ローゼンメイデンアラカルト (ぴちかー党)
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勝手にコラボ企画
番外編 勝手にコラボ企画


勝手にコラボ お品書き

バッカーノ(ミリア・アイザック)×金糸雀

漫○画太郎×ローゼンメイデン

とりあえず先に完成した2つを掲載です
よろしければ最後までお付き合いください





ミリア×アイザック×金糸雀

 

アイザック「ミーリアー♪」

 

ミリア「アイザックー♪」

 

金糸雀「かーしらー♪」

 

アイザック「・・この子は?」

 

ミリア「・・だぁれぇ?」

 

アイザック「とりあえず、お嬢さんお名前は?」

 

金糸雀「ローゼンメイデン第2ドール金糸雀かしら。」

 

アイザック「ローゼン?うーん・・ローゼン卿なんてお屋敷に盗みに入ったかな。ミーリア?」

 

ミリア「色んな所に盗みに入りすぎて全然覚えてないよアイザックー♪」

 

アイザック「困ったな・・お嬢さん親御さんのお名前は?」

 

金糸雀「マスターはミッチャンかしら」

 

ミリア「ミッチャン?名前的に東洋の人かな?」

 

アイザック「うーん、ますますわからないぞ。もしかしたら、昨日盗みに入ったキャンディ屋さんでまちがえてつれてきちゃったか?」

 

ミリア「この前入ったチョコレート屋さんかもしれないよ?」

 

アイザック「駄目だ全然覚えていない」

 

ミリア「この子どうすればいいのかな?」

 

金糸雀「かしら?」

 

アイザック「解った。解ったよミリアー!」

 

ミリア「本当?さすがアイザック」

 

アイザック「ミリアは昔から子供を欲しがってただろ?」

 

ミリア「えーそうだったの?私初耳だよアイザック」

 

アイザック「そうだとも。だからミリアの願いを神様が叶えてくれたのさ!」

 

ミリア「スッゴーイ! じゃあこの子は神様が私にくれた贈り物なのね」

 

アイザック「その通りさミーリアー!」

 

ミリア「じゃあ、神様にお礼言わないとねアイザック」

 

アイザック「ああ、勿論だとも」

 

ミリア「神様、素敵なプレゼントありがとー♪」

 

アイザック「神様ありがとー」

 

ミリア「これからは3人で色んな所を旅して、色んな所に盗みに行こうね。 アイザック♪」

 

アイザック「勿論だともミリア、これから3人の新しい旅がスタートさ」

 

ミリア「とっても素敵だね♪アイザック」

 

アイザック「とっても素敵だな♪ミリア」

 

ミリア「アイザックー♪」

 

アイザック「ミーリアー♪」

 

金糸雀「よくわからないけど、とっても楽しそうかしら」

 

ミリア・アイザック「今日から、金糸雀は新しい家族だ!!」

 

続編作成中 乞うご期待

 

 

ローゼンメイデン×漫○画太郎

 

ここは、nのフィールド、今まさにアリスゲームは終盤に差し掛かっていた

原作の説明?

アリスゲームの説明?

そんなの知らん。知りたきゃ原作見ろ!!

 

 

 

水銀燈「覚えておきなさい、貴方を倒すのはこの私。 水銀燈よ!!」

 

真紅「水銀燈・・・」

 

薔薇水晶「これで終わり」

 

水銀燈と真紅、永きにわたる戦いは第3者の介入によりあっけなく幕が引いた

 

水銀燈「くっ!!」

 

真紅「水銀燈、水銀燈!」

 

水銀燈「あなたを・・倒すのは・・私・・なん・・だから」

 

薔薇水晶の不意打ちから、結果的身を呈して真紅を護った形となった水銀燈。 永遠のライバルである水銀燈の巻く引きはあまりにあっけない形となった

 

真紅「よくも、水銀燈を・・薔薇水晶!!」

 

真紅の怒号に微塵も動じない薔薇水晶。

暫くにらみ合い、そして薔薇水晶が口を開く

 

薔薇水晶「・・・水銀燈のローザミスティカもうねえから!!」

 

まさに外道!!

 

 

画太○先生「って言う感じに作ってみたんだけど、どうかな? 結構原作に似せてみたんだけど」

 

真紅「論外なのだわ!」

 

画太郎先生「ええ・・どこら辺が?」

 

真紅「物語は良いとして、問題は私たちの顔よ、なんなのあれ!! まるで化け物じゃない」

 

画太○先生「そういわれても、あの絵で数十年やって来たからねぇ・・」

 

水銀燈「真紅の言う通りよぉ、私もあんなのやあよぉ。 薔薇水晶もこのおやじに何かいってやりなさぁい」

 

薔薇水晶「・・・・」

 

水銀燈「薔薇水晶?この子気絶してるじゃなぁい!!」

 

真紅「当たり前よ。あんな絵見せられたら誰だって気絶するのだわ」

 

水銀燈「とりあえず、あの絵だけは何とかしてちょうだぁい」

 

画太○先生「ええ・・・」

 

 

続く?

 

注意

この物語はフィクションです。実際の人物、物語等と全く無関係の作品です。 

あらかじめご理解ください

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




とりあえず、急ごしらえで2作品作ってみました

どちらも好きな作品ですが、異なる作品をクロスオーバーさせるって難しいですね。

他作者さんは、これを違和感なくバンバンいれてこれる。

すごいですね。 もっと色んな作品読んで勉強しないと


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番外編2 ロケット団(ムサシ、コジロウ)×金糸雀

今回のコラボはロケット団。

正直ムサシ、コジロウと金糸雀の組み合わせは違和感がないと思います


「何だかんだと聞かれたら」

「答えてあげるが世の情け」

 

「世界の破壊を防ぐ為」

「世界の平和を守るため」

 

 

ロケット団、強いポケモンを集め世界征服を狙う悪の秘密結社。

その構成員ムサシとコジロウは、本日もサトシの相棒ピカチュウを捕獲するため、お約束の口上と共に現れる。

 

 

「愛と真実の悪を貫く」

「ラブリーチャーミーな敵役」

 

「ムサシ」

「コジロウ」

 

「銀河駆けるロケット団の二人には!」

「ホワイトホール白い明日が待ってるぜ!」

 

 

通算114514回目の登場にして、毎度聞かされる相も変わらぬ口上にうんざりするサトシ一行。そんな彼らにいつもと違う最後が聞こえてくる。

 

 

「かしら~♪」

 

「はい?」

「へ?」

 

 

元気一杯の少女(ドール)の登場に困惑するムサシとコジロウ。

 

 

「ロケット団、ついに子供の誘拐にまで手を出したのか!」

「見損なったわ!」

「ピカー!」

 

 

そんな彼らにサトシ、カスミの容赦ない罵声が襲いかかる。

 

 

「誤解するな、ジャリボーイ」

「ロケット団はポケモンは誘拐しても、子供の誘拐なんて外道なことはやらないわよ」

 

 

どこかピントのずれた反論をする二人組

 

 

「じゃあ、その子はいったい何処からつれて来たんだ」

 

「この子は・・・」

「うーん・・・」

 

 

返答につまり、急遽緊急会議を提案するムサシ、コジロウ

 

 

「ジャリボーイ、一時休戦だ」

「この子が、何処から来たのか聞いてみるから少し待ってなさいな」

 

「早くしてくれよ、こっちはこのあとジム戦が控えているんだからな」

 

その会議を律儀に待つサトシ一行であった。

 

少し話は脱線するが、なぜサトシたちは律儀にこのような場面で彼らが終わるのを待っているのだろうか? 口上にしてもそうだが、あの瞬間に先制攻撃を仕掛ければいいのではないか?

 

私は子供の頃ポケモンを見ていつも不思議に思っていた。

きっと読者の中にも私と同じ考えの方がいると思う。

 

これは、私の持論だがロケット団にとって、あの口上は挨拶の一種なのではないだろうか? 今まで見てきたアニメの中で挨拶をしている最中に敵に殴りかかる主人公を見たことがあるだろうか?

 

 

少なくとも私はそんな主人公を見たことがない。

 

スーパーマンやきんにくマンでさえ、そこら辺はわきまえてる。それと同じようなことなのではないかというのが持論である。

 

話が脱線してしまったが、一先ず少女の素性を探る事に決めたムサシとコジロウ

 

 

「ジャリガールお名前は?」

「ローゼンメイデン第2ドール金糸雀かしら」

 

「カナリアちゃんか。可愛らしいお名前だね何処から来たのか教えてくれないかな?」

「東京かしら」

 

 

こなれた具合に金糸雀の相手をしていく。 

 

今までピカチュウを追って様々な世界を渡り歩き、様々なパートナーと出会い、そして別れを繰り返してきた彼らにとって、このようなイレギュラー(金糸雀)への対応は最も得意とする分野のひとつであろう。

 

 

「つまり話をまとめると、ジャリガールは別の世界からやって来た」

「そうかしら」

 

「そして、この世界でアリスゲームが行われる可能性があるので相棒がほしいということだね」

「かしら~♪」

 

 

流石はムサシ、コジロウ。

即座に事態を飲み込み金糸雀にある提案を持ちかける。

 

 

「じゃあ、ムサシお姉ちゃんと契約しよっか」

「本当かしら」

「本当よ。ただ、代わりといってはなんだけど」

 

 

そこで、ちらりとサトシ一行を横目に見るムサシ。

 

 

「あのジャリボーイの持ってる黄色いネズミをやっつけてほしいの」

「わかったかしら。 契約成立かしら。」

 

 

その言葉と同時にムサシの指に何処からともなく指輪がつけられる。

突然の出来事に驚く二人を気にせず、ピカチュウと相対する金糸雀。

 

 

「そういう事だから悪く思わないでほしいかしらネズミさん。ピチカート!」

 

 

バイオリンを手に構え戦闘態勢に入る金糸雀、サトシ一行も急遽敵対する少女に困惑しながらも戦闘態勢に入る。

 

 

「来るぞ、ピカチュウ!」

 

ピカチュウVS金糸雀、異種混合戦の火蓋が切って落とされた

 

「ディスコード!」

 

先に動いたのは金糸雀、バイオリンから発生された多数のかまいたちがピカチュウを襲う。

 

「ピカチュウ電光石火だ!」

 

縦横無尽に高速に移動し、即座に間合いを詰られる。

そして、お互いが0距離で組み合う形となった。 サトシは瞬時にあのバイオリンさえどうにかすれば、決着はつくと考えたのだ。

 

「甘いかしら。反撃のパルティータ!」

 

金糸雀が弦を弾くことで発生した電撃をもろに食らうピカチュウ。

これにより、一瞬の隙ができたことを金糸雀は見逃さない。勝負は一気に金糸雀優勢に傾いた。

 

 

「いいぞー金糸雀」

「そのまま一気にやっつけちゃいなさい。金糸雀」

 

ムサシ、コジロウの声援を受け調子に乗る金糸雀。一気に勝負を決めるため最後の切り札を投入する。

 

「これで終わりかしら」

 

その言葉と共に、バイオリンの弦が光りだし、金糸雀を中心として風が集まり始めた。

 

 

「最終楽章、破壊のシンフォニー!」

 

 

演奏が始まり、金糸雀を中心に発生する巨大な竜巻。あっという間に飲み込まれてしまうピカチュウ

 

「ピカチュウー!」

 

サトシの絶叫がこだまする。

 

 

「これは、ついについに!」

「念願のピカチュウゲット!」

 

夢にまで見た悲願達成を目前として、舞い上がるムサシ、コジロウ。

しかし、突然二人の体が浮き上がる。

 

 

「これって?」

「まさか・・」

 

 

完全に金糸雀の技に巻き込まれている事実を悟るロケット団。

2人は必死に金糸雀を止めにかかる。

 

 

「かなー。かなー。私達が巻き添えくらっちゃってるわよー」

「一旦攻撃を止めてくれ。カナリアー」

 

しかし、その声が届くことはなかった。

そして、お約束の時間が訪れる。二人は竜巻に弾き飛ばされ空の彼方に消えていった。

 

 

「やな感じー」

 

2人の芸術的とも言えるシンクロ率で発せられた最後のセリフが辺りに響き渡る。

 

 

「むっちゃん、コジローどこに逝くかしら~?」

 

 

やっと2人が飛ばされていったことに気付き、演奏を止める金糸雀。

 

 

「風が止んだ?」

「ピカー」

 

 

マスターであり、自ら吹き飛ばした二人を追うため最後の捨てぜりふを残し、金糸雀は走り去っていった。

 

 

「今日はこのくらいで、勘弁してやるかしら。 首を洗って待ってろかしらー!」

 

嵐の様に現れ、嵐の様に去っていった謎の少女にサトシ一行は呆然としていた。

 

「何だったんだ、あの子は?」

「ピカー」

「もしかしたら、新種のポケモンなのかもしれないな」

 

そんなタケシの本気とも冗談ともとれるセリフを呟く。

そして、ひとまずジムリーダーサカキ戦へと気持ちを切り替えるサトシ達であった。

 

 

サトシ達の冒険は続く。

ロケット団と金糸雀の冒険も続く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ようやく、書き上がりました。

ロケット団は正直、金・銀までの記憶しかありません。

最新作には、ムサシ・コジロウが登場しているのか?これがわからない


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水銀燈でおやすみ

ローゼンメイデンの世界に迷い混んできたスヤリス姫と水銀燈のおはなし


クエスト1 最高の枕をみつけよう

 

「あら、お帰りなさい水銀燈」

「戻ったわぁ。・・・って誰なのよその娘」

 

散歩から戻ってくると何時もの特等席に、見知らぬ少女を発見しそう問いかける

 

「どこかから迷いこんできたみたいなの。お家はどこなのか?親御さんはどこにいるのか聞いてみようとしたんだけど」

「だけどぉ?」

 

「聞く前に眠っちゃったの」

「じゃあ、たたき起こして聞けばいいじゃなぁい!!」

 

「だめよ。こんなに気持ち良さそうに眠っているのを起こすなんて

だから、起きるまで待ってたらすっかり暗くなっちゃった」

「貴方らしいと言えば、貴方らしいわね」

 

二人の会話が耳に入ったのか?

それとも睡眠環境がよくなったのか、少女が目を覚ます。

 

「あら、起こしちゃったかしら?ごめんなさい」

「ちょっと、貴方。親御さんはどこいるの?お家は?」

「・・・・らが堅い」

 

「まだ、寝ぼけてるみたいだからもう少し時間をおきましょう。今夜はここにとまってもらうのもいいかもしれないわね」

「だめよぉ。こんなに遅い時間だし親御さんも心配してるわよ」

「枕が堅い。安眠できない・・・

もっとやわらくて反発力がある枕を探さないと」

 

辺りを見回す少女

ふと、水銀燈のミーディアムメグと目が合う

 

「こんばんは」

「呑気に挨拶なんてしてない。さっさとこの娘のお家を聞かないと」

「枕見つけた♪うん。

柔らかさもちょうどいい。サイズは小さいけど、おやすみなさぁい」

 

「また眠っちゃったわね」

「え、えぇー・・・」

「すやぁ」

 

メグの腕枕という最高の枕を見つけたスヤリス姫。

その寝顔はまさに天使のようのような健やかな寝顔であった。

 

 

クエスト2 最高の布団を見つけよう

 

「お日様の光。眩しい、久し振り」

「あら、起きたのみたい」

「やっと起きたの?寝坊助さんね。もう10時じゃない」

 

「・・・誰?」

「それはこっちのセリフよ!!

貴方どこから来たの?お名前は?親御さんはどこにいるの」

「そんなに、質問したらだめよ水銀燈

この娘が困ってしまうから」

 

「始めまして、私は柿崎めぐ。この娘は水銀燈って言うの」

「私はスヤリス」

 

「スヤリスちゃんって言うのね。可愛いお名前ね

何処から来たのか教えてくれるかな?」

「魔王城」

「はぁ?ちょっとなにいってるの真面目に答えなさぁい!」

「そんな風に怒っちゃだめ。水銀燈」

「だってぇ」

 

「んー」

「ねえ、どうして私をまざまざと見ているのかしら・・・」

 

水銀燈のとある部分を凝視するスヤリス

そして、一言

 

「その羽、毛布にしたら気持ち良さそう」

「な、なにいってるのよ!!」

 

「貸して」

「意味わかんないんだけど・・」

「貸して」

 

メグのベットに腰かけると、その隣をポンポンと手で叩くスヤリス姫

いかにもそれは、「ここに座って」とでも言いたげな行動であった

 

「メグぅ」

「うらやましいわね。水銀燈」

 

「他人事だと思って」

「この柔らかさも、このさわり心地。

最高の羽毛布団♪お休みなさぁい」

 

「また眠っちゃったわね」

「もしかして私、この娘起きるまでずっとこの姿勢のままなの?」

 

「そうなっちゃうわね」

「何でちょっとうれしそうなのよ」

 

「なんだかんだ言って水銀燈は優しいなと思って」

「なっ!しょうがないじゃない。仕方なくよ仕方なく」

 

「って何でメグもベットに入ってくるのよ」

「おやすみなさい。水銀燈」

「貴方も一緒に眠らないで!もうそんなに密着されると私が身動き取れないんだけど」

 

「すやぁー」

「すやー」

「ちょっと、メグあなた絶対寝てないわよね?

おきなさい。起きなさいったらー」

 

 

メグと水銀燈とスヤリス姫の日常はまだまだ続く

 

クエストクリア

大変良いお友達を見つけました




昨日ふとア◯プラを見ていたら、見つけてしまいはまってしまいました

スヤリス姫×ローゼンメイデン
アイディアが思いついたらまた投稿予定です


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ワクワクローゼンメイデン

遊んでワクワク×ローゼンメイデン


クンクン探偵

 真紅達ドール達の間で何故か人気な番組。ジャンルは当然探偵ものそのなかでも金田一少年の事件簿よりは、名探偵コナンに近い作風と言えよう。

 そんな人気番組がある番組とコラボ特別15分拡大番組として現在放送されていた。

 

クンクン「くそ!怪盗キャットめ!まさか地雷元を用意していたなんて」

真紅「負けないでくんくーん」

 

 探偵ものでお馴染みの絶体絶命のピンチにテレビ画面の前で絶叫する真紅と雛苺

クンクン万事休すか?そう思われたその時予想だにしない助っ人が登場した

 

??さん「おや?ピンチのようだねクンクン」

クンクン「あなたは!◯◯さん」

 

??さん「そんなゴロリじゃなくてくんくんにこれを授けよう!」

クンクン「これは?」

 

??さん「作り方は簡単!瓶牛乳の蓋・キャップ・王冠。円形の物なら何でもOK!その円の中心につまようじを刺して見て」

クンクン「ええーいクンクン!」

 

??さん「お!いいねーセンスあるよクンクン。あとは刺した爪楊枝の長さを好きに調整すれば誰でも簡単に作れる爪楊枝こまの完成だ!」

クンクン「これは!このこまを大量につくって地雷元を走らせれば」

 

??さん「おおっ!いい具合に爪楊枝ゴマが地雷を起爆させているね」

クンクン「よし!怪盗キャットの地雷元トラップは全て解除したぞ!有り難う◯◯さん」

 

??さん「おやすごようさ!!それじゃあもうすぐお別れの時間だから、最後に決め台詞いくよー」

クンクン「よーし!テレビの前のみんなも一緒に!せーのっ」

 

??さん「作ってー」

クンクン「クンクン!!」

??さん「あ!いい忘れたけど王冠ゴマはアイスピックじゃないと穴が開かないから、親御さんがいるときに作るんだぞー!次回もワクワク。さよなら!」

 

真紅「まさか地雷元をコマで突破するなんて予想外だったのだわ!」

雛苺「さっきの爪楊枝コマ作りたいなの。のりー余ったキャップとか牛乳の蓋ないなの?」

 

のり「うーん。ちょっと待っててね・・・あったわよ。丁度牛乳瓶の蓋が2つ」

雛苺「やったなの。真紅と一緒に作れるの♪」

真紅「まったく。そんな子供じみた工作本当は遠慮したいけど、雛苺の頼みならしょうがないわね」

ジュン「そんなこと言いながら内心はワクワクしてるんじゃないのか?」

 

真紅「うるさいのだわ!」

ジュン「やったな!この性悪人形」

 

雛苺「喧嘩はダメなの!早く作ろうよー真紅」

真紅「はいはい。蓋に爪楊枝を刺して・・・」

 

ジュン「真紅のコマ物凄い中心から離れてるじゃないか。本当不器用だな・・いてっ」

雛苺「雛も完成したなの。早速こま相撲なの」

真紅「望むところなのだわ!3、2、1ゴーシュート!!」

 

その日、ジュンの家からは1日中深紅達の楽しそうな笑い声が聞こえていたとかいないとか




次回は、新聞紙雪だるまを作ってワクワク


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ワクワクローゼンメイデンその2

ローゼンメイデン×遊んでワクワク


クンクン探偵

 犬の着ぐるみ探偵クンクンが怪盗キャットに立ち向かう名探偵コナン的な探偵番組。

何時ものように怪盗キャットの罠にはまり絶体絶命のクンクン。そんな彼のもとにまたもや助っ人が現れる。

 

怪盗キャット「はっはっはっ!かかったな!クンクン」

クンクン「くそ!四方八方から銃弾が飛んで来る・・このままじゃ」

??さん「そんなときはこれ新聞紙雪だるま!!」

 

クンクン「◯◯さん!」

??さん「作り方は簡単。まず大量の新聞紙を用意してそのうちの一枚を丸める」

 

クンクン「ふんふん」

??さん「そうしたら、丸めた新聞紙に新しい新聞紙を重ねてまた丸める」

 

クンクン「こうかな?」

??さん「お!いいできだね!ごろ・・クンクン。そうして何枚も何枚も重ねて丸めていくと~」

 

クンクン「こ、これは!」

??さん「最後に全体をマンベンな~くガムテープでくるんであげれば、新聞紙雪だるまの出来上がり~」

 

クンクン「これなら弾除けに使えるぞー」

怪盗キャット「な、なに!弾丸が全て雪ダルマに弾かれているだと!っく覚えていろークンクン」

 

クンクン「まてー怪盗キャット!くそ逃げられたか。でも助かりました◯◯さん」

??さん「この他にも、丸める新聞紙を数枚にして小さい玉を沢山作れば雪合戦ならぬ新聞玉合戦だってできちゃうぞ~!でも作る特は古新聞を使ってね」

 

クンクン「次回もー」

??さん「作って!!」

クンクン「クンクン!!」

 

真紅「まさか、新聞ダルマを弾除けに使うとは以外だったのだわ」

ジュン「色々と突っ込み所はあったけどな」

雛苺「さっきの作ってみたいなの。のりー」

 

のり「ちょっと待ってね。はい一週間前の新聞ならいくら使っても大丈夫よ、あとガムテープもここに置いておくわね」

雛苺「有り難うなのー」

真紅「まったく、雛苺はお子様ね」

ジュン「そう言うわりに手伝うんだな・・いてっ」

 

そうして1時間後

 

雛苺「たくさんできたのー♪」

ジュン「後片付けが大変だな」

真紅「野暮なこと言わないの」

雛苺「折角だから皆呼んでくるなの」

 

それからそれから

 

金糸雀「おじゃましますかしら」

水銀燈「なんで私がこんな子供騙しに付き合わないといけないのよ」

 

翠星石「すきありですぅ」

水銀燈「いったあぁい!やったわね翠星石」

 

蒼星石「あんまりはしゃぎすぎないでね、姉さん」

真紅「あなたは混ざらないの?」

蒼星石「うーん。僕は遠慮しとくよ」

 

真紅「そう?こんなに楽しいのに勿体ない・・いたっ金糸雀!人が話しているときに攻撃するのはルール違反なのだわ!!」

 

こうしてドール達が集まって開始された新聞紙雪合戦

彼女達の笑い声が収まったのは夜も更けた丑三つ時だったとか無かったとか




作ってワクワク第2段
第3段はあるのかないのか?


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ドールズアラカルト
ローゼンメイデン超短編SS集 ドールズ達の日常


ショートショート顔負けの、本当にびっくりするくらいの短編です

またネタが集まったら不定期投稿予定です。
一部のドール(特に槐)のキャラが崩壊してるので注意です




日常1 マスコットキャラクター

 

水銀燈「ねえ、めぐぅ」

メグ「どうしたの? 水銀燈」

 

水銀燈「私ってぇ、ヤク○トキャラが定着して来たじゃなぁい」

メグ「そうね、水銀燈といったらヤク○トお姉さんのイメージが定着してきたね」

 

水銀燈「今なら、ヤク○トのマスコットキャラの座をあの畜ペンから奪えると思わなぁい?」

メグ「それは無理だと思うな。 知名度的に・・」

 

 

 

日常2 大きくなりたい

 

翠星石「牛乳を飲むです」

蒼星石「いつも飲んでたっけ?」

 

翠星石「煮干し不味いですー」

蒼星石「無理して食べなくていいと思うよ」

 

翠星石「鉄棒にぶらさがるですー」

蒼星石「・・・」

 

翠星石「どうしてこんなに努力してるのに一向に成長しないですか!」

蒼星石「言いにくいんだけど、僕達はドールだからいくら努力しても胸は大きくならないよ」

翠星石「身長の話をしてるです!!」

 

 

日常3 偏り

 

薔薇水晶「お父様、どうしてそんなに苦しそうなのですか?」

槐「薔薇水晶・・私の悩みを聞いてくれるかい」

 

薔薇水晶「お父様の悩みは、私の悩み。 話してください」

槐「偏り過ぎてるんだ・・」

薔薇水晶「・・偏り?」

 

槐「そう! ドールズ達のキャラクターがツンデレに偏り過ぎてるんだ! 真紅・水銀燈・翠星石、いくらなんでも多すぎるんだ」

 

薔薇水晶「よくわからないけれど、とてもつらそう。 可哀想なお父様」

槐「私の願いを聞いてくれいないかい、薔薇水晶?」

薔薇水晶「お父様、この薔薇水晶になんでも言ってください」

 

槐「ありがとう、薔薇水晶。 私にこの言葉を呟いてほしい」

薔薇水晶「お父様、その言葉とは何ですか?」

 

槐「あらあら、ウフフ♪♪と呟いてくれないかい?」

薔薇水晶「嫌」

槐「あああー!薔薇水晶もツンデレだー」

 

 

日常4 電気工事士JUM

 

親方「おーい!新入り!」

JUM「はーい!」

 

親方「あそこの水銀灯の交換たのんだぞ」

JUM「わかりました」

 

親方「一応3つすべて交換しとけよ」

JUM(水銀燈の交換? 水銀燈が3つだって!!)

 

 

日常5 大きいのはだれ?

 

真紅「ねえ、JUM」

JUM「ん、何だよ」

 

真紅「もしも、私達ドールの中で大きいドールを3人選ぶとしたら、JUMは誰を選ぶの?」

 

JUM「それは、身長のことか?それとも・・」

真紅「ご想像におまかせするわ」

 

JUM「上から雪華綺晶、水銀燈、蒼星石だな」

真紅「それ、絶対身長ではないわよね?」

JUM「ご想像におまかせするよ」

 

 

日常6「雛苺と絵本」

 

雛苺「JUMの部屋には絵本が一杯なの」

真紅「絵本? そんなの一度も見たことないけれど?」

JUM「雛苺! それ以上は・・」

 

雛苺「机の下とか、引き出しにいっぱいはいってたよー」

真紅「あなた、最低ね」

JUM「う、うるさい!」

 

雛苺「その絵本にはね、水銀燈とか薔薇水晶とか書いてあったよー。 雛もすこしかかれてたよー」

 

JUM「もう、それ以上やめてくれ・・雛苺」

真紅「あなた、本当に最低ね。 因みに私は登場してたの?」

雛苺「どの絵本にも、1コマもいなかったの!」

真紅「JUMこ○す」

 

 

日常7 蒲公英

 

金糸雀「みっちゃーん♪」

ミッチャン「あんまり、遠くまでとばされちゃだめよー」

金糸雀「かしら~」

 

ミッチャン「風に揺られながら傘で移動する金糸雀。 最高にかわいい!

金糸雀「ミッチャーン」

 

ミッチャン「んー、金糸雀のあの様子何かに似てる気がするわね・・」

金糸雀「かしら~♪」

 

ミッチャン「あ、風に飛ばされる蒲公英の綿毛そっくりだわ!!」

 

 

 

おしまい

 

 




こういう小ネタは本当に考えるのが楽しくなってきますね。

話は変わりますが、何かの漫画で読んだセリフ

「世界にある、千の味を作るのがあんたなら、団子しかねえ俺は、団子で千の世界を作るしかないだろぃ」

いいですね。かっこいいです。
自分もこのローゼンメイデンで千の世界を作りたいです

セリフのもとネタは覚えてません。 多分団子とかいってるので料理系の漫画だと思います



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超短編SS集その2

短編ネタが色々と思いついたので



始めに

今回のネタは主にオーベルテューレを見た投稿者の妄想100%で描いています。

そのため、各キャラの原作崩壊が多いに含まれる可能性がありますのでご注意ください

 

その1金糸雀と水銀燈

*今回はオーベルテューレ版水銀燈の為「オベ銀燈」表記

 

金糸雀「水銀燈、水銀燈♪今日はかなの演奏を聴いて欲しいかしら」

オベ銀燈「ええ。かまわないわよ」

 

5分後

金糸雀「水銀燈、水銀燈♪みてみてこの衣装どうかしら?」

オベ銀燈「とっても似合ってるわ」

 

さらに5分後

金糸雀「水銀燈、水銀燈♪」

オベ銀燈「な、なあに?」

 

そのまた5分後

金糸雀「水銀燈、水銀燈♪」

オベ銀燈「・・・・」

 

1分後

金糸雀「水銀燈♪水銀燈♪」

オベ銀燈「うっざーい!!」

 

その2 下剋上

 

翠星石「えい!えーい!」

オベ銀燈「うぅ・・どうしてそんな意地悪するの?」

 

翠星石「ローザミスティカも持ってないからに決まってるですぅ!」

オベ銀燈「お父様・・・」

 

それから時はたち現在

水銀燈「よくもあのときは好き勝手やってくれたわね」

翠星石「す、水銀燈。なんか昔と雰囲気変わりすぎですぅ。イメチェンの域をこえているですぅ」

 

水銀燈「覚悟はできてるわよねぇ?」

翠星石「暴力反対ですぅ」

 

その3 クラス替え?

 

お父様「今日からペア替えを実施します。水銀燈は蒼星石と金糸雀は翠星石と行動を共にしてください」

 

翠星石「な、なんですとぉー」

金糸雀「よろしくかしら~♪」

 

蒼星石「宜しくね。水銀燈」

オベ銀燈「は、はい。よろしく・・お願いします」

 

蒼星石「・・・(読書中)」

オベ銀燈「・・・(読書中)」

 

蒼星石・オベ銀燈(何時もと違って静かすぎて凄い違和感を感じるなー)

 

一方

金糸雀「翠星石、翠星石♪」

翠星石「あー!うるっさいですぅ。少しは静かにしてろですぅ!」

 

その4 怪奇事件多発?

 

町人A「なぁ最近あのお屋敷周辺で怪奇現象が起こっているのを知ってるか?」

町人B「ああ。あそこの家主は使用人も奥さんも、子供もいない筈なのに最近変な叫び声が聞こえるんだ」

 

町人A「俺も聞いたよ。幼い子供が陽気な声でかしらといってるんだろ?」

町人B「いや、俺が聞いたときはジャンクにしてあげるだったぞ!」

町人C「違う違う。暴力反対ですぅ!水銀燈だよ」

町人A「もしかして誘拐か?警察を呼んだ方がいいんじゃないか?」

 

お父様(うーん、面倒事が起こる前に移動した方がいいかな?)

 

それから時はたち

 

お父様「うん!ドール達も全員OK!財布とパスポートもよし。時間もないし出発」

水銀燈(お父様!待ってくださいお父様!)

 

移動中

お父様「なんだ?なにか凄い大事なものを忘れてる気がする・・・あっ!」

 

おしまい




 あくまでも投稿者の妄想です


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超短編SS集 その3第1期ネタ多め

 今回も妄想100%シリーズ


その1 その時歴史が動いた

 

じゅん「巻きますか?巻きませんか?取り敢えず巻きますに丸つけとこう」

 

じゅん「なんだこれスーツケース?中身は人形とネジ?」

 

じゅん「必要ないしネットオークションに出品しよっと!即決金額は30万っと・・一瞬で落札?

落札者は柿崎めぐ?スッゲー金持ちもいるんだなー。早速発送してっと、よし!」

 

それから2日後

真紅「私はローゼンメイデン第5ドール真紅よ」

めぐ「やっと来てくれた私の天使さん」

真紅「えっ・・・」

 

 

その2 水銀燈のミーディアム

 

水銀燈「こっちから出向いてあげたわよ。真紅」

じゅん「どちらさま?」

 

水銀燈「あら?真紅の気配がないじゃなぁい。どういうことぉ」

じゅん「真紅?よくわからないけど人形なら柿崎めぐっていう人に売り払ったぞ」

 

水銀燈「えぇ!よりによってどうしてめぐなの・・私のミーディアムがいなくなるなんて。責任とりなさいよ」

じゅん「責任ってなんだよ」

 

水銀燈「あんたは強制的に私のミーディアムよ。拒否権なんてないから」

じゅん「えぇ・・」

水銀燈「はい♪契約完了。これから宜しくたのむわね」

 

その3 進展しない物語

 

雛苺「おかえりなのー」

巴「ただいま雛苺。今日はなにして遊ぼうか」

 

一方

翠星石「健やかにー伸びやかにー♪」

マツ「ここは・・」

 

蒼星石「気付いたんだね。よかったお婆ちゃん」

元治「よかった。本当によかった!ありがとな蒼星石ちゃん、翠星石ちゃん」

翠星石「おやすいごようですぅ」

 

じゅん宅

水銀燈「どういうこと!雛苺の暴走も元治の暴走も、全然何も起こらないじゃない」

じゅん「いや、俺にそんなこと愚痴るなよ」

 

のり「じゅんくーん♪水銀燈ちゃん♪晩ご飯よ。今日は水銀燈ちゃんの大好きな花丸ハンバーグよ」

水銀燈「なんですって?今いくわぁ」

じゅん「これはこれでいいんじゃないか?」

 

 

その4 やってはいけない最低な結末

 

真紅「そんな!私が水銀燈に負けるなんて・・」

めぐ「ごめんなさい真紅ちゃん。私のからだが弱いばっかりに」

 

じゅん「いきなり急展開だな」

水銀燈「1000文字まで尺がないの!リメイクアニメとかでもよくあるでしょ」

 

じゅん「まぁ・・有るにはあるけど。雛苺戦とか翠星石・蒼星石問題とか全部すっ飛ばしたな」

水銀燈「しょうがないでしょ!アイディアが思い浮かばなかったのよぉ」

 

真紅「こんことって!私が主役なのに」

水銀燈「無様ね。真紅♪これで私がこの水銀燈こそが真のアリスよ」

 

 

===========

水銀燈「お父様、私が水銀燈が真のアリスになりました・・zzz」

めぐ「どんな夢を見ているのかしら?とっても穏やかな寝顔♪」

 




俺たちの戦いはこれからだ!
彼らの冒険はまだまだ続く!
と並ぶ3大不完全燃焼落ちの一つ夢落ち

 夢にすれば原作でなかったこと何でもこれで片付けられるので便利ですけど、多用しすぎると一気に作品事態に魅力がなくなる諸刃の剣。
 次回は、きちんと落ちを考えないと


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超短編SS集その4 下ネタ多めご注意下さい

タイトル通り若干下ネタ多めです


その1 薔薇獄乙女

 

真紅「水銀燈あなたのキャラクターソングって薔薇獄乙女よね」

水銀燈「今更ねぇ」

 

真紅「ということは、あなたって案外むっつりなのだわ?」

水銀燈「はぁ!な、なんでそうなるのよ」

 

真紅「だってあの歌詞って殆ど」

水銀燈「それはあんたの妄想でしょ!」

 

真紅「むっ!じゃあ聞くけど`谷間の百合`ってどういう意味なのだわそれを踏みつけるって完全にあれしかないのだわ」

水銀燈「違うわよ!あれは谷間に咲き誇る可憐な花でも私の行き先を邪魔するなら容赦なく踏み潰して通るっていう意味よ」

 

真紅「なら、`密地獄`はどう説明するのだわ」

水銀燈「あれは、そうねぇ・・・」

 

真紅「ほら見なさい!説明できないのだわ」

水銀燈「違うわよ。あれは密じゃなくて`ミツ`地獄よ」

 

真紅「はぁどっちも変わらないじゃ・・ちょっとまって。みつ、ミツ、あっミッチャン」

水銀燈「やっと意味がわかったようね」

真紅「ミツ地獄なるほどなのだわ」

 

ミッチャン「クション!」

金糸雀「風邪かしらミッチャン!」

ミッチャン「きっと誰かが私の噂をしてるのよ」

 

その2 夏が過ぎ風アザミ

 

じゅん「今更だけど3期ローゼンのOPって風アザミ的な造語が多いよな」

真紅「あら、そうかしら?」

 

じゅん「紅繻子とか」

真紅「一応辞書にはのってるのだわ」

 

じゅん「まじで?じゃあ光の萼」

真紅「植物の光萼猪豆からとったと思うのだわ」

じゅん「へー造語じゃ無かったんだ」

 

 

 

その3 ピチカート日和

 

じゅん「金糸雀のキャラソンって本当に金糸雀イメージそのままだよな」

金糸雀「誉められちゃったかしら♪」

 

蒼星石「誉めてるのかなぁ?」

真紅「でもじゅんの言うことには一利在るのだわ」

 

じゅん「だろ?ローゼンメイデンを知らない人にでもあのキャラソン聞かせれば大体原作の金糸雀のイメージが簡単に思い浮かぶし」

蒼星石「そう考えると水銀燈もイメージとキャラソングがぴったりだよね」

 

じゅん「あとは雪華綺晶が私の薔薇を噛みなさいで真紅は・・」

真紅「決まってるじゃない。聖少女領域なのだわ」

 

蒼星石「僕と翠星石もアニメでは出てこなかったけど一応あるから全員分のキャラクターソングは揃ってるね」

雛苺「あの、あの雛苺のキャラソンは・・」

 

蒼星石「あっ!」

のり「これからみんなで作りましょう♪ねっ」

雛苺「うん♪」

 

じゅん「わざわざ作らなくても演劇で歌ってたハイホーでいいんじゃないか?」

蒼星石「あれは、ディズニーのだから」

雛苺「それ以上はいけないなのー」




 今回はOPなどで作ってみました。


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超短編SS集その5 双子と双子?

その1 寝癖

 

真紅「良く眠れたのだわ。あら?寝癖で髪が凄いことになってるのだわ」

のり「真紅ちゃん、雛苺ちゃん。ご飯冷めちゃうわよー」

 

真紅「治すのはあとにしましょう。今いくのだわー」

じゅん「ったく遅いぞ雛苺」

真紅「はっ?」

 

じゅん「ほら寝ぼけて真紅の衣装なんて着ちゃって、起こられても知らないぞ」

のり「でもこれはこれで似合ってるわよ雛苺ちゃん」

真紅「いや・・そうはならないのだわ」

 

雛苺「のりー!寝癖でひなの髪が大変なのー」

のり「まぁ♪真紅ちゃんも雛苺ちゃんの衣装を着て来るなんて仲がいいのね」

真紅「いや・・そうはならないのだわ」

 

 

その2 以外に鋭いじゅん君

 

翠星石「蒼星石の衣装を着て・・完璧ですぅ」

蒼星石「すぐ返してよ姉さん」

 

翠星石「じゅんくんちょっといいかな?」

じゅん「なんで蒼星石の真似してるんだ?まぁ結構にてるけど」

 

翠星石「な、どうしてわかったですぅ?しゃべり方も服装も完璧に蒼星石のはずですぅ」

じゅん「いやそんなのオッドアイの色見ればどちらかぐらいわかるだろ普通?」

翠星石「しまったですぅ」

 

その3 鈍感な真紅

 

翠星石「くやしいですぅ!もうてんですぅ」

真紅「あら?今日は蒼星石一人で来るなんて珍しいこともあるのね」

 

翠星石(もしかして真紅は気付いてないですぅ?)

