Poppin'Partyとの学生生活! (空島さん)
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#0 転校生

初めまして。初投稿の空島さんです。


 4月12日

 

 

?「ここが花咲川学園か・・・」

 

よぉ、俺は間宮信(まみやしん)。現在新高2生。今年から花咲川学園に転校することになった。

なんでも、花咲川は最近共学になったばかりで、男子の数も数十人しかいないらしい。そんなところに転校とは、俺思い出つくれるかな・・・

 

そんなことを考えていると理事長室に着いた。 身だしなみを整えて入るときは2回ノック‼︎

 

?「どうぞー」

 

よしバッチリ。

 

信「失礼します、今日からこの学校に通わせていただく間宮信です。」

 

?「おっ! 君が転校生ね。初めまして、この学校の理事長の中井美央です。よろしくね!」

 

信「よろしくお願いします。」(なんかすっごいフレンドリーな人だな。)

 

美央「早速だけどこの学校について説明するからそこに座って」

 

信「了解です」

 

 

 10分後

 

 

美央「だいたいこんな感じね。あとは他の生徒に教えてもらって。」

 

信「はい、ありがとうございます」

 

コンコン

?「失礼します。資料を持ってきました」

 

美央「ちょうどよかった!彼女が2ーAクラスの担任だよ。説明は以上だから彼女にクラスまで案内してもらって。」

 

担任「わかりました。間宮君、今日から君のクラスの担任です。よろしくお願いしますね」 

 

信「はい」

 

 

担任「よし、じゃあ〜私が呼んだら入ってきて自己紹介おねがい。盛り上げとくから」

 

信「も、盛り上げる?」

 

 

 

 2ーA

 

クラスでは朝から転校生が話題になり教室のあちこちで3、4人のグループができていた。そんな中、

 

?「ねえねえ有咲〜。転校生ってどんなひとかな〜?」

 

戸山香澄もそのうちの一人であった。 とそれに巻き込まれた人がもう一人。

 

?「さあな、女子か男子かも聞かされてないからな」

 

香澄「有咲はどっちがいい?」

 

有咲「どっちでもいいよ!。それより、もうそろそろ時間だかたら席戻れって」

 

「はーい」

 

担任「皆さんおはようございます。今日はまえもって説明していましたが転校生が来る日です。気になる性別ですが、他のクラスではいるのにこのクラスにはいない! 女子にとっては恋愛のアタックがしにくい!!というわけで男子の転校生です。どうぞ!」

 

 

 2ーA前の廊下

 

担任「女子にとっては恋愛のアタックがしにくい!!」

 

信(何を言ってんだあの先生?)

 

俺が盛り上げ内容をきいて最初に思った感想はそれだった。なんとびっくり先生がハードルを上げてきたよ。

 

 

 

 2ーA

 

信「ハードルをあげないでくださいよ先生」

 

美央「ほら、自己紹介自己紹介」

 

信「はぁー、間宮信です。東北のほうから転校してきました。えー趣味は読書とゲームです。1年間よろしくお願いします」

 

美央「それじゃあ席は・・・戸山さんのとなりが空いているからそこね」

 

信「よろしく」

 

香澄「こっちもよろしくね!」

 

 

 

 

 




学園生活・・・もどりたいよ〜


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#1 始まりの時間

こんにちは、空島です。
前作のコメントにて、タイトルのPoppin'Partyの文字が間違っているとの指摘がありました。
大変失礼しました。

それでは、本編どうぞ。


 キーンコーンカーンコーン

 

信「ふ〜終わった〜!」

 

転校初日の午前授業が終了し昼休み突入。正直、転校の手続きと家の引っ越ししたときの荷物の整理片付けなどで疲れていたから、なかなかに辛かった。

 

香澄「ねえねえ間宮君!」

 

そんな信と対照的に横ではすごく元気な人がいた。

 

信「はい、なんですか?」

 

香澄「一緒に弁当食べない?」

 

?????

 

何かすごい言葉がきこえたぞ。

 

信「えぇ〜っと、何処で?」

 

香澄「屋上」

 

信「人は?」

 

香澄「私の他に4人」

 

信「僕の拒否権は?」

 

香澄「無いです」

 

信「・・・・・」

 

香澄「・・・・・」

 

信「僕へのメリットは?」

 

香澄「玉子巻きを3個あげる」

 

信「よっしゃのった!」

 

香澄「あ〜りさ!弁当食べよ!」

 

有咲「はいはい」

 

信「そちらの方は?」

 

有咲「自己紹介は屋上でしますよ。案内します。」

 

 

 

 屋上にて

 

信「というか屋上あったんですね、この学校」

 

香澄「転校前の学校ではなかったの?」

 

信「結構寒いとこからきたので、弁当はいつも教室で食べてましたね。」

 

有咲「そういや東北からきたって言ってましたよね?じゃあここは暑いですか?」

 

信「まだ春だからそんなに暑くはないですね。夏になったらどうかわかりませんけど」

 

香澄「ふ〜ん、あっ、ついた!間宮君!ここが屋上だよ。」

 

信「おぉ、アニメやドラマのやつと本当に一緒なんだね」

 

有咲「いや、どんな風景想像していたんですか」

 

???「香澄ちゃんこっちこっち〜」

 

???「遅いよ〜二人とも〜って、なんか知らない顔の人がいる」

 

???「おたえ、顔って・・」

 

やっぱあいさつって個人差出るんやな〜

 

 

信「えっと、今日転校した間宮信です。」

 

???「じゃあ、私から」

 

沙綾「私は山吹沙綾、よろしくね。さーやでいいよ」

 

信「ありがとうございます、さーや」

 

沙綾「あはは、タメ口でいいよ」

 

信「あぁ、うん」

 

???「次は私かな?私は牛込りみっていいます。よろしくお願いします。それと私もタメ口で」

 

信「よろしく、僕の方もタメ口でいいよ」

 

???「私は花園たえ、よろしくね」

 

信「よろしく」

 

たえ「ところで信くんはうさぎすき?」

 

信「うさぎ?まぁ、嫌いではないけど」

 

たえ「ほんと!?香澄いい人つれてきたね!」

 

香澄「でしょ!」

 

ありゃ、なんかはじまっちゃった。

 

有咲「じゃあ最後は私だな、私は市ヶ谷有咲。私もタメ口でいいから」

 

信「うん、ありがとう」

 

沙綾「それで、香澄何かいうことあるんでしょ?」

 

香澄「うん、信くん。私たちのバンドに入らない?」

 

ん?・・・バンド? だめだ頭が追いつかねえ誰か助けてくれ〜

 

少年の頭はパンク寸前だった。




一緒に学生生活してみたいものですね〜。

ご指摘等などがありましたらなんなりと申しつけください


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#2  バンド

おはこんばんちは〜

空島です。
寒いですね〜、主は冷え性だから辛いゼ

お気に入り登録してくださった方誠にありがとうございます。


それでは、どうぞ!


香澄「信君、私たちのバンド入らない?」

 

 

 

信(あの人たちバンドやってたんだな)

 

おっとごめんごめん。今は昼食を食べて4時間目の授業を受けている。というかいつの間にか名前でよばれているし。

  

 

 ー時は巻き戻り昼食・・・ー

 

 

香澄「私たちのバンドに入らない?」

 

信「ば、バンド?」

 

有咲「はぁ?!、香澄何言ってんだ!」

 

香澄「えっ? あー私たちはPoppin'Partyっていうバンドを組んでて〜」

 

有咲「そこじゃねー!」

 

信「そういえば、ここらへんにガールズバンドの聖地があるって聞いたことある」

 

沙綾「そうそう、それで香澄も言ったけど私たち5人でガールズバンド組んでるんだ」

 

信「ほぇ〜というかガールズバンドに男子入っちゃダメでしょ」

 

香澄「大丈夫だよ。信君女装すればバレないと思うし!」

 

信&有咲「え?」

 

さっきまで怒っていた市ヶ谷さんまで驚いた表情してるし。忙しい人だな〜

 

香澄「ジョーダンジョーダン!その気になればそれでもいいけど」

 

信「絶対に嫌だ」

 

香澄「改めて私たちのバンドに入らない?」

 

信「今の流れで入ると思うか?」

 

香澄「大丈夫、バンドに入るって言っても正確には私たちのバンドのマネージャーにならない?って話」

 

信「まあ、それならまだいいけど・・・」

 

りみ「香澄ちゃん、今日のCiRCLEでの練習に招待したら?」

 

香澄「それだ!というわけで信君。今日CiRCLEに案内するから先帰っちゃだめだよ!」

 

信「はぁ〜、わかりました。」

 

 

 ーそして時は進みし帰りのHR・・・ー

 

 

香澄「よし、信君行くよ!」

 

信「わかったから放せー」

 

市ヶ谷さんもなんやかんやついてきてるし。

 

 

 ーCiRCLEにてー

 

香澄「まりなさーん こんにちは!」

 

月島「こんにちはー、あれ?その子は?・・・もしかして先越された?」ニヤニヤ

 

信「違います」

 

香澄「なんの話?」

 

有咲「知らなくていいよ、香澄」

 

香澄「?????」

 

信「ただのマネージャー候補です」

 

有咲「空いてる部屋ありますか?」

 

月島「うん、あるよ何番がいいかな?」

 

有咲「何番でも」

 

月島「じゃあ4番で」

 

有咲「ありがとうございます」

 

香澄「いってきま〜す」

 

月島「恋人に見えるけどな〜」

 

 

 ー4番の部屋にてー

 

香澄「じゃあ信君はそこに座ってて」

 

信「はいはい」

 

沙綾&りみ&たえ「来たよ〜」

 

そして、他の3人も来て演奏が始まった。

 

 

 ー数分後ー

 

数曲演奏を聴いたけれどすごくうまかった。息もあってて曲の盛り上がりもすごかった。

 

香澄「どうかな?信君?」

 

信「どうって?」

 

香澄「マネージャーになってくれるかどうか」

 

信「いや女装しなければ普通にマネージャーなんでしょ?断る理由ないよ」

 

香澄「それじゃあ」

 

信「うん、間宮信、Poppin'Partyのマネージャーとして頑張りますのでよろしくお願いします」

 

5人「おー」パチパチパチ




話を強引に話を進めてしまったことお許しください。

ご指摘等などがありましたらなんなりとお申し付けください。

それではまた次回までばいなら〜


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#3 それからの日常

皆さん おはこんばんちは〜空島です。

ついに今回から日常回スタートです。
タグにもあるとうり想像が多くを占めているのでご理解お願いします。

*今回、ある人が登場しますが主はバンドリのにわかなので人物名があっている自信がありません(一応調べて書いてます)なので間違っていた場合はご指摘をお願いします。


それでは、どうぞ!


 ー信sideー

 

僕がポピパのマネージャーになって約1週間が経過した。今日はCiRCLEでの練習ではなく有咲さんの家でやるとのことだが有咲さんの家どんな家だ? 楽器5台が練習しても迷惑にならない家って、ものすごく広いのかな?

 

一応マネージャーとして必要そうなものを持って来たが・・・

一番大事なことを忘れていた。

 

信「ココハ・・・ドコダ?」

 

僕は道に迷っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ー香澄sideー

 

私たちは今ある窮地に立っていた・・・

 

香澄「ええ〜っと〜信君にここの場所教えた人〜・・・」

 

4人(苦笑い)

 

香澄「じゃあ信君と連絡取れる人〜・・・」

 

4人「・・・」

 

そう、新しくマネージャーに入った信君が来ないの!サボりとかならまだどうとでもなった。けれど今回はたぶん違う、転校してまだ1ヶ月たってないのにここら辺の地形に詳しいわけがないよね。つまり迷子。こうなったらもう

 

香澄「さ、探そっか・・・」

 

4人「うん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ー信sideー

 

さてこれは困ったぞ。家にも帰れないCiRCLEも行けない周りは家だらけ。

 

信(僕って方向音痴だっけ?)

 

スーパーで買い物したところまではよかった。よかったんだ。家からCiRCLEまでなら道は解るけど家にも帰れなくなってしまった。しかも文明の利器は家に置いて来てしまった。

だれかたすけて〜!

 

信「ん?」

 

僕は一つの店の看板が目に入った

 

『やまぶきベーカリー』

 

僕は一途ののぞみをかけて店にはいった。

 

 

???「あれ?君は確か・・・」

 

信「こんにちは、いきなりですいません。山吹沙綾の母ですか?」

 

???「オリーブドライブの伸びた髪にほぼ黒の目、君が間宮君ね。はじめまして、山吹沙綾の母の山吹千紘です。娘から話は聞いてます。そこで待っててください」

 

信「ありがとうございます」

 

 

 

 

 

 

 

 

 ー沙綾sideー

沙綾「てことでよろしく母さん」

 

 

 数分後

 

 

あ!スマホが鳴ってるということは。

 

沙綾「母さん!」

 

千紘「信君確保今うちにいるわよ。」

 

沙綾「よかった〜」

 

千紘「ずいぶん焦っていたけど〜」

 

沙織「だって私のせいでもあるもの」

 

千紘「な〜んだてっきり彼が大事なのかと思ったわよ」

 

沙綾「え?」

 

千紘「ま、うちにいるからさっさと連れていってあげなさい」

 

沙綾「・・うん」

 

ツーツー

 

 

沙綾「みんなにも連絡しよ」

 

 

 

 

 

 ー信sideー

千紘「とりあえずこれで数分待てば来ると思うわ」

 

信「すみませんありがとうございます。それより何故僕だって解ったんですか?」

 

千紘「沙綾が家で嬉しそうに話してるわよ。「最近男子のマネージャーができたって」それで特徴とか聞いてるし、あなたが来る前に沙綾から電話があったから」

 

信「なるほど」

 

沙綾「母〜さん」

 

千紘「来たわね」

 




山吹沙綾回でした。次回は誰の会にしようかな〜

ご指摘などがありましたら何なりとお申し付けください

それでは次回までばいなら〜


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#4 それからの日常2

おはこんばんちは。空島です。

お気に入り件数が10件をになりました。ありがとうございます!

それでは、どうぞ!


沙綾「母〜さん」

 

千紘「来たわね」

 

信「数分も待たずに来ましたね」

 

沙綾「信君!」

 

信「こんにちは沙綾おじゃましてるよ」

 

沙綾「よかった〜見つけた〜」

 

千紘「それじゃあ、さっさと行きなさい、なみんな待たせてるんでしょ」

 

沙綾「うん。じゃあ行って来ます」

 

信「お邪魔しました」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

沙綾「よし、みんなにも連絡したし、それじゃあ改めて有咲の家に案内するからね」

 

信「お願いします」

 

 

 

 ー歩くこと数分ー

 

 

沙綾「ここが有咲の家だよ」

 

信「デカァ!とういかひろ!」

 

有咲「いいからさっさ入ってくれない?」

 

いつの間にか後ろにいないでくれ有咲さん

 

信「お邪魔しま~す」

 

有咲「よし、香澄~来たぞ~」

 

香澄「は〜い!」

 

信「あれ?」

 

声が聞こえるのに姿が見えないんだけど。ガタ! ん?

 

香澄「いらっしゃい信君!」

 

信「うわああああああ!!!」

 

 

 

 ー少年回復中ー

 

 

信「あぁ〜心臓に悪かった〜」

 

沙綾「あはは、あそこまで驚いてくれるとはね〜」

 

信「うん、久しぶりに大絶叫したよ」(疲れ気味)

 

いやだって下から音がしたと思ったら人が出て来るんだよ?どう頑張っても無理だよ。しかしあそこ開くのか、全然わかんなかった。

 

信「それであとの二人は?」

 

香澄「多分もうそろそ帰って来ると思うよ」

 

りみ&たえ「ただいま〜」

 

信「噂をすればなんとやらというやつか」

 

香澄「それじゃ、練習始めようか」

 

信「了解」

 

そして俺たちはいつもどうりの準備をはじめた。(あと りみさんがなんか大きい袋持ってた)

 

 

 

 

 

 ー数時間後ー

 

 

 

 

マネージャーといっても演奏中はそれを聞いて感想を言うのが基本なのでそこまで大きいことはしていない。ギターなら少しやっていたがおたえにはおそらく敵わないしな。

おっと演奏が終わったようだ。

 

香澄「どうだった信君?」

 

信「うん、全体的にミスも無かったしよかったと思うよ。けどちょっとサビ前の部分の盛り上がりが欲しいなって思ったかな」

 

っと、こんな感じでアドバイス的なことを言っている。たまに曲のコンセプトに合わないことを言っちゃうけど・・・

 

香澄「なるほどじゃあもうちょっとサビ前の音量を落としてサビで上げてみるね」

 

 

 

 

 ー数分後ー

 

 

 

香澄「いい感じになったんじゃない?」

 

信「ああ、盛り上がり部分がすごく良くなった」

 

香澄「よしそれじゃあ次は〜」

 

りみ「香澄ちゃんそろそろ時間だよ」

 

見ると時計の短針が7時に来ていた。

 

香澄「それじゃあ今日はここまでかな」

 

信「じゃあ片付けはじめちゃいますか」

 

これで今日も平和な1日が終わr「信君!」まだ終わらなそうだね。

 

香澄「信君一緒に歌詞書いてみない?」

 

 

 

 




香澄回にしようとして失敗してしまった。次回は必ず!

ご指摘などがありましたら何なりとお申し付けください。

それでは次回までばいなら〜


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#5 歌詞作成は難攻不落!?

おはこんばんちは空島です。

いや〜サブタイトルって本文よりも難しいんですよ。おゆるしください。

それでは、どうぞ!


香澄「信君一緒に歌詞書いてみない?」

 

信「歌詞?俺書いたことないけど、それでいいなら」

 

香澄「やったぁ!、ありがとう!」

 

信「場所とかどうするの?」

 

香澄「信君の家にいっていい?」

 

信「いいけど、場所わかる?」

 

香澄「今日ついて行く気だから大丈夫」

 

信「そうか、それじゃあお邪魔しました」

 

香澄&信&たえ&りみ「また明日〜」

 

有咲「いや私も行くから!」

 

信「じゃあ案内するよ」

 

 

 ー少年少女移動中ー

 

 

信「ここが俺の家だよ」

 

香澄「結構大きいね」

 

信「今は一人暮らしだからね。段ボールもようやく片付け終わったから結構広く感じると思うよ」

 

香澄「明日はよろしくね」

 

信「うん、また明日」

 

ガチャ

 

さーてと明日に備えてお菓子の簡単なやつでも作る準備でもしとくか。というか女子家に呼ぶの初めてじゃね?どんな菓子出せばいいんだろ・・・

 

信「ゴーグル先生女子が喜ぶ菓子を教えてくれ」

 

 

 

 ーYO☆KU☆ZI☆TUー

 

 ピーンポーン

 

お、来たみたいだな

 

信「いらっしゃーい。おはよう」

 

香澄「おはよう。お邪魔しまーす」

 

信「飲み物何がいい?」

 

香澄「オレンジジュース!」

 

信「よしきた」

 

 

 

 

 

 

信「こんなんものでどうかな?」

 

香澄「わあ!クッキーだ!信君が作ったの?」

 

信「まあ一人暮らししてるから家事とかは慣れたものだよ。てー違う違う。ほら歌詞考えるからテーマとか教えてくれ」

 

香澄「ひょっとしてワクワクしてる?」

 

信「歌詞なんて書いたことないからなワクワクしてるよ」

 

香澄「いいね~ それじゃテーマは・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

信「終わった〜」

 

終わった。時計を見ると午後3時である。来たの9時くらいなのに。理由は・・・

 

香澄「お疲れ様〜」

 

この子である。

ずっと感覚で話してくるからね、通訳が欲しいや。だってあんなに目がキラキラしていたら質問もできないよ!

 

香澄「あっもうこんな時間なんだね」

 

信「そだね〜昼ごはんどうする?」

 

香澄「あ」

 

信「ノープランなんですね」

 

香澄「今家に人いないよ〜」(泣)

 

まあ何と無く想像はついていたんだけどね

 

信「よし、じゃあ少し待ってろ作って来るから」

 

香澄「へ?手料理!?」

 

信「そこまで嬉しがることか?まあいいや」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 レッツクッキングターイム

 

 

 

 

 

 

 

信「どうぞ!カルボナーラ!」

 

香澄「おぉ〜美味しそう」

 

信「ほいスプーンとフォーク」

 

香澄「ありがと。それじゃあいただきまーす!」

 

信「いただきます」

 

香澄「おいしー!」

 

信「そいつはよかったけどちゃんと噛めよ」

 

香澄「わかってるけどうまいんだもん!」ヒック

 

 

 

 

香澄「喉詰まっちゃった」

 

信「はい水!」

 

わ〜お。すごい飲みっぷりだ〜。

 

香澄「ぷはぁ!。ありがとう信君助かったよ」

 

信「ちゃんと噛んで食べてくれよ」

 

その後、無事食事を終えて。また、歌詞作りに没頭し気づけば時計の針は17時を指していた。

 

 

 

 

 

香澄「それじゃあ、今日はありがとうね。お邪魔しました」

 

信「気をつけてねまた明日〜」

 

香澄「うん、またね〜」

 

 

 

 

ピンローン

 

玄関のドアを閉めると同時にズボンのポケットに入れていたスマホがなる。見るとたえからだった。内容は

 

信「明日まりなさんがCiRCLEで待ってる?」




以上香澄でした。次回は誰の回にするか〜

ご指摘などがありましたら何なりとお申し付けください

それでは次回までばいなら〜


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#6 新たな挑戦

おはこんばんちは〜空島です。

今回は誰かの主役回ではありません。なのでポピパの人たちはあまり出ないかも。

それでは、どうぞ!


信「まりなさんがCiRCLEで待ってる?」

 

俺何かやらかしたっけ?。一昨日がCiRCLEで練習だったけど、特に何かしでかした覚えがない。

 

信「まあ行ったらわかるか」

 

そう信じて夕食の用意にとりかかった。

 

信「あ、たまごがない!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、CiRCLEに来たわけだが、どうにか怒られることではありませんように。

 

信「すみませ〜ん」

 

まりな「お、きたね〜間宮くん」

 

信「こんにちは、まりなさん。なんか僕呼ばれるようなことしましたか?」

 

まりな「あ〜いやいやそういいわけじゃないから、安心して。それじゃあ、ここで話すのもあれだし奥に案内するよ」

 

よかった。とりあえず何かやらかしたことではないようだ。そして僕は、休憩室に案内された。

 

 

 ー数分後ー

 

まりな「お待たせ〜。よしじゃあ少し質問するよ」

 

信「急ですね」

 

まりな「まあまあ、ポピパのマネージャーになったんだよね?」

 

信「はい」

 

まりな「どんな具合?」

 

信「まあ、普通にできてますけど」(どんな具合?)

 

まりな「なにか困ったことは?」

 

信「楽器が壊れた時とかは弱いですね」

 

まりな「よし!間宮くんバイトしてる?」

 

信「いやしてないですよ?」

 

まりな「それじゃあさ、ここでバイトしない?」

 

信「CiRCLEでですか?」

 

まりな「信くんにも良いかもよ」

 

信「僕にも?」

 

まりな「ここってね、ライブとスタジオの貸し出し以外にも楽器の手入れとかもやっているんだよ」

 

信「つまり、ここでバイトをすれば楽器の手入れ方も習得できるということですか」

 

まりな「そういうこと」

 

なるほどマネージャーとしてその技術はほしいけど・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

信「まりなさん。ただ単に男手が欲しいだけなんじゃないですか?」

 

まりな「あちゃ〜!バレちゃったか〜」

 

信「でも、楽器の手入れ方法を教われるのはデカいですし引き受けますよ」

 

まりな「ホント!?ありがとう。これからよろしくね」

 

信「はい、こちらこそよろしくおねがいします」

 

まりな「じゃあシフトとか決めていこうか」

 

信「ポピパの練習日以外ならいつでもいいですよ」

 

まりな「いいね〜積極的だね!」

 

信「はやく習得したいですからね」

 

まりな「土曜と日曜は?」

 

信「いけますよ」

 

まりな「じゃあ平日で後1日どこがいい?」

 

信「じゃあ金曜日で」

 

まりな「いいの?三連チャンだよ?」

 

信「はい、それに金曜なら次の日は朝寝ができますからね」

 

まりな「なるほど。・・・それじゃあ次の土曜日からお願いしていい?」

 

信「はい。大丈夫です」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ー土曜日ー

 

有咲「すいませんキーボードの調子が悪くて・・・」

 

信「いらっしゃいませ」

 

有咲「ってなんでお前がここにいるんだ!」

 

信「あれこれ僕拒絶されてる?」

 

有咲「あ、ワリィ」




前書きで主役回じゃないとは言ったが・・・・・まりなさんの主役回だったかもしれない。

ご指摘などがありましたら何なりとお申し付けください。

それでは次回までばいなら〜


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#7 頑張るワケ

おはこんばんちは〜空島です。

主には頑張る理由があります(たぶん)

それでは、どうぞ!


有咲「えっと・・・何やってんだ?」

 

信「バイト戦士になっています」

 

有咲「いつから?」

 

信「一〇〇と〇〇年前から」

 

有咲「伝わる人がいればいいな。そのネタ」

 

信「まあネタは置いといて、今日が初日だよ。」

 

有咲「へぇ〜なんで?」

 

信「マネージャーとしてのレベルアップ!」

 

有咲「なるほど」

 

信「それで、何かしに来たんじゃないの?」

 

有咲「あ、そうだった。キーボードの調子が悪くって見て欲しいんだけど」

 

信「オーケー任せて!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

有咲「なあ信、少し聞いてもいいか?」

 

有咲のキーボードをいじっていると有咲から質問が来た。

 

信「うん、いいよ」

 

有咲「さっきマネージャーとしてのレベルアップと言っていたけど、なんでだ?今も十分役にはたっていると思うよ」

 

信「うれしいこといってくれんじゃん。でも、今はアドバイスしているだけだからね楽器にアクシデントとかがあったときとかに俺は弱いからね。だからまりなさんに今楽器のメンテナンス方法を教わっているんだよ」

 

有咲「え、じゃあ私のキーボードは?」

 

信「大丈夫!キーボードはちゃんと教わった後だから」

 

有咲「そう・・・じゃあもう一ついいかな?」

 

信「なにかな?」

 

有咲「なんでそこまでやってくれるんだ?」

 

信「?」

 

有咲「だってはいったときは断る理由がないって言ってたじゃん。でも、今の信を見てると断る理由がないってだけじゃない気がする」

 

信「まあそうだね。一つ言えば一生懸命に頑張っている人を支えてあげたいかな?」

 

有咲「支える?」

 

信「うん、ポピパの演奏をここで聞いたときあったじゃん。あのとき俺は有咲たちにあこがれたんだよ。やりたいことや夢があってそれに対して一生懸命にやっていた。だから支えてあげたいと思えた。」

 

有咲「なるほどね」

 

信「あとはただ単に恩返しかな。もともと女子校でクラスに男子がいなかで話しかけてくれてそこからいろんな人と関われるようになって今やクラスの大半と話せるようになったから。きっかけを作ってくれた人に恩返しをしたかった感じかな」

 

有咲「・・けっこう律儀なんだな信って」

 

信「悪いことではないしょ」

 

有咲「それもそうだな」

 

その後も適当に会話をして会話をしている間にも手はちゃんと動かしていき。

 

信「はい!これでどうかな一通り確認して見たけど弾いてみるか?」

 

有咲「あぁうん、頼む」

 

信「じゅあ3番スタジオでおねがいするよ」

 

有咲「信も来いよいつも聞いているからわかるだろ?」

 

信「俺まだバイト中なんだが」

 

有咲「すぐ終わらせるって」

 

信「うーん。そうだね、わかった。まりなさーん少し休憩入りますね!」

 

まりな「OK~」

 

部屋に入ると既にキーボードが準備されており演奏できる状態だった。

 

信「こっちは準備OKだよ」

 

有咲「よし、じゃいくぜ!」

 

~♪

 

有咲「どうだった?」

 

信「うん、前の音に戻っているよ」

 

有咲「そっかなら大丈夫だな。今日はありがとな、助かったよ」

 

信「またいつでもどうぞ」




有咲さんの口調ってどうすれば公式に似るかな?

ご指摘などがありましたらなんなりとお申し付けください。

それでは次回までばいなら~


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#8 休日の過ごし方

おはこんばんちは〜空島です。

今回はおたえ回です。

それでは、どうぞ!


今日は日曜日。学生からすれば明日からまた学校が始まる憂鬱感がする日である。

 

信(暇だ〜)

 

我らが主人公はのんびりしていた。今日はポピパの練習や集まりも特にないときた。

 

信(宿題も片付けて一通り家事も終わった。夜ご飯までもまだ時間があるし・・・散歩にでも行くか)

 

この街の地形を把握しきれていないし、何より時間を潰せることに変わりないからね。思い立ったらすぐ行動!忘れてはならないケータイと鍵と財布。

 

よっしゃいくか!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4月中旬の昼過ぎ。少し厚めの服装をしていない限り少し寒い。まあ、歩いていると普通にあったかくなるのだが。

 

角を曲がった先で知っている人にばったり会った。

 

たえ「お、信君じゃん」

 

信「こんにちは、たえさん」

 

たえ「おたえでいいって」

 

信「じゃあおたえ」

 

たえ「うん。それでいい」

 

 

信「おたえは何してるの?」

 

たえ「私はねランニングだよ。走るのが好きだから」

 

信「へぇーえらいな」

 

たえ「ありがとう。信君は?」

 

信「俺は散歩ここいら辺の地形に慣れようと思って」

 

たえ「ふーん。そうだ!今からオッちゃんの散歩に行くんだけど一緒に行かない?」

 

信「オッちゃん?」

 

たえ「うん。うさぎのオッちゃん。オッドアイなんだ」

 

信「オッドアイのうさぎ・・・・・見てみたいかも」

 

たえ「それじゃあついてきて」

 

信「了解でさー隊長!」

 

たえ「隊長?私は隊長じゃないよ?」

 

信「ネタにのってよ〜」

 

たえ「あはは。ごめんって」

 

 

 ー少年&少女移動中

 

 

 

 

 

たえ「この公園で待ってて、すぐ戻るよ」

 

信「はいよ」

 

 ー数分後ー

 

たえ「お待たせ」

 

信「大丈夫だよって、ギターケース?」

 

たえ「うん。ここでギター弾いたりしてるんだ」

 

信「うさぎと一緒に?」

 

たえ「いや、いつもは違うよ。今日は特別、香澄達から色々聞いてるから」

 

信「いや何を聞いてんだよ・・」

 

そんなことを話しているとおたえのギターに興味を持ったのか公園で遊んでいた子が集まってきた。

 

たえ「じゃあ演奏するから信君も観客側に回って聞いていていいよ」

 

信「そうさせてもらうよ」

 

前の方はもうすでに占領されているので後ろに回ったが、すごい人数だな。さっきまで遊具やら広場やらめっちゃ人がいたのに今やガラ空きやぞ。

 

 

 

 ー少女演奏中ー

 

 

 

 

 

 

「おねーちゃん今日もすごかったぜ!」 「なぁなぁギターってどうやって音出してるんだ」 「かっこいいー!」

 

どうやら長い間ここでやっていたようだ。集まっていたちびっこが曲が終わると同時にめっちゃ群がっていた。

 

たえ「ありがとね」

 

ファンの握手会みたいな光景が目の前に広がっていた。やっぱりギターはおたえには敵わないな。

 

たえ「それじゃあ今日はここまで!またね」

 

それが合図のようにものすっごいおった人たちが解散していった。

 

たえ「どうだった?」

 

信「すごかったよ。普段からやってるの?」

 

たえ「うん、だから今日集まってきた子もいつも集まってる人なんだよ」

 

信「ワァ〜オ」

 

たえ「それじゃあ、オッちゃんの散歩に行こっか」




天然な子の口調って難しい

ご指摘などがありましたら何なりとお申し付けください

それでは次回までばいなら〜


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#9 パンはパンでも・・・

おはこんばんちは〜空島です。

ついに10話になりました。ありがとうございます。

それでは、どうぞ!


今日は平日学校がある日である。(入りが前回と一緒だって?気にするな!)今日は余裕をもって家を出れたので、ゆっくり歩いているのだが・・・

 

信「すごい行列だな〜」

 

視界には商店街の店が見えなくなるほどの行列ができていた。

 

りみ「あれ?信君?」

 

おっと知っている人がおったぞ

 

信「おはよ、すごい行列だね。何の列?」

 

りみ「山吹ベーカリーの列だよ」

 

信「大繁盛だね」

 

りみ「毎朝こんな感じだよ」

 

信「毎朝!?」

 

りみ「うん、沙綾ちゃん毎日頑張ってるよ」

 

信「へ、へぇ〜そいじゃあ先に学校いってるよ」

 

りみ「あ、もしよかったら一緒に行かない?」

 

信「う〜んあと何分かかる?」

 

りみ「皆すぐに買って出て行くからそんなにかかんないよ」

 

信「じゃあ待ってるよ」

 

 

 

 

 ー少女買い物中ー

 

 

 

りみ「おまたせ信君」

 

信「じゃあ行こうか」

 

りみ「うん」

 

 

信「何買ったの?」

 

りみ「チョココロネだよ」

 

信「チョココロネか〜・・・ん?」

 

りみ「どうしたの?」

 

信「チョココロネだけ?」

 

りみ「そうだけど?」

 

信「人の上半身くらいの大きさの紙袋だったよ」

 

りみ「いつもあれぐらい食べているから大丈夫だよ。それに私チョコ大好きだし」

 

信「へぇ〜じゃあ、あれ食べれる?・・・えっと〜ビターチョコ!」

 

りみ「うん、食べれるよ。」

 

信「じゃあチョコミント!」

 

りみ「うーんチョコミントはだめなんだよね」

 

信「あれま、なかなかいないものだねチョコミント好きな人って」

 

りみ「信君は好きなの?」

 

信「うん、自動販売機のアイスのやつとか結構食べるよ」

 

りみ「・・・今度また挑戦してみようかな」

 

信(今度差し入れで持って行こうかな)

 

 

 

 

 

 

信「そういえば、香澄から聞いたんだけど、りみって関西の方から来たの?」

 

りみ「そうだよ」

 

信「関西の家にはたこ焼き機があるって本当!?」

 

りみ「なんか前に有咲ちゃんに同じ質問されたことあるよ」

 

信「じゃあそのときと同じ返しで」

 

りみ「うちにはないけどマイチョコレートファウンテンがあるよ」

 

信「ふぁうんてん?とは何でしょうか」

 

りみ「え!?しらないの?」

 

信「・・・はい」

 

りみ「これだよ」

 

目の前のスマホの画像に茶色のタワーが映っていた

 

信「ああこれか、たまに店においてある・・・これが家にあるの!?」

 

りみ「そうだよ」

 

信「す、すげぇ・・・・」

 

信(いったいどこからそんな量のチョコが出てくるんだろう?)

 

りみが頑張ればここいら辺スパーやコンビニのチョコなくなりそう。っとそんな会話をしてたら学校に着いたや

 

りみ「それじゃあ信君。またお昼で」

 

信「うん、また昼で」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ーお昼になりましたー

 

りみ黙々と食べてるけど・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

わざとじゃなくてあれだけウサギに似る人他にいるかな?




やばいチョココロネ食いたくなってきた。

今回でとりあえずポピパ5人の主役回が一通り終了したので次回から、さらにだらけた日常回です。

ご指摘などがありましたら何なりと申しつけください


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#10 体力テストは筋肉痛の始まり

おはこんばんちは空島です。

体力テスト・・・・握力・・・・うっ頭が

それでは、どうぞ!


 side信

 

4月もそろそろ終了。もうすぐあのA(スパァン!)  ・・・・・すまない、ゴールデンウィークにはいるという時期である。学校では・・・

 

担任「それじゃあ体力テストのはじめ、50M走をはじめます」

 

体力テストが始まった。 横では

 

有咲「あー」

 

顔色が明らかに悪く、目に光が灯っていない有咲がいた。

 

信「有咲大丈夫か?顔色悪いぞ」

 

有咲「うわぁ!お前か、びっくりさせるなよ」

 

信「そこまでびっくりせんでも」

 

有咲「あー悪い」

 

少しは顔色が良くなったが、それでもまだ青い

 

信「有咲って運動苦手?」

 

有咲「ふだんからあまり運動しないから」

 

信「なるほど・・・まあ最悪シャトルラン以外はなんとかなるんじゃないかな、どうしても無理なら言っとくれよ」

 

有咲「あ、ありがと」

 

う〜んやっぱり顔色はよくならないか。さ〜て俺は一年前からどれだけ速くなっているかな

 

 

 

 

 side有咲

 

あーくっそ、今日くらい休みたかった。なぜなら

 

担任「それじゃあ、体力テストのはじめ50M走をはじめます」

 

今日は体力測定の日だからだ。私は基本的にインドア派。それでもって趣味も盆栽でそこまで運動しているわけじゃない。毎年思っているが少しは運動を日常生活に取り入れるべきだろうか。・・・こんどおたえと一緒にランニングしてみようかな。そんなことを考えていると視界の右から顔が出てきた。

 

信「有咲大丈夫か?顔色悪いぞ」

 

有咲「うわぁ!お前か、びっくりさせるなよ」

 

いやマジでびっくりしたよ。人の顔が真横になって目の前に出てくるから。

 

信「そこまでびっくりせんでも」

 

やめろ、そんなしょぼくれた顔するなよ

 

有咲「あー悪い」

 

つい謝っちまったけど・・・

 

信「有咲って運動苦手?」

 

話を急に逸らさないでくれよ

 

有咲「ふだんからあまり運動はしないから」

 

信「なるほど・・・まあ最悪シャトラン以外はなんとかなるんじゃないかな、どうしても無理なら言っとくれよ」

 

有咲「あ、ありがと」

 

なんか途中納得できない部分あったけど。まあいいや、それより顔に出てたのか。たく、あいつには支えられてばかりだな。

 

 

 

 ー少年少女走り中ー

 

 

 side信

 

 

信「香澄速くない?」

 

香澄「そうかな?」

 

タイムは俺が7.5秒、香澄が7秒ジャスト。ちなみに有咲が7.8秒、普通に速いじゃん。それで結局去年より0.4秒遅くなってしまった。ランニング始めようかな。

 

香澄「私は結構体動かすの好きだから」

 

信「そっか」

 

香澄「たぶんおたえはもっと速いと思うよ」

 

そういやあの人もランニング好きやったな。後で聞いてみるか

 

香澄「あ、有咲おかえり」

 

有咲「ランニング始めよ」

 

50M 走が終わってから数種目こなした後に少しフラフラしていたので保健室で寝かせていたのだが、何かを決意した状態で帰ってきたよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ー昼休みー

 

信「あ、そうだおたえは50M走何秒だった?」

 

たえ「6.8秒だったよ」

 

いやほんとに速いな。上には上がいるってこのことか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ー後日ー

 

信「やっべ久しぶりに動いたから筋肉が・・・痛い」

 

筋肉痛に悩まされる生活が始まった

 

 

 




主は中学校の時握力の点数が常に1で学年最弱でした(笑)

ご指摘などがありましたら何なりとお申し付けください

それでは次回までばいなら〜


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#11 GW ブンブン! 1日目!ブンブン!

