バトルロワイアルVR (伊勢村誠三)
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参加者


番号プレイヤー名
1山野バン@ダンボール戦機W
2青島カズヤ@ダンボール戦機W
3川村アミ@ダンボール戦機W
4風摩キリト@ダンボール戦機W
5瀬名アラタ@ダンボール戦機WARS
6星原ヒカル@ダンボール戦機WARS
7法条ムラク@ダンボール戦機WARS
8風陣カイト@ダンボール戦機WARS
9セレディ・クライスラー@ダンボール戦機WARS
10小宮果穂@アイドルマスターシャイニーカラーズ
11芹沢あさひ@アイドルマスターシャイニーカラーズ
12黛冬優子@アイドルマスターシャイニーカラーズ
13樋口円香@アイドルマスターシャイニーカラーズ
14福丸小糸@アイドルマスターシャイニーカラーズ
15グラシャ@小説 仮面ライダー鎧武外伝 ~仮面ライダー斬月~
16フォラス@小説 仮面ライダー鎧武外伝 ~仮面ライダー斬月~
17鎮宮雅仁@小説 仮面ライダー鎧武外伝 ~仮面ライダー斬月~
18ジョンコナー@ターミネーター2
19T-800@ターミネーター2
20T-1000@ターミネーター2
21空遠世那@牙狼VR
22天羽涼介@牙狼VR
23奏風大@牙狼VR
24香月貴音@牙狼VR
25南雲大輔@牙狼VR

26日向蓮@牙狼VR
27イリヤスフィール・フォン・アインツベルン@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ!
28美遊・エーデルフェルト@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ!
29クロエ・フォン・アインツベルン@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ!
30バゼット・フラガ・マクレミッツ@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ!
31坂田銀時@銀魂
32志村新八@銀魂
33神楽@銀魂
34土方十四郎@銀魂
35沖田総悟@銀魂
36伊東鴨太郎@銀魂
37衛宮士郎@Fate/stay night
38遠坂凛@Fate/stay night
39間桐桜@Fate/stay night
40セイバーオルタ@ Fate/stay night
41クトリ・ノタ・セニオリス@終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?
42ティアット@終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?
43コロン@終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?
44夜神月@DEATHNOTE
45弥海砂@DEATHNOTE
46L@DEATHNOTE
47鹿目まどか@魔法少女まどか☆マギカ
48美樹さやか@魔法少女まどか☆マギカ
49暁美ほむら@魔法少女まどか☆マギカ
50千翼@仮面ライダーアマゾンズ シーズン2
51長瀬裕樹@仮面ライダーアマゾンズ シーズン2
52イユ@仮面ライダーアマゾンズ シーズン2
53鷹山仁@仮面ライダーアマゾンズ シーズン2
54水澤悠@仮面ライダーアマゾンズ シーズン2
55マモル@仮面ライダーアマゾンズ シーズン2

 



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地図およびCCMについて

地図

数/英ABCD
1・映画館・真選組屯所・ショッピングモール

・病院

・遠坂邸
2・鹿目家・教会・キタジマ模型店

・ブルーキャッツ

・妖精倉庫
3・ダック荘・283プロ事務所・バロックレッドの基地・小学校
4・ペリカン荘・ユグドラシルタワー・キラ対策室・4C基地

 

解説

エリア名解説
A-1映画館を中心にコンビニなどの軽食を調達出来る施設がある。
A-2鹿目家を中心に見滝原の街並みが再現されている。

A-3ダック荘を中心に神威島の環境が再現されている。

A-4ペリカン荘を中心に神威島の環境が再現されている。

B-1真選組屯所を中心に江戸の街並みが再現されている。

B-2中央の教会以外全て森に包まれたエリア。

B-3283プロ事務所を中心に街並みが再現されている。

B-4ユグドラシルタワーを中心にトルキア共和国地上の街並みが再現されている

C-1エリア中央のショッピングモールには食料品、衣類、重火器店、家電屋、本屋、玩具屋などが入っている。

C-2キタジマ模型店を中心にトキオシティの街並みが再現されている。

C-3バロックレッドの基地を中心にトルキア共和国の地下が再現されている。

C-4キラ対策室が再現されており、ヘリポートにはヘリコプターもある。

D-1遠坂邸を中心に冬木市の街並みが再現されている。

D-2妖精倉庫を中心に68番島の環境が再現されている。

D-3小学校を中心に住宅街が再現されている。

D-44Cの基地が再現されている。もちろん圧裂弾も…

 

備考

・4時間おきに1つ立ち入り禁止エリアを設ける。

・エリアの立ち入り禁止エリア化は放送されてから2時間後に行われる。

・会場外、または立ち入り禁止エリアに踏み入って15秒だった場合、腕輪から毒が撃ち込まれる。

・地図は全ての参加者に支給されているCCMで確認可能で、上記の表が表示される。

 

 

 

CCM

正式名称Control & Communication Manipulator。

携帯電話としても使用可能な他、登録したLBXを操作するリモコンにもなる。

当ロワでは男性には黒、女性には白の折りたたみ型のものが支給されており、

最初から入っているアプリケーションは『名簿』、『速報』、『地図』の3つ。

立ち入り禁止エリアや死亡した参加者の発表もこれを使って行わられる。



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1日目
オープニング


【??? ?日目 ??】

 

それは家だったか学校だったか職場だったか。

少なくとも全員に『自分以外の誰かがいない場所』でそれを使った事だけは共通していた。

あなたの場合は寝床。

いつもより早めに住処に戻ったあなたの前に見慣れない黒い箱が有るのに気づいた。

中に入っていたのは奇妙な緑色のVRグラス。

一般に出回っているどれとも違うサングラスの様な形をしていた。

 

それをかけた瞬間、あなたの視界が暗転した。

そして気がつくと、何処か暗い場所にいた。

そこにはまだ子供と呼べる年齢から大人まで何十人か。

少なくとも50人程の人間がホールの中に集められていた。

 

慣れてきた暗闇の中で目を凝らす。

少なくとも見える範囲では年長の者でも青年ぐらいの者に感じる。

 

しばらく混乱していたが、不意にホールの真ん中に金色のスポットライトが当てられた。

そこには、紅い衣を纏った美しい女がいた。

 

『ようこそ、VERSUS ROADの世界へ。』

 

抑揚に違和感を感たりはしなかったが、あなたにはなんだか合成ソフトで作られた声の様に感じた。

 

『集められた騎士(プレイヤー)は60名。

目指すは、ただ1人の最後の生き残り。』

 

女は会場中を見渡しながら続けた。

 

『これから60時間。

あなた達にはこちらが用意した空間で最後の1人の座を賭けて殺し合って貰う。』

 

会場中がざわめいた。当然だろう。

今あなたも現実感のなさに首を傾げるばかりだ。

 

『殺しの手段はとはない。

ただし、最低限のルールが有る。』

 

女は構わず続けた。

今も会場中を見渡しながらも、まるで人間の事など気にしない。

 

『まず会場について。

会場は16個のエリアに分かれている。

4時間ごとに1回、立ち入り禁止エリアが設定される。

立ち入り禁止エリアに踏み入った者には死が与えられる。

また、60時間経ってもプレイヤーが残り1人にならなかった場合、または60時間経つ前にプレイヤーが10人以下になった場合、1つを除いた全てのエリアを立ち入り禁止エリアとし、時間無制限で殺し合ってもらう。』

 

「はーい!質問あるっすー!

殺し合えって言ってたけど道具はー?

立ち入り禁止エリアはどうやって教えてくれるんすー?」

 

誰かが声を上げた。

ハイライトの薄い緑色の目の少女に視線が集まる。

 

『こちらから全てのプレイヤーに通信端末「CCM」を配布する。

立ち入り禁止エリアおよび脱落者の発表はそれを介して行う。

また、それとは別にと、一部例外はあるが全てのプレイヤーから没収した道具を最大2つまでランダム再配布する。

それらを使って1人の力で勝ち抜くもよし。

いつ背中を切るかも分からぬ敵に背中を預け、

共に障害を排除するも良し。』

 

そして最後に、と前置きして女が指を鳴らした。

あなたの右腕に鈍い痛みが走る。

やや遅れて身体中を猛烈な不快感と頭痛、

そして視界と意識を窮迫させる何かが襲った。

 

『全員の腕には毒液の入った腕輪を装着させてもらった。

会場外、または立ち入り禁止エリアに踏み入って15秒だった場合、毒が撃ち込まれる。』

 

あなたにもう女の言葉は聞こえなかった。

自分以外にも何人か人が倒れているようだがどうでも良かった。

ただ1つ、この立ってられない苦しみが1秒でも早く終わればと思った。

 

『そして、最後に。

最後まで生き残った者には、望む全てを与える!

では、残った55名のプレイヤーでゲームを始める。

レディ、ファイト。』

 

最後に鐘の音が聞こえた気がした。




あなた@現実
浪岡純@GARO -VERSUS ROAD-
雫川学@GARO -VERSUS ROAD-
黛孝輔@GARO -VERSUS ROAD-
海野タケル@GARO -VERSUS ROAD-

              死亡 残り55人


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OZの人形使いと迷光少女

【エリアC-2 商店街 1日目 深夜】

 

街灯こそついていないが、星と月のおかげで先程のホールよりかは明るい何処かのストリート。

酷い猫背に囚人服の様な白と黒の横縞の長袖のシャツに赤いジーパン。

長い金髪を無造作に纏めた人相の悪い青年、風摩(かざま)キリトは参ったな、と溜息をついた。

一旦落ち着こうといつの間にか手に持っていたコーラを一口。

 

(あの女の言っていた道具か。)

 

ポケットを探れば見覚えのない黒いCCMと、自身が徹底的にチューンアップした愛機、デクーOZ。

どうやらコーラも含めたこの3つが彼に渡された支給品らしい。

もう1つの愛機、ハカイオーキリトカスタムが有れば文句なしだったが、命より大切なサイロップスAIを積んだデクーOZが手元に残っただけ良しとしよう。

 

(となるとここから腕輪を外して逃げるにせよ、

最後の1人になるにせよ必要なのは…)

 

LBXをメンテナンスする為のアイテムと、

それ以外に自分の身を守る何か。

キリトは最大限警戒しながら歩いた。

道なりに歩いて行くと、立体的な騎士の上半身の看板の店があった。

 

「キタジマ模型店、か。」

 

外にあるガチャガチャを見るにLBXも扱ってる様だ。

丁度いい。キリトは自動ドアを潜って店内に入った。

 

「あ。」

 

「あ?」

 

どうやら先客がいた様だ。

何故か地べたに両足を投げ出して座っていた少女にキリトは見覚えがあった。

さっきのホールで臆さず赤い服の女に質問していた少女だ。

しかし、彼はそんな事はどうでもよく、

 

「お前、その手に持ってるのLBXか?」

 

「エルビー、エックス?って、なんすか?」

 

キリトは驚いた。

まさかLBXを知らない奴が居るなんて。

日本語が通じたし日本人だとは思ったが、

自分と同じ様に海外での生活が長いのだろうか?

 

「まあ見てろ。」

 

キリトは少女を立たせると設置されていた強化ダンボールの前に立つ。

 

「行け!デクーOZ!」

 

CCMに即座に機体を登録して自慢の愛機を投入した。

それを見て身を乗り出す少女。

 

「凄い!これ、動くんすか!?」

 

「ああ、CCM貸してみろ。登録してやる。」

 

少女から色が白い以外自分に持たされたのと全く同じCCMを受け取り、デクーOZと同じように登録する。

 

「機体コードは、『ドットフェイサー』、か。

聞いた事ない機体だな。一点物か?」

 

登録が完了して、CCMに操作画面が現れる様になった。

少女にCCMを返して操作方法をレクチャーする。

最初は一歩進むだけでひっくり返ったり、いきなり走り出して壁に激突してしまったりしたが、意外と飲み込みが早く、ややぎこちないながらも普通に操作し始める。

 

「やるじゃないか。」

 

「動かせる様になると結構楽しいっすね!

これって、背中に武器ついてるし、戦うんすか?」

 

「ああ。やってみるか?」

 

キリトは自身のCCMを構えて少女の反対側に立つ。

 

「それじゃあ、習うより慣れろだ。

せいぜい楽しませてくれよ!」

 

「行くっす!」

 

デクーOZがOZトマホークとOZシールドを構えて、

ドットフェイサーがゼットソードとゼットシューターを構えて走り出す。

交差しながら互いの近接武器が火花を散らした。

直ぐに互いに振り向き武器を向ける。

互いの胸部装甲に一撃ずつ入る。

CCMに表示された体力ゲージが少し減った。

 

「やった!」

 

「まだまだこれから!」

 

デクーOZが畳み掛けた。

普通下がるところを半歩踏み込みOZシールドで殴りつける。

そして崩した体制と上手く開いた距離を隙にOZトマホークで連撃を浴びせる。

 

「は、早い!」

 

「当然!デクーOZは俺が装甲素材から内部機構に至るまでカスタマイズしたキリトカスタム第一号!

手に入れたばっかの機体頼りの素人に負ける様なケチったカスタマイズも、柔な戦場も潜ってない!」

 

何度目かも分からぬOZトマホークの斬撃が決まる。

吹っ飛ばされるドットフェイサーはもうゲージを3分の2持ってかれていた。

しかしただではやられんと、空中で腰を捻って蹴りを出すとOZトマホークを吹っ飛ばした。

 

「何!?」

 

「隙ありっす!」

 

踵の車輪を使い加速してゼットソードを逆手に持ち変え斬りつけた。

わざと大袈裟に吹っ飛ぶデクーOZ。

その先にはOZトマホークがあった。

 

「しまった!」

 

「楽しかったけど、そろそろ決めさせてもらう!」

 

「何か手は…ん?」

 

ピロン!と少女のCCMから音がする。

どうやら必殺ファンクションが解禁されたらしい。

 

「面白い!これで決着にしようじゃないか!

必殺ファンクション!」

 

<アタックファンクション Xブレイド!>

 

「よく分かんないっすけど、

逆転できるならなんでもいいっす!喰らえー!」

 

<アタックファンクション インパクトカイザー!>

 

デクーOZはOZトマホークでX字の斬撃を、

ドットフェイサーはなんと

 

<セッタァップ!ゼェーットハンマー!>

 

ソードとシューターを合体させて作ったハンマーから炎吹き出す地割れを放つ。

 

互いの技をほぼ同時に決まったが、元々のダメージ量から膝をついたのはドットフェイサーだった。

ブレイクオーバー。勝者、デクーOZ。

 

「あー!負けちゃったっすー!」

 

「中々歯応えあったよ。有意義なバトルだった。」

 

キリトはこの状況に少し感謝をしている自分に気付いた。

見た事ない高性能機をたった数分で使いこなしてみせたこの期待の新星となら自分は更なる高みに行けるのではないか?と。

 

(もしそうなら最後の1人になる為に理由するにしても、

このままサイロップスAIを成長させるにも、

この女は使える。)

 

「次こそ絶対に負けないっすよ!えっと…」

 

「俺は風摩キリト。

オメガダインのテストプレイヤー。

こいつは愛機のデクーOZ。」

 

「わたしは芹沢あさひ!

ストレイライトのセンター!

はじめてのLBXはドットフェイサー!」

 

出会うはずのなかった2人はLBXを通じて奇妙な出会いを果たし、奇妙な運命に巻き込まれて行く……。




【エリアC-2 キタジマ模型店 1日目 深夜】

名前:風摩キリト@ダンボール戦機W
状態:正常、満足感
装備:CCM@ダンボール戦機シリーズ
道具:デクーOZ@ダンボール戦機W
   コーラ@ダンボール戦機W
思考
基本:サイロップスAIを完成させるor最後の1人になるかして目的を達成する。
1、芹沢あさひを利用して目的を達成する。
2、ハカイオーキリトカスタムを探す。
3、急がなくてもいいが、ジョーカーキリトカスタムの復元もやりたい。
備考
※参戦時期はΣオービス完成以降〜大空遙がガーダインを裏切る前のどこか。
※まだ名簿や地図を確認していません。それらはCCMから確認する事が出来ます。

名前:芹沢あさひ@アイドルマスターシャイニーカラーズ
状態:正常、ちょっとハイ
装備:CCM@ダンボール戦機シリーズ
道具:ドットフェイサー@ダンボール戦機WARS
   ????@???????????
思考
基本:よく分かんないけど、皆と無事に帰りたいっす!
1、もっとLBXが上達したらキリト君にリベンジマッチを申し込むっす!
2、ドットフェイサーを使いこなしたい!
3、冬優子ちゃん達にも見せたいっす!
備考
※ドットフェイサーが使える必殺ファンクションは今のところ『インパクトカイザー』だけです。
※まだ名簿や地図を確認していません。
※LBXが楽しすぎて一瞬冬優子達の事を忘れていました。


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仮面同士

【エリアC-4 キラ対策室内 1日目 深夜】

 

気が付けば、どこか建物の上にいた。

身体全身に風を感じてあたりを見渡す。

そこには、星々が瞬く空と、月明かりに映し出された街が見えた。

星灯を見上げるのはいつぶりだろうか?

金髪をオールバックにした緑衣の青年、フォラスは全く望まぬ形で再び空を拝めた事に柄にもなく涙を流した。

大災害で地上を追われて以来見上げる空は、とても綺麗に感じた。

だが泣いてばかりもいられない。

彼はすぐに姿勢を低くして腰に巻かれた戦極ドライバーに手を当てながら見た事のない乗り物、ヘリコプターの影に隠れた。

直ぐにポケットの中身を探る。

手に馴染んだ感覚があった。取り出してみるとそれはやはり愛用のドングリロックシードだった。

それ以外には折りたたみ型の携帯端末。

恐らくあの紅い衣の女が言っていたCCMとやらだろう。

 

(なんでこんな所に居るのかとか、

直前まで何やってたかとか全く思い出せないけど、

やる事はトルキアの地下と変わらない殺し合いだ。

まずはこの建物の中を探すか。)

 

中々しっかりした建物だし、替えの服や食べ物が見つかるかもしれない。

そう思って中に入る。

 

「すげぇ…」

 

思わず声が出た。

自分達がいた地下とは雲泥の差。

その手のものに全く明るくない自分にもそれが最新設備だと一目で分かる機械の数々。

何かの研究機関というよりは捜査機関と言われた方がしっくり来る感じだ。

 

(水とかも必要だが、それより武器が手に入るかもな。)

 

そう思って手当たり次第にドアを開けていく。

生活スペースらしき部屋は全て無視してドアを手当たり次第に開けて行くと

 

「っ!」

 

大きな鏡があるだけの奇妙な部屋に女がいた。

薄いピンク色の長袖に黒いスカート。

髪の毛はツーサイドアップにしている。

小柄で顔は綺麗というよりは愛らしいと言った感じだが、充分美人でフォラスが地下で侍らせていた女達と比べてもかなりの上玉だ。

もう少し身長が欲しいが、文句を言えばバチが当たる。

 

「ふゆに、何か御用ですか?」

 

分かりやすいまでに怯えながら上目遣いにこちらに声をかけてきた。

フォラスは柔らかな笑顔を作って得意の弁舌を振るった。

 

「ああ。僕はフォラス。

殺し合いをするつもりはないよ。」

 

「本当、ですか?」

 

「ああ。けど、残念ながらきっとそんな人間ばかりじゃないだろう。

そうだったら殺し合いは永遠に膠着状態だ。

そんな中君の様な子が震えながら過ごすなんて僕には看過出来ない。

どうか、僕に君を助けさせてくれないかい?」

 

「ふゆより、ふゆの友達を探してください!

きっと、きっと怖がって泣いてます…。

会ったばかりのフォラスさんに無茶なお願いですけど…」

 

自分も怖いくせに気丈にも友人を頼むと言ってみせた。

身体は震え、目には涙を溜めている。

もし演技だとしたらクサすぎる。

フォラスは少女、黛冬優子を『か弱い少女』と判断した。

それが自分と同じ仮面を被った姿だとも知らずに。

 

「なら尚の事見知らぬ僕が行くより君が行かなきゃ。

その手伝いなら幾らでもするよ!」

 

フォラスは力強く言って手を差し伸べる。

冬優子はパァッ!と表情を明るくしてその手を取った。

 

反対側の手に支給されたレミントンデリンジャーを握り締めながら。




【エリアC-4 キラ対策室内 1日目 深夜】

名前:フォラス@小説 仮面ライダー鎧武外伝
状態:正常
装備:戦極ドライバー(プロトグリドン)@小説 仮面ライダー鎧武外伝
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
   ドングリロックシード@小説 仮面ライダー鎧武外伝
思考
基本、この戦いを生き抜く。
1、まず仲間を探す。
2、ただしグラシャみたいな扱いづらい奴らは御免。
備考
※死亡後からの参戦ですが、記憶を失っています。



名前:黛冬優子@アイドルマスターシャイニーカラーズ
状態:身体は健康、不安と焦り
装備:レミントンデリンジャー@現実
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
   ライオンのぬいぐるみ@Fate/stay night
思考
基本、何が、なんだかよく分かんないけどフォラスの前で『ふゆ』を演じ切る。
1、あさひ達を探す。
2、銃なんてふゆに撃てるかな…。
備考
※一度アイドルを辞める以前からの参戦で、この極限状態で死ぬことよりボロが出る事を恐れています。


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【速報】戦慄の殺し合いゲーム ナグスケの運命やいかに!?

【エリアC-4会場外との境目 1日目 深夜】

 

「ナグスケです。今私は彼岸島に来ています。

GARO -VERSUS ROAD-と似て非なるこのゲームでもう既に5人もの人が殺されてしまいました。

私は必ずこの奇々怪々ゲームの謎を暴き、生還してみせます。」

 

迷彩柄の上着の男が誰に言うわけでもなく呟いた。

彼の名前は南雲大輔。

ナグスケというハンドルネームで動画配信サイトYチューブのチャンネルの一つ、『ナグステーション』を運営する動画配信者だ。

 

彼はこの数日。

現在に非常によく似た状況を体験していた。

GARO -VERSUS ROAD-というVR型オンラインデスゲーム。

ここに放り込まれた時の状況もGARO -VERSUS ROAD-にログインする時と非常に似ていた。

 

(けど違う。わざわざ減らした参加者を今更増やす必要なんてないはずだ。

これはGARO -VERSUS ROAD-とは無関係なのか?

けどあの時ルール説明をした女は間違いなくGARO -VERSUS ROAD-にも居た…。)

 

謎だ。だからこそ自分が解明する価値がある。

支給品と地図に名簿を確認した南雲は早速移動を開始した。

支給品に関しては用途不明のカードと宝石だけと言う石礫になれば儲けもの程度のものしかなく移動以外に取れる選択肢がなかったというのがより正確だが。

遠くに一つだけポツンと建物が有ったが、誰が見ても向かいそうだったのでやめた。

この周辺に1つしか集まる場所がないなら悪人も善人も皆そっちに行く筈だ。

なら自分はあえて逆方向に向かい、このエリアの外に出よう。

そこで参加者を探して情報交換。

してくれそうなら協力を依頼。

まずは、そんなところか。

 

(お、早速誰か来たな。)

 

暗くて姿ははっきり見えないが輪郭から恐らく男性、自分より背は低いだろうか?

足を早めて近づく。

まだ大人と呼ぶにはまだ若い男だった。

白と青の着物を着ていて眼鏡をかけている。

 

「あのすいません!

少しお聞きしたいことがあるんですが…」

 

向こうから話しかけてきた。

好都合だ。このまま会話を続けよう。

 

「だらしない片肌ぬぎの死んだ魚の目をした天然パーマの男と背はこれぐらいで、赤いチャイナ服の女の子見ませんでした?」

 

「い、いや見てない。

こっちに飛ばされてから人に会ったのは君が初めてだ。」

 

「そうですか…ありがとうございました!」

 

さっさと先を急ごうとする少年を南雲は慌てて呼び止めた。

 

「余裕が有ればでいいんだが、『南雲大輔』が探していたと『空遠世那』、『天羽涼介』と『奏風大』に伝えておいてくれないか?」

 

「お知り合いですか?」

 

「ああ。『香月貴音』や『日向蓮』と違って少なくとも話は通じる筈だ。」

 

南雲は少年に自分の知る最初のホールで目撃した5人の風貌を教えた。

 

「分かりました。

その依頼、万事屋銀ちゃんの志村新八が引き受けました。」

 

「頼んだよ。坂田って人や神楽って子にあったら君の事を伝えておく。」

 

どうやら同行は無理そうなのでまた会ったら情報交換をする事を約束をして別れた。




【エリアC-4会場外付近 1日目 深夜】

名前:南雲大輔@牙狼VR
状態:正常
装備:なし
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
   クラスカードランサー@ Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ!
   宝石@ Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ!
思考
基本、この殺し合いの謎を解明する。
1、建物(キラ対策室)とは反対(ユグドラシルタワー方面)に向かい、未接触の人間と情報交換する。
2、出会ったら新八の事を坂田、神楽に伝える。
3、日向蓮や香月貴音には出来るなら会いたくない。
  てかなんで日向蓮や奏風大は生き返ってるんだ?
4、空遠たちなら協力出来るか?
備考
※坂田銀時、神楽の風貌を把握しました。
※少なくとも4回戦終了〜5回戦開始前からの参戦です。


名前:志村新八@銀魂
状態:正常
装備:なし
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
   長谷川さんの本体@銀魂
   サングラス@ターミネーター2
思考
基本、万事屋銀ちゃん全員で江戸に帰る。
1、南雲さんの伝言を空遠さん達に届ける。
2、日向蓮、香月貴音には注意する。
3、長谷川さんの本体ってただのサングラスだろ!
  何この場にいない人間の私物勝手に持ってきてんだ!
4、いやサングラス2個もいらねーよ!
  殺し合いさせる気あんのか!?
備考
※GARO -VERSUS ROAD-からの参加者達の大雑把な特徴を把握しました。
※少なくとも長谷川と関わりを持ってからの参戦です。


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Are you human?

