とある神父の境界線(ボーダーライン) (ラヴィエンテ改)
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主人公設定

主人公設定のみ投下します。一応型月を知らない方でもこれを見ていただけさえすればどんな能力かは把握していただけるかと思います。更新ペースは遅くなると思いますが、見捨てずにお付き合いいただければ幸いです。


藤野 春樹

 

性別:男

 

身長:172cm

 

体重:58kg

 

血液型:B型

 

顔はモブより少し上程度だが、目が特徴的(片方が緑がかった黒、もう片方が赤みがかった黒)。他の特徴として「〜だろ、~的に考えて」という口癖がある。学生服、神父服(カソック)、パーカーにジーンズという三パターンの服しか着ない。

 

生まれはとある京都の山村で、ある原作キャラの幼馴染。『必要悪の教会』所属の魔術師兼『原石』。科学サイドと魔術サイドの双方に繋がりがあるため、どちらの案件にも首を突っ込める。アレイスター、ローラのそれぞれから(駒として)それなりの信頼を得ている

 

生まれつき魔眼を所持しているがそれを抜きにしても戦闘能力はかなり高く、神裂と組手をして引き分けに持ち込んだことがある。戦闘時には魔眼、魔術(型月のもの)、独自の近接格闘術の三つを併用する

 

超能力……視界内の任意の箇所に回転軸を発生させ、空間を歪めて対象を捻じ切る『歪曲の魔眼』を所持。『視認破断(サーチブレイク)』という名前がつけられている。

 

破壊力ならLevel5クラスだが『視界に入ったモノにしか発動できない』『物体を捻じ切って破壊することにしか使えない』ことから判定はLevel4。

 

力が宿っているのはあくまで『藤野春樹という人間が所持している眼球そのもの』であるので、脳の仕組みは常人と同じな上に眼を潰されたとしても別のものを移植すれば元通り能力は使用できる。逆に春樹の眼を移植しても魔眼の効果は使えない。

 

 

魔術……オードソックスなものは一通り扱えるが強化と治癒がかなり得意。

 

『黒鍵(こっけん)』

 

刃渡り80~90cmの投擲剣。刀身は聖書のページを精製したもので作られている。持ち運ぶ数を増やすために柄だけを大量に持ち歩き、刃はその場で作っている。重心的な意味では剣というより矢に近く、打ち合いには不向き。

 

魔術的な刻印を刻むことで様々な効果を得られる。詳細は以下の通り

 

・火葬式典……刺さった場所から炎を出す

 

・水葬式典……刺さった場所から水を出す

 

・土葬式典……刺さった場所を石に変える

 

・風葬式典……刺さった場所を風化させる

 

・鳥葬式典……刺さった場所にカラスの大群を呼び寄せる

 

・冷葬式典……刺さった場所を凍りつかせる

 

 

『月霊(ヴォールメン)髄液(ハイドラグラム)』

 

愛用の霊装。水銀に魔力を充填して操っている。動きにそこまでバリエーションはないが、攻撃、防御、索敵の全てに使える優秀なシロモノ。



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日常

遅くなりまして申し訳ありませんでした。ようやくテストが開けたので投下致します。



村を埋め尽くす白い灰。啜り泣く幼馴染。

 

 

何もできなかった、無力な自分。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だから俺は魔術師になった。二度とアレを繰り返さないために。もう二度と彼女の手を汚させないために。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もう二度と、彼女の笑顔を奪わないように。

 

*                   *                     *

 

 

__ピンポーン、というインターホンの音で浅い眠りの中から現実に引き戻される。

 

 

学生寮の固いベッドから起き上がり、寝ぼけ眼を擦りながらドアの前まで歩き、鍵を開ける。

 

 

幼馴染の姫神秋沙がスーパーの袋をぶら下げて立っていた。

 

 

「……おはよう。ご飯作りにきた」

 

 

「ん。いつも悪いだろ」

 

 

現在7:00。毎朝毎朝わざわざ自分の寮から料理を作りに来てくれるのだ。

 

 

友人曰く「どう見ても通い妻です本当にありがとうございましたにゃー」。うん、義妹を家に通わせてイチャイチャしまくってるお前が言うな。後できるなら通い妻じゃなく同居したいよこんちくしょう。