おはこんばんちは空島です。

ちなみに主は数取団ゲームをやったことがありません。やってみたいですな。

それでは、どうぞ!


 side信

 

あの悪魔の筋肉痛習慣から数日後、GWにはいりいつも通り有咲の蔵で練習していた。

 

香澄「今の良かったよね!?」

 

沙綾「うん、いい感じだったよ」

 

たえ「香澄どんどんギターうまくなっていってるよ」

 

りみ「うん、サビの部分とかカッコよかったよ」

 

香澄「ほんと!?やったぁ!」

 

有咲「いやなんで私に抱きつくんだよ!?」

 

ほんと皆んな楽しそうにひいてるな〜。演奏中もいい表情してる。

 

信「どうする、まだやる?」

 

香澄「うーん、そうだね3時間も通しでやったらさすがに疲れたし、宿題もやらなきゃいけないからね」

 

信「おk、片付け手伝うよ。ほいタオル」

 

沙綾「ありがとう」

 

そう今年のGWは一週間以上もあり宿題もたんまり出ていた。

 

有咲「ここまだ使うか?」

 

香澄「うん、お願い」

 

そして片付けが終了し、5人が一斉にノートやらプリントやらを机の上に広げた。さて俺もやりますか。

 

 ー15分後ー

 

香澄「スピピピ〜」

 

信「香澄さ〜ん寝るの速くないですか〜。まだ15分しか経ってないですぞ〜」

 

りみ「香澄ちゃんの場合は歌も歌っているからその分疲れたのかもね」

 

有咲「毛布かなんかとってくるわ」

 

香澄「・・・えへへ〜・・・」

 

信「どんな夢見てるんだか」

 

たえ「笑っているから楽しい夢見ているんだよ。きっとうさぎの夢だよ」

 

信「うさぎの夢・・・」

 

頭の中にうさぎのモッフモフ天国の映像が流れてくる。そしてその中に香澄がいる・・・・・・。アカン、違和感がまったくない。

 

沙綾「な〜に想像してるの?」

 

信「うさぎ天国」

 

有咲「いや、うさぎ以外もあるだろ!」

 

おっとアブナイアブナイ、意識が飛びそうだった。あ、もうすぐ4時半か。

 

信「じゃあ俺はそろそろ退散しますか」

 

有咲「なんか用事でもあるのか?」

 

信「バイト戦士になってまいります」

 

沙綾「何時までやるの?」

 

信「10時くらいまでだよ」

 

たえ「けっこうやるね、休まなきゃダメだよ?」

 

信「ちゃんと睡眠時間は取れているから大丈夫だよ。それじゃ、お邪魔しました〜」

 

有咲「ああ、また明日」

 

 

 

 

 side沙綾

 

 

信君が帰ってから数分後

 

香澄「あれ、イワシ寿司とパフェ・・・」

 

有咲「どんな夢見てたんだよ!」

 

沙綾「香澄、よだれたれてるよ」

 

すごい、ここまでアニメやマンガに似たよだれ出るんだ・・

 

香澄「あれ、信君は?」

 

りみ「バイトで帰っちゃったよ」

 

香澄「えぇー!?6人で話したかったことあるのに〜」

 

沙綾「寝起きなのに元気だね香澄。今ここにいる5人に話したら?」

 

香澄「そうだね。じゃあこのゴールデンウィークにどこか旅行行かない?」

 

たえ「旅行?いいけど、なんで?」

 

香澄「ほら、新しいメンバーも加わったことだし、親睦を深めるためにもいいかなって」

 

有咲「いいんじゃね?最近色々あってゆっくりできなかったからちょうどいいし」

 

めずらし〜有咲が賛成的だ

 

りみ「私も行きたいかな」

 

たえ「わたしもわたしも」

 

沙綾「私も行くよ。最近旅行とか行ってなかったし」

 

香澄「やったぁ!じゃあ後のことはグループラOンで話そう。今日の夜大丈夫?」

 

沙綾「大丈夫だよ」

 

こうして今日のところは解散して行った。

 

 

 

 side信

 

ワーオすごい数のラOンがきている。それとグループ通話が始まっている

 

香澄「信君グル通はいってきて〜」

 

既読件数見てたな。「少し待って」と送って通話用のイヤホンを取り出す。よしこれで準備完了と。

 

信「ほ〜い今入ったよ〜」

 

香澄「あ、はいってきた!信君、今家?」

 

信「いや、バイトの帰り道だよ」

 

香澄「そっか、まあいいや。今日ね、信君が帰った後二泊三日の旅行に行こうって話になったんけど、空いてる日教えて」

 

信「30日から4日までなら空いてるよ」

 

香澄「おぉーぴったりだ!みんなもその日空いてるって」

 

信「そういえば、その皆さんは?さっきから声が聞こえないけど」

 

香澄「あー多分寝ちゃったよ。私は夕方寝ちゃってたから目がもってるけど」

 

信「それじゃあまた明日みんな揃った時に話し合うか」

 

香澄「うん!」




草O温泉に旅行に行きてえ・・・・

ご指摘などがありましたら何なりと申しつけください

それでは次回までばいなら〜


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#12 GWブンブン!2日目

おはこんばんちは〜空島です。

お気に入りが25件になりました。ありがとうございます。

それでは、どうぞ!


ーYO★KU★ZI★TUー

 

 

 side信

 

今日も今日とて有咲の蔵に来たわけだが昨日のこともあってまずはどこへ行くかの話をしていた。

 

沙綾「みんなどこか行きたい場所ある?」

 

いや、始めた。

 

信「ちなみに、言い出しっぺはどこかあるの?」

 

香澄「というかじつは〜・・・・・・もう決まっているんだよねの来て案だしてくれて〜」

 

おいおい目を横にそらすんじゃない。

 

信「こころん?」

 

りみ「弦巻こころっていうハロー、ハッピーワールド!のボーカルの子だよ」

 

香澄「そう、そのこころんが海の近くのコテージを貸してくれるって」

 

信「海の近くのコテージを貸してくれる!?」

 

たえ「海か〜久しぶりに泳ぎたい!」

 

沙綾「この時期に海か〜」

 

え、コテージを貸してくれることには無反応なの!?

 

有咲「まあ、あそこは家が家だから」

 

信「普通に心読をよむな」

 

有咲「いやあそこまで驚いた顔されたらわかるよ」

 

そんなに顔に出てたのか

 

沙綾「ちなみにどこの?」

 

香澄「前回行った場所だよ」

 

有咲「結構遠くなかったか?」

 

香澄「黒服さん達が送ってくれるって」

 

信「前回って何?」

 

その後、場所と持ち物を確認し、集合場所と集合時刻を決めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

信「先生おやつは何円までですか!」

 

香澄「おやつは何円でもいいですぞ!」

 

たえ「先生バナナはおやつに入りますか!」

 

沙綾「なんか聞いたことがある言葉だね」

 

なんて会話もしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

香澄「じゃあ、明日の8時に有咲の蔵に集合ね!」

 

5人「おk」

 

明日の8時に集合・二泊三日の服の用意・おやつを用意する。

 

たえ「今からショッピングモールいかない?」

 

香澄「おぉ、おたえナイスアイデア!」

 

信「服欲しい」

 

有咲「そういえば信っていつも同じ服だよな」

 

たえ「風呂に入ってないの?」

 

信「いや同じ服を毎日洗濯しているだけだよ」

 

沙綾「いいこと思いついた」

 

信「ワーオ悪い顔していらっしゃる」

 

なーにを思いついたんだ?電話してるけど。というか家に財布忘れた。

 

信「俺ちょっと財布取ってくるわ」

 

りみ「待ってるよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 ー信宅ー

 

信「財布どこに置いたっけ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ー有咲宅ー

 

香澄「さーや何思いついたの?」

 

沙綾「せっかくだからリサ先輩にコーディネートしてもらおうと」

 

有咲「思ってたよりも平和で安心した」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

信「戻ったぜい」

 

香澄「じゃあ行こうか」

 

 

 

 ー少年少女移動中ー

 

信「でっっけ〜」

 

沙綾「まずは服から行こうか」

 

信「了解でっせ」

 

リサ「ヤッホー☆沙綾!」

 

香澄「あ、リサ先輩!」

 

リサ「あ、この人だね!・・・・うんうん、なるほど」

 

え、なんか凝視されてる?気のせいか?

 

リサ「あ、ゴメンね。沙綾から服のコーディネートを頼まれてね」

 

信「え?沙綾さん?」

 

あれ?いない?それ他の人も・・・

 

リサ「ポピパのメンバーならお菓子買いに行ったよ?」

 

信「俺もお菓子買いたい」

 

リサ「欲望に忠実だね。あ、自己紹介がまだだったね。私は今井リサ。羽丘女子学園にかよってるんだ」

 

信「ご丁寧にどうも。俺は間宮信、花咲川学園にかよっています」

 

リサ「うん、知ってる」

 

信「え?」

 

リサ「沙綾から聞いてるよ。あと敬語もなしで」

 

めっさフレンドリーやなこの人

 

リサ「お金どのくらいある?」

 

信「このぐらい」

 

財布の中身はバイトのおかげもあって福沢諭吉が4枚程度ある。

 

リサ「うん、十分十分!」

 

 

 

 

 

 

 

 ー服屋にてー

 

リサ「信君ファッションの知識は?」

 

信「・・・・最後に服屋行ったの小学校くらいだった気がする」

 

リサ「と、とりあえず好きな服選んで来ていいよ」

 

信「じゃあ・・・これとこれとこれで」

 

リサ「信君それレディースの服だよ」

 

信「あれそうなの?」

 

リサ「(これガチで全然服屋行ったことない人だ)まあいいや、それじゃあ・・・これとこれとこれ試着してみて」

 

信「はい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

沙綾「リサ先輩どうですか?」

 

リサ「今試着してもらってるところだよ」

 

信「どうですか?って人が増えてる」

 

香澄「おお、かっこいい」

 

りみ「うん、似合ってるよ」

 

たえ「いいね」

 

有咲「本人的にはどうなんだ?」

 

信「ちょっと動きにくい」

 

リサ「えーそこ?」

 

信「逆にどこですか?」

 

リサ「あったかいとかかっこいいとか」

 

信「わかんないですね」

 

リサ「そうなの〜」

 

言われてもわかんないものはわかんないんだけどな〜

 

信「せっかく選んでくれたからこれ買うよ」

 

リサ「ありがと」

 

信「あと俺もお菓子買いたい」

 

香澄「え、信君ってお菓子食べるの?」

 

信「俺のことどう見ているの」

 

香澄「だって信君がお菓子食べてるのみたことないもん」

 

信「持ち合わせてないだけで結構食べてるよ」

 

りみ「なに食べるの?」

 

信「キャンディー〇ックスやフルーツ〇ワーやサクマド〇ップスやボトル式〇ムネとか」

 

有咲「オール100円ショップのやつじゃん」

 

信「うめぇからな!あれ!」

 

たえ「ここに100円ショップないよ」

 

信「もうダメだーおしまいだぁー」

 

たえ「普通にスーパーで買おうね」

 

信「はい」

 

リサ「ちなみに服は足りるの」

 

信「あー・・・あと1セットお願いします」

 

リサ「オーケー!」

 

 

 

 

 

 

 

その後もう一式衣類を選び、スーパーでキャンディー〇ックスを見つけてめっちゃ喜んだ。

 

 

信「今日はありがとうございます」

 

リサ「だから敬語はいいって」

 

信「一応先輩なので」

 

リサ「別にいいのに。まあいいや旅行楽しんでね」

 

信「ありがとうございます」

 

香澄「私たちもここでお別れだね」

 

りみ「また明日8時にね」

 

信「うん、また明日」

 

 




100円ショップに売ってるお菓子っておいしいですよね!?

ご指摘や感想などがありましたら何なりと申し付けください

それでは次回までばいなら〜


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#13 賑やか過ぎる僕らの旅行

おはこんばんちは、空島です。

海の近くのコテージってどこにあるんですかね?(笑)

それでは、どうぞ!


 side信

 

今日は朝8時に有咲の家に集合して弦巻さんの所有しているコテージに行くわけだが・・・・

 

有咲「来ない」

 

りみ「来ないね」

 

信「来ないな」

 

沙綾「来ないね」

 

たえ「まだ眠い」

 

香澄が来ないのだ

 

有咲「ったく、何してんだ?」

 

沙綾「黒服の人もう直ぐ来ちゃうよ」

 

たえ「はしゃいで寝るのが遅くなってそのまま寝坊したんじゃない?」

 

信「普通にありえるな」

 

うーんスマホの既読もつかないしな。なにやってんだか。

 

有咲「あ、既読ついた」

 

信「電話かかってきた」

 

なぜ同じ人にかけない!?

 

信「もしも〜し」

 

香澄「ごめん!今出た!」

 

信「はよ来い」プツ

 

走ってる最中の電話は危ないので一方的に電話を切ってしまったが、よかったよな?

 

信「今向かってるってさ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 side香澄

 

私は今走っている。頭のなかではある曲が脳内再生しているが、今はそんなこと気にしていられない。なぜそうなったかというと。

 

 ー数時間前に戻るー

 

香澄「う〜ん」

 

今は布団の中時計を見ると5時を少し過ぎたあたり。昨日はしゃぎ過ぎて変な時間に寝ちゃったからまだ眠い・・・

 

香澄「もう少し・・・」

 

そう言いながら視界が暗くなり、意識を手放していった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

香澄「うーん」

 

結構寝た気がする寝ぼけ眼で時計をみると短針が8の少し前にあった。長針はずいぶん上にあった。

 

香澄「・・・7時54分〜・・・集合は8時〜・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

香澄「ああーーーーーーーっ!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 side信

 

信「あ、きた」

 

香澄「みんなごめん!!」

 

有咲「おそいぞ!昨日何してたんだ?」

 

香澄「はしゃいでいたら変な時間に寝ちゃったのと二度寝」

 

沙綾「おたえの予想的中してるね」

 

信「話の続き車の中でしない?」

 

黒服さん「ではお乗りください」

 

なっげーこれがリムジンってやつか

 

信「内部広!」

 

足を伸ばしてもまだまだ場所が余るほどの大きさがあるぞ

 

たえ「私眠いから端っこがいい」

 

沙綾「じゃあ私と場所変えよっか」

 

というわけで場所交代

 

信「場所交代した瞬間に寝ちまったな」

 

沙綾「相当疲れてたんだろうね」

 

信「俺たちは静かにトランプでもやりますかね」

 

香澄「ババ抜きで」

 

信「はいよ」

 

 

その後ジジ抜きやUNOを数回やったあと飽きてみんな寝てしまった。

 

信「俺も寝るか」

 

俺も昨日バイトやら買い物やらで結構疲れていたからまだ寝たい。それに車の揺れもあっていい感じに眠れそうだ。そしてそのまま意識を手放した。

 

 

 

 

 

 

side有咲

 

有咲「あれ?・・・寝ちまったのか?」

 

時計をみると時刻は3時ちょうどだ。1時すぎに寝たはずだからだいたい2時間くらいか。みんなもまだ寝ているし、目的地までまだ時間があるから二度寝しても問題はないだろう。って

 

有咲「これどういう状況だ?」

 

おたえの頭が信の足に乗ってる状態、アニメやドラマでみる膝枕というものだ。でも二人とも意識は無さそうだし、信の腕がおたえの下にあるから、車の揺れで倒れてきたかんじだろう。

 

有咲「・・・・・写真撮っとこうかな」

 

沙綾「いいんじゃない?」

 

有咲「うわぁ‼、沙綾か。いつから起きてた?」

 

沙綾「今起きたとこだよ」

 

そう言って、沙綾は腕を後ろで組み伸びの姿勢をする。

 

有咲「そうだな、滅多に見られそうにない貴重なシーンかもな」

 

そう言ってポッケからスマホを取り出し、カメラアプリを起動してピントを合わしていると。

 

ポフ

 

ん?

 

有咲「って、何してんだー!香澄ー!」

 

香澄がいきなり倒れて来て目の前の膝枕を自分もやっているような体勢になってしまった。

 

沙綾「お、こっちも」

 

っと沙綾がカメラを向けて来た

 

有咲「って沙綾それ本格のカメラじゃん。というか撮んな!」

 

香澄「ふへぇ〜」

 

有咲「香澄も起きろーーー!!」

 

その後香澄も起き、信が起きりみが起きと連続して起きてった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 side信

 

信「う〜ん」

 

あーよく寝た。あれ天井が違う?

そういえばここ車の中だった。

 

信「よいこらせっと」

 

首を回してゴキッっと音を立ててると、視界に顔を真っ赤にした有咲がいた。

 

信「え、えぇ何事!?」

 

有咲「うっせー!お前のせいだバカ!」

 

信「なぜ!?」

 

俺なんかしただろうか?

 

信「というかなんで俺膝枕しているんだよ」

 

そのあと、カクカクシカジカ上上下下左右左右BAとした事情を聞き。

 

信「それ俺のせいか?」

 

有咲「お前のせいだ!」

 

即答かい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 PM5:30

 

黒服さん「つきました。こちらです。」

 

信「ありがとうございます。長時間の運転お疲れ様です」

 

黒服さん「ありがとうございます」

 

運転していると疲れてくるハズなのにこの人たち行きと全く表情変えないんだけど。まあいいや

 

香澄「おぉ!綺麗な夕焼け!」

 

有咲「あ〜眩しい」

 

りみ「ずっと座りっぱなしだったから疲れたよ」

 

沙綾「おたえ〜起きて〜」

 

たえ「はんば〜ぐ」

 

おたえさんずっと寝とったんかい。あれ夜寝れるか?

 

信「あ、荷物荷物」

 

黒服さん「すでに移動が完了しております」

 

信「え、あ、ありがとうございます」

 

早過ぎでしょ6人分だよ!?。マジで何者だこの人たち。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

香澄「結構広いね」

 

信「いや広過ぎだろ」

 

今俺たちはコテージの中に入り、休んでいるが。めちゃくちゃ広いから落ち着かない。普通に4、5人がシェアハウスできるくらいの広さがある。俺の知ってるコテージって、もっとこう狭いイメージなんだが。




ちなみに主はコテージに泊まったことがありません(笑)

ご指摘や感想がありましたら何なりと申しつけください

それでは次回までばいなら〜


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# 14 賑やか過ぎる僕らの旅行 Lv.2

おはこんばんちは、空島です。

テテテテッテッテ〜
賑やか過ぎる僕らの旅行はレベルが上がった!

それでは、どうぞ!


 さて、このめちゃくちゃ広いコテージについて最初にやることは キュー

どうやら腹が空いている人が一名。まあ、昼ごはんを食べてない状態で現17時半だから仕方ないね、俺も腹減ったし。

 

信「夜ご飯にしますか」

 

りみ「お・・おねがいします」

 

香澄「信君料理するの?」

 

信「一応俺一人暮らししているんですけど」

 

香澄「あ、そう言えばそうだったね」

 

沙綾「じゃあ私も手伝うよ」

 

信「ありがてぇ〜正直6人分作るのどうしようかと思ってたから」

 

沙綾「他の4人はあまり料理しないって言ってたから」

 

なるほど、増援は見込めないのか

 

信「やっていきますか」

 

家事系のスキルは母さんに叩き込まれていたから結構できる。沙綾の方も手つきが慣れているから大丈夫だね。

 

香澄「ふたりとも何を作ってるの?」

 

信「オムライスだよ」

 

沙綾「あと10分くらいでできるからまっててね」

 

香澄「は〜い」

 

 

 

 

 ー10分後ー

 

信&沙綾「できた!」

 

うん、悪くない。あとはこれをみんなの前で開いたら完成だ。

 

信「じゃ、盛り付けていきますか」

 

沙綾「うん!」

 

信「ほ〜い!できたよ〜!」

 

たえ「いいかおりがする」

 

有咲「お、オムライスか」

 

キュ〜

りみ「は・・はやくたべよう?」

 

信「はは、それじゃあ最後の仕上げに・・・」

 

真ん中を割って両サイドに開けば

 

信「かーんせーい!」

 

6人「いただきまーす」

 

 

 

有咲「なにこれ・・・おいしい」

 

沙綾「ふふっ、ありがとう」

 

こんな感じで6人でオムライスを食べ腹が膨れていった。

途中りみが喉を詰まらして慌てて水をはこびにいった。それ以外は平和に食べ終えた。

 

たえ「ごちそうさまでした」

 

沙綾「お粗末様でした」

 

信「このあとどうする?」

 

現在時刻は19時まだまだ寝るにははやい時間だが

 

香澄「明日の予定でも立てようよ」

 

信「そうしますか。どこかここいらへんで行きたいところがある人〜」

 

香澄「はいは〜い」

 

信「どうぞ」

 

香澄「海で泳ぎたいです!」

 

信「水着持ってるの?」

 

香澄「・・・・レンタル水着が・・」

 

信「他の皆さんは?ちなみに俺は持ってきてないよ」

 

有咲「大丈夫だ私も持ってきてない」

 

沙綾「流石に18度くらいの海水浴は寒いって」

 

香澄「しょぼーん」

 

りみ「じゃあ他に行きたい場所がある人」

 

香澄「じゃあ遊園地なんてどう?」

 

信「ここいらへんにあったっけ?」

 

たえ「電車で少したとこにあるよ」

 

有咲「他に行くとこもないしな、そこでいいんじゃないか?」

 

信「明日は遊園地か〜」

 

沙綾「どうしたの?浮かない顔して」

 

信「絶叫系ダメな人〜」

 

有咲「私無理だから安心していいよ」

 

信「よかった〜!仲間がいた〜!」

 

りみ「そうとう嫌なんだね」

 

信「一回吐きかけたからね、もう2度と乗りたくないよ」

 

香澄「なんだ〜残念。一緒に叫ぶ人が増えたと思ったのに」

 

信「無茶言わんでくれ」

 

いやマジであれは地獄だった。できることなら2度と経験したくはない。

 

信「じゃあ後は部屋割りかな」

 

香澄「えぇ〜皆んなで一緒に寝ようよ」

 

信「俺のこと男って忘れてませんかね?」

 

一体何を言っているんだこの人は・・・

 

香澄「だってそっちの方が楽しいじゃん」

 

信「ダメだよ〜この歳になった男は皆んな獣だからね」

 

沙綾「それ君が言うんだね」

 

信「何か起きてから手遅れでしたっていうオチは避けなければならないので」

 

沙綾「まあ、確かにそうだね」

 

有咲「と言うわけだ香澄。全員一緒は諦めろ」

 

香澄「じゃあ私たちだけでも」

 

有咲「まあ、それなら」

 

信「じゃあ俺は適当に空いてる部屋で寝るからおやすみ〜」

 

たえ「何言ってるの?」

 

香澄「し〜んく〜んまだ寝かすわけにはいかないでしょ」

 

香澄の手にはエヌテンドウス〇ッチがあった。いやどっから取り出したんだよ。さっきまで何も持ってなかったやんけ。

 

信「へぇ〜何をやるの〜」

 

沙綾「食いつきがすごいね〜さすが趣味がゲームの人」

 

香澄「これだよ!」

 

パッケージには赤い帽子に髭を生やしたスーパースター背景に虹色の道路が見える

 

信「よ〜しやってやろうじゃね〜か」

 

でも実際やっていたのは直ドリ運転者が続出していたあの世代だからちょっと不安だが

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ー数分後ー

 

信「あ〜負けた!」

 

香澄「まだまだ負けないよ〜」

 

不安的中、見事なまでにコースアウトの連続。それにスティック操作慣れない、ドリフトが逆の方向に行きまくっていた。

 

香澄「でも結構できてたよ」

 

信「直ドリがあった時代のやつなら結構やっていたからね」

 

有咲「直ドリ?」

 

信「直線ドリフトの略。あの時代はドリフトからのミニターボが強すぎたから軽量型のキャラを選んでカーブはもちろん、直線でも常にドリフトからのミニターボでずっと加速状態が可能だった」

 

それで十字キーがめちゃくちゃ音を立てたのはいい思い出

 

信「そのあとからはドリフト機能の変更により難しくなっちゃんだよね」

 

8にはまた別のテクニックがあるらしいがソフトが手に入らなくて試しようがない。

 

香澄「じゃあ今度は6人でやろうよ」

 

信「できるの?」

 

香澄「できるよ」

 

 

 

その後チーム戦やら個人戦やら風〇バトルのデスマッチをやったりとして、結局皆んなでテレビの前で寝てしまった。

 

 




スタッフのゴーストにはめっちゃ苦戦した思い出。

ご指摘や感想がありましたら何なりと申しつけください

それでは次回までばいなら〜


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#15 行くときウキウキ帰りしょんぼり

おはこんばんちは、空島です。

遊園地で遊ぶ時より遊園地に行くときがワクワクしていた経験がある人です。

それでは、どうぞ!


 ーside信ー

 

 ーAM6時ー

 

うーん

 

信「あれ、いつのまに寝ちゃってたんだ」

 

時計を見ると朝の6時。そういえば昨日はゲームで遊んだまま寝ちまったのか。

 

信「だーくっそ、体がいてぇ」

 

座ってあぐらかいたまま寝ちまったから首とか背中が痛い。他の人はまだ起きてないな。

 

信「朝飯でも用意しますかね」

 

そう言ってキッチンにむかい白米と味噌汁を準備するのであった。

 

信(朝食パン派の人いたっけ?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ーside沙綾ー

 

沙綾「あ、あれ?」

 

あそっか昨日そのまま寝ちゃったんだ。それになんかいい匂いがする?

 

信「お、起きたね。おはよう沙綾」

 

沙綾「おはよ信君。結局皆んなでそのまま寝ちゃったね」

 

信「あー・・・・俺何にもしてないよね」

 

沙綾「大丈夫じゃないかな、4人とも寝た時とそのまんまだったし」

 

信「それなら大丈夫か、そうだ朝食パン派の人いる?」

 

沙綾「うーん、りみりんとかはパン派かもね」

 

信「パンなんてないぞ」

 

沙綾「大丈夫、私持ってきてるから」

 

信「さすがでさぁ」

 

 

 

 

 

 

 

 ーsideりみー

 

ん、・・・・あ!寝過ごしちゃった。パンがなくなっちゃう!ってあれ?

 

りみ「あ、そっかここ家じゃなかったんだった」

 

沙綾「ちゃんとパンも用意してるから大丈夫だよ」

 

りみ「あ、沙綾ちゃん、おはよう」

 

沙綾「おはよ、りみりん」

 

信「おはよ〜」

 

りみ「おはよう、信君」

 

信「もうできるから香澄と有咲とおたえをたのんだ」

 

りみ「うん、わかったよ」

 

二人はまだ寝てるのかな?

部屋を見渡すと、うつ伏せで寝ている二人がいた。香澄ちゃんまだコントローラー持ってる。

 

りみ「有咲ちゃん、香澄ちゃん起きて〜」

 

沙綾「といっても普段ならそろそろ起きてくる頃だから大丈夫だと思うよ」

 

確かに時計は7時ちょうど、普段なら学校があるからそろそろ起きててもおかしくはない時間帯だ

 

香澄「うーん」

 

りみ「あ、香澄ちゃん起きた?」

 

香澄「あ~りみりんだ~おはよ~」

 

りみ「おはよう、香澄ちゃん。顔洗ってきたら?」

 

香澄「そうする~」

 

有咲「んぁ?」

 

りみ「あ、有咲ちゃん。おはよう」

 

有咲「あれ?・・りみ?・・・それにどこだここ?」

 

りみ「昨日来た場所だよ」

 

有咲「あ~そういえばそうだった。・・・・ふあぁ~。顔洗ってくる」

 

りみ「いってらっしゃい」

 

さてと、あとはおたえちゃんだけだけど

 

りみ「どうやって起こそうかな」

 

沙綾「いい起こした思いついた。」

 

りみ「うひゃあ!!急に声出さないでよ~」

 

沙綾「あはは、ごめんね。」

 

りみ「それで、その方法は?」

 

沙綾「おたえ~、うさぎがいるよ~」

 

たえ「うさぎ!?」

 

ほ、ほんとに起きた。確かにおたえちゃんを起こすには効果的かもしれないけど

 

たえ「うさぎは!?うさぎはどこ?」

 

沙綾「ごめんね〜うさぎはいないんだ」

 

たえ「そういえばオッチャンは何してるかな?ちょっと電話してくる」

 

りみ「いってらっしゃい」

 

信「よ〜しできたよ〜って3人いない」

 

沙綾「香澄と有咲が顔洗いに行って、おたえが電話してる」

 

信「並べて待ちますか」

 

りみ「手伝うよ」

 

沙綾「私も」

 

信「サンキュー二人とも」

 

 

このあと、他のところに行っていた三人が戻ってきて、全員で朝食を食べた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 side信

 

信「さて腹も膨れたことだし、遊園地に行く準備でもしますか」

 

といっても小さめのバックに財布とケータイを入れたら終わりなんだけどな

 

たえ「私たちはもう準備できてるよ〜」

 

信「じゃあ、行きますか!」

 

香澄「おー!」

 

 

 

 

 

 ー遊園地ー

 

信「着きましたな遊園地」

 

5人「「「「「時が吹っ飛んだ」」」」」

 

信「チケットはどこで買うんだ?」

 

香澄「あそこだよ」

 

GWも4日目で、まだ開園前と言うこともありチケット売り場と思えるものはものすごい行列ができていた。何分待ちだあれ?

そして、並ぶこと45分。ついに念願のチケットを変える時が来たぞ

 

店員「お待たせしました。何名様ですか?」

 

香澄「高校生6人お願いします」

 

店員「どなたか学生証を持っていますでしょうか?」

 

信「あーはい持ってますよ」

 

店員「はい、確認ができました。どのチケットを購入しますか?」

 

香澄「うーんどれがいい?」

 

有咲「どうせ一日中遊ぶしそういう系のヤツでいいんじゃないか?」

 

香澄「じゃあこの1日無料券ください」

 

店員「はい、一人五千円です。」

 

たえ「あ、私一万円札しかないや」

 

沙綾「両替するよ。はい、五千円札2枚」

 

たえ「ありがとう」

 

りみ「これで全員分っと」

 

店員「はい、3万円確認しました。それではこれがチケットです。帰りの際に必要なので失くさないようにしてください。それでは、楽しいひと時を」

 

香澄「ありがとうございます」

 

信「じゃあ行きますか」

 

有咲「というかよく学生証持ってたな」

 

信「いつもと同じバックだからたまたま入ってただけだよ」

 

有咲「なるほど」

 

信「さ、そんなことはいいから楽しもうぜ!」

 

 

 

・ジェットコースター

 

信「飲む?」

 

有咲「あ、ありがとう」

 

信「我々は荷物守りでもしてますか」

 

有咲「そうだな。にしてもあいつらよく乗れるな」

 

信「暇だから昼寝してるわ」

 

有咲「確かにまだ並び始めて5分くらいで40分待ちだから大丈夫だけど」

 

信「そういうことでおやすみ〜」

 

有咲「あ〜うん、おやすみ」

 

 

 

 

 

 

 

 side香澄

 

香澄「ねちゃってるね」

 

沙綾「どうやって起こそうか」

 

たえ「男の人はキスしたら起きるって聞いたことあるよ」

 

有咲「いや逆だよそれ、しかも現実の話じゃないから!」

 

りみ「おたえちゃん・・・」

 

香澄「鼻つまんでみよっか」

 

そういって信君の鼻をおもいっきりつまんでみると

 

信「ふがぁ!ゲッホ・・・なんだ今の!?」

 

たえ「あっ起きた」

 

信「あれ、もう乗ったのか?」

 

沙綾「うんもう乗って来たよ」

 

信「それじゃあ行きますか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・お化け屋敷

 

香澄「りみりんいるよね?」

 

信「そんなに無理なら外で待ってたらよかったのに」

 

香澄「嫌!外で一人はもっと怖い!」

 

信(これ終わった後もやばくないか?)

 

 

 

 

 

 

 

香澄「お、終わった〜」

 

信「お疲れ様。大丈夫か?」

 

香澄「ごめん腰抜けちゃった」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・ゲームコーナー

 

信「いよっしゃ!うんめぇ棒だー!」

 

沙綾「すごい、目が輝いてる」

 

 

そのあと、太鼓の音ゲーや射的をやっていつの間にか両手がいっぱいになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

信「はー遊んだ遊んだ!」

 

りみ「めっちゃ楽しかったよ〜」

 

有咲「またいつかこれたらいいな」

 

 

 

今度来る時は来年かな?




絶叫系はどう頑張っても克服できない。

ご指定や感想がありましたら何なりと申しつけください。

それでは次回までばいなら〜


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#16 静かな夜

おはこんばんちは空島です。

お気に入りが30件をこえました! ドンドンパフパフ〜
皆さん本当にありごうございます。

それでは、どうぞ!


 side信

 

遊園地からコテージに戻り、歩きまくった足を全員ビローンとのばしていた。

あの二人を除いては

 

香澄「あー楽しかった!」

 

たえ「また行きたいね!」

 

マジな話して本当にあの二人の体力無尽蔵かよ。やっべ眠くなって来た。

 

信「元気ですな〜お二人さん」

 

たえ「まだまだ動けるよ」

 

香澄「私も!」

 

有咲「この後なんかする?」

 

信「あんたも元気なのか有咲さんや」

 

有咲「いや、またここで寝ると身体中が痛くなるからなにかしていた方が目が覚めるかと」

 

信「あ〜そういうことか」

 

確かに、このまま寝てしまったら今朝のように身体中が痛くなる。それに、この時間に寝たら変な時間に起きそうだ。

現在時刻は19時半。夜ご飯はすでに食べてしまっていたから腹は空いていない。

 

信「じゃあ、なんかやりますか」

 

香澄「私これ持って来たよ」

 

手に持ったものには大きく「手持ち花火」と書かれていた。

いやだからどこから取り出したんだよ。昨日のゲーム機といい今の花火といい、初日の彼女の荷物はそこまで大きくなかった覚えがあるんだが。ヨジゲンポケットでも持ってるのかな?

 

信「ここでやっていいものなのか?」

 

ここのコテージは貸切とはいえ知り合いのものだし

 

香澄「こころんから許可とってるから大丈夫だよ」

 

信「準備万端だね。マッチとかあったっけ?」

 

香澄「ちゃんと持って来たよ」

 

信「・・・・・やりますか!他の人はどうします?」

 

沙綾「私も参加」

 

りみ「私もやりたいかな?」

 

有咲「私も参加するよ、花火なんてそうそうやれないし」

 

たえ「やりたいやりたい!」

 

信「全員参加ですな。水バケツ持って来るよ、どこでやる?」

 

香澄「じゃあコテージのおもての海岸にお願いしようかな」

 

信「お〜け〜」

 

さ〜てバケツはどこかな〜と

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いい感じに暗くなりさらに海だから街灯の光もあまり届いてない

 

信「雰囲気めっちゃいいじゃん」

 

香澄「よ〜し!皆んな手持ち花火持った?」

 

りみ「大丈夫だよ〜」

 

香澄さんチャッカマンの扱い方慣れてるな。すぐろうそくに火が灯ったよ。

 

香澄「みんないけー!」

 

その言葉を聞いた瞬間、五人がいっせいにろうそくの小さな火めがけて棒の先端部分を突っ込んで行った。

 

沙綾「あ、ついた!」

 

一番最初についたのは沙綾

 

たえ「私もついた」

 

次にたえとりみ、有咲がつき遅れてきた香澄も参戦

 

香澄「おぉ、キレイ!」

 

香澄のもついた。というか香澄さんつくのはやないっすか?