真紅「どうしたの?深刻な顔してるわね考え事」

 

翠星石「な、何でもないでs・・ないんだ。ちょっと姉さんは用事があって」

真紅「あの子に用事ねぇ。珍しい事もあるのだわ、今日は雨かしら」

 

翠星石「なんですとぉー!」

真紅「ん?何か言ったのだわ?」

 

翠星石(真紅って案外鈍感ですぅ)

雛苺「あー翠星石なのー」

真紅「こら!雛苺、蒼星石になにいってるのだわ?」

 

雛苺「違うよー翠星石なのー!だって瞳の色がー」

翠星石「!!ちょっと雛苺を借りていくですじゃなくて借りていくよ」

真紅「いってしまったのだわ・・」

 

雛苺「んー離してー翠星石」

翠星石「雛苺!絶対に真紅にばらしちゃダメです。約束を守ってくれるなら・・今日のおやつは全部雛苺にあげるですぅ」

 

雛苺「本当?絶対黙ってるなのぉ」

翠星石「それにしても、真紅にはこの変装が見破られなかったのは収穫ですぅ♪これで何か悪戯してやるですぅ」

 

 

 

 

 

その4金糸雀と水銀燈も

 

のり「でもこうして見ると蒼星石ちゃんと翠星石ちゃん。髪型を変えれば雛苺ちゃんと真紅ちゃんも区別がつかなくなっちゃうわね」

めぐ「金糸雀と水銀燈ちゃんの場合どうすればいいかしら?」

 

ミッチャン「そうねぇ、水銀燈ちゃんの髪を緑に染めて・・語尾にかしらをつければ♪」

めぐ「素晴らしいわね完全に金糸雀ちゃんそっくりね♪」

水銀燈「それ、そっくりとかじゃなくて完全に金糸雀よね?」

 

 

 



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ドールズアラカルト

ネタが溜まったので投稿です
暇潰しにどうぞ


日常1 ソーシャルディスタンス

 

ミッチャン「カナー。今日もかわいい!」

金糸雀「密です。密ですかしら!」

 

ミッチャン「そうよ、ミッチャンよ~♪」

金糸雀「違うかしらー!3密かしら。 濃厚接触かしら~」

 

 

 

日常2 ソムリエ雛苺

 

のり「さあ、解る? 雛苺ちゃん」

 

雛苺「1はセ○ンイレブン、2はロー○ン、3はファミリーマー○、4はセイ○ーマート、5はデイリーヤ○ザキのうにゅーなの!」

 

のり「全問正解。すごいわね、苺大福ソムリエね」

 

雛苺「えっへんなの」

 

JUM「すごいのか?」

 

 

 

 

日常3 ソムリエ蒼星石

 

蒼星石「雛苺にそんな特技があったなんて、しらなかったよ」

JUM「あれを特技と言っていいのか微妙だけどな」

 

蒼星石「僕も負けちゃいられないね。 翠星石、あれを持ってきて」

JUM「張り合うなよ・・蒼星石の場合はお茶だろ?」

 

蒼星石「勿論そうだよ。 今から持ってくるお茶が何かソムリエであてるんだ」

 

翠星石「5つのお茶を持ってきたですぅ」

 

蒼星石「有り難う。 それじゃあ、始めるよ」

翠星石「頑張るですぅー」

 

蒼星石「1は昆布茶、2は梅茶、3は烏龍茶、4は麦茶、5は抹茶だね」

翠星石「全問正解、すげーですぅー」

JUM「・・・・」

 

 

 

 

日常4 ソムリエ蒼星石2

 

蒼星石「ちょっとした冗談だよ。 次は真面目に当てるよ」

JUM「はじめから、まじめにやってくれ」

 

翠星石「もってきたですぅー」

蒼星石「有り難う。 それじゃあ、当てていくよ」

翠星石「頑張るですぅー」

 

蒼星石「1はドンキホー○、2はヨー○ベニマル、3はジャス○、4は西松○、5はスーパー玉○のPB緑茶だ」

 

翠星石「蒼星石すげーですぅー」

 

JUM「よく買いそろえられたな」

 

 

日常5 雪やこんこん

 

JUM「今日は雪だな」

 

真紅「コタツが寒くなるから動かないでちょうだい」

 

JUM「真紅はネコだな」

 

真紅「何をいってるの?」

 

雛苺「雪さんなのー雪やこんこんなのー♪」

 

真紅「何でこの寒さの中、外で走り回れるのかしら? 理解できないのだわ」

 

JUM「雛苺はイメージ通り犬だな」

 

 

日常6 キラキラネーム

 

のり「はあ・・・」

 

JUM「なにを、そんなに深刻そうに悩んでるんだよ」

 

のり「JUM君、雛苺ちゃんって間違いなくキラキラネームよね。 名前を理由に他のドール達から虐められたりしてないか、心配で心配で。」

 

JUM「いや、それいったらドール全員キラキラネームだろ」

 

雪華綺晶「呼ばれた気がしたのですが」

 

JUM「呼んでない、帰ってくれ」

 

 

日常7 健やかにー伸びやかにー

 

蒼星石「そういえば、以前身長を伸ばしたいっていってたよね」

 

翠星石「いってたですー」

 

蒼星石「スィドリームを翠星石自身に掛ければいいんじゃないかな? そうすれば身長も」

 

翠星石「のびねーですぅ!!」

 

 

 

 

 

 

 




次回続くかは不明です


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水銀燈多め

ネタが思い付く限りだらだらかいていきます

別漫画ですがバッカーノ、ミリア×アイザックっていいですよね。
なかなかあんなキャラが出てくる漫画に巡り会えない。 残念です




日常1 赤ずきん

 

金糸雀「どうしてそんなに他のドールと仲良くできないかしら?」

水銀燈「あなただけが特別だからよぉ」

 

金糸を「どうしていつも黒い衣装を身に付けてるかしら?」

水銀燈「あなたと一緒だとこの方がバランスがとれるでしょう?」

 

金糸雀「どうしてそんなに強さを求めるのかしら?」

水銀燈「よわっちいあなたを護るためよぉ」

 

金糸雀「水銀燈大好きかしらー♪」

水銀燈「この抱き付き癖させなければ完璧なんだけどねぇ」

 

 

日常2 赤ずきん2

 

雛苺「どうしてヒナのおやつをいつも食べちゃうのー?」

翠星石「雛苺の物は翠星石の物。 翠星石の物は翠星石のものだからですー♪」

 

雛苺「どうしていっつも意地悪するのー?」

翠星石「おまえがよわっちぃ~からですぅ」

 

雛苺「どうしてちび苺っていうのー?」

翠星石「それはお前がちびだからです!」

 

雛苺「ちびじゃないもん!」

翠星石「ちびですぅ、おちびの雛苺ですぅ」

 

 

日常3 仕返し

 

JUM「どうした?おやつを食べないなんてめずらしいな」

 

雛苺「・・・・」

 

翠星石「食べないなら、代わりにいただくですぅ」

 

JUM「おい、翠星石!」

 

雛苺「かかったなの」

 

翠星石「!!辛いですー! 辛すぎて死んじまうですぅ」

 

JUM「おやつに何をいれたんだ?」

 

雛苺「デスソース丸々1瓶なのー」

 

JUM「えげつないな・・」

 

 

日常4 翠星石は見た

 

金糸雀「眠いから膝枕してほしいかしら」

 

水銀燈「だれも見てないし今日だけよぉ」

 

金糸雀「やっぱり水銀燈は優しいお姉さんかしら~♪」

 

水銀燈「うっざぁーい」

 

翠星石「これは、まさかの場面を目撃してしまったですぅ。 早速拡散させるですぅ!」

 

 

 

日常5 伝言ゲーム

 

翠星石「雛苺いいこと教えてやるですぅ。 あの水銀燈が金糸雀を膝枕してたですぅ」

 

雛苺「真紅、真紅大変なの。水銀燈が金糸雀と、うにゅー食べてたの!」

 

真紅「メグよく聞いて、雛苺から聞いたんだけど金糸雀と水銀燈がちゅうしてたらしいのだわ!」

 

メグ「そんな・・どうして水銀燈」

 

 

日常6 勘違い

 

水銀燈「戻ったわよ、メグぅ」

 

メグ「・・・」

 

水銀燈「どうしたの?いつもと雰囲気が違うじゃなぁい」

 

メグ「水銀燈なんてしらない」

 

水銀燈「どうしたのよぉいきなり」

 

メグ「金糸雀とラブラブの水銀燈なんてミッチャンのところにいちゃえばいいのよ!」

 

水銀燈「え、えぇ・・」

 

 

日常7 因果応報

 

翠星石「なんだか知らない間に、全く訳わからん噂が広まってるですぅ。 でも翠星石は無関係ですぅ♪知らねぇですぅ♪」

 

水銀燈「やっとみつけたわぁ翠星石ぃ」

 

翠星石「こ、この声は・・水銀燈じゃないですかぁ・・そんなに怖い顔してどうしたですぅ・・?」

 

水銀燈「それは、あなたが一番よく知ってるわよねぇ?」

 

翠星石「いっておくけど、翠星石は水銀燈が膝枕してたことを雛苺に伝えただけですぅ。 そこから変な噂を拡げたのは雛苺たちですぅ!!」

 

水銀燈「問答無用! ジャンクになりなさぁい!」

 

翠星石「暴力反対ですぅ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




また、ネタがたまれば投稿予定です


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懐かしの水曜、土曜20時

番外編は一旦停滞ぎみです

勢いでカイジコラボお品書きに書きましたが、2作品のキャラの掛け合いが難しいですね。

限定じゃんけんじゃなくて、eカードにでも登場させた方が話はふくらむのかな?




日常1 せーの

 

ドール一同「ブン、ブン、ブブン!!」

 

真紅「JUM、ブンブン!」

 

蒼星石「一人!ブンブン!ちび人間、ブンブン!」

 

雛苺「二人!ブンブン!JUM、ブンブン!」

 

蒼星石「三人!ブンブン!JUM君、ブンブン!」

 

薔薇水晶「四人ブンブン、お父様ブンブン」

 

金糸雀「ご、5人かしら。ブンブン!す、水銀燈ブンブン!」

 

水銀燈「!!ろ、六人?ブンブン」

 

翠星石「ブンブブ、ブンブブ、ブンブブ、ブンブブブン?」

 

真紅「水銀燈、今何ていったのだわ?」

 

水銀燈「六体っていったわよぉ」

 

翠星石「嘘ですぅ、今そいつ6人ってはっきりいったですぅ」

 

水銀燈「!!」

テレ、レレレ、レレ、レレレレー! 突っ張ることが男のたったひとつの勲章♪

 

真紅「水銀燈、罰ゲームなのだわ!」

 

水銀燈「よくも嵌めたわね。金糸雀!」

 

金糸雀「違うかしら、最初一周はJUMで回そうって決めたのに、薔薇水晶がいきなり槐を出してきたから動揺しちゃったかしら!」

 

薔薇水晶「勝負に狡いも汚いもない。大切なのは勝つこと」

 

雪華綺晶「一回も発言せずに終わってしまいました。酷いです水銀燈お姉さま」

 

 

 

 

日常2 ほぼ100円SHOP

 

蒼星石「金糸雀、これを当てればクリアだよ」

 

雪華綺晶「残った商品は、水銀燈(本物)とクンクン探偵変身セット、どちらかが高額商品となっております」

 

真紅「こんなの簡単よ。金糸雀、クンクン探偵変身セットが高額商品なのだわ」

 

メグ「いいえ、水銀燈(本物)が高額商品よ」

 

金糸雀「もう、どちらを購入するか決まってるかしら! この水銀燈(本物)をくださいかしらー♪」

 

雪華綺晶「こちらの商品にした理由をお聞きしても?」

 

金糸雀「簡単かしら。水銀燈(本物)はローゼンの工房で作成されたものかしら。だから原材料は全て工房に元からあったもの。つまりほぼ0円かしら」

 

蒼星石「ええ・・・」

 

金糸雀「対してクンクン探偵変身セットは、前お店でみたとき5千円位したかしら。必然的に水銀燈(本物)が100円かしら」

 

水銀燈「もしかして、私の出番これだけなのぉ?つまんなぁい」

 

雪華綺晶「わかりました。金糸雀が選んだこちらの商品は・・」

 

蒼星石「・・・」

 

真紅「・・・」

 

金糸雀「100円かしら、100円かしら」

 

雪華綺晶「ピッ!! 100円では御座いません!」

 

金糸雀「そんなーミッチャーン!」

 

蒼星石「今、雪華綺晶自分でピって言わなかった?」

 

雪華綺晶「こちらの商品は・・・」

 

金糸雀「1万円位で勘弁してほしいかしら」

 

雪華綺晶「ピッ!! 100万円です」

 

蒼星石「やっぱり自分でピッていってる・・」

 

金糸雀「なんでそんなに高いかしら?理由を説明するかしら!!」

 

雪華綺晶「こちらの商品は、人形師ローゼンが最初に作成したアニオリ番ドールで、世界で一体しかないためマニア(党員)の間で高値で取引されておりこちらの価格となっております」

 

金糸雀「じゃあ、クンクン探偵変身セットが100円かしら? 納得できないかしら。 お店でみたときは確かに5000円だったかしら!」

 

雪華綺晶「こちらの商品は既に中古(真紅数回着用済み)であり、減価償却によって値段を算出したところ、ほぼ100円の価値となっております」

 

真紅「ちょっと、無くしたと思って諦めてたのに。あなたが無断借用してたのね」

 

金糸雀「ミッチャーン。カナ、オヤツ数ヵ月分は抜かなきゃいけない位借金作っちゃったかしら~。」

 

蒼星石「いや、数ヵ月抜いただけじゃ到底返せないと思うけどね・・」

 

雪華綺晶「チャンネルはこのまま、水曜21時のト○ビアの泉をご覧ください♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 




金糸雀は基本どの場面、ドールとでも掛け合いができるとても便利で優秀な子。

自分の応援してる球団で例えるなら、西武の平井的存在です。



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蒼星石多め

第5話ですお楽しみください

好きなキャラを好きなように書ける。
おしゃべりな水銀燈、無口な金糸雀、感情豊かな薔薇水晶なんだって書ける。本当に素晴らしいですね。

願わくばもう少し文章構築力を蓄えて、本格的小説を作ってみたいです。(勿論メインは金糸雀)

今回は蒼星石(変態ver)多目です


日常1 金糸雀は陽キャ

 

金糸雀:大好きかしら雛苺

 

雛苺:ヒナも大好きなのー

 

金糸雀:嬉しいかしら~。はぐしてもいいかしら?

 

雛苺:勿論なのー

 

金糸雀:ヒナー♪

 

雛苺:かなざわ~♪

 

金糸雀:カナリアかしら!!

 

 

 

日常2 金糸雀は陽キャ2

 

金糸雀:大好きかしら。蒼星石!!

 

蒼星石:!!嬉しいよ、金糸雀

 

金糸雀:蒼星石、カナをどこにつれていくのかしら?

 

蒼星石:とっても素敵なところだよ

 

金糸雀:あの、蒼星石? なんでそんなに鼻息が荒いのかしら?

 

蒼星石:気のせいだよ・・ついた。ここなら誰にも邪魔されないね!

 

金糸雀:蒼星石、どうして服を脱いでるかしら?蒼星・・・かしらー!!

 

 

日常3 蒼星石のドールズレビュアー

 

蒼星石:雛苺は流石にストライクゾーン外だから1点

 

雛苺:よくわかないけど残念なのー

 

蒼星石:翠星石は勿論10点満点だよ!!

 

翠星石:こっちに来るなですぅ。鼻息が荒いですぅー。

 

蒼星石:水銀燈は7点。そのうち、僕と一緒に楽しいことしようね♪

 

水銀燈:よくわかないけど、絶対嫌

 

蒼星石:金糸雀は9点♪こんな高得点滅多につけないんだから誇っていいよ

 

金糸雀:こっちに来るなかしらび!けだものかしら~!

 

蒼星石:真紅は10点♪翠星石以外に、満点は君しかいないんだ。喜んでくれるかい?

 

真紅:全然喜べないのだわ!

 

蒼星石:まあまあそんなことより、あっちでいいことしようよ

 

真紅:あっー!!

 

 

日常3 NO!蒼星石

 

蒼星石:JUM君、最近他のドールズが僕を露骨に避けるんだ・・どうしてかな?

 

JUM :一応聞いておくけど、心当たりはないのか?

 

蒼星石:そんなこと有るわけないじゃないか!!

 

JUM :はっきり、いいきったな・・

 

蒼星石:当たり前だよ!僕は疚しいことはなにもしていないよ

 

JUM :真紅達から蒼星石のセクハラ報告が届いてるけど心当たりは?

 

蒼星石:セクハラ?そんなこと一度もしてないよ!

 

蒼星石:スキンシップならいつも欠かさずしているけど。

 

JUM :それ世間一般ではセクハラっていうからな

 

蒼星石:JUM君。セクハラはね、心に疚しいことを思ってる人がやる行為なんだ。 

 

蒼星石:僕はそんなことを微塵も思っていないよ、だから僕の行為はセクハラじゃないんだよ

 

JUM:それ余計にたち悪いだろ

 

 

日常5 進撃の蒼星石

 

蒼星石:最近本格的に真紅達が僕を避けてきてスキンシップが取れない・・こうなったら!

 

雛苺:のり~♪だっこしてほしいの~

 

のり:ちょっと待ってね、蒼星石ちゃんが先客でいるの

 

蒼星石:のり~♪

 

のり:蒼星石ちゃんがこんなに甘えん坊さんだったなんて、以外ね

 

雛苺:・・・

 

 

 

巴宅

 

雛苺:ともえ~♪

 

巴:ちょっと待ってね雛苺。先客がいるの

 

雛苺:ま、まさか

 

蒼星石:とぅもえ~♪

 

雛苺:FucK

 

 

メグ病室

 

水銀燈:帰ったわよ。めぐ

 

めぐ:お帰りなさい。蒼星石ちゃんがきてるわよ

 

蒼星石:めぐ~♪

 

水銀燈:ちょっと、なんであなたがここにるのよ!

 

蒼星石:真紅達とのスキンシップが不足ぎみだったから、めぐちゃん達で補わないとね♪

 

めぐ:蒼星石ちゃんは本当に甘えん坊さんね

 

水銀燈:・・・

 

蒼星石:ダメだ、全然スキンシップが足りない、どうすればいいんだ・・ん?

 

蒼星石:ここは、女子校か・・・よし♪

 

 

おしまい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




こんな、青星石がいてもいいと思う。

後悔はしていません


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NG集1

アニメ1期if、NG集


宅急便

 

黒○ヤマト:桜田さーん、こちらにサインお願いします

 

佐川:こちらにもお願いします

 

日本郵○:こちらにも

 

JP○クスプレス:こちらにもお願いしまーす

 

のり:JUMクーン

 

あかぼう:桜田さーんこちらにもサインおながいしまーす

 

のり:あかぼう?帽子屋さんですか?

 

あかぼう:宅配業者です!

 

 

 

 

クーリングオフ

 

ラーメン屋:おまちどうさま!

 

ぴ○はっと:おまたせしました

 

マッ○デリバリー:おまたせしました

 

ウーバー○ーツ:おまちどうさまです

 

のり:JUMくーん!こんなに出前とって大丈夫なの

 

JUM:大丈夫だよ。 あとで全部クーリングオフするから。

 

のり:出前にクーリングオフはできないと思うな・・・

 

 

 

 

 

真紅との際会

 

JUM:以下の項目にチェックを入れて、机の引き出しに入れて下さい。人工精霊ピチカートが異次元より回収に参りますか・・

 

真紅:JUM!私の人工精霊はピチカートじゃないのだわ。ホーリエなのだわ

 

JUM:あ・・・

 

金糸雀:やったかしら♪ピチカート

 

 

 

待ちぼうけ

 

真紅:まったく、お茶を飲む時間もないのね

 

JUM:・・・

 

真紅:・・・

 

JUM:こないな

 

真紅:ちょっと!どうなってるのだわ、水銀燈

 

水銀燈:今、連絡をとってるからまちなさぁい!

 

ピエロ人形:もしもし?

 

ピエロ人形:あ、水銀燈さん。 何かありましたか?

 

ピエロ人形:今どこにいる?自宅ですけど・・・

 

水銀燈:さっさとJUM宅を襲撃してきなさぁい! 真紅達が待ちくたびれてるじゃなぁい

 

ピエロ人形:あ、今日収録日だったか・・

 

 

 

のりとの際会

 

のり:あら、JUMくん。 そのお人形さんは?

 

真紅:はじめましてなのだわ

 

のり:まあ、かわいらしいダッ○ワイフね

 

JUM:!!そこはラブ○ールだったろ。 真紅に失礼じゃないか

 

真紅:どっちも失礼だから、気にしてないのだわ。 

 

真紅:それと意味合い的に同じだし、ぶっちゃけどうでもいいのだわ

 

 

 

 

 

だっこ

 

真紅:JUMだっこして頂戴

 

JUM:これでいいか?

 

真紅:全然ダメね。 今から私の言う通りにやって頂戴

 

JUM:わかったよ・・これでいいのか?

 

真紅:JUM、これはだっこじゃない気がするのだわ?

 

JUM:まあ、肩車してるからな

 

真紅:・・・これはこれでありなのだわ

 

 

 

言いたくない

 

真紅:この台詞だけは言いたくないのだわ・・

 

のり:ダメよ!真紅ちゃん

 

JUM:そうだぞ真紅

 

真紅:わかったのだわ・・言うのだわ

 

真紅:この部屋は、トイレなのだわ。

 

JUM:真紅台詞が、ち・が・う・だ・ろ。違うだろ!!

 

真紅:やっぱり、言いたくないのだわ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




第2段作成中


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水銀燈アラカルト

水銀燈のメグの日常小ネタ詰め合わせ

原作とのキャラ崩壊等あるかもしれませんがご了承ください


その1:怪奇現象

 

メグ:最近病院内で怪奇現象が多発しているらしいの

水銀燈:ちょっとぉ!そういう系の話は苦手なんだけど

 

メグ:真夜中誰もいないはずの廊下から笑い声が聴こえてくるの

水銀燈:やめなさぁい。夜トイレにいけなくなっちゃうじゃない!

 

メグ:そしてひとしきり笑い終えると、決まってこう言うの・・

水銀燈:それ以上聞きたくないんだけど

 

メグ:乳酸菌とってるぅ?

水銀燈:・・たぶん、それ私ね

 

 

 

その2:怪奇現象2

 

メグ:最近病院内で怪奇現象が多発しているらしいの

水銀燈:・・・どうせまた私じゃないのぉ?

 

メグ:真夜中誰もいないはずの廊下から声が聴こえてくるの

水銀燈:やっぱり私じゃなぁい

 

メグ:その声は決まって、こう言うらしいの

水銀燈:ジャンクにしてあげる。あたりかしら?

 

メグ:ここは何処かしら?迷っちゃったかしらミッチャーン!!

水銀燈:・・・あの娘、方向音痴にもほどがあるわねぇ

 

 

その3:メリーさん

 

メグ:水銀燈、手が離せないから電話対応お願いね

水銀燈:この部屋内線なんてあったのね。こんな夜分に誰かしら?

 

雪華綺晶:私、雪華綺晶今病院のフロントにいるの

水銀燈:ちょっとぉ!

    いたずら電話はやめなさぁい。トイレにいけなくなっちゃいじゃない

 

メグ:だれからのお電話?

水銀燈:雪華綺晶のいたずら電話よ

 

メグ:あら?また電話がなってるわね。水銀燈お願いね

水銀燈:やぁよ、メグが出てちょうだい

 

メグ:お願いね

水銀燈:分かったわよぉ・・・もしもし!

 

雪華綺晶:私、雪華綺晶。

     今水銀燈お姉さまの後ろに居にいるの

 

水銀燈:ちょ、ちょっと何いってるのよぉ・・・

    いい加減にしないと怒るわよぉ

 

雪華綺晶:こんばんわ。遊びにきちゃいました♪

水銀燈:きゃあー!!

 

雪華綺晶:水銀燈お姉さま?お姉さま!!

     ・・・気絶してる

 

メグ:雪華綺晶ちゃん。どっきりに付き合ってくれて有り難う

   次回はトイレの花子さんで行きましょう♪

 

 

 

 

その4:赤い羽募金

 

メグ:水銀燈ちょっと羽を広げてくれないかしら?

水銀燈:これでいいの?

 

メグ:そう。その体制で動かないで・・

水銀燈:まったく、何をする気なのよぉ

 

メグ:えい♪えいえい♪

水銀燈:痛い!ちょっと、どうしていきなり羽を毟ってるのよ!

 

メグ:赤い羽根募金って知ってる?

水銀燈:知ってるわぁ。学校で強制的に募金させられて押し付けられる羽でしょ?

 

メグ:そうね、あの赤い羽根に対抗して黒い羽根募金を作ろうと思うの

水銀燈:意味がわからないわ。

 

 

その5:腹話術

 

メグ:水銀燈、ちょっと後ろを向いてて貰いてちょうだい

水銀燈:嫌な予感しかしないけど・・・これでいいの?

 

メグ:えい♪

水銀燈:きゃあ!何で背中に手をいれてくるのよぉ!

    ビックリするじゃなぁい

 

メグ:パペットマペット♪

水銀燈:・・・・

 

メグ:あれ?パペットマペット水銀燈は知らないの?

   ウシ君とカエル君の腹話術芸人なんだけど

 

水銀燈:知ってるわよぉ!!

    それをどうして私で再現しようとするのよぉ

 

メグ:昨日たまたま見つけて懐かしくなっちゃって

水銀燈:・・・

 

 

 




久々更新

ネタが集まったらまた投稿予定です


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翠星石と雛イチゴとゆで卵

雛苺達がひたすらゆで卵を作るだけのお話


ゆで卵1

 

「ゆっで卵を作るですー♪」

「プリっプリっのゆで卵をつくるなのー♪」

「容器にお水を張って、後は電子レンジにかけられば直ぐできるですー♪」

「簡単なのー」

「加熱スタートです」

「ゆで卵♪美味しいゆっで卵ができるなのー」

「二人ともダメだよ!!」

「へっ?」

「キャー!!」

 

 

ゆで卵2

「さっきはひどい目に遭ったです!」

「今度は、お鍋に水を入れてちゃんとコンロで加熱して作るの」

「お鍋に水よし、卵よし。点火ですー」

「スイッチONなの♪」

「・・・・」

「・・・・」

「ねぇ、どれくらい加熱すればいいの?翠星石」

「知らねぇです!適当に 10分位でいいじゃないですか?」

「了解なの。10分たったから引き上げるの」

「早速食べるです」

「いただきますなのー」

「・・・全然プリプリしてないです!石みたいにカチンカチンのコチコチです」

「でもこれはこれで美味しいの」

 

ゆで卵3

「今回こそプリプリのゆで卵を作るです!!」

「今回は助っ人を呼んできたの」

「のりを呼んでくるなんて雛苺にしては気が利くです!」

「ううん、のりは呼んでないなのー」

「じゃあ誰を呼んだです?まさかミッチャンですか」

「どうも、ゆで卵と言えば私。元ピッチャーの茹で玉子博士です」

「・・・・」

「あっピッチャー言うてもあの水いれる奴やないで、本物のピッチャーや!」

「今日は宜しくお願いしますなのー」

「・・・絶対このあとめんどくさくなる奴です」

 

茹で玉子4

「ああ!あかん、全然水がたらん!もっと卵全部が隠れるくらい並々とそそがな」

「そんなに強い火力で茹でたらカッチカチになる!もっと火力おさえな」

「ああ~!まだ早いまだ引き揚げるタイミングじゃあらへん」

「ああ~!!」

「あーもう、うう~るせぇですぅ!!ちょっとは大人しくしてろですぅ!!」

「美味しいゆで卵を作るのはな。簡単なようでむずかしいんや。たかがゆで卵されどゆで卵。そう・・・球種に例えるならストレートや」

「どういう意味です?」

「わからへん、勢いでいってみただけや!!」

「・・・ミッチャンよりインパクトのある奴に出会うとは夢にも思わなかったです」

 

 

茹で玉子5

「!!」

「すごく美味しいのー♪」

「プリっプリです!」

「せやろ。これが本物のゆで卵っちゅうやつや。水加減、火加減、ゆで時間この全てを完璧に調節できればここまで旨くなるんや」

「そして、このむきたての卵にひとつまみ程度の塩を掛けてやれば・・」

「さっきより美味しくなったなのー♪」

「塩し振り掛けてないのにここまで美味しくなるなんて不思議ですー」

「当たり前や!ゆで卵と塩これはもう切ってもきれない最高の組み合わなんや。そう・・・例えるならピッっチャーとキャッチャーの関係やな」

「・・いい加減隙あらば野球ネタぶっ混んでくるのやめるです!」

「それは出来へん!!何故ならワイはピッチャーや。あ!水を入れるピッチャーやないで!!本物のピッチャー・・・」

「ああ!もう分かったからもといた世界にさっさともどれですー」

「ん?なんやこの蔦?ちょっと待って!どこつれてくねん!この蔦ワイをどこにつれてくねーん!!」

「サヨナラなのーゆで卵博士ー」

「もう2度とこっちの世界に来るなですー」

End

 

 

 

 

 




何故かふとゆで卵が無性に食べたくなり、勢いで作成してみました


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それぞれのクリスマス

ドール達それそれぞれのクリスマスの様子を作成しました


その1雛イチゴとサンタさん(真紅×雛イチゴ)

 

Jun宅にて

「じゅーん。メリークリスマスなの!!プレゼントをくれないとイタズラしちゃうのー♪」

「・・・完全にハロウィンとごっちゃになってるな」

「プレゼント♪プレゼントなのー」

「サンタはよい子のところにしかこないんだぞ」

「ええー!」

「全く、雛イチゴはお子様なのだわ。サンタなんて想像上の存在なのだわ」

「いるもん!今日の夜にサンタさんがプレゼントを届けにきてくれるの!」

 

次の日

「やったー!見てみてサンタさんからプレゼントもらったのー」

「よかったわね雛イチゴちゃん♪」

「お疲れ様なのだわのり。あのこ昨日はかなり遅くまで起きてたから雛苺にバレないように渡すの大変だったんじゃない?」

「全然へっちゃらよ♪それより真紅ちゃんにも・・・はい、プレゼント」

「これは!先週発売したばっかりのクンクン探偵、クリスマスver・・・ありがとうなのだわ!のり・・・いいえ、サンタさん」

「どういたしまして、みんな喜んでくれて嬉しいわ♪」

 

 

その2 クリスマスという名の着せ替え会場(金糸雀×ミッチャン)

「かなーメリークリスマス♪」

「めりくりカシラー♪」

「この日のために、一杯衣装をこしらえたから早速着てみて♪まずは定番のこれ!」

「これは、サンタさんカシラー。やっぱりクリスマスといったらサンタこすカシラ♪」

 

 

「やっぱりかわいいわー。次はこれ」

「これは・・・クリスマスツリーかしら?」

「そうよー♪クリスマス衣装っていうと何かとサンタ、サンタ、サンタだけどやっぱりこれもはずせないわよね」

「んー、この衣装はちょっと・・いやかなり動きにくいかしら」

 

「それじゃあ、最後はこれ」

「・・・ミッチャン。これ最初のサンタさんと何が違うかしら」

「サンタはサンタでも、ミニスカサンタ衣装!テレビとかだとこっちの方が主流なのよねー。よくわらないけど」

「うっわ・・全体的に上も下も短すぎるかしら。こんなの冬に着てたら絶対風邪引くかしら」

 

「着せ替えこれくらいにして、クリスマスのメインイベントケーキの登場よ」

「やったカシラー」

「今回はカナ用特別メニューよ」

「こ、これは・・・」

「卵焼きケーキよ!」

「やったカシラー。いただきまーす」

「どう?クリスマス仕様でこれでもかってぐらいに砂糖をぶちこんでみたの」

「さいっこうかしらー」

 

 

 

その3 二人のクリスマス(メグ×水銀燈)

「メリークリスマス、水銀燈」

「あら、なに?これ」

「私からのクリスマスプレゼント。気に入ってもらえるとうれしいな」

「これは、新しいカチューシャじゃない。気持ちだけは受け取っておくわぁ」

「水銀燈、よかったらつけてみてくれないかしら?」

「いったでしょ気持ちだけは受け取っておくって。私にはお父様から頂いた物があるからそれで充分よ」

 

後日

「あ、水銀燈のカチューシャが何時ものじゃないかしら!!」

「あら?気付いたの。メグからクリスマスプレゼントで貰っちゃった♪」

「とっても似合ってるかしら」

「当たり前でしょ、メグ選んでくれた物よ。似合わないはずがないわぁ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




半額ケーキを買いにいかなきゃ


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金糸雀達の芋煮会

芋煮、それは主に東北地方で行われる、豚汁のような物をみんなで囲んで食べるイベント


ここはとあるnのフィールド

金糸雀の鶴の一声により、真紅達は何故か芋煮会を行うことになった

 

 

「芋煮会の材料は持ってきたカシラー?」

「ふと思ったけど芋煮のシーズンは秋のはずなのだわ?」

「おまけにクリスマス回の次がこれって季節感もへったくれもないです」

「取り敢えずメインの芋を持ってきたのだわ」

「真紅・・・これジャガイモですぅ。芋煮っていたらこっちです」

「ちょっとぉ!!これ、さつま芋じゃなぁい。芋煮といったら里芋でしょ」

「なにいってるです。汁物に使う芋といったらさつま芋以外にないです」

「まったく、いい?芋煮って要するに豚汁を作るわけでしょ。豚汁にはじゃがいもこれは鉄則なのだわ!!」

 

「まちなさぁい!豚汁と芋煮は似て非なる物よ。芋煮の主役は芋、豚が主役になる豚汁とでは使う芋が全然変わってくるんだからぁ」

「芋が主役なら尚更さつま芋ですぅ。里芋なんて単体でまったく味がしないものが主役のはずがないですぅ」

「どっちでもいいみたいだよ」

「ほんとですかぁ?蒼星石」

「うん。今調べてみたけど、地域によってジャガイモと里芋を使い分けてるみたいなんだ。それに、調味料・肉・野菜それらも地域によってバラバラみたいだね。さつま芋を使ってる地域はないみたいだけど」

 

「な、なんですとー」

「せっかくだから全種類の芋を全部お鍋にぶっこむなのー」

「そんなことしたら、味が濁ってしまうのだわ!」

「今回は里芋をいれることにしようよ、残りのお芋は別の調理法でいただくとして」

「別の方法ってなんです?」

「もう一つの秋の風物詩だよ。早速皆で着火材を拾いに行こうよ」

 

蒼星石、翠星石、金糸雀チームはもう一つの秋の風物詩であるあれの材料集めに取り掛かる

「すぎっぱがこんなに集まったかしらー」

「こっちは松ぼっくりを集めたですぅ」

「ありがとう。じゃあ、僕が拾ってきた小枝のところにおいて火をつけたら次に移ろっか」

「これは・・・濡れた新聞紙とアルミホイルですぅ?」

「うん。芋を新聞紙➡アルミホイルの順でくるんで、焚き火に放り込んだら出来上がり」

「これは、焼き芋かしらー」

「さっすが蒼星石ですぅ。そういえばこれも芋料理ですぅ」

「みんなー芋煮が出来上がったなのー」

「グッドタイミングかしらー。こっちも完成かしらー」

 

そんなこんなで出来上がった芋煮と焼き芋2つの芋が主役の芋尽くし

使い捨ての紙皿に盛り付ければ、完成

寒空の下で開かれる芋煮会開催である

 

「いただきまーす」

「具沢山かしらー」

「白菜、ゴボウ、人参、糸こんに鶏肉かぁ。すごいね全部真紅達が調理したんだ」

「ぜーんぶ私が調理したのよ。2人に任せられなかったから皮むきだけお願いしたわぁ」

「ピーラー使うの楽しかったのー。ねー真紅」

「え、ええ・・・そうね」

 

「それよりこっちのお皿のアルミホイルは何なのだわ?」

「露骨に話題をそらしたですぅ」

「開けてからのお楽しみかしらー」

「うわー焼き芋さんなのー」

「なあんだ、そっちは焼き芋を作っていたのねぇー」

「ホックホクで美味しいのだわ」

「芋煮会は大成功かしらー。また、来年も絶対やるかしらー」

「絶対やるなのー」

「そうだね、また来年もできたらいいね」

「ご馳走さまですぅ」

 

こうして、あっという間に終了した楽しい楽しい芋煮会。

 こんなときだからこそ、一刻も速く伝統行事がまた気兼ねなく参加できることを願って、今回のお話はこれにておしまい




東北ではメジャーな行事の芋煮
しかし、全国で見るとかなりマイナーな行事らしい(とあるテレビ番組より)


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真紅とジュンと大掃除

お正月に向けて大掃除を開始する桜田家
 しかし、大掃除恒例の掃除をしたら出てきた懐かしき◯◯に足止めを食らってしまう恒例行事。
無事大掃除を終えることができるのか?


お正月を目の前にした、12月もラストスパートのとある日

書くミーディアム達はそれぞれの大掃除に悪戦苦闘していた

 

じゅん宅大掃除

「ほら、真紅にはこれ。雛苺はこれを頼むぞ」

「これは、はたき?何をさせる気なのだわ?」

「ヒナは雑巾なのー」

「何って大掃除だよ。1階はのりがやってくれてるから、流石に自分の部屋位はやらないと」

「じゃあ、ジュンだけでやればいいじゃない。私は忙しいのだわ」

「っ!!どうせ本読むだけだろ。3人いた方が、直ぐ終わるんだから文句言わずにてつだってくれよな」

 

それから数分後

「あっ・・・」

「お、おい真紅!」

「こんな所に割れ物をおくのが悪いのだわ。これじゃあ割ってください。といってるのと同じじゃない」

「開き直りやがった」

「ねぇ、じゅーん」

「どうした、雛イチゴも何か壊したのか?」

「じゅんのベットの下からこんなもの見つけたのー♪」

「!!あっ!」

「・・・穢らわしい。」

「おまえ、そういうキャラじゃなかっただろ」

「じゅん。この絵本どういう絵本なのー?」

「どういうって・・」

「のりに見せれば教えてくれるかもしれないのだわ♪」

「なんてこというんだ!真紅」

「のり~」

「まっ・・まて雛イチゴ!!」

 

大掃除はまだまだ始まったばかり。

果たして終わりを迎えるのはいつになるのか?

