転生したらゴーストだった件 (✝みsoshiru_✝)
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ep.0 転落~そして転生~

転スト第1話です。
小説を書くのは人生で初めてなので下手ですが、短いので最後まで読んでいってくれると嬉しいです。
ではどうぞ



皆は、不良をどう思うだろうか。

 

僕は、他人に迷惑をかける彼らが嫌いだ。

 

コンビニの前を占拠したり、弱いものからカツアゲしたりする彼らが嫌いだ。だから僕は、昔は彼らを止めたりしていた。力で人を制する者を力でねじ伏せてヒーローになったつもりでいた。

 

だが、大人にそれは通用しない。

 

僕が立ち上げた会社が倒産した。

僕のミスで41人が失業した。

僕は多額な借金を抱え、家を失い、巻き込む訳にはいかないので家族とは縁を切った。

もう三日も食べていない。

 

だが、それは今関係ない。関係あるのは、

 

「こんなに天才(と昔は言われていた)でイケメン(自称)な40代のおにいさん(おじさん)を十人で追いかけるとか頭おかしいぞ君たち!」

 

そう、今絶賛、不良たちとの鬼ごっこをしているのだ。

 

捕まったら鉄バットでボコされると経験が言っている。そしてボコされると多分死ぬともうほとんど動かない体が言っている。そして僕が誰よりも分かっている。もう逃げる力が残ってないと。

それでも僕は走り続け、とある路地裏で倒れた。もう動けない。

 

直後、僕の背中に衝撃が走る。そこからはひたすらボコボコにされた。

肩、足、脇腹、腕...頭を狙ってこないあたり、殺す気はないのだろう。

 

だが、僕に動く力は残っていない。

 

くそ...この僕をボコスカボコスカたたきやがって...

 

<確認しました。打撲耐性獲得…成功しました。続いて、物理攻撃体制獲得…成功しました。物理攻撃耐性を物理攻撃無効に進化させます…成功しました。>

 

ん?なんだ今の?...幻聴か

 

それにしても、痛みを感じない。もう体の感覚がないってことか...腹減った。疲れた。眠い。疲れた。腹減った。疲れた。腹減った。疲れた。休みたい。

 

<確認しました。疲労無効獲得…成功しました。続いて、「飢エルモノ」獲得…オークロードじゃない為失敗しました。

 代行処置として、食事、睡眠の不要な身体を作成します…成功しました。>

 

「兄貴、こいつ死んでないっすかね。」

「いや、そんなことは無...い...逃げるぞ」

 

そうして不良たちは逃げていった。

 

「ハハッ残念だったな。この路地裏は監視カメラがあるんだよ...お前らはただじゃすまない...僕の...命は...軽くない...ハハッハハハッ…」

 

<確認しました。置キミヤゲ獲得…成功しました。>

 

「僕の命で君たちに教えてやろう...人殺しの罪の重さを...死者から...学べ...」

 

<確認しました。ユニークスキル「ハデス」獲得…成功しました。>

 

「はあ、僕は...いつ道を...間違えたのだろう...か...誰かに...助けて...ほしかった...光輝く...ヒーローに...」

 

<確認しました。ユニークスキル「導カレルモノ」獲得…成功しました。続けて、「英雄召喚」獲得…成功しました。>

 

オイ!「導カレルモノ」ってなんだよふざけてんのか!俺は導く側だ!

...でも、もし来世があったら、リーダーになるのはもう懲り懲りだな...

 

それが、僕がこの世で最後に思った言葉だった。




最後まで読んでいただきありがとうございます。

ついでにこの話、全体的に「僕」が悪いです。会社があったときは、不良たち相手にストレスを発散するようにボコボコにしてました。

あと、三上悟(リムルの前世)と違って、「僕」は妻と12歳の息子がいました。

スキルの詳細は次回やります。
ヒントとして、ユニークスキル「ハデス」は、ギリシャ神話の冥界の神ハデスが、地上の最新情報を最近死んだ人から聞いていた、という話をモチーフにしています。

さて、主人公の名前は...どうしよう...


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ep.1 僕にできないことはない!(ただしできないことを除く)

読んでくださってる皆さんありがとうございます。
読んでくださる方が思ったよりずっと多かったので毎日更新したいなあ(するとは言ってない)


 僕は目が覚めた。

 

 僕の名前は...あヤッベ忘れた。年は、40...2?3?ヤッベ忘れた。妻の名前は...ゆ...ゆ...ゆ...ヤッベ忘れた。YA☆BA☆I

 息子の名前は...玄太...よっしゃ覚えてた~!フォー!!!

