モータルコンバット ぶっちぎりトーナメント戦! (ダス・ライヒ)
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窮地の人類!

モータルコンバットの二次が無いため、書いてみました。

更新は作者の気分次第でございます。ついでに登場キャラも。


 モータルコンバット。

 それは、地球の支配権を掛けた勢力の代表者たちによるトーナメント式の武闘会である。

 日本語で聞けば軍事的用語のように聞こえるが、英語ではCombatの頭文字のCの部分をKill、即ち殺すと言う意味の頭文字のKを取っている。

 これは、相手選手をどんな手段を用いても殺害して良いと言うことから敢えて変えられた。

 それだけではない。モータルコンバットは刃物類や銃器、爆薬類、魔術、超能力、果てはレーザーなどの類の武器の使用を許可されている。

 まさに無法なる残虐格闘大会である。

 

 何故そのような残虐で無法な武闘会が開かれることになったかは、突如となく国際連盟の非公式の会議に現れた神を自称する編み笠を被った男に告げられた。

 

「私はライデン、地球は狙われている」

 

 この神を自称する男、ライデンの言葉に先進国の代表者らは鼻で笑ったが、彼が会議場に居る全員の脳に直接ビジョンを見せれば、直ぐに真実であり、笑い事ではないことを分かる。

 それは、宇宙からの侵略であった。映画でしか見たことが無い宇宙艦隊。人類の最強の剣、核ミサイルを撃ち込んでもこれらを殲滅するのは不可能であろう。

 全員にこれが真実と分からせた後、ライデンは現状の地球の戦力では勝てないと説明し、地球に住まう人類でも勝てる手段をもたらした。

 

「諸君ら人間の現状の戦力では、戦闘民族であり、戦争の鉄人集団であるノンダス人には勝てない。だが、勝てる方法がある。モータルコンバットだ」

 

 それこそがモータルコンバット、人類と侵略側の代表者たちによる無法な異種格闘技大会。これに人類の代表者の一人でも優勝すれば、人類と地球は守られる。だが、負ければ地球は侵略者たちの手に落ち、人類は冷たく暗い宇宙へと放逐されるだろう。

 敗北を避けるべく、人類と地球を守るため、各国は表のみならず、裏の者たちを含めた人類に存在する全ての戦士を集結させた。倫理も道徳も問わず。

 

 だが、地球の支配権を掛けた人類と侵略軍のモータルコンバットは、様々な異世界の勢力にまで漏れる。

 二つの勢力のスパイが既に狙われた地球に潜伏しており、この情報を入手したスパイは直ちに所属する勢力の本部に報告した。

 報告を見た勢力は、損害を覚悟した侵攻と言う痛手を負わなくとも、ただの格闘技大会の優勝で地球の支配権を握れると分かれば、直ぐに代表者らを差し向けた。

 

 かくして、モータルコンバット言う名の舞台で、四つの勢力による激闘が繰り広げられる。

 数多の強者を打ち倒し、その頂点にある地球の支配と言う優勝杯を巡って。

 

 

 

 モータルコンバットの情報を潜入させていたスパイより入手したナチス残党、否、アーリア軍の総司令官兼総統代行であるジークフリード・フォン・ミッドガルドは報告書に目を通し、もっと情報を集めろと命令する。

 

「格闘技大会に優勝するだけで、地球を支配できるとな。これなら、無駄な犠牲を出さずに、楽に地球を占領できると言うことか。軍事的には合理的と言うものだ。直ぐにモータルコンバットの情報を集めろ、場合によっては出場を考慮しなければならない」

 

「はっ!」

 

 このジークフリードの命令に、報告書を持ってきた情報部の長官はナチス式もといローマ式の敬礼を行い、直ちにモータルコンバットに対する情報収集に当たった。

 執務室にて一人となったジークフリードは、このモータルコンバットでナチスことアーリア軍が優勝すれば、ドイツ民族であるアーリア人が最強であり、人類を支配する民族であることを証明できると口にする。

 

「このモータルコンバットなる格闘技大会が本当に存在し、それに優勝すれば、我らアーリア人は人類の頂点で、地球の支配者であると言う証明となる。この大会、何としても優勝せねばな」

 

 民族至上主義である彼は、モータルコンバットに必ず優勝せねばならないと決断して、自軍が保有する最強戦力の終結を命じた。出場選手の選抜会議を行うのだ。

 

「総統命令だ。全戦闘部隊、直ちに司令本部に帰投せよ。これより総統会議を行う」

 

『はっ、直ちに!』

 

 総統代行の命令に、司令本部は直ちに全戦闘部隊の集結を行った。

 

 

 

「大丈夫ですか? あんな人殺しやクズ野郎、イカレタ奴らなんぞに約束して。先が思いやられるのですが」

 

