カルデア甘やかしライフ、射精するだけで誉められたい~リクエスト一時停止中~  (37級建築士)
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カルデア甘やかしライフ、本編
プロローグ


ざっと書いたものです。書くなら先に書くべきだった。反省


 

 最近、先輩の様子がおかしい。

 

 おかしいとはいっても、それは具体的に何か変わってるとか、症状に言い表せるような、問題として上げるにはなんとも主観的で、ようは私の一方的な心配だ。

 

 人に言えば、きっとそれは思いすぎだと、単に私が先輩に対して思いに更けていると揶揄されるのがオチだろう。他人から見れば特に何もない。

 

 ただ、それでも引っ掛かるのだ。

 

 私には、マシュ・キリエライトには、あの人が

 

 

「…………たい」

 

「!」

 

……あぁ、まただ

 

 カルデアの廊下で、少し後ろを歩く先輩がボソッと呟いた言葉。しかし、その最後だけがわずかに聞き取れた。

 

 しかし、その口の動き、繰り返す口癖のような独り言、故に私には聞き逃せない。

 

「…………あの、先輩」

 

 恐る恐る、問いただす。それが正しいかはさておき、マシュにはその言葉を確かめなくてはならなかった。

 

「今、何か独り言を」

 

 言わなかったかと、どこか引き気味に質問を問うてみる。

 

「?……独り言、俺が」

 

「はい。確かに、今さっき、何かをしたいと…………全部は聞き取れなかったので、その」

 

 言葉を伸ばしながら、私は先輩を観察する。確かに聞いたその言葉の裏に、この人は何を隠しているのか。見えない傷か、重荷か、自分から見る先輩が言うその言葉に、私は安穏と聞き流せるほど無理解にはなれない。

 

 

「……独り言、言ったかな?」

 

「覚えは、無いのですか?」

 

「うん、ごめん、なにか気に障ることでも言ったかな。だったら、謝るよ」

 

「い、いえ!そんな先輩があやまることなんて…………」

 

 違う、そうじゃない。

 

 先輩の口から聞けなくて、少し落胆した。

 

 なら、もう直接聞くしかない。

 

「…………」

 

 覚悟を決める。長く寄り添った身だから、このままにはしておけない。

 

 聞こう、そしてできるなら、私は後輩として

 

 

……支える。私にできる限り、先輩を

 

 

 

「あの、先輩!」

 

「!?…………う、うん。何かな、マシュ」

 

「先輩は、その……」

 

「…その?」

 

 一呼吸を置き、マシュは叫ぶように言葉を発した。

 

 

 

 

「先輩は、どうして…………甘えたいと、独り言をいうのですか!?」

 

 

 

 

「!」

 

「もし、何か思いに苦しんでいるのなら、私が「ストップ、ストップストップ!!」…………ッ!」

 

 遮るように、先輩こと主人公はマシュの声を遮る。

 

「あの、ごめん、それ違う」

 

「………でも、最近の先輩は特に、昨日は五回、今日もさっきので八回も」

 

「!…………数えていたんだ」

 

「!?」

 

 急にマシュの顔が真っ赤に染まる。ナスが熟してトマトになるような、何をいってるかわからない例えが出てしまった。

 

「ですから、あぁ…………とにかく、何もない、のですか?」

 

「…………うん。そうだね」

 

 マシュの献身的な観察にマシュも主人公も共に顔を赤くする。先に行動したのは

 

「……うん。とにかく、見てくれていたんだ。でも、そんなに心配することはないよ。」

 

「はぁ…………え、でも」

 

「大丈夫だから、うん。ほら、早くいこう、訓練に遅れるよ」

 

 そう言い、早足でマシュに促すように進み出す。

 

「…………」

 

………今のは、誤魔化し?……それとも

 

 

結局、それ以上の追求は出来ず、その後二人の関係に変化はなく一日は過ぎる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………危なかった。

 

 

 まさか、口に出ていたとは、危うくばれるところだった。

 

 

 部屋に一人、彼はマシュの疑惑から逃れ、そして今無事に本懐を成し遂げようとしている。

 

「…………ふぅ」

 

 意味深な深い呼吸。

 

 今日も変わらず何事もなく、一日の終わりを痛感する。

 

「…………」

 

 手に持つのはタブレット型の端末、写し出す映像は二人の男女

 

 義母と息子、禁断の関係を甘く描いた作品である。

 

「まぁ、言えないよね、こんな趣味」

 

 確かに、マシュは彼の変化を見抜いていた。

 

 しかし、現実は少し違う。マシュが思い描いたような背景はなく、それは単に彼女の想い人がそういう人だったということだ。

 

 

「はぁ…………」

 

 つい、疲れがたまっていて、そのせいであっちの疲れも溜まっていた。だから、ついその言葉が漏れていた。自分にとって、最も重要な性癖の要素であるから。

 

 

……誰かに甘えたい。

 

 

 気がつけば、そんな言葉をいつも浮かべていた。

 

 周りのサーヴァントの中には自分をそういう風に扱う人は少なくない。建前から、つい遠慮したり、照れ恥ずかしがったり、受け流すようにしているけど、本当はそんなことはしたくない。

 

 あぁ、そうだ。情けない願いだけど、俺はきっとそうしたいんだ。

 

 

 願いはいつだってシンプルだ。俺は誰かに甘えたいんだ。

 

 

「…………まあ、でも」

 

 それができるなら苦労はしない。都合のいいことは無いのだ。

 

 だから、これは外にもちだすものじゃない。内に秘めた、ただの性癖だ。

 

「部屋の片付けでもするか」

 

 考えを切り替える。これ以上、実らない議論を一人浮かべていてもどうしようもない。そんなのはトイレで一人晴らせばいいのだから。

 

「…………よし、素材はここに。あとは」

 

 思考は切り替え、既に頭は掃除のことで切り替わっていふ。

 

 引き出しを開け、聖晶石や伝承結晶の在庫を確認しようとした、その時

 

 

「…………あれ」

 

 引き開けた引き出し。そこに整理されたいくつもの中に、とりわけ厳重に保管されているもの

 

 金色の杯、そう聖杯だ。

 

 占めて2ダースほど、だが違和感は消えない。そして、その答えにはすぐたどり着ける。

 

…………数え間違えかな?……まえ、どれだけ使ったっけ?

 

 

「一つ…………足りない?」

 

 




以上がプロローグです。

聖杯の効果で主人公にエッチイベントが発生します。そういう建前になります。


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(1) 伊吹童子、蛇お姉さんにエッチで溶かされた話

伊吹童子引けたのが嬉しすぎて、勢いではじめました。


状況はいたってシンプルだ。

 

自分、カルデア所属の人類最後のマスター藤丸立花は閉じ込められている。

 

閉じ込められている、といってもそこは自室にある個室トイレである。

 

そう、トイレだ。

 

普通に小便をしようと駆け込んで、致して、そばの水洗で手を洗い扉を開けようとした。

 

だが

 

「………出れない」

 

立て付けが急に悪くなったのか、とびらがひらかない。通信も繋がらない。令呪は………さすがに止めておこう。

 

令呪をもって命ずる。トイレのドアを、突破しろ!!

 

と命ずるマスターの立場を考えて欲しい。おそらく、あまりにも情けない。というか、からかわれる。桜フェイスの後輩に容赦なく。

 

「………」

 

というわけで、俺は待った。

 

誰かしら部屋に来ることの多い立場だ。というか、だいたい溶岩水泳部なら常駐していてもおかしくない。

 

「………なら、余計におかしい。」

 

結構、長時間トイレに入ってる。きよひーか、静謐ちゃん辺りが気を聞かしてドアを溶解(熱OR毒)しそうなものだ。

 

 

「………来ない」

 

時間だけがただ過ぎていく。

 

救援は望めない。

 

暇だし、ここはただのトイレ

 

 

………なら、することは

 

 

「すぅ………はあぁ」

 

 やることがない、ならやることは一つ。シコリティしかない。

 

 なんか、気合込めてつい深く呼吸してしまったけど、よくよく考えたらここトイレだし。念のために深く息は吐いておく。

 

 ひとまず、深く呼吸はせず、平常に、落ち着いて、まずはチンポを握ろう。

 

「部屋じゃ安心して出来ないし、部屋でやろうものならキアラさんが釣れるし、ここなら安心だ」

 

 ここ、カルデアにはあらゆる時代の英雄が集まる。その中には、まあなんとも目の毒な女性が多い。

 

 はっきり言って、そんな状況はたまらない。けれど、それをどうこうするまでの意思と行動力があれば人理修復までに一夫多妻であろう。

 

 だけど、世界の命運を託された主人公にはそう都合よくいかない。故に、日々タイミングを見つけては、その青々しい情熱を発散しなければならない。

 

「よし、といいたいけど……ちょうどいいものは」

 

端末を起動させ、いくつかある動画ファイルをスクロールしていく。マシュには決して見せられない、超がつくほどの個人的なコレクション

 

「さてと、今日はどれで…」

 

「へぇ、現代の男の子ってこういうのでするんだ。……ふぅん、でもなにこれ、へんな靄みたいなの」

 

「無修正なんて、俺の故郷ではイリーガルなんです。でも、逆にちょっとぼかすぐらいがむしろ……」

 

「ほぉほぉ、でも男の竿まで隠すこと無いんじゃないの。……って、嘘、これお尻いれてるの?不浄の穴に、へぇ……へえぇ……あっ、中に出した。」

 

「……」

 

 やけに狭い。所々あたっているのだ、それはもう肉感的なものがいっぱいに、頭の上にそれはもうたわわな果実が乗っているのだ。

 

「……あの」

 

「んっ、ああいいから、あたし上で見てるから気にしないでいいわよ。あ、そこ巻き戻して、無理やり口に突っ込んでヴえっってなってるとこ」

 

 確かに、彼女は浮いている。角度的に、タブレット端末のおかげでいちおうナニは隠れている。とりあえず、息子は見られていない。

 

「……なんで、あなたがいるんですか」

 

 つい最近、ここカルデアに召喚したへびお姉さん。狭いトイレでぷかぷかと浮いてはいるけど、その大きな体躯は威圧的であり、しかして魅力的だ。

 

 かの酒呑童子の別側面、日本三大化生の一体である八岐大蛇の分御霊である神霊、にして現在のその在り方は座に刻まれし英雄の影法師

 

 

「……やっほー、へびお姉さん、ぬるっと隙間からお邪魔しちゃった、へびだけにね」

 

 

 

「………伊吹童子さん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…アッ、イッチャウゥーー!…パンパンパンパン……!!

 

 

「……とりあえず、ズボン履くから、向こう向いててください。」

 

 

「はいはーい」

 

 

 

 

~Now lordling

 

 

 

 

「で、何でここに居るかわからないから、とりあえずオナニーしようとしたのね。かわいいじゃない、マスター君」

 

「……それ、本心から言ってます」

 

「さあね、適当だからわかんない。あっ、お酒無い?栗の花の匂い嗅いだらなんか欲しくなっちゃって、ああ、そっちでもいいわよ、あたし。……君のどぶろくで酔っぱらうのもイイカモね」

 

「……」

 

「あら、ちょっとごめんなさい、だから照れないで、めんごめんご。マスター君、かわいいからついね、イケない伊吹さんでした。…ごめんちゃい」

 

「………」

 

 本気かどうかわからない、ひょうひょうとしていて、いつも陽気でお酒の気を漂わせる彼女、いちおう、こんな言動でも彼女は神様だ。それもものほんだ。浮いてるし、大きいし、いい匂いだし………後半関係ねぇや

 

「…あの、伊吹さん」

 

「ん、なに?」

 

「一応聞きますけど、首謀者とかじゃないですよね」

 

「?」

 

「………違うっぽいよね。というかトイレに二人だけとか意味不明だし」

 

 端末は機能する。呼吸もできる。水も手洗い用のものであることに目をつむればなんとかなる。

 

 けど、やはり出られない。

 

「………伊吹さん、ちょっと殴ってみて、扉 

 

「いいわよ、よいしょ」

 

どごぉおおおおっ!!!??!!?!?

 

「!」

 

 筋力A+の一撃、といっても左手の拳の裏で軽くこづいた程度だ、一枚目のクイックぐらいでもこの衝撃だ。近いからちょっと膀胱が緩んだ。けれど

 

「あらら、びくともしないわね。ねえ、ちょっと赤三枚で連続攻撃するけどいい?」

 

「ここでそんなことしたら俺ごと微塵ですから、狭いのに草薙出さないで引っ込めて!」

 

 ちょっと刃がふれかけた。さすがは神、スケールが違う。隣にいて小人と巨人ぐらいの差を感じる。

 

「はぁ、しっかしどうしましょうかね」

 

 電波どころか、よくよく意識すると今感じる魔力の繋がりは伊吹さんだけだし、ますます現状が不可解だ。

 

 

………BBちゃんなら、何かしらアクション起きるはずだし、まさかこれがクリプターの攻撃とかじゃないよね。いやでもコヤンスカヤの件もあるし

 

 

「………」

 

「あらあら、難しく考え事しちゃって、でも確かに困ったわね。ここ、霊体化もできないから本当に狭いわ」

 

「え、それは………困りますね」

 

 個室のトイレは当然一人用だ。ここが最新鋭の施設であるからトイレ自体は不快になるほど狭くはないが、当然広くもない。

 

「………」

 

「んっ、なになに?」

 

 今も、ぼくの目の前で立っているこの人の胸が眼前に鎮座しているわけで、今は気を効かせて縦セーターの装いになっているけど、それでも膨らみは見事なまでにたわわで、これなら第一再臨のロリのほうが………いや、だめだ。俺、ちっぱいでも抜けるわ

 

「はは………なんか、目の毒ですね」

 

「ん?………あたし、へびだけど毒なんか出してないわよ。」

 

「………なんでもないです。」

 

 とりあえず、目はそらしておけばいい。とにかく、考えることだけはやめてはいけない

 

 

「………」

 

「いっそ令呪で…………でも、さすがにまだ」

 

「………………ねぇ」

 

「………ブツブツ」

 

「………はぁ」

 

 

………ぐいっ!

 

 

「へっ?」

 

 急に何事かと、俺の体を持ち上げてそのままくるりと態勢が変わる。

 

「よいしょ」

 

「てっ………あっ」

 

 抗えない力に振り回され、俺はこんどはなにか柔らかい質感のものの上にのせられる。

 

「ふふふ、隙だらけね、マスター君は」

 

「………あの、これは」 

 

 膝の上で抱き抱えられるように座る。後頭部には当然かの二つのお山がドッキングしているわけで………わけで

 

「………あぁ」

 

 意識するまいと避けてはいたけど、しかしこうも密着されては逃げようがない。

 

「………ッ」

 

「困惑してる?でもごめんなさいね、あたし、せっかく君と二人きりだからこうしたくて………許してね」

 

「………許すって、そんな」

 

 後頭部を包む柔らかくも弾力のある乳房。触れているだけでここまでに魅力に陥ってしまうのだ。

 

………やばい、こんなの、押し付けられたら。

 

 

 さきほどまで、興奮でいきり立っていたそれは、今再び力を戻す。

 

 見えないように、見られないように、手でその膨らみをズボン越しに押さえ込む。

 

 けど、そんな俺の必死の抵抗に、この神は

 

「………あら」

 

………ガシッ

 

「へっ、あっ!………い、伊吹さん、今はダメで」

 

………むにゅ

 

 

「!!」

 

「あらあら、なにかしら?わたし、よっぱらいらからよくわっかんない。」

 

 下手くそな演技だ。しかし、突っ込もうにも意識に余裕はない。

 

「………へぇ」

 

 ささやくように、伊吹さんの声が聞こえる。僕の一番恥ずかしいところを見ようと、その手が、とがった指が、膨らみの頂点をなぞる。

 

「………ッ!?」

 

 すると、ズボンの布が簡単に裁ち切れ、なかのパンツが露になる。

 

「………あら、結構匂うのね」

 

「!」

 

 汗がこもり、さきほど少し尿を便器にいたしたのだ。しかも、なかに隠されたそれは半ば仮性ぎみで、人目にさらすには恥ずかしく、あまり清潔感に欠ける。

 

けれど、それでもこの神は

 

「大丈夫、お姉さんに任せなさい」

 

 ごそごそと、パンツの中の肉竿が這い出る。見られたくないもの見られて、けれどもそんな俺の様子を嬉しそうに、伊吹さんはただじっと見つめている。

 

「………あの、まさか本当に」

 

「………」

 

「………ここで、その、するんですか」

 

 ここまでくれば。さすがに理解がいやでも追い付いてしまう。

 

この神は、今から僕のこれを

 

「………ええ、言ったはずよ」

 

 ゆっくりと、這い出た肉竿の先端、少し皮の被った亀頭に、今彼女の指が触れる。

 

「………ッ」

 

「安心して、爪は丸くしておいたから………ほら、力抜きなさい」

 

………ピトッ

 

「!?」

 

 瞬間、先端に電流が走る。

 

 くちゅくちゅと、鈴口からもれる先走り汁を指で掬い、その滑りを使って指の先を包皮と亀頭の隙間に差し込む。

 

「ここ、ちゃんと綺麗にしないとダメよ」

 

「………ッ」

 

 苛烈なまでに、激しい責め苦が来ると予想した。

 

 けれど、その責めはしっとりと、そしていじらしい。

 

 左手の指で陰茎を支え、右手の指はあくまで先端の仮性包茎を弄るような手つきだけ、溢れてくる先走り液を絡め、それで敏感な先端の面や雁首を指の腹でひっかく。

 

「………おちんちん、ちゃんとムキムキしないとね」

 

「………あの、伊吹、さんは」

 

………くちゅ、ぬちゅ………ぴと

 

 

「ーーーッ!!!」

 

「あら、なにか言おうとした?ごめんね、つい夢中で………君のきもちいい声、もっと聞きたいから」

 

 他人に、しかもまだ出会って日が少ない女の人に、自分の一番汚いところを弄られる、それがすごく背徳的で、しかもその手腕は見事としかいいようがない。

 

 耐えられない。童貞の自分には、この神の手淫に耐えるほどの経験は持ち合わせていない。

 

「あら、いきそうなの」

 

「はぁ………くっ、あぁ」

 

「あらら、よだれまで垂らしちゃって、そんなにきもちいいんだ」

 

「くっ………いぶき、さん」

 

 当の本人は気楽そうに、逐次こちらの反応を確かめてはその手つきを変えて、感じるところを探してくる。

 

「あっ………あぁ!」

 

「!」

 

 漏れる、尿道の奥から何かが駆け登ってくる。

 

「………」

 

「い、伊吹さん………俺、もう」

 

 すると、指先だけで弄っているはずの両手がいきなり陰茎を握り、亀頭の上を包むように手のひらが被さる。優しく握る手は搾り取る上下の運動を加え、亀頭の先は擦り付けるように手の平がまわる。

 

 

「ーー………ッ!?」

 

「ほら、お漏らししちゃいなさい。白いおしっこ、お姉さんの手のなかに」

 

「くっ………でっ!?!!?」

 

 

………どびゅ、びゅるるるるるう!!!びゅくびゅく、ごぶりゅりゅりゅりゅっ!!?!?!?

 

 




伊吹童子のママみに溺れたい。


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(2) 伊吹童子、蛇お姉さんにエッチで溶かされた話

伊吹童子いいですよね。よしよしされたい


「はぁ………はあぁ」

 

……ねちょ、ぐちゅ、ぬち

 

「へぇ………こんなに出るんだ。なに、溜めてたの?」

 

「………っ」

 

 漏れでた精液、それを指に絡め、なんとも興味深そうに遊んでいる。くちゅぐちゅと、嫌らしく音をたてて、この神は俺の精液で遊んでいるのだ。

 

「………あの、なんでこんな」

 

「………そんなの、したいからじゃダメかしら」

 

「いや、そんな軽く言われても………だって、これ」

 

「別に、手で弄るぐらい大したことじゃないわよ。そういいうのはさ、ねぇ」

 

 

………くちゅ、れろ

 

 

「!」

 

 舐められた。耳の中が一瞬、ぬるっとしたものが滑り込むように入り、耳奥に音を響かせた。

 

「するっていうのはさ、もっとぐちょぐちょして、ぬるぬるしたものじゃないかしら。……例えば」

 

「………ッ」

 

 座っていた彼女の足が動き、俺は前のめりに扉の方に倒れる。手をついて、壁を支えに後ろを振り向く。

 

 俺をはねのけて、いったい何をしようとしたのか、その答えは目の前に、この上なく淫靡な形で現れている。

 

「………い、伊吹さん!?」

 

「ん?………ん、んちゅる」

 

 手にまとわりついている白濁のそれを顔に近づけ、なんのためらいもなく口に含んだ。

 

 その口から伸びる舌は人のものとは違う先端にいくほど長く細く、それは器用に精液を絡めとり口に運ぶ。

 

 

「れろ………んっ、れる」

 

「………ッ」

 

 紫肌を汚す白濁が綺麗に舐めとられる。精液を召すこの神の振る舞いを、俺はただただ目を離すことができなかった。露出があるわけではない、なのに卑猥で、竿は先ほど出した精も忘れて痛いほどに脈動を打っている。

 

「ん、はぁ………美味し」

 

「………エッチすぎませんか、伊吹さん」

 

「あら、誉め言葉かしら?………そうね、あたし、こう見えてエッチなお姉さんだし、知ってた?………あはは!」

 

「………ッ」

 

 こっちが葛藤やらなんやらしてるのに、この神はいたってペースを変えない。というかどこまで酔っぱらいなんだ。

 

「あはは……………ねぇ、それ、まだ出し足りないみたいね。」

 

「えっ、あぁ!」

 

 不意に、壁にもたれていた体が引き寄せられる。彼女の尻尾が腰に巻き付いてて、離れようにもびくともしない。

 

「あぁ、もう………あまり動いちゃやぁよ。尻尾の加減は難しいんだから。」

 

「………くッ!」

 

「?………あぁ、息があたるから、気持ちいいんだ」

 

 眼前に伸びるぎんぎんの肉竿、その先端が彼女の口許にあと数センチの距離で、声が当たるだけでびりびりと快感にくすぐられる。

 

「……ッ」

 

「なに、我慢してるの?……ごめんね、ちゃんとして…あ・げ・る・わ・よ」

 

「いや、その表現ちょっと古いぃいいいぃいい……ッ!!!!?!?」

 

 

………くちゅ、れろれる、ぢゅるる………ぢゅろぉ………!!

 

 

 容赦なく、舌は肉竿に絡みつく。唾液のぬめり、口内の温もり、舌のざらつきが言いようのない刺激を教えてくれる。それは決して、自分で慰めている限り知ることのない世界であり、快楽の波にともすれば窒息してしまいそうだ。

 

「………ッ!!」

 

 蛇らしく、その舌の動きは艶かしく、そして長く絡みつく。人のそれよりも細く長い、器用にそれは俺のモノを細やかに弄ってくる。

 

「はぁ、んちゅる………ちろ、れろ」

 

「!」

 

 半ばまで覆う包皮の間に、舌先の細く枝分かれした部分が入り込む。丁寧に丁寧に、中にたまる汚れもなめとり、次第に皮もめくれ上がる。

 

「あぁ………い、伊吹さん………そこ、汚いから」

 

「ちろ、れろれろ………あむ、んっ………ぢゅろろ」

 

 唇が閉じる半ばまで咥えると、伊吹さんの顔がさらに迫る。唇で押さえられ、緩んだ皮が一気に捲れる。舌が巻き付き、じゅるるとこ削げとるように舌が蠢く。

 

「ん、ぢゅるぉ………ぢゅぽっ……ぷぁ………あぁ」

 

 口をすぼめ、巻き付けた舌とともに吸いとられながら引き抜かれる。痛いほどに膨張した自分の肉竿が、勢いよくぶるんっと震えた。皮がめくれあがり、そこには一切の汚れがない。

 

「………んちゅ、んあ………んっ」

 

「!」

 

 目を閉じて、口を開いている。口内に溜まった唾液、少し泡立ち白く濁っていて、その中は僕のものにこびりついた汚れが溶け込んである。汗と、尿と、蒸れて溜まった痴垢が、今伊吹さんの中に入ろうとしている。

 

 

「………ッ!!」

 

 唇が閉じる。

 

 伊吹さんは僕を見つめて、反応を楽しむように、ゆっくりと時間をかけて嚥下する。表情の機微を見続けて、その顔色は終始酔いしれているような、言葉にせずともわかるその喜びに俺は戸惑った。

 

「………汚いのに、どうして」

 

「………んっ、うん、そうね………汚いわね。確かに」

 

「………ぅ」

 

「!……………あっ、別に嫌じゃないのよ。もう、ごめんなさいね、確かに、男の子なら気にするかもね」

 

「………それは、んっ」

 

 話をしながらその指は肉竿にからんでいる。

 

 しこしこと、たるむその皮を弄ぶように、このエッチなお姉さんは俺をいじって楽しんでいる。

 

 

「ね、そんなに嫌だった、舐められるの?」

 

「………嫌では」

 

「そう、ならよかったわ。あと、わたしも嫌じゃないから」

 

「でも……はぁ、なんでこんな」

 

 トイレに閉じ込められて、そしてエッチなことをされて、幸福すぎるイベントはただの想定外のパニックだ。考えが追い付かず、頭を抱えてしまう。

 

「…もう、難しく考えすぎよ」

 

「こっちも色々あるんです。キアラさんとか、大奥とか、色々です。……だから、ほんとそう言うのは気を付けているんです。」

 

「……そう、色々あるのね。でも」

 

「……ッ!」

 

 大口を開き、伸ばした舌が肉竿に絡む。

 

「今はそういうの、気にしないのが正しいはずよ。………あむ、んお……ぢゅる」

 

「………ぁっ」

 

 文字通り、肉竿のすべてが丸飲みされた。生暖かく、中で舌だけはグチョグチョと搾り取るように絡みつく。

 

「くっ……かはっ!」

 

 

………ぐちゅ、ずちゅる、ぢゅりゅりゅ

 

 

「んっ……んぢゅるぅ、はぁ……うん、美味しいし、大きさもいい。立派な魔羅ね、あたし好きよ」

 

「……ッ」

 

 唾液のローションにまみれて、先端から口元には糸が引いている。女の人の口で、俺のものがなぶられる。奉仕と言うにはあまりにも一方的で、逃げ場のない俺は今、この人に捕食されようとしている。

 

 男として、この状況にどう向き合うべきか、俺に出せるその答えは

 

 

「……伊吹さん」

 

「…なに、マスター君」

 

「………」

 

出すべき回答はあるのだろう。でも、俺は誘惑に負けた。

 

「……優しく、してください」

 

「…うん、わかった」

 

 

……しゅる

 

 

「……ッ」

 

 舌がカリ首に巻きつく。細く伸びる舌で器用に、竿を口元に向ける。

 

「……いっぱい、気持ち良くしてあげるわ。」

 

 亀頭の先端に口づけをする。

 

 礼儀正しく、しかして今から起こるその行為にはどこか恐怖を覚えて仕方ない。

 

 彼女の口内はひどく淫猥で、それはまさしく性器といえる。

 

 けれど、やはりそこはどうしようもなく、彼女の口は捕食器官で、その気になればキバの一つや二つ、いくらでも穿てるのだ。

 

 

 

「……お姉さんのお口、すっごく気持ちいんだから。」

 

 

「……ッ!!」

 

 俺には拒めない。

 

 例え捕食されようと、枯れ果てるまで貪られようと。この神様から与えられる快楽の前に、ただ成すすべなく受け入れるしかない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 伊吹さんに身を任せて、しばらく経つ。

 

時計の針はないから、壁のでっぱりに置いた端末のデジタル表示から見る。すでに、時間にして40分程か

 

その間、俺は数回射精をしている。具体的な数字は出ない、もう既にそんな余裕はない。

 

 伊吹さんの舌遣いはすさまじく、頭を動かし、頬で絞りながら、舌の動きはまるで別の生き物がそこにいるかのように、僕の肉竿を必要以上に搾り取ろうとする。

 

人外の鬼、神様だからなのか、その責めに俺は何度も腰をがくつかせ、もう既に支えなしに立つことすらおぼつかない。

 

そして、そんなになってもなお、彼女の、伊吹童子の口淫は止まらない。

 

 

……じゅるるっ、ぐぽ、ずぽ……ぢゅるる、ぐちゅ、ぢゅるぅうぉおお………ッ!!!!!!

 

 

「!?」

 

……また、漏れ

 

 

「んっ、んぐ!……こく、んく」

 

 何度目かわからない、また漏れる。尿道から吐き出される白濁が彼女の喉を通り、嚥下する音で喉が鳴っている。

 

 射精が済むと、口を引いて半ばで唇の位置を止める。巻き付いた舌が引き絞り、尿道に残る精液がはい出る。舌先ですくい、細い先端が尿道に少し入る。

 

「…っ!?」

 

「……」

 

 むず痒く、漏らすように奥から精液が出てしまう。出し切った分を全て飲み干し、彼女の口の中へ竿が飲み込まれていく。

 

 刺激は柔らかく、唾液に浸し、舌で熱を絡める。勃起を促すため、ていねいにしっとりと、口内で肉竿が起こされるのだ。

 

「……ッ」

 

「…もう、また……うっ」

 

 竿に血がめぐり、亀頭がパンパンに膨らむ。それを待っていたのだと、口を窄め、再度唾液と空気が掻き混ざる卑猥な音が響く。

 

「……くっ」

 

 顔を振り、肉竿に吸い付くさまはなんとも卑猥で、その肌色と相まって本当に捕食されているみたいだ。けれど、与えられる感覚は快感のみで、貪られることをむしろ望んでいる。

 

「……あぁ、伊吹、さん」

 

 飲んでほしい。もっと、この竿の先から出る物は全部彼女にささげたい。

 

「…んく、ぢゅるるぅ、ぐちゅ、じゅるぽっ……はぁ、あぐ、んむ」

 

「……ッ!!」

 

「……ん、こく、ぢゅるぅ……あぁ、いいわ……精液、止まらない、あたし酔っちゃうわね……こく、んく…ぐちゅ、れろぉ、はぁ……形も、味も、本当に美味しいわ。」

 

「……くっ、あぁ……ひぁ」 

 

 話をしながらも、長い舌や手で竿をしごき、あふれでる先走りをすすり取ってくる。休まる暇は射精後の緩やかなひと時だけ

 

 でも、いまはそのペースを変えて、じっくりと手のしごきを加えてゆるく快感を維持している。

 

「……くちゅ、れろぉ……はあぁ、んっ、ぢゅるる」

 

「…あぁ、ひぅっ……ぁ」

 

 ゆるやかに、しかし快楽は募っていく。

 

 亀頭は腫れ上がり、神経は過敏になる。尿意に近い感覚に支配され、竿の奥でうずうずと快楽を求める。

 

「…ちろ……あ、またビクってなった。どう、あたしの尺八、案外いいもんでしょ。」

 

「……経験、あるんですか?」

 

「…う~ん、それを聞かれるとわからないわね。でも、少なくともこうしてできるんだし、やっぱあるんじゃない? お姉さん、可愛い子は食べちゃうから。あ、これダブルミーニングね」

 

「……」

 

 もう一つの意味は置いといて、やはりこの神はそういう経験が多いのだろう。それこそ、金時のように好みの偉丈夫とそれはしこたまさかっていたりしているのだろう。

 

 

「……経験、あるんですね」

 

「あら、なに嫉妬?………やん、可愛いこと言うじゃない、このこの~!」

 

「あっ、ちょ……尿道はやめて、舌くすぐった……あぁ!」

 

 

びゅるう、びゅびゅるるるぅ…!!

 

 

「あら、もったいない……ぢゅるる、んく……ふふ、ごめんごめん。ちょっと、いじわるだったかしら?」

 

「……別に、なにも」

 

「……あらら、ごめんなさいね」

 

「……」

 

「ふふ、ねえ」

 

 口元から竿が離れ、しこしこと様子を伺うように竿を刺激する。

 

「お掃除もしたし、お口で抜いてあげたし、次は何がいい?」

 

「……それは、つまり」

 

「そりゃ、もちろん」

 

 竿の前で前かがみになっていた体を起こす。

 

僕の目からよく見える距離で、伊吹さんはその身に着けたセーターに手をかける。

 

「!」

 

 ぶるんと、勢いよく二つの果実が震えた。

 

 レースの露出の多いの下着で、先端のぽっちがスリットから丸見えだ。いつどうして、なぜそんな下着をつけているのか、それとも常時それをつけているのか

 

「……ッ!!」

 

 理解が追い付かない。

 

「…どう?これ、現代のトレンドでしょ。お隣に住むお姉さんはこういう下着をつけてるって、確かそうよね」

 

 ゆさゆさと、下から掬い上げこっちに向ける。体躯に見合った質量で、見るだけでそのボリューム感を感じる。

 

「いや、それたぶん偏ったなにかで……その」

 

「あら、嫌いなの?」

 

「……」

 

「?」

 

「……よすぎます。」

 

 返事は正直に、濃い紫の乳頭に目が離せない。肌の色と対照的な濃い赤の下着、扇情的なその光景に肉竿はギンギンに高ぶっている。

 

 

「…みたいね。そこ、すっごく元気」

 

 そう言いながら、今度は下半身にかかる前布をほどく。はらりと簡単に外れ、これまたその奥の光景を拝んでしまう。

 

「……ッ」

 

「ここ、上と同じなの。穴の所開いてるでしょ。脱がずにできるなんて、面白い時代ね」

 

 本人は軽く言っているが、俺は目の前の光景に言葉を発せられない。

 

 初めて見た。修正なしに見る本物の女性器、中の花弁が覗く割れ目、その上には下着越しに濃い陰毛がびっしりと張り付いている。

 

 生々しく、その穴はしっとりと熟れていて、ひくつくそれにいますぐ挿しいれたいと本能が叫んでいる。

 

 

「…目、なんだか怖いわね」

 

「…そ、そうですか?」

 

「ええ、男の子の目、女を犯す、雄の顔をしてる。いい顔よ」

 

…ぐいっ

 

「!」

 

 しっぽで引き寄せられ、開いた足の内側に僕は吸い込まれる。

 

「……ねえ、したいでしょ、子作り」

 

 先端が秘部に入り口に触れる。体を支えられて、今ほんの少しこっちから動けば容易に突き入れられる。目の前豊満な乳房にむさぼりつき、本能のままに腰を突き入れる、それはなんとも、想像するだけで果ててしまいそうだ。

 

「……いいわよ。」

 

……くちゅ

 

「!!」

 

 その手が陰茎を掴み、秘部の入り口で、そこが膣の道だと教えるように支えてくれる。どこまでも都合のいい、甘く酔いしれるその施しに、俺の理性はもう持ちそうにない。

 

「……こっちに、お漏らししたいでしょ。あたしもさ、一杯飲んでたから濡れてるの、だから、ね」

 

 

……くちゅち、ずぶ

 

 

「……あぁ」

 

「……おまんこ、好きにしていいから、お姉さんと気持ちいお漏らし、しちゃおっか」

 

 

……ずぶぶ!!ずちゅんッ!?