 

 僕に問題などない!大丈夫!全部大丈夫!

 

 ...ふう。僕は今、絶賛現実逃避中。

 

 なんせ目が覚めたら暗い森の中にいて、目の前にはどうみてもお化け屋敷がある。

 

 こんなの誰でも現実逃避したくなるだろう。

 

 ...とりあえず寝よう。

 

 

 

 

 ...眠れない。というか目が閉まらない。いや、目がない。見えるけど目がない。ちょっと目をこすってみよう。

 

 

 

 

 

...手がない。いや、手はある。ただめっちゃ小さい。あと白い。色白とかじゃなくて、ガチの白。まじで白。

 

 足がない。小さい尻尾らしきものがある。体が軽い。めっちゃ軽い。というか重力を感じない。いまさら気づいたけど、地面の感触がない。浮いてる?僕、浮いてる?僕浮いてるよね?浮いてるよね?

 

 目がなくて手が小さくて尻尾があって足がなくて体が白くて浮いてる。

 

 落ち着け、息を整え...息してない!心臓がバクバ...心臓の音が聞こえない!

 

 落ち着け、落ち着け落ち着け落ち着け落ち着け落ち着けあああああああああああああああああああああああああああああ!

 

《自動でスキル「精神攻撃無効化」を発動しました。》

 

 ふう。体がおかしいのは今はいいとして、さっきの声はなんだ?心に言葉が浮かび出ているだけという感じだった。パソコンの自動音声のような無機質な感じな声だ。

 

 まあいいや。わからい物は考えてもわからない。

 

 それよりこれからどこ行こう。というか移動できるか?

 

 動け~動け~僕動け~動け~あ、動いた

 

 よくわからないけど、コツをつかめばもっとよく動けそうだ。

 

 とりあえず動き回ろう。

 

 

 

 

 ちょっと動いた後、湖を見つけた。湖を覗いてみると、僕(と思わしき物)が映っていた。

 

 僕は、おばけだった。

 

 白くて丸い身体。なんの役にも立たなさそうな小さい手。もっと役に立たなさそうな謎のしっぽもどき、目があるべきところには穴があり、紅い光が宿っている。口はいたずらが好きそうな笑みを浮かべており、鼻はない。全体的に妖怪ウォ〇チのウィ〇パーやポケ〇ンのボクレ〇みたいだ。

 

 なんだこれ...僕かわいくね!?

 

 この時、僕は確信した。僕はゴーストに転生したのだと。

 

 

ステータス

 

 名前:不明

 種族:ゴースト

 称号:なし

 魔法:なし

 技能:ユニークスキル『ハデス』

    ユニークスキル『置キミヤゲ』

    ユニークスキル『英雄召喚』

    ゴースト固有スキル『精神攻撃無効化、浮遊、透過』

 体制:物理攻撃無効

    疲労無効




精神攻撃無効は攻撃じゃなくてもある程度精神が不安定になると発動します。それまでは荒ぶってた「僕」が一瞬で冷静になるあたり効果は絶大ですね。

次回は本当にスキルの説明します。


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ep.2 手に入れた能力(と持っていた能力)

これからはできるだけ1~2日ごとに投稿したいと思います。

タイトルで分かる通りスキルの詳細が(少し)発表されます。

原作(少なくとも僕が読んだところまでは)アンデッド系モンスターが少しも出てこないので、オリジナルモンスターを複数体登場させました。これからも出し続けます。


転生してからおよそ二週間の間、僕は自分の「スキル」を試していた。

 

 幸い、前世の死に間際は他にやることもなかったので、その時獲得したスキルも覚えてる。

 

 ただ、どんなスキルかはわからないので、そこは検証するしかなかった。

 

 「物理攻撃無効」は文字通り物理攻撃が利かなかった。

 

 攻撃が通らなくてキョトンとしている狼男を煽りまくってたら夜が明けていた。

 

 「置キミヤゲ」は分からなかったが、名前的に死なないと発動しなさそうだ。使う機会がないといいけど...

