五等分と欲望 (M・O)
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第0話 復活と目的と再び

初投稿です!色んな方の小説を読んで見て自分も書いてみたいと思い書いてみました!
その際にお願いがあります
これは僕が思ったことを書きたいと思ったことなので苦手な方は見ないことをおすすめします
主にセリフばっかりです
文字や文章のミスがある場合があります
また、原作とかなり設定、物語が違ったりします
それでもいい方はどうぞよろしくお願いします!
まずはキャラ紹介をしたいと思います

上杉風太郎(主人公)
高校2年生。テストの点数は100点しか取ったことがない貧乏人。5年前、ある子と出会い、誰かに必要とされる為に勉強をしはじめた。
ある日、五つ子の姉妹達の家庭教師をすることになった日に金髪の男「アンク」と出会い、仮面ライダーオーズとして戦うことになった
その日から彼の人生は変わっていく

アンク
真木との戦い後、突如謎の空間におり、ある男と出会い、コアメダルの力を使って世界を無することを知る。それを止めるためにコアメダルを集めていたのだが、自分のコアメダルを落としてしまい、上杉がヤミーに襲われてるのを見て助けた。その際に上杉が封印された状態のオーズドライバーを持ってるの知り、変身させた

中野一花
五つ子の長女。姉妹達にはバイトと伝えているが内容は秘密にしている

中野二乃
五つ子の次女。家族愛が一番強い。その為上杉を嫌っている

中野三玖
今作のメインヒロイン予定。五つ子の三女。姉妹達にも言えない秘密がある。自分に自信がない、落ちこぼれと思っている

中野四葉
五つ子の四女。運動が得意。嘘をつけない性格

中野五月
五つ子の末っ子。とてもよく食べる。五つ子の中で一番真面目。自分が母代わりになろうとしている


今作のラスボス。未だ謎につつまれている。この世界を無にする為にコアメダルの力を使おうとしている

グリード(アンク以外の)
ウヴァ、カザリ、メズール、ガメルのこと。自分のコアメダルで完全体になって、この世界を好きなようにしようとしている

ヤミーor屑ヤミー
人の欲望により作られた存在。その人の欲望をえさにして成長する。成長すると、姿が変わる
屑ヤミーはセルメダル1枚の欠片でなる

今後新しく出るオリジナルや重要キャラは紹介していきます
では本編にまいります。どうぞ!

※今回は0話なので上杉、中野姉妹たちは出ません
※主人公はあくまで上杉風太郎です


火野映司&アンクVS真木との最終決戦後

アンクは何故か暗い空間にいた

 

 

ア「ここは……俺は映司と一緒に真木を倒した時に俺のコアメダルが壊れて消えたはず

……ん?これは……」

俺の足元に俺の『タカ』のコアメダルが落ちてた

 

ア「何でここに?」

 

?「やぁ、初めまして、アンク君」

 

ア「!?」

 

ア(こいつ……いつの間に俺の前に!?)

 

ア「誰だ!」

暗くて顔は見えないが声的に男だと判断した

 

?「まぁ、落ち着いてくれ」

 

ア「質問に答えろ!」

 

?「残念だけど今は言えないね」

 

ア「何だと?」

 

?「それより今何故君がここに居るか知りたくないか?」

確かに知りたいがこいつが何故俺のことを知ってるのかも気になるが今の状況を考えると聞くしかない

 

ア「チッ、早く教えろ」

 

?「まずこの空間は僕の部屋の地下にあるものだ

……そして君がここにいるのは消える前に僕が君を呼んだからだ」

 

ア「はっ?」

 

ア(こいつ……何を言って……)

 

?「君を呼んだのは君たちグリードの力……

コアメダルを使いたいからだ」

君たちと言われまさかとは思って聞いた

 

ア「まさかカザリ達も呼んだのか!?」

 

?「そういうことさ。」

あいつらもここに来たということが分かった

 

ア「俺たちの力を使いたいとかいったな?

その力を使って何をするつもりだ?そもそも俺たちの力コアメダルを簡単に渡すと思ってんのか?」

 

?「勿論、君たちが簡単に渡すとは思ってないよ。だから力ずくにでも渡してもらおうか?」

 

ア「馬鹿か。俺たちグリードに生身の人間が勝てると思ってるのか?」

 

?「これを見てもそんなこと言えるかな?」

そういうとやつの体がメダルになってからその後姿が変わった

 

ア「!?その姿は?!」

そいつの体は真木がなっていた恐竜グリードだった

 

ア「何故おまえがなっている!真木はどうした!」

カザリたちを呼んだってことは真木も呼んでいるはず……なのに何故かこいつがなってるのに疑問しかなかった

 

?「真木君はここには来ていないよ

あったのはこの恐竜メダルだけさ」

 

ア「何だと?!」

だか、それでもおかしい

恐竜メダル、そして俺のコアメダルは壊れたはずなのだから

 

ア「だとしても俺のコアメダルと恐竜メダルは壊れたはずだ!」

 

?「……君達のコアメダルと言ったら君はどう思う?」

 

ア「……何だと?」

そんなことがあるのか?

俺のコアメダルは俺が持ってる………ん?9枚中4枚壊れたから5枚、そして、最後、俺が持ってたのは2枚【3枚だったが倒した後に壊れた】………いや、そんなはず

 

?「君達のコアメダルがこの空間にきたとき、全て元通りのままだったのさ、その証拠に……ほら?」

そういってあいつは自分の体からコアメダルを取り出して見せてきた。そのコアメダルは

 

ア「!?俺のコアメダル!?返せ!」

取り返そうとしたが逆に攻撃を食らってしまい

そのまま床に転がる

 

ア「ガハッ」

 

?「君達はやることが一緒だね。残念だけどコアメダルは返してあげれないよ。この力を使おうとしているのに何故君に返さなきゃいけないのかな?」

 

ア「それは俺のだ!それに、何をするのかもまだ聞いてねぇぞ!」

男はため息をついたから答えた

 

?「はぁ……それもそうだね

僕はこの力でこの世界を無にする為だ」

 

ア「なるほど……真木と同じ考えか」

 

?「そうだったのかい。彼とは違う動機だと思うが

……まぁ、ここまで言う必要はないかな?」

理由は教えてくれないなかった

だが、どんな理由でも、こいつの好きなようにさせる訳にはいかない

 

ア「……お前の好きなようにさせると思うか?」

 

?「質問にも答えたし、もういいよね?

とりあえずさっき攻撃した時に1枚貰ったからね」

だろうな。通りでダメージがでかいわけだ

 

?「さぁ、最後の1枚も貰おうか」

 

ア「残念だか残り2枚の間違えだ」

そう言って俺はあいつが持ってた『タカ』のコアメダルを見せた

 

?「そうか……ならそれも返して貰おうか」

その時だった

俺の後ろに一つの光が差し込んできた

 

?「!またか!」

また?どういう事だ?そう考えてるとき

 

?「こっちだ!」

声が聞こえてきた

誰か分からないが助かるには行くしかなかった

 

ア「……仕方ねぇ!」

俺は光の方に走った。気がつくと外に出ていた

 

?視点

 

?「……逃げられたか」

あの光……一体何なんだ?

だか今回は話しかけてきた……

あの光は今まで呼んだグリードたちのときも現れた

だか、今回は話しかけてきたことが予想外だった

 

?「まぁいい。どうせやつらは何も出来ない」

そうほとんどのコアメダルは?の元にある

地下からでて部屋に戻ってコアメダルをケースに入れようと思ったら

 

?「!?」

無い……何故1枚もない!どういう事だ!

 

?「一体誰が?」

……まさかあの光が邪魔をした?

そんなことができるのか?

 

?「……仕方ない」

まさか初めから集めなきゃならないとはな

……それに早めにグリードを一人確保しなければ……

そう思いながら?は自分の手を見る

そこにはアンクのコアメダル3枚を確かに持っていた……

 

アンク視点

 

ア「………」

俺はあの後近くの町に来ていた

そして、さっき起きたことを整理していた

 

『こっちだ!』

 

ア(あの声どこかで聞いたような……)

そう思っている時

 

?「よぉ、アンク」

 

ア「!?」

後ろを向くと見たことあるやつを見た

 

ア「……久々と言っておくか……ウヴァ」

 

ウ「やっぱりわかるよな?」

アンクと同じグリードの一人ウヴァだった

いまは人間になってる

 

ア「他の奴らはどうした?」

 

ウ「今は別々に行動してる

……あんな事があったからな」

と言う事は会っては居るみたいだな

……まぁ、それはさておき、俺はこいつが来た理由を大体察した

 

ア「……俺に会いに来たという事は……」

 

ウ「そいういことだ」

 

ア「断るぞ」

 

ウ「……今回ばかりは協力しなきゃ無理があるだろ?……俺も嫌だがあの野郎からコアメダルを取り返さなきゃこの世界を「そんなことに協力すると思ったか?」……何だと?」

 

ア「俺の欲望は前に満たしている

……だから今更そんなことはしねぇ」

 

ウ「……そうか

ならコアメダルを渡してもらうぞ!」

そう言ってウヴァが攻撃を仕掛けてきたがそれを避けて火炎弾を食らわして逃げる

 

ウ「……チッ!逃したか……んっ?これは……」

ウヴァが見つけたものそれは

?が持っていたカマキリのコアメダルだった

 

ウ「何故ここに?……深く考えてもしかない」

そういって取り込んで完全体ではないが胸部分が復活した

 

ウ「やったぞ!まだまだ道は長いが、いまはこれだけでもよしだ」

そう言って立ち去る

 

ア「何故アイツのコアメダルがあんなところに?」

俺はその様子を見ていたと同時にトラとバッタのコアメダルを持っていた

あいつが落とすとは考えにくい……わざと?いや、それもない……本当に一体何が起こっていやがる?

 

 

 

 

 

 

 

?「良かった。これでひとまず足止めはできたかな?

……あと俺が出来ることはこれしかない……」

そう言った男の手に石みないなものが握られていた

 

 

 

 

 




0話終わりです。今後?の正体は明らかになっていきます
……ん?『?』が二人居るって?気にしない、気にしない♪
次回、遂に主人公が登場です!


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第1話 出会いとメダルと変身

いやー実際にやってみると大変なのが分かりました。
でも楽しく出来ています。
まだ毎週何投稿とか決めていないので決まり次第発表します。まぁ、見てる人はいるのかな?
かなり長くなってしまいました
では本編スタート!



上「焼き肉定食焼き肉抜きで」

いつも通りの注文。この学食での最安値はライス(200円)と思いがちだが実は違う。焼き肉定食(400円)から焼き肉皿(200円)を引くと同じ値段で味噌汁とお新香が付くのだ!水は飲み放題だし学食最高

 

モ1「上杉君また一人だぜ」

モ2「やべぇ」

一人の素晴らしさを知らない奴らめ。ま、俺の人生とは関係のない人間だ

そう思い、いつもの席につこうとすると「ガシャン!」誰かとぶつかってしまった。

 

上(誰だ?……うちの制服じゃない……まぁ、いいか)

そう思って座ろうとした

 

?「あの!」

座ろうとしたら声をかけられたからそいつの顔を見た。女子だった、赤い髪の毛で頭のてっぺんにアホ毛がある。髪に星型のアクセサリーをつけていた

 

?「わたしの方が先でした。他の席が空いているので移ってください。」

なんだと?

初対面のくせに……ちょっと頭にきたぞ

 

上「ここは毎日俺が座っている席だ。あんたが移れ」

 

?「関係ありません。早い者勝ちです」

早い者勝ち……だったら

早い者勝ちと言われたので、俺は素早く椅子に座った

 

上「じゃあ、俺の方が早く座りました!はい、俺の席」

これだったら文句ないだろ

そう思ってたが俺の前の席に座り始めた……おいおい、言ってること違くないか?

 

上「おい、俺の席「椅子は空いていました!」……」

 

?「午前中にこの高校を見て回ったせいで足が限界なんです」

なら仕方ないか……ん?なんか周りがうるせぇな

周りからの声が聞こえてきた

 

モ1「上杉君女子と飯食ってるぜ…」

モ2「や、やべぇ…」

どうやら俺が女子と飯食っていることに驚いているようだ……そもそもまだ食ってないがな!全く……あいつらめ……ん?

前を見るとさっきの女子がめっちゃ顔を赤くしてた

無理してんじゃねーよ……声かけとくか……って!?

無理してるやつに声をかけようとしたが彼女の昼食に驚かされた

何故なら250円のうどんに、トッピングに150円の海老天×2、100円のいか天、かしわ天、さつまいも天、そしてデザートに180円のプリンを買っていた

昼食に千円以上とかセレブかよ!……ふぅ、気を取り直してっと

 

上「まぁ、勝手にすれば?」

そう言って単語帳とテスト用紙を出してテストの復習をする

 

?「食事中に……行儀が悪いですよ」

復習をしていたら声をかけられた。別に人の自由じゃないか……面倒だな

 

上「テストの復習をしてるんだ、ほっといてくれ」

そう言って飯を食べる

 

?「食事中に勉強なんて……よほど追い込まれてるんですね。何点だったんですが」

そう言われてテスト用紙を取られた

 

上「あっ!おい!見るな!」

 

?「えー……上杉風太郎君。得点は……100点」

そう言って驚いた顔をしてこっちを見てきた

ほう……それなら

 

上「あーめっちゃ恥ずかしい!」

とりあえずリアクションとろうと思い大袈裟にリアクションをとった

そしたら頬膨らませて言ってきた

 

?「わざと見せましたね!」

勝手に見たのそっちじゃねぇか

俺は飯を食べる

 

?「……悔しいですが勉強は得意ではないので羨ましいです」

そう言った女子は何か閃いたような顔をした

 

?「そうです!私良いことを思いつきました。せっかく相席になったのです。勉強教えてくださいよ。」

勉強が苦手……か。懐かしいな……あの子のお陰で俺は……

 

?「あのー聞いてます?」

おっと、つい昔を思い出しちまった

昔を思い出していたが、途中で声をかけられ意識を戻した

 

上「勉強か?教えてやってもいいが……時間がないから放課後図書館でいいか?」

 

?「いいんですか?!」

 

上「お、おう」

急にコロコロ態度がかわりすぎじゃないか……?

 

五「あっ、自己紹介がまだでしたね。私は中野五月と言います。改めてよろしくお願いしますね?上杉君。」

 

上「あぁ、よろしく」

五月っていうのか……

自己紹介をしたところでお互いに飯を食べる

 

五「あのー…よかったらお昼ご飯少し分けましょうか?」

急に話かけてきたと思ったら自分のおかずをわけてくれると言ってきた。ま、まじか……

 

上「い、良いのか?」

 

五「はい。勉強を教えてくださるので、良かったらどうぞ」

俺はありがたく貰った

 

上「ありがとな」

 

五「お、お礼を言うのはこちらのほうです!ありがとうございます。」

飯を食べ終わると、メールが来た。メール相手は……らいはからか

らいはは俺の妹だ。小さい頃に母さんをなくしてから家事をしてくれる優しく、可愛い妹だ!

 

上「わりぃ、そろそろ行くわ。また、放課後な?」

俺は声をかけてから食器を返し、トイレでらいはに電話をかけた

 

上「もしもし、らいは……「お兄ちゃん!お父さんから聞いた!」ど、どうしたらいは!?落ち着いて話してくれ」

いきなりの大声で驚いたぞ……

 

ら「あ、ごめんね、それでもしかしたらうちの借金なくなるかも」

 

上「は?」

借金がなくなるだと……?

突然のことに追いついてないが、らいはは話を続けた

 

ら「お父さんがいいバイトを見つけたんだ。最近引っ越してきたお金持ちのお家なんだけど、娘さんの家庭教師を探しているらしんだ」

家庭教師?

 

ら「アットホームで楽しい職場!相場の5倍のお給料が貰えるって」

いや、どう考えても怪しいだろ!!

家庭教師するだけで相場の5倍?怪しすぎる……

 

上「裏の仕事の臭いしかしないんだが」

 

ら「人の腎臓って片方無くなっても大丈夫らしいよ?」

怖!家の妹怖!

 

上「俺にやれと!?」

まじかよ。いやでも……親父も妹も楽になれるよな?悩みとごろか……

 

ら「うそうそ、でも、お兄ちゃんなら出来るって信じてる」

危な!売るか迷ったわ!ついていい嘘とついちゃ駄目な嘘があるんだぞらいは!

 

ら「これでお腹いっぱい食べられるようになるね!」

こんなに嬉しそうにしてたら断れないな……やるだけやってみるか……そういやどんなやつなんだ?

 

上「その娘ってどんなやつだ?」

 

ら「高校生の人だよ。お兄ちゃんの高校に転入するって言ってたし名前は……何て言ってたけ?」

 

五「中野五月です。どうぞよろしくお願いします。」

!!!???

 

モ1「女子だ!」

モ2「普通に可愛い」

モ3「あの制服って黒薔薇女子じゃない?」

モ4「マジかよ。金持ちじゃん」

モ5「おいおい、何様だよ」

この人知ってる!待てよ…金持ち、転校生………まさかな?いやでも多分こいつだろうな……家庭教師するの

声をかけようとしたが向こうから話かけてきた

 

五「あっ!上杉君もこのクラスでしたのね。よろしくお願いします」

 

上「あぁ、よろしく」

そして、約束どおり放課後

図書館で五月に勉強を教えてみて分かったことがある。それは、馬鹿すぎる!いや、真面目に受けているんだろうけど、馬鹿だった!

頑張ってるから言わなかったが本当に勉強苦手だったんだな……

 

上「よし、ここらで終わりにしよう」

 

五「は、はい~」

疲れたんだろうな。お疲れ。さて、そろそろ聞いとくか?

そう思ってきこうとしたんだが……

 

上「なぁ、五月……「五月ー!こんなところにいたの?帰るよー!」……」

どうやら友達と帰る約束をしていたみたいだ

仕方ない。明日聞くか

 

五「あっ、はーい。では、上杉君また明日」

 

上「おう、また明日な」

俺も帰るか……

帰ろうとしたとき「カン」と音がした

なんの音か分からなかったが気になって周りを見た

 

上「んっ?これは?」

俺の下に何やら赤色のメダル(?)があったのでを拾って見た

 

上「何だこれ?……まぁ、持っとくか」

誰かの落とし物かも知れないしな

そう思って鞄に入れて帰った

帰る途中に後ろから声をかけられた

 

?「君ー、そこの君ー、待ってくれー」

俺か?

そう思って後ろを向くと男の人がいた

 

上「俺ですか?」

なにか被っていて顔は見えなかった

 

?「そうそう君。実は君に渡したいものがあって」

 

上「俺に?」

そう言ってズボンからなにやら石みたいのを取り出し、渡してきた

 

?「君にこれを託したくって」

そう言われて取ってみた。なんだこれ?石……なのか?

 

上「何故これを俺に?石じゃないんですか?」

 

?「いずれ分かるから、じゃあ、これで」

そう言って立ち去っていった

 

上「いや、困ります!待ってください」

走って追いかけたが体力も全然なく、その人は最後こんなことを言った

 

?「アンクによろしく!」

そういっていなくなって行った

アンクって誰だ?とりあえず持って帰るしかないか……

俺は石みたいのをもって家に帰った

 

?「チッ、俺のコアメダルが……あいつか」

木の上にいる人物を知らずに……

 

 

翌日 昼食の時間

今日こそ聞かなきゃなと思ったが、授業の間時間に聞こうと思ったが、人が集まって言えず、昼食の時間まで待った。いつも通り焼き肉定食焼き肉抜きを頼んで五月を探した。そして、ついに見つけたが友達と食べていた

これは聞けないなと思い立ち去ろうとした

 

?「あれ、行っちゃうの?」

立ち去ろうとしたときに声をかけられた。振り向くとショートヘアーのピンク髪で右耳にピアスをつけてる子が近寄ってきて話かけてきた

 

?「席探してたんでしょ?私たちと食べていけばいいよ」

 

上「食えるか!」

 

?「なんでー?美少女に囲まれて食べたくないの?」

自分で美少女っていって恥ずかしくないのか?

 

?「彼女いないのに?」

 

上「あぁ、いねぇよ、放っといてくれ」

面倒なことになる前に去ろう……

 

?「まぁ、待ちなよ」

一刻も早く立ち去りたいのに

 

?「五月ちゃんが狙いでしょ?」

狙いって……

そんなんじゃないわ。ただ、こいつに家庭教師の話をしても意味がない

 

上「いや、狙ってるわけじゃなくって……「えっ!本当に五月ちゃんなんだ!」……」

こいつ……面倒くせぇー

 

?「ずばり、決め手はなんだったんですか?真面目なところ?好きそうだもんね

あ、そうだ私が呼んできてあげるよ」

あ、それは辞めてほしいな

 

上「待て、余計なお世話だ。自分のことは自分でなんとかする」

あんまり知られたくないんだよ

 

?「ガリ勉くんのくせに男らしいこと言うじゃん」

痛え……力強くないか?

背中をおもいっきり叩かれた。思ったより強い……

 

一「困ったらこの一花お姉さんさんに相談するんだぞ。何か面白そうだし」

お姉さんって同学年だよな?

しかし、困った。五月にまだ家庭教師俺って伝えてないし「上杉さんー」昨日の、メダル(?)と石見ないなやつのこともあるしなー「うーえーすーぎーーん」

ん?呼ばれたか?

 

上「ん?」

気がつくと目の前に顔があった

 

上「うおっ、誰だ!てか近いわ!」

 

?「あはは、やっとこっち見た」

何だこの悪立ちしたリボンは……いや!さっき五月のテーブルで見たぞ、ん?そういえば……こいつは俺の名前を知ってる……?

 

上「なんで俺の名前知ってんだ?」

 

?「ふっふっふっ、よくぞ聞いてくれました」

聞いてほしかったのか

 

?「私上杉さんにお届け物に参りました」

何も頼んだ覚えないが……

彼女は2枚のプリントを見せてきた

 

?「あなたが落としたのはこの100点のテストですか?

それとも、この0点テストですか?」

右の方には100点のテスト用紙、左の方には0点のテスト用紙を持っていた。いつの間に落とした?とりあえず左は無いな

 

上「右」

 

?「正直者ですね。両方セットで差し上げます」

いや、普通にいらん

こんなの渡されても困る

 

?「いらねぇよ。誰の0点だよ」

四葉っていうのか。一体誰のだ……

 

四「私のものです」

お前か!

 

上「よく差し上げる気になったな!」

 

四「それにしても、100点なんて初めて見ました。引くほど凄いです」

凄いと思うなら引かないで欲しいんだが……にしても0点ねぇ……

 

上「俺は0点を取ったやつを初めて見て引いてるよ」

 

四「上杉さんの第一印象は根暗に友だちいなさそうでしたが、新たに天才を加えておきますね」

なんだそれ

そんなの聞いて『嬉しい!』なんてなると思ってんのか?

 

上「全然嬉しくないぞ」

とりあえず着替えなきゃいけないので更衣室に急いで向かった……

 

上「いつまで付いてくるの!」

いや、マジでいつまで付いてくるんだ!

他の男も着替えてるのにお構いなしか!

 

四「まだお礼を言われてません」

え?そのためにずっとついてきたのか?

 

四「落とし物を拾ったら『ありがとう』天才なのにそんなことも知らないんですか?」

ちょっと頭にきたぞ……だったら……

さっきの彼女のテスト用紙を渡す

 

上「悪かったな。だが、俺もたまたま拾った。これで貸し借りなしだな」

これで文句ないだろ

 

四「そっか、ありがとうございます!」

お礼言っちゃったよ

だったら俺も言わなきゃないけないとな

 

上「おう、こちらこそありがとう」

これで良し。さっさと着替えて……何驚いてるんだ?

 

四「上杉さんがお礼を言えるとは……」

 

上「お前が言ったからだろ!」

 

 

 

 

 

帰り道なら一人になると思っていたのだが……まさか一人にならないとは

五月の側には昨日の友達と思われる人たちと帰っていた

 

?「五月食べ過ぎじゃない?」

やはり……昨日、五月を呼んでたやつじゃねぇか

 

五「そうですか?まだ2個目ですが…」

話すタイミングが無い、そう考えてる時に五月と目が合いそうになったが横の友達に腹をつまれた

 

?「この肉まんおばけ!男にモテねーぞー」

 

五「や、やめてください!わ、私だって、昨日男子生徒とランチしたんですからね!」

いや、俺じゃねーか

 

?「マジ!?キャーッ、だれだれ〜、一年?先輩?頭文字だけでいいから教えて〜!」

俺なんだよ。にして邪魔だな……あれ?もう一人は?

もう一人がいなくなっていると気がついた時には既に遅かった

 

?「………」

 

上「あ」

目、目の前にいたー!ど、どうする!?

 

?「一人で楽しい?」

……え?

右目に前髪がかかっていて、首に青いヘッドフォンをかけてる子に話しかけられた。これは……誤魔化せるのでは?

 

上「あぁ、割とね、こういうのが趣味なんだ」

 

?「女子高校生を眺める趣味…予備軍…」

……ん!?そっち!?携帯取り出してるし……ヤバイ!

通報されそうになったので慌てて止める

 

上「そっちじゃなくって!無言で通報するのもやめてくれ!あと、友達の五月ちゃんにも言わないでくれ!」

 

?「……分かった。でも、あの子は友達じゃない」

えー……あれで友達じゃないのかよ……人付き合いは難しいな

そう思ってたら「ドーンッ!」と大きな音をたてて建物が大爆発した

 

?「!?」

 

上「!?何だ!?」

爆発した建物からカマキリみないな化物が現れた

 

化「コアメダル……」

そんなこといってさっきの女の子に攻撃しようとした

 

上「!?危ねぇ!!」

俺は体を張って女の子を庇って一緒に床に倒れる。そしてすぐに起き上がる

 

上「大丈夫か?」

 

?「う、うん……その……ありがとう」

 

五「三玖!大丈夫ですか!?」

そう言って五月が近づいてきた

三玖って言うのか。そんなことより今こっちに来られたらまずいな……

 

上「こっちに来るな!やられるぞ!」

 

五「!?上杉君?何故ここに!?」

 

?「あんたが三玖を助けてくれたの?」

髪に髪飾りをつけたロング髪の子もきた

 

上「とりあえずここから離れなきゃな……お前は五月たちの所に行くんだ」

 

三「……君はどうするの?一緒に逃げないの?」

俺もそうしたいところだっだがこのまま逃げても俺の体力では捕まるに決まってる。だったら俺が囮になれば最悪、俺一人の命で済むはず……

 

上「ここで俺が囮にならなきゃ二人ともやられるだけだ」

 

三「でも!」

彼女は納得できないようだ。だが、そんなことをしてるうちにも化物はジリジリと近づいてくる。流石にマズイな……

 

上「五月とお前の友達……じゃないんだっけな?とにかく心配させてるんだ!俺を気にせず逃げろ!」

 

三「……分かった。でも、無理しないでね」

 

上「おう」

そう言って彼女はすぐ走ったが、化物が見逃してくれるわけがなかった

 

化「逃さない……」

そういって鎌を5本位飛ばしてきた

 

五「!?三玖!」

 

上「ヤバイ!」

俺は後ろを庇うように体を張った

あたる直前に火の玉が飛んできた

 

上・化「!?」

 

?「チッ!むちゃすんな!お前らも早くいけ!」

 

五「は、はい!」

そう言って五月達は離れていった……それより、気になるんだが……

 

上「……え!何その手!しかも火の玉出たし!科学的にあり得ない!」

そう。その人の右手は赤色の手だった

 

?「ごちゃごちゃうるせぇ!そんなことをどうでもいい!おいお前!俺のコアメダル返せ!」

コアメダル?何だそれ

よくわからないことを言われた。だが、俺はそんなものは知らない

 

上「俺はそんなもの持っていない。それより、その手とかどうなってるんだ!俺はそっちのほうが気になる!」

 

?「とぼけんじゃねぇ!お前、本が沢山あるところで赤色のメダルあっただろ!俺が落とした。早く返せ!」

赤色のメダル?……あぁ、あれか!そうか、持ち主がいなかったんだ。やっと、見つけた……

 

上「てかっ、拾った人に対してその態度はなんだ!どれだけこのメダルが大事だとしても、その態度は納得出来ん!」

自分は心のどこかで人の事言えないと感じた

 

?「いいからとっとと返せ!それが取られる前に……「いい加減にしろ!」……!?」

俺達が揉めてるのに怒ったのか、化物は叫んだ

 

化「二人揃って俺を忘れて喧嘩とはな……とりあえずそのコアメダルを渡せ」

 

上「お前もか!え!どっちの!本当はどっちのだ!」

 

?「俺のだってんだろ!早く渡せ!」

 

化「……もういい。力ずくで奪うまで……!」

そう言って俺の方に向かってきた

 

化「ハッ!」

俺は避けたが鞄が切られてしまって中身が落ちる

 

上「!?俺の鞄が!」

そのまま追撃してこようと化物がきたときに、また火の玉が飛んできた

 

化「チッ……邪魔をするな『アンク』」

 

上「!?……アンク?」

『アンクによろしく!』

あの人が言ってたアンクはこいつなのか?ということはこの石みたいのも……

そう思いボロボロの鞄から昨日渡された石みたいなやつを取り出して考えていた

 

ア「フン。俺のコアメダルだからな。邪魔してるのはそっちの方だ。お前もいい加減に渡……せ!?」

アンクが見たのは上杉の手に持ってる石みたいのはオーズドライバーだった

 

ア「お前どこでこれを!?」

アンクが問い詰めて聞いた

 

上「知らない人から貰った。『君にこれを託したくって』って言われて持ってただけだ。その時最後に『アンクによろしく!』とも言われた訳だ」

 

ア(どういことだ?オーズドライバーを持ってるのは映司のはず……映司もこっちに来てるのか?)

アンクがそんなことを考えているときに化物が話しかけてきた

 

化「……話は終わったか?」

 

ア(チッ。こいつがいなければゆっくり話せたのによ……仕方ねぇ)

 

ア「おいお前!名前は!」

 

上「!?上杉風太郎だ!」

 

ア「……風太郎、助かる方法を教えてやろうか?」

そんな方法があるのか!

 

上「あぁ、教えてくれ!」

 

ア「倒すしかない」

 

上「………無理だろ」

 

ア「そんなことはない。その石を腰につけろ」

 

上「これをか?」

俺は石を付けてみた。そしたら石じゃなくなってベルトになって巻きついた

 

化「それは!何故ここに!?」

化物は驚いて聞いてきた。だが、そんなことは俺のほうが知りたい

 

上「なんだこれ!?」

 

ア「それにこの2枚とお前の持ってるメダルを入れろ」

ヒュッ  カシャ

 

上「これをか……入れたらどうなるんだ?」

 

ア「力が手に入る」

力……か

 

化「やめとけ……それをしたらただでは済まないぞ」

えっ……嘘だろ

 

上「そんなことないよな?」

 

ア「……多少のリスクがどうした?ここで死ぬよりはましだろ!」

否定しないのかよ!……けど確かに……死ぬよりは良いかもな……

 

上「……確かに死ぬよりはましかもな……やってやるよ!」

 

ガシャ×3

 

ア「これを使え」

そう言って腰の横にあったものを渡してきた

 

上「……おう!」

これを(オーズスキャナー)握ってベルトに振り下ろした

俺はこうゆうときに言うセリフを言った

 

上「変身!」

【タカ!トラ!バッタ!】

【タ・ト・バ!タトバタ・ト・バ!】

……ん?タカ、トラ、バッタ?

 

上「何だ今の歌!」

 

ア「歌は気にすんな。それより、来るぞ!」

 

上「えっ……」

話してる間に化物が跳びかかってきていた。俺はとっさに腕でガードした。

 

化「何!」

相手が驚いてる間に俺は力がみなぎっているのを感じ、腕から爪(トラクロー)を使って相手を切り裂いた。そのときに相手の体からメダルが飛び散った

 

上(俺が使っているメダルとは違う?しかも、こんなに沢山……とりあえず今は止めよう)

今は取りあえず倒すことだけを考えた

 

化「ぐっ!」

相手は転がり込み切り裂いた傷が塞がっていく

俺は足にも力がみなぎってきて、

 

上「何かみなぎってたー!」

そして、足に力を込めて地面を蹴り、相手も蹴った

 

化「この!」

だが相手も簡単にはやられるわけがなく俺はダメージを受けてしまい、その際に胸部分に火花が散った

 

上「ぐっ……結構きくな……」

そう言ったときにアンクが

 

ア「風太郎!真ん中をこいつに替えろ!」

シュッ

そう言って別のメダルを投げてきた

カシャ

俺は黄緑のメダルを受け取った

 

上(真ん中だよな?)

ベルトを横にしてから真ん中のメダルを替えてまた斜めにしてベルトに振り下ろした

【タカ!カマキリ!バッタ!】

俺の胸部分が変わり、腕に鎌(カマキリソード)が付いた

 

化「アンク、コアメダルを渡せ!」

相手が突っ込んで来た。それを避ける際にカマキリソードで2,3回斬り込んだ

 

化「グハッ!」

相手は転がり込んだ。そこで俺は両腕に力を込め相手に

突っ込んでいた

 

上「はーオラァー!」

 

化「グワー!」 「ドーンッ!」

 

その攻撃は相手に当たり悲鳴を上げて大爆発した

 

上「ふー、疲れたー」

俺はその場で倒れ込んだ。俺は運動神経が良くないので余計疲れた

倒れ込んでるうちにアンクは先の化物からでたメダルを回収していた

そういえばこれ、どうやって戻るんだ?

 

上「おい、アンク。これ、どうやって戻るんだ?」

 

ア「メダルを替えた時みたいにすれば戻る」

言われた通りにしたら元に戻った

 

上「も、戻った」

 

ア「……さて、さっきの話の続きだ。まず、どうしてお前がオーズドライバーを持っている」

オーズドライバーって言うのか……

このベルトの名前をしりつつ、自分が知ってることだけを話した

 

上「だから、知らない男に貰った」

 

ア「そいつがどんなやつか知らないか?」

 

上「顔は見えなかったな」

 

ア「そうか……」

そう言って何かを考え込んでいたが、俺も気になることを聞いた

 

上「次俺な。さっきの化物はなんだ?このメダルは何だ?このベルトは何なんだ?」

 

ア「まず、さっきの化物はヤミーだ。人の欲望から作り出されたセルメダルの塊だ」

 

上「人の……欲望?」

 

ア「そうだ。そいつの欲望がエサになる。エサを食えば食うほどヤミーのセルメダルは増える。次にメダルにも2種類ある。コアメダルとセルメダルの2つセルメダルはいいとして、コアメダルを元にセルメダルがくつっいてるものを俺たちグリード、コアメダルが無く、セルメダルだけ出てきているのがヤミーだ。」

この時俺はアンクが『俺たち』という言葉に気づいて、何となく聞いてみた

 

上「……お前以外のグリードもいるってことだよな?」

 

ア「よく気づいたな。俺含め6人いる。

そして、そのベルトはオーズドライバー……オーズに変身する為のベルトだ。コアメダル3枚を入れてオーズスキャナーでベルトに振り下ろすことで変身できる」

まだよく信じきれてないが、今は受け止めるしか無いか……

 

上「……そうか。色々と教えてくれてありがとな

じゃあ、このコアメダルとベルトは返す」

 

ア「……はっ?何言ってんだ……ベルトはお前のだろ」

そう言ってアンクはベルトを返そうとしたが、俺は受け取らなかった

 

上「確かに託された物だが、俺はこのベルトは押し付けられたものでもある。それに、俺じゃなくても、お前が変身出来るだろ。お前によろしくとも言われたしな」

これは本来、アンクに渡すものだったんだろう

 

ア「それは無理だ。今のこの世界で封印を解いたのはお前だからな。封印を解いたやつしか使うことは出来ない………これはお前にしかできないことなんだよ」

このことを聞いて俺は迷った。このまま戦うことを選ばなかったらどうなる?戦うことを選んだらいつまで戦うことになる?そんなことを考えていたら家庭教師のことを思い出し、急いで向かわなきゃと思い考える時間も欲しいな……

 

上「……少し考える時間をくれないか?

その間それはお前に渡しとく」

そう言って俺はすぐ五月達の向かった方向に走った

 

 

 

 

アンク視点

 

ア「風太郎……」

それにしても、風太郎に渡した奴は誰なのか、何故オーズドライバーが封印された状態だったのかを考えていたら後ろから

 

?「アンク」

 

ア「!?お前は……」

 

上杉視点

 

上「ハァ、ハァ……この建物か」

思ってより凄い建物だった。流石金持ちと思いつつ、入ろうと思ったのだが……これ、どうやって開けるの?

 

五「何してるのですか?」

 

 

上「!?五月!」

開け方を知らない俺が戸惑っていたら後ろから五月に声をかけられた

上「いや、これどう開けるのか分からなくて」

 

五「オートロックも知らないんですか?そもそも何故貴方がここにいるのですか?」

今なら言えると思い俺は答えた

 

上「五月、家庭教師が来る話は知ってるか?」

 

五「何故貴方が…「それ俺」…えっ?」

 

上「家庭教師俺」

そりゃ、びっくりするよな。同級生が家庭教師なんて

 

五「そうでしたか、ではついて来て下さい」

そう言われたので五月の後ろについていく

エレベーターに乗って30階まで登った

 

五「上杉君は無事だったんですね。良かったです」

 

上「あ、あぁ……」

このことは五月に話した方が良いのか、話さない方が良いのか分からないので取りあえず言わなかった

 

五「にしても貴方が私たちの家庭教師になるとは」

 

上「……ん?私たち?」

そういって部屋に入ると見たことある四人が居た

 

一「あれ優等生君じゃん?」

ん?

 

?「あんた先の…五月!何でそいつがいるのよ!」

んん?

 

三「!?君は……」

んんん?

 

四「何で上杉さんがここに!?」

んんんん!?

 

上「……五月、これは同級生皆でシェアハウスしてるのか?」

このとき急激な負荷をかけられた俺の脳は限界を超えた速度で一つの答えを導き出した

これは夢だ!

 

五「違います。私たち五つ子の姉妹です」

 

 

 

 




本当はアニメ1話の内容までいきたかったんですが、これ以上長くするのはなーと思いここで終わりました。
あ、モはモブのことです(笑)
上杉とアンクが組んだら今感じかなと思いながら書いていました
そして、今回ヤミーの設定ですが基本誰から出てきたかは説明いたしません。五等分の花嫁に出てきた原作キャラだったら説明するかも知れません。ただ、なんの欲望かは説明します
そこのとこご理解よろしくお願いします。
では早速、今回の欲望は原作、オーズとおなじです
そして、次回から初めてのコンボ以降は歌の部分を飛ばさせていただきます
オーズといったら【セイヤー!】が思いつくと思いますが上杉は違うと思い、【オラァー!】にしましました。
いずれかはバースもしっかり、登場させたいと思っています。
アンクと?の会話は今後明らかになります
ではまた次回に!


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第2話 馬鹿と天才と選択

前回から変身することになったということで今後から【現在オーズの使えるメダル】と3つの出来事を書いていきたいと思います!
それでは本編どうぞ!


前回の3つの出来事

1つ、上杉は図書館でメダルを拾い、謎の男から石を貰った

2つ、上杉は金髪の男アンクによって、変身した

そして3つ、上杉は五つ子の姉妹たちの家庭教師をすることなった







現在オーズの使えるメダルは
タカ×2、トラ、バッタ、カマキリ×1


上「今日から皆さんの家庭教師をすることになった上杉風太郎です。これから皆と楽しく勉強を………何故だ、何故五月以外いないー!」

これから勉強を始めようとしたら……何故か五月以外が集まっていない

 

五「まぁ、皆勉強が苦手なので……」

苦手ってレベルじゃないだろ……

 

四「はーいはーい!私は居まーす」

台所から水を持ってきたでかリボンの人が出てきた。確か……

 

上「えっと……四葉だったか?0点の」

 

四「えへへへ」

何故笑うんだ?

それになんでこいつは逃げないんだ?

 

上「お前は逃げないのか?」

 

四「心外です!上杉さんの授業を受けるために決まってるじゃないですか」

四葉……俺はお前のことを見直したぞ

 

五「では皆を呼びに行ってきて下さい。その間、私は自習しとくので」

俺が四葉のことを見直していたら五月にみんなを呼んできてほしいと言われた。まぁ、全員揃わないと始められないしな

 

上「分かった。四葉、案内頼む」

 

四「任せて下さい!」

四葉の案内に任せて俺は残り三人の元に向かう

 

四「手前から五月、私、三玖、二乃、一花の順です」

まさか五人集めることから始めることになるとは……思ってもいなかったな

 

四「三玖は私達の中で一番頭がいいんです。上杉さんと気が合うのでは?」

向かう途中に四葉は姉妹の一人一人の説明をしてくれた。中でも三玖と言うやつは一番頭がいいらしい。気が合うかもと言われた。そうあってほしい

だがそう簡単にはいかなかった

 

三「嫌。何で同級生のあなたなの?それそも、この町にはまともな家庭教師は一人もいないの?」

正直結構辛い。ここまで言われるとは……

かなり心にダメージが……

 

上「……次頼む……」

 

四「は、はい

二乃は人付き合いがとても上手なんです。なのですぐに上杉さんとも……」

次に二乃というやつのところに向かった。人付き合いがうまいらしが……なぜだ。なぜ出てこない!何度もノックしてみるが……出てこない

 

四「……いないのかな?」

 

上「自信なくなってきた……」

初日からこれは相当自身なくすぞ……

 

四「大丈夫です!まだ、一花がいます。一花は……」

何故間が空いた……嫌な予感しかしない

 

四「驚かないでくださいね……」

そう言って扉を開けるととんでもない光景を見た。その部屋はとても部屋とは思えない光景だった。床にはたくさんの服などがたくさん散らかってるし、机もひでぇ……

 

上「……ここに人が住んでるのか?」

とてもじゃないが……住めるとは思えん

 

一「人の部屋を未開の地扱いしてほしくないなぁ」

もぞもぞと布団が動き出したかと思えば中から一花が出てきた。え?今さっき帰って来たばかりだよな?なんだもう寝てんだ?

 

四「この前片付けたばっかりなのに」

こんなにすぐ散らかすのかよ……

そのこの前とはいつのことなんだろうか

 

一「まさか君が私達の先生とはねぇー、なるほど、それで五月ちゃんを……」

ようやくわかってくれたようだな……だが、それとこれは別だ。ただでさえ集めるところから始めている。これ以上無駄な時間はつかいたくない

 

上「いいから、さぁ、居間に戻るぞ」

勉強を早くさせたいがために布団を引っ張った……が

 

一「あー、ダメダメ」

俺はすぐ布団から手を離した……何故なら

 

一「服着てないから照れる」

そう、一花は服を着てなかった

 

上「なんでだよ!」

 

一「ほら私って寝る時基本、裸じゃん?

あっ、ショーツは穿いてるから安心して」

いや知らん!そして、安心も出来ん!お前の基本など知るわけないだろ!ハァ……とりあえずここはもういいか……

 

上「とにかく、はやく着替えて居間に来てくれ」

そう言って俺は部屋を出る。出た先には三玖がいて、俺に話しかけてきた

 

三「フータロー……だっけ?聞きたいことがあるの」

さっきあんなこと言われたやつになにを聞かされるんだ……

 

三「私の体操服がなくなったの。赤のジャージ」

は?これ……もしかして……俺を疑ってる?

そんなわけないよな……まぁ知らないな。そんなにこいつの部屋にいたわけでもないしな

 

上「そうか、見てないな」

 

三「さっきまではあったの。フータローが来る前はね」

これ……絶対疑われてるやつだ!

 

三「盗…「ってない!」」

そんなものとってもこちらにメリットなんてないし、むしろデメリットしかない

 

上「もっとよく探して見ろよ」

 

三「ありそうなところは探した。あとは……」

そんなことをしてたら日が暮れる……どうするか

 

一「前の高校のジャージで良いんじゃない?」

それだ!

 

上「ナイスアイディア!」

これでやっと勉強始められるぜ……

 

三「あんな学校の体操服なんて捨てた」

嘘だろ……わざわざジャージを捨てるなんて……もったいない。だが、そのジャージをわざわざ捨てる意味がわからない……もしかしたら

 

上「前の学校で何かあったのか?」

 

三「………」

あっ、これ聞いちゃ駄目なやつだったな……聞かなかったことにしてもらおう

 

上「あー、今のは忘れてくれ!

ごめんな、急にこんなこと言って」

 

三「……別にいい。」

誰だって聞かれたくない、知られなくないことあるしな

 

三「あと……怪我してない?」

 

上「……えっ?」

怪我?なんのことだ?

まさかの発言に戸惑う俺。さっきまであんなこと言われていたのに急にそんなこと言われるとは思ってなかった

 

三「いや、だって、私を守る為に体張ったから大丈夫かなって……」

あ、そういうことか……

アンクがいなかったら今頃どうなっていたんだか…

 

上「気にすんな。何ともないから……

お前が無事で良かったよ」

 

三「!?そう、なら良かった……

ありがとう」

 

上「ん?最後なんって言った?」

かなり小さい声だったから聞きとれなかった……本当になんて言ったんだ?

 

三「な、何でもない」

 

上「そうか」

 

ニ「おーい、クッキー作りすぎちゃった。食べる?」

三玖と話てる途中に下から声をかけられた。なんで今クッキー作ってるんだよ……今はそんな暇ではない

 

 

四「あ!あのジャージって……」

ジャージだと?四葉が二乃のジャージ姿を見て声をあけだ。よく見るとジャージの名前が『中野三玖』と書いてあった

こいつの仕業かよ……

 

上「よし、五人揃ったな。さぁ、勉強を……」

 

一「これおいしい、何味?」

 

三「何で私のジャージ着てるの?」

 

ニ「だって、料理で汚れたら嫌じゃん」

 

三「今すぐ脱いで」

 

ニ「ちょ!やめて!」

こんなんでこれからどうしろと……

やっとのことで全員集合して勉強をしようとした俺だったが……集まっても勉強を始められない状況だ……一人を除いて

 

四「上杉さん、ご心配なく。私はやっているので」

真面目な五月のことだと思うが、まさかの四葉である。しかし、問題がある。それは……四葉のノートには文字は書かれていなく、花とか、絵しか書いてなかった。ら落書きしか描いてないんだが……

 

五「これ、美味しいですね!モグモグ」

お前は食べすぎだ

真面目な五月は食べることに夢中で勉強をしていない。せめてお前だけはやってほしかった……

 

ニ「クッキー嫌い?」

 

上「いや、そういうわけでは……」

 

ニ「心配しなくてもクッキーに毒なんかもってないわよ。食べてくれたら勉強してもいいよ?」

絶対怪しい

何か仕掛けてるな……しかし、この状況では食べるほかないか……

仕方ないので食べることにした

 

ニ「うわっ、モリモリ食べてくれる。おいしい?」

うん。うまい!

本当に何も仕掛けていなそうだな……にしてもうまい

 

上「あぁ、美味いぞ」

 

ニ「嬉しいなー、あっ、そうだ、私たち

ぶっちゃけ家庭教師になんていらないんだよねー」

その言葉に俺は驚きを隠せなかった

 

ニ「なんてね、はい、お水」

全然冗談に聞こえなかったぞ!

俺は水を貰って一気飲みした

どちらにせよ俺には五人全員を卒業させるしか道がないんだ。やり遂げなければ……

 

 

ニ「ばいばーい」

二乃は急に立ち上がったかと思えば俺に手を振って言ってきた。何を言ってるんだ?

そこで俺の意識は途絶えた。

 

?「……客……お客さん……お客さん着きましたよ」

 

上「はっ!」

俺は誰かに呼びかけられて目を覚ます。起きたら俺はタクシーの中にいた……なんでタクシー?それより、ここは……

 

上「ここ、何処ですが?」

 

運「何処ってお客さんの家ですよね?」

え?いや、そんなわけ……

俺は窓を見て確認した。確かに俺の家だった……どうしてだ。何故いきなりタクシーにいる?

 

上「どうして………」

……あ!まさか……あのとき……

俺は二乃に出された水を思い出した。正直、これ以外考えられん。クッキーはなにもなかったが、まさかこっちに入れているとはな……にしてもだ。そこまでする必要あるか?

 

 

運「4800円です」

……え?4800……円……はぁ!?

いやいや、そんな大金持っていないんだが!?え、どうすればいいんだ!?

 

五「カードで」

この声……まさか……

 

運「まいど」

 

上「い、五月!」

お金がなくって困っていた俺だったが、助手席に座っていた五月に気づいき、五月のお陰で助かった

俺はタクシーから降り、タクシーに乗ったままの五月と話をする

 

五「二乃がすいませんでした」

 

上「いや、いいよ。それより、何で家がわかったんだ?」

 

五「生徒手帳を見させてもらいました」

そう言って俺に生徒手帳を渡してきた

あれ……見られたか……?

 

上「……写真見た?」

 

五「なんのことですか?」

ふぅ……どうやら見られてなさそうだ……良かった

 

ら「あ、やっぱお兄ちゃんだ。ご飯もう出来て……」

俺たちが話てる途中にらいはが後ろから声をかけられ、

らいはが驚いて俺を突き飛ばして五月の前に出た

 

上「ぐはっ」

思ったより痛かった……俺、打たれ弱い?

 

ら「この人生徒さん?あのー良かったら家でご飯食べていきませんか?」

!!それはやめてくれ……

家のことをこいつらには知られなくない

 

上「確かに生徒だが、お姉さんも忙しいからな

さぁ、帰るぞ」

だがらいははそう簡単に諦めなかった

 

ら「だってー……嫌?ですか?」

そんな目で見たら絶対……あ、これ無理だ

そんな涙目で言われた五月は結局ご飯を食べることになったのだが、俺はそんなことより、入れたくない理由がある。それは……家の中と生活だ

 

親「まさか、風太郎が女の子を連れてくるとはな。ガハハハー」

そう言って1週間前の牛乳を飲んでる人は俺の親父だ。小さい頃に母がいなくなってからずっと支えてきてくれた。その負担をなくす為に俺は家庭教師になった

それをこいつに知られた。知られたくなかったのに……

ほら、五月のやつ引いてるじゃねぇか

 

ら「はーい、上杉家特製のカレーと卵焼きでーす

お口に合うといいんだけど」

らいはが飯を持ってきたが、俺はらいはが奮発して作ったことが分かった。それはカレーに卵焼きまで作っているからな

 

ら「そういやお兄ちゃん

ちゃんと家庭教師してきた?」

俺と五月はその言葉に手を止めてしまった

睡眠薬を入れられてそのままタクシーに乗せられたなんて言えねぇ……

 

上「も、もちろん、バッチグーよ」

 

五「え、えぇ、しっかり家庭教師してくれましたよ」

 

 

上(ありがとう五月)

フォローしてくれた五月に小さい声で俺はお礼をした

 

五(気にしないで下さい。このことを知ったら、らいはちゃんは悲しむと思うので)

まじで助かったわ

本当にナイスと思ってるところにらいはが安心して家の問題を話してしまった

 

ら「良かったー……これで借金問題も解決だね」

あ、それは……

そのことに五月は驚きを隠せなかったようだ。まぁ、そりぁそうなるか……全く……お客の前で

 

上「らいは、お客さんの前だぞ」

 

ら「あっ、ごめんなさい」

らいはも気がついたようだ

その後、飯が食い終わって五月が帰ることになった

 

五「今日はごちそうさまでした」

お口にあったのかね

 

親「おう、風太郎。送っていってやんな」

 

上「あぁ、分かってる」

昼間のこともあるしな……送るしかないだろ

だがらいはは何かを言いたそうにしていた

 

ら「い、五月さん!」

かなりの大声だな……五月も驚いてるな

そのままらいはは話しを続けた

 

ら「お兄ちゃんはクズで、自己中な最低の人間だけど」

そんな風に思われてたのか……悲しいぞ

 

ら「でも!良いところもいっぱいあるから

……その、また、食べに来てくれる?」

良いところにいつては何も教えてくれないのか……

そう言われて五月は笑顔で答えた

 

五「もちろん。頭を使うとお腹が空きますから

また、ご馳走してください」

俺はそのままタクシーが来る所までついていった

そして俺は『借金のことを言わないで欲しい』と頼んだ。流石に他のやつらに知られなくはない

五月も分かってくれた

その時に俺たちの前に何かが現れた

 

五「!?な、なんですか!?」

 

上「こいつは!?」

まさかこいつは……

ア『ヤミーか』

確か……アンク?が言っていた怪物じゃないか……しかも、一体だけではない1……2……いや、恐らく10体はいるみたいだな

 

上(どうする?このままじゃマズイ……)

上杉は今変身も出来ない

このヤミーが昼間と同じ強さだったら大変なことになることを考えた

やるしかないかのか……仕方ない

俺は前に出て五月に言う

 

上「五月!お前は走って逃げろ!」

 

五「!?上杉君はどうするのですか?」

そんなのは一つしかない

 

上「俺が時間を稼ぐからそのすきに逃げるんだ」

 

五「そんなことさせられません!」

そう言ってる間にもジリジリと詰め寄って来る……囲まれたら終わりだな

 

上「時間がない!急げ!」

 

五「……無事でいてください…!」

そう言って五月は走っていった

 

上「さて、どうするか?」

一人にはなったが……何も方法がない

 

ア「風太郎!」

 

俺が考えてる時にどこからか呼ぶ声がした

木の上を見るとアンクがいた

 

上「あ、アンク?どうしてここに?」

 

ア「説明はあとだ!これを使え!」

そう言ってベルトとメダルを3枚投げてきた

俺はキャッチし、ベルトをつけてメダルを入れた

ガシャ×3

ベルトを斜めにし、オーズスキャナーでベルトに振り下ろした

 

上「変身!」

【タカ!トラ!バッタ!】

変身した俺はトラクローで相手を切り裂く

その時に俺は違和感を感じた

 

上(こいつら……昼間のやつより強くない?)

 

ア「風太郎!一気に決めろ!」

そう考えてるときにアンクに言われたので

俺はベルトにオーズスキャナーを振り下ろした

 

【スキャニングチャージ!】

俺は空高くにジャンプし、3つの輪が出来た所めがけて、キック(タトバキック)をする体制になった

 

上「はー……オラァー!」

叫びながら俺はキックをした

相手に命中し、ヤミーはやられた時全員1枚の欠片を落とした。俺は変身を解除し、メダルを拾って思った

 

上「ん?なんで今回は一枚ですらないんだ?」

昼間のやつは一枚一枚のメダルがたくさん集まっていたのに……今回のやつは一枚、しかも半欠片だ

 

ア「こいつは『屑ヤミー』いわゆる雑魚だ」

だからあんまり強くなかったのか……って今はそんなこといいか

 

上「なんでお前がここにいたんだ?」

 

ア「そりぁ、お前について行ってたからな」

 

上「えっ?」

今までずっとついてきていた……?

この時、俺はただ単に恐怖しか感じなかった

 

上「なんでついてきたんだよ!ストーカーか!

ストーカーだな!」

 

ア「お前の答えを聞きに来たからだ!」

 

上「あぁ、そういうことか」

 

ア「で、どうすんだ?」

 

上「俺は……」

昼間にはいろんなことあったから全然考えてなかったな……いや、どっちにしろ決めれてなかっただろうな

 

ア「……チッ!まだ、決まってねぇーのか」

呆れたように言ってくるアンク

 

ア「……明日の放課後までに考えとけ」

 

上「えっ?」

そう言ってアンクはベルトととメダルを取って、立ち去っていった

 

上「明日の放課後までか……」

考えながら俺は家に戻る

その姿を見ているものに気づかずに……

 

 

?視点

 

?「……何故だ?何故オーズドライバーがここに?」

木の影から見ていた男はそう呟く

 

?「僕の邪魔になりそうだな……まぁ、あの程度なら他のグリード達に殺られるのが先か………それより、僕も見つけなければ………」

そう言って男は暗闇の中、森に入って消えていった

 

 

 




毎回かなり長くなってしまいますね
ではまた次回


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第3話 屋上と告白と答え

お知らせです
投稿頻度はまだ決めてませんが上げる時間は決めました!22時投稿にします
以上お知らせでした
では本編どうぞ!

前回の3つの出来事

1つ、五つ子に勉強をさせようとしたが、中々うけてもらえず、

2つ、睡眠薬入りの水をのまされ、気を失った

そして3つ、上杉はアンクに戦う道か戦わない道の選択をさせられた






















現在オーズの使えるメダルは
タカ×2、トラ、バッタ、カマキリ×1


俺は昨日、ヤミーが現れる前に五月に他の四人を集めとくように伝えた。そして今日

 

上「今日はよく集まってくれた」

 

四「まぁ、私たちの家ですし……」

 

三「まだ諦めていなかったんだ」

 

ニ「家庭教師はいらないって言わなかったけ?」

それぞれの反応はともかく俺は昨日作ったテストを取り出した

 

上「だったらそれを証明してくれ」

 

ニ「証明?」

 

上「合格ラインを超えた奴は金輪際ちがづかないと約束しよう」

 

一、ニ、三、四「!」

 

五「………」

 

上「勝手に卒業していってくれ」

俺は昨日、赤点候補のみだけを教えればいいと思ったのだ

 

ニ「なんで私がそんなめんどーなことしなきゃ…「分かりました。受けましょう」は?五月、あんた本気?」

ナイスだ五月!

そう、俺は五月にみんながテストを受けるように仕向けて欲しいと頼んでいた

 

五(これならみんな受けるはず……)

 

五「これであなたの顔を見なくてすみます」

 

五(すみません上杉君)

 

上(いや、むしろナイス)

この時、ちょっと傷付いたのは内緒

 

一「まぁ、そういうことならやりますか」

こいつひでぇ

 

四「みんな頑張ろう!」

応援しちゃ駄目でしょ

 

三「合格ラインは?」

 

上「60…いや、50点あればいい」

半分あれば十分

そしたら二乃がため息をついて言ってきた

 

ニ「別に受ける義理は無いんだけど」

そう言って自信満々に言ってきた

 

ニ「あんまり私達を侮らないでよね」

テストが終わって採点をした。そして、結果発表

 

上「採点終わったぞ!凄ぇ、100点だ!!」

そう、100点だった……ただし

 

上「全員合わせてな!!」

 

一花 12

二乃 20

三玖 32

四葉 8

五月 28

おいおい……マジか?四葉に関しては1桁って……

そう思ってため息をついてから

 

上「お前ら……まさか…」

 

ニ「逃げろ!」

言い終わる前にみんな逃げ出した

 

上「あ!待て!」

なんで四葉も五月も逃げるんだ!

 

四「あはは、なんか前の学校を思い出すね」

 

一「厳しいとこだったもんねー」

 

三「思い出したくもない」

 

五「おかしい…勉強したはずなのに…」

 

ニ「あいつ、知ってんのかな?私たちが落第しかけて転校してきたって」

俺はこの時考えたくないことを考えてしまった

 

上「こいつら…五人揃って赤点候補かよ!」

 

2日後…

俺は自分の勉強と両立する大変さを知りながら学校に着いた。まぁ、もう一つ理由があるのだが……

その際に俺の前に車がとまった。高そうと思いながら無意識に近づいて見てたらドアが開いた

 

五「!おはようございます、上杉君」

 

四「おーはようございまーす!上杉さん」

 

三「!………」

 

ニ「またあんた?」

 

一「おっ、フータロー君」

 

上「お前ら、一昨日は良くも逃げて……」

言い終わる前に走っていってた

 

上「よく見ろ!俺は手ぶらだ。害はない!」

三人の視線が信じていなかった

 

ニ「騙されないわよ」

 

一「参考書とか隠してない?」

 

三「油断させて勉強教えてくるかも」

俺を何だと思ってるんだ……

 

ニ「これは私たちの問題だから関わんないでくんない?」

 

三「勉強は一人でも出来る」

ちょっと頭にきたので俺は笑顔で質問した

 

上「そうか。なら、テストの復習は当然したよな?」

誰もなにも言わなくなった

せめて、五月と四葉はしたと言って欲しかった

 

上「問一、厳島の戦いで毛利元就が破った武将を答えよ」

 

全「………」

 

上「まさかの無言!」

 

 

2つ分かったことがある。1つ、この五人は極度の勉強嫌いのこと、2つ、三人は俺のことを嫌っていること

まぁ、今は全員と距離が空いているが

俺は一昨日のテストのまとめたノートを見た。すると、さっき出した問題が三玖は正解してたのに気づいた

なんで答えなかったんだ?

その日の昼食に俺は三玖に話しかけた

 

上「よう、三玖」

三玖がこっちに気づいたが何も言わない

 

上「………ん?何だその飲み物?」

 

三「抹茶ソーダ」

何だそれは?

 

上「逆に味が気になるな」

 

三「いじわるするフータローには飲ませてあげない」

そんなことした覚えはないんだが

三玖はとにかく何を考えてるかが分からない。俺は気になったことを聞いてみた

 

上「今朝出した問題なんだが……」

そう言ったら三玖がなにか言おうとした時

 

四「上杉さん!お昼一緒に食べませんか?」

なんてタイミングにきてくれてんだ

 

上「なんだ、四葉か。お前はいつも突然なんだよ」

 

四「あはは、朝は逃げっちゃってすみません〜」

そんなことより、まだ三玖に聞けてない

 

上「それで三玖……「これ見て下さい!英語の宿題」さっきの話……「全部間違ってました。あはははは!」

とことんかぶせてくるな!にしても全部間違ったのか……そうか、そうか、後でみっちり叩き込んでやる!

そう思ってると一花がやって来た

 

一「ごめんねー、邪魔しちゃって」

まったくだ

 

四「一花も見てもらおうよー、楽しいよ?」

 

一「うーん…パス、かな?だってほら私たちバカだしね?」

それは理由になってないぞ

 

上「だからってなぁ……」

 

一「それにさ、高校生活勉強だけってどうなの?もっと、青春をエンジョイしようよ。恋とか!

 

上「恋?」

それに反応した上杉はなにかオーラみたいの出しながらいった

 

上「アレは学業から最も離れた愚かな行為だ。したい奴はすればいい……だが、そいつの人生のピークは学生時代となるだろう」

 

一「この拗らせ方手遅れだわ……!」

 

四「あはは…恋愛をしたくても相手がいないんですけとね。三玖はどう?好きな男子とかできた?」

 

三「!い、いないよ」

何故顔が赤くなっていたんだ?

 

上「急にどうしたんだ?」

 

四「あの表情…姉妹の私にはわかります」

 

一「間違いない」

 

一、四「三玖は恋している(してます)!」

なんだと?三玖が恋だと?あいつらには勉強してもらわなくては困るのに

机からノートなどを取ろうしたら手紙が入ってた

三玖からだ

 

「フータローへ

      三玖

 

昼休みに屋上に来て。

フータローに伝えたいこと事がある。

どうしてもこの気持ちが

抑えられないの。」

………俺かい!三玖が俺を?まだ会って四日ですけど!

この様子を五月に見られた

 

五「何ニヤついているんですか?失礼ですが……気持ち悪いですよ」

顔にでてたか!

 

上「ニヤついてねーし!真顔過ぎるほ真顔だ!」

冷静になれ。そう!これはイタズラだ!!こんなことに付き合ってやる必要は……ない!

そう思いつつ来てしまった…が一向に来ない

 

上「程度の低いイタズラに乗っかっちまったぜ。まぁ、本当に来られても困るんだか……!?」

帰ろうとした時にドアが開いた。開けたのは

 

上「み、三玖…!」

 

三「良かった。手紙見てくれたんだ」

 

三「食堂に言えたら良かったんだけど、誰にも聞かれたくなかったから」

あれ?雰囲気やばくね?

 

三「ずっと言いたかったの……す……す…

陶晴賢!」

陶…晴賢…!!

 

三「よし。言えたスッキリ」

いや、ちょっと待って!

 

上「なんのことだ!?」

 

三「うるさいなぁ。問題の答えだよ」

あっ、今朝の問題……いや、それでも

 

上「何故このタイミングで!?」

俺は三玖のことを止めようとしたら思ったより強く肩を掴んでしまい三玖がスマホを落としてしまった

 

上「す、すまない」

そう言って拾おうとした時三玖のホーム画面に目を疑った

 

上「これって、武田信玄の……」

 

三「見た?」

三玖の気迫が凄い……

 

上「あ、あぁ…」

三玖は確認してから手で顔を隠した

 

三「だ、誰にも言わないで。戦国武将……好きなの」

なるほど。いわゆる歴女ってやつか。だからテストも正解したわけだ

 

上「好きになった理由は?」

恥ずかしそうにしながら教えてくれた

 

三「きっかけは四葉から借りたゲーム。野心溢れる武将たちに惹かれてたくさん本も読んだ」

 

三「でも、クラスのみんなが好きな人はイケメンや俳優や美人なモデル……それに比べて私は髭のおじさん……変だよ」

自分で変って言っちゃうのか……だが

 

上「変じゃない!自分が好きになったものを信じろよ」

 

三「!!」

人が好きになったものを馬鹿にしたり、変だと思うのは失礼だ

 

上「なぁ、三玖はどのくらい武将を知ってるんだ?」

俺は聞いてみた

 

三「?結構知ってるけど……」

そうか。なら…

 

上「俺に何か問題を出してくれ。一応学年一位だからなもしかしたら、三玖の知らない武将の話をしてやれるかも知れないしな」

 

三「……分かった。問題、信長が秀吉を『猿』って呼んでたのは有名な話だよね。でも、この逸話は間違ってるの。本当はなんて、あだ名で呼ばれていたか知ってる?」

め、めちゃくちゃ喋る!頬を膨らませて待ってる

確か………

 

上「ハゲ…ネズミ…」

 

三「…正解」

良かったー

その後三玖の好きな逸話の話をされてたらチャイムが鳴ってしまった。これを聞いてみて三玖はかなり、表情が豊かだったのと、三玖のことを少しは分かったと思った

 

上「なぁー三玖?次回の家庭教師は日本史を中心にしようとおもったんだが…受けてくれないか?」

そう聞くと三玖は

 

三「……そこまで言うなら…いいよ」

ありがとう三玖!

俺は教室に戻ろうとすると三玖に声をかけられた

 

三「待って、これ友好の印。飲んでみて」

これは…抹茶ソーダ!

 

三「気になるって言ってたじゃん大丈夫だって」

 

三「鼻水なんて入ってないよ……なんちゃって」

鼻水?急に何を?いや、これは確か……

 

上「……もしかして、石田三成の奴か?」

 

三「……正解」

そう言って受け取り飲んでみた。これなかなかいけるな

 

上「これ美味いな」

 

三「だよね」

三玖が好きなだけあった

 

三「じゃあね」

 

上「おう」

そう言って三玖は教室に戻ってた

 

 

放課後になって俺は家に帰ろうとしたその時

 

ア「おい、風太郎」

 

上「!?」

なんでうしろにいるんだよ!つーか、どこから入ってきた!

 

モ1「誰だあいつ?」

モ2「転校生でもなさそう…」

モ3「上杉に友達がいた…?」

かなり騒ぎになってる

 

五「あ、あなたは!?」

そう言って五月が近づいてくる

 

ア「あ?」

 

五「この前はありがとうございました」

五月がお礼を言うとさらに騒がしくなった

 

上「と、とりあえずここじゃなくて、帰りながら、話そうぜ」

 

ア「……分かったよ」

あれ?意外と素直

 

五「あの、私もいいですか?」

 

上「いや、すまない。こいつとは二人で話させきゃいけないことがあるから」

そう言って断った

 

五「……分かりました」

 

ア「フン。行くぞ」

 

上「あ、あぁ待てよ」

俺はアンクを追いかける

 

ア「………!?………」

急にアンクは足を止めた

 

上「どうした?」

 

ア「……おい、走るぞ」

 

上「えっ?なんで?」

 

ア「ヤミーが出やがった」

 

上「!?………分かった。急ごう!」

俺たちはヤミーがいる所まで走った

 

上「ハァ、ハァ、ハァ」

 

ア「お前体力なさすぎだろ!」

お、おかしい。体力をつけたはずなのに

そう。家庭教師と両立だけではなく、いざ、戦うことを選んでも俺は運動神経、ましては体力がないので筋トレや走ったりしていた

 

ア「……いたぞ!」

俺が見るとライオンぽいヤミーに誰かが襲われていた

 

上「あれは……三玖!?」

襲われてたのは三玖だった

 

ア「知り合いか……どうする?」

そんなの決まってる

 

上「もちろん……助ける!」

だが、アンクはベルトとメダルをくれなかった

 

上「おい!早くベルトとメダルを…「お前はどうする?」…なにを言って……あっ」

俺は今まで保留にしてたことを答えていなかった

だが、答えようとした時にもうヤミーが三玖に迫っていた

 

上「ッ…!くそ!」

 

ア「あ、おい!」

俺はその場をあとにしてヤミーに蹴りを入れた。その反動で相手は吹き飛ぶ

 

三「ふ、フータロー?」

 

上「大丈夫か三玖?」

 

三「う、うん。平気」

だかどうする?この状況で三玖を逃がそうとしても相手は見逃してくれるわけもないし、かといってベルトも持ってない

そう思ってるとアンクが来た

 

ア「風太郎!とっとと変身しろ!」

そう言ってベルトとメダルを投げてきた

俺はキャッチし、そのまま変身することにした

 

上「……三玖。今からおきることはあとで説明するからこのことは誰にも言わないで欲しい」

三玖はよくわかっていなかったが頷いてくれた

俺はベルトをつけ、メダルを入れる

 

三「そのメダルって……」

 

ガシャ×3

ベルトを斜めにしオーズスキャナーを振り下ろした

 

上「変身!」

【タカ!トラ!バッタ!】

三玖は驚きを隠せなかった

 

三「フータローが……仮面ライダー?」

仮面ライダー?今はそんなこと気にしてる場合じゃない

俺はヤミーに向かってパンチをする。ヤミーもまけじと俺にパンチの仕返しをしてきた

その後相手は熱線攻撃してきた

俺はダメージを受けて倒れた

 

上「ぐっ…」

俺が立ち上がった時にヤミーは口から光線を出してきた

 

上「ぐわーっ!」

俺はもろに受けてしまった

俺は倒れ込み、すぐ起き上がった。その時三玖が

 

三「フータロー!これ使ってみて」

三玖は俺に青色のメダルを渡してきた。

 

ア「!?なんでウナギのメダルをあいつが持ってるんだ?」

上「……なんで三玖が持ってるんだ?」

聞こうとしたがあとで説明するらしい

 

ア「風太郎!真ん中のメダルとかえろ!」

俺は真ん中のメダルを三玖から貰ったメダルにかえ、オーズスキャナーを振り下ろした

【タカ!ウナギ!バッタ!】

俺はムチみたいなもの(ウナギウイップ)を使って遠距離から攻撃をした

これは中々使える

そしてそのまま、ヤミーに攻撃を与える時に電流を流し込んだ。

 

ア「待って!そいつの中には人がいる!」

なんだって!

 

上「一体どうすれば……」

そうだ!

俺はタトバに戻りトラクローで連続に切り裂いた。そしてヤミーの中に人がいるのを見つけ俺は引きずり出した

 

ア「今だ!とどめを刺せ!」

【スキャニングチャージ!】

上にジャンプしタトバキックの体制になる

 

上「はーオラァー!」

ヤミーに直撃し、爆発した。アンクはセルメダルを必死に回収しいてる

俺は変身を解除した

 

上「ふぅー…」

 

三「フータローお疲れ」

そう言って三玖が近づいてきた

 

上「おう……てかさっき俺のこと【仮面ライダー】って言ってなかったか?」

 

三「フータロー知らないの?最近はずっと、この怪物たちのことと、仮面ライダーのことばっかりだよ」

そう言って三玖はスマホを見せる

確かに

 

上「そんな大事になっていたのか」

 

ア「答えは決まったか?」

アンクが聞いてきた

 

上「あぁ、決まったぜ」

俺は………

 

上「俺は……戦うことを選ぶ。今回みたいに助けれるときに見捨てるやつにはなりたくないからな」

 

ア「そうか……さて、俺はお前に聞きたいことがある」

そう言って三玖に近づいた

 

三「な、なに?」

 

ア「なんでお前がコアメダルを持ってたかを教えろ」

 

三「え、えっと…フータローと合った日の朝に私は一人で登校してたんだけど、その時に道端にこれが落ちてたの」

俺と同じ感じか?

 

ア「そうか…まぁ、これでまた1枚集まった訳だ」

 

上「……ん?待てよ。前回襲われたときから三玖は持ってたわけだろ?あの時襲われたのは三玖がコアメダルをもってたからってことになるよな」

 

三「!……そういえばコアメダル?とか言ってきた気がする……」

やっぱりな

続いて三玖が質問してきた

 

三「あの怪物はなんだったの?」

俺はヤミーのこととオーズのこと、メダルのことを俺の知ってる範囲で教えた

 

三「……まだ、あまり信じられないけど…それが今起きてる事実なんだよね?」

 

上「あぁ」

 

三「でも、誰がなんの為にこんなことしてるの?」

そういえば俺は知らないな

 

上「お前は知らないのか?」

 

ア「知ってるぞ」

 

上、三「えっ?」

 

ア「奴は俺たちグリード一人を暴走させて、この世界を無にしようとしているんだ」

そんなことが……だったら

 

上「なおさら止めなきゃな」

 

三「……フータローは凄いね」

 

上「?なんでだ?」

 

三「こんな事実を知っても戦おうとしてるんでしよ?私には出来ないよ」

まぁ、変身出来るのが俺だけだしな

 

上「そんなことはないぞ。話は変わるが三玖だって、戦国武将に詳しいだろ?それだけでも凄いことだ。……そういや姉妹は知ってるのか?」

 

三「……姉妹だから言えないんだよ」

どうしてだ?せっかくの特技なのに

 

上「むしろ誇るべき特技だろ?なんで言えないんだ?」

 

三「………五人の中で私が一番落ちこぼれだから」

 

上「!!」

なにが三玖のことは少し分かっただ…なんにもわかってねぇじゃねぇか……三玖は……自分に自信が無いんだ

 

上「……あいつらの中じゃお前が優秀だ。テストだって一番だったしな」

 

三「フータローは優しいね……でも分かるんだよ

……私程度にできることは他の四人もできるに決まってる。五つ子だもん」

……ん?待てよ?……そうか!そういことか!

 

三「だからフータローも私なんか諦めて…「それは出来ない」…?」

 

上「俺は五人の家庭教師だ。あいつらにも、そして、お前も勉強させる。それが俺の仕事だからな。

お前たちには五人揃って笑顔に卒業してもらう」

三玖は一瞬笑って言った

 

三「……勝手だね。でも無理だよ。私たち五人合わせて100点だよ」

確かに驚かされた。だが、今は違う

 

上「あの時は驚いた、五人全員赤点候補とは思わなかった。こんな奴らに教えていくのなんて無理だと思ってた。今日までは」

 

三「えっ?」

 

上「三玖の言葉を聞いて自信がついたぜ。

五つ子だから三玖にはできることは他の四人もできる、そういったな?でもな…言い換えると他の四人ができることは三玖もできるってことなんだぜ」

 

三「!」

 

三(そんな考え方、したことなかった)

 

上「これを見てくれ」

俺はテスト結果をノートに書いたものを見せた

 

上「これを見て何か気が付かないか?」

 

三「あっ…正解した問題が一問も被ってない」

 

上「そう。確かにまだ、平均20点の問題児…だが俺はここに一つの可能性を見た。一人ができることは全員できる。

一花も、二乃も、四葉も、五月も、そして三玖、お前も、全員が100点の潜在能力を持ってると信じてる」

 

三「なにそれ、屁理屈……本当に……五つ子を過信しすぎ」

 

ア「………終わったか?」

 

上「あ、あぁ」

 

 

帰り道、危ないから三玖を家まで送った

 

上「そういや、お前はどこに住んでるんだ?」

 

ア「はっ?何言ってんだ?あるわけねーだろ」

えぇ……マジか

 

上「とりあえず、俺ん家くるか?貧乏だけど」

 

ア「……仕方ねぇか」

アンクをしばらく泊めてやりたいと言ったら

 

親「おう!全然いいーぞ!」

とあっさり泊めれた

 

翌日

図書館で四葉と五月と勉強をしていた

 

上「あとの三人もお前らくらい物分りがいいとな…」

 

四「一応声をかけたのですが……」

 

五「でも、三人ではありません。残り二人ですよ」

 

上「えっ?」

図書館の入り口を見ると三玖が居た

 

三「フータローのせいで考えちゃった……ほんのちょっとだけ……私にもできるんじゃないかって、だから……責任取ってよね」

三玖……

 

上「任せろ」

四葉はなにかを三玖に聞きに行った

 

四「もしかして三玖の好きな人って上杉さんじゃ……」

 

三「!…ないない」

俺は何を話していたのか分からかなかった

 

 

アンク視点

 

ア「……もしかしたらあいつみてぇに誰かが持ってるのかも知れないな……」

そう言いながら自分のコアメダルをさわっていた

 

 

?視点

 

?「これで、10枚……順調だな」

?の元には(アンクから取ったのも含めて)10枚のコアメダルを持っていた

 

 

 

 

 




おしまいです。あ、上杉は倒したあとにオーズドライバーをアンクから貰ってることになってます
今回登場したライオンヤミーは小説に登場しており、ライオンクラゲヤミーと同じような感じだと思ったので、能力はライオンクラゲヤミーからライオンのとこだけを取りました
今回の欲望は人を襲いたいという欲望です
次回は五つ子裁判、二乃の思いです


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第4話 問題と五つ子裁判と思い

4話です。今回はグリードの一人と戦います
学校が始まるまでは毎日投稿を意識しおうと思います
また、投稿週間をかえるときはまたお知らせします
では本編どうぞ



前回の3つの出来事

1つ、三玖が戦国武将好き、自身がないことを知る

2つ、三玖を助ける為に上杉は三玖の前でオーズになる

そして3つ、アンクから黒幕の目的を知り戦う道を選んだ






現在オーズの使えるメダルは
タカ×2、トラ、バッタ、カマキリ、ウナギ×1


上「なんだこれ…?センサー反応しろ!」

 

ア「なにしてんだ?バカか?」

俺は家庭教師をしに来たのだがドアによって妨害されてる

 

上「つーか…なんでお前はついてきてんだ!」

 

ア「いつヤミーが現れるかお前は分かんねぇだろ」

確かに!

そんなこと話ってたら

 

三「二人で何やってるの?」

後ろから三玖が言った

 

三「というか、なんでアンクがここにいるの?」

そりゃそうなるよな

 

ア「お前もか……ヤミーの場所が分かるのは俺だからついてきてるんだよ…なんか問題あるか?」

少し怒りながら教えてくれた

 

三「私はいいけど……他のみんなが分からないよ?」

 

ア「大丈夫だ。おい、風太郎。携帯貸せ」

 

上「いいけど…」

俺はアンクに携帯を渡した

 

ア「………よし。俺のアドレスだ。俺は屋上にいるから気にすんな」

なるほど

 

上「……俺の近くにいる意味あるか?」

 

ア「気にすんなってんだろが!」

お、怒らせたー!え?俺なんか悪いこと言った?

 

三「何してんの?」

いつの間にかドアが開いていて三玖が聞いてきた

 

三「家庭教師、するんでしょ?」

エレベーターに乗ってる間に俺は三玖からオートロックの説明を聞いた

そして、部屋につくと三玖に居間にいるように言って俺は部屋にいって呼びにいった

アンクは屋上に行った

 

五「おはようございます。上杉君」

 

上「おはよう」

 

四「いらっしゃーい、上杉さん」

元気だな

 

二「………」  バタン!

こりゃ駄目だ

 

一「そのへんにないかな?」

なんでこんな時間まで寝てんだ!

 

四「一花こんなの持ってるの?……大人」

 

一「同じ顔だし四葉もいけるんじゃない?」

ハァ…早くしてくれ

 

四「上杉さんはどう思いますか?似合うと……」

 

上「なんでもいいから早くしてくれ」

 

四「ふん!上杉さんのオシャレ下級者!」

オシャレ下級者って……

居間に二乃以外に集まってもらった

 

四「準備万端です!」

 

一「私も、まぁ、見てよっかな」

勉強してくれ

 

五「よろしくお願いしますね」

 

三「約束通り、日本史教えてね」

いい流れだな

 

上「よし!やるか!」

ただ一人を除いて

 

二「あ、また懲りずに来たの?先週みたいに途中で寝ちゃわないといいけど」

お前の仕業だろ

そう思いつつ気持ちを抑えた

 

上「どうだ?二乃も一緒に…「死んでもお断り」…」

仕方ない。今回は四人でやろう

 

上「俺たちだけでやるか」

だが、二乃が邪魔をしてくる

 

ニ「そういや四葉?バスケ部の知り合いが臨時メンバーを探してるんだけど…あんた運動できるし今から行ってあげたら?」

 

四「い、今から!?……でも……」

迷ってるな……仕方ない

 

上「四葉、お前はどうしたい?」

 

四「えっ?」

 

上「お前が決めることだ……俺がとやかく決めることではない」

さぁ、どうする?

 

四「……上杉さん、すみません!困ってる人を放ってはいけません!!」

 

上「……分かった。だが、お前は次の勉強時間倍な?」

笑顔で答えた

 

四「は、はい!」

そう言って出ていった。その際に一花が

 

一「あの子、断れない性格だから」

と教えてくれた

二乃は思ってたのと違い不機嫌そうだった……が、まだ邪魔をしてくる

 

二「一花も2時からバイトって言ってなかった?」

バイトしてるのか……

 

一「あー、忘れてた」

いや、バイト時間忘れるなよ

 

上「何してんだ……早く行け」

 

一「あははは……、ごめんね?」

そう言って一花もいなくなった

二乃はまだ邪魔をする

 

五「五月もこんなうるさいところよりも図書館とか、行ったほうがいいよ」

それはさせん!と思ってたが

 

五「いえ、上杉君に教えてもらうので大丈夫です」

 

二「あっ、そう……」

だか、二乃は諦めず

 

二「三玖?あんたが間違えて飲んだアタシのジュース買ってきなさいよ」

 

三「それならもう買ってきた」

だがすぐに終わった

 

二「えっ?」

そう言って三玖は買ってきた袋を二乃に渡して俺に

 

三「そんなことより授業始めよう」

確かにな

 

上「よし、切り替えていこう」

その様子を見た二乃が

 

二「あんたらいつからそんなに仲良くなったの?」

そう言って近づいてくる

 

二「え?え?こういう冴えない顔の男が好みだったの?」

 

上「こいつ今酷いこと言った」

 

三「二乃はメンクイだから」

 

上「お前も地味に酷いな」

ここから二人の口論が始まった

 

二「はぁ?メンクイの何が悪いんですか?イケメンに越したこのないでしょ?外見より中身とか言うわけ?」

 

三「だったら?」

 

二「なるほど。外見を気にしないからそんなダサイ服で出かけられるんだ」

 

三「この尖った爪がオシャレなの?」

 

二「あんたには分かんないかなー」

 

三「分かりなくもない」

俺は五月に助けを求めた

 

上(五月、お前止めてきてくれよ[ボソッ])

 

五(無理です。上杉君が止めてください[ボソッ])

仕方ない

 

上「お、お前ら姉妹なんだから喧嘩すんなよ。外見とか中身とか今はどうでもいいだろ?」

 

五「そ、そうです!仲良くしましょうよ」

すると三玖が

 

三「そうだね。もう邪魔しないで」

 

二「邪魔ですって!」

俺は最悪のタイミングでお腹がなった

そしたら二乃がなにかを思いついたようで

 

二「じゃあ、三玖の言う通り中身で勝負じゃない。どっちがより家庭的か…私が勝ったら今日の勉強はなし」

それは困る!