 

 

元治宅

「門松はこの位置でいいですかぁ~?」

「ああ。ありがとうな翠星石ちゃん」

「お安いご用ですぅ」

「おじいさん。しめ縄の交換終わりました」

「蒼星石ちゃんも御苦労様。あとは達磨とお札を新しい物に交換すれば大体終わりじゃのう」

「疲れたですぅ。」

「あとの交換はわしと婆さんでやるから二人はさいの神用に古いお札とかを集めてきてくれるかのぉ」

「さいの神?って何ですぅ?」

「古くなった縁起物をその地区の住民が一ヶ所に集めてきて燃やす行事らしいね」

「よく知っているのぉ。蒼星石ちゃん。」

「燃やすですぅ?なら、燃えるごみの日にまとめて出せばいいですぅ。なんでそんな面倒なことするですぅ」

「ちょっと待ってて・・・えーと、さいの神は縁起物を燃やして、今年一年無事過ごせたことを神様に感謝する行事らしいね」

 

「燃やすことで、神様のいる天界に感謝の気持ち。それと来年も無事すごせますようにという願いを煙にして届ける。・・・それと、そのさいの神で起こした炎でお餅やスルメを食べるとご利益があるんだって」

「本当ですぅ!じゃあ、そのさいの神?にマシュマロを持っていくですぅ♪」

「マシュマロかぁ・・・それは、どうなんだろう。持っていっていいのかなぁ?」

「餅を焼いていいなら、どんな食べ物を持っていっても大丈夫なはずですぅ。あっ!!それにビスケットにクッキーも持っていきたいですぅ♪」

「それじゃあ、さいの神に向けてもうひと働き頑張ろうかのう。二人とも」

「はーいですぅ♪」

End

 

メグと水銀燈の場合

「ねえメグ?そろそろ大掃除やらないと新年に間に合わなくなるわよぉ」

「大丈夫。何時もそういうことは、看護婦さん達がやっているから特にやることはないの」

「あら、そうだったの」

「でも、そうね。折角だし大掃除しちゃおうかしら♪」

「?でもさっき大掃除はしてくれたって言ってたじゃない」

「お部屋はね」

「ちょっとメグ!どうして私を抱き抱えているのかしらぁ」

「折角だから水銀燈を大掃除しようかなって」

「わたし?遠慮しておくわぁ」

「まぁまぁそういわないで♪」

「別にいいって言ってるでしょお」

 

「まずはブラッシング。あとは衣装の洗濯かしら?」

「ちょっと!洗濯中何を着ていればいいのよ。あれ一着しかないんだから」

「うーん。私のパジャマならあるけれど」

「・・・ちょっと、いえかなりブカブカなんだけど」

「ふふ、乾くまでちょっと我慢しててね。うーんあと何処かやってほしいところってあるかしら?」

「・・それじゃあ、あとはこれをお願いしようかしら」

「これ?あ、翼ね♪それじゃあ、ここもブラッシングしましょう」

「優しくしてちょうだいよ」

「はいはい♪」

 

END




次回はさいの神予定


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あわてんぼうの金糸雀サンタ

既にクリスマスが終了し、お正月モードに突入した現在
そんな中一人時代に抗う金糸雀の暴走が始まる


お大掃除中にクリスマス衣装を発見した金糸雀のマスターミッチャン。

急遽大掃除を中断し、そのまま金糸雀のクリスマス衣装お披露目会へ突入する。

 

「カナー」

「何かあったカシラー?」

「ジャーン♪見てみて。金糸雀用に作ってあったクリスマス衣装。大掃除してたら偶然見つけたのよー」

「サンタ服かしら。かわいいカシラー」

「早速着てみて。そして写真を撮らせて~」

「わかったカシラー♪どうかしら?似合ってるカシラー」

「さいっこーに可愛いわ」

「やったカシラー」

「あっそうだ♪折角だから水銀燈ちゃんにも見せてきたらいいんじゃない?」

「了解かしら。いってくるカシラー」

「いってらっしゃーい」

 

 

メグ病室

「あら、いらっしゃい金糸雀ちゃん」

「どうしたのぉ?その衣装」

「ほーっほーっほ~カシラー」

「フクロウの真似?あんまりにてないわねぇ」

「ちっがうかしら!!サンタかしら。金糸雀サンタしら

「あら、とっても似合っているわよ。金糸雀ちゃん」

「ありがとうかしら。メグ♪」

「サンタって・・・なんでこのタイミングなのよ」

「ミッチャンが見つけてくれたかしら」

「見つけてくれたって・・」

「慌てん坊のサンタクロースかしら」

「・・・何か突っ込む気もうせたわぁー」

「何か欲しいプレゼントはないかしら♪」

「特にないわね」

「ええー。じゃあメグは何かないかしら?」

「うーん・・・あっ!じゃあ」

 

そういうと、金糸雀に何か耳打ちをするメグ。

 

「ふんふん、それならあるかしらー♪」

「メグ、あなたいったい何を頼んだのよぉ」

「ふふ、秘密♪」

「これなんかどうかしら?」

「かわいい♪」

「私にも見せなさいよぉ」

 

二人の間に強引に割り込み水銀燈が目にしたものそれは・・・

 

「な、なな・・・」

「これは、水銀燈がミッチャンに真紅の衣装を着せられた時の写真かしら♪」

「水銀燈可愛い」

「これは、雛苺。こっちは翠星石、蒼星石の衣装を着せられた時かしら」

「いつの間にこんなもの撮ってたのよぉ」

「可愛い♪」

「可愛いカシラー♪」

「返して、その写真をこっちに返しなさぁーい」

 

 顔を真っ赤にして恥ずかしがる水銀燈。そして、普段絶対に着ないような衣装を着せられ恥ずかしげに写る彼女をからかう2人

 そんな、微笑ましげな時間が暫くたった時金糸雀はふと思い出したように声をあげた

 

「しまったかしら!!」

「いきなり大声をあげてどうしたのよぉ」

「肝心な物を忘れたカシラー」

「肝心なもの?」

「トナカイかしら。サンタさんといったらトナカイかしら」

「トナカイってそんなもの用意できるわけないじゃなぁい」

「ちょっとメグ?何をやっているの?」

「金糸雀ちゃん。ほら、こうやって水銀燈にこれを着ければ」

「あぁートナカイかしら!」

「トナカイ水銀燈の出来上がり♪」

「ちょっ!!なに着けてるのよぉ。外しなさぁい」

「よーし、トナカイ水銀燈。次のお宅に行くかしら♪」

「やめなさい金糸雀。引っ張らないで!私はそんなことに付き合う気はないんだからぁ・・メグ!メグ!この金糸雀を止めて」

「行ってらっしゃーい♪」

「裏切り者ーー!!」

 

 こうして、無事トナカイを入手した金糸雀は、その日慌てん坊のサンタクロースとしてミーディアム達のお宅訪問をして。プレゼントを配りまくった。

 全てのプレゼントを配り終えた金糸雀サンタの表情は達成感に溢れ、付き合わされた水銀燈は疲労困憊。2度とこんなやっかいごとに巻き込まれてたまるかと心に誓った




次回はお正月回


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金糸雀と水銀燈で学ぶ雪国のあれこれ

雪国生活第2段今回は雪国生活におけるタブーなど


雪国生活その1

 

「マスターおはようカシラー♪」

「今日も早いね金糸雀」

「マスターマスター聞いて欲しいかしら。今日起きたら水が少し出しっぱなしだったから閉めてあげたかしら♪」

「何てことを・・」

「もぉ朝からうるさいわねぇ」

「あぁやっぱり凍結してる・・・もう終わりだぁ」

「?マスターココアがのみたいかしら」

「私はコーヒーよ。速くして頂戴」

「水道管の凍結が直るまで暫くお待ちください」

 

雪国生活その2

 

「ちょっとマスター!」

「何かあった?水銀燈?」

「車のエンジンかけっぱなしじゃない!アイドリングストップが大事って何かのCMでやってたじゃなぁい」

「冬場はああしないと硝子の凍結が直らないんだよ」

「そんなのこれですむ話じゃない」

「ん?それは熱湯・・水銀燈!!まさか」

「金糸雀も運ぶの手伝いなさい」

「ラジャーかしら」

「ああ!待って。いけませんいけません」

「それー」

「どうして・・・」

 

雪国生活その3

 

「ねぇ、ますたー?」

「ん?金糸雀に水銀燈どうしたの?」

「これなにかしら?」

「ああ・・そういえば2人はここに来て初めての冬だっけ。それは・・」

「それは?」

「説明するより実際体験した方が早いかな。水銀燈その筒さきに立ってて貰える?」

「これでいいの?」

「うん。でこっちがわの筒先をストーブの排気側におくと・・・」

「あっつーい!」

「こんな感じにダイレクトにストーブの熱風が送られてくるんだ。でこれを炬燵に突っ込めば」

「暖かいかしら。いやむしろ暑すぎるくらいカシラー」

「あっ、暫くするとこの筒全体がかなり熱くなるから絶対さわらないでね。余裕で火傷する熱さになるから」

「ちょっとマスター!!」

「ごめん水銀燈。でも・・」

「でも?」

「水銀燈のナイスリアクションを見てみたい衝動を押さえられなかったんだ!」

「・・・」

 

 

雪国生活その4

「スキー所に到着カシラー」

「えぇ・・ここ本当にスキー場なのぉ?リフトもお店もなにもないじゃなぁい」

「スキー初心者はまずこういう所から始めないと。じゃあスキーいた担いで出発しようか」

「出発?」

「うん。リフトなんてないから自分で登って。適当なところでスキーいたを装着し滑る。もう一回滑りたかったらまた登るその繰り返しだよ」

「めんどくさぁい」

「面白そうかしら」

「まぁまぁ。取り敢えずハの字滑りを覚えないことには本格適スキー場に行っても楽しめないからね。欲を言えばボウゲンもマスターして欲しいけど自分もできないからね」

「もう、登るだけで疲れたわぁ」

「だらしないかしらぁ」

「とりあず、ストックを差したからあそこで曲がってみて。曲がりたい方に板を向ければ自然と曲がれるから」

「曲がれたかしら」

「ますたー!!ちょっと!どうなってるのこれぇ」

「おぉ!やるじゃない水銀燈!!いきなり直滑降なんて。そのまま上手くスキー板を動かせればボウゲンの完成だよ。」

「誰か止めなさぁい」

「あ、絶対怖がって体制崩しちゃダメだよ!下手に体制崩して変な転び方すると怪我するから。取り敢えず止まるまでその姿勢キープ」

「怖かったぁ」

「楽しかったかしらぁ」

「お疲れ様。はい、スキー場の定番お昼。今お湯いれたばかりだから3分待ってね」

「ここまで来て。カップ麺ショボいわね」

「そう言わず。スキー場のカップ麺は最高なんだから・・・お三分たったね。」

「いただきますかしら。うん美味しいカシラー♪」

「本当なのぉ・・・あら!!」

「ね?別格でしょ?スキーで一杯あせかいた+この寒さでカップ麺が一番美味しく感じる最高の条件がスキー場なんだって。何かの番組でやってたんだ」

「御馳走様かしら」

「御馳走様でした」

「どうする一服したらまた滑る?」

「私は遠慮しておくわぁ」

「滑りたいカシラー」

「それじゃあ2人でいってきなさぁい」

「まぁまぁそう言わず」

「なにしてるのよ」

「こうやって背中に水銀燈をおぶって滑れば水銀燈も楽しめるでしょ?」

「余計なことしないで、離しなさぁい」

「喜んでるかしら」

「喜ぶわけないでしょう。離しなさぁーい」

 

End




スキー場に一番合うカップ麺の味はシーフード。
次点で醤油。

勿論至高は売店で食べるレトルト感満載のカレーライス


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ドールズ達のお正月

 新年も差し迫った大晦日、豪華な年越し料理が揃った食卓では桜田のりによるとある企画が開始された


桜田家

 新年を目前とした、彼らの家では水銀燈達ドール及びミーディアム達を招いた壮大な年越し会が行われた

 各々が持ち込んだ料理にお酒、お菓子。そして勿論蒼星石のミーディアム元治が打った年越し蕎麦。新年を迎えるに十分すぎる料理を前に、最年長の元治による乾杯前の挨拶が始まった

「皆様、この一年、本当にお疲れさまでした。

残念ながら、アニメ・漫画当の新報はありませんでしたが。ちょこちょことコラボ関係などでちらほらとローゼンの名前を耳にし、まだ終わってはいないのだと改めて実感できました。

2022年でローゼン生誕20年となりました。アニメ会のサザエさんを目指して頑張っていきましょう」

「それでは、みんなグラスを持って・・・乾杯!!」

「乾杯カシラー」

「乾杯ですぅ~」

「乾杯なのー」

 

 元治の乾杯で各々グラスを合わせ宴会が始まる。

 

 食卓にならぶ豪華な料理に、色とりどりのデザート。そして宴会の潤滑油アルコール。

宴会開始直後、既に酩酊状態のミッチャンによる暴走が始まっていた

 

「ハッピーニュイヤーじゅんくん」

「まだ、新年には5分以上あるけど明けましておめでとう」

「ちょっと!全然飲んでないじゃない。全く・・はい。子供は遠慮せずに食べるそして飲む。ほら一気にぐいっと」

「これ、アルコール。未成年にお酒を勧めるのはちょっと・・」

「何言ってるのよ!今日くらい大丈夫お正月よ。一口、一口だけでいいから」

「えぇっ!!」

 

未成年飲酒を強要する酒乱

その執拗な強要に困惑する「じゅん」に助け舟をだす水銀燈

 

「ちょっと金糸雀のミーディアム。飲酒の教養は良くないわぁ。そういう絡み酒は誰にも迷惑がかからないように一人でやりなさいな」

 

「一人で絡み酒ってちょっと矛盾してる気がするけどな」

 

「ちょっとぉ折角助け舟を出したんだからそういう細かいことは気にしない。一人で壁でも相手に呟いてればいいのよぉ。」

 

「ひっどーい水銀燈ちゃん。じゅんくんがだめならせめて水銀燈ちゃんだけでも呑みましょう。っはい取り敢えずワインでいいかな?」

 

「生憎だけど私達ドールはお酒なんて飲まないの。アリスになる私達にアルコールなんて邪道だわぁ」

 

「そう?真紅ちゃん達はガッツリ言ってるけれど」

 

「はぁ?そんなわけ・・・」

 

そう言って辺りを見回すと第一ドール以外の他のドールズ達は既にいい感じに仕上がっていた

 

「真紅?それはなんですぅ?」

「アイリッシュティーにブランデーを入れてみたの。紅茶とミルクの風味がいい具合にブランデーのアルコールを融和してくれて中々飲みやすいのだわ」

 

「飲みやすいからってガバガバ飲むと明日が地獄になるからペース配分は考えたほうがいいですぅ」

「ありがとうなのだわ。因みにあなたは何を飲んでいるのだわ?」

「翠星石は緑茶割ですぅ。あっつあつのお茶とわるのも中々行けるですぅ」

 

「雛苺、飲み過ぎは体に悪い」

「何言ってるなの薔薇水晶。雛たちは見た目はこんなだけど作られた時代を1歳と仮定するならもう余裕で金さん越えなの」

 

「金さん?金糸雀?」

「違うなの金さん銀さんなの」

「???っあ。そんな飲み方体壊しちゃう」

「大丈夫なの。年1クライ自分のキャラを忘れて飲ませろなの。それに薔薇水晶も飲んでみろなの」

「ちょっとぉ雛苺。無理やり飲ませるのはやめなさぁい」

 

場は熱狂し宴会特有の飲む者と飲まぬ者2つの集団が出来上がる

そして、飲む者の中でもまた2つの集団ができ上がろうとしていた

 

「うぅっ翠星石聞いてほしいのだわ。どうしてどうして主人公のはずなのに常にNo1を取れないのだわ」

「うっわ!真紅が泣き上戸とは知らなかったです。面倒臭いから雛苺を生贄にエスケープですぅ。薔薇水晶も一緒に来るですぅ。酔っ払いは酔っぱらい同士支離滅裂な会話させとけばいいですぅ」

 

「あのときだってそう。主役を差置きWebラジオを先取りされ、折角放送できたと思ったらたった一回で打ち切り」

「クッソうけるなの〜」

 

「雛苺ちゃんなかなかの飲みっぷりね。ここは一つ勝負よ」

「望むところなの」

「いっき!いっきなのだわー。中々のペースなのだわ」

 

「御馳走様が?」

「聞こえないなのー」

 

 

 

「あぁいう絡み酒面倒ですねぇ蒼星石?」

「あら?蒼星石ならあちらで真紅姉さま達とお楽しみみたいですよ」

 

「ほんとですぅ。翠星石はああいう飲み方は苦手だからこっちのグループでいいですぅ」

「私は達は私達で楽しみましょうお姉さま」

「それにしてもこっちは、翠星石に金糸雀に水銀燈、そして薔薇水晶と綺羅きーですかぁちょっと意外なめんばーですぅ。特に金糸雀」

 

「えぇーそれはどういう意味かしらー」

「イメージ的に絶対金糸雀はあっち側だと思ったですぅ」

 

「ひどいかしら。全く飲めないかしら」

「私も全く飲めないので。良かったらどうぞ翠星石お姉さまに薔薇水晶ちゃん」

「おぉ。こういうなんの変哲もないお茶を待っていたですぅ」

「ありがとう」

 

「美味しいお料理もいっぱい残ってるかしら」

「どうせ、あの酔っ払い達は食べないでしょうし、私達そんなに飲まないグループでいただきましょう」

「そうかしら。食べなきゃ明日になっても残って廃棄の黄金パターンかしら」

「よかったー。食べて食べてまだ残ってるから」

 

 そういって、キッチンから大量の料理を運んでくる今日の宴会の縁の下の力持ち「のり」今回の宴会の為にそれはそれは大量の料理を用意していた

 

「うっわー。筑前煮、エビチリ、唐揚げ、花丸ハンバーグ。それにデザートも和洋中選び放題・・・食材の玉手箱ですぅ」

「すごいかしら。全部のりが作ったのかしら?」

「そうよー。あっちは全然食べてくれないから困ってたの。まだまだあるから遠慮せずに食べてちょうだいね。じゅんくんと水銀燈ちゃんだけじゃ処理しきれなくて困っていたの」

 

「もう食べられなぁい」

「ごちそうさまでした」

「おかわり」

「どんどん食べてめぐちゃん」

 

「いただきます」

「めぐ・・・あなた見た目と違って食べるのねぇ」

「普段病院食だから。久々にこんなおいしい料理食べちゃったらね」

「ありがとうめぐちゃん。まだまだあるわよー。」

 

そんなこんなで宴会は進む

 酔っ払い達の雑音も静かになり、TVでは恒例のあの番組が「赤か白勝ったのはどっち?」が流れ始めチャンネルを変えるといつもどおり芸人たちがラストスパートの「ケツバット乱れ撃ち」をが始まっていた。

いつの間にか外は雪がちらつき。新年を迎える最高の空気が出来上がる

 

「真紅?真紅!おきなさぁい!もうすぐ新年よ。あの除夜の鐘が聞こえないのぉ」

「鐘?そんなのあの歌手に勝手に鳴らさせとけばいいのだわ」

「寝ぼけてないでおきなさぁい」

 

「蒼星石おきるですぅ」

「んー?翠星石?ああ・・・翠星石っアウトー」

「くだらないこと言ってないでおきるですぅ」

 

「雛苺姉さま・・・は起きてるみたいですね。おはようございます」

「明けましてハッピーニューイヤーなの」

「あと5分以上先ですけど明けましておめでとうございます」

 

すべての酔っぱらいを叩き起こし一息つくと、いよいよ新年5秒前

テレビ画面ではいつものあのお寺が映し出され、これも毎年恒例の時計番が現れ、秒針が時を刻んでいく

 

「5,4,3,2,1・・・・新年明けましておめでとう」

 

誰からともなくそう声が聞こえ。「明けましておめでとう」の大合唱

皆思い思いの衣装に着換え早速初詣へ

また今年も新年が始まる。今年もなにかしらローゼンメイデンのコラボ情報、その他諸々の何かしらの情報を期待し今回はこれまで

 

年の瀬のこの時間帯わざわざ目を通して頂いただいた読者の皆様

今年(来年)もよいお年を

 




新年10分前のフライング投稿

今年もよいお年を


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正月恒例福袋

年に1度のお正月

しかし、またあの時がやって来る

今回は1人称視点。薔薇水晶と水銀燈にひたすらお正月の恒例行事の愚痴を言いまくるお話。(原作のミーディアムは一切出てきません)


「明けましておめでとう。今年も宜しくね水銀燈それに薔薇水晶」

「おめでとうございます。マスター」

「まぁ今年も適当にお願いね」

 

お正月

 それは年に一度のおめでたい日である。よくも悪くも全てがリセットされ新たなスタートをきれる。新年、新目標、新天地、新番組全てに新◯◯がつく

勿論初売り、福袋も忘れてはならない。正に新たなスタートにふさわしい様々な嬉しいイベントが一極集中するこの日、唯一出来れば迎えたくないイベントがひとつある。

 

「2人とも早いね。今日はどうしようかとりあえず初売りが始まるまで炬燵でゴロゴロしてようか♪」

「ちょっと!まだ肯定も否定もしてないのに抱き抱えるのはやめなさい」

「マスター今年は機嫌がいい」

「ん?そりゃそうだよ。何たって新年早々のあの鬱イベントがないからね」

「鬱イベント?何よ?雪掻きかしら」

「いやいや、あんなの比較にならないよ。鬱イベントって言うのはね・・・」

 

その時、玄関から悪夢のごときチャイムが鳴り響く。

 

「マスターお客さん?」

「・・・はやいなーきっと年賀状かな()」

「年賀状でわざわざチャイムならすわけないでしょ。さっさと対応してきなさいな」

「スリザリンは嫌だ、スリザリンは嫌だ、スリザリンは嫌だ!」

「あけましておめでとうございます!!」

 

 来てしまった。今年はコ◯ナもあって来ないであろうと油断していた。

だが甘かった

 

「あー、明けましておめでとう。今年も宜しくね。・・・っはいこれお年玉」

「おじちゃんありがとう」

「・・・どういたしまして。今年も宜しくお願いします◯◯さん」

 

 この世で最もテンションが下がるイベント。そう親戚の◯◯さんによる新年挨拶である。申し訳ないが私はこのイベントだけは理解しがたい。情報通信網が発達した今の時代挨拶なぞメール、電話そして年賀状こうも多種多様にあるのに何故か新年いの一番に突撃してくる。

 何処の親戚にも一人はいるタイプである。

 

「はぁ寒かった。おこたが温かい」

「お帰りなさいマスター」

「あぁ。さっき言ってた鬱イベントってあれだったの」

「今回は来ないと思ってたんだけどなー。牽制の朝1あけおめ電話したんだけどなー」

 

「わざわざ挨拶しに来てくれたんだから。上げれば良かったんじゃなぁい?」

「あーいけません。そんなことしたら1時間位雑談しないといけないじゃん。わざわざ新年からそんな苦行は御免だよ」

「ちょっとぉ。せっかく来てくれたのに苦行って」

「苦行だよ。あげたら最後ひたすら喋りたいことだけ喋って、ひたすら此方は相槌うって、気がついたら1、2時間余裕で持ってかれるからね。それで去年は買いたい福袋の抽選に結局並べなかったんだから」

 

 田舎特有の季節の節目の集まり

 お彼岸、さなぶり、クリスマス。そして大晦日からのお正月それらの行事がことごとく無くなり安堵していた矢先の強襲。その効果は抜群であった。

 

「まぁ終わった事をいつまでいっても仕方がない。福袋に行かなきゃ」

「懲りないわねぇ。前回も買いまくって結局サイズが会わないだの、色が好きじゃないだのいって箪笥の肥やしになってるのに」

「今回は衣料品じゃないよ。家電、そして食品。漸く気付いたんだ、いくら総額でお得でも衣料品関係はバラ買いした方が結局お得って。だから今回は家電!丁度タブレットが欲しかったんだ」

 

「もしかして、あんたがいってるのってタブレット福袋?」

「勿論!!」

「じゃあ、この時間じゃ無理ね」

「えっ」

「あんなの開店数時間前から並ばないと買えないわよ。」

「まじで」

 

「マスター。これ」

「これは、ああ昨年の福袋の記事かー・・これ本当?」

「だから言ったでしょ?」

「たかが数千円のお得の為にこれは・・ないなー。家電は中止。食品関係にしよう。コーヒー関係も中々いいんだよね。購入額分のコーヒーチケット入ってるし」

「マスター」

 

「ん?ええ!!ネットの予約制・・」

「御愁傷様」

「そんな・・」

「情報収集不足ねぇ」

「こうなったら何でもいいから買わないと。お正月に福袋を買わないなんて何か新年迎えた気にならないや」

「欲しい物がないのに買いに行くって本末転倒じゃなあぃ?」

「いいのいいのこう言うのは雰囲気を楽しむものでもあるんだから。ということで行ってきます」

「行ってらっしゃい」

「勝手にしたらぁ」

 

そうしてなんやかんや10分後

 

「ただいまー買ってきたよー。早速ご開帳しようか」

「お帰りなさい」

「またずいぶん買ってきたわねぇ」

「まあ全部食品系だけどね。取り敢えずこれから」

「カップ麺ばっかり」

「こんなにどうするのよぉ」

「まぁ日持ちはするからね。それに1個100円換算でも確実に2倍以上お得だよ」

 

「これは?」

「そっちはお菓子の福袋。どれどれ」

「・・・田舎のお婆ちゃんがおやつに出してきそうな微妙なラインナップねぇ」

「んーまあ。本来福袋は在庫処理の役割で購入金額以上のものを売るのが始まりだから。そういう意味では本来の正しい福袋だよ。」

「マスターこっちの福袋は何?」

 

「あー忘れてた。それは薔薇水晶と水銀燈用に買ったやつだよ。開けてみて」

「あら。ありがとう何かしら?」

「ん。クンクン」

「当たり。近所のおもちゃ屋通ったら丁度2つ残ってたんだ。クンクングッズ福袋」

「クンクン」

「ふぅーん。まぁ折角だから貰ってあげるわぁ」

「喜んでもらえてよかった。じゃあ少し遅めの朝食にしようか」

End




以外に侮れない近所のスーパーの福袋
好き嫌いがなければ中々お得
明日はパン屋の福袋を買ってみよう


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お正月のあれ2

 美味しい料理にだらだら生活
お正月後の恒例行事を描いてみました


「きゃあー」

「っ!どうしたんだよ真紅」

 

 三が日も終わった年明けのある日桜田宅に真紅の絶叫が響き渡る

 

「こんなっ!こんな姿お父様に見せられない。私はもうアリスになれなくなってしまったのだわ」

「何があったんだよ」

「元気出すの真紅」

「ジュン・・雛苺」

 

 今にも泣き出しそうに涙を浮かべる真紅

彼女はひねり出すようにかすれた声で弱々しく言葉を紡ぐ

 

「見てほしいのだわこの悪魔の機械による現実を。私はもう・・アリスには成れないのだわ!!」

「ん?体重計?ああ。」

「???体重計これがどうかしたなの?」

 

 合点がいったように、ジュンは頷き噴き出すのを必死に押さえながら、雛苺に解説する

 

「このお正月こいつ、食べてばかりでゴロゴロしていただろ?だから来ちゃったんだよ」

 

「来た?何が来たなの?」

 

「正月太りだよ。しっかし人形なのにそれだけ体重が増えるってどれだけ喰っちゃ寝生活してたんだよ。ここ三が日ほぼ動かずに3食、酷いときにはおやつに夜食も含めて5食食べてたときもあったしなー」

 

「それ以上はやめなさいジュン。レディに失礼なのだわ」

 

「失礼って自分で話題を降ったのにそれはないだろ。僕も少しは増えたけど流石にこれはないなー。はっはっはっ・・いてっ」

 

「天誅なのだわ」

 

「なにも殴ることはないだろ。しかも辞書で。」

 

「ジューンヒナもその機械使いたいなの」

 

「ん?ああ。じゃあそこに立って。はいその姿勢を10秒キープ・・はいオッケー」

 

「どう?どうなのー」

 

「うん。誰かさんみたいに増減なし。流石雛苺毎日無駄に走り回ってるだけあって摂取したcalをすぐ消費してるんだろうな」

 

「よくわからないけどやったなの」

 

「悔しい。不公平なのだわ」

 

「痩せたいなら、雛苺と一緒に行動すればいいんじゃないか?」

 

「雛と一緒に・・それはちょっと」

 

「じゃあ、諦めるんだな」

 

「うっ・・それは。背に腹は変えられないのだわ」

 

「やったなのー。じゃあ早速、薔薇しーの所に走って出発なの」

 

「はぁ走る?nのフィールドからいけば5分で着くじゃない」

 

「真紅それは、最寄りのコンビニにわざわざ車を使うパパさんの典型的いいわけだぞ」

 

「わ、わかったのだわ。」

 

そんなこんなで

「真紅遅いの。置いてっちゃうのー」

 

「ちょっと待ちなさい。呼吸が苦しい、脇腹が・・死ぬのだわ」

 

「もぉ速く速く♪」

 

「引っ張らないで、自分のペースで・・歩くのだわ」

 

「ついたのー♪薔薇水晶遊びましょう♪」

 

「明けましておめでとう雛苺。それに真紅?珍しい」

 

「お、おめでとうなのだわ」

 

「大丈夫?苦しそう」

 

「大丈夫じゃないのだわ」

 

「薔薇水晶早速遊びましょう♪」

 

「うん。今日は何をするの?」

 

「出来れば室内でできる遊びがいいのだわ・・」

 

「雪ダルマをつくるなの」

 

「うん。わかった」

 

「・・・見学しとくのだわ」

 

「雛。頭の方は完成したよ」

 

「こっちも出来上がりなの。じゃあ合体なの!!せーのっ」

 

「えい」

 

「あとは、バケツと箒と石ころを集めて」

 

「取ってくる・・はい」

 

「ありがとうなの♪こうしてああして完成なの」

 

「可愛い」

 

「作ってワクワク大成功なのー」

 

「やっと終わったのだわ。じゃあ帰りましょうか」

 

「次は金糸雀の所にいくの。薔薇しーもいくなの」

 

「わかった」

 

「ふぁっ!まだ遊びにいくのだわ。私はもうかえるのだわっ・・薔薇水晶?」

 

「真紅も一緒」

 

「そんな、お母さんと一緒みたいに言われても・・薔薇水晶?その手を放すのだわ!!」

 

「金糸雀♪遊びましょう」

 

「あら、雛苺ちゃんに薔薇水晶ちゃん・・それに真紅ちゃんも一緒なんて珍しい♪明けましておめでとう。カナー雛ちゃん達よー」

 

「あけおめことよろかしらー」

 

「あけおめなのー」

 

「明けましておめでとう。金糸雀」

 

「あ、あけ、おめなの・だわ」

 

「真紅?死にそうだけど、どうしたのかしら?」

 

「死にそうではなく。このままでは死んでしまうのだわ」

 

「それより金糸雀、遊びましょう雪合戦なの」

 

「・・・私はミッチャンと一緒に中にいるから3人で楽しんでくるのだわ」

 

「なにいってるの、真紅ちゃん♪」

 

「へ?」

 

「私も参戦するわよ。真紅ちゃんも混ぜて丁度5人バトルロワイヤルよー」

 

「負けないかしらー」

 

「今日こそ一位をとるの」

 

「頑張る」

 

「・・・くっ殺せなのだわ」

 

そんなこんなで雪合戦が開始され、待たして真紅は強制的に運動することを余儀なくされた

 

「やったかしら雛苺」

 

「これでも食らえなの薔薇水晶」

 

「ミッチャン!!流石にワインドアップは大人げないかしら」

 

「帰る!もうお家に帰るのだわ!!」

 

「ただいまなのー」

 

「ただいまなのだわ」

 

「2人とも遅いですぅ」

 

「翠星石に蒼星石なの」

 

「明けましておめでとう。二人とも」

 

「あら、新年早々どうしたのだわ?」

 

「ふっふっふっ。これをみるですぅ」

 

「んーなんなの?それー」

 

「お爺さんに貰ったんだけど、凧って言うものらしいよ。これを翔ばしていかに長時間、高く揚げることが出来るかを競う遊び何だって」

 

「嫌な予感がするのだわ」

 

「面白そうなの。早速遊びましょうなの」

 

「勿論ですぅ。そのために来たですよぉ♪蒼星石、真紅も速くいくですぅ」

 

「そんな!もう正月肥りなんて懲り懲りなのだわ!来年は絶対こんな思いはしないのだわ」

 

 2度とこんな苦しい思いはしない。そう心に誓った深紅。

しかし、たった1日の運動で蓄積した「業」は消えるはずもなく。彼女の苦労は更に続くことになるのであった




 朝バナナダイエット、リンゴダイエット。
星の数ほどある様々なダイエット方法。しかし、一番効くのは普段通り食べて普段以上に運動する。これに勝るダイエットはなし(あくまでも投稿者の持論です)


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正月、振り袖、薔薇水晶

Jum宅にて新年を迎えたミーディアム一同
金糸雀達はミッチャンが密かにこしらえた振り袖に身を包み初詣へと出陣する


大晦日の宴会を終え迎えた1月1日

真紅達は思い思いの朝を迎えていた

 

「う~昨日は呑みすぎたのだわ。頭が割れるように痛いのだわ」

「まぁ、あれだけ飲んでればそうなるわね。はい、コーヒーで良かったかしら?」

「あ、ありがとうなのだわ・・水銀燈」

「僕も一杯もらおうかな。」

 

2日酔い

それは酒を飲めない・飲まない者にとっては恐らく一生無縁の

 そして酒が大好きな者に取っては、前日の罪が罰となり清算される戒めのイベントである。

勿論、例外的にこのイベントが発生しないヤベー奴もいる

 

「うーんよく寝たなの」

「かなぁ~、おはよう。昨日の夢は1かな、2かな、3金糸雀。今年も最高の1年を迎えられそうよ」

「おかしいのだわ・・あの2人は蒼星石よりハイペースで飲み進めていたはずなのに。どうしてピンピンしているのだわ」

 

「そういえば、かな。のりちゃんやメグちゃんはどこかしら?」

「朝御飯の準備かしら。今日は七草粥と元治特製2八蕎麦を作るっていってたかしら」

「大変、私も手伝いにいかないと。割烹着の準備お願いね」

「了解かしらミッチャン」

 

「割烹着って。今日日聞かない死語ねぇ」

「そう?私はエプロンより割烹着の方が日本的な響きで好きなのだわ」

「裸エプロン、裸割烹着。うん今風と古風でどちらも捨てがたいね」

「何いってるですぅ。変態石」

「そういえば、薔薇水晶とジュンの姿が見えないですぅ」

「あの2人ならうるさくて眠れないからっていって、薔薇水晶を連れて部屋にいっちゃったわよぉ」

 

「どうしてその事をもっと速く言わないですぅ!水銀燈」

「えっ・・えぇ。」

「こうしては居られないのだわ。」

「男女が2人、密室、7時間なにも起きないはずもないですぅ」

 

「こうしてはいられないのだわ。今すぐ突撃となりのジュンの部屋なのだわ」

「バズーカの準備はオッケーですぅ」

「じゃあ僕は大成功の看板でも持っていこうかな」

「馬鹿らしぃ。私はここでもう一眠りするから勝手にやって来なさいな」

 

ジュン寝室

昨日の酒乱達の宴会による被害者達は深い眠りについていた

 

「到着したのだわ」

「起こさないように静かにドアを開けるですぅ」

「なんだか、いけないことをしているみたいで興奮してきたね」

「ちょっと黙ってるですぅ!!」

 

「!!」

「これは、ジュン君と薔薇水晶in俺の部屋状態だね」

「野蛮ですぅ。ジュンと薔薇水晶が一つのベットで寝ているですぅ」

「あ、真紅に翠星石、蒼星石明けましておめでとう。今年もよろしく」

「うん。今年も宜しくね薔薇水晶」

「呑気に挨拶してる場合じゃないのだわ。蒼星石」

 

「じゅん現行犯逮捕ですぅ」

「なんだよ現行犯って」

「とぼけるなですぅ。ここでアレしてなにしてた癖にしらばっくれるきですぅ」

「朝から意味わからないことばっかり言うなぁ」

 

そんなこんなで暫く誤解が解けるまで紆余曲折

闘争心はリビングから届けられたお粥の香りに中和され終戦となった

 

「みんなーご飯よ」

「お粥とお蕎麦ができたかしらー」

「お節の海老は早い者勝ちなのー」

 

昨日の残り物とお蕎麦、そして七草粥

朝ご飯としては些か豪華すぎる料理の数々が勢揃いした

 

「いただきますかしらー」

「駅伝をみるですぅ」

「なにいってるの?元旦は朝からやってる落差が激しいお笑い番組の垂れ流しなのだわ」

「再放送アニメをみたいの」

「何でもいいから速く食べちゃいなさい。全然食器を片せないじゃなぁい」

 

慌ただしい朝御飯が終わり、思い出したようにミッチャンが呟く

 

「そうだ!真紅ちゃん達に振り袖をこしらえたのよ。カラーもちゃんと合わせたんだから」

「赤一色は目に優しくない気がするのだわ」

「見てみてジュン。ピンクのお洋服なの」

「流石金糸雀。黄色一色だけど全く違和感がないわねぇ」

「今にもチャラーンっていいそうですぅ」

「それ、オレンジと混じってないか」

 

「折角だからこの衣装で初売りに行きましょう」

「流石にこの衣装では・・ねぇ金糸雀?」

「行くかしら行くかしら」

「聞いた相手が悪かったのだわ」

「さあさ、善は急げ皆で出発♪」

「出発ですぅ」

「水銀燈、薔薇水晶も急ぐかしら」

 

「面倒くさいわねぇ。ほら、いくわよ」

「・・・」

「あー。薔薇水晶ずるいかしらー。かなも混ざるかしら」

「誰も手を繋ぐとは行ってないでしょ?本当に仕方がないわねぇ」

 




三が日は過ぎましたが
ネタが思い付いたため


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お正月のあれ

お正月、各家庭で毎年発生するあれの処分を描いてみました


 お正月。各ミーディアム達はお正月特有の「あれ」の処分に頭を悩ませていた

 

桜田宅

「みんなー。ご飯ができたわよ」

「お腹すいたのー♪」

「はーい。ほら真紅もいくぞ」

「もう少し読書をしていたいけど仕方ないわね」

 

いつもと変わらぬやり取り

食卓にはいつもと変わらぬ「あれ」が鎮座していた

 

「今日も餅か・・・」

「もうお餅は飽きたなのー」

「流石にそろそろご飯が食べたいのだわ」

「うぅ・・ゴメンね皆。でも鏡餅がまだまだあるから処理しないとカビが生えちゃうの。暫くはお餅で我慢してね」

「うにゅー。ん?のりそれはもしかして」

「あ!気付いちゃった?今回はちょっと変わったお餅料理を作ってみたの」

「この形、この食感!これはいちご大福なの♪」

「大正解、お餅を柔らかくなるまで暖めて、その中つぶ餡と苺を入れた自家製いちご大福♪冷たくなるとすぐに固くなっちゃうから、冷めないうちに召し上がれ」

「これは、市販のいちご大福じゃ絶対味わえないの!のびーのびーで甘くてあったくて酸っぱくて美味しいなの。お代わり」

「気に入ってもらえて嬉しいわ」

 

 のりは中だるみしてきたお餅料理に変化を加えていたのだ

 いつものような、雑煮・きな粉・納豆・こし餡という餅+単品調味料出はなくお餅を使った身近な創作料理が食卓に彩られていた

 

「これは、おかき?鏡餅を砕いて油で揚げたんだ」

「そうなの!ちょっと力はいるし金槌で割るから不格好になっちゃうけど美味しいでしょ。」

「うん。餅をそのままあげてるから煎餅のおかきとは全然違った美味しさだね」

「のり。こっちのピザのようなものもお餅なのだわ?」

「そうよそれはもちピザって言うの。お餅をピザ生地みたいに薄く伸ばしてそこにケチャップとか好きな具材を載せてオーブンで焼いてみたの」

「なるほど。このパリパリの食感にお餅のかみごたえ。普通のピザだと1切れじゃ物足りないけどこれなら十分満足できるボリュームなのだわ」

 

「そういって貰えると作ったかいがあったわ♪まだまだあるから遠慮せず食べてね」

「い、いや・・流石にあと1切れが限界なのだわ」

「そんなこと言わないで、あと3ホールも残ってるの」

「無理なのだわ」

「だってだって町内の餅つき大会でお餅が余ったからって薔薇水晶ちゃんから貰っちゃったんだもん。流石に無下には断れないじゃない」

「槐ってそういう行事に参加するんだ。かなり以外だな。」

「そうね。まあ、あのマスターも自分を変えようとしていると言うことなのだわ」

「あ!そうだわ♪」

「どうしたなの?のりー」

「このお餅料理薔薇水晶ちゃん達にもお裾分けに行きましょう」

「行ってらっしゃいなのー」

「いってらっしゃいなのだわ」

「雪道には気を付けろよな」

「ええー・・皆も一緒に行きましょうよ~。ほらほら」

「やだよ。う、腕を引っ張るなって!!真紅、雛苺ボーッと見てないで助けろよ」

「そうなったのりは止められないのだわ。観念するのだわ」

「雛苺たちも一緒にいってあげるからなのー」

「・・・私は遠慮したいけどまぁ仕方がないのだわ」

 

こうして、桜田一家はお裾分けを届けに槐宅に足を進めることとなった




次回はお正月回第2段予定


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蒼星石の突撃隣のカオス朝市

お祭りシリーズ

東北とある県で毎週日曜早朝に行われる朝市のお話

今回は懐かしのTV番組パロディ風に作成しました


東北地方のとある県ではある噂が真しやかにささやかれていた

 

 それは毎週日曜日、とある岸壁で日本最大級の巨大朝市が開催される。その朝市は日の出と共突如開催され魚介・山菜、パンからラーメンまでありとあらゆる屋台、合計300店舗が出展されリーズナブルな価格で味わえる。そして、その朝市の来場者数は1日で1万人とも10万人共言われる。

 

 そんな伝説の朝市を取材するためこの2人が立ち上がった

 

翠星石「突撃隣の朝市!時刻は0430まだ眠いですぅ~」

蒼星石「今回の朝市は日の出と共に始まるからね。ほらもう屋台があんなに出展されてる」

 

============

*注意冬季期間は3月中旬まで営業していません

興味のある方は「八戸」 「朝市」で開催時期を検索してからいきましょう

===========

 

翠星石「せんべい汁一つ下さいなですぅ」

蒼星石「やっぱり最初は定番のこれだね。」

 

翠星石「汁物にお煎餅。あり得ない組み合わせなのにおいしいですぅ♪」

蒼星石「お汁で煎餅がふやかされて丁度いい歯応えになってお麩を食べてるみたいだ。具材も鶏肉と牛蒡、それに糸こんシンプルだけど2、3杯はいけちゃうね」

 

 先ずは挨拶代わりのせんべい汁の洗礼を受ける調査員

しかし、朝市の魅力はまだまだこんなものではない。 総出展数300店舗を越える朝市の猛攻に調査員のお腹は耐えられるのか?

 

 そんなスタッフの心配をよそに、2人はある出店の長蛇の列を発見する

 

翠星石「ええ・・なんですかぁ。あの列20分待ちとか言うとんでもない看板まででてるですぅ」

蒼星石「あれは、ここの名物のシイタケだね。なんでもカサが大きくて肉厚らしいよ。投稿者も何度も購入にチャレンジしてるみたいだけど未だに買えたことはないらしいね」

 

蒼星石「あっちの屋台ではお客さんが一心不乱に焼きそばを詰めてるね」

翠星石「今にもぷら容器が破裂しちゃいそうですぅ。あれで輪ゴム止めれるですかねぇ」

 

 出展する出店の全てに行列、行列、行列。その盛況ぶりに圧倒される2人

そんな調査員に、パン屋さん入店時の堪らない独特の薫りの魔の手が迫る

 

翠星石「この薫り・・たまんないですぅ♪一つ買ってくるですぅ」

 

焼き立てパンの誘惑に敗北し列に並ぶ翠星石調査員

 しかし、無情にも焼き立てパンは焼き上がりから数分で完売。調査員がその行列を抜けた先にはパンが並んでいたであろう空のかごが空しく口を開けていた

 

「ごめんねー。今日はこれで全部完売なのよ」

翠星石「な、なんですとぉー!そんなぁ、あそこに並んでたクロワッサン食べたかったですぅー」

蒼星石「ま、まあ元気出しなよ。まだ他にもパンの屋台は沢山有るみたいだし、次にいってみようよ」

 

 そう、まだまだパン屋さんは沢山ある。

 たかが一つのパン屋さんが売り切れになったところでなんてことはない。そう言い聞かせる翠星石であった。しかし、CMのあとそんな翠星石に予想もしないハプニングが!!