【エリアC-3バロックレッドの基地 1日目 深夜】

 

カチャカチャと銃に弾を込める音がバロックレッドの基地、と地図ではなっている廃墟に荷物を運び込んだ様な場所で長瀬裕樹は支給された武器の感触を確かめていた。

銃火器に明るくない彼にとってそのショットガン、SPAS12は名前こそ知らないが唯一使ったことのある銃だった。

 

(俺はこれで、何するんだろうな?)

 

息子を平気で殺そうとする鷹山仁に同意するなどあり得ない。

理屈では溶原性細胞の温床になり得る千翼を、仲間を殺した方が多くの人間には安心だとわかっているが、そんな簡単に割り切っていい話じゃない。

 

(なら、俺は…)

 

また、逃げろとしか言ってやれない。

アイツと一緒に戦ってやる事も、きっと出来ない。

けど見捨てるなんて絶対に出来ない。

長瀬は一度だけゆっくりと息を吐くと銃を肩にかけて外に出た。

 

街灯は灯っておらず不気味な暗い、しかもどこか地下の様な景色が続いている。

 

(アマゾンとかより幽霊とか出て来そうだな。)

 

いつでもショットガンを撃てるようにしながら長瀬は足音をなるべく立てずに歩いた。

しばらくすると闇に目が慣れて来たおかげで彼は前方に誰かが居るのに気付いた。

ショットガンを構えて近付く。

 

「……!?」

 

「動くんじゃねぇ!」

 

振り向いた少女に長瀬は銃を胴体突きつけた。

しかし少女も同時にやけに細い拳銃を眉間に突きつける。

 

「お前、人間か?」

 

「……」

 

「答えろ!」

 

長瀬は彼女の肉付きの良くない胸に銃口を強く押し当てる。

彼も眉間に銃を突きつけられているが、いや、居るからこその緊張と仲間達を苦しめ、命を奪ったアマゾンへの憎悪が彼を駆り立てていた。

 

「答えろってんだルルォ!」

 

もう一度強く押す。

少女は銃を下ろした。

 

「……私は、無駄な争いは嫌いよ。」

 

「じゃあさっさ答えろよ。

人間なら人間って言えばいいじゃねぇか!

お前なんかに構ってる時間ねぇんだよ!」

 

「奇遇ね。私もよ。」

 

軽く地面を蹴って少女が下がった。

長瀬は迷わず引き金を引いた。

しかし弾は当たらないどころか瞬きする間に消えた少女に避けられた。

 

(な!?今何が!?)

 

頸に冷たい感覚がする。

まさか回り込まれたのか?こんな一瞬で?

 

(不味い!)

 

しかし少女が引き金を引く事はなかった。

彼女の横から飛んで来た弾丸を左手の盾で受けたからだ。

 

「オラァ!」

 

その隙に長瀬が銃床で殴り掛かる。

からぶったが、飛んで避けた彼女はそのまま逃走を選んだらしく、走り去った。

 

(なんとかなった?いや待て!

さっきあの女を撃ったのは誰だ?)

 

長瀬はすかさず少女を狙った弾丸が放たれた方に銃を向けた。

 

「命の恩人に随分な挨拶ね。」

 

「生憎俺を狙ってたかどうかわかんなかったんでな。」

 

皮肉で返す長瀬。

しかし相手はそれもそうねと軽く流した。

 

「私は遠坂凛。人間よ。あなたは?」

 

「長瀬裕樹。友達を、4人も怪人に狂わされちまった男だ。」

 

銃を下ろす長瀬。

凛もポケットから両手を出す。

2人は互いに心なんて許してない形だけの握手を交わした。

 

 

 

【エリアC-3バロックレッドの基地付近 1日目 深夜】

 

そんな2人の様子を少女、暁美ほむらは追跡していた。

少なくとも2人は『話せばわかる』タイプの様だ。

さっきの彼のあれは、自分の返答が悪かったのだろう。

 

『お前、人間か?』

 

……けどあの質問にどう答えれば良かったのだろう?

自分はもう、人間を名乗るにはいろんなものを失いすぎた気がする。

 

「他をあたるかしら。」

 

ファサッ!と長い髪を払ってほむらは2人とは反対方向に進んだ。




【エリアC-3バロックレッドの基地付近 1日目 深夜】

名前:長瀬裕樹@仮面ライダーアマゾンズ
状態:正常、軽度の緊張
装備:SPAS12(残弾6/7)@仮面ライダーアマゾンズ
道具:CCM@ダンボール戦機、予備弾×35@仮面ライダーアマゾンズ
思考
基本、どうするかは分からないが千翼と合流する。
1、鷹山仁も水澤悠も許さない。
2、他のアマゾンは参加してるなら倒す。
3、この女(凛)は信用していいのか?
4、あの女(ほむら)は何者だ?
備考
※少なくとも千翼が死ぬより前、仁を撃った後からの参戦です。

名前:遠坂凛@Fate/stay night
状態:正常
装備:なし
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
   ????@????
   ????????@????
思考
基本、殺し合いに乗るか乗らないかは兎も角桜は必ず止める。
1、つい助けちゃったけどどうしようかしら?
2、彼(長瀬)と情報交換する。
備考
※少なくとも鉄心エンドを回避したヘブンズフィールの慎二死亡後のどこかからの参戦です。



【エリアC-3バロックレッドの基地付近 1日目 深夜】

名前:暁美ほむら@魔法少女まどか☆マギカ
状態:正常、ちょっとセンチメンタル
装備:コンテンダー(残弾1/1)@現実
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
   ソウルジェム@魔法少女まどか☆マギカ
思考
基本、まどかの安全を最優先に動く。
1、彼ら(長瀬と凛)は話せばわかるタイプ。
  けど疑われてはしまったか?
2、他の銃火器が欲しい。
3、何故死んだ筈の美樹さやかがあそこに居たのかしら?
備考
※最初のホールで美樹さやかを目撃しました。
※さやか死亡後〜最終決戦の間からの参戦です。


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i hope Be the human. i will kill oll of my Children.

【エリアD-2妖精倉庫 1日目 深夜】

 

食べたい。人を食べたい。

アマゾン生命体ならあまりにもありふれた願望、本能。

故にどこまでも絡みつき厄介。

 

妖精倉庫を無茶苦茶に破壊しながら欲望を発散させる6本腕の青い身体に赤い垂れ目のアマゾン、千翼は苦しみ、呪っていた。

自身の生い立ちを、嫌でも人間に接触せざるを得なくなるこの状況を。

しかし彼はそれでも『大切な人と共に生きたい。』

 

「██▅▅▅▃▄▄▅▅▅▅▅▃▃▄▅██▅▅▅▃▄▄▅▅▅▅▅▃▃▄▅██▅▅▅▃▄▄▅▅▅▅▅▃▃▄▅━━ーーーーーーー―ッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!」

 

その慟哭は愛しい彼女を呼んだものであったか、或いは自分を産み落とした両親への怒りであったか、はたまた全て自分が悪いことへの行き場の無い絶望だったか…。

その絶叫に呼応する様に背中から飛び出た無数の触手が部屋中をぐちゃぐちゃに掻き回し、空腹に苦しみ家具やぬいぐるみに齧り付く。

そして食べ物でないそれらを受け付けるはずもなく全て吐き出す。

そんな繰り返しでようやく少しは落ち着いたのか彼は人間の姿に戻った。

 

「た、食べ物……」

 

そして変わらず襲う空腹感をどうにかする為に食堂と思しき場所を見つけてそこにあった野菜や肉、バターケーキなど手当たり次第に噛み付く。

しかし悉く母を噛んでしまった記憶がフラッシュバックして吐き散らす。

 

「お腹、お腹空いた…」

 

なんとか水だけは飲めた千翼は何度も自分が食い荒らした残飯を踏みながら進み、外に出た。

今思い返してみれば彼がまともに食べれる食事など長瀬が用意してくれたあのチューブぐらいしかない。

 

「あ、ああああ……」

 

ズルズルと足を引きずり、身体を動かして千翼は進んだ。

ただ食べたいという原始的な欲を満たす為に。

 

 

 

【エリアC-2ブルーキャッツ内 1日目 深夜】

 

「……どうゆう事だ?」

 

フラフラとボサボサの傷んだ金髪まじりの髪に無精髭の男が立ち上がりながら呟いた。

男は盲目だった。

だがその分周りの気配や音に敏感だった。

故に今の状況が理解できない。

 

しかしこの男、鷹山仁は構わなかった。

腰に手を当てれば自分が長年使って来たアマゾンズドライバーが巻かれてることは分かった。

それで十分だった。

ならば後はホールで感じ取った千翼を探し出して殺すのみ。

 

自分が創り出してしまったアマゾンは全て狩る。

それだけが唯一鷹山仁を駆り立てる理由だった。

仮にそれが自分の息子を殺すとしても。

 

彼は何度も何かにぶつかりながら、転びながらも外に出る。

ただひたすらアマゾンを探して彷徨った。




【エリアD-2妖精倉庫前 1日目 深夜】

名前:千翼@仮面ライダーアマゾンズ シーズン2
状態:空腹(大) 疲労感(大)
装備:ネオアマゾンズドライバー(千翼用)@仮面ライダーアマゾンズ シーズン2
   ネオアマゾンズレジスター@仮面ライダーアマゾンズ シーズン2
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
思考
基本、兎に角生きたい。
1、自分が食べれるものを探す。
2、もしまた暴走すれば………
3、?????????????
備考
※食人衝動は一見抑えられてる様に見えますが、人間を見れば我慢できなくなります。

【エリアD-2妖精倉庫】
千翼の暴走により中はかなり荒らされていますが、聖剣などが保管されている辺りは無事です。



【エリアC-2ブルーキャッツ前 1日目 深夜】

名前:鷹山仁@仮面ライダーアマゾンズ シーズン2
状態:人間態、???
装備:アマゾンズドライバー(アルファ)@仮面ライダーアマゾンズ シーズン2
   アマゾンズレジスター@仮面ライダーアマゾンズ シーズン2
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
思考
基本、アマゾンは全て狩る。
1、千翼を捜し出して必ず殺す。
2、他にもアマゾンがいれば殺す。
備考
※少なくともイユが死亡する以前からの参加です。


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汚い大人の化かし合い

【エリアB-1真選組屯所 1日目 深夜】

 

「全く、参ったね。」

 

と、少しもそんな風に思ってなさそうに青髪、赤目の少年が1人つぶやいた。

彼はセレディ・クライスラー。

世界的テロ組織ワールドセイバーの中枢にして

腕輪をつけられた手首の感覚を確かめてからポケットを漁る。

 

(ファントムに、オーヴェインとCCM。

私が生き残らなければならないと知って殺し合いをさせる気満々という訳か。)

 

気に食わないなと思いながらも実際生き残るしか無いと思い、周りを確認する。

どうやらここは資料庫の様だ。

自身のLBXファントムに監視をさせ、資料庫の中身を漁る。

どうやらここは警察組織の施設らしく、逮捕した犯人から押収したと思しき日本刀や爆薬などが多数見つかった。

 

(なら丁度いい。この脇差と硫酸毒薬を持っていこう。)

 

CCMで操るオーヴェインにロックを破壊させ中身を取り出す。

殺し合いをさせる為に支給された道具としてはこれ以上のカモフラージュはないだろう。

 

ファントムにステルス機能を発動させてオーヴェインと毒薬をしまい、脇差を手に持ち、外に出た。

想像通り和風建築だった。

 

(土足なのが少々申し訳ないですね。)

 

なんて場違いな思いを抱きながらセレディは建物を探索する。

出口を探して歩いていると反対側からおかしな2人組が歩いてきた。

1人は上下白のスーツに胸ポケットには赤いハンカチを入れている若い男。

もう1人はダウナーな感じの黒いパーカーを着た赤毛の少女だった。

少女はセレディの脇差を見てポケットからナイフを取り出す。

セレディは躊躇なく脇差を投げてよこした。

 

「え?」

 

「この通り私は丸腰です。

毒薬もあるにはありますが、今すぐは使えない。

加えてお二人には体格で圧倒的に劣る。

大丈夫、私は危害を加えません。」

 

ポカン、とする少女に対してスーツの男は「ほう。」と言いながら脇差を回収し

 

「そこまで言うなら信用しよう。

ただし毒薬を廃棄して欲しい。」

 

セレディが毒の入った瓶の中身を捨てる。

それを見届けると3人は落ち着ける場所にとの事で、館内の空き部屋に移動した。

 

「私はセレディ・クライスラーといいます。

神威大門統合学園の者です。」

 

「鎮宮雅仁。ユグドラシル・コーポレーションの者だ。」

 

「樋口円香。283プロのアイドル…。」

 

この僅かな間に鎮宮雅仁はセレディのこの異常状態での落ち着いた態度や身体運びから彼が只者でないことに気付いた。

それこそ子供と舐めてかかれば寝首をかかれるほどに。

セレディもまた、鎮宮雅仁の異常性に気付いていた。

雅仁と同じ所見の他に彼の傭兵としての長年の経験とそれに裏打ちされた感が彼の正体、怪人オーバーロードを見破っていた。

 

(この先間違いなく邪魔になるな。)

 

(最終的にはここを逃げ伸びる前に必ず…)

 

((始末してやる!))




【エリアB-1真選組屯所 1日目 深夜】
名前:セレディ・クライスラー@ダンボール戦機WARS
状態:正常
装備:なし
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
   LBXオーヴェイン@ダンボール戦機WARS
思考
基本、この殺し合いを脱出し、争いを起こした者をワールドセイバーの元に裁く。
1、まずは樋口円香と鎮宮雅仁と情報を交換する。
2、いずれ鎮宮雅仁は始末する。
備考
※少なくともアンダーバランスを手に入れる以前からの参戦です。
※瀬名アラタらの参加にまだ気付いていません。

名前:鎮宮雅仁@小説 仮面ライダー鎧武外伝
状態:正常、人間態
装備:脇差@銀魂
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
   戦極ドライバー@小説 仮面ライダー鎧武外伝
   メロンロックシード@小説 仮面ライダー鎧武外伝
思考
基本、ノブレス・オブ・リージュを成す為に邪魔者を排除し、この殺し合いを乗っ取る。
1、まずは樋口円香と鎮宮雅仁と情報を交換する。
2、セレディはいずれ始末する。
備考: 
※少なくともグラシャを一度見逃してからの参戦です。彼が参加していることにはまだ気付いていません。

名前:樋口円香@アイドルマスターシャイニーカラーズ
状態:軽度の混乱、表面上は冷静。
装備:スペツナズナイフ@牙狼VR
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
   ??@?????
思考
基本、??????????
1、とりあえずは2人と情報交換する。
2、この人達何でこんなに冷静なんだろう?
3、小糸が心配。


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上映中はお静かに願います。

【エリアA-1映画館 1日目 深夜】

 

もしかしたらキラ事件に並ぶ事件になるかもしれない。

酷い猫背に白い長そでのシャツにヨレヨレのジーパン。

深い深い隈の刻まれた目に病的なまでに色白の肌。

そしてぼさぼさの黒髪。

世界一の名探偵『L』はそう思った。

 

(しかしそれよりも先に月くんがキラであることを立証しなければいやもしかしたらそれより早くこの事件を解決しその途中で合流することが望ましいかもしれない。)

 

夜神月の頭脳は天才的だ。

この事件を解決するにあたり必要になるかもしれない。

 

(どちらにせよまずはこの施設を調べ上げなければ。)

 

まずはLはポケットを探った。

中から道化師を思わせる手のひらサイズのロボットの玩具が出て来た。

 

(こんなもので殺し合いをさせろなんて正気なんでしょうかしかし主催側が支給する以上何か意味が有るのかもしれない…。)

 

Lは一先ずロボットを、LBXナイトメアフィアーをポケットにしまい、反対側のポケットをあさる。

中から折り畳み携帯電話に似たデバイスと一枚のチケットが出て来た。

『ドーナツ無料券』と書かれたそれを人類きっての甘党であるLが使用をためらうことはなかった。

すぐさま売店の方に向かい、ドーナツの自販機に投入し、『全種類セット』と書かれたボタンを押す。

中に毒が入ってるとかは考えなかった。

この事件の犯人がさせたいのは殺し合いだ。

食中毒でリタイアなんて間抜けな結末は望んでないだろう。

まずドーナツを一個平らげる。

糖分を摂取した彼は早速奥の劇場のあるエリアを調べた。

 

(建物は二階建て。一階も二階もチケット売り場や事務室などの有無を除けば配置以外は売店とシアターが四つという極めてシンプルなつくり。)

 

彼はまず一階の一番シアターに入った。

全ての席を順番に調べていく。

 

(どうやら爆弾などのトラップは無いようですねただ毒ガスなどは安心できませんが。)

 

しかしそこまで疑ったらきりがないだろう。

そう思い最後の一番最後の列を調べる。

 

「ふむ。」

 

そこで彼はここにきてはじめて人間に出会った。

ピンク色の長い髪の子供だ。

大の字になって眠っていてすーすーと寝息を立てている。

これは起こすべきなんだろうか?

それとも万に1つも敵意が有る事を考え荷物を奪っておくべきなんだろうか?

少しでも身の安全を考えるなら奪っておくべきだと思いポケットに手を伸ばすと少女は急に目を覚ました。

大きくあくびをして背を伸ばすとLを見つけて話しかけて来た。

Lの知らない言葉だった。

取り合えずLは自分の呼び方ぐらい教えようと思い、自身を指さし

 

「リュ・ウ・ザ・キ」

 

と教えた。首を傾げられたのでもう一度そう言うと納得したのか彼女もコロンと名乗った。

Lはお近づきのしるしにと1つドーナツを差し出す。

最初は何か分からなかったようだが一口かじって気に入ったのか満面の笑みで何かを捲し立てた。

 

「お気に召したようで幸いです。」

 

そう言ってLはこのシアターからともに出ようと外を指さそうとしたが

 

『上映時間となりました。

第一シアターでは劇場版銀魂新訳紅桜編を上映いたします。

上映途中での入場、退出は腕輪の毒の起動の原因成るのでおやめください。

それでは、お楽しみください。』

 

「映画1つでそこまでやるのか?」

 

しかしなってしまったものはしょうがない。

Lは諦めていつもの体育座わりのような座り方で席に着いた。

コロンも真似して席に着く。

まず予告編が始まる。ドーナツを食べながらLは画面を見続けた。




【エリアA-1映画館シアター1観客席 1日目 深夜】

名前:L@DEATHNOTE
状態:正常
装備:なし
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
   LBXナイトメアフィアー@ダンボール戦機W
   ドーナツ(現地調達、5個ほど消費)
思考
基本、この事件を解決する。
1、夜神月の処遇は保留。
2、とりあえずはコロンと行動する。
3、映画を見終わったらコロンともっとしっかりした情報交換を行う。
4、だれか肉体労働もしてくれる協力者が欲しい。
備考
※ヨツバ編終了から死亡までの間からの参戦です。

名前:コロン@終末何してますか?
状態:正常
装備:なし
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
   ???????@?????????
   ?????@??
思考
1、よくわかんないけどお菓子くれたリューザキはいいやつ!
2、なんか始まった映画見る!
備考
※あまり深くものを考えていません。
※参戦時期は不明です。


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強面と怖がり

【エリアA-2鹿目家 1日目 深夜】

 

気がつくと彼女、福丸小糸は誰かの私室にいた。

薄ピンクの壁紙にぬいぐるみもあり、彼女と同じ少女の部屋だろう。

しかし彼女にとってはどうでも良かった。

 

(人が、人が死んじゃった……)

 

バタバタと毒で倒れていく男達を見て平常心を保てる程彼女は血生臭い事柄に縁があるわけでは無いのだ。

縁があってもダメな人はダメだろう。

むしろ風摩キリトの様な者やこの状況を利用しようとする図太さやこの状況で冷静に振る舞えるフォラスらの様な奴らが異常とさえ言えよう。

 

(兎に角、兎に角どうしたら…)

 

身体をキツく抱きしめると制服の上着に何かが入ってるのに気付いた。

恐る恐る取り出してみる。

 

(ケータイに、おもちゃにキーホルダー?)

 

1つは参加者全員に支給されてるCCM。

もう2つはドリアンの模様の描かれた錠前、ドリアンロックシードと西洋剣型のキーホルダーだった。

 

(これを渡して何をさせたいの!?)

 

本当に分からなかった。

だがケータイが有るなら連絡は出来るか?と思いCCMの中身を調べる。

『名簿』『速報』『地図』と並んだ中で迷わず『名簿』を選択する。

どうやら五十音順ではなく関係者同士ごとに一括りにされている様だ。

 

「円香ちゃん…」

 

樋口円香。彼女の幼馴染のうち1人の名前があった。

こんな場所に呼ばれたことを嘆くべきか、それても誰か知ってる人間がいる事を喜ぶべきか。

他の3人、小宮果穂、芹沢あさひ、黛冬優子にも言える事だが、彼女に今あまり関わりのない3人を気にする余裕はない。

 

「行かなきゃ…円香ちゃんのところに…。」

 

なけなしの勇気を振り絞って立ち上がり、ドアの前に立つ。

かなりの時間を使って震える手と高鳴る心臓を落ち着かせてドアノブを捻って外に出た。

その瞬間、

 

「ちょこまかとうぜぇんだよ!」

 

「ぴゃ!」

 

派手な金属音と共に2体の小さな何かが部屋に入って来た。

それは手の平に乗れるサイズで有りながら人型で驚く程動き回っている。

片方は黒とダークブルーの細身の姿で、もう一体は白いロシア兵を思わせるコートの様な姿をしていた。

そしてその後ろから黒い制服、見る人が見たらドラキュラ城で見たことあるとか言いそう、を来た無造作な短髪の男が入って来た。

 

「こんのぶった斬ってやる!」

 

男のケータイ操作に合わせて短剣、ベリアルエッジを振るう白いLBX、ガウンタ。

しかしダークブルーのLBX、ダークパンドラは軽快にそれを避けると部屋から出て行った。

 

「ちっ!逃げたか。」

 

男はガウンタを回収すると苛立ち気にCCMをしまった。

そして小糸の方を見る。

 

「おい。」

 

「ひっ!……な、なんですか?」

 

「俺は真選組の土方だ。少しいいか?」

 

恐らく、最悪に噛み合わない2人が考えうる限り出会いをしてしまっている。

幸か不幸かダークパンドラが干渉することは無かった。

 

そしてそのダークパンドラを操っていた本人は

 

「………」

 

死んだ目のまま無感動に機体を回収。

その首にはスレイブチョーカーが月明かりを受けて鈍く光っていた。




【エリアA-2鹿目家 1日目 深夜】

名前:土方十四郎@銀魂
状態:正常、苛立ち
装備:CCM@ダンボール戦機シリーズ
道具:ガウンタ@ダンボール戦機WARS
   ?????@??
思考
基本、このクソな状況を作ってくれた奴を逮捕する。
1、あの青いの(ダークパンドラ)は必ず倒す。
2、このガキ(小糸)から情報を得る。

名前:福丸小糸@アイドルマスターシャイニーカラーズ
状態:混乱、動揺、緊張
装備:なし
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
   ドリアンロックシード@小説 仮面ライダー鎧武外伝
   キーホルダー@牙狼VR
思考
基本、円香ちゃんを見つける。
1、この怖い人(土方)大丈夫かな?

名前:川村アミ@ダンボール戦機W
状態:スレイブ状態
装備:スレイブチョーカー@ダンボール戦機W
   CCM@ダンボール戦機シリーズ
道具:ダークパンドラ@ダンボール戦機W
思考
基本、他のスレイブプレイヤー以外の参加者を排除する。
1、???????????
備考
※スレイブ状態はダークパンドラがロスト、またはブレイクオーバーすれば解除されます。


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偽善純然悠に敢然

【エリアB-4企業城下町 1日目 深夜】

 

そこは広い公園だった。

遊具などはなく、原っぱに舗装された道とまばらにベンチと街灯があるだけの極めてシンプルだが中々広い。

恐らく街の憩いの場として作られた場所だろう。

建築などの知識のない彼、法条ムラクにもそれぐらいは分かった。

彼はポケットを探りながら歩く。

 

(見覚えのないCCMにマグナオルタス。

それからマッチ箱?マグナオルタスは兎も角なぜマッチ?)