 

上「そ、そんなのやるわけないよな?」

だが、三玖はやる気満々だった

 

三「フータロー。すぐ終わらせるから座って待ってて」

お前が座ってろ!

二人が料理してる間に俺は五月に勉強を教えていたら

 

五「上杉君……気おつけてくださいね」

ん?なにが?

 

上「どういうこと?」

聞き終わる前に料理ができたらしく、俺は向かった

俺は見たときに五月の言うことを理解した

 

二「じゃーん、旬の野菜と生ハムのタッチベイビー」

これは美味そうだ

 

三「オ…オムライス」

三玖は料理が苦手なのか?まぁ、見た目だけで判断するのは良くないな………ん?これ圧倒的に二乃の方が有利じゃね?

そう思ってると三玖が

 

三「や、やっぱ自分で食べる」

 

二「せっかく、作ったんだから食べてもらいなよー」

俺は腹もすいているので食べた

 

三「あっ」

なるほど、これは……

 

上「どっちもうまいな」

上杉は貧乏舌なのだ!

 

二「はぁ!?そんなわけ…」

三玖はとっても嬉しそうにしてる…だが、二乃は納得出来ず

 

二「五月!あんたも食べてみなさい!」

 

五「わ、私ですか?」

そう言いながらすぐによってきたあたり、食べたかったんだなと思った

 

五「で、では」

まずは二乃のを食べる

 

五「流石二乃です!おいしいです」

二乃はドヤ顔してた。次に三玖のを食べる

 

五「………………」

なんか言ってあげてくれ……

 

五「……えっと、個性的な味でした」

 

三「………」

あー、落ち込んじゃったよ

 

二「ふん!やっぱり私の方が上だったようね!」

五月は三玖のは残していたので

 

上「五月。もういらないなら俺にくれないか?」

その言葉にみんな驚いていた

 

五「い、いいですけど……」

渡されたので俺は食べようとしたら

 

三「ふ、フータロー…無理しなくていいよ」

まーた、自身なくしてるな……

 

上「無理なんかしてない。これはお前が俺の為に作ってくれたものだ」

そう言って俺は食べる

 

上「……うん。やっぱりうまい。三玖、もっと自身を持て……たとえ本当は下手だとしても、一生懸命練習すればおいしく出来るさ」

その言葉に三玖は

 

三「………ありがとう……」

それを見た二乃は

 

二「……何それ。つまんない!」

そう言って部屋に戻ってた

もう外も暗くなり始めていた

 

上「今日はもう無理だな……今回は出直すとするわ」

 

五「そうですね……」

 

三「ごめん」

三玖は申し訳なさそうに言った

 

上「気にすんな」

そう言って皿を洗う

だが今回ではっきりした。二乃は俺に特別な悪意を持ってる

 

上「あいつと分かり合える日が来るとは思えん」

 

五「そんなことはありません。ちゃんと誠実に向き合えば分かってくれますよ」

 

上「誠実にって……どうすればいいんだよ」

すると三玖が

 

三「それを考えるのがフータローの仕事でしょ?」

そう…だな

皿を洗い終わって帰ろうとした時に

 

上「あっ、単語帳忘れた」

 

ア「何やってんだ……とっとと取ってこい」

だが、ドアが閉まってしまい、俺は五月たちの部屋ばんをいれた。

 

三「何?」

出たのは三玖だった

 

上「わ、悪い。単語帳忘れた」

 

三「シャワー浴びてるから勝手にどうぞ」

 

上「おい、三玖。それでいいのか」 

とりあえず了承えたので部屋に向かう

 

上「お邪魔しまーす」

返事がない……居間に誰もいないってことか?

そう思って居間に行ったらシャワーを終えてドライヤーで髪を乾かしてる三玖(?)がいた

 

上「み、三玖!もう風呂出たのか」

 

三(?)「………」

そういやそういうの気にしないやつだったな。さっきもそうだったし……ん?待てよ?いくらなんでもシャワーおわるの早すぎないか?

俺は気づくのが遅かった

 

ニ「誰?三玖?お風呂はいるんじゃなかったの?」

そう言って髪にリボンをつけていてようやく気づいた

 

上(に、二乃!?)

 

二「いつもの棚にコンタクト入ってるから取ってくんない?」

こいつも目が悪いのか……だが、どうする!?こんな不誠実バレたら終わりだ

 

二「お昼にいじわるしたことまだ根に持ってる?」

どの棚だ!?

 

二「あれは勢いで……悪いとは思ってるわよ」

くそっ…ここにもない

 

二「何してんの?」

!!

俺は探すのに夢中で近づいてきていたのに気づかなかった

 

二「場所変えてないわよ」

俺の背中に柔らかい物が当たる

逃げよう。今は向き合える状況ではない

そう思いながら俺は単語帳を置いてある机に向かった

 

二「やっぱ怒ってんじゃん。全部あいつのせいだ」

俺は思わず足を止めた

 

二「パパに命令されたからって好き勝手うちに入ってきて……私たち五人の中にあいつが入る余地なんてないんだから」

こいつ……もしかして……

 

二「決めた!今後あいつは出入り禁止!」

二乃手が棚にぶつかり本が落ちそうになった

 

上「危なっ」

俺は二乃を押し倒した

この時の俺はまだ理解してなかった

 

二「誰?」

目に涙を浮かべてる

 

 

 

一花視点

 

一「今日はありがとうございました」

 

?「一花ちゃん。今日も最高だったよ。また、次もよろしく」

 

一「はい」

 

 

この馬鹿五人組の一人一人向き合うことの難しさを

 

 

四葉視点

 

部「中野さん上手で頼もしいよ〜」

 

四「お役に立てて嬉しいです。次も頑張りましょう」

 

部「あのさ、お願いがあるんだけど、このまま正式にバスケ部に入らない?」

 

 

そして俺も教わることになる

 

 

三玖視点

 

四『三玖の好きな人って上杉さんじゃ……」

 

二『こういう冴えない顔の男が好みなの?』

変なこと言うから……そうじゃないのに

 

 

俺もまた馬鹿野郎だということを!

 

 

上杉視点

 

 

二「不法侵入!」

 

上「違う!俺は取りに来ただけだ」

 

二「撮る?私の裸を?この変態!」

 

上「そっちのとるじゃねぇー!」

カシャ

 

上、二「あ」

 

五「最低」

現在、俺は四葉以外のみんなと『五つ子裁判』をおこなうことになった

 

五月「裁判長。これをご覧ください」

そう言って写真を見せる

 

五「被告は家庭教師という立場にありながらピチピチの女子高校生を目の前に欲望を爆発させてしまった」

欲望とか今一番聞きたくない

 

五「この写真は上杉被告で間違いありませんね」

間違いないけど

 

上「冤罪だ」

 

二「裁判長」

二乃が発言した

 

一「はい。原告の二乃くん」

 

二「こいつは一度マンションを出たと見せかけて私のお風呂上がりを待っていました。悪質極まりない犯行に我々はこいつの今後の出入り禁止を要求します」

勝手に改変するな!

 

上「お、おい、いくらなんでもそれは!」

 

一「たいへん、けしからんですなぁ〜」

こいつ、楽しんでやがる

 

上「一花!俺は忘れ物を取りに……」

頬を膨らませて無視してやがる……仕方ない

 

上「さ、裁判長」

良かった。反応してくれた

ここで三玖が

 

三「異議あり」

 

三「フータローは悪人顔してるけどこれは無罪」

今酷いこと言った

 

三「私がインターホンで通した。録音もある。これは不運の事故」

酷いこと言ったが俺の味方だった

 

上「三玖〜」

だが二乃は

 

二「あんた、まだ、そいつの味方でいる気?こいつはハッキリ『撮りに来た』って言ったの!盗撮よ!」

はやとちりしすぎだ!それにとってないし!

 

三「忘れ物を『取りに来た』でしょ?」

 

二「裁判長。三玖は被告への個人的な感情で庇ってまーす」

ん?なんか三玖の顔が赤くなってるような……

 

三「ち、違…」

言い終わる前に俺が話しかけた

 

上「三玖。信じてくれてありがとうな」

 

三「それ以上近づかないで」

あれー!?俺なんかした!?

また口論が始まった

 

二「あれー?その態度は警戒してるってことかな〜?」

 

三「してない。二乃の気のせい」

 

二「言っとくけど私は裸を見られてるんだから」

 

三「見られて減るようなもんじゃない」

 

二「あんたはそうでもあたしは違うの!」

 

三「同じような身体でしょ」

五月が止めに入った

 

五「い、今は私たちが争ってる場合では……」

だか無理だった

 

三「五月は黙ってて」

三玖さん怖いです

 

二「てか、あんたもその写真消しなさいよ」

お前も怖いな

 

五「裁判長〜」

一花は五月をなだめる

 

一「でも、三玖の言うとおりだとしてもこんな体制になるかなー?」

 

二「一花。やっぱり、あんたは話が分かるわ。こいつは突然覆いかぶさってきたのよ」

助けてやったのに……こいつ

 

三「フータロー。それ本当?」

嘘ではない

 

上「そうだが、実は……」

言い終わる前に頬を膨らませて

 

三「やっぱ有罪。切腹」

 

上「三玖さん!?」

本当のことを話すか

 

上「棚…「棚から落ちた本から二乃を守った?」…!」

俺が言おうとしたことを五月が気づいてくれた

 

五「よく見ればそうとも受け取れますが…違いますか?」

 

上「そ、その通りだ!ありがとうな五月」

 

五「お礼を言われる筋合いはありまけん。あくまで可能性の一つを提示したまでです……それに、まだ、あなたから勉強を教えていただきたいので(ボソッ)」

最後は聞き取れなかったが、これで俺の疑いが晴れる!

 

三「確かに」

 

一「やっぱり、フータロー君にそんな度胸はないか」

だが二乃は納得してなかった

 

二「ちょ、ちょっと!何解決した感じ出してんのよ。適当なこと言わないで」

本当にこいつは……

三玖は呆れたように

 

三「二乃。しつこい」

 

二「…!!あんたねぇ…」

一花が収める

 

一「まぁ、そうカッカしないで。私たち昔は仲良しご姉妹だったじゃん」

 

二「…っ」

俺も悪いし謝るか

 

上「とはいえ、俺の不注意が招いた事故だ…悪かった」

 

二「昔はって……私は……」

そう言って二乃は外に出てった

 

上「あいつ、出てったが…いいのか?」

三玖の反応は

 

三「ほっとけばいいよ」

ちょっと冷たかった

俺はエレベーターに乗ってる途中あいつらのことを考えていた

 

上(あいつらはこれでよかったのか?いや、過度な干渉は良くないな)

そう思って外に出ると横に二乃がいた

 

二「あ」

俺を見てすぐ立ち上がってきたがドアは閉まってしまった

 

二「チッ!使えないわね」

そう言って元の場所に戻ってた

 

上(鍵を持たずに出たのか…かと言って中の三人に開けてもらうのもバツが悪いと……)

 

二「何見てんのよ?あんたの顔なんてもう見なくないわ」

そうか…だがそういうわけにはいかねぇ

俺は隣の方に座った

二乃は驚いた様に聞いてきた

 

二「何してんの?」

 

上「どうしても解けない問題があってな。それを問いてから帰らないとスッキリしないんだ」

 

二「あっそ…勉強勉強って馬鹿みたい」

 

上「勉強を馬鹿とは矛盾してるな。いや、馬鹿だから勉強してるとも言える」

 

二「うるさい。みんな馬鹿ばっかで嫌いよ」

 

上「それは聞き捨てならないな」

 

二「えっ?」

 

上「お前はあの時確かに言った『五人の中にあいつが入る余地なんてない』ってな」

 

二「!………もういい黙って」

 

上「お前は姉妹のことが大好きなんだろ?だから異分子の俺を嫌ってる……違うか?」

 

二「見当違いも甚だらしいわ。人のことわかった気になちゃって、キモ……何よ?悪い?」

確かにな…それで三玖のこと全然わかってなかったしな

 

上「いや、全然良いんじゃないか?」

 

二「……そうね。私悪くないよね。馬鹿みたい、なんで私が落ち込まなきゃいけないの?」

俺は黙って聞いた

 

二「……やっぱ決めた。私はあんたを認めない。たとえそれであの子たちに嫌われようとも」

そうか……それがお前の気持ちなんだな

 

上「その言葉、後悔すんじゃねぇぞ」

その時だった。目の前に屑ヤミーが5体ほど現れた

 

上「!なんで今……」

 

二「ちょっと、何よこいつら」

今はアンクがここに居ない……変身できない

そう考えていたら

 

ア「風太郎!」

上からアンクが飛び降りてきた

 

二「えっ?誰?」

 

二(めっちゃタイプかも……)

 

上「アンク!?お前ずっと居たのか?」

 

ア「だったら何だ!」

そのタイミングで三玖が来てくれた

 

三「二乃。いつまでそこにいるの。はやく……!?」

俺は三玖に頼んだ

 

上「三玖!二乃と一緒に戻るんだ!」

三玖は頷き二乃を連れて戻ってた

 

ア「とっとと片付けろ」

俺はメダルを貰ってベルトに入れた

ガシャ×3

ベルトを斜めにしてオーズスキャナーを振り下ろした

 

上「変身!」

【タカ!トラ!バッタ!】

俺はトラクローで1体倒し、残りは一気に決めるため

【スキャニングチャージ!】

タトバキックをした

屑ヤミーは全員倒れた

俺は変身を解除しようとしたが後ろから攻撃を受け火花が散る

 

上「うっ…何だ?」

後ろを向くとヤミー(?)が居た……だが、今までと何かが違う

アンクが話しかけた

 

ア「よう……『カザリ』」

 

カ「久しぶりだね……アンク」

カザリ?もしかして……こいつは…

 

上「なぁ、もしかして、こいつがグリードか?」

 

ア「そうだ」

やっぱりか

 

カ「にしても、今回もオーズがいるなんて……まぁ、前よりは強くなそうだね」

今回?前?一体なんの話だ?

 

カ「まぁ、いいや……僕のコアメダル…返してもらうよ」

そう言ってカザリは俺に向かってきた

俺はトラクローで応戦したがこっちの攻撃は一切当たらず、逆に攻撃を受けて火花が散る

俺は倒れ込み、すぐ立ち上がった

 

上「ハァ、ハァ…」

つ、強い。今まで戦ってきたやつより強い

相手は近距離戦しかないぽいな……だったら

 

上「アンク!ウナギのメダルだ!」

 

ア「俺に命令すんな!」

そう言いつつ渡し(投げ)てきた

俺はメダルをかえる

【タカ!ウナギ!バッタ!】

俺はウナギウイップを使って攻撃する。しかし、相手はすべて避けている。

 

上(このままじゃ…ヤバイ……そうだ!)

俺はバッタの力でジャンプし、一つのウナギウイップだけで攻撃した。だが避けられた……その避けた場所にもう一つのウナギウイップで相手を縛る

 

カ「何!?」

そのまま、電流を流す。そして、もう一つのウナギウイップは相手に当て続ける

当て続けていたらカザリからメダルが飛び出た

俺はキャッチした

 

カ「今回はこのくらいにしとくよ」

そう言って立ち去っていった

 

上「……強かった。あいつ以外に四人もいるのか…」

俺はゲットしたメダルを見て言う

 

上「これなんのメダルだ?」

アンクに聞いてみた

 

ア「これはチーターだな」

俺は変身を解除した

そして俺は戦闘中に気になったことを聞いた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上「………なぁ、お前ってどこから来たんだ?」

 

 

 

 

 

 

?視点

 

?「まさか、グリードを退けるとは……少しあまく見ていたな………早めに消したいが、まだだ………まだその時ではない」

 

 




今回はここで終わりです。
相手はカザリでしたね
次回はアンクの話からです
では、また次回に!


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第5話 経緯と花火と一花の秘密

花火大会編です。今までで一番長いです。見てくださると嬉しいです
では本編どうぞ



前回の3つの出来事

1つ、二乃の思いを知る

2つ、グリードの一人カザリと戦い、退けた

そして3つ、上杉はアンクにどこから来たかを聞く





現在オーズの使えるメダルは
タカ×2,トラ、バッタ、カマキリ、ウナギ、チーター×1


ア「俺がどこから来たか……知らん」

え……えー!知らないってどういうこと!?

 

上「し、知らないって……」

俺が言い終わる前にアンクが言った

 

ア「俺は前の世界で、ある男と一緒にグリードと戦った。その戦いが終わったあとに俺の命が宿ってるコアメダルが壊れた

その時に前話した黒幕に、消える前に俺をこっちに呼んだと言われて俺は今ここにいる

……それだけだ」

前にもオーズになってる人が居たのか……

そのことを聞いた俺は黙ってるしかなかった

 

その後、俺たちは家に戻った

 

 

次の日

 

上(今日は日曜日!五つ子のことを忘れて勉強できる!)

今日は家庭教師がないので俺は自分の勉強をしていた……ハズだったが

 

上「ん?この公式、あいつらに教えた方がいいな

それにこの問題も良くできてる。これなら四葉でも理解できるかも

これは、三玖が………」

俺は自分の勉強より、あいつらに教える為に時間を使っていた

 

上「って、何やってんだ俺は!立派な家庭教師か!」

いや、家庭教師だけど

 

ア「うるせぇ!」

アンクが怒った

まさか自分の勉強時間のはずなのにあいつらのことを思うとは思っていなかった

俺は気を取り直し、集中力を高めていたその時

俺の家のインターホンが鳴った

 

上(借金取りか?)

俺は嫌々出た

 

上「お金ならありま……せん……」

借金取りではなく、五月だった

俺は思わずドアを閉めてしまった

 

五「なんで閉めるんですか!?開けてください!」

いかんいかん。思わず閉めてしまった

俺はドアを開けて聞いてみてた

 

上「なに?」

 

五「あなたにお渡しするものが……」

その時にらいはが帰ってきた

 

ら「ただいまー…あ!五月さん、いらっしゃーい」

らいはは五月の近くに来た

 

ら「中にどうぞー」

いや、入れなくてもいいだろ

俺は止めようとしたが五月が

 

五「そうですね…外でお渡しするものでもありませんし」

仕方なく家に入れた

五月が来た理由は俺に給料を渡しにきたかららしい

 

ら「すごーい、頑張ったね」

とはいえな…全然教えられてないし…それに、回数も少ない

 

上「あまり期待しない方がいいぞ。2回しか行ってないしな」

俺はそう言って中身を確認した

その瞬間、俺は冷や汗を止めれなかった

 

五「一日一回五千円を五人分。計2回で五万円です」

え?たった2回で?嘘だろ……

らいはも喜んで母さんに話しかけてた

 

ア「そんな貰えるのか?」

アンクもこっちに来た

 

五「あなたは!?」

五月は何度か合ってるがここにアンクがいることは知らなかった

 

ア「あ?……そういや、名乗ってなかったな

……俺はアンクだ」

意外と律儀

 

五「わ、私は五月と言います」

そんな会話の中俺は思った

 

上「悪いらいは」

 

ら「お兄ちゃん?」

そう言って俺は封筒にしまい、五月に返した

 

上「受け取れねぇ。確かに2回行ったが俺は何もしてない」

 

ア「……正気か?」

 

上「あぁ、正気だ」

だが次の瞬間五月がまさかの発言をした

 

五「そうですか?セクハラしてたじゃないですか」

 

ら「お兄ちゃん!」

 

上「あの誤解は解けただろ!」

 

ア「何してんだ。馬鹿か?」

こいつら……好き放題言いやがって……

俺はあとで五月にたくさん課題を出そうと思った

 

五「冗談はともかく、何もしてないことはないと思いますよ

あなたの存在は5人の何かを変え始めています」

俺の存在が……?

 

五「なので受け取ってください」

そう言って差し出す

にしてもな…やっぱりなぁ……そうだ!

 

上「らいは。何か欲しいものはあるか?」

俺は今ゲームセンターに来ている

あのあと、らいははゲームセンターに行ってみたいと言ったので連れてきた

……つーか、

 

上「なんでお前たちも来てるんだよ」

五月とアンクも来ていた

 

五「仕方ないでしょう」

五月はらいはの可愛さに断れてなかった

分かるぞ

一方アンクは

 

ア「ヤミーが出たときにお前の近くにいた方がいいだろう?」

 

五「ヤミー……?」

俺はアンクに小声で

 

上(なにいってんだ!それは言わない約束だろ?[ボソッ])

俺はあのあと、三玖を送ったあとに

 

上『今後はオーズのこと誰にもバレたくないんだが』

 

ア『あ?なんでた?』

 

上『俺の正体を知ればネットに載せるやつがいると思うからな』

 

ア『そうか……後悔してもしらねぇからな』

 

 

ア「はっ、ヤミーくらいは問題ないだろ」

 

上(いや、不自然に思うだろ[ボソッ])

すると五月が

 

五「二人でなに話してるんですか?」

 

上「!な、何でもないぞ!」

五月はまだ、怪しんでるな

その後、俺たちはかなりの時間ゲームセンターにいた

 

上「今日は付き合わせて悪かったな」

俺は構わす話を続ける

 

上「らいはには家の事情でいつも不便をかけてる

……本当はもっと、やりたいことがあるはずだ

だから、あいつの望みは全て叶えてやりたい」

そんなときにらいはが最後にプリクラをやりたいと言った

 

上(………流石に無理)

俺は別のにしようと言おうとしたら五月に止められた

 

五「『全て叶える』でしょ?」

俺は逃げれなかった

 

ら「あれ?アンクさんは?」

 

上「あいつなら外だ」 

 

ら「そっか…」

 

少し残念そうにしてた

俺はやっぱり、恥ずかしいので出ようとした

 

上「やっぱり、お前たちだけで……」

だが、そうはいかず、らいはに掴まれた

 

ら「逃さないよ。ほら、五月さんも」

撮る前にらいはが

 

ら「なんかこれ、家族写真みたいだね」

パシャ!

俺と五月はお互いに酷い顔してた

だけどらいはは

 

ら「一生の宝物にするね!」

喜んでた

俺は五月に礼を言った

 

上「五月。今日は来てくれてありがとな」

外に出るともう暗くなり始めていた

アンクもいた

 

上「お前……良くも逃げたな?」

 

ア「ハァ?何言ってんだ?」

全くこいつは……

俺は今日の勉強時間がなくなってるのに落ち込んだ

 

上「結局日曜日が潰れてしまった……いや、まだ夜がある。お前らも夜は勉強しろよ」

そう言ったら五月なにかを思い出した様に

 

五「あ…私はここで……」

なんか怪しい

俺は追って聞いてみた

 

上「宿題は出てるだろ?済ませてるのか?」

 

五「わーっ、付いてこないでください」

そういうわけにもいかない

その時、らいはがとんでもないことを言った

 

ら「お兄ちゃん。五月さんが四人いる」

何を言って……!

そこには浴衣姿の一花たちがいた

 

四「おっ、上杉さん」

 

二「五月!なんでそいつといるのよ!」

 

一「もしかしてデート中?ごめんねぇ〜」

 

三「みんな集まったし早くお祭り行こうよ」

そう言って四葉がらいはに近寄る

 

四「もしかして、上杉さんの妹ちゃんですか?

これから一緒に花火大会に行きましょう!」

 

上「お前ら宿題はやったのか?」

 

全「ビクッ………」

やってないな……仕方ない

 

上「……帰ったらしっかりやれよ?」

そう言って帰ろうとしたが

 

三「フータローは一緒に行かないの?」

三玖が言ってきた

 

上「悪いが、これから勉強する予定だ」

だが、らいはによって

 

ら「お兄ちゃん……ダメ?」

行くことになりました

 

上「お前も行くか?アンク」

 

ア「……ついて行かなきゃいけないからな」

 

四「上杉さん?この人は誰ですか?」

そりぁ、聞くよな

 

上「こいつはアンクだ」

 

四「そうですか!よろしくお願いしますねアンクさん!」

 

二「……アンク君っていうのね(ボソッ)」

 

一「よろしく〜、アンク君」

みんながアンクの方にいるとき三玖がこっそり聞いてきた

 

三(今回も出てくるの?ヤミー[ボソッ])

 

上(分からない。だが、行くからには俺が絶対に守ってやるよ[ボソッ])

行くからには守ってやんなきゃな

そのまま、俺たちは花火大会の場所まで移動する

 

 

 

 

 

二「花火って何時から?」

 

三「19時から20時まで」

 

一「じゃあ、まだ一時間あるし屋台行こー!!」

なんでこいつらこんな元気なんだ

守ってやるとはいったがテンションについていけん

そんな時に俺はアンクに聞いた

 

上「……今回もヤミーは出てくるのか?」

 

ア「さぁーな……だが、今回は欲望に塗れた奴が多いからな。出てくる可能性は高いだろ」

だったらみんなのそばを離れたらいけない

その時に

 

五(?)「なんですか?その祭りにふさわしくない顔は?」

俺はアメリカンドッグを食べてる五月(?)を見た

 

五(?)「あ、あんまり見ないでください」

 

上「すまないが…誰なんだ?髪を変えたのはわかるが急に変えられるとちょっとな……」

そう言ったら頬を膨らませてしまった

 

五「五月です!どんなヘアスタイルにしようと私の勝手です」

 

上「ご、ごめんって」

 

ア「自業自得だな」

お前はわかったのか?

 

上「五月。似合ってはいるぞ」

 

五「えっ?」

五月の顔が真っ赤になった

 

一「おー、女の子が髪型変えたらとりあえず褒めるのをわかってるとは……やるねぇ〜」

なんか、言い方おっさんぽい

そう思ってると一花が横に座ってきた

 

一「ほら、浴衣は本当に下着を着ないのか興味ない?」

興味ないし、それに

 

上「それ昔の話な。知ってる」

 

一「本当にそうかな〜?」

そう言って俺に見せてこようとしたが五月に止められた

 

五月「一花!」

 

一「なんて冗談でーす!」

うぜぇ……このテンションいつまで続くんだ?

 

一「どう?少しはドキドキした?」

そう言ったとき、一花の携帯が鳴る

 

二「一花、いつまでそこにいるの?行くわよ」

 

一「ごめん、ちょっと電話

……はい。……えっ?今夜ですか?」

一花の話はよく聞こえなかった

そんな中二乃が話かけてきた

 

二「てゆーか、今日は五人で花火を見に来たのになんであんたもいるのよ」

そう言われてもなー

 

上「俺はらいはと来ただけだし……」

ん?一応三玖から誘われたってことでいいのか?

 

上「……そういやらいは?」

 

三「四葉と一緒にいる」

 

ら「あ、お兄ちゃん」

そう言ってらいはと四葉が戻ってきた

 

ら「見て見て。四葉さんが取ってくれたの」

そう言って俺に金魚を見してきた

 

上「もう少し加減は出来なかったのか……」

 

四「あはは…なんからいはちゃんを見てると不思議とプレゼントしたくなっちゃいます」

そういう問題じゃねぇ

 

ア「金魚ってなんだ?」

 

四「えー!アンクさん金魚知らないんですか?」

 

ア「あぁ」

グリードだから知らないのか……?

 

ら「あと、これも買ってもらった」

それは花火セットだった

 

上「それ今日一番いらないやつ!」

 

ら「だって、待ちきれなかったんだもん」

どのタイミングでやるつもりなんだ?

 

上「四葉のお姉さんにお礼言ったか?」

 

ら「あ、四葉さんありがとう。大好き」

あ、これやられたな

 

四「あー、らいはちゃん可愛すぎです。私の妹にしたいです。……待ってくださいよ。私が上杉さんと結婚したら合法的に義妹にできるのでは?」

何言ってんだこいつ

 

二「自分で何言ってるかわかってる?」

俺を指しながら

 

二「あんたも四葉に変な気起こさないでよ!」

 

上「ねぇよ!」

後ろに下がったら三玖にぶつかってしまった

 

上「わ、悪い」

 

三「い…いいっ」

このタイミングで一花が戻ってきた

 

一「お待たせ。さぁ、行こ?」

 

上「行くって、どこに?」

三玖が教えてくれた

 

三「二乃が屋上借りきってるから」

 

上「か、借りきってるだと!?ブルジョワか!」

だったら早く行こうとしたが

 

二「待ちなさい。せっかくお祭りに来たのに『アレ』も買わずに行くの?」

『アレ』?なんのことだ?

 

三「そういえば『アレ』買ってない……」

 

一「もしかして、『アレ』のこと?」

 

五「『アレ』やってる屋台ありましたっけ?」

 

四「早く『アレ』食べたいなー」

まったくわからん

 

上「なぁ、『アレ』ってなんだ?」

多分みんな同じものだよな?

 

全「せーの

かき氷

りんご飴

人形焼き

チョコバナナ

焼きそば」

……ハッ?

 

全「全部買いに行こー!!」

 

ア「あいつら…本当に五つ子か?」

 

上「俺も疑わしくなったぞ…」

 

ア「おい、アイスはあるか?」

 

上「さぁーな、らいは。あんまり離れると迷子になるぞ。ここ掴んでろ」

そう言って袖に指を指す

 

ら「はーい」

 

 

 

 

 

 

花火が始まる10分前……

何故か五月が怒ってた

 

上「なんで怒ってんの?」

 

一「あぁ、実はね……」

一花曰く、一花が可愛いからオマケしておいて自分はオマケを貰えなかったのに怒ってるらしい。同じ顔なのに

 

三「複雑な五つ子心…」

確かにな

 

一「ほら、これ食べて元気出して」

お前が原因だけどな

 

四「らいはちゃん。次輪投げしようか?」

 

ら「するー!」

 

上「あんま遠くに行くなよ」

 

二「あんたたち遅いー!」

 

上「二乃の奴気合入ってんな

花火は毎年やってるだろ?」

 

三「花火はお母さんとの思い出なんだ」

……!

 

三「お母さんが花火好きだったから毎年見に行ってた。お母さんがいなくなても毎年揃って……私たちにとって花火ってそういうもの」

なるほど……どうりであいつが張り切るわけだ

ここで人混みが多くなってきた

 

上(!?まずい!)

俺のそばには誰もいなくなってしまった

だが、あそこに二乃がいた

 

上(一人でも一緒にいなきや…)

そういやアンクは?

そう思いつつも二乃の元に向かった

 

上「掴んでろ」

 

二「何よ…」

 

上「こんなところじゃ、埒があかない

……ひとまず予約した店に案内してくれ」

 

二「あんたなんかお呼びじゃないわよ」

まったく、こいつは……

 

上「はいはい。五人で花火見るんだろ?」

 

二「やっと抜けたわ!あんたが道を間違えるから遅くなったじゃない」

 

上「仕方ないだろ。こんな大勢なんだから」

 

二「ここの屋上よ。きっとみんな集まってるわ」

俺らは急いで登る

………だが

ドォォン!

誰もいなかった

すると二乃がなにかを思い出した様に言ってきた

 

二「どうしよう……よく考えたらお店の場所

私しか知らない」

………

 

上「馬鹿野郎ー!」

 

 

 

花火大会終了まで残り59分

 

 

 

 

 

 

俺らは今、二人で花火を見ている

俺は話すことが特にないので日本で初めて花火を見た人の話をした……だが

 

二「全然つまんない!何が悲しくあんたと二人で花火見なきゃいけないのよ」

くそ……三玖だったら喜んだかもな……てか

 

上「お前のせいだろ!」

その時二乃の携帯に四葉から電話がかかってきた

二人が電話してる間に俺は状況を整理していた

 

上(今は全員バラバラ………この状況でヤミーが現れたたら大変なことになるな……せめて、アンクを見つけなければ………)

そう思ってるところに

 

ア「おい。風太郎」

横にいた

 

上「うぉ!あ、アンク。いつからいた?」

 

ア「今来たとこだ…他の奴らはどうした?」

俺は今の状況を話た

 

ア「そうか、だが安心しろ。今の所ヤミーの気配はない」

良かった〜

そんなときに二乃がこっちに来た。どうやら電話は終わったぽい

 

二「とりあえず、妹ちゃんは大丈夫。四葉と一緒にいるから」

 

上「そうか」

 

ア「おい。その四葉はどこにいる?」

 

二「え、えっと…時計台の方にいるよ」

ん?俺とアンクのときと言い方違くない?

 

ア「そうか…なら俺が行ってやる。風太郎は他の奴らを探せ」

 

上「お、おう……ん?あそこにいるの一花じゃないか?」

俺は指を指して言う

 

二「……!ほんとだ……なんで電話に出ないのよ」

俺はこの時の二乃を見て三玖の言葉を思い出した

 

三『花火はお母さんとの思い出なの』

……仕方ない

 

上「お前はここにいろ。俺とアンクで連れてくる」

なんで俺はこんなにお節介を焼くのだろう

 

二「……分かったわ。頼むわよ」

俺たちは急いで向かった

 

上「そっちは任したぞ」

 

ア「あぁ」

俺とアンクは別れて行動した

 

上(いた!)

俺は一花を見つけた

 

上「一花!」

 

一「!フータロー君?」

 

上「良かった。早く店に……!?」

俺は一花の手を取ろうとしたが他の人に手を掴まれた

 

?「君、誰?」

こっちもそうなんだが

俺は手を振り払う

 

?「一花ちゃんとどういう関係?」

関係?友人…いや、教師……関係者……知人。そう、知人

 

上「知人だけど…」

俺の前に二人はもう居なかった

俺は大声で叫んだ

 

上「知人ですけどー!?」

どういうつもりだ?

俺はそのことで頭がいっぱいだったので周りの人たちを気にしていなかった

その時

 

三「フータロー?」

俺はその声に反応して後ろを見たら三玖がいた

 

上「三玖か…良かった。よく、俺を見つけられたな」

 

三「うん……目立ってたから」

 

上「そうだ!一花を追いかけるから付いてきてくれ」

そう言って行こうとしたが

 

三「待って……痛っ……」

三玖の足を見ると酷く腫れていた

 

三「足踏まれちゃって……フータローは先行ってて」

そういうわけにはいかない

 

上「背中に乗ってくれ」

そう言って俺は三玖を背中に乗せた

 

三「えっ…」

 

上「三玖。そこから一花は見えるか?」

 

三「一花?……見えないけど…まさか、このまま追いかけるつもり?」

そうか……

 

上「いや、その前にお前の足を手当しなきゃいけない」

俺はこの時鍛えといて良かったと思った

三玖を近くの脇道におろして手当てをした

 

上「これで、少しはマシになったろ」

 

三「ありがとう…」

さて、三玖は見つけられたが……一花と五月がどこにいるかわからないな。四葉たちはアンクに任したし

そう思ってると三玖が聞いてきた

 

三「それで…一花を見かけたのは本当?」

 

上「あぁ……俺に気づいたはずなんだが、髭のおっさんとどこかに行きやがった。心当たりはあるか?」

 

三「ううん……あ、前に一花が髭の人の車から出てくるのを見たかも」

おいおい、大丈夫かそれ?

 

上「怪しい関係だったりしないだろうな……あと、40分…このままじゃ五人集まる前に花火が終わっちまうぞ」

三玖は不思議そうにこっちを見てきた

 

三「勉強関係ないのになんでそんな協力的なの?」

 

上「そうだな…俺にも思うことがあるんだよ

歩けるか?」

そう言って俺は手をだす

 

三「うん」

三玖が俺の手をとったとき

 

取1「すみません。花火大会に来られた方々にアンケートをしてのですが…」

そんな時間ないんだよ

 

上「すみません。急いでいるので」

俺はそのまま去ろうとしたが

 

取1「一つだけでも!お二人はどのような関係でしょう?」

またか……関係ね……

 

取2「見ればわかるでしょ。この二人はカップルに決まってるじゃん」

 

取1「そっか」

何勝手に解釈してんだ

三玖が否定しようとした

 

三「あの、私たちは恋人じゃなくって……」

 

取2「えっ?どう見てもそう見えますが」

そういうことか……全く。手を繋ぐ=恋人って頭大丈夫か?

そう思ってる時に三玖が顔を真っ赤にしながら言った

 

三「私たちはそんなんじゃなくって、友…「ただの知り合いですよ」…」

 

上「ただ一つ言うなら、手を繋ぐ=恋人と思うのはやめたほうがいいですよ」

 

取1「そ、そうでしたか。失礼いたしました〜」

そう言って逃げるように去っていた

 

上「ふぅ、とりあえず「フータロー」…な、なんだ?」

頬を膨らませて三玖は見てきた

 

三「……ううん。なんでもない」

そのときの三玖の表情は少し悲しそうな笑みだった

その後すぐに三玖が

 

三「あ、フータロー。あそこ見て」

そう言って見るとそこには五月がいた

 

上「三玖、ここで待っていてくれ。すぐ戻る」

そう言って俺は五月の元に向かう

 

上「五月!」

呼んだ五月の目は少し涙目だった

 

五「上杉君…」

 

上「良かった。脇道で三玖が休んでる。ひとまず、合流しよう」

 

五「は、はい」

俺は五月にずっと気にしてることを聞いた

 

上「なぁ五月、俺たちってどういう関係?」

 

五「関係ですか……私にはわかりません」

五月もか

 

五「ただ、あなたならすぐに答えを出せると思います」

そうか……?

そう思ってるときに

 

一「良かった。五月ちゃんと合流できたんだね」

俺の後ろに一花がいた

 

上「一…」

名前を言おうとしたら止められた

そのまま、腕を掴まれた

 

一「花火見た?凄いよね」

 

上「おい!どこ行くんだ。五人で見るんだろ!」

 

一「はは、いーから、いーから」

そう言われて人っ気のない道に連れてかれた

 

一「それでね、さっきのことは秘密にしておいて

私はみんなと一緒に花火を見られない」

 

 

 

花火大会終了まで残り24分

 

 

 

 

 

 

 

三玖視点

 

三「フータロー……遅い」

五月を見つけてから数分かかってる

 

三(私たちはただの知り合いなのかな……)

三玖はフータローが言ったことを気にしていた

鏡に写った自分を見て一花の言葉を思い出した

 

一『女の子が髪型を変えたらとりあえず褒める…」

 

三(私も変えてみようかな……)

そう思って三玖は髪型を変えた

 

?「見つけた!」

 

三「えっ?」

 

 

 

上杉視点

 

一「急なお仕事頼まれちゃって…だから花火は見に行けない。それに、ほら同じ顔だし一人くらいいなくても気づかないよ」

それは無理だな

 

上「俺が良くてもあいつらがいいとは言わないと思うが?」

 

一「そうだね……でもごめんね。人、待たせてるから」

 

上「待てよ。ちゃんと説明しろよ」

 

一「なんで?なんでお節介焼いてくれるの?私たちの家庭教師だから?」

確かにな……だが

 

上「確かに余計なことはしている……だがな、こっちはこっちの事情がある」

そんなことを言ってると一花の後ろにかばヤミーがいて、襲いかかってきた

 

上「!?危ない!」

俺はとっさに一花を自分の元に引き寄せた

 

一「な、なに……あれ?」

今はアンクがいないから変身出来ない……後ろから逃げるしかないな

 

上「一花、とりあえず話はあとだ。お前は後ろから逃げるんだ」

 

一「で、でも、フータロー君は?」

 

上「俺が足止めする」

変身出来ない状況でどこまでやれるか……

 

一「無理だよ!あんな怪物とやりあうなんて!」

普通に考えればそうだな……だがそれでも

 

上「無理だとわかっていてもやんなきゃいけないときはあるんだぜ」

 

一「……!」

 

上「5分後、またここで続きを話そう

さぁ、早く行け!」

 

一「………わかったよ。死なないでね…」

 

上「おう!」

そう言って一花は後ろから逃げていった

 

上「さて、どうする?」

そう考えているときにヤミーが攻撃をしてきた

俺は素早く避けてカウンターをした

 

上「やっぱ効かないよな……痛え」

ガメルのヤミーは頑丈なのだ!

そんなとき

 

ア「風太郎!」

ついにアンクがきた

 

上「やっと来たか…」

 

ア「これを使え!」

ヒュッ  カシャ

俺はメダルをもらいベルトをつけた

ガシャ×3

ベルトを斜めにし、オーズスキャナーを振り下ろした

 

上「変身!」

【タカ!トラ!バッタ!】

俺はすかさずヤミーに2発パンチをした

 

上「か、硬え〜」

痛がってるところに大きな口をした手に噛まれる

 

上「くそ、離せ!」

そのまま投げ飛ばされ壁にぶつかる。壁はへこんでしまった

 

上「がはっ…」

俺はそのまま落ちて倒れ込んでしまう

 

上(こ、このままじゃマズイ……)

俺はなんとか立ち上がったとき

 

ア「風太郎!メダルをかえろ!」

アンクは2枚のメダルを投げる

俺は受け取りメダルをかえた

【タカ!カマキリ!チーター!】

俺はチーターの力をつかってかけまりながらカマキリソードで攻撃をした

ヤミーは倒れ込んだ

 

上「よし!とどめだ!」

【スキャニングチャージ!】

俺はヤミーが立ち上がったところをチーターの力でヤミーの元に駆け寄り、3つの輪をくぐって、カマキリソードで切り裂く

 

上「オラァー!」

ヤミーは爆発し、俺は変身を解除した

ヤミーは爆発したがセルメダルが1枚しか手にはいらなかった

 

上「なんで1枚しか手に入らなかったんだ?」

 

ア「ガメルの生み出すヤミーはあいつ自身で作ってるからだ」

そうなのか……それより

 

上「一花を探さないと……」

そのときにらいはから電話がきた

 

上「もしもしらいは?」

 

ら「あ!お兄ちゃん?何してんの?私たち以外誰も来てないよ?」

なんだって……!

 

上「それは本当か!」

残り時間は20分……どうする?……保険かけとくか

 

上「らいは、そこに四葉はいるよな?代わってくれないか?」

 

数分後……

約束した時間通りに一花は来た

 

一「なに……これ?」

そこには戦ったあとの光景があったので驚きを隠せていないようだ

 

上「よう。来たか一花」

 

一「言われた通りきたけど……どうしてこんなことになってんの?」

俺は正体を明かすことができないので

 

上「……仮面ライダーが助けてくれた」

嘘をついた

 

一「仮面ライダーって……最近の……」

 

上「さて、それはさておき一花。さっきの続きだが…」

彼が話そうとしたとき、

 

?「さぁ、早く!」

 

?「あの、私は…」

聞き覚えのある声が聞こえる

あれは……

 

一「三玖!?それに、あの人は……」

一花は知ってるようだ

 

上「どういうことだ?」

 

三「あれ、私の仕事仲間なの。多分私と間違えて…」

……なんだと?

 

上「一花、行くぞ」

 

一「う、うん」

ふざけんなよ………

俺は怒ってた。かなり怒ってると思う。何故なら三玖が怪我をしてるのにも関わらずに引っ張られてるからだ

 

上「一花、繋がったか?」

 

一「…ダメ。繋がらない」

くそっ!早くしないと……

そのとき、俺は人混みが少なかったタイミングで走って三玖の手から男の手を振り払った

 

?「君はさっきの……何なんだ!君は一体彼女の何なんだ!」

 

上「俺は……こいつの、こいつらの……」

俺は一花を待ってる間に自分たちの関係を考えていた。その時に俺は三玖を傷つけていたこと、五月に教えてもらったことを思い出し、今ふさわしい答え……それは

 

上「パートナーだ。返してもらいたい」

 

一「!!」

 

この関係を友達とは言えない……だったらこの言葉のほうがしっくりくるはず

 

?「何をわけのわからないことを!」

 

上「よく見ろ!こいつは一花じゃない」

 

一「あの!」

 

?「その顔は見間違えようがない。うちの若手女優から手を離しなさい!」

 

上、?「えっ?」

 

?「い、一花ちゃんが二人!?」

 

上「一花が若手女優……?」

俺は驚きを隠せなかった。その間に

 

?「そうだ!こうしてはいられない。行くよ一花ちゃん」

 

上「待てよ!」

 

?「止めないでくれ。人違いをしてしまったのはすまなかったね。でも、一花ちゃんはこれから大事なオーディショーンがあるんだ」

だとしても……

 

上「一花!花火いいのかよ」

 

一「みんなによろしくね」

また……こいつは……

そう言って一花と男は去っていった

そのとき、三玖が

 

三「フータロー。足、これ以上無理っぽい

一花をお願い」

 

上「だがお前を一人にするわけにはいかない」

 

三「私はもう大丈夫だから」

嘘つけ……だがどうする?

そのときに

 

ア「こいつは俺に任せとけ」

 

上「アンク……悪い!」

俺は一花を追った

 

上「一花!」

 

一「フータロー君?」

 

上「髭のおっさんは?」

 

一「車とりにいってる」

 

上「本当に戻るつもりはないんだな」

 

一「フータロー君。もう一度聞くね

なんでただの家庭教師の君がそこまでお節介を焼いてくれるの?」

その答えはすでに持ってる

 

上「俺とお前が協力関係にあるパートナーだからだ」

一花は少し笑ってタブレットを見せてきた

 

上(台本?)

 

一「半年前に社長にスカウトされてこの仕事に就くことができたんだ。それからちょくちょく名前もない役をやらせてもらってた。結構大きな映画の代役オーディションがあるってさっき教えてもらったの

いよいよ本格的デビューかもってこと」

そうか………

 

上「それがお前のやりたいことなんだな」

俺がとやかく言う筋合いはない

 

一「そう。あ、せっかくだから練習相手になってよ。相手役がフータロー君ね」

 

上「い、嫌だよ」

 

一「協力関係でしょ?」

こういうときだけこいつは……仕方ない

 

上「棒読みしかできないからな」

 

一「やった!」

 

上「いくぞ」

そのときの一花の雰囲気が変わった

 

一「うん。お願い」

 

上「そ、卒業おめでとう」

 

一「先生今までありがとう。あの教室で先生に出会って、初めて私は……

先生、あなたが先生でよかった。あなたの生徒でよかった」

………………

 

一「あれ?もしかして私の演技力にジーンときちゃった?」

 

上「あなたの先生でよかったなんて、お前の口から聞けるとは……」

 

一「そっちか」

そう言ってる間に車が止まった

 

一「あ、社長の車だ。じゃあね」

 

上「これだけでいいのか?」

 

一「うん……とりあえず役勝ち取ってくるよ」

……最後まで『それ』をやめないか……

 

上「おい」

パンッ

俺は一花の頬に両手で掴んだ

 

一「!?ほへ?」

 

上「その作り笑いやめろ」

 

一「あはは……え…?」

 

上「お前はいつも大事なところで笑って本心を隠す、ムカッとくるぜ………お前をパートナーだと言ったな。俺の家には借金がある。その借金を返すために家庭教師をやってる……がお前たち五人には手を焼きっぱなしだ。なんの成果もあげられないで給料も貰っちまった

せめて貰った分の義理は果たしたい、それが俺の本心だ。お前はどうなんだ?」

 

一「この仕事を始めてやっと長女として胸を張れるようになれると思ったの。一人前になるまではあの子たちには言わないって、決めてたから…花火の約束あるのに最後まで言えずに黙って来ちゃった。

……これでオーディション落ちたら……みんなに合わせる顔がないよ……もう花火大会終わっちゃうね

それにしても、まさか君が私の細かな違いに気づくとは思わなかったよ」

 

上「俺がお前の些細な違いに気づくはずない。ただ、あいつらと違う笑顔だと思っただけだ」

 

一「まいったな。フータロー君一人騙せないなんて自信なくなってきたよ」

 

上「自身を持て。そんなんじゃ絶対に受かれないぞ。まぁ、俺にとっては好都合だがな」

プップッ

車からクラクションが鳴った

 

社「一花ちゃん、何やっての?早く乗って!」

 

 

一「は、はーい」

 

上「まぁ、あいつらに謝るときは一緒に付き合ってやるよ。パートナーだしな」

そう言って一花は車に乗って行った

 

上「さて」

俺はらいはに電話をかけた

 

上「もしもし、らいは?四葉に代わってくれ」

 

四「もしもし、上杉さん?こっちは準備バッチリです」

 

 

一花視点

あの後、私は終わってたオーディションをなんとかやらせてもらえるようになった

 

審「準備はいいですか?」

 

一「お願いします」

 

審「卒業おめでとう」

 

一「先生今までありがとう」

上手く笑えてるかな?

あぁ……こんな時みんなはどうやって笑うんだろ?

 

四葉なら

 

三玖なら

 

五月なら

 

二乃なら

そのとき最後にフータロー君の顔が浮かんだ

 

一「先生。あなたが先生でよかった。あなたの生徒でよかった」

 

審「おおっ」

オーディションが終わって外に出ると目を開けたまま寝てるフータロー君がいた。怖い

 

上「オーディションはどうだった?」

 

一「うん、お陰様で」

 

社「いやー、一花ちゃんにあんな表情が出せるなんて思わなかったよ……」

社長が何か言ってるけど、私はフータロー君と手を繋いでその場を離れた

 

 

 

上「こっちにあいつらが待ってる」

 

一「待ってるって…まだ、みんな会場にいるの?」

 

上「いや、近くの公園だ」

公園……

 

一「みんな怒ってるよね。花火大会見られなかったこと」

 

上「まぁ、そうだな……だが、諦めるのにはまだ、早いんじゃないか?」

そう言た先にはみんなが花火をしている姿だった

私は驚きを隠せなかった

 

上「打ち上げ花火と比べると随分見劣りするがな」

 

四「上杉さん、準備万端です。我慢出来ずにおっ始めちゃいましたー」

 

上「お前が花火を買っておいたおかげだ。助かったよ」

上杉はヤミーを倒した後、四葉に伝えていたのだ

 

上「そういやアンクは?」

 

四「アンクさんなららいはちゃんを連れて先に帰りましたよ」

 

上「あいつが!?」

そのとき、二乃がフータロー君の所に行って

 

二「君!五月を置いてどっかに行っちゃたらしいじゃない。私と合流したとき半べそだったわよ」

ごめん。それ私のせい

 

五「に、二乃!そのことは内緒って!」

本当のことだったんだ……五月ちゃん、ごめんね

 

上「わ、悪い」

フータロー君は謝んなくていいのに

 

ニ「あんたに一言いわなきゃ気が済まないわ!

お!つ!か!れ!」

 

上「紛らわしい…」

私も謝らなきゃ

 

一「五月…「一花も花火しましょうよ」…」

謝ろうとしたが、五月にさえぎられてしまった

 

五「三玖。そこにある花火を取ってください」

 

三「うん…」

そう言って三玖はみんなに花火を配り始めた

 

三「はい」

ん?なんかフータロー君と距離遠くない?

 

五「遠くありません?」

やっぱり?

 

二「みんな集まったしそろそろ本格的に始めよっか」

待って……まだ……私……

 

四「わーい」

言えてない

 

一「みんな!ごめん。私の勝手でこんなことになっちゃって……本当にごめんね」

 

五「そんなに謝らなくても」

 

上「まぁ、反省してるみたいだし」

フータロー君と五月は大丈夫みたい……けど

 

二「全くよ。なんで連絡くれなかったのよ。今回の原因の一端はあんたにあるわ」

普通に考えて、怒るよね

でも、この次の言葉は予想外だった

 

二「あと、目的地を伝え忘れてた私も悪い」

二乃……

 

五「私は自分の方向音痴に嫌気がさしました」

 

三「私も、今回は失敗ばっかり」

 

四「よくわかりませんが、私も悪かったということで。屋台ばっかり見ていたので」

五月……三玖……四葉……

 

一「みんな……」

 

二「はい。あんたの分」

そう言って二乃が私に花火を渡す

 

五「お母さんがよく言ってましたね

誰かの失敗は五人で乗り越えること

誰かの幸せは五人で分かち合うこと

四「喜びも」

 

三「悲しみも」

 

二「怒りも」

 

一「慈しみも」

 

五「私たち全員で五等分ですから」

 

 

上杉視点

 

上(ん?待てよ?あいつらは五人全員で花火をしている……アンクはらいはは先に帰ってる……俺、帰ってもよくね?こんな時間だが自習開始だ!)

そう考えていたら

 

四「いくよー!」

ドッ  パパパン

しょぼい花火……

だが、一花たちは楽しそうにしてた

 

上(もう少しだけ見ておくか……ヤミー来たときの為にも)

 

 

 

三玖視点

私たちは残り少なくなった花火を選んでた

 

二「残り五本……」

 

三「もうこれだけ?」

 

四「やり足りないねー」

 

五「じゃあ、好きなのを選びましょう」

 

一「最後はこれかなー」

 

二「これに決めた!」

 

三「これが一番好き」

 

四「これが楽しかったかなー」

 

五「私はこれがいいです」

 

全「せーの!」

 

三、一「あ」

私は一花と被った。けど、一花は

 

一「あは、珍しいね、同じの選ぶなんて

私はこっちでいいよ。それは譲れないんでしょ?」

 

三「!」

私はフータローのことを思い出した

 

上『パートナーだ』

 

四「三玖ー!線香花火より、こっちの方がおもしろいよ!」

そうかもしれない………けど

 

三「私はこれがいい」

 

四「へー、そんなに好きなんだ」

 

三「うん。好き」

 

 

 

一花視点

私はまだお礼を言ってなかったのでフータロー君の元に向かった

 

一「まだお礼を言ってなかたね。応援してもらった分私も君に協力しないとね

パートナーだもんね……私は一筋縄ではいかないから覚悟しててよ」

だけど私の言葉は届いてなかった……何故なら

また目を開けたまま寝ていたから

 

一(もう!せっかく気持ちを伝えたのに……でも)

私は横に座り、膝枕をして

 

一「頑張ったね。今日はお休み」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

?「彼にこれも渡さないと……」

そう言った男の手にはメダジャリバーが握られていた

 

?「しょうがない。『あいつ』に頼もう」

 

 

 

 

 




今回はここまでです。今回かなり視点が代わりましたね
今回の欲望は花火をしたいという欲望です。それにオリジナルヤミーです。カバは少し難しかったです
カバは口がでかいのでそれを腕にも出した感じですね
ついにメダジャリバー登場です!遅すぎましたね
……ん?コンボ?バース?気にしない、気にしない
ライドベンダーも出さなきゃな……
ではまた次回!


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第6話 進展と中間試験とハードル

個人的にアニメのこの試験勉強編の最後に二乃以外のみんながやめないでほしそうな顔をしてたのが好きです
さて今回はさっきいったとおり試験勉強編です
では本編どうぞ!




前回の3つの出来事

1つ、アンクは自分がどこから来たかわからないと上杉に言った

2つ、五つ子たちと花火を見に行った

そして3つ、一花が女優だったと知る





現在オーズの使えるメダルは
タカ×2、トラ、バッタ、カマキリ、ウナギ、チーター×1


俺は今、学校に向かってる。そして、もう毎度のごとくアンクもいる。まぁ、理由はわかる

だが、前を見ると一花がいた

 

一「や、おっはー」

あいさつだけして、とっとと行こ

 

上「おっす」

 

ア「あぁ」

 

一「あれ?冬服へのコメントなし?」

とくにない

 

上「朝からなんの用だ?」

 

一「一緒に登校しようと思って」

やだなー

 

上「ただでさえアンクがいて目立ってるからイヤなんだが」

 

ア「おい、さりげなく文句いったろ」

 

一「そう?昨日ね、あの後みんなに話したんだ

そしたらみんなびっくりしてたなー」

まぁ、そうだろうな

 

上「話してみてどうだった?」

 

一「スッキリした!」

……いい笑顔だ

そんな中、

 

先「来週から中間試験が始まります。念のために言っておきますが、今回も、30点未満は赤点とします

各自、復習を怠らないように」

ついに来たか………

 

上(とりあえず二乃をどうにかしないと……)

俺は二乃の元に向かった

 

上「二乃」

 

二「げ」

明らかにやな顔したなこいつ

 

上「お前中間試験は…「みんな行こー」…」

無視しやがって

 

友「二乃。あの人呼んでなかった?」

 

二「あいつ私のストーカー」

よし出直そう

俺は学んだ。この状況で言うのは危険だと

放課後、二乃以外の四人で勉強会をしていた

 

上(どうするか……)

そんなことを考えていたら四葉が

 

四「上杉さん、問題です。今日の私はいつもとどこが違うでしょうか?」

無視しよう

 

上「お前ら知っての通り、もうすぐ中間試験がある」

 

四「無視!」

 

上「いいか?」

 

四「ヒントは首から上でーす」

 

上「このままではとてもではないが試験は乗り越えられない」

 

四「じゃーん。正解はリボンの柄がいつもと違うでしたー。今はチェックがトレンドだって…」

ガシッ

俺は四葉のリボンを掴みながら言った

 

上「お前の答案用紙もチェックが流行中だ。よかったな」

 

四「わぁー、最先端」

 

一「あははは」

笑ってる場合か?

 

上「一花、お前も笑ってる場合じゃないぞ。四葉はやる気があるだけマシだ」

やる気だけだかな

 

上「中間試験まで残り一週間、徹底的に対策していくぞ!」

 

三人「え〜」

三玖だけ静かにしていた……だが

 

上「三玖も日本史以外を……!?」

俺が見たときには三玖は英語を勉強していた

だから、俺は心配しちまった

 

上「み、三玖が自ら苦手の英語を勉強している……熱でもあるのか?無視しないで休め?」

 

三「平気。少し頑張ろうと思っただけ」

三玖……そういや

 

上「三玖。足はもう大丈夫なのか?」

 

三「!……もう大丈夫」

何故かそっぽを向いてる

 

一「あー、疲れたー!」

 

三「一刻も早く帰りたい…」

 

五「なら早めに帰りましょうか」

勉強が終わり、俺らは帰ろうとしていた

だが俺はこのままじゃよくないと思っていた

そのときだった。耳に息を吹きかけられたのは

 

一「そんなに根詰めなくていいんじゃない?中間試験で退学になるわけじゃないし

私たちも頑張るからさ、じっくり付き合ってよ

まぁ、ご褒美をくれるならもっと頑張れるけど」

ご褒美ね……

 

四「あ、駅前のフルーツパフェがいいです!」

パフェか……

 

三「私は抹茶パフェ」

ほんと抹茶好きだな

 

一「なんか言ってたら食べたくなってきた」

 

五「なら、今から行きますか?」

今行くのかよ

 

三「二乃も誘おう」

早く帰りたいんじゃなかったのか?

……そんなに焦らなくてもいいのかもな

 

四「上杉さん。早くしないと置いてちゃいますよ」

 

上「アンク、行くぞ」

 

ア「どこにだ?」

そりぁもちろん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まっすぐ帰る

俺たちが帰ってると

 

五「待ちなさいー!」

五月が息を切らしながら言ってきた

 

五「あの状況からよく帰れましたね。あそこは一緒に行くところでしょう」

いや、でもな

 

上「帰って勉強しないと」

 

ア「俺はこいつについてってるだけだ」

 

上「と言うか、それを言いに追いかけてきたのか?」

 

五「違います。電話をあなたに取り次げとのことです」

俺に?誰だ?

俺はスマホを受け取り電話した

 

上「もしもし?」

 

父「上杉君かね?娘たちが世話になってるね」

!!もしかして……

 

上「お、お父さん!ご無沙汰しております!」

 

父「君にお父さんと言われる筋合いは無いよ」

 

五「あなたにお父さんと呼ぶ筋合いはありません」

同じこと言ってる

 

ア「早くしろ」

お前は黙ってろ!

 

父「なかなか顔を出せなくてすまないね。どうだい、家庭教師はうまくやってるかい?」

 

上「そうですね。みんないい子でこの調子なら問題ないと思います」

俺は次の瞬間、この言葉を後悔することになる

 

父「それはよかった。近々中間試験があると聞いたのだが順調そうでなによりだ

……少々酷だか…ここで君の成果を見せてもらいたい

一週間後の中間試験、五人のうち一人でも赤点を取ったら、君には家庭教師をやめてもらう」

嘘………だろ?……

 

上「考え直してはもらえませんか!まだ、卒業まで一年半あります!いくらなんでも尚早では?」

中間試験は来週なんだぞ……

 

父「この程度の条件を達成できなければ安心して娘たちを任せておけないよ。ここでハードルを設けさしてくれ

それでは健闘を祈る」

くそっ!まずいな……

電話が終わったのを確認するとアンクと五月が話しかけてきた

 

ア「どうしたかしたか?」

 

五「父から何か言われましたか?」

ここで言ったらプレッシャーを与えてしまうな…

俺が取った行動は

 

上「世間話をしただけだ」

 

ア「嘘つけ」

頼む!察してくれ!

 

五「それだけでその汗の量ですか!?

とてもそうは見えませんが……」

まぁ、怪しまれるよな……

 

上「それより、俺はお前たちの方が心配だ。確かにみんな勉強をしてくれるようになったが点数が変わってない……これからは放課後以外もつかうからな」

その言葉に五月は顔を青ざめていた

するとアンクが

 

ア(俺には教えろ)

 

上(あぁ、分かった)

そう言って俺たちは帰る

五月と別れた後に俺は先の電話の内容をアンクに話した。それを聞いたアンクは

 

ア「それは好都合だな」

はぁ!?

 

上「なんでだよ!今後の生活もかかってるだぞ!?」

 

ア「お前が家庭教師をやめれば……あいつらを危険に巻き込まないで済むぞ?」

!………

その言葉に俺は黙ってしまう

 

ア「あいつらにこれ以上危険にあわせたくないなら家庭教師をやめるべきだ……だが、家庭教師を続けるなら

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お前が責任もって守れ」

そう言ってアンクはとっとと帰るぞと言って去っていく

 

上(俺は………どうすればいい?……)

 

 

 

翌日

俺たちは今五月たちの家に向かってる

そのときだった

 

ア「……!ヤミーだ。行くぞ!」

 

上「わ、分かった!」

アンクがヤミーの気配を感じ、その場所に向かった

その場所にはパンダヤミーがいた

 

上「あのタイプか……苦手なんだよな」

 

ア「安心しろ。今ははいっていない……ここで倒せばいいだけだ」

そう言って俺にメダルを渡してきた

俺はベルトをつけてメダルをいれる

ガシャ×3

俺はベルトを斜めにしてオーズスキャナーを振り下ろす

 

上「変身!」

【タカ!トラ!バッタ!】

俺はすかさずヤミーにパンチをして吹き飛ばす

ヤミーは爪で俺に攻撃してくる

俺は避けきれず少しくらって火花が散る

 

上「くっ…」

俺はトラクローで反撃したが、ヤミーは爪でいなして俺にすかさず攻撃してくる

 

上「攻撃があたらない…」

そんなことを言ってたらヤミーが近づいてきて俺を両腕で抱きしめてきた

 

上「ぐっ……ああ……」

なんだこのばか力は……

そのときにヤミーに火炎弾があたり怯む

そのすきをついて俺は蹴りをいれる

 

ア「風太郎!なにしてんだ……これを使え!」

そう言ってアンクは剣を投げてきた

俺はとっさに受け取った

 

上「お!?なんだこの剣?」

 

ア「それはメダジャリバー!オーズの武器だ!それ使ってとっとと倒せ!」

オーズの武器か……しかしなんでアンクは持ってたのに俺に渡してくれなかったんだろう?

そんなことを考えていたが、ヤミーは声を上げる

 

上(とりあえず倒してからだな)

俺はメダジャリバーを使ってヤミーに攻撃する

ヤミーは攻撃をうけ後ろに倒れ込こむ

 

ア「メダジャリバーにセルメダルをいれろ!」

俺は言われた通りに3枚のセルメダルをいれた

そのままオーズスキャナーをとおした

【トリプル!スキャニングチャージ!】

 

上「オラァー!」

俺はヤミーに斬り込んだ(オーズバッシュ)

ヤミーは爆発して、俺は変身を解除する

 

上「なぁ、アンク。どうして、もっと早くこの剣を渡してくれなかったんだ?」

だがアンクは、不思議なことをいう

 

ア「もらった」

え?……

 

上「誰に?」

 

ア「それはまだ言えないな」

何故だ?

 

ア「それより早くしないと遅れるぞ」

俺は時間を見た。家庭教師の時間まであと10分だった

 

上「やば!急ぐぞ!」

俺たちは走った

 

 

 

なんとかギリギリ間に合い勉強をしてる

………はずだったのだが

 

四「上杉さんー。私結婚しました!ご祝儀ください!」

 

上「あぁ……」

 

三「次、私」

ボードゲームをやってる

 

上「エンジョイしてる場合か!さぁ、休憩終わり、勉強を始めるぞ」

 

一「でも、今日はたくさん勉強したし終わってもいいんじゃやいかな?」

 

四「頭がパンクしそうです……」

 

五「たまには息抜きも必要ですよ」

そうなんだけども……

そのとき、三玖が

 

三「フータロー?なんか、いつもより焦ってる……私たちそんなに危ない?」

まぁ、そうなんだが……理由を言うわけにはいかない

 

上「そ、そんなことないぞ」

 

三「………本当のこと、話して?」

ダメか……

 

上「だが…「あー!」!?」

俺が話すか迷ってるときに一番聞かれたくない奴が帰ってきた

 

二「勉強さぼって、遊んでるじゃない。私もやる。あんた代わりなさいよ」

 

三「フータロー?だがなに?」

余計に言えなくなったな

 

上「な、何でもないぞ」

 

二「うわー、お金少なっ」

こいつに聞かれたら俺は確実に家庭教師をやめることになるだろう……だが……

 

ア『あいつらにこれ以上危険にあわせたくないなら家庭教師をやめるべきだ……だが、家庭教師を続けるなら、お前が責任もって守れ』

アンクの言葉を思い出していた

 

上(俺は……どうしたい?)

そんなとき二乃が

 

二「ほら、あんたも今日のカテキョーは終わったんでしょ?帰った、帰った」

そうだな……帰って考えよう

俺は出ようとしたが一花が

 

一「ちょっとフータロー君、約束が違うじゃん

今日は泊まりこみで勉強教えてくれるって話でしょ?」

……えっ?今……なんて?

 

上、二「えー!」

俺は泊まることになり、今は風呂に入っていた

 

上(一花のやつ…どうしてあんなことを……)

風呂ではそのことばかり考えていた

俺は風呂を出た

居間にいくと全員集まってた

二乃は別の机にいたが

 

四「あ、帰ってきた。おかえりなさーい」

 

上「待たせて悪かった。じゃあ、やるか」

その後、一花に呼ばれて三玖の隣にいったら、一花が倒れてきたり、四葉に討論を「でばて」と覚えるようにいったり、三玖に「好きな女子のタイプ」について聞かれたり、一花に三玖の頭を撫でさせられたり、四葉に追いかけられたりした

だが、そんなことをしていても俺はどうしても考えてしまう

 

上(こいつらから離れればこいつらが危険なめに巻きこまれることはないんだ……だが、離れなかったら?こいつらは危険なめに会う……いや、でも……)

 

三「……ロー…フータロー…フータロー!」

 

上「あっ…な、なんだ?」

俺は三玖に呼ばれて我にかえる

みんなに心配そうに見られてる

 

三「ずっと呼んでたの……大丈夫?」

 

四「上杉さん、ずっと怖い顔してましたよ」

 

一「今日はこれくらいにしとく?」

 

五「無理はダメですよ」

 

二「………」

いけね……考えごとをしすぎた

 

上「いや……本当に大丈夫だ……」

すると、一花が

 

一「フータロー君、星が綺麗」

はっ?急になにをいって……

 

一「ちょっと休憩しよう。こっちおいで」

わからないまま、俺は一花についてくときに五月たちも休憩しろよと言おうとしたが

 

三「家綱、綱吉、家宣」

 

四「なるほど。家綱、綱吉、家綱」

 

五「違いますよ。混ざってます」

 

四「えーと……家綱吉、家宣」

 

三「合体してる……」

やめとくか………

 

上「急にどうしたんだ?」

 

一「それはこっちの台詞だよ……なにがあったの?お姉さんに話してごらん?」

その気持ちはうれしいが、そういうわけにはいかないんだ……

 

上「悪いが………これは言えない」

 

一「そっか。でも、一人で抱え込みすぎないでね。たまには私たちのこと、頼って欲しいな」

 

上「一花………ありがとな」

そう言って俺は一花の頭を撫でた

 

一「………何この手?」

えっ?何って……

 

上「お前がやれっていたんだろ!?

たくっ……寒いから先戻ってるな」

そう言って先に戻る

だが、一花は

 

一「あれ?寒い……かな……?」

俺は三玖のベッドを借りることになった

 

上「これが……ベッドか……」

そう言ってベッドに飛び込む

そのときにドアからノック音が聞こえた

 

上「誰だ?」

 

五「上杉君。五月です」

 

上「五月か……なんのようだ?」

ドアごしのまま話を続ける

その次の言葉に俺は驚きを隠せない

 

五「実は私

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

父から聞いていました」

えっ?……なんて………

聞き間違えか確認するために俺はもう一度聞いた

 

上「五月……今……なんて……?」

 

五「ですから、私は父から聞いています」

嘘だろ………

 

上「五月。誰にも聞かれたくないから中に入ってくれ」

 

俺は誰にも聞かれたくないので五月を中に入れることにした

五月を中に入れて話を続ける

 

上「五月……その話……本当なんだな?」

 

五「はい……実はあの日、家に帰ってから気になっていたので聞いてみたのです。そしたら、私たち一人でも赤点をとったら上杉君は家庭教師をやめさせられると聞きました」

お前な……

 

上「……他のやつには話してないよな?」

 

五「はい」

 

上「そうか……ならいいんだ」

 

五「上杉君は今回の試験、私たちは赤点回避出来ると思いますか?」

そんな質問をされた

 

上「……正直に言おう

俺は回避出来ないと思ってる」

 

五「!?……どうしてですか?」

五月は一瞬驚いたがすぐ気を取り直し聞いた

 

上「お前たちが頑張ってるのは知ってる……だが、圧倒的に時間が足りないんだよ。急に全員赤点回避させなきゃいけなくなったからな

まぁ、こうなったのも俺のせいだがな。ははっ」

そうだ……俺は力不足だったんだ……

だが五月は

 

五「そんなこと……ありません……」

 

上「五月…?」

五月は俯きながら言った

少し涙目だった気がする

 

五「私は……まだ……あなたに……教わりたいです……やっと……他のみんなも……やる気になってくれてるのに……こんなの……あんまりです……」

 

上「五月……」

俺は何を……

そのとき、ふと、今まで戦ったときのことを思い出す

 

上(そうか……そうだな)

俺は決心した

 

上「五月。顔を上げてくれ」

そう言って五月は顔を上げてくれた

 

上「気づいてやれず、ごめんな……俺が諦めてたら駄目だよな……俺のやれることは全てやるよ」

そう言って俺は五月の頭を撫でる

 

五「うぅ……はい……よろしく……お願いします」

俺は五月が治まるまで待ってた

 

五「ご迷惑をおかけしてすいませんでした」

五月は俺にあやまる

 

上「あやまんなくていい。お前のおかげで俺は気づけた」

 

五「えっ?」

 

上「こっちの話だ。気にするな。それじゃ、お休み」

 

五「はい。おやすみなさい」

 

そう言って五月は部屋に戻ってた

だが、俺……いや、俺たちは気づかなかった

その会話を聞いていた人物に

 

?「赤点でクビ……」

そう言ってその人物は部屋に戻ってた

 

 

 

翌日

俺はいつもより、40分オーバーして起きた

 

上(ベッド、おそろしいな……!?)

これは驚くのも無理は無いと思う

何故なら、俺の横に誰か寝ているのだから

 

 

 

 

 

 

 

 

カザリ視点

 

カ「かなりたまってきた……これなら…」

そう言って青のコアメダルを2枚取り入れた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

?視点

 

?「やっぱり……みな、集めはじめてるね……中々集まらないよ」

?の元には10枚のコアメダルがあった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アンク&上杉  7枚    自2  他5

?       10枚    自?  他3+?

カザリ     ?+2    自?  他?+2

ウヴァ     ?

ガメル     ?

メズール    ?

判明してるメダルの枚数  計19枚

 

全部のコアメダルの枚数  計55枚

 

 

 

 

 




今回はここまでです。プトティラのメダルのみ10枚あります。
今回のパンダヤミーはライオンクラゲヤミーと同じ、シャチパンダヤミーのパンダをとりました
今回の欲望は原作のシャチパンダヤミーと一緒です
ではまた次回!


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第7話 試験当日と遅刻と傷

なんか台詞ばっかりでこれが本当に小説かわからなくなってきました……まぁ、いいか(笑)
前回から、物語の終わりに、誰が何枚コアメダルを持ってるかをかいていくことにしました
まぁ、自分がわからなくならないためです(笑)
では本編どうぞ!



前回の3つの出来事

1つ、上杉は五つ子全員、赤点回避しないと家庭教師をやめてもらうと五つ子父に言われた

2つ、上杉は五つ子の家に泊まることになった



そして3つ、上杉はアンクに言われたことを五月によって、決心した




現在オーズの使えるメダルは
タカ×2,トラ、バッタ、カマキリ、ウナギ、チーター×1


五月視点

私は徹夜して勉強をしていました

気がつくともう朝でした

 

五「はぁ……」

こんなんで私たちは赤点回避出来るのでしょうか…

私が起きたときには二乃と珍しく一花がいました

 

二「あ、五月。おはよう」

 

一「おはよー」

 

五「おはようございます」

そう言って私は席に座って朝ごはんを食べる

 

五「一花が休日のこんな時間に早く起きてるなんて珍しいですね」

 

一「五人の中じゃドベだけどね

そういや三玖知らない?いつの間にかベッドからいなくなってたんだけど」

三玖が?

 

五「私は知りません」

 

一「そっか…」

 

二「四葉は三玖を探しに行ったきり帰ってこないしね」

 

五「上杉君は?」

 

一「さぁ?まだ寝てんるじゃない?」

 

二「あいつ、本当に泊まったのね……

まぁ、それもあとほんの少しの辛抱だわ(ボソッ)」

実は昨日盗み聞きしてたのは二乃だったのだ

 

一「二乃も勉強参加すればいいのに。結構楽しいよ」

 

二「お断り」

二乃も受けてもらわなけば困るのですが……

 

 

 

上杉視点

俺は必死に考えていた

まさか、一緒に寝てるとは思わないかったから

 

上(横に寝てるのは誰だ?)

俺は横に寝てる人を見る

 

?「スッー………」

気持ちよく寝てるな

 

上(待てよ?このパジャマは……)

俺はパジャマを見た。このパジャマには見覚えがある

確か………

 

上(三玖……三玖なのか?)

俺は急いでベッドから出る

何故ならここで三玖が起きたら面倒なことになるし、こんな状況を見られたりしたら……

そんなことを考えながら俺は部屋を出た

 

上(ふぅ…誰にも気づかれてないな)

 

一「あ、フータロー君。おっはー」

俺は下を見る。そこには二乃と一花と五月がいた

 

上「あぁ、おはよう」

その後の質問に俺は戸惑う

 

一「そういえば三玖知らない?」

み、三玖!?どうする?

 

上「し、知らないが……どうしたんだ?」

嘘をついて俺は聞く

 

五「一花が起きたときにはもう既にいなくなっていたそうで」

知ってます

 

上「そ、そうなのか。それは心配……」

ガチャ

俺の後ろのドアが開いた。そのことで俺は冷や汗がとまらなかった

 

一「ん?今……ドア開かなかった?」

 

五「私も聞こえましたが……」

 

二「私も……あいつの寝てた部屋から聞こえた気がするんだけど?」

お、終わった

そして、三玖が出てきた

 

三「もしかして……私……そんなことないよね…」

小声で何か言ってるが、俺はそんな場合ではなかった

三玖に気づいたみんなが

 

一「み、三玖!?」

 

五「三玖が何故自分の部屋から!?」

 

三「!?……それは……」

 

二「ふーん…詳しく聞かせてもらおうじゃない」

えっ?これ、俺が悪いの?

どうやら三玖は夜中にトイレに行ったらしく、そのことは一花も知ってたらしい。それで、寝ぼけたまま、俺が寝てることを忘れて自分の部屋で寝たらしい

 

一「なるほど〜、そういうことね〜」

一花はニヤニヤしながら言ってきた

 

二「あんた!三玖に何もしてないわよね!」

 

上「してねぇーよ!」

 

五「とりあえず、三玖が見つかってなによりです」

 

三「ごめん……迷惑かけて……」

とりあえず、これで三玖の件は解決した

 

そのまま、時は流れ……試験当日

俺は一番最初に起きた

試験前日に俺はまた、泊まりこみで勉強を教えていた

まぁ、二乃には拒否されまくったけど

そして、アンクには

 

ア『また、泊まりこみだと?』

 

上『あぁ、そうなんだ』

 

ア『勝手にしろ』

 

上『アンク!』

 

ア『なんだ?』

 

上『俺はやれるだけやってみることにした』

 

ア『……ハッ、そうか』

って感じだった

その証拠にみんな、勉強道具を出しっぱで寝てる

二乃以外は

 

上(今日は試験当日……よくここまで頑張ってくれたな)

そう思いつつ、俺は時計を見た

 

上「!?」

俺が驚いてる頃に五月が起きた

 

五「ふぁ〜…上杉君?早いですね…」

俺は五月に確認をとる

 

上「なぁ、五月。確認だが、うちの学校は8時半登校だよな」

 

五「そうですね。それから15分後に試験開始です」

だよな

俺はこれだったらいいなと思い、五月に聞く

 

上「あの時計…壊れたりしてない?」

現在8時15分

五月は大声を出した

その声でみんな起きた。まさか、二乃も起きてないとは……

俺たちは急いで準備して走った

 

四「みんな、遅いよー!!」

あいつ速すぎない!?俺だって少しは速くなってるはずなのに……

 

四「上杉さーん、先行ってますねー」

あいつのスペースにはついていけねぇ……というか

 

上「お前ら、車で通学してなかったか?」

息を切らしながら三玖が言う

 

三「江端さんは…お父さんの秘書だから……」

 

一「お父さんたちが家にいたらよかったのにね」

 

上「そ、そうだな…」

ん?いや……駄目だろ!

そう思いながら走ってると目の前にカザリが現れた

 

上「!?みんな、伏せろ!」

カザリは風で攻撃してきたが、俺は気づいて、みんなに伏せるように言った

 

カ「よく避けられたね。この技は一回も見せてないはずだけど」

 

上「お前の攻撃方法なら、曲がり角で攻撃するはずだ……だが、目の前にいるなら……何か仕掛けてくるに決まってる」

 

カ「ふーん……よく考えてるね」

だが、この状況はマズイ……アンクが早く来ないと変身も出来ない

俺は必死に考えた

 

上(くそっ!こんなときに……遅刻の場合はどうなるかわからない以上……ここで時間を取られるわけにはいかない!)

俺は前にでて、みんなに言う

 

上「お前らは早く行け!」

 

五「う、上杉君は?」

 

二「ちょっと…まさかあんた……」

 

一「駄目だよフータロー君!このままじゃ遅れちゃう!」

 

上「お前らと一緒に逃げてもすぐ追いつかれる

……だったら、遅刻するのは俺だけで十分だ」

そう……俺だけなら……

 

カ「へぇー、いいこと言うじゃん……

でも、逃がすと思ってる?」

思わないさ……だが

 

上「お前の目的は知っている……こいつらは関係ない」

そう言って俺はカザリに近づこうとしたが

ガシッ

誰かに腕を掴まれる。その人物は

 

上「三玖……」

 

三「駄目だよ……フータロー…アンクもいないし……戦っちゃ……駄目……」

震えながら言った

俺がオーズなのを知ってるからこそ言ってるのだろう……

俺は三玖の頭に手を乗せて目線を合わせて言う

 

上「大丈夫だ三玖……俺を信じてくれ」

 

三「フータロー……」

 

上「みんなも、信じてくれ」

そう言うとみんなは立ち上がって

 

一「ちゃんと……来てね?」

 

二「帰ってきなさいよ……」

 

五「無理はしないでください…」

 

三「絶対……だよ」

 

上「あぁ、もちろん

さぁ、早く行くんだ!」

そう言って三玖たちは学校に向かう

 

カ「話は終わったみたいだね……」

どうやら、カザリは三玖たちを追うつもりはなかったようだ

 

上「やっぱり、俺とアンク狙いか……」

そこでついにアンクが来た

 

ア「カザリか……面倒なことになってんな」

 

上「遅いぞ、アンク」

 

ア「ハッ、無茶を言うな。お前が帰ってていいって言ったんだろうが」

そう言って俺にメダルを渡してくる

 

上「まぁな」

俺は受け取ってベルトをつけた

ガシャ×3

俺はベルトを斜めにしオーズスキャナーを振り下ろす

 

上「変身!」

【タカ!カマキリ!バッタ!】

俺はカザリにカマキリソードで攻撃をするが簡単に避けられてしまい、逆に攻撃をうけ、火花が散る

 

上「やっぱり、手強いな…」

カザリが風で俺に攻撃してきた

その攻撃で俺は吹き飛ばされる

 

上「ぐっ……」

俺は立ち上がり、カザリに突っ込もうとすると、今度は水によって吹き飛ばされた

 

上「み、水?」

 

ア「カザリ……お前、もう……」

アンクが聞く

 

カ「そう。僕は既に自分のコアメダルを4枚とメズールのコアメダルを2枚持ってる」

どういうことだ…?

 

上「他の…グリードの力を…使ったってことか…?」

その間に俺はフラフラになりながら立ち上がる

 

カ「そういうこと……さぁ、アンク。僕のコアメダルを渡してもらおうか」

 

ア「ハッ、誰か渡すか」

 

カ「……まぁ、今は他のメダルでもいいや」

そう言って俺の方を向く

 

ア「風太郎!絶対メダルを奪われるな!こいつらは世界を好きなようしようとしてる!完全体になったら危険だ!」

なるほど……だったらとられるわけにはいかない

そう思いながら構える

次の瞬間、カザリが砂で攻撃してきたが、俺は避けて距離を詰める

カザリは一歩下がり、また、砂で攻撃してくる

俺は避けるが、キリがない

 

上(どうする?)

