アニメキャラウォーズ (EXZ)
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第1話

日の出が綺麗だ。今日も命が煌めく・・・

 

 

 

 

 

 

 

ヂリリリリリリリン   ヂリリリリリリリン    

目覚ましが鳴る  少年は無理やりでも体を起こし目覚ましを止める

 

 

 

 

「ふ~~あ」 少年三原優月[みはらゆづき]はあくびをしながら、体を「グイっ」と伸ばす

 

「また朝が来た。」と言い終えると、そのまま二階から一階へ下りていた  

 

 

「おはよう、優月♪」

 

「おはよう姉さん」

 

ウチの家族は姉と優月の二人暮らし、父は海外へ単身赴任、母は病気で他界している

 

今は姉と弟で生計を立てている

 

朝食の用意をしながら、テレビをつける 

 

「今日のニュースをまとめて、お伝えします。」

 

「昨日 [東京、入間市]にて謎の器物破損事件が二ヵ所で確認されました。尚、現場には血の跡がついていたため、警察は器物破損事件と慣例があると見て捜査しています。」

 

優月は黙ってテレビを見る

 

朝食の準備を終え、姉と食事を食べ終えて、学校へ行く準備を済ませる優月

 

「じゃあ 行ってきます。」そう言い終えると 玄関の扉を開けて外へ出て、そのまま学校へ向かうのだった

 

 

 

時は流れてゆき、お昼休みに入り、ねじりパンを食べている優月にスマホが「ブーーーン」と鳴る 

 

「ん?」スマホを取り出す

 

そこには基本無料ゲームの通知だった 名前は[アニメキャラウォーズ]

(新しいソーシャルゲームだろう)と思った彼は暇潰しにちょっとだけ遊んでみようと画面をタップした その時

 

異形な腕が画面から飛び出てきて彼の心臓あたりを貫ぬく 

 

「うわ!」思わずスマホを手放す優月

 

しかし、体には目立った外傷はなくスマホも特に異常はなかった

 

(幻覚か?)とそう思うのだった 

 

 

 

 

 

 

やがて学校を終え、本屋にチラ見しに行くだけのつもりが しかし、長く居すぎた為か? 外は日没間近になっていた

 

歩きながら優月はあることを思い出す 先ほどのゲーム[アニメキャラウォーズ]のことである

 

スマホを取り出し、恐る恐る開いてみる 

 

 

しかし画面には自分そっくりなアバターが写し出さていた

 

(な~んだ ただのゲームじゃん)そう思い安堵する優月

 

[戦闘開始!!]と言う通知がやってくる

(おいおい、まだルールとか全然わかねーぞ。) その時

 

彼の頬を何かが掠める 優月は頬を触れると血が出ていることに気づく

後ろを振り向くと そこには黒い骸骨の顔をし、ぼろぼろのマント、両腕ともに包帯を巻いた男が銃を構えながら立つていた

 

「死銃?!」と呟くと、男は銃を発砲した 

今度は足下 

 

恐怖が最高超に高まると、気づいたら走り出していた

 

死銃はまた銃を発砲した

今度は威嚇射撃のするではなく本気で当ててきた 

 

優月は地面に倒れ、討たれた箇所をおさえる

 

死銃は剣を取り出し、ゆっくりと近づいて来る

 

(嘘だろ?俺の人生此所で終わり?)そう思ったその時不思議なことが起こった

 

優月の前にワームホール現れた それだけでなくそこから人の形をした光が出てくる 

 

死銃はまずいと判断したのかワームホールに向かって突っ込んで来る

 

しかし、人形の光が素早く腰に提げている刀のような物を引き抜き一振りで死銃をぶっ飛ばした

 

そして、人形から光が薄れていき、そこには騎士と思わせる格好をした女性の姿があった

やがて女性は優月の方にゆっくりと振り向いた

 

 

 

「問おう あなたが私のマスターかしら?」

 

「君は?」

 

「私は整合騎士[イーディス・シンセンス・テン] 召喚に応じ参上したわ」

 

ここから本当の戦争[ウォーズ]が始まった

 




イーディス・シンセンス・テン [SAO]

死銃 [SAO]


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第2話

「イーディス?」

 

「今から傷の手当てを」

 

イーディスは俺に手を伸ばす

 

「システム・コール。ジェネレート・ルミナス・エレメント  ディスチャージ!」   

 

そう言い終えるとイーディスの手から光の豆粒ような物が出てきて、俺の傷に付着する

光の粒が消えると同時に俺の肩辺りにあった傷がなくなっていた。

俺はなんとか立ち上がった

 

「大丈夫?」

 

「ああ ありが「ガシッ!!」うわ!」突如、俺の腕を引っ張り自分の後ろに放り投げるイーディス

 

ガキィーン!!

 

俺は直ぐ様後ろ振り向くとピンク髪の女がいた

女は直ぐ様後ろへ飛び、距離をとった

 

俺はすぐに体を起こした

 

ピンク髪に垂れ目、まさか

 

「伊丙入!」

 

「あら~ 私を知ってる人がいましたか」

 

おっとりした態度で答える入

 

「随分と余裕ね」

 

そう言い終えると一気に間合いをつめ、斬りかかる しかし

 

ガキィーン!! キーン ギイイイイイン

 

入はそんな感じ裏腹にイーディスの攻撃を余裕に捌いてく

 

(この子 できる)と内心で相手を認めるイーディス

 

対する入は

 

(ぼちぼち終わろかな~)とマイペースに考えていた 

 

イーディスこのままでは文が悪いと判断したのか 後方に一度下がり距離をとる

 

今度は入が間合いをつめて来た

 

しかし、イーディスも負けじと彼女の攻撃を捌いていく

だが、俺の方はどうするか解らなくなった

 

このままイーディスを置いて逃げることも出来る しかし、俺の中にある根っこはその決断はしていけないと叫んでいる だが 俺に出来ることはない でも それは逆に「出来る事さえあれば1でもやってやる」と言ってる様なものだった

 

何時だろう? こんな主人公みたいな気持ちになったのは

 

(そうだ!!俺に出来ることさえあればなんだってやってやるていてんだよ)

 

その時、不思議なことが起こった

俺の手に銃が現れたのだ

 

俺はすかさず銃を敵に向け、叫ぶ

 

「イーディス!飛べ!!!」

 

イーディスは通じたのか、入を踏み台にして上に飛ぶ その隙に銃を発泡した 

 

 

その弾丸は入の体を撃ち抜いた 

しかし、まだ終わらない  

今度は上空にいるイーディスが落下の力を利用して、入に刃を突き立てる

グサッ!!   

 

突き立てた刃は入の体を貫いた

入の瞳から光が消え そして入の体は光となって消えていた

 

ブーーーン ブーーーン

 

俺はスマホが鳴ったこと気づき ポケットからスマホを取り出す

 

画面には「戦闘終了」と書かれていた 

 

それ見た直後に強烈な目眩に襲われてそのまま体の横側にゆっくりと倒れそこから意識はやがて遠のいき、イーディスが駆け寄ってくる景色を最後にブラックアウトした




伊丙 入 [東京喰種re]


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第3話

「・・・・・ん?」

 

ゆっくり目を開く優月

 

何とか体を起こし、辺りを見回すと、すぐに自分の部屋だと認識する

 

「あれ 何で俺制服のまま寝てたんだ?」

 

こうなった記憶を思い出してみた

 

「そうだ 思い出した!!」と声をあげる優月 

 

「昨日のあれ やっぱり夢じゃないのか?」

 

「そう 現実に起きたことは紛れもない真実よ」

 

「ガチャ」  

 

扉の開ける音が聞こえた その方向に目を向ける

 

「イーディス!!」

 

「おはよう マスター」

 

「お・・おはよう」と返事をする優月

 

「昨日、突然倒れて、私が何とか家まで運んだの」

 

「そうか ありがとう 」

 

「どういたしまして」

 

「そんなことより イーディス! 聞きたいことがあるんだ!」

 

「何かしら?」

 

「これいったいどうなってるんだ いきなり襲われたり、いきなり君が現れたり、いきなりの俺の手から銃が現れたりしたけどいったいどういうことなんだ?」と彼女に詰め寄る優月

 

「落ち着いて    そんなにいっぱい聞かれても私だって答えきれないわよ」

 

「あぁ すまない つい」 

 

「まず一つ あなたは[アニメキャラウォーズ]のマスターに選ばれたの」

 

「[アニメキャラウォーズ]?」そう聞かれて事の発端を思い出す優月

 

(そう言えば、そのアプリ起動した時 幻覚を見たり、ゲーム画面を開いた時[死・銃]や[入]に襲われたのも、全て[アニメキャラウォーズ]のせいなのか?)

 

「なぁ それだったらどうやってこのゲームをやめられる? 俺はちょっとやってみようと思っただけでこんなのに参加する気はなかったんだ!」

 

「残念ながら、一度始めたらやめることは出来ない 戦い続けるしかないの」

 

(何だよ そのクソゲー!)

 

「それじゃ襲われたりするのを防ぐ手はないのか?」

 

「まずマニュアルをみて」

 

「マニュアルがあるのか?」そう言いスマホを取る優月

 

マニュアルを読んでみると

 

[この戦いは自分のアニメキャラが全滅するか、マスターが死ぬか、BP[バトルポイント]が無くなると負けとなる]

 

[「シェルター」をBPを使って買うと、マスターとアニメキャラからマッチングバトルを仕掛けられることはないが、マスターのエンカウントバトルは例外である」   

 

「アニメキャラは寿命や餓えで死ぬことはない」

 

「BPはお金に換金可能」

 

「マスターはアニメキャラに最低3回まで強制的に命令可能」

 

 と書かれていた

 

「なるほどね。」

 

「ご理解頂けたかしら?」

 

「あぁ だいたいわかったよ」

 

と言い、マニュアル意外の事を調べてみる優月

 

画面には「ガチャ機能が解放されました」と書かれたログを見つける

 

「このガチャて言うのは?」

 

「ポイントを消費して、アニメキャラや武器を呼び出しす機能よ」

 

「じゃあこのソウルて言うのは?」

 

「ソウルとは神がマスターの中にある眠れる力を具現化させた物よ。」

 

「眠れる力?じゃあ銃が突然現れたのも、このソウルって奴なのか?」

 

「そうよ でもソウルは人によって違うの」

 

そう聞いて スマホを動かし [ステータス]と書かれたログをタップして確認する優月

所持ソウルには[ナッシング・コード]と書かれていた 再びログをタップして調べてみると

詳細は[エラー 解析不能]

 

「イーディス [解析不能]って書かれてるぞ」

 

「おかしいね」

 

お互いに頭を悩ませる

 

(思い出せ あの時、銃が現れた瞬間を)

 

(あの時 何が起こった)

 

(あの時 俺は何をした)

 

そして、静かに思い出す優月

 

(そうだ 俺はあの時 戦うための力を願った そして俺が自分の知る力ある物を想像し、作った なら)

 

そして目をつぶり、優月は一言呟く

 

「トレース・オン」

 

体から何かが流れる

 

(イメージしろ  自分の知る力を!)

 

そして「ハッ」目を開ける優月

 

すると、彼の右手から昨日見た銃と同じ物が現れた

 

「ハァ、ハァ、ハァ」息切れをする優月 

 

「マスター!」彼の体を支えるイーディス

 

「大丈夫?」

 

「あぁ 大丈夫だ でもこれで一つ謎が解けた! 

 

そう晴れやかに言う優月であった



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第4話

イーディスから[アニメキャラウォーズ]のことが聞き、2日たった

 

 

優月は制服に着替え、学校に行く準備をする

 

ここから偽りの平和に包まれた人生が始まる

 

「行ってきまーす!」

 

家を出る

 

「聞こえるか?イーディス」

 

「聞こえるよ 優月」イーディスの声がする でも姿はない 霊体化を使っているのだ

そして、イーディスは優月のことをマスターではなく、名前で呼んでいた

 

 

「今のところ 特に異常はない 「シェルター」と霊体化も効いているようだ」

 

「油断しないでね こうしている時でも敵は何処かに潜んでいるかもしれないから いざというときは 迷わずに呼んで」

 

「了解」

 

行く途中でエンカウントはなく、無事に学校に着く優月

 

時は流れていき、昼休みの時間になり 学校にいる学生達が食事をそれぞれの場所でとる

 

優月は焼きそばパンを食べながらイーディスに教えられたことを思い出していた

一つは[アニメキャラウォーズ]のことはマスターやアニメキャラ以外の者には話してはいけない もし破れば失格と見なして消滅させられること

 

二つ目はガチャ機能を使えば、新しいアニメキャラと武器が手に入ること

 

とはいえ、いきなりガチャ機能を使うつもりはなかった イーディスの力をまだ知り尽くしていない上に いきなり数を増やしてもちゃんと指揮を執れる自信もなかった

 

「そんなに考え込まないで いきなりマスターらしく振る舞えた人何ていないし、今は自分出来る限りのことをやっていこう」

 

 

 

「あぁ ありがとう」

 

霊体化を使っている為、イーディスの声は優月以外には聞こえないため 小声で返事をする

 

すると、一人女子学生が優月に近づき

 

「三原先輩♪」と声を掛ける

 

見た目はパーマのかかった茶髪なショートボブに、ヘアバンドをして、ネイルアートをしたオシャレな女の子だった

 

「君は?」

 

「私は美鈴 誠[びすずまこと]です。三原先輩 午後空いてますか?」 

 

「あぁ 何もないけど?」

 

「じゃあ帰りにこの公園に来てくだい そこでゆっくりお話しましょう」

 

「今じゃあ駄目なのか?」

 

「はい!」

 

「わかった 行くよ」

 

「ありがとうございます!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数時間後

 

 

 

「美鈴との待ち合わせ場所はこの公園か?」

 

約束通り 待ち合わせ場所に来た優月

 

「優月先~輩!」と美鈴の声が遠くから聞こえた 彼女も約束通りやって来たのだ

 

「すみません。待ちました?」

 

「いや 俺も今来たところだよ。」

 

「そうですか~♪」

 

「それで 何かな?話って」

 

「それでは本題に入ります」

 

一呼吸して美鈴は言った

 

「先輩って[死銃]と[伊丙入]を知っていますか?」

 

「はっ!」と見開く優月

 

「知っている様ですね 実は今話題になっていることがあるんですよ」

 

「話題?」

 

「はい 死銃を撃退して、入を倒したって」

 

「二人とも初心者を真っ先に狙うけど、それとは裏腹の強さを誇るキャラでもある だけど返り討ちにしたって聞いたので、是非とも相手してみたいなと思って」

 

 

「待ってくれ 俺は戦う気はないんだ!」

 

「そうですか それは残念」 

 

 

「そっちがやる気出さないなら・・・」

 

 

 

 

 

 

「やる気にさせてあげますよーー!!」

 

 

「戦闘開始」

 

 

 

「無理くりかよ!」



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第5話

エンカウントバトルの開始の合図が出て、互いのアニメキャラが自動的に実体化し始める

 

 

そして、優月の前に金髪に白い服装をした男が現れる

 

 

 

「お前は   百夜ミカエラ!」

 

「へぇ~ 僕のことを知っている奴がいるか  でも、人間ごときに覚えてもらっても嬉しく無いけどね」

 

 

同じく、美鈴の前に黒いリボンをした女騎士が現れる

 

「貴方 見慣れない人ですね 

 

「私はイーディス・シンセンス・テン お見知りおき願うわ」

 

優月の方は瞬時に相手の正体を理解するのに対し、美鈴の方は相手のことを把握出来ていない

 

 

「イーディス! 相手は吸血鬼の上に身体能力が異常に高い!短期決戦で勝負を決めろ!!」

 

 

「ミカエラ!相手は未知のタイプでどんな能力を持っているか、想像が付かない 

出来るだけ長引かせて、敵の強さを測って!!」

 

お互い、自分のアニメキャラに指示を出す

 

「承知したわ!」

 

「わかった」

 

 

ゆっくりと武器を引き抜くイーディスとミカエラ

 

風が静かに吹くなか、互いに一歩ずつ相手に近づき、間合いに入っていく

 

やがて、互いに目の前で立ち止まり     遂に

 

イーディスが右斜め上から刀を振るう

ミカエラは右斜め下から刀を迎え撃つ

 

「ガキーーーーーン」

 

お互いの武器からぶつかり合う音が響き、やがてつばぜり合いとなった

 

「ギギギギギギッ」

 

そして、互いに相手の力を確かめ合う

 

(この男、吸血鬼であるゆえに動きが早い! でも、戦い始めて日が浅い!)

 

(この女、人間であるが 動きが早いだけでなく、戦い慣れしている!)

 

お互い距離をとり、そして 足をおもいっきり蹴りこみ相手に近づく

 

「カキーーーーン」「ガッ」「ガッ」「ガッ」「ガキーーーーーン」

 

互いの武器が弾けあい、つばぜり合いになり、そして再びお互い距離をとる

 

「おい! 美鈴!!ここは引き分けって事で終わりにしないか!?  お前だって死ぬのは嫌だろ!!