 

 「導カレルモノ」と「英雄召喚」もさっぱり分からなかった。

 

 最後の「ハデス」は検証に時間がかかったが、なんと「近くで死んだ魔物のスキルを学ぶ」という能力だ。

 

「近く」がどれくらいかはその魔物がいつ死んだかによる。

 

 死んだばかりだと視認できるほどの距離、死んで24時間近くたっていると死体に触れないといけない。

 

 同じスキルを複数回手に入れると強化か進化もする。

 

 僕が「ハデス」を使って手に入れたスキルや魔法は:

 

 レッサーバット×6「超音波」

 これによってほぼどんな状況でも空気と水さえあれば見えるようになった。攻撃?うるせえ

 

 ゾンビ×数十体「腐ウイルス(極大)」

 密度を調節でき、薄いと範囲が広がり、濃いと物を溶かす。まだ戦闘はしたことがないけど、たぶん強い。近くの沼にいた魚が全滅してた。ごめん。

 

 マッドフィッシュ:主 「泥沼」

 半径10メートルくらいの泥沼を作る。あんまり深くないから、機動力を落とすのと靴をめっちゃ汚すこと「だけ」しかできない。

 

 スケレタル・メイジ×3「ファイア(中)」

 火の玉を作る。なぜか炎が青い。大きさは野球のボールくらい。火力がめっちゃ弱く、木にも燃え移らない。

 

 リッチー 「カースド・フレイム」

 

 火の線らしき鞭らしきものを作る。なぜか炎が緑。20メートルくらい伸びて、自由に動きまわせる。ゾンビの死体にあててみると、すぐ燃えて灰になった。死体がないと「ハデス」が使えないから緊急時に使おう...ていうか『泥沼』とシナジーめっちゃ良くね?

 

 

 

 リッチーの死体を見つけれたのは本当に運がよかった。死体集め楽しい↑(サイコパス)「カースド・フレイム」と「腐ウイルス」がバカ強い。次からは戦ってみようと思う。

 

...あとここら辺死体転がってすぎじゃないか?ゾンビの死体が異様に多かったし、リッチーなんて誰、いや何が殺せるの?あ~怖い。

 

 

ステータス

 

 名前:不明

 種族:ゴースト

 称号:なし

 魔法:ファイア(中) カースド・フレイム

 技能:ユニークスキル『ハデス』

    ユニークスキル『置キミヤゲ』

    ユニークスキル『英雄召喚』

    ゴースト固有スキル『精神攻撃無効化、浮遊、透過』

    手に入れたスキル…レッサーバット『超音波』ゾンビ『腐ウイルス(極大)』マッドフィッシュ:主『泥沼』

 体制:物理攻撃無効

    疲労無効




魔法とスキルの違いがいまいちわからない!

大賢者がいないので、スキルの効果は使ってみないとわかりません。
よって、「発動条件を満たしていない」能力は使えず、効果がわからない状態です。

次回は戦闘します。

...マッドフィッシュ:主w


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ep.3 初めての戦闘

長時間更新してなくてすいません。
これからも(その気になれば)頑張ります。


 ヤバイ。ただただヤバイ。

 

 「僕」は、モンスターと戦いたいと思った。

 

 だから、足音がしたときそれを追った。

 

 そして見てしまった。

 

 2~3メートルくらいの巨体を持ち、体は岩、いやレンガでできている。ゴーストでは大抵打ち勝てない上級モンスター...ゴーレム。

 

 そのゴーレムが、殴りかかってきた。

 

 

 

 え?早すぎん?油断していたとはいえ、「僕」はゴーレムのパンチをよけられなかった。もっとも、「物理攻撃無効化」で無効化したからよける必要はないが。

 

 今のスピードから逃げることは不可能だろう。なら、戦うしかない。

 

 次のパンチもすり抜け、「僕」はカースド・フレイムを鞭のように構え、ゴーレムに叩きつけた。

 

 「...は?」

 

 それにあたったゴーレムは、まったくダメージを負ったしぐさを見せない。当たった表面が加工されている鉄のように赤くなっているが、溶ける気配は無い。

 

 耐熱性能高すぎだろ!

 

 ゴーレムはビビったのか、ジャンプで距離を取った。ゴーレムってジャンプできるんだ...

 

 とにかく、カースド・フレイムが効かないなら、「腐ウイルス」を使うしかない。とりあえず密度を薄くしてやってみよう。(補足:「腐ウイルス」は密度を調節でき、薄いほど範囲が広がり、濃いと物を溶かす。)

 

 ...全く効いてない。ていうかあいつ、息してなくね?