 一方で地球では、先進国の代表たちが集めろと命じた出場者のリストを見て、モータルコンバットの人類チーム代表、アフリカ系黒人男性で歴戦錬磨のアメリカ海軍特殊部隊ネイビーシールズ隊員であるロッキン・ジェームズ・ハワード少佐、通称ロッキーは不満を口にする。

 それもそのはず、誰もが裏社会の人間で、それも倫理的に危険な人物ばかりだ。中には表に出せない人間の名もある。挙句に死刑囚や終身刑を受けた囚人までいた。

 これを見て、誰もが嬉しい顔をするはずがないだろう。むしろ、こんな奴らに、地球の存亡を託すしかないことに不満に思う。

 リストを見て不満を口にするロッキーに対し、上司のアングロサクソン系白人男性であるアメリカ海軍の中将のシモンズが、人類の未来の為には我慢してくれと告げる。

 

「私もいつ寝首を掻かれるかもしれん奴らを、君に任せるなど心配でたまらんよ。だが、表の者たちはみんな命欲しさに断ってしまった。あのような奴らに戦ってもらうしかないのだ。我慢してくれ、ロッキー」

 

「これが人類かアメリカ合衆国の存亡を掛けた任務でないなら、放り出しているところですよ。唯一救いなのが、神を自称する麦わら帽子の男が、三人ほど送ってくれることです」

 

 人類か祖国の存亡を掛けた任務じゃないなら、断っていると悪態をついたところで、ライデンが自分の世界か戦士を三名ほど寄越してくれるのが救いだと、ロッキーは口にした。

 一人目はライデンが人間の中で最も信頼している僧侶で拳法家のリュウ・カン。二人目は氷の忍者、サブ・ゼロ。三人目は地獄より蘇った復讐鬼、スコーピオン。これら三人の強者を、ライデンはこの世界の人類を守るために寄越したのだ。同時に、地球の支配権を優勝で勝ち取れると知った他勢力に対抗する戦力でもある。もう知られているが。

 まだロッキー達は三名を知らないので、直接見なければ当てにならないと口にする。

 

「三人が何者かは知らんが、真面な人間であることを祈ろう。それより、守備はどうかね? 奴らに勝てるか?」

 

「さぁ? 連中は漫画に出て来る強いヴィランばかりですよ。私のような6フィート*1もある人間が、子供に見えるくらいに大きいです。身長5フィートの成人男性なら、容易く捻り潰せるでしょう。これが私の見立てです」

 

「装備や技術、物量だけでなく、身体的にも我々人類よりも勝っていると言うことか。例え核ミサイルを何発撃とうが、人類には勝ち目なしか。ライデンと言う神に感謝する他なしか」

 

 この問いに対し、ロッキーは敵であるノンダス人は自分たち人類より大きいと答えれば、シモンズはモータルコンバットが無ければ自分たちの敗北は確定していたと思い始める。

 そんな二人が会話を交わす執務室に、ライデンからの助っ人が入ってきた。一人、奇怪な格好の聞いていない人間がいるが。

 

「失礼します。我々はライデン様より助っ人を頼まれて参った者たちです」

 

「君たちが例の助っ人か。おや、なんだその男は? ゲイか?」

 

「ゲイ? ノン、ノン、蝶人パ・ピ・ヨ・ンだ。もっと愛をこめて」

 

「はっ?」

 

「なんだ、こいつは? 誰が連れて来たんだ?」

 

 一団を代表して赤い鉢巻を頭に巻いたリュウ・カンが僧侶の挨拶をすれば、ロッキーとシモンズはいきなり入ってきた蝶人パピヨンと名乗る奇人が気になり、誰が連れて来たと問う。サブ・ゼロとスコーピオンもこの世界の二人から見れば十分に奇怪であるが、パピヨンは群を抜いていた。

 この変態と言うか、常人の美的センスを逸脱している怪人を連れて来た張本人である黄色と黒の装束を纏ったスコーピオンは、人類が選抜した戦士たちよりも強いと豪語する。

 

「連れて来たのは俺だ。奴は形こそああだが、実力はこの俺に匹敵するほど。先ほど見た狂人共の誰か一人を外し、蝶人パピヨンを加えた方が良い。断言する」

 

「俺も止めたが、奴の実力は確かだ。一人を奴と交代…否、もう一人いた」

 

「なんだと?」

 

 スコーピオンはリストに載っている狂人の中からパピヨンと交代させろと言えば、青い装束を纏うサブ・ゼロは実力があると言って推薦してくる。更にはもう一人交代させろとまで言ってきた。もう代表戦士を選抜していたロッキーは、予想外な行動をしてくる二人に困惑する。

 その直後に、パピヨンに次ぐ濃い人物が突如となく姿を現す。白衣を纏い、怪物のような左腕を持つ眼鏡をかけた白髪の白人青年であった。

 

「英雄を必要とする事態と聞けば、例え異世界の地球であろうが! この僕が来ないわけがないだろう!」

 

「だ、誰だこいつは!?」

 