 

「冗談ですか?やっと面白くなってきたところじゃないですか!」

 

「命のやり取りなんだ! 負ければ自分だって死ぬかもしれないんだぞ!!」

 

「知っていますよ!  だから刺激があっていいんじゃないですか!?」

 

とはね除ける美鈴

 

(くそー 聞く耳なしかよ!? でも俺には女の子を殺すとか 無理ゲー過ぎる

最初は無我夢中だったけど、大体人を殺しちまったらそんなのもうゲームじゃないだろ!)

 

そう考える優月

 

(だけど、イーディスがこのまま勝てる保証はない 打開策を考えなくては!)

 

考えてる優月  すると、

 

「ライトニングスピア!!!」

 

ミカエラと美鈴の上から雷を纏った槍が飛んでくる

 

それに気づいた二人は瞬時に後ろに飛ぶ

 

「何者ですか?いきなり横やりをいれるのは」 その時

 

ブーーーーーン    ブーーーーーン

 

優月のスマホと美鈴スマホがなった  画面には「戦闘終了」と書かれていた

 

 

 

 




百夜ミカエラ[終わりのセラフ]


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第6話

「戦闘終了・・・助かった?」

 

優月と美鈴とのバトルは両者引き分けで幕を下ろした

 

「嘘ーーーーようやく体が温まってきたのにーーー!!」

 

優月は生き残れたことに安堵するが、美鈴は勝負に負けたかの様に残念がっていた

 

「美鈴 残念がるのは後回しにしてくれ  今は横やり入れた奴を」

 

「優月!安心するのはまだ早いわ」

 

「「ハッ」」

 

自分のアニメキャラに言われた二人はすぐに乱入してきた相手に警戒心を強める

 

 

 

先ほどの攻撃で生まれた煙が薄れてきて、正体が露になる

そこには赤い服装と手には槍が握られていた

 

「お前は!?」

 

「まさか!」

 

「「北村元康」」

 

「おっ!居るじゃないか 俺のことを知っている奴が」

 

その男は四聖勇者の一人[北村元康]通称[槍の勇者]であることをすぐに理解する

 

「北村元康?何者だ」

 

「四聖勇者の一人である[槍の勇者]です」

 

ミカエラに元康のことを説明する美鈴

 

「それより大丈夫ですか お嬢さん?」

 

「えぇ・・・おかげさまで」

 

イーディスに駆け寄る元康 それに戸惑うイーディス

 

そして、イーディスの手を掴む元康

 

「俺は北村元康 [槍の勇者]をやっています。君の名前は?」

 

「整合騎士イーディス・シンセンス・テンよ」

 

「イーディスさんか!いい名前ですね♪」

 

「あ・・ありがとう」

 

お互いに自己紹介をする二人

 

「えぇ~~~と元康さん 何で私達を?」

 

「この世界のマスターに呼び出されて、フィーロちゃんを探すために別行動を取っていたら、君が襲われていたので助けに来たんだ」と事の端末を語る元康

 

そこに優月が駆け寄り言う

 

「一応言っておくけど、フィーロはまだ見つかって居ないぞ 」

 

「ガーーーーーーーーーン」    

 

と音をたてがっかりする元康 しかしすぐに復活する

 

「とにかくフィーロちゃんは絶対に見つける!必ず!!」

 

それだけを言い残しして去っていく元康

 

そして、再び二人きりになる優月と美鈴

 

「えぇ~~~とまだやるのか?」

 

「嫌 今日はもうやめておきます さすがにこれ以上戦う気力がないです」

 

「そうか・・・」

 

「それじゃ先輩 お互い生き残れるように頑張りましょう」

 

そう優月に言い残し、去っていく美鈴

 

優月も家に帰るために歩き出す

 

 

 

 

 

 

 

 

やがて家につき、自分の部屋のベッドの上に倒れかかる優月

 

「はぁ~疲れた」

 

「今日はお互いに災難だったわね」

 

心配そうに声を掛けるイーディス  すると

ブーーーーーン

 

スマホが鳴る音に気づき、ポケットからスマホを取り出す優月

 

画面には「今だけ、アニメキャラガチャ無料キャンペーン実施中!!戦力を増強したい人はぜひ!!」「注意 主人公とラスボスは未解禁です」 

 

 

 

優月はすぐにガチャ画面に入りタップした そこで彼の意識は途切れた

 

 

 




北村元康[盾の勇者の成り上がり]


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第7話

「ううぅ・・・・」

 

太陽の光が顔に指さり目を覚ます俺

 

 

「ごそごそ」

 

うん?俺の掛け布団の中に何かがいる

正体を確認しようと掛け布団を上からゆっくり捲る

 

そこには

 

「むにゃむにゃ」

 

金髪に白い服、背中には天使と思わせる羽根がある少女がいた

 

「んうぅ・・・」少女は体を起こして、両目を手で擦り、目を開く

 

「おはよう~ご主人様」

 

間違いないこの子は

 

「[フィロリアル]のフィーロ!」

 

「うん フィーロだよ~ご主人様」

 

解説しよう[フィロリアル]とは馬車を引くのが好きで 適度に馬車を引かないと落ち着かない性質をしている鳥の種族である

 

フィーロは勇者に育てもらったため、フィロリアルクイーンとして他のフィロリアルとは違う成長を遂げて現在に至るのである

 

「ご主人様 フィーロお腹すいた~♪」

 

「わかった 今ご飯持ってくるから待ってな」

 

「わああああああーいっ」

 

フィーロは親からおもちゃを買ってもらった無邪気な子供の様に笑った

 

 

 

俺は一階に下り、キッチンに向かい、冷蔵庫の中身を調べる

そこには「優月のご飯」と書かれラップされた朝食を見つける 姉さんが出かける前に作ってくれた物だと瞬時に理解する

 

俺は朝食を取り、二階に上がり自分の部屋に戻る

 

そして、自分の朝食をフィーロに与えた

 

「美味しかった~♪」と満足そうに言う 

 

その間に、俺は学校に行く準備を済ませるのであった

 

 

 

 

 

 

それから、学校につき、授業を受け数時間経ち、昼休みの時間になった

 

「はあぁぁぁ~」とため息をつく俺

 

「大丈夫?ご主人様」フィーロが心配そうに言う

 

「あぁ大丈夫だ」

 

朝から体育の授業だったので、朝食を抜いた俺にとってはものすごくハードルが高かった

 

 

「それよりもフィーロ お前に言っておきたいことがある」

 

「なぁーに?」

 

「俺のことはご主人様じゃなくて、優月と呼んでくれ」

 

「どうして?」

 

「お前にとっての飼い主はあくまで尚文だからだ それにご主人様なんて俺の性に合わないだ」

 

「そお言う事なら わかったよ優月お兄ちゃん♪」

 

無垢笑顔で答えるフィーロ

 

すると 

 

 

ブーーーーーン

 

俺のスマホが鳴り、ポケットから取り出す

 

画面には「特別イベント 宝探しゲーム 開幕!!」と書かれていた

 

「宝探しゲーム?」

 

詳細をもっと詳しく調べる

 

「告知が届いたマスターは強制参加、開催日は96時間後」と書かれていた

 

「96時間ってあと4日しかないじゃない!」声を上げるイーディス

 

こんな告知が来るってことはこの戦いには主催者いわゆるGM[ゲームマスター]がいるのではないかと思う俺なのであった

 

やがて時間は流れてゆき、イベント開催日になる




フィーロ[盾の勇者の成り上がり]


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第8話

バタバタ バタバタ

 

「優月お兄ちゃん まだ~?」

 

「早くしないと、イベントに間に合わなくなるわよ」

 

「もう少し!あと一分で終わる!」

 

あわただしく着替え、準備を済ませる優月

 

「よーーし!準備万端!!」

 

そして、玄関の前に立つ すると

 

ぱあぁぁぁぁ

 

優月逹の足下が光だし、だんだん眩しさをまし、光がやむと優月逹は消えた 

別の場所に転送されたのだ

 

 

やがて、優月逹は何処かわからないスタジアムに転送される

 

「ここは・・・」

 

辺りを見回すと、同じく転送されてきたマスター逹がいた 

その数 150人

 

すると、辺りの照明がゆっくりと消えていった

 

「レディースエンジェントルマン!!」

 

どこからか声が聞こえた

 

再び、辺りを見渡すマスター逹 

 

「優月お兄ちゃん あそこ!」 何かを見つけ指を指すフィーロ

 

フィーロが指さした方向に目を向ける優月

 

すると、銀髪と赤い目をした男が立っていた

 

「マスターの皆さん!こんにちは♪」

 

その男の名は

 

 

 

 

「「「「「「「「「「「「「「フェリド・バートリー」」」」」」」」」」」」」

 

 

 

「Exacfly(その通り)!!」

 

「お前!何で此処に?!」

 

「ある者から今回のイベントのMCを担当して欲しい言われて此所へきたよ♪」

 

「MC?」

 

「司会者って意味だよ」

 

フィーロに「MC」の意味を簡単に説明する優月

 

「皆さんに来てもらったのは他でもない! 此処にいる皆さんにはスペシャルゲームをしてもらうためなのです  安心して下さい。負けたらペナルティは一切ないように考慮しています。」と宣言するフェリド

 

「では、まずこれを受け取って下さい」

 

そしてフェリドは「パッチン」とフィンガースナップを鳴らす 

すると、マスター逹の頭上からドローン現れる

 

「パラ パラ パラ パラ パラ パラ」

 

何かが降り注ぐ

 

マスター逹は降り注ぐ物に手に取る

 

それは片方に天使の翼 もう片方には悪魔の翼が刻まれたバッジであった

 

「では皆さん バッジをつけ下さい」 

 

そう言われて、バッジを付けるマスター逹

 

「それではルール説明にはいります」と宣言するフェリド

 

内容は

 

「東京 渋谷をステージにする」

 

「宝石は7種類あり、トパーズ 100BP、ルビー 200BP、オパール 300BP、ラピスラズリ 400BP、エメラルド 500BP、アメジスト  600BP、ダイヤモンド 700BPと設定されている」

 

「宝石は地図と四次元カメラで探せば、見つけられる」

 

「制限時間は3時間」

 

「制限時間内にゲームをクリアするか、時間切れになればゲームは終了する」

 

「全員バトルロイヤル制なので、攻撃OK」

 

「バッジを喪失した者は失格となる」

 

と言うことであった

 

「ルールはわかったかな? それでは転送開始!!」

 

マスター逹の足下が光出す  

 

「では みんなの健闘を祈っているよ♪」

 

 

 

 




フェリド・バートリー[終わりのセラフ]


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第9話

転送の光が無くなり、優月はパッと目を開き周りを見渡す

そこはショッピングモールの屋上であることをすぐに理解する

 

「優月!」 「優月お兄ちゃん!」

 

後ろから優月に声を掛けるイーディスとフィーロ

 

「よかった アニメキャラはバラバラに転送されずに済んだようだな」

二人とも無事一緒だと確認できて安心する優月

 

すると

 

ブーーーン ブーーーン

 

スマホが鳴り、優月はポケットからスマホを取り出す

画面にはこう書かれていた

 

「第一回宝石配布時間です。宝石は150個がイベントエリア全域に配置されました!地図と四次元カメラを使って探しましょう!」

 

「宝石150個!?俺達参加者とおんなじ数じゃねーか!」

 

思わず声をあらげる優月

だがすぐに落ち着きを取り戻す

 

(第一回があるという事は二回目と三回目があるって事か?あくまでも憶測だが)

 

(宝石は地図と四次元カメラを使い、探して見つけろってことか。

だいたい四次元カメラって何だよ?)

 

考えながら、スマホの地図のアプリをタップし、開いてみる優月

開くと、それぞれの場所に宝石の場所を示すアイコンが出ていた

 

(場所は分かるけど、細かい位置までは分からないな)

そこで四次元カメラの事を思い出す優月

 

(そうか ここで四次元カメラって奴をつかうのか?)

 

地図を閉じると、スタート画面には「四次元カメラ」と書かれていたアプリが追加されていた

 

優月はアプリをタップして、開いてみる 

 

画面には空が七色に包まれて、街は黒で塗りつぶした光景が写されていた

 

「何これ?」

 

「気持ち悪い」

 

「そういうゲームの趣向なんだろう」

 

だが、もうひとつ不可解な物があった

黒く塗りつぶされた街にそれぞれ 赤、青、緑、黄色、紫、白、灰、七種類に分かれた光が出ていた

 

(この光、もしかして・・・)

 

何か解ったのか、辺りにカメラを向ける優月  すると

 

 

 

 

屋上の出入口付近に青い光があるのを見つける

そして、光に近づいてみるとそこには護石と思わせるラピスラズリが置かれていた

 

「これが・・・宝石」

 

「キレーイ」

 

「宝石はラピスラズリって事は400BP、つまり一個4000万だな」

 

「4000万!?」

 

金額に驚くイーディス

 

「でも、それは生き残ろないと話にならない。負ければ全部無しになる」

 

「とにかく此所へ居ても何も始まらない 一度建物の中に入ろう そうすれば狙撃される心配もない」

 

ショッピングモール屋上から中に入って下の階に下りる優月逹

 

しかし、彼らはまだ知らなかった

 

このイベントには予想を大きく覆す強大な敵がいることを




アンケート結果

一位  胡蝶しのぶ

二位  司波深雪

三位  ルビー・ローズ

ご協力ありがとうございました!


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第10話

ショッピングモール屋上から下に下りた優月逹は、見取り図を調べるために中央広場に向かう

 

その途中、

 

「おいおい こんな所に戦闘の跡があるっていうことは敵はすぐ近くにいるってことかよ」

と警戒を強める優月

 

そして、スマホを四次元カメラの状態にして辺りを見渡す そこに 宝石を持っているプレイヤーが沢山いることをしる

 

(どうする?此所は欲張らずに脱出を優先するべきか? エレベーターで降りるか?駄目だ!ドアの前で待ち伏せされたらまずい!)

そう考えながら、見取り図の場所まで辿り着く

 

(このショッピングモールの中央にエレベーター四基あって、東西南北エリアそれぞれに非常階段が4つある ここは非常階段で下りて行った方がいいか?)

と考えていると、エレベーターの表示に上に上がってる事に気づいた優月はエレベーターにある方向に四次元カメラを向ける そこには赤い光が移動している事を確認して、すぐに敵のマスターが乗っていることを理解する

 

大急ぎにエレベーターから離れ、優月逹はすぐに非常階段に向かおうとする、だが優月は途中で立ち止まり

 

「二人待て!」とイーディスとフィーロを呼び止める

 

「闇雲に逃げるのは危険だ ここは相手を見極めてから逃げよう。」

 

さすがに丸腰は危険であると判断した優月はナッシング・コードを使い、銃を出す

 

キンコーン

 

エレベーターが止まった音が聞こえる

 

(本当にこの階に止まった 一体どんな奴だ?)

 

そこには大きなを機関銃を持ち、顔にはタトゥーをした女とそれを従えるマスターらしき男が出てきた

マスターらしき男はスマホをかざして、辺りを見渡す

そして、優月逹のいる方向にスマホを向けて

 

「彼処だ!」

 

女は優月逹のいる方向に向け、「バババババッ」と機関銃を放つ

 

「うわあああああああーー!!」

 

叫びを上げながら非常階段の方向に逃げる優月逹

 

「一体何なんの あれ!」

 

「すまない、今はうまく説明できない! とにかく下に逃げるんだ!」

 

五階から四階へ 四階から三階へ 三階から二階へ下りていき、何とか敵を撒いたことを確認する 優月逹

 

「優月お兄ちゃん 今のは?!」

 

「恐らく ピトフーイって奴だ」

 

移動しながら、簡単にピトフーイの事を説明する

 

何とか出入口を見つける優月逹、だが、扉が開かなかった

 

「無理無理、そこからは出られないよ」

 

後ろから声が聞こえ、振り向くとそこには見た目からしてチャラいと思わせる男が立つていた

 

「お前 マスターか?」

 

「そう警戒しないでくれよ 僕は君らと戦う気はないんだ」

 

果たして男の正体は?




