【IS×TFP】インフィニット・トランスフォーマープライム (僕はプライム派)
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プロローグ

 ユーザー登録初投稿です!今回はプロローグです!では、どうぞ!


 IS「正式名称:インフィニット・ストラトス」・・・10年前に科学者「篠ノ野束」によって開発された。宇宙空間での活動を想定し、開発されたマルチフォーム・スーツ。だがISは女性にしか反応せず、男性には動かせないため、世の中は女性が強い、偉いという女尊男卑の世界となってしまった。しかしたった一人、そのISを動かした男がいた。その男の名は「織斑一夏」。IS世界大会モンド・グロッソの初代優勝者「織斑千冬」の弟である。彼は世界で唯一ISを動かせる男として注目され、「IS学園」へ入学させられることとなった。そして入学初日、彼は学園の一年一組のクラスになった。その担任は自分の姉の織斑千冬であった。さらにかつての幼馴染でありISの開発者である篠ノ之束の実の妹である「篠ノ之箒」と再会を果たしたがその後、クラス代表の座をかけてイギリス代表候補生「セシリア・オルコット」と決闘をすることとなり、自分は後に用意される専用機で戦うことになり、ついにその日がやって来た。しかし、一夏はISの知識は皆無で幼馴染で束ねの妹であるの箒に指導をしてもらうはずだったが彼女が教えたのは剣道のことだけ。しかも一夏は中学時代は帰宅部に所属しており、中学生でありながら居酒屋でアルバイトをしていたため、かつての剣道の腕は極力落ちていた。はたして一夏の戦いの行方やいかに。

 

 

◇その後時間が経過し、ここは謎の施設。天井が高く、人が大勢いても有り余る広さを誇る巨大な部屋のような場所。そこにはコンピュータやそれを操作するパネルが設置されている。誰かの基地のような場所だった。モニターの前に上半身が赤く下半身が青いボディをし、肩に組織を示すような「マーク」を刻まれたロボットが立っていた。そのモニターには一夏の姉であり彼のクラス担任の織斑千冬が映っている。どうやら通信機で彼女と話しと話しをしていたようだ。

 

通信機:織斑千冬『以上が今度のクラス代表決定戦の詳細だ。学園長の許可も下りた。もしもの時はよろしく頼む』

 

ロボット「了解した。ほかの仲間にも声をかけておこう。」

 

千冬『すまないな、世話をかける。』

 

ロボット「問題ない。我々を信用し、地球での活動ができるようにこのIS学園でかくまってくれているあなた方のお役に立てるのなら、できる限り力を尽くそう」

 

千冬『何、気にするな。お前たちは地球を守ると言っていたからな。それを聞いて信用したのは政府なのだからな』

 

ロボット「それでも我々を支援してくれているのには変わりない」

 

千冬『そう言ってくれると助かる。学園長にも伝えておこう。よろしく頼むぞ、オートボット司令官 「オプティマスプライム」』

 

ロボット:オプティマスプライム「任せてくれ、ブリュンヒルデ、織斑千冬」

千冬『その名前で呼ぶな。じゃあな』 ピッ(通信が切れる)

 

オプティマスプライムは別の場所に通信をつないだ。

オプティマス「『オートボット』全員に次ぐ。各自、直ちに基地に帰還せよ。全員機関次第、作戦会議を行う」

 

 

◇ところ変わってここは地球のどこかの空上空。雲の上を飛んでいる巨大な謎の物体。全体が黒く、所々に赤いラインが入っている。そして後部には八つのロケットのブースターのようなものがあった。それは即ち、巨大な宇宙船であった。その船の司令室と思われる場所に一体のロボット(全体がグレーのボディに人間のような脚、両腕に赤いミサイルが装備され両手の指は鋭い爪になっており、背中には飛行機のような翼がある)がモニター越しに立っていた。そこにもう一体のロボット(全体が青いボディに顔は画面状になっており、剣のような長い腕を持った)が近づいてきた。二人のロボットの共通点は体に組織を示すような「マーク」が刻まれていた。グレーのロボットは青のロボットに気付くと相手の名前を呼んで話しかける。

 

グレーのロボット「『サウンドウェーブ』か、何の用だ?」

 

青のロボット「サウンドウェーブ」は尋ねられると録音された音声を再生した(顔のモニターに音声が表示されている)。

 

録音音声:セシリア・オルコット『決闘ですわ!』

     織斑一夏『おう、いいぜ。四の五の言うよりわかりやすい』

織斑千冬『勝負は一週間後の月曜。放課後、第三アリーナで行う。織斑とオルコットの両名はそれぞれ用意をしておくように!』顔のモニター画面に音声と共に一夏とセシリア・オルコットの画像を映し、地図も映されており、場所はIS学園を示している。

 

グレーのロボット「おお~!IS同士の決闘かあ?エネルゴンを探しにこんなちっぽけな惑星(ほし)に来てみれば、人間どもが作ったISとか言う兵器は中々興味深い。だがこいつは女にしか動かせない。初戦は人間のオモチャだよな。そいつを動かせる唯一の男がこいつ(一夏)ってわけか?こいつは面白くなりそうだぜ!人間(ムシケラ)どもの決闘を楽しんでいる隙を狙って、こいつら(一夏とオルコット)のISを奪っちまえばいい。

世界に俺たちの存在を知らしめるいい機会だ、特にこの俺様、『スタースクリーム』様のな。

『ディセプティコン』!出撃準備だ!」

 

 謎のロボット「ディセプティコン」に狙われることとなった一夏とオルコット!二人の操縦者に危険が迫る!彼らの運命やいかに!?

 

 

 

・・・To Be Continue.

 

 

 




 いかがでしたか?次回はいよいよ本編です!一夏とセシリアの戦いの決着は!?そしてついに彼らが登場します!お楽しみに!


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1, 出動変形 クラス代表決定戦!

 今回からいよいよ本編です!さらに今回からアイキャッチが付きます。そして彼らが登場します!では、どうぞ!