「警備兵! 侵入者だ!!」

 

 執務室の中にいつの間にかいた白衣の青年に対し、ロッキーはホルスターから拳銃を抜いて素早く構え、シモンズは警報器を鳴らして警備兵を呼ぶ。当然の反応だ。だが、白衣の青年は動じることなく、自分は助っ人だと言い始める。

 

「僕が侵入者? ノン、ノン! 僕は助っ人! 人類の滅亡から救うために異世界よりやって来た英雄だ! 願ったり、叶ったりじゃあないか! モータルコンバットに優勝すれば、世界の危機を救う英雄になれるのだからッ!」

 

「え、英雄だと…!? 薬物中毒者(ジャンキー)か?」

 

「ウェル博士、一体どこからモータルコンバットを知った?」

 

 自身を英雄と表する青年に対し、ロッキー等は更に警戒する中、彼の存在を知ったリュウは呆れ果て、何処からモータルコンバットの情報を得たと、彼の名を口にしながら問う。

 この英雄を自称する青年の名はウェル。ウェルは通称であり、フルネームはジョン・ウェイン・ウェルキンゲトリクスと言う。ちなみに蝶人パピヨンの本名は蝶野攻爵。だが、彼はパピヨンとして覚醒する前の自分を嫌っており、既に死んだ名としている。

 話を戻し、モータルコンバットに関する情報をどこで聞いたと問い詰めて来るリュウに対し、ウェルは自慢げに答える。

 

「ネットぉ! 即ち異世界ネットと言うので、情報を入手したのさ。飼い犬の工作員共が、特殊な文字やら何やらで暗号を作って飼い主に送っているが、この英雄である僕に掛かれば、一発で解読さ! 大変興味深い文字でやっていてね。うっかり見ちゃったんだよねー。そして、この世界でも英雄になれると思い、参加を決めたわけさ!」

 

 この場に居る全員が理解できない単語を説明もなしに出して自慢げに語るウェルに対し、工作員と暗号と言う単語で極秘中の極秘にしていたモータルコンバットの情報が洩れていることに気付いたロッキーとシモンズは、自分たちに何処かの勢力か分からぬスパイが潜んでいたことに驚く。

 

「工作員!? スパイが居るだと!?」

 

「なん…だと…!? モータルコンバットに対する情報は、極秘中の極秘だぞ!? なぜ漏れている!?」

 

「君たちのセキュリティーが、ザルだからじゃないのぉ~?」

 

 世間に対するパニックを避けるため、モータルコンバットの情報を極秘にしていたが、異世界より送り込まれてきたスパイに容易く気付かぬ間に入手されたことにシモンズはウェルに問うが、彼は煽るように気味の悪い表情を浮かべながら答える。

 由々しき事態だ。ただでさえ全てに勝っているノンダス人を相手に勝てるかどうかも分からないのに、他の未知の勢力を相手にしなければならない。だが、ライデンはこれを想定してか、一番強い戦士を三人も寄越してくれた。余計なのが二人ほど勝手に来ているのだが。

 

「あの男は、これを想定して君たち三人を寄越したようだな…! 余計なのが二名いるが…」

 

「余計? この英雄である僕が? アドミラール、僕を除け者にしないでもらいたいなぁ~? さぁて、誰か殺して出場枠を奪わないとね!」

 

 人類限定だったら負けていたと考えるだけで、震えるシモンズは三人の強者を派遣してくれたライデンに改めて感謝する。除け者扱いされたウェルは、モータルコンバット人類側出場者三十二名の内、一人を殺害すると、堂々と宣言した。

 

 

 

 四名を除く二十八名が集まっている区画に来たロッキー等は、助っ人のリュウ、スコーピオン、サブ・ゼロの紹介をする。ついでに、勝手に来たパピヨンとウェルの紹介まで行う。全く聞いたこともない怪人と奇人に、出場者たちはざわつき始める。

 

「俺たちの内、誰か交代しろって?」

 

「あぁ、そうだ。諸君らは選ばれた戦士だ。だが、敵は強大で生まれながらの戦士だ。命が欲しくば、このパピ・ヨンに代わると良い。誰か、居ないか?」

 

 一人が交代しろと言われてどういうことだと問えば、パピヨンは敵のノンダス人は想像を絶する強さであり、戦えば命は無いと言って交代を促す。彼の要望に、要請を承諾して志願した八人のうち一人は、身の危険と家族と二度と会えなくなる不安が高まり、出場を辞退して、パピヨンにその出場権を譲る。

 

「お、俺が代わろう。書類にはもうサインしたが、あんたの話を聞いてると怖くなっちまった…それに、子供がもうすぐ生まれるんだ。子供の顔が見たくなっちまった」

 

「正しい判断だ、君。そんなコンディションで、戦いに挑むのは良くない。それと、もし私たちが敗れたなら、地球の支配権を手に入れた侵略者共は略奪を始めるだろう。その時に君は家族を守ると良い。まぁ、そんなことは無いがね」