 

信「な〜んでつかないの〜?」

 

なぜだ俺のがつかない。

 

信「・・・・・・・これ火薬湿気ってない?」

 

有咲「そんだけやってつかないんだったらそうじゃない?」

 

いきなりハズレくじを引いてしまったようだ。

 

信「う〜んじゃあ次」

 

袋から一本取り出しまた火に突っ込む。

 

信「うぉ、はや!」

 

今度は入れてから1秒足らずで花火に火がつき、鮮やかな色が噴き出して来す

 

沙綾「信君のもついたね」

 

信「ハズレくじを引いちゃったよ。というか長いね、これ」

 

もう既に火がついてから30秒以上は経っているであろうその花火からは今なお噴き出している。

 

香澄「そういうやつを買ってますから」

 

その後、一人十数本の花火を灯し真っ暗だった砂浜に明かりが灯った。

途中有咲が特殊な花火を点火しパニックになっていた。どうやら一点に点火すると他も点火される花火らしい。ご本人は「火傷するかと思った」と疲労気味だった。

 

香澄「フィナーレはこれ!」

 

信「いつの間にセットしたんですか」

 

ホントこの人は

 

りみ「打ち上げ花火?豪華だね〜」

 

信「ラストに最適なやつがキター」

 

香澄「点火するよ」

 

沙綾「ま、まってカメラの準備が」

 

あっちはあっちで大変そうですな。

 

香澄「点火〜!」

 

ほどなくして暗い空に大きく花がさいた。いつも見る花火は遠くから打たれてのぼっているけど、今は数メートルしか離れてない。それゆえに花火が爆発した時の音や衝撃が比べ物にならない。きたねぇ花火だ とかいえなかったなかった。

 

信(これ近所迷惑にならないか?)

 

幸いにも周りの家は電気がまだついていたから大丈夫だろうと自己完結した。

 

香澄「いや〜すごかったね!」

 

有咲「鼓膜破れるかと思った」

 

信「いつもあれぐらいの音聞いてるやん」

 

有咲「いやそうなんだけどさ」

 

まあでも確かに一瞬だけ鳴るとなると耳にくくよな。

 

信「さて!このあとなにしますか?」

 

沙綾「もうちょっと余韻にひたらない?」

 

結構経ってると思うけどな〜

 

信「じゃあ俺はここで寝っ転がってるよ」

 

りみ「ここ砂浜だよ」

 

信「レジャーシート持ってるから大丈夫だよ」

 

用意しといてよかった〜

 

香澄「私も入る〜!」

 

信「ゴエッフゥ!」

 

よ、横っ腹が〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ぱっぽ〜ぱっぽ〜

 

信「星が見たいのはわかったけど横っ腹にダイブはやめてね」

 

香澄「ごめんなさい」

 

信「このレジャーシート使っていいから」

 

香澄「信君はどうするの?」

 

信「座ってても余韻にはひたれるからね」

 

香澄「じゃあ借りてるよ、ありがとう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 side香澄

 

あれから数分がたち、みんなが眠くなってきたためコテージに戻り信君は自分の部屋に、私たち5人は同じ部屋で寝ている。けれど私はまだ目が覚めてるのでベランダでまた星を見ていた。

 

有咲「ん、なんだ香澄か。まだ起きてたのか?」

 

香澄「うん、有咲も一緒に見よう!」

 

有咲「ま、まあたまにはいいか」

 

香澄「あ!、有咲顔赤くなってるー!」

 

有咲「赤くなってねー!」

 

信「あれ?香澄と有咲か」

 

香澄「あ、信君」

 

有咲「信も起きてたのか」

 

信「俺は喉が乾いて起きた感じだよ」

 

有咲「のわりには眠くなさそうだけどな」

 

信「有咲の声が眠い耳に直撃したからな」

 

有咲「そんなうるさかった?」

 

信「めっちゃひびいとったよ」

 

有咲「まじか」

 

香澄「じゃあおたえやりみりんやさーやも起きたの?」

 

信「いや、部屋の前通ったけど寝息聞こえたからたぶんあの3人は寝てると思う」

 

まあ、そうだよね。今は午前3時、普段ならまだ寝ている頃だもんね

 

信「にしてもここは星がすごく良く見えるね」

 

有咲「海岸で街灯もないし家は全部消灯してるし、おまけに今日は新月だからな。良く見えて当然だろう」

 

信君の言ったとうりここは星がすごく良く見える。ベランダからみていたからちょっと首つかれたな

 

有咲「香澄!?」

 

香澄「どうしたの?有咲」

 

有咲「いきなり倒れるなよびっくりするだろ!」

 

香澄「なに〜心配してくれたの〜?」

 

有咲「う、うるせー!」

 

信「仲がいいね」

 

有咲「よくねー!」

 

りみ「香澄ちゃん有咲ちゃんけんかしてるの〜?」

 

信「あ、あはようりみ」

 

りみ「なにしてるの〜?」

 

香澄「星見てる」

 

りみ「私は起きられないから戻るね〜」

 

信「おやすみまた明日」

 

りみ「おやすみ〜」

 

信「僕も寝っ転がって星でも見ますかね」

 

有咲「ふぁ〜あ、私も眠くなってきたから寝るわ。おやすみ〜」

 

香澄「おやすみ、有咲」

 

ありゃりゃ二人になっちゃった。ん、二人?。

 

 

・・・私はふと隣を見る、そこには、半開きでいつもの光の灯ってない目じゃなく、星の光が反射してキラキラしている目と、少し笑っている口をした信君の姿。やばい恥ずかしくなってきた。自分でもわかるほどに顔が熱い。今考えるとさっきのレジャーシートに飛び込んでいたらさらに今よりも近かったと思うとますます顔が熱くなる。

 

信君には悪いけど少し気絶してくれて助かったかもしれない。

 

そんなことを考えてると私も眠くなってきた。そろそろ布団に戻ろうとする。

が、なぜか力が入らない。疲れかな?。まあいいや、今日はここで寝よう。幸いにも外のベランダで寝ても風邪をひくくらい寒いわけじゃないし。そう思いまぶたを閉じ、そのまま意識を手放した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 side信

 

信「う〜んとこれどうしよう?」

 

星を見ていたらと隣から寝息が聞こえてきたので首を回すと。案の定香澄が寝ていた。布団を敷いてる部屋に行って寝かしてきたらいいのだが、運悪く起きた人がいたら240%変質者扱いされる。それだけは避けなければいけない。

どうしたものか。

 

そうして辺りを見回すと良く寝れる揺れる椅子があった。

 

信「これでいいか」

 

あとは毛布をかければとりあえずは大丈夫だろう。

 

自分の寝ている部屋から毛布を取ってきて香澄にかける

 

信「おやすみ」

 

さて、俺もそろそろ寝ますかね

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 YO★KU★ZI★TU

 

たえ「あ!枕投げするの忘れた!」

 

沙綾「する前提だったんだねおたえ」

 

香澄「じゃあ今からしよう!」

 

有咲「マジで言ってんのか!?」

 

信「お〜い起きとるか〜ご飯できたぞ〜」

 

りみ「みんな起きてるよ〜」

 

 

今日も一日が始まっていく




半分以上がタイトル詐欺になってしまったことをお許しください。

ご指摘や感想がありましたら何なりと申しつけください。

それでは次回までばいなら〜


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# 17 帰りは命がけ!?

おはこんばんちは、空島です。

旅行回がもう終わるって?ここからが本番さ!
今回はゲーム回です。

それでは、どうぞ!


 ーside信ー

 

二泊三日の旅行が終わり、今弦巻家の黒服さんが運転する車に揺られながら帰っているわけだが

 

信「暇だな」

 

香澄「暇だね」

 

有咲「暇すぎる」

 

りみ「暇だね」

 

沙綾「暇だよ〜」

 

たえ「ひ〜ま〜」

 

そう、とてつもなく暇、さいっこーにっ暇なのである。来るときにトランプはやったし香澄のスイッチは向かい合って座っているわけだから難しい。消去的にトランプになるわけだが。

 

信「トランプでできる遊び知ってる人〜」

 

香澄「あ、私知ってるかも」

 

有咲「どんなのだ?」

 

香澄「王様ゲーム!」

 

ふむ、なるほど王様ゲームか命令次第では鬼畜ゲー化すが、まあこのメンツなら大丈夫だろう。

 

有咲「ちゃんとここでできる命令にしろよ」

 

香澄「それは大丈夫だよ〜」

 

信「そいじゃあ始めますか」

 

他にやることもないしね

 

信「それじゃあ!、定番のあれいくぞ!」

 

6人「スゥー・・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6人「「「「「「お~うさ~まゲ〜ム!」」」」」」

 

信「はいせ~の」

 

6人「王様だ~れだ!」

 

 

沙綾「最初は私か」

 

信「景気づけの一発目の命令どうぞ!」

 

沙綾「2番は何かモノマネやって」

 

信「扉が閉まりますご注意くださいプサァー」

 

有咲「めっちゃ似とるやん」

 

信「これ結構自信あったネタ」

 

香澄「じゃあ2回戦目」

 

6人「王様だ~れだ!」

 

 

たえ「私だ、じゃあ1番が4番にハグする」

 

信「シンプルにえげつねぇもん来たぞ」

 

有咲「なんで私はいつも抱きつかれるがわなんだよ!」

 

香澄「お、有咲か~、それ~」

 

有咲「で結局お前かよ!」

 

沙綾「他の人ならいいの?」

 

たえ「じゃあ信君で」

 

信「もっとあかんやろがい」

 

皆さんほんとに俺のこと男って忘れてるでしょ。

 

香澄「有咲に抱きついたから次のターン行こう」

 

6人「王様だーれだ」

 

 

信「俺か、そうだな~1番と3番はなんでもいいから勝負して」

 

たえ「私1番!」

 

りみ「おたえちゃん、何する?」

 

たえ「じゃあジャンケンしよう!」

 

りみ&たえ「最初はグー、ジャンケンポン!」

 

たえ「あ、負けた」

 

りみ「か、勝てた」

 

信「とても平和かつ微笑ましいものだったな」

 

沙綾「それじゃあ次のターン」

 

6人「王様だーれだ!」

 

 

有咲「私か・・・・4番は次3ターン語尾ににゃんをつける」

 

信「男が語尾猫になっても需要ないにゃんよ!」

 

有咲「ぶっはははは」

 

信「随分愉快にゃんな有咲女王様」

 

有咲「いや・・・・だって・・・・・・ハハ・・・あはっはっは!」

 

めっちゃ爆笑しとるやん

 

沙綾「有咲ってこんな笑うんだ」

 

信「くらっておいてあれだけど俺もびっくりしてる」

 

たえ「かわいい」

 

信「・・・おたえさ〜んお気を確かに」

 

りみ「語尾忘れてるよ信君」

 

信「おっと忘れてたにゃん。次行くにゃんよ〜」

 

6人「王様だーれだ(にゃん)」

 

 

有咲「ふふ、あははは」

 

信「いつまで笑ってるにゃんよ、それで王様はだれにゃんか?」

 

りみ「私だね。じゃあ5番は今SAだからチョコレート買ってきて」

 

香澄「おっけ〜行ってくる」

 

 ー五分後ー

 

香澄「買ってきたよ〜」

 

りみ「わぁ!チョOボーだありがとう香澄ちゃん」

 

たえ「平和だね〜」

 

信「それが一番にゃん」

 

有咲「あはは」

 

信「いい加減ツボりすぎにゃん!」

 

 

6人「王様だーれだ」

 

香澄「あ、私だ。そ〜だな〜・・・・・・・・じゃあ2番はさーやの家のパン買って!」

 

沙綾「これ私が当たっちゃダメじゃない?」

 

りみ「軽い命令が来てラッキーと思えばいいんじゃないかな?」

 

信「神引きなのかにゃ?」

 

沙綾「まあ今度の練習の時持ってくるよ香澄女王様」

 

香澄「やったー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして時間が過ぎていき、行きはトランプやら昼寝やらをしていたのに帰りはすごく時間が経つのが早かった。これもみんなのおかげだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ー市ヶ谷家前ー

 

香澄「あっという間だったね〜」

 

信「座ってばっかだったから腰が痛え〜」

 

沙綾「きれいな夕焼け〜」

 

見てみると西の空がきれいなオレンジ色に染まっていた。

 

りみ「ちょっと眩しい」

 

有咲「ずっと車の中だったからな」

 

昔の人は夕焼けで明日の天気を予想したらしい、明日は晴れかな?

 

たえ「オッチャンに見せたいな〜」

 

信「じゃあそろそろ解散にしますか」

 

香澄「それじゃあみんな!次の練習で!」

 

有咲「何急いでんだ?香澄のやつ」

 

沙綾「たぶん妹さんに話したいんじゃないかな」

 

たえ「私たちも帰るよ」

 

りみ「またね有咲ちゃん、信君、沙綾ちゃん」

 

沙綾「私も帰るよまたね〜」

 

信「じゃあ俺も、またね〜」

 

有咲「ああ、またな〜」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ーside有咲ー

 

有咲「よし、いい感じに飾れた」

 

私の目の前には遊園地に行った時にとったプリクラが額縁に飾ってある。みんなには絶対に言えないな、特に香澄は絶対にからかってくる。

 

楽しかったな。

 

写真の中の自分はみんなと肩を寄せ合いながら笑っていた。

 

いつかこれがプリクラじゃない時もできたらいいな。




主「信君!?プリクラなんていつの間に!?」

信「かかったな主め!それは残像だ!w」


高二の女子が遊園地に行ったらプリクラは多分とるんじゃないかな?
主の偏見だったらすいません。

ご指摘や感想がありましたら何なりと申しつけください

それでは次回までばいなら〜



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#18 HBD沙綾!

おはこんばんちは、空島です。

というわけで時期は違いますが山吹沙綾さんの誕生日回です。

それでは、どうぞ!


 ーside信ー

 

今日は金曜日。世間では明日から休日が始まるので周りでは土日に遊ぶ予定を立てるために何人かのグループができていた。

 

信「じゃあまた日曜日」

 

香澄「うん、またね!バイバイ!」

 

有咲「じゃあな〜」

 

俺はこのあとバイトがあるから授業終わると同時に教室を出てCiRCLEに向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

信「こんにちは、月島さん」

 

まりな「あ、間宮君。いらっしゃい今日もよろしくね」

 

信「はい、よろしくお願いします」

 

CiRCLEのバイトが始まって約一ヶ月がたつが、やっと仕事が板に付いて来た。仕事内容は資料の整理などのパソコンでできる仕事をしながら人が来たら接客業をし、余った時間を月島さんと一緒に機械を手入れするながれ。最近では、ちょっと体力がついてきてだんだんと仕事が楽になっていった。

 

 

休憩時間中にスマホをいじってると、有咲の個チャにメッセージが来ていた。普段から学校で会って会話しているためメッセージが送られてくることは非常に珍しいのだが。

 

「明日私の家の蔵に来てくれ。沙綾には言うなよ」

 

内容でもっとわからなくなった。そもそ明日は練習も何もない日だったはずだが。

 

信「いつもの持ち物でいいか」

 

さて、休憩終了。この資料が終われば今日の分の仕事は終了する。もう少し頑張りますか。

 

まりな「そういえばそろそろ沙綾ちゃんの誕生日じゃなかったっけ?」

 

信「そうなんですか?」

 

まりな「その表情は知らなかったって感じだね。5月19日だよ〜」

 

なるほど、じゃあ明日の集まりはそれだろうか、それなら沙綾には内緒というものも納得がいく。

 

信「なるほどあ、りがとうございます」

 

まりな「どういたしまして」

 

信「はい、資料終わりましたよ」

 

まりな「ありがとう。じゃあ2番スタジオでいいかな?」

 

信「はい、お願いします」

 

 

 そして時間が過ぎていく

 

信「さて、明日は財布だけ持っていったらいいかな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 こ〜けこっこ〜

 

信「準備はできたが何時集合だ?」

 

昨日の時点で聞いておくべきだった。仕方無い有咲に電話するか。

 

信「出てくれるかな?」プルプルプル

 

有咲「はい、なんだ信?」

 

信「あ、出た。今日の集合時間って何時だ?」

 

有咲「あー・・・そういえばいうの忘れてた。もう準備したか?」

 

信「うん準備しちゃった。もしかして集合時間まだ後?」

 

有咲「集合時間3時からなんだよな」

 

信「3時から!?どうしたもんか」

 

4時間くらい暇ができちゃったな

 

有咲「あのさ、よかったらウチ来る?」

 

信「え?」

 

有咲「ほら、暇ができちゃったのも私のせいだから」

 

信「ちなみに今日の集まる内容は?」

 

有咲「5月19日は沙綾の誕生日だからみんなでサプライズ計画作りと誕生日プレゼントを買いにショッピングモールに行くこと」

 

信「なるほど、でもそれじゃあ俺一人行っても意味なく無いか?」

 

有咲「まあ、そうなんだが。一人でいるよりも二人の方が暇潰せるかなと。はっきり行って私も暇なんだよ」

 

なるほど、確かに二人でいた方が会話ができるから時間は潰せるか

 

信「じゃあお言葉に甘えようかな、そっちは迷惑じゃない?」

 

有咲「大丈夫だよ。香澄とか前触れもなく来るから」

 

信「おけ、行くよ。何か持って行くものある?」

 

有咲「財布とスマホとバックくらいあれば大丈夫だと思うよ、待ってるよ」

 

さて、いきますか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ー市ヶ谷宅ー

 

信「お邪魔しま〜す」

 

有咲「いらっしゃい、何する?」

 

信「俺もノープランです」

 

有咲「ゲームでもやるか?」

 

信「え、有咲もゲーム持ってるの?」

 

有咲「まあ数は多く無いが持ってるよ」

 

信「ってそうじゃなかった。沙綾って趣味とか好きなものとかは?」

 

有咲「確か趣味がヘアアクセサリー集めで好きなものがペペロンチーノだった気がする」

 

信「プレゼントとしたらヘアアクセだけど」

 

有咲「けど結構長い間集めてるから大体のものは持ってると思うぞ?」

 

信「じゃあ他のものの方がいいかな」

 

有咲「そのへんも集まった時でいいよ」

 

信「じゃあ出す案でも考えてますか」

 

 

 

 

 

ー数時間後ー

 

香澄「有咲〜来たよ〜」

 

有咲「おせぇーぞ」

 

信「人も揃ったことだし始めますか」

 

香澄「それじゃあ沙綾の誕生日パーティ会議を始めます。当日は沙綾の家でやるつもりです。沙綾にはそれまで外にいるらしいです」

 

信「プレゼントの渡し方はどうするんですか?」

 

香澄「それぞれが沙綾に渡すような感じでいきたいと思います。このあと皆んなで買いに行って決めようと思います」

 

信「じゃあデパートとかに行きますか」

 

 

 

 

 

 ー少年少女移動中ー

 

香澄「というわけでデパートに来たんだけど、5時集合でいいかな?」

 

りみ「大丈夫だよ」

 

たえ「なにがいいかな?」

 

香澄「じゃあまた5時に、解散!」

 

 

 

 

 

 

 

さて、有咲と話し合って何を買うかはもう決まってるが

 

信「どこにあるかな〜?」

 

マップを見てないとわからん。えーと4階の端か。よし、それがわかれば全速前進DA☆

 

 

ここかな

沙綾は普段つけてるわけではないがライブをやるときはつけても大丈夫だろう

 

信「すいませんイアリングありますか?」

 

店員「はい、こちらに」

 

俺がプレゼントに選んだのはイアリング。ピアスでもいいかなと思ったが、どうやらピアスホールという穴を開けなければならないみたいだし、高校生なら取り外せるものの方が便利だろうし

(信君と主はファッションに疎いです)

 

信「おっとーたくさんあるぞ」

 

まってめっちゃあるじゃん!色も形もいっぱいある。

アカン、どれが沙綾に似合うだろうだろうか。

 

プルルルルル

信「・・・・・・あ、香澄。沙綾の好きな色かイメージカラーって何色?」

 

香澄「さーやはね黄色がイメージカラーだよ。」

 

信「なるほど了解」

 

黄色か、黄色なら結構絞られて来たぞ、あとはこの中から選べばいい。

 

信「よし、これだ!」

 

そう思い、一つ手にとって会計を済ませるためにレジに向かう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ー5月19日 山吹宅ー

 

5人「「「「「沙綾、お誕生日おめでとう!」」」」」

 

沙綾「ありがとう皆んな」

 

香澄「さあさあこちらへ、ここがパーティー会場だよ」

 

沙綾「おじゃましま〜す」

 

りみ「いらっしゃい沙綾ちゃん」

 

たえ「ここに座って」

 

香澄「今日はね頑張り屋のさーやを甘やかせよう!というわけで、今日は私達をお姉ちゃんだと思っていっぱい甘えていいからね」

 

有咲「実際は一番年上だけどな」

 

信「有咲さんや、それは言っちゃいけないやつでっせ。」

 

沙綾「へぇ〜信君は何してもらえるのかな?」

 

信「まあ俺は限られてくるけど許容範囲内なら大丈夫だよ」

 

沙綾「許容範囲内?」

 

信「常識的な範囲だよ」

 

沙綾「ふーん」

 

香澄「さーや!耳かきしてあげるねー!私得意なんだー」

 

沙綾「え、えっと。それは・・・・・あとで母さんにお願いしようかな〜って」

 

香澄「さーやのお母さんなら喜んでくれるよ」

 

りみ「じゃあケーキ切っちゃうよ」

 

たえ「うん、うまく切れた」

 

りみ「はい、沙綾ちゃん」

 

沙綾「ありがとう、りみりん」

 

有咲「そういえば信の誕生日っていつだ?」

 

信「俺は9月27日だよ」

 

香澄「よかった〜まだ過ぎてない」

 

信「今は俺よりも沙綾だよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

有咲「そろそろプレゼント渡さないか?」

 

香澄「あ、そうだ!プレゼント」

 

信「いや忘れてたんかい」

 

りみ「主役より楽しんでるね香澄ちゃん」

 

沙綾「まあそのほうが香澄らしいけどね」

 

たえ「じゃあ私から、はいこれプレゼント」

 

沙綾「ありがとう。うさぎモフモフ券?」

 

たえ「うん、自分の渡したら沙綾にも喜んでくれるかなって」

 

りみ「じゃあ次は私だね。はい沙綾ちゃん」

 

沙綾「これは?」

 

りみ「開けて見て」

 

沙綾「ファミレスのペペロンチーノ無料券だ。ありがとう」

 

信「ほいこれ俺からのプレゼント」

 

沙綾「あけていい?」

 

信「どうぞ」

 

沙綾「あ、イアリングだ」

 

香澄「おお、つけてみてよさーや」

 

沙綾「ど、どうかな?」

 

信「うん、似合ってる」

 

沙綾「ふふ、ありがとう」

 

有咲「沙綾、いつもありがとな」

 

沙綾「あれ?有咲顔が赤いよ?」

 

有咲「赤くねー!」

 

沙綾「お、服か〜、ワンピースだ」

 

香澄「あれ?有咲も?」

 

有咲「ってことは香澄もか?」

 

香澄「うん、私はパーカーだけど」

 

沙綾「パーカーか〜私はあまり着たことないかも」

 

香澄「うん、だから似合うかなって」

 

沙綾「ありがとう香澄」

 

 

 

 

 

その後、談笑や沙綾の今年一年の目標などを言っておひらきとなった。

 

香澄「じゃあまた月曜日。じゃあねさーや」

 

沙綾「うん、またねみんな」

 

 




山吹沙綾さん誕生日おめでとうございます。
小説内部の時間軸で書いているので日数のズレはお許しください
(多分他の五人もずれると思います)

それともう一つ、今回書いていてプレゼント選びがものすごくグダってしまったので、あとのポピパの4人はみんなで一つのプレゼントを渡す形式にさせてください。4人のファンの人はすみません。
(信君の誕生日回どうしようかな)

ちなみに今回の誕生日回はスマホアプリの「もっと!ガルパライフ」の沙綾の誕生日回に信君を追加した感じにしました。

ご指摘や感想がありましたら何なりと申しつけください。

それでは次回までばいなら〜


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キャラ紹介

おはこんばんちは空島です。

というわけで信君の紹介回です。ポピパのメンバーは主がにわかなので書きません(というより書けません、間違った情報が載っちゃう可能性が高いからね)お許しを


 間宮信

 

身長  159cm (あと1センチどうしても欲しいらしい)

 

体重  57kg

 

9月27日うまれの天秤座

 

性格は温厚。(ONとOFFの差が激しい)  特性スロースタートを持ってるらしい(?)。

 

容姿 同年代の男子と比べて背が低い、髪が肩までで伸びており、顔もどちらかといえば女子なので、着ているものを変えるとほぼ完全な女子となってしまう。声は低いので数少ない男子要素。髪色はオリーブドライブ 。本人はこれで落ち着いているため今後も切ることはないだろう。目は赤褐色だが前髪で少し隠れていて常に半開き状態で光が灯ってないため黒色に見える、周りからは(ポピパを除く)だるくて眠たそうな目だと言われている。

 

趣味 趣味はゲームで根っからのゲーム好き。一日のプレイ時間が5時間を超える日があり、徹夜もよくやってるらしいが、ポピパの活動に参加することが多くなったり、バイトもしているため最近はあまり時間を取れていない(それでも3時間はやっているらしい)。ジャンルはアクション・シューティング・パズルなど幅広くやっているがゾンビ系統がダメなのそこらへんは避けている。最近はある会社の新作ゲーム機がなかなか手に入らず空いている時間はゲームセンターなどに行っている。(彼の体力のなさはゲームに時間を割いて運動をしていないからだろう。)

 

特技 あるゲームのしすぎで得た近接戦闘術(昔武術を習っていたこともある)と、これまたゲームで得た動体視力と反応速度。特に動体視力と反応速度はズバ抜けいるため音ゲーのノーツの最高速度も余裕で見える。あと人の目を見て嘘や感情を見破れたり、さらには考えてることまでわかるのだが、本人が普段からスイッチがOFFなため自覚はしてない。ONになるのは一年に一回あるかないかなので、この特技は全く使われない。(この先も自覚することは多分ない)

 

好きな食べ物  茶漬けご飯   丼物

 

嫌いな食べ物  甘すぎる食べ物

 

好きな飲み物  コーヒー(最近は飲みすぎて胃が荒れてるからあまり飲んでない)

 

嫌いな飲み物  強めの炭酸飲料

 

最近のマイブーム  最近ゲーミングPCを新しく購入したため新しく始めるゲームを探すこと

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

主「こちら、主」

 

はい、元ネタのお時間です。

そんなの知らなくていいという人はどうぞ次の話へ。

 

まず髪型。これはN〇〇〇TOの大蛇〇様をもとにしました。(ちょっと長さは違うけど)

 

それから、なんと言ってもこれ!。

近接戦戦闘術(CQC)がでるゲームと言ったらあれしかないでしょー。主は10回以上周回して今なおやってます。(でもまだまだにわかです)「飽き?そんなの知らないなー」




20話記念ということで信君の紹介回にしましたが、なぜしたかというと、このあとの展開として描きたかった部分があるからです。いきなり書き始めると「え?」っとなる部分があるので。この回はめっちゃ編集加えると思います(笑)

それでは次回までばいなら~


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#19 タウィ↑ーク↓サイ

おはこんばんちは空島です。

体育祭だって、何かいい思いであるかな?

それでは、どうぞ!


 side信

 

 

ついにきてしまった。体育祭の季節が!。

体力がない人でもできる競技が欲しいよ。

 

ついでに団体競技も出なきゃダメだし

 

(男子だから特例とかないかな~)

 

担任「はい、今から体育祭の種目決めをやっていきます。正直に言って先生勝ちたいので皆さんも本気でやってくださいね!」

 

おい担任がハードルあげやがったぞ

 

担任「間宮君はちょっと来てください」

 

信「是が非でも行きたくないんだが」ボソッ

 

香澄「信君何かやったの?」

 

信「何もやってないって。それに、なんで呼ばれたか大体わかるから」

 

担任「来たわね」

 

信「どうせ、俺の体力の低さのことなんじゃないんですか?」

 

担任「正解。だって間宮君同年代の男子より背は低いし体力はないし。なにより握力は壊滅的じゃない」

 

そう、俺の握力は1点レベルで女子が多いこの学年の中でも最弱なのだ。評価シートには日頃から何も持ってない認定され、さすがにショックを受けた。後から聞いた話なのだが握力がここまで弱いと脳の異常が疑えるらしい。

 

信「もう握力は諦めました。それに足ならまだ使えますから短距離走で出るつもりですよ。それより、団体競技は俺補欠でお願いします。」

 

担任「残念ながら。一人一つは無条件で出場させるわよ」

 

冗談だろ?俺が団体入ったらチーム崩れっぞ?

 

担任が「それに、個人種目はこの学年の男子12人、6人と6人で借り物競争に出させる」

 

まさかの選択権までなかったのか。まあ借り物競争なら運の要素が出てくるからまだ大丈夫かな?

 

信「他には何かありますか?」

 

担任「いいえ、これで以上よ」

 

信「わざわざ呼んだ意味ない気がしますが」

 

担任「伝えておいて損はないと思ったからよ」

 

信「そうですか」

 

 

 

 

 

香澄「あ、戻って来た」

 

有咲「おかえり、何話してたんだ?」

 

信「ちょっとした種目決め、体力ないし男子だしで特例がついた」

 

有咲「毎朝ランニングしてるのに体力つかないのか」

 

香澄「信君極端なことが多いからついたぶん全部なくなってるんじゃない?」

 

信「マジな話でありえるからやめてくれ。それより団体競技って何があるの?」

 

有咲「リレー・騎馬戦・綱引き・大縄」

 

信「まあ定番のものだよな」

 

有咲「ポートボール・バスケ・バレーボール・サバイバルゲーム」

 

信「ちょっと待てい!途中から球技大会!、最後はもはや体育祭ではないだろ!」

 

なんだよサバイバルゲームって物騒すぎないか!?

 

信「大体、この学校そんな人数いるの?8種目もあったよ?」

 

有咲「今年は羽丘と合同でやるから人数は大丈夫だそうだ」

 

信「なるほど、で最後のは?」

 

有咲「サバイバルゲームは簡単に言えば水鉄砲大会だな。学校対抗で10人選抜で5人1チーム。勝った方の学校のクラスにそれぞれ10Pづつ入る仕組み」

 

信「なんでそんなものが」

 

香澄「主さんがサバゲー好きだからじゃない?」

 

主「そういうことです」

 

信「どっからリスポーンした」

 

有咲「Alt ←」

 

信「ナイス有咲」

 

有咲「ネットサーフィンの経験がここで出せるとは思はなかったけどな」

 

信「選抜って?」

 

香澄「今日の放課後に校庭で射撃力のテストをするんだって」

 

信「じゃあこのあとから?」

 

有咲「そういうことだな」

 

信「俺行ってくるわ」

 

香澄「え!信君行くの?」

 

信「他にやりたい競技もないしな、それにゲームでやったことあるし」

 

香澄「・・・・見に行ってもいい?」

 

信「それは構わないけど狙撃の邪魔はしないでよ?」

 

香澄「それは大丈夫だよ」

 

有咲「私もいいか?」

 

信「別に許可出すようなものじゃないって。それじゃあ行きますか」

 

 

 

 

 

 

 

 

先生A「あ、君たち参加する?」

 

信「一名登録お願いします」

 

先生A「後ろの二人はどうする?」

 

有咲「私たちは観戦してます」

 

先生A「狙撃の邪魔はしないらいいよ。君はこっちねもうそろそろ始めるから」

 

信「はい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先生A「はい、じゃあいまから射撃テストを行います。武器は、この銃を使って10M先のあの的を狙ってください。それと、本番でもその銃は使うので壊さないでくださいね、修理するの大変ですし」

 

そういって、M1911A1がわたされた。聞くところによるとあの理事長先生が一から水鉄砲を作ったそうだ。なぜM1911A1にしたかはあの人の趣味らしい。というか射程長くね?12Mくらいまで飛んでるぞ。そうなれば10Mは余裕だろう。(あの理事長先生何者だ?)

 

結果的に俺は10Mの的5枚全てど真ん中にヒットし、晴れて選抜メンバーになれた。

 

香澄「おめでとう信君」

 

信「ありがとう。とりあえずこれで一安心」

 

有咲「それより白金先輩と紗夜先輩も出てたんですね」

 

燐子「ジャンルは違うけど・・・ゲームは好きなので」

 

紗夜「私は少し興味があったので」

 

俺は総合1位・白金先輩が2位・氷川先輩が3位になった。この競技で勝つつもりなら多分ここ3人は同じチームになるだろうけど。

 

信「白金先輩、氷川先輩」

 

紗夜「あ、私は妹が今度来るので紗夜でいいです」

 

信「あーじゃあ白金先輩と紗夜先輩」

 

燐子「なにかな、信君?」

 

信「お二人はRoseliaのメンバーですよね?」

 

紗夜「はい、私がギター。白金さんがキーボードをやっていますが何か?」

 

信「俺CiRCLEでバイトしてるので機材の調子や何かあったら言ってくださいね、経験は少ないですが手は尽くしますので」

 

紗夜「ありがとうございます。なにかあったら頼りますね」

 

燐子「氷川さん・・・・そろそろ」

 

紗夜「あ、ホントだ。それでは先に失礼します」

 

香澄「はい、お疲れ様でした」

 

信&有咲「「お疲れ様です」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

香澄「それより信君すごいね。的全部あたってたじゃん」

 

信「射的とかは昔から得意だったからね」

 

有咲「じゃあ今度から祭の射的は信にやらせればいいんだな」

 

信「言い方にトゲがあってパシられそうなんだが」

 

有咲「気のせいだよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

香澄「じゃあ二人ともまた明日」

 

有咲「うん、また明日」

 

信「じゃあね~」

 

さて、今日はバイトの日だな。はやいとこ支度して行きますか。




「 Alt ← 」はWindowsPCで「一つ前に戻る」です。(たぶん)

指摘や感想がありましたらなんなりと申し付けください

それでは次回までばいなら~


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#20 タウィークサイ V2

おはこんばんちは空島です。

体育祭回DAY2です。今回は体育祭の練習風景です。(前回M1911A1)

それでは、どうぞ!


 side信

 

学校にて

 

信「そういやみんな何出んだ?」

 

たえ「私はリレーと短距離走」

 

沙綾「私は大縄の回し手と短距離走」

 

りみ「私は大縄で飛ぶ方と短距離走」

 

香澄「騎馬戦の馬とパン食い競争」

 

有咲「私はポートボールのゴールとパン食い競争」

 

信「団体競技はあってないのに個人種目だけあってるの何?」

 

りみ「そういう信君は何に出るの?」

 

信「俺はサバイバルゲームと借り物競走」

 

沙綾「サバイバルゲーム?信君銃とか得意だっけ」

 

信「選抜メンバー中1位でした」

 

たえ「前世は兵隊か傭兵?」

 

信「ただ単に銃が好きなだけだよ」

 

香澄「明日から練習始まるよね」

 

有咲「あしたから2時間ずつ3週間」

 

信「俺らはどんな練習するんだろ?」

 

有咲「どう考えても普通じゃなさそうだな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

美央「さて、じゅあ練習していくわよ」

 

信&燐子&紗夜(理事長先生出陣するんですね)

 

美央「じゃあまずはチームを作るから5人組んで」

 

紗夜「白金さん間宮君。一緒に組みませんか?」

 

信「はい、おねがいします」

 

燐子「おねがいします」

 

先輩A「私たちもおねがいしていい?」

 

紗夜「じゃあこの五人で行きましょうか」

 

先輩B「おねがいします」

 

信「よろしくお願いします」

 

先輩A「間宮ちゃん、よろしくね?」

 

信「俺男ですよ」

 

先輩A&B&燐子&紗夜「え?」

 

信「いや白金先輩と紗夜先輩は俺の制服姿見たことあるから知っているでしょうに」

 

紗夜「いや、改めて言われると違和感が」

 

燐子「同じく」

 

先輩B「え、男の子?」

 

信「そうですよ」

 

先輩A「見えない。声は確かに低いけどそれ以外女の子だよ」

 

信「先輩がなんと言おうと俺は男です。それより練習しましょうよ練習」

 

美央「あ、それと各チームに一丁ずつだけM82A2を渡すから誰が持つか決めてね」

 

紗夜「だれが持ちますか?」

 

燐子「射撃の得点・・・・一番高いの信君なので・・・信君でどうでしょうか」

 

先輩B「私たちは得点低いしね」

 

先輩A「ハンドガンでも手ブレすごかったから」

 

信「え、いいんですか?」

 

俺としては正直な話、ものすごく持ちたい。M1911A1とM82A2の組み合わせはもうあのゲームじゃねえか。理事長先生もしかしてプレイ済みか?。

 

信「ちょっと撃ってみてもいいですか?」

 

手に持って感触を確かめる。うん、重くない。射程は・・・・いや長距離すぎんだろ!?校庭の半分くらい飛んだぞ。これ障害物貫通できるんじゃないか?

 

信「やってもいいですか?」

 

紗夜「はい、随分と様になっていましたよ」

 

 

 

美央「そして、本番はこれを着て行ってもらいます」

 

先輩A「これはなんでしょうか?」

 

美央「これで弾に当たったらこれに表示されるから」

 

そういってつなぎ服とヘルメットが渡されたが。暑苦しそうな服装だな。まあ安全面に配慮した結果なのだろう。それにこの服装ならライフルが背中にかつげるし。

 

信「ライフル専用の的とかあるんですか?」

 

美央「ないからハンドガンの的を距離とってつかってね」

 

信「了解です」

 

さてやっていきますか

 

 




次回、体育祭当日だから今回はここまで(短いけど許してね「1196文字」)
主 「どうかしましたか美央さん」
美央「どうもこうもないわよなんで私の出番こんなに間隔空いてるの!?」
主 「理事長ポジは出しにくいので」
担任「私に名前はないんですか?」
担任「高校や中学のときの担任の名前が出て来るので」

指摘や感想がありましたら何なりと申しつけください

それでは次回までばいなら〜


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#21 タ↓ウィ↑~ク→サイ V3

おはこんばんちは、空島です。

今回から先輩Aを「里奈」先輩Bを「夏希」にします。

今回ちょっと長めです。

それでは、どうぞ!


 side信

 

信「・・・・朝か」

 

あ〜まだ眠い。

昨日は12時半には寝たはずなのに、なんでこの日に限って寝つきが悪いのかね〜?