 

 

 

「!!?!?」

 

 

 足で抱き寄せられ、一気に奥まで挿入してしまう。ひだとぬめりが何重にも絡みつく彼女の名器に、カリ首を一気に引っかかれる。奥の子宮にぶつかり、そこでついぞ、俺の限界は達してしまう。

 

 

「で、でるっ!!??」

 

 

…びゅるるる、びゅくくっ、びゅびゅるるるるるるッ!!!!!?!?!?

 

 

「あっ……あらら、んっ………あったかい、出ちゃったね」

 

「うぅ……これは、その」

 

「いいからいいから、気持ち良かったんだよね。初めてのおマンコお漏らし、よかったね~」

 

「……」

 

 顔いっぱいに、たわわな乳房に包まれる。不思議と甘いいい香りで、ついでに撫でられるその手つきに心がほぐれる。

 

 今もなお、子宮奥にビュルると注ぐ射精、本当に言葉通り漏らしているみたいで、体の力が抜けて動けない。

 

 すっかり、伊吹さんの胸の中で、俺は甘やかされている。甘やかされて、許されて、完全に溶かされている。

 

 

「……頑張ったね、偉いね。…ちょっと休憩したら、またエッチしよっか。」

 

「……うん」

 

「いい子いい子、伊吹お姉さんにいっぱい出しなさい。いっぱい出して、また出して……骨の髄まで、溶けちゃおうね」

 

「……」

 

 なにか、少し怖いことも言われた気がする。

 

けど、考えるのが面倒くさい。いい匂いで、暖かいここにずっといたい。

 

極上のぬるま湯に包まれ、射精で疲れた竿に少しずつ力が戻っていく。

 

 




性癖こじれる、書きたいように書きなぐりました。後悔はない。

次回でラストです。


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(終) 伊吹童子、蛇お姉さんにエッチで溶かされた話

出来上がりました。

性癖の赴くままに書きなぐりましたので、受け入れてもらえるかは自信ないです。でも、個人的にはめちゃシコですので

それではどうぞ。


……頑張ったね、偉いね。…ちょっと休憩したら、またエッチしよっか。

 

 

 

 この言葉通り、俺は彼女の中でつながったまま、少し体を休めた。

 

 目のまえには極上のクッション、触ってもいい、埋めてもいい、吸ってもいい、この神様はあまりにも都合のよすぎるお姉さんであった。

 

 酒呑童子の別側面、それが彼女なのだが、その中身は似ているようで違う。酒呑と違い、この人はわかりやすく陽気で酒好きで、ただただ人当たりが良い。いつも笑っていて、こんな隣人がいればきっと毎日の癒しになることだろう。

 

 人当たりを柔らかくした、包容力を持たした酒呑童子、それが彼女への簡単な回答だ。こんなことを言ったら色々と怖いから、決して口にはしない。ただでさえカルデアで二人が介在することになって少しややこしいのだから

 

 

 

 少し話が逸れた。

 

 結局何が言いたいかというと、この神様はわかりやすい。人当たりのいいお姉さん、そうお姉さんなのだ。

 

 このへびお姉さんは優しく、全てを許容する。望むことに、この人は受け入れてくれる。まるで、男の願望を詰め込んだような、そんな幻想じみた存在が目の前にいる。

 

「……」

 

「…どう、そろそろ動ける?」

 

「……まだ」

 

「わかった。じゃあ、もうすこし……あっ、おっぱい好きね、本当に」

 

 夢中で、そのたわわに実る大玉の果実におれは貪っている。両の手で持ち上げ、形を歪め、それでも弾力を伴って押し返す質感、ずっと触り続けていないと、むしろ不安に駆られてしまいそうな、それは名酒のようにこっちの理性を溶かしてどうしようもなくしてくるのだ。

 

 乳房を吸えば、出てくる液はないけど、不思議と甘い気がする。味覚ではない、吸い続ける行為が記憶の奥底にある味覚を思い起こさせるかもしれない。

 

「…んっ」

 

 少し大きめの乳頭、舌でつつき、その形を確かめるように舐めまわす。心地よい硬さを舌で感じながら、唾液と共にその乳首から出る物を吸い取る。

 

「…あんっ、もう、そんなに飲みたいのかしら?」

 

「……ん、それはもちろん、こんなに大きいなら……出ないの?」

 

「さも出ることが当たり前みたいに聞くのね。まったく、その年で乳が飲み足りないなんて、ほんとに悪い子ね」

 

 といいつつ、その手は黒髪を優しく撫でている。吸い付く彼を愛しそうに、その眼は母性の色に満ちている。

 

「……もう」

 

「…っ」

 

 

…あれ、今

 

 

「…そんなに甘えられたらさ、お姉さん、サービスしなきゃいけないじゃない」

 

「……?」

 

「鬼はね、形を変える魔性のたぐい。それはあたしにもある」

 

「?」

 

 少し、舌先に何かがにじみ出た。

 

「…だから、ちょっとだけ、これぐらいならできる」

 

「……ッ!」

 

「…飲みたいんでしょ。あたしのお酒、好きなだけ飲ませてあげる。………どうぞ、ほら」

 

「……」

 

 彼女は息を止め、少し振り絞るような所作を魅せる。ぴくぴくと、舌の触れる乳房がぴくぴくと震えた。

 

「……んっ」

 

 じんわりと、乳頭の隙間から何かがにじみ出る。甘く水っぽい温い液体、そこから出るのであればそれは紛れもなく、その液体の名称は考えるまでもなくあたりが付く。

 

 

「…おっぱい、美味しいかしら?初めて出してみたけど、濃い、薄い、どうなのかな?」

 

「……コク」

 

「……もう…夢中じゃない。なら、よかった」

 

 喉を打つ。吸えば吸う程、それは奥底からにじみ出て喉の渇きを潤す。

 

「……っ」

 

 音を立てて吸い上げる。先端を舐めまわし、つつき、そして乳輪あたりから歯で圧迫する。少し怒られるかと思ったけど、伊吹さんは何も言わず、俺が乳房に夢中になるのを許してくれた。

 

「あっ……これは駄目ね、私も気持ちよくなっちゃう。」

 

………ていうか、なんか結構出てる。これ、後で直るよね………直るはずよね?

 

 予想に反して、母乳の出は良すぎるほどだった。

 

 口の中に広がる甘味に、俺はただ夢中になる。他のことはいらない。

 

「……」

 

「……あぁ、んっ……あむ、あが……こく、ぢゅる」

 

 両の手で乳房を掴み、引き寄せ、張り詰めた果実からその果汁を搾り取る。彼の中に乳房から出る物が流れていく。酒気を帯びた彼女から出でるそれは、酒を含んでいて、飲み干すごとにその両のほほは赤く染まる。

 

「…ちゅぅ、ぢゅる…あぐ」

 

「……もう、私が言えることじゃないけど、飲みすぎじゃないかしら」

 

 繋がったまま、伊吹童子の母乳をすする。膣内に収めた肉竿は取りえた滋養で元気になった、いやなりすぎたと言えるべきか、本来のそれよりも膨張し、体躯の大きい伊吹の膣道を内側から押し広げ、膨らむ先端は子宮壁を押している。

 

「……ねえ、ちょっと、マスター君」

 

 声をかける。

 

 しかし、乳房に夢中なまま、目の前のマスターは聞く耳を持たない。

 

「…もう、しかたないわね」

 

「……?」

 

「ちょっと、失礼」

 

「………ッ」

 

 一瞬、繋がったままの肉竿から電流が走った。ひだがうねり、裏筋を、亀頭を、蠢きながら締め付けてくる。

 

「!」

 

「ね、ここ、大きくなってるでしょ。…おっぱいもいいけど、やっぱりね」

 

「……ッ!!」

 

 快感の衝撃で腰ががくつく。床に踏ん張って、強烈な排尿感に堪える。

 

「あらあら、頑張ってるのね。…よしよし」

 

 ずるると、液を掻き分けて肉竿が引き抜かれる。腰に巻かれたしっぽで容易に動かされる。前後に、挿入する動きを手伝うように

 

「……あぁ、あっ」

 

「頑張って、お姉さんのおまんこに慣れようか。ほら、おっぱいも吸っていいから」

 

「……ッ」

 

 

……とちゅん……ぐちゅ、ぬちゅ……ずりゅりゅ、ぐちゅり

 

 

「…うっ」

 

「…魔羅がパンパンね、でも我慢」

 

 小気味よく、挿入の音が部屋に響く。加減を変えて、ペースをずらし、肉竿がひだにこすられていく。

 

 正常位で挿入しているのに、一向に受け身のままで、膣内の快感におぼれすぎないよう、目の前の乳房に縋り付く。

 

 挿入しながら飲む母乳の味、何もかもが心地よくて、自分の形が溶けてなくなってしまいそうになる。

 

 

「……」

 

「どう、お姉さんの膣内、ちょっとは慣れて来たかな」

 

「………んっ」

 

 伊吹童子の目から見て、彼の目はどこを見てるのかあいまいで、返事の代わりは縋り付くようにむさぼる授乳行為だけ。

 

「…あらら」

 

「…」

 

 愛液と精液が混じり、膣内のぬめりは極上の蜜壺となっている。

 

 快感に体が慣れていくにつれ、次第にそのゆるやかな挿入がもどかしくなる。腰に巻かれたしっぽのお陰で動かずとも快楽を得られる。けれど

 

「……ッ」

 

「!」

 

 乳房にあてがった両手を彼女の腰に回し、俺は自分の力で腰を動かす。膣壁を亀頭で削り取るように、腰を前めがけて突き上げる。

 

「……はぁ、ああぁ!」

 

 

…ぐちゅ、ずちゅ、ぬちゅ……ずちゅり

 

 

「!…へぇ」

 

 拙い腰のストローク、等間隔に響く水気の伴った音色、突き入れるごとに膣圧はより締まり、奥の子宮壁はひくひくと挿入の快楽に震えている。

 

「……伊吹、さん」

 

 懸命に、今にもはじけそうな感覚の前で、俺は必死に行動を続ける。気持ちよくなるために、それは俺だけじゃなくて、この神も同じように

 

「……俺、うまくないけど、でも」

 

 

……どちゅ、ぐちゅり!…ずちゅ、ごちゅ、がちゅ……!!

 

 

「!!……あぁ、いいわ、あなたの魔羅が私の中で大きく、これなら、私も」

 

 肉竿は固く大きく、それは口にした彼女の母乳のせいなのか、感度は高く今にも漏れそうなのに未だに精は衰えない。快楽の奔流の中で、俺はなんども蜜壺をかき回し、腰でその奥にある子宮を叩いている。

 

 行為に及んでいるのは自分なのに、不思議と自分の体が自分のではないような、精を貪るためだけに、本能が理性を置いて走っている。

 

 伊吹童子の膣を犯し、その奥にある一番深い所を自分の精で汚さんと

 

 

「……もう、あなたって子は」

 

「あぁ、ひぅ……伊吹さん、俺、もっと」

 

「うん、うんうん、わかる。………気持ち良くしたいのね、私の為に、イきそうなのも我慢して………ほんとに健気ね」

 

 優しく、また頭を撫でられる。乳房をクッションにして抱きかかえ、少しでも腰を動かしやすいように体の向きを変えてくれる。

 

「…………ッ」

 

「んっ………ほら、ちゃんと動いて、そうそこ」

 

「………ここ、ですか?」

 

 足で体を固定される。後ろに引いて、そして引き寄せられる足でまた挿入される。竿の半ばより少し手前ぐらい

 

「んっ、そうよ………ねぇ、そこにさ、ちょっと感じない」

 

「………」

 

 亀頭に触れるぷにッとした感触、その感触を頼りに、少し竿の向きを上に

 

「こ、こうですね………ぅ」

 

「んっ………そう、上手よ。だから、もう少し、そう、こするように………んぁっ………はぁ、ふっ………いいわ、そう、いい子ね。そう、腰を早く」

 

「んっ………はいっ、あぁ」

 

 腰をぶつけるストロークは次第に早く、おぼつかない動作は次第に手慣れたものに

 

 無論、そこには彼女のサポートもあるわけだが、それでも懸命に教えられたことを実行し、相手を感じさせようとする様には心牽かれるらしい。

 

「………ッ」

 

「はぁ、伊吹さん、俺、出来てます………ちゃんと、気持ちいいこと」

 

「………ええ」

 

 懸命に振り撒くその青々しさに、彼女は酔ってしまう。

 

 大人になりきれていないまだ青い果実の苦味と甘味に、この上ないほど酔いしれる。

 

 

「………あぁ、いいわ、あなた最高よ!」

 

「へっ………ぁあ!?」

 

 腰に巻き付けた尻尾は頑丈に、そしてその両手が彼の背中に回る。深く抱き締め、それと同時に挿入した肉竿が奥の壁に叩きつけられる。

 

 

「………ッ!?」

 

 

「………ごめんね」

 

 申し訳程度の謝罪を呟く。

 

「ごめんなさい、もう我慢できない、あなたがそんなに可愛く頑張るから、もうお姉さん………」

 

 吐息は甘く、その目はギラリと光を反射している。優しく甘い振る舞いの中に隠れていた彼女の本能が、目の前の雄に放たれる。

 

「………」

 

「………我慢できないから、だから、ごめんなさいね」

 

 

………どちゅんっ!!

 

 

「!?」

 

「あっ…!!」

 

 先端に走る快楽の電流。もはや男に動いてもらう必要もなし、伊吹童子は彼をつかい、その肉竿を自分の腕と、足と、尻尾をつかい強制的に挿入を繰り返させる。

 

「はぁ、いい、あなたの魔羅、膣のいいとここすれて、一番弱いところ」

 

「ひぅ、はぁあ………っ!やめ、こんなの、もう………あぁっ」

 

 体勢は正常位だが、その行為は一方的に犯される側で、自分でコントロールしていない快楽の責めに、陰嚢でたまる精はついぞ耐えきれず、尿道の奥で強烈な排尿間が危険信号を送る。

 

 

…どちゅっ、ごちゅがちゅ、ずちゅぬちゅ!!!

 

 

「いっ、いぁっ!!で、でます、もう………漏れて、我慢が!!」

 

「はぁ、いいわ、お姉さんのなかに、いっぱい、お漏らししよ。………気持ちいいおしっこ、なかに、好きなだけ………ぁあぁあああぁああっ!!!?!?!?」

 

 

………どぴゅっ、びゅるうぅ!!?!?

 

 

「!?」

 

「あっ♥️」

 

 子宮の隙間、亀頭の先がねじ込まれ、なかに粘液じみた白濁の汁が漏れ出る。

 

 長く快楽で浸かり、ついぞ開け放たれた瓶からは吹き出る炭酸のごとく白濁の濁り酒は漏れ出る。

 

 

 

 

 

………びゅびゅっ、びゅるるるぅ!!!ごぶりゅりゅ、びゅる、どぷぷ………びゅる、びゅびゅぅ………とぷ、とぷ

 

 

 

 

 

「ーーーーッ!!?」

 

 

 

 体から排出される白濁の本流、ごりごりと尿道を強引に掻き分け這い出る感覚に脳が焼き焦げる。快楽の飽和で視界は白紙に、四肢の感覚すらおぼつかず、とにかく目の前のこの神にすがり付く。

 

 手を背中に回し、息が止まる勢いで顔をその谷間の奥に押し付ける。

 

「………くっ、あぁ」

 

「………っ」

 

 息を切らし、乳房に倒れて埋まる彼に、伊吹童子はそっと手を置く。

 

 その背中と頭に、優しく疲れを労う暖かい手つきで、胸に抱いた男を癒す。

 

 

「よく、頑張ったわね」

 

「……ぁ」

 

「お腹のなか、あなたの熱でいっぱい。あったかくて、気持ちいいわ」

 

 子宮に流れ込む大量の精液、みっちりと隙間なく繋がったため、出した精液は子宮を押し広げ膨らまし、伊吹童子の下腹部はわずかに盛り上がっている。

 

「…こんなに出して、でもまだ大きい。」

 

「…あと、三回」

 

「あら、絶倫ね…いいわ、少し休んで、またエッチの続きにしましょ。ほら、動いた分お水も飲まなきゃ」

 

「…あむ」

 

 差し出される乳房を咥える。乳頭から溢れる母乳に喉を打つ。出した分を補給するように、夢中で乳房を絞り上げる。

 

「…んっ、いい子ね。…あっ、また大きくなった。」

 

「………」

 

 

 乳の味を噛みしめ、そして何度も溜まった精を吐き捨てる。彼女の甘すぎる支えに身を任せ、下半身の赴くままに全てを吐き出し、そしてまた補充する。

 

 三回目はすぐに終わり、七回を終えてから数えるのは止めにした。

 

 

 

 

 

 

 

「んっ、ぁ………」

 

「………ッ!!」

 

 通算何度めかわからない、繋がったまま何度も精を吐き出し続けていく。

 

「………」

 

 

………あれ、今何時、ていうか、俺なんで

 

 

 監禁されていることも忘れ、気づけばもうそれなりの時間が過ぎていた。

 

 壁の出っ張りに置いた端末に触れる。オートでシャットダウンしたそれに表示される時刻、その前に確認した時刻との差に頭がいたくなる。

 

「俺たち、なにしてるんですかね」

 

「………エッチじゃないの?………それ以外、何かあるかしら?」

 

「………」

 

 繋がったまま、すっかり互いに汗まみれで、接合部は飽和した愛液やら精液やらでねちゃねちゃと、しかも所々乾いているのか若干張り付いて気持ち悪い。

 

「………さすがに、休みましょうか」

 

「ん………それもそうね、じゃあ抜くけど」

 

「………いや、それは」

 

「………?」

 

「すみません。……俺、まだこのままで」

 

 膣に包まれる快感、生暖かく、ほどよいぬるま湯に浸かっているようで、動かずともそれは抗いようのない心地よさを感じてしまう。

 

「ふぅん、ならいいんじゃない。このまま、抱き締めてあげるわ」

 

「………ッ」

 

 

 また、胸のなかに抱きよせられる。そして竿も深く奥の方へ、密壺に陰茎の根元まで咥えられ、また尿道の辺りがむずむずとうずいてしまう。 

 

 なんども精を吐き出し、多少は萎えてしまったがそれでもその大きさと長さは保たれている。

 

 

「………」

 

 

……なんか、必要以上にバイアグラしてるけど、これ戻るよね。

 

 

 不安になる。しかし、現状できることはない。

 

 不安な気持ちから逃れようと、いっそうそのたわわな胸に身を預ける。

 

 力を抜き、ただ甘えようと、全身の力を抜いてリラックスする。

 

 

「………」

 

 

 

………じわ

 

 

 

「!?」

 

「………ん、どうしたの?」

 

「あっ、いや………その」

 

 急に。竿の根元のさらに奥、腹のうちの下からなにかが沸き上がる。 

 

 

「………あ」

 

 奥底から涌き出る衝動、それにはすぐに心当たりがつく。

 

 

「………ねぇ、マスター君」

 

「はい」

 

「なんか、さっきからプルプルしてない?」

 

「………」

 

 ずっと行為に更けていて、しかもその際になんども水分を消費していたのだ。汗もかいている、なら、それは当然の生理現象である。

 

「………あの」

 

「?」

 

「………トイレが、その」

 

「………どっちの」

 

「小さい方で、というか」

 

 

………じわぁ

 

 

「もう、動けないぐらいに」

 

「………あら」

 

「………どう、しましょう」

 

「いや、どうって言われても………そうねぇ」

 

 腕の中で震える彼の姿、長時間まぐわい続けてずっと我慢していたなら、今堪え忍ぶ苦痛は相当なものなのだろう。

 

「………そう、出そうなんだ」

 

 マスターを見つめる。さっきと同じ、少しギラついた威圧感を醸す容貌

 

 しかして、そのひきつったような悪い笑みは、彼の予想に反して突拍子な提案を口にする。

 

 

「ねぇ、もう漏れそう?」 

 

「うっ………はい、その」

 

「うん、じゃあわかった。お姉さんが何とかしてあげる。」

 

………ぎぃ

 

「?」

 

 足が絡む。後ろに少し背を倒し、胸に抱いた彼を引き寄せる。

 

「いいよ、どうせここトイレだし、したいなら好きなだけ」

 

「いや、でもこのままじゃ「あら、抜く必要なんてないわよ。このまま出しちゃえば良いじゃない」………ッ!!?」

 

 冗談でもなく、ただ普通に、ごく当たり前の会話のトーンで、この神は彼に行為を許す。

 

「ほら、お姉さんの中でお漏らし、世界で一番気持ちいおしっこ、伊吹童子さんの中に出しちゃいなさい」

 

「………いや、そんな」

 

「まあ、いいからいいから、ね」

 

「ね、とか言われても、そんな、だって!」

 

繋がってい。このまま力を抜けば、それはすなわち

 

 

「!!」

 

 

………伊吹童子に、そんなこと、俺は

 

 

 理性は平常に、ことの判断を冷静に下す。

 

 しかし、それを貫こうにも肉体は多雨に限界が寸前で

 

「くっ!!?」

 

「ほら、もう無理しすぎはダメよ。はい、しーし、しーし……………ね、ほら、力抜いて」

 

 顔が耳元に、酒気を帯びた生暖かい声が

 

 

 

「………おしっこ、我慢しなくていいから。いっぱいお漏らし、しよっか」

 

 

 

 

「………ッ」

 

 ささやく声は物理的にも精神的にも、こわばった心を溶かすには十分な温度であった。

 

 膀胱は開き、奥で暖められた体温そのものが、今彼女の一番大切なところに流れ出る。

 

 

「んっ」

 

「………ッ!」

 

 流れ出る。当たり前のように、竿から出るものは全てこの神様のなかにはいっていく。

 

「くっ!?」

 

 

………じょろっ、じょろろろろぉ

 

 

 

「………ッ!!」

 

 吐き出す快感、いつも味わうそれはいつにもまして、性的なテイストが加わるだけで快感は否応にましていく。

 

 女性のなかに、それも母性に溢れたとんでもない器に、今自分のものが注がれる。子作りをするわけでもない。ただの水分調整で吐き出るだけのそれを、この神は眉ひとつうごめかせず受け入れる。

 

 

「………あっ、あったかい」

 

 子宮の中に流れ込む液体、中で精液と混ざりかき回され、次第に膣内の精液を洗いだし接合部からは飽和して尿が流れ出ている。

 

「んっ………んあぁ、これ、癖になりそう」

 

 

時間にして一分も満たない。溜まりに溜まった体液を吐き出し。ようやくその行為は終わりに至る。時間では短いが、体感のそれはあまりにも長く、二人は快感の時で身を溶かし合う。

 

 全部だしきり、もはや慣れたように胸の中で倒れ込む。

 

「よく、頑張ったわね。」

 

「………」

 

「ふぅ、まあいいわ。でも」  

 

 

足元に広がるいろんな液体、まざったそれは冷静になるとひどく淫靡な芳香を放っている。

 

 

「これ、どうしようかしら?」

 

 

………せめて、ここがユニットバスならね

 

 

体を洗う。サーヴァントである自分には不必要ではあるが、この、胸に抱かれたマスターにはとかく必要な処置だ。

 

「………ほんと、せめてシャ」

 

 

言い切る前に、ことは起こる

 

 

「………シャワーだけで………も……………………あれば」

 

 

視線の無垢さき、瞬きをして、そして開いたその先に

 

 

「…………なんで?」

 

 目の前に映る光景、カーテンをずらすと、壁面であったその場所には確かにシャワー用の浴槽のスペースがある。

 

 

「……嘘、なにこの都合のいい展開」

 

 おあつらえむきに、最低限とはいえ浴槽の広さも自分がすっぽり入る程で、よく見ると壁の棚にシャンプー類と混ざってローションやらその手の行為に使うとしか思えない卑猥なおもちゃまで

 

 

「………えっと」

 

 理解が追い付かない。

 

 神霊クラス自分でさえ、目の前の展開に頭がついていかない。という自分も監禁を忘れて非常によろしくやっていたわけだが。

 

 

「…………」

 

「……ぅ」

 

 胸に抱いたマスターを見つめる。

 

 どこか疲れたように、不快そうな顔を浮かべている。ベトベトとした体が気持ち悪いのだろうか

 

 

「…………うん」

 

 頭では悩む。しかし、胸のうちにいるマスターを見つめ出した結果は

 

 

 

「ま、考え事はあとでいいわよね。」

 

 

 

「………ぁ」

 

 マスターを抱えあげ、伊吹童子は浴槽の方へと移りカーテンを閉じる。

 

 湯と共に洗い流される汚れ、そして新たに産み出される卑猥な行為の響き。

 

 

 その後も、伊吹童子の甘やかしはだらだらと続いていくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

Fin

 

 

 




伊吹童子の攻略完了です。続きを書くか、どんなキャラで書くかも正直未定です。本業のエロもあるので

感想評価、よろしければお願いします。自分の好きがどれだけ受け入れられるのか知りたい。


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(1) 清少納言、童貞に優しいギャルは実在した話

爆死しました。なぎこさんを引けなかった無念をここでぶっぱします。CBCは貯石


 伊吹お姉さんと色々して、童貞を卒業した俺は以前とかわりなく、普段と同じ生活を続けている。

 

 

……したくなったらいつでも言ってね。お姉さん、エッチなお願いならオールウェルカム!

 

 

 気前よく、あの神様はそう言ってのけた。未成年の童貞になんてことを言うんだと内心つっこむ。ただまあ、正直ありがたいし拒む理由はないし、時たまにお願いしてしまってたりする。というかもう童貞じゃないんだった。

 

「…………まあ、でも」

 

………童貞を卒業したからって、何が変わるものでもないなぁ、性欲は若干増した気がするけど。

 

 周回も終わり、書類提出も終わって、することもないからベッドに大の字で寝転ぶ。

 

 特異点、ぐだぐだ、異分帯、事件がない間はどうしても気は緩むし、退屈を感じてしまうのは仕方ない。

 

「…………」

 

 退屈になる。空調の音がむなしく響いていると、自然に頭は物思いに耽ってしまう。

 

 今の自分にとって、もっとも鮮烈な記憶

 

 経験豊富なお姉さんに絞られ、吸われ、そして絞られ、溶かされるままに甘やかされる、そんな体験、忘れるはずがなく、過去の一出来事としてカウントするにはあまりにも大きすぎる。

 

 

「…………む」

 

 ムラムラを自覚する。脱童貞を果たしてもこの一連の作業だけは変わらない。

 

 気分を変え、立ち上がりトイレに向かおうとした、そのときだった。

 

 

………ドンドン!

 

「ちゃんマス!」

 

「?」

 

 活気があってよくとおる声、何よりも自分に対するその特徴的な呼称

 

「…………」

 

 なおも扉をノックする音、急かされて足取りを早く扉の前に向かい解錠スイッチのパットに触れる

 

「!?」

 

 戸が開く瞬間、開ききる前に空いた隙間から彼女は入り、勢いそのままに俺のもとに駆け寄る。

 

 よろよろと後ろ足をとられ、そのまま体はベッドの方へ押され

 

 

……ボフンッ!

 

 

「……ッ!」

 

 気がつけば、視界に映るのは知らない天井、と言うわけではないがこの光景はどうしても連想してしまう。

 

 それた思考を修正し、今はこの人にフォーカスを戻すべきだ。今、俺をベッドに押し倒している彼女に、その正体はもちろん

 

 

「ちゃんます!マジお願い!!」

 

 

クラス、アーチャー、真名を清少納言、つい一年前にこのカルデアに来た美少女だ。

 

 

 

「…………」

 

 行きなり部屋に押し掛けられて、自分よりも少し背の低い女性に押し倒される。まるで一方的な告白でも起こるのか、そんな予感が感じなくもない。いや、やっぱりない。彼女はもちろんまともな神経でことに及んでなんかいない。

 

 万年パーリーな思考回路なこの人だ、どうせ物事をオーバーにしているに決まっている。

 

「あの、なぎこさん。話は聞きますけど、とりあえず退いてください。この態勢、絶対誤解招きますから」

 

 焼死、感電死、毒死、なんともバラエティー豊かなリスクバランスだ。

 

「あぁ、めんごね。でも、あたしちゃん的にはちょっとマジやばのやばたにえんなんよ!こんなの、ちゃんマスにしか言えないし…………」

 

 言えない、それは今この人の頬を染めていることと関係があるのだろうか?

 

 しかし、今日は特に、まあいつものことだが諾子さんこと清少納言は大変パリピでキラキラなお方だ。思考と行動が直結しているような彼女の強引さに、今更驚くことは無い。

 

 だから、その顔に浮かぶ薄紅のような感情、それだけが奇怪だ。

 

「……聞きますから、取り合えずどいてくれませんか?」

 

「それは無理、逃げられると困る。」

 

「……はぁ」

 

「ちゃんマスには悪いけど、あたしには卍なの」

 

 肝心な部分を万能ワードにされると何も伝わらない。

 

 両肩を掴まれ、ベッドに押しとどめられている。筋力EとはいえJK姿の少女に負けているさまはいかがなものだろうか。くろひーならご褒美だと、いやあの人諾子さん避けてたっけ?

 

 とにかく、どくつもりは無いらしいなら、このまま話を聞くしかない。

 

「……」

 

 隙間から覗くと、なんともかわいらしいライトブルーの下着が見えなくもない。というかこの人、普通におっぱい大きい方だし

 

(役得、なのかな……そう思っておこう)

 

 人理を救う主人公はポジティブであった。

 

「あのさ、あたしちゃんマスにお願いがあって、他の人には頼めないからさ、それに、恥ずかしいし」

 

「…恥ずかしい?」

 

「うん、まあ……頼みって言うのはさ……見せて欲しい、的な?」

 

「?」

 

 見たいもの、彼女にはなくて俺にはある物、流行りに生きるJKスタイルなこの人のことだから、棚にしまってある漫画やゲームか、それとも

 

「……エロ本」

 

「……エロ本?」

 

 棚の奥深くに隠してある18金の書籍、なわけが無いと思いたい。……いや、今なんて言った?

 

「あと、AVってのと……薄い本」

 

「??」

 

 理解が追い付かない。

 

 少なくとも、自分の知る限りこの人はそんなキャラじゃない。というか、教育上よろしくない。犯人は歩く性感帯ことキアラさんか、最近よく一緒になってるリンボか、容疑者候補はすぐに思いつく程度には上がる。だが果たしてそそのかされたからってこんな愚行に及ぶはずが

 

 

「……あの、一応聞くけど、意味わかってるの?」

 

「うん、エッチな本と、エッチな映像と、エッチな薄い本。最初と最後の違いはよく分からないけど」

 

「……」

 

 うん、おおむねあってる。確信犯だ。

 

「あの……急にまたどうして」

 

 まさか発情したからとか、そんな単純な理由なわけがあるまい

 

「いやぁ、なんか最近発情してて」

 

「……」

 

「いやごめん今の嘘!さすがにないわ、ちょっとはずかったから……ちょい、マジでひくなし!!」

 

「…いや、話す気ないならもう降りてくれませんか?…それに、理由きいても俺見せるなんて限らないし」

 

 大前提だが、いきなり見せろと言われて見せられるものじゃない。ましてや、エッチなこととは程遠いなぎこさんになんて

 

「……そ、そうなの」

 

 手の拘束が緩む。はい出るように上がり座りなおす。ベッドの上、二人向かい合って。なぎこさんも冷静になってかどこか気まずそうに

 

「……一応、事情だけは聴くよ。どうして、そうなったか」

 

「……だね。うん、話はね、ちょっと前に」

 

 

 

 

 

 

 

ホワンホワンホワンアケボノ~

 

 

 

 

 × × ×

 

 

 

 

…かおるっちいる~

 

…!!

 

 突然の乱入にあたふたする香子さん。執筆中の原稿を隠すように机に胸をかぶせる。

 

 乾きかけのインクがにじむのも構いなく、彼女は不意の乱入で自身の執筆が暴かれるのを避けたい、そのことで思考はいっぱいだった。

 

 

…なになに、もしかして書いてる最中?…あちゃぁ、それじゃあ出直した方が良い可能性大?

 

…ほっ

 

…んっ?これって

 

…!?

 

 山のように積まれた本のうち、一番上のモノを手に取る。裏面は関係の無い広告で手に取り裏返すまでその本が何であるかはわかりえない。

 

 

…アァクアbvpdbcs@ウbうえv!!!?!?!?!?!

 

 言語崩壊するほどの驚き、とっさに放った陰陽術はそんな彼女を手に取った本と共に部屋の外に吐き出す。

 

 

…うわぁああ!!?……あいたた、そんなに怒ること…って、あっ

 

はらはらと、風にたなびくページが止まり、見開きになって映し出された本の描写。それはかの紫式部本人の所有物から出たものとしてはあまりにも場違い、美しい言の葉の欠片も見いだせない、低俗な雑誌

 

……え、あぁ…うん、あたしちゃん知ってる。これ

 

 見てしまったものは仕方ないと、まじまじと覗くそれはなんとも扇情的で、修正がされておらずくっきりと男女の秘部があーれーなことになっている。

 

 

…Oh、セシボーン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ホワンホワンホワンエモーショナルエンジン~

 

 

 

 

 

「……てなわけで、ございます。」

 

「うん、ございますじゃないよね。というか何してくれちゃってるのこの人。あと、何で香子さんがエロ本持って………いや、あの人ならワンチャンス」

 

 当世の文芸も嗜んでいるとか言ってたし、というか聞く感じあの人今官能小説でも書いているのだろうか?