 そして、時は流れ、クラス代表を決める月曜日が訪れた。第3アリーナには、見物の生徒が多数訪れており、一夏とセシリアの試合を、今か今かと待ち構えていた。

既にセシリアの方は、IS専用機を装着して、アリーナの空中に待機している。

一方、一夏の方は……。

 

ISスーツに身を包み、アリーナのピットで、専用機の到着を待っていた。傍には箒と千冬の姿も在る。一夏たちは彼の専用機の到着を待っていた。そしてついに目の前に『白い』ISが姿を現した!

 

一夏「これが……」

 

山田真耶「はい! 織斑くんの専用IS『白式「びゃくしき」』です!」

 

千冬はすぐさま一夏にISを装着するよう指示する。

 

織斑千冬「背中を預けるように、ああそうだ。座る感じでいい。後はシステムが最適化をする」

 

千冬に言われたとおり、一夏は白式に体を任せた。その途端、装甲が一夏の体に合わせて閉じた。カシュッ、カシュッ、と言う空気を抜く音が聞こえる。そして白式が一夏と融合したかのように見えた。そしてISのハイパーセンサーが動き、オルコットの機体の情報が表示される。

 

一夏「遠距離射撃型ISブルー・ティアーズ………」

 

千冬「ISのハイパーセンサーは問題なく動いているな。一夏、気分は悪くないか?」

 

一夏「箒」

 

箒「な、なんだ?」

 

一夏「行ってくる」

 

箒「あ……ああ。勝って来い、一夏」

一夏は箒にそう言って、アリーナのピットへ出る。IS学園のアリーナは200メートルの広さはあった。ピットではオルコットが待っていた。

 

オルコット「あら、逃げずに来ましたのね」

 

オルコットは自信満々なしぐさを見せつけるようにそう言う。

彼女の専用機『ブルー・ティアーズ』の外見は、特徴的なフィン・アーマーを四枚背に従えているみたいに、王国騎士みたいな気高さを感じる。

オルコットは一夏に向かって語る。

 

オルコット「織斑一夏、最後のチャンスをあげますわ」

 

一夏「チャンスって?」

 

オルコット「わたくしが一方的な勝利を得るのは自明の理。ですから、ボロボロの惨めな姿を晒したくなければ、今ここで謝るというのなら、許してあげないこともなくってよ。」

 

そう言って目を笑みに細める。――警戒、敵IS操縦者の左目が射撃モードに移行。セーフティのロック解除を確認。

 

一夏「そういうのはチャンスとは言わないな。それに、俺は負けるつもりでここにいるわけじゃない」

 

オルコット「そう?残念ですわ。それなら……」 ガシャンッ

 

オルコットがそこまで言った瞬間、白式が警告を発して来た。

 

オルコット「お別れですわね!!」 ビュンッ!!

 

そう言う台詞と共に、セシリアは主力武器であるレーザーライフル………『スターライトmkⅢ』を発砲した!一夏はなんとか回避する。

 

「さぁ踊りなさい。わたくしセシリア・オルコットとブルー・ティアーズの奏でる円舞曲(ワルツ)で」

 

今、クラス代表の座をかけた一夏とオルコットの戦いが始まった。

その後試合は二十七分が経過したが戦いは続いた、しかし一夏の専用機の装備はブレード一本である。オルコットの攻撃を回避しつつオルコットはBT兵器の一つ、四つの自立起動兵器――『ブルー・ティアーズ』を起動した。その四機のビットは多角的な直線機動で接近し狙いをつけ先端が発光、レーザーを放ってくる。一夏は四機のビットを切り裂き破壊し、オルコットに急接近する。しかし

 

オルコット「――かかりましたわ」

 

一夏「!」

 

一夏は気付くが遅かった。腰部から広がるスカート状のアーマー。その突起が外れた。

 

オルコット「おあいにく様、ブルー・ティアーズは六機あってよ!」

 

一夏は回避しようとするが間に合わなかった。さらに放たれたのは先程までのレーザー射撃を行うビットではなく、『弾道型(ミサイル)』だった。

 

そして、

 

ドッカァーーーン!!!

 

ミサイルが一夏に直撃して爆発した!?

 

 

◇ここはアリーナのモニター室。ここで箒と千冬と真耶が試合の様子を見ていた。

 

箒「一夏っ……!」

 

 モニターを見つめていた箒が思わず声を上げた。同時に千冬と真耶もソレを見た途端、急に真剣な顔をして中止する。

 

千冬「――ふん」

 

爆発の煙が晴れたとき、千冬は鼻を鳴らした。だがその顔には安堵の色がある。

 

千冬「機体に救われたな、馬鹿者め」

 

 千冬がそう言うと、モニターの画面からは純白である白式の機体があった。

 

それも真の姿で。

 

 

◇再びアリーナピット

 

オルコットは自身の勝利を確信していた。しかし、一夏に放ったミサイルの爆煙が晴れていく。するとオルコットが思わずその方へ顔を向けた途端に驚愕した。そこにはダメージが無くなり、そしてより洗練された姿をしている白式の姿と一夏がいた。

 

オルコット「あれは……一次移行(ファースト・シフト)!? あの機体は今まで初期設定のままで戦っていたと言うのですか!?」

 

白式のブレードの形も変わっていた。一夏は表示されたデータを確認。ブレードの名称を読んだ。

 

一夏「『雪片・弐型』……。『雪片』って、千冬姉が使ってた武器だよな?」

 

『雪片』:かつて千冬が使用していたIS装備の名称である。一夏曰く、刀に型成した形名らしい(ダジャレに聞こえるのだが気のせいだろうか?)。

 

一夏「俺は世界で最高の姐さんを持ったよ。でもそろそろ、守られるだけの関係は終わりにしなくちゃな。これからは、俺も、俺の家族を守る」

 

オルコット「……は?あなた、何を言って――」

 

オルコットを無視して、一夏は語り続ける。

 

一夏「とりあえずは、千冬姉の名前を守るさ!」

  「俺は元日本代表の弟だからな。それが不出来じゃ、格好がつかない。あの格好いい千冬姉が格好付かないなんて、冗談もいいところだ。笑えもしない。というか、逆に笑われるだろ?」

 

オルコット「だからさっきから何の話を……ああもう、面倒ですわ!」

 

一夏が語り終えるとオルコットが痺れを切らしたのか、先ほどのミサイルを放ってたが。

 

