暗殺教室~妖精と共に~ (闇の翼)
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設定の時間
主人公の時間


オリキャラ1人目とその2人目の説明

話数が増える度に加筆修正が入りますのでご了承を

アイテム、キャラ設定あり。


リーナ・アレキウルス

27番

身長:150cm

体重:45kg

性別:女子

血液型:O

誕生日:11月17日

得意科目:理科 数学

苦手科目:国語

将来の夢:未定

特技・趣味:色々

暗殺成績:??

1学期学業成績:??

暗殺のタイプ:??

コードネーム:??

買い食いor弁当:買い食い

好きな食べ物:

嫌いな食べ物:苦いもの

宝物 :中二病物

部活:帰宅

選挙ポスター:

その他

説明→異世界『FAIRY TAIL』出身

錬金術師

 

ポケモンマスター。

 

年齢不詳だが、カロス地方やホウエン地方などを巡り各地方のチャンピオンとなっている。

 

が、旅を優先するためにそれを辞退。

 

本作の主人公である。

 

 

全クラスに滞在していた。

テストの点が徐々に上がって行ったことを理事長に見つけられ、クラスも上げていこうかということになった。 

 

最初はD組(1年の1学期間)で2学期はC組、3学期と2年の1学期間はB組。

2学期からはA組

 

 

 

 

 

E組から見たリーナ

カルマ→行動合う

 

磯貝→真面目

 

岡島→清楚そう

 

岡野→運動神経高い

 

奥田→理科仲間

 

片岡→危うく堕ちる所だった

 

茅野→甘党仲間

 

神崎→ゲーマ仲間

 

木村→自由

 

倉橋→虫仲間

 

渚→カルマ君大変そう

 

菅谷→絵上手い

 

杉野→いいやつ

 

竹林→二次元の話が通じる

 

千葉→考えが読めない

 

寺坂→カルマに似てる

 

中村→一緒にいて楽しい

 

狭間→話合う

 

速水→可愛い

 

原→料理上手

 

不破→漫画仲間、妄想仲間

 

前原→子どもっぽい

 

三村→大丈夫か……?

 

村松→意外と喧嘩強い

 

矢田→面白い

 

吉田→世話が大変そうだな……

 

リーナから見てE組

 

カルマ→ヤンキーだか、優しい

 

磯貝→貧乏委員

 

岡島→変態

 

岡野→身軽い

 

奥田→理科得意そう

 

片岡→イケメン

 

茅野→プリン大好き、何か事情ありそう。

 

神崎→清楚、ゲーマ

 

木村→瞬足

 

倉橋→天然

 

渚→何か才能ありそう

 

菅谷→絵が上手い

 

杉野→野球バカ

 

竹林→二次元、メイド魂

 

千葉→目かっこいい

 

寺坂→ジャイ〇ン

 

 

中村→楽しい

 

狭間→闇深そう

 

速水→ツンデレ

 

原→第二のお母さん

 

不破→探偵

 

前原→たらし

 

三村→キノコ

 

村松→ラーメン

 

矢田→ポニーテールが似合う

 

吉田→バイク少年

 

 

 

 

ハルカ・リーセェント

28番

身長:165cm

体重:50kg

性別:男子

血液型:B

誕生日:9月17日

得意科目:国語

苦手科目:数学、理科

将来の夢:未定

特技・趣味:ポケモン

暗殺成績:??

1学期学業成績:??

暗殺のタイプ:??

コードネーム:??

買い食いor弁当:弁当

好きな食べ物:ポテト

嫌いな食べ物:半熟卵

宝物 :本

部活:帰宅

選挙ポスター:『本をめいっぱい読む』

説明→異世界『FAIRY TAIL』出身 ポケモンマスター。

 

リーナと同じく全クラス滞在していた。

 

年齢不詳。

 

リーナとハルカは恋人同士。

 

↑付き合ってるとは思われていない様子

 

E組から見たハルカ

 

カルマ→…下手に動けない

 

磯貝→いいやつ

 

岡島→エロに持っていきにくい…

 

岡野→戦闘になれば強い

 

奥田→本好き

 

片岡→無口

 

茅野→仲いいなぁ

 

神崎→リーナちゃんといると楽しそう

 

木村→真面目

 

倉橋→天然だ~

 

渚→カルマ君に負けないようにね

 

菅谷→文章考えるの早い

 

杉野→話あう

 

竹林→二次元の神

 

千葉→考えが読めない

 

寺坂→絡みにくい

 

中村→いじりにくい

 

狭間→真面目ね

 

速水→…感情読めない

 

原→楽しそう

 

不破→応援してる!

 

前原→天然だなぁ

 

三村→大丈夫か……?

 

村松→意外と喧嘩強い

 

矢田→ふと見せる笑顔可愛いね…。あっリーナちゃん安心してね。

 

吉田→…見た目ヒョロそうなのに

 

 

ハルカから見たE組

 

カルマ→不良

 

磯貝→気遣い上手

 

岡島→…少し苦手

 

岡野→運動神経良いね

 

奥田→メガネにあu…なんでもねぇぞリーナ。

 

片岡→優しくてイケメン…

 

茅野→何か飼ってる?

 

神崎→器用そう

 

木村→…ジャスティスっていうんだね

 

倉橋→ふわふわしてる

 

渚→本気出したら強そう

 

菅谷→絵見習いたい

 

杉野→野球うまい

 

竹林→二次元オタク

 

千葉→前髪長いなぁ

 

寺坂→バカそう

 

中村→ギャル…

 

狭間→根暗?

 

速水→ツンツン

 

原→栄養士にいそう

 

不破→ジャンプ少女

 

前原→…光オーラ

 

三村→映像の技術凄い

 

村松→職人

 

矢田→…言えねぇ

 

吉田→勇気ある

 

 

 

 

 

 

アイテムや魔法。

 

『暗殺教室~妖精と共に』に出てきた魔法やアイテムの説明。

 

 

『扉』

 

異世界へと繋がる扉。

 

ランガ族でしか開けないのだが、なぜかリーナも使える。

 

 

 

 

『異世界』

 

現実世界でおけるアニメやゲーム、漫画等の作品ごとに世界は別れている。

 

 

シリーズものは同じ世界にある。

 

 

『魔法』

 

魔力を使って行われる魔法。

 

 

魔力

 

エーテルナノを主要とする。

 

 

『分身魔法』

 

自分と同じ人間を生み出す魔法。

自分と生み出した人間はオリジナル。

自分と同じ性格、人格。

別世界で存在している『自分』。

毎日、夜に1回全ての『自分』の記憶が共有される。(その時持っている異空間の物も全て)

『分身魔法』がいる世界に用事があるのならその世界の『分身魔法』の『自分』に連絡を取り、その必要な物とかを異空間に入れてもらえる。

 

『異世界両替場所』

 

『異世界』という名前がついてるから、各自異世界のお金からその世界へのお金へと両替出来る。

 

 

木之本桜

『カードキャプターさくら』の主人公。

 

リーナとは知り合い。

 

桜は中学一年生。

 

 

最近、透明になるカードの原因について調べている。

 

『クリアカード編』突入。

 

 

オーキド博士

『ポケモン』シリーズでいちばん有名な博士。

 

『ポケモン』のカロス地方で出会ったライバル。

 

Nの城で対戦してから、情報交換+アイテム受け渡しが、確定。

 

 

レッド

『ポケモン』シリーズのカントー地方の主人公。

 

様々な地方を『ユリカ』をライバルとし、いろんな所で対戦しあった。

 

 

ユリカ

『ポケモン』シリーズで活躍していたオリキャラ。

 

リーナと同一人物。

 

 

 

 




E組から見たハルカとハルカから見たE組が難しかった…

追記。
感想きて、なんだろ?と思えば性別を記載していなかったです…。
申し訳ない…。
送ってきてくれた方、ありがとうございます。
2021/01/23


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椚ヶ丘中学校 1年生の時間
暗殺教室の世界へ


「いてててて、扉がバグったかな、ハルカ大丈夫か?」

 

ハルカ「大丈夫だ、にしてもここは?」

 

先程まで居たのは、「FAIRY TAIL」の扉の前。

 

「どうやら山の中のようだ。この世界は…」

 

???「おや、君達は?」

 

「少し迷い込んじゃって…。この山はあちらの方に人の気配がするのですが、ここは何をしているところですか?」

 

???「ここは椚ヶ丘中学校3年E組の校舎があるよ」

 

椚ヶ丘中学校…。暗殺教室の世界か。

 

《ハルカ、この世界の住民票とかやらを偽造するぞ》

 

ハルカ《わかった》

 

「そうですか、ありがとうございます。また会えるといいですね浅野理事長先生」

 

理事長「ああ、わかった。気をつけて帰りなさいよ」

 

話している間に、この世界の住民票とかやらを偽造。そしてこの世界に元から居たようにこの世界の人達の記憶を改竄。

 

この理事長との会話は6月の事だった。

 

 

 

 

 

 

*******

 

時は経ち、椚ヶ丘中学校の入試日。

 

「さーて、頑張ろうか、ハルカ」

 

ハルカ「うん、頑張るよ」

 

 

 

 

‐入試開始‐

 

 

行われるのは、国語、数学、理科、社会、英語の五教科のテストとその後には面接が行われる。

 

テストの点数は150点代を、面接は100%の答えを。

 

 

 

 

 

 

 

 

一週間後

 

 

今日は椚ヶ丘中学校の合格発表日だ。

 

 

椚ヶ丘中学校の入学発表者はネット発表と学校で同時発表されている。

 

私とハルカはネットででは無く、学校まで見に行った。

 

 

「775と776だったよな…」

 

目を擦らし、数字を探す。

 

 

 

 

 

 

 

…あ、あった。

 

「ハルカ!あったよ!私達二人共!」

 

ハルカ「よしっ!!」

 

「あとはクラスだね!」

 

‐ドンッ

 

後ろから当てられた衝撃で体がよろめく。

 

???「おっと、すまない。大丈夫か?」

 

肩を支え、心配する、オレンジ色をした男子生徒。

 

「大丈夫だよ、ありがとね。名前聞いてもいいかな?」

 

浅野「浅野だよ。君は?」

 

「リーナだよ、隣にいるのがハルカ。よろしくね浅野君」

 

浅野…理事長の息子なんだろうけどあえて口にしない。口にした所でメリット無いし。

 

「私達見たから帰るけど浅野君は?」

 

浅野「いや、どうせ1番だから良いよ」

 

ハルカ「凄いね、浅野は」

 

「勉強熱心なんだね」

 

浅野「まぁね。親父を越すために頑張ってるんだ。…学校で会えるといいね」

 

「ああ、またね」

 

 

 

 

 

 

 

 

****

 

 

‐4月

 

入学式

 

私達は無事に入学でき、同じクラス…D組になれた。

 

合格発表日に出会った浅野君はA組だった。

 

同じクラスにはなれなかったけど、ここから成り上がってみせる。

 

ちなみに、同じD組には赤羽業、潮田渚、寺坂龍馬、三村航輝、村松拓也、吉田大成、狭間綺羅々といった「暗殺教室」3年E組メンバーがいる。

 

…赤羽君と潮田君と仲良くするか。

 

他の人達は、別の所で仲良くなれるでしょう。

 

 

 

 



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1年C組

時は経ち、夏休み最終日。

 

 

入学してから、今日まではD組の暗殺教室メンバーと仲良くしていた。

 

主に、カルマ君と渚君には一緒に帰り、喧嘩に巻き込まれたりしていた。

 

綺羅々…狭間さんとは昼休みに図書室に行ったらダークな本を探していたのでそれの場所を教えたり。

 

村松君や吉田君、寺坂とは村松君のお父さんが経営するラーメン屋さんを発見した時に仲良くなった。

 

 

 

で、明日から私とハルカはD組じゃなくC組になる。

 

テストの点が他のD組メンバーと比べ、上がっていたので理事長からC組になろうかという提案の元だ。私達はそれを了承した。

 

 

C組にいる暗殺教室メンバーは竹林幸太郎、奥田愛美、神崎有希子、杉野友人、岡島大雅、中村莉桜、倉橋陽菜乃、千葉龍之介がいる。

 

んー、千葉君と女子かな…。

仲良くするの。

 

ま、岡島君と竹林君も仲良くできるでしょう。

 

 

翌日

 

 

C組の担任から名前を呼ばれ教室に入る。

 

「どーも、一学期はD組に所属していました〜。リーナです。よろしくね〜」

 

ハルカ「同じくD組所属、ハルカだ。よろしく」

 

席は一番後ろの隣同士。

 

「休み時間になったら起こして」

 

ハルカ「わかった」

 

授業中は寝て過ごす私だが、テストの点は高いので見逃されている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

‐昼休み‐

 

「ねぇ、休み時間になったら起こしてって行ったよね?」

 

弁当のおかずの匂いで目が覚めた私。

 

ハルカ「あまりにも気持ちよく寝てたから」

 

「…ま、いいや。千葉君だっけ、休み時間毎に軽く起こそうとしてたよね、ありがとうね」

 

千葉「ん、良いよ」

 

 

 

二学期は文化祭と体育祭がある。

 

体育祭はE組vs3年A組による棒倒しや、二人三脚、障害物リレー、組対抗リレー、800メートル(女子)、1500メートル(男子)等がある。

 

私とハルカは二人三脚に選ばれた。

 

相性抜群だからいいけどね。

 

 

体育祭当日。

 

 

最初にE組弄りからスタートしていく。

 

 

…そういうのが無ければ良いのになぁと思いつつ。運動場から見えにくい校舎側でハルカと二人三脚の練習をしていた。

 

「やるからには1位よな…。魔法使う?」

 

ハルカ「使ったらアウトだろ。この世界は魔法使える世界じゃないし」

 

「まぁね〜。何もしなくとも勝てるか…」

 

 

[二人三脚に出場する選手は…………にまで来てください]

 

「…よし、行くか」

 

ハルカ「ああ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

**

 

結果は1位だったが、クラス対抗では2位、全体では5位だった。

 

 

2位を取ったことで担任からアイスが振る舞われた。

 

…ポケットマネーかな。

 

二学期が終われば、中間テスト、それが終われば文化祭。

 

 

テストの点は300点代を取れた。

 

 

 

文化祭は学校外の人たちも来るので、たくさんの料理を作らなければいけない。

 

 

屋台として出すのはたこ焼き。

普通のたこ焼きではなくロシアンルーレット式になった。具材はタコ、ネギ、レモン、梅、芋、玉ねぎと言った物を。辛い物はお年寄りや子供も来るから、NGに。

 

劇はお姫様系で闇堕ちをすることにした。

 

文化祭は金、土曜日に。

 

2日とも、同じ予定で行われる。

 

朝から劇の用意を体育館に運んだり、衣装来て、宣伝しに行ったり。

 

 

私は裏方なので表には出ないが、屋台の方で大活躍していた。

 

たこ焼きのロシアンルーレットは思いのほか反響を及んだ。

 

 

 

 

1日目終了。

 

 

ハルカは劇の方をしていたので話を聞いていた。

 

 

が、劇の方はダメダメだったようだ。

セリフ、カミカミ、ライトもしっかり当ててないという。

 

「…リハがしっかり出来てなかったのか? 」

 

ハルカ「ああ、練習見ていたが、遊んでばっかりだったよ」

 

「んじゃ、劇の方では3位以内には入らないな」

 

「残念ながらな」

 

 

 

 

翌日、文化祭2日目。

 

今日も昨日と同じように屋台で捌いていた。

が、昨日と比べると少し人が減った。

 

何故だ、と思いつつお客様の心の声(読心魔法)で聞いてみると変わり映えが無いからそうだ。

 

 

 

あぁ、これ終わったな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

文化祭2日目終了。

 

 

結果は劇は最下位、屋台は、ワースト2という。

 

結果は残念だったけど、しょうがないかなと思う。

 

 

 

 

 

***

 

期末テストは中間テストと同様、350点代。

 

今回も理事長から三学期からB組になろうかと提案されたのを承諾した。

 

 

…年が開けたらB組だ。

 

 

 




暗殺教室メンバーとは仲良くしていた。

竹林君と奥田さんとは理科が得意なようでよく理科室で実験をしていたのを観察、そして実験に参加していた。

神崎さんと杉野君は、昼休み2人で勉強していたのを少しお邪魔して、小さい勉強会をしていた。

中村さん、岡島君、倉橋さんは、ちょっと人には言い難い事を教室内で話していたのでそれを指摘。
倉橋さんとは虫、動物の話で盛り上がり、一緒に動物園や、昆虫館に行ったりした。

千葉君は先生からノートやプリントを集めたのを職員室に持ってこいとよく言われてたのを半分お手伝い。
風でプリントが散らばり、前髪から目を見れたのは想定外。

「目、綺麗だね」
千葉「そ、そうか?」
照れる千葉君。

…千葉君はその時リーナに恋に落ちたのは本人しか知らない。


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1年B組

年が明け、B組に通うようになった私とハルカだった。

 

B組メンバーで暗殺教室メンバーは片岡メグ、磯貝悠馬、菅谷蒼介、速水凛香、原寿美鈴、不破優月、岡野ひなの、前原陽斗、矢田桃花、木村正義がいた。

 

このメンバーは…全員と仲良くなれるな。

 

三学期の行事は何も無い。

 

強いて言うなら、学年末テストがあるぐらい。

 

学年末テストでは400点代を取った。

 

理事長から2年からはA組になるか?と持ちかけられたが、三学期は月日が短いから二学期からならと答え、二学期からA組になる事が確定した。

 

 

昼休みでは不破さんとこの漫画が凄いよね!等で盛り上がったり、原さんのお弁当の中身を確認したり、おかず交換したり。

 

放課後では岡野さん、木村君と川辺で鬼ごっこをしたり。

 

岡野さんと前原君をくっつけようと矢田さんと結託したり。

休みの日では、菅谷君とは美術系で配色や画風などを見に美術館へ行ったりしたり、片岡さんや磯貝君とは委員長同士だったので、からかったりしていた。

 

一つだけ厄介な事があった。

 

それは速水さんが虐められていたからだ。

 

多分、千葉君と一緒で目立ちたくないんだろうな。

日々の生活見てて思う。気になる事があっても先生に質問しないという。

ま、私に質問してくるから大丈夫やねんけど、ソレが1部の女子には気に食わないみたいで、私が居ない間に、たびたび物を隠されたりしていたそうだ。

 

 

ある日の放課後の事。

 

 

私は職員室にノートを提出しに行ってる間に起きた悲劇だった。

 

職員室から教室に戻る時、悲鳴が聞こえた。

 

…この声、速水さんだ。

 

嫌な予感が的中しそうなので、女子の制服から、男子の制服に換装する。周りにいないのは分かっているから。

 

教室まで走り、締め切ったドアを開ける。

 

そこで目にしたのは、男子に襲われかけている速水さんとそれを面白がって動画にしようとケラケラ笑っている女子達。

 

「お前ら何してる?」

 

女子1「見たらわかるじゃん?」

 

「お前らこそ速水が嫌がってるのわかんねぇの?」

 

ツカツカと上履きを鳴らし、男子生徒の襟を掴み速水さんとは真反対の位置に投げ飛ばす。

 

「…お前らこれから凜香に近づくな。近づいたら、俺が裁き加えるからな…。女だろうが、容赦しねぇぞ。顔とかに怪我したくねぇのならさっさと帰れ、そして凜香に近づくな」

 

なんだよ、何もしてねぇのに怯えやがって。

 

「凜香行くぞ」

 

凜香の少し見えそうなのを自分のブレザーを渡し、羽織らせる。

 

凜香の手を引きながら女子達を睨む。

 

‐保健室‐

 

空いてそうな保健室に凜香を連れていく。

あいにく、先生は出張に行ってるそうだ。

 

「凜香、助けたけど大丈夫か?」

 

速水「その声、リーナ?」

 

「そうだよ、嫌な予感したから、ハルカから拝借したんだ」

 

速水「そっか、ありがと、ハルカ君にも伝えといて」

 

「ああ、わかった」

 

この日の出来事で凜香はリーナに恋をしたそうだが、本人しか知りえない…。



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椚ヶ丘中学校 2年生の時間
2年B組 少しA組も


‐2年B組‐ 4月

 

この4月から私達は2年生だ。

 

これからの期待に乗せて1年生たちが楽しそうにお喋りしながら登校しているのを見ている。

 

一学期は、球技大会とテストがあるだけ。

 

去年の球技大会はカルマ君とサボっていたからね、今年はどうなるか分からない。

 

ま、サボれないんだけどね。

 

真面目委員長とイケメグがいるからね。

サボったら怒られちまう。

 

 

 

***

7月

 

球技大会当日。

 

私は一週間前に足を捻挫した為出れなかった。

 

なので、大人しく女子のバスケの応援をしていた。

 

片岡さんがドリブルを決めてシュートしたのは思わず惚れかけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

結果は3位、男子の方の野球は5位。

 

ま、良いんじゃないかなと思う。

 

球技大会が終わり、一週間後。

 

ついに期末テストがやってきた。

 

テスト前では凜香や有希子達と共に勉強会をしていた。

 

中間テストでは430点、期末は450点を取れた。

 

よーし、あともう少しだ。

 

 

また、例に漏れず理事長からA組になろうかと言われたのでそれを承認。

 

 

 

 

‐夏休み‐

中盤

 

課題が終わり、隣の市のゲームセンターまでゲームしに行ってた。

 

その時、神崎さんっぽい人が格闘ゲームでハメ殺しをしていて10連勝を決めていた。

 

「そこのお嬢さん、俺と1回格ゲーやらないか?」

 

神崎さん?「良いわよ」

 

HPがギリギリだったけれど、勝てた。

 

神崎さん?「っ…強いね。もう1回いいかな?」

 

「良いよ、俺が勝つと思うけど」

 

WIN リーナvs神崎さん? LOST

 

「また勝っちゃった、ゴメンね?強くて」

 

神崎さん?「良いよ。名前教えて貰っても良いかな?」

 

「良いよ、リーナだよ君は?」

 

神崎さん?「…っ、ユキだよ」

 

「そっか、ユキちゃんだね、よろしく。俺さぁ、椚ヶ丘中学校にいるんだけど、君見たことあるんだよね…」

 

「神崎さんだったりしない?」

 

そう言うと、神崎さんは体を震えだし…。

 

ユキ「…っそうだけど、誰にも言わないで…」

 

「言わないよ、俺が性格悪く見えるかなぁ?」

 

神崎「そうだよね、ありがとう。引かないの?」

 

「どこが引く要素あるのよ、ゲームはストレス発散には良いだろ」

 

神崎「そうだね、ありがと」

 

 

 

 

 

***

 

今日は2学期始業式の日だ。

 

そして、私とハルカが、A組になれる日だ。

 

 

浅野「ようやく一緒のクラスになれたね、リーナさん」

 

SHRが終わりすぐ話しかけてきたのは浅野君だった。

「うん、そうだね、浅野君」

 

ハルカ「浅野、ここは常に勉強しているのか?」

 

浅野「そうだよ、そうじゃないと点数取れないだろ?」

 

「そうだね〜」

 

A組での授業が始まる。

 

が、今までの授業と比べると少し比にならない、授業スピードだ。

 

…でも教え方下手かなぁって思う。

もう少しやり方変えたら点数も上がるだろうに…。

 

間もなく、体育祭がやってくる。

 

A組は指導者がいるからサボりにくい…。

 

適度にサボりながらやろう。



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2年A組

体育祭当日

 

私は障害物リレーに入っていた。

 

ビストルが鳴り、まずは一直線の走り、そして、コーナー後には平均台とあみくくりるのと、最後に借物。

 

最後の借物で当てた札は、好きな人だった。

 

無難だなぁと思いつつハルカの元へと駆ける。

 

「ハルカ〜、来て!」

 

手引きながらゴールに向かう。

 

 

結果は2位。

 

ま、良いや。1位にこだわってないし。

 

 

結果はクラスでは1位、全体は3位。

 

思いのほかやるねぇ。

 

文武両道の浅野君が居るからかなぁ。

 

体育祭が終わり一週間後。

 

 

中間テストが始まる。

 

テスト週間では、浅野君率いる、五英傑と共に図書館や浅野君と共に勉強していた。

 

ハルカも共に居たよ。変な虫が付かないようにだって。

 

浅野君の家は和風っぽい家で庭石なんて言うものがあったので、良いなぁと思う。

 

和風は好きなんだよね。

 

五英傑達と勉強会したお陰で480点にまで上り詰めた。

 

期末も同様に登れた。

 

が、学年順位は、2位のままだった。

 

文化祭は…熱が出て、参加できなかった。

 

ハルカが言うには、評判良くて、劇、屋台と共に2位だって。

 

熱が出て参加出来なかったけど、カルマ君や千葉君、凜香が家にまで来てくれて少しだけ看病してもらった。

嬉しかった。

 

 

 

 

 

 

****

 

年が明け三学期が始まる。

 

…今回の学年末テストを受けなかったらE組行きになる。

 

そういう事をハルカに言うとE組に行くと言ってくれた。

 

元からE組に行くつもりで動いてたからね…。そろそろカルマ君ともつるみ始めるか…。

 

 

 

 

学年末テスト当日

 

カルマ君が停学になったので、両親の居ないカルマ君の家でハルカと一緒に3人で過ごしていた。

 

過ごしていたが、1日中大乱闘や狩りゲーなどのゲームしたりそれに飽きたら、外に行き買われた喧嘩を売りに行ったり。(主にカルマ君への恨みで行われていた)

 

 

 

そんな行動を本来ならテストを受けていたのに、学校を、サボって問題児のカルマ君と居たのを学校に告げ口をされたみたいで、私とハルカはE組堕ちが確定してしまった。

 

点数上がったことでクラスも変わって行くのを認めてくれた理事長には感謝しかないんだけど、E組堕ちしたから落胆してる風に見せないと。

 

 

 

E組堕ちになったんだ、1週間休んでからE組に向かおう。

 

 

 

****

E組に向かう前日。

 

私はカルマ君とチャットでやり取りをしていた。

 

【カルマ君はまだあと1ヶ月停学なのよね?】

 

カルマ【うん、そうだよ】

 

【メンバーとか知りたい?】

 

カルマ【いや、良いよ。何となくわかるから】

 

【そっか、わかった】

 

 

 

 




さぁ、E組行きだ!


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序章
E組の時間


初めまして。

この駄文をお読みくださりありがとうございます。




私は山道を登っていた。

 

なんで、山道を登っているかって?

 

それは椚ヶ丘中学校3年E組を目指しているからだ。

 

「さて、設定を確認するゾ。最初は普通の人として、途中からは……の人として…で良かったんだよな?」

 

ハルカ

「ああ、そうだ」

 

 

 

彼の名はハルカ・リーセェント。

 

そして、私の名前はリーナ・アレキウルスだ。

 

話しているうちに視界が開け、ボロボロな旧校舎が目に映る。

 

 

「ふぅ、着いたぁー」

 

ハルカ

「ふむ、これを毎日…訓練になりそうだな」

 

職員室に行き、私達が来たことを告げる。

 

 

??

「あっ、きたぁ、貴方達がこれからここに登校する人たちだね。さっそく、クラスメイト達に自己紹介しなくてはね♪」

 

ハイテンションで話しかけ、嵐のように去っていた人は担任の雪村先生。

 

雪村先生の後ろを着いていき、E組に入っていく。

 

 

雪村先生に「入ってらっしゃい」と言われたので入る。

 

早速、自己紹介してくれと言われたので、

 

「リーナ・アレキウルス、えっと、これからよろしくお願いします」

 

と、笑顔で挨拶をする。

 

ハルカ

「ハルカ・リーセェント。よろしく」

 

前原

「アレキウルスにリーセェント?元A組の人達…?」

 

「その通りだよ」

 

前原の問いに答える。

 

 

 

雪村先生

「二人とも、外国人っぽい名前かもしれないけど、れっきとした日本人よ。さて、次はE組の番よ」

 

 

1番の普通っぽい黒髪の男子から順番に名前を言っていく。

 

~10分後~

 

雪村先生

「さて、皆の自己紹介が終わった所で、ショートホームルームを終わります」

 

 

日直の子が号令をかけ、終了する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6時間目終了後の帰りのショートホームルーム。

 

 

え、授業はどうしたって?

 

普通に受けたよ。

 

本校舎よりもわかりやすくて丁寧だし…。

 

教科書は明日届くって。

 

 

雪村先生

「……で、あります。…リーナさん聞いていますか?」

 

「ん?…明日全校集会があるんやっけ?」

 

 

雪村先生

「…その通りです。なので、昼休みを丸々使って、本校舎に向かいますよ。これで、おわりです」

 

日直が号令をかけ終わる。

 

私は帰った風に見せかけて、山の中の池っぽい所に来ていた。

 

靴下を脱ぎ池に浸かりながら思う。

 

なんで、E組に来たかって?

 

私達は学年末テストをサボり問題児のカルマ君と遊んでいたのを学校に告げ口されてE組に落ちた。

 

成績が良くても警察沙汰や校則違反をしたら即E組行きみたいなんだ。

 

明日は全校集会。

 

E組弄りがあるんだろうな。

 

そう考えると少しだけ憂鬱だ。

 

なら、集会が始まる前にプリントが配られるのならE組の文を印刷しとこ。

 

よし、印刷出来た。

 

帰ろ。

 

in家

 

「だったいま~」

 

ハルカ

「おかえり」

 

ハイテンションで家に帰るとハルカがお出迎えしてくれる。

 

「お腹空いたぁ」

 

ハルカ

「あと少しで出来上がるから待ってて」

 

「はーい」

 

 

 

 

~数分後~

 

ハルカ

「さて、出来たよ」

 

 

 

出てきたのはアスパラとベーコンのパスタ。

 

味付けは至ってシンプルな塩コショウ。

 

うん、シンプルで美味しい。

 

「美味しいよ、ハルカ」

 

ハルカ

「ん、センキュ」

 

 

 

 

 

 

「美味しいパスタでした。ご馳走様」

 

ハルカ

「お粗末さま。先にお風呂入るか?」

 

「なら、先にお風呂入らせてもらおうかな」

 

 

inお風呂

 

ふぅ、つかれた。

 

初めての旧校舎。

 

ここにいる人達は、全員顔見知りだったのが救いだ。

 

本来であれば、関わることのなかった人達だったけど、私とハルカはテストの点が徐々に上がっていたのを理事長に目を付けられ学期ごとに、クラスも変わっていったんだ。

私としては、刺激的だったから楽しかった。

 

…今からも楽しみだけど。

 

洗えたらお湯で流していって、お湯に浸かる。

 

温いお湯が体に染み渡る。

 

 

 

...上がろ。

 

タオルを巻いて、自室へ向かう。

 

その間にハルカに念話で「お風呂空いたよ」と伝える。

 

 

ー自室ー

 

体を拭き、パジャマに着替える。

 

ここは、エーテルナノが少ないから魔力が瞬時に回復しないな....。

 

え、魔力って何だって?

 

 

魔力は魔法を使うのに必要なもの、でエーテルナノは魔力の元さ。

 

まずそもそも魔法が知りたいって?

