真剣で我流に恋しなさい! (コブー)
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我武者羅流の奥義集

これはコブーが技を忘れない為に作った必殺技集ですので、お気になさらず。中二全快ですけど
(;・ω・)


本編に見登場の技も書いて置きますので( ̄▽ ̄;)


本編の更新と思った人は申し訳ありません!


技名集なので字を稼いでる部分もあります!


我武者羅(がむしゃら)流の技リスト

 

 

剛力無双拳(ごうりきむそうけん)

 

我流で独特の構えの正拳突き。

 

 

【一点集中 剛力無双拳】

 

拳に力を一点集中させた剛力無双拳の強化技。

 

 

閃空拳(せんくうけん)

 

 

凄まじいスピードの正拳突き。

 

 

 

衝撃壁(しょうげきへき)

 

地面に拳を叩いた衝撃波の壁。

イメージはイナズマイレブンのパワーシールド。

 

 

【一点集中 衝撃壁】

 

拳に力を一点集中させて地面を勢いよく叩いた衝撃波の壁

イメージはイナズマイレブンのフルパワーシールド。

 

 

【打ち上げ花火】

 

気弾を打ち上げ花火の冠菊みたいに空中で爆発させると襲い掛かる気弾技。

 

 

【線香花火】

 

全身に電撃を纏って攻撃する。

 

 

声大砲(せいたいほう)

 

大きく息を吸い込んで大声の衝撃波で攻撃する。

イメージは映画カンフーハッスルの大家さんが使う技。

 

 

【国崩し返し】

 

咄嗟に瞭太が大友 焔の国崩しの弾を掴んで投げ返した技。

 

 

【めり込みパンチ】

 

相手の顔面を目掛けて拳をめり込ませる技。

 

 

睡拳(すいけん)

 

酔う酔拳では無く睡眠の拳。寝てる時に発動する技で瞭太に害がある輩が近づくと瞭太は寝ながら戦う。寝てるせいで手加減一切無し。

 

 

探知拳(たんちけん)

 

 

掌を地面に叩いて微弱な振動(地震の震度1)で相手の位置を特定する。

イメージはメタルギアソリッドⅤのアクティブ・ソナー。

 

 

 

気化冷凍拳(きかれいとうけん)

 

拳に冷気を纏って攻撃する。瞭太の本気度で殴った箇所を凍らせる事が出来る。

 

 

【波動拳】

 

ご存知ストリートファイターの必殺技。

 

 

【我武者羅流 木刀術 刹那】

 

 

居合いの構えをした瞬間 相手を木刀で叩き込む瞬間技。相手によっては防ぐ事が出来るが武術をしてない者やある程度の実力が無い者からしたら初見殺しの技。

 

 

【我武者羅バスター】

 

言ってしまえば筋肉バスターである。

 

 

【我武者羅 張り手】

 

張り手の乱れ撃ち技。

 

 

内部衝撃波(インサイドブラスター)

 

相手の防御を完全に崩す発勁で防御力で表面が硬い相手を体の内側に衝撃波を流しダメージを喰らわす。

 

 

旋風脚(せんぷうきゃく)

 

足に気を纏って相手に目掛けて蹴りを放つ。放たれた気は相手の回りに竜巻を起こす。

 

イメージはイナズマイレブン無印のサイクロン。

 

 

元気百倍(げんきひゃくばい)

 

瞭太の瞬間回復バージョン。瞭太は決闘の最中は絶対に使わないと決めてるが長引くケガだったら容赦なく使う事にしている。

 

 

分身拳(ぶんしんけん)

 

瞭太がもう1人増える技。しかし分身の瞭太の滞在時間は5分である。

 

 

天地烈空脚(てんちれっくうきゃく)

 

分身拳を使って出来る技。片方を空に飛ばして相手が上を見た時に地上にいる片方が攻撃を仕掛ける。地上の攻撃が受け止められたら空から攻撃が来る。

 

台風脚(たいふうきゃく)

 

ストリートファイターの竜巻旋風脚みたいな蹴り技

 

 

百烈拳(ひゃくれつけん)

 

100発の拳の連撃を放つオラオララッシュ

 

 

鉄人(てつじん)

 

気を体に纏い鋼鉄になる防御技

 




タグの通りイメージの技を名前を変えたオマージュ技もあるのでご了承ください。


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第1話 我流の武人

書いてしまったよ。


だって書きたかったんだもん!


 

 

【我流】・・・それは自分勝手の流儀で独自のやり方の自己流。

 

 

 

しかし我流を信念に持った武人が川神に存在していた。

 

 

 

我・武・者・羅(が・む・しゃ・ら)!」

 

 

 

神奈川県 川神市にある山で勝手に修業をする青年がいた。

 

 

「我武者羅流 一転集中・・・剛力 無双拳!!」

 

 

 

ズガァン!!

 

 

 

青年の目の前の大岩が木っ端微塵になった。

 

 

「ほっほっほっ。 凄まじい技じゃの」

 

 

「うおっ!?誰だ!!?」

 

 

青年の後ろに現れたのは老人だったが・・・青年は実力に気づいた。

 

 

「(この老人!ただ者ではない!)・・・アンタは?」

 

 

「相手の名を知るには先ずは自分から名乗るもんじゃぞ?【池谷 瞭太】」

 

 

「名乗るもなにも俺の名前を知ってるんじゃないですか」(ー_ー;)

 

 

我武者羅流(我流)の使い手 池谷瞭太

 

 

「転校生の情報を知らぬ訳が無いじゃろ?フォッフォッフォッ」

 

 

瞭太は転校生って言葉を聞いて確信した。

 

 

「ん?・・・つー事はアンタが川神学園の学園長 【川神鉄心】さんか?」

 

 

「うむ。その通りじゃ」

 

 

【川神鉄心】 川神市にある川神学園の学園長であり武の総本山の川神院の総代でもある。

 

 

「微かな気を感じて来てみれば、気を隠すのが上手いの」

 

 

「俺なんか まだまだですよ。所で何しにここへ?」

 

 

「さっきも言ったが僅かな気を感じて此処に来たんじゃ」

 

 

鉄心は瞭太から感じた僅かな気を頼りに見つけたのだ。流石 川神院の総代である。

 

 

「それにしても夜中に修行とはのぉ。生活バランス崩すぞ?」

 

 

瞭太が修行してる時間は夜中だった。

 

 

「それもそうですけど、昼間にやると感知されそうですからね・・・主にお宅の孫に・・・」

 

 

瞭太が言う人物は武人なら誰でも知っている名前。武神 川神 百代である

 

 

「否定は出来んのぉ・・・まぁ とにかく今日は帰りなさい。一応 川神院の総代でも川神学園の学園長だから生徒は言うことを聞きなさい」

 

 

高校2年とは言え瞭太は未成年なので教育者である鉄心の言う通りである。

 

 

「分かりました。それでは月曜日よろしくお願いいたします」

 

 

ちなみに今日は金曜日の夜なので明日は土曜日である。

 

 

瞭太は一礼をして去っていったが、鉄心は去っていった瞭太の背が見えなくなって先程 木っ端微塵になった大岩を見てから呟いた。

 

 

「ふむ。師を持たず我流で彼処までの実力とは・・・モモと同じ実力・・・否・・・もしかしたらモモより強いかもしれんの・・・ほっほっほっ」

 

 

鉄心は新たな可能性を持った武人を見て微笑んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何で帰り道で遭遇するんだろうね?ああいう光景に・・・」

 

 

瞭太が帰宅中に見たのは・・・

 

 

「ちょっ!離しなさいよ!」

 

 

「良いじゃん良いじゃん。俺達と楽しい事をしようぜ!」

 

「キッヒッヒ!兄貴!中々の上玉ですな!」

 

 

柄の悪い2人が瞭太と同じ年の女性を無理矢理連れていこうとした場面だった。

 

 

「俺が武術を始めた切っ掛けを思い出すな・・・あの女の子は元気かな?」

 

 

瞭太の脳内には【真っ白な彼女】を思い浮かんだ。

 

 

「とりあえず片付けますかね・・・おい!お前ら!!」

 

 

 

 

 

 

???side

 

 

 

本当に最悪!真与の家で遊んでて帰る途中に変なチンピラに捕まるし!

 

 

「ちょっ!離しなさいよ!」

 

「良いじゃん良いじゃん!俺達と楽しい事をしようぜ!」

 

「キッヒッヒ!兄貴!中々の上玉ですな!」

 

 

コイツらの目!間違いなく私を!

 

 

「おい!お前ら!!」

 

 

私が声が聞こえた方を見るとボロボロの運動着を来ていた男性がいた。

 

 

 

???side end

 

 

 

 

「ああ!!何だテメェ!!今 俺達は取り込み中何だよ!!」

 

「そうだ!そうだ!引っ込んでろ!!」

 

 

 

うるせぇな・・・コイツら あの技で沈めるか。

 

 

 

瞭太は静かに歩きだし拳を握った。

 

 

「我武者羅流 一撃奥義」

 

 

「何だ?やんのかゴラァ!!」

 

 

チンピラの1人が瞭太に殴りかかるが・・・

 

 

 

めり込みパンチ!!

 

 

ドゴォ!!

 

 

「ぶべ!!?」

 

 

カウンターで顔面を拳でめり込ませた。

 

 

「あ、兄貴!?テメェ!!よくも兄貴を!!」

 

 

 

あ?

 

 

「ひぃ!?な、何でもありません!失礼しましたぁぁぁ!!」

 

舎弟と思われる男は兄貴を担いでその場から逃げてった。

 

 

「大丈夫か?」

 

「は、はい!ありがとうございます!」

 

「その制服・・・川神学園の生徒か・・・こんな時間に出歩くもんじゃないぞ・・・人の事は言えないけどな・・・気をつけて帰りなよ」

 

 

瞭太は今度こそ家に向かって帰った。

 

 

「・・・あ!名前を聞くの忘れた。でもカッコよかったな~」

 

 

 

川神学園2年F組 小笠原 千花は瞭太が去っていった道を見て呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「我流の底力を見せつけてやるぜ!」

 

 

我武者羅流(我流)の使い手池谷 瞭太の物語が始まるのであった。

 

 




最近マジ恋を遊び出して書き始めましたので キャラのセリフに違和感があるかもしれませんがご了承ください。


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第2話 始まる我武者羅

我武者羅=がむしゃら

と読みます。


我武者羅流=我流って事です。


技名は中二全快ですw



今回はSの始まりの裏sideみたいな感じに書いてみました。


「・・・・・」

 

 

休みの昼間、瞭太は睨み付けていた。

 

 

「・・・・・」ジー

 

 

「あ、あのお客さん。決まりましたか?」

 

 

 

「たこ焼き、お好み焼き・・・迷うな」

 

 

 

屋台のメニュー表を睨み付けていた瞭太だった。

 

 

 

「どっちも香ばしいソースの匂いが良い!迷うぜ!!」

 

 

迷いすぎて10分も経つので店主が進言した。

 

 

「あの・・・迷うなら

両方 買えばよろしいのでは?」

 

 

「おっちゃん・・・アンタ天才か!?」

 

 

「いやアンタ バカか!?」

 

 

【悲報】

 

瞭太は時と場合でハジケるのである。

 

 

 

「家は たこ焼きが300円とお好み焼きが400円だけど、兄さん面白いから両方セットで特別に500円にしてやるぜ」

 

 

 

本来は700円を払うのに特別に500円を払えば たこ焼きとお好み焼きが両方食えるとは何て最高なんだ!

 

 

 

「おお!おっちゃん太っ腹だな!どっちも買った!」

 

 

「毎度!」

 

 

瞭太が財布を取り出した瞬間・・・

 

 

「いっただきー!!」ブゥゥゥゥン!!

 

 

原付バイクに乗ったチンピラが瞭太の財布を引ったくった。

 

 

「ああ!?兄さん財布を盗られたぞ!!・・・おい?兄さん?」

 

 

瞭太は俯いて震えていた・・・そして・・・

 

 

「せっかく・・・せっかく・・・たこ焼きと お好み焼きをどっちも食べようとしたのに・・・」プルプル

 

 

店主は何とか慰めようとしたが瞭太の顔を見て止まった。

 

 

 

「ゆ、許さん」ゴゴゴゴゴゴ

 

 

「へ?」

 

 

絶対に許さんぞ!ムシケラども!!ジワジワと殴り殺しにしてやる!!覚悟しやがれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!

 

 

瞭太は原付バイクが逃げた方向に走り出した。

 

 

ブラアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!

 

 

 

「あ、悪魔たん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川神市の親不孝通り。ここは川神で治安が悪い場所である。

 

 

「さっきの原付バイクみーっけ」

 

瞭太の財布を引ったくった男が乗ってた原付バイクを見つけた。

 

 

「・・・複数の気配を感じるな。廃ビルにガードマンがいるなら あの引ったくり野郎・・・犯罪に慣れてやがるな・・・フッフッフ上等・・・だ!」

 

 

「ぶべ!?」

 

 

ガードマンを蹴散らして廃ビルに入る瞭太だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

瞭太の言った通りこのチンピラ集団は犯罪をしていた。

 

 

「連絡があった!また新たな女が来るぞ!!」

 

 

このチンピラ集団は売春組織だった。

 

 

「お前 また財布を盗んできたな?」

 

 

「ハッ!盗まれる奴が悪いのさ」

 

 

 

そして瞭太の財布を引ったくった男も売春組織の仲間だったが・・・この売春組織が今日で潰される事は誰も知らなかった。

 

 

 

 

 

 

そうだな?それじゃ人の財布を盗んだ奴は叩き潰しても文句は無いよな?

 

 

 

 

「へ?・・・げっ!!?お前h ドオオオアアアアア!!?」

 

 

引ったくり男が振り向いたら瞭太が居たけど振り向いたと同時に殴り飛ばした瞭太だった。

 

 

 

「な、何だコイツ!!」

 

「おい!お前ら!!殺ってしまえ!!」

 

 

ゾロゾロとチンピラ集団がやって来るが・・・

 

 

 

「俺はな財布を盗まれて機嫌が悪いんだよ・・・」

 

 

「だからなんだ!!?この俺様を誰だと思ってる!!川神の群狼のボスだぞ!!」

 

 

知らん

 

 

「な、なんだと!?テメェ!!」

 

 

コイツら・・・もう一度 言ってやるか・・・

 

 

「もう一度 言うぞ?俺は今はな機嫌がメチャクチャ悪いんだよ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川神市には仲の良いグループがいた。

 

【風間ファミリー】

 

リーダーの風間翔一。

 

直江大和

 

島津岳人

 

師岡卓也

 

椎名 京

 

クリスティアーネ・フリードリヒ

 

黛 由紀江

 

川神 一子

 

 

そして武神の川神 百代である。

 

 

彼等は川神学園の2年S組の担任 宇佐美 巨人、通称ヒゲ先生。宇佐美は代行屋を経営していて今回は売春組織を潰す為に風間ファミリーに売春組織を潰す手伝いをお願いをしていたが・・・

 

 

 

「おいおい。どうなってんだ?こりゃ」

 

 

宇佐美が言うように売春組織のチンピラ集団は全員 倒れていた。

 

 

元々は風間ファミリーの師岡が女子に変装して相手のアジトを突き止める為に囮 作戦を実行していたがアジトの入口でガードマンが地面にめり込んで異常を感じた売春組織の仲間がアジトに入ろうとしたら 百代に攻撃されて気絶させたが、アジトに入ると売春組織のチンピラ全員が倒れていた。

 

 

 

風間ファミリーは とりあえず犯罪組織なので警察には連絡した。

 

 

「はあ・・・暴れれると思ったんだがな」

 

川神 百代は少し残念そうだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーその頃 瞭太はー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ガーッハッハッハ!クソ野郎達を ぶちのめした後の たこ焼きと お好み焼きは旨いな!!」モグモグモグ

 

 

瞭太は屋台に戻って、たこ焼きとお好み焼きを食べてた。

 

 

 




楽しいなマジ恋


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第3話 転校生 池谷 瞭太

本日は瞭太の転校日。そんな瞭太は・・・

 

 

「・・・」グーグー

 

 

家で呑気に寝ていたが・・・

 

 

 

「ぬがあああああああ!!家に帰ったら手洗いと、うがいをしろぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

「ハッ!?何だ夢か」

 

 

どんな夢を見ていたんだか・・・しかし、手洗いとうがいは大事である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここは川神市の橋。変人変態が通る事から変態大橋と呼ばれてる橋。しかしこの場所は川神百代に挑める橋でもある。

そもそも変態大橋は川神学園に行く通学路でもあるなら川神百代は この場所を通る。そして武神に挑む不良達がおるのだが・・・

 

 

 

「人間テトリスじゃねぇか」( ̄▽ ̄;)

 

 

瞭太は変態大橋で川神百代と不良集団の闘いを見ていた。

 

 

「しかしアイツ楽しそうに闘うな・・・」

 

 

武の心得すら我流の瞭太だが瞭太は分かっていた。

 

 

「精神修行が全然なってないな。不良集団を無双しても武神の欲求不満は解消されない。対等な好敵手もいないせいでもあるがな・・・ま、俺も人の事は言えないけど多少はマシと思いたいぜ」

 

 

 

瞭太は変態大橋から川神学園に向かいながら思った。

 

 

 

武神本人は何て思ってるかは知らない。

 

 

周りの連中がヨイショして武神をダメにしてる可能性もある。

 

 

力が強くて武人が真っ向から挑む者はいない。

 

 

挑むのは名声に眩んだ不良集団。

 

 

 

・・・ハンッ!

