Armored Core 嘘次回作予告シリーズ (タータ/タンタル)
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Armored Core next age

空から星が落ちてきた。

人々は恐怖を覚え、また、次の世界への切符を手にした。

大気の中を光り輝きながら落ちた流れ星。

あまりにも幻想的な風景は人々に恐怖を教えた。

 

酷く、懐かしい感情だ。

 

俺は、やり遂げた。

 

ーーーーー

 

昔、人々は広大な宇宙にまで自分達の手を伸ばしていたそうだ。

今の自分には関係のない話だが、その宇宙をかけて争ったらしい。

その末に人々は宇宙へいけなくなった。人類は自ら背中の羽を毟り取ったのだ。

 

その末に世界は停滞した。地に落ちた鳥は、ただ死ぬ時を待つしか無い。ひたすら生き延びようとして、その先に綺麗な空の夢を見た。

 

一部の鳥は空を飛ぶ翼を手に入れる為に、夢見る鳥を食べようとした。結局は生えもしないのに。

結局はどちらも羽のない夢見る鳥に過ぎなかった。

 

結果はやはり、両方とも死んだ。

だが、自滅したのでは無い。獣が二つを飲み込んだのだ。

 

人類種の天敵が

 

ーーーーー

 

『貴君らは、人類種の天敵『首輪付き』を倒す為にここに集められた栄光ある兵士である』

ノイズまじりの声がビル街に響き渡る。

広い地下に狭く詰められた数々の対ネクスト用に無理やりアセンブルされた旧式のAC、所詮はただの鉄塊。それに乗った兵士達は神妙な目で宣言を聞く。

『今回の作戦は企業連及びラインアーク等の全世界の協力があってこそ成り立った』

背後からご丁寧に低空を白い機体が飛んだ。

『こちらにはNo.9のネクスト、ホワイトグリントが付いている』

『ラインアーク及び企業連はあなた方に希望を抱いています。どうか、首輪付きを倒して下さい』

「そう言っているが、どうする」

「生憎、勝率は無から宇宙が生まれるよりも低いと思うな」

「その詩人もどきはよしてくれ。頭に響く」

「…対ネクスト用にコジマ粒子をばら撒く兵器を用いる。それのせいだろう」

「…いや、確実にお前のせいだぞ」

 

ーーーーー

 

昔、俺はMT乗りだった。

人より少し高いところから生身の人を撃つ。それだけだ。

砂漠の中の小さな集落を。故郷を護りながら、人を撃ち続けた。

 

ある時、自分は自分よりも高い所から標準を向けてくる奴に出会した。

辺りに匂う土埃まじりの血の匂い。

自分以外、みんな死んじまった。

特攻を嗾け、相手がグレネードで自爆してくれた。

ネクストでないだけでマシだった。

幸運が俺の目の前に転がって居た。

 

今ではそう思えたが、当時はそれどころではなかった。

 

降り始めた雨によって、硝煙と血と土の香りが消え去り、自分は傭兵になっていた。

 

だが、今までと違い、人を撃ち続ける仕事だ。故郷のない自分に守るものなど無かった。

 

それからしばらくして、空から黒い飛行機が落ちてくるようになった。

 

人類の過半数が死滅した事を知ったのは後になってからだ。

 

ーーーーー

 

また、空からゆりかごが落ちてきた。

残るクレイドルは数少ない。

文字通り、彼こそが人類種の天敵なのだ。

 

生きる所以は喪いつつある。

だからこそ居場所を求めるのだ。




Armored Core next age

企業へ反旗を翻したorca旅団の全滅から5年後。
人類種の天敵である『首輪付き』に対する恐怖の中、人類は過ごして居た。
クレイドル全機が撃墜されようとしている中、主人公はライバルである『アーサー・ドミナント(オープニングの語り部)』と共に戦いの中に身を投じていく。

ネクスト戦力の管理が不可能と判断した企業連により、殆どのネクストは廃棄処分され、一部が残るのみ。
反対にノーマルACに対しての関心が高まり、コジマ物質を使わない兵装が好まれるようになった。
AFに関しては、首輪付きにより多くがガラクタと化したため、小型化が行われるようになった。




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Armored Core mirage tracer

ミラージュトレーサー


かつて、世界を滅ぼした災害の先。

人類は、地上に生きていた。

かつて、地上を支配していた組織が突如、崩壊を始めた。

この世に混沌が訪れようとしていた。

 