 

「ありがとう。もしもあんた達が負けたら、俺が頑張るよ」

 

 辞退を申し出た戦士に、パピヨンは正しい判断で責めなかった。それと自分たちが負けた場合に備え、侵略者の略奪から家族を守れと告げ、辞退者はそれを約束した。

 一方で無理やり集められた二十名の裏社会の人間に死刑囚、殺人鬼、倫理が欠けた者、殺し屋と傭兵は辞退者に向けてブーイングを行う。

 

「卑怯者!」

 

「臆病者が!」

 

「俺たちも拒否するぞ!!」

 

「なら、僕の出番があるということだ。さぁ、英雄の僕に席を譲る者はいないか? 居ないのか? 大変名誉なことなんだぞぉ? んん?」

 

 ついでに俺たちも辞退させろと言うが、彼らには拒否権は無い。残っているウェルは七人の勇気ある志願者を見たが、誰も譲るつもりも辞退する気も無かった。ならば、二十人の無法者や裏の人間を殺して出場権を奪い取るまでだ。

 ロッキーとシモンズを前にして殺害すると宣言したウェルは、それを実行するつもりだ。銃を持った兵士たちから監視されている二十名の前に立ったウェルは、この中で一番強い物が誰かと問う。

 

「なら、宣言通りに殺してでも奪い取ろう。この中で一番強いのは誰かい? 英雄である僕に斃されるんだ、光栄に思うが良い!」

 

 苛立たせるような態度で問えば、その態度に苛立ったのか、二メートル以上の男が出て来る。収監される前は素手で数十人を殺害し、収監されて以降も同じ囚人を殺し続けたため、死刑を言い渡された死刑囚だ。

 ウェルの挑発に乗ったその巨漢の死刑囚は、彼を殺す勢いで迫って来る。監視はカスタマイズされたAR15系のカービン銃を持っているにも関わらず、思わず引き下がってしまったが、ウェルは微動だにせず、余裕たっぷりにただ殴りたくなるような笑みを浮かべている。

 

「俺様に殺されてぇのは、お前のようだなぁ? この化け物野郎が! この俺様が退治してやる!」

 

 挑発に乗った死刑囚は、何十人もの人間を殺してきた素手でウェルを殺しに掛かる。だが、ウェルは全く応じず、余裕たっぷりに殺人パンチを躱す。科学者であり、躱せないと思っていた一同であるが、ウェルはそれを余裕で避けた。異世界より助っ人として派遣された三名は、即座にウェルの実力を認める。

 

「おんやぁ? それが君の全力かぁ~い? 全く、鼻くそをほじりながらでも躱せるよぉ。そんなスローパンチ」

 

「ち、畜生が! この化け物め!」

 

 何度もウェルを殴ろうとするが、一発も彼に当たるどころか、掠りもしない。ウェルは汗を一つかくことなく、繰り出されるパンチを見ることもなく避け、まだ人の状態の右手で鼻くそをほじり、小指に付いた鼻くそを眺めるだけだ。

 対して死刑手の方は焦りからか、疲れてきており、息も乱れていた。ウェルに遊ばれているのだ。

 そんなウェルも、死刑囚が期待した以上の実力を持っていないと分かったのか、飽きて鼻くその付いた小指を殴り掛かって来る大男の額に付ける。

 

「はぁ、これが一番強いだなんて…全く、何で名乗らないのかなぁ? 飽きたな、お前は逝ってよし」

 

「何ぃ!? きたねぇ鼻くそを、俺様の額に引っ付けた挙句、この俺様を、この俺様を…お、俺、おっ、おっ…!? おぉぉぉ!? おっ、ぱっ!?」

 

 ウェルはこの男が、強制組の中で一番強くないと言うことが分かったようだ。一番強いと思っていた死刑囚は、ウェルに鼻くそを付けられた額が突如となく膨れ上がり、その後、頭部が破裂した。どうやらウェルが付けた鼻くそは、爆弾の類であったようだ。頭部が破裂した死刑囚の遺体は、冷たい床の上に倒れる。

 鼻くそで二メートルの巨漢を爆殺したウェルに、超人クラスの戦士を除く一同は恐怖の眼差しで見る。鼻くそとは言え、異常な殺し方だ。無理もない。

 

「野郎、鼻くそで死刑囚をぶち殺しやがった!」

 

「これが英雄だと? 化け物の間違いじゃないか!」

 

 強制組の一人が叫ぶ中、ロッキーは英雄を自称するウェルを、化け物扱いする。当然のことだろうが、化け物扱いされたウェルはそれが癪に障る。だが、英雄たる者で科学者であるウェルは敢えて怒らず、余裕を保ちながら悪である死刑囚を殺した自分は英雄だと訴える。

 

「化け物? ノウッ! ヒーローッ!! 先ほど、英雄らしくない方法で殺した死刑囚は悪ッ! そして僕はそれをやっつけた英雄ッ!! さぁ、出場枠はこの英雄である僕に決まったッ! 諸君、人類の英雄となる僕を称えたまえッ!!」

 

 このウェルの狂気に満ちた強い訴えに一同は茫然としたが、彼が人類に必要な戦力であると認めざる負えなかった。

 こうして、新たに超人パピヨンと英雄ウェル博士を加えた人類代表たちは、殺戮の宴であるモータルコンバットに挑む。人類を、地球を侵略者から守るために…。

*1
ロッキーは身長194センチ




鼻くそで敵を爆殺する奴って、他にもいたっけ?


