんなもんかな………お疲れ」

 そう言ってスポーツドリンクとタオルを渡した。

 

俺「海未ちゃんもお疲れ様」

海「ありがとうございます」

穂「それにしても、この階段凄くきついね」

俺「こんなもんでしょ。男坂っていうくらいだし」

海「これからは通常の練習に加えて朝と夕方ここで体力アップのトレーニングをしてもらいます」

穂「そんなー!海未ちゃんの悪代官」

こ「それを言うなら鬼コーチだよ」

俺「そのくらいしないと多分一曲踊りきれないと思うぞ。それともやめるか?」

穂「ううん、やめないよ。やりきるって決めたから」

俺「そっか………じゃあ俺は全力でサポートするだけだな」

 

 

 時計を見たらそろそろ学校に行く時間になるのでかたずけを始めた。

 

俺「そういえば昨日曲の歌詞が完成したんだけど見てもらえるか」

 そう言って海未が持っていた歌詞の書いた紙を見てもらった。

 

穂「凄い、いい曲だね」

こ「うん、私たちの最初の曲にぴったりだね」

 

 完成したときは海未ちゃんは恥ずかしがっていたけど好評みたいで良かった。

 

穂「海未ちゃん、これって海未ちゃんが一人で書いたの?」

海「いえ、半分ほど聖矢にも手伝ってもらいました」

こ「そうなの?聖ちゃんありがとう」

俺「いや、それほどでもなあよ。それに手伝うって言ったしね」

海「いえそれでもです。聖矢がいなければここまでの歌詞はできませんでした。だからお礼を言わせて下さい。ありがとうございました」

俺「………そ、そうか。どういたしまして」

穂「あ、聖ちゃんがデレた」

こ「ほんとだ、赤くなってる」

俺「デレてねえし」

海「確かに赤くなっていますね」

俺「ちょっ、海未ちゃんは少し黙っててもらえませんかね」

 

 そんな感じで話をしているうちにかたずいたので帰りはじめた。

 

俺「そういえば穂乃果」

穂「なに」

俺「作曲は何か考えがあるんだろ?とりあえず歌詞は渡しとくぞ」

穂「ありがとう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それから、毎日練習は続いている。

 曲の方も無事完成した。作曲者本人が練習を覗きにきたところ穂乃果に見つかった。こっちもちょうど良かったので歌を聞いてもらった。その子は西木野真姫という一年生らしい。見つかった時に逃げようとして穂乃果に捕まった。その時の穂乃果がとった奇行は見なかったことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ー神田明神ー

 そしてついにライブ前日

 

穂「いよいよだね」

こ「そうだね」

海「本当に大丈夫でしょうか」

穂「大丈夫たよ、だってあんなに頑張ったんだよ」

海「だからこそです。どうしてもまだ足りないんじゃないかと考えてしまうんです」

 

 そうだよな。

 よく考えればこいつら、人前で何かをするってことが初めてなんだよな。

 

こ「確かに、ことりも少し不安だな」

俺「大丈夫だろ」

穂こ海「「「え?」」」

俺「だって、まだ足りないとか不安に思うのは十分に練習してきたからだろ?だから大丈夫」

穂「………………そっか、ありがとう」

 

 そう言って穂乃果は空を見上げた。夜なので星空が広がっていた。

 

穂「明日、絶対いいライブにしようね」

こ海「うん(はい)」

俺「だな、俺も楽しみにしてるからな」

穂「ありがと」

 

 

 

 

 

 

 

 こうして、俺たちは神田明神をあとにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてついにライブが始まる




 どうも、小鳥と点心です


 待たせた割には量が少なくてすみません。

 次回はライブです

 お楽しみに


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ファーストライブ

 ーライブ当日ー

 

 俺は生徒会室で仕事をしていた。3人から時間までそっちにいて欲しいと言われた。

 一緒にいた方がいいって言ったけど心配しなくても大丈夫と押しきられてしまった。仕方なくこっちに来たけど心配でしかない。

 

 つまりどういう状況か………

 

絵「貧乏揺すりやめてもらえるかしら」

俺「す、すいません」

 

 ずっとそわそわしっぱなしである。

 

希「3人のところに言ってもええよ」

俺「え、でも」

 正直早く行きたい。が、大丈夫だから信じて欲しいと言われてしまったからな。

俺「待ってて欲しいって言われたので。それに僕の分の仕事が「大丈夫やで」………え?」

希「残りはウチとエリチでするからええよ」

俺「え、でも」

希「大丈夫や、2人とも自分の分は終わってるからな。ええやろエリチ」

絵「私はかまわないわ」

希「だそうや。どうする」

 

 

俺「後の書類お願いします」

 

 そう言って荷物をすぐにまとめて生徒会室を飛び出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 講堂の出入口に着くとひふみトリオの一人か何かを配っていた。

 

 

俺「何してるんだ?」

ふ「あ、聖矢君。今ちょうどチラシを配っていたところ」

 そう言って紙の束を見せてきた。

俺「手伝おうか?」

ふ「いやいや、大丈夫だよ。それに、これぐらい私たちにやらせて。本番はほとんど何もできないから。それと、聖矢君は穂乃果たちのところに行って声をかけてあげて。なんか凄く不安そうだったから」

俺「わかった。ありがとう」

 そうして3人のところに走って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ー穂乃果 sideー

 

穂「いよいよだね」

こ「そうだね、絶対成功させなきゃだね」

穂「そういえば

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                海未ちゃんは?」

 

 そう言って周りを見ていた穂乃果はことりに聞いた。

 

こ「海未ちゃんはあそこだけど………………」

 

 部屋の端で小さくなっていた。

 

穂「海未ちゃんどうしたの?」

海「この姿で踊るんですよね………………恥ずかしい」

穂「………」

 

 まあ、海未ちゃんの性格からしてこうなるよね。衣装作りの時もあれだけ言っていたからね。

 

 

 

 

 

 それと、聖矢君にはああ言ったけど実は私も凄く不安で緊張しているんだよね。

 なんでああ言ったのかな、もう少し素直になれば良かったな。

 

 

 

 

 コンコンコン

 

 

 ドアの叩く音がした。

 

穂「はい」

俺「あ、穂乃果か?今入って大丈夫?」

 

 え?なんで聖矢君がいるの?確か生徒会室に行ったはず。

 

こ「大丈夫だよ」

 

 ちょっ、ことりちゃん少しまt

 

 ガチャ

 

俺「3人とも大丈夫か?」

穂「わ、私は大丈夫…かな」

こ「ことりはちょっと不安かな」

俺「そっか、まあ多分ステージに立ったら忘れられるんじゃないかな」

こ「そうかな………それじゃあ頑張ってみよう、ね、穂乃果ちゃん」

穂「そ、そうだね。頑張ろう」

 

俺「ところで海未ちゃんは?」

こ「あはは………あそこ」

 

 ことりちゃんが指した先には海未ちゃんが向こうを向いてうずくまっていた。

 

 

海「………恥ずかしいです」

 

俺「海未ちゃん大丈夫?」

海「せ、聖矢?いつからそこに!?」

俺「さっきからだけど………それと、何が恥ずかしいの?」

海「そ、それは人前に立つことです。もともと私はそういうことが苦手だったので」

 

俺「そうだったんだね………でもさ、そんなの当たり前じゃないのかな」

海「どういうことですか」

俺「誰だって人前にに立つことは緊張すると思う。ましてや今までしたことのないことに挑戦しようとしてるんだから当たり前だと思うよ」

海「何故そこまで」

俺「それはね

 

 

 

 

 

   いろいろ学んだからだよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                  イタリアで」

海「………………」

俺「でもさ、それを乗り越えて達成したときは凄く気持ち良かった。自分の中で何か変われた気がした」

 

俺「だからさ、がんばれ」

 

 

 

 

海「………そうですね、少し頑張ってみます」

 

 

 

 

 やっぱり凄いな、聖矢君は。穂乃果じゃあんな言葉はかけられないよ。

 でも、少し勇気がもらえた気がする。

 

 

穂「ことりちゃん、海未ちゃんもうすぐ時間だよ」

こ「うん」

海「はい」

俺「それじゃあ俺は席の方に」

穂「ちょっと待って」

俺「?」

穂「円陣組みたいんだけど一緒にやってくれないかな」

俺「え、いいけどなんで?」

穂「だって、聖矢君がいなかったらここまでこれてない気がするから」

海「それは同感です」

こ「ことりもそう思う」

 

俺「……そっか、ありがとう」

 

穂「あ、照れた」

俺「照れてねえし」

こ「照れたね」

海「ええ、照れましたね」

俺「もういいだろ!それより早くしないと時間になるぞ」

穂「そ、そうだね」

 

 

 そして私たちはてを重ねた。

 

穂「1」

 

こ「2」

 

海「3」

 

 

 

 

俺「………10」

 

穂「ちょっと、なんでそうなるの!」

俺「いや、なんとなくこの方がいいと思ったから」

穂「ま、いっか」

 

 

 

4人「「「「μ'sミュージックスタート!!!」」」」

 

 

 

 ー穂乃果 side outー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 とりあえず緊張はほぐれたかな。

 ちなみに、さっき「10」と言ってしまったのは本当にそうした方がいいと思ったからだ。

 

 

 

 

 そんなことを思いつつドアの前にきた。

 ふと、時計をみたら開始から3分過ぎていた。

 

 

 ドアを開けて目に入ってきた光景を見て固まった。

 客席を見ても誰も居なかった。

 

俺「そんな」

 

 あれだけ頑張ってきたのに。

 

 ステージに目を向けたら、穂乃果が悔しそうに泣いていた。

 何か声をかけるべきか迷った

 

 

 

 バタン!

 

 突然講堂の入り口が開いた。

 

 「あれ、ライブは?あれ?あれ?」

 

 どこか気の弱そうな1年生が駆け込んできた。

 

俺(いるじゃねえか。ライブを楽しみにしていたやつ)

 

 

穂「やろう」

こ「穂乃果ちゃん」

穂「このために頑張ってきたんだから」

海「そうですね。やりましょう」

 

 

 

 

Music.START:DASH!!/μ's

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺「すげぇ」

 

 この時この感想しか出てこなかった。やっぱり歌って良いなと思った。

 そして、3人がとても輝いて見えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 パチパチパチ

 

 

 気がついたら曲が終わっていた。

 見ている人も何人かいた。

 1年生が3人と、3年生が2人。1人は席に隠れていてもう1人は絵里先輩………………て、は!?生徒会長!?