そのとき、アンクが

 

ア「遠距離には遠距離でいけ!」

そう言ってウナギのメダルを投げてきた

俺はメダルをかえた

【タカ!ウナギ!バッタ!】

俺はウナギウイップで攻撃する

だが

 

カ「同じては効かないよ」

そう言って避けて砂で攻撃してくる

俺も避けて攻撃をする

 

上(こうなったら……)

俺はメダジャリバーを取り出し、ウナギウイップで攻撃して、避けたところにメダジャリバーを投げる

カザリに直撃した

 

カ「ぐっ」

そのすきを俺は見逃さず、ウナギウイップで捕まえてこっちに引き寄せる

だが、その行動が命取りになった

俺は横から別の敵に攻撃されて、火花が散る

 

上「うわぁーっ!」

俺は勢い良く転がりこむ

 

上「な、なんだ?」

顔を上げると知らないヤミー(?)がいた

 

ア「ウヴァ…!」

 

ウ「よぉ、アンク。まさか、お前がまた、オーズと組むとはな」

 

カ「ウヴァ……邪魔しないでくれ」

 

ウ「そんなことは今はどうでもいい。今は協力したほうがいいだろう。あの野郎をぶっ倒すために……」

あの野郎?黒幕のことか?

 

ウ「それより、カザリ……メズールのコアメダルを渡せ」

 

カ「どうしてかな?」

 

ウ「俺たちは協力するべきだからだ!なんで、誰もわかってくれない…」

 

カ「僕はもう協力しないよ……どうせ、また、バラバラになるしね」

 

ウ「そうか……なら仕方ない…お前たちのコアメダルをもらうぞ」

そう言ってウヴァはカザリと戦いはじめた

 

カ「君は僕には勝てない……進化をとめてる君では」

 

ウ「そうかな?」

そう言ってウヴァは白いコアメダルと、黒いコアメダルを取り入れた

 

カ「へぇー、ガメルのコアメダルか……少し厄介だな」

 

ウ「それだけじゃない!俺は自分のコアメダルが5枚、大量にセルメダルを取りこんでいる!」

そう言ってカザリに攻撃をいれていく

 

カ「くっ……でも、今は僕と戦ってる場合じゃなくて、オーズとアンクから取る方がいいんじゃないかな?」

なに……!?

カザリがそう言うとウヴァは

 

ウ「……そうだな、まずは動けない方から仕留めるか」

そう言って俺の方に向かってきた

 

上(マズイ……)

俺は立ち上がろうとしたが、ウヴァに攻撃され、火花が散り、また転がりこむ

 

上「ぐっ……」

このままじゃ……やられる……!

そのとき、アンクが火炎弾でウヴァに攻撃し、俺を抱えてその場を去る

 

 

 

 

ウヴァ視点

 

ウ「チッ!逃したか!カザリは……逃げたか」

俺はもう、協力を求めない……だが、やっぱり…

 

ウ「自分のコアメダル以外はいらないな……」

 

 

 

上杉視点

俺たちはあの後近くの脇道に入って隠れていた

 

上「すまない……」

 

ア「あ?気にすんな。こういうのは慣れてるからなー」

 

上「さて、行かなきゃな……」

だが、アンクに呼び止められる

 

ア「おい!どこに行く気だ?」

 

上「試験……受けに……それに……あいつらと……約束したしな……」

アンクは呆れたように

 

ア「その状態で行くつもりか」

俺はボロボロの状態だった。とくに胸のところ。服が破れ、傷ができていた

 

上「仕方ない……取りに行く時間もない……」

今は8時27分……どっちにしろ間に合わない

だが、アンクは

 

ア「これを使え」

俺に1枚のセルメダルを渡してきた

 

上「これで、どうしろと?…」

 

ア「そこの黒い自販機に入れてみろ」

アンクが指を指した方向に自販機があった

 

ア「この世界にこれがあるとは思わなかったが…

多分あいつの仕業だろ。とっとと入れてこい」

言われた通り入れたてみたがどこを押せばいいんだ?

 

ア「黒い場所を押してみろ」

これか?……

ポチッ

押したらバイクに変形した

 

上「す、凄え……」

 

ア「関心してる場合か?早く行け」

そう言われので俺は乗って学校に向かった

学校につくと何故か五月たちが木にいた

 

上(なにしてんだ……まったく……)

俺は近づいて声をかける

 

上「俺が時間稼ぎしてる間まで何してたのかな?」

全員が肩を震わせてこっちを向いた

 

一「ふ、フータロー君!?いつの間に…」

 

上「今来たんだよ」

 

二「急に声をかけないでよ!」

 

上「はいはい、悪かったな……

それより、なんで間に合ってないかを聞かせてもらおうか?」

 

五「は、はい……実は……」

五月によると、途中でおばぁちゃんを助けたり、コンビニに寄ったりとさらには一花が寝てたなど、そんなことがあったらしい

 

上「お前らなぁ……」

さて、事情はわかった……どうするか…

そう考えていたときに

 

三「ふ、フータロー……傷が……」

俺の傷に気づいた三玖が話しかけてきた

それを聞いたみんなが

 

一「なに……?その怪我……?」

 

二「幸い、そんなに深くはないわね……」

 

五「もしかして……私たちのせいで……」

あぁ……試験前にこいつらは……仕方ない

 

上「この傷はあとで話す。約束だ。今は試験のことだけ考えてくれ……あと、この状況をどうするかも……」

待てよ?………これなら、行けるかも知れない……

そう思い俺は五月に聞く

 

上「五月。四葉に電話かけれるか?」

 

五「四葉ですか?ちょっと待ってください」

そう言って四葉に電話をかけた

 

上「もしもし、四葉、俺だ。もう、学校に着いてるか?いやいい、そのまま学校にいてくれ」

そう言って電話を切った

 

五「どうするつもりですか?」

 

上「お前ら全員四葉になれ」

そう言って俺はみんなに四葉のまねをさせた

そして、最後俺になったが……

 

上「おはようございまーす」

テクテク   ガシッ

 

先「遅刻した上にふざけてるのか?

シャツも破いて」

 

上「ですよね」

 

先「生徒指導室にこい!」

俺は引きずられる

まだ痛いから優しくしてほしいものだ

そのとき三玖に呼ばれた

 

三「フータロー!」

まだいたのか……

 

上「早く行け!」

 

三「でも……」

 

上「俺がいなくても、大丈夫だ

努力した自分を信じろ」

 

生「一人で何言ってんだ」

俺はそのまま連れてかれる

その後、俺はシャツを新しくもらって試験に参加できた

 

上(みんな…頼むぞ!)

 

 

 

三玖視点

社会

フータローの傷は気になるけど今は試験に集中…

だけど、難しい問題ばっか

でも、歴史ならわかる

フータローより良い点取ったらどう思うかな?

 

 

 

四葉視点

う〜ん……

ハッ、思い出した

五択問題は四番目の確率が高いっと

 

 

 

二乃視点

討論、討論

わかんないや。次

 

上『でばて』

勝手に教えてくるんじゃないわよ

 

 

 

一花視点

終わった〜、こんなもんかな、お休みー。

……駄目だ。あの傷が気になって寝れないだったら、式の見直しくらいしおうかな?

 

 

 

五月視点

あなたをやめさせるわけにはいきません

らいはちゃんのためでもありますし……

あの傷………

 

 

 

上杉視点

あの後テストが終わり、俺は五月たちに呼ばれた

そこには事情を知らない四葉だけがいなかった

 

上「四葉は?」

 

一「あの子は知らないからね……今は部活の助っ人に行ってる」

まだ、部活のやつらの手助けしてるのか……

そう考えてるときに

 

五「では、早速本題に入ります……上杉君

あの傷はなんだったのですか?」

………オーズのことは言うわけにはいかないな……

 

上「あの後、俺は足止めをしたわけだが……その際に相手の爪で引っかかれてな……その傷だ」

まぁ、これ以外もあるんだかな……

 

全「…………」

ん?

 

上「どうした?みんな黙ったり………!」

俺が言い終わる前に俺は言葉を止めてしまった

何故なら……

みんな(二乃以外)の目には涙が浮かんでた

 

一「これってさ……私たちのせいだよね……」

何を言って……

 

五「私たちが寝坊なんかしなければ……」

それは仕方のないことで……

 

三「私たちが……悪いんだ」

…………

俺は否定しようとしたが黙ってしまう

 

上(違うんだ……そうじゃないんだ……)

だが、この空気を壊すものがいた

 

二「あんたたち…黙って聞いていれば…もっとはといえばこいつが泊まりこみで勉強したのが原因でしょ!」

 

五「に、二乃。何を言って!」

二乃は構わす続ける

 

二「だって、こいつが試験前に泊まりこみで一夜漬けなんてしなければ、みんな寝坊なんかしなかった!」

 

一「二乃、落ち着いて……」

 

二「大体、こいつと関わってからよくわからない怪物たちに襲われるようになって「いい加減にして!!」…!?」

三玖の声が部屋中に響いた

三玖がこんな大声を出すことにみんな驚いた

 

三「フータローは……私たちを守る為に戦ってくれたのに……そんなこと言うのは酷いよ……」

 

二「………」

二乃は黙ってしまった

それを聞いて俺も喋りだす

 

上「お前ら全員落ち着いて聞いてくれ……

今回は、別にお前たちが悪いわけじゃない

二乃言う通り、俺が招いた問題だ……

お前たちが責任を感じるようなことじゃない……

それに……お前たちの命と比べたら、俺のこの傷は安いもんだ」

その言葉にみんな黙ってしまう

 

上「だからな……もう、気にしない…「ごめん、私ちょっと外行ってくる」み、三玖?」

そう言って三玖はどこかに行こうとした

 

五「み、三玖!どこに行くのですか!?」

 

三「外……」

 

一「場所を言ってくれないと」

 

三「一人にして」

 

二「ちょっと、三玖。みんな、あんたを心配して……」

 

三「一人にしてって言ってるでしょ」

そう言ってどこかへ行ってしまった……

 

 

 

 

 

 

アンク&上杉  7枚   自2  他5

?       10枚   自?  他3+?

カザリ     6枚   自4  他2

ウヴァ     7枚   自5  他2

ガメル     ?

メズール    ?

判明してるメダルの枚数  計30枚

 

全部のコアメダルの枚数  計55枚

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回はここまでです。ここで初めて撤退しましたね
さて、一体三玖はどこに行ってしまったのか!?
では、また次回!


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第8話 行方と気持ちと結果

オリジナル展開がやっと始まった感じです
そんなことより、本編どうぞ!




前回の3つの出来事

1つ、上杉と五つ子は全員寝坊してしまった

2つ、上杉はカザリとウヴァに敗北した

そして3つ、上杉の怪我が四人に気づかれて、話すことになったが、その途中に三玖が家を出てしまった






現在オーズの使えるメダルは
タカ×2,トラ、バッタ、カマキリ、ウナギ、チーター×1


三玖視点

もう、二乃なんて知らない

あんなにも頑張ってるフータローにあんなこと言うから……

私は今、近くの公園にいる

 

三(フータローもフータローだよ……私たちが助かれば、自分はどうなってもいいのかな……)

私は彼がオーズだと知ってるからこそ考えてしまう

 

三(もっと私が強かったら………)

そんなときだった

 

カ「いいね……その欲望」

 

三「!?………先の……」

私の前にはフータローが戦ってた※ヤミーがいた

※三玖はグリードのことは知らないから

 

カ「その欲望……解放しろ」

そう言って私にメダルを投げてきた

私の体から包帯をつけてる(白ヤミー)ヤミーが出てきた

 

三「嘘………」

 

カ「嘘じゃないよ。君の欲望から生まれたヤミーだ」

私は、こんなの望んでない

 

三「やめて……私はそんことしたくない!」

 

カ「本当にそうなの?」

 

三「えっ?……」

 

カ「この欲望は君が誰かの為に強くなりたいと思ってる、君自身なんだよ……

誰の為に強くなりたかったのかな?」

それは………

カザリは続けて言う

 

カ「大丈夫。このヤミーがきっと、君を強くしてくれるよ………じゃあね……」

そう言ってカザリは去っていく

ヤミーはどこかにいった

私は膝から崩れ落ちる

 

三「違う……私はただ……フータローの為に……」

その声は誰にも届かなかった………    

 

 

 

 

話は少し戻り上杉たちの方は

上杉視点

 

二「なんなの……もう知らない!」

そう言って二乃は部屋に戻る

 

一「三玖………どうしちゃたんだろ……?」

 

五「あんな三玖は、初めて見ました」

俺はわかってた……三玖が出てた理由を……

きっと、俺が心配だったのだろう……

オーズとして戦っているから

 

上(早く探しに行かないと……)

そう思い俺は三玖を探しに行こうとしたが

 

一「待って、フータロー君!」

一花に呼び止められる

 

上「……なんだ?」

 

一「場所もわからないのに探すのは危険だよ」

 

五「そうです……また、怪物が現れたたりしたら……」

 

上「だからこそ……行かなくちゃいけない」

そう言って俺は外に出た

外に出るとアンクがいた

 

ア「面倒なことになったな……

どうするつもりだ?」

 

上「とりあえず、三玖を探さないと……」

そう言って行こうとするが

 

ア「待て。走りまわるより、いい手がある」

なんだって……

俺はその言葉に足を止める

そう言ったアンクは俺にセルメダルを渡す

 

上「……そうか!バイク!」

俺はライドベンダーを思い出し乗ろうとするが……

 

ア「ちげーよ……赤の缶のとこ押してみろ」

そう言われたので俺はセルメダルを入れて押してみる

ガコンッ

俺はその缶を拾った

 

上「今、喉乾いてないんだが……」

 

ア「いいから、開けろ」

仕方なく、俺は開けた

すると、缶は鳥になった

 

上「えー!なんだこれ!」

 

ア「それはカンドロイド、そしてそいつはタカカンドロイドだ」

そう言ってアンクはカンドロイドに言う

 

ア「首にヘッドホンかけてる女を探せ」

そう言ったらカンドロイドは探しに行った

 

ア「こっちの方が効率がいいだろ……とっととお前も探しに行け」

 

上「あぁ、サンキュー」

そう言って俺は先を急ぐ

 

上(三玖……一体どこにいるんだ……?)

そんなとき

 

モ「キャー!」

俺は悲鳴のした方に向かう

そこには白ヤミーがいた

 

ア「風太郎!」

アンクも気づいてライドベンダーで来ていた

 

ア「今倒せば楽だ!とっとと倒せ!」

そう言って俺にメダルを投げる

俺は受け取りベルトをつける

ガシャ×3

俺はベルトを斜めにしてオーズスキャナーを振り下ろす

 

上「変身!」

【タカ!トラ!バッタ!】

俺は襲われている人の前に出て声をかける

 

上「早く逃げろ!」

その人は頷き、すぐ逃げてった

逃した後に俺はヤミーにメダジャリバーで斬る

ヤミーは転がりこんだが突如うめき声を上げる

うめき声を上げながらヤミーが変化する

 

上「なんだ……あれ……?」

ヤミーの姿はトラとオウムの姿だった

それを見たアンクの反応は

 

ア「あいつ……まさか俺のコアメダルを!」

俺は聞く

 

上「あのヤミーなんなんだ?」

 

ア「あれは他の力と合わせたヤミーだ……どっちの力でヤミーが動いてるかはわからないが…」

そう言ってる間にオウムトラヤミーは俺にむかって、火炎弾を撃ってきた

俺はもろに受けて転がり、すぐ立ち上がった

 

上「あの攻撃は……まさか!?」

 

ア「その通りだ……あれは、俺のコアメダルを取り込んだカザリが生み出したヤミーだろうな」

やっぱり……

俺はメダジャリバーを取り出し斬ろうとしたが何故かヤミーは逃げていった

俺はよくわからないまま、変身を解除した

 

上「なぁ、なんであのヤミーは、逃げてたんだ?」

だが、

 

ア「おかしい……やられそうになったら、あいつらは逃げるはず……何故だ……?」

アンクもわかっては居なかった

そのときに三玖を探しにいってもらってたカンドロイドが帰ってきた

 

上「あ、どうだ?三玖の場所はわかったか?」

そう聞くとカンドロイドは頷いた

 

上「なら、案内してくれ」

そう言ってカンドロイドについていく

カンドロイドが案内してくれた場所はまさかの五つ子の住むマンションの屋上だった

 

上「こんなところにいたのか……?」

そう思いつつ、俺は屋上にいく

屋上にいくと拘束された状態の三玖がいた

 

上「三玖!」

 

三「!ふ、フータロー……」

俺はすぐ三玖のそばによろうとしたがそのとき、さっき逃したヤミーに攻撃されてしまい、俺は倒れ込む

 

上「ぐっ……」

まだ、完全に完治してないので痛む

そのとき、アンクからまさかの発言をされる

 

ア「風太郎。そいつがヤミーの親だ」

……ハァ?何を言って………

 

上「それ……本当か………?」

嘘だよな?嘘だといってくれ

そんな思いをとどかず、

 

ア「本当だ」

そんなの信じたくない……

俺は三玖にも聞いた

 

上「三玖……違うよな……?」

だがそれは、簡単に崩れた

 

三「……アンクが言ってるのは……本当のこと……」

……なんでだ?

 

上「なんで!なんでなんだ!」

三玖は悲しそうに

 

三「ごめん……」

とだけ言った

俺は立ち上がって

 

上「……三玖。その話は後にする……今はお前を救ってやる!」

そう言ってベルトをつけた

 

ア「風太郎!」

そう言ってメダルを渡してきた

ガシャ×3

俺はベルトを斜めにしてオーズスキャナーを振り下ろす

 

上「変身!」

【タカ!トラ!バッタ!】

俺が攻撃しようとした瞬間ヤミーは三玖の中に入っていた

 

三「や……やめて……私は……」

 

上「!?」

そして、三玖がヤミーになってしまった

俺は怒りに達してしまい冷静さを失う

 

上「三玖から離れろ!」

そう言って俺はメダジャリバーで攻撃する

が、冷静さを失ってる今は全て避けられる

 

上「くそ!」

 

ア「風太郎!落ち着け!」

アンクの声は上杉に届かない

そのときにヤミーから爪で攻撃され、火花が散り、俺は転がりこみ、すぐ起き上がったが、ヤミーの火炎弾をくらってしまう

 

上「ぐっ!」

俺は倒れ込む

傷がまだ、癒えていないため、すぐには起き上がれなかった

 

ア「マズイ!」

そう言ったアンクが火炎弾で攻撃しようとしたが、ヤミーの動きが急に止まった

 

ア「どういうことだ…?カザリのヤミーは本人がやめたくてもやめれないはず……」

そのとき

 

三「フータロー…今のうちに……長くは持たない……早く……」

 

上「三玖……わかった」

三玖の傷つけなくない思いが大きかったのか…わからないが俺はトラクローでヤミーに連続で切り込む

すると、三玖が見えた

 

上「三玖!」

俺は手を伸ばして三玖をヤミーから引きずり出す

 

ア「風太郎!逃げる前にトドメをさせ!」

俺はオーズスキャナーを振り下ろす

【スキャニングチャージ!】

俺は上に飛び、タトバキックの体制になった

 

上「オラァー!」

ヤミーに直撃し、ヤミーは爆発する

俺は変身を解除してすぐに、三玖の元に向かった

 

上「三玖!大丈夫か!?」

 

三「うん……平気……」

とひあえず、無事でよかったと思った……

が三玖はそうではなかった

 

三「私……もう……みんなの所に……フータローに……会う……資格なんて……ない」

泣きながら言った

 

上「三玖…?」

 

三「私が……あんなこと……言ったのに……結局……私が……フータローを……傷つけちゃった……」

俺は黙って聞いた

 

三「フータローの為に……強く……なりたかった……でも……私は……あのヤミーに……」

あのヤミーと言うのはカザリだろうか?

 

三「だから……私が……会う資格なんて……もう……」

俺は口を開いた

 

上「そんなことないぞ、三玖」

そう言って三玖と目線を合わせて頭に手を乗せながら言う

 

上「お前は今、俺の為に強くなりたかったって、言ったな?」

 

三「そう……だけど……私は……!」

俺は話を続ける

 

上「俺はその気持ちは嬉しかった」

 

三「えっ………」

 

上「俺を心配してくれたんだろ?

お前が一番俺のことを」

そう言いながら話を続ける

 

上「だがな、お前がそう思ってくるのと同じで、俺はお前たちが心配なんだ」

 

三「私たち……が……?」

 

上「そうさ。今回、お前が利用されたようなことにならないか、心配なんだ……

そばにいてやれず、済まなかったな」

 

三「そ、そんなこと……」

 

上「だから、お前も気にするな……お前が俺にあやまることないと思う気持ちと一緒だ……

お前が今回、やってしまったことは、忘れないように……そしてまた、そんなことをおこさないようにしてほしい」

そう言って頭を撫でる

 

三「でも……私は……それで、フータローが……いなくなったりしないか………怖くて……」

そういうことか……

俺は微笑んで答えた

 

上「大丈夫だ。俺はいなくならないから、な?」

 

三「……ほんと?」

 

上「あぁ、約束する

だから、帰ろうぜ……みんなの所に」

その言葉を聞いた三玖はまた、泣いてしまった

俺は三玖の顔を自分の胸元に引き寄せる

その後、三玖は安心してしまったのか、それとも、疲れたのか、わからないが、寝てしまった

俺は三玖の背負い、五月たちの元に帰ろうとしたが

その際にアンクが

 

ア「今回、そいつがカザリにやられたからって、感情てきに戦うなよ」

 

上「……わかってる」

そう言って俺は五月たちの元に向かった

この後が大変だった。

泣くものもいれば、怒るもの、なにもわからないもの、そして、安心してるものがいた

俺は三玖を部屋に寝かし、五月たちに話せることだけを話した

もちろん、自分がオーズのことは伏せて

それを聞いた二乃は

 

二「そんなのゆるさい……私がぶっ倒してやるわ!」

と言ってた

 

上(三玖には、あぁ言ったが……どうなるか…)

俺はそう思いながら、その日は帰った

あの後

三玖は起きてすぐにみんなにあやまったそうだ

みんなはすんなりと許してくれたらしい

よかったな

 

 

 

そして、それから3日後

俺はみんなを図書館に集めた

 

上「よぉ、集まってもらって悪いな」

 

一「どうしたの?急に改まっちゃて」

 

四「水臭いですよ」

 

三「中間試験の報告……間違えたところ、また教えてね」

三玖……

俺はこれで赤点回避出来てなかったら三玖になんて、説明するかを考えていた

が、覚悟を決め

 

上「ひとまず、答案用紙を見せてくれ」

そう言って一花から言おうとした

 

一「はーい、私は…「見せたくありません」?」

だが、五月によってされぎられてしまう

 

五「テストの点数なんて、他人に教えるものではありません。個人情報です、断固拒否します」

五月……

 

一「五月ちゃん?」

俺は息を吐いてから言った

 

上「ありがとな。だが、覚悟はしてる……教えてくれ」

そう言って四葉から見せてきた

 

四「じゃーん、他の四科目はダメでしたが国語は山勘が当たっててちょうど、30点でした

こんな点数初めてです!」

お前のテストは日頃何点なんだ?

 

四葉 結果

国語 30

数学 9

理科 18

社会 22

英語 16

合計 95

 

三「社会は68点……その他はギリギリ赤点……悔しい」

確かにな……おしい。全然落ちこぼれではないな

 

三玖 結果

国語 25

数学 29

理科 27

社会 68

英語 13

合計 162

 

 

一「私は数学だけ。今の私じゃ、こんなもんかな」

まぁ、そうだな

 

一花 結果

国語 19

数学 39

理科 26

社会 15

英語 28

合計 127

 

 

二「国数理社が赤点よ。言っとくけど手は抜いてないから」

意外だな……

 

 

二乃 結果

国語 15

数学 19

理科 28

社会 14

英語 43

合計 119

 

 

五「…合格ラインを超えたのは理科だけでした…」

まぁ、そうだろうな……知ってるからこそ言えなかったんだよな

 

 

五月 結果

国語 27

数学 22

理科 56

社会 20

英語 23

合計 148

 

俺はため息をついた

 

上「この短期間であれだけ勉強したのに……

改めてお前らの頭の悪さを実感したよ」

 

二「うるさいわね

まぁ、合格した教科が全員違うなんて、私たちらいしけどね」

 

四「あ、そうかも」

 

三「それに、最初の五人で100点に比べたら……」

 

上「あぁ、確実に成長してる」

俺は一人一人に言葉を言う……三玖には心苦しいがな

 

上「三玖。あんなことがあったのに今回の難易度で68点は大したもんだ。偏りはあるがな……

今後は姉妹に教えてられる箇所は自信を持って教えてやってくれ」

 

三「え……?」

三玖は不思議そうな顔をする

 

上「四葉。イージーミスが目立つぞ、もったいない

焦らず、慎重にな」

 

四「了解です!」

 

上「一花。お前は一つの問題にこだわらなすぎだ

最後まで諦めんなよ」

 

一「はーい」

 

上「二乃。結局最後まで言うことを聞かなかったな

俺が来ないからって油断するなよ」

 

二「ふん」

ここで三玖が

 

三「フータロー?もう来ないってどういうこと?

約束が違うじゃん……」

三玖……済まない

 

三「私…「三玖。今は聞きましょう」…」

五月が止めてくれた

 

上「五月……お前は本当に……馬鹿不器用だな」

 

五「なっ!」

 

上「一問に時間かけすぎて、最後までとけてねぇーじゃねーか」

 

五「は、反省点ではあります……」

そうか……

 

上「自分で理解してるならいい

次から気をつけろよ」

 

五「でも……あなたは……」

そのとき五月の携帯に電話がかかってきた

相手は……

 

五「父です」

そう言って俺に携帯を渡してきた

 

上「はい、上杉です」

 

父「あぁ、五月君と一緒にいたのか。個々に聞いていこうと思ったのだが君の口から聞こうか

嘘はわかるからね」

 

上「つきませんよ。ただ……

次からこいつらには、もっと良い家庭教師をつけてやってください」

その言葉にみんな驚きを隠せなかった

 

父「ということは?試験の結果は……」

俺が言おうとしたとき、

パシッ

誰かに携帯を取られた。二乃だった

 

二「パパ、二乃だけど、一つ聞いていい?

なんでこんな条件だしたの?」

えっ?二乃知ってたの?

 

父「僕にも娘を預ける親としての責任がある

彼は君たちに相応しいのかを計らせてもらっただけだよ」

 

二「私たちのためってことね。ありがとうパパ……でもね、相応しいかなんて数字だけじゃわからないわ」

 

父「それが一番の判断基準だ」

 

二「あっそ…それじゃ、教えてあげる

私たち五人で五科目全ての赤点を回避したわ」

な、何言ってんだ!?

 

父「…本当かい?」

 

ニ「嘘はじゃないわ」

思いっきりついてますけど!?

 

父「二乃君が言うのなら間違いはないんだろうね

これからも、上杉君と励むといい」

そう言われて二乃は電話をきった

 

上「に、二乃。何を急に…というか知ってたのか?」

 

二「五月とあんたの会話を聞かせてもらったわ

……五人で五科目クリア嘘はついてないわ」

盗み聞きすんなよ……てか

 

上「そんなのありかよ…」

俺は少し呆れたが

 

二「結果的に、パパを騙すことになった

多分二度と通じない

次は実現させなさい」

二乃……ありがとな

 

上「……やってやるよ」

そう言ってなにも知らない一花が聞いてきた

 

一「ちょっと!今のなんの話〜?」

 

四「私、いつの間に五科目合格してたんですか!?」

アホだこいつ

ホッとしてる三玖に五月が言う

 

五「三玖、安心してください

彼とはもう少し長い付き合いになりそうです」

 

四「よーし、このまま復習しちゃいましょうー」

 

二「え?普通に嫌だけど」

 

一「逃げないの」

 

上「そうだな。試験を返却された後の勉強が一番大切だ……が、直後じゃなくてもいい

ご褒美…だっけか?パフェとか言ってたろ」

俺が言ったらみんな黙ってから

 

全「アハハハ!」

笑われた

 

上「な、なんで笑う!」

 

一「フータロー君がパフェって」

 

二「超絶似合わないわ」

くそ!好き放題笑いやがって!

 

五「じゃあ、私は…特盛りで」

 

上「そ、そんなのあるの?」

そう言って俺たちは駅前のパフェに向かう

 

上「よし、五人で五科目だから、一人前だけな」

 

二「うわー、せこー…」

次こそは必ず果たしてみせる……!!

そう思ってると四葉に

 

四「そういえば、上杉さんは何点だったんですか?」

そう言って答案用紙を取られた

 

上「あ、やめろ!見るな!」

 

四「ぜ、全部100点…」

 

上「あー、めっちゃ恥ずかしい!」

 

五「その流れ気に入ってるのですか?」

 

ア「何がしたいんだ」

 

上「あ、アンク!?いたなら言えよ」

 

四「あ!アンクさんも一緒にどうですか?」

 

ア「……アイスがあるなら行く」

 

一「へぇー、アンク君はアイスが好きなんだ〜」

 

上「棒の方だかな」

そんな会話をしながら向かってる途中に

 

上「三玖」

俺は三玖に声をかけた

 

三「どうしたの、フータロー?」

俺は頭を下げる

 

上「済まなかった。いなくならないと言ったのに……二乃が言わなければ、俺はお前との約束を……」

 

三「フータロー、顔を上げて」

そう言われて顔を上げる

 

三「えいっ」

俺にデコピンしてきた

 

上「痛っ、急に何を…」

 

三「いなくならなかったからもういいよ」

俺に微笑んで言った

 

上「だが……」

 

三「『お前も気にするな』」

 

上「!」

 

三「フータローが私に言ってくれた言葉だよ……

だから気にしなくていいよ」

そう言って早く行くよって言って先に行った

 

上(そうだな……結果的にそばにいることになってる……ありがとな、三玖)

そう思いながらみんなを追いかける

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

?視点

 

?視点「残り5枚……どこだ?僕のメダル……」

一向に見つからない……まぁ、今いいか……それより

 

?「これで、あと四人か……」

そう言った?のパソコンには、五つ子の名前がかかれていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アンク&上杉  7枚     自2  他5

?       10枚    自5  他5

カザリ     6枚+?   自4  他?

ウヴァ     7枚     自5  他2

ガメル     ?

メズール    ?

判明してるメダルの枚数  計30枚

 

全部のコアメダルの枚数  計55枚

 

 

 

 

 

 

 

 




今回はここまでです
ここで?の持ってる自分と他のメダルが明らかになりましたね
欲望は作中で言ってるので紹介はしません
オウムトラヤミーは原作のオウムにオリジナルのトラを合わせたものです。
トラの部分は爪で攻撃する感じですね
いやー、最初に原作キャラでヤミーを生み出すのは前田予定でしたが、前回の最後をあんな風にしたので三玖にしました。本来はもう少し後にしようかも考えたのですが……やめました。早めにヤミーを生み出すことで、今後の成長に繋げたられるからです
原作でも一番成長したのは三玖だと僕は思うので。
中々メダルが集まってませんが次回で少し集めます!
お楽しみに!






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第9話 入手と伝説と写真

前回言った通り今回はやっとメダルが集まります
今回はアンク視点からはいります
あと、感想と評価をいただきました!
評価はやっぱり厳しい方でした
何でも台本形式で文章が短い、感情移入ができないそうです。初めてやってみたときはそんなこと知らずに軽い気持ちで作っていました
小説のことを全然知らずにやってました
そして初めて評価をいただいてこんな風に思われているんだなぁと思いました
そもそも、台本形式などを全く知りませんでした
ただこっちの方が見やすいかな?と思もってやっていただけなので
そこで今回はアンケートを取りたいのですが
内容は台本形式をやめた方がいいか、このままでいいのかともう一つ、感情移入できるようにした方がいいのか、このままでいいのかです。ご協力よろしくお願いします
今回は文章を意識してみました。よければ感想を教えてください。とりあえず、15話まではお試しでやってみます
アンケートは今ストックが15話まであるのでアンケートは15話までにします
なお、アンケートは台本形式を9〜12話、感情移入を13〜15話とします
また、15話が終わったらアンケートの結果によっては更新が遅くなると思います。前上げたやつを書き直したり、ストックを用意しても間に合わなくなるからです
長くなりましたが、本編どうぞ!




前回の3つの出来事

1つ、三玖がカザリによってヤミーを生み出す

2つ、上杉は三玖を助け、いなくならないことを約束する

そして3つ、中間試験は赤点回避できなかったが、二乃によって家庭教師を続けることができるようになった




現在オーズの使えるメダルは
タカ×2,トラ、バッタ、カマキリ、ウナギ、チーター×1


ア「圧倒的にメダルが足りない……」

俺はメダルを使って世界とかを好きにしたり、無にすることをしたいわけじゃない

ただ、今後の戦いに備える為にもメダルがもっと必要だった。せめて【コンボ】は使えるようにしたいが、あいつみたいに耐えられるとは思えなかった。風太郎は欲があるはずだからだ。なら下手に【コンボ】は使わせない方が身の為かもしれない。【コンボ】を使わず勝てるのだろうか?

ア「一応メダルはいるしな……

その為には……カザリか、ウヴァか………」

俺はコアメダルを入れてるケースを見て呟く

近くを探そう。ヘッドホンの奴が言ってたみたいに落ちてるかもしれない。そう思い、俺は探しに出た

 

 

 

 

その頃上杉は家庭教師に五つ子の家に行ってたが……

 

 

 

 

上杉視点

俺は今、居間に寝転がってる

話は数分前に戻る

 

四「何これ?」

そう言った四葉の前には黒いものがあった

 

三「コロッケ」

三玖はコロッケを作ったらしいが……

四葉にはとてもコロッケには見えなかったので

 

四「石じゃなくて?」

どう見ても石にみえしまうらしい

だけど三玖は

 

三「味は自信ある。食べてみて」

そう言われて食べることになっていた

 

四「……じゃあ、食べるよ」

そう言ってたときに、俺は何も知らなかったので見たときは、三玖がおはぎを作ったのかと思いつつ、少し腹も空いていたのでもらうことにした

 

上「おはぎ作ったのか?いただき」

そう言って手で掴んで食べる

 

三「あっ…!!」

俺は食べてみるとそこで、これがおはぎではなく、コロッケということがわかった。普通にうまかった

 

上「コロッケか、うまい!」

だが、四葉は違うらしく

 

四「あんまりおいしくない!」

それを聞いた俺は

 

上「なんだ四葉。お前意外とグルメなんだな」

 

四「上杉さんが味おんちなだけですよ。あんち!」

 

三(どっち?)

三玖は二人の意見が逆で困ってた

一方で俺は、家庭教師としてしっかり復習されてほしかったのでもう味おんちでもいいと思った

 

上「じゃあ、それでいいよ……

そしたら、試験の復習を……」

 

三「待って」

三玖にさえぎられる

三玖は頬を膨らませて言う

 

三「完璧においしくなるまで作るから食べて」

そして、現在に至る

 

四「上杉さーん?お腹の調子はどうですか?

三玖がすぐにお薬買ってきますからね」

 

上「ぐっ……せっかくの家庭教師の日だってのに……

まさか倒れるまで食べされられるとは」

まぁ、俺はあのときに確かに言った

 

上『もっと自身を持て……たとえ本当は下手だとしても、一生懸命練習すればおいしく出来るさ』

 

言ったけど、倒れるまで食べされられるとは思いもしなかった

 

四「私もお腹パンパンです……」

もとはといえばこいつが悪い。俺はうまかったのに四葉はずっとおいしくないと言ってばかりでこうなった

 

上「お前が文句を言い続けるからだろ……

俺は本当にうまいと思ったが、嘘も方便だろうが」

 

四「私の嘘なんて三玖に気づかれてしまいます!」

確かにこいつは嘘が下手だ。でも下手は下手なりに言えることもあるだろうと思い、俺は例をあげる

 

上「好きな味とでも言っとけばいいだろう……」

すると四葉は

 

四「なるほど!勉強になります!」

俺はため息をつく。何故なら家庭教師をしに来たのに関係ないことを教えて勉強になると言われたからだ

 

上「そんなこと教えにきたわけじゃないんだが……」

そのときだった

俺が寝っ転がってると、階段から降りてきた二乃に言われる

 

二「あれー?ひとん家でお昼寝ですかー?

薬でも盛られたのかしら」

それはお前だと思いつつ抑える

 

上「皮肉なもんに今日は逆に薬が欲しいもんだ」

 

二「ふーん、どうでもいいけど

五月。早く行くわよ、ランチ終わっちゃう」

 

五「え、ええ……上杉君、お大事に」

そう言って二人は去ろうとする

俺はとめたかったが、とめる方法がとくにないので、今回は諦めた

俺は四葉とまた二人になってしまった

 

上「結局、二人になっちまったな」

 

四「あははは……」

しかし、これはまずい。このままでは中間試験前と状況が変わらないのだ。

 

上「これじゃあ試験前と一緒だ」

そう言ってみたら四葉が

 

四「そうでしょうか?」

 

上「え?」

俺は四葉の言葉の意味が理解出来なかった

 

四「気づきませんでした?

上杉さんがうちにいるのに

二乃が追い出そうとしなかったんです」

言われてみればそうだが、あいつのことだ。早くランチに行きたかっただけだろう。実際に早くしないとランチ終わっちゃうとも言ってたし

 

上「たまたまだろ」

 

四「二乃と五月だけではなく、一花も三玖も変わっているのが私にもわかります

成長してないのは私くらいですよ。テストの点数も変わらないままですし」

点数が変わらなかったのは否定出来ないが、成長はしている。それに五月は食事のときに話たりしたから最初から、実際は四葉が最初に変わってくれいる

 

上「そんなことないだろ。五月はともかく、お前が最初に変わってくれたんだ。真っ直ぐな気持ちのやつが一人でもいて、助かったんだぜ

って、少し褒めすぎか…」

俺は褒めすぎたと思もってるときに

 

四「なんで私が上杉さんの味方をしてるかわかりますか?」

それに対して俺は成績を上げたいくらいしかわからなかった

 

 

上「それは成績を上げたいからだろ?」

 

四「違いますよ」

そう言って俺の頭を四葉が膝に乗せてきて

 

四「好きだから」

その言葉に俺は動揺した

 

上「え?は?ちょっ…」

四葉は笑顔で

 

四「嘘

やーい、ひっかかりましたね!

私だってやればできるんです!」

そう言って立ち上がった

俺はもう誰も信用しないようにしようかと思ったが、やめた。

だが、上杉の心は少し閉ざされた

 

 

 

アンク視点

結局見つかったのは1枚だけだった。だが探せばあるもんだなと思いつつ俺は自分の手を見る。俺の手にはサイのメダルがあった

 

ア「明日も探すか……」

 

 

 

 

上杉視点

俺は最近、アンクと喋っていない

と言っても帰ったらいなくて、朝になるといるという感じだ。夜中に何をしてるのだろうと思うときはあるが俺は家庭教師で忙しい

最近はヤミーも現れないから戦ってもない。平和だ

まぁ、筋トレと走りはかかせなくなっているのだが

 

学校の日

俺は三玖と図書館で勉強していたのだが……

 

三「フータロー、何そのお面?」

俺は不幸なことに林間学校の肝試しの実行委員にされた。まじ最悪

 

上「実は肝試しの実行委員をすることになってな」

 

三「フータローがやるなんて意外」

いや、やりたくってやってるわけじゃないんだが

そのとき、図書室の前から四葉の声が聞こえた

なので、俺は前の復讐をしようと考えた

 

四「上杉さん、もうすぐ、林間学校ですよー?」

来た!

俺はもともとつけてたお面にカツラを被る

 

上「四葉か」

そう言って振り返る

 

四「うわあぁぁぁ!」

いい反応だ

俺はお面とカツラを外す

 

上「俺だ」

 

四「上杉さん…」

またつける

 

四「誰ー!?」

また外す

 

上「俺だ」

 

四「良かった〜」

またつける

 

四「助けてー!!」

すると

 

図「図書室では静かに!」

やりすぎて怒られる

 

上、四「すみません……」

あやまったあとに四葉に聞かれた

 

四「こんなに仮想道具持ってきてどうしたんですか?」

 

三「肝試しの実行委員になったんだって」

 

四「肝試しって、林間学校の?

へー、上杉さんが珍しく社交的ですね」

こいつも三玖と同じこと言ってきたが俺は説明する

 

上「やりたくってやってるわけじゃない

ウチの組は、肝試しを担当していたらしいんが

クラスの奴ら俺が自習してる隙に面倒な役を押しつけてやがった」

 

四「お気の毒に…」

 

三「自業自得」

確かに俺の自業自得だったが、その代わりに俺はこの恨みを肝試しで晴らすと決めていた

 

上「とびっきり怖がらせてこの恨みを晴らしてやる……忘れられない夜にしてやるぜ」

 

三「ノリノリだね」

 

四「でも、上杉さん一人にやらせるのはひどいです。ちょっと、1組に抗議してきます」

気持ちは嬉しいが数的に無理だと判断した俺は四葉を説得させる

 

上「やめとけ。三玖の言うとおり俺の自業自得だ

それに林間学校自体がどうでもいいしな」

それに最近、ヤミーが出てきていないのでそろそろ出てくると思っていた。何せ、戦えるのは俺だけだし。

そんなときに四葉はなにかを思いついたようで

 

四「じゃあ、林間学校が楽しみになる話をしましょう。クラスの友達に聞いたのですが、この学校の林間学校には伝説があるのを知ってますか?」

そんな話は知らないし、俺にとってはどうでもよかった

だが四葉は続けて話す

 

四「最終日に行われるキャンプファイヤーのダンス……そのフィナーレに踊っていたペアは生涯を添い遂げる縁で結ばれるというのです」

最後まで聞いてみたがやっぱりくだらないと思った。そもそも、俺はそんな伝説などはあてにならいとも思っていた

 

上「非現実的だ、くだらない」

 

三「うん」

どうやら三玖も同じ考えのようだ

だが四葉は納得してなかった

 

四「冷めてる!現代っ子!キャンプファイヤーですよ!結びの伝説ですよ!ロマンチックだと思いませんか⁉︎」

勉強を始める前にそんな話されても仕方ないと思いはじめたので勉強を始めようとした

 

上「そんなことよりも勉強…「ヤッホー」…」

だが俺は今来た一花にさえぎられる。だが今回のメンバーは揃った。それにしても今回は一花はかなり来るのが遅かった

 

上「一花遅いぞ」

 

一「なに、その格好?」

もう説明したくないので説明はしないことにした

 

上「いいから、今日は数学だ」

だが一花は

 

一「ごめんね、これから撮影が入ってるんだ

それでね……そういうの事前に伝えたほうがいいと思って……

はい、メアド交換」

そう言って俺にスマホを差し出す。正直、俺はいらないとも思ったが家庭教師として連絡はできるようにした方がいいだろうと思い、交換をする

 

上「そんなの必要あるか?」

だがそんなことを知られたくないので俺は本心を言わずにメアド交換をする

四葉も賛成していた

 

四「アドレス交換大賛成です!上杉さん、私もぜひ参加させてください

あ、その前に……これ、終わらせちゃいますね」

 

一「はい。完了」

俺はメアド交換してる途中に横で何かをしてる四葉が少し気になったので交換し終わってから聞く

 

上「四葉、一応聞くが……何やってんだ?」

 

四「千羽鶴です。友達の友達が入院したので」

それ赤の他人じゃないかと思いつつ、俺は勉強して欲しいから手伝うことにした

 

上「半分よこせ。これ終わったら勉強するんだぞ」

 

四「はい!」

そのとき

 

先「お、中野。いいところにいた」

中野って言われて上杉以外のみんなはその方向を向く

ちなみに呼ばれたのは四葉だった

 

先「このノート、みんなの机に配っておいてくれ」

 

四「はーい」

こいつはどこまでお人好しなんだと思ってたが先日の件があって俺は一つの可能性に気づく。もしかしたら勉強を避けるために時間を稼いでいるのではないのだろうか?だとしたら二乃なんて目じゃない程の悪女だと考えてた。そんなことを考えていたら一花が

 

一「それじゃあ、行くね」

 

三「頑張って」

 

四「一花ファイート」

そのとき、俺の携帯が鳴った

メールを見ると……一花からだった

その内容に俺は顔を青ざめてしまう

 

『広めたれなくなければ残り四人のアドレスをGetすべし』

そう書いてあって俺の寝顔が送られていた

俺は図書室の前を見る

そこには一花がニヤニヤしながらこっちを見ていてすぐに去っていった

広めたれたくないので仕方なく俺は三玖と四葉にお願いすることにした

 

上「お前らのアドレスも教えてくれないか?」

そう言うと三玖がスマホを差し出して

 

三「協力してあげる」

俺は受け取りながら五月と二乃はどうしよか考えていた。結論、二乃は無理と思っていたのでとりあえず今度でいいやと思った。五月は居場所がわからない

 

上「二乃と五月は今度でいいか…」

 

四「二人なら食堂にいましたよ

さぁー行きましょう」

 

上「あ、おい!お前のアドレスは……」

四葉は先に行ってしまったので俺は急いで三玖の携帯に俺のアドレスを入れる

 

上「サンキュー。俺のアドレス入れといた」

そう言って俺は四葉を追いかける

食堂についた俺たちはアドレスを聞くが

 

二「お断りよ。お・こ・と・わ・り!」

二乃は俺が思ったとおりの反応だった

だが五月は

 

五「あのー……らいはちゃんのアドレスもくれるなら……いいですよ」

らいはのも欲しいと言った。らいはも喜ぶと思ったので別にいいと思った

 

上「よし。分かった」

そう言って俺とらいはのアドレスを入れる。でも、やっぱり二乃からも貰わないと広められてしまうので一応聞く

 

上「二乃は教えてくれないのか?」

 

二「当たり前よ……と言いたいところだけど」

俺はその言葉に期待した。何にせよ全員のアドレスを貰うことで、一花に広められないですむからな。ただ二乃のことだ。何か条件をつけてくるだろうと思いつつ、その言葉を聞いた

 

二「あ、アンク君のアドレスも教えてくれるなら……いいわよ」

これは思ってたのと違った条件をつけてきたが、別にアンクならいいだろうと思い了承した

 

上「あぁ、いいぜ」

 

二「じゃあ、書くものをよこしなさい」

普通にアドレス交換すればいいのにと思いながら、俺は生徒手帳を渡す

 

四「これで全員分揃いましたね」

こいつは毎回アホなのか、ふざけてるのかがわからない。今だってそうだ。自分のアドレスは渡してないのに全員分揃ったとか言うし、それを確かになめるべく、俺は聞く

 

上「あと一人いるだろ」

 

四「え?一花、三玖、五月、二乃……

あー!四葉!!私です!」

やっぱこいつただのアホだなと確信した

そして四葉は自分のスマホを取り出す

 

四「こちらが私のアドレスです」

そう見せてきた画面にはアドレスではなく、電話の画面だった。よく見るとバスケ部の部長からだった

 

上「電話きてるぞ」

 

四「え?」

 

上「バスケ部…まさかお前……まだ連中と……」

 

四「あぁー……私、もう一つ頼まれごとがあったんでした。それじゃあ、上杉さん。失礼しますね」

そう言って去っていた

こいつは本当に嘘つくの下手だなと思いつつ、俺は気になったので追いかける

 

二「あ!ちょっと……メアド書いたんだけど…」

自分の生徒手帳を二乃に渡したまま……

四葉を追いかけた結果、やっぱりバスケ部の連中だった

 

四「みなさん、お疲れ様です」

 

部1「中野さん」

 

部2「この前はありがとね」

助っ人だったから、それで終わると俺は思って、あのとき行かせてやったのだが、まだ一緒にいるとは思ってなかった。そして次の言葉に俺は驚く

 

部「それで中野さん。入部の件、考えてくれた?」

入部……だからこいつはまだ、バスケ部の連中と一緒にいたということがわかった。これであいつが入るなら、本当に勉強を避けようしたことになる

 

四「はい。誘ってもらえてうれしいです」

これは避けようとしたな

そう思ってたが次の瞬間

 

部「よかった。じゃあ…「でも、ごめんなさい。お断りさせてください」…」

四葉は断った。今回は入部するためではなく、断るために来ていたのだ

 

四「バスケ部のみなさんが大変なのは重々承知の上ですが、放課後は大切な約束があるんです……

もちろん、試合の助っ人ならいつでもOKですので……」

家庭教師のことを大切な約束と言ってくれて少し嬉しかった

 

部「そっか。なら、仕方ないか

せっかくの才能がもったいない気がするけどね」

 

四「才能のない私を応援してくれる人がいるんです」

四葉とバスケ部の話はそれで終わり、話を終えた四葉が俺に気づいた

 

四「う、上杉さん!?何故ここに…」

こいつについていったことを知られたくないので、俺は嘘をつくことにした

 

上「あー…図書館に行くところだ」

自分も嘘つくの下手だと思ってた。まぁ、四葉だから大丈夫だろう。そして、本当に大丈夫だった

 

四「図書館は部室棟の真逆のはずなんですが……おかしいなー」

やっぱりアホだなと思いつつ、俺は、本当は聞いていたが、知らない振りをする

 

上「お前の用事は終わったか?

今日もしごいてやるから覚悟しろよ」

そう言って俺は図書館に向かう

 

四「はい、覚悟しました!」

その後、俺たちは帰っていたのだが、アンクが何かを感じたようだ

 

ア「……!風太郎。ヤミーだ」

久々に来たことで少し気を抜いていたが、平和はそう長くは訪れないことを実感した

 

上「わかった」

俺は五月たちに先に帰ることを伝える。こいつらを巻き込みたくはないからだ

 

上「悪いな、先に帰らなきゃ行けなくなった」

 

五「そうなんですか?」

 

上「あぁ…」

 

一「そっか。またね」

 

四「上杉さん。さようなら!」

 

二「ふん」

 

三「……気おつけてね?」

みんなの別れの言葉を聞く。二乃は何も言ってないが……それに三玖のは、普通だったら「気おつけて帰ってね」とか思うだろう。だが三玖は、俺がオーズだと知ってるからこそ、「気おつけて」と言った

 

上「あぁ、じゃあな」

そう言って俺は先を急ぐ

俺たちが向かった場所にはサメヤミーがいた

俺はアンクからメダルをもらいベルトをつけるが

 

上「ん?なんだこのメダルは」

俺は身に覚えのないメダルを渡されて困惑していた

でもアンクは

 

ア「いいから使ってみろ」

よくわからないが……使ってみることした

ガシャ×3

俺はベルトを斜めにしオーズスキャナーを振り下ろす

 

上「変身!」

【サイ!ウナギ!バッタ!】

俺はウナギウイップでヤミーを捕られて引き寄せる

そして頭で頭突き(グラビドホーン)をする

そのままヤミーを叩きつける

あまり、時間をかけたくないので俺はウナギウイップで連続で攻撃し、グラビドホーンでとどめをさそうとしたが突如、地面が爆発した

俺はそれで後ろに吹っ飛ぶ

 

上「うおっ!なんだ?」

 

ア「あいつの攻撃だ。まだどっかにしかけてるぞ!」

そう言った瞬間に至るところで爆発した

俺はマズイと思いメダジャリバーを取り出す

メダルを3枚入れてオーズスキャナーをとおす

【スキャニングチャージ!】

 

上「オラァー!」

俺はヤミーに切り込み、爆発した

俺は変身を解除し、辺りを見る

 

上「……ひでぇな」

辺りを見てみるとそこには爆発した跡がたくさん残ってる

その際に俺はあるものを見つける

 

上「これは……」

俺が見つけたもの、それは黒いメダルだった

俺はアンクに聞く

 

上「アンク、このメダルは?」

 

ア「それはゾウだな……よく見つけたな……

だが全然足りない」

足りないとはどういう意味だろうか

 

上「そんなにか?」

 

ア「あいつらに取られないためにも、今後の戦いのためにも必要になってくる」

集めさせないためと戦いのためにもっと必要らしい

そうして俺たちは帰る

その日の夜に俺は思い出す

 

上「二乃から生徒手帳返してもらってない……」

次の日

俺は三玖から許可をもらい、二乃の部屋に入る

部屋の中はいろんな人形やめいぐるみがたくさんあった

二乃が起きはじめたところで

 

上「生徒手帳を返せ」

二乃は涙目になって

 

二「きゃあー!」

大声で叫んだ

そして俺は今、正座している

 

二「信じられない!

こんな朝から乙女の部屋に無断で入るなんて」

 

三「私が許可した」

 

二「あんたになんの権利があるのよ」

今回は俺が悪いのであやまることにする。三玖から許可をもらったとはいえ、結局は勝手に入ったのだから。そんな気持ちもあるが何より、早く生徒手帳を返して欲しい気持ちの方が強かった

 

上「俺が悪かった……

一刻も早く生徒手帳返して欲しかっただけなんだ」

 

二「やけに素直ね

何かこれに隠してるんじゃないの?」

二乃はやたらと鋭い。俺は弱みを握られそうで一番知られたくなかった

そのとき

 

一「二乃。昨日言ってたやつここに置いとくね」

そう言って一花は机に何かを置く

 

上(これは……)

俺は知ってた。昔はあけてたから

 

一「一人でできる?」

 

二「で、できるって言ってるでしょ。馬鹿にしないで」

今なら取れるのではないか?そう思い俺は隙をついて取ろうとしたが失敗した。

そして何故か二乃の部屋につれてかれた

 

二「あんたなんか部屋に入れるなんて本当は死んでも嫌だけど」

じゃあ入れるなよと思いつつ、何故入れたのかがわからなかった。嫌なら入れる必要もないだろうし。だがやっぱり、早く生徒手帳を返してもらいたい

 

上「なんだよ。早く生徒手帳を……」

だが二乃は、自分の耳を見せてきて

 

二「ピアス。あけてくれたら返してあげてもいいわ」

俺は思わず声が出てしまう

 

上「はぁ?」

 

二「返して欲しいんでしょ。やりなさいよ」

いや、意味がわからない。確かに返して欲しいが、何故俺がわざわざわやらなければいけないのかが

 

上「自分でやれよ」

 

二「嫌よ。怖いわ」

怖いくらいならやるなよと思った。そこまでして、あける理由も見当たらない

 

上「じゃあ、なんであけんだよ……

忠告しとくがしばらく痛いからな」

 

二「やったことないのに適当なこと言わないで」

俺は昔にやっていたが今自分の耳を触ると、もう既にあけたあとはなくなっていた。そりぁ、説得力ないわけだ

 

二「理由なんてないわ……みんなしてるからしたいだけ」

本当にそれだけか?だが、俺にとっては好都合だった。何故なら今までの恨みを晴らせるチャンスだったから

俺は二乃から取り上げてあける準備をする

 

上「お前への鬱憤を晴らす絶好の機会だ

………いくぞ」

そう言ったら、二乃は目を閉じた

そのうちに俺は生徒手帳を探す。見つけた所は二乃のポケットだった。カウントと同時に生徒手帳に手を伸ばす

 

上「5……4……3……2……1……」

俺は生徒手帳を取った。そして遊び半分で

 

上「0!であけますからね」

だがこの行動が命取りになる

 

二「ふざけないでよ!」

そう言って足を蹴ってきた

俺は思わず生徒手帳を落としてしまう

しかもその開いたページが写真のあるページだった

 

二「え?ちょっとこの悪ガキ……結構タイプね

誰これ?なんでこんなの持ち歩いてるの?」

俺は自分だとバレたくないからとっさに親戚の写真と嘘をつく。二乃の反応は微妙だった

 

二「ふーん……そう

……そうだ、私たちもこのくらいのとき可愛かったのよ」

そう言って二乃は引き出しからアルバムを取り出して見せてきていたが俺は安心していて見なかった

 

二「久々にみんなにも見せてあげよっと」

そう言って二乃は俺を残して部屋を出る

 

 

 

二乃視点

私は部屋を出てみんなにアルバムを見せようとしたとき

 

三「フータローと何してたの?」

三玖が聞いてきた

なんで聞くのかわからないから

 

二「なんでもいいでしょ」

と言った

 

二「一花、これ返すわ」

そう言って一花に返す

そしたら

 

一「もういいの?」

 

二「……よくよく考えれば、焦る必要はなかったわ……少なくとも花嫁衣装を着るまでにはあけられればいいわ」

そう言って私はアルバムを見せる

 

二「それより、この写真見て見て」

 

四「あ、五人の写真だ。みんな可愛いね」

 

一「これいつのだっけ?」

 

三「六年生」

 

一「京都ってことは……修学旅行のときだ」

 

四「懐かし〜」

 

五「私たちも随分、雰囲気が変わりましたね」

 

 

 

上杉視点

俺は部屋を出て写真を見る

俺の写真は見られたが【半分】だけでよかった

そう思いながら、俺は折り曲げてる写真を開く

そこには一人の女の子が写っていた

この写真は五年前くらいのだ。少し色あせてきたかな?

この子のお陰で俺は変われた

 

上(また会えるといいな)

 

 

 

アンク視点

 

ア「これで10枚……少しずつ、集まってきたなぁ……」

 

 

 

?視点

 

?「私たちもそろそろ動かないとね……

ねぇ、【ガメル】」

 

ガ「うん。俺、【メズール】を手伝う!」

 

メ「ありがとうね。ガメル……さて、行きましょうか」

 

 

 

 

 

アンク&上杉  10枚 1枚不明  自2  他8

?       10枚       自5   他5

カザリ     6枚+?      自4  他2?

ウヴァ     7枚       自5  他2

ガメル     ?

メズール    ?

判明してるメダルの枚数  計32枚

 

全部のコアメダルの枚数  計55枚

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回はここまでです。ついにガメルとメズールが登場ですね。一応、全グリード登場しました
今回の欲望は原作どおりです
メダルも少しずつ増えていく中、メズールとガメルをどう動いてくるのか?
次回からはついに林間学校編です!
では、また次回!


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第10話 洋服と不安と林間学校初日

ついに林間学校編スタートです!
いやーここまでくるのに長かったー
アンケートをしてみて見てくださる方が思ってたより多くいて嬉しいです!今後も頑張ります!
アンケートをしているのでよければ参加してください。よりいい作品にしたいのでご協力お願いします
では本編どうぞ!




前回の3つの出来事

1つ、アンクたちはメダルを少し集めた

2つ、上杉は五つ子のアドレスをゲットした

そして3つ、上杉の写真は五つ子の中にいるが上杉は気づいていない




現在オーズの使えるメダルは
タカ×2,トラ、バッタ、カマキリ、ウナギ、チーター、サイ、ゾウ、?×1


林間学校前日

俺は廊下で単語帳を見て勉強していた

そのとき

 

四「上杉……さん!」

 

上「ぐはっ!」

俺は四葉にタックルされた。かなり痛い

後ろを見ると三玖もいた

 

上「よ、四葉」

 

四「いよいよ明日ですね」

明日?

何があるのか俺はわからなかった

 

上「何が?」

 

四「もぉー、決まってるじゃありませんか

これです!」

そう言って俺に林間学校のしおりを見せてきた

 

四「林間学校ですよ!しおり、ちゃんと読みましたか?」

どうでもいいから頭から抜けてた。なので当然読んでない

 

上「読んでねぇーよ」

 

四「楽しいイベント満載です

飯盒炊爨に、スキーでしょ、釣りやハイキング!

そして、キャンプファイヤー、ダンスの伝説

それをきっかけに付き合いはじめるカップルもたくさんいるそうで……」

何度聞いてもくだらない。それをきっかけにして付き合ってもすぐ別れるのだろう

 

上「学生のカップルなんてほとんどが別れるんだ。時間の無駄だな」

 

四「で、でも好きな人とお付き合いしたいじゃないですか。ねぇ、三玖?」

四葉が三玖に聞いてるが三玖は反応しなかった

それでもう一回呼ぶ

 

四「三玖?」

その次の瞬間、三玖が

 

三「なんで好きな人と付き合うんだろう?」

 

上、四「え?」

俺は戸惑った。そもそも恋愛なんて、俺からしたら学業からはなれた愚かな行為だったから何も言えなかった

俺たちが返答に困ってたとき

 

一「それはね、その人のことが好きで好きで堪らないからだよ」

そう言って一花がやってきた

 

一「三玖も心当たりあるんじゃない?」

 

三「な、ないよ」

なんで横に向いて言うのかわからなかった。仮に三玖が、恋してたとしても勉強に専念してほしいところである。まぁ、それより今は今回勉強するメンバーが揃ったので勉強しよう

 

上「これで今日参加する全員が集まったな

さぁ、勉強を始めるぞ」

 

四「えー、今日もですか?」

毎日やって中間試験はあんな結果になったんだ。やってもらはなきゃ困る。だけど一花は

 

一「私は撮影あるからパス、ってメール送ったんだけどな」

 

上「え?」

俺は確認する。確認したら本当に送ってあった。基本、俺は携帯を使ってない。そしてその隙に四葉が

 

四「私も…明日の準備を……」

そう言って逃げて行った

 

上「あ、おい待てこら!」

俺は鍛えてるが、流石に四葉に追いつけないので諦める

そのとき

 

一「三玖。クラスで林間学校の打ち合わせがあるんだけど………いつものお願い」

そう言って一花は鞄から何かを取り出して三玖に渡す

 

三「わかった」

勉強は無しになったが、一花の言ってた「いつものやつ」が俺は気になって三玖の後をついていく

三玖はトイレに入ってた

数分待つとトイレから出てきたのは一花だった

数秒考えて、俺は気づいた

三玖が一花に入れ替わりしてることを

その後も俺は少し気になったのでついてった

三玖がクラスに入ってたのを見て俺はドアから覗く

だがクラスにいたのは一人だけだった

 

?「中野さん。来てくれてありがとう」

 

三「えっーと……前田君、だっけ?クラスのみんなは?」

 

前「わ、悪い。君に来てもらいたくて嘘をついた」

嘘ついてまで来てほしいことなのか?そう思ってると

 

前「お、俺とキャンプファイヤーで一緒に踊ってください!」

なるほど……つまりこいつは結びの伝説?を信じて踊ろうとしてるわけだ。よくまぁ、そんなの信じてるなぁ……

 

三「わ、私と?なんで……」

 

前「そ、それは……好きだからです……」

これ、俺は聞いちゃだめなやつじゃね?

 

三「ありがとう。返事はまた今度……」

 

前「今、答えが聞きたい!」

 

三「えっ。まだ、悩んでるから」

 

前「じゃあ、まだ可能性はあるんですね」

 

三「いやぁ」

これ以上いても仕方ない。何もできなしな

そう思い俺は立ち去ろうとした

そのとき

 

前「あれ?中野さん、雰囲気、変わりました?」

こいつわかるのか?凄えな。俺にはできないな

 

前「髪……ん?なんだろ?中野さんって五つ子でしたよね?」

そのときに、俺の携帯が鳴った

俺は慌てて見る

 

前「もしかして……他の誰かと……入れ替わったりなんてことは……」

仕方ない……助けるか

俺は三玖…じゃなくって、一花に声をかける

 

上「一花。こんなところにいたのか

お前の姉妹が呼んでたぞ。早く行ってやれ」

二人は驚いた顔をして俺を見てた

 

三「フータロー…」

そのときに

 

前「おい、何勝手に登場してんだコラ」

そう言って俺に近づいてくる

 

前「気安く中野さんの名前を呼ぶんじゃねぇよコラ」

いや、家庭教師してるし、名前で言わなきゃわかんないだろ。そう思いつつ、気持ちを抑えて

 

上「返事くらい待ってやれよ

少しは人の気持ちを考えろ」

 

三(フータローが言うと説得力ない……)

 

前「何勝手に人の話聞いてるんだ。お前関係ないだろ」

しょうがないだろ。ついてきたらこうなるとは思わなかったんだから。俺は今来たように言う

 

上「聞きたくなくても呼びにきたらきこえたんだよ。それに一応、関係者だ」

 

三「あの……」

三玖が何かを言おうとしたが

 

前「てめぇ……オラ出てけ!」

そう言って俺の胸ぐらを掴んできた

前までの俺だったらすぐ怯むだろうな……だが俺も鍛えてる。このくらいなら……そう思って反撃しようかと思ったときに、三玖が俺の腕を掴んで

 

三「私、この人と踊る約束してるから」

 

上「へ?」

み、三玖?何を言って……俺は信じてはないが、そういうのがあると変な注目を浴びちまう

 

三「あ」

三玖もしまったって顔をしてるな……俺が一番困るんだが。

 

三「えっと…違くて…」

言い終わる前に

 

前「嘘だ!こんな奴、中野さんと釣り合わねぇ!」

俺に指を指して言う

てか、こいつも酷いなと思った。まるで二乃と三玖の言い合いのように……

そして三玖が

 

三「そ、そんなことないよ

……ふ、フータローは……強くてかっこいいよ……」

顔を赤くしながら言ってる。恥ずかしいなら言わなきゃいいのに。だが言われてる俺も少し恥ずかしくなる

 

前「……つ、付き合ってるんですか……?」

 

一「ら、ラブラブだよね!仲良く一緒に帰ろっか?」

これ以上面倒なことになりたくないので俺はひとまずそういうことにした

 

上「あぁ、もういいよそれで」

そう言って俺たちは帰ろうとしたが

 

前「ちょっと待て!」

俺たちは肩を震わせる。まだ何かあるのだろうか?

 

前「恋人同士なら手を繋いで帰れるだろ

なんだ、できないのか?やっぱり怪しいな」

なんで手を繋いだら恋人、恋人同士なら手を繋いで帰れる、とにかく手を繋ぐ=恋人というのはやめてほしい。花火大会もそうだったしな。そう思って俺はあのときのように言う

 

上「あのなぁ…恋人同士だからって手を……」

ギュッ

俺が言い終わる前に三玖が俺の手を握った

 

上「み……一花…!!」

危なかった。もう少しで三玖で呼ぶところだった

 

三「えっと……これは……また手を繋ぎたかったとかじゃなくって……その……と、とにかく、初めてじゃないから」

何にせよ、これで解決するだろう。言われて手を繋いぐのは恥ずかしいが……

そう言うとこいつはやっと諦めたように

 

前「くそーっ!わかった、わかったよ」

三玖は罪悪感を感じてる様な感じだった。俺は仕方ないとは思う。まぁ、変装して勝手に断ったからそう思うのも無理はない。だがそれは一花に何か理由があって断ったのだろう

そのまま三玖は

 

三「あの……私が今聞くことじゃないと思うんだけど……なんで好きな人に告白しようと思ったの…?」

三玖が昼間から気になってることを思い出す。そこまで知りたいことなのか?

それに前田は答える

 

前「中野さんがそれ言うか……そうだな

相手を独り占たい、これに尽きる」

 

三(相手を……独り占めしたい…)

 

前「おい!中野さんを困らせるんじゃないねーぞ」

もう既に困ってる状況になっている。特に俺が

 

上「俺が今、絶賛困まってる最中なんだが…」

 

三「何言ってるの、さぁ行くよ。フータロー」

にしても近いな。もう少し離れてもいいだろうに

 

上「そんなにくっつかなくても……」

 

三「今は一花だもん……これくらいするよ

私は大丈夫」

まったく……しかし、これでいいのだろうか?一花に理由があるんだろうがやっぱり勝手に断るのはどうなんだ?しかも俺と踊るなんて

俺たちは下駄箱で靴を履いてる

三玖はもう変装をやめてる

 

上「キャンプファイヤーどうすんだよ?」

三玖は何故か悲しそう顔をしてる。なんでかはわからないが。そのとき

 

四「あ、いたいたー」

四葉たちがきた

 

二「さぁ、行くわよ」

 

上「……え?俺も?」

俺はよくわからないまま一緒に行くことになった。俺が一緒に行く意味あるのか?そんなことを思ってた。だって一緒に行く意味がわからない。すると四葉が俺がわからないことを答えてくれた

 

四「上杉さんが林間学校で着る服をチョイスします!」

それで俺も一緒に行くことになったのか。なんでわざわざそんなことするんだろう。俺はお金ないからいつもどおりでいいのに。そう思いながらついて行く

 

 

前田視点

 

前「くそー!いいなあいつ」

俺はあの野郎を羨ましがってた……いや妬ましく思ってるかも

 

前「中野さんに独り占めしたいとか何言ってんだか……」

あぁ言ったけどやっぱりあいつと釣り合わない気がする。そんなときに俺に誰かぶつかってきた

 

前「おい?ちゃんと前向いてあるけやコラ」

そう言って立ち上去ろうとしたが

 

?「……いいな……その欲望……」

 

前「は?」

そう言った男は怪物になった

 

前「な、なんだお前!?」

 

ウ「憎いか?」

 

前「……何?」

 

ウ「その人を取られて憎いと思わないか?そいつを……排除したいと思わないか?」

何言ってんだか。思ってはいるが中野さんが選んだんだ。俺がとやかく言う筋合いはない

 

前「思ってはいるが……中野さんが言ってたことだし……」

 

ウ「本当にそう見えたのか?」

最初は見えなかったが、あんなの見せられたら……そう思うだろ。

 

前「………」

 

ウ「……その中野って人を取りかせるぞ?」

俺は思わずくいつてしまう。だって中野さんと一緒にいれるときいてしまったから

 

前「そ、それは本当か!?」

 

ウ「あぁ……本当だ……だからもう一度聞く……

お前はそいつが憎いか?」

中野さんと一緒になるには、これしかない。風太郎だっけか?あいつは邪魔な存在だ

 

前「……あぁ、俺はあいつが憎い…!」

 

ウ「そうか……なら、その欲望、解放しろ」

そう言って俺にメダルみたいのを投げてきた

俺の体からよくわかんないやつがでてきた

 

ウ「そいつが排除してくるさ…じゃあな」

そう言っていなくなってた

 

前「これで……あいつは……ハハハッ」

俺は嬉しい気持ちでいっぱいだった

 

 

 

 

上杉視点

今俺たちはショピングモールにいる

俺が林間学校で着る服を選ぶらしいのだが……

 

四「アンクさんも来るんですか?」

来るわけないだろ。それに来たら来たで騒ぎになるからこないでほしい。実際に、俺の教室に来たときに騒ぎになった。俺は説明するはめになった

 

ア「はっ?お前らの学校に通ってないから行くわけないだろ」

 

四「は!そうでした!」

こいつやっぱりアホだ。とてつもなく

 

四「でも、上杉さんの服は選んであげてください

アンクさんのセンスもみたいので」

面倒くさそうにしていたが……アイスをあげると言ったら協力してた。子供かな?

 

四「派手な服を選んでみましたー」

そう言った四葉が選んだ服はキャラものの服だった。こいつはセンスがないかと思ったが、絶対に言えることは遊んでやがる

 

上「多分だけど、お前ふざけてるな?」

次、三玖のは

 

三「フータローには和のテイストを」

そう言った三玖が選んだ服は見るからに和の服だった。まぁ、三玖らしいチョイスだったけど、明らかに林間学校に着る服ではないな

 

上「和そのものですけど!」

次、五月のは

 

五「男らしい服装を選ばさせていただきました」

そう言った五月が選んだ服はロックバンドたちがきそうな服だった。お前の中の男らしいはどんなやつか見てみたいわ

 

上「お前の男らしいはどんなだ」

次、アンク

 

ア「これでも着とけ」

そう言ったアンクが選んだ服は自分のと同じ服だった。アイス欲しいためだけに参加してたしな。選ぶのが面倒くさかったのだろう。てか、よく同じのあったな

 

上「お前と同じじゃねーか!」

最後、二乃

 

二「………」

二乃が選んだ服は普通だった。これといって目立た服でもない。うん。シンプル。こういうのを待ってた

その際に四葉と三玖が

 

四「二乃。本気で選んでる」

 

三「ガチだね」

と言ってた。てか四葉、やっぱりぶざけてたか

その後、俺たちは買い物を終えた

結局、俺は二乃が選んだ服にしたのだが……

 

上「なぁ、いいのか?お金……」

そう。わざわざ買って貰ってしまった。なんでかはわからないが。俺のを買うぐらいなららいはのを買ってやりたいと思った。

 

三「気にしないで」

そうは言われても、気にするものは気にする。こいつらは自分たちのに一万くらい使ってるのに、さらには買ってもらうのはどうかと思う

 

二「前、三玖を助けてくれたお礼としてもらいなさい」

そう言われると返せなくなる。だけど、あれは俺のせいでもある。俺が無傷で帰れば、あぁはならなかった。だが、この気持ちを貰わないのも失礼だ。仕方なくもらうことにする

そのとき、四葉が

 

四「でも、男の人と買い物するのって……

デートて感じですね!」

みんな動揺する。てか、これがデートって言うのか?恋愛とは難しいものだ

 

ア「何言ってんだ?デートって」

 

五「そうです。これはただの買い物です

学生の間に交際だなんて不純です」

お前もそう思うか。同じ気持ちのやつがいて俺は嬉しいぞ

 

四「あ、上杉さんみたいなこと言ってる」

 

五「と、とにかく、あくまで上杉君とは教師と生徒

一線を引いてしかるべきです」

いや、俺に言われてもな。俺は引いてるんだが?

 

上「言われなくても引いてるわ!」

そして帰ることなったそのときに四葉が

 

四「上杉さーん、しおり、一通り読んでくださいね

サボらず来てくださいよー。最高の思い出にしましょうねー!」

そう言って帰ってた

あそこまで言うなら……読んでみるか。俺は少し楽しみになった気がする

 

上「さて、俺たちも帰るか」

 

ア「あぁ……」

何かアンクの様子が変だった。なんというか、何かを思いつめてるような、そんな感じ

そのときに俺の携帯が鳴った

俺は携帯を取り出して電話に出る

 

上「はい、上杉です……え?らいはが?」

どうやららいはが体調を崩したらしい。俺たちは店でいろいろ買って急いで帰ろうとしたとき、後ろから

 

?「アンク」

 

ア「!!……メズールか…」

そこにはメズールと呼ばれる奴がいた。名前のある奴はグリードしかいない。つまり、こいつも……

 

上「まさか……こいつもグリード…!」

 

ア「あぁ、そのとおりだ」

だがグリードは一人だけじゃなかった

 

?「メズール!」

そう言った奴は俺たちの前にきた

 

メ「あら?ガメル……アンクを見つけたわ」

 

ガ「アンク……メダルよこせ!」

そう言って急に突進してきた

俺たちは避ける

 

上「ただでさえ急いでるのに……!」

そう言いながらベルトをつける

 

ア「とっとと追い払え!」

そう言ってメダルを渡してくる

俺は受け取ってメダルを入れる

ガシャ×3

俺はベルトを斜めにしてオーズスキャナーを振り下ろす

 

上「変身!」

【タカ!トラ!バッタ!】

俺はメダジャリバーを取り出して斬りかかる

だがガメルは全然効いてなかった

 

上「嘘だろ…?」

 

ガ「効かない!」

そう言って俺を足で蹴る

一撃も重たい

 

上「ぐっ……」

俺が怯んでるうちにメズールも攻撃しはじめた

二人がかりじゃ俺は苦戦する

そのときにアンクは

 

ア「奴らに対抗するには……あれがない」

何かを考えていた

俺も攻撃をするが全てガメルで受け取とめられ、メズールがその隙を攻撃してくる戦法にやられていた

 

上「くそっ……早くしないと……」

らいはが今も一人でいる。こんなところで時間を取られるわけにはいかないのに、ただでさえグリード一人一人が強いのに、二人同時相手なんて分が悪すぎる

俺は一か八かこの一撃にかけることにした

俺はメダジャリバーにセルメダルを3枚入れる

そしてメダジャリバーにオーズスキャナーをとおす

【トリプル!スキャニングチャージ!】

俺はガメルの突進してきたタイミングで斬りこむ

 

上「オラァー!」

ガメルに直撃した

 

上「なん……だと?」

俺がガメルに当てたかと思っていたのだが、ガメルではなかった。屑ヤミーが5体ほど盾になっていた

 

上(まさか、あの瞬間に屑ヤミーをだしたのか!?)

 

ガ「隙やりー!」

そう言って俺を掴んでから連続で攻撃してきた

俺は倒れ込む

 

上「ぐっ……」

どうする?渾身の一撃をとめられた……

そのときにアンクが

 

ア「風太郎!こいつにかえろ!」

そう言って俺にメダルを投げてきた

俺は受け取り使うことにしたが、また身に覚えのないメダルだった。今はこれしかないと思い俺は立ち上がってメダルをかえる

【サイ!トラ!タコ!】

俺はガメルに頭突きする

ガメルは怯む

 

ガ「俺のコアメダル……返せ!」

そう言って突っ込んできた

俺は避けてタコレッグで連続蹴りをする

だがメズールの方をくらってしまう

 

メ「二人いること忘れちゃだめよ」

 

上「わかってる」

俺はメズールに向かって足と手で攻撃する

そしてガメルがきたら避けて頭突きする

 

メ「ここにきて実力があがってる…!!」

 

上「うおぉぉぉ!」

俺はトラクローも出して攻撃する

メズールから火花が散るさいにメダルが1枚でてきた

俺はすかさずとる

 

ガ「メズール……大丈夫か?」

 

メ「うっ……今回は引きましょう」

 

ガ「うん」

そう言ってメズールたちは去っていく

俺は変身を解除した

 

上「ハァ…ハァ…」

今回はきつかった……ただでさえグリード相手なのに二人と相手にするなんて

 

ア「よくやったな……それより急ぐぞ」

俺はアンクにウナギのメダルを渡す

 

上「あぁ…」

俺たちはライドベンダーに乗り家まで向かう

 

 

 

メズール視点

 

メ「やられたわね……それに……私のメダルを……」

今私が持ってるのは3枚、ガメルも3枚

どれも、全部自分のメダルしかない。それにたった3枚しか持ってない。カザリとウヴァはもっとあるはず

 

メ「次はもらうわよ……オーズの坊や」

 

 

 

上杉視点

 

上「ハァ…ハァ…やっと着いた」

俺たちは家に帰ってきた

 

ア「だが、お前は休んでろ」

確かに、俺の体はボロボロだ。前みたいな傷はないけど。勝利はしたもののダメージをくらいすぎた。だが自分よりらいはの方が心配だ

 

上「大丈夫だ……それより……らいはを」

 

ア「……それもそうか」

そう言って俺たちは家に戻る。親父はやっぱり、まだ帰ってきてない

 

上「らいは!大丈夫か?」

らいはは布団で横になっていた。かなり苦しそうだ

 

ら「あ、お兄ちゃんにアンクさん……って、お兄ちゃんこそ大丈夫?」

痛いが

 

上「俺のことはいいから……薬とかいろいろ買ってきたからな」

俺がらいはの面倒見ようとしたらアンクが

 

ア「俺に任せとけ……お前は体を休めろ」

そう言ってくれたので休むことにした。アンクはらいはの言うことをやってくれた。とてもありがたい

 

ら「ありがとう…アンクさん」

 

ア「泊めてもらってる礼だ。気にすんな」

 

ら「お兄ちゃんは明日林間学校だよね?……帰ったらいっぱいお話を聞かせてね」

まずは自分の心配をしてほしいものだ。それに林間学校に行くべきか正直迷ってる。あいつらが来てほしいと思ってるかもしれないが、らいはとヤミーのことで俺は残るべきかもしれない。とりあえず、らいはには安心して寝てもらおう

 

上「……わかったらもう寝てろ」

そう言ってらいはを寝かしつけた

 

ア「……お前は林間学校に行け」

アンクはそう言ったが、あまりその気にはなれない。この街が危ないのに呑気に林間学校に行くべきではない

 

上「……だがヤミーが出たら……」

 

ア「俺がなんとかする」

俺はアンクの戦う姿を見たことない。たまに援護してくれるくらいだけだった

 

上「でも……」

 

ア「もしかしたら、林間学校にヤミーが出る可能性もあるんだぞ」

そんなことがあるのか?可能性としてはとても低い。だったら今まで出てきているここに残った方がいいだろう。これも大事なことだが、今はらいはの看病をするべきだ。俺の妹だ。兄の俺がついてやらなくてどうする

 

上「……いや、とりあえず、俺もらいはが起きるまで看病するさ」

 

ア「……勝手にしろ」

 

 

 

五月視点

 

五(上杉君……まだ来ませんね…)

もう少ししたらバスが出る時間なのですが……上杉君がまだ来ていません

すると先生から

 

先「中野。肝試しの実行委員、代役でやってくれないか?」

 

五「え?」

 

 

 

上杉視点

俺たちはらいはが起きるまで看病していた。気づけば朝になっていた。もう林間学校のバスも出ているであろう。ただ……あいつらに少し悪いことした気分でもあった。でも仕方ない。アンクのお陰で俺の体は少しよくなった

そのとき

 

親「らいはー!生きてるか!?」

親父が帰ってきた。声がうるさいので注意する

 

上「親父。まだ寝てんるんだ。静かにしろ」

 

親「看病してくれてたのか?って、もう林間学校のバスでてんじゃないのか!?」

妹が体調崩してるのに放置して行くことはできない。まぁ、林間学校の話はできなくなってしまったが

 

ア「俺が看病するってのに一緒に看病するって言ってな」

言わなくていいことを……自分の妹だ。他人ばかりに任せていても悪い。林間学校に行けないのは仕方ないことだ。元々どうでもよかったしな。これでたくさん勉強ができる。

 

上「そうだっけ?どうでもよすぎて忘れてたぜ

しかし、これで三日間。思う存分勉強できるぜ」

そう……これでいいんだ。俺は戦う道を選んだ。それは変えられない。あいつらを巻き込まなくてすむ

そのとき親父が

 

親「風太郎、忘れ物だぞ」

親父が持ってたのは俺のしおりだった

 

親「早く帰れなくて悪かったな

一生に一度のイベントだ

今から行っても遅くないんじゃないか?」

親父だってバスでてるんじゃないかと聞いてきたばかりじゃないか。それに俺はヤミーがでたら戦わなきゃいけない。だから別に行く必要はない

 

上「バスもないし、別に……」

そのときだった

 

ら「あー!お腹空いた!」

らいはが起きたのだが凄く元気だった

 

上「ら、らいは……?熱は…?」

 

ら「治った!」

いや、そんな一日で治るのか?明らかにおかしい。もしかしたら……

 

ら「お兄ちゃん、アンクさんありがとう

私はもう大丈夫だから、林間学校行ってきて」

人の心配を返して欲しい。それに今から行けるわけがない。バスはもう既に行ってるはずだ

 

上「だからバスが……」

 

五「バスならもう行ってしまいましたよ」

その声が聞こえた場所を見ると五月がいた。どうしてここにいるのかがわからなかった

 

上「五月…!?なんで…」

 

五「それはこちらの台詞です」

そう言って俺のリュックをとってから

 

五「すみません。上杉君をお借りします」

 

 

ら「はーい」

 

ア「風太郎。これ持ってけ」

そう言って俺のリュックに何かを入れた。俺は確認したかったが聞けなかった

 

上「ちょっ…アンク?」

俺は五月にそのまま連れてかれた

俺は気になったことを聞く

 

上「お前……バスは…」

 

五「見送らせてもらいました」

どうしてそんなことしたんだか。時間どおりに行ってるならそのままバスで行けばよかったのに。なんで俺の家まできたんだか

 

上「なんでうちにきたんだ」

 

五「あなたの家を知ってるのは、私だけですから

私にしか案内できません」

待て?今、『私しか』って言った?……まさかな。だとしたらとんだバカものだな。そう思いながら歩くと五月に連れてこられた場所には他の四人もいた

 

三「フータロー」

 

一「およそー」

 

四「こっちこっち」

 

二「たくっ、何してんのよ」

お前ら……どうして

 

五「肝試しの実行委員ですが、オバケ怖いですから、あなたがやってください」

本当にこいつらはバカだ。俺なんか放っておけばいいものの、しかも五月はオバケ苦手なんかい

だが、同時に嬉しい自分もいた

 

上「仕方ない……行くとするか」

乗る前に三玖が

 

三「今回は出ないよね?ヤミー……」

どうなんだろうか?アンクじゃないから出たとしてもわからない。でも、安心させるためには……

 

上「あぁ、大丈夫だ」

そう言って車に乗る

その姿を見ているものに気づかず……

俺たちは車の中で五つ子ゲームをしてた

簡単に言うと隠した指を誰か当てるゲーム

 

二「私はだれ〜だ?」

全くわからん。

 

三「二乃」

 

一「んー、三玖かな」

 

四「四葉」

 

五「二乃です」

わからないから俺は二乃手をとろうとしたが

 

二「ちょっと!さわるの禁止、つーか触るな」

 

上「くっ、二乃だ」

すると笑顔で

 

二「残念、三玖でした」

何故か指が裏返ってた

 

上「次、俺な」

 

五「やけにテンション高いですね」

そりぁ、あがるさ……何故なら俺は外泊自体が少ないし、最後は小学校で終わってるからだ

 

上「お前えたちの家を除けば外泊なんて小学生以来だ。もう誰も俺を止められないぜ!」

 

四「まぁ……もう一時間位足止めくらってるんですけどね」

仕方なく、俺たちは近くの旅館に泊まることになった。部屋に行くと小学校ほどではなかったが、俺にとってはいい部屋だった

 

上「おぉ、なかなかいい部屋だな!」

 

五「でも、四人部屋ですよ?」

そう。ここは元々は四人部屋だった。この部屋になったのはここしかあいてなかったからだ。何やら急に団体の人たちが入ってきたらしい

 

二「ねぇ、本当にこの旅館に泊まるの?

