ごった煮 (金色の俺れいヴん)
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1.君は馬鹿かい?

そこをキャンプ地にするかァ?普通


いっけなーい遅刻遅刻☆

私、祥雲 翔!ちょっぴりドジな小学5年生!

今遅刻しちゃいそうなんで結構な速度で屋根を飛び越えて走ってます☆

ここは海鳴市冬木町!

うん、冬木って名前見て察しのいい人は気が付いて

 

「翔くん早く!!遅刻しちゃうよぉ~っ!」

「ふえぇ...目覚ましセットしたか確認しておくんだったぁ...!」

「そりゃ大変だねぇ」

「「他人事じゃない(よ)(の)!!」」

 

へっ、平凡な身体能力の者どもは陸地を走るのに忙しいな...

俺は平凡じゃないんで、すごい身体能力なんで!

...むしろそれくらいしか取り柄ない気がする...

 

俺の身辺整理とかをさせてもらおう、俺は祥雲 翔(なぐも しょう)。

転生したのか、はたまた転移したのかよくわからないがこの世界とは別の世界。

君達の住んでる現実みたいなところからこの世界にやってきた。

サブカルチャー大好きだった俺はプリズマ☆イリヤもリリカルなのはも知ってたし

何なら大好きだった。

ある日目覚めたらその二つが混ざった世界に来てるんだもんビックリするよね

ちなみに俺の容姿も変わってた、長ったらしい銀髪にオッドアイズ。

なので髪を切ってオッドアイズもペンデュラムドラゴンって言い訳で通してる

 

「残り3分だね」

「間に合わないよぉ!?」

 

幼馴染の一人、イリヤスフィール・フォン・アインツベルンちゃんが嘆く。

長ったらしいんでフォンちゃんと呼びたいぞイリヤ!

なぜか俺の家の両隣がなのはちゃんとイリヤちゃんの家で、生来親がいなかった

俺は両家にお世話になっていた。

そのこともあってイリヤちゃんとなのはちゃんは仲がいい、家族ぐるみだからな!

俺はぐるめる家族なかったんで一人だけど!寂しくなんかないやい!!

 

「ウルトラマンだって3分でどうにかしてるんだし俺達だってどうにかなるだろ」

「その理論はおかしいなの!!祥雲くんはいつもマイペースなの!!」

「マイペースじゃない、唯我独尊だ」

「余計悪いよォ!?」

 

君達の家族皆濃いんだもん、こうもなるよ

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

しまった校門に引っかかって遠回りする二人を他所に俺は校門を飛び上がって

下駄箱にスライディング、上履きに華麗に履き替えて教室にinする。

いやぁギリギリセーフ、汗の輝きが煌びやかに俺を彩って

 

「遅刻だ馬鹿」

 

出席簿で頭を叩かれる

くっ、皆勤賞を目指してもいないそれなりに素行の悪いが行事にはやる気を出すタイプのめんどくさい陽キャ被れとは少々気質のことなる銀髪オッドアイズペンデュラム転生者か憑依者かよくわからない俺の頭を叩くとは...

こいつ、できる...!

 

「お蝶婦人の真似してないで席につけ、そこの後ろでコソコソしてる二人もな」

「ふぇ!?ば、ばれちゃった...」

「なの...」

「だぜ...」

「お前までバレちゃった感出すな祥雲」

 

すごすごと席についた俺はそのまま隣にちょっかいをかけ始める

それだけで隣のやれやれ系黒髪イケメン野郎は済ましたようにため息をついて俺を一瞥した。

おぉいツれないじゃないのよぉ~と視線で訴えるとノートがすっと出される。

 

『眠いから静かにしてろ』

『heyジョンどうしたんだいコーヒー豆の買い方でも忘れたかい?』

『ぶっとばすぞ』

 

先生に見えないように俺に右フックを叩きこむこいつは紫垣 当夜(むらがき とうや)。

どうやら転生者らしくテンプレート通りな見た目とテンションの俺を当初は警戒していた。

がウサギ小屋の掃除に手間取りまくったところから関係は良好化しておりなんやかんやで悪友のポジションに収まってる

具体的には格ゲーでハメ技使うとリアル格ゲーが始まる程度の仲である。

やれやれ系なので面倒事が苦手らしい、ところで俺ってよく歩く厄介ごとって呼ばれるんですけど

まぁ俺達ズッ友だょ...な仲なんで大丈夫でしょう

おぉい怪訝そうな目で俺を見るな、無視するな構え

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

「だーかーらー!そこどきなさいってのー!!」

「これ以上どうどけってんだよ!宇宙か!?俺は宇宙に行けばいいのか!?」

「ぜんっぜん動いてないのに何逆ギレしてんのよこの馬鹿!!」

 

お昼、当夜と昼ご飯をもっそもそと食べていると面倒事がハチャメチャと共に押し寄せてきた、泣いてる場合じゃないぞ当夜。

目の前の歩く金髪ことアリサの後ろでやめようよとか言ってるマイスゥィートエンジェルこと月村すずかちゃんは結構な怪力の持ち主なので金髪はずりずりと引きずられつつあるのにちょっと笑ってるがお腹もすいてるので弁当をもそもそする

 

「そんなに当夜と飯食いたいんならもう片方の隣開いてんだから座ればええやん」

「それだとすずかが当夜の隣に座れないでしょ!?」

「膝に...」

 

膝ぁ!?とかうるさく喚いてるせいもあってか当夜の不機嫌はどんどん加速する

このままシンクロ召喚できそうだが仕方ない、どこうかなとどっこいしょと腰を上げようとしたところですずかはそっと爆弾を投下した

 

「祥雲君の隣の方がいいな...」ボソッ

 

「!?」聞こえたのか喉に飯を詰まらせる当夜

「!?」尾行してきてゴミ箱に隠れてるイリヤ

「!?」尾行してきてゴミ箱の陰に隠れてるなのは

「!?」そんな二人を見つけて驚く校長先生

「!?」そっちに脈あるの!?って感じのアリサ

「!?」UFO見つけて驚く俺

 

「ま、ままま待ちなさいすずかあんた当夜のこと...!」

「さ、最初はそうだったけど...その、攫われた時助けてくれてから...えへ」

「(これは看過できないよーっ!)」ゴミ箱がたがた

「(わーっ!見つかる!見つかっちゃうよーっ!)」ゴミ箱抑える

「げほっ...お、俺は応援するぜすずか」厄介ごと押し付けれるぜキラーン

「(我が校自由すぎでは...!?)」旋律の校長先生

「(UFOの軌道自由すぎでは...!?)」旋律の俺

 

具体的にこんな風に騒がしい一日が続いている。

家に帰ったら帰ったでアインツベルン一家と高町一家がどっちでご飯食べるーとか聞いてくるし断ったら断ったで家族全員で俺の家にご飯持ってけしかけてくるのでほとんど毎日パーティである。

太っちゃうでしょ!?それを見越してかイリヤの父こと切嗣さんとなのはの父こと士郎さんに鍛え上げられているのだからあぁ逃げられない!?

 

だがそんなある日にちょっとした変化があった。

まず...お風呂場でのアクシデントだ。




お風呂編、動物病院編は次回に回すゾ~


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