 

「…俗世に染まってる。平安の貴族様が」

 

「あぁ、それは言い訳できないっすわ。あたしちゃんも見ての通り、JKスタイルだし、スマホ無いと落ち着かないし、ながらスマホって怖いよね。……反省」

 

 およそ10世紀前の人から出ないであろうワードが飛び交う。だがこれもカルデアならではの光景だ。

 

「うん、事情は分かったけど、でもなんでそれが俺の秘蔵コレクションにつながるわけ?」

 

 そう、問題はそこだ。なぎこさんがそこまでしてエロを知りたいという理由、そこがまだ語られていない。

 

 

「…あぁ、そうだよね。うん、まあそこに関しえてはさ、なんというかね」

 

「…なんというか?」

 

「……見たい」

 

「はい?」

 

「だから、見たいの……」

 

 余裕が無い。顔一面に先ほど以上の羞恥が見て取れる。

 

 気づけば、座り方も姿勢のいい正座で、見た目のきらびやかに対して態度も大人しい。

 

「…あのね、さっき冗談で発情って言っちゃったけどさ……あれ、割と真実。リアリー」

 

「へ?」

 

 もどかしそうに、なぎこさんは語りだす。あの時、自分が見た初めてのエロ本。自分が生きていた頃にも官能、背的なコンテンツはいくらか存在した。しかし、視覚的に刺激を与えるコンテンツに触れたのはその時が初めてだった。

 

 その本も香子さんにすぐ回収され、以降も結界で部屋に入れず続きは知れないまま。

 

 時が経つにつれ、その興味は膨らみ続け、そしてつい近日、その衝動は炸裂したのだと。

 

「…ほら、あたしちゃんも一応クリエイターなわけだし、ああいうもの、あるんだなぁって知ったらさ、もう気になって気になって、でも頼りになるのちゃんマスぐらいだから、……勇気、出したんだけど」

 

「……」

 

「だからさ、お願い!!……ね、誰にも言わないからさ、あたしも知りたいんだ!!…じゃないと、あたしちゃんどうにかなっちゃいそうで」

 

 懇願するなぎこさん、ほっといたらそのまま三つ指ついて土下座に移行しそうだ。

 

 うん、見せる見せないか、当然そんな回答はNOだ。だが、このまま放置しておくと、それはそれで怖い。

 

「……見たいの?」

 

「!!」

 

 嬉々として、面を上げて期待のまなざしを向ける。この後成人向けコンテンツを見る人の姿だと思うと、どこかシュールなまである。

 

「……はぁ」

 

 背に腹は代えられない。このまま暴走を続けるなぎこさんを放置するわけにもいかない。

 

 適当に、ライトなものを渡して、それであとは一人で鑑賞してください、返却は一週間後に、どこぞのレンタルビデオ屋的なムーブでことを流せばいい。

 

「あぁ、ありがとぉちゃんマス!…あたし、この恩一生忘れないかんね!!」

 

「ちょ、離れて!!近い近い!!!」

 

 色々あたってる。無自覚なギャルさんはこれが怖い。

 

「あの、じゃあいくつか取り繕いますから、それもったら出ていってください。……あと、誰にも言わないでくださいね」

 

「……ジジー」

 

「あの、まだ何か」

 

「……うん」

 

 頬をゆびでかき、火照った顔を両手で覆い、指の隙間からちらちらとこちらを伺う。

 

「……その、一人で見るの、怖いから」

 

「……まさか」

 

「うん、いっしょに見て欲しい。解説、おなしゃす」

 

 

 

 

次回に続く

 




なぎこさん欲しい、童貞に優しそうなギャルっていいですよね。というか二次コンテンツのギャルはみんな道程に優しい。ギャルはファンタジ―と誰かが言っていたがうまいことを言う。



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(2) 清少納言、童貞に優しいギャルは実在した話

なぎこさんに甘えたい。制服パリピギャルに癒されたい願いを私は成就させる。聖杯に託す願いはただ一つ、童貞に優しいギャルはこの世界に実在する!!!


…ペラ

 

「え、うそ……こっちの穴に、入るんだ。」

 

…ペラ、ペラ

 

「え、あぁ…うぅ、エッチすぎるよ。何で電車の中でしてんのにバレないわけ?気配遮断スキル神ってるわこれ」

 

…ペラ、ペラペラ

 

「うっはぁ!!……口で、えぇ、すんごい飲んでるし、というか飲みすぎ出しすぎ!!何喰ったらこんなに出るんだっつうの!!!……うわ、吐いてる……でもえっろぉ」

 

 

「………」

 

 小一時間、彼女はこんな調子だ。

 

 純愛もの、ちょっとハードな奴、フェチ系、なんでもござれ、なぎこさんはそれはもう興味津々に受け取っている。途中で音をあげるかと思ったけど、中々に素養があったようで、傍にはエロ本の雑誌や単行本、成人向けの薄い本なんかが積まれて行っている。

 

 我ながら、世界的な文化人に何を吹き込んでいるのやらと、ちょっと危うげな気もする。

 

「…ぁ、はぁ……んっ」

 

「…なぎこ、さん?」

 

「……うん、なに、ちゃんマス……ぁ、何かな」

 

「……いや」

 

「じゃ、いいよね……うわっ、口すご……美味しいの、かな?」

 

 無我夢中で、それはも、河原でエロ本と出会った思春期の少年のように

 

 でも、その顔で息づかいが詰まると変に雰囲気でるから。興奮であえいでるみたいで聞いてるこっちが恥ずかしい。

 

「…ね、ねえ、ちゃんマス」

 

「?」

 

「これさ、ちゃんマスの趣味、なんだよね」

 

「!!」

 

 見開きのページ、指摘するのはいわゆる口淫というプレイ

 

「…なんかさ、結構多いよね口でするの……好きなんだ」

 

「……ッ」

 

「あぁ、ごめん……こういうの、失礼だよね……あはは」

 

 ぱたんと、本を閉じ横に重ねる。ずっと背を丸くし座ってたからか、なぎこさんはその場で背を伸ばし、ベッドに背中を預ける

 

「んっ…結構、時間たっちゃった系?……やばいね、ていうかエロの進化ビビるわ、人理マジパねえ」

 

「あぁ、それで人理の価値褒められても……まあ、昔と今じゃいろいろ違うよね。口でしたり、お尻とかってやっぱり海外の文化だし」

 

「?…いや、口なら昔っからあるよ。でも尻はないよね。不浄だし、その浣腸とかって物もないから、まず不可能だし」

 

 さらっと出る時代の証言、実はこれ貴重な意見だったり

 

「そ、そうなんだ。ていうか、なんで俺達普通に下の話してるんだろ。」

 

「だね、うん……やばい、冷静になると超恥ずかしい」

 

「……言わないでください。俺も、ちょっと照れる」

 

 

 考えないようにしたいけど、女の人と一緒にエロ本読むとか、それ行為の前の盛り上げみたいだし、というか連想してしまうのだ。

 

 今となりであおむけに寝転がるこの人、制服越しにわかる華奢で危うげな肉体、しかし出るところはそれなりに出ていて、露出こそないけど女性らしさは十分に感じてしまう。

 

「んっ、なになに?」

 

「!」

 

 視線を気づかれた。膨らみと、わずかに覗くお腹、太ももの絶対領域、舐めるように見ていたのが悟られた。

 

「…あぁ、ちゃんマスも初心だねぇ。ま、まだ童貞さんなんでしょ。もしかして、あたしちゃんに期待してる?……なら、なぎこさんのここ空いてますぜ。……なんつって、えへへ」

 

「…………いや、何言ってるんですか。冗談でもやめてください。」

 

 なまじ経験があるのだ。その誘いは軽く受け流せない。意味を深く受け取って反応してしまう。

 

 

「というか、別に俺もう」

 

 

…もう、童貞じゃない

 

 

「!!!?!?」

 

 咄嗟に自分の口を手で覆う。

 

「……どったのちゃんマス、舌噛んだ?」

 

 間一髪、言葉を出しきる前に飲み干した。危うくとんでもない暴露発言をするところだった。

 

「……?」

 

 不思議そうに見ている。ごまかさないと

 

「ねえ、ちゃんマス」

 

「?」

 

 口を塞いだ手をはがされる。何を思ったか、なぎこさんは口に手を突っ込み、そのまま口を開かせる。

 

「!?」

 

「ちょい見るからね、指、入れんよ」

 

 人差し指と親指を歯に乗せ、開口機のように口を開き、なぎこさんの指が口の中をまさぐる。

 

「血は出てない、じゃあ大丈夫だね。……って、ちゃんマス何赤くなってんの?」

 

「!!」

 

「あっ、ちょい待ち……ここ血出てる。」

 

 口を塞がれ、厳密には明けられてるんだけど、言葉を出せずされるがままになぎこさんに拘束されている。

 

 顔が近づき、何をするかと困惑していると

 

 

…ちろ

 

 

「!!」

 

 口の中、頬の裏に微かに触れた湿った心地

 

「…よし、止まった。ほっといても治るけどさ、まあ治すに越したことないっしょ……って、ちゃんマス」

 

「……ッ!!」

 

 手を離すや、俺は一歩遠ざかり口元を隠す。

 

 なぎこさんは未だに不思議そうに首をかしげている。

 

「ちょ、いきなり何して」

 

「?…治しただけなんだけど」

 

「でも、急に口の中に!」

 

「あぁ、今のは粘膜接触での魔力供給を応用して、陰陽術で自然治癒を」

 

「普通に解説されても!!……それより、舌、キス、理由はともあれなんでいきなりキス!!?!?」

 

 キス、その言葉でようやくなぎこさんも表情が変わる。

 

 変わるが、そこまで驚くわけでもなく、どこか妙に落ち着いている。

 

「あぁ、確かに……せやね、キスしたねあたし……うん」

 

 自分で、口元に手をやる。ナチュラルなリップで彩られた素直な口元、光沢を帯びた質感を指の先で押し込み、弄る様子、どこか淫らに受け取れてしまう。

 

「うん、あはは……ちゃんマスにサービスしすぎたね。」

 

「……ッ」

 

「嫌だったら、謝るけど……そんな様子じゃない感じ?ちゃうかい?」

 

「……それは」

 

「あっ、めんごめんご、変に揺さぶるつもりは無いから。……ちょっと、エッチなの見すぎたかな?……少し、大胆だねあたし」

 

「……ジー」

 

「恥ずかし屋さんだね、ちゃんマスも。こんないい趣味してるのに、ねぇ」

 

「!!」 

 

 おもむろに、なぎこさんは本を手に取る。

 

 さっき、興味深く見ていた本、フェチ系で内容は年上のフェラチオと、中々ストレートな内容だ。

 

「あはは、この本さ……ちゃんマスのお気に入りっしょ。勘でわかるよ、あたし」

 

 ページを開き、いくつもの女性が口を用いている描写を流しながら、なぎこさんは一人語る。

 

「でもすんごいね。口でしてあげるの、よっぽど好きじゃないとできないよね。」

 

「……理解、できないならいいよ。フェチズムだって思われても仕方ないし」

 

「?……あぁ、べつにそれでどうこう言うつもりは無いから。…というか、ね」

 

「……?」

 

「さっき、言ったけどさ。口でするのって、昔もあるんだぜ。」

 

「……妊娠の危険?」

 

「そ、昔の妖術でもそこはカバーできなくてさ、だから尺八。今風で言うとフェラチオだっけ、女房の必須スキルだったわけ。」

 

「……は、はぁ」

 

 突然の歴史的な事実、想像すればなんとも生々しい事実だ。

 

 今より、女性と男性の思想が違う昔なら、そう言う事情も仕方ないのかなぁと、関心すらある。

 

…ん?…じゃあつまり、その話が本当なら

 

 

「…な、なぎこさん。もしかして」

 

「あぁ、聞くよねやっぱし。うん、そだね、なぎこさん経験が豊富なのでした……練習は」

 

 指でわっかを作り、口の前で前後させるジェスチャーをして見せる。思わず、今の彼女に行為を連想してしまい、少しキてしまった。

 

「……ッ」

 

「あはは、何照れてんだっつうの。……あたしちゃんこれでも元人妻だよ。子供もいるし、じつは年上熟女キャラ?……ごめん、さすがにそれは無理あっか。」

 

「…年上、子供?」

 

「あれ、知らんかった?……まあ、教科書には載らないかな?……文官だし、地味だよね」

 

 少し、その一瞬だけ、どこか郷愁に駆られて遠い目をしているように見えた。

 

「…………子供、いたんだ」

 

「そりゃね、でもあんまし実感ないや。この体嫁行き前のだし、まだおとめだし。あっ、今のおとめはバージ」

 

「いや、そこまで聞いてませんから。ていうか、なぎこさんさっきから飛ばしすぎていません?」

 

「にゃはは、さーせんさーせん。…………でも、そうしないとたぶんさ」

 

 間をおいて、その時だけは冗談抜きでなぎこさんは静かに言葉に出した。

 

 

 

「そうしないと、辛いこと、思い出しちゃいそうだし。」

 

 

「…………」

 

 

 その言葉の奥にある意味、知りたいようで、けど知りたくないような、ただそれが安易な好奇心で掘り下げていいものじゃないとだけはわかる。

 

 歴史に何があったか、それは本人にしかわからない。さっきはすぐに答えらえなかったけど、この人は生涯で二人、旦那は違えど子供を残しているんだ。そしておそらく、なぎこさんにとって彼と彼女は重いのだ。

 

 

「……あの、話変えましょっか。こんな状況でする話でもないですし」

 

「……だね。ごめん、辛気臭いのは無し。……とにかくえっと……あれ、何の話してたんだっけ?」

 

 えへへと、普段の調子に切り替わる。やっぱり、この人はこの調子が一番だ。

 

「急にあなたがキスみたいなことするから、だからこじれたんです。」

 

「あぁ、そうだった。でも、口のケガ治ったっしょ。血、止まったっしょ」

 

「……ッ」

 

 そこは掘り下げないでください。

 

 軽くうなずく。言葉に出すのは少し恥ずかしい。

 

「よしよし、愛い奴め」

 

 膝立ちで近づき、そのまま頭を掴むや両手でわしわしとなでくりまわす。

 

「わっ、もう何を」

 

「うんうん、ちゃんマスはいい子だね。…えっと、姉ちゃんかな、今のあたしちゃんなら。うん、ほらほら、姉ちゃんの愛情を食らえ!!」

 

「ちょ、近いし荒いし!…な、なぎこさん!!」

 

 髪は荒れ放題、まるで大型犬を撫でているみたいに、なんとも遠慮のない加減だ。

 

 筋力Eでよかったと思う。でも、それでも首が痛くなりそうだ。

 

「愛い奴め、愛い奴め!……ちゃんマス照れてるの良いねぇ、あたしゃ癖になりそうだよ」

 

「いや、あの……勘弁してください」

 

「あ、ごめん……もし、痛かった?」

 

「いえ、その……」

 

 もごもごと、どこか苦しそうにしゃべる様子に、なぎこさんもようやく気付く。

 

「ん?………あ、あぁそゆことね」

 

「……。」

 

 恥ずかしがりながら申し訳程度に胸を手で隠す。露出してるわけでもないが、眼の毒と判断したのだろう。

 

 伊吹お姉さんとは違う、つつましくもしっかりと柔らかさはあり、十分に母性を感じさせるものだった。

 

「めんごめんご、あたしちゃん気づかなかったよ……よっと」

 

 一歩下がり、なぎこさんはやっと離れてくれた。見かけによらず案外と立派なふくらみは遠のき、ようやく新鮮な酸素と巡り会える。

 

「あちゃぁ、なんだか悪いね……いや、むしろ良いこと?」

 

「はぁ…あながち、文句は言えないのがつらい所です」

 

 いい匂いがした。化粧の甘ったるい匂いじゃない、ボディソープの柔くほのかに甘い香り。あのまま続いていたら大変なことになりそうだ。

 

 

「……ッ」

 

 というか、もうやばい。シチュエーションも相まって、ズボンの奥では硬質化は始まっている。

 

「なぎこさん、もうどうします?お開き、しますか?」

 

 体を横に、自然と手は股間の上に、ふいに見られたり手が触れないようにとカバーする。

 

「あはは、そうだね。……じゃあ、続きは今度にして……って、ちゃんマス?」

 

「?」

 

 四つん這いで近づき、なぎこさんは俺の耳元で告げた。

 

 

…ちゃんマスさ、もしかしてつらたん? 

 

 

 指が示す。手を置いて自然に隠しているそこに

 

「!」

 

「あぁ、そうっぽいね。というか、そこに手置いたらいくらなんでも不自然っしょ」

 

「……」

 

 返す言葉もなかった。

 

「あぁ、いいのいいの。さっきからずっとエロの話だし、あたしちゃんの胸、あれとどめだった?……なら、あたしちゃん悪いね、うん…これは悪くないよ。責任、あたしにあるし」

 

 大人し気に、淡々とこっちの生理現象を肯定する理由を連ねてくる。

 

 とういか、なんだか雰囲気がおかしい。

 

 さっきの、子供について触れた時に近い、不自然なほどの物静かな様子。ただ、一つ違いがあるなら熱だろうか。

 

 じっとりと、湿り気を帯びたようで、異性としての色香、それが如実に感じられる。

 

「……ッ」

 

 期待が募る。伊吹さんといた時みたいに、あんな都合のいい怪奇現象が起きたわけでもないのに、ドア一枚を隔てただけのこの場所で、今何かが起きようとしている。

 

「…なぎこ、さん」

 

「うん、なんだいちゃんマス?……って、わかってる、わかるよ。あたしも」

 

 上にはおる着物、その一枚を脱ぎ、制服のスカーフも外す。

 

 ソックスを脱ぎ、制服の上下だけになるや、なぎこさんはおもむろに立ち上がり、少し離れた本棚へ向かう。

 

「?」

 

「あぁ、ちょっとね。こいつをさ、そこのモニターに流してみないかい」

 

 取り出した一枚のケース。

 

「…それ」

 

「うん、さっき探してる時にさ、ちょっと気になったんだよね。隠してるくせに、取りやすい場所だったから。これもお気に入りなんしょ」

 

 取り出したのはいわゆる姉妹もの、制服を着た姉が弟を組み敷いている表紙、まじまじと見せられると恥ずかしくなる。

 

「…うん、せっかくだからさ、こっちも見たいんだよね。AV」

 

「…続き、ですか」

 

「そ、一応これも勉強かな。…当世の」

 

 べしゃりながら、なぎこさんはためらいなくディスクを機器にセットし、端末で再生にかかる。部屋の照明を暗くし、さながら映画館のように雰囲気を作る。

 

「…ちゃんマス、一応さ……服、脱いでおいて。」

 

「……はい」

 

「一応ね、たぶん……必要だから」

 

 傍に座るなぎこさん。これから始まる映像を前に、気分がもう仕上がっている。

 

 いつものカルデア制服を脱ぎすて、アンダーウェアーとパンツだけになり、そして

 

 

「あ、下は駄目。……ほら、そんだけでいいから。……ん」

 

 隣をパンパンと、早く座れと示唆する。

 

 言われたまま、ボクサーパンツと黒のシャツだけの俺はなぎこさんの傍に座る。すると、左腕に絡まる様に身を寄せ、括ったツインテールが肩に触れる。

 

「……ッ」

 

「…何見てんのさ、始まるよ」

 

 お互い羞恥で頬を染め合い、どこか不格好な雰囲気のまま時間は流れ、ついにモニターでは本編が開始する。

 

 

 

「……」

 

 食い入るように映像に視線をやるなぎこさんと違い、俺はどうしても気がかりで映像と隣の彼女で視線が行ったり来たりとする。

 

 体の熱を感じる距離、近くで寄り添うと、また彼女の淡い芳香が鼻に触れる。

 

 

 

…なぎこさん、いい匂いがする

 

 

 

 

次回に続く

 

 




 久々の投稿だけどめっさ読まれててビビる。というかFGOコンテンツだとここまで読まれるのかと感心する。

 そのうち星五以外も、新年早々廃課金で手に入れたジェーンとか、去年敗北したヴリトラさんとか、書きたいのあげたらきりないなこれ。

 続きは今夜中に、そして明日は就活頑張るぞい


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(3) 清少納言、童貞に優しいギャルは実在した話

投稿できました。本当は昨日のうちに仕上げたかったんですけど、就活めんどい

今回からエッチシーンです。清少納言を爆死した無念、ここで晴らしてやらぁ


 

 視界に写る二人の男女

 

 仲睦まじくリビングの空間で過ごしている、二人の関係は血の繋がっていない義姉弟のようだ。

 

 まあ、何回も繰り返して見てきたから、その流れもどのように交わるかも、全て記憶に納めている。姉に甘やかされて果てる弟、そんな関係性がたまらなく素敵で、いつしか趣味はそういったものに片寄っていった。

 

 甘えたい、駄目になりたい。そんな受動的な思考がまかり通ってしまう。人には言えない、隠すべき癖だ。

 

 

「…………」

 

 視界を横に、食い入るようになぎこさんはビデオを見ている。俺の隠すべき本音を内包した作品を、今この人は夢中で視界に焼き付けているのだ。

 

「…………ぁ」

 

 映像がラストスパートへ移る。口淫で達した男優が姉役の女優の口に精液を吐き出す。大量にでる白濁は口の端しから漏れ、しかし文句のひとつも漏らさず姉は懸命に嚥下し、射精が終わった肉竿を綺麗に舐め回す。

 

「…………ッ」

 

 なぎこさんが反応している。映像の奥の女性に、いとおしそうに亀頭に舌を這わすその姿に、開いた口を閉じることすら忘れ、呆然とその淫靡な行為に無我夢中だった。

 

「なぎこさん?」

 

「!」

 

 映像が停止する。端末を押したのは彼女だ。

 

「……あ、ごめん。なんか、咄嗟に」

 

「それはいいけど。なぎこさん、顔赤いね。」

 

 薄暗い部屋でもその火照った様子は見てとれる。

 

「あぁ、まあね。なんかさ、思い出した」

 

 もじもじと、両手の五指を重ねあわせて、気の乱れようがよく現れている。

 

「ふぇら、ちお……だっけ。あたしちゃん、やってたから、則光様に」

 

「!」

 

「……うん、懐かしいかな?……あまり覚えてないけど、でもやってたわ。あはは」

 

 軽く言ってるけど、ようは経験があると。今も言葉を話すその小さな口で、この人は男性亀を口一杯に頬張っていたのだと。そう、言っているのだ。

 

「…………」

 

(やばい、鼻血出そう)

 

ガッツリ想像してしまった。それこそ、今目の前の映像でやっていたように、なぎこさんが俺のモノを咥えて、恍惚な表情を浮かべている様を

 

「あれ、ちゃんマス想像した?……ふっふ~ん、エッチ」

 

 今さら言われたくない。さっきまで夢中になりながエロ本に目を通していたくせに。

 

「そうそう、こんなくらい部屋でさ、隣に寄り添って…………こう」

 

「!」

 

「あれれ、ちゃんマスも熱いじゃん。ほらほら、こうやって女がくっついてんだぜ。…………ちょっとぐらい、男みせてみそ」

 

「…………ッ」

 

 上目使いで、体に触れながらそう言葉を吹き掛ける。しっとりと、どこか淫靡な湿り気で肌がぞわつく。

 

 羞恥から、目線を反らした俺はなぎこさん胸元に向けていた。  

 

 服の襟から覗く谷間の肌、ライトブルーの下着はレースの入った扇情的なものだ。

 

「………ぁ」

 

 手に汗がたまる。握った手を懸命に開き、伸ばした指先は本能のままに吸い込まれていく。

 

「ね、ちゃんマス…………あっ」

 

 制服の生地を押し込む。ブラの硬い質感を爪でなぞる。

 

「…………触れたね、あたしちゃんに」

 

 抵抗して払い除けるわけでもなく、なぎこさんは俺の手を掴み、服の下から直接肌に触れさせる。

 

「あっ!」

 

「えへへ、生乳だよ。んっ、揉まれるの、久々すぎっ…………んっ」

 

 官能的な声を漏らしながら、なぎこさんは自分の柔乳に俺の手のひらを押し付ける。

 

「………ッ」

 

「口、開きっぱだぜ。…………そんな無防備なちゃんマスには、こうだ!」

 

「んんっ!!」

 

 唇が塞がると同時に、甘ったるい吐息が滑り込んでくる。

 

「あむ、んんっ、ちゃんマス…………んちゅ、んむ」

 

「………ッ」

 

 口内に走る甘ったるい快感、味覚嗅覚触覚で脳の神経が焼ききれそうだ。優しくしっとりと行うキスは、まさに手慣れた経験者のものだ。

 

「んっ、あむ…………んく」

 

「………ッ」

 

「ん、んん」

 

……ピッ

 

「!」

 

 モニターの映像が再開される。なぎこさんはキスを続けたまま、端末でシーンを先送りする。次のチャプタープレイ、男女がキスを交わし体をまさぐるシーンに移ると、ちょうどその始まりになるように巻き戻す。

 

「ん、あっ………なに、するき?」

 

「ふぅ、えへへ………気分上げよかなって。ほら、真似して」

 

 

………ぶるんっ! 

 

 

「!」

 

 服をまくり、ブラジャーごと胸の上に上げ、剥き出しの乳をこちらに向ける。

   

「ほら、触って触って」

 

「えっ、あぁ…………うん。」

 

 遅れた思考を戻して手を動かす。服を上げて胸がまみえた瞬間、俺の思考は停止していた。

 

「…………ッ」

 

……きれいな胸、伊吹さんとは違う、いい具合に大きくて、色白な肌と小降りな乳頭、これがなぎこさんの。

 

 手が伸びる。先程触れたように、手のひらを膨らみに重ねて、その柔肌に五指を押し込む。

 

「んっ」

 

「…痛く、ない?」

 

 胸という繊細な部位に触れたから、反応がしやすいのだろう。

 

 押し込み、開き、回し、思うままに正しい触れかたを試みる。今まさに映像で行われているように、俺はなぎこさんの胸を犯しているのだ。

 

「ひっ……乳首、手のひら擦れる。…………声、でちゃう」

 

「……う」

 

 普段の軽快な口調や雰囲気はなりを潜め、なぎこさんは官能的な艶姿をさらしている。

 

 体温が上がり、汗をかきだしたのか、肌つきはじっとりと湿り気を帯びて、より手のひらに胸が吸い付く。

 

 

……んちゅ、あむ!

 

 

「…………ぁ」

 

 映像では、また二人の男女はキスを交わす。

 

「ちゃんマス、あたしたちも」

 

「………はい」

 

 口を開き、舌をつき出す。

 

 さっきは一方的にされるキスだったけど、今は二人で舌を絡み合う積極的なキス、のはずだけど

 

「んんッ!」

 

「あむ、くちゅる…………ちゅぅ、んんっ…………舌、もっと絡めて、んく…………唾、飲まへへ」

 

 技術にはかなわず、力は抜けて俺はなぎこさんに貪られてしまっている。

 

 せめてもと、両手は彼女の胸を責めるけど、どうにもそれだけでは到底追い付けない。  

 

 興奮が高まって、快感が募って、ズボンの中はこのうえなく暑く固く、性欲を高めている。

 

 胸を揉む側なのに、触れているこっちの方が気持ちよくなってしまう。

 

 

「…………ぁ、んっ」

 

 今写っている映像もそうだ。二つ違いの姉と弟、懸命に気持ちよくしようとすれど、姉の前になす術なく搾られる。

 

 同じ、今映像に移る二人と、自分達は同じ

 

 今なぎこさんがしている趣向、なら、この後のシーンは

 

……あ、あん、おっきいね…………中、突いて

 

 

「………あ、もう始めちゃった。まあ、さっき舐めてたし、そうなるよね」

 

「…………」

 

「なんかさ、もういいよね。理由とか、建前とか、そういうの、全部置き去りにしてさ」

 

 映像は流れる。

 

 不思議と、いあっ目の前に映るなぎこさんと、映像の女性がシンクロしているみたいに、その言葉は重なって伝わる。

 

……エッチ、しよっか

 

「えへへ、あたしたちもしちゃおっか。…エッチ」

 

「!」

 

 やはりというべきか、しかしこの人はその一言をなんとも普通のことのように言ってのけた。

 

 言葉にすれば、次は行動だった。自分の下腹部で今、下着越しに劣情主張している肉竿へ、なぎこさんの伸ばす手の先が、今触れる。

 

「……くっ」

 

「硬いね。布越しなのに、火傷しそう」

 

 布地をなぞるだけでは終わらない。すらりとした細い指が、真ん中の隙間から入り込んでくる。熱く火照った竿に、冷たい感触があたる。

 

「……ぅ」

 

 隙間から這い出るように、社会の窓から勃起した肉竿が顔を出す。皮が半分ほどかぶり、先端から垂れる滴はまさに餌を前に垂涎となった獣だ。

 

「…なぎこさん…………なぎこ、さん」

 

「うん、わかってるって。じゃあ、そっち行くね」

 

 そう言うや、いきり立つ肉竿の上へ、なぎこさんは場所を移す。

 

 膝立で、スカートに隠れて肉竿が隠れる。ゆっくりと、腰を下ろすと先に布地の感触があたる。

 

「ぁ、…はぁ」

 

 入ったわけじゃない。ショーツ越しに、割れ目の感触が亀頭をくすぐる。

 

「うっ」

 

「あ、脱がなあかんね、ちょい待って『ビュッ』…………ちゃんマス?」

 

「…………」

 

「あぁ…………出て」

 

「…………」

 

…ぐすん

 

 イってしまった、またしても。しかも、今回は入れる前に

 

「うぅ」

 

 情けなく、目頭の奥が熱くなる。まともになぎこさんの方を見れない。

 

「…………まあ、仕方ないかな?…うん、我慢できなかったんでしょ、ちゃんマス。」

 

「………」

 

 頷く。すると、なぎこさんは笑うでもなく呆れるでもなく

 

「ほら、こういう時はおっぱいに甘えんしゃい。ほれほれ…………なぎこさんのここ、空いてるから」

 

 腕を開き、捲って晒した乳房が目の前に。言われるまま、顔は彼女の方へと吸い込まれていく。

 

 

……ぽふん

 

 

 その言葉に甘えて、勢いよく身を預ける。

 

「えへへ、ちゃんマスは可愛いねぇ」

 

 鼻の先からすっぽりと、胸に挟まれて頭を撫でられる。いとおしそうに、この人は俺を甘く包む。

 

 映像と同じ、受ける側が一方的に与えられるだけの過剰な愛。

 

 伊吹さんとは違い、どこまでも大きく甘ったるい快楽とは違う、淡く軽やかで、そよぐ春風のように穏やかな心地よさ。胸の中で力が抜ける。気づけば、両腕でその細い腰に絡み付き、自分よりも小さく幼げな彼女に身を預けている。

 

「…ありゃりゃ、骨抜きだねちゃんマス」

 

「…………はぁ、すきぃ」

 

「うんうん、素直でいい子だねぇ、あたしちゃんも胸がいっぱいだよ。」

 

 一撫でごとに、気分が穏やかにされる。

 

「……はぁ、ん」 

 

「ほぉ、よしよしよし~。………ちゃんマスは甘えるの好きだねぇ。」

 

 抱き寄せながら、なぎこさんはその腰を下ろし、また肉竿の上に秘部を押し付ける。腰をくねらして下着越しに刺激を与える。

 

「…………あっ」

 

「もう、元気になったっしょ…………先っぽ、硬いし熱いし」

 

 ショーダンサーのように、艶めかしく左右前後に揺らす動き、肉竿の先が内腿の柔肌をこすり、腰をくねらすごとにショーツはずれて濡れた痴毛と割れ目の感触が先をくすぐる。

 

「…………ッ」

 

 亀頭の先が密壺についばまれる。割れ目押し広げ、狭くしまった穴が肉竿を飲み込んでくる。

 

 食べられている。そんな心境に陥る。

 

「あぁ、はあぁ………くっ」

 

…くちゅ、ずちゅるり…………ぬちゅる

 

「……ゆっくり、いくよ。ちゃんマスのここ、あたしが全部飲みこんだげる」

 

「…あぁ、きついッ……膣内、張り付いてきて、また」

 

 また、出そう。一度出したとはいえ、上澄みが漏れた程度の吐精、むしろ焦らされたようなもの、このまま腰を下ろされてしまえば、確実に出してしまう。

 

 歯を食いしばり、必死に快楽に耐え忍ぶ。奇しくも、それは映像に移る描写と同様の流れであった。

 

 見つめ合い、跨る女性が腰を下ろす。男を溶かすような甘い言の葉をかけながら、情けなくただ与えられるがままに、自分の快楽を受け止めろと、夢魔のようなささやきを続ける。

 

 

 

……お姉ちゃんに甘えなさい

 

 

 

 

「あたしちゃんにさ、甘えちゃっていいから」

 

 

 

 

…好きなだけ、出していいから

 

 

 

 

「ちゃんマスの精液、あたしが全部受け止めるから」

 

 

 

 

…だから

 

 

 

 

「だからさ」

 

 

 

 

 

『『いっぱい、甘やかしセックスしようぜ(しよっか)』』

 

 

 

 

 

…どちゅんっ!

 

 

 

 

 

「!!?!?」

 

 それは偶然か、それとも狙ってか、映像と現実の両者二組は一様に、肩や女性側は甘く囁く言葉と同時に膣奥へ肉竿を飲み干し、そして男たちはあまりにもの快感に言葉を失くす。

 

 高めつづけた過程の分だけ、たまりにたまった快楽は予想を超えて限界を超える。なぎこの膣奥の中で肉竿は白濁をまき散らし、意識はとうに時間を忘我していた。

 

 

……どびゅ、どびゅるる、びゅりゅりゅりゅッ!!!!

 

 

「!!」

 

「んっ……あぁ、やばい…これ、思ったより」

 

 

……びゅびゅ、ごびゅびゅ、どぷぷっ…びゅるるるるるるッ!!!!!!