 

「CM入りまーす」

======

最近怒りっぽくないですか?

 

乳酸菌飲料にはイライラをしずめるカルシウムの他

腸の調子を整える乳酸菌も入っています

あなたも乳酸菌飲料を飲んで健康な一日を過ごしましょう

 

「そーれ!そーれ乳酸菌飲料!はい!」

水銀燈「乳酸菌とってるぅ」

=======

 

 たかが一つのパン屋さんが売り切れになったところでなんてことはない。そう言い聞かせる翠星石であった。しかし、CMのあとそんな翠星石に予想もしないハプニングが!!

 

翠星石「ここも売り切れですかぁ!」

蒼星石「つ、次に行ってみようか」

 

翠星石「・・・」

蒼星石「パ、パンは諦めよう。ほらまだまだ美味しそうなお店は沢山あるよ」

 

 あろうことか、全てのパン屋さんで焼き立てパンが売り切れ(どこの出店も人気ですがパン屋さんはそのなかでも抜きん出ています。目当てのパン屋さんは早めの購入をお薦めします)

 絶望にうちひしがれる翠星石調査員にスタッフからのおつな差し入れが!!

 

蒼星石「あ、翠星石スタッフさんが何か買ってきたみたいだよ!目を瞑って両手を差し出してだって」

翠星石「両手?こ、これでいいですぅ?」

 

翠星石「目を開けて良いみたいだよ」

蒼星石「このずっしりと来る手のひらに伝わる重さ♪これは期待大ですぅ。いったいなんですぅ?」

 

 両手に伝わる重さと、ゼリー状の感触「きっとこれはとんでもなくお美味しいデザートに違いない」そんな期待を抱きつつ眼を開けた次の瞬間!!

 

翠星石「き、キャー!虫です虫です!きもいですぅー」

蒼星石「翠星石よくみてご覧よ」

 

翠星石「この感触、この固さ・・それにこの薫りは、もしかしてグミですぅ?」

蒼星石「正解!昆虫グミっていうらしいよ。それの他にもかぶと虫の幼虫の形をしたグミもあるらしいよ。これも結構人気で最後の一個を何とか確保したんだから」

 

翠星石「・・・どうせならあっちのクロワッサンを確保してほしかったですぅ」

蒼星石「まあまあ。それは次回のお楽しみにしようよ」

 

 二人の調査員が市場を一周する頃には時刻は0900

辺りを見回すとほとんどの屋台が撤収作業の待っただなかである

 

 実はこの朝市、普段は近辺でお店を出している職人さん達が普段のオープン前の時間の合間を使って出展しているところが多数ある。

 

 その為、スタート時間が早く閉店時間も速い。

 今回の朝市興味がある方は是非日の出と共にいってみてはいかがでしょうか?

 

============================

 

次回新企画 「ガチンコ◯◯クラブ!!」

 

第1回ガチンコアリス倶楽部で「沸騰石」がいきなり吠える!!

 

沸騰石「何だ!!そのやる気のない態度は!水銀燈!!」

水銀燈「えぇ・・・」

沸騰石「やる気がないなら帰れ!ここにいる他のやつらは本気でアリスを目指してるんだよ!!」

 

吠える!!

沸騰石「いつまで紅茶きめてんだよ真紅!!」

真紅「・・・」

 

吠える!!

雛苺「うにゅー♪美味しいのー♪」

沸騰石「そっかー♪美味しいか~♪」

 

 

そして、薔薇水晶が水銀燈にまさかの宣戦布告

 

薔薇水晶「アリスになるのはこの私」

翠星石「なんですとぉー」

 

いきなり波乱続出の「ガチンコアリス倶楽部」

彼女達倶楽部メンバーから真のアリスは現れるのか?

そして最後には思いがけない衝撃のラストが!!

 

請うご期待!!




通算3回目の朝市でも買えない幻のクロワッサン

次こそは絶対買う


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3年1組ツンデレ先生!!

ファ◯タ学園CMパロディ集

各クラスはドール順となっております


ファン◯があのローゼンメイデントこらぼCM?(この物語はフィクションです実際の企業とはなんの関係もありません)

 

3年1組 ツンデレ先生!!

 

水銀燈「今日からあんた達生徒指導を担当する水銀燈よ。よろしく」

生徒A「先生、私B子ちゃんと喧嘩しちゃって・・ごめんなさいのLINEを送っても既読無視されちゃうんです。どうしたらいいですか?」

 

水銀燈「知らないわよ。そんなこと自分で解決なさい」

生徒A「そんな・・」

 

水銀燈「でも、そうね。今度はメールじゃなくて手紙にでも書いて渡してあげたらどう?そっちの方が思いは伝わりやすいと思うわよ」

生徒A「先生!」

生徒B「あ~今宵もアンニュイのネタマルパクリだー!」

 

3年2組 金糸雀先生!!

 

金糸雀「今日は家庭科。玉子焼きを作るかしらー♪」

生徒C「また、玉子焼きかよー」

 

金糸雀「さあみんなできたかしら?早速実食かしら

うん♪これもこれも、それも全部美味しいかしらー♪今回の授業は此処まで♪来週も調理実習かしらー

勿論来週も玉子焼き作成かしらー」

生徒C「卵焼き以外の料理も教えてください・・・」

 

 

3年3組 ツンデレ先生

翠星石「今日は教科書52P小野小町の和歌を読んでいくですぅ。それじゃあD子ちゃんここを音読するですぅ」

D子「はい。思ひつつ寝ればや人の見えつらむ 夢と知りせば覚めざらましを」

 

翠星石「ありがとうですぅ。それじゃあ解説していくですぅ、これを現代語に直すと」

D子「直すと?」

 

翠星石「キャー。ダメですぅ、こんな恥ずかしい事翠星石が言うなんて無理ですぅ。ということでここは飛ばして次にいくですぅ。」

D子「えぇ・・・」

 

翠星石「次はE子ちゃん。お願いするですぅ」

E子「いとせめて恋しき時はむばたまの 夜の衣を返してぞきる」

 

翠星石「キャー。これも恥ずかしすぎるですぅ。これもとばすですぅ」

E「授業にならねー」

 

3年4組 蒼星石先生!!

生徒F「先生!!この問題の解き方がわかりません」

蒼星石「あ、そこは三平方の定理を使えば簡単に解くことができるよ」

 

生徒F「あ、本当だ!!ありがとうございます。」

蒼星石「どういたしまして」

 

生徒G「先生!!昨日の授業でどうしてもわからないところがあります」

蒼星石「うん。どこがわからないんだい?もう一度始めから復習しようか」

 

生徒H「先生!!僕はこの◯◯が解りません」

生徒I「先生!それが終わったらこっちお願いしまーす」

生徒J「先生!こっちも」

蒼星石「うん。順番にいくからまっててね」

 

生徒K「いままで一番まともだ・・・」

生徒L「んーでも、これはこれでちょっと物足りない気がする・・・」

 

 

 

 




次回真紅先生が登場?


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3年5組 真紅先生!!

ファン◯学園続き


3年5組 真紅先生!!

 

真紅「今日の授業は先生の都合で自習なのだわ」

生徒A「先生!前回も自習でした」

生徒B「前々回も自習です!!」

生徒C「というより、今まで1回もまともに授業をやっていないです!!」

 

真紅「自習といったら自習なのだわ!ああ、もうすぐクンクン探偵が始まってしまうのだわ!今行くのだわ、クンクーン♪」

生徒A「期末テストどうすんだよー!!」

生徒B「ってかクンクンってなんだよ・・」

 

3年6組 雛苺先生!!

雛苺「今日の美術の授業はデッサンなのー。お題はじゅんの顔をデッサンするなのー♪」

生徒D「じゅんってだれだよ!」

 

雛苺「じゅんはねー、こんな顔してるなのー♪」

生徒D「・・先生の似顔絵わかんねー」

生徒E「ってか、あの先生見た目子供だよね・・」

 

3年7組 昼ドラ先生!!

槐「それじゃあ、授業を始めるよ。」

雪華綺晶「板書はお任せください♪」

槐「悪いね薔薇水晶」

 

生徒F「あれ雪華綺晶だよね?」

生徒G「そうだと思うけど」

 

雪華綺晶「お父様♪そこのスペルが間違っています」

槐「流石薔薇水晶、気付かなかったよ」

 

薔薇水晶「・・お父様、その娘は?」

生徒F「薔薇水晶が乱入してきた」

生徒G「やっぱり雪華綺晶だったんだ」

 

槐「薔薇水晶!え、じゃあこの娘は・・」

雪華綺晶「雪華綺晶です♪よろしくお願いしますね、お父様♪」

薔薇水晶「・・泥棒猫」

雪華綺晶「にゃあ♪」

 

生徒F「これ絶対どろどろした修羅場になる奴だ」

 

3年8組 ◯◯先生

雪華綺晶「はい、今日は保健体育の授業を行っていきましょう♪」

生徒H「だと思いました!!」

 

雪華綺晶「まずは教科書28P、今回の授業は性のお勉強です♪」

生徒H「先生!!この作品はR18要素は取り入れない方針です!!」

 

雪華綺晶「人類が子孫を反映する上で大切な◯◯ですが◯◯は◯◯ではなく・・・」

生徒H「ほとんど、放送禁止用語で何言ってるかわかんねー」

 

3年9組 熱血先生

沸騰石「よーし!今日の授業はテニスだ!!皆、校庭に集合!!!」

生徒I「沸騰石なんて原作に居たっけ?」

生徒J「アニオリじゃね?」

 

沸騰石「テニスの基本は下半身!先ずは校庭20周!!」

生徒I「ええー」

生徒J「無理だよー」

 

沸騰石「何でやってもいない内から無理ってわかるんだよ!諦めんなよ!!」

生徒I「キツイー!!」

生徒J「よ、ようやく終わった・・」

 

沸騰石「お前ら!よく頑張った!!感動した!じゃあ次は50mダッシュ20本!!いくぞっ!」

生徒I「無理ー・・」

生徒J「先生!!色々キャラが混ざってます」

 

 




原作・アニメの印象だと、どうしてもああなってしまう雪華綺晶
どうしても、ヤンデレといった印象しかないので仕方ないですね


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クンクン探偵団

名探偵コ◯ン少年◯偵団のパロディのような何か


 クンクン探偵変身セットに当選しご満悦の真紅

 早速衣装に身を包んだ彼女。早速事件を探しに雛苺とともにお散歩へ、そこになんとも都合よくとある事件が発生する。

 

File1 槐庭殺人事件

 

真紅「雛苺事件の概要を説明してちょうだい」

雛苺「被害者はこの屋敷の主槐なのー」

槐「いや、転んだだけで死んでないからね?」

 

真紅「ちょっと!部外者は空気を読んで黙っていてちょうだい。それで凶器はなんなのだわ?」

雛苺「これなのー」

槐「・・外は寒いから風邪ひかない内に終わらせなよ。僕は仕事に戻るから」

 

当事者槐を無視し勝手に話を進めていく名探偵とその助手。

雛苺の指差すところに視線を移したクンクン探偵真紅はその凶器を発見する

 

真紅「これは、玄関に薄く氷が張ってあるのだわ・・成る程。犯人は氷に足を滑らせ、いい具合に被害者が頭を強く打って殺したということなのだわ」

雛苺「ということは・・」

真紅「これは計画殺人なのだわ!!」

 

 既に、2人を放って家内に戻っていった被害者を後に推理ごっこは続いていく

 

真紅「ちょっと待って!殺害に使われたトリックは氷。氷は水が冷やされて出来上がったもの・・つまり犯人は」

雛苺「水?みず~~・・あ~!!」

真紅「どうやら、貴女にも犯人がわかったようね。早速逮捕に行くのだわ!!」

 

 何かに気付いた探偵団は急ぎメグの病室へと犯人確保のため急行する

 

メグ「あら二人ともいらっしゃい。」

水銀燈「珍しいじゃない貴女が来るなんて。何か用事かしら?」

 

真紅「犯人はお前だ!!水銀燈」

雛苺「現行犯逮捕なのー♪」

水銀燈「ちょっとぉ!なに訳のわからない事をいってるのよ」

 

真紅「まだしらを切るつもりなのね。でも無駄よ被害者のダイイングメッセージが貴女を犯人とする決定的証拠となっているのだわ!!」

水銀燈「意味が解らないわ」

 

真紅「被害者槐は玄関に張っていた氷に足を滑らせた→氷は水を氷点下で凍らせて出来たもの→水→名前に水がつくドール→水銀燈→犯人は水銀燈!!なのだわ」

雛苺「完璧な推理なの♪」

水銀灯「やっぱり意味がわからないわ」

 

真紅「雛苺警部!水銀燈を連行するのだわ」

雛苺「さあ大人しく罪を認めるなの。おっかさんが泣いているなの」

 

水銀燈「ちょっと2人とも離しなさい!メグ、見てないで助けてちょうだい!!」

メグ「行ってらっしゃい♪夕飯までには帰ってきてね」

 

 両端を2人に支えられ強制的連行される水銀燈。クンクン探偵団によって見事解決した今回の事件。しかし人が生活している限りこのような事件は後を絶たない。彼女達クンクン探偵団の戦いはまだ、始まったばかりである

 

一方その頃

槐「薔薇水晶冬は打ち水はしなくていいといったはずだよ」

薔薇水晶「あ、ごめんなさい。忘れていましたお父様」

槐「うーん。可愛いから許しちゃう。世界一可愛いよ!薔薇水晶」

薔薇水晶「お父様」




 推理小説にもなっていないよくわからない作品

作品はのりと勢いが大事だと思う


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節分回

2月3日と言えば
「あれ」の掛け声のお話


2月3日 桜田宅

 誰からともなく上がった節分会

アミダクジで鬼役を決めスタートするが・・・色々とトラブルが発生する

 

蒼星石「じゅん君達が居ないのに勝手にこんなことしていいのかな?」

真紅「構わないのだわ。今日は節分、思いっきり部屋に豆をばら蒔いていい日なのだわ。ということで、早速鬼役に豆を当てるのだわ!」

 

水銀燈「いったーい!ちょっとぉ、そんなに全力投球しなくてもいいじゃない」

真紅「うるさいのだわ!主役を差し置いてwebラジオだの何だの初めて、目立ちすぎなのだわ!」

蒼星石「完全に八つ当たりだね・・」

 

翠星石「真紅待つですぅ!!」

水銀燈「貴女が止めてくれるなんて珍しいじゃない。けど助かったわぁ」

翠星石「そんな殻付きのピーナッツじゃ、ダメですぅ。こっちの炒り豆の方が威力があるですぅ!!」

 

真紅「それもそうなのだわ。オラァ!!」

水銀燈「翠星石!!」

翠星石「助太刀するですぅ真紅、鬼は外!福は内!鬼の目玉ぶっ潰せですぅ♪」

 

真紅「ちょっと・・今、貴女が何て言ったのだわ」

翠星石「?鬼は外、福は内」

真紅「そのあとなのだわ」

翠星石「鬼の目玉ぶっ潰せ」

 

雛苺「翠星石こわいなの~」

真紅「その掛け声はないのだわ」

翠星石「はぁ~!豆まきと言ったらこの掛け声以外ありえないですぅ」

 

水銀燈「そう?私は普通に鬼は外、福は内だけを連呼してるわねぇ」

真紅「それもあり得ないのだわ!掛け声は福は内。これだけなのだわ」

雛苺「鬼も内♪福も内♪なのー」

薔薇水晶「恵比寿大黒福の神‼️ 鬼わ外 福は内‼️ごもっとも ごもっとも!」

 

真紅「それは何かの呪文かしら?薔薇水晶」

薔薇水晶「槐がよく節分のときにこう言って投げてる」

水銀燈「えぇ・・・」

 

 豆まき。住んでいる地方、県によりその掛け声は多種多様。

そんな事実を目の当たりにし、一時豆まきを中止。彼女達は早速その種類について調べてみることになった

 

蒼星石「この記事によると、地方ごとでばら蒔く物も結構違うね。

一番オーソドックスなのは殻付きのピーナッツ」

水銀燈「炒り豆よりはそのあともお掃除も簡単だし納得ね」

蒼星石「あとは、炒り豆。ちょっと珍しい所だとお餅やお菓子を一緒に投げるところもあるみたいだよ」

 

雛苺「お菓子♪とってくるのー」

翠星石「お菓子を投げるって、地面に着いたらバッチクテ食べられないですぅ」

蒼星石「そこはちゃんと考慮して1つずつ個包装されてる豆菓子を投げるみたいだね」

 

真紅「掛け声はどんなものがあるのだわ?」

蒼星石「大体は真紅達が言っていた物が多いみたいだよ。珍しい物だと

    天打ち 地打ち 四方打ち

    鬼は外 福は内

    鬼の目玉をぶっつぶせ〜っていうのもあるね」

 

翠星石「長すぎて舌を噛んじゃいそうですぅ」

 

 そんなこんなで調べ物をしていると、両手一杯にお菓子を抱えた雛苺が到着した

 

雛苺「お菓子持ってきたなのー。豆まき開始なの♪」

水銀燈「ポテトチップス、プリン、チョコレート・・・全部豆まきには向いてないものばかりねぇ」

真紅「ちょうどいいのだわ。お菓子があるのならティータイムにしましょう」

 

蒼星石「それなら、いい日本茶があるんだ。皆の分を淹れて来るからちょっと待ってて」

翠星石「手伝うですぅ」 

 

 まだまだ続く楽しい楽しい彼女達の節分会

その後、じゅんが帰宅し変わり果てた豆だらけの自室に激怒

 

彼女達総出で後片付けをすることになるのであった 




調べたら出てくる出てくる、県ごとの掛け声
 雑煮にも言える事ですが、ひとつの行事・料理でここまでバラエティーがあるのは中々面白いですね


PS今年は節分が2月2日だったと作りはじめてから気付きました
昨日作成すればよかった


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節分!恵方巻!薔薇水晶!

節分と言ったら恵方巻
恵方巻と言ったら半額品
半額品と言ったら調子にのって買いまくり後になって後悔する

そんなお話

*槐のキャラが原作から大きく崩壊していますご注意ください


槐「やってしまった・・もう2度とあんな失敗は起こさない。そう誓った筈なのに!!」

 

薔薇水晶を作成したミーディアム、人形師槐

彼の実力は既に師ローゼンと同等ではないかと言われるほどであった

そんな彼が今頭を悩ませていることそれは・・

 

ラプラスの魔(人間フォルム)「どうしたんだい!叫び声が聞こえたけれど何があったんだい?」

 

薔薇水晶「大丈夫ですかお父様」

 

声を聞き付けた1匹と1体が直ぐにキッチンに駆けつける

そして冷蔵庫で「あるもの」と奮闘している槐を発見した

 

槐「クソ!もう冷蔵室も野菜室も冷凍室までパンパンじゃないか!まだこんなに残っているのに」

 

ラプラスの魔「何をやっているんだい?」

 

槐「見てくれ。さっきスーパーに寄ったら丁度恵方巻が安くなってたから買ってきたんだ。」

 

ラプラスの魔「まぁそうみたいだね」

 

槐「で、折角こんなに安いし多目に買ってみたらこの様だよ!こんなことならもう少し大きい冷蔵庫を購入するべきだった。完全に誤算だよ」

 

ラプラスの魔「この量はどうみても多目を越えてると思うけどね」

 

 その言葉の発信者ラプラスの魔の視線の先には、山積みにされた恐らく冷蔵庫に入りきらなかったであろう軽く数十個は有るであろう恵方巻が鎮座していた

 

槐「消費期限も今日までだから入りきれない分は何とかして今日中に処理しないと不味いんだ。ということで1人最低4本は食べてね」

 

ラプラスの魔「4本!流石にそれはきついよ。夕飯前ならまだしも」

 

槐「無理っていう言葉はね嘘つきの言葉なんだ。はい、先ずは1本」

 

薔薇水晶「お父様が困っている。私が何とかしないと」

 

ラプラスの魔「薔薇水晶。無理はしない方がいいよ君だって既に腹八分に近い状態のはずだよ!」

 

槐「薔薇水晶・・・僕達も負けていられないよ」

 

ラプラスの魔「あっ!!そうだ、真紅達を呼んでくるよ。彼女達で8人そこにミーディアムを会わせれば大体1人1本で間に合うし。ちょっと待ってて」

 

薔薇水晶「やめて!それはダメ!!」

 

ラプラスの魔「えっどうして?」

 

薔薇水晶「お父様は私だけのお父様。お父様の願いは私が、私だけで叶えるの他のドール達の手なんて絶対に借りない」

 

槐「薔薇水晶」

 

薔薇水晶「見ていてくださいお父様。薔薇水晶が絶対にお父様の願いを叶えて見せます」

 

ラプラスの魔「薔薇水晶、いいずらいけど・・・既に嫌な汗がすごい勢いで流れてるよ」

 

薔薇水晶「これは、これは涙。お父様の役に立てる、その嬉し涙」

 

ラプラスの魔「無理はしない方がいい、食べ過ぎは体に毒だよそれに無理して食べるとその後地獄の腹痛が襲ってくるんだ。」

 

槐「僕も負けていられない」

 

薔薇水晶「・・・」

 

槐「薔薇水晶?薔薇水晶!!」

 

薔薇水晶「ごめんなさいお父様。もうダメみたいです」

 

槐「くそ!どうしてこんなことに。」

 

ラプラスの魔「ほら言わんこっちゃない。ちょっと待ってて胃薬持ってくるから」

 

槐「しっかりするんだ!薔薇水晶。くそ、まただ。また同じ過ちを・・2度と2度と苦しめないと誓った筈なのに」

 

ラプラスの魔「大袈裟だよ。はい、これを3粒飲んで」

 

薔薇水晶「痛みが、消えた」

 

槐「薔薇水晶!よかった本当によかった」

 

薔薇水晶「お父様・・」

 

槐「薔薇水晶・・・僕はもう2度とこんな過ちはおかさないよ」

 

 同じ過ちは繰り返さない。そう心に固く誓った槐。しかし翌日その誓いは破られてしまう。そう冷蔵室に閉まった恵方巻の処理という形で




 調子にのって買いすぎるとあっという間にスペースを占領する半額品
 そして会計してみると普通に買い物したとき額が変わらなくなる不思議


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400字以内のショートショート水銀燈多目

 ショートショートっぽい何か


その1 公衆電話

 

 とある消灯時間が過ぎた病院ロビー、水銀燈は緑の電話ボックス周辺を右往左往していた。「今日こそは伝えないと真紅に」そう呟くと意を決したように身の丈ほどの受話器を持ち上げ、10円玉をいれ番号をプッシュしていく。

 

「はい、桜田です。」

「っ!!」

「もしもーし?もしもーし?」

 

 一言も言葉を発することなく受話器を叩き付けた彼女はミーディアムの元へと引き返していく。どうしてもあと一歩が踏み出せないもどかしさを胸に抱きながら。

 

 

その2 流れ星(Aパート)

 

「どうだった?水銀燈」

 

 彼女の問いかけに視線を落とした状態でゆっくりと左右に首を降る

 

「そっか。でもあのころに比べたら前進したと思うわ」

 

 そう、お互いに歪み合いアリスゲームをしていたあの頃に比べれば目を見張る進歩があった。しかしもう少し、最後の1歩を踏み出すことは困難であった。

 

「あっ。見て水銀燈」

 

 その声に視線を上げる。するとめぐは窓の外、夜空の何かを指差していた。

その指の先を追っていくと、そこには

 

「流れ星?あれがどうしたっていうのよ」

 

 流れ星から視線を外し再びめぐの方を振り向く。すると両手をくみ何かを祈っている彼女がいた

 

「何やってるのよ」

 

「願い事。流れ星が落ちきる前に心のなかで願い事を3回唱えられれば、そのねがいごとが叶うの。迷信だけどね」

 

「そう。何を祈ったの?」

 

「真紅ちゃんと水銀燈がお互い素直になって仲直りできますように」

 

 

流れ星Bパート

 めぐが流れ星に願いを込めていた同時刻、それぞれのミーディアム、ドールズ達も思い思いの願い事を流れ星に込めていた

 

ミッチャン宅

 

ミッチャン「かな見て!流れ星よ。3回願いを唱えるとその願いが絶対叶うわよ」

 

金糸雀「本当かしら?玉子焼き!玉子焼き!!玉子焼き!!!」

 

ミッチャン「負けてられない!今年も真紅ちゃん達ドールズと一杯スキンシップが取れますように。あっ薔薇水晶・水銀燈ちゃん達とも!!」×3

 

金糸雀「ミッチャン・・・成功したかしら?」

 

ミッチャン「もちのロンよ!!さあ2人とも願いを星に込められたし玉子焼き作りましょうか」

 

金糸雀「やったかシラー!願いが叶ったかしらー」

 

 

ジュン宅

 

のり「みて!皆流れ星よ」

 

雛苺「えーと、えーと。あ~消えちゃったなの~」

 

ジュン君「下らないあんなの迷信だよ。そう思うだろ?真紅」

 

真紅「クンクン探偵の懸賞が当たりますように!」×3

 

雛苺「真紅顔が恐いなのー」

 

ジュン君「お前案外こういう迷信信じるんだな」




 最後までシリアスでいこうと思いましたが。
なんか作っているうちにむずむずしてきたので方針転換



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400字前後を目指したいショートショート 雛苺・ミッチャン

 ショートショートのようなもの第2段


その1 3つの願い

 

「その魂と引き換えに3つの願いを叶えてやろう」

 

 雛苺の前に突如現れた悪魔と自己紹介する「それ」はそういいはなった

 

「ヒナの願いを叶えてくれるなのー」

「勿論。さあ何でもいってみるがいい。貴様を真のアリスにすることだって容易いぞ?」

「ん~それは別にどうでもいいの!」

「どうでもいいのか・・・」

 

 少し考え、彼女は一つ目のお願いをした

 

「うにゅー♪うにゅーくださいなのー」

「うにゅー・・・確認の為に聞いておくがいちご大福が一つ目の願いなのか?」

「そうなのー♪うにゅー」

「本当に、本当にいいのか?貴重な3つの内の1つめなんだぞ!!」

 

 何度も何度も困惑した様子で願いを確認する悪魔。

 これまで、何人もの人間と取引してきたがこんな願いをされたのは初めての体験であった。

 

「早くだすなのー!!」

「わ、わかった!後悔するなよ」

 

 雛苺に急かされ早速一つ目の願いをかねる悪魔。彼が指を鳴らすと何もない所から、突如包装紙に包まれた「うにゅー」が出現した

 

「さあ、残り二つの願いは・・」

 

そう言い終わる前に、雛苺の第2第3の願いが到着した

 

「2つ目もうにゅー。3つ目もうにゅーなのー♪」

「何も言うまい。」

 

 またしても指を鳴らすと、第2・第3のウニューが出現した

 

「では約束通り魂を」

 

 しかし、悪魔の言葉はそこで途切れる。

 

「ない!ない!貴様、魂がないではないか」

「魂?もしかしてローザミスティカの事なの~?真紅に負けちゃったときになくなっちゃったの」

「そんな、よくもよくも悪魔を騙したー!」

 

そういうと悪魔はどこかに消えてしまった。

まさか悪魔も魂が存在しない者がこの世にいることなど想定外であった

 

 

その2 3つの願いBパート

 

「貴様の願いを3つ叶えてやろう」

「あら、金糸雀帰ってたのね!」

 

 雛苺から魂詐欺にあった悪魔。彼は雛苺からの失敗を怒りに変え今度はミーディアムをターゲットに変更し汚名返上の2回戦に望んでいた。

 

「私は悪魔だ。貴様が一番望んでいる者の姿で現れているのだ」

「え?ということは・・」

 

 悪魔の言葉にふと妙案が閃いたミッチャン

 

「じゃあ今水銀燈ちゃんを思い描けば・・」

「無論その姿に変化する。どうだこれで悪魔だと理解してくれただろう」

 

 3つの願いの説明準備に入る悪魔だった。

しかし、水銀燈の姿をした悪魔は強制的にミッチャンのあの場所に強制的に引きずられていった

 

「ずっと水銀燈ちゃんに着せたい衣装があったの♪やっぱり金糸雀の衣装も似合わぁ」

「あの、ちょっ」

「次はヒナちゃんの衣装!そのつぎは真紅ちゃん、それとこれと」

「頼むから話を」

「次はこれね」

 

 こんな調子で1日中ミッチャンに付き合わせれた悪魔は、隙を付き一目散に退散した

悪魔の使命など2の次命あっての物種である 




ショートショートで見かける題材をローゼンで作ってみました


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それぞれのバレンタイン

本日はバレンタイン


ーーー桜田宅 台所ーーー

 

のり「みんなー手は洗いましたかー♪」 

翠星石「はーいですぅー」

 

2月14日

真紅達はあのイベントに向けチョコレートの自作に取りかかっていた

 

真紅「あなた達も集まるなんて珍しいわね」

薔薇水晶「槐にチョコのプレゼント」

水銀燈「面倒だけどめぐから貰っちゃったからお返ししなくちゃねぇ」

 

のり「それじゃあ、湯煎でチョコを溶かしていきますよー」

翠星石「レンジ借りるですぅ」

 

思い思いの方法で湯煎に取りかかる彼女達。

そんな中真紅はダイレクトに鍋にチョコレートをいれ直火で湯煎を試みていた

 

水銀燈「ねぇ?何か焦げ臭くなぁい?」

蒼星石「本当だ。発生源は・・真紅!なにやってるの」

真紅「湯煎なのだわ」

 

翠星石「鍋でチョコレートをダイレクトで暖めちゃじゃだめですぅ」

水銀燈「そうよぉ!湯煎ってお湯でチョコレートを溶かすの」

蒼星石「焦げ付いちゃったね・・とれるかなー」

 

水銀燈「もう、私が代わるから貴方は向こうで作りたい型でも考えてなさいよ」

真紅「珍しく気が利くのだわ」

翠星石「火事になっても困るですからね」

真紅「何か言った?」

翠星石「な、なんでもないですぅ!」

 

 そうして数分後、湯煎したチョコレートが完成し思い思いの形作りが始まった

 

雛苺「苺♪苺をぶっこむなのー」

水銀燈「あら、いいアイディアじゃない。それじゃあ私はヤ◯ルトでもいれようかしら」

 

真紅「薔薇風味のチョコレートも悪くないわね」

薔薇水晶「・・・じゃあ私は、水晶?」

金糸雀「それは槐の歯が粉々になりそうかしら」

蒼星石「そこは薔薇でいいんじゃない?」

 

のり「はーい♪あとは冷蔵庫でしばらく寝かせたら完成よ」

蒼星石「みんな誰に贈るかきめてるの?」

 

雛苺「じゅんなのー」

真紅「自分用ね」

金糸雀「ミッチャンかしらー」

 

蒼星石「水銀燈はやっぱりめぐちゃんに?」

水銀燈「ええ。面倒くさいけど、貰っちゃったからねぇ」

翠星石「そう言いながら満更でもない顔してるですぅ♪本当は嬉しいですねぇ」

 

水銀燈「面倒なだけよ。何度も言わせないで」

じゅん「珍しいな、みんな集まってるなんて」

雛苺「じゅーん♪グッドタイミングなのー。あげるなのー」

 

じゅん「ん?ああそういえばバレンタインか。ありがとな」

真紅「なら、私からもプレゼントなのだわ」

じゅん「へー真紅のはブタの形のチョコレートかー」

真紅「・・クンクンなのだわ!!まったく、やっぱり気が変わったのだわ」

雛苺「あー自分で食べちゃってるの」

 

 

金糸雀「早速ミッチャンにプレゼントにいくかしら。お邪魔したかしら」

水銀燈「それじゃあ私もめぐのところに戻るわね」

薔薇水晶「お邪魔しました」

 

 こうしてあっという間に完成したチョコレートを手にし、それぞれのバレンタインデーが始まる

 

 

 

 

 

 

 




 ネタのストックがなくなったため、更新を一時停止いたします

またある程度ネタがたまったら再開予定ですのでよろしければ、見ていっていただけるとありがたいです


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水銀燈と雪かき

 タイトル通り、ひたすら雪かきをするお話です
今回は1人称視点。メグは出てきませんあしからず


 12月初旬豪雪地帯で名高いおらが村は、例年通りの銀世界に覆われた

 

「うっわ!さっむ」

「もう起きてくるのが遅いじゃなぁい!私を凍死させる気なの?」

「あっごめん。今ストーブとコタツを用意するからちょっと待ってて」

「はやくしなさぁい。本当に寒いんだから」

 

 暖房器具を物置小屋から出しつつ携帯電話を確認すると氷点下1℃例年なら氷点下になるのはまだ先の筈だが・・・どうやら今年は当たり年のようだ。

 オリンピックの開催する頻度でこのような時があるのだが、こういうときは大抵大雪の年となる。4年前のあの時も確か平均降雪量が10cm。1時間おきに除雪車が出動し道路の両端にはそれは立派な雪の壁がそびえ立っていた。

 

「あーやっぱり」

「一面真っ白ねぇ」

「これ以上玄関のドアが開かないや」

「さっさとかきだしなさいよ」

 

僅かな隙間から体を抜け出しシャベル片手に腰まで積もった雪を相手に格闘が始まる

 

「えいっしゃー。ほらほい!」

「なんでそんな狭い範囲を一ヶ所ばかり掻いてるの?」

「まずは、一輪車を移動できる道を作らないとね。取り敢えず近くの河川敷まで行かないことには雪も捨てられないし」

「そこの道路に捨てちゃえばいいじゃない」

「家の前の道路は狭いからね。タイミング悪雪を捨てて除雪車が通らないときに車が来ちゃうと雪で通れなくなっちゃうからね」

 

 作業開始から15分。河川敷までの道を掻きをえて本格的な雪掻きを開始する。

一心不乱にシャベルを振るい、シャベル一杯の雪を一輪車に載せる。そしてそれが一杯になったら河原に持っていき投げ捨てる。

 そんなことを何十往復していると不意に水銀燈から声がかかる

 

「ねぇマスター。そろそろ朝御飯にしない?お腹が空いちゃったわぁ」

「ん?ああ・・・もうこんな時間だね。休憩も兼ねて戻ろうか」

「そうこなくっちゃ。わたし今日はパンが食べたい気分だわぁ」

「悪いけど、まだまだお餅が残ってるから当分はお餅生活だね。雑煮でいい?」

「またお餅?もう飽きちゃったわよ。パンでもご飯でもいいからお餅以外を食べたいわ」

「そういってもなぁ・・・あっ」

「どうしたの?」

「お餅をちねって、ご飯にみたてたちねりご飯なら作れるけど?」

「結局お餅じゃない」

「まあまあそう言わず。ほら、暖かいココアも用意したよ」

「お餅にココアは合わないと思うけど・・・どちらかと言ったらそこは甘酒かおしるこじゃないかしらぁ」

 

 そんなたわいのない話をしながら休憩をとっていると、不意に屋根から「ごごご!」という音が聞こえてくる

 

「この音は・・」

「ご愁傷さまねぇ」

 

 玄関を明け、外を確認すると見事嫌な予感は的中していた。

屋根から落ちた雪が折角綺麗に掻き出した箇所一面に無慈悲に散らばっていた。

 

「まあどっち道屋根の雪も降ろさないといけなかったし、屋根に上る手間が省けたとプラス思考に考えよう」

「大変ねぇ。まぁ頑張りなさい」

「君も手伝ってよ。はいこれ」

「えぇーしょうがないわね」

 

 これはとある休日のとある雪国のお話




今日も元気に雪掻き雪掻き
こんな生活していれば、きっと成人病とは無関係な日常が送れるだろうなぁ(冬季限定)


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童話×ローゼンメイデン
金の斧・3匹の小豚×金糸雀が主役


金の斧、、白雪姫etc


金の斧その1

 

 むかし、むかしあるところに森にピクニックに来ていた金糸雀とミッチャンがいました。2人は泉のある涼しげな木陰を見つけて一休み。 

 そこで金糸雀の不幸属性が発動しあら大変、金糸雀は泉に沈んでしまいました。

 

金糸雀:かしら~!

ミッチャン:かなー!

 

 

 泉に沈む金糸雀を呆然と見つめるミッチャン、しばらくすると、泉が光だし、泉の女神が両手に金糸雀を持って現れ、こう問いかけました。

 

 

泉の女神:貴女が落としたのは、この金の金糸雀?

メタル金糸雀:かしら~

 

泉の女神:それとも銀の金糸雀?

シルバー金糸雀:かしら~

 

ミッチャン:私が落としたのは普通の金糸雀です

泉の女神:正直者の貴女には3体の金糸雀を差し上げましょう

 

 

泉の女神の粋な計らいで、3体の金糸雀を得たミッチャンは大喜び。早速熱烈なスキンシップで金糸雀達を歓迎しました。

 

ミッチャン:無事でよかった。かな~♪

金糸雀×3:ミッチャン、そんなにほっぺをすりすりしないでほしいかしらー♪

 

 

ミッチャンと金糸雀×3は仲良く、家路へと帰っていくのでした。

めでたしめでたし。

 

 

 

3匹の小豚

むかし、むかしあるところに3体のドールズ姉妹がいました。

彼女達はそれぞれ家を作成することにしました。

 

面倒くさがり屋の真紅は簡単に建てられる藁の家を作成しました。

 

 

真紅:家なんてこれで十分なのだわ。そんなことよりクンクン探偵が始まってしまうのだわ。

 

 

呑気にテレビを見ている真紅の元に狼役の金糸雀がやって来ました。

 

金糸雀:真紅、扉をあけるかしら。食べちゃうぞ!!かしら~♪

真紅:悪いけど貴女に構っている暇はないのだわ

 

 

クンクン探偵に夢中の真紅はあろうことか、金糸雀を無視してしまいます。

これに怒った金糸雀は、藁の家を吹き飛ばしてしまいました。

 

金糸雀:ディスコード!!

真紅:ちょっと、騒がしくしないで頂戴

 

金糸雀:真紅、家が飛ばされちゃったかしら!もう少し何か反応してほしいかしらー

真紅:黙って、今良い所なのだわ

金糸雀:う~・・・

 

 

一方その頃、水銀燈は藁の家より丈夫な木の家を建築途中でした。

 

水銀燈:案外時間がかかるわね、もう疲れちゃったわぁ

金糸雀:悪い狼さんが来たかしら! 水銀燈、食べちゃうぞかしら~

 

水銀燈:丁度いい所に来たじゃない、手伝って頂戴

金糸雀:水銀燈・・カナ、狼さん役かしら。 

 

水銀燈:あら、そんなのどうだっていいじゃない。とりあえず、この木材を運んで頂戴

金糸雀:う~、狼さん役なのに・・

 

 

結局、最後まで水銀燈に付き合わされた金糸雀。またもや、狼さんらしいことをなにもできませんでした。最後に、金糸雀が訪れたのは蒼星石が建築した煉瓦の家でした。

 

金糸雀:ディスコード!追撃のカノン!破壊のシンフォニー!・・・びくともしないかしら

 

頑丈に作られた家は、狼さんがどんな風を起こしてもびくともしません。

流石に困ってしまった狼さん、そこに蒼星石が現れこう言いました。

 

蒼星石:狼さん、狼さん。あそこの煙突から家に侵入できますよ

金糸雀:ありがとうかしら~!でも、もし落っこちちゃったら痛そうかしら

 

蒼星石:その心配は要らないよ。何故なら、下には煮えたぎったお湯が入った釜があるからね

金糸雀:それなら、安心かしら?因みに、釜に落ちちゃったら、どうなっちゃうかしら?

 

蒼星石:当然、茹で上がって死んじゃうね

金糸雀:やっぱり、侵入はやめておくかしら

 

蒼星石:金糸雀、どうしてあきらめちゃうんだい? 苦労して作ったんだよ、チャレンジして行ってよ

金糸雀:・・・

 

こうして、3体のドールズ達は結束して?見事狼さんを撃退?したのでした。めでたしめでたし

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




金の斧の話は、主人公は泉に斧を落としてるイメージがありますが、原作だと川に斧を落としているようです。


次回水銀燈で作成予定



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金の斧:主役は水銀燈

アニメ1期、2期、3期そして原作すべての作品で外見が驚くほど変化する水銀燈。

私はオーベルテューレの水銀燈が一番好きです


 泉でのミッチャンと女神のやり取りの一部始終を目撃したメグ。早速、水銀燈で実行してみてることにしました。

 

水銀燈:メグぅ、認識が間違ってなければ現在進行形で泉に投げられそうになってるわよね・・私

 

メグ:えい♪

 

問答無用で泉にぶちこまれる水銀燈。すると、突如泉が光だし女神が現れメグにこう問いかけました。

 

泉の女神:貴女が落したのは、この原作版水銀燈ですか?