一夏「見える!」 ギンッ!   ドッカ――ン

 

オルコット「!?」

 

一夏は雪片でミサイルを横一閃すると横を通り過ぎ爆発した。それを見たオルコットは驚いた表情をしていた。一夏はオルコットに視線を合わせて言う。

 

一夏「さあ、続けようぜ!」

 

オルコット「くぅッ!」

 

その時、突如巨大な影が通り、アリーナを覆い始める。一夏とオルコットだけじゃなく、観覧席にいた生徒たちが上空に視線を合わせると。

 

生徒1「あれ見て!」

 

生徒2「何なの、あれ!?」

 

生徒3「す、すごい!」 カシャッ(携帯で写真を撮った)

 

一夏「で、デケェ!」

 

オルコット「あれは、いったい⁉」

 

 なんと、彼らの目に映ったのは巨大な物体、いや、宇宙船であった!モニターを通して見ていた千冬は真耶に命じた。

 

千冬「山田先生、至急生徒たちの避難を!それと『彼ら』に救援要請を!」 真耶「は、はいっ!」

 

 再びピットで生徒たちが驚いていると宇宙船はその下部に装備された砲台が動き、その狙いは生徒たちがいる第三アリーナに向けられていた。

 

一夏「ッ!?危ない!伏せろ!!」 オルコット「はっ⁉」オルコットに飛びかかった

 

 ドーンッ!!(砲撃) ズドーーンッ!!!

 

 

 前半終了

 

~アイキャッチ1~

 

一夏「織斑一夏、来い!白式!」

 

 

 

オルコット「セシリア・オルコット、ブルー・ティアーズ!」

 

 後半開始

 

~アイキャッチ2~

 

 

 放たれたレーザーがアリーナに張られているバリアーを貫き爆発した。それを目の当たりにした生徒たちは慌てて避難し始め、観客席に隔壁が降りた。一夏とオルコットは

 

オルコット「う、う~ん。あっ!?」 一夏「だ、大丈夫か?」 オルコット「は、はい///...。」

 

 気が付くと一夏がオルコットに覆い被さっていた。宇宙船の攻撃から一夏が身を挺してオルコットを守ったのだ。オルコットは頬を赤く染め、一夏が退くと二人は再び上空の宇宙船に視線を合わせる。

 すると宇宙船の下部のハッチのようなものが開き、そこから複数の物体が下りてきた。

ウィーン(ハッチが開き) フォッ!フォッ!フォッ!(物体が落下) ダンッ!ダンッ!(着地) 下りてきたのは複数の謎のロボット(全身が濃い紫色のボディに三本の指と鋭い爪、肩と脚には何故かタイヤがある。さらに身長はISを装着した彼らの倍以上はあったそして全員胸に威圧するようなマークが刻まれていた)だった。ロボットたちは一夏たちを見た。

 

一夏・オルコット「「!!??」」

 

ロボット「ターゲット確認…」

 

 謎のロボットたちを見て一夏が言葉を発する。

 

一夏「何だあいつらは!?あれはISか!?」

 

オルコット「いえ、IS反応がありませんのであれはISではありませんわ!」

 

 オルコットが否定すると一夏はロボットたちに向かって質問をする。

 

一夏「何なんだお前らは!?」

 

ロボット「我等は『ディセプティコン』の兵。そして我々のことは『ビーコン』と呼ばれている。織斑一夏、セシリア・オルコット、お前たちのISを頂く」

 

一夏「ディセプティコン!?」

 

オルコット「ビーコン!?それがわたくしたちのISを!?」

 

 なんと、そのロボットたち『ディセプティコンビーコン』の狙いは二人のISだった。その時真耶から二人のISに通信が入った。

 

通信機:真耶『織斑くん、オルコットさん!今すぐそこから避難してください!すぐに救援が来ます!』

 

一夏「わかりました!オルコット、避難するぞ!」

 

オルコット「は、はいっ!」

 

一夏・オルコット「「!?」」 ビュンッ!ドカーンッ!

 

 二人は避難しようとするが、その時二人に向かってレーザーが放たれるのに気づき、回避した。攻撃してきた方向を見てみると一体のビーコンの腕が変化していた、ブラスターだ。ビーコンはブラスターをこっちに向けていた。すると、

 

ビーコン「アームズ・アップ」 ガチャンッ(複数)

 

 さらに他のビーコンたちも同じように腕をブラスターに変化させた。一夏はビーコンたちに向かって突撃した。

 

一夏「クッ、クソーッ!!」

 

オルコット「あっ!?」

 

 

◇アリーナのモニター室 箒、千冬、真耶の三人はその様子を見ていた。

 

箒「一夏!?」 真耶「織斑くん!?」 千冬「……」

 

 

◇再びアリーナでは、

 ビュンッビュンッビュンッ!! キンッ!キンッ!キンッ!

 

一夏「うおぉぉーーー!!」

 

 一夏が雪片で放たれるレーザーを弾きながらビーコンたちに急接近していた。ISのある機能を使ったのだ。

 

 その機能とは、『瞬時加速(イグニッション・ブースト)』:ISの後部スラスター翼からエネルギーを放出し、それを内部に一度取り込み、圧縮して放出する事によって、その際に得られる慣性エネルギーを利用して爆発的に加速する、という技である。

 

 そしてビーコンの一人を斬り捨てようと雪片を構える。

 

一夏「ハアァァーー!」

 

 しかし、一夏の刃が届く直前、突如雪片が静止した。なんと、一夏のISのシールドエネルギーがなくなったのだ。ダメージがあったとはいえまだ大分残っていたはずだ。するとディセプティコンの一人が振り放った腕に弾き飛ばされアリーナの壁に激突し地面に倒れた。

 

オルコット「織斑さん!?」 一夏「うぅ…」

 

 ディセプティコンたちは一夏を捕らえようと近づく。その時! ビュンッ!ボンッ!