こいつと同じ部屋なんて絶対に嫌!」

普通はそうだな。急に男女で泊まるなんて。しかも1体5

 

四「団体のお客さんが急に入ったとかで一部屋しかあいてなかったんだもん。仕方ないよ」

 

二「車は!?」

 

四「午後から仕事あるって言って帰っちゃた」

 

二「ほら、旅館の前にもう一部屋あったでしょ」

二乃が言ってるのは犬小屋だった

 

四「明日死んでるよ…!!」

そんな話をしてる内に俺は荷物を確認する

すると、手紙が入ってた

 

上「だんだこれ?」

 

お兄ちゃんへ

旅行の安全をねがってお守りを作りました

林間学校楽しんできてね

P.S.お礼のおみやげきたいしてます

そしてミサンガが入っていた

俺はますますテンションがあがる

 

 

上「いい旅館だ!文句言ってないで楽しもうぜ!」

 

二「はーい、女子集合」

なになら集まってるみたいだが俺はあることを思い出した。それは行く前にアンクが何かを入れてたことだ。とごにあるかわからないので中を探す

すると、そこにはサイとウナギとバッタ、カマキリ、ゾウのメダルが入ってた

俺は不安になる。こんなとろでもヤミー出てきたらと。

それに俺はヤミーの気配などは感じれない。

不安になっているが今は楽しむことにし、トランプを出して五つ子に言う

 

上「やろうぜ」

そしたら五月は肩を震わせてさがった

なにか変なこといったろうか?

 

二「な、何を?」

 

上「トランプ持ってきた。やろうぜ」

 

二「と、トランプか…」

何だと思ったんだ?

 

一「な、懐かしいなぁー」

 

四「な、何やります?」

 

上「七並べしょ」

 

五(大丈夫ですよね……私たちは生徒と教師ですから……)

 

 

 

三玖視点

私と一花はトランプが終わって一緒にいた

私は抹茶ソーダを買う

 

一「ふぅー、熱い戦いだったね」

一花にも飲むか聞く

 

三「飲む?」

 

一「い、今はいいかな……

三玖……昨日言ってたキャンプファイヤーの話……本当に私でいいの?」

仕方ない。私が勝手に決めてしまったことだから

 

三「うん……その場しのぎで私が決めちゃったことだから」

そう。私が勝手に決めたこと……

 

一「そっか…じゃあ、お姉さんがぼっちのフータロー君の相手をしてあげますか」

相手を独り占めしたい……そんなことしない

私たちは五等分だから……それに一花なら心配ない…

 

一(三玖が言うなら……いいよね)

 

 

 

上杉視点

俺たちは今食事の時間だ。俺たちの前には豪華な食事がある。らいはと親父たちにも食わせてやりたい。タッパーに入れれば持ち帰れる

 

上「すげぇ!……タッパーに入れて持ち帰りたい」

 

五「やめてください……」

 

四「でもこんなの食べちゃっていいのかなー

明日のカレーが見劣りしそうだよ」

 

二「あんたの班のカレー、楽しみにしてるわ」

 

三「うるさい」

なんでこんなに喧嘩ばっかするのかこの二人は

 

一「そういえば林間学校のスケジュール見てなかったかも」

実は俺は四葉に言われたとおりしおりを見た。それはもう、読みすぎて暗記してしまうほどだ。勉強と同じくらい読んでいただろう。なんで教えることにした

 

上「二日目の主なイベントは

10時、オリエンテーリング

16時、飯盒炊さん

20時、肝試し

三日目は10時から自由参加の登山、スキー、川釣りそして夜はキャンプファイヤーだ」

 

一「なんでフータロー君、暗記してるの?」

そこで四葉が

 

四「あと、キャンプファイヤーの伝説の詳細がわかったんですけど……」

なんでそいうことばかり覚えてくるのだろう。それを勉強に活かしてほしい。この話は興味ない

 

上「またその話か」

 

一「伝説?」

 

二「関係ないわよ

どうせ、この子たちに相手いないでしょ」

あっ……そうだった……一花と踊ることになったんだっけ?伝説なんて信じてないが……どうしたものか

 

二「ま、そんなくだらないことどうでもいいけど」

 

三「多分二乃、誰にも誘われなかったんだと思う」

なるほど、そういうことか

 

四「そっか、拗ねてるのか」

 

二「あ、あんたたちねぇ……」

そのときに一花が

 

一「あ、ほらここ露天風呂があるみたい。結構よさそう……え?混浴……」

よし。露天風呂はいかない。流石にそこまで一緒にいたくはないだろう

すると二乃と五月が

 

二「はぁ!?こいつと部屋のみならずお風呂も同じってこと?」

 

五「言語道断です!」

 

一「なんで一緒に入るの前提?」

二乃は絶対言うと思ってた。だが俺には仕返しのできるネタがあったので言う

 

上「二乃……一緒に入るのが嫌だなんて心外だぜ……俺とお前は既に経験済みだろ〜?」

 

三「二乃……」

 

二「ばっ、ちが……コラァー!」

 

上「ははは、いつもの仕返しだ」

その後、混浴は一花の読み間違えだった

俺は先に温泉から上がり、昨日は全然寝れていなかったのですぐ寝た

 

 

 

一花視点

私たちは今、みんなで露天風呂に入ってた

 

二「ふぁ〜気持ちいい」

 

一「混浴じゃなくって温浴だったね」

 

五「みんなとお風呂に入るなんて何年ぶりでしょう」

 

四「三玖のおっぱい大きくなったんじゃない?」

 

三「みんな同じだから」

そして温泉につかってるときに二乃が

 

二「それにしても、今日のあいつ、絶対におかしいわ」

 

四「上杉さん、普段旅行行かないのかな?」

 

一「まるで徹夜明けのテンションだったね」

 

二「ともかく、あのトラベラーズハイのあいつは危険よ……問題は、あの狭い部屋にギリギリの布団が六枚。誰があいつの隣で寝るか」

この子、警戒心強すぎない?

私は考えすぎだと思い

 

一「二乃。考えすぎじゃない?私たちはただの友達なんだし」

 

四「そうだよ。上杉さんはそんな人じゃないよ!」

 

二「じゃあ、四葉が隣でいいってこと?

上杉はそんなやつじゃないから、心配ないんでしょ?」

その言葉に四葉は

 

四「それは……ちょっと、どうなんだろうね」

 

五「それでは、二乃ならどうでしょうか?」

 

二「は?なんで私?」

 

五「いえ、なんとなく。二乃なら殴ってでも抵抗してくれそうなので」

 

二「一花。あんたは気にしないでしょ?」

ここで私に振ってくる。なんでそう言うときは私に任せるのかな〜?

 

一「私にきたか〜」

 

二「ただの友達なんでしょ」

確かにそうだけど

 

一「フータロー君は……いい友達だよ」

 

二「なら、いいじゃない」

そのときだった

 

三「待って。平等……みんな平等にしよう」

三玖の話を聞いてその案が採用された

 

二「なるほど、考えたわね」

 

三「誰も隣にいきたくないなら

全員が隣にいけばいいんだ

少なくともフータローからしたら」

その案はみんなが髪をおろして似てる状態で隣にいくことでフータロー君は手を出さないという判断になった

 

二「さぁ、いくわよ!」

そう言って中に入る………けど

フータロー君は既に一番端で寝ていた

 

二「……えーっと……私たちも寝よっか……」

こうして私たちは寝た

 

翌日

 

一「………んー……」

私が目を覚ますと目の前にフータロー君がいた

 

一「ふ、フータロー君……なんで……」

辺りを見るとみんな違う場所で寝てた

 

一「ははは……みんなめちゃくちゃ……」

そう言ってフータロー君の顔を見る

 

一「寝顔を見るのは二度目かな

これくらい平常心でいられなきゃ友達……

パートナーじゃないよね……大丈夫だよね」

そう言って私は顔を近づける

そのときだった

ドアが閉まった音を聞いて私はドアの方をみる

 

 

 

五月視点

私は一番最初に起きたので起こしに行きました

 

五「もう朝ですよ。朝食は食堂で……!?」

よく見てないからわかりませんでしたが、誰かが上杉君の顔の近くにいたのを見てしまい、私は勢い良くドアを閉めました

 

五(嘘……あれって……)

そう思ってもう一度ドアを開けるとみんな寝てる状態でした

そのとき

 

?「中野!ここで何やってるんだ」

私は後ろを向いてみるとそこには先生方がいました

 

五「えっ、先生……?」

その後、私たちは各クラスごとのバスに乗りました

 

上「まさか、こいつらも同じ旅館で泊まってたなんてな。よく会わなかったもんだ

どうした?」

 

五「い、いえ」

よく見てないからわからないけど……あれは

私たちの中の誰かが……上杉君を……

 

 

 

一(………)

 

社『一花ちゃん。女優業に専念するには

休学も選択肢に入れといた方がいいかもね』

 

 

 

 

友1「二乃。キャンプファイヤーの相手、決まった?」

 

二「こ、これからよ」

 

友2「二乃は理想高いから〜」

 

二「まぁね」

私はアンク君を思い浮かべる

 

二(アンク君がいればなぁ……)

 

 

 

 

友1「ねぇ、キャンプファイヤーの伝説、聞いた?」

 

友2「聞いた〜、結びの伝説でしょ?

 

友1「生涯を添い遂げるんだって〜」

 

 

 

四(上杉さん。私がこの林間学校を上杉さんの思い出の1ページにしてみせます)

 

 

 

五(私たちは生徒と教師……

もし、生徒が好意を抱いたとしても

それを正しく導くのが教師の役目……

上杉君、あなたが本当に家庭教師にふさわしいかを

この林間学校で確かめさせていただきます)

 

 

 

 

カ「さて、いつ来るのかな?フフッ…」

そう言ったカザリと一緒にエイサイヤミーがいた

 

 

 

 

 

 

アンク&上杉  11枚       自2  他9

?       10枚       自5  他5

カザリ     6枚+?      自4  他2+?

ウヴァ     7枚       自5  他2

ガメル     3枚       自3  他0

メズール    3枚       自3  他0

判明してるメダルの枚数  計39枚

 

全部のコアメダルの枚数  計55枚

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回はここまでです
前田のヤミーは次回出ます
欲望は作中で言ってるのでかきません
最後のカザリが生み出していたエイサイヤミーの欲望は林間学校をめちゃくちゃにしたいという欲望です
では、また次回!










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第11話 肝試しとアンクの予感と二日目

今回はアンク視点からです
上杉が林間学校に行ってる間にアンクの方ではどうなってるのか?
あと今更ですが、【現在オーズの使えるメダルは】のメダルを色分けしていこうと思います
アンケートをしているのでよければ参加してください。よりいい作品にしたいのでご協力お願いします
では本編へ、どうぞ!



前回の3つの出来事

1つ、三玖が一花に変装して前田に上杉と踊ると言う

2つ、らいはが熱を出したときに残りのグリード、メズールとガメルが現れる

そして3つ、五つ子と一緒に旅館に泊まり、朝に自分たちの学校の人たちも同じ旅館にいることをしり、バスに乗った



現在オーズの使えるメダルは
タカ×2
トラ×1、チーター×1
カマキリ×1、バッタ×1
サイ×1、ゾウ×1
ウナギ×2、タコ×1


風太郎が林間学校に行ってる間、一日もたってないが……なにかがおかしい

 

ア(昨日、メズールとガメルも動きはじめたから、誰か一人は動いてもおかしくない……何故だ?)

そう考えていると俺はかなり遠くからヤミーが二つ、そしてもう一つ、カザリの気配がした

 

ア(この方向……まさか!?)

俺はらいはに

 

ア「悪い。しばらく帰らない」

 

ら「え?どういうこと、アンクさん?」

風太郎からは誰にもバレたくないと言われてるので、俺は忘れ物を届けてくる、ついでに遠くまで行くから観光してくると言っておいた。これなら心配されないだろう

 

 

ら「わかった。気おつけてね」

 

ア「あぁ」

そう言って俺はライドベンダーに乗る

 

ア(俺の思い違いならいいんだが……)

俺が考えたこと……それは

3体1の状況にして、風太郎から全てコアメダルと最悪、ベルトをもらわれるかも知れないと考えた。3体もいるのだ。いちいち1体ずつ言ってあいつも戦うのは厳しいだろう……それに、メダルも少ない。一人はグリード。奪われかねん

そう思いながら俺は急ぐ

 

 

 

上杉視点

俺たちは今飯盒炊さんを行ってる

五つ子たちも各々やっている

 

一「これもう使った?片付けておくね」

 

モ1「は、はい

……中野さん、美人で気が利いて完璧超人かよ」

 

モ2「俺の部屋も片付けてほしいぜ」

 

パキッ

 

四「あはは、これ楽しいですね」

 

モ3「いや、もう切らなくていいから」

 

モ4「そろそろ煮込めてきたかな?」

 

五「待ってください。あと3秒で15分です」

 

モ4「細かすぎない…?」

 

モ5「三玖ちゃん、何入れようとしてるの!?」

 

三「お味噌。隠し味」

 

モ6「自分のだけにして!」

あいつらもあいつらで頑張っていた。そんな中、俺は会いたくないやつに会った

 

上「……あ」

そう。一花(三玖が変装した)にダンス踊ってほしいと言ってたやつだ。名前はわからないが。行きたくないがご飯を無視することはできないのでそいつを無視することにした

 

上「さて、ご飯炊けたかな」

 

前「おいコラ」

どうやら向こうはすぐ気づいたようだ

 

前「気づかないフリしてんじゃねぇーぞコラ

俺を忘れたとは言わせねぇぞコラ」

しかも無視することもわかっているとは。なんでコラって言うのかはわからないが

 

上「そんなことないさ。名前だって覚えてる……」

そんなこと言ったが、俺はこいつの名前を知らない。そもそも、こいつは一花を呼んだときに確か名前は一回しか呼ばれてないはずだ。なのでわからなくても無理はないだろう

そしたら向こうから教えてくれた

 

前「前田だよ、前田

お前中野さんとは順調なんだろうな?」

こいつの前では俺と一花は付き合ってることになってる。面倒なことに巻き込まれたもんだ

 

上「あ、あぁ……」

 

前(チッ、まだ排除してなかったのか)

その後、前田にどうやったら彼女ができるかと聞かれたが俺は早く炊けないかな?と思っていた。嘘のことだし、そもそも恋愛なんてしてない俺がわかるわけなかった

そのとき

 

モ7「なんでご飯焦がしてるのよ」

ちょっとした揉め事を見ていた。どうやら二乃の班だった。揉めてることは、男がご飯を焦がして女子がそれを怒ってるようだ

 

モ7「どうせ、ほったらかしにして遊んでたんでしょ!」

 

モ8「ち、ちげーよ。少し焦げたけど食えるだろ!」

 

モ7「こっちは最高のカレー作ったのに!」

ほとんど二乃のお陰だろうな

 

モ8「やったことねーんだから誰だってこうなるんだよ」

 

モ7「なっ……二乃。どうする?」

 

二「じゃあ、私たちだけでやってみるから

カレーの様子見てて」

 

モ8「お、おう……」

 

上「あれは相当頭にきてるな」

うん。あれはかなりきてる。あんな笑顔で言ってるからな。俺のときと全然違ったがな

 

前「そうか?それでだ……」

前田の話はまだ続いてた。まぁ、何にも聞いてないのでわからないのだが

そんなときだった

 

四「上杉さん、肝試しの道具、運んじゃいますね」

あれ?四葉は確か、キャンプファイヤー係のはず……何故肝試しの道具を運ぶのだろう?

 

上「お前確かキャンプファイヤーの係だったろ」

 

四「はい!でも上杉さん一人じゃ大変だと思って

勉強星人の上杉さんがせっかく林間学校にきてくれたんです。私も全力でサポートします!」

やっぱり、こいつはお人好しだ。いつかそれで、利用ばっかされないようにしてもしいものだ

 

上「よし前田。俺の班の飯も見ててくれ」

そう頼むと前田は

 

前「命令してんじゃねーよ!つーか俺の話の続きは……」

話は聞いてなかったので提案する

 

上「肝試しは自由参加だ

クラスの女子でも誘って来てみろ

ただし、こっちも本気でいくからビビんじゃねぇーぞ」

そう言って俺は四葉と一緒に肝試しの準備する

 

前「今に見てろ……それにしても、クラスの女子か……」

だが前田の心は、少し変わり始めていた

そして肝試しの時間

 

上「このように!!」

悲鳴をあげて逃げて行く

俺と四葉は一緒に脅かしてる

今のところ全員が悲鳴をあげている。絶好調だ!この調子でどんどん恨みを晴らしてやる

そして四葉が俺にジャケットを渡してくる

 

四「私嬉しいです。いつも死んだ眼をした上杉さんの眼に生気を感じます」

いつもだったらツッコミを入れるが今は気分がいいのでそんな気にはならなかった

 

上「そうか……蘇れてなによりだ」

俺と四葉は隠れて次の人を待つ

そしたら四葉が

 

四「もしかしたら来てくれないと思っちゃったから

後悔のない林間学校にしましょうね」

そう言って俺に笑顔で笑ってた。まぁ、行くか行かないかは迷っていたけど。そう思うとなんか少し悪いことした気分だった

そんなときに

 

四「あ、次の人来ましたよ!」

次の人が来てしまった。今は考えていても仕方ない。俺と四葉は脅かす体制になる。そして来たタイミングで脅かす

 

上「やってやらぁ!」

 

四「食べちゃうぞー!!」

だがその相手はもうネタを知ってる一花と三玖だった。考えていたことを返してもらいたい

 

三「フータロー」

 

一「四葉もいるじゃん」

 

四「一花に三玖!」

 

上「なんだネタのバレてるお前えらか……

脅かして損したぜ」

すると一花がわざとらしく

 

一「わぁ、びっくり。予想外だ」

 

上「お気遣いどうも」

 

一「本当だよー」

 

上「嘘つけ」

 

一「その金髪どうしたの?染めた?」

わざわざ染めねぇーよ

 

上「カツラだ」

 

そして俺はこの先看板どうりに進むように言ったのだが、三玖が聞いてるのかわからなくて声をかける

 

上「三玖、聞いてるか?」

 

三「え、何?」

聞こえてなかったのか……大丈夫だろうか?少し心配になる

俺はもう一度言う

 

上「だから、この先は崖で危ない。看板どおりに進めよ」

すると三玖は

 

三「わかってる。行こう、一花」

 

一「え?うん」

そう言って先に行った。なんかいつもよりそっけなかったのは気のせいではないはず。理由はよくわからないが

 

上「やけにそっけないな」

 

四「そうですか?」

明らかに違う……いつも俺に接してくれる三玖じゃない

そんなとき

 

四「それより上杉さん!脅かしかたにまだ迷いがあります。もっと凝った登場をしないと!」

そう言って俺の足を紐で結び、木にぶらさがる

相手は五月と二乃だった

俺は

 

上「勉強しろ〜」

っと言って登場したが……

 

五「うわぁー!もう嫌ですー!」

そう言って走っていく。それを二乃が追いかける

 

四「あちゃー、やりすぎちゃいましたね…」

本当に苦手なんだなと言ってるうちに俺は疑問がわく

 

上「あいつら、どっちに行った?」

俺は看板どおりに進んでいないと思い、四葉に任せて探しに行く

探してたら五月が泣きながら歩いてた

 

上「五月!」

その声に反応した五月は驚きながらもその涙を隠せずにいた。二乃とはぐれたから余計に心細かったであろう

 

五「上杉君〜」

そう言って俺の元にくる。これは完全に俺のせいなので、五月にあやまる

 

上「すまなかったな……俺のせいで」

 

五「本当に怖かったんですからね!!」

そうあやまってるときに五月が泣きやんだ。俺は看板のとこまで案内しようとしたら

 

五「上杉君!後ろ!」

 

上「え?」

向こうとしたが五月が俺を引っ張って一緒に倒れる

その際にミサンガが落ちてしまう

そして前を見るとハチヤミーがいた

 

上(嘘だろ……)

俺の考えが少し甘かった。まさか、本当にヤミーがでてくるなんて。少し考えてはいたのだが、とても出てくるようなところではないと思ってたからだ

俺は五月に礼を言う

 

上「五月。ありがとう、助かった」

 

五「いえ……」

なんか顔が少し赤いが、今はこの状況をどうにかしないといけない

俺は立ち上がって五月に言う

 

上「お前は逃げろ。俺が足止めする」

 

五「でも……道わかりません……」

そうだった……仕方ない。案内してから戦おう

俺は五月の手を掴んで走る

 

上「こっちだ!」

だがヤミーも追いかけてくる。しかも飛んできてるので、かなり不利だ。何本か針もとばしてくる。俺は五月に当たらないように避ける。本来は逆だったら五月は怪我はしないだろう。だが俺が前なので五月当たる可能性は十分にある。

そうしてるうちに俺たちは看板のあるところまで逃げれた。ここからは五月だけでもいけるだろう。俺は手を放してヤミーの前に立ちながら五月に言う

 

上「ここまでくれば大丈夫だ。早く行け!」

 

五「でも、二乃が……」

確かに心配だが、今は目の前にいる人を守らなくてはいけない

 

上「今はお前を守ることが最優先だ!

二乃にはお前が安全なところにいったら連絡しろ!」

 

五「……わかりました。どうか無事で……」

そう言って五月が見えなくなったところで俺はベルトをつける。3枚メダルを取り出していれる

ガシャ×3

俺はベルトを斜めにしてオーズスキャナーを振り下ろす

 

上「変身!」

【サイ!ウナギ!バッタ!】

俺はウナギウイップでヤミーを捕まえて下に引きずり下ろす。そこで近づいて頭突きをする

だが相手もまけじと針で攻撃してくる

俺は少し掠りながらも足で攻撃する

 

上「早めに決めて二乃を探さないと……」

そう思って俺は頭突きをしどどめをさそうとしたが針を飛ばしてきて俺が避けたらヤミーはいなくなっていた

 

上「逃げられたか……」

俺は変身を解除して、考える

まさか本当にヤミーが出るなんて思いもしなかった。このままじゃ林間学校に影響がでる。

そう考えていたがまずは二乃を探してから考えようと思った

 

上「そんなことより、二乃を探さないと……」

そう探しそうとしたときに五月から電話がきた。俺はでる

 

上「もしもし俺だ」

 

五「上杉君……無事ですか?」

 

上「あぁ、それより二乃を……」

 

五「それなら心配ありません」

どうやら二乃はあの後五月と合流したらしい。よかった。でも五月が気になることを言った

 

五「二乃は誰かと一緒にいたそうですが……私が見たときは誰もいませんでした」

誰なんだ?まぁ、無事ならそれでいい

俺は電話をきって宿に戻る。戻るときにさっきのことを考え続けた

 

 

 

 

三玖視点

 

一「三玖、早いよ〜」

私たちは今肝試しの最中だ

 

一「せっかくフータロー君に会えたんだからもう少しいたらよかったのに。ほら、肝試しって絶好のチャンスじゃん」

私は足を止めて

 

三「私、変かも……

フータローはみんなの家庭教師なのに……

一花はフータローのことどう思ってるの?」

家庭教師なのはわかってる……それにオーズになって戦ってることも……でもみんなはどう思ってるのか知りたい

一花が教えてくれたことは

 

一「うーん…あれも一つの青春期かな

ほら、正直かなーり偏ってるじゃん

あのまま大人になったらと思うとお姉さん心配だよ」

違う……私が聞きたいのはそういうことじゃない

 

三「そうじゃなくって、一花はフータローを……」

言おうとしたときに

 

一「三玖。やっぱり、最終日のダンス変わろうか?」

と言われた……けど私たちは平等でなければいけない

 

三「平等……一花が相手になってあげて……」

 

一「後悔しないようにしなよ

今がいつまでも続くとは限らないんだから」

わかってる……

そうして私たちは肝試しを終えて宿に戻る

 

 

 

 

二乃視点

五月を追いかけてきた私は今、森の中にいる

 

二「五月ーどこいったのよー」

そう探してるときにスマホの明かりが消えた

 

二「嘘……昨日充電しわすれたかも……」

なんなのよ……せっかくの林間学校なのに

あんなやつと泊まらされるし、班の男子は言うことを聞かないし

そんなことを思ってたら一人でいることに気づき

改めて森の怖さを知った

私は恐怖のあまり、走りだしたがこけてしまう

そのときだった

 

ア「なにしてんだ?」

前を見るとアンク君がいた

 

二「あ、アンク君……」

 

ア「ここで何してんだ?」

そう言って近づいてくる。なんでアンク君がいるのかはわからないけど、私は嬉しかった。いないはずの人がここにいるのだから

 

二「えっと……五月を探してここまできたの…」

 

ア「そうか。そういやこの辺で風太郎見なかったか?」

あいつ?どうしてあいつのことを探してるのだろう?

 

二「なんで、あいつなんか探してるの?」

 

ア「あ?……あぁ、忘れ物を届けにきた

ついでに観光だ」

私は思わず笑った。忘れ物を届けにくるたげでも予想外なのに、観光しにくるのなんて思ってもなかったから

 

二「あはは、ここで観光なんてするのね」

 

ア「チッ……悪いか?」

 

二「ごめんね、そういうわけじゃなくてね」

そのときアンク君が

 

ア「……!カザリか……」

なんのこと?カザリ?人かな?そんなことを考えているとアンク君はそう言ってどこかに行こうとしていた

私はその後を追いかける。一人は嫌だったから

するとそこで道にでたので

 

二「こっちの方が近いんじゃない?」

そう言ってその方向に向かったら

 

ア「おい!そっちは確か…」

 

二「えっ?……!?」

私が向かった方向は崖だった。私は気づいたときには崖から落ちる体制だった

そのときに服を掴まれてそのまま倒れる

 

ア「ったく……危ねえだろ」

アンク君の顔が近かった

 

二「……ありがとう」

そう言ってアンク君は立ち上がったけど

 

ア「……いない……ん?どうした?」

私は力が入らなくて立ち上がれなかった。一瞬の恐怖と安心で動けなくなったのだろう

 

二「ちょっと動けないかも……

怖いから手……握って……」

 

ア「は?」

私も自分で何言ってるかわからなくなっていた。動けないのに手を握ってもらってなんになるのだろう

私は慌てて取り消す

 

二「って、急に何言ってんだろ!今のなし!」

するとアンク君は

 

ア「かわりにこれ持ってろ」

そう言ってミサンガ(上杉が落とした)を渡してきた

 

ア「それはよく効くお守りだとよ」

その気持ちが嬉しかったので私は思いきって聞いてみた

 

二「アンク君は明日もいるんだよね?」

 

ア「あ?いるがどうした?」

その言葉で私の期待は更に増す。ここにいるならキャンプファイヤーのダンスを踊れるからだ

 

二「私たちの学校、明日キャンプファイヤーがあるんだ……」

私は一通りアンク君に説明してから

 

二「アンク君、私と踊ってくれませんか?

待ってるから」

 

ア「俺は……」

何か言おうとしたときに「二乃ー!二乃ー!」

五月の声がした

 

二「五月の声だ!こっち!」

そう言って私たちは向かう

私たちは五月を見つけた

 

二「五月!」

こっちに気づいた五月が抱きしめにきた

 

五「二乃〜。無事でよかったです…」

 

二「こっちの台詞よ。さ、帰るわよ」

 

五「そういえばよく二乃は一人で平気でしたね」

 

二「違うわ。私は……」

アンク君の方を見て言おうとしたがそこアンク君はいなかった……でも、ミサンガがある。決して夢とかでわないのだ。返事を聞けなかったのは残念だけど、来てくれることを信じる

 

二(待ってるから……)

その頃、アンクは木に隠れてた

 

ア「面倒なことになったな……」

 

 

 

上杉視点

 

二「あ〜、林間学校がいつまでも続けばいいのに〜」

二乃はすごく嬉しそうにしてた。別にどんなことで楽しんでたり、嬉しそうにしてるのはいいのだが……問題はそれではない

 

上「ご機嫌だな……いいことでもあったか?」

 

二「教えなーい。明日、驚かせてあげるわ」

何故か二乃が、らいはからもらったミサンガをつけているので返してもらいたいのだが……そもそも何故二乃がつけているのだろう?あの場に二乃はいなかったし、二乃はそういうの拾うはずもない。そう考えてから追ってみたが、二乃を見失ってしまった

そのとき

 

一「どうしたの?」

一花と三玖に声をかけられた。二人なら二乃を見てるかもしれない。そう思い俺は聞く

 

上「一花、三玖。ちょうどよかった。実は……」

俺が言い終わる前に

 

一「あー!仕事があるんだった。後は若いお二人でー」

そう言って去っていた。なんかやけにわざとらしかったが。とりあえず三玖が残ってくれているので聞く

 

上「なんだ急に……

まぁ、お前が残ってくれてよかった」

 

三「え?」

 

上「二乃知らないか?」

そう言ったら頬を膨らませて

 

三「知らない」

そう言って去っていた。何か機嫌を悪くするようなことを言ってしまったのだろうか?そんな覚えはなかったので俺は五月に聞いみる

 

上「なぁ五月。もしかして俺って思ったより好感度低い?」

 

五「そうかもしれませんね」

まだ怒ってるのだろうか

 

五「ただ一つ言うならば、これ以上みんなの好感度をさげたくないなら不審な真似はしないことです」

俺は五月には心当たりあるが他が思いつかなかった

 

上「お前以外心当たりないんだが……」

五月はそれだけ言うと去っていた

 

これはまずい

ただでさえヤミーもいることがわかったのにこの状況はまずいと思い、俺は行動にでる

そして今はキャンプファイヤーをするための準備を手伝う

 

上「これを運ぶのか……」

俺の前には大きな丸太がかなりある

 

四「はい。昨日の雪から一時的に避けていたらしいです。明日のキャンプファイヤーの為に係の人総出で頑張ってます!」

そう言って俺たちは運ぶ

筋トレなどしたからかだいぶ力がついた

 

四「上杉さん意外に力あるんですね

とても助かります!」

 

上「まぁな、肝試しのお礼だ」

 

四「あ!そーですよ。上杉さんが戻るの遅いからあの後一人で脅かし役やってたんですからね」

どうやら俺は知らぬ間に顰蹙を買ってしまっていたようだ。どんなことしたかは心当たりないが。二乃はもとからとして、四葉は肝試しのことであろう。だが一花と三玖だけはどうしてもわからない

そう考えていたら四葉が先に走っていってた

俺はついて丸太を運ぶ

 

一「わっ、重っ」

四葉じゃなくって一花がいた

 

一「おや?よく見たらフータロー君じゃん

この係じゃなかったよね?」

ここで一花がいるのは好都合だった

 

一「うっ…寒。上着もってくればよかった…」

とりあえず俺は普段どおりにする。下手なことして好感度も下げたくないので

 

上「肝試しの礼として四葉を手伝っていたんだ」

運びながらコミュニケーションをとっていく。少しでも話をしておけば、俺がこいつに何してしまったか、わかるかもしれないから積極的に話をする

 

上「肝試しは楽しんでくれたか?」

 

一「うん。ドキドキしたよ」

 

上「それはよかった」

 

一「フータロー君が実行委員をしっかりこなせるかは別の意味でドキドキしたけどね」

 

上「いや、なんでだよ」

そうしてると一花が

 

一「もしかして何かあった?」

気づかれてしまうとは思わなかった。こいつも意外と鋭い。まぁ、気づかれたくないので言わないことした

 

上「別に。なんでもねぇよ」

 

一「フータロー君。勉強以外じゃ積極的に交流しないでしょ。何を気にしてるのかお姉さんに教えてごらん?」

話たら何か変わるかもしれない……そう思い、俺は一花に話すことにした。みんなからの好感度が低いこと、俺が顰蹙を買ってしまってることなど。ヤミーはやめといた

 

一「なるほど……つまり、みんなに嫌われたくないってことだね」

こいつは毎回そういう捉え方をする。前だってそうだ。五月に家庭教師のこと言おうとしただけなのに、五月が目当てなの? と言われた。別に嫌われたくないわけではない。ただ、今後の家庭教師にも影響がでてくるかもしれない。少しは好感度がなくてはいけないだろう

 

上「そ…そういうわけじゃ…」

 

一「ムフフ、あのフータロー君がねぇ〜」

 

上「だから違うって!」

心配にはなることは多数あった。でもそういうわけじゃない。最初の頃だって三玖と一花はこんなにも協力的じゃなかった。

 

一「じゃあ、お姉さんが練習相手になってあげる」

練習相手?どうやるんだ?

 

上「練習ってどうやって……」

 

一「私は三玖ほど上手くないんだけど」

そう言って一花は姉妹の真似をしはじめた

 

一「キミ!しっかり持つ気ある?私が重いじゃない!」

 

上「二乃!」

 

一「何ボーっとしてるんですか

与えられた仕事を責任もってこなしてください」

 

上「五月!」

俺は驚いてたのだが、一花かが

 

一「ほら、返事して」

そう言われたので俺は考える。この場合はあやまりながらやった方がいいかもしれない。俺が思いついたのは

 

上「すまない。少し考えごとしてた」

そう言った俺の返事に一花は

 

一「うんうん。やればできるじゃん」

好評だったが、少しバカにしすぎではないか?

その後、一応一花からアドバイスをもらった

二乃には負けないくらい強く

五月は優しく。一花も優しくして大丈夫らしい

 

結果的に一花と話せてよかったと思う

やはり長女だけあって俺や五つ子に対しても分け隔てなくなく見る、冷静な目を持ってる。次は三玖をしてくれそうだったのだが……

 

一「じゃあ、次は三………」

 

上「どうした?」

 

一「なんでもない」

そう言って先を行く。これは絶対何かあったな。だが無理に聞くわけにもいかないので、聞かないことにした

俺たちが行くとラスト一本だった

 

上「最後の一本だな」

 

一「これで明日キャンプファイヤーできるね」

キャンプファイヤーね。やりたくないところである。あんな伝説があるんだ。そういう目的だと思われる

 

上「……明日か……三玖から話聞いてるよな?」

 

一「…うん、なんか踊るみたいだね。私たち」

 

上「なんでこんなことになったんだか……」

そう言って最後の一本を持つ

 

一「あはは……恥ずかしいよね

どうする?練習でもしとく?」

ヤミーが出た以上ら野放しには出来ないな……一花には悪いが断らせてもらおう。ヤミーがなんの欲望かわからない以上、放置していたらこいつらにも危険が及ぶ

そう思って俺は

 

上「やめるか

言ったとおりその場の成り行きで決まった約束だ……伝説だなんだってのも乗り切れないしな

前田には疑われるだろうが、俺がいなければ誤魔化せるだろ。それに……俺と踊ってるところなんて、他の奴らに見られたらお前も……!?」

俺が言い終わる前に一花を見ると一粒の涙が流れていた。それに表情は悲しそうだった。思わず声をかけると

 

上「え……一花?」

俺が声をかけると一花は下を向いてしまった

 

一「あれ……なんでだろう……違うの。ごめん……一旦置いていいかな」

俺はやってしまったと思った。声をかけようとしたら

 

モ9「さぁー、さっさと終わらせて宿に戻ろう」

俺は俺が泣かしたみたいになるので一花と一緒にしかくに隠れた

 

モ10「あれ?もう残ってないじゃん」

 

モ9「本当だ……意外と早かったね」

 

モ10「うん」

そこに四葉がきた

 

四「すみませーん。あの、上杉さん見ませんでした?」

 

モ10「上杉って……あいつ…?」

 

モ9「見てないけど…」

そういう会話をしてるときに一花がまだ目に涙をためて笑顔で

 

一「隠れる必要ある?」

無理すんなよ……そう思いながら自分の上着をかぶせた。きっと、一花も泣いてるところは見られたくないはずだ。

 

上「誰も見てないから気にすんな」

そう言ったとき扉が閉められて

ガシャン! ガチャ

嫌な音がした

 

上「ガシャン……」

 

一「ガチャ……」

頼む。気のせいであってくれ

そう思い俺は扉をあけようとする

だが現実はそう甘くない

俺たちは顔を合わせて笑った

 

上、一「あははは………」

うん。閉じこめられた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アンク&上杉  11枚       自2  他9

?       10枚       自5  他5

カザリ     6枚+?      自4  他2+?

ウヴァ     7枚       自5  他2

ガメル     3枚       自3  他0

メズール    3枚       自3  他0

判明してるメダルの枚数  計39枚

 

全部のコアメダルの枚数  計55枚

 

 

 

 




今回はここまでです
今回登場したハチヤミーは両手が針になっており、飛ばせることもできて飛ばした直後から再生します
次回はアニメ、原作同じみのあの場面ですね!
では、また次回!










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第12話 誤解と待ち伏せと奪われ

後半はオリジナル展開です
アンケートをしているのでよければ参加してください。よりいい作品にしたいのでご協力お願いします
なお、今回で台本形式のアンケートは終了いたします。次回からは感情移入のアンケートをとります
ここで感情移入のアンケートを13〜16話までにさせていただきます。理由としてはどちらも3話分にしてアンケートをとりたいからです
では、本編どうぞ!




前回の3つの出来事

1つ、肝試しでヤミーに遭遇する

2つ、二乃がアンクにダンスを踊ってほしいと頼む

そして3つ、キャンプファイヤーの手伝いをしていた上杉は一花と一緒に倉庫にとじこめられる





現在オーズの使えるメダルは
タカ2
トラ1、チーター1
カマキリ1,バッタ1
サイ1,ゾウ1
ウナギ2,タコ1




一「閉じ込められちゃったね」

 

上「あぁ……」

俺と一花は今、倉庫内にいる

閉じこめられたのだ

ともかく早く出なきゃいけないのでドアを壊そう

そう思い、一花に

 

上「下がっていてくれ、ドアを壊す」

 

一「ちょっと待って」

壊そうとする俺に一花は声をかけてきた

そして指を指して言う

 

一「あれ、防犯センサーじゃないかな

ドアを壊したら警備員が飛んでくる系のやつ」

なるほどな……でも見つけてもらえるならやるしない

 

上「見つけてもらえるなら願ったり叶ったりだ」

 

一「そんなことしたら林間学校が台無しだよ」

それもそうだが、だったらどうしようか?もしどこかで今もヤミーが出て襲っているかもしれない。それもそれで台無しになってしまう……なら

 

一(それに……こんなこと三玖に知られたら……)

仕方ない

俺は腰を落として一花に頼む。まずはセンサーを解除できるかがわからないと出れるかすらわからない

 

上「わかったよ。解除できるか見てくれ」

 

一「あはは、身長があと2mあったらなー」

何言ってんだ?

 

上「肩車。早く乗れ」

 

一(平常心……ここのセンサーも反応させちゃダメだから……)

 

一「お、重いとか言わないでよー?」

そう言って俺の肩に乗る。前の俺だったら持ち上げられそうにもないな。だが鍛えてるから大丈夫だろ

 

一「大丈夫?」

 

上「あぁ」

そう言って立ち上がろうとしたとき

ギュム

 

上「ん?」

なんか知ってるような感触……だが覚てない。なんだろう……知ってるが、どこでか思い出せない。そんな感じ

 

一「ど、どうしたの?」

 

上「この感触……なぜだか懐かしい……」

 

一「コラ!太もも堪能するの禁止!」

まぁ、確かにな。堪能してかったわけではないが、失礼な行為だった

 

上「す、すまん」

調べてみたらセンサーの解除には鍵が必要だった

なので俺たちは助けを待つしかなかった。なので俺は火を熾すことにする

 

一「あのー先生……それは何してるんですか?」

 

上「見てのとおり火を熾す

風邪でも引いたら最終日がパーだ」

 

一「フータロー君は頭はいいけどお馬鹿だよね」

その後、一花は話をしたいらしくて俺は聞きながら火熾しをしている。その反応がおもしろくなかったのかまた泣きそうと言わてしまった。

ちなみにさっき泣いた理由はわからない。わかったとしても言わない方がいいだろう

そんなときだった。一花が

 

一「私、学校辞めるかも」

 

上「えっ」

流石に反応してしまう。急にそんなこと言われるとは誰も思わないだろう。一花は少し笑って

 

一「あは、やっと興味もってくれた」

今までの話に興味がなかったわけではない。ただ、話の内容が大きく異なってるからこそ、そういう反応をしてしまった

 

上「それより辞めるって……」

一花は話てくれた

どうやら休学という形らしい

事務所で新しい仕事の話もされるようになり何度か学校も休んでたらしい。他のひとたちも留年覚悟でやってるらしい

 

一「私は知ってのとおり、学業は絶望的だから

高校に未練はないかなーって……」

 

一(それに私がいなければ三玖も……)

俺はとめていた手を動かす

 

上「いいな。やりたいことが見つかって」

 

一「えっ」

 

上「まぁ、給料が減るのはいたいが」

 

一「なんか意外だね。私は【人間失格】これくらい怒られると思ってたよ」

そこまで言わねぇーよ。本人のやりたいことだ。俺がとやかく言う筋合いはまったくない。にしてもそんな風に見られているとはな

 

上「俺のことそんな目で見てたのか」

俺はあの子との約束を果たす為には勉強しかなかったから………

 

上「選択肢のあるお前が羨ましいよ

途中で何回も失敗することあるだろうけど

諦めず……何事にも挑戦しろよ」

そう言ったときに火がついた

俺たちは温まっていると一花が

 

一「いいよ」

突然言われたのでわからなかった。何がいいのだろう?

 

上「え?」

 

一「キャンプファイヤーのダンス

私との約束はなかったってことで」

一花は楽しみにしてたのかもしれない。それを俺の勝手な都合で断った。オーズのことは言えないから一花には本当に申し訳ない。

 

上「すまない……」

そしたら一花は立ち上がって

 

一「そのかわり、今踊ろう

今夜は二人だけのキャンプファイヤーだよ」

まぁ、断ったからにはこのくらいはやらなくてもいけない。それに誰にも見られることはないし、伝説も関係ない。そう思い俺も立ち上がる

 

上「まぁ、誰も見てないし」

 

一「やった。やっぱ恥ずかしかったんだ

可愛いところあるじゃん」

 

上「当たり前だろ」

 

一(センサーに異常なし……これなら大丈……)

 

上「ただでさえ伝説なんてものが流布されてんだ

その気がなくてもそう見られちまう」

 

一「伝説?」

一花は知らなかったのか。俺は説明する

 

上「四葉から聞いたくだらない話だ

キャンプファイヤーで踊った二人は……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

生涯を結ばれるって」

すると途端に一花の顔色が悪くなる

 

一「その話………三玖は知ってるの?」

なんで三玖がでてくるんだ?確か一緒に聞いていたが、それがどうかしたのだろか?

 

上「その場にいたが……どうかしたか?」

一花は壁によりかかる

 

一「そ、そんなつもりじゃ……

三玖にとって……キャンプファイヤーは……」

そう言って一花は俺に

 

一「フータロー君!」

そのときだった。一花の足が丸太にぶつかり倒れてきた

 

上「一花!」

俺はギリギリで一花の体を自分の方に寄せる

ついでにいつもの仕返しとして

 

上「セーフ……お前さぁ……意外とドジだな」

そしたら一花が

 

一「は、放して」

そう言って暴れる

 

上「おまっ、暴れんな!」

そう言って俺たちは倒れる

そしてやっと気づく

防犯センサーが作動していることを

 

上「まずい!誰か来る前に逃げるぞ」

 

一「う、うん」

俺たちは立ち上がろうとしたら上から水が降ってきた。突然だったのでこの水が何かわからなかった

 

上「な、なんだこれ」

 

一「スプリンクラー……火を消さなきゃ」

スプリンクラーもそうだが、やはりセンサーをとめないとまずい。警備員が来てしまう。だがセンサーをとめるには鍵がないとどうしようもできない

 

上「センサーをとめたいが……」

 

一「鍵がないと無理だよ」

そのときだった

スプリンクラーとセンサーがとまった。なんでだ?そう思ってると

 

?「鍵ならここにありますよ」

その声と同時に扉が開く

そこにいたのは…

 

五「一花。二人してこんな所で何してたんですか?」

五月と三玖だった

俺たちが説明しようとしたそのとき

 

上「!?二人とも避けろ!」

昨日逃したハチヤミーが現れた

二人は避けたがヤミーは俺に向かってきた

俺はその場で避ける。ここで俺はこのヤミーは俺狙いかもしれないことに気づく

 

上(狙いは俺か?だったら……)

 

三「な、なんで……ここに……」

 

五「また別の……」

 

一「嘘……」

三玖にあんなこと言ったから困惑するのも無理はない。こうなったのも全部俺のせいだ。狙いが俺の以上、こいつらは一緒にいたら危険だ

 

上「お前らは逃げろ!」

 

五「またですか!?なんで毎回あなたは……」

 

一「い、一緒に逃げようよ」

 

上「こいつの狙いは俺だ……

お前らと逃げたらお前たちも危険だ」

 

三「フータロー……」

 

上「三玖……二人を頼む」

 

三「……うん。帰ったらちゃんと説明してね……二人とも行くよ」

そう言って三玖たちが逃げたのを確認して

俺はベルトをつける

アンクからもらったメダルを3枚取り出していれる

ガシャ×3

俺はベルトを斜めにしてオーズスキャナーを振り下ろす

 

上「変身!」

【サイ!ウナギ!ゾウ!」

俺はウナギウイップでヤミーを捕まえて引き寄せて頭突きをくらわせる

ヤミーは針を数本飛ばしてきた

俺は避けて近寄りゾウレッグで蹴る

今度こそ倒す

そう思って俺は頭突きでヤミーを倒し、とどめをさそうとしたそのとき、俺の横からウヴァが出てきて俺は対処できず、ウヴァの攻撃をくらって火花が散り、倒れ込む

 

上「う、ウヴァ……お前もいたのか……」

そう言いながら俺は立ち上がる。なんでグリードもいるのだろうか

 

ウ「まぁな」

そう言ってすかさず攻撃をしてくる

俺はいなすか避けるしかできず、だが攻撃も受けて火花が散りまくる

そこにハチヤミーも参加してきて1体2になる。この状況はまずい。だが、前日のグリード二人相手よりはマシだ

 

上「1体2か……グリード二人相手よりはマシだな」

すると後ろから声が聞こえてきた

 

カ「1体2?……フフッ。違うよ、【1体4】だよ」

そう言ったときに俺は後ろから攻撃された

後ろを見るとカザリとエイとサイが合わさたヤミーがいた。これはさらに予想外だった。そもそも何故グリードが二人もこんなとろにいるんだ?

 

上「もう二体…!?」

俺は1体4の状況でピンチになる

 

ウ「カザリ……お前もいたのか」

 

カ「まぁね……ウヴァこそなんでいるのかな?」

 

ウ「俺はこいつらが車に乗るのを見たからだ」

あのとき…!見られてたのか

 

ウ「それに俺が作ったヤミーもいるしな」

 

カ「そうかい……僕も同じだよ」

まさかグリード二人に見られてたとは……甘かった。

だがその話が終わったと同時に俺はカザリに対して、怒りが湧いてきた

 

上「カザリ……お前は……俺が倒す!!」

そう言ってカザリに攻撃する

カザリは避けて攻撃してきて俺は火花が散る

 

カ「何?やけに感情的だね……もしかしてあのことかな?」

こいつ……何とも思ってないな…!!

さらに冷静さを失う。アンクがいたら上杉をとめてくれていただろう

 

上「三玖のこと……絶対にゆるさねぇ!」

上杉は冷静さを失ってるので中々当たらない

 

カ「そんな攻撃じゃ当たらないよ」

くそ……だが、三玖のヤミーを生ませたことでアンクのメダルも持っているのは知っていた

ついでにアンクのも取り返そうとしていたのだ

 

上「それにお前がアンクのメダルを持ってるのは知ってる!」

 

カ「そうだね。2枚もってるよ」

そう言ってカザリは攻撃して俺は倒れ込む。流石に限界がきたのか、立ち上がりにくくなってしまう

 

上「ぐっ……まだ……」

 

カ「さて、そろそろ……終わりにしようか」

そう言って四体が突っこんでくる

俺は避け、せめて一体でも倒そうとするが

他の三体に邪魔されてしまう

 

上「ぐっ……せめて」

俺は四人の同時攻撃をくらう

 

上「うわぁぁぁー!」

俺はその攻撃で変身が解除されてしまい、吹き飛んで森の中の木にぶつかり倒れる

その際に使ってたメダルが飛び散ってしまった

その飛び散ったメダルをカザリとウヴァに取られてしまった

カザリがウナギのメダル

ウヴァがゾウとサイのメダルを手にした

 

カ「こっちは1枚……ウヴァも自分以外のコアメダルを取り込むようになったんだね」

 

ウ「チッ……俺のコアメダルじゃないか……あいつはどこにいた?」

 

カ「僕はこのくらいでいいかな……後はすきにしな」

そう言ってカザリは去っていた

カザリが生み出したヤミーは別のところにいく

 

ウ「この暗さじゃ仕方ないか……お前もすきにしろ」

そうヤミーにつげていなくなった

また、ヤミーもいなくなる

俺はというとあいつらがいなくなるまで静かに身を率潜めていた。いなくなったのを確認して起き上がる

 

上「くそっ……これだけか……」

俺はあのときウヴァに攻撃したときに出たメダルを持っていた。知らないメダルだ

 

上「早く……戻らなきゃ……」

俺は木に寄りかかりながら戻る

戻る途中で携帯が鳴る。相手はアンクだった。とりあえず出ることにした

 

ア「風太郎か?」

 

上「あぁ……」

 

ア「………どうした?」

俺はカザリたちと戦ったことを言った

その際にメダルをとられてしまったことも

 

ア「チッ……ウヴァもいたのか……」

 

上「すまない……じゃあ、俺は戻るから…」

 

ア「お、おい!待て……」

俺は電話をきって急いで戻る

けど、思うように動けない

今までより酷い怪我だったからだ

 

上「……いつになったら戻れるかな…?」

そんなことを言ってるとまた携帯から電話がきた

相手は……五月だった

とりあえず俺は電話にでる

 

上「もしもし、俺だ」

心配かけないように俺はいつも通りに話す

 

五「上杉君、大丈夫でしたか?」

 

上「あぁ、大丈夫だ」

 

五「それならいいのですが……あまりにも遅くってみんな、心配してますよ?」

 

上「すまないな……もう少しでつくから……」

 

五「わかりました。早めに帰っきてください。先生たちも話を聞きたいそうなので」

話と言われて何かと最初は思ったがよく考えたら一花との件しかないと思った

 

上「わかった。それじゃあな」

そう言って電話をきる

五月にはあぁ言ったが、まだ半分くらい道はある

そのときだった。目の前にアンクが現れたのは

 

上「アンク……」

 

ア「やっと見つけたぞ……風太郎」

そう言って近寄り

 

ア「お前……何枚取られた?」

そうだよな……このメダルはこいつらの命ともいえる。気にして当然だ

 

上「3枚だ……すまない……あと、1枚……取った」

 

ア「3枚か……取った1枚は?」

俺はそのメダルを見せる

 

ア「これはクワガタだな」

 

上「本当に……すまない……」

 

ア「気にするな。俺のコアメダルだったら許さないからな」

こいつのは取られないようにしよう。そう決めた

 

そしてアンクは俺に背中を向け

 

ア「戻るんだろ?早くしろ」

 

上「じゃあ、頼む……」

アンクにおんぶしてもらい俺は戻る。こいつがそんなこしてくれるとは思わなかったが

戻るときに、アンクから

 

ア「なぁ、髪飾りつけてたやつにキャンプファイヤーのダンス無理といっとけ」

急にそんなと言われても困る。てか、いつのまに会ってたんだ?そこで五月の言ってたことと繋がった

 

上「二乃にあったのか?……じゃあ、五月が言ってたやつは……」

 

ア「多分俺だな」

どうして来てるんだか。でも、心当たりはあった。やっぱりカザリたちだろう

 

上「なんで断るんだ?」

 

ア「教えねぇ。なんとか理由つけて断れ」

仕方ない。こいつにも何か言えない理由があるのだろう。聞かないことにしつつ、二乃にどう伝えるのか考える。そんなことを考えてたら宿についた。俺はおろしてもらってから聞いてみた

 

上「アンクはこの後どうするんだ?」

 

ア「俺はお前と一緒にいるつもりだったが……あいつらがいる以上無理だな。とくに髪飾りとはもっともだ」

 

上「二乃な……名前くらい覚えろよ」

こいつは人の名前を全然覚えない。俺の名前は覚えているようだが

 

ア「ふん。ともかくカザリたちがまだいるかもしれない以上、一緒に行動できねぇ。お前が一人のところを狙ったとすると、あいつらからしたら俺は向こうに残ってると思ってるはすだ。俺は少し離れた木の上にでもいるからいざとなったらついていてやる」

 

上「頼りになるな……」

そう言って俺たちは別れた。別れたがさっそく問題がある

 

上「さて、どうしようか…」

戻ってきたはいいがこんなにボロボロになってるんだ。心配されるに決まってる。かと言ってこれ以上遅くても心配かけてしまう。どうしようか……

そのとき

 

先「上杉!なんでそんなボロボロなんだ?」

俺は先生に見つかってしまった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アンク&上杉  9枚        自2  他7

?       10枚       自5  他5

カザリ     9枚        自4  他5

ウヴァ     8枚       自4  他4

ガメル     3枚       自3  他0

メズール    3枚       自3  他0

判明してるメダルの枚数  計42枚

 

全部のコアメダルの枚数  計55枚

 

 

 

 

 

 

 




今回はここまでです
今回で台本形式のアンケートは終了します
次からは感情移入についてです
よろしければアンケートに参加してください
よりいい作品にしたいので
ここで初めてメダルを奪われましたね
そして今回誰が何のメダルを持ってるかを教えます
まず、ウヴァですがこうなってます
クワガタ1、カマキリ2、バッタ1
サイ2、ゾウ2


カザリは
ライオン2、トラ1、チーター1
シャチ1、ウナギ1
ゴリラ1、
タカ1、クジャク1

ガメルは
サイ1、ゴリラ1、ゾウ1

メズールは
シャチ1、ウナギ1、タコ1

?は
プテラ2、トリケラ2、ティラノ1
クジャク1、コンドル2
トラ1
バッタ1
となっています

判明してないメダルは
クジャク1、コンドル1
クワガタ1
ライオン1、チーター1
ゴリラ1
シャチ1、タコ1
プテラ2、トリケラ1、ティラノ2
となっています
では、また次回!



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第13話 最終日と緑のコンボと結びの伝説

今回で林間学校編、最終回です!
そして題名のとおり……おまたせしました!
今回から感情移入のアンケートをします
正直、こっちの方が本命でもあります
アンケートをしているのでよければ参加してください。よりいい作品にしたいのでご協力お願いします
アンケートの結果、台本形式のままでいくことにします!
投票してくださった方々、ご協力ありがとうございました!
ここでお知らせです。もうすぐ学校も再開すると思うので毎日投稿できなくなります。まぁ、アンケートの結果にもよりますけど。なので学校が再開したら週2投稿にしようと思います!曜日はまだ決めていません。また、学校が再開する日が分かり次第連絡します
では、本編どうぞ!




前回の3つの出来事

1つ、閉じ込められた上杉と一花は助けを待つ

2つ、上杉と一花は五月と三玖に助けられる

そして3つ、上杉はカザリたちに負け、コアメダルを奪われる




現在オーズの使えるメダルは
タカ2
トラ1,チーター1
クワガタ1、カマキリ1、バッタ1
ウナギ1、タコ1





上「最終日か……」

あの後

俺は先生に倉庫内の怪我と言った

一花の件は二人だけではなく、先生にも説明するはめになり、大目玉をくらった

半信半疑だった三玖と五月にはまた話せる機会があればいいが………

楽しい林間学校が何故こんなことに……

俺はだるいし痛いから寝ることにした

そのとき、勢い良くドアが開いた

 

四「上杉さん!」

 

上「よ、四葉!」

 

四「自由参加だからって逃しませんよ〜

スキー行きましょう。スキー!!」

何度言っても無理そうだったので行くことにした

そして俺たちはスキー場に来た

 

四「さぁ、滑り倒しますよー!」

 

上「なぁ、やっぱり帰らせてくれ。それに滑れないし」

来たはいいが、俺はまだ、昨日のやられた箇所が治っていなかった。痛む。それに……

だが四葉は

 

四「帰るなんてもったいない!

なんなら私が手を引いて滑ってあげます」

それは恥ずかしいのでやめてくれ

流石に嫌だったので自分で動くことにする

 

上「よーし、練習するぞ!

つーか他の四人は?」

 

一「一花は体調崩して五月が看病してくれてます」

そうなるよな……そういや鍵しめたのは……こいつだたったな

俺たち以外だったらどうしたのだろうか

 

上「お前も確認してから鍵かけろよ」

 

四「何いってるんですか?

それより二乃はもう滑ってて私が教えるのは……

あ、来た」

そう言った方向を見るとフードとゴーグルをつけた人がいた

 

?「どーも」

まったくわからん

 

上「すまないが……誰だ?」

そう言ったらゴーグルを外して教えてくれた

 

三「三玖」

 

上「三玖か……顔だけだと本当にわからないな…」

そう言って近づくと三玖は後ろにこけた

 

四「あはは」

 

上「派手に転んだな。平気か?」

そう言って手を差し出す

けど三玖は

 

三「うん。大丈夫」

そう言って自分で起き上がった

やはりいつもの三玖ではない

 

四「よーし

普段教わってばかりの私ですが

今日は教えまくりますよ!」

そう言って俺と三玖は教わった。俺は少し滑れるようになってきた

そのとき

 

?「わー、ぎこちないなー」

そう言って誰かが前にとまった

今度はマスクもしてるから余計わからなかった

 

上「ほんとに誰だ?」

 

一「一花だよ」

一花?確か……

四葉が一花は体調を崩したと聞いていた。なのにどうしているのだろう?

 

上「体調はどうした?よくなったか?」

そう言ったら咳をしはじめて教えてくれた

 

一「まだ万全じゃないけど心配しないで」

いや心配するわ

だったら休んでいてほしいものだ

 

一「あと五月ちゃんは顔合わせずらいから一人で滑ってるってさ」

話はできなさそうだな……

五月とも話ておきたかった

 

四「一花ー!この二人全然言ったこと覚えてくれない!」

お前もな

四葉には悪いが、五つ子の中で一番馬鹿だ。中間試験も一番ダメだったし、家庭教師を受けてない二乃よりもダメだったのだ。少し悲しいぞ

 

上「それはいつも俺が思ってることだ」

四葉は笑う。すると一花が

 

一「じゃあ、楽しく覚えようよ」

そう言って一花は滑りながら言う

 

一「おいかけっこ。上手な四葉が鬼ね!」

え?嘘だろ

 

四「はーい」

やっと滑れるようになったところだったのに……

だけど俺は考えた。ここで三玖と一緒に逃げれば話ができると。そう思い誘おうとしたがもう既に先に行っていた

俺も滑りおいかけるが…

 

上「ハァ…ハァ…」

これは……まずいな……

そのとき

 

一「確認したいんだけど……

昨日のこと誰にも言ってない?」

休学のことか……

言えるわけなかった。一花も他の姉妹にしられたくはないのだろう

 

上「……言えるわけないだろ」

 

一「それって…「一花」…」

一花が言い終わる前に俺は聞く

 

上「これ、どうやって止まるの?」

四葉から教えてもらっていたが、止まり方までは教わっていなかった

 

一「えええっ、上杉君ー!」

俺はそのまま木にぶつかる。かなり注目を浴びてしまった。注目を浴びているときに四葉に見つかった。俺は逃げたが途中でフラついて膝をつく。もうおいつかれると思った

そのとき、誰かに服を引っ張られた。引っ張ったのは

 

上「ハァ……ハァ……ハァ……三玖……」

三玖だった

 

三「危ない……捕まるところだった」

急に暗くなったので周りを確認すると雪の中だった。雪の中といえば……

 

上「ここ……かまくらか。まさか作ったのか?」

 

三「ううん。元からあった」

まぁ、そうだよな

あの短時間で作れるわけない

 

上「そうか……中は結構温かいな」

 

三「ふ、フータロー……狭いからあんま動いちゃだめ」

確認してるときに三玖の体に当たっているのに気づく

 

上「わ、悪い。じゃあ俺は出るから……」

出ようとしたら三玖に袖を引っ張られた

 

三「出るのもだめ……もうよくわかんない……」

いつもと違うな……

 

上「三玖?」

 

三「ほ、ほらまだ四葉がいるかも……」

一緒にいたいのかわからないが、どうにか引き止めたいように感じた。だが三玖の言うとおり、四葉がいたらこの状態、ましてや鬼があの四葉だ。とても逃げきれるとは思ない

 

上「確かに……」

そう言って俺はもう少しいることにした

 

上「そもそもあの無尽蔵のスタミナは何だ?お前たちと同じ五つ子とは思えん」

 

三「私もここがなかったら捕まってた」

だろうな

三玖は姉妹の中で一番運動ができない。ここがなければ最後に捕まっていただろう

 

三(私……なんでこんなことを……)

 

上「どうやって逃げきろうか?」

すると三玖は何か思いついたらしく

 

三「四葉にはハンデをもらおうよ」

 

上「ハンデ?」

 

三「うん。何か荷物を持ってもらって足の速さを平等に」

平等……ねぇー……

 

上「まぁ、その方が盛り上がるな」

 

三「うん。じゃあ……」

三玖が言い終わる前に俺は

 

上「だが俺はあんまり好きじゃないな」

 

三「え……」

 

上「お前たちは五人、おそらくは元は同じ身体能力だったろ、五つ子だし

だったらあの運動能力は四葉が後天的に身につけたものだ」

 

三「そうだけど……」

 

上「遊びで何言ってんだって話だけどさ

その努力を否定したくない

全員平等もいいがそこに至るまでを否定しちゃいけない。平等じゃなく公平にいこうぜ」

三玖はみんな平等でいることが当たり前だと思っている。平等にすることが悪いわけではない。こいつらのお母さんが教えてくれたことを守っているのだろう。ただ、公平でいることも大事だと伝えたかった

俺がそう言うと三玖は急に立ち上がって頭をぶつける

俺はおもわず笑ってしまう

 

上「はは、何やってんだよ」

すると俺の言葉が響いたのか

 

三「公平にいこうぜ」

ちょっと恥ずかしくなったので

 

上「暑くて変なこと言っちまった。外の空気吸ってくる」

そう言って俺は外に出る

外で空気を吸ってると話声が聞こえたので

俺はかまくらの中に戻る。三玖は誰かに電話してた。相手は一花みたいだ

 

上「なんだ一花。やっぱり悪化したか

お互いついてないな」

俺は三玖の近くで一花に言った

すると一花がおかしなことを言う

 

一「あれ?フータロー君に体調悪いって言ったけ?」

何言ってんだ?

あのとき、確かに言っていた。万全ではないけど、と

そう言おうとしたら

 

三「す、スピーカー」

と言って三玖はスピーカーにする

 

一「まぁいいや。三玖とフータロー君は一緒なんだね。ちょっと安心……かな……

じゃあ私は戻るから二人にお願い。一人でいる五月ちゃんを見つけてあげて。本当は寂しいはずだから」

そう言われて俺と三玖は探しはじめた

食堂を出てから俺は壁に手をつけてしまう

すると心配した三玖が

 

三「フータロー?汗凄いけど……」

やはりらいはからもらってたか……となると一花のも……悪いことしたな

薄々気づいてた。たがこいつらに気づかれないようにしていたのだが……限界がきてしまったようだ

 

三「休んだほうがいいよ」

そのとき

 

四「三玖と上杉さん見ーっけ!」

そう言って三玖と一緒に雪に倒れる

 

上「四葉」

 

四「へへーん。こんなところで油断してちゃだめですよ」

 

三「忘れてた」

俺も

五月を探すのに必死だったから、追いかけっこしてるのを忘れていた

 

四「あと二人も捕まえたし残るは五月を見つけるだけですね」

 

上「お前も見つけてないのか」

四葉でも見つけてないとすると……

これはまずいかもしれない

そう考えていたら

 

二「まったく……人探ししてるのに……」

 

三「一花。休んでてって言ったのに」

 

一「ごめーん。四葉に捕まちゃって」

 

三「さぁ、フータローも一花もコテージに戻るよ」

俺は四葉に聞く

もし、四葉が五月に逃げられたら、俺の考えてることは可能性が低くなる

 

上「四葉……五月には逃げら切られたのか?」

 

四「いえ。探しましたが見かけもしませんでした」

となるとすると……

これは俺が考えてしまったことが起きてるかもしれない

 

上「事態は思ったよりも深刻かもしれない……」

 

二「話、聞かせなさいよ」

俺は可能性の話をした

 

二「遭難…?」

 

俺は地図を見せて言う

 

上「あぁ。いくら広いゲレンデとは言え

五人がこれだけ動き回って合わないのが不自然だ」

 

三「五月はスキーに行くって言ってたんだよね?」

 

一「え……うん……

もしかしたら上級コースにいるんじゃない?」

 

二「そこには私も行ったけどいなかったわ」

どんどん不穏な空気になっていく

そこで一花が

 

一「ちょうど入れ違ったのかも。私、見に行ってくるよ」

けど四葉が

 

四「ここ、まだ見てないかも」

四葉がさしたその場所は

 

二「ここの辺りって……最初に先生が言ってたよね。まだ整備されてないルートだから危険だから立ち入り禁止だって……」

ますます不安になっていく

 

二「戻ってないかコーテジ見に行ってくる」

 

四「私は先生に言ってくるよ!」

そんなときに一花は

 

一「ちょっと待って、もう少し探してみようよ」

 

二「なんでよ。場合によっては、レスキューも必要になるかもしれないのよ」

 

一「えっと……五月ちゃんも大事にしたくないんじゃないかなーって」

 

二「大事って……呆れた

五月の命がかかってんの。気楽になんていられないわ」

 

一「……ごめんね」

 

上(どこにいるん五月……)

そう考えてると視界もぼやけてきた

心配した三玖が呼びかけてくれる

 

三「フータロー、もう休んだもうがいいよ

聞いてる?フータロー、フータロー」

もう少しで……今日……どこかで……

そのとき、俺の頭の中に今日聞いた声を思い出す

 

『上杉君ー!』

 

上(そうか……そういうことか!)

 

二「もういい。私が先生を呼んでくるわ」

まずは……

俺は二乃をとめる

 

上「待ってくれ。俺に心当たりがある」

 

二「心当たりって……」

まぁ、そうなるよな……

疑うのも無理はない。言い出した奴が急に心当たりがあると言われても信用出来ないだろう。だが俺はもうわかっていた

 

上「大丈夫だ。恐らく見つかる」

 

二「……信じていいのよね?」

 

上「あぁ、一花付いてきてくれ」

そう言ってリフトのある場所に行き、リフトに乗る

 

一「もしかして心当たりって……ここから探すこと……?」

 

上「そんなところだ……」

 

一「確かによく見えそうだけど……!」

俺は下を見て探す

 

一「やっぱやめない?」

 

上「あ!あれ五月じゃないか?」

 

一「え……どれ?」

俺は指を指して言う

 

上「あれだよ、あれ!」

 

一「あれじゃわかんないよ」

 

上「今真下で滑っている女子だ」

 

一「あー、あの人」

 

上「あれ絶対五月じゃないか」

 

一「そうかなぁ……」

次でわかる

 

上「よく見てみろ」

 

一「うーん……違うような……」

俺はもう既に気づいたがあいにく本人は不器用だ

だからこうでもしないと正体を明かさない

 

上「だよな。だってあれ、どう見ても男だしな」

俺は一花の被っていたフードを外して

 

上「見つけた

お前は目が悪いから眼鏡がないと見えにくいだろ」

今までの一花は五月が変装していた

大事にした俺も悪いのであやまる

 

上「すまない……大事にしちまって……言いづらかったろ」

 

五「……いつから……」

俺は説明する

 

上「気づいたのはさっきだが、きっかけはあの時

お前が俺を『上杉君』と呼んだからだ」

そう。上杉君と呼ぶのは五月だけ……

 

 

上「一花は俺を名前で呼ぶ

いくら俺でも、そのくらいはお前たちを知ってる」

すると五月が話てくれた

 

五「すみま……せんでした……私……確かめたくって……」

何を確かめたかったんだろう?

そこで俺は限界を迎えた……いやまだだめだ

俺はまだ、【やること】がある

 

上「バカ不器用だな……つめが甘いぞ……」

でも俺は少し五月に寄りかかってしまう

体は限界を迎えていたのだろう。少し意識がなくなる

 

五「あの……上杉君……それはちょっと……」

五月に言われて意識が戻り、俺はすぐ離れる

 

上「す、すまん」

俺たちはリフトから降りる

そして俺は

 

上「先……戻っててくれ……ちゃんと謝れよ?」

 

五「はい……ですが上杉君はどこに……あれ?上杉君は…?」

俺は五月が言い終わる前に離れた。かなり離れた。何故なら……あのヤミーが俺狙いなら、五月に迷惑をかけるわけにはいかない

そのときだった

俺の後ろから針が飛んできた

俺は避ける。そしてベルトをつける

メダルを3枚取り出していれる

ガシャ×3

俺はベルトを斜めにしてオーズスキャナーを振り下ろす

 

上「変身!」

【クワガタ!カマキリ!チーター!】

俺は体も限界にきているので短期決戦で挑む

チーターレッグで駆け回りカマキリソードで着実に攻撃を当てる

こいつには2回も逃げられてるので動きはもうわかってる

俺はヤミーの攻撃を避け、リボルスピンキックをしてヤミーは倒した

メダルは放置にした。持っていても仕方ないから

俺は変身を解除したそのとき、俺は限界がきたのか、その場で倒れる

 

 

 

 

三玖視点

五月が見つかって安心してる私たちだけど……私はあの状態でどこかに行ったフータローが心配だった

 

三(フータロー……どこにいたの?)

私はみんなにフータローを探してくると言い、その場をあとにする

なんでか聞かれたので

 

三「フータローは今日、体調が悪かった。だから探してくる」

と言ったらみんなで探すことになった

探し始めて数分……

私は五月がフータローと最後に会話したところの離れたところを探している。何故なら、フータローがヤミーに狙われているのを思い出したから。既に倒してるかもしれなかったが、五月の話を聞く限り、フータローは五月を危険な目にあわせたくなかったんだと思う

 

三「フータロー……どこにいるの?」

そのときだった

私は奥に倒れてる人を見つけた。その人は……フータローだった

私はすぐに駆け寄った

 

三「フータロー!フータロー!しっかりして!」

返事がない……

私は体に触れてみる。かなり冷えている。心臓の音も聞く。ちゃんと動いていた。

とりあえず安心してるときに宿近くで悲鳴が聞こえる

 

三「何……?この悲鳴?」

そのときに

 

上「……うっ……」

フータローの意識が戻った

 

三「フータロー!」

 

上「ん……誰……だ……?」

私をわかってない……?

私は自分のことがわかるか聞く

 

三「私だよ!三玖!わかる?」

 

上「……あぁ……わかるよ……助けに……きて……くれた……のか……?」

弱々しい声だった

 

三「うん。そうだよ」

私はフータローに肩を貸して歩く。私は何してたのかを聞いた。ヤミーと戦ってたらしい

思ってたとおりだった

でもその後に

 

上「三玖……すまなかったな……」

なんであやまるのかな?

何のことかわからなかった

 

三「何が?」

 

上「来る前……大丈夫って……言ったのに……」

あ……

私は思い出す。車に乗る前に聞いたことだ。でもフータローがあやまることではない。ヤミーはいつ、どこで現れるかわからない

 

三「仕方ない。フータローのせいじゃない」

 

上「でも……」

そのときだった

宿近くにいた私たちの耳には悲鳴が聞こえた

 

三「この声……さっきの……」

するとフータローは私の肩から離れて、ベルトを取り出した。戦うつもりなのだろう。でも、その状態じゃあ……

私は袖を引っ張ってとめる

 

三「フータロー……その体で行っちゃダメ……」

これ以上無茶しないで……

それでもフータローは

 

上「すまないな……俺がやらなきゃだめなんだ……気持ちは嬉しかった」

そしてフータローは私の手を振り払って、走って行ってしまった

 

三「フータロー!」

私の声はフータローに届かなかった。私は急いでフータローを追う。あの状態で戦かわせないために……

 

 

 

 

上杉視点

三玖に助けてもらった俺は急いで戻った。そこには前のエイサイヤミーがいた。この学年全員がいるとこを襲ってるみたいだ

そのとき

 

ア「風太郎!」

 

上「アンク……」

その場にアンクが現れてメダルを渡してきた

 

上「サンキュー……」

そう言って俺はベルトをつけてメダルを入れる

ガシャ×3

俺はベルトを斜めにしてオーズスキャナーを振り下ろす

 

上「変身!」

【タカ!トラ!バッタ!】

俺はエイサイヤミーに蹴りを入れて吹き飛ばす

俺は先生とか言えないので

 

上「みんなと一緒に中に!」

そう言って俺はヤミーの方に向かう

俺はメダジャリバーを取り出して斬りこむ

だがヤミーもまけじと反撃してくる

俺は体調がよくないので全部受けてしまい倒れ込む

 

ア「風太郎!動きが鈍いぞ!」

仕方ないだろ……

そう思いつつ立ち上がり一気に決めようとメダジャリバーにメダルを3枚入れる

そしてオーズスキャナーをとおす

【トリプル!スキャニングチャージ!】

俺はヤミーに斬りこむ

 

上「オラァー!」

ヤミーは爆発した……だが

 

上「嘘……だろ?」

俺が倒したのはサイの部分だけだった

それに残ったエイが大きかったのだ

俺は攻撃を受けて木にぶつかる

 

上「がはっ……」

そして倒れ込む。その隙にヤミーは宿に向かう

 

上「待て……」

俺はフラフラになりながら立ち上がった

 

上(何か手はないか……)

俺は初日にアンクからもらったメダルとウヴァから取ったメダルを見る。そこであることに気づく

 

上「これ……同じ色のメダル……」

クワガタ、カマキリ、バッタは同じ色だったのに気づいた。俺は使うしかないと思いメダルをかえる

するとアンクが

 

ア「あいつ……まさか……よせ!」

俺はアンクに言われる前にオーズスキャナーを振り下ろす

【クワガタ!カマキリ!バッタ!

ガ~タガタガタ・キリッバ・ガタキリバッ!】

 

 

俺は緑に輝いて変身した

 

上「うぉぉぉぉぉぉぉ!」

俺は叫んでから分身してヤミーに向かってく

 

ア「あいつ……【コンボ】しやがった……」

このときのアンクは不安しかなかった

俺はヤミーにジャンプしてカマキリソードで攻撃するもの、バッタレッグで攻撃するものと色々わかれて攻撃する

だが、俺的にも既に限界を迎えてるので一気に決める

【スキャニングチャージ!】

俺は全員ジャンプしてキック(ガタキリバキック)をする

 

上「オラァー!」

ヤミーに直撃し、爆発した

俺は倒れると同時に変身が解除される

そこで意識を失った

 

 

 

 

三玖視点

あの後、フータローを追いかけると変身したフータローが見えた

 

三「フータロー……」

あんなに無理して……なのに私は……自分のことばっかり……

そのときに私は最初から思い返す

もしかしたらフータローは最初から具合が悪かったのでは……と

そんなときだった

フータローが全身緑のオーズになるところを

 

三「何あれ……」

その強さは今まで見てきたよりも強力だった

だがフータローは戦いが終わるとすぐに倒れてしまう

私はすぐに駆けつけた

するとそこにはアンクもいた

 

三「……アンク?どうしてここに……」

 

ア「それは後だ!今はこいつを運ぶぞ!」

私たちは先生にフータローが体調悪くて連れてきたことを説明した。その後にみんなもきたが、アンクの姿はもうなかった

その際に、フータローのいる部屋が立ち入り禁止になってしまった

私たちはキャンプファイヤーがあるので向かうことになったが私はとっさに言ってしまった

 

三「フータロー……せっかく林間学校に前向きになってくれたのに……一人で……こんな寂しい終わり方でいいのかな……?」

みんなは黙ったままだ

 

三(それに……一人であんなにも……苦しみながら、痛みながら戦ってるなんて……)

そんなことを思っていた

そしてキャンプファイヤーの時間

私は一花を見つけて抹茶ソーダをあげる

 

三「風邪は水分補給が大事」

 

一「へー……ホットもあるんだ……抹茶ソーダ……」

私は一花の体温をはかる

 

三「治ってる」

 

一「やっぱり……私がフータロー君にうつしちゃったのかな?」

それは違う

フータローは初日からかなりおかしかった。今だからわかる。そのときは自分のことばっかりで気づけなかった

 

三「フータローは最初からおかしかった」

 

一「えっ…」

 

三「今にして思えばずっと具合が悪かったんだと思う。もっとよく見てあげてたら……私も自分のことで必死だったから」

 

一「ごめんね」

一花が急にあやまってきた

 

一「ダンス断るべきだった

もっと早く気づいてたらよかったのにね

伝説のこと……三玖の思い……」

 

一(そしてこの気持ちにも……)

私は一花を抱きしめる

 

一「え?三玖?」

 

三「ずっと気にしてた

一花やみんながフータローとどう接しているのか

私だけ特別なんて平等じゃないと思ってたから」

 

一「そんなこと……」

 

三「でも、もうやめた」

独り占めはしたい。この感情に嘘はつけない

だけど、それは今じゃない

 

三「私はフータローが好き

だから好き勝手にするよ

 

その代わり、一花もみんなも……お好きにどうぞ」

負けないから

そう言った私を見て一花は微笑んで抹茶ソーダを飲む

 

一「うーん……絶妙にまずい……」

 

三「そうかな?」

 

一「でも効力はバツグンだよ。ありがとね」

そう言って一花は立ち上がって

 

一「じゃあ、行こう」

 

三「うん」

私たちはフータローのところに行く

 

 

 

 

 

五月視点

私が一花のフリなんてしなければ……

そう考えながら私は上杉君の荷物をまとめてる四葉のところに向かいましたが

 

五「四葉。上杉君の荷物は……」

私が近寄る四葉は上杉君のしおりを見ていました

 

四「これ……上杉さんのしおり……付箋やメモがたくさん。こんなに楽しみにしてたのに……具合の悪い上杉さんを無理に連れまわして台無しにしちゃった……私が余計なことしたから……」

そう言って私が見てるときに一つの紙がありました

 

五「結局のところ上杉君がどう感じたのか

何を考えてるいるのか、本人に聞かないとわかりません。ただ……無駄ではなかったはずですよ」

そう言って私はその紙を見せます

その紙にはらいちゃんへの土産話だったのですが、四葉の名前がたくさん書いてありました

 

四「これ……本当かな……三玖は寂しい終わり方って言ってたけど、楽しかったのかな……」

そればっかりは私にはわかりません。上杉君がどう思っていたのかは

 

五「さぁ」

 

四「上杉さんに聞いてみる!」

 

五「え、今からですか!?」

 

四「こっそり行けば大丈夫だって!」

そう言って行ってしまいました

 

五(ストレート……私も四葉みたいにできるでしょうか」

その後

私は四葉をみならってみましたが危うく先生にバレるところでした。電気をつけようとスイッチを探して見ました

カチッ

電気がつくと他の四人もいました

 

四「えー!?みんなも来てたの!?」

 

二「な、なんであんたたちがいるのよ」

 

三「二乃こそ意外」

 

二「私はただよく効くお守りを貸そうと思っただけ」

 

一「私たちもフータロー君が心配で来たんだよね」

 

三「うん」

 

四「えへへ、なんか嬉しいな!