ピトフーイ[SAOオルタナティブ]


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第11話

「戦う気がないだと?信じられないな」

 

「本当だよ。嘘か本当か信じるかは君の自由だけどね」

 

もう一度扉に近づいてみる優月だが開かない

 

「一体全体に何なんだよ。お前」

 

「人の名前を尋ねる前にまず自分からが礼儀だと考えてるんだけどね」

 

「う~~~ん」と考えこむ優月

 

「分かった 俺は三原優月だ お前は?」

 

「僕の名前は王我 隼人[おうがはやと]アニメキャラウォーズでは情報屋をやっているマスターだよ」

 

互いに自己紹介を済ませる

 

「で、その情報屋さんが俺に何の用だ?」

 

「このショッピングモールを脱出するまでの間、僕らと手を組まない?」

 

「一時的に手を組む?」

 

「そう 見たところ僕逹は閉じ込められている。このまま行けば、僕逹は全員このショッピングモールで全滅する」

 

「どういう事?」

 

「分かりやすく言うと、私達は何者かの手によって袋のネズミにされてるって事よ」 

 

フィーロに今の状況を教えるイーディス

 

「そいうえば、隼人って随分俺達の事をあっさり信用するじゃないか?」

 

「僕は情報屋だよ 当然君の事もちゃんと調べてるよ。」

 

「積極的に仕掛けない非好戦的、にも関わらず死銃など強力なアニメキャラに勝利している。大したものだよ」

 

「生憎、その結果は誰かに助けられて得た物だ 俺自身は逃げる事しかできない半人前だよ」

 

「逃げる事に何のデメリットがあるの?僕も君とおんなじ考えで生き残ってきたよ」

 

「フフフフフフ・・・・」

突如として笑い出す優月

 

「何がおかしいの?」

 

「いや、おかしいじゃないよ これでも少し驚いてるんだ。今まで会ったアニメキャラとマスター達はみんな戦闘狂ばっかりだったからさ」

 

そして、優月は決断を下す

 

「いいぜ、手を組もう」 

 

「ありがとう」

 

「ところで隼人 お前アニメキャラは?」

 

「そうか 紹介がおくれたね。いいよ」

 

隼人が合図を出すと四人の男女が出てきた

 

1人目はライダー アストルフォ

 

二人目はセブン

 

最後はイレーネ・ウルサイスとプリシラ・ウルサイスの二人組

 

「イレーネとプリシラ?隼人って四回召喚を行ったのか?」

 

「イヤ、イレーネとプリシラは二人組ピックアップで当てたんだ」

 

「二人組ピックアップ?俺の時はなかったぞ。」

 

「君、アニメキャラウォーズ始めたのはいつだい?」

 

「一週前」

 

「僕が始めて三週違うのか。」

 

スマホを出して、アニメキャラウォーズのアプリを開いて「ガチャ」と書かれた表示をタップする

 

画面には「ただ今[鬼滅の刃]のキャラの出現率UP」

と書かれていた

 

試しにBPを消費して、ガチャを引いてみる 

すると、上から蝶が降ってくる。 違う、あれは蝶じゃない

 

「もしも~し あなたが私のマスターですか?」

 

蟲柱 「胡蝶しのぶ」その人だった




アストルフォ[Fateシリーズ]

セブン[SAO]

イレーネ・ウルサイス&プリシラ・ウルサイス[学戦都市アスタリスク]

胡蝶しのぶ[鬼滅の刃]


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第12話

「お前 胡蝶しのぶか?」

 

「はい 私は鬼殺隊 蟲柱 胡蝶しのぶです。召喚に応じて参上しました」

 

「俺は三原優月 お前のマスターだ」

 

「イーディスよ」

 

「フィーロはフィーロっていうの」

 

「それではこれからよろしくお願いいたします。」

 

「こちらこそよろしく頼む」

 

お互いに自己紹介する優月達としのぶ

 

そこへ隼人が優月に声を掛ける

 

「優月 ちょっといいかな?」

 

「何?」

 

「1つだけ忠告しておく。今胡蝶しのぶを欲しがるマスターは此処だけじゃないところで山ほどいる。今後は慎重に行動することをオススメする」

 

「あぁ 肝に免じておくよ。」

 

すると優月と隼人はあることに気付いた   それは先ほど宝石を持って移動していたマスターの動きが止まっていたのだ

 

「おい いったいどういう事なんだ?」

 

「僕にもよくわからない」

 

(そういえば、「バッジを喪失したら 失格となる」って言ってたけど、失格したマスターはそのあとどうなるだ?)

 

すぐにスマホからイベントのルールを調べる優月と隼人

 

そしたら、ルールにはこう書かれていた

「失格したマスターは自分の従えるアニメキャラとともにスタジアムに転送させられる」

 

「って事は誰かがこのショッピングモール内にマスター達を一度に失格させたと言うのか?」

 

「まさか・・・フォーレン・エンジェルスの仕業か?」

 

「フォーレン・エンジェルス?」

 

聞いたことのない言葉を口にする隼人に反応する優月

 

「人形を使ったり、人間を操ったりしてマスターとアニメキャラと同士討ちさせる高度なソウルを使うマスターだよ」

 

「じゃあショッピングモールの出入口が封鎖されたのも、マスター達が一斉に消えたのはフォーレン・エンジェルスの仕業って事なのか?」

 

「あぁ」

 

「とにかく光が止まった場所に行って見よう。」

 

「危険がないとは限らない」

 

「ここにいても、何にも始まらないだろ」

 

そう言い宝石の止まった場所に行ってみる優月達

 

そこには赤い宝石とバッジが転がっていた

 

二人はゆっくりと宝石とバッジに近づく 

 

周りを見渡すが、誰もいない

 

そこへ声が響く

 

「私のソウルに掛からず生きている奴がまだいたとはな、これは想定外だな」

 

すると、どうなっているのかサングラスを掛けた男が床をすり抜けるように現れた

 

「あんたがフォーレン・エンジェルスか?」

 

「そう名乗った覚えはないがな」

 

身構える優月達

 

「始める前に一つ質問していいか?」

 

「何だよ」

 

「お前達は何故 アニメキャラウォーズをやっている?」

 

「理由?そんなモンねーよ。俺は巻き込まれただけだ けど、今はアンタとこのクソゲーを作った奴に一発ぶん殴りたいそれだけだ」

 

「右に同じく」

 

「そうか」

 

「そう言うアンタは何の為に戦ってる?」

 

「私か?金だ」

 

「金だと?それだけのために」

 

「お前達には理解出来ないだろう。だが、1億2億と言う金は人間一人の命に匹敵するのだよ」

 

「だから殺すのか?」

 

「誰かが死ねば、誰かが救われるのだ」

 

「さて始めるか。」



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第13話

「では、始めようか」

 

男がそう言うと武将と思わせる格好をした大男、黒いコートを着た三人組が姿を現す

 

「お前らは三獣士のリヴァとニャウとダイダラ!!」

 

「そして、バーサーカーの呂布奉先!!」

 

相手の正体を瞬時に理解する優月と隼人

 

「ほう、我々を知っている者がいるとは」

 

「□□□□□□□□□□□□ーーーー」

 

「私はマスター二人を相手にする。お前達は奴らのアニメキャラを押さえろ!」

 

「アストルフォ!セブン!イレーネ!お前達はバーサーカーを止めろ!!その間に僕はマスターを止める」

 

「イーディスはリヴァを相手してくれ。しのぶとフィーロはニャウとダイダラを食い止めろ!マスターは俺達でなんとかする!」

 

お互い自分のアニメキャラに指示を出す

 

そして、優月と隼人とマスター三人だけになる

 

「じゃあ、俺達も行くか。」

 

「僕は後ろから援護する。前衛は任せていいかな?」

 

「了解した!」

 

お互い陣形を決める二人

 

「トレース・オン」

 

優月はソウルで剣と銃を出す

 

そして、隼人から黒い霧のような物が出てくる

 

「それがお前のソウルか?隼人」

 

「あぁ。[シャドウ・スケア]、黒い霧を形にして相手を倒す僕のソウルだ。でも、トドメは自分で刺さなきゃいけないからちょっと使い勝手が悪い」

 

自分のソウルを優月に教える隼人

 

「それに引き換え、君のソウルはずいぶん便利な物だな。」

 

「生憎、俺のソウルは無限に作れない。その上スマホみたいな多目的な道具や車のような物は作るのは難しい」

 

自分のソウルを隼人に教える優月

 

「戦闘準備は完了したか?」

 

「あぁ!何時でもいいぜ!」

 

「では・・・」

 

お互いに身構える

 

 

そして、優月が思いきり足を踏み込み相手に向かう

 

ガキィーーーン 

 

剣を相手マスターに向けて振ると、足元から人の形をしたマネキンが姿を現し優月の剣を盾で受け止める

 

優月はすぐに銃を連射して、相手から離れる

 

「それがアンタのソウルか?」

 

「あぁ[フォーレン・エンジェルス]人形を呼び出し操る力と相手を洗脳する力を兼ね備えた私のソウルだ」

 

今度は機関銃を持った人形が出現し、優月と隼人に向かえ撃つ

 

優月と隼人はすぐに柱の影に隠れる

 

撃ち方止めた人形は姿を消し、今度は10メートルの人形が出現し、拳を振り上げる

 

「ヤバい!」

 

拳を降り下ろす人形、右に避ける優月

 

ドカカカカーーーン

 

人形の攻撃によって柱が破壊される

 

間一髪、避けた優月はすかさずガトリング砲を出し、男に向けて放つ

しかし、 男の足元から大盾を持った人形が現れて優月の攻撃を防ぐ

 

「ハァ ハァ ハァ」

 

息切れを起こしながらも攻撃を続ける優月、しかし大盾を破壊して突破するには至らない

やがてガトリング砲はオーバーヒートを起こして消える、そして優月は前のめりに倒れる




リヴァ[アカメが斬る!]

ニャウ[アカメが斬る!]

ダイダラ[アカメが斬る!]

呂布奉先[Fateシリーズ]


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第14話

「優月!」

 

声をあげる隼人

 

「次はお前だ」

 

男がそう言い終えると、再び10メートル級の人形が現れて、隼人に向けて拳を降り下ろす

 

「ちっ!!」

 

すかさずシャドウ・スケアを使い、黒い霧を腕にして迎え撃つ

 

 

 

そして、その出来事は戦い続けるイーディス達にも届く

 

「報告♪今戦っているマスターの内1人が倒れたらしいよ。」

 

「何ですって!?」

 

ニャウの言葉に思わず声をあげるイーディス

 

「大変!すぐに助けに行かなきゃ!!」

 

「フィーロちゃん!落ち着いて!」 

 

助けに行こうとするフィーロを止めるしのぶ

 

「落ち着いてなんて」

 

「彼がそう簡単に倒されたりするとは思っていません」

 

「しのぶの言う通りよ。[倒れた]ってだけで[倒された]とは言ってない。」

 

そう言いながら、攻撃の構えをとるイーディス

 

「なら、私達にできることは優月が私達を信じてくれてるように、私達も優月を信じることよ」

 

「イーディスお姉ちゃん」

 

「大丈夫です。優月だって簡単に負けたりしません。」

 

「しのぶお姉さん」

 

イーディスとしのぶの訴えを聞いたフィーロは

 

「うん。わかった!」

 

と納得する

 

「しのぶ フィーロ コイツらを倒して、全員で優月を助けに行くよ!」

 

「承知!」

 

「うん!」

 

イーディスの言葉に賛同する二人

 

「行くわよ!」

 

の言葉と共に三獣士を迎え撃つ三人なのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、優月の意識は闇の中にあった

「全ての力を使い切っちまった。もう終わりなのか?だったら仕方ないよな」

 

   本当にそうなのか?

 

声が聞こえる

 

「誰だ?」

 

   お前の思いはその程度で終わる物なのか?

 

また声が聞こえる

 

「思いも何もどうしようもないんだよ。打てる手は全部使っちまった」

 

   本当にそうなのか?

 

「ハッ!」

 

目を開くと、視界に満月があった。

 

体を起こし、立ち上がる優月

 

辺りを見回すと、そこは広い草原になっていた

 

そして、目の前には男が自分に背を向けて立っていた

 

「何をしにここへきた?」

 

男は口を開いた

 

「お前にはまだやるべき事があるだろう」

 

「やるべき事?そう言うアンタは何をやってるんだ?」

 

優月も口を開く

 

「彼らを見ていた」

 

「彼ら?」

 

「あぁ ずいぶん永くなる」

 

そういって優月に背を向けたまま歩き出す男

 

「お前の作った物達、悪くない。充分戦いに耐えるだろう」

 

「去れ。戦での一秒は光の速さに等しい」

 

「でも・・・それらじゃ駄目なんだ。その武器じゃアイツには届かないんだ。加えて、盾まで使われて・・」

 

「フフフフフフフ」

 

男は笑い出す

 

「何が可笑しい?」

 

優月の言葉に対し男は答える

 

「お前が作った物達は全て常識に乗っ取って作った物だ。矛と盾を巡る歴史は永遠に続くと見ている。相手は人形に盾を持たせたならもう一押しと言うこと」

 

「そうだな」

 

「ここは常識を外れた物を創造するのも良いだろう?」

 

「常識の外れた物?」

 

「常識の・・・」と考える優月

 

「ハッ!」何かを思い出す優月

 

「もう答えは出たようだな」

 

「貴方・・・いったい?」

 

優月の問いに対し男は

 

「俺か?・・・俺の名前は」と振り向く直前に意識が途切れる



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第15話

ドカカカカーーーン

 

「ぐわーーーーー」

 

相手マスターの攻撃に吹っ飛ばされる隼人

彼は優月が倒れてから、ずっと粘り続けていたが、限界に達していた

 

「お前達はよく戦った。だが、ここで終わりだな。せめてもの慈悲として一息で送ってやろう。

 

10メートル級の人形が拳を構える

 

(くそーーー!手足に力が入らない。此処までか?)

 

諦めかける隼人

 

そして、人形が拳を隼人に向けて放つ。目を瞑る隼人

 

その時であった

 

スパーーーーーーーーーン

 

何かを斬る音がした

 

隼人はいつまでも拳が来ないことにおかしいと感じて、ゆっくりと目を開く

そこには、先ほど倒れていたはずの優月がいたのだ

 

「ほう、まだ立ち上がる力があるとは。だが、それをボクシングで例えるならば、ただ打たれる為に立ち上がったのだ。」と告げる男

 

それに対し、優月は

 

「ざっけんな・・・」

 

「何・・・?」

 

「てめえ勝手な理屈ばかりこいてんるんじゃねえぇーーーーー!!!」

 

両手からガトリング砲を二丁出した優月はガトリング砲を男に向けて乱射する

 

男は再び大盾を持った人形を2体出す

 

バババババババ

 

キーン キーン キーン キーン キーン キーン

 

ガトリング砲を見事に防ぐ人形、しかし

 

ビキッ

 

盾に亀裂が入る

 

(な 何だこれは?!一撃が重くなってる!?)

 

思わず驚愕する男

 

(銃身寿命を犠牲に内圧を上げられる。そして、発射薬を増量して弾頭を一ミリ深く埋め込めば!)

 

ガトリング砲の一撃の一発ずつが、大盾の亀裂を広げてゆく

 

(このままでは盾がもたない!一度下がるか?否!!ここが勝負所!!)

 

大盾を持った人形を前にして、優月に接近する男

 

人形が消える。 だが、男は人形の腕を出し優月に殴りかかる

 

「私の勝ちだ!少年!!」

 

「うおおおぉぉぉぉぉぉぉーーーーー!!!」

 

そして、ガトリング砲の一撃が男のバッジを撃ち貫く

 

バリーン

 

そして、男は攻撃が優月に届く前に消える

 

 

 

 

その変化は三獣士とバーサーカーに来る

 

「ちっここまでか。」

 

リヴァの言葉を最後に全員が消えた

 

「消えた!?」

 

「と言うことは・・・」

 

「優月お兄ちゃん達が勝ったんだ!」

 

「よし!優月達を迎えに行きましょう!