 一体のビーコンが突如どこからか放たれたレーザーを受けて倒れた。放たれたと思われる方向を見るとオルコットがスターライトmkⅢを構えていた。

 

オルコット「その人から離れなさい!」

 

 そう言うと再びレーザーを放つ。すると三人のディセプティコン(一夏の側に数人残っている)が左右に分かれ、謎の言葉を放つ。

 

ディセプティコンビーコン「トランスフォーム!」 ギゴガゴゴ

 

オルコット「なっ!?」 一夏「変形した!?」

 

 なんとビーコンたちが言葉を放つとともに濃い紫色のスポーツカーに変形した。ビーコンが変化したその車はオルコットに接近し、 ギゴガゴゴ 再びロボットに戻るとオルコットに蹴りを食らわせた。

 

オルコット「あっ!?」 ガァン!!

 

蹴りを食らったオルコットは前に倒れ、一体のビーコンが腕を銃に変化させオルコットに向けた。俺を見た一夏は叫んだ。

 

一夏「オルコット!やめろ!!」 ガチャンッ

 

 一夏は静止させるられるようにブラスターを向けられた。するとビーコンの一人が指で耳の辺りを触れると話し始める。

 

ビーコン「スタースクリーム様、ターゲットを捕獲しました」

 

通信機:スタースクリーム『よくやった。船に連れてこい。こっちでISを奪う。虫けらはその後適当に始末すればいい』

 

ビーコン「了解しました」

 

 どうやら通信をしていたようだ。ディセプティコンたちは一夏とオルコットの両側に立つと二人の腕を掴む。モニター室でその様子を見ていた箒たちは

 

箒「一夏!?…織斑先生!救援はまだなのですか!?」

 

真耶「落ち着いてください篠ノ野さん!」

 

千冬「……」

 

 興奮して千冬に抗議する箒を真耶が宥める。千冬はただ黙って見ているだけだった。今にも一夏たちは連れていかれそうだった。 その時!アリーナに異変が起こった。 ピシーンッ!

 突如、アリーナのピットに黄緑色の渦のようなものが現れ、一夏やディセプティコンたちはそれを見ていた。一夏とオルコットは言葉を漏らす。

 

一夏「あ、あれは…?」 オルコット「何ですの…?」

 

 さらにその渦から何かが現れる。なんと、五台の車やバイクなどの乗り物だった(見た目からして日本のとは違う白と赤の救急車、緑色のSUV、黄色に黒のストライプが入ったスポーツカー、青いバイク、そしてボンネットタイプの赤と青のトレーラートラック)。さらにその五台に変化が起きた。

 

救急車「ラチェット、トランスフォーム!」ギゴガゴゴ

 

SUV「バルクヘッド、トランスフォーム!」ギゴガゴゴ

 

バイク「アーシー、トランスフォーム!」ギゴガゴゴ(黄色いスポーツカーと同時に)

 

トレーラー「オプティマスプライム、トランスフォーム!」ギゴガゴゴ

 

 なんと、その五台はディセプティコンたちのように変形しロボットになった。トレーラーのロボット「オプティマスプライム」はディセプティコンたちを見て言葉を放つ。

 

オプティマスプライム「そこまでだ、ディセプティコン!その二人を放し、降参しろ!」

 

一夏「お前たちは一体!?」

 

 一夏が質問し、オプティマスが言葉を返す。

 

オプティマス「私の名はオプティマスプライム。我々は『オートボット』!」

 

 

 

・・・To Be Continue.




 ついにディセプティコンが動きはじめた!そしてオートボットは一夏たちを救えるのか!?次回はオートボットVSディセプティコン。そして一夏とオートボットが互いに話し合います。お楽しみに!


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2, 対決変形 オートボットVSディセプティコン!

 今回はオートボットとディセプティコンの初戦闘!さらに戦いの歴史!そして、奴が遂に降り立つ!?


オプティマス「私の名はオプティマスプライム。我々は『オートボット』!」

 

一夏・オルコット「オートボット!?」

 

 ビーコンたちはオプティマスたちオートボットを見ると腕を銃に変化させて構える。

 

オートボット『アームズアップ!』

 

 するとオートボットもディセプティコンと同じように腕を銃などの武器に変化させた。

 

オプティマス「オートボット!攻撃!」

 

 ビーコンたちはオートボットに向けてブラスターを撃つ。オートボットはそれを回避、それぞれバラバラに敵に向かっていった。先程までバイクだった女性オートボットは身体能力で敵を圧倒し、腕からブレードを出し、敵を斬り付けた。SUVだった緑色の巨体のオートボットは怪力と腕から鉄球状のハンマーで敵を叩きのめした。黄色いスポーツカーの小柄なオートボットは素早い動きと肉弾戦で圧倒していた。すると救急車だったオートボットが両腕をブレードに変化させて一夏とオルコットのを見張っていた二人のビーコンを倒し、二人をアリーナの中へ避難させ、二人に声をかけた。

 

???「大丈夫か?私は医者だ。怪我はしていないか?」

 

オルコット「あっ…いえ、」 一夏「……大丈夫、です」

 

???「そうか、よかった。時期に先生方が来る、しばらくここで待っていろ」

 

一夏「あの、あなたたちは一体?」

 

???「話は後だ。じゃあな」

 

 ロボットは一夏たちを下ろすとピットへ出る。

 

◇その頃、ディセプティコンの船ではスタースクリームが戦いの様子を見ていた。

 

スタースクリーム「チッ!オートボットの奴らもこの惑星(ほし)に来ていたのか。仕方ねえ、計画変更だ」

 

◇再びアリーナではビーコンたちがオートボットに追い詰められていた。彼らはオートボットに銃を向けられた。するとスタースクリームから通信が入る。

 

スタースクリーム「もういい、ここは退け。『グランドブリッジ』を起動する」

 

 通信が切れると先程オートボットが通ってきた黄緑色の渦が出現した。ビーコンたちは「ギゴガゴゴ」と車に変形して渦に入る。全員が入ると共に渦は消滅した。それと同時にディセプティコンの船は何処かへ飛び去っていった。オートボットたちは全員武器をしまった(武器から腕に戻した)。オプティマスは千冬に通信を繋いだ。

 

オプティマス「千冬、ディセプティコンは撤退した。あなたの弟も無事だ」

 

通信機:千冬『ご苦労だった。織斑は私からそっちへ連れていく。こうなった以上あいつも知っておく必要があるからな』

 