全員で同じこと考えてたんだね」

 

二「私は違うって言ってるでしょ!それにもう戻るし」

 

四「え?なんで?」

 

二「言ったでしょ。よく効くお守りを貸しにきただけ。それにこれから踊る人いるし、あんたたちがいれば安心よ」

そう言って二乃はお守りだけを置いていてしまいました

 

三「……二乃はあんなこと言ってたけどやっぱり心配してるみたい」

 

一「だよね〜、そうじゃなきゃわざわざ来ないもんね」

そう言ってる間に私は上杉君のそばにより

 

五「上杉君。みんなあなたに元気になってほしいと思っています。二乃はいませんが……二乃も素直でないだけで心配しているのです。上杉君がどんな人なのかまだよくわかりませんが……目が覚めたら、よければ教えてください。あなたのことを」

そう言って私は手を……いえ、指を握ります

私たち四人で

 

その頃

四人が握った頃にキャンプファイヤーのカウントは0になった

 

一「あのときもずっと耐えてたんだね

私も周りが見えてなかったな」

 

三「私たちがついてるよ」

 

四「私のパワーで元気になってください!」

 

五「この三日間の林間学校、あなたは何を感じましたか?」

上杉君にその言葉が届いたかはわかりません

二乃の方は結局、上杉が伝えられてないので来ないことを知らないまま終わってしまった

 

 

 

 

 

 

 

?「コンボ、使っちゃたのか……【暴走】しないといいけど……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アンク&上杉  9枚        自2  他7

?       10枚       自5  他5

カザリ     9枚        自4  他5

ウヴァ     8枚       自4  他4

ガメル     3枚       自3  他0

メズール    3枚       自3  他0

判明してるメダルの枚数  計42枚

 

全部のコアメダルの枚数  計55枚

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回はここまでです
ついにコンボ出ましたね!
原作のコンボの設定は映司は欲がなくなったから暴走しませんでしたが、プトティラは別として。上杉はどうなるのでしょうか?みなさんはどうなると思いますか?
あ、そういえば紫のメダルはこのシリーズでは意識をもたないものとしています。これは今後に明らかになります。まぁ、暴走する確率は一番高いですが。あとオリジナルフォームのバースも出す予定なのも伝え忘れてました!まぁ、まだバース出てないんですけどね(笑)
コンボは原作どおりの順番ではなくなります
あと前田の紹介忘れてました

前田
今回の林間学校でヤミーを生んでしまった。語尾に「コラ」をつける。一花と踊りたかったが、上杉によって踊れなくなった。

では、また次回!



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第14話 入院と医者と勉強する理由

今回はあの人がでます
今回戦闘はありません。すみません
アンケートをしているのでよければ参加してください。よりいい作品にしたいのでご協力お願いします
感情移入についてよくわからないままやっていたのでどなたか教えてくださると嬉しいです。自分でも調べて感情移入しやすい人にもいい作品と思われるように頑張ります
それと学校が6月からなのであとはアンケートの結果しだいで毎日投稿を6月になるまで続けます。アンケートで増やすことになったら毎日投稿はできません
では、本編どうぞ!




前回の3つの出来事

1つ、上杉は体調をくずしながらスキーをする

2つ、五月を探すことになる

そして3つ、上杉は緑のコンボをして倒れる




現在オーズの使えるメダルは
タカ2
トラ1、チーター1
クワガタ1、カマキリ1、バッタ1
ウナギ1、タコ1




テ『今日の最下位はごめんなさ〜い、牡羊座のあなた………友達と会うと運気アップ!

風邪が流行っています。人と会う際はしっかり対策を!』

 

上「確かに……最下位で異論はないな」

俺は今入院している。どうやら俺は倒れてしまったようだ。ただ俺はあまり覚えていない

そして診察の時間になり、診察してもらう

 

医「怪我はもう大丈夫だが……まだ、熱が引かないね。もうしばらくは入院してもらうよ」

えー……

怪我はそんなに酷くはなかったようだが、どうやら熱の方が酷いらしい

 

上「早く学校に行きたいんですが……」

 

?「忘れんなよ。あんたが林間学校が終わるまでにこなかったから、こんなこになっちまってんだ」

確かにそうだが……

たとえ途中で病院に行くことになっても、行けるわけがなかった。ヤミーが出てくるのがわかったのに、行くわけにはいかない。倒していたら行ってたが。それに記憶も曖昧だ。よく思い出せない

 

上「後半の記憶……ほとんど覚えないですね……」

何かとてつもない力を使ったような……

上杉は熱が高い状態だったのでよく覚えていない。そもそもコンボを知らなかった

そう考えてると

 

?「寂しいなら三玖ちゃんにお見舞いにきてもらったら?」

なんで三玖?

 

上「どうして三玖なんですか?」

 

?「いやー、あの子が一番に駆けつけたらしいんだよ。それで心配させてんだ。もう無理はすんなよ」

三玖がねぇ……そういえばそうだったような……

記憶が曖昧でよくわからなかった。心配をかけたのは悪かったが、無理をしなくちゃダメな状況だった気がする

 

医「伊達君……協力してもらってるのはありがいが程々にしといくれ」

 

伊「あ、わりぃ。じゃあ、安静に」

 

上「は、はい……」

そう言って俺は病室に戻る

なんで三玖の名前を知ってるんだ?それにしてもお見舞いね……来るわけないな

あいつらだって学校がある。そもそも来るわけない

そう思ってたらドアが開いた。開けたのは

 

上「二乃…」

 

二「誰もいないわね……」

 

上「何でここに来た?」

 

二「なんでもいいでしょ。誰がお金払ってると思ってんのよ」

そのお陰で面倒なことになってんだよなー

実はお金がない俺の家からは入院分のお金を払えるわけがない。そんなときにこいつらのお陰で入院できたのだが、何故か院長の隠し子では?と噂になっている。困ったもんだ

 

上「これは大げさすぎないか?

看護師の間では院長の隠し子とか言われるんだが……」

 

二「仕方ないでしょ……あの子たち

あんたが死ぬんじゃないかってくらい心配してたんだから」

そんなにヤバかったのか?

そんなになるまで心配してくれるとは思わなかったので内心、少し嬉しかった。あいつらの前では絶対に言わないが。特に一花はからかってくるに違いない

にしても、お見舞いに来るとしたら二乃が来ることはないと思っていたのが……これは予想外。あんなに俺のことを嫌がっていたのに

 

上「そうか……しかし、お前がお見舞いに来てくれるとは思ってもなかったな」

 

二「え……ええそうね……ってこんなことしてる場合じゃなかった」

そう言ってカーテンの所に行って

 

二「いい?私のことは黙っておきなさい」

何故?しかも誰に?

そう思ってるとまたドアが開いた

 

四「上杉さん。ここに二乃が来ませんでした?」

ドアの方を見ると一花と三玖と四葉がいた

 

一「やっほー、林間学校ぶりだね」

 

三「怪我と体調はどう?」

 

四「よかった!生きてて一安心です!」

 

上「お前らまで……ったく誰が来いって言ったよ……」

俺は少し嬉しかった。頼んではないが、まさかわざわざお見舞いに来てくれるとは思ってもなかったから

そのときに四葉が

 

四「ん?やはり二乃においがします」

お前は犬か

 

二(香水…!!)

そう言って四葉は探して始める

 

一「ほんと一時はどうなるかと思ったんだよ

体温が真夏の最高気温くらいになってたからね」

なるほど、そりぁ心配されるわ

自分ではどのくらい高いかわからなかったから、なんでそんなに心配されるかがわからなかったのだが、それを聞いて納得した

 

三「回復してよかった。さみしくなったら呼んで。いつでも看病しに来るから」

 

上「ありがとな……そのときは頼む」

すると一花が

 

一「あと、これ。休んでる間のプリント。預かっちゃったけど渡せてよかったよ」

そう言ってプリントを渡してくる

俺は受け取り

 

上「学校、行ってるんだな」

 

一「……うん」

 

上「いつか覚悟決めろよ」

 

一「わかってるよ」

 

一(学校なんてつまらないとこすぐ辞められると思ってたけど、もう少しこのまま……)

すると三玖は俺の飯を見て

 

三「ご飯……嫌いなものあった?」

 

上「いや、ちょっと食欲なくてな」

 

三「言ってくれたら私が作ったのに」

そのとき俺の腹が急激に痛くなる

三玖のコロッケを思い出してしまった。あれはおいしかったのだが、たくさん食べさせられてお腹を壊してしまったことから少しトラウマになってしまった

 

三「大丈夫?」

三玖には悪いな……一生懸命やればいいと言ったのに

俺が三玖に言ったことなのだが、流石に倒れるまで食べされるのはよくないな

そう思いつつ、三玖の料理で痛くなったことは言いたくなかったので

 

上「あぁ……ちょっとした腹痛だ。ちゃんと食べるから」

 

三「そっか」

そう言って三玖はパンを取って俺に

 

三「あーん」

 

上「いや、自分で食えるから」

そしてもうサイドからもパンが迫ってた

 

一「ちゃんと食べないとダメだぞ」

二つとも食わされた

一つならまだわかるのだが、何故二つ同時に食べされたのだろう?一つずつでもいいだろうに

 

上「俺の口は一つなんだけど……」

そして二人は笑いあってる

 

上(どういうこと?)

そんなときに四葉が二乃を見つけた

 

四「あ!二乃いた!」

 

二「あんたは犬か!」

俺も思った

 

四「ほら行くよ」

 

二「や、やめなさい!」

 

一「じゃあ私たちも……」

 

三「フータローも早く治るといいね」

そのとき俺は少し楽になった気がする

そして診察のときに

 

伊「よし、これなら明日にでも退院できるぞ」

 

上「よかった……」

あいつらもあるが、ヤミーもなんとかしないと……

戦えるのは俺だけ……俺が早く治らないと誰もヤミーを止められい。全ての人を守るのは無理だが、近くにいるあいつらだけでもしっかり守らなければいけない。責任持って守ること。アンクに言われた。家庭教師続けることになったからには守る

そう思ってると医者が

 

医「勉強が遅れて不安かな?君は学年一位の秀才らしいじゃないか。少しくらいわけないだろう」

まぁ、俺だけだったらな……

俺だけだったら何も問題ない。でも、俺にはあいつらも教えてやらなきゃいけない。まぁ、勉強だけではなく、ヤミーの件もあるし

ヤミーの件は言えないので

 

上「俺はいいんですが

俺が教えてやらないといけないやつらがいるんです」

 

医「そうかい。じゃあ診察はこれで……」

そのときだった

 

二「ちょっと押さないでよ!」

顔をだしてみるとあいつらがいた

正直にあいつらが来てくれてから少し楽になれた。なんでだろう?ただ、あいつらのお陰でもある。それだけは確かだ

 

上(礼でも言うか……)

そう思って近づくと

 

一「もー、注射で怖がってたら、いつまでたってもピアス開けれないよ」

ん?注射?

俺は聞いてみる

 

上「お前ら……ここに何しにきたんだ?」

 

一「何って……予防接種」

うん。どうやら俺の勘違いだったようだな

嬉しかった俺の気持ちを返してもらいたい。あいつらのお陰でもあると思った数秒前の自分を殴りたい。

そのとき

 

ア「風太郎、治ったのか?」

後ろを向くとアンクがいた

 

上「アンク……あぁ、明日には退院できる」

 

四「アンクさん!お久しぶりです!」

 

一「久々だね〜」

 

二「アンク君……」

 

三「二乃?どうかした?」

 

二「……何でもないわ」

そうか……俺が伝えれなかったから……

俺はアンクに踊れないことを頼まれていたのだが、俺が倒れてしまったことで踊れないことを伝えられなかった

俺は小声でアンクに聞いてみる

 

上「アンク、二乃と踊ってないよな?」

 

ア「あ?当たり前だろ」

やっぱり……

二乃には悪いことした。俺が伝えていればこんなことにはならなかっただろう。もっと自分の体調、怪我をしないようにしなければ

そんなときだった

 

伊「ほら、病人は大人しくしなきゃダメでしょ」

 

上「あ、はい……アンク?」

アンクは驚いたような顔をしている

 

ア「お前……」

 

伊「お?アンコじゃねぇーか……お前もいたのか」

アンコ?

こいつの名前はアンクなのに伊達さんはアンコと言った

 

ア「俺はアンクだ!」

大声で叫ぶアンク

病院なのでみんな収めたり、注意する

 

上「お、落ち着けって」

 

一「アンク君、ここ病院!」

 

三「急にどうしたの?」

 

四「アンクさんの知りあいですか?」

 

伊「あぁ……そういや【火野】は?一緒じゃないのか?」

火野?誰だ?

知らない名前が出てきた。火野とは誰なのだろか?伊達さんの言い方的にアンクとは知り合いでその火野って人もアンクの知り合いなんだろう

 

ア「……後でこい」

俺たちが混和してるときに伊達さんが

 

伊「あー、とりあえず兄ちゃんは戻ろうねー」

 

上「えっ、ちょっ……」

そのとき医者から

 

医「上杉君。これからも励みたまえよ」

そう言われた

その後

俺は医者の人をどこかで見たことあると思ってた

強く残ってる記憶……

 

?『上杉風太郎君。バイバイ』

そのとき、俺の頭にあの事がフラッシュバックした

俺はベッドから起き上がる

 

上「なんで……あの時のことを……」

そう思いながら横を見るとあの子がいた……

 

上「あっ」

……ように見えただけだった。実際は五月だった。何故五月があの子に見えたのかはわからない

 

上「……なんだ五月か。驚ろかすなよ」

 

五「それはこちらの台詞です」

 

上「四葉たちが探してたぞ」

五月は誤魔化して聞いてきた

 

五「教えてください。あなたが勉強する理由を」

これは教えなきゃ帰らないな……

俺は話すことにした……全部は話さないが

 

俺は五年前の京都の修学旅行であの子と出会ったこと

そして将棋星人に地球を爆破されたことを話た

すると五月は

 

五「なんですかそれ!?

そこからが聞きたいのにすごく雑に終わりましたよ。地球はどうなったんですか?」

確かに雑に終わらしたが……

 

上「すまない……あまり話したくない」

五月はわかってくれたように

 

五「その子との出会いがあなたを変えたんですね」

そのとき一つの言葉があの子の会話と重なった

 

五「私たちに必要です」

 

?『君が必要だもん』

え……なんで

あまりにも似すぎていた。あの子に

 

上「出来る限りはするがお前も頑張ってくれよ」

 

五「もちろんです。なので昔持ってたお守りを引っ張り出してきました」

そう言ってお守りを見せてくる

 

上「いや、神頼みじゃねぇーか」

そういえばあの子も似たような物を買ってたな、五つも…………!

俺は思わず聞く

もしかしたらあの子が……

 

上「それ……どこで買ったんだ?」

 

五「これですか?買ったのか、貰ったのかはよく覚えてませんが、確か……京都で五年前」

五年前……

今考えていたことが実現した。もしかしたらあの子は五つ子の誰かではないかと……

 

上「それって……」

そのとき

 

四「あ!五月!」

四葉たちがいた……聞かれてない……よな?

 

四「なんだー、ここにいたんだ」

どうやら聞かれてなさそうだ

 

一「余計なところ探しちゃったね」

 

三「五人揃ったから今度こそ行くよ」

まだ行ってなかったのか

 

五「ま、待ってください!」

 

二「五月!私は覚悟決めたわ!あんたも道連れよ!」

みんなが行った後に俺は考える

 

上(……五年前……京都で……偶然だよな)

そんな都合のいい話があるはずない。偶然に決まっている。仮に本当にあいつらの中だとすると、あの子は俺の名前を知っているのでわかるはず……

そう思ってたらあることを思いつき、それを試してみよう。そう思ってた

 

 

 

 

 

 

伊「そうか……やっぱりあいつも……」

 

ア「あぁ、にしてもお前もあいつも………………なんてな」

 

伊「まぁな。にしても、あの兄ちゃんがオーズなってるなんてなー、思ってもなかったよ」

 

ア「……いつ話すつもりだ?そのこと」

 

伊「お前が言うのかよ……お前だって言わなきゃだろ?コンボのこと……【暴走】のこと……そして

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【火野】のこと」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アンク&上杉  9枚        自2  他7

?       10枚       自5  他5

カザリ     9枚        自4  他5

ウヴァ     8枚       自4  他4

ガメル     3枚       自3  他0

メズール    3枚       自3  他0

判明してるメダルの枚数  計42枚

 

全部のコアメダルの枚数  計55枚

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回はここまでです
とくに進展はしませんでしたね。すいません
最後の会話、一体なんのことなのか?
ちなみにアンクが言っている「あいつ」と伊達さんが言っている「あいつ」は別の人物です
ここで人物紹介

伊達明
医者でアンクの知り合い

ここまでしか教えられません
では、また次回!


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第15話 0点と犯人探しと交換

今回はちゃんと戦闘はあるのでご安心してください!
そしてまさかの……これは本編で知ってください!
アンケートをしているのでよければ参加してください。よりいい作品にしたいのでご協力お願いします
では、本編どうぞ!




前回の3つの出来事

1つ、上杉は病院に入院し、五つ子がお見舞いに来た

2つ、アンクと伊達が知り合いだった

そして3つ、上杉は五月に勉強する理由を聞かれ話す






現在オーズの使えるメダルは
タカ2
トラ1、チーター1
クワガタ1、カマキリ1、バッタ1
ウナギ1、タコ1



昨日退院して今日は久々の家庭教師の日だったが

俺はあの日思ったことを全員に頼んで、あることをしている

 

一「急にどうしたの?」

 

三「みんな同じ髪型にしろって」

 

二「今日は家庭教師の日じゃなかったの?」

そう。俺は五つ子全員に同じ髪型にしてもらった

ただ間違ってたら非常に申し訳ない

俺は二乃だと思った人に話かける

 

上「なんだ二乃。らしくもなく前のめりじゃないか」

すると隣から

 

二「二乃は私よ」

すまなかった!

こうしてやってみるとわからないものだ。みんなそっくりすぎる。顔だけではとても判断できない

俺は思ったとおりに名前を言う

 

上「俺の思った順番は左から一花、二乃、四葉、三玖、五月だ……間違ってたらすまん」

 

二「二乃、三玖、五月、四葉、一花よ。髪を見ればわかるでしょ!」

マジか……一人も当てられないなんて……

普通に考えれば確かに髪型でわかる。だが上杉はまわりの人間を見ていなかったものだからわかっていない。花火大会では褒めてはいたのだが、実際に五月が髪型かえたときに五月かをわかっていなかった

気をとりなとして言う

 

上「このように、なんのヒントもなければ俺は、誰が誰かもわからない。すまないな」

 

一「それとこれがなんの関係があるの?」

俺は机に答案用紙、5枚を出す。あの日思ったこともあるのだが、こっちはこっちで今後の試験に関わる重大な問題である

 

上「話は数分前に戻るんだが……」

俺がオートロックにも慣れ始めてきて、家に入ったときに、この中の誰かの風呂上がりを見てしまい「変態!」と言われてなにか、袋をなげつけられた

その中身がこれだ

 

上「全科目0点……名前は破られている

バスタオル姿でわからなかったが犯人はこの中にいるわけだ。正直に私が犯人だよって人ー?」

誰も何も言わない。まぁ、最初に思いつくのは

 

上「四葉、白状しろ」

 

四「当然のように疑ってる!」

そりぁそうだろ

四葉には悪いが、中間試験もこいつが一番悪かった。家庭教師に参加してなかった二乃がいたのにもかかわらず。真っ先に思いつくのは四葉だけだ

 

三「それでこの髪型だったんだ」

 

上「まぁな。顔さえわかれば今回と前みたいなことがおきなくなるからな」

そう。前見たいなことになりたくない

面倒ごとも嫌だが、間違えるのはその人に失礼でもある

 

五「反省してます……」

もうやめてくれよ?

すると二乃が

 

二「あのマスクさえなければ私たちもわかったんだけど」

え?わかるの?

そう思って俺は聞く

聞けばこいつらの見分け方がわかるかもしれない

そう思ったのだが……

 

上「お前たちはどうやって判別してるんだ?」

すると二乃と三玖は二人見合って

 

二「こんな薄い顔三玖しかいないわ」

 

三「こんなうるさい顔二乃しかいない」

薄い?うるさい?何言ってんの?

失敗に終わった。なんも解決しない

そしていつものように喧嘩しはじめる

そこで四葉が

 

四「いいこと教えてあげます

私たちの見分け方はお母さんが言ってました

愛さえあれば自然とわかるって」

なるほど……俺にはどうりで無理なわけだ

家庭教師するのに愛とかなきゃいけないと見分けらないとは

 

上「だから俺にはわからないわけか」

何度見ても顔は同じ。これで髪型も一緒だったら絶対にわからない。髪型別でもわかっていないのだ

 

一「もう戻してもいいかなー

なんで今日はそんなに真剣になってるんだろ」

 

五(上杉君……まさか昨日の話を……)

そんなときだった。俺はなにか匂ったので

 

上「シャンプーの匂い……」

そう言うと二乃が

 

二「なんかキモ……」

だよな

俺は犯人に変態と言われたことを思いだして頼む

引かれる覚悟で

 

上「お前たちに頼みがあるんだが……すごく言いにくいんだが……俺を変態と罵ってくれないか?」

すると二乃が

 

二「あんた……手の施しようのない変態だわ……」

心が痛い

 

上「違う。そういう心にくる言い方じゃなくて」

他のみんなも次々と言う

 

一「フータロー君の変態さん」

 

三「フータローの変態。切腹」

 

四「上杉さんは変態!」

 

五「上杉君は変態なのですね」

すごく心が痛い。このやり方は失敗だったな……というか誰か切腹って言わなかったか?

下手なことはしないべきと二乃のときにわかったはずなのにやってしまった

そんなときに三玖が

 

三「ほくろで見分けることもできるけど」

お手軽!そっちの方が楽じゃないか

愛なんてない俺にはそっちの方が好都合

 

上「どこにあるんだ?見せてくれないか?」

そう言って俺は三玖に近づくと、三玖はソファーに倒れ込んで恥ずかしそうに

 

三「フータローになら見せてもいいよ」

 

五「ダメです!!」

五月に拒否された

 

五「そもそも犯人のほくろを見ていないと意味がないですよ?」

言われて見れば……見てないな

そんなときだった。一花が

 

一「フータロー君。もしかしたらこの中にはいないのかもしれないよ……」

そんなことあるのか?

 

上「どういうことだ?」

 

一「落ち着いて聞いてね

私たちには隠された六人目の姉妹……六海がいるんだよ」

それは本当なのか聞こうとしたが

 

四「なんだってー!」

こいつの反応でわかった

俺は一花たちを無視して答案用紙を眺める

こうして答案用紙を眺めて見ると五つ子って意外と違うものなんだと思ってた

 

上(こうなったら最終手段を使うか……)

そう思い、俺はテストを出す

 

上「最終手段だ……これはそのテストの問題を集めた問題集。これが解けなかった奴が犯人だ」

もう投げやりに考えてるように見えるが、しっかり判断する考えがある

だがみんなからは抗議されまくったので

 

上「一番最後の奴を犯人に認定ていしまーす。はい、スタート」

するとみんな急いでやり始める

 

上(さて、これでわかればいいんだが……)

 

一(追い詰められたね、フータロー君)

今回の犯人は一花だったのだ

 

一(あのときはビックリしてらしくない追い返しちゃったけど、逆にそれが功を奏したのかな?)

そう思いながら一花は問題集に取り組むが、そこであることに気がつく

 

一(筆跡!)

そう。上杉は筆跡で判断しようとしていた

一花は気づいて書き直し、一番に出しにいく

 

上(なるほど……)

俺は犯人がわかったので一花の頭にその問題集をのせて

 

上「お前が犯人だ」

 

一「あれ……なんで……筆跡だってかえたのに」

俺は問題集を見せながら言う

 

上「ここ。bの書き方。一人だけ筆記体を書くのは覚えてた。俺はお前たちの顔を見分けられるほどまだ知らないが、お前たちの文字はたくさん見てるからな」

 

一「や、やられた〜」

そう言って一花は膝から崩れ落ちる

 

上「これでとりあえず解決か……」

 

五「あのー、一応私たちも終わりました」

そう言って問題集を俺に渡す

 

上「おつかれ。ひとまず採点を………!?」

俺は驚いた。何故なら全員の文字や記号が犯人の同じ書き方だったからだ

 

上「……まさかとは思うが……お前ら……一人ずつ0点の犯人だな?」

 

三「バレた」

どうやら俺が来る前に隠そうとしていたらしい

それを聞いた俺は

 

上「俺が入院した途端これか……この先大丈夫か……」

そんなこと言ってたらこっそり五月が

 

五「今回あなたが顔の判別にこだわったのは昨日、話してくれた五年前の女の子と関係があるのですよね?私たちの中の誰かと思ってるんですね」

 

上「……一応な……」

そう言って俺はみんなに聞く

 

上「この中で昔、俺に会ったことあるってよって人ー?」

 

二「何よ急に」

 

三「どういうこと?」

やっぱり違うかな……

そもそも昔の上杉と今の上杉はかなり違う。会っていたとしても五つ子にはわかるけがない

 

上「いや、何でもない。気にしてないでくれ

それよりも、五月、真面目なお前が0点のテストの隠そうとしたとはな……今日はみっちり復習だ」

そう言って五月の肩に手をのせるが反応がない

 

三「もしかしてわざと間違えてる?」

やってしまった……

俺が五月かと思って手をのせたのは、頬を膨らませた三玖だった

 

三「フータローなんてもう知らない」

 

上「す、すまない!」

 

四「あはは、まずは上杉さんが勉強しないといけませんね」

早めに見分けられるようにしよう……そう決めた

そしてその日は帰ったのだが急にアンクが

 

ア「おい、木曜日はあけとけ」

 

上「木曜日は元々休日だが?」

 

ア「いいからあけとけ……」

そう言って先に歩いてってしまう

一体なんなのだろう……

そう思いながら俺はアンクを追って帰ろうとした

そのとき

前方から砂の攻撃が飛んできた。俺たちは回避する。砂で攻撃してくる相手といえば……

 

ア「カザリ……」

 

カ「やぁ、アンク」

そう。カザリだ。ただカザリを見ると俺は怒りが湧いてきてしまう。三玖のことで……

だから俺は

 

上「カザリ!」

そう言ってベルトをつける

 

上「アンク、メダル!」

アンクはメダルを渡す……かと思いきや

 

ア「なぁ、カザリ。ここで一つ提案なんだが、コアメダルを交換しないか?」

何言って……

メダルは取られたばかりで枚数も減った。なのにもかかわらず、アンクはメダルを交換しようと言っている。何を考えているんだ?

 

カ「……というと?」

 

ア「お前は俺のコアメダルを渡す。俺はお前のコアメダルを渡す……いい考えだと思うんだがなぁ。無駄な戦闘なしで自分のコアメダルが手に入るんだ。悪くないだろ?」

それは今後の戦いに影響がでるのでは?

そう思ってるとカザリは

 

カ「……でも、君がそう簡単に渡すとは思えないよ。前回もそれで僕の最後の一枚は手に入らなかったしね」

そんなことがあったのか……

前のオーズやグリードたちのことはわからない。俺だけが置いてかれる

 

ア「安心しろ。こいつに持たす」

そう言って俺にチーターのメダルを渡してきた。ただ、もう1枚あるはずだが……

 

ア「お前も早くだせ」

 

カ「悪いけど、アンクのことは信用出来ないね」

 

ア「なら……」

そう言って俺にメダルを渡してきた

 

上「任せろ……あいつは絶対に許さない」

俺はベルトにメダルを入れる

ガシャ×3

俺はベルトを斜めにしてオーズスキャナーを振り下ろす

 

上「変身!」

【タカ!トラ!バッタ!】

俺はカザリに向かってメダジャリバーで斬りこむ。だが、カザリは爪でカードしており、蹴りを入れてくる。俺は怯んだが、すかさずパンチを入れる

 

カ「へぇ〜、少しは強くなったようだね……それに感情的の攻撃ではない……もうどうでもよくなったのかな?」

 

上「っ……」

落ち着け、落ち着くんだ

ここで感情的になったら前みたいになる。挑発に乗るな。確実にメダルを取るために……いや、ここで倒すために!

 

上「別にお前を許したわけではない……確実に倒すためだ!」

 

カ「僕を?できるわけないよ」

倒せなくてもこいつの弱点をつかめ!

俺はバッタレッグで飛んで距離を詰めて、メダジャリバーで斬りつける。カザリからセルメダルがでてくる。カザリが攻撃したタイミングでしゃがんで、タカヘッドでカザリの中を確認してトラクローでさして、取り出す。取り出すと赤のメダルが2枚出てきた

 

カ「そんな……バカな」

カザリはだいぶダメージを負っているようだ。俺は逃がすわけにはいかないのでメダジャリバーにメダルを3枚入れる

【スキャニングチャージ!】

 

上「三玖の苦しませた罪……ここで晴らす!」

そう言ってカザリに斬りこむ

 

上「オラァー!」

だがここで突如、横から火炎弾で攻撃される。俺は吹き飛び、倒れこむ

 

上「ぐっ……誰だ?」

顔を上げると紫のヤミー(?)がいた

するとアンクは

 

ア「お前……何故ここにいる!」

 

?「まだ、カザリ君にはやられてもらっちゃ困る。それに……倒したとしても、コアメダルを全部もらわれちゃうからね。阻止させてもらったよ」

もしかして……こいつが

アンクの反応的に前に言ってたのがこのグリードだろう。声は聞き取りにくい。正体をバレないためだろう。明らかに今までのグリードより桁違いの力だ……とするとこのグリードのメダルは他のグリードよりも多く所持している、もしくは単純に他のグリードより強いかの二択だ

するとカザリが

 

カ「フン……一応感謝するよ」

そう言ってカザリは逃げた

 

上「待て!……逃げられたか……」

俺は立ち上がって

 

上「お前もグリードか?」

 

?「そうだが……君に聞きたいことがある」

俺にだと?

一体何を聞くつもりなのか

 

?「そのオーズドライバー……どこで手に入れた?」

ベルトのことか……何故知りたいんだ?

もしかしたらこれは、あいつにとってすごく貴重な情報になっているのかも知れない……教えないほうがいいのだろう。オーズドライバー知ってる時点で何か予想外みたいなことなのだろう。なら教えないほうがよさそうだ

そう思い俺は

 

上「さぁーな、知らないうちに鞄に入ってた」

 

?「そうか……まぁいい。それじゃあ僕はここで失礼するよ……【まだ】君を殺すには早い」

そう言ってあいつは消えていた……

 

?「………………」

え?

 

上「ま、待て!」

 

ア「どうした?」

聞こえなかったのか?

なら黙っておこう

 

上「……いや、なんでもない。それより、お前のメダル取り返したぞ」

そう言って俺はアンクにメダルを渡す

 

ア「上出来だ。しかし、これで俺のコアメダルは4枚……しかも3枚はタカか……」

そういえば1枚だけ知らないメダルだったな

俺は聞いてみる

 

上「もう1枚はなんだ?」

 

ア「これはクジャクだ。帰るぞ」

 

上「あぁ、待てよ」

アンクには聞こえなかったようだが、俺には聞こえた

あのとき……最後に言われたこと……

 

?『これ以上、僕の子に近寄らないでくれ』

 

上(あの言葉……まさか……あいつらの……)

そう思いながら俺たちは帰る

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アンク&上杉  11枚      自4  他7

?       10枚       自5  他5

カザリ     7枚        自4  他3

ウヴァ     8枚       自4  他4

ガメル     3枚       自3  他0

メズール    3枚       自3  他0

判明してるメダルの枚数  計42枚

 

全部のコアメダルの枚数  計55枚

 

 

 

 

 




今回はここまでです
ここでまさかの?が上杉の前に登場!今回でわかった人はいるのではないでしょうか?かなり前からわかってる人もいるかもしれません
では、また次回!



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第16話 勤労感謝の日とお出かけと四葉の欲しいもの

今回はデート回です
アンケートをしているのでよければ参加してください。よりいい作品にしたいのでご協力お願いします
なお、今回でアンケートは終了させていただきます
ご協力ありがとうございました
結果的に全部同じだったので……ここは独断で決めさせてもらい、「公平にいこうぜ」ということで今のままをたもちつつ、少し感情移入というか文章を増やすことにします。なのでもしかしたら感情移入しやすい人には申し訳ないのですが、いい作品とは思ってもらえないかもです。まぁ、好き嫌い別れるとは思ってはいたのでご了承ください
また、目次に追記として書いておきます。
今後もよろしくお願いします
では、本編どうぞ!




前回の3つの出来事

1つ、五つ子に同じ髪型にしてもらった

2つ、五つ子全員が一科目0点を取っていた

そして3つ、上杉は紫のグリード、黒幕だと思われる人物と会う




現在オーズの使えるメダルは
タカ3、クジャク1
トラ1、チーター1
クワガタ1、カマキリ1、バッタ1
ウナギ1、タコ1





今日はアンクにあけとけと言われた日だ。しかし、困ったことがある。それは……

 

上「二人からメールがくるとは……」

実は昨日から一花と三玖からメールが着ていた。何故二人同時なのかはさておき、その内容がこれだ

 

「明日休日だけど、一緒に出かけない?」

同じ時刻、同じ内容。そんなことあるか?

何故別々なのか?だが正直に二人には申し訳ないことがあったから断りずらいところもある。どちらとも林間学校の出来事だ

一花は、スプリンクラーを浴びたのもあるが、俺が移してしまった可能性があり、最終日に体調を崩してしまった

三玖は、俺が大丈夫と言っておきながらヤミーが出てしまった。まぁこれは三玖は仕方ないと言ってくれているとしても、だ。これは記憶が曖昧で、伊達さんが言ってたことだが、俺が体調悪いのに一番に駆けつけてくれたらしいし。……お礼すらしていないから断りずらい

しかし、先にアンクとも約束しているのでどうしようか迷ってる。いや、あれは約束と言えるのか?だが、アンクのはいつでも話せることだと思いたいが、わざわざあけとけと言うのだ。それほど大事な話なのだろう。しかし何故今この場にいないのか?

それに……

 

?『これ以上、僕の子に近寄らないでくれ』

 

あの言葉……多分、こいつらのことだろう

そう考えていたら、らいはが

 

ら「もー……お兄ちゃん。せっかくのお休みなのに家の中にいて………」

仕方ないだろ

こっちはこっちで迷っているんだ。どうしたら一番いいのかを

そしてよく見るとらいはは鞄を持っていた

 

上「もしかして、遊びに行くのか?」

 

ら「うん。約束があるんだ。お兄ちゃんは出かける用事もないの?勤労感謝の日だよ」

勤労感謝の日……あ、忘れてた

勤労感謝の日と聞いて、思い出したことがある。らいはにあげるものがあった

 

上「らいは。お前にあげるものがある」

 

ら「プレゼント!?なになに〜?」

これで喜ぶだろうか……

そう思いながら俺はあげるものを出す

 

上「ミサンガの礼なんだが……受け取ってくれるか?」

俺が用意できるのは勉強関連ぐらいだ。だかららいはには【ガチでわかりやすいテスト対問題集】を用意した。だが正直に言おう。絶対喜ばれない、と

 

ら「いらない」

ぐは!

言われるとは思っていたのだか……そんな正直に言われるとキツイ

 

上「だよな……ハァ……」

 

ら「私は働いているつもりないからいらない」

よくできた妹だ。本当はもっとやりたいことがあるはず……やりたいことを早くやらせてやりたいところだ

 

ら「それより四葉さんでしょ?」

四葉?なんで?

そこで四葉の名前が出るとは思わなかった。まさかの第四の選択肢が出てくるとは……

 

上「なんで四葉が出てくるんだ?」

別に四葉に感謝していないわけではない。ただ、らいはから何故、四葉が出てくるのかがわからない

 

ら「お兄ちゃんのお土産話によれば、林間学校では四葉さんに助けてもらってばかりだったじゃん」

あ……そういことか

確かにたくさん助けてもらったが、それは【らいはへのお土産話】のことでだ。楽しかったことだけで言うならそうなる。だが、助ける話なら別だ。俺はアンクに多く助けられている。三玖も伊達さんの話から聞いた限りでは助けてもらっている

それを伝えようとしたが……

 

上「そうなんだが、実は…「お礼の一つでもしてもいいんじゃない?」だけどな…」

俺が言い終わる前にどんどん喋るらいは

 

ら「国民が互いに感謝し合う日!まぁ、お兄ちゃんに四葉さんへの感謝の気持ちがないならいいけどね」

どうしよう……

妹にそこまで言われると悩んでしまう。その前にアンク、一花に三玖の件がある。しかし、四葉にも感謝しなければいけない……あ、そういえば返事まだ返してない!どうしようか……

悩みに悩んで出た結果

 

上(アンクには帰ってきてからでもいいか聞いておこう。一花と三玖は……四葉のが終わりしだいにしよう)

流石に一花と三玖には断りずらかったので、最初に四葉にして、その後に一花、三玖の順にすることにした。ちなみに返事はこう送った

 

「用事を済ましてからでいいなら」

 

アンクは……大丈夫だろ。多分

そして四葉をマンションの下に呼ぶ

 

四「えっ、私に贈り物?上杉さんが?やっぱ、まだ風邪が治ってないんじゃ……」

とことん失礼なやつだ!

早めに頼む。他がいる。なんでもいい

 

上「なんでもいいから言ってくれ。今から買ってくるから。予算は……1500円までで許してくれ」

 

四「うーん……突然家に来たと思ったら……それを聞いちゃうあたり上杉さんですよね。サプライズとかあるでしょー」

仕方ないだろ

らいはで失敗しているんだ。本人の欲しい物を聞いた方が確実に成功する。らいはのことがあってサプライズはやめようと思った

 

上「買ってきたのがいらない物だったら嫌だからな」

ただでさえお金もない。そんな中で買ってくるのだ。それがいらない物だったら買った意味がなくなる

 

四「少し考えますのでどうぞ、上がってください」

それはダメだ!

一花と三玖には用事が済み次第と伝えている。この状況を見られたら……

 

上「いや、家はいい。なんでもいいからお前の望みを言ってくれ」

 

四「そうですねぇ……勤労感謝の日……なるほど……いいお出かけスポットなら知っていますよ」

 

上「………え?」

待ってくれ……それはいつまで続くんだ?

そんな思いは届かず、四葉は笑顔で

 

四「そうと決まれば、早速行きましょー」

 

上「ち、ちょっと待ってくれー!」

そんなことがあったが結局お出かけしている

これはまずい……非常にまずい。すぐ買って他の二人もすぐに終わらせてアンクの話を聞くつもりだったのに……こうなるとは思ってなかった

 

四「あはは、楽しい一日になりそうですね」

楽しいか?これで?てか、一日って言った?

流石に一日はまずい。用事が済み次第とは伝えている。だが、まさか一日とは思ってなかった。それにこれのどこが楽しいんだ?

 

上「ただ歩いてるだけだけど」

 

四「それがいいんです。デートですよ。デート」

デートねぇ……

これを聞いたとき、絶対に二人に会ってはいけない。そう考えていた

 

四「こんなお天気の日に外に出ないなんて損です!」

これからも予定があるのだが?

天気はいい。だがあまり外には出たくない。寒いし

 

上「早く決めてくれ……他にも予定がある」

 

四「上杉さんのことだから勉強でしょうね。とりあえずランチにしましょう」

今回は勉強じゃないんだが……

しかしランチか……確かに今はお昼どきか

 

上「昼飯か。どこでもいいぞ」

 

四「ここです!」

そう言って案内した四葉の店は……明らかに高級レストランだった。いや、払えるわけねぇ

中に入ると

 

店「中野様。ようこそいらっしゃいました」

中野様!?こんなとこで毎回食事してるのか?

こんなところで毎回食事しているとしたら値段はどのくらいだろうか

 

四「おひさでーす」

毎回ではないようだが……

流石金持ち

そして席に座る。すると四葉が

 

四「このレストランは五月の御用達なんですよ。きっと上杉さんも気にいるはずです。好きなものを選んでくださいね」

五月の御用達か

五月の御用達なら大食い系であろう。失礼かもしれないが五月はよく食べる。だったら大食い系しか思いつかない。だが、俺が払わなきゃいけねぇ!

 

上「待て、俺が……!?」

払わなきゃいけないのだが……メニューを見たときに、言葉を失う。どれも四桁ではない。【五桁】だった

しかも運ばれた料理が少ない

 

上「ちっさいな……」

そう言って食べる

 

上(!……うまいけど!何を食べてるのか全くわからない!)

上杉は貧乏舌のためよくわかってないのだ!実際に四葉から味おんちとも言われている

そんなときに四葉が

 

四「おいしいですね上杉さん!ローストされた鴨肉と柑橘類を混ぜ混んだソースの相性が絶妙です」

ごめん……よくわからん

俺にはできない食レポをしていた。とてもなにもいえなかった

 

上「そうですね。四葉さん……」

次に

 

四「ここは三玖が会員になっているスパです。招待制なので、なかなか来れませんよ。あ、こっち見ちゃだめですからね」

今度はスパといわれるとこに来ている。そもそもスパとはなんだ?

 

上「先にスパの説明をしてくれ」

そんな俺の言葉を無視して話を進める四葉

 

四「それにしてもお昼のコースはどれも最高でしたね。四葉チエック星三つです。今年のクリスマスにみんなでまた行こうかなー」

いつも行ってるのか?あんな所に

 

上「お前らはいつもあんな所で食ってるのか?」

 

四「あはは、さすがに特別な日だけですよ。中でもクリスマスは特別です。例えば……去年は南に弾丸冬忘れツアー」

それクリスマスで行くとこか?

 

上「クリスマス感が全くないだが」

 

四「一昨年は北で超ホワイトクリスマス」

クリスマス感は出たが、それは寒すぎね?

 

上「修行しにでも行ったのか?」

しかし四葉は

 

四「とはいっても、場所なんてどこでもいいんですけどね。昔お母さんが言ってました

大切なのはどこにいるのかじゃなく五人でいることなんだって」

こいつらのお母さんはどんな人だったんだ?五人でいることは悪いことではないのだが、いつかは離れることになる

そこで四葉は何か思い出したように

 

四「確か、一花が出ている映画が今日公開だったはず……」

本当か!

それなら俺でも払える。そして残り二人の件もなんとかなるはず!

 

上「それにしよう!」

そう思い、俺は行くことにした……が

 

四「いやー、ラスト手に汗握る展開!感動しました!一花はすぐに死んじゃいましたけど」

確かにな

一花が出た映画はゾンビの映画だった。その一花は序盤で死んでしまった。そんなことより困ったことがある

それは

 

四「チケット貰ってて良かったです!」

なんであるんだ!

そう。四葉が映画のチケットを持っていた。なので俺が払うことはなかった。マジで何が欲しいんだ?

 

上「それじゃ意味ないんだよ……早く贈り物決めてくれ」

だが四葉は話を変える

 

四「一花ですが、林間学校後からなぜか、前よりやる気になって、順調に仕事増えてるみたいですよ」

そうか……

それが一花のやりたいことなのだ。止める必要がない。まぁ、役はまだちょっとした役だと思うが

 

上「この映画みたいなちょい役か?」

 

四「一説では相当な額の貯金を溜め込んでるとか……」

嘘だろ?

もしちょい役だったらそんなに貯まるとは思えん。かなり受けてるのだろう

たが

 

上「金持ちの家の金持ち……なんという格差社会だ……」

次に

 

四「やっぱり、デートといえばショッピングですよね!」

いや、知らん

今度はショッピングモールに来ている

 

上「当然のように一桁多い……」

どうしても俺に買わせてくれない。何故だ?

そんなときに

 

店「そちらの服、お気に召されましたでしょうかぁ〜?」

店員さんがやってきた

 

四「あはは、買っちゃおっかなー」

やっぱり自分で買うのか?

そんなこと思いってると店員が

 

店「メンズでも同じ柄の服をご用意しておりますよぉ〜。彼氏様とペアルックなんていかがでしょう」

ハァ〜……またこのパターンね

ただ二人で買い物=彼氏。ほんとどうゆう認識してんだ。まぁ、四葉のことだから

 

四「彼氏ですって!上杉さんも隅に置けないですねー。このこのー」

だろうな

四葉はこういうやつだ

 

上「そんなじゃありませんので」

 

店「た、大変失礼いたしました!」

全く……困ったもんだ

すぐに恋人、彼氏と思うやつが多すぎる。そんなんじゃ、ただの買い物も行きたくなくなる

そう思ってたら四葉が

 

四「ははは、びっくりしましたね。どうします?

やっちゃいます?」

いや、やらん

これを五月に見られたとしたら?一線引いてると言えるのか?面倒なことになりそうなので余計に嫌だ。恥ずかしいし

 

上「すまないが、断る。面倒なことになりたくない」

 

四「上杉さんのケチー!」

そう言って走ってた

仕方ないだろ。面倒なことになる。にしても中々買わせてもらえん。まだ二人いるのになぁ……

そう思いながら四葉を追いかける

 

上(だが、あいつが楽しそうでよかった)

そのときあの子が浮かび上がる

 

上(多分違うんだ。諦めも時には必要だ)

そのときに四葉が

 

四「あ、やっと見つけました〜。これが欲しかったんです」

やっとか……

四葉が欲しい物は服だったようだ。何にせよこれで四葉の件は終わりだ。遅くなったが他の二人との約束も果たさなきゃな

 

上「決まったか。じゃあそれ買ってやるよ」

 

四「やった〜!!良かったー

これ、二乃が欲しがってたから喜ぶだろうなぁ」

二乃が?

四葉の欲しい物が決まったかと思えば、二乃だと?一体四葉は何が欲しいんだ?

ここであることに気づく

 

上「ちょっと待ってくれ。四葉、お前が欲しい物は何だ?」

 

四「えっ。レストランとスパと映画館とお買い物」

そうかもしれないが明らかに違うことがある

 

上「違う。レストランは五月、スパは三玖、映画は一花、買い物は二乃。どれも姉妹たちのおすすめや、姉妹のためだ。お前が欲しい物ではない」

そう。四葉は自分のことではなく、姉妹たちに関係あることばかり

 

四「わーっ!本当だ!」

ほんとアホすぎないか?

 

四「ちょっと待ってくださいね。今考えますから…………上杉さん

私の欲しいものはなんでしょうか?」

 

上「四葉、お前……」

そのときだった

 

一「ここら辺にあるって二乃言ってたよね」

この声……まずい!

 

上「四葉、隠れるぞ!」

 

四「え?え?」

そう言って試着室に隠れる

四葉にはどう説明しようか……とりあえず、誘ってもらったが勉強したいから断ったと説明しよう

俺は四葉に説明する。そして様子を見る

 

一「買っていってあげようよー」

 

三「そこまでしなくていいよ」

二人ともいるー!?

声で一花はわかったのだが……三玖までいるとは予想外だった

 

四「これは……修羅場の予感です!」

まずいな……

もしここで見つかったら、二人とも怒るだろう。何とかしてこの状況を切り抜けなければ……てか、二人でなんで買い物してるんだ?俺のメールみたはずだよな?

そう思って携帯を確認する。すると

 

「じゃあ終わるまで一花(三玖)と買い物してるね」

 

返事きてた。全然気づかなかったな……

そう考えてると四葉が

 

四「上杉さん。ここは私にお任せを!二人を巧みに誘導して遠ざけてみせます!」

やめろ!

そんな余計なことしないで、ここで静かに身を潜めていればいいだけだ

 

上「お、おい。余計なことは……」

俺が言い終わる前に四葉は

 

四「心配しないでください。迷惑はかけませ……あ」

どうやら見つかったようだ

 

上(馬鹿野郎ー!)

 

三「なんだ。四葉も来ていたんだ」

 

一「ご飯食べに行くとか言ってなかった?」

 

四「あらあら、一花と三玖じゃありませんか!

向こうに超面白い服があるから三人で…「そうだ、四葉にも聞いてみなよ」えっ」

 

三「ハットとキャップ。フータローにはどっちが似合うかな?」

俺の選んでたんかい!

だが三玖には悪いが、基本俺は帽子を被らない

そう思ってると

 

四「ちょっと待ってね」

そう言って俺に

 

四「上杉さんはどっちがいいですか?」

アホ!

 

上「この状況で俺に聞きにくるとかアホだろ!不自然すぎるぞ!」

 

四「す、すみません!で、でも上杉さんに似合うとしても上杉さん自身が嫌がってたら三玖が悲しみますよ!」

うっ……それを言われるとな

確かに。俺もらいはに渡そうとしたものいらないって言われてショックだったしな。三玖の思いを傷つけたくない

 

上「……基本帽子は被らない」

 

四「了解です!」

そう言って一花たちに

 

四「帽子は基本被らないみたい」

 

三「何、今の間」

そりぁ怪しまれるよな!

 

四「それより、向こうに抱腹絶倒間違いなしの服があって……」

四葉が言い終わる前に一花は

 

一「うん。後で言ってみるね。それより、そこに用があるんだけど試着室。次使わせてね」

隠れる場所間違えたー!

試着室はいろんな人が使う。そりぁ使いたいよな。さて、どうしようか?

 

四「し、試着室で何するの?この中なんもないよー」

誤魔化すの下手!

 

一「大抵の人が試着だと思うよ。これ、二乃が欲しがってたルームウェア。代わりにサイズ測ってみようと思って」

お前もか

二乃が欲しがってたということは、さっきの四葉に買ってやろうとしたやつか

 

四「そっか……でも二乃本人じゃないと」

 

一「何言ってんの〜」

 

三「私たち同じ体」

同じ体……そうか!

ここで思いついた

 

四「そ、そうだけど……」

やはり余計なことしてくれたな。だが、切り抜くにはこれしかない。

 

上「同じ体なら私が着るよ」

無理があったか……?

 

一「えっ」

 

三「今の声って……」

 

四「私私私でーす」

 

一「……ならいいけど。じゃあ四葉。よろしくね」

とりあえず一安心だな……

だが四葉は

 

四「どどどどうするんですか?」

どうするって

 

上「着るしかないだろ。ちゃんと目瞑ってるから」

そう言って目をとじる

 

四「もう!簡単に言いますけど、私だって女の子なんですからね!」

早く着てくれ……

俺だって男だ。そう思ってるなら早く着替えてくれ

しばらくしてどうやら終わったようだ

 

一「うん。やっぱピッタリだ」

 

三「………顔赤いけどどうしたの?」

 

四「!そんなことないよ。私一人だったもん」

ほんとにアホだな!

そんなの余計に怪しまれるに決まってる

そんな中、一花が

 

一「まぁいいや。じゃあ次、私のこれ着てみてよ」

まだあるのか……

かれこれ数分かかった

 

上「長すぎなかったか?」

 

四「こ、細かいことは気にせず行ってください。二人が会計に行ってる今がチャンスです」

確かにな

ここを逃せばもうチャンスはやってこないだろう

そう思い急いで行こうとしたが目の前にらいはの姿が見えたので

 

上「四葉」

らいはの元に向かう

 

ら「あ、お兄ちゃん。ちゃんと四葉さんにお礼してたんだね。感心、感心」

らいはに見せておかなければ信用してもらえないと思ってたので連れてくることにした。だが、のんびりしている暇もない。二人に見つかるわけにもいかないし、二人との約束もある

そう思い早く行こうとしたのだが……

 

四「わー!らいはちゃーん」

 

上「じゃあ俺たちもう行くから。誰かに会っても言わないでくれ」

 

四「あー離れたくありません」

こんな状況だ。このままではやばい

そのときだった。近くから悲鳴が聞こえてきた

 

上(まさか……ヤミー!?)

しかしどうする?アンクもいない……しかもそばには四葉とらいはがいる。たとえアンクが来ても変身はできない

 

ら「何が……起きてるの?」

 

四「何でしょう?この悲鳴は……」

そういえばらいははともかく、四葉は俺といたときにヤミーと遭遇したことがない。驚くのも無理はない

そしてヤミーの姿が見えはじめた。どうやらいのししヤミーのようだ。それだけではない。屑ヤミーも10体はいるだろう

 

ら「お、お兄ちゃん……何あれ……?」

らいはは震えている。無理もない。大人が悲鳴をあげるのだ。むしろ叫ばないのはすごいことだ。

そんなときにある人が目に映る

 

上「!……四葉。らいはを頼む」

 

四「えっ、上杉さんは?」

 

上「……あいつらを助けに行く」

それだけ言って俺は向かう

まずは目の前にいる五月だ。何故いるのかはわかないが五月は屑ヤミーに襲われそうになっている

 

上「五月!」

俺は屑ヤミーに蹴りを入れる。屑ヤミーは倒れこむ

 

上「大丈夫か?」

 

五「う、上杉君!?何故あなたがここに……」

そんなことしている場合ではないので

 

上「説明は後だ。あっちに四葉とらいはがいる。お前はそこに行け」

 

五「四葉もいるのですか?」

も?らいはがいることは知ってる言い草だな

そんなことは今はどうでもいいので

 

上「早く行くんだ!」

 

五「わ、わかりました」

そう言って五月は走って行く

次に二乃だ。こいつも何故いるのかわかないが二乃も屑ヤミーに襲われそうになっている。しかも三体

 

上「二乃!」

俺は蹴りで一体、殴って一体、連想攻撃で一体をしとめる。屑ヤミーは倒れこむ

 

上「二乃。説明する時間はない。あっちに四葉たちがいる。そこまで行くんだ」

すると二乃は

 

二「あ、あんたに言われなくてもそうするわよ!」

そう言って走って行く。全く、こんな状況でも変わらないな

そして最後、正直今は会いたくないが一花と三玖だ。しかし放っておくわけにはいかない。こっちはいのししヤミーに襲われそうになっていた

 

上「一花!三玖!」

 

一「フータロー君!?どうしてここに……」

 

俺は蹴りを入れるが、ヤミーには効いておらず、逆に殴られ、倒れこむ

 

上「がはっ……」

 

三「フータロー!」

 

一「フータロー君!」

そう言って三玖たちは近づいてきてしまった。当然ヤミーは気づく

 

上「ば、バカ!来るな!」

そこをヤミーは突進してきた。俺は立ち上がって横に三玖たちと一緒に倒れこむ。ヤミーはそのまま壁に突っ込んでいった

そして三玖たちに

 

上「お前ら!どうして俺のとこ来た!危ないだろ!」

こいつらを危険な目にあわせたくない。本心だ。だから怒ってる

すると三玖たちは

 

一「だって、フータロー君の方が危なかったよ!」

 

三「そんなに無茶しないで」

俺はこいつらに心配させているのに気づく。今までもそうなのではないのか?こいつらを逃がすために俺は毎回一人になった。事情を知らない一花たちは仕方のないことだ

 

上「すまなかったな……だが大丈夫だ。あっちに四葉たちがいる。お前らは行け」

 

一「……また、足止めするの?」

 

上「あぁ」

 

一「……無事でいてよね」

他になにかいいたそうだったが一花はそう言って

 

一「三玖。早く行くよ!」

 

三「……終わったら聞かせてもらうからね?」

そう言って二人は去っていく

しかし困ったことに他にも屑ヤミーがいるし、変身できない

そんなときだった

 

ア「風太郎!」

アンクが現れてメダルを渡してくる

 

上「遅いぞ」

ヒュッ  カシッ

俺はベルトをつけてメダルを入れる

ガシャ×3

俺はベルトを斜めにしてオーズスキャナーを振り下ろす

 

上「変身!」

【タカ!カマキリ!チーター!】

俺はまず、屑ヤミーを倒すことにし、チーターレッグで駆け回りながら一体ずつ倒す。倒しきったので俺はヤミーに切り込む。ヤミーは効いていないようだ。ヤミーは突進してきたが俺はチーターレッグで軽々避ける

 

上「そろそろ決めてやる!」

俺はチーターレッグでヤミーに駆け寄り、リボルスピンキックをしてからカマキリソードで切り込む。ヤミーは倒れこむ

【スキャニングチャージ!】

俺はチーターレッグで3つの輪をくぐって切り込む

 

上「オラァー!」

ヤミーは爆発した。俺は変身を解除して四葉たちのところに行こうとしたが

 

ア「おい。あけとけって言ったよな?」

あ……忘れてた

戦うことに集中してアンクとも会ってはいけないことを思い出す

 

上「あ、アンク。これにはわけがあって……」

 

ア「知るか!」

そしてその声に反応したのか

 

三「フータロー。私にも説明して」

 

上「み、三玖さん!?」

 

一「お姉さんにも説明してもらいたいなぁ〜」

 

上「い、一花……」

お、終わった……

このあと、五つ子裁判が始まり、結果は最後まで四葉。一花と三玖は二人のお願いを一つ聞くことになった

一方、アンクのはというと

 

ア「もう話すのやめた」

話をしないことになった

どうしてこうなってしまったのだろう……ハァー

そしてもう夕方になり、今は公園に来ていた。何やら四葉の一推しの公園らしい。落ち込んだりしたらブランコに乗ったりするらしい

だが四葉は

 

四「デートの締めには全然ふさわしくないというか、もっとステキなとこ行きましょう!」

反対だった……だが俺は

 

上「ここでいいよ」

 

四「え?」

四葉の欲しい物はわからなかったし、買ってやれなかった。だったらせめて、四葉の一推しのとこにするくらいしかできない。それにこっちの方が落ち着く

 

上「一推しの公園なんだろ?だったらここで十分だ」

そう言ってブランコに乗る。立ち乗りで。やはり落ち着く。昼間は普段と違うことばかりだったので落ち着けなかった

 

上「四葉、お前も乗れよ」

そう言って四葉も乗りはじめて、何故か勝負みたいになる。そしてまけじと漕いだらいろんな家が見えた

そこで四葉が

 

四「全力で漕いだ時に見える、この景色が好きなんです。百万ドルの夜景とはちょっと違いますが、光の一つ一つに家庭が、家族があるんだと想像するとほっこりします」

百万ドルの夜景は知らないが、四葉のいうこともなんとくなわかる。自分の好きなもの、場所には自分が特別にキレイとか思う

 

四「そして、とうっ!」

そう言って四葉はブランコから飛び降りる。そのときの四葉の笑顔はとても、嬉しそうで楽しそうだった

 

四「最高記録更新!上杉さんはここまで来れますか?」

舐めてんな……

俺だってやればできる!

 

上「舐めんな、よ!」

そう言って俺は飛ぶ……靴だけ

 

四「え?」

俺はブランコに乗ったまま、真上にいた。そのまますごい勢いで戻る

心配したように四葉が

 

四「う、上杉さん……」

こ、怖かった……が

 

上「ハッハハハハハ!見たかよ!何がおきたんだ今」

久々にこんなに笑えた。最後にこんな笑ったのはいつぶりだろうか?

 

上『お前が欲しい物はなんだ』

 

四「何やってるんですか。もういい時間ですし帰えりましょうよ」

何がおきたのかを教えてくれなかった

 

上「え、あぁ……結局何もあげられないままか……何かないか………これは……」

俺のポケットからでてきたのはらいはにあげようとした。問題集だった。こんなので喜ぶだろうか?

しかし何もあげないのはよくないので

 

上「こんなのでいいなら……」

そう言って渡すと四葉は

 

四「あはは、上杉さんらしいですね。ありがたくいただきます。でも、欲しいものはもう貰いました」

え?何もあげてないが……

何もあげられていないのに貰ったと言っているのがわからなかった。何もあげられた覚えはない

 

上「そうなのか?」

 

四「はい!」

 

上「ならいいが……本当か?」

本当に何もあげていない。四葉の欲しいものは何だったのだろう?

 

四「また、来ましょうね。今度はみんなで」

みんな……ね……

上杉の心はどんどん変化していく。この五つ子たちとの生活を通して……

その後、四葉は上杉に渡されたものが小学生向きのに気づく

 

 

 

 

 

 

ア「この話はもう少し後で話すか……今のところは気絶だけだしな」

 

 

 

 

?視点

 

?視点「残り3枚……最低2枚……どこだ?」

?の元には自分のコアメダルが7枚あった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アンク&上杉  11枚      自4  他7

?       12枚       自7  他5

カザリ     7枚        自4  他3

ウヴァ     8枚       自4  他4

ガメル     3枚       自3  他0

メズール    3枚       自3  他0

判明してるメダルの枚数  計44枚

 

全部のコアメダルの枚数  計55枚

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回はここまでです
そしてアンケートに参加してくださった方々、ご協力本当にありがとうございました!
いのししヤミーは突進攻撃を得意とするヤミーです…………ん?重量系か?……まぁ、異なってることもあるといったのでいいですかね?
今回の欲望は人を驚かせたいです
では、また次回!




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第17話 社長の娘とおままごとと争奪

前回言ったとおり、今回から文章も多くすることを意識します
目次にヒロインは三玖予定にしていましたが、やめます。何故かはいつかわかります
あと、もしかしたら今日で毎日投稿が終わってしまうかもしれません。課題がまだ残ったままなので。明日までに投稿できるように頑張ります!
えーーと、13話で週2投稿にすると言ったのですが、ごめんなさい。週1投稿にさせてもらいます。理由としては学校も始まり、ストックがアンケートとかもあってできてないからです。明日の分もまだできておりません。なのでしばらくは週1投稿にし、ちゃんと週2投稿にするようにします。曜日は仮面ライダーは日曜日にやるので日曜日投稿にします。週2投稿になったら五等分の花嫁が火曜日の夜中、つまり水曜日にします。時間は変えません。どうぞご理解よろしくお願いします
では、本編へどうぞ!




前回の3つの出来事

1つ、勤労感謝の日にアンク、一花、三玖に誘われたが四葉と一緒に出かけた

2つ、ヤミーを倒したときにアンクたちに会ってしまい、話すことになった

そして3つ、四葉のといちおしの公園でブランコに乗ったときに、四葉の欲しいものはもうもらったっと言われた









現在オーズの使えるメダルは
タカ3、クジャク1
トラ1、チーター1
クワガタ1、カマキリ1、バッタ1
ウナギ1、タコ1




明日から期末試験のテスト週間に入る。最初に受けてもらったテストは平均20点、中間試験は26点と少しずつ上がってきている。何事もなければ今回、赤点回避できる。ギリだけど。なので今日からやっていきたい

そんな上手くいくわけなく

 

四「すみません!今日は陸上部の皆さんのお手伝いがあるんです!テスト週間に入れば部活もお休みになると思いますので!」

どんだけ助っ人として部活やってるんだか

四葉失敗

 

二「試験勉強は明日からでしょ?今日くらい映画観に行かせなさいよ」

 

五「二乃、考え直しましょう。怖い映画らしいですし」

何故五月と行こうと考えた?

五月は怖いものが苦手だ。林間学校での肝試しで上杉が脅かしたときに泣きながら走って行ったこともある

 

二「尚更一人は嫌よ!」

 

上「じゃあやめろよ!」

二乃、ついでに五月失敗

そして図書室にて、一花と三玖がいるが俺は落ち込んでいる。確かにテスト週間は明日からだ。けどこいつらの伸びを見ると少し早くやっといた方が赤点回避しやすくなる

そう思ってると一花が

 

一「ま、まぁ明日からが本番だからさ。まだノーカンまだ何事もないって」

確かに明日から本番なんだが……少しでも可能性を上げておきたいところである

すると三玖からも

 

三「元気出してフータロー。明日は大丈夫だよ」

 

上「だといいけどな」

明日からきちんとやれば問題ないはず。しかしこの人数でやってもしかないしなぁ……

そんなこと考えたから俺は

 

上「今日は各自自習にするか」

 

三「そっか……」

少し残念そうにする三玖。そこまで教えてもらいたいのかと思うととても嬉しい。最初があんなんだったから余計にな

そこで一花が

 

一「わあー!こんな所に二人分の映画のチケットが!しかも私が出てるやつ!二人で行ってきなよ!」

毎回急だ

しかもこの映画は四葉と見てしまっている。にしても四葉も持ってたのになんで一花も持ってるんだ?

そう思ってると

 

三「一花」

一花を呼んで俺から離れていった

 

 

 

 

 

 

三「無理して気をつかわないで。言った通り、私の好きにするから」

 

一「そ、そういうわけじゃないよー」

 

三「一花は……私とフータローが付き合ってもいいの?」

 

一「も、もちろんお祝いするよ」

 

三「後悔しないでね。私は……」

 

 

 

 

 

何を話ているのだろうか?それにこの映画はもう見てしまっている

 

上「一花すまん。これもう見た」

 

一「えっ、なんだなんだ私に興味津々かー?」

そういうわけではない。一花はすぐにそういうことを言うので少し苦手だ

 

上「四葉に誘われただけだ」

こいつらは俺が四葉と出かけていたことを知っている。言っても問題はもうないはずだ

 

一「へぇー、そうなんだ。じゃあ私はこれで……」

 

上「待て」

 

一「え?」

俺は一花の肩を掴んでとめる。自習とは言ったが、どうもこいつらがやるとは思えない。だったらせめて二人だけでも教えた方がいいにきまってる。幸い三玖も教えてほしそうだったからな

 

上「やっぱり俺が教えよう。やらなさそうだからな」

 

一「あ、ありがたいけどごめんね。今日は用事があって……」

 

上「嘘ついていないか?」

 

一「ほんとだよ。社長さんから娘さんを面倒見る約束なんだ」

社長……あの花火大会のときの髭のおっさんか。最後になんか言われた気がしたが、気のせいだろう。にしてもあのおっさんに娘がいるのか?どうも怪しい

 

上「本当にいるのか?信用ならんから俺は行くぞ」

実際に来てみるとそこには絵を書いている小さな女の子がいた。うん……本当にいた

 

三「菊ちゃん、おとなしくてえらい」

 

上「本当にいるんだ……」

 

一「だっから言ったじゃん」

すぐに疑うのはよくないのだが……こいつらの場合は仕方ないと思う。いろんなことで誤魔化され、嘘をつかれては、逃げられた経験をたくさんしているからな

 

一「急な出帳が入った社長の代わりに面倒を見ることになったんだ」

 

上「あのおっさん結婚してたのか……」

いや、今はそんなことは気にしていられない

 

上「そんなことはどうでもいい。子供は静かにさせて今は勉強を……」

 

菊「おい、お前」

 

上「!」

菊が俺に指を指して

 

菊「お前、アタシの遊び相手になれ」

俺?何故?

勉強するつもりだったのに、まさか俺が遊び相手になるとは思ってなかった。普通、そこは一花かのはずだろ。面倒見る約束してるんだし

仕方ないと思い俺は人形遊びしようとしたのだが

 

菊「子供扱いすんな!」

そして人形を叩き落とされる

 

菊「人形遊びなんて時代遅れなんだよ。今のトレンドはおままごとだから」

 

上(子供じゃね?)

どう考えても子供だ。おままごとも十分子供の遊びだ。どうしても子供扱いされたくないようだ。こうなったのは何か原因があるはず……

そんなこと考えてるうちに

 

菊「お前、アタシのパパ役。アタシ、アタシ役」

 

三「あ!じゃあ私がママ役やる」

役を決められたのだが、まさかの三玖まで参加しようとしている。三玖たちには勉強してもらいたい

するとここで菊が

 

菊「うちにママはいない。ママは浮気相手と家を出て行った」

 

一「そこはリアルなんだ……」

 

上「あのおっさんのシリアスな過去なんて知りたくなかったぞ……」

しかしこれでわかったかも知れん。母親がいなくなったのが関係してる……とは言いきれない。それでまた、わかったつもりになりそうだからまだ確信を得たわけではない

とりあえず二人は勉強してほしいので

 

上「俺が適当に相手してるからお前らは勉強していてくれ」

そして遊び相手になる

 

上「菊、幼稚園で友達できたかパパに聞かせてごらん」

 

菊「あいつらはガキばっかだ」

 

上「コラコラ。お前もガキだぞ。お勉強の方はどうなんだ?パパが教えてあげてもいいぞ」

 

菊「断る。やっても意味がない。どうせすぐ忘れるんだ」

 

上「!いけないぞ菊。失敗を恐れてはいけない。諦めず続けることで報われる日がきっとくる。失敗は成功の先にあるんだ」

 

菊「綺麗ごとを」

 

上「このガ……いや、やめとこう」

子供相手にキレるのは大人げない。この言葉がいつか響いてくれるといいのだが……

 

一「よくおさえたね」

 

三「いいこと言ってたと思う!」

二人がフォローしてくれた

すると菊は

 

菊「ガラガラ」

 

上、一、三「?」

 

菊「へー、ここがパパの会社かー」

 

三「会社来たんだ」

二人に指を指して

 

菊「二人ははここの事務員さん」

 

一「え、私たちもやるの?」

 

三「事務員さん?」

 

菊「そう。二人ともパパに惚れてる」

 

一、三「!!」

なにその設定?

二人は勉強をしてもらわなければこっちが困る。今回こそ赤点回避をしたい

 

上「菊。こいつらは……」

俺が言い終わる前に三玖が近づいてきて

 

三「社長、いつになったらご飯連れてってくれるの?今夜行こう、今夜」

 

上「み、三玖?」

なんかノリノリできた……いつもとキャラ違くね?

そして三玖は一花の方を見る

 

一(本当に素直になったね、三玖……でも演技だったら負けられない)

すると一花は菊の方に近づき

 

一「菊ちゃん、新しいママ欲しくない?」

 

三「あ、ずるい」

そう言って三玖も菊のところに行く

てかずるいってなんだ?ずるいって。おままごとだぞ?あ、どっちも惚れてる設定だったわ

 

三「私がママになる」

 

一「三玖になれるかなー」

 

菊「じゃあ、二人ともパパの好きなところを言え」

 

一、三「!」

 

一「す……」

 

三「好きなところ……」

そう言って上杉を見る二人

 

一「えっーと……なんだろ……よくわかんないけど……こう見えて男らしい一面があったり……」

 

三「頭がいい。頼りになる。背も高い。かっこいい」

二人ともそんなふうに感じてたのか?あのおっさんが。意外だな。三玖に関しては間違えられてさらに足が悪化してたのにな

 

菊「パパ、そんなに背が高い方ではないんだけど」

 

一「そ、そうだった。社長のことだったね」

おっさんじゃなかったら誰のことを言っていたのだろうか?おままごとなの忘れてる?

 

三「菊ちゃんはどっちが良いと思った?」

 

菊「アタシは……ママなんていらない」

 

三「え?どうして?」

 

菊「だって寂しくないから。ママのせいでパパはとっても大変だった。パパがいれば寂しくない」

やはり母親関係だったか。そもそもまだ幼い子供だ。いなくって寂しくないはずがない

俺は菊に近寄り、頭を撫でながら

 

上「無理すんな」

 

菊「な、何をする。やめろ!」

 

上「お前みたいな年の女の子が母親いなくなって寂しくないわけない。本当は寂しいだろ?可愛げもなく、大人ぶってないで子供もらしくわがまま言ってればいいんだよ」

そう、まだ幼い。子供もらしくしてればいいものの

菊の目には涙が溜まってる

 

 

 

 

三玖視点

こういうとこだ。自分ではわかってないのかもしれないけど、人の気持ちに寄り添える暖かさ。それをフータローは持ってる。その温かい心に私も溶かされたんだ

 

三「フータロー」

私はフータローの隣に座って袖を引っ張って

 

三「私と付き合おうよ」

 

一「!」

フータローは一切表情を変えずに

 

上「付き合おうって何言ってんだ」

 

三「あ……えっと……」

 

上「違うだろ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結婚しよう」

 

一、菊「!!!」

 

三「けっ……こん……」

今、フータローが結婚しようって……え?

確かに今フータローは言った……結婚しようって

 

三「ええっ!?」

私は自分の顔が真っ赤になるのを感じるくらい顔が熱くなってる

 

三「急にそんな……ど、どうしたら……」

 

上「よし!菊!これでママができたぞ。良かったな。ままごとの中だけど」

 

三「……え?」

よくよく考えてみたら今はおままごとの最中だった。多分フータローはおままごとで私が付き合おうと言ったと思っていて、フータローは付き合うではなく、結婚にしたってことだと思う。つまり私の告白は不発に終わってしまったってことになる……

そのときに

 

四「ただいまー、ってあれ!?可愛い女の子だ!」

 

二「あんたまでうちにいるのよ」

 

五「何してたんですか?」

四葉たちが帰ってきた

 

上「ままごとだ。今ちょうど三玖と結婚したところだ」

 

五「本当に何してたんですか……」

これがおままごとじゃなくって現実だったらどれほど嬉しいことだったかな

 

四「いいなー、私もまぜてください!誰の役があまってます?」

菊ちゃんは四葉を見つめてから

 

菊「うちの犬!」

 

四「ワンちゃん!?わんわん!」

 

菊「そこの二人はおばあちゃん!」

 

二「あらー、私たちも入れてくれるの?」

 

二「で?なんの役だって?」

 

菊「お……おば……」

 

二「聞こえなーい」

明らかに怒ってる二乃は菊ちゃんの頬をつまむ。私はそんなことより、告白が不発したことに落ち込んでる。結構頑張ったのに……

 

三「不発……」

 

一「焦った〜」

でも、これで一花も気持ちを改めるはず……

一花は長女だからかもしれないけど自分のことより私たちを優先する。今回だって、私とフータローで映画に行かせようとした。だから危機感を覚えてもらえれば一花も行動しようとする

 

三「今回は不発に終わったけど……私は本気だから」

 

一「……みたいだね」

 

上「よろしくな、お袋」

 

二「あんたの母親なんていやー!」

 

四「あははは」

でもどうしてだろう?独り占めはしたいけど……こういう関係も悪くない……一花はどう思ってるのかな?

私は一花に聞いてみる……この気持ちが私だけなのかを

 

三「フータローを独り占めしたいはずなのに、こんな風に六人で一緒にいるのも嫌いじゃないんだ。変……かな……?」

 

一「……うん。私もそう思う

このままみんなで楽しくいられたらいいね」

 

 

 

 

上杉視点

あの後、俺は勉強を教えることができないまま、家に帰っている途中だった

 

ア「……!?」

急にアンクが足をとめはじめた

 

上「?どうした、アンク?」

 

ア「……変身する準備しとけ」

その次の瞬間、風で攻撃されそうになった。俺たちは横に回避する。前を見るとカザリがいた

 

ア「カザリ……」

 

カ「アンク……僕のコアメダルをもらうよ」

 

ア「ハッ、誰が渡すか。風太郎!」

ヒュッ

 

上「今度こそ倒す!」

俺はメダルを受け取りベルトをつけメダルをいれる

ガシャ×3

俺はベルトを斜めにしてオーズスキャナーを振り下ろす

 

上「変身!」

【タカ!カマキリ!バッタ!】

俺はカザリに突っ込んでいく。カザリは風で攻撃していたがそれを避けてカザリに再び突っ込んでいき、カマキリソードで切り込む。カザリはもろに受ける

 

カ「くっ……中々やるようになったね」

そう言ってカザリが反撃しようとしたときだった。突如水で攻撃された。俺は吹き飛ぶが、カザリは反応して避けていた

 

カ「この攻撃……君たちもきたんだ」

メズールとガメルがいた。これはまずい……このままじゃ林間学校と同じになる。しかも今回は全員グリード

 

上「やるしかないか……」

そのとき俺の後ろから攻撃されて俺は火花が散った。この状況を考えると今攻撃したのはあいつになる

 

上「ウヴァ……」

 

ウ「返してもらおうか……俺のコアメダルを」

俺に攻撃をしてくるウヴァ。俺はカマキリソードでいなして隙があれば反撃する。しかしそこにメズールとガメルも参戦してきて俺は三人の攻撃を順番にくらってしまい倒れ込む

 

上「ハァ……ハァ……このままじゃやばいな……」

 

ガ「メズール!カザリがいない!」

 

メ「なるほどね……ガメル、カザリを追って」

 

ガ「わかった!」

 

 

 

 

 

一方、アンクの方はカザリがいっており、アンクは火炎弾で攻撃するも逃げるしかない。しかしカザリの風にあたってしまい、壁にぶつかる

 

ア「がはっ」

カザリが今の攻撃で落としてしまったアンクのメダルケースを拾い、メダルだけを取っていった

 

カ「もらってくよ」

そう言ってカザリは逃げようとしたそのときにガメルから突進をくらい、今取ったメダルを落とす

 

カ「ガメル……お前……」

 

ガ「俺のメダルどこー?ないー!」

アンクは急いで立ち上がり、火炎弾をうちながらメダルを回収した……がその際に少しメダルを奪われた

アンクがトラ、チーターを回収

ガメルがウナギ、タコを回収

カザリがクワガタを回収したかと思えば後ろからウヴァに攻撃されウヴァに取られる

 

ウ「これだけで充分だ」

その言ってウヴァは去っていく

 

カ「僕もこのくらいにしとくよ」

 

ガ「メズールー、帰ろう?」

 

メ「えぇ、帰りましょう」

いつのまにかいたメズールたちも去っていく

 

ア「……風太郎は!?」

 

 

 

 

 

 

上「呼んだか?」

 

ア「お前……あの状況からどうした?」

 

上「それは……」

 

数分前

状況が悪すぎる。ただでさえグリードが強いのに三人もいる。一人はカザリの方に行ったが

 

ウ「オーズ、おとなしく俺のコアメダルを渡せ。そうすればすぐいなくなってやる」

 

上「渡すわけないだろ」

 

ウ「そうか……なら力づくでいくまで!」

そう言って俺に攻撃をしてくるウヴァ。何回か火花が散ってしまう。そこでメズールも参戦してくる

 

メ「私も忘れちゃだめよ、オーズの坊や」

二対一の状況で俺は苦戦してるときに入れてライドベンダーを見つけたのでメダルを入れてカンドロイドたちにあしどめしてもらう

【スキャニングチャージ!】

俺はバッタレッグで跳んでカマキリソードで切り込む。ウヴァにしかあたらなかったが、その際にウヴァから2枚のメダルがでた。俺はすかさず取る。

 

ウ「くそ……」

 

上「悪いが逆にもらったぜ」

 

ウ「チッ……あれは……!?」

そう言ってウヴァはカザリの方に向かっていく

 

メ「あら?もしかして……」

メズールもカザリの方に向かっていく

 

上「ま、待て!」

 

 

上「……ということがあったんだ」

 

ア「そうか……メダルは?」

 

上「これだ」

俺はアンクにサイとゾウのメダルを渡す

 

ア「3枚持ってかれて2枚入手か……仕方ねぇか」

そして俺たちは帰る

 

 

 

 

 

メズール視点

 

ガ「メズールのメダル、取り返した!」

 

メ「あら、ありがとう。ガメル」

そう言ってメダルをもらう

 

 

 

 

カザリ視点

 

カ「ウヴァのやつ……やられたね」

 

 

 

 

 

ウヴァ視点

 

ウ「俺の……俺のコアメダルだ」

そう言ってメダルを取り込む

 

ウ「次こそは全て取りかえしてみせる……!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アンク&上杉  10枚     自4  他6

?       12枚     自7  他5

カザリ     7枚      自4  他3

ウヴァ     7枚      自5  他2

ガメル     3枚      自3  他0

メズール    5枚      自5  他0

判明してるメダルの枚数  計44枚

 

全部のコアメダルの枚数  計55枚

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回はここまでです
争奪戦みたいになったでしょうか?
では、また次回!








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第18話 一週間前と問題集と喧嘩

今回から七つのさよなら編です
なんとか間に合いました……
やっと物語が大きく動けそうです。あと原作だけの会話だけではなく、色々オリジナルの会話も増やしていくことにしました。戦い以外で。まったく同じだとつまらないかもしれないのと、文章を増やすなら台詞も増やした方がいいと思ったので。あと、三人称視点もいれてみたのですが……この物語では一人一人の心情、特に上杉視点重視なので今後あまり使わないと思います。表情などのときには使うと思います
これからもいろいろ変えたりしていくと思います。どうぞよろしくお願いします
今回は戦闘なしで五月視点からです
では、本編どうぞ!




前回の3つの出来事

1つ、試験勉強しようとしたが二人しか集まらなかった

2つ、社長の娘、菊とおままごとをした際に三玖が告白するも不発に終わる

そして3つ、グリード四人と戦い、3枚メダルを奪われるものの2枚入手する






現在オーズの使えるメダルは
タカ3、クジャク1
トラ1、チーター1
カマキリ1、バッタ1
サイ1、ゾウ1





五「……遅いですね」

私は今、正座して待っています。今日は家庭教師の土曜日……なのですが、まだ上杉君が来ていません。いつもなら時間通りに来るのですが……今回は10分は遅くれています

 

五「せっかくみんな集まってるというのに何をして……!!」

あまりにも遅いので私はドアを開けて探しに行こうとしたのですが、そこには倒れている上杉君がいました

 

五「上杉君!?ど、どうし……」

私は倒れていた上杉君の顔を見たときにさらに驚いてしまいました

 

五「!…死…死んだように寝てる……」

何故ここで寝てるのでしょうか?

とりあえず上杉君を起こすことにしました

 

五「上杉君。起きてください!」

 

上「……は!ここは……?」

どうやらぐっすり寝ていたようですね。まったく……こんな時間に寝ているなんて……一体何をしていたのでしょうか?