 

 

 

 

「世の中やってみなきゃ分かんない世の中。挑んでやるぜ・・・我流の底力を見せつけてやる」

 

 

 

静かに瞭太は呟いた。

 

 

 

 

 

ー学長室ー

 

 

学長室に訪れた瞭太。鉄心の左右に2人の先生がいた。

 

 

「良く来たの」

 

 

「来ましたよ」

 

 

鉄心と瞭太が会話をしていた。

 

 

「すまんが朝礼の時にお主の自己紹介をするぞ」

 

 

「全校生徒の前でかよ・・・1番緊張する場面じゃねぇか」

 

 

「今日の朝礼の時にお知らせが2つあっての。そのうちの1つはお前さんの事じゃ」

 

 

「でしょうね。もう1つは?」

 

 

「福岡にある天神館を知っておるか?」

 

 

「西の川神学園みたいな武の学園だろ?」

 

 

東が川神学園なら西は天神館のようだ。

 

 

「うむ。それに関する知らせじゃ。詳細は朝礼でのお楽しみじゃ・・・しかしお主は頭が良いのにSクラスを遠慮するとはのぉ」

 

 

「勉強時間は学校だけで充分だ」(-""-;)

 

 

「おいおい。何て生徒なんだよ」

 

 

瞭太の言葉に反応したのは2年Sクラス担任の宇佐美 巨人。

 

 

瞭太は頭は良いがガリ勉では無い。なので本人の希望でSクラスは遠慮した。・・・もしかしたらSクラスに行く事になるかも知れないが所詮は【もしも】の話である。

 

 

「という訳でお主のクラスはFクラス。そして2年Fクラスの担任の【小島梅子】先生じゃ」

 

 

 

2年Fクラス担任 小島梅子。

問題児をまとめるFクラスの担任。鞭を武器として使う。

 

 

「小島梅子だ。ビシバシ指導するつもりでいるからな!」

 

 

「お、お手やらかに」

 

 

 

 

 

 

 

そして朝礼へ・・・

 

 

 

 

 

 

「ねえねえ彼処にいる人は誰だろ?」

 

「転校生じゃないの?」

 

「何年生なんだろうね?」

 

 

 

朝礼台の後ろで待機してる瞭太。

 

 

「(なんつー公開処刑だよ)」

 

 

 

瞭太はガチガチだった。

 

 

「(仕方ない心を落ち着かせよう。我武者羅流睡拳(すいけん)・・・)」zzz

 

 

出番が来るまで寝る事にした瞭太。ちなみに睡眠の拳で睡拳だが、目を開けて寝れるのである。

 

 

 

言ってしまえばしょーもない技である。

 

 

 

「今日は お知らせが2つある。福岡の天神館が週末に修学旅行でやって来ての、学校ぐるみで決闘を申し込まれての。受けてやったぞ」

 

 

しれっと言う鉄心。そして目を開けて眠る瞭太。

 

 

「東西交流戦と名付ける。激しい戦になるの」

 

 

日程の話をしたりした後に・・・

 

 

 

「最後に皆も気づいてるがワシの後ろにいる転校生の紹介じゃ。クラスは2年Fじゃ・・・おーい?」

 

 

「・・・・・」(・_・)

 

 

「え?あの人って・・・」

 

 

「ん?千花りん知ってる系?」

 

 

「緊張してるんですかー?」

 

 

周りの声が瞭太にかけるも・・・

 

 

「・・・・・」(・_・)zzz

 

 

「こ、こやつ!?・・・ふむ」

 

 

目を開けて寝てる瞭太に気づいた鉄心は大きく息を吸い・・・

 

 

 

 

 

起きんかぁぁぁぁぁ!!!!

 

 

 

 

 

 

 

ぬがあああああああ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

転校生の紹介は散々な紹介だった。

 

 

 

瞭太の自業自得だが・・・。

 

 




次は東西交流戦!

川神学園の生徒達の決闘は東西交流戦の後で闘いをします!


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第4話 炸裂 我武者羅流!東西交流戦!前編

今回は龍が如くを元にしたネタを入れてみましたw



ー川神市工場地帯ー

 

 

 

「軟弱な東の連中め!西国武士の気骨を見よ!」

 

 

バンバン♪

 

 

西方十勇士

大友 焔

 

 

 

大友が自身の武器の改造大筒を川神学生達に向ける。

 

 

 

「大友家秘伝・国崩しぃぃぃぃ!!

 

 

 

 

ドオォォォン!!!!

 

 

 

「うむ!大・火・力!これぞ西方十勇士の実力ぞ!!」

 

 

大友の技で大半の川神学生は吹き飛ばされた。

 

 

「ほっほー!中々やるね~」

 

 

瞭太も爆撃の攻撃に合うが全部 回避していた。

 

 

「うおっと!何て広範囲なの!何十人脱落したの?」

 

バンバン♪

 

 

風間ファミリー

川神 一子

 

 

爆炎の中から出てきた一子。彼女も無事に回避していたようだ。

 

 

「大丈夫か?」

 

 

「私は全然 大丈夫だよ池谷くん!」

 

 

「そうか・・・よーし!反撃返しだぁぁ!!」

 

 

瞭太は気合いを入れて大友と対峙する中、一子は東西交流戦の始まる前までの事を思い出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これは瞭太が転校して来て間もない頃・・・

 

 

 

「勇・往・邁・進!」

 

 

一子は東西交流戦に向けて特訓をしていた。彼女は川神院の師範代になる夢を持ち武術の修行を怠らず努力をしてた。

 

 

「よーし!今日は走る距離を伸ばすわよ!」

 

 

この日は何時もよりランニングの距離を伸ばして走るルートも変えていた。だからこそ一子は見つけたのだ。

 

 

「あら?あれって池谷くん?」

 

 

瞭太が修行をしてる場所を・・・。

 

 

「東西交流戦・・・フッフッフ。俺の実力を見せる機会だな!」(*゚∀゚*)ワクワク

 

 

 

一子はこっそり茂みに隠れて瞭太の修行を見ていた。

ちなみに瞭太は誰も来る場所でも無いので警戒はしてなかったから一子が居るのを気づいてなかった。

 

 

「そいえば東西交流戦の話題で池谷くんが武術を習ってるか聞くの忘れてたけど、この様子なら池谷くんは武術をしてるって事だから・・・東西交流戦が終わったら【歓迎会】をしよっと!」

 

 

一子の言う歓迎会は手合わせである。

 

 

「よし!そんじゃ我武者羅流のアレをやりますか」

 

 

瞭太は独特の構えをした。

 

 

「(我武者羅流?何処の流派だろ?じいちゃんに聞いてみよ)」

 

 

一子は瞭太の修行を静かに見ていた。

 

 

 

 

「我武者羅流 一点集中 剛力無双拳!」

 

 

 

 

 

その一撃から一子は目が離せなかった。

 

 

独特の構えからの正拳突きは綺麗で真っ直ぐだった。

 

 

同時に一子は何故か売春組織の壊滅を思い出した。

 

 

川神 百代と黛 由紀江が売春組織のチンピラ達を見てたら見事に一撃で倒されてることが分かった。

 

 

 

そして一子は確信した。売春組織を潰したのは彼だと・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドオォォォン!!!!

 

 

 

一子は爆撃の音で気づく。

 

 

 

そうだ!今は戦いに集中しなきゃ!!

 

 

 

「というか、ちょっとやりすぎじゃないの!!」

 

 

「東西交流戦はあくまで戦!火傷でわめくな!」

 

 

「(一般人からしたら火傷はヤバいんだけどね)」( ̄▽ ̄;)

 

 

「ま、言ってしまえばロケット花火を相手に向けて撃つの発展型よ。もう一度喰らえ! 国崩しぃぃぃぃ!!」

 

 

 

大友が一子と瞭太に国崩しを仕掛けるが・・・

 

 

「我武者羅流!」バシッ!

 

 

「「へ?」」

 

 

大友と一子が間抜けな声を出した。それもそうだ、瞭太が大友が放った国崩しの弾を掴んだからだ。

 

 

 

国崩し返しぃぃぃぃ!!」ポイッ!

 

 

そしてそれを大友の後ろに投げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー瞭太が国崩し返しをする少し前ー

 

 

 

「大友が国崩しで二人を狙っているな」

 

 

 

バンバン♪

 

 

 

西方十勇士

毛利 元親

 

 

 

 

「ならば美しい自分は相手が避けた時に美しく狙おうではないか」

 

 

ちなみにコイツは大のナルシストである。

 

 

「ん?あの男、此方を見た気が・・・へ?」

 

 

毛利が見たのは国崩しを掴んだ瞭太・・・そして・・・

 

 

国崩し返しぃぃぃぃ!!」ポイッ!

 

 

毛利に目掛けて投げた。

 

 

「ぬわあああああああ!!?」

 

 

 

 

ドオォォォン!!!!

 

 

 

当たらなかったが国崩しの余波で毛利は気を失った。

 

 

 

 

毛利side END

 

 

 

 

 

「よし!1人撃破!」

 

「え?誰かいたの!?」

 

「(大友の後ろには援護で毛利がいた。コイツは毛利に気づいていたのか!)」

 

 

大友が瞭太に戦慄する。

 

 

「にしても可愛い顔して、おっかない技を放つな」

 

「か、かわ!?惑わせるとは卑怯な!!」

 

 

「え?本心で言ったんだけど・・・」

 

「うるさい!国崩しぃぃぃぃ!!」

 

 

大友が再度 国崩しを仕掛けるが・・・

 

 

「我武者羅流 衝撃壁!!」ゴォン!

 

 

瞭太がその場で地面に拳を当てて衝撃波の壁を使って瞭太と一子を守った。

 

 

「やるな!だが大友の砲撃は止まらないぞ!」

 

「そうかな?」

 

「なっ!?」

 

 

大友が構えた直後に目の前に瞭太が大友の大筒に手を押さえてた。

 

 

「こうしたら攻撃は出来ないな?そんな事をしたら大筒が暴発してお互いに吹っ飛ぶ」

 

 

「だからどうした!?自爆覚悟で倒してやる!!」

 

大友は大筒の引き金を引こうとするが・・・

 

 

「待て待て待て待て!!自爆すんなアホ!」

 

 

咄嗟に瞭太は大友の手を握る。

 

 

「ひゃあ!?何処を触ってるんだ!」

 

「お前が大筒の引き金を引こうとするからだろ!?」

 

「大友だって武人だ!道連れでも倒してやる覚悟を見せてやる!」

 

大友が必死に瞭太の手を逃れようとするが・・・

 

 

「あのね、お前の覚悟は分からんでも無いぞ?だけど自分の体を大切にしろよ?傷が一生残ったら困るだろ?武人である前に女の子なんだからさ」

 

 

「え?」

 

 

瞭太は大友の目を見て言う。

 

 

「お前の実力は凄い、だけど自己犠牲はダメだ。大切なもの・・・そう言うのは本当に守りたい時にするんだ」

 

 

「う、うん」

 

 

「分かればよろしい」丶(・ω・`) ヨシヨシ

 

 

大友の頭を撫でる瞭太。大友は戦う意思はもう無いようだが大友の顔は少し赤かった。

 

 

「さてと次の相手を探しますか!」

 

瞭太がその場から離れようとすると・・・

 

「ま、待ってくれ!お前の名前は?」

 

「俺の名前を聞いてどうするんだ?」

 

 

「自分を倒した者の名前は知っておきたい。・・・自分は大友 焔だ!」

 

 

大友の名前を聞いた瞭太は振り替えって名前を言った。

 

 

「池谷 瞭太。我武者羅流の武人だ!」

 

 

そう言い今度こそ その場から去った。

 

 

一子は二人のやり取りを静かに見ていた。

 

「なぁ?アイツは何者なんだ?」

 

大友は一子に聞くが・・・

 

「最近 転校してきたから分からないわ。でも・・・」

 

 

一子は確信したように言う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「池谷くんは、お姉様と同等に強いわ」

 

 

一子は義姉と戦う彼を思い浮かんでいた。

 




技名に【一点集中】がある時はパワーがスゲーです!

我武者羅流は咄嗟に思いつく技を放つ瞭太です!

ちなみに衝撃壁はイナズマイレブンの【パワーシールド】って思ってください。( ̄▽ ̄;)


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第5話 炸裂 我武者羅流!東西交流戦!後編

後編をいってみよー!


仕事から逃げたいコブー

ε=┌(;・∀・)┘


モニタールームで2年の戦いを観戦してる川神学園の3年生と1年生。

 

 

しかし3年と1年は1人の武人に注目していた。

 

 

『おい!お前ら奴を止めろ!!』

 

 

『聞いてないぞ!東の2年にあんな奴がいるとか!!』

 

 

『そんなことより おうどん食べたい!』

 

 

『なんだと!?俺は蕎麦が食いたいわ!』

 

 

『お前ら何の話をしてるんだ!?』

 

 

天神館の2年は瞭太の怒濤の無双で押されていた。たった1人で・・・

 

 

『大友の国崩しを元に作った新技を喰らえ!』

 

 

瞭太は両手に気を溜めて・・・

 

 

『我武者羅流打ち上げ花火!

 

 

空に放った。

 

 

 

 

 

バァァァン!!

 

 

 

 

 

打ち上げ花火の冠菊(かむろぎく)みたいに空に放たれた気弾は地上に落下するように天神館の2年に襲い掛かった。

 

 

 

『うわあああああ!!?』

 

 

『手におえん!!』

 

 

『誰か十勇士に応援を呼べ!!』

 

 

『わああああああああ!?』

 

 

『クソッ!?また1人やられたぞ!!』

 

 

『コイツ本部まで直行するぞ!!』

 

 

『十勇士の部隊が来るまで何としても持ちこたえろ!』

 

 

天神館の生徒達が叫びながら言う

 

 

『ほっほー!やれるもんなら、やっ て み な!』

 

 

天神館の大将がいる本部に直行する瞭太だった。

 

 

 

 

ーモニタールームー

 

「す、凄いで候」

 

 

バンバン♪

 

 

3年F組

矢場 弓子

 

 

 

「HAHAHA!スゴイ2年デース!」

 

 

バンバン♪

 

 

3年F組 生徒会長

南條・M・虎子

 

 

 

「ほう・・・あの2年から凄まじい信念を感じるな」

 

 

バンバン♪

 

 

3年S組 言霊部主将

京極彦一

 

 

 

 

「これは・・・」

 

「おいおい。モモ先輩と同等に強いんじゃねーの?」

 

 

 

バンバン♪

風間ファミリー

黛 由紀江&松風

 

 

 

そして・・・

 

 

「ジジイに怒鳴られてた転校生が彼処まで強いとはな」

 

 

バンバン♪

武神

川神 百代

 

 

 

「早く戦ってみたいな♪」

 

 

 

案の定、目をつけられた瞭太だった。

 

 

 

 

 

ーモニタールームside ENDー

 

 

 

「よし!敵の大将までもう少しだ」

 

 

「おっと兄ちゃん!そこまでだぜ!」

 

 

瞭太が進もうとした矢先に上半身が裸でテカテカした男が立ち塞がった。

 

 

「俺は長宗我部 宗男だ」

 

 

バンバン♪

西方十勇士

長宗我部 宗男

 

 

「元々はそっちの本部の作戦指令部に海を泳いで襲撃の予定だったんだが、兄ちゃんが1人で ここまで来るから予定を変更して待ってたんだぜ」

 

 

「そいつはご苦労なこった。・・・ところでアンタの体のテカテカって・・・」

 

 

「おう!俺はオイルレスリングを得意としててな、この四国産のオイルは質が良いぞ!」

 

 

そう言い長宗我部はオイルを全身に浴びる。

 

 

「確かに質が良い油みたいだが、今は触りたくないな」

 

 

「そうは言ってられるのも今のうちだぜ?」

 

 

長宗我部が戦闘体制になる。

 

 

「とりあえず触りたくないから触れずに(・・・・)倒してやるよ」スゥゥゥゥゥ

 

 

「は?」

 

 

瞭太は大きく息を吸出した。

 

 

「まさか息を吹き掛けて油を飛ばすつもりか?無理にも程があるぞ?」

 

 

長宗我部は瞭太の行動に答えを言うが それは大間違いだった。

 

 

 

「我武羅流 声大砲(せいたいほう)

 

 

瞭太がそう呟いた瞬間!!

 

 

「わああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

 

 

とんでもない大声が襲った。

 

 

「ぬがああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!?」

 

 

真正面にいた長宗我部は耳を防ぐが真正面にいるせいで大ダメージだった。それどころか・・・

 

 

「うわわわわわわわわわわ!?」

 

 

ドボーン!

 

 

 

声大砲の威力で長宗我部は海まで飛ばされた。

 

 

 

 

 

「大声勝負なら負けねえよ」

 

 

 

瞭太はそう呟いた。




次回に決着です!


最後の大声の技は「カンフーハッスル」って映画が元ネタです。


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第6話 決着!東西交流戦!前編

いつの間にかお気に入り登録者が100人以上になってて、評価に赤バーが着いていて驚きました!

登録と評価をしてくれてありがとうございます!



前回まで龍が如くみたいな名前の紹介してましたけど今回から やめますね( ̄▽ ̄;)


いつか何処かで何かを言われそうな予感が・・・

やってほしいと思われたら、もしかしたらやるかもしれません!


風間ファミリーの軍師で川神 百代の舎弟の直江大和。

 

 

彼は今回の東西交流戦が始まる前にメンバーを決めてた時にワン子(一子のあだ名)が転校してきた池谷 瞭太をメンバーに入れて欲しいと頼んできた時は驚いた。

 

 

何しろ池谷瞭太の事を知らないのに同じ前線に配属してほしいと頼んできたワン子の目はマジだった。

 

 

大和も川神学園の洗礼として渋々 瞭太を前線に配属して作戦をそれぞれ通達していたが大きな誤算が起きてしまった。

 

 

『大和!敵の部隊が本拠地までの近道の一本道に集結してて此処に敵が居ないぞ!』

 

 

ドイツからの転校生で風間ファミリーのクリスティアーネ・フリードリヒ。クリスから連絡を受けて大和は頭を抱えた。

 

 

「当初の予定通りクリス達はそこから本拠地に向かってくれ」

 

 

『分かった。マルさん行こう!』

 

 

大和はクリスとの通信を終えた瞬間・・・

 

 

 

「わああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

 

 

とんでもない大声が響いた。

 

 

「うわっ!?な、なんだ!?」

 

 

実は瞭太の【声大砲】の威力は強烈で正面の相手ではなく周囲の相手も大声の余波の餌食になるのだ。 今回の声大砲は味方陣営にはダメージは無い。

 

 

「この声は例の転校生ですね大和くん?」

 

 

大和に話をかけたのは2年S組の葵 冬馬。

 

 

「ああ。そうみたいだな」

 

 

大和は転校生の顔を思い浮かべ溜め息をした。自身の策が無駄になってしまったからだ。

 

 

「・・・・・」

 

 

「ユキ?どうしたんですか?」

 

 

「ううん。何でもないよー」

 

 

同じく2年S組の榊原 小雪。彼女は瞭太が転校してきた日から瞭太の事を気にしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー工場の上空ー

 

 

ヘリコプターで状況を確認してる者達がいた。

 

 

「ファァァァック!!ヘリの操縦をしてるから耳防げ無かったぞ!」

 

「どんまいですねステイシー」

 

 

ヘリコプターを操縦している九鬼家従者部隊序列15位のステイシー・コナー。

 

 

同じく九鬼家従者部隊序列16位の李 静初。

 

 

ちゃっかり瞭太の声大砲の餌食になっていたのである。

 

 

「にしてもヘリの騒音よりデカイ声を出すとか・・・中々ロックな奴だな!」

 

「ヘリが揺れるくらいの大声でしたからね」

 

 

「・・・・・」

 

 

「様子見になっちまってるけど参戦させれるか?」

 

 

「この様子ですと彼女の参戦は彼の状況次第みたいですね」

 

 

ステイシーと李が見る先には刀を握り締めて下を見ていた1人の武士娘だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドオオオオオオン!!

