GOD EATER 2 神を喰らいし少年少女 (花梨 ~読書研究~)
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戦い続ける少女
私自身まだまだ未熟な文章でしょうが、完結まで続けたいとは思うので応援お願いします。
崩れた壁、瓦礫の山、所々にあるクレーターのような穴々。
ここは『贖罪の街』。荒ぶる神々を恐れた人々が身を寄せ合い、ひっそりと生きていた街。
今では教会の十字も地に落ち、廃墟が立ち並ぶ街。もはやここに訪れるのは『荒ぶる神々』とその神々を『喰らうもの』だけである…
深夜の贖罪の街、そこに僕はいる。
なんのため?決まっている。任務だ。
そう、任務。本当ならこんな夜中に外になんて出たくない。
しかし、愛する妹に「バッチリ整備しといたから頑張ってね!」と、言われては行かないわけにはいかない。
そんなことを考えながら索敵をしていると、建物の角を曲がったところで、こちらに背を向けて餌を補食をしている討伐対象を見つけた。
「こちらクロノ、討伐対象を発見しました。」
僕は耳に付けた通信機のマイクにそう言って、右手に握る『神機』を剣形態から銃形態に変化させる。
『了解しました。周囲に他アラガミの反応は無し、交戦を開始して下さい。』
「了解…」
僕は愛銃『ガストラフェテス』を構え、スコープを除く。
すると、200mほど先の餌場で食事をしていた討伐対象-サリエル-がフワリと宙に浮いた。
サリエルは一見、人間の少女を思わせるような外見をしてはいるが(まあサイズ的には全長2mは下らないだろうけど)その頭部には「魔眼」と呼ばれる大きな目玉が付いており、銃による攻撃の場合は一番の狙い目となる。
僕は焦らず、奴の頭部に狙いを定めて一気にトリガーを引く。
ズドォォン!
僕の銃から放たれた狙撃弾は一瞬でサリエルの頭部に着弾し、同時に雷の爆発を起こして深夜の街の一角を青白く照らす。
「キュルルゥゥ……」
自身の弱点である頭部に高威力な攻撃を受けたサリエルは断末魔の叫びを上げながら地に落ちた。
「…どうですか?やれました?」
僕は一応、オペレーターのヒトハちゃんに聞く。
『対象のコア反応消失。討伐完了です。』
「ふぅ、やっと帰れる…」
『お疲れさまです。コア回収を忘れないで下さいね?』
忘れてた。
「……了解です…」
僕はサリエルの死体に近づき神機を剣形態に変形、さらに補食形態へと変形させる。
すると神機刀身部分の根元から深緑色の怪物ようなものの頭部が生えてくる。
僕はそのまま神機をサリエルの死体に突き刺す。すると怪物のようなものの頭部がサリエルの青い肉などを喰いちぎりながら『コア』を取り出す。
「コア摘出完了。帰投します。」
この世界で人類は今、過去にないほどの危機に面している。
突如発見された新種の細胞、『オラクル細胞』。そして、そのオラクル細胞から成る怪物、『アラガミ』。
このアラガミによる『補食活動』により世界の人口は瞬く間に減っていった。
そんな中、生化学企業『フェンリル』によって開発された、自らの体にもアラガミと同じオラクル細胞を投与することにより扱うことが可能な、人造型アラガミとも呼ばれる兵器『神機』。その神機を用いてアラガミ戦うもの『ゴッドイーター』
そして、ゴッドイーターは人類最後の砦として日夜戦い続けている。
そこに一切の慈悲は無い。
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