オプティマス「了解した。オートボット、基地へ帰還するぞ。『クリフジャンパー』、グランドブリッジを繋げてくれ」

 

通信機:???『了解』

 

 通信を切ると他のオートボットたちに命じ、先程と同じ渦が発生するとその中に入っていった。

 

 その後アリーナでは一夏とオルコットが教員たちに保護され、今は千冬と真耶と一緒だった。そこには箒の姿もある。

 

千冬「まったく、ISに乗って間もない奴が訳もわからない奴らに突っ込むとは無謀にも程があるぞ馬鹿者!」

 

一夏「す、すみません…」

 

千冬「武器の特性を考えずに使うからああなるのだ。身をもってわかっただろう。明日から訓練に励め。暇があればISを起動しろ。いいな」

 

一夏「……はい」

 

 ディセプティコンに突っ込んでいった一夏は千冬に大目玉を食らっていた。それを気の毒そうに見ていた箒、オルコット、真耶だったが、一夏が千冬に質問し、千冬が答える。

 

一夏「俺、どうして負けたんでしょう?」

 

 一夏のIS白式が使用した零落白夜(れいらくびゃくや):白式の単一仕様能力。対象のエネルギー全てを消滅させる。使用の際は雪片弐型が変形し、エネルギーの刃を形成する。相手のエネルギー兵器による攻撃を無効化したり、シールドバリアーを斬り裂くことで相手のシールドエネルギーに直接ダメージを与えられる白式最大の攻撃能力で「対IS兵装」とも言えるが、自身のシールドエネルギーを消費して稼動するため、使用するほど自身も危機に陥ってしまう所謂、諸刃の剣である。千冬が使用していたIS「暮桜」にも搭載されていた機能で、千冬が第一回モンドグロッソで優勝できたのもこの機能があったからである。

 

真耶「ISは今待機状態になっていますけど、織斑くんと神代くんが呼び出せばすぐに展開できます。ただし、規則があるのでちゃんと読んでおいてくださいね。」

 

一夏「…あの、もう一つ良いですか?」

 

 真耶に渡されたのはIS起動に関してのルールブックだった。かつて電話帳と間違えて捨てたものですごく分厚かった。それを見て一夏は頷いたが、もう一つ気になることがあった。それはオルコットも同じことだったのでオルコットが口を開く。

 

オルコット「あのロボットたちは一体何なのですか?」

 

箒「私も気になっていました。あのオートボットやディセプティコンとか言う奴らは一体?」

 

 その質問に答えるよりも先に千冬が歩き出し、一夏たちに「着いてこい」という。五人(一夏・千冬・真耶・箒・オルコット)が来たのはなんの変哲のないただの壁だった。千冬は携帯を取り出すと何処かへ繋げる。

 

千冬「私だ。織斑たちを連れてきた」

 

携帯電話:『モニターで確認した。すぐにそこの扉を開ける』

 

 通信相手がそういうと壁が開き、そこはエレベーターになっていた。五人が乗るとエレベーターは下へと降りていく。(ピンポーン)到着し、降りるとそこは天井が高く、人が大勢いても有り余る広さを誇る巨大な施設のようだった。そしてそこには先程の五体の内の四体のロボットとアリーナにいなかったロボットが一体いた。一夏たちはそれを見て驚くばかりだった。

 

箒「なんと……!?」

 

オルコット「これは……!?」

 

一夏「スゲェ……!」

 

 

 

 前半終了

 

~アイキャッチ1~

 

オプティマス「オプティマスプライム トランスフォーム!」

 

 

 

~アイキャッチ2~

 

アーシー「アーシー トランスフォーム!」

 

 後半開始

 

 

 

 一夏たちの前に最後の一人のロボットが姿を見せた。

 

オプティマス「我々は惑星『サイバトロン』から来た超ロボット生命体だ。我々の部隊は『オートボット』という。改めて自己紹介する。私はオプティマスプライム。この部隊の司令官を務めているそして私の仲間たちだ」

 

 オプティマスは救急車のオートボットを見る。

 

オプティマス「我らの軍医『ラチェット』」

 

 ラチェットは無言で頷く。次に緑色のSUVのオートボットを見た。。

 

オプティマス「警備員『バルクヘッド』」

 

バルクヘッド「よう!バルクヘッドだ!」

 

 元気よく返事をしたバルクヘッド。次に青いバイクのオートボットを見た。

 

オプティマス「君たちは始めてだったな。戦闘員『クリフジャンパー』だ」

 

クリフジャンパー「よっ!さっきは出番がなかったんで初対面だな。クリフジャンパーだ。よろしく」

 

 先程アリーナにはいなかった赤いボディに頭に二本の牛のような角があるオートボットが言った。

 

オプティマス「偵察員『アーシー』」

 

アーシー「よろしくね坊や」

 

一夏「ぼ、坊や?」

 

 アーシーの呼び方が気になる一夏。最後に黄色いスポーツカーのオートボットを見た。

 

オプティマス「情報員『バンブルビー』」

 

バンブルビー「▲※〇☆%」

 

一夏・箒・オルコット「???」

 

オプティマス「『よろしく』と言っている。すまない、彼は喋れないんだ。私たちくらいしかわからない。これで私の仲間は全員だよろしく頼む」

 

 オプティマスたちの紹介が終わって一夏は千冬に視線を向けた。

 

一夏「千冬姉は知ってたのか!?」

 

千冬「織斑先生と呼べ。まあ、私も最初は流石に驚いたさ、巨大なロボットが生きているのだからな。因みにこれは学園や日本政府が決定したことだ。彼らがここにいるのは日本政府の援助のお陰だ」

 

オルコット「あの、質問をしてもよろしくて?」

 

オプティマス「ああ、私たちで答えられるなら何でも聞いてくれ」

 

オルコット「何故あなたたちは地球へ来たのですか?」

 

オプティマス「最もな質問だ。私たちここに来た理由は、ディセプティコンの脅威からこの地球を守るためだ」

 

アーシー「さっきあなたたちを狙った奴らよ」

 

一夏「じゃあ、何故やつらはここにいるんだ?」

 

オプティマス「我々の故郷であるサイバトロン星が住めなくなったからだ。長い間、戦争が続いたんだ」

 