 

 

「―――――ッ!!?!?!?」

 

 追い込むように畳みかける射精の連続。なぎこの下腹部は服で隠れてはいるが、内側からの圧力で軽く膨らむほどであった。一瞬で子宮奥を満たし、飽和した精液が接合部から漏れ出ている。

 

 射精の衝撃で達した膣は絶頂による痙攣状態が続き、引き締まった膣圧は奥深くで肉竿を捉えて離さない。射精を終えてなお尿道の奥から搾り取られるように、繋がったまま往復もないただの挿入だけで、両者は途方もない快楽に心酔しあっている。

 

「はぁ、はひゅ……ほれ、やばい。精液、熱くて、火傷する………ちゃんマス、ねぇ、ちゃんマスは」

 

 先に意識の調子が回復したなぎこさんはそう問いかける。肩を揺らし、頬を叩いてようやくその意識は回復する。

 

「……へ、あぁ……俺、出して」

 

「うん、結構出たね。あたしちゃんもびっくりだって。こんなに出るなんて、ちゃんマス男らしいとこあんじゃん!」

 

「……はぁ」

 

 実感のない、そんな返事をする。

 

 ばんばんと肩をたたき、その美乳が顔をつつむ。

 

 

…うれしいけど、動かないで欲しい。言ったばかりだから、まだ

 

 

「……あっ、めんごね、その前に抜かないと………抜ける?」

 

「……」

 

 膣は今もなお肉竿を深く咥え込んでいる。達して間もない竿は、正直この包まれた状態だけですでに気が溶けそうなほど気持ちよくある。その上、膣壁で絞られようモノなら

 

「たぶん、またイっちゃいます」

 

「そっか、まあ仕方ないかな?うん、しゃあない。」

 

 挿入したまま、腰をくっつけてなぎこさんは俺を見つめる。目線が合う距離、すると俺の両手は掴まれそのままなぎこさんの胸元にあてがわれる。

 

「ちょい、休憩しよっか。AVでもみながらさ、おっぱいも触っていいし……ね、もうちょいこのままでいよ。」

 

「……はい」

 

 素敵な提案、断る理由なんてない。

 

「俺も、このまま……なぎこさんに、甘えたい」

 

 腰を曲げ、頭の位置を下げてなぎこさんの胸元に顔をうずめる。 

 

 身長差があるからほんの少し無理のある大勢だけど、どうせするなら、こっちがいいと心に思えた。

 

「そっか。そっかぁ………えへへ、愛い奴め。……なぎこさんに甘えたいチャンマスは可愛いねぇ。しゅきしゅきだいしゅきぃ……なんつって」

 

「………」

 

…この人好き。もう駄目になりたい

 

 

 精神肉体共に、仕上がってきた主人公であった。

 

 

 

 

 

次回に続く

 




まだ続きます。

次回は口淫のフェイズです。


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(4) 清少納言、童貞に優しいギャルは実在した話

 なんか気がついたら評価値が赤くなって、あとランキングにも乗ってて、なんというかFGOコンテンツのすごみを実感しました。

 今回と次でたぶんラストです。爆死の傷が深かったせいか、結構時間かけてこだわりつつ仕上げました。なぎこさんが欲しかった。

それではどうぞ。
 


 

 

 

 

「ねえ、ちゃんマス起きてる?」

 

 

 

 

「……」

 

 呼びかけの反応が薄い。揺さぶり、自分の胸元でとろけた彼に覚醒を促す。

 

「こんにゃろめ、あたしちゃんに母性を感じさせるのはどこのどいつだい……このこの」

 

 起こそうとうするが、そのやり方はあまりにも甘ったるい。ぽんぽんと頭の後ろをたたき、耳の後ろやこめかみの髪を指で掻いてやる。むしろ子供を寝かしつけるようなやり方だ。

 

「………」

 

……ZZZ

 

「あっ、これダメじゃん。…まったくチャンマスめ………ていっ」

 

…ビシッ

 

「……ッ」

 

 頭にガシッと、チョップがヒットする。

 

「んっ………ぁ」

 

「やっと起きた。もう、セックス中に寝るなんてかっこつかないぞ。かわいい奴め」

 

 そういいながら叩いた個所をいとおしそうに撫でる。対して痛みもない一撃であろうに、なんとも過保護に尽きる行動だ。

 

「……ぁ」

 

 おぼろげな意識が次第に覚めていく。胸から顔を上げると、なぎこさんは指先である方向を示していた。

 

 今もなお移るモニターの映像、さっきから再生し続けているAV、どうやらまた男女が場所を変え装いを変え、今度は学校のトイレでフェラを楽しんでいるようだ。

 

 いやらしく響く液と空気がかき混ぜられる音、意識を割くとまた気分が高揚し、目の前の光景に下腹部が反応する。なぎこさんの膣道に挿入したまま、陰茎は硬さを戻し膨らむ亀頭が子宮を押し上げる。

 

「んっ……正直屋さんめ。…また、あたしちゃんの中でおっきしてんね。」

 

「……して、欲しい」

 

 胸に顔をうずめ、弱しい声で言葉をかける。

 

「同じ、して欲しい」

 

「おぉ、ストレートに頼むね。……うん、したげるよ、口で」

 

…ずりゅりゅ

 

「!」

 

「はいはい、ゆっくり抜き抜きしましょうね。ちゃんマス、我慢だぜ、我慢」

 

 腰を上げ、膣口からゆっくりと肉竿を引き抜きにかかる。

 

 ずりゅりゅと、いやらしく音を立てながら、中の愛液と精液も吐き出し肉竿は抜けていく。最後にカリ首で入口に引っかかるが、最後は勢いよく腰を上げ肉竿は完全に引き抜かれる。ゆっくりと、息を整えながら引き抜かれる摩擦に耐える。そんな様子に、なぎこさんは俺の頭をまた撫で、よく頑張ったじゃん、と優しく褒める。

 

 どこまでも優しく、見た目の少女感とした様とは全く正反対、だがそれこそは彼女の持っていた人格の一面であり、今日の出来事を積み重ねて得た成果、現れたそれはむしろ戻ったというべきかもしれない。性に手慣れた、人妻の心境に

 

 

「うわ、ちゃんマスのすっごいエロぉ。ぬれぬれでめっさ官能的じゃん」

 

「……」

 

 快感で呆けていたせいか、気が付けばなぎこさんは自分の下に。床に座して肉竿の前にその尊顔は置かれている。

 

「うわ、わぁ……生ちんぽ直視やっばいわ。なんか、変な気分なるし、メッサよだれ湧くし」

 

 竿の先に吐息が触れる。液にまみれるそれはなんとも淫らな状態だ。そばにあるちり紙の箱を探す。枕もとに置いたそれに手が伸びて、いざ局部を拭きなおそうとした、その時

 

 

「あぁ、別にいいよちゃんマス。このままいっちゃうから。」

 

「!……でも、これじゃあ汚いし」

 

「?……あぁ、そう言われればそうだけど。でもさ、これ掃除したほうがちゃんマスはうれしいっしょ。へへ、あたしちゃんも経験あるからさ、こういうのは任せんしゃい。なぎこ姉さんのテクニック、信用しなって」

 

「いや、でも……ッ!?」

 

……くちゅ、れる

 

 唐突な先端へのキス。皮で半ばまで露出した亀頭に口づけをし、そのまま舌をぬるりと包皮の合間に挿し込む。

 

「!!」

 

「ん、ちろ、ぢゅる」

 

 

 包皮に滑り込んだ舌はぐるりと円を描くようになぞり、余った皮を奥へと向きにかかる。ざらつく舌の面が敏感なカリ裏を触れるたびに、快感で声が漏れ出てしまう。

 

 表面についた精液と愛液、二つが混じった液は舌の表に掬い運ばれ、なぎこさんの口内へと消えていくのだ。

 

「……れる、んっ……剥けたね、ちゃんマスの」

 

「うぅ、なぎこさん」

 

 痛いほどに勃起し続ける肉竿、丁寧掃除された亀頭は光沢すら帯びている。

 

「どうだい、なぎこさんの掃除フェラ、結構うまいもんしょ。なんてったって経験者ですからな。ま、元人妻ならビフォーグッモーニンなわけ」  

 

 朝飯前と言いたいのだろう。しかし、その技量は本物だ。

 

「…………ッ」

 

…出そうだった。あと、もうちょっとで

 

 

 伊吹さんに勝るとも劣らない、というか両者ともに言えるが口淫が手慣れている。それも抜群に

 

 共に寝食を重ね、背中を預け合ってなお知り得なかった事実。あらためてサーヴァントという人種が恐れ多い。

 

「…………すごく、気持ちいいです。」

 

「えへへ、素直でよろしい」

 

 口から話してなお、その手は陰茎を握りほどよく刺激を与え続けている。いってもないのに、この人のスイッチは完全に入りっぱなしだ。 

 

 たぶん、俺が本気で制止しない限り、なぎこさんはずっとし続けるだろう。

 

「…………しよっか」

 

 ふっと、静かに、竿の前まで唇を近づけ、上目使いにそう告げる。

 

 待っている。俺が言い出すまで、俺からその行為してほしいと言う言葉を、この人は待っている。拒む理由はない、ほんの少し心に残る羞恥が回答を曇らせる。

 

 はっきり言えない自分がもどかしい。きっと、今後こういうことがあっても自分は締まらないタイプなのだろう。

 

「……なぎこさん」

 

「……」

 

 せめて、目線だけでも、この言葉ぐらいは、彼女の眼を見て言おう。それが、せめてもの甘える側の敬意だから。

 

 

「…なぎこさんの口、気持ちよくなりたい。……だから、おねがいします」

 

 

「うん、聞いた。……聞いたよ、ちゃんマス」

 

 

 柔和な笑みとともに。なぎこさんは俺の願いを快諾する。

 

 証といわんばかりに、その小さな唇が肉竿の鈴口に淡い接吻を落とした。時間にして10秒ほど、ただ唇を当てたままじっと制止したキス。嘗め回すわけでもないただそれだけの行為がどうにも気持ちよく、俺は思わず行きそうになるのを歯をくいしばって耐えていた。

 

 正式に始まる前からずっとこの調子で、我ながら先が思いやられる。

 

 

 

 

 

 

 

 

「じゅるる、ぐちゅ、ぬちゅずちゅる……びちゅ、れるれろ……んく、ぐちゅく」

 

「!!」

 

 

…びゅくくくっ!!どぷぷ、びゅりゅりゅりゅ………!!!

 

 

「……んっ、んく……く……ぢゅろぉ」

 

「な、なぎこさ……ぁぁあ…また、ひっ……ぃあ………あぁ」

 

「……こく、んく………ごく」

 

「……はぁ、あぁ………」

 

……むく、むくく 

 

「!」

 

…まだ、起ってる

 

 通算6回目、口から抜かずのまま続く口淫、なぎこさんの舌使いの前に体はもうなすすべなく精液を吐き出し、そしてまた生成する、それだけが繰り返される。

 

 宣言通り、なぎこさんのテクニックは上の上だった。優しく、ゆったりとしたペースなのに、出るときははぜるように精液が飛び出る。小さな口と舌で披露するのは確かに洗練された技術だ。伊吹さんとは違い、肉竿のすべては加えることはできない。けど、亀頭から先をぱっくりとほおばり、その状態で舌を動かされると一瞬で果てそうになる。

 

 弱いところをピンポイントに、加減をその都度変えながら程よい快感を維持するのだ。

 

 言葉は語らず、生天目遣いでやさしくこちらを見つめ、感度の具合を探りながら舌を這わす。イきそうになると判断すれば、強弱のふり幅は大きくなり、見事に絶頂まで導いてくる。

 

 口を使って射精をコントロールする。それはまさに男を知るからこそできる手、いや舌なのだろう。

  

「……ぴちゅ、ちゅぅ……こく」

 

「……ッ」

 

 尿道を走る刺激、射精が終わる度にまたこれが始まる。

 

 キスを何度もするように、奥に残る精液や我慢汁を吸い出していく。さっきからだが、ここから出るものはすべからくこの人の口に飲まれていく。

 

「ん、んく、んぢゅるる…………れろ、あむ…んぢゅる」

 

「んっ…………あぁ、うっ」

 

 ひとしきり吸い終えるや、肉竿は完全に硬度を戻し終える。我ながら、なんとも絶えない精力を身に着けてしまったものだ。

 

 なぎこさんはただ、目の前の肉竿に真摯に奉仕し続ける。硬くなった陰茎を優しくしごき、口内の粘膜と舌で先っぽを味わい続ける。

 

 空いた手は下にある玉をつかみ、程よい加減で握ったり、転がしたりと余念がない。

 

「……あむ、ぐちゅる、んく……あぐ、んく…ぢゅるるぅ」

 

「はぁ、また吸って……いっ、かはっ……先っぽ、無くなるッ……と、溶かされる!」

 

「……ッ、んく、ぢゅるぅおおお」

 

「!!」

 

 下から鳴り響くバキューム音、口をすぼめたなぎこさんは鼻舌を伸ばして肉竿を吸い上げている。

 

 尿道に走る快感、三点責めですでに限界に近づいてたせいか、射精の切り替えは思いのほか早くあった。

 

「かっ………ひぁ………ッ!!!」

 

 尿道を走る白濁の衝動、7回目にしてなお濃度は変わらず、管を押し広げ擦り切れん勢いで今吐き出されていく。

 

「ん、んんッ!!」

 

「飲んでッ、なぎこさん。……俺の、全部」

 

 気が付けば、俺は彼女の結った髪をハンドルのように握り、その口を無理やり奥へと突き込んだ。

 

「!?」

 

「……あぁ、出!?」

 

 

…どびゅ、どびゅるるるるっ!!!…びゅく、ごぶりゅりゅりゅりゅ!!!!

 

 

「―――――――ッ!!?!?」

 

 吐き出す。放尿するような長く勢いのついた射精、口蓋をおしのけ喉奥へ流し込んでいるのが実感できる。

 

 自分勝手に、相手をもののように扱うディープスロート、口では謝罪の言葉を繰り返しながらも、その手の力は緩めていない。射精が終わるまで、なぎこさんの顔はまたぐらに押さえつけたまま。喉奥に亀頭を押し当てたまま、射精は続いて1分に満たないほど

 

「……はぁ、あぁ……ふぅ」

 

 射精を終えた爽快感、そして疲労による倦怠感の賢者状態、施行にもやがかかったまま少しだけ時は過ぎ、ようやく自分のしたことに気づく。

 

「!」

 

 おそるおそる、今もなお肉竿を包み込む温かいそこへ視線を下す。

 

 苦悶の表情、それとも激怒か、だが、彼女はそのどれでもなく

 

「……ん、んく」

 

「へっ」

 

 その目は涙でぬれていた。けど、深く竿を加えこんだまま俺に向けて柔和な笑みを向ける彼女の眼は、どこかぼやけたような光を放っていた。

 

「………なぎこ、さん」

 

「…………んっ」

 

 じゅるるると、音を立てて肉竿が引き抜かれる。唾液にまみれ、ジュポンと引き抜かれてなお先端と唇には唾液の意図が数本かかっている。それだけ、粘度を帯びるほどに白濁を吐き出したのだろう。

 

「!……な、なぎこさん、俺……無理にさせ」

 

 

……ちろ

 

 

「!!」

 

「ちる、んちゅぅ……れろ、れろれる……あむ」

 

 何も言っていない、なのにこの人はその舌で陰茎を嘗め回し、先の亀頭を唇で軽くはみ、表面の精液と奥に残る分も吸い取りだす。

 

 盛大に達して、肉竿は敏感な状態だ。激しさこそないが、その執拗なまでの掃除フェラの快感はこっちの精神をかき乱してくる。

 

 謝罪の言葉を投げかける余裕すら、与えてはくれない。むしろ、これがいっそ罰にすら感じる。

 

「……ん、じゅるる……れろ」

 

「……ひぁ、あぁ………ああぁ」

 

 

…ガシッ

 

 

 

「!!」

 

 

「ストップ、ストップですなぎこさん!!!」

 

 両肩をつかみ、無理やり離して制止させる。目の前に奉仕する対象がなくなったせいか、少し模索するような様子を見せた後、次第になぎこさんの目に正常な光が戻る。

 

「なぎこさん、ストップです!これ以上は枯れます、全部絞られます俺!!」

 

「……ふぇ、え、……あっ、ちゃんマス?」

 

 どこか、まだ半覚醒のような状態だ。

 

「あれ、あぁ………なんか、我忘れちゃった感じ?…ごめんごめん、次はちゃんとするから、ごめんねちゃんマス」

 

 そう言い、まるで何事もなかったようにこの人は笑みを返す。

 

「………ッ」

 

…怒っていない。

 

 ついとはいえ、結構力強く押し込んだのだ。髪をつかんで、失跡の言葉が来ないことに疑問が絶えない。

 

「あの、なぎこさん」

 

「ん、なになに?……ちょっと休んだらまた口で」

 

「いえ、それよりも………うっ、喉と髪……俺」

 

 罪悪感が募る。射精で疲れ切っているせいか、自然と涙腺はもろく、涙がやけに重く抑えきれない。

 

「………」

 

 

「ちょ、ちょいちょいちょい!!!……なんで急に泣き出すわけちゃんマス!?」

 

 

 拭い去る。我ながら情けない涙だ。そんな心境からか余計に気はマイナスに、申し訳なさの悔恨は重く重なっていく。

 

 

「…はぁ、ちゃんマス」

 

 

……ぎゅっ

 

 

 顔を包み込むぬくもり。また、なぎこさんの胸の中に俺の顔は埋もれている。立ち上がり、抱きしめられている。火照った汗の匂い、体温の高さを顔で感じていると、次第に感情は落ち着いてしまう。

 

「………ッ」

 

「まったく、ちょっと簡単に落ち込みすぎだぜ。」

 

「……なんか、申し訳なくて」

 

「いきなり突っ込んだこと?……まあ、いいんじゃね、あたしちゃん慣れてるから」

 

「!」

 

「言ったっしょ、経験があるって。」 

 

「……そ、前の旦那さま」

 

 ゆっくりと頭をなで続けながら、なぎこさんは淡々と語り続ける。

 

 自分が夜な夜な、旦那の奉仕のために技術を身に着けていたことを。男を楽しませるため、何よりも旦那自身を喜ばすために、その行為はだんだんとエスカレートしていたことを

 

「……ッ」

 

「てなわけ、だからちゃんマスは気にしなくていいの。まあ、今後のことを考えたらあまりよろしくないよね。だから、やるならちゃんと承諾ゲットすること。これ、なぎこさんとの約束だから」

 

 さらっと、自分以外との行為を示唆している。なんとも都合のいい物申しだろうか。

 

「……でも、俺」

 

 ナイーブな心境から抜けきれない、そんな俺をなぎこさんはガシガシと荒っぽく撫でまわし、強く言葉を続ける。

 

「いいのいいの!……ちゃんマスはさ、あたしちゃんの口で気持ちよくなってくれたんでしょ。だから、あたしはそれだけでいいの。………こんなこと言うの、ちょっと痴女っぽいけどさ」

 

 恥じらい、顔を赤め、そのうえで満面の笑みとともになぎこさんはこれに言葉を与えた。

 

 全部を許す、どこまでも甘い、なぎこさんの言葉

 

 

 

「ちゃんマスが気持ちいと、あたしも気持ちいいから。………だからさ、ちゃんマスはちゃんマスの好きなようにしていい。あたしちゃん、そのためなら、どこまでも優しくなれるから。ちゃんマスだけの、優しいお姉ちゃんに、あたしはなりたいから」

 

 

 告げる。

 

 どこまでも甘く、自堕落に導く蠱惑的な宣誓。

 

「………ッ」

 

 甘く甘く、骨まで溶かすような彼女の存在感、ためらいも羞恥も、ここでは何の意味もなさない。

 

 

「……なぎこ、さん」

 

 

 

……ビクッ

 

 

 

「!」

 

 肉竿がそびえたつ。先ほどと似た構図、今はなぎこさんが立った状態で、座った状態でそびえたつ肉竿の上、そこには当然彼女の秘部があるわけで

 

「あぁ……また元気になってんね。甘えたくて、仕方ないのかぁ、そっかぁ」

 

 やれやれと、困ったそぶりをわざとらしく行いながら、その様子は何とも喜ばしそうで、俺が求めるさまになぎこさんは気分を良くしている。

 

「うん、しよっか……でも、ちょい変えるね」

 

「……あっ」

 

 間髪入れず、小脇を抱えられそのままベッドの上に倒される。

 

 天井仰いでると。急に照明が点灯する。薄暗い部屋が一瞬で照らされ、思わず顔を隠す。

 

「…なんで、明かり………ッ!?」

 

 その答えは、すぐに提示された。

 

 ベッドに上がり、俺を見ろしたまま服を脱ぎ捨てる。ブラウスを脱ぎ、ブラのホックを外せばあっという間に上は肌色のみに、拝んでいたとはいえ、こうして服が完全の取り払われると何とも言えないものだ。

 

 形の良いたわわなふくらみ、すらっとした細い腰、その下はスカートのみ

 

「だって、部屋暗いままじゃお互い裸見れないじゃん。てか、ちゃんマスには見せたいから」

 

 スカートの中に手を入れる。上半身をお辞儀するように傾けると、なぎこさんの生足からライトブルーの下着がずり下ろされていく。

 

「……ッ」

 

……下、なぎこさんの

 

 心臓が高鳴る。布地の奥に隠れた秘部、最初の交わりでは拝めなかったその蜜壺の全貌に、思考がピンク色に融解しそうだ。

 

「………スカート、外すね」

 

 短く告げそう告げる。なぎこさんが腰横の留め金に手をかけ、スカートを外そうとする…………のだが

 

「あっ」

 

「?」

 

 手が止まる。その上になぎこさんの顔には冷や汗が出ているような

 

「………………ねえ、ちゃんマス」

 

 困った様子で、苦笑いでこちらを見る。どこかぎこちない、けれどこっちはもういっぱいいっぱいで、見たさあまり食い気味に返事を返す。

 

「はい、見たいです!俺、なぎこさんのあそこ…………ッ!!」

 

「!?……………もう、しゃあないね、これ」

 

 溜息を吐き、どこか諦めた様子でスカートの留め具を外した。一枚の布になったスカートを放り捨て、なぎこさんは直立のまま隠すことなく俺に局部をさらしだす。

 

「………あぁ」

 

「………ッ」

 

 見られているなぎこさんの表情、どうしてか余裕のない、何とも言えない表情だ。何か、失敗をしてしまった気まずさのような

 

「あの、何か不都合が」

 

 局部と顔、交互に見返しながらそう聞いてみる。

 

「いや、だってさ………毛、剃ってなかった」

 

「はぁ」

 

 確かに、なぎこさんの秘部、その上には黒く茂った部位が目立っている。クリトリスのピンクがかすかにのぞくぷにっとした割れ目。そこから上へ広がるように陰毛がしっかりと茂っている。

 

 面積こそ、伊吹さんのと比べればなんとも若々しいもので、そこまで目立つ毛量でもない。

 

「…………ッ」

 

……目、離せない。

 

 色白な肌に濃い黒の毛はなんとも蠱惑的に映る。少し濡れているのか、肌に張り付くさまはなんとも卑猥だ。

 

「あぁ、やらかした。なんでパイパンにしなかったかなあたし」

 

 多いわけでもなく、ましてや卑猥すぎる生え方でもない。きれいに整えられた痴毛が彼女のみずみずしい秘部に大人のエロスを醸している。 

 

 確かに、綺麗に剃りきっているのも、それは魅力ある姿なのだろう。だが、それでも

 

「……触って、いいですか?」

 

 今は、このギャップある魅力に目が離せない。

 

「え!?……ま、まあ……ちゃんマスがいいなら」

 

 許可はもらった。

 

 体を起こして、なぎこさんの秘部へ手を伸ばす。

 

 中指の先が割れ目をなぞる。ぷにっとした質感、愛液で湿った肌は如実に淫靡さを伝えてくる。

 

「……ッ」

 

 伸ばした手でなぞるように、指先が痴毛に触れ、親指で割れ目を開く。

 

「!!……ちょ、いきなり」

 

 指先に触れる感触。開いた割れ目からは愛液がしたり、内ももを伝っていく。興奮高まる女性器、その生い茂るアンダーヘアーも含めて、なぎこさんのエロスを構成するものだと、俺は確信を得る。

 

「割れ目、かわいらしくて、でもエロく……陰毛だって、これぐらい生えてるほうが、その……そそります。」

 

「!!」 

 

…なんで、そんなこと!?

 

 臆面もなく、そう言ってのける。自分がためらう個所も含めて、すべてに興奮すると告げたその言葉を、恥じらいならもなぎこさんは受け取った。

 

 実際、自分の秘部を拝み触れながら、彼はそのまたぐらを興奮させ高ぶらせているのだから。

 

「……んっ、あぁ………もう、変態さんめ」 

 

「……舐めたい」

 

「!?………そういうところじゃい!!…………ほんとに、もう」

 

 これ以上、ペースは乱されたくないようで、なぎこさんは手を払いのけ、彼をまたベッドに押し倒す。

 

 膝立ちのまま、その腹筋板に両手をつき、腰を下ろす位置を調整する。

 

「…………ッ」

 

「おあずけ!下の毛は、もう忘れて!!………………するよ、本番」

 

「あっ、はい…………でも、なんか怒って」

 

「ない。…………まだ負けたくないから、だから、ない」

 

「?」

 

 どこか意固地に、余裕のある落ち着き用はどこにいったのか。

 

……油断した。今度から絶対剃る、もう脱毛する、今決めた!!

 

 求められるのは良い、それは望ましいことだ。ただ、思わぬ形で求められたため、いささか調子が崩れてしまった。優劣をつけたいわけじゃないが、ただ自分はいま彼を甘やかす側、ならそう簡単にぶれてはいけない。

 

 優しいお姉さん、年上の女性、ともかく、まだ弱みを見せるわけにはいかない。

 

 

「………怒ってる」

 

 

「ない…………多分」

 

 

 

 

次回に続く




今回はここまでで、次回で恐らくラストです。

陰毛に関しては毛質濃いめでほっとくと結構なジャングルになる素養があります。そういうことにしています。日本人女性で、昔の時代の人だから問題ないと判断しました。偏見です、はい。

エロを書く以上陰毛はこだわります。こだわりですので、何卒ご理解を


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(終) 清少納言、童貞に優しいギャルは実在した話

やっべ、なぎこさんの話途中で止まってらぁ。すっかり抜けてました。とりあえず清少納言編はこれにて終わりです。

次回のカルデア甘やかしライフは未定です、またひどい爆死に見舞ったら衝動的に書きます。


アンケートは中止します。


 少し、ほんの少しだけ時間が経った。

 

 毛の話の下りの腹いせか、なぎこさんは問答無用で頬をつねってきた。しかし、体を密着させるせいで胸板に触れるたわわな果実の感触、そしてなにより、いきり立った肉竿がなぎこさんの間で挟まり、ちょうど彼女の秘部の上あたり、痴毛が陰茎と亀頭裏にこすれて気持ち良くて、結果的にすごく気持ちよくなった。ちょっと出てしまった。

 

 忘れさせようとして、むしろ堪能させてしまった、そのことに気づくとなぎこさんはまた顔を赤くして、やっぱり剃らないで欲しいと口にしたら今度は鼻をつままれた。

 

「……もう、ちゃんマスの変態」

 

「ごめん、でもエロいから……なぎこさんの」

 

「って、また繰り返してるし。もう、いいから、本番するよ。…ほら、ちゃんとちんちん立てて」

 

 

 

 どこか投げやりに、なぎこさんは俺の肉竿を掴み乱暴に腰を下ろす。一度挿入したためか、すんなりと奥に入っていく。

 

 勢いよく挿入する快感、微小なひだがカリをこすり、膣圧で竿全体が締め付けられる。

 

 子宮いっぱいに咥え込み、下腹部は先端で少し浮き上がっている。膣いっぱいで、この肉竿を受け止めているなぎこさんは果たしてどうなのだろうか。

 

 伊吹さんは体が大きかったから気にしなかったけど、この人は俺よりも背が小さい。

 

「あの、痛かったりしませんか?」

 

「んっ……おっきいけど、でもダイジョブ。」

 

 きつきつで、それでも肉竿を根本まで咥え混んでいる。子宮を押し上げる、快感で表情がひきつっている。

 

「でも、これすごいね。ちゃんマスのちんちん、良いところ当たって、お腹膨らんじゃう。赤ちゃんの部屋、押されるの、良いね」

 

「……気持ちいいの、なぎこさん」

 

「うん、ちゃんと気持ちいいよ。こうして、男の人のに股がって、うんやっぱりいいな」

 

 どこか、遠くを見る目をしてる。下腹部をなでながら、愛しそうに手を当てる。

 

「昔みたい、気持ちよくなるの、好きだから」

 

「………ん」

 

 ゆっくりと腰をあげる。膣壁でカリ首がひっかかれ、快感がびりりと走る。

 

「……んっ、はあぁ」

 

「!」

 

 腰が動き出す。前後にくねらせる、どこかねちっこいグラインドだ。みっちりと締め付けた肉竿が体に揺らされ余計に密着感を感じる。

 

 先端の尿道あたりが時折触れる空洞の入り口

 

 

…奥に、あたってる。

 

 

「……あ、うぁ」

 

 嬌声を漏らし、とろんとした目は宙を眺めている。

 

 なぎこさんは感じている。俺の肉竿をいっぱいに膣で、子宮奥で、快感でよがっている。

 

「……ッ」

 

 感じているなぎこさんの艶姿、下から見上げると形のいい生乳が前に突き出てなんとも官能的な光景だ。自然と、両の手のひらが上に伸びて、上下に揺れる形のいい乳に五指をかぶせる。

 

「あぁっ」

 

 喘ぎ声が漏れる。

 

 柔らかさもさることながら、乳房の感度が敏感なのか、試しに指の間でちぽっちを挟み、こりこりと弄ってみる。甲高い喘ぎ声が漏れて、体の震えは上半身から下へ、膣の締め付けが一瞬強くなる。

 

「感じやすくなってるんですね。なぎこさんのここ、気持ちよくなってる。」

 

 下側から救い上げるように、乳房の形を崩し、回すように胸を揉み上げる。

 

「……ッ、うん、そこ好き……もっと」

 

「………はい」

 

 体を倒し、胸が揉みやすくなる。乳房を揉まれる快感にあえぎながら、腰のストロークにも変化が加わる。

 

 尻を上げて下す。上下運動を細かく先端を小刻みに奥に叩く。それが気持ちいのか、あえぐ声で口は半開きに、目じりもトロンと溶けだしている。

 

「…なぎこさん、感じてるんですね。俺の、奥に入って……気持ちよくなって」

 

「……」

 

「あの、なぎこさ……むぐっ!?」

 

「………ッ!!」

 

 

 突然、口を塞がれた。歯と歯がぶつかりそうな、そんな勢いで俺の唇が貪られる。

 

 上から唾液を降ろし、舌を吸い上げられる。口内の裏側も全部舐めとられるような、そんな積極的なキス。

 

「……ッ」

 

 キスの甘さに脳がとろける。乳房にあてがった手にうまく力が入らない。大人の女性の本気のキスの酒気に体がほだされていく。

 

「……んぁ、もう、いいよね……ちゃんマス、私の可愛いちゃんマス」

 

「あ、あのなぎこさ……あぁ、はあぁ!!!」

 

 膣内の圧力がよります。二座立ちの態勢からなぎこさんはつま先で立ち、胸板に手をついて何度も腰を振り続ける。

 

 足を大きく開き、秘部では痴毛に愛液が絡まり淫猥な粘着きが生まれている。快感で先走りが漏れ出て、開いた足は膣圧を硬く締めて激しく肉竿を絞りにかかる。

 

 ぬめりと膣壁の柔らかさ、カリ首を何度も引っかかれ、快感は度を越して絶頂に近づいていく。  

 

 こっちのペースを無視した、なぎこさんが一方的に気持ちよくなるための騎乗位、限界はすぐに訪れる。

 

 

「!!?」

 

 

 

…ごびゅ、ごぶりゅりゅりゅ!!!どぷぷ、びゅぷりゅるるるるぅううぅ!!!?!?!

 

 

 

「あぁ、かはっ……あ、いぁ、待ってもう出てる、出て」

 

 

「……ッ!!」

 

 

…ぐちゅ、ぬちゅる、ずちゅんッ……ずちゅぐちゅ、ぬりゅりゅ、ズパンッズパンッズパンッ………!!!!