 

 

 

「俺!参上!!」シャキーン!

 

 

 

本部にカチコミにやって来た瞭太だが、そこには敵の大将はいなかった。居たのは俯せになっていた男だった。

 

 

「もしもーし」ツンツン

 

 

瞭太は俯せになっている男、十勇士の1人 大村ヨシツグを突っついてた。

 

 

「何で倒れたフリをしているか知らんけど戦う気が無いなら仕方ないか。コイツ十勇士の中で1番強いのは 分かってるからな」

 

 

 

瞭太は大村が十勇士の中で最強って事は見抜いていた。

 

 

「いかに自分自身を弱く見せるかのも実力のうちだからな。お前は弱く見せ相手を油断させる戦法をするかもしれんが勝負は最後まで油断したらダメだからな。お前が戦う気が無いなら俺は大将を探しに行くからな」

 

 

瞭太は大村に背を向けて歩く。相手に背を向けるのは本当はダメだが・・・

 

 

「お前は後ろから闇討ちする気は無いことは見抜いてる、今度はちゃんとした決闘で戦いたいぜ」

 

 

 

そう言い瞭太はその場から去っていって、大村は呟いた。

 

 

 

「・・・・見事」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

瞭太は敵の大将を探しながら考えてた。

 

 

「まさかと思うが例のスポットに隠れているのか?」

 

 

瞭太は下見をした時に人目がつきにくい隠れスポットを見つけていた。

 

 

「我武者羅流 探知拳(たんちけん)」ゴォン!

 

 

瞭太は掌を地面に叩いた。

 

 

 

「やはりいたな!隠れスポットに2名!」

 

 

 

 

我武者羅流 探知拳。これは掌を地面に叩いた微弱な振動(地震の震度1)で相手を探る技。

 

 

 

「待っていろよー!!」

 

 

 

瞭太は相手の元に向かいだした。東西交流戦の終わりが近づいた時である。

 

 

 

 

 




探知拳のイメージはメタルギアソリッドⅤのアクティブ・ソナーです!


技名の方にも載せておきました。


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第7話 決着!東西交流戦!後編

原作キャラとあまり絡んでねえ( ̄▽ ̄;)


「このエアポケットまで来れば安心だな」

 

そう言うのは天神館2年の大将、西方十勇士の石田三郎。

 

「しかし ここまで西方十勇士が壊滅するとは思いませんでしたな。ましてや1人だけで本部にやって来る者が大半の西方十勇士を倒しましたし」

 

 

石田の言葉に答えるのは同じ西方十勇士の島 右近。

 

 

この二人は周りが工場で囲まれた隙間の空間にいた。視認しにくい場所で分かりにくい場所である。

 

 

「大友、毛利、長宗我部・・・次々と連絡が絶たれてる最中、先程の大声・・・残ったのは俺達2人だけか」

 

 

「向こうにも手練れの者がいたって事でしょうな。敵ながら見事」

 

 

 

島が相手(瞭太)を褒めていると・・・

 

 

 

「そう言ってもらえると嬉しいもんだな♪」

 

 

 

噂をすればなんとやら、瞭太が現れた。

 

 

 

「なにやつ!?」

 

 

「その声、先程デカイ声を出していた東の阿呆だな?」

 

 

「池谷 瞭太だ。よろしく!」

 

 

島が薙刀を構え、石田が声から判断して瞭太を認識した。

 

 

「まさかと思ってたら本当にいたな。ここは俺も疲れた時に使用しようとしてた休憩スポットとして認識していたがな・・・(ん?誰か向かって来てるな・・・この気の感じ、ド素人だな)」

 

 

話してる途中で誰か(直江大和)が向かってくるのを察知した瞭太だが、前にいる西方十勇士に集中した。というか邪魔されたくないのが瞭太の本音である。

 

 

「つか、何で教師が参戦してるんだ?」

 

 

瞭太は島を見て言うと島が反応する。

 

 

「それがしは同級生でござる!」

 

 

「・・・【見かけで判断するな】って言葉が当てはまるな。悪かったな」

 

 

失礼だった瞭太は島に謝罪した。

 

 

「気を取り直して始めますか。一応 言っておく・・・【邪魔をするなよ】?」

 

 

そう言い瞭太は()を見て言った。

 

 

「何処を向いて言っているんだ この阿呆!」

 

「御大将!下がってください!」

 

 

石田と島が戦闘体制になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘリコプターside

 

 

「2VS1の戦いが始まったみたいだな」

 

「参戦するのが今ですよ【義経】」

 

「・・・・・」

 

「義経?」

 

 

李は義経と呼ばれた武士娘が動かない事に疑問を持つ。

 

 

「今 義経に向けて言われてた」

 

 

「は?何が?」

 

 

「彼が義経を見て邪魔するなって言ってきた」

 

 

そう。瞭太が上を見て【邪魔をするなよ?】と言ったのは義経に向けて言っていたのだ。

 

 

「おいおい。アイツ上空にいる私達に気づいてたのかよ?想像以上にロックな奴だな!」

 

 

「一応 誰にも気づかれない高さにいるんですけどね」

 

 

「だから義経は彼の戦いを静観する」

 

 

源 義経は瞭太と西方十勇士の戦いを静かに見守る。

 

 

 

 

 

 

 

ヘリコプターside END

 

 

 

 

 

 

 

「俺の出世街道の邪魔はさせんぞ!」

 

 

「お覚悟!」

 

 

「行くぞぉぉぉ!!」

 

 

 

西方十勇士 大将

石田 三郎

 

西方十勇士

島 右近

 

VS

 

我武者羅の武人

池谷 瞭太

 

 

 

「それがし から参る!」

 

島の薙刀が瞭太に襲いかかる。

 

「っと!やはり西方十勇士!腕は中々だ!」

 

だが瞭太は島の一撃を受け止める。

 

「だが、受け止められたら次の一手を考えな!!」

 

「うぐっ!?」

 

受け止めた薙刀の棒を掴んだまま、島の腹に蹴りをいれる瞭太。

 

「隙だらけだ阿呆!」

 

後ろから刀を振るう石田だが・・・

 

「殺気を出した状態で襲うなら回避しやすいね!」

 

「ぬう!?」

 

咄嗟にしゃがんで足払いをする瞭太だった。

 

「御大将!」

 

「余所見も禁物だ!」

 

「ぬぐっ!!」

 

 

攻撃の手を止めない瞭太。石田が素早く立ち上がり構える。

 

 

「御大将!?それは!!」

 

「島!出し惜しみは無しだ!コイツは別格!!使わざる得ない!!!」

 

「御大将!!・・・ならば それがしは御大将の為に時間を稼ぐ!」

 

 

島は石田の前に立ち瞭太と対峙する。

 

 

「・・・奥の手ってやつか?ならば俺も此処から気の技を使うぜ」

 

 

瞭太は気を纏い拳を凍らせる。

 

 

「でやあああああ!!」

 

「我武者羅流 気化冷凍拳!!」

 

 

島の薙刀と瞭太の氷の拳が交差する。

 

「がはっ!!?」

 

攻撃が当たったのは島だった。

 

 

「御大将・・・後は・・・頼みます・・・」

 

 

島は気を失い石田に託す。

 

 

「良くやった島。後は任せろ」

 

 

その言葉は紛れもなく大将の言葉。島に掛けた言葉と同時に石田は覚醒した。

 

 

「奥義 光龍覚醒」

 

 

石田の姿は黒髪から金髪になって逆立っていた。

 

 

「1つ言っておく この状態で俺を倒せるのは川神 百代くらいだぞ?」

 

「おいおい。・・・寝言は寝てから言えよな?」

 

「ぬかせ!!」

 

 

石田は先程と違い凄まじいスピードで瞭太に襲いかかる。

 

 

「確かにさっきよりスピードとパワーも上がってるが・・・大した事は無いわ!!」

 

「がはっ!!?」

 

見極めて瞭太はカウンターでローキックを叩き込む。

 

「お前の光龍覚醒って技は確かに凄い。凄いんだが慢心してる」

 

「な、なんだと!?」

 

「全ての基準を川神 百代と比べるなよ?」

 

瞭太は石田のスピードを上回る勢いで石田に近づいた。

 

「っ!(はやい!?)」

 

咄嗟に離れる石田だが、既に瞭太の射程距離だった。

 

 

「喰らえ!!石田三郎!!」

 

 

 

両手に気を溜めた瞭太は解き放った。

 

 

 

「波動拳!!」

 

 

「ぬぐっ!!まだだ!」

 

 

石田は波動拳を直撃したが立ち上がった。

 

 

「・・・・・」

 

「俺は西方十勇士の大将 石田三郎!!簡単には倒れないぞ!」

 

「・・・見事。だから俺はコイツでお前を仕留める」

 

瞭太は暗器用にしまってた木刀を取り出した。

 

「お前も刀を使うのか?」

 

「まあな。まだまだ修行中だけど・・・いくぞ?」

 

 

「来い!池谷 瞭太!!」

 

 

瞭太は居合いの構えをして石田を見る。

 

 

 

「我武者羅流 木刀術 」

 

 

 

 

 

 

 

ゴッ!!

 

 

 

 

 

 

大きな音が響き瞭太が呟いた。

 

 

 

「刹那」

 

 

 

「(何を・・・したんだ?いや・・・俺は木刀で殴られたのか?)」

 

 

石田は自分に起きた現状を理解しようとしたが目の前が暗くなった。

 

 

 

 

 

「また機会があれば戦おう。石田三郎」

 

 

 

 

勝者 池谷瞭太。

 

東西交流戦2年の部 川神学園の勝利。

 

 

 




石田のキャラが違うと思いますが気にしないでください。


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第8話 見届けた者

PC見ながら書いてるから時間がかかるな。


瞭太は工場地帯の高い所に登って叫んだ。

 

 

 

「天神館の大将!討ち取ったぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

 

声大砲(せいたいほう) 並みの声を出して勝鬨を上げた瞭太。

 

 

「エイ!!エイ!!オォォォォ!!」

 

 

 

声大砲にも負けない勝鬨の声が工場に響く。

 

 

「さて・・・今度はアンタに挑んでやるぜ武神 川神 百代」

 

 

瞭太の闘志はまだ燃えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

モニタールームside

 

 

「ハハッ。アイツたった1人で中央突破した挙げ句に敵の大将を簡単に撃破した」

 

川神 百代は瞭太を見る目は完全に絶好の獲物を見つけた猛獣だった。

 

 

「百代 凄い闘気で候」

 

 

「・・・彼は面白い。真っ向から挑み、高い壁があっても打ち砕く信念を感じる」

 

 

「所で最後の技は何が起こったか全く分からなかったで候」

 

 

弓子の言葉に百代は答える。

 

 

「ユーミン達はアイツが攻撃してないように見えてたかもしれないが、居合いの構えをした瞬間にユーミン達には視認 出来ないスピードで相手の意識を刈り取ったんだ。私は視認出来るが・・・あのスピードは完全に壁越えの領域だ」

 

 

 

百代がそう答える中で隣にいる1年生は・・・

 

 

 

「まゆっち?どうしたの?」

 

黛 由紀江の友達、大和田 伊予は黙りになってる由紀江を見る。

 

「・・・・・」カタカタカタ

 

黛 由紀江の目は映像に映る瞭太に釘付けだった。

 

 

そもそも瞭太が木刀を取り出した瞬間から目が離せなかった。なにせ瞭太の居合いのスピードは由紀江も目指すべき領域のスピードでもあるが同時に・・・

 

 

「(あの独特すぎる構え。あの人は独自で・・・我流で居合いの型と素早さを身に付けたというんですか!?)」

 

 

由紀江は瞭太の凄まじい修練に戦慄し持つ刀が震えてた。それは武者震いなのかは本人しか知らない。

 

 

 

そしてもう1人の参戦するはずの武士娘も・・・

 

 

 

「・・・・・」カタカタカタ

 

「おい李。お前は あの一撃が見えたか?」

 

「一瞬だけ彼が ぶれる瞬間は見えましたけど攻撃を当てる瞬間は見えなかったですね」

 

「・・・・・」カタカタカタ

 

源 義経は自身の刀を震わせていた。

 

「ステイシー帰投命令です」

 

「了解。にしてもアイツ本当にロックだったぜ!」

 

 

ヘリコプターは工場地帯から離脱した。

 

 

 

 

 

 

勇往邁進の武士娘も遅れながら到着したけど瞭太の戦いを静かに見ていた。

 

 

「やっぱり池谷くんの強さは半端じゃない。義姉様と同等の強さ・・・」

 

 

身近にいる武神の強さを知る彼女は瞭太の強さに惹かれてた。

 

 

 

 

「何だよ・・・あの強さ・・・」

 

 

 

大和は敵の隠れ場所を予測していて向かったが既に瞭太が戦闘して終わった時に到着したが最後の一撃は見ていた。

 

 

「あんなの姉さんと・・・いや流石に姉さんと同等の訳が無いか」

 

大和は否定するが、それは大間違いって気づくのは近いうちに知るのである。

 

 

 

そして川神学園の学園長と天神館の館長は・・・

 

 

「ガハハハ!師よ元気な子達が育ってるな!」

 

「お主の方も良く育っておるの」

 

 

天神館の館長 鍋島 正。

 

 

天神館の館長であって川神鉄心の弟子でもある。

 

 

「所で師よ。石田と戦った武人は何者なんだ?あの強さは紛れもなく師の嬢ちゃんと同等だろ?」

 

 

「最近転校してきてのぉ」

 

 

「言っちゃ悪いが我武者羅流って聞いた事が無いぜ。どんな流派なんだ?」

 

 

「そんな流派は存在せんよ」

 

 

「は?」

 

 

「あの子が言う我武者羅流は我流なんじゃ」

 

 

「おいおい。師を持たずに我流で あの強さって・・・。師よ、あれは紛れもなく天才の域だぞ?ましてや我流で壁越えの実力ってあの兄ちゃん凄まじい修練をしたんだな」

 

 

「現状あの子は今も修行を怠ってないぞ。ちょいと技を見せて貰ったが・・・我流だから技の種類が良く分からんから戦うとしたら厄介じゃの」

 

 

「師よ、聞かせてくれ。師の嬢ちゃんと戦わせたら どちらが勝つんだ?」

 

 

 

「分からん。だが、近いうちに二人は激突するじゃろう」

 

 

鉄心の近いうちは直ぐそこに来ていた。

 

 




次は義経転校生の話


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第9話 武士道プラン

Aに登場する人物を早めに登場させましょうか迷ってる。

アキちゃん登場させようかな?