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集結する侵略者たち ナチス&ノンダス人陣営編

究極のギャグ人選回です。

何か孔雀王に出て来るナチスが居ますが、同姓同名で外見はパクリだけのキャラです。


 勝手にやって来たウェル博士が人類の代表戦士を殺し、その出場枠を奪った後、地球の支配権を狙うナチスことアーリア軍の総司令部では、選抜会議が行われていた。

 

諸君(マイネヘーレン)、突然の集合命令に付き合わせてもらい、申し訳ない。実は、大変重要なことがあって諸君らを招集した。モータルコンバットと呼ばれる武闘大会についてだ」

 

 集まっている幹部たちに向け、総統代行であるジークフリード・フォン・ミッドガルドはモータルコンバットについて説明を行う。

 情報部が出来る限り収集したモータルコンバットに対する情報を書類に目を通しながら説明した後、幹部の一人がモータルコンバットを野蛮な大会だと評する。あながち間違っていない。何せ情け無用で無法、どんな手段を用いても勝利しても良いのだ。明確なルールが存在せず、これを野蛮と言っても間違いではない。

 

「なんとも野蛮な大会ですね。そんな大会に、我ら高潔なるアーリア人が参加してもよろしいのでしょうか?」

 

「私もこの情報を見てそう思っていたよ。だが、魅惑なる優勝杯がある。地球の支配権だ」

 

 この中では一番似つかわしくない服装の神父らしき眼鏡を掛けた金髪で長髪の男性が、モータルコンバットは野蛮と表せば、ミッドガルドは地球の支配権と言う優勝杯は魅惑であると答える。

 だが、その神父ヴァレリア・トリファは聖槍十三騎士団の指揮官である。代行であり、本来の騎士団長は泣く子も黙る国家保安本部長官ラインハルト・ハイドリヒであるが、総統会議には一度も姿を現していない。

 ミッドガルドの前に姿を現したのは、総統代行就任の儀の際に騎士団ナンバーツーと思われる胡散臭い男、メルクリウスと共に挨拶に来ただけだ。それ以降、代行のトリファか、トップ三名の内誰か一人が不定期に開かれる会議に来ている。尚、二名ほど脱走しており、十一人しかいない。

 

「でっ、なぜ貴公とヴィッテンブルグ大佐しか参加しておらんのだ? ハイドリヒ大将はどうした?」

 

 聖槍十三騎士団の圧倒的戦闘力はアーリア軍が保有する最強戦力の一つである超人兵士に匹敵する物であり、モータルコンバットには必要な戦力だ。

 かの指揮官が出ないことに、ミッドガルドは疑問に思い、トリファに問い詰める。

 

「はぁ、ハイドリヒ卿は気紛れなお方です。そのモータルコンバットに興味を示されれば、自ずと姿を現すことでしょう」

 

「私が聞いたハイドリヒ大将とは、随分と違うみたいだ。何に憑りつかれておるのだ?」

 

「しいて言うなら、総てを愛したいと言うことでしょうか」

 

「全く意味の分からんことを…」

 

 なぜ来ないと問えば、トリファは主君の気紛れで、その気にならなければ来ないと答えた。更に理由も答えれば、ミッドガルドは全く理解出来ない。他の幹部らも同然である。

 参加するメンバーについては、別の戦線の火消し役としてゲッツ・フォン・ベルリッヒンゲンや会議に参加しているエレオノーレ・フォン・ヴィッテンブルクは参加できない。

 モータルコンバットに参加できるのは、この総統本部に予備の為に残されているヴァルヘルム・エーレンベルク、ロート・シュピーネ、ウォルフガング・シュライバーの三名である。

 他にもルサルカ・シュヴァーゲリンやリサ・ブレイナー、トバイルカンも居るが、トリファは断るだろうと言って除外した。

 

「まぁ、肉弾戦に慣れた者ではないな。それで、トバイルカンは使えんのか?」

 

「無理ですね。あれは特別で、ハイドリヒ卿の許可が無ければ動かせません。以前お話されたのですが?」

 

「フン、聞いただけだ。なぜ貴官らは、我らアーリア人に非協力的なのだ? 以前の、生前のハイドリヒ大将なら喜んで協力してくだされただろうに」

 