 あ、名前をくれた女神様も聞いていたんですね。

 入り口のそとから人の気配が消えた。

 

 

 

絵「それで、あなた達なこれからどうするつもりなのかしら。このような状況で」

 

 ………確かにそのとおりだ。端から見たらそう言うよな。ましてや生徒会長だから。

 

 

穂「続けます」

絵「なぜ?」

穂「やりたいからです」

 

 そう言って一歩前に出た。

 

穂「いま、凄く心が熱いんです。一曲歌って疲れているはずなのにまだ踊りたい。もしかしたらこのまま誰にも見向きもされないかもしれない。どれだけ努力しても駄目かもしれない。でも、今はこの気持ちを誰かに届けたい。この気持ちを追いかけて行きたい。聖矢君も入れたこの4人で」

 

 そう言って穂乃果は2人の手を握った。

 

穂「だから続けます」

 

 そしたら絵里先輩は踵を返して出ていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 まさか一曲踊っただけであそこまで気持ちを強くするとはね。

 

 

 

 

俺(さて、俺も全力でサポートしますか)

 

 

 

 そうして、3人に会うため舞台裏に続くドアに手をかけた。




 こんにちは、小鳥と点心です。

 やっと、ファーストライブが終わりました。
 次は閑話を入れつつ1年生を登場させようかなと思っています。

 ではまた。


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打ち上げver.2

 今回は閑話?みたいな感じです。

 カラオケって楽しいですよね


 それではどうぞ


 どうもどうも、聖矢でございます。僕はですね今秋葉のある建物の中にいます。さてどこににいるでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

            3

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

            2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

            1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 こっこでーす!!ここ!ここ!ここにいましたー!

正解はですねカラオケ店ビッ◯エコーにいました。

 

 って、何故にこうなった。

 

 いや、原因は解っているんだけどね。穂乃果がいきなり打ち上げしようって言い出して皆が賛成した。もちろん、俺も賛成した。まさか、カラオケに行くとは思ってもみなかった。海未も少し呆れている。

 

 

 とりあえず、入るか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

穂「それじゃあ、ファーストライブ成功を祝ってカンパイ!!」

こ海俺「「「カンパイ!!」」」

穂「本当、今日は楽しかったね」

海「ええ、踊りも今までで一番よく踊れていました」

こ「声もしっかり出ていたもんね」

俺「だな、あとは今日のを忘れないで次に繋げていければいいとおもうよ」

穂「聖ちゃんもしっかり見ていてくれたんだね」

俺「当然だろ。手伝うって言ったからな。ま、結構楽しいからいやいやしている訳では無いけどな」

海「そうなんですか?なら、とてもよかったです」

こ「うん!これからもよろしくね」

俺「ああ、任せろ」

 

穂「よし、それじゃあカラオケバトルをしよう」

 

 waht?

 

 何故に?

 

 思わず英語になってしまったのは悪くないと思う。

 

俺「いや、なんでそうなるの?さっきまで踊っていただろうが」

海「そうです。さっきまでの疲れがまだ残っていますし、下手すると明日からの練習に支障が出るかもしれません」

穂「大丈夫だよ。そんなに歌うわけではないから。………………あ、ことりちゃんは何歌う?」

 

 そう言って曲を選んでいた。

 穂乃果とことりがこうなると止められない。仕方ないので俺と海未はため息を吐きつつ曲を選んでいた。

 

穂「あ、そうだ」

俺「どうした?」

穂「罰ゲームとして一番点数の低かった人は一番高かった人の言うことを何でも一つ聞くってことにしよう」

海「ちょっと穂乃果何故いきなりそうなるのですか」

 

 海未が反対しようとしたけど穂乃果が選んだ曲のイントロが流れ始めたので聞き入れることはなかった。

 

 

 

 曲【ここから、ここから】

 

穂「♪~~~♪~~~」

 

 

 「93点」

 

 

 は!?

 いや、高くないですか?普通にこの点数とかヤバイんですけど。………すいません、驚き過ぎて語彙力が消失しました。

 でもそうこうしているうちにことりの番がきた。さて、何を歌うのかな。

 

 

 

 曲【おなじ空の下で】

 

こ「♪~~~♪~~~」

 

 

 「90点」

 

こ「あー、穂乃果ちゃんより低かった」

 

 いや、あなたも十分高いですからね。

 

海「これは、私も負けてられませんね」

 

 いや、そこまで本気にならなくても………

 

 曲【Realize】

 

海「♪~~~♪~~~」

 

 

 「95点」

 

 いやまあ、だいたい予想はついていましたよ。高得点になるんだろうなと。でもさ、ここまでされると歌手の立つ瀬がなくなる。

 

穂「海未ちゃんすごーい。こんな点数出せるんだね」

海「毎日練習しているのである意味当然だと思いますよ」

穂「それでもだよ、こんな点数初めて見たよ」

こ「ことりもおなじだよ。あ、そうだ。海未ちゃんもし家で何か練習してるのか教えて」

海「我流ですし役にたつかどうかわからないですけどそれでもよいのでしたら」

こ「ありがとう、海未ちゃん」

 

 そんな会話が一区切りがついたところで次ので次は俺の番になった。

 

こ「頑張ってね」

俺「おう」

 

 

 曲【Another colony】

 

俺「♪~~~♪~~~」

 

 

 「97点」

 

 俺も大概だった。でもまあ、ステージで歌っていたんだから当たり前………………かな?

 

穂「えー!?なんでこんなに高いの?」

俺「えっと、俺歌が好きだしこの曲はお気に入りだったから」

海「それでもです。普段あまり練習していないように思うのですがどのような練習をしているのですか?」

俺「まあ、いろいろあるけどイタリアにいたときに教えてもらったやり方だよ。後でみんなにも教えるよ」

こ「ありがとう聖ちゃん」

俺「とりあえず今はカラオケの続きだな」

穂「そうだね。あ、次は3人で歌っていい?」

俺「いいぞ」

穂「じゃあやろう。海未ちゃん、ことりちゃん」

海「はい」

こ「うん」

 

 曲【プラネタリウム】

 

3人「♪~~~♪~~~」

 

 

 

 このあと、俺たちは2時間ほど楽しんだ後に帰路についた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 え?勝負の結果?

 

 

 

 

 

 

 

 

 なんか負けた。

 

 

 

 

 

 俺が歌ったあとすぐに3人が歌った曲で「98点」を叩き出した。いや、トリオでいきなりこの点数とか驚き過ぎて声も出なかった。

 それで、このあと穂乃果にこの曲のことを持ち出されて負けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 罰ゲーム?

 

 

 ここで語るのはやめておく。

 ただ一つだけ言えることは精神がゴリゴリ削られたことである。




 こんにちは小鳥と点心です。
いかがでしたか?まあ、駄文だって言うのは解っているんですけどね。
 ま、次は少しはましな文を書けるようにがんばろ。


 今回出した曲

 ここから、ここから/宇宙よりも遠い場所 ED

 おなじ空の下で/
  劇場版 ダンジョンに出会いを求めるのは間違っ
  ているだろうか ーオリオンの矢ー ED

 Realize/Re:ゼロから始める異世界生活 2nd OP

 Another colony/転生したらスライムだった件 ED

 プラネタリウム/Lapis Re:LiGHTs ED


 今回はこんな感じでした。





 次回はやっと一年生が入ってくる。

 にこちゃんはどうしようか検討中です。

 お楽しみに


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新入部員

 いやー、すみません
 テストが立て続けにあってなかなか投稿できませんでした。お待たせしました


 それではどうぞ


俺「失礼しまーす」

 

 そう言って生徒会室のドアを開けた。

 

 ここ最近ライブやその準備で忙しかったからなかなか来れなかった。

 

希「お、久しぶりやね」

俺「まあ、いろいろありましたからね」

希「これから頑張りな」

俺「そのつもりです。俺としては早く9人揃ったところでを見たいんですけどね。希先輩」

希「………ナンノコトカナー」

 ちょっと、片言になっていますよ希先輩。バレバレじゃないですか。

 

絵「ちょっと、話してないで仕事して」

 

 怒られてしまったので急いで仕事を始めた。

 

 

 

 

 

 

 書類整理をしているとファイルから一枚の紙が落ちた。

 

俺「?」

 

 

 『アイドル研究部』

 

 

俺「アイドル研究部?」

希「ああそれな、そこの部活の部員が1人いないんよ」

俺「あれ?部活って5人からだった気がしたと思うんですけど」

希「初めはちゃんといたんやけどな」

俺「?」

希「あの子アイドルに本気でなろうとしているからね。本当に、なんであの時手を貸さなかったんやろうな」

俺「何かあったんですか?」

希「いろいろとな」

 聞かない方がいいやつだな。

俺「そのうち教えてくださいね」

 

 そうして、作業に戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ダレカタスケテー」

 

 

 

 

 

 

 

俺「?」

 

俺「何か言いましたか?」

希「いいや、何も言っとらんけど」

絵「ええ、私も何も言ってないけど」

 

 誰だったのかな。

 

 まあ、いっか。

 

 

 

 

 

 

 

 

俺「とりあえず終わったのでお先に失礼します」

絵「お疲れさま」

希「また明日なー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ー屋上ー

 

俺「お待たせ」ガチャ

穂「あ、聖ちゃんお疲れ」

海「お疲れ様です、聖矢」

こ「お疲れ聖ちゃん」

 

 いつもの様に挨拶を下あと隣に目を向けると女子生徒が3人立っていた。

 

俺「穂乃果、彼女達は?」

 見た感じ一年生の様だが

穂「新入部員だよ」

海「そうです。右から星空凜、小泉花陽、西木野真姫です」

 

凜「よろしくにゃ」

花「よ、よろしくお願いします」

真「よろしく、というかなんで男子がここにいるのよ」

花「ちょ、真姫ちゃん先輩に失礼だよ」

 

 あはは、そうなるよね。

 

俺「あ、気にしてないから大丈夫だよ。後、先輩なのは書類上だけだから」

花「ど、どういうことですか?」

 

 俺は自分がテスト生であることと、ここに来る前のことを話した。もちろん、アイドルであることは話してないけど。

 

真「なるほど、そういうことだったの。ところであなたは?」

 あ、まだ名前言ってませんでした。

俺「俺は松崎聖矢、とりあえずこいつらのマネージャー的なことをやってる」

花「そ、そうだったんですか!?」

凜「どうしようかよちん、せっかく入れたのに追い出されちゃうかもしれないにゃ」

花「そんな………」

俺「いやいや、そんなことしないよ」

花「え、でも聖矢さんてμ'sのマネージャーなんですよね。だから」

俺「そんなことしないよ。だって君たちの入部を許可したのは穂乃果だろ?μ'sはもともと穂乃果が始めたたからな。穂乃果が許可したのならそれでいい」

花「そうなんですか、よかった」

凜「よかったね、かよちん」

花「凜ちゃんもね」

俺「まあ、適当にするんだったら俺が追い出すけどな」

海「ちょっと聖矢、そんな言い方「大丈夫です!」!?」

花「そんなつもりで入りたかったんではありません」

俺「お、おう………。ま、それなら大丈夫だな。それじゃあこれからよろしくな」

花「よろしくお願いします」

凜「よろしくにゃ」

真「よろしく」

 

 

俺「それじゃあ、今日はここまでにしようか。明日の朝は神田明神だからな」

 

6人「「「「「はい(はいにゃ)」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

希「少しずつ集まって来たみたいやね」

 

俺「そうですね、後2人ってところですかね」

 

希「なんのことや?」

 

俺「さぁ?なんのことですかね。それじゃあ俺はこの辺で失礼しますね………………………待ってますよ、希先輩」ボソ



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先輩

 ー???sideー

 

 「なんなのよこいつら」

 暗い部屋の中でパソコンに向かいながら苛立ちを口にする。

 

