怠惰な性格の問題児と問題児たちが異世界からやって来るそうですよ? (凪原隼人)
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プロローグ
プロローグ
「はぁ~、暇すぎんだろ・・」
と、自室のベッドに寝転がりながらそう呟いているとどこからか
『・・・・・主よ、どうやら手紙が届いたようだぞ?』
机の方から少し無機質な声が聞こえ
「あ?・・・・やっと来たか」
ベッドから起き上がり、机にいつの間にか置かれていた手紙を見てそう呟く
「さて、行くとするか・・」
『奏 響也(かなで きょうや)殿へ』
手紙を手に取って名前を確認し、それぞれ色が違う5個の石のような物をポケットに入れ、手紙の封を開ける
『悩み多し異才を持つ少年少女に告げる。
その才能を試すことを望むのならば、
己の家族を、友人を、財産を、全てを捨て、
我らの〝箱庭〟 に来られたし』
響也の視界は間を空けずに置かずに開けた
「・・・・・楽しめるといいがな」
そう言うと同時に上空4000mほどの位置に投げ出され
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箱庭二一〇五三八〇外門居住区画、第三六〇工房
「何から何まで任せて悪いけど・・・彼らの迎え、お願いできる?」
「任されました」
ピョン、と椅子から黒ウサギが跳ねる
『工房』の扉に手をかけた黒ウサギに、少年は不安そうな声をかけた
「彼らの来訪は・・・・僕らのコミュニティを救ってくれるだろうか」
「・・・・・・。さあ?けど主催者曰く、これだけは保障してくれました」
おどけるように悪戯っぽく笑った黒ウサギは、
「彼ら四人は・・・・人類最高クラスのギフト所持者だ、と」
〈なるほど。新しくギフト所持者を呼ぶことにしたのか・・〉
〈そして人類最高クラスのギフトか・・・。さて、ノーネームに行くとするか・・・〉
黒ウサギと少年の会話を盗み聞きしていた人物はその場から離れノーネームへと向かって行った
「・・・これは、楽しめそうだ」
楽しそうに笑みを浮かべ、ポケットから黒色の石のような物を取り出し
「
そう言うと、石が輝きだしそこには黒いドラゴンが出現し
「バハムート、俺とあの3人を乗せて地上まで行け」
召喚したバハムートにそう命令し、
『龍使いの荒いマスターだ・・・』
そうバハムートがぼやきながらも響也、十六夜、飛鳥、耀を乗せて地上へ向かう
「着いたか」
無事に地上に着き、バハムートを戻して3人からすぐさま離れて寝転び
「さて・・・寝るか・」
そう言ってギフトを使って寝始める
「「「あれ?」」」(え?)
3人+1匹?はいきなりの事でしばらく呆然と立ち尽くしていた
文才無さ過ぎて色々とヒドイですw
最後に出てきたギフトや召喚獣は後々
取りあえずここまでです。
次の投稿は水曜くらいに出来たらいいな
感想、アドバイス等ありましたらお願いします<(_ _)>
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第1話
学校の追試等があっておくれてしまいました((+_+))
これからは週1,2で1話のペースで投稿していこうと考えています((+_+))
------前回のあらすじ-------
響也が転生した
響也が箱庭に行った
十六夜、飛鳥、耀、三毛猫を湖に落とさなかった
「・・・・・・・し、信じられないわ!まさか問答無用で引き摺り込んだ挙句空に放りだすなんて!」
「右に同じだクソッタレ。助けてもらっていなかったら場合によっちゃその場でゲームオーバーだぜコレ。石の中に呼び出された方がまだ親切だ」
「・・・・・・・。いえ、石の中に呼び出されては動けないでしょう?」
「俺は問題ない」
「そう。身勝手ね」