 

まあ、そんなこと考えずに早いとこ準備するか。俺は力仕事が免除となっているため遅くに起きていいらしい。代わりに入ってくれた人に感謝。

 

信「さて準備しますか〜よっこらせっと」

 

朝ごはんは・・・・・いつもどうりの和食でいいか。変に変えるのもアレだし

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふ〜ごちそうさま。

 

えっと〜必要なものは水筒に財布にハチマキに携帯。銃は学校にあるから大丈夫だし。

 

信「おっとっと、忘れるところだった」

 

普段結んでないからうまく結べるかな?

 

う〜ん、ぎこちないないけどいいや。沙綾や有咲に頼むか。

 

よし、準備もできたことだし、行くか!

 

信「行ってきま〜す」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side有咲

 

ふぁ〜眠い。

 

係だとしてももうちょっと寝させてほしいもんだ。

やりたいものもないから黙ってたけど、会場設置の役が回って来るとは、ちゃんと発言しておくべきだったな。

 

燐子「市ヶ谷さん。・・・・これ、お願いできますか?」

 

有咲「はい、大丈夫ですよ」

 

この人は眠くないのだろうか?さっきからあくび一つしてないんだが、人間急に生活リズムを変えると眠くなったり頭痛くなったりするもんだが。まさか、いつもこの時間に起きてるのか!?

 

燐子「いえ、今日が楽しみなだけですよ」

 

有咲「あれ?声に出てましたか?」

 

燐子「小さく・・・ですけどね、サバイバルゲームが楽しみで起きた時から目が覚めてしまって」

 

有咲「試合はバスで移動した場所でやるんですよね」

 

燐子「はい、少し離れたところにいい感じの場所が見つかったそうです」

 

有咲「モノホンのサバイバルフィールドだったりして」ニヤニヤ

 

燐子「ふふ、それだとすごく面白そうですね」

 

有咲「じゃあいってきます」

 

人と話すと眠気って自然と抜けて行くもんなんだな。え〜と、よしこれならすぐに終わりそうだ。チェック項目の内容は競技で使うものの有無。数えるのもあるがどれも10個に満たないやつだ。早く終えて本部に戻ろう。

 

信「あ、有咲おはよう」

 

有咲「あ、信か、おはよう」

 

信「有咲今時間ある?」

 

有咲「この項目終わったら大丈夫だよ。どうかしたか?」

 

信「髪結んで欲しくって。普段やってないからやりかたがわかんなくて」

 

有咲「お前が髪結ぶの?」

 

信「体育祭くらい髪結べって先生からゴムもらった」

 

有咲「なるほどね、結ぶから座って」

 

信「ありがとう」

 

有咲「なんか結んでほしい結び方とかあるか?」

 

信「髪ゴム一本しかないから一本結びでいいよ」

 

有咲「オーケー。というか髪の毛結構バサバサだぞ、トリートメントとかしてないのか?」

 

信「してないな」

 

有咲「ドライヤーは?」

 

信「も、してない」

 

有咲「マ、マジか」

 

もったいねーなー。こんないい髪の毛持ってるのに。あ、そうだ

 

有咲「したほうが寝癖つかないぞ」

 

信「マジで!?やるわ」

 

いやどんだけ寝癖直すの大変なんだよ!?。この前の旅行の最終日の朝に扉から出てきた信の髪型すごかったけどさ。

 

有咲「この髪型で寝癖つくの?」

 

信「毛の先とかめっちゃはねるんだよ」

 

有咲「うん、やっぱトリートメントとドライヤーやったほうがいいよ」

 

信「懐があったかくなったらやってみるよ」

 

いつか、サラサラになった信の髪また触ってみたいな

 

有咲「ほい、できたぞ」

 

信「サンキュー助かったよ」

 

有咲「いいよ別に、それじゃ私行くな」

 

信「ああまた後でな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side信

 

さて、髪も結べたことだし銃の手入れでもしますかね、邪魔にならなかったら射撃練習してもいいって言ってたし

 

香澄「あ、信くんおはよう」

 

信「おはよう、4人とも、朝から元気だね」

 

香澄「あー!信君髪結んでる!」

 

たえ「ほんとだ!?」

 

りみ「似合ってるよ信君」

 

信「ありがと。でも正直この髪型は一年後の体育祭までやりたくないけどね」

 

沙綾「・・・・ねえ信君。ヘアアクセつけてみない?」

 

信「競技が始まるまでならいいけど。そんな派手なのは嫌だよ?」

 

沙綾「大丈夫信君にあったものにするから」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

沙綾「はい、できたよ」

 

信「お、水色の花。これなんていう花?」

 

沙綾「デルフィニウムって花だよ」

 

信「うーんわからん。ってそろそろ銃の手入れしないと。あ、里奈先輩!」

 

里奈「うん?え?誰?」

 

信「先輩俺ですよ信ですよ」

 

里奈「だって髪結んでるしヘアアクセ可愛いし雰囲気女子だよ」

 

信「もうわかりましたから射撃練習しましょうよ」

 

里奈「はいはい、夏希〜」

 

夏希「なに?里奈?って誰?」

 

信「夏希先輩もですか」

 

夏希「あ、信君か」

 

信「もうこの際女子でいいですよ」

 

全くこの人たちは・・・・さて、銃でもとってきますか。

 

担任「え、誰?」

 

(先ほどの繰り返しなので省略)

担任「なんで私の登場シーンってこうなの!?」

 

主「僕が同じことを繰り返すしか脳がないので」

 

信「お前いつもどこから出て来るんだよ」

 

主「お邪魔しました〜」

 

夏希「タOカさんかな?」

 

信「大海賊時代に生まれた覚えはないです」

 

担任「はい、銃よ〜」

 

普通に考えて教師が銃を抱えながら向かって来るってヤバいだろ。

よし、じゃあ校舎裏で射撃してますか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 AM9時半

 

燐子&日菜「宣誓ー!」

 

燐子「私たち生徒一同、今日一日」

 

日菜「一生懸命戦い抜くことを」

 

燐子&日菜「誓います!」

 

 

 

この学校の体育祭は午前中に個人競技をやって、午後は団体競技なのだ。サバゲーは午後の一番最後でやるから昼ご飯は遅くていい。さて、応援しますか。

 

 

<短距離走>

 

 sideりみ

 

もうそろそろ順番だ。沙綾ちゃんやおたえちゃんに教わったから大丈夫だよね?

 

沙綾「りみり〜んリラックスリラックス〜」

 

たえ「これ終わったらチョココロネ食べれるよ〜」

 

りみ「チョココロネ!」

 

そうだ、好きなものをご褒美代わりにするといいって本で読んだことある。

 

「位置について・・・・用意・・パァン!」

 

 

 

 

 

 

 side香澄

 

香澄「あ、あれりみりんじゃない?」

 

信「ほんとだ!ガンバレー!」

 

もともとあった差がコーナーでさらに開いてそのまま一着ゴールイン

 

香澄「りみりん、すいごじゃん!おめでとう!」

 

りみ「ありがとう香澄ちゃん」

 

沙綾「はい。りみ、チョココロネだよ」

 

りみ「わぁ〜チョココロネや〜」

 

信「本当に持ってるんやね」

 

沙綾「りみなら食べると思って」

 

 

 

 

 

 <パン食い競争>

 

side香澄

 

うぅ〜そろそろ順番が回ってきそ〜。

パンは好きだけどあのパンの中何が入っているんだろう・・・。先生は当たってからのお楽しみと言っていたけど・・・・・・・・・。絶対にとんでものないものが入ってる。

さすがに納豆はないだろうけど。あの先生だ激辛カレーは絶対何個か入ってる。

 

さーやのパンが欲しいよ〜

お願い神様、あたりませんように。

 

 

 

 side信

 

信「なあ香澄のやつなんかすごい顔してるんだけど」

 

沙綾「さっきパンの中身のことをボソボソ言ってたよ」

 

信「あ〜あの先生なら激辛カレーは入れるだろうな」

 

沙綾「私もそんな気がしてきた」

 

信「香澄ー!落ち着いて!落ち着いて!」

 

沙綾「ありゃ聞こえてないかもよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 side香澄

 

私は今とんでもないものを見てしまった。目の前の人がパンを咥えたまま固まった。そして、そのあと直後に顔を真っ赤にして水を求めて行った。辛いのが好きな人が見たらやりたくなるだろうが私は辛いのは基本的に食べないし耐性があるわけでもない。要するにこの光景をみてやりたくなる人じゃないということだ。あ、隣の人もちょっと引いてる。

 

でも、今本気でやれば一位が取れる可能性が高い。自分のパンが激辛じゃないことを信じてスタートラインに立つ。

 

「用意・・ドン!」

 

スタートダッシュはできた後はこのままスピードを落とさずにジャンプして・・・・。

 

噛む!

 

よし取れた!後はこのままゴールテープまで。

 

 

 

 

 side信

 

信「お疲れ、香澄」

 

香澄「ふぁりがと〜」

 

食べてから話しかけた方が良かったかな?以前これでのどつまらしたし。

 

香澄「前の人が激辛カレーに当たったから怖かったよ〜」

 

まあ確かにあれを見た後に走るのは勇気がいるよな。当たった人は今もなお水道で口をゆすいでるし。

 

信「香澄のパンは何味だったの?」

 

香澄「私のはビターチョコかな。多分よくCMで流れてるあのチョコだろうけど」

 

りみ「激辛カレーの後にビターチョコって」

 

 

 

 

 

 

 

 

 <借り物競走>

 

 side信

 

さて、いよいよ順番なのだが。

これっさ今更男子だけしか出場してないからお題なんでもアリじゃん。いやだよ俺、アニメみたいに「好きな子と一緒に」とか。

 

というか周りの人速そうだな!この前運が絡んでくるって言ったけど運以上の走力持ってそう。

 

「用意・・・ドン!」

 

うーんやっぱ速いな。お題は?

 

 「仲のいい女子」

 

もうダメだ・・・おしまいだぁ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side香澄

 

有咲「あれ?信固まってないか?」

 

沙綾「徐々に色が抜けて言ってるね」

 

香澄「えぇー!ちょっと信君!?」

 

あ、本当に色が抜けてる。ってこっちきた!

 

信「香澄!早く!」

 

香澄「え、何!?」

 

信「これお題というわけで一緒に来て!」

 

香澄「あぁ〜なるほど。わかった行くよ!」

 

信「理解が早くて助かる!」

 

他の男子はお題のものがまだ見つからずウロウロしていたため。私たちが一着でゴール。

 

したのはいいけど、信君これきずいてないよね。私の手は借り物競走で借り物の部分にあたるので手をつないで走っていたけど、信君は表情一つも変えず手もまだ離さない。

 

香澄「あの〜信君?」

 

信「何?香澄」

 

香澄「私はまだ借り物状態なの?」

 

信「へ?あ、そっかごめんねいきなり、助かったよ」

 

そう言って手を離してくれた。

 

沙綾「どうだった香澄?信君と手を繋いだ感想は?」ニヤニヤ

 

香澄「正直信君女の子っぽいから手あんまりゴツゴツしてなかった」

 

沙綾「あ〜」

 

男子の手ってゴツゴツしてるって保健の時間に習ったけど疑いたくなる。

 

信「あ〜腹減った〜昼飯たべよ〜」

 

たえ「ハンバークあるかな?」

 

りみ「チョココロネ〜」

 

 




ちょっと長くなりそうなので今回はここまで。次回こそ体育祭回完結。

指摘や感想がありましたらなんなりと申し付けください

それでは次回までばいなら〜


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#22 タウィークサイ V4

おはこんばんちは、空島です。

体育祭回結局4回続いちゃったや(当初は一話で終わらせるつもりだった)

今回はマジで長いです。

それでは、どうぞ!


 side信

 

さて、飯も食って腹が膨れたことだし俺は昼寝を〜

 

有咲「お〜い寝るな〜」

 

信「眠いいんだよ寝させて〜」

 

有咲「銃の練習していいってよ」

 

信「いつまで?」

 

有咲「次の競技まで」

 

信「・・・・・・・」

 

やらしてもらおうじゃねえか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 side有咲

 

すごいな、あの銃水入って重くなってるはずなのに水平に構えて全く銃口がブレてない。そして的にしっかりと命中する。

 

信「そんなにみるものじゃないんだが」

 

有咲「え・・あ」

 

今の私を見てみると銃を構える少年をじっと見るような人だったことにきづき、恥ずかしくなる。

 

信「そろそろポートボール始まるぞ」

 

有咲「あ、ありがとう」

 

そうだ、コートボールは午後最初の種目。そろそろ選手は集合の時間だ。

 

有咲「ふぅ〜・・・よし、行ってくる!」

 

信「いってら〜い」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 side信

 

さて有咲がポートボールに行ったし、これ片付けたら応援しに行きますか。

 

 

信「よっ、どんな感じ?」

 

りみ「あ、信君。今ね有咲ちゃんのとこが決勝に行ってるよ」

 

信「もうちょっと早めにくるべきだったかも」

 

ポートボールは7人で行うバスケットボールみたいなもの、違うのはゴールリングのかわりに人が台に立ってボールを受け取って得点が入ることと、台の前にゴールを阻止するガードマンがいること。

 

チームにはバスケ部の人がいるから有咲はバスケ部のボール運びについていかなければならないが

 

「試合終了!赤コーナーの勝ち!」

 

本人はインドア派だが運動神経が悪いわけではないので大丈夫そうだった。

 

りみ「おめでとう有咲ちゃん」

 

有咲「あ〜危なかった〜。なんだよあのボールさばき、一瞬ボール見失ったぞ」

 

信「それでもしっかりキャッチするあたり流石だよ」

 

有咲「サンキュー。次は香澄の騎馬戦だな」

 

りみ「校庭行こっか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

有咲「香澄のやつどこで馬やってるんだ?」

 

信「ごめん全くわからん」

 

騎馬戦が始まる前はこころさんを上に乗せてたけど始まって見たら砂埃がすごいのなんの全く見えない

 

信「ここはゲームの世界ですか?」

 

有咲「気持ちはわかるが現実だ」

 

沙綾「ここまで砂埃が上がる騎馬戦って」

 

たえ「あ、あれじゃない?」

 

信「すげぇな見えるのかよ」

 

指をさされた方向を見ると、砂埃の間から度々金色の髪が見えるが馬の部分が見えない。

 

信「だ〜見えん!」

 

やっぱりもうちょっと身長欲しい!

 

 

結局そのまま試合が終わってしまって香澄たちは負けてしまった。どうやら香澄たちの騎馬とむこうの騎馬のタイマンで負けてしまったらしい。

 

香澄「あ〜勝てなかった〜」

 

りみ「お疲れ香澄ちゃん」

 

信「あの砂埃で周り見えてたの?」

 

香澄「いや〜全く見えないし、砂が目に入って痛いから途中こころんの指示で動いてた」

 

沙綾「よくそれで動けてたね」

 

香澄「なんかこころんに言われるとよく足が動くというかなんというか」

 

信「言霊かな?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

信「大縄のお二人さん。そろそろ出番でっせ」

 

沙綾「ありがとう、行こりみりん」

 

りみ「うん、沙綾ちゃん」

 

確か沙綾が回し手でりみが飛ぶ方だったよな

 

 

 

大縄のルールは2分間の間に全員が一斉に飛び、引っかかると数が0になる。つまり、どれだけとんでも1分57秒くらいに引っかかったら問答無用で0になる。故に逆転が多発するルールなのだが、自分たちのチームが引っかかると他のチームが引っかかるように祈るだけなので正直一番怖い。

 

信「2分ぶっ続けで回すのすごいな」

 

たえ「ドラムだからね、腕の筋肉はあると思うよ」

 

いや腕も十分細いと思うけどな。

 

香澄「りみりんとさーや一位だ!」

 

有咲「すげぇな一回も引っかからなかったじゃん」

 

逆転は多発するといったものの、引っかからなければいい話で、結果的に沙綾とりみは一回も止まらずに一位。

 

信「お疲れさん二人とも、腰大丈夫か沙綾?」

 

りみ「ありがとう信君」

 

沙綾「ありがとう、まあ痛いけどすぐに治ると思うよ」

 

信「お大事に。さて俺もそろそろ移動しますか」

 

たえ「あれ?信君応援してくれないの?」

 

信「ゴメンおたえ。サバイバルゲーム組は今から会場移動なんだ」

 

次はたえのリレー。正直応援したいが、俺にはその次の種目があるからここで退場。

 

たえ「う〜ん仕方ないか、じゃあさ!後で感想聞かせてよ!」

 

信「見れないのに感想を求めないで」

 

移動中はバスだがリレーが中継されるようなものじゃないし

 

夏希「信君そろそろ」

 

信「了解です先輩」

 

たえ「う〜んしょうがないか。じゃあ行ってくるね」

 

信「俺も行ってくる」

 

香澄「二人とも行ってらっしゃい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 side香澄

 

信君が行った数分後リレーが始まった。おたえはアンカーの前。一年生が半周で2・3年が一周。

 

有咲「1年生はや!?」

 

香澄「有咲抜かされちゃうかもね」

 

有咲「うるせー!」

 

沙綾「でも本当に速いね」

 

りみ「あ、あれおたえちゃんじゃない?」

 

香澄「あ、本当だ!おたえーガンバレ!」

 

有咲「めっちゃ速いじゃん」

 

2位で引き継いだけど1位との距離がそこまで空いてなかったのもあってすぐに一位に追いついてそこから一気に抜かす。

 

沙綾「すごいねおたえ。まだ半周だよ」

 

りみ「陸上部入っても十分活躍できそう」

 

結果的におたえが1位で引き継ぎを成功させ。三年の先輩がもっと離し1位でゴールテープを切った。

 

香澄「お疲れ〜おたえ〜速かったよ」

 

たえ「ありがとう香澄」

 

有咲「なんでお前そんな速いんだよ」

 

たえ「ん〜・・・慣れ!」

 

有咲「慣れ!?早く走ることに慣れがあるのか!?」

 

沙綾「まあ、おたえはよくランニングしてるからじゃない?」

 

有咲「私だって毎日ランニングしてるのに・・・」

 

香澄「あ、有咲がすねた」

 

有咲「すねてねー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 side有咲

 

香澄「そういえばサバイバルゲームはどうやって観戦するの?」

 

有咲「先生たちが用意するとしか聞いてない」

 

美央「は〜い皆聞いて〜、サバイバルゲームなんだけど・・・・みんなのスマホに中継できるようにしといたからそこから応援してね」

 

有咲「は?」

 

いつのまにかスマホに通知が来ていて中継映像が開けるようになっていた。いやこれスマホのバッテリーない人終わってるじゃん。

今はいないみたいだけど。

 

 

 

 

 

 

side信

 

信「どんな応援の仕方だよ」

 

燐子「周囲の音とかも・・・重要ですからね」

 

紗夜「精神統一には静かなのが一番です」

 

信(さすがです)

 

 

俺らサバイバルゲームは学校の近くのサバイバルパークが舞台となって、1チーム5人のチームデスマッチ。当然ながら先に全滅したチームの負け。使用武器は基本M1911A1でチームに一人だけ2つ目の武器を持つ人がいる。2つ目の武器は自由だが基本的にスナイパーの方が射程は長いのでほとんどの人がM82A2を選ぶと思う。

 

信「にしても案外知っている人が多いですね」

 

日菜&あこ「お姉ちゃんがやるから!」

 

紗夜「ちょっと日菜!」

 

巴「あこ、恥ずかしいからやめろって!」

 

信(妹というものは姉が好きになるんだね、やっぱ)

 

日菜「負けないよ!信君!」

 

信「俺だって勝ちに行きますよ」

 

 さあ、ゲームスタートだッ!

 

 

 

 

 

 

 

一回戦目

 

巴「負けませんよ」

 

信「てっきりあこさんと一緒のチームだと思ったよ」

 

巴「あこはAIMがいいからむこうのチーム行っちゃったけどな」

 

信「それ俺らに伝えてて大丈夫なやつか?」

 

まあでも、あの校長のすることだ決勝で熱い展開を望んでるに違いない。

 

「それでは両チーム作戦時間に入ります2分後合図があるのでそれまでに専用の服とヘルメットをかぶって作戦会議を終えてください」

 

信「昨日話した作戦で行こうと思うけどどうでしょうか?」

 

紗夜「かまいません。でも向こうで行われてる試合が早く終わればおそらく日菜が見にくると思います。そして、日菜なら一度見ただけで戦術とかを見抜くと思います」

 

信「つまりタイムアタックも追加ってことですね」

 

紗夜「そういうことです」

 

日菜先輩がどれくらいで試合を終わらせてくるかにもよるけど、作戦は二人一組で行動すること。二人ならお互いの死角をカバーできるから敵の発見が速いだろうの考え。でも派手に動かない分時間がかかってしまうがここで全滅はしたくないので仕方ない。

そして、1人残った人はスナイパーつまり俺である。団体競技が苦手な俺だから有難いけどね。

 

信「さて笛がなったことだし気合いれますか」

 

 

 

 

「1回戦スタート」

 

開幕と同時に高台に上り窓手前で狙撃体勢をつくる。中腰は辛いけど耐えられないほどではない。

 

相手チームは巴含めてみんな背が高かったから上手く行けばヘッドショットを狙えるが。

 

信「障害物の隙間を狙うしかないか」

 

恐らく、相手もいつが見つかるか分からない状態だから動きは遅いはずだが。

 

いた!

 

まあまあ遠いがこの銃なら十分射程範囲内だろう。

 

スコープの中心を相手に合わせ引き金を引く。

 

相手に当たるのを認識すると同時に目の前に赤色の文字が映し出される。

 

信「あ~ビックリしたこれキル画面かよ」

 

随分凝ってるようで

 

信「こちら信1人撃破」

 

里奈「こっちでも表示が出たよ」

 

信「じゃあキル画面は全員共有か、ならあと4人」

 

再びスコープで偵察してると

 

信「あれは・・・・敵か!、夏希先輩後に敵です!」

 

夏希「いつの間に!・・・・・ふぅ、助かったよありがとう信君」

 

赤い髪の毛だからおそらく巴さんだろう

 

信「まだ気を抜かないでください近くにいるかもですよ。というか里奈先輩はどうしました、姿が見えませんが?」

 

里奈「ゴメン囲まれた」

 

信「場所は!」

 

里奈「めっちゃ自動販売機があるとこ」

 

信(自動販売機・・・自動販売機・・・・あれか!近くにいるのは燐子先輩)

 

信「15秒耐えてください、燐子先輩自販機が多い場所わかりますか」

 

燐子「はい」

 

信「里奈先輩、敵の位置わかりますか一人でもいいです」

 

里奈「おそらく私から見てトラックの裏側に一人と公衆トイレの付近に一人」

 

信(トラック裏と公衆トイレ付近に・・・・・・いた)

 

信「里奈先輩3カウント後に僕が敵の近くに打つので一瞬隙ができるはずなのでそこをついてください。燐子先輩は後ろからお願いします」

 

里奈「オーケー!」

 

燐子「わかりました」

 

信「3・・・2・・・1・・・GO!」

 

GOと同時に引き金を引き、相手の視界内に命中させる。驚いた敵の頭が見えるようになり、位置を把握した里奈先輩と燐子先輩によって相手のキル画面が出てくる。それと同時に味方一人のキル画面がでてきた。

 

里奈「ゴメン、あたっちゃった」

 

信「ドンマイです。あとはまかせてください」

 

里奈先輩がやられてしまったことで4対2。有利ではあるがまだひっくり返される可能性もある。それにスナイパーもまだわかってない。

 

信(あとはスナイパーと巴さん。巴さんはさっき夏希先輩の後ろまで動いていただろうからスナイパーではないだろう。だとしたらスナイパーはどこだ?)

 

マジで見つからん。カモフラージュ率異常だろ

 

巴「手をあげてください」

 

信(おいおい嘘だろ、さっきまで誰もいなかった。それに階段の音さえ聞こえなかったぞ)

 

動いた瞬間引き金が引かれるだろう、ならば

 

巴「そうそうそのままゆっくりと立ってくださいね・・・!?」

 

よし今だ!

 

巴さんが息を飲んだのを認識して振り返り目の前に銃を突きつけそのまま引き金を引いた。

 

信「最後まで油断しちゃだめだよ巴さん」

 

巴「いつから銃構えてたんですか」

 

信「ライフル置いた時」

 

俺がとった作戦はわざとスナイパーライフルを左手で目立つように置き、フリーになった右手で腰のハンドガンを抜きながら手を挙げる。正直手を挙げた時点で気づかれたら終わりだがなんとかなってよかった。

 

紗夜「間宮さんスナイパーを発見しましたよ」

 

信「了解!どこですか?」

 

紗夜「相手の高台の隣の建物です」

 

いた!なるほどタイヤの間から撃ってたのか。こっちに気づき、照準を合わせているがもう遅い。ヘルメットに最後のキル画面が出てきた。

 

信「対象は沈黙、オールクリア。ミッション完了だ!」

 

「勝負あり!」

 

日菜「あれ、もう終わっちゃったの〜?」

 

どうやらちょうどあちらも終わったらしい。あぶないとこだった。

 

「決勝戦は十分後です。両チーム準備をお願いします」

 

10分後って学校で見てる人たち暇にならないか?

 

 

 

信「なんかやりますか?」

 

紗夜「作戦の変更とかはありますか?」

 

信「今変えたら逆に混乱が起こりそうですけどね。強いていうなら自分は音を出さずに周りの音に耳を澄ますことですかね」

 

里奈「下が砂利だから完全に無音は無理だよ」

 

信「最悪足音を立てたら敵が向かってくるから全速力で逃げれば大丈夫だと思う」

 

紗夜「運動をあまりしない人に言われましても」

 

信「紗夜さん厳しいですね」

 

いいもん僕には運動以外があるもん

 

燐子「そろそろ時間です」

 

信「了解です」

 

 

 

 

 

 ー学校ー

 

香澄「信君戦ってた?」

 

一同「全くわからなかった」

 

少年の頑張りは認識されてなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 ーサバイバルパークー

 

 

 

「決勝・・・・開始!」

 

あの人トリッキーすぎるだろ!

 

一回戦目とは違い、高台には行かずあまり遮蔽物がない台の上に乗って偵察をする。さすがに向こうの高校の最強パーティーだけあって障害物のない場所にはノコノコと出てこないし、できるだけ障害物のあるルートでこっちに迫ってくる。

 

信(何か変だな)

 

さっきから障害物の間を敵が通っているが、3人しかいない。1人はスナイパーだとしてもう一人がいない。

 

スコープの範囲を大きくして探してみるが全く見つからない

 

信(ん・・・あれは敵か)

 

むこうの高台に敵が銃を構えていて瞬時に撃ったが、あの敵高台にいるのにスナイパーライフルを持っていなかったような?

 

ヘルメットにはキル画面が出てくるがなにか嫌な予感がする。それにまだあと一人見つけてないs

 

紗夜「間宮さん。宇田川さんに遭遇!」

 

里奈「信君こっちは3人に囲まれた!」

 

信「な!」

 

信(2箇所でほぼ同時だと!?これじゃあ援護ができな・・・・い?・・・・・・・・・・・    やられた!)

 

 

 

 

 

 ー学校ー

 

 side有咲

 

沙綾「何が起きたの?」

 

有咲「たぶん、信に囮の一人を狙わせてキルされたと同時に味方が2箇所で交戦。信の援護の脅威を減らす作戦だと思う」

 

これなら確かにスナイパーの信としては同時に援護はできない。そして、敵が近くまで迫って来るとはわかっていても仕掛けるタイミングを完全に握られてる。この動揺を利用すれば1対2だとしても十分ひっくり返せる。

 

 

 

 

 

 

 ーサバイバルパークー

 

ヘルメットには自分以外の味方のキル画面と相手1人のキル画面。一瞬にして1対3の状況になってしまった。幸いにも燐子先輩と紗夜先輩があこちゃんをキルしてくれたおかげで1対4にはならずに済んだが、どちらにしろ苦しい状況だ。

 

信(とりあえずここを降りよう。恰好の的だ)

 

さっきの日菜先輩、二丁拳銃だった。高台の敵がスナイパーを持ってなかったのは日菜先輩が武器を2個持っていたからだ。正直スナイパーの方が有利だと思って。皆んなM82A2を選んでると思っていた。つまり敵はM1911A1を4丁3人。こっちはM82A2・M1911A1それぞれ1丁。近距離戦闘になったらまず勝ち目がない。

 

ザッ、ザッ!

 

信(まずい!)

 

俺が地面を蹴って横に飛んだ次の瞬間、元いた場所に大量の弾が飛んで来る。

 

信(なんで位置がこんなすぐにバレるんだよ!)

 

でも考えたらさっきの交戦から結構時間は経ったし、台から動こうとすると進行方向には敵がいる。始まってすぐに台の上を狙撃ポイントに選んだのは失策だったか。

 

信(まずは敵の位置を確認しなきゃならないが)

 

俺は思い切って体全部を障害物の無い場所に出してみると銃口が向けられた。

 

日菜「え!?」

 

信(よし3人全員いる)

 

水鉄砲の弾を避けながら射撃ができてばいいんだが避けるので精一杯。まあそれでも驚いた顔が見られるから位置の特定できた。あとはどうやってキルするかだが。・・・・しゃーない。先生、ちょっとこいついじりますよ。

 

足音が近づいて来る。当然だ、向こうは3人1人が盾となりもう2人が射撃することも可能だ。

 

信(チャンスは一度っきり)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 side日菜

 

相手はあと1人。さっきの銃弾を全て避けたことは流石に驚いたけど、バスの裏なら両方から挟み撃ちで打ち込める。

 

日菜「よし、いくよ」

 

2人がバスの両端に行きかけたところで

 

ザッ!、カラン!

 

バスの端から音がしてそちらを見てみると黒くて細長いものが空中に放り出されている。一瞬反応が遅れたがあれはスコープだ。

ここまで認識してやっと自分たちが不利な状況にいることに気づいた

 

 

 

 side信

 

よし、かかった!

すぐさまバスの反対から飛び出し、空中で照準を合わせて引き金を絞る。日菜先輩は気づいて本日二度目となる驚き顔をしていが、他の2人はまだ気づいておらずスコープの方を見ている。着地する頃にはヘルメットに敵3人のキル画面が映し出されていた。

 

「戦闘終了!間宮チームの勝ち」

 

日菜「あー、負けちゃった!」

 

信「か・・・勝てた」

 

紗夜「お疲れ様です。間宮さん」

 

里奈「お疲れ様~」

 

燐子「最後すごかったですよ」

 

信「最後のは半分以上運要素でしたよ」

 

日菜「いや〜、最後のはやられたよ〜」

 

夏希「だとしてもよく3対1から巻き返したね」

 

信「日菜先輩の策略に自らハマりに行っちゃったのでお返しですよ」

 

日菜「あ、バレてた?」

 

信「気づいたのはハマってからでしたけどね」

 

あこ「来年絶対リベンジするから〜!」

 

信「来年も確定なの?」

 

だとしたらこのメンバーほとんどが3年生だよ?

 

「皆さんそろそろ学校の方に閉会式も終わる頃ですので」

 

日菜「あれ?もう終わってたの?」

 

「はい、この試合が終わると同時に準備が始まりましたよ」

 

信「両校の生徒会長不在やん」

 

それで閉会式が進むのか?

 

疲れた体でバスに乗り込みサバイバルパークを後にする。

 

 

 

 

 

 ー学校ー

 

香澄「あ、来た!信君遅〜い!」

 

信「バスの運転士に言ってよそれ」

 

有咲「お疲れ様。向こうでクラス写真とるから集合してくれだってさ」

 

信「この格好で撮るの?」

 

いまハチマキも巻いてないしつなぎ服だし、さすがにヘルメットは外してるけど。しかも背中にはM82A2、腰にはM1911A1。体育祭の集合写真ではないだろう。

 

担任「なんなら前で寝そべる役やってもいいのよ?」

 

信「絶対に嫌です」

 

しょうがないから端っこのほうでスナイパーライフルを構えてポーズをとった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ー帰り道ー

 

香澄「そういえば信君、最後のなんだったの?」

 

信「最後のって?」

 

香澄「サバイバルゲームの3体1の場面のやつ。りみりんやさーやもわかってなかったし」

 

信「あれはバスの端っこの方で足音を大きく立てて視線を集めてからからスナイパーライフルのスコープを放り投げたんだよ。そうすれば視線はライフルスコープに行くから反対側から飛び出して打っただけだよ」

 

香澄「?」

 

信「要するに相手の死角から撃ったってことだよ」

 

有咲「多分見ていた人の半分以上がわかんないと思うぞ」

 

信「そんな難しいことしてないんだけどな」

 

香澄「う〜んまあいいや。じゃあ私こっちだからまた明日〜」

 

有咲「香澄、明日は振替休日だぞ」

 

信「次の練習いつだってけ?」

 

香澄「帰ったら皆んなでラ〇ンするよ」

 

信「了解。それじゃあまたね〜」

 

有咲「あぁ、お疲れ様〜じゃあな〜」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

信「あ、点数聞くの忘れた」




あの日、空島は思い出した。
バンドリのアプリに体育祭イベントがあったことを

体育祭回終わり!

ご指摘や感想があればなんなと申しつけください。

それでは次回までばいなら〜


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#23 夏休み・・・学生の味方!

おはこんばんちは、空島です。

体育祭が終わって、夏休みになります。(最強コンボですね)

それでは、どうぞ!


 side信

 

体育祭から約一ヶ月。前期の中間テストも終わり夏休みに入っている。

定期テストなんてしらない?

 主があまり勉強会とかしたことないからね仕方ないね。まあ、結果から言うと全員赤点回避で補修も回避。一番大変なことになっていた香澄も夏休みを満喫するという理由でめっさんこ頑張ってた。正直あの時の目怖かった〜。徹夜明けみたいな目してたし。

 

そんなこともあり、夏休みが確保されて、午前中に今日やる分の宿題を終わらせ。畳の部屋でごろ〜んと寝そべっていた。テストがあってのでゆっくりできていなかったから久々にゆっくり昼寝でも

 

〜♪

 

スマホが電話をしらせるアラームがなる、嫌な予感がする。誰だ俺の昼寝の妨害をする人は〜

 

信「も、もしもし?」

 

沙綾「あ!信君!ごめんちょっと助けて!」

 

信「いや何があったのさ」

 

電話の向こうから沙綾の声とものすごい人の声が聞こえる

 

沙綾「いいからうちに来て速く!信君なら務まるから」

 

信「?」

 

一体なんだって言うんだ?山吹ベーカーリーにはよくお世話になっているから行くけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

信「沙綾〜来たよ〜」

 

沙綾「お願い!レジ手伝って」

 

信「レジ?」

 

沙綾「今日新種のパンの発売日なんだけど開店前からすごい行列だからパンが足りないの。私もパンを作らなきゃ回らなくて、信君にレジを任せるね。CiRCLEでカウンターのバイトしてるから頼むよ」

 

信「コンビニでバイトをしてる人に頼みなさいよ」

 

沙綾「モカは客リサ先輩はバイトだしファーストフード店でバイトしてる人は今日練習なの。お願い!」

 

そこまでタイミングが合うとなるともはや奇跡やな。

 

信「はぁ〜わかったよ、マニュアルは?」

 

沙綾「ありがとう。これマニュアル!」

 

お、結構シンプル。レジを打ってパンを詰めるだけのようだ。まあ一日限りの人に高難易度のものをやらせるようなことはないか。

 

あともうすでにちょくちょく知ってる人が見えるのだがまあ気にしなくていいだろう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

午後6時

 

信「ありがとうございました」

 

沙綾「今ので最後だね。店閉めちゃうからあがっていいよ」

 

信「完全にバイトしてる人に対していう言葉だよねそれ?」

 

沙綾「え、してくれないの〜?」

 

信「高校行ってバイトの掛け持ちは倒れるて」

 

沙綾「う〜ん残念。それより旅行の話聞いた?」

 

信「すみません初耳です」

 

沙綾「今日グループ電話あるよ」

 

信「何時から?」

 

沙綾「1時間後」

 

信「多分寝てるよ」

 

沙綾「じゃあ泊まっていく?」

 

信「泊まりはしないけど通話終わるまではいてもいい?」

 

沙綾「つれないな~」

 

信「まず、つろうとするな」

 

 

 

香澄「あれ?信君は?」

 

沙綾「私の隣に居るよ」

 

有咲「え、何があったんだ?」

 

信「バイトでの疲れと睡眠欲に対しての戦闘」

 

りみ「お、お疲れ様」

 

信「おたえは?」

 

有咲「まだ入ってきてないな」

 

たえ「オッチャンと遊んでた~」

香澄「全員揃ったね!それじゃあ発表します。今回の旅行先は・・・・田舎です!」

 

有咲&信「いや場所は!?」

 

香澄「わかんない、今回もこころんが用意してくれたから」

 

沙綾「日時は?」

 

香澄「8月10日〜14日の三泊四日」

 

信(なんで俺の予定知られてるんだろう)

 

この期間はちょうどバイトがないからいいんだけど

 

香澄「まあ詳細は明日有咲の蔵で話すよ」

 

信「そいじゃあまた明日〜」

 

 ピロン

 

信「じゃあ電話終わったから俺帰るね」

 

沙綾「うん、今日はありがとう。助かったよ」

 

信「どういたしまして。また明日」




今回は短めです。

指摘や感想がありましたら何なりと申しつけください

それでは次回までばいなら〜


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#24 田舎に旅行じゃー!