 「私ができなかった事をいとも簡単に」

 溢れてくる嫉妬心をそのまま画面に打ち込む。

 

 

 “あんたらがアイドル気取るなんて10年早い”

 

 この言葉を打ち込むのにかかった時間は2、3秒。彼女はそれほどイライラしていた。

 

 

 「………」ニヤ

 そうしてパソコンを閉じて部屋を出る。

 

 これから、いつも練習しているという神社に向かう。当然、邪魔をするためだ。ただ、今回は成功することはないのだがそれは彼女にはわからなかった。

 

 ーside outー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ー翌日 神田明神 男坂ー

 

俺「みんなどうしたのその額」

 練習場所に最後についた俺は額を赤くしたメンバーがいた。何でもコート、マスク、サングラスをしたツインテールの女性がいきなり「早くアイドルをやめなさい」と言われて、デコピンをして逃走したらしい。

 

 

俺「なるほど、不審者か」

 

 

 「違うわよ!」

 

 

 

 

 

 野生の 不審者が 飛び出した

 

 

 「だから違うって言ってるでしょ」

 

俺「どう見てもそうだろ。てか、俺の心を読むな。それと誰だよ」

に「矢澤にこよ」

俺「で、なんでこんなことしたんだ?」

に「アイドルを舐めているからよ」

俺「どういうことだ?俺にはそんな風には見えないけど」

に「私にはそう見えるのよ。特にあなた達のファーストライブを見た後だとね」

俺「あ、見てくれたんだ」

に「た、たまたまよ。それに、あんなに人がいなかったじゃない」

俺「初めはそんなもんなんじゃないの?」

に「ダメに決まっているでしょ!アイドルはみんなを笑顔にしなきゃいけないの!なのにあれはなに?全然いなかったじゃない」

俺「それでも最後まで見てくれたんだよね」

に「そ、それは確かにそうだけど」

俺「それなら、生徒会長のあの言葉も聞いてた訳だけど、言われた後また練習してたけどそれでもまだ舐めてるっていえる?」

に「………」

俺「だからさ、まだアイドル舐めてるって言うのは早いんじゃないかな、部長さん」

に「ちょ、なんでなんたがそんなこと知っているのよ」

俺「副会長」

に「あのスピリチュアルガールか」

 

 は?え、希先輩って周りからそんな風に呼ばれているの?

 

 

 

俺「そういえば、アイドル研究部の部長らしいですね」

に「そうだけど、それがどうかしたの?」

俺「俺としては素人の近くに経験者がいるとすごく嬉しいんですよ」

に「え、まさかこっちに入るつもり?」

俺「お願いできますかね?」

に「嫌よ、私がなんでそんなことまでしなきゃいけないのよ」

 やっぱ普通の言い方じゃ無理か。

 

俺「そういえば、アイドル研究部の部員って先輩1人ですよね?」

に「そうだけど、それがどうかしたの?」

俺「部費、大丈夫ですかね」

に「ギクッ」

俺「俺たちが入るだけでも少しは足しになるんじゃないですか?」

に「うーん………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 10分後

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

に「わかった、入部を許可するわ。その代わり指導はびしばし行くわよ」

俺「お手柔らかに。それと」

に「?」

 

 

6人 ササッ

 

6人「ようこそ、μ'sへ」

 

 

 

 

 

 

 

 こうして、また部員が1人増えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺「これで後2人」




 お久しぶりです。小鳥と点心です。

 遅くなってすみません。テストと追試とモチベの問題でなかなか投稿できませんでした。
 まだモチベは回復してないのでしばらくはいつ投稿できるかわかりません。気長に待っててください。



 今回は、にこちゃんがグループに入るところを書きました。アニメとかなり違うしかなりはしょってます。すみません。

 次は、のぞえりがやっと入ります。
 リーダー決めはどうしようか迷っています。気分がのったら書こうかな。


 ま、駄文ですけど楽しんでもらえたら嬉しいです。


 ではまた!


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赤点回避作戦

 こんにちは、小鳥と点心です。


 すみません、投稿が遅くなりました。テストと再試か重なって忙しくて…………というのを大きな理由にしておきます。他の理由は……察してください。


 それでは、本編どうぞ。


 俺たちは今三バカトリオのテスト勉強をしていた。え?リーダー決め?新曲?とっくに終わりました。なんかにこ先輩が色々やってたけど終わりました。ただ、あの勝負は必要だったのか今でも疑問に思う俺がいるのも事実である。

 閑話休題。

 今、なんでテスト勉強をしているのか。テスト勉強期間まであと一週間もあるのに。

 

 それは、3日前までさかのぼる。

 

 

 

 

 新曲をアップした数日後。

 順位が上がっており、ラブライブも射程圏内になり出場許可をもらいに理事長室に突撃した。穂乃果たちが。あくまで俺はそんなことはしていない。理事長室に突撃した理由はアニメを見てくれ。…………メタイか?メタイな。まあ、そんなこんなで遅れて着いた俺が見たのは3つの屍だった。ことりちゃん曰く

 「次の中間テストで赤点をとるようなら出場は認めません」

 ということをお母s…理事長に言われたらしい。

 大丈夫と思い、穂乃果ちゃんを見たら死んでいたらしい。

 後でテストをしたらマジでヤバかった。

 

俺「問題.次の言葉に続くことわざを答えなさい。

    風が吹けば?」

穂「山手線が止まる?」

 「「「」」」

海「6掛ける7は?」

穂「44?」

 「「「」」」

俺「重症だな」

海「そのようですね」

こ「あははは」

 

 急遽、練習を止めて勉強会が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 で、今のこの惨状をどう表現すればよいのだろうか。

 

 

穂「ことりちゃん………もうダメ」バタリ

こ「穂乃果ちゃん起きて」ユサユサ

穂「」

こ「穂乃果ちゃーーーん」

海「………」

 

 

凛「やっぱりむりにゃー」

花「凛ちゃん頑張って」

凛「だいたいなんで日本人の凛たちが英語を学ばなきゃいけないにゃー」

真「これから必要になってくるんだから頑張りなさいよ」

凛「凛は使わないにゃー」

 

 

に「だ、だいたい私は勉強しなくてもできるのよ」

俺「いや、教科書逆に持っていますよ」

に「わ、わざとよ。こっちの方が頭に入るの」

希「そんなこと言ってるとワシワシするよ」

に「だからにこはこっちの方が勉強できr「ガシッ」イヤァァァァァァァ」

 

 

 

 カオス

 

 

 この場に最もふさわしい言葉だと思うのは俺だけだろうか。

 

 

 

 prrrrprrrr

 このタイミングで電話がかかってきた。これは………あ、あの人か。

 

俺「もしもし」

?『あ、やっと出た』

 

 イタリアにいたとき仕事できお世話になった人だった。

 

俺「やっとっていつもこんなもんですよね」

?『そうだけど』

俺「それでどうしたんですか?」

?『君のお母さんから君が日本に帰って来たって聞いたから電話したの』

俺「そういうことでしたか。仕事の方はどうですか」

?『そっちは順調だよ。君こそ活動休止するって聞いたけど大丈夫なの?』

俺「僕の方はむしろ勧められましたね。根を詰めすぎだって」

?『確かに、あのときの君はかなりきつそうだったからね。確かに勧められたのもわかるわ』

俺「そんなにわかり易かったですかね?ま、今はそれなりに楽しく過ごせてますよ」

?『ならよかったわ』

俺「でも、学校のほうというか部活で問題があるんですけどね」

?『あ、確か女子高に入ったんだっけ?』

俺「そうです………いろいろあって」

?『あははは、そこは聞かないでおくね』

俺「助かります」

?『で、問題ってなんなの?』

俺「僕ではないですけどテストで赤点を回避できるか怪しい奴らが若干名」

?『なるほどねー。そうだ、私に何か手伝える事って何かあったりする?』

俺「え?なんで?」

?『向こうでできた借を返したいからかな』

俺「い、いや。あれを借だなんて思ってないですよ」

?『私が返したいだけ。それで、何かない?』

俺「んー…………あ、あなたの事務所に所属しているアイドルのサインをいくつか用意してもらいたいんですが」コゴエ

?『え、そんなのでいいの?』

俺「はい、すぐに食い付くやつがいるんで。少し待っててください」

 

 そう言と、希先輩にワシワシされたのか瀕死の状態のにこ先輩に近づいた。

 

俺「あの、にこ先輩」

に「な、なによ」

俺「あの……ゴニョゴニョゴニョ」

に「それなら満点取ってやろうじゃない!!」

 

 

俺「聞こえましたか?」

 

 電話にむかって話しかける。

 

?『あはは、確かにそうみたいね』

俺「でしょ?名前については後で送りますね」

?『わかったわ。それじゃあ君のお母さんにもよろしくね』

俺「はい、また」

 

 よし。これで一人はなんとかなったな。

 

希「聖矢君どうやってにこっちをやる気にさせたんや」

俺「エサをまいただけです」

希「それだけであんなにやる気になるんやろうか」

俺「ある一点において食い付きがよくなりますからね」

希「そんなもんなんやろうか」

俺「見てればわかります」

希「仕事がら?」

俺「言わない約束では?」

希「そうやったね」

に「ちょっと希ー、ここ教えてほしいんだけど」

希「ハイハイ」

 

 そう言って希先輩は離れて行った。

 まあ、凛にはラーメン奢るって言っておけばいいかな。穂乃果は…………なんとかなるか。

 そうして俺は穂乃果の勉強を教えるために、このカオスな状態の中にみを投げるのであった。




 いかがでしたか。?の人物きになりますか?彼女についてはアニメ1期13話のあとに出すつもりです。もちろん、オリジナルストーリーです。


 さて、今回は勉強会でした。その前にあったリーダー決めについては、とばさせてもらいました。すみません。
 そして、やっと次回9人揃います。あまり遅くならないようがんばります。

 それではまた。


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特訓

 「「「さようなら」」」

 

 帰りのホームルームが終わり教室から生徒たちが出てくる。

 そして、アイドル研究部の部室は異様な空気が漂っていた。今日、定期テストが全教科返されたのである。今回の結果でラブライブに出場できるかどうかが決まる。ちなみに俺の結果は

 国語 85点

 数学 96点

 英語 83点

 理学 100点

 社会 100点

 総合 464点     だった。

なんか海未ちゃんがそれ聞いてショック受けてたけど。

 

 

 

 

 

 

 部室に入るなり、にこ先輩にテスト結果を叩きつけられた。

 

 国語 75点

 数学 68点

 英語 81点

 理学 85点

 社会 91点

 総合 400点

 案外頭はよかった」

に「失礼ね!!」

 

 ごめんごめんと言いながら、約束していたものを渡す。めっちゃ喜んでんな。それと花陽ちゃんそんなに見つめないで欲しい。ちゃんと君のも用意してあるから。

 同じものを渡す。

 

 似たような生き物が増えた。

 なんか二人とも部屋のなかを跳ね回ってるし。

 

 

 

 

 

 10分後

 

 

 

穂「みんなーお待たせー」

 

 明るい声と一緒にμ'sのリーダーこと穂乃果が入ってきた。

 