 

五「私たちの家の前です。もう時間は過ぎているので早くしてください」

 

上「あ、あぁ……」

そんな会話をして私たちは家に入ります

 

 

 

 

 

上杉視点

 

上「また、やってしまった……」

今日はせっかくの家庭教師にして土曜日。勉強教えて放題なのだが、こいつらのマンションについたときに急に睡魔に襲われてしまった。今は五月に起こされて家に上がらせてもらってる。

 

上「勉強に集中しすぎて気づいたら朝だった……しかし、朝勉は効果的とも聞いているし一概に悪いとも言えないのかも……」

 

五「朝まで勉強することは朝勉とは言いません」

そう、上杉は朝になるまで勉強をしていた。そのせいで寝てなかったのでさっきまで寝てしまったようだ。せっかくの時間を無駄にしてしまった

 

五「あなたがあまりにも遅いので、みんなで先に始めてますよ」

マジか……

その言葉を聞いて俺は驚いた

あんなにも勉強嫌いだったやつらがまさか自ら勉強をしているとは……三玖が言ってたとおり、本当に大丈夫そうだな

 

上「そうか……お前らが自主的にやるなんて……そんなお前らに試験まであと一週間ということで……これを用意した!」

俺は問題集を五月に渡す。その五月の表情は青ざめていた

まぁ、こんだけの量を見たら無理はないか……課題もあるしな

実は上杉が朝までかかっていた勉強とはこれなのだ

 

上「今回の範囲を全てカバーした想定問題集だ。人数分用意したので、課題が終わり次第始めてもらう。これを一通りこなせば勝機あるはずだ」

 

五「や、やっぱ今日の約束はなしで。お引き取りください。ただでさえ課題もあるのです」

 

上「逃げんな!お前がこれをお引き取るんだよ」

そう言って五月に問題集を渡す

 

五「……こんなに……!」

五月は驚いたような表情をしていた。こんだけの量だ。驚いても仕方ない

 

五「……呆れました。まさかこれが原因で徹夜したんですか?」

気づかれた!?まぁ、そんなことはどうでもいい

これ以上遅れて勉強したくないので俺は

 

上「そ、そんなことはどうでもいいだろ……お前たちだけやらせてもフェアじゃない。俺がお手本にならなきゃな」

今までは教えてばっかりでこいつらの前でお手本になるようなことをしてやれてない。少しずつ、お手本になるようなことをしなきゃいけないと思っている

 

五「お手本……って」

 

上「つーか誰か逃げ出さないうちに行こうぜ」

 

五「は、はい。そうですね」

流石にあれ以上は知られたくないので誤魔化した。だが、本当に逃げるやつがいるからこれ以上遅くなるわけにもいかないかった

 

五「また、二乃を引き留めるのは骨が折れそうですから」

ほらな

思ってたとおりだ……あの中で二乃だけがあまり受けてくれない。受けてくれるときもあるのだが……今回は逃げるつもりだったようだ

 

上「もう逃げようとしたのか」

 

五「はい。かなりてこずりました」

あいつが一番遅れているというのに……流石に今回は逃がすわけにはいかない

 

上「あいつ……流石に一言灸をすえてやらなければいけないようだな」

 

五「あの……揉め事は勘弁してくださいね。時間は限られているんです。みんなで仲良く協力し合いましょう!」

ガミガミガミガミ

 

上「……みんなで仲良く……ねぇ……」

ドアを開けて見るとなになら言い合いをしていた

言い合ってたのは……

 

二「三玖、この手をどけなさい」

 

三「二乃こそ諦めて」

 

二「はぁ?あんたが諦めなさい!」

 

三「諦めない」

二乃と三玖だった

ハァー……

早速問題発生だよ。ほんと、この二人は喧嘩しかしない気がするんだが

何が原因かわからないので上杉は聞いてみる

 

上「お二人さん。何やってんの?」

 

二「リモコンを渡しなさい。今やってるバラエティにお気にの俳優が出てるんだから」

 

三「ダメ。この時間はドキュメンタリー。今日の特集は見逃せない」

テレビよりも勉強をしてくれ。てかテレビあるとか金持ちは違うな

そして三玖が

 

三「フータローはどっちの……」

 

上「勉強中は消しまーす」

二人からリモコンを取り上げてテレビを消す

どうやらチャンネルで争ってたようだ。くだらないことで喧嘩するなよ……

 

上「というか三玖。お前が明日は大丈夫って言ってたのに勉強をしないでテレビを見ようとしたのはどういうことだ?」

 

三「そ、それは……特集があったからで……」

さっきまでの関心を返しほしい

 

上「録画すればいいだろ。しっかりしてくれ……」

 

三「ごめん……」

三玖は申し訳なさそうに言う

怒ってるわけじゃないんだがな……

しかし、三玖だけではない

 

上「お前もだ、二乃」

 

二「はぁ?なんであんたの言うことを聞かなきゃいけないわけ?」

ぶれないな

二乃は相変わらずの態度だった。毎回こんな態度なので、上杉はもう慣れてきていた

 

上「昨日言ってたことは忘れてないよな?試験勉強は明日からだから昨日、映画見に行ったんだよな?」

 

二「ッ……わかったわよ!」

怒りながら参加する二乃。どうやったら分かり合えるだろうか?ただ、こいつも姉妹に嫌われても認めないと言っていた。まぁ、集まるようになったことはいいことだ。てかこの二人はほんとに喧嘩ばっかりしてないか?

上杉はずっと前から気になっていたようなので一花に聞く

 

上「前から思ってたが、あの二人は仲が悪いのか?喧嘩してるところばっかり見てるが」

 

一「んー、どうだろう。犬猿の中って奴?

特に二乃。あんな風に見えてあの子が一番繊細だから、衝突も多いんだよ」

あいつが繊細か。俺にはそう見えないが、一花が言うなら間違いないだろうな。一花は姉妹のことをよく見ているから信用できる

すると一花が

 

一「はーい、みんな再開するよ

それじゃフータロー君。これから一週間。私たちのことをよろしくお願いします」

 

上「あぁ、リベンジマッチだ」

と……思ってたが……

 

二「!それ私の消しゴムよ。返しなさい」

 

三「借りただけ」

 

三「あ、それ私のジュース」

 

二「借りるだけよ……ってマズッ!」

 

上「………」

全員集まるようにはなった……しかし、新たな問題が発生してしまった。仲違いをし始めたことだ。これは今後のことにも関わることなる

そこで上杉は

 

上「あの二人が仲良くするためのアイディアを募集する」

 

四「はい!こんな作戦はどうですか?」

【みんな仲良し作戦】by四葉

 

四「きっと二人は慣れてない勉強でカリカリしているんです。上杉さんがいい気分に乗せてあげれば喧嘩も治まるはずですよ」

四葉らしい作戦だった。しかし、いい気分に乗せると言われてもわからない上杉は何を言えばいいのかをわかっていなかった。褒めるようなことがなかったので余計にわからない

 

上「例えば?」

 

四「そこは上杉さんが考えなければ意味がないです!」

まぁ、確かにそうなんだが……

何を言えばいいのかわからないがとりあえず実行することにした

 

上「はっはっはっ。いやー、いいねぇ」

笑いながら近づく

 

二、三「!?」

二乃からは冷たい目線、三玖からは心配そうにする目線を浴びるが上杉は構わず続ける

 

上「二人ともいい感じだ。なんというか凄くいい。しっかりしてて……意欲てきで……うーん……偉い!」

 

四(褒めるの下手くそーッ!)

特に褒めるようなことがなかった。今のこの状況では

すると三玖から

 

三「どうしたのフータロー?」

 

二「気持ち悪いわね」

三玖には何か引っかかったようで

 

三「気持ち悪くはないから」

 

二「本当のことを言っただけよ」

 

三「それは言い過ぎ。取り消して」

 

二「あれー?ってことはあんたも少しは思ったんじゃない?」

 

三「そんなことない」

 

二「ほんとかしらー?」

結果、さらに悪化してしまった

 

上「失敗。次ある人」

 

一「こんなのはどーかな」

【第3の勢力作戦】by一花

 

一「あえて厳しく当たることでヘイトがフータロー君へ向くはず。共通の敵が現れたら、二人の結束力が強まるはずだよ」

悪くない作戦なのだが上杉にとってはやりずらい。あの二人も頑張ってるのを知っていたからだ

 

上「一応それなりに頑張ってるあの二人に強く言うのは心が痛むんだよな……」

 

五「あなたと最初に会った態度、私は忘れてませんよ?」

しかし、他に作戦がさなそうなのでやることにした

五月の発言は無視して

 

上「おいおい!まだそれだけしか課題終わってねぇーのよ!」

 

二、三「!?」

うーん……やっぱり心が痛むがこれも二人が仲良くするためだ。心を鬼にしろ、俺!

 

上「と言っても半人前のお前らは課題を終わらせるだけじゃ足りないけどな。あ!違った!半人前じゃなくって五分の一人前か!ハハハハ!!!」

 

一(あれ?なんだか生き生きしてない?)

あまり関係を築かなかった上杉は五つ子と会う前まではこんな感じだったのだ。しかし、五月のように勉強を頼まれたら引き受けてはいた……あまり頼られてはいなかったが

 

二「言わずとももう終わるところよ、ほら!」

 

上「……ん?頑張ったようだが……そこ、テスト範囲じゃないぞ」

自信満々に言ってた二乃がやってたところは、今回のテスト範囲ではないところだった。頑張ってたのだろうが範囲外をやっても意味がない

 

二「あれぇ!?やば……」

 

三「二乃。やるなら真面目にやって」

 

二「……っ」

この言葉が相当刺さったのか、二乃は

 

二「こんな退屈なこと真面目にやってられないわ!部屋でやってるからほっといて!」

 

上「お、おい!」

二乃は部屋に戻ろうとしてしまう。しかし、本人は部屋でやると言っている……ここは下手に踏み込まない方が得策かもしれない……

 

上「くそっ……ワンセット無駄になってしまった」

そう言って問題集を机に置く

 

三「!ふ、フータロー、これって……」

 

上「ん?今回のテスト範囲をカバーした問題集だ」

 

三「………」

三玖もさっきの五月のような顔をしてる

すると五月が

 

五「そう弱気にならないでください

お手本になるんでしょう?頼りにしてますから」

そう言われるとな……やるしかないじゃないか

上杉は二乃をとめに行く

 

上「待てよ二乃。まだ、始まったばかりだ。もう少し残ってくれ」

 

二「………」

 

上「あいつらと喧嘩するのは本意じゃないはずだ。ただでさえお前は出遅れてる。他の四人に追いつこうぜ」

二乃がこっちを向いたときの目線が鋭かった

 

二「うるさいわね……何も知らないくせに

あんたにとやかく言われる筋合いはないわ。あんたなんかただの雇われ家庭教師、部外者よ」

まぁ、否定はしない。家の事情などは家族の問題である。部外者と言われても仕方ない

そのときに上杉の横から三玖が上杉の作った問題集を渡しに来た

 

三「これ。フータローが私たちのために作ってくれた。受け取って」

 

二「問題集作ったからってなんだって言うのよ。そんなの……いらないわ」

そう言って三玖が持ってた問題集に手を振り払って問題集は床に落ちていく

 

二「あっ……」

しかし二乃はすこまでするつもりがなかったのか、やってしまったような反応をする

 

一「ね、ねぇ、二人とも落ち着こ?」

 

四「一花の言う通り落ち着こうよ……」

 

五「………」

一花たちもとめに入ったが

 

三「二乃。拾って」

三玖だけが冷たい……静かに怒りがこもった目をして言う

 

二「……こんな紙切れに騙されてるんじゃないわよ。今日だって遅刻したじゃない……こんなもの渡して……いい加減なのよ!それで教えるつもりなら大間違いだわ!」

そう言って上杉と三玖の前で問題集の一枚を破り捨てる

 

三「!二乃!」

 

上(これ以上はまずい!)

三玖の怒りが頂点に達してしまったようなので上杉はとめに入る

 

上「三玖!俺はいいから……」

パチン!

上杉が三玖を治めようとしていたときにその音は聞こえた。ここにいる全員が驚いた。二乃の方を見ると五月が二乃にビンタをしていたからだ

 

五「二乃。謝ってください」

パチン!

またもや同じ音が聞こえたが、今度は二乃が五月にビンタをしていた

 

二「五月……急に何を……」

 

五「この問題集は上杉君が私たちのために作ってくれたものです。決して粗末にしていいものではありません。彼に謝罪を」

 

二「あんた……すっかりこいつの味方になっちゃってるのね……まんまとこいつの口車に乗せられたわけね。そんな紙切れに熱くなっちゃって」

 

三「ただの紙切れじゃない」

 

二「は?」

 

三「よく見て」

三玖も気づいていたのか……しかし、これ以上は本当にまずいぞ。いつもの喧嘩とは明らかに違う……とめなくては

そう思った上杉はとめに入る

 

上「待て、二乃の言う通りだ。俺が甘かった」

 

五「あなたは黙っててください」

いつもの五月じゃないな……

五月に黙ってほしいと言われたが、ここで引くわけにもいかないので上杉はとめようとする

 

上「五月、もういいから……」

 

三「フータロー。五月の言う通り、少し黙っててほしい」

三玖まで……

二人からの圧で上杉は喋ることができなくなる

 

五「彼はプリンターもコピー機も持っていません。本当に呆れました

この問題集、全部手書きなんです」

そう、これは冒頭でも言ったように朝までかけていた勉強、この問題集作りのことを上杉は勉強と言っていた

 

二「!だから何よ……」

 

五「私たちも真剣に取り組むべきです。上杉君に負けないように」

 

二「……私だって……」

 

一「二乃……」

 

四「みんなで頑張ろうよ……」

 

三「いい加減受け入れて」

周りからは励ます声や受け入れるようにする声があがっていた。しかし、誰も二乃の味方をする人はいなかったようなので二乃は

 

二「わたったわ……あんたたちは私よりこいつを選ぶってわけね

いいわ、こんな家出てってやる」

 

上、一、三、四、五「!」

なっ!

まさかの家出だと?二乃は、本当はそんなこと望まないはずだが……とりあえず今はとめることが最優先だ

流石に家出をするとは思ってなかった五人だった。いち早く行動した上杉と五月がとめに入る

 

上「二乃、冷静になるんだ」

 

五「そ、そうです。そんなの誰も得しません」

 

二「前から考えてたことなのよ。この家は私を腐らせる」

本当にそれがお前の気持ちか?

どうしてもそうとは思えない。二乃がこの中で一番姉妹を五人でいることが本意のはずだ……一体……何故……

そんなこと考えている上杉だったが五月が

 

五「に、二乃。こんなのお母さんが悲しみます!やめましょう!」

確かに……こいつらの母親はそんなことを望まないな。四葉が言ってたな。五人でいることが大事と……

しかし二乃は

 

二「未練がましく母親の代わりを演じるのはやめなさいよ」

母親の……代わり?

どういうことだ?五月の今までの行動は、母親がしていた行動をしていたってことか?

そんなこと考えてると

 

四「二乃、早まらないで

 

一「そうそう、話合おうよ」

二人がとめに入る。しかし、二乃の決意は変わることがないようだった

 

二「話し合いですって?先に手を出してきたのはあっちよ

あんなドメスティックバイオレンス肉まんおばけとは一緒にいられないわ!」

前聞いたやつよりも長くなってる……!

この言葉に頭にきてしまったのか、今度は五月が

 

五「そんなにお邪魔なようなら私が出ていきます!」

 

二「あっそ!勝手にすれば?」

 

一「もー、なんでそうなるの!!」

 

四「二人とも考え直して!」

 

上「俺は……どうしたらいいんだ……?」

結局、上杉はあの後帰ることになった

 

ア「やけに落ち込んでるようだな」

 

上「そ、そうか?」

 

ア「あぁ」

帰り途中にアンクから言われた

 

上「別に……何もねぇよ」

 

ア「ならいいがな」

そう言いながら俺たちは帰る

 

 

 

 

 

 

ウヴァ視点

 

ウ「いい欲望を持ってるじゃないか……」

 

 

 

 

?視点

 

?「ウヴァ君が動いてくれそうだね……」

ウヴァの様子を見ていた?がそう言う

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アンク&上杉  10枚     自4  他6

?       12枚     自7  他5

カザリ     7枚      自4  他3

ウヴァ     7枚      自5  他2

ガメル     3枚      自3  他0

メズール    5枚      自5  他0

判明してるメダルの枚数  計44枚

 

全部のコアメダルの枚数  計55枚

 

 

 

 

 

 




今回はここまでです
ついに始まりました、七つのさよなら編!
この物語では上杉が二乃に金太郎として会ってないが、どう物語が変わっていくのか?
では、また次回!










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第19話 家出と捜索と始まりの

間違えて8時に投稿してしまいました。すいません!
次回から気おつけます
では、本編どうぞ!




前回の3つの出来事

1つ、家庭教師の時間に遅れてしまった上杉

2つ、二乃と三玖を仲良くするための作戦をするが失敗に終わる

そして3つ、今度は二乃と五月が喧嘩を初めてしまった




現在オーズの使えるメダルは
タカ3、クジャク1
トラ1、チーター1
カマキリ1、バッタ1
サイ1、ゾウ1






上「くそ!一体何があったんだ……!」

俺は今、三玖に呼ばれて五つ子のマンションに向かっている。走っていくのもよかったのだがライドベンダーが近くにあったのでライドベンダーに乗っている

 

ア「なんでもなかったんじゃないのか!?」

アンクもライドベンダーに乗っている

 

上「とにかく今は急ぐぞ!」

そう言って俺はスピードをあげる

 

ア「あ!おい!」

アンクもスピードをあげて向かう

到着した俺はマンションの外にいる三玖に声をかけた

 

上「三玖!」

 

三「フータロー……日曜日なのに呼び出してごめん……」

 

上「別にいいさ……それより、他の四人はどうした?あれから、何があったんだ?」

わざわざ呼び出したことだ。何か深刻な状況になっているに違いない……

 

ア「俺にも聞かせろ」

少し遅れたアンクが言う

 

三「とりあえず家にあがって」

そう言われて俺たちは家にあがって話を聞くことにした。なにげにアンクがこいつらの家に入るのは初めてだ。家にあがったので三玖から話を聞くことに

 

三「あの後、一度は収まったのはフータローは知ってるよね」

あの後とは五月と二乃の喧嘩のことだな

 

上「あぁ……その後になんかあったのか?」

 

三「うん……フータローが帰った後にまた喧嘩をしちゃって、二人とも家を出ていちゃった」

 

上「二人とも……?」

どうして二人とも出ていくことなったんだか……

 

ア「バカか」

まぁ、アンクは何があったか知らないしな。説明しといた方がいいか……

 

上「実はな……」

俺はアンクに何故家出することなったのかを手短に教えた

二乃と三玖の喧嘩、その途中に五月が入りこんだこと、そして二乃が家出すると言って、五月も家出すると言い始めたこと……

それを聞いたアンクは

 

ア「なるほどなぁ……随分と面倒なことになってるようだな」

面倒くさがってた

正直に俺も少し面倒くさいとは思ってる。まぁ、原因は多分俺にあるから言えるわけがない。ともかく、まずはいつ二人は帰ってくるかだな

 

上「それで二人はいつ帰ってくるつもりなんだ?」

 

三「それが、一花と四葉に説得してくれたんだけど、お互いに意地張って先に帰ったら負けみないになってる」

何をしてるんだか……

こいつらはしょーもないことばかりするな。それに他の二人はどうした?見当たらないが……

 

上「そうか……で説得した二人は?」

 

三「外せない用事があるって。一花は仕事だと思う」

なるほど……しかし、一花はわかるが、四葉の用事とはなんだ?心当たりがないな

 

上「ハァー……試験前なのにどうするんだ……昨日までは一緒だったのに……」

頭を抱えてしまう俺

 

三「……うん。こんなに部屋が広いと感じたのは久しぶり」

 

ア「で、どうすんだ?」

そんなのは決まってる

 

上「もちろん、捜しに行くぞ!」

俺たちは外に出て二乃と五月を捜すことに

その際、俺は少し気になったことを三玖に聞く

 

上「こういうことはよくあるのか?」

 

三「姉妹だもん。珍しくない

でも……今回は今までと少し違う気がする」

今までと違う……か

普段の喧嘩を知らないが、こうなったのも多分俺のせいだうな

 

上「そうか……ともかく二乃と五月を捜すぞ。何か心当たりはないか?」

 

三「ないけど、二乃は仲の良い友達が二人いるのは知ってる。五月は?」

五月……ん?誰とよくいる?わからないな……

周りを全然見ていない上杉であった

 

上「誰といるかわからん」

 

三「フータローの役立たず」

 

ア「使えねぇな」

 

上「うっ……すまん」

もう少し周りをよく見よう……

そう決めた上杉であった

 

 

捜し始めて数分

 

三「も……もう疲れた……」

体力がない三玖は息をあげていた。俺は走りこみなどしてたので全然大丈夫だった。以前の俺だったら三玖と同じ状態になっていただろうな……

 

上「休むか?」

 

ア「体力なさすぎだろ」

そんなこと言うなよ……

三玖は運動ができないからな。なんか仕方ない気はするけど……あっ、ほら少し落ち込んだ。たが、前よりも少し体力が増えている気が……

でも三玖は

 

三「まだ……大丈夫……」

 

上「そうか……なら……!」

行くぞと言おうとしたときに、俺はライドベンダーを目にしたので

 

上「三玖。乗るか?」

 

三「?乗るって……どれ?」

不思議そうに聞いてくる三玖

あ……そうか、三玖は知らないんだったな

一般的に見るとただの自販機だから乗るかと言われてもよくわからないはずだ

俺はメダルを入れてバイクの状態にする

すると三玖は驚いた表情をして

 

三「すごい……バイクになった」

俺は乗って座席に手を叩いて

 

上「ほら、乗れよ」

 

三「!……うん!」

少し嬉しそうにしながら俺の後ろに乗る三玖

先の落ち込みはどうしたんだか……よっぽど疲れてたんだな……

 

ア「俺は必要なさそうだな」

 

上「え?帰るのか?」

 

ア「これはお前たちの問題だ。俺が関わる必要はないだろ」

確かにそうなんだが……

たたでさえ人数が少ないのに一人減るのは痛いんだが

しかし、アンクは去っていく

 

上「仕方ないか……行くぞ。しっかり掴まってろ」

 

三「うん……」

俺はライドベンダーをだす

 

三(フータローと一緒にバイクに乗ってる……!)

一緒に乗れるのが嬉しく思っていた三玖だった

その後、かなりの時間捜したのだが、二人とも見つからなかった

 

上「うーん……見つからないな……」

 

三「……仕方ない。この手はあまり使いたくなかったけど……」

何か手があるぽいが、あまり使いたくない手とはどういうことだろう?

 

上「何か考えがあるのか?」

 

三「うん。ひとまず一回降りよう」

俺たちはライドベンダーから降りる。すると、三玖が周囲の人たちに

 

三「こんな顔の人、見ませんでしたか?」

五つ子便利すぎない?

三玖が言ってたのはこのことか……しかし、人がたくさん集まるから三玖にとっては苦手なことなのか?

すると一人の女性が

 

モ「あら?私の泊まってるホテルで見た顔だわ」

 

上「そいつが二乃だー!!」

俺たちは二乃を知ってる女性から場所を聞いてライドベンダーでそのホテルに向かう

ホテルについたとき

 

三「すいません。部屋に鍵を忘れてしまって……」

 

店「そうですか。では、部屋の場所を教えてくださいませ」

俺たちが部屋の前につくと店員さんが開けてくれた

俺たちは部屋のドアを開けると案の定、二乃がいた。しかも、前に一花と三玖が買ってあげていた服を着ていた

 

二「え?」

ちゃんと持ってきていたのかよ……

やっぱり姉妹たちのことを大切に思ってるのがわかるのだが……尚更家出した理由がわからん

 

二「な、なんであんたたち……てか鍵は……?」

 

三「部屋に鍵忘れたって私が言ったら開けてくれた」

これは五つ子が便利すぎるからだな

 

二「ガバガバセキリュティ!」

 

三「……二乃、昨日のことは……」

 

二「出てって!私たちはもう赤の他人よ!」

そう言って俺たちを追い出そうとしたのに気づき、俺はドアが閉まる直前に片腕だけ部屋にとどめることに成功した

 

上「待て二乃。落ち着け」

 

二「うるさい!」

どんどんドアを閉める力が強まっていく……痛え

だが、これだけは聞かなければいけない

 

上「二乃……どうしたんだ?お前は誰よりもあいつらが好きで、あの家が好きだったはずだ」

 

二「だから知ったような口きかないでって言ったでしょ……よりにもよってあんたが……

こうなったのは全部あんたのせいよ。あんたなんか来なければよかったのに」

二乃目には涙が浮かんでいた

二乃……

どうやら俺はまた、知った気になっていたようだ。それに……やっぱり、俺が原因だよな……

すると俺の腕にミサンガがあることに気づいた二乃は

 

二「返しなさい!これは私のよ!」

そう言って俺からミサンガを取る

 

上「あっ」

そういえばあのとき、何故二乃が持っていたんだ?確かヤミーに攻撃されたときに落としたはず……

上杉は知らないがこのミサンガはアンクが拾い、それを二乃に渡していた。二乃はアンクから貰ったものだと思っている

しかし、これはらいはが俺のために作ってくれたものだ……なんとか返してもらわなければ……

 

上「そのミサンガは……」

 

二「そうよ

あんたじゃなくってアンク君が家庭教師だったらよかったのに。彼は今どこにいるの?よく一緒にいるわよね?会わせなさいよ」

 

上、三「!」

アンク……?一体何故……?

アンクの名前が出てくるとは思わなかった。しかし、アンクが協力してくれるわけがない。アンクは俺たちの問題とも言っていたしな……そもそもアンクって勉強できるのか?

 

上「悪いが……今は無理だ」

 

二「あっそ。じゃあ帰って」

これ以上は無理そうだったので俺たちはその場から離れることにした。しかし、困ったことに二乃は確かにわかった。問題は五月だ。あいつだけがどこにいるのかもわかってない。一つの手がかりすらないのだから

 

上「二乃の場所はとりあえずわかったが五月は何も手がかりなしだな……」

時間はもう夕方

これ以上は遅くなるので今日はここまでだと思い俺は

 

上「ひとまず今日は帰ろう。五月も二乃みたいにホテルに泊まっているんじゃないか?」

 

三「……それが……実は……あの子財布忘れてるの」

は?……

家を出て財布を忘れた?じゃあ、昨日はどこで過ごしたんだ?しかし、そう考えると今日もどこで過ごすのだろうか?

 

上「本当にバカだな……とりあえず、今日は……」

そのとき、俺たちの前に紫のグリードが現れた

 

上「お前は……この前の……!?」

 

?「やぁ、僕は忠告したはずだけど?」

三玖の方を見ながら言ってきた

あぁ……確かに言われた

 

『これ以上、僕の子に近寄らないでくれ』

一体こいつは何ものなんだ……?

よりによってこんな状況で見つかるとはとても運が悪い。俺は横にいる三玖を見ると三玖は少し震えていた。こんな状況だ。仕方ない

俺は紫のグリード方に目線を戻し

 

上「あいにく俺はこいつらの家庭教師だ。そんなことはできない」

 

?「……そうかい……」

やっぱり……もしかしてこいつは……

 

上「お前はまさかこついらの「なら、仕方ないね」…はっ?」

あっさり諦めた……?

 

?「それは避けようのないことだ」

こいつの考えが読めない。一体何を考えてるのかがわからない

すると紫のグリードは後ろを向いて

 

?「それだけ言いたかった。それじゃあ……」

 

上「ま、待て!」

俺が声をかけたときには紫のグリードは消えていた……

 

上(本当になんだったんだ……?)

 

三「フータロー」

紫のグリードがいなくなって安心したのか三玖が近寄ってきた

 

上「なんだ?」

 

三「あのグリード何?」

あ……三玖にあのグリードの説明してなかったな

俺は三玖に説明する。最近になって現れた紫のグリードのこと、紫のグリードがアンクの言っていたやつだったことを伝えた……近寄るなと言われたことは教えなかった。こいつらを今不安にさせるわけにはいかない

説明した俺は三玖を家に送って家に戻る。戻る最中に五月のことを考えてみると腹を空かせてそうと思ったので家に帰ったときにまた捜して持っていこうと考えた

家に戻るとらいはが迎えてくれた

 

ら「おかえりー」

 

上「ただいま……ん?この匂いはカレーか?」

 

ら「正解!先に食べてるよ、あとね…「らいは」?」

 

上「一人分タッパーに移せるか?」

 

ら「え?うん。たくさん作ったからできるけどなんで?」

まぁ、そうなるよな

不思議そうに聞いてくるらいはに

 

上「懸念があってな」

そう言ってタッパーに移そうと動こうとしたそのとき

 

?「らいはちゃん」

何故だろう……聞き慣れた声が聞こえた気がする…

流石にないよなと思って俺が前を見ると

 

五「カレー、おかわりしてもいいですか?」

見慣れたアホ毛……五月がいた

俺に気づいた五月は口元を皿で隠して顔を赤くしながら

 

五「お、お邪魔してます……」

どうぞごゆっくり……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ってなんでいるんだよ!!!

いや、まじでなんでいるの?あんなに捜して手がかり一つもなかったのに俺の家にいるの?

 

ら「わっ!お兄ちゃんどうしたの?」

わっ!じゃないぞ……

普通になんで家にいれてるの?らいは?いや、らいはが五月を好きなのは知ってはいたし、五月もらいはを好きなのは知ってるさ……が意味がわからん

 

上「懸念……なくなったわ……」

心配しただけ損だったな……

その後

五月が風呂に入ってる間に

 

上「なぁ、アンク」

 

ア「あ?なんだ」

 

上「なんで五月がいるんだ?」

どうしてもそれがわからない。そもそも昨日はどこで過ごしたのだろうか

 

ア「知るか」

えー……まさかの何にも知らないとは……

すると五月が風呂から出てきたようだ

 

五「すみません。お風呂、お先にいただきました……」

 

親「どうだい五月ちゃん?うちの大浴場は?」

 

五「は、はい。狭……落ち着ける空間でリラックスできました」

今、絶対狭いって言おうとしたな。まったく……金持ちは違うなー……

 

親「ガハハ、そうだろ!らいは。次は俺らが入るぞ!」

 

ら「はーい」

なんでそんなに普通でいられるのか……二人とも全然気にしてないようだな

五月は俺から少し離れた場所に座る

しばらくして

 

上「なんで」 五「あ」

 

五「ど、どうぞ……」

いや、今聞くことは一つしかない。そう、何故ここにいるのか、だ。まさか自分の家にいるとは誰も思わないに決まってる。しかも五月がいると、気まずいというか、居心地悪い。二乃の気持ちが少しわかった気がする……

するとらいはが

 

ら「お兄ちゃん、お布団敷いといて」

 

五「あ、私がやります」

これは……本当に泊まる気なんだな

 

上「五月。お前硬い布団で寝れるのか?」

三玖に借りたベッドが気持ちよすぎたのを知っている俺はどうにも五月には耐えられないと思っている

 

五「寝られます!」

 

上「本当か?」

 

ら「もー、お兄ちゃん、仲良くして。今夜はお父さんが仕事だから四人で川の字で寝ようね」

らいはのご希望で川の字で寝ることになった

ちなみに順番は

アンク  上杉  らいは  五月

の順だ

しかし困ったことに俺は全然眠れなかった。こんな近くに五月がいるのに話すことができていないからだ

 

上(何とかして話せればいいのだが……)

そのとき

 

五月「上杉君、起きてますか?」

五月も眠れなかったのか、起きただけなのかわからないが不意に五月が話しかけてきた

 

上「!あぁ、起きてるぞ」

五月は向きをかえずに話を続ける

 

五「今日は突然すみませんでした。昨日のことも……実は私、あなたに話さないといけないことが……」

 

ら「ん……うーん……」

五月が話始めてくれたところでらいはが起きそうになった

すると五月は一息ついてからこっちを向いて

 

五「今日は月が綺麗に見えます。少し歩きませんか?」

……と、いうことで今は外に出いてる。ちなみにアンクもぐっすり寝ていたので一緒にはいない。風が冷たいので早く話を終えたいところである

 

五「少し曇ってしまいましたね。せっかく今日は月が綺麗に見えていたのに」

俺にはそんな風には見えなかったがな……

 

上「そうか?」

 

五「全く……風情がないですね」

まさか五月に風情がないと言われる日がくるとは……

 

上「あんなにカレー食っていたのによくも俺に風情とか言えるよな」

五月のせいであんまりカレーが食えなかった。多分、五杯くらいおかわりしていたような気がする

 

五「なっ、し、仕方ないでしょ……一日ぶりだったのですから……」

てことは昨日は野宿ってことか?どこで?

 

上「お前、昨日はどうしたんだよ?」

 

五「昨日は公園で過ごしました」

公園……

今日考えていたことがまさかの昨日だったとは……

しかしそれなら俺のところにくるのも少し納得してしまう自分がいた。何故なら……

 

上「他の姉妹たちは俺の家知らないもんな。どうりで俺の家にいたわけか」

五月しか俺の家は知らない。つまり隠れ蓑に向いているとういことだ

 

五「他に行く当てもなく……」

 

上「お前……友達いるか?」

 

五「なっ、失礼ですね!そもそも上杉君には言われたくはありません!」

いや、俺の家以外にもあったろうに

五月は頬を膨らませて言ってくる。こいつらはみんな怒るときに頬を膨らませるのか?

 

上「俺の家だったらいいと?」

 

五「そういうことです」

いや、ふざけんなよ!?

アンクも住むことになってからさらにやばくなっているのに五月は来ようとしていたのかよ

 

上「お前、俺の家の事情知ってるだろ!」

 

五「うっ……それは本当にすみません……」

 

上「たくっ……明日には帰れよ。三玖も心配してた」

 

五「それはできません……

今回ばかりは二乃が先に折れるまで帰りません」

変な意地張るなよ……

 

五「もちろんあなたの家族にはこれ以上、迷惑をかけられません。明日には……」

まぁ、そうしてもらえるとこちらはありだかい

しかし、財布もないのに出ていってもどうするって話だ

 

上「出ていっても財布ないんだろ?行く当てもないんだっけか?」

 

五「うっ……」

痛いところをつかれた五月の行動は

 

五「も、もう少しだけいさせてください!なんでもお手伝いしますので」

さっきの話もう忘れたのか?

まさかのもう少しいさせてくれと言い始めた。行く当てもないなら泊めた方がいいとは思ってる。ヤミーが出たときが一番面倒くさいことになる。しかし、こればっかりは俺一人で決められる問題ではない

 

上「嫌だ……と言いたいとこであるが最近のことを考えると泊めてやってもいいんだが……」

 

五「ほ、本当ですか!?」

目を輝かせながら近寄ってくる五月

 

上「待て待て、俺一人の考えだ。他の人にも聞かなければいけない」

 

五「そ、そうですね……」

 

上「それにお前があんな生活に耐えれるのか?」

こいつらの家は金持ちだ。その生活から抜け出して俺の家の生活……とても耐えられる気がしない

 

五「私たちも数年前までは、負けず劣らずの生活を送っていましたから」

五月は悲しそうな笑みを浮かべながら言った

 

上「え?そうなのか?」

五月は話してくれた。どうやら、再婚するまでは俺と同じような生活をしていたようだ。しかも、母親一人で。そのときは五人全員同じ見た目、性格だったらしい。今も同じ性格だと思うと……いや、やめておこう

その母親は体調を崩して入院してしまったようだ

 

五「だから私は母の代わりになってみんなを導くと決めたんです……決めたはずなのに……うまくいかない現状です……」

なるほど……

だから二乃があんなこと言ったのか。ビンタのときも母親を真似た行動のようだな……

 

上「だったら、俺が父親の代わりになってやるよ」

 

五「!……え……?どういう意味……?」

自分で何言ってんのかわからなくなってきた。しかし、俺も思ところがあるのだ

 

上「こんな時にお前らの父親は何やってんだって話だ。こういうときに父親の出番だろ?」

本来は父親のやることなのだが……仕方ない

 

上「これも家庭教師の仕事として割り切るさ……

お前には話したと思うが、あの日に京都で、あの子と出会い、いつか誰かに必要とされる人間になると決めた

俺はそのために勉強してきたんだ」

そう、あの日から……

 

五「でも、あなたが父親なのはちょっと……」

 

上「そこは我慢してくれ……」

ガサ

 

上「!?」

俺は音のした方に向いた。もしヤミーだったらまずいぞ……

 

五「ど、どうしたんですか?」

 

上「何かいた気がする……」

 

五「こ、怖いこと言わないでください!」

あっ、怖いのダメだったの忘れてた

 

五「あ、ほら。見てください。雲が晴れましたよ

見てください。本当に今日は綺麗な満月ですよ」

意味知ってるのか?

 

上「もっと勉強した方がいいな」

 

五「な、なんでですか!」

その後俺たちは家に戻り寝た

 

翌日

 

ら「五月さん、卵入れて〜」

 

五「はい。集中するので少し待っててください」

らいはと五月の話で俺は目が覚めた。まだ少し眠いのでゆっくり体を起こす

 

ら「あ、お兄ちゃん。おはよー」

 

五「お、おはようございます」

ハァー………調子狂うな

五月はしばらく泊まることになった。案外、すんなりみんないいと言っていた

 

ア「早くしろ。学校遅れるだろうが」

お前も起きってたのかよ

朝食を食べて俺たちは学校に向かう。ちなみにアンクは五月にバレないようについてきている。そして、その五月なんだが……

 

上「五月。距離遠くないか?」

五月は何故か電柱に隠れながら俺の後をついてくる

 

五「一緒に登校してると思われてしまいます!」

めんどくさくないか?

 

上「まぁ、いいが……あ、うちから登校するのはいいが、教科書とかはどうするんだ?」

五月は家出しているので鞄がない

 

五「大丈夫です。昨日、偶然会った四葉に持ってきてもらいました」

本当に偶然か………ん?

 

上「なぜ、そのときに財布を受け取らなかった」

財布さえあれば俺の家にいる必要もなくなる

 

五「私も後から気づいたのですが、四葉も忙しそうだったので……」

そのときに気づけよな。にしても四葉か……

 

上「昨日、四葉いなかったんだが……何してたんだ?」

そういえば用事があると三玖からは聞いていたんだが、一花はわかるとして、四葉は本当に何してたんだ?

 

五「え……聞いてないのですか?

陸上部の助っ人で大会前の練習があるらしいですよ」

……ん?今……陸上部って……

 

上「は?」

学校にて

 

上「四葉!試験週間に入ったら辞めるんじゃなかったのか!」

 

四「すみません〜!」

四葉を見つけた俺はリボンを引っ張りながら聞いている。試験週間前だったからよしにしたが、もう試験週間に入っている

四葉のリボンから手を放して

 

上「バスケ部のときみたいに断れないのか?」

 

四「一度はお断わりました……でも、このままじゃ駅伝に出られないと……」

いや、助っ人任せじゃねーか

本来は部員だけでやるもんだろ。バスケ部は仕方なかったが入部させようとするし、陸上部は知らないが自分たちの力で頑張れよ

 

上「今すぐ辞めてくれないか?これ以上問題を増やされても困る」

 

四「内緒にしていてすみません。でも、上杉さんの問題集を進めてます」

 

上「!」

あれをやっているなら問題ないかもしれない……しかし、四葉だ。両立できるわけない

そのとき

 

部1「中野さーん、練習再開するよー」

 

四「はーい!上杉さん、私頑張りますから!」

そう言って四葉は陸上部のところに戻っていく

 

上「あ、おい!まだ話は終わっねぇぞ!」

俺は四葉を追いかけようとしたそのとき

 

ア「風太郎、ヤミーだ」

なんてタイミングにきてくれてんだ!

木の上から降りてきたアンクに言われ現れた場所に向かう。そこにはセミヤミーがいた

俺はアンクからメダルをもらってベルトをつける

ガシャ×3

俺はベルトを斜めにしてオーズスキャナーを振り下ろす

上「変身!」

【タカ!トラ!バッタ!】

俺はヤミーにメダジャリバーで斬りこむ。ヤミーからメダルが何枚か落ちる。ヤミーは音で攻撃してくる。あまりのうるさに俺は動きをとめしてまい、ヤミーに連続でパンチされる。俺は倒れ込んだがすぐ起き上がり、バッタレッグで跳んでメダジャリバーでまた斬りこむが、ヤミーは空を飛んで超音波攻撃してくる。俺は直撃し、火花が散る

 

上「くそっ……空にいる相手にどうすれば……」

今はウナギがないので引きずり降ろすことができない

そう考えてると

 

ア「風太郎!これを使え!」

ヒュッ  カシャ

俺は投げられたメダルを見る。それはアンクのメダル、【クジャク】だった

 

上「お前……わかった!」

俺はメダルをかえて再びオーズスキャナーを振り下ろす

【タカ!クジャク!バッタ!】

クジャクのメダルによって現れたタジャスピナーを左腕に装備する

 

ア「それで撃ち落とせ!」

タジャスピナーから火炎弾を数発打つ。ヤミーに当たり、ヤミーはそのまま地面に落ちる。メダルがたくさん落ちる

 

ア「それにコアメダルを入れろ!」

言われたとおりに俺はタジャスピナーに自分の使っていたメダルを入れてオーズスキャナーをかざそうとしたときにヤミーは逃げていた。

 

上「あ!待て!……くそっ」

 

ア「チッ……逃したか」

俺は変身を解除してアンクと別れ、急いで四葉の元に向かおうとするが

 

上「に、二乃!」

二乃を見つけたので二乃から話すことにする

 

上「学校来てたのか。この前のことは気にしてないから帰ろうぜ、な?

あいつらとも仲良くできるって。また昔みたいにさ」

 

二「……わかった。帰るわよ」

 

上「!そうか!」

案外楽に二乃のことは終わらせそうだな……いや、なんか嫌な予感がするな……ついていくか

思ったとおり二乃が向かった場所は

 

上「……って昨日のホテルじゃねーか!!」

二乃を追いかけようとしたが警備員にとめられる

 

警「お客様以外の立ち入りはご遠慮願います」

 

上「俺はあいつの家庭教師です。二乃、試験はどうするつもりだ?俺が合格させてやる。だから入れてくれ!」

 

二「……試験なんて合格したからなんなの?どうでもいいわ」

二乃がこっちを向いたときの表情は冷たい目だった

 

上(だが、この程度で諦めるわけにはいかねぇ!)

俺は一花と三玖には問題集もとい、試験勉強に専念しとうように伝え、五月には仕方ないからまだ家にいさせてやることにし、四葉は追いかけるが追いつかない。二乃は何回も行っているが話すらできていない

そして試験まで残り四日になってしまった

現在、俺は池の前にいた

溺れたら助けにきてくれるのでは?とヤバイ考えをするほどに俺は心が弱くなっていた

ヤミーの出現は四葉を追いかけようとした日以来現れていない。アンクは今は一緒にいない

階段に腰を下ろして考える

 

上(俺は最初から間違っていたんだ。信用、頼られたからって一人で勝手に舞い上がって勘違いしていたんだ。ただ勉強しかできないやつ……たまたまオーズになって戦う道を選んだ。しかし巻き込んでばかり……あの日から何も変わってないな……俺は何の役にも立てていない)

ここでふと、アンクと二乃の言葉を思い出す

 

ア『お前が家庭教師をやめれば……あいつらを危険に巻き込まないで済むぞ』

あぁ……言うとおりにしとけばよかったよ

二乃のお陰で一応家庭教師はできていたが、自分の口で取られる前に言っておけばこんなことにはならなかった

 

ア『あいつらにこれ以上危険にあわせたくないなら家庭教師をやめるべきだ……だが、家庭教師を続けるなら

お前が責任もって守れ』

あぁ……守れなかったよ

何度も怖い目に合わせ、ヤミー、グリードと遭遇している。そのせいで一回、姉妹たちの関係は崩れそうになった

 

二『大体、こいつと関わってからよくわからない怪物たちに襲われるようになって……』

そうだな……

俺が戦う道を選んだから結果、あいつらも巻き込むことになった。俺以外の人がオーズだったらな……もっと強くて、誰でも守れるんだろうな

 

二『あんたなんて来なければよかったのに』

そうだな……

俺が来なければ、今頃は姉妹たち全員で仲良くしていたはずだろうな。勉強だって、いつかは五人全員で仲良く乗り越えていたんだろうな

自分のこれまでの成果、振り返りをしてみると何にもしていない。むしろ迷惑をかけまくっている。あいつら自身が勝ち取った結果ばかりだった

今の上杉にはそういう考えしかできないなかった。それほどまでに心が……弱まっていた。これらのことを踏まえて出した答えは……

 

上「あいつらに俺は不要だ」

そう、俺は最初から必要なかったんだ。迷惑しかかけられない、何の役にも立てないダメな人間だったんだ。アンクだって俺があの場にいたから仕方なく変身させたんだろうな。本当だったらもっといいやつを見つけようとしていたんだろうな……

自分を責め立てる上杉。風も応えるように吹く

そんなときだった

 

?「君、どうしたの?」

どこかで聞いたことある声……

顔を上げると

 

?「よかったら話てみてよ」

 

 

 

あの日から始まった……俺がオーズになるきっかけになった人の声だった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アンク&上杉  10枚     自4  他6

 

?       12枚     自7  他5

 

カザリ     7枚      自4  他3

 

ウヴァ     7枚      自5  他2

 

ガメル     3枚      自3  他0

 

メズール    5枚      自5  他0

 

判明してるメダルの枚数  計44枚

 

 

 

全部のコアメダルの枚数  計55枚

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回はここまでです
本来だったらここで零奈ですがここでもう一人の?です。大体わかってる人もいるのではないでしょうか?
零奈もちゃんと出てきますからね
セミヤミーは羽がはえており、その羽で空を飛んだりします。また、音、超音波攻撃を得意としてます
今回の欲望は……まだ言えません。理由は今後明らかになりす
では、また次回!







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第20話 託されたものとあの子との別れと二乃の真の思い

タイトル長くなってしまいました
今回はオリジナル展開から入っていきます
後、二乃をアンクのヒロインにしました。他の四人はどうなるでしょう?原作と異なるのであの人ではない可能性もありますが、暖かく見守ってください
今回で?の正体が明らかになります
今回は表情とかなしにしてみました。後はいつもの文章より上杉がまるでずっと話てるような、どんな思いをしているのかを書いてみました。僕としてはこれを多く活用したいなと思ってます。その人視点によって変わるので……というか、元々こんな風にしたかったのかもしれません。最初の頃もそんな風に書いていましたけど、今思うとその思ってることが少なすぎたんですよね。ほんとんど一発のツッコミだったので。みなさんの意見なども大事ですが、自分の小説なのでみなさんだけに流されないように頑張ります!
今後からは戦闘なしだったとしても伝えないようにしたいと思います
長くなりましたが、本編どうぞ!




前回の3つの出来事

1つ、二乃と五月が家出をしてしまう

2つ、みんなをまとめようとする上杉だったがまとめることができず、自分は五つ子に不要ではないのかと思い始める

そして3つ、そんな中の上杉の前にオーズになるベルトを渡した人物が現れた





現在オーズの使えるメダルは
タカ3、クジャク1
トラ1、チーター1
カマキリ1、バッタ1
サイ1、ゾウ1





?「俺でよければ聞くよ?」

そう言って急に現れたこの人物は俺にベルトを渡してきた人じゃないか……あのときは石の状態だったが

 

上「前の……」

 

火「あぁ、覚えていたんだね。自己紹介がまだだったね。俺は火野映司。君は?」

火野映司って確か……伊達さんが病院でアンクに聞いてきた人のことか……だが、何故ここにいるんだ?

 

上「上杉風太郎です……」

 

火「ところで上杉君、どうしてこんなところにいるの?」

それはこっちがききたいところだ……だがその前に、この人にはどうしても聞かなきゃいけないことがあるな……どうして俺がオーズになるためのベルトを渡したのかを

 

上「俺は不要だからですよ。それより……なんで俺にこれを託したんですか?」

俺はベルトを見せながら聞く

 

火「不要な人なんていないんだよ……そのベルトは、君に必要だと思ったからだよ」

 

上「はっ?」

俺に必要だと思った?意味がわからないぞ……

 

火「ね?不要じゃないでしょ。実は、前までは俺もオーズで戦ってたんだよ」

火野さんが……オーズ……?いや、だったら俺がなる必要なんてなかったんじゃないのか……どうしてなんだ?

 

上「な、ならどうして、今回もオーズにならなかったんですか?火野さんがオーズになっていれば……」

 

火「俺じゃ変身できなかったからだよ」

どういうことだ……?

前まで変身できていたのに急に変身できなくなる?そんなことがあるのか?アンクは封印を最初にといたやつにしか使えないと言っていたが、そしたら火野さんになるんじゃないのか?

 

火「どうやらこの世界では、俺……俺たちでは変身できないようになってるみたいなんだ。封印されてる状態のベルトをつけてみようとしても成功しなかったんだよ

俺が言いたいのはさ、俺の役目は前で終わったってことで、この世界の平和は君たち自身で掴みとれ、ってことじゃないのかな?」

火野さんは空に向かって手を伸ばす

上(ま、待てよ?この世界は君たち自身で?この世界という言葉も引っかかるが……今はいいか)

とりあえず話を合わせるか

 

上「火野さんはこの世界の人ではないんですか?」

 

火「そういうこと。後はアンクに聞いてごらん。本当はもっと助けになってあげたいんだけど、事情があってね……」

そう言って火野さんは立ち上がって去っていく

 

上「待ってくれ!」

 

火「あっ、また今度話をしようね」

 

上「また……?」

俺は不思議に思いながら火野さんの姿を見ていた

 

 

 

 

火野視点

 

火「もっと話さなきゃいけないこともあったんだけどなー……さて、そろそろ行ったら?」

俺は木の陰にいる人物に言うと出てきた

 

?「いつから気づいてたの?」

 

火「うーん……上杉君と話てる途中かな。話、聞いてた?」

彼女は横に首を振る

 

火「まぁ、いつか君も知ることなにるからね

五つ子の誰かさん」

 

?「!!」

たまに上杉の近くにいたときに何回か確認している

彼女は驚きながらも尋ねる

 

?「君は……一体何ものなの?」

 

火「だだの放浪だよ?」

そう言って去る

 

火「上杉君……頼むよ」

 

 

 

 

上杉視点

 

上「一体……なんなんだ?」

さっきのことがしばらく頭から離れねぇ……いきなり現れて、前回のオーズだったこと、変身できないこと、この世界の人ではないこと……

 

上(もしかして……勤労感謝の日にアンクが話そうとしたことってこのことだったのか?)

そんな考えをしてるうちに

 

?「久しぶり」

今度は誰だ……

声のした方を見ると白い帽子を被った人が話しかけてきた

 

?「上杉風太郎君」

……誰だ?

向こうは俺のことを知ってるみたいだが、俺にはわからないな。とりあえず、久しぶり感をださなければ……

 

上「久しぶり……だなっ。あぁ!俺今から用事があるからまたな」

 

?「全然思い出せてないでしょ

おかしいなー?頑張って当時を再現してみたんだけど」

当時?いつだよ?帽子を被ってて顔を見えないしな……顔を見ればわかるかも知れないのにな……

 

上「てか、顔を隠されていたら思い出せるもんも思い出せないだろ」

 

?「あー、これは許してほしいな。こっちにも事情があってね……あ、そうだ」

そう言ってポケットからなにかを取り出した

 

?「これならどうかな?」

そのお守りは……!

俺は生徒手帳から素早く写真を取り出して確認する

 

上「もしかして……京都の……」

間違いなく京都で会ったあの子だった。しかし、今会いたくはなかった……いや、会う資格がなかった

 

上「元気そうでなにより……じゃ」

俺は走りだす

 

?「え!?どうして逃げるの?」

しかし、すぐに反応されて服を掴まれる

 

上「俺はまだ、お前には会えない」

 

?「なんで!」

 

上「こっちの事情だ」

そのときに生徒手帳を盗られてしまう

 

上「あ!」

 

?「これを返して欲しかったら言うこと聞いてね」

なんて卑怯なんだ……仕方ない

 

上「ハァー……用件は?」

 

?「そうだなぁ……また逃げられたくないから……あ、いいの発見。あれ乗ろっ」

そう言ったあの子はボートに指をさす。仕方なく乗ることにし、ボートに乗って俺はこぐことになった

 

?「ほーら、あそこまで着いたら返してあげるよ」

人使いが荒いやつだな……しかし、未だに信じられないな。京都で会ったあの子が目の前にいるなんて……あ、名前すら知らないんだった

 

上「名前……知らないんだが」

 

零「えっ、私?……そうだなぁ。じゃあ……零奈

私は零奈。五年ぶりだね」

 

上「零奈……」

それが名前……だが、『じゃあ』と言っているなら本当の名前ではないようだな……今は別にいいか

 

零「風太郎君も元気そうで安心したよ。イメチェンはびっくりしたけど、高校デビュー?」

 

上「……なんでここに……」

火野さんもそうだが、なんで今日は俺のところにたくさん人がくるんだ……

 

零「今の君に会うため」

 

上「なんで今なんだ?」

 

零「聞いたよ。あれから頑張って勉強して学年一位になって今は家庭教師してるんだってね。凄いよ」

別に凄くなんかない……誰もが必死に勉強すればとれるんだ……俺以外だったら勉強以外も役に立っていったんだろうな

 

上「凄くなんかねぇよ……てか誰に聞いたんだよ」

 

零「こ、細かいことは置いといて……それで、どんな生徒さんなの?教えてよ」

 

上「……教えたくないと言ったら?」

 

零「これは返してあげない」

だろうな……ハァー……仕方ない、話すか

 

上「信じてもらえるかはわからないんだが、教えてるのは同級生、しかも五つ子だ」

 

零「うんうん」

あれ?思ってた反応と違うな。もっと驚くもんだと思ってんだがな

 

上「以外と驚かないんだな」

 

零「あ!い、五つ子って本当にいるんだ!ドラマでしか見たことないよ!」

何を慌ててるんだ……?わざとらしいが今は気にしないことにしよう

 

上「そいつらが困ったことに馬鹿ばかりなんだ

長女は夢追い馬鹿でな。やりたいことがあって根気強くやっている。本人がやりたいことをとめるつもりはない。だが、馬鹿なんだ

 

次女は身内馬鹿だ。姉妹のことを一番に大切にしてるゆえ、俺に噛み付いてくる。たとえ姉妹たちに嫌われても認めないらしくってな……それだけかと思ってたが今はよくわかない。だが、馬鹿なんだ

 

三女は卑屈馬鹿だ。初めは暗くて表情すらかえないやつだったんだが……最近は生き生きしていて安心してる。自分に自信がないやつでな、この調子で自信もつけてくれるといいんだがな。だが、馬鹿なんだ

 

四女は脳筋馬鹿だ。やる気があって何度も助けてもらってはいるんだが、一番の悩みの種である。超がつくお人好しすぎてな、無理してないか心配することもある。それに……いや、これは俺の勘違いだな。だか、馬鹿なんだ

 

五女は真面目馬鹿だ。こいつから全てが始まったって感じだな。やればできるやつなんだ。しかし、不器用でもあるんだよな……自分が姉妹たちを支えようと頑張ってる。だが、馬鹿なんだ

……まぁ、こんなところだな」

零奈は顔を俯いていた

 

上「どうかしたか?」

 

零「ううん、なんでもないよ

でも、そうだなぁ、びっくりしたよ

真剣に向き合ってるんだね。きっと君はもう、必要とされる人間になってるんだよ」

 

火『不要な人なんていないんだよ』

あぁ……違うんだ……

 

二『あんたなんか来なければよかったのに』

俺のせいでこんなことになってるんだ……誰も俺を必要としていないんだ……必要とされる人間だったらこんなことにはならないはずなんだ

 

上「五月にも同じことは言われたさ……でもな、俺はあの日から何も変わってないんだ」

 

零「そっか……」

それを聞いた零奈は小声で

 

零「君を縛る私は消えなきゃね」

はっ?なんて言ったんだ?小さくて何も聞こえなかったんだが……

 

上「今なんて……」

俺が聞こうとしたときに水が吹き上がった

 

上「な、なんだ!?」

 

零「噴水だよ!」

 

上「いや、普通に危ないだろ」

 

零「冷たーい、早くこいでー、風邪ひいちゃう」

 

上「俺任せかよ!!少しは手伝え!!」

何か凄く懐かしいな……五年前もこんな感じに振り回されたっけ……

俺たちは零奈の指定した場所についたので降りる

 

零「お疲れさまー」

 

上「たくっ……お前も手伝ってくれたら楽だったのにな」

 

零「あはは、ごめんごめん

それじゃあ、これは返してあげる」

俺は零奈から生徒手帳を返してもらう

 

零「でも、これは返してあげない」

そう言った零奈の手には写真があった

 

上「は?なんでだよ……」

 

零「私はもう君に会えないからだよ」

会えないって……そっちから来たのにか!?なんで急にそんなこと言うんだ!?

 

上「お前から来たのにどういうことだ!?説明してくれ!!」

零奈は足をとめて何かしてから俺に投げる。それは零奈が持っていたお守りだった

 

上「なんでこれを俺に……」

 

零「自分が認められるようになったらそれを開けてみて」

なんだそれ……意味がわらないぞ……自分を認める……?

それだけ言って零奈は去ろうとする

 

上「ま、待て!話はまだお……」

追いかけようとしたときにボートが斜めになっしまい、そのまま池に落ちる体制になる

池に落ちる寸前

 

零「さよなら」

待ってくれ……何でそんなこと言うんだ……

ドボン!!

俺は橋に手をかけて池から浮き上がる

 

上「ハァ…ハァ…なんで……」

前を見ると既に零奈はいなくなっていた。俺は池から出てさっきのことを考えながら歩いていた

 

上(火野さん……俺は何故あなたに選ばれた?

零奈……あの言葉の意味はなんなんだ?)

零奈から貰ったお守りを見つめながら考える

そんなときだった

 

四「わっ!上杉さん……?」

四葉か……やばい、何も頭に入ってこない……

 

四「こんな所で何して……」

 

部1「中野さーん、止まってないで走るよー」

 

四「は、はい。すみません

あのー、私少し休憩……というか帰って勉強しないと……」

 

部1「何言ってんの。三年の先輩も大学受験がある中、来てくれてるんだよ」

 

四「そ、そうですよね……で、では私はもう行きますね。二乃と五月をお願いします」

 

上「よ、四葉……」

俺が呼んだときには四葉はもう走り去っていった

あいつは……本当に……

 

上「そうだ……二乃……」

とても行ける気分ではない……だが、行かなきゃ……

ホテルに着いた俺は二乃を待つ

 

モ1「雨降ってたっけ?」

 

モ2「いや……」

なんか目立ってるな……どうでもいいけど……

 

警1「またですか?何度言ったらわかるんですか」

 

警2「お客様の迷惑ですよ」

 

上「そうですね……では……」

今日はそんな気力はない……これ以上いても仕方ない……

俺はホテルから出ようとしたとき

 

二「警備員さんの言うとおり、あんたみたいなみすぼらしいのがいたら他の人のお目汚しになるわ」

タオルを俺にかけた二乃が言う

 

二「邪魔よ。部屋に入りなさい」

二乃により部屋に入ることになった俺はイスに座っている

 

二「はぁ〜やだやだ、辛気臭いわ」

だったら入れなければいいだろうが……

 

上「じゃあ、入れんなよ……四人から解放されて自由の身だったんだろ?」

 

二「そうよ……〜〜〜」

あー……何言ってんだろ……話を聞く気にもなれない……考えることもできないな……

 

二「……って聞いてる?」

 

上「あ……あぁ」

 

二「絶対聞いてないわね

てか辛気臭いだけじゃなくてマジで臭いわ」

 

上「あぁ、これは池に落ちただけだ」

 

二「なんで落ちたのよ……いいからシャワー浴びてきて」

え?今から?

 

上「別に気にしてないからいらん」

 

二「私が気にすんの!」

 

上「いや、でもな……」

 

二「あぁ、もう!我慢できない!こっち来なさい!」

 

上「お、おい!」

二乃によって風呂場に連れて来られた

 

二「早く入って」

これ以上は言わない方がよさそうだな……

 

上「……たくっ、わかったよ」

俺は風呂に入ることにした。その際に考えごとをする

 

上(何しに来たんだ俺は……)

必要ない人間って自分でわかってるはずなのに、体はここに向かった。何故なんだ?

 

二「シャンプーだけじゃなくてトリートメントもするのよ!」

 

上「わかったよ……どうしてこうなったんだか……お前はそんな長い髪でいいのか?まぁ、髪型はなんでもいいしな」

 

二「あんたこそその髪型でよくいられるわね」

 

上「らいはにやってもらっているだけだ」

 

二「なんで妹ちゃんにやらせてんのよ……

まぁ、毎日洗ってるわ。あんたにはこの量の髪のケアができるとは思えないわ」

 

上「そこまで伸ばしたことねーよ」

 

二「ていうか、あんたがロン毛って考えると気持ち悪くなってきたわ」

 

上「まず、そんな伸ばすつもりはねぇーから安心しろ」

以外と一対一なら話せるもんだな……今回で二乃のこと完全に理解できるといいんだがな……

 

上「お前も姉妹たちに切ってもらってみればどうだ?」

 

二「絶対嫌!」

そんな会話をしていたとき

 

二「ねぇ、何かあったの?」

俺は手をとめてしまう

 

二「ここに来る前何かあったでしょ?」

聞かなくていいことを……話たくない

 

上「……何もねーよ」

 

二「嘘!あんたが落ち込んでるの初めて見たわよ!」

まぁ、落ち込んでない!……と、言ったら嘘になるな

 

上「あったとしてもお前には関係ない」

 

二「いいから聞かせさないよ。一人は楽だけど話相手がいなくて暇なのよ」

暇だからこの話をしろと?だったら別の話でもよくないか?とても話たい気分ではない

 

上「他の話でもいいだろ」

 

二「うっ……ほ、ほら!悩みがあるときは誰かに話す方が楽になるわよ!」

必死だな……だが、二乃の言うとおりかもな。林間学校のときに一花に話したことによって助かったしな……話ても……いいか

 

上「一回しか言わなぇからな……

五年前、一人の女の子に会った。その子との約束で今の俺がいる。その子とさっき会ったんだ。そのときにその子がもう会えないからって、俺の前から消えていた……これで終わりだ」

……ん?寝てんのか?返事もないし……まぁ、つまんない話だったろうな

 

上「つまらない話をして悪かったな……!?」

風呂から出てきた俺は二乃が泣いてることに気づく

な、なんで泣いてんのー!?俺何か悪いことした?

 

上「えっと……なんで泣いてるんだ?」

 

二「だ、だって……あんた……五年もその子が好きだったんでしょ……切なすぎるわ」

勝手に好きにするのやめてくれないか?そんな風に思ってないし

 

上「好きとかじゃねぇーよ……感謝と憧れがあっただけだ」

 

二「それ、好きなんだって!」

なんでそうなるんだよ……

 

上「だから違うって……しかし、俺の話でお前が……」

 

二「あー!ちょうどいい泣ける話!めっちゃちょうどいい!」

 

上「最低だな」

こっちは結構ショックだったんだぞ?話て損したわ

 

二「でもさ、元気だして

あんたみたいなやつでも好きになってくれる人が地球上に一人くらいいるはずだから」

そこで二乃は俺のことを見て

 

二「って、何出てきてるのよ!この露出魔!」

これは……くっくっくっ……前みたいに仕返しができるな

 

上「俺とお前は裸の付き合いだろ?」

 

二「忘れろー!!」

二乃が走りだしたときに紙袋にあたって紙袋から紙が出てきた

 

上「ん?これは……」

俺は紙袋から出てきた紙を一枚拾う

 

二「あ!」

それは俺が作った問題集……しかも破いたやつはテープでしっかりとめてある

 

上「やっててくれたんだな……」

二乃その場に座り込む

 

二「これ……個別で問題分けてたんでしょ……あのときだって……本当は……い、一応は悪いと思ってるわよ……ごめん」

!二乃が初めて謝った……!俺はあんまり気にしてないから大丈夫なんだがな。それを五月に言ってほしいところだ

 

上「全然いいさ。五月にも謝ろうぜ」

 

二「それは嫌!」

即答!

 

上「なんでだよ!あ、叩かれたことをまだ根に持ってんのか?」

 

二「昔はあんなことする子じゃなかった

なんだか……五月が知らない子になっちゃったみたい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

五「『二乃が謝罪した』って……そんなにすんなりいきますか?にわかには信じられません」

俺は普通に帰って五月に二乃から謝罪してもらったことを伝える

 

上(まぁ、そう思われても仕方ないよな……)

だが、しっかり謝罪してくれている

 

上「本当だぞ。お前も変な意地張るなよ」

 

ア「いつまでいるつもりだ?」

お前が言うなよな!と、アンクの発言は置いといて

 

上「この前だって映画二人で行ったんだろ?勉強サボって」

俺は嫌味っぽく言う

 

五「うっ……でも、あのときだって……

 

五月回想シーン

 

五『こ、怖かったです……』

 

二『一花が死んでから面白くなかったわ

それより、予告にあったあれ面白ろそうだったわ』

 

五『あぁ、あれですね』

 

二『恋のサマーバケーション』

 

五『生命の起源〜知らざれる神秘〜』

 

二、五『え?』

 

二『何それ……つまんなそう!』

 

五『そんなことありませんよ!』

 

二『あんた趣味悪いわね』

 

五『二乃のだって!』

 

二『そんなわけないでしょ!』

 

……と、いうようなことがありました

昔に比べて互いに好みが変わってしまいました」

面白いのか、それ?五月に関しては勉強の類になりそうだな、関心関心……まぁ、俺からしたら、どっちも見にいかないし

 

上「どっちも面白くないと思うんだが」

 

ア「くだらん」

 

ら「映画行ってみたいなー」

いつか見させてやるぞ!……と、今はそんなことしてる場合ではなかった。なんとかして二人を仲直りさせないとな

 

上「まぁ、そこをなんとか……」

 

ら「あ!今日まだ、ごみ出してないかも!」

 

五「それなら私が出しておきますよ。まだ、間に合いそうなので」

 

ら「五月さん、ありがとー!」

 

父「あれ?俺の時計は……?」

 

五「それならこちらに」

……ん?もしかして、俺より家詳しいんじゃね?ハァー……二乃の気持ちがわかったような気がする……

翌日

 

上「お前の気持ちがわかったよ」

 

二「ふーん」

俺は今二乃のホテル、部屋にいる

 

二「ルームサービス呼ぶけど、あんた何かいる?」

そうだなぁ……

 

上「じゃあ、飲み物で」

 

二「わかったわ。適当に選ぶわね」

二乃は電話をかけてでる

 

店「はい。こちら……」

 

二「って何で当たり前のようにいるのよ!!!」

 

店「す、すみません!」

あっ、今更?別にいいだろ……そんなに気にしなくて

 

上「細かいことは気にすんな」

 

二「気にするわよ!」

 

上「そんなことより、今は目の前の問題を解決しないとな」

こいつと四葉に、五月……火野さん……零奈……どうしたもんか……あれ?俺はどうしてこいつらをまとめようとしてたんだっけ?

 

二「目の前って……あぁ、期末試験のことね」

期末試験……あぁ、忘れてた

 

上「そうだったな……」

 

二「?なんであんたが忘れてるのよ」

 

上「昨日はいろいろあったからな……このタイミングで零奈が現れた意味もわからないままだし……でもな、一つ、教えられたことがあるんだ」

 

二「教えられたって……」

 

上「人が変わっていくのは避けられない

過去を忘れて受け入れていかないとな」

昨日の夜にずっと考えていたんだ。過去に囚われたままではいられない。いつかは受け入れることなるとな……だから

 

上「だからお前も仲直りして帰ろう。そして、今を受け入れるんだ」

 

二「……忘れたらいいって……そんな簡単に割り切れないのよ……」

そう言って二乃はペンを取る

 

二「ここは私の部屋だから独り言……

私たちが同じ外見、同じ性格だった頃、まるで全員の思考が共有されているような気でいてとても居心地がよかったわ……でも、五年前から変わった

みんな少しずつ離れていた。一花が女優をしていたなんて知らなかったわ……まるで五つ子から巣立っていくように……私だけを残して

私だけがあの頃を忘れられないままでいる

髪の長さまで変えられない」

だからその髪型でいたんだな……

 

二「だから無理にでも巣立たなくちゃいけない

一人取り残される前に……」

これでやっとわかった……二乃が姉妹を大切にする本当の思いか……だがこいつはそれで本当にいいのだろうか?

 

上「お前はそれでいいのか?」

 

二「いいのよそれで。あんたが言ったとおり、過去を忘れて前に進まなきゃ……でも、心残りがあるとしたら……アンク君」

 

上「!」

 

二「彼と話ができればいいのにな……」

そうか……林間学校のキャンプファイヤー……これも俺がしっかり伝えることができたらな……なら、俺がすべきことは……

 

上「……わかった」

 

二「えっ」

 

上「今夜、連れてくる」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上「……ということで頼む!」

 

ア「断る」

俺は一旦帰ってアンクに二乃と話をするように説得してるんだが……思ったとおりの反応だ

 

上「そんなこといわずにさ……」

 

ア「そもそも、伝えれなかったお前が悪い」

ぐっ……確かにそうなんだが……約束しちまったしな。どうにか……あ!……もう、これしかないな

 

上「頼む!今度、アイス買ってやるから!」

 

ア「……五本な」

五本……だと?くそっ!ただでさえ金がないのに……仕方ない

 

上「わかった……五本だな?約束する」

 

ア「……でどうしたらいいんだ?」

そこからかよ!とりあえず、オーズのことは伏せてもらうことぐらいか……後は……

 

上「俺がオーズなのは伝えなければいい。後はしっかり二乃の話を聞いてやってくれ……後は……………………………と伝えてくれ」

 

ア「あぁ……じゃあ、行ってくるわ」

そう言ってアンクは俺が教えた二乃がいるホテルに向かう

 

上「……あいつ一人じゃ心配だな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アンク&上杉  10枚     自4  他6

 

?       12枚     自7  他5

 

カザリ     7枚      自4  他3

 

ウヴァ     7枚      自5  他2

 

ガメル     3枚      自3  他0

 

メズール    5枚      自5  他0

 

判明してるメダルの枚数  計44枚

 

 

 

全部のコアメダルの枚数  計55枚

 

 

 

 

 

 




今回はここまでです。
?の正体は映司でした!みなさんは気づくことができましたか?
一体、何故変身できなくなったのでしょうか……
では、また次回!





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第21話 質問とアンクと在り処

今回はアンク視点です
ここはかなり原作と異なる展開です
今回は三人称視点を多めにしてみました。いやー、ある人たちの小説を参考にしているのですが、三人称視点と、話してるような、どんな思いをしてるのかの二つとも、どっちもいいなと思ってしまったんですよね
色々試してみようと思います
それでは、本編どうぞ!




前回の3つの出来事

1つ、上杉は火野映司と五年前のあの子、零奈と会い、火野映司からは託された理由、零奈からは別れを告げられる

2つ、ショックを受けている上杉だったが、二乃と和解することができた

そして3つ、アンクと話をしたい二乃。上杉はアンクと会わせる約束をする




現在オーズの使えるメダルは
タカ3、クジャク1
トラ1、チーター1
カマキリ1、バッタ1
サイ1、ゾウ1






ア「チッ……なんで俺なんだよ……」

上杉に言われてきてみたアンクであったが、今になって後悔していた。ずっとドアの前にいた

 

ア「とっとと終わらすか……」

コンコン   ガチャ

 

二「いらっしゃい……アンク君」

覚悟を決めてドアを開けてしばらく待ってたら、喜んでいるような、怒っているような二乃がドアを開けた。アンクは上がってすぐに本題に入る

 

ア「で、話たいことってなんだ?」

こっちはとっとと終わらせたいんだよ……何話されるかも知らねぇーしな

 

二「焦らないで……私は二つ聞きたいことがあるわ」

そう言ってこっちを振り返って二乃は聞いてくる

 

二「まず一つ、キャンプファイヤーのこと」

あぁ……あれか

上杉が伝えないから二乃は知らないまま、ずっと待っていたのだ。それに怒ってるのに気づくアンク

 

ア「俺は用事があった。だから無理だった」

まぁ、踊るのが面倒くさいとも思ってはいたがな

 

二「……そう。まぁ、私が無理矢理誘った感じだったから別にいいわ」

だったら最初から聞くんじゃねぇ

しかし、これで次の質問を答えれば終わりになると思いながら聞く

 

ア「で?もう一つはなんだ?」

 

二「そうね……こっちが本題だけど……その前に……はい、これ」

二乃は俺に前のミサンガを渡してきた

 

ア「これは……」

 

二「アンク君が貸してくれたやつでしょ?返したいと思ってたの」

前まで風太郎が持っていたはずなんだが……今はいいか

 

ア「そうか……で」

 

二「わかってるわ」

アンクはミサンガのことを少し気にしていたが、話を元に戻そうとした。二乃も聞こうとしていたようだったが、そのときの二乃の表情さっきより真剣な表情でアンクに聞いてきた

 

二「アンク君。最近、噂の仮面ライダーと一緒にいるわよね?」

 

ア「!!」

未だに知っているのは三玖のみ。二乃からそんな言葉が出てくるとは思っていなかったアンクだった

 

ア「……何言ってんのかわかんねぇな」

 

二「そう?これを見ても同じこと言えるかしら?」

そう言って二乃は一枚のメダルを取り出す

 

ア「!そいつをどこで手に入れた!?」

誤魔化そうとしたアンクだったが予想外のことで反応してしまう驚いても仕方がなかった。その二乃の手には【ゴリラ】のメダルがあったのだから。しかし、二乃は質問の答えに答えなかった

 

二「嘘偽りなく話てくれたら教えてあげる」

 

ア「……なら、俺も一つ聞かせてもらうぞ」

 

二「何かしら?」

 

ア「……お前が怪物……ヤミーの生みの親だな?」

 

二「!!」

アンクは困惑しながらも、さっきから気にしてたいたことを聞くことにした。そのことに二乃驚きを隠せなかった

 

ア「お前が昨日、リボンのやつを風太郎が追いかけようとしたときに現れたヤミーの親なんだろ?」

 

二「…………」

黙ってしまう二乃。しばらくしてから

 

二「……えぇ、そうよ」

二乃はヤミーを生み出したときのことを話す

 

 

 

 

私が上杉のやつを追いだしたときだったわ

その怪物が現れたのは……

 

二『…………』

全部あいつが悪いわ。家庭教師を頼まれたからって好き勝手にやってくれて……怪物だってあいつと絡んでから徐々に現れ始めたし……他の四人もあんなやつのことを気にするなんて……

 

二『みんな、嫌いよ……』

そのときに私はそう言ったんだけど、心の中では上杉さえいなければと思っていたわ……そんなときよ

 

?『その欲望……解放しろ』

そう言って後ろから私に何かを投げ入れてきたわ……すると私の中から、上杉と一緒にいて、姉妹たちに嫌われようとも認めないと言ったときに見た怪物が現れたのよ

 

二『!?ちょっと、誰よ!こんなことしたのは……』

後ろを向いた私の前にはまた別の怪物がいたのよ

このときの私は恐怖で声を出せなかったけど、振り絞って声をなんとか出したわ

 

二『な、何よ……あんた……』

出てきた言葉はそれだけだった

 

ウ『説明する気はない』

怪物はそんなのお構いなしに話続けてたわ

 

ウ『こいつはお前の欲望だ。その欲望を満たしてくれるさ』

そう言って怪物はいなくなっていったわ……

 

 

 

 

 

 

 

ア「なるほどなぁ……つまり、風太郎を消す、もしくは、姉妹たちに近づけないようにする欲望ってとこか」

これを風太郎のやつが知ったまた、感情的になるな……話さない方がいいか

 

二「……でも、昨日と今日で上杉と話てみて、私はあのときの思いわはなくなっていたわ……みんなが受けいれたのも少し、わかった気がしたのよ……」

アンクは静かに聞くことにしていた

 

上「でも、それでも私はあいつに酷いことばっかりしておまけに怪物も作りだしたしね……迷惑かけてると思うけど」

チッ……まったく、こいつは……

 

ア「そうじゃねぇと思うぞ」

 

二「!!」

黙っていたアンクだったが、それは違うと言う。そんなのありえない!と言いたそうな顔をする二乃。しかし、アンクは逆のことを笑いながら言う

 

ア「むしろ、その怪物に怒るだろうな」

ヘッドホンのやつのときも怒ってたしな

 

二「なんでよ……」

 

ア「あいつは俺がここに来る前、代わりにお前に伝えてほしいことがあるらしくてな……

五人で一緒にいてほしい……ってな」

 

二「!!……あいつが……!?」

実はアンクがここに来る前

 

上『後は、五人で一緒にいてほしいと伝えてくれ』

あのときに確かに言われていたのだ

そのまま、話を続けるアンク

 

ア「あぁ、確かに言ってたな」

あいつは五人で一緒にいることを望んでいる。それは確かなことだ。後は……こいつがどうするかだな

 

二「そう……あいつがね……フフッ」

 

ア「さて、俺も話てやるよ。一回しか言わないからな」

 

二「わかったわ」

二乃もそれを聞いて、少し笑っていた。二乃が話してくれたのでアンクは話すことにする。上杉がオーズのことを伏せながら話す。上杉と約束しているから言えなかったのだ。メダルのこと、アンクたちグリードのこと、ヤミーのことなど、そして、この世界を無にしようとしているやつがいることを教えた

 

二「アンク君が……グリード……?」

 

ア「あぁ、俺はグリードだ」

 

二「で、でも……なら、アンク君はどうして、他のグリードみたいなことをしないの?」

なんだ、そんなことか……

二乃は信じられないような反応をしながら聞いてきた。普通は驚くだろう。他のグリードが好き勝手にやっているのに一人だけ逆のことをしているのだから

アンクは自分のことを話す

 

ア「俺は満たされたんだ」

 

二「満たされた?」

 

ア「この世界に来る前……自分の欲を満たした……そんだけだ」

 

二「そうなんだ……ん?この世界ってどういうこと?」

アンクがこの世界と言って不思議そうに聞いてくる二乃。ここでアンクはやってしまったと思った

 

ア「今のは忘れろ……」

 

二「……わかったわ。でも、アンクは本当にそれでいいの?」

触れてほしくないアンクは忘れてもらうように言い、二乃は気づかって別のことを聞く

前までのアンクだったらそんなことはしなかっただろう。しかし、映司たちとの生活がきっかけでアンクはどんどん変わっていった

その際にあのときの言葉を思い出す

 

?『お前がやれって言うなら……お前が……本当にやりたいことなんだよな……』

思い出したアンクは笑みを浮かべて言う

 

ア「……それが俺のやりたいことだ」

 

二「やりたいこと……」

アンクの言葉を聞いて、何かを決心した二乃

 

二「なら、私が手伝うわ」

 

ア「……はっ?」

突然何言ってんだ?

 

二「そんなこと聞いといて、何もしないわけにはいかないわ!」

 

ア「お前に何ができるんだ?」

 

二「わかんないけど……何か役には立てるはずよ!」

なんだそれ……

急に何を言うかと思ったら、まさかの発言。二乃に何かできると思わないアンクだった

 

ア「ふ……オーズがそれを許可してくれるわけないだろ」

あぶねぇ……風太郎って言いそうになった

 

二「それは……そうだけど……知っといて何もできないのは嫌なのよ」

 

ア「……それはいいとして、教えろ」

 

二「な、何を?」

ひとまず、この話はおいとくことにし、アンクは二乃に言うが、二乃はなんのことかわからず、首を傾げる

 

ア「教えるんだろ?コアメダルのこと」

 

二「あ、あぁ……そうね

このメダルのことは本当は言っちゃいけないんだけど……アンク君がちゃんと教えてくれたから言うわよ」

言ってはいけないだと?

 

二「実は……パパからもらったのよ。いつか、このメダルを託せる人が現れるからそのときに渡してほしいって」

 

ア「はっ?」

こいつらの……父親……だと?

何故こいつらの父親がメダルを持っているんだ?つまり……俺のコアメダルも持っている……!?

衝撃のことを聞いたアンク。まさかの五つ子の父親が持っているとは思ってなかったので、ここで感情的になって聞いてしまう

 

ア「なんで、お前らの父親が持っているんだ!!」

 

二「えっ……えっと……」

急に大声で叫ばれた二乃はどうしたらいいかよくわかってなかったが話を続ける

 

二「そこまでは……わからないわ……」

くそっ!……だが、もう一つ疑問があるな

 

ア「……話を聞く限りは、お前たち全員がメダルを持っているのか?」

 

二「!?……どうしてそう思うの?」

ビンゴのようだな

明らかに一人だけ持っているなんてことはしないはずだ。こいつらは確か、全員で五等分……なんだっけか?

上杉からそんなことを話されていたアンク。なので、一人だけが持っているとは思えなかったのだ。試しに聞いてみると、二乃は少し動揺していたので間違いなく持っていると確信した

 

ア「風太郎からたまに聞いていただけだ」

 

二「そう……アンク君の言うとおり、私たちそれぞれが、メダル1枚ずつ持っているわ」

そうか……つまり、ヘッドフォンのやつも知ってはいたんだな……

 

ア「……いつからだ?」

 

二「そうね……確か、上杉のやつが家庭教師として最初に会う前だったかしら……転校と同時にもらった気がしたわ」

じゃあ、俺もそのときってことか……

二乃からの言葉を聞いて、自分がどのタイミングで来たかと認識できたアンク。しかし、ここでまた、疑問がわく

 

ア「なら、なんでお前は俺に話た?」

 

二「言ったでしょ……嘘偽りなく話てくれたら教えるって……でも、そうね……後はオーズの正体は誰かしら?」

 

ア「!」

ここで風太郎がオーズってことを明かすか……俺としては別にいいんだがな……

自分はバレてもいいと思いつつ、上杉はやめてほしいと言われている。少し悩むアンクだったが、その質問の答えを言う

 

ア「……誰にも言うな……風太郎だ」

 

二「……えっ……嘘……?」

 

ア「嘘なんかついてねぇよ」

別にこいつらに知られても大丈夫だ。それに……いつかは話さなければいけないしな……

二乃はまたもや信じられない反応をしている。口に手を抑えてずっと驚いている。それもそのはずだ。今まで嫌っていた相手があのヤミー、グリードたちと戦っていたのだから

アンクはため息をついてから話す

 

ア「知らないとは思うが……あいつがオーズになってから必ず、毎回守るやつら、そして危険な目に合わせたくないと思ってるやつらがいる」

 

二「それって……」

 

ア「あぁ……お前らだ」

あいつは……いつでもお前らがピンチになっていたら助けに行き、危険な目に合わせたくないとも思ってるんだ……まったく……

 

ア「あいつはこのことを知られたくなかったらしいが、俺には関係ない」

 

二「……私たちを黙していたの……?」

黙した?