メグ:いいえ、違います

 

泉の女神:では、このオーベルテューレ版水銀燈ですか?

メグ:!!

 

 

 普段の水銀燈とは真逆の気弱そうな水銀燈。初めて見るオーベルテューレ版水銀燈にテンションが上がってしまったメグ、うっかり女神にこう答えてしまいました。

 

メグ:はい!私が落としたのは、そのオーベルテューレ版水銀燈です

泉の女神:貴女は嘘つきですね。そんな貴女にあげる水銀燈はありません

 

そういうと、女神は泉に姿を消してしまいました。

しかし、その直後泉から大きな水柱が立ち上がり、中から3体のドールが姿を現しました。

 

メグ:水銀燈、無事だったのね。よかった

 

 

水銀燈×3は、自力で泉の女神を打ち破り泉脱出に成功したのでした。

 

 

水銀燈(ss版):無事ですって?自分で泉にぶちこんどいて、よくそんなことが言えたわねぇ

 

水銀燈(オーベル版):ここはどこなの?お父様、お父様・・

 

水銀燈(原作版):ちょっと、私と同じ姿でそんなにメソメソするのはやめて頂戴。ジャンクにされたいの?

 

水銀燈(ss版):もう、同じ水銀燈同士仲良くしなさぁい!

 

メグ:水銀燈が3体もいるなんて、夢みたい♪

 

ここから、メグと水銀燈×3の新たな日常が始まろうとしているのでした。

めでたしめでたし。

 

 

おまけ 水銀燈(ss版)×水銀燈(原作)×水銀燈(オーベルテューレ)

 

*ここからは、ss版水銀燈=s銀燈、原作水銀燈=水銀燈、オーベルテューレ水銀燈=おべ銀燈で表記していきます。

 

 

 

アニオリ設定

 

s銀燈:ちょっと水銀燈、私のヤク○ト飲んだでしょう!

おべ銀燈:ご、ご免なさい。 私が飲んじゃったんです・・

 

s銀燈:あ、貴女だったの。大丈夫よ貴女だったら怒らないわよぉ

水銀燈:・・・いっておくけど、原作でヤク○トなんて一回も飲んでないわよ

 

s水銀燈,おべ銀燈:え・・・

水銀燈:あと、原作ではちゃんと腹部もあるから誤解しないで頂戴

 

s銀燈,おべ銀燈:え、え・・・

 

 

劇的ビフォーアフター

 

水銀燈:あら、今さらアニメなんて見返してどうしたの?

s銀燈:やっぱり、変わりすぎよね

 

水銀燈:なにをいってるのかしら?

s銀燈:これが、アニメ1期の水銀燈そして、トロイトメント、最後に3期水銀燈

 

水銀燈:・・・

おべ銀燈:アニメだと各期ごとにこんなに外見が変わるんですね

s銀燈:逆に金糸雀はどの作品でも全く変わらないわねぇ

 

メグ:あら、今さらアニメなんて見返してどうしたの?

おべ銀燈:私達アニメだと、各期ごとに外見が変化しすぎだなあって話してたんです

 

メグ:確かにそうね。でも、私はどの水銀燈も大好きよ♪

水銀燈:メグ・・

 

メグ:ということでもう一度泉にぶちこまれてみない?アニメ版水銀燈もほしくなってきちゃった♪

水銀燈×3:ええ・・・

 

 

めでたしめでたし

 

 

 

 

 

 

 

 

 




気がつくと、この作品通してのメグのキャラが原作から大きく崩壊しつつある。

何とか軌道修正しなければ


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走れメロス×雛イチゴ

ローゼンメイデンランキングだと、毎回したの方の雛苺。

対抗馬が化け物クラスだらけだから仕方ないね・・


 雛苺は激怒した。必ず、かの邪智暴虐の薔薇水晶を除かなければならぬと決意した。雛苺にはネットがわからぬ。しかし、雛苺にはJUMがいる。

そう、あれはいつものようにJUM登りをしていた時のことである。

 

「JUM登りなのー」

「いつもやめろっていってるだろ」

「なに見てるのー?」

「ローゼンメイデン○○ランキングだよ」

 

 2004年一世を風靡したローゼンメイデン、その頃インターネット各界はローゼンメイデン○○ランキングなるスレッドが乱立していた。雛苺にはネットはわからぬ。しかし、世間のブームには人一倍敏感であった。

 

「どのランキングを見ても水銀燈!水銀燈!!水銀燈!!!あり得ないのー」

「まあ実際人気だしな水銀燈」

 

 そう答えるJUMに雛苺は質問した。

 

「雛苺が1位のランキングはどこなのー?」

「ないんじゃないか?」

 

 そっけなく返答するJUM、こんどはもっと、語勢を強くして質問した。

 

「雛苺が一番のランキングを探すのー!!」

「わかったよ、これなんかどうだ?」

 

 ローゼンメイデン妹にしたいキャラ、ランキング。これなら雛苺にもチャンスはある。実際2004年~2019年まで雛苺は一位であった。

 

「やったなのー」

「丁度2020年のランキングも更新されてるみたいだな」

「見せてなの、見せてなのー」

「2020年の一位は薔薇水晶だな」

 

 雛苺は激怒した。必ず、かの邪智暴虐の薔薇水晶を除かなければならぬと決意した。きょう未明雛苺はJUM宅を出発し、野を越え山越え、十里はなれた槐宅にやって来た。

 

「薔薇水晶出てくるの!ランキング一位の座を返すのー!!」

「雛苺?なにをいっているのか私、よくわからない」

 

 薔薇水晶は純粋なドールであった。雛苺がどうして激怒しているのか?どうすれば雛苺の怒りが収まるのか、薔薇水晶は考えた。

 

「よくわからないけれど、どうすれば雛苺の怒りは収まるの?」

「ヒナに敗北を認めるの、いい?貴女は2位なのー」

「わかった。私は2位、雛苺が1番よ」

「やったなのー!ヒナが1番なのー」

 

 薔薇水晶は(基本槐が絡まなければ)優しい子だ。雛苺がそれで怒りが収まるなら、喜んで1番を譲った。

 

「雛苺の機嫌が直ってくれて、嬉しい」

「薔薇水晶・・突然怒ったりしてご免なさいなのー。」

「全然気にしてない。それより、一緒に遊んでほしい・・の」

「勿論なのー、なにして遊ぶのー?」

「おままごと。雛苺は槐役、私は薔薇水晶役」

「・・・・きゅ、急用を思い出したの。ばいばいなのー」

「ダメ、逃がさない」

「じゅーーーん!!助けてほしいのーー!!」

 

 薔薇水晶は(基本槐が絡まなければ)優しい子だ。何度でも言おう、薔薇水晶は(基本槐が絡まなければ)優しい子なのだ・・・

 

 

 

 




雛苺メインで書いていたら、薔薇水晶メインになっていた。

何を言っているのかわからねーと思うが
おれも何をされたのかわからなかった…

頭がどうにかなりそうだった…
催眠術だとか超スピードだとか
そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ

もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…


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シンデレラ:主役は蒼星石

この物語の蒼星石は変態石


 むかしむかし、あるところに蒼星石というとてもかわいそうなドールが居ました。彼女はいつも義母の水銀燈、義姉の雪花綺晶に事あるごとに虐められていました。

 

「ちょっと!蒼星石ヤク○トがきれてるじゃなぁい」

「ご免なさい水銀燈お母様」

「早く買ってきて頂戴、本当に使えないドールねぇ」

「水銀燈お母様・・すごくいいです。もっと罵ってください!!」

「・・そういえば、この子はss版オリジナルの変態石だったわねぇ。」

 

 蒼星石、原作ではクールキャラ+数少ない常識人なドールだが、ss版ではその真逆キャラ(通称:変態石)が流行っている。

 

「床がとても来たないわ、掃除をやり直しなさい♪」

「ご免なさい雪花綺晶お姉さま」

 

 そそくさと、掃除をやり直すためバケツとモップを用意する蒼星石に雪花綺晶はいい放ちました。

 

「何をしているの蒼星石?」

「掃除をやり直そうと思って道具を用意していました、お姉さま」

「あら、お水とモップがもったいないわ。舌を使って掃除なさい♪」

「雪花綺晶!流石にそれはやりすぎだわぁ」

「冗談ですよ♪いくら変態石でもそこまでやるはずないですから、からかってみただけです♪」

 

 いかにも、イタズラっぽい微笑みを浮かべる雪花綺晶。改めて蒼星石に本当の注文をつけるために、振り替えるとそこには

 

「FOOーーー♪やるやるとは真紅から聞いていましたが、ここまでやるとは最高です。お姉さま♪」

 

 満面の笑みで床を掃除する変態石の姿であった。慌てて止めにはいる2人、変態石に冗談は通じない。その事を改めて実感した二人であった。

 そんなある日、彼女たちの元に舞踏会の招待状が届いた。

 

「まあ、お城で舞踏会。なんて素敵なのでしょう」

「早速準備しないといけないわねぇ」

「蒼星石私達は舞踏会に出発するから、戻ってくるまでに部屋を掃除しておいて頂戴」

「わかりましたお姉さま、舌で綺麗に掃除しておきます!」

「・・・変態石を一人で残しておくと不安だわぁ。やっぱり、貴女も一緒にきなさぁい」

 

 激しく抵抗する蒼星石を二人掛かりで、強制的に連れ出し馬車へと乗り込む3体のドール。

向かう先は舞踏会。

 

「放して下さい、お母様・お姉さま早く屋敷に戻って掃除をしないと」

「お願いだから、やめて頂戴。蒼星石、あのとき言ったことは冗談なの」

「だから、言ったじゃなぁい。この子に冗談は通じないって」

「そんなこと言われても、あんなの本気にするなんて思わないじゃないですか」

「変態石に冗談は通じない。真紅達の常識よ。貴女もよくわかったでしょう」

「放して、放して下さい、屋敷に戻らないと」

 

 あれよあれよという間に、お城に到着した彼女達。彼女達から王子さまに選ばれるドールは現れるのか?変態石は舞踏会でもその変態ぶりを余すことなく発揮することになるのか?

 ここから先の物語は、なにもありません。ハッピーエンドもバットエンドもあなた次第。 ご存じの物語と違う?でもこれが本当のお話

 

 

 

 

 

 




こんなシンデレラがあってもいいとおもう


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不思議の国の薔薇水晶

不思議の国のアリス薔薇水晶ver


 ある日の昼下がり。静かな川辺の野原で、薔薇水晶は姉(雪華綺晶)と一緒に大人の絵本(意味深)を読んでいました。

 

「こ、これは今後の展開的にホコ×タテ?それとも、まさかの逆転!薔薇水晶はどう思うかしら?」

「・・・どっちでもいいですお姉さま」

 

薔薇水晶はすっかり退屈しており、姉の目を盗んで飼い猫の雛苺と一緒に川のほとりでくつろいでいた。その時、薔薇水晶はチョッキを着ている白うさぎが大きな懐中時計を持って走り去るのを目撃しました。

 

「薔薇水晶、あれはきっとラプラスの魔なの。追いかけなくちゃなのー」

「雛苺は今猫役だから・・にゃー以外喋っちゃダメ」

 

「え~~なのーー」

「・・にゃー」

「にゃ、ニャーなの~」

 

 

満足した薔薇水晶は、白うさぎを追いかけた。彼女は白うさぎを追ううちに大きなトンネルまで入ったが、その先にあった大きな穴に落ちた。一番下まで落ちると、白うさぎが走っているのを見つけて、薔薇水晶は追いかけ、奇妙な空間の部屋にたどり着く。

 

「ここは、どこ?」

「雛苺どこにいったの?」

 

 

 とりあえず、脱出を図る薔薇水晶。そこには小さいドアがあったので、開けようとしたが、取っ手が喋って「大きすぎて入れないから無理」と言われた。

 

「・・・私ドールだから多分入れると思う」

「あー、だめです。お客様いけません、いけません!!きっちりと物語の道筋に従ってください!」

「・・・嫌」

 

 何ということでしょう!これから薬(意味深)で薔薇水晶が大きくなったり(意味深)小さくなったりする、不思議の国のアリス第1の見せ場。

 しかし、薔薇水晶は制止する取ってさんを無視し強行突破してしまいました。

さすが薔薇水晶!そこに痺れる憧れる!

 

 

扉を開けた先では、ドードー鳥達がアリスゲームをしていた。

 

「・・・アリスになるのは私」

 

 アリスはそれに加わりドードー鳥達を瞬殺ついでにローザミスティカを回収していた矢先、白うさぎを見つけまた追いかける。

 

その途中で、薔薇水晶は翠星石・ディーと蒼星石・ダムに出会う。

 

「蒼星石、大好きです~」

「翠星石、薔薇水晶が来たから遊びに誘わないと・・物語が進まないよ」

 

「嫌です~、そんなの勝手に薔薇水晶だけで進めやがれです~」

「ごめん、薔薇水晶先に進んでくれるかい?多分これ以上進展は期待できないや・・」

「わかった」

 

あー!物語が音を立てて崩れ落ていってる~。

 第2の見せ場遊びに誘うしつこい姉妹を「セイウチと大工さんの話」で切り抜けるフラグも見事に叩き折る薔薇水晶、いや、翠星石・ディーと蒼星石・ダム。

 

薔薇水晶はその後、白うさぎの家にたどり着く。

 

「やっと捕まえた。ラプラスの魔」

「ラ、ラプラスの魔?僕はそんな名前じゃないよ!」

 

「・・・貴方は」

「僕の名前は桜田JUM学生さ!!」

 

「・・・疲れた。もう帰る」

「ちょっと待ってくださいよ!」

 

 まだまだ、先の長い不思議の国の物語。しかし、薔薇水晶は飽きてしまい帰り支度を始める始末。それを何とか阻止するJUM君。

 頑張れJUM。負けるなJUM。君の働きがこの物語の運命大きく左右させてしまうのだ!

 

「薔薇水晶もう少し頑張ろう。後少し、後少しで終わるから」

「・・・嫌」

 

「それじゃあ、あとクリケット回まで・・せめてドードー鳥達がこの家に襲撃に来るところまでは」

「・・・さよなら」

 

「ちょっと待った~!!」

「その声は、ドードー鳥さん!!」

 

間一髪、薔薇水晶が帰る寸前でドードー鳥達が襲撃にやって来た。

 

「やったーこれで物語が進む。薔薇水晶僕は逃げるから、後は頼んだよ」

「・・・面倒くさい」

 

 待ちに待った援軍の到着。白ウサギ(JUM君)は次の話の準備を進めるため喜び勇んで退散していく。

 

「よくもさっきは、仲間を殺ってくれたな覚悟しやがれ!」

「・・・もう、飽きたからすぐ終わらせましょう」

 

「おおっと!早まるんじゃねえ。お前の相手は俺たちじゃねえ」

「?」

 

「先生、用心棒の蜥蜴の先生!!」

「お呼びかしらーー」

「・・・金糸雀、何してるの?」

 

 やって来ました。蜥蜴のビルことローゼンメイデン第2ドール頭脳明晰・容姿端麗・完全無敵、向かうところ敵なし乙女番長金糸雀。今日も黄色の日傘がいい味出してます。

 

「今は金糸雀じゃないのよー。蜥蜴の・・えーとほにゃららかしら?」

「先生!ビルです。蜥蜴のビ!ル!です」

「それかしら!!」

 

 お決まりの、口上も一段落し相対する金糸雀と薔薇水晶。

ドードー鳥達が固唾を飲んで見守るなか、金糸雀が先制を取る。

 

「いくかしら!第一楽章 攻撃のワルツ」

 

 バイオリンから、放たれた衝撃波が前方の大木に衝突、薔薇水晶目掛けて一直線に襲ってくる。

 

「・・・」

「まだまだよー!第二楽章 追撃のカノン。続けてディスコード!」

 

 余裕をもってかわす薔薇水晶に追撃の第2波、第3波の波状攻撃が襲いかかる。

 

「さすが、蜥蜴の先生!一気に決めちゃって下せえ先生!!」

 

 ドードー鳥達の先生コールに気分が最高潮の金糸雀はとどめの大技を繰り出す。

 

「いくかしら!最終楽章、失われし時へのレクイエム」

 

 金糸雀を中心に巻き起こる小さなつむじ風。それはやがて巨大なサイクロンへと変貌していく。

 

「おおー!これなら薔薇水晶も一殺ですぜ。先生!!」

 

 さらに大きくなるドードー鳥達の先生コール。しかしそれも長くは続かなかった。

 

「あれ、先生一旦ストップ!自分達も巻き込まれてます。」

「先生?先生ーー!?」

 

 とばっちりを食らう、哀れドードー鳥達彼らはサイクロンに弾き飛ばされ場外ホームラン。お星さまになりましたとさ。

 

「ま、またやっちゃったかしらー。ドードー鳥さん達、死んじゃダメかしらー」

「・・・疲れた」

 

 

 全ての物語が全く進行できなかったが、強制的に終了する薔薇水晶。うなされている自分を呼ぶ姉の声で目が覚めたアリス。

 

「あら、やっと起きたのね薔薇水晶」

「・・・お姉さま」

 

「随分うなされていたけど、何か怖い夢でも見ていたの?」

「怖い夢ではありませんでした。ただ・・・」

 

「ただ?」

「とても面倒臭い夢でした」

 

 

それを聞き静かに微笑む雪華綺晶

 

「そう、それじゃあ口直しにお茶会でも開きましょう♪」

「はい、お姉さま」

 

「新しく購入した絵本(意味深)もあるの。一緒に読みましょうね」

「・・・嫌」

 

 

不思議の国の薔薇水晶はこれにてお開き。

ご存知の不思議の国ち違う?でもこれも本当の御話。




ハートの女王役で水銀燈、チシャ猫役で真紅を考えてましたが薔薇水晶が飽きちゃったから仕方ないね


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水銀燈と金糸雀 原作アリとキリギリス

グリム童話アリとキリギリス。

アリさん役 水銀燈
キリギリス役 金糸雀 でおおくりします。


 第1期アニメローゼンメイデン某日

 真紅達との最終決戦を模索する水銀燈であったが、季節は木枯らし吹きすさぶ10月。ひとまずは、決戦をあきらめ越冬準備に取りかかる。ミーディアムが見つかる前の彼女にとって準備なき越冬は死に直結する。

 

 食料の調達、居住空間の保温性の増強、冬物衣類の調達やることは山ほど残されており、決戦ごとき些細なことにかまっていられる状況ではなかった。

 

「やることが多すぎるわぁ。どうして1期ではメグがいないの、不公平よぉ・・」

 

 そう不満げに呟きながら、町に繰り出す水銀燈。どうやら食料の確保に向かうようである。勿論、移動には最大限の警戒をしなければいけない。

 

 こんな姿を他のドール達、特に真紅、翠星石に目撃されれば一貫の終わりである。きっと翌日にはあらぬ噂をドール達に流されるであろう。

 

「このぐらいあれば十分かしらぁ。思いの他早く終わって良かったわぁ」

「あー水銀燈かしらー♪」

 

やってしまった。

絶対に見つかってはいけないドールに、姿をみられてしまった。すぐにでも逃げ出したい彼女であったが、今さら逃げても仕方がない。

 

意を決して声がした方を振り向く水銀燈。

 

「お久しぶりかしら♪」

「あなただったの。よかったわぁ」

 

「かしら?」

「何でもないわぁ。それより、越冬準備は終わったの?」

「金糸雀もミーディアムが見つかってないんだから、そろそろ始めたほうがいいんじゃなぁい?」

 

 この時期2人はまだミーディアムがいない。彼女たちがメグとミッチャン其々の最高のパートナーに出会うのは、まだまだ先のお話。

 

「えぇ、そんなことしなくちゃいけないのかしら・・・」

「当たり前じゃなぁい!何の準備もなく冬が来たらジャンクになっちゃうわよ」

 

「水銀燈・・・」

「な、なによぉ」

 

 涙目で水銀燈を見つめる金糸雀。

 次に彼女から発せられるであろう台詞は大体予想がついている水銀燈はため息混じりに伝えた。

 

「どうせ、何も準備してないんでしょ?」

「今から準備しても間に合わないから、私の家にきなさぁい」

 

「水銀燈、ありがとうかしら!大好きかしら♪」

「抱きつかないで!暑苦しいからはなれなさぁい!」

 

 こうして、無事水銀燈と共に行動することになった金糸雀。越冬期間中水銀燈の家では毎日楽しそうなバイオリンの演奏会が開かれ。2人は冬の間それはそれは仲良く暮らしましたとさ。

 

めでたしめでたし

 

=====================

おまけ

 

現在日本で流通しているアリとキリギリスには以下の3つの結末があるそうです。

 

 

結末その1

おなかの空いたセミが来て、食べ物をもらいたいと言いました。

 

『あなたは、なぜ夏の間食べ物を集めておかなかったんです?』

『暇がなかったんです。歌ばかり歌っていましたから』

 

と、セミは言いました。すると、アリは笑って言いました。

 

『夏の間歌ったなら、冬の間踊りなさい』

 

 要約すると、夏の間遊んでばかりいて冬になったら食料を貰おうなんておこがましい。そのまま○になさいというこれぞグリム童話な展開が一つ。

 

 

結末2(今回のローゼンの参考展開)

 

さあ、遠慮なく食べてください。元気になって、ことしの夏も楽しい歌を聞かせてもらいたいね・・・・

 

キリギリスは、うれし涙をポロポロこぼしました。

 

 これは、日本でよくみる「THE・めでたしめでたし」の典型型。大体このセリフと共に、アリとキリギリスがニコニコ顔で食事しているシーンの挿し絵がかかれハッピーエンドという、現実では一番あり得ない展開。

 

 いや、生活○護がこれにあてはまるんですかね?

 

 

結末3

アリは笑って言いました。

 

『夏の間歌ったなら、冬の間踊りなさい』

 

すると、セミはこう答えました。

 

『歌うべき歌は、歌いつくした。私の亡骸を食べて、生きのびればいい。』

 

 要約すると

 

自分(セミ)はやりたいことをやりつくし悔いなく死んでいく。

君(アリ)はただ生きるために働きつづけてくれ。

といった負け惜しみとも、男気があるともとれるセミさんの最後の台詞です。

 

 私的にはこの最後の3番目が一番現代を描写しているかんじがしますね。

 

 一つだけ違うとすれば、アリは生きるため、家族を守るため必死に働き続ける一方、遊び呆けたセミは童話の結末とはならずぬくぬくと生きていける事ができるという違いはありますが。

 

 

 最後に、現代版アリとキリギリスが作成されたら結末はこんな感じになりそうですね。

 

 必死にアリが働き続けるなかキリギリスはそのおこぼれを我が物顔でもらい、働くアリサンに向かいバカにした口調でいいました。

 

「どうしてそんなに必死に働いてるの?働かなくても生きていけるのに」

「・・・」

 

 その言葉にアリさんは今にもセミに殴りかかりたい衝動に刈られますが我慢します。どんな言葉を浴びせられても殴ったらまけ。

 

 その瞬間裁判にかけられ今の地位を失ってしまうからです。

 

 地位、名誉、恥、そして護りたい大切なものもないセミさん。現代にとってセミさんはある意味無敵の生物なのかもしれません。




グリム童話の結末は何故日本に来るとオブラートになってしまうのか?
これがわからない


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翠星石と真紅 原作:北風と太陽

翠星石と真紅の心暖まる日常会だといいですね


真紅と翠星石は、おやつを賭けて争っていました。

 

「いいけど、勝負内容はどうするのだわ?」

「JUMの上着を脱がせた方を勝ちとするですぅ」

 

「よくわからないけど面白そうなのだわ」

「JUMが部屋に戻ってきたらスタートですぅ」

 

 雛苺が読んでいた絵本「北風と太陽」を一緒に見ていた翠星石には十分に勝算があった。勝負か開始から5分後勝負対象となっていることなど微塵も思っていないJUMが部屋に戻ってくる

 

「JUMよく戻ってきたですぅ。暑くないですかぁ?」

「なんだよ、藪から棒に。夏なんだから暑いに決まってるだろ」

 

「そういうと思ったですぅ。えーい!」

 

 予想通りの返答が帰ってきたのを見計らい、いきなりJUMの上着を強引に脱がしにかかる翠星石。しかし、当然抵抗するJUM。

 

「どうして抵抗するですかぁ!大人しく上着を脱げですぅ」

「ふざけるな!なんで脱がないといけないんだよ。これ1枚しか着てないんだぞ」

 

「そんなの知らねぇですぅ。おやつが賭かってるですぅ、北風と太陽ですぅ」

「やめろっていってるだろ!」

 

翠星石の努力もむなしく、JUMに振りほどかされ。ターン終了

 

「どうして、ゆうことをきいてくれないですかぁ!このちび人間」

「いきなり、上着を脱げっていわれて脱ぐやつがいるわけないだろ!」

 

二人が言い争っている間に、床に落ちている「北風と太陽」を発見した真紅。

翠星石が勝負を仕掛けてきた理由を全て理解する。そして満面のどや顔でこういい放つ。

 

「全て理解できたのだわ。今度は私が正解を見せるからよく見ておくのだわ」

「このバカちび人間。」

「いつもいってるけど、そのちび人間ってやめろよ。」

 

「うるせぇですぅ。お前のせいで真紅にターンが回ってきたですぅ」

「なんだよ、真紅のターンって・・・」

 

 言い争いをしているJUMに突然、今淹れられたばかりの熱々の紅茶をぶっかける真紅。見事その紅茶はJUMの上着にぶちまけられた

 

「あっつ!なにしてるんだよ」

「あー、脱いだらだめですぅ。翠星石のおやつが」

 

「離せよ、こんなの着てたら火傷しちゃうだろ」

「離さないですぅ。脱いだらだめですぅ」

 

「見苦しいわね翠星石、負けを認めるのだわ」

「あー!どうして脱いじゃったですぅ。翠星石のおやつがおやつがぁ」

 

「私のほうが1枚上手だったのだわ」

「いい加減にしろよお前ら。きっちり理由を説明してもらうからなー!!」

 

 この後得意げに事情を説明する真紅と翠星石。

理由を知ったJUMの罵倒が二人に飛んだのは想像に堅くないであろう。

 

めでたしめでたし

 

 

PS:この話は、原作では人に何かをさせるには、力ずくでやるよりも、あいてがその気になるようによく説明するほうが、ききめがあることがおおい、ということをおしえています。




 今回の執筆終了してから、思いましたがこの展開だと真紅、翠星石両方が力技で解決していますね。

 原作とは大きく異なりますが、あの二人ならこのお題にはこうやるであろうとおもいますね


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ミッチャンと水銀燈 原作:3枚のお札

ありそうでなかなか実現しない組み合わせ

確かアニメ版では2人の絡みはなかったはずです


ある病室の一部屋、水銀燈は今日も一人で外出の準備をしていた。

 

「それじゃあ、行ってくるわねぇ」

「いってらっしゃい。何か嫌な予感がするからこれをもっていって」

 

 メグは、何かアクシデントにみまわれたら使うようにとお札を三枚出して水銀燈に渡す。いつも通りの気ままな外出のはずだった。

 

 しかし、不幸はいつも突然訪れる。

 

「もしかして水銀燈ちゃん」

「あらぁ、あなたは金糸雀のミーディアムの・・」

 

 彼女が言葉をいい終わるより早く、半ば強引にミッチャンハウスに強制連行される水銀燈。早速カメラを構えているミッチャンは撮影会を開始する。

 

「いい、とっても似合ってるわよ水銀燈ちゃん♪」

「・・・」

 

 浴衣、割烹着、水着に金糸雀衣装と次々に着せ替えを強行するミッチャンに水銀燈の精神は徐々にダメージを蓄積していく。そんな彼女に次の衣装が手渡された。

 

「そ、それだけは絶対にやぁよぉ」

「水銀燈ちゃんおねがい!」

 

 ミッチャンに手渡された衣装、それはローゼンメイデン第5ドール真紅が身に付けている真っ赤なドレスと髪飾りであった。

 この衣装だけは絶対にゴメン被りたい。そう思う水銀燈はめぐから渡された3枚のお札の存在を思い出す。

 

「わかったわ。着替えるからそこでまってなさぁい」

「水銀燈ちゃん。ミッチャン感激!」

「頬を擦り付けないで!うっざぁい」

 

 水銀燈はすぐさまお札を自分の身代わりに返事をするように命じて、窓から逃げ出す。

 

「水銀燈ちゃん、あけていいかしら?」

「まだ、だめよぉ」

 

「流石に着替え終わったかしら?」

「まだ、だめよぉ」

 

 5分経過しても出てこない水銀燈にさすがに疑問を抱いたミッチャンが中をあけて確認すると既に水銀燈は脱走した後でもぬけの殻であった。

 

「水銀燈ちゃーん!」

「ちょっとぉ、なんでもう追い付いてきてるのよぉ!」

「あのミーディアム本当に人間なの!!」

 

 脱走に気づき追いかけるミッチャンに二枚目のお札で大水を出し、ミッチャンを流そうとするも、ミッチャンは大水を全部飲み込んでしまった。

 

「えぇ・・・」

 

 ミッチャンの人間離れした出来事に唖然とする水銀燈。しかし、驚いてばかりもいられない。刻一刻とミッチャンはせまってきていた。

 

 三枚目のお札で今度は火の海を出すが、ミッチャンはは先ほど飲み込んだ大水を吐き出して火を消してしまう。

 

「もぉ!あのミーディアム本当にどうなってるのよぉ」

「水銀燈ちゃんまってえ♪」

 

 逃走劇を繰り広げる水銀燈にふと、とあるドールが視界に映る。

急遽逃走経路を変更し、ミッチャンを誘導する水銀燈。彼女の行く先にはローゼンメイデン第8ドール薔薇水晶がたっていた。

 

「・・・そんなに急いでどうしたの?水銀燈」

「薔薇水晶あとは全て任せるわぁ!」

「・・・?」

 

「あ、あなたは薔薇水晶ちゃん!」

「・・・金糸雀のミーディアム」

 

「この際薔薇水晶ちゃんでもいいわ!ううん薔薇水晶ちゃんがいい!」

「?」

 

 そういうと、半ば強引にミッチャンハウスに連行される薔薇水晶。

 

「いい、とってもにあってるわよ。薔薇水晶ちゃん」

「・・・もう帰りたい」

 

 こうして、無事3枚のお札によって水銀燈はミッチャンから逃れることができ、そして薔薇水晶はミッチャンの撮影会に付き合わされる羽目になるのでした。

 

めでたしめでたし

 

 




 3枚のお札の効力は展開が思い浮かばなかったので、そのまま原作持ってきましたが、ミッチャンが化け物になってしまった。

でも、アニメでも真紅達から変わり者と言われてるし、大丈夫大丈夫


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転生したらシリーズ
転生したら金糸雀のミーディアムになっていたので全力で愛でてみた1


今回は1人称視点で書いてきます。

みっちゃんは出てきません。 
また、いつも通りドールにキャラ崩壊等含まれますご容赦ください


 「どん底ダメ太郎」それが自分の名前だ。いったい親はどのような考えでこんな名前にしたのだろうか?両親に小一時間問い詰めたいくらいである。

 

 しかし、名前とは裏腹に人生はそれなりに充実していた。

 まあまあな大学を卒業し、まあまあな中小企業業に入社。独身ならば何不自由のないまあまあな生活を送れ、両親にも少ないながらも仕送りを送れていた。

 

 そんなある日、私は人生を変えるアニメと出会ってしまった。そうローゼンメイデンである。物語はなんて事のない、不登校の主人公が生きた人形「真紅」と出会う。

 その出会いから強制的に人形たちの殺し合い通称「アリスゲーム」にまきこまれてしまう。そして、真紅との共同生活を通し段々と自分に向き合うようになり困難に立ち向かい最後には、不登校の原因となったトラウマを克服し学校にも行けるようになるというありふれたストーリーである。正直いってなぜこれが2000年初期人気になってたのか理解できなかった。

 

 しかし、その考えはアニメ第2期トロイトメントで打ち崩された。そう、「金糸雀」である。 黄金色のドレスにキュートなオデコ、武器はヴァイオリンさらには第2ドールという立場的にはお姉さんキャラのはずなのに、やることなすこと全てが裏目にでる圧倒的ポンコツ具合。

 

 全てがストライクであった。それだけにあの最後は涙なしには見られず、3期の活躍には歓喜した。

 

 いつしか、そういつしか夢でもいいから金糸雀に会ってみたいそんなくだらない妄想をしつつ、いつものように、明日に備え眠りについた。

 

「マスター、マスター朝かしら!起きるかしら、マスター!」

 

 おかしい、独身のはずの部屋に明るい少女の声が聞こえる。時計を確認すると時刻はまだ0550iきっと寝ぼけていたんだな。起床時間にはあと30分も余裕がある。

 もう一度、眠りにつこうと思ったやさき、先ほどの声がまた聞こえる。

 

「マスターいい加減にしないと、カナ怒るかしら!強制手段に出るかしら」

 

 かな?まさか金糸雀?うん。ないな、ないない。夢ならばまだしも、ここは現実である。それが証拠に、しっかりと布団の感触が指に感じられ、窓の外には青空が広がっている。やはり、気のせいだろう。

 

「警告はしたかしら!第一楽章 攻撃のワルツ」

「!!」

 

 一瞬にして、毛布が吹き飛ばされ冬の寒さが身を貫く。突然の出来ことに何が何だかわからなかった。

 

「マスターおはようかしら。お腹がすいたかしら。たっまごやきーかしら♪」

 

 夢ではなかった、自分の眼前には画面越しに眺めることしかができなかったあの金糸雀が立っているのだ。しかし、どうしてもこの事実が信じられない。金糸雀をつついてみることにした。

 

「いきなりどうしたのかしらー。くすぐったいかしらー♪」

 

 やはり現実だ。金糸雀のあの独特な癖になる声も、指に残った感触もすべてが現実であった!なぜ、いきなり金糸雀が?ここは、ローゼン2期?それとも3期?様々な疑問が生まれてきたが、今はそんなもの関係ない。やるべきことはただ一つ。

 

「かなー!!」 

「ますたー♪」

 

 一度はやってみたかった金糸雀との「まさちゅーせっちゅ」(原作金糸雀とみっちゃんの代表的なスキンシップ)。最高だ、死んでもいいこの運命的な出会いに乾杯。

 感動でもはや何も手につかない。会社など今日は嘘忌引きで休んでしまおうか。そんなことを考えていると、あの独特な癖になる声が聞こえてくる。

 

「ますたー、お腹すいたかしら~」

 

 何はともあれ先ずは食事だ。しかしここで困ったことが発生した。卵焼きなど今の一度も作ったことがないのである。料理といえば「カレー」「適当に野菜をぶっこんだ野菜炒め」「野菜をぶっこみひたすら煮る煮物」そして、「チャーハン」基本このローテーションで過ごしている自分にとって、あまりにも高い壁である。

 付け焼刃の即席は余りに失敗する可能性が高い。大人しく近くのコンビニで買い出しすることに決めた。もちろん金糸雀と一緒にである。

 

 近所のL〇SNを目指しているふと見覚えのある屋敷を発見する。あのアメリカ映画に出てきそうな西洋風のお屋敷、周りの日本的な住宅とは一見して異彩を放つ建物間違いないあれは槐の屋敷。ということは、ここはトロイトメントの世界。

 

「護らねば」

「何か言ったかしら?マスター?」

 

「いや、独り言だよ。それよりも着いたよL〇SN」

「たっまごやきー♪」

 

 ここがトロイトメントの世界ならば、史実に従えば金糸雀はいつか薔薇水晶と戦いそして、その最悪の結末だけは何としても阻止しなければならない。不幸中の幸い今後の展開は全て予想することができる。何としててでもあのフラグとあのフラグそして、最大の難所水銀燈敵対フラグ全てをたたき折り金糸雀を護らねば。

 

 金糸雀とのこの素晴らしきドールズライフを護るため、着々と決戦の日に向けた準備が始まろうとしていた。




とりあえず書きたい物語を文書構成、今後の展開全く気にせず書いてました。

続くかもしれないし、これでこの話は終わりかもしれない。
今後の展開は一切不明です


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金糸雀と卵焼き

気が付いたら金糸雀のマスターになっていた第2段

今回は金糸雀と共にひたすら卵焼きを作り続けます
それ以外なにもなしです


「いっただきますかしらー♪」

「はい、召し上がれ」

 

 卵焼きの調達も終わり、少し遅めの朝食である。今日の献立はワカメの味噌汁に、キュウリの浅漬、昨日の残り物の大根の煮付け、そして主役の卵焼きに炊きたて白いご飯。

 全て出来合いの物という点を除けば、ごく一般的な日本の食卓といったところであろう。

 

「マスターマスター!卵焼き行っちゃっていいかしら♪」

「勿論♪パクリと一気にいっちゃうかしら」

 

 満面の笑顔で卵焼きをつつく金糸雀を見ていると自然に此方も笑顔になり、あの独特の口調「かしら」を聞いてしまうと、どんな心のもやもやも吹き飛んでしまう。やはり金糸雀は最高かしら。

 そんなことを考えながら、卵焼きをつつく姿を眺めていると急に表情が曇りだした。

 

「どうかしたの?金糸雀」

「マスター、この卵焼き・・・しょっぱいかしらー!」

「どれどれ」

 

 一口確認してみると確かに砂糖のような甘味はなくどちらかというと醤油と昆布だしのきいたこれぞご飯のお供のお手本のような卵焼きであった。うっかりコンビニで購入した際味付けまでは気にしていなかった。

 金糸雀のミーディアムとしてやってはいけない大失態である。

 

「よし、ちょっと待っててね」

「卵焼きに何をかけているのかしら?」

「これ?砂糖だよ」

 

 取り敢えず、苦肉の作戦として食べかけの卵焼きに砂糖をダイレクトで追加投入してみることにした。黄色い卵焼きに雪のようにこんもり積もった砂糖、いささかかけすぎた様な気もするが、気にしないでおこう。

 

「いっただきますかしらー♪」

「今度はどう?おいしい?」

 

 無言で首を横に降る金糸雀。その表情は心なしか少し涙に濡れているような気がする。やはり少し強引な味変だったようだ。

 試しに一口いただいてみたが、なるほど不味い。しょっぱさと甘さお互いが自分の味を主張しあい一切の協調性がみられない、この味を例えるなら甘いとしょっぱいが混在したカオス地帯(決してあまじょっぱいにはなりえない)であろう。

 

「うー。カナの卵焼き・・・」

「ごめーん、金糸雀。今から作ってみるからちょっとまってて」

「カナもお手伝いするかしらー」

 

 こうして、理想の卵焼きを作るためキッチンに向かう料理経験皆無の二組。

ひとまずは、インターネットで片っ端から卵焼きをレシピを調べてみる。

 

「こんなにあるんだ・・・」

「どれも全部おいしそうかしらー♪」

 

 完全にたかが卵焼きと嘗めていた。調べてみるとでるわでるわ様々な卵焼きレシピの数々。味付け一つとっても、砂糖に醤油にメンツユ中には甘酒を使用した卵焼きという変わりダネも。

 さらには、卵焼きに高菜や明太子、なかには長芋を入れた一手間加えた物まで。

 

「・・・取り敢えず、砂糖と卵しかないからオーソドックスなやつ作ろうか」

「かしらー」

 

携帯を片手に調理開始。早速第一の難関、卵割りである。

 手先が不器用な人なら経験が有るであろう、あの力の加減が解らず思いっきり殻を打ち付け中身がボウルではなく机にぶちまけられる大惨事。さらに、上手く割れたと思っても何故か殻のカスがいくらか入ってしまい、完成後に見事その殻を噛み締めてしまうアンラッキーを。

 

「金糸雀、悪いんだけど卵割ってくれないかな?」

「おまかせかしらー」

 

 卵割りは金糸雀に任せ、後方支援(ボウルに移した中身のかき混ぜ)に徹しよう。ついでにフライパンも油を引いて弱火で加熱完了。

 金糸雀から、ボウルを引き継ぎレッツ菜箸。混ぜるときのコツは泡立たないようにするらしいが知ったことではない。ザ・不器用な自分には到底無理難題である。

 

「それじゃ、投入するよ」

「マスター、最後の難関かしらー」

 

 フライパンに中身を投入し1分弱の加熱いよいよ運命の一瞬、巻き巻きタイムである。

ここを失敗したら今までの苦労が全て水の泡。早速金糸雀に菜箸を引き継ぎバトンタッチ。卵焼きとのラストバトルがスタートされた。

 

 「マスターそのまましっかりフライパンを押さえているかしらー」

 

 菜箸を器用に使い、くるくると卵の層を作っていく金糸雀。やはりバイオリンを演奏しているだけあって器用である。あっという間に、見覚えのあるあの形が形成されていた。

 