「その件については、申し訳ございません。総てはハイドリヒ卿の意のままにですので」

 

「全く、勝手気まま過ぎる」

 

 幹部三名に匹敵する戦闘力を誇るトバイルカンは使えないかと問うが、トリファはラインハルトの許可が無ければ動かせないと答えた。

 これにミッドガルドは聖槍十三騎士団の自軍に対する非協力的な態度に苛立ちを覚え、皮肉を漏らせば、トリファは首領代行の身として謝罪する。そのトリファの態度は、心から誤っていない様子であり、更にミッドガルドは苛立った。

 次に信頼できる超人兵士部隊を束ねるジグムントに、何名がモータルコンバットに参加できるかを問う。

 

「一番私が信頼する貴官らはどうかね? ジグムント大佐」

 

「私とジークリンデ中佐の参加は不可能ですが、ジークフリートは非番で参加できます。性格はああですが、実力は聖槍十三騎士団の幹部以上です」

 

素晴らしい(トイ)! やはり自分勝手な魔人共より貴官らだ。奴は不真面目だが、十分過ぎる。ジグムントとジークリンデは戦線維持に努めたまえ」

 

了解(ヤヴォール)!」

 

 非番のジークフリートのみが参加できるとジグムントが答えれば、ミッドガルドは大いに喜ぶ。更に聖槍十三騎士団のメンバーが会議に居るにも関わらず、当て付けに魔人よりも超人兵士の方が信頼できると発言した。

 トリファはいつものニヤニヤした表情を浮かべているだけだが、エレオノーレは顔には出さずとも、自分らを制御不可能な怪物扱いするミッドガルドに対する怒りを覚え、拳を強く握り締めた。

 総統代行の信頼を得れば、アーリア軍内での立場が上になると思ってか、ナチス一の凶悪で天才の科学者であるヴァルヘルム・ストラッセは、自分の発明品も参加が可能だと、ミッドガルドが聞く前に発言する。

 

「総統代行殿、私の発明品も参加が可能です。是非とも優勝の暁には…」

 

「分かっている。貴官の趣味の悪い発明品が優勝すれば、貴官の開発機関に予算を回してやろう」

 

「ありがたき幸せ…」

 

 その態度は冷やかな物であった。ミッドガルドは聖槍十三騎士団に次ぎ、ヴァルヘルムことデスヘッドを嫌っていた。理由は彼の異常な趣味であり、それが彼が開発する生物兵器に影響しており、とてもアーリア人的な物ではない。その為に、いつの日かヴァルヘルムを抹殺してやろうと考えている。

 他の参加者に対しては、科学者兼戦闘員であるクロエネンは外せないと結論に至り、細身でガスマスクと言う異様な外見のクロエネンの参加は決定的となった。

 

「失礼ながら、我々本物の吸血鬼も参加させて頂こう」

 

「志願するのか? 良かろう」

 

 クロエネン参加が決定すれば、アーリア軍に何故か属している本物の吸血鬼、アレキサンダー・ヴラドも参加を志願してきた。彼の要望に少しでも勝率を上げたいミッドガルドは、その要望を聞き入れる。

 他の参加者を募っている間に、モータルコンバットに対する情報を入手したと、会議室に入ってきた伝令より知らされる。

 

「失礼します!」

 

「来たか。モータルコンバットは実在するか?」

 

「はっ、まずはこの資料を」

 

 会議室に入ってきた伝令に、ミッドガルドは差し出された報告書を手に取り、読み上げた。中にはモータルコンバットの参加を要望する手紙まで混じっており、冗談と思っていたモータルコンバットの優勝杯が、地球の支配権であることが確定したと分かり、嬉しさの余り笑みを浮かべる。

 

「諸君、件の大会は実在するそうだ。そればかりか、我々に是非とも参加して欲しいと、主催者側が申しておられる。この招待状、断るわけにはいかん。そう思わんか?」

 

 会議室に居る全員にモータルコンバットが実在し、そればかりか招待状まで出してきたと報告すれば、全員は同じくほくそ笑む。断る理由が無いと問えば、全員が首を縦に振った。

 

「よかろう、アーリア人が人類史上最強の民族であると証明の機会だ。名誉ある参加選手三十二名、急ぎ選定する!」

 

 全員の同意を得られれば、ミッドガルドは出場選手三十二名の選定を急いだ。

 

「メンバーの選定は以下の通りに決定した。では、本会議はこれにて終了する。勝利万歳(ジークハイル)!」

 

『ジークハイル!!』

 

 出場選手の選定が完了すれば、ミッドガルドが総統会議の解散を命じた。最後全員が起立してにナチス式もといローマ式の敬礼をすれば、一同は解散した。

 

 決まった出場選手は以下の通り。

 

 クロエネン

 最新型スーパーソルジャー

 ハンス・グロッセ

 ルディ・イェーガー

 ジークフリート(超人兵士)