 

しのぶの言葉に頷き、優月達の元向かう一行

 

一方、優月は、

 

「ハァ ハァ ハァ ハァ」

 

「おいおい 大丈夫?」

 

息切れを続ける優月に肩を貸す隼人

 

「あぁ。でもこれ以上は限界だぜ。」

 

と言う優月に対し、隼人は 

 

「そうか。生憎僕もだよ。」

 

と返事をする

 

やがて、イーディス達と合流した優月達は戦いの疲れを癒す為、ショッピングモールに一時的に留まるのであった



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第16話

フォーレン・エンジェルスとの戦いは優月、隼人の勝利で幕を下ろした

ショッピングモールの電源を操作してようやく外に出られるようになった

しかし、優月達はすぐに外には出ずショッピングモール内の宝石を集めていた

 

 

 

 

「ふぅ~~~」

 

「このショッピングモール内にある宝石はこれで全部だ」

 

ラピスラズリが3個 1200BP

 

トパーズが6個 600BP

 

ルビーが4個 800BP

 

「全部を合わせて、2600BPってことになる。」

 

「日本の金すれば、2億6千万円」

 

「「「「「「2億6千万」」」」」」

 

イーディス、しのぶ、アストルフォ、セブン、イレーネ、プリシラの六人は余りの金額に驚愕する

 

「でも、それはちゃんと残った時のみ。失格になれば0。全て水の泡になる」

 

隼人の言葉にすぐにクールダウンする一同

 

「大丈夫。みんなで力を合わせて行けば、必ず勝ち残れる!」

 

とみんなを励ます優月

 

「ちょっと待ってよ。僕は「仲間なる」とは言ってないだろ?」

 

「でも、俺達は協力関係にあるだろう?」

 

「此所から出る間までだよ。」

 

「でも、お互いに戦う理由は無いだろう?」

 

優月の言葉に対し隼人は

 

「分かった。協力関係は存続ってことで。」

 

そう言って納得する

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

十分後、優月と隼人はもう一度この「宝探しゲーム」のルールを確認し合う

 

「ねぇ 優月」

 

「何だ?」

 

「君はこのルールを見て、何か違和感を感じないか?」

 

「違和感?」

 

「宝石の順番や金額がバラバラなんだ。それに、ルールの中に「ゲームクリアすれば終了」と書かれている

 

「確かにゲームクリア条件のことをフェリドは何も言ってなかった」

 

「「クリア条件」って宝石を集める事じゃねぇのか?」

 

「それならわざわざ「宝石を集めろ」なんて言うハズがない」

 

「他にも変な所があるこの文章・・・改めて読み直すと・・・[宝石]が[エリアに隠された宝]とは一言書いてない」

 

そして

 

チララララーン

 

二人のスマホが鳴る

 

「何だ?」

 

「イベント通知だ」

 

スマホを見てみる二人 文章にはこう書かれていた

 

「宝探しゲーム終了まで一時間経過しました。これよりゲームクリアのヒントが入った宝箱をエリアの何処かに設置します。四次元カメラなどで探してみて下さい。アニメキャラウォーズ 特別MCフェリド・バートリーより」

 

 

「ゲームクリアのヒントだって?!」

 

「眉唾ではないのか?」

 

早速、四次元カメラにして辺りを探す二人 すると

 

 

七色の光を見つける

 

「そこか?」

 

「行ってみよう」

 

七色の光に近づくとそこには小さな宝箱あった

 

開けて中身を見る二人

そこには一枚の紙が入っていてこう書かれていた

 

 

 

 

 

 

「デルトラ」と




投票結果

一位  アカメ

二位  シェーレ

二位  チェルシー

三位  レオーネ

ご協力ありがとうございました


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第17話

「デルトラ?どういう意味何だこれ。」

 

「デルトラと言ったら[デルトラクエスト]しか思い付かないが。」

 

「デルトラクエスト?」

 

「原作小説がアニメ化したファンタジー作品だよ」

 

「じゃあ、この宝探しゲームと宝石とかの設定はデルトラクエストに交わることだって言うのか」

 

「そう言うことになるかもね。でも、ヒントが足りない。」

 

「確かにこれだけじゃゲームクリアのには遠いな。」

 

満場一致する一行

 

「他にもこれと纏わるヒントがあるかもしれない。隼人、ここは外に出てヒントを探しに行ってもいいんじゃないか?」

 

優月の提案に隼人は

 

「確かにここにいても何も始まらないし、行ってみようか。」

 

と返答する

 

 

 

 

そして、10分後、ショッピングモール出入口前

 

優月と隼人は外に出てみると其所には人が一人も居なかった

 

「いったい全体どうなってるんだ?」

 

「恐らく、運営が周囲の一般人を巻き込まないように退去させたんだろう」

 

そう言いながら、スマホを取り出し状況を確認する

 

「おぉ~もう70人か。結構片付いたね。」

 

「よし!遮蔽物を利用しながら進もう。」と言いながらアサルトライフルを出す優月

 

そして、移動し始める一行    

 

 

すると

 

「止まって!前に何かいる!」

 

フィーロの言葉に反応した一行はすぐに遮蔽物に身を隠した

 

「敵か?」

 

「さぁね」

 

とりあえず呼び掛けてみることにする

 

「おい!其所に隠れている奴!居るのは分かってる!出てこい!!」

 

イレーネが呼び掛けるが、変化なし

 

今度はしのぶが呼び掛ける

 

「そちら攻撃してこないなら、こちらも攻撃しません。ですから出てきてくれませんか?」

 

「わ・分かりました。今出ますので、攻撃しないでください。」

 

声の主が出てくる  その人金髪のロングヘアとメガネをした背格好から高校に入って間もない女子学生だった

 

「女の子?」

 

相手の正体が分かり、警戒を緩める優月

 

 

「気を付けな。強力なソウルを持っているかもしれない」

 

と警戒を施す隼人

 

「わ 私戦う気とかないです。信じてください。」

 

と否定する少女

 

「嘘は言ってない様子ですけど、どうします?」

 

「怖がらせて悪かった。敵意がないなら何もしないよ。」

 

「行こう。隼人 時間が惜しい。」

 

「そうだね。」

 

そして、女の子から通り過ぎようとする二人

 

だが、隼人は立ち止まり女の子に銃を向ける

 

「君さぁ、つまんない演技してんじゃないよ。」

 

「え・・・」

 

「隼人!?」

 

思わず声を上げる優月

 

「君がここにいるってことはマスターってことになる。だったらアニメキャラの一人や二人を連れているハズだ。」と言う隼人

 

 



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第18話

「そういえば、君もマスターならアニメキャラを一人ぐらい連れているハズだけど何処にいるんだ?」

 

隼人の言葉に気付き、少女に問いかける優月

 

すると、少女はポケットから何かを取り出し、地面に投げる

 

次の瞬間、

 

優月達に強力な光が襲い、案の定目をつぶされる

 

その隙に少女は逃げ出す

 

視界がうやむやになるが、少女が地下に逃げ込むのをフィーロは見逃さなかった

 

「優月お兄ちゃん!さっきの人 下に逃げていったよ!」

 

何とか視界を回復させた優月は

 

「追おう!」と少女の追跡に向かう

 

 

優月達は奇襲されないように四次元カメラを使いながら地下に進んでいく

しかし、先ほどの少女の姿はない

 

「宝石の反応はない。となるとさっきの子は宝石は持っていないと言うことになる。」

 

「気を付けな、案外以外な所から攻撃してくる可能性は高い。」

 

隼人の言葉により一層警戒を強めていく

 

すると、プリシラが後ろを振り向く しかし、何もなかった

 

「どうした?プリシラ」

 

「あぁ何でもない 気のせいだよ」

 

だが、フィーロは違和感に気づき、優月につげる

 

「優月お兄ちゃん さっきから変な感じがするの」

 

「変な感じ?どういうことだ?」

 

「何だか、誰かに見られてる感じがするの」

 

フィーロの言葉に足を止める優月と隼人は辺りを見回す

 

その時であった

 

ザパーーーーーーーーン

 

後ろから大津波が一行に迫ってくる

 

「「「「「「「「「うわぁぁぁぁーーーーーーーーーーー」」」」」」」」」

 

 

優月達は大声で叫びながら逃げる

 

「さっきの子は私達を此所に入り込むように仕向けていたようです!優月!隼人君!かなりまずい状況です!」

 

「その様だな!」

 

「とにかく出口に向かって走れ!!」

 

そして、目の前に出口を見つける優月達、しかし、出口の前に氷の壁が立ち塞がる

 

「イーディス!」

 

「システム・コール。ジェネレート・サーマル・エレメント

 フォーム・エレメント、アロー・シェイプ

フライ・ストレート。」

 

イーディスの左手から矢の様な出てきて

 

「ディスチャージ!!」

 

その声と共に矢が放たれ、氷の壁に直撃する

見事に壁は破壊され優月達は出口に向かって思い切り駆け込み、何とか脱出に成功する

 

「「ハァ ハァ ハァ ハァ」」

 

息を切らす優月と隼人

 

そこに1人の少女が出てくる

 

「へぇ~ 俺達の仕掛けたトラップから脱出するなんて、やるね。兄ちゃん達」

 

男と思わせる口調で話す少女 そして、その後ろには先ほどの少女がいた

 

「成る程な 先ほどの攻撃はお前だったのか ソータ!」

 

「そして、君がその子のマスターと言う訳か!」

 

「そうよ!」

 

少女はフィンガースナップを鳴らして仲間を呼ぶ

 

此所に二回目のアニメキャラバトルが始まった




スイ/ソータ[ダーウィンズゲーム]


投票結果

一位ラ・フォリア・リハヴァイン

二位クローディア・エンフィールド

ご協力ありがとうございました。


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第19話

少女のフィンガースナップの音が響き、彼女の元にアニメキャラが集ってくる

 

アーチャー「エミヤ」

 

特等捜査官「鈴屋什造」

 

魔法少女「巴マミ」

 

サンセットレーベンズ「スイ」

 

第6宇宙のサイヤ人「カリフラ&ケール」

 

それが、少女の持つ戦力であった

 

「1人でこれだけの戦力を持っているなんて 君ただ者じゃないな。」

 

と言う隼人に対して少女は

 

「あなた達と戦うには一人でも多い方がいいと思ってね。」

 

と返事をする

 

「カリフラ!ケール!什造!あなた達はオフェンス。エミヤとマミはバックアップ。スイは奇襲に備えてナビをお願い!」

 

少女はすぐに自分のアニメキャラに指示をだす

 

「イーディスとフィーロ達は前衛を押さえろ!アストルフォは三人の護衛に当たってくれ」

 

そして、優月達も相手を迎え撃つ

 

その隙に、逃げ出す少女を優月が追う

 

「俺はアイツを追いかける!隼人はみんなへの指揮を頼む!」

 

「分かった。優月も深追いし過ぎないようにね!」

 

 

 

 

 

 

少女を追う優月 しかし、途中で見失ってしまう

 

少女は何処かの建物に身を隠し、相手の出方を伺う

 

「おい!こちらに戦う意志はない!そちらが攻撃してこないなら、こっちも攻撃しない!」

 

呼び掛ける優月に対して少女は

 

(信用できるか!まずはあんたから始末してやる!)と考えていた

 

(何処にいる?四次元カメラに反応がないってことは宝石を持っていないと言うことになる

、情報を欲しいし、ここは麻酔銃で無力化させるか?)

 

そう考え、麻酔銃を出す優月

その時であった

 

上から何か来ることに気づいた優月は右に避ける

 

すぐに身構えるとそこには、ペガサスに乗る女騎士の幽霊がいた

 

優月は左手から実弾の入った銃を出し、女騎士の幽霊に発砲する

しかし、女騎士は左手を前にかざして、弾を軌道を反らした

 

(この幽霊 攻撃を受け流すことが出来るのか?)

 

しかし、女騎士は考える時間を与えないと言っているのか 優月に向かって突撃する

優月は突撃を避けて、近くのコンビニに逃げ込む

 

すると、女騎士は部が悪いとみたのか そのまま姿を消した

 

「ふう~~」

一息付く優月

 

その時、

 

チャラララン

 

携帯の着信音が鳴り響いた すぐ近くだ

 

優月は着信音の聞こえた所に向かう だが、そこには携帯しかなかった

 

(携帯をオトリに使ったのか?それとも・・・)

 

次の瞬間、

 

冷蔵庫の水が突然破裂し 水しぶきを浴びる優月 しかしこれだけではない

水が凍りついて優月の体を捕らえる

 

「油断したわね。私の能力は一つじゃないの。」

 

と言いながら姿を現す少女 手には槍が握られていた




エミヤ [Fateシリーズ]

鈴屋什造 [東京喰種]

巴マミ [魔法少女まどか☆マギカ]

カリフラ&ケール [ドラゴンボールシリーズ]


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第20話

氷付けにされた優月に少女は槍を向ける

 

「悪いけどトドメを刺させて貰うよ。あんた達にこれ以上邪魔される訳にはいかないんでね」

 

(くそ・・・!動けない・・・!!)

 

もがく優月だが、氷はビクッともしない

 

「終わりだ。」

 

少女は槍を突き立てようと構える

 

優月も諦めかけた

 

その時であった

 

少女の槍は体を貫く寸前に止まる

 

「邪魔をするな!綾!」

 

「私達は何としても勝ち残らなきゃならない!その為にもコイツら邪魔される訳にはいかないんだ!」

 

(何だ?どうしたんだ?)

 

少女の変化に戸惑う優月

 

「ごめん・・・」

 

槍を手放す少女

 

「やっぱり人を傷つけてまで生き残るのは嫌!!」

 

少女は泣いていた そして、優月を氷付けにしていた氷が溶けていく

 

 

 

 

 

 

やがて、10分後、優月と隼人と少女は一度合流するのであった

 

彼女の名前は青空 綾[あおぞら あや]

隼人とおんなじ時期に[アニメキャラウォーズ]を始めたマスターらしい

 

「君さぁ、話は大体分かったけど 謝れば僕達が許してくれると思ってないよね?」

 

不機嫌そうに言う隼人

 

「でも、先ほどは本当に申し訳ないことをしてしまったので、謝りたくて。」

 

「それに、人を傷つけてまで生き残りたくはないので・・・」

 

おどおどしながら自分の意見を言う綾

 

「あっそ、じゃ死ね。」

 

銃を取り出し、綾に銃口を向ける隼人だが

 

「って殺す所だけど、優月の面目に従って許してあげるよ♪」

 

「ほ・・・本当ですか?!」

 

「ただし、許してあげるには条件がある」

 

「条件?」

 

そこに優月が口を開く

 

「君の力を俺達に貸してくれ。そうすれば安全を保障して、君も残れるようにしてあげる。」

 

「力を貸す?でも、私は人を傷つけることは出来ませんよ?加代なら力を上手く貸してくれるかもしれないけど・・・」

 

「そう言えば、君さっきと雰囲気違うようだけど・・・」

 

「あ 加代って言うのはさっき話したもう一人の私であり・・・」

 

「つまり、君は二重人格ってこと?」

 

「はい、[アニメキャラウォーズ]を始めた時に出来た友達で・・・」

 

ブーーーーーン

 

全員のスマホが鳴った

優月達はスマホを取り出す

 

画面にはこう書かれていた

 

「第二回宝石配布時間です。宝石が50個エリアに設置されました。地図と四次元カメラで探しましょう。」

 

「第二回の宝石の配布時間か?」

 

「おいおい、マップをを見てみろ!」

 

「宝石出現のせいか 一斉に宝石が動き出している!!」

 

「どうしましょう?」

 

「う~~~ん」と考える優月

 

「まだヒントのこともハッキリしていない。此処は様子見しながら、ヒントを探そう。」

 

と決断して、動き出す



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第21話

宝探しゲームも後半に差し掛かっていた 

 

優月達は他にも残っているゲームクリアのヒントを探しに動き出す

 

「地図にはこの先に移動している宝石が5つある」

 

「どうするんです」

 

「できるだけ不要な戦闘は避けて、ヒントを探す事を優先する」

 

四次元カメラで辺りを探す優月達

 

すると、隼人の四次元カメラは七色の光を捉える

 

「おーい!路地裏に七色の光あり!」

 

優月達はすぐに路地裏に向かった そして、そこには先ほどショッピングモールに見つけた宝箱と同一の物があった

 

早速、宝箱を開けてみる。すると中から一枚の紙が出てきた

紙には

 

「宝石の頭を使え」と書かれていた

 

「宝石の頭?」

 

「どういう意味?」

 

宝石の頭と意味に困惑する一同

 

しかし、隼人は

 

「なるほど そう言うことか。」

 

と一人呟く

 

「優月!」

 

「何だ?」

 

「宝石をそれぞれ1個ずつ持って!余分な分は捨てちゃって!」

 

「どういう事だ?」

 

「余分な分は持っていても何の意味もない。この宝探しゲームのクリアとくらべたら」

 

「何か分かったんですか?」

 

「[デルトラクエスト]を知ってる奴にしたら、簡単な謎解きだったよ」

 

そして、隼人からヒントの意味を聞く優月と綾

 

 

 

 

 

それから、五分後

 

「よし!ヒントさえ分かってしまえばこっちの物だ。隼人!綾!残った四種類の宝石を探し出そう!」

 

「了解」

 

「はい」

 

集めた宝石の残りを探しに動き出す優月達

 

しかし、ゲームクリアの事を考えているのは彼らだけではなかった

 

 

「うわーーーーーーー!!!」

 

何かから逃げ惑うマスターに爆発が襲い、そしてマスターを飲み込んでいった

 

そして爆発後に一人の女と一匹の犬が立つ

 

特殊警察[イェーガーズ]一員である

 

セリュー・ユビキタス&コロである

 

そこに緑の服装をし、弓をもった少年が現れる

 

「セリュー幾らなんでもそこまでしなくてもいいではないですか?」

 

「正義の味方は悪には情けを掛けてはならないと教わりましたよ。樹」

 

彼の正体は四聖勇者の一人「弓の勇者」川澄樹であった

 

「それで、宝石と情報は手に入ったんですか?」

 

「有益な情報は持っていませんでしたが、宝石を五種類持っていました。」

 

宝石を樹に見せるセリュー

 

「それではマスターに報告に行きましょう。」

 

「はい!」

 

そして、その場を立ち去る二人

 

 

 

 

一方、優月達は

 

「よし!これで七つ全て揃った!!」

 

「やりましたね!」

 

七つの宝石を集め終わっていた

 

「後はこれをどうするのかを知ることだけだな」

 

ブーーーーーン

 

三人のスマホが鳴る

 

内容は[代々木公園内に宝箱を設置した]




川澄樹 [盾の勇者の成り上がり]

セリュー・ユビキタス&コロ[アカメが斬る!]