 

ア「そんなつもりはねぇよ。ただ、お前らに迷惑かけたくなかったんじゃないか?」

アンクから聞いたことで、二乃はあのときの傷のことを思い出していた

 

二「そう……まったく……あいつは……」

それを聞いた二乃は少し嬉しそうな顔をしていたと同時に、尚更手伝う気持ちが大きくなった

 

二「だったら、私のできる範囲で手伝うわ」

だからなんでそうなる……

 

ア「……勝手にしろ」

こいつに何ができるかは知らんがな

 

ア「この話は誰にもするなよ」

 

二「わかってるわ」

 

ア「話は終わりでいいか?じゃあ、俺は…「待って」…なんだ?」

話が終わったようなので帰ろうとするアンクだったが、ドアを開けようとしたときに二乃に呼び止められる

 

二「上杉に伝言……少し気持ちを整理するからしばらく、近寄づかないでほしいって伝えておいて」

 

ア「あぁ、わかった」

そう言って俺はホテルから出て行く

 

二「……あいつは不器用ね……フフッ」

上杉が不器用なことに笑っている二乃だった

 

 

 

 

上杉視点

 

ア「……ってことがあった」

 

上「あった、じゃねぇよ!!」

アンクが帰ってきてどんな話をしたのか聞いてみた俺なんだが……まさかのオーズのことをバラしたりしていたのでこんなことになってる

 

上「言うなって言ったろ!?」

 

ア「別に問題ないだろ?どうせ、いつか話すだろ」

ぐっ……まぁ、そのつもりではいるが……

それでも時と場合にもよるだろ

 

上「ハァー……で、この話は二乃は知っているわけでだから、今後は二乃前でも変身できる……てとらえていいのか?」

 

ア「あぁ……そういうことだ」

アンクの話た内容を聞いた上杉。しかし、それと同時に考えごとをしていた

 

上(火野さんが言っていたこと……いつ聞こうか……)

映司に言われていた上杉はアンクからいつ、話を聞こうか考えていた。だか、今はそれよりも、もっと重大なことがある

 

上「それにしても……まさか、あいつらの父親がメダルを持っていたなんてな……」

 

ア「あぁ、予想外だ」

正直、俺も驚いた……と同時に【やっぱり】とも思ったな……

 

上「だが、これでわかった」

 

ア「何がだ?」

 

上「……あいつらの父親が紫のグリードだってことさ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

期末試験まで残り三日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アンク&上杉  10枚     自4  他6

 

?       12枚     自7  他5

 

カザリ     7枚      自4  他3

 

ウヴァ     7枚      自5  他2

 

ガメル     3枚      自3  他0

 

メズール    5枚      自5  他0

 

一花      1枚

 

二乃      1枚

 

四葉      1枚

 

五月      1枚

 

 

判明してるメダルの枚数  計48枚

 

 

 

全部のコアメダルの枚数  計55枚     

 

 

 

 

 

 




今回はここまでです
二乃とアンクの会話回でした
これで上杉がオーズのことを知っているのは二人になりましたね
まさかの五つ子全員所持!しかし、このメダルはどのタイミングで渡すのでしょうか?
では、また次回!








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第22話 陸上部と受け入れと解放作戦

そろそろ、バースも出したいところ……でもまだ、そのときじゃないんですよね……
それに、他のコンボも……大丈夫です!必ず出すので!
今さらですが、物語の進み具合によって、タグが追加されたりしますのでご理解の方、よろしくお願いします
それとpixivの方で五等分の花嫁とオーズのクロスオーバーの小説をしてる方が今回、最終回を迎えました。ここで言わせてもらいます。お疲れ様でした
今さらですが、最初はオーズではなく、フォーゼにする予定でした。学園もので仮面ライダーっていったらフォーゼなのでやろうと思っていました。しかし、自分は一番好きな仮面ライダーはオーズなのと、フォーゼよりオーズのことを知っていたのでオーズにしました。この方の小説を参考にさせてもらったりしています。本当にお疲れ様でした。自分ももっと頑張ります!
それでは、本編どうぞ!




前回の3つの出来事

1つ、アンクは二乃がコアメダルを持っていることを知る

2つ、アンクは二乃にオーズの正体などを話た

そして3つ、上杉がアンクから話をしていたときに紫のグリードの正体が五つ子の父親だといい始めた





現在オーズの使えるメダルは
タカ3、クジャク1
トラ1、チーター1
カマキリ1、バッタ1
サイ1、ゾウ1






ア「あいつらの父親がグリード?」

 

上「あぁ、そうだ」

俺たちは今、二乃と話た会話をアンクから聞いていたんだが、その中で俺はあいつらの父親が紫のグリードではないのかと思っている

 

上「お前には言ってなかったんだが……俺が初めて会ったとき、去り際に『これ以上、僕の子に近寄らないでくれ』と言われていたんだ」

そう、あいつの中の0点を取った犯人を探していたときだ。まぁ、全員犯人だったんだが……今はいい

 

ア「なるほどな……だが、違うな」

 

上「え?なんでだよ」

俺が実際に言われたことなんだぞ?そう思わないのか

俺は戸惑いながらもアンクの言葉を聞くことに

 

ア「そもそも、この世界を無にしようとコアメダルを集めてるんだ。そんなことしてどうするだ?」

言われてみれば……確かに

よくよく考えてみればそうだ。あいつらに渡しておいても意味がない。それにしても……こいつも、【この世界】って言うんだな……

俺は火野さんも言っていたことをアンクが言っていて、気になっていたがアンクはため息をつく

 

ア「とりあえず、今は紫のグリードの正体はそんなに気にしなくていいだろ。俺は寝る」

 

上「あ、あぁ……俺も寝るか……」

アンクは寝てしまったので、俺も寝ることにする

 

 

その頃、五つ子マンションにいる三人はと言うと……

 

四「終わったー!!」

 

一、三「天才!」

上杉が用意していた問題集を四葉が終わらせて、一花と三玖が褒めていた。満足そうな顔をしている四葉

 

四「えへへ……もう、一生分勉強したかも……

そう言えば、五月と二乃も問題集、ちゃんとやってるかな?」

 

一「うーん……どうだろ。でも、居場所はわかってるらしいよ」

 

三「大丈夫。きっと、すぐに戻ってくる」

ピコッ

五月と二乃の心配する四葉たちだったがそこに四葉の携帯にメールが届いた

 

四「あ、もしかして……ついに二人から連絡が……」

メールが届いてすぐに確認した四葉だったがすぐにテンションが下がる

 

四「ってごめん。陸上部の部長だった」

 

一「四葉、無理し…「あっ!もうお風呂入って寝ないと!じゃあ、お先〜」ちょっと……」

 

三「一花……」

 

一「わかってる。当事者同士で解決するのが、一番だと思っていたけど……そうも言ってられないみたいだね」

一花と三玖はこれ以上は放っておけないとなっている中で、四葉はメールを見ていた

 

江場部長

 

明日は朝6時にグラウンド集合!

 

四「勉強も運動も頑張るぞ!」

 

そして翌日。上杉家に戻る

 

上「五月。起きろ」

俺は今、朝になっているので五月を起こしている最中なんだが……

 

五「むぅ……もう少しだけ……」

この通り中々起きてくれない現状だ。しかし、今日は早めに出ないといけない。今日起きて、携帯にメールが届いていたのに気づいた俺は見てみると、そこには目を覚ますほどのことが書かれていた。その内容がこれだ

 

一花

 

四葉のことなんだけど、もう黙って見守るわけにもいけない状況になってきてるの。多分今日は朝練をやっていると思うからお願いしてもいいかな?

 

上(全く……困った問題児だ)

俺は「任せろ」とだけ送って今に至るわけだ。てか、まじで全然起きないなこいつ

 

上「今日は早めに出るから、もう起きろ」

 

五「いいじゃないですか……二乃……!」

二乃の名前を言った瞬間勢いよく起き上がった五月。恥ずかしかったのか、顔が赤くなってる

 

五「あ……あの……おはようございます」

 

上「あぁ、おはよう」

そのときの上杉は何か吹っ切れたような顔だった。その様子を見た五月は驚いていたが、安心した部分もあった

朝食も食べて、俺たちは学校に向かう

 

五「安心しました……私たちのせいで気が沈んでいるようでしたので」

 

上「そうだったか?」

 

五「そうでしたよ。もう、大丈夫なんですか?」

心配されていたのか……

まぁ、俺の心配より自分の心配をしてほしいところだ

 

上「俺は気にすんな。それより、試験勉強はどうなんだ?」

 

五「は、はい。あの問題集を終わらせていますよ」

なら、いいか

 

上「そうか。結構、一花と三玖も終わらせていると聞いている。残るは……」

あの二人なんだが……どうなんだろうか

 

五「に、二乃もやってるんですよね。なら安心です」

一応二乃の教室に行ってみた……だが二乃は来てなかった

 

上(学校に来ないほどの考える必要はないが……)

 

五「上杉君……二乃のところに直接行きましょう」

 

上「それはできない。信じて待とう」

アンクに言われたしな……

なら、俺ができることは言われたとおりにするだけだ

 

五「……そうですか……」

 

上「それより、もう一人の問題児のとこに行くぞ」

上杉たちが四葉のところにつくまでのこと……

 

部1「中野さん、ペース配分もできてきたよね。こんな短期間で天才だよ」

 

四「あはは……最近よく天才って言われるんですよ」

 

江「中野さん。来週はいよいよ、高校生駅伝本番だ!あなたがいなければ参加できなかった!走りの天才を頼りにしてるよ」

 

上「お前が天才なんてな」

上杉は江場が話ているところに到着しており、聞いていた

 

四「上杉さん……」

 

江「君は?」

 

上「あんたが部長か?期末試験があるのに大会に参加するなんて凄いな」

 

江「うん。大切な大会なの。試験なんて気にしてられないよ」

試験なんて……?

大会が大切なのかも知れないが、試験より大切なことにするとはな……

 

上「試験だって大切なことだろうが」

 

四「わー!大丈夫ですー!ちゃんとやってますよー!」

ここからヒートアップしそうになったときに四葉が声をかける。全く……

心配している五月が尋ねる

 

五「四葉、無理してませんか?」

 

四「うん。問題なし」

 

江「もういいかな?もう少し走っておきたいんだ」

こいつはなんとも思ってないな……

まぁ、こいつらの家庭教師なのを伝えれば早いのだが……そういうわけにもいかない

 

上「そうか。四葉が言ってるなら止めはしない」

 

五「う、上杉君?いいのですか?」

 

上「あぁ、だが……俺も一緒に走らせてもらう。それなら邪魔にならないだろ」

 

江「まぁ、勝手にすればいいよ」

ということで走ることになった俺

 

江「あと五周〜」

ふぅ……まだいけそうだな

本当にこういうことばかり起きていると思う。鍛えてよかったと。前の俺だったら今頃ヘトヘトだろうな

 

四「上杉さん、まだやるんですか?」

 

上「あぁ、全然大丈夫だ。次いくぞ

フランスのルイ14世が造営した宮殿は?」

 

四「ベルリンの宮殿!」

 

上「『走れメロス』の著者は?」

 

四「太宰龍之介!」

 

上「周期表四番目の元素は?」

 

四「すいへーりーべーベリウム!」

どうですか!と言わんばかりの四葉

 

上(全部微妙に間違ってるー!!)

だか、残念なことに全部間違ってるんだよな……だが、思ってた以上に覚えている!本気で両立させようとしていたんだな

そのとき、俺は横から突如、誰かに突き飛ばされて、壁にぶつかる

 

上「っ……誰……!」

俺を突き飛ばしたのは前逃したヤミーだった

 

上「またか……!!」

アンクから話は聞いていいない上杉。ヤミーを生み出したのは二乃だということを

 

四「う、上杉さん!」

 

江「何かな……あれ……」

流石に部長も怯えるか……

アンクが出てこれないこの状況。どうするか……

 

江「……みんな、走るよ!」

普通だったら怒ってるが……今はありがたい

 

部1「えっ……でも」

 

江「いいから!中野さんも!」

 

四「でも……」

全く……本当にお前は、お人好しすぎるぞ

心配そうにこちらを見る四葉。だが、こっちに来て怪我されてもしょうがない……逃がさなきゃな

 

上「四葉、俺はいい……早く行け!」

 

四「うっ……すみません!!」

何とか四葉たちを逃がせたが……そろそろか

いつもどおりだったら、そろそろ来るはずだ

 

ア「風太郎!」

ヒュッ   カシャ

 

上「毎回遅いな!」

そう言って俺はベルトをつけてメダルを入れる

ガシャ×3

俺はベルトを斜めにしてオーズスキャナーを振り下ろす

 

上「変身!」

【タカ!クジャク!バッタ!】

俺はタジャスピナーで火炎弾を数発打つ。しかし、それを軽々と避けてパンチを数発打ち込まれる

 

上「お前に構ってる暇はない!」

俺はキックしてヤミーを怯ませて距離を取り、またタジャスピナーで火炎弾を数発打つ。今度は直接当たり、ヤミーからはメダルが数枚落ちる。すると、ヤミーは超音波攻撃してきたが、タジャスピナーでガードする

 

上「とどめだ!」

俺はタジャスピナーに自分が使っていたメダルを入れてオーズスキャナーをかざす

【タカ!クジャク!バッタ!銀!銀!銀!

ギガスキャン!】

 

上「オラァー……あっ」

俺はタジャスピナーから銀色のエネルギーをぶつけようとしたが、ヤミーはそのまま逃げていた。俺は変身を解除する

 

上「くそっ!また逃したか……」

それに四葉を説得できなかった……

その後、学校が終わっても四葉とは話ができなかった

 

上杉がヤミーと戦い終わった頃、四葉の方は陸上部の部室でミーティングをしていた

 

 

 

 

四葉視点

四(上杉さん……大丈夫かな……)

上杉さんのお陰で私は逃げられたんですけど……本当に逃げてよかったのかと今でも思ってしまう。上杉さん、本当にすみません

 

江「朝の乱入者はあったものの、今日はお疲れ様。だけど、みんなまだまだ伸びしろがあると感じたよ」

 

部1「中野さん。この後どっか行く?」

勉強しなきゃいけないしなぁ……さっきのこともあるから上杉さんに謝らなきゃ……

部長はすぐに上杉さんを囮にして逃げていたけど、私はそこはちょっと許せない……そのまま逃げた自分も許せないですけど

とりあえず勉強はしないとね!

 

四「ごめんなさい。勉強したいので……」

 

江「そこで……この土日で合宿を行う」

 

四「えっ」

合宿……?

それは流石に断らないと……

 

四「それはちょっと……」

 

部1「土日は休みだったと思うんですけど」

 

江「あのね一年生、そんな考えじゃ、大会二連覇はできないよ」

 

部1「す、すみません!」

 

部2「合宿って……どうするの?」

 

部3「急だよね」

 

部1「でも、なんか楽しそう」

 

部2「江場先輩もやる気だし」

 

部3「試験も赤点さえ取らなきゃいいもんね」

どうしよう……

どんどん断りずらくなっちゃう……

 

江「中野さん

あなたは走るために生まれてきたの

私があなたを立派なランナーにしてあげる」

そ、そんな……

私以外の部員全員が盛り上がってる中、私だけは断らなきゃと思ってたんだけど、部長に肩を掴まれてながら言われた部長の迫力に断れないまま、合宿に行くことになってしまった

 

江「よーし、頑張るぞー!」

 

全「おー!!」

 

四「お、おー……」

 

その夜

私は歯磨きしながら今日のことを上杉さんに謝罪のメールを送ろうと本当のことを送ろうとした……だけど、やめた

 

一「送らないの?」

 

四「うわぁっ!」

びっ、びっくりしたー

メールを送るのをやめようとしていたところに急に一花に話かけられて驚いてしまった。心臓止まるかと思ったよ……

 

四「一花〜、心臓に悪いよ」

 

一「ごめんね〜、私も歯磨きしにきたんだよ」

今の……一花に見られてないよね?

あんまり磨いてないけど、もうそろそろ寝なきゃ

 

四「そうなんだ。私はもううがいするね」

 

一「待って」

明日も早いから、私がうがいをしようとしたときに、一花にとめられる

 

一「もう!まだ歯ブラシ咥えてただけで全然磨かてないじゃん。ほら貸して。やってあげる」

 

四「いや、いいよ」

 

一「前はよくしてあげてたじゃん」

そうだけど……

 

四「私もう、子供じゃ「はい、あーん」もごご」

一花に答える暇なく、歯を磨かれる。それにしても、私がいつも使ってるのと違うような……

私が気づいたときには苦い味が広がっていて、思わず言葉に出てしまう

 

四「!に……苦〜」

 

一「私の歯磨き粉。これが大人の味なんだよ。四葉には早かったかな?」

なっ!

 

四「そんなことないよ!全然大丈夫!」

 

一「本当かな〜?四葉は体が大きくなっても変わらないんだから。ほら、無理してるから口内炎ができてるよ」

 

四「私無理なんて……」

 

一「こーら、喋べらない」

からかわれながらも、無理してないって言おうとしたら、一花が喋らせてくれない

 

一「どれだけ大きくなっても四葉は妹なんだから、お姉ちゃんを頼ってくれないかな」

一花……私、本当は

 

四「部活、辞めちゃダメかな……」

 

一「辞めてもいいんだよ」

今回のことで考えていたときに一花が頼ってほしいって言ってくれたからつい本心を話す私。そして、一花の言葉で私はハッ!と我にかえる

 

四「や、やっぱだめだよ!みんなに迷惑かけちゃう!」

それに、私は勉強と部活を両立できてるから大丈夫

 

四「両立できてるから大丈夫だよ。もぅー、一花がお姉さんぶるから変なこと言っちゃた。同い年なのに」

 

一「あはは。こんなパンツ入っているうちはまだまだお子様だよ」

うがいをしながら一花に大丈夫なことを伝えると、一花がニヤニヤしながら私のパンツを持っている

それに私は慌てる

 

四「わーっ!しまといって!上杉さんが来た時は見せないでね!」

 

一「はーい」

パンツのことは言わないでもらうように伝えて、私は洗面所から離れる

 

その一方で、残っている一花は携帯に【フータロー君】とかかれているの通話中の相手に話しかける

 

一「ちゃんと聞こえてた?」

 

上「あぁ、大丈夫だ」

 

一「よかった……明日、陸上部のとこに行こうと思う。君はどうする?」

 

上「行くに決まってるだろ。四葉を解放してやるぞ!」

ピッ

 

一「よし。私は私で頑張るからさ……」

明日四葉を解放するために陸上部のところに行くことにした一花と上杉、そして五月。そんな中で、一花は、今はここにいない人物に言う

 

一「そっちは任せたよ……三玖」

 

 

 

 

三玖視点

 

翌朝

 

三「わーすごーい、お兄さん、ありがと!」

 

店「は、はぁ…もう鍵を忘れないように気をつけてくださいね」

 

三「はーい」

ガチャ

私は二乃がいるホテルにいる。そして、二乃の部屋について中に入る。中に入るとソファーに座ってる二乃がいた

 

三「お邪魔します」

 

二「私にプライバシーはないのかしら」

 

三「お茶淹れるけど飲む?」

 

二「私の部屋なんだけど!?」

知ってる

部屋に入ってお茶を淹れようとしてる私に二乃は、驚いてから話す

 

二「一昨日は上杉、今日は三玖……少しは一人にさせなさいよ」

へぇー……フータローがね

でも、それだけじゃないのを私は知ってる

 

三「アンクは?」

 

二「!?なんであんたが知ってるのよ……」

 

三「その前にお茶」

でもこれどうやって使うのかな?

ガチャガチャガチャガチャガチャ

三玖が中々できてないことに腹立った二乃が呆れた顔をしながら言う

 

二「……あー、もう!鬱陶しい。私がやるわよ。紅茶でいいわね?」

それは嫌

甘そうだから遠慮しとく。していて言うなら緑茶がいい

 

三「緑茶がいい」

 

二「図々しいわね!」

それでも結局やってくれる二乃だった

二乃は紅茶、私は緑茶を入れた。その際に二乃は砂糖を入れてる。流石に多いと思う

 

三「そんなに入れると病気になる」

 

二「私の勝手でしょ。その日の気分によってカスタマイズできるのが紅茶の強みよ」

 

三「よくわかんない。甘そうだし」

甘いのは苦手

 

二「そんなおばあちゃんみたいなお茶を飲んでるあんたにはわかないわよ」

そんなことない

むしろこの渋みが緑茶のおいしいところ。そんなに甘いのとは全然違う

私は緑茶を飲みながら言う

 

三「この渋みがわからないなんてお子様」

 

二「誰がお子様よ……って、馬鹿らし……こんな時にあんたとまで喧嘩してらんないわ」

大人の対応……

 

二「さて、話を戻すわよ。なんであんだが、私がアンク君と会ってることを知ってたのかしら?」

紅茶を飲みながらさっきの話を聞いてくる二乃

私は一昨日のことを話す

 

 

 

 

 

一昨日、前のホテルに私は行ったんだ

 

 

三(二乃……どうかな?)

 

ア『おい』

二乃の様子を確認しようとしたら、私の背後にいるアンクが話かけてきた。思わず驚いたけど

 

三『!?あ、アンク……驚かさないで』

 

ア『そんなつもりはねぇ』

 

三『でも、なんでここに?』

 

ア『髪飾りのやつに会ってた』

そこでアンクが二乃の部屋にいったことを知った。でも、どうして会いに行ったのかがわからなかった

 

三『どうして?』

 

ア『……あいつにもあのことを話た』

 

三『!……そうなんだ」

二乃もアンクのこと、今のフータローのことを知ってる人だとわかったの。そしたらアンクが私にメダルを渡してきた

 

ア『後、これやる』

 

三『メダル……?どうして?』

 

ア『自販機に使え。そこで赤の缶を選べ。そいつがなんとかしてくれるだろ」

それだけ言ってアンクはいなくなったと同時に、二乃がホテルから飛び出すのを見たの。私はアンクの言われたとおりに自販機で赤の缶を選んだ。で開けると、ロボットみたいのになったの

 

三『えっ……これ、どうしたらいいの?』

ロボットみたいになってはいたけど何したらいいのかわかないまま、とりあえず二乃を追いかけようとしたらそのロボットが私の代わりに二乃を追いかけてくれて場所がわかった

 

 

 

 

 

三「……こういうこと」

 

二「はぁ〜……そうなのね。つまり、あんたは結構前から知っていたのね」

 

三「黙っててごめん」

 

二「別にいいわよ……誰にも一つや二つの隠し事はあるわよ……」

黙っていたことを謝った私。でも、二乃はすんなり許してくれた

 

二「そういえば……上杉がこんなこと言ってたみたいよ。五人で一緒にいてほしいって」

フータローが?

 

三「フータローがそんなことを……二乃は家に戻りたくないの?」

 

二「それを考えるためにここにいるのよ」

なるほど

でも答えはシンプルなんだよ

 

三「家族だからじゃダメ?」

 

二「!」

 

三「私たちは一人20点の五分の一人前だから

その問題。問三が違う。正解は長篠の戦い」

二乃に一緒にいる理由を簡単に伝えて、紙袋から見えていた問題集に指を指して言う

 

二「自分は勉強したって言いいのかしら?」

 

三「そうじゃない。元々好きだから戦国武将」

 

二「戦国武将って……あんなおじさんが?」

変って思われてるかも知れない

でも、フータローのお陰でちゃんと言えるようになった

 

三「うん。これが私の20点……そして……」

三玖は少し笑ってから、二乃が紅茶飲んでいた紅茶を飲み始めた

 

三「やっぱ甘すぎる……」

やっぱり二乃は入れすぎ

 

二「何やってんのよ……」

 

三「でも、二乃がいなければこの味を知ることができなかった。確かに昔は五人そっくりで諍いもなく、平穏だった。でも、それじゃあ一人一人が20点のままだよ

笑ったり、怒ったり、悲しんだり、一人一人違う経験をして、足りないところを補い合い、私たちは一人前になろう。だから違ってていいんだよ」

 

二「ふん……そこのお茶よこしなさい」

二乃は少し笑ってから私にお茶をくれと言われたからお茶を二乃に渡してそれを飲む

 

二「苦っ。こんなの飲もうとは思わなかったわ

でも、これでハッキリしたわ。やっぱり、紅茶の方が勝ってるてね」

ムッ……それは聞きずてならない

 

三「そんなことない。紅茶だって元は苦い」

ここでいつものどおりの喧嘩が始まり、そのときの二乃は笑みを浮かべていた

結局、紅茶と緑茶はどっちの方がいい葉を使ってるのかを調べたら発酵度合いの違いなだけで、どっちも同じ葉だった。それを知った二乃と三玖は笑い合う

 

二「面白いわ。今度みんなに教えてあげ……」

ここでハッ!と我にかえる二乃。そこで決心がついた

 

二「過去を忘れて、今を受け入れるべき……いい加減覚悟を決めるべきなのかもね」

なんのこと?

二乃がそう呟いて棚からあるものを取り出す。それを見た私は顔が青ざめた。何故なら、二乃が持っているのはハサミだったから

 

二「三玖」

急に名前を呼ばれて体が思わず震える

 

二「あんたも……覚悟しなさい」

そう言って近づいてくる二乃

 

三(誰か助けて……)

 

 

 

 

上杉視点

ブー

 

一「もしもし。どうしたの三玖。え?助けてほしい?」

俺たちは朝から陸上部のところにいる。距離は少し離れてはいるが。もうすぐで出発しようとしているところで一花の携帯が鳴った

 

上「何やってんだ……もう少しで陸上部のやつらが出発しようとしている」

試験前なのに勉強を疎かにするとはな……

 

五「あなたのことですから、また、突撃するのかと……」

普段、俺をどんな目で見てるんだか

俺だってただ考えなしに突っ込んだわけではない。昨日のことだってそうだ。あいつがどのくらい覚えているかを確認するためにしたことなんだから

しかし、今回は考えが何もない。どうするか……

 

五「どうしましょう……直接お願いしにいきますか?」

 

上「いや、それは無理だ」

理由は二つある

一つ、あの部長は話が通じん

二つ、四葉はまた無理をする、部長と話てるときに収めようとするということだ

前回のことを考えるとこうなるだろう

 

一「ごめん三玖。こっちも今は手が離せなくて」

三玖……そうか!

とっさに思いついたぞ

 

上「待て一花。良い作戦を思いついた

三玖をそのまま連れてきてくれ」

 

一「でも……」

 

上「これは四葉のためでもある。急いでくれ」

 

一「……わかった!少し待ってて」

 

五「あの……一体どうするつもりですか?」

俺は一花に三玖を連れてきてもらうことにした。なんでかわからないままの五月がいる。俺は五月に説明する

 

上「本当は四葉自身で断ってほしいが……そうは言ってられないな。だからお前たちにやってもらう……入れ替わり得意だろ?」

 

五「!」

この考えだったら三玖も助けられる。一石二鳥だ

五月は驚いきながらも自分が変装したときのことを話す

 

五「私は少し苦手です……前に一花の真似をしたときも心臓バクバクでしたし……」

あんときはまじで大変だったな

 

上「だから三玖だ。まずはどう四葉を連れだすから……!?まずい!出発したぞ!」

俺が作戦を説明してる間に陸上部のやつらは出発し始めていた。俺と五月は急いで追いかける

 

上「このままじゃ間に合わなねぇ……」

 

五「しかし、どうするんですか?」

仕方ない

今できる範囲でやるしかないな

 

上「五月。頼む」

 

五「えっ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あははは」

ふ、不安しかねぇ……

とっさに五月にやってもらうことにしたんだが……これは正直、不安だ。しかし、見た目は完璧だと思う

 

上「後は言葉づかいだけだ」

なんだが……

 

五「ぶ、部活をやめさていただきたく」

 

上「違う……もっとアホぽく」

 

五「無理です!こんな役目もう辞めたいです!」

 

上「それだ!それ!気持ちはわかるが四葉のためだ。頑張ってくれ」

今は五月に四葉の喋り方を練習してもらっている。中々できてなかったが、今やっと四葉ぽくなったところだ

 

上「さて、作戦の確認するぞ」

手短に言うと

①四葉を陸上部から引き離す

②引き離したら五月が陸上部のところにいく

③四葉の代わりに五月が退部することを言う

 

五「しかし、どうやって引き離すつもりですか?」

 

上「それも大丈夫だ……後は任した」

 

五「え?どういう……」

 

上「痴漢だ!!痴漢が出たぞー!!!」

 

五「!?まさか……」

俺は大声で叫んでから走り出す。それを見た陸上部たちはこちらを見ている

 

部1「え?痴漢?」

 

部2「あっ、今走ってる人じゃない?」

 

四「そこの人、止まりなさーい」

 

陸「中野さん!?」

よし!かかった!

今の内に頼むぞ……五月!俺が捕まる前に!

 

その頃

五月はなんて捨て身な作戦と思いながらも、自分のできることをやろうと思い、走った感を出して陸上部のところに向かっており、合宿に行けないことと部活を辞めたいことを言うが、それを聞いた江場は笑ってから言う

 

江「なんで別人が中野さんのフリしてるの?」

 

五「あれっ……」

 

 

そして上杉の方は……

 

四「捕まえましたー!!」

 

上「うっ」

飛び込んできた四葉に捕まっていた。しかし、かなり時間を稼げたとは思う

 

四「観念してください……あれ?この匂い……」

ここでも犬になるのかよ

 

上「俺だ、俺」

 

四「う、上杉さん……?どうして……どうして痴漢なんて……」

そうなるよなー!

こいつは黙されやすすぎるだろ

 

上「嘘だから!本当のことじゃないから!」

 

四「そうですか?じゃあ、なんで……」

何もわかっていない四葉に俺は説明することした

 

上「五月がお前の代わりに退部を申し込んでる」

 

四「五月が……」

それを聞いた四葉は急いで陸上部のところに戻ろうとする。俺はそれを止める

 

上「待て!今は戻るな!」

 

四「私はヘッチャラですから!」

こいつ……

お人好しにもほどがあるだろ。それに、昨日の会話を聞かせてもらったときに思ったが、四葉は本当のことを言えてない

 

上「どっちも大切なのはわかる。だが、俺はお前の本当の気持ちを聞きたいんだ」

 

四「私の……本当の……気持ち……」

 

上「っ…!?隠れろ!」

四葉が迷ってる間に陸上部の方の様子を見るが、何なら様子がおかしいことに気づいた俺は四葉の口を押さえつけて隠れる

 

五「わ、私は四葉ですよ。このリボンを見てください」

 

江「うん。似てるけど違うよ」

どうしてだ……

何故バレた……?バレるような行動をしていなかったはずだ。なのにどうして……

 

江「だって髪の長さ違うもん」

確かに

中間試験のときは成功したから大丈夫だと思っていたんだが……ダメだったか

上杉はあまり周りの人を見ていないため、成功すると思っていた

 

江「あんなにやる気のあった中野さんがそんなこと言うはずないもん。中野さんは五つ子って聞いたよ

あなたは姉妹の誰かなのかな?なんでこんなことするの?」

 

四「私のためにありがとうございました。でも、すみません。行きます!」

 

上「お、おい!待て!」

 

江「私たちの邪魔……しないでくれる?」

江場がそう言ったときに前のヤミーが現れた

 

上「なっ……」

なんで陸上部の部長が言ったときに……

ヤミーが現れた以上、四葉は絶対に行かせてはいけない

 

上「四葉!お前はここにいろ!」

 

四「う、上杉さんは?どうするんですか?」

 

上「五月を助けてくる!」

 

 

その頃

五月たちの方では

 

五「あ……あぁ……」

五月は腰が抜けて力が入らなかった

 

江「私たちの邪魔をするからだよ」

そしてヤミーが五月に攻撃しようとしたそのとき、突如、火炎弾が飛んできて、ヤミーに当たり、ヤミーは怯む

 

ア「チッ……まさか二体いるなんてな」

 

五「あ、アンクさん……」

五月を助けたのはアンクだった

 

ア「とっとと逃げろ」

 

五「それが……腰が抜けてしまいまして……」

 

江「君は誰かな?」

五月を逃がそうとしてるときに江場に話かけられて、江場を見る

 

ア「そんなのはどうでもいいだろ。お前が昨日のヤミーの生みの親だな?」

アンクが言っているのは昨日、上杉を突き飛ばしたヤミーは江場の生んだヤミーのことを言っている

 

江「うん。そうだよ」

 

ア「何故こんなことした?」

 

江「大会二連覇するためだよ。だから邪魔する人は容赦しない」

 

ア「ほぅ……だとよ」

アンクは後ろにいる人物に言う

 

上「そうか……とりあえず、今は五月を……」

 

ア「あぁ、わかってる」

俺は五月を抱えて四葉のところまで連れていく

 

五「えっ……上杉君!?」

 

上「我慢しろ」

抱えられた五月は顔が少し赤くなる。それに上杉は気づいてない。そして四葉のところに連れていった。そこで五月を下ろす。すぐに四葉は五月に駆け寄る

 

四「五月!大丈夫?」

 

五「えぇ……なんとか」

 

上「さて……ここからは四葉。お前の力が必要だ」

 

四「わ、私ですか?」

 

上「そうだ。お前がしっかり気持ちを伝えるんだ。本音で話し合えばわかってくれるさ。大丈夫だ。攻撃してきたら俺が守ってやる」

 

四「……わかりました」

上杉は真剣な顔で四葉に言う。それを聞いた四葉は覚悟を決めて、陸上部のところにいった

 

四「お待たせてしました」

 

部1「中野さん」

 

部「今度は本物ですよね……」

 

江「中野さんの才能を放っておくなんてできない。私と一緒に高校陸上の頂点を目指そう」

 

四「すみません」

江場の話を聞いていた四葉だったが、頭を下げて断る。それに動揺する江場

 

江「えっ……な、中野……さん?」

 

四「私は部活を辞めたいと思っていました」

 

江「どうして……」

 

四「私はずっと悩んでました。合宿に行くか行かないか。私の気持ち考えてもらずに決められて……でも、引き受けた以上、駅伝には出ます」

 

江「っ……わかったよ。中野さんは駅伝までってことで」

悔しそうな顔をしながら江場はそう言った。しかし、ヤミーはそんなことお構いなしに暴れ始めた

 

上「お前ら!早く逃げろ!」

 

四「う、上杉さんも一緒に」

 

上「言ったろ?守るって」

 

四「!……どうか無事でいてくださいね!」

そう言って四葉たちはその場を去る

全員がいなくなったところで俺はベルトをつける

 

ア「とっとと片付けろ」

そう言ってアンクはメダルを渡してきた

 

上「あぁ」

ガシャ×3

俺はベルトを斜めにしてオーズスキャナーを振り下ろす

 

上「変身!」

【タカ!カマキリ!バッタ!」

俺はバッタレッグを変形させてヤミーのそばに近寄り、カマキリソードで切り込む。ヤミーは火花を散らしながらメダルが出てくる

 

ア「風太郎!後ろだ!」

 

上「なっ……」

後ろを見るとまったく同じヤミー……に見えて、少し模様が違うヤミーがいた。俺はヤミーの攻撃をギリギリで避ける

 

上「二体かよ……」

しかし、これよりももっとたくさんの数、グリードと戦かってきた上杉にとっては楽だった

ヤミーは超音波攻撃をしかけてきたが、バッタレッグで空に跳び、急降下キックをくらわせ、もう一体にカマキリソードで切り込む

 

ア「とどめをさせ!」

 

上「あぁ!」

【スキャニングチャージ!】

ヤミーが固まったところで俺はバッタレッグで跳んで、3つの輪をくぐりぬけてカマキリソードで切り込む

 

上「オラァー!」

しかし、一体のヤミーはギリギリで避けて去っていった。もう一体のヤミーは爆発した。俺は変身を解除すると同時に疑問が浮かぶ

 

上「そういえば……一花のやつまだ戻ってきてないな……」

少し心配だな……

かなり時間が経っている。俺も向かいたところなんだが、場所知らないんだよな

そのときだった

 

一「フータロー君!」

遠くから俺の名前を呼ぶ人がいる。俺を名前で呼ぶのは二人……そして君づけするのは一花だ

 

上「一花!随分遅かっ……」

 

一「フータロー君!大変なの!」

急にどうしたんだ……

一花の様子がおかしい。すごく慌ててるようだ……

俺は一花を落ち着かせることから始める

 

上「ど、どうしたんだ?一回落ち着け」

 

一「で、でも……二乃と三玖が……」

二人がどうしたんだ?

一花の様子からしてただこどではなさそうだ

 

上「二乃と三玖が……なんだ?」

 

一「二人が……怪物に捕われちゃたの!!」

は?嘘だろ……

 

上「なんだって……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回の五等分と欲望

 

上『あの野郎……許さねぇ』

 

ア『面倒なことになったな……』

 

ウ『あいつらをおびき寄せるためだ』

 

上『待たせたな』

 

ウ『取り引きしないか?』

 

ア『断る』

 

ウ『その程度か……』

 

上『ぐわぁー!!』

 

二『上杉!これを使いなさい!』

 

上『変身……!』

 

三『フータロー!』

 

二『やめなさい!』

 

上『うぉぉぉぉ!』

 

ア『まさか……暴走か!?』

 

 

第23話 誘拐と銀のコンボと暴走

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アンク&上杉  10枚     自4  他6

 

?       12枚     自7  他5

 

カザリ     7枚      自4  他3

 

ウヴァ     7枚      自5  他2

 

ガメル     3枚      自3  他0

 

メズール    5枚      自5  他0

 

一花      1枚

 

二乃      1枚

 

四葉      1枚

 

五月      1枚

 

 

判明してるメダルの枚数  計48枚

 

 

 

全部のコアメダルの枚数  計55枚     

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回はここまでです
江場
陸上部の部長
四葉を陸上部にめっちゃ勧誘しようとしている

亜種形態でスキャニングチャージを全然していないので、オリジナルで考えてみました。今後も考えていこうと思います
今回は次回予告入れてみたんですけど……どうですかね?今後も次回予告入れた方がいいですかね?久々にアンケートをとらせていただきます!
さて、二乃と三玖がウヴァに捕まってしまいました。上杉たちがとった行動とは!
では、また次回!






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第23話 誘拐と銀のコンボと暴走

完全オリジナル展開です!
どんどんオリジナル展開とか作りたいなー
そして……やっと二つ目ですね
アンケートをしているのでよければ参加してください
それとアンケートはこの小説をあげる七月の最後までとします
では、本編どうぞ!





前回の3つの出来事

1つ、上杉と五月は四葉を三玖は二乃を説得した

2つ、四葉は本心を言って陸上部を辞めることになった

そして3つ、一花が戻ってきたが、二乃と三玖が捕まってることを知らされる






現在オーズの使えるメダルは
タカ3、クジャク1
トラ1、チーター1
カマキリ1、バッタ1
サイ1、ゾウ1







上「なんで二人が……」

ヤミーを倒してようやく一花が戻ってきたのだが、二乃と三玖が怪物……恐らくグリードであろう

そのグリードに二人は捕まってることを知った

 

ア「詳しく聞かせろ」

 

一「うん……」

本当は話すのが辛いはずなのだが、一花は話す

 

 

 

 

 

私が三玖に助けを求められたから三玖のところに向かってたんだ

 

一『やっとついた……急がなきゃ』

場所についたけど、早く連れてく来なきゃって思って、二乃の部屋に向かったの

そこにはハサミを持って、三玖が立ち尽くしてたの

 

一『えっと……三玖?どういう状況かな?』

 

三『それが……二乃に頼まれて……』

 

二『どうしたのかしら?』

その二乃がロングからショート髪になっていたの

 

一『に、二乃?どうしたの?その髪型……』

 

二『なんでもいいでしょ』

そんな会話をしてたら勢いよくドアが開いたの。でも、そこにいたのは……人じゃなくて怪物だったの

 

?『よぉ……』

 

二『あんたは……この間の……!?』

二乃は知ってるみたいだったけど、私はなにもわからなかったんだ。でも、その後に怪物が私たちを捕まえようとしてきたの。でも、私は三玖に助けられたの

 

一『三玖!二乃!』

 

三『私はいいから早く逃げて!」

 

一『そんなこと……できるわけないよ!』

 

二『いいから逃げなさい!ここでみんな捕まっても仕方ないわ!』

 

一『っ……ごめん!』

それで私だけが逃げれたの……

 

 

 

 

 

上「そんなことが……」

 

ア「面倒なことになったな……」

 

一「あはは……私、長女失格だよね。妹に助けられてさ……本当は私が助けなきやいけないのに……」

全部を話終えた一花は自分を責める。ただ、また作り笑いをする。こいつはまたこういうときに……

 

上「一花」

 

一「なに……!?」

俺は一花の頭を撫でる

一花の気持ちがよくわかるから安心させたかった

 

上「作り笑いはやめろって前も言ったよな?」

今一番辛いのは一花だ

自分は助けてもらって、妹たちを置いてきた。そんなの辛いに決まってる。ただ自分を責めすぎるのもよくない

 

上「お前は長女失格じゃない。二人はお前を信用してる……姉だからこそ逃したんじゃないのか?」

 

一「!!でも……私……私は…!!」

さっきよりも声が震えてる

 

上「お前は立派な長女だ。そんな自分を責めるな」

その言葉を聞いた一花は長女とは思えないくらいに声をあげて泣いてしまった。俺は三玖のときと同じように、そっと自分の胸元に引き寄せる。相当辛かったんだろう。たまにはこうやって泣いてもいいんだ

 

 

 

一花が話をして泣いている頃……

二人の方は少し傷があり、鎖で縛られていた

 

ウ「チッ……面倒なことしやがって」

 

二「なんでここがわかったのよ?」

 

ウ「ヤミーを生まさせたんだ。わかるに決まってるだろ」

 

三「二乃が……ヤミーを……?」

アンクから二乃がヤミーを生んだことを聞いていない三玖は驚きを隠せずにいた

 

二「そう……で、なんで私たちを捕まえたのかしら?」

 

ウ「あいつらをおびき寄せるためだ」

 

三「あいつって……アンクとフータローのこと?」

 

ウ「まぁな……さて、携帯借りるぞ」

ウヴァは三玖から携帯を取り上げて誰かに電話をかける

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらくして泣きやんだ一花は顔を赤くして俺から離れる

 

一「ご、ごめんね〜。取り乱しちゃって」

あんなに泣いたのによく普通でいられんな

 

上「別にいいさ。相当辛かったんだろ?」

 

一「まぁね……」

 

上「さて……どうやって助けるか……」

ブー

助ける方法を考えようとしたときだった。一花の携帯が鳴り始めた。相手は……三玖だった

それを見た一花はすぐに出た

 

一「もしもし、三玖!大丈夫なの!?」

 

ウ「あぁ……大した怪我はない」

 

一「!!この声……」

それを聞いた俺は一花から携帯をとる

静かに怒りながら……

 

上「おい、二人を解放しろ」

 

ウ「ほう……一緒にいたか……ちょうどいい」

何がちょうどいいだ

 

上「いいから二人を解放しろよ」

 

ウ「まぁ待て。そこで取り引きしないか?」

取り引き……だと?

ここまでして出してきた条件……こいつのすることは多分一つだろう

 

ウ「俺はこいつらを解放する。その代わり……お前らが持っている俺のコアメダルを渡せ」

だとは思ってた

 

ウ「悪くない話だと思うが……どうだ?」

二人は助けたい……

だが、メダルを渡すとあいつは完全体に近づく。かといって二人を見捨てることもできない……どうすれば

ウヴァは二人を解放する代わりにメダルを要求してきた。二人を助けたい俺だが、ウヴァを完全体に近づかせるわけにもいかないので迷う

そんなのお構いなしにウヴァが話す

 

ウ「場所は逃したピンク髪に聞け。時間は……今が6時半……よし、7時までに来い

来なかったら……わかってるよな?」

卑怯なやつめ……

にしても7時か……ここからどんくらいかかるかもわからないしな。とりあえず行くことは言わなきゃ二乃と三玖が危険だ

 

上「わかった。7時までだな」

 

ウ「あぁ……いい返事を期待してるぜ」

ピッ

 

上「すまん。一花」

 

一「別にいいよ。それで、なんて言ってたの?」

俺は一花にはオーズのことは言えないので、二乃と三玖を解放してもらうためにホテルまで行くことを伝えた。ただ、一花には場所だけを聞くことにした。それで今度は一花が捕まったりしたら大変だ

ピコッ

一花に場所を教えてもらったときに今度はメールが届いた。それを見た一花は口に手を当てていた

なんだ?って思いながら俺も見てみる。それを見た俺の怒りは限界を迎えた

 

早くこないとこいつらが危ないぞ?

そう送られており、写真も送られていた。その写真には捕まってる二人が屑ヤミーたちに攻撃されそうになっている写真だった

 

上「あの野郎……許さなねぇ」

俺は急いでライドベンダーに乗り、そのホテルに向かう。向かう途中でアンクに電話の内容を話す

 

ア「チッ……面倒なことしやがって……」

俺たちはホテルについた。どうやらあの二人だけではなかったようだ。ホテル内ではいろんな人たちが鎖で縛られていた

 

上「酷いな……」

 

ア「早く行くぞ」

珍しくアンクも急いでる

二人がいる部屋につき、勢いよくドアを開ける

ドン!

 

ウ「来たか……」

 

三「フータロー……」

 

二「アンク君……」

 

上「待たせたな」

 

現在の時刻

6時59分

 

 

 

ウ「随分ギリギリだったな」

誰のせいだと思ってるんだ

あそこからここまではかなり距離があった。ライドベンダーに乗ったのにだ。そんなことは今はどうでもいい

 

上「約束……守れよ」

 

ウ「あぁ……まずはそっちから渡してもらおうか」

 

ア「これのことか?」

アンクはメダルケースからカマキリとバッタのメダルを取り出して見せる

 

ウ「そうだ……さぁ、それを渡せ」

 

ア「断る」

 

ウ「……こいつらを見捨てるのか?」

そんなわけない

 

ア「安心しろ。見捨てるつもりはない。それに……その必要もない」

 

ウ「何を言って……!?」

ウヴァが気づいたときには遅かった。二乃と三玖の鎖はすでに壊されていた。その二人の近くにはクジャクカンドロイドがいた

実はアンクは部屋を勢いよく開けたときにカンドロイドも一緒に入れていた。それは事前に俺も聞かされていた

自由になった二人はこっちに近寄ってくる

三玖は上杉、二乃はアンクの元に向かう

 

三「フータロー!」

 

上「三玖!大丈夫だったか?」

 

三「うん。平気」

本人は大丈夫とは言っているが、少しかすり傷などがある。本当は大丈夫ではないんだろう

 

二「アンク君……」

 

ア「怪我はないか?」

 

二「う、うん……大丈夫よ」

 

ア「形勢逆転だな」

 

ウ「アンク……お前…!!」

ウヴァの声で屑ヤミーの群れがやってきた。俺たちは二人を後ろにいさせる

俺は二乃に言う

 

上「二乃。これが終わったら五月と仲直りしろよ」

 

二「……わかってるわよ」

 

ア「風太郎」

そう言って俺にメダルを渡してくる

俺は受け取りベルトをつけて入れる

ガシャ×3

俺はベルトを斜めにしてオーズスキャナーを振り下ろす

 

上「変身!」

【タカ!トラ!チーター!】

俺はトラクローで屑ヤミーたちを倒し、チーターレッグでウヴァの元に駆け寄り、トラクローで攻撃する

しかし、ウヴァには全く効いていなかった

 

上「嘘だろ……」

 

ウ「フッ、その程度か」

ウヴァはそのまま爪で攻撃してきて、俺は火花が散る

 

上「ぐっ……」

 

ウ「おらおら!どうした!!」

連続で攻撃してくるウヴァ。それに対して俺はチーターレッグで駆け回り、トラクローでひたすら攻撃するしかなかった。

そこに今日逃したヤミーも現れる

しかし、その途中で別の敵に攻撃されて、俺は床に倒れ込む

 

上「ぐわぁ……」

 

ア「カザリ……」

 

カ「やぁ、それとまた会ったね」

 

三「………」

カザリは三玖の方を見て言うと俺の方に向かってくる。俺は立ち上がって構える

 

カ「僕のコアメダル……返してもらうよ」

そう言って攻撃してきた。チーターレッグで避けて、最高速度を出してカザリにリボルスピンキックをする。カザリからはメダルがかなり出てくる

 

カ「中々効くね……でも」

カザリは風をつかって攻撃してきて俺は天井にぶつけって、床に倒れそうになるが倒れる前にカザリに連続で爪で攻撃をされて火花が散りまくる

 

上「うわぁーっ!!」

倒れ込むと同時に変身が解除されてしまう

その様子を見ていられない二乃と三玖だった

 

三「フータロー……」

 

二「上杉……」

 

上「うっ………まだだ……」

俺は倒れたまま飛び散ったメダルを拾う。しかし、カザリにチーターのメダルを取られる

 

カ「もらったよ……僕のコアメダル。もう一つも渡してもらおうかな」

ジリジリと詰め寄ってくるカザリ

 

ウ「カザリのやつ……まぁいい。俺もそろそろもらうか」

ウヴァはカザリが俺の相手をしてるうちにアンクたちの方へと向かっていく。そんなことさせるか……

 

上「待てよ……」

 

ウ「ん?」

俺はゆっくり立ち上がってウヴァを止める

 

上「お前……いや、お前らの相手は……俺だ」

ウヴァは大きなため息をつく

 

ウ「そんな状態でどうする?」

決まってる……

 

カ「僕たちに勝つつもりなのかな?」

当たり前だ……

 

上「当然だ……俺はまだ、負けてないぞ……!」

 

二「!!……あいつになら……渡してもいいいわよね……」

二乃は上杉の言葉を聞いて何か決心する

この間にアンクはメダルを選ぶ

 

ア「あいつらに対抗するには……」

今の手持ちタカ、クジャク、カマキリ、バッタ、サイ、ゾウ。とても対抗できそうなメダルはない

 

ア「とりあえず、ウヴァとカザリのメダルは使えねぇな……これか。風太郎!カザリのメダルは取られんな!」

ヒュッ  カシャ

アンクは上杉にサイとゾウのメダルを渡した

ガシャ×3

俺は再びベルトを斜めにしてオーズスキャナーを振り下ろす

 

上「変身……!」

【サイ!トラ!ゾウ!」

俺はウヴァに近寄り、頭突きする。ウヴァが怯んだ間にゾウレッグで蹴りを入れる。ヤミーにはトラクローで攻撃する

 

二「上杉!これを使いなさい!!」

ヒュッ  カシャ

俺は突然二乃からメダルを投げられたのをキャッチする。それはアンクが言っていたメダルだった

 

上「これって……いいのか?」

 

二「いいから使いなさい!」

 

上「わ、わかったよ……ありがとな」

二乃に礼を言ってからメダルを替える

二乃としては自分ができることはこれしかないのと思った行動であり、これを託せる人は上杉だと思ったのだ

しかし、アンクはまずいと思い上杉を止める

 

ア「ま、待て!それは……」

アンクが止めようとしたときにはもう遅かった

再びオーズスキャナーを振り下ろす

【サイ!ゴリラ!ゾウ!

サ・ゴーゾ……サ・ゴーゾォッ!】

俺は銀に輝いて変身した

 

上「うぉぉぉぉぉ!」

 

カ「コンボだって……!?」

 

ウ「だが関係ない!」

コンボに驚いてはいるが怯むことなく、二人とヤミーは俺に攻撃しようとする

 

上「うぉぉぉぉぉぉぉ!うおぉお!おっ!おっ!おっ!うぉおおおおおお!」

俺はドラミングをする。すると、銀色の波動を出して、周りの重力を操り、無重力にして三体は宙に浮かび、無重力を解除する

そのときにカザリから1枚、ウヴァからは2枚のメダルが出てきた。アンクは三体が倒れてる内にメダルを拾う

 

ア「ハッ……こいつはもらってくぜ」

 

ウ「くっ……今回はここまでにしてやる」

 

カ「僕も……」

そう言って二人は去っていく

さっきやられたばかりもあるので、長くは持たない。だから一気に決めることにした

【スキャニングチャージ!】

俺は両足を揃えてジャンプし、着地をして、床を元通りにする。それと同時に重力でヤミーは引き寄せる。俺はパンチと頭突きをする構えをとり、ヤミーがきたタイミングで攻撃する(サゴーゾインパクト)

 

上「はぁー……オラァー!」

ヤミーに直撃して爆発する

 

三「やった!」

 

二「倒したのね……」

 

ア「……こいつも耐えられるのか?」

 

上「うっ……うがぁぁぁあああああああ!!!」

 

ア、二、三「!?」

上杉が勝利して喜ぶ二人と疑問に思うアンク

しかし、上杉は戦いが終わったのに変身を解除しなかった。その次の瞬間に上杉が大声をあげて、様子がおかしいことに気づく三人

そして上杉はその場で暴れ始めた

 

ア「まさか……暴走か!?」

 

ア(だが、俺が知ってる暴走とは違う……)

アンクは今まででこんな暴走を見たことがなかった

アンクが今まで見たのは目に映っている人物、生物を破壊しくつ暴走……それは紫のメダルでもあったからであるが、今回のは明らかに違う暴走だった

 

三「フータロー……?」

三玖がこっちに呼んだら上杉はこっちに向かってきた

三玖に攻撃しようとする上杉。三玖は思わず目をつぶる。しかし、いつまでたっても三玖に攻撃はとどいていなかった。三玖は恐る恐る目を開くと、自分の前に二乃がいること知った

三玖に当たる寸前で二乃が上杉を殴っていたのだ

 

二「やめなさい!」

大声を出した二乃。その言葉により一瞬、上杉は意識を取り戻す

 

上「に、二乃……」

すると体が止まった。その隙をアンクは見逃さず、ベルトを元に戻す。そして変身が解除され、上杉はその場で両膝を地面についてしまう

 

上「ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…」

 

三「フータロー……?大丈夫?」

息が荒い俺に三玖が声をかける

 

上「三玖……すまなかっ………」

ドサッ

三玖に謝ろうとしたとき、俺はそこで意識を失った

 

 

 

 

 

 

 

 

アンク視点

 

三「ふ、フータロー!フータロー!」

 

二「ちょっと上杉!起きなさいよ!」

戦いが終わって風太郎が少し暴走……かはわからないが暴れて髪飾りのやつの攻撃であいつは止まって倒れた

そして心配する二乃と三玖がアンクに聞く

 

三「アンク……さっきの何…?」

 

ア「……俺も知らないな」

 

二「アンク君でも?」

あんなのは見たことない

映司が暴走したときでも、【王】が暴走したときとも違う……風太郎だけに起きた現象だ……それに……コンボは使いすぎると暴走する可能性がある。だが、今回で二回目……流石に早すぎる

俺たちは倒れてる風太郎を連れて、家に戻ろうとしたんだが、そのときに風太郎が目を覚した

 

上「うっ……ここは……?」

 

二「上杉……!二人とも、上杉が目を覚ましたわ!」

その言葉を聞いて、俺たちは風太郎を見る

 

三「フータロー!よかった……」

自分の身の方が危なかっただろうが

 

上「二乃……それに三玖……」

 

ア「全く……困ったやつだ」

 

上「アンク……」

 

ア「お前、今までのこと覚えてるか?」

 

上「……あぁ、はっきりとな」

二人は風太郎が起きて喜んでる中、俺は今までの記憶があるのかを確認。どうやら風太郎はしっかり覚えているみたいだ

風太郎はゆっくり立ち上がって俺たちに帰ることを伝える

 

上「とりあえず……あいつらのところに帰ろう」

 

二「そんな状態で動けるの?」

 

上「あぁ……ライドベンダーに乗れば大丈夫だ。それに……今でも一花が心配してると思うしな」

 

三「そうだね……」

 

二「あんた、バイク乗れたのね……」

風太郎が立ち上がって俺たちはあいつらのところに向かう。まぁ、俺は屋上だがな。ライドベンダーは二台しかないので、風太郎とヘッドホン(三玖)、俺と髪飾り(二乃)で乗り、家に戻る

 

二「……ねぇ、アンク君」

 

ア「なんだ?」

運転中に髪飾りが話かけてくる

 

二「さっきの上杉……私のせいかしら……」

何故か声が震えてる気がするな

二乃は風太郎が暴走みたいになったのを自分のせいだと思っていた

 

ア「かもな……だが、お前のお陰でメダルも増えた。少なくとも……あいつはお前のせいだとは思ってねぇよ……」

そう言って俺たちはマンションについた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

映「伊達さん……」

 

伊「あぁ……あいつの今後のためにも早く調べてやんないとな」

 

映「はい……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

メズール視点

 

メ「これで7枚……」

そう言ってメダルを取り込む

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カザリ視点

 

カ「取り返せなかったけど……結果的にはよしかな」

そう言ってメダルを取り込む

 

カ「もしかしたら……僕のメダルも……ね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

?視点

 

?「これで三人……」

そう言った?のパソコンには前と同じく、五つ子の名前がかかれていた

 

 

?「だがウヴァ君……君はやってはいけないことをした。予定より早いが……いいだろう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回の五等分と欲望

 

四『この度はご迷惑をかけまして……』

 

上『そんなこと気にしてるやつはもういねぇよ』

 

二、五『ただいま』

 

一、三『お帰り』

 

上『カンニングペーパーだ!』

 

二『やるわよ……よろしく』

 

一『ついに当日だね』

 

四『あれ?上杉さんがまだ来てないよ?』

 

上『今日をもって、家庭教師を退任します』

 

 

 

第24話 仲直りと帰宅と退任

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アンク&上杉  13枚     自4  他9

 

?       12枚     自7  他5

 

カザリ     8枚      自5  他3

 

ウヴァ     5枚      自5  他0

 

ガメル     3枚      自3  他0

 

メズール    7枚      自7  他0

 

一花      1枚

 

四葉      1枚

 

五月      1枚

 

 

判明してるメダルの枚数  計51枚

 

 

 

全部のコアメダルの枚数  計55枚     

 

 

 

 

 

 




今回はここまでです
サゴーゾで暴走しましたね……
一体なんで暴走したのか……
では、また次回!







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第24話 仲直りと帰宅と退任

前回の3つの出来事

1つ、ウヴァが二乃と三玖を解放する代わりにコアメダルを寄越せと要求する

2つ、上杉は二つ目のコンボ、サゴーゾコンボに変身した

そして3つ、サゴーゾコンボでグリード二人とヤミーに圧倒的な力で勝利。しかし、戦いが終わったら上杉が暴走してしまった




現在オーズの使えるメダルは
タカ3、クジャク1
トラ1、チーター1
カマキリ1、バッタ1
サイ2、ゴリラ1、ゾウ2





上「さてついたが……お待ちかねのようだな」

俺たちはマンションについた。すでにマンションの下には一花たちがいる。俺たちに気づいようで一花がすぐに駆け寄ってくる。俺は一花に心配させないようにする。ただでさえ二人のことで心配していたんだ。ここで俺もボロボロなのは余計心配させるだけだ

 

一「二乃!三玖!よかった……よかったよぉ〜」

一花は二人に抱きついてその場で泣いてしまう。仕方ない。長女だからこそ、一番責任を感じていたはずだ

そんな一花を慰める二人

 

三「泣かないで」

 

二「しっかりしなさいよ。あんたらしくないわ」

 

一「ぐすっ……うん……」

 

四「二人ともー……って二乃!?髪どうしたの!?もしかして失恋……?」

今聞くことか?

なんで四葉は毎回どうでもいいことを……

 

五「無事で何よりです」

無事……とは言えないんだがな

俺はボロボロになったし、二乃と三玖も少し怪我しているし…無事とは言えないと思うんだが

 

二「まぁ、そんなとこかしら……」

 

四「キャー、誰と?」

 

二「内緒よ」

 

二(さようなら……)

このときの二乃は少し笑っていた

しばらくして泣きやんだ一花は俺の元にきた

 

一「フータロー君もありがとうね」

 

上「あぁ……」

正直、俺がお礼される筋合いはない

 

上「それよりも、俺たちは先に入ってようぜ」

 

一「おっ?フータロー君、わかってるね〜」

すっかりいつもの調子の一花に戻っていた。こっちの方が安心できる

 

三「……期末試験の対策練ろ」

 

四「そうだね!でも……」

ん?なんだ?

歯切りが悪いな……まぁ、今はいいか

 

上「あぁ……だが、試験のことなら大丈夫だ。俺に秘策がある」

 

 

 

風太郎たちが先にマンションに入っていく中で二乃と五月だけの空間になる。呆然が続いていたが五月が先に口を開いた

 

五「二乃……先日は……」

 

二「待って。謝らないで

あんたは間違ってない。私が間違ってた。ごめん

けど、あんたが間違ってるとしたら……力加減だけだわ。凄く痛かった」

五月が謝罪しようとしたが、それを二乃が止めて自分が間違ってたからと言い、謝罪した。

しかし間違ってるとしたら五月のビンタの力加減らしい

それを聞いた五月の目には涙が溜まる

 

五「二乃ぉ……そ、そうです」

五月はポケットから何かを取り出す。どうやらチケットのようだ

 

五「この前、二乃が見たがっていた映画の前売り券です。今度、一緒に行きましょう」

五月の目には涙が残っていたが笑顔で言った

そのチケットは二乃が見たがっていた映画

『恋のサマーバケーション』のチケットだった

それを見た二乃は驚きながらも少し笑う

 

二「全く……なんなのよ

思い通りにいかないんだから」

二乃の手には五月が見たがっていた映画

『生命の起原〜知らざれる神秘〜』のチケットが握られていた

 

二「さて……私たちも行くわよ」

 

五「はい!」

二乃と五月もマンションに入っていく

 

 

 

四「この度はご迷惑をかけまして……」

家に戻るとすぐに四葉が玄関前で土下座をしていた

しかし、みんなは無視して会話をしていた

久しぶりの会話が終わったところで一花と三玖は二乃と五月を見る

 

一「その前に……」

 

一、三「おかえり」

 

二、五「ただいま」

姉妹全員揃った……

しかし、中々入ってこない二人

 

二「早く入りなさいよ」

 

五「お先にどうぞ」

 

二「じゃあ、同時ね」

 

二、五「せーの」

声を合わせても動こうとしない二人

 

二「なんで動かないのよ!」

 

五「に、二乃だって!」

 

三「久々に賑やか」

その様子を懐かしく眺める一花と三玖

 

一「うん!よーし、じゃあこのまま……」

 

上「試験勉強だな」

流石に勉強しないとまずい

何故なら……

 

上「明後日から期末試験だ。わかってるか?」

そう。期末試験までもう時間がない

こんなことがなければ、今頃は勉強に身が入っていただろう。まぁ、原因は俺にあるけどな

俺の言葉に一花は焦りながら答える

 

一「も、もちろん。覚えてるよねぇ」

絶対忘れてたろ

 

四「もー、みんな聞いて……」

まだやってたのか四葉は

そんなこと誰も気にしてないだろうに

少し呆れながら言う

 

上「そんなこと気にしてるやつはもういねぇよ。早く入れ」

そんなことよりも……な

俺に続いて一花と三玖も言う

 

三「そうだよ。その代わり、四葉が朝食当番」

 

一「さっ、行こ!」

 

四「うんっ」

二人の言葉を嬉しく思う四葉

 

 

 

一「それで、陸上部とはどうなったの?」

 

三「そういえば……」

そういや一花と二乃、三玖は知らないんだったな

四葉の作ったおにぎりをみんなで食べている中、一花が四葉に聞く。この三人は知らなくて当然だ。あの状況では、聞きたくても聞けない

四葉は説明する

 

四「怪物がいましたけど、ちゃんと話合って、大会だけ協力することになりました」

余計なことを……

ヤミーのことは言わなくてもいいだろ……ほら、みんな驚いてる

 

一「それって……大丈夫だったの?」

 

四「はい!上杉さんが守ってくれました!」

にっししと笑いながら言う四葉

 

一「フータロー君がねぇ……まぁ、そうだよね」

ニヤニヤしながら納得する一花

 

二「だとは思ったわ」

当然のように言う二乃

 

三「フータローだもん」

こちらも当然のように言う三玖

五月を除いて頷く四人

 

五「え……えー……上杉君……がですか……」

何も知らない五月は納得いかない様子

 

上「そ、そんなことり本題に入るぞ」

少し照れくさかったので話を変える俺

机に各々の問題集山積みにしてを置く

 

三「とりあえず、問題集はみんな終わらせてるみたいだけど」

 

一「私たち、ちゃんとレベルアップしてるのかな?」

 

二「そこら辺はどうなのよ。上杉?」

みんな終わせてはいたようだ。しかし、レベルアップできてるかが不安のようだ

それに対して二乃は俺に聞いてきた

 

上「そうだな……正直に言うとまだだめだとは思ってる。この土日でどこまでレベル上げできるかにもよる…それに……」

 

三「秘策があるって言ってたよね?」

あぁ……これは本当の奥の手だ

 

五「その秘策とは……?」

 

上「……カンニングペーパーだ!」

 

一、二、三、四、五「!!」

カンニングペーパー

それはその名の通り……カンニング。つまり、答えを紙に書いたことである!

予想外の発言に驚きを隠せない五人

 

五「あなたはそんなことしないと思っていたのに……」

以外と信用されてたのか……

 

四「そんなことして、点数取っても嬉しくないですよぉ」

俺もこんなやり方は嫌だが、ちゃんと考えがある

 

一「お姉さん関心しないなー」

だったら自分の力で頑張るだな

 

二「あんた、とんだ悪人ね……」

お前に言われたくはないのだが……

まぁ、いつまでも引きずっていても仕方ない

 

三「期待してたのに……」

そこはすまなかったな

てか、めっちゃ言われるな……まぁ、秘策がこんな方法だし、そう思われても仕方ない

五人に色々言われる俺だが、俺にだって考えがある。しかし、好き勝手に言われた。だったら……俺もはっきり言わせてもおうじゃないか

 

上「じゃあ、もっと勉強しろよ。こんなもの使わないように残り2日間で頭にいれさせてやる!

……という感じで進めさせてもらいますが……いかがでしょう?」

いやだってさ、俺が原因になったこともあるし、機嫌を損ねる方法で勉強させたくないじゃん?

 

二「何それ。今まで好き勝手にやってたくせに」

うっ……これはダメか……?確かに……色々好き勝手にやった覚えはあるが……

 

二「やるわよ。よろしく」

二乃……

二乃は少し顔を赤くし、上杉の顔を見ないで答える

 

二「机片付けて始めるわよ」

 

四「はーい」

みんなで机を片付ける様子を見た俺は最初の頃のこいつらを思い出していた

 

五『勉強、教えてくださいよ』

 

四『全部間違えてしました』

 

三『なんであなたなの?』

 

一『なんでお節介焼いてくれるの?』

 

二『あんたなんて来なければよかったのに』

あの頃……二乃はつい最近だが、今と比べるとどうだ?あんな笑顔なんだ……これで覚悟は決まった

その様子に気づいた三玖が俺に話かけてくる

 

三「よかったね。フータロー」

 

上「あぁ……けど、まだここからだ」

 

 

 

 

そしてあっという間に時間が過ぎ……期末試験当日

 

ア「おい、起きろ」

 

上「うるせぇ……こっは寝てないんだ」

 

父「風太郎、五月ちゃんが待ってるだ。早く起きろ」

結局、二人に強制的に連れてかれた……寝れてないのに

玄関前にいったららいはが五月と話ていた

 

ら「え!五月さん、もう帰っちゃうの?」

 

五「はい……お世話になりました」

 

父「待たせてごめんな!」

 

五「いえ大丈夫です。それより、これお礼です。どうか受け取ってください」

しかし父親、勇也はそれを断る

 

勇「いいってことよ。それと……」

断った後に親父は俺の背中を叩く

 

上「痛っ!お、親父!」

 

勇「シャキっとしろ!シャキっと!」

仕方ないだろ……こっちはあんまり寝れていないんだ。少しくらい寝かせてくれよ……

 

勇「五月ちゃん。この一週間楽しかったぜ

また、いつでも遊びに来いよ」

 

ら「試験、頑張って!」

 

ア「じゃあーな」

 

五「はい」

いよいよだな……

 

上「五月、携帯貸してくれ」

 

五「急にどうしたのですか?」

学校についた俺は五月に携帯を貸してもらうように頼む。不思議に思っている五月

 

上「いや、らいはに電話したいんだが……携帯の充電なくて……」

 

五「そうですか……わかりました」

そう言って五月は携帯を渡してくれた

そのまま俺は屋上に向かう

あいつらの父親と話すために………

 

 

 

一方、五月たちの方は当日に少し不安を持っていた

 

一「ついに当日だね」

 

四「大丈夫かなー」

 

三「やれることはやった」

そんな会話の中で、二乃だけが違うことを考えていた

 

二『え!?今回は赤点でクビの条件はないの?』

 

上『言われてはないな。ま、気楽にいこうぜ』

 

二(早くいいなさいよ……深刻な顔してたから勘違いしたじゃない)

キーンーコーン、カーンーコーン

二乃が上杉の様子を見て、何かあるのではないかと心配していたが、どうやらそんなことはないことに少し安心してるときに予鈴がなった

 

三「10分前だ」

 

二「じゃあ、みんな健闘を祈るわ」

 

四「あれ?上杉さんがまだ来てないよ?」

 

五「彼なららいはちゃんに電話しにいきました」

 

一「こんな時に?」

 

五「きっと、今じゃないといけないのでしょう

自身の携帯は充電切れなのに……

私の携帯を借りていったものですから」

期末試験の10分前になったのに上杉が来てないことに気づく四葉が言うと五月が説明をした

 

そして現在

上杉は五つ子の父親と話ていた。横にはアンクもいる

 

父「そうかい。報告ありがとう」

 

上「えぇ、五人とも頑張っていますよ。これは本当です」

 

父「では、期末試験。頑張ってくれたまえ」

 

上「そこで勝手なお願いがありまして……」

 

父「なんだい?」

もう、決めたことだ……

俺は深呼吸してから話す

 

上「今日をもって、家庭教師を退任します」

これは俺がこの一週間で考えていたことだ

それに昨日、アンクに伝えた

 

その日の家庭教師が終わって帰り途中

 

上『なぁアンク』

 

ア『なんだ?』

 

上『実は家庭教師、辞めようと思ってる』

 

ア『……そうか。好きにしろ。俺には関係ない』

 

そして、決定打になったのは……一昨日だ。その日は陸上部とグリードによる誘拐……そして、オーズの力を制御できなかったこと。後は、あいつらの笑顔を見てみて思ったことだな

オーズに関しては、守るはずだった三玖に攻撃しようとした。俺の意思ではなくても、やろうとしたことには変わらない

 

ア『責任もって、守れ』

前からできてなかったことだ。そして今回、守るどころか危害を加えようとした

 

上「あいつらは頑張りました。この土日なんて、ほとんど机の前にいたと思います。しかし、まだ赤点は避けられないでしょう」

あいつらは、あんな物にも頼らないだろう

 

父「今回はノルマを設けていなかったと記憶してるが」

確かに今回はノルマはなかった

 

上「本来は回避できるペースだったんです。それをこんな結果にしてしまったのは自分の力不足だったからです

ただ勉強を教えるだけじゃだめだったんだ。あいつらの気持ちも考えられる家庭教師の方がいい

俺には、それができませんでした」

あいつらの気持ちを理解していれば、こんなことにはならなかった……これは俺の失態だ

 

父「そうかい。引き留める理由はこちらにはない。君には苦労をかけたね。今月の給料は後ほどに渡そう」

 

上「それともう一つ、あなたと話たい人がいます」

そう言って俺はアンクと代わる

 

ア「よぉ……あんたがあいつらにメダルを渡したらしいなぁ」

 

父「……君は誰だい?」

 

ア「俺はアンク」

 

父「そうかい……それで、何故そのことを知ってるのかな?」

 

ア「あいつらの一人から聞いた……何故メダルを持っている?」

 

父「……上杉君と代わってくれ」

 

ア「チッ……わかったよ」

どうやら話てはもらえなかった様子だ。アンクにしては意外とすんなり引いたな

再び、俺は五つ子の父親と話す

 

父「彼はなんなんだい?家庭教師は君一人だけだったはずだが」

 

上「アンクは違いますよ。家庭教師は俺だけです」

 

父「そうかい……君はどうなんだい?」

 

上「俺も気になるところではあります

あいつらが危険な目に合う原因を渡してることに」

 

父「………」

反応なし……か

 

上「あなたはこれが危険なものだということがわかっていますか?実際に俺は傷つけそうになりました

なので聞きたいのですが……

なんであんたが持っているんだ」

 

父「……君に話す理由はないよ」

これだけ言っても教えてくれないようだ

俺は怒りが頂点に達してしまった

 

上「父親なんだがら家族を大事にしろよ!!

馬鹿野郎が!!!」

ピッ

それを言って俺は電話を切った

 

上(やば……今月の給料ちゃんともらえるか……?)

電話が終わったタイミングでアンクが話しかけてくる

 

ア「終わったか?」

 

上「あぁ……これで、あいつらが危険な目に巻き込むことはないだろう……」

 

ア「どうだかな……」

 

上「それより聞きたいことがあるんだが」

 

ア「なんだ?」

 

上「あのときの……同じ色のメダルを使ったことについて聞きたい」

 

ア「これからテストだろ?まぁ別にどうでもいいがな……あの力はコンボだ。お前がいつも使ってる亜種形態と呼ばれるのとは違う。メダルの本当の力とも言える」

メダルの……本当の……力

 

ア「早くしないと始まるぞ」

時計を見るともう5分前だった

 

上「やべ!それじゃあな!」

 

ア「あぁ」

俺は急いで教室に向かう

そのときに心であいつらに最後の言葉を送る

 

上(一花 二乃 三玖 四葉 五月

   お前らが五人揃えば無敵だ。頑張れ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

五つ子父親視点

 

父「上杉君……それにアンク君……あの子たちの誰かが渡したようだね……でもそれは……間違いだよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕もだけどね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回の五等分と欲望

 

?『上杉風太郎様は家庭教師をお辞めになられました』

 

五『そんなの納得できません』

 

三『わかった。私が行く』

 

?『なりません』

 

五『あの……カンニングペーパー見ませんか?』

 

四『これ、上杉さんからの最後の手紙だよ』

 

一『私から提案があるんだけど』

 

上『勝手に辞めたことは悪かった……』

 

三『成功は失敗の先にある、でしょ?』

 

三『私は大丈夫。自分を信じて』

 

上『お陰で覚悟は決まった』

 

 

 

第25 手紙と五つ子の選択と青のコンボ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アンク&上杉  13枚     自4  他9

 

?       12枚     自7  他5

 

カザリ     8枚      自5  他3

 

ウヴァ     5枚      自5  他0

 

ガメル     3枚      自3  他0

 

メズール    7枚      自7  他0

 

一花      1枚

 

四葉      1枚

 

五月      1枚

 

 

判明してるメダルの枚数  計51枚

 

 

 

全部のコアメダルの枚数  計55枚     

 

 

 

 

 

 



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第25話 手紙と五つ子の選択と青のコンボ

今回で七つのさよなら編、完結です
三玖視点から入っていきます
このコンボの使いどころが……少ないんですよね。だから今回、出させていただきました
このコンボの曲って、本編で流されなかったんですよね……何か可哀想です
では、本編どうぞ!







前回の3つの出来事

1つ、二乃と五月は仲直りをした

2つ、期末試験当日に上杉は五つ子の父親と電話する

そして3つ、上杉は五つ子たちに何も言わずに家庭教師を辞める









現在オーズの使えるメダルは
タカ3、クジャク1
トラ1、チーター1
カマキリ1、バッタ1
サイ1、ゴリラ1、ゾウ2






期末試験が終わって家庭教師の日

私たちは自分の点数を確認する

 

一花  国24 数47 理41 社28 英36

合計176

 

二乃  国19 数22 理38 社27 英45

合計151

 

三玖  国35 数41 理40 社70 英20

合計206

 

四葉  国35 数15 理22 社30 英26

合計128

 

五月  国43 数28 理68 社26 英34

合計199

 

五「これは酷い……」

 

一「あんなに勉強したのにこの結果かー」

 

三「改めて私たちって馬鹿なんだね」

 

四「二乃、元気出して」

 

二「あんたは自分の心配をしなさいよ」

あまりに酷い結果に一人一人の感想、励ましたりしていた。もっと取れると思ってたのに……

 

一「丁度家庭教師の日だし、今日は期末試験の反省がメインだろうね」

確かに

前回よりはレベルアップはした。まぁ、あんなに勉強してこの結果だけど

ピンポーン

ちょうど家庭教師の話をしてたらインターホンが鳴った

 

五「あ、来たようですね。私が出てきますね」

 

一「お、噂をすれば……」

 

三「フータローにしこまた怒られそう」

 

四「だねー」

 

二「なんで嬉しそうなのよ」

 

四「あはは」

五月が出る間に、二乃が笑いながら嬉しそうにしてる四葉を不思議に思って聞いている

 

四「結果は残念だったけど……また、みんなと一緒に頑張れるのが楽しみなんだ」

その気持ちは少しわかる

つい最近まではバラバラだったから、こうしてみんなで一緒にいられるのが何より嬉しい

 

五「あれっ」

五月の反応に私たちは一斉に五月の方を見る

 

一「どうしたの?」

 

五「それが、上杉君じゃありませんでした」

フータローじゃない?

最近、フータロー以外来ないから誰なのかな……

 

江「失礼します」

あ、江端さんだ

家に来たのはお父さんの秘書、江端さんだった

それぞれ江端さんが来た反応をする

 

一「なんだー、江端さんか」

 

三「今日はお父さんの運転手お休み?」

 

四「小さい頃から江端さんにはお世話になってるけど、家に来るとかは初だよね」

そう。江端さんは初めて来た

だからこそ、なんで来たのかがわからない

 

江「ホホホ、何を仰る。私から見たらまだまだ、皆様は小さなお子様ですよ」

 

一「フータロー君遅いね」

いつもだったら時間通りに来るのに……

そこで五月が私たちが気になってることであろうことを江端さんに聞く

 

五「江端さんは、どうしていらしたのですか?」

 

江「本日は臨時の家庭教師として参りました」

臨時?

てことは今日はフータロー来ないんだ……ちょっと残念。何かあったのかな……

そう思ってるのは私だけじゃなかった

 

一「そ、そうなんだ」

 

三「江端さん、元は学校の先生だもんね」

 

二「あいつはサボリか」

 

四「体調でも崩したのかな?」

その様子を見ていた江端さんは表情をかえて、私たち言う

 

江「お嬢様方にお伝えせねばいけません

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上杉風太郎様は家庭教師をお辞めになられました」

 

五「え」

フータローが……辞めた……?

嘘だよね……

衝撃のことに私たちは言葉を失ってた

 

江「そこで新しい家庭教師が見つかるまでは、私が務めさせていただきます」

 

一「ま、待って待って」

みんなが言葉を出せない中、一花が最初に声を出す

私も立ち上がって言う

 

三「な、何かの間違いだよね」

 

一「もー、ずれた冗談はやめてよー」

 

江「事実でございます」

江端さんはさっきの表情から一切かえずに話す

 

江「旦那様から連絡がありました

上杉様は先日の期末試験で契約を解除なされました」

それを聞いた私たちはしばらく呆然になる

一花がまた最初に声を出す

 

一「え……つまり……フータロー君、もう来ないの……?」

 

三「嘘……」

どうして?

フータローなんで……なんでなの……約束したよね

 

上『俺はいなくならないから……約束する」

フータローは約束……忘れちゃったのかな……?

それを聞いた私は座ってしまう。あまりにも突然のことに、私の心はぐちゃぐちゃになっていた。それほどに……ショックだった

 

二「やっぱり……赤点の条件は生きてたんだ」

赤点の……条件……?

二乃が何かを思い出したように言った

 

五「!?あ、あの条件がですか?」

五月も知ってるみたい……

 

三「どういうこと?」

二人から条件って言葉が出てきてるけど、私にはわからない

わからないから二乃に聞く

 

二「試験の結果のせいよ。パパに言われてたんだわ」

 

江「それは違うと思われます」

江端さんは二乃の考えをすぐに否定した

 

江「上杉様はご自分からお辞めになられたと伺っております」

 

四「自分からって……」

 

三「フータロー……どうして……」

それを聞いたら余計にわからないよ……

そんな中、五月が行動に出た

 

五「そんなの納得いきません。彼を呼んで、直接話を聞きます」

そう言って携帯を取り出す

でも、江端さんは言う

 

江「申し訳ありませんが、それは叶いません」

 

五「どうしてですか」

 

江「上杉様のこの家への侵入を一切禁ずる

旦那様より、そう承っております」

そこまでする必要なんてないと思うのに……

 

五「なぜ、そこまで……」

 

三「わかった。私が行く」

フータローが私たちの家に来れないなら、自分が動くしかない

私は立ち上がって外に出ようとするけど、それを江端さんに止められる

 

三「江端さん、通して」

 

江「なりません」

こちから行くなら問題ないはず……

 

江「臨時とはいえ、家庭教師の任を受けております。最低限の教育を受けていただかなければ、ここを通すわけにはいきません」

 

三「ぐぐ……江端さんの頭でっかち!」

 

江「ホホホ。何とでも言いなされ」

結局、受けないとフータローの元に行くことはできないので、私たちは受けることに

江端さんから一枚のプリントを受け取る

 

二「これが終わったら、行ってもいいのよね?」

 

江「えぇ、ご自由になさってください」

二乃が江端さんに確認をとって私たちはプリントを進める。進めがらもフータローのことで話をする

 

二「全く……あいつ、どういうつもりよ」

 

四「私はまだ、信じられないよ」

 

一「本人の口からちゃんと聞かないとね。誰か終わった?」

 

五「私はもうすぐです」

 

三「私も」

早くフータローに会って聞かないと……

 

一「この問題、比較的簡単だよ。きっと、江端さんも手心加えてくれてるんだよ」

確かに

大体解ける問題ばっかり

一花の言う通り、基本的なことばかりの問題だったので、私たちはそんなに苦戦しなかった

それに続いて二乃も言う

 

二「そうね。でも、前の私たちだったら危うなかった。自分でも不思議なほど、問題が解ける

悔しいけど、全部あいつのお陰よ」

 

 

その後

私たちはスラスラと問題を解いていったけど……最後の一問に苦戦する

 

三(これさえ解ければフータローのとこに行けるのに……)

みんなが思い出せない中で、五月がとんでもない行動に出る

 

五「あの……カンニングペーパー見ませんか?」

!あの五月が……!?

まさか、五月がカンニングペーパーを見ようなんて言うと思っていなかった四人

 

二「それって期末の?」

 

五「はい。全員、筆入れに隠したはずです」

 

四「い、いいのかな……」

そう言ってみんな筆入れからカンニングペーパーを取り出すが、四葉は悩んでる

 

五「有事です。なりふり構ってられません」

 

二「あんた、変わったわね……」

五月だけじゃない

フータローのお陰でみんな変われた。だからこそ、辞めた理由を聞きたい

江端さんがいなくなったタイミングで五月は見るが、しばらく固まったままだった

 

三「どうしたの?」

 

五「?これ……どういうことでしょう……?

なんというか……私のはミスがあったようです」

ミス?