 

 

 

 快感が走る。尿道をごりごりと削るように精液がはい出る。容赦なく腰を振られ、子宮奥に精液が飲まれていく。なぎこさんも快感に達したのか、すこししびれたように体が止まり、そしてまた上下に腰を叩きつける。

 

「!」

 

…なんで、まだ

 

 

「……はぁ、いいっ、則光さま、もっとわたくしに……はしたない私に、ああぁああ!!!」

 

 

「!?」

 

 なぎこさんが名を叫ぶ、それは確か元

 

 表情は緩けきって、どこか遠くを見ているような、快感で笑みさえ浮かべているが、その眼は自分を見ていない。

 

 

「………ッ」

 

 腰を叩きつける。肉竿はひくつき、また残尿感がふくれあがり奥からむず痒い感覚が沸き起こる。

 

 射精する、なぎこさんの中に

 

 

「…あぁ、なぎこさん、おれは」

 

 腰の上で踊る、手を伸ばしなぎこさんの顔に触れた。

 

 熱く、火傷するほど頬を赤く染めている。

 

「!……あれ、へっ」

 

 腰が落ちる。深く子宮奥に密着させたその時、再び白濁は奥から湧きあがる。

 

 

「……やだ、おれは」

 

 

 吐き出す。白濁が子宮の中を押しのけて満たしていく。

 

 

「旦那様じゃない、おれは、なぎこさんの、マスターだから」

 

「……ッ」

 

 達する。海南で震え上がり、おぼつかなくなる意識で懸命にその意思を

 

 

「……だから、エッチするときは、俺を見て欲しい………俺を、忘れないで」

 

 

「………………あは」

 

 自虐的に笑みを漏らす。そして、何も言わずなぎこさんはそっと彼を抱きしめる。

 

 

「……ぁ」

 

「ごめん、ちゃんマス。…………ちょっと、我忘れちゃった。……昔のうずき、思い出しちゃった、から」

 

 その黒髪を乳房で包み、優しく腰をくねらせる。

 

 出した白濁の残りをしごき出すような、そんな腰遣い。

 

「……昔ね、あたしの旦那様、あまりしてくれなかったから」

 

「それって、ごめん、聞くのは」

 

「違う違う、浮気とかじゃなくてさ……まぁ、あたし、結構性欲強いから、その……枯らしてたんだ」

 

「そう、枯らしてたんだ。……それは、って枯らす?」

 

 うっかりと、最後に付けそうなぐらい軽いテンションで言ってのける。

 

 

…枯らす、今この人枯らすって

 

 

「ま、そういうことだけど、ちゃんマスは大丈夫だよね。……ここ、まだ出したいよって、いっぱい言ってる」

 

「へっ……あぁ、あぁああ!!」

 

 膣内に優しく包まれ、肉竿はまた元の硬さを戻す。体を起こし、なぎこさんは子宮奥で上から体重をかけるように、そのまま腰をくねらす。

 

 こすれる動きはない、けどみちみちと膣圧に包まれて、鈴口が子宮壁にこすれるのがいじらしく、こしがひくつく。

 

 

「くっ、あぁ……これ、だめッ!!」

 

「えへへ、ちょっと乱暴しすぎた、ごめんねちゃんマス。せっかく、ずっと甘いセックスしてたのに、これじゃあ嫌だよね」

 

 肉竿の硬さがよります、びきびきに硬度を得た竿を愛おしそうに上からなでる。下腹部を軽く押し上げる先、掌で撫でると微かに圧力を感じる。

 

「おっきしてる、いっぱいお漏らししよっか。……せっかくだもん、人妻らしく、いっぱいリードしてあげるから、あたしちゃんの甘やかし、受け取って欲しいな。」

 

 えへへ、と、なんとも清々しい笑顔でそう言ってのける。下手すれば自分と同い年か、それ以下に見える美少女なのに、その言葉のなかには確かに年下を慈しむ大人の色が感じられる。

 

 膣の中で肉竿に血が巡る。特に動かず、ただ膣圧に包まれただけなのに、ただ、どこまでも自分に甘く優しい言葉を向けられただけなのに。

 

 

「………ッ!!」

 

「おっ、えへへ、返事が射精とは、ちゃんマスもやるねぇ」

 

 

 情けなく、漏らすようにとろとろと精液が漏れ出ている。

 

 恥ずかしい、そんな言葉も、きっとこの人の前では無用だ。

 

 

「……もう、お任せします。」

 

 

 どんなに情けなくしても、きっとその陽気な母性で俺を許してしまう、ほだして、とろかして、ベッドの上ではどこまでもダメになってしまう。

 

 

「そっか、じゃあ、好きにすんね。いっぱい甘やかすから、溶けて戻れなくなっても文句なしだし。」

 

 

「……はい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 宣言通り、なぎこさんの甘やかしは続いた。

 

 ベッドにあおむけになったまま、ただ放尿するように精液を吐き出す。射精すれば褒められ、撫でられ、乳房に包まれ、どこまでも甘みに囲まれた時間が過ぎていく。

 

 

「んっ……ひぁ…ふあぁ、はぁ」

 

「……ッ」

 

「…んっ、んんぁ……出して、出してぇ」

 

 

…むぎゅうぅ

 

 

「!!」

 

 なぎこさんの膣内が大きくうねる。下から上へと引き絞るように下腹部に力を入れ、肉竿から精液を引き抜きにかかる。

 

 尿道をかけめぐる白濁の波、子宮壁奥に口づけし、噴き出る液の一滴も残さず子宮奥に受け止める。

 

 

 

「んっあぁ…あつい、まだいっぱい……ちゃんマスの精液、子宮の中でパンパン。……できちゃうね、赤ちゃん」

 

 奥深くで受け止める中出し射精、下腹部が軽く内側から押され、膨らんだ子宮の位置を愛おしそうに手でさする。あどけなさと大人の色気を合わせた顔で、なんとも幸せそうな気分に浸っている。

 

「…うん、お腹いっぱい。もう8回目なのに、こんなに続くなんて偉いぜちゃんマス。褒めてやるよぉ、よしよしよし、よーしよしよし」

 

「……んんッ」

 

 いや、その褒め方じゃ犬じゃないですかとか、そんな突っ込みすら言葉に出せない。

 

 力は抜かれ、ただなぎこさんの膣内で気持ちよく漏らすしかできない。

 

 ずっとこのままでいたい、なぎこさんに甘えたいと、心が溶け切っている。

 

「……あれ、もう疲れたんかい?」

 

「え、ふぁ……ふぁい」

 

「あぁ、ちょいしごきすぎたね。……よし」

 

「へっ……ぁ」

 

 体の向きが変わる。脇に手を入れられると、そのまま隣へ転がる要領で俺はなぎこさんに覆いかぶさる。

 

 騎乗位から変わって、少しだらしのない正常位の態勢だ。

 

 

「……これ、おもくない、ですか?」

 

「まあ、ちょっちね。……でもさ、これなら少し楽っしょ。あたしのことはいいから、いっぱい出したちゃんマスにはご褒美のお昼寝をあげます。……ちんちん、おまんこの中でぬくぬくしてさ、出したくなったらいつでもお漏らししていいし、なにより、おっぱい好きにしていいよ。」

 

「……」

 

 提示されたどこまでも甘いメニュー、疲れて動けない体に力が戻る。膝に体重をかけ、おれはなぎこさんの中で肉竿を動かす。

 

「んッ!……ぁ、いいよ…出したくなったら、あたしの中に……気持ちいいお漏らししよう。……ちゃんマスの甘えん坊精子、あたしの中にいっぱい頂戴」

 

「……くっ!」

 

…びゅくくっ、びゅるっびゅびゅるるるるぅうううぅ!!!!

 

 吐き出す。以前衰える気配のない精力、溢れる精液は接合部から漏れ出てシーツにシミを増やす。

 

 出し切って、疲れた敏感な肉竿を柔らく膣圧で癒される。尿道に残る残尿感、そのかゆみを取るように程よい加減で膣圧をくねらせる。

 

「よしよし、いいこいいこ。……おしっこ出したらむずむずするよね、あたしちゃんのおマンコでマッサージしよっか。……ほら、おっぱいはいらんかい?」

 

「……あむ」

 

「あはは、こんないい子をもってなぎこさんは幸せだぜ。……んっ、また硬くなってる、絶倫だねこりゃ」

 

 ぽんぽんと、乳房に甘えるその頭を優しく撫でる。愛おしく、かつての我が子にしたような、そんな心情が手のひらに霞む。

 

「……ありがとうね、ちゃんマス」

 

「?」

 

「ううん、なんでもないよ。……ほら、おっぱい吸わんと大きくなれんよ……んっ、ってそれは吸いすぎ。………あぁ、母乳出そう、なんちて」

 

 

…ぴしゅっ

 

 

 

「「!?」」

 

 

 

 生暖かい液体、かすかに甘い方向が漂う。

 

 

「うそ、本当に出ちゃった。なに?あたし再臨しちゃった系?」

 

「……んっ、いや、再臨しても……んく、そんなこと」

 

「って、なんで普通に吸って……んんっ、もう……仕方ない」

 

 乳房に走る快感、溜まったものが出ていくことで肩の疲れが取れるような快感に浸る。

 

「……うん」

 

 自分の目のまえで、両の乳房に舌を這わし、先端の乳首を一気に咥え、貪るように飲み続ける。そんな光景に心の奥でふつふつと母性的な心情がより増していく。

 

「……仕方ない、よね。…出ちゃったもん、だったら、飲まさんともったいない感じ?……あはは、ちゃんマスったらほんとに赤ちゃんみたい、あたしの赤ちゃん、大好きな、可愛い………うん」

 

「……ん、んく」

 

「ほら、おちんちんまた硬くなってるっしょ。…おっぱい吸っていいから、精液も出してよね。一杯上げるんだから、魔力供給しないとアカンよね」

 

「んっ……なぎこさん、すきぃ」

 

「あぁ、完全に幼児退行してる。」

 

「………」

 

「ま、それでもいいかな?……終わったらまたいつもどおり、だから、今だけ」

 

 ふと、思い出したように時計を見る。

 

 時刻は夕方時、後一刻半もすれば夕餉で皆々が動き出す頃合いだ。

 

「ごはん食べる前にシャワーして、うん……もうそろそろ終わらないと、ほら、一回キリつけよっか」

 

 離れるように、軽く背中をたたいて促す。しかし

 

「……もう、これでいい」

 

 口にする自分の母乳、我ながら出が良いのかぐびぐびと飲み干されている。

 

「いや駄目っしょ。さすがに固形物食わんと、いい年なんだから」

 

「……自分、1歳」

 

「こんなちんちん硬くしてる1歳がいるか!……もう」

 

 甘々に溶け切って、まともに動く気配が無い。我ながら少し甘やかしすぎたとちょっと後悔するなぎこさん。

 

「…後五分」

 

「わかった。でも、本当に時間きたら動きなよ。延長駄目、あたし、これでも結構スパルタママだったから」

 

「……やさしいなぎこさん、すきぃ」

 

「………本気だよ、あたし」

 

 久しく忘れていた母性の感覚、持ち胸に抱いた子供の為に意志を強く保つ。

 

 が、今更そんな意志は通用せず、気が付けば夕刻を過ぎて夜更けまで二人はつながったまま時間は過ぎ去っていったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

FIN 

 

 

 




以上で終わります。アンケートの方ですが、まず協力いただいたことに感謝を、そして、当面の執筆予定から、次にFGOで書くのは当分先になると思うんで、企画は凍結します。

期待に添えず、申し訳ございません。


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(1) マシュ、寄り添う優しさは後輩ヒロインの特権

久しく投稿、マシュに癒されたい欲求が強くなりすぎてセルフで消化することにしました

後輩ヒロインに甘えたい、そんな願い


 

 夕食を済まし、入浴を終えて部屋に戻る。いつもなら談話室に使う食堂か、もしくは娯楽室に行くなりして過ぎていく夜の楽しい時間を惜しむ頃合い。

 健康的といえば聞こえばいいが、この時間にもう一人部屋に戻るなんて味気の無いったらありはしない。でも、今この部屋にて待たないといけないのは、ひとえに約束故

 

 

「……まだ」

 

 

 来ない、そう思う今はちょうど時刻の短針が12時を示している。

 

 結局約束とは何なのか、俺はいったい誰を待っているのか、わからないまま時間が経つ。いっそ寝てしまえばいいかとも思ったけど、どのみちそれも出来ないから、諦める

 

 

「伊吹さん……」

 

 愚痴るように溢してしまう名前、だけど相手は伊吹さんではない

 

 

 

 

 

 

 少しだけ時間をさかのぼる、今日の夕方のこと

 

 眠れなくて困っている、そんな悩みを打ち明けた。

 

 

 ここ三日、妙に眠れない夜が続いている。四日前は何もなかったのに、三日前から不思議と眠りが妨げられるのだ

 

 疲れが原因、体調の不調か、それは無いと断言できる。日々は変わらず、ミッションや訓練、そしてプライベートのちょっとした蜜事、でも眠りに支障が出るとは思えない。

 

 四日前を機に、いきなり起こった睡眠障害、眠りが浅くなって時には寝入るまで妙に時間がかかって望まない夜更かしをしてしまう

 

 そんな、そんな悩みを今医療系のサーヴァントやダヴィンチちゃんに話すでもなく、訪れたのは伊吹童子のネームプレートが張られた居室へ

 

 蛇に睨まれたならぬ、蛇に慈しまれた状況で、俺は相談をしている。

 

 

 

「……と、いうことでして」

 

 

 つらつらと話はした。けど、緊張した面持ちになってしまうのは、やはりこの人の神々しさゆえか

 

 

 

「へえ……眠れない、眠れないのは良くないわ。あらあら、人間って眠らないと死んじゃうはずよね、それはいけないわ」

 

 

 

 大変ねえと、いささか尺度の違いに異を唱えたくなる物言い。伊吹さんは顔に手をついて悩んでくれている反応を、空中に浮かんで逆さまのまま見せてくれる。

 

「いけないわ、マスターが死んじゃうのはとっても嫌なことね……嫌、嫌だわぁ、本当に嫌よ」

 

 ぷかぷかゆらり、そしてくるくると宙を動きながら頭を抱えている。

 

 そんな伊吹さんのいるここは当然宇宙ステーションの中でもなければ重力仕様の無い電脳空間と言う訳でもない。ただ、俺の目のまえにいるこのお方だけが自由にプカプカと浮いているだけだ

 

 ここは、サーヴァント様にあてがわれた私室だから、伊吹童子さんの部屋は日本風で且つ雅な仕上がりで且つ横にも縦にも広々としているから、だから気のままにサイズを大きくしたまま自由にしているとこうなってしまう。

 赤珊瑚と金で飾られた天上の間で、伊吹さんは伸び伸びと手足と尻尾を自由にくつろがせているからこその無重力姿

 

 くつろいで適当に聞いているようにも見えなくもないが、ちゃんと真面目に集中しながら話を聞いてくれている。

 

「あの、目で追うのも疲れるので止まってください」

 

「……あらそう、ごめんなさいね」

 

 ピタッと、慣性のままに動く体がその場で静止、くるっと回って俺の前に着席

 

 クッションの置かれたキングサイズのベッドの上、俺のいる場所はそんな所。伊吹さんとの行為でも用いている場所だから、もう慣れてしまったベッドの上だ

 

 

……思い出しちゃった、まずい

 

 

 行為、あの日経験した初体験からすぐ繰り返された蜜事、場所はどこでも、けどプライベートが保たれる私室で行うのは当然というべきか

 

 ベッドのシーツの手触りは十分に知り尽くしている。押し倒されて、添い寝して、柔らかさと暖かさと一緒に知ってしまった伊吹さんのベッド

 

 

「そうねえ、大変なのねぇ…………ねえ、ちょっと聞くけど」

 

「!」

 

 すらり、ぬらり、気が逸れた一瞬で伊吹さんは目の前から姿を消して

 

 声の聞こえる方向は、真後ろから

 

「……これ、かしら?」

 

 腕と横腹の隙間から伸びる手、それは俺の胸当たりに触れて、そのまま下へ降りて行って

 

「眠れない、それってやっぱり……これのせい、なのかしら?」

 

「……ぁ」

 

 ゆらりすらり、空を漂い懐へニョロっと滑り込んで、脇腹から腕を回して指先が下半身をなぞる。

 

 爪の尖った部分が、優しくいじらしく、半ば硬くなった先っぽを

 

「……あの、今は」

 

「あぁ、ごめんなさいね……でも、眠れないのってそういうことじゃないの。おちんちんがむらむらして、それで悶々しちゃって、だから眠れない」

 

「いや、それはちが……だって、ちゃんと抜いてもらってるから、伊吹さんも知ってるでしょうに」

 

「ええ、知ってるわよ。清少納言ちゃんにさっきおマンコで二回、口で三回してもらったわよね……匂い、残ってるから丸わかり」

 

「……ッ」

 

「図星で拗ねちゃう所も可愛いわ……よしよし、いいこいいこ」

 

 いい子いい子、そう言いながら撫でる手は頭だけじゃなくてもう一つの頭、つまりは亀頭のあたりにも。

 

 性事情を見抜かれるだけでも恥ずかしいのに、今そこをされては

 

 

「あの……今日は話を、しに」

 

 

「ええ、要らないの? おっぱいちゅうちゅうしながらお手でシコシコ」

 

 

「———―ッ!!」

 

 

 

 

 〇

 

 

 結局、悩み相談も出来なかった。ただ、情けなく声を出して可愛がられただけ

 

 しかも、それが終わった後は

 

 

 

……さ、今日はもう遅いから早く部屋に戻ること。いい、鍵を開けて10時まで大人しくしなさい!

 

 

 最後に妙な命令を残して、いったい何故か聞こうとしたら。草薙の太刀をバチバチ放電させながら、黒と赤に染まる目で高圧的に

 

 有無を言わせず、結局今に至る

 

 

「……はぁ」

 

 

 伊吹童子さん、異性のサーヴァントでいうならプロテアちゃんに次いで大きい存在。その上でどきどきさせる魔性の魅惑と肉感的な肢体、そして蠱惑的で且つ艶やかに男を捕食する性格とまで来た

 

 関係をもって、やはりこの人はたまらなく魅力的だと痛感しているし、安眠を得たい悩みなんてすっと解決されてしまうことも理解している。正直、それを頼りにして悩み相談したのに

 

 結局、俺はそうしたかったのかすらわからなくなってしまった。

 

 一人眠るベッドが、清潔な匂いと熱がどこか味気なくかんじるようになったのは何故か。

 

 毛布を固く握って、体を丸めて眠るのは寂しさをまぎわらすのは、いったい何故か

 

 足りないもの、それは情けないことに解りきっている。人肌、それもとびっきりのぬくもりが欲しい。でも、それは伊吹さんやなぎ子さんの二人では何故ダメなのか

 

 今日にしても昨日にしても、俺は二人と体を合わせている。タガが外れてしまった若さは、二人だけでは飽き足らないというのか

 

 

……なんだよ、それ

 

 

 

「自分で自分が嫌になる、男として情け無いよな」

 

 

 

 

 

 自棄になった気持ち、ベッドに腰掛けた状態から背中を預けて天上を仰ぐ。

 

 眠れない悩みは、自分のふがいなさと考えて、であれば無理にでも目を閉じて寝入ってしまえば

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

————コン

 

 

 

 

 

 

 

「?」

 

 

 

 

 

————コン—―コン

 

 

 

 

 

 ノックの音、スライド式の機械戸なのに、インターホンは鳴らさず、ただ静かなノック音

 

 そこに透き通る声を乗せて

 

 

『……先輩、いらっしゃいますか』

 

 

『起きていますか? もし、起きていらっしゃるのなら……』

 

 

 

 

 

「…………マシュ?」

 

 綺麗な声、声の主が誰だか一瞬迷って、そして言いよどみを経てから名前が出た。

 

 聞きなれているからこそ、今聞く音はどこか初めて聞くような新鮮さを帯びていた。夜の時間、訪れる後輩の声に背筋は伸びてしまう。

 

 繰り返す確認のノック、夜更け故に小さい音、なのに俺はどたどたと足音を断たせてドアの前に、火事で非常ベルを鳴らすがごとく、痛いほどに指でコンソールを押して

 

 

 

「せんぱ……ぁ」

 

 

「……ッ」

 

 

 間近で、距離にして20センチもない間合いが扉の開くことで生み出された。

 

 驚いて後ずさり、けどマシュは逆に一歩踏み込んで

 

 

「!」

 

「あ、すみません………………その、あぁ、すみません」

 

 

 二歩、俺よりも多く踏み込んでしまった故に、胸板に触れる手の平と、見上げるマシュの顔が驚くほどに近い。

 20㎝なんて目じゃない、それこそ吐息が触れ合う距離感だ

 

 

……マシュが、近い

 

 

 互いに固まる、突然のことで動揺しようにも今はもう遅い方の時刻。だから声を出すことがはばかれるのか、妙な沈黙が始まってしまった。

 

 聞こえるのは、レトロなアナログ置時計が刻む針の音と、互いの息と、そして鼓動

 

 魔力のパスが繋がっているからだろうか、大きく聞こえてくるなんてことまずは無いはずの心の音色、それが誇張されて大きく聞こえてしまう、ような気がする

 

 

「……先、輩」

 

「!」

 

 せわしない沈黙の時、先に切り出して騒々しい音を断ち切ったのは、聞きなれたその呼び名

 

「先輩……先、輩…………うん、大丈夫です。問題、ないはず」

 

 くりかえし、確かめるような独り言。うつむいたまま、少し逡巡してからまたこっちの顔を見上げて

 

 

 

 

「お時間、よろしいですか。私、マシュ・キリエライトは先輩に用があります」

 

 

 

「…………ッ」

 

 

 

 

 いつも見慣れた後輩の、どこか意を決したような目の色

 

 そしてそのすぐにルームの扉が自動でしまる。マイルームに二人きり、時刻は短針が12を少し右に逸れて指し示す刻

 

 流されるまま、俺は後輩の手に押され誘導されるようにベッドに坐した。腰を据えて、気が少し落ち着いたその時

 

 部屋の明かりが消えて、ベッドライトが明け色の光を照らす。操作のスイッチは、いつの間にかマシュの手に

 

 

「……マシュ、何を」

 

 

 口を開いて、短く問うてみる。マシュは顔色を変えず、ただ真っ直ぐに俺を見ているまま

 

 気づけば、俺はまたも天井を仰ぐ態勢で、けどさっきと違うのは味気無い証明ではなく息をのむほどに綺麗に魅せる後輩の上半身

 

 押し倒されていることは理解した。ベッドライトに照らされる姿は、肌の美しさを妖艶に晒す

 

 いつもの、ノースリーブの私服がやけに色っぽくて、肌に照らされる二の腕は肉感的で、そしてこちに迫るように存在感を示す膨らみは、嫌が応でも性欲で反応してしまう。

 

 

「マシュ……」

 

 

 名を呼ぶ、優しい目で俺を見て、閉じた唇がほんの少し開かれた

 

 

「……先、輩」

 

 

 か細く、しかし確かに聞こえる声、そして同時にその距離感がおかしい。

 

 焦点がずれるのは、近づいているからだと理解するのは少し遅れた。判断の合間を縫って、マシュは不意打ちを放った

 

 

 

 

……くちゅ……ちゅ

 

 

 

 

 

「!!」

 

 無防備に、反応に遅れてしまった代償は

 

「……先輩、せん、ぱいッ……ん、ァ」

 

 

 

 

…………チュ……ぬちゅ、くッ

 

 

 

 

 

 

 理解を超えてなお踏み込み、こっちの心を乱して壊してくる。すでに知っているはずなのに、マシュから受け取るそれに俺は今までの経験全てが吹き飛んだ

 

 マシュのキス、そう理解して、けどそこまで

 

 意識のページは二度目で消えた。そこから先は何もない、真っ暗な感覚

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   ×   ×   ×

 

 

 

 

 

 

……ジリリリリ!

 

 

 

「!?」

 

 

 覚める、意識の目覚めと同時に右手が何かを叩く。アラームの音が消えて、そして俺はバネ仕掛けの玩具の様にバっと体を起こした

 

 覚めた意識、妙にさっぱりと思考が冴えわたっている。あまりにも奇妙なほどに

 

 

「……よく、眠れた?」

 

 

 眠気は無い、朝のだるさなんてどこにも感じていない。ざぶざぶと、頭の中を洗ってしまったかのような爽快感。

 

 四日前、いや今となっては五日前になるが、その日までは感じていたいつもの目覚めの間隔。

 

 戸惑う思考、どうしてこれほどに快適な目覚めなのか考えているうちに、手元にわずかな感覚が

 

 シーツに乗る異物感、手に掴んで手元に

 

 目を凝らしてみるまでもなく、それは色の違いではっきりと判る

 

 

「……ッ」

 

 

 それは長い頭髪、少なくとも自分の髪の気ではない長さ、そして色はピンク色

 

 

 そんな髪、俺の知っている限りでは、うん数名いるけど、でも思い当たるのはたった一人に絞れてしまう。

 

 昨日のこと、消えきっていない記憶、改めて俺は

 

 

 

「……マシュ」

 

 

 

 その名を呼ぶ、ずっと人理を守る旅路で寄り添ってくれた彼女が

 

 今まで見せたこともない艶やかな色、彼女が異性であることを知らしめさせた衝撃の前夜

 

 このままでは、きっといられない。伊吹さんがきっかけ、継続はなぎこさんから

 

 

 

……今度は、マシュと

 

 

 

 予感はもはや確定事項なのだろうか、マシュは踏み込んできたのだから

 

 関係を持ってしまうこと、男と女の関係へと踏み込んでしまえる度胸がすでにあるかと聞かれれば首を縦に振りたい心境。だけど、思うだけで万事がうまくいくならここで今戸惑ってなんかいない

 

 勘違い、思い違いでは済ませられない。キスの楔は、今もこの唇に。

 

 簡単には忘れられない、マシュの熱と色を俺はゼロの距離感で感じてしまったのだから

 

 

 逃げられない。そして、逃がさないだろう。

 

 

 

 

 




感想・評価等あれば幸い

マシュの陰毛は悩みどころ、黒かピンクかパイパンか、皆違ってみんないい故に悩む


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(2) マシュ、寄り添う優しさは後輩ヒロインの特権

前回の話の補足、及びマシュ視点な内容です。あまあまプレイもあります


 

 溯ること数日前

 

 

 

~sideマシュ

 

 

 

 

 

 

 私は知っている、先輩のゴミ箱からでる処理の痕跡が減っていたことを

 満たされる顔、私の知らない先輩のそれには必ず誰かとの関係があると踏んだ。だからこそ、二人にあたった

 

 伊吹童子さんと清少納言さん、先輩が最近特に一緒になる機会が多いことこのうえなく 

 いったい全体何をしているのか、突き止めるために思い切った私は部屋へ訪ねて問いただしてみたのだけれど

 

 

 

……あぁ、マシュちゃんも興味津々なのね! いいわ、お姉さんがエッチのやり方教えてあげるわよ!

 

 

 

……ちゃんマス可愛いもんねぇ、マシュのパイオツなら絶対うまくいくっしょ。あたしちゃんが保証すんね、これまじ、夜伽教えるの結構いけちゃう的なテキーラ? とりま脱ぐっしょ!

 

 

 

 

……え、あの……キャ、アァアレェエエエエッ!!

 

 

 

 

 悩みも逡巡も何もかもが強引に持っていかれて、そしてどうしたことか私は先輩の性処理を任されることになりました。

 

 

 

 

 先輩をいっぱい甘やかして、癒して、気持ち良くしてあげる仕事、その具体的な方法を言い渡されて、そして必要なものも貰った

 

 

 とまどって、困った私は二人を後にしてから

 

 

 

『…………甘えたい』

 

 

 

「!」

 

 

 思い日との独り言、たしかに呟いたその言葉を私は思い出した。

 先輩は甘えたいと言った。そして、それからまもなくあの二人にその欲求を満たしてもらえたということ

 

 それが、考えてみると不思議なぐらい

 

 私、マシュ・キリエライトがその役目にあらざることで、胸の奥に切ない思いが生まれてしまった

 

 

……先輩を甘やかす、優しくして、その方法は

 

 

 教えられた方法、ハレンチきわまりない術、なのに私は

 

 

 私は戸惑うことよりも、決断する勇気を見いだしてしまった。

 

 

 

 

   ×   ×   ×

 

 

 

 

「……先輩、先輩」

 

 

 一応の呼びかけ、そして扉を開ける機械音、しかし想定通り先輩に起きる気配はない。

 

 マイルームの中、自分の声が微かに響くだけ、言葉を止めると先輩の微かな寝息に私は耳を澄ます

 

 

「……ッ」

 

 

 効果、清少納言さんよりもらい受けた隠形のお札により自分の存在が知覚されていないことに安堵する。安堵の息を吐いたから、とっさに口元を抑えて押し黙るも、その心配は杞憂と理解させられた。

 

 私は一人、この場で先輩を好きに出来る。ここから先は、伊吹童子さんより言われた通りに

 

「先輩、失礼します……失礼、どうかお許しください」

 

 布団をめくり、シャツと短パンだけの寝姿を見て、生唾を飲んだ。想い人の無防備な姿、愛らしくて写真に納めたくなってしまった。けど我慢

 

 

……眠りが浅い、今のうちに

 

 

 覚悟を決める、普段着姿であるパーカーを脱ぎ捨て、そしてノースリーブのシャツも脱ぎ捨てれば残るは下着。

 ブラの質感は硬く、これでは不快にさせてしまうかもしれない

 

 恥ずかしい思いよりも、今は先輩のためにを優先したい

 

 

……灯り、消していて良かった

 

 

 明かりを消した暗い部屋、常夜灯が部屋の隅と動線にあたる床で微かに灯される、そんな部屋の中。誰にも見られておらず、仮に目を開けられていて闇に隠れる状況とはいえ、それでもこの脱衣は緊張な面持ちに至らしめる行為だから

 

 見られていないはずなのに、恥ずかしい気持ちが肌を熱くする

 

「……先輩、見てましたよね。気づいていましたよ、私の胸…………いや」

 

 

 言うべき言葉、きっとこっちの方が正しい。先輩が喜ぶのは

 

「おっぱい、先輩の大好きなおっぱい……おっぱいさんです」

 

 慣れるために、繰り返す言葉。可愛らしいひらがなの響きに、どこか楽しげに声色が上がってしまう

 

 子供と接するような、そんな優しい気持ちが芽生えてきた

 

「……おっぱい、お好きなんですよね。先輩の大好きなおっぱいさん、もう顔のすぐそばですよ」

 

 

 

……ふにゅん、たゆん

 

 

 

 

 

「おっぱいさん、先輩の好きなおっぱいさん……好きですよね、欲しいですよね。マシュの柔らかいおっぱいさんは、先輩の近くにありますから」

 

 

 

   ×   ×   ×

 

 

 

 マシュの思惑、伊吹童子に指示された行為は寝かしつけ。マスターの好む乳房を存分に味あわせながら安眠へと誘う。

 そしてその行為にマシュは想像以上の成果を感じた。ただし、それは与えられるマスターの反応からではなく、与える側の自信。寝入ったマスターの反応ではなく、乳頭が他人の口に含まれた瞬間に電撃のごとき気付きを得たのだ

 母性を放つ行為の充足感。乳房に心地よさを感じていたのだ

 

 ベッドの上、覆いかぶさるように四つん這いで重力に引かれ形よく豊満な乳房がマスターの顔へ向かう。

 

 吐息が肌を湿らせる。クーパー靭帯に吊り下げられた柔らかさと母性の至宝が、今想い人の口と繋がっている

 

 

「先輩には、私のおっぱいが必要です……私も、先輩の為に尽くしたい。支えたい」

 

 

 わずかに開いて閉じて、上下を繰り返す唇、揺れるそれの頂点が微かに乾いた感触に触れて、それが男の少しざらついた唇だと気づく

 

 暗闇で良かったと、何度もマシュは思った。今この場で明転させられようものなら羞恥で心が崩壊しかねない

 

 

「……ぁ、あぁ……はぁ」

 

 

 ふわり、くにゅり、乳首がマスターの口に触れるたびに感じる淡い刺激。吐息でなぶられて、唇でくすぐられて、それらの刺激はマシュの乳首を硬く尖らせるに十分だった。豊満な乳房の頂点、咥えやすく弾力をもっていくそれに、マスターは

 

 

「……ん、ンックッ」

 

「ひゃ、せんぱ……くぅッ!?」

 

 がばっと、シーツがこすれてベッドの基礎がきしむ音がして、何事かと思う頃にはマシュは体を横にしていることに気づく

 

 自分の体に抱き着く何か、それは当然今しがた寄り添わんとしたマスター以外ありえない

 

 声を押し殺し、冷静に、ただ静かにマシュはその場にとどまる。

 

 逃げる選択肢は必要ない。マスターはまだ

 

 

 

 

 

……くちゅ…………く……ちゅッ

 

 

 

 

 

「…………ァ」

 

 

 

 

 静かにしていれば、聞こえるのは淡い吸引音のみ。そして理解した

 

 

 

 

「マスター……ァ、おっぱい吸って…………まだ、起きてない……寝ぼけて」

 

 

 

 動かない、ただじっとマスターはマシュの胸に吸い付きながら眠りのまま

 

 もはや、異性に抱き着き乳房に甘えることは当たり前とでも言うのか、与えられればそのまま素直に受け入れてしまうほどにその体は染みついてしまっているのか

 

 まだ二人、されど二人、異性として魅力的な二人に絆されたマスターには、この授乳行為はそれほどまでに安心させ得る行為だと

 

 

 

「……ッ」

 

 

 

 やわわな乳房、顔をうずめて乳首に舌を伸ばす。暗闇の中、感覚だけで母性の味を求めている

 

 見えはしない。だが密着しているから、マシュはそれを理解した

 

 

 

 

「……おっぱい、欲しいのですね」

 

 

「————――」

 

 

 

 答えは無い。当然に

 

 だが、そんな事は関係なく、マシュは

 

 

「口がわびしいのですね。これでは、ぐっすり眠れませんね……マスター、マシュ・キリエライトはずっとそばにいます」

 

 語り掛けながら、体をよじらせ乳房の先を口元へ

 

「おっぱいが吸いたいのでしたら……私のをお使いください。まだ、母乳も出ない身の上ですが、きっとマスターを喜ばしてみせます。先輩だけのおっぱいなんですから、だから遠慮なさらずに、たくさん使ってください」

 

 返事はなくとも、言葉は途絶えさせない。乳房に感じる淡い快感に頬を染めながら、マシュは優しく肯定の言葉を続けるだけ

 

 あまく、やさしく、男を喜ばせる言葉。こびへつらうためではない、心の底からそう思い、思った通りに口にし続ける

 

 

 

 

「先輩はいいこです。わたしが褒めるのなんてはばかれてしまうぐらい、本当に偉い男の子です。だから、そんな先輩が女の子に癒されるのは当然のこと、おっぱいだって好きにしていいんです」

 

 

 

 

「うそじゃありませんよ。伊吹童子さんや清少納言さんと関係を持ったこと、まったく嫉妬していないと言えばウソになりますが……それでも、こうして先輩が素直になってくれたのはすごくうれしい事。先輩が癒されて幸せになってくれることが、私には何よりうれしい事なんです」

 

 

 

 

「辛い顔なんて見たくない。無理に笑う顔はこちらも辛くなります。だから、先輩が素直になって、私や色んな人に甘えてくださるのなら、それはきっと良い事なんです。私は、そんな先輩が見たくて仕方ないから…………から………………だから、エッチなことも……マシュは、望んでしまえるんです」

 

 

 

「おっぱいが好きな先輩も好き……添い寝で、ぎゅーってされて抱き着いて、ぐっすり眠ってくれる先輩も好き…………先輩、マシュ・キリエライトは貴方のママにだってなれます。私は、先輩を甘やかして、気持ち良くもしてあげてみたい」

 

 

 

 

 

 

 

 

「……甘えてください、先輩。私の大好きな、かわいい赤ちゃんな先輩」

 

 

 

 

 

 想いは変容する。マシュの持つ好意の形は、母性という包み込む形へと変わってしまっていた。

 

 

 

次回に続く




次の投稿は明日の夕方ぐらいに

感想・評価など頂ければ幸いです。モチベ上がって執筆捗ります


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(3) マシュ、寄り添う優しさは後輩ヒロインの特権


遅れてしまって申し訳ございませぬ




 