 

疑問は生まれたが、考えても仕方ないこともある。

まずは最初のホールで姿を見た友人瀬名アラタを捜さねばならない。

ムラクはマッチをしまい、マグナオルタスをいつでも出せるようにして公園を探索する。

歩いて行くと、人影が見えた。

若い男が2人ともう1人、自分と同い年ぐらいの、少女だろうか?

髪は短いがスカートを履いているしそうなのだろうと判断する。

男の1人が剣を持ってるのが気になったが、ムラクは2人に攻撃してないなら平気だろうと思い、3人の前に出た。

 

「!?」

 

「君は?」

 

「俺は法条ムラク。すまないが俺と同じぐらいの背丈の赤毛に碧眼の少年を見なかったか?

名前は瀬名アラタというんだが。」 

 

まず最初に短い青髪の少女が答えた。

 

「ごめん見てない。月さんは?」

 

ライトと呼ばれたスーツの男は

 

「いや、僕も見てない。水澤さんも?」

 

「ああ。」

 

水澤と呼ばれたコートの男も同じだった。

そうか、と少し残念そうに呟くムラク。

 

「だったらさ、わたしもここに連れて来られてる知り合いが居て捜してたの。一緒に捜さない?」

 

思わぬ提案にムラクは驚いた。

自分とそう年の変わらない少女がこの異常事態に直面してついさっき会ったばかりの自分に手を貸すと言うのだ。

 

「いいのか?」

 

「もちろん!わたしは正義の味方だからね!」

 

眩しいまでに言った彼女にムラクは悪い感情を抱かなかった。

寧ろ今まさに名前を出した瀬名アラタの様な彼女に好感を抱いた。

 

「なら、有り難く手伝ってもらいたい。

俺も君の友人を探すのに手を貸そう。」

 

ムラクは付けていた紫色の手袋を外して青髪の少女、美樹さやかと握手を交わした。

 

 

 

 

浅はかな子供め、と夜神月は美樹さやかを見下した。

安い正義感の口約束でこの弱肉強食の環境で他者を守る。

しかもその瀬名アラタがどんな人間かも知らないのに。

 

(これだから子供、しかも女は。

まあ仕方ない。ここでじゃあさよならで別れたんじゃ3人から僕への心象はかなり悪くなる。)

 

月は社交的で穏やかな青年を演じながら3人に落ち着ける場所での情報交換を提案した。

誰も反対しなかった。

当然だろう。これから別れて行動するにせよ、まとまって行動するにせよお互いにデメリットはない。

 

「場所はどこか民家を使うか?」

 

「そうですね。壁一枚あるだけでも違いますし。

ただカーテン開けたりライトを付けたりするのは無しで。

この殺し合いに乗ってる人間が来ないとも限りませんから。」

 

美樹さやかは単純だ。

きっとLの事を極悪な犯罪者だと言えば信じるだろう。

法条ムラクと水澤悠は正直まだ分からないが、自分なら出来ると月は考えた。

 

(今まで僕はうまくやって来た。メロも倒した。

後はニアを消すだけって所まで来たんだ。

なら後はあのホールに間違いなくいたLさえもう一度消せば新世界は完成する!)

 

その為ならどんな手段を使っても生き延びてやる。

最後の1人になったからと言って主催側が無事に返す保証もないと判断している月は歩きながら話すムラクとさやかの会話に耳を傾けた。

少しでも人身掌握に使える情報を探して。

 

 

 

夜神月の様な人間を水澤悠は知っていた。

それはもう何人も何人も。

下手をすれば覚醒したアマゾンなんかよりも余程危険な人間。

具体例を挙げろと言われたら困るが、自身の母に少し似てるが、ベクトルはかなり違うとだけ言っておこう。

 

(もし、彼が溶原性細胞やアマゾンを利用したり千翼を利用しようとするなら…)

 

手加減なしだ。

守るべきものを守るために必ず倒す。

改めて誓いながら悠は腰につけたネオアマゾンズドライバーを撫でた。

 

 

 

【エリアB-3 283プロ事務所内 1日目 深夜】

 

「いい場所だ。世界が力を求めてる。」

 

貴族に用意されたという一点だけは気に入らなかったが、金髪のまだ幼さを残した風貌に似合わぬ鋭い眼差しの青年、グラシャは腰の戦極ドライバーを撫でながら呟いた。

次に自分が放り出された室内を見渡す。

窓からの様子を見るにどうやら地下ではなく、地上らしい。

 

(ここはトルキア共和国なのか?

あの規模の焼け野原なら空っぽの町ぐらいそれなりに作れそうだが、判断するにはまだ早いか。)

 

銃を警戒してすぐにグラシャは窓を離れた。

いくらバロックレッドのリーダーとしてアーマードライダーになり戦ってきた彼と言えど狙撃されてはひとたまりもない。

 

(まずロックシードは…あった。

キウイか。使い慣れたバナナが良かったが変身出来るだけよしとしよう。)

 

いつでも変身出来るようにロックシードを構えながらゆっくりと階段を降りる。

 

(まずは仲間を増やさないとな。

この腕輪を外す技術者とあの赤い服の女に争うだけの気骨を持った強者を。

フォラスや鎮宮雅仁よりも早く!)

 

決意と不屈を胸にグラシャは事務所を後にした。




【エリアB-4公園 1日目 深夜】

名前:法条ムラク@ダンボール戦機WARS
状態:正常
装備:CCM@ダンボール戦機シリーズ
道具:LBXマグナオルタス@ダンボール戦機WARS
   マッチ箱@現実
思考
基本、瀬名アラタと合流して脱出する。
1、さやか達と情報交換する。
2、ライトと水澤は一応警戒する。
備考
※ジェノック に転属になってからの参戦です。

名前:美樹さやか@魔法少女まどか☆マギカ
状態:正常
装備:ソウルジェム@魔法少女まどか☆マギカ
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
   ????????@???????????
思考
基本、正義の味方である魔法少女としてあの女を倒す。
1、ムラク達と情報交換する。
2、ムラクと一緒にまどかと瀬名アラタを捜す。
備考
※佐倉杏子と出会うより前からの参戦です。

名前:夜神月@DEATHNOTE
状態:正常
装備:エクスカリバー@Fate/stay night
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
   ???????@???????????
思考
基本、Lを倒し、帰還して新世界の神として君臨する。
1、3人と情報交換する。
2、Lの悪評を広める。
備考
※メロ死亡後からYB倉庫に向かうまでの間からの参戦です。

名前:水澤悠@仮面ライダーアマゾンズ シーズン2
状態:正常、人間態
装備:アマゾンズレジスター@ 仮面ライダーアマゾンズ シーズン2
   ネオアマゾンズドライバー@ 仮面ライダーアマゾンズ シーズン2
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
思考
基本、うちなる声に従い、守りたいものを守る。
1、3人と情報交換する。
2、月は警戒しておく。
備考
※千翼がイユを連れて脱走してからの参戦です。



【エリアB-3 283プロ事務所前 1日目 深夜】

名前:グラシャ@小説 仮面ライダー鎧武外伝
状態:正常
装備:戦極ドライバー@ 小説 仮面ライダー鎧武外伝
   キウイロックシード@ 小説 仮面ライダー鎧武外伝
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
思考
基本、この殺し合いを強要する貴族を打ち倒し力を証明する。
1、戦闘ができる、あるいは腕輪を外せる技術のある人間を仲間にして戦力とする。
2、ロックシードやドライバーを確保する。
3、フォラスや鎮宮雅仁には警戒する。
4、向かってくる敵は全て倒す。
5、心臓の痛みには気を付ける。
備考
※死亡後からの参戦ですが、記憶を失っています。


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変身!空からオレンジ!?

【エリアC-1病院 1日目 深夜】

 

「参ったよ…」

 

支給された拳銃、M1911を確かめながら緑色の上着の白人の少年、ジョン・コナー は溜息をついた。

 

「ターミネーターの次は人間から逃げろって?」

 

そう言って壁に背を預けて立ち上がりポケットを漁る。

 

「トランスシーバーにトマトジュース?

こんなんで何しろってんだよ?」

 

ボヤきながらもCCMを開き、調べる物調べる。

 

(凄いな。これ。

画面カラーだしこんなに小さいのに地図まで!

えーっと、ここは病院っぽいしエリアC-1か。)

 

取り敢えずハンドガンのマガジンぐらいは欲しいと思い、4Cの基地を目指す事にした。

有害生物対策と銘打ってるのだから猟銃ぐらいはあるだろうという判断だ。

多分ターミネーターも武器を探してそっちに向かうだろう。

 

(だいぶ遠いけど仕方ないか。

その前に包帯や食べ物くらいは探そう。)

 

ジョンが飛ばされたのは診察室らしく、少し探すと災害時用の避難用具が纏まったリュックが見つかった。

中身は水、軍手、レジャーシート、アルミブランケット、レインコートにライトだった。

これらに少し無理矢理だったがトマトジュースの缶を入れて背負って、ポケットにはCCM。

手には銃を持って外に出る。

 

T-1000に追いかけられた後という事もあってやや警戒しながら進む。

 

(!? 誰か来た!)

 

前方から小さな足音がする。

 

Freeze(動くな)!」

 

拳銃を向けて叫ぶ。

歩いてきたのは緑髪の同い年ぐらいの少女だった。

 

「○○○○○○○○○。」

 

全く知らない言葉で何か言っている。

脅す様に銃を再び突きつけてみるが、上目遣いに首を傾げるばかりだ。

 

「英語通じないのか?」

 

試しに少しだけ使える外国語を試してみるが、また首を傾げられるだけだった。

かろうじてティアットと名前らしきものだけは聞き取れたが。

 

「ティアット?」

 

うなずくティアット。

害意は無いと判断したジョンは銃を下ろして左手を差し出す。

 

「僕はジョン。よろしく。」

 

「ジョン?」

 

「ジョン。ジョン・コナー。」

 

おずおずと伸ばされた手を握り握手する。

それから地図を見せながら4C基地に向かうことを示すと、手を握り返してついて行くことを教えてくれた。

 

「よし、なら準備しよう。」

 

そう言ってジョンはティアットを連れて自分がいた所とは別の部屋に入り、避難リュックを探した。

 

「あった。これに荷物入れな。」

 

ファスナーを開けてリュックを手渡す。

ティアットは内側に針がびっしり生えた奇妙な腕輪とロングマガジンを入れる。

ロングマガジンは欲しくなかったかと言われれば嘘になるが、銃がポケットに入らなくなるからやめた。

 

「行こっか。」

 

ジョンが銃を持って前に立ち、その後ろをティアットが続いていく。

階段を降りて行くとエントランスに辿り着いた。

そのまま外に行こうとするとティアットがジョンの服の裾を引っ張った。

 

「ん?…たしかに何か音が…」

 

「うわぁああーーー!」

 

長椅子を勝ちらしながらオレンジに銀の鎧を着たアイアンマンの様な異形が転がって来た。

 

「うぅ…いた、痛く…あれ?

思ったより痛くないです!」

 

仮面越しでも分かる如何にもケロっとした感じにやや肩透かしをくらいながらもジョンは警戒した。

背中にかくれたティアットを守って銃を構える。

 

「あ!2人とも危ないです!」

 

アイアンマン擬きは手にしたオレンジ色の刀を持ってこっちに走って来た。

思わず引き金を引くが、発射された弾は胸部アーマーに簡単に弾かれてしまった。

 

「は!」

 

刃が振るわれる。

2人は思わず目を瞑ったが、2人を斬ることはなく

 

「「え?」」

 

2人を切ろうとした黒い小さなロボットの剣を受け止めていた。

 

「ターミネーター!」

 

思わず叫んだジョンはティアットの手を取った。

まさかあんなに小さなターミネーターがいたとは。

このアイアンマン擬きといいかなり不味い。

 

「死にたくなければ一緒に走れ!」

 

最初は驚いたティアットだったが、直ぐに事態を把握して一緒に走り出す。

 

「あ、待ってくださーい!」

 

アイアンマン擬きも追いかけて来た。

守ってくれたし悪い奴ではないだろうがまだ信用出来ない。

だが武器を外すなら話ぐらいは聞いてやろうと思いながらもジョンは達は走った。

 

 

 

小宮果穂があの黒いロボット、シャドールシファーに襲われたのはジョンとティアットが合流する少し前の事。

見知らぬ病室で目を覚まし、心細かったが、自分を奮い立たせて、まず道具を確認した。

 

「ケータイに、変身アイテム?」

 

戦極ドライバーにロックシード。

異次元の存在を彼女は自分も知らないマイナーものの特撮ヒーローのグッズと判断し、早速使ってみる事にした。

 

「ベルトパーツはないけどどうしよう?」

 

腰に当ててみる。

すると折りたたまれていた接続機構が展開して中から銀色のベルトが伸びた。

 

「す、凄いです!もしかして大人の変身ベルトというやつでしょうか!?」

 

大興奮の彼女は早速鏡の前に立ってロックシードを構える。

 

<オレンジ!>

 

ベルトの窪みにセットし、跳ね上がったフック部分を再び押し込む。

法螺貝の音が鳴り響き、彼女のテンションはクライマックスに達した。

 

「さあ行きますよ!変身!」

 

直感的にブレードを下ろし、ポーズを取る。

次の瞬間ガボッ!と降って来た何かに視界を塞がれた。

 

「え?」

 

<オレンジアームズ!花道・オン・ステージ!>

 

「え? えぇ? ええッ!?」

 

身体全身を見渡してみる。

黒地に銀のラインのスーツにオレンジ色の鎧と戦国武者を思わせる仮面。

まさにテレビの中からそのまま飛び出して来た様なヒーローに変身していた。

 

「こ、こんなことが…」

 

手にした武器、大橙丸を撫でながら外に出る。

明らかに視点は変身前より高くなってるし、身体も軽い。

 

(変身ってこんな感じなんだ…)

 

長年の疑問を氷解させながら歩いていると、奇妙な物に出会った。

小さなロボット(?)の様な物が背中に生えたジェットで浮遊していたのだ。

 

「これは…」

 

興味本位で近づいてみると、その機体は果穂に目掛けて

 

<アタックファンクション!デビルソード!>

 

黒い斬撃を受けて吹っ飛ばされた。

あとはジョン達が見た通りである。

 

「ふぅ、ここまでくれば大丈夫ですね!」

 

果穂はベルトからロックシードを外して変身を解除した。

 

「Who are you?」

 

ジョンとティアットは果穂の正体に驚きながらも尋ねた。

 

「小宮果穂!放課後クライマックスガールズのメンバーでヒーローです!」

 

彼女はオレンジロックシードを構えて眩しいまでの笑顔で断言した。

 

 

 

病院ではジョン達と同じ様に避難リュックを持った金髪の少年が出て行こうとしていた。

その少年、星原ヒカルは肩に乗ったシャドールシファーを一瞥すると死んだ魚の目のままその場を後にする。

彼の首には鈍い銀色のチョーカーがつけられていた。




【エリアC-1住宅地 1日目 深夜】

名前:小宮果穂@アイドルマスターシャイニーカラーズ
状態:正常 テンション高め
装備:戦極ドライバー@小説 仮面ライダー鎧武外伝
   オレンジロックシード@ 小説 仮面ライダー鎧武外伝
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
思考
基本、???
1、本当に、本当にヒーローになれちゃいました!
2、この子達(ジョンとティアット)と話す
備考
※戦極ドライバーで変身するとアイムが変身するのと同じ体格になります。

名前:ジョン・コナー @ターミネーター2
状態:正常 やや疲労
装備:M1911@ターミネーター2
   避難リュック(現地調達)
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
   トマトジュース缶@ダンボール戦機W
思考
基本、4Cに向かって進み武器を手に入れる。
1、ターミネーターと合流したい。
2、ティアットと一緒に行く
3、こいつ(果穂)は信用していいのか?
備考
※少なくとも義両親が殺されてからの参戦です。

名前:ティアット@終末何してますか?
状態:正常 やや疲労
装備:避難リュック(現地調達)
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
   アマゾンズレジスター@仮面ライダーアマゾンズ シーズン2
   ロングマガジン@現実
思考
基本、ジョンについて言って4Cまで行き、そこから妖精倉庫に向かう。
1、変な何か(シャドールシファー)から逃げる。
2、センパイ(クトリ)を探す。
備考
※聖剣に適合する前からの参戦です。

【エリアC-1病院 1日目 深夜】

名前:星原ヒカル@ダンボール戦機WARS
状態:スレイブ状態
装備:スレイブチョーカー@ダンボール戦機W
   CCM@ダンボール戦機シリーズ
   避難リュック(現地調達)
道具:LBXシャドールシファー@ダンボール戦機W
思考
基本、他のスレイブプレイヤー以外の参加者を排除する。
1、???????????
備考
※スレイブ状態はシャドールシファーがロスト、またはブレイクオーバーすれば解除されます。


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星が降る夜にごちそうさま

【エリアA-4ペリカン荘 1日目 深夜】

 

つっかえつっかえな歌声が聞こえて彼、瀬名アラタは目を覚ました。

起き上がって辺りを見渡す。

自分が厄介になってるダック荘の談話室に似ていたが、中の物が少しづつ違う。

恐らく他の寄宿舎だろう。

 

そう思って思い切り伸びをすると、ポケットから何かが落ちる。

 

「DCオフェンサーにCCM…」

 

かつて自分が使っていた機体と見慣れない携帯端末。

赤い服の女が言っていた事を思い出して他のポケットも漁るアラタ。

出て来たのは

 

「ポケットナイフ?」

 

スイッチを押すと刃が飛び出た。

これで、人を殺せという事だろうか?

 

「誰がやるかよ…」

 

誰にいうでもなく呟き、ナイフをポケットに仕舞う。

そこで一呼吸置いたところで不意に何かを思い出した。

 

(あれ?そう言えばさっき歌が…)

 

部屋を改めて見回すと、ラジオはない。

テレビは有るが、スイッチは入ってない。

 

(じゃあ、誰かいたのか?)

 

そう思ってアラタは男子寮側に出る。

廊下にに人影があった。

長い黒髪に黒い服。なんだかその佇まいと外からの星あかりしか光源のない廊下のせいで幽霊の様に見えた。

 

「なぁ!」

 

アラタの声に女はゆっくりと振り返る。

よく見ると左目が右目に比べてだいぶ明るい茶色をしていた。

 

「君の名前は?」

 

「…イユ。」

 

「俺は瀬名アラタ。聞きたい事があるんだ。」

 

「何?」

 

「俺の仲間を知らないか?

さっきのホールで見たんだけど。」

 

「あなたしか見てない。」

 

「そっか、ありがとう。」

 

そう言って去って行こうとするアラタ。

 

「待って。千翼を、見なかった?」

 

「チヒロ?友達?」

 

イユは黙ったまま答えない。

訝しみながらもアラタは伝言ぐらいなら伝えるぞ?と言うと

 

「会いたい。」

 

とだけ答えた。

 

「分かった。あ、代わりと言っちゃなんだけど、俺と同じ神威大門の制服のやつに会ったらここにいたって伝えてくれ。」

 

そう言って2人はすれ違った。

アラタは1人で階段を降りて行き、外に出る。

 

「え?」

 

ずぶり、と自身の足がまるで沼に絡め取られた様に沈んだ。

暗くてよくわからなかったが、アラタが踏んだのは影だった。

そこから身体がズルズルと沈んで行く。

それどころか影に吸われてる部分から激痛が走った。

激痛を上げて抵抗するが、影はどんどん纏わりついてアラタを完全に喰らい尽くした。

 

「ごちそうさまです。」

 

暴れたアラタが落としたDCオフェンサーを拾いながら白髪に赤い目の少女、間桐桜は歪に笑った。

 

 

 

瀬名アラタ@ダンボール戦機WARS

 

              死亡 残り54人

 

ポケットナイフターミネーター2

CCM@ダンボール戦機シリーズ

 

              完全破壊




【エリアA-4ペリカン荘 1日目 深夜】

名前:イユ@仮面ライダーアマゾンズ シーズン2
状態:正常
装備:ネオアマゾンズレジスター@仮面ライダーアマゾンズ シーズン2
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
思考
基本、千翼に会いたい
1、?????????
備考
※廃棄処分されるより前からの参戦です。

名前:@Fate/stay night
状態:黒化 精神不安定
装備:なし
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
   DCオフェンサー@ダンボール戦機WARS
   ????@??
   ????@?????????
思考
基本、????????????
1、????????
備考
※????????


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裏切り者と疑心暗鬼

【エリアA-3ダック荘 1日目 深夜】

 

「殺し合い、か。ま、戦争とは勝手が違うかな?」

 

つい先日まで使っていた自室を完璧に再現した部屋にて、長い青髪の少年、風陣カイトは大きく伸びをしながらベッドから起き上がった。

その顔は訳のわからないまま飛ばされて来たにしては落ち着いている。

無理もない。

彼は間違いなく当たりの支給品を引いたのだ。

まず2つ、彼が最も得意とするCCMとLBX。

しかも機体は彼が使っていたバル・スパロスの発展型のバル・ダイバー。

そして次にあらゆる衝撃を吸収して殆ど無にしてしまう素材、強化ダンボールで作られた防弾チョッキ。

彼からしてみれば最強の盾と最強の矛が手に入った様なものである。

早速シャツの内側にチョッキを着込み、CCMから名簿を確認する。

 

(さて、正直セレディ先生がどう動くか分からないけど、一先ず殺し合いに乗ってるっぽい奴らを間引いてお人好しっぽい奴らを味方につける、でいいかな?)

 

はっきり言って風陣カイトは癖のある人物だ。

だが、ジェノック 第五小隊や、エゼルダームの前線指揮を任されてるだけあって、統率力は高い。

 

(だけど余計な奴らには消えてもらわないといけない。)

 

例えば瀬名アラタや星原ヒカルに法条ムラク。

彼らの様な自分がジェノック を抜けてエゼルダーム、誠に遺憾ながら世界からはテロリスト認定されている、に加わった事を知る人間は消さなきゃいけないし、この腕輪の解除や主催者の位置の特定に役立ちそうな人間は仲間にしてもいいが、それ以外の荷物にしかならなそうな人間は適度に間引いて自分とセレディだけは帰還しなければならない。

 

(まずは、誰でもいいから情報交換がしたいな。)

 

カイトはドアを開けて談話室の方に向かう。

すると早速人がいた。

振り向いてこちらに剣を構える男は大学生ぐらいで黒い上着を着ていた。

 

「待て待て落ち着け!僕は丸腰だ!

アンタに危害は加えない!」

 

いくら強化ダンボール製のチョッキを着てると言っても頭や首は無防備なので流石に手を上げ説得する。

 

「……ああ。」

 

納得したのか男は剣を下ろした。

 

「僕は風陣カイト。あなたは?」

 

「空遠、世那。」

 

セナ。あの一番ムカつくアイツと同じ名前だった。

彼のは苗字だが。

 

「僕は恩師を探しに行かないといけないので、情報だけ交換して別れませんか?」

 

「……危なくないか?」

 

「さっき丸腰って言いましたけど、防弾チョッキが支給されてて。多少なら平気ですよ。」

 

半ば軍属の様な経験をしたカイトは頭を狙って打つことがかなり難しい事を知っていた。

それならば胴体に2発打ち込んだほうが確実に相手を倒せる。

 

「僕の知り合いは瀬名アラタ、星原ヒカル、法条ムラク。それにセレディ先生。

セレディ先生以外は正直あまり信用できないですけど、まあ余程の事がない限り話を全く聞かないなんて事はないと思いますよ?」

 

あえてアラタ達への悪評は軽めに留めた。

多少疑念を抱く程度が後々小さい故に長く響く事もある。

 

「こっちもそんな感じかな?