箒「何故戦争など?」

 

オプティマス「エネルゴンを……独り占めにしようとしたものが現れたからだ。我々オートボットもディセプティコンもエネルゴンが無くては生きていけない」

 

 

* (回想シーン)

 

オプティマス「とても激しい戦争が、何百年も続いた。戦争が始まった頃、私には同士がいた。だが奴と私は別の道を選ぶこととなり、やがてサイバトロン星は…滅んでしまった」

 

* (回想シーン終了)

 

 

一夏「……惑星(ほし)が滅んでしまうほどの戦争……!」

 

箒「そんなバカな……!」

 

オルコット「信じられませんわ……!」

 

 オプティマスの話を聞いて一夏たちは唖然としていた。

 

オプティマス「君たちのISというものを戦力として悪用しようとしたんだろう。私たちの惑星(ほし)と同じ運命にならないためにもISは地球の平和のために利用しなくてはならない。一部の人間が『奴』のようにならないためにも」

 

一夏「『奴』って誰なんだ!?」

 

オプティマス「『破壊大帝メガトロン』。それがディセプティコンのリーダーの名だ。ここしばらくメガトロンは姿を表していない。もし戻ってくることになるなら、考えたくはないが恐ろしいことになる」

 

一夏・箒・オルコット「………」

 

 オプティマスの言葉に一夏たちは唖然としていた。その後オプティマスは一夏たちのこともガードすることを約束し、一夏たちもこの基地のことは内密にすることを約束し、解散し寮へ戻った。オートボットたちのことは後日生徒たちにも伝える予定だったらしい。

 そしてここはセシリア・オルコットの部屋。その部屋のシャワールームでオルコットはシャワーを浴びていた。オルコットは今日の試合のことを考えていた。

 

心の声:オルコット《引き分けだったのに悔しい……。

      でも……わたくしを命懸けで守ってくれた…。……………織斑一夏》

 

 

◇その頃、ディセプティコンの戦艦「ネメシス」は地球の軌道上を飛行していた。その指令室で突然サウンドウェーブのモニターが「ピンッ ピンッ」という音が発していた。どうやらレーダーのようで、何かの反応があったようだ。サウンドウェーブが近づくとモニターを確認していたスタースクリームが言葉を放つ。

 

スタースクリーム「おいおいヤバイよヤバイよ来ちゃったよ信号がぁ!」

 

 何かの信号を感知したようだ。スタースクリームはサウンドウェーブの方を向く

 

スタースクリーム「これってもしかしてあの人か?あの人なのか? 本物だよなぁ多分な。なぁ、どう思うサウンドウェーブ?」

 

 スタースクリームが聞くとサウンドウェーブは無言で頷く。

 

スタースクリーム「だよな。じゃあやるか。座標をロックしちゃって。『スペースブリッジ』で『あのお方』をお招きするんだよ」

 

 スタースクリームに命じられるとビーコンたちがモニターのパネルを叩く。そして、宇宙ではネメシスの前にあったのは船よりも倍以上の巨大な装置。中央にサークル上の穴がある。それはトランスフォーマーの技術で創られた、宇宙のどこへでもワープできる亜空間跳躍システム。その名も「スペースブリッジ」である。

 

スタースクリーム「来るぞぉ…!きっと来るぞぉ…!はいっ3! 2! 1! キューッ!」

 

 スタースクリームがカウントダウンをするとスペースブリッジが作動し、中央に黄緑色の渦が発生した。そして渦から飛び出してきたのは、銀色のボディをした地球の乗り物ではないSFシリーズに登場するジェット機のような乗り物、所謂「エイリアンジェット」で、上から見ればボディの後部には巨大な紫色の大砲があり、中央には顔のようなものが見える。そしてエイリアンジェットに変化が起きた。

 

エイリアンジェット「メガトロン、トランスフォーーム!!」 ギゴガゴゴ!

 

 エイリアンジェットが変形するやロボットの姿になった。そのロボットは胸は大きな装甲となっており、肩の装甲は所々尖っている。さらに頭はヘルメットのようになっており、睨まれれば凍りつくような赤い目と鮫のようなギザギザな歯、そして胸にディセプティコンのマークが刻まれていた。そしてロボットは名前を叫んだ。

 

「我は『メガトロン』ッ!!!………甦ったぞぉ…」

 

 そう、そのロボットはディセプティコンのボス。『破壊大帝メガトロン』であった。

 

 

 

・・・To Be Continue.




 遂にメガトロンが地球に降り立った。オプティマスたちオートボットのことをIS学園の全生徒に公表するので、次回をお楽しみに!あっ、あと余談ですが、クリフジャンパーは生存設定です。


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3, 暗黒変形 ダークエネルゴン

 おまたせしました!今回はIS学園全生徒に緊急発表とディセプティコンの活動についてです。


 クラス代表決定戦から翌日、ここはどこかの国にある山奥。そこを巨大な影が覆う。その影の正体はディセプティコンの戦艦ネメシスであった。ネメシスの下部から筒状のものが出てきた。それは巨大な穴、下は鉱山になっているようだ。その鉱山では多くのディセプティコン「非戦闘兵ディセプティコンマイナー」が青い鉱石のようなものを採掘していた。その鉱石はトランスフォーマーの燃料であり命の源である「エネルゴン」であった。彼らはそれを腕のレーザーで削り、先端に巨大なドリルが付いたトランスフォーマーサイズの大型掘削機「エネルゴンドリラー」で掘り出していた。そして掘り出したエネルゴンを先程の筒状のもの(どうやらエレベーターだったらしい)へと運び、エレベーターはそのままネメシスへ運ばれた。そこへスタースクリームの声が響く。

 

スタースクリーム「ご覧ください!メガトロン様がお留守の間に我々が見つけた『エネルゴン』でございますです。そりゃもうたっぷりコンコンっとでございますよ。これだけあれば我らがディセプティコンが全宇宙を支配すること間違いなしでごさいましょう。おい!見本持っていこいや!」

 

???「スタースクリーム…」

 

 スタースクリームはごまをするように話すと採掘場にいるマイナーたちに命令すると後ろからスタースクリームの倍以上の巨大な影が姿を現す。その正体はディセプティコンのボス「破壊大帝メガトロン」だった。