 

んー、異世界とかで使う魔法だと思ってくれたらいいよ。

 

まず、私とハルカはここの世界の人間じゃないからな。

 

ここの世界に来たのは『扉』と呼ばれる物で来た。

 

『扉』は異世界間を行き来できると思ってくれ。

 

『扉』を使うにはランガ族という人が居ないと行けないんだけど、なんか私も使えるんだよ。

 

で、普通は行きたい世界を言うんだけど、何故か『暗殺教室』の世界に来ちゃったんだよ。

 

なら、もうこの世界を楽しもうとハルカと相談し、ここの役所や住所を元々住んでいた風に記憶を操作。

 

そして、『分身魔法』を使い、元の世界へ『私』と『ハルカ』を送る。

 

『分身魔法』は自分と同じ人間が現れる魔法でオリジナルな人間さ。

 

なので、元の世界ではなんら問題のない生活を送っている『私』と『ハルカ』がいる。

 

春休みに入れば、元の世界に1回戻ろうか。

 

 

その世界に入れば、記憶は共有されるし。

 

 




どこまで書いたら良いかわからない…。

ゆるくしてます。

誤字脱字があれば教えください。




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8話

翌日

 

 

 

私は山道を走っていた。

 

 

 

理由は寝坊さ。

 

 

 

昨日あれからPS4をしてて、寝落ちしてたようで…。

 

 

 

しかも、ハルカは先に行ってるから起こしてくれる人が居なくて。

 

 

 

よし、校舎が見えた。

 

 

 

ハルカに念話で「後ろの方の窓開けて」と伝え、窓が開いたのを確認したら、全速力で走り、幅跳びの要領で窓からE組へとジャンプする。

 

 

 

後ろの方にいた矢田さんや吉田君に急に来た私を見て混乱していた。

 

 

 

 

 

というか、先生も驚いてるわ。

 

 

 

「あー、遅れてごめんなさい。そして、窓から入ってきて驚かせてごめん…」

 

 

 

そして、私が入ってきた事により、授業の残り時間は説教タイムへと移っていった。

 

 

 

…解せぬ。

 

 

 

~昼休み~

 

 

 

 

 

私がはいって来た時間が4時間目だったようで…。

 

 

 

そして、机の上に置かれている教科書類をカバンに入れる風に見せかけて、異空間に放り込んでいる。

 

 

 

カモフラージュとして英語辞典が2冊ほど入ってる。

 

 

 

今はまだ『魔法』の存在を知られてはならない。

 

 

 

その時じゃないしね。

 

 

 

麓の近くにあったコンビニで買ったチョコパンを齧りながら思う。

 

 

 

あ、そういや全校集会あるって言ってたな。

 

 

 

…トイレ行ってる間に置いてかれるとは。

 

 

 

とりあえず、本校舎に行こう。

 

 

 

降りていく間にハルカに念話で集会が何処までいったか話してもらう。

 

 

 

このままなら間に合いそうか。

 

 

 

 

 

体育館が見えたら、異空間から昨日印刷した物を取り出し、向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー体育館ー

 

 

 

バッと勢いよく開けたせいでこちらに注目がいくが、そんなのは関係ない。

 

 

 

「磯貝君!」

 

 

 

磯貝

 

「!ありがと、リーナちゃん」

 

 

 

磯貝にプリントを渡し、自分の場所(最後尾)へと戻る。

 

 

 

その際に自分の文とハルカの文を取る。

 

 

 

「ちっ、なんだよ、ここはE組弄れたのに....」

 

 

 

なんて言う声がマイクから聞こえているが気にしない。

 

 

 

全校集会と言ってあるが、これは終了式だ。

 

 

 

なんせ、ここは進学校だから、終了式だけ午後から始まる。

 

 

 

入学式とか卒業式は流石に朝からしているみたいだけど。

 

始業式は朝からして、夕方まで授業がある。

 

 

「春休みの間にサボっていたらどっかの誰かさんみたいになっちゃいますからね~」

 

 

 

なんて言う声が聞こえ、笑いが満ちる。

 

 

 

それを聞いている私達E組は...頭を下げ、A組やB組の視界に入らないように努力するのに必死だ。

 

 

 

 

 

 

 

そんな感じで全校集会(終了式)が終わり、E組に戻る途中、磯貝君に声をかけられる。

 

 

 

磯貝

 

「さっきのプリント、ありがとな。お陰で助かったよ」

 

 

 

「どうも」

 

 

 

茅野

 

「助かったけどさ、なんでプリント分かったの?」

 

 

 

「昨日の内に印刷したんだ」

 

 

 

茅野

 

「…そっかぁ」

 

 

 

E組に着き、ショートホームルームをが終わり、各自解散となる。

 

 

 

 

 

茅野に終了式終わったから「遊びに行かない?」と誘われたが丁重にお断りをした。

 

 

 

茅野は神崎さんや岡野さん達とともに買い物や甘い物を食べに行くみたいだ。

 

 

 

 

 

ハルカ

 

「おいリーナ、さっさと帰んぞ」

 

 

 

「はーい」

 

 

 

ハルカの腕に抱きつきながら歩く。

 

 

 

今は信頼出来るのはハルカだけ。

 

 

 

知り合いであれば、学秀君やカルマ君、渚とかになるけど、渚は磯貝君達と帰ってたし、カルマ君は暴力沙汰起こして停学中だし、学秀君はクラスが違うしね。

 

 

 

まぁ、明日から春休みだ。

 

 



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1章
春休みの時間


椚ヶ丘中学校の春休みは1週間しかない。

 

 

 

3月26日から4月1日の7日間のみだ。

 

 

 

その中で出される本校舎の宿題は到底1週間で終われる量じゃない。

 

特に2年になる時の宿題がえぐかった。

 

専門用語による意味を埋めろとか、正解率の低そうな数学の問題やら…。

 

解くのに時間かかるし、意味とか調べるのにも時間かかった。

 

もう解きたくない…と思わせるには充分な量だったよ。

 

旧校舎…E組は春休みの宿題は無い。

 

 

 

なので、まぁ、遊び放題だ。

 

 

 

 

 

といっても、私とハルカは異世界出身なので、元の世界『FAIRY TAIL』(妖精の尻尾ー通称FT)に戻り、仕事をこなしながら学費等を稼いでいた。

 

 

 

ちなみに、お金の両替は1J=10円。

 

 

 

 

 

両替場所はFTのランガ族が運営する異世界両替場所。

 

 

 

円以外にもGIL、GOLD、Z等がある。

 

 

 

だって、その世界のお金が無いと生きてこれないじゃん?

 

 

 

だから、FTにて稼いでいるんだ。

 

 

 

まぁ、基本的には人に害なすモンスターをハンティングする『モンスターハンター』の世界でリオ○イアやリオ○ウスや強靭な顎を持つモンスター等を狩って素材やお金を集めたりしている。

 

 

 

モンスターの素材は料理にも使えたりする。

 

 

 

他にも、素材組み合わせて新しい物を作り出す『錬金術』がある。

 

 

 

その場合、『錬金釜』や『調理器具』が必要になる。

 

 

 

それらも一応、『暗殺教室』の世界の自宅に置いてある。

 

 

 

住んでいるのは一軒家(屋敷)だ。

 

 

 

FTの世界でも一軒家だったから嬉しい。

 

 

家の中身は玄関を超すと、王室とかにある感じで左右に螺旋階段があり、2階へと繋がっている。

 

2階は左右5部屋、真ん中にも5部屋。

4つ角は丸く大きな部屋で、1階と2階が吹き抜けで奥の丸部屋と手前の丸部屋も繋がっている。

 

螺旋階段の真ん中には扉がある。

その奥はキッチンとリビングルームが奥にありそこまで行くまでの左右の部屋は使用人達(黒執事)の部屋である。

 

左側の丸い部屋は図書館となっている。

 

右側の丸い部屋は、防音完備の部屋となっている。

 

螺旋階段の下には地下へといける階段もあるよ。

 

地下はワインセラー、体育館などがある。

 

って説明してるんじゃないんんだ。

 

1週間という期間でどこまで伸ばせれるかなんだよ。(魔法)

 

如何にモンスターの素材を壊さず、破壊させずに殺せるか…。

 

そして、モンスターの悲鳴や断末魔を出さずに殺せるか…。

 

そればかりを考えてしなくては。

 

そんなこんなをしていたら、1週間はあっという間に過ぎていったのであった。




次回原作!!

1000文字きついっすね

家のくだりは覚えなくとも大丈夫です。

文字数稼ぎの為。

まぁ、設定としてはそれに沿っているので。
というか、家の構造分かった人いますのかね?


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入学式の時間

~始業式の日~

 

 

 

春休みが終わり、E組に入る。

 

 

 

春休みの間?

 

 

 

んー、3月の終わりごろ、月が7割方破壊され三日月になったのが新しいニュースかな。

 

 

 

茅野

 

「……にしても、雪村先生遅いねー?」

 

 

 

 

「そうだね」

 

 

 

茅野と渚が話してるのを聞いて、私は何か新しい事が始まる気がした。

 

 

 

チャイムが鳴り、いかにも体育会系のガタイが良い先生が現れる。

 

 

 

??

 

「すまない、今年度からの表向きの担任はこの俺である、烏間が担当させて頂くことになった」

 

 

 

みんなは『表向きの担任』という事に疑問が浮かび上がる。

 

 

 

??「初めまして、私が月をやった犯人です。来年には地球もやる予定です。君達の担任になったのでどうぞよろしく」

 

 

 

と、黄色い顔で触手をヌルヌルさせた大男がE組の裏的な担任だという。

 

 

 

そして、烏間先生に「来年の3月までにこいつを殺っつけて欲しい。見事殺れたら100億円」と言われる。

 

 

 

という事で、普通の銃弾は当たらないという事なので、『対先生用ナイフ』と『対先生用BB弾』を各自渡される。

 

 

 

私は烏間先生の部下から『対先生用ナイフ』と『対先生用BB弾』を受け取ったら、ナイフを先生へと投げる。

 

 

 

先生

 

「ヌルフフフ、マッハ20のスピードなので、簡単には殺られませんよ?リーナ・アレキウルスさん」

 

 

 

「ちっ、簡単には殺れないか…」

 

 

 

 

茅野

 

「…簡単には殺れない?ねぇ、先生の名前殺せない先生って事で殺せんせーはどう?」

 

 

 

茅野の提案に皆は賛成し、殺せんせーという名前になった。

 

 

 

 

 

なんやかんやしてたら始業式が始まるという事で、皆は本校舎に向かう。

 

 

 

皆が向かう中、私は烏間先生に「対先生用BB弾」を5ダースほど貰う。

 

 

 

これで、殺れやすくなるかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー本校舎ー

 

 

 

 

 

始業式はいつも通り、E組弄りで終わった。

 

 

 

皆がE組に戻る中私は学秀君に「後片付けを手伝って」と言われる。

 

なんでE組の奴をという嫉妬じみた表情をご英傑の人達にされたが、気にしない。

 

 

学秀

 

「A組に戻らないか?」

 

 

 

マイクを直し、ドアにもたれかかって学秀君が言う。

 

 

 

「なんでよ?」

 

 

 

学修

 

「A組全体の士気が下がる」

 

 

 

「E組に堕ちた私を誘うのね。でもね、残念。私はカルマ君と遊んでいたから、落ちた。ならば、自業自得だし、しばらくの間E組にいた方がいいでしょ?」

 

 

 

学秀

 

「…そうか」

 

 

 

学秀君はドアから離れ、消えていく。

 

 

 

E組に戻りながら思う。

 

 

 

元々私とハルカは成績は高いんだ。

 

 

 

それを入学時から全力を出さなかっただけで。

 

 

ああ、私とハルカは1年の時に全クラスに滞在してたよ。

 

最初はD組(1年の1学期間)で2学期はC組、3学期と2年の1学期間はB組。

 

 

 

2学期からはA組さ。

 

 

 

だから、E組にいる転入してきた子を除く生徒達は知っているし、話したこともあるんだ。

 

 

 

E組に入り真っ先に聞かれたのは「浅野君との関係は!?」と殺せんせーに聞かれた。

 

 

 

…世話過ぎないか?

 

 

 

「…別に学秀君とは関係ないよ。付き合ってないしネ」

 

 

 

茅野

 

「へぇー、そうなんだ」

 

 

 

最初からA組であれば関係してたかもね。

 

 

 

でも、2年A組でいた時に必要に私の隣をキープしていたから、気あったんじゃないかな?

 

 

 

勉強会があれば、私の隣に学秀君とハルカが居たから、周りの女子からは「うわー、ハーレム築いてる」とか思われてたんだろうな。

 

 

 

今となれば真相は分からないけど。

 

 

 

さぁ、明日からが楽しみだ。




どうだろうか?

茅野が沢山出ていますが、意味はないですw。



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11話

ー翌日ー

 

 

 

いつも通り(数日しか通ってないが)E組に行き、茅野や中村、渚、ハルカ達と談笑しながら時間が過ぎていく。

 

 

 

チャイムが鳴り、殺せんせーが入っていく。

 

 

 

殺せんせー

 

「HRを始めます。日直の方は号令を!」

 

 

 

クラス中に緊張が走る。

 

 

 

日直である黒いショートヘアの岡野が声掛けしていく。

 

 

 

岡野

 

「....き、起立!」

 

 

 

岡野さんが言うと全員立ち上がり、銃を構える。

 

 

 

岡野

 

「気をつけっ!」

 

 

 

クラス全員が標的に標準を向ける。

 

 

 

岡野

 

「...れーい!」

 

 

 

そう言うと皆は標的に発砲する。

 

 

 

うん、普通であればこんなのは無いだろう。

 

 

 

しかし、普通でないのがここ、『椚ヶ丘中学校3年E組』(通称ー暗殺教室ー)なのだ。

 

 

 

銃弾を避けなから殺せんせーは出欠を確認している。

 

 

 

 

 

ああ、今日は有希子...神崎さんと遊びたいな。

 

 

 

そんな事を思いつつ、授業が始まっていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~昼休み~

 

 

 

昼食をさっさと食べ向かった先は職員室だ。

 

 

 

「烏間先生いますかー?」

 

 

 

 

 

烏間先生

 

「どうした?アレキウルスさん」

 

 

 

「少し頼みたい事があって。この弾薬と同じ形で『対先生用物質』で作ってもらえませんか?」

 

 

 

と言い、弾薬を見せる。

 

 

 

烏間先生

 

「これは...武器は何なんだ?」

 

 

 

と、尋ねる烏間先生にライトボウガンとヘビィボウガンを取り出し見せる。

 

 

 

「まぁ、政府の方で作れなくても、『対先生用物質』の素材が分かれば自分で作れるのですか...」

 

 

 

 

 

烏間先生

 

「...とりあえず、上に言ってみる。素材の方も言ってみる」

 

 

 

「本当ですか!!ありがとうございます!!」

 

 

 

やった、これでまた増える。

 

 

 

 

 

 

 

ー6hー

 

 

 

今は国語の時間。

 

 

 

 

 

殺せんせーが「お題にそって短歌を作ってみましょう。最後の七文字を触手なりけりで締めて下さい。書けた人は先生のところでまで持って来なさい。できたものから帰ってよし」、という事で短歌を作れと。

 

 

 

...短歌は苦手だ。

 

 

 

 

 

 

 

暫く考えていると、渚が立ち上がり、殺せんせーに近づいていく。

 

 

 

地味に渚から火薬の匂いがする。

 

 

 

多分寺坂あたりが真犯人だろう。

 

 

 

昼休みに寺坂が渚に話しかけてるの見てたし。

 

 

 

渚は普通に近づき、殺せんせーに抱きつこうとする。

 

 

 

 

 

ーその瞬間、爆発が起こり、寺坂が「よっしゃぁ!100億貰った!」ってテンション高く宣言する。

 

 

 

 

 

ふっ、そんな簡単に殺れるかよ。

 

 

 

自爆という行為をした渚は薄い膜に包まれて、怪我などしてないように見えた。

 

 

 

殺せんせー

 

「ーー実は先生月一で使える『脱皮』をします。それを爆弾に被せ威力を抑えました。月一で使える奥の手ですね」

 

 

 

そう言う殺せんせーは徐々に真っ黒な顔に変化していく。

 

 

 

殺せんせー

 

「寺坂、吉田、村松。首謀者は君らだな」

 

 

 

寺坂

 

「えっ?い、いや……渚が勝手に……」

 

 

 

殺せんせーの問いに寺坂は誤魔化そうした瞬間、殺せんせーは表札を大量に抱えて入ってきた。

 

 

 

そして、抱えてる表札達を周りにぶちまける。

 

 

 

殺せんせー

 

「政府との契約ですから君達に危害は加えませんが、次また今の方法で暗殺に来たらーーー君・達・以・外・には何をするか分かりませんよ?」

 

 

 

 

 

相変わらず、真っ黒な顔色のまま凶悪な笑みを浮かべながら脅迫をする先生。

 

 

 

生徒は傷つけないが、それ以外の家族や友達等に被害が及ぶかもしれないという事。

 

 

 

寺坂

 

「な、何なんだよテメェ……迷惑なんだよォ!! 迷惑な奴に迷惑な殺し方して何が悪いんだよォ!!」

 

 

 

先生の脅しに恐れを抱きながらも寺坂は怒鳴り散らす。

 

 

 

真っ黒な顔色から元の顔色に戻し、朱色の丸マークを浮かぶ。

 

 

 

殺せんせー

 

「迷惑?とんでもない。アイディア自体はすごく良かったですよ。特に自然な身体運びで先生の隙を突いた渚君は百点です」

 

 

 

そう言って、先生は触手で渚の頭を撫でていく。

 

 

 

朱色の丸マークから紫色のバツマークを浮かべる先生。

 

 

 

殺せんせー

 

「ただし!!寺坂君達は渚君を、渚君は自分を大切にしなかった。そんな生徒に暗殺する資格はありません!! 殺るならば人に笑顔で胸を張れる暗殺をしましょう」

 

 

 

先生が怒っていたのは自分を犠牲するような方法で暗殺を仕掛けてきたからだ。

 

 

 

それを気をつけて暗殺したら怒られないという事。

 

 

 

殺せんせー

 

「さて、では問題です。先生は皆さんと三月までエンジョイしてから地球を爆破します。それが嫌なら君達はどうしますか?」

 

 

 

先生から出された質問。

 

 

 

答えは一択。

 

 

 

殺せんせーの近くにいる渚が皆を代表して答える。

 

 

 

 

「…その前に先生を殺します」

 

 

 

 

 

殺せんせー

 

「ならば今、殺ってみなさい。殺せた者から今日は帰って良し!!」

 

 

 

と緑の縞々模様に変化させながら、先生はニヤリと笑った。

 

 

 

緑の縞々模様は私たちを舐めている証拠。

 

 

 

今は殺せる確率は少ないからねぇ。

 

 

 

私とハルカの『魔法』が使えたらな。

 

 

 

カルマ君が来るまでは『魔法』の事は秘密だ。

 

 

 

そんなことを考えていると右隣に座っていたハルカが立ち上がり、ほっておかれた先生の脱皮の皮を拾いながら殺せんせーに話しかける。

 

 

 

ハルカ

 

「先生、コレ捨てに行ってもいいか?」

 

 

 

殺せんせー

 

「いえ、私の皮はガスを発生させず、土壌の養分となるエコ素材で出来ているので、校舎裏や山の中にでも捨ててくれば消えてなくなりますので...」

 

 

 

ふーん、アンパンマンの古い顔的な素材なのね。

 

 

 

ハルカ

 

「わかった。んじゃ、校舎裏にでも捨てに行くよ」

 

 

 

そう言いハルカは教室を出ていく。

 

 

 

ヤバ、早く書かないと。

 

 

 

神崎さんには昼休みの間に「放課後遊ぼ」と伝えてあるので大丈夫だが、神崎さんは国語力が高いから、早く神崎さんの方が完成しそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー十分後ー

 

 

 

よし、神崎さんをあまり長く待たせずに完成した!

 

 

 

 

 

「神崎さん!早速行こう!」

 

 

 

神崎さん

 

「フフっ、良いわよ。何処に行くの?」

 

 

 

神崎さんの問いに「隣町のゲーセンモール!」と答え、隣町のゲーセンモールに移動する。

 

 

 

ー隣町のゲーセンモールー

 

 

 

「....にしても、久しぶりの有希子とのゲーセンだ」

 

 

 

神崎

 

「そうだね、まず何からしようか?」

 

 

 

 

 

有希子とは2年の夏休み頃、ここで連勝中に私から話しかけ、気が合い2人でゲーセンに遊びに来た事がよくある。

 

 

 

 

 

ちなみに、有希子とは接戦で、30:28で、有希子の方が勝っている。

 

 

 

有希子と遊ぶのはカートレースや襲いかかるゾンビを狙撃するゲームやUFOキャッチャーをしたり。

 

 

 

 

 

ちなみに私の格好はスカートじゃなく男子のズボンを履いてポニーテールをしている。

 

 

 

パッと見じゃ、どっちか分からないだろう。

 

 

 

しかし、胸が平らな事から他の人は男の子と思われるだろう。

 

 

 

…自分で言ったらダメだろうけど、これは『変身魔法』で胸の大きさを調整している。

 

 

 

 

 

理由聞かれる時はすぐさま『忘却魔法』と『記憶操作』だ。

 

 

 

私が男装しているには理由がある。

 

 

 

 

 

それは、2回目有希子と遊んだ帰り。

 

 

 

有希子と談笑しながら歩いていると、突然有希子に男子高校生がぶつかり、イチャモンを付けられ、恐縮している有希子の肩に安心させるように手を乗せ、路地裏に移動させる。

 

 

 

路地裏ならば目撃者は居ないしね。

 

 

 

なので、私は存分に『雷魔法』を男子高校生に浴びさせ、痺れさせる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

痺れさせたから終わりという事は無く、有希子に「男子高校生を痺れさせたのは何?」と聞かれ、秘密にしてね?と言いつつ『魔法』の存在を伝える。

 

 

 

そっからだ、私が有希子の彼氏として遊ぶのが決まったのが。

 

 

 

 

 

まぁ、有希子は綺麗だし、女子の目の私から見ても惚れるわ。

 

 

 

 

 

私が男装しているお陰で、有紀子は男性に絡まれる事は無くなったそうで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~数時間後~

 

 

 

音ゲーやダンスゲームやホラーゲーム等を堪能し、勝敗は33:35で私の勝ち。

 

 

 

ホラーゲームや銃撃ゲームは有希子の方が得意で、よく勝っている。

 

 

 

逆に私は音ゲーやリズムゲームが得意だ。

 

 

 

「さて、そろそろ良い時間やけど、どうするかい?」

 

 

 

 

 

有希子

 

「んー、夜ご飯一緒に食べたいけど…。親が用意しちゃってるしね(泣)」

 

 

 

と言い、学校の最寄り駅まで送ってから解散した時、

 

 

 

ハルカ

 

《リーナ、今どこにいる?》

 

 

 

と、ハルカから念話が来た。

 

 

 

《最寄り駅の改札口》

 

 

 

ハルカ

 

《そっ、今から喫茶店で食事しないか?》

 

 

 

《良いよ》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー喫茶店ー

 

 

 

 

 

という事で喫茶店にハルカと2人で来ていた。

 

 

 

だけど、磯貝君が注文取りに来たのが驚いた。

 

 

 

 

 

磯貝君は校則で「アルバイト禁止」なのは分かっていたが、自分の叔父がここの経営者という事で働いてるそうで、内緒にしてくれよ?と言われた。

 

 

 

料理が運ばれるまでの間、ハルカが拾った先生の皮の特徴...弱点を教えてくれた。

 

 

 

『殺せんせーの弱点:水』

 

 

 

料理が運ばれてくる。

 

 

 

「いただきます」と言ってから料理に手を付ける。

 

 

 

 

 

「早速明日の放課後試すのか?」

 

 

 

ハルカ

 

「…いや、来週にだ」

 

 

 

「そう。…にしても、美味しいな」

 

 

 

ハルカ

 

「そうだな」

 

 

 

 

 

そんな感じで会話が進む。

 

 

 

食べてる間、チラッと黄色い顔のした大男がいた気がするんやけど、気の所為だよね?

 

 

 

 

 

「気の所為」だってハルカが言ってくれた。

 

 

 

 

 

 

 

食べ終わり、家に帰り、お風呂に入ったり明日の用意等したりして、いつの間にか寝てしまったようだ。

 

 



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カルマの時間1

ついに来ました!

カルマ君初登場!

原作よりも早いけれど!!


翌週-

ー月曜日ー

 

今日は停学明けのカルマ君が来る予定なのだが、まだ来ていない。

 

 

カルマ君のことだ。

 

昼夜逆転してて時間がわからんのだろう。

 

 

 

いつも通りの朝のHR(銃撃ち)を終え、授業が始まっていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー5時間目ー

 

 

今、体育の時間だ。

 

 

前の時間までは殺せんせーが担当していたのだが、いきなり分身を覚えさそうとするから人間である烏間先生が体育の担当となった。

 

 

烏間先生

「八方向からナイフを正しく振れるように!どんな姿勢でもバランスを崩さないように」

 

ナイフの振り方について教えて貰っている。

 

どんな姿勢、どんな振り方でも当たるようにと。

 

ちなみに殺せんせーは砂のお城を作っている。

 

 

…あれ、壊したいな。

 

走り、砂のお城目掛けてスライディングしながら殺せんせーにナイフ投擲。

 

殺せんせー

「ニュヤ!?いきなりなにするんですか!ああ、せっかく作ったお城がぁぁぁ…」

 

 

ナイフは見事に避けられ、お城が崩れ落ち込む殺せんせー。

 

「へっ、そんな所でお城作るからだよ。んじゃ、授業戻るね~」

 

 

烏間先生達の元へ戻ると、

 

烏間先生

「あっ、戻ってきたか。アレキウルスさんとリーセェント君、ナイフを俺に当ててみろ」

 

 

と言われた。

 

ふむ、前原君が「こんな訓練意味あるんすか?」と聞いたのが原因か。

 

まぁ、いいさ。

 

防衛省上がりの烏間先生がどこまで強いか気になるし。

 

私の位置は皆から少し離れている。

 

なら、『換装』で対先生用ナイフを2本取り出し、両手に構える。

 

『換装』は異空間(別空間)から武器や服、武具を瞬時に取り出し身につける魔法。

 

ハルカ

「荒事に慣れてるのを知っての指名ですか…。でも、本当に良いんですか?怪我するかもしれないですよ?」

 

 

烏間先生

「それぐらいは大丈夫さ。さぁ、どっからでもかかってこい」

 

《ファーストアタックはハルカ、任せる》

 

 

ハルカ

《了解!》

 

 

念話で話しかけ、無言で向かうより士気を上げる為に、ハルカは大声で、

 

ハルカ

「久しぶりに初手行かせてもらおうかっ!!」

 

 

獰猛に吠え、ハルカは烏間先生の懐に潜り込み、ナイフを持った拳を先生に躊躇なく振り抜いた。

 

烏間先生の意識がハルカに向いた時、私は先生の後ろへ回り込み、両手に持つナイフで右、左に切りかかる。

 

烏間先生

「なかなかいいと思うが、当たらなければ意味が無いっ!!」

 

だったら、足払いっ!

 

ちっ、引っ掛けても反対の足で転げないようにするか。

 

ハルカが烏間先生の正面から後ろに行き、私が先生の正面へと移動する。

 

 

バク転や側転をしながら必死に当てようとする。

 

 

ハルカから投げられるナイフ。

 

 

死角からの投擲だと云うのに先生は避ける。

 

地味に見えてたのか。

 

私は3本のナイフを右、真ん中、左と同時に投擲する。

 

烏間先生の顔が驚いて目を見開く、が、そこで終わらない。

 

バク転し、顎に足を当てる。

 

バク転の影響で空中にいる烏間先生にハルカがナイフを投擲する。

 

 

当たると思ったナイフは…

 

烏間先生

「……最後のは非常に惜しかったが、これだけの連携・戦術を用いた戦闘力の高い二人でも俺にナイフを当てられなかった」

 

先生の指で白刃取りされており、先生に当たる事はなかった。

 

 

 

負けた…。

 

そう思うと、脱力し地面へへたり込む。

 

皆が和気あいあいとして私やハルカの周りを囲もうとする。

 

が、

 

「わりぃ、保健室に行かせてくれ」

 

と言い有希子が着いて行こうとするが、それを大丈夫だからと言い1人で向かう。

 

 

皆から離れ、異空間から体力の回復するドリンクを出し、飲みきる。

 

 

すると、赤髪が目に映る。

 

カルマ君

「久しぶり。リーナちゃん」

 

「うん、久しぶり、カルマ君」

 

渚がこちらを見ている。

 

カルマ君

「渚君も久しぶりだね~」

 

「う、うん」

 

カルマ君は階段を降りていき、殺せんせーを見つけ、

 

カルマ君

「へぇー、あれが噂の殺せんせー?すっげ、ほんとにタコみたいだ」

 

いかにも今見つけましたって感じで話しかけ、殺せんせーの正面に立つ。

 

ーそろそろ準備だ。『透明化』の魔法を使い殺せんせーの後ろへと回り込むー

 

殺せんせー

「赤羽業君ですね。今日から停学明けと聞いていましたが……初日から遅刻はいけませんねぇ」

 

 

カルマ

「あ、あはは……生活のリズム、戻らなくて…下の名前で気安く読んでよ。とりあえず、よろしく…先生」

 

 

殺せんせー

「こちらこそ、楽しい一年にしていきましょう」

 

 

そう言ってカルマ君はポケットに突っ込んでた右手を差し出し、殺せんせーは触手をカルマ君に差し出す。2人が握手した瞬間。

 

殺せんせー

「にゅ!?」

 

殺せんせーの触手が破裂した。

 

カルマ君は間髪入れずにイチゴ煮オレの紙パックを投げ捨て、左手に仕込んでいた対先生ナイフを振るうが、流石にそれは避けられてしまう。

 

殺せんせーはカルマくんから5、6歩離れたところへ飛び退いていた。

 

カルマ君

「へぇー…ほんとに早いし、ほんとに効くんだ、このナイフ。細かく切って貼っつけてみたんだけど……。けどさぁ、先生……こんな単純な「手」に引っかかるとか…しかも、そんなとこまで飛び退くなんて…ビビりすぎじゃね?」

 

とカルマ君が言いながら殺せんせーとの距離を縮める。

 

カルマ君

「殺せないから『殺せんせー』って聞いてたけど…」

 

 

殺せんせー

「ぬぅ…」

 

 

カルマ

「あっれぇ……せんせーひょっとして…チョロイ人?」

 

ーそろそろだー

 

バカにして見下したような表情で殺せんせーをのぞき込み挑発するカルマ君。

 

それに対してピキピキと、顔を真っ赤にして青筋を立てる殺せんせー。

 

 

カルマ

「あはっ、怒んないでよせんせー……そんなんじゃぁ、気づけないよ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ねー、リーナちゃん」

 

ーきたっ!!ー

 

私の名前を呼ぶカルマ君。

 

『透明化』を解除し真っ先に放つ魔法は『水魔法』を殺せんせーに発動させる。

 

突然の後ろから弱点の水を掛けられ、避けられず、思い切り水を吸い込む殺せんせー。

 

「どうだい?せんせー、弱点を暴かれたのは?」

 

 

殺せんせー

「にゅや、多少は驚きましたが、これぐらいは大丈夫ですよ」

 

「へぇー、そうかい。なら、これはどうだ?」

 

そう言いながら自分の周りに銃をいくつか展開し、殺せんせーに魔力を駆使して撃つ。

 

 

出てくるのは実弾ではなく、『対先生用BB弾』。

 

殺せんせー

「!…っ」

 

撃ち落とせたのは、たったの2本。

 

「2本か、まだまだか...」

 

 

展開していた銃を解除させ、戦う意思は無いよという意味で両手を上にあげる。

 

 

 

後ろを振り返り、見たのは皆目をキラキラさせている姿だった。

 

磯貝

「さっきの、突如水が現れたのは何?」

 

中村

「突然現れたのは?」

 

不破

「師匠!私を弟子に!」

 

「待て待て、順番に答えるから...。水が出たのは『水魔法』の1種、突然現れたのは『透明化』。そんで、不破、『魔法』使うには『魔力』が無いと無理だぞ」

 

魔法、魔力という単語にみんなは少し、分かってるような分かってないような感じがした。

 

ハルカ

「見せるというのは?」

 

「えー、ここターゲットいるから嫌だなぁ。グループチャットで動画等流すのでいい?」

 

磯貝

「良いよ」

 

学級委員の磯貝が皆の代わりに答える。

 

 

 

まだ休み時間なので、烏間先生に話しかける。

 

「烏間先生、昨日言ったことは出来ましたか?」

 

烏間先生

「ああ、それなんだがな、作れたぞ。とりあえず素材の方も渡しとく」

 

「!ありがとうございます!!」

 

素材の名前を書いてる紙をもらい、『対先生用物質』でできた弾薬も貰う。

 

やった、これで自分でつくれる。

 

早速紙に書かれているものを用意し、異空間の中で調合する。

 

 

それが出来たら、『複製魔法』でどんどん数を増やす。

 

よし、これで対先生用薙刀とか作れる。

 

 

鉄溶かして、その中に対先生用物質ほりこんだらいいし。

 

....楽しみだ。

 

休憩が終わり、6時間目が始まる。

 

 

ーブニョン

 

ーブニョン

 

ーブニョン

 

磯貝

「あれ、なにしてんだ?」

 

疑問に思った磯貝君が口にする。

 

矢田

「さぁ……壁パン、じゃない?」

 

 

三村

「ああ……さっきカルマとリーナにおちょくられて、ムカついてるのか」

 

 

前原

「触手がやわらかいから壁にダメージ伝わってないな」

 

 

...せんせー、パンチやわいのか。

 

 

岡野

「あー、もううるさいっ!小テスト中でしょ!?」

 

岡野が耐えきれず、一応小テスト中なので文句を言う。

 

ちなみにこの小テストは全員同じものじゃなくて個人のレベルに合わせた問題ばっかりだ。

 

私とハルカはみただけで発狂しそうな数字ばっかりな問題がズラリと並んでいるが、時間をかければなんとか解ける。

 

殺せんせー

「ここ、これは失礼っ!」

 

張り詰めた空気が緩やかな空気へと変わる。

 

寺坂

「よォカルマァ。大丈夫かぁ?あのバケモン怒らせちまってよぉ」

 

 

吉田

「どーなっても知らねーぞー」

 

 

村松

「またおうちにこもってた方が良いんじゃなーい?」

 

 

カルマ

「殺されかけたら怒るのは当り前じゃん、寺坂。しくじってちびっちゃった誰かさんと違ってさ」

 

 

「なんで、知ってんの?」というハルカからの声が聞こえるが、私が教えたのだ。

 

寺坂

「な、ちびってねーよ!!テメケンカ売ってんのかァ!!」

 

 

殺せんせー

「こらそこ!!テスト中に大きな音立てない!!厳しい先生ならカンニングとされますよ!?」

 

〔いや、あんたの触手の方がうるさいよ〕

 

なんていう皆の心の突っ込みが聞こえてくる。

 

「……っと、ごめんごめん殺せんせー。俺もう終わったからさ……ジェラート食って静かにしてるわ」

 

 

殺せんせー

「ダメですよ!授業中にそんなも…の…ん?そっ、それは……!昨日先生がイタリア行って買ったやつ!!」

 

 

 

〔〔〔おまえのかよ!!〕〕〕

 

クラスメイトの心の声が1つになった気がする。

 

 

 

カルマ

「あぁ。ごめーん教員室で冷やしてあったからさ……リーナちゃんも、どう?」

 

 

 

「…[ペロッ]…美味しいけど、食感変?。これなら錬金術で色々効果させた方が良いかもね」

 

 

 

「ごめんじゃ済みません!!溶けないように苦労して寒い成層圏を飛んで来たのに!!……というかリーナさん、今サラっと舐めましたよね!?錬金術ってそんな物も作れるのですか!?」

 

 

「…突っ込み、お疲れ様です」

 

 

カルマ

「へー…でどーすんの?ん、殴る?」

 

「錬金術は楽しぃよ。材料を持ってこれるのなら作ってあげれるよ。E組の皆はタダでいいよ」

 

殺せんせー

「殴りません!!私だけ材料必要なのですか!?残りを先生が舐めるだけです!そう、ペロペロと…!?」

 

 

…舐めるんだ。

 

殺せんせーは床に落ちているBB弾に気づかず、こちらに歩み寄ってくる。

 

…バシュッ

 

殺せんせー

(対先生用BB弾…!)