天羽さんに奏風さんは多分殺し合いに乗ってるし、この香月貴音に日向蓮は間違いなく人を殺して回る筈。南雲さんは多分話せば分かってくれるけど。」

 

お互いの知り合いの身体的特徴を伝え合い、2人は立ち上がる。

 

「その、気を付けて。」

 

「あなたもね。」

 

2人は門の前で互いに反対方向に分かれた。

 

 

【エリアA-3ダック荘付近 1日目 深夜】

 

歩きながら空遠世那はひたすら憂鬱な気持ちだった。

親友だった星合が死に、さらに多くの人々が巻き込まれる殺し合いに誘われ、自分は何をすべきなんだろう。

 

(もう、殺したくはない。けど…)

 

この殺し合いは現状維持では済まない。

VERSUS ROADが回数を重ねるたびに趣向を凝らして行った様に、現実に戻るたびに願いを小出しで叶えた様に必ず何かがあるはずだ。

 

(必ず、戦わされる。)

 

心に黒い物が溜まっていくのを感じながら空遠はただ歩き続けた。




名前:風陣カイト@ダンボール戦機WARS
状態:正常
装備:強化ダンボール製のチョッキ@ダンボール戦機
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
   バル・ダイバー@ダンボール戦機WARS
思考
基本、セレディ先生と共に神威島に帰還する。
1、腕輪を外せそうな奴ら腕っ節の強そうな奴らを集める。
2、役に立ちそうにない奴らは適度に間引く。
3、セレディ先生と合流して指示を仰ぐ。
4、天羽涼介達には注意する。
備考
※エゼルダームに所属してからの参戦です。
※牙狼VRからの参加者の大まかな容姿を把握しました。

名前:空遠世那@牙狼VR
状態:精神的にやや不安定。肉体は健康
装備:剣@牙狼VR
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
   万年筆@DEATHNOTE
思考
基本、?????
1、戦いに対する不安や恐れ
備考
※星合死亡後〜4回戦開始までの間からの参戦です。
※ダンボール戦機WARSからの参加者の大まかな容姿を把握しました。



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三人寄れば肉体会話((グー)

【エリアB-4 ユグドラシルタワー 1日目 深夜】

 

乾いた靴音が廊下に響く。

窓を見れば明かりなんか全くない民家が並ぶ異様な城下町。

鎧の様な男装の鋭い目の女、バゼット・フラガ・マクレミッツはその光景を一瞥だけしてひたすら下の階を目指した。

グローブをはめた手で支給されたアイスキャンディーを持ち、それを舐めながら。

 

何故、彼女にはアイスキャンディーなどというおよそ殺し合いに必要なさそうなものが支給されたんだろうか?

彼女の実力を知っていて、パワーバランス調整だと考えれば納得だが、そうなるとこの殺し合いを仕組んだものは、それなりに魔術の世界を知る者だと仮定できる。

 

だとしたらどの様な魔術を行使されたかは分からないが、クラスカードを回収するという任務を達成するためには元の場所に帰らねばならない。

その為に自分以外のものを殺害する必要があるらしいが、それが何だと言うのだろうか?

 

殺した上で適切に処理をすれば良い。

彼女は魔術師。人間らしい感情がないわけではないが、

人間らしい倫理に必ずしも従うかと言われたら否、だ。

 

エレベーターを使わず徒歩でタワーを下り入口のエントランスまで向かう。

するとそこには

 

「はぁああ!」

 

「オラァ!」

 

2人の男が殺し合っていた。

1人は金髪に黒いジャケットの男。

もう1人は跳ねた黒髪に黒いパーカーの男。

人種は両方とも東洋人で、両者素手で殴り合っている。

 

ジャケットの男は荒いボクシングじみた動きで、パーカーの男はシラットの様なアクロバットな動きをしている。

 

「遺書、ちゃんと書いたか?

もう1人も必ず殺す。」

 

「言ってろ!」

 

パーカーの男、日向蓮の挑発に向かっていくジャケットの男、天羽涼介。

天羽の拳と日向の鋭い蹴りが交差する。

先に食らったのは天羽だった。

派手に吹っ飛び待ち合い用のソファーに激突してなお転がる。

 

バゼットは天羽はもう簡単に殺せると判断して日向に向かって殴りかかった。

まず1人。

しかし日向は横に飛ぶとその先にあった観葉植物の茎を引っ掴み根元からへし折った。

走りながら更に短くなる様に茎を折り、両手に持った茎を針状の武器の様に逆手に構えて繰り出されたバゼットの拳を避けながら突き立てる。

 

(馬鹿な!ルーン魔術で強化したスーツをこんな簡単に!?)

 

更に驚く事にバゼットにそのまま抜き手を繰り出そうとした日向にもう復帰した天羽がタックルを仕掛けて来た。

そのまま隙ができたバゼットに天羽のパンチが放たれる。

なんとかガードしたバゼットだったが、派手に後ずさった。

 

(魔術師でもない人間に押されている?

いや、私の力が弱めらて、彼らが強化されているのか。)

 

腕輪のカラクリについて推察しながらも油断なく構えるバゼット。

 

膠着した3人だったが日向が小さく笑うと

 

「女、お前も遺書書いとけ。

次の放送までにまたここに来い。」

 

「いいでしょう。

私も腕の応急処置がしたかった所です。」

 

「武器探す時間与えて後悔すんなよ。」

 

3人はそれぞれ背を向けてその場を後にした。

 

 

アイスキャンディー@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ!

 

              完食




【エリアB-4 ユグドラシルタワー入り口エントランス 1日目 深夜】

名前:バゼット・フラガ・マクレミッツ@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ!
状態:右腕に茎が刺さっている
   精神的に安定、少しの打痕
装備:バゼットのグローブ@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ!
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
思考
基本、クラスカードを回収する任務を達成する為に生き残る。
1、腕輪に何らかの自分を弱体化させ、本来自分に対抗できない人間を強化する魔術が仕掛けらている?
2、日向蓮にやられた腕に応急処置を施す。
3、次の放送までにエントランスに戻り、2人と決着をつける。
4、
備考
※主催者が魔術師の世界に通じてるのでは?と疑っています。
※参戦時期はイリヤ達と出会うより前です。

名前:日向蓮@牙狼VR
状態:精神的に安定、複数の打身や打痕
   肉体は健康
装備:なし
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
   クラスカードセイバー@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ!
   グリーフシード@魔法少女まどか☆マギカ
思考
基本、1人残らず殺す。
1、天羽涼介、奏風大、バゼットは必ず殺す。
2、次の放送までにエントランスに戻る。
3、それまでに手当や食事を済ませておく。
備考
※少なくともバーで天羽、奏風、空遠に接触してからの参戦です。

名前:天羽涼介@牙狼VR
状態:背中全体を強打、複数の打身や打撲
装備:なし
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
   バナナロックシード@小説 仮面ライダー鎧武
   救急箱@現実(戦う前にエントランスの何処かに放置してある)
思考
基本、この戦いを勝ち残る。
1、傷の手当てをする。
2、次の放送までにエントランスに戻り、2人と決着をつける。
備考
※少なくともバーで奏風、空遠、日向に接触してからの参戦です。


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孤独の森とドラ〇もんの歌

【エリアB-2 森の何処か 1日目 深夜】

 

ガサガサガサと風に揺れる木々が奇妙な音を鳴らす。

薄気味悪い森の中に少女、美遊・エーデルフェルトは放り出されていた。

肌寒さと1人の心細さを感じながら美遊は木に背中を預けてポケットを探った。

最初に出て来たのは、割り箸。

ただの割り箸。しかも小さくおられていて先端には血が付いている。

役に立たない。次。

 

『美遊様!ご無事でしたか。』

 

「サファイア!…静かに木に隠れて誰が来るか分からない。

音を立てない様にしながらイリヤ達わ探そう。」

 

自身の相棒とも言える意思ある魔術礼装が支給されていた事に安堵しながらも、美遊はすぐに思考切り替え、周囲を警戒しながら低い姿勢で進んだ。

 

「状況はどれぐらい把握してる?」

 

『皆様が謎の人物により殺し合いに巻き込まれてしまったことは。』

 

どうやら一から説明する必要はないらしいと分かり、美遊は無駄口叩かず進む事にした。

 

『美遊様、前方に誰かいる様です。』

 

知り合いか、それともクロエの様な敵か、いつでも変身出来る様に構えて木の影から覗いてみると、1人の男が震えていた。

天然パーマで和洋折衷(融合?)のおかしな服を片肌脱ぎにして来ている。

腰には日本刀をさしていて、どうゆう訳か強ばる手でポテチの袋を握っていた。

 

(何…どうゆうこと?)

 

しばらく震えていた男だったがやがて立ち上がると

 

「でれれれれでれれれれでれれれれれれれれ!

でれれれれでれれれれでれれれれれれれれ!」

 

おかしな挙動と大袈裟すぎる大声でセルフイントロから『ドラ〇もんの歌』を歌い出した。

 

(何でだー!なんでいざ今週のジャンプを読もうとwktkで帰って置いてあった変なグラサンかけた瞬間ホラー展開なんだよ!

しかも目の前で男が泡吹いて死んだ後にこんな不気味な森に放り出されるとか最悪すぎだろ!)

 

この天然パーマの男、坂田銀時は極度のホラー嫌いだ。

そこらの魑魅魍魎なんか木刀一本で勝てる実力を持ちながらこの手のものはてんでダメなのだ。

 

「本当に何?」

 

去っていく銀時を見送りながら美遊は思わず呟いた。

 

『恐らくこの異常事態に精神が壊れたのでしょう。

美遊様、気の毒ですがこの付近にいてはあの声に反応して殺し合いに積極的な参加者が集まって来る可能性があります。』

 

「…そうね。」

 

美遊は少し男に同情しながらも彼から離れて道を探して歩いた。

しかし行けども行けども有るのはどう考えたって自然ではあり得ないほど綺麗に等間隔に植えられた木、木、木、木。

方向感覚も現在地も不明なまま歩き続けるのは一種の拷問だった。

訳もなく疲れも、不安も溜まってくる。

本当は嫌だが、さっき歌いながら去って行った天パ男の気持ちが分かる気がした。

 

『美遊様、また誰か来ます。』

 

やや思考が鈍っていた頭が一気にクリアになる。

ステッキ形態になったサファイアを握り、美遊はサファイアが示した方向から身を隠す様に木に隠れた。

 

(筋肉モリモリマッチョマンの変態……?)

 

何故か、本当に何故か散弾銃を片手に歩いてきた黒いジャケット姿のボディービルダーの様な大男に美遊はそんな感想を抱いた。

 

「そこの棒状のものを持って木に隠れている少女、質問がある。」

 

いきなりこの暗闇で隠れてるどころか武器まで言い当てられた事に驚いたが、質問があると言ってるなら交渉の余地は有ると考え前に出た。

 

「ジョン・コナーという少年を見なかったか?

人種は白人。茶い髪。年齢は10歳。」

 

「見てない。見たのは変な天然パーマの男だけ。」

 

「そうか。呼び止めて済まなかったな。」

 

抑揚のない声でそう言って男は歩き去ろうとした。

 

「待って!あなたがいた方に何か目印になる建物とかなかったですか?

それから、誰か他に見ませんでしたか?」

 

「ここから1.9km俺が来た方をまっすぐ行けばマップ上では教会と名前がついている建物に辿り着ける。

それからまだ君以外には誰も見ていない。」

 

「ありがとうございます。」

 

2人は互いに背を向け合うと真っ直ぐ進んだ。




【エリアB-2 森の何処か 1日目 深夜】

名前:美遊・エーデルフェルト@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ!
状態:正常
装備:カレイドステッキサファイア@ Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ!
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
思考
基本、イリヤ達を見つける。
1、教会に向かう。
2、あの天然パーマの人(銀時)大丈夫かな?
3、ジョン・コナーに会ったら筋肉モリモリマッチョマン(T-800)の事を伝える。
備考
※ジョン・コナーの大まかな容姿を把握しました。
※割り箸@牙狼VRをエリアB-2の何処かに放置しました。

名前:坂田銀時@銀魂
状態:肉体は健康、恐怖(中)
装備:沖田の日本刀@銀魂
   ポテトチップス(コンソメ味)@DEATHNOTE
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
思考
基本、一刻も早くこの場を立ち去る。
1、何なんだよこのクソな状況は!
2、取り敢えず『ドラえもんの歌』を歌う
備考
※心霊的な何かに限りなく近い現状に動転しています。
※ポテトチップス(コンソメ味)@DEATHNOTEの中にはポテトチップス(コンソメ味)と小型液晶テレビ、短い鉛筆、デスノートの切れ端が入っています。

名前:T-800@ターミネーター2
状態:正常
装備:ウィンチェスターM1887 @ターミネーター2
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
   警棒@牙狼VR
思考
基本、ジョン・コナーを発見して守護する。
1、森を抜けてジョン・コナーを捜索する。
備考
※美遊から天然パーマの男の参加者がいるという情報を知りました。


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堕ちた聖剣と炸裂一閃

【エリアD-1 遠坂邸 1日目 深夜】

 

たまたま目についたから。

偶然そこに居たから。

良くも悪くも無責任で、良くも悪くも何かのきっかけとしてはこれ以上ない理由だ。

 

一目惚れ、何かの被害者、数合わせ。

幸か不幸か選ばれた者は良い迷惑だと顔を顰めるだろうか?

面白いのが向こうからやって来たと喜ぶだろうか?

 

「はぁ……参ったぜ。」

 

少なくとも青島カズヤは前者の様だ。

豪奢なソファーに横になりながらため息を吐く。

 

「暴走したLBXにやられたと思ったら殺し合えって…俺なんか悪い事したか?」

 

タイニーオービット社新製品発表会の直後、彼は突如暴走を始めたLBX達と戦う中、愛機フェンリルを破壊され、眠らされたはずだった、のだが…

 

(果たしてあのLBX達を暴走させた奴らと俺をここに連れて来た奴らは同じなんだろうか?)

 

カズヤの中でテロと殺し合いは結び付かなかった。

テロには混乱と大量破壊という単純明快な目的が推察出来た。

しかしこの殺し合いは頼んでもないのに集めた人々を戦わせ最後の1人に願いを叶えてやるという全く主催側にメリットがない様にしか見えない。

 

(ま、どうやら本気で殺し合いをしてほしいみたいだけど。)

 

カズヤは支給されたCCMにライター、そして彼がかつて世話になった八神英二の愛機、ジェネラル。

アーチャーライフルを武器とするだけあって長距離射撃を得意とし、ブロウラーフレーム故の堅牢さと脚部ジェットを使った高機動両立する高機能LBXだ。

 

「ま、兎に角周りの様子ぐらいは確認しておくか。」

 

カズヤはCCMにジェネラルを登録すると操作を開始して窓枠によって行き、ライフルを構えて除き込んだ。

外を見ると黒い鎧姿の女性と金髪をツインテールにした女性が話していた。

鎧の女は口を一文字に結んだままじっとツインテールの女を見ている。

対して見られているツインテールの女性は何やら話しかけ続けていたが

 

「え?」

 

急に糸が切れた様に倒れた。

鎧の女の方を見ると死角で見えていなかった方の手に握った大剣で女性を切り裂いていた。

 

「まずい……」

 

カズヤはひたすら鎧の女が通り過ぎてくれる事を祈ったジェネラルは手のひらに収まるサイズだ。

動かさなければ問題はない。

 

「ーーーッ!」

 

はずだった。彼女が遠坂邸を、遠坂凛という女性を知らなければ。

窓辺にいるジェネラルを視認した鎧の女、セイバーオルタは手にした大剣、聖剣イグナレオに魔力を惑わす。

 

「あ…」

 

炸裂。CCMの画面が切れ、続いて猛烈な衝撃と浮遊感なんて言葉じゃ生ぬるいぐらいの暴風と人体を破壊される感覚。

たまたまセイバーオルタに目をつけられてしまったから。

そんな小さな不幸から青島カズヤは命を落とした。

 

「少し短絡的だったか。

にしても、サクラの魔力供給を受けてる筈なのに思うように魔力をだせんな。

この腕輪のせいか?」

 

先程殺した少女、弥海砂の持っていた護符を広いあげるペンダント型の魔術礼装だろうか?どんな効果が有るかは分からないが、持って置いて損はないだろう。

もう1つの支給品、ワインは使い道がなかったので放棄する事にした。

次に腕輪のついた腕の付け根に刃を当てる。

切り落として持ち上げ、外そうと動かしたが、針が刺さっているのか上手く抜けない。

少々面倒だったが、死肉に毒液を注入されても何の問題も無いので腕輪が壊れない程度に加減して無理やり外す。

腕輪には内側に数本の針が突き出ており、そこから毒を注入する様になっている様だった。

 

「私にも同じ物が巻かれているという事はこの中の毒はサーヴァントすら屠れるという事か。」

 

分析しながらセイバーオルタは破壊した屋敷の中に侵入した。

一太刀入れた部屋に着くと、胸部より上が抉られた様に無くなった少年の死体とCCMなる機械の残骸が転がっていた。

彼女は特に思う事なく、カズヤの死体からも腕輪を外した。

 

(腕輪の見本はこの2つでいいでしょう。

サクラの為にも腕輪の解除方法を探して、サクラとシロウの腕輪を解除しなければ。)

 

間桐桜は衛宮士郎を求めてる。

ならばその様に戦おう。

今の自分は間桐桜の奴隷(サーヴァント)なのだから。

 

 

弥海砂@DEATHNOTE

青島カズヤ@ダンボール戦機W

 

              死亡 残り52人

 

 

ジェネラル@ダンボール戦機W

 

              完全破壊(ロスト)

 

CCM@ダンボール戦機シリーズ

 

              完全破壊




【エリアD-1 遠坂邸 1日目 深夜】

名前:セイバーオルタ@ Fate/stay night
状態:正常
装備:聖剣イグナレオ@すかすか
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
   ハンバーガー@仮面ライダーアマゾンズ
   言語理解の護符@すかすか
   弥海砂の腕輪
   青島カズヤの腕輪
思考
基本、間桐桜の望みを叶える為に腕輪の解除方法を探す。それが無理なら間桐桜を優勝させる事を目指す。
1、腕輪を解析出来る人間を探す。
2、先頭を繰り返し、調子を確かめる。
備考
※少なくとも桜が黒化してからの参戦です。
※ D-1遠坂邸の中の外の通りに面した部屋に青島カズヤの死体と共にジェネラル@ダンボール戦機W、CCM@ダンボール戦機シリーズの残骸が放置されています。
※ ワイン@DEATHNOTEをD-1遠坂邸の前に弥海砂の死体と共に放置しました。


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爆撃!チャイナ娘!

【エリアD-3 小学校屋上 1日目 深夜】

 

「すぅーーーーーーッ………」

 

エリアD-3で最も満点の星空に近い小学校屋上の給水塔の上。

チャイナ服を着た色白の肌のクリクリした碧眼の少女が胸一杯に空気を吸い込み

 

「聞いてるかぁぁぁぁああああ!

ワタシはぁあああ!夜兎でもぉおおお!

殺し合いにのらねぇぞぉおおお!

テメェに言ってんだ澄まし顔のクソ女ぁああああああ!」

 

案内役の女、参加者達には知る由もないが朱伽に向けて腹の底から叫び呼びかけた。

 

「ふぅ…さ、銀ちゃん達を探しにいくアル。」

 

叫び終えるとさっきまで何もなかったかの様にケロっ!とチャイナ服の少女、神楽は肩に足元に置かれていた金属バットを手に取り屋上から一気に校庭に降り立ち、走り出す。

校門も飛び越えてなお走り、自動車と遜色ないスピードで一気に駆け抜けていく。

 

(なんか家ばっかのとこからいきなりめちゃめちゃ汚いところに来たアル。)

 

走りながらC-3、バロックレッドの基地周辺、即ちトルキア共和国の地下、アンダーグラウンドシティを再現したエリアに突入する。

 

「あ!?何だありゃ!?

なんか凄え勢いで走ってくるぞ!」

 

「人型であの速度なんて…まさか、サーヴァント?」

 

神楽は前方に2人の人間を見つけた。

1人は白いジャケットを羽織って銃を持った若い男、長瀬裕樹。

もう1人はツーサイドアップの赤い服の少女、神楽よりは年上で長瀬よりは歳下であろう彼女は遠坂凛。

なんだか朱伽を連想する凛に話しかけるのを躊躇ったが、情報は欲しいと考え2人に近く事にした。

 

「近くんじゃねえ!」

 

長瀬は警戒心剥き出しでSPAS12を構えた。

凛も長瀬程ではないが身構えている。

 

「おいおいお前か弱い乙女にいきなり銃向けるとか野蛮だな。

バレンタインにチョコ貰えなくなるアルよ?」

 

「自動車とマラソンできる奴はか弱くねぇ!

そもそもテメェ人間か!?」

 

「本当に失礼なやつアルな。

ワタシ人間アルよ?ちょっと落ち着けよ。

砂糖切れた時の銀ちゃんみたいになってるアルよ?」

 

「……知るかよ。それより、

本当にアマゾンじゃねぇんだな?お前。」

 

「アマゾン?お前目大丈夫か?

どう見たらこんな可愛い女の子がジャングル地帯に見えんだよ。

まだ生えてる訳ねぇだろ。」

 

一回性転換した挙句に生えた事ある奴が何を言ってるんだろうか。

ただその事を指摘できる者はここに居ない。

そして子供の下ネタに一々反応している余裕も長瀬にない。

凛も優雅じゃないので無視する事にした。

 

「アマゾン知らないってお前テレビ見てないのか?

人喰いのバケモンだよ。」

 

「人喰いの化け物!?」

 

「テメェワタシがそんな風に見えたって言いたいアルか!?」

 

「……たりめぇだろ、アマゾンは人間が変身すんだから。」

 

人間が変身する怪物。

人間型の怪物と言って差し支えない者を知っている(その上マジカルでファンシーなものだが変身にろくな思い出がない)凛は顔を顰めた。

 

「変身ってお前こそテレビの見過ぎだろ。

身体から角とか尻尾とか生えてくるって事アルか?

そんなんあるわけねぇだろ。」

 

頭から角生やした事もケツから尻尾生やした事もある奴が何言ってんだよ?

と、万事屋の志村新八(メガネ)が居たら突っ込めていただろうが、生憎彼はここに居ない。

 

「別にお前が信じるか信じないかはどうだっていいんだよ。お前がアマゾンじゃなきゃ。」

 

「そうだね。僕も君達がアマゾンじゃないなら遠慮する必要もないし!」

 

神楽の背後からやや幼さを残した高い少年の声がした。

振り向くと居たのはアイドルグループにでも居そうな可愛らしいイケメンな少年だ。

しかしその表情は険しく敵意を隠そうともしない。

 

「お前は、オーナーの知り合いのアマゾン!」

 

「オーナー?ああ、君はあの時志藤君と一緒にいた…まあいいや。死んでもらうよ!」

 

叫びと共に熱気が爆ぜた。

水蒸気が柱を立て、熱風が吹き抜ける。

モグラアマゾンに変身したマモルは鋭いクローを持つ腕で体を貫かんとまず長瀬に目掛けて飛びかかった。

銃口を向ける長瀬に指を構えてガントを用意する凛。

しかしそれより早く

 

「オラァァア!」

 

神楽のフルスイングが炸裂した。

普通の人間なら内臓を全て吐き出されたっておかしくない打撃がモグラアマゾンを襲った。

 

「おー、バットの癖に中々の業物アルね。

ワタシの番傘程じゃないけど中々いい手応えじゃないの。」

 

と素振りをする神楽。

腹部を押さえながら立ち上がるモグラアマゾン。

 

「君は、アマゾンじゃないね。人間でそれなのか。

厄介だね。さっさと死んでくれるかな!」

 

マモルが腰のあたりに手を伸ばし、筒状の物を取り出した。

神楽はそれに見覚えがあった。

やる気のなさそうな顔に針の様な腕がついたコケシの親戚の様な見た目のそれは

 

「伏せるアル!」

 

長瀬は銃を暴発しない様にしながら凛を庇う様に伏せた。

まさか気遣わられるとは思ってなかった凛は一瞬驚いたが、飛来するコケシ、ジャスタウェイをガントで撃ち抜く。

派手な音と共に炸裂したジャスタウェイは周囲一帯を煙で満たした。

 

「なんつー爆弾だ!」

 

立ち上がり銃を構える長瀬。

そこに神楽をすり抜けてきたモグラアマゾンが喉笛を掻き切らんと迫る。

 

「この!」

 

ヤケクソで音のした方に発泡する。

一瞬怯んだぐらいでマモルの動きは止まらなかった。

なんとかバックステップを踏んで避けた長瀬だが、喉に細い傷が一本走る。

 

(次は避けらんねぇ!)

 

しかしそこで意外な伏兵が居た。

凛だ。低い姿勢からモグラアマゾンの脇腹に拳が叩き込まれる。

 

「はがぁ!ーーーぐっ!」

 

たまらず退がるモグラアマゾン。

 

「馬鹿な!なんだ今のは?」

 

「発勁と強化魔術。

知り合いの神父にちょっとした使い手がいてね。」

 

舌打ちして再度飛びかかろうとするマモルに背後から神楽のスイングが来る。

横に飛んで凌ぐマモル。

奇妙な光(ガント)に拳で遠近どちらでも戦える凛、人間離れした力を持つ神楽。

こちらに予断なく銃を向ける長瀬。

長瀬個人はあの中で一番弱いが持ってる銃がアマゾンの皮膚さえ貫ける軍用散弾銃というのが厄介だ。

 

(3つしかないんだけどな。)

 

マモルは部が悪いと見てスイッチを押したジャスタウェイを投擲して煙幕を張ると逃げた。

 

「クソッ!どこ行きやがった!」

 

長瀬が辺りに銃口を向けながら叫ぶ。

 

「移動しましょう。

どこかに潜んでるかもしれないわ。」

 

「いや、多分逃げたネ。

だってアイツ戦うつもりあるならジャスタウェイをもっと低く投げた筈アルよ。

態々あんな高く上げる必要ないネ。」

 

そう言って神楽は肩に担いでいたバットを下ろした。

長瀬も銃を下げる。

凛も警戒しながらも少し力を緩めた。

 

「それじゃあ、情報交換でもしない?