現在 世界は1つのニュースに釘付けだった。

 

「武士道プランね~」モグモグ

 

九鬼財閥の最先端技術で過去の偉人をクローンで蘇らせた。

 

「瞭太~。そろそろ行かないと遅刻するわよ~」

 

瞭太の母親、池谷ミサキが言う。

 

「はいよ~。・・・九鬼が関わってるなら絶対に川神学園に影響あるよな?」

 

 

瞭太の言葉は予想通りだった。

 

 

 

 

 

 

 

ー変態大橋ー

 

 

「今日も今日とて武神無双が炸裂してるな」

 

 

川神百代に挑んできた不良達は地に沈む。そんな瞭太に後ろから何者かが走ってきた。

 

 

「ウェーイ!!」

 

「ゴホッ!?」

 

 

急な飛びつきで瞭太はビックリして相手が誰かを伺った。

 

 

「?(この子・・・何処かで・・・)」

 

 

「やっと会えたよ~♪マシュマロ(・・・・・)食べる~?」

 

 

その言葉に瞭太は思い出した。

 

 

 

『一緒に遊ぶ?』

 

 

『ホント!?僕と遊んでくれるの!?』

 

 

『おう!俺は瞭太!キミの名前は?』

 

 

『僕は小雪!マシュマロ食べる?』

 

 

 

それは幼い記憶だった。

 

 

 

 

「まさか・・・小雪なのか!?」

 

「ウェーイ!!」

 

 

2年S組 榊原 小雪。

 

瞭太とは幼い頃に出会っていた。

 

 

「こらこら。ユキ急に走り出すんじゃありません」

 

「ついでに、いきなり人に飛びつくんじゃありませんよ」

 

「ハゲは黙れなのだ~。ごめんなさいトーマ」

 

 

「何で俺は辛辣なのよ!?」

 

 

後からやって来たのは同じ2年S組の葵 冬馬と井上 準だった。

 

 

「初めましてですね池谷瞭太くん」

 

「お、おう」

 

瞭太は小雪を背負った状態で自己紹介する事になるが瞭太は冬馬に本能的に何かを感じた。

 

 

葵 冬馬はバイである。

 

 

「ユキから貴方の事は聞いてます。ユキを助けた事も・・・」

 

「・・・そうか」

 

 

瞭太は榊原小雪が虐待をされてる事を知り当時の小雪の母親がユキの首を絞めて殺そうとしてるのを目撃して、その瞬間 瞭太の中にある何かが爆発して母親を子供とは思えない力で殴り飛ばしたのだ。

 

後に分かった事だが、小雪を守りたい為に無意識で力を発揮させたかもしれない。

 

小雪を守りたい一心で小雪の母親を何回も殴った。

 

だが、瞭太は武術の心得は当時は良く分かっていなかった。警察官には やり過ぎと注意されて小雪には残酷な姿を見せてしまったと思い、その日から小雪に会うのを遠慮した。

 

 

しかも親の都合で転校する事になって最後に小雪に会ったのは彼女を母親から助けた日である。

 

 

 

「・・・悪かったな。あの後お前に会いに行かなくて」

 

「・・・・・」

 

「正直に言うと小雪を怖がらせたかもしれないと思って会いに行く事を遠慮してしまった」

 

「でも僕は瞭太のお陰でトーマとハゲにも出会えて友達になれたよ。だからずっと瞭太にお礼を言いたかった・・・僕を助けてくれて ありがとう瞭太」

 

 

小雪は長年 言いたかった感謝の言葉をやっと瞭太に言えた。

 

 

「なぁ若?良い話だけど然り気無く俺ディスられたんだけど?」

 

 

「準。ここは黙って見守りましょう」

 

 

「瞭太と一緒に登校するのだ~♪」

 

 

そう言い小雪は瞭太の背に乗り出した。

 

 

 

「(あの頃と違い元気な姿で良かったよ小雪)」

 

 

 

 

 

 

 

ー川神学園ー

 

朝礼が無い日に緊急朝礼で全校生徒が校庭にいた。

 

「今日の朝テレビと新聞を見てたなら分かるが武士道プランに関する事じゃ。重要なのは学友が増える事、皆 仲良くするんじゃぞ。競争相手としても最高級じゃぞい、なんせ英雄じゃからの」

 

 

瞭太の予想通り、武士道プランは川神学園にも影響があった。

 

「転校生は6人いるぞ。ちなみに全員ちゃんと朝礼中に寝てないから安心するんじゃ」

 

 

「俺を見て言うな!!」

 

 

然り気無く瞭太をディスる鉄心だった。

 

 

「先ずは3年S組に1人じゃ。葉桜清楚、挨拶せい」

 

 

朝礼台に上がって挨拶をする1人目、校庭がざわつく。

 

 

「これは・・・なんと清楚な立ち振舞い」

 

 

しかし1人だけ違和感を感じてた者がいた。

 

 

「(何だ?彼女から何か別の何かを感じる。そもそも武士道プランの1人なら葉桜清楚って聞いた事が無いぞ?)」

 

一応S組に入れる知識はある瞭太だから歴史人物で葉桜清楚と言う人物は聞いた事が無かった。

 

 

「こんにちは、葉桜清楚です。皆さんとお会いするの楽しみにしてました。これからよろしくお願いします」

 

 

挨拶をすると男子から歓声があがる。

 

 

葉桜清楚の説明されるが、どうやら彼女自身も誰のクローンなのかは知らされていないようだ。しかも25歳ぐらいになったら教えられるみたいだ。本人は読書が好きだから清少納言のクローンと思ってるが・・・。

 

 

「(武士道プランなのに清少納言は絶対にあり得ないだろう)」

 

瞭太の考えてる事は当たっていた。彼女のクローンは相当歴史を遡るからだ。

 

 

「次は2年S組に3人じゃ」

 

 

「ん?アイツは?」

 

 

「池谷くん知り合いなの?」

 

 

「何々?池谷くんは知ってるの?」

 

 

隣にいた小笠原 千花と一子が瞭太に聞く。千花は瞭太が全校朝礼が終わった後クラスで あの日の事で改めてお礼を言って良く話す関係になってる。まぁ瞭太の容姿はエレガンテ・クアットロに入るとは言わないが容姿はそこそこ良いので何気に狙ってる小笠原である。

 

一子は今日の放課後に瞭太に遅れた歓迎会(決闘)をするつもりである。しかし瞭太は この後 早退するのである。

 

 

大きな決闘の為に・・・

 

 

「(アイツも武士道プランの1人だったのか)」

 

 

 

源 義経が朝礼台に立ち、次に来たのが武蔵坊弁慶。弁慶はグラマーな体型で色気たっぷりである。そして最後は那須与一なんだが・・・

 

 

「あれ?与一は何処行ったの?」

 

「さっきまで一緒だったのに?」

 

 

与一が居ない事に気づいて慌てる義経と清楚、弁慶は与一にどんなお仕置きをするか考えながら持参した川神水を飲む。

 

クリスが注意するが成績で学年4位以下なら退学処分と契約しているのである。

 

 

「(それほど自信があるんだな)・・・屋上か」ヒュン

 

 

瞭太は屋上に気配を感じて上に向かった。

 

 

 

 

 

ー屋上ー

 

「ハッ!良くやるぜ。あんな馴れ合いに参加する意味があるのか?」

 

 

この男が那須与一。中二病である。

 

 

 

「くだらねぇ。このままHRもサボるか」

 

「いえ、HRには出てもらいますよ」

 

「げ、桐山・・・」

 

九鬼従者部隊序列42位 桐山 鯉。彼だけではなくステイシーと李も屋上にいた。

 

「抵抗するなら武力行使とさせてもらいます」

 

「大人しくしとけっつーの」

 

 

流石に3VS1だと不利なので与一は大人しく従うと思ったが・・・

 

 

 

「転校生が初日にサボるとか ふざけんなよコノヤロー」

 

 

我武者羅の武人が来てしまった。

 

 

 

「な、なんだ!?組織の手先か!?」

 

 

「あ?お前は何を言ってるんだ?」

 

 

「ソイツ中二病だから気にすんな。って・・・交流戦で無双した奴じゃねぇか」

 

ステイシーが瞭太の事に気づく

 

 

「とりあえず見てみろよ源 義経がオロオロしてるし武蔵坊弁慶はユラユラと殺意みたいな物を出してるし」

 

「うげっ」

 

 

此処でのやり取りの最中で1年S組で九鬼英雄の妹、九鬼紋白と九鬼従者部隊序列0位ヒューム・ヘルシングの紹介が終わったようだ。

 

 

「あんなパレードの状況があった後に行くのは厳しいな」

 

 

瞭太が下の状況を見て言う。

 

 

「今更 向かうのはゴメンだぜ」

 

 

「インパクトがあれば何とかなるぜ」ガシッ

 

 

瞭太は与一を掴んで持ち上げた。

 

 

 

「おい!何をするつもりだ!!?」

 

 

「お前に華を持たせてやるぜ!!行くぜ!!」

 

 

「お、おい!?はやまるな!!?」

 

 

瞭太は与一を抱えて屋上から飛び降りた。

 

 

 

「我武者羅流!!」

 

 

 

「うわあああああああああ!!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー校庭ー

 

 

 

 

「うわあああああああああ!!?」

 

 

「な、なんじゃ!?」

 

 

鉄心が朝礼を終えようとしたら悲鳴が響く。そして上から

 

 

 

 

「我武者羅バスター!!」

 

 

 

 

ドォン!!

 

 

 

 

 

筋肉バスターの如く、瞭太が与一に我武者羅バスターを決めて登場した。

 

 

「よ、与一いいいいいいいいいい!!?」

 

 

義経は与一の惨劇にパニクる。

 

 

「おお。見事なバスター」

 

 

弁慶は瞭太の技に感心する。

 

 

「お主は何をしとるんじゃ!?」

 

 

鉄心は急に瞭太が与一をバスターして登場した事に問い詰める。

 

「え?池谷くん いつの間に・・・」

 

先程まで隣にいた瞭太が消えてた事に驚く小笠原。

 

「屋上で気配を感じたから向かうとサボろうとしてた与一を見つけたので」

 

「じゃから何故に筋肉バスターじゃ!?」

 

 

「筋肉バスターじゃない。我武者羅バスターだ・・・ってあれ?俺って世界で初めて那須与一にプロレス技をした人間じゃね!?俺ってスゴくね!?」

 

 

瞭太は自分のした事に気づくが弁慶が川神水を飲みながら申し訳無さそうに言う。

 

 

「喜んでる所 悪いけど私が先にプロレス技をしてるから君は2番目だね」グビグビ

 

 

「なん・・・だと・・・!?」

 

 

衝撃を受けた瞭太だった。

 

 

「というか那須与一が気絶してるんじゃないか」

 

 

「・・・・・」

 

 

「知らん。サボろうとしてた那須与一が悪い」ポイッ!

 

用がなくなったか与一を放り投げる瞭太だった。

 

「与一ぃぃぃぃぃぃぃ!!?」

 

「まぁ確かに主を困らせてた与一には良い制裁だったね。所で君は?」

 

 

「俺は池谷 瞭太だ。瞭太で良いぜ、武蔵坊弁慶」

 

「私も弁慶で良いよ」

 

 

「あの二人とも自己紹介より与一くんが・・・」

 

 

 

瞭太の時と同様にカオスな緊急朝礼になった。

 

 

 



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第10話 決闘

今回の話のシリーズは長くなりそう( ̄▽ ̄;)


原作には無いバトルだから余計に難しい。







川神百代は朝礼で現れた源 義経達と早速 戦おうと思い放課後に挑もうと思っていたが・・・

 

 

「モモ。お前さんは今日学園内での決闘は禁止じゃ」

 

 

朝礼中に鉄心に止められてしまった。

 

 

最初は文句を言おうとするが、鉄心の言葉で大人しくなった。

 

 

「今夜モモに決闘を申し込む者がいるからじゃ」

 

 

それは学園での決闘ではなく、川神院に正式な決闘を申し込まれた。つまり武神に挑む者が現れたのだ。

 

 

「うわ、命知らずの奴が現れたな」

 

「どうせ自分の実力の低さに思い知る結果だよ」

 

「また姉さんのワンパンだろうね」

 

 

風間ファミリーのガクトとモロと大和が言う。

 

 

この事は瞭太が与一に我武者羅バスターを決める寸前の出来事であった。

 

 

「・・・・・」

 

 

一子は決闘の相手を知っていた。

 

 

彼女は毎朝ランニングをしてて川神院に戻ってきた時に瞭太が鉄心に川神百代に決闘を申し込みたいと話してるのを見たのだ。

 

東西交流戦で見せた実力、彼の拳は武神に通用するか この目で見る事が出来る機会が訪れたのだ。

 

 

「(今回の決闘・・・どちらが勝つか分からない)」

 

 

「(私に決闘か。どんな奴だろうな~♪)」

 

 

「(今回の決闘はヒュームにも手伝ってもらうかの。ヒューム経由で釈迦堂の居場所も分かっておるし)」

 

 

そして数秒後に空から瞭太がバスターしてくるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー修行場所ー

 

 

家庭の事情と名目で早退した瞭太は今夜の決闘の為に調整していた。

 

 

「問題は瞬間回復の攻略なんだよな・・・。俺のあの技は最終手段。ヘタしたら此方がくたばるからな・・・考えてもしゃあねえ!我武者羅に挑むまでだ!!」

 

 

瞭太は腕時計を見て決闘の1時間前だった。

 

 

「時間か・・・行きますか」

 

 

瞭太は川神院に向かいだした。

 

 

 

 

 

 

 

ー川神院ー

 

 

今回の決闘は変態大橋での見せ物では無い決闘。この決闘を見届ける者は川神院の修行僧、川神鉄心、ヒューム・ヘルシング、川神院の師範代ルー・イー。元川神院の師範代 釈迦堂刑部、そして川神一子と鉄心に呼ばれた黛 由紀江だった。

 

一子に関しては川神院暮らしだからこそ見れるが、いつも一緒にいる風間ファミリーの皆は見れない。しかし黛 由紀江は鉄心に呼ばれて今回の決闘は特別に見れるのであった。

 

この場に居ない風間ファミリーの全員は百代が勝つしか考えて無かった。しかし一子と由紀江だけは違ってた。

 

 

「今回の決闘・・・本当にどうなるんだろ?まゆっち」

 

「分かりません。私も先程、鉄心さんから決闘の相手を知ったので どちらが勝つか分からないです」

 

 

瞭太の実力を間近で見てた一子と映像で見ていた由紀江は闘いの果てにどうなるか分からなかった。

 

 

 

「さてと一体誰だろうな♪」

 

 

百代は久しぶりの形式な決闘でワクワクしてる。

 

 

「鉄心。貴様 育て方を間違えたな」

 

 

「何度も言い聞かせておるんじゃがの」

 

 

鉄心は百代に精神修行をさせたいが、彼女は回復技の瞬間回復を覚えてしまった事により疎かな部分が出来てしまった。それゆえに強大な力を手にした為に彼女しか無い孤独が生まれてしまった。

 

「しかしジジイ。俺とヒュームの爺さんまで呼び出すとか今回の決闘は相当な相手なのか?」

 

釈迦堂は今回の決闘で自分が呼ばれた事に関して疑問に思ってた。

 

ちなみに、ヒュームにコテンパンにされた釈迦堂は真面目に働く事になった。職場は牛丼チェーン店の梅屋である。

 

「今回 百代に挑む武人は百代より1つ年下じゃ。しかも今回の相手は百代並みの実力者」

 

 

「成る程な、だから修行僧と俺達 壁超えの武人達が結界の為にいるのか」

 

 

「総代。もしかして今回の相手って・・・」

 

 

ルーは今回の相手に予想をして名前を言おうとすると・・・

 

 

 

 

「たのもぉぉぉぉ!!」

 

 

 

 

 

大きな声が川神院に響く。

 

「ん?この声・・・まさか!!」

 

 

百代は最近 聞いた声で更に闘気を溢れだした。

 

 

「うげ!?闘気が駄々漏れじゃねぇかよ!」

 

 

決闘の場に現れたのは背中に【我武者羅】と書かれたジャージを着た瞭太だった。

 

「初めまして武神 川神百代」

 

「まさか お前が今回の相手だったか。東西交流戦が終わって暫くしたら闘うつもりだったがな」

 

「元々アンタに挑むつもりだったさ」

 

初めて瞭太を見る釈迦堂は鉄心に聞く。

 

「おいジジイ。あれが今回の百代の相手か?」

 

「お前さんは初めて見るから分からんかもしれんが百代と同格じゃぞ」

 

「おいおいマジかよ。言っちゃ悪いが他の修行僧達がそうでも無いように思ってるぜ」

 

 

釈迦堂の言う通り川神院の修行僧達は何時もの百代のワンパンで終わる事を予想してる。

 

「・・・・・」

 

ヒュームは瞭太の姿を黙って見ていた。

 

 

結界を貼って被害が出ないように準備は終わり・・・

 

 

「それでは、双方準備は良いかの?」

 

 

鉄心の言葉に瞭太と百代は頷く。

 

 

「西方 池谷 瞭太!」

 

「押忍!」

 

 

「東方 川神 百代!」

 

「ああ!」

 

 

 

鉄心が双方の確認を終えて開始の合図をする。

 

 

「いざ尋常に・・・」

 

 

空気がシンとなる。そして・・・

 

 

 

 

「始めいっ!!」

 

 

 

 

「川神流 無双正拳突き!!」

 

 

数多くの挑戦者を開幕直後に沈めた彼女の一撃。風間ファミリーの仲間達も今頃この技で終わってると思っているだろう。しかし今回の相手は今までの挑戦者と大違い。

 

 

ガシッ!!

 

 

「なに!?」

 

 

何事も無かった用に瞭太は片手で百代の無双正拳突きを止めた。

 

 

「甘く見すぎじゃないんですか?先輩!!」

 

 

ゴォン!

 

 

受け止めた左手を離さないように百代を引き寄せて頭突きをする。

 

 

「うぐっ!!・・・確かに甘く見てたな。ならば これはどうだ?無双正拳突き乱れ撃ち!!」

 

 

百代の連続の正拳突きを放つ。

 

 

我武者羅 張り手!無駄無駄無駄無駄無駄無駄ってな!!」

 

 

正拳突きの乱れ撃ちの百代に対して瞭太は乱れ撃ちの張り手で対応する。

 

 

「ハハハハ!!本当にやるな!それじゃコイツはどうだ?か・わ・か・み波!!」

 

 

某の孫悟空が使う必殺技に似た気を飛ばす百代。

 

 

「我武者羅流 声大砲!わあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!

 

 

「なに!?」

 

 

「大声の衝撃波でモモ先輩の気を打ち消した!?」

 

 

瞭太の大声の衝撃波で百代の技を打ち消す。

 

 

結界を貼ってる為に鉄心達には声大砲の被害は無い。

 

「おいおい。あの兄ちゃん構えが独特すぎて我流って分かってたが、我流でモモと対等に闘えるってスゲェな」

 

「彼は相当な修練をしたんだネ」

 

「あ、改めて見ると凄い・・・」

 

「師を持たずにあの人は我流で壁超えの領域に・・・(何て人でしょう)」

 

「・・・・・」

 

 

百代と瞭太の闘いに見守る者達は各々の感想を言う

 

 

「オオラァ!!」

 

「がっ!!?」

 

 

打ち消された事に驚いてた百代は瞭太に隙を突かれて蹴り飛ばされた。

 

 

「ハハハハ!!楽しいぞ!池谷 瞭太!!川神流 瞬間回復!」

 

「うわっ・・・出たよ瞬間回復。やっぱソイツを攻略しないと勝機が無いな」

 

 

「嫌そうな顔をしてる癖に眼は上等って言ってるぞ?」

 

 

百代の言う通り瞭太は嫌そうな顔をするが眼は真剣(マジ)だった。

 

 

「そりゃそうだ。瞬間回復を使うからって俺の勝算は0じゃないんでな」

 

 

「大した自信だな」

 

 

百代は更に気を高める。

 

 

「最初から負けるって思ってる奴は一生成長しないって俺は思ってるんで」

 

 

そう言い瞭太も気を高める。

 

 

「(我流でここまでの気を・・・)」

 

鉄心は改めて瞭太の我流の修練を思いしる。

 

 

 

「川神流!!」

 

「我武者羅流!!」

 

 

 

二人は同時に動き出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー翌日ー

 

 

 

変態大橋で風間ファミリーは合流して川神学園に登校していた。

 

「そろそろ姉さんが来るだろうな」

 

「昨日の決闘もどうせ相手の負けだからね」

 

「そもそも モモ先輩に勝てる相手がいる訳ないだろ」

 

大和が言い、モロが言い、ガクトが言う。

 

「実力差がある」

 

京がボソリと言う。

 

「おお!彼処に居るのはモモ先輩とワン子とまゆっちじゃないか!」

 

風間ファミリーのリーダー 風間翔一が三人を見つける。

 

 

「私達と合流するにしては珍しいな。あの三人で居るの」

 

クリスがそう言いファミリーの皆が三人に合流しようとすると声が聞こえる。

 

 

「川神百代!勝負だ!!」

 

 

不良集団が百代に挑もうとしていた。

 

 

「あ~あ。また命知らずが出てきたよ」

 

「モモ先輩には勝てないのにね」

 

 

大和達が百代達に声をかけようとしたら、不良集団からとんでもない一言が聞こえた。

 

 

 

 

 

「武神は昨日の決闘で負けたんだ!俺達にも勝機があるはずだ!!」

 

 

信じられない一言だった。

 

 

「おお!!」

 

「俺達も勝てる可能性があるぞ!!」

 

 

風間ファミリーは不良集団の戯れ言と思っていたが百代が・・・

 

 

 

「ジジイの言う通り、私が公式の決闘で負けた事を隠すのは不可能なんだな」

 

 

 

その一言で 風間ファミリーは思考を停止した。




主人公の勝利!バトルは百代と一子と由紀江の語る回想シーンで送ります!

