現代入りした巫女と吸血鬼の日常 (parui)
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第一話【幻想から現代に】

巫女と吸血鬼が現代入りしたようです。


私、博麗霊夢は今、厄介な状況に身をおいている。

 

「ねぇ、霊夢~。血ィ吸わせて」

「やーよ!っと」

「ハンムラビ!」

「まったく··········人の血をそんな軽く吸おうとするな!」

「うー··········」

 

厄介な状況、

それはレミリア·スカーレットと一緒に違う世界にいるという状況だ。

いきなりそんなことを言われてもはぁ?と言われるのが普通だ。

だから少し回想に入ろうと思う。

あれは数時間前のことだ。

__________________________________________________

 

「ちょっと霊夢。ここ何よ」

「うっさいわねー。幻想入りしたものが集まる場所よ」

「ちょっと用事あるから帰れって言われて嫌だから付いてきたけどね。

私、早く帰りたいわ」

「はいはい、高貴な吸血鬼様は帰ってどうぞー」

「あなたも帰りましょうよ」

「私は仕事で来てるから帰れないの」

 

私がこんな場所に来ているのはとあるやつから聞いた話が始まりだ。

その『やつ』とは慧音のことだ。

昨日人里に買い物に行くと、慧音に会った。

世間話をしていると、慧音が思い出したような顔をし、頼みたいことがあると言い出した。

嫌だと思いながらも、博麗の巫女という立場から断ることもできず、受けてしまった。

依頼内容はこうだ。

 

「最近、幻想入りしてくる物の量が少し増えている気がする。

それだけならいいんだが、少し、変な感覚を覚えたので調べてほしい」

 

幻想入りしたものが集まる場所。無縁塚。

弔う者がいない者の墓地であり、向こうの世界の住人や物が来る場所。

そこに落ちてくる物の量が増えた。

それだけなら確かに大したことではない。

だが、慧音は白沢の半獣だ。

白沢は徳の高い聖獣。世の害を無くすために忠言したという話もある。

もし、慧音が白沢の半獣でなければ、気のせいだと言えば終わる。

しかし、彼女はあくまで白沢だ。

そのせいで、世迷い言と言えるわけもなく、見過ごせなかった。

そして今日来た。

レミリアはついてきただけだ。気にしてない。

 

「なんの仕事よ」

「何か異常な点を探してるの」

「あら、なら私も手伝えるじゃない。手伝いましょう」

「アリガトー」

「感謝の意を欠片も感じ取れない言い方ね。まぁ、いいわ」

 

 

~少女調査中~

 

 

「あ。霊夢ー!」

「何よ。大きな声出して」

「これじゃないの?」

 

さっきからレミリアは何度も同じようなことを繰り返している。

だから今回も期待していなかった。

しかし。

 

「なにこれ····················本?」

「えらく、重い本ね。魔力も感じるし··········魔導書かしらね」

「へぇ·········やっとそれっぽい物が出てきたわね。開いてみなさい」

「はい」

 

レミリアがページを捲る。

そこには何も書かれていなかった。

 

「何も書かれていない········?」

「怪し-」

 

私が言葉を発してる途中、本が光り出す。

 

「ッ!?」

「レミリア!閉めなさい!早く!!!」

「分かったわ!」

 

レミリアが閉める。光のせいで真っ白だった視界が安定する。

そこには-

 

-見たこともない世界が広がっていた。




新シリーズ。

またつまらぬ連載を増やしてしまった。
割りとマジでヤバイです。更新してないのが多すぎて。
許早苗のマンネリ化を防ぐいいネタがないかと考えてたら、1ヶ月たってたり。
天子ちゃんのは見切り発車過ぎてもう詰まってたり。
でも頑張ります。
読んでくださっている方がいるのです。
相当なことにならない限り続けます。


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第二話【一寸先は闇】

巫女と吸血鬼は早速ヤバイようです。


「なによ·········どういうこと···········?どこよここ········」

「私に聞かないで頂戴········。私もわかってないんだから········」

 

驚いてるとレミリアがあっと声をあげる。

 

「服装が変わってる···········」

「え?」

「あなた今······巫女服じゃないわよ·····私も何時もと違うけれど」

 

本当だ。巫女服じゃない。ズボンとシャツとパーカーだ。

見てみるとレミリアも高貴な感じじゃない普通の少女みたいになっている。

 

「どういうことなのよ······」

「少し状況整理をしましょう。何もわからないままじゃ意味がないわ」

「え、えぇ········そうね」

 

~少女状況整理中~

 

「取り敢えずわかってることを言っていくわよ?」

「えぇ。早く言って頂戴」

「まず、一つ目、私達の能力は現在失われている。

二つ目、何故かこの世界の知識はある。

三つ目、本は無くなっている。四つ目、原因は間違いなくあの本。

五つ目、助けは当分来ない。

六つ目、レミリアは日光を浴びてもダメージを受けない。

まぁ、ざっとこんなもんかしら」

「えぇ、そんな感じよ」

 