成り行きで共闘したけど私、まだ長瀬くんともちゃんと話せてないのよ。」

 

「おー、そう言えばワタシもお前らの名前聞いて無かったあるな。ムカつく赤2号にショットガン太郎。」

 

「な!?誰がムカつく赤2号よ!」

 

「どこの底辺ラノベ主人公だ!」

 

やっぱり新八のツッコミじゃないと物足りないアルなー、とか思いながは2人の抗議を聞き流すのだった。

 




【C-3 アンダーグラウンドシティ 一日目 夜】

名前:神楽@銀魂
状態:正常
装備:奏風のバット@牙狼
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
   不明支給品×1
思考
基本、殺し合いには乗らない
1、ムカつく赤2号とショットガン太郎の話を聞く。
2、銀ちゃん達を探す。
備考
※参戦時期は不明。
※マモルがアマゾンであると知りました。なお、マモルの名前は知りません。

名前:長瀬裕樹@仮面ライダーアマゾンズ
状態:軽度の疲労、軽度の緊張
   喉に切り傷(少)、煤汚れ
装備:SPAS12(残弾5/7)@仮面ライダーアマゾンズ
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
   予備弾×35@仮面ライダーアマゾンズ
思考
基本、どうするかは分からないが千翼と合流する。
1、鷹山仁も水澤悠も許さない。
2、あのモグラのアマゾン(マモル)は倒す。
3、この女(凛)は信用していいのか?
4、あの女(ほむら)は何者だ?
5、こいつ(神楽)本当に何者だ?
備考
※少なくとも千翼が死ぬより前、仁を撃った後からの参戦です。

名前:遠坂凛@Fate/stay night
状態:正常、煤汚れ
装備:なし
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
   不明支給品×2
思考
基本、殺し合いに乗るか乗らないかは兎も角桜は必ず止める。
1、長瀬くんこの失礼な子供(神楽) と情報交換する。
2、アマゾン、かぁ。
備考
※少なくとも鉄心エンドを回避したヘブンズフィールの慎二死亡後のどこかからの参戦です。


名前:マモル@仮面ライダーアマゾンズ
状態:怪人態、疲労(少)
   脇腹に痛み(中)、腹部に打痕(中)
装備:なし
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
   ジャスタウェイ(1/3)@銀魂
   不明支給品×1
思考
基本、人間も邪魔する奴も皆倒す。
1、あの女の子達(神楽、凛)には警戒する。
2、この場は逃げて回復に努める。
3、人肉は……
備考
※長瀬と出会って以降からの参戦です。


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機会と機械と奇怪な現状

【エリアD-4 4C基地 1日目 深夜】

 

「最悪……」

 

こんなゲームに参加させられた事ではなく折角一桁まで減った参加者が増えた事に中性的な容姿の青年、香月貴音はため息をついた。

 

(しかも明らかに女みたいな名前の参加者もいるし、

どういう事?参加者って男しかいないんじゃなかったの?)

 

しかし愚痴ばっか言っていても仕方ない。

切り替えた香月はCCMをしまって支給品を確認する。

 

(万年筆は兎も角カメラでどうやって人殺すんだよ。)

 

また溜息をつきながら香月は建物内を散策したどこの壁も無機質に素材がむき出しで、快適さより機能を優先した様なイメージを受ける。

警報機やサイレンなど明らかに危険を知らせるための物が随所にみられ、香月はおそらくここがD-4の特定有害生物対策センター、4Cの基地であろうと辺りを付けた。

マップの一番右下の端に位置するここは猟銃などを求める参加者が多く集まる事だろう。

 

(じゃあ銃を処分したら一気に有利になれるか。)

 

そこに銃を持った香月が待ち構えて居れば銃を欲しがってやってくる参加者を一方的に倒せる。

籠城するだけで優勝に近付けるわけだ。

 

そうと決めた彼は管理室のような場所と武器庫を探した。

階段を上り切って上の階から順に巡っていく。

そしてようやく武器庫を見つけた。

だが、そのドアは既に開かれた後らしく、ドアが中途半端に開いていた。

隙間から覗いてみると警官のような服を着た白人の細身の男が手にした拳銃に合うマガジンを探しているところだった。

 

「!」

 

逃げようとした時、男がこちらを向く。

なんて運がない。

香月は走り出すが男の方もかなりの健脚の持ち主らしくアッと言う間に香月に直線コースで追いつき、拳銃、FN ブローニング・ハイパワーを撃つ。

無数の弾丸を服越しに受けた香月はたちまちその場に倒れ伏した。

男はまだ息があった香月に、右人差し指を針のような形に変形させて頭部を貫く。

香月を絶命させた男は指を元に戻し、直立した次の瞬間、銀色の金属質なヒトガタになったかと思えば銃を持っただけの香月に変身した。

 

流体多結晶合金製の人造人間(ターミネーター)。それが香月の命を奪ったこいつの正体だった。

ターミネーターT-1000は香月の死体から支給品の万年筆とカメラを奪い、CCMだけは2つ持っていれば殺しの証拠となる為、持っていかないことにした。

脱がせた服を使って手足を折りたたんだまま縛り、銃創は血が流れ出ない様にテープでふさいでおく。

そして武器庫まで運び、空のロッカーに入れた。

 

そんな様子を、幸か不幸か見てしまったものが居た。

 

「る、ルビー今のって…」

 

『間違いなく殺っちゃってますね~。

しかも触れた死体と同じ顔に変身してましたし、恐らく魔術髄液あたりを用いたゴーレムって所でしょうか?』

 

戦慄する銀髪に赤い目の人間離れした美しい風貌の少女にお茶らけた調子で喋る五芒星と羽を合わせたような飾りが付いた喋るステッキが返す。

 

イリヤスフィール・フォン・アインツベルンとカレイドステッキのルビーだ。

彼女たちのスタート地点はモニタールームだったために怪しい行動をとる2人の様子を観察することにしたのだ。

だがそれは…

 

「私、あのお姉さん見殺しにしちゃった…?」

 

『あんまり気に病むことないですよ。

それに出て行ったってイリヤさんに人を殺せるような度胸があるとは思えませんし。』

 

軽く言ってのけるルビーだが、人間の死は彼女の心に重くぶら下がることとなった。

 

香月貴音@GARO -VERSUS ROAD-

 

              死亡 残り51人

 




【エリアD-4 4C基地 1日目 深夜】

名前:T-1000@ターミネーター2
状態:正常、香月貴音に変身中
装備:FN ブローニング・ハイパワー@ターミネーター2
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
   万年筆@DEATH NOTE
   カメラ@現実
   予備マガジン@ターミネーター2
   予備マガジン(現地調達)×5
思考
基本、ジョン・コナーを殺害する。
1、武器を確保したのでジョン・コナーを探す。
備考
※擬態昨日は腕輪が外れない変形、変身であれば問題なく行えます。

名前:イリヤスフィール@プリズマ☆イリヤ ツヴァイ!
状態:肉体は健康、
   香月を見殺しにした事による動揺
装備:カレイドステッキルビー@プリズマ☆イリヤ ツヴァイ!
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
   不明支給品×1
思考
基本、???????
1、私、あのお姉さん(香月)を…
備考
※香月貴音の性別を誤解しています。


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意味と意義を見出す

【エリアC-1 ショッピングモール 1日目 深夜】

 

「食料品、衣類、重火器、家電、本、玩具。

どうやら、ここは買い物の場所の形を借りた調達場の様ですね。」

 

メガネのブリッジを押し上げながら伊東鴨太郎は1人呟いた。

彼は現在C-1のショッピングモール最上階のエレベーターホールにいた。

スイッチの下に置いてあったパンフレットを読んでいる。

 

(1階は洗剤などの日用品や食料品にフードコートが、2階に家具や化粧品などが、3階は衣類のみで4階に本屋や銃火器。5階が家電に玩具屋。

至れり尽くせりですね。

これだけ揃っている建物は参加者も集まりやすいでしょうし、序盤にいきなり立ち入り禁止になる事もないでしょう。)

 

まず4階に向かって鴨太郎は銃を手に入れる事にした。

本職は剣、それも日本刀の彼だが、あるだけでも牽制にはなるだろう。

エレベーターもエスカレーターも有ったがあえて階段を選び4階に向かう。

 

『アラモ銃砲店』とデカデカと掲げられた看板に迎えられて伊東は店に入った。

店内を物色し、ポケットに入るサイズだったスミス&ウェッソンM&Pシールドというコンパクトハンドガンを手に取る。

 

(装弾数は七発…剣ほど出来るわけではないのでこれで殺せるなどとは思っていませんが球数ぐらいは覚えておきますか。)

 

予備のマガジンと共にポケットに入れて他の支給品を確認する。

 

(青酸カリは分かるが何故玩具なんかを?

まあ、いいでしょう。態々支給するという事は何か意味があると考えて良さそうだ。)

 

そう思って鴨太郎は同じ階のおもちゃ屋を物色することにした。

 

「LBX、というそうですね…最近の玩具は凝ってますね。」

 

などと思いながらいくつか手に取って眺めていると

 

「あ、あの!」

 

赤い上着に半ズボンの少年が声を掛けて来た。

 

「俺の名前は、山野バンっていいます!」

 

いきなり自己紹介をしてきた青年は西洋騎士を思わせる赤い鶏冠に白と青の鎧のLBXを持っている。

 

「私は伊東鴨太郎。はじめまして山野君。少々質問をよろしいでしょうか?」

 

2人は1階のフードコートに行き、入り口から見て柱に隠れている席に着いた。

 

「俺の知り合いは青島カズヤに川村アミ。それから、風摩キリト。」

 

「ふむ。名簿が五十音順じゃないのが気になっていましたが、

どうやら関係者ごとに固まっているようですね。

私の知り合いは土方十四郎に沖田総悟の2人です。」

 

「2人とはどうゆう関係なんですか?」

 

「同じ組織の人間です。あまり良好な関係とは言えませんが、

恐らく短絡的に殺し合いに乗ったりはしませんね。山野君は?」

 

「アミもカズもそんな人じゃないですよ。

キリトは、どうだろう。一応面識有るだけなんで何とも。」

 

「では最後に、君はLBXというホビーについて知っていますか?」

 

「ええ。知ってますけど、もしかしてカモタロウさんにもLBXが支給されたんですか?」

 

「ええ。これが。」

 

と、鴨太郎は戦闘機と忍者を合わせたようなデザインのLBX、バル・スパロスをテーブルに置く。

 

「すごい!初めて見るLBXだ!もしかして一点モノかな?」

 

「珍しい形なんですか?」

 

「はい。ストライダーフレームみたいにスピード重視の設計だけど、ナイトフレームだし、背中に武器がついてるのも初めて見ます。」

 

「そうですか。一応操作方法などを教えていただけませんか?

態々支給されたという事は何か意味が有るのかと思いまして。」

 

「そういう事なら任せてください!」

 

満面の笑みで自信満々に言うバンに伊東は上手に使いつぶす算段を考え始めた。

 




【エリアC-1 ショッピングモール内おもちゃ屋 1日目 深夜】

名前:伊藤鴨太郎@銀魂
状態:正常
装備:なし
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
   LBXバル・ダイバー@ダンボール戦機WARS
   青酸カリ@現実
   スミス&ウェッソンM&Pシールド(7/7)
   予備マガジン×1
思考
基本、土方を始末してこの殺し合いから生還する。
1、LBXについて山野君から話を聞く。
2、山野君はいずれ使いつぶす。
備考:沖田が裏切る以前からの参戦です。

名前:山野バン@ダンボール戦機W
状態:正常
装備:なし
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
   LBXアキレス
   不明支給品×1
思考
基本、殺し合いには乗らない
1、カモタロウさんにLBXについて教える。
2、アミたちを探す。
備考:参戦時期は不明ですが風摩キリトと対立している時期からの参戦の様です。


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キス魔と初心な子

【エリアD-3 民家 1日目 深夜】

 

何でこうなったんだろう?どうしてこうされてるんだろう?

考えた所で答えなんかでないと分かっていても彼女、鹿目まどかは考えずにはいられなかった。

 

「ふふ。いい子ねおねーさん。戸惑っちゃって、初心で可愛い。」

 

蠱惑的にまどかの顎を撫でるのは彼女より四つか五つ年下に見える褐色肌に琥珀色の少女だ。

いつの間にか彼女に気絶させられたかと思いきや次に目覚めたときには両手首をどこからか持って来た手錠で拘束されてしまっていたのだ。

そして抵抗できないままベッドに寝かされ馬乗りになられる。

 

「ま、まって…」

 

「まーたない♪」

 

そう言って褐色の少女、クロエ・フォン・アインツベルンはまどかの唇を啄んだ。

そして両手を首の後ろに回し、制服のリボンを外す。

 

「それじゃ、こっちも…」

 

そして制服をはだけさせ、流石にクロエほど無い訳ではないが充分慎ましやかな胸を堪能する。

 

「うぷ…ん………ぱぁ…ふふ。お姉さんと私、相性いいみたいね?」

 

まどかはなんだか酸素が少なくなってるように感じる空気を吸いながらぼんやりする頭でただクロエの方をトロン、とした目で見ていた。

 

「お姉さんはこれからずっと私の奴隷(サーヴァント)、私が魔力が欲しい時にキスして私に魔力を供給するの。そして私に絶対に逆らわない。いい?」

 

「は……い。」

 

その返事に満足するとクロエは再びまどかの唇を奪った。

真っ暗な室内に再び幼気な少女たちの水音がする。

 

「ふふ。はじめてっぽかったけどもう気持ちよくなっちゃった?」

 

クロエは早速頂いた魔力を使って首輪とリードを投影したまどかにつけた。

片手首に1つづつ付けていた手錠を右側だけ外し、左側に残ったのだけで両手を後ろ手に拘束させる。

 

「さ、おいで。」

 

ふらふらと立ち上がると限りなくゆっくりな歩みだったがまどかは素直にクロエに付いて来た。

 

(よしよし。暗示の魔術は問題なくかかってるみたいね。)

 

初めてやってみたが案外うまく行くもんだとクロエは少し安心した。

そして幸先のよさを少し不安に思った。

イリヤを殺すまでに魔力枯渇で消えるという事は避けたかったのでこんなにも上質な魔力タンクを手元に置けるというのは大きい。

 

(待っててねイリヤ。この手でしっかり殺してあげるから。)

 

支給された短剣、アゾット剣の刃を撫でながらクロエはまどかのリードを引く。

アーチャーの目は鷹の目。狙った獲物は逃がさない。

しかしその狙いが正しいか否かは誰にもわからない。




【エリアD-3 民家 1日目 深夜】

名前:クロエ・フォン・アインツベルン@プリズマ☆イリヤ ツヴァイ!
状態:魔力満タン、お肌ツヤツヤ、極めて健康
装備:アゾット剣@Fate stay night、リード(投影品)
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
   不明支給品×1(クロエ)
   不明支給品×2(まどか)
思考
基本、イリヤを見つけ出して殺す
1、美遊は、どうしよっかな?
2、お姉さん(まどか)から情報を得る。
備考:

名前:鹿目まどか@魔法少女まどか☆マギカ
状態:クロエによる暗示(服従)魔力低下による疲労(小)
   肉体は健康、ぬるま湯の様な快楽
装備:手錠(投影品)首輪とリード(投影品)
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
思考
基本、??????
1、この子(クロエ)に逆らわない。
備考
※暗示の魔術はまどかが全くと言って良い程魔法が使えないので簡単には解けません。


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アンデッドアンラッキー

【エリアA-1市街地 1日目 深夜】

 

「おーりゃあ!」

 

鈍い音共に頭蓋骨が陥没する。

十数打目を与えたトンカチは根元から折れてしまう。

が、それだけの打撃を受けたにもかかわらず男、奏風大は全く倒れることなく向ってくる。

思えばはじめから男の姿は異様だった。

血まみれの切り刻まれた血だらけの白いパーカーに支給されたらしき木刀洞爺湖を片手に襲い掛かって来る。

 

(そして頭蓋をやろうと腹を蹴ろうと殴ろうと何回でも復活してくる。

こりゃ本格的にバケモンだな。)

 

奏風大に対峙する男、沖田総悟は壊れたトンカチを捨てて左手に持っていたMM1グレネードランチャーを構える。

中身は催涙弾なので直接顔面に当てて吹っ飛ばす。

催涙弾に効果があることを期待して総悟はその場を後にした。

 

吹っ飛ばされた方、奏風大はいとも簡単に起き上がる。

魔剣の影響で屍生人(アンデッド)となった彼にとってはダメージなど関係ない。

例え身体をすり潰されようと酸かなにかで溶かされようと復活し、生けるものを殺すためだけに動き続ける文字通りの怪物。

 

故に

 

「なあ!こっちで音がしたけど何か知らないか?

って、アンタ血まみれじゃないか。大丈夫か?」

 

その対象はかつての知り合いとか初対面とか全く関係ない。

たとえその少年が左腕だけ肌色が明らかに違い、赤い聖骸布を巻いていたとしても関係ない。

 

「!」

 

繰り出された木刀を鞘に納めたままの日本刀で受ける。

 

「アンタ!いきなり……っ!?」

 

左腕の少年、衛宮士郎は物の真贋を見抜く事に優れている。

魔術使いの癖に魔力探知より魔術的異常の探知が得意とか言ういびつな才能を持ってるくらいだ。

故に目を見た瞬間、彼はすぐに奏風の異常性に気付いた。

 

「ふっ!」

 

そうと分かれば躊躇わなかった。

日本刀を鞘から引き抜き、鞘には強化魔術を施し、二刀流で構える。

 

「………ッ!!!!」

 

強化魔術が確かに発動した瞬間、士郎の全身を激痛が走った。

左腕、英霊アーチャーの魔術回路が侵食し、身体を内側から破壊する。

だがここで目の前の敵を倒さなければ恋人や見知った人々の命を危険にさらすかもしれないという考えが少年のブレーキを取っ払った。

もっとも、他人のための自己犠牲、いな、自分を勘定に入れない行動をためらわない彼を知っていればいつも通りだと思うだろうが。

 

「ふっ!はぁ!」

 

二本の剣をかつて自分を否定し続けた筈なのに腕を託したあの英霊の様に木刀をさばいていく。

 

(こいつ!普通の木刀だよな!

なのに何で真剣とつば競り合えるし人街に振り回されて砕けないんだ!?

どう考えたって魔術礼装!なのに何でたまたま人じゃなくなっただけのこいつがこんなに使いこなせてる!?)

 

無駄だ士郎。

少なくともその謎は銀魂七不思議にランクインできるぐらいには謎だ。

考えるだけ無駄だぞ。

 

「はっ!このっ!」

 

なんとか武器を受け流した士郎は振り向きざまに蹴りを放って奏風を吹っ飛ばし、その隙に痛む身体に鞭打って離脱した。

あれは良くないモノだ。

ただの剣なんかじゃ切れないし断てない。

だからこそ見つけなければならない。

あれを断ち切る剣を。

聖か魔で言えば間違いなく魔であろう刃を。

 

トンカチ@現実

 

              完全破壊




【エリアA-1市街地 1日目 深夜】

名前:奏風大@牙狼VR
状態:屍生人(アンデッド)
装備:木刀洞爺湖@銀魂
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
   不明支給品×1
思考
基本、????????
1、?????????
備考
※まともな理性は残っていません。
ただただ敵を求めてさまよい何度殺されても復活します。
※殺しきるには魔剣@牙狼VRを会場のどこかから発見する必要が有ります。

名前:沖田総司@銀魂
状態:正常、軽度の疲労
装備:MM1グレネードランチャー(21/24)@ターミネーター2
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
思考
基本、こんな糞な殺し合いやってらんねー。
1、土方さんや万屋の旦那を見つける。
2、そしたらさっきのバケモン(奏風)にでもぶつけてやりやしょうかねぇ?
備考
※参戦時期は不明です

名前:衛宮士郎@ Fate/stay night
状態:魔術回路の浸食(小)軽度の疲労
装備:土方の日本刀@銀魂
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
   不明支給品×1
思考
基本、この殺し合いを止めて桜たちと生還する。
1、あの男(奏風)の事を多くの人に伝える。
2、桜と合流する。
備考
※桜が黒化したと知る直前からの参加です。


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i Don't kill you

【エリアC-2 キタジマ模型店 1日目 日の出前】

 

「キリトくん、キリトくん。

キリトくんも板チョコ食べるっすか?」

 

床に寝っ転がりながらLBXマガジン、通称Lマガを読んでいたあさひが作業台で作業していたキリトに声をかける。

 

「食べかけのとか要らないよ。

て言うか女の子が地べたに寝っ転がって何してるのさ?」

 

「ドットフェイサーの修理も終わったし暇なんすよー。」

 

ゴロゴロと転がりながらまた板チョコを一口。

ずっとあさひのポケットに入っていたので柔らかくなっている。

 

「はぁ…Lマガも全部読み終わったのか?」

 

「なんならサイン入りのもあるっすよ?」

 

とキリトに一冊のLマガを差し出した。

一瞬サイン?と思ったキリトだったが、自己紹介の時にセンターがどうのとか言っていたのを思い出す。

 

(確かにエイミー程じゃないけど綺麗な顔してるし、こうゆう子供っぽいところも受け悪く無いのか?よく知らんが。)

 

Lマガを受取り、一応貰っておく事にした。

 

「所で、キリト君はさっきから何やってるんすか?

デクーOZの修理は終わってるっすよね?」

 

「ああ。だからジョーカーキリトカスタムの再現をしてた。」

 

作業台にはジョーカー、ルシファー、マスターコマンド、ナイトメアのキットがそれぞれ使う部分だけ組み立てられており、カラーも塗りなおされている。

 

「おお!かっこいいっす!でも凄いっすね。

LBXの改造って難しいと思うんすけど。」

 

「一回作った機体だし、まるで作らせるつもりでいたようにパーツが揃ってたしね。」

 

作為的な物を感じながらキリトは席に座り直して道具を手に取る。

最後にコアスケルトンの調整に移ろうとした時、あさひが肩に顎を乗せて覗き込んできた。

 

「オズに道化師って、もしかしてオズの魔法使いとカカシっすか?」

 

「!? よく気付いたな。」

 

正確にはデクーOZは『心を探すブリキの木こり』なのだが、気付かれたのははじめてだった。

 

「もしかして態々愛機のモチーフに使うって事はキリト君も何か探してるんすか?例えばその24って数字とかと関係あるんすか?」

 

「……ああ。どうしても取り戻したい物があって、それの為にLBXで戦ってる。」

 

「へー、見つかるといいっすね。」

 

会話はそこで終わって何が面白いのかわからないがあさひはずっとキリトがカスタマイズがするのを眺めていた。

 

「よし、完成だ!ジョーカーキリトカスタム!」

 

赤いボディーに青い剛腕。

三日月型の鎌、クレセントムーンを携えた道化師。

 

「キリト君キリト君!早速対戦しようっす!」

 

そう言ってあさひがぱっ!と笑顔になった瞬間、自動ドア越しにゴッ!と鈍い音がした。

振り向くとそこには、擦り切れた何かがあった。

入り口前の階段に倒れて来たそれに反応してドアが開く。

 

「………。」

 

それが起き上がった時に見えた金色のメッシュが入った跳ねまくった髪を見てようやくそれが段差につまづいた人だと分かった。

その気配、立ち振る舞い、纏う雰囲気。全てが異様。

忘れきったはずの野生が警鐘を鳴らしているようだった。

 

(な、なんだこいつ!?)