投票結果

アカメ

ご協力ありがとうございました。


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第22話

「代々木公園内に宝箱を設置しただって!?」

 

現在 優月達はいるのは代々木公園より500メートル離れた南北エリアにいた

 

「この通知が来たってことはいよいよこの宝探しゲームもフィナーレが近いようだ。そして、ライバル達との交戦もより激しくなるってことになる。」

 

と隼人は言う

 

「どうするですか?」

 

「どのみち 逃げることは不可能なのを覚悟してやったんだ。途中、どんな厚い壁があろうと乗り越えて行ってやるさ!」

 

「それじゃ」

 

「あぁ 強行突破作戦で行く!!」

 

と優月は提案し、みんなもそれに同意する

 

 

 

 

 

 

 

そして、優月達の他にも動き出すマスター達もいた

 

 

 

 

その一人は黒く長いポニーテールをして、服装はどこかの大富豪と思わせる女である

 

 

「先ほど代々木公園内に宝箱が設置されたと聞きましたが、本当ですか?早矢香」

 

早矢香[さやか]と呼ばれる女の元にアニメキャラがやってくる

 

その正体は[弓の勇者]である樹であった

 

「えぇ 間違いない。他にもゲームクリアのヒントの謎を解いたマスターが集まる可能性はゼロではないわ」

 

そして、セリュー・ユビキタスもやってくる

 

「マスター!セリュー・ユビキタス 只今戻りました!」

 

「よし!いよいよゲームも大詰めよ!あなた達気合い入れていくよ!」

 

そう言って立ち上がり動き出す早矢香

 

 

 

 

 

もう一方、代々木公園の800メートル離れた東北エリアに両目に切り傷と思わせるタトゥーをつけた男がいた

 

男の名前は[レクス]

 

「[代々木公園内に宝箱を設置]か。いよいよゲームもクライマックスと言う訳か。」

 

レクスは立ち上がり、自分のアニメキャラを呼ぶ 

 

「お呼びか?レクス」

 

一人目はSA:Oで[黒の剣士]と呼ばれた男 ジェネシス

 

二人目はSSレート喰種 オウル

 

それがレクスが連れているアニメキャラ達であった

 

「ヒントも捨てずに持っておいてよかった様だ。」

 

「と言うと?」

 

「あぁ いよいよゲームクリアを目指して、残りのマスターが一斉にに動き出すって訳だ」

 

と言い終えると、一呼吸入れてレクスは

 

「お前ら!此処からが本番だ!相手の持ってる物は全部奪い取ってやれ!!」

 

と叫び、アニメキャラ達と共に動き出す

 

 

 

 

 

 

 

その頃、優月達は代々木公園にたどり着くのに後わずかの所まできていた

 

「急げ!他のマスター達も真っ先に俺達を狙うだろう。」

 

そして、噂をすればなんとやら二十人以上のマスター達が代々木公園前に待ち構えていた

 

「アイツ等だ!宝石だけじゃなくゲームクリアのヒントを持っている筈だ!倒して奪え!」

 

と一人のマスターが叫び向かってくる 

 

「ケフラ!!」

 

「アストルフォ!!」

 

「フィーロ!!」

 

 

だが、三人は冷静にアニメキャラに指示を出し、一掃するのであった




ジェネシス [SAO]

オウル   [東京喰種re]


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第23話

戦いも終演に向かおうとしていた。

 

優月達はゲームクリアの宝箱を求めて代々木公園に向かった

 

だが、彼らの動きを察知したマスター達も一斉に動き出し、優月達と宝を狙う

 

遂に、宝探しゲームをクライマックスにする大激戦の幕が上がるのであった

 

 

「急げ!時間も残り少ない」

 

そう言う優月にミサイルと矢の雨が降り注ぐ

しかしそれをいち早く察知したイーディスとフィーロが対処する

 

「このミサイルと矢の雨は、お前達の仕業だな。セリュー・ユビキタスと川澄樹!!」

 

すぐに相手の正体を理解する優月

 

「おや?僕達を知っている者がいるとは」

 

「あぁ [盾の勇者の成り上がり]と[アカメが斬る!]も伊達に読んでる訳ではないんでね」

 

 

そして、二人が優月達の前に姿を現す

 

「ならば、正義の慈悲として、一瞬で終わらせてあげます!」

 

そう言い、戦闘体制を取る樹とセリュー・ユビキタス

 

それを迎え撃とうとする優月、しかし、優月の肩を誰かが掴む

その正体は隼人だった

 

「隼人?」

 

「コイツらは僕が相手する。優月は宝箱を探しに向かえ!」

 

「いいのか?」

 

「此処は優月が行った方が効率はいいと思ってる。それに、僕はアイツらのことが嫌いなんでね」

 

そう言い、樹とセリューを迎え撃つため、前に出る隼人一行

 

「分かった。此処は任せる。」

 

そう言い、宝箱を探しに向かう優月と綾達

 

そして、その場は隼人達だけになった

 

「自ら宝を諦め、私達を迎え撃つことを選択するとは悪らしい考え方だな」

と言い捨てるセリュー

 

「悪とか正義とかどうだっていい。僕は純粋にお前達を徹底的に叩きのめしてやりたい、ただそれだけだ。」

 

 

「そうですか。これは少し懲らしめてあげないといけませんね。」

 

 

「やれるもんだったら、やってみろ。」

 

そう言い、戦いを始める

 

 

 

 

 

 

 

隼人に樹達を任せた優月と綾は宝箱を探しに走り回る しかし、まだ見つからない

 

そこにレクス一行が立ち塞がる

 

「よう。お前達もマスターだな。」

 

「だったらどうする?」

 

「お前らの持っている物 全部貰う!!」

 

そう言い終えると、レクスはフィンガースナップを鳴らして仲間を呼ぶ

 

「優月さん!此処は私達が迎え撃ちます。あなたは宝を探してください。」

 

「でも、君だけでは・・・」

 

しかし、綾の人格はすぐに加代に変わる

 

「こんなやつらにやられる私じゃない!早く行け!」

 

「分かった。必ずこのゲームをクリアして見せるからな!」

 

「待て!クソガキ!!」

 

優月を追おうとするレクス、しかし加代達が立ち塞がる

 

「悪いけど、こっから先は通行止めよ」

 

「いいだろう。テメェから血祭りにあげてやる!」

 

そう言い、迎え撃つレクス一行

 

果たして、宝は誰の物になるのか?



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第24話

隼人と綾は宝探しゲームの決着をつけるの優月に託しマスター達を迎え撃つ

 

しかし、残りのマスターは此処まで残っただけであって、強豪揃い 

さすがの二人でも限界に達しようとしていた

 

「万重壞(ディエス・ミル・ファルガ)!!!」

 

ドカーーーーン

 

「ハァ ハァ ハァ ハァ ハァ」

 

イレーネの万重壞[ディエス・ミル・ファルガによって代々木公園に向かって来た別のマスター達が倒される

 

だが、イレーネもさすがに樹達を纏めて相手にしているため疲労が激しい

 

「イレーネ!僕と交代だ!!」

 

とアストルフォがイレーネの代わり、前に出る

 

しかし、樹とセリューは攻撃の手を一行に緩めない

 

「正義変成弾道弾!発射!!!」

 

ドカーーーーン

 

「うわぁぁぁーーーーー!」

 

セリューの強烈な一撃がアストルフォ達を吹っ飛ばす

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、綾達はレクス一行を相手にしている。最初は数では勝っていたが、

レクスはバーサーカー[ランスロット]を呼び出した事によって形勢が逆転されてしまう

 

ケフラもランスロットを迎え撃つが、さすがの彼女も何とか付いていくのでやっとであった

 

「バーサーカー!そいつら纏めてぶっ飛ばせ!!」

 

「□□□□□□□□□□□ーーーー!!」

 

ランスロットはそばにあった大きな木を信じられない力で折る

そして、それを己の宝具にして横ぶりで綾達を纏めて吹っ飛ばす

 

「きゃぁぁぁーーーーーー!!!」

 

そして、吹っ飛ばされた所で合流する隼人と綾

 

二人は何とか体制を立て直すも、もうフラフラであった

 

「あなた達はよく戦った。けど、もう終わりよ。」

 

「結構楽しめたぜ。お前ら」

 

それぞれのマスターが止めを刺そうと迫る

 

その時であった

 

「ちょっと待ったーーーーーーーーー!!!」

 

 

何処からか声が響く

 

隼人と綾は方向に目をむける

 

そこには宝箱を探しに行った優月の姿があった

 

「参った。降参する。だから俺達の身の安全は保証してくれ」

 

「「はい?!」」

 

 

二人は困惑した

 

 

「降参するだと!?此処まで来ておいて今さらそんな言葉が通じると思ってるのか?」

 

「そうだ!!」

 

ジェネシスとセリューが声をあげる

 

「別にタダとはいわない」

 

といってポケットから何かを取り出す それは一枚のカードであった

 

「これは代々木公園内に設置された宝箱の中身だ。つまりコイツと俺達の安全の保証の交換

いわゆるギブ&テイクって奴だ」

 

 

と言い出す優月

 

「何を言っている悪と交渉なんてするわけ「待ちなさい。セリュー」マスター?」

 

「あーんギブ&テイクだと?そんなこと「黙れ!ジェネシス」マスター?」

 

二人のマスターが自分のアニメキャラを止めに入る

 

果たして、勝負の行方は




ランスロット [Fateシリーズ]


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第25話

マスター達を迎え撃つ隼人一行と綾一行だが、流石に何人相手すればいいのかと思う戦いを前にして限界に達し、逆に窮地に立たされる

 

そんな彼らに宝を探しに行かせていた優月が戻ってくる。しかし、彼は敵を前にして降伏を呼び掛ける

 

果たして、真の宝は誰の手に

 

 

「おい ガキ!俺と交渉しようだなって、無駄だぜ。[テイク&テイク]それが俺達のポリシーでな」

 

「私も欲しい物を前にして、無闇に交渉しないわ。」

 

早矢香とレクスは交渉に応じるつもりはない

 

「へぇ~ そんなこと言うんだ。だったら俺がこれぶっ壊してもいいってことだな?そうなったら誰もゲームクリアの報酬は手に入らないぜ。」

 

二人を挑発する優月

 

「そんな物撃ちたきゃ撃ちな!お前の持っている物が本物の宝だと思えないしな!」

 

「私も真実は自分で確かめるわ!」

 

逆に挑発するレクスと話に応じない早矢香

 

「まぁ 信じないのが普通だよな・・・ ちなみにゲームクリアのヒントは[デルトラ]と書いてあって、宝石の頭を使えって記されてるヒントを見つけて、ようやくヒントの謎を解いたんだよ」

 

 

「宝石の頭を使えって書かれているヒントを見つけた時は何かが間違いがあるのかって思ったよ

でも、[デルトラクエスト]を知っている奴にすれば簡単な謎解きだった。それは、宝石の頭文字を使って、ベルトに七つの宝石をそれぞれの順に並べることだったのさ!」

 

「そして、中身に何かが入っていた。それがこのカードだ!」

 

と相手に伝える優月

 

対してレクスと早矢香は

 

(あのガキ 一応もっともらしい事を言っていやがる。本当だって確証もないとは言い切れない)

 

(悪魔の誘惑に等しく聞こえてくるけど、嘘を言っているとも思えない)

 

と優月の言葉をイマイチ読みきれていなかった

 

そして、二人は決断する

 

「いいだろう お前らの安全は保証してやる」

 

「私も同意見よ」

 

「なら交渉成立だな。だがカードは一枚しかない 嘘だと思うなら自分の手で調べていいぜ」

 

そして、大きく構えて

 

「それじゃ しっかり取ってみな!」

 

カードを空に投げた

 

カードを取ろうとそれぞれののアニメキャラが飛ぶ

 

そして、カードを誰かが取る

 

取ったのはジェネシスだった

 

「これが宝の中身だと?どう見てもそうは・・・」

 

「ごめん 間違えた それは俺の図書カードだ。」

 

優月の言葉に気づいた二人は

 

「その男をブチのめせ!!」

 

「そいつを撃ち抜け!!」

 

と叫ぶが体が光に包まれる

 

それは転送の光である

 

「お前らアイツに一杯食わされたってことだな。ザマーーーー!!」

 

「くそがーーーーーーーーー」

 

「貴様ーーーーーーーーーー」

 

早矢香とレクスだけでなく綾と隼人も転送されのであった

 



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第26話

優月が宝探しゲームをクリアしたことは渋谷に全てのマスターに伝えられた

 

「宝探しゲーム参加者にお知らせします」

 

アナウンスが響く

 

「ただ今 ゲームがクリアされました」

 

「残っている参加者はゲームフィールドの外に帰還転送します」

 

フィールド内にいるマスターが光に包まれて転送される

 

やがて、渋谷には優月達だけ残される

 

「お・・終わったのか・・・?」

 

と言い終えると崩れ落ちる優月

 

「えぇ 私達の勝ちです」

 

しのぶが口を開く

 

そして、先ほどカードを投げた瞬間に開けたロッカーに目を向ける優月

 

中には小さな箱があった

 

ロッカーから箱を取り出し、中身を開けてみる

 

「これは・・・スマホ?」

 

「これが宝なのかしら?」

 

「これのために私達は戦っていたんでしょうか?」

 

すると、

 

ブーーーーン  ブーーーーン

 

スマホが鳴る

 

優月は恐る恐るスマホを耳に向ける

 

「まずはゲームクリアおめでとう 三原優月君!私の事前予想を覆す見事な勝利だったよ」

 

聞きなれない男の声が聞こえた

 

「誰だ・・・お前はいったい誰だ?!」

 

声をあげる優月

 

「私が誰だって?ふふふ・・・察しの良い君の事だから、もうすでに気づいていると思うたがね。そうだなーーヒントを言うならばーー」

 

「そうか・・・アンタが・・・」

 

 

「アンタがこのゲームの主催者か!!」

 

 

「ピンポーン!大正解ー!!正解特典は主人公系、もしくはラスボス系アニメキャラの召喚権を一回でーす♪」

 

ブーーーーン

 

自分のスマホが鳴り、取り出す優月

 

画面には[運営からあなたへ主人公系、もしくはラスボス系アニメキャラの召喚権を一回許可されました]と書かれていた

 

 

「これで 私は紛れも無くGM[ゲームマスター]と証明出来たと思うけど、どうかな?