「できたかしらー」

「お疲れ様」

 

 早速、フライパンからお皿に移し食卓へ。

 

「いっただきますかしらー」

「いただきます」

 

 出来立てほやほやを、まずは一口。少し焦げたところもあるが砂糖がきいた甘い卵焼き。これである、欲をいえば牛乳を購入しておくべきであった。

 

「卵焼きー♪」

「うん、おいしい」

 

「マスターマスター、今度また一緒に卵焼き作るかしら」

「そうだね、また時間があったらつくろうか」

 

 ゆっくりと流れていく休日の朝のひととき、この幸せな時間が永遠に続きますように。

 

 

 

 




 前回に同様、起承転結が全くない落書きです。

たまにこういう思い付いたことを書き流しにしていくというのもいいものですね。


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いつの間にか翠星石のミーディアムにされたので徹底的にデレさせてみた

 巻きますか?巻きませんか?突如あの電話と共にやってきた翠星石との波乱万丈な共同生活が幕をあける。

 今回もまたまた一人称視点です




 ある日のこと何時もの様に週に1度の貴重な休日、この日を逃がしてはならないとばかりに惰眠を貪っていると不意にリビングの黒電話がアラームのごとく鳴り響く。

 たまらず、起きて時計を確認するとまだ0700i普段の休日ならばまだ夢の中である。無視していればそのうち鳴りやむだろう、そう思い再び眠りにつこうとしてもTELLコールは鳴りやまない。3分、5分、8分一向に鳴りやまない電話についに根負けし重い体を引きずり電話に出る。

 

「もしもし?」

「巻きますか?巻きませんか?いまなr・・・」

 

 即座に受話器を置く。どうやら、いたずら電話のようだ。まったくこんな朝っぱらかけてくるとは、とんだ暇人か根性曲がりのどちらかであろう。気を取り直してもう一度寝る準備に取り掛かるため布団に向かおうとすると、間髪おかずにTELLがなる。

 

「はー。もしもし?」

「このへっぽこ人間!!よくも途中で翠星石のスカウト電話を切ったですねー」

 

「セールス電話は受けつけておりません」

「はぁっ!?」

 

 何か抗議の声を上げていたようだが気にしない。こちらは眠いのだ、今はくだらない電話にかまっていられない。しかし再度TELLが鳴る、いい加減うっとうしくなってきた。

受話器を取ると少し語尾を荒げこう叫ぶ。

 

「まったく非常識だなー。」

「何を言いやがるですか!人の話は最後まで聞きやがれですぅ」

 

「嫌です」

 

 そう言って、再び受話器を置こうとしたとき翠星石という相手方が少しあせった声で静止してくる。

 

「待ってほしいですぅ!翠星石と契約してミーディアムになってほしいですぅ」

「・・・」

 

 ミーディアムというものが何かわからないが、ふと、とある意地の悪い考えが頭の中で浮かび上がった。

 

「よし、わかった。そのミーディアムになってやる」

「本当ですかぁ!!」

 

「但し、30秒以内にここにたどりつけたらな!」

「そんなの簡単ですぅ。ちょっとまちやがれですぅ」

 

 来れるはずがない。どうやって電話帳からこの番号を探したかは不明だが電話帳だけでこの場所がわかるはずがない。万が一分かったとしてどうやって30秒でたどり着けるというのか?我ながらなかなか意地の悪い条件だ。しかし、休日の至福の時間を2度も奪ったのだ、このぐらいの意地悪は許されるであろう。

 

 あの小うるさい迷惑電話も鳴りやみようやく眠りにつける、そう思い再び寝室に戻ろうと思い移動しようとした矢先、突然リビングのガラスが割れる。そして、勢いよくかなり大きめのトランクが自分めがけてやってくる。

 

 無念よけきれずダイレクトトランクアタックを受け力なく崩れ落ちる。そして、トランクが開くと中から人形が自力ではい出てくる。それは正にあのアメリカのホラー映画チャイルド・プレイを彷彿とさせる。非科学的な出来事であった。

 

「さあ、お望み通り来てやったですぅ。約束通り契約するですぅ!」

 

 その人形の声を注意して聞いてみると、先ほどの受話器越しの相手である。それにその姿かたちを観察すると、印象的なエメラルドとルビー色のオッドアイ、服装は目にやしい緑を主体としたドレス、髪は床に届く程の茶色のロングヘアで後ろで二つに分かれてカールと黙っていればなかなかにかわいい。 ただ、某ルイー〇を思わせるツンデレ口調が若干のマイナス点であろう。

 

「契約ってどうすればいいんだ?」

 

 その疑問に黙って指輪を差し出す翠星石。

 

「こ、この指輪に口付けすれば契約完了ですぅ」

「なんで、若干照れてるんだ?」

 

「て、照れてなんていねぇですぅ!さっさと契約するですぅ」

「わかった、わかったからそんなに執拗にたたくな」

 

 照れ隠しなのか、何度も何度もたたいてくる翠星石とよばれるこのドール。もとが人形のそれなので、まったく威力はない寧ろ小動物がじゃれあっているようで見ていて和むくらいだ。

 翠星石との契約も完了すると、間髪入れず翠星石のお願いが飛んでくる。

 

「契約したですねぇ。早速お願いをきいてもらですぅ」

「お願い?」

 

「そうですぅ、蒼星石を一緒に探してほしいですぅ」

 

 話を聞くと、蒼星石とは翠星石にとってなくてはならない双子の妹。翠星石同様ミーディアムを探して行動していたが、途中ではぐれてしまったらしい。性格は翠星石とは真逆で冷静沈着かつ冷徹。そして契約者に極めて忠実で一人称を僕と表現するらしい。

 

「んーそれだけの情報でさがすのか」

「そうです!ぐずぐずせずにとっとと準備しやがれですぅ」

 

 そう言い終わる矢先、どこかからとても大きな腹の虫がなく音が聞こえた。恐らくその音の発生源であろう翠星石は火がでそうなほど顔を赤らめている。

 

「もしかして、お腹すいてる?」

「・・・・」

 

「昨日の残り物だけどよかったr」

「しゃーねーなーですぅ。そんなにどうしてもというなら、食べてやるですぅ」

 

 うん、可愛い。憎まれ口をたたきながらも満足そうに食事を楽しむ翠星石。彼女のツンデレは、きっと照れ隠しのために自然と出てしまうのだろう。そんなことを考えながらふと時刻を確認する。時刻は0900iであった。

いけない、もうスーパーの開店時間である。休日朝の開店時間といえば生鮮食品の半額展示会の時間であり、週に一度の冷凍庫ストック補充dayである。

 

 翠星石をわき目に慌てて出発準備を始める。事情を説明し彼女を残しいざ戦場へ!

 

「行ってらっしゃいですぅー」

 

 そんな声援をうけ、決戦の地よー〇べに〇へと赴く。

 

ーー30分後ーー

 

 戦果は上々。両手に大量の戦利品をぶら下げ帰路へと急ぐ途中、とある公園でふとあるものが目に付く。近づいて確認するとそれは、翠星石が持っていたものと同じとても大きなトランクであった。中身を確認すると翠星石と同じくらいの背丈の少女が眠っていた。この娘が蒼星石だなと直感する。

 

 持ち主はいるのか?いないのか?この落ち葉の落ち具合や周りの状況から判断すると恐らくいないのであろう。

いそいそ戦利品を片手に寄せ、右手には戦利品。左手にはくそでかトランクという何ともへんてこな格好で帰路につく。

 

「おかえりですぅー」

 

 食事も終わったのか、呑気にソファにくつろぎTV鑑賞に勤しむ翠星石に先ほどの出来事を報告する。

 

「本当ですかぁ!ナイスですぅ」

 

 こんなに喜んでもらえると自分もうれしい。早速一緒に先ほどの少女を確認してもらう、すると先ほどの喜びようからは一変彼女の声が徐々に曇っていった

 

「お、おまえはぁ。す、すいぎんとぉですぅ」

 

 自分が蒼星石と思っていたドールはどうやら人違いだったようだ。はてさて、この物語ここからどうなってしまうのか、翠星石の運命は

 




 また、気が向けば続編

そういえば、ローゼンはツンデレ属性が多すぎますね。

真紅、水銀燈、翠星石。3/8がツンデレ属性。
そして、常識人枠が蒼星石のみ。蒼星石過労死しちゃーう


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気が付いたら真紅のミーディアムになっていたので徹底的に甘やかしてみた

 またまた、気がつくとミーディアムになっていた。今回はローゼンメイデン第5ドール真紅のミーディアムになっていたので、徹底的に甘やかすことにした。


0600i朝の日差しが眩しい。残暑が残る9月後半、世間ではやれ温暖化だの熱中症だの騒がれており、当たり前だがこの時間帯でも暑い。

 

まだまだ眠り足りないが2度寝をしたいという思惑は容赦ない暑さと、パートナーによる一言で見事に打ち崩される。

 

ここで初めに断っておくが自分は結婚なぞとは無縁の存在である。勿論、バツもついておらず子供はおろか、ペットすらも飼っていない。しかし、パートナーがある日突然できた。いや、この場合突如強制的にパートナーにされたというのが正しい。

 

「あら、ようやく起きたの?おはようなのだわ」

 

彼女は、既に起きていた。いつものように特等席のベッドの真ん中に鎮座し静かに読書をしていた。ローゼンメイデン第5ドール真紅。それが彼女の名前である。

 

服装は真っ赤なワンピースに、ケープコートとボンネット状のヘッドドレス、瞳は青。髪は金色で背丈よりも長く先がカールしているツインテールというどこからどうみてもいいところのご令嬢。さらに衣装のアクセントに、幾つもの紅薔薇を身につけている。

 

性格は見た目にたがわず?いやこの場合見た目通いりといった方がいいのだろうか。プライドが高くマナーに厳しい。そのおかげで、真紅との初対面でいきなり平手打ちをくらってしまった。

 

まあ、元が人形のそれなので威力自体は全くないが、人形という動いただけでもホラーなものにいきなりぶたれたのだ、身体的ダメージは0でも精神的ダメージは相当なものであった。

 

しかし、人間というのは不思議な生き物である。どんな厳しい環境下でもありえないと思えるような環境でもいつしか慣れてしまう。はじめは、この世にも奇妙な怪奇人形の存在に慣れることができず、一睡もできず死にそうな毎日が続いた。

 

「おはよう。真紅」

「あら、いきなりレディの頭を撫でるなんて、ちょっと無神経なのだわ」

 

しかし今では、コミュニケーションが取れるまでになっており、彼女が機嫌がいい日などはこのようなスキンシップがとれるほど親密になった(もちろん機嫌が悪いと触れさせてもらえないのがたまに傷である)

 

「ミーディアム、紅茶を持ってきてちょうだい」

「はいはい、一応聞くけどアイスとホットどっちにする?」

 

「勿論ホットなのだわ」

「残念、冷たい紅茶しかありません」

 

「ならいちいち聞かないでほしいのだわ」

 

もはや日課といってもよかった。朝・昼・晩のティータイム彼女は決まって紅茶を要求する。

そして自分はその要望に答えるため、彼女専用のティーセットに紅茶を用意する。といっても紅茶どころかお茶すらいれたことがない自分にお茶っ葉から淹れるなどという芸当ができるわけがない。

 

いつも通り冷蔵庫から「あれ」をとりだし真紅専用ティーポットに移し返作業を行う

 

「おまたせ」

「あら、はやかったわね今日の紅茶はなにかしら?」

 

「ミルクティーでよかった?」

「また市販品なの、たまには手作りをのみたいのだわ」

 

何だかんだ文句を言いつつも「おいしい」といってくれる彼女。その姿を見ているだけで心が和んでくる。

紅茶と真紅この組み合わせは反則でしかない。

 

なんというか、はっきり言えばただ紅茶をのんでいるだけなのにとても様になっている。その一つ一つの動作全てが優雅なのだ。大袈裟でもなんでもなく、「貴婦人」この言葉が似合すぎる。

 

しばしの間ティータイムを楽しむ真紅、そしてその姿ひたすら眺める人間というなんとも珍妙な構図が完成する。勿論真紅もその視線には気がついており「何を見ているのだわ?」とか「一緒にいただきましょう?」と初めのうちはきにかけていた。

 

しかし、最近はこのミーディアムはこういう変わったところがあるのね。といっている気がしないでもないくらい全くこちらを気にしなくなった。真紅としばらく生活を共にしわかったことが一つある。

 

彼女は、プライド高くとてもマナーに厳しい。しかし、かなりマイペースで契約者の意向を大切にする(勿論限度はある。それが証拠にネジを巻く前に履いてるか履いてないか確認したら、巻いたあとにひどい目に遭った)

 

「ちょっと、そろそろ時間なのだわ。だっこしてちょうだい」

 

もうそんな時間か。真紅が言う時間とは、「あれ」がそろそろ始まる時間なのだ。

真紅をお姫様だっこで抱え部屋を出ようとすると。猫パンチならぬ真紅の平手打ちが飛んでくる(勿論ダメージはない。)

 

わかってはいる。正しいだっこをわかってはいるが、どうしてもやらずにはいられない。

リビングにつきテレビを付けると丁度あの番組が始まっていた。

 

「くんく~ん!!」

 

突如上がった黄色い叫び声、それは「よ○さまー」のおばちゃんたちの叫び声とどこか同じものがかんじられた。

○のソナタ然り、くんくん探偵然り。いったい何が彼女達をここまで熱狂させるのであろう?試しに視聴したことはあるがその原因は理解不能である。

 

しかし、熱狂状態になった彼女は先程までのような貴婦人から一気に幼い子供へと早変わり。そのギャップがまた素晴らしい。

 

考えてもみてほしい、普段は冷静沈着全ての仕事を完璧に行う女性がふとしたときに見せる子供のような無邪気な一面、そんなものをふとした拍子に観てしまったら恐らくどんな人でさえそのギャップの可愛さに1撃でK.Oされてしまうのではないだろうか?

 

少なくとも自分は初回でやられてしまった。

 

猫にマタタビならぬ、真紅にくんくん。無我夢中で幼子のように夢中でテレビにかじりつく彼女。そんな、彼女をみているだけで正に至福の時間であると言えよう。この瞬間のために生きてきたといっても過言ではない。

 

しかし、幸せな時間というものは得てして永くは続かない。出社時間が来てしまった、名残惜しいがそそくさと出発準備を整え、職場へと向かう。真紅に留守のお願いをして、「いってらっしゃい」の返事をうけいざ出陣。

 

さてと、今日は帰ったら真紅と何を食べよう?そんなくだらない考えを浮かべつつ、地獄の満員電車へと乗り込む。

今日も今日とて長い一日がはじまった




真紅に限った話ではないが、何故金糸雀を除いたドールはあんなにもくんくん耐性×なのか?

キャラCDで薔薇水晶までくんくん狂と知ったときはビックリしましたね。


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気が付いたら真紅のミーディアムになっていたので徹底的に甘やかしてみた その2:クンクンで真紅の気を引いてみることにした

真紅といえばクンクン。

 ということで、今回はクンクングッズで真紅を釣り色々(意味深)とお願いしてみることにしました。


「ただいまー」

「あら、お帰りなさい。今日は少し遅いのだわ」

 

 玄関のドアを開けると、リビングでくつろぐ真紅。視線はテレビから離さず声だけで迎え入れてくれる。独り身の時にはなかった新鮮なシチュエーションに不思議な感動を覚えつつ、靴を脱ぐ。

 

 そしてリビングに移動し真紅に買ってきた「あるもの」をさりげなく彼女の傍においてみた。

 

「この包みはなんなのだわ?」

「真紅にプレゼント。中身はあけてのお楽しみ」

 

「あら、気が利くじゃない。いったい何が入って・・・」

「どう?気に入ってもらえt・・・」

 

 そう、最後の台詞を言おうとするも黄色い悲鳴により言葉はかき消されてしまった。

 

「きゃー♪くんくーん!」

 

 クンクン、それは真紅の大好きな番組「クンクン探偵」の主人公。

 

 ハスキー犬ともサモエド犬とも言えるような顔と探偵帽が特徴の探偵だ。このキャラを前にするとあの普段クールで知的な彼女が突如その容姿相応のお子様へと変貌するのだから面白い。

 

そして、そんな無邪気な真紅を観ていると仕事の疲れなど一瞬で吹き飛んでしまう

 

「マスター。どこで手にいれたのだわ?」

「インターネットで予約しといたんだ。丁度今日コンビニに届いたんだよ」

 

「ああ、限定版クンクン等身大人形♪本当にありがとう」

「そんなに喜んでくれると、こっちも嬉しいよ」

 

「マスター。お礼をしたいのだけど何かお願いはないかしら?」

「んー特にはないかな。真紅の笑顔が見れただけで十分だよ」

 

「それじゃあ私の気がすまないのだわ。なんでもいいのよ」

「ん?今なんでもするって?」

「ええ♪なんでも聞いて上げるわ」

 

 ということで、これを機会に是非ともやってみたかった事をおもむろに実行することにした。

 

「よーしよしよしよし♪」

「何をしているのかしら・・・」

「真紅とのスキンシップ」

 

 普段なら絶対に出来ないであろうスキンシップ。しかし、今ならできる。

 既に真紅からの言質もとっているのだ、構うことはない。

 

「はえー、人形なのに人間みたいなさわり心地」

「くすぐったいのだわ」

 

「よーしよしよしよし♪」

「どうして集中的に喉をなでるのだわ」

 

「いや、喉がなるかなーって」

「猫じゃないのだわ!!」

「いたーい」

 

 流石にやり過ぎたようだ、真紅の真骨頂伝説の右を食らってしまった。さっきまでのご機嫌な様子が一転完全にご機嫌ななめになってしまった

 

「もう寝るのだわ。寝室まで連れていって」

「はいはい」

 

 そそくさと、食器の片付けを済ませ寝室へと連れていく。勿論彼女の手にはクンクン等身大人形が大事そうにかかえられていた。

 

「そんな・・入らないのだわ!」

 

 トランクに等身大人形を入れようと悪戦苦闘中の真紅。どうやらクンクンの方がサイズが多きいらしく入りきらないようだ。いや、強引に頭や足をおり曲げていれれば入らないことはないが「そんなクンクンを傷付けること出来るわけないのだわ」らしい。

 

「うーどうやっても入らないのだわ!」

「マスターのここ空いてますよ」

 

 そっと布団をめくり中に入るよう促してみる。これも一度はやってみたかったのだ

 

「レディはそんなはしたない真似をしないのだわ!」

「でもそのトランクじゃあクンクンと添い寝できないと思うんだけど」

 

「それは、確かにそうなのだわ・・・」

「ね?ほらほらマスターのここ空いてますよ」

 

「うう、今日だけ今日だけ付き合ってあげるのだわ。」

「そうこなくっちゃ♪」

 

「でも明日の夜迄には何か解決策を考えなさい」

「そんな無茶な」

 

「無茶でもなんでもやるのだわ!!」

 

とんでもない難題を突きつけられてしまった。

さてどうしよう、キャリーケースでも購入しようか?それとも日曜大工で工作しようか?

まあそれは明日考えるとして、今日はこの至福の一時を大いに楽しもう。

 

明日にゃ明日の風が吹くとはよくいったものである。




小説のような妄想のような何か

クンクン等身大人形のイメージとしてはローゼンアニメ1期、第4話?
 の翠星石と雛苺の時にJUM君が釣糸で垂らしていた人形をイメージして作ってみました。

あのときの真紅の表情はストライクですね


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気が付いたら水銀燈のミーディアムになっていたが、うざがられるので構わず愛で続けてみた

今回は、水銀燈(オーベルテューレ)と水銀燈(アニメ版3期)と水銀燈(アニメ版1期、2期)との日常生活を1人称視点で楽しみます

メグは出てきません


「ちょっとぉ、いつまで寝てるのよ。さっさと起きなさぁい!」

 

何時ものように彼女達の、いや、彼女の声が聞こえる。この透き通った印象的な声、今日の当番は「あの娘」であろう

 

「おはよう、水銀燈。」

「おはようじゃないわよぉ。さっさと起きてちょうだい、あの娘はもう窓から飛んでいっちゃったわよぉ」

 

眠けまなこを擦りつつリビングに向かうと、水銀燈が食事の用意をしているところであった。

 

「いつも悪いね水銀燈。あとは、自分が代わるからゆっくり休んでてよ」

「あ、マスター。おはようございます・・・」

 

ひょんな事から、3体の水銀燈と生活を共にすることになってしまった自分。はてさて、この経緯を何処から話せばよいのやら?取り敢えずは、何故このようなことになってしまったのか?

先ずは、彼女達との出会いから話していくのがよいのであろう。

 

あれは、一週間前の出来事である。家路を急ぐ途中、とある場所で一人の少女を発見した。

 

「君、名前は?どこから来たかわかるかい?」

「お父様、お父様・・・」

 

何を質問しても、出てくる言葉はお父様。背丈はどうみても5才児くらいなのだがその見た目は5才児のそれとはかけ離れていた。赤色の両眼に雪のように白い肌、漆黒のドレス、そして極めつけは今にも地面についてしまいそうな長い銀髪、どうみても日本人のそれとはかけ離れていた。

 

この辺に交番もなくどうしようかまよっていると、ふと何か服を引っ張られたような感覚が伝わってくる。

先程の少女が「行かないで」とでもいっているように、私の服を引っ張っている。さらに、よく少女を観察すると来ている服はボロボロで何日も何処をさまよっているようにもみえる。

おまけに、荷物と言えるものは少女の背丈ほどあるトランクしかなかった。

 

ここにいても、らちが明かないので一先ずは家に帰り保護することに決めた。

その内、保護者も見つかるであろう。そう考えたのだ。

 

そんなこんなで、少女と共に帰路に向かう途中。とある場所でトランクを発見する。

 

「ええ・・・」

 

中を確認すると、先程の少女と同じ格好をした少女が眠っているではないか!しかし、よく観察すると彼女の方が容姿的に少し幼く感じる。さて、どうしたものか?

2人目の少女との解析というまさかの事態に頭が拒絶反応を起こしていると、その少女は目覚めた。

 

「あら?丁度いいところに来たわね。あなた、私のミーディアムになる気はなぁい?」

「ミーディアム?」

 

「説明は後でしてあげるから、取り敢えずあなたの家まで連れていってちょうだい。もう屋外生活はつかれちゃったわぁ」

 

そういうと、再び眠りにつく少女。これは恐らくあれだろう、寝ているうちに家まで連れていけという意思表示なのだろう。仕方がないので、このトランクも一緒に抱え家路を目指す。

 

そして、漸く玄関先まで着いたとき再びあのトランクが目にはいる。

 

「もう、わけがわからないよ・・・」

 

もはや、中を確認するまでもなかった。どうせ、またこの少女が入っているのだろう。

今さらトランクが2つになろうが、3つになろうが関係なかった。問答無用でそのトランクも抱え込み合計3つのトランクと共に、我が家への帰宅。

 

そして、3体の水銀燈がご対面。

 

「わたしじゃなぁい♪」

「・・・」

「はぁ?なにこれ、ふざけてるの」

 

 不満げな声をあげる者、興味津々にこの状況を楽しむもの、そしてそそくさ自分のズボンの裾を掴み不安そうな顔でこちらを見上げる者、三者三様の反応を示す水銀燈。姿はにているのに、ここまで性格に違いが出るのだから面白い。

 

「2期の頃の私ってこんな顔してたのねぇ」

「ちょっと、気安く触らないで頂戴」

「そんなに怒っちゃやぁよぉ♪」

 

 会ってまだ数分も経っていないのに、むこうでは水銀燈と水銀燈が言い争いをしている。

 いや、あれは言い争うというよりは、片方の水銀燈の文句を飄々とあしらいながら遊んでいるといった表現のほうが正しいのであろうか?

 

 そんなこんなで突如として始まった3体の水銀燈との不思議な共同生活、はたして今後どのような展開が待ち受けているのか?

 いや、むしろここから続編を展開できる気力があるのか?

 

 

請うご期待

 

 

 

 




 漫画、アニメ(1、2期)、SS、アニメ3期それぞれで容姿も性格もかなり変わってしまう水銀燈。

 党員にはどの水銀燈が一番人気があるのだろう?

因みに私はSS番のポンコツお姉さんキャラが大好きです


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気が付いたら水銀燈のミーディアムになっていたが、うざがられるので構わず愛で続けてみた その2:水銀燈はカワイイものがお好き

某最終回ドラマを見ていてふとひらめいたので勢いに任せ投稿

 水銀燈(アニメ1、2期)は水銀燈(アニメ3期)と水銀燈(オーベルテューレ)に可愛いもの好きであることを知られたくないようです。


 朝食もおわり暇潰しに水銀燈とのスキンシップを開始することにしたものの・・・

 

「スキンシップぅ?いやよぉ!」

 

 水銀燈には、けんもほろろに拒否されてしまった。しかし懲りずにもう一体の水銀燈に再チャレンジする。

 

「水銀燈、おいでおいで♪」

「?」

 

 こちらに手招きをしてみると、以外とあっさり来てくれた。3体の水銀燈の中ではこの娘が一番人懐っこい性格なのかもしれない。会った当初はそれこそ「借りてきた猫のよう」にびくつき物陰に隠れていた彼女であるが、漸く馴れてきたのか今ではこの通りである。

 

「ますたー。何かご用でしょうか・・」

「いや、用って訳じゃないんだけど暇だからさ。一緒にテレビでもどうかなって」

 

 了承してくれたのか、そっと自分のとなりに腰を下ろす。取り敢えずこの娘が興味を持ちそうな番組を探そうとチャンネルを順々に切り替えてみるも以外とこの時間帯は子供向けの番組がやっていない。あと1時間早ければ戦隊ものや、ナージャなどもやっていたのだろうがどこもかしこもニュースだらけである。

 

「んー全然面白そうな番組ないねー」

「ちょっとぉ!そんなに落ち着きなくチャンネル変えないでよぉ」

 

何時の間にか水銀燈もテレビ鑑賞に混じっていた。

さっきはあんなに拒否していたのに現金なものである

 

「そういっても、全然面白そうなのないんだよ。それより、いつの間にか混ざってたね?」

「しょうがないじゃない。やることがなくて暇なんだからぁ」

 

「そう、じゃあ3人でTVでもみようか」

「だからぁ!そんなにさわしなくチャンネル変えないでっていってるじゃなぁい」

「あ、ますたー・・・その番組・・・」

 

 水銀燈がとあるチャンネル、いやCMで声をあげる。

 どうやら、遊園地の宣伝番組である。

 

「へー。クンクンランドだって、今日オープンみたいだよ」

「クンクン・・」

 

 水銀燈は興味津々のようで画面に釘付けのご様子だ。その様子を水銀燈が茶化している。

 

「ちょっとぉ、こんなのに興味あるなんて、お子様ねぇ」

「じゃあ、水銀燈はお留守番ね。折角だから行こうか水銀燈」

「待ちなさぁい!どうして置いていこうとするのよぉ、誰も行きたくないなんて言ってないでしょお」

 

そんなやり取りをしていると、外出していた水銀燈も帰ってきたようだ。

 

「お帰りー。丁度いいところに帰ってきたね」

「気安く話しかけないで」

 

「ええー」

「ちょっとぉ!その態度はなんのよぉ。これでも一応私達のミーディアムなのよぉ」

 

 妙に「一応」を強調し、助け船を出してくれる水銀燈。なんやかんやこの娘は水銀燈の中で潤滑油の役割担ってくれるので大いに助かる場面が多々ある(あとはもっと素直に成ってくれれば言うことなしである)

 

何とか、彼女以外の水銀燈とは親しくなれたが、彼女だけは思うように距離が縮まらない。

いくら、打ち解けようとしても気が付くとすぐどこかへ飛んでいってしまう。

 

 とりあえず、自分達はこれから出掛けるが一緒に行くかどうか聞いてみる。まあ、十中八九断られるであろう。

 

「ということで、これから外出するんだけど一緒に行く?」

「馬鹿じゃないの」

 

「ですよねー。じゃあ食事はそこにあるから留守番よろsk」

「行くわ」

「え・・・今なんて?」

 

 聞き間違えだろうか?今彼女からとんでもない発言を聞いたような気がする。

 

「聞き間違えじゃなかったら今行くって・・・」

「そういったの。私も行くわ、2度も同じこと言わせないで!」

 

 いがいな返答であった、まさか彼女も一緒についてきてくれるとは。

 天変地異の前触れか?それともこれから大雨が降るのか?

 

「よかったじゃなあぁい♪彼女の気が変わる前にかけましょうマスター。ほら、あなたも急いで準備なさぁい」

 

 そう急かされ、準備を進める一人と3体。急遽予定を変更し目的地はクンクンランドに向け車を走らせること数十分漸く目的地に到着した。

 

「ちょっとチケット買ってくるから、他の2人お願いするね。水銀燈」

「わかったわぁ。ちょっと水銀燈!いってるそばから勝手に単独行動しようとしないでよぉ」

 

 勝手に行動しようとする水銀燈、そしてそれ制止する水銀燈。その2人の間でどうしていいかわからず助けを求めるようにこちらを見ている水銀燈。長時間この娘達を放置するのは危険なためさっさと購入を終わらせなければ。

 

幸運なことに、オープン初日にも関わらず行列はできていなかった。

特に並ぶこともなく窓口まで案内される

 

「チケットお願いします。大人1枚と・・・小学生3枚で」

 

 正直彼女達の年齢がわからないので、取り敢えず小学生で購入することにする。まあ身長的にはそれくらいであろう。

 

「お待たせーじゃあ行こうか。」

 

4人分のチケットを渡し入園しようとするも係員に止められる。

どうやら、3人は園児にみられたようだった。こちらとしては、代金が安くつくのならば好都合素直に指示にしたがう。

 

「ちょっとぉ!あの係員なんなのよぉ、数百年生きてる私達を園児扱いするなんてぇ」

「本当に失礼だわ。ジャンクにしてあげる!」

 

何やらきな臭い雰囲気を察知しさっさと2人をつれていきいざ入園。

ひとまずは、目につく乗り物を片っ端からローラー作戦で攻めていくが・・・

 

「ちょっとぉ、身長制限ってなんなのよぉ!」

「しょうがないよ。もう少し成長したらまたチャレンジしたら?」

「人形が成長するわけないじゃなぁい!」

 

また、あるところでは

 

「あれ、水銀燈は?」

「あの、勝手に飛んでいってあっちのほうに・・」

 

「迷子センターで呼び掛けた方がいいかな?」

「絶対ジャンクにされるからやめた方がいいわよぉ」

 

そんなこんなで、あっという間に日も暮れ夕方になっていた。

名残惜しいが、閉園時間も間近となり遊園地といえば、恒例のお土産選びで締めくくる。

 

「あの・・マスターこれを選んでも大丈夫でしょうか?」

 

申し訳なさそうに水銀燈が指差す先にはかなり大きめのクンクン人形である。

 

「いいじゃなぁい!私もあれにするわぁ」

「どうせなら別の物にしたら?」

 

「やあよぉ。もう決めたの」

「はいはい。水銀燈は何にするの?」

 

二人の水銀燈のおみやが決まったところで、最後の水銀燈にお土産を聞いてみる

 

「何もいらないわよ」

 

予想通りの返答が帰ってきたので、取り敢えずこちらで勝手にクンクンペンダント選ぶことにした。

 

「はい、水銀燈」

「いらないって言ったでしょ」

 

「そう言わないで、気に入らなかったら捨ててもいいから」

「解ったわよ。しょうがないからもらってあげる」

 

3人のお土産も購入し家路へ向かう一行。

水銀燈達は遊び疲れてしまったのか1人を除いて眠ってしまったようだ。

 

 しばらく運転を続ける中ふとバックミラーに目を向けると、水銀燈が水銀燈に購入したクンクンぬいぐるみを愛でている姿を目撃してしまった。

 

「クンクン♪」

「え、水銀燈!」

 

 思わず声に出してしまった。3人の水銀燈の中で一番素っ気ない彼女がみせた思わぬ一面に声を押さえることができなかった。

 

「あなた、もしかして今の見ていたの!」

「ウウン、ナニモミテナイヨ」

 

明らかに動揺してしまい、いかにもあからさまな否定になってしまった。

 

「嘘言わないで!絶対いわないで」

「え、何を・・・」

 

「他の娘達には絶対言わないで」

「んーどうしよっかなー♪」

 

水銀燈の焦りぶりに少しいたずら心が出てしまい、構ってみたくなってしまった。

しかしその考えは、呆気なくぶち壊される

 

「もし話したら・・ジャンクにしてあげるから!!」

「ひぇっ」

 

その表情は冗談ではないことをありありと物語っていた。

この秘密は墓場まで持っていこう。そう心に刻み楽しい休日は終わりを迎えた。




アニメだとクンクン探偵好きが全く出てこない水銀燈。

是非ともキャラCDのクンクンゲームを映像化してほしいと切に願います


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蒼星石とひたすら釣りをするだけのお話

いつものように、トランクを見つけ蒼星石を発見した投稿者

ずっと、部屋で読書しかしない彼女を心配し釣りのお誘い。
いざ海釣りと意気込みヴェルニー公園へ赴くもそこは釣りが禁止されていた。




 7月某日AM0430時、夏でもこの時間はまだ外はうす暗い。

 必要な道具の詰め込みも大方終了し、車に乗り込む。助手席には既に先客が乗車を準備を終えしっかりとシートベルトを付け、本に視線を落としていた。

 

「出発するから、読書はその辺で終了。酔っちゃうよ?」

「気にしないでマスター。このくらい平気だから」

 

 蒼星石と契約しミーディアムになってはみたものの、彼女は1日中読書をするだけの毎日でなかなか会話のきっかけが掴めなかった。それに話のネタもなかったと言うのもあるかもしれない。

 産まれてこのかた、漫画以外の活字に触れることなど学生時代の教科書以外皆無である。

 そんな自分にドエトスフキーやら夏目漱石やらの話題を振られても正直ついていけない。

 

ということで、共通の話題を作るために至った結論が「釣り」である。

 なぜ、釣りにしたのかと問われれば、なんとなく蒼星石に似合いそうなイメージだったから。以外に出てこない。それに釣りなら読書の片手間にできるし、自分も初心者。

 ああでもない、こうでもないと言いながら試行錯誤し楽しむには丁度いいだろう。それに釣れればお刺身のおまけ付きである(勿論3枚に下ろすのはスーパーにお任せ。)

 

「マスター!あの黒い建物はなんだろう?」

 

 車を移動させること数十分。蒼星石は浅草のとあるビルを発見する。

漆黒のビルの屋上に金斗雲の雲のようなオブジェがのった建物、とあるビール会社のあの建物である。

 

「あれは聖火台と炎をイメージした建物らしいよ。あの黒い建物が聖火台、金色の雲みたいなのが炎をイメージしてるんだつて」

 

「へー面白い建物だね!ますたー」

 

「そういえば、あの建物の何処ががビアレストランになってたはずだから今度いこうか。」

「本当に?約束だよ。ますたー!」

 

 まさか蒼星石のこんな無邪気な一面を観れるとは。本当に釣に誘ってみてよかった。その後も蒼星石の質問は続き、自分のテレビ受け売りの紹介がしばらく続いた。

 

「それじゃあ、あの建物は?」

「学習院大学たしか女子大の筈だから見学は無理かな?文化祭とかだったらはいれるのかも」

 

「あれは?あれは?」

「ウェアハウス。前はたしかゲームセンターが入ってた筈だけど撤退してからはわかないや。」

 

 そんなこんなで、車を走らせること1時間ちょっと。横須賀ヴェルニー公園に到着。

 この公園は自衛隊基地が近くにあり見はらしも抜群。運が良ければ潜水艦や護衛艦更に年に数度開かれる基地解放日は抽選に当選すれば基地内を見学できるおまけ付きと言う何ともお得感満載の公園である。

 

 早速釣りの準備を始めようと思い看板を確認すると、なんと言うことでしょう。

その公園は釣りが禁止されていた(公園や海などで釣りをする場合よく看板等を確認しましょう。必ずその施設付近に禁止するもの、許可するものを表示する看板がたっています)

 

「まじかー」

「こんなときもあるよ。ますたー、折角だからこの辺の散策に切り替えようよ♪」

 

 ということで、釣りから横須賀散策へと切り替える。この辺でテレビで紹介している有名どころだと「どぶ板通り」や「三笠公園」、あとは「横浜2軍球場」であろうか?

 

まだ、朝ご飯も食べていないので三崎港まで足を伸ばし海鮮丼というのもアリであろう。

 

時刻はまだ0600時。まだまだ、1日は始まったばかりである。

折角遠方まで足を伸ばしたのだから十分に満喫しなければ。




今回はここまで。

次回は蒼い娘と一緒に横須賀観光を楽しむ予定です。
タイトルの釣りは果たしていつになるのやら?


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薔薇水晶は感情表現が苦手なようです

気が付いたらシリーズ第5段

今回は薔薇水晶、いつものごとく槐は一切登場しません


「おはようございます。お父様」

「出来れば、そのお父様呼びはやめてほしいな」

 

 薔薇水晶それが、この娘の名前である。

 見た目は大方5才程度の少女、銀髪の美しいツインテールに左目の眼帯が特徴的な無口な娘であった。

 

 少女との出会いは、とあるトランクが送られてきたところから始まった。

 そのトランクはキャリーケース程の大きさがあり、中を確認するとこの娘が入っていたのだから、驚いた。更に呼吸もしてないとくれば最早軽いパニックである

 

 警察に連絡しようか?いやこの状況はあらぬ誤解を受けるのでは?そう考えていた矢先、トランクに添えられた手紙を見つけネジを回し今に至る。

 彼女の言葉からも分かる通りどうやら自分をお父さんと勘違いしているようだった。

 

「うーんどうしたものかなー?」

 

 この状況を先ずは落ち着いて整理するため、トイレへと向かう。これは自分だけの癖かもしれないが、何か大事な考えごとをするときトイレだと凄く捗るのだ。環境・空間よく説明はできないがトイレほど捗る場所は自宅でも職場でも私はしらない。

 

「お父様どこにいくの?」

「ちょっと、トイレ。すぐ戻るからまっててね」

 

「・・・」

「薔薇水晶?出来ればそこで、まってて欲しいんだけど」

 

 ひたすら自分の後ろをヒヨコのように付いてくる薔薇水晶。その姿は何か小動物のようで見ていてとても癒されるのだが、トイレの中までついてこられるのはまずい。強制的にリビングまで抱き抱え移動させる。

 

 移動中ずっと「どうして?」とでも言いたげに見つめられてしまったのには驚いた。

 

 そして、ひとまずは持ち主が見つかるまで預かる方向性がきまりトイレから出るとドアの正面に薔薇水晶は立っていた。

 

「薔薇水晶!いつからそこにいたの?」

「お父様にリビングに戻されたあとから」

 

 この調子だと職場にまで付いてきそうな雰囲気である。今日が4連休で本当によかった。何とかこの行動だけは直さねば。

 そう思いつつも今日は連休1日目まだまだ時間はある。ひとまずスキンシップだ

 

「・・・」

「薔薇水晶?嫌じゃない?」

 

 頬っぺたをつついたり、髪や衣装に触れてみたり何をしても全く無表情の薔薇水晶。その表情から感情を読み取ることは至難の技である。

 

「くすぐったいです、お父様」

「あ、うん。何かごめんね・・・」

 

 流石にくすぐってみれば、笑ってくれるだろうと思ったが真顔で拒否されるとなかなか来るものがある。ひとまずここら辺でスキンシップは一時中断しずっと気になっていたことを聞いてみた。

 

「薔薇水晶、ずっと眼帯をしてるけど片眼はもしかして見えていないの?」

 

その質問に彼女は静かに首を横に降る

 

「その眼帯はずしてもらう事ってできる?」

 

今度は首をたてに降り眼帯を外す彼女。

 

「かわいい・・」

 

 てっきり片眼は視力がないのかそれとも片眼自体がないのかと予想していたがそんなことはなかった。なぜ、眼帯を着けていたのか?彼女なりのファッションなのだろうか?理由はよくわからないがそんことはどうでもいい。

 

 眼帯を外した彼女の姿はまさに「かわいい」の一言につきる。むしろ眼帯が邪魔まである。(眼帯薔薇水晶好きの方には誠にごめんなさい)

 

「そっちの方がかわいいよ!今後眼帯禁止ね」

「・・・解りましたお父様」

 

 少し不満げな顔で見つめられたが、拒否はされない。何だろうこの娘はお願いすれば文字通り何でもやってくれそうな雰囲気がある。勿論良心がそんなことを許すまでもないのはゆうまでもない

 

「きつねさん・・・」

「ん?ああ、あれね」

 

 彼女が指差す先には「ゴンぎつね」の絵本があった。なぜ独り身の家にゴンぎつねがあるのか?それ以上はいけないご都合主義である

 

「・・・きつねさん」

「あれは絵本。就寝にはまだ時間も在るし読んでみる?」

 

 黙って首をたてに降る彼女に読み聞かせを行ってみる。絵本の読み聞かせなど何年ぶりであろう?それこそ大学で参加した保育所のインターンシップ以来だから実に8年ぶりか。上手く出来るか心配であるがとにかくやってみよう。

 

「ごん・・お前だったのか」

「・・・きつねさん」

「え?薔薇水晶もしかして泣いてる?」

 

 つっかえながらのぐだぐだな読み聞かせも終盤、ふと薔薇水晶に視線を落とすと彼女の瞳からは溢れんばかりの滴が溢れていた。

 お世辞にも上手いとは言えない読み聞かせでのまさかの事態にかなり面食らってしまった。

 

「お父様、続きを聞かせてださい」

「いや、物語はこれでおしまい・・・あとは兵十の手から火縄銃が落て、筒口から青い煙が出ているところで終了なんだ。」

 

「きつねさん」

「薔薇水晶もしかして狐さん好き?」

 

静かに首をたてに降る彼女にふと名案が思いつく

 

「よし!薔薇水晶。あした狐さんに会いに行こう」

「狐さんに会えるの?」

 

「うん。あそこにいけば絶対会えるよ」

「きつねさん・・」

 

どこか微笑んでいるように見える彼女。明日の予定は決まった。

 

目指すは宮城の狐村、どうせなら2泊3日の宮城旅行と洒落こもうではないか!