 

思わず息を呑むキリト。

あさひも幽鬼のように立ち上がる男に恐怖を抱いたのかキリトの背中に隠れる。

 

「お前らは、人間か。」

 

光の無い濁った白い目が2人を見据える。

蛇に睨まれたカエルとはこんな気分なのかと知りたくもなかった事実を知る羽目になった。

 

「安心しろよ。俺はアマゾン以外は殺さねぇ。」

 

そうとだけ言うと男、鷹山仁は再びフラフラと覚束ない足取りで去って行った。




【エリアC-2 キタジマ模型店 1日目 深夜】

名前:風摩キリト@ダンボール戦機W
状態:正常、精神的な疲労(中)
装備:CCM@ダンボール戦機シリーズ
道具:デクーOZ@ダンボール戦機W
   ジョーカーキリトカスタム@ ダンボール戦機W
   コーラ(半分消費)@ダンボール戦機W
思考
基本:サイロップスAIを完成させるor最後の1人になるかして目的を達成する。
1、芹沢あさひを利用して目的を達成する。
2、ハカイオーキリトカスタムを探す。
3、なんだったんだあの男…
4、『アマゾン』とはなんだ?
備考
※参戦時期はΣオービス完成以降〜大空遙がガーダインを裏切る前のどこか。
※まだ名簿や地図を確認していません。それらはCCMから確認する事が出来ます。

名前:芹沢あさひ@アイドルマスターシャイニーカラーズ
状態:正常、精神的疲労(中)
装備:CCM@ダンボール戦機シリーズ
道具:ドットフェイサー@ダンボール戦機WARS
   板チョコ(食いかけ)@DEATHNOTE
思考
基本:よく分かんないけど、皆と無事に帰りたいっす!
1、もっとLBXが上達したらキリト君にリベンジマッチを申し込むっす!
2、ドットフェイサーを使いこなしたい!
3、冬優子ちゃん達にも見せたいっす!
4、さっきのおじさん怖いっす……。
備考
※ドットフェイサーが使える必殺ファンクションは今のところ『インパクトカイザー』だけです。
※まだ名簿や地図を確認していません。

名前:鷹山仁@仮面ライダーアマゾンズ シーズン2
状態:人間態、???
装備:アマゾンズドライバー(アルファ)@仮面ライダーアマゾンズ シーズン2
   アマゾンズレジスター@仮面ライダーアマゾンズ シーズン2
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
思考
基本、アマゾンは全て狩る。
1、千翼を捜し出して必ず殺す。
2、他にもアマゾンがいれば殺す。
備考
※少なくともイユが死亡する以前からの参加です。


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【調査】ゲーム会場の秘密を暴け!ナグスケの考察

【エリアC-4 会場外付近 1日目 夜明け前】

 

「ナグスケです。腕時計を没収されてしまったので詳しい時間は分かりませんが、現在ゲームスタートから二時間ほど。休みを挟みながら会場外ギリギリまでやってきました。」

 

いつもの調子を崩さずナグスケこと南雲大輔は調べる事調べるために独り言を続けた。

 

「我々はこのいつの間にかつけられた腕輪によってこの狂ったゲームを強要されています。

脱出はこの腕輪を外さないことにははじまりません。」

 

そう言って南雲は腕輪の付いた腕をエリア外に突っ込む。

 

『立ち入り禁止エリアに侵入しています。

速やかに退去してください。

繰り返します。立ち入り禁止エリアに侵入しています。

速やかに退去してください。

15、14、13、』

 

南雲は腕を引っ込める。警告は聞こえなくなった。

 

「どうやらこの腕輪にはGPSのようなものが内蔵されており、

エリア外に出ると反応してカウントの後に毒が撃ち込まれるようです。

GPSに毒を撃ち込む機能にさっきの警告を発するスピーカー、この腕輪、サイズに反して相当多機能なようです。

また、新たな情報が入り次第、報告させていただきます。

以上、ナグスケでした。またね!」

 

 

 

【エリアC-4 キラ対策室内 1日目 日の出前】

 

フォラスと冬優子は取り合えずビル内の中でも生活感の有った比較的落ち着ける場所に移動して情報交換を行うことにした。

 

「こうして名簿を見て見るとトルキア共和国から着てる人間はかなり少ないんだね。」

 

「時々カタカナの名前とか有りますけど大体は日本人だと思います。」

 

中には『ティアット』や『コロン』の様に名字が無かったり『イユ』や『マモル』の様に恐らく日本人だろうがあだ名で書かれてたり『L』や『T-800』の様にどう考えたって偽名としか思えない名前も有ったが。

 

「ふーん。まあ名前だけじゃ素性なんてわからないし、

フユが知ってる人だけでも教えてくれない?」

 

小宮果穂、芹沢あさひ、樋口円香、福丸小糸。

全員女性でアイドルらしい。

 

(アイドル、たしか英語で偶像って意味だったか?)

 

もしそれが全員偶像のように美しい女という意味なら女好きなフォラスとしては嬉しいことこの上ない。

戦力にはならないし、場合によっては荷物になるがかつてトルキアの地下で戦ったアイムみたいな甘ちゃん連中の信頼を得るにはこれ以上ない目印だろう。

 

(それにか弱い少女なんて絶好のカモ、早々に殺されない筈が無い。

ま、精々生き残るのは一人か二人だろう。)

 

それぐらいなら侍らせといても問題ないと判断したフォラスは自分の知り合いも教えることにした。

 

「俺の知り合いはこのグラシャってやつだけだと思ったんだけど…もしかしたらこの鎮宮雅仁ってやつもそうかもしれない。」

 

「て、言うとどうゆう事ですか?」

 

「似たような名前の奴に古い知り合いが殺された事が有って…その殺した奴の名前が、鎮宮影正っていうんだ。多分名前も似てるし兄妹か何かだ。」

 

その言葉に冬優子は表情を曇らせた。

その鎮宮雅仁がどんな奴か知らないがこの殺し合いの潤滑剤として呼ばれたんだとしたら間違いなく殺人をためらわないと思ったからだ。

 

「怖い人ばっかり、なんでしょうか?」

 

「大丈夫だよ。本当にギリギリの状態に放り込まれても赤の他人を気遣える心を持った人だっているよ。」

 

実際にそうなってそんな男に毒気を抜かれ続けてなんどもグラシャを取り逃がしてきたフォラスだからこそ実感を伴って言えることだった。

 

「そうだと、いいですね。」

 

そう言う冬優子は手にしたデリンジャーに力がこもるのを自覚しながら最悪な現状を呪っていた。

 

(そんなお人好しそうそう居るわけないでしょ!

絶対に、絶対に帰らなきゃいけないのに!

こんなところで、こんなところで!)

 

死への恐怖の緊張が確実に『ふゆ』の仮面にヒビを入れる。

呼吸を乱すな、ふゆを崩すな。

ただひたすらそれだけを念じてフォラスの次の言葉を待った。




【エリアC-4会場外付近 1日目 日の出前】

名前:南雲大輔@牙狼VR
状態:正常
装備:なし
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
   クラスカードランサー@ Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ!
   宝石@ Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ!
思考
基本、この殺し合いの謎を解明する。
1、建物(キラ対策室)とは反対(ユグドラシルタワー方面)に向かい、未接触の人間と情報交換する。
2、出会ったら新八の事を坂田、神楽に伝える。
3、日向蓮や香月貴音には出来るなら会いたくない。
  てかなんで日向蓮や奏風大は生き返ってるんだ?
4、空遠たちなら協力出来るか?
備考
※坂田銀時、神楽の風貌を把握しました。
※少なくとも4回戦終了〜5回戦開始前からの参戦です。
※腕輪にはGPS、毒を撃つ機能、スピーカーが内蔵されてると推測しており、GPS以外の二つは自分の推測通りだと確信しています。

【エリアC-4 キラ対策室内 1日目 深夜】

名前:フォラス@小説 仮面ライダー鎧武外伝
状態:正常
装備:戦極ドライバー(プロトグリドン)@小説 仮面ライダー鎧武外伝
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
   ドングリロックシード@小説 仮面ライダー鎧武外伝
思考
基本、この戦いを生き抜く。
1、まず仲間を探す。
2、ただしグラシャみたいな扱いづらい奴らは御免。
3、フユのような美女ならもう一人ぐらいは侍らせておいてもいいかもしれない。
4、フユのような被護者を目印にお人よしの参加者を味方につける。
備考
※死亡後からの参戦ですが、記憶を失っています。



名前:黛冬優子@アイドルマスターシャイニーカラーズ
状態:身体は健康、不安と焦り
装備:レミントンデリンジャー@現実
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
   ライオンのぬいぐるみ@Fate/stay night
思考
基本、何が、なんだかよく分かんないけどフォラスの前で『ふゆ』を演じ切る。
1、あさひ達を探す。
2、銃なんてふゆに撃てるかな…。
3、絶対に死にたくない!
備考
※一度アイドルを辞める以前からの参戦で、この極限状態で死ぬことよりボロが出る事を恐れています。
※グラシャの容姿を把握しました。
※グラシャ、鎮宮雅仁を危険人物と認識しました。


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アンラッキー連鎖

【エリアC-4 キラ対策室内 1日目 日の出前】

 

「ここが地図にあったキラ対策室かぁ…部屋と言いつつ建物丸一個だけど。」

 

南雲と別れた志村新八はそのまま真っ直ぐここに向かって来たのだ。

目的の有無に関わらずランドマークに集まろうとする人間は多い筈。

その考え自体に間違いはない。

実際南雲の様な例を除き、現在多くのプレイヤーがマップに記された建物に集まっているのだ。

彼の見立ては間違いない。

そして彼は戦いに対する心得や耐性がある程度ある人間だった。

入り口の傘立てにあった傘を取り中に入って行く。

ただし構えはするがすぐにでも降ろせるように。

彼は殺し合いに乗ってもいないし、乗る気もないのだ。

 

「あのすいません!」

 

だからこそ目の前に深緑色のコートを着たオールバックの男が来た瞬間に武器を下ろして近付いた。

 

「アンタ、科学は得意か?」

 

「え?」

 

「俺は今この腕輪を外せる人間を探しててな。

なんでもいいから役に立ちそうな知識や道具を持ってないか?」

 

「うーん。ごめん。完全に専門外なんだ。

支給品も何故かサングラス2つとかいうふざけた内容だっし。

眼鏡が本体とかいじられれる事はあるけどサングラスはニアミスだなって…」

 

「あーもういいよ。お前が役に立たない事はわかったからさ!」

 

フォラスが新八に殴りかかる。

監視カメラ越しに一目見た時から冴えない感じで多少強い程度だろうと当たりをつけていただけに行動は迷いなく早かった。

咄嗟にバックステップを取り射程外に出た新八だがフォラスは殴りかかったのとは反対の手に持ったドングリロックシードを弾き、腰に装着していた戦極ドライバーにセット。

出現した鋼の木の実をオーバーヘッドキックで蹴りつける。

また転がって避ける新八。

そして余裕充分と判断したフォラスは走りながらブレード型のスイッチを下ろす。

 

「変身!」

 

<ドングリアームズ!ネバーギブアップ!>

 

フォラスの姿が銀と黒の鎧に包まれる。

古代の西洋鎧を思わせる姿はグリーンドールズの旗印にしてトルキア共和国がアンダーグラウンドシティにおける狡猾の代名詞、アーマードライダープロトグリドン。

 

「な、なにその鎧!?」

 

「なんだっていいだろ?これから死ぬんだからな!」

 

専用武器のハンマー、ドンカチを新八に振るう。

グリドン、と聞けば多くの者があまり強くない印象を受けるかも知れないが、その考えは誤りだ。

グリドンもプロトグリドンも周りの敵よりワンランク劣るアーマーと武器で戦い抜き生き残った歴戦の猛者。

加えてアンダーグラウンドシティという地獄を最後の三チームになるまでグリーンドールズのリーダーとして生き抜き彼は間違いなく巣のスペックの低さをものともしないぐらいには強い。

 

故に天人や過激派攘夷志士などと戦い一般人出身でありながら『万事屋銀ちゃん』をやれている彼であっても苦戦は免れなかった。

だが

 

(おかしい…グリドンのパワーが落ちてる?)

 

ドンカチは振るう度に上がる筈なのに、どうもパワーの上昇が緩やかな上に上限が低い気がしたのだ。

それだけに止まらずアーマーはいつもより重く感じるし動きも鈍い。

 

(どうやら何か細工をされたみたいだな。)

 

ならどの程度細工されたかも知るためにこいつを一先ず殺してみよう。

そう思いプロトグリドンはカッティングブレードを三回下ろす。

 

<カモン!ドングリスパーキング!>

 

ドンカチからドングリ型のエネルギーが飛ばされる。

 

 

「だぁああ!なんだ今の!?そっち鎧にハンマーに遠距離有とか至れり尽くせりすぎだろ!?

大して僕にはサングラスとかさしかないってゴミゲーすぎだろ!?さっさと死ねってか!!?」

 

叫びながらも連射されるエネルギーを避けながら走る新八。

意外と動けることに驚きながらもどんどん新八との距離を詰めていくグリドン。

 

「しまった!行き止まり!」

 

「さーて、追いかけっこはもうおしまいだ。」

 

「あ、アンタなんでこんなことするのさ?

まさかあの女の口約束信じたのか?」

 

「願いがどうこうって?

別に。けどちょっと賢ければ気付く事さ。

神には逆らえない。

そしてここから逃げるには腕輪さえ外せればいい。

だったら賢くない役立たずはさっさと処分して使えるやつを上手に使うのが利口ってもんでしょ?」

 

「何がだよ。」

 

「あ?」

 

「そんなひん曲がったクソ根性で生きてくことが利口?

賢い?馬鹿言うな!違うだろ!

戦う方法分かってんなら全員ぶら下げて引きずって行く方法も考えろよ!

それが出来ないなら人を頼れよ!

そのために仲間や万事屋が有るんだろ!」

 

新八は知っている。だらしなくグータラでいい加減で見限ろうかと何度も思いながらもついて行ってしまう大将を、尊敬できる大人を。

眼鏡が本体とからかわれ突っ込み以外能無しと馬鹿にされ戦力的には当てにされないこともしばしば。

けど彼の元居た環境は間違いなく恵まれていた。

 

「お前が言ってるのは結局なに?

強い奴は強いから頑張んなきゃいけない的な?

ざっけんなぁ!」

 

ドンカチそれはそれは乱暴な力で振り下ろされる。

壁に亀裂を造る勢いで激しく激突した。

血を流しながら倒れた新八にさらにドンカチを振り下ろす。

 

「他人を信じろ!?大人に頼れ!?

馬鹿言え!そんなん出来ないに決まってるからこうなってんだろうがぁ!」

 

アンダーグラウンドシティは文字通り地下だ。

光も滅多に差し込まず、おこぼれのような物資を奪い合って殺し合って生きて来た。

飢えのあまりに泥水を啜って病気になって死んだ奴がいた。

寒さに震える兄妹に毛布を譲って凍死した奴がいた。

何かの事故で火が起きて、消化に使える水なんかなくて焼け死んだ奴がいた。

そのすべては故郷の両相を焼き払い子供たちを追いやった大人の仕業だった。

 

大人に見せられたのが反面教師にすべきだらしない姿と真っ直ぐな背中だったか死んでいく仲間と声だけであざ笑ってると分かる蔑視だったか。

決定的差は同じ年頃の青少年を真反対の道に進ませていた。

 

時に命懸けでありながら面白おかしすぎる日常と裏切りと血を地で洗う事を繰り返す日常。

志村新八の死はそれが決裂という形で現れただけだった。

 

「はぁー……クッソ!」

 

グシャグシャにつぶれた新八の死体をもう一度蹴り飛ばし変身解除。

フォラスは冬優子の待つ部屋まで戻った。

 

「…ごめん、今戻った。」

 

フォラスは当初の予定通り仕方なく殺した感を出しながら部屋に戻る。

冬優子はまあ予想通り怯えていた。

これでいい。そこから逆らわなくなれば、とそう思って近付くが

 

「ッ!」

 

冬優子のデリンジャーが火を吹く。

真後ろに倒れたフォラスの額には綺麗な円が出来ている。

 

(あ、ああ…どうしようどうしようやっちゃったやっちゃった!

こんなの、こんなの見られたら!こんなの見られたら!)

 

次は自分がフォラスに殺されるんじゃないか?

その恐怖が彼女に引き金を引かせてしまった。

この結末もまたただ真反対の方向にいたもの同士の決裂でしかない。

不運にも自分が上と思い込み堅実に動き小細工を弄そうとした者と、幸か不幸か牙を隠すだけの知恵とビギナーズラックで上手くいってしまった者。

 

「いや!ふゆは、ふゆはこんなつもりじゃ!」

 

幸か不幸か今の彼女に凶器を処分する余裕も死体を片付ける余裕も無かった。

 

志村新八@銀魂

フォラス@小説 仮面ライダー鎧武外伝

 

              死亡 残り49人




【エリアC-4 キラ対策室内 1日目 深夜】

名前:黛冬優子@アイドルマスターシャイニーカラーズ
状態:身体は健康、パニック
   フォラスを殺した事によるストレス(大)
装備:なし
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
   ライオンのぬいぐるみ@Fate/stay night
思考
基本、?????????
1、あさひ達を探す?
2、兎に角ここから逃げたい。
備考
※一度アイドルを辞める以前からの参戦で、この極限状態で死ぬことよりボロが出る事を恐れています。
※ レミントンデリンジャー(1/2)@現実がC-4 キラ対策室内に残されています。
※ CCM@ダンボール戦機シリーズ、戦極ドライバー(プロトグリドン)@小説 仮面ライダー鎧武外伝、ドングリロックシード@小説 仮面ライダー鎧武外伝がC-4 キラ対策室内に残されています。
※志村新八@銀魂の死体と共にCCM@ダンボール戦機シリーズ、長谷川さんの本体@銀魂、サングラス@ターミネーター2が残されています。
破損してるかは不明です。


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投影!魔力から宝具!?

【エリアD-3 市街地 1日目 日の出前】

 

283プロ事務所からまっすぐ歩いて来たグラシャはコンビニに立ち寄っていた。

そこはアンダーグラウンドシティでギリギリの物資の中で暮らしていたグラシャにとっては宝箱の様だった。

ここに有る食糧だけで何日ももつ。

これだけの食糧が有れば地下の仲間も、と考えてしまうが今はその時ではないと思い一つだけ菓子パンを取り、ペットボトルの水を取る。

まともなパンを食べるなど何時ぶりだろうか?

いちいち沸かさなくてもきれいな水を飲むなど何年ぶりだろうか?と少し感動しながらため息をつく。

だがそれでもレジの向こうに行ってからそうしてるあたり流石はアンダーグラウンドシティの一大勢力バロックレッドを率いたグラシャだ。

 

そして久しぶりの美味い食事を終えたグラシャは自動ドアをくぐって外に出る。

誰かが通らなかったか見渡すと少し遠くに人影が二つ見えたので追いかけた。

大した距離で無かったのか向こうも気付いた。

1人は民家の方に逃げ、1人はその場に残った。

どうやらもう一人は戦闘要員ではないらしい。

 

「女の子の後を付けてくるなんてお兄さんもしかしてモテない?」

 

ませた事を言う子供だ。身長は大体グラシャより30cm以上低い。

トルキアでは珍しい浅黒い肌にくすんだ銀髪に琥珀色の目。

あまり外国人を見たことのないグラシャでもなんだか人間離れしたように感じる風貌な気がした。

 

「ふん。ここは殺し合いの場だ。

女からの視線なんて気にしてどうする?」

 

そう言い切るより早く少女、クロエはいつの間にか装備した一対の夫婦剣を振るってきた。

グラシャはすかさずロックシードを開錠する。

 

<キウイ!>

 

初撃は振って来たアームズで、二撃目はロックシードセットしながらターンして避ける。

 

「変身!」

 

<カモン!キウイアームズ!>

 

アームズがグラシャの頭に突き刺さり黒と銀の西洋の馬上騎士を思わせるライドウェアが展開される。

 

<撃・輪!セイヤッハ!>

 

二枚の輪切りのキウイを模した乾坤圏、キウイ撃輪が装備される。

気高き復讐の黒炎、アーマードライダープロトバロン!

 

「へぇ。面白い魔術礼装ね。」

 

「行くぞ!」

 

キウイアームズの特徴は攻防一体の近、中距離型。

投擲、斬撃どちらも出来るキウイ撃輪は盾としても使える。

そしてクロエの核にもなっているアーチャーは剣と射撃。

オールレンジ対応可能な悪く言えば器用貧乏。

 

これが何を意味するかと言えば

 

(ちっ!遠距離に徹されれば攻めあぐねるし、

近接ではほぼ五分五分…いや、手数では向こうが明らかに上だな。)

 

(なんなの!?お姉さんからたっぷり魔力吸引したはずなのに!

こんなに消耗が激しいなんて…いつもの五割り増しぐらいで魔力を持ってかれる!)

 

より詳しく説明すると手数で言えばロックシードを1つしか持たず、有ってもアームズチェンジのスキが大きいプロトバロンに対して即座に投影できるクロエが有利だが、宝具を投影するとかいう奇跡をやってのけてるクロエの方が消耗が激しい。

その点、不屈を絵にかいたようなプロトバロンは耐久戦なら百戦錬磨。

加えて複数のアーマードライダーを同時に相手取ったこともある。

どこから来るか分からない攻撃にさらされることにも慣れている。

どこから投影した剣が飛んで来ようと対応できた。

つまり、制限も相まって互いの長所を潰す泥沼の長期戦へもつれ込む。

 

「これはさっそと勝負を決めたいところかな?」

 

「奇遇だな。これで決着をつける!」

 

<カモン!キウイスカッシュ!>

 

二つのキウイ撃輪にエネルギーが宿る。

クロエも干将莫邪を構え

 

「山を抜き、水を割り、なお墜ちることなきその両翼…。」

 

「はぁあああ……」

 

「鶴翼三連!」

 

「はぁああーーーー!!!」

 

まず一対目の干将莫邪が迫る。左のキウイ撃輪で薙ぎ払う。

次に二組目の干将莫邪を装備したクロエが大上段から斬りかかる。

これには右のキウイ撃輪を縦にして受ける。

そして引き合い戻って来る性質を利用した攻撃が

 

「甘い!」

 

力任せに一回転し全ての剣を払い砕いた。

 

「!……いない。逃げたか。」

 

変身を解除しその場を去った。

 

「しかし奇妙な術だったな。」

 

間違いなく人間業ではない。

変身こそしなかったが、あれも鎮宮雅仁の同類だろうか?

 

「次はない。」

 

ロックシードを一度だけ放り投げて

 

「ぐっ!がぁ……ッッッ!!!」

 

キャッチできずに心臓の痛みに膝を付いた。

 

(くそう!あと、あと何回だ?俺はあと何回変身できる?)

 

プロトタイプのアーマードライダーはロックシードの毒素を完全に除去できない。

故に変身すればするほぼ身体に毒素が溜まって行き最後には心臓を起点にヘルヘイムの植物が開花し、インベスになる。

 

「屈しない!俺は!必ず!」

 

 

 

【エリアD-3 住宅街 1日目 日の出前】

 

「良かった。いい子で待ってたのね。えらいわ。」

 

指示した通りに離れて待っていたまどかのリードを握りなおしクロエは近くの民家に入り、まどかをソファーに座らせると、彼女の膝に向かい合うように座り、使った魔力を回復すべくその唇を貪った。

 

「ぷはぁ……ごちそうさま。」

 

糸を引く口元をぬぐい、流石にまどかにも休憩させようと(投影した剣を地面に突き刺し、リードを繋いでからではあるが)台所に向かい、冷蔵庫に入っていた麦茶をグラスに注いで持って行き飲ませる。

 

「さて、そろそろ教えてもらおうかしら。

あなたの知り合いは何人いるの?その子達の特徴は?」

 

まずはCCMから名簿を見せる。

 

「さやかちゃんと、ほむらちゃん。

さやかちゃんは青い、短い髪、ほむらちゃんは長い黒髪…。

2人とも魔法、少女、、。」

 

「!? へぇ……。まあいいわ。

次の質問。あなたが持ってたこの道具に見覚えは?」

 

そう言ってクロエはまずまどかが持っていたカランビットナイフを見せる。

 

「知らない…」

 

「じゃあこれは?」

 

次にクロエは黒い卵型のキーホルダーサイズのオブジェを見せる。

 

「グリーフ、シード。魔女の卵…。

負の魔力が溜まると、魔女が孵る。」

 

「ふーん。面白くなって来たじゃない。」

 

クロエは自分のもう一つの支給品の腕時計で時間を確認する。

もし孵化させるなら次の放送が終わってからにすべきだろう。

 

「魔法少女が魔女に殺される。

なんて如何にもな結末じゃない?イリヤ。」

 

新しい悪巧みを思い付いたクロエはまどかの横に座り直すと身体をより掛からせる。

本当はお兄ちゃんがいいんだけどなとか思いながらクロエは定時放送まで休息をとる事にした。




【エリアD-3 市街地 1日目 日の出前】

名前:グラシャ@小説 仮面ライダー鎧武外伝
状態:正常、疲労(中)ロックシードの毒素の浸食
装備:戦極ドライバー@ 小説 仮面ライダー鎧武外伝
   キウイロックシード@ 小説 仮面ライダー鎧武外伝
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
思考
基本、この殺し合いを強要する貴族を打ち倒し力を証明する。
1、戦闘ができる、あるいは腕輪を外せる技術のある人間を仲間にして戦力とする。
2、ロックシードやドライバーを確保する。
3、フォラスや鎮宮雅仁には警戒する。
4、向かってくる敵は全て倒す。
5、心臓の痛みには気を付ける。
6、あの女(クロエ)も鎮宮雅仁と同じか?
備考
※死亡後からの参戦ですが、記憶を失っています。
※クロエがオーバーロードインベスでは?と疑っています。


【エリアD-3 民家 1日目 日の出前】

名前:クロエ・フォン・アインツベルン@プリズマ☆イリヤ ツヴァイ!
状態:魔力満タン、極めて健康
装備:アゾット剣@Fate stay night、リード(投影品)
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
   腕時計@DEATHNOTE
   カランビットナイフ@牙狼VR
   グリーフシード@魔法少女まどか☆マギカ
思考
基本、イリヤを見つけ出して殺す
1、美遊は、どうしよっかな?
2、次の放送まで休む。
3、放送が終わったら魔女を孵化させる場所を探す。
  出来ればイリヤを巻き込みたい。
備考
※グリーフシードはクロエが魔力を込めれば孵す事が出来ます。

名前:鹿目まどか@魔法少女まどか☆マギカ
状態:クロエによる暗示(服従)魔力低下による疲労(小)
   肉体は健康、ぬるま湯の様な快楽
   リードを剣に繋がれている
装備:手錠(投影品)首輪とリード(投影品)
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
思考
基本、??????
1、この子(クロエ)に逆らわない。
2、甘い…気持ちいい…
備考
※暗示の魔術はまどかが全くと言って良い程魔法が使えないので簡単には解けません。


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猛獣と黒い騎士王

【エリアD-1 冬木市内 1日目 日の出前】

 

セイバーオルタが弥海砂を殺したのには実はちゃんとした理由がある。

青島カズヤを仕留めたのはたまたまだが、彼女にはいきなり何もしていないのに真名を看破されたからだ。

それはどんな形でも人間の顔さえ見れば名前と寿命を知ることが出来る死神の目によるものだったが、それを知らなかった彼女は何かしらの高度な魔術であると判断して一刀のもとに切り捨てたというわけだ。

 

まあ、それはさておき、次に彼女が取った行動は腕輪集め、つまりこの殺し合いから逃げ出すすべの模索である。

意外に思うかもしれないが、彼女はあくまでサーヴァント、間桐桜に使役される存在である。

彼女と彼女が最も愛する者を守る事こそが使命であり全て。

 

「おや、これはこれは。サーヴァントに魔術師ときて次は獣か。」

 

目の前からフラフラと歩いて来た少年の異様な気配を感じ取ったセイバーオルタは聖剣イグナレオを構える。

 

「誰が、獣、だって……?」

 

空腹とストレスに苛まれていた千翼は気が立っていた。

それにセイバーオルタから発する気配も察していた。

あれは殺意を持った気配だ。黒崎や4Cの一部隊員から発されていたものと同じだ。

 

「俺のどこが獣だ!俺は!ただ!生きたいだけだぁあああ!!!」

 

腰に装着したネオアマゾンズドライバーにアマゾンズインジェクターを刺し込み、挿入口を持ち上げて押し込む!