 

 

 

 三日間、繰り返した仕込みの日々を示す数字

 

 マシュは夜中にマスターへ添い寝を続けた。たっぷりと甘く、深層心理に植え込む様に、無意識に注ぐ安眠ボイスと授乳おっぱい枕でマスターは癒され続けた。だが、それを今度は絶ったのだ。伊吹童子に指示を受けていたとはいえ、マシュにはこの空白は酷く辛かった

 

 

 よく眠れない、そんな話を人づてにマシュは聞いた

 

 

 癒した代償に、マスターは一人の睡眠では満足できなくなってしまった。たった三日、されど三日、その変化にマシュは心を痛めた

 

 無論、それが伊吹童子の考えた方法だとは理解している。後輩と親しんでいたからこそ、踏み込めないかもしれない点を留意してマシュとマスター双方に気づきを与える手段。

 

 甘やかしに飢えたマスターは容易に堕ちる。与えて奪うことは何よりも人に渇きを感じさせる行為、そしてその効果は双方に、つまりマシュも

 

 

 

 

 

「へえ、キスしちゃったの」

 

 

「————ッ!?」

 

 

 

 和風の部屋、伊吹童子の部屋にてマシュはぼふんと頭に湯気を蒸かしている。

 

 成果の報告、だがその結果は

 

 

 

「キスで興奮して、そのままお互いに気を失った……ハハハ、本当に仲いいわね二人とも」

 

 

「……うぅ、伊吹童子さん」

 

 

「まあまあ、それでもいいじゃない。やることなんていつでもできるんだし」

 

 だからまた今晩にでもと、伊吹童子は進めてくる

 

 当然、マシュもその心持であることは自覚。現在、時刻は夕餉を終えて少し経つ頃。今頃は、シャワーか共同風呂で入浴を済ませている頃合い

 

「どうする、もう部屋に突入しちゃう……あ、媚薬入りのお酒もあるけど」

 

「だ、大丈夫です!」

 

「あら、そう」

 

「もう、行きます……色々と、御指南ありがとうございました。では」

 

 

 深々と礼をして、マシュは踵を返し部屋を後に

 

 残る伊吹童子は、渡さんとした酒をそのまま盃にそそいで深くあおる。二人の門出を祝う気持ちを捧げて、そして飲み干した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~sideマスター~

 

 

 

「……ッ」

 

 

 マイルームでシャワーを済ました。昨日の夜のことがあってか、今共同風呂へ行くのは自殺行為だ

 

 曇りガラスのシャワールームを出て、バスマットの上で体を拭いて、手を伸ばした先は今も

 

 

……だめだ、まだ

 

 

 

 一向に収まらない疼き、ひどく硬直して収まりがつかないのは、それほどまでこの体と情欲が期待をしてしまっているから

 

 今日、夜が近づくほどにマシュのことが頭を離れず、そして姿を見せないマシュにどこか不安を感じて、そして今ここでそれは期待に変わってしまっている。

 

 眠れない理由とか、そんなものはどうでもいいぐらいに、自分はもうマシュのことしか考えていない。それも、話がしたいとか、傍に居たいとか、そんな程度ではない。劣情でモノを考えて、思い浮かべるマシュはいつも裸になってしまう

 

 先輩と自分を仰ぎ、かしこまる姿勢で接してくるまさに理想的な後輩。偉ぶるつもりはないけど、そう形容したくなるぐらいいつも自分を支えてくれる最高の後輩だ

 

 そして、異性としても、マシュは本当に魅力的だ。夏になれば水着、一度だけとはいえハロウィンの件もある。体は柔らかく、出る所はしっかりと出ているから

 

 

……甘えたい、優しくされたい

 

 

 思い浮かべる欲求はそんなことばかり。二人に肯定され過ぎる行為を受けてから、この性癖は留まるところを知らない。

 

 マシュに甘えたい、そんな情けなく恥ずかしい願い

 

 本来であれば想像に留めるだけのこと、だけど、それが

 

 

 

 

 

『コン……コン』

 

 

 

 

……やっぱり、来るよね

 

 

 

 そんな気はしていたし、きっとマシュもあれだけで済ます気は無いのだろうと思ってしまった。

 

 マシュは、ここに来る。他の誰でもない俺の為に

 

 

 

 

「……先輩、先輩」

 

 

 

 

「マシュ」

 

 

 それは、昨日のやり取りをそのまま繰り返すように

 

 昨日のこと、やっぱりマシュはその気だと、一方的に考える。確信の材料は未だ足りないのに、俺は逸る気持ちを抑えないまま、そのまま扉の方へと

 

 服も満足に着ていない姿、短パンとシャツだけの姿、性器の隆起をそのままに

 

 

 

 

「先輩、おられますか?……マシュです、お時間を頂ければ……ぁ、先輩」

 

 

 

「マシュ……ぁ、その」

 

 

 

 向かい合う距離、間近に見た瞬間に心に衝撃が走った。せつなさと、渇きでもがき苦しむ境地

 

 胸のふくらみ、優しい瞳、何もかもが欲しい。乾いて切ない、辛い

 

 情けない心がどっとあふれてくる。甘えたくて仕方なくて、そんないけない想いをずっと寄り添ってきてくれた大事な後輩に向けていること、それが何よりも

 

 

 

「……ぁ、ごめん……服とか、見苦しいよね。えっと、やっぱり後に」

 

 

「いえ」

 

 

……むぎゅッ

 

 

「!!」

 

 

 

 

 

 

 

 情けない自分、マシュに見せてはいけない本当の自分。隠すべき本音が今、マシュの手で暴かれてしまう

 

 逃げることはできない。昨日のことで、それは十分に理解するべき羞恥ことであったのに、それが今更になって理解しきれていないこと、それは俺の甘さで失態だ

 

 

 

 

 

「……いけません、先輩」

 

 

 じっとりと、肌に張り付くような声。いきなり密着されて、顔のすぐそばでささやかれれば無理もない

 

 

「ぁ……マシュ」

 

「……服のことは、まあいいじゃないですか。それよりも、こっちです」

 

 指で示す先、触れるか触れないかの距離でマシュはそこに手を添える。

 

 やさしく、握るように隆起した性器へ、手を近づけている。近づけて、決して触れない距離。もどかしさで、人の心をなぶる距離感で留めている。

 

 

「先輩は、まだ眠れない」

 

「へ?」

 

「そういう、お話だったはずです。先輩は夜ぐっすりと眠れない、ならばそのサポートも後輩の役目……」

 

「……ッ」

 

 

 密着して、上目遣いに問いかけてくる。昨日と同じ方法で、またもベッドに誘導されて座らされてしまった。 

 

 

「昨日と、同じですね……先輩、抵抗しないのですね」

 

「……」

 

「昨日のこと、夢とは思わないのですね……キスのこと、覚えてますか?」

 

「……うん」

 

「すること、もうわかってますよね……なら、いいですか?」

 

 確認、その中身を聞くまでも無いというのか

 

 マシュは、俺の前で服を

 

 

「……ッ」

 

「もう、私は慣れてしまっています……でも、先輩は見るの、初めてですよね」

 

 慣れたように、その言葉に偽りは無い。俺が見える目のまえでマシュは脱衣を始めた。一枚一枚、丁寧に脱いでいって、そしてシャツも脱げば残るのは下着だけ。けど、それも

 

「……おっぱい」

 

「!」

 

「おっぱい、伊吹童子さんに、頼光さんやブーディカさん、大きい人はいっぱいいますから……私のは、不満足かもしれません」

 

 フロントホックを、パチっと鳴らして外した。手で胸元を支え、そして空いた手で肩ひもを下ろす。外れたブラが、支える腕の間に辛うじてとどまっている状態

 

 膨らみはたわわに、やわらかくむにっと形を変える乳房

 

 

「……ま、マシュッ」

 

 

「ァ、今……見せますね。はい、どうぞ」

 

 

 腕が降りる。人肌の熱がまだ籠っているだろうブラが、そのままマシュの足元に落ちた。

 

 視線は、ずっと胸元から離れない。綺麗な薄ピンクの乳首に、程よく実った美しい巨乳。巨乳なのだ、大きくて、口にすればしゃぶりがいのある素晴らしい乳房

 

 綺麗なお腹周り、肩から首にかけたすらりとした形状となだらかな線。マシュの上裸に目が奪われる。艶やかで、綺麗で、生唾が湧いてしまう。

 

 

「……甘えたい、ですか?」

 

 

 

「!?」

 

 

 

 問いかけ、マシュは待ってくれる。そして、望んでいる。情けなくも恥ずかしい、俺の隠すべき本音

 

 隠しても隠しても、きっとこの後輩は俺を暴いて、素直にさせる気だ

 

 あぁ、もうマシュは、俺の大切な後輩は積極的になってしまっている

 

 

「…………ッ、ァァ」

 

 

「先輩……いい、ですよ…………ほら」

 

 

 一歩近づく、坐した姿勢のこっちに近づけば、当然顔の前に二つの果実は迫ってくる。かすかに香るのは、ボディーソープの花の匂い

 

 

 

「甘えても、いいです……先輩、おいで」

 

 

 

「!?」

 

 

 

……ふにゅ、むにゅっ

 

 

 

「きゃ! ぁ、先輩……もう、我慢していたのですね……いいですよ、かまいません。おっぱい、ぁぁ……好きに、しても…………マシュの体は、先輩のものです」

 

 

 

 甘く、優しく囁きかける言葉。頭の後ろを撫でる手の加減、もう言葉にならない

 

 心が溶けて良く、素直になりたくて仕方がない。寄り添う後輩のやさしさに、俺は心底溺れていくのだろう。もう、決まったことだ

 

 

 マシュに甘えたい、気持ち良くして欲しい

 

 

 

「……マシュ、ぁ……くッ、ぁ……あぁ、マシュ……うぅ」

 

 

 

「先輩……先輩…………よしよし、いいこいいこ…………ふふ、甘やかされるのがお好きな先輩、本当にかわいいです」

 

 

 

「…………ッ」

 

 

  

 

 言葉のぬくもりが心を撫でる。機体で膨らむ感情は今にも暴発してしまいそうだ。

 

 理性を捨てて、欲望のままにマシュを抱き締める。そんな考えを抱いてしまう

 

 マシュを抱きたい、親しむ後輩の体に欲望の限りをぶつけたい

 

 許されないとはわかっている。だけど、それも仕方の無いことだ

 

 マシュは許した。誰かに甘えたい思いを叶えんと、その乳房を俺に晒した

 

 

 

「……ま、しゅ……ぁ、くッ」

 

 

 痛いほどに昂る竿、それもこらえる必要はない

 

 最高に気持ちいい夜は、もう始まりを告げてしまっている 

 

 

 




今回はここまで、次回は前戯に移りたく思います

バイトやら学業で次の投稿はまた日を跨ぎますが、悪しからず


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(4) マシュ、寄り添う優しさは後輩ヒロインの特権

マシュに甘えたい、そんな願い


 

 

 

 ここ連日、俺はもう一人で朝を迎えることをしなくなった。一人きりになれる時間は何時も横にマシュが寄り添って、そして躊躇いもなく俺はマシュに依存してしまった

 

 日々の疲れを言い訳にしても、この行為はおいそれと許されていいことじゃないのにだ。マシュのやさしさに甘えて、自分が情けないと思えてしまう。ただ、そんな自己嫌悪も逆効果にしかならない

 

 マシュは肯定しかしない。そして拒絶をしない。瑞々しい柔肌の魅力を、マシュは承知の上で行使してくるのだ。口に、手で、そして性器で、マシュの柔らかさが俺の悩みをかき消してしまう。

 覚悟を決めて、そして一線を越えてしまった後輩は先輩だろうと容赦しない。俺はもう、きっとマシュにはかなわないのかもしれない。男女の、的な意味において

 

 

 

   ×   ×   ×

 

 

 

 

 

 

 ミッションを終えて、ひとまず仮眠をとろうと部屋に戻る。

 職員の皆や道行くサーヴァント達に手を降って、いざマイルームに足を踏み入れればプツンと糸が切れる。 

 

 夢遊病かくあり、体の重みに流されるまま、ベッドへと落ちていく。

 魔力を酷使した疲れ、サーヴァントを使役し戦略を立てる負担。眠るだけじゃ癒されない

 

 

……ダメだとはわかっている

 

 

……よくないこと、だけど

 

 

 

 背徳感を抱きながら、またも俺は頼ってしまう。出撃して、疲れたのは同じはずなのに

 

 マシュは、もう準備を済ませて、ベッドの上で俺を待っていた。

 

 その上

 

 

 

「先輩……お疲れ様です」

 

「……」

 

「お疲れな先輩に、後輩マシュ・キリエライトはなんでもしてさしあげます……では、んッ」

 

 

 甘い声が漏れた。そして、マシュは一切のためらいもなく身に付けた衣服に手をかける

 

 俺が服を脱ぐ前に、先にマシュが目の前で脱衣を始める。まるで、マイルームで二人の時間を過ごす際は裸が当たり前だと言わんばかりに

 

 マシュ曰く、男が元気になるには女性の裸姿が最も効果的、合理的、そして実証済み。理路整然と恥ずかしい言葉を口にするマシュはそのほほに微かな赤みをみせるだけ、今となっては恥じらいというよりは情欲に駆られているというのが正解だろう

 

 

「……風邪、引くかも」

 

 

 パーカーを脱ぎ捨て、ネクタイを解きノースリーブのシャツをまくり上げんとする。へそが見えた状態で止まり、マシュは笑って返答をする

 

 

「心配していただき感謝します。ですが、サーヴァントは風邪をひきません……ですから、ぁ」

 

 

 脱いだ、そして、そこには下着などなにもない。マシュはノーブラだった

 

 

「……喜ばれると思いましたが、お気に召されて……なかったようですね」

 

「え、いや……だって、驚いたから」

 

 どんな反応をするべきかわからなかった。下着の段階を飛ばしていきなり艶やかな美乳がまろびでて、先端のぽっちの桜色に眼球が釘付けにされてしまった。

 

 後輩彼女は、いったいどれだけ振り切ってしまったのやら

 

「……ッ」

 

「あ、ですが安心してください……こっちは、履いてますから」

 

「いや、そんな……早い、待」

 

 

……ズル

 

 

「……待ちません」

 

「!」

 

 

 スカートに手をかけて、ストッキングとその布越しにショーツだけ、そんな姿でマシュはベッドの上で体を後ろへと傾ける

 

 足を延ばして、するりと肌に布を擦らせながら、ストッキングを脱いでいく。白磁の様に綺麗できめ細やかな生脚を見せて、そしてその次も間髪入れず続けていく

 

 上半身裸、最後の砦のショーツに手を入れて、するりと膝裏まで上げていく。脱いだ、当然隠れていた秘部も公開されてしまった。

 

 

「……気になさらず、いっぱい見てください」

 

 

 ショーツは右足首にひっかけたまま、足はぴったりと一度閉じて、そのまま座ぐりながらこっちまで、逃げない俺を見て、視線が一点に集中しているのも確認

 

 

「……見たがってますね。先輩は、素直でいいこさんです」

 

 

 閉じた両足の門、マシュはゆっくりと膝先から足を外側へと開いていく。さながら、それはビデオの嬢のように、サービスを意識した露出。エム字に開かれていく足の奥に、マシュの髪と同じ薄いピンクを思わせる紫の体毛が、そこには見えた

 

 かすかだけど、そこには割れ目があり、あどけなさが目立つ未使用の、触れがたい処女の証が見て取れる

 

 ただ、その上には逆三角の方向に整えられた体毛もあって、幼さと大人具合がほどほどに残る、やはりまだ青い果実を思わせるからだ

 触れるのもはばかれる、少女から大人に至る半ばの体。可憐さと卑猥さを同時に垣間見て、胸の奥は罪深い衝動で一色に統一されてしまう

 

 

「先輩、先輩?」

 

 

「……――――ッ」

 

 

「先輩、もしかして緊張してますか」

 

 

 問いかけに対する返答、しかしうまく答えることができない。

 

 緊張しているかどうか、そんなの当たり前だと言いたい。だけど、こわばった体はまるで石になったように動いてくれない

 

 なのに、感覚だけが先行して、敏感に

 

 

 

「…………せん、ぱい」

 

 

 

 マシュが近づく。腰を上げて、膝立ちで近づく所作でも視線はずっと無我夢中にマシュをのぞき込む。揺れる乳房、腰の動き、性器の位置、近づく淫靡な要素を追い求めて、視線はずっと素直に

 

 

 

「……少し、段階を飛ばしてしまったみたいですね。先輩、もうしわけございません。マシュ・キリエライト、策に溺れてしまいました」

 

 

 策だったようだ。いったい、それは誰から授けられた策なのか、シバではないだろう、こういうのは酔っ払い痴女お姉さんの仕業だ

 

 

「……ぁ」

 

「よかった、気絶なされたわけじゃなかったようです。……先輩、どうでしょうか、ご自分で動けますでしょうか」

 

「……え、えっと……それは」

 

 裸のマシュに問い詰められて、未だ思考はおぼつかないまま、そんな状態で返事をできたことだけでも褒めて欲しい。

 

 マシュの意図、今日する行いについて何かあるというのなら、それはきっと、卑猥な接触について

 

 

……ここ数日は、たしか

 

 

 マシュと連日過ごす夜、朝を一人で迎えることのない俺はそんな夜をどう明かしていたか、言ってしまうと赤子の真似事だった

 マシュは上半身裸で、そのまま俺をベッドに招いて、そして添い寝。する行為はキス、そして授乳

 

 だけど、きっと今宵はそれらでは終わらない。だから、今マシュは全て脱ぎ去って、俺の前にいる

 

 伸ばした手は、すでに俺の服の根元をもって、今にも脱がさんとしているではないか

 

 

「先輩、先輩がお望みなら……マシュは何も拒みません。今夜、マシュは先輩の……えっと、的確な言葉は、たしか、ダッチワイフ……で、あっていますでしょうか」

 

 

 

 どこで仕入れたか知らないけど、言えることはただ一つ、俺の後輩はエッチになってしまった」

 

 

 

 

「先輩の、その……この、頑張り屋さんな、性器…………伊吹童子さんのようにうまくできるか自信はありませんが、先輩が自由に私の体を使うなら、問題はないかと、そう、思いまして……はい、伊吹童子さんの請負です。主体性のない、受動的な案に頼ってしまいました。やはり、それではだめですよね」

 

 

「……いや、でもそんな……いつも、抱きしめてくれるだけで、俺は」

 

 

「でも、それだけでは解決できないことがあります」

 

 

「か、解決?」

 

 

「はい、先輩のお勃起です」

 

 

 咳込んだ、それはもう盛大に。

 

 後輩から聞いてしまった卑猥な言葉、それもまっすぐな顔で、何のためらいなく。

 

 

……マシュ、どこまで突き進むの?

 

 

「……あ、その……お勃起、おちんちんさんですよね……そこが、お辛くなると、シバを通じて、生物学的な理論では理解しています」

 

「ま、マシュ……手、脱がそうとしてッ」

 

「え? ですが、お脱ぎになられないと、衣類を汚してしまいますから」

 

 真面目な後輩はこんな状況でも真面目であった。ベルトをはずし、ズボンに指をかけてなおその顔にためらいはない

 本当に、赤子の下の世話をするような気持なのだろうか。性行為だと認識しているのに、性行為の恥ずかしさをもう乗り越えてしまっている

 

 授乳添い寝、それがもたらした結果だというのか

 

 

「……あ、硬くて大きい、下着の中でとっても熱くなってます」

 

「ひゃ、触って……だめ、駄目だって、せめて自分で、ちゃんと脱ぐから」

 

「…………はい」

 

「なんでちょっと残念そうなの!」

 

「………………別に、です」

 

 

 

 

 次回に続く

 




次回、マシュのご奉仕甘々セックスASMR


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(5) マシュ、寄り添う優しさは後輩ヒロインの特権

久しぶりの投稿だけど読んでくれるありがたみ


マシュのエッチ描写をお楽しみください。後輩ヒロインのお口はお好きですか


 

 

 

 

 

 

「せん、ぱい…………ん」

 

 

 淡く喘いだ声が漏れた。俺はまだマシュに何もしていない。何もしていないのに、マシュはほんの少し感じたような反応を見せる

 

 

「わわ、はわ……ぁ…………これが、先輩の」

 

 

 手のひらで顔を隠す素振り、けどパーの手で指の間が開いたそれは見ないつもりなんてまったくない。マシュは見ている、俺のものを、初めて見せた俺の性器を

 

 手で触れて、言葉で口にした、俺の恥ずかしいものを、マシュは嫌がるでもなく好奇心と桃色の感情で目を見開き続けている。

 

 

「……お恥ずかしい、のですか」

 

「と、当然」

 

 素直に答える。マシュが脱がそうとしてくれたけど、結局俺は自分から脱ぐと押し通して、けどそもそも脱がないことを選ぶべきだったのではと、今は猛省する気持ちでそう考えてしまう。

 自分の中の正しいを主張する理性に呆れられてしまった気分だ。性欲に狂う愚かな俺なんかが人類最後のマスターで、本当に申し訳ない。色んな方々に、ほんと

 

 なのに、そんな後ろめたさが余計にこの恥ずかしいものを固く大きくそそらせているから、本当に救いようがない話だ。

 

 

……他人事みたいに思って、でもこれは

 

 

 

 現実味がない。だけど容赦なくこれは現実だ

 

 ずっと寄り添ってきてくれた後輩が、マシュが、今俺の前で肌を、性器を晒して、そして端正な顔立ちの先を俺の、性器に向けている。

 

 

「……ぅ、ぁ……匂いは、石鹸の香りですね……清潔にしておられて、立派です」

 

「か、感想は……恥ずかしい」

 

「緊張をほぐすためです。もちろん、本心からの意見ですので」

 

「……す、するなら、早く」

 

「ふふ、ではマシュ・キリエライト……先輩の男性器に、というのはやはり味気ない。…………先輩、先輩の大事な大事なおちんちんさんに、アプローチを始めたく思います」

 

「……こ、子供扱いは」

 

「子供ではないです。先輩は立派な青年です……ここも、当然……ん、ではまず……すぅ」

 

 

 

……もぞぞ

 

 

 

「!」

 

 

 びりっと、先端の敏感な部分に刺激が走る。

 

 生ぬるくて、けどすぐに冷めて、その原因はすぐに理解できた

 

 

 

 

……ずず、もぞ

 

 

 

「ぅ、ふぅ……ぅ、ふ……ぅ……ぁ、んッ……先輩、いかがですか?」

 

「……見ないで欲しい、かな」

 

「それは、難しいお頼みです。私は、もっと見ていたいです……こんなに、可愛いのに」

 

 

……もぞ、ずずず、ぞぞ 

 

 

「……ッ」

 

 

 蒸れた表面に渇きを感じる。刺激に反応して、さらに膨張も加わって

 

 揺れ動く肉竿は、より硬く大きく、勃起の変化を如実に示してしまう

 

「ふふ、くすす」

 

「ま、マシュ」

 

「揺れて稲穂のようで、可愛いです。先輩のここ、おちんちんさんはとても愛らしい姿をしています」

 

「グロテスク、とかじゃなくて?」

 

 

 普通、可愛いなんてまず思わない。男性器の生々しさに対するマシュの認識に、心配が胸に募る

 

 

「そうとも取れます。ですが、私には……ふぅぅ」

 

 

……ぞぞぞ

 

 

「——ッ」

 

「すぅ、ふうぅ…………動いてます、揺れて、疼いて、どこから見ても私には愛らしくて仕方ありません。でも、きっと先輩のだから、なんでしょうね。スンスン、匂いも、変わりました……?」

 

 

 

……ふうぅ、もぞぞ

 

 

 

「……ッ!」

 

 

 吐息のくすぐり、鼻先がすれすれまで近づいて匂いをかぎ取られてしまった。

 

 刺激で漏れ出た先走り、そこから放つ性の匂いが

 

「……これが、先走りの匂い」

 

 石鹸の洗浄では庇いきれない、どうしようもない雄の匂いがマシュに知られてしまった。恥じらいが、顔面に火をつけて止まらない

 

 

「……ふぅ、ふぅ……おちんちんさん、喜んでおられて、見ているこちらもうれしいです」

 

「ぁ、そんな……マシュ、はしたないよ」

 

「はい、それも承知です。ですが、いやらしいことをするのですから……先輩は、お嫌ですか?」

 

 

 上目遣い、肉竿を眼前に置いてマシュは心配そうに伺いを立てる。

 

 

「先輩、私といやらしいことをするのは、お気に召しませんか?」

 

 

「————ッ」

 

 問われて、回答に困る問いかけだ。そんなの、本能に従って、激しくイエスでしかない

 

 下半身裸で、肉竿を見られて、こんな状態では何もかもが見透かされてしまう。一番喜びを見抜かれてしまう自分の急所を晒しているのだから。何を取り繕っても、意味はない

 

 

「……嫌じゃ、ない」

 

 暴かれるぐらいなら、素直に告解。そんな俺に、マシュは予想したとおり

 

「先輩は素直です……では、続けます」

 

 上目遣いには抗えず、マシュの吐息は続行される

 

 息を吹きかける、ただそれだけの行為。肉竿は張り詰める工程を経て、次は快感の副産物をマシュの目の前で漏らしてしまう

 

 息の吹きかけで揺れる肉竿、先端からは透明な雫を垂らしてしまった。透明感のあるマシュの唇に、自分の先走りが触れてしまいそうで

 

 

「……マシュ?」

 

 

 触れてしまいそう、というのは予兆ではなく、もはや寸前だった。

 

 近づいてくる。腰掛けた俺にマシュが迫ってきて、後ずさろうにもベッドに坐したまま、マシュの体が昇ってきて、どうなるかと身構えて拳を握ってしまう

 

 

「……先輩」

 

 

 不安になる、そんな心境を察して、マシュは甘い声を滑り込ませてきた。そっと、伸ばした手が俺の胸板に触れて、ほんの少しだけの力を感じた 

 

 

「先輩、このまま横になられてください」

 

「は、はい」

 

 

 後輩の言われるまま、されるがまま、抗えない俺は体を倒して横になる。けど、実質これはマシュに組み伏されてしまったも同然だ

 

 胸板に置いた手は、今度は内腿に、触れられた手のひらの感触と肉竿に当たる吐息が神経を過敏にする。

 

 

「……先輩……先輩」

 

 

「ぅ、マシュの声が……口、近いッ」

 

 

 吐息に合わせて、声の振動も肉竿を撫でてくる。感じて、知ることができてしまう口の中の温度は生々しくて興奮が余計に

 

「先輩のおちんちんさん、私の口に近づいて喜んでいますね」

 

「……ぅ、生々しいから、言わないで欲しい」

 

 マシュの生々しさを、いじらしいやり方で俺は痛感させられる。

 

 手綱は奪われた。このまま、されるがまま、甘く、甘く

 

 

「……と、溶かされる」

 

 

「とろける先輩は、きっと愛らしい姿です……是非とも、見せて頂きたい」

 

 

 

 

…………もぞ、ずずず

 

 

 

 

…………………………くちゅ

 

 

 

 

 

「ふぁ!?」

 

 

 

 

 

……ぬる、くちゅ、つ

 

 

 

 

 思わず声が出てしまった。突然始まるマシュの口淫、吐息の段階で予想はしていたけど、実際にされてしまえば

 

 いやらしい適性を感じない、ずっと先輩後輩で、楽しい関係をしてきたのに

 

 こうもあっさりと、プラトニックを通り抜けて、インモラルなものへと変わるなんて

 

 

「マシュ、汚いから……ぁ、くは、ぁッ」

 

「……大丈夫です、汚いところなんて、ありません……はむ」

 

 

……くちゅ、ぬる

 

 

 

「!」 

 

 唇の感覚、そして粘膜のヌルつき

 

 覚悟を決めた後輩は、決断と実行に差異は無い。汚いところは無い、その言葉通り、マシュは勢い落とさずお口の行為を続けていく。

 

「……ま、マシュ……これ、だめ、すごいッ」

 

「ふふ……ん、んっちゅ……じゅる」

 

 ヌルヌルと口の粘膜にカリ首が触れる。唇の裏が張り付いて、締め付けの心地が安心感と快感を両立させるのだ

 

 先ほどの焦らしの反動か、積極的なお口の奉仕は、こちらの心に尽くしているようだ。背徳的で、卑猥で、だけど安心感を与えてくれる

 

 母性を、俺はマシュから、その口の中の暖かさから感じ取ってしまう

 

 少し伸びた鼻の下、陰茎に張り付いた唇、動かないでじっとしているマシュだけど、その口内は常に快感を与えてくれる。優しく、奉る丁寧な妙技で肉竿の快感を高めて

 

 ずっと、気持ちのいいぬるま湯につかる気分で、性的な気持ちよさに浸る実感を与えてくれるのだ。

 

 

 

「……ん……ン、んッ」

 

 

「マシュ……ぁ、マシュッ」

 

 

 ベッドから動かないで、ただじっと力を抜いて寝ころんだまま、マシュが気持ちのいいフェラチオを行ってくれるのだ。

 

 何もしなくていい、ただ気持ちよさに身を任せて、駄目になって

 

 甘えて、しまってもいい。全部、その口の奉仕で許されてしまう

 

 

 

……ぬるる、ぐちゅ、ずりゅりゅ、れる、ぬちゅちゅッ

 

 

 

 

 うごめく舌、口内は清楚さから遠く離れた卑猥な行為を、マシュはいやらしく口淫を強めていく

 

 口内へと侵入していく肉竿、そして迎えるはマシュの唾液と、マシュの舌、唾液で暖かくトロトロな口の中で舌の動きが如実に肉竿へと伝わる。飴玉を舐めるような気軽さで、マシュは俺の肉竿を、カリ首や鈴口を味わうようにして唾液を塗りたくる 

 

 ヌルつく口内、時折漏れる声、肉竿を通じてマシュの体内を感じ取って、それがたまらなく心地が良い。

 

 

「……ん、ぁ……んっむ、んっく……く、んく……ぁ、はぁ……ぁ、んッ……ん、じゅるる、れる、れる、くちゅ」

 

 

「————ッ」

 

 

 先っぽだけ、それは一瞬のことだった。躊躇いはとうに無いとばかりに、マシュは口の奉仕をもう一段買い進めてきた。

 

 ベッドで横になる俺に、マシュは四つん這いで肉竿を咥えている。内腿に置いた手は俺の下腹部について、一心不乱に頭を下げて肉竿をしゃぶり続けてくれる。

 

 命令なんてしていない。全部自ら、マシュの心からの優しさと慈しみからくる、奉仕の口淫。こんなの知ったら、もう自慰行為なんて、できない

 

 

……ぬる、ぐちゅるるぅ

 

 

「!」

 

 

 ヌルつく快感、漏れ出る先走りが口内でだらだらと漏れ出ては、それが舌に絡めとられて、そして撫でられる。

 円を描くように、陰茎を磨く舌の摩擦が腰を震わせる。舌の根元に触れたカリ裏が、そして亀頭の先端が、マシュの喉奥の壁を感じ取ってしまった

 

 

「……ま、マシュッ……無理、しないで……そんな、苦しいことッ」

 

 

 しないで欲しい、そんな言葉を出そうとするけど、全部気持ちよさで壊される。

 

 正座で、上体を曲げて、かしづくような姿勢で、俺に仕える下僕のような姿勢の低さで、マシュは肉竿を喉奥まで飲み干してしまう。

 

 鼻息が触れる。えづく声が陰茎に響く

 

 激しい往復は無い唾液でいやらしくドロドロになる肉竿を、マシュは丁寧に、それも執拗なほどに味わい続けるのだ。

 

 

……ズルルっ、ぐちゅ、れる、れるぬちゅ、ぐちゅりゅりゅ……ずっちゅ、ずるるッ、ぬりゅぐちゅるるッ!!

 

 

「……ん、んッ!! ぁ、へん、ふぁい……ぁ、おっご……ぉ……んぉ、ふぶ、ぷぢゅ、るるぅ」

 

 

「ま、マシュ……もう、それ以上はッ!!」

 

 

 ゆっくり、しかしスローペースな首の上下運動に強烈なバキュームが加わる。

 

 舐めつくして、次にすることは尿道奥に対する吸引。マシュは俺の肉竿をしっかり咥え込み、上下にしゃぶりながら吸い上げる行為を重ねる

 

 

「んぶ、んっ……じゅるぅ、んっぐ、く……ん、ぐく……ふぁ、はぶ、じゅるる」

 

「……マシュ、それ以上はもう、本当に」

 

「…………ん、んっく」

 

 唾液と空気の混ざる音は隠すことなく行為の生々しさを伝えてくる。  

 肉竿を一心不乱に、喉じゃくりを交えながら舌を舞わす。はじめてとは思えない、拙さは最初の一瞬だけ  

 後輩の献身的なオーラルセックスに、正直興奮はかなりのものだ。否定できない

 

 マシュの口は、ずっと浸かっていたいぬるま湯のようで、このまま足の先まで溶けてしまいたくなる

 

 

 

……れる、れるずちゅ、ずるる、ぐちゅる! 

 

 

……ずりゅ、ぬるる、じゅるッ!じゅるるぅ!!

 

 

 

 

「!!」

 

 

 

「ぁ、はぶ……じゅる…………ぁ、れる、れろぉ、れるちゅ……ふぇん、はい」

 

 

 

「……わ、はぁッ」

 

 

 

 ぐちゅぐちゅ音を鳴らす手コキ、マシュの口は肉竿を離すがそれは口淫の終わりを意味しない

 

 ラストスパート。口で高めた快感を維持しつつ、力のこもる手のしごきでさらに加速をかけていく

 

 絶頂のラインは、もうすぐそこまでに

 

 




今回はここまで、次回は日曜ぐらいに

感想、評価等あればよろしくお願いします。モチベ上がって執筆が捗ります


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(6) マシュ、寄り添う優しさは後輩ヒロインの特権

前回よりは短め


 

 

 

 

 肉竿を舐める音がマシュの口から聞こえてくる。我慢汁と唾液が混ざった液体がずるずると気泡を潰していやらしい音を響かせているのだ。

 

 マシュが俺の肉竿を咥えて積極的な奉仕フェラをしている。その事実を痛感するたびに、快感はより追い風をかけて加速を増していく。

 口内であふれかえるいやらしい唾液が口の橋から漏れて、顔を肉竿へ押し込むたびに頬が内腿と糸を引いて、綺麗なマシュの顔が性行為の卑猥さで上書きされていく。大人しく可憐な声を発するその唇を、舌を、自分の性器が犯しているのに、マシュの目はもう恍惚な光でぼやけた光が置かれている。制止も聞かない、抑えようとする手はマシュの手で封じられた。

 

 ベッドに寝転んだまま、マシュに組み伏されたままお口の捕食によって肉竿が嬲られているのだ。奉仕という形こそとっていても、マシュの行為は痴女の営みだ。

 

「!!」

 

 

……じゅぶッじゅぶるるッ!!ぶちゅちゅるるぅううッ!!!