海「穂乃果、今日で全教科かえってきましたよね」

に「私たちの今までの努力無駄にしてないでしょうね」

凛「穂乃果ちゃん」

穂「うん………その事なんだけどね      

 

 

 

 

 

 

 

 

                大丈夫だったよ」

 

 国語 65点

 数学 58点

 英語 67点

 理学 75点

 社会 70点

 総合 335点

 

 「「「「やったー!!!」」」」

 みんなが声を上げてすぐに部室を飛び出して行った。

 さてと、俺は副会長に呼び出し食らったので生徒会室に行くとしますか。

 

 

 

 あの後、20分ほど希先輩に弄られつつ雑務をこなしてから屋上に向かった。

 

俺「あれ?生徒会長?」

絵「あら松崎くん、どうしたの?」

俺「いえ、生徒会長が屋上から降りて来るなんて珍しいなと思いまして」

絵「ダンスを教えて欲しいと頼まれてね」

俺「それでどうしてここに」

絵「教えることはないと思ったからよ」

 

 本気で言っている感じだな。

 

俺「そうですか。じゃあ明日もよろしくお願いします」

絵「え?」

 

 そう言って屋上に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

穂「よし、今度こそ揃ったね」

凛「完璧にゃ」

 

海「いいえ、まだです」

 

に「ちょっと、さっきからダメ出しばかり。どこがダメなのよ」

海「感動できないんです」

 

俺(なるほどな。誰が頼んだかもだいたいわかった)

 

 

 

 

 

 ガチャ

 

俺「バレーとダンスは違うぞ」

 

 少し険悪な雰囲気になりそうなところで話に割って入った。

 

に「うわっ!いつからそこに」

俺「ついさっき」

真「随分遅かったのね」

俺「生徒会の仕事」

穂「そっか」

海「それで、さっきの言葉はどういうことですか」

 

 ですよね。海未ちゃんなら必ず食い付くよな。絵里先輩に頼んだ本人だし。

 

俺「どうもこうもそのまんまだぞ」

穂「どういうこと?」

 

 じゃあ聞いて見ますかね。

 

俺「じゃあ穂乃果に質問だ」

穂「うん」

俺「バレーって聞いてどんなことを思う?」

穂「踊るほうのだよね?…………………うーん……綺麗、かな」

俺「なるほどな、じゃあダンスとかアイドルって聞いてどんなことを思う?」

穂「……楽しい、かな」

俺「綺麗とか思わないのか?」

穂「あんまり出てこないかな」

俺「なんで?」

穂「確かにダンスが揃っていると綺麗だけど、揃っていなくても楽しいっていう思いが先に出てくるから」

俺「そう言うことだ海未」

海「ですがのれはあくまで穂乃果の考えです」

 

 納得せんよな。

 

俺「じゃあ海未はどうなんだ」

海「そ、それは」

俺「これは俺の勝手な考えだが、バレーは魅せるものでダンスやアイドルは楽しむものだと思ってる。まあ、バレーもダンスももとになる技術は同じだと思ってるけどな」

 

 

 

 

 

 

 それからはいつもの練習をして終わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 翌日

 

 

 いつもどうり屋上に向かっていると聞き覚えのある声がした。

 

俺(ん?絵里先輩と希先輩?何話してるんだろう)

 

 ここでは聞き取れなかったので近づこうとした。

 

 

 

 

 

絵「なんとかしなくちゃいけないんだからしょうがないじゃない!」




 こんにちは、小鳥と点心です。

 いかがでしたか?今回はテスト結果と絵里ちゃんの特訓でした。といってもその描写がほとんど無いですけどね。絵里ちゃんの指導はアニメと同じと思ってください。

 それと、バレーとダンスについて本編ではあんなことを言ってましたが一切悪気はありません。バレーをしている方、ダンスをしている方、今回こんな事を書いてしまい申し訳ありませんでした。


 これで今年最後の投稿になります。次回はなるべく早く投稿できるようにします。次でいよいよ9人揃います。次回も楽しんでいただけると嬉しいです。


 今年一年間ありがとうございました。良いお年をお迎えください。


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本音

 皆さん明けましておめでとうございます。

 新年一発目です。今回は会話文多めです。


 それではどうぞ。


絵「どうにかしなくちゃいけないんだからしょうがないじゃない!」

 

 

 

 

 

 

 うへー。聞いたらまずいやつだよな。まあ、とりあえず聞いて見ようかな。

 

 

 

 

 

絵「私も好きなことしてどうにかなるんならそうしたいわよ」

希「……」

絵「自分が不器用なのは理解してる。でも

 

 

 

 

 

 

 

 

 今さらアイドルを始めるなんて私が言えると思う?」

 

 

 そう言って絵里先輩は走ってどこかに行ってしまった。

 

 

俺「大丈夫ですか希先輩」

希「松崎くん!?今の聞いてたん?」

俺「たぶん途中からですけど」

希「そっか」

俺「それでどうするんですか」

希「なんのことや」

俺「希先輩の希望って希先輩と絵里先輩も入っているんですよね」

希「何でも知ってるんやね」

俺「何でもは知りませんよ。知っていることだけです」

希「ここでネタを入れてくるとはね」

俺「作者に聞いて下さい」

希「作者?なんのことや」

俺「いえ、こっちの話です」

 

 茶番はここまでにして俺も動きますか。

 

俺「それでどうして欲しいんですか?」

 

 これが一番重要なのだ。

 

希「えりちの話を聞いてあげて欲しいんや。そしてできれば叶えてあげたい」

俺「はぁ、わかりました。ですが先輩も手伝って下さいね」

希「わかった」

俺「頃合い見て来てください」

希「どこにや」

俺「絵里先輩のいる場所はすぐにわかるでしょ」

 

 そう言って穂乃果の携帯にメッセージを入れておいた。さて、がんばりますか。

 

 

 

 

 

絵「私のやりたいこと………」

俺「ここにいましたか」

 

 絵里先輩を探して色んなところをまわってやっと見つけた。てか、講堂とかいかなくてよくなかったか?

 

絵「誰かと思ったらあなただったのね」

俺「先ほどのやり取りを見てましたから。その後、希先輩に頼みごとをされたので来ました」

絵「そう、馬鹿にしにきたわけではないのね」

俺「なんで先輩のことを馬鹿にしなくちゃいけないんですか?」

絵「え?」

俺「だってそうでしょ。俺は先輩が廃校を阻止しようと頑張っているのは知ってます。頑張っている人を馬鹿にするとかそれこそ馬鹿だと思います」

絵「じゃあなんで私のしようとしたことは認められなかったのよ」

俺「それは多分生徒会長としての提案だったんですよね」

絵「当然でしょ」

俺「この中に絢瀬絵里としての気持ちはあったんですか?」

絵「え」

俺「その提案の中に先輩が本気でやりたいという気持ちはあったんですか?」

絵「それは……」

俺「少しぐらいわがまま言ってもいいと思います」

絵「それはどういう……」

俺「本当にやりたいことを始めるときなんてべつに強い思いとかはあまり必要ないと思います」

絵「……」

俺「俺の知り合いにもともと歌が好きな人がいたんです。その人は今では人気歌手ですけど、その人が歌手になろうと思った理由ってなんだと思いますか」

絵「自分の歌で聞いている人を笑顔にしたいとかかしら」

 

 普通ならそう思うよな。俺も本当の理由を聞いたときは笑ったな。その後どつかれたが。

 

俺「いいえ、「新しい歌を一番早く歌いたい」だったんですよ」

絵「は?」

俺「そう思いますよね。俺も聞いたときはその反応でした。その後笑い転げてましたけど」

絵「それは失礼じゃないかしら」

俺「それについては反省してます。ま、何が言いたいかというと、何かを始めるにはちょっとの好奇心があれば十分なんです」

絵「でも、それとこれとは違うじゃない」

俺「同じですよ。ありきたりですけど、やってみなくちゃわからないって言うじゃないですか。興味本意で始めたことが大きくなっていくことだってあります。それに何か目的を持ってやるんだったら自分を押し殺してするより、自分を解放して楽しんでする方が断然いいです」

絵「でも今さら……」

俺「あいつらですよ。気にしないと思います」

 

 話していると

 

 

 

 

 

 

 

 

 

穂「絵里先輩!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 穂乃果が教室の入り口に来ていた。ナイスタイミング。

 そして穂乃果が教室に入ってくると

 

 

 

穂「絵里先輩、μ'sに入ってください」

絵「え?」

 

 手を出してそう言った。

 

穂「μ'sに入って一緒に歌って欲しいです。スクールアイドルとして」

 

 しかしまだ絵里先輩はためらっていた。

 

俺「べつに入ってもいいと思いますよ。さっきも言いましたが何かを始めるなんて興味本意で十分です」

 

 そう言うと絵里先輩は笑って手を握った。

 

穂「絵里先輩」

こ「これで8人」

希「いや、9人や」

穂「希先輩?」

希「うちを入れて9人や。このグループは9人になったとき未来が開けるって占いに出てたんや。だからつけたん。9人の歌の女神 μ's ってな」

穂「え!?じゃあこの名前希先輩がつけたんですか!?」

希「そうや。まあ、どっかの誰かさんはとっくに気がついていたようやけどな」

 

 そう言って俺の方を見た。

 

穂「え?聖矢君知ってたの?」

俺「まあな」

穂「なんで教えてくれなかったの」

俺「今回の話のネタが減るから」

穂「え?」

俺「気にしないで」

 

 パン!