 

「アマゾンッ!」

 

<N・E・O>

 

爆風と蒸気が爆ぜる。

炎の中から現れたの生まれながらの青い咎人、仮面ライダーアマゾンネオ!

 

「あああああああ!!!!!」

 

<BLADE ROADING>

 

右腕にアマゾンネオブレードを生成し斬りかかる。

二、三合切り結ぶがすぐにアマゾンネオの装甲に傷がついた。

派手な火花を散らして吹っ飛ぶ。

 

「やはりブレードというより獣の爪だな。

型などないがむしゃらに振り回すだけだ。」

 

「黙れ黙れ黙れ!」

 

ブレードを捨てるとアマゾンネオは徒手空拳に切り替えた。

アームカッターのみを展開してその鎧を裂き、肉を抉らんと迫る。

 

それを極めて冷静に捌いていくセイバーオルタ。

圧倒的な経験不足。そして千翼は感情的な少年だ。

一度頭に血が上れば自分の制御が効かなくなる事が多々あった。

 

「うぐぅ!」

 

イグナレオの峰がアマゾンネオの腹にめり込む。

一瞬ネオの動きが止まった瞬間、セイバーオルタの猛攻が始まった。

なんとかアーマーのある部分で受けるネオだが完全にジリ貧だった。

 

「うぅっ!………っあああああああ!!!!!」

 

再び爆風と蒸気が爆ぜる。

吹き飛ばされたセイバーオルタに無数の鋭い触手(?)が襲いかかった。

魔力放出で後ろ向きに飛びながら剣で弾くが何本かはその鎧どころか身体を貫き地面に達し、細い線を描く。

 

「ッ! このぉ!」

 

今度はセイバーオルタが魔力放出を使い爆ぜた。

飛び出したオルタは刺さっていた触手をそのまま引きちぎって逃げ出した。

 

「窮鼠猫を噛む、というやつか。

にしても恐ろしい敵だ。サクラが負けるとは思わないがシロウは…」

 

最初に見せた鎧の姿は大して強くない。

だが、鎧を外いした後、背中から無数の触手をはやし、

腕の数が何本にも増えたあの不気味な姿、数々の敵と戦ってきたセイバーオルタだったが、あのような異形は初めてだ。

 

「アレの相手をするには私の聖剣が必要、か。」

 

このイグナレオでは真の力は出せない。

魔術師程度では兎も角、アマゾンネオを本気で始末しようと思えば聖剣は必須だ。

 

「この腕輪のせいか、どうも調子の上がらない今ではな。」

 

まるでそうでなければ勝とでも言いたげに呟くとセイバーオルタは参加者が集まりそうな方向に向かって進んだ。

 

 

 

「うぅう…██▅▅▅▃▄▄▅▅▅▅▅▃▃▄▅██▅▅▅▃▄▄▅▅▅▅▅▃▃▄▅██▅▅▅▃▄▄▅▅▅▅▅▃▃▄▅━━!!!!!」

 

セイバーオルタを逃がし、矛先を失った触手が周囲の物を手当たり次第に破壊する。

電柱が倒れ壁が崩れ木々がなぎ倒される。

 

「████▅▅▅▃▄▄▅▅▅▅▅▃▃▄▅██▅▅▅▃▄▄▅▅▅▅▅▃▃▄▅██▅▅▅▃▄▄▅▅▅▅▅▃▃▄▅▅▅▅▃▄▄▅▅▅▅▅▃▃▄▅██▅▅▅▃▄▄▅▅▅▅▅▃▃▄▅██▅▅▅▅▅▅▃▃▄▅██▅▅▅▃▄▄▅▅!!!!!!!!!!!!!」

 

一しきり暴れ切ると千翼の姿に戻り、その場にくずれ落ちた。

 

(お腹…空いた………。)

 

結局空腹だというのに余計な運動を強いられ益々消費してしまった彼はまた流動食を求めてさまよい始めた。




【エリアD-1 遠坂邸 1日目 深夜】

名前:セイバーオルタ@ Fate/stay night
状態:健康、腹部に数か所の刺傷
   疲労(小)
装備:聖剣イグナレオ@すかすか
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
   ハンバーガー@仮面ライダーアマゾンズ
   言語理解の護符@すかすか
   弥海砂の腕輪
   青島カズヤの腕輪
思考
基本、間桐桜の望みを叶える為に腕輪の解除方法を探す。それが無理なら間桐桜を優勝させる事を目指す。
1、腕輪を解析出来る人間を探す。
2、青い怪物(アマゾンネオ)を倒すために聖剣を取り戻す。
備考
※少なくとも桜が黒化してからの参戦です。
※ D-1遠坂邸の中の外の通りに面した部屋に青島カズヤの死体と共にジェネラル@ダンボール戦機W、CCM@ダンボール戦機シリーズの残骸が放置されています。
※ ワイン@DEATHNOTEをD-1遠坂邸の前に弥海砂の死体と共に放置しました。
※腕輪により能力が制限されていることに気付きました。

【エリアD-2妖精倉庫前 1日目 深夜】

名前:千翼@仮面ライダーアマゾンズ シーズン2
状態:空腹(大) 疲労(大)
   腹部にダメージ(大)無数の裂傷
   怪人態
装備:ネオアマゾンズドライバー(千翼用)@仮面ライダーアマゾンズ シーズン2
   ネオアマゾンズレジスター@仮面ライダーアマゾンズ シーズン2
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
思考
基本、兎に角生きたい。
1、自分が食べれるものを探す。
2、もしまた暴走すれば………
3、あの黒い女みたいに襲ってくれば容赦はしない。
4、?????????????
備考
※食人衝動は一見抑えられてる様に見えますが、人間を見れば我慢できなくなります。


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思惑と別行動

【エリアB-1真選組屯所 1日目 日の出前】

 

人類を超えた存在であるオーバーロードインベスが人類を導く。

それこそが自身のなすべきノブレス・オブ・リージュである。

それは自身が仮面ライダープロト斬月として戦い、人間としての最期、愚かな父の愚かな選択により国を焼かざるを得なくなったあの時に鎮宮雅仁がたどり着いた結論である。

 

(さてその為にこの少女をどうするべきだろうか?)

 

彼にはロックシードが支給されているため、

やろうと思えばそこからヘルヘイムの力を使い、

目の前の少女、樋口円香をインベスにして警戒すべき少年、セレディ・クライスラーを殺す事も簡単だ。

だがセレディは間違いなく勝ち残るつもりだろう。

そしてその為にその見た目に似合わぬ意思と知力でこちらを出し抜こうとするに違いない。

ならばある程度邪魔者を消す露払いにしてもいい。

 

「私の知り合いは瀬名アラタ君、星原ヒカル君、法条ムラク、風陣カイト君、この四人ですね。お二人はどなたか知り合いが参加されていませんか?」

 

CCMを見ながらセレディが言う。

幸いにしてセレディに知られても困る人間はいないが、お楽しみが居ないのも困りものだ。

 

「幸か不幸か一人もいないね。」

 

「……そうですか。」

 

おそらく嘘と見抜いたのだろうが問題はない。

グラシャがセレディに負けると言うならそれまでだったというだけの話だし、人質にされても見捨てればいいだけだ。

 

「樋口さんは?」

 

「…小宮果穂、黛冬優子、芹沢あさひ。同じ事務所のアイドル。」

 

「この福丸小糸さんという方は?」

 

「知らない。下のグラシャってやつの知り合いじゃないの?」

 

今度は雅仁がウソと断じる番だった。

アンダーグラウンドシティに女性は居なくも無いが大体がフォラスという少年が侍らせている者が殆どだ。

グラシャ率いるバロックレッドは肉体的強さを是とする実力主義ゆえ女性は出世しにくい。

オレンジ・ライドはもう三人しかいない。

となれば他三人挙げたアイドルたちと違いこの福丸小糸は彼女にとって大事な存在なのだろう。

 

「そうか。ならどんな人物かは実際にあってから確かめるとしよう。」

 

そして最後に互いの知り合いの特徴を教え合う。

 

「分かりました。私は三人を探すのでここで。

他の人達を見たらここにあなたが居たことを伝えておきます。」

 

「いや、それでは駄目だ。我々が移動してから時間をおいてからそれを伝えたのでは合流は難しいし無理にここに来ようとして殺し合いに乗った危険人物に出会う可能性も否定できない。」

 

「そうですね…では立ち入り禁止にならなければ三回目の放送までにC-1の病院に集合、ではどうでしょう?」

 

「悪くない。医療物資は皆欲しがるはずだから全く面識のない参加者にもである可能性がある。」

 

「…分かりました。じゃあ本当にこれで。」

 

「一人で平気かい?」

 

「ナイフ有るから脅しぐらいにはなりますし。」

 

そう言って樋口円香は足早に出て行った。

 

「それでは私も。」

 

「君も一人で行くつもりかい?」

 

「ええ。体力には自信が有りますし、剣も有りますから。」

 

そう言ってセレディも出て行く。

一人になった雅仁は早速自分の調子を試すことにした。

オーバーロード態に変身してヘルヘイムの力を使う。

 

(クラックは使えない…せっかく殺すために集めた玩具をみすみす逃がしたりはしない、か。

しかし戦闘に関する技は使う分には問題なさそうだな。

だが態々戦極ドライバーを支給してるあたり疲労が早い、スペックが下がってるなどの制限が有ると考えるべきだろう。)

 

逆に本来力を持たない人間が一時的とはいえオーバーロードに届きうる力を持てる可能性もある。

 

「全く、面白い宴に呼んでくれたものだ。」

 

そんな雅仁の様子をステルスモードのファントム越しにセレディは見ていた。

 

(鬼が出るか蛇が出るかと思えばまさか怪人が出るとは。)

 

さてどうしようか?正体を言いふらしてもそう簡単に信じられるとは思わない。

 

(なら観察させてもらうとしましょうか。

怪人の生態でも。もし、あなたが悪ならワールドセイバーの名のもとに断罪する!)

 

 

 

そして屯所から見て病院とは反対方向に向かって円香は歩いていた。

本当は走りたかったが変に音を立てて危険人物にあって余計なトラブルに遭いたくないからだ。

 

(小糸…)

 

福丸小糸。この殺し合いに呼ばれた唯一の幼馴染。

他の知り合い小宮果穂、芹沢あさひ、黛冬優子が心配じゃないかと言われればそうだと答えれるぐらいには彼女は余裕が無かった。

 

2人に対して最初から疑心暗鬼だったのもそう言った理由からだ。

 

(待ってて。待ってて小糸。すぐ行くから。)

 

スペツナズナイフを握る力がますます強くなるのを感じながら円香は一歩ずつ進んで行った。




【エリアB-1真選組屯所 1日目 日の出前】

名前:セレディ・クライスラー@ダンボール戦機WARS
状態:正常
装備:脇差@銀魂
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
   LBXオーヴェイン@ダンボール戦機WARS
思考
基本、この殺し合いを脱出し、争いを起こした者をワールドセイバーの元に裁く。
1、鎮宮雅仁の監視を続ける。
2、いずれ鎮宮雅仁は始末する。
備考
※少なくともアンダーバランスを手に入れる以前からの参戦です。
※シャニマスからの参加者の容姿を把握しました。

名前:鎮宮雅仁@小説 仮面ライダー鎧武外伝
状態:正常、人間態
装備:なし
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
   戦極ドライバー@小説 仮面ライダー鎧武外伝
   メロンロックシード@小説 仮面ライダー鎧武外伝
思考
基本、ノブレス・オブ・リージュを成す為に邪魔者を排除し、この殺し合いを乗っ取る。
1、まずは樋口円香と鎮宮雅仁と情報を交換する。
2、セレディはいずれ始末する。
備考 
※少なくともグラシャを一度見逃してからの参戦です。
※LBXファントムが彼の周りを監視しています。
※シャニマスからの参加者の容姿を把握しました。
※ダンボール戦機WARSからの参加者の容姿を把握しました。

【エリアB-1市街地 1日目 日の出前】

名前:樋口円香@アイドルマスターシャイニーカラーズ
状態:精神的動揺(軽)、表面上は冷静。
装備:スペツナズナイフ@牙狼VR
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
   ??@?????
思考
基本、??????????
1、瀬名アラタたちにあったら病院に向かう様に伝える。
2、あの人達何であんなに冷静だったんだろう?
3、小糸が心配。
備考
※少なくとも名簿にあるほかのシャニマスからの参戦者と顔見知りです。
※ダンボール戦機WARSからの参加者の容姿を把握しました。


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答え合わせとジェネレーションギャップ

【エリアB-4企業城下町 1日目 深夜】

 

民家のある方に向かいながら法条ムラクと美樹さやかは情報交換をしていた。

同い年であって前方を歩く大人2人とは違いフランクに話している。

 

「わたしの知り合いはまどかと転校生の暁美ほむらって奴だけだけど、ムラクはアラタって奴以外にはいないの?」

 

「この星原ヒカル、風陣カイトはクラスメイトだな。あと、セレディ・クライスラー。

こいつは一応俺の通う神威大門の教師なんだが、正直信用できない。」

 

「わたしも転校生、ほむらにはそんな感じかな?

事情とか聞いても『知る必要はないわ』の一点張りで。」

 

さやかは恐らくセレディもそんな感じなのかな?と当たりをつけたが違う。

暁美ほむらはただ周りと縦に壁を作りたいだけ、関わりを断ちたいだけで、セレディは上下横の壁、貧富の差をそれぞれ間違った手段で無くしたいという差があった。

 

「アイツはテロリストグループワールドセイバーの一員だ。

世界を救うなどと言いながら平然と人を傷付ける奴だ。」

 

唾棄するように言うムラク。

セカンドワールドの事など正直話していいか分からないが、それでもこれだけは伝えておこうと思い、セレディの正体を明かした。

 

「ワールドセイバー?」

 

「世界の救世主、か。

テロリスト風情がよくそんな名前を名乗ったものだね。」

 

月が会話に参加してきた。

ここにしよう、とやや大きめの裏口のある民家に入る。

鍵はかかっておらず、すんなりとドアが空いた。

 

「やっぱりハリボテか。」

 

「一応、電気や水道は通ってるようだけどね。」

 

水澤の呟きに月はコンセントが刺さっていて時刻表示が出ているラジオを指して言う。

 

4人は出入り口を確認すると4人がけのテーブルの右奥、左奥、右手前、左手前に月、水澤、ムラク、さやかの順でかける。

 

「取り敢えず全員改めて自己紹介を。

僕は夜神月。警視庁の情報通信局に勤めている。」

 

「水澤悠。一応、職業はフリーター。」

 

「法条ムラクだ。神威大門統合学園中等部の2年生。」

 

「わたしは美樹さやか。見滝原中の2年生。」

 

一通り自己紹介を終えて一同それぞれのCCMを取り出し、知り合いの参加者が居ないかの確認になる。

 

「わたしの知り合いは、さっきムラクには教えたけど鹿目まどかと暁美ほむら。

2人とも身長はわたしとあんまり変わんなくて、まどかがピンク髪のツインテールで、ほむらが黒髪のストレート。」

 

「俺の知り合いは瀬名アラタ、星原ヒカル、風陣カイト、セレディ・クライスラー。

それぞれ赤毛に青い目、金髪に青い目、青い長い髪に緑目。セレディは青い髪に赤い目。」

 

「僕の知り合いは、仁さん、マモル君、それから千翼にイユも。

正直言って全員あまり関わらない方がいいけど、やむを得ない場合、信用できるのは仁さんだけかな?

仁さんは癖のある髪に金色のメッシュ。マモル君は黒い少し長めの髪で、千翼は黒い耳が全部隠れるくらい長い髪で、イユは黒いストレートヘア。仁さんとマモル君は僕と同じ銀色の腕輪を、千翼とイユは鳥の横顔みたいな赤い腕輪をしてる。」

 

そう言って悠は三人にアマゾンズレジスターを見せた。

 

「僕の知り合いは弥海砂とL、なんだけど、このLは死んだはずなんだ。」

 

「死んだはず?どうゆう意味ですか?」

 

水澤悠が食いつく。

ムラクは怪訝そうに眉を動かし、さやかも首を傾げた。

 

「分からない。確かに彼は心臓麻痺で僕の目の前で死んだはずなのにこの名簿には名前が有る。Lというコードネーム事態珍しくないし、このグラシャやフォラス、ティアットやコロンみたいにファーストネームしか書かれてない名前も有るから一概には言えないけど…。」

 

「おそらくこの名簿は知り合いが固まって書かれているからライトさんの知り合いでなければ達のサヤカの知り合いという事になるが?」

 

「さあ?わたしはまどかの知り合いにそんな呼ばれ方してる奴知らないし、

転校生の知り合いならその下に名前が書かれそうなもんだよね?」

 

首をひねる年少組2人。

そこに悠が切り出した。

 

「もし、そのLって人が本当に生き返ったんなら、もしかしたらアマゾンとしてかもしれない。」

 

「アマゾン、とは?」

 

月が尋ねると悠は驚いたような顔をして

 

「アマゾンを知らないんですか?

五年前にニュースになった人間を食べる生物です。」

 

「人間を食べる?五年前?

五年前と言えばエターナルサイクラーが発表された年ですよね?

サヤカ、その年にそんなニュース有ったか?」

 

「えっと、ムラク?エターナルなんちゃらって何?」

 

「ちょっと待ってくれ情報を整理しよう。

今、西暦何年だ?」

 

「? 2055年だろ?」

 

様当然の様に言うムラクに三人は驚愕した。

 

「今は2010年だ。」

 

「2012年。」

 

「2023年…。」

 

全員の言葉が本当なら程度の差はあれ全員バラバラの時代から連れてこられたことになる。

 

「えっと、ムラク?ここに来るまでに頭打ったりした?

それとも昔から…」

 

憐れむようにそう言うさやかに無言でムラクはマグナオルタスを見せた。

そして机の上に乗せて軽く操作する。

軽やかに走り出したマグナオルタスはバク宙しながら体を捻ってさやかの頭に飛び乗った。

 

「このロボット、LBXは2042に作られたホビーです。

これで、少なくとも俺がウソを言ってるかは分かるのでは?」

 

もし魔法チックな何かを見せられたならそう言ったものに一定の理解のある月やさやかは信じなかっただろうがパッと見て明らかに科学をバックホーンに成立するLBXを見れば流石に信じざるを得ない。

 

(バカな!?本当に未来人だと!?

だが、このLBXがラジコン以上の動きをしてる上にこの少年が明らかに使い慣れてる以上確信せざるを得ない!明らかにオーバーテクノロジーだ。)

 

「信じて貰えただろうか?」

 

「…うん。奇跡も魔法も知ってる身としては信じるよ。」

 

「科学はどんな物でも、それこそ生き物でも作れる。

時間さえかければ人を食べる生き物も。」

 

少なくともムラクは嘘を言っていない。

取り合えず話を進めることにして情報を交換した。

 

「キラ事件かぁ…聞いたことないな」

 

「僕も。ただそれ以外の事柄に関してはおおむね同じと考えてよさそうですね。」

 

キラ事件、魔女による行方不明事件、アマゾンによる事件。

三人から見て未来ゆえに判別しがたいLBXについて以外は全員見事に前後数年を代表する事件はバラバラだった。

 

「こんなもの仮説と呼べるかもわからないけど、もしかしたら僕たちは全く違う世界から連れてこられたのかもしれない。」

 

「全く違う世界…並行世界、パラレルワールドってことですか?」

 

「パラレルワールド?」

 

「例えばサヤカが女として生まれているが、確率によっては男だった場合もある訳だ。」

 

「え?ま、まあ、そうね…。」

 

「そうなると男女で趣味嗜好や交友関係も変わるはずだから全く別の『美樹サヤカ』が居るわけだ。」

 

「つまり月さん達はその男のわたしが居たりムラクのおじいちゃんおばあちゃんが居ない世界から来たと?」

 

「例えばの話だが。他にもLBXが机上の空論だったりさっき水澤さんが言ってたアマゾンがスプラッター映画の題材になってる世界が有るかもしれない。」

 

それに関しては複雑そうな顔をする悠。

まるであの地獄が誰かの脚本や筋書きなら意図してあれを生み出せる物書きはどんな人間なんだろう?とでも言いたげだ。

 

「つまり僕らを殺し合いに読んだ奴らは別の世界から来たと?」

 

「だがそうなると分からないのがなぜ僕らを呼んだのかだ。

ただ殺し合いを一定人数以上の人間にさせたいんなら

態々僕らを集められるんなら自分の世界の人間でも集めれば事足りるんじゃないか?」

 

「なら僕らでじゃないといけない理由が有った?」

 

首をひねる四人だがここで話し合っていても答えは出ないだろう。

 

「なら、提案が有るんだけど…」




【エリアB-4公園 1日目 深夜】

名前:法条ムラク@ダンボール戦機WARS
状態:正常
装備:CCM@ダンボール戦機シリーズ
道具:LBXマグナオルタス@ダンボール戦機WARS
   マッチ箱@現実
思考
基本、瀬名アラタと合流して脱出する。
1、ここは並行世界?
2、鷹山仁たちには警戒する。
備考
※ミハイルがロストするより前からの参戦です。
※DEATHNOTEからの参加者の容姿を把握しました。
※魔法少女まどか☆マギカからの参加者の容姿を把握しました。
※仮面ライダーアマゾンズ シーズン2からの参加者の容姿を把握しました。


名前:美樹さやか@魔法少女まどか☆マギカ
状態:正常
装備:ソウルジェム@魔法少女まどか☆マギカ
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
   不明支給品×1
思考
基本、正義の味方である魔法少女としてあの女を倒す。
1、パラレルワールド、、かぁ。
2、まどかたちを捜す。
3、鷹山仁たちには注意する。
備考
※佐倉杏子と出会うより前からの参戦です。
※DEATHNOTEからの参加者の容姿を把握しました。
※ダンボール戦機WARSからの参加者の容姿を把握しました。
※仮面ライダーアマゾンズ シーズン2からの参加者の容姿を把握しました。

名前:夜神月@DEATHNOTE
状態:正常
装備:エクスカリバー@Fate/stay night
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
   不明支給品×1
思考
基本、Lを倒し、帰還して新世界の神として君臨する。
1、参加者はパラレルワールドから集められた?
2、ならLはLが死んでない世界から来たのか?
3、Lの悪評を広める。
備考
※メロ死亡後からYB倉庫に向かうまでの間からの参戦です。
※ダンボール戦機WARSからの参加者の容姿を把握しました。
※魔法少女まどか☆マギカからの参加者の容姿を把握しました。
※仮面ライダーアマゾンズ シーズン2からの参加者の容姿を把握しました。

名前:水澤悠@仮面ライダーアマゾンズ シーズン2
状態:正常、人間態
装備:アマゾンズレジスター@ 仮面ライダーアマゾンズ シーズン2
   ネオアマゾンズドライバー@ 仮面ライダーアマゾンズ シーズン2
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
思考
基本、うちなる声に従い、守りたいものを守る。
1、。
2、月は警戒しておく。
3、並行世界の人々が集められた?
備考
※千翼が脱走してからの参戦です。
※DEATHNOTEからの参加者の容姿を把握しました。
※魔法少女まどか☆マギカからの参加者の容姿を把握しました。
※仮面ライダーアマゾンズ シーズン2からの参加者の容姿を把握しました。


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言葉と信頼の壁

【エリアA-1映画館シアター1観客席 1日目 日の出前】

 

「ここまで来れば…」

 

衛宮士郎は誰も追いかけて来ないのを確認して日本刀を納刀して息を吐いた。

まだ身体全身を駆け抜ける痛みに歯を食いしばる。

英霊の、アーチャーの力をほとんど使ってないのに、日本刀と鞘を少し強化しただけでこれだ。

 

(どのくらいだ?俺はあとどのくらいなら戦っていられる?)