 

 

 すぼめた口、ほほの裏側が陰茎に張り付かんばかりに吸い上げながら、マシュは頭を上下させる。時折むせ返りながらも動きは止めず、口の橋だけでなく鼻の穴からも唾液が逆流して、卑猥な様相に肉竿は嫌が応にも反応してしまった。

 

 マシュの端正な顔でバキュームフェラ、無我夢中で精液を飲み干さんと激しく搾りたてる口使い、舌使い、腰が引ける心地だけど逃げ場はない。後ろに引いて肉竿を逃がすこともできない。

 

 舐められ、しゃぶられ、舌の粘膜の柔らかい部分もざらつく部分も亀頭全体で感じ取って、唾液と粘膜のヌルヌルで陰茎ももみほぐされて快感の隙間はほぼない。てらてらに塗りたくられたマシュの唾液で肉竿は常に張り詰めて今にもはじけそうだ。

 

 先走りが濃くなって、今にも射精しそうだけどそれができない。マシュの加減がうまいのか、それとも快感の高さでバルブが馬鹿になっているのか、出したいのにうまく出せない。

 

 

……きもちいい、なのに苦しい

 

 

「ほぶ、ぶじゅるっ!! あぁ、はぶ、んじゅるぅう……へん、はいッ おひんぽ、もっと、しまふ……から……ぶぢゅ、じゅるる、じゅるるぉおぉ!! へんはい、だひへ!!」

 

 

 

「ぐ、あぁ……ッ……ま、マシュ……だめ、壊れるからッ……と、とまって、待って、あぁ、ああぁああッ!!!!」

 

 

 

『……ぷしゅ、ぴしゃぁあああああッ!!!!』

 

 

 

 

「!?!?!?」

 

 

 

「うぅ、あぁあ……がぁあッ!??」

 

 

 

 快感、それは突然に頭の中で弾けて意識を吹き飛ばした。

 

 ぐわんぐわんと揺れる脳内の衝撃、頭を振って気を取り戻そうとして、手をベッドについて体を起こした。

 

 

……い、今の、なにが?

 

 

 気持ちよすぎて体が弾け飛んだかと錯覚した。浮遊感にも似た落ち着かない感覚に見舞って、けどどこかすっきりした心地だ。

 

 おそるおそる、マシュの顔を伺ってみる。もしかして、今自分は

 

 

「……ん、んっぷ……ン」

 

「ま、まま……マシュ、もしかして俺、今」

 

「……ん、ぐっく……く、んん……ック」

 

 

 肉竿を咥えた顔、けどその頬は膨らませた風船のように膨らんでいて、わずかに鼻から透明な駅も漏れていてとても苦しそうで、けど同時に卑猥で、肉竿にぴったり張り付いた唇や伸びた鼻の下にたまらなく背徳感を感じてしまう。

 

 はじけた感覚、それはいったいなんだったか。頭を振り絞って、考えて、そして

 

 

「……も、もしかして……漏らし、て」

 

「ぐ、っく……ほぶ、ぶふッ……ん、ぐ」

 

 

 賢明に、吐き出しそうなほどに出してしまった液を、マシュは喉を鳴らして流し込んでいく。味や臭いではなく、いきなり大量の液体を喉奥に当てられて苦しかったはずなのに、マシュは、そう

 

 

……は、恥ずかしいッ

 

 以前にも、こんなことを経験した。伊吹さんのおっぱいで執拗に責められた時、こんな風に射精を通り越して大量のお漏らしをしてしまった。その時に聞いた、男の潮吹きなるもの。

 

 

「……ぷ、は……せんぱい、もうしわけございません……少し、こぼしてしまいました」

 

「ま、マシュ! そんな、吐き出して……おれ」

 

「はい、お漏らしですよね……ええ、先輩のおしっこ、しょっぱくはなかったですが、殿方のおしっこはそういうものなのでしょうか」

 

「あ、いや……今のはその」

 

「大丈夫ですよ。我慢なされていたのに、行為に夢中で私も気づけなかったのですから……おトイレに連れて行けずもうしわけございません」

 

 言葉は丁寧に、どこかずれたマシュの謝罪は止まらない。正座でかしづいて、土下座するような光景に罪悪感を抱いた。

 

「いや、今のは……俺が情けなくて、マシュのお口が気持ちよすぎて、だから」

 

「はい、お漏らしですよね」

 

「いや、だから……今のは、その」

 

 どうにかわかってもおら応と頭を使う。けど、説明したところで己の醜態をより掘り下げるだけ

 小便を漏らしたのも、責められて潮を吹いてしまったのも、どっちも変わらない。

 

 それに、今のマシュは

 

 

「……せんぱい、不安なのですか?」

 

「あ、いや……それは」

 

「大丈夫です。ベッドは私が後で取り替えますから……それより、今は体をきよめるほうがいいですよね。わたしはともかく、先輩の体がびしょぬれです」

 

「気にして、少しはマシュも……献身的にもほどがあるよ」

 

 どこまで行っても後輩はずっと自分に甘い。過保護で心配症で、だからこうも吹っ切れてしまって卑猥なこともやってみせるのだろう。

 

 ダメになる。このままでは本当に駄目になってしまう

 

「先輩、立てますか? 立てないのなら、私が抱きかかえて移動します」

 

「いや、そんな、立てるから……っと」

 

 ふらつく腰、そういえばさっき潮吹きなるものすごい絶頂を迎えたばかり、腰が引けていたのを思い出した。

 

「ふらふらです。ご心配なく、マシュタクシーをご利用してください」

 

「……ッ」

 

 顔が真っ赤になる。頼りになる後輩の腕の中に抱かれて持ち上げられて、されるがままで情けない

 

「……まだ、不安なのですか?」

 

 不安かどうか、というよりは尊厳の問題である。プライドとか、青年として駄目になってしまったら、もう戻れなくなりそうで

 

「大丈夫ですよ。エッチの続きは、お風呂にて行います……私はまだ満足していませんよ、フェラチオ」

 

「————ッ」

 

 戻れなくなるかどうか、それはもう明快な問題かもしれない。駄目になる、後輩の甘やかしでダメダメになる。

 




マシュに甘やかされるASMRが聞きたい、そんな願望で執筆しています。


「先輩のおちんちんさんから出るものは、全部マシュのお口で受け止めます」


ささやいてほしい。マシュは最高、マシュはエッチ


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(7) マシュ、寄り添う優しさは後輩ヒロインの特権

マシュの母乳をどのタイミングで出すべきか


 

 

 

 部屋に備えられたシャワールーム、しかしマイルームのそれは一人用で、二人で使うには幅が狭い正方形の床面積しかない。浴槽なんてましてや

 だけど、どうしてかありもしないはずのお風呂が、それも床に滑り止めのついた夜がマットのようなものが敷かれていて、さらにはシャンプーではありえない透明で年度の高そうな液体の入ったボトルまでもあったりしてしまう。

 

 備え付けの棚には、一人の自慰行為で使う大人のおもちゃまであったり、無論女性が使う物もそこには、まるで夜の街のホテルかと思うような設備が何故か整っているのだ。何時から自分のマイルームはラブホテルになったのやら?

 

 時折起こる不自然なこと、まるで男女の営みの後押しをするべく何か不思議な力が働いているような現象、しかし今はその究明よりも、目の前の甘やかしを前にして、いかに精神を保てるかどうか

 やる気に満ちて、そして躊躇いを克服したマシュを相手に、果たしてどれほどこの理性は保てられるか

 

 

 

   ×   ×   ×

 

 

 

 

……ぴちゃり、ぬちゃり

 

 

 

……ざざぁ、さらら

 

 

 

「湯加減はいかがですか、先輩」

 

 

 

 マシュの声に湿り気が籠る。シャワーを持つ手で体を温めて、その上で背中に密着して重ねてぬくぬくだ。

 

 湯気に揺られて耳を撫でるマシュの息遣い、背中に感じる胸の柔らかさ、何もかもが優しくて暖かくて、たまらなく肉竿に響いてしまう。

 

 

「……先輩、きもちいですか」

 

 

 手が伸びる、お腹を撫でて、肉竿へとマシュの手が伸びて、そして優しく泡とお湯をまとわせながらしごいてくれる。

 

 むちむちな体と手で、体全体を磨かれて清められる。マシュの息使いを直に感じてしまい、体中は今にも溶けそうになっている。というか、溶ける、溶けている。

 

 

……じゅる、くちゅ

 

 

「……ぁ、お耳……舐めちゃいました。嫌でしたか?」

 

「い、いやじゃ……ッ」

 

「なら、遠慮なく」

 

 

……くちゅ、ぬるちゅつ

 

 

「ひっ、やめ……バーゲストみたいなこと、くうぅ!」

 

 抵抗する間もなくマシュの舌が肌をくすぐる。後輩の奉仕は積極的で情熱的が過ぎる。

 

 泡姫行為も同然、マシュはきっとその手の趣向を理解したうえで体を寄せているのだろう。背中に感じる胸の押し付けも、懐や敏感な皮膚を撫でる指先のいじらしさも、全部快感を高めて行為をそそらせるための前戯。

 

 すでに口での行為を経験した手前、もう最後まで行くのだろうと察してしまう。

 

 心の中でうろたえる理性や背徳感といったものも、もはや吹けば飛ぶほどの張りぼてでしかない。

 

 

「……先輩のおちんちんさん、ずっと上を向いています。元気で偉いですね」

 

 

「さ、触って……マシュ、切ないよッ」

 

 

 いじらしく、根元や陰嚢ばかり触ってもどかしい。背後のマシュに胸を押し付けられて、そしてしごいてくれそうでしごかない焦らしが、とてもキてしまう。

 

 耐え切れず、情けない声で甘えてしまった。幼く、姉に甘える弟のように、マシュのされるがままだ。それに、背中に感じる柔らかさは乳房だけじゃない。

 抱き着き、お腹もぴたりと背中にくっつけて、前に回した両手がずっと気持ちのいいところを触ってくる。仮にそこが何でもない、ただのお腹や太ももとか、性感帯じゃない場所でも、マシュの手のひらや指先がくすぐったくて気持ちがいい。

 

 いじられている、可愛がられている、弄ばれている、そんな文字が前に出てくる。

 

 恥ずかしい、ふと表を向いて壁に掛けられた鏡を見る。とっても、情けない顔が目に映る。

 

 

「ふぅ、ふうぅ……先輩、どんどん甘えん坊さんになってます。もっと触って欲しいのに、素直になり切れないところ、とってもかわいいです」

 

 手が伸びる。マシュの指先が胸板をくすぐり、そのままぎゅっと強く抱擁を開始。背中にしっとり張り付く柔らかい感触が悩ましい、耐え切れず声が漏れてしまう

 

 乳房の二つある頂点が背中をなぞり文字を描く。そのくすぐったさに悶えていると、マシュの手はお腹の方へと降りていく。触って欲しい、触って、そんな言葉を吐きたいけど羞恥でもだえているから言葉がつかえない。切に、願って、声にならない声を漏らす。

 

 ひな鳥が泣くような、そんなか細い鳴き声、マシュは

 

 

「……大丈夫ですよ。先輩」

 

 

 

……ぬる

 

 

 

「!」

 

 

 願い通り、マシュは肉竿に指を巻きつけてくれた。

 

 焦らされて硬くなった肉竿にかかる指の感触、優しく包み込んで、そして調べるように形状に指を絡ませてまさぐる。気持ちイイを与えてくれる。

 

 じっくり、好奇心を満たすような愛撫に、俺はただ無抵抗でいるしかない。

 

 

「先輩のおちんちんさん、とっても硬いです。熱くて、ぴくぴくして……皮が少々余ってますが、それもギャップがあっていいです」

 

「……仮性、なんだけど」

 

「はい、剥けていない男性器はとても敏感です。気持ちよくご奉仕するためにも、この皮はそのままにしておきます」

 

 マシュの指先が包皮の間に入り込む、ヌルつく先走りを広げながら、人差し指が包皮と亀頭の間でもぞもぞとうごめきだす。

 

 敏感で、恥ずかしくて、たまらなさに息が漏れ出る。

 

 

「……包茎、不潔な印象を抱かれるかもしれませんが、私にはむしろ好意的な要素と受け取れます。逞しさの中にあるあどけなさ、包皮に隠れた陰茎の先の敏感な急所、先輩の反応を見ていると包茎は母性を刺激する素晴らしい個性です。包茎は愛らしい、ですから……ぁ」

 

 

 

……びゅっ、びゅるる

 

 

 

「————ッ」

 

 

 漏らした、そう言われても全く言い返せない痴態である。

 

 マシュの手の中に残る白濁液、左手で包皮を向きながら陰茎をこすり、右の手のひらに精液をかきだしていく。

 とろりとろりと、手の中にたまる精液の感触を右手で確かめている。そんなマシュは、顔が見えない位置だけど。

 

 

「……かわいい、先輩のおちんちんさんとっても可愛らしいです。包茎おちんちんさん、素敵です」

 

 

 マシュは、本心で、繕いなんてない真面目な喜びで俺の恥じらいを包み込んでしまった。頬に触れたキスの感触、そして漏らしてなおまだ続く優しい手コキの心地よさ、何もかもが甘い、甘やかしが過ぎる。

 

 

「先輩、またお口でご奉仕はいかがですか? それとも、乳房を使った愛撫もどうでしょうか……そちらは、あまり自身は無いですが、やるなら精一杯やらせていただきます」

 

「……マシュ、俺は君に」

 

「はい、エッチなこと……先輩の可愛いおちんちんさんに、もっとご奉仕がしたいです。構いません、何でもおっしゃってください……どんなエッチでも、マシュは先輩を受け入れます……ぁ、いえ」

 

 

 言い直し、改めて耳元より甘い声で

 

 

 

「マシュは、先輩を甘やかしてあげます……とろとろに、エッチなお姉ちゃんにも、お母さんにも、なんだってなってあげられます……甘やかし好きな後輩は、お嫌いですか?」

 

 

 

「……ッ!?」

 

 

 

 

次回に続く

 

 

 

 

 




今回はここまで、次回本番


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(8) マシュ、寄り添う優しさは後輩ヒロインの特権

久しく投稿、マシュに甘えたい欲求が暴走してしまった


 マシュの体が柔らかい、その事実を今ものすごく痛感している。そんな、夢のようなひと時

 

 自分の手を一切使わずに体を洗って、そして入浴して

 

 

……気持ちいいですね、先輩

 

 

 湯気のこもる浴室の空気、マシュの甘い声色が震えて肌に響く。真正面で、頭の上で、耳元で

 優しく、何度も何度も肯定する言葉をかけられるから本当にたまらない

 

 何もしていないのに、マシュは俺のことを褒め続けるのだ。

 

 

 そして、褒める時は必ず

 

 

 

 

……………コク

 

 

 

 

 

「よしよし、いいこいいこ、先輩はいいこさんですね……いいこ、ふふふ」

 

 

 

 

 必ず、マシュの柔らかさに触れながらだ。マシュの体が柔らかいことを実感している、そう今まさになんだ

 

 湯船に腰掛けている俺の前で、マシュが上から覆いかぶさるように上体を傾ける。そうやって、むき出しの柔らか美乳で顔を包む。抱きしめて、撫でて、授乳を促す

 

 出るものは無くても、触れ合う温度と匂いだけで快感が下半身に走ってしまう極上の乳感。とろけるような瑞々しい果実の甘みに俺は溺れている

 足りない酸素を求めて、ツンっと硬さを帯びた薄紅の乳輪と乳首を舐めまわす。飲み干す 

 情けなくて恥ずかしいさま、けどマシュは否定しない

 後輩のおっぱいを飲みたがって、甘えたくて、背中やお尻と抱きしめる手でどさくさに紛れてセクハラをしながらも

 

 マシュは、何も怒らない。むしろ

 

 

 

「……、おしり、触っています……マシュのお尻がお好きですか。おっぱいも吸って、本当に欲張りさんです」

 

 

 微笑みとともに、諫めるというには過分に凍土を含んだ言の葉で耳の奥をくすぐるのだ。くすぐったくて、危うく脳を溶かしてしまうような、そんな不思議なウィスバーボイスでマシュは囁くのだ。

 

「ごめん、おれ……その、ごめん」

 

「いえいえ、あやまらなくていいです。先輩は甘えん坊さんですから……だから、いっぱいエッチなことを求めてください。素直でエッチで、赤ちゃんが上手にできている先輩はとってもいいこさんです。マシュは、可愛い先輩が見られて幸せですから」

 

 伸ばした手首を掴まれて、今度は内腿へと

 

 性器のある場所、性器がある場所、割れ目の上で確かに生えて茂っている濡れた痴毛があるマシュの、おまんこ。

 

 

 

……ヌチュ、ずりゅ、ぐちゅるッ

 

 手首に触れた痴毛の質感を、音共に実感する。

 

 拙い手つきで、マシュは俺の手を取って自らの性器におしつけて、ここだよと、ここにあるんだよと、優しく教えてくれる母親のようにマシュは迫る。

 

 

「ん、ここですよ……先輩は、ここもお好きですよね……女の子の、生々しくてエッチな場所」

 

 優しく、あくまでも優しく、俺の手が痛くないように気づかっている。一方で、自らの性器はどう触られても気にしない。

 

「見えますか、見たいですよね……はい、おっぱいさんはまた後です」

 

 かがんだ体を起こす。惜しい感覚が顔に残っているけど、それ以上に今はこの淫靡な光景が優先。全ては上書きされた。

 

 

 

 

 

「……見えますか、おっぱい以外の、エッチな場所……お腹、おへそ」

 

「え?」

 

「どうです、先輩がお好きなのはおっぱいだけなのですか?」

 

「……それは、その」

 

 綺麗な肌、くびれかお腹に、膨らんだ臀部のライン

 

 一つ一つ、間近に拝んで観察する。見るだけで、肉竿が湯の中で固く大きくそびえてしまう

 

 

「……おまんこ以外にも、女の子はエッチな部分があります。裸のマシュは、きっと先輩の目に幸せをお届けしてみせます。先輩、見えますか……マシュの裸、鼠径部も、内腿も……ぁ、いいですよ……触りながら調べましょうね、上手です。いいこ、とってもいいこさんですね」

 

 

 先輩、甘くささやく後輩は拒まない

 

 なぞる手つきがどれだけやらしく、不遜でも。この後輩は全てに肯定で返すのみだ。

 

 

 

……ふにゅ、するる

 

 

 

 柔らかい、女の子の柔らかさを感じる。おっぱいだけじゃなく、全身

 

 お腹にかけて、わき腹、腰回りに骨格はあるけど男みたいにごつく無い。お尻はフルフル震える極上のデザートみたいで、ずっと触ってしまいたくなる。

 

 お尻から降りて、太ももの裏側。なぞって、円を描くようにまさぐりながら、外側、少し硬さがある。筋肉を感じる。けど、内腿に指先が入ると、そこはしっとり柔らかく、急所といった感じだ。

 

 

「……ァ」

 

 マシュが、甘い声を上げた。

 内腿からは、もうすぐそばに性器がある。

 

 

「!」

 

 

「せ、せんぱい……ごめんなさい、すこし腰が震えました……あぁ、おっぱいが頭に、重くないですか」

 

「……う、うん……きにしない、よ」

 

 

 前傾姿勢が傾く、マシュのお腹の上あたりに額が押し付けて。そのいちだと、息を吹けば陰毛が揺れる距離だ。

 

 

「構いません、さわってください」

 

「……うん」

 

 揺らぐ水面、水気を帯びた痴毛が筆のように固まって、雫を垂らしている。

 

 よくよく見てみると、色素のせいで薄い印象だったけど、しっかりとそこは陰毛が生い茂っている。整えられた、逆三角の陰毛が

 

……にちゅ、じわぁ

 

 マシュの秘部、おまんこ、大人の女性、拝んで手を伸ばすことを赦すマシュに対して頭が上がらない。同年代のはずなのに、自分が幼く扱われて、それでいて心地いいことがくすぐったい。

 

 イケないこと。だけど許してくれる、可愛いからとあどけないと褒められて、くすぐったい。そう、くすぐったいのだ

 

 たまらなく、だから

 

 

 

 

 

 

…………もっと、欲しいッ!

 

 

 

 

 

 

 

「…………ッ」

 

 

 それが、嫌なんかじゃなくて、たまらなく心地いい。大好きな、甘やかしてくれる異性の甘さを前にして、心が素直に溶けていく。

 溶けるのは、本当に心地のいい体験だ。

 

 

 

……ぬっちゅ、ず、もぞ……ぞ、ずず

 

 

 

「——……ぁ」

 

 

 

 

 触っている。女の子の性器を、好きにしてしまっている。生え際をなぞるようにして、割れ目周囲の肉感を探るように指を這わしてしまう。

 湯で火照った膣周り、なぞったデリケートゾーンは、微かにヌルつく液が出ていた。

 

 

 

「ま、マシュ……濡れて、る、ね」

 

 

「……はい」

 

 

 扇情的な吐息を漏らしている。ぐっとこらえて言葉を吐いて、また無言で震えだしている

 

 ここは、敏感ですぐに濡れる。お湯じゃない液と熱さで指周りが、もう、なんというか

 

 

……ぬぐちゅ、ちゅ、ずつ……つつ、くちゅちゅ、にちゃぁ

 

 

 

「ぁ、ぁあ……んン♡」

 

 

 

「!」 

 

 

 

「先輩、そこは……その…………えっと、わかりますか?」

 

 

 

 液でヌルつく痴毛の感触は掌に

 

 指先は第二関節まで、もうすっぽりと入ってしまった。液を漏らしている、秘部の中。

 

 

 

「……入っちゃってます。せ、先輩の指……わかりますか、先輩……先輩、先輩」

 

 

 

「わ、っぷ」

 

 

 

 強く抱擁。マシュの谷間で湿った空気をたっぷりと吸い込む。

 

 風呂水よりも厚くたぎった女の子の体温、高鳴る心臓、自分の音が煩わしいのに音量が下がってくれない。

 

 

「……マシュ、マシュの……すごい」

 

 

 掌に感じるおまんこの、外側と内側。生々しい感触をいっぱいに、この手のひらで感じている。夢なんかじゃない、マシュの感触は、ただただ生々しい。

 

 

「……先輩、先輩は今、わたしの、おまんこさんを手にしています。その意味が分かりますか?」

 

「意味?」

 

「はい、意味です……大事な、とても大事な意味です。ここは、もう先輩のモノという意味です」

 

 

 

……くっちゅ、ぬにゅ、ずりゅぅ

 

 

 

「指からもう、ずっと漏れています……わたしの、マシュの、おまんこの液が…溢れて止まりません」

 

 

 

 震えた声、耳を澄まして上目に

 

 首をもたげさせられて

 

 

 

「先輩、私の先輩……赤ちゃ、ゴホン……先輩♡」

 

 

「マシュ、俺は……んんむぐ」

 

 

……ぬつ、くちゅ、っちゅ

 

 

「っぷは、あぁ……ん、ふぇんはい、ん……ふふ、ふふふ」

 

 

 たっぷりのキス、唾液と唾液を混ぜ合って分け合う。

 

 糸を引いた唇と唇、吐息でぷつんと唾液の糸が切れた。切れた糸が顎下あたりに伸びて、そっと指で拭く。

 

 顔を見て、汚れていないか観察して。満足して、マシュはふっと笑った

 

「?」

 

 笑った。それとも嗤った? とにかく、魅せる表情はどうも蠱惑的で、艶やかなもの。

 

 照明を背にして影を帯びた表情は、恐ろしいほどに美麗であった。息を飲むほどに、下半身にキてしまうマシュの表情を見て、不安にも似た戸惑いが起こる。同時に、期待と興奮も収まらない。矛盾は承知だ、けど同時なんだ、同時に起きてしまう。それほどに、今まで築いてきたマシュとの関係から今が乖離してしまっているから。

 

「……先輩♡」

 

「————ッ」

 

 これから、自分に快楽を与えてくれる相手の顔としてみると、もう興奮が止まない。情けない劣情で、肉竿が堅さを帯びてしまう。

 

 無論、そんな恥ずかしい変化は、マシュにさっきから見られていて。何もかも見透かされていて、覗き込まれて、内側はもう既に咀嚼だって嚥下だって終えているかもだ。

 

 そんな相手に、敵うことのない異性に、微笑まれている。

 

「……キスもしました。フェラチオも、授乳も……そして、今先輩の手には私の、おまんこさん♡」

 

 

 

 

 たぶらかす様に、甘くて苦い大人の味で酔わして判断を誤らせるお手前で

 

 マシュは、最後の一押しにかかる。腰を上げて、掌から離れた膣は

 

 

 

 

……ぐぬる、っちゅ

 

 

 

 

 

「ひゃ!?ぁ、ゃ……ぁ、ゃっく……ふわぁ」

 

 

 間抜けた声が出た。情けない、女の子みたいな小枝

 

 伊吹さん、なぎこさん、経験はした。けど、マシュは時間をかけて、たっぷりと焦らして

 

 高めて高めて、ようやくここまで来た。そう、ついに

 

 

 

 俺は、マシュと戻れない関係に至った。

 

 

 

「先輩♡……先輩♡先輩♡、私の可愛い先輩赤ちゃん…………ふふ、あはははは…………ぁ、はは……ぁ、ん…………可愛い、好き」

 

 

 

……ぬる、くちゅつ

 

 

 

 入っていく。湯の中で腰を下ろすマシュは躊躇いなく中へとこの滾った肉竿を飲み干していく。いや、受け入れていく。

 

 食らうようで、捕食者の体をしている。けれど 

 

 その実は、どこまでも受動的な俺を許容する。甘えていいよと、駄目になっていいよ、と自分に依存して甘えてとろけるマスターの情けなさこそがマシュのお求めしている品だ。出したものを下げることも許されない、望まれるまま、提供しないといけない

 

 

「ふぁ、ぁ……マシュ……俺、これ以上は」

 

 

「はい、奥に当たったらそれだけでお漏らしですね……ふふ、先輩のお漏らしが見たい。見せてください、上手にお盛らし、後輩に見せちゃってください……あ、おっぱいは好きにお使いください……吸っていいですし、ちょっと噛むのだって構いませんから……ふふ♡」

 

 

 

……ぐちゅっつ、ツぷ……ぬるぷぷ、じゅっぷ、ぷ

 

 

 

「あぁ、あああぁあああッ!!」

 

 

 

 せりあがる怒涛の快感。往復すらしていない、ただ徐々に進んでいく挿入。回数は一すら満たしていないのに、もうこれだけで耐えるのが辛い

 

 出そうになる。だけど、恥ずかしい、情けないお漏らし、見られたくない。

 

 それもマシュに、後輩としたってくれるマシュに、情けなく、幼子が漏らす様に精液を粗相する。してしまうのだ。

 

 そんなの、辛い。涙を止めたい、泣きたくない、なのに、なのになのに!

 

 

 

「うぅ、っく……マシュ、俺……ごめん、俺……ん、っく」

 

 

「……はい、よ~しよし……おっぱい上手に吸って……落ち着いて、泣いても構いません」

 

 

 

 母のような優しい胸に甘えて、後輩の乳に吸い付いてしまう。縋りついてしまう。

 

 乳輪ごと加えて、舌先で撫でまわして、激しく吸い付いて、それでいて頭を撫でられるからたまらない。落ち着いて、涙が引いて

 

 力が抜けてしまう。

 

 

 

 

 

……びゅ、びゅるっる

 

 

 

 

「!」

 

 

 

 

……びゅぶ、びゅるるる、とぷぷぷ

 

 

 

 

「ぁ、あぁぁ……マシュ…………ぁ、うぅ」

 

 

 

 

「……ん、熱くて、優しい射精です……先輩、ふふ」

 

 

 

 

 顔いっぱいに、両の乳房が押し付けられる。谷間に口を置いて、息ができるようにして

 

 密着して、湯に体を沈めて

 

 

 

 

……びゅるるるぅ、びゅくく、びゅぴゅぴゅぅ

 

 

 

 

「いいこ、いいこさんです……射精ができて、とっても偉いです……先輩は、とってもいい子ですよ……よしよし、ちゅうちゅうしてお漏らし続けましょうねぇ……後輩ママのおまんこで、可愛いお漏らしいっぱいしちゃってください。マシュは、離れませんから」

 

 

 

 

「……——————」

 

 

 

 

 心地のいい賢者感、眠さが回って目が閉じてしまった。

 

 

「しーし、びゅっびゅ……先輩、お漏らしですね♡……お漏らし、赤ちゃんのような、可愛いお漏らし♡」

 

 

 顔いっぱいに、マシュの柔らかさと温度を感じて、心地のいい脱力感で暖まる。耐えがたい、離れて欲しくない。

 

 暖かい。恥ずかしくて、心地いい。ずっと、このままがいい

 

 

 

 

「先輩、気持ちいいですか?……マシュも、お腹がいっぱいで幸せです」

 

 

「————」

 

 

 頷く。それだけで意は汲んでくれる。

 

「少しだけ、もう少し暖まってから……そうしたら、ベッドへ行きましょうか……そこで、この続きを…………はい、安心してください」

 

 

 抱きしめる、額の髪を払い避けて、淡いキスそっと落とした。

 

 そして、一言

 

 

 

「後輩ママとセックスをしましょう……せーんぱい♡」

 

 

 

 

 服を脱いで、性を経験して、そして今自分を食べようとしている。そんなマシュは、もう乗りに乗っている

 

 駄目になる。駄目にさせられてしまう、愛しい後輩の全てで

 

 

 

……びゅる、びゅく、びくくぅ

 

 

 

 

「あ、またお漏らし♡」

 

 

 

 

 

次回に続く

 




次回で本番、マシュの全肯定甘やかしセックスをお楽しみあれ


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(9) マシュ、寄り添う優しさは後輩ヒロインの特権

マシュのASMR、あまあま耳舐めセックス奉仕、後輩ママは包容力も優秀

そんなお話を書きたい


 

 

 

 

————マシュ、彼はもう起きて……「起きてないです、疲労で眠っていますから安静に寝かし、一切連絡をせず放置することを推奨します」

 

 

 

 

 

 

————彼はいるか?悩みがあるなら所長としてたまには相談を、年長者としてありがたい格言の一つや百

 

 

 

……一つも不要です

 

 

 

————え、でも

 

 

 

 

……今、先輩に必要なのは後輩でサーヴァントでピンク髪で女性でマシュ・キリエライトなる名前の存在だけですから、では

 

 

 

 

 

————いやそれこの世に一人しか、あ……プツン

 

 

 

 

 

 

 邪魔な連絡を絶つ、なにやらタブレットで部屋の設定を弄り

 

 

 

……明日までオフラインです。非常時の連絡だけ私の端末に届くようにしておきました

 

 

 

 

 眼鏡をくいっとあげて出来る女風にしてはいるが、それらの行動は全て夜の営みの邪魔を廃するため。

 後輩は、かくも立派な後輩で、先輩として恐ろしいほどに誇らしい。

 

 

 

   ×   ×   ×

 

 

 

 入浴を終えた。その後、俺はマシュに全部をゆだねた今こうしてベッドの上でお利口に座らされた。ちなみに、シャツとパンツを着用した姿で

 

 そして、マシュも一応裸ではない。下着姿だ。間に休憩を挟んでからしようと決めてのことで、正直裸を眺めていたかったから惜しい気持ちでいっぱいだったけど

 

 けど、今は逆に

 

「……視線」

 

 

「!」

 

 

 

 にまりと、眼鏡の奥でほほ笑む。愛らしい子供を見るような目で、叱りつけることは無いどこまでも過保護な笑みで、こっちに視線を向ける。

 

 下着姿に眼鏡だけ、そんな姿は、中々にそそるものがある。

 

 

 

「……先輩」

 

「は、はい!」

 

 

 緊張で声が上ずる。そんな様子に、マシュは和やかに微笑みで返す。

 

 

 

「緊張なされていますね、ですがご安心を……もう始めますから」

 

 

 

 

 ぎしり、ベッドスプリングが音を鳴らす。二人分、今片膝を載せて四つん這いでベッドに乗り上げる。

 

 マシュは向かってくる。裸のマシュが乳房と臀部を揺らして、こっちに迫る。

 

 迫って、後ずさりする俺に追い付く。肩に手が触れた、つかまった。

 

 

 

「大丈夫、大丈夫ですから」

 

 

「ぁ、うん……うん」

 

 

 有無を言わせない。淫靡な肢体を余すことなく晒してなお、マシュは余裕で俺に迫る。

 

 恥じらいはあると思われる。だが、それ以上に嬉しさが優っているのか、見られることが喜ばしいといった感じで

「先輩に裸を見られるのは気持ちがいいです。露出狂なる倒錯した趣味の人物の心境、ほんの少しだけ理解が出来る気がします」

 

 本気か冗談か、審議が付けられない。そんなマシュの言葉に、こちらはただ曖昧なうめき声しか出せない。

 

 恥ずかしさ、気まずさ、また沈黙に戻る。けど、見たい欲が不可抗力にも、眼球をマシュの方へと向けてしまう

 

「……ふふ、おっぱい以外にも視線を感じます」

 

「うぅ……その、あぅ」

 

 

 俺の情けなく追従してしまう視線を肌で感じとる。もはや新スキルを疑ってしまう。

 

 

「見たい、ですよね」

 

 

「……」

 

 

 頷く。嘘に意味はないから。

 

 

 

「……では、もっと近くへ」

 

 

「!」

 

 

 

 迫るマシュ、後ずさる自分。下がる場所はベッドの上ではすぐに消える。足首を掴まれてしまえば、縫われたように体は動かない

 

 マシュが迫る。自分は、もう動けない。

 

 こっちは後ろに手を付いて、足を伸ばして坐して、肉竿はギンギンに天を仰ぐ。対して、マシュは膝立ちで股の間に入ってきた。

 顔の位置にたわわな果実、下着に収まった形良く瑞々しい果実。

 

 

 

 甘くささやく声を天より賜る。

 

 

「先輩、セックスの経験はもう十分なはずです。マシュは、先輩に身をゆだねようかと思いますが、いかがですか」

 

 

 ささやく。とろけた声で、風呂の熱気がまだ抜けきってないのか熱く蒸れた音が鼓膜奥深くまでをくすぐった。

 

 ぬるま湯を注がれるようなもどかしさ、けどそれを欲してしまう情けないマゾな自分に嫌でも気づかされる。

 ささやきが心地良い、だがそれと同じかそれ以上に羞恥が漏れ出てしまう。当然、そうなれば

 

 

 

「先輩、暴れないでください」

 

「は、はい!……え?」

 

 

 見抜かれた。そうなればマシュは容赦しない

 

 

 

 

……くちゅ、れる

 

 

 

「!」

 

 

 

「ん、ふぇんはい……はむ、ん、るる、ちゅる」

 

 

 

 不意打ち、またも反応しきれず。踏み込まれてしまった。

 

 マシュの吐息、唇の潤い、口内で官能的な濁音を奏でる舌の蠢き、全部、希釈されることなく原液で注がれていく。

 

 

 

「……ぁ、かっぁ……ましゅ、それだめ、だめ、ぁ」

 

 

 

 

 情けない声ばかり漏れてしまう。そして、そんな声がマシュのエスっ気をさらにそそのかして引き出してしまう。

 

 左耳をぱっくりと咥えられて、じゅるると唾液の音を響かせて耳孔を舐めまわされる。もどかしくてくすぐったくて、でも気持ちが良い。

 

 触れていないのに、下着の中で肉竿が震えてしまう。

 

 漏れ出て、しまうッ

 

 

 

 

……れる、ぐちゅつ、るつ、しゅつるる、ゅるるく……じゅっぷ、ぐく、っご、っこっくく……ぐぷじゅるるるぅうう

 

 

 

 

「ま、マシュ!」

 

 

 

 

「ぁ、はむ……ん、んんッ……ふぇんはい、かわいい♡……声、出ちゃいますね……ぁ、泣かないでください……大丈夫ですから、ね……はう、っむ……じゅるるる」

 

 

 

 

「————ッ!!」

 

 

 

 

……くちゅる、じゅるるる!