 

メガトロン「俺様が戻った以上、命令は俺様が下す…」

 

スタースクリーム「は、はい。承知しましたメガトロン様。メガトロン様の忠実な部下、わたくしスタースクリームがスペースブリッジをご用意いたしますです。宇宙にいらした間にディセプティコンの軍隊をお集めになられたのでしょう?」

 

メガトロン「優秀な兵士を集めた。そして面白い物を見つけたぞ。これで我がディセプティコンは最強となる」

 

 メガトロンは右手に持っていたあるものを前に出した。それは紫色に光るエネルゴンに似た水晶のようなものだった。メガトロンはそれを持って語る。

 

メガトロン「伝説の書に書かれていた『ユニクロン』の血液を固めた物。これが『ダークエネルゴン』だ」

 

スタースクリーム「それってヤバイんじゃ?」

 

メガトロン「大切なことだからもう一度言うぞ。よーく見るが良い。ダークエネルゴンだ」

 

スタースクリーム「言い伝えによるとそれの力は……『死者を蘇らせる』」

 

メガトロン「そいつを確かめるには死体が必要だな。おいスタースクリーム、一度死んでくれんか?」

 

 スタースクリームはダークエネルゴンの言い伝えを語るとメガトロンはスタースクリームに死ぬように聞く。スタースクリームは苦笑いしながら言った。

 

スタースクリーム「アハハハ…。そ、それには及びませんですよ。どうぞこちらをご覧くださいませ」

 

 二体のマイナーがネメシスからエレベーターで運んできたのは一体のトランスフォーマー(クリフジャンパーに似ているが、青いボディに頭には元々二本あったのか、一本折れている牛のような角があった)だった。

 

スタースクリーム「わたくしスタースクリームが仕留めた憎きオートボットの兵士でございますです。メガトロン様へのプレゼントでございますよ」

 

メガトロン「よーし……」

 

 

◇その頃ここはIS学園アリーナ。ここでは学園長からの通達で緊急集会が開かれることとなり、学園の全生徒が観客席に集まっていた。普通では集会は体育館でするが、アリーナで集会をすることには理由があったのだ。アリーナに放送が流れた。

 

『では、これより緊急集会を始めます。今回生徒の皆さんに来てもらったのは他でもありません。先日一年一組クラス代表決定戦の開催時に謎の集団に襲撃され、生徒二人が狙われましたが、その騒動を無事に解決することができたのは、現在このIS学園に留まっている彼らの協力があったからです』

 

「彼らって?」

 

「誰のことなの?」

 

「この学園の生徒かな?」

 

「先生たちじゃないの?」

 

『一同、静粛に。その彼らとは、先日の襲撃者と戦い、地球を守るために立ち上がってくれたのです。ではこれより登場してもらいましょう。どうぞ!』

 

 アリーナのグランドに六台の乗り物(赤いボディに僅かに青が入ってるトレーラー、黄色いスポーツカー、緑のSUV、救急車、青いバイク、赤いスポーツカー)が入場し、グランドの中心に並ぶように停車した。

 

「え?何?」

 

「車?バイク?」

 

「でもなんで?」

 

「あの車の運転手が例の人達なの?」

 

箒「皆不思議がってるな」

 

一夏「そりゃそうなるだろうな。本当の姿を見たら驚くぞ」

 

 生徒たちが疑問に思っている中箒と一夏が呟く。するとトレーラー(オプティマス)が叫んだ。

 

オプティマス「オートボット!トランスフォーム!」

 

 ギゴガゴゴ

 

「「「「「!?」」」」」

 

 乗り物は一斉に変形し、オートボットたちが本来の姿を現した。流石に生徒たちは驚いていた。

 

『全生徒にご紹介しましょう。宇宙の彼方、惑星サイバトロンから来た超ロボット生命体、トランスフォーマー。オートボット! そして、その司令官オプティマスプライムです!』

 

オプティマス「IS学園生徒の皆さん。改めて自己紹介しよう。私はオートボット司令官 オプティマスプライム。」

 

「えぇーー!!」

 

「嘘!何あれ!?」

 

「ロボット!?」

 

「皆3メートルから7メートルぐらいはあるわよ!!」

 

「でも、スゴーイ!」

 

「カッコいい!!」

 

一夏「想像以上の反応だな」

 

箒「うむ」

 

 生徒たちが驚いていると、オプティマスが言葉を放った。

 

オプティマス「IS学園の皆さん、私の話をよく聞いてほしい。私たちオートボットが地球に来たのは、先日学園を襲撃したトランスフォーマー、ディセプティコンの脅威からこの地球を守るためだ。そのため日本政府の協力でこのIS学園を拠点に活動することになった。どうかそのことは理解してもらいたい。

 生徒たちよ、私はここに誓う。私たちがここに、この地球にいる限りディセプティコンの思い通りにはさせない!約束する。今ここにいる君たちやこの惑星(ほし)の人間たちをディセプティコンから守ってみせる!!」

 

「「「「「……………」」」」」

 

 オプティマスの演説が終わると、観客席の生徒たちは数秒間沈黙していたが、その時、

…………パチパチ パチパチ パチパチパチパチパチパチッ!!(拍手)

 一人の生徒が手を叩くと続けて他の生徒も叩き始め、やがて全観客席から拍手喝采の音が響いていった。それを見たオプティマスが生徒たちに手を振り、さらにラチェットたち他のオートボットたちも手を振り始めてた。

 

◇やがて集会が終わり、ここは一夏たちがいる一年一組の教室。そこでは朝のSHRが行われていた

 

真耶「では、一年一組代表は織斑一夏くんに決定です。あ、一繋がりでいい感じですね!」

 

 山田先生が嬉々として言うと、クラスの女子達も大いに盛り上がっていた。そして指名された一夏は暗い顔をしている。

 

一夏「先生、質問です」

 

 一夏が質問するために挙手をする。

 

真耶「はい、織斑くん」

 

一夏「どうして俺はいつの間にかクラス代表になっているんでしょうか?昨日は結局勝負がつかなかったのに」

 

真耶「それは―」

 