あ 勘違いしないでおくれよ?こんなショボいのがゲームクリアの賞品って訳じゃないから」

 

得意げに話すGM

 

「アンタがこのゲームを作って、俺やみんなを巻き込んだのか!!」

 

「少し違うな。元々この戦いは神々ら直々に検討していた物だ。私はそれを参考にして実装したに過ぎない。」

 

声をあらげる優月の言葉を冷静に返すGM

 

「それでは本題に入ろう。スペシャルゲームをクリアした優月君には豪華賞品をいくつか差し上げよう」

 

「まずはクリアボーナスとして10000BP うち半分は君のフレンドリストにあるマスター達に分割して送るとしてバトルロイヤルモードの生き残りボーナス532BPを加えた5523BPを贈ろう」

 

「ただポイントはオマケ見たいなものだ。困難なイベントを勝ち抜いた勝者にはその栄誉に相応しい特典[アニメキャラウォーズ]における独自の特権を認める事にしているだ。」

 

「特権?」

 

「もちろん 私に出来る範囲の事に限るけどね。さぁ望みを言いたまえよ」

 

「望み?そんなものこのゲームをとっととやめたいに決まってるだろうが」

 

「それはお答えしかねるなぁ 私の決めた目的やルールに反する」

 

「望みを叶えると言ってるわりには都合の悪い事は拒否するんだな」

 

「元々 何でもとは言ってはいない。だが、これでも出来る限りの要望は答えてきたよ。」

 

「俺はやめる以外の要望はないんだよ」

 

「うーん仕方ないな このゲームやめ方を3つ教えよう」

 

「何?」

 

そしてGMは言った

 

「まず1つは[アニメキャラウォーズ]を完全クリアする事、そうすれば私の目的は達成され自動的に[アニメキャラウォーズ]は終了する。私と非常に望ましい結末だ。」

 

「2つ目は?」

 

「GMである私を殺す事だ」

 

「3つ目は?」

 

「[アニメキャラウォーズ]のシステムを完全に破壊する事」

 

話を聞いた優月はしばらく考えこむ  そして、決断し

 

 

「俺の要望を言う」

 

「うん?聞くよ?」

 

「俺の望む特権はーー」

 

要望を言う優月

 

 

 

それに対しGMは

 

「面白いじゃないか?認めるよその特権!」

と容認した

 

すると、優月達は光に包まれる

 

「では君の望みが叶うこと祈っているよ。」

 

「健闘を祈る」

 

その言葉を最後に聞き、優月達は消えた




投票結果

一位 フェイト・テスタロッサ [魔法少女リリカルなのは]

二位 ノエル=ヴァーミリオン[BLAZBLUE]

二位 結城友奈  [勇者であるシリーズ]

三位 環いろは [マギアレコード]


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第27話

宝探しゲームは三原優月がゲームクリアしたことにより、そのまま幕を下ろすのであった

 

そして、家に戻った優月は

 

「はあぁぁぁ~終わった~~~」

 

すでに気力0の状態であった

 

「優月お兄ちゃん 大丈夫?」

 

心配そうに声を掛けるフィーロ

 

「あぁ 大丈夫だ。でも、これ以上何かをする元気はない」

 

「今日はもうゆっくり休みましょう。」

 

「あぁ」

 

しのぶの言葉に賛成し、自分の部屋のベッドに横になった優月はそのまま意識を手放した

 

やがて、夜が明ける

 

次の日

 

優月は朝早く起きて、朝食を済ませ、そのまま自分の部屋に戻る

 

「優月 体はもういいんですか?」

 

しのぶが声を掛ける

 

「あぁ」

 

返事をした優月はこれからの事を考えようとしていた その時

 

ブーーーーン ブーーーーン

 

スマホが鳴っている事に気付きポケットから取り出す

 

画面には[王我 隼人]と書かれたメールが来ていた

 

内容は「今 時間空いてるか?空いてるんなら此所に来てくれ。綾もいる」

 

優月はすぐに返信し、

 

「みんな 出掛けるぞ」

 

イーディス、フィーロ、しのぶに声を掛け、出掛ける準備をさせる

 

「何処にいくの?」

 

「隼人達に会いに行く」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、みんなを連れて待ち合わせ場所に向かった優月

 

そこには隼人と綾達が待っていた

 

「待たせな 二人とも」

 

「大丈夫 僕らも今来たとこさ」

 

「右に同じく」

 

「そうか」

 

「それじゃ僕達が転送された後の事を話してもらえないかな?」

 

「あぁ でも、何処から話せばいいかな?」

 

「アリのまま話してください」

 

「分かった」

 

そして、優月はことの端末を隼人達に明かした

 

「その話本当なの?」

 

「あぁ GMが教えてくれた事だから信じてもいいと思う」

 

「それじゃ、その三つの内どれかを達成されば・・」

 

「あぁ 俺達は生き残る」

 

「でも、変だと思わない」

 

「変とは?」

 

「GMは何故こんなに手の込んだゲームを作ったのか、そしてアニメキャラを召喚させて僕達と一緒に戦わせたのかだよ。」

 

「確かにGMの目的は一体何なのか、わかりませんね。」

 

「確かに一切目的を明かさなかった」

 

「分かる事があるとしたら、GMは何か目的があってこのゲームを始めたってことだけだね」

 

「う~~~ん」と考える優月達

 

そして、隼人は1つの決断をする

 

「二人とも!」

 

「何だ?」 「何ですか?」

 

「僕達、レギオンを作らない?」

 

「「レギオン?」」

 

「同盟だよ 僕達全員力を合わせてこのゲームを終わらせるんだ。」

 

「同盟って何?」

 

「お互い仲間になるってことです」

 

フィーロに同盟の意味を教えるしのぶ

 

「確かに1人でクリアを目指すより良いかもしれない」

 

「私も戦わずに済むなら良いかもしれません」

 

「それじゃ決まりだね!」

 

「それで、リーダーは誰がやるんだ?」

 

「そんなの「そんなこと」」

 

 

 

 

 

 

「「優月に決まってるじゃん」」

 

 

沈黙する空気が流れ

 

「はあぁぁぁーーーーーーーーーー!!!」

 



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第28話

「俺がリーダーだって!?冗談だろ」

 

優月はいきなりリーダーに指名された事に納得できずにいる

 

「冗談でこんなこと言うと思うかい?」

 

「私も優月が適任だと思います。」

 

と言う二人

 

「ちょっと待ってくれよ。それだったら俺より隼人の方が適任だろ?」

 

と抗議する優月

 

「僕は生憎、情報屋だからあんまり目立ちたくはない。それに、君達の方が僕らよりも誰よりも強いと見ている」

 

と反論する隼人

 

「俺はお前らより経験も足りないし、第一生き残ってこれたのはイーディス達の力とソウルのおかげで・・・」

 

 

「確かにイーディス達の力のおかげもなくはない。でも、ソウルは君自身の者だ。君はそのソウルでフォーリン・エンジェルスに勝利している。」

 

事実を言う隼人

 

「う~~~ん」

 

考え込む優月

 

そして

 

 

「分かった。リーダーの役割は俺が引き受ける。」

 

「ありがとう」

 

「その代わり、お前達の力も可能な限り貸してくれ」

 

「分かったよ」

 

レギオン結成とリーダーの役割を引き受ける優月

 

「それで、まず初めに俺達はどうすればいい?」

 

 

「そうだね~ まずは戦力の増強、情報収集と共有かな?」

 

とこれからの事を言う隼人

 

「戦力の増強と言ったらアニメキャラを増やすとか?」

 

「それも無くはない。けど、マスターである協力者も欲しい」

 

「そういえば、優月は運営から何をもらったんですか?私達はゲームクリアの補佐をした報酬として2582BPもらったんだけど・・・」

 

「そういえば言ってなかったな 俺はBPと[主人公系もしくはラスボス系アニメキャラの召喚権]と[特権]を貰ったんだ」

 

自分の持っている情報を隼人と綾に話す優月

 

「特権?」

 

「[アニメキャラウォーズ]の中で唯一独自のルールが使えるようになったってことだ!」

 

「ええぇぇーーー!」

 

隼人の説明に驚きを隠せない綾

 

「話を戻そう。その[特権]の他にアニメキャラの召喚権を貰ったんだよね?」

 

「あぁ 呼んでみるか」

 

そう言い終えると、優月は自分のスマホを取り出し、[アニメキャラウォーズ]のアプリを開く

 

「二人ぐらいでいいかな?」

 

「そうだね。まずは召喚したアニメキャラの特性を見極めてからでもいいだろう」

 

そのまま二人を召喚する優月

 

そして、優月達の前に大きな魔方陣が現れ、光が迸る

 

優月達はあまりにも輝かしい光に目をつぶる

 

やがて、輝きが薄くなっていき、優月達はゆっくり目を開く

 

目を開いたそこには二人の少女がいた

 

「問おう あなたが私達のマスター?」

 

金髪でツイテールの少女が口を開く

 

「あぁ 俺がマスターの三原優月だ。君達は?」

 

「申し遅れました。私はアルティギア王国第一王女ラ・フォリア・リハヴァインです」

 

と銀髪でロングヘアーの少女が自己紹介をする

 

「私はフェイト・テスタロッサよ」

 

 

 

 




ラ・フォリア・リハヴァイン  [ストライク・ザ・ブラッド]

フェイト・テスタロッサ  [魔法少女リリカルなのは」


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第29話

宝探しゲームを終えた優月は、隼人達とレギオンを結成し、ラ・フォリア・リハヴァインとフェイト・テスタロッサの二人を引き当て召喚した

 

此所から優月の物語が第3章を迎える

 

 

 

 

 

 

 

隼人達と会ってから後日、優月は学校に向かうその途中ある人物と出会う

 

「優月先輩♪」

 

それは優月が[アニメキャラウォーズ]を始めて間もない頃に戦った美鈴 誠である

 

「おぉ美鈴 おはよう」

 

「おはようございます」

 

互いに挨拶する二人

 

「あなた一体何の用?」

 

イーディスは身構える

 

「そんなに身構えないでください。私は先輩と話がしたいだけです。」

 

 

「俺と?」

 

「はい![アニメキャラウォーズ]で話題になってるんですよ。初心者であるマスターにも関わらず、宝探しゲームをクリアし、色んな報酬を貰い、今では一目置かれる存在になってるって!」

 

得意げに優月の話題を語る美鈴

 

「俺が凄いんじゃない。イーディス達が力になってくれたから、俺もそれに答えよう頑張っただけだ。」

 

 

「それでもです。」

 

 

「お前らも宝探しゲームに参加しているって聞いたんだけど、本当か?」

 

と美鈴に質問する優月

 

「はい!私は宝石を集めながら、生き延びることに徹していました。そしたら、たくさんのマスターに目を付けれて絶対絶命の時に宝探しゲームがクリアされたことで、命拾いした訳です。」

 

とことの端末を優月に美鈴

 

「おっと、お話はこれだけではありませんよ。今はぐれアニメキャラが出ているのを知ってますか?」

 

「はぐれアニメキャラ?」

 

「マスターの権限なしで現界しているアニメキャラのことです」

 

聞き慣れない用語に困惑する優月に説明する美鈴

 

「今そのはぐれアニメキャラが数を増やし続けているんですよ。」

 

「つまり、お前が言いたいのはマスターだけでなく、そのはぐれアニメキャラに気をくばれと言うことか?」

 

「ご名答」

 

すると、遠くから学校のチャイムが聞こえてくる

 

「あ!もうこんな時間!」

 

「急ごう!」

 

走り出す優月と美鈴の二人なのであった

 

 

 

やがて、お昼時に学校が終わった

 

理由は 「最近、夜間に外出している学生が被害を受ける事件がこの学校付近で起こったらしく、生徒は安全のために早めに下校して欲しい」とのことだった

 

やがて、下校中の優月はある人物に電話する

 

「もしもし、聞こえるか?」

 

「あぁ 聞こえてるよ。優月」

 

その相手は情報屋をやっている隼人であった

 

「なぁ隼人お願いがあるんだ。」

 

「何だい?」

 

「俺の学校近くで起きた事件について、詳しく調べて欲しいんだ。」

 

「了解♪」 



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第30話

隼人の連絡を入れてから、一週間経とうとしていた

 

今のところ学校側から目立った報告は来ていなかった

 

優月は部屋で隼人の連絡を待ち続けていた

 

そして、そのまま朝を向かえる

 

「おはよう お兄ちゃん♪」

 

「おはようございます 優月」

 

フィーロとラ・フォリアが挨拶をする

 

「あぁ おはよう・・・」

 

ややぶれている声で挨拶する優月

 

「あ!また徹夜したんですか?目が真っ黒ですよ」

 

「大丈夫・・・2時と5時の間は半分寝てたから・・・」

 

ブーーーーーーン ブーーーーーーン

 

突然、スマホが鳴り、優月は直ぐ様覚醒すし、スマホを取る

 

「聞こえてる?優月」

 

「あぁ 聞こえてるよ」

 

「調べが終わったから、此処で待ち合わせしよう。」

 

「了解」

 

そして、電話を切り、出かける準備を済ませる

 

 

 

 

向かった場所はかつて美鈴とミカエラと戦った公園であった

 

隼人が公園内のベンチに座って待っていた

 

「お待たせ 綾は?」

 

「これから来る頃だと思うけど・・・」

 

やがて十分後、

 

「お待たせしてすみません」

 

と遅れてやって来る

 

「それじゃ作戦会議を始めよう」

 

「まず優月の話を整理すると学生達は帰る途中、何者かに襲われた。そして、学生の一人が近くの学生に襲い掛かってきた。警察はこれらの原因を調べたが、いまだ特定できていない」

 

「警察が調べても何も出てこないって言う事は・・・」

 

「うん 十中八九アニメキャラの可能性は大きいな」

 

「しかも、学生達の一人は首に何かを刺され、その後、突然学生の様子がおかしくなり学生仲間に襲い掛かってきたそうだ。」

 

「そもそも発端は何なんだ?」

 

「情報によると帰る途中、着物を着た女性を見かけてナンパしようとしてたらしい。

 だが、声を掛けてる最中に女は学生の内一人を女性とは思えない力で殴り飛ばしたらしい」

 

「女性とは思えない力ってことは相手は人間離れしているって事か?」

 

 

「その通り。話を続けよう。女は次に二人目の学生の首を掻き切った。首を掻き切られた学生は突然学生仲間に襲い掛かった。学生仲間を噛み殺した学生は女に頭を指で貫かれて殺されたらしい」

 

「一体何者なんだ?」

 

「女に着物なんて今の時代でもそれらしい人は沢山いますから、探しようがないですよ。」

 

「確かに着物を着た人間はごく少数いる」

 

「確かに探しようがないだろう・・・僕が相手じゃなかったらね。」

 

隼人はすでに見当は付いてる様子であった

 

「隼人は分かるのか?そいつが何者か。」

 

「あぁ 僕の考えてることが正しければ鬼滅の刃に出てくるアイツしかいない」



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第31話

優月達は犯人であるはぐれアニメキャラの足取りを掴む為動き出す

 

やがて日が沈み、夜が来る 作戦開始である

 

「全員、状況を報告しろ」

 

優月は無線を使って連絡をとる

 

「こちら隼人、今の所異常なし」

 

「綾」

 

「こちらも目立った変化なしです」

 

「了解」

 

いまだに異常は見られない

 

すると、

 

「優月お兄ちゃん!あそこ!」

 

フィーロが何か気づき、指を指す

 

優月達はフィーロが指指した方向に目を向ける

 

そこには着物を着た女性の姿があった

 

「こちら優月!例の着物着た女を見つけた。これより尾行して、正体を確かめる」

 

「了解した」

 

無線を切り、女に気づかれない様に忍び寄る優月達

 

すると、女は立ち止まる

 

「それで気配を消しているつもりか?姿を見せたらどうだ?」

 

女は低い声で口を開いた

 

優月は隠れるのを止めて、姿を現す

 

「気づかれていましたか さすがですね。」

 

「貴様は一体何者だ?」

 

女は優月に背を向けたまま問う

 

「俺が何者か?それはアンタならとっくに気付いているんじゃないですか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「鬼舞辻無惨[きぶつじむざん]」

 

 

 

女は優月の放った言葉に反応し、ゆっくりと優月達のいる方向に体を向ける

 

 

「貴様 どうして私だと分かったのだ?」

 

再び問いかける無惨

 

「炭治郎の場合は臭いで分かったけど、俺達の場合だったら目を見て分かった。

どんなに容姿は変えられても、アンタのその赤目だけはどんなに頑張っても変えることはできない。」

 

と答える優月

 

 

「それでどうするのだ 貴様一人でこの私と張り合うつもりか?」

 

「俺じゃない 俺達でだ無惨さんよ」

 

優月の後ろからアニメキャラ達が姿を現す

 

「たった五人だと・・・私も随分舐められたものだな」

 

「おいおい、俺の仲間を甘く見ないでくれよ さぁ~て始めようぜ」

 

 

「アニメキャラバトルをさぁーーーー!!」

 

 

[戦闘開始]

 

 

優月の掛け声とともにスマホから戦闘開始の合図が鳴る

 

 

「フィーロは人形のまま戦え!フェイトはスピードで奴を翻弄しろ!イーディスは奴の首を狙え!ラ・フォリアはバックアップ!とどめはしのぶに任せる!」

 

 

優月はアニメキャラ達に指示を出し、全力で鬼舞辻無惨を迎え撃つ

 

「いいだろう 貴様らは今夜此処で私が皆殺しにしてやろう」

 

無惨も姿を変えて迎え撃つ

 

その姿はあまりにも異形と呼べる姿であった

 

「やっぱり その姿がアンタにはお似合いだ!」

 

と挑発する優月

 

「ほざけーーー!青二才がーーーーーー!!」

 

無惨の体から有刺鉄線と思わせる物が出てくる

 

此処に鬼の始祖「鬼舞辻無惨」との戦いがはじまるのであった




鬼舞辻無惨 [鬼滅の刃]


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第32話

「こちら優月 犯人は鬼舞辻無惨と判明 戦闘開始する!」

 

「了解した こちらも援護に向かう 決して深追いはするな」

 

優月の報告を聞いた隼人は綾に更新する

 

「こちら隼人 優月が犯人を発見 交戦に入った すぐに援護に向かうよ」

 

「了解しました」

 

隼人から報告を聞いた綾もすぐに動き出す

 

 

 

 

 

一方 交戦に入った優月達は

 

「奴の体から出ている管には絶対に触れるな!後、接近し過ぎて駄目だ!確実に一撃決めていけ!」

 

優月は敵の強さを解説しながら命令を与える

 

「そんなこと言われても!」

 

「このなに激しい攻撃じゃ一撃入れるどころが、守るだけでも大変よ!」

 

フィーロは攻撃を避け、イーディスは次々と来る管を捌いてゆく

 

「だが、敵の力は少しずつ解明出来ている。出来るだけ長引かせていけば!」

 

フェイトの光弾が放たれ無惨に直撃する

 

「おいおい どうした!完璧な生物の力って物はその程度かよ!」

 

無惨を再び挑発する優月

 

「おのれ!おのれ!おのれーーーーーーーー!!」

 

無惨は苛立ちを強めていく

 

「フィーロ!フェイト!イーディス!距離をとって攻撃しろ!」

 

「は~~い!」

 

「了解!」

 

「分かったわ!」

 

無惨の凄まじい攻撃を避け、後方に飛んで距離をとる

 

 

「ツヴァイト・トルネード!!」

 

「フォトンランサー・ファランクスシフト!!」

 

「アロー・シェイプ!ディスチャージ!!」

 

三人の攻撃がほぼ同時に放たれ、

 

ドカーーーーーーーーン

 

無惨に直撃する

 

 

 

そして、爆発に生じた煙がはれていき

 

 

「おーーーーーのーーーーれーーーーーー」

 

あちこちから血を流し、体の半分が原型を保っていなかった

 

「気持ち悪い フィーロ嫌い」

 

「確かにその姿は見るに堪えませんわね。」

 

「貴様ら この私をこんな姿にしておいて、只では済まさんぞ!」

 

そう言い終わると無惨の体は一瞬で何もなかったかのように再生する

 

(ヤバイな 残り時間も少なくなってきた。だが、しのぶを前に出しても、奴には毒は届かないだろう。やっぱり首を斬り落としてからとどめを刺すしかないのか?)

