龍猫とありふれた (天龍神)
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第1話

天界と超神次元ゲイムギョウ界の武偵所ではいつも通りに武偵達がランクに合った依頼を熟していたのであった。

 

「ここ最近は異世界の仕事が増えてきたよね」

 

「確かに、この前なんて」

 

と話している彼女達は超神次元ゲイムギョウ界を拠点にしている次元武偵にして地球ではごく普通の学生であるが、何を隠そう彼女達こそ次元武偵パーティー「流星の絆」なのである。

 

オールラウンダーな「紫龍」こと麗しい腰まで伸びた黒髪をポニーテールに結い十字キーの髪飾りを二個付けている鳴流神龍姫を筆頭に集まっていたのであった。

 

どうやらここ最近は異世界への出張依頼が多く寄せられているらしく龍姫達は気になっていたのであった。

 

ここに居るメンバーは「神姫」と呼ばれる存在で日夜凶悪事件などを解決しているのである。

 

「まさか、同族逮捕なんて初めてしたしね」

 

「確か、とある学校の一クラス全員を違法に転移した「女神」のこと」

 

「うん、あんだけ見下してたら同情はする気はないよ」

 

現在龍姫達は超神次元ゲイムギョウ界プラネテューヌ武偵所本部に設けられている喫茶店で大和撫子の龍姫に対し金髪碧眼のツインテールという出で立ちで龍姫の幼馴染みにして背中を預けられる存在「黒龍」また「黒龍魔王」などの異名を持つ星龍こと獅子神・V・星龍が以前受けた集団行方不明事件の依頼を受けたのだが、まさか実行犯が自分と同じ女神だったことに驚いたことを龍姫達に話していたのであった。

 

その女神は異世界の魔王を倒してこいというお決まりのフレーズでとある高校の一クラス全員を転移もとい拉致した挙句、初期能力値が低かったり、殺すことにためらった者を魔物が居座るダンジョン最深部に送るという決して許されることが出来ないことを平気で行い、召喚しておきながら見下していたというのだ。

 

「星龍の事だから、O・HA・NA・SIしたんでしょ?」

 

「もちろん‼ こんな感じでね‼」

 

星龍の事なので龍姫は気にはしてなかったのだが、一応、聞いておくことにしたのであった。

 

「チッ‼ クソガキ‼ 言うこと聞いてりゃいいんだよ !」

 

「へぇ、そう言うあなたは何なんですか?」

 

「‼ アンタ誰なんだよ‼ クソガキの分際で‼ この女神様に何の用ですか?」

 

「こういう者ですが、逮捕状、出てるんで、大人しく、さぁ、罪を数えてください」

 

 

とある女神の一室にいた女神は苛立っていた居たようで完全に周りを見下していたところに星龍が現れたので猫を被り出したのだが星龍は手に持っていた天界次元本部からの逮捕状を見せたのだ。

 

「誰に言ってるのかわかってるのか‼ クソガキが‼」

 

「神姫化しなくてもよさそうですね」

 

もう言い逃れ出来ないと判断したのか星龍に向かって攻撃魔法を放った女神だったが星龍に出会った時すでに勝ち目なのどなかったことに気が付いてなかったのだ。

 

星龍はなれた様子で女神が攻撃魔法を放つ瞬間にはもう既に背後に回っていたのだから。

 

そして、

 

「ちょっと、頭、冷やそうか・・・」

 

「やめろぉぉぉぉ‼」

 

と星龍の怒りの体術が炸裂して女神の両手足に至っては骨が折れていたことは言う前もなかった。

 

 

 

 



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第二話

武偵所に設けられている喫茶店でお茶をしていた龍姫達は依頼を受けるべく電光掲示板に向かった。

 

「創造神による異世界転移を調査又は解決しろ、これボク達指名の依頼だし、とりあえずボクが受けるけど?」

 

「その依頼、結構腕が鳴る依頼じゃないかな?」

 

「ボク達は別の依頼があるから後で追いかける」

 

「ありがとう」

 

龍姫は各ランク分けで表示されている依頼の中から創造神による集団転移事件の解明という流星の絆宛の依頼を発見したので受けることにしたのであった。

 

ほかのメンバーはそれぞれの依頼を受けることにしていたので、龍姫が先行調査することになり、龍姫は早速依頼を受理して、出かける準備をすることにした。

 

 

「久しぶりだな、この部屋に来るの」

 

龍姫は以前守護女神秘書兼戦術指南役だった頃の部屋が実姉であり現在今いる超神次元ゲイムギョウ界プラネテューヌ武偵所本部長「鳴流神龍美」が残してくれたらしくそこに保管してある愛用していた武器を取りに着ていたのだ。

 