 

 

「出来たよ。食べよう?」

 

 

「おう。いただきます」

 

 

「いただきます」

 

 

ご飯と味噌汁と焼き鮭が出てきたのでとりあえず食べる。相変わらず和食が美味い。今夜天ぷらでも一緒に揚げようか。

 

 

「「ごちそうさまでした」」

 

 

 

 

 

 

 

 

……うん、食べ終わるまで何の会話もなかった。こいつ基本無口だし俺も口数多い方じゃないし仕方ないっちゃ仕方ないが。

 

 

「放課後ちょっと付き合ってもらえる?色々買いたいものがある」

 

 

「オッケーだろ。どうせ家にいても積みゲー消化くらいしかすることないし……どこ行くかは道中で聞くからとりあえず学校行くだろ」

 

 

ちなみに平静を装ってはいるものの今すぐガッツポーズしたい。たった今決まった。今日はいい日だ。

 

 

鼻歌を歌いながら学生鞄を持ち、ドアを思い切り開けると

 

 

 

 

 

「へぶおっ!?」

 

 

バーン、という派手な音と共に何かにぶつかった。

 

 

「……あー。すまん上条。不注意だっただろ」

 

 

「朝から。ご愁傷様」

 

 

「不幸だ……」

 

 

隣人かつ友人の不幸なウニ頭、上条当麻だった。最早ギャグとしか思えない不幸補正を持ち、昨日もこけて特売で買ったらしい卵を割っていた。幸運をABCDEでランク付けしたら間違いなくEだろう。

 

 

「……考えてたら可哀想になってきたな。今度麻婆豆腐奢ってやるから元気出すだろ」

 

 

「唐突に友人から憐れみの目で見られた!?それに麻婆豆腐ってもしかしなくても例のアレだろ!?死ぬよ!上条さん死んでしまいますのことよ!?」

 

 

「……あれは。麻婆豆腐とは呼べない。物体Xと呼ぶべき」

 

 

「?麻婆はあれくらいの辛さに限るだろ、常識的に考えて……」

 

 

「あのラー油と唐辛子を百年間ぐらい煮込んで合体事故のあげくオレ外道マーボー今後トモヨロシクみたいなのが!?」

 

 

「普通の料理もおいしそうに食べるのに。何故あの麻婆を食べられるのか。解せぬ」

 

 

普通の麻婆よりは辛いけどそこまで言うことか?

 

 

 

 

 

 

 

「おー、上やんに藤のんに姫神。朝っぱらから人んちの前でなに騒いでんだにゃー?」

 

 

何時の間にか二つ隣の住人も顔を出していた。相変わらずサングラスに金髪というスキルアウトみたいな格好である。

 

 

「おう土御門」

 

 

「おはようだろ。後藤のん言うな」

 

 

「おはよう。土御門君」

 

 

土御門元春。同級生にして少々特殊な仕事仲間('''''''')である。

 

 

「それにしても姫神は相変わらず藤のんの通い妻かにゃー。全くリア充は羨ましいぜよ」

 

 

うん。リア充なことは否定しないがこいつに言われるとムカつくな。意趣返しくらいしてやろう。

 

 

「……さくやは おたのしみでしたね(ボソッ)」

 

 

「!?ななななななななんのことかにゃー。土御門さんは舞夏に手を出したりなんかしてないぜい!?」

 

 

「舞夏ちゃんのこととは一言も言ってないのに墓穴掘りやがった……つーか義妹に手を出すとか人間として終わってるだろ、常識的に考えて」

 

 

「他人の義妹を気安く名前で呼ぶんじゃねーぜよ!」

 

 

「あーはいはいシスコン乙。さっさと学校行くぞ」

 

 

鞄を肩に掛け、四人で並んで学校へと歩く。

 

 

 

 

 

 

 

 

__これが、この俺『藤野春樹』の『表の世界』における日常である。

 

 




補足しておくと時系列は夏休み前、禁書本編が始まるより前です。なのに姫神がいる理由などについては後日過去編にて。

それでは失礼。


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