 

内心、焦りを増していく優月

 

すると

 

「「優月」」

 

しのぶとラ・フォリアが声を掛ける

 

「ここからは全員一斉攻撃を許可してください!」

 

ラ・フォリアの提案に見開く優月

 

「駄目だ 危険すぎる。やったとしてみんなの命の保証は・・・」

 

「優月!私からもお願いします。」

 

「しのぶ」

 

「私からもお願いするわ。」

 

「イーディス」

 

「優月お兄ちゃん フィーロ達のことを信じて」

 

「フィーロ」

 

「私からもお願い 優月」

 

「フェイト」

 

みんなの目は覚悟を決めていた

 

そして、

 

「分かった。みんなに全てを託す。だが、全員生きて帰ってこい!手足をもがれてもな!」

 

 

「「「「「了解」」」」」

 

そして、全員が一例並び、無惨の元へと掛ける

 

無惨も全身から管を出し迎え撃つ

 

イーディス達はそれを避けながら掛ける

 

途中でかすり傷を負っても足を止めない

 

無惨は空気弾で迎え撃つ

 

だが、フィーロはツヴァイト・トルネードを出し押し止める

 

フィーロの左右後ろからフェイトとラ・フォリアが出てくる

 

無惨は管を彼女らに向ける

 

すると、フェイトはプラズマザンバーブレイカー、ラ・フォリアは疑似聖剣ヴェルンド・システムを使い、管を全て斬り落とす

 

続いてイーディスが無惨に迫る

 

無惨は肉の鎧を纏う。 すると、

 

「エンハンス・アーマメント!」

 

イーディスのその言葉を言うと刀は紫の光出す

 

そして、イーディスの一撃が肉の鎧を纏った無惨の首を一閃する

 

やがて、イーディスが刀を仕舞うと無惨の首はゆっくりと落ちた

 

最後に残ったしのぶが首だけとなった無惨にとどめを刺す

 

やがて、胴体だけの体も首と共に崩れていく

 

此処に 鬼舞辻無惨は優月一行に討伐された



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第33話

鬼舞辻無惨を倒した優月達

 

その後、次々と起きている事件を少しずつ解決させていった

 

やがて、三週間経った

 

 

 

 

 

 

学校の屋上で昼食を取る優月

 

「優月先輩」

 

美鈴がやって来た

 

「美鈴か お疲れさん」

 

「こちらこそ」

 

互いに挨拶する二人

 

「先輩 最近事件を解決させてるって噂広がってますよ」

 

優月達の噂は他のマスターにも広がっている事を話す美鈴

 

「そうか」

 

興味が無さそうに返事をして、昼食を食べる優月

 

「そんな先輩にお願いがあります。」

 

「何だ?」

 

「明日、私の所属しているレギオンのリーダーに会いに来てほしいです。」

 

「お前のレギオンに?どういう事なんだ」

 

「今 私のリーダーは先輩達の活躍を称賛していて、是非会ってみたいと言ってるんですよ」

 

「ちょっと失礼」と言ってから美鈴に背を向け、霊体化しているイーディス達に声を掛ける

 

 

「なぁ みんなどう思う?」

 

「彼女が嘘をついてる様子はなさそうね」

 

「じゃあここは話に乗ってみるか?」

 

「何の保障もなくですか?」

 

「その時はその時ってことで」

 

相談を終えた優月は美鈴の元に戻る

 

「お待たせ 一応話し合ってみた。」

 

「それじゃ答えは?」

 

「お前のリーダーに会いに行く」

 

「そうですか。ありがとうございます」

 

「一応 他のメンバーにも声掛けといていいか?」

 

「勿論です」

 

「それで 俺は明日どうすればいい?」

 

「[芦川クラブ]と言うジムが新宿にあるので其所へ来てほしいです」

 

ジムの所在地を優月に教える美鈴

 

「分かった」

 

こうして、美鈴の所属するレギオンに向かうことになる優月達

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、向かう日になった

 

優月達は美鈴が教えてくれた住所を見ながら[芦川クラブ]と呼ばれるジムを探す

 

「美鈴の教えてくれたジムはこの辺りの筈だが・・・」

 

辺りを見渡す  すると

 

 

「お~~~~い 優月先輩~~~~」

 

遠くから美鈴の声が聞こえ、振り向くと手を振っている美鈴の姿があった

 

「美鈴!」

 

直ぐ様美鈴の元へと向かう優月達

 

「お待ちしておりました」

 

「今の内に紹介しておく。右にいるのが綾、左にいるのが隼人だ」

 

「隼人って情報屋をやっているあの隼人ですか?」

 

「うん そうだよ」

 

美鈴に返答する隼人

 

「それじゃ皆さん 中にご案内します」

 

美鈴に案内され 中に入る優月達

 

ボクシングやウェイトリフティグなどをやっている様子から普通のジムのようにみえる

 

「そういえば、此所にいる人達ってみんなマスターなのか?」

 

美鈴に質問する優月

 

「いえ、3分の1のみです。後の方々は普通の一般人です」

 

そして、リーダーの控え室着く 果たしてリーダーは何者なのか?



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第34話

美鈴に付いていって、遂に芦川クラブの支配人であり、レギオンを取り纏めるマスターでもある者の控え室に着く優月達 果たして彼らに待ち受けるものとは?

 

美鈴が控え室のドアをノックする

 

「師範!優月、隼人、綾の三人をお連れしました。」

 

しばらくすると

 

「入れ」

 

と声が聞こえた

 

美鈴はドアノブを掴み、ゆっくりと開ける

 

そして息を「ゴクリ」と飲み、恐る恐ると控え室の中に入る優月達

 

部屋の中は思っていたより何も置いてある物はなく、壁や天井は銀色の壁紙で覆われていた

 

そして、目の前に金髪のした男が優月達に背を向けて正座していた

 

「お前達が優月、隼人、綾だな?」

 

低い声で優月に問い掛ける男

 

「はい そうです。」

 

と返事する優月

 

(何だ この感覚は?近くにいるだけで、喉元にナイフを突き付けられた気分になる。)

 

男はゆっくりと立ち上がり、優月達のいる方向に向ける

 

「私が[芦川クラブ]の支配人であり、レギオン「マイトスクワット」のリーダーである

芦川アルベールである! 君は?」

 

「俺は三原優月 レギオンのリーダーです」

 

「僕は王我隼人 情報屋をやっています」

 

「私は青空 綾 と言います」

 

お互いに自己紹介を済ませる

 

「君達の事は美鈴からある程度聞いている。宝探しゲームをクリアし、鬼舞辻無惨を倒した今は他のマスター達から一目置かれる存在だと。」

 

「俺一人でなし得た事ではありません。隼人と綾、そして、マスターとして慕ってくれるアニメキャラ達の力でなし得た事です。」

 

「僕も情報屋として全力を尽くしただけです。」

 

「私はまだ右も左も分かっていない新米です。」

 

「それでも君達が成したことに変わりはない」

 

お互いの感想を言う

 

「それでは、本題に入りますけどいいですか?」

 

「おっと そうだったな」

 

「俺達を呼び出した目的はなんですか?」

 

「一つは君達の目的が知りたいことだ」

 

「それは 一刻も早くこのゲームを終わらせたいからです。」

 

自分達の目的を伝える優月

 

「次は?」

 

「もう一つは君達が対等な同盟を結べる存在かを見極めるためだ」

 

「つまりこう言う事ですか?対等な同盟者に相応しいか、力で証明して欲しいと言う事ですか?」

 

「その通りだ!」

 

「それじゃどうすればいい?あなたと此所でバトルしろって事ですか?」

 

「君達のアニメキャラの力は十分に理解している。私がしたいのはマスター同士の手合わせだ」

 

「マスター同士で!?」

 

「そして、対戦相手はリーダーである君と戦いたい」

 

「俺と格闘技の試合をしようってこと?」

 

「ただの格闘技の試合ではない。なんでもありの試合だ」

 

「それってソウルと武器使ってもOKてこと?」

 

「如何にも」

 

 




投票結果

一位 リヴェリア・リヨス・アールヴ

二位 アルトリアキャスター、玉藻の前

三位 ユイ(プリコネ)

ご協力ありがとうございました


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第35話

芦川アルベールとソウルと武器の使用を許可された試合を挑むことになった優月

果たして、勝負の行方はどうなっていくのか?

 

「それでルールはどうするんですか?さっきはなんでもありって言ってたけど本当にそれでいいんですか?」

 

「あぁ、だが故意に殺害やこのビルの構造そのものを破壊することは禁じ手とする」

 

優月にルールを説明する芦川

 

「故意ですか・・・じゃあ事故になっても仕方ないってことでいいんスか?」

 

芦川はニヤリと笑い、美鈴に声を掛ける

 

「美鈴!お前がレフェリーをやれ!!」

 

「えぇ!私ですか!?結構ハードル高いですよ」

 

「みんな!メディックを大急ぎで呼んできてください!」

 

やがて、美鈴が芦川と優月の間に立つ

 

「では、決闘を始めたいと思います。どちらか戦闘不能か戦意喪失で決着とします。禁じ手は故意に殺害する事とビルの構造そのものを破壊です。制限時間は10分とします。」

 

「それでは決闘を始めます・・・・3・・・2・・・1・・・」

 

美鈴はカウントを言いながら右腕を上に上げる

 

優月と芦川がお互い構える

 

「始めーーーー!!」

 

その掛け声と共に右腕を下に下ろす

 

 

芦川が地面を思いっきり踏み込んで間合いを詰め、拳を叩き込もうとする

 

優月は透かさず盾を出して攻撃を防ぐ

 

だが、その勢いは殺しきれずに後方に吹っ飛ばされる

 

何とか体制を立て直す優月

 

しかし、盾は大きくへこんでいた

 

「ヤるな!さすがに宝探しゲームなどで生き残っただけのことはある。だが、同盟を結ぶ相手としては物足りないな!!」

 

「まだまだこれからッスよ!」

 

優月はすぐに手榴弾を出し、芦川に投げつける

 

ドカーーーーン!!

 

手榴弾が爆発する

 

(ヤベェ やり過ぎたか?いや、こう言う場合は大抵やってないはずだ)

 

周囲を見回す優月 そして、上を見上げると芦川の姿を確認する

 

(やっぱこうなるか・・・)

 

 

芦川は落下速度を利用しながら優月に拳を叩き込む

 

だが、右に避ける優月

 

(やはり良く避ける・・・反射神経は一人前の様だな)

 

「だが、どうする?ここからは手榴弾は使えんぞ!」

 

芦川の攻撃を避けながら、銃を出す優月 

 

だが、芦川の蹴りに銃を飛ばされてしまう

 

再び芦川の攻撃を避けていく優月

 

今度はナイフを出して振るう

 

しかし、芦川はナイフを避けて、後方に下がって距離をとる

 

レフェリーをやってる美鈴はあまりの戦いに興奮していた

 

(凄い・・・優月先輩ってソウルありだとここまでやるとは・・・でも、師範はまだ一度もソウルを使っていない。ここからどうするですか。 先輩)

 

 

 



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第36話

「その武器を使った攻撃は初めて見たな。それが君の隠し玉か?

 

「さぁ どうでしょう。他にもあるかもよ?」

 

そう言いながら優月は左手からキャリコーM9OOAを出し、芦川に目掛けて発砲する。

 

だが、芦川は透かさず遮蔽物に身を隠す

 

「素晴らしい!確かになかなか楽しませてくれる」

 

一方その戦いを見守る隼人達

 

「凄い・・・お互いに一歩も譲らない激しい戦いですね。」

 

驚きを隠せない綾

 

「そりゃそうさ。彼だってずっと遊んでる訳じゃないんだよ」

 

隼人はそう言う

 

その言葉通り、優月もただで生活している訳じゃない。

隼人から武器の情報やアニメキャラの特徴を教えて貰いながら強くなっているのだ

 

「でも、それだけじゃ芦川には勝てない。見ての通り、一方的に手の内を明かされて奴のソウルを引き出していない。その課題をクリア出来なければ同盟を結ぶ話もどう転ぶか分からない」

 

遮蔽物にキャリコーを連射し続ける優月

 

(クソ・・・!距離を離したまでは良いけどこっちもいい決め手がない・・・!)

 

手榴弾を出し、投げようとするその時、芦川が動く

 

(クソ!まずいタイミングを読まれた!)

 

優月に近づきながら遮蔽物に身を隠す芦川

 

さすがにこれはまずいと見た優月は遮蔽物にキャリコーを撃ちながら距離を取る

 

すると、芦川が信じられないことをする

 

「おいおいおい それマジかよ!?」

 

そう、遮蔽物を持ち上げたのだ

 

「では 行くぞ・・・」

 

「うおぉぉぉーーーーーーーーー!!」

 

遮蔽物を盾にしながら接近する芦川

 

「うわあぁぁぁーーーーーーーー!!」

 

キャリコーを撃ち続ける優月

 

だが、弾切れになる

 

芦川は銃弾が収まった好機を見逃さない

 

「うぉりあーーーーーー!」

 

遮蔽物を投げる

 

「おおおぉぉぉぉーーーーーーーー!!」

 

優月は避けるが、体制を崩してしまう

 

「やべぇ」

 

透かさず間合いに入ろうとする芦川

 

(この間合い 取った!)

 

だが、優月はグレネードを芦川の足下に転がす

 

「バカな!自爆!?」

 

このままではまずいと見た芦川は立ち止まり、腕をクロスしソウルを発動させる

 

(ハード・フォース!!)

 

すると芦川の体が黒く染まる

だが

 

「今時 自爆なんて、流行らないッスよ!」

 

彼の目の前にフラッシュバンが光り迸る

 

光が止むと、グレネードは爆発せず転がっていた

 

「なるほど・・・グレネードはブラフ、本命はフラッシュバンか。」

 

「悪いけど、こっちも耳がイカれて何言ってるか分かんないよ!」

 

「合格だ!!お前達を対等なる同盟者として認める!!だが、せっかくだ!お前ももっと楽しみたいだろ優月!」

 

「だから 分かんないてば!!」

 

その時であった

 

横から「ゾクッ」と殺気を感じた

 

二人はそこに目を向けるとサングラスをした白髪の男がいた

 

(な・・・)

 

優月は直ぐ様後ろに飛んで距離を取る

 

「相変わらず、油断も隙のない奴だな」

 

芦川は彼を知っている様に話す

 

優月は恐る恐る口を開く

 

「お前・・・何者だ?」

 

男はサングラスを取り言った

 

「俺はタスク・ザ・クラウス お前らと同じマスターだ」

 



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第37話

芦川の挑戦を見事にクリアし、対等の同盟者として認められた優月達

しかし、そんな彼らに謎の男が現れる

彼の名はタスク・ザ・クラウス

果たしてこの男の出現は何を意味するのであろうか?

 

 

 

 

 

 

 

そして、芦川クラブから原宿にあるレストランに場所が変わる

 

「それで俺達に何のようだ?タスクさん」

 

「お前の身柄を貰いに来たのだ ミスター優月」

 

「どういう意味だ?」

 

「俺も協力者を探していてな、[宝探しゲーム]をクリアした男はどれ程の者か気になって会いに来たのだ」

 

自分の目的を明かすタスク

 

「それに、お前達のレギオンも戦力を欲しがってると聞いた。そこで、我々と同盟を結ぶないかと思ってな」

 

優月は目を閉じて答える

 

「お断りだ。」

 

「ほぅ 何ゆえその答えなんだ?」

 

「冗談で言ってる訳じゃないよ。こっちも目的なくレギオンを作った訳じゃない。さすがに会ったばかりの人間の風下に立つ気はない

 

「目的はかなり近いと思うが?」

 

「だったらそっちが俺達のレギオンに入れば良い。その時は喜んで歓迎するぜ」

 

今度は優月がタスクをレギオンに誘う

 

(ちょっと待ってよ。優月いくらなんでも強気すぎるでしょ?相手は僕の情報にも入っていないマスターなんだよ。)

 

心の中からそう言い隼人

 

「と・・・とりあえず急いで結論を出す必要はないんじゃありませんか? 今日のところはお互い持ち帰って充分に検討を・・・」

 

「持ち帰る?持ち帰ったところで検討の余地はねぇぜ?」

 

「俺もまどろっこしいことは好かない」

 

「初めて意見が一致したな」

 

「中々気が合うな 優月?」

 

意外と二人は似た者同士と感じる綾

 

「それに俺が持ち帰るのは戦果のみと決めている」

 

後ろにタスクの姿があった

 

(何!?嘘だろ!?いつの間に後ろへ!?)