 そうと決まればこうしてはいられない。宿の予約に新幹線の予約とやることは山積みだ。早速コンビニに予約しにいくもやはりついてきてしまう薔薇水晶。

 

 仕方がないので、彼女の思うようにさせることにした。

 遠目から見れば、親子に見えないこともないし幸い間接部分は服装で隠れているしばれることはないだろう。少し肌寒さが残る夜道、コンビニ向かう1人と1体。

 

自分達の物語はここから始まる。




 アニメオリジナルキャラ薔薇水晶に視点を充ててみた今作品いかがでしたでしょうか?

 気が付いたらシリーズは、取り敢えず全ドール作成予定ですのでお付き合い頂けるととても嬉しいです。



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雛苺とひたすら「馬チッチ」を楽しむだけのお話

雛苺のミーディアムとなった投稿者は馬チッチを楽しむ

馬チッチとはなにか?

それは、本編をご覧ください


田舎の朝は早い。

 AM0500時外ではキジバトが狂ったように「デデーポッポー」と泣きわめき、近所のじいさんの草刈り器の作動音がデュエットを始める。

 

 貴重な休日、まだまだ惰眠を貪りたい自分は耳栓を取り付け2度眠の準備に取りかかる。

 

しかし、その願いは1人の少女によって呆気なく打ち砕かれた。

 

「マスターおはようなのー♪」

 

パタパタと此方に走りよってくる1人の少女「雛苺」それが彼女の名前である。

ひょんな事から突然現れ、訳もわからぬ内にマスターにされていた。

 

性格は名前同様無邪気で可愛らしい、見た目相応のお子様である。

 

「悪い。まだ眠いんだ、もう少し寝させてくれ」

「ダメなのー。お寝坊さんのマスターには・・スーパー」

 

この掛け声は!いけない!

 

「雛苺!やめるんだ!いかんいかん、危ない危ない危ない!!」

「馬チッチなのー♪」

「あっーー!」

 

=============================================

馬チッチ。

それは、わが田舎に伝わる伝統の遊び。

 

簡単に説明すると、酔いつぶれて腹丸出しで寝ているパパさんのお腹に子供が思いっきり助走をつけて飛び乗る。

 

この時、飛び乗る瞬間「スーパー!」や「ハイパー!」とこれから飛び乗る宣言をし、パパさんが身構えるほんの少しの猶予を与え「馬チッチ!」で飛び乗る。

 

この時、飛び乗り方には3種類。

 

1腹這いで飛び乗る

 

2背面から飛び乗る

 

3つま先から飛び乗る

 

の3つがあり、勿論威力は3のつま先からが圧倒的である。

お盆や、クリスマス、正月等の親戚が集まり大人達の晩酌が終盤にはいると、必ず誰かが「馬チッチやるぞー!」の一言からファミコンに向かっていた子供達が一斉に群がり、大人達に突撃していく恒例行事。

 

言葉の意味は乗馬騎手が馬にのるときの動作と、乗られたパパさん達のいたがるようすがさながら小便(下ネタごめんなさい)を我慢している様子に似ていることから。

 

馬シッシ→馬チッチとなったようである。

==============================================

 

雛苺の渾身のつま先からの「馬チッチ」をくらい悶絶する。

 

 しかし、そんなことを全く気にしない彼女。そのまま腹這いになり全身をばたつかせる。

 

「早く起きるの~。お出掛けするの♪」

「お出掛けって、まだ5時だぞ!!どこも空いてないよ。セ○ンだって後1時間過ぎないと空かないんだぞ」

 

「じゃあ、お散歩にいくの」

「お散歩って・・・却下。面倒くさい」

 

「む~~」

 

 頬を膨らましご機嫌斜めで布団から降りる雛苺。そのままリビングに向かって歩いていく。どうやら諦めてくれたようだ。

 

雛苺には悪いが、まだ眠い。朝には弱いのだ。

 

「ハイパー!」

 

この声、この助走・・・これはいけない!

身の危険を感じ瞬時に身体を引きずりベットから這い出る。

 

「馬チッチ!なの~♪」

 

 間一髪、先ほどまで寝ていた所に渾身の「馬チッチ」が放たれていた。

あんなもの朝から食らっていたら確実にリバースしていたであろう。

 

「おっさんぽー♪おさんぽなのー♪」

「ねむーい」

 

なんやかんやで結局散歩に付き合うことになってしまった。

まだ、0530である。爺さん婆さんならもう活動時間なのだろうが、まだ一応若者の自分にこの時間は厳しい。

 

「マスターマスター!あんな所で寝ている人がいるの」

「酔っぱらいだね。無視しよう」

 

田舎だろうが、都会だろうが変わらない酔っぱらいの生態。

 

何故彼等はこうも路上で寝てしまうまで飲んでしまうのか?

こういう姿を現実に直視すると、自分のお酒が苦手な体質に感謝しか思い浮かばない。

 

そんなことを考えていると、不意に雛苺の声が聞こえてくる

 

「スーパー・・」

「雛苺!ストップストップ」

「馬チッチ!なの~♪」

 

やってしまった。見ず知らずの酔っぱらいへの渾身の「馬チッチ」

 

「ウッ!」という断末魔をあげる酔っぱらい。

 このまま、目を覚まし面倒ごとに巻き込まれるのは御免なので雛苺を脇に抱え脱兎のごとくその場から立ち去る。

 

 状況が解っていない雛苺は遊んでくれていると思っているのだろう無邪気に楽しんでいた。

 

「死ぬー」

「お散歩楽しかったのー」

 

どうにかこうにか、自宅に着いたときには息も絶え絶え。

もう一歩も動けないほど疲労困憊していた。

 

普段運動らしい運動をしていない自分に家路までの1kmダッシュはきつい。

一度呼吸を整えるためソファーで横になる。しかしそこに雛苺の無慈悲な処刑宣告が聞こえてきた

 

「あー!マスター横になってるの~。スーパー・・」

「雛苺・・待って・・・」

 

「馬チッチなのー♪」

「あっーーー!!」

 

のどかな集落の一軒家では今日も賑やかな絶叫が響きわたっていた。




「デコぺん」に「馬チッチ」に「ブランコ3人乗り」本当に子供は危険な遊びしか考えませんね。

 それでも大怪我をしたorさせた記憶はないのだから、子供ながらに皆さじ加減を解っていたのか、偶然なのか。


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ドールズ達の勝手にWebラジオ
翠星石と蒼星石のWebラジオ「ズバリゆうですぅ」


 ローゼンメイデンwebラジオ今宵もアンニュイに対抗し、勝手にwebラジオを開始した翠星石と、巻き込まれた蒼星石。はたして無事成功するのだろうか?

 お品書

・翠星石と蒼星石のお悩み相談
・翠星石の罵り言葉100連発
・ヤン○ー、マー○ー天気予報


 きっかけは、翠星石の一言から始まった。

 

「真紅と水銀燈ばっかりずるいですぅ!」

「いきなり、どうしたんだよ?」

 

 話を聞くとどうやら、水銀燈と真紅にだけWebラジオがあるのが不満の種のようだった。

 そして、翠星石もラジオ番組を開設するので、企画進行と器材係りは全て丸投げされると言う跳んでもない爆弾をキラーパスされてしまった。

 

「そうですねぇ、タイトルはズバリゆうですぅ!でいくですぅ」

「完全にズバリゆうわよのパクリだよね」

 

「違うですぅ。ぱくりじゃないですぅ」

「ネタはどうするんだよ?ラジオ放送するなら何かしらネタがないと進行できないぞ」

 

「それは、お前が考えるですぅ」

「ええ・・・」

 

 とんでもない爆弾を渡されてしまった。仕方がないので蒼星石に助け船を求め視線を投げ掛ける、それを察知し直ぐ様フォローに入る蒼星石。流石ドールズきっての常識人枠は伊達じゃない。

 

「ダメだよ!姉さん」

「いいぞ!もっといってやれ蒼星石」

 

「タイトルは行列のできる蒼星石相談所の方がいいと思うんだ」

「違うそうじゃない」

 

 そんなこんなで結局開始されたWebラジオ「ズバリゆうですぅ」の記念すべき第1回放送。

勿論司会役は蒼星石である。2人に放送開始5分前を告げる

 

「そ、蒼星石。寝癖とかついですかねぇ?翠星石の衣装変じゃないですかぁ?」

「大丈夫だよ、姉さん。それにラジオだから僕達の姿はラジオ視聴者見えないよ」

 

 なんだか、あんなに乗り気だった翠星石が一番緊張しているように見えるのは気のせいではないだろう。世話しなく髪やら服やらをいじっているし、あれは相当緊張しているに違いない。

 

 対して蒼星石は、いつも通りといったところだろうか。翠星石をフォローしつつ、こちらの補助まで気にしてくれている。流石は常識枠は伊達じゃない。

 そして、定刻30秒前。開始5秒前からカウントを入れることを伝えいよいよラジオが開始される。

 

「5、4、3、2、1・・・スタート!」

 

「す、翠星石と」

「蒼星石のWebラジオ」

 

「ズバリゆうですぅ!」

 

「遂に始まったね姉さん」

「き、き、記念すべき第1回ラジオ。ここでは翠星石が視聴者のお悩みをジュバリ解決していくでしぃ」

 

 思いっきり台詞をかみまくっている。翠星石に「落ち着いて深呼吸」のプラカードを掲げる。極力ラジオでは2人のお喋り以外の雑音を入れないよう考えた、ネットから採ってきた方法だ。

 

「そんなこと、お前に言われる筋合いないですぅ!緊張なんかしてないですぅ」

「お、落ち着いて姉さん。早速1つめのコーナーに入っていこうよ!」

 

 照れ隠しをするため勝手に暴走する翠星石とそれを宥める蒼星石。こんな具合で最後までやりきれるのだろうか?

 まあ心配しても始まらない、既に放送は開始されたのだ。あとは野となれ山となれ、こちらができるのは進行予定をプラカードで伝えあとはひたすら見守るしかない。

 

「先ずは翠星石と蒼星石のお悩み相談からいこうか」

「このコーナーでは、視聴者から寄せられたお悩みを2人でズバリ解決していくですぅ」

 

「そじゃあ、一つめのお悩みを読んでいくよ」

「ペンネームピチカート日和さん投稿ありがとうですぅ」

 

 

=================================================

ペンネーム「ピチカート日和」さんからの投稿

 

お久しぶりね皆々様!

ローゼンメイデン第2ドール乙女番長金糸雀華麗に投稿かしら!

 

早速相談なのだけど、どうしていつもいつも金糸雀のドールズ人気投票結果はあんなに悲惨なのかしら?

 

アニメ「トロイトメント」は言わずもがな第3期ではあんなに活躍したのにあの順位可笑しいかしら。

隠謀かしら。

 

PS次回ゲスト枠お待ち申し上げます

 

ミッチャンより

================================================

 

「こんなの解決策なんてねえですぅ。次のお便りに行くですぅ」

「姉さん・・・」

 

「えーっと次のお便りはペンネーム真のアリス第5ドール真紅・・・次のお便りですぅ」

「流石に紹介くらいしようよ姉さん」

 

「いやですぅ。絶対真紅からの投稿ですぅ、どうしてどいつもこいつも本名で投稿してくるですかぁ!」

「こいつら、ネットリテラシーが無さすぎるですぅ」

「お、落ち着こう姉さん。あとこのコーナーの投稿はあれが最後なんだ」

 

「はぁ!少なすぎですぅ」

「仕方ないよ、事前告知なしで開始したからね」

 

「仕方ないですねぇ。じゃあ次のコーナーですぅ」

「次のコーナーは翠星石の罵り言葉100連発だそうだよ」

「何ですかぁー。この変な企画はぁ?」

 

 

 翠星石の罵り言葉100連発。

               説明!!

 

 視聴者から寄せられた翠星石に言ってもらいたい罵倒セリフを蒼星石がランダムで選び、翠星石にそのまま言ってもらう企画。勿論選ばれたお手紙の再選定、拒否は不可能

 

「なんですとぉー!!」

「それじゃあ早速1枚目だよ」

 

 驚きの声を上げる翠星石と淡々と進行していく蒼星石。

一枚目が蒼星石によって手渡される。

 

「蒼星石・・・空気を読んで欲しいですぅ」

「どんどん進めていかないと時間が勿体無いからね」

 

「ううぅー。わかったですぅ」

「それじゃあ、翠星石1枚目お願いするね」

 

「ええと1枚目はぁ・・翠星石ジャンクにして上げる!!」

「ペンネーム今宵もアンニュ~イさん投稿ありがとうございました」

 

「これ絶対水銀燈ですぅ!!どうして1枚目からこんなの選ぶですかぁ」

「まぁまぁ、ランダムだからしょうがないよ姉さん。どんどんいこう」

 

 こうして、次々に罵倒ボイスが読まれていく。視聴者状況を確認するとなかなか盛況だ、視聴者は既に100人まで到達している。

 

「人間に価値などない価値なき者同士の争いに命の徒花を咲かせて見せろ!ですぅ」

 

「見ろ! 人がゴミのようだ!ですぅ」

 

「この馬鹿犬ぅぅぅーー!!ですぅ」

 

「次回も私に会いたいなら大人しく待ってなさい!ですぅ」

 

「はい、次のセリフのおはがきだよ姉さん」

「もう、無理ですぅ!このコーナーも終了ですぅ!」

 

 まだまだ、お便りが残っているがここで無念のリタイア。仕方がないので最後のコーナーのカンペを用意する。

 

「えーと、最後のコーナーは翠星石と蒼星石の天気予報。」

「このコーナーでは2人が日本全国のお天気を予想していく・・これなら楽勝ですぅ」

 

「天気予報に入る前に一旦BGMを流すらしいよ姉さん」

「わかったですぅ、BGMスタートですぅ」

 

 

ここで、事前に撮り溜めした、BGMを再生する。

 

 翠星石と蒼星石の天気予報♪

 

 僕の名前は翠星石♪     僕の名前は蒼星石♪     

 2人合わせて翠蒼だー♪   君と僕とで水槽だ♪     

 小さなですぅから大きなですぅ♪まで

 動かす力だ○ンマーDですぅー♪

 

「な、な、何なのですかぁーこのヘンテコな歌はぁ?」

「姉さん知らないの?ヤン○ー、マー○ーの天気予報だよ」

 

「知らねぇですぅ、何でこんなヘンテコなの流すぅですぅ」

「ヤン○ーがスポンサーになってくれたんだよ(大嘘)」

 

「あーもう訳わからないですぅ。もうとっとと終わらせてやるですぅ」

「その意気だよ姉さん」

 

 とりあえず、ネットから採ってきた各地の天気予報をカンペで表示する。しかし、流石に距離的に無理があった。天気図は見えるようだが降水確率、気温などは小さすぎて見えないようだ

 

「ちび人間全然みえねですぅ。もっと近づけですぅ」

「無理いっちゃだよ」

 

「やっぱり見えないですぅ。もう適当にいってやるですぅ」

 

「東京はたぶん晴れですぅ。暑いですぅ」

「九州は曇りの気がするですぅ。涼しいですぅ」

「それ以外の地域はめんどくさいから全部曇りですぅ」

 

「流石に適当すぎると思うな・・・」

「大丈夫ですぅ。それに昨日天気予報を信じて傘を持っていかなかったら見事どしゃ降りでしたし、何処の天気予報もこんなもんですぅ」

 

「それは、流石に他の天気予報に失礼だと思うよ」

「どうでもいいですぅ。もう疲れたからこれで終了ですぅ」

「えーと、今日の翠星石と蒼星石のズバリゆうですぅはこれでしゅうりょうです。ご試聴有り難う御座いました」

 

こうして、無事?第1回放送を終了したWebラジオ「翠星石と蒼星石のズバリゆうですぅ」

今回の放送が盛況だったかどうかはわからない。

 

しかし2人の満足した表情を観ているとまたやるのも悪くない。

もしも、第2回があるのなら次回は是非とも誰かしらゲストを呼んでみたいものである。




 最初は今宵もアンニュ~イを小説番で作ろうと思いましたが、原作が完成され過ぎているため断念。
 代わりにIF作品で挑戦してみました。

次回は金糸雀×ミッチャンor薔薇水晶×雪華綺晶
どちらかで作成してみたいです


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笑点メイデン
笑点メイデン


ふとした思い付きから始まった笑点メイデン

座布団(ローザミスティカ)10枚を達成するドールは現れるのか?

初期は座布団5枚からスタート

座布団10枚のキーワード「濡れ手に粟の一掴み」


翠星石;さあ、今週も笑点メイデンの時間がやって参りました

    司会の翡星石ですぅ

    どうぞよろしくですぅ

 

ここら辺で客席から拍手

 

翡星石;早速メンバー紹介に入ってくですぅ

    アニメでは、話が進むにつれて仲間が増えるのが王道なのに、時代の流れに逆行するメンバー達の自己紹介ですぅ

 

 

蒼星石;本日も作品拝聴有り難うございます

    視聴者の中にはどうして僕が下ネタ担当の水色?と疑問に思う方もいるかも知れないね

    でも、僕が適任なんだ。そうSS版変態石ならね♪

    ローゼンメイデンの水色枠変態石です

 

 

雛苺;着物の色と雛の服の色から雑にピンク枠になっちゃったなの~

   でもあの人の特徴ってなにかわからないから、取り敢えずいつもの雛でいくなの~

   いつも元気な雛苺なの~

 

 

 

金糸雀;かしら~!!どうして、カナが黄色枠かしら~

    ローゼンメイデン1の頭脳派なのに納得いかないかしら!!

    水銀燈、紫枠と交換してほしいかしら~

 

 

 

薔薇水晶;・・・薔薇水晶です。

     やるからには、座布団10枚を目指します。

     アリスになるのはこの私

 

 

 

真紅;何故かオレンジ枠にされちゃったけど、絶対あの花火ネタはやらないのだわ!!

   渋々オレンジ枠を引き受けたローゼンメイデン第5ドール真紅です

 

 

水銀燈;なんで私が腹黒担当の紫なのよぉ!

    納得いかないわぁ!!

    翠星石、その緑枠と紫枠今すぐ交換なさぁーい。

 

 

翠星石;一通りメンバー紹介も終了したところで早速1問目に入っていくですぅ

    最初はメンバー同士の掛け合いですぅ。

 

    答えが出来たドールは挙手するですぅ。

    そして、挙手して指名されたドールは他のドールに「○○ありがとう」というですぅ

    いわれたドールは「いえいえ、こちらこそ」と返すので最後にもう一言返すですぅ

 

 

水銀燈;はい!

真紅;はい!

薔薇水晶;・・・はい

 

 

翠星石;じゃあ、トップバッターは薔薇水晶にお願いするですぅ

 

 

薔薇水晶;はい。 

     水銀燈本当にありがとう

 

水銀燈;よくわからないけど、悪い気はしないわねぇ。

    どういたしまして♪

 

 

薔薇水晶;あなたが、真紅達を引っ掻きまわしてくれたお陰で各個撃破に成功し全てのローザミスティカを集められた。

     本当にありがとう

 

水銀燈;な、なんですってぇー

    今すぐジャンクにしてあげる!!

 

 

翠星石;これはトロイトメントを周到した上手い回答ですぅー!

    JUM君ローザミスティカ1個、薔薇水晶に持っていくですぅ!!

 

 

水銀燈;翠星石!!

 

 

金糸雀;はい!はい!!はいかしらー!!!

翠星石;えー!

    あの回答のあとに大丈夫ですぅ?

 

金糸雀;任せて!任せてかしら~♪

翠星石;不安しかないけど、黄色枠

 

 

金糸雀;かしら~♪

    えーと・・・・

 

翠星石;金糸雀?早く誰か指名するですぅ

金糸雀;問題はなんだったかしら?

 

翠星石;JUM君この黄色のローザミスティカ2個持ってくですぅ!!

金糸雀;ひどいかしら~

 

 

翠星石;誰かいないですぅ

金糸雀;はい!はい!!はい!!!

 

翠星石;黄色以外誰かいないですぅ?

金糸雀;かしら!はい、はい、はいかしらー!!

 

翠星石;本当に大丈夫ですぅ?

金糸雀;大丈夫かしら!

    ようやく答えを思い出したかしら♪

 

 

翠星石;じゃあ、金糸雀

金糸雀;はい!

    水銀燈、本当にありがとうかしら♪

 

 

水銀燈;また私なのぉ・・・

    嫌な予感しかしないじゃなぁい

 

金糸雀;知ってるかしら。水銀燈が最終的には他のドールを思って動いていることを

    トロイトメントでも、第3期でもかしら。

 

    ただ、それが上手く伝わらなくて空回り気味になるけど、金糸雀は全て知ってるかしら

    本当にありがとうかしら。水銀燈♪

 

 

水銀燈;かなぁ・・

翠星石;ちょ!水銀燈なにやってるですぅ

 

 

水銀燈;ローザミスティカ(座布団)何枚ほしい?

    4個ぐらいでいいかしらぁ?

 

翠星石;メンバー同士の座布団のやり取りは反則ですぅ

水銀燈;いいじゃなぁい。これくらい

金糸雀;やったかしら♪一気に7個になったかしら~

 

 

 

翠星石;あー!紫枠は現実でもドールでも無茶苦茶やりやがるですぅ!!

水銀燈;なによぉ。やるかクソ緑!!

 

翠星石;JUM君!!紫のローザミスティカ全部持ってくですぅ!!

水銀燈;え?ま、まちなさぁい!

    あー!本当に全部持ってかれちゃった~

 

 

翠星石;他にいないですかぁ~

変態石;はい♪はい♪

 

 

翠星石;じゃあ、変態石

変態石;はい。

    真紅本当にありがとう

 

真紅;どういたしまして。なのだわ

変態石;もうすぐ夏も終わるのに、最後に打ち上げ花火をあげてくれるなんて本当にありがとう

 

 

真紅;・・・やらないのだわ

変態石;真紅のりが悪いよ

    客席の声を聞いてごらんよ

 

 

花火!花火!!(客席からの催促)

 

変態石;さあ真紅!!観念するんだ

真紅;わ、わかったのだわ

 

無言で床を叩きつける真紅

 

変態石;あれ?口笛で花火の発射音真似しないと

真紅;口笛なんて吹けないのだわ!!

翠星石;なんか真紅が可哀想なのでその辺にしとくですぅ

    他に誰かいないですぅ?

 

金糸雀;はい!はい!!はいかしらー

翠星石;黄色はもう2回も指名したから手を挙げるなですぅ~

 

変態石;はいはいはい!!

翠星石;水色もさっき指したですぅ

    他にいないですぅ?

 

真紅;・・・

雛苺;・・・

水銀燈;・・・

 

 

翠星石;ここはさっきから一回も手を挙げてない水銀燈にお願いするですぅ!!

水銀燈;ええ・・まだ全然なにも思い浮かばないんのにぃ

 

 

翠星石;なんでもいいから、言ってみるですぅ!!

水銀燈;じゃ、じゃあ・・翠星石に党員役お願いねぇ

 

 

翠星石;ええ・・メンバー以外指定するですかぁ。

    別にいいですけどぉ

 

水銀燈;党員の皆いつも応援ありがとう

翠星石;どうってことねえですぅ

 

水銀燈;党員、それにローゼンファンが居たから無事2018年に15周年が迎えられたわぁ

    そして、また5年後に20周年が迎えられるよう応援なさぁいの

 

翠星石;おお!中々ナイスですぅ。 確かにファンあってこそ15周年が迎えられたですねぇ

    JUM君紫にローザミスティカ3枚あげなさいですぅ

 

水銀燈;やったぁ!

    もらっちゃった♪もらっちゃった♪

    ローザミスティカ3個もらっちゃった♪

 

金糸雀;はい!はい!!はい!!!

変態石;はいはいはいはい!

 

翠星石;もう指さねえですぅ。

    折角きれいな回答が出たから、今回はここで終わりですぅ

 

変態石;そんなー

金糸雀;かしら~

翠星石;今回の笑点メイデンはここまで

    また来週ですぅ




今知りましたが

「濡れ手に粟」をずっと「濡れ手に泡」だと思ってました。
思い込みって怖いですね

次回は薔薇水晶の白枠を雪華綺晶にして、作れたら作る予定です


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転生してトロイトメントのドールズ全滅フラグを全力でへし折ってみた
転生したらオーベルテューレのサラになっていたので全力で水銀燈のやさぐれフラグをへし折ってみた


ひょんな事から異世界転生してしまった投稿者

 飛ばされた世界はローゼンメイデンオーベルテューレ、真紅・水銀燈のミーディアムサラであった。
 水銀燈がやさぐれる原因となった蒼星石解析フラグを全力でへし折り純粋水銀燈を守る戦いが今始まる(1話完結予定)

警告⚠️
サラの性格原作から大きく解離しているため、原作サラのファンには動悸・吐き気・眩暈を催す内容になっている可能性があるためブラウザバックをお勧めします


 この日現実世界での自分の一生は呆気なく終わりを迎える。

 

 死因は交通事故だ。就寝中の自宅にコンバインが突っ込んできたことによる接触事故である。笑おうにも笑えない嘘のような死に最後を迎え、25年という短すぎる人生に幕を閉じるはずだった。

 

 しかし・・・第2の人生が意外な形で訪れた。そう、俗に言う異世界転生というやつである。目が覚めたとき、回りの風景は日本のそれとは全てが違っていた。

 

 ここがどこか思案していると不意に声を掛けられる。

 

「どうしたの、さら。こんな時間まで起きてるなんて珍しいのだわ」

「・・・!!」

 

 一瞬目を見張ってしまった。そこにいたのは紛れもないローゼンメイデン第5ドール真紅であった。

 

 先程の真紅の発言から察するに、転生先はローゼンメイデンオーベルテューレ、そしてこの時代のミーディアムであるサラに間違いないだろう。しかし、念のために鏡で己の容姿を確かめてみる。

 

「やっぱりな」

「サラ?口調が変なのだわ。なにか変なものでも食べたのかしら。」

 

なんたる光栄、なんたる幸運。

転生した世界がローゼンメイデンオーベルテューレとは!!

 

しかし、ここで一つ疑問が生じる。

この疑問の結果有無では、今後の展開が大きく変わってくるため早速真紅に質問をぶつけてみる。

 

「ごめんなさい真紅。ちょっと怖い夢を見て気が動転していたの。」

「そうだったの、怖い夢で驚くなんてまだまだお子様なのだわ」

 

「ひどいわ。それより真紅、水銀燈って知ってる?」

「水銀燈?聞いたことのない名前なのだわ」

 

「んほ~~!!」

「サラ!本当にどうしちゃったのだわ」

 

正にこれは、勝ち確状態である。

 

水銀燈のターニングポイントである蒼星石VS真紅以前であることがこれで確定したのだ。

そうとなったら話は早い。果報は寝て待て、あのイベントが発生するまでは暫くこの状況を楽しもうではないか!!

 

だがこの時代の真紅はとにかくガードが硬くスキンシップどころか、指一本触れさせてもらえない。

 

正に貴婦人と言ったところであろうか。

そんなこんなで月日は進み数ヵ月後待ちに待ったイベントが漸く訪れた。

 

「真紅!その水銀燈はどうしたの!」

「ええ・・まだこの娘の名前言ってないのにどうして解ったのだわ」

 

「そんなのどうでもいいじゃない。ああ!水銀燈」

「あんまり刺激を与えないで頂戴この娘はとても臆病な娘なのだわ」

 

その姿・形まさしく正真正銘の水銀燈。

正に今運命の出会いを果たしたのだ

 

しかし、喜んでばかりも要られない。確か正史では水銀燈はサラをあまりよく思っていなかったはず(少なくとも劇中でこの2人のスキンシップは皆無であった)

 

 あまりに、正史と解離する行動をとってしまっては本末転倒(何を今更という批判はノーセンキュー)先ずはフラグを叩き折ることが先決。水銀燈を構いたい気持ちを押さえ真紅と水銀燈の歩行訓練を静かに見守ることにした。

 

「そう、そうよ。上手ね水銀燈」

「真紅、ここまで歩けるようになったわ。本当に有り難う」

 

「ブラボー!!」

「さら!水銀燈を驚かせないでって何度いったら解るのだわ!」

「真紅。あの娘、怖いわ」

 

日々歩行訓練に励み徐々に上達していく水銀燈。そしてそれを応援する真紅とそっと見守るマスターさら2体と1人の仲睦まじき生活。

 

「真紅。紅茶を淹れてみたのだけど、どうかしら?」

「とっても美味しいのだわ!」

「あれれー?おかしいぞサラのカップは空っぽだー」

 

「この水銀燈が作ったクッキーも紅茶にとても会うのだわ」

「水銀燈!さらにもギブミークッキー!!」

 

「真紅、助けて!」

「サラ、何度いったらわかるのだわ!」

 

2体と1人の仲睦まじき生活。しかし、それは突然終わりを迎える。

蒼星石襲来イベントがいよいよやって来たのだ。

 

蒼星石VS真紅決戦前夜。真紅からいよいよあの言葉を受けとるときが来た。

 

「サラ、お願いがあるのだわ」

「任せて!絶対に水銀燈を蒼星石との決戦の場には行かせないから!」

 

「・・・まだ何もいってないのだけど」

「言わなくても解るの、全て見てきたからね」

 

真紅との別れも済ませ、最後の準備に取りかかる。

 

「これでヨシッと」

 

 水銀燈が入っているトランク一重、二重と厳重な封印も終え準備完了ここまで厳重に紐で結んでおけば決して勝手に出ていくことはあり得ないであろう。

 

 水銀燈には少々酷だが仕方がない今夜、今夜さえ無事終了すれば完全にフラグはへし折られるであろう。そう安心した瞬間ふと意識が遠くなる感覚に襲われた。

 

この感覚を自分は知っている。

これは異世界に転生したときと同じ感覚だ。恐らくフラグのへし折りに成功し次の世界、恐らくはローゼン第1期の「JUM」に転生し誰1人欠けることのないハッピーエンドの世界線へとばされるはず。

 

そんな期待を意識が薄れ行く中で考えていた。

 

 どうやら次の世界への転生も成功したのだろう。次第に意識がはっきり戻り回りの景色が鮮明に見えてきた。聴力も回復したらしく回りの音もはっきりと聞こえるようになった。

 

「おい!何をつっ立ってるんだ。死にたくなかったら走れ、走れ走れ!!」

 

 とんでもない第一声が聞こえてくると同時に、日本では生涯まず聞く筈もないであろう様々な音が鼓膜を揺らす。

 

 それらの正体は拳銃の発射音、戦車の走行、どこかから聞こえる爆撃音等々耳に入る音全てが転生先を日本ではないことを如実に告げていた。

 

 状況から察するに何処かの戦場であることは理解できた。

 

しかし、ローゼンにこんなシーンはなかった筈。

いや、正確にはひとつだけ思い当たる節はある。

だが、フラグをへし折った今その状況が発生する筈はないと信じていたかった。

 

「おい!空から薔薇の花びらが降ってきたぞ!」

 

どこらともなく聞こえてきた声に反応し空を見上げる。

そして、空を覆い尽くさんばかりの花びらを目の当たりにし全てを悟った。

 

フラグは回収できていなかったのだ。

 

周りの兵士達が突然の睡魔に誘われ眠り落ちていく。

そして、それは自分自身も例外ではなかった。

 

まどろむ意識のなかで、私は確かにそれを目撃した。

 

「水銀燈!!」

「真紅!!」

 

2体のドールが戦う姿を。

何故だ?確かにフラグは叩き折った筈なのに・・・

なぜ?そこで自分の意識は完全に事切れた 




あくまで私の偏見ですが

トロイトメント全滅フラグはオーベルテューレ「ジャンク」発言が無かったら防げたのでは?という持論のもとに、今後の物語を展開していく予定です(といっても恐らく5話程度)

一応の持論根拠(恐らく内容はチラシ裏程度)

上記フラグがなければ、そもそも薔薇水晶のメグをだしにする水銀燈揺さぶり作戦は無意味(恐らく真紅に相談し嘘がばれる)

この時点で薔薇水晶VSその他ドールズ連合の構図が確定的になり勝敗は火を見るより明らか

と想像していますが、はてさてこの考えはいい線いっているのか?いないのか?


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着けますか?着けませんか?シリーズ
猫耳×真紅


真紅が猫耳をつけ自由気ままに生活する

ただそれだけのお話


ある日の昼下がり

 

雛苺・真紅のミーディアム桜田じゅんの元に1通の便りが送られてきた

 

「着けますか?着けませんか?あなたのドールをご希望の動物に変化させてみませんか?なんだこれ」

 

手紙には以下のような事がが記入されていた

 

============================

着けますか?

着けませんか?

 

あなたのドールをご希望の動物にしてみませんか?

 

興味があるミーディアムは以下に希望の動物名、ドールを記入し引き出しにこの手紙を収納してください

 

 

後日付属品を送付いたします

 

ドールズ達のちょっと違った一面を見たい方は今すぐ記入!!

 

PS兎がお薦めです

ラプラスの魔より

 

 

ミーディアム名

 

ご希望のドール

 

ご希望の動物

============================

 

「・・・よし!!」

 

一通り手紙を読み終えた少年は、その手紙にあるドールを記入した

 

============================

ミーディアム名 桜田ジュン

 

ご希望の動物 猫

 

ご希望のドール 真紅

============================

 

「これを引き出しにいれて、よし」

 

そして待つこと、数分

 

「猫耳のと猫のシッポ、あとこれは首輪か」

 

 引き出しを開けると、真っ白な猫耳とシッポそして首輪の3点セットと共に説明書が付属されていた

 

「付属された3点セットをドールに装着させてください、但し効力はいつ切れるかは個体差があります。いつもとは違ったドールとの生活をお楽しみ下さいか・・よし」

 

一通り説明書を読み終えた少年

 

読書中の彼女に近づきそっと手に持った猫耳を着けてみた

 

「あら、何か用かしら?ジュン」

「い、いや、何も」

 

少しの間、本から目線を離しそう問いかける真紅。

そして、特に用事がないと分かると短く「そう」と返答し再び読書に没頭する。

 

 その後、彼女の様子を観察するも特に大きな変化は現れていない。強いてあげるならばジュンによって装着された真っ白な猫耳を着けられてもまったく気付かない彼女の少し天然な所くらいである。

 

「馬鹿馬鹿しい、やっぱり出鱈目かよ」

 

小さくそう呟きネットサーフィンを再開する

猫真紅に淡い期待を寄せていたが、彼女にこれといった変化も現れる様子は現れなかった

 

「ちょっと、ジュン」

 

声の発せられた方を振り向くと、いつの間にか読書を終了した彼女がジュンを見上げていた。

勿論あの可愛らしげな猫耳は、今だ健在である

 

「なんだよ?真紅」

「・・・・」

 

「真紅?」

「・・・・」

 

「・・・・」

「・・・・」

 

ジュンをじっと見上げたままなにも言わない彼女

ほんの数秒、ジュンと真紅が無言で見つめ合うよくわからない時間が流れる

 

「はぁ、本当に鈍いわね。まだわからないのだわ?」

「それはこっちの台詞だよ!一体なんだよ」

 

「抱っこしてちょうだい」

「はぁ?」

 

「早く」

「わ、分かったよ。これでいいのか」

 

突然の抱っこ要求に戸惑いながらも、いつもの要領で彼女を抱き上げるジュン。

そこに、彼女からの次の要求が間髪いれずに入ってくる

 

「それでいいの。そのまま座ってちょうだい」

「意味がわからないぞ」

「いいから」

 

「座ったぞ」

「それじゃあ、そのまま私を膝においてちょうだい」

 

「ん?」

「聞こえなかった、膝に私をのせてといったの」

 

「・・・」

「そう、それでいいのだわ」

 

ご満悦な様子でジュンの膝に座る様子はまるで雛苺を彷彿とさせる。

普段の彼女からは絶対に見ることはできないであろう貴重なワンショットであろう

 

その後も、普段の彼女からは決してお目にかかれない様々な言動が現れる

無論それは、あの付属品の効果であることは疑いようもなかった

 

「じゅん?」

「今度はなんだよ?」

 

「・・・」

「まただんかまりかよ」

 

「本当鈍いわね・・」

 

ため息混じりにそう言うと、なぜ察せられないかわからないといわんばかりの口調でこう続ける

 

「撫でて頂戴」

「な、撫でる!?」

 

「早く!頭を撫でて頂戴」

「わかったよ、こうか?」

 

「やればできるじゃない♪」

「何かこういう真紅は変な感じがするな」

 

そんなこんなで、1分後

 

「いつまで撫でてるのだわ!」

「いってぇ!!」

 

突然の猫パンチを食らうじゅん。

そう猫の気分は変わりやすい。先程まで喜んでいたのに突然の猫パンチ猫特有のあるあるだ。

 

「じゅん!!」

「今度はなんだよ」

 

「ドアを開けてちょうだい」

「ほらよ」

 

「有り難う。もう閉めていいわよ」

「やっと出ていった。これで少しは静かになるな」

 

漸く嵐のような猫真紅が出ていき、平穏なとき訪れる

ほっと無でを撫で下ろし、ネットサーフィンに戻ろうとするじゅんであったが

 

「戻ってきたのだわ!ドアを開けなさい」

「早すぎるだろ」

 

30秒もたたずに、再来する彼女

そして、またもや扉の前に立ちジュンに注文をつける

 

「扉を開けてちょうだい」

「またかよ」

 

「早く!!」

「わかったから、急かすなよ」

 

「いってくるのだわ」

「もう開けないからな」

 

そういい放ち扉を閉めるが

 

「帰ってきたのだわ!!」

「だから早すぎるだろ」

 

そんなこんなで、猫真紅との1日は過ぎていった。

猫耳の効力はいつ切れるのか?猫真紅に振り回されるじゅん君はいつまで耐えることができるのか?

 

次回に続く・・・かもしれません




ネタができたらまた投稿するかもしれないし

もしかしたら1話完結になるかもしれません。
今後の投稿予定は気の向くままで行きましょう


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水銀燈と初めての◯◯
水銀燈と初めての廻らないお寿司屋さん


 勤務4年目にして初めて貰ったボーナスを手にした投稿者
夢にまで見た回転しないお寿司屋さんを水銀燈共に堪能する物語
(メグは出てきません)


 ボーナスその言葉は投稿者にとって最早都市伝説に近いものであった

苦節4年、この状況下でまさかこの言葉を聞いたとき私は我が耳を疑った。

 だがしかし、実際に手渡しでそれを受け取り実感した。そうボーナスは存在したのだ。

 

 突如として降ってきたこの棚から牡丹餅

この好機活かさずにはいられまい!子供の頃から夢見たあの場所へ!