おはこんばんちは、空島です。

田舎へ旅行に行きたい一心で書いてます。

それでは、どうぞ!


 side信

 

香澄「おお〜広〜い!」

 

信「デジャヴ感がすごいな」

 

俺たちが泊まるのは、漫画やアニメでよく出てくる築何年も経っているであろう家。風鈴とかつけたら絵になりそうだな。

 

信「じゃあ部屋割り決めちゃいますか」

 

りみ「部屋割るほど部屋の数ないよ」

 

信「・・・・・ほんとだ」

 

敷地自体は広いが、一つ一つの部屋が大きすぎるのでそこまで部屋数がない。もはや旅館などの宴会広間やないかい。

 

香澄「じゃあ今度こそ皆んなで一緒の部屋にしよ!」

 

信「いや勘弁」

 

有咲「前回の旅行で一日目に皆んなで一つの部屋で寝たから、大丈夫だと思うぞ」

 

アレ?否定しないの?有咲は真っ先に否定してくると思ったけど。

 

沙綾「まあそう言うことだから。みんなで寝よ?」

 

信「そうするしかないのかね」(半分呆れ状態)

 

香澄「やったー!」

 

信「そういやおたえは?」

 

家に着いてから姿が見えないのだが・・・・

 

香澄「おたえならここら辺散歩してくるって言って行っちゃったよ」

 

有咲「大丈夫か!?」

 

信「いざとなれば携帯で呼び出せるから、明日の予定でも決めながら帰りを待っていましょうや」

 

りみ「したいことがある人〜」

 

香澄「川で遊びたい!」

 

たえ「あ、私も!」

 

沙綾「おたえおかえり〜」

 

信「今回は水着とか持って来たの?」

 

香澄「そりゃあもう夏だからバッチリ」

 

川か〜確かに、この天気と気温が明日も続くなら川に飛び込んだら気持ち良さそうだな。

 

沙綾「そういえば、駅で花火大会&祭りがあるってポスター貼ってたよ」

 

りみ「私、行ってみたいかも」

 

信「いつ?」

 

沙綾「えぇ〜とね・・・・・8月13日だから三日目だね」

 

信「じゃあ三日目は花火と祭りだな」

 

あ、そうだ。あれあるかな?

 

沙綾「信君どうしたの?」

 

信「ちょっと探し物〜」

 

ここは、もともとこころさんが遊びにくるために購入した場所で、小学生の時のこころさんは毎年遊びに来ていたらし。そして、あの好奇心旺盛な性格と自然豊かなここでできる遊び、さらに小学生と言ったら。・・・・・・よしあった!

 

香澄「あ、戻って来た」

 

有咲「どこ行ってたん・・・って、虫取り網?」

 

信「高校生にもなってだけど虫取りしてみたい」

 

俺は小学生の頃から都会育ちで近くに森や雑木林もなかったから虫取りなんてやってこなかったし、何よりここならいろんな種類の虫がいそう。

 

有咲「虫取りか〜、久々にやりたいかも」

 

お?

 

沙綾「私もやってみたい」

 

お?お?

 

りみ「じゃあ今日のうちに罠とか仕掛けとく?」

 

たえ「私作りかた知ってるよ」

 

香澄「じゃあ虫取りも追加!」

 

信「よしゃー!」

 

 

 

 

 

 

 

沙綾「じゃあやることも決まったことだし、今日何する?」

 

信「どうしようか?」

 

明日からの予定は決めたのだが今日の予定は完全にフリーになった。

 

信「時間もいいからなんか食べるか」

 

沙綾「あ・・・・えっと〜・・・・それが〜」

 

りみ「さあやちゃん?」

 

なんか冷蔵庫の方向を見てどんどん色が抜けて行ってるんだけど、大丈夫か?

 

信「どうした?沙綾」

 

冷蔵庫を開けての中身をのぞいて見るけど

 

信「すっからかん。・・・・・・・オイウソダロ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

皆様はジャンケンという競技を知っているだろうか?

 

ジャンケンとはグー・チョキ・パーの三種の神器を使って勝ち負けを決める。(場所によってはもっとすごい量の種類があるらしい)試合時間は未知数、2秒以内な時もあれば、永遠に続くこともある。そして、かけているものによってはみんなが必死になる。

 

信「さあ!やって来ました。勝てばお家でゆっくり、負ければ炎天下を2キロ。 確率3分の1、 HEAVEN or HELL。LIVE or DIE総取りジャンケンを始めたいと思います」

 

有咲「いや肺活量すごいな!?」

 

りみ「外今何度?」

 

沙綾「部屋の温度計で37度だから外はもっと気温が高くて日光はほぼほぼ垂直」

 

6人「・・・・・・・・・・・」

 

スゥー

 

信「ハイ!いっせーのーでー!」

 

6人「最初はグー!ジャンケン、ポン!」

 

今にも暑さで頭がやられそうな人たち、またはやられてる人たちのジャンケンが始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

りみ「・・・・あ」

 

信「ウゾダドンドコドーン!」

 

有咲「2人とも頼んだ」

 

沙綾「はいこれスポドリ」

 

たえ「日傘なら貸すよ」

 

りみ「みんな・・・・ありがとう」

 

香澄「うわぁ〜!?りみりんしっかりして〜!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

信「・・・・・俺これ生きて帰れるかな」

 

りみ「こうなったら意地でも生きて帰るよ」

 

頑張るしかないか。今はりみりんと一緒に1キロ後半くらいまで歩いて来たのだが、まだスーパーが見えてない。先に歩いてるりみに声をかける。

 

信「りみり〜んスーパー見えた〜?」

 

ダメだ〜思考回路がやられているから雑な文しか出てこない。

 

りみ「う〜んもうちょっと・・・見えた!」

 

信「ほんと?」

 

りみ「うん!はやくはやく!」

 

おりゃー動け俺の体!

 

 

りみ「買うものわかる?」

 

信「沙綾からメモもらってるよ」

 

 

 〜少女+少年買い物中〜

 

 

信「ふぅ〜終わった〜」

 

りみ「かなりの量になっちゃったね」

 

信「ちょっと休んでから行きません?」

 

りみ「うん、フードコーナー行こうか」

 

 

 

 

信「あぁ〜!フードコーナーの水美味しい!」

 

りみ「熱中症の人の感想だよそれ」

 

信「仕方ないでしょ、喉乾いてたんだもん。りみりんは飲まないの?」

 

りみ「私も飲むよ」

 

信「ほいコップ」

 

りみ「ありがとう」

 

 

 

 

信「さて、帰るとしますか」

 

りみ「お互いに気をしっかり持たないと」

 

もはや俺らはいったい何をしてるんだ?一応みんなが待つ家に帰ろうとしているんだが会話の内容がデスゲームなんだよな。というか徐々に歩くペースが落ちてきた。

 

信「りみりん大丈夫か?」

 

りみ「だ、大丈夫だよ?」

 

嘘だ。さっきからすこしフラフラしながら歩いてるし、汗の量がすごい。何より俺の声かけに対して反応が遅れてる。この暑さの中を歩いてるもんな。

 

信「りみりん、乗って」

 

りみ「え、でも・・・」

 

信「さっきからまっすぐに歩けてないよ」

 

りみ「うっ、じゃあ、お願いしてもいい?」

 

すぐに了承するあたりほんとにやばかったんだろうな。

 

りみ「・・・・重くない?」

 

信「人1人背負っているから重いよ」

 

りみ「そ、そうじゃなくて!」

 

信「?」

 

あっそうだ。電話電話

 

信「有咲〜りみりんが半分熱中症だから家に着いたら冷やすものとスポドリの用意しておいて」

 

有咲「え!?大丈夫なのか?」

 

信「まだ意識があるから大丈夫だろうけど休ませる必要があると思う」

 

有咲「わかった!香澄とおたえを向かわせる。今どのくらい?」

 

信「店出て10分ちょっとだから1キロ切ったところ」

 

有咲「わかった切るぞ」

 

信「りみりん、ちょっと走るから揺れるよ。気持ち悪くなったら言ってね」

 

りみ「うん、ありがとう」

 

さて、俺も倒れなきゃいいけど。さっき結構水分も塩分も補給したから大丈夫だよね?

 

 

 

 

 

 

 

 

香澄「りみり〜ん!」

 

たえ「大丈夫!?2人とも」

 

お、心強い援軍が来たぞ!

 

りみ「結構回復して来たよ」

 

信「500のペットボトル一本枯らした時は驚いたよ。だとしても家に帰ったら安静な」

 

りみ「そうするよ」

 

香澄「とりあえずりみりんこっちに」

 

たえ「袋持つよ」

 

信「サンキュー2人とも」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

沙綾「りみりん大丈夫!?って案外大丈夫そう?」

 

信「多少回復したけどまだ安静にしといたほうがいいと思う」

 

有咲「そういうことか。ほら、濃いめのスポドリ」

 

りみ「ありがとう2人とも」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから数時間後。りみりんも無事復活して夜ご飯になった。結局あのあと空腹はどこへやらな感じで昼ごはんを食べなかったら、夜ご飯前に6人が全員揃って同時に腹がなるという奇跡的なことが起きた。




ちょっと解説
HELL・・・・地獄  HEAVEN・・・・天国
DIE・・・・死    LIVE・・・・生
なので「天国か地獄か、生か死か」 こんな感じで書きました。


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#25 HBD香澄!

おはこんばんちは、空島です。

今回は前書きよりも後書きで。

それでは、どうぞ!


〜三週間前〜

 

 side信

 

有咲「今日集まったのは他でもない。香澄の誕生日のためだ」

 

信「すいません。何日でしょうか?」

 

有咲「7月14日」

 

信「すみません初耳です」

 

有咲「だが、ここで一つ問題がある。信は知らないだろうが今年の香澄は去年と格段に違う」

 

どうやら去年は夏休みの宿題を夏休みの最終日までためていたらしく、最後にみんなでやっていたらしい。今年は旅行に行くのでものすごいやる気でやっているらしい。なんでももう半分以上が終わって終盤らしい。すごいな旅行の力。

 

有咲「多分香澄もだろうけど私たちも去年のようなことははっきり言って避けたい」

 

すごいな皆んなそろって首を縦に振りよった。

 

有咲「というわけで、香澄の誕生日は当日にはできないと思うから何か案がある人」

 

沙綾「その旅行で祝うってのはどう?」

 

信「ケーキとかプレゼントとかどうするの?」

 

たえ「ケーキは信君が作ればいいよ。プレゼントは私たちで持って行くから」

 

りみ「それがいいよ」

 

信「え、即決?」

 

沙綾「最近香澄が信の作る菓子がおいしいって聞くからさ」

 

そういえば何回かクッキーのリクエスト来た気がする。そこまで好評だったとは。

 

有咲「そうだぞ、今度食べさせろ」

 

りみ「私も食べたい」

 

たえ「今材料ある有咲?」

 

有咲「あると思うぞ」

 

信「いま作るの!?」

 

沙綾「日頃からあれだけ言ってるからね〜お願いできる信君」

 

信「どれだけ言ってるんだよ。別にいいけど作ってる間にプレゼント何渡すか考えてよ」

 

たえ「うん、任せて!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

信「ほ〜いできたよ〜」

 

沙綾「ショートケーキとクッキーだね」

 

信「人数分あるからって、おたえ!落ち着いて!人数分あるから!」

 

 

 

 

たえ「うん、おいしい」

 

有咲「信、こんど教えて」ボソ

 

信「それはかまわないけど、みなさんご満足いただけましたか?」

 

りみ「これなら香澄ちゃん喜んでくれるよ」

 

信「プレゼントは決まった?」

 

沙綾「星の砂を皆んなであげようねって話になったよ」

 

星の砂か〜。香澄は星が好きだから喜ぶと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 時は流れ今現在

 

香澄「川だー!」

 

有咲「香澄!体操してからだ!」

 

信(あ〜水着忘れた〜)

 

香澄「信君泳がないの?」

 

信「水着忘れちゃって、足浸からせて涼んどくよ」

 

たえ「私の着る?」

 

信「おたえのは女性のものでしょ着ないよ」

 

香澄「信君見かけ女子だから大丈夫だよ」

 

信「男子といての大切なものをなくしたくないのでやだ」

 

全くこの人たちは・・・・

 

有咲「おつかれさん」

 

沙綾「おつかれ〜」

 

信「笑ってないで助けて欲しかったんだけどな〜お二人さん?」

 

この2人はさっきの下りの最中、岸でずっと笑っていた。

 

信「りみりんは?」

 

沙綾「昨日の疲れが残ってるから家で少し休ましてるよ」

 

あれま。それじゃあケーキの味見をしてもらおうかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 side香澄

 

香澄「あれ?信君は?」

 

有咲「夜ご飯の準備してるぞ」

 

え、手伝わないと!?

 

りみ「今晩は任せとけだって言ってたよ。何ができるのかな〜」

 

信君の自信作か〜。体育祭の時ものすごく美味しかったな〜あれよりすごいのかな?

 

沙綾「ほら香澄、いっぱい動いてお腹すかせなきゃ」

 

香澄「うん!動く!」

 

4人(よ〜しうまくいった)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 side信

 

よし、ケーキはりみりんの合格をもらったから大丈夫だとして。あとは普通のご飯だね。誕生日なんだから豪華にしないと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 side香澄

 

ただいま〜。美味しい匂いがする!

 

信「あ、おかえり!ちょっと待ってて・・・・はい、最後の一品」

 

香澄「おお!」

 

テーブルにはポテト・食パンピンチョス・ポテトサラダ。その他色とりどりの皿に盛られた料理が運ばれてくる。

 

沙綾「3時間くらいしか遊んでないのに」

 

信「慣れ。いいから早く食べよ、お腹すいたでしょ」

 

香澄「うん、いただきます!」

 

5人「いただきます」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はぁ〜美味しかった。皿の上の料理は全部なくなり、代わりに何も載ってない皿が増えた。

 

信「満足しました?」

 

香澄「うん、もう満腹〜」

 

信「これを見ても同じことが言えるかな〜」

 

香澄「ケーキだ!」

 

5人「ハッピバースデートゥーユーハッピバースデートゥーユー」

 

香澄「みんなぁ!大好きいぃ!」

 

有咲「最後まで歌わせてくれ!」

 

宿題で自分の誕生日を祝うの忘れちゃったからもう今年祝ってもらえないんじゃないかと思ってたよ。

 

たえ「香澄、火消さないと食べれないよ」

 

香澄「うん、げす」

 

うぅ、涙が止まらないよ〜

 

りみ「それでこれがプレゼントだよ」

 

香澄「何これ?」

 

沙綾「星の砂っていう置物」

 

香澄「星!?」

 

5人(あ、くいついた)

 

香澄「これが星なの!?」

 

沙綾「いや、砂の形が星型に見えるってことから名前がついたんだよ」

 

香澄「みんなぁーありがとう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その日の深夜

 

有咲「前回もこんなかんじじゃなかったけ?」

 

信「ここ3人以外寝落ちしちゃったからね」

 

香澄「私まだ眠くないよ」

 

正直寝落ちした3人よりも動いてたはずなんだけどな。誕生日会で興奮してるのかな?

今は部屋で静かにジュースでも飲みながら誕生日会の余韻に浸っている。

 

信「あ、そうだちょっと場所移動しない?」

 

そう言って移動した場所は広縁。夏の季節でも夜は気温が下がり過ごしやすい。そしてここは明かりがほとんどない田舎の家

 

香澄「おぉ、キレイ」

 

有咲「これも前回と同じだな」

 

信「いいじゃん、時期が変われば見える星も違うんだし」

 

有咲「まあ、そうだな・・・・カルプスウォーターくれ」

 

香澄「私オレンジジュース」

 

信「はいはい」

 

やっぱり田舎の夜空は綺麗だな。それに今日は新月、聞いた話によると星は新月の方が見やすいらしい。

 

香澄「ちょっと暑くなってきちゃった」

 

信「冷水に足つけるか?風呂場に桶あったと思うけど」

 

香澄「うん、おねがい」

 

信「有咲はどうする?」

 

有咲「私はそんなに暑くないからいいよ」

 

信「おけー」(ついでに飲み水もくんでくるか)

 

桶に冷水を汲んで、ついでにポットにも汲んでと。

 

信「ほいっおまたせ」

 

香澄「ありがとう」

 

有咲「そのポットはなんだ?」

 

信「流石にこの時間にジュースばっかり飲んじゃ夜に眠れなくなるからね、水汲んで来たよ。飲む?」

 

有咲「もらう。流石にこの時間のジュースがぶ飲みはヤバイ。香澄もジュースそろそろやめとけ」

 

香澄「じゃあ第二部静かにかいまーく。乾杯」

 

信「はいはい、乾杯」

 

今日くらいはとことん付き合ってやろう。有咲もまだまだいけそうだし、主役様の気分が収まるまで。

 




信「どういうことかな?主さん?」
主「まことに申し訳ありませんでした」

実は広縁で星を見ながらでの会話は香澄の誕生日会でやろうとは考えていたのですが、旅行を8月にししないと色々とタイムパラドックスが起きてしまうのでこんな風になりました。すみませんでした。

それでは次回までばいなら〜


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#26 花より団子 花火よりかき氷

おはこんばんちは、空島です。

この小説のお気に入り数が50をこえました!みなさん本当にありがとうがざいます!

それでは、どうぞ!


 side信

 

夏祭り。現在では農業や漁業の豊作祈願、家族の健康や幸福を祈願するイベントとして定着している。起源は神話時代にさかのぼるとかナントカ。

 

香澄「浴衣ってどう着るの?」

 

有咲「ここをこうやって・・・・・・よしできた」

 

今はお店で浴衣のレンタル中、お隣の部屋で着替え中。店員さんからは男子として見られなかったけど何とか説得した。男子って髪長い人いないの?

 

香澄「信く〜ん、そっちは着れた?」

 

信「うん、着れたよ〜」

 

香澄「じゃあ、せーので出ない?」

 

信「おk」

 

香澄「せーの!」

 

目の前にでできたのは赤を基本とした、香澄の大好きな星がはいった浴衣を着ていた。

 

信「あれ、他の人たちは?」

 

香澄「みんなはまだ着替えてるよ。それよりどう?私の浴衣は?」

 

信「へいへい、普段と違って綺麗ですよ。それと、そのニヤニヤを隠して言えって」

 

香澄「えへへ〜浴衣きれたのが嬉しくって」

 

有咲「浴衣きれたぞ〜」

 

沙綾「お、信くん決まってるね」

 

俺の浴衣は紺を基本とした無地のシンプルなやつ。正直俺に一番あってる気がしたからこれにした。

 

たえ「それじゃあ、いざ!お祭りへ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ひ、人が多い・・・・・。くっそ田舎の夏祭りなめてた!こんなに人が多いとは思わんやん。実家の近くの祭りとか密集するほど人がいなかったよ!

 

有咲「大丈夫か?」

 

信「人酔いするかもしれない」

 

香澄「食べ物買ってどこか静かな場所で食べようか」

 

信「おねがいします」

 

それじゃあ俺も何かお菓子を・・・・・・・

 

信「有咲ちょっとこれ持っててくれる?」

 

有咲「いいけど何するつもりだ?」

 

信「射的屋から搾り取ってくる」

 

的は・・・・・・15個

 

「すいません3皿ください」

 

450円を払って7個入りのコルクが3皿、21発もあれば全員で食べれる分のお菓子とれるか。

 

 

 

 

香澄「買って来たよ〜」

 

いや買って来すぎでしょ!どうやって持ってるのさあれ。ポテト・唐揚げ・わたあめ・焼きぞば・イカ焼き・かき氷・たこ焼き。定番のものを総取りして来たな。

 

沙綾「どうしたの!この大量のお菓子!?」

 

信「な〜にちょっと荒稼ぎして来ただけだよ」

 

もとが600円だから1000円以上儲けたな。

 

有咲「おかげで出禁くらったけどな」

 

信「いや〜倒しやすい場所に置く店員さんが悪いよ〜」

 

香澄「あ、私も射的やりたい!」

 

りみ「信君私にもおしえてもらない?」

 

信「いいけど店員さんを説得するのが苦労しそうだな」

 

その後、香澄とりみに射的のコツを教えてさらに景品の枯らし作業をしてきた。結果として、大勝。さらにお菓子が増えた。

 

 

 

 

 

いや〜やっぱり駄菓子は最高ですな〜。

 

香澄「もう直ぐ花火が始まるよ」

 

信「イカ焼きまだあるかな?」

 

沙綾「私が買ったときはまだ結構残ってたんだけど」

 

信「ちょっと行ってくらい」

 

いっかやき〜いっかやき〜

・・・・・・・・イカ焼きの屋台に〇〇〇トゥ〜ンのキャラクターが描かれてるんだけど。いや食いずらいわ!沙綾よくこれ買いに行けたな!

 

まったく。せめて買って食べたくなるような絵はなかったのだろうか。

銃の当てくじもあるじゃん!

 

信「すいません、一つください」

 

主「いらっしゃい」

 

信「何してんだ貴様」

 

主「バイト」

 

信「あんさんホンマどこにでもおるな」

 

主「いいやろがい別に、それより100円で一回」

 

信「ほら100円」

 

こればっかりは運だからな〜。神よどうか幸運を。

 

信「じゃあこれで」

 

主「はい、・・・・・・・おめっとさん2等やぞ」

 

信「2等?」

 

主「M4カスタム一式」

 

信「割と本格的な奴が出たな」

 

主「はい、人に向けて打つんじゃないぞ。毎度〜」

 

信「はいよ」

 

まあでもM4のカスタム一式が当たるとなれば安いものか。というかBB弾銃でここまでカスタムパーツ豊富なんだな。フォアグリップ・スコープ・サイレンサー。さすがにアンダーバレルはないか。弾倉はさすがに一個しかないけど。連射もないか、あったらあったで大変だろうけど。

 

信「ただいま〜」

 

有咲「・・・・背中の銃は何ですか?」

 

信「当てくじで引き当てた」

 

りみ「無表情で言ってるけど、すごいこと言ってない?」

 

信「多分今年の運を全て使い切った気がする」

 

 

ヒュ〜・・・・ダン!

 

たえ「お〜綺麗!」

 

信&香澄「た〜まや〜!」

 

沙綾「シャッターチャンス!」

 

信「かってに被写体にしないでください」

 

有咲「結構絵になってだぞーカッコよかったぞー」

 

信「これでもかっていうくらい棒読みやないかい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 PM8時半

 

信「すっかり夜だね〜」

 

沙綾「この時間になるとやっぱり涼しいね」

 

今は家の最寄り駅まで帰って来た。もちろん浴衣は返却済み。

 

信「帰って菓子パーでもする?」

 

沙綾「さすがにこの時間だからやめとこう?」

 

信「はーい」

 

香澄「じゃあ昨日みたいにしない?」

 

りみ「昨日何かしてたの?」

 

信「広縁で涼みながらおしゃべり乾杯」

 

たえ「やりたい!」

 

信「じゃあ準備しますか、流石に昨日みたくジュースはないから水オンリーだけど」

 

香澄「これ明日もやろうよ〜絶対楽しいよ」

 

有咲「そうだ、信がさっき引き当てた銃構えてみてよ」

 

信「まだ開封してないよ」

 

有咲「じゃあ明日」

 

信「それならかまないけど」

 

明日は虫取り頼むから晴れてくれよ〜今日祭りに行く前に準備したんだから。

 

 

 




わっしょい!わっしょい!祭りだわっしょい!
最近はイカ焼き無くなってしまいましたね。悲しいぜ!

感想や指摘が有ましたら何なりと申しつけください。

それでは次回までばいなら〜


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#27 森からのお客さん

おはこんばんちは、空島です。

この回を書くのに約一か月悩みました。もう虫取り回はしない(笑)
友達と虫取りしたことないんですよ。虫取り網と虫取りかごを持って歩いていたら幸福感を得られた少年時代を過ごしたやつなんですよ。

それでは、どうぞ!


 side信

 

信「お集まりいただきありがとうございます」

 

香澄「今日は最終日前日ですが、虫取りをしたいと思います」

 

有咲「香澄までそっちに回ってどうする!」

 

みんなで麦わら帽子をかぶり、虫取り網をもち、虫かごを持つ。

 

信「そういえばみんな虫よけスプレーふった?」

 

りみ「そもそも、虫よけスプレー持ってないよ」

 

信「貸そうか?」

 

りみ「いいの?」

 

信「うん、いいよ。他にはいる?」

 

4人「はーいっ!」

 

全員でした。

 

 

 

 

 

 

狙うはもちろんカブトムシやクワガタムシ。確かスギの木やクヌギの木がカブトムシの好む木だったはず。

 

信「それじゃあスギの木とかクヌギの木をさがしましょ~」

 

香澄「信君、その木はどんな木なの?」

 

信「確かサルスベリの木とは真逆で、すごいザラザラな木だったはず・・・・ほら、こんな木だよ。そしてこういう木には樹液が出ているはずなんだけどこの木は出てないね」

 

近くにあったクヌギの木を触って確かめる。うん、あってる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ~数分後~

 

たえ「見つからないね」

 

有咲「見つからないな」

 

信「見つかりませんね」

 

開始から一時間。森の中を歩き続けているが、カブトムシどころかスギの木やクヌギの木さえ見当たらない。森の中だから暑くはないが昼ごはんのこともあるからあまり長くはいられない。

 

香澄「信君、罠出してよ」

 

信「そうだな、そろそろいい時間だしな~」

 

ショルダーバックを開け罠を取り出そうとするが、相変わらずアルコールのにおいがすごいな。

罠はバナナを切って、焼酎・砂糖・ドライイーストを袋に入れてよく揉み、日光に当てて発酵させたやつ。効果は虫に対しても人に対しても抜群だ。

 

信「じゃあこれをクヌギじゃないけど仕掛けてと、あと3つくらい仕掛けてっと」

 

よし、これで良し!

 

信「そいじゃあ夕方にまた来ますか。あ~すごい匂いだった~」

 

りみ「信君今日のご飯は何?」

 

信「う~んリクエストのあったペペロンチーノでもやりましょうかな」

 

沙綾「作ってくれるの!?」

 

信「うん、いいよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ~というわけで夕方~

 

信「時間を簡単にいじるんじゃないよ」

 

主「お許しください」

 

りみ「信君何してるの?」

 

信「何でもないよ~今行くよ~」

 

少し暗くなっただけだけどそれでも森は全く別の雰囲気になるから不思議だよね。そしてそれをどうとらえるかは人次第なので。

 

香澄「有咲~ちょっと怖いよ~」

 

有咲「怖いのはわかったから引っ付くな歩きにくい!」

 

とまあこんな風になる。さて、仕掛けにはかかってるかな~

 

沙綾「どうしたの?」

 

信「いや、ここら辺の木に仕掛けたはずなんだけど罠が見当たらなくて」

 

香澄「えぇ!?迷ったってこと!?」

 

信「・・・いや、罠の跡が残っているからこの木で間違いないね」

 

だとすると罠だけがなくなったわけだが虫だったらどう考えても不可能だし人だったらここは虫取り禁止区域みたいな場所ではないのでわざわざ取ることはしないだろう。そうすると獣の類かな?熊とかなら厄介だから勘弁してほしいんだけどな。

 

信「他のところも見ていこうか」

 

結果から言うとほかのところも全部跡形もなくかっさらっていかれてた。こんなことある?

 

信「カブトムシ・・・諦めよっか」

 

香澄「いいの?信君」

 

信「うん、罠もなし木もなしだったら打つ手なしだよ」

 

カブトムシ持ってイエーイってやりたかったんだけどな~。しょうがないか。

 

?「姉さんたちどうしたの?」

 

沙綾「え?」

 

視界には麦わら帽子をかぶった少女が立っていた、背丈的にも俺らよりも年下だろう。

 

信「キミこそどうしたの?この時間にここに一人って」

 

?「私は別に探検してただけだよ」

 

明らかにおかしいけど敵意はないように見える

 

信「名前は?」

 

?「私は洋子。もうすぐ7歳になるんだ!お姉さんたちはカブトムシ捕まえに来たの?」

 

信「そうだよ」

 

洋子「・・捕ってどうするの?」

 

信「僕たちは明日には帰っちゃうから今日とって今日逃がすんだよ」

 

洋子「なんだ、そうだったんだ。ここじゃ取れないよ。いい場所教えてあげようか?」

 

香澄「知りたい!」

 

有咲「洋子ちゃんの方が大人に見えてきた」

 

信「ゆーたらあかんやつやで有咲さん」

 

洋子「それじゃあ行こう!」

 

信「?」

 

一瞬だけどなにか匂いがした。どこか嗅いだことのある匂い。って何を考えてるんだよ俺は。

 

そして、そのまま森の奥に進んで行く道は一本道だから迷わないけどこれ帰るの大変だな。

歩くこと30分少し開けた場所に到着。

 

信「すごい大量だね」

 

そこにはあれだけ探したクヌギの木やそこから出でいる樹液、そしてそれに群がるカブトムシが大量。この山一つ分のカブトムシ独占してるでしょ。

 

信「すごいね洋子ちゃん。こんな場所知ってるんだ」

 

洋子「私は生まれも育ちもここだからね、お姉さんも早くカブトムシとってきなよ」

 

信「うん、わかった」(お姉さん?)

 

沙綾「完全に性別間違われてるよね」

 

りみ「女子の6人グループになっちゃってるね」

 

たえ「信君女子みたいなものだから大丈夫だよ」

 

まったくもって大丈夫じゃないんだけどな。まあ今はいいや。夜には逃がすから簡易的な虫かごを用意してそっと近づく。

 

信「・・・・・よし、とれた!」

 

洋子「おめでとう!」

 

信「ありがとう!洋子ちゃん、よかったらお礼としてアイス食べていく?」

 

洋子「いいの?」

 

信「今日のお礼だよ。でもその前にもう少し待ってね」

 

原因の方向を向くと香澄がカブトムシと格闘していた。めっちゃ真剣な顔で。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

信「よし、洋子ちゃん何のアイス食べる?」

 

洋子「何があるの?」

 

信「あ〇きバーにホーム〇〇バーにも〇太郎に3色〇リノ」

 

洋子「3色〇リノ!」

 

有咲「自主規制多いな」

 

主(著作権批判食らいたくないので)

 

信(なんか今聞こえたな)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ~PM7時~

 

結局今日もやることになった広縁雑談タイム。明日で帰るから別にいいけど。今日はもう一人ゲストがいるし。

 

信「洋子ちゃん君は帰らなくても平気なの?」

 

洋子「親には言ってあるから大丈夫だよ」

 

信「そっか。ちなみにさ、僕らの作った罠持って行ったの誰かわかる?」

 

洋子「・・なんで?」

 

信「洋子ちゃんはここにきて長いからカブトムシの罠を持っていく獣とか知ってるかな~って」

 

洋子「そういうことか、う~ん・・・・・・狐じゃないかな」

 

狐か確かにあの位置に置いた罠なら取ることは可能か。

 

洋子「さてと、じゃあ僕行くね」

 

信「今日はありがとう。俺たちは明日には帰っちゃうけどまたいつか来るよ」

 

洋子「そっか、じゃああの場所もっとすごくしとくよ」

 

信「どんなふうにする?」

 

洋子「そうだなぁ、手をたたいただけで虫が寄ってくるとかどう?」

 

信「ははは、それいいな!面白そうじゃん!」

 

洋子「今度来た時に見せれるようにそれじゃあね!」

 

信「きぃーつけてかえれよー」

 

洋子ちゃんは茂みの中に躊躇なく入っていく、多分そこが近道なんだろう。元気だなぁ。

 

 

 

 

待てよ。

 

 

 

 

この広縁の正面は少し離れて山があるだけ民家がるのは広縁と反対側の方角。

 

信「洋子ちゃん!?」

 

急いで茂みに入ったが洋子ちゃんはいなかった。足跡は残ってるが洋子ちゃんのとはちょっと違う。だが、他に足跡がないからこれにそって進んでみる。

 

数分たって足跡の先に何か当たった。目の細かいネット。ほのかにアルコールのにおいがするが。これ俺らが罠に使ったネットじゃん!

 

洋子「狐じゃないかな?」

 

信「え?」

 

今洋子ちゃんの声が聞こえた気がするけどその方向には誰もいない。強いて言うなら四足歩行の膝くらいの高さの動物がいた。でも今ので分かった気がする。

 

あの場所を教える前と罠の話をするときに少し顔をしかめた。それに僕らは罠の話をしてないのに罠を知っていた。あと、すれ違うときに匂ったあの匂い、あの時は考えるのをやめたけど今思い出せばアルコールの匂いだ。それに名前、そしてこの足跡とさっきの獣。こっちの方向に帰って行ったこと。全部納得がいく。

 

そういうことね、してやられたぜ。

 

信「珍しい生き物ってほんとにいるんだな」

 

じゃあな、ようこちゃん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 side洋子

 

あー楽しかった。あの人は気づいちゃったけど。たぶんあの人は口外しないでしょうし。

 

今度遊ぶときは別の格好していこうかな~




信「狐ってアルコール大丈夫なんですか?」
主「わかりません」

この小説はフィクションです。狐にアルコールを与えても大丈夫か主は知りません。
洋子ちゃんの名前はどんな漢字なんでしょうかね?