ちゃんとバトルの内容は書きますよ。


瞭太の服装に胴着はありません!


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第11話 語る者達

難しいけど技名とかも考えると楽しい


川神学園では噂が絶えなかった・・・無理もないだろう。噂は本当・・・無敗の武神 川神百代が公式の決闘で負けたのだ。

 

 

 

ー風間ファミリーのアジトー

 

緊急集会で風間ファミリーが全員 揃ってた。勿論会話の内容は百代に関する事だ。

 

 

「姉さん。本当に昨日の決闘は姉さんが負けたの?」

 

「ああ。負けたな」

 

 

大和の問いに百代は頷く。

 

 

「もしかして相手は転校生の?」

 

 

モロは今日 居なかった瞭太の事を言う。

 

 

「そうだ。・・・だからと言ってアイツを責める事は仲間であるお前達でも許さんぞ」

 

 

仲間意識が高い風間ファミリーだからこそモロや京は他の人の関わりはどうでも良い意識が強いからこそ、百代を傷つけた瞭太に怒りが沸き上がるからこそ、今のうちに百代は言っておく。

 

 

「もし瞭太を責めても瞭太は【知った事じゃない】って言うさ」

 

 

百代がそう言い話し出し、一子も話し出す。

 

 

「義姉様 実はあの激闘の後で瞭太は義姉様より早く眼を覚ましたの」

 

「瞭太は私よりも早く眼を覚ましたのか?」

 

「私もその時に居合わせました」

 

 

一子と由紀江は目覚めた瞭太と少し会話をしていた。

 

 

「だけどモモ先輩を倒すって、どんな戦いをしたんだよ?」

 

 

ガクトの問いに3人が答える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー遡る事 昨日の決闘ー

 

 

 

「はあ・・・はあ・・・」

 

瞭太と百代の闘いで時間が経ったが瞭太は息が上がっていて、百代は息は上がっていなかった。

 

「川神流 瞬間回復!」

 

 

百代が何回も瞬間回復をして傷を癒していたから息は上がっていなかった。

 

 

「ホントに面倒だな瞬間回復!!」

 

 

瞭太はストレートで百代に殴るが受け止められる。

 

 

「川神流 炙り肉!」

 

 

受け止めた手から炎が纏い出して瞭太に襲い掛かった。

 

「あっちぃぃぃぃぃぃ!?」

 

逃れようとする瞭太だが百代は手を離さなかった。

 

 

「ハハハハ!逃がさないぞ♪」

 

「こんのぉ!!喰らえ!!」

 

左手で百代を殴る瞭太だが、それも受け止められてしまった。

 

「左も炙り肉!」

 

左手も炎を纏い瞭太の両手首をを焼いていた。

 

「があああ!!!!?いや!!チャンス到来だ!!」

 

熱さで叫ぶ瞭太は逃れるのを辞めて百代の両手首をを強く握りだした。

 

 

「我武者羅流!」バチバチバチ!

 

 

「なっ!?」

 

 

百代は瞭太の体が帯電し始めたのを見て手を離さそうとしたが今度は瞭太が逃がさない番だった。

 

 

 

「線香花火!」

 

 

 

バチバチ大きな音をたてて体中から放電している瞭太の技に百代は感電した。

 

 

「ぐうううう!!?」

 

 

体中が痺れて思うように動いて逃げ出せない百代だが、百代は ある技を使い脱出する。

 

 

「川神流 人間爆弾!」

 

 

 

っ!?ヤバい!!

 

 

 

瞭太は本能で察して手を離したが人間爆弾の爆風の衝撃に耐えれなかった。

 

「があああ!!?」

 

「ハハハハ!!致命的なダメージを与えたぞ!瞬間回復!」

 

 

百代が迷いなしに自爆をするのは瞬間回復のお陰だろう。

 

 

「クソガァァァ!!・・・だったら何回も致命傷な攻撃をするまでだ!」

 

大ダメージを受けた瞭太は平手で百代の腹に攻撃する。

 

 

「張り手では私を倒せないぞ!」

 

百代は攻撃を受けた。それは人間爆弾をもう一度 喰らわす為だったが・・・それは罠だった。

 

 

「川神流 人間爆d」

 

「我武者羅流 内部衝撃波(インサイドブラスター)!!」

 

 

ボォン!

 

 

「がはっ!!?」

 

 

百代の体から衝撃音が響いた。

 

 

「え!?義姉様が弾けた用に見えたんだけど!?」

 

 

一子が結界の外からの百代の状況に驚愕した。

 

「あれは発勁だネ」

 

「あの兄ちゃん中国拳法の技も我流で覚えたのか」

 

「百代は内気功で防御を上げてたから攻撃を わざと受けて人間爆弾を発動しようとした時に発勁が決まった訳だ」

 

今まで黙りして観戦していたヒュームが言う。

 

「それだけではありません。モモ先輩は人間爆弾を発動しかけていたのでモモ先輩は自分自身でダメージを喰らいました」

 

由紀江の言うように百代は人間爆弾を発動しかけてたから発勁で飛ばされ1人で爆発してダメージを受けた。

 

 

「ハハハハ!!本当に楽しいぞ!」

 

 

高らかに笑いながら百代は立ち上がる。そして発動するのは瞬間回復だが・・・

 

 

「・・・っ!?回復が!?」

 

 

自分自身の体を見ると瞬間回復で百代は完全回復しなかった。それを見た瞭太が今度は高らかに笑う。

 

「ハハハハ!!ヨッシャァァァァ!!この時を粘りに粘って待ってたぞ!!」

 

 

致命傷を受けてるのに楽しそうに言う瞭太だった。

 

 

「・・・まさか!?」

 

 

百代は気づいたのであった。

 

 

「あんなに俺の攻撃を喰らってポンポンポンポン瞬間回復を使いまくれば完全回復する気を大きく消費する!だけど俺は諦めないでアンタに瞬間回復を使わせまくった!その結果・・・お前は今ので瞬間回復で完全回復する気の量は尽きたわけだ!!」

 

 

瞭太は闘う前に言っていた【勝算は0ではない】と言った理由はこれだったのだ。

 

 

今までの百代の決闘を見てきた川神院の者達も驚いたのだ。無理もない何故なら・・・

 

 

「ハハハハ!!私の瞬間回復を破った奴はお前が初めてだぞ!揚羽さんや天衣さんでも私の瞬間回復を破れなかった!!だけどお前は破った!しかも正攻法でだ!!」

 

 

数多の挑戦者がいたが誰も百代の瞬間回復を破った者は居なかったが、己の根性と我武者羅で瞬間回復を破った瞭太だった。

 

 

「さてと・・・此処からが正念場だ。行くぞ!」

 

「来い!」

 

 

百代は真っ直ぐに来る瞭太に気弾で対処した。

 

「川神流 星殺し!!」

 

「我武者羅ァァァ!!」

 

「なに!?」

 

瞭太は裏拳で星殺しを弾いた。

 

 

「我武者羅流 閃空拳(せんくうけん)!」

 

 

凄まじいスピードの正拳突きが百代に当たる。

 

 

「ぐっ・・・ハハハハ!!本当に楽しいぞ!」

 

「上等だ!!」

 

 

お互いに殴る蹴るの闘いが続く中、決闘を見守る者達は・・・

 

「(義姉様・・・)」

 

「(モモ先輩・・・)」

 

「(百代の目が・・・)」

 

「(ほう)」

 

「(今まで見てきた目と違うネ)」

 

「(モモの奴、本当に楽しそうだな)」

 

 

武神の変化に気づいた。そしてそれは彼女自身も同じだった。

 

 

 

 

あぁ・・・本当に楽しい。

 

天衣さんや揚羽さんとの闘いも楽しかったけど・・・天衣さんは、まゆっちに負けて四天王を降板して揚羽さんも仕事を優先するようになって、私と対等に闘う相手が居なくなってしまった。

 

私を相手に向かう連中は今も絶えないがソイツらは名声に眩んだ連中。

 

闘いが好きなのに満足 出来なかった。

 

 

ジジイが何時か言っていた。【お前より強い奴はいる】って・・・

 

 

最初は私よりも強い奴は居ないって思ってた。勿論同年代での話だ。私はジジイには敵わない。それは年季の違いだからこそだ・・・。

 

 

だけど今は・・・違う!!

 

 

「池谷瞭太ァァァァ!!」

 

 

「川神百代ぉぉぉぉ!!」

 

 

 

目の前に私と対等に闘える武人がいる!!

 

 

 

ドゴォン!!

 

 

 

 

2人の拳がぶつかる。

 

 

 

「はぁ・・・はぁ・・・」

 

「どうした?・・・息が上がっているぜ?」

 

「それはお前もだろ?」

 

 

瞬間回復が使えなくなり蓄積ダメージが溜まり百代は息が上がり、瞭太も百代より蓄積してたダメージに体が悲鳴を上げて息も更に上がっていた。

 

 

「(腕が尋常じゃないくらいに痛い。両腕の火傷が影響してやがる・・・)」

 

百代の炙り肉で焼かれた両腕は更に悲鳴を上げていた。

 

 

百代も自身の体に限界を感じていた。

 

 

「「(次の一撃で決める!!)」」

 

 

2人が出した答えは全力の一撃だった。

 

 

「川神流 禁じ手!富士砕きッ!!」

 

 

富士の山すら砕く一撃を繰り出す百代に対して瞭太は・・・

 

「ぐうううう!!!」

 

両腕を盾にしてガードした。何故ガードをしたのかは簡単だ。

 

 

「(正直もう足が限界だ!!)」

 

動こうとしても百代の瞬間回復を尽きる為に受けた蓄積ダメージが限界を超えたのだ。

 

 

だからこそ・・・

 

 

 

グキッ!!!!

 

 

 

「うがあああああああああああ!!!?」

 

 

 

瞭太の両腕は折れた。ダメージが溜まり過ぎた瞭太に富士砕きを正面でのガードは無意味だった。

 

 

しかし・・・

 

 

「負けてたまるかぁぁぁ!!!」

 

 

折れた両腕とは思えぬ動きで左腕を使い、百代の右腕を掴む。

 

「腕が折れたのに まだ力があるのか!?」

 

左腕から折れた骨が突き出て血が流れる。

 

 

「我武者羅流 一点集中!」

 

瞭太は折れた右腕で独特の構えをする。その構えは一子と鉄心は見覚えがあった。

 

 

「(あの構えは山で見た技!?)」

 

「(正気か!?今その技を放つと右腕が悪化するぞ!?)」

 

 

放つ技は我武者羅流の始まりで初めて編み出した必殺技。

 

 

剛力無双拳!!

 

 

ドゴォ!!

 

 

一点集中させた剛力無双拳は百代の鳩尾に命中した。

 

 

「がぁぁぁぁ!!?」

 

 

当たった瞬間に百代の右腕を離した瞭太は倒れ、剛力無双拳で吹き飛ばされた百代も倒れた。

 

 

「ぐっ・・・」

 

「うっ・・・」

 

 

既に2人の意識は失いかけてる。

 

 

それでも2人は立ち上がる。

 

 

1歩1歩と2人は攻撃が当たる間合いまで、ゆっくり前に進む。

 

 

 

しかし、間合いまで進むと1人は相手に向かって前向きに倒れる。1人は相手を倒れない用に支えた。

 

 

 

だけど支えた武人は両腕を使って支えようとしなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何故なら・・・その者は両腕(・・)が折れてるからだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

両手がダランとした状態で自分の体で百代を支える瞭太だった。

 

 

「勝者!池谷瞭太!!」

 

 

鉄心の声を聞いた瞭太は意識を失った。

 




百代の回復は早いと思うかもしれませんけど、目を覚ませば瞬間回復で回復するだろって思って書いた訳です。


技が出れば技リストが更新されます。


閃空拳はスピードタイプの正拳突きで、剛力無双拳はパワータイプの正拳突きです。


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第12話 新たなる伝説

妄想って凄いって改めて思った。


全員が呆然とした。

 

 

無理もない。無敗を誇る武神 川神百代が遂に負けたのだ。

 

「貴様等は何をしている?早く手当てに行け!」

 

目の前の光景に衝撃を受けてた川神院の修行僧達はヒュームの声でハッとして百代と瞭太に駆け寄った。

 

「まゆっち!私達も手伝うわよ!」

 

「は、はい!!」

 

一子と由紀江も手伝う為に2人は布団の用意をしに行く。

 

「挑戦者の方を優先に治療するんだ!」

 

修行僧の1人がそう言い意識を失った瞭太を運ぶ。

 

同じく百代も運ばれた。

 

運ばれた二人を静かに見守る鉄心だった。

 

「孫娘が負けて呆然としてるのか?」

 

見守る鉄心にヒュームが話をする。

 

「そんな訳あるまい。・・・百代には敗北を知って貰わねばならんかったが、それは同年代での敗北が条件じゃった。相手がワシ等じゃと年季の違いがあるからのぉ」

 

「年季の違いとは言え、俺とルーじゃ百代に敵わないがな」

 

「でも彼は凄いネ。百代を・・・武神を倒した」

 

「ジジイ。あの兄ちゃん何者なんだ?」

 

釈迦堂が鉄心に聞くが鉄心の答えは決まっていた。

 

「我武者羅に進む若い武人じゃわい。フォッフォッフォッ」

 

鉄心は百代にとって最高の好敵手が出来た事に喜んだ。

 

「鉄心。俺は帰らせてもらうぞ」

 

「すまんのヒューム。手伝ってもらって」

 

「気にするな。久しぶりに面白い者を見れたからな」

 

 

ヒュームは川神院を去る際に運ばれる瞭太をもう一度 見た。

 

 

 

「池谷瞭太か・・・面白い小僧(・・)だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーお見事。その一言に尽きますー

 

 

由紀江は瞭太の手当てをしながら思っていた。

 

 

 

私もモモ先輩と手合わせする事が1度はありましたがモモ先輩に決定打となる一撃を与えても瞬間回復で回復されてしまった。

 

だけど彼は何度もモモ先輩に決定打のダメージを与えモモ先輩の瞬間回復を破った。

 

 

彼の武を間近で見て気づいた。あまりにも真っ直ぐで諦めない。

 

 

彼の人間性が分かった気がした。

 

 

治療をして気づいた。

 

 

「・・・私の想像以上に鍛練をしたんですね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川神院に用意された部屋で瞭太は寝ていたが・・・

 

 

「・・・お腹すいた」グー

 

 

暫く目覚めないと思われたが空腹で目が覚めた。

 

 

「失礼しまー・・・え!?池谷くん!もう意識を取り戻したの!?」

 

一子は瞭太が持ってきていた荷物を届けに向かうと瞭太が起きていて驚いてた。

 

「あー・・・俺の事は瞭太で良いぞ?何か名字呼びだとむず痒いし・・・」

 

「一子さん!どうしましたか?え!?」

 

『おいおい。意識を取り戻すの早くねぇか!?』

 

一子の声を聞いて駆けつけた由紀江も瞭太の意識の回復の早さに驚く。松風の腹話術でツッコミするのも彼女らしいだろう。

 

「・・・面白い子だね」

 

流石の瞭太も初めて見た光景に苦笑する。

 

「あー・・・まゆっちのコレは気にしないでね瞭太」

 

「りょーかい。・・・ところでお腹すいたんだけど・・・」

 

「腹が減った理由で目を覚ます重症の武人は初めて見たわい」

 

「もう意識を回復したのかイ!?」

 

本題を話をしようとした瞭太の元に鉄心とルーが現れた。ちなみに釈迦堂は帰りました。

 

「・・・さて池谷瞭太よ。お主は武神 川神百代との決闘で勝利した」

 

「まさか・・・俺が次の武神と?」

 

「そう「却下します!」じゃ・・・え?」

 

瞭太は鉄心の話を却下した。

 

 

「お主は自分の実力で百代に勝ったんじゃぞ?武神を名乗っても誰も文句は言わんじゃろ」

 

「俺は【武神】って名前が欲しくて川神百代と闘ったんじゃないんですよ」

 

瞭太は百代と闘った理由は武神の名前の為では無かった。

 

 

 

「川神百代って武人と闘ってみたかったから闘ったんだよ。武神の名の為に闘う為に今日 決闘したんじゃ無いんだし」

 

 

 

瞭太は最初から武神の名に興味は無かった。

 

単純に川神百代と言う1人の武人と闘いたかったようだ。

 

「・・・フォッフォッフォッ。そうか・・・しかし今まで公式の試合で百代は負けた事が無い。しかも初めて武神を破った お主の名前は知れ渡るじゃろう。というか明日になったら知れ渡ってるじゃろう。ネットワークの時代は早いもんじゃし」

 

 

「・・・もしかして俺も変態大橋みたいに決闘を挑まれるのか?」

 