 

足の触手が溶け、それと同時に先生の腕目掛けてナイフを投擲する。

 

 

カルマ

「あっは....まーたぁ引っかかった~」

 

「よく足元見なよ〜」

 

そう言い、カルマ君は顔目掛けて3発間を開けながら発砲する。

 

が、避けられ、命中はゼロ。

 

音を立てて椅子を引き小テストの答案を持ったカルマ君は銃を構えたまま立ち上がり、殺せんせーへ触れる位置で銃を突きつける。

 

カルマ

「…何度でもこういう手使うよ。授業の邪魔とか関係ないし。それが嫌なら……俺でも俺の親でも殺せばいい。でも、その瞬間から、もう誰もアナタを先生とは見てくれない。ただの人殺しのモンスター…タダでさえ『先生』っていうのは腐ってるのに、さらに俺たちからの評価も落とす」

 

そうカルマ君は話しながら、銃とは逆の手に持つジェラートを殺せんせーの胸元へ押し付ける...。

 

カルマ

「あんたという『先生』は、俺達に殺された事になる………はい、テスト。多分全問正解…じゃあね、せんせー、明日も遊ぼうね♪」

 

そう言ってカルマ君は教室から出ていった。

 

 

カルマ君が出て行った後、私はお手洗いとウソをついて、持ってきてたカバンを異空間に入れて、カルマ君を探しに行く。

 

カルマ君の事だ。

 

見晴らしの良い木の上とか絶好のサボり場所とかを探しに行ってるだろう。

 

この世界の人らは『魔力』を持ってないから、『魔力探知』での人探しが出来ないのが残念だ。

 

まぁ、『魔力探知』がなくとも『気配探知』でわかるけどね。

 

カルマ

「あれっ、リーナちゃん?」

 

と、頭上から声がする。

 

案の定、木の上にカルマ君はいた。

 

『翼』(エーラ)を発動させ、木の上へ移動しながら話す。

 

「明日早速するのかい?」

 

カルマ

「その通りだよ。…にしても、『魔法』って便利だよね」

 

「そうだろ?まぁ、魔力が無くなれば魔法使えないけどね(笑)」

 

さっきの、カルマ君との共同暗殺は日曜日に「一緒に暗殺しないか?」と連絡が来たから、出来たのだ。

 

一通り、話せる事は話し、気づけば放課後になっていた。

 

 

 

 

~最寄り駅~

 

杉野

「またなー、渚」

 

「うん、また明日」

 

最寄り駅にて、渚と杉野が別れてる間、カルマ君は瓶コーラを買う時に聞こえた声…。

 

 

「おい渚だぜ。なんかすっかりE組に馴染んでんだけど」

 

 

 

「だっせぇ。ありゃもぉ俺等のクラスに戻って来ねーな…しかもよ、停学明けの赤羽までE組復帰らしいぞ」

 

 

 

「うっわ、最悪。マジ死んでもE組落ちたくねーわ」

 

と、遠くでも分かる、元渚のクラスメイトである本校舎の2人がE組の事を話し、渚が聞こえていても何も言い返せない事に…。

 

 

カルマ君を見れば、空の瓶コーラを手に持ち、歩き出す。

 

ーガシャン

 

カルマ

「へぇー、死んでも嫌なんだ?…だったら今死ぬ?」

 

と、色々言ってた本校舎の男子二人の頭上の柱に瓶コーラを叩きつけ、割れて尖った先を男子生徒に向ける。

 

男子達はカルマ君が来た事により、悲鳴をあげ逃げていく。

 

…逃げるんなら最初からやるなよ。

 

カルマ

「アハハ、殺るわけないじゃん..」

 

「…カルマ君」

 

カルマ

「ずっと良い玩具があるのにまた停学とかなるヒマ無いし、認められて堂々と殺る、そんなこと、さすがにやったことないから……だったら全力で楽しまなきゃね?」

 

ああ、久しぶりに3人が揃う。

 

丸々1年間はカルマ君と渚君と一緒に帰ってなかったしね。

 

自然に駅の改札を通りながら話す。

 

カルマ

「でさぁ渚君。聞きたい事あるんだけど。殺せんせーの事ちょっと詳しいって?」

 

 

「……う、うんまぁ…ちょっと」

 

 

カルマ

「あの先生さぁ…直接タコとか言ったら怒るかな?」

 

 

「タコ?うーん むしろ逆かな、自画像タコだし。ゲームの自機もタコらしいし。この前なんか校庭に穴掘って『タコつぼ。』…っていう一発ギャグやってたし…まあまあウケてたし先生にとってちょっとしたトレードマークらしいよ」

 

 

カルマ

「…ふーん…そ~だ、くだらねー事考えた」

 

 

「朝、そっち行こうか?」

 

カルマ

「ぜひ、そうしてもらっていいかな?」

 

「了解、ハルカにも言っとく」

 

「…カルマ君達何企んでるの?」

 

渚君の疑問が聞こえる。

 

 

カルマ

「……俺さぁ、嬉しいんだ。ただのモンスターならどうしようと思ってたけど…案外ちゃんとした先生で。……ちゃんとした先生を殺せるなんて、さ。…前の先生は自分で勝手に死んじゃったから」

 

ちょうど来た電車で夕日が反射し、カルマ君の狂気的な笑みがすごく映る。

 

渚君はどう見えてるんだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

**********

 

場所は自宅の地下。

 

磯貝から許可の取れたクラス全体チャットで送信する動画を取りに。

 

撮った動画の内容は『属性魔法』を。

 

 

主な属性を発動させながら説明する。

 

属性といっても、いろんな種類がある。

 

四大元素である「風」 「土」 「水」 「火」。

 

それ以外にも闇、光がある。

 

細かく分類すると、雷や氷。

 

それらどれかの2つの属性を掛け合わせて、『混合魔法』(ユニゾンレイド)が発動すること。

 

基本、『混合魔法』は2人以上で発動出来るが、一人でもいろんな属性が使える人ならば可能ということ。

 

最初はそんなものでいいだろう。

 

動画を送った後[魔法の事は殺せんせーと同様に家族やE組以外の生徒達に言わないように]と送る。

 

[ちなみに、言った人には合成だったorウソだったと言って。それでも知りたいと思う人がいるんなら私に言って。記憶消すから]

 

とも送る。

 

ちなみに、ハルカは居ない。

 

磯貝や杉野達と遊びに行ってるって。

 

そして、夕飯も食べていくらしい。

 

…カルマ君の所行こうか。

 

うん、そうしよ。

 

カルマ君とのチャットに[今から泊まりに行っても良い?(拒否権無いよ?(笑))]と送り、ベランダに置いてる靴、簡単なお泊まりセットをリュックに詰め、屋根伝いでカルマ君の家まで行く。

 

 

ー十分後ー

 

屋根伝いでカルマ君のベランダに辿り着いた。

 

トントンとノックすると、驚いた表情でカルマ君が迎える。

 

カルマ

「うわ、早いな」

 

「フリーランニングだから、はやいよ笑。突然ごめんね」

 

カルマ

「大丈夫だよ。今日親居ないし、夕飯、何作ろうか?」

 

「え、良いよ、作るよ。急に来たんやし。冷蔵庫覗いていいかい?」

 

カルマ

「良いよ。タコ欲しいな」

 

冷蔵庫覗くと、卵、人参、キャベツがあった。

 

うむ、これでお好み焼き作れるな。

 

「お好み焼き粉ある?」

 

カルマ

「…あると思う」

 

「おk、ならばお好み焼き作れるわ。タコ、買いに行ってくるか?」

 

 

カルマ

「そうだね、無かったら、現地調達だね」

 

そう言ってカルマ君は近くのスーパーへと買い出しに行っていった。

 

 

 

カルマ君が帰ってくるまでの間に、キャベツ切って、にんじん細く切ったり、豚肉切ったり、片栗粉と水と卵で生地作ったりしながら待っていた。

 

 

 

 

 

*******

 

 

生地とキャベツ、人参を混ぜ合わせた物を熱々の鉄板の上に乗せる。

 

「…で、タコはあったんだね」

 

乗せたものの上に切った豚肉を乗せる。

 

カルマ

「うん、バッチリだよ」

 

生地の周りがフツフツと泡が出始めたら、ひっくり返す。

 

カルマ

「リーナちゃんは、授業中なにか仕掛けないのかい?」

 

「授業中になんかはやらないよ。すこし、手助け程度ならやろうか?」

 

カルマ

「だったら、1時間目の時に…………してくれない?」

 

「それぐらいなら、お安いご用さ」

 

明日の日程を互いにどうやるかとかの意見交換をしながら、お好み焼きを食べる。

 

 

 

 

 

 

 

*******

 

夕飯を食べ終わり、リビングのソファにて、ゆっくりとしていた時、

 

 

カルマ

「…ねぇ、魔法見せてくれない?」

 

「良いけど…いろんな種類あるよ」

 

大まかに言って2つの種類に分けられること。

 

『能力(アビリティ)系』、アイテムを持って使う魔法を『所持(ホルダー)系』。

 

『能力系』には『古代魔法』(滅竜魔法、滅神魔法、滅悪魔法、滅天魔法)、『造形魔法』や『自然魔法』やいろんな魔法がある。

 

 

『所持系』は黄道十二門という鍵を使う『星霊魔法』や『換装』などがある。

 

 

「……という種類がある。でも、この世界は魔力を持ってないんだよね」

 

 

カルマ

「この世界?」

 

「あー、うちら別世界から来たの」

 

カルマ

「ふーん、そうなんだ」

 

…聞いといて、素っ気ないな。

 

 



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カルマの時間2

ー翌日ー

 

朝早くに登校し、誰も居ないのを確認して………。

 

 

殺せんせーが入ってくる。

 

せんせーはまだ気づいてない。

 

 

殺せんせー

「……どうしましたか?皆さん」

 

 

教卓の上にアイスピックで刺されたタコに皆の視線が向いてるのを見たせんせーは教卓に目をやると、釘付けになった。

 

 

 

 

カルマ

「あっ、ごめーん、殺せんせーと間違えて殺しちゃった~。捨てとくから持ってきてよ~」

 

わざとらしく言うカルマ君。

 

殺せんせーはタコを持ったままカルマ君の方へ歩き出す。

 

あと少し、という所でせんせーの触手がドリルになった。

 

 

殺せんせー

「見せてあげましょう。このドリル触手の威力と自衛隊から奪っておいたミサイルの火力を.......先生は暗殺者を決して無事では帰さない」

 

 

先生は生徒に危害を加えられないはず...そんな事を疑問に思うと、一瞬で作られたたこ焼きがカルマ君の口に放り込まれる。

 

カルマ

「!?あっつ!」

 

熱々のたこ焼きを放り込まれたカルマ君はたこ焼きを吐き出す。

 

殺せんせー

「その顔色では朝食を食べていないでしょう。マッハでタコヤキを作りました。これを食べれば健康優良児に近付けますね」

 

 

カルマ

「ハハ、惜しいね先生。朝ご飯食べてるよ」

 

 

殺せんせー

「にゅや、食べていましたか。先生はね、手入れをするのです。錆びて鈍った暗殺者の刃を…。今日1日、本気で殺しに来るがいい。そのたびに先生は君を手入れする」

 

 

カルマ

「……!」

 

 

殺せんせー

「放課後までに君の心と身体をピカピカに磨いてあげよう」

 

 

カルマ

(言質は取れた…。好きにやろう)

 

 

 

 

 

**********

 

《1時間目:数学》

 

 

殺せんせー

「どうしてもこの数字が余ってしまう!そんな割り切れないお悩みを持つあなた!!でも大丈夫ピッタリの方法を用意しました!!黒板に書くので皆で一緒に解いてみましょう」

 

 

 

テレビショッピング的なノリでハイテンションに授業を進める殺せんせー。

 

先生は黒板に向かい、数式や答えに至るまでの過程を書いている。

 

チラっとカルマ君を見い、頷いたのを確認してから、偶然フタの空いた筆箱を落とす。

 

パラパラと音を立てて落ちていく文房具達、その隙にカルマ君は銃を構え……。

 

 

殺せんせー

「…でこれを全部カッコ良くまとめちゃってそれから…するとあらビックリとなります。ああ、カルマ君銃を抜いて撃つまでが遅すぎますよ」

 

カルマ

「なっ…」

 

 

殺せんせー

「暇だったのでネイルアートしときました」

 

 

いつの間にか、カルマ君の手から銃を奪われ爪にはタコのネイルアートが。

 

…朝の一件根に持ってるな。

 

殺せんせー

「そしてリーナさん、撹乱のためにあなたが『偶然』を装って筆箱を落とし、音を立てたのはお見事でした。しかし音が鳴らす場所が悪かったですねぇ…はい、筆箱を拾うついでにデコってみました」

 

カルマ君が右隣なのが原因か。

 

左はハルカだ。

 

丁寧にデコられた、リボンやバッジを剥ぎ取る。

 

ああ、カルマ君に除光液を忘れずに渡しておく。

 

 

 

 

 

 

《2時間目:音楽》

 

殺せんせー

「……というわけです。では、ワンコーラスずつアレンジしてみましょうか。どのように歌を歌ってくれても構いません……楽譜通り正確なものでもいいですし、叫んだり突飛なもの、あっと驚くものでもいい。ふむ……では、千葉くん、中村さん、ハルカ君、リーナさんの順で行きましょう」

 

 

 

今回の授業は曲のアレンジについてらしい。

 

千葉君は普通に歌った。

 

中村さんとハルカが強弱を付けた事で次は何をするんだろうか?という視線を感じる。

 

 

曲は固定。

 

ただ、ビブラートやこぶし、しゃくりなどを使い表現していく。

 

そして、当てる所にはちゃんと当て、意識を少し飛ばしていく。

 

殺せんせー(ニュや、少し意識を飛ばされましたね…。中学生でこんな能力があるとは…)

 

 

 

《3時間目:理科》

 

理科は実験をするようで理科室で行っている。

 

実験は危ないからと殺せんせーがしている。

 

って言いながら早速私は毒薬を作っていた。

 

ビワの種の砕いて細かくした物(シアン化合物)や水銀を入れた特性果物ジュースを作る。

 

完成したので殺せんせーに渡す。

 

授業中だからという理由で渋る殺せんせーに「飲んでくれないの~?せっかく作ったのに」と泣き落としをする。

 

テンバった殺せんせーはジュースを飲む。

 

ードクンッ

 

殺せんせー

「にゃゃゃ…」

 

唸る殺せんせーはしばらくすると収まり、

 

ーニョキ

 

何が生えてきた。

 

殺せんせーの顔に生えてきたのは、羽と角だった。

 

殺せんせー

「多少、驚きましたが、せんせーの顔を変えるぐらいですね、ちなみに何を入れたんですか?」

 

「シアン化合物と水銀」

 

と答える。

 

殺せんせー

「どれも人に害なす毒物なので、1人ではしないようにしてくださいね」

 

と、怒られてしまった。

 

~昼休み~

 

カルマ君は爪を噛みながら、イラついている。

 

私はって言うと、そんなに凹んでない。

 

ちなみに、今いるのは旧校舎から近い木の上さ。

 

 

「で、5時間目はどーすんだ?」

 

カルマ

「…ふつーにだよ」

 

ハルカ

「そう…でも、個人マークされてるから無理ゲーに近いよ?」

 

カルマ

「…それでも、俺は自分の手で殺りたいんだ」

 

「まぁ、後2時間だ。頑張ろうや」

 

食べながら話を進める。

 

 

 

 

《5時間目:家庭科》

 

今日はスープを作るようで、家庭科室にいる。

 

私はハルカと二人きりの班だ。

 

そして、とっくに出来ている。

 

お昼を食べ終わったあとの家庭科ってなんでだろうね、不思議でしかない。

 

…カルマ君はどうなんだろう?

 

殺せんせー

「不破さんの班は出来ましたか?」

 

家庭科室を歩き回る殺せんせー。

 

不破

「……うーんどうだろ。なんかトゲトゲしてんだよね」

 

 

 

味見しようとする殺せんせーに、

 

 

カルマ

「へえ。じゃあ作り直したら?……1回捨てて、さ!!」

 

 

 

鍋をひっくり返し、すぐさまナイフを振る…!

 

 

 

 

殺せんせー

「エプロンを忘れてますよカルマ君。スープならご心配なく全部空中でスポイトで吸っておきました。ついでに砂糖も加えてね」

 

 

不破

「あ!!マイルドになってる!!」

 

 

…スポイトか。

 

あ、かわいいエプロンをしているので写メったよ。

 

これ、売るべきかな?

 

まぁ、おいとこ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*********

 

《6時間目:国語》

 

題材は赤蛙。

 

 

殺せんせー

「『私がそんな事を考えている間にも…』」

 

 

 

机の間を殺せんせーが通り過ぎ、背中を見せた瞬間にカルマ君が右手の仕込みナイフを構えようとして

…。

 

殺せんせー

「『赤蛙はまた失敗して戻って来た…』」

 

殺せんせーの触手、頭に阻止され動けない。

 

 

殺せんせー

「『私はそろそろ退屈し始めていた私は道路からいくつかの石を拾ってきて…』」

 

 

 

教科書を読むのを全くやめず、呆然としたカルマ君の髪の毛をセットし始める殺せんせー。

 

 

 

ガチすぎる殺せんせーの前じゃ殺すことなんて…無理ゲーだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー放課後ー

 

 

SHRが終わると同時にカルマ君は教室から出ていってしまった。

 

それを追いかける私とハルカと渚君。

 

 

切り立った崖に一本松が生える場所。その一本松の上にカルマ君は登り、立っている。

 

追いついた、渚がカルマ君に声をかけるのが聞こえる。

 

 

「カルマ君…焦らないで皆と一緒に殺ってこうよ。殺せんせーに個人マークされちゃったら…どんな手を使っても1人じゃ殺せない。普通の先生とは違うんだから」

 

 

 

「そうだよ、カルマ君…」

 

 

カルマ

「先生……ねぇ」

 

 

 

カルマ

「…やだね俺が殺りたいんだ。変なトコで死なれんのが一番ムカつく」

 

 

殺せんせー

「カルマ君。今日はたくさん先生に手入れをされましたね。まだまだ殺しに来てもいいですよ?もっとピカピカに磨いてあげます」

 

いつの間にか来ていた殺せんせーが私達の後ろから声をかける。

 

 

一度私達に視線をやり、崖下を見た後にもう一度視線を交わす。そして私たちの方に向き直った。

 

 

カルマ

「確認したいんだけど、…殺せんせーって先生だよね?」

 

 

殺せんせー

「?…はい」

 

カルマ君の問いに怪しげに頷く殺せんせー。

 

カルマ

「先生ってさ命をかけて生徒を守ってくれるひと?」

 

 

殺せんせー

「もちろん先生ですから」

 

 

カルマ

「そっか。良かった…それが知りたかったんだぁ…ねぇ、今ってまだ朝約束した『今日』の中に入るんだよね?」

 

 

殺せんせー

「えぇ、入りますねぇ…」

 

 

カルマ

「じゃあ、今からそっちに戻って殺っても問題ないわけだ…

 

そう言ってカルマ君は崖から後ろ向きで飛び降りる。

 

「…!それはダメだ!カルマ君!!」

 

1歩気づくのが遅かった…。

 

が、蜘蛛の巣のような触手がカルマ君を受け止める。

 

殺せんせー

「お見事です。速く助ければ君はそれに耐えきれなくて死に、逆に遅く助ければその間に先生は殺されてしまうでしょう。そこで先生、今回はネバネバしてみました」

 

 

カルマ君

「何でもありかよこの触手!」

 

 

殺せんせー

「ちなみに、見捨てるという選択肢はないので安心してください。いつでも信じて飛び降りて下さいね」

 

 

 

流石だね。殺せんせーは。

 

カルマ君が崖の上に無事戻ると、ハルカは仁王立ちして怒鳴り始めた。

 

 

ハルカ

「何考えてるんだ!少し間違えてたら死んでいたっていうのに。超生物が担任じゃなかったら死んでいたんだからな!?」

 

カルマ

「なんで、アンタが怒るんだ?」

 

ハルカのフォローをする。

 

「ハルカはね、自分を傷つくような事をしたら、こうやって怒るんだよ…実際、私も怒られたしね」

 

ハルカ

「それは、お前が傷つくような事をするからだろうか…」

 

「カルマ君、平然と無茶したね…」

 

カルマ

「あーあ。今のが1番殺れると思ったんだけどな~。また計画の立て直しかな」

 

 

殺せんせー

「もうネタ切れですか。先生はまだ手入れが足りないぐらいです。君も案外チョロいですねえ~」

 

 

 

殺せんせーは緑のシマシマ顔で昨日の仕返しをするように言った。カルマ君はこめかみをピクリと動かす。

 

 

カルマ

「殺すよ、明日にでも」

 

 

 

にっこりと笑って首を切るジェスチャーをするカルマ君にもう歪んだ殺意はなかった。

 

先生として殺そうとも、人として殺そうとも思ってない。

 

カルマ君はおもむろにポケットに手を突っ込みがま口財布を取り出す。

 

あれ、カルマ君ってがま口財布だっけ?

 

 

カルマ

「渚、リーナちゃん、ハルカ君、帰りにファミレスよろうよ」

 

 

殺せんせー

「その財布先生の!」

 

先生のかい。

 

 

カルマ

「だーかーらー、職員室に無防備で置いとくなよ~」

 

殺せんせー

「返してくださいっ!」

 

カルマ

「はーい、どうぞー」

 

 

殺せんせー

「えっ、ちょっと、中身抜かれてるんですけど!?」

 

カルマ

「はした金だったから、募金しちゃった♪」

 

 

そんなこんなでカルマ君vs殺せんせーは失敗に終わった。

 

 

カルマ君vs殺せんせーが終わり、あの場にいた殺せんせー以外のメンバーで家の近くの最寄り駅まで楽しくお喋りしながら帰った。

 

 




音楽の時間の描写どうでしょうか?

ハーメルンさんは歌詞を掲載するには複雑なやり方だったので無理に掲載せずにしました。


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14話

-20時頃-

 

『魔法』を説明した動画をグルチャに送る。

 

今回は『失われた魔法』についてだ。

 

『失われた魔法』...それは、その威力や術者への副作用から使用者が限られていき、利用が禁じられ、次第に失われていった魔法で、『スレイヤー系魔法』、(『滅竜魔法』、『滅神魔法』、『滅悪魔法』、『滅天魔法』)を各自説明していく。

 

 

 

本来ならばひとつの魔法でひとつの属性しか扱えない。

 

 

が、私とハルカは膨大な時間を費やし、習得した。

 

 

なので、使えるんだよ。

 

いろんな属性を。+αとして、何種類ものの魔法も同時に使えるしね。

 

 

ああ、前送った時に言った後は、磯貝達から『言ってねぇよ!』や『言ってないからね』とかだった。

 

うんうん、E組は優しいよね。

 

 

そんな事を思いながら、どうやってタコを殺ろうかなと考える。

 

 

1番無難なのは、銃を周りに展開させて、『対先生用BB弾』を撃つのが良いだろう。

 

 

が、それは朝のSHR時の出欠時にやってる事と同じになるしな…。

 

 

…まぁ、良い。

 

明日考えよう。

 

 

 

 

 

4月7日。(水)

 

7:30

 

私とハルカはE組に繋がる山を探索していた。

 

探索していると杉野君が野球ボールに『対先生用BB弾』を埋め込んだそれを殺せんせーにぶつけようとしている所に遭遇した。

 

近くにいた渚くんに駆け寄り、話を聞いていく。

 

 

話を聞いている間に殺せんせーがグローブを持ってボールを阻止していた。

 

そして、ポールの投げ方のレクチャーを先生から施される杉野君。

 

 

 

8:30

 

 

チャイムが鳴り、殺せんせーが入ってくる。

 

日直が号令をかけ、銃撃ちからSHRが始まる。

 

 

 

 

《1時間目》

 

 

1時間目が始まり、10分たった頃、赤髪が入ってくる。

 

 

カルマ

「ねぇ、登校する時に面白いもの見つけたんやけど~。せんせー、見てくれない?」

 

 

面白いもの?

 

 

 

寝ていた体を起こし、カルマ君の方を見る。

 

カルマ君には何も無いが、その横に赤いサルのような生き物がいる。

 

「ヒコザルっ!?」

 

 

突然叫んだ私に振り向く人は何人がいるが、それらの視線を気にせず、異空間から『ポケモン図鑑』を起動する。

 

ポケモン図鑑

「ポケモンナンバー、390。こざるポケモン、ヒコザル」

 

 

殺せんせー

「にゅや?どうしたのですか?急に叫ぶなんて…」

 

「ごめんなさい、この時間私に預からしてもらってもいいですか?」

 

殺せんせー

「いいですよ、せんせーもその生き物が何が気になりますしね」

 

「ありがとうございます。まず、この生き物ですが、ヒコザルといいます。ですが、ヒコザルを見た方はいますよね?…アニメで」

 

ハルカ

「アニメで言えば、わかる人いるんじゃないかな?オーキド博士に、ピカチュウといえば」

 

中村

「…ポケモンなの?」

 

「正解だよ。中村さん。そう、中村さんの言う通りポケモンさ。でも、2次元がリアルに来るというのは出来ないと思うやん?。…それを説明するのはちょいムズいんやけど、説明するね」

 

 

皆さんが知っているアニメ、小説が異世界と例えてみましょう。

 

それを行き来できる一族がいます。

 

 

行き来できるものを『扉』と言い、一族は『ランガ族』といいます。

 

まぁ、それは置いといて。

 

多分ランガ族にポケモントレーナーが着いてきたんでしょう。

 

そこではぐれたのか、元々野生が繋がってる扉に入り込んたのは聞いてみないと分かりませんが…。

 

「…という事です。質問ありますか?」

 

竹林

「その話を聞いてる限り、僕達が2次元…異世界に行けるような言い方だけど、どうなんだい?」

 

「…行けはするよ。しかし、ランガ族か、私が居ないと無理だけどね」

 

莉桜「リーナも異世界行けんの?」

 

「行けるよ、行きたい人はそのアニメかゲームや漫画の世界言ってくれたら良いよ」

 

莉桜「OK♪」

 

 

 

ハルカ

「ふむふむ、このヒコザルは野生だ。で、赤羽になついている」

 

私が説明している間に、ハルカはヒコザルに聞いていた。

 

「へぇ、野生でカルマ君に懐いているのね」

 

珍しいわね、御三家が野生ですぐに懐いてるのか。

 

「じゃ、ヒコザルはカルマ君がトレーナーとしてっていいかな?」

 

カルマ

「……俺がトレーナー?…務まるかな」

 

 

「大丈夫、初心者だから、失敗とかもあるよ。ああ、殺せんせー、2時間目、私とカルマ君サボりますね。大丈夫、3時間目からちゃんと行きますんで」

 

と、殺せんせーが反応する前に、カルマ君とヒコザルの手を引き、教室を出る。

 

 

 

 

 

ー山ー

 

前、カルマ君が飛び降りして先生に止められた所で話する。

 

 

「…で、カルマ君にはこれらを」

 

モンスターボールとポケモンフード(ポフレ、木の実等)を渡す。

 

 

カルマ

「これらは?」

 

 

モンスターボールはポケモンを保護する物で、ポケモンフードはポケモンの食べ物と説明する。

 

ポケモンによって、好き嫌いあるよとも言っておく。

 

それと、ボールの使い方も。

 

「…で、ポケモンフードは私が作るよ。お金貰うよ?」

 

カルマ

「そ、そう、1食何円で?」

 

「1日で500」

 

カルマ

「え、そんなに安くていいの?」

 

意外な安さで驚くカルマ君。

 

「カルマ君だから、安くしてるんだよ(笑)」

 

木の実はタダで、沢山あるしカルマ君なら気心しれてるし。

 

 

元の世界で家の周り、木の実畑になってるし。

 

時間はどれぐらいなのかは分からないけど、ポケモン達が木の実取ってくれて、異空間に繋がるカバンに入れてもらってるから、結構大量にあるんだよ。

 

木の実が枯渇するような使い方はしないし。

 

「さて、そろそろカルマ君戻りなよ」

 

カルマ

「うん、そうするよ」

 

 

カルマ君を先に教室に戻らし、一息ため息をつく。

 

 

…ついにこの世界にもポケモンが現れたか。

 

いや、元の世界だったら最初から現れてたけど。

 

 

最初のポケモンはヒコザル。

 

次はどんなポケモンが出るんだ?