感想や指摘がありましたら何なりと申し付けください。

それでは次回までばいなら~


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#28 花の祭り 発芽

おはこんばんちは、空島です。

文化祭 参加をすれば みな同じ 

それでは、どうぞ!


 side信

 

夏休みも終わり。学校が始まった。そして我々は今。

 

担任「そこまで、筆記用具を置いてください」

 

テストを受けていた。

 

香澄「終わった~」

 

信「お疲れ様、出来はどうだった?」

 

香澄「今回はまあまあ良かったよ」

 

香澄は今回のテストは気合が入っていたらしく夏休みの最後の方に有咲につきっきりで教えてもらったそうだ。

 

有咲「どうだ、二人とも?」

 

信「俺らは大丈夫だと思う」

 

香澄「有咲が教えてくれたからね」

 

有咲「お前は文化祭だからって気合が入りまくりだ」

 

そう、香澄の気合が入っている理由は約一週間後に控えてる文化祭のため。このテストで酷い点数をとると文化祭の準備期間中に補習に呼ばれるのだ。呼ばれた場合は文化祭の準備もできるが半分くらいは時間がとられてしまう。

 

香澄「えぇ~だって今回は信君も一緒にライブするんだよ」

 

有咲「まあ確かにテンションは上がるけどさ。ちゃんと自主練してるか?」

 

信「まあね、時間があるときはそれにつぎ込んでるよ」

 

 

 

 

 

 

  2週間前

 

今日は有咲の蔵が使えないことと俺がバイトのシフトがあるということで久しぶりのCiRCLE練習なのだが。

 

やっべ早めにやりすぎた

 

戻るにしてもまりなさんから「休んでていいよ」の一点張りだし。それに今の時間帯はお客さんもあんまり来ないのでカウンターも暇してる。

何をするかな~。

 

ふと時計を見ようとカウンターに戻るとレンタル用のギターが目に入る。時間があるしやってみようかな。

 

信「まりなさん、あれ借りてもいいですか?」

 

まりな「いいよ~信君って楽器引けたっけ?」

 

信「ギターなら少し引けますよ」

 

まりな「ふ~ん、後でちゃんと返してね~」

 

信「了解です」

 

さて、勢いで借りてきたわけだが。何か弾こうかな。

 

数秒考えてある曲を演奏する。

大好きなゲームのテーマ曲をギターアレンジしたものだ。正直これが引きたくてギター始めたし、何回も弾いてたから手は覚えてるもんだね。

 

楽しい。

 

素直にそう思えた。最近はサポートに回ることが多かったけど久々に引いたらやっぱり楽しいもんだな。

 

そのまま何曲か演奏して、気づいたら時間を忘れていた。

 

有咲「いい音出してるじゃん」

 

信「いつから見てたの!?」

 

有咲「15分くらい前から、だってもう集合予定時刻から30分くらいたってるよ」

 

ハッとしてカウンターにある時計を見る。確かにそこには有咲の言うとうり30分以上針が回っている時計が。

 

信「ゴメン!今すぐ片づけるから!」

 

沙綾「いいよいいよ、それにまりなさんが言ってたし」

 

信「何を言ってたの?」

 

りみ「今信君が演奏してるからもし、熱中してるようならそっとしておいてあげてって代わりの鍵貸してくれたよ」

 

まりなさん、ありがとうございます。

 

香澄「でも私たち断ったんだ~なんでだと思う~?」

 

信「楽器がいつも使ってあるやつじゃないと無理だからじゃないの?」

 

沙綾「いや、私がいつも使ってるドラムセットは覚えてるしバチも自分で持ち歩いてるから問題ないよ」

 

信「じゃあわかんなよ、降参」

 

香澄「正解はね~信君の演奏見てみたかったからだよ。信君私たちとの自己紹介の時にギターを少しって言ってたじゃん。思い返すと信君がギター弾いてるの見たことなかったし」

 

たえ「人がギターで楽しく弾いてるのを邪魔できないよ」

 

信「そういえば言ったような。よく覚えてたね」

 

正直言った本人忘れてたぞ。

 

香澄「それでね信君。提案なんだけど」

 

信「?」

 

香澄「文化祭で一緒に弾かない?」

 

信「いや俺が入っちゃうとガールズバンドにならないじゃん」

 

香澄「文化祭だから正式なライブじゃなくて楽しむ方向に行きたいんだ。それに、さっきの信君と一緒に弾きたいし」

 

有咲「言っておくが私達はすでに全員了承済みだぜ」

 

信「早くない?」

 

でも集合時間に全員集まってそこから30分話合う時間があったとすれば十分か。

 

沙綾「だから、後は本人の気持ち次第ってわけ」

 

ほんとに、いい仲間を持ったな。

 

信「わかった、俺が出たからってライブが失敗したとか言わないでよ」

 

たえ「失敗しても楽しい思い出になること間違いなしだから大丈夫だよ」

 

有咲「そこは失敗前提で話を持っていくなよ!」

 

香澄「そうと決まれば信君、一緒に練習するよ」

 

まりな「話は聞いたよ~」

 

信「最初っから盗み聞きしてた人のセリフですかそれ」

 

まりな「ありゃ、ばれてたか。まあ、頑張ってきなさいな信君こっちは大丈夫だから」

 

信「今度埋め合わせしますよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  そして現在

 

あれから約二週間が経過した。正直3週間でみんなと同じレベルまでもっていくのは無理なので途中参加的な感じで出ることになったのだが。

 

信「6人中3人がギターって大丈夫なの?」

 

有咲「珍しいことは珍しいけど全く無しってことじゃないらしいぞ」

 

香澄「じゃあ、早く練習行こ~どれくらいうまくなったのかな~」

 

信「あまり期待すんな、そしてハードルを上げるな。ほんとに空いた時間でやってただけだから」

 

有咲「なあ信」

 

信「そうした?」

 

有咲「信が良かったら文化祭の本部役員入ってくれないか?」

 

信「いいけどなんで?」

 

有咲「本部役員って今年からできたんだがそのせいもあってまだ誰も委員が来てないんだよ。信なら私と白金先輩が信頼できるし、何より私とお前は学校以外でもつながりを持ってるから連絡も取りやすいし。私達もできる限りでサポートするし」

 

信「まあ、確かにね」

 

あの人は結構な人見知りだから知っている人がいた方が楽なのだろう。

 

信「わかった。引き受けるよ、ご期待に応えられるかはわからないけど」

 

有咲「ありがとう。まじで助かった!」

 

香澄「二人とも~何してるの~おいていくよ~!」

 

有咲「今行くから待てって!」

 

さて、これから忙しくなるぞ。

 

 

 




主「文化祭か~・・・・・あれ、記憶がない」
信「お前はだいたい休憩室で雑談してただろ」

感想や指摘がありましたら何なりと申し付けください。

それでは次回までばいなら~


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#29 花の文化祭 蕾

おはこんばんちは、空島です。

文化祭は本番よりも準備に本気を出す派。(前にも似たようなことを書いた気がする)

それでは、どうぞ!


side有咲

 

有咲「ここが生徒会室。入るのは初めてだっけか?」

 

信「そうだな、初めてだと思う」

 

有咲「白金先輩、信つれてきました」

 

燐子「ありがとうございます市ヶ谷さん。信君は話は聞いてますか?」

 

信「文化祭の本部役員だと聞いてますけど何をするんですか?」

 

燐子「難しく考えなくていいです。やることは私達と変わりませんから」

 

有咲「まあ、ゲストだから好きなの選んでくれ」

 

紙に書いてるのは多分仕事の種類だろう。パンフレットや会計や装飾などの仕事が書いてある。その中で目を引くものが一つ。

 

信「じゃあこの後夜祭で」

 

燐子「ふふ、予想どうりですね」

 

信「え、どういうことですか?」

 

有咲「紗夜先輩もいれて三人で予想しあってたんだよ。三人とも後夜祭を選ぶだろうで一致したんだよ」

 

信「え~単純ってこと?」

 

燐子「氷川さんは予想理由言ってましたよ。間宮さんなら楽しそうな仕事を選ぶだろうって」

 

信「満点回答ですよ。楽しそうって選びました」

 

有咲「ちなみに、バンドも後夜祭にやるからな?」

 

信「これ見る限り後夜祭本番よりも後夜祭の準備の仕事っぽいから大丈夫でしょ」

 

燐子「じゃあ信君は後夜祭担当でお願いしますね」

 

信「了解です」

 

紗夜「遅れてすいません」

 

有咲「まだ始まってませんけど」

 

信「こんにちはー」

 

紗夜「おや、間宮さんもいるんですね」

 

信「助っ人役ですけどね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

香澄「うん、今のよかったよ」

 

信「ほんとか?!」

 

正直嬉しい、この曲は俺の好きな曲ということもあり、絶対にノーミスでクリアしたかった。

 

それにセットに入れたのも俺だから自主練もめっちゃやった、

 

りみ「やったね!」

 

紗綾「うん、信君どんどん上手くなってるよ」

 

たえ「この調子なら他の曲もいけるんじゃない?」

 

信「知ってる曲なら大丈夫だけどリストに知ってる曲なかった気がする」

 

香澄「じゃあさ、信くんの知ってる曲を一つ増やそうよ」

 

信「いや時間的にも本番の演奏時間てきにも無理でしょ」

 

有咲「言うとおもったよ」

 

ライブまで残り一週間、できなくもないけどそれは俺1人だけができなかった場合。6人全員ができないとなると話は違って来る。

 

有咲「後夜祭の時間的は大丈夫だけど」

 

信「え?」

 

ちょっとまって担当の人知らないんだけど。

 

有咲「まあ、香澄が言いそうだったからあらかじめ多めに時間とってたんだよ」

 

信「つまり元から曲を増やさないといけなかったんですね」

 

有咲「ごめん、言うの遅れた」

 

まりな「みんな~時間だよ~」

 

香澄「あ、はい!じゃあ明日の練習までに好きな曲を一曲考えてきて信君」

 

信「ゲームミュージックでもいいの?」

 

有咲「ゲームミュージックなら歌詞があるものにしてくれよ」

 

信「歌詞のないものは?」

 

有咲「ダメだろ、どう考えたって!」

 

沙綾「信君この前のやつ入れようとしたでしょ」

 

信「知ってる曲なんて大概がゲームのBGMだよ」

 

たえ「それでもだめだよ香澄が歌えなくなっちゃう」

 

りみ「スマホの検索履歴は?」

 

信「俺の検索履歴は面白くないよ」

 

沙綾「じゃあ見して」

 

信「いいよ~」

 

有咲「いいのかよ!普通そういうのは見せたくないものだろ」

 

信「だってね~」

 

スマホの設定画面からゴーグル先生やヨウ〇ベの検索履歴を見せるが。多分俺の検索履歴は誰が見てもほぼ同じリアクションだろう。

 

有咲「・・・お前・・・・」

 

沙綾「なんというか」

 

りみ「あはは・・・」

 

香澄「え、え?」

 

たえ「すごいね、これ」

 

信「まあ、こんな感じで俺のスマホの検索履歴は当てにしない方がいいよ」

 

有咲「ちょ!待てよ。本当にこれだけなのか?!」

 

信「気になるならスクロールしてもいいよ」

 

俺のスマホを見て目を白黒させるメンバー。まあでも正直男子高校生の検索履歴としてはちょっとズレている気もする。(圧倒的偏見)

 

有咲「・・・・本当にゲームが好きなんだな。お前」

 

沙綾「将来プロゲーマーにでもなるの?」

 

信「いや、モノホンのプロゲーマーはもっとすごいからね?」

 

俺の検索履歴はゲームの攻略や特訓動画、ゲームイベントやコラボ関連の検索用語で埋まっている。

けれども、プロの人はもっとすごい。プレイ動画を見ても真似すらできないし、あまりにも動きや入力スピードが違いすぎる。スパコンレベルだろあれ。

 

有咲「香澄、どうすんだこれ?」

 

香澄「信君このゲームの中に歌詞付きの曲は?」

 

信「歌詞付きの歌はだいたい英語だった気がする」

 

香澄「信君はそれ歌える?」

 

信「歌えるけどおススメはしないよ。知らない人が多いだろうし」

 

有咲「なあ、この曲なら日本語だしみんな知ってるんじゃないか?」

 

信「どの曲?」

 

有咲「この曲だよ」

 

有咲が指を指した場所にはある曲名が映ってた。俺は元々この曲から入った者ではないが、あるゲームの戦闘BGMとしてミックス版が使われていた。

 

沙綾「この曲なら前にみんなで聞いたことあるよ」

 

りみ「これってゲームの曲なの?」

 

信「正確にはこの曲じゃないんだ。この曲と別の曲のミックス版があるゲームのAU作品のBGMとして使われていたんだ」

 

香澄「信君はこれ演奏できる?」

 

信「これならミックス版ならできるからそこから戻せればって感じかな」

 

香澄「みんなはいいかな?」

 

「「「「イイトモー!」」」」

 

信「あえて触れないでいようか」

 

香澄「そ、それじゃあこの曲で」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 sideまりな

 

信「ふう、まりなさんお疲れ様で〜す」

 

香澄「じゃあ信君また明日〜」

 

信「うん、また明日〜」

 

まりな「信君大丈夫?」

 

信「何がですか?」

 

まりな「心なしか疲れているような気がしたから」

 

信「まあ、そうですね。今日はしっかり寝ますよ」

 

まりな「今日は?。しっかり休みは取れてるの?」

 

信「休み自体はとってるんですけど自分がただ単に休んでないだけですよ」

 

まりな「昨日の睡眠時間は?」

 

信「昨日は寝てないですね」

 

まりな「え、じゃあ一昨日は?」

 

信「も、寝てないですね」

 

まりな「最後に寝たのは?」

 

信「確か三日前ですね」

 

まりな「信君。今日はもういいから帰って休みなさい!」

 

信「いやいやまだまだ元気ですよ?」

 

まりな「いいから休む!。有咲ちゃ〜ん」

 

有咲「な、なんでしょうか?!」

 

まりな「このおバカをあなたの家に泊まらしてあげて」

 

信「まりなさんも大概疲れてませんか?」

 

まりな「君より全然元気です!」

 

有咲「あの、どうしたんですか?」

 

まりな「有咲ちゃん、ちょっとこっちに」

 

 

 

 

 

 

 

         ~説明中~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

有咲「よし、お前。私の家に来い!」

 

信「有咲まで言い出したよ」

 

いやおかしいでしょ!睡眠って人間の三大欲求なはずなのに3日も寝てないなんて。私でも3日寝なかったらもうフラフラだよ?!

 

まりな「頼んだよ!有咲ちゃん」

 

有咲「・・・まりなさんも疲れているなこれ」

 

まりな「私はいいの!ちゃんと毎日休んでるから」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 side有咲

 

家までの帰り道。いつもならここでみんなと別れて1人で帰路につくはずなんだが今日は違う。

 

有咲「んで。どうすればいいんだ?」

 

信「俺に言われましてもね」

 

今は信が隣にいる。家に男性を泊まらすのは確かにどうかと思うが。多分紗夜先輩に言ったら説教が来るだろう。だが、今日は例外だ。

 

有咲「それで、なんで三日も寝てないんだよ」

 

信「いやだって自主練とか作業とかしてたらすぐに朝になったやうんだもん」

 

自主練は私たちとやるライブのことだろう。

 

有咲「そんな仕事量出したっけ?」

 

信「予算内部でよりよくするのが俺らの仕事じゃん。それに見回りをしてたらなんとなくだけどどこのクラスも気合い入ってるし」

 

そうなのだ、今年の文化祭は例年より期間が短いせいかどのクラスも盛り上がっている。それはもう見回りに行ってる私たち生徒会まで熱を感じるほどに。

 

信「だから、俺たちもできる限りのサポートをしなければならないってことさ」

 

有咲「でも信って後夜祭担当だろ?」

 

信「後夜祭の仕事は半分以上は終わらしたよ。だから白金先輩に新しい仕事頼んだんだよ」

 

有咲「はぁ?!」

 

嘘だろ?仕事量で言ったら私たちとなんら変わらない量を出した。期間で言えば一週間かかるはずだ。

 

有咲「まりなさんがこの行動をとるのも納得だな」

 

信「え、そんなに?」

 

有咲「当たり前だ。それに、見守るのは私だけじゃないぞ」

 

信「え?」

 

私が指を指した先には、見慣れた4人の姿が。

 

信「なるほどね」

 

沙綾「あれ、信君どうしたの?」

 

信「その顔は知っているでしょうに」

 

りみ「信君、ほんとに三日間も寝てないの?」

 

信「うん、まだいけるよ」

 

たえ「いいから休んで今布団敷くから!」

 

有咲「ちょ、おま。勝手に人の家の布団を出すな!」

 

香澄「私たちも寝よ〜」

 

信「俺制服のままなんだけど」

 

有咲「私たちも同じようなもんだから大丈夫だよ」

 

信「というか流石に早すぎない?」

 

今の時刻は21時。確かにいつもなら寝るのには早い時間だが。

 

有咲「今日はいいんだよ今日今日は。早く寝るぞ」

 

信「はいはいわかったよ」

 

香澄「それじゃあおやすみ〜」

 

「「「「「おやすみ〜」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 side香澄

 

今は午前2時まだ外は暗く月が頭上にある時間帯だが私たちは起きていた。

 

香澄「さて、どうしよっか?」

 

有咲「正直、3日も徹夜していたら動きや行動に影響が出ると思うがいつも通りだったと思う」

 

りみ「私と沙綾ちゃんとおたえちゃんが来た時も普通にバイトをしてたし何か体に影響が出てるようには見えなかったよ」

 

沙綾「まりなさんも本人の口から言われるまで気がつかなかったって言ってたよ。声をかけたのは運任せだって言ってたし、なによりバイト最中もそんなに疲れた様子はなかったって」

 

有咲「でも実際こうやって普通のボリュームで話てるけど全く起きる様子はないな」

 

そう、今私たちはこの時間まで起きていたのは本当に信君が疲れているかどうかの確認だった。結果的に今こうして信君の真横で話ていて全く起きないことから確定になる。それに問題はここから。

 

香澄「このままじゃ信君倒れちゃうよ」

 

有咲「どうにかして信が疲れているサインを見つけないと」

 

沙綾「でも三日であれだよ。4日や5日ならまだわからないだろうけど」

 

香澄「とにかく信君の行動を少し気にかけていこう。もう一週間切っているからみんなおねがい」

 

たえ「それならさ。文化祭までここで寝るっていうのはどう?」

 

有咲「いや、信のことだそこまでしたら逆に罪悪感が出てくるだろう」

 

香澄「じゃあさ、燐子先輩と紗夜先輩にも協力してもらおうよ」

 

有咲「そうするしかないか。先輩たちもつかれそうだけど」

 

たえ「あの2人なら徹夜しないと思うよ」

 

有咲「わかった、あの2人には私から言っておく」

 

香澄「倒れたら許さないよ信君」

 

りみ「なんか香澄ちゃんが怖いよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ヨクジツ

 

ん、もう朝か。ばあちゃんの朝ごはん手伝わないと。今日はばあちゃん含めて7人分を作らなきゃいけないから。

 

有咲「ばあちゃん、手伝うよ」

 

信「あ、おはよう有咲」

 

有咲「な、なんでお前が起きてるんだよ!」

 

信「いやさすがに8時間も寝たらね」

 

まあそれもそうか。いくら休まなきゃいけない人だといえど8時間も寝たらそりゃ起きるか。 

 

有咲「でもなにしてんだ?」

 

信「泊めてもらったお礼に朝ごはんの手伝い」

 

有咲「じゃあ今日は信の料理が食べれるのか」

 

信「あまり期待しないでよ。香澄たちは?」

 

有咲「あいつらのことだ。沙綾は自分で起きるとして他のメンバーは匂いで起きてくるだろ」

 

信「ははは、違いねぇ」

 

 

 

 

 

 

 




追加曲の下りのことなんですけど。主が知ってる範囲で書いています。もしかしたら間違った情報を流してしまったかもしれないので鵜呑みにはしないでください。

感想や指摘がありましたらなんなりと申し付けてください。

それでは次回までばいなら〜


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#30 花の文化祭 開花

おはこんばんちは、空島です。

信「おい主、前回の投稿日いつかわかってるのか?」
主「10月の24日ですよね」
信「お前一ヶ月間も何してたんだ、ロックオンからのハサミギロチンするぞ」
主「お許しください!」

はい、誠にすみませんでした。
リアルが本当に忙しくて編集ができませんでした。
このシリーズもこの話で30話になりますがこれからもよろしくお願いします。

それでは、どうぞ!

信「おい待て!なんで生きてるんだ!」


 side信

 

よし、これでおk。あとは当日の係りの人に任せても大丈夫だろう。

 

燐子「どうですか信君」

 

信「はい、これで仕事完了です」

 

燐子「じゃあもう今日は帰って大丈夫ですよ。あとは私達でやっておきますから」

 

信「手伝いますよ?」

 

燐子「信君は働きすぎです。私たちは十分助かってますよ」

 

明らかに声から少し疲れているのはわかるが自分もクラスの準備をしなきゃいけないため今回は言葉に甘えさせてもらおうかな。

 

信「それでは、先に失礼しますね。それと、今日はちゃんと寝てくださいね。ちょっと疲れているように見えますから」

 

燐子「そうですか。・・・・・わかりました今日はちゃんと寝ます。あ、それと後夜祭楽しみにしてますね。Roseliaのみなさんも来ますから」

 

信「いや技術的には敵いませんって。あと、ハードルをあげないでください」

 

燐子「ふふ、楽しみにしてますね」

 

信「俺以外のメンバーはともかく、俺に対しては期待しないでと言っといてください」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

信「おつかれさま~何か仕事ある?」

 

香澄「あ、信君お疲れ様~」

 

有咲「・・・・お前仕事は?」

 

信「ちゃんと全部終わらしたよ」

 

香澄「有咲、どんな量だしたの?」

 

有咲「安心しろ。ちゃんと燐子先輩にたのんで少な目にしてもらっているから」

 

信「それで、仕事ないの?」

 

有咲「じゃあ、この段ボールに色を塗ってくれ」

 

信「これ、どこに使うの?」

 

香澄「厨房と席の壁だってさ」

 

信「あ~なるほど」

 

俺たちがやるのは喫茶店。定番と言ったら定番なんだろうけど、なにやらいろんなアニメや店から服装を持ってきて当日くじ引きを引いて1日目と2日目でシャッフルするらしい。このクラスで男子は俺一人なのでほぼほぼ確定で女装である。もうコスプレ喫茶じゃダメなんだろうか。

 

香澄「ねえ信君。もし明日興味があったらメイクセットとか持ってきてあげようか?」

 

信「いや、そこまではいいよ。というか香澄メイクセットなんて持ってるんだね」

 

香澄「たまにライブとかで使うから持ってるんだ。それより、考えてみてよ。衣装の係りの人たちが信君にあった男性ものの服を持ってくると思う?」

 

信「100%もってこないな」

 

香澄「でしょ、だから信君はもう女装することが確定なんだから思い切ってメイクしてみようよ」

 

信「やらんて」

 

香澄「う~んつれないな~」

 

男として存在ができなくなるからね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 side有咲

 

 

有咲「疲れた~」

 

信「お疲れさん。ほい、アク〇リ」

 

有咲「さんきゅ」

 

ペットボトルの蓋を開け。中の液体を勢いよく口から喉へ運ぶ。あ~!最高!

運動もしてないのにこれだけスポーツドリンクがおいしく感じるのは、それくらいこの文化祭に自分が準備に力を入れてたことを思わせられる。そう考えたら、ある種の達成感が生まれてきた。

 

信「ぷはぁ~しみる~!」

 

有咲「おやじみたいだぞ」

 

信「いいじゃねぇか。実際スポドリはうまいんだし」

 

有咲「まあ否定はしねえけどよ」

 

信「今日でこの雰囲気も最後だね」

 

有咲「明日も明後日も仕事はあるからな?」

 

信「だとしても。この雰囲気は今日までだよ」

 

有咲「まあな」

 

香澄「ねえ信君。今日はどうする?」

 

信「どうするとは?」

 

香澄「今日もまた有咲の家に泊まるんでしょ」

 

信「今日もなの?」

 

有咲「当たり前だ。倒れる気かお前」

 

信「自ら倒れる気で活動する人はいないよ」

 

有咲「だとしてもだ。お前はこの期間中はちゃんと寝る。どうせあと2日なんだからいいだろ」

 

まりなさんが信を私の家に泊まらせてから4日目。あれいらい毎日私の家に泊まるようになっているのだが。ほんとに寝るだけなんだよな。夜ご飯はみんな食べてくるし、銭湯に集合して風呂に入ってから私の家に来るから風呂も問題ない。もはや一種の家族っぽいことになってるだよな。

 

沙綾「もう一緒に寝ることにはツッコまないんだね有咲」

 

りみ「まあ、これで4日目だしね」

 

たえ「今日もお泊まり会するの?」

 

香澄「あ、みんな。うん、今日と明日は練習して寝れたらいなって」

 

確かに4日前は家に泊まらすのもどうかとは思っていたが、流石に4日もこの状態だったら慣れた。これ文化祭終わった後とか違和感感じるんじゃねえか?

 

香澄「じゃあいつも通り銭湯前に集合ね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「お邪魔しま~す」」」」」

 

信「銭湯行っていまさらだけど俺一人で入るから家で入っちゃダメなの?」

 

香澄「信君そのまま寝られたら困るもん」

 

りみ「香澄ちゃん、それは元の目的からそれている気が」

 

香澄「あれ、そうだっけ?」

 

有咲「お前・・・」

 

沙綾「まあまあ湯冷めしないうちに入ろうよ」

 

たえ「話そ話そー!」

 

信「もはやあの人たち俺より寝てないよね」

 

有咲「というかあいつらもう私の家に入るのに躊躇してねえじゃん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 side沙綾

 

沙綾「今日はこの二人が残ったね」

 

信「だいたい逆だもんな」

 

この二人はだいたいみんなより先に寝てしまうからこうやって起きてるのは珍しい。というか信君寝なきゃダメなのに。

 

信「これ寝る前に聞くことだろうけどみんな何時集合かわかる?」

 

沙綾「有咲以外はいつも通りだけど香澄が早めに起きそうだよ。信君はどうなの?」

 

信「俺もいつもよりかは早めかな。でも香澄がはやく起きて学校に行くって言うならだいたい同じ時間かな」

 

沙綾「そっか。なら明日は信君に落書きしてもいいの?」

 

信「落とすのにめんどくさいんでやめてください」

 

沙綾「あはは、もうこの会話も明日で終わりか~なんかあっという間だったね」

 

信「そもそもあまり会話に参加してなかったからね」

 

沙綾「これさ、文化祭が終わってからも通話で続くんじゃないかな」

 

信「いよいよ倒れる人が出てきちゃうよ」

 

沙綾「あ~確かに」

 

そんなうまくはいかないか。

 

信「な~にぃ〜、さみしの?」

 

沙綾「な!違う!」

 

信「はは、ジョーダンジョーダン」

 

りみ「喧嘩してるの~二人とも・・・・」

 

信「あ、起きちゃった?」

 

沙綾「いや、まだ起きてないよ」

 

信「え、これで?」

 

沙綾「りみりんは起きてなくてもはっきりとしゃべるからね」

 

信「結構やばくないかそれ」

 

沙綾「まあ普段はしっかりしてれから大丈夫だよ」

 

信「それならいいけど」

 

沙綾「さ、寝よ寝よ」

 

信「うん、おやすみ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 side有咲

 

有咲「おりゃ!起きろー!」

 

信「ぐおばぁ!」

 

有咲「吐くなよ?!」

 

信「朝ごはん食べた後とかだったら吐いてたよ。というかガチでダブルスレッジハンマーを叩き込まないでください」

 

信は寝起きが悪いわけではないが1発で起こすならこれだろ。男子だし大丈夫だよな!

 

有咲「ほら、朝ごはん作るぞ」

 

信「俺はオトンかよ」

 

有咲「お前はオカンだ」

 

信「え、もう決めつけのレベル?」

 

有咲「そんなことより朝ごはん作ろう」

 

信「作ろうって、ほぼ俺に一任してるじゃん。別にいいけどさ、冷蔵庫の中身漁るぞ~」

 

有咲「どうぞ~」

 

今更ながら有咲のばあちゃんは友人の家に泊まっているらしい。まあいたらあれだけ騒がないからね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 side信

 

さて、文化祭当日になったのはいいけど何をすればいいんだろう。白金先輩から仕事があるからって生徒会室に呼ばれてるけど。

 

信「白金先輩おそくない?」

 

有咲「あの人のことだから時間を守らないことはないだろうし」

 

信「あ、来た」

 

燐子「すいません、少し遅れました!」

 

信「大丈夫ですよ。それよりもちゃんと寝れたらしいですね」

 

燐子「え、わかりますか?」

 

信「声が前に戻っていて目が昨日と変わっていますから」

 

燐子「そんなにわかりやすいですか?」

 

信「そりゃ昨日の白金先輩すごかったですからね」

 

燐子「そうですか。ありがとうございます。さて、それでは二人の今日の仕事ですが」

 

そう言いながら、白金先輩はロッカーから箱を出して来た。

 

有咲「これなんですか?」

 

信「・・・・・通信機ですか?」

 

燐子「はい、そうです」

 

有咲「じゃあ燐子先輩の後ろにある機械って」

 

燐子「その通りです。この通信機は本部と支部、ようするに生徒会室にいる人と個人でやりとりができるものです」

 

信「つまり、横のつながりはないってことですか?」

 

燐子「そういうことです。なので時間交代でここにいる人を交代するので二人のシフトを教えてください」

 

信「俺はこことここですね」

 

有咲「私はここと最後の部分です」

 

燐子「それじゃあ信君にはこの部分、市ヶ谷さんにはこの部分をお願いします」

 

信&有咲「了解です」「わかりました」

 

燐子「この時間以外は校内の見回りです。何かあったら連絡をくれるという感じで大丈夫です」

 

有咲「じゃあ、普通に文化祭を楽しんだり、クラスのシフトに入ったりしてもいいってことですか」

 

燐子「はい。それと、連絡が取れるようにしてればここで何をしてても大丈夫です」

 

有咲「わかりました。それじゃあ信、行こう。クラスの衣装班がお前に着せる服を持って待っているはずだし」

 

信「できる限り着たくないんだが、というか有咲もでしょ、何着させられるかわからないんだし」

 

有咲「わかってるけどもう吹っ切れた」

 

信「マジで?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 side香澄

 

香澄「あ、二人とも遅いよ」

 

信&有咲「どうしても着たくないです」

 

香澄「衣装班はあっちだよ〜」

 

信「どうやら拒否権はないようだな」

 

有咲「初めからないの確定でしょ」

 

香澄「それしゃあ早く着て着て」

 

衣装は制服の上から着れるようになっているからその場でそのまま着ることができ。今回の文化祭は更衣室で着替えられないから、教室で着替えるしかないため、他のスペースが狭くなってしまうのを防ぐためらしい。

 

有咲「私はまだ当たりだなこれ」

 

有咲が着ているのは小さくなった高校生のアニメに出てくる喫茶店。衣装というよりかは名前の入ったエプロンな気がする。

 

信「誰だ俺に黒歴史を打ち込んだやつは」

 

香澄&有咲「似合ってる似合ってる」

 

信「うるせぇ!」

 

信君が着ているのはうさぎのお家のカフェで着る衣装。たぶんおたえが喜びそう。

 

香澄「じゃあ基本はそれで校内を周ってね」

 

信「宣伝とかはしなくていいんだね」

 

香澄「歩いているだけで宣伝になるから大丈夫だよ」

 

担任「はい、じゃあみんな時間だから一回聞いて〜。みんな文化祭のしおりは持ってるね?じゃあ十分後にスタートだから最初のシフトの人位置について〜」

 

キーンコーンカーンコーン

 

香澄「信君、一緒に周ろ!」

 

有咲「信ならもういないぞ」

 

香澄「え、早くない?!まだ10秒もたってないよ?!」

 

たえ「香澄〜有咲〜信君〜一緒に周ろ〜」

 

有咲「私たちはいいけど信ならもうどっかいっちゃったぞ?」

 

りみ「早くない?」

 

沙綾「まあでも信君なら1発目はどこかだいたいわかると思うよ」

 

香澄「え、なんで?」

 

ニヤニヤしながらカバンからしおりを出してみんなの真ん中に広げる。そしてさーやの指が刺した場所に書かれていたのを見てみんなが察した。

 

 「ゲーム制作部・僕たちの世界を提供します!」

 

有咲「確定だろうな」

 

 

 

 

             移動中・・・・

 

 

 

香澄「すいませーん」

 

里奈「あ、いらっしゃ〜い」

 

有咲「里奈先輩に夏希先輩!」

 

夏希「しさしぶり〜元気にしてた?」

 

香澄「はい!先輩方はゲーム制作部なんですか?」

 

夏希「そ、里奈に誘われてね」

 

里奈「今日はどうしたの?」

 

沙綾「信君来ませんでした?」

 

里奈「あ〜あの子なら私たちの作ったゲーム10分くらいでクリアしてどっかいっちゃったよ」

 

たえ「どんなゲーム作ったんですか?」

 

里奈「横スクロール型でコマンドを打つシンプルなアクションゲームだよ」

 

有咲「それをシンプルといっていいのだろうか」

 

夏希「まあ正直シンプルではないと思う」

 

香澄「じゃあプレイしてみていいですか?」

 

里奈「いいよ〜はいこれコマンド表。ステージの最後にいるボスを倒せばそのステージはクリア。5ステージまであるから」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 side有咲

 

あれから10分いまだに1ステージ目で苦戦している香澄。そろそろ言って来そうだなこれ。

 

香澄「うぅ〜・・・・有咲ぁ〜これ難しいよ〜」

 

有咲「やっぱり言って来た」

 

夏希「なんだったら信君呼んでもいいよ。というか呼んで欲しいんだけど」

 

里奈「記録を更新すると景品がもらえるんだけど、正直信君以上のタイムを出せる人いなさそうなんだよね」

 

信「呼ばれずともここにいますよ先輩」

 

沙綾「うわぁ!!いつから?!」

 

信「今きたばっかだよ。中で香澄の声が聞こえたからまた入って来たんだけど、みんないるとは」

 

香澄「ねえ信君どうやってやったの?全然できないんだけど」

 

信「香澄の場合はまず操作に慣れてないでしょ、あとコマンドは頭に覚えておかなくちゃ。まあでも、先輩たち自身もかなりゲームをやり込んでいるからね、このソフト結構手が込んるし、なかなかの難易度になってるよ」

 

里奈「10分くらいでクリアした人に言われたくないんだけどな〜」

 

信「まあでも文化祭でやるならこの程度でいいんじゃないんですか」

 

夏希「じゃあ信君。ハードコアやってみる?」

 

信「やられたら最初っからじゃ意味ありませんよ。俺ノーミスですし」

 

夏希「間違えた、ハードモードでどう?」

 

信「具体的にはどんな要素が足されてるんですか?」

 

里奈「というかいつの間に作ってたのよ」

 

夏希「里奈がいない時。敵の攻撃が強化されたり、あたり範囲が広くなっているのは当たり前。敵の密度も上がってる」

 

信「先輩、それ弾幕ゲームになってませんか?」

 

夏希「まあ元はそれだし。ちなみにハードモードのステージは1ステージだけだから頑張ってね」

 

信「了解です。じゃあちょっと香澄交代して」

 

香澄「わかった」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 side香澄

 

信「こんなもんですかね」

 

夏希「難易度はどうだった?」

 

信「結構難しかったですよ。やってて楽しかったです」

 

香澄「え?」

 

信「へ?」

 

香澄「信君なにかチートでも使った?」

 

信「使ってないよ」

 

香澄「だって技とか出した後にすぐ動けるようになってるもん!」

 

有咲「キャンセル?」

 

信「お、有咲は知っていたか」

 

香澄「有咲、キャンセルって何?」

 

有咲「格ゲーとかのゲームで必要とされるプレイスキルで、ある技の発動に別の技やアクションを入力して元の技を切り上げるスキルのことだ」

 

信「結構知ってるね」

 

有咲「お前はなんであるってわかったんだよ」

 

信「ステージの1の前にチュートリアルぽい場所あったじゃん。あそこでコマンド全部試した後にキャンセルあるって確信できたからね、まあそれは運が良かったんだけど。あの先輩のやることだから今思えば普通かなって思った。というか先輩方これ元々プログラムに組み込んでいましたよね?」

 

夏希「あ、ばれた」

 

里奈「それと信君これが景品だよ」

 

信「ど〜も」

 

香澄「有咲なら信君越える?」

 

有咲「いや無理。信の場合は動体視力や反応速度があるから尚更だな」

 

信「香澄〜そろそろクラスのシフトの時間だよ?」

 

香澄「え、もう?!」

 

時計を見ると文化祭開始の合図があった時刻から40分経とうとしている。私たちのクラスは20分単位でのシフト制だからそろそろ戻らなきゃいけない。

 

香澄「じゃあみんなまた後で、行こう信君!」

 

信「はいよ」

 

りみ「頑張ってね、二人とも」

 

沙綾「あとでいっていい?」

 

信「ええよ〜」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 side信

 

とりあえずシフトまでには間に合ったな。というかもうこの衣装を着ていることに違和感を感じなくなってしまった。慣れって恐ろしいな。

 

信「いらっしゃいませ〜」

 

沙綾&りみ&たえ「おぉ〜」

 

信「やめろその反応、恥ずかしいいから」

 

沙綾「かわいいよ信君」

 

信「ニヤニヤしながら言うんじゃないよ」

 

沙綾「あはは」

 

信「ご注文は?」

 

「「「「カフェオレ」」」」

 

信「おお、揃った。カフェオレ4つ」

 

余談だが、うちのカフェオレは店の味らしい。なんでも、商店街のコーヒー店に頼み込んでどうにか入れ方を再現することに成功したらしい。衣装といい商品といいなんか気合いが入りまくっていた。

 

信「お待たせしました。カフェオレでございます」

 

沙綾「あれ、早かったね」

 

有咲「みんなで試飲したから味は大丈夫だぞ」

 

たえ「でも、なんか飲んだことのある味がするよ?」

 

りみ「・・・・・もしかして、つぐみちゃんの家の?」

 

信「正解でございます。こちら羽沢珈琲店の淹れ方を再現しました。ちゃんと本人には許可取っているらしいです」

 

沙綾「有咲大変だったんだね」

 

有咲「同情するな、思い出すから」

 

信「では、何かありましたら申しつけください」

 

沙綾「ここってあんな感じなの?」

 

有咲「あんな感じって?」

 

沙綾「いや、信君の敬語ひさしぶりに聞いたから」

 

有咲「あ〜なんかカフェっぽいからって理由でこうなっちまったんだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あのあと、有咲たちが別の場所に行くまで接客した後、ちゃんと時間までやりきった。

 

と、思ったのだ。

 

信「今日シフトでしたよね?」

 

まりな「休憩時間に抜け出して来たんだ〜」

 

今日は会うはずないって思っていたがそうもないみたいだな。

 

信「とりあえず。いらっしゃいませ、ご注文は何にしますか?」

 

まりな「う〜んじゃあアイスコーヒー一つ」

 

信「はい、アイスコーヒー一つ。それと、俺時間だからあと頼んだよ」

 

まりな「へぇ〜、お姉さんに付き合ってくれるのかな?」

 

信「話し相手を探していながらその返しをしますか?まあいいですよ」

 

まりな「さすが信君話がわかるね〜。で、やっぱり出ることになったんだ」

 

信「はい、おかげさまでみんなと一緒に演奏することになりましたよ」

 

まりな「本番私も行くから期待してるよ〜」

 

信「まったく、それだけで来たんですか?」

 

まりな「それだけって何さ〜後輩が頑張ってるんだもん。背中を見守るのが先輩の役目でしょ」

 

信「まりなさんはバイトじゃないですよね」

 

まりな「人生の先輩だよ」

 

信「さりげな〜くある程度の年齢を暴露してますよ。それでは、ごゆっくり」

 

まりな「あ、ちょっと!」

 

まりなさんの相手を雑に次の人に変わらせて見回りに行く。香澄の方は有咲がついているため俺がついていっても見回り組みが二人になるだけだから別行動。といっても今の所不審者やトラブルの被害等の報告は来ていない。今更だけどインカムにしたら良かったんじゃないかと思ってしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

燐子「信君そろそろ時間です」

 

信「了解です。そっちに向かいます」

 

といっても今自分は生徒会室の前なんだけどね。そろそろ交代の時間だから前以て生徒会室に来ていたがまあいいでしょ。

 

信「交代にきました〜」

 

燐子「早くないですか?」

 

信「ちょうどこの前を通った時によばれたので」

 

燐子「そうでしたか。それじゃあ私は見回りに行ってきますね」

 

信「はい、お気をつけて」

 

さて、これで生徒会室は俺一人になったわけだが。あらかじめ外のテントで販売していたものをバックから取り出す。焼きそばパンとタピオカミルクティー。買った時はこの時間が退屈すぎて寝ないようにと思って買ったが、どう考えてもこの二つを同時に食うのは合わない。なぜそれを考えなかったんだ俺よ。せめてタピオカミルクティーを緑茶にする選択肢くらいあっただろうに。

食って行くしかないか。ゴミはここで捨てなあかんし。

 

 

 

 

 

 

 

 

紗夜「あら、私の前は間宮さんでしたか」

 

信「まだ交代まで5分くらいありますよ?」

 

結局その後、特に通信が入ることもなく。生徒会室で変な味になってしまったタピオカミルクティーをすすって1日目は終了。この後はいつもどうり銭湯に行く前に有咲の家で練習するらしい。

 

もう有咲の家に行くのがいつも通りと思ってる時点で俺も末期かな?