 アレキサンダー・ヴラド

 ヴァルヘルム・エーレンベルク

 ロート・シュピーネ

 ウォルフガング・シュライバー

 カート・ダーカー

 ブリッツ・スタンフォード

 チェーンソーゾンビ

 ヘルゲ・フォン・リューネブルク

 大型超人兵士

 超人兵士六名

 エリートガード(女性)六名

 人工吸血鬼兵六名

 

 以下三十二名がモータルコンバットに出場する。

 本気ならエレオノーレやゲッツ、ジグムント、ジークリンデを投入しているはずだが、民族至上主義的な思考で最高戦力の四名が居なくとも勝てるという慢心があり、敢えて出場させなかったようだ。

 そのミッドガルドの慢心は、モータルコンバット開始後に覆される事となる。

 上には上が居るという事実を、ミッドガルドは見せ付けられる事となるとは知らず…。

 

 

 

 地球を侵略しようとして、モータルコンバット開催のきっかけを作ったノンダス人の侵略軍艦隊の旗艦では、モータルコンバット参加を勝手に決めた司令官に対し、幹部を含めた者たちが激しく抗議していた。

 

「頭領! 数年かけて計画した侵攻作戦を、モータルコンバットなる闘技大会に突然変えるとは何事か!?」

 

「我らノンダス人は戦人! そんな格闘技大会に出るなどもっての外!!」

 

「核ミサイル如きに恐れをなしたというのか!? それでもノンダス人か!!」

 

 彼らは地球侵略計画を、数年以上もかけて準備していたのだ。

 装備や人員に物資、何百回も修正を重ねて出来た作戦計画。それらの努力を水の泡とする決断であるモータルコンバットと言う代理戦争に変えた司令官に対し、男だけの種族で生粋の戦士たるノンダス人らは抗議の声を上げる。武器を入念に手入れして備えていたというのに、よもやそれが選ばれた者しか参加できない単なる格闘技大会になろうとは。生粋の戦士で戦場で戦うことが生涯で誇りなノンダス人が、この決定に怒るのは無理もない。

 彼らはモータルコンバットに対する情報が不足しているようで、殆どの者がそれを知らずに怒っている。

 だが、その格闘技大会に参加を決定したのもノンダス人である。司令官は戦闘の基本を熟知しており、少ない損害で目標が達せられるモータルコンバットの優勝を選んだのだ。自分らノンダス人が、何もかもが劣っている地球人に必ず勝利すると言う前提である。

 抗議の声を上げる幹部らや将兵らに対し、司令官は恐ろしい大声で彼らを黙らせる。

 

「静まれぃ! どいつもこいつも、ただ武器を振り回して突っ込むだけの脳筋揃いなことよ! わしは貴様らより何百年も生き延び、戦争のイロハを知っておる! 敵には多大な損害を! 味方には過小な損害! それが戦の鉄則よ!! それが理解できぬものは、その筋肉だけの頭をかち割ってくれるわ!!」

 

 自分の得物である大振りのハンマーを見せびらかしながら怒鳴れば、一同はその気迫に圧されて静まり返った。

 この中で一番戦闘力の高いのは、司令官本人なのだ。彼の傘下に入ったノンダス人らはその実力を理解しており、自らが勝てないと判断して彼の意向に従う。

 ノンダス人は基本的に自ら強い者に従う。ただし、実力も知能、才能も優れている者のみ。それ以外は論外である。

 

『フフフ、貴様ら。生粋の戦士にあるにも関わらず、モータルコンバットのもの字も知らんと見えるな』

 

「っ!? 何者だ!」

 

 そんなモータルコンバットを殆ど知らないノンダス人の侵略軍に対し、モータルコンバットを知る異形の戦士たちが姿を現す。

 人数は二名、顔は龍のようで腕は四本だ。その二人の姿を見た兵士は思わず声を上げる。

 

「変な奴がいるぞ!」

 

 それが彼の最期の言葉であった。それを言った直後、四本腕から来るボクサーレベルのパンチの速さと人間の頭を容易に潰すゴリラのような腕力で頭部を破壊されたのだ。リーダー格の怪人が先にその兵士を殺せば、もう一人の虎顔の四本腕が周りにいた兵士たちを、常人離れした腕力を駆使して一瞬のうちに皆殺しにする。

 一瞬で十数人もの戦友を殺された将兵らは激高し、怒り任せに各々の得物をもって、二名の怪物に襲い掛かる。

 

「よくも戦友を!」

 

「死ねぇ!!」

 

 多勢に無勢、先ほど十名は奇襲された為、対応が遅れて殺されたが、臨戦態勢となったノンダス人は強力だ。無数の二メートルクラスの大男たちが二匹の怪人を始末しようと迫る。

 明らかに勝つのは前者の方であるが、予想は大きく外れた。

 

「馬鹿め、貴様ら程度では我らに勝てんわ!」

 