 

いや、それを楽しみにする前に、原因探しかな。

 

さて、そろそろ教室戻ろ。

 

 

 

ー教室ー

 

教室に戻ると誰も居なかった。

 

あれ、体育か。

 

女子更衣室に向かう。

 

 

 

 

ー女子更衣室ー

 

女子更衣室に向かうと、皆の制服が綺麗に畳まれていた。

 

皆の目が無いことを確認し、換装でサッサと着替える。

 

そして、来ていた長袖カッターシャツとスカートを魔法で畳む。

 

 

 

ーグラウンドー

 

今日は銃の扱い方について烏間先生が説明している。

 

扱いが上手なのは、凜香と千葉君か。

 

命中率が他の人と比べて高い。

 

烏間先生

「アレキウルスさん、少し撃ってもらえるかな?...銃の使い方は…」

 

銃の扱い方を説明しようとする烏間先生に「分かっているので」と返す。

 

ーバンッ!バンッ!

 

ち、少しズレたか。

 

烏間先生

「スゴい、前にも使った事はあるのか?」

 

「ええ、まぁ」

 

前にもというか、常に使っているんだけど。

 

そんな言葉は胸にしまい、当たり障りのない発言をする。

 

 

 

銃撃ちが終えたら、烏間先生VS私だ。

 

「なんで、今回は私のみなのですか?」

 

烏間先生

「君本人の実力を知りたくてね」

 

陽菜乃

「うわ~、リッちゃんと烏間先生が戦うって~」

 

カエデ

「がんばれ~」

 

 

 

ギャラリーに見られているが、そんなのに気を取られるような者では無いからな。

 

深呼吸し、

 

「そうですかっ!!」

 

言いながらナイフを投擲する。

 

それは避けられる。

 

なら!

 

大外刈をして、烏間先生の体を地面に付けようとする。…しかし、体重が重くて持てない。

 

あまり使いたくないが、魔力で威力増加と重量減少を使う。

 

「うりゃぁー」

 

声を上げ、背負い投げをする。

 

烏間先生が宙に浮いてる一瞬の内にグルグルとでんぐり返しながらナイフと片手に砂を持つ。

 

ナイフを構え…。

 

ナイフを警戒されているのは承知済み。

 

なので、でんぐり返しをした時に掴んだ砂を烏間先生の眼下でばらまく。

 

もちろんの事ながら、烏間先生は砂が目に入らないように目をつぶる。

 

その一瞬にナイフを首筋に当てる。

 

 

 

 

****

 

体育が終わり各々が教室へと戻る。

 

 

4時間目はなんだってっけな?

 

女子更衣室に戻り、カエデや陽菜乃達とワイワイお喋りしながら話をする。

 

 

ひなた

「リッちゃんって身体能力高いよね~」

 

陽菜乃

「わかるっ!私もそう思ってたんだ」

 

というひなたと陽菜乃との会話を聞き、

 

「え~、そんな事ないよ」

 

と、謙遜する。

 

しばらくすると私の話からいつの間にか烏間先生の話題に移っていった。

 

烏間先生ラブの陽菜乃のせいだろう。

 

私は秘密が多いからバレないようにしないと。

 

でも、カルマ君にはバレそうだ…。

 

バレた時はそん時だ。

 

更衣が終わり、教室へ戻る。

 

 

 

 

 

 

 

4時間目が終わり昼休みになると、殺せんせーは本場の小龍包を食べに香港まで行った。

 

そんな殺せんせーの行動は置いといて。

 

私は渚くん、カルマ君、ハルカと昼食を一緒に食べていた。

 

グラウンドへと繋がる階段に腰掛け、お弁当を広げながら、話を進めていく。

 

「…で、このメンバーで殺る事でいいかな?」

 

 

「内容はどうするの?」

 

「毒物。MHの世界で毒の持つモンスターは沢山いてね、それで調合して、殺せんせーの好きな甘いお菓子に入れるというのはどうだい?」

 

『MH』はモンスターハンターの略称だ。

 

人間に害なす、モンスターをハンディングしていって素材を調達or加工or調理していく世界だ。

 

ハルカ

「その毒物達はどうやって集めるのだ?」

 

「毒物達はもう集めてる。後はお菓子のみだ」

 

カルマ

「で、暗殺する用にお菓子作るんだね」

 

「うん、だから今日の放課後私の家来てよ」

 

カルマ

「了解」

 

「わかったよ」

 

磯貝

「今から暗殺サッカーするんだけどやる?」

 

 

という磯貝の、答えに「もちろん、殺るよ」と返す。

 

暗殺サッカーというのは殺せんせーvs生徒でやる事で、名前の通り暗殺しながらサッカーをするという事だ。

 

空っぽになったお弁当を異空間にしまい、ナイフを出す。

 

スカートからズボンへと換装もする。

 

男子達に紛れ、サッカーボールを蹴っていく。

 

 

メンバーは磯貝、私、杉野、木村だ。

 

磯貝

「正義!こっちにパス!」

 

木村は磯貝に渡していく。

 

ボールは磯貝の方へ行く、殺せんせーは真逆方向へ逃げていく。

 

その時に、

 

「磯貝!渡ったら俺にくれっ!」

 

持ってたナイフを殺せんせーに投擲し、片手でマシンガンを取り出す。

 

ボールが来たら、魔力を込め体を捻りながら蹴り、マシンガンをせんせーに合わせながら撃っていく。

 

「ッ、1個のみだと無理か…」

 

マシンガンに入っていた『対先生用BB弾』を撃ち尽くしても、殺せんせーは健在だ。

 

殺せんせー

「ヌルフフフ、まだまだ甘いですねぇ」

 

と、緑のシマシマ顔に変化させながら言うせんせー。

 

「…いつかは殺してやるよ、せんせー」

 

磯貝

「あと5分で5時間目だ!急げ、皆!」

 

と言う磯貝にテキトーに返事し、教室の方向とは真逆に歩いていく。

 

不思議がる皆に、「少し遅れる」と言い木々の方へ走る。

 

ー山の中ー

 

 

この山には小さい滝と水を貯めればプールにもなりそうな沢がある。

 

その滝から『扉』が開いた反応があった。

 

いったい誰が来たんだ?

 

ちなみに、小さな滝の『扉』は私とハルカがこの『暗殺教室』の世界に来た時の『扉』でもある。

 

 

『扉』の存在は普通の人には見えないが、ランガ族と私、ハルカは見えている。

 

見えてる人には『扉』の部分は黄色い、見えない人には透明...つまり、なにもない様に見えるそうだ。

 

ああ、でも極たまに『扉』を介さずに別の世界に迷い込む人もいるみたい。

 

その条件は詳しくは分かってないけどね。

 

もしや、ヒコザルもそうなのかな?

 

色々考えていると、青いマントをして背丈ぐらいの長い杖を2、3本背中に指していてフードを被っている人を見た。

 

あれ、この人すっごく見覚えがある。

 

「…ミストガン?」

 

その人物の名前を言う。

 

その人は振り返り、私を確認すると抱きついてきた。

 

「おつかれ、兄様」

 

優しく背中をさすりながら言う。

 

兄様というのは、元の世界『FAIRY TAIL』では兄妹関係じゃないけど、兄妹関係としているからこの呼び方なのだ。

 

ミストガンについて軽く説明しよう。

 

 

『FAIRY TAIL』の平行世界(エドラス)からアースランド(元の世界『FAIRY TAIL』)に来て『アニマ』と呼ばれる物を閉じていたのがミストガンさ。

 

 

まず、エドラスというのを説明しよう。

 

エドラスはアースランドの平行世界で、同じ人間が各世界に1人いる。

 

アースランドにいるナツ、グレイ、エルザなど存在している人がエドラスにもいるという事。

 

多少人格や性格は違うけど。

 

ミストガンはエドラスの王子。

 

そして、私はミストガンの妹…つまり養子として王族入りをしたのだ。

 

だから、元の世界『FAIRY TAIL』ではミストガンの事を兄様呼びしているのだ。

 

 

『アニマ』というのは神隠しとかにもなっているが、その発生はアースランドのみだったのだが、兄様がいるってことは別世界にもあるのかな。

 

発生は別世界にもあるみたいだけど、たどり着くのはエドラスのみだ。

 

「兄様がいるってことはこの世界にもあるの?」

 

ミストガン

「どうやら、その様だ。エドラスにいたランガ族がアースランドに来てこの世界に連れていってもらったのだ」

 

「そうなんだ、頑張って」

 

連れてきてもらったランガ族は『アニマ』がある世界を知っているのか。

 

ミストガン

「リーナに会えたから良かった」

 

「私もだよ、ここにいる理由とか聞かないの?」

 

ミストガン

「聞かないよ、それじゃまた」

 

そう言って、ミストガンが草を巻き上げながらどこかに消えていった。

 

私は色んな別世界に存在しているからな。

 

『分身魔法』はエドラスで王族入りをした時も使っていたし。

 

だってアースランドにも『私』が存在しとかないと変じゃない?

 

ハルカはここと元の世界のみだ。

 

さて、教室戻ろ。

 

ー教室ー

 

ドアからはいるのでは無く、換気の為に空いていた窓からはいる。

 

ジャンプし着地に失敗したので、後ろにあるドア辺りまで盛大に転んだ。

 

「イテテ…失敗しちゃった(笑)」

 

と、ぶつけた所を擦りながらお茶目に言う。

 

メグ

「…2回目だよ」

 

「ごめんごめんw」

 

殺せんせー

「2回目とは?」

 

「前窓から入ってきた時があるんだ、その時は失敗しなかったけど…。山道から窓が1番入りやすいんだよね」

 

ああ、外から教室に入る時はジャンプしてる間にローファーから上履きに換装しているよ。

 

そうじゃないと、砂が入っちゃうし。

 

さぁ、授業に取り組もう。

 

 

 

 

 

 

 

時間は過ぎ去り放課後。

 

あ、そういや夕飯作ることになってたな。

 

お菓子作りもするからその時に、併用して作るか。

 

カルマ君、渚を連れて家に帰る。

 

ハルカ?ハルカは先に帰ってる。

 

「この広い一軒家が私とハルカの家だ」

 

渚とカルマ君は言葉も出ないようだ。

 

家に入り、靴を靴箱に入れ、キッチンへと向かう。

 

微かに匂うのはチョコ系かな。

 

 

 

 




次回、リーナとカルマ君と渚によるわくわく料理タイム〜(そうなる予定)


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1章 料理の時間(仮?)

ーキッチンー

 

キッチンに入ると、ハルカがボール、はかりなどの必要な調理器具を出してくれてた。

 

ハルカに礼を言い、カルマ君と渚に「何作る?どんな味にする?」と聞く。

 

「マフィンとかスコーンとか色々あるよ」

 

カルマ

「味はチョコ系にしたらどうかな?」

 

「そうだね、チョコ系のマフィンにしようか。生地はそちらに任していいかな?」

 

「もちろんだよ!」

 

渚とカルマ君に生地作りを任して、その間に私は先程思いついたことをしてみる。

 

それは、『対先生用BB弾』の着色料を取り出し白にさせ、細かく砕いてマフィンの周りに塗るという物だ。

 

 

着色料を落とす作業は思いついた時に異空間で先にしておいた。

 

なので後は細かくするだけ。

 

ゴマすりに使う道具でするか。

 

 

 

ーゴリゴリゴリ

 

ーゴリゴリゴリ

 

ーゴリゴリゴリ

 

 

出来た。

 

これをグラニュー糖と合わせよ。

 

お菓子の上にグラニュー糖をふるやつあるやん?

 

それに入れる。

 

カルマ君達の方は....

 

「出来た!」

 

「じゃ、これ入れるか」

 

出来た生地に『MH』の毒物を入れて混ぜる。

 

それをアルミ箔のカップにギリギリまで入れる。

 

そして、チョコチップを何個か入れる。

 

その作業を5回ほど。

 

生地を入れたそれらを熱していたオープンに入れる。

 

焼き上がるまでは後10分。

 

 

その間に夕飯の用意を取り組む。

 

 

 

 

 

 

ー10分後ー

 

ーチン

 

 

「出来たみたいだよ、どうするの?」

 

「出して、上の棚から大皿を取り出し、それに乗せてコレ掛けて」

 

コレというのはグラニュー糖だ。

 

「了解」

 

渚は上の棚から大皿を出そうと手を伸ばすか身長が足りず、カルマ君にしてもらってた。

 

こちらの夕飯はこれを乗せて完成でいいか。

 

作っていたのはサラダだ。

 

レタスや玉ねぎ、ミニトマト、ジャギィの足の肉を削ぎ落としてスパイスで味付けしてこんがり焼いた物などを入れている。

 

「乗せれたよ」

 

「おっ、そうかい。ならこのまま異空間放り込むよ。今日はありがと、夜ご飯食べるか?」

 

「僕は遠慮しとくよ」

 

カルマ

「ご馳走に預かろうかな」

 

帰える渚をカルマ君が送ってる間にサラダに『複製魔法』を掛ける。

 

これは掛けると掛けたものがもう1つ現れる魔法。

 

魔法を掛けてる間にハルカに《もうすぐご飯》と念話を送る。

 

カルマ

「渚送ってきたよ~」

 

というカルマ君に「さぁ、ご飯にしようか」と言い、サラダをリビングへ各自持っていき食べ始める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー30分後ー

 

「「「ご馳走様でした」」」

 

3人が同時に言う。

 

カルマ

「美味しかったよ」

 

「どーも、食器はキッチンにある食器洗浄機に入れといて~」

 

カルマ

「はーい」

 

私は風魔法で食器を食器洗浄機まで運ばせる。

 

さて、地下に行こう。

 

ハルカにカルマ君が帰ってきたら地下に連れてきてと伝言を頼む。

 

 

 

ー地下ー

 

『ー地形効果ー射的訓練場!』

 

地形を変えることの出来る魔法で地下を射的訓練場に変える。

 

 

 

的は5m間隔。

 

的から50メートル先に人が隠れられるブロックがある。

 

そこから支給された銃では無く、『MH』の世界の武器であるライトホウガンで撃つ。

 

ースパンッ

 

うむ、腕は落ちてないか。

 

スコープで見てみると真ん中に穴が空いている事が視認できた。

 

ライトボウガンはアサルトライフルと似てるからな。

 

連射できるし、違いは中折りかそうじゃないかかな。

 

アサルトライフルもいいんだけど、普通の弾しか入らないしね。

 

だったら、色んな弾があるライトボウガンやヘビィボウガンや弓で暗殺するのもありか。

 

殺せんせーに効くかどうかは後にして。

 

よし、集中だ。

 

ライトボウガンから弓に切り替え、指に力を込める。

 

そして、弓を放つ。

 

3本の弓矢が的に刺さる。

 

っしゃい!

 

ふふふ、正確率は抜群だな。

 

 

 

喜び、その場で回るとナニカイタ。

 

「…いつから居た?」

 

ハルカ

「ボウガンで撃ち始めた所からだよ」

 

「それってほぼ最初じゃん!!」

 

ハルカには見られてるから良いんだけど、その横のカルマ君だよ…。

 

問題なのは。

 

「カルマ君、今見たのクラスメイトには内緒ね」

 

カルマ

「え?ああ…」

 

良かったぁ。

 

「さて、良い時間だよね?そろそろ帰るかい?」

 

カルマ

「そうだね」

 

カルマ君を送りに、家の玄関先まで行く。

 

カルマ君が靴を履いてる間に私も靴を履く。

 

カルマ

「あれ、ついてくるの?」

 

「少しだけね」

 

曲がり角まで一緒に行く予定だ。

 

カルマ

「夜ご飯まで作ってくれてありがと」

 

「こちらこそありがとうだよ。明日SHR後に殺せんせーに渡すから来てよね」

 

カルマ

「りょーかい」

 

そろそろ曲がり角だ。

 

「そろそろ戻るね」

 

じゃまたねと言って別れる。

 

~家~

 

ただいまの時間は9時だ。

 

…あ、今日の動画送ってないや。

 

ー地下ー

 

早速、射撃の動画を撮り送る。

 

[今日は魔法じゃなくて射撃だよ~。期待した人はゴメンね]

 

 

とグル内に送る。

 

よし、風呂入って寝よ。

 

 

 

あ、カルマ君にヒコザルの食べ物渡すの忘れてた。

 

明日の朝渡そ。

 



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16話

~次の日~

殺せんせーが来る前にカルマ君が来ていたので、ヒコザルのご飯を渡す。

 

「これ、忘れてた」

カルマ

「?ああ、ヒコザルのご飯ね」

 

「うん、これから朝に渡すね」

 

カルマ

「OK、頑張ってくるよ」

 

8:35

 

SHRが終わり皆がいる前で昨日作ったものを殺せんせーに渡す。

 

「ちゃんと手使って食べてね」

 

と言う。

 

殺せんせーは涙を流しながら上にあるマフィンを取る。

 

そして、アルミ箔から取り出し…

 

ーバァン

 

「にひ、成功だ」

 

カルマ

「せんせー、甘いねぇ」

 

殺せんせーは何が起きたが分かってないようだ。

『対先生用BB弾』の着色料を取り出し、粉末状にした物をグラニュー糖と一緒に入れ、上にふりかけた事を言う。

 

殺せんせー

「せっかく、生徒が作ってくれたのに!私は食べられないということですか!!」

 

「リーナさん、酷いよ…」

 

「えー、食べられないの殺せんせーだけだもん。人には対先生用BB弾とかは無害でしょ?」

 

そう言って、マフィンを1つ食べる。

 

「ねっ?今回は周りにしたからバレちゃったけど、生地に仕込んだらどうなんだろう?」

 

私が食べて何も無い事を…。

 

カルマ

「ねぇ、それ毒物入ってなかった?」

 

 

「あ…」

 

カルマ君に指摘され、すぐさま『天空魔法』の『レーゼ』を発動させる。

 

「ということで殺せんせー、食べといてね。私達には毒物だから」

 

 

8:45

 

殺せんせーがあたふたしながら食べるのを横目で見ながら女子達は更衣の為、女子更衣室に移動する。

 

《1時間目:体育》

 

 

今日の体育は、体育館にて柔道だ。

烏間先生曰く、受け身の姿勢を取るためだと。

ふーんと思いながら、岡野に大外刈をされる。

それを片足で抑え、逆に押さえつける。

 

烏間先生

「おいっ!そこ、ちゃんと受け身の練習しろ!!」

 

あれ、バレちゃったか。

 

 

 

 

~昼休み~

 

4時間目終了のチャイムがなると同時に殺せんせーは北海道ラーメンを食べに行った。

今日はカエデや有希子や凜香や愛美と食べている。

カエデに誘われてのこのメンツだ。

このメンツ大人しいよね。

なので、黙々と食べる感じだ。

 

私の昼が知りたい?

 

いいけど、お弁当って思った人多いでしょ!

 

でも、違うんだよ。

 

私のお昼は異空間に入っているものがメインだ。

 

夕食の余り物とか余り物とか…。

 

でも、基本的にアールグレイとパン類かな。

 

気分によって変わる。

 

まぁ、雨じゃなかったら火起こして自炊かな。

 

カエデ

「…で作ればいいんじゃないかな?」

 

愛美

「いいと思います!」

 

?考え事してる間に話が始まっていたそうだ。

 

愛美がそう思うって事は理科系か。

 

愛美

「さっそく今日の放課後実験してみたいです!ということなのでリーナさんも手伝ってくれませんか?」

 

「いいよ、殺せんせー殺る為なら」

 

愛美

「ありがとうございます!!」

 

ということで放課後愛美と実験する事が決まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~放課後~

 

ー理科室ー

 

掃除が終わり、理科室に向かうと白衣を着た愛美がいた。

 

「白衣にあってるじゃん」

 

愛美

「ありがとうございます…//」

 

照れる愛美を横見ながら、私も白衣を制服の上から着る。

 

 

 

「さて、何作ろうかな」

 

愛美

「私は、実験が得意なので、水酸化ナトリウム、酢酸タリウム、王水を作ろうと思います」

 

「その3つ作るのね、だったら私はこの世界にはない毒物で挑むね」

 

 

昨日の残りの毒物も少し残っている。

 

ならば、使おう。

 

にしても朝はヤバかった。

 

カルマ君が指摘してこなかったら、死んでたよ…。

 

毒だったから私には栄養があったんやけどな。

 

毒をエネルギーとする滅竜魔法があるし。

 

この世界にない毒物とは言ったものの…。何が効くんだろうか?

殺せんせーには。

 

そんな事を思いながら特製ミックスジュースを作る。

 

出来上がった特製ミックスジュースに昨日の毒物を入れる。

 

見た目はミックスジュースだ。

 

愛美はどうだろうか?

 

 

フラスコに各自毒物を入れてる。

 

「愛美、1つにまとめないの?」

 

愛美

「1つにまとめちゃうと、結果が分かりにくくなっちゃいますので」

 

 

愛美の言う通りか。

 

「そっか、んじゃ、それらは明日の理科の時に渡そうか♪」

 

愛美

「はいっ!ありがとうございます!!」

 

そう言って愛美は帰って行った。

 

 

「...で、ハルカは何してるんだい?」

 

理科室の窓を開け、言う。

 

ハルカ

「少しバトルしない?」

 

「いいよ。…そこにいるタコを追い出してからね」

 

と言い、理科室のドア付近から顔だけ出して様子を伺ってる殺せんせー目掛けて、ナイフを投擲。

 

「その様子じゃ、愛美との件も聞いてたんだろ?」

 

殺せんせー

「にゅや!?急に投げるとは…というが朝のマフィンは(なん)の毒を入れたんですか!?お陰てせんせー、体調崩しましたよ!!」

 

 

あら、体調崩したんだ。

良かった。

 

「ああ、あれかぁ。異世界の毒物と言っておく。それ以上の情報は他から探してネ」

 

岡野

「せんせー、少し殺っていい?」

 

「ほら、殺せんせー。生徒が呼んでいるよ、せんせーならいかなくちゃね」

 

 

そう言い、殺せんせーを理科室から『対先生用ナイフ』を風魔法で操作しながら追い出す。

 

「どんなルールで?」

 

ハルカ

「魔法ありで」

 

「おけ、さぁ殺ろうか」

 

窓を飛び越え、上履きから運動靴へと換装する。

 

開けた窓は風魔法で閉じ、鍵も閉める。

 

「先どうぞ!!」

 

互いに距離を開け、攻撃をハルカに譲る。

 

風がさらりと頬を撫で、木の葉がはらりと地面に落ちる。

 

その時、戦いの火花は切られた。

 

ハルカの気配が一瞬にして消える。

 

 

「見えている…」

 

ハルカが来るであろう場所からバックステップし、長剣を換装し横に振る。

 

剣を目にしたハルカは横に避けて、剣を換装しこちらの剣を切りにかかる。

 

火花が散る。

 

そんな攻防が何回も続いた頃…。

 

ハルカ

「ち、このまま終わらせるかよ…!」

 

突如剣を離し、距離を置くハルカ。

 

ハルカ

「滅竜奥義…紅蓮鳳凰剣!!」

 

出した技は滅竜奥義。

 

...こちらも。

 

「水竜!…滅竜奥義、翠蓮剣!」

 

相手は火、こちらは水。

 

火と水を纏った拳がぶつかり合う。

 

拳同士がぶつかり合い力勝負へと変わる。

 

「足元にも気をつけろっ!」

 

と言い、ハルカに足払いして転ばせ、「エレクト(立て)」と唱え無理やり立させる。

 

「次は私からだ」

 

…赤より紅き、狐火に包まれし炎よ。これを以て繰り返される多撃は我が同胞の嘆きによりて、打ち出される…

 

 

「…紅蓮爆炎砲!!」

 

詠唱を唱え、手を大砲の様にして打ち出す紅き砲弾。

 

紅き砲弾はハルカを包み込み爆発する。

 

ハルカ

「…っ『のみこみ』,『アクアリング』,『だいもんじ』…!」

 

爆発を『のみこみ』、微量ながらも体力を回復する『アクアリング』、『だいもんじ』を放つハルカ。

 

…これは少しヤバいかな。

 

山の方で殺し合いをしていた殺せんせーがこちらへ駆け寄る姿が見える。

 

「ハイドロポンプ!!」

 

だいもんじが来る前にハイドロポンプで相殺する。

 

ぶつかり合う炎と水。

 

ソレらは真ん中で消え辺りに水を撒き散らしながら、虹が発生する。

 

殺せんせー

「リーナさんにハルカ君!君達は何をしているんですか!?」

 

駆け付けた殺せんせーは水を含み、すこし膨れている。

 

「なぁに、ただのちょっとしたバトルだよっ!」

 

と言い『対先生用ナイフ』を投擲。

 

 

する間にハルカの後ろにある木に換装した剣を投げ、そこに瞬間移動する。

 

そして、ハルカの前後辺りをめがけて投擲。

 

投擲した剣を片手に持ち直し、ハルカに切りかかる。

 

そこに至るまで1秒。

 

ハルカ

「おいおい、ノクティス王子とアーデンとの対決かよ」

 

と言いながらもハルカも私と同様の動きをする。

 

攻撃しては回避する為に遠くに剣を投擲し、そこに移動するの繰り返し。

 

ソレは長くは続かなかった。

 

殺せんせー

「いくら仲が良くても喧嘩?だけは辞めてください…。せんせー、悲しくて自殺しちゃいますよ」

 

殺せんせーの触手により剣を握ってる手を動けないようにしてくる。

 

 

「…喧嘩じゃありませーん。ハルカっ!」

 

剣を異空間に直し、クルッと回転し殺せんせーに向けて両手に換装した『対先生用ナイフ』をハルカと同時に振るう。

 

殺せんせー

「ニュヤ…。少し残念です」

 

おっと、飽きれられたかな?

 

「せんせー、さっきのハルカとの奴は互いの成長がどこまでいったかなの確認だから。安心して、殺しまではしないから」

 

殺せんせー

「そうなのですか?…というか、身のこなしから見て君達は一体何者?」

 

顔を絞りながら言う殺せんせー。

 

ハルカ

「殺せんせー、それ以上の検索はしないで下さい。リーナ、帰んぞ」

 

「はーい、じゃまたね。殺せんせー」

 

殺せんせー

「また、明日ですね。さようなら」

 

 

 

~帰路~

 

「ハルカ、さっきはありがとう」

 

ハルカ

「いいよ、俺らの秘密は魔法以外にもあるし。それを露見されたくなかったし」

 

 

「まぁ、そうだね。まだ異世界出身とは言ってないもんね…」

 

そう、カルマ君には言ったけどその他の渚や愛美達には言ってないのだ。

 

…時間になれば話したらいい事だし。

 

「ああ、そうだ。次、仮にバトルするんなら山の中でしない?」

 

 

ハルカ

「ん?良いぞ」

 

「ありがと、敵の気配とかよく感じれるようになりたくてさ」

 

ハルカ

「今でも充分に感じれてるだろうに…」

 

ちなみに今いるのは屋根の上だ。

 

フリーランニングってのを使ってね。

 

それを使いこなす事で、自分の足でどこまで飛べるかとかの量が知れるからね。

音と気配を立てないように、『体重減量』と『気配透明化』を掛けて、自宅に向かってフリーランニング。

『透明化』しているから、鎖を前方に投げそこに飛ぶor瞬間移動をしても一般人には見えやしない。

 

~自宅~

 

魔法を解き、家に入る。

 

「今日、どーする?」

 

ハルカ

「あー、ご飯あるからグラタン作ろーぜ」

 

「りょー」

 

 

~30分後~

 

グラタンが出来上がり食べ始める。

 

「いただきます」

 

グラタンの上にチーズを乗せているのでこんがり仕上がっている。

 

うむ、美味しい。

 

…ミラの手料理が食べたくなった。

 

「ご飯食べ終わったらFT行くけどハルカはどうする?」

 

ハルカ

「俺は遠慮しとくよ。ココを守りたいしね」

 

残念だ。

 

前に言った『分身魔法』の私は異世界間に存在していると。

が、ソレは実際に合わなくとも、その世界に行ったら自動的に記憶が共有され、その世界にいた私はその世界に行く前の世界に移動しているのだ。

『分身魔法』の事はミラやマスター達には教えているしね。

 

無論、この世界の事も。

 

「ご馳走様、んじゃ行ってくるね」

 

ハルカ

「おう、気をつけてな」

 

 

 

~扉の前~

 

兄様が来てからは扉は使われた気配が無い。

ってことはまだ兄様はいるのか。

また、会えるだろ。

 

「~汝その扉の守護となる者よ。我が望む世界へと導けーFAIRY TAILー~」

 

黄色の扉は開き、扉を潜る。

そしたら、自動的に扉は閉まる。

 

ーズキッ

 

記憶共有の為頭が痛むが、それは少し我慢したら治る。

ギルドへ向かう。

 

 

ギルドってのは簡単に言ったら会社とかの組織みたいだ。

 

~ギルド~

 

「夜に失礼、ミラはいるか?」

 

裏口から入りカウンターに向かいながら言う。

 

ミラ

「はーい、いるよー。どうしたの?」

 

 

「『暗殺教室』の世界から来たリーナだ。ミラの手料理を食べに来た」

 

ミラ

「『暗殺教室』…。なら、甘い物がいいかな?少し常備してるからソレ持っていきな」

 

「ありがとっ!」

 

ミラから白い箱を渡される。

 

 

受け取った時に分かった。

 

これ、『冷蔵保存魔法』がかかっている。

 

…これを付与(エンチャント)できる人がいるのか。

 

多分、ウェンディだろうけど。

 

再度お礼を言い、また来る事を伝え『暗殺教室』の世界に戻る。

 

時間は19時。

 

ハルカにケーキ半分食べていいことを伝え、地下に潜る。

 

さて、今日は何の魔法を教えようか。

 

悩んだ結果『地形効果』の魔法を説明することにした。

 

カメラをセットし説明し始める。

 

『地形効果』というのは種類によって地形が変わる事。

例えば、渦潮帯なら周りは渦潮になり、渦に飲み込まれるとどこかに飛んてしまう地形効果だ。

その他にも、熱風帯や造山帯、強風帯などがある。

それらの効果を説明しながら魔法を掛ける。

 

 

撮った動画をスマホに転送し、グループチャットに投げる。

よし、ケーキ食べてゲームして寝よ。

 

 




翠連剣って何の効果なんでしょうね。

月日が経ちすぎてわからないという…。

多分紅蓮風凰剣の水verなのでしょう。

ポケモンの技が使えるのは、技のモチーフにしたからです。

「ハイドロポンプ」は「水竜の咆哮」でも良かったのですが、
ポケモンの技の方がわかりやすいかなと思いました。
両方とも効果は似たようなものですし。

感想とかお待ちしています。


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毒の時間(1)

次の日

 

4月9日(金)

 

8:00

 

教室にたどり着き、席に座る。

 

パソコンを異空間から出し、烏間先生のパソコンをハッキングしてみる。

 

 

~十分後~

 

よし、ハッキングできた。

 

が、有益な情報はなさそうだ。

 

また日を改めてしてみよ。

 

ちなみに、ここには私がみんなに提供するフリーWi-Fiがある。

 

だから、皆が何を調べているのかわかる。

 

…フリーだからっといってエロい画像検索ばっかりしている変態岡島にはそーゆうのを検索出来ないようにしている。

 

 

カエデ

「リーナちゃん、おはよう!」

 

「カエデか。おはよ。少し遅くないか?」

 

カエデは何時もなら8時に来ているのに…。

 

カエデ

「うん、少し寝坊しちゃってね」

 

「そうだったんだ、お疲れ様」

 

そうこうしていると、チャイムがなり殺せんせーが入ってくる。

 

さぁ、いつも通りの日常だ。

 

 

 

 

 

《1時間目:社会》

 

いつも通りハイテンションな殺せんせーの授業。

 

テキトーにノートを取っていると、ハルカの左斜め前の菅谷君が急に驚いた。

 

 

殺せんせー

「こらっ!菅谷君!私はもっとしゅっと塩顔ですよ!!」

 

[どこが!?]