「此処・・・・・どこだろう?」
「さあな。まあ、世界の果てっぽいものが見えたし、どこぞの大亀の背中じゃねえか?」
「まず間違いないだろうけど、一応確認しとくぞ。もしかしてお前達にも変な手紙が?」
「そうだけど、まずは″オマエ″って呼び方を訂正して。------私は久遠飛鳥よ。以後は気を付けて。それで、そこの猫を抱きかかえてる貴女は?」
「・・・・・・春日部耀。以下同文」
「そう。よろしく春日部さん。で、野蛮で凶暴そうなそこの貴方は?」
「高圧的な自己紹介をありがとよ。見たまんま野蛮で凶暴な逆廻十六夜です。粗野で凶悪で快楽主義と三拍子そろた駄目人間なので、用法と容量を守った上で適切な態度で接してくれお嬢様」
「そう。取扱説明書をくれたら考えてあげるわ、十六夜君」
「ハハ、マジかよ。今度作っとくから覚悟しとけ、お嬢様」
「それで、あの助けてくれた方はどこにいるのかしら?」
「確かに。どこにいるんだ?」
--響也side---
『響也、助けた人達が探してるよ?』
俺はそう声が聞こえると
「・・・・・はあ」
ため息をついてギフトを解除して仕方なく立ち上がり
「面倒だな・・・」
そうぼやきながら十六夜達のいるところに歩きだし
「呼んだか?」
「え?」
「オマエ、どこにいやがった」
やっぱり十六夜に目をつけられるか・・・
「そこに居たが?」
そう言ってさっきまで居た場所を指さし
「まぁ、そんな事どうでもいいだろ?」
「ええ、さっき助けていただいた貴方の名前は?」
「俺は奏響也だ。響也でいい」
「そう。よろしく。私は」
「いや、三人共わかるからいいぞ」
「わかったわ」
【まぁ、なんとか楽しく過ごせそうだな】
---響也side終了-----
助けてもらって礼を言うが響也を警戒している逆廻十六夜
十六夜と同じように礼を言う久遠飛鳥
同じく礼を言う春日部耀
3人からの礼を気にするなと言って座っている奏響也
そんな彼らを物陰から見ていた黒ウサギは思う。
(うわぁ・・・・・なんか問題児ばっかりですぇ・・・・一人は少しマシな感じですけど・・・)
召喚しておいてアレだが・・・・彼らが協力する姿は、客観的に創造できそうにない。黒ウサギは陰鬱そうにため息を吐くのであった。
しばらくして、十六夜は苛立たし気に言う。
「で、呼び出されたのはいいけどなんで誰もいねぇんだよ。この状況だと、招待状に書かれた箱庭とかいうものの説明をする人間が現れるもんじゃねぇのか?」
「そうね。なんの説明もないままでは動きようがないもの」
「・・・・・。この状況に対して落ち着き過ぎているのもどうかと思うけど」
(全くです)
------因みに響也はギフトを使ってまた寝ています---------
(まぁ、悩んでも仕方がないデス。これ以上不満が噴出する前にお腹を括りますか)
「---------仕方がねぇな。こうなったらそこに隠れている奴にでも話でも聞くか?」
物陰に隠れていた黒ウサギは心臓を掴まれたように飛び跳ねた。
三人の視線が黒ウサギに集まる
「なんだ、貴方も気付ていたの?」
「当然。かくれんぼじゃ負けなしだぜ?そっちの猫を抱いてる奴も気付いていたんだろ?」
「風上に立たれたら嫌でもわかる」
「・・・・・・へぇ?面白いなお前」
三人は理不尽な招集を受けた腹いせに殺気の籠った冷ややかな視線を黒ウサギに向ける。
「や、やだなぁ御三人様。そんな狼みたいに怖い顔で見られると黒ウサギは死んじゃいますよ?ええ、ええ、古来より孤独と狼はウサギの天敵でございます。そんな黒ウサギの脆弱な心臓に免じてここはひとつ穏便に御話を聞いていただけたら嬉しいでございますョ?」
「断る」
「却下」
「お断りします」
「めんどい」
「あっは、取りつくシマもないですね♪」
バンザーイ、と降参のポーズをとる黒ウサギ。
しかしその眼は冷静に三人を値踏みしていた