「なっ、なにっ!?」

 

 二名が腕を振るえば、殺しにかかった全てのノンダス人は一瞬にして肉塊へと化したのだ。

 飛び散った血で床が真っ赤に染まり、内臓、四肢が散乱する中、歴戦錬磨の戦士であるノンダス人は、得物である槍を持って突撃しながら名を名乗るように怒鳴り声を挙げる。

 

「おのれ、名を名乗れ!!」

 

「良かろう、我が名はゴロー!ショカン族の王子よ!!」

 

 ゴローと名乗ったリーダー格の怪人は、槍を持ったノンダス人を四本腕の腕力で惨殺してから名乗り挙げる。次にもう一人の四本腕は、挑んだノンダス人を八つ裂きにしてから名乗る。

 

「キンタロー! 同じくショカン戦士!!」

 

 最後にキンタローがノンダス人らに名乗りを挙げれば、これ以上、戦士たちを殺されてはモータルコンバットに支障をきたすのか、司令官はハンドサインで、まだ戦意のあるノンダス人らに戦闘行為を止めさせる。

 

「貴様らの実力は、我が軍の将兵らを殺したところで分かった。して、何用で仕掛けてきた? 我らを皆殺しにするというのなら、我らも全力で迎え撃たねばなるまい」

 

「皆殺し? フッ、違うな。むしろ、我らは貴様らを助けに来たのよ」

 

「我らの兵隊を、大勢殺してか!」

 

 司令官に問われたゴローとキンタローは、助けに来たと答える。

 当然、大勢の同胞を殺しておいて、助けに来たのだと言われればふざけているとしか思えない。一人が抗議の声を上げる中、ゴローは挨拶代わりに大勢を殺した理由を司令官に告げる。

 

「挨拶代わりに貴様らの兵隊を殺したのは、我らの実力を分からせる為よ。話の通じぬ貴様らには、力で分からせる必要があるからな!」

 

「貴様らの流儀に合わせてやったのだ。モータルコンバットの代表戦士に、我らショカン族二名を加えるが良い。我ら二名が居れば、地球は貴様らの手中に落ちたも同然!」

 

 殺した理由は実力を見せるためで、ノンダス人の流儀に合わせてやった物と答え、更にはモータルコンバットの代表戦士に加えろとまで言ってきた。

 いきなりやって来て、味方を大勢殺した怪物を仲間に入れるなど、そうは居ない。直ぐに反対の声が、司令官に向けて放たれる。

 

「なりませんぞ! あのような怪物など!」

 

「司令! 奴らは我らの敵だ! どうか戦う許可を!」

 

「どうやら、貴様を殺して指揮権を奪うほか無さそうだな」

 

 次々と反対の声を上げるノンダス人に対し、ゴローは司令官を殺害して彼らを屈服させるほか無いと判断したが、司令官は思わぬ判断をした。後のことを考え、同胞たちを裏切るような判断を選んだのだ。

 

「貴様らを我が軍門に加える…!」

 

「な、なんだと!?」

 

「フン、正しい決断だ。その決断、誇るがよい」

 

 司令官の判断に驚く中、ゴローは司令官の判断を正しいと褒める。だが、これで同胞たちが納得するはずがない。直ぐに弱気な判断を下した司令官に、同胞の刃が振るわれる。

 

「腰抜けが! 己の命欲しさに脅しに屈しよって! もう貴様は我らの司令官ではないわ! 死ねぇぇぇ!!」

 

 大振りの中華刀で切り掛かった髭面のノンダス人であったが、キンタローが投げた槍が顔面に突き刺さり、絶叫の表情のまま息絶えた。

 

「先ほどの奴と同じ目に遭いたいか? いつでも仕掛けてくると良い。その時は、遠慮なしに殺してくれよう」

 

 先の激怒して司令官を殺しにかかったノンダス人を見せしめとすれば、周りのノンダス人らは敵わぬと判断し、司令官と同じくゴローとキンタローに屈服した。

 侵略陣営のモータルコンバットの代表戦士の選定は、僅か三分で終了した。以下の通り。

 

 ショカン族王子ゴロー

 ショカン族戦士キンタロー

 重歩兵団代表、ザク、グフ、ドム、ゴッグ、ゾック、ゲルググ、カザ

 大虐殺兵団代表、バルコム、マハリ、フォックス、ネバダ、ザコル、ガロン、ゴーギャン、バスク、シエ、モーガン

 単独行動兵団代表、ポンチ、ンマ、ロソ、バルカン、バコフ、ムービ、ギサツ

 槍兵兵団代表より六名。

 

 以下がモータルコンバットに参加する代表選手三十二名である。

 だが、ノンダス人の地球侵略軍は、モータルコンバットで屈辱的な目に遭うとは、知る由もなかった。




ノンダス人の外見は、ほぼ北斗の拳でケンシロウに挑んで無残に死んだ方々の外見と名前を使っております。


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