 

「ありえるの」

 

「え~面倒くさいな。鉄心さん代理で相手してあげて」

 

「年寄りに何をさせるつもりじゃ!?」

 

鉄心に面倒事を押し付けようと企む瞭太だったが失敗に終わる。

 

「あの瞭太さん。質問よろしいですか?」

 

まゆっちが瞭太に聞きたい事があった。

 

 

「今回の決闘はどうして木刀を使わなかったんですか?」

 

由紀江は瞭太を持ってた荷物に東西交流戦で使ってた【我武者羅】と書かれた木刀を使わなかった事に疑問を思った。

 

 

「あー・・・3年前に木刀を使い始めてから居合いの型が全然ダメダメでさ、我武者羅に修行して今から3ヶ月前に漸く型が完成したから実戦で使ったのは東西交流戦が初めてだから今回の決闘では使わなかったんだよ」

 

 

本来なら師範に型を教えて貰うのに我流の瞭太は3ヶ月で由紀江も目指す素早い居合いを会得した瞭太に由紀江は絶句した。しかも東西交流戦が初めて実戦で使うと言う。

 

 

「本当に凄いですね」

 

「あまり俺の修行方法はオススメしないよ我流なんだし」

 

「それでも貴方は凄いですよ。1人の武人として尊敬します」

 

 

「そうか・・・」

 

我流の瞭太でも由紀江が剣聖 黛 大成の娘って事は知っていた。しかし瞭太は当たり前だが黛 大成には会った事は無い。

 

 

 

ー九鬼本部ー

 

とある部屋で九鬼紋白と川神院から戻ったヒューム、九鬼従者部隊序列3位のクラウディオ・ネエロと川神学園の制服を着た武士娘がいた。

 

 

「ヒューム!それは本当か!?」

 

「はい紋様。武神 川神百代は今回の挑戦者 池谷瞭太に敗北しました」

 

 

ヒュームは此度の決闘の結果を紋白に報告していた。

 

「まさか川神百代を倒すとは・・・その者は確か与一にプロレス技をしていた者だったな?」

 

「左様でございます紋様」

 

紋白の問いにクラウディオが答える。

 

 

「えっと・・・武神が負けちゃったけどコレってどうなるの?」

 

 

松永 燕が紋白に問う。

 

彼女は九鬼紋白のある依頼を受けていた。

 

それは川神百代を負かす事だった。

 

しかし今回の決闘で百代は瞭太に負けてしまった。

 

 

「いや引き続き我の依頼を続行してくれ」

 

 

九鬼紋白は川神百代に負けた姉の九鬼揚羽の仇を討つ為に西の武人で無敗の松永 燕に川神百代を負かす依頼をしていたのだ。

 

「ヒューム。池谷瞭太様はどのような武人でしたか?」

 

クラウディオは今回の決闘の結果に百代を倒した瞭太の事が気になった。

 

 

「あの小僧(・・)は面白い奴だ」

 

 

「っ!・・・ヒューム」

 

 

ヒュームは大半の武人を【赤子】と呼ぶ。あの川神百代ですら赤子呼ばわりなのに・・・瞭太の事を赤子では無く【小僧】と呼んだヒュームにクラウディオは驚いた。

 

 

「武神を負かせた子・・・どんな子かな?」

 

 

川神にやって来た松永 燕。

 

 

実は彼女と瞭太には衝撃の関係があった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー夜明け前ー

 

 

「両腕が折れてるから仕方ないけど不便だな・・・」

 

トイレで目覚めた瞭太はトイレの扉を開けようと悪戦苦闘して開けた。

 

 

 

~トイレ中~

 

 

 

「スッキリしたけど両腕やっぱ動けねぇ・・・お?」

 

「な、何だお前か」

 

トイレから出ると百代がやって来た。

 

「トイレからガチャガチャ音が聞こえたから恐る恐る来たら お前だったのか」

 

「誰かさんのせいで両腕が折れてるからな」

 

「なんだよー!私だってさっきまで あばら骨が折れてたんだぞー!」

 

「意識を取り戻して瞬間回復した癖に何をいってんだよ!!」

 

瞭太の言う通り百代は既に瞬間回復で全快してた。

 

「美少女が死にかけたんだぞ責任とれよー!」

 

「何で責任取らなきゃならんの・・・責任・・・責任ね」

 

瞭太は百代を見た。

 

 

顔は・・・うん。美少女。

 

胸は・・・うん。武神級。

 

腰は・・・うん。スリム。

 

尻は・・・うん。ナイス。

 

足は・・・うん。お見事。

 

 

結果は悪くないね。

 

 

 

「お、おい。そんなにジロジロ見るなよ」

 

「・・・責任取るのありだね」

 

「お、おま!?本気で言ってるのかよ!?」

 

からかったつもりが本気で責任取ろうとする瞭太に戸惑った百代だった。

 

 

 

「・・・少し話さないか?」

 

「構わねえよ」

 

 

百代と瞭太は部屋に入ってお互いに座った。

 

 

「・・・私は今まで負け知らずだった」

 

「・・・・・」

 

「変態大橋でも決闘を挑まれる事に関して最近はつまらなくなってた。闘いが好きなのに満足出来なかった」

 

「・・・そうか。今回の決闘で お前は満足したか?」

 

「私は・・・」

 

百代の答えは言おうとしたが先に瞭太が言った。

 

「俺は全然 満足してないね!」

 

「え?」

 

「え?じゃねぇよ!!勝ちは勝ちでも今回の決闘は辛勝だからな!またお前と闘う時があったら今度は俺の完全勝利で勝ってやるからな!!」

 

瞭太は百代が満足してる風に感じ取ったから瞭太は百代の答えを言わせなかった。瞭太にとっても百代は好敵手なのだから。

 

「俺はお前と同等に闘える好敵手だ!次も俺が勝ってやるからな!」ドン!

 

瞭太は右手で胸をドン!としたら・・・

 

 

「ぐおおおおおお!!腕ががががががが!!?」

 

 

両腕が折れてる事すら忘れるくらいの個人的な熱弁した瞭太だった。

 

 

「は・・・はははは!今度は私が勝つからな!瞭太!!」

 

 

「上等だ百代!!」

 

 

「青春じゃの~。ほっほっほっ」

 

 

また闘う事に約束した二人の誓いに夜が明けた。

 

 

そしてその日に世界各地に伝わった。

 

 

武神の敗北が・・・新たな伝説の幕開けであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー???ー

 

アメリカのとある町でムキムキマッチョの男性が朝刊を見ていた。

 

「む?【武神 モモヨが敗北。倒したのは日本人の男性 池谷 瞭太】な、なんと!?」

 

男性は驚いた。

 

「ハッハッハッ。まさか3年前に出会った彼が武神に勝つとは・・・あの時より更に強くなったな」

 

 

朝刊を置いて男性が見る先には写真があった。

 

 

その写真には4人の男が写っていた。

 

 

【上半身が裸で緑のズボンを着ているムキムキマッチョの男性】

 

【忍者の格好をした男性】

 

【金髪で両手に包帯を巻いてる男性】

 

 

 

そして中心に瞭太が写っていた。

 




CAPCOMのとあるゲームのクロスオーバーしてます。

分かった人は時代を気にしないで下さい。

時代が大きく違いますが気にしないで下さい( ̄▽ ̄;)



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第13話 風間ファミリーと我武者羅

「勇・往・邁・進!」

 

「我・武・者・羅!」

 

 

川神学園の通学路で一子がタイヤを引いて走って、タイヤの上に瞭太が座っているのである。

 

「寝たきり生活だったからシャバの空気がうめぇ!」

 

未だに両腕が折れてる瞭太。決闘の翌日は1日ゴロゴロしていたが2日目は散歩と言う名の一子の修行に付き合っていた。

 

「一子!そこの角を右ね」

 

「うん!・・・って私はタクシーじゃないよ!!」

 

「ちゃんとタクシー代を払うからさ。はい!お菓子どーぞ!」

 

「わーい!」

 

 

一子を簡単に手懐けてる瞭太だった。

 

 

「おい!いたぞ!!」

 

 

「「ん?」」モグモグ

 

2人仲良く お菓子を食べてると柄の悪い連中がやって来た。

 

「お前が川神百代を倒した奴だな?俺達と勝負しろ!」

 

やはり瞭太の名は知れてるが瞭太は相手する気は無かった。そもそも最初から相手するつもりは無い。

 

「いや俺 両腕が折れてるし」

 

怪我が完治してないから相手するつもりは無いのだが・・・

 

「知るか!!いいから俺達と勝負しろ!!」

 

「ちょっと!!怪我人を無理矢理 闘わすなんて卑怯よ!」

 

「うるせぇ!!」

 

相手は瞭太の事情を無視して挑もうとするが・・・

 

「面白そうな事をしようとしてるな?」

 

「義姉様!」

 

風間ファミリーの皆と百代がやって来た。

 

「ハッ!誰かと思えば負け犬の【元】武神じゃないか!」

 

「しゃしゃり出るなよ敗北者!!」

 

「お前の時代は終わったんだよ!次は俺達の時代だ!ヒャッハー!」

 

 

「・・・・・」ギリッ!

 

 

京は不良達に歯軋りして睨むが百代がこんな目にあってる原因を作った瞭太にも睨む。

 

しかし京は頭では理解している。同じ武人なら瞭太自身は何も悪くないと・・・だけど心の何処かで瞭太を認めたくなかった。

 

「(おーおー。然り気無く睨んじゃって怖いね~・・・さてと・・・)」

 

 

しかし当の本人は京の視線はどーでもよかった。

 

 

だけど瞭太もまだまだ未熟だった・・・

 

 

「おい。相手してやるよ」

 

 

「あ?今俺等の相手をするって言ったか?」

 

 

「言ったさ。聞こえなかったか?」

 

 

「言ったんだな?上等だ。テメェら!相手にしてくれるってよ!!コイツ満身創痍だから次の武神は俺達だ!!」

 

 

「「「ウオオオオオ!!!」」」

 

 

不良連中は喜んでいたが百代が瞭太に問い詰めてた。

 

「お前は完治もしてないのに何を考えてんだ!?」

 

「何をって・・・連中をぶちのめすんだけど?」

 

「お前は両腕が折れてるんだぞ!!・・・昨日だってお前に挑もうとする輩がいたんだ。お前が満身創痍なのに・・・そんな輩は私が潰したが」

 

「物騒な気配を感じてたから何だと思ったらそーゆー事か・・・百代」

 

「何だ?」

 

 

「俺はお前に勝った。それは事実だ。・・・俺は回りに何を言われようが知った事じゃない。例え卑怯な手を使って勝ったとか言われようが知った事じゃない。・・・回りの連中が何を言おうが俺と闘った百代が俺の事を知ってれば満足なんだよ。・・・だけどな百代・・・」

 

 

瞭太から闘気が溢れる。

 

 

「俺はまだまだ未熟者だ・・・怒り任せに決闘を挑んでしまうが・・・」

 

 

瞭太の顔は怒りに満ちていた。

 

 

好敵手(百代)をバカにされて黙ってると思ったら大間違いだ

 

 

「お前・・・」

 

 

受ける気が無かった決闘を受けた理由は百代をバカにしたからだった。

 

 

 

「それに両腕が折れてる相手に大勢で挑むゴミに負けるつもりは無いね」

 

「何だとテメェ!!」

 

今の瞭太には不良連中相手に武人として相手をする積もりは無いようだ。

 

 

 

 

 

 

ー変態大橋ー

 

場所を変態大橋に移動して瞭太と不良集団が対立する。

 

「(とはいえ両腕は折れてるから【打ち上げ花火】や【剛力無双拳】とか使えないし・・・足技でやるしかないか・・・そうだ!!新必殺技があった!!)」

 

 

「テメェら!やってしまえ!!」

 

「「「「ヒャッハー!」」」」

 

 

不良連中は瞭太に走り出そうとするが瞭太は開始と同時に右足を大きく後ろにあげた。

 

 

 

 

橋の上で風間ファミリーが闘いを観戦していたが・・・

 

 

「離せ犬!!両腕が折れて満身創痍の武人に多数に挑む愚か者達に鉄槌を!!」

 

「落ち着きなさいよクリ!」

 

正義をモットーにしてるクリスは闘いに加勢にしようとしていて、一子がクリスを止めていた。

 

確かにクリスの言葉は最もだ。両腕が折れてる瞭太に対して無理矢理に闘わせようとしてたので許せる訳がない。

 

 

「でもよ モモ先輩を倒したなら余裕じゃないのか?」

 

風間(キャップ)が瞭太を見て言う。

 

「まだ2日目です風間さん。両腕が折れてるって本人は言ってますけど瞭太さんはあばら骨とかにもヒビがあるんです。それなのに相手の決闘を挑む理由は・・・」

 

「私の事をバカにしたからだろうな」

 

「姉さん」

 

「瞭太は自分の為に闘うんじゃなくて義姉様の為に・・・」

 

百代は京の側に立って言う。

 

 

「お前が瞭太を睨んでた時に瞭太は京の視線に気がついてた」

 

「・・・」

 

「だけどアイツは【知った事では無い】って感じだっただろ?【回りの評価より闘った相手が自分の強さを分かってて貰えれば良い】って瞭太が私に言ったんだ」

 

「・・・」

 

「同じ武人ならアイツから何か感じるだろ?」

 

「・・・恐ろしいくらいに真っ直ぐ」

 

「アイツは・・・瞭太は・・・拳で語るとアイツの事が分かるようになるし見てればアイツの武も分かるさ」

 

「・・・」

 

百代に言われた京は瞭太の闘いを見る

 

 

「何だ?右足を大きく後ろにあげたぞ?」

 

「何をするんだろ?」

 

ガクトとモロが瞭太の行動に疑問を感じる。

 

 

 

「我武者羅流 旋風脚(せんぷうきゃく)!」

 

 

 

後ろに振り上げた右足を思いっきりその場で蹴るが・・・

 

 

「何も起きないじゃねぇか!」

 

「空振りシュートじゃねえの?」

 

「ダッセー!」

 

「ギャハハハハハハ!!」

 

 

何も起きてないから不良連中は高らかに笑うが既に瞭太の攻撃は始まっていた。

 

 

「ん?何か風が吹いてきたな?」

 

「な、なあ。さっきから風が俺達に集まってないか?」

 

「集まってるもなにも・・・」

 

「風が集まりだしてる!?」

 

 

不良連中の回りに風が吹き始めたのだ。そして・・・

 

 

「「「「ぎゃああああああああ!!?」」」」

 

 

不良連中が居た場所に巨大な竜巻が発生して不良連中を吹き飛ばした。

 

 

ボチャン!!

 

 

吹き飛ばされた不良連中は川に落ちた。

 

 

「はい!終了!!」

 

 

瞭太は何事も無いように言った。

 

 

 

 

「「・・・・・」」

 

ガクト、モロは目の前の光景にポカンとして・・・

 

「スッゲー!!何が起きたんだ!!?」

 

風間は目の前の光景に目をキラキラさせてた。

 

「気を纏った蹴りの風圧で竜巻を発生させたんです」

 

由紀江が何が起きたか説明する。

 

「瞭太の武は我流。我流だから初見殺しとか見た事のある技を使うんだ。私の決闘の時は あの技は使っては無かったが・・・」

 

「瞭太さんは恐らく その場しのぎで必殺技を編み出して闘いをしますし、まだ見た事の無い必殺技を多数持ってるでしょう」

 

改めて瞭太の凄さに感服する由紀江だった。

 

「・・・」

 

クリスは瞭太の闘いを見て自分も気づかぬ内に闘気が溢れてた。

 

彼女も武人として百代を倒した瞭太が気になってはいた。学園の噂では卑怯な手を使って勝ったとか そんな噂があるが先程の闘いを見て確信した。

 

瞭太は己の実力で武神を倒したと・・・。

 

そして自分も彼と闘いたいと・・・。

 

 

「私も負けてられないな」

 

「ね、姉さん」

 

大和は百代の眼を見て気づいた。今まであった孤独の雰囲気が無くなってたのだ。

 

本当は自分の手で百代を何とかしたかったが、目の前にいる我武者羅の武人によって彼女は変わった。

 

 

「・・・」

 

京は瞭太の事は最初は許せなかった。だけど京も1人の武人。瞭太の闘いを・・・瞭太の武を見て気づいた。

頭では理解している。しかし心の何処かで認めたくなかった。自分も1人の武人。彼が自分より上手だった。先の百代にも言われた通り京は瞭太を睨んでたが瞭太本人は完全に知った事では無かった風だった。

 

「・・・」

 

複雑な心境の京だったが・・・瞭太の実力は認めるしかなかった。

 

 

 

 

そんな最中 瞭太は・・・

 

 

 

「(うぎゃあああああ!!?あばら骨に悲鳴ががががががががががが!!?)」

 

蹴りを放った衝撃で あばら骨にダメージがあった。

 

 




瞭太が放った技のイメージはイナズマイレブンの【サイクロン】です。


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第14話 復活の我流

今年も忙しい最中 頑張って更新します


川神院での生活3日目で瞭太に大きな変化が起きた。

 

「瞭太よ・・・お主・・・」

 

「いや・・・マジで治りましたね」

 

「見よう見真似で会得するなんてネ・・・」

 

 

鉄心とルーは瞭太の右腕を見ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー変態大橋ー

 

今日も風間ファミリーが仲良く登校していた。

 

 

「おはよう皆!」

 

「う~っす」

 

「チッ!こんなに集まると組織に感づかれる!」

 

源氏3人組が風間ファミリーと合流してきた。与一に関しては相変わらず中二病が全開だ。

 

 

「いっただきぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」

 

 

突然 引ったくりが義経の鞄を盗んだ。

 

 

「させません!!」

 

由紀江が咄嗟に刀で攻撃をしたが弾かれた。

 

 

「なっ!?刀に対する防刃加工!?」

 

 

「ほ~。主の鞄を盗むとは許せないな」

 

弁慶はその辺に落ちてた石をバイクに乗った盗人に投げた。

 

「オォラ!!」

 

「なに!?」

 

しかし男が裏拳で石を弾いた。

 

 

距離も離されてく最中 与一が動き出した。

 

 

「アイツ俺達から逃げれると思ってるな。ならば・・・その思い上がりを ぶち壊す!クラウディオ!ソドムを!」

 

 

「はい」

 

 

与一は自分の武器(ソドム)をクラウディオから受け取り構えた。

 

 

「奥義!七大地獄への誘い(ワールド・ツアー)

 

中二病が全開の技を放つ与一。しかし威力は本物だが・・・

 

 

「うおおおおおお!!?」

 

 

「なん・・・だと!?」

 

 

引ったくり犯はギリギリ回避した。

 

 

「姉さん!!」

 

大和は百代に取り返す手段しか無かった為に百代を呼ぶが百代は動こうとしなかった。

 

 

「いや・・・私が行くまでもない」

 

 

その言葉の意味は百代の視線の先にあった。

 

 

引ったくり犯のバイクが止まってたのだ。

 

 

「な、なんだ!?前に進まねぇ!」

 

 

止まっていたのではなく止められていたのだ・・・

 

 

「げぇ!?お、お、お前は!!?」

 

 

「あ?・・・お前オレの財布を引ったくりした野郎か?」

 

 

我武者羅の武人に・・・。

 

 

「・・・・・・」ガタガタガタガタガタガタ

 

義経の鞄を引ったくった男は以前 瞭太の財布を引ったくりした男で売春組織のメンバーだったが瞭太に殴り飛ばされた後で意識を取り戻し警察が来る前に逃げたのだった。

 

 

「久しぶりに学校に登校してたのに引ったくりを目撃して・・・しかも以前オレの財布を引ったくりした男と同一人物」

 

「・・・・・」ガタガタガタガタガタガタ

 

 

引ったくり男は以前に瞭太に殴り飛ばされた事を思い出して顔面蒼白になってた。

 

 

「おーい。瞭太ー」

 

百代が瞭太を呼んで瞭太は視線を向けると何処から持ってきたのか百代が岩盤をセットしていた

 

 

「なんなりとお使いください」

 

 

「よーし。そんじゃ遠慮なく」

 

 

「おおおお、お待ち下さい!チャンスを!お慈悲を!!」

 

 

引ったくり犯は悪足掻きに瞭太に許しを得ようとするが・・・

 

 

「岩盤ラリアットォォォォォォォ!!」

 

 

 

ドガァン!