(肝っ玉は及第点。この状況でNOと言える勝ち気は買いです。まぁ、扱いにくいのは難点ですけども。て、さっき四人の声聞こえたような・・・・)
----響也はギフトで姿を見えなくして十六夜達に合わせて返答していた
(・・・まぁ、気にしないでおきましょう)
黒ウサギはおどけつつも、三人にどう接するべきか冷静に考えを張り巡らせている------
と、春日部耀が不思議そうに黒ウサギの隣に立ち、黒いウサ耳を根っこから鷲掴み、
「えい」
「フギャ!」
力いっぱい引っ張った。
「ちょ、ちょっとお待ちを!触るまでなら黙って受け入れますが、まさか初対面で遠慮無用に黒ウサギの素敵耳を引き抜きに掛かるとは、どういう了見ですか!?」
「好奇心のなせる業」
「自由にもほどがあります!」
「へぇ?このウサ耳って本物なのか?」
今度は十六夜が右から掴んで引っ張る
「・・・・・・じゃあ、私も」
「ちょ、ちょっと待-----!」
今度は飛鳥が左から。左右に力いっぱい引っ張られた黒ウサギは、言葉にならない悲鳴を上げ、その絶叫は近隣に木霊した。
「そろそろ止めておけよ。話が進まないだろ?」
少し経ってギフトの効果を切って十六夜達に言い
「仕方ないな」
「確かにそうね・・・」
「また触らせてもらう・・・・」
「-----あ、あり得ない。あり得ないのですよ。まさか話を聞いてもらうために小一時間も消費してしまうとは。学級崩壊とはきっとこのような状況を言うに違いないのデス」
「いいからさっさと進めろ」
「早く説明してもらおうか」
半ば本気の涙を浮かばせながらも、黒ウサギは話を聞いてもらえる状況を作ることに成功した。
四人は黒ウサギの前の岸部に座り込み、彼女の話を『聞くだけ聞こう』という程度には耳を傾けている。
黒ウサギは気を取り直して咳払いをし、両手を広げて、
「それではいいですか、御四人様。定例文で言いますよ?言いますよ?さぁ、言います!ようこそ、″箱庭の世界″へ!我々は御四人様にギフトを与えられた者達だけが参加できる『ギフトゲーム』への参加資格をプレゼンさせていただこうかと召喚いたしました!」
「ギフトゲーム?」
「そうです!既に気付いていらっしゃるでしょうが、御四人様は皆、普通の人間ではございません!その特異な力は様々な修羅神仏から、悪魔から、精霊から、☆から与えられた恩恵でございます。『ギフトゲーム』はその″恩恵″を用いて競い合う為のゲーム。そして
この箱庭の世界は強大な力を持つギフト保持者がオモシロオカシク生活できる為に造られたステージなのでございますよ!」
両手を広げて箱庭をアピールする黒ウサギ。飛鳥は質問するために挙手した。
「まず初歩的な質問からしていい?貴女の言う″我々″とは貴女を含めた誰かなの?」
「YES!異世界から呼び出されたギフト保持者は箱庭で生活するにあたって、数多とある″コミュニティ″に必ず属していただきます♪」
「嫌だね」
「面倒だ・・」
「属していただきます!そして『ギフトゲーム』の勝者はゲームの″主催者″が提示した賞品をゲットできるというとってもシンプルな構造となっております」
「・・・・・・″主催者″って誰?」
「様々ですね。暇を持て余した修羅神仏が人を試すための試練と称して開催されるゲームもあれば、コミュニティの力を誇示するために独自開催するグループもございます。特徴として、前者は自由参加が多いですが、″主催者″が修羅神仏なだけあって凶悪かつ難解なものが多く、命の危険もあるでしょう。しかし、見返りは大きいです。″主催者″私大ですが、新たな″恩恵″を手にすることも夢ではありません。
後者は参加のためにチップを用意する必要があります。参加者が敗退すればそれらはすべて″主催者″のコミュニティに寄贈されるシステムです」
「後者は結構俗物ね・・・・・・チップには何を?」