 

 




改めて、長い期間投稿が空いてしまって申し訳ありませんでした。
それと、次回なんですが。話の構成上2話一気に投稿するつもりなのでまた少し投稿期間が空いてしまうかもしれません。できる限り早めに投稿します。

指摘や感想がありましたら何なりと申しつけください。

それでは次回までばいなら〜


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#31 花の文化祭 散り間際

おはこんばんちは、空島です。

長らくお待たせしました。気がついたら評価バーに色がついていました。皆さん本当にありがとうございます。

それでは、どうぞ!


 side信

 

文化祭の1日目が終わり今日は2日目。いよいよ本番なんだな。

正直実感がない。この文化祭でのライブが終わったとしても、有咲の家で練習しようとしてしまいそうで、またいつも通りメンバーのマネージャーとして戻れるだろうか?

恐らく無理だろう。今までマネージャーとして音楽に関わって来て、自分一人でゲームの曲をギターを弾くのが当たり前だった。それが逆効果。今となっては一緒に練習することでより深い会話や合図が取れるようになった。耳で聞くのだけじゃ物足りなかった。

 

はぁ、ダメだなこれ。

切り替えよう。このままじゃ戻ったとしても支障が出る。普段やってたことに戻るだけだ、どうせ数日後には慣れているだろ。

それより、今はこっちだ。

連絡としての通信は今のとこ来てないし。先生方からの知らせも来てない。

 

信「平和だね〜」

 

まあ文化祭が平和じゃなかったら困るからいいか。

 

香澄「やっほ〜遊びに来たよ〜!」

 

信「いらっしゃ〜い」

 

残りの時間も退屈しなそうだなこりゃ。

 

香澄「なんか有咲に信が寝ないか見張っとけって言われてさ」

 

信「有咲からみた俺ってそんな信用ないの?」

 

それはそれでショックなんだけど。

 

香澄「そういうわけではい、大きめのジュース」

 

信「これ俺ら二人で飲みきるの?」

 

1,5Lのペットボトルが机に置かれた。どこから持って来たんだよこんなデカブツ。俺らのクラスでもないぞ。

 

信「それじゃあコップ出すからちょっとそこに座ってて、なんか声が入ったら呼んで」

 

香澄「は〜い」

 

戸棚からコップを取り出す。なんで生徒会室に食器用の戸棚があるんだよ。先代の人たちここで晩酌でもする気だったのかな?おまけに水道もちゃんと通ってるし、白金先輩が言うにはこの水道水は学校の中でも綺麗な方らしい。

でも、今はこれに感謝かな。

 

信「ほい、コップ洗って来たよ」

 

香澄「じゃあ開けるね」

 

キャップをひねり。軽快な炭酸が抜ける音とともに中の液体が泡立ってくる。この量でしかも炭酸入りって。

 

信「なあ香澄。これ飲みきらなかったらどうするの?」

 

香澄「みんなで飲むんだよ。6人で飲んだら一瞬でなくなるでしょ」

 

信「いや6人だったら俺と香澄もやないかい」

 

もうこれだけで昼ごはん分の腹が膨れそうだよ。

 

香澄「それじゃあ信君。仕事中だけど、かんぱ〜い」

 

信「はい、かんぱ〜い」

 

残念ながらプラスチックのコップだから ガチャ なんて音はしないが、部屋が静かなこともあってコツンという音はしっかりと響く。

あ、炭酸がきつくない。そういえば一回香澄の前で強炭酸の飲み物を飲んで吐きかけたことあったっけ。

 

信「ねえ香澄、これどこで買ったの?」

 

香澄「そこのコンビニで学校来る前に買ったんだよ」

 

信「なるほど、、、、じゃあもとから来る気満々だったんだ」

 

香澄「えぇ!な、なんのことかな〜」

 

信「いや嘘下手か!」

 

香澄「知らないもん!」

 

あ〜そっぽむいちゃった。

 

信「それじゃあ、このジュース貰っちゃおうかな?」

 

香澄「それはダメ!」

 

信「はは、冗談だよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紗夜「間宮さん、そろそろ交代の時間です。・・・・お邪魔でしたか?」

 

信「いえ、大丈夫ですよ。じゃあ香澄、練習行こう!」

 

香澄「うん!」

 

最後の練習か〜

気合い入れないと。といっても、吹奏楽部がいなくなった後の音楽室で練習するだけなんだけど。

 

有咲「お、来たな。遅せ〜ぞ」

 

信「いや無茶いうなよ。これでも急いで来た方なんだから」

 

沙綾「よく紗夜先輩が許してくれたね」

 

信「いい感じに視界外から走り始められたからね」

 

香澄「じゃあ改めておさらいだけど今回演奏するのは4曲。うち信君が参加するのは後ろの2曲。一曲目が「God Knows」、二曲目が「千本桜」、三曲目が「〜」、四曲目は「〜」だよ。信君ちゃんと練習して来た?」

 

信「ちゃんと見張り役がいながら練習して来たよ」

 

香澄「じゃあ、リハーサルの前に一回通してみよっか」

 

信「じゃあ僕は2曲目までどいておきますね」

 

端に動いて椅子の隣にギターを置いて自分は椅子に座りってみんなの様子を見守る。

 

いけるかな?

 

エレキギターはアンプに繋がなければ出る音が小さい。だから今まで練習できた。

今となっては「God Knows」も「千本桜」は十分に弾けるようになってしまった。これなら出れるかもしれないが、前半二曲はみんながちゃんとカバーした曲なため俺が入ることはしないほうがいいだろう。

 

香澄「信く〜ん出番だよ〜」

 

信「ほいよ!」

 

香澄が振り向く前に置いたギターをまた手にとって立ち上がる。

 

頭が重い。

 

ヤバイ!立ちくらみがすごい。視界が暗くなっていく。下を見ながら移動しているから口元は見えないだろうけど歯を食いしばっていないと立ってられない。前髪長くて助かった。

3秒くらいして徐々に視界が確保されていき頭が軽くなってくる。

あぶなかった〜久しぶりにデカイのきたな。本番は横で立ったまま待機してるほうがいいだろうか?

 

香澄「信くん?」

 

信「あ〜大丈夫。ちょっと立ちくらみがしただけだよ」

 

香澄「無理してない?」

 

信「大丈夫。立ちくらみだからすぐに治るよ、というか治ったよ」

 

香澄「・・・・・・」

 

信「そんな顔しないでって。ほら、ピンピンしてるよ」

 

香澄「・・・・・うん」

 

隠しきれてなかったかな、でも他のメンバーはあまりわかってなさそうだから大丈夫だと思うけど。

 

信「ほら、リハーサルまでもう時間ないでしょ」

 

香澄「うん」

 

さあ、最後の仕上げだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

りみ「うぅ、緊張してきた」

 

信「やべぇ、今までにないくらい脈拍速え」

 

有咲「大丈夫か?あの二人」

 

たえ「信君も緊張するんだね」

 

沙綾「なんだか私の最初の頃のような緊張の仕方してるよ」

 

香澄「みんな〜人集まってきたよ〜」

 

6人全員でステージの端っこの下から観客席を覗く。うわあ、本当にRoseliaの皆さんおるやん。

覚悟決めなあかんなこれ。

 

香澄「信く〜ん。円陣するよ」

 

信「はぁ〜ふぅ〜。よし、いけるよ」

 

香澄「じゃあみんな、せーの!」

 

 

    「「「「「「ポピパ !ピポパ!ポピパパピポパ!」」」」」」

 

その言葉を合図に周りの照明が消え、辺りが真っ暗になる。

 

信「がんばって」

 

メンバーはリハーサルどうりの場所に待機する。

合図は香澄が自己紹介してから。

 

信「照明係お願いします」

 

これであとは待機だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

香澄「みなさんこんにちは!Poppin'Partyです。まずは後夜祭にきていただきありがとうございます。それでは聞いてください!」

 

 

 

 

  「一曲目!God Knows...!

 

 

 

 渇いた心で駆け抜ける ごめんね何もできなくて

 

 痛みを分かち合うことさえあなた許してくれない

 

 無垢に生きるために振り向かず

 

 背中向けて 去ってしまう

 

 on the lonely rail

 

 

 私ついていくよ どんな辛い世界の闇の中でさえ

 

 きっとあなたは輝いて 超える

 

 未来の果て弱さ故に魂壊されぬように

 

 may way重なるよいま

 

 ふたりにGod bless...

 

 

 

 「Foooooooo!!!!」

 

 

香澄「そのままのテンションでいきましょう!!」

 

 

 

 

  「二曲目!千本桜!」

 

 

  大胆不敵にハイカラ革命 磊々落々 反戦国家

 

  日の丸印の二輪車転がし 悪霊退散 ICBM

 

  環状線を走り抜けて 東奔西走なんのその

 

  少年少女 戦国無双 浮世の随に

 

 千本桜 夜二紛レ

 

 君ノ声モ届カナイヨ 此処は宴 鋼の檻

 

 その断頭台で見下ろして 三千世界 常世之闇

 

 嘆ク唄モ 聞コエナイヨ 青藍の空 遥か彼方

 

 その光線銃で撃ち抜いて

 

 

 

パチパチパチパチ

 

 

香澄「ありがとうございました!改めてこんばんは、Poppin'Partyのギター&ボーカルの戸山香澄です!」

 

有咲「キーボード担当の市ヶ谷有咲です」

 

沙綾「ドラム担当の山吹沙綾です」

 

たえ「ギターのおたえです!」

 

りみ「ベース担当の牛込りみです」

 

信(おたえさん本名言ってくれ)

 

香澄「今日はですね。そこにマイクが見える通りもう一人ギター&ボーカルを呼んでいるんです。それでは登場していただきましょう!3・・・2・・・1・・・GO!」

 

合図と同時に照明が完全に消える。真っ暗な約2秒間の間にステージの端からマイクのある場所へ、足音を立てずに5Mを移動する。地味にここ何回もリハーサルでやり直したんだからいい反応してくれよ。

 

全部の照明から光が一斉に送られ、足元が明るくなる。

 

信「こんにちは。今夜限りのギター&ボーカルの信です!」

 

 「ウワァァァァァァ!!!」

 

いい反応なのか、あれは?

 

香澄「というわけで、体育祭でやらかしてくれた信くんです!」

 

信「待て待て待て、やらかしたってなんだよ」

 

香澄「実際サバイバルゲームでやらかしてたでしょ」

 

信「やらかしとらんわ!はい、こんな感じで普段はマネージャー的な立ち位置やってます。さて香澄さん」

 

香澄「何でしょうか」

 

信「後夜祭でお披露目する曲のうち半分が終わっちまいましたよ。もっと盛り上げましょうよ」

 

香澄「それじゃあ信君よろしく」

 

信「てなわけで次は僕からの曲です。一緒に歌える人は歌って盛り上がりましょう!」

 

 

 

 

  「いくぞ!三曲目、東京テディベア!」

 

 

 

 

  父さん母さん今までごめん

 

  膝を震わせ親指しゃぶる

 

  兄さん姉さんそれじゃあまたね 冴えない靴の

 

  踵潰した

 

 

  見え張ったサイズで型紙をとる

 

  何だっていいのさ 代わりなれば

 

  愛されたいと口を零した

 

  もっと丈夫なハサミで 顔を切り取るのさ

 

  全知全能の言葉をほら聞かせてよ

 

  脳みそ以外もう いらないと

 

  Why not , I don't know

 

  近未来創造 明日の傷創 ただ揺らしてよ

 

  縫い目の隙間を埋めておくれ

 

 

 

  もう何も無いよ 何も無いよ 引き剥がされて

 

  糸屑の海へと この細胞も

 

  そうボクいないよボクいないよ投げ捨てられて

 

  帰る場所すら何処にも 無いんだよ!

 

 

  存在証明

 

  あー shu up うそだらけの体

 

  完成したいよズルしたいよ今、

 

  解 答 を

 

  変われないの?飼われたいの?何もない? こんなのボクじゃない!

 

  縫い目は解けて引き千切れた

 

 

  煮え立ったデイズで命火を裁つ

 

  誰だっていいのさ 代わりになれば

 

 

 

 

 

 

 

  「Hooooooooo!」

 

信「ありがとうございました!」

 

香澄「信君、ついにあと一曲ですよ」

 

信「そうですね〜。皆さんは盛り上がれましたか」

 

  「ワァァァーーー!!」

 

信「よかった〜盛り上がってくれてるよ。いや実際ね、不安だったんだよ。なにせ普段は裏方にいるんだもん」

 

香澄「どう?ライブは?」

 

信「楽しかったよ。楽しかったけど、今回で出し切りたいと思ったね」

 

香澄「あ、じゃあ本当に一夜限りだね。みんなレアキャラだよ!」

 

信「いやマネージャの職なだけであって生活は普通なのよ」

 

香澄「あはは、というわけで。次が最後です。この後は花火が打ち上がるからテンション上げていきましょう!」

 

信「最後は俺と香澄で歌います。次の曲は誰でも知っていると思う曲ですよ」

 

香澄「なので皆さんも歌ってください」

 

信&香澄「ラスト!」

 

 

 

  「ワタリドリ!」

 

 

 「Fooooooo!」

 

 

 

香澄 I wanna fly so high

 

   Yeah , I know my wings are dried

 

   「翼を仰げば」って人は云う

 

信  その向こうにあるは無情

 

   飛べる者 落ちる者

 

 

 

   誰も見ていない

 

   気にも留めない

 

   それでも飛び続けた

 

香澄 傷ついた言葉乗せ

 

   運びたいから

 

 

 

信・香澄 追いかけて届くよう

 

     僕等一心に羽ばたいて

 

     問いかけて嘆いた夜

 

     故郷は一層輝いて

 

     ワタリドリの様に今旅に発つよ

 

     ありもしないストーリを

 

     描いてみせるよ

 

 

 

信  All this time we come and we grow

 

   Now it's time that we should go

 

香澄 But we both know that this is for sure

 

   It's not the end of the world

 

   Well , see you one day

 

 

 

 

信「おら次ラスサビだぞー!もっと盛り上げてけー!」

 

 

 

 

 

信・香澄 追いかけて届くよう

 

     僕等一心に羽ばたいて

 

     問いかけて嘆いた夜

 

     朝焼け色に染まってく

 

     ワタリドリの様にいつか 舞い戻るよ

 

     ありもしないストーリを

 

     いつかまた会う日まで

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

信「花火打ち上げまで〜!」

 

 

「10!・・・・・9!・・・・・8!・・・・・7!・・・・・6!・・・・・5!・・・・・4!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「3!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「2!」

 

 

 

 

 

 

「1!」

 

 

 

 

 

 

 

「0!」

 

 

 

 

ヒュ〜、、、、、バァン!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 side香澄

 

香澄「ねえねえ今度みんなで花火やろうよ、あれぐらい大きいやつ」

 

有咲「どう考えても無理だ!」

 

信「花火はできるけどあの規模は無理だよ」

 

信君が調べてくれたことなんだけど、代表的な菊花火の他に牡丹や型物などの200発を用意していたらしい。

 

香澄「じゃあこころんに頼んでみようよ」

 

信「確かにやってくれそうだけど絶対にダメ!」

 

沙綾やおたえやりみりんは家の方向が別だからもう帰っちゃったけど。毎度のことこの3人は一緒に帰っている。

 

有咲「それじゃあ、また明日な」

 

香澄「うん、また明日」

 

信「おやすみ〜」

 

香澄「、、、、、」

 

信「それじゃあ俺もこっちだから」

 

香澄「ねえ信君ちょっと歩かない?」

 

信「いいけど?」

 

香澄「ありがとう、こっち」

 

 

 

 

 

 

 side信

 

なんか香澄に連れられて歩いているけど、これ何処に向かってるんだろう?

 

香澄「ねえ信君、これからもさ私たちと一緒にライブでない?」

 

信「え、でもガールズバンドじゃなくなっちゃうよ?」

 

香澄「私たちのことはいいの。信君がどうしたいかだけ」

 

信「俺はね〜・・・・・いや、俺はいいや。今回は楽しかった。けどやっぱり、いつものマネージャーとしての活動にもやりがいがを持っているから」

 

香澄「ライブにはもう興味ない?」

 

信「興味はあるよ。でも、もしまた出るなら当分先にしたいな」

 

香澄「そっか。うん、その答えが聞けてよかったよ」

 

信「え、どういうこと?」

 

香澄「ライブをしてたときの信君はすごいいい表情してたからもしかしたらまた来てくれるんじゃないかって。もちろん、私たちはどっちでも拒否しないし、このどっちでもない答えも受け入れるって話してたんだよ」

 

信「そっか、じゃあたまに練習に参加させてもらおうかな」

 

香澄「あ、それいいね!」

 

周りに人がいなかったからかもしれない。並んで夜空に向かって笑いあった。多分だけど今日の生徒会室で考えてたことも知られてたんじゃないかなって思う。そうじゃないとここまで言ってくれないだろうし。

 

香澄「それじゃあ信君また明日」

 

信「うん、また明日」

 

歩いている最中に香澄の家についていたらしい。うまく誘導されたなこりゃ。

 

さて、俺も帰るか。

 

なんか頭が重いし。疲れてるのかな?

 

 

 




今回はちょっと真面目な話です。
結論から言いますと

本編に載せた情報は「正しい情報」ではなく「主が正しいと思った情報」と認識していただきたいのです。

なぜかというと、あくまで主の知っている知識であるということです。主はこの曲を「東京テディベア」から、とある曲をミックスして「tokyovania」が産まれたという情報をネットで知りました。もちろん情報源はネットなので、この情報とは別の「tokyovaniaから東京テディベアが産まれた」という情報や「東京テディベアはtokyovaniaのパクリだ」という情報もあり、それを正しいと信じている人もいます。なので、この別の情報が出た時に「何を言ってるの?」などの攻撃的な言葉を情報提供者の元に書きこまないでください(もちろん、全てを知っている人ならば話は別ですがそんな人も少数だと思うので。なりすましもダメです)。気になる人はレッツゴー検索!

それと、これに対してのコメントもお控えください。
あと楽曲使用コードの使い方がわからないので間違っててもたたかないでください(切実に)

長文失礼しました。それでは次回まで、ばいなら〜



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#32 花の文化祭 実った物

おはこんばんちは空島です。

この話は前の作品と同時投稿なのでまだ前回を見ていない人は前回へ

それと今回はちょっとシリアスです。

それでは、どうぞ!


 side香澄

 

ブーブーブー

 

ん、なになに?電話?

 

香澄「ん〜だぁ〜れぇ〜」

 

有咲「やっと出た!香澄今何時だと思ってるんだよ」

 

香澄「おはよ〜有咲ぁ〜。10時半〜?」

 

有咲「そうだよ。ったく、それより、香澄!信に連絡できるか?!」

 

香澄「うむぅ〜」

 

有咲「起きろ!連絡取れるか?!」

 

香澄「とれるよ〜」

 

有咲「家か携帯以外か?!」

 

香澄「いや、その二つ〜」

 

有咲「じゃあ、信が行きそうな場所ってどこかわかるか?」

 

香澄「特には聞いてないけど。どうしたの?」

 

有咲「やっと起きてきたな。それじゃあ信を探してくれ、まりなさんから連絡が来たんだけど信がバイトに来ないらしいんだ。電話もなんどもしたけど出ない」

 

香澄「寝坊ってことは?」

 

有咲「それが信の家のシャッターが閉まったままなんだよ」

 

香澄「え、どういうこと?」

 

有咲「あーもう!信がおととい銭湯の集合場所に来た時にシャッター閉めて来たって言っただろ?普段あいつシャッター閉めねえだろ」

 

香澄「え、じゃあちょっと待って。信くん家に帰ってないってこと?」

 

有咲「だからみんなで探してるんだよ。まりなさんは仕事があるから動けないけど携帯電話に電話してくれるらしいから」

 

香澄「私も行く。まだ探してない場所ってどこ?」

 

有咲「駅前のとこだけだからそこに向かう」

 

香澄「わかった!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 〜駅前〜

 

香澄「遅くなっちゃった。まりなさんから電話きた?」

 

たえ「いや、まだきてないよ」

 

沙綾「じゃあそれぞれの方向で探そう」

 

香澄「うん」

 

有咲「スマホのグループ電話つけとけよ」

 

 

 

 

 

 sideまりな

 

時間は11時半。

8回目の電話までもうそろそろなんだけど、一回も出てくれない。有咲ちゃんに確認してもらったけど家にも帰ってないらしい。

性格上そんなことをする子だとは思わないし、家に親御さんがいるわけじゃないから親子喧嘩からの家出でもないし。

 

 prrrrrrr

 

全く、何処で何をしてるの。香澄ちゃんたちにも心配かけて。

 

 ブツ!

 

まりな「?!。信君今何処にいるの、香澄ちゃんたち心配してるんだよ?!」

 

???「すみませんが、間宮さんの保護者でしょうか?」

 

電話越しに聞こえた知らない女性の声。

 

まりな「いえ、間宮君のバイトの同僚ですが」

 

???「そうですか、私は〇〇病院の看護師をしているものです。この子の保護者に連絡はできますか?」

 

え、病院?

 

まりな「いえ、連絡はできませんが。今は私が保護者のかわりとすることはできますか?」

 

看護師「はい構いません」

 

まりな「それと、今その子を探している子が数人いるんですがその子達も連れていいでしょうか」

 

看護師「わかりました。お名前を教えてください。私が受付に話を通しておきます」

 

まりな「月島まりなです」

 

看護師「わかりました。一応言いますが信君に命の危険はありません。落ち着いてきてください」

 

まりな「わかりました」

 

 ブツ!

 

奥にいるスタッフに一言伝えて裏の駐車場にでる。

 

 prrrrrr

 

まりな「有咲ちゃん。聞こえる?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 side有咲

 

何処にもいない!

そもそも、あいつこんなとこまでくるのか?

 

というかやばい、息がつづかねぇ。ここまで走ってきて流石に体力もなくなってきた。

赤信号で止まっている時間しか体力を回復する時間ない。

 

有咲「?、携帯がなってる?」

 

まりなさんからだ!

 

有咲「もしもしまりなさん、電話つながりましたか?!」

 

まりな「それなんだけど、有咲ちゃん今何処?」

 

有咲「メンバー全員と一緒に駅の周りにいます」

 

まりな「ちょうどよかった。じゃあ駅の前にみんな集めて車で迎えにいくから!」

 

有咲「わかりました」(車?!)

 

急いで元のグループ通話のもとに戻りみんなに知らせる。車を出すほどってどんな場所まで行くんだ?

 

 

 

 

 

 

 side香澄

 

まりな「おまたせみんな、乗って」

 

香澄「ありがとうございます」

 

沙綾「何処に行くんですか?」

 

まりな「〇〇病院ってわかる?」

 

たえ「はい、わかりますよ」

 

まりな「信君のスマホにかけたらそこの職員のひとが出てね。たぶん病院にいると思う」

 

香澄「待ってください。信君は大丈夫なんですか?」

 

まりな「命の危険はないって言ってたよ。それと、今から病院に入るから病院内では落ち着いてね」

 

香澄「、、、わかりました」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まりな「月島まりなです」

 

受付の人「話は聞いてます。今案内人を呼んできます。それとこれが6人分の面会証です。おかえりになる時まで紛失しないでください」

 

まりな「ありがとうございます」

 

有咲「大きな病院ですけど大丈夫ですか?」

 

まりな「まだわからないよ。それよりみんなこの面会証を首にかけて」

 

香澄「、、、、、、わかりました」

 

まりな「香澄ちゃん大丈夫だよ」

 

香澄「はい、ありがとうございます」

 

有咲「気持ちはわかるが落ち着け。今ここでどうにかなるものじゃないから」

 

香澄「うん、ありがとう有咲。でもやっぱり心配だよ」

 

今もなお信君からの電話やメールは飛んでこない。それでもって電話に出たのはここの看護師。そうなれば信君が電話に出れない状態、もっといえばスマホを扱えない状態にいることになる。

 

看護師「お待たせしました。みなさん面会証はもちましたね。こちらです」

 

連れられて大きなエレベーターで上に上がり、長い廊下を進んで行く。

 

看護師「ここです」

 

扉の隣の名簿欄には「間宮信」と書かれていた。

 

まりなさんがノックしても中から返事がない。

 

まりな「信君、入るよ?」

 

ドアノブを握りドアを横に引っ張る。ひとつだけカーテンが仕切られている場所に行き、内側を確認する。

 

 

 

 

布団の上で目を閉じて、いつもより白くなった肌の上から患者服を身にまとった信くんがいた。

 

 

 

信じれなかった。というより信じたくなかった。何となくわかってたけど、認めたくなかった。

目の前にいるのは、昨日ステージで本当に横にいた人なのか、本当に一緒に帰った人なのか、本当に一緒に練習した人なのか。そんな疑問が次々に出てくる。

 

沙綾「香澄、落ち着いて」

 

有咲「落ち着いて」

 

りみ「香澄ちゃん」

 

たえ「香澄、深呼吸」

 

自然と過呼吸になっていた。

そうだ、落ち着いて。目の前を見よう。

 

???「失礼します。私は間宮さんの担当の医師です」

 

まりな「彼の症状はなんですか?」

 

医者「そんな身構えなくても大丈夫です。ただの過労ですよ。看護師が電話で伝えたとうり命に別状はありません。ただ意識が回復次第検査の必要はありますが、何もなければ3日で退院。異常があればリハビリをします。それでは」

 

まりな「ありがとうございます」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どれくらい時間が経っただろう。

部屋の中は夕日の光が差し込んできている。無意識のうちに目覚めた時に話したいと思ってしまい、そのままずっとここにいる。

 

 ガラガラガラ

 

急に扉が開いた。入ってきたのは大体40代前半の女性。

 

???「あら、あなたは?」

 

沙綾「誰ですか?」

 

???「あなた達こそ誰ですか?」

 

有咲「私たちは信と一緒の学校でバンドを組んでる者です」

 

???「なるほど、それなら警戒しなくていいわ。私は間宮由利。そこで寝ている間宮信の母親よ。初めまして、ポピパの皆さん」

 

香澄「信君のお母さん?!」

 

由利「信の状態は医師から聞いたわ、大丈夫よ怒ってないから」

 

香澄「え」

 

由利「この子、これが初めてじゃないのよ」

 

有咲「前にも倒れたことがあるってことですか?」

 

由利「信から髪の毛の話聞いてない?」

 

香澄「はい、聞いてませんが」

 

由利「全くこの子は・・・・」

 

香澄「教えてくれませんか、今後こういうことが起きないためにも」

 

由利「いいわ、小学生の頃ね。この子文化祭の委員会の仕事していて毎日働いていたのよ。本人は楽しいし、ちゃんと休んでるはずだったんだけど、体にはやっぱりガタがきていたらしく終わった日の帰り道に倒れたわ。おかげで一年半昏睡状態よ、この髪の長さはこれのせいよ」

 

香澄「待ってください、じゃあ一年半もこのままなんですか?!」

 

由利「あ〜いや、一年半は過労で倒れたと同時に運悪く車にぶつかってしまったことね。過労だけならすぐに目覚めるそうよ」

 

香澄「じゃあすぐに起きるんですね」

 

由利「でも、一つ約束して」

 

 

 

 

 「信のことを支えてあげてほしい」

 

 

 

由利「この子さっきも言ったとうりたまに色んなことを自己解決しようとするから、そうなったときに静止させてほしいの。あなたがさっき言ったとうり今後こういうことが起きないためにも」

 

香澄「はい、まかせてください」

 

由利「いい仲間を持ったわね。それじゃあまたいつかね」

 

香澄「あれ、起きるまでいないんですか」

 

由利「普段は西日本にいるから、明日には戻らないといけないの。あなた達がいた方が信も喜ぶだろうし」

 

香澄「わかりました」

 

由利「そんな表情しないで、信もそれを望んでるだろうから。それじゃ」

 

カーテンが閉まりドアが閉じる音が響き、部屋が静かになる。

 

まりな「それじゃあそろそろ帰ろうか」

 

香澄「・・・・すいません、もう少しだけいさせてください」

 

まりな「うん、大丈夫だよ。じゃあ時間になったら呼んで」

 

香澄「はい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

有咲「香澄・・・・」

 

香澄「みんな、私悔しいよ」

 

りみ「香澄ちゃん?」

 

香澄「昨日のライブ前の練習で信くん、立ちくらみでフラフラしてた・・・・・・それに、信くんが前半の二曲を習得してた」

 

有咲「え、うそだろ?!」

 

初めて一週間で四曲が私たちと同じ練習時間で習得できるわけがないし、私たちとの練習時間以外で練習できる時間なんて夜中のみんなが寝た時間以外ない。それに、有咲の家に泊まる前には寝てなかったし泊まりにきてからはちゃんと寝るようになった。

 

香澄「私、わかってた・・・・違和感に気づいていたのに」

 

沙綾「香澄・・・・」

 

香澄「大丈夫だって言われて下がっちゃった・・・・無理矢理にでも休ませる方が良かった・・・」

 

たえ「香澄・・」

 

香澄「ごめん・・・・・・ほんとにごめんね。信くん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「そんな顔してそんな言葉ベラベラいうんじゃねーよ」

 

 

 

 

 

 

 

え?

 

信「俺が望んで練習してこうなったんだ、香澄を責めたりしないよ。それにライブ楽しかったんだろ?」

 

香澄「え・・・え?」

 

信「は〜わかったよ。それじゃあ気のすむまでここで泣いていけ。つきあってやるから」

 

だめだよ。今は泣いちゃだめだよ。信くんは涙を望んでないんだもん。

頭では拒否しても。心は拒否できない。口からは嗚咽、鼻からは鼻水、目からは涙が頰に。

私を慰めるために言ってるのはわかってる。

 

ボフッ

 

香澄「え、信くん?!」

 

信「ありがとう、ライブに出させてくれて」

 

香澄「うっ、、、、うっ」

 

信「もう、我慢しなくていいよ」

 

香澄「うっ、、、うわぁぁぁぁぁぁぁ! ああぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

でも、今だけは甘えさせて。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 side沙綾

 

たえ「香澄ぐっすりだね」

 

信「俺より寝てるんじゃねえか?」

 

今香澄は信君に抱きしめられながら寝ている。

 

有咲「今日も朝10時半までぐっすりだったからな」

 

りみ「でも、香澄ちゃんが信くんのこと一番心配してたよ。準備もいつもより早かったし」

 

信「心配かけさしちまったな。ごめん」

 

有咲「まったくだよ。倒れられたら私たちも困るんだから」

 

たえ「素直に自分も心配したって言えばいいのに」

 

有咲「いうんじゃねー!」

 

沙綾「あ、否定しなくなった」

 

有咲「ぐっ!」

 

やっといつもの感じに戻った。私も含めて何か違ったから。

 

有咲「にしてもいつから起きてたんだ?」

 

信「香澄が違和感に気づいたって言ったときかな」

 

沙綾「よくそんなに思考回路回ったね」

 

信「いやなんか今起きちゃダメな気がして聞いてたんだけなんだけどね。それより香澄どうする?」

 

沙綾「起こすわけにもいかないよね」

 

たえ「信くん一緒に寝てあげたら?」

 

信「俺はいいけど病院側はいいの?」

 

有咲「というか信が起きたのに医師や看護師の人呼ばなくていいのか?」

 

信「いや、呼ばなきゃいけないんだけど。今日はもういいや、香澄も寝てるし。看護師には起きたとだけ言ってくれないか」

 

有咲「わかった。看護師と香澄の両親には私から言っておくよ」

 

信「ごめん、任せた」

 

りみ「信くんは香澄ちゃんを支えてあげて」

 

信「あしたの朝とか寝てなかったら怒られそうだろうけどね」

 

たえ「香澄なら注意してくれるよ」

 

有咲「そういうことだ、ゆっくり休めよ」

 

信「ああ、おやすみ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 side香澄

 

香澄「うぅ〜ん」

 

信「あ、おはよ」

 

香澄「え・・・信くん?」

 

信「昨日覚えてる?」

 

香澄「え・・・あ!」

 

信「しぃ〜、まだ他の部屋の人寝てるから」

 

香澄「ごめん、今すぐ出るから!」

 

信「大丈夫だよ。病院の人や香澄の親には有咲が言ってくれてるから」

 

香澄「・・・信くん寝た?」

 

信「ちゃんと寝たって、患者なんだから」

 

香澄「ねえ、ほんとに後悔してない?」

 

信「えぇ〜またそのはなし?」

 

香澄「だって、信くん小学校の頃に一回同じように倒れたって由利さんが」

 

信「あ〜母さんがきたのか、大丈夫だって。今もあのときも、楽しくて自分の疲れを忘れて取り組んじゃったからさ。まあ、それはそれで問題なんだけどね。それはそうと、香澄。先生呼んでくれる? そこにボタンあるからさ」

 

香澄「うん、ありがとう」

 

信「いつもの香澄に戻ったね」

 

香澄「うん、もう大丈夫!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

香澄「でも今度からは疲れてたらちゃんと言うこと!」

 

信「はい、サーセン」

 

 




改めて言います。大変長らくお待たせしました。
リアルでイベントだの生活だのに忙しくて遅れてしまいました。

それでなんですが、今までできてた深夜の編集が主の体の都合上できなくなってしまったので前からですがもう少し投稿ペースが遅くなるかもしれません。でも失踪はするつもりはないのでご安心を。

信「もうほぼほぼ失踪してたけどな」
主「言わないでください」

それでは、次回までばいなら〜


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#33 受けた恩は行動で

おはこんばんちは空島です。

さあ、いつもの感じに戻るぞー!
いつもどんな感じの日常回だったっけ?

それでは、どうぞ!


 side信

 

あれから問題なく退院して初のバイト。ではなく、無意識のうちにCiRCLEに来てしまった。

どうしよ、まりなさんに会うの気まずい。聞いた話だと病院に香澄たちを連れて来てくれたのはまりなさんらしい。

なにかお詫びの品あったほうがよかったかな?

 

信「ちょっと買いに行くか」

 

まりなさんの好きなもの、、、一つしかない。というかそれしか知らない。

今日はまだ残ってるかな、いつもすぐになくなっちゃうから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

信「すいませ〜ん」

 

沙綾「あ、信くん」

 

信「おいっす〜。まだパンある?」

 

沙綾「種類にもよるけど今焼いてる最中だよ。なにが欲しい?」

 

信「メロンパンを2つ程度。まりなさんに恩返しを」

 

沙綾「あ〜そういえば。心配されてたね」

 

信「そういうこと、いやCiRCLEに行こうとしたんだけど心配かけて何も無しってのもあれだからね。まりなさんここのメロンパンの大ファンらしいから」

 

沙綾「うん、まりなさん。メロンパン大好きだからね。はい焼けたよ〜」

 

信「お、できたてだ。2つ」

 

沙綾「はい、170円」

 

信「じゃあ500円からで」

 

沙綾「毎度。330円のおつりです。今度は私たちにも頂戴ね」

 

信「ん〜考えとくよ」

 

よし、これで。品は完了っと。焼きたてだからできるだけ早く行かないと。コーヒーは向こうにあったよな。

店の近くに停めた自転車にまたがってペダルを漕ぎ出す。

 

安全運転安全運転〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

信「こんにちは〜」

 

まりな「あれ、信くん。今日バイトだっけ?」

 

信「いえ、楽器が弾きたくなったので来たんですよ。あ、これこの前のお詫びです。心配かけました」

 

まりな「え、いいよ!信くん退院してすぐでしょ、そんな気を使わなくてもいいよ」

 

信「俺がいやなんですよ。もちろん、俺の感覚を押し付けてますけど。この香りに勝てますか」

 

袋の空いた部分をまりなさんの前で横にスライドさせる。

これだけでも効いたのか、目が見開かれて唾を飲み込むような喉の動きする。

 

まりな「それ、もしかして。やまぶきベーカリーのメロンパン?」

 

信「お、さすがファン。これだけでもわかるんですね」

 

まりな「も、もらってもいいかな」

 

信「はいどうぞ、焼きたてがちょうど出来上がったので。コーヒー入れて来ますね」

 

まりな「わ、わかってるね〜」

 

信「あれだけバイトの時に食べられたらいやでもわかりますよ。あ、空いてる場所とギターのレンタルお願いします」

 

まりさ「じゃあ2番スタジオでお願い、ギターはそこにあるものを使っていいから」

 

信「ありがとうございます」

 

すごいなメロンパンの威力、鍵を渡しながらもギターを指で刺しながらも目が常にそっちいってるよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

信「さて、さあ今日は何を弾こうかな〜」

 

といいつつも、弾く曲なんてもう決まってる。

あの日に弾けなかった曲がいくつかある。もともとギターをやってた時に楽しみ目的で色々弾いてたのを思い出した。もうあれから何年もたった。この歳にしてこう思うのは変かもしれないけど、だとしても16年生きたら思ってしまう。

さあ、ライブ再開だ。あの頃に戻ろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

信「ふぅ・・・」

 

あ〜楽しかった。

というか案外覚えてるもんだな。コードとか指とか忘れているもんだと思ったけど、体は覚えてるって本当なんだな。

それと、

 

信「いつから見てた?」

 

香澄「ありゃ、ばれてた?」

 

信「隠れる気ないでしょ」

 

香澄「隠れたら信くん見えないんだもん」

 

信「まったく」

 

よかった、完全にいつも通りだな。病院では目が少し変だったけど、今はいつもの輝いた目をしてる。やっぱり音を聞かせたほうが証明になるのかな?