龍姫は次元断「蒼虎」と「絆龍」の二振りと小太刀二振りの日本刀を愛用しているがこれから行く異世界では流石に業物は目立つということもあって、以前使っていた無銘刀を取りに来たということである

 

「これ懐かしいな、これで準備万端!」

 

龍姫は至ってが豪華な装飾もない黒目石拵えの日本刀を二振りをアイテムパックにしまい部屋を後にして転送ルームへ向かったのであった。

 

「さてと、行ってきます!」

 

武偵所の転送ルームに到着した龍姫は転送装置に立って依頼先の世界へ向かったのであった。

 

「ふぅ、無理なく到着したけど、人気がない場所に指定したのは良かったけど、まさか、ダンジョンないだよね。とりあえず、装備を一式変更しないとね」

 

無事に転送完了した龍姫は辺りを見渡すと薄暗い洞窟内ということは分かったらしく、龍姫はインテリジェンスデバイスで装備を変更して冒険者に成りすますことにしたのだった。

 

「これなら冒険者に見えるよね」

 

装備をいつもの黒紫色のコートから同じ色の軽鎧姿に変更して無銘刀を装備して外へ続く道へ進むことにしたのであった。

 

しばらく道なりに進むと、

 

「グルルル・・・」

 

「この世界の「ベヒモス」か、いいよ」

 

「ウガ~‼」

 

明らかに高ランク冒険者向けの「ベヒモス」という黒い体躯を持つ四足歩行の魔物の群れに遭遇してしまったのだが、龍姫は怯えるどころか慣れた様子で刀の柄を持ち鯉口を斬り襲ってきたベヒモスをいとも簡単に

 

「これがベヒモス、これだったらマガツ相手にした方が幾分マシだね‼」

 

斬り捨てたのであった。

 

 

 

 



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第3話

薄暗いが二尺三寸の日本刀を振り回しても余裕がある場所で龍姫はいきなり高ランクの魔物「ベヒモス」に遭遇したが怯えることもなくいつも通りに倒して行った。

 

「魔物の反応もないし先に進みますか(ボクが来る前に既にかなりの人数が訪れてる)

 

全てのベヒモスもを倒し終えたのだがどうやらこの世界もテルカミュレース同様に魔物の死骸が残るらしく龍姫は敢てアイテムパックに入れずに「空間収納」またの名を「アイテムボックス」という魔術を使い倒したベヒモスを収納して自分が来る前に大人数が来たことに気が付いたので痕跡を追うことにしたのであった。

 

「ここで一人が落ちた?違う、誰かに突き落とされたんだ‼ わずかだけど魔物の血に混じって人間の血の匂いがする、もちろん、行くんだけどね‼」

 

龍姫は道なりに痕跡を見落とさないように探索していると下が全く見えない奈落へと続く場所へ到着したのだが転移事件の被害者の一人が今いる場所から何者かによって突き落とされた様子らしく龍姫は何も躊躇なく奈落へと飛び降りたのであった。

 

「さてと、こっちかな?」

 

最下層に着地した龍姫は見えないがひしひしと狂暴な魔物の気配を感じ取り龍姫は道なりに進むことにした。

 

「ウガァァッァァ~」

 

「はぁっぁ‼ こんな場所に熊ってめずらしいけど、この先に部屋らしき物があるみたい」

 

最下層に生息している魔物は並の冒険者達では敵わないほど強いらしいのだが龍姫は元からこういった魔物討伐の依頼を多く熟してきた為か背後だろうか死角になりやすい頭上から襲ってくる魔物を片っ端から斬り捨てて行った。

 

龍姫はいつの間にか軽く五十階層も進んでいたことすら忘れていたようで気が付けば開けた場所へ到着したのであった。

 

そこには高さ約3mの扉があったので龍姫は中へと入って行ったのである。

 

龍姫の目に入ってきた光景は、

 

「遅かったか、誰かが戦ったみたい(この薬莢だってこの世界の物じゃない、急がないと)」

 

もう既に戦いが終わった後だったらしく龍姫は近くに転がっていた薬莢に気が付いて拾ってみると以前に証拠品として押収した物に似ていた。

 

龍姫はそのまま奥へと歩みを進めたのであった。

 

「ここに何かが封印されていたんだ」

 

《マスター、ここには吸血鬼が封印されていたようです。ですが、先祖帰りの吸血鬼のようですね》

 

 

「ありがとう(吸血鬼か、そういえばレミリア達元気かな、最近幻想郷に遊びにいいてないし)」

 

奥へ進むと綺麗な石造りの部屋だったようで龍姫は壁に何かが封印されてあった痕跡を見つけてイルミナルから先祖返りした吸血鬼が封印されていたと知らされてふと幻想郷にいるスカーレット姉妹の事を思い出したが龍姫は更に奥へ向かうことにしたのであった。

 

 

 

 



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