 

絵「さ、いくわよ」

穂「え、どこに?」

俺「練習に決まってるだろ、3バカトリオのかたわれ」

穂「ちょ!辛辣すぎ」

 「「「あははは」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 学校説明会当日

 

 

 

 

 

 

 

 

穂「これから歌う曲は私たちが9人になって初めてできた曲です」

 

 

 

 

 

穂「聞いてください」

 

 「「「僕らのLIVE君 とのLIFE」」」

 

 

 

 

 

 

 

 「いい曲ですね」

 

 動画を撮っていると突然声をかけられた。

 

俺「えっと雪穂さんだっけ」

雪「はい、それと年下に対してさん付けはちょっと」

俺「ああ、そうだったね。それで、そちらの方は?」

 「絢瀬亜里沙です」

俺「亜里沙ちゃんね。スクールアイドルすきなの?」

亜「はい、大好きです。見ていると凄く元気が出るんです」

俺「それじゃあ高校に入ったらスクールアイドルに?」

亜「はい、雪穂と一緒に」

雪「ちょっと、私聞いてないよ」

亜「だって今言ったもん」

俺「あははは、まあ頑張ってね」

 「「はい」」

 

 動画を撮ることに意識を戻した。

 

俺「楽しそうだな」ボソ

 

 俺の呟きはライブの後の歓声と拍手にかき消された。

 

 

 

 

 

 

 

俺「みんなお疲れー」

 

 人がいなくなってきたのでいつもの仕事をするために頭を切り替えてみんなのところに走って行った。




 どうも、小鳥と点心です。

 ついにのぞえりが入って9人になりました。やっとμ'sが、本格的に動き出しますね。

 今回、話の中にちょいちょいネタを少し変えて入れてみました。わかる人はわかるでしょ。話の中で俺こと松崎 聖矢が動画を撮っていました。これはあることに使います。さて、なんでしょう。

 楽しみにしていてください。





 今回も誤字などがありましたら報告お願いします。


 では、また次回お会いしましょう。


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とある休日

 俺はある人との待ち合わせで秋葉原のとあるカフェの前に来ていた。

 

 

 しかし、なんでここなのか。

 

 

 

 そう、ここは俗に言う“メイドカフェ”である。

 

 

 

 数日前に遡る。

 

 

 俺が部屋で寛いでいたら電話がかかってきた。

 

 

 “楓”

 

 楓さんからか。そういえば、この人とはあの時電話しただけであってないな。そう思いつつ電話に出る。

 

俺「もしもし、松崎です」

楓『あ、久しぶり聖矢君』

俺「お久しぶりです。どうかしましたか?」

楓『少しは世間話でもしない?今まで遠く離れてたから少しお話したいのだけど』

俺「………それはまたの機会で。それに今は離れてないでしょ」

楓『少しは笑って欲しいのだけど………それは後でにしましょう。それで要件だけど聖矢君は8月末にあるアイドルサマーフェスタは知ってる?』

俺「まあ、知ってますけど」

楓『単刀直入に言うわね。そこで私達が出ることになったのだけど、あなたに曲を作ってもらいたいのだけど』

俺「Che cosa?」

楓『唐突のイタリア語www』

俺「いや、普通におかしいでしょ」

楓『とりあえず話しだけでも聞いてもらえないかしら』

 

 いつもの若干ふざけた感じではなく、真面目な声で言ってきた。

 断れないじゃん。

 

俺「はぁ、わかりました。それで、どうすればいいですか」

楓『え?本当にやってくれるの?』

俺「あなたが頼んで来たんでしょうが」

楓『うん、ありがとう』

俺「それで、話し合いとかってありますか?」

楓『うん、次の日曜日あけておいて欲しいかな。場所に関しては行ってみたいカフェがあるから後で情報送るね』

俺「わかりました。それじゃあまた」

楓『またね』

 

 

 

 

 

 

 

 みたいなことがあった。

 

 

 

 

 

 正直居心地は良くない。いくら頭がよくて大人びてみえても、俺はまだ小6なのだ。結構心はピュアなのだ。というかこの設定、読者も忘れていそう。それはおいといて、俺としてはこのサービスは色んなものがゴリゴリと削られているのだ。

俺(早く来てくれ)

 

 

 15分後

 

 

 

メイド「お帰りなさいませ、ご主人様、お嬢様」

楓「あ、聖矢君ー」

 

 呼ばれたので振り向くと楓さんとその後ろに女性か3人と、男性が1人ついて来ていた。

 

楓「遅くなってごめんなさい。待ったかな」

俺「いえ大丈夫です」

 

俺「とりあえず何か頼んだら?代金は全部持つから」

楓「いいの?」

俺「ええ」

楓「じゃあお言葉に甘えさせてもらおうかしら」

俺「あ、皆さんもどうぞ座ってください」

 

 後ろで立っている人たちに声をかける。

 全員が座ったところで恐らくこの中では最年長であろうスーツを着た女性が楓さんに話しかけていた。

 

?「この人は?」

楓「イタリアに行った時にお世話になった人です」

?「そうでしたか。では………はじめまして、346プロで常務を務めております美城です」

 名刺を出してきたので

俺「ご丁寧にありがとうございます。ご存知かどうかは知りませんが私は松崎聖矢といいます」

美「!?あの、松崎聖矢さんですか?」

俺「それで間違いないと思います」

美「そうですか。それで、今日はなぜここに呼んだのですか」

楓「あ、その事なんですけど私がよびました」

美「あなたが?」

楓「はい」

美「なぜ?」

楓「簡単に言うと今年のアイドルサマーフェスタでの私達の曲を彼に作ってもらいたいと思いまして」

 

 

 

 少しの間沈黙が流れる。

 

 

 

 

 

 

美「だめに決まっているでしょ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 そら、そうなるわな。




 お久しぶりです。小鳥と点心です。

 投稿が遅くなってすみません。テストに再試にレポートとやることが多すぎて全く書けませんでした。

 さて、今回から本格的にデレステのキャラが登場しました。出てきたのは高垣楓さんです。オリジナル設定で年齢は19歳です。自分はデレステについてほとんど知らないのでキャラの口調や性格が大きく異なっていると思います。なるべく似せることができるようにしますので、温かく見ていただけると嬉しいです。


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とある休日2

 遅くなってすみません。


美「だめに決まっているでしょ」

 

 

 

 

 美城さんの発言から約10分楓と二人の言い合いが続いていた。

 そのため、俺を含めた3人は蚊帳の外だった。すでに注文した品は来ていたので先に食べることにした。これを運んできたのがミナリンスキーさんだったが、お世話になっている家族の一人にとてつもなく似ていたことは後で考えることにした。

 

?「すみません、こんな感じになってしまいまして」

俺「いえ、気にしないでください。ある程度は予想していたので」

武「あ、紹介が遅くなりました。私は武内駿輔です。346プロでプロデューサーを勤めています」

俺「ご丁寧にありがとうございます。改めて、松崎聖矢です。楓さんとはイタリアで一緒にお仕事をさせていただきました」

?「あ、あの私、鷺沢 文香といいます」

俺「あ、あなたが鷺沢さんだったんですね」

鷺「え、知っていたんですか?」

 

 そりゃあ驚くよな。

 

俺「はい。楓さんが新しい後輩ができたっていってましたから」

鷺「楓さんが……」

武「しかし、なぜ彼女がいきなり歌を作って欲しいなんて」

俺「それは多分イタリアに居たときに自作の未公開曲を聞かせた時に自分達の歌も作って欲しいって言ってたので」

 

 そう言うとパソコンに保存してある曲をいくつか2人に聞かせた。

 

武「いい曲ですね。NEXT FRONTIERとかいいですね」

鷺「私は、はじまりのsignalですね」

 

 どうやら好評のようだ。

 ちなみに2人に聞かせたのは3曲でもうひとつは、ユメヲカケルだった。

 

俺「ちなみに3曲とも楓さんに言われて作ってみた曲です」

武「すごいですね。高校生でこのクオリティですか」

俺「あ、えっと俺まだ小学6年です」

「「え?」」

 

 あ、2人が固まった。

 おーい、戻って来てください。

 

 

 

美「2人が固まるなんてね。どんな曲なのかしら」

 

 美城さんは楓さんとの言い合いが終わったらしく話かけてきた。俺は、さっきの曲を流した。

 

 すべてを聴き終わって

 

美「驚いた。ここまでのクオリティだったなんて。出してもなんの遜色もないわね」

楓「ですよね!」

 

 楓さん、復活。

 

楓「ところでなんの曲?」

俺「イタリアで聴かせた3曲」

楓「あれだね。どれもいい曲だよね」

美「そうね、これなら候補に入れてもいいかもしれないわね」

楓「本当ですか?」

美「ええ。松崎さんこのあとお時間はありますか?」

俺「はい」

美「音源をいただきたいのでこちらのスタジオまで来ていただくことはできますか?」

俺「大丈夫です」

 

 このあと、曲の音源をとったりいろいろした。久しぶりのスタジオに少しテンションが上がったのは言うまでもない。午後はスタジオでほとんどの時間を過ごして帰った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 夜にしっかりと、ことりちゃんに昼間のことをじn…

質問した。





 NXST FRONTIER うま娘プリティーダービー ゲーム中歌

 はじまりのsignal うま娘プリティーダービー ゲーム中歌

 ユメヲカケル うま娘プリティーダービー2期OP


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ミナリンスキー

こ「今日は、このあと用事があるから帰るね」

 

 そう言うと、ことりはそそくさと部室を後にした。

 

に「ことり、最近こういうのが多いわよね」

穂「だよね」

海「何かあったんでしょうか」

 

 そんな話をしているみんなのことを俺は遠い目をしながら見ていた。ことりが最近早く帰る理由を知っているため、ボロを出さないようにしているのだ。

 先日、楓さんたちと話しをしていた時に料理を運んで来たのがことりだったのだ。あの後ことりに話を聞いたら、自分を変えたいからと言っていた。

 

俺「とりあえず、8人でできることをしよう」

絵「そうね、大会も近づいてきていることだし」

希「そういえば、聖矢君は何か知ってるん?」

俺「い、いや知らない(いいえ、めちゃくちゃ知っています。というより、巻き込まれました。たまに、執事としてさせられています)」

凛「なんか怪しいにゃ」

真「何か隠しているわね」

俺「いや、何も知らないって」

 

 その時、

 

 prrrrprrrr

 

 携帯がなった。

 

俺「もしもし」

楓『あ、聖矢君今大丈夫?』

俺「はい」

楓『この前のことなんだけどね、詳しいこと話したいからこの前の店に来てもらえない?』

俺「今からですか?」

楓『そう』

俺「ちょっと待っててください」

 

俺「なあ、俺このあと用事ができそうなんだけど皆はどうする」

に「今日は無しにするわ。なんとしてもことりの秘密を暴いてやるわ」

俺「あははは、ほどほどにね」

 

俺「あ、大丈夫みたいです」

楓『そう。なら、お願いね』

俺「わかりました」

 

 電話を切ると、荷物をすぐにまとめた。

 

俺「じゃあ、お先に」

穂「また、明日ね」

俺「おう」

 

 1時間ほどでまた会いそうだが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

楓「じゃあ、日程はこんな感じでいいわね」

俺「大丈夫です」

文「問題ないです」

武「調整しておきます」

 

 アイドルサマーフェスタでの曲と、その練習のスケジュールの話し合いがちょうど終わった。そういえば今日はまだこと………ミナリンスキーさんの姿が見えないな。確か写真がどうとか言ってたからそれの回収かな。そんなことを考えていると

 

 

 「へー、ここがそうなんだ」

 

俺「!?」

楓「?どうしたの?聖矢君」

俺「い、いえなんでもないです」

 そう言いつつ声の聞こえた方を見ると

 

穂「ここがことりちゃんが働いているどころなんだ」

 

 案の定、穂乃果がいた。というより、みんないた。

この状態で気づかれたら面倒だな。

 

武「それでは、私たちはこれで失礼します」

俺「あ、はい」

楓「それじゃあ今週の日曜日ね」

文「よろしくお願いします」

俺「はい、よろしくお願いします」

 

 そうして楓さんたちは帰っていった。さて、俺はこの状況をどうするか考えますかね。

 

 

 

 

 

 

 その頃

 

 

穂「つまりことりちゃんは、自分を変えたいって思ってここでメイドさんをやっているんだね」

こ「そうだよ」

海「でも、ことりはなんでそう思ったのですか?」

穂「そうだよ!ことりちゃんは、穂乃果より凄いのに」

こ「そんなことないよ。ことりがそう思ったのは、グループができてすぐだったんだ。穂乃果ちゃんはグループを引っ張っていけて、海未ちゃんは皆が笑顔になれるような歌詞を作ってた。でもことりには何もなかった」