 

優月はナイフを出そうとするが、タスクの方が早く気絶させられる

 

「それじゃこいつの身柄は貰っていく お前達に用はないので帰って良いぞ?」

 

優月を抱えて去ろうとする

 

「ふ・・・ふざけないでよアンタ!!」

 

「優月さんを離して!」

 

優月を取り戻さんと武器を召喚し立ち向かう隼人と綾

 

しかし、タスクは目に力を入れると、二人は彼のどす黒いオーラを感じる

それはあまりにも大きく重かった

 

タスクの威圧感に襲われそのまま気を失う

 

 

 

 

 

 

しばらくして、目を覚ました優月は辺りを見渡す そこはあまりにも豪華なリムジンの中であった

 

「よぅ 目が覚めたか ミスター優月?」

 

目の前にワインを飲んでるタスクの姿が確認する

 

「なぁ タスク アンタの目的はいったいなんなんだ?」

 

 



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第38話

「俺の目的?最初の通りお前だ。だが、もうひとつだけあるが、俺一人では難しい問題なんだ」

 

タスクの一つ目の目的は理解したが、もうひとつの方は分からない

 

「だったら 俺のレギオンと協力関係を作れば・・・」

 

「それに俺もそろそろ後継者が欲しいと思っていたところでな 俺のスキルは誰でも受け継げるものないゆえ、なんだったらお前を別の女と結婚させ、お前の子を弟子にして後継者にしてもいい。そうすれば、俺のミッションはコンプリートだ。」

 

一瞬、呆気に取られる優月

 

「それこそ 冗談ッスよね?」

 

「俺はつまらない冗談は言わない」

 

「いや、ちょーー面白かったッスよ・・・?」

 

「とにかく俺の力その物は百人中一人しか受け継げない逸材だ。だから俺の代で絶やさせる訳にはいかない。」

 

すると、

 

「タスク様」 

 

運転手がタスクに声を掛ける

 

「どうした?」

 

「後ろから追手が迫っています。振り切りますか?」

 

後ろを振り向く優月

 

それには先ほど気を失ってた隼人達とイーディス達がいた

 

 

 

対する隼人達は

 

「見つけた、どうやらあの車に優月が乗っている!!」

 

「携帯のGPSは無事みたいだな」

 

「おしゃべりはいいからもっとスピードを上げろ!!」

 

カリフラが声を上げる

 

しかし、その差は縮まらない

 

 

 

「なるほど 脅しが不足だったか?どうやらみんなからの人望はあるようだな。優月」

 

「賢いお前だったら、逃げろというのがお約束のハズだ。お前の仲間達に撤退するように電話で話せ。」

 

そう言いタスクはスマホを優月に投げ渡す

 

「優月!?優月なの!?」

 

イーディスの声が聞こえる

 

「イーディスか」

 

優月は一呼吸入れて言う

 

「ぶち当てても何でもいい!!この車を止めろ!!」

 

意外な返答に驚くタスク

 

「意外性が高い奴だな。そう言う奴は嫌いじゃないがな」

 

「お前は確かに得体が知れない、もしかしたら物凄く強いかもしれない。だけどこっちだって逃げる理由はない」

 

そして、優月は思っていることを思い切り言う

 

「勝負だタスク!俺のレギオンから逃げ切れるものなら逃げ切ってみろ!そしたらお前の子分だろうが何だろうが引き受けてやる!」

 

 

「言ったな優月・・・!その言葉に嘘偽りはないだろうな・・・?」

 

「あぁ!男の言葉だ!二言はねぇ!大体それが出来る奴だったらこっちから喜んで受けるぜ!」

 

 

 

一方 隼人達は

 

「おい!アストルフォ!もっとスピード上げれねぇのか!?隼人がオススメしたから買ったんだぞ!」

 

声を上げるイレーネ

 

「これでもフルスロットルなんだ!!大丈夫!差は少しずつ縮まってきてる!」



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第39話

優月を乗せたタスクの車を見つけた隼人達

 

果たして、優月を奪還する事は出来るのか?

 

「マミ!ラ・フォリア!何とか車を安定させるから、二人は奴の車のタイヤを狙撃してくれ」

 

「「了解」」

 

隼人の指示に素直に従う二人

 

その間に隼人はタスクにエンカウントバトルを仕掛ける

 

二人はタイミングを見極めながらタイヤを狙撃する

 

だが、車のタイヤは頑丈で止めることは出来ない

 

「向こうのタイヤ防弾式みたい!狙撃だけじゃ止めることが出来ない!」

 

「いや!スピードは少し落ちた!これなら追い付ける!

 

すると、隼人が次の指示をだす

 

「よし!フェイトとイーディスは車に乗り移って止めろ!射撃出来る奴はタイヤの狙撃を続けろ!他の者は臨戦態勢のまま待機だ!」

 

 

「了解」

 

「承知したわ」

 

それぞれの配置につくアニメキャラ達

 

「成る程 あれが おまえの自信の源か。ならば制圧してしまえば、おまえ達も降参せざるを得ないということだな?」

 

フィンガースナップを鳴らして、自身のアニメキャラを呼び出す

 

「グラス!お前は車を守れ!シグナムはフェイトを迎撃、シェータは奴の車に乗り移ってこうげきしろ!」

 

「「「承知!」」」

 

彼らもそれぞれの配置につき、迎え撃つ

 

フェイトはシグナムを迎え撃つため、空へと飛んでいく

 

イーディスは車に乗り移ってグラスを相手する

 

「せっかくの機会ですので、名前を聞いていいですか?」

 

「整合騎士 イーディス・シンセンス・テンよ。貴方は?」

 

「私の名はグラス」

 

お互いに名前を教え合うと戦いを始める

 

その間に、シェータが隼人達の車に乗り移って攻撃を仕掛けようとする

 

しかし、しのぶが防衛に入る

 

「私は・・・シェータ・シンセンス・トゥエルブ」

 

「胡蝶しのぶです」

 

こちらもお互い名前を教え合い戦いを始める

 

 

 

 

 

(クソ・・・形勢は未だに均衡を保たれたまんまだ。これは僕達の動き次第で勝敗が決まる)

 

 

イーディスはグラスを迎え撃つがうまく凌がれ、しのぶとシェータの勝負はシェータが一枚上回っていた

 

フェイトとシグナムは離れているため状況は分からない

 

「「「「この人達・・・できる」」」」

 

お互いに相手の力を認め合う四人の女

 

すると、イーディスと戦っていたグラスが攻撃を避けた後に姿を消してしまう

 

「消えた!?」

 

イーディスは辺りを見渡すが見つからない

 

その事にいち早くきずいた隼人は指示をとばす

 

「アストルフォ!奴の車と距離をとれ!!仕掛けてくるぞ!!」

 

「了解!!」

 

互いの車がカーブを曲がる

 

その瞬間をグラスは見逃さない

 

「させるかっ!」

 

カリフラが気弾を撃つ

 

グラスは防ぎ、自分のいた車へと戻る




グラス 「盾の勇者の成り上がり」

シェータ・シンセンス・トゥエルブ 「SAO」

シグナム 「魔法少女リリカルなのは」

投票結果

1位 シノン

2位 東郷美森

3位 レイン、クルルシファー・エインフォルク

ご協力ありがとうございました


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第40話

「アストルフォ!このままあいつの車を抑えろ!!」

 

「了解!!」

 

カリフラの指示を聞き、タスク達の乗る車を抑えようとする

 

しかし、隼人達の乗る車が制御が効かなくなる

 

「どうした!?」

 

「ハンドルが言うことを聞かなくなった!!」

 

隼人は後部のタイヤを見るとタイヤが扇で遮られていた

 

「クソー!あいつタイヤが狙いだったのか!?」

 

その光景を見ていたタスクは

 

「そろそろゲームセットかな?」

 

と言う だが、

 

「まだだ!みんなまだ諦めるな!!」

 

優月はまだ諦めていなかった

 

そして、隼人達にアイコンタクトで合図を送る

 

それを隼人は見逃さなかった

 

「ソータ!合図したら、異能を使え!!エミヤ!飛べ!!」

 

隼人の合図にエミヤが車から飛び出す

 

それを見た優月は窓ガラスから何かを投げる

 

それは酒だった 

 

そして、隼人は叫ぶ

 

「撃てえぇぇぇーーーーー!!」

 

エミヤは弓と矢を投影して、酒を狙い撃つ

 

撃ち抜かれた酒の中身が車のタイヤに飛び散る

 

それを見たソータは異能を発動する

 

「何!?」

 

ソータの異能でコントロールが狂うタスクの車

 

「みんな!しっかりつかまってろ!!」

 

隼人達の車がタスクの車の前に出る

 

タスクの車は避けるがアスファルトに直撃する

 

車が止まった隙に脱出する優月

 

「みんな!無事か!?」

 

「優月お兄ちゃん!大丈夫!?」

 

「俺は大丈夫だ!!」

 

「そんなことより、タスクは!?」

 

隼人の言葉に反応して、辺りを見回す

 

すると、

 

「エクセレントだ!ミスター優月!」

 

声がした方向を向くとアスファルトの上にタスク達がいた

 

「思った以上に良いレギオンを創ったようだな。これは俺も本気で戦う必要があるかな?」

 

フィンガースナップを鳴らそうとする

 

その時、車から執事が出てくる

 

「只今の勝負、我々の負けでございます」

 

「何!?どういう事だ。」

 

「我々の車ですが機関部のダメージが心配です。一度点検する必要があります。」

 

それを聞いたタスクはアスファルトから降りる

 

「ちっ!仕方ない。お前がそう言うんであれば」

 

フィンガースナップを鳴らすタスク

 

それと同時に優月のレギオンに勝利宣言が来る

 

「勝ったの?」

 

「いや、向こうが諦めたという所でしょう。」

 

「いいじゃねぇか。勝ちは勝ちだ。」

 

そして、優月はタスクに言う

 

「タスク!俺達の勝ちだ!同盟を結んでくれ!!お互い対等な関係でだ!!」

 

「・・・断る」

 

「考えてみればお前達が勝った時のことは何一つ約束していない。ない約束をするのは無理だ」

 

「あ・・・」

 

「でも、お前達は力を示した。だから・・・」

 

 

 

 

 

 

「俺をお前達のレギオンにいれろ。俺を使いこなせる者か見極めてやる。」

 

その提案に優月は

 

「いいぜ。その提案受け入れるよう。」

 

と返した

 

 



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第41話

タスクとの戦いを勝利した優月達

 

そして、彼を自分達のレギオンに迎え入れる

 

最初は反対する者もいたが、優月はタスクが約束は必ず守る人間だ信じた

 

 

 

 

時は流れていき、一週間後、優月達は夏休みを迎えるのだった

 

そして、夏休みの初日

 

ベッドから起き上がり、姉と朝食を済ませ、仕事に行く姉を見送った

 

その後、優月は居間えと向かい、スマホを起動する

 

(前衛のキャラは今のところ問題ないが、やっぱり後衛のキャラがもう少し欲しいな)

 

そう悩んだ末、アニメキャラを再び召喚する

 

そして、召喚された者は三人

 

一人目は緑の髪をしたエルフの女性

 

二人目は水色の髪をした女スナイパー

 

三人目はセーラー服と思わせる服を着た黒髪少女

 

「問おう お前が私達のマスターか?」

 

黒髪の少女が口を開く

 

「あぁ 俺がマスターの三原優月だ。これからもそう呼んでくれ。君たちは?」

 

今度は優月が問う

 

「私はリヴェリア・リヨス・アールヴ ロキ・ファミリアの副団長を勤めている」

 

「私の名はシノンよ」

 

「私はナイトレイドのアカメだ」

 

三人はそう答えた

 

「リヴェリアとシノンとアカメだな。OK 覚えておくよ。」

 

優月も三人の名前を覚える

 

「それじゃ、みんなでどんなことが出来るか確かめてみよう」

 

「「「「「「「「了解」」」」」」」」

 

こうして優月達はお互いの長所と短所を教えあうのであった

 

 

 

そして、確かめあった結果

 

[リヴェリアは攻撃、防御、回復の魔法の三つが使えること]

 

[シノンはヘカートを使っての狙撃が得意だということ]

 

[アカメはかすり傷一つでも付けば、必ず相手を殺せること]

 

の三つが分かった

 

「それでは、今度はマスターである俺の能力を見せる」

 

と言いアカメ達が見ているところで自分の力をお披露目する

 

「俺のソウルは無から様々な物を作る事が出来る。だけど車のような大掛かりな物、もしくはスマホのような多目的な物を作るのは難しくなっていく」

 

「お前のその力、かなり応用が効くな」

 

アカメも優月の持つ力に感心を示す

 

「まぁ己の身を守ったりするには必須の能力だな」

 

そう言って、自分の力のお披露目を終える優月

 

すると、隼人から電話が来る

 

「もしもし」

 

「優月 今時間空いてる?」

 

「あぁ みんなでお披露目会やって今終わるところだ」

 

「そうか・・・今芦川さんの所に行こうと思っていて一緒にどうかな?」 

 

「いや、今日は姉さんに留守番頼まれているんだ。」

 

「そうか・・・じゃあ強制しないよ。」

 

「ところで、芦川さんの所に何しに行くんだ?」

 

「鍛えに行くところだよ。」

 

「そうか・・・それじゃ」

 

通話を終える優月であった 




リヴェリア・リヨス・アールヴ 「ダンまち」

シノン 「SAO」

アカメ 「アカメが斬る!」


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第42話

リヴェリア、シノン、アカメの三人を召喚した優月

 

夏休みが始まって3日経ち、今日、隼人達と再び会う約束し、

 

待ち合わせ場所へと向かうのだった

 

 

 

「ハァ ハァ ハァ ハァ ハァ」

 

時計を見ながら走る優月

 

「あ!いたいた。おーい!」

 

待ち合わせ場所に隼人と綾を見つける

 

「ゴメン!遅くなっちゃった」

 

「10時59分、後一分前だったよ」

 

と時計を見ながら言う隼人

 

「大丈夫ですよ。私達も今来たばっかりですし。」

 

「そういえば、君も仲間増やしたのか?」

 

「君もってことは隼人達も何か召喚したのか?」

 

「あぁ、そろそろ頃合いと思ってね。おーい出てきて挨拶してやれ」

 

隼人の声に反応してマスターにだけ見えるように出てくる

 

「初めまして!勇者部の東郷美森よ」

 

「ナイトレイドのチェルシーよ」

 

「この二人が新しい僕の戦力だよ」

 

自分の召喚したキャラに自己紹介させる隼人

 

「チェルシー!」

 

「あなたは・・・アカメ!」

 

お互い思わぬ再会を果たすアカメとチェルシー

 

「あれ・・・知ってる人ですか?」

 

「私の仲間だ」

 

「私からすれば、アカメは後輩に当たる子よ」

 

 

 

「よし!自己紹介は終えたし、そろそろいいかな?」

 

「あぁ、頼む」

 

深呼吸してから、口を開く隼人

 

「それじゃ本題に入ろう。リーダーにも来てもらったのは他でもない」

 

 

 

 

「僕達のレギオンにそろそろ名前を決めようと思っていたところさ!」

 

「あれ・・・集めた理由ってそれ?」

 

「当たり前だよ!タスクを受け入れて、芦川さんのレギオンとアライアンスを結んで、僕達のレギオンはかなり大きくなった。そろそろ名前ぐらいつけないと・・・」

 

「それで、名前に何か候補たかあるのか?」

 

「それが、いい名前が思い付かなくて困ってるんだ」

 

「そうか・・・」

 

名前が思い付かなくて困り果てる優月と隼人

 

すると、綾が手を上げて言う

 

「[アクスオーズ]ってどうですか?」

 

「「[アクスオーズ?]」」

 

「アニメキャラクロスオーバーズと言う意味です。どうですか?」

 

綾の提案を前に考える二人

 

「いいんじゃないか?結構カッコいいし、意味もちゃんとあってさー」

 

優月は賛成の声を上げる

 

「まぁ 他にいい名前思い付かないし、それで行こうか」

 

隼人も賛成する

 

「それじゃ俺達のレギオンは[アクスオーズ]に決定します!」

 

「「おおぉぉぉぉーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」」

 

こうして、優月達のレギオンの名は[アクスオーズ]に決まった

 

 

だが、彼らは知らなかった

 

これから苦難の相次ぐ試練が待っていると言うことを

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




チェルシー 「アカメが斬る!」

東郷美森 「勇者であるシリーズ」


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