 

皆の心の声が叫ぶのがわかる。

 

注意することも無く、それ所が少し修正された菅谷君が書いた殺せんせーの絵。

 

 

《休み時間》

 

社会が終わったら次は保健体育だ。

 

更衣のため休み時間を使い、女子更衣室にいく。

 

私の場合換装したら一瞬なんだけど、普通に着替えている。

 

着替えが終わり、グラウンドに出て、ハルカやカルマ君達とおしゃべりしながら待つ。

 

チャイムがなり、「今日は組手をする」という事なので、渚と組むようだ。

 

 

 

 

「あ、ハルカ今日残る?」

 

 

ハルカ

「...残る」

 

「了解、私は千葉君や凜香達と射撃練習しとくわ」

 

 

そんな時間が過ぎていく。

 

私は体育の時間が終わるまで、ライトボウガンを取り出し、射撃をしていた。

 

千葉君

「リーナ、何してるんだ?」

 

あら、千葉君が話しかけてくれた。

 

「見ての通り射撃だよ。だいぶ距離あるけどね」

 

千葉君

「命中するの?」

 

 

「するからこの距離だよ」

 

ードンッ

 

スコープで見てみると、穴が空いてる。

 

「ココ、覗いて見な」

 

千葉君に見てみるよう誘導する。

 

 

千葉君

「ホントだ…凄いね」

 

「でしょ?撃ってみる?」

 

 

千葉君

「いいの?」

 

「うん、普通の狙撃銃と勝手が違うから説明するけどね」

 

まず、構え方は...。

 

そして、反動が来る事も伝える。

 

ーザシュ

 

弾は少し掠った程度だ。

 

「初めてにしては上手くない?」

 

 

千葉

「そ、そんなことない…」

 

謙遜する千葉君。

 

カッコイイな。

 

千葉君を眺めていると、終わりのチャイムがなる。

 

「あっ、終わちゃった。また、練習しようね、今度は凜香も誘って」

 

千葉

「あ、ああ」

 

そう言って射撃訓練場を後にし、女子更衣室に移動する。

 

 

 

女子更衣室に移動すると、莉桜に問い出された。

 

質問は千葉君との仲は?だって。

 

 

「普通だよ、ただの友達関係~」

 

莉桜

「へぇ~、そうなんだ( ^ω^)」

 

凜香と千葉君は1年の二学期からC組になった時に一緒のクラスだった。

 

その時によく話しかけてた。

 

凜香はクラスメイトに虐められてたので軽く主犯格を脅したりもしながら、千葉君のお手伝い(強制的に運ばされるノートとかの)をしながらC組を満喫していた。

 

 

まぁ、それは置いといて。

 

着替え終わったら教室に戻る。

 

次の時間は、数学だ。

 

 

 

 

~昼休み~

 

 

数学と美術を受け終わった。

 

美術は菅谷君が活躍してた。

 

流石、美術部。

 

ちなみに、今私がいるのは校舎の屋上さ。

 

瓦の上だから落ちないようにしてるけど。

 

私1人だ。

 

さっき、コンビニよった時に買ったイチゴ煮オレを飲みながら、校舎横の階段でご飯を食べてるハルカとカルマ、そして何故か千葉君。

 

...不思議に思いバレないように盗み聞きをする。

 

ハルカ

「...でさぁ。千葉君はリーナの事どう思ってるの?」

 

千葉

「っ!?...答えたくない」

 

カルマ

「へぇ、もしかして好きなの?」

 

千葉

「........」

 

カルマ

「無言は肯定だと受け取るよ...。まぁ、俺も好きなんだけどね」

 

千葉

「えっ?」

 

 

カルマ

「ああ、悪戯の幅が広がるという点でね」

 

...カルマ君と千葉君、私の事好きなんだ。

 

別に好きって分かった所で普通に接するけど。

 

さて、4時間目まで後20分。

 

山に行って、練習しよう。

~山~

 

塞き止めたらプールにもなりそうな小さい沢で練習してた。

 

練習内容は、水から氷に状態変化させたり(時のアークで)、魔法剣を一気に換装させたり、自由に動かせる数を増やしたりしていた。

 

 

そんなこんなをしていると視界に黄色が映る。

 

その方向に、『対先生用ナイフ』をその周りに換装させる。

 

殺せんせ

「にゅや!?」

 

「あれ、避けれなかっかな。殺せんせー、どうしたの?」

 

 

殺せんせー

「どうしたの?じゃありません!!授業始まったのに来ないから迎えに来ましたよ!!」

 

「ああ、そうだったの?全然気づかなかった。ごめんね。せんせー」

 

殺せんせー

「...しょうがないですね~。飛びますのでしっかり持つように」

 

そう言った殺せんせは触手で私の体を落ちないように絡めとる。

 

あれ、このボーズ卑猥かな?

 

そんなことを考えてると、突然風が起こり周りは理科室になっていた。

 

「せんせー、ありがと」

 

 

殺せんせーにより理科室にマッハ20で来れた私は同じ班のハルカ、愛美、カルマ、千葉君に説明してもらう。

 

 

説明してもらうと愛美が話しかけてきた。

 

愛美

「リーナさん、これどうやって渡したら良いでしょうか?」

 

 

「ストレートに言うのは辞めといた方がいいね、だから、『せんせー、これ作ったんで飲んでください』とかかな」

 

ハルカ

「あのタコであれば、生徒の為思って飲みそうだもんね」

 

 

愛美にアドバイスしているとチャイムがなった。

 

 

「行ってきな」

 

と、緊張している彼女の背中を軽く押して前へ歩き出させる。

 

愛美は殺せんせーに近づき、

 

愛美

「殺せんせー、これ作ったんで飲んでください!!」

 

(そんな、フラスコに入れたもの誰が飲む!?)

 

殺せんせー

「おやおや、ありがとうございます。では、一本目…」

 

一本目の試験管を飲み干す殺せんせー。

 

痙攣し出す殺せんせー。

 

ーにょき

 

(((((何か、生えたぞ!!)))))

 

殺せんせー

「これは、水酸化ナトリウムですね。人が飲んだら有害ですが、先生には効きませんねぇ」

 

 

角が生えた程度だった。

 

 

残りの2本も飲んだけど、どれも先生の表情を変えるだけだった。

 

 

特に玉水を飲んだ時は、真顔になっていた。

 

殺せんせー

「それとね奥田さん、生徒一人で毒を作るのは安全管理上見過ごせませんよ?」

 

 

愛美

「……リーナさんと一緒にしました!」

 

…私に振るんかいっ!

 

殺せんせー

「そうなのですか、放課後、時間あるのなら、一緒に先生を殺す毒薬を研究しましょう。もちろん、リーナさんも一緒に」

 

 

愛美

「!……はいっ!」

 

 

「せんせー、私射撃あるから~」

 

という私の言葉はフル無視され、2人仲良く廊下を出る。

 

前原

「…ターゲットと一緒に作る毒物ってどうなんよ」

 

前原、それは私も思う。

 

 

~放課後~

 

私は千葉君と凜香とハルカで射撃訓練場で練習していた。

 

 

私は走りながら的を当てる。

 

 

一丁だけではなく二丁拳銃で。

 

走りながら撃っているので多少のズレがある。

 

 

が、許容範囲だ。

 

突如風が吹く。

 

 

殺せんせー

「探しましたよ、リーナさ…にゅや!?」

 

 

殺せんせーが来たので、二丁拳銃で少し撃ち、瞬歩で駆け寄り、薙刀を換装し横に振り払う。

 

薙刀を振り切ったら避ける殺せんせー目当てに太刀を換装し反対側に振り払う。

 

 

「…せんせー、危機察知能力上がった?」

 

殺せんせー

「ヌルフフフ、何回も仕掛けられましたらねぇ」

 

「先生、隙があれば何度ても使うよ?」

 

殺せんせー

「殺せると良いですね、卒業までに。…そうそう、リーナさん。理科の時間に話していた毒物を先生と奥田さんと一緒にしませんか?というか、してください」

 

「…良いよ。って言うことで、千葉君、凜香、ハルカ、行ってくるね、先に帰っといても良いよ」

 

最後の一文はハルカに向けてだ。

 

 

~理科室~

 

 

愛美と殺せんせーと一緒に毒物を作る私。

 

殺せんせーの細胞を活性化させ、どんな隙間にも入り込める薬物を作るみたいだ。

 

愛美は何を作るか分かってないようだ。

 

言う必要も無いか。

 

嬉々として先生のお手伝いを進んでしている愛美。

 

そういう私は異空間でプラスチックとフラムを錬金させる。

 

先生と愛美が話しているのを軽く相打ちをしながら聴き入る。

 

 

 

~30分後~

 

愛美と殺せんせーによる毒物制作は終わり、愛美と最寄り駅まで帰る。

 

 

愛美

「明日が楽しみです!リッちゃんもありがとうございました!」

 

 

「良いよ、自分でやりたいようにしたんやし」

 

愛美

「では、ここで。また明日です♪」

 

 

と手を振る愛美に私も振り返す。

 

 

そのまま家には帰らない。

 

 

なぜなら、ハルカがまだ校舎の方にいるから。

 

 

 

すぐさま、『ハイスピード』で駆け上がり、緑の木の葉を散らかしながら。

 

 

 

 

 

 

息を切らさず、グラウンドで見た光景を見て…。

 

 

烏間先生にかかと落としや回し蹴りをしながらナイフを当てるようにするハルカに対し、先生は体をあまり動かさずにして回避をする。

 

 

…終わるまで錬金しとくか。

 

 

この前、ライトボウガンとヘビィボウガンの『対先生用弾』が出来たしな。

 

それと似たような感じで弓でも使えるようにしよう。

 

 

ああ、この3つの武器は何種類かの状態異常弾がある。

 

 

ボウガンであれば、毒弾、麻痺弾、火炎弾等の敵を状態異常にさせる弾薬があり、それプラスアルファとして追尾型の状態異常弾だったり、貫通弾の状態異常弾だったり、色んな種類の弾薬が作れる。

 

それらに合わせて、『対先生用素材』を組合わしたら、殺せんせーに効く弾薬の完成だ。

 

弓の方は、ビンと呼ばれる特殊効果を付与出来る。

 

ビン自体に『対先生用素材』を組み合わせる。

 

 

そして、弓にビンを装着して拡散矢や貫通矢、連射矢等に派生していく。

 

 

弓を貯めながら走り、敵の攻撃を躱しながら撃つのが弓の基本操作だ。

 

 

それを軽く、準備運動をした後に射撃をする的の後ろにある木目掛けて、右ステップ、左ステップといなしながら、弓を放っていく。

 

-ストンッ

 

うん、動いてない的は簡単だな。

 

やっぱ、モンハンの世界で操作するべきか。

 

だったら、明日学校終わったら行こうと。

弓を異空間に直しながら振り返ろうとした瞬間…。

 

 

何かを感じ、振り返ろうとした頭を斜め前に振り、重心が前に行ったことで倒れそうになる体を右足で何かを振り払い、その瞬間でジャンプをして何事も無かったかのように振る舞う。

 

カルマ「…後少しだったのにな」

 

「残念、気配には敏感なので」

 

さっき、何かを感じたのはカルマ君が私に抱きつきに来たからだ。

 

 

カルマ「ヒコがさ、光に包まれたけどこれって何?」

 

 

「え、喧嘩に出させたの?ってか光?って事は進化キャンセルしたんだ」

 

カルマ「進化キャンセル?」

 

進化の事と進化キャンセルの事を説明し、渡せてなかったポケモン図鑑を渡す。

 

 

これで、カルマ君が自分で何レベなのかとか覚えてる技確認とかわかるだろう。

図鑑の使い方もちゃんと教えてね。

 

カルマ「そうそう、ヒコがラーメン屋さん指さしたり、アイスクリーム食べてたりしてたけど、大丈夫?」

 

「大丈夫よ。ポケモンは普通に人間の食べ物食べれるからね…。もちろん、好き嫌いあるから無理して食べさすなよ?」

 

カルマ「はーい」

 

元気よく返事するカルマ君。

 

「あ、そうそう、明日学校終わり次第ポケモン捕まえに行く?私他の所に用事があるから送り迎えだけになっちゃうけど…」

 

カルマ「え、ポケモン捕まえれるの!?」

 

驚くカルマ君にボールという物で捕まえる事を言い、色んな効果のあるボールがある事も伝える。

 

時間がかかる事に捕まえやすくなるボール、[タイマーボール]、出会った瞬間に捕まえやすくなるボール、[クイックボール]など…。

 

捕まえるとしたらクロカッスが一番良いだろう。

 

明日、瞬間移動でクロカッスまで行こう。

 

扉を介さなくて大丈夫なのかという疑問は無視する。

 

だって私、王と神の子だもん。

 

その気になれば、世界だって滅ぼせれるもん。

 

そんな魔王みたいな考えは捨てて。

 

「…まぁ、そんな感じだ」

 

 

カルマ「そうか…。俺は帰るけどリーナちゃんは?」

 

「もう少しいるよ、後ちょっとで掴めそうなんだ」

 

カルマ「そっか、あまり恨詰めないようにね」

 

「ふふ、ありがと。また明日ね」

 

 

また明日と言ってカルマ君は下山していった。

 

 

よし、山の中探索しよ。

 

山を探索する理由は、川魚を捕まえたり、食べれる野草を採取したり、毒の野草を採取するのが理由だ。

 

 

毒の野草に関しては、調合や錬金に使える。

 

 

毒の薬としてね。

 

 

今の季節、つくしとかヨモギだな。

 

それメインで探知魔法掛けよ。

 

 

 

~1時間後~

 

 

 

採取しては異空間にほりこむという作業をして、1時間がたった頃ハルカからの念話で中断する事にした。

 

 

念話の内容は、「夜ご飯食べに行こうか」というものだった。

 

最寄り駅から数分歩いた所にある高級レストランに食べに行く。

 

 

~高級レストラン~

 

頼んだ物はフランス料理のフルコース。

 

 

出てくる前菜やスープ、魚料理などを食べ進めながら鑑定する。

 

 

そして、使われている素材や調味料を検索に掛ける。

 

これについては、古文書(アーカイブ)という魔法で個人の説明や位置や様々な情報を知れる。

 

だから私は鑑定と一緒によく使う魔法だ。

 

 

あ、忘れない内に言っとかないと。

 

「ハルカ、明日学校終わったらカルマ君をFTの世界へ送ったら、私はMHの世界行くけど、どーする?」

 

 

 

ハルカ「赤羽を送るのはなぜ?」

 

 

「ポケモン調達。ヒコザルだけやとなんかもの足りたさそうやから。…というかポケモン6匹でバトルしたいってのが本音」

 

ハルカ「そう、いいんじゃない?」

 

「ありがと」

 

食べ終わり家に帰宅する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-家-

 

家に帰り、明日の用意を済ませたら今日の授業の始まりさ。

 

今日は精霊魔法について話そう。

 

精霊は「精霊」と「星霊」がある。

 

前者の精霊は、精霊の力を魔力に変え、強力な魔法を出せる。そして、精霊に好かれないと魔法を使うことが出来ないというデメリットが存在する。

 

後者の星霊は「金道十二文」という金の鍵か銀の鍵を用いて星霊を召喚し、一緒に戦うというもの。

 

精霊や星霊の事を一通り話したら、グルチャに流す。

 

 

 

さぁ、明日も頑張ろ。




「精霊」はファンタジーでよくあるようなものですね。
まぁ、精霊は見えるし、声も聞こえるという感じです。
「星霊」はFTからですね。

烏間先生が授業中オリ主に何も言わないのは、射撃や何かしらの暗殺につながることをしているから、怒られたりはしてないです。


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毒の時間(2)

~次の日~

 

 

-土曜日-

 

 

愛美は嬉しそうな笑顔で怪しげな紫色の薬品が入ったフラスコを持ったまま、成果を聞きに来た杉野くんや渚達と話している。

 

 

楽しそうなら私は見守ろう。

 

 

 

杉野「……で、その毒薬を作って来いって言われたんだ」

 

 

 

愛美「はい!!理論上はこれが一番効果あるって!!」

 

 

 

杉野「……毒物の正しい保管法まで漫画にしてある。相変わらす殺せんせー手厚いなぁ」

 

 

 

愛美「きっと私を応援してくれてるんです。国語なんてわからなくても私の長所を伸ばせばいいって」

 

 

 

国語ね。

 

嘘とか騙すのには国語力いるもんね。

 

 

――――――――

 

 

チャイムが鳴り、殺せんせーが触手をぺたぺた響かせながら入っていく。

 

それを見た愛美は殺せんせーに話しかける。

 

 

愛美「先生っ!....あの..これ!」

 

殺せんせー「おや、さすがです....。では早速いただきます」

 

 

 

クラス全員が昨日の事を見ているので興味津々だ。

 

 

殺せんせー「......ヌルフフフフフありがとう奥田さん。君の薬のおかげで...先生は新たなステージへ進めそうです」

 

 

殺せんせーがそう言うと眩い光に包まれる。

 

皆は反射的に目を瞑る。

 

殺せんせー「にゅや....」

 

渚「溶けた!?」 

 

 

教壇の上には溶けた殺せんせーが。

 

殺せんせー

「君に作ってもらったのはね。先生の細胞を活性化させて流動性を増す薬なのです」

 

と、教卓の上でくつろいでいる殺せんせー。

 

スバっと消えたと思えば、天井とか机の上にマッハで移動して行く。

 

不破「はぐれスライム!」

 

前原「って事は、殺したら経験値3倍か!?」

 

殺せんせー

「ヌルフフ、こんな所にも入り込めますよ」

 

と、言いながら莉桜の机の中に滑り込む。

 

 

「それ、犯罪に近くね?」

 

ボソッと呟いたそれに

 

 

ハルカ「それは、同意だ」

 

教室中をヌルヌルとした体を生かし、飛び回る殺せんせーに皆は銃を構え応戦するがなかなか当たらない。

 

有希子

「奥田さん……あの毒薬って…!?」

 

愛美

「…だっ…だましたんですか、殺せんせー!?」

 

 

そして殺せんせーはアドバイスをする。

 

人を騙すには国語力が必要だと。

 

科学にも国語力が大切だって。

 

 

殺せんせー

「リーナさん、君は先生にこの毒薬を渡す時、どうしますか?」

 

 

 

「毒薬?うーんお菓子を作る際に先生に効く毒薬を入れて渡すとか」

 

 

殺せんせー

「奥田さん。リーナさんが言っている通り、暗殺には国語力も必要なのです。どんなに警戒をしていない暗殺者でもばか正直に渡されては警戒をしてしまいます。ですから今回のことを踏まえ、国語力を学んでいきましょう」

 

 

愛美「はいっ!」

 

 

そう愛美に言いながら元に戻る殺せんせー。

 

あ、服隠したら元に戻らなかったかな?。

 

 

 

そんな事を思いつつ朝のLHRは終わりを告げた。

午前中の授業が終わり、放課後。

 

今日は土曜日なので、昼までの授業だ。

 

昨日言っていた、『FT』に行く為カルマ君とハルカと共に扉の前まて行く。

 

 

「ここが扉だよ」

 

 

カルマ「へぇー、何も無いように見えるが?」

 

ハルカ「そうだよね~」

 

「んじゃ、行くよ。」

 

「~汝その扉の守護となる者よ。我が望む世界へと導けーFAIR YTAILー~」

 

そう唱えると、扉が輝かしく光り視界を光で染め上げる。

 

ギギギという効果音が鳴り響きそうな扉は開く。

 

 

「さぁ、行こうか」

 

~FAIRYTAIL~

 

‐家の近く‐

 

 

「ここは、FAIRYTAILの私達の家の近くの森だ。森、というか果物畑みたいな感じやけどさ」

 

カルマ「へぇー、凄いなぁ」

 

オボンやオレン、ヒメリとかの木の実が沢山なっている。

 

 

「私は、別の所行くよ、ハルカ1時間後か2時間後にココに。詳しくは念話で」

 

 

ハルカ「了解」

 

そして、私は転移魔法を用いて、『MH』の世界に行く。

 

~MH~

 

さて、自由に探索だ。

 

 

ちなみに、この『モンスターハンター』の世界での私は、かなりの上級者なので、制限なしに自由に狩りを行える。

 

 

自由に狩れるのはかなり嬉しい事だ。

 

だって、色んな素材GET出来るからね。

 

探索しながら大型モンスターを次々狩っていく。

 

 

リオレイア亜種、リオレイヤ亜種、ラージャン亜種...。

 

なんか、亜種ばっかりだ。

 

 

亜種でも狩れない事は無い。

 

 

 

まず、状態異常回復のリレーゼを掛け、風魔法で首を切断。

まぁ、切断するのならリレーゼ要らないかもね。

 

調理できる所は、風魔法で切り分け、討伐数確認の為の部分を切り取ったり。

 

ある程度、食べやすい大きさにしてから異空間に放り込む。

 

 

厳選キノコとキムチを合わした厳選キノコキムチと雪山草スープを食べながらイメージで魔法を使っていく。

 

並列思考(マルチタスク)があるからなせる技だ。

 

 

 

そんなことをしながら2時間後。

 

 

ハルカ《リーナ時間だ》

 

ハルカの念話で転移魔法で『FT』の世界へ戻る。

 

「進展はどうだ?」

 

カルマ「ピチューとリオル、getしたよ」

 

「珍しいな、リオルが捕まえれるなんて。良いやん」

 

カルマ「ありがとね。もし、良かったらなんだけど、また行かしてもらってもいいかな?」

 

 

「お安い御用だよ。次はE組の皆とも行くのもありかもね」

 

ハルカ「そうだな」

 

 

カルマ「竹林が喜びそうだね」

 

笑い合いながら、『暗殺教室』の世界へと戻っていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~暗殺教室~

 

 

in山

 

 

滝付近

 

 

 

「捕まえたポケモン、傷ついてるのなら、こちらで回復させるけど?」

 

カルマ「大丈夫。ハルカがしてくれたよ」

 

 

「そっか、なら良かった。これから傷ついたなら言ってね。回復させるから」

 

 

カルマ「OK、わかった」

 

ハルカ「ほな、帰ろうか」

 

「そうだな」

 

 

カルマ君、ハルカと話しながら家に帰っていく。

 

 

 

 

 

~家~

 

今の時間は15時だ。

 

さっき狩って、切り分けたのを唐揚げにしよう。

 

 

味付けは塩コショウと柚子胡椒の2つ。

 

『自動制作魔法』と『自動回収魔法』を掛けたフライパンを異空間から2つ取り出す。

 

 

それに味付けした肉を放り込む。

 

10分ぐらいかな。

 

 

低温で少なめの油で揚げていく。

 

フライパンに入ってるものが上がったら『プログラム』で、(亜種モンスター、今日切り分けた物)を入れ込むように組む。

 

ーPrrrrー

 

あ、異空間に入れてるポケギアがなってる、誰からだ?

 

 

表示されている名前を見るとウィロー博士だった。

 

 

「もしもし、どうしましたか?」

 

ウィロー博士「リーナ、元気か?オーキド博士からガラル図鑑を全国図鑑に入れるから、ポケモン図鑑持って、オーキド研究所に来てくれだって」

 

「そう、ガラル図鑑ね。わかった、行くよ」

 

 

ハルカにオーキド研究所に行く事を伝え、ついでに、ハルカのポケモン図鑑もアップデートしてもらうよう、貰う。

 

あ、瞬間移動する前にカルマ君が持ってるポケモン図鑑も回収しなきゃ。

 

カルマ君が持っているポケモン図鑑を回収して、オーキド研究所にいる私だった。

 

 

「博士、図鑑のバージョンアップお願いします」

 

オーキド博士「うむ、任せたまえ」

 

3つのポケモン図鑑を預け、周りを探索する。

 

ここはカントー地方のマサラタウンにある。

 

ここはレッドとサトシの家がある。

 

 

 

最初にレッドが住んでいて、2年後にサトシが住んでいる。

 

場所は同じだから、レッドが旅立つ時に解約でもしたんだろう。

 

???「...ユリカ?」

 

声をかけられた方へ振り向くと、そこに居たのはレッドだった。

 

 

「レッド!!久しぶり!オーキド博士に会いにか?」

 

レッド「そんなところだ、ユリカは?」

 

「全国図鑑にガラル図鑑を入れてもらってる」

 

レッド「そうか、ガラル地方行くのか?」

 

「行くよ。捕まえてないからね」

 

レッド「そっか、じゃ一緒に行かない?」

 

「良いよ、行こうね」

 

レッドが度々口にしてる『ユリカ』という名前は、私の事だ。

 

「分身魔法でガラル地方に飛ばしたからレッドも転移で追いかけるか?」

 

そうした方が、図鑑埋まるだろう。

そして、捕まえたポケモンは異空間ボックスにいるしね。

 

レッド「用事が終われば向かうよ」

 

オーキド博士「バージョンアップ出来たよ、ユリカよ」

 

「ありがと、オーキド博士!んじゃ、帰るね!」

 

オーキド博士「またなのじゃ」

 

レッド「ああ」

 

「レッド、何かあったら連絡して」

 

そう言って私はラルトスを出して『テレポート』して貰う。

 

 

‐暗殺教室‐

 

in 家

 

テレポートしてもらったラルトスに礼を言い、『FAIRYTAIL』の世界にある家の近くの木の実を食べていいよと言う。

 

 

喜んで、行ったよ。

時間は17時。

 

夜ご飯まであと1時間。

 

ハルカにカルマ君のポケモン図鑑を渡してもらう。

 

その間に、ポケギアがなる前にしてた物を確認する。

 

うん、異空間にある。

 

やっぱ、便利だな。

 

夜は、それとサラダでいいか。

 

 

ハルカ「帰ったぞ~」

 

「ん、おつかれ、ありがと」

 

 

 

少し早いけど、グルチャに送る魔法を撮ろうか。

 

 

「ちょっと魔法撮ってくる」

 

 

ハルカ「おk」

 

-地下-

 

 

展開した銃が見える位置にスマホを固定して、動画を取り始める。

 

 

固定されてる銃はアサルトライフルで装填されている弾が弾切れしたら終了だ。

 

 

この場合のターゲットは私で、弾は『対先生用BB弾』。

 

 

‐バトル開始‐

 

その言葉と共に、弾はこちらへ向かう。

 

 

ちなみに設置されている銃は4つだ。

 

 

最初は避けて、徐々に魔法で凍らせたり、燃やしたりする。

 

 

氷の造形(アイスメイク)大猿(エイブ)火の造形(ファイヤーメイク)大猿(エイブ)!」

 

氷の猿と炎の猿を造形し、身を守らせる。

 

「氷風魔法‐スノートルネード‐」

 

自分の周りに展開した後、数秒で弾切れが起きた。

 

「これで今日のは終わり」

 

 

そう言って動画を保存し、グルチャに送る。



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休みの時間

‐翌日‐

 

 

今日は休みなので、近くの大型商業施設に来ていた。

 

AK74の銃剣を買いに。

 

売り場に行くと、千葉、凜香がいた。

 

 

 

「千葉、凜香...。エアガン見に?」

 

 

千葉「ああ」

 

凜香「銃って色々あるのね」

 

「そうだよ、いつか、教えようか?」

 

凜香「...今日じゃなかったら良いよ」

 

「おk」

 

会話が途切れたので店員さんに声を掛ける。

 

「店員さん、AK74の銃剣って売ってますか?」

 

店員さん「AK74のですが?...あ、ありましたよ」

 

 

「そう、じゃそれ1つ下さい」

 

 

店員さん「合計1点で、2000円でございます」

 

 

お金を払い、銃剣が入ってる袋を貰う。

 

 

千葉「なんで、銃剣?」

 

「近距離戦には必要だろ?例えば、いきなりゾンビが襲ってくる時とかに」

 

凜香「SFの見すぎじゃない?」

 

「…そうかもしれないね、アハハ」

 

銃剣を、買った理由は殺せんせーに近距離戦で挑もうとしてるからだ。

 

あ、でもこれゴム刃だ。

 

家帰ってたら、ゴムの所をガチのナイフにするか。

 

鉄製で、刃こぼれしても研いだら大丈夫だし、新しくも変えれるしね。

 

「私、欲しいの買えたから帰るね、君ら2人も無事にね」

 

そう言ってその場を後にする。

 

 

多分凜香、千葉君の事好きだな。

 

なんとなく、そんな気がした。

 

 

その後私は、ゲーセンと百均をぶらついてた。

 

ゲーセンには杉野と有希子が百均にはカルマ君が。

 

 

杉野と有希子はゾンビゲームしてた。

 

やるじゃん、杉野。

 

2人の邪魔をしないようにと百均に向かうと、

 

カルマ「リーナじゃん」

 

「やっほ、カルマ君。いらずらグッズを増やしに?」

 

カルマ「そんな感じだね、ココ虫グッズが多いからさ、やりがいあるんだよね」

 

そう言って、カゴの中に入ってる『ゴキブリ』や『カエル』などを見せる。

 

「あはは、殺れたら良いね。んじゃ、私帰るわ」

 

 

カルマ「うん、また明日」

 

そう言ってカルマ君と別れる。

 

 

 

 

‐家‐

 

人気のない所で瞬間移動した私は家に帰っていた。

 

さぁ、明日の為に銃剣加工だ。

 

まず、『モンハン』の世界で取れた鉄鉱石を熱で溶かし、銃剣の型に流す。

 

冷めたソレを砥石で研いで切れ味を増やす。

完成した物を『複製魔法』で数を増やしていく。

 

20個ぐらいあれば良いかな。

 

途中で無くなれば、複製魔法で増やしたらいいしね。

 

今日の魔法動画は休みだから無しでいいか。

 

にしても、武器増えたなぁ。

 

異空間に保存されている武器を見たがら思う。

 

弾丸とかの方が増えたけど。

 

『対先生用BB弾』を用いていろんな武器作ってるからな。

 

いつか、殺せれるように。




銃剣の値段設定は適当です。

加工方法は…多分これが正解ではないと思いますが、許してくだせぇ。



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ハンディキャップ暗殺大会

今日は月曜日。

 

磯貝に誘われて、山の開けた所で暗殺なうだ。

 

メンバーは、前原、メグ、磯貝、桃花、ひなた。

 

磯貝「いたいた」

 

前原「今日は北極の氷でかき氷だとさ」

 

「コンビニ感覚かよ、羨ましいぜ」

 

ひなた「リーナちゃんもいけるでしょ?」

 

「...バレたか」

 

磯貝「行くぞ」

 

前原「100億円は山分けだ!!」

 

メグ,ひなた「「殺せんせー!!」」

 

磯貝「かき氷、俺たちにも食わせてよ!」

 

と、各自笑顔満載で殺せんせーに駆け寄る。

 

 

 

殺せんせー(生徒達が心を開いてくれてる!!あんなにも笑顔で....)