いざ行かん

 

投稿者「ついに来ちゃった。ずっと夢見た桃源郷へ」

水銀燈「たかがお寿司屋さんでオーバーすぎない?」

 

投稿者「何言ってるの!月1の回転寿司だって究極の贅沢な自分が廻らないお寿司屋さんだよ!」

水銀燈「それ経済的に大丈夫?生きていける?」

 

投稿者「大丈夫!ちゃんと最低限の文化的な生活は毎月送れてるから」

水銀燈「それ本当に大丈夫なのかしら」

 

 他愛もない会話をしつつ廻らないお寿司屋さんの暖簾をくぐる

 板前さんの「いらっしゃーせー!!」という気っ風のいい挨拶に迎えられると共に、女将が席に案内してくれる

 

投稿者「すごい靴をはきかえるみたいだよ!本格的」

水銀燈「そんな下らないことで感心しない」

 

投稿者「えーなにこの下駄箱!なんか銭湯のロッカーみたい」

水銀燈「だから!いちいちそんなことで感心しない」

 

 靴をしまい「六」と書かれた鍵代わりの札木をポケットにしまい案内されたカウンタへ

 何気無く客層を伺うと、仕事終わりのサラリーマンに品の良さそうな御婦人と皆いかにもなお客だらけではないか。回転寿司名物「奇声をあげて走り回る糞餓鬼」や「糞でか喋り声の酔っぱらい」といった類いが皆無なのだ。皆最低限のマナーを弁え思い思いの食事をしている。

 

 これがあれか、価格帯ごとの「客層」というやつか

 

投稿者「スーツの人ばかりでヤバイね。私服で来た自分が完全に浮いてる」

水銀燈「そんな細かい事ばかりきにしてるんじゃないわよぉ。あなたの夢見たお寿司屋さんに来たんだから、たっぷり堪能しないと後で後悔するんじゃないの?」

 

投稿者「たしかに。もう一生来られないかもしれないしね」

水銀燈「ええ・・・」

 

 女将からお茶とおしぼりを受け取り、テーブルのメニューに目を落とす

 

投稿者「え?なに時価って・・値段が書いてないネタがあるんだけど」

水銀燈「しらないの?季節によって入荷しにくいネタとかは月ごとに値段が変動するらしいわよ」

 

投稿者「なにそれ・・じゃあ何気無く頼んだネタが1万円とかあるの?やだこわい」

水銀燈「板前さんにその都度値段を聞けばぁ?」

 

投稿者「ん~それはなんかカッコ悪いから、値段がわかるネタだけ頼もう」

水銀燈「ええ・・」

 

 やはり廻らないお寿司屋さん。全体的に高い。何だろうマグロやイカそういった回転寿司ポピュラーなネタでも平気で此方の予想の遥か上をゆく。これは少し甘く見ていた

 ここでふと私は有ることを思い出した

 

水銀燈「いきなり封筒を覗きだしてなにしてるのよぉ。みっともない」

投稿者「いや、いくら入ってるかなぁって・・・すごい!万札が2枚も入ってるよ!!」

水銀燈「それボーナスっていうより寸志ねぇ」

 

 

 まさかの2万円。あの社長なら1000円も予想していたのに。

これに気を良くした私は吹っ切れた。値段をきにせず(時価以外の)ネタを頼みまくった

 

投稿者「すいませーん。マグロとタイ、それにエンガワ!!あ、あとずけまぐろ」

板さん「あいよ!全部一貫かい?」

投稿者「うん?」

 

 ここで私は衝撃の事実を知ってしまった。メニュー表に書かれている値段は全て、なんと一貫の値段だったのだ!! 普段回転寿司しかいかない私にとってまさに青天の霹靂である

 だがここで焦ってはいけない。私は自分にそう言い聞かせ、さぞ「知っていましたがなにか?」という態度で「二貫ずつお願いします」と澄まし顔で答えた

 

投稿者「やっちゃったー。折角だから一貫ずつ頼んで色んなネタ楽しむべきだった!キャンセルできるかな?」

水銀燈「できるわけないでしょ」

投稿者「ですよねー」

 

 過ぎたことを悔やんでも仕方がない。再度次の注文ようにメニューを見ると出てくる出てくる決してチェーンではお目にかかれない珍しいネタ。

 

投稿者「すいません!この鯨のサエズリって何ですか?」

板さん「鯨の舌だよ!!」

 

投稿者「キビナゴ?こんな魚しらなかった・・・おおお!ノドグロ。すごいフグだって」

水銀燈「だから、一々オーバーリアクションよ。傍にいる私が恥ずかしいじゃない」

 

板さん「へいお待ち!」

投稿者「!!ネタがデカイ。それに・・凍ってない!」

水銀燈「恥ずかしいから、口をとじていてもらえるかしら?」

 

 なんということでしょう。某チェーン店の倍ネタ祭の更に上をいく厚切りのネタに1.5倍は有りそうなシャリの大きさ。勿論シャーベットマグロではない。

 職人さんの洗練されたシャリの握り・・は残念ながら我が馬鹿舌では明確な違いは感じられなかったがそれでも満足な圧倒的ボリューム。そしておいしい茶碗蒸し

 

 よくぞ日本にうまれけり。我が生涯に一片の悔いなし。

 握られてくるネタ全てが予想の遥か上の美味しさ。天婦羅も、サイドメニューも、フライドポテトでさえ回転寿司のそれとは全てが別次元であった

 

 最早気分は美味しんぼのトミー副部長状態であった。

 

投稿者「極楽って存在したんだね♪」

水銀燈「もう疲れたわぁ」

板さん「次は何を握りやしょう?」

 

投稿者「いやあお腹一杯です。ごちそう様でした。お会計お願いします」

女将「有り難うございました。こちらになります」

 

幸せの代価は大きかった。まさかボーナスが1食で1/3に成ってしまうとは

しかし、それにも増して充実感も大きかった

 

投稿者「やっぱり高いね。まあ美味しかったからしょうがないけど」

水銀燈「そう。よかったわね」

 

投稿者「また、ボーナスあったら行こうね」

水銀燈「はいはい」

 

投稿者「それにしても」

水銀燈「なによ?」

 

投稿者「あの板前さん一貫握るごとに・・こう手と手をパンと叩いてたけどあれ何だろう?」

水銀燈「さぁ?私がわかるわけないでしょう」

 

投稿者「あれかな?ああやってお寿司錬成する銀シャリの錬金術師だったりして」

水銀燈「つまらない。0点」

 

そんなこんなで大満足の投稿者であった




次があったら「時価」に挑戦したいと思う今日この頃


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真紅達と学ぶ方言のあれこれ

ネタサガシ中に方言辞典なるものを発見
なかなか面白かったのでいくつか載せてきます


その1 

 

金糸雀「水銀燈、めぐー遊びにきたかしら♪」

水銀燈「丁度いいところに来たわね」

めぐ「丁度金糸雀ちゃん達の事を話していたの」

 

金糸雀「かな達のこと何のお話かしら?」

水銀燈「金糸雀はみなごろしとはんごろしどっちが好き」

 

金糸雀「かしら!!」

めぐ「金糸雀ちゃんと雛苺ちゃんは、はんごろしの方が好きなんじゃないかなって話してたの」

水銀燈「他の娘はみなごろしに決めたんだけど、どうしてもあなたと雛だけ決まらないのよ」

 

金糸雀「まだ死にたくないかしらー!」

水銀燈「ちょっと!待ちなさーい」

めぐ「うーん。お土産は、みんなお餅にしよっか」

 

 

============

「みなごろし」「はんごろし」

 

長野県で使われる餅米の堅さについての方言

みなごろし=餅米を全部潰す(お餅の状態)

はんごろし=餅米を粒が残る程度潰す(おはぎ)

 

*ごろし=つぶす、という意味があるとかないとか

昔話にもでてくるポピュラーなネタの一つ

=================

 

その2

ジュン宅

 

金糸雀「なぁんだビックリしたかしら」

水銀燈「私達がそんなことするはずないじゃない」

翠星石「昔の水銀燈なら有り得る話ですぅ」

 

水銀燈「なんですって」

蒼星石「まぁまぁ2人とも」

ジュン「遊ぶのは勝手だけど、散らかしすぎだぞ。帰ってくるまでになおしとけよ」

 

真紅「あら?お出掛け?」

ジュン「コンビニすぐ戻ってくるよ」

金糸雀「行ってらっしゃいかしら」

 

蒼星石「行っちゃったね」

金糸雀「そういえば直しとけって何を直せばいいかしら?」

真紅「とりあえず、目につくもの全部直せばいいのだわ」

 

翠星石「疲れたですぅー」

真紅「これだけ目につくものを直したし文句はないはずなのだわ」

ジュン「戻ったぞっ・・・て全然直してないじゃないか!」

 

翠星石「よく見るですぅ!!全部直したですぅ」

ジュン「どこがだよ。なおってないだろ」

翠星石「直したですぅ」

ジュン「なおしてない」

 

=============

「なおす」

 

関西全般で使用される方言

「なおす」=直す・治すではなく「かたずける」、「収納する」といった意味で使われる

 

*なお上の会話は職場の実体験を元に作成してみました

 

==============

 

番外編 句読点をいれみて

 

水銀燈「この勝負私の勝ちのようね真紅」

真紅「この私が負けるなんて」

 

翠星石「ババ抜き弱すぎですぅ」

水銀燈「それじゃあ約束通り最下位は1位の私の命令を聞いてもらうわよ」

 

真紅「ま、まさかジャンクになれなんて言うつもりじゃ」

水銀燈「違うわよ。この紙の通りに私の頭を撫でながら言いなさい」

 

真紅「えーと?すきだい?これでいいのだわ」

水銀燈「私がいいと言うまで続けなさい」

 

真紅「すきだい、すきだい、すきだい、すきだい、すきだい」

水銀燈「次はこれよ」

 

真紅「えーと。してるあい、してるあい、してるあい、してるあい」

水銀燈「そう。その調子で続けなさい」

 

翠星石「いみわからないですぅ」

蒼星石「あれはね、句読点を別のところにつけると」

水銀燈「そこ!黙りなさい」

 

 




最後のネタは「ににんがしのぶ伝」
というアニメのネタ丸パクリです


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食べ物シリーズ
雛苺とお弁当箱


のり:今日の晩御飯は雛苺ちゃんリクエストのお弁当よー

 

雛苺:やったなのー

 

真紅:なんなのだわ、これは・・・

 

じゅん:尋常じゃないくらいご飯が詰め込まれてるな

 

 

 ことの発端は数日前、自分用のお弁当をこしらえていた所に珍しく早起きした雛苺がやって来たところから始まった

 

 

雛苺:お腹すいたなのー

 

のり:もうちょっとまっててね。これが詰め終わったらご飯にしましょうねー

 

雛苺:おいしそうなハンバーグなのー

 

のり:あっ・・ごめんなさい。このおかずはお弁当分しか作ってなかったの。

 

雛苺:お弁当?

 

のり:そうよ。この容器にこうやっておかずを隙間なく詰めていって、仕切りを付けてご飯を詰めて、ゆかりをかければ完成よ。

 

雛苺:おいしそうなのー。これ食べたいなの。雛の分もつくってー

 

のり:いいわよー。でもお弁当箱がないから今度買いに行きましょうねー。

 

雛苺:やったなのー

 

 そうして、買いそろえられた人数分のお弁当箱(うちドカベン3つはのりによるチョイス)に手際よくおかずを盛り付けていく。

 

のり:ご飯を敷き詰めて、おかずはやっぱりご飯が進む味付けが濃いものがいいかしら? 焼きじゃけに小松菜のおひたし、あとは玉子焼きとひじきの煮付け・・・うーん残りの空いた隙間は何をいれようかしら?

 

雛苺:花丸ハンバーグなのー

 

のり:まー♪いいわねー。でも目玉焼きを乗せちゃうと蓋をしたときに黄身が潰れちゃうかも知れないから、ハンバーグだけにしましょうねー。

 

雛苺:はーい♪

 

のり:ちょうどいい具合にお弁当の隙間が埋まったわねー。あとは、ご飯にごま塩を振りかけて、真ん中に梅干しをおいて完成ー♪

 

雛苺:やったー。向こうに持っていくのー

 

のり:ちょっと待ってね。最後に蓋を閉めて、それじゃあお願いね

 

雛苺:はーい

 

のり:じゅんくーん、真紅ちゃんご飯ですよー

 

 

 

 そんなこんなで現在

 

真紅:だからってなぜドカベンなのだわ

 

じゅん:さすがにこの量のご飯は食べきれる気がしないよ

 

雛苺:いっただきますなのー。

 

のり:大丈夫よー。二人とも食べ盛りなんだからこのぐらい食べられるわよ

 

じゅん:食べ盛りって・・・しかも姉ちゃんだけ小さめ弁当箱だし

 

真紅:本当なのだわ。のり、私のお弁当と交換なさい。

 

のり:ええー。そんなに食べられないわー

 

雛苺:小松菜のお浸しおいしいなのー

 

真紅:あなた以外にチョイスが渋いわね。

 

じゅん:ハンバーグもいけるな

 

真紅:卵焼き・・誰かさんがいたら真っ先に飛び付きそうなのだわ

 

雛苺:ごちそうさまなのー

 

じゅん:ごちそうさま

 

真紅:ごうちそうまでした。夕食にお弁当も案外わるくないわね

 

のり:よかったわー。じゃあ明日もお弁当にしようかしら

 

真紅:いいと思うのだわ。ただしご飯だけは詰め込みすぎないようにしてちょうだい。 こんな苦しい思いは2度とご免なのだわ




また、いくつかネタが溜まってきたので再開します

このシリーズは続くか続かないかは解りません


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雛苺とお弁当 耳つきサンドイッチ

 お弁当第2回


のり:みんなー。夕ご飯ができたわよ。きょうは久しぶりにお弁当よー

 

真紅:・・・嫌な予感がするのだわ

 

翠星石:嫌な予感?なんですぅ

 

じゅん:ドカベンの悪夢ふたたびか

 

蒼星石:よくわからないけど、2人とも顔色が悪いね大丈夫かい

 

 前回のドカベンの悪夢から数日。悪夢は再び訪れた。何も知らない翠星石と蒼星石は、真紅とじゅんの重い足取りに疑問を抱きつつもリビングに向かっていった。

 そして、二人は衝撃の光景を目の当たりにした。

 

翠星石:すごいですー♪なんかよくわからんですけど、色んなオカズがいっぱいです。 軽いバイキング状態なのですぅ

蒼星石:トンカツにコロッケにトマト。それにアンコ?イチゴ?何か統一性がないね。

 

真紅:それにジャム、バター、チーズにマヨネーズ・・・一体今日のご飯はなんなのだわ?

 

のり:今日は手作りサンドイッチにしてみたの♪食パンはそこにあるから皆自分で好きな大きさに切り分けて、好きな具材をのせていただきましょうねー

 

翠星石:何か楽しそうですぅ。レタスにツナと卵とカツレツとハムも挟んでいただきますですぅ

 

蒼星石:面白そうだね。僕は小倉とイチゴジャムをためしてみようかな。パンは四角のままよりは、斜めに切っていただこうかな

 

雛苺:イチゴ、パイナップル、ぶどうにミカンに桃全部挟んでいただきますなのー♪

 

真紅:贅沢すぎるフルーツサンドなのだわ・・私はシンプルにキャベツとカツレツで頂くのだわ。

 

のり:みんな美味しそうに食べてくれて嬉しいわー。たまたま買い物に行ったパン屋さんで食パンが丁度半額だったの。まだまだあるからどんどん食べてねー

 

じゅん:旨い。たまにはこういうのも悪くないかもな

 

真紅:のり、ホットサンドメーカーは何処かしら?

 

のり:ちょっと待っててね、確かこの辺に・・・あっ、あったわー♪

 

真紅:悪いわね。

 

翠星石:何を作るですぅ?

 

真紅:まぁ見てなさい。食パンにとろけるチーズをこれでもかとのせてサンドメーカーで暖めれば・・・完成なのだわ。

翠星石:すごいですぅ。漫画みたいにチーズとろけて美味しそうですぅ

 

雛苺:美味しそうなのー雛もやるのー

 

蒼星石:小倉と切り餅を中に入れて焼き上げても美味しそうだね

 

真紅:それも美味しそうね、早速作ってみるのだわ

 

翠星石:ちょっと待つです。次は私の番ですぅ

 

雛苺:そのつぎは雛が使うの

 

のり:喧嘩しちゃダメよー。仲良く使いましょうねー

 

じゅん:姉ちゃんレンジが鳴ったけど何か作ってたのか?

 

のり:そうなの♪ずっと前からお餅を冷凍してたでしょう?あれを使ってピザを作ってみたの

 

真紅:お餅でピザ?

 

のり:ちょっと待っててね・・・はい。みんなで食べましょう♪

 

翠星石:ピザ生地がお餅ですぅ

 

蒼星石:うん。外はかりかり、なかはもちもちしていておいしいね

 

真紅:おいしいのだわ。ただ、一枚で充分お腹いっぱいになるのだわ

 

翠星石:右に同じですぅ

 

のり:そんなー。まだ作ってるからどんどん食べてもらわないと困っちゃうわー

 

じゅん:・・・御馳走様でした。先に部屋に戻ってるから

 

真紅:ちょっと、逃げるのは卑怯なのだわ

 

翠星石:敵前逃亡ですぅ

 

のり:2枚目が焼き上がったわよー

 

翠星石:これ以上食べられないですぅ

 

真紅:ドカベンの悪夢再びなのだわ




 お弁当回第2段。今回はサンドイッチです。

 サンドイッチと言えば、コンビニ・スーパーのサンドイッチコーナーはほぼすべて耳を切り取られたサンドイッチばかり。耳ありのサンドイッチは最早パンやさんでしか食べられない存在となってしまったのでしょうか


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水銀燈の孤高のグルメ 第1回近所のお蕎麦屋さん

 何時ものように一人探索に出掛けた水銀燈
 その途中でふと気になるお店を発見し・・・
(水銀燈が原作崩壊している可能性ありの為苦手な方はブラウザバックを推奨します)


 某月某日お昼と言うには遅すぎる時間。いつも通り探索をしていた彼女は気になるお店を発見する

 

水銀燈:(あら?こんなところにお蕎麦やさんなんてあったのね。折角だから今日はここにしましょう)

 

水銀燈:・・・全然店員さんが出てこないじゃない。ねぇちょっと(お客さんもいないし今日は休業日だったのかしら?)

 

お婆さん:あら、いらっしゃーい!どーぞー

 

 水銀燈の呼び掛けにワンテンポ遅れて、奥の方からしわがれた。しかしよくとおるお婆さん特有の声が聞こえてくる。

 

水銀燈:(どうぞって適当に座ってということでいいのかしら?でも4人席しかないわねぇ・・・できればカウンターか一人席があればよかったんだけど)

 

水銀燈:・・・(全然メニューを持ってこないわね。)

 

お婆さん:はい。注文が決まったら呼んでください

 

水銀燈:(これは、お水とリモコン?お水はわかるけどリモコン??)

 

水銀燈:あの、これって?それとメニューをいただきたいのだけれど

 

お婆さん:ごめんねー。うちは席ごとメニューは置いてないだよ。あそこから選んで頂戴ね。

 

 そういって、お婆さんが指差す方をみてみる。すると壁に達筆でかかれたいくつものメニューと値段が書かれた木札が貼ってあることに気付く。

 

水銀燈:(随分達筆ねこのお婆さんが書いたのかしら?)

 

お婆さん:あと、テレビはそれで勝手に好きな番組にかえてちょうだいねー。どうせこの時間帯は誰もこないから好きにくつろいでてね。

 

水銀燈:そ、そうなの。わ、わかったわぁ。(個人で経営してる店ってどこもこんな感じなのかしら?なんかフランクというか、アットホームというか・・ちょっと馴れないわね)

 

 ひとまず、メニュー選びのため壁の木札を一通りながめる

 

水銀燈:(いつも思うけれど、どうして掛け蕎麦とザル蕎麦ってザルの方が100円近く高いのかしら?そば粉の割合が違うとか、何かあるのかしら。不思議だわ)

 

水銀燈:(ふーん・・炙り鴨南蛮と小天丼のセット。あれにしましょう)ねぇ、すいませーん

 

水銀燈:・・・(全然こないじゃなぁい!!またどこかにいっちゃったの?)

 

 何度目かのセルフ呼び出しに漸く奥の方から姿を見せるお婆さんが注文を取りに来る

 

水銀燈:もしかして、夜営業の仕込み中だったかしら?変な時間に来ちゃって申しわけないわぁ

 

お婆さん:あー。違うのよー。ちょっとねいいところでね

 

水銀燈:いいところ?

 

お婆さん:丁度助さんが、黄門を出すところでねぇー

 

水銀燈:(・・・水戸黄門観てたから遅れたのね!!)そ、そう。取り敢えずあそこの炙り鴨南蛮と小天丼のセットをお願いするわぁ

 

お婆さん:はーい。結構時間が掛かるからゆっくりしててちょうだいね

 

水銀燈:まったく(それにしても手持ち無沙汰ねぇ。TVはどこもニュースばっかりで面白くないし、雑誌はちょっと趣味に合わないものばかりだし・・・今のうちにお手洗いを済ませてこようかしら)

 

お手洗いと書かれた扉をあける。するとそこには、炬燵にあたりながらTVを眺めるお爺さんが彼女を迎えた

 

水銀燈:???

 

お爺さん:いらっしゃい。お手洗いはあそこだよ

 

水銀燈:(あそこって言われても・・これもしかしなくても、家とお店のトイレを兼用で使っているっていうことよね。)

 

お爺さん:そうだ!よかったらこれ。もっていきんさい。うちでとれた蜜柑、味は保証しないけど多分旨いと思うよ

 

水銀燈:はぁ・・頂いとくわ。(お蕎麦に蜜柑?よくわからないわ)

 

水銀燈:(やっぱりこういう個人経営のお店は馴れないわねぇ。だけどチェーン店だと人混みが嫌だし)あら?

 

 お手洗いを済ませ席に戻ると、既に鴨南蛮のセットが置かれていた

 

水銀燈:(結構すごいボリュームね。お新香にこれは、白菜と昆布の漬け物かしら。それに唐揚げとコロッケ。それにお饅頭・・よくわからない組み合わせね)

 

お婆さん:さっきはごめんなさいねぇ。それおまけ、結構評判がいいのよ

 

水銀燈:あら。それじゃあ遠慮なくいただくわぁ

 

水銀燈:(天丼はいけるわねぇ。海老と大葉、インゲン、かき揚げ、ナスに蓮根・・本当にこれ小天丼なのかしら?お蕎麦は・・可もなく不可もなくかしら)

 

水銀燈:(以外に多いわね・・完全にコロッケと唐揚げが余計ね。残したら悪いからたべるけれど)御馳走様でした。ちょっとぉ!お会計お願いしたいのだけれど

 

お婆さん:はいはい。えーとお蕎麦セットだから・・あっそうだそうだ!!

 

水銀燈:?

 

お婆さん:これ、割引券。丼ものお蕎麦何でも100円引きになるから渡しとくね!!

 

水銀燈:あらそうなの。それじゃあいただいとくわぁ

 

お婆さん:えーと、ここから100円引いて

 

水銀燈:今の今使えるのね・・普通次回来店時だと思うんだけど

 

お婆さん:はい、900円ね。

 

水銀燈:大きいのしかないけど大丈夫かしら?

 

お婆さん:はい。5000円だから4100のお釣りね。あ、お嬢ちゃん忘れ物!!

 

水銀燈:(忘れ物?特に席に置き忘れはないと思うけど・・)

 

お婆さん:はい割引券。これ5月中なら何回でも使えるから、またいらっしゃい

 

水銀燈:(か◯屋さん方式なのね・・いやあっちは一応その都度新しい券を渡してくれるからちょっと違うわね)                                                                                                                                                              

 

お婆さん:ありがとうございましたー!!

 

水銀燈:(中々良かったわね。またこようかしらぁ・・・お蕎麦は可もなく不可もなくだったのが残念だけれど。丼ものは美味しかったから、今度来たら丼ものだけ頼もうかしら)




 何処にでもある個人経営のお蕎麦やさんのお話


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水銀燈の孤高のグルメ? 駄菓子屋さんで豪遊

 懐かしの駄菓子を大人買いするただそれだけのお話


水銀燈:お邪魔するわよ

 

お婆ちゃん:あらいらっしゃい。ゆっくりしていきんしゃい、お嬢ちゃん

 

水銀燈:(一応私の方が年上なんだけど、まあいいわ)

 

 

 ここは、とある町のとある駄菓子屋。最近はスーパーでも、また、ここは◯菓子屋やお◯の町おかのような菓子専門店もある中、彼女はあえて駄菓子屋に通っている。

 

 

水銀燈:(あら、懐かしいわね。ガムっていったらやっぱりこれよね。フィリックス・ザ・キャットだったかしら?この包装紙のキャラ)

 

水銀燈:(へぇ・・・まだ、らぁ◯ん婆あ売ってるのね。これとぶた◯ん、ベビー◯ターって一度食べ比べたけれどそんなに、違いがないのよねぇ)

 

 

 のんびりとおかし棚を物色している彼女。そんな物色中の彼女に小さな少女がぶつかってくる。

 

少女:あ、ご免なさい

 

水銀燈:大丈夫?怪我はなぁい?

 

少女:うん

 

水銀燈:こんな狭いところで走り回ったら危ないわよぉ。親御さんは?

 

少女:いないよ、私一人

 

水銀燈:ええ・・(どうみても幼稚園児よね。家が近かったとしても一人にするのは危ないんじゃないかしら)

 

お婆ちゃん:こら、◯◯ちゃん!走り回ったら危ないよ

 

水銀燈:あら、この子知っているの?

 

お婆ちゃん:近所の◯◯さんのお子さんだよ。きっと明日が遠足だから買い物にきたんだろうね

 

水銀燈:詳しいのね

 

お婆ちゃん:そりゃあ、ここで何十年も商売しているからね。ここら辺のご近所さんはほとんど顔馴染みだよ

 

水銀燈:(そういえば、昔のお店ってこういうところが多かったわね)

 

少女:ねえ、お姉ちゃん

 

水銀燈:あら、私のことかしら?

 

少女:一緒におかし選びを手伝って、だめ?

 

水銀燈:そうね、特に予定もないし・・・いいわよ。一緒に選んであげる

 

少女:有り難う!お姉ちゃん

 

水銀燈:因みに予算はどれくらいなの?

 

少女:これ!

 

水銀燈:(300円ね~、そういえばバナナはおやつに入りますかって?ネタ今の子供に通じるのかしら?)

 

少女:お姉ちゃん?

 

水銀燈:何でもないわ、行きましょう。先ずはこれよね

 

少女:なにそれ?

 

水銀燈:そうね、一言でいうなら”サクランボの味がするお餅のようなお菓子”かしら?その爪楊枝で一つ刺しながら食べるの。おいしいんだから

 

少女:えー、なんか美味しくなさそう。

 

水銀燈:おいしいの!それと、これなんてどう?ココアシガレット

 

少女:なにこれ~

 

水銀燈:うーん、簡単にいうとココア味のポッ◯ーかしら?

 

少女:おいしそう

 

水銀燈:(あとは、なにがいいかしら?ねるねるねる◯とかは絶対に不評そうだし・・・リングチョコは溶けてベトベトになりそうよね)あ、そうよ!!あれがあったじゃない

 

少女:?

 

水銀燈:あなた、ポ◯モンって好きかしら?

 

少女:大好き!ピカチュウ

 

水銀燈:そう。ならきまりね

 

少女:ピカチュウだー

 

水銀燈:そのアメを袋の粉に付けながら食べるの。ちょっとパチパチするけどおいしいわよ。

 

少女:ピカチュー♪

 

水銀燈:(あと残りは50円程度ね。適当にう◯い棒とヨーグ◯ティーで丁度いい金額ね)

 

少女:有り難うお姉ちゃん

 

水銀燈:どういたしまして、そうだ。ちょっと待ってなさい

 

少女:うん!

 

水銀燈:お婆ちゃん、そこのきな粉棒2つ頂くわね

 

お婆ちゃん:はいよ

 

水銀燈:はい、これ私の奢り。家に帰ったら食べなさい

 

少女:有り難うお姉ちゃん。じゃあ帰るねバイバーイ♪

 

水銀燈:走って怪我するんじゃないわよ

 

お婆ちゃん:じゃあちょっと◯◯ちゃんを家まで送ってくるから、店番よろしくねお嬢ちゃん

 

水銀燈:ん?ん~~???




 現代でも探せば有りそうな駄菓子屋さんのお話でした


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水銀燈の孤高のグルメ 佐世保で見つけた喫茶店(佐世保バーガー)

 佐世保で出張の時に見つけた良さげな喫茶店のお話


水銀燈:(やっぱり佐世保に来たら佐世保バーガーは外せないわよね。でも人気店は混雑してるから、空いているところに行きたいわねぇ・・・)

 

 ひょんなことから佐世保に出向いた彼女。

 早速名物佐世保バーガーを食べられるお店を巡るも時刻は丁度お昼時。どこのお店も人・人・人の大盛況ぶりであった。

 

水銀燈:(まったく!どこのお店も人だらけじゃなぁい!!どこか落ち着いてゆっくり食べられそうないい感じのお店はないのかしら)あらぁ?

 

 そんなとき、ふと佐世保バーガーの登りを発見した彼女。そこはどこからどうみてもちょっと古めの(良い言い方をすれば歴史を感じさせる。悪くいえばぼろい)喫茶店であった。 

 

水銀燈:(見た感じ、お客さんもそんなに居なさそうだし、ここにしましょう。)

 

マスター:いらっしゃい。空いてる席にどうぞ

 

水銀燈:(カウンターもあるし、2人席もある。全くお客さんもいないし、いい感じね。)そこの奥の席お借りするわね。

 

 お昼時と言うのにお客さんは、カウンターに座っている年配のご婦人が数人だけ。お世辞にも繁盛しているとは言えない雰囲気だが、人混みが大嫌いな彼女にとっては、まさに大あたりの場所であった。

 

マスター:はい。お水とメニューおいとくよ。

 

水銀燈:あら、ありがとう

 

カウンターのご婦人A:あたしら以外のお客さんなんて3日ぶりじゃない!

 

カウンターのご婦人B:ゆっくりしていきなよ。どうせ客なんて殆どこないんだから閉店までいても怒こられないよ

 

カウンターのご婦人C:それをあたしたちがいっちゃダメじゃない。ねぇ?マスター

 

 ガハハ!と愉快そうに笑うマスターとカウンターのご婦人方。恐らくここは、顔馴染みのご近所さん達がリピーターで通うことで成り立っている喫茶店なのだろう。 しかし、そういう店によくある「なんだ?この余所者は?」という排他的な雰囲気は微塵も感じられなかった。

 

水銀燈:(なかなかいい雰囲気じゃなぁい。暇潰しの本を持ってき忘れたのが悔やまれるわねぇ。まぁそれはそれとして、何を頼もうかしら?)

 

水銀燈:(佐世保バーガーと珈琲は外せないとして、やっぱりデザートも頼みたいわぁ。となると、このチーズケーキかしら?こっちのモンブランも気になるわねぇ)ねぇ?デザートって何がオススメかしら?

 

ご婦人A:それなら断然アップルパイがオススメだよ

 

ご婦人B:そうそう!ここのアップルパイなんだったかしら?リンゴの種類が他のところ違うらしくて全然バカ甘くないのよ

 

水銀燈:へぇ・・じゃあ佐世保バーガーと珈琲のセットにアップルパイをいただくわぁ。

 

ご婦人C:アップルパイなら珈琲よりアップルティがオススメだよ!

 

ご婦人B:佐世保バーガーにアップルティーは合わないでねーの?

 

ご婦人C:たしかにな!

 

ご婦人方:がはは!!

 

水銀燈:(本当に賑やかね)

 

 その後、料理が来るまでの間「最近腰の調子がどうの」、「家の嫁さんがどうの」、「昨日番組がどうの」などという会話を特にやることもなくボンヤリと聞きいている彼女

 

マスター:おまちどおさま。アップルパイにコーヒー、それに佐世保バーガーね!

 

水銀燈:(やっぱり大きいわねぇ・・・◯ーガー◯ングのワッパー3倍分位の大きさはあるんじゃないかしらぁ?)

 

マスター:ナイフとフォークはつけるかい?

 

水銀燈:遠慮しとくはどうせなら素手で食べたいの。アップルパイ用の小さいフォークだけお願いするわね。

 

ご婦人A:素手で行くのかい豪快だねぇ

 

ご婦人B:若いんだから、あれくらいがいいだよぉ

 

水銀燈:(一応私の方が年上なんだけれどね)

 

ご婦人C:マスターコーヒーお代わり

 

水銀燈:あら、お代わりなんてできるの?私も頂こうかしら

 

マスター:お代わりはやってないけど、どうせ誰も来ないからね好きなだけ飲んでいってよ

 

水銀燈:いい加減ね・・・それでよくやっていけてるわねぇ

 

マスター:はっは。毎月利益なんかないよ。でも家賃も人件費もかからないからねー。かかるとしたら、光熱費ぐらいなもんだよ。それに利益目的というより老後の道楽みたいなもんだからねぇ。

 

ご婦人B:そうそう、老後何もやらずボーッとしてたらすぐボケちゃうからねぇ

 

ご婦人A:私達みたいなもんにとってもここは、集会場みたいなものだしねぇ

 

ご婦人C:これからも続けてほしいもんだねぇ

 

マスター:とりあえず、自分が生きているうちは続けるつもりだよ。まぁいつくたばるか、わからんけどね

 

ご婦人B:じゃあ、あと30年は安泰だ

 

マスター:90まで生きろってか!!

 

ご婦人C:その頃にはあたしたちの方が先にくたばってるかもしれないね!

 

ご婦人方・マスター:ガハハ!!

 

水銀灯:(本当に賑やかでいい雰囲気ねぇ・・・また機会があったら小説でも持ち込んで長居させてもらおうかしら?)

 

 またひとつ彼女のお気に入りブックにひとつお店が追加された




 実際に佐世保で見つけた穴場なお店。
あれから5年ほどたちましたがまだ、営業しているだろうか?


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メグと水銀燈のグルメ巡り 夏祭り・屋台巡り

 ひたすら祭り屋台グルメを巡るだけのお話


 祭り囃子に誘われて、彼女たちはとある町の祭り屋台巡りを楽しんでいた

 

水銀燈:お祭りといったら、かき氷は外せないわよね

 

めぐ:そう言えば、かき氷のシロップって色が違うだけで味は全部同じって知ってる?

 

水銀燈:へーそうなの?じゃあ確かめたいから、めぐの一口貰うわね

 

めぐ:はい、どうぞ。

 

水銀燈:うーん。そういわれると、同じ味のような気もするし違う気もするわね

 

めぐ:本当ね。不思議だわ

 

水銀燈:あーっ。今どさくさに紛れて私のかき氷食べたわね

 

めぐ:ふふっ。次のお店に行ってみましょう

 

水銀燈:ここは、チョコバナナ屋さんね。これもお祭りには定番の屋台よね

 

めぐ:今って色んなカラフルなコーティングが有るわね

 

水銀燈:正直、青とかピンクとか緑って体に悪そうね。やっぱりノーマルが一番よ

 

めぐ:あのチョコレートコーティング難しいのよね。ただチョコレートを溶かして、バナナに浸けて冷凍庫で凍らせても旨く行かないんだもの

 

水銀燈:チョコバナナを自作する人ってなかなかいないわよ

 

めぐ:あ、今度はあそこを覗いてみましょう

 

水銀燈:最近こういうお店増えてきたわよね

 

めぐ:割り箸に薄いジャガイモを巻き付けたやつね。よく見かけるけどなんて食べ物なのかしら?

 

水銀燈:さぁ?そう言われると、よくわからないわ

 

めぐ:せっかくだから、一つ買っていきましょう

 

水銀燈:それなら、そっちより隣のジャガバターにしましょうよ。ジャガイモといったら断然こっちよ

 

めぐ:じゃあ、それを2つ買っていきましょう。はい、どうぞ

 

水銀燈:ありがとう。やっぱりこの味ね

 

めぐ:そういえば、ジャガバターで気付いたけど

 

水銀燈:なーに?

 

めぐ:最近どこのお祭りでも焼きトウモロコシ売らなくなったわね

 

水銀燈:ああ、そういわれれば見た感じないわねぇ。まあ、あれはお醤油とバターさえあれば簡単に家でも再現できるし、儲からないからじゃなぁい?

 

めぐ:確かにそうよね。他の屋台料理は中々真似できないけど、あれは結構近い味が作れちゃうのよね

 

水銀燈:あっちは・・・広島焼きの屋台ね

 

めぐ:買ってくる?

 

水銀燈:遠慮しておくわ。一度あのなかに輪ゴムが入ってたことがあって、それ以来食べないようにしているの

 

めぐ:外の屋台だから仕方ないわ。まだ輪ゴムだっただけ不幸中の幸いと思わないと

 

水銀燈:えぇっ・・・仮にも食べ物屋さんなんだから、最低限の衛生には気をつけてほしいじゃない

 

めぐ:それを屋外の、それも屋台に求めるのは厳しいんじゃないかしら。厳密にいっちゃえば、屋内と違って車の排気ガスとか、風が吹いたら外の埃とか

 

水銀燈:ちょっと!嫌なこと言わないでよ。折角屋台料理を楽しんでるのに

 

めぐ:ふふっ、ごめんなさい。要するに屋台でそんな細かいことを気にしてたら、キリがないって思ったの

 

水銀燈:まぁそれは確かにあるけど・・輪ゴムの件は細かいことなのかしら?

 

めぐ:こまかいことよ。それより、もうすぐ花火大会が始まるみたい行ってみましょう

 

水銀燈:あ、ちょっとまちなさい。最後にあそこのリンゴ飴を買いに行きましょう

 

 彼女達の屋台巡りはまだまだ続く




 焼きもろこし、冷やしきゅうり、なんだかよくわからない紐を引っ張りあげるクジ。ここら辺は最近本当に見なくなっていしましたね


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真紅の3分クッキング 湯豆腐

 湯豆腐を真紅とのりがクッキングするだけのお話


某月某日桜田家

 

真紅:私にも作れる手間のかからない料理を教えてちょうだい

 

のり:いいわよ、でも珍しいわね

 

真紅:あんなことを言われたら、黙っておけないなのだわ

 

 

 遡ること1日前。それは、じゅんのとある一言から始まった。

 

=============================================

翠星石:やっぱり、翠星石の作るスコーンは世界一ですぅ

 

のり:本当おいしわね~、いつもありがとう翠星石ちゃん

 

翠星石:もっと誉めてもかまわないですぅ

 

じゅん:うん、おいしい。真紅もこれぐらい料理が出来てくれたら助かるんだけどな

 

真紅:っつ!これぐらい簡単に作れるのだわ

 

翠星石:無理です!この前だってクッキー作りで、大惨事になったですぅ

 

真紅:うっ、まあそういうこともあった気がするのだわ。でもあれは、お菓子だったから失敗したの

 

じゅん:そうか?多分何を作っても大惨事になると思うけどな

 

真紅:言ったわね・・・みてなさい。明日の晩御飯は取って置きのおかずをこしらえるのだわ

===========================================

 

真紅:ということで、簡単に作れるレシピを考えて頂戴

 

のり:ちなみに、真紅ちゃんのいう簡単ってどの程度かしら

 

真紅:そうね、出るだけ包丁を使わず、かつ調理の手間のない・・・カップラーメンくらい簡単に作れるものがいいのだわ

 

のり:うーん、中々難しい注文ね~。

 

真紅:何かあるはずよ

 

のり:うーん・・・あっ!湯豆腐なんてどうかしら?

 

真紅:湯豆腐?

 

のり:そう、お鍋にお豆腐とお湯を入れてあとは煮立てれば完成するの。(本当は昆布で出汁をとった方がいいけれど、そこは食べる時にポン酢や薬味を浸けてもらいましょう)

 

真紅:ふ~ん、それなら簡単そうね。早速作りましょう

 

のり:丁度、期限が今日までのお豆腐がこんなにあるの

 

真紅:これをふたを開けて、鍋にぶちこめばいいのよね

 

のり:あっ。流石に、にがりは捨てなきゃだめよ

 

真紅:にがり?

 

のり:お豆腐を満たしてるお水のことよ。こうやって、包丁で蓋に少し切れ込みを入れて

 

真紅:面倒ね。そのまま入れて、水を足せばいいじゃない。

 

のり:うーん・・・にがりを捨てないで作ったことがないから解らないけど、多分美味しく仕上がらないとおもうわ

 

真紅:分かったのだわ・・・じゃあ今度こそ鍋に豆腐を投入するのだわ

 

のり:あっ!まって、そのままだと大きすぎるから、一口大に切っていきましょう

 

真紅:そんなもの、食べる時にじゅん達が自分で調整して掬えばいいのだわ

 

のり:あ~そのままいれちゃった。うーん、ちょっと雑な気もするけど・・・

 

真紅:これで調理は終わりでしょう?早速じゅん達を呼んでくるのだわ

 

のり:あ、真紅ちゃん!流石に湯豆腐だけじゃ足りないからもう1品おかずを・・・いっちゃった

 

雛苺:ごはんなの~

 

真紅:さあ、じゅん。見なさい、渾身の力作なのだわ

 

じゅん:湯豆腐・・うん。まぁ失敗せずに作れてよかったな

 

真紅:ちょっと!それだけなの

 

じゅん:流石にこれだけじゃないだろ?判断は別のおかずを食べてみてだな

 

真紅:何を言ってるの?今日はこれだけよ

 

じゅん:えっ・・・

 

真紅:今日のおかずは湯豆腐だけなのだわ

 

じゅん:うそだろ

 

雛苺:花丸ハンバーグが食べたいなのー。花丸ハンバーグ!!

 

真紅:文句を言わずに黙って食べるのだわ!




 子供の頃に出されると有りがたくない料理ワースト3に入るお料理。
しかし、不思議と大人になるとそれが有りがたくなってくる。

ただただ、お豆腐を煮て薬味とポン酢で頂く簡単でおいしい不思議な料理


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