 

ギリギリと自分の限界が近い事を感じながら桜を探さなければと思うのだがまだ、身体がちゃんとは動いてくれそうにない。

 

「はぁ……ん?」

 

そんな士郎の元に一人の少女が現れた。

黒に金色のボタンや装飾の軍服のような服を着ていて、

髪型は遠坂凛と同じツーサイドアップ。

色は青に、先の方が赤くなっている。

 

「■■■■!■■■■■■■■■?」

 

「え、えっと、ナイストゥーミーチュー?」

 

「?」

 

話しかけてきた少女に唯一使える外国語で話しかけてみるが、彼女はただ首を傾げた。

どうやら英語は出来ないらしい。

 

「えっと、参ったな…。」

 

「■■、■■■■■■■■■■■■■■■?」

 

少女も困惑したような表情を向けてくる。

敵意が無い事だけでも伝えようと士郎は日本刀を地面に置いて両手を広げる。

 

「……■■■■■■■■■?」」

 

どうやらやや怪しまれながらも敵じゃ無い事は伝わったらしい。

士郎は次に自分の名前を教えることにした。

 

「俺は衛宮士郎。」

 

「エミヤシ、ロウ?」

 

「あー、違う。衛宮、士郎だ。」

 

「エミ、ヤシロ?」

 

「それじゃあ笑み社だ。言いにくいなら士郎でいい。」

 

「シロウ?」

 

「そう。士郎だ。」

 

「■■、シロウ■。■■クトリ。

クトリ・ノタ・セニオリス。」

 

「よろしく。」

 

二人は握手を交わす。

取りあえずいつまでも目立つところに居るのは良くないと思ったので奥に行こうとすると

 

「スクリーンの方に行くのはお勧めしませんよ映画が始まると何が有ろうと一時間三十分は拘束されますから。」

 

スクリーンの方から白いシャツとジーパンをはいた酷い猫背の男が出て来た。

ぼさぼさの黒髪に白い肌。隈の上に隈が出来てるんじゃないかと思うほど深く刻まれた隈。

一言でその印象を述べるなら、妖怪。

その妖怪が桃色の髪の少女を連れている!

 

「■■!クトリ!」

 

「コロン!?」

 

どうやら知り合いらしくてコロンは妖怪男の後ろからクトリの元まで走って来た。

そして彼の方を指さしながら何やら話している。

 

「えーっと、アンタは?」

 

「私は竜崎名簿ではLとなっていますお見知りおきを。

そういうあなたは?」

 

「俺は衛宮士郎。」

 

「よろしくお願いします。」

 

会釈程度に頭を下げると竜崎はコロンの方に向き

 

「お知合いと合流で来たようで何よりです。」

 

「リューザキ!■■■■クトリ!」

 

「クトリさんですかご紹介預かりました竜崎です。」

 

「……■■■■。」

 

やや警戒されてるようだが最初から信頼されるとは思ってなかった竜崎は気にせず続けた。

 

「皆さんに確認しておきたい事が有ります私はこの殺し合いを1つの事件とみて捜査し犯人を司直の元に捌きたいと考えています。」

 

「司直の元に?相手はたぶん魔術師なのにか?」

 

「ええ魔術師だろうと呪術師だろうと人なら法で裁けます何よりそうだからと言って人を殺したり集めて監禁して殺し合わせていいなどという理由にはなりません。」

 

竜崎の言い分は最もだが魔術師とはどういうものか知っている士郎からすれば異様に、だが彼の父親(あこがれ)とはまた別の正義の味方なのだろう。

 

「でも、方法は有るのか?」

 

「奴らが我々のこのような腕輪を付けておくという事はこの事態をひっくり返されない何かを封じるためですこの腕輪さえ外す方法を見つけしまえば殺し合いに積極的な物も交渉次第では味方に引き込めます。」

 

「その前に殺されるとは?」

 

「この殺し合いの参加者はは殺し合いに積極的な者とそうでない者の二つに分かれます前者の中でも戦闘が有る程度できる者を護衛に出来れば可能です例えばあなたの様な。」

 

「俺がその殺し合いに抗う参加者だって?」

 

「ええあなたは支給された武器が日本刀にもかかわらず服に返り血は見られません汗と疲労具合から考えて戦闘行為を行ったのにもかかわらず。

加えて!私とコロンさんが出て来るまでこちらに気付いた様子が無かったつまりやろうと思えばクトリさんを殺害して肢体を目立たない場所に隠すことも出来たのにしていないこれが証拠になりませんか?」

 

「これは参ったな…。」

 

士郎はあきらめたように大きく息を吐く。

 

「いいぜ。桜たちを探すついでだ。」

お前の護衛、引き受けるよ。」

 

「よろしくお願いします。」

 




【エリアA-1映画館シアター1観客席 1日目 日の出前】

名前:衛宮士郎@ Fate/stay night
状態:魔術回路の浸食(小)軽度の疲労
装備:土方の日本刀@銀魂
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
   不明支給品×1
思考
基本、この殺し合いを止めて桜たちと生還する。
1、あの男(奏風)の事を多くの人に伝える。
2、桜と合流する。
3、竜崎たちと情報交換する。
備考
※桜が黒化したと知る直前からの参加です。
※奏風大が魔剣でしか倒せないと気付きました。

名前:L@DEATHNOTE
状態:正常
装備:なし
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
   LBXナイトメアフィアー@ダンボール戦機W
   ドーナツ(現地調達、5個ほど消費)
思考
基本、この事件を解決する。
1、夜神月の処遇は保留。
2、とりあえずはコロンと行動する。
3、コロンや衛宮士郎、クトリと情報交換を行う。
備考
※ヨツバ編終了から死亡までの間からの参戦です。

名前:コロン@終末何してますか?
状態:正常
装備:なし
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
   不明支給品×2
思考
1、よくわかんないけどお菓子くれたリューザキはいいやつ!
2、映画面白かった!
3、クトリとも会えたしティアットも探す!
備考
※あまり深くものを考えていません。
※参戦時期は不明です。

名前:クトリ・ノタ・セニオリス@終末何してますか?
状態:正常
装備:なし
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
   不明支給品×2
思考
基本、元の場所に帰る。
1、このリューザキって男大丈夫なのかしら?
2、シロウと情報交換する。
備考
※参戦時期は浸食が進みだしてからです。


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保健室ではお静かに

【エリアD-3 小学校前 1日目 夜明け前】

 

「着いたヨ。ここがワタシが最初にいた小学校ネ。」

 

神楽のあんないで案内で学校まで来た凛と長瀬は早速保健室に向かった。

 

「あなたは何かカバンになりそうなもの探してきてくれる?

私は長瀬君の応急処置をしておくから。」

 

「そんぐらい唾つけとけば治るネ。」

 

「駄目よ何が有るか分からないんだから。」

 

椅子に座らされた長瀬は傷口を拭いてから消毒液を塗られて包帯を巻かれる。

 

「はい、これで終わり。」

 

「わりいな。」

 

「別にいわよこれぐらい。それとも私に借りを作りたい?」

 

「いや全く。会って一時間も経ってねぇけどそれだけは駄目だと思う。」

 

「賢明ね。」

 

悪戯っぽく笑う凛。

しばらくするとナップザックに持った神楽が戻って来た。

 

「ありがとう。それじゃあ、情報交換と行きましょうか。」

 

室内にあった筆記用具と支給された名簿をそれぞれ持って席に着く。

 

「じゃあまず、私から。私は遠坂凛。私の知り合いは…」

 

イリヤスフィール、衛宮士郎、間桐桜、セイバーオルタ、の四人の名前を上げる。

 

「なんでこのイリヤスフィールってやつだけこんなに離れてるんだ?

俺の名前は俺の知り合いと固まった所に書かれてるし、お前のもそうなんじゃないのか?」

 

「ええ。その筈なんだけどこのエーデルフェルトの2人は家の名前だけは知ってるから、多分私から見たら知り合いの知り合いって感じなのかな?って思うんだけど…」

 

「そうなるとわたしとお前知り合いの知り合いってことになるあるヨ?

銀ちゃんや新八にこんな異国情緒あふれるオシャンティーな名前がいるとは到底思えないネ。」

 

「てことは、たまたま同じ名前?」

 

「て事になるのかしら…長瀬君は?」

 

釈然としない様子だったが、ここで議論し続けても仕方ないと考え、長瀬にパス。

 

「俺の知り合いは千翼、イユ、鷹山仁、水澤悠。

あとこのマモルってのがさっき会ったモグラ野郎だ。」

 

「オーケー、マモル、ね。他に知り合いは?」

 

「居ねえな。この中で殺し合いに乗りそうな奴は、モグラ野郎は勿論で、鷹山仁と水澤悠は千翼とイユを殺そうとしてんだ。」

 

「そいつらなんか殺されるようなことしたアルか?」

 

「いいや。けど殺されそうになってんだ…。」

 

嘘だな、と凛は思った。

彼の表情が何か深い理由が有ると雄弁に語っていた。

けど問い詰めても答えるとは思わなかったので取り合えずスルーした。

 

「ワタシの知り合いは銀ちゃんに新八にニコ中にドS野郎ネ。」

 

そう言って坂田銀時、志村新八、土方十四郎、沖田総悟を指す。

 

「この伊東ってやつは?」

 

「さあ?凛が知らないならニコ中どもの知り合いじゃないアルか?」

 

それぞれメモを取ると支給品を見せ合い、知り合いの持ち物や有用なものを交換できないかという話になった。

 

「俺のはショットガンと弾だけだ。お前らは?」

 

「ワタシのはぬいぐるみと…何かしら?宝石?とはちょっと違うけど…」

 

遠坂は机にパッチワークの兎のぬいぐるみと握りこぶしぐらいの長さの細い透明な石を置く。

正直長瀬のあからさまな凶器と比べると殺人に使えるとは思わない。

 

 

「わたしはバッドに…ライターアル。」

 

白銀色のライターを置く神楽。

交換しても意味のあるものは無さそうだ。

 

「俺はこれから4Cってとこまで行くつもりだけどどうする?」

 

「私は反対の遠坂邸に。流石に自分の名前を使われてるとあっては気にならないわけがなくてね。」

 

「ワタシはこの真選組の屯所ネ。

多分猿どもみんなここに向かうアルよ。」

 

医療物資を少ないながら三人で分け、校門の前で分かれる。

 

「気を付けろよ。」

 

「そっちもね。また会いましょう。」




【エリアD-3 小学校校門前 1日目 夜明け前】

名前:神楽@銀魂
状態:正常
装備:奏風のバット@牙狼
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
   ライター@現実
   医療道具(包帯、消毒液など現地調達)
思考
基本、殺し合いには乗らない
1、銀ちゃん達を探す。
2、2人の知り合いもついでに探す。
3、真選組屯所に向かう。
備考
※参戦時期は不明。
※マモルがアマゾンであると知りました。
※Fate/stay night、仮面ライダーアマゾンズからの参加者を把握しました。

名前:遠坂凛@Fate/stay night
状態:正常、煤汚れ
装備:なし
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
   香月のぬいぐるみ@牙狼VR
アイテム@牙狼VR
   医療道具(包帯、消毒液など現地調達)
思考
基本、殺し合いに乗るか乗らないかは兎も角桜は必ず止める。
1、士郎達と長瀬くんと神楽の知り合いを探す。
2、遠坂邸に向かう。
3、アマゾン、かぁ。
備考
※少なくとも鉄心エンドを回避したヘブンズフィールの慎二死亡後のどこかからの参戦です。
※銀魂、仮面ライダーアマゾンズからの参加者を把握しました

名前:長瀬裕樹@仮面ライダーアマゾンズ
状態:軽度の疲労、軽度の緊張
   喉に切り傷(処置済み)、煤汚れ
装備:SPAS12(残弾5/7)@仮面ライダーアマゾンズ
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
   予備弾×35@仮面ライダーアマゾンズ
   医療道具(包帯、消毒液など現地調達)
思考
基本、どうするかは分からないが千翼と合流する。
1、鷹山仁も水澤悠も許さない。
2、あのモグラのアマゾン(マモル)は倒す。
3、凛と神楽の知り合いにあったら二人の事を伝える。
4、あの女(ほむら)は何者だ?
5、取り合えず4Cに向かう。
備考
※少なくとも千翼が死ぬより前、仁を撃った後からの参戦です。
※Fate/stay night、銀魂からの参加者を把握しました。


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BONUS

ストックが尽きたのでこれKら投稿頻度が大幅に下がります。
ご了承ください。


【エリアB-4 ユグドラシルタワー内 1日目 夜明け前】

 

『プロジェクトチーム以外立ち入り禁止』とかかれた扉をけ破りバゼットは中に入る。

どうやら戦闘以外では特別力を制限されることはないらしい。

何ともめんどくさい制限だ。

 

「有りました。」

 

バゼットは早速何か実験室と思しき部屋まで行き、そこにあった応急処置用のキットで傷の手当てをした。

こういった見られて困る場所にはその場で色々済ませう為に様々な設備が揃っているものだ。

 

「こうも弱体化してしまうと、何か道具が必要かもしれませんね。」

 

そう呟くとバゼットは壊せるロックはすべて破壊して最奥にあった『実験室』に入る。

 

『おめでとう。あなたはボーナスの獲得者となった。』

 

どこからともなく声が聞こえる。

どうやら初めてドアが火ランクとこうなる様になっていたらしい。

 

『このエリアでのボーナスはインベス。

あなたにはこれらのロックシード、異世界からの怪人、インベスを使役する為のアイテムが支給される。』

 

音声が終わるとどこかの引き出しの鍵が開く音がして、中から金と黒に小豆色の葡萄を模したレリーフの錠前と、黒と銀に黄色のパイナップルを模したレリーフの錠前が出て来る。

 

「これは…魔術礼装?」

 

バゼットは試しにパインのロックシードを開錠する。

 

<パイン!>

 

天井近くからクラックが現れ、中から青い怪人、カミキリインベスが現れる。

 

「なるほど、こういう事ですか。

片足を上げなさい。」

 

命令するとカミキリインベスは大人しく右足を上げう。

 

「もういいですよ。貴方に任務を与えます。」

 

カミキリインベスは片足立ちをやめてバゼットの前に跪く。

 

「男を殺してきなさい。男なら誰でも構いません。」

 

その言葉を聞くとカミキリインベスは部屋から出て行った。

 

 

 

【エリアB-4 ユグドラシルタワー周辺 1日目 夜明け前】

 

ユグドラシルタワーに一番近い食料品店にて、日向蓮は調達したカップ麺を啜っていた。

別に好きだとか嫌いだとかそんな感情はない。

いきなり邪魔されたりしたら普通に腹を立てる事も有るが、基本的に自分の力を開放すること以外興味のない彼には手っ取り早く食べれるから以外の理由は無かった。

ただ淡々と準備を怠らない。

全ては自分の力を内側からすべて出し切る為に。

 

 

 

【エリアB-4 ユグドラシルタワー入り口エントランス 1日目 夜明け前】

 

「はぁ…はっ!」

 

軽いジャブを終えて体の調子を確かめた天羽は上階の事務スペースに向かう。

これだけ広い建物だし何か食料が有ると思ったのだ。

食べ過ぎて動けなくなっては意味がないが、疲れっぱなしで戦ってもいい結果は出ない。

と言うかいい結果じゃない=死だ。

 

片っ端から引き出しを開けていき、見つけたカロリーバーとウォーターサーバーからの水で簡単な食事を済ます。

それだけなら問題なかっただろう。

だが…ここで彼はとんでもない爆弾を抱えてしまった。

そこにあったウォーターサーバーは本来ユグドラシルに置いて無いはずの物だった。

その名は…『Aroma Ozone』。




【エリアB-4 ユグドラシルタワー最深部 1日目 夜明け前】

名前:バゼット・フラガ・マクレミッツ@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ!
状態:右腕に刺傷(処置済み)
   精神的に安定、少しの打痕
装備:バゼットのグローブ@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ!
   パインロックシード@小説 仮面ライダー鎧武外伝
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
   ヨモツヘグリロックシード@小説 仮面ライダー鎧武外伝
思考
基本、クラスカードを回収する任務を達成する為に生き残る。
1、腕輪に何らかの自分を弱体化させ、本来自分に対抗できない人間を強化する魔術が仕掛けらている?
2、日向蓮にやられた腕に応急処置を施す。
3、次の放送までにエントランスに戻り、2人と決着をつける。
4、あの怪人(カミキリインベス)があの二人(日向と天羽)を倒してくれれば儲けもの。そうでなくても参加者を減らしてくれればそれでいい。
備考
※主催者が魔術師の世界に通じてるのでは?と疑っています。
※参戦時期はイリヤ達と出会うより前です。



【エリアB-4 ユグドラシルタワー周辺 1日目 夜明け前】

名前:日向蓮@牙狼VR
状態:精神的に安定、複数の打身や打痕
   肉体は健康、食事中
装備:カップ麺と割りばし
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
   クラスカードセイバー@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ!
   グリーフシード@魔法少女まどか☆マギカ
思考
基本、1人残らず殺す。
1、天羽涼介、奏風大、バゼットは必ず殺す。
2、次の放送までにエントランスに戻る。
備考
※少なくともバーで天羽、奏風、空遠に接触してからの参戦です。



【エリアB-4 ユグドラシルタワー入り口エントランス 1日目 夜明け前】

名前:天羽涼介@牙狼VR
状態:背中全体を強打、複数の打身や打撲(戦闘に支障なし)
   Aroma Ozoneを摂取
装備:なし
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
   バナナロックシード@小説 仮面ライダー鎧武
   救急箱@現実(戦う前にエントランスの何処かに放置してある)
思考
基本、この戦いを勝ち残る。
1、傷の手当てをする。
2、次の放送までにエントランスに戻り、2人と決着をつける。
備考
※少なくともバーで奏風、空遠、日向に接触してからの参戦です。
※Aroma Ozoneを摂取してしまいましたが、覚醒するかは分かりません。


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ベルトと目的地と団体行動

お久しぶりです。
これより不定期更新となります。


【エリアC-1住宅地 1日目 夜明け前】

 

言葉が分からないなりにお互いに自己紹介を終えたジョン、ティアット、果穂の三人は取り合えず人目につかない所で、という事で、鍵の開いていた民家に入る。

 

「……クリア。」

 

銃をもったジョンが先頭に立ち、その後ろにティアット、果穂と続く。

果穂の事は言葉が通じて無い野間哲だって最初はかなり警戒したが、それでもこの場で役に立つ貴重な戦力には違いない。

その上無邪気にベルトを自慢する彼女に敵意などを感じられなかったというのも理由として十分あった。

 

「電気付けないんですか?」

 

スイッチを指さす彼女にジョンは「敵に見つかる」と短く言う。

エネミーという単語ぐらいは分かったのかッ神妙な顔をして頷く。

 

ゆっくりと二階に上った。

そして寝室らしきところに入室し、

見張りを果穂に任せてクローゼットを物色する。

 

「あった。」

 

護身用であろうハンドガンが出て来た。

グロック18C。ロングマガジンも付けられるし、軽量なハンドガンだ。

ティアットには丁度いいだろう。

 

「いいかい?撃つとき以外はトリガーに指をかけない。」

 

簡単に説明し、予備弾をリュックに入れると下の階に移動する。

 

「それで?話したい事とは?」

 

「うん。君のLBXだったかな?について詳しくね。」

 

話し声は二つ。

両方とも男。うち一人は大人。

体術などの心得がなければ、『変身』した果穂が十分対処可能だろうと判断してジョンは銃を構えて飛び出る。

 

「動くな!両手を頭の後ろで組んでひざまずけ!」

 

「「!?」」

 

そこにいたのは黒いスーツの若い男と、青いのブレザーの彼らより少し年上の少年だった。

 

「……ここは言うとおりにしよう。」

 

スーツの男、月はエクスカリバーを、少年、ムラクはマグナオルタスとCCMを地面に置き、言われた通りに頭の後ろで腕を組む。

 

「僕は、夜神月。この殺し合いにはのってない。

そこの彼、法条ムラク君もだ。信じてくれ。」

 

ジョンは剣をティアットに渡してマグナオルタスとCCMを自分のポケットに入れる。

 

「本当に?」

 

「ああ。それにこんなことをしている場合じゃない。

名簿にあるLという名前が本当なら奴は狡猾な犯罪者だ!

この局面でも巧みに人を操って自分が勝ち残るように仕向けてくる!

争ってる場合じゃない。」

 

そう言われたジョンは少し悩むようなしぐさを見せた。

よし、と月は心の中で笑う。

 

(やっぱりこの少年は銃の扱いに慣れてるようだが、甘ちゃんだ!

後ろに仲間を連れてることからも分かるが、おそらくまだ非常には徹しきれるほど強くない!)

 

その横でムラクも口を開く。

 

「……俺は友達を探してるだけだ。

君たちに危害を加えるつもりはない。」

 

「本当ですか?」

 

「ああ。ただそれだけなんだ。」

 

「だったら手伝ってあげます!

私もふゆさんたちを探してたので!」

 

そう言って果穂はムラクの手を取る。

それを見てジョンは一言言ってやろうとしたが、

 

「仕方ないな。」

 

そう言って武器を下げた。

 

「けど武器は返さない。まだ信用はしてないから。」

 

「かまわないよ。信頼はゆっくり得るさ。」

 

そう言って立ち上がるとスーツの汚れを払い、

 

「改めて、夜神月。よろしくね。」




【エリアC-1住宅地 1日目 夜明け前】

名前:小宮果穂@アイドルマスターシャイニーカラーズ
状態:正常
装備:戦極ドライバー@小説 仮面ライダー鎧武外伝
   オレンジロックシード@ 小説 仮面ライダー鎧武外伝
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
思考
基本、???
1、本当に、本当にヒーローになれちゃいました!
2、この子達(ジョンとティアット)と話す
3、このお兄さんの友達探しを手伝う。
備考
※戦極ドライバーで変身するとアイムが変身するのと同じ体格になります。

名前:ジョン・コナー @ターミネーター2
状態:正常 やや疲労
装備:M1911@ターミネーター2
   避難リュック(現地調達)
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
   トマトジュース缶@ダンボール戦機W
   LBXマグナオルタス@ダンボール戦機WARS
   ムラクのCCM@ダンボール戦機シリーズ
思考
基本、4Cに向かって進み武器を手に入れる。
1、ターミネーターと合流したい。
2、ティアットと一緒に行く
3、こいつ(果穂)は信用していいのか?
4、こいつら……。
備考
※少なくとも義両親が殺されてからの参戦です。

名前:ティアット@終末何してますか?
状態:正常 やや疲労
装備:避難リュック(現地調達)エクスカリバー@Fate/stay night
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
   アマゾンズレジスター@仮面ライダーアマゾンズ シーズン2
   グロック18C(ロングマガジン装備済み)@現実
思考
基本、ジョンについて言って4Cまで行き、そこから妖精倉庫に向かう。
1、この人たちは何だろう?
2、センパイ(クトリ)を探す。
3、これ(エクスカリバー)って遺跡兵装?
備考
※聖剣に適合する前からの参戦です。

名前:夜神月@DEATHNOTE
状態:正常
装備:なし
道具:CCM@ダンボール戦機シリーズ
   不明支給品×1
思考
基本、Lを倒し、帰還して新世界の神として君臨する。
1、参加者はパラレルワールドから集められた?
2、ならLはLが死んでない世界から来たのか?
3、Lの悪評を広める。
4、この少年たちを利用する。
備考
※メロ死亡後からYB倉庫に向かうまでの間からの参戦です。
※ダンボール戦機WARSからの参加者の容姿を把握しました。
※魔法少女まどか☆マギカからの参加者の容姿を把握しました。
※仮面ライダーアマゾンズ シーズン2からの参加者の容姿を把握しました。

名前:法条ムラク@ダンボール戦機WARS
状態:正常
装備:なし
道具:マッチ箱@現実
思考
基本、瀬名アラタと合流して脱出する。
1、ここは並行世界?
2、鷹山仁たちには警戒する。
3、少年(ジョン)の信頼を得る。
備考
※ミハイルがロストするより前からの参戦です。
※DEATHNOTEからの参加者の容姿を把握しました。
※魔法少女まどか☆マギカからの参加者の容姿を把握しました。
※仮面ライダーアマゾンズ シーズン2からの参加者の容姿を把握しました。



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