穂「そんなことないよ!ことりちゃんだってすごく可愛い衣装作ってくれてるじゃん」

こ「そうじゃないの。ことりはただくっついていってるだけ。いつも穂乃果ちゃんや海未ちゃんの意見に賛同しているだけ。自分から何か言ったことなんてなかった。そんな自分が嫌になったの。そんな時にここのスカウトを受けて試しにやってみたの。自分を変える良い機会だと思って」

海「そうだっのですか」

こ「だからごめんね。心配かけて」

海「いえ」

 

 

 

 

 少しして穂乃果たちは帰っていった。それを見送ったことりが戻ってきたので声をかけた。

 

俺「お疲れ様、ことりちゃん」

こ「へ?え聖矢君?……もしかしてさっきのも聞いてた?」

俺「まあね」

 

 

 

 なんとも言えない沈黙が流れる。

 

こ「あ、ことりはまだ仕事があるから」

俺「そうだな。俺はそろそろ帰る」

こ「え、もうかえるの?」

俺「ああ、長居すると店長に見つかりそうだから」

こ「あははは、そっか。気をつけてね」

俺「ことりちゃんも、頑張ってね。………………あと、みんなに話せてよかったね」

こ「!……うん」

 

 会計を済ませて店を出た。

 

 

 

 

 「これは聖矢君の匂い!」

 

 

 

 そんな声は聞こえてません。



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メイド喫茶

 タイトルはそう書いてありますけど、ほぼほぼタイトル詐欺です。

 あと、執事の人の口調はわからないので多めに見てください。


俺「え?路上ライブ?」

 

 

 翌日、穂乃果たちに言われて思わず聞き返した。

 

 

穂「そうだよ。ことりちゃんに曲を作ってもらってあそこのメイド喫茶の前で披露するの」

俺「さすがに迷惑じゃない?」

海「私もそう言ったのですが聞かなくて」

 穂乃果の性格ならそうだよな。

俺「みんなや、店の人たちが良いって言えばやってもいいんじゃない?」

穂「ことりちゃんはやりたいって言ってたよ」

 半ば強制だよな。

俺「店の許可がおりればいいんじゃない?」

 

 

 

 そう軽い気持ちでいたこともありました。

 

 

 

 

 

 

こ「うーーー、できない」

 

 

 

 

 さっきから、ことりちゃんがリズムを刻みながら可愛いと思う言葉を並べていたものの、歌とは程遠いものだった。

 

 

 

 

穂「あ、そうだ!」

こ「ほ、穂乃果ちゃん!?」

海「いきなりどうしたのですか?」

穂「秋葉原で考えようよ」

こ「秋葉原で?」

穂「そう。ことりちゃんがどんなことをして、何を見て、何を感じているのか。それがわかればいいのが出来るんじゃないかな」

 

 なるほど、穂乃果にしてはいいことを思いつくな。

 

穂「ちょっと聖矢君、失礼なこと考えてない?」

俺「い、いやそんなことはないよ」

海「なんとなく感じましたがそれは同意します」

 

 あんたらエスパーかなんかですか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あれ、なんか重要なことを忘れているような。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

城「まさか今日来てくれるなんてね」

シ「そうですね、今日は来て良かったです」

 

 

 

 

 

 

俺「……お帰りなさいませ、お嬢様」

 

 

こ「お帰りなさいませ、お嬢様」

穂「お帰りなさいませ、お嬢様♪」

海「お、お帰りなさいませ、お嬢様」

 

 

 

 俺たちは只今絶賛バイト中である。

 

 

 

 

 こうする羽目になったのは数日前のことだ。ことりをここで見つけた時に店長の城廻めぐりさんに捕まった。ちょうどその時に手伝いに来ていたらしいシルヴィア・リューネハイムさんにもつかまった。なんでここに世界の歌姫がおんねん!まあ、共演したことはあるから初対面じゃないけどさ、いきなり現れたらびっくりする。なんでも城廻さんとは幼なじみらしい。高校二年らしい。ちなみに城廻さんは大学を今年卒業したらしい。

 その話は置いておいて、ことりを見つけた日にことりに店の奥に連れていかれて、気がついたらここでバイトというより手伝い?のようなことをすることになった。リューネハイムさ「シルヴィ」……リューネh「シルヴィ」………r「シルヴィ」………シルヴィアさんは俺が小学生と同じ年齢というのを知っていてそうしたらしい。で、気がついたらシルヴィアさんのお気に入りになっていた。

 

 

 

 

 

 回想説明という名の現実逃避を終えて動くことにした。

 

 

凛「あー!なんで聖矢君がいるにゃ」

希「ほんとや、なんでなん?」

俺「いや、これにはマリアナ海溝より深い訳が」

真「なにそれ、イミワカンナイ」

希「へー、深い訳ねー」ニヤニヤ

 

 その表情に少しイラッときたので仕返しをすることにした。

 

 

城「あれ、どうしたの?そんなに気合い入れて」

シ「本当だ、なにかあった?」

俺「はい、知り合いがちょっとイラッときたので全力で相手をしてあげようかと」

城「あはは、頑張って」

シ「後で私の相手もしてね。これ、指名だから」

 残業が決定した瞬間である。

 

 

 

 

 

 

俺「お嬢様方、ご注文はお決まりでしょうか」

に「じゃあパンケーキと紅茶でお願いするわ」

絵「私はショートケーキとコーヒー」

希「うちは、執事のおまかせで」

 希ちゃん、大丈夫かな。

俺「かしこまりました。少々お待ちください」

 

 

 

 厨房に戻って調理を始める。パンケーキ、ショートケーキは店長にお願いした。

 まずは、サンドイッチ。サラダ、ハム、果物の三種類を作り一口サイズにカットして盛り付ける。次はケーキ。といっても今朝作ったケーキを取り分けるだけだが。ちなみにこれも一口サイズである。最後に小さいマドレーヌと、ミルクティーを用意して終わりだ。

 

城「聖矢君、こっちも用意できたよ」

俺「ありがとうございます」

シ「あ、それやるの?」

俺「はい」

シ「頑張ってね」

 

 

 そう言って送りだされた。

 

 ちょっと頑張りますか。

 

 

 

俺「お待たせしました」

 注文された料理を置いたあと希先輩のとなりに座った。

希「あれ、どうしてとなりにすわったの」

俺「そういう内容なので」

絵「どんなのかしら」

に「にこも気になるわね」

希「じゃあお願いしようかな」

俺「かしこまりました、お嬢様」

 

 どこか身構えた希先輩に

 

俺「どうぞ、お召し上がりください」アーン

 

 ピンを差したサンドイッチを口の前までもっていった。

 

希「へ?」

俺「お食べにならないのですか?」

希「いやいや、なにやってるの」

俺「お嬢様がご所望したものですが」

希「そうやけど、なんでこんなことをしてるん?」

俺「ご注文の内容は料理をあーんで食べさせることですが、ご不満がありましたでしょうか」

希「い、いえ。ないです///」

俺「ありがとうございます」

 

 そのあとは、ずっと希先輩は顔を赤くしたまま俺にあーんで食べさせられていた。なんかもうめっちゃ可愛いかったです。

 

 一年生組もこt………ミナリンスキーさんの対応に満足していた。

 

 

 

 

 

 

 終わったあと、ことりに聞いてみたら良い歌詞がかけそうだと言っていた。さて、これで今日の仕事は終わっt「終わってないわよ」…………ですよねー。わかってましたよちゃんと。このあと、しっかりとシルヴィと、城廻さんの相手をさせられた。…………あれ?なんで城廻さんが入ってんの?



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路上ライブと手紙

 路上ライブ当日

 

俺「みんな、調子はどう?」

 

 そう、問いかけると

 

 「「「バッチリ!」」」

 

 と、帰ってきた。

 

俺「よし、おもいっきり楽しんでこい」

 「「「はい!!!」」」

 

 

穂「よーし、いくよ……………1」

 

こ「2」

 

海「3」

 

真「4」

 

凛「5」

 

花「6」

 

に「7」

 

希「8」

 

絵「9」

 

 

 ………………………………

 

 

穂「ちょっと、聖矢君もだよ」

俺「え、俺も?」

海「そうですよ、あなたもμ'sの一員です」

こ「だからお願いね」

俺「わかったよ……………10」

 

穂「μ's」

 

 「「「ミュージック、スタート」」」

 

 

 こうして、ライブが始まった。

 

 

城「凄いわね」

シ「何度かこういうのは見たことあるけど、レベルが上がってきてるわね。私も頑張らなきゃ」

 

 どうやらそこそこの評価はもらえたようだ。

 

シ「それにしても聖矢君は彼女たちとどんな関係なの?」

俺「活動休止の話があがった時に一緒にでた話があって色々やって気付いたら女子高であいつらのマネージャーになってた」

シ「なにそれ、色々の部分を教えて欲しいんだけど」

俺「説明すると長くなるから戻ったらでいい?」

シ「いいけど、いつ戻ってくるの?」

俺「俺の中では来年4月」

シ「発表はどうするの?」

俺「今年のクリスマスにでもしようかな」

シ「あら、粋な考えね」

城「ねえ、二人とも何の話をしているの?」

シ「この子が、………」

 

 

 ワアアアァァァァ!パチパチパチ

 

 

 ちょうど、ライブが終わったらしい。

 

俺「すみません、城廻さん後で話します」

 

 そう言うと、俺はあいつらをねぎらいに行くことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

俺「みんな、お疲れ様」

穂「あ、聖矢くんちゃんと見てくれた?」

俺「ああ、しっかり動画も撮っておいたぞ」

海「ありがとうございます」

俺「ところで、ことりちゃんはどうだった?」

こ「みんなのおかげで見つけられた」

俺「そうか、よかったね」

こ「うん、だからみんなありがとう」

絵「こちらこそ、ことりのおかげで面白い体験もできたわ」

凛「だからお礼を言うのは凛たちのほうにゃ」

真「そうね、私も楽しかったし」

凛「あ、珍しく真姫ちゃんが素直にゃ」

真「ちょっと、どういうことよ!」

 「「「あははは」」」

 

 いい経験ができてよかった。

 

俺「さて、まずは着替えてきたら?風邪引いたら大変だから」

希「そうやね」

 

 そう言って喫茶店に戻っていった。

 

俺「あ、にこちゃん気絶しないといいけど」

 そう、あの中には多分シルヴィがいる。まあ、なんとかなるかな。

 

 

 

 このあと、俺は城廻さんに自分の事を話した。驚かれたが状況を納得してくれて黙っていることを約束してくれた。写真とサインと握手をお願いされたが。それと、しっかりとにこちゃんは奇声をあげて気絶していた。花陽ちゃんは固まっていた。そういえばこの人もアイドルオタクだったな。

 

 

俺「みんなお疲れ様。大丈夫?」

海「はい、もう大丈夫です」

絵「城廻さん、ここを貸してくれてありがとうございます」

城「大丈夫ですよ。これで少しは売り上げも伸びたから」

花「は!シ、シルヴィアさんは?」

シ「ここにいるわ。お疲れ様、凄くよかったわ」

花「ほ、本当ですか!?」

シ「うん、私と頑張らなきゃね」

 