 

 

 

 

許されなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

引ったくり犯は九鬼の従者部隊の人達に任されて義経の鞄を瞭太は取り返した。

 

「ところで瞭太。お前・・・右腕は?」

 

ラリアットした瞭太を見て百代は折れてるハズの右腕が完治されて疑問に思った。

 

 

「こういう事・・・我武者羅流 元気百倍」

 

 

そう言うと瞭太の左腕が光だして左腕が完治した。

 

その光景に皆は驚愕した。無理もない誰もが見た事があるからだ。

 

「おまっ!?それは瞬間回復じゃないか!!?」

 

「百代の見よう見真似でやったら出来たんだけど・・・まだ未完成で部分的にしか治せないんだよ」

 

 

瞭太は見よう見真似で瞬間回復みたいな回復技を覚えたが完全な技ではないために部分的にしか回復しか出来なかった。

 

 

右腕は鉄心とルーの目の前で治した。

 

 

「とは言えコイツは戦闘中には絶対に使わないけどな」

 

 

瞬間回復を正攻法で破った瞭太には回復技は不要のようだが長引くケガ限定に使うと決めた瞭太だった。

 

 

 

 




リハビリ程度にドラゴンボールネタだした。

コロナの忙しさ半端じゃないよ!
( ;∀;)


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第15話 参上!松永 燕


コロナの忙しさで不定期更新になってしまいました
( ̄▽ ̄;)


九鬼の本部でヒューム・ヘルシングは調べ物をしていた。

 

「ヒューム。何を調べているんですか?」

 

 

従者部隊 序列3位のクラウディオがやって来た。

 

 

「あの小僧の過去だ。見てみろ」

 

「彼の3年前?・・・こ、これは!?」

 

「小僧の闘い方を見て疑問に思ったんだ。池谷 瞭太が闘っている時の【眼】を見てな・・・(あの眼はカタギがする眼では無いからな・・・命のやり取り・・・戦場を知る眼・・・)」

 

「驚きましたね。彼が【あの町の英雄の1人】だったなんて」

 

クラウディオは瞭太の過去の経歴に驚愕した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

某月某日・・・池谷瞭太は・・・

 

 

「うわあああああ!!?寝坊したぁぁぁぁぁぁ!!?」

 

 

「さっさと起きないのが悪いでしょ!!」

 

 

遅刻確定の寝坊をした。

 

 

「ひええええ!!?」モグモグ

 

 

急いで朝ごはんを食べる瞭太、しかし冷めていた。

 

 

「あら瞭太くん。今頃 起きたのね」

 

 

「叔母さんおはよう!って時間がヤバい!!」

 

 

瞭太の家に叔母が住んでるが居候である。

 

 

「行ってらっしゃ~い」

 

「うわぁぁぁん!!梅先生に怒られる~!!」

 

 

叔母に見送られ瞭太は川神学園に向かってフルスピードで走った。

 

 

 

 

 

 

 

一方 川神学園では3年F組に転校生がやって来て川神百代と朝礼が終わるまでの手合わせをしていた。

 

 

「やるじゃないか燕!!」

 

「そう言うモモちゃんもね!!」

 

 

 

松永 燕

 

西の方で公式の試合は無敗の武人だった。

 

 

 

攻防してる二人だが朝礼終了のチャイムが鳴った為に手合わせは ここまでだった。

 

 

 

しかし燕は遥か後ろの校庭までの道で妙な物体を見つけた。

 

 

「どうしたんだ燕?」

 

百代も燕の視線に気づいて問う。

 

「いや・・・あれは何かなって?」

 

「あれ?・・・え?」

 

 

百代と燕が見る先にはダンボールが足を出して歩いている光景だった。

 

 

 

「(何か決闘をしてるけどギャラリーが決闘に集中してる隙に校舎に入り然り気無く居ました風にすれば遅刻はナッシング!!)」

 

 

川神学園に到着した瞭太、決闘に集中してる隙に校舎に入る計画を立ててバレないようにダンボールを被って校舎に侵入を試みたが・・・

 

 

「・・・何をしてるんだ瞭太」ヒョイ

 

「・・・」!

 

 

百代に見つかった。

 

 

「どうしたんだ百代?お前も遅刻か?」

 

「いや私は時間通りに登校してきたんだが?」

 

咄嗟に百代も巻き込むような発言をする瞭太だが百代に通じなかった。

 

 

「こらぁ!!遅刻だぞ池谷!!」

 

 

梅先生にバレてしまった。

 

 

「あーあー。お前のせいでバレたじゃないか!」

 

「おまっ!?遅刻してきたお前が悪いだろ!!」

 

 

ヤケクソになった瞭太だが決闘場の中心で視線を感じて見ると松永 燕がじっと瞭太を見ていた。

 

 

「(あの子が武神を倒した子か・・・)」

 

 

それと裏腹に瞭太は・・・

 

 

「(え?嘘だろ!?あの人って・・・ええ!?)」

 

 

瞭太は松永 燕を見て瞬時に彼女の側に移動した。

 

 

「(っ!?速い!?)」

 

ポーカーフェイスを保って瞭太が一瞬で目の前にやって来た事に驚いた燕だが、瞭太の次の行動で拍子抜けした。

 

 

「わあああああ!!納豆小町の松永 燕さんだ!!俺ファンなんです!!」

 

 

「へ?」

 

 

「あ!すみません!急に!!」

 

 

松永 燕は西で自身の製作した松永納豆を売るアイドル納豆小町。瞭太は大ファンなのであった。

 

 

「アハハハ!よろしくねん!」

 

 

 

松永 燕と瞭太。この二人の関係は普通に見るとアイドルとファンに見える関係だが、二人はそんな関係では無かった。

 

 

 

 

二人には衝撃の事実が待ち受けていた。

 

 

 






二人の衝撃関係は一体?


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第16話 我と義と勇

コロナ最中の仕事がしんどくなってきた。
( ´Д`)=3


放課後の川神学園のグラウンドで3人の武人が対立していた。

 

 

「昼飯の時も言ったが一子とクリスの二人でチームを組む決闘だからな?」

 

「「は、はい」」

 

 

瞭太と一子とクリスだった。

 

 

事の発端は昼食の時だった。

 

 

 

 

「決闘?」

 

「うん!!」

 

一子が放課後に瞭太と決闘をしたいと申し込んだのだ。

 

「元々東西交流戦の発表があった時に歓迎会(手合わせ)するつもりだったんだけど忘れてて」

 

 

「・・・一応聞くが一子。俺の実力を分かってて言ってるんだよな?」

 

 

自惚れるつもりは無い瞭太だが武神 川神百代に勝った実力を持つので一子の勝率は無いも当然だが・・・

 

 

「確かに私が瞭太に勝つのは不可能だけどやってみなくちゃ分からない(・・・・・・・・・・・・・)じゃない!!」

 

 

一子の一言で瞭太は微笑む。

 

 

「な、なんで笑ってるの?」

 

「いや、俺が百代に挑む時を思い出したんだよ。どいつもこいつもやってみなくちゃ分からない(・・・・・・・・・・・・・)のに最初から俺が負ける発言や百代が勝って当然みたいに言う連中が川神学園全員がそんな感じな事を言ってたからな。・・・まぁ百代の武勇伝が凄まじすぎてそうなったのも無理は無いが・・・」

 

 

瞭太は強大な相手でも挑む武人。最初から結果が見えていても挑む一子を見て自分と同じ心意気で微笑んだのだ。

 

 

「待てい!!自分も瞭太と決闘をしたい!!」

 

 

クリスが会話に乱入してきた。彼女も瞭太の戦いを見て自分自身も仲間である百代を倒した実力を知りたかったのだ。

 

 

「ちょっとクリ!私が先に決闘をするんだけど!!」

 

「黙れ犬!そもそもワッペンを重ねて無いから決闘はまだ正式に受理されてないだろ!!」

 

 

川神学園では決闘を行う時に自分達が持ってるワッペンを互いに重ねて決闘は受理されるのだ。

 

 

「私が先に決闘を申し込んでたんだけど!!」

 

「自分も今日瞭太に決闘を申し込む予定だったんだ!!」

 

 

一子とクリスの言い争いは2年Fクラスでも見慣れた光景だが転校してきた瞭太は初めて見る光景なのだ。

ちなみにクラス全員は皆 瞭太を名字呼びから名前呼びになってるのである。

 

 

「お、おい二人とも」

 

「上等よクリ!どっちが先に瞭太に決闘を申し込むか決闘よ!!」

 

「上等だ犬!!私が勝って瞭太に決闘を申し込む!!」

 

 

二人の言い争いにヒートアップするが、それは終息するのであった。

 

 

 

 

「いい加減にしろお前らぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 

 

 

「「「「「っ!!?」」」」」

 

 

 

あまりのデカイ怒声にFクラスの全員が耳を塞ぐが・・・

 

 

ピシッ!

 

 

Fクラスの窓ガラスにヒビが入った。

 

瞭太の技である声大砲は通常に怒声を出しても強烈なのだ。

 

 

「・・・今回の決闘は一子とクリスはチームを組む決闘で俺と決闘してもらう。侮辱して言ってるつもりはないからな?」

 

 

クリスが納得いかない感じで言おうとするが瞭太が先制して言わせないようにした。

 

 

 

 

 

そして時が進み現在に至る。

 

 

 

 

「(ううぅぅ・・・瞭太を怒らせちゃったよ~)」

 

「しかし2VS1だと私の騎士道に反してしまう」

 

 

「安心しろ。今から行う決闘は2VS1ではなく2VS2だ」

 

 

「「へ?」」

 

 

瞭太の言葉に違和感を覚えた二人だが、それは直ぐに判明した。

 

 

ゴゴゴゴゴゴ

 

 

 

「はあああああああああああああああ!!!!」

 

 

ボォン!!

 

 

 

「「ええ!?」」

 

 

瞭太が声を出すと瞭太の背中から、もう1人の瞭太が現れた。

 

 

 

 

「「我武者羅流 分身拳 これで2VS2だぜ」」

 

 

 

2VS2の決闘が幕を開ける。

 




忙しい日々ですが失踪は絶対にしません!


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第17話 W我流VS勇と義

お久しぶりです。


まさか1年以上が更新最後とは(⁠・⁠_⁠・⁠;⁠)

You Tubeでゲーム配信を始めた事によりそっちに集中してしまいました(⁠•⁠ ⁠▽⁠ ⁠•⁠;⁠)

https://youtube.com/@kobooGAMES

コチラがゲームチャンネルです。

喋りながらゲームするのは難しいですね(⁠;⁠^⁠ω⁠^⁠)


決闘が始まる前に瞭太は自分自身を増やした。

 

「ええええ!?瞭太が増えたんだけど!?」

 

「こ、これは日本の忍者が使う影分身の術!?瞭太は忍者の末裔なのか!?」

 

 

「「いやいや全然違うから」」

 

 

クリスが瞭太を見て言うが全く検討違いなので分身と共にステレオ(2人)でツッコミする瞭太だった。

 

 

今回の決闘での審判を勤める鉄心は改めて瞭太の凄まじさに感服する。

 

 

「分身とはいえど本物と同じ気を感じる。我流でそこまで強くなれるとは見事じゃ」

 

 

「大半は自分を増やす分身技を使えば気が消費されるが小僧は気が消費された気配は無いな」

 

 

「我流で彼処までの領域を・・・九鬼財閥に欲しい人材ですね」

 

 

ヒュームとクラウディオも瞭太の技を見て感服するが・・・

 

 

「とはいえ、まだまだだがな」

 

 

瞭太を小僧呼びとしてるヒュームだがヒュームからしたらまだまだであった。

 

 

 

2年Sクラス陣営

 

 

「一子殿ぉぉぉぉぉぉ!!我は応援してますぞぉぉぉぉ!!」

 

九鬼英雄は一子に精一杯応援をしていた。

 

クリスのお守り役でもあるマルギッテ・エーベルバッハもクリスの応援をするが・・・

 

 

「おい猟犬」

 

「何ですか女王蜂」

 

 

九鬼従者部隊序列1位の忍足あずみがマルギッテと会話をしていた。

 

 

「お前アメリカで有名な【4人の英雄】を知ってるよな?」

 

「軍人に情報収集は当たり前です。アメリカのメトロシティ(・・・・・・)を救った4人ですよね・・・っ!?まさか!?」

 

 

「そのまさかだ・・・」

 

 

学園に所属してるが戦場を生き抜いた大人2人は瞭太が何者なのか分かってしまった。そしてこの2人も・・・

 

 

ー屋上ー

 

「分身できるとか更にロックじゃないか!ん?どうした?李?」

 

 

「クラウ爺から池谷瞭太の・・・彼の経歴の資料を見せてもらったんです。ステイシー、アメリカに居た貴女なら知ってるはずです」

 

 

「アイツの経歴だ?どれどれ?・・・なっ!?」

 

 

「彼は凄いですが・・・命の奪い合いも知ってます」

 

 

「アイツの過去ロックすぎるだろ・・・」

 

 

3年前、瞭太は何をしたのか・・・。

 

 

 

 

 

 

 

ーグラウンドー

 

「すっげー!!分身もできるのかよ!!」

 

目をキラキラしながら決闘を見る風間翔一だった。

 

「姉さんの時も使ってた?」

 

「私との決闘の時は見せなかった技だな」

 

「一体どれほどの技を持ってるんでしょうか?」

 

『オイラ驚くのは疲れたぜ』

 

「何かNARUOの忍法も再現しそうだね」

 

「そうなるとアイツ漫画の主人公じゃねえか」

 

「しょーもな」

 

風間ファミリーの面々もそれぞれの意見を良い決闘が始まる。

 

 

 

「「行くぜ!我武者羅流!【天地烈空脚(てんちれっくうきゃく)】!!」」

 

 

片方の瞭太が片方の瞭太を高く投げ飛ばした。

 

 

「上からか!」

 

 

クリスが空に飛んだ瞭太を見ると一子が叫ぶ。

 

 

「違う!クリ!!正面よ!!」

 

 

「なに!?」

 

 

「キーック!!」

 

 

クリスが正面を見ると瞭太がキックを仕掛けてきた。

 

 

「クッ!囮だったのか!!」

 

 

レイピアで蹴りを受け止めたクリスだが瞭太の攻撃は終わってなかった。

 

 

「まだ攻撃は続いてるぜ?」

 

 

クリスの地面に影が大きくなった。

 

 

「なっ!?」

 

 

クリスが上を見ると空に飛んだ瞭太がクリスに目がけてライダーキックを仕掛けてきた。

 

 

 

【天地烈空脚】

 

この技は片方を空に投げ飛ばし、相手が空に注意を向いた時に地上にいた片方がキックを仕掛ける。

 

しかし地上で攻撃を受け止められた時は空に投げ飛ばした片方が落下の勢いでライダーキックをする連携技なのだ。

 

 

ガキン!

 

 

「私がいることを忘れないでよ!!」

 

 

空の瞭太の攻撃を防いだのは一子だった。

 

 

4人は距離を取る。

 

 

「私が相手してるのは本物か?」

 

 

クリスが目の前にいる瞭太に聞く。

 

 

「そいつは答えれないね」

 

 

瞭太1は構える。

 

 

「どっちかが本物の瞭太なのね?」

 

 

「戦えば分かるぜ」

 

 

瞭太2は構える。

 

 

 

川神一子

クリスティアーネ・フリードリヒ

VS

池谷瞭太2人

 

 

 

我武者羅に挑む2人の戦いが始まった。

 

 

 




NARUO(ナルオ)=マジ恋世界の忍者漫画。って設定


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第18話 我武者羅VS義


https://youtube.com/@kobooGAMES

投稿がほぼ無い状況の日々でしたが実はゲーム配信を始めました!

中々難しいですね(⁠;⁠^⁠ω⁠^⁠)ホホホ




 

クリスと一子VS瞭太2人の決闘が始まり、それぞれの戦いをしていたが・・・

 

「川神流 水穿ち!」

 

 

ガシッ!