取り敢えず一つ一つ懇切丁寧に説明しようと思う。

一つ目、能力は現在失われているは、既に検証済みだ。

私は空を飛べなかったし、

レミリアも取り敢えずで簡単な運命操作をしようとしたけど無理だった。

二つ目、何故かこの世界の知識はあるは本当に何故かだ。

私はシャツもズボンもパーカーも知らないし、

遠くに見える建造物がビルだということも知っている。(私達は今、山の中にいる)

知らないはずなのに知っている。

理由もわからないし、何もわからない、手のつけようがない状態だったので、諦めた。

三つ目はそのままだ。本が消えた。

四つ目もそのままだ。あれが原因じゃないかったら何なんだってなる。

五つ目は··········悲しいかな現実だ。

紫は少し前から何処かに行っており、藍と橙が留守番してた。当分帰らないそうだ。

なので、私が行方不明になってもそれを知ることはできず、私達を救出できるのも、紫だけだ。

結果、助けは当分来ないと考えて行動した方がいいということになる。

六つ目、レミリアは日光を浴びてもダメージを受けないは、

これもまたそのまんまだ。これは途中で気づいたことだ。

レミリアが「にしても眩しいわね··········」と呟いたのを聞いて私が気づいた。

 

「今からどうする?」

「そうねー·············幸いこの世界のことはわかるし、町へ降りた方がいいんじゃないかしら」

「うーん·············そうしましょうか·······」

__________________________________________________________________

 

何てことがあり、今に至る。

お金なんて持っていないため、徒歩で来た。

そのため、非常に時間がかかり、非常に疲れた。

歩くことの効率の悪さを久しぶりに思い出した気がする。

 

「霊夢。疲れたわ」

「私もよ。我慢しなさい」

「えぇー·····················」

「どうしようもないじゃない···········」

 

こっちの世界に来て数時間、早速一寸先は闇状態。

お先真っ暗である。




修正回数が今までで一番多かったと思います。一時間かかりました。
作業用BGMに流してたZの艦隊戦とゼータの発動(宇宙を駆ける)にハマってます。
すごくいいですねあれ。

合作をしてみたいけどなんか怖くて出来ない感がヤバいです。
もしするならこの作品がいいなぁ。{5話位までやってから(できないから関係ない)}


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第三話【カップヌードル飽きた】

ダラダラと。


「はー、仕事探さないとねー」

「そうねー、もう貧乏じゃないから私は働かないわね。

そもそもこの見た目じゃ仕事ないだろうしね」

「えぇ···········まぁ、いいわ。にしてもあんなことが起こるなんてねぇ」

「あんたの運すごいわねー」

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山下る

町の中を歩く

疲れて公園で休む

宝くじが飛んでくる

まっさかぁ~

1億円

一軒家購入

現在

______________________________________________

 

「あ、いいこと思い付いた。あんた年齢嘘つけばいいじゃない」

「バレるわよ」

「戸籍がないからバレたところでねっていう考えに私は行き着いたのよ」

「うーん··············まぁ、やるだけやってみましょうか」

「じゃ、行きましょうか」

 

私は買ったスーツに着替える。

レミリアは私服だ。

この体型に合うスーツが有るわけがない。

スーツを着て、何故かやる気が出てきた私は思い切りドアを開ける。

出た瞬間、ムアッとした蒸し暑さに襲われる。

 

「因みに今日は真夏日よ」

 

さらっと言うレミリアを無視し、無言でドアを閉める。

 

「ちょっと、なにやっ」

「黙れ」

 

やれやれといった様子で肩を竦める。

少しイラッとしたが開けた一瞬のうちに入ってきた暑さにその苛立ちも奪われる。

これはきっと大いなる何かが休めと言っているんだそうだそうに違いない。

不正はなかった。いいね?

 

「霊夢、行くわよ」

「行かない」

「はぁ?馬鹿なこと言ってないで早く行くわよ」

「貯金で当分は暮らせるし·········」

「その油断がダメなのよ!」

 

レミリアが怒鳴る。

 

「イライラさせないで頂戴!私だって元の生活が楽だったから辛いわよ!

だけど働かないと生きてけないでしょう!?」

「あうぅ····················」

 

正論を言われて、反論の余地が無い私は言葉を返せないでいる。

そんな私にイライラしたレミリアがまた怒鳴る。

 

「博麗霊夢がオドオドしてるんじゃないわよ!それでも私に勝った女か!」

「うぅぅぅ·························」

 

ヤバい、泣きそう。今泣いたら絶対ずっと笑われる。耐えないと。

 

「メソメソしてんじゃないわよ!」

「う、うわぁぁぁぁぁぁ··············!」

「あ、ちょ!?霊夢なんで泣くの!?あわわわわ·············」

 

泣く私と狼狽えるレミリア、この光景は数十分続いた。




タイトルが作者の心の声になってしまった。

約20分で仕上げたため相当粗削りです。
許してにゃん☆
↑なんてなかった、いいね?


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