 にこちゃんも復活してさらに騒がしくなった。

 

穂「このあとどこかよって行かない?」

凛「いいアイデアにゃ」

海「だめです。このあとは映像を見て反省会です」

に「そうよ、にこ達はこんなところで妥協できないの。悪かったところを見つけるわよ」

穂「えー」

凛「そんなー」

 

 労いたいんだけどな。あ、

 

俺「シルヴィ、お願いがあるんだけと」コソ

シ「なに?」

俺「実はーーーーー

 

 

シ「OK、任せて」

 

 

 そう言うと、

 

シ「ねぇ、もしこのあとどこか行くならこの町を案内してもらえないかな」

に「任せてください」

 

 案の定、にこちゃんが真っ先に食い付く。

 

海「ちょっとにこ、このあと反省会をするはずでは?」

に「こんな機会めったにないんだからこっちを優先するに決まっているでしょ」

穂「私もー」

凛「凛もにゃ」

花「私も行かせていただきます」

海「花陽まで」

俺「今日ぐらいいいんじゃない?」

海「ですが」

俺「それに明日は雨みたいだし」

海「う、そうですか。なら仕方ないですね」

穂「聖矢君は?」

俺「俺は必要なものを買いにいくからパス。みんなで楽しんできて」

穂「そっか、ありがとう」

に「よーし、しゅっぱーつ」

 

 

 

 そうして、10人は秋葉原に繰り出していった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 みんなが見えなくなった後、俺は二つの郵便物を見つめていた。

 

 

 一つは、イタリアからだ。

 おそらく、ファンからだろう。お母さんがまとめて送ってくれたらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして、もう一つはアメリカから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 南ことり宛てである。



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そうだ、合宿にいこう!

 ここからは、第一回合宿編です。


穂「海だー!」

凛「海だにゃー!」

海「海未は私ですが」

 

 そこ、ボケなくていいから。

 

 そんなわけで、俺たちは海に来ている。え?まだ、5月だって?こっちは6月なんだよ。今度はなに?まだ、冷たいだろって?南の島なら大丈夫だろ。てなわけで、やって来ました沖永良部島!沖縄?あそこは修学旅行でいくからパス。

 

 

 

 

海「そんなわけで練習メニューを用意しました」

 

 ニコニコした顔で貼り出された紙にはトライアスロンを彷彿させる内容が書かれていた。

 

穂「え、遠泳10㎞…………」

凛「ランニング15㎞………」

俺「海未ちゃん、ここではボケなくていいんだよ」

海「ボケてなどいません。真面目に考えました」

 

 横を見ると希ちゃんや、絵里ちゃんの顔がひきつっていた。

 

俺「海未ちゃん、トライアスロンする?」

海「なぜそうなるのですか!」

俺「さすがにこのメニューはトライアスロンの選手と同じだよ」

 下手すると、トライアスロン選手もビックリだと思う。

絵「そうね、さすがにこれだと体を壊すわね」

希「それにあっち見てみ」

 

 希ちゃんが指を指した。

 

 そっちには、

 

穂「わーい」

凛「それー」バシャ

に「うわっ!?」バッシャーン

 

 三バカがすでに水着で海に入っていた。

 ことりちゃんや、花陽ちゃんも向かっていた。

 

希「あれじゃ練習にはならんやろ」

海「…………そう、みたいですね」

 

 海未ちゃんも肩を落としてしまった。

 

俺「ま、今日位いいだろ。まだ明日は丸一日使えるんだし」

 俺たちは次の月曜日が開校記念で休みとなるため、この三連休を利用してここにきた。ちなみにここは、俺ん家の別荘である。

海「そうですね。明日みっちりすればいいですよね」

俺「あ、メニューは俺が考えるから。これは破棄ね」

海「そんなー」

 当然である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 日焼け止めを塗って砂浜に出るとビーチバレーをしていた。4対4で。あれ、もう一人はとおもったら近くでパラソルを建てて本を読んでいた。

 

俺「真姫ちゃんはやらないの?」

真「ん?ああ、聖矢か。私はいい」

俺「そう」

 

 ドゴーン

 

俺「!?」

 

 凄い音がしたのでそっちを見ると

 

海「いきますよ…………ラブアローシュート!」ドゴーン

穂「うわっ!?」バコン

凛「絵里ちゃん、上げるにゃ!」ダッ

絵「凛!」ポーン

凛「いくにゃ…………タイガードライブ!」ドガーン

こ「きゃっ」

 

 海未ちゃんと凛ちゃんがどこぞのサーバントよろしくエグいアタックの打ち合いをしていた。別作品が入っていたけど気にしない。

 

穂「あ、聖矢君きた。おーい、一緒にやろー」

俺「いや、怪我するわ!」

 そうツッコミを入れた俺は悪くない。

凛「あ、真姫ちゃんも一緒にやるにゃ」

真「私はいいわ」

希「………」

俺「………」

 

 

 

 

?「…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 しばらく遊んで別荘に戻ってきた。

 

陽「みんなお疲れ様」

 

 理事長がいた

 

 戦う

 無視する←

 逃げる

 

陽「ちょっと、無視しなくてもいいじゃない」

 

 素早さが20下がった

 

こ「お母さん、なんでここに?」

陽「休みだったから聖矢君のお母さんにいいところないか聞いたの。そしたら、あなたたちがここで合宿をするって聞いたの」

俺「それで飛んできたということですか」

陽「そう言うことよ」

俺「はー」

陽「なによそのため息」

俺「酒呑んで酔ってめんどくさくなる人とは泊まりたくないなと」

 

 この人、普段家で呑んでいるときはお腹に溜まって呑めなくなるか、途中で寝る。しかし、いつもと違う場所だとあるラインから性格が一気に変わるのだ。どんな風かというとR指定が入る方向に。この前なんてキスをされた。深いほうで。

 

こ「お母さん、酔ったりするの?いつもはしないけど」

俺「うん。家じゃ酔わないけどこう言ういつもとちがうところで呑むとよう。しかも酒癖がめんどくさいしその時の記憶があるから」

こ「そ、そうなんだ」

陽「さー、呑むわよー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 不安しかない。



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真姫の悩み

 こんにちは、小鳥と点心です。

 今回は真姫ちゃんの抱えている悩み事、成績のことを書きました。しかし、作者はこの事の詳しい話の流れは知りません。雑誌の方でチラッと読んだだけです。なので解決方法は原作と同じと考えて下さい。

 それではどうぞ。


 俺は今、真姫と買い物を終えて帰っていた。なぜそうなったかと言うと……………

 

 

 

 

 

陽『聖矢くん、冷蔵庫の中身が足りないから買ってきて貰えない?』

俺『まあ、いいですけど』

陽『あ、一緒に真姫ちゃんを連れて行ってくれない?』

俺『え?いいですけど、なんで?』

陽『あなたも薄々気づいて要るかもしれないけど、あの子何か悩みを抱えているわね』

俺『なんとなくですけど』

陽『やっぱり、聖矢君は凄いね。あんな小さな仕草でわかっちゃうんだから』

俺『向こうで仕事をしているとやっぱり色々あるんですよ』

陽『そうかもしれないわね。お願いできるかしら?』

俺『やるだけやってみます』

陽『お願いね』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 てなことがあった。さて、どうやって聞き出そうかな。

 

 

真「はぁ、なんで私まで行かなきゃならないのよ」

 すみませんね。あの人強引で、なかなかひいてくれないんですよ。

俺「ごめんね。あの人言い出したらなかなかひかないから」

真「もういいわよ」

 

 

 しばらくの沈黙のあと踏み込んでみることにした。

 

俺「ねえ真姫ちゃん、何か悩み事とかない?」

真「!な、なによいきなり」

俺「なんかあるんだね」

真「なんでそうなるのよ!」

俺「だって、ずっと何か隠している感じだったから」

真「……………」

俺「図星か」

 さて、このツンデレお嬢様は何にお悩みなのかね」

真「つ、ツンデレお嬢様ってなによ!」

俺「あれ、声出てた?」

真「ばっちり」

俺「……………で、なにかあったの?」

 

 真姫は最近あったことを話してくれた。

 要するに、学力が下がってパパにスクールアイドルを辞めさせられそうになっているとのこと。この子パパっ子だったんだ。っと、話がずれたな。音ノ木坂はああ見えて都内有数の進学校である。あの三バカが入れたのは俺の中での音ノ木坂の七不思議の一つである。

 まあそれは置いといて、そんな学校なので月一回の頻度でなにかしらのテストだの模試をやっている。真姫ちゃんはいつもは学年主席だったらしい。すげぇなおい…………。そんでこの前の模試で順位を落としたらしい。平均点数が80点。すげぇ。なお、作者は赤点常習犯だったもよう。

 それが父親にばれて今の事態になってしまったらしい。

 

俺「なるほどね。だけどそれがスクールアイドルを辞める理由にはできないな」

真「ちょっと、私が真剣に悩んでいるのに!」

俺「わかっているよ、だけどそれじゃあ辞める理由には程遠いってことだよ」

真「どういうことよ」

俺「その事を穂乃果たちに言って諦めると思うか?あの、生きる弾丸のようなやつが」

真「生きる…………………ないわね」

俺「だろ?だから一人で抱え込んで悩んでいるのなんて無駄だよ」

真「じゃあ、どうすればいいのよ」

俺「合宿が終わったらすぐに相談すればいいだろ」

真「相談してどうにかなるわけ?」

俺「なるだろ」

 どうせこの事を相談したら多分全員で真姫の家に突りに行くだろうし。

真「無責任な言い方ね」

俺「だって、相談したら多分全員で真姫の家に突すると思うぞ」

真「簡単に想像できてなんか悔しい」

 

 

 何故か真姫ちゃんに睨まれつつ、少し表情が晴れた顔を見てほっとした。

 

俺「あとさ」

真「なに」

俺「真姫ちゃんが人と話すのが少し苦手なのはわかるけど頑張って変えてみたら?」

真「それは言われなくてもわかっているわよ。でも………」

俺「ま、少しずつでいいと思うけどね」

 

 そう言って少し足をはやめた。

 

真「ちょっと待ちなさいよ!」

 

 

 

 

 

 

 この後、真姫がみんなに相談したところ予想と全く同じ展開になった。ただその時に真姫の親父に、俺が西木野病院を受診したときに受診料はただにすると言われることを俺はまだ知らない。

 

 

 

 

 

俺「ただいま」

真「ただいま」

 

 別荘に戻ると迎えてくれたのは、

 

陽「あー、お帰りー二人ともー」

 

 ワインのグラスを片手にほろ酔い状態の陽奈子さんだった。

 

 

 

 

 

 

 寝るまで苦労しそうだな。



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合宿1日目 夜

 買い物から帰ってきたら陽奈子さんがすでに出来上がっていた。抱きついてきたのを真姫ちゃんを身代わりにして台所にむかった。

真「覚えておきなさいよー!」

 ………………さて、夕飯の支度をするかな。取り敢えず、明日のご飯のおかずの下ごしらえをしつつ夕飯をつくる。

 んー、ご飯は炊いてあるから良いとして何を作るかな。

 買ってきた食材、冷蔵庫の中身とにらめっこをすること数分。よし、夕飯は魚でいくつか作ろうかな。

 