 

 すると、ゴーレムがまたパンチをしてきた。

 

 「バーーカ!物理攻撃は僕には効か(殴 ブフェ!」

 

 「僕」は10メートルほど吹っ飛んだ。

 

 な、物理攻撃が効いただと?

 

 ゴーレムがまたパンチしてきたのを間一髪でかわし、そして気づいた。あのゴーレム、拳に魔力を込めてる!

 

 となると、あのゴーレムは危な!俺を殺すことが危な!できるということで、体感あと危な!二発くらい危な!しか耐えられな(殴 ブフェ!

 

 また吹っ飛ばされた。

 

 とにかくあと二発くらい前に倒さないといけない。

 

 「腐ウイルス!(濃度高い)」

 

 空気が汚らしい緑色に濁った。周りの草木は枯れ、ゴーレムは溶け始めた。

 

 さすがのゴーレムも、ゾンビ数十体倒した結果の「腐ウイルス(極大)」には勝てないらしい。勝ったな。

 

 ゴーレムは着々と溶け続け、今では新種のスライムのようになっている

 

 レンガがほぼ溶けきり、野球ボールくらいの大きさの赤い球が見えた。

 

 そして、その球が光った瞬間、近くの土が浮かび、レンガの形になり、その球に向かって飛んで行った。

 

 テッテレー!ゴーレム復活~!って何あれ?え?チーとすぎん?なんであんな一瞬で治るの?は?

 

 回復したゴーレムは、またパンチをかましてきた。ただ、治ってはいるが、ウイルスでまた溶け始めているから前ほど早くはなく、結構余裕を持ってかわせられた

 

 「残念でした~!そんな遅い攻撃当ったり~ませ(ゴツ ブフェ!」

 

 飛んできたレンガに当たった。あれにも魔力込もってんの?おかしくない?...よく考えたら魔力無いと飛べないわ。

 

 ヤバイ。どうしよう。カースド・フレイムは通らない。腐ウイルスで溶かしてももすぐ修復する。さらにあの赤い球に腐ウイルスは効かなさそう。あと一発何かに当たれば死ぬ。

 

 考えろ考えろ考えろ考えろ「僕」には何ができる、何があのゴーレムに通じる、

 

 ハ!思いついた!

 

 「泥沼!」

 

 「僕」を中心に大きな泥沼ができる。

 

 ゴーレムは動きにくそうにしてたが、もちろんそれだけではない。修復するのに使う土が泥になっているので、修復するのにかかる時間が長くなっている。

 

 ゴーレムは不味いと感じたのか、必死に殴ってくるが、「僕」は前世でよくケンカをしていた。長時間戦ってもうゴーレムの攻撃には慣れた。ゴーレムの放つ攻撃は、一度もかすりさえしない。

 

 泥沼を作ってから約二分、ゴーレムは修復が追い付かず、胸に一瞬小さな穴が開いた。

 

 「カースド・フレイム!!!!」

 

 その一瞬をついて、「僕」はその穴の中にカースド・フレイムを入れ、灼熱の包丁で氷を切るように、ゴーレムの心臓である赤い球を砕いた。

 

 

<確認しました。心臓(コア)獲得…成功しました。>

 

<土鎧(テラーマー)獲得...成功しました。>

 

 

ステータス

 

 名前:不明

 種族:ゴースト

 称号:なし

 魔法:なし

 技能:ユニークスキル『ハデス』

    ユニークスキル『置キミヤゲ』

    ユニークスキル『英雄召喚』

    ゴースト固有スキル『精神攻撃無効化、浮遊、透過』

    手に入れたスキル…レッサーバット『超音波』ゾンビ『腐ウイルス(極大)』マッドフィッシュ:主『泥沼』スケレタル・メイジ『ファイア(中)』リッチー『呪炎(カースド・フレイム)』ゴーレム『心臓(コア)』『地鎧(テラーマー)』

 体制:物理攻撃無効

    疲労無効




「僕」の初戦闘はリムルのように圧勝とはいきませんでしたね。これが名前があるかないかの違いなのかもしれませんね。

 テラーマーは、英語で「terra」(大地)と「armor」(鎧)から取って「terrarmor」です。

 「僕」の名前が思いつかないので、良い案がある方は活動報告とかで教えてください。


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