「それも様々ですね。金品・土地・利権・名誉・人間・・・・そしてギフトを賭けあうことも可能です。新たな才能を他人から奪えばより高度なギフトゲームに挑む事も可能でしょう。ただし、ギフトを賭けた試合に負ければ当然-------ご自身の才能も失われるのであしからず」
黒ウサギは愛嬌たっぷりの笑顔に黒い影を見せる。
挑発ともとれるその笑顔に、同じく挑発的な声音で飛鳥が問う。
「そう。なら最後にもう一つだけ質問させてもらっていいかしら?」
「どうぞどうぞ♪」
「ゲームそのものはどうやったら始められるの?」
「コミュニティ同士のゲームを除けば、それぞれの期日内に登録していただければOK!商店街でも焦点が小規模のゲームを開催しているのでよかったら参加していってくださいな」
飛鳥は黒ウサギの発言に片眉をピクリとあげる。
「・・・・・つまり『ギフトゲーム』とはこの世界の法そのもの、と考えてもいいのかしら?」
お?と驚く黒ウサギ。
「ふふん?なかなか鋭いですね。しかしそれは八割正解の二割間違いです。我々の世界でも強盗や窃盗は禁止ですし、金品による物々交換も存在します。ギフトを用いた犯罪などもってのほか!そんな不逞な輩は悉く処罰します-----が、しかし!『ギフトゲーム』の本質は全く逆!一方の勝者だけが全てを手にするシステムです。店頭に置かれている商品も、店側が提示したゲームをクリアすればタダで手にすることもかのうだということですね」
「そう。中々野蛮ね」
「ごもっとも。しかし″主催者″は全て自己責任でゲームを開催しております。つまり奪われるのが嫌な腰抜けは初めからゲームに参加しなければいいだけの話でございます」
黒ウサギは一通りの説明を終えたのか、一枚の封書を取り出した。
「さて。皆さんの召喚を依頼した黒ウサギには、箱庭の世界におけるすべての質問に答える義務が御座います。が、それら全てを語るには少々時間がかかるでしょう。新たな同士候補である皆さんを何時までも野外に出しておくには忍びない。ここから先は我らのコミュニティでお話させていただきたいのですが・・・・・・よろしいですか?」
「待てよ。まだ俺が質問してないだろ」
静聴していた十六夜が威圧的な声を上げて立つ。
ずっと刻まれていた軽薄な笑顔が無くなっていることに気付いた黒ウサギは、構えるように聞き返した。
「・・・・・・どういった質問です?ルールですか?ゲームそのものですか?」
「そんなのはどうでもいい。腹の底からどうでもいいぜ、黒ウサギ。ここでオマエに向かってルールを問いただしたところで何かが変わるわけじゃねぇんだ。世界のルールを変えようとするのは革命家の仕事であって、プレイヤーの仕事じゃねぇ。俺が聞きたいのは・・・・たった一つ、手紙に書いてあったことだけだ」
十六夜は視線を黒ウサギから外し、他の三人を見回し、巨大な天幕によって覆われた都市に向ける。
彼は何もかもを見下すような視線で一言、
「この世界は・・・・・・・・・面白いか?」
「-----------」
他の三人も無言で返事を待つ。
彼らを呼んだ手紙にはこう書かれていた。
『家族を、友人を、財産を、世界のすべてを捨てて箱庭に来い』と。
それに見合うだけの催し物があるかどうかこそ、四人にとって一番重要なことだった。
「----------YES。『ギフトゲーム』は人を超えた者たちだけが参加できる神魔の遊戯。箱庭の世界は外界より格段に面白いと、黒ウサギは保障いたします♪」
第1話はこんな感じになりました。
大部分が原作と同じになってしまいましたが後悔はしていませんw
次からは出来るだけ三人称では無く響也sideで書いていこうと考えてます
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