 

『対先生用ナイフ』を片手に持ちながら。

 

殺せんせー(こんなにも殺気立って!!)

 

 

殺せんせー「でもね」

 

殺せんせー「笑顔が少々わざとい、油断させるには足りませんねぇ。こんな危ない『対先生用ナイフ』は置いといて」

 

殺せんせー「花でも愛でて、良い笑顔から学んでください」

 

一瞬で『対先生用ナイフ』からチューリップの花に変わる。

 

メグ「ん?っていうか、殺せんせー!この花クラスの花で育てた花じゃないですか!!」

 

桃花「ひどい、殺せんせー。大切に育ててやっと咲いたのに……」

 

 

殺せんせー「す、すいません!今新しい球根を……買ってきました!!」

 

…マッハ20でいってマッハ20で買えたのか。

 

 

店員さん、苦労しただろうね。

 

桃花「マッハで植えちゃだめだからね!」

 

殺せんせー「承知しました!!」

 

メグ「一個一個いたわって!」

 

殺せんせー「はい!」

 

女子2人に責められて大人しく球根を植えている、殺せんせーであった。

 

昼休み。

 

 

ハルカとカルマ君と3人で食べていた。

 

話す内容は、放課後に開催する、ハンディキャップ暗殺大会の事。

 

 

「多分さ、木の枝にロープ吊るして殺せんせーが避けると思うんだ。で、殺せんせーの回避に木の枝が負けて地面に落ちると思うの。で、落ちた後、皆の届かないところに移動するはずなんだ」

 

 

「…だから、少し協力して。ハルカは私と同じ二丁拳銃で撹乱。カルマ君は心臓辺りに打つように」

 

 

ハルカ「2人の撹乱で出来るか?」

 

 

「…多分出来ない。が、少ししてみよ。人数すくなくてもいけるのかどうかを」

 

カルマ君「おれ、そんな大役いいの?」

 

「うん、そりゃ、千葉君や磯貝君もいるけど、あんまり頼りにはしたくないからね」

 

カルマ君「わかった。食べ終わったら射撃の命中率上げとくよ」

 

「うん、お願いします」

 

 

 

 

~放課後~

 

 

朝に花壇を荒らした罪でハンディキャップ暗殺大会をしていた。

 

磯貝「そこだ!刺せ!」

 

前原「くそっ、こんな状態でヌルヌルかわしやがって…」

 

木の枝にロープで吊るされている殺せんせーに対し、竹の棒の先に『対先生用ナイフ』を付けて応戦している生徒達。

 

 

殺せんせー「ほら、お詫びのサービスですよ?こんな身動き出来ない先生。そう滅多にいませんよぉ」

 

ハルカ「腹立つな。準備は大丈夫か?」

 

 

「ああ、大丈夫だ」

 

 

 

 

渚「完全にナメられてる」

 

殺せんせー「ヌルフフフ無駄ですねぇ、E組の諸君。このハンデをものともしないスピードの差。君たちが私を殺すなど夢のまた……あっ」

 

調子よくしゃべてる間もゆさゆさと揺さぶっているので、木の枝が折れて地面に落ちた。

 

皆「「「今だ!!殺れ~!!!」」」

 

 

殺せんせー「にゅやや~、しっ、しまった!!」

 

〔殺せんせーの弱点①

カッコつけるとボロが出る〕

 

殺せんせー「ちょ、まって。縄と触手が絡まって…」

 

〔殺せんせーの弱点②

テンパるのが意外と早い〕

 

 

桃花「あっ」

 

岡島「ちくしょ、抜けやがった!!」

 

地面から校舎の屋根の上に飛び移る殺せんせーたが、1本触手が落ちた事で瞬時に遠回りで回避していく。

 

 

殺せんせー「ここまでは来れないでしょう…ってリーナさん!?」

 

元々私がいたのは、見晴らしの良い学校全体が見える後者から真反対に位置する木の上だ。

 

そこから瞬間移動で屋根に移動したのだ。

 

「覚悟してね。殺せんせー」

 

二丁拳銃で殺せんせーの周りに打つ。

 

そして、

 

「ハルカ!カルマ君!」

 

私の掛け声に合わせ、殺せんせーの後ろから打つ。

 

ハルカは私と同じように二丁拳銃で殺せんせーを撹乱。

 

そして、心臓めがけて打つカルマ君。

 

が、空中に避けられて失敗。

 

殺せんせー「ふむ、少し惜しいですね...明日出す宿題を2倍にします」

 

皆「ちいせぇ!!!」

 

〔殺せんせーの弱点③

器が小さい〕

 

三村「逃げた…」

 

メグ「でも、今まで1番惜しかったよね。触手1本落とせたし」

 

磯貝「この調子なら殺すチャンス必ず来るぜ!!」

 

桃花「ヤーン、殺せたら100億円何に使おー♪」

 

渚「触手1本おとしたのって何で?」

 

観察力に長けている、渚が目ざとく質問してくる。

 

「『対先生用糸』だよ。木から校舎の屋根までの間張り巡らしてたんだ。基本的に魔力を通さないと見えないよ」

 

渚「魔力をって事は、透明なの?」

 

「うん、そう言うこと」

 

皆、まだ帰らないか?なら、見せるか

 

「皆、まだ帰らないよね?だったらポケモンみせるよ?」

 

そう言って、モンスターボールを取り出し、キャタピー、バタフリー、ドーブル、ドクケイルなどを繰り出す。

 

 

「皆、私のポケモンだから野蛮な事はしないけど、嫌がる事は辞めてあげてね」

 

 

皆「「「はーい!!」」」

 

「じゃ、監督。よろしく」

 

ハルカ「え、帰んの?」

 

「うん、ポケモンのことはポケモンマスターである君がわかるもん。私もマスターではあるけどさ。この機会にみんなと仲良くなって欲しいし。夜ご飯までには帰ってきなよ」

 

 

ハルカ「…そっか。わかった」

 

「んじゃ、また明日」

 

 

皆にそう言ってから、木の葉を撒き散らしながら瞬間移動をする。

 

 

 

 

in家

 

 

‐ 自室 ‐

 

部屋に入った時、スマホが鳴り響く。

 

 

相手は木之本桜。

 

《桜ちゃん、どうした?》

 

 

桜《『さくらカード』が透明になっちゃったの!!》

 

《原因は?それと何か変わった事とかは?》

 

桜《原因はわからない。けど、中学生になった時から変な夢を見続けて…。そして、新しい杖とカードゲットしたよ》

 

《…新しい杖とカードか。エリオルには連絡したか?》

 

桜《してるんだけど、連絡がつかないの》

 

《…そうか。私が持っている『リーナカード』は変わってないよ》

 

桜《私だけか。…頑張るよ》

 

《うん、応援しとく。また進展があれば連絡ちょうだい》

 

桜《うん!》

 

…『さくらカード』が透明に。

 

 

って事は『クリアカード』編突入か。

 

この世界に悪影響が及ばなかったらいいのだけど…。

桜ちゃんが言っていた『リーナカード』はその名の通り、私しか使えないカードでそれは異世界に散らばっている為、私が異世界でのカード集めの契約者となっているのだ。

 

桜ちゃんから連絡が来てから私は魔法練習をしていた。

 

魔法を大きく維持出来るようにとかね。

 

 

私は魔力の維持とかは出来る方だけど、動揺することがあればファンブル(抵抗)させてしまうから。

 

 

…こんなものでいいか。

 

 

あ、ご飯の用意忘れてた。

 

ご飯…具沢山パスタにしよう。

 

キノコをたっぷり使ったパスタをね。

 

 

 

 

 

 

 

*****

 

6時になったと同時にハルカが帰ってきた。

 

モンスターボールで私のポケモンを異空間に入れて。

 

 

 

モンスターボールが異空間に繋がってるのは私が設定をいじったからだ。

 

基本、6匹までは自分の手持ちとなるが、それ以上はポケモンボックスに送られるのを、異空間に変更したからだ。

 

 

ハルカが帰ってきたので、早速ご飯を食べ始める。

 

 

 

ご飯を食べ終わり、食器を食器洗い機に放り込みスタートさせ、お風呂入ったりゆったりしていた所。

 

 

急にチャイムが鳴った。

 

「誰だ?」

 

 

扉を開けると、ミストガンがいた。

 

ミストガン「やぁ、リーナ」

 

 

「ミストガン、どうしたの?」

 

 

ミストガン「明日、元の世界に戻る」

 

「そうか。まただな」

 

ミストガン「ああ」

 

そう言ってミストガンは元の世界へ戻っていく。




『カードキャプターさくら』の桜ちゃんが出てきました。

元々はここのシーン以外にもあったのですが、ソレを削除し、こちらにだけしました。

『クリアカード編』は少ししか見たことが無いですが、ウィキペディアさん等を参考にしながら書いていこうかなと。
…桜ちゃん自体がなかなか出にくいと思います。


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2章
21話


ミストガンが元の世界に戻ってから数日後。

 

 

水曜日、4月終旬。

 

いつも通りの時間帯に教室に入り、烏間先生のパソコンのハッキングから始まる。

 

ふむ、今日もないか?

 

 

あ。

 

 

 

5月1日付で新しい先生が来るみたいだ。

 

 

世界各国で11件の仕事の実績がある手練だそうだ。

 

 

…プロのようだが、この教室で上手く行けるだろうか?

 

 

そこは、任せよ。

 

 

イタズラの天才カルマ君にでも。

 

 

 

~昼休み~

 

殺せんせーはタイのガバオライスを食べに行っている。

 

 

暗殺したい人は連絡してと。

 

私はショットガンの手入れをしながら千葉君と凜香と話してた。

 

 

「国から支給されてる武器はコルトM4とコルトM1911なんだよ。で、私が使ってる銃はUZI(ウージ)(サブマシンガン)とAK74(銃剣アリ、アサルトライフル)、この手に持ってるAA12(ショットガン)だ」

 

 

 

銃だからいちいちホルスターに弾を入れなれけばならない。

 

普通なら。

 

が、私の場合ホルスターの所に小さい異空間を展開しており、そこから装填されていってる。

 

 

今は『対先生用BB弾』だから1つの異空間で済むが、実弾となるとその銃に適した弾が入ってる異空間を設定しなければならない。

 

それらを軽く説明し、帰ってきた殺せんせーに向けて発射。

 

にゅやと慌てふためく殺せんせーに接近して、AK74を異空間から取り出し、殺せんせーに振るう。

 

 

避けた所ですかさず、トリガーを連射。

 

 

「まぁ、こんなもんだ。弾が無限にあるから無限に連射出来るよ」

 

凜香「それ出来るの貴女だけよ」

 

 

「まぁね、私もマガジン(弾倉)も素早く出来るからね?」

 

千葉「そうなのか?」

 

「うん」

 

 

例えるならショットガンでいいか。

 

最初に千葉と凜香にわかりやすく、異空間から弾倉を取り出し、弾倉に展開していた異空間を削除。

 

 

ショットガンのマガジンを外し、手に持って行った弾倉をはめ込む。

 

 

「ほら、出来た」

 

凜香「…」

 

 

「黙らないでくれたら有難かったのだか…。まぁ、慣れたら早くなるよ」

 

実際、マガジンを使ってたのは異空間を展開する前まで使ってたしな。

 

 

言いながら、『生きてるホウキ』と『生きてるちり取り』を異空間から出し、BB弾の掃除をさせる。

 

掃除が終われば、異空間に戻るよう言って。

 

おっと、ショットガンのマガジン、異空間展開しなきゃ。

 

 

「マガジンに関しては烏間先生に頼む。私は銃関連、爆弾系には強いよ」

 

 

 

 

爆弾と言っても、フラム系だけどね。

 

 

「ちょっと外行ってくるわ」

 

5分前には戻ると凜香達に告げ、空いてる窓から飛び出し、山に向かう。

 

そのままの勢いで沢に飛び込む。

 

濡れた制服は異空間で乾かせる。

 

 

動物魂(アニマルソウル)-人魚(マーメイド)-」

 

堰き止めてるので、人が泳げれる。

 

 

プカプカ浮いてると、急に黄色が現れた。

 

 

殺せんせー「リーナさん」

 

「ああ、あんたか。さっきのはどうだった?」

 

殺せんせー「急に撃ち始めた時は驚きましたが、AK74で振る速度が素晴らしかったですよ」

 

「なら、良かった」

 

岸に上がり、尻尾(足)をバタバタさせながら、話をする。

 

 

「ねぇ、殺せんせー。夏場ここでプール開かない?」

 

殺せんせー「それは名案ですね。では、25㍍の長さにしましょうか」

 

「うん、良いね」

 

殺せんせー「それはそうと、その格好は?」

 

「魔法だよ。水あるからさ、それが1番強く能力を発揮出来る格好にしてるだけさ。殺せんせーにもあるだろ?」

 

 

殺せんせー「…そうですね。前々思ってたんですけど、君は?」

 

「それを今明かしちゃつまらないだろ。せめて……の時までは待たないと」

 

 

殺せんせー「にゅや、ならば仕方が無いですね」

 

 

「さぁ、そろそろ戻ろ」

 

立ち上がると同時に、制服に換装する。

 

「あと5分後に。じゃあね」

 

 

転移魔法で教室に戻り、5時間目の用意をする。

放課後。

 

 

カエデ「リーナ!今日女子のみんなで遊ぶんだけど、リーナも行かない?」

 

せっせと、帰る用意をしていた所にカエデが話しかけてくる。

 

「カエデ、嬉しいよ。ぜひ一緒に」

 

3月初めはみんなと打ち明けなれてなかったから嬉しい。

 

 

これら、殺せんせーのお陰かな。

 

カエデ「というわけで、ハルカくんリーナ借りていくね」

 

「今日は別々で」

 

ハルカ「わかった」

 

カルマ「んじゃ、ハルカ、俺と遊ばない?」

 

 

カエデに連れられながらハルカに遊ぶ約束をしてるカルマ君。

 

 

…まぁ、大丈夫か。

 

 

-ファミリーレストラン-

 

 

ファミレスにいるメンバーはカエデ、莉桜、メグ、ひなた、陽菜乃、凜香がいる。

 

 

不破さんや原さん、愛美、桃花、狭間さん、有希子は都合が合わないと。

 

 

カエデ「では!第1回女子会を始める!!」

 

カエデがドリンクバーのコップを高らかに上げ宣言する。

 

皆、ドリンクバー特製ミックスにして遊んだり、色んなものをシェアし合ったり、話も色んな話をした。

 

 

特に、烏間先生愛が溢れる陽菜乃だったり、莉桜に関しては渚の女装には何が合うかとか。

 

 

 

とにかく、楽しい時間であった。

 



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胸の時間

カエデ「もう5月かぁ早いね1ヶ月」

 

渚が黒板に書いているのを見ていうカエデ。

 

...殺せんせーが地球を爆破するという3月まで。

 

残り11ヶ月。

 

 

 

 

 

 

 

《8:30》

 

 

 

烏間「今日から来た外国語の臨時講師を紹介する」

 

ビッチ「イリーナ・イェラビッチと申します!皆さんよろしく!!」

 

 

と、殺せんせーにベタベタしているイリーナ先生。

 

 

 

烏間「本格的な外国語に触れさせたいとの学校の意向だ。英語の半分は彼女の受け持ちで文句ないな?」

 

殺せんせー「…仕方ありませんねぇ」

 

カエデ「なんかすごい人来たね。しかも殺せんせーにすごく好意あるっぽいし」

 

 

渚「でもこれ暗殺のヒントになるかも。タコ型生物の殺せんせーが、人間の女の人にベタベタされても戸惑うだけだ。いつも独特の顔色を見せる殺せんせーが、戸惑う時はどんな顔かな?」

 

 

黄色の顔からピンクの照れてる表情になる殺せんせー。

 

皆 [普通にデレデレじゃねーか!!]

 

カエデ「なんのひねりもない顔だね」

 

渚「うん、人間もありなんだ…」

 

 

[殺せんせーの弱点⑤

おっぱい ]

 

 

カルマ「どーする?リーナちゃん。俺ああいうの見ると悪戯仕掛けたくなるんだよね」

 

右隣のカルマ君が小声で話しかけてきたので、私も小声で返す。

 

「いいんじゃないの?私もしたいし」

 

悪戯仕掛けたくなるのはカルマ君らしい。

 

 

 

同じ分類で莉桜もだが、そこまで仲良くはない。

 

 

[この時期]に[このクラス]にやってくる先生は結構な確率で只者じゃないよな。

~昼休み~

 

 

 

皆と暗殺サッカーをしていると、イリーナ先生が殺せんせーに、

 

 

イリーナ「殺せんせー!烏間先生から聞きましたわ。すっごく足がお早いんですって?」

 

 

殺せんせー「いやぁ、それほどでもないですねぇ」

 

イリーナ「お願いがあるの。一度本場のベトナムコーヒーを飲んでみたくて。私が英語を教えている間に買ってきて下さらない?」

 

 

殺せんせー「お安い御用です。ベトナムに良い店知っていますか...らっ!!」

 

 

そう言ってマッハでベトナムに向かう殺せんせー。

 

昼休み終了のチャイムがなり、磯貝がクラスの代表としてイリーナ先生に尋ねる。

 

 

磯貝「…で、えっとイリーナ先生?授業始まるし教室戻ります?」

 

イリーナ「授業?…ああ各自適当に自習でもしてなさい。それとファーストネームで気安く呼ぶの辞めてくれる?あのタコの前以外では先生を演じるつもりもないし。『イェラビッチお姉様』と呼びなさい」

 

 

高飛車で自己中な先生が来たなとみんなが思い黙る中、彼と私だけが動いた。

 

 

カルマ「…で、どーすんの?ビッチねぇさん」

 

「…で、どうするのよ?ビッチねぇさん」

 

問いかけの言葉は違うにしても呼び名は一緒だった。

 

 

イリーナ「略すな!!」

 

 

カルマ「あんた殺し屋なんでしょ?クラス総掛かりで殺せないモンスター。一人で殺れんの?」

 

「カルマ君の言う通りだよ。仮に『対先生用BB弾』が信用ならなくて実弾使ってもあのタコには無意味だよ?」

 

イリーナ「..ガキが。大人にはね、大人の殺り方があるのよ。潮田渚ってあんたよね?」

 

私たちの忠告を無視し、渚君に向かうイリーナ先生。

 

近づいたら渚君にキスをするイリーナ先生。

 

思わずスマホに手が届き、写真を撮る。

 

 

-10hit

 

 

-20hit

 

 

-30hit

 

 

約30hitしたイリーナ先生のキスは渚君を気絶させる程上手いそうだ。

 

 

イリーナ「後で教員室にいらっしゃい。他にも情報を持つ子は教えなさい。男子にはいいことするし、女子には男を貸すこともできるわ」

 

 

 

 山の下から車でやって来た厳つい3人組から銃を受け取り、彼女は小さい子に言い聞かせるような口調で続ける。

 

 

 

イリーナ「逆に私の暗殺を邪魔するような真似したら…殺すわよ」

 

 

 

 

 「殺す?Do it if you can do it(殺れるものならやってみろ)

 

殺しが許可されている教室で言うなんてね。

 

でも、クラスの大半が思っただろう。

 

『この先生は...嫌いだ!!』と。

 

5時間目。

 

 

教卓にはタブレット片手に作戦を練っているイリーナ先生。

 

 

前原「なー、ビッチねぇさん。授業してくれよー」

杉野「そーだよ。ビッチねぇさん」

木村「一応ここじゃ先生なんだろ?ビッチねぇさん」

 

生徒達による無邪気なビッチねぇさん呼び。

 

イリーナ「ビッチビッチうるさいわね!!まず正確な発音が違う!あんたら日本人はBとVの区別もつかないわね!正しい...」

 

正しい発音を教えてもらいこのまま授業が進むと思えば、

 

イリーナ「そう。そのまま1時間過ごしてれば静かでいいわ」

 

 

[なんだこの授業!?]

 

静かに少したらいいと言われたので、

 

「サッカーしにいこうぜ!?」

 

イリーナ「え」

 

「だって、生徒達が居なくなれば静かになるじゃない?まぁいい。俺1抜け!!皆も抜けるのならご自由に!」

 

そう言ってグラウンドへ駆け抜ける。

 

グラウンドに行く途中、なにやら難しそうな顔をした烏間先生とすれ違ったが何も言われなかったのでそのままスルーした。

 

 

 

 

 

《6時間目:体育》

 

待ちに待った烏間先生との体育だ。

 

 

前の時間からグラウンドに居たのでそのまま体操服に換装していた。

 

 

殺せんせーに見立てた的を順番に打つのを待っている間に殺せんせーとイリーナ先生が倉庫にけしこむのをみた三村君は、

 

 

三村「おいおい。2人して倉庫にしけこむでいくぜ」

 

菅谷「なーんか、ガッカリだな。殺せんせー。あんな見え見えの女に引っかかって」

 

 

メグ「烏間先生。私たちらあの女の事好きになれません」

 

烏間「…すまない。プロの彼女に一任しろとの国から言われてだな。だが、わずか一日で全ての準備を整える手際。殺し屋として一流なのは確かだろう」

 

 

そんな話を聞いていると、倉庫から凄まじい銃撃音が響く。

 

 

「あーあ。せっかく、忠告したのに聞かなかったんだね。あのビッチは」

 

ちなみに私は最初から『ビッチ』じゃなくて『ヴィチュ』と呼んでいる。

 

だって人なのに雌犬は酷くない?

 

 

銃撃音が止み、執拗にヌルヌルされる音が響くがチャイムもなったので生徒皆で倉庫へ向かう。

 

 

渚「殺せんせー!」

 

岡島「おっぱいは!?」

 

 

…岡島よ、いつも通りだな。

 

 

殺せんせー「いやぁ。もう少し楽しみたかったですが、皆さんとの授業の方が楽しみですから。7時間目の小テストは手強いですよ」

 

最初はピンク色をしていた先生だが、話しいてる間に普通の黄色に戻って行ったので、私たちに見せる普通の先生だ。

 

 

ビッチねぇさんはどうなったかと気になればそこへフラフラとなりながらも、体操服でハチマキ付きの名前入りに健康的でレトロな服にされていた。

 

 

 

 

イリーナ「まさか…わずか1分であんな事されるなんて……肩と腰のこりをほぐされて、オイルと小顔とリンパのマッサージされて…早着替えさせられ…その上…触手とヌルヌルであんな事を…」

 

 

 

渚「……殺せんせー何したの?」

 

 

 

殺せんせー「さぁねぇ……大人には大人の手入れがありますから」

 

 

 

渚「悪い大人の顔だ!!」

 

 

 

殺せんせー「さ、教室に戻りますよ」

 

 

 

皆「「「はーい」」」

 

 

 

ターゲットにあんな事をされたらプロとしては屈辱だろうなと思いながらも次の時間の用意する為に教室に戻る。

 

 

 

 

 

 

 

 

放課後。

 

私とハルカとカルマ君で教室に残っていた。

作戦はビッチ先生報復だ。

 

報復というか軽く虐めようかのノリだけど。

 

 

カルマ「…で、この前買ったのが役立つや」

 

「なら、カルマ君はそれらを机の上や至る所に置いといて。私はスプラッターとか流すから」

 

ハルカ「おれは?」

 

「ハルカは、岡島の所に行って、今日倉庫でやられていたビッチねぇさんの奴をとってきて欲しい。岡島は山の中に薄い本探ししいてると思うから」

 

ハルカ「わかった」

 

岡島は殺せんせーの動向を探るために至る所にカメラを設置している。

 

 

ならば、少し活用させてもらおう。

 

 

…明日が楽しみだ。

 

 



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プロの時間

翌日。

 

 

《2時間目:英語》

 

チャイムがなりビッチねぇさんが入ってくると同時におもちゃの蜘蛛が降ってきたり、椅子に座ろうとして引こうとしたら引けなかったり、ようやく引けて、座ろうとしたら足が折れて盛大に転んだり。

 

 

地味な嫌がらせにビッチねぇさんは銃発砲。

 

だが、生徒に当たらない前方壁際に。

 

イリーナ「だれよ!?こんないたずらしたの!」

 

カルマ「だれだろー?」

 

「知らんな、そんなやつ」

 

 

椅子に座れないため立ったまま、タブレットを操作するビッチねぇさん。

 

 

イリーナ「なんで、ここWi-Fi飛ばないのよ!?…あら、『3年E組FreeWi-Fi』なんてものあるわね」

 

それを難しく考えずに接続するイリーナ先生。

 

…本当ならスプラッター系とかを流そうと思っていたが、それで倒れられてもシャレにならないからな。

 

 

情報収集だけしとく。

 

へぇ、色んなつたあるんだ。

 

 

 

カルマ「あはぁ、必死だね。ビッチねぇさん。あんなことされちゃプライドズタズタだろうね〜」

 

と、カルマ君が茶化す。

 

 

磯貝「先生。授業してくれないなら殺せんせーと交代してくれませんか?一応俺ら今年受験なんで…」

 

 

なかなか授業を始めないイリーナ先生に磯貝が発言する。

 

 

イリーナ「はん! あの凶悪生物に教わりたいの?地球の危機に受験なんて...ガキは平和でいいわね~。それにあんた達って落ちこぼれだそうじゃない。勉強なんて今更しても意味ないでしょ」

 

 

 

落ちこぼれ…ね。

 

E組にとって地雷を踏んだね。

 

一気に殺気立ったのに。

 

それでも調子よく喋り続けている先生はクラスの変化に気づいていないようで、

 

 

 

イリーナ「そうだ!じゃあこうしましょ。私が暗殺に成功したら五百万円ずつ分けてあげる! 無駄な勉強するよりずっと有益でしょ。だから黙って私に従い…」

 

 

 

 

 

ビシッ、と何処からか消しゴムが投げられる。

 

それを皮切りにしてクラスの不満がイリーナ先生に放たれる。

 

前原「出てけ!くそビッチ!!」

 

桃花「殺せんせーと代わってよ!」

 

イリーナ「な、なによあんた達!その態度!殺すわよ!?」

 

菅谷「上等だよ!殺ってみろ。コラァ!」

 

カエデ「そーだそーだ!!巨乳なんていらない!!」

 

一部私怨まみれな発言もあったけど。

 

午後にもう1回あるのだけど。

 

 

…その時までには何とかなってそうかな?

 

あ、昨日ハルカに言って回収してもらったイリーナ先生のお手入れ動画はネットに匿名で挙げたよ。

 

 

 

結構そういう人らに需要があったみたい。

 

 

《昼休み》

 

桃花や莉桜、磯貝、菅谷達と『暗殺バトミントン』をしていた。

 

 

 

なかなか刺突させるのが難しい。

 

が、タイミングさえ測れば容易い。

 

 

7対10の私が入ったチームの勝ちになった。

 

《5時間目:英語》

 

チャイムがなって5分後。

 

 

自習だろうと寝る体勢に入った時、ドアが突如開き、

 

イリーナ「You bet at the bet!!リピート!」

 

 

…中学生相手になんて言葉言わせるんだ。

 

 

 

皆は渋々その言葉を口にする。

 

 

 

 

イリーナ「ある潜入で標的が私に言った言葉よ。意味はベッドの中の君はスゴイよ…」

 

 

イリーナ「私の授業では実践的な英会話術を教えるわ。語学を学ぶのにはその国の恋人を作るのが手っ取り早いと言われてる。私はその方法で語学を身につけてきたわ」

 

イリーナ「私に教えられるのはあくまで実践的な会話術だけ。受験で使う英語はあのタコに教わることね。それであんたたちが私を認めないと判断したら潔くこの教室を去るわ。それで文句ないでしょ?……あと、いろいろ悪かったわよ」

 

 

 

顔を下に向け、少し赤らめた表情で謝罪するイリーナ先生。

 

 

それに対してE組は…。

 

 

「「「「「あはははは」」」」」

 

 

笑いであった。

 

カルマ「何、ビクビクしてんだよ。さっきまで殺すとか言ってたくせに」

 

 

前原「なんか普通に先生になっちゃったな」

 

ひなた「もうビッチねぇさんなんて呼べないね」

 

イリーナ「あんた達…分かってくれたのね」

 

 

イリーナ先生は歓喜して涙を流すが、そこで終わらないのがE組だ。

 

桃花「考えてみたら先生に向かって失礼な呼び名だったよね」

莉桜「そだね、呼び名変えないと」

前原「じゃ、ビッチ先生で」

 

-ビキッ

 

イリーナ先生は一瞬硬直するが、すぐに戻り、

 

イリーナ「えっと…君達、せっかくだからビッチから離れてみない?ホラ気安くファーストネームで読んでくれて構わないのよ」

 

前原「でもなぁ、もうビッチで固定されちゃったし」

 

「最初にファーストネームで呼ぶなって言ったからねぇ」

 

ひなた「うん。イリーナ先生よりもビッチ先生の方がしっくりくるよ」

 

陽菜乃「そんなわけでよろしく。ビッチ先生!」

 

前原「授業始めようぜ!ビッチ先生!」

 

生徒達による無邪気なビッチ先生呼びにイリーナ先生は...

 

 

 

ビッチ「キー!!やっぱりキライよあんた達!!」

 

 

...E組に認められたイリーナ先生はこころなしか、楽しそうだ。

 

 

 

 

放課後。

 

 

岡島と共に『ビッチ先生お手入れ動画』のことを話していた。

 

 

岡島「昨日、急にハルカが来たから驚いたよ。理由聞いてなかったけど、匿名で挙げるとはな」

 

 

「なかなか良い提案じゃろ?」

 

岡島「そーだけどさ。殺せんせーに関してはリアルにいると思われてないぞ?」

 

 

「そこがいいんじゃない?A〇みたいな感じてさ。軽く触手責めじゃない?」

 

 

岡島「…そだな。あ、暗殺に使えるんじゃね?」

 

 

「名案っ!」

 

そんな感じで、話していた。

 

 

 

 

 

-家-

 

 

あれから1時間ほど岡島と話した後、帰宅した。

 

 

ドアを開けると...

 

 

 

ローファー1つ、運動靴が1つ増えていた。

 

 

…カルマ君か渚君か?