ミスって言われてもよくわかんない

仕方なく今度は一花のを見ることになった

 

一「えっーと……」

一花のにはこう書いてあった

 

『安易に答えを得ようとするな』

え……

これって……カンニング……ペーパーだよね?全然答えじゃない……

しばらく呆然が続く中で一花が言う

 

一「なーんだ」

 

二「初めからカンニングさせるつもりなんてなかったんじゃない」

そうみたい……でも……

 

三「でも……フータローらしいよ」

 

五「ですが……どうしましょう」

問題はそこ

カンニングペーパーが私たちにとって最後の手段だった。でも今の一花のを見て見て、恐らく、全員のカンニングペーパーは答えではないことを察した

そんなときに、一花が続きがあることに気づく

 

一「ま、待って。まだ、何か……」

一花がめくる

『→②』

 

一「②って……」

 

二「私のかしら?」

そう言って二乃も見る

 

『カンニングする生徒なんかに教えてられるか→③』

 

二「自分で言ったんじゃない……」

 

四「繋がってる……!これ、上杉さんからの最後の手紙だよ」

フータローからの……

二乃を見て、四葉は上杉からの最後の手紙だと気づく

そして、次は三玖の番

 

『これからは自分たちの手で掴みとれ→④』

 

『お前たち五人が一緒なら大丈夫だ→⑤』

期末試験の2日前、上杉は五つ子の笑顔を見て思ったことだった。俺がいなければ、こんな風に笑い合っていたのでは、と。それは、零奈と再開する前から思ってたことだ。だがら、上杉は自分がいなくなっても、五つ子たちで乗り越えられる……

そういう意味もあって、最後……

五つ子のことを無敵と思っていたのだ

 

二「最後、五月だけど……」

しかし、五月は顔を俯いたままだった

 

二「五月?」

五月はゆっくり読み上げる

 

五「『お前たちといて中々楽しかった。じゃあな』」

それを聞いた私たちは呆然となる

そのときに私は筆入れにもう一枚の紙が入っていたことに気づいた。でも、その紙の表には小さく『三玖と二乃のみ』と書かれてる

私はみんなにバレないように確認しようとしたけど四葉が本音を言う

 

四「私……まだ、上杉さんに教えてもらいたいよ」

そんなこと言ったら……私だって……

 

三「私だって……フータロー無しじゃ……もう…」

そのときの三玖と四葉の表情はとても悲しそうにしており、三玖は少し涙目になっていた

その様子を見た一花は決心する

 

一「みんなに……私から提案があるんだけど」

一花はみんなにそのことを伝える

それを聞いた私たちは驚きを隠せなかった

 

四「え……」

 

二「それ本気……?」

 

一「うん。ずっと考えたんだ」

それに気づいた江端さんは聞いてくる

 

江「おや、どうされました?」

 

一「江端さんもお願い。協力して」

 

江「!」

その五つ子の表情を見て目を見開く。昔の五つ子を重ね合わせる江端。そして微笑む

 

江「大きくなられましたな」

 

 

その日の夜に私は二乃を部屋に呼んだ

 

二「急にどうしたのよ?」

 

三「これ……」

私は筆入れから見つけた紙を二乃を見せる

 

二「それって……」

 

三「フータローからの別の手紙」

私も中身はまだ確認してない

けど、きっとこれはオーズ関連なんだ。私と二乃だけなら、それしかない。私たちは中身を確認することにする手紙にはこう書いてあった

 

『これはお前たちを巻き込まないためでもある。それに……俺が守れるかもわからない……現に、俺は三玖を攻撃しようとした。だから、これ以上は一緒にいられない。お前たちを傷つけるわけにはいかない』

これを見た私と二乃は思い出す

フータローが私たちを助けにきてくれたこと……そして……私に攻撃しようとしたことを

 

三「そうだったんだね……」

 

二「あいつもあいつなりに傷ついてるみたいね……」

フータローはこれに悩んで……

この気持ちを知った今。私たちは今まで、フータローに何かしてあげた?助けになれた?……ううん、何もしてあげれてない……だから今回は……今度は……

 

三「今度は……私たちがフータローを助ける番」

 

二「そうね……」

 

 

 

そしてあっという間に時間は過ぎていき……

12月24日 クススマスイブ

ついに、決行の日だ

 

 

 

上杉視点

俺は期末試験後、あいつらとは話ていない。別に寂しいわけではないからな!ただ……他の家庭教師と上手くやれているかが不安だ……って、あいつらのことはこれ以上考えても仕方ない……自分が決めたことだ

しかし、何かを忘れている気はしていた

そう思いながらも俺は声を出す

 

上「メリークリスマス。ケーキはいかがですかー」

雪が降っている中、俺は声を出す

俺は今はバイト中だ。家庭教師を辞めた以上、その分稼がないといけない。だから、こうして今までバイトをしていた

 

上「ケーキ……」

 

?「すみません」

おっ!ついに購入者が

後ろから声をかけられたので俺は後ろを向く

 

上「はい!……って」

俺はもう会うことはないと思ってたいた

しかし、そんなことはなかった

 

五「ケーキ、一ホールください」

ここでは会うとは……

 

 

 

 

上「ケーキご注文のお客様」

 

四「わー、本当に働いてる!」

 

一「クリスマスイブだってのに偉いね」

 

三「というか寂しい」

 

二「ケーキも遅いわ」

ハァ……

俺の前には見慣れた五人がいる。というか誰から聞いたんだ?それに今日を逃せるわけがない

 

上「仕方ないだろ。今日は繁盛……」

 

二「ちょっと、私たちお客、あんた店員」

言ってくれるな……

俺がバイトのことを話そうとしたが、二乃に指摘される。こいつらと話てる場合ではない。他にもお客はいるんだ

 

上「持って、お帰りくださいませ」

 

五「すみません。ケーキの配達ってできますか?やっぱり家に届けてほしいのですが?」

配達?

俺が働いている店では配達なんてやっていんだが……こいつら絶対俺が辞めたことについて聞きにきただけだろ

 

上「配達なんてやっていませんので……」

 

一「落としちゃうかも」

滑り止めでもつけとけ

 

二「か弱い乙女に持たせるつもり?」

か弱くなんかないだろ

 

三「雪降ってるし」

降ってるがなぁ……

 

五「すぐそこなので」

嘘つくな

 

四「お願いします」

帰りてぇ

流石にここまで言われるとは思わなかったぞ?

俺は店長に助けを求めたんだが……

 

店「もう店も閉める。こっちはもういいから、最後に行ってあげなよ」

なんてこった……

頼みの店長まで行けと言われるとは

仕方なく行くことにした俺。店を出る前に店長がウィンクしながら言う

 

店「上杉君。メリークリスマス」

このバイトも辞めようかな……

結局、配達をすることになった俺はこいつらの家に持っていく。だが、こいつらの家と違う道なのに気づいた

 

上「おい、こっちじゃないだろ」

 

一「違うよー」

 

四「こっちこっち」

わざと遠回りしてるな……

やっぱり、勝手に辞めたことを根に持たれてるみたいだ。もし、二乃と三玖があの手紙見ているならわかってるはずなのに……

 

上「あのな……勝手に辞めたことは悪かった。だが、俺はもうお前たちとは……いられない」

オーズのことは言えない……

五つ子たちは足を止め、五月が一枚の紙を見せてきた

 

五「見てください。この人が、新しい家庭教師です。あなたにも見せておきたくて」

見せなくてもいいだろうに……

俺は受け取り見てみる。どうやら東京の大学出身のようだ。これなら安心だな

 

上「優秀そうな人で良かったじゃないか。この人ならお前たちを赤点回避まで導いてくれるだろう」

俺の頭の中にはこいつらと、この教師が笑い合っている様子が浮かぶ。最初からこういう人の方がよかったんだ

しかし、二乃が言う

 

二「いいの?このまま、次の人に任せて私たちを見捨てんの?」

見捨てる……そういうわけじゃない

二乃はわかってて言ってるのか……たちが悪いな

俺は見捨てようとしたわけじゃない。これ以上、こいつらを巻き込まないためにも離れるしかないんだ

言えないことなので俺は言い訳のようなことを言ってしまう

 

上「俺は二度のチャンスで結局を残せてない……だったらプロに任せる方がいいだろ

これ以上は……お前らを巻き込めない」

頼むから……これ以上は

 

二「そうね

あんたが来てから色々と巻き込まれるようにったわ。おまけにしなくもない勉強もさせられて……でも、必死に勉強して問題解けたら嬉しくもなっちゃて……

ここまでこれたのはあんたのせい

最後まであんたらしくてなさいよ」

ここまで言ってもらった……だが、俺は戻れない。いくらこいつらの意思が強いとしても、家に入れなくなってるんだ……こればっかりはどうしようもない……

 

上「悪い……でも、もう戻れないんだ。俺は家庭教師を辞めた。お前らの家にも入れなくなっている」

 

一「それが理由?」

本当はまだあるんだが言えない

 

上「あぁ……早く行こうぜ」

 

一「もういいよ」

 

上「え?」

もういいって……なぜだ?ここから家まではまだ、かなり距離がある……

 

一「ケーキ配達ご苦労様」

そう言って俺からケーキを取る一花

だが、どう考えてもこいつらの家はこの近くにない

 

上「いや、まだ……」

 

一「ここだよ」

まさか……

俺は恐る恐る後ろを振り返る

 

一「ここが私たちの新しい家」

そこには古いアパートがあった

 

上「え?いや……」

どう考えてもおかしいだろ……なんで

驚きを隠せない俺だった

そこで一花が説明する

 

一「借りたの。私だってそれなりに稼いでいるんだから……といっても未成年だし、契約したのは別の人だけど。事後報告だけどお父さんにももう言ったから

今日から私たちはここで暮らす

これで障害は無くなったね」

 

上「嘘だろ……たったそれだけのために……あの家を手放したのか…?」

あそこの方がセキュリティもしっかりしている。それに比べて……ここはどうだ?セキュリティなんてない。こっちの方が……危険だ

俺は心配も兼ねて言う

 

上「馬鹿か!今すぐ前の家に戻れ!あそこの方が安全だ!こんな状況だぞ!このまま新しい家庭教師と一緒に……」

俺がいい終わる前に四葉は前の家のカードキーを五枚取り出して言う

 

四「前に言いましたね。大切なのはどこかにいるかではなく……五人でいることなんです」

そう言ってカードキーを上に投げた

 

上「やりやがった…!」

あいつらはここまでの覚悟を俺に見せた……それに比べて俺はどうだ?

そう思っていると俺は足を滑らす

そのときに零奈のことを思い出す。走馬灯と言うやつなのか……

それと同時に自分が溺れたらまとまるのではないかと考えていたときも思い出した

ドボン!!

落ちたのは俺一人……ではなかった。五つ子全員が落ちてきたのだ

俺たちは浮かぶ。そのときに上から声をかける人がいた

 

ア「何してんだ!これに掴まれ!」

そう言ってロープを投げてきたのはアンクだった

俺は零奈からもらったお守りが流されてるのに気づいたが、二乃が溺れてるのに気づき、二乃の元に向かう

 

上「掴んでろ」

俺たちはロープを使って上に上がる

上に上がったらすぐに三玖が駆け寄ってきた

 

三「フータロー、大丈夫!?」

俺より自分たちの心配しろ

 

五「全員で飛び込んでどうするんですか?って、寒ーッ!」

 

上「お前ら……」

 

三「たった二回で諦めないでほしい……

今度こそ私たちはできるよ。フータローとならできるよ。成功は失敗の先にある、でしょ?」

この言葉は……俺が菊に言った言葉……そうだよな……たった二回……俺らしくない

そこで俺は決心した

こいつらがここまでしたんだ。それに応えないとな

 

上「お前たちは馬鹿ばっかだ……だが、そこまでの覚悟で俺に教わりたいなら……最後まで付き合えよ」

 

一「そうと決まれば早く家に入ろ!」

 

四「このままじゃ風邪引いちゃうよ」

 

五「あ!そういえばケーキは無事ですか?」

 

三「大丈夫」

 

二「あんたらしいわね……」

五つ子がそんな会話をしてる中で、俺は川を見て心の中で言う

 

上(さよならだ。零奈)

 

ア「これでいいのか?」

 

上「あぁ……これでいい」

俺は過去より、今を選んだ。それだけだ

俺が考えていると三玖と五月が声をかけてきた

 

三「フータロー、アンク、早く」

 

五「ケーキ食べちゃいますよ」

 

上「あぁ……でもいいのか?俺らが入ったら……

五等分できないぜ?」

それを聞いた五つ子全員は笑顔で笑う

 

 

 

 

マルオ視点

 

マ「江端。今日は随分遅かったね」

 

江「申し訳ありません」

 

マ「別にいいさ……それより、その格好は……」

 

江「ホホホ」

江端の格好は五つ子たちが上杉に見せた家庭教師の格好だった

 

マ「まぁいい。上杉君、やってくれたね。しかし……君のような男に娘はやれないよ……それにアンク君」

 

 

 

 

上杉視点

俺たちはケーキを食べて俺とアンクは家に帰るところだ

 

上「よし。じゃあ、またな」

 

五「はい」

 

一「これからもよろしくね」

 

二「次、見捨てたら許さないわよ」

 

上「だから見捨てたわけじゃないって……」

 

四「上杉さん!よろくしお願いしますね!」

 

三「………またね」

全員が別れの言葉を言っていたが、三玖だけが、何か言いたそうな顔をしていた

俺とアンクは外に出た

 

三「ふ、フータロー!」

しかし、三玖が追ってきた

やっぱり、何か言いたいことがあるのだろう。俺は聞いてみる

 

上「三玖。何か言いたいことあるのか?」

三玖は小さく頷く

 

二「あんたたちだけで話すつもりかしら?」

三玖と話をしようとしたら二乃も出てきた

 

三「これは二人だけで話たい」

 

二「……そ、なら私はアンク君の話たいことがあるわ」

 

ア「なんだ?」

 

二「まぁ、二人で話ましょ」

どうやら空気をよんでくれた二乃のお陰で、俺と三玖だけにしてもらえた

二乃たちが離れたところで俺は本題に入る

 

上「さて……で、どうしたんだ?」

三玖はモジモジして中々話そうとしない……そんなに言いづらいことなのか?

そしてやっと話す気になった三玖は言う

 

三「フータローは……約束……覚えてる?」

 

上「約束……?」

 

三「わかんない?」

 

上「あぁ……全くわからない」

本当にわからない……三玖と約束……?

一体どんな約束をしたんだ?

 

三「そっか……ならいいや」

それだけだったのか?聞きたいことっていうのは……でも……なんでそんな……悲しそうな顔をしてるんだ……

俺がそれだけなのかを聞こうとした、そのときだった。俺と三玖に向けて水が飛んできた

 

上「っ…!三玖!」

俺は三玖を抱えて一緒に倒れ込む

俺たちに攻撃してきたのは二人に絞られる

 

上「メズール……それにガメル」

 

メ「あら?覚えていてくたのね、オーズの坊や」

確かこいつらとはあまり戦かったことがなかったな

俺は立ち上がってベルトをつけて三玖に言う

 

上「三玖、隠れてろ」

 

三「うん……」

 

ア「風太郎!」

 

二「上杉!」

グリードに気づいたアンクと二乃が来た。でも、二乃には隠れてもらわないといけない

 

上「二乃、お前も隠れてろ」

 

二「そういうわけにはいかないわ!あんたのサポートをするって決めたから」

サポート?あ……アンクが言ってたことか

いやしかし、そんなことできるのか?サポートといってもどんなことだ?とにかく今は隠れてもらった方がいいに決まってる

 

上「とりあえず、今は隠れてろ!」

 

二「……わかったわよ」

二乃と三玖は隠れた

 

ア「これでいけ」

俺はアンクから渡されたメダルを入れる

ガシャ×3

俺はベルトを斜めにしてオーズスキャナーを振り下ろす

 

上「変身!」

【タカ!ゴリラ!チーター!】

俺はチーターレッグでガメルの元に向かってパンチをくらわす。ガメルは怯んでる間にメズールにもパンチをする

 

メ「重いわね……」

 

ガ「痛い!」

ガメルは突進してきたが、俺は今チーターレッグなので軽々と避けてメズールの元に向かう。メズールは水を飛ばしてきたが、それも避ける

しかし、水の中から突然、水の光線のようなものが飛んできた。俺は対応できずにくらって倒れ込む

 

上「うっ……なんだ?」

水の中を見ると巨体ヤミー、クジラヤミーがいた

恐らく、クジラの潮吹でふっ飛ばされはのだろう。しかし、ヤミーは水の中。対抗できるメダルは持ち合わせてない

そこでアンクはメズールからメダルを取るしかないと判断する

 

ア「風太郎!メズールからコアメダルを奪い取れ」

ヒュッ  カシャ

 

上「わかった」

俺はメダルをかえる

【タカ!トラ!チーター!」

俺はチーターレッグで再びメズールの元に向かう。相手の攻撃を次々と避けて、タカヘッドで確認しながら近寄り、トラクローでメズールにさして、取り出す。すると、トラクローには三種のメダルがあった

メズールからは大量のメダルが溢れる

 

メ「そ、そんな……せっかく見つけたのに……」

 

ガ「メズール!」

ガメルはすぐにメズールの元にいき、逃げていた

それよりも……

 

上「これって……」

同じ系統の違うメダル。しかも3枚。コンボができるようになった……

しかし、俺はお前に暴走したことがあったので、コンボしようとは思えなかった。また三玖を……こいつらを傷つけるようなことになりたくなかったからだ。これのことは三玖も二乃も知っているはず……

俺が悩んでる隙に、ヤミーはさっきの水光線をしてきた

 

三「フータロー!」

 

上「うおっ!」

攻撃が当たる直前に三玖が跳びこんできた。俺たちはその場で倒れ込んだ。そのお陰で俺は攻撃をくらわないですんだ……だが、いくらなんでも危険すぎる

 

上「危ないだろ!隠れてろって言ったろ!!」

 

三「悩んでないで使って!」

三玖……?

自分で何言ってるのかわかってるのか……そんなことしたら……また……

突然出てきた三玖に対して怒る俺だったが、三玖に使えと言われて困惑した

それでも三玖は使ってほしいことを伝える

 

三「私なら大丈夫。自分を信じて」

自分を……信じる……

俺は今度こそ……

俺は立ち上がってメダルをかえる

 

上「ありがとな……三玖。お陰で覚悟は決まった……だから……下がっててくれ」

 

三「うん」

 

ア「あいつまた……どうなっても知らないぞ」

三玖が下がってから俺はオーズスキャナーを振り下ろす

【シャチ!ウナギ!タコ!

シャ・シャ・シャウタ!シャ・シャ・シャウタ!!】

俺は青色に輝いて変身した

コンボになった俺は水に飛び込み、液状化してヤミーを追いかける。ヤミーに追いついた俺はタコレッグを分裂させ、連続で攻撃する。ヤミーからはたくさんメダルが出てくる。ヤミーが上に出ようとするので俺はウナギウイップでヤミーに捕まって一緒に上に上がる

【スキャニングチャージ!】

俺は液状化してから上に飛び上がり、ウナギウイップでヤミーを引き寄せタコレッグを分裂させて、ひと束にまとめて、ドリルのような形にしてキックする(オクトバニシュ)

 

上「オラァー!」

ヤミーは爆発した

俺はそのまま強制的に変身を解除された

 

三「フータロー」

 

二「上杉」

戦いが終わって二乃と三玖が近寄ってくる

その表情は安心してるような表情だった

 

上「俺……力を……うっ」

変身を解除した俺は膝をついてしまう

それを心配した二人が声をかける

 

三「ふ、フータロー?大丈夫?」

 

二「あんた、急にどうしたのよ?」

 

ア「コンボによる疲労だ」

二人が心配してる中で、アンクは説明する

 

ア「コンボは普段使ってる形態……亜種形態と呼ばれるのと違い、メダルの真の力ともいえる。そのため体への負担が大きい」

そうだったのか……

アンクからはコンボのことだかは聞いてはいたが……そんなデメリットがあるのか

だが、一つ気になることがあった

 

上「今回……普通でいられた……」

 

二「そういえば……そうね」

 

三「何が違うのかな?」

 

ア「さぁな」

どうやらアンクでもわからないようだ

そしてしばらく、こいつらの新しい家の前で少し休み、これ以上は遅くなるわけにはいかないので俺とアンクは家に帰ることにする

 

三「フータロー、安静にしてね」

 

二「とっとと治しなさい」

 

上「あぁ……じゃあな」

そう言って俺とアンクは家に帰る

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おまけ

 

ア「俺と話たいことってなんだ?」

 

二「いや、そこは空気よんでよ」

 

ア「なんのことだ?」

 

二(アンク君って空気読めないのかしら?)

 

ア「っ……!?メズールとガメルか」

 

二「え?ちょっと!」

そのまま上杉たちと合流

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回の五等分と欲望

 

ら『やっぱり神様には挨拶しておかないとね」

 

二『なんでいつもあんたがいるのよ!』

 

四『よかったら家に寄って行きませんか?』

 

一『どうする?』

 

四『でも、このままじゃ悪いよ』

 

上『誰だ?あいつ』

 

 

 

 

 

第26話 新年と新居と新ライダー

 

 

 

 

 

 

 

 

アンク&上杉  16枚     自4  他12

 

?       17枚     自7  他10

 

カザリ     8枚      自5  他3

 

ガメル     3枚      自3  他0

 

メズール    4枚      自4  他0

 

一花      1枚

 

四葉      1枚

 

五月      1枚

 

判明してるメダルの枚数  計51枚

 

 

 

全部のコアメダルの枚数  計55枚     

 

 

 

 

 

 

 

 




今回はここまでです
さて、シャウタコンボ出ました!この調子で残りのコンボも出したいです!
ここ以外で本来の実力を出すことはできないと思ったんですよね……
あと……すいませんが、今回から欲望の説明はなしとさせていただきます。理由は……考えるのが大変だからです!原作キャラたちだったら物語中で説明があるのですが、誰が生んだかもわからないヤミーの欲望説明を考えるのが大変なのでやめさせていただきます
誠に勝手ではございますが、ご了承ください
では、また次回!


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第26話 新年と新居と新ライダー

ついに登場です……やっと出せたー
では、本編どうぞ!

前回の3つの出来事

1つ、五つ子は上杉に家庭教師続けてもらうために引っ越しをする

2つ、上杉は五つ子の覚悟を受け入れ、家庭教師をすることにした

そして3つ、三玖との約束を思い出した上杉。そこにグリード二人とヤミーが襲ってきたが、コンボして倒す。その際には暴走はしなかった





現在オーズの使えるメダルは
タカ3、クジャク1
トラ1、チーター1
カマキリ1、バッタ1
サイ2、ゴリラ1、ゾウ2
シャチ1、ウナギ1、タコ1




『私、あなたが好きなの』

 

ら「わ!ついに言ったよ、お兄ちゃん。わー!

ちゅーした!」

どうでもいい

俺たちは実家に帰ってきていた。ちなみにアンクは留守番……してるわけではない。今も、俺の近くの木の上にでもいるのだろう

 

上「誰を好きとか嫌いは別にどうでもいい」

 

祖「風太郎!らいはちゃん!あけましておめでとう!はい、お年玉!」

これを待ってたんだ!

お年玉。俺たちの中で唯一お金をもらえるものだ。家庭教師を辞めて、給料がなくなったからありがたい

 

ら「おじいちゃん、ありがとー」

しかしお年玉をもらえたのはらいはだけだった

 

上「……え?俺は?」

去年まではもらえてたのに……

そんな俺を無視して親父に怒る祖父

 

祖「勇也!寝正月は許さんぞ!」

 

勇「ぐはぁ」

 

ら「どうしたの?お兄ちゃん」

 

上「何でもないさ……」

 

ら「そう?ならいいけど……」

らいは……

お前はちゃんともらえていいな。大事に使ってくれよ。てかもらえないならここにいる意味はもうない

俺は親父に早く帰りたいことを伝える。勉強したいし。ヤミーいつ出るかわからないし

 

上「親父、正月の挨拶も終えたなら帰ろうぜ。早く新年初勉強したい」

 

ら「もー、まだ終わってないよ

もう一か所、ご挨拶に行かなきゃいけないところあるでしょ?」

もう一か所って……まさか

らいはに言われて五つ子のことを思い出しちまった。本当に行くわけないよな……?

しかし、俺が思ってたことではなく、向かったのは神社だった。ここではアンクもいる

 

ら「やっぱ神様には挨拶しておかないとね」

なんだ……

 

勇「チッ、末吉かよ〜」

こんな時にもあいつらのことを思い出すとは思ってなかったな……

 

ら「大吉だ!やった!お兄ちゃんとアンクさんは?」

俺は引かずともわかる

あいつらと出会って、オーズになってからずっと、大凶だ

 

ア「……大凶だ」

お前もか!

そんなときに俺の目にはあいつらが見えた。幻覚であってほしかったが……そんなことはなかった

あいつらもこっちに気づいたようで二乃が声を出す

 

二「なんで、いつもあんたがいんのよ!」

俺が聞きたい!

 

一「やっほー、偶然だね」

お前らの場合は偶然とは思えん

 

三「運勢どうだった?」

大凶だわ

 

五「まさかここであなたにあうとは……」

俺もそう思ってる

 

四「上杉さんにアンクさん、それにらいはちゃん!よかったら家に寄って行きませんか?」

なんでそうなる?

どうしてこうもこいつらと会うのか……呪いか?呪いなのか?運命?それはない……こいつらの近くにいると色々大変なことが起きるんだ。それに家庭教師をするこにはしたが、こいつらを巻き込みたくないのは今も変わらない

四葉に家に来ないかと誘われるが、俺は勉強をしたいので断る

 

上「いや、悪いが……」

 

ら「行くー!お兄ちゃん、ダメ?」

その上目遣いやめてくれ……

 

上「わかったよ……ハァ……」

断ろうとしたららいはの上目遣いでやられました

それでこいつらの家に来たわけなんだが……

 

『僕も君が好きだ!』

 

五「えっ、わーっっ……キスしました……」

 

二「ロマンチックだわ〜」

 

四「録画しといてよかったね」

それもう見た

こいつらの家に来たのはいいが……今はテレビを見ている。しかも俺がどうでもいいと思ったものだ

 

上「なんのために俺を呼んだんだ……らいは、帰るぞ」

来た意味がないと思い、俺はらいはを連れて帰ろうとするが、一花と三玖に止められる

 

一「まぁまぁ、お正月ぐらいゆっくり過ごそうよ」

ゆっくり……ね

俺にそんな暇はない。どうせ今回もどこかでヤミー、もしくはグリードと戦うことになる

 

三「フータロー、あけましておめでとう。今年もよろしく。おせち作ったけど食べる?」

うっ……

いや、本当に三玖には悪いんだが……遠慮させてもらおう

 

三「あれ?どうしたの?らいはちゃん」

 

ら「えっと……私勘違いしてたみたい

中野さんのお宅はお金持ちって聞いてたから」

らいはの様子が気になった三玖が聞いてみると、どうやららいはの想像と違っていたようだ。これが俺のせいって言えねぇ……しかし、人の事情もあるだ

 

上「らいは、失礼だろ」

 

ら「あっ……ごめんなさい」

 

三「いいよ。気にしなくて」

 

四「あはは……色々ありまして……」

 

一「何もない部屋でごめんねー」

 

五「振袖も大家さんに返しにいかないとですね」

 

四「ひとまず、今は必要な物から揃えてる段階です」

必要な物?

だったらテレビは後でいいと思うんだが

 

一「とにかく、自分の家だと思ってくつろいでよ」

こんなで大丈夫なんだろうか……

家庭教師をまたすることにしたはいいが、この状況ではなぁ……

 

上「お前ら本当に大丈夫か?」

 

三「フータローがいるから大丈夫」

過信しすぎだ

しかし、三玖も随分素直になってくれた。他の奴らも色々変わってくれている。俺の心配しすぎか……

そう思って俺は床に座ろうとしたら二乃に言われる

 

二「ちょっと、なんでそこに座るのよ

寒いでしょ。炬燵、入りなさいよ」

そう言って二乃は炬燵の場所をあけてくれた

まぁ、らいはを入れてやるんだがな

 

上「じゃあ、らいはが」

 

一「ほーら、遠慮しないで

あ、そうだ。マッサージしてあげるよ。お疲れでしょ?」

 

上「え」

急に何言ってんだ?

別に疲れてない……って言ったら嘘になるな。戦い続きで少しは疲れてると思う

しかし、何か急すぎて怖いので遠慮するこにしたんだが……

 

上「別に疲れてないが……」

 

三「嘘はよくない。それに一花だけずるい」

三玖にはバレてたか……

てか、ずるいって何!?

 

一「早い者勝ちだよー」

何を競ってるんだ!?

 

四「じゃあ、腕取った!」

俺に拒否権ないの?

 

二「仕方ないわね」

やらなくてもいいんですが

 

五「私は足を揉ませてもらいます」

あ、これ無理だわ……

 

ら「(お兄ちゃんが急にモテだした!)

お母さん、お兄ちゃんに一足早い春が来ました」

遠慮しようとしたら強制的にマッサージされることになった。そのときの五つ子の顔は、笑顔のものと緊張してるよう顔をしてる人とわかれた。それを見たらいはは誰かに何か言っている

 

ア「何してんだか」

 

上「何のつもりだ?」

 

一「な、なんでもないよー」

 

三「日頃の感謝だけだよ」

お前はそうかもしれないが……

さっきずるいって言ってたからちょっと疑ってるぞ

 

上「本当か?」

 

四「本当ですよー!」

お前は聞かなくても言うと思ってたわ

 

二「いつもお疲れ様」

俺がオーズのことを知ったからか……二乃が優しい

しかし、その満面の笑みは怖く感じる……

 

五「私のですが、よければ食べてください」

お前は怪しすぎる!

そういうの譲らないやつだろ?

 

四「お正月らしく福笑いでもどうですか?五つ子バージョン作りました」

難しすぎる!

てかよく作れたな!

 

三「えっと、フータローに渡したいものが」

 

四「それはまだ早いよ!」

 

一「みんな、隣の部屋行こっか」

 

五「ちょっとまっててください」

みんなの急な対応に少し怖がっている俺だったが、そんなときに三玖から俺に渡したいものがあると聞いた。そしたら、四葉が慌てたが、一花によってみんな別の部屋に行った

その様子を見た俺は警戒心MAXになった

 

上「……何を企んでるんだ……」

 

ら「お兄ちゃん、せっかくだし福笑い、やろ?」

不安は晴れないままだったが、考えても仕方ない。それにらいはから頼まれたので俺は一緒にやるこにした

 

 

そして、別の部屋に移動した五つ子たちの方では隅っこに集まって話をしていた

 

一「どうする?」

 

二「あいつ、気にしてなさそうだけど」

 

四「でも、このままじゃ悪いよ

クビになった上杉さんに、仕事でもないのに家庭教師続けてもらうんだもん」

 

三「何かしてあげたい……」

 

一「できるだけお父さんに頼りたくないしね」

 

五「とは言え、私たちが彼にしてあげられることって……何があるのでしょう……」

五つ子たちは上杉に無理言って家庭教師を続けてもらうことになったが、家庭教師はクビになっているのに続けてもらうことは悪いと思っていて、自分たちが上杉のために何かしてあげたいと思っていたのだった。先の行動もそういうことだったのだ

五つ子たちが思い浮かんだのはバラバラでもあれば、一緒のことを思い浮かんでいた

 

 

一花 三玖 五月

キス

 

二乃

料理

 

四葉

メダル(大会とかの)

一花、三玖、五月はさっきの録画のビデオを見てキスシーンを思い出し、二乃は自分の得意な料理、そして四葉は金メダルとか考えていた

五月は自分の考えていたことを大声で叫ぶ

 

五「不純です!」

 

二「何を考えたのよ!」

 

上「……本当に何を企んでる……?」

 

ア「さぁーな」

五月と二乃の声はかなりの大声だったので上杉たちの方にも聞こえていた。その会話を聞いて上杉はさらに不安になった

 

一「でも、それでフータロー君が喜ぶとは思えないけど」

 

二「もっとちゃんとしたものを考えてほしいわ……でも、あいつも男だからわからないわよ。女優ならほっぺにくらいできるんじゃない?」

 

一「じょ、女優を何だと思いってるの!で、でもそういうことなら……私より三玖の方が適任じゃないかな!」

二乃の発言により、一花は顔を赤くしながら三玖に振る。しかし、それがいけなかった

 

三「私が……フータローに……」

三玖が妄想に入ってしまったから……

 

三『フータロー』

 

上『三玖!俺をその気にさせたな?もう止められないぜ』

 

三『えぇぇ!』

 

三「だ、だめだよフータロー……やめて……やっぱやめないで」

 

二「あんたが止まりなさい」

三玖の妄想を止める二乃。しかし、四葉だけがみんなが思ってることをわかっていなかった

 

四「みんな、なんの話してるの?」

 

五「無難に料理でいいのではないでしょうか?二乃も得意ですし。お菓子でも作ってあげましょう」

 

二「私も考えてたんだけどね。あいつ、味オンチだし」

 

五「それもそうですね……では、やはり」

 

一「うん。やっぱこれかな」

 

三「そうだね。予定通りあげよう」

 

一「決まりだね。フータローく……」

 

上「一花、動くな」

五つ子が上杉に渡すものが決まったところで呼ぼうとした一花だったが、ドアを開けたら上杉に動くなと言われてしまう。その上杉は一花の口を見ていた

突然の上杉の行動に一花は顔を赤くしていた

 

一「えっ、ちょ…何……?」

何もわからない一花は、先ほど考えていたキスシーンが頭に浮かんできていた

 

一「やめっ、ん……」

 

上「やはり!これが一花の口だ!間違いない!」

 

ら「えー、こっちだと思うけどなー」

 

ア「何言ってんだ。これだ」

 

一「……へ?」

もうキスされると思っていた一花だったが、上杉は一花の口を確認して、四葉が作った福笑いで一花の口はこれだと言いはじめる。らいはとアンクは違うと思っているもよう……アンクがやってるのは意外である

 

四「わー、遊んでくれてるんですね!」

 

ら「ルール変わっちゃたけど」

 

上「四葉、これはどうだ?」

一花は完全に力が抜けて倒れそうになるところを驚いている五月と苦笑いしてる三玖によってえられる。上杉に声をかけられた四葉は確認しにいく

 

四「えー、どれどれ……あ、上杉さん

クリーム、付いてますよ」

 

四葉、アンク以外「!!」

 

ら「お、お兄ちゃん!?四葉さん!?」

 

四「あ」

上杉に頬にクリームがついていることに気づいた四葉。そのクリームを口でとった行動に一花たちは目を見開かせて驚いており、上杉もその部分を手で覆い隠してた。らいはが声をかけて、四葉も自分がした行動に気がついて顔を少し赤くして言う

 

四「今のほっぺにチューが家庭教師のお礼ということで……」

 

上「?お礼?」

 

ア「何言って……!?」

四葉の言っていることがわからない上杉とアンクだった。アンクが聞ことしたときに三玖に黒いオーラ……まるで上杉が恋と言われたようなときと同じオーラを出していた。それに思わず言葉が続かないアンク

 

三(まさかの四葉……気を抜いてた……)

 

四「ハッ、殺気!」

流石に四葉も三玖のオーラに気づく四葉

上杉がお礼と言われてもわからないままだったので、五月が説明する

 

五「その件ですが、今の私たちでは十分な報酬を差し上げられない状況でして……」

 

上「なんだ、そんなことか……別にいいさ。俺は俺の意思でやることにしたんだ。給料のことなら気にすんな」

 

五「上杉君……」

 

上「それに……いや、やっぱいいわ」

報酬と言われて別に気にしない上杉……とは言えないのだが、本当は出世払いにしてもらおうとしたが、自分が巻き込んでいる以上、五つ子から給料をもらうわけにはいかないと思っていた

しかし、渡すものは気になっているので聞く

 

上「あ、そういや、俺に渡したいものって……」

 

一「えっと……やっぱいいかな」

 

三「そうだね」

 

上「そうか」

上杉がいらないと言うとは思っていなかった五つ子たち。五つ子が用意していたのはお年玉だった。ちなみに、上杉がいらないと言ったお陰で生活費に使うことになったのは言うまでもない

 

 

 

 

上「ここか!?」

 

ア「あぁ、そうだ」

あの後、俺たち家に帰った。しかし、アンクがヤミーが出たことに気づいて、今はヤミーが出た場所に着いたところだ

 

上「よし!なら……ん?」

 

ア「どうした?」

 

上「いや……誰かが戦ってる」

 

ア「誰か?」

ヤミーが出た場所に着いた俺たち。そして、俺が最初に見た光景、それは……コオロギヤミーと銀色の誰かが戦っている光景だった

 

上「誰だ?あいつ」

 

ア「あれは……そうか」

どうやらアンクは知ってるようだ

しかし俺は本当にわからない。今まで、あんな銀色のやつなんて見たことない。って、そんなこと考えている場合ではない。俺も戦わなければ

 

上「とりあえず、俺もやるぞ!」

 

ア「ほらよ」

アンクからメダルを受け取ってベルトをつける

ガシャ×3

俺はベルトを斜めにしてオーズスキャナーを振り下ろす

 

上「変身!」

【タカ!トラ!バッタ!】

俺は変身してすぐにバッタレッグでヤミーの元に跳び、その勢いをのせたパンチをくらわす

 

上「加勢するぜ」

 

銀「………」

声かけたんだが……返事がなかった

そのまま銀色のやつは銃(バースバスター)をヤミーに向けて発泡する。ヤミーに全弾当たり、かなりの量のメダルが溢れる。そのまま銀色のやつはメダルをベルトに入れてダイヤルを回す

【ドリルアーム!】

銀色のやつの右腕にドリルのようなものがついた

 

上「すげぇ……」

銀色のやつはヤミーにドリルで攻撃する。ヤミーはそれをくらって倒れ込む。ドリルには大量のメダルがついていた。そのメダルは近くにあるリュックに入れる

 

上「俺だって!」

俺はメダジャリバーを取り出して、立ち上がったヤミーに斬りこむ。ヤミーからは火花が散りながらメダルを出てくる。俺が攻撃してる間に銀色のやつは、さっきの銃のメダルが入っているところ(セルパレッドポット……今後はポットと略させていただきます)を銃口にとりつける

【セルバースト!】

銃からは大きなエネルギー弾が発泡され、ヤミーに直撃する。ヤミーは爆発し、銀色のやつは去っていた

 

上「ま、待てくれ!お前は一体何なんだ?」

俺は呼び止めたんだが、聞こえなかったようだ

俺は変身を解除した

 

ア「あいつはバースだ」

 

上「バース?」

変身を解除したらアンクが言うにはあの銀色は、バースと言うらしい。しかし、なんで知ってるんだ?

 

上「なんでアンクは知ってるんだ?」

 

ア「あ?会ったことあるからに決まってんだろ。行くぞ」

 

上「あ、待てよ」

 

 

次回の五等分と欲望

 

二『もう、こんな生活はうんざり!!』

 

上『ハァ……新生活が始まってから早々これか』

 

一『スー……スー……』

 

上『おい、一花。起きろ』

 

二『少しは寝させてあげなさい』

 

五『あの……私たちも働きませんか?』

 

一『ふ、フータロー君!?あっ……この店って……』

 

上『店長。やっぱり見学していきます

よく知ってる女優がいましたので』

 

 

第27話 女優とお疲れと黄色のコンボ

 

 

 

 

 

 

 

 

アンク&上杉  16枚     自4  他12

 

?       17枚     自7  他10

 

カザリ     8枚      自5  他3

 

ガメル     3枚      自3  他0

 

メズール    4枚      自4  他0

 

一花      1枚

 

四葉      1枚

 

五月      1枚

 

 

判明してるメダルの枚数  計51枚

 

 

 

全部のコアメダルの枚数  計55枚     

 

 

 

 

 

 

 

 




今回はここまでです
バース登場しました!
では、また次回!


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第27話 女優とお疲れと黄色のコンボ

ここでどんどんコンボ出せてきたー!!
アンケートに協力してくださった皆様、ありがとうございました。アンケートの結果により、これからは次回予告をありにしようと思います!
それと今は夏休みに入っているのでできるだけ毎日投稿にしようと思います
では、本編どうぞ!






前回の3つの出来事

1つ、新年早々に上杉は五つ子と会う

2つ、五つ子はクビになった上杉にお年玉をあげようとするが、上杉が断る

そして3つ、ヤミーのところに向かうと銀色の仮面、バースと遭遇する






現在オーズの使えるメダルは
タカ3、クジャク1
トラ1、チーター1
カマキリ1、バッタ1
サイ2、ゴリラ1、ゾウ2
シャチ1、ウナギ1、タコ1





二「もう、こんな生活はうんざり!!

なんで私の布団に潜り込んで来るのよ!」

 

五「さ、寒くって……」

 

二「あんたの髪がくすぐったいのよ!さっぱり切っちゃいなさい!」

 

五「あー!自分が切ったからってずるいです!」

 

上「お前ら、一部屋で寝ていたのか……」

来て早々にこいつらは……

 

四「でも、お布団は久々でまだぐっすり寝られてません」

 

三「四葉はもう少し寝付けない方がいいと思う」

よく見ると……三玖の右頬は少し腫れてるな。言葉からして四葉にやられたのか……ドンマイ。

 

二「ふかふかのベッドが恋しいわー」

あれは恐ろしいものだ……

 

五「そうですね。私もお布団は久々……」

おい……俺は忘れないからな。お前のわがままで俺の家に泊めてやったことを!

 

五「とういわけではありませんが……慣れるまでは我慢しましょう

でも、私のお布団が消えたのは不思議です……」

 

三「本当に不思議」

 

四「でも、ベッドから落ちなくなったのはいいよね」

 

二「四葉、あんただけよ」

 

上「ハァ……新生活が始まってから早々これか」

こんなんでやっていけるのか?しかし、こんな中でしっかり寝ているやつがいる。それは……一花だ。

 

上「これだけの騒ぎの中、ぐっすり寝てる一花を見習ってくれ」

 

二「見習えって……」

 

五「既に汚部屋の片鱗が見えていますが……」

確かに!こいつの寝ているところには既に服とかが散らばっている……こんなすぐに汚くなるもんか?

 

上「それは見習うなよ?」

 

二「そもそもあそこまではならないわよ」

 

上「そうだよな……一花!朝だ!早く勉強するぞ!」

 

五「あ!上杉君!」

 

一「むにゃ……あ、フータロー君、おっはー」

わ、忘れてたー!一花は服を着ないで寝ることをー!

 

五「一花!」

 

三「見ちゃだめ!」

 

二「っていうか……仮にも乙女の寝室に勝手に入ってくんな!!」

 

上「す、すまなかった!」

五月は一花の元に、三玖は上杉の目を自分の手で隠し、そして二乃に寝室から放り出された。

 

 

 

 

上「やっと始められ……!」

 

一「スー……スー……」

なんで寝てるんだよ……

 

上「一花」

 

一「あっ、ごめん。フータロー君もお見苦しいものをお見せてして申し訳ない。それともご褒美だったかな?」

ご褒美なわけないだろ。

 

上「冬くらい服着ろよ」

だからと言って他の季節では服を着なくていいとは言っていないからな!

 

一「いや、習慣とは恐ろしいもので。寝てる間に着た服脱いじゃってるんだよ」

 

四「え!授業中とか大丈夫?」

いや、流石に授業中はな……ん?

 

一「あはは、家限定だから」

家……限定……?

 

五「授業中に寝る前提で話が進んでいる……」

そういうことか……

 

上「へぇー……随分と余裕があるようだな?」

 

一「あはは、安心して」

何をどう安心すればいいんだ。

 

一「これからは勉強に集中できるように、仕事をセーブさせてもらってるんだ

次こそ赤点回避して、お父さんをギャフンと言わせたいもんね」

 

三「うん」

 

四「私も今度こそ……!」

 

五「そうですね。全員で赤点回避してお父さんに上杉君を認めさせましょう」

お前ら……見直したぞ。

 

上「正直、赤点なんかにこれほど苦しめられるとは思っていなかった。しかし、三学期末こそ正真正銘のラストチャンスだ……覚悟しろよ?」

 

一「わかってるよ」

 

二「言わなくても……」

 

三「それなりの覚悟はしてる」

 

四「頑張ろうね!」

 

五「死力を尽くします」

 

上「よし!じゃあまずは、俺と一緒に冬休みの課題から終わらせるぞ!」

……?何故、ニヤニヤしている?

 

二「あんた、私たちを舐めすぎ

課題なんてとっくに終わってるわ」

二乃の言葉に合わせて全員がノートを見せてきた。確かにしっかりやっていた。

 

上「あ、そう……じゃあ、通常通りで」

予想外だった……あの勉強嫌いだったやつらが自分たちからやっているなんて……成長してるみたいだな。

 

二「あんたは今まで何をやってたのかしら〜?」

うわっ、こういうときだけこんなことしてくるのか。それに、俺はバイトを優先にやっていたからな。課題なんてすぐに終わらせられるし……

 

五「私たちが手伝ってあげましょうか?」

逆に時間がかかりそうだ……

 

上「必要ないな。自分たちのことをやった方がいいんじゃないか?」

 

五「ぐっ……それもそうですね……」

かくして各々、勉強を始めた。

 

 

 

 

 

三「フータロー、ここわかんないんだけど」

 

上「どれだ?」

 

三「!!」

三玖は俺の真正面にいるから、いちいち移動しなければいけないのは面倒だな……

ちなみに場所はこんな感じになっている。

 

   五月  二乃

上杉        三玖

   四葉  一花

 

なので一花、二乃、三玖のときは移動しなければいけない。

 

上「目の和が奇数になるのは何通りか

サイコロは三つだから、奇数になるのは二パターン

偶数偶数奇数。あとは奇数奇数奇数……って聞いてるか?」

 

三「う、うん!やってみるよ」

上杉が急に近寄ってきて、奇数と言うたびに三玖は顔を赤くしていた。その様子に他の人は気づいていない。ただ、そんな三玖を見ている二乃だった。

 

三「何?」

 

二「別になんでもないわよ」

 

上「!おい、一花。起きろ」

 

一「あ……いやー、ごめん……寝て……ない……よぉ……」

いや、寝ていますけどー!?さっきまでの気合いはどこにいったのやら……

 

上「ギャフンと言わせるんじゃなかったのか……」

 

二「少しは寝させてあげなさい」

 

上「は?」

 

二「一花、さっきはあんな風に言ってたんだけど、本当は前より仕事を増やしてるみたいなの」

 

五「生活費を払ってくれてますもんね」

 

四「貯金があるから気にしなくていいって、本人は言ってたんだけど……」

 

三「こうやってフータローに教えてもらえてるのも全て一花のおかげ」

 

上「そうか……」

一花のおかげ、か……そういえば、前に三玖が一花は相当な額のお金を稼いでいるって言ってたな。ちゃんと挑戦しているんだな。しかし、無理はしないでほしいところだ。

 

上「今回だけは寝かせてやるか……」

 

二「そうしてくれるとありがたいわ」

 

五「あの……私たちも働きませんか?」

それは聞きずてならんな。

 

二、三、四「え?」

 

五「も、もちろん、勉強の邪魔にならないように。少しでも……一花の負担を減らせたらと思いまして……」

その心がけはいいことだ……だが!

 

上「今まで働いた経験は?」

 

五「あ、ありません……」

 

上「勉強と両立できるのか?赤点回避で必死なお前らが」

 

五「うっ……」

別にやってはいけないと言っているわけではない。だが、ただでさえ勉強で必死なのにこいつらが働くことになったら?とても上手くいけるとは思えない。

 

五「それなら……

私もあなたみたいに家庭教師します!」

 

上「!?」

 

五「教えながら学ぶ!これなら自分の学力も向上し、一石二鳥です」

 

上「やめてくれ……お前に教えられる生徒がかわいそうだ」

 

五「な!どうしてですか!?」

 

上「あのな……自分が勉強苦手なのにうまく教えられるのか?強化は理科だけじゃないんだ」

 

五「そ、それは……」

 

四「それならスーパーの店員はどうでしょう?近所にあるのですぐ出勤できますよ」

 

上「即クビになるな」

 

四「えー!どうしてですか!?」

 

上「お前はテンパるだろ」

 

三「私は……メイド喫茶やってみたい」

 

上「!?」

 

三「い、意外と人気でそう……」

 

上「恥ずかしそうにするなら最初から言うな。却下だ」

 

三「むっ……二乃はやっぱお嬢様?」

 

二「やっぱって何よ!」

逆にお嬢様って言う仕事があるのか知らないんだが……

 

四「二乃はやるとしたらお料理関連だよね」

 

二「ふん。やるとしたらね」

それは納得だな。だが、二乃が一番遅れて勉強しているわけだし、やらせるわけにはいかないな。

 

四「だって二乃は、自分のお店を出すのが夢だもん」

 

二「!!」

 

上「へぇー。初めて聞いたな」

 

二「こ、子供の頃の戯言よ。本気にしないで」

そうなのか……

 

上「俺も色々なバイトをしてきたからこそ言わせてもらうが、どれも生半可な気持ちじゃこなせない

仕事をあんまり舐めるなよ

まずは、試験を突破してあの家に戻ることだ。そのためにも今は勉強に励め」

気持ちはいいが、それなりの結果を出さないとな……両立なんてさせるわけにはいかない。

 

上「一花は無理のない仕事を選んでほしいな」

 

一「んっ……」

 

上「はぁ!?」

一花が起きたのかと思えば、急に服を脱ぎ始めた一花。一花の行動にみんなはすぐに動き出した。

 

三「フータロー!」

三玖はまた目を隠す。

 

五「一度ならず、二度までも……」

 

上「え!俺!?」

 

二「この変態!」

二乃と五月から変態扱いされた上杉だった。

 

 

 

上(これは俺が悪いのか?)

 

 

 

 

 

 

 

 

上「どうですか!俺の作ったパイは!」

上杉はバイトをしていた。家庭教師の方では給料がないため、少しでも稼ぐために給料をアップさせてもらうために今作ったパイを店長に店に出してもらえるかを検討してもらっていた。

 

店「ちょっと食べてごらん」

 

パクッ

 

上「おぇ……なんか、生っぽい……」

これは三玖に言えたことではないな……

 

店「厨房に入れるのはまだまだ先だね……自分が作ったやつ片付けといてね

あ、そうだ。今日はもう帰っていいから。お疲れ」

え……まさか……クビ!?

 

上「ど、どうしてですか!?」

 

店「今日は午後から休みだから、映画の撮影に店を貸すことになってるからね」

よ、よかった〜。

 

上「それを早く言ってくださいよ……」

流石に今回は焦ったぜ……にしても映画って……いつのまにそんなこと引き受けたんだ?

 

店「主演は今を時めくみぃちゃん、りなりなやこんタンも出るらしいよ。生で見れるかもよ……」

 

上「詳しいですね……」

 

店「せっかくだし見学して「帰ります」そう……まぁ、僕もよく知らないけどね」

帰っていいならあいつらの家に行った方がいい。昨日は一花を寝かせてたからな。昨日の遅れを取り戻すチャンスだ。

 

カランカラン

 

「失礼します。今日はよろしくお願いします」

上杉が帰ろうとしたときにドアは開き、スタッフらしい人が挨拶する。

 

店「

ミーハーだな……まぁ、とっとと帰るか……

 

カランカラン

 

一「よろしくお願いしまーすぅ……」

この声は……

声のした方を見ると、そこには制服で髪に二つのリボンをつけている一花がいた。

 

一「ふ、フータロー君!?あっ……この店って……」

上杉がいることを知った……というより思い出した一花は顔を真っ赤にする。

 

上「店長。やっぱり見学していきます

よく知ってる女優がいましたので」

 

一「ふぅ……よろしくお願いしまーす」

一花はひと呼吸してから笑顔で挨拶する。

 

上(あいつらが言っていた通りだな……女優の仕事は続けているみたいだが、私生活にも影響してるようだな)

 

店「なんだ。少しは興味あるんだね」

 

上「まぁ……少しだけですけど……

でもなんで撮影なんて許可したんですか?」

今は冬休みだからそれなりに客は来る。そんな中で撮影の許可をする理由がわからん。

 

店「ふふふ……このごろは向かいの糞パン屋にお客を取られてる厳しい状況でね……もし、この映画がヒットしたら聖地としてファンが押し寄せるに違いないよ……」

そういうことなのかよ……

どうやら向こうにあるパン屋、【小麦屋】に対抗するためらしい。そのために今は撮影に使うパイに店の名前を書いたピックを差し込んでる。対抗心すげぇな……少し見習うか

 

「リハーサル開始しまーす。こちらのパイでよろしいですね?」

 

店「ええ!こっち向きでお願いします」

店長の説明が終わったところでスタッフの人がパイを取りに来た。向きにまでこだわる店長……

スタッフの人はパイをもっていって、リハーサルを始める。流石に雰囲気あるな……

 

「それではシーン、37の4……アクション!」

 

一「ここのケーキ屋さん、一度来てみたかったのです〜」

え……

 

「タマコ!そんなこと言っている場合じゃないよ」

 

一「え〜?なんの話です〜?」

配役として間違ってるだろ!

 

上「なんの映画なんだ……」

 

店「ホラーって聞いたけど……」

 

「それ呪いのリプライだよ!」

 

「送られると死んじゃうっていう……」

 

一「う〜ん、タマコには難しくて、よくわからないのです〜。それよりもケーキを食べるのです〜」

 

「まぁ、私たちも本気にしちゃいないけどさ」

 

上「やっぱり配役間違えてるだろ……」

 

社「間違ってないよ。一花ちゃんは幅広い役を演じられる女優だと私は信じてる」

 

上「!!あんたは……」

いつの間にか横にいる花火大会のときあった社長がいた。

 

社「久しぶり」

 

上「ど、どうも……菊は元気ですか?」

 

社「あぁ、元気にしてるよ」

 

一「………」

上杉が社長と話てるところを見つめている一花。そのせいで自分の番になってることに気がつかなかった

 

一「すみません。少しだけいいですか?」

 

監「カットー」

 

一「ちょっとこっち来て」

 

上「あ、おい!」

俺は一花に手を取られて、誰も来なさそうなところに連れてこられた。そして何故か壁ドンされる

 

上「どうしたんだ?タマコちゃん」

いつもの仕返しとして言う。

 

一「恥ずかしいから見ないでくれる?」

 

上「恥ずかしがるような役をやんなよな」

 

一「そういうわにはいかないの。みんなには誤魔化してるけど貯金が心もとなくてね」

一花の思っていた以上にお金がかかるからどんなに小さい仕事でも引き受けることにしたらしい。流石長女

 

一「だから止められても……」

 

上「その努力を否定するつもりはない。それに家庭教師を続けるチャンスを作ってくれたお前には感謝している……ただ、無理だけはするなよ?」

 

一「……!!うん!ありがとね、フータロー君」

 

 

 

 

一「う〜ん、おいしいのです〜」

 

監「はい、カットー。いいねー

今のもいいけどもう一パターンやってみようか」

 

一「はい!」

あぁは言ったが、ちょっと心配……みたいのはある。ただ、あの姿はあいつらにも見せてやりたいな。笑えるぜ

俺は陰から撮影に戻った一花のことを見守っていた

 

ス「こちらのパイ、もう一テイク使わせていただきますね」

 

上「あ、はい。どうぞ」

見守っていたらスタッフに声をかけられた。パイを使う

わせてほしいことを聞いてきたので俺は確認もしないで言った……が、それが間違いだった

 

上「ん?……ピックが……刺さってない……」

てことは……あれは……!!

あれは俺が作ったパイ!しかも本番……あんなもの食べさせるわけにはいかない!

 

監「アクション!」

しかし、俺が動こうとしたときには撮影が始まってしまってしまい、一花の口の中に入ってしまった

 

一「う〜ん、おいしいのです〜」

一花……

 

監「いいねぇ、最高!」

 

一「ありがとうございます」

一花は両手で頬に手を当てながら笑顔でおいしいと言った。それに俺は思わず関心してしまった

 

上「やるな……」

 

ス「それでは休憩挟んで次の撮影行きまーす」

 

 

 

 

店「差し入れです……よかったらインスタのせてくださいね……ヘヘへ……」

各々が休憩しているところに店長が差し入れ……店のアピールをし始めた。もう心配することもないので俺は上がるか

 

上「先あがりまーす」

 

店「最後まで見ていかないのかい?」

 

上「えぇ、勉強したいので」

俺が帰ろうとしたら一花の台本が落ていたのに気づいて拾った。物はもっと大切にしろよな……

しかし、周りを見ても一花はいなかったのでスタッフの人に場所を聞いてそこに向かった

 

上「ここか……ん?」

一花を見つけた俺だったが、その光景に少し驚かせられた。一花は隅っこで勉強していたんだ。ゆっくり近づいてたが、一花は俺に気づかなかった。ノートを覗いてみると問5が間違っていることに気づいたので俺は一花の頭に台本をのせる

 

上「問五、間違えてるぞ」

 

一「!あ……はは、見られちゃった」

 

上「隠す必要あるのか?」

 

一「こういうのは陰でやってるのがかっこいいんだよ」

そういうものなのか?

 

上「台本の方はもういいのか?」

 

一「うん。そっちは最後まで覚えたから」

それを勉強に生かしてほしいんだがな……

 

上「それを勉強にも生かしてくれ……」

 

一「あはは。私は序盤で呪いで殺されるから出番が短いんだ」

 

上「死にすぎじゃないか……?」

 

一「あ、そうそう。ちょっと言いずらいんだけど……ここのケーキ大丈夫?なんというか……よく言えば個性的な味……悪く言えば三玖の手料理みたいだったけど」

やっぱりそうか……

まぁ、悪く言えば三玖みたいって言うのはやめてやってほしいところだな。あいつも頑張っているんだろう

 

上「それはすまなかったな。にしても成長したな。少しは……女優らしくなったんじゃないか……って寝てる!?」

相当疲れてたのか……

無理すんなって言ったのにな……

俺は一花の頭を自分の肩に寄せて寝かせる

 

上「あいつらにも見せてやりたいな。チケットが余ってたら観にいってやるか……

お疲れ、一花」

 

一(こんなときでも演技なんて……これじゃあ嘘つきだよ……でも、こんな顔、見せられないよ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

?「見つけた」

ドゴォン!!

 

上「!?カザリ……!!」

突然壁が壊れたかと思ったが壊れたのではなく、カザリが壁を壊してきた

 

一「え……?」

流石に起きるよな……

しかし、この状況はまずい。このまま店長たちの方に向かっても店がむちゃくちゃになる。かと言ってカザリが空けた場所から出るのも危険……そもそも目的はなんだ?俺は一花を守る体制にする

 

上「なにしに来た……」

 

カ「君に用はないよ……用があるのはその子」

カザリは一花に指を指した

 

一「私……?」

なんで一花を……まさか!?

 

上「またやるつもりなのかよ!!」

 

一「また……?」

一花はわかっていないが、俺が考えたことは三玖のときみたいにヤミーを生ませようとしてることだ

 

カ「あー……そっちね。君が考えてることじゃないよ。僕はその子が持っているコアメダルを渡してほしいだけ」

 

一「な、なんで知ってるの!?」

なんでこいつが……あ!あのときか……

カザリはホテル戦の時、二乃が持っていたときに上杉に渡したところを見ていた。こ

 

上「……あのときだな」

 

カ「そう。だから……邪魔しなでくれる!!」

カザリは風で攻撃してきた。上杉は一花を抱えて一緒に倒れ込んですぐに起き上がる。

 

上「くそっ!」

このままじゃラチがあかねぇ……アンクが来なければ変身もできない……早く来てくれ!

 

一「ね、ねぇフータロー君。なんであの怪物は私がメダルを持ってることを知ってるの?」

 

上「説明してる暇はないぞ」

 

一「……じゃあ、後で聞かせてもらうからね」

流石に……もう隠せないか……

 

上「あぁ、わかった」

 

カ「話てる余裕あるのかな?ハァ!!」

風の攻撃が当たりそうになるところで別のところから火炎弾が飛んできた。この火炎弾は……

 

上「来たか!」

 

ア「チッ……また面倒なことになってんな

おい、風太郎!」

 

キイィィン  パシッ

 

一「あ、アンク君!?」

 

上「一花……下がっててくれ」

 

一「う、うん……」

上杉はベルトをつけてメダルを入れる。

 

上「変身!!」

【タカ!トラ!バッタ!】

 

一「ふ、フータロー君が……仮面ライダー……」

 

上「よし……いくぞ!!」

カザリと掴み合って外に出る。外に出たらメダジャリバーを取り出して攻撃する。カザリは爪でいなし、攻撃をしてくるが、それを避けてキックをくらわす。カザリは少し距離をとる。

 

カ「君に構ってる暇ないんだけど」

 

上「悪いな。一花には指一本触れさせない!!」

再びメダジャリバーで攻撃する。メダジャリバーの攻撃をくらったカザリからはセルメダルが少しずつ落ちる。上杉が優勢の中、背後から突進をくらい、壁にぶつかり倒れ込む。

 

上「がはぁ……うっ……誰だ?」

起き上がるとそこにいたのはガメルだった。

 

ガ「メズールのメダル。返せ!」

ガメルは再び突進してくるが何度もくらう上杉ではない。しかし、避けた先にはカザリがいた。

 

一「フータロー君……」

その様子をさっきの場所から見ている一花は上杉のことを心配していた。

 

ア「風太郎!メダルをかえろ!」

 

キイィィン  パシッ

【サイ!ウナギ!ゾウ!】

ゾウレッグでカザリを大きく吹き飛ばす。カザリは壁にぶつかり、たくさんのセルメダルを落とす。ガメルはウナギウイップで捕らえ、電気をとおす。ガメルからは火花が散る。

 

ガ「もう、怒った!!」

ガメルは自分にセルメダルを入れてバイソンヤミーを生み出した。ヤミーはパンチをしてきたが、それを避けてキックしようとしたが背後からカザリに攻撃されて火花が散った。カザリにウナギウイップで攻撃しようとしたら今度はガメルの突進をくらって大きく吹き飛んで倒れ込む。その際にサイ、ゾウのメダルがベルトから外れた。ガメルはメダルをキャッチする

 

ガ「俺のメダル!」

 

上「うっ……」

 

ア「チッ……やっぱりコンボしかないのか……!」

コンボをさせるのか迷うアンク。前のはたまたま制御できていたかもしれない。だからコンボさせるのか迷ってしまうのだ

そのときだった

 

一「フータロー君!これ……使って!!」

 

キイィィン  パシッ

 

上「一花……いいのか?」

 

一「うん!その代わり……絶対勝ってね!」

 

カ「っ……遅かったみたいだね……」

 

上「もちろんだ!にしてもこれは……」

このメダルの色……もしかして…! 

 

上「アンク!これって黄色のメダルだよな?」

 

ア「あぁ……まさか!?」

 

上「あぁ……やるしかない!コンボ!!」

 

ア「……仕方ないか……ほらよ!!」

アンクはここでしなければいずれ不利になることを考え、やむを得ずメダルを渡した。

上杉はメダルをかえてオーズスキャナーを振り下ろす。

【ライオン!トラ!チーター!

ラタ・ラタ・ラトラァータァー!】

上杉は黄色に輝いて変身した。

 

上「うぉぉぉおおおおおお!!」

全身から光、熱光線(ライアディアス)を放つ。それにより、ガメルとヤミーは目を押さえながら火花が散った。

 

上「光が苦手のようだな……」

 

ガ「め、目がぁー」

 

カ「これは厄介だね。次はこうはいかないから……」

カザリはこのままでは勝てないと思い、その場を離れた。ガメルもなんとか逃げた。残ったヤミーにチーターレッグで駆け回ってトラクローで連続で攻撃する。ヤミーは倒れ込む。

【スキャニングチャージ!】

3つの輪がでてきたところをライアディアスを放ちながら駆け抜けてトラクローをXの字で切り裂く(ガッシュクロス)

 

上「オラァー!」

ヤミーは爆発した。必殺技を放ったら変身が強制的に解除され、上杉はその場で両膝をついた。

 

上「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」

 

一「フータロー君、お疲れ様

それで……わかってるよね?」

 

上「あぁ……ちゃんと説明する」

上杉は三玖に教えたときのように話す。二乃と三玖も既に知ってることも話した。

 

一「そうなんだ。そんなことが起きてるなんて……」

 

ア「このメダル……やっぱりお前らの父親か?」

 

一「そうだよ」

今だに何故五つ子の父親が持っているのかは明らかになっていない。ただ、一つだけ確信したことがあった。

 

上「……これからはもっと警戒しなきゃな」

今回は近くにいたからなんとかなったが……カザリの行動からして今後はこいつらを襲いに来るに違いない……今後は、不用意な外出は控えてもらわないとな。

 

 

 

 

 

その後

上杉たちが戻ると色んな人たちが集まっていた。まぁ、こんだけ派手にぶっ壊されていたらなそりぁ集まるよな。後は最近、俺はニュースとかネットを見れないから知らなかったが、オーズのことはかなり大事になっていた。主に林間学校のときからかなり大事になっていたようだ

記事には【どこにでも現れる謎の仮面!】

【ホテルの住人たちを守った仮面ライダー!その正体は謎に包まれている】などといずれかは正体を解き明かそうとしてる連中もいた……やばいな

話は戻るが店長はものすごく落ちこんでいた。まぁ、店の一部が破壊されてたら落ち込むよな……んで、あそこに一花がいるのを知っていた人たちは慌てていた。一花は笑顔で「仮面ライダーが守ってくれました」とだけ言っていた……また広まっちまう……

ちなみにあの映画は大ヒットしたわけではないが、とあるシーンで男の霊が映っていると噂になり、バイト先の店は心霊スポットとして一部のファンの聖地となったのだった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いや、俺じゃねーか!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回の五等分と欲望

 

マ『ご無沙汰だね五月君』

 

五『お父さん、私を呼んだ理由はなんですか?』

 

二『荷物持ちの二人、早くしなさい』

 

上『つーか、人使い荒くないか?』

 

四『ごめん!おトイレ行ってくる!』

 

上『あれ、五月じゃないか?』

 

二『向かいの席に座ってるのって……パパだわ』

 

 

第28話 買い物と五つ子の父親と責任

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アンク&上杉  15枚     自4  他11

 

?       17枚     自7  他10

 

カザリ     8枚      自5  他3

 

ガメル     5枚      自5  他0

 

メズール    4枚      自4  他0

 

四葉      1枚

 

五月      1枚

 

マルオ     3枚

 

 

判明してるメダルの枚数  計54枚

 

 

 

全部のコアメダルの枚数  計55枚     

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回はここまでです
今回で一花も上杉がオーズのことを知りましたね
残る二人はいつ知ることになるのか……
では、また次回!




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第28話 買い物と五つ子の父親と責任

前回の3つの出来事

1つ、上杉は一花が前より仕事を増やしていることを知った

2つ、上杉がバイトしている店で一花は映画撮影しにきていた

そして3つ、一花からライオンのメダルをもらいラトラータコンボで圧倒。そのまま一花にオーズのことを話た




現在オーズの使えるメダルは
タカ3、クジャク1
ライオン1、トラ1、チーター1
カマキリ1、バッタ1
サイ1、ゴリラ1、ゾウ1
シャチ1、ウナギ1、タコ1





五「ハァ……寒いですね……」

私は今一人でとある場所にいます。何故ならお父さんに呼び出されたからです。理由はわかりませんが……しかも私だけ

そう思っているとお父さんの姿が見えてきました

 

マ「ご無沙汰だね、五月君」

 

五「お、お久しぶりです……お父さん」

 

マ「今日は君たちに通告に来たよ

立ち話もなんだい。そこの店で話そう」

私たちはそのまま店に入ってお話をすることになりました。お店で飲み物を頼んで対面になるように座りました

 

マ「……飲まないのかい?」

 

五「い、いえ!そういうわけでは……」

 

マ「それとも食べたばかり……」

ぐー……

!!な、なんてタイミングで!

 

マ「ではないようだね

すみません。サンドウィッチを全種ください」

 

五「あぁっ、お気遣いなく!」

 

マ「いらないのかい?」

食べたい!ですけど……そこまでは……

 

五「……いただきます」

結局、欲に負けてしまった五月だった

 

マ「いい子だ。五月君は素直で物分りがいい。賢さというのはそのような所を指すのだと僕は思うよ。だから君をここに呼んだ」

私は飲み物を飲みながら話を聞きました。しかし、お父さんは私を呼んだ理由を話てくれませんね……聞いてみましょう

 

五「お父さん、私を呼んだ理由はなんですか?」

 

マ「父親が娘と食事するのに理由が必要かい?」

マルオは不気味笑みを浮かべていた

話はマルオと五月の会話前に戻る……

 

 

 

 

 

 

 

 

上杉視点

 

 

 

上「よっ、と……」

俺は今スーパーにて米を持っている。なんでかって?それは……

 

四「おぉ!上杉さん力持ちですね!てっきり持っないかと」

こういうことだ。てか毎度毎度失礼だなおい!

 

上「まぁそう思われても仕方ないか……」

前までは全然力もないし、体力もなかった。まぁ、全部オーズの力に耐えるためだったが……

ちなみにコンボで俺が暴走した理由は未だにわかっていない。俺は鍛えたりてないのかと思ったので前以上に鍛えてる……いや、鍛えていた

家庭教師を再びすることになる前はそう思っていた。だが、今は違う気がする……

 

二「荷物持ちの二人、早くしなさい」

 

ア「遅えぞ」

ていうかアンク、お前も持てよ!二乃はアンクには甘いんだよなー……そもそもこうなったのも二乃のせいだがな

今日は家庭教師をしていたんだが、一花は仕事があり、五月は用事があったようなので三人で勉強をした

勉強が終わった俺は帰ろうととしたときだった

 

二『ちょっといいかしら?』

 

上『なんだ?』

 

二『買い物に付き合いなさい』

 

上『えっ……なんでだ?』

 

二『私たちが襲われてもいいのかしら?』

一花に話たことを二乃と三玖に話た。それと今後はこいつらが狙われる可能性が高いことも言った。なのでそんなこと言われたら断れるわけなかった

 

上『はいはい、わかったよ……』

こうしてこいつらの買い物に付き合わされることになったわけだ……三玖は留守番である。何やらやることがあるらしい……勉強か?

 

 

 

上「つーか、人使い荒くないか?」

 

二「しょうがないでしょ。今日が特売日なのよ。か弱い乙女の代わりくらいいいじゃない」

それ四葉はか弱くないってことでいいか?

 

上「こういうときだけそんなこと言うなよな……」

 

二「あ、そうだ。三玖から頼まれてたんだわ」

二乃は三玖から頼まれたていたものを3つほどかごに入れていく。入れていたのはチョコレートだった

 

上「チョコ?そんなに食うのか」

三玖ってそんなに食わないと思ってたんだが……菓子はたくさん食べるのか?

 

二「あんた頭いいくせに察し悪すぎ」

 

四「まだ一月なのにね。気が早いんだからー」

なんのことなんなんだ……?

全く話についていけん。まだ一月?気が早い?

 

二「さっ、会計しちゃいましょ」

 

四「ごめん!おトイレ行ってくる!」

 

二「あっ、また我慢してたでしょ」

そんくらい普通に言えばいいだろうに……

 

ア「とっとと済ますぞ……!?」

 

上「ん?どうした」

会計しにいこうとしたときにアンクの様子がおかしいことに気づいた

 

ア「……いるな」

まさか……!?

 

ア「風太郎!」

 

上「あぁ、わかってる!二乃、代わりに持ってくれ」

そう言って二乃に米を渡す

 

二「っと……私はいいから早く行ってきなさい」

二乃はバランスを崩しそうになったが、自分に構わず行けと言うので俺たちは急ごうとしたが……

 

ア「……消えたな」

 

上「は?」

消えたって……

一人でにヤミーが消えた?いや、そんなことはないはず……

 

ア「恐らく……あいつだろ」

あいつ……あぁ!確か……

 

上「バース……だっけか?」

 

二「バース……」

バースが多分倒したと思われるので、そのまま俺たちは会計を済ませた

しかし、四葉はまだ戻ってきていない……迷子か?

 

上「四葉のやつ迷子になってるんじゃないか?」

 

二「あながち否定できないわ……」

マジかよ……

いやしかし……あいつならありえるな……仕方ない

 

上「だったら迷子センターにでも……!」

迷子センターにでも行こうとしたが、俺は四葉らしき人物を見つけた……が四葉ではないことに気づいた。あれは……

 

上「あれ、五月じゃないか?」

 

二「え?なんであの子がここに……本当だわ」

用事とは聞いていたが……ここにいるとはな

つーか、向かいの席に誰かいるな?顔がよく見えないが……用事ってあの向かいの席にいる人に会うことだったのか?

 

二「あれ?向かいの席に座ってるのって……パパだわ」

え、嘘だろ……

てかよく見たら病院のときの人じゃないか……ということは……あの人がこいつらの父親か……!

 

ア「あいつがか……ちょうどいい」

え?何しようとしてるんだ!?

俺がこいつらの父親を確認したときにアンクが父親のところに行こうとしていた……この状況はマズイだろ!

 

上「いや、今はやめとけ!」

 

二「そうね。でも……会話くらいは聞きましょうよ」

お前も何言ってんだ!?

結局俺たちは五月とこいつらの父親の会話を聞くことになったのでカウンターに座る……大丈夫かこれ?

 

マ「君たちが今回しでかしたことには目をつぶろう。しかし、どうやら満足いく食事もとれていないみたいだね」

どうやら気づかれてはないようだな……

 

マ「すぐさま全員で帰りなさい。姉妹全員にそう伝えたといてくれ」

実を言うとそっちの方が俺的にはありがたい。あっちの方がセキリュティがしっかりしている

 

五「……それは彼も含まれるのでしょうか?」

 

マ「上杉君のことかい?これは僕たち家族の話だ。上杉君はあくまで外部の人間だということを忘れないように」

おっしゃるとおりで。このことに俺が含まれることはないだろ……

 

マ「それにはっきり言って……僕は彼が嫌いだ」

このとき、二乃と五月は同じことを思った

大人げない、と……

 

二「あんた……パパに何したのよ?」

もしかして、期末試験のときのことを怒ってるのか……?それはまぁ……無礼なことをしたとは思ってはいるんだが……あのときはつい感情が高まってしまった話なんだが……言わない方がいいな

 

上「まぁ……ちょっとな……」

 

ア「確か、馬鹿野郎とか言ってたな」

アンクー!!

言わなくていいことを言いやがって!!

 

二「なるほどね……」

 

上「いや、その……すみませんでした」

二乃からの冷たい目線が辛い……

 

店「お客様、着席前にご注文をお願いしております」

なんてタイミングで来るんだと思いつつメニューを見ないで頼もうとしたのが間違いだった

 

上「あ……じゃあ……コーヒーの……!」

やばい……どれも高いな

メニューをしっかり見るとどれも高い……ここは一番安いのにしよう……こん中で一番安いのは……これか

 

上「しょ、ショートで」

俺が注文している内に五月たちは話が進んでいた

 

五「まだ……帰れません

彼を部外者というにはもう、深く関わりすぎています。せめて次の試験までの間、私たちの力だけで暮らして……」

 

マ「君たちの力とはなんだろう?

家賃や生活費を払ってその気になっているようだが、明日から始まる学期の学費は?

携帯の契約や保険はどう考えているのだろうかな?

僕の扶養にも入っているうちは何をしても自立とは言えないだろう」

すげぇいいよう……

だが全て事実だ。一花の貯金があるとはいえ、一花自身も貯金が心元ないと言っていたしな

 

五「それは……」

 

マ「ではこうしよう

上杉君の立ち入り禁止を解除し、家庭教師を続けてもらう」

それはありがたい!……が、そんな都合が良い話になるのか?さっき嫌いとか言ってたし……

 

五「え?」

 

マ「ただし、僕の友人のプロ家庭教師との二人体制。上杉君には彼女のサポートに回ってもらう」

まぁ、そううまい話があるわけないよな

しかし、二人体制ときたか。正直に言うと一人では辛いと思っていた……だが

 

マ「君たちにとってもメリットしか無い話だ。一対五ではカバーできない部分もあるだろう」

最初のころにそれ言ったはずなんだけど……

何故今になってなんだ。もっと早くだったらよかったと思っている……だがな

 

五「しかし、みんなこの状況を頑張って……」

 

マ「四葉君は赤点回避できると思うかい?

二学期の試験結果を見させてもらったがどうだろう?とてもじゃないが、僕にはできるとは思えないね」

これは流石に頭に来たぞ……

四葉だってあいつなりに頑張っているんだ。その姿を見てもいないのに……できるとは思わない?ふざけるなよ……

俺の怒りが頂点に達してこいつらの父親のところに行こうとしたところを二乃にとめられる

 

二「ダメよ。あんたが行っても状況が悪くなるだけだわ」

 

上「かもな。だが……」

このまま好きなように言わせてたまるか

 

二「それに……パパの言っていることも間違いじゃない」

 

ア「確かにな。お前が行っても何も解決しない」

そうかも知れない……だが

 

五「そう……ですね……二人体制の方が確実ですが……」

五月……それでいいのか?お前らは……それで……いいのか……?

みんなが言っていること、言うことに間違いはないと思う……だが、何もしていない、見ていないやつに好き勝手に言わせていいのか……?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

四「やれます」

五月の言葉が続く前に、それをさえぎるやつがいた。それは……いつの間にか五月たちのところにいた四葉だった

 

四「私たちと上杉さんならやれます」

 

五「四葉……」

 

四「六人で成し遂げたいんです。だから信じてください。もう、同じ失敗は繰り返しません」

 

マ「では失敗したら?

東京に僕の知人が理事を務める高校がある」

いきなりなんだ?

マルオの言葉に四葉と五月はよくわからない顔をしていた。しかし、二乃は違った

 

二「もしかして……」

 

マ「あまり大きな声では言えないが、無条件で三年からの転入ができるように話をつけているんだ」

 

四「え……」

いや、ちょっと待てよ……それって、前の期末試験の結果を見てすでに考えていて話をしていたってことか?

マルオは五つ子たちを三年から転入できるようにしていたのだった。そしてもし、次の試験で落ちたらその学校に転入させるように言った。プロの家庭教師との二人体制ならそのリスクも小さくなると保証した

 

マ「それでもやりたいようにやるなら後は自己責任だ……わかってくれるね?」

マルオの顔はとても冷たく、鋭い目をしていた

 

四「………」

それを聞いた四葉はまるで何かに怯えるような顔をしていて、何も言えなかった

 

五「……わかりました」

 

二「!!」

まぁ、五月ならそっちの方がいいってわかっていただろうな

しかし、二乃は驚いてたことに上杉、アンクは気づかなかった

 

マ「ではこちらで話を進めておこう。五月君ならわかってくれると思ってたよ」

 

五「いいえ。もしだめだったら転校という条件で構いません。素直で物分りが良くて賢い子じゃなくてすみません」

まさかの五月の発言にみんなは驚かさられた。これは……責任重大だな

 

マ「……そうかい。どうやら子供のわがままを聞くのが親の仕事らしい。そして子供のわがままを叱るのも親の仕事……次はないよ」

そう言ってマルオは去っていく……去る前に四葉は言う

 

四「前の学校の時とは違うから」

 

マ「僕も期待してるよ」

そしてそのままマルオは去っていった……

 

上「行ったか……」

こいつらの父親がいなくなったタイミングで俺たちは五月たちに近寄った

 

四「うわっ」

 

五「見てたのですか?」

 

上「まぁな……」

 

ア「あいつが……お前らの父親か」

手強そうな父親だった……

 

二「そうよ。パパが言っていることは正しい

だってあんた一人じゃ不安に決まっているじゃない。あーあ、プロの家庭教師がいてくれたらな〜」

はいはいそうですか……だったら引き止めんなよな

 

五「す、すみません……」

別に謝らなくてもいい。確かにあの人が言っていることは正しかった。そう思っても仕方ない

 

二「私たちがここまで成長できたのも、全部パパのおかげだわ……でも

あの人は正しさしか見ていないんだわ」

だとしてもなんだが……

 

上「転校なんて話まででるとはな……責任重大じゃなねぇか」

 

五「我が家の事情で振り回してしまってすみません」

まったくだ

なんでこいつらにはこう色々と巻き込まれるんだ

 

四「転校……したくないね」

 

ア「はっ、どうでもいいーだろ」

いつもだったら「いや、よくねぇーから!!」とでも言ってたろうな……けど

 

上「確かに……どうでもいい

お前らの事情も、家の事情も、前の学校の事情も転校の条件もどうでもいい」

まさかの上杉の発言に驚き、戸惑いが生まれる三人

だが上杉はそれだけでは終わらなかった

 

上「俺は俺のやりたいようにやる!!お前たちを進級させる!!この手で全員揃って笑顔で卒業!!

それだけしか眼中にねぇ!!!」

 

五「ふふっ、頼もしいですね」

 

二「期待しとくわよ」

 

四「必ずやりとげてみせます!」

 

ア「全く……面倒だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アンク&上杉  15枚     自4  他11

 

?       17枚     自7  他10

 

カザリ     8枚      自5  他3

 

ガメル     5枚      自5  他0

 

メズール    4枚      自4  他0

 

四葉      1枚

 

五月      1枚

 

 

判明してるメダルの枚数  計51枚

 

 

 

全部のコアメダルの枚数  計55枚     

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




できるだけ毎日投稿をすると言ったのに中々投稿できなくてすみません
そして真に勝手なのですが、今回を持ちまして『五等分と欲望』は終わりとさせていただきます
楽しみにしてくださった方々には申し訳ありません
実は『五等分と欲望』は初期設定からどんどん離れていってしまっています。書いていく内にこんな要素を入れたいという気持ちがあり、戻すのも不可能になってしまいました。実際、今まで上げている話でも当初と違うことを書いてしまったからです
下書きだったのなら修正可能なのですが、今まで上げている話と噛み合わなくなっています
それと……最初の頃は主に台詞だけだったのを覚えていますでしょうか?
最近はpixivに新しく初めた影響もあり、文章で考えることがあまりできなくなっています。このままでは、また文章が短い小説になってしまいます
なので今ではpixivの方をメインとして上げています。あっちの方は今入れたい要素を入れられるようになっています
最初は両立させてようと思ったのですが……初心者の私では、とても両立させることができませんでした
だったらpixivの方を辞めろ、と思っている方もいるかも知れません。しかし、元々はpixivで上げる予定だったんです。その頃はログインできなかった(ツイッターなどをやっていないと登録できなかったから)のでこちらでやることにしたのですが……先程仰った通り、台詞メインでやろうとしたところを他の作品に比べて文章が少ないことに気がついたので本来でやりたいことができまさんでした
自分勝手なのは重々承知しています
物語は……残しておこうか迷っています
もうあげない作品を残していても仕方ないと思うので


では最後に……
ここまで見てくださった方々、本当にありがどうございました
正直、お気入りにしてくれる人なんていないと思っていたのでびっくりしています
お気に入り登録してくださった方々、楽しみに見てくださった方々、感想を教えてくださった方々、評価をつけていただいた方々、本当にありがどうございました




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