 

 

薙刀を振るう一子の一撃を受け止めた。

 

 

「力任せに薙刀を振るな!流れに身を任せる感じに薙刀を振れ!」

 

一子の方では戦うどころか指導する形に何故かなってた。

 

「押忍!てやぁぁぁぁぁ!!」

 

一子も決闘なのに素直に瞭太のアドバイスを聞きながら川神流を繰り返す。

 

 

「はああああああ!!」

 

クリスが得意武器のレイピアで素早い連続突きを仕掛けるが・・・

 

 

「我武者羅流 百烈拳!オラオラオラオラオラ!!」

 

 

100発の拳の連打で相殺する。

 

 

「くっ!(モモ先輩に勝った実力はある事は分かってはいたが・・・)」

 

クリスの考えてる隙をついて攻撃を仕掛ける。

 

 

「次の事を考えろ!次の攻撃に行くぜ!」

 

 

瞭太はその場で飛んで足を伸ばして回転しながらクリスに近づいて攻撃を始めた。

 

「我武者羅流 台風脚!」

 

 

「うわ!?」

 

回転連撃の蹴りにレイピアが弾き飛ばされそうになったが何とか耐えた。

 

 

「そこ!!」

 

 

回転蹴りが終わった同時に瞭太の胴体に一突きを仕掛けるが・・・

 

「攻撃の終わりと同時に隙を突くのは見事だ。・・・だが甘い!」

 

技の弱点を知ってるからこそ咄嗟に裏拳でレイピアを弾く。

 

 

「くっ!・・・やはり一筋縄ではいかないか」

 

「攻撃を仕掛けるタイミングは悪くないぞ。むしろ狙って当然だ。でも自分自身の技だからこそ弱点も対策してる」

 

 

攻防が始まって未だにクリスの攻撃は瞭太に当たらなかった。

 

 

「閃空拳!!」

 

 

素早い正拳突きがクリスに直撃する。

 

 

「がっ!?」

 

「クリス。お前はまだまだ伸びしろがあるぜ」

 

鳩尾に直撃しクリスは膝をついて立てなかった。

 

 

「そこまで!勝者 池谷瞭太!!」

 

 

審判をしていた鉄心が勝者宣言をして瞭太とクリスの決闘が終わる。

 

 

 

そして・・・

 

 

「ちょっと待ちなさいよぉぉぉ!!」

 

もう1つの決闘から一子の叫びがあがる。

 

「さっきから決闘じゃなくて修行なんだけど!!」

 

全然攻撃を仕掛けてこない瞭太に今までのアドバイスを聞きながら薙刀の振っていた一子は途中から決闘ではなくなってる事に気づいた。

 

「・・・そろそろ時間か」ポォン!

 

「え?」

 

一子と戦っていた瞭太が煙になって消えた。

 

実はクリスと決闘していた瞭太が本物で一子の相手していたのが分身拳で作られた分身だった。

 

「分身拳は5分が限界なんだよ。5分経つと消えてしまう」

 

本物の瞭太が一子の元に歩む。

 

「じゃあ私は瞭太の分身を相手にしてたの?」

 

「お前を分身拳の分身を相手にさせたのも理由がある。最初はクリスに分身を相手にさせようとしたが・・・クリスの性格上本体の俺が相手しないと納得しないと思ったから先に本体の俺がクリスの相手をした」

 

しかしそうなると一子が分身の瞭太を相手にし本体の瞭太と戦えない事になるが・・・

 

「分身の俺が一子に1度もダメージを与えないようにした。本体の俺と万全に決闘できるように分身の俺は一子の攻撃を受けつつアドバイスをした」

 

現に一子はノーダメージで決闘を始める前の状態。毎日走り込みをしてる一子はスタミナ切れは起きてない。

 

「じゃあ瞭太は最初から・・・」

 

「そもそも今回の決闘は先に申し込んだのは一子だ。一子とクリス。片方分身で決着させないように時間稼ぎみたいな事を分身にさせた」

 

瞭太は構える。構える姿を見た一子も薙刀を構えだす

 

 

「第2ラウンド開始だ。行くぞ一子!!」

 

「おおおおお!!」

 

 

我武者羅と勇往邁進の対決が始まる。

 

 

 

 

 

 

 




リハビリすぎてところどころ変な所があるかもしれない


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第19話 我武者羅VS勇往邁進

https://www.youtube.com/@kobooGAMES

前の話でも紹介しましたけどゲーム実況&配信を始めました!

よろしくお願いします!


 

クリスとの戦いで勝利した瞭太。一子との戦いは休憩無しで挑む。

 

「先手必勝!はあああああ!!!」

 

 

薙刀を手に攻める一子。分身の瞭太に言われた事を忘れずに力任せに振るわず流れに身を任せる勢いで攻撃する。

 

「川神流 水穿ち!」

 

先の分身瞭太にも繰り出した川神流。しかし今度の水穿ちは瞭太のアドバイスを聞き力任せの水穿ちでは無かった。

 

 

そして瞭太自身も思わぬ誤算(・・)が起きた。

 

 

ガァン!!

 

 

「ぐうううう!?(重たっ!?)」ズザザザ!

 

 

ガードして耐えようとしてたが予想以上の強力な一撃だった。

 

 

「(ん?)」

 

「(一子の川神流・・・)」

 

「(いつもの【水穿ち】とチガウ)」

 

 

百代、鉄心、ルーは一子に違和感を感じた。

 

 

「(いつもの【水穿ち】と違う!)」

 

 

そして一子自身も今までの水穿ちと違う事に気づいた。

 

 

「(分身相手にしてた時より威力が上がってる!?この短時間で成長したのか!?・・・いや違う!!)・・・そういう事か・・・」

 

 

一子のパワーアップに驚いた瞭太だが急成長した一子を見て急成長した理由が直ぐに分かった。

 

 

分身瞭太は一子にアドバイスをしていた。

 

 

しかし瞭太の武は【我流】で【川神流】では無い。

 

 

薙刀を振るった事の無い瞭太はイメージで一子に薙刀のアドバイスをした。

 

 

池谷瞭太は我流で心技体を会得した。

 

 

川神一子は川神流で心技体を会得した。

 

 

しかし一子には壁を超える為の気の量は無かった。これに関しては百代、鉄心、ルーは一子に真実を言いづらい為に言おうにも言えなかった。

 

だが今回の決闘で瞭太は一子の成長に必要な事に気づいた。

 

 

「(俺と同じタイプの武人!一子は我流(・・)で強くなるタイプ!!)」

 

 

川神流をベースにした技を覚え、我流で川神流の技を昇華させる。

 

 

一子の夢を叶える希望がそこにあった。

 

 

「川神流 十字架討ち!(流れに身を任せる!)」

 

 

急成長した一子に驚くが瞭太も負けない。

 

 

 

「我武者羅流 【鉄人】!」

 

 

 

ガキン!

 

 

「かったぁ!?」カランカラン

 

 

薙刀が瞭太に当たったが全身に気を纏った瞭太は鋼鉄の硬さだった。硬すぎる防御で薙刀を手放し両手が痺れた一子だった。

 

 

「俺のアドバイスを忘れずに川神流の技を昇華させろよ。剛力無双拳!!」

 

 

「がっ!?」

 

我武者羅な正拳突きが一子に当たった。

 

 

 

 

百代Side

 

ワン子は毎日 毎日努力をしていた。

 

その強さは私も認めている。だけどそれは一般の武闘家たちと比べての場合だ。上には上がいる。私も最近それを経験した。

 

 

今回の決闘は私に勝った瞭太だった。

 

クリスとも決闘をした瞭太だがまさか自分自身の気で分身を作るとは思いもしなかった。・・・今度やり方を聞いてみよ。

 

 

私と対等に戦える好敵手の瞭太相手にワン子は厳しいのは分かっていた。それでもワン子は挑んだ。だからこそ目を疑った。

 

 

「川神流 水穿ち!」

 

 

ん?いつもの水穿ちと違う・・・な!?瞭太が押される勢いだと!?

 

 

瞭太自身も驚いているのに直ぐに納得した顔になった。

 

ジジイもルー師範代もワン子の水穿ちに違和感を感じてる。

 

 

もしかしたら瞭太・・・お前なら・・・

 

 

「ワン子の夢を叶えてくれるのか・・・?」

 

 




一子の強化フラグです。

流派って人によって向き不向きがあると思いますね。

薙刀の正しさはよく分かってませんが、主人公は我流なので我流なりにアドバイスを考えてみました


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第20話 九鬼財閥におじゃましまーす!

 

ー土曜日の午前ー

 

「・・・来てしまったよ。一生無縁の場所だと思ってたけど」

 

瞭太の目の前のビル。九鬼財閥の本部であった。

 

瞭太が入口付近に向かうと1人の人物がいた。

 

「おはようございます瞭太くん」

 

「あ、おはようございますクラウディオさん。今日はよろしくお願いします」

 

九鬼従者部隊序列3位のクラウディオ・ネエロが瞭太を待っていた。

 

「予定より早い到着ですね」

 

「時間に余裕を持って行動した方がいいですからね(絶対に寝坊したらヤバいから早めに来たんだけどね・・・)」

 

「(時間に余裕を持って行動する。ふむ・・・やはり九鬼に欲しい人材ですね)」

 

それぞれ心の中で思ってる事は分からない2人である。

 

 

何故瞭太は九鬼財閥のビルに来る事になったのか・・・

 

 

事の発端は一子との決闘の後であった。

 

 

「今日の夕飯はなんだろう〜♪なんだろう〜♪」

 

 

のほほんと歌いながら帰宅してる瞭太。

 

 

「っ!!(殺気!!)オラァ!!」

 

 

突如殺気を感じ勢いよく回し蹴りをするが受け止められる。

 

 

「良い蹴りだが、まだまだだな」

 

 

相手を確認すると瞭太の蹴りを受け止めた執事服を着た金髪爺さんとその横に同じ執事服を着た優しそうな老紳士がいた。

 

 

「アンタは確か百代と決闘した時にいた・・・もう一人は知らないけど」

 

 

「クローン組の転校の時に全校朝礼で自己紹介したんだが?」

 

「ヒューム。あの時の彼は与一を探しに行ってた筈でしたので私達の自己紹介は聞いてないと思いますよ」

 

「な、なんかスミマセン」

 

ヒュームに蹴りを放った状態で謝る瞭太だった。

 

「ヒューム・ヘルシングだ。気軽にヒュームさんと呼ぶが良い」

 

「初めましてクラウディオ・ネエロと申します」

 

「あ、ども・・・池谷瞭太です」

 

ヒュームが瞭太の足を離して瞭太も自己紹介をする。

 

「それでそのヒュームさんとクラウディオさんが俺に何の用ですか?しかも九鬼最強の執事と万能執事のお二人が一般人の俺に声をかけるって・・・」

 

「川神百代を倒した貴様が一般人で済む訳ないだろう」

 

「ですよねー」

 

ちょっと瞭太がボケて鋭くツッコミするヒュームだった

 

「小僧。貴様 明日 暇か?」

 

「何で自己紹介したのに小僧 呼び!?」

 

「瞭太くん。これでもヒュームは貴方の実力を認めてますよ」

 

「俺から言わせたらまだまだだがな」

 

「ええ・・・」

 

実際ヒュームは大半の武人を赤子と呼ぶ。川神百代ですら赤子呼びだ。

 

小僧呼びの瞭太はヒュームからしたらまだまだだが、付き合いの長いクラウディオはヒュームが瞭太の実力は認めてる事は良く知っているのである。

 

「明日ですよね?全然暇ですよ?」

 

「なら明日9時00分に九鬼財閥に来い」

 

 

「・・・え?就活?」

 

「ヒューム。ちゃんと説明しないと分かりませんよ。瞭太くん実は明日若手の従者部隊で戦闘訓練があるのです」

 

「従者部隊の戦闘訓練・・・え?俺をスカウトするんですか?」

 

「スカウト・・・確かに君の実力を考えると九鬼に欲しい人材ですね」

 

話が脱線しかけてる時にヒュームが言う。

 

 

「話が脱線してるぞ。明日の戦闘訓練で若手の従者達を小僧に相手してもらいたいんだ」

 

「ちなみに何で俺なんですか?百代とかいますし」

 

「確かに川神百代がいるがそうすると川神院に申し込みとかの手続きがあるから手間がかかる。だからといって俺が相手にすると訓練にもならない」

 

 

「まぁ・・・ヒュームさんを相手にしたら10秒で終わりますしね」

 

「1秒で終わるな」

 

「めっちゃ自信ありますね!?」

 

ヒュームの自信たっぷりにツッコミする瞭太である。

 

「こちらがお願いしてる立場ですのでタダ働きは無いですよ」

 

アルバイト代が出るようだ。

 

「・・・・・ちなみにいくらですか?」

 

「5万は出そう」

 

「やりまーーーーす!!!!」

 

 

かくして瞭太の若手の従者部隊のアルバイトが決まったのであった。

 

 

 



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第21話 九鬼従者部隊

え〜。自分のYou Tubeの一部の動画が急に人気が出てきて舞い上がってました。


 

九鬼財閥の本部の中に大きな部屋がある。

 

ここは九鬼従者部隊の人達のトレーニングルームである。

 

そしてこのトレーニングルームに若手の従者部隊が30名程いた。

 

「ファック、遂にこの演習日が来てしまったぜ」

 

今日の演習に愚痴る従者部隊序列13位のステイシー・コナー

 

「文句を言わないのですステイシー」

 

ステイシーの愚痴を聞いてる従者部隊序列16位の李 静初(リー・ジンチュー)

 

「サボってはダメですよ」

 

2人の会話に参加する従者部隊序列42位の桐山 鯉

 

「サボるとヒュームさんに蹴りを入れられますからね」

 

桐山に同感する従者部隊序列999位の武田小十郎

 

「真面目に演習に参加しても確実に蹴りをくらうがな」

 

そして従者部隊序列1位の忍足あずみ。

 

 

今回の演習は壁超えの実力者が襲撃をした時を想定した演習である。

 

しかし若手の従者達は知らない。

 

 

『皆様。これより今回の演習を始めますが、その前にヒュームから話があります』

 

アナウンスからクラウディオの声が聞こえてヒュームに交代する。

 

『事前に通達したが今回の演習は相手が壁超えの実力者が襲撃をした時を想定した演習だ。だが俺が直々に相手をすると意味が無いから外部の者に協力を申し出た。今回の演習はその協力者と戦ってもらう』

 

若手の従者達はざわざわする。全員がヒュームの相手をすると思ってたからだ。ステイシーに関してはヒュームが相手をしないと分かった瞬間に小さくガッツポーズするのであった。

 

 

「落ち着けお前ら。それでアタイ達の相手は誰なんですか?」

 

あずみがヒュームに問うと・・・

 

 

「ひえ〜。流石九鬼財閥・・・広いトレーニングルームだな〜」

 

間の抜けた声が聞こえてトレーニングルームの入口を見ると背中に【我武者羅】って書かれたジャージ(オーダーメイド)を着た瞭太がいた。

 

 

『そこの小僧が今回の演習の相手だ』

 

 

「押忍!よろしくお願いします!」

 

 

 

 

ートレーニングルーム別室ー

 

 

この部屋でヒュームとクラウディオそして九鬼紋白と松永 燕がいた。

 

ここはトレーニングルームの様子を見れる部屋である

 

「川神百代を倒した武人・・・」

 

姉の九鬼揚羽を倒した川神百代を紋白は松永 燕に倒す依頼をしていたが瞭太に倒されて少し計画が誤算になってしまったが松永 燕に川神百代を倒す依頼は続行していた。

 

紋白が今回の演習を見るのは瞭太の実力と九鬼財閥にスカウトする人材を見極めようと見学していたのだ。

 

「そろそろ演習が始まる頃か?」

 

「あ、姉上!!」

 

部屋にやって来たのは九鬼揚羽だった。専属の従者である武田小十郎がいるから様子を見に来たが別の目的もあった。

 

「クラウディオ。アイツが百代を倒した池谷瞭太か?」

 

「はい。彼がそうです」

 

九鬼揚羽も川神百代が倒された事を知った時は大きな衝撃を受けた。

 

九鬼の仕事の為に百代と闘う機会が殆ど無くなってしまった為に武道家を引退をしたが、川神百代の敗北を知り何度も拳を交えた川神百代を倒した武人を気になっていた。

 

そして武道家としての九鬼揚羽の魂が燃えだした。

 

まだ自分は武道家を引退するべきでは無いと。

 

「(百代を倒した実力・・・見せてもらうぞ)」

 

彼女は引退しても仕事の合間に鍛錬をしていた為、腕は鈍っていない。そして松永 燕も川神百代を倒した瞭太を気にしていた。

 

「(モモちゃんを倒した実力・・・しっかり見せてもらうよ)」

 

 

「演習を始める前に小僧、1つ聞くぞ?」

 

 

ヒュームが瞭太に向けて問う。

 

 

「小僧、人を殺した事はあるか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ートレーニングルームー

 

 

『小僧、人を殺した事はあるか?』

 

 

ヒュームの質問で従者部隊はざわつくが瞭太は別室がある方向に顔を向ける。

 

 

『小僧、ここは九鬼だ。お前の過去は簡単に調べる事を出来る』

 

「(確かにコイツ闘う時は川神学園にいる武人達と眼が違う。アタイやステイシーや李も知っている。命のやり取り・・・戦場を知る眼をしてる)」

 

あずみは瞭太の過去の経歴を調べ知っている。

 

そしてこの場にいる若手の従者部隊で瞭太の過去を知るのはあずみ、ステイシー、李、桐山の4人である。

 

 

「・・・俺は人を殺した事は1度も無い!!」

 

瞭太は別室方向にいるヒュームに向かい言う。

 

「俺はあの人達と約束した!【絶対に人を殺めてはダメだ】と・・・俺はこの誓いを1度も破った事は無い!そして金輪際決してこの約束は破る事は一生無い!!!!」

 

 

その眼は真剣だった。

 

 

『フッ・・・ならば良い。演習を始めろ』

 

ヒュームは聞きたかった答えを聞けたようだった。

 





技名を調べるのに時間がかかるけど


ストリートファイターのキャラを出そうと考えてます。



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