 

香澄「ねえ、私もいい?」

 

信「いいよ、何弾く?」

 

香澄「じゃあ・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 side香澄

 

よかった、もう大丈夫そう。

まりなさんから信くんが弾きにきたと聞いたときは心配したけど、音を聞いても顔を見ても夏休みが終わったときの時の信くんに戻ってる。

 

それとは別に何か変。いつも信くんを見る目が何か違う気がする。明確に言い表せないけど喉に何かが引っかかったような感覚。は!まさか今度は私が過労なの?!

 

信「ありがとう、香澄」

 

香澄「ひゃあぁ?!」

 

信「いやどんな反応してるのさ」

 

香澄「わかんないけど、なんとなくしちゃって。・・・・それより急にどうしたの?」

 

信「いや、なんとなく。ライブに誘ってくれたことが嬉しくなって来たから」

 

香澄「何さもう、いまさら。正面にむかいあってさ」

 

信「感謝を伝えるときは正面からのほうがいいでしょ」

 

香澄「それもそっか」

 

信「じゃあ、今度は俺のチョイス曲でいい?」

 

香澄「いいけど、知らないかもよ?」

 

信「大丈夫、香澄でも知ってそうな曲はいくつかあるから」

 

 

 

 

その後、お互いの知ってそうな曲から片方しか知らない曲まで弾き合う無茶振りみたいなことを繰り返して、気づけばもう夜。今晩は楽しく寝れそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 side信

 

香澄「それじゃあ、信くんまた明日ね。忘れてはないだろうけど明日は振り返り休日じゃないよ」

 

信「俺だけ事情話たらもう1日もらえないかな?」

 

香澄「だめだよ!」

 

信「はは、わかってるって。ちゃんと行くよ」

 

 

 

まりな「送ってあげないの?」

 

信「香澄は自転車で来てますしね、俺が送るよりも自転車乗ったほうが速く移動できますから。それよりも、俺が倒れてた間の分の仕事どうなりました?」

 

まりな「そこには触れないで欲しかったんだけどな〜。仕事は一応半分くらい終わってるよ、それにもともとの量は君が片付けてたでしょ」

 

信「まあ、そうですが。まりなさんもそのうち倒れますよ?」

 

まりな「私はちゃんと休んでいるから大丈夫。自分の心配をしなさい!」

 

信「は〜い」

 

まりな「今日はもう帰っていいよ。明日学校なんでしょ」

 

信「そうですね、帰る前にスーパーよらないといけないですけど」

 

まりな「なんだったら私が作ろうか?表のカフェの材料がまだ余ってたから、簡単な料理くらいならすぐできるよ」

 

信「その間受付はどうするんですか?」

 

まりな「さすがに信君に動いてもらおうかな、スーパーに行く時間と家に帰って料理する時間を考えたらいい話だよ?」

 

確かにこの時間からは辛いけど。明日の弁当の中身はあったかな?

 

信「まりなさん、どれくらいでできますか?」

 

まりな「だいたい30分くらいかな」

 

信「8時半ですか。はい、おねがいします。あとでスーパーは結局行きますけど」

 

まりな「そんなに家にないの?」

 

信「よくよく考えたら有咲の蔵で生活してたので今日の朝のご飯しか用意できるほどしか冷蔵庫の中身がないんですよ。明日の朝と弁当の食材がないので」

 

まりな「じゃあすぐに食べられるほうがいいね」

 

信「ちなみに、このあと誰か来る予定ありますか?」

 

まりな「ないよ。今日はもともと何もなかったから信君が来ただけだったね。先閉めて来るよ」

 

信「え、いいんですか?」

 

まりな「大丈夫、信君はゆっくりしてて」

 

まあでも実際、いつもこの時間になって来客して来る人はいないし大丈夫か。

 

 

 

 

 

 

 

 

まりな「できたよ〜」

 

信「その左手の裏に隠し持ってるものはなんですか!」

 

まりな「気づくの早いよ〜。でもだいじょうぶ度数3%だから。さすがにこれでは酔わないって」

 

信「証拠は?」

 

まりな「ない!」

 

信「それで信じろっていうんですか?」

 

まりな「じゃあ信君はこれで」

 

どっから出した。そのコーラ!口寄せの術でもしたのかこの人。

 

信「俺に拒否権はなしですか。いいですよ、心配かけましたし。犯罪にならない程度に飲み合いましょう」

 

まりな「それじゃ、乾杯」

 

信「はい、乾杯」

 

意識がある日で二日連続で飲み合いをするってなかなかないな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

信「というか、まりなさん何で帰るんですか?」

 

まりな「車乗って帰れないからね、今夜は歩きかな」

 

・・・・明日の朝にやまぶきベーカリー寄らないと。

 

 

 




一応書きますが。
未成年の飲酒は未成年者飲酒禁止法で規制されています。お酒は20歳になってからです。
信くんは飲んでません

信「オチが雑すぎない?」
主「ただの迷子です」

指摘や感想がありましたら何なりと申しつけください。

それででは次回までばいなら〜


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#34 イメチェン?

おはこんばんちは、空島です。

みなさんは高校生のときとかにイメチェンしました?

それでは、どうぞ。




 side信

 

紅葉の季節も終わり、だんだと寒くなってくる11月頃。

バイトで迷惑をかけた人たちへのお詫びも一段落して、CiRCLEの内装をそろそろクリスマス仕様に変える時期なのだが。

 

信「・・・・・」

 

リサ「・・・・・」

 

彩「・・・・・」

 

沙綾「・・・・・」

 

なんの組み合わせだこれ。

一時間くらい前にきてこっちを見ながら話していたとおもったら一斉に帰り、それでまた戻ってきて今度はカウンターを挟んで立ってこちらを見ている。なんか文字列だけだと自意識過剰になりかねないのだが今はどうでもいいか。今はパソコン作業で目を合わせないようにしてるが、いつまで続くんだこれ。

となりのまりなさんは他人事のようにコーヒーを飲んでるし。

俺何かしたったけ?

 

 

 

沙綾「まりなさん信くんとスタッフルーム借りていいですか。」

 

まりな「いいよ〜。」

 

信「いきなり何を言い出すんですか。」

 

まりな「いいじゃない、そろそろ休憩の時間だし。」

 

信「よくないです。」

 

リサ「まあまあ、後悔はさせないって。」

 

信「この時間にバイトを入れたことを後悔して来ましたよ。」

 

彩「わ、うまい!」

 

リサ「じゃあうまいことが言えたということで、えい!」

 

信「な!」

 

後ろか出てきた両手に反応が遅れてしまう。というかどうやって後ろに回り込んだんだ、後ろ壁だぞ。

考えてるうちに湿った布を口に当てられて、意識が落ちていく。

 

 

 

 

side沙綾

 

沙綾「なんとか上手く行きましたね。」

 

まりな「そのハンカチ何を塗ってるの?」

 

彩「麻酔効果のある液体薬です。体に害は無いので大丈夫ですよ。」

 

まりな「わざとやばい薬みたいに言わないで。」

 

リサ「要するに睡眠薬ドリンクの強化版ってことですよ。」

 

沙綾「まあそういうことなので、スタッフルーム借りますね。」

 

まりな「いいけどロッカーとかは開けないでね、人の私物が入ってるから。」

 

彩「は~い。」

 

 

 

 

 

 

 

沙綾「それじゃあ始めましょうか。」

 

4人がの同時に頷いて、持ってきたバックやリュックからそれぞれのブツを取り出す。

 

彩「じゃ~ん、ヘアアイロンと髪ゴムとヘアブラシ。」

 

リサ「信君に似合いそうな服~。」

 

沙綾「アクセサリーケース。」

 

リサ「これだけあれば合わせたい放題だね。」

 

彩「絶対可愛くするよ!」

 

そう、私たちは信君を可愛くしたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

       ーおととい-

 

 

彩「あ、沙綾ちゃん。ちょっと相談があるんだけどいいかな?」

 

沙綾「珍しいですね丸山先輩が私に相談なんて、どうしたんですか?」

 

いきなり、三年生の丸山先輩が教室に入ってきてまっすぐに私の机のもとに来る。

 

彩「彩でいいよ。文化祭のときに沙綾ちゃんのバンドにレアな人いたじゃん。」

 

沙綾「信君ですか?」

 

彩「そうそう、いちお~う聞くけどあの子って男の子それとも女の子?」

 

沙綾「あ~見た目はあれですが一応男の子です。」

 

彩「え、女の子じゃないの?」

 

沙綾「ステージにあがったときスカートでしたもんね。」

 

彩「あの子がクラスの宣伝しているときもはいてたのスカートだったから。」

 

そういえば信君二日間の中で着た衣装どっちも女性ものの衣装だったな。

 

彩「でね、相談なんだけど。信君をイメチェンさしてほしいの!」

 

沙綾「イメチェンですか?」

 

彩「うん。後夜祭私はパスパレの皆と一緒だったんだけど、満場一致で信君を可愛くしたいってことで一致して。」

 

沙綾「要するに、パスパレの皆さんで信君を大変身させたいから手を貸してほしいいってことですか?」

 

彩「いやパスパレからは代表して私が出るよ、信君には内緒でね、沙綾ちゃんにはヘアアクセサリーを持ってきてほしんだ。」

 

沙綾「あ、私も参加確定なんですね。」

 

彩「見たくない?女装した信君。」

 

沙綾「・・・・・・見てみたいです。」

 

 

とまあそんな風に寝返って今信君の髪をとかしているんだけど、ごめんね信君。興味が勝っちゃったや。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 side信

 

ん・・・・まぶしい。照明器具?

目を開けたら丸い照明器具が目の前に・・・・なんであんだこれ、しかも電気ついてるし。そもそもここにこの器具あったっけ?

 

沙綾「おはよ、信君。」

 

なんだろう、すごい嫌な予感がする。なにか企んでる顔をしてる、なんだったらすごいニヤニヤしてる。

 

沙綾「挨拶はちゃんと返さないとだめだよ?」

 

信「・・・ああ、おはよう。それじゃあ俺と沙綾がスタッフルームにいるのとなんで眠らされていたのかの理由を教えてもらおうか? どうせ首を回せば丸山先輩やリサさんいるんでしょ。」

 

彩「えぇ!なんでわかるの?!」

 

信「眠らせた本人がいないのも変でしょうに。」

 

リサ「紗夜や燐子に聞いてたけど、ほんとに理解が早いんだね。」

 

信「理解ができない部分があるから質問してるんですけどね。」

 

それに体が重い。なんか物理的に思い。部分的に言うと肩と頭の右側が重い。

 

沙綾「まあ口で説明するよりも見た方が早いからね。」

 

椅子を鏡のある方向に回転され正面に映し出された俺。

 

 

 

 

俺?

 

 

 

信「は?! 誰だテメェ?!」

 

鏡に映ってるから俺なはずなんだがいつもの俺じゃねえ。どう見ても女の子なやつがいる。

 

信「これをしてたんですね。」

 

リサ「どう、新しい自分は?」

 

信「旧自分がいいですね、動きにくい。」

 

肩と頭の重さの正体は、いつもは着ないような紺をベースとしたワンピースとスイレンの髪飾り。ついでに言えば後ろ髪も体育祭のときみたく結ばれている。

 

彩「かわいいでしょ。」

 

信「俺のバイト服どこやったんですか?」

 

沙綾「私達がちゃんと保管してるから。」

 

信「今すぐに返せ、そして着替えるから出ていけ。」

 

リサ「それで返してくれると思ってるの〜?」

 

彩「タダでは返さないよ。」

 

信「・・・・・はぁ〜で、何したらいいの?」

 

おそらくこの人達なら是が非でも返さないだろうし、俺が取り返せないような対策はちゃんと立ててるだろし。

 

リサ「じゃあ今日は1日それでバイト過ごしてね。」

 

信「どうせまりなさんも買収してるんでしょ。」

 

まりな「あったり〜、可愛くなったね。それじゃあ休憩終わりだよ信くん、受付お願いね。」

 

信「もう触れませんよ。あ、そうそう。お三方?」

 

これくらいの仕返しはいいよね。

 

 

  「ちゃんと・・・・・解放してくださいね?」

 

「「「ハ・・・ハイ。」」」

 

「ふふっ」

 

 

 

彩「ご、ごめんね。なんか腰ぬけちゃったんだけど。」

 

沙綾「多分この3人全員腰抜けましたよ。」

 

リサ「あ、あれが怒った状態?」

 

沙綾「わかりません、けどあれだけのガチトーンと目付きは初めて見ましたよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まったくいい迷惑だよ。イメチェンみたいなことになってるけど、表面上女装してるようなものじゃん。普段から女装してるわけじゃないのに女に見間違われるのに。

 

蘭&巴「こんにちは。」

 

信「あ、こんにちは美竹さんに巴さん。随分と早いですね。」

 

蘭「あの、何してるんですか?」

 

信「イメチェンさせられています。」

 

巴「イメチェンって自発的以外にあるんですね。」

 

信「なんとびっくりこれで1日過ごさないと解放されないおまけ付きでございます。」

 

蘭「ご、ご愁傷様です。」

 

つぐみ「こんにちは〜。」

 

信「こんにちは。」

 

蘭「こんにちは、つぐみ。」

 

巴「よ!」

 

つぐみ「に、似合ってますよ。間宮さん!」

 

信「・・・ありがとう。」

 

羽沢さん違うんだ、俺は好きでこの格好になったわけじゃないんだ。

 

蘭(これって教えたほうがいいかな?)

 

巴(いや、そっとしとこう。)

 

蘭「えっと、鍵ください。」

 

信「はい、どうぞ。それとこのあとって上原さん来ますか?」

 

つぐみ「多分そろそろくると思いますよ。」

 

信「じゃあよんであげてください、俺は隠れるので。」

 

モカ「お〜いら〜ん〜何してるの〜?」

 

ひまり「ごめん、部活が長引いちゃって。今日は受付誰もいないの?」

 

蘭「もう鍵はもらった後だから入れるよ。」

 

ひまり「え、蘭もしかして勝手に」

 

蘭「取ってない。さっきいた受付に人にちゃんといった。」

 

ひまり「それじゃあ、早く行こうよ〜」

 

よかった〜なんとかバレてない。上原さんに見られたら絶対に捕まる。すいませんね美竹さん、お手数をかけます。

 

蘭(困った時はお互い様ですよ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 side香澄

 

香澄「こんにちは?」

 

信「服と髪型が少し変わったくらいでわからんくなるなよ。」

 

香澄「どうしたの?」

 

ギターの調子が悪いから見てもらおうと思ってここにきたけど、なんか信くんが女装してる。

 

信「もう説明するのもめんどくさくなって来たから、適当に察してよ。」

 

香澄「ん〜女装に目覚めた。」

 

信「目覚めとらんわ。」

 

香澄「あ、もしかして自発的じゃないほう?」

 

信「うん、そう」

 

香澄「でも似合ってるからそのままで生活すればいいじゃん。」

 

信「似合ってたとしても嫌だよ。動きにくいったらありゃしないし、何より服が重い。」

 

あ〜そう言えば信くん軽めの服しか持ってなかったっけ。これを気に服増やしたほうがいいんじゃ?!

 

信「それで、今日はどうしたの?練習日でもないし。」

 

香澄「あ、そうそう。ギターを見てもらいたくって。」

 

信「見せてみぃ」

 

ギターケースからギターを取り出し、信くんに手渡しする。

ギターを見ている信くんは真剣な面持ちそのものなんだけど、う〜ん女の子だ。

 

信「あの〜そんなに見ないで、気になるから。」

 

香澄「ねえ信くん。横向いてさ左の髪巻き上げて見て。」

 

信「よく見るやつやん、嫌だよ。」

 

燐子「わ、私からもお願いします!」

 

信「いつのまに来店していらしたんですか?」

 

びっくりしたー。自動ドアの音聞こえなかったんだけど。

 

燐子「やってくれないと私が明日女装させるよ?」

 

信「どんどん外堀を埋めていくじゃないですか。」

 

香澄「これはもうするしかないよ〜。」

 

信「はぁ〜わかったよ。そのかわり一回だけですよ。」

 

燐子&香澄「ありがとうございます。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 side信

 

信「えっと・・・・こう?」

 

スマホのカメラ持ったまま赤面して固まる二人。というかいつスマホ取り出したんだ。

 

千聖「間宮くんモデルにならない?」

 

信「なりません、そしていつのまに来たんですか。いつから見てたんですか。」

 

今日はよく人に会うな恥ずかしい時に限って!

 

信「今日だけの女装ですよ、あしたからは元に戻ります。」

 

千聖「残念ね。じゃあ私の使ってるシャンプーでも使ってみる?」

 

信「使いませんよ?代償で仕事の手伝いとかされそうですからね。」

 

千聖「あら、わかったかしら?」

 

信「隠す気ありましたか?」

 

まじでこの人の前では気が抜けない。ちょっちでも隙を見せたら攻め込まれそうなんだよな。

 

信「今日はなんのご用件で?」

 

千聖「最近麻弥ちゃんがここに来てるからどんなとこだろうと思ってね。」

 

信「収穫はありましたか?」

 

千聖「ええ、いい人材が見つかったわ。」

 

あー怖。

 

千聖「それでそこの二人はなんで固まってるの?」

 

信「知りません。リクエストに答えたらこうなりました。」

 

千聖「ふ〜ん。まあいいわ。それじゃあ私行くから。」

 

信「お気をつけて。」

 

さて、二人を元に戻す前に。受付から出て、二人の背後に周る。

やっぱり動画撮ってたか。まあスマホの向け方的にわかるんだけど。ちょっと失礼しますね。

赤い録画ボタンを押し、とられた動画を選択しゴミ箱のマークをタップする。よし、これで動画を消せたね。白鷺さんのは諦めよう。おそらく撮ってるだろうけど絶対に手は出せないだろうな。

 

信「ほら、お二人さんそこで固まったら他のお客さんに迷惑ですよ。」

 

香澄「え、あれ、動画は?」

 

燐子「え・・・え・・え?」

 

信「さあ、機材トラブルじゃないですか?」

 

香澄「信くん!もう一回!もう一回だけ!」

 

燐子「お、お願いします。」

 

信「やーだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   一昨日(明後日)

 

たえ「ねえ信くん女装してよ。」

 

信「誰から聞いた?」

 

 

 




この前、半年ぶりに服買いました。すごいねめっちゃ動きやすいよ長ズボン。

指摘や感想がありましたらなんなりと申しつけください。(ファッション関してはダメです)

それでは次回までばいなら〜


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#35 HBD有咲!

おはこんばんちは、そしてお久しぶりです。空島です。

リアル事情がようやくカタがつきましたのでこれからまた不定期投稿していきます。

それではどうぞ!


 

 side香澄

 

香澄「今日集まってもらったのは他でもありません。あの二人の誕生日についてです。」

 

沙綾「どっかで聞いたような始まり方だね。」

 

そうなの、9月27日そして10月27日、信くんと有咲のそれぞれの誕生日。信くんが倒れちゃったから二人の誕生日の日には祝い損ねちゃったけど祝うことならできる。てなわけで今日はCiRCLEの前のカフェテリアで会議している。もちろん二人は不在で今は有咲の生徒会の仕事を信くんが手伝に行っている。

 

りみ「有咲ちゃんは好きなものとかわかるけど信くんは・・・」

 

たえ「ゲーム以外で好きなものがわからないんだよね。」

 

有咲は基本的に人からもらったものはすごく喜ぶけれども、問題は信くん。信くんのことだからゲーム機もしくはゲームソフトを渡せば喜ぶだろうけど。

 

たえ「流石にゲームを渡すのはね〜」

 

私たちが信くんほどゲームが好きではないのもあるけど誕生日にゲームを友達から貰うことが想像できない。こんなことは考えたくないけどちょっと高いし。本人は親から誕生日やクリスマスにもらっていたらしいけど。

 

沙綾「つぐみの家でコーヒーについて教えてもらうのは?」

 

りみ「そうなると信くんの家のコーヒーケースがいっぱいになっちゃうよ。」

 

沙綾「え、りみりん信くんの家のコーヒーケースの量知ってるの?」

 

りみ「前に一回チョココロネにあうコーヒーを聞いてご馳走になったことあるからそのときに見てるの。今の残量にもよるだろうけど流石に四人分のコーヒーを入れる大きさはないよ」

 

まりな「どうしたの?」

 

香澄「あ、まりなさん。こんにちは!」

 

まりな「こんにちは、四人ともすごく難しそうな顔してたから思わず声かけちゃったけど大丈夫だった?」

 

たえ「はい、大丈夫ですよ。」

 

沙綾「ちなみに信くんに対して喜ぶ贈り物とかわかりますか?」

 

まりな「あ〜そういえばあの子誕生日だったわね。コーヒー豆とかどう?」

 

香澄「それも考えたんですけど信くんの家のコーヒー豆のケース自体がそもそも大きくないので」

 

まりな「じゃあわからないね〜、あとはゲーム関連なんだけど、誕生日に友達からゲームを送るのってもね〜。有咲ちゃんは?」

 

りみ「有咲ちゃんは盆栽とその手入れ用のセットを一式を渡そうかなって。」

 

まりな「そういえば有咲ちゃんの趣味だっけ?」

 

沙綾「はい、他にもネットサーフィンも趣味らしいのですが。さすがにパソコンの周辺器具を渡すのはと思いまして。」

 

まりな「じゃあいよいよ信くんなのね」

 

信くんが好きそうなもの〜欲しがるもの〜趣味〜・・・・なに一つとして思い浮かばない。半年くらい一緒にいるのに全くわからない。前に見たスマホの検索ワードも全部ゲームだし、パソコンの周辺器具は避けたいし。この前おたえの家でウサギには触れたらしいし。だめだ、手がない。一人暮らしでバイトも学業も怠けてないのに家のこともしっかりこなしてるから家事のお手伝いとかも無理。というかまともに家事できる気がしない。

 

まりな「ポピパ からのプレゼントとではなくなっちゃうけど他の人にも聞いてみたらどうかな?」

 

香澄「・・・・・そうします」

 

みんな顔が引きつってるがこればっかりは私たちで考えても拉致があかなそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 side信

 

信「なにしてんだあれ?」

 

有咲「・・・さあ?」

 

生徒会の仕事が終わりそのままCiRCLEに直行したが、なんかまりなさんとポピパ メンバーが机を囲んで難しそうな顔をしてるんだけど。

 

有咲「お前の誕生日会じゃなか?」

 

信「それをいったら有咲もでしょ、まあ有咲の誕生日会できなくしたの俺だけど。」

 

有咲「そうだよ。お前が倒れたおかげで当日つまんなかったんだからな。」

 

信「悪かったって。その節はすごく反省しましたから。」

 

まあでも、元に戻るのに一ヶ月半くらいかかるのはかかりすぎか。もっと行動早くしないとな。

 

信「もうちょっとどこかによって行こうか」

 

有咲「・・・・そうだな。じゃあ和菓子屋行こう。最近いい店見つけたんだ。」

 

信「和菓子、多分大丈夫・・・・・かな?」

 

抹茶とかがついて来ることができるならいけそうだけど。和菓子ってかなり甘いらしいし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 side香澄

 

紗夜「なるほど、それで私たちが呼ばれたと」

 

里奈「いきなりディ〇コードで招待された時はおどろいたよ。」

 

燐子「信君の好きそうなものですか・・・・」

 

夏希「好きそうなもの・・・・」

 

 「「「「ゲーム」」」」

 

香澄「ハモりましたね。」

 

里奈「他にないんだもの。夏希は?」

 

夏希「私もそこまで関わりが深いわけじゃないからね。ゲームのグッズとかならどうかな?」

 

燐子「おそらくですけど、信君のことなのですでに持ってると思います。」

 

紗夜「モデルガンやエアガンなどはどうでしょうか?間宮さん体育祭のときに銃を大事に扱ってたので。」

 

沙綾「今見ましたけど予算オーバーですね」

 

スマホの画面には「モデルガン 平均金額」と検索して出てきた画面。二万三千円は正直人の誕生日で出していい金額じゃない。特に高校生は。

 

里奈「じゃあその日の翌日に1日お休みをとって遊園地に行くとかはどう?」

 

たえ「夢の国ですら行ったことのない人だからな〜避けたほうがいいかもしれません。」

 

 

 

 

リサ「あれ?なにしてるの?」

 

りみ「あ、リサ先輩」

 

沙綾「信君の誕生日プレゼントを考えてる最中ですよ。」

 

香澄「リサさんも何か案ありますか?」

 

リサ「う〜んそうだな〜何か手作りの料理とかは?教えるよ?」

 

紗夜「今井さん?そこにいるのですか?」

 

リサ「え、紗夜?」

 

紗夜「今井さん、CiRCLEに何をしにきてるのですか?今日は湊さんから休みを強制されたはずですよ。」

 

リサ「えっとベースの弦を張り替えに〜」

 

紗夜「ポピパ の皆さん、すみませんが今井さんを捕まえてくれませんか?」

 

りみ「わ、わかりました。」

 

たえ「えっと何があったんですか?」

 

リサ「早く追いつきたくて練習してたら友希那に練習しすぎだって言われてそのまま〜」

 

沙綾「休めって言われたんですね。」

 

紗夜「今から向かいますね。」

 

リサ「紗夜なんか生き生きしてない⁈」

 

 

 

 

 

 

 

 side信

 

信「そろそろ戻るか」

 

有咲「そうだな、メッセージ入れといたらいいか。」

 

 

 

 

有咲「そういえば、信ってゲーム以外に何か趣味とかないのか?言っちゃあれだがあいつら相当選ぶの苦労してるんじゃね?」

 

信「う〜ん、正直今までゲーム以外にハマったものがないからな。」

 

有咲「バンドのマネージャーは?」

 

信「お前らが趣味のレベルで活動してない以上俺が趣味のレベルでついて行くわけにもいかないでしょ。」

 

有咲「それもそうか。」

 

言われてみれば。今までの誕生日プレゼントとかはみんなゲーム機やソフトだったな。でもメンバーにソフトが欲しいというのもなんかな〜。

 

信「ヤバイことしたかもしれん」

 

有咲「もっと出かけろお前は。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

主「パッポー数日後」  信「誰だてめぇ!」

 

 

 

 

 

 

 side有咲

 

なんかひどい夢を見た気がする。朝起きる前になんとなく聞き覚えのある声と確実に聞き覚えのある声が聞こえた気がする。休日の朝なのになんだか憂鬱だな。

 

ブーブー

 

有咲「ん、こんな朝から誰だ?信?」

 

信「あ、繋がった。有咲おはよう。ごめんね朝から当然。」

 

有咲「目覚ましがわりになったからよかったけど、どうした?」

 

信「なんか起きたら家の前に車とまってない?具体的には黒くて細長いのが。」

 

有咲「あ〜止まってるな確かに。もっと言えば半年前に一回見た気がするけど。」

 

信「・・・着替えて出るか。」

 

有咲「そうだな。」

 

 

 

 

 

 

とりあえず動きやすい服に着替えて髪を結び外に出てみる。

 

黒服さん「朝から失礼します、市ヶ谷様。」

 

なんで居るんだよなんとなくはわかるけれども。いったい何時から待ってたんだこの人。

 

有咲「えっと、とりあえず説明を求めてもいいでしょうか。何も聞かされてないんですけど。」

 

黒服さん「私も市ヶ谷様と間宮さまの誕生日会を開催するとしか聞かされてませんが。」

 

有咲「ア、ハイあってるとおもいます。ちなみに今からどこに行くんですか?」

 

黒服さん「こころさまのお屋敷です。」

 

いったい何人来てるんだ。弦巻さんの家だったら絶対ポピパだけじゃない。あまり詳しくないけど各業界のトップが来ても全然余裕があるくらい広いだろあそこ。(個人の考えです気にしないでください)

 

 

 

 

 

黒服さん「もう直ぐ着きますので降りる準備をお願いします。」

 

あ〜見えて来た。それと同時に聞こえて来た。うん信を入れたとしても声が多いな。CiRCLEに通ってる人だいたい呼んでるんじゃないか?

 

黒服さん「今確認したところ間宮様はもう少しかかるようです。」

 

まああいつは私と違って寝癖を直すのに朝のシャワーに入るから仕方ないな、乾かすのにも時間いるし。というか結局信への誕生日プレゼントはどうするんだろう。私のはもうわかってるし祝われることと貰えることが嬉しいけど。

 

黒服さん「到着しました。失礼ですが間宮様が来るまで少々お待ちいただいてもよろしいでしょうか?」

 

有咲「はい、大丈夫です。」

 

黒服さん「ありがとうございます。待っている間はこの中でもこの周辺を歩かれても構いません。時間になったらお呼びします。」

 

有咲「あ、それじゃあ。少し話しませんか?この車に一人もなんか落ち着かないので。」

 

黒服さん「・・・・・」

 

有咲「えっと、黒服さん?」

 

黒服さん「本来であれば私がお客様と親しくなることはあまり好ましいことではないのですが、これならこころお嬢様も許してくれるでしょう。」

 

どうやら話すこと自体はできるようだ。それでもその顔とネクタイは緩める気はないらしいけど。

 

有咲「じゃあ前から聞きたかったんですけど。リムジンってどうやって運転してるんですか?バスよりも短いとはいえ横幅はバス以上にあるので気になって。」

 

黒服さん「そこまで難しく考える必要はありませんよ。慣れるまでは広い道路で運転が主な経路ですし、慣れてからは普通車より素直に動いてくれます。運転してみたいですか?」

 

有咲「え、いや、いいです!」

 

黒服さん「気が変わったらこころ様に伝えてください。おそらくは許可が下りるとおもいます。さ、主役がそろいましたよ。」

 

いつの間にか隣には同じリムジン、そしてガラス越しには緑色の髪。あいつだな。

 

信「おはよ」

 

有咲「おはよ。何人来てると思う?」

 

信「十五人以上は確定だろうな。」

 

有咲「だろうな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 side信

 

香澄「有咲、信君。誕生日おめでとう!」

 

     「おめでとう!」

 

信&有咲「・・・・・・」

 

香澄「あれ、二人とも?」

 

信「いったい何人呼んだの?」

 

CiRCLEによく来ている人ほぼほぼ呼んでるんじゃないかこれ、最近高頻度で来るようになったMorfonicaやRAISE A SUILENの人たちまでいるし。なんだったらパスパレの人たちもいるし。よく予定空いたな!

 

香澄「う~んと、二人に関係のある人を沢山!」

 

信「まあ確かに関係はあるけど。」

 

これ後で挨拶に向かったりしなくちゃいけないような気がしてきた。

 

有咲「よかったな。プレゼント沢山だぞ?」

 

信「いやお前もだろ自分だけ逃げるなや。」

 

有咲「残念、私はすでに内容は把握してるから。」

 

信「え、じゃあ」

 

有咲「そ、私はポピパのメンバーから。お前はここにいる全員から。」

 

信「がーちで言っとんけ~。」

 

沙綾「まあまあ悪いものじゃないよ。」

 

たえ「うんうん、これがあれば日々が楽になるってもんだよ」

 

りみ「みんなで考えたんだ。」

 

みんな?つまりここにいる人全員が一斉に考えたってこと? 三人いるだけで文殊の知恵なのに?

 

香澄「じゃあまずは有咲から!有咲にはこの盆栽セットと盆栽をどうぞ!」

 

有咲「え、お前。盆栽セットだけって」

 

香澄「サプライズだよ~、ちゃんと有咲に言うときは隠してたんだから。」

 

有咲「えぇ!?」

 

信「有咲もやられたのね。」

 

たえ「信君はこれだよ!」

 

おたえに空の紙袋を持たされたのだが。えちょっとまってこんな量もらうの?

 

香澄「信君にはこれをあげよう!」

 

ドヤ顔の横には3〇Sくらいのサイズの黄色い紙きれ。

 

信「え、何、☆3キャラ確定チケ?」

 

有咲「やめろ!見えるけどメタいわ!なんでそっちの発想がすぐに出てくるんだよ!」

 

信「いやだって黄色い紙きれってそれくらいしかないじゃん!」

 

沙綾「確かにそうだけど違う!」

 

たえ「ホシサン?」

 

りみ「わからくていいものだよ、おたえちゃん。」

 

香澄「まあ気を取り直して、これはソシャゲのガチャチケではなく、お手伝い券です!」

 

信「詳しい説明を求めます。」

 

香澄「この券は私たちに何かお願いできる券です!」

 

たえ「だって信君ゲーム以外に趣味ないでしょ」

 

信「事実だけどもうちょっとオブラートに言ってよ。」

 

沙綾「まあまあ。あ、ちなみに信君が男子だからで受け取り拒否するのはなしね。」

 

信「信頼しすぎだろ。ちゃんと全員に言ってる?」

 

有咲「ちゃんと言ってるよ。GWのこともあるしな。」

 

ひまり「というわけで~私たちの分もあるからね~」

 

友希那「私たちの分はこれね。」

 

チュチュ「言っておくけど、変な理由で使ったら承知しないわよ」

 

つくし「いつも機材ありがとうございます!」

 

彩「アイドルにこんなことできるなんて幸運だよ~」

 

信「ちょっと今からパスパレの分の券を使って帰らせることは可能でしょうか!?」

 

彩「ちょっと!なんでよ!」

 

他の人ももちろんスレスレだろうけど、パスパレは本当にシャレにならない。なんだったらこれをファンの人に聞かれたりでもしたら夜道を安心して歩けない。なんなら世間様が許してくれない。まあ白鷺さんの勧誘から避けられる権があるならまだいいけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 side有咲

 

有咲「辛そうだな。」

 

信「有咲は楽そうだな。」

 

有咲「それよりどうすんだそれ、言っちゃなんだが家にある期間が長い分効果は失って行くと思うぞ。」

 

信「だろうね。いやもう正直そっちの方がいい気もするんだけどね。」

 

有咲「なんでだよ。一回だけども私たちを顎で使えるんだぞ?」

 

信「だからだよ、俺はサポートの立場オンリーだからさ、俺の仕事なくなる。」

 

有咲「あ〜そういうことか。別に気にしなくてもいいのに。私たちから見ても激務だろうからそれを渡したんだぞ。」

 

信「そこまで激務じゃないよ。バイトやぞ?」

 

有咲「生徒会の手伝い、CiRCLEのバイト、私たちのマネージャー、学業。これを激務じゃないと?」

 

信「いやまあ確かに字面だけは激務だな。」

 

有咲「まったくだ、また倒れるんじゃねえぞ。」

 

信「わかったって。いつまでもその話題はださいなでよ仕事さえできなくなるじゃん。」

 

有咲「わかったらどんどん使ってけよ。」

 

お前はただでさえ前科が2つあるし、何より私たちがどれだけ心配したかは知らないだろうしな。

 

つくし「間宮さん、前科ってなんですか?」

 

チュチュ「ちょっと聞かせてもらおうかしら?」

 

信「一番聞かれちゃダメな人たちに聞かれた気がする。」

 

有咲「今度話しますよ。今は湿っぽい話はNGです。」

 

信(話題に出した人が何をいってんだ。)

 

香澄「有咲〜一緒に歌おうよ〜。」

 

有咲「だー!引っ張るな!今日は歌うから!」

 

 

 

 

 

 

で、結局こうなると。

あの後、暴走したり(?)祭りが起こったり(?)してパーティーは終わり。今は弦巻宅の一部屋で布団を敷いてる。信は明日早朝で予定があるらしいので先に帰ったが。

 

たえ「五人で止まるのも久しぶりだね。」

 

りみ「お泊まりでも信くんがいたからね。」

 

香澄「早朝の用事ってなんだろう?」

 

沙綾「まあ信くんのことだから。」

 

 「「「「「ゲーム関連だろうな〜(ね〜)」」」」」

 

香澄「それはそうと、ど~う~有咲。一年前とは比べ物にならないほどの人に祝われた感想は。」

 

有咲「まあ、悪くはなかったな。」

 

香澄「え~それだけ~?」

 

有咲「うるせえ!」

 

自分でももっと素直に感謝を言えたらいいとは思うけど、今はこれで限界なんだ。いつもよりかは素直に言えたとは思う。それに35人もの人が祝ってくれたからニヤけないようにするの大変だったし。

 

有咲「ほらもうねるぞ。もう一時だ。」

 

たえ「照れてる」

 

有咲「お~た~え~?」

 

りみ「あれが地雷かな?」

 

沙綾「そうだろうね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     一日後

 

 

 

信「誕生日会一日すぎてるけど。誕生日プレゼント兼おすそ分けに来ました~」

 

有咲「お前に関しては何をしてるんだ!」

 

信「船釣りです。」

 

有咲「昨日帰ったのはそれか?」

 

信「うん。予約してたのが今日だったから。キスがいっぱい釣れたよ。」

 

有咲「今度連れてってくれ。」

 

 




改めましてお久しぶりです。
実質的な失踪をしている間になんかすごい変わっちゃいましたね。
高3年生組の大学デビュー・CiRCLEの二号店がオープンそして香澄がバイトにつく・Roseliaの全国ライブ・数名の生徒会役員または部長副部長就任(アプリ版のコミックより)
※この小説は基本的にアプリ版のもっと!ガルパライフから情報を得て製作しています。

信「もともと考えてた展開はどうするんだ?」
主「たぶん全部白紙だろうね。できる限りは公式設定で進めたいし。」
信「よかったなタグに色々詰め込んどいて。」
主「詰め込んでなかったら今回だけでも3個くらい増えた気がする。」

ということでカタはつきましたが今まで通り不定期更新でやっていきます。
指摘や感想がありましたらなんなりと申しつけください。

それでは次回までばいなら~


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