 

 

その答えはあっていたようで…。

 

 

カルマ君「リーナちゃん、おじゃましてるよ」

 

渚「リーナちゃんおかえり。今日は泊まりに来たんだ。ハルカから聞いてた?」

 

 

「…聞いてないけど、君ら2人なら大丈夫よ」

 

 

カルマ「そうか、良かったよ」

 

「ご飯が出来るまで図書室に居なよ。たくさん本があるから楽しいと思うよ」

 

カルマ「なら、案内して貰えるかな?」

 

もちろんだよと返し、カルマ君と渚君を図書室に案内する。

 

 

ここの屋敷は図書室以外にもゲームプレイ室や書斎などがある。

 

 

色々と物があるので飽きはしないだろ。

 

 

-キッチン-

 

 

何も聞かされてなかった私はハルカに物言おうと、キッチンに入る。

 

 

「ハルカ~。誰か来る時は言ってっていつも言ってる…」

 

でしょと言いたがったが言葉が出なかった。

 

 

キッチンには黒づくめの執事と眼帯をしている私と同じくらいの身長の男の子がいた。

 

 

??「お久しぶりでございます。リーナお嬢様。本日はご学友の方がお泊まりされるようなのでハルカ様に変わり、料理を振るわせていただきます」

 

??「久しぶりだな。リーナ。それとハルカも」

 

お嬢様と呼んだ黒づくめの人はセバスチャン・ミカエリスで、眼帯をしているのがシエル・ファントムハイヴ。

 

 

2人とも『黒執事』の世界の主要人物だ。

 

「セバスチャン、シエル。君らはカルマ君達に会ったか?」

 

セバスチャン「はい、お会いしましたよ。私はここのお嬢様の執事として。シエルおぼっちゃまはリーナお嬢様の友達として」

 

「その設定なら大丈夫だな」

 

彼らが来たのは、瞬間移動だ。

 

 

イギリスにあるシエルの屋敷の一室とここの一室がテレポートの役割を果たしている。

 

 

なので、何があればすぐこちらに駆けつけられる。

 

 

彼…シエルと会ったのは、悪魔を崇拝する秘密結社に捕まった時にだ。

 

 

その時はハルカは居なかったので私1人と彼のみが残り、悪魔…セバスチャンを召喚したシエルは「僕達以外を皆殺しに」と命令。

 

生き残った私はシエルの妹としてその時はやり過ごした。

 

「セバスチャンがいるから料理は任せられるわ。ありがとね。シエルは?」

 

 

シエル「僕は…これの調査をしに来た。それとアンおば様が亡くなった」

 

「…アンジュリーナ叔母様が。これ、女王からの?」

 

シエルが言ったこれは殺せんせーの賞金首だった。

 

シエル「そうだ。僕は参加しないけど、妹が行ってると女王に伝えているからな」

 

 

「そうか。ならそろそろ女王からのお手紙が来るかな」

 

女王というのはイギリス英国のヴィクトリア女王様の事だ。

 

 

私たちファントムハイヴ家は代々女王に使えてる。

 

 

シエルは『女王の番犬』として私は『女王の双剣』として。

 

1時間後。

 

 

シエルやセバスチャンと情報交換した後、夕食となった。

 

 

図書室にいたカルマ君達はセバスチャンに任せ、テーブルのセッティングしていく。

 

 

シエルがいるから出来る限り、英国に合うように。

 

 

真四角のテーブルから長方形のテーブルに変え、テーブルクロスを引く。

 

 

そして、セバスチャンが作ってくれた料理を並べる。

 

 

並べてる間にカルマ君達が来た。

 

 

カルマ「お、おいしそ~」

 

 

「カルマ君、渚君は向かいの2席へ。私はここだから」

 

渚「リーナちゃん、端っこなの?」

 

 

「うん、この屋敷の主だからね」

 

ハルカ、シエルはカルマ君、渚君の向かい側に座っている。

 

 

「揃ったから食べようか」

 

カルマ「セバスチャンさんは一緒に食べないの?」

 

セバスチャン「私は執事ですので…。主と共に食事を囲むというのは恐れ多い事なのです..」

 

「そういう事だ」

 

 

料理はローストビーフやミートパイ、スコーンといったイギリス発祥の物ばかり。

 

 

…シエルにとっては、食べ慣れたかな?

 

 

真相は分からないけど、シエルはハルカと喋っているので、退屈はしてないだろうな。

 

片方、イギリス英語、方や日本語の会話。

 

セバスチャン、通訳お疲れ様です…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

******

 

 

ご飯も食べ終わり、皆うとうとし始めたので、眠気覚ましにお風呂入ってきたら?と提案。

 

 

カルマ君、渚君、ハルカは風呂に行った。

 

 

…シエルは後にするみたい。

 

まぁ、見られて困ることあるしな。

 

 

「セバス、ありがとう」

 

と言いながら、左手親指の付け根をカッターで切る。

 

 

セバスチャン「…失礼します」

 

セバスチャンは血が流れてる部分を口元に近づけて、血を啜る。

 

 

「…良いってよ。最近あげれてなかったからな…消えそうになったら言えよ?命令だからな」

 

そう、セバスチャンはシエルと私とで二重契約をしている。

 

 

対価は血。

 

セバスチャンは悪魔というが遥か彼方の祖先に吸血鬼も混じっているようで。

 

セバスチャン「…Yes my lady 」

 

「セバス、顔近づけて」

 

疑問に思いながらも顔を近づけてくるセバスチャン。

 

 

-ちゅ

 

セバスチャン「…お嬢様、お戯れが過ぎますよ?」

 

「良いじゃん。減るものじゃないんだし」

 

そう、セバスチャンの額にキスを落としたのである。

 

セバスチャン「…私だから良いものを。ハルカ様や他の男性の人にしたらダメですよ?」

 

 

「ハルカ、ダメなの?」

 

セバスチャン「…何処の馬の骨かも分からない人寄りかはハルカ様の方が良いですけどね」

 

「そっか」

 

セバスチャンに血をあげた後、カルマ君達がお風呂から上がってきたので、シエルに譲る。

 

シエル「いいのか?」

 

「いいんだよ。それとも一緒に入るか?」

 

シエル「なっ…」

 

「冗談だ。リジーに怒られてしまうからな」

 

セバスチャン「それでは、坊ちゃん。お風呂に参られましょうか」

 

シエルはセバスチャンにお風呂に入れてもらう。

 

 

カルマ「流石貴族様だね。執事に入れらせてもらえるとか」

 

渚「そうだよね」

 

「私もたまに一緒に入るわよ?」

 

 

カルマ「そうなんだ…」

 

「地下で練習するけど、来るか?」

 

渚「行きたい!」

 

カルマ「行く」

 

ハルカ「俺も」

 

「おk」

 

 

 

 

 

-地下-

 

 

「『地形効果-雪原&射撃場-』」

 

地形を訓練射撃場から雪原と射撃場に変える。

 

 

的にナイフを投擲したり、ライトボウガンの連射打ちしたり。

 

 

色々と撃ったりしていると、セバスチャンがシエルを引連れて地下にやってきた。

 

 

 

シエル「リーナ、上がったぞ」

 

 

「了解、入るわ」

 

セバスチャン「えんせつながら、お嬢様。私めが洗い流しましょうか?」

 

 

「お願いしていいかな?」

 

 

セバスチャン「Yes, my rady」

 

セバスチャンに連れられてお風呂に行く。

 

 

カルマ「なんかムカつく…」

 

 

渚「カルマ君?」

 

そんな会話をしていたのは知らない。

 

 

~30分後~

 

 

セバスチャンに綺麗にされた私は地下に居るカルマ君、渚を今夜寝る所に案内した後、シエルとチェスをする。

 

 

まだ、寝る時間では無いからカルマ君達は探索するかもしれないけど。

 

 

何が用あれば、そこらにあるベルを鳴らしてとも言ってるしな。

 

 

『…シエルは大丈夫なの?』

 

 

 

シエル『何がだ?』

 

『アンジュリーナ叔母様の事』

 

シエル『ああ、親族の死で動揺するようなのは『女王の番犬』としてありえないからな』

 

『大人だな。シエルは…チェクメイトだ』

 

シエル『おいおいこのタイミングかい。降参だ』

 

『やった、勝った。私はそろそろ寝るとするよ。おやすみシエル』

 

シエル『ああ、おやすみ。可愛い妹よ』

 

その場をあとにして、仕事をするために執務室に戻る。

 

 

英国近辺でしか出来ないことはシエルにさせて、日本や近辺の国(中国やアメリカ)は私の仕事となっている。

 

 

 

なので、今日は徹夜コースかな?

 

 

 

 

 

 

-コツッ

 

-コツッ

 

-コツッ

 

-ガタンッ

 

何時間か経った頃、廊下を歩く音で眠気と戦っていた私は不思議に思う。

 

 

時間は…3時。

 

…丑三つ時かよ。

 

 

…私やシエルを狙うアサシンであれば、カルマ君達が危ういかな。

 

 

音を立てないようにカルマ君達が寝ている部屋にこそりと入り込む。

 

 

…そこに居たのは、物を漁っている泥棒だった。

 

結界がここまで落ちたか。

 

 

ちょいちょい補強はしてたんだけどな。

 

 

さて、殺りますか。

 

 

相手が気づいてない内に、銃で撃つ。

 

 

発砲音が小さい、95式消音短気機関銃で。

 

 

死体はセバスチャンに任せ、寝ているカルマ君と渚君の頭に手を置き、記憶消去する。

 

 

多分寝ているから気づいてないやろうけど、念の為にね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

****

 

 

あれから、しっかりと仕事を終わらせてから寝たので、少し寝不足だ。

 

 

《7:00》

 

 

セバスチャンがいる時の朝は1杯の紅茶(アーリーモーニングティー)から始まる。

 

 

 

セバスチャン「おはようございます、お嬢様。本日の朝食はアボカドとキノコのバターソテー、付け合せにトーストとスコーンがご用意していますか、どうなされますか?」

 

 

「スコーンで」

 

 

セバスチャン「かしこまりました」

 

 

そう言って部屋を出ていくセバスチャン。

 

 

 

さっさと制服に着替え、リビングルームに向かう。

 

 

そこにはカルマ君、渚、ハルカ、シエルがいた。

 

 

「やぁ、皆よく眠れた?」

 

カルマ「寝れたよ。すっごいフカフカで寝やすかった!」

 

 

「なら、良かった。私の家の布団は英国一番のを使用しているからね」

 

セバスチャン「お嬢様、お坊ちゃま、ハルカ様、カルマ様、渚様、朝食のご用意が出来ました」

 

セバスチャンが用意してくれた朝食を食べ終わり、時間が空いてる為、歩いて学校まで向かう。

 

 

 

「セバスチャン、シエルも来るの?」

 

セバスチャン「お坊ちゃまは暗殺には参加しないとは仰ってましたが、可愛いお嬢様の為、学校観察に来るようですよ」

 

 

「…私の平穏な学校生活は失われるのか?」

 

セバスチャン「お坊ちゃまに仰ったらどうです?」

 

 

「そう言って、素直に聞くのなら苦労してないよ」

 

…シエルの説得はもう放置でいいや。

 

 

《8:00》

 

まだ誰も生徒が登校してない時間に教室に入る。

 

セバスチャンとシエルは職員室に行き、烏間先生とイリーナ先生に声をかけに行った。

 

 

 

 

???『なっ、貴方は『女王の番犬』!?』

 

 

…なに、滑らしてるんだよ。

 

「…ちょっい、職員室に行ってくる」

 

 

ハルカ「気をつけて」

 

 

 

 

 

in職員室

 

『ビッチ先生、うるさい。教室にまで聞こえてるよ。で、話は順調か?』

 

 

セバスチャン『五分五分といった所でしょう』

 

烏間『長身の黒づくめの人と眼帯青年はリーナさんの知り合いか?』

 

 

 

『そんなところです。ビッチ先生は聞いたことがあるんじゃないですか?『女王の双剣』と』

 

 

ビッチ『…!あなたも!?英国では女王に仕えてる強い人がいるの聞いていたけれど、まさか男女とはね...』

 

『…この事は暗殺対象には秘密でお願いします』

 

 

烏間『ああ』

 

《8:15》

 

 

話してる間に始業の15分前チャイムが本校舎の方から微かに聞こえる。

 

 

『...という訳だ。何があれば連絡するよ。セバスチャンに兄様』

 

 

シエル『わかった』

 

 

セバスチャンに抱きかかえられてるシエルの手にキスを落とし、抱き抱えたままハイスピードで屋敷に存在している、『瞬間移動魔法陣部屋』に行って英国に戻る2人。

 

…そういや、今日って3日だよな。

 

 

普通であれば、休みだよな。

 

 

世間はGWの初日だと言うのに、椚ヶ丘中学校は初日だけ学校でその後は世間様と同じ日に学校に行かねばならない。

 

 

今年は…来週の月曜日に登校開始か。

 

4日間か。

 

 

まぁ、良い。

 

GWが終われば集会と中間テストだ。

 

 

テスト対策は殺せんせーがなんとかしてくれるだろ...。

 

 

GW中にイギリスに戻るか。

 

久しぶりにバルトやフィニ達に会いたいし。




サラッと英語を話せているオリ主ですが、英語以外にも、スペイン語、フランス語、ポルトガル語、韓国語を話せます。(学秀君に対抗する為)



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集会の時間

GW明けの月曜日。

 

 

 

 

今日は月イチでの集会だ。

 

 

 

昼休みを返上して。

 

 

 

めんどくさい。

 

 

《4時間目》

 

 

 

終了10分前、左の方から食べる音がして見てみると、原さんが早食いをしていた。

 

...いや、よく見たら先頭に居る前原も食べている。

 

 

 

疑問に思った殺せんせーは磯貝に聞く。

 

磯貝「ああ、今日月イチの集会なんだ...昼休みを返上してね」

 

 

「そうだよ、集会の時は早食いは見逃して」

 

4時間目終了して食べ終わった人から下山していく。

 

 

****

 

 

 

 

磯貝「急げ。遅れたらどんな嫌がらせ受けるか分からないぞ」

 

ひなた「前は花壇の清掃だったもんね」

 

前原「あれはキツかった、花壇が広すぎるんだよ…」

 

磯貝「お前はほとんどしてなかっただろうに」

 

 

前原「なっはは、そうだっけ?」

 

 

 

前の方で会話してるのを聴きながら、私とハルカは木の上をバルクールみたいに飛び移って移動していた。

 

 

 

 

 

*****

 

 

山の中腹付近にて、蜂が大暴れする事態が起きた。

 

 

杉野「誰だよ~!蜂の巣刺激したの!」

 

ハルカ「あ、ごめん俺だわ」

 

 

…なんか岡島はヤバいことになりながらも全速力で降りていった。

 

 

通り過ぎたのを確認して...

 

氷の造成(アイスメイク)-城壁(ランバート)-」

 

蜂と落石を氷の造形の城壁で留まらす。

 

 

蜂に関しては、城壁を造形すると共に、冷気で凍らせた。

 

 

渚「あ、ありがと助かった」

 

 

「いいよ、これぐらいしか出来ないし」

 

 

イリーナ「ちょ、ちょっとぉ~……あんた達ぃぃ……休憩時間から移動なんて、聞いてないよ……っ!」

 

 

 

桃花「あ、ビッチ先生」

 

 

 

磯貝「だらしないなぁ、ビッチ先生」

 

 

 

イリーナ「ヒールで走ると倍疲れるのよ!!」

 

 

 

…ヒール履かない方がいいんじゃとは言いづらい空気だった。

 

 

渚「烏間先生、殺せんせーは?」

 

烏間「生徒達の前に姿を晒すわけにはいかないからな。旧校舎に待機させている」

 

 

 

ハルカ「…せんせーだけのけ者、とか言ってそうだな」

 

 

 

 

 

 

烏間「さ、本校舎までもう少しだ。行くぞ」

 

 

 

皆「「「はぁーい…」」」

ふもと

 

 

 

「みんな、体力無さすぎだろ」

 

息切れしてるみんなに向かって一言もらす。

 

 

岡島「…ゼェ、なんで息切れてねぇの?」

 

「んー?体の作り?ま、回復はさせるよ…【HP回復魔法...ヒール】」

 

本当ならば、長ったらしい厨二病チックな詠唱を唱えなければならなかったりするが、別に唱えなくとも発動はできる。

 

 

桃花「ありがと、リーナちゃん」

 

「これぐらい大したことないよ、それよりも早く並ばないと行けないだろ?さぁ、行こ」

 

 

体力を回復させたみんなを体育館へ行くよう指示する。

 

-体育館-

 

 

相変わらず、ここの空気は最悪だ。

 

 

 

「渚くーん、おつかれ~」

 

「わざわざ山の上からここに来るの大変でしょ~」

 

渚君にちょっかいをかけるモブ男…。

 

…長々と耐えないといけないのが辛いな。

 

 

 

ちなみに、カルマ君はサボってるよ。

 

 

「集会フケて罰くらっても痛くも痒くもない」って彼言ってたし。

 

 

私もサボりたかったけどね、ハルカが居るし。

 

 

「……要するに、君達は全国からよりすぐられたエリートです。この校長が保証しますが、慢心は大敵です。油断してると、どうしようもない誰かさん達みたいになっちゃいますよ…」

 

 

ハゲ校長に笑われ、生徒達からも笑われる…そんな集会さ。

 

 

 

 

****

 

次は生徒会からの発表みたいだ。

 

 

生徒会が準備をしている間、烏間先生が挨拶回りをしていた。

 

 

「誰だあの先生?」

 

 

「シュッとしててカッコイイ~」

 

烏間「E組の(表向き)担任の烏間です。別校舎なのでこの場を借りてご挨拶を」

 

 

陽菜乃「烏間先生~、ナイフケースデコって見たよ~」

 

 

莉桜「かわいーしょ」

 

烏間「……ッ可愛いのはいいがココで出すな!!他のクラスには秘密なんだぞ暗殺の事は!!」

 

 

2人「はーい」

 

…可愛いのは良いんだ。

 

 

「なんか、仲良さそー」

 

「いいなー、うちのクラス先生も男子もブサメンしかいないのに」

 

 

その時、体育館の入口が騒がしくなる。

 

 

「ちょっ…なんだあのものすごい体型規格外な外人は!?」

 

「あの人もE組の先生なの?」

 

 

…嬉しいや。

 

 

私達の先生が認められてるって感じで。

 

 

 

イリーナ「渚、あのタコがいないから丁度いいわ。あのタコの弱点全部手帳に記してたらしいじゃない?その手帳貸しなさいよ」

 

 

 

渚「えっ……いや、役立つ弱点はもう全部話したよ…」

 

 

 

イリーナ「そんな事言って肝心なとこ隠す気でしょ」

 

 

 

渚「いやだから……」

 

 

 

イリーナ「いーから出せってばこのガキ、窒息させるわよ?」

 

 

 

渚「~~っ!苦しっ…胸はやめてよビッチ先生!!」

 

 

 

「(羨ましい……)」

 

「(ビッチ、なんだ)」

 

「……なんなんだ。あいつら……」

 

「エンドのE組の分際でいい思いしやがって」

 

 

 

ビッチ先生らしい場の和ませ方。

 

私はそういうの好きなんだけどな。

 

「……はいっ!今皆さんに配ったプリントが生徒会行事の詳細です」

 

 

 

岡島「え…何?俺等の分は?」

 

 

 

磯貝「すいません。E組の分まだなんですが」

 

 

 

「え、無い?おかしーな…ごめんなさーい、3-Eの分の忘れたみたい。すいませんけど全部記憶して帰って下さーい!ホラE組の人は記憶力も鍛えた方が良いと思うし…」

 

生徒会の人はそう言う。

 

…少し反論してやるか。

 

 

「ねぇ、質問だけど、放送部の部長荒木君、よりすぐられた全国のエリート様がさクラス一つ分丸々印刷し忘れる事ってあるかな?むしろ君たちの方が記憶力鍛えた方がいいんじゃない?」

 

荒木「なっ、E組の分際で…」

 

「E組の分際だからって将来マスコミ系を目指している君が私がE組だからっていう理由で”言論の自由”を封じたりはしないよね?」

 

荒木「くっ…」

 

 

なんでそんな事知っているんだという表情をするが、色々と情報通なのだよ私は。

 

「おやおや、言葉も出ないの?残念です…」

 

 

 

殺せんせ「リーナさん。問題無いようですねぇ……手書きのコピーが全員分あるようですし、大人しく生徒会の話を聞いてあげましょう。生徒の皆さんも早く帰りたいでしょうし」

 

「…プリントありましたわ、どうぞお話の続きを」

 

 

これから本番だと言うのに殺せんせーがやって来て話を中断する。

 

 

そして、私の言葉で話し始める荒木君。

 

 

残る項目は、生徒会行事の説明だけだったようで、本校舎の人にとっては気まづい思いをしただろうが、私には関係ないね。

 

 

E組所属だし。

 

 

 

 

*****

 

集会後、私は飲み物を買いに自動販売機に来ていた。

 

 

そこでは、モブと渚君がいた。

 

「おまえらさ~調子のってない?」

 

「集会中騒いでさ、周りも考えねぇのか?」

 

「E組はE組らしく下向いとけよ」

 

…ちびっこい渚君に言うとはな。

 

反論できないのを見越してか?

 

前カルマ君にも怯えてたしな。

 

 

「なんなんだ、その目は!殺すぞ!?」

 

殺すね、殺すか。

 

 

片方のモブ男が渚君の胸ぐらを掴み、今にも殴り掛かりそうな時、

 

 

渚「…殺そうとした事なんてないくせに」

 

「人殺したことないくせに」

 

思わず殺気立って言ってしまった。

まぁ、渚君も殺気出していたかは大丈夫だろう。

 

モブ男2人は「ひぃ」と悲鳴を上げながら去っていった。

 

渚「うわっ、リーナちゃんいつの間に?」

 

「モブ男に話しかけられた時からそばにいたよ 」

 

 

渚「そっか…さっきの言葉、人殺したことあるの?」

 

「ふっ、あるわけないじゃん、こう言ったら効果てきめんかなと思って言ったんだよ」

 

本当は殺めたことがあるなんて言えるはずがない。

 

 

「さ、E組に戻ろ、カルマ君にもお土産買えたし」

 

渚「さすが、リーナちゃん。カルマ君の好みを押さえてるね」

 

 

-教室-

 

 

「カルマ君~!これお土産!」

 

カルマ「なに、これ?」

 

「炭酸煮オレ!!」

 

カルマ「えっ、炭酸煮込んだの新しく出来たんだ」

 

「うん!飲んでみなよ!」

 

 

カルマ君は不思議がりながらも、飲む。

 

カルマ「うわっ、これ、すご」

 

 

「でしょ?」

 

炭酸を煮込むという新タイプだけど、ちゃんと炭酸のシュワシュワ感があってこれは良き。

 

 

 

 

 

***

 

 

2時間の授業を受け終わり、放課後。

 

 

放課後はハルカ、渚、カルマ君という1年生の時と同じメンバーで帰ってた。

 

 

途中、カルマ君に恨みを持つ不良グループに囲まれた時は焦ったけど、カルマ君は格闘、ハルカは刀(異空間から取り出した)、私は雷魔法で無事に撃退した。

 

もちろん、魔法を使った事を消去した上で。

 

 

 



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支配者・くるくるの時間

それは、急に訪れた。

 

 

殺せんせーが『国、英、数、社、理』のハチマキを巻いて分身していた。

 

殺せんせー「「「さて、始めましょうか」」」

 

 

 

(((……何を?)))

 

先生曰く、中間テストが迫ってきたから、高速強化テスト勉強をこの時間にするみたい。

 

 

先生の分身が1人ずつ、マンツーマンでそれぞれ苦手科目を徹底して復習すると。

 

 

で、寺坂だけ『NARUTO』。

 

苦手科目が複数あるからだと。

 

殺せんせーはどんどん早くなっている。

 

国語、7人、数学9人、社会3人、理科4人、英語4人、NARUTO1人。

 

先生が教えてもらうことをノートに記していたら、先生の顔がぐにゃりと曲がった。

 

殺せんせー「急に暗殺しないでくださいカルマ君!!それ避けると残像が全部乱れるんです!! 」

 

渚「意外と繊細なんだ!この分身!」

 

…へぇ、便乗しよう。

 

 

異空間からナイフを2本取り出し、先生に投げる。

 

殺せんせー「リーナさんも辞めてください!」

 

「数が無いと無理かぁ…」

 

前原「でもさぁ、先生、体力持つの?」

 

殺せんせー「ご心配なく、一体外で休憩させてますから」

 

 

渚「それ、むしろ疲れない!?」

 

 

暗殺者にとって厄介なターゲットだが

テストを控えた私たちには心強い先生だ。

 

放課後。

 

 

私は、スナイパーコンビと射撃練習をしていた。

 

本来ならば、勉強に勤しむべきなのだろうが、30分の時間付きで練習している。

 

私は彼ら相手に動く的として動いていた。

 

的を風魔法で動かしながら自分も動くという少し大変な作業を。

 

 

彼らの命中率は最初に比べたら、確実に上がってはいる。

 

が、プロから見たはまだまだなんだろうなぁと思いつつ。

 

 

 

 

 

 

-30分後

 

 

セットしていたスマホのアラームが鳴り響く。

 

 

「終わりだ。どうだ?」

 

 

千葉「確実に身についてはいるが…」

 

凜香「命中率が…」

 

「命中率に関しては慣れとしか言い様がない…。走ってる人狙いなら、その先を目がけたら当たるかもしれないが…。私が動かしてるのは方向性が分かりにくいもな」

 

 

「まぁ、その点は私も課題とするよ。また明日な」

 

 

千葉「ああ」

 

凜香「ありがとね」

 

そう言って私は校舎へと戻る。

 

教室へ戻る時、職員室の扉あたりに気配がした。

 

 

よく見ると、渚だった。

 

 

職員室の中を見てみると、理事長がいた。

 

 

理事長「…問題は成績底辺の生徒が一般生徒に逆らう事。それは私の方針では許されない。以後厳しく包むよう伝えてください。殺せんせー、1秒以内に解いてくださいっ!」

 

知恵の輪を殺せんせーに投げる理事長。

 

 

知恵の輪で絡まっている殺せんせー。

 

というか、首しまってないか?

 

 

《殺せんせーの弱点⑦

知恵の輪でテンパる》

 

理事長「噂通り、スピードは凄いですね。でもね、世の中にはスピードで解決できない問題もあるんですよ。それでは私はこの辺で」

 

そう言って理事長は職員室をでる。

 

 

理事長「やぁ、中間テスト期待してるよ、頑張りなさい!」

 

とても乾いた「頑張りなさい」は一瞬で私達を暗殺者からエンドのE組へ引き戻した。

 

 

「渚、私が来るまで何があった?」

 

渚「えっと、働き蟻の法則と救う?滅ぼすとか…。あ、上司には下手に出てたよ」

 

 

「そっか、ありがと」

 

 

にしても、働き蟻の法則か。

 

 

あれは、どんな集団でも20%はなまけ、20%は働き、残りの60%は平均的になるやつやったよな…。

 

それを出すってことは…。

 

この学校に表すと、5%の怠け者と95%の働き者がいるってことかな?

 

 

だって、E組だけ底辺だからその他を働き者にしたらそうなるし。

 

 

ってことは、E組はE組のままでおれということか。

 

 

 

 

あ、ハルカ忘れてた。

 

教室まで戻ろうとしたのはハルカと一緒に帰ることだった。

 

ハルカを呼んだら、先程のことを話しながら帰路に着いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日。

 

 

 

殺せんせー「「「さらに頑張って増やしてみました!!授業開始です!」」」

 

そういう殺せんせーは昨日の2倍から3倍になっている。

 

茅野「どうしたの?殺せんせー、気合い入りすきじゃない?」

 

疑問に思った茅野が問うも、そんなことは無いと切り返された。

 

…昨日の事だろうな。

 

 

 

 

 

******

 

 

 

殺せんせー「ぜー、ぜーぜー…」

 

 

 

前原「さすがに相当疲れたみたいだな」

 

 

授業後、疲れ果てた殺せんせーを暗殺しながらも避けられる。

 

岡島「なんでここまで一生懸命先生をすんのかねー?」

 

 

殺せんせー「ヌルフフフ、全ては君たちのテストの点をあげるためです。...そうすれば、生徒達からの尊敬の眼差しと女子大生にも話しかけられるでしょう。そうなれば、殺される危険もなくなり、先生には良いことずくめ…」

 

 

女子大生には巨乳がつくよな??

 

三浦「勉強の方はそれなりでいいよな」

 

 

矢田「うん、暗殺したら賞金100億だしね」

 

殺せんせー「にゅや、そういう考えをしてきますか…!!」

 

 

岡島「俺たちエンドのE組だぜ?殺せんせー」

 

三浦「テストなんかより、暗殺の方が身近なんだよ」

 

「君ら、そう考えるのか…。お前達、暗殺だけ身につけても世間には通用しないのは分かってるのか?」

 

茅野「リーナ?」

 

「…仮に、暗殺を極めていったら進む道は暗殺者しか無くなるぞ?勉強もそれなりにしとかないと、将来どうするんだ?」

 

…ちょっと言いすぎたか?

 

「…殺せんせー、帰るわ」

 

殺せんせーが反応する前に、カバンを取り、窓から退場する。

 

…帰ると言ったものの、木の上にいるけどね。

 

 

 

 

そこからは、原作と同じだった。

 

 

が、最後で私に当てられたのは驚いたけど。

 

 

ちゃんと、答えたけどね。

 

さっきと言った言葉に付け加えて。

 

 

 

くるくる、くるくると体を回し、竜巻を発生させて…

 

 

殺せんせー「第2の刃を持たざる者は…

 

暗殺者を名乗る資格無し!!」

 

 

風の強さで木にしがみつくのが精一杯だ。

 

 

 

が、これ本校舎にも見えてるよな?