そこでは私は秩序を与える事とした。

 

人の可能性を残した新たなプランである。

 

君には是非とも、このプランに協力して欲しい。

 

 

ああ、忘れていたよ。君に乗ってもらうのはただのガラクタだ。それ以上でも、それ以下でも無い。

 

まぁ、せいぜい足掻いてくれ

 

私は君に期待しているんだ。

 

ーーーーー

 

『MTか。ACの風上に置けぬな。増援と聞いてヒヤヒヤしたが…せめても、すぐに死ぬなよ』

『お、おれが、な、なんで』

 

『…名うてのルーキーと聞いている。少しだけ、期待するぜ』

『恐ろしいやつだな。お前は』

 

『可愛い私の傀儡たち、行ってらっしゃい。私に挑む事が愚かだと、教えてあげなさい』

『『『YES mom!YES mom!guilty!guilty!』』』

『死にたく無い!死にたく無い!』

『『『mom…guilty…guilty…!』』』

 

『久しぶり。君をしばらく観察させて貰ったよ。とても良い結果だ。是非とも、次の試験を受けてくれ。目標はAC、それも今までの比じゃない。どうだい?…まぁ、ここに来てるって事は了承したって意味で構わないよね』

『…驚いた。…いいだろう。君にガラクタじゃなく、ACを与えよう。今から君はレイヴンだ』

 

『…ACか。だが、無名のお前に私は負けん。ここは、通さない』

『…負けて、たまるか、動け、動けよぉ。動いてくれえぇ!』

 

『楽しませてくれるんだよなぁ?ニュービー?』

『そうだ、それで良い。貴様もいずれ』

 

『…気付いているか?…世界は崩壊し、人類は滅びる』

『所詮は我々もデータなのだよ』

 

『…ありがとう。君には感謝しかない。…古い遺産の君。全てを壊した君…。候補者なんて、用意する必要はない。…君は、既に完成していた。ああ!…なんだ?不服そうだね。…君には、ここで死んで…いや、もう死んでいるんだったね』

『ふははは!今は逃げるが良い、君の過去は全て知っている。苦悩するが良い。君に課せられた罪と罰に!』

 

ーーーーー

 

…もしも〜し、届いているかな?このメール。

あっ、もしもしじゃないね。メールなら。

いや、ちょっとお手伝いをね。

 

君、逃げてきたんだろ?なら、こっちで匿ってあげるよ。

でも、ただじゃない。こっちも商売なんだ。

君の戦力を、寄越してくれないかな?

腕利きのレイヴン君

 

ーーーーー

 

『…該当ナンバーなし、イレギュラーです。恐らく、件の怪物でしょうか?』

『迎撃して、野放しには出来ないわ』

『イレギュラー!おれは、忘れないからな。姉さんを!お前を!』

『…貴方が、黒い、鳥、なのかしら?あの、お釈迦話の…』

 

『…黒い鳥ね。ようはレイヴンか?はは!笑わせる。ちっぽけな我々に、その可能性など、無い!』

『お前は、デカいな。余りにも、大きすぎる』

 

『くそ、こいつか。全く、廃れたもんだ』

『…ああ、待ってたんだ。この戦場を』

 

『…黒い鳥のお釈迦話を知ってるか?…かつて、世界を滅ぼした存在だそうだ。我々はその力で、組織を滅ぼす事にした。…個々の力は弱くとも、我々の中に、一人でも、そこに運良く当てはまる男が居れば』

『…本物だよ。お前は、…あの敵のよくわからない兵器に立ち向かえるのだからな。恐ろしい、実に恐ろしい。これさえ、喜びなのだから』

 

ーーーーー

 

…騙して悪いが、そのACはここで排除させてもらう。

なに、裏切ってなどいないさ。

初めから、グルだって訳だ。

ああ。君こそ、やはり相応しい。

 

私を殺して見せろ

 

 

 

 

旧時代の黒い鳥。

 

『首輪付き』

 




mirage tracer

とある組織に所属するMT乗りが主人公。
メインストーリーの途中、MTからACに乗り換えるイベントを経た後、より華々しい戦果を挙げる傭兵となる。
突如として、裏切りに遭い、追われる身となる。

組織から逃げ出した主人公をレジスタンス組織が様々な依頼をしてくるサブストーリーがある。




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