オルコット「それはわたくしが辞退したからですわ、一夏さん」

 

一夏「え?一夏さんっ?」

 

セシリア「勝負は引き分けという結果となりました。ですがそれは思わぬ敵が現れた結果ですわ。最終的にはオートボットの皆さんによって助けられましたが、あなたは最初にわたくしを危険から救ってくれました。その恩返しこれまで無礼な振る舞いをした罪滅ぼしのためですわ」

 

 

 

前半終了

 

~アイキャッチ1~

 

ラチェット「ラチェット トランスフォーム!」

 

 

 

~アイキャッチ2~

 

メガトロン「メガトロン トランスフォーム!」

 

 後半開始

 

 

 

一夏「罪滅ぼし?」

 

セシリア「はい。わたくし、エリートだということを鼻にかけて、少々天狗になり大人げない態度をとったことを反省しまして、一夏さんにクラス代表を譲ることにしましたの」

 

「いやあ、セシリア分かってるね!」

 

「そうだよねー。せっかくがいるんだから、同じクラスになった以上持ち上げないと」

 

 一夏は商売道具か!?人で商売するな!

 

セシリア「それで、その・・・あの時は失礼な事を言って、すみませんでした・・・」

 

一夏「あぁ、俺もあの時は頭に血が昇っててな、悪かったよ」

 

 一夏とセシリアは互いに謝罪し合った。

 

セシリア「これからはわたくしのことは『セシリア』とお呼びください」

 

一夏「ああ、わかったよセシリア」

 

セシリア「そ、それでですね。お詫びと言ってはなんですが、お二人にはわたくしがISの操縦を教えますわ」

 

 バンッ!

 

箒「あいにくだが、二人の教官は足りている。私が、直接頼まれたからな!」

 

 机を叩いて立ち上がった箒は物凄く殺気立っている瞳でセシリアを睨んでいる。

 

セシリア「あら、あなたはISランクCの篠ノ之さん。Aのわたくしに何かご用かしら?」

 

箒「ら、ランクは関係ない! 頼まれたのは私だ。い、一夏がどうしてもと懇願するからだ」

 

一夏「え、箒ってランクCなのか……?」

 

箒「だ、だからランクは関係ないと言っている!」

 

 一夏の突っ込みに箒は怒鳴った。ちなみに一夏はBである。その言い争いは千冬によって鎮圧され、なんだかんだでクラス代表は一夏に決まった。

 

 

◇ディセプティコンのエネルゴン採掘場。そこには先程ネメシスから運ばれたオートボット兵士の死体が台の上で寝かされ、手足を拘束器具で固定されていた。するとメガトロンが右手にダークエネルゴンを持ち、オートボット兵士の前に立った。

 

メガトロン「では実験だ。このダークエネルゴンで死者を蘇らせるぞ」

 

 するとメガトロンは持っていたダークエネルゴンをオートボットの死体に突き刺した。するとダークエネルゴンから紫色のオーラのようなものが見え、スタースクリームは恐ろしいあまりか後退り、ダークエネルゴンが死体に収まると

 

オートボット兵「ううぅ……あ"あ"ぁぁぁ!あ"ぁぁぁぁぁ!」

 

 死体がうめき声とともに動きだし、手足の拘束器具を破壊。それを見た二体のディセプティコンマイナーが右手のブラスターを構える。

 

オートボット兵「あ"あ"あ"ぁぁぁぅぅ!!!」ガシャッ ガンガンッ!  ビュンビュンッ! ガシッ、

マイナー「ううぅ!あぁぁ…」ガガガガッ

 

 オートボット兵はマイナーに襲いかかった。マイナーはブラスターを撃って抵抗するが歯が立たず、オートボット兵に顔を掴まれ、そのまま頭ごと握り潰された。それを見たスタースクリームビビりながらメガトロンに話しかけた。

 

スタースクリーム「こんなのヤバイですって!オートボットを生き返らせたらまた襲ってきますよ!」

 

メガトロン「あれは最早オートボットではないのだ。今の奴はゾンビ兵『テラーコン』。そう、即ち心を持たぬ獣。破壊することだけが奴のすべてだ」

 

 オートボット兵(テラーコン)はメガトロンに向かって来た。スタースクリームはその場を離れるが、メガトロンは逃げずに右手の甲から剣を出し、向かってくるテラーコンに……。

 

テラーコンオートボット兵「あ"あ"ぁぁぁ!!!」

 

メガトロン「フンッ!」 ジャキンッ!

 

 気が付くとテラーコンは斜めに斬られ、真っ二つにされるとメガトロンたちがいた場所から下に落ちた。メガトロンは右手の剣を収めるとスタースクリームに語る。

 

メガトロン「どうだスタースクリーム?どんな相手にも襲いかかり破壊する最強の兵器だ」

 

テラーコン「あ"あ"ぁぁぁ!」

 

 だが斬り捨てられ落ちたと思われたテラーコンは片手だけで登っていき、再びメガトロンに襲いかかろうとしたがメガトロンはテラーコンを足で踏みつけ蹴飛ばすと今度こそテラーコンは下に落ちていった。

 

メガトロン「コントロールさえできればだがな」

 

スタースクリーム「おおぉ~」

 

メガトロン「そうだ、そう言えばこの地球には人間どもが作った面白い玩具があると聞いたが?」

 

スタースクリーム「ああ、はい。それなんですが…」

 

 スタースクリームはメガトロンにISについての詳細を説明した。説明を終えるとメガトロンが語る。

 

メガトロン「成る程、オプティマスがこの地球にいるとはなぁ。さらに、ムシケラ(人間)が作った物にしては興味深い。そのISとやらにダークエネルゴンを使えばどうなるのか楽しみだ。試してみる必要があるなぁ…」

 

 メガトロンが不気味な笑顔を浮かべる。

 

 

◇ここは再びIS学園。その正面ゲートの前に大荷物を持った背の低いツインテールの女子が立っていた。

 

???「ここがIS学園……フッ、待ってなさいよ一夏」

 

 

 

・・・To Be Continue.




 遅くなって申し訳ありません。ちょっと事情がありまして。月に1、2話投稿する予定です。とにかく、次回もお楽しみに!


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