 

 

 

殺せんせー「校庭に雑草や凸凹が多かったので、少し手入れをしました。先生は地球を消せる超生物。この一帯を平らにするなど容易いことなのです」

 

殺せんせー「もしも、君たちが自身を持てる第二の刃を示せなければ、相手に値する暗殺者はこの教室にはいないとみなし、校舎ごと平らにして先生は去ります」

 

 

 

渚「第二の刃……いつまでに?」

 

殺せんせー「決まってます……明日です。明日の中間テスト、クラス全員50位以内を取りなさい」

 

 

 

「「「!?!?」」」

 

50位、それはE組が本校舎に戻る条件と一緒。

 

 

それプラス、元担任の許可が出ればの話になる。

 

 

殺せんせー「君たちの第二の刃は、既に先生が育てています。本校舎の教師達に劣るほど…先生はトロい教え方をしていません。自信を持ってその刃を振るって来なさい。仕事ミッションを成功させ、恥じることなく笑顔で胸を張るのです」

 

 

殺せんせー「自分達が暗殺者であり、E組であることに!」

 

 

 

そう言って、殺せんせーはビッチ先生達と職員室に戻って行った。

 

 

「…さぁて、殺せんせー戻って行ったから私らも帰るかぁ」

 

ハルカ「そうだな」

 

 

渚「え、勉強とかは?」

 

「うちらは物覚え良いからね~。また、明日ね皆」

 

右手を天に翳し、木の葉を撒き散らしながら、家へと転移する私たちであった。

 



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中間テストの時間

翌日。

 

私とハルカは『妖精の尻尾(フェアリーテイル)

の魔道士だ。だが、今はソレプラス『椚ヶ丘中学校3年E組』という生徒でもある。

 

異世界では学校に通ってなかったが前世の記憶で通った事があるので、ある程度慣れてはいるのだけど…。

 

どうも、E組差別だけは好きになれん。

 

テストは2日間で行われる。

 

私たちE組は旧校舎では無くこの時だけ本校舎に入れる。

 

 

…私達E組だけアウェーでの戦いだ。

 

 

 

-1時間目-数学

 

 

 

 

-コッコッコッ

 

 

大野「E組だからってカンニングなどするんじゃないぞ、俺達本校舎の教師がしっかり見張ってやるからなー」

 

 

と、露骨に集中乱しにくるD組担任の大野。

 

 

-コッコッコッ

 

 

-コッコッコッ

 

 

 

地味な嫌がらせにイラつきながらも、問題は順調に進んでいく。

 

 

テストというのは、1人でする物だ。なのに何故か皆の解いてるスピードがわかる。

 

――――――

 

凶悪な問スターが出現し、我らの手を止めてくる。

 

 

-ちゃんと教えたはずですよ。あれは正体不明のモンスターではありません。

 

-よく1箇所を観察して…

 

 

 

だが、殺せんせーに教えて貰った事を思い出し、問スターを次々と倒していく。

 

皆の手が順調に進んでいく。

 

 

 

が、問11に入った時周りの音が消えていった。

 

…やってくれたな、理事長よ。

 

 

でも、よく見たら教えて貰った問題だ。

 

 

…殺せんせーには感謝しないとな。

 

周りが手を止める中、2方向からペンを動かす音が聞こえる。

どうやら、その2人は解けるようだ。

 

 

土曜日。

 

今日は先日一昨日したテストの返却日だ。

 

返されたテストの結果を見て、落ち込んでいる人が多数。

 

 

テストの時感じた、問11からの問題は本来のテスト範囲外だった。

 

 

しかも、最初の数学だけじゃなく、他の教科全部も。

 

 

テスト2日前に大幅に変更がなされたようだ、理事長が自ら教壇に立つという事で何とか受けれたみたい。

 

本校舎の人らは。

 

 

殺せんせー「…先生の責任です。この学校の仕組みを甘く見ていたようです。君達に顔向け出来ません…」

 

「カルマ君、ハルカ、何点?」

 

カルマ「ん、494」

 

ハルカ「400」

 

「仕掛けようか」

 

-ヒュ、ヒュ、ヒュ

 

カルマ君が殺せんせー目掛けてナイフを投擲したのをみて私も投げていた。

 

殺せんせー「にゅや!?」

 

カルマ「いいの~?顔向け出来なかったら、俺が殺しに来んのも見えないよ?」

 

ハルカ「前、見なよ?」

 

「次は、銃ブッパなすのもありか?」

 

殺せんせー「カルマ君!リーナさん!ハルカ君!今先生は落ち込んで…」

 

カルマ「俺達、変わっても関係無いし」

 

「そーそ、殺せんせーのお陰でね」

ハルカ「ギリギリだったけど。俺はね」

 

そう言って、テストを教卓に同時に投げる。

 

 

《赤羽業》

 

英語→98点

 

国語→98点

 

数学→100点

 

理科→100点

 

社会→99点

 

主要五教科合計494点

 

学年順位→4位

 

 

リーナ・アレキウルス

 

英語→99点

 

国語→99点

 

数学→100点

 

理科→100点

 

社会→100点 

 

主要5教科合計498点

 

学年順位→2位

 

ハルカ・リーシェント

 

国語→90

数学→77

英語→83

理科→65

社会→85

 

以上400点

学年順位→45位

 

木村「うぉ、すげぇ。二人とも数学満点かい」

 

莉桜「リッちゃんの方は100点3つか~」

 

カルマ「俺らの成績に合わせてさ、あんたが余計な範囲まで教えたからだよ」

 

「私も。次こそは学秀君抜かすって思っていたけど、1点足りなかった。でも苦手な国語と英語がここまで来れたから嬉しいよ」

 

ハルカ「俺は1つが点数高いってわけじゃなく、平均は取れた。理科除くになるが…」

 

杉野「でも、リーナとハルカって去年450点台だったよな?1年の時は分からないけど」

 

 

「うん、国語と英語が足引っ張ってたからね。1年は、D組からスタートして繰り上がって行ったからね…」

 

 

E組では唯一50位以内の私達だったが、

 

カルマ「だけど、俺はこの組出る気ないよ。前に戻るより、暗殺の方が楽しいし」

 

ハルカ「俺もここにいる。せんせを殺さない限り来年は来ないんだし、少しでも戦力になるし」

 

「私もここにいるよ。前のクラスは学秀がいるけど、ここの方がみんなと仲良く出来るしね」

 

「あ、寺坂~、何位?」

 

寺坂「はぁ?めんどくせー、んな、の....15...9位」

 

カルマ「ぶっは、寺坂よりも下の人何してるんだろうね?w」

 

「風邪じゃない?」

 

渚「いやいや、1クラス分まるまるは無いでしょ」

 

「寺坂よりもバカが27人も本校舎に居るってことだな」

 

テスト変更という妨害があったにしても、この順位は凄いよ。

カルマ「で、どーすんの?そっちは」

 

「全員50位に入らなかったって言い訳つけて、ここからジッポ巻いて逃げるの?」

 

カルマ「それって、殺されるのがこわいだけなんじゃないの?」

 

-ピクッ

 

カルマ君に正論言われて、顔に筋が入る殺せんせー。

 

前原「なーんだ。殺せんせー怖かったのかぁ」

 

莉桜「それなら正直に言えばよかったのに」

 

倉橋「ねぇー、怖いから逃げたいってね」

 

殺せんせ「にゅやーっ!!逃げる訳ありません!期末テストでアイツらに倍返しでリベンジです!!」

 

中間テストで私達は壁にブチ当たった。

 

E組を取り囲む分厚い壁に、それでも私はE組である事を誇らしく思う。

 

 

 

 

 

《中間テスト5教科総合点(500点満点)》

 

《男子》

 

1位→赤羽業 494点

2位→ハルカ・リーセェント 400点

3位→磯貝悠馬 367点

4位→竹林孝太郎 350点

5位→千葉龍之介 341点

 

 

《女子》

 

1位→リーナ・アレキウルス 498点

2位→高岡メグ 364点

3位→神崎有希子 357点

4位→中村莉桜 349点

5位→不破優月 339点

 

 




変更点
男子の5位は本当なら三村君だけど、千葉くんに変更してます


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テスト後の時間

テスト返却が過ぎ去り、時刻は放課後。

 

凜香と千葉君と3人で射撃練習していた。

 

山の中、各地に散らばった的10個を撃ち抜き、そのタイムを競うというものだ。

 

「…どーする事が1番良いのだろうか」

 

殺せんせ「どうしたのですか、リーナさん」

 

「んー、この2人を極めてしまうと強くなりすぎるか…でも………と変わってしまうな…」

 

 

殺せんせ「強くなる分には問題ないのでは?」

 

「そうかもなぁ…って殺せんせ!?」

 

殺せんせ「む?そうですよ」

 

‐バァン

 

「あ、凜香良いよ。初めて」

 

凜香「わかった」

 

千葉君の結果は6分15秒。

 

移動を簡単にする方法を知らないからこんなものかな。

 

「千葉君、nicefight!」

 

千葉「ん、タイムはどのぐらいか平均?」

 

「千葉君は6分15秒で平均は…あと2分ぐらい早いかな」

 

千葉「そんなになのか」

 

「移動距離早くするの教えてないからね〜。烏間先生の許可取れたら説明できるかも」

 

千葉「そっか」

 

「…という訳なんだけど、殺せんせ、どうかな?」

 

殺せんせ「にゅ、いいと思われますが…………、はいっ、烏間先生どうぞ!」

 

…無理やり召喚された烏間先生。

 

「…烏間先生、大丈夫ですか?」

 

烏間「あぁ…移動距離早くするのは、フリーランニングやバルクールの事か?」

 

「ええ、そのつもりです。他にもしたい人がいるのならば、私主導であれば教えられますが…」

 

烏間「いや、危険すぎるから、千葉、速水さんだけに教えるのならば良い。他の生徒には他言無用だな。…二学期になれば教える予定だった」

 

「そうでしたか。それでは、先に2人に教えますね」

 

烏間「ああ、頼んだ」

 

よし、教えられる事増えた。

 

‐バァン

 

「ん、凜香も終わったか」

 

 

凜香「ハッハ……。少しキツイこの山」

 

「大丈夫か、凜香これ飲め。タイムは7分だ」

 

異空間から体力回復の飲み物を凜香に渡す。

 

凜香「ん、ありがと」

 

「さて、最後は私だな。千葉君タイムお願い」

 

千葉「うん………………よーい」

 

クラウチングスタートをして合図を待つ。

 

 

千葉「ドンッ!」

 

まずは、まっすぐ進み、崖へ落ちる。

 

落ちる最中に1個あるのでそれを破壊。

 

そのまま受け身をとり、下山の道を走る。

 

道路が見えたら左に1個。

 

そのまま進み山頂を目指していく途中に2つ。

 

走るには不安定なので、木を伝いながら。

 

スタート地点を過ぎ去り、滝と湖方面へ。

 

滝の崖を登る前に1個。

 

登り切ってからも、1個。

 

そして、カルマ君が暗殺失敗した一本松の所へ。

 

一本松に1個、そのまま落下し左右に1個ずつ。

 

これ、千葉君、凜香はどうやって対処したのかな?

 

私は、腰にあるもう一丁のハンドガンを取り出し左右に発砲する。

 

最後の1個は……。

 

…スタート地点だ。

急いで一本松の崖を登り、スタート地点へ駆け走る。

 

上空にある的を撃ち抜き、腰にあるハンドガンで発煙弾を上空に撃つ。

 

 

 

「…千葉君どう?」

 

千葉「…4分30秒」

 

「よしっ。私は基礎覚えてるから早いけど、君達も練習したら慣れるよ。ただするのはこの山の中のみにしてね。一般人に怪我追わせたくないしね。…このバルクールやフリーランニングは強要はしないから。必要なら言ってくれたら君達のみに教えられるよ」

 

千葉「その前に体力つけな」

 

凜香「私はダンスしてたから少し余裕あるけど…」

 

 

「でも、多い方が良いだろ?」

 

凜香「まぁね」

 

「さて、そろそろ帰りな。明日するのなら連絡するよ。またな」

 

凜香「うん、またね」

千葉「わかった」

 

「烏間先生、物は相談なんですけど、来週の修学旅行、私とハルカのみの班作ってもいいですか?」

 

烏間「良いが、なぜ?」

 

「殺せんせ1人じゃ対処しきれない場合もあるじゃないですか?例えば、誘拐が同じ時刻に2つあったりすると」

 

烏間「その時のための保険か?」

 

「簡単に言うならそんな感じですね」

 

烏間「わかった、戦闘能力高いから大丈夫だな」

 

ヤッター、烏間先生に褒められた〜。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*****

 

家に帰る前に、4代ぐらい続いてると思われる美味しい饅頭が置いてある店に行く。

 

その途中、草地の中に変わった魔法陣が書かれてあった。

 

どうやら他にも場所があるようだ。

 

饅頭買いに行ってから見に行くか。

 

 

 

 

 

****

 

 

饅頭を2つ買い、魔法陣がある場所へと向かう。

 

魔法陣に向かうと、2人の制服を着た男女と変わった容姿の猫?がいた。

 

「ねぇ、君たち3人…いや4人か何してるの?」

 

4人と訂正したのは頭の大きいちょびひげが居たのだ。

 

???「えっ、視えるの?」

 

影が薄そうな男子生徒が答えた。

 

「ああ、普通は視えないのか。でもその反応は…どっちかな?」

 

???「夏目君、どうする?」

 

 

夏目「…妖が視えるというのは大きな利点。オレは今視えてないから視える人は欲しいけど、巻き込んで良いものか…」

 

「別に良いよ、色々と巻き込まれ体質だから。魔法陣書いたのはどっち?」

 

???「あっ、それ私が書いたの。私自体は視えないのだけど、この陣に入った妖は見える事が出来るの。でも他の人にも時々見えてしまうみたいなの」

 

「凄いね、でもあまり書かない方が良いかもね。…えっと何さん?」

 

???「うん、これが終われば書かないよ。私は多軌透(たきとおる)よ。こっちが夏目貴志君。この可愛い猫がニャンコ先生よ」

 

「透ちゃん、貴志君、ニャンコ先生、ちょびよろしくね。貴志君が妖視えないって言ってたけど理由聞いても大丈夫?」

 

夏目「ああ、大丈夫だよ。今多岐は………」

 

 

そう言って貴志君は状況を説明してくれた。

 

多岐は妖が視える陣をいろんな所に描いて遊んでいたが、ある日禍々しい妖を視た。

 

その妖は「人の癖に私を見たな、そんなお前をたたってやろう。ただ祟うのは面白くない。あと360日やろう。それまでに私を捕まえたらお前の勝ちだ。出来なければ、負けだ。喰ってやる。そして、お前の記憶を遡り、最後に名前を呼んだ人から13番目までの13人を喰うとしよう」と。

 

期日が迫ってきたので陣をなりふり構わず描いた所を夏目に出会ったようだ。

 

貴志君の妖が視えないのはその妖に目を舐められたからだそう。

 

「よし、事情は分かった。手伝おうじゃないか」

 

多岐「良いの!?」

 

「良いよ、私はリーナ・アレキウルス。この近くの中学校に通ってるよ。ニャンコ先生よ、その器に入ったままなのか?」

 

ニャンコ先生「お主、何者じゃ?」

 

「ただの一般人だよ、ちょーっとばかし妖や魂とかが視えて魔法の使える…ね」

 

夏目「それ一般人と言わないのじゃ…」

 

「ま、そういう訳だ。明日もここに来るのだろう?念の為連絡先交換してから解散しようよ」

 

透ちゃんと貴志君の連絡先を交換しお終わったら、夕飯の時が迫っていたので私は家に帰った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

***

 

夏目[明日は10時頃に行くよ]

 

多岐[分かったわ]

 

[了解、透ちゃん、徹夜しながら陣描き回るんじゃないよ]

 

多岐[うぐっ…。分かったわ]

 

チャット欄を閉じ、ハルカに話しかける。

 

「ハルカ、妖に効く魔法ってあった?」

 

ハルカ「魔力での魔法は効きにくくなかった?妖力での魔法が良いでしょ」

 

つまり、狐の幻覚魔法や雪女の雪魔法が良いと。

 

…微力ながらもあるから足りるか。

 

 




次回、多岐の祟り終了

追記。
過去編を投稿しています。


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妖の時間

前話、文章追加。




翌日、10時頃。

 

昨日貴志君と透ちゃんに出会った場所で集合している私だった。

 

夏目「おはよう。タキ、リーナ」

 

多岐「おはよう夏目君、リーナちゃん」

 

「おはよう2人…いや3人とも。透ちゃんはしっかり寝れたか?」

 

多岐「お陰様でね」

 

 

 

軽く挨拶をした後、呪文を唱えると妖が封印される『魔封じの鏡』をニャンコ先生が妖仲間から貰ってきたようだ。

 

「魔封じね…微かに妖力を感じ取れるのはそれのせいか」

 

ニャンコ先生「な、お主感じ取れるの…!?」

 

「ええ、妖力以外にも感じ取れるけれどね」

 

 

*******

 

昨日貴志君が目を舐められたという洞窟が妖の住処を目指して歩く。

 

 

多岐「――なんとか私を餌にできる方法ない?」

 

ニャンコ先生「タキは分からんが夏目とリーナを餌に出来るぞ」

 

「力が強いからか…」

 

ニャンコ先生「それもあるが夏目は『友人帳』持ちの『夏目』と気づいただろうしな…」

 

友人帳が何を指し示すのが分からないけど、妖にとっても貴志君にとっても大事な物なんだろうな…。

 

 

不意にニャンコ先生の体が宙に舞う。

 

夏目「わ!?先生!?」

 

突然の事に貴志はそばに居た多岐を抱きしめる。

 

「来たか、透は陣へ!その間に貴志は鏡を!」

 

透は陣へ向かう、貴志君は紐が首に引っかかり身動き取れなくなっていた。

 

「ちっ、【ウィンドゥ】!氷よ、かの者を捉えよ!」

 

風魔法で貴志君を自由にし、陣へ誘い込む事に成功した妖の動きを止める。

 

妖「な、動きを封じた所でなんになる…」

 

 

「貴志君!ニャンコ先生!変化して!」

 

ニャンコ先生「言われなくとも…!」

 

変化したニャンコ先生は貴志君を背中に乗せ、妖の首を噛み、貴志君は呪文を唱える。

 

 

夏目「影なる者よ、静かなる眠りに」

 

妖は鏡に吸い込まれ、貴志君は気絶をする。

 

「…大丈夫か?回復魔法掛ける?」

ニャンコ先生「いやすぐ回復するだろう」

 

多岐「リーナちゃん、魔法とか使えるの凄いね」

 

「まぁね〜。とりあえずこの件は成功かな」

 

多岐「そうだと思うよ、妖さん封印されたし」

 

夏目「いててて…」

 

「お、怪我は?軽く視たけど脳震盪と妖の毒起こしてるみたいだから気をつけてね」

 

夏目「ん、ありがと」

 

「良いよ、ほな私帰ろうかな」

 

 

夏目「分かった、またな」

 

多岐「バイバイ」

 

「妖事に巻き込まれたら連絡しろよ〜!飛んで向かうから。んじゃ気をつけてね、3人とも‪」

 

ひらひらと手を振りながら、転移魔法で家へ帰宅する私である。

 

 

 

 

『夏目友人帳』のキャラ達から見たリーナの印象

 

ニャンコ先生「リーナという奴は頼りになるがイマイチ底が知れん…」

 

夏目「妖怪が見える人が増えたのは良いけど、巻き込みたくないなぁ」

 

多岐「妖が見える女性友達…!仲良くしたいな」

 




ちょっと、暗殺教室とかけ離れてしまいました……。


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メゾン・ド・妖の時間

妖狐×僕SS入っちゃった.....


ー家ー

昼食を食べ終わり、凜香と千葉君に連絡を取る。

 

理由はバルクールなどの基礎を叩き込もうと山の中でしようと思ってるからだ。

 

「ハルカ、私この後凜香と千葉君にバルクール等の基礎教えたら妖館に行くけどなんか用ある?」

 

妖館ー通称メゾン・ド・章樫(メゾン・ド・あやかし)と言われる。

 

表向きは由緒ある家柄の人間のみ入居を許されるというが、実際は『先祖返り』(先祖が過去に妖怪と交わり、その妖怪の容姿・能力を受け継いで生まれてくる者たち)が純血の妖に狙われない為に身を寄せて助け合うのが妖館だ。

 

日本各地に存在している。

 

ハルカ「妖館…。強いて言うならお酒欲しいけどなぁ。売らしてくれないだろ?」

 

「ま、そうだな。海外に行ったら買えるけどな。ちなみに何がほしいんだ?」

 

ハルカ「コーヒーリキュールやチョコレートリキュール系」

 

「お菓子にか。GW中に買っといたら良かったな...。ま、海外に行った時にでも買っとくよ」

 

ハルカ「ん、お願い」

 

 

 

 

 

****

 

ー山の中ー

 

凛花と千葉君を呼び出して、まずやる事は準備運動だ。

それを、怠って怪我とかされたくないしね。

 

屈伸、伸脚首回し...。

特に手首を念入りに回す。

 

準備運動が終われば、ウォームアップだ。

軽く走る場所は山を1周だ。

 

それが終われば、トレーニングだ。

 

「トレーニングには3種類ある。1つ目が筋力、2つ目がバランス感覚、3つ目が技系だ。最後に関しては1番最後にやろうと思う。筋力は家で腹筋とか腕立て伏せとかしといて、バランス感覚は平均台の上で歩くor木の上になるかな。...で何か質問ある?」

 

千葉「無い」

凛花「大丈夫よ」

 

「んじゃ、木の上登るか。大丈夫落ちそうになったら助けにはいるから。木登りのコツは出っ張っている所に足かけながら登るしかないわ」

 

「よーし、スタート」

 

 

 

 

 

ー1時間後ー

 

木の上で立ち難無く動く事が出来た2人だった。

 

本来なら木々に伝うようにと言いたいが、伝う時の注意点を教えてないので、今日はここまでとなった。

 

 

 

 

 

***

 

千葉君と凛花と別れた後、メゾン・ド・章樫(メゾン・ド・あやかし)に訪れる。

 

フロントに向かい私の目に写ったのは、氷漬けにされかけている成人済み男性(青鬼院蜻蛉)と冷えたうどんを温めに行く一反木綿(反ノ塚連勝)とその他(白鬼院凜々蝶、御狐神双熾、ラスカル、夏目残夏、髏々宮カルタ、雪小路野ばら)が居た。

 

「よーす、元気にしてる〜?ん、というか蜻蛉帰ってきてたのか、おかえり」

 

蜻蛉「ふむ!今帰ってきたばかりなのだ!家畜共!そして、貴様にもお土産を渡そう。鞭剣だ」

 

「え、そう言うの何処で買ったの?ま、貰うけど。ありがと」

 

 

 

鞭剣か...。

加工すれば殺せんせーに効くかなと思いつつ、カルタや凜々蝶、野ばらの話をしていた。

 

 

 

ちなみに私にも『先祖返り』というのがある。

名前も知らぬコピーの妖怪の血が混ざっているようだ。

使う事あるのかなと思う。

 

 

 

 

 

*****

 

1時間後。

 

黄昏時となる時刻だ。

この時間は『先祖返り』は最も危険と言われている。

純血の妖が『先祖返り』を殺し力を強くする為に襲われる可能性があるからだ。

 

さぁ、転移で家に帰ろう。

 

 

 

家に帰り、クラスのチャットに流す動画は『先祖返り』だ。

魔法とは関係なくなったけど知識として身につけて欲しくてね。

 

 

 




妖狐×僕SSに関しては基本的には入れないつもり。
『先祖返り』が入ってくるぐらい。

『夏目友人帳』と『妖狐×僕SS』は同じく妖があるのでオリジナル展開あるかもね〜(フラグ)


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旅行の時間

次の日 月曜日

 

テストが終われば念願の修学旅行だ。

 

行く場所は京都、奈良、大阪、兵庫の4県だ。

 

各地回る場所は1日ずつ。

そして、旅行中は暗殺も兼ねると。

 

体育終わりの烏間先生が教えてくれた。

 

水曜日から旅行が始まる。

 

それまでに班メンバーと暗殺計画を考えなければ行けない。

 

私の班は大阪と奈良の2件だ。

1日に4件、1班2回ずつの暗殺だ。

 

 

 

〜放課後〜

 

明後日から出発する修学旅行での暗殺に各班力を入れているようだ。

 

「ハルカ、暗殺場所どうする?」

 

ハルカ「んー、せんせの事だ。食べ物系の所がいいだろう…」

 

「つまり大阪は通天閣と?奈良は…」

 

ハルカ「奈良公園で良くない?鹿に追われてるの見たいし」

 

「ありだな、んじゃそれで行くか」

 

 

 

 

 

 

*****

 

―家―

 

殺せんせーから渡させたアコーディオンの倍ほどのある修学旅行のしおりを読みながら、貴志君と透ちゃんのお土産を何買おうか考えていた。

 

 

自由行動の時に、安倍家に行くか。

‐安倍家は平安時代に安倍清明という有名な陰陽師の末裔だ。

 

今も十二神将は安倍家についている。

 

「ハルカ、京都の時に、安倍家に行こうと思ってるが、大丈夫?」

 

ハルカ「安倍家…。いいんじゃない?行ってる間、俺は周りうろつくし」

 

「ん、ありがと」

 

京都の行き先は決まった。

後は、当日かな。

 

 

 

 

 

 

*****

 

翌日

 

今日は修学旅行前日なので少し早めに終われる。

 

 

 

行き帰りは制服、現地にいる時は私服のようだ。

 

私達は異空間があるから、それに入れたら済む話だけど、カモフラージュとして、一眼レフや殺せんせー作修学旅行のしおりを大きめのボストンバッグに入れておく。

 

 

***

そして修学旅行当日。

 

6時に東京駅に行き、10分発の新幹線で奈良まで行く。

 

奈良駅に着くのは9時15分。

 

最初殺せんせーが居ないという事件が発生したが、先生いわく駅中スイーツを、買って遅れたそうだ。

 

次の停留所まで窓に張り付くという。

 

…保護色になれるからって荷物と服がくっついてるのどうかと思うよ。

 

 

 

そして、次の停留所。

殺せんせーは無事に席に座れることとなった。

3席1列を荷物と先生で埋めて。

 

 

「はい、先生窓張り付くの疲れたろ?これ飲みな」

 

異空間から取り出した氷入りの毒入り(リシン)のリンゴジュースを渡す。

 

殺せんせー「ああ、ありがとうございましす、リーナさん」

 

リシンは人が摂取すると、10時間後あたりに毒が作用する。

 

14時ぐらいに作用するかな。でも人では無いからどうだろ…。

 

余程喉が渇いていたようで一気飲みをしていた。

 

菅谷「ほいっ、そのすぐ取れる鼻変えてみたぜ」

 

と言いつつ、3角鼻から丸みを帯びた鼻へと削っていた元美術部の菅谷君。

 

殺せんせー「おお!!すごいフィット感!!」

 

菅谷「顔の局面と雰囲気に合わすよう削ったよ。俺そんなの得意だから」

 

杉野「すげーな!菅谷 」

 

「こういう所見れるから楽しいな」

 

カエデ「そうだよね、リーナちゃん」

 

渚「これからの出来事で皆の顔色々と見れるかもね」

 

 

 

 

 

 

 

 

******

 

有希子「ーね、皆の飲み物買ってくるけど何飲みたい?」

 

愛美「あ、私も行きます」

 

カエデ「私も!」

 

途中有希子が気を利かしてジュースを買いに行ってくれた。

 

杉野「神崎さん!俺も着いていきます!」

 

有希子「あら、じゃ荷物持ちよろしくね?杉野君」

 

「ユキ、イチゴ煮オレ頼む」

 

カルマ「じゃ、俺バナナ煮オレで」

 

ハルカ「オレンジ頼む」

 

杉野にお金を渡して買いに行ってもらう。

 

途中有希子が不良達にぶつかってしまった。

 

…ここで私成敗しにいったら変わるよね。未来

 

だが、ぶつかってすぐ謝ったのにガン睨んでるから睨み返していいよね。

 

杉野も睨んでるし。

 

 

 




途中ですまない。

力尽きたので…。
前の更新より多分1ヶ月過ぎてますよね…。
申し訳ない。
なかなか言葉とか会話内容が思いつかなくて…。


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修学旅行・奈良編 自由行動

お久しぶりです。

オリジナルに突入しているので更新頻度めっちゃ下がります………。


あれから新幹線は無事に奈良駅まで着いた。

 

 

奈良駅に着いたら、AからD組までは一流ホテル、E組は旅館へと大きい荷物を置きに寄る。

 

部屋割りとかは関係なく男女別の大広間に荷物を置く。

 

なお、京都、大阪、兵庫もそんな感じだ。

AからD組は多分2人〜4人部屋なんだろうけど。

 

 

 

 

 

******

 

記念すべき1回目の暗殺は私達の班だ。

暗殺するタイミングは殺せんせーが鹿に鹿せんべいをあげている時。

 

 

「ねぇねー、殺せんせーも鹿にせんべいあげてみてよ〜」

 

私の声に乗り気な殺せんせ。

鹿せんべいの匂いに釣られて3、4体近づいてくる。

 

鹿が殺せんせの手に持ってるせんべいを食べようとした時、先生が残像を見せた。

 

【暗殺失敗】

 

殺せんせ「甘いですねぇ。食べようとしていた鹿さん、このせんべいあげるから角でつつかないで」

 

そう、殺せんせがあげようとした鹿に角でつつかれている先生であった。

 

 

「あ、角に『対先生用物質』濡れば良かったかな?」

ハルカ「やめとけ、動物愛護センターに怒れそうだぞ」

「なら、残念…」

 

 

 

*******

 

殺せんせー暗殺計画は失敗に終わり、奈良の大仏を見ていた。

 

 

???『女伯爵、奇遇だね』

 

私の事をそんな呼び名で呼ぶし尚且つ、中国語で話す人は1人しか該当しない。

 

劉だ。

 

『劉か。どうした?ってか藍猫もいるのか』

 

劉と藍猫は『黒執事』の登場人物。

 

劉は中国の貿易会社の英国支店長で、藍猫は劉の義妹だ。

 

ハルカ『珍しいな。日本にいるなんて』

劉『まぁね〜、伯爵が妹に会いに行ったって言うから会いに来ただけよ』

『…本音は?』

 

劉『マッハ20のタコは倒せそうかい?』

 

国家機密だというのに声音が低くなる。

 

『……誰から聞いた?』

劉『そこは内緒にさせてもらうよ。武器とか大丈夫かい?』

『…銃が物足りないかなと。一応一通りは持ってるけど、一丁ずつしか持ってないし…。劉の見立てで良いからスナイパーライフルだけ3丁でその他は2丁ずつで』

劉『毎度あり、対物ライフルとロケランは?』

 

『あー、持ってないから一丁ずつで、2丁持ちはキツイだろ。あと、アサルトライフルだが、M4A1とステアー2丁ずつで』

 

劉『了解、取り寄せに時間かかるから全て揃ったら伯爵経由で声かけるよ』

『おk、そのタイミングでお金も渡すわ』

 

私と劉が話していた間、藍猫は鹿に鹿せんべいをあげていたりしていた。

 

『…ところで劉、とこで泊まるんだ?』

劉『色々と回りたいからね、駅の近くのホテルに泊まってるよ』

『そっか、なら良いや』

 

 

 

劉達と別れたあと、東大寺とかに向かった。

 

東大寺から春日大社、南にある新薬師寺本堂に着いた時、見覚えのある長身赤髪が居た。

 

「紅蓮〜!!」

 

紅蓮「あ?ってリーナとハルカか?」

 

「そうだよー。紅蓮は何故ここに?晴明様の命で?」

 

紅蓮「そうであれば良かったんだがな、昌浩達がここにある十二神将を見たいって言ってな…。本物が近くにいるのに」

 

そう言って後ろで参拝している安部昌浩(あべのまさひろ)とその許嫁である藤原彰子(ふじわらのあきこ)ともう1人神将である勾陣を指す紅蓮だった。

 

「そうだったのね、私もここにある十二神将目当てに来たんだ。久しぶりだね。昌浩と彰子」

 

昌浩「お久しぶりです、リーナさん、ハルカさん」

彰子「お久しぶりです、リーナ。ハルカさん」

 

勾陣「――で、リーナ達は旅行の最中じゃないのか?」

 

「ああ、修学旅行の最中だけど自由行動だから。あ、明日京都なんだ、その時安倍家にお邪魔しようと思ってたんだけどいいかな?」

 

紅蓮「良いと思うぞ」

 

「やった、ありがと」

 

 

新薬師寺本堂に参拝していた後思い出したかのようにハルカが言う。

 

 

ハルカ「――にしても本物の方がカッコイイな。だって太陰と玄武、勾陣達と同じ身長じゃないもんね」

 

紅蓮「嬉しい事を言ってくれるな」

 

「――あれから約150年か。車之輪達は元気にしてるのかな?」

 

本来なら、平安時代の約1000年前なんだろうけど、私が新撰組に入った時に少し会っているので江戸時代後期の時だな。

 

勾陣「元気にしてると思うよ。私達は分家の東京の方にいるから、よく知ってるの太陰とかじゃないかな?」

 

「分家、東京なのか。って事は近い??私達椚ヶ丘中学校なんだけど」

 

 

紅蓮「今はそこにいるのか、3つ隣の市の中学校に通ってるよ」

 

「おっ、だったらいつか分家の方にもお邪魔してもいいかな?」

 

紅蓮「ああ」

 

それから、紅蓮達と少し会話した後別れた。

 

 

 



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