 

 

 そうして出来上がったのが、

 

 

 刺身

 竜田揚げ

 サラダ

 煮付け

 味噌汁

 

 短時間でこの数を作った俺を素直に誉めてほしい。

すべてに魚が入っている。にしてもかなりの種類を使ったな。あの人達に感謝しないとな。

 

 

 

俺「おーい、ご飯できたぞー」

 

 

 

 

 

 

 

 

に「え、これ全部聖矢がやったの?」

俺「そうだけど。本当は陽奈子さんにも手伝ってもらうつもりだったんだけど」

 帰ってきたときには既に出来上がっていたからな。

穂「ねえお腹すいた。早くたべよ」

海「そうですね、それじゃあ聖矢お願いします」

俺「え、俺?」

絵「そうよ、早くして」

俺「わかったよ、いただきます」

「「「「「いただきます」」」」」

 

 

に「それにしても、よくこんな短時間で作ったわね」

俺「まあ、量作りたかったから。あとは気合いでどうにかした」

絵「気合いでどうにかなるもんじゃないでしよ」

希「実際に、なっているから凄いんやけどね」

 

 

 

 

こ「んー、やっぱり聖矢君の作るご飯美味しい」

穂「え、ことりちゃんいつも食べてるの?」

こ「違うよ、お母さんがいない時に順番で作っているだけだよ」

海「このレベルをよく食べるのですね。なんだか聖矢君にはいろんな意味で勝てない気がします」

こ「でもいい勉強になるよ」

海「確かにそうですね」

 

 

 

 

 

 

花「どれも美味しくてご飯がどんどん進む」

凛「確かににゃ。しかもラーメンまで作ってくれるなんて」

 今回、凛には特別に魚介ラーメンを作っておいたのだ。

真「確かに凄いけどそんなに食べたら太るわよ」

花「大丈夫だよ真姫ちゃん、この分明日沢山動けばいいから」

凛「そうにゃ、だから真姫ちゃんももっと食べるにゃ」

真「はぁ、わかったわよ」

 

 

 

 

 

陽「誰もかまってくれない…………」グスン

 誰も酔っぱらいの相手はしたくないよ。

 

 

 

 

 

 

「「「「ごちそうさまでした」」」」

俺「お粗末様でした」

 

 

 

 

 

 

 

 

 夕飯の片付けが終わってみんなのいるペヤングを覗くと既にみんなねていた。風呂は既にすませていたらしい。陽奈子さんは客間で寝ると言っていたはずだ。なので恐らく残りの余った布団は俺のなんだろうな。だけどなんで真ん中なんだろう。気にしたら負けかな。

 

 気にしないことにした。

 

 

 

 俺はいつものトレーニングをこなして、2時間後に戻ってシャワーを浴びて部屋に入ると枕こことりちゃん達が散乱していた。歩いていたら冷たいものを踏んだらしい。見るとそれはきゅうりだった。なぜに?

 このままだと風邪を引きかねない、なのでちゃんと並べて布団をかけた。え?どうやって?並べたかって?抱えて運ぶしかないだろ、当然お姫様だっこである。約二名ほど顔を赤くしていたが大丈夫かな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真「なんで聖矢のことばっか考えてるのよ」///

 

 

 

 

 

 

希「聖矢君は年下のはずなんやけどな」///

 

 

 

 

 



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合宿2日目

 朝食を食べ終えた俺達は別荘の前の砂浜でランニングをしていた。

 

 

 

に「なにこれ」

穂「き、きつい」

凛「なんでにゃー」

 

 

 

 当然である。砂浜+波打ち際である。さらには、裸足だからなおさらである。

 

 

海「当然です。砂浜を走るだけで体力を使うのに、さらに波打ち際ですからね。足かをとられます」

希「それにしてもどうして思い付いたんや?」

絵「それは気になるわね。それにあまり疲れていないみたいだしね」

俺「まあ、向こうではこれがふつうでしたから。それにランニング15㎞よりはましでしょ」

海「それは言わないで下さい」

 

 

 

 距離にして2㎞を走った後、少し休憩を入れて次のことを始めた。

 

 

 

に「で、なんでビーチフラッグなのよ」

俺「自分で考えた中でスピードと瞬発力を鍛えられて、なおかつ砂浜で楽しめるのがこれだった」

真「ま、少しはやり易いんじゃない」

俺「そう言うことだから、まずはにこちゃんと凛ちゃんだよ」

に「悪意しか感じないんだけど」

凛「にこちゃん、早くするにゃ」

 

 

 

 ちなみに、負けたやつは昼飯の準備である。え?楽じゃないかって?昼飯はバーベキューである。楽だと言えるか?

 

 

 

凛「聖矢君もやるにゃ」

俺「え、俺も?」

海「はい、まだ凛が負け無しなので」

凛「早くするにゃ」

俺「ハイハイ」

 

 

 

 

 結果は俺の負けでした。何なのあの体力。10本勝負は7対3で負けた。しかも10本目は今までで一番早かったし。

 

 

 

 

 結局、俺、花陽ちゃん、ことりちゃん、にこちゃんで行くことになった。あ、陽奈子さんもお酒を買いたいと言うことで付いてきた。

 

 

 

 

 

に「あんな所で転けるなんて」

 

 

 

 にこちゃんがここにいるのはさっきのヒーチフラッグで盛大に転けたから。しかもそれぞれの10本勝負で3回以上転けていた。運悪すぎない?

 

 

こ「にこちゃん派手に転んでいたからね」

に「今さら言わないでよ」

花「そう言えばにこちゃん、怪我は?」

に「なかったわ。砂浜だったからたすかったわ」

 

 

 

 

 そんな話をしながら買い物を終えて帰路についた。

 

 

 

 

 

こ「皆ー、お待たせー」

 

 スーパーを出た時より倍近い荷物をもって砂浜に戻った。

 

絵「あれ?お肉だけじゃなかったの?」

俺「あー、帰りに知り合いに会って貰った」

 

 荷物が増えた理由は知り合いの漁師にばったり会ってその時に余ったからと新鮮な魚介類を沢山貰ったのだ。

 

海「高級食材がこんなに。本当に大丈夫なのですか?」

俺「くれたんだから大丈夫だろ」

真「それにしてもどれも新鮮でいいモノばかりね」

希「本当やね。こんなの滅多に食べられないんやないの」

俺「だろうな、だから今回はたのしめよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 バーベキューが終わったら少し休憩して新曲の練習を始めた。今度の学園祭で披露する曲らしい。この前のランキングは20位だった。ラブライブの本戦も近づいていて大変だから控えたらと提案したが、順位を落としたくないということで新曲を作ることになった。ひとまず、曲も出来たのでこっちも曲作りに集中できる。8月の第4週にあるサマーアイドルフェスティバル(以後SAF)の参加も考えている。というか応募したら参加が決定した。こっちも気合い入れなきゃだな。




 どうも、小鳥と点心です。

 今回は合宿2日目の練習でした。次の数話はちょっとしたグダグタ回です。上手く書けるかわかりませんが、お楽しみに。

 後、最後の方であれ?と、思った方もいるお思います。ラブライブ本戦は夏休みの後では?
 それに関しては、僕自信の思い込みとオリジナルのストーリーの都合上こうなりました。すみません。今後の話のスケジュールは、

現在 6月中旬
学園祭 7月上旬
ラブライブ本戦 8月上旬
SAF 8月下旬

 という感じで話を進めていく予定です。ちなみに設定では、ラブライブは第1回の後システムが変更したということになっています。


変更前
第1回ラブライブ 本戦  8月上旬

変更後
ラブライブ 予選1回目  6月下旬
      予選2回目  8月上旬
      本戦     10月上旬

冬は変更はないです。


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王様ゲーム スタート

穂「ねえ、王様ゲームしようよ」

 

 

 

 

 そんな言葉が出たのはおよそ2時間前だった。

 

 

 

 

 夕食が終わって思い思いに寛いでいた時、穂乃果からそんな言葉が出てきた。

 

陽「いいわね、用意も出来ているからすぐにできるわよ」

 

 陽奈子さん、なんでそんなに用意が良いんですかね。というか俺は嫌ですよ。それで何度もひどい目にあっているんですからね。酔った陽奈子さんがこのゲームをするとひどいことになるのだ。

 

 そんな考えを他所に、

 

絵「希、王様ゲームってなにかしら」

希「あれ、えりちはしらないん?王様ゲームは、番号と王様のマークが書かれたくじを引いて王様になった人が番号を指名して何でも命令かできるゲームや」

絵「何でも?」

希「そ、何でもや。やからあんなことや、こんなこともできるんよ」

 うわー、すっげー悪い顔してる。

絵「し、しないわよ!」

海「は、破廉恥です!」

真「下らないわね」

凛「面白そうなのになんで真姫ちゃんはそんなこと言うにゃー」

 

 ワーワーギャーギャー

 

 うーん、話しを聞いているとやる意見が優勢だな。俺がやらないって言っても覆らないよな、この空気は。と言うより俺がダメージ受けそう。主に希ちゃんから。黙っているか。

 

 

 

 

 

 

穂「よーし、始めよう」

 

 あ、やるんですね。

 

穂「せーの」

 

 「「「王様だーれだ!!!」」」

 

真「はー、私ね。じゃあ、6番の人は2番の人を次の次まで膝枕ね」

海「6番は私ですね」

希「2番はうちやね。それじゃあよろしくね」

 

 そう言って、希ちゃんは海未ちゃんの足に頭をのせて寝転んだ。

 

穂「次いくよ、せーの」

 

 

 「「「王様だーれだ!!!」」」

 

希「あ、うちやね」

 

 皆が身構えた。

 

希「………3番の人は8番の人にお姉ちゃん大好きって言う」

絵「8番は私みたいね」

俺「俺か、3番は」

凛「ちょうどいいにゃ」

俺「こっちは恥ずかしいんだけど」

凛「関係無いにゃ、早くやる」

俺「はー、わかったよ」

 

 仕方ないので、俺は絵里ちゃんの方に行って、

 

俺「じゃあ、いくよ」

絵「ええ」

俺「………」

絵「………」

 

俺「お姉ちゃん、大好き」ニパー

 どうだ、必殺戸塚スマイル!

 

 戸塚って誰だ?

 

絵「………」

 「「「………」」」

俺「?おーい、絵里ちゃん、大丈夫?」テフリフリ

陽「おー、聖矢君やるわねー」

 周りを見たら数人が固まっていた。

穂「はっ!」

こ「今何があったの?」

海「わからないです」

に「あんた、それシャレにならないから止めなさいよ」

俺「お、おう」

 

 思わずどもってしまった。

 

陽「この子どうする?」

絵「」バタン

 

 あ、倒れた。

 

俺「とりあえず、介抱してます」

 

 そう言って絵里ちゃんを抱えて部屋を出た。所謂、お姫様抱っこで。この時、二人ほど顔を赤くしてうつむかせていたことに気づかなかった。

 

 

 

穂「続きやろっか」



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