 

 

 

 

 止めない、謝るなんてただの建前。

 

 マシュは容赦なく耳を責める。気持ちがよくて、抗いようのない快楽の供給に止めてと言えない。

 

 押しのければいい。マシュもそれでやめる、本当に嫌がることはしない。だけど

 

 

「るる、じゅっぷぷ……ぐちゅ、はぁ、ふぇんはい……先輩、あぁ、嫌がっていないみたいですね」

 

「……ぁ、あぁ」

 

「かわいい、先輩の泣き顔はとってもかわいいです……甘えたいですよね、気持ちよくしてほしいですよね」

 

 

 ぬる、くちゅ

 

 

「————ぁ、ふぁ」

 

 

 唾液のついた指だ。左耳にまとわりついた唾液のぬめりでくすぐるのだ。耳裏、耳孔、撫でるように慈しむように、左耳に快楽責めを続けてくれる。  

 つまり、今度は

 

 

「ふふ…………ぁ、はむ……じゅる、くちゅるる」

 

「!」

 

 甘ったるい刺激、逃げ場のない音の波で内側が溶かされる。

 

 このまま、全部が溶かされてマシュに飲み干されてしまうのだろうか。仮にそれなら、なんだか悪いとは思えない自分がいる、理解させられる。わからせが止まらない。

 

 

……じゅるぷ、くちゅるるッ、じゅぷくくッ!!!

 

 

 

「は、はは、はわぁ……だめ、駄目だよマシュ……マシュ、ぁ、マシュ…………マシュ」

 

 

 

……ぐちゅるる、ぬちゅぐ

 

 

 

「んっぷは、ぁ……っちゅ、るるぅ……くちゅるるぅ、じゅる、はぶ、ぐちゅぬ、るちゅ……ぁは、先輩……マシュの名前、呼んでください」

 

 

 

「ま、マシュ……マシュ、俺、もう!」

 

 

 

 我慢できない、もう駄目だ!

 

 

 

「……ぁ、先輩…………ん」

 

 

 

 まさぐる掌、お腹に触れて、腹筋をなぞるように降りてく。

 

 ゴムの締め付けを押し開けて、指先から陰茎を包むように掌が入っていく。下着の中で、性器を完全に掴まれた。

 

 

 イキリ立つ肉竿に、その膨張具合に、マシュはうれし気に微笑む。そんな横顔を見てしまった。

 

 蠱惑的で、官能的な女の顔をした、マシュがそこにはいる。。

 

 

 

「勃起、射精……ちゃんとできて偉いおちんちんさんです」

 

 

「……え」

 

 

 

 

 

 

…………びゅる、くぴゅぶぶ

 

 

 

 

 

 

「ぁ……あぁ」

 

 

 

 涙腺が開く。恥ずかしくて、涙が出てしまうけど、それはマシュの乳房で全部受け止められてしまう。

 

 

 

「大丈夫、大丈夫です……泣かないで、悲しまないで、恥ずかしがらないで」

 

 

「……ッ」

 

 

「えらい、とっても偉いおちんちんさんです……いけないのは私の方」

 

 

「え」

 

 

 

 まさぐる手、掌にまとわりつく精液を確かめるように握っては開くを繰り返す。。

 

 絶頂後の敏感な感覚に悶えていると、マシュはいそいそと動き出していた。

 

  

「先輩、脱ぎ脱ぎしましょうね」

 

 

 子ども扱いのセリフ。言い返すことはせず、従ってしまった。

 

 脱がされていく精液で汚れた手でこっちを汚さないように、片手だけで器用にパンツとシャツを脱がすのを手伝う。

 

 下着姿だけ、けど全裸になってしまったらもう落ち着かない。入浴中も大概だったけど、それでもベッドの上で裸でいるのは、落ち着かない。落ち着かないから、疼いてしまう。

 

 

 

「先輩、おちんちんさんを拭きますので……痛く感じたらおっしゃってください」

 

 

「う、うん……って、マシュ!」

 

 

 言うや遅く

 

 マシュは、何も言わずその場で下着を脱ぎ捨てた。簡単に、当たり前みたいに

 

 

「大丈夫です、先輩だけ裸にはしません。あ、もしかして身に着けたままがよろしかったでしょうか?」

 

 

「……み、見たい」

 

 

「なら、このまま脱ぎますね」

 

 

 

 肩ひもを外したところで留まった脱衣、再開するやすぐ乳房があらわになる。ベッドの上で立ち上がり、ショーツに指を入れてするりと脱ぎ捨て、脱いだショーツは手に

 

 しゃがんで、今度は俺の前で、手に持ったショーツを近づけて

 

 

「ぁ……っく」

 

 

「綺麗にします、から」

 

 

 

 脱いだばかり、体温が残るショーツの布で肉竿の白濁が拭われていく

 

 念入りに、丁寧に、すっかりショーツの温度が肉竿で覚えてしまった。脱ぎたてのショーツを、肉竿にあてがう時の感覚を、心に刻み込んでしまった。これは、きっと忘れられない思い出になる。

 

 

 

「……ッ」

 

 

 

 念入りに、吹いた後の肉竿を見てマシュは微笑む。そして、吹いたショーツをその場でブラと一緒にまとめて置いた。

 

 坐したまま、マシュは少し下がった。

 

 

 

「……ましゅ、なにを」

 

 

 

「なにを、でしょうかね」

 

 

 

 楽しげに笑う。

 

 裸で向き合って、精液で汚れた下着を挟んで退治したこの状況で、マシュは楽し気に笑っている。

 

 まだ、何かするつもりなのか、身構えて力む俺に対し

 

 

 

 マシュは

 

 

 

 

 

……する

 

 

 

 

 

「!」 

 

 

 

 

 ベッドのシーツがこすれる音、膝立ちで座ぐり下がって態勢を整えて。

 

 目の前で、丁寧に姿勢を正して、正座のマシュが映る。

 

 

 

 

「……伊吹童子さん、清少納言さん、お二人の助言ですが。これは、私が本心から行っていることです」

 

 

 

「あ、あぁ……マシュッ」

 

 

 

 

 土下座、頭を下げて丁寧な所作で土下座をしている。

 

 全裸で、衣類を前に置いて。

 

 俺の前で、マシュが全裸で土下座をしているのだ。

 

 

 

 

 

「我慢をしないでください」

 

 

 

 

 

 

「甘えたいなら、強がらなくていいのです」

 

 

 

 

 

 

「二人だけなら、駄目になったってかまいません」

 

 

 

 

 

 

 

「かわいい先輩なら、マシュはどんな奉仕も厭いません」

 

 

 

 

 面を上げる。今度は、優しい笑みで

 

 

 

 

 

 

「マシュは、先輩の全てを受け入れます……だから、欲の赴くままに私を犯してください♡」

 

 

 

 

 

 

 再び礼、ゆっくり時間をかけて丁寧に想いを伝える。

 

 許して、受け入れて、そして最後は手助けをする。受け身で甘えて、けど興奮で高まった欲情はマシュの意思を無視して犯したい非情に変わっている。

 

 甘える権利をくれた。その上で、今度は

 

 

 

 

「ま、マシュ……おれ、はッ」

 

 

 

 

 

「はい、もう我慢しないでください……好きに、暴れてください」

 

 

 

 

 

 笑みで返す。すると、正座を崩して女の子座り、いや

 

 そのまま、後ろに手を付いて、膝を立たせた。

 

 

 

 

 

 開いた脚の間には、すでに濡れが十分すぎるマシュの膣口が開かれていた。

 

 

 

 

 

 

「!」

 

 

 

 

 

「きゃ!……ぁ、先輩……そうです、我慢しないで……そう、力ずくでも構いません、からッ」

 

 

 

 

 

 押し倒して、組み伏せて

 

 それでもなお優しく微笑んでくれるマシュを見て、涙が出る。うれしくて、たまらない。

 

 

 

 

……ぬる、ぐちゅつ

 

 

 

 

「マシュ、マシュマシュッ!!」

 

 

 

 

 抱きしめて、腰を揺らし、反り立つ肉竿の入れる場所を求める。正常位で、自分から挿入する。がんばって、マシュを気持ちよくしたい。それで、マシュで気持ちよくもなりたい。

 

 亀頭の先が愛液で濡れた痴毛を押しのけた。ヌルるいた割れ目の質感、けど入る場所がみつからなくて焦る。

 

 

 

「大丈夫です、よ……その下に、はい、おまんこさんはそこにありますから……ぁ、はぅぁ……ぁ、先輩♡」

 

 

 

「————ッ」

 

 

 

 

 挿入していく。今度はすぐに出さない。

 

 マシュを見る。肉竿を入れられて、目の端には涙粒が見える。けど、幸せそうに笑っている。

 

 

 

 

 

「先輩、がんばれ……がんばれがんばれ、ふふふ」

 

 

 

 

 

 いじらしく、冗談めいた言葉を言う。それがたまらなく、肉竿に響く。

 

 

 

 

「……ま、マシュッ」

 

 

 

 

 

……びゅるるる、どぴゅぷ

 

 

 

 

 

「え、あぁ……えっと……先輩」

 

 

「……————ッ」

 

 

 

 恥ずかしくて、目が見れない。

 

 

 

 

「えっと、その……大丈夫です。時間はありますから、このまま続けましょう……はい、なんてったって、おまんこさんは逃げませんから」

 

 

「う、うん」

 

 

 

 慰められる。マシュの胸に顔をうずめて、そのまま撫でられるまま撫でられて、甘い言葉をたくさん耳に入れる。

 

 10分、それから本番を再開すると決めた。

 

 心地の良い夜と激しく乱れた夜を、マシュと共に過ごすために。

 

 

 

次回に続く

 




次回、ねっとりじっくり本番セックス

マシュ編終わったら次どうしよう、キャラごとに一話完結始めようかしら。願望


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(10) マシュ、寄り添う優しさは後輩ヒロインの特権

やっとたどり着いた本番シーン。ここまでじっくり読んでくれた読者ニキ達に感謝を、日刊ランキング乗ってたの嬉しかったです。評価にも感謝を、





 

 マシュの柔らかさを形容するなら、ふんわりと焼き上げたケーキであり、同時に滑らかなプリンの様でもある。矛盾しているかもだけど、そんな二つを合わせたようなお菓子があるならまさしくマシュと同意義といえよう。

 

 二の腕、太もも、お腹、そして胸、どこを触っても柔らかさと吸い付く瑞々しさを感じる。押し返しつつ、包み込むやさしさは飽きることの無い。特に、口で含めばより如実にそれらは伝わってくる。

 

 口に含む時までは形を保つが、唾液の一塗りでとろりとろけて喉を伝う。そんな机上にしか在りえない極上の菓子が脳裏に浮かび、甘味は出ずとも口は求め続けて吸うことを止めない。

 ここまで誉めちぎりで 贔屓目と思われれば仕方のないけど

 

 それでも、俺にとってマシュは甘い、甘くて柔らかくてずっと味わっていたい菓子なのだ。マシュ以上に最上の菓子を俺は知らない。

 

 

 

 背格好も近い、同年代の女の子。だけど、後輩であり、頼れる戦友。

 

 けど、ベッドの上では母性に満ちた上位の異性。

 

 施されることに抗えず、後輩に屈して全てをささげてしまう。そんな情けない先輩を、マシュは喜んで受け入れて、また施しの授乳や行為で返す。

 

 飽きることのない人肌の甘さで、マシュは俺を攻略しにかかる。

 

 それは、こうして今も

 

 

 

 

……ぬぷ、ずちゅつ、ぐちゅんッ!

 

 

 

 

 懸命に腰を振って見かけは自分が責めている様な光景だとしても

 

 

 

 

「……ぁ、あッ!」

 

 

 

 

 

……びゅるくく!!どぴゅぷぷぅううううッ!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「先輩♡……よしよし、大丈夫ですから……はい、おちんちんさんは元気で問題ありません。おまんこさんの具合に先輩も慣れてきたはずです、万事は上手く行っております」

 

 

 慰めの言葉、キスと頭なでなでで元気をもらう。

 

 気を持ち直して、もう一度マシュへ覆いかぶさるようにして態勢を取る。正常位の体勢。

 

 奥深くで中出したはずの肉竿はすっかり硬いまま。刺激が起こらないように、慎重に動いて、手を握りあう。

 互いに指と指を絡み合わせて恋人繋ぎ、この状態で、腰を引いて、押し込む。

 

 

「……く」

 

 

 ぬる、くちゅ、ふわふわでとろとろなマシュのおまんこ、柔らかさはここにまで至るのかというぐらいとろけた質感の膣内は余すことなく陰茎を咥え込む。

 

 膣道の形状、伊吹さんみたいな名器と呼ぶような形状はない。けど、優しく包み込む独特の感覚はすさまじい。舌と歯のない口の中みたいな、粘液で暖かく包まれて、もみほぐす膣内の蠢きが全体に襲い掛かる。

 

 とろとろふわふわのマシュのおまんこ、肉竿をぱっくりと根元までくわえて、嬲りまわして咀嚼する。入れているだけで、もう達してしまいそうだ。

 

 

……じゅぶ、ぐぶちゅ

 

 

「ふふ、そうですよ……そのまま、引いて、ぁ……んあ、はい……一回、二回……がんばれがんばれ、です。先輩、おまんこさんお上手、おちんちんさんの勃起上手……大丈夫ですからね、ゆっくりでいいですから、先輩のペースで構いません」

 

「……ちょ、ぁ……マシュ……っく」

 

 

 5、6、徐々にスピード上げていく

 

 けど、これは自分の意思じゃない。引き込まれているのだ、マシュは無自覚かもだけど。

 

……ぎゅちゅ、ぐちゅつ……むぎゅぎゅぅ、ぐっくッ

 

 

「!!」

 

 

 さっきから、両足は腰に抱き着いて、挿入を手助けしてしまっている。痛いほどのスローペースな快感でさえもう限界なのに、徐々にとはいえ早くなっていくピストンに肉竿は悲鳴を上げてしまう。

 

 小刻み、トントンと奥の子宮にぶつかる鈴口より、小便を漏らしてしまうような刺激が走って、もう、限界が来てしまう。

 

 耐えられない、マシュの中が気持ちいい。溶ける、溶けてまた

 

 

「ぁ、あぁ……ん、っく」

 

 

……ぬくちゅ、じゅ、れるる

 

 

 

「ぁ、はっむ……♡ふぇんはい、唾液……飲んじゃいますね……はむ、じゅるぷ、れるくりゅ、ちゅぱ、んっむ……ふぇんふぁい、だひへいいれふよ♡」

 

 

 

 

 キス責め、もう自分で腰を動かす力もない。

 

 恋人繋ぎで逃がさない手、マシュの体へ覆いかぶさるように倒れて、けど挿入は繰り返される。腰を突き出すようにして引き離し、また両足の拘束でピストン、根元までぐっぽりとおまんこに食べられてしまって、飽和した愛液がトプトプと噴き出る小刻みピストンが肉竿を襲うのだ。

 

 唾液をすすられ、粘膜を舌先で嬲られる。脳の奥を内側よりかき回されるような甘く苛烈なキス。

 

 

 逃れようのないマシュの正常位で、また、またも出してしまうッ

 

 

 

……ぐっぷ、ぬっぷ、ぐちゅどちゅ、ジュップンッ!!ぬっぷ、グプぷ……くちゅん、ずちゅ、ぬちゅぷッ

 

 

 

「ま、まふゅ……ぁ、もう、ごめんぁはい……ごめん、あぁ、ごめん……っく、ぁぁあぁ」

 

 

 

 出る、出てしまう。漏らしてしまった。

 

 陰嚢がぐるるとトルクを上げて精液を急精製、吐き出す精液は蛇口をへし折られた水道のように荒々しく放たれる。膣奥に注いで、注ぎ切ってなお止まらない射精なんて、経験したことはない。伊吹さんやなぎこさんの時ですら、ここまではなかった。

 

 子宮内で溢れかえる精液に、マシュは幸福を実感しているのが表情に見えている。そして褒める言葉を吐きながらキスの応酬も止めない。

 

 快楽に快楽の重ね掛け、絶頂に重ねてまた絶頂が全身を駆け巡る。

 

 泣いて、喘いで、射精の快感で脳が馬鹿になりかねない。そしてその間も、マシュの唇とマシュの舌の味、唾液をいっぱいに混ぜられて、泣き叫ぶ絶頂の声を余すことなく飲み干されている。助けを求める声なんて上げられるわけもなく。

 

……とっぷ、とぷぷ

 

 

 

「————……ァ、あぁ」

 

 

「よしよーし……せんぱい、ふふ……よしよし、よーし、よし……お漏らし、お上手♡……ん、んっちゅ、ちゅ……ぁ、舌、からめまひょうれ……ぁ、んちゅ、りゅる……ふぇんふぁい、れぇ……にゅちゅ、っつ」

 

 

 だから、ただただ泣いて泣いて、陰嚢が空になりストップするまで、馬鹿になった肉竿は精液を吐き続けていく。

 きっと数値で見れば数秒、半分にも満たない秒間なのだろうけど、感じるソレは無窮の時とも思えるほどに永劫さがあった。

 

 息も絶え絶え、はやく止まれ、出し切ってしまえ。呪詛の声を心で吐き続けて

 

 

 そうして、壊れる寸前の、本当にギリギリのライン

 

 

 そよ風の一押しで精神が奈落に落ちて消え去る瀬戸際に、安らぎの甘さが口に含められていることに気づく。

 

 

「せ、ん、ぱ、い……せん、ぱい」

 

 

 

「……ァ」

 

 

 

 気づけば口には唇ではなく乳房があった。マシュの柔らかい乳房に頬を預けて、吸い心地のいい乳輪と乳首の舌触りに甘さを感じる。

 

 出るものはないけど、それでも甘いと感じてしまって、いくらでも欲してしまう。情けなく甘えて吸い続けて、頭を撫でられて、そこまでしてようやく自分の意識が保たれていることに気づくのだ。

 

 現状を理解する。大量射精の虚無感、そして授乳と抱擁による充足感。これが、もう4回目。

 

 

 

 

「……ぁ、ァ」

 

 

 

……びゅるる、びゅ

 

 

 

 

……しょわぁ

 

 

 

 

 漏らした。今度は、本当の意味でお漏らしだ。

 

 

 

 けど、マシュは動じることは無い。力なく倒れる俺に、耳元で甘い言葉をささやき続ける。

 

 

 

 

 

……しょわ、じょわぁぁ、しょろろぉぉぉ

 

 

 

 

 

 

「大丈夫、大丈夫ですよ……先輩、おちんちんさんは上手におしっこができています。おまんこさんの奥で、どっちのお漏らしも出来て偉いです……いい子、いい子ですね……おしっこ上手で、先輩はいい子さんです」

 

 

「……ぁ、マシュ……ごめん、動けない」

 

 

「はい、ですから……このまま、中出しと一緒におしっこも出し切ってしまいましょう。えっと、そうですね……こういうときは」

 

 

 

……しょろぉ、ちろろぉ

 

 

 

 耳元に触れる吐息、力ない今マシュにされるがまま、マシュの顔の横で突っ伏した俺は

……ぬる、ゅ……ちゅつ……じゅうぅ、ゅわ……ぬゅ

 

 

 

 耳を舐めた時みたいに湿った息遣いで耳孔をふやかされる。

 

 上気した調子で、艶やかな響きを持った水気たっぷりの声が、耳の奥に注がれていく。

 

 

 

 

 

「……しーし、じょうず。先輩のおちんちんさんは、とってもいい子、しーし上手でいい子いい子、偉いです、かっこいいです」

 

 

「—————」

 

 

 

……しょろろろぉぉぉ、しょぉおぉぉぉ

 

 

 

 

……ちろ、ちろろおぉぉ

 

 

 

 

「しーし、しーしがじょうず……いい子、先輩はとってもいい子……だから、このままお漏らし続けましょうね……後のことは、全部マシュにお任せください」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 夜のマイルーム、皆もう就寝に落ち着くためにベッドに伏すだろ頃合い。

 けれど、まだマシュとの行為は完了していない。

 

 日付を跨いだ時刻、開放をされて飲み物を飲んで、少し休んでまたベッドの上で

 

 

 

 

 

……くちゅ、しこしこしこ

 

 

 

 

 

 

 

「!」

 

 

 

「ぁ、痛かったでしょうか?」

 

 

 

「……えっと、もう少し優しく」

 

 

 

「はい、お任せください……だから、先輩も」

 

 

 

「…………ぁ、はむ」

 

 

 

 授乳手コキ、マシュの手の中でゆるやかに勃起が促される。母乳は無いけど、授乳でマシュから栄養を貰う。行為は、まだまだ続く。

 

 

 

次回に続く




ようやくたどり着いたマシュの本番、正常位のはずが主導権は握られて、最後はお漏らし二種。膣内放尿は一般性癖であってほしい。苦手な人にはごめんなさいを言いますのでなにとぞお許しあれ

次回も本番、あまあまマシュの豹変をお楽しみに


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(11) マシュ、寄り添う優しさは後輩ヒロインの特権

マシュの母乳が飲みたいかーーーーッ!!


 

 

 授乳手コキ、マシュに身を預けて、優しく肉竿をしごかれながら心と体を休ませる。

 

 すぐに行為を再開と行かないのは、拙い腰振りで懸命に耐えるも先に果ててしまう自分のせいだ。

 

 

「…………ッ」

 

 

 

 まどろむ小休憩、すこし頭も冷えて、思うことが出てきた。

 

 少なくとも、自分はもう未経験ではないはずだった。伊吹さんやなぎこんを経て、慣れてきたはずなのにまるで初心者に戻ってしまって、また倒れる。そんな情けない姿なのは何故か。

 

 正直情けない限りだ。もっと上手に、互いに気持ちよくなれる行為を目指したいし、実際にすべきだ。けど、現実はマシュにリードされて果てるばかり。 

 

 その上、今もこうして慰められている。マシュは早漏を諫めず過保護なまでに褒め殺しにかかるのだ。

 

 

「先輩、大丈夫、大丈夫です……おちんちんさん、ちゃんと出せて偉いですから」

 

 

「……ぁ、でも……ぅっく」

 

 

 抱きしめ、押し付けて乳首を嚥下させるぐらいにあてがって、いっぱいに乳房を与えながら褒め続ける。

 

 

「がんばった、がんばりました……先輩は良い子さんです。ちゃんと、精液はおまんこさんに届いていますから……ですから安心してください……大丈夫、大丈夫なんですから……よしよーし、いいこいいこ」

 

 

……ッ

 

 

 手の中の感触に包まれた肉竿、あれだけ出し続けたのに一向に萎える様子はなく。今もむくりむくりと脈に血が巡り勃起を続けている。陰嚢は精液を急精製してまた次の射精に備えるべく張り詰めている。

 

 褒められる言葉が気持ちよくて、頑張れだけで達してしまいそうになるのを耐えて、快感を高めていく。

 

 この状態で、また再開すればどうなるか、それは間違いなく甘い快感に浸りながらマシュの中で射精。

 

 けどこれではただのお漏らしだ。

 

 

 子供の情けないお漏らし。良くはない、のに

 

 

……マシュは、きっと

 

 

 それでもいいのかもしれない。俺は恥ずかしくとも。

 

 マシュは、お漏らしこそ望んでいるのかと、思えてしまう。

 

 

 

「お漏らし、上手にできて偉いですね♡」

 

 

「うぅ……ま、ましゅぅ」

 

 

 

 俺の後輩は、こんなにも母性いっぱいで、駄目な息子まで愛してしまうのだから。なんとも、杞憂であるとしか言いようがない。

 

 受け入れられるかは、ともかく。

 

 

 

 

……ぬぷ、どぷぷ

 

 

 

 

「先輩、ぁ……出ちゃいました」

 

「……ッ」

 

 

 

 勢いよく飛び出て、ベッド下へ届く射精が自分の目でも確認できた。出し終えた肉竿は丁寧にチリ紙で拭きとられる。

 

 汚れのない綺麗な肉竿にされた。未だ固く反り返って萎える様子はない。

 

 

「少し休みますか?それとも、お口やお胸で前戯を致しましょうか?……それとも」

 

 

 おまんこですか、ささやいた。乳房に顔を預けた態勢で、甘いささやきは天より落ちる甘露の雫だ。逆らえない快感に身が震える。

 

「……まだ、がんばりたい」

 

「わかりました、では先輩」

 

 

 

『今度は下になってください』

 

 

 

 

「え」

 

 

 

 突然の欲求、施すばかりのマシュから、何とも意外な言葉が出た。

 

 

 

「……ぁ、えっと」

 

「お嫌でなければですが」

 

「い、嫌じゃない!」

 

「……では、さっそく」

 

 

 

 意外、だけどここまでずっと甘やかしてくれるマシュに対してこっちからは何も出来ないでいる。

 

 だから、拒むなんてできない。そんなことをしてしまえば、マシュが離れそうで、恐ろしい。

 

 

 

……依存、なのかも

 

 

 

 

 

 冷静にその漢字二文字が浮かぶ。

 

 

 

 

 

「……やはり、お嫌でしたか?」

 

 

 

 

 申し訳なさそうに問うてくる。甘やかすと言いながら、絞り取る正常位の逆責めに罪悪感を抱いているのか。

 

 理性が働いて、マシュは問うてくる。

 

 

 

 

 

…………このまま、頷けば

 

 

 

 

 

 

 苛烈な責め、甘さで迫り甘味で押しつぶす。マシュは欲情している、だからきっと無意識に行ってしまっている。

 

 正常位で、形だけとはいえリード権をゆだねてあれだ。もし、主導権を完全に握られてしまえば

 

 自分は、果たして形を保てられるだろうか?

 

 

 

 

「……先輩?」

 

 

 

 

「ま、マシュに動いてほしい……です…………ぁ」

 

 

 

 

 

……ドクン

 

 

 

 

 

……ゾク、ゾクゾクゾクゾクッ

 

 

 

 

 

 

 無意識だ、断るべきなのに、これ以上は戻れなくなる。踏みとどまるべきなのに、求めてしまった。

 

 甘えたい、その言葉の中に含めた変態的な要求。今行われた行為の延長を、さらに濃密な行為をもとめてしまっていることを

 

 

「ま、マシュ、いまの、は」

 

 

 弁明を、頭を振り絞って言葉を繕うとする。だけど

 

 

「————先輩」

 

 

 

 

 

……ぎし、ぎゅしッ

 

 

 

 

 揺れるベッドスプリング、立ち上がるマシュの下半身

 

 眼前に見えるは痴毛が指し示すマシュの膣口。白濁を含み、愛液と共に内腿から垂らしている。

 

 

 

「ま、マシュ……わ」

 

 

 あっけにとられているうちに、マシュは俺を押し倒して、胸板に手を付いている。

 

 騎乗位、その態勢が出来上がってしまった。逃がさないように、獲物を組み伏せて今か今かと牙を見せる捕食者を連想してしまう。

 

 けど、怖い顔見せない。向ける顔は何処までも艶やかで、笑みの延長線上にある。だから、それ故に恐ろしい。

 

 

 

 

 

「先輩、わたしの目を見て……もっと具体的におっしゃってください」

 

 凄みを感じる。

 

「正直に、して欲しいことを……はい、知っていますよね……先輩はエッチさんですからその手の言葉もご存じです」

 

「そ、それは……ねえ、なんでそんなこと」

 

「……き、で始まる言葉……はい、どうぞ」

 

「…………き、騎乗位ッ」

 

「はい、よく言えました……じゃあ、口を開けて舌を出してください」

 

「……ふぁ、はぃ」

 

 

 逆らえない。呪力のある言霊で操られているような心境だ。マシュの言われるままに、犬のように舌を出してしまう。

 

 淫靡に目を和ませて、そんなこちらをマシュは見つめて、唇を少し開いた。

 

 

「……もう、いいですよね。先輩、今度は私が好きに動きます。だから」

 

 

 

 逃げないで、と

 

 

 

 告げると同時に、甘い感触が顔を全て覆いつぶした。

 

 

 

 

「!」

 

 

 

……くにゅ、むにゅぅ

 

 

 

「……先輩、申し訳ないですが私は欲張りのようです。可愛い先輩の上になって、先輩を甘やかして……そして…………ぁ、先輩を、言葉は悪いですがお許しを」

 

「ま、マシュ……ぁ」

 

 

 押し付けられる乳房、熱く汗ばんだ人肌はすっかり発情の熱が灯っている。

 

 

 

「先輩、マシュは先輩をめちゃくちゃにしてあげたいです♡」

 

 

 

「!?」

 

 

 

 

 微かに覗いた、谷間越しに見たマシュの顔は逆光も相まって恐ろしいほどに艶やかな美を魅せていた。

 

 組み伏されて、絞られるのが待ち遠しい。自分がマゾであることが否定しきれない。

 

 顔に押し付けられた乳房のせいで、態勢が僅かに届かない。勃起して天を仰ぐ肉竿はマシュの内腿で切なく疼いて先走りを漏らし続けているのだから。

 

 

「ぁ、あぁ……ぁ」

 

 

 息が詰まる、色気と酸素をいっぱいに吸わされて、肉竿は痛いほどに張り詰める。

 

 また出てしまう。けど、きっと萎えることは無い。

 

 

 

「先輩、襲われるのが楽しみなんですね♡」

 

 

 

「……ッ」

 

 

 口を塞ぐ両の乳首が舌に触れている。汗の塩味、そして覚えのある味が味蕾に響く。

 

 柔肌と、硬さを帯びたポッチ。口腔を満たすミルキーな風味、マシュのおっぱいから、出るものを感じ取ってしまう

 

 出るものはないはず、そのはずなのに

 

 

 予感は生まれてしまう。そして、予感は的中へと至る。

 

 

 

「!」

 

 

 

…………じわ

 

 

 

 

 とろり、一滴の甘みが舌を叩いた。

 

 粘土の高い液、トロリトロリと次々出てくるのは固まったコンデンスミルクの上澄みのよう。 そして、それは紛れもなく、マシュの乳房よりにじみ出たもの。

 

 つまりは、母乳だ。

 

 

「……へ、らんへ……ん、ぐむッ! ぁ、まひゅ……ひゅ、ぐっむ……ん、んっく……ぷは、マシュ息が……ん、ふむんぅ!?」

 

 

「ぁ、あはは……先輩♡ 出ちゃいましたね、甘い甘いミルク……ぁ、飲んで……飲ませます……全部、先輩のですから……あ、んぁあ……いぃ」

 

 

 

 押し付けられる甘い果実の抱擁。息苦しくて、どうにか離れてと言いたい。言いたいけど、力ではマシュに叶わない。

 

 息をしたい。良い匂い、母乳をもっと飲まして欲しい。あぁ、駄目だ。欲求が矛盾している。

 

 押し付けられる授乳でおかしくなる。幸せで苦しくて、このままじゃ、だめ、もう

 

 

 

 

……ずぷ、ぬぷぷ、ズチュんンッ!?!??

 

 

 

 

 

「!?」

 

 

 

 

 

 

 駄目になる、そう思った矢先に開放感が肺に届いた。いっぱい据えた空気、けど、それどころじゃない。

 

 

 

 

 

「あ、ごめんなさい……もう、入れちゃいました……でも、いいですよね……おっぱい、出ちゃいましたから……もう、止められない……はは、あはは♡」

 

 

 

 

 

……ぐぷ、ずぷぷん、ぐちゅ、ぬちゅぐちゅ、ズチュッ!!ズッチュズッチュ!!パンパンパンパンパンッ!!!

 

 

 

「ぐ、ふぁあぁああああああああッ!?!?!?」

 

 

 

 

 快感、いきなりの挿入で内臓全部がひっくり返る心地だ。包まれるとろとろの肉感に会わせて、体重からくる圧迫感と、座って力んでいるから来るだろう締め付け。

 

 さっきと違う。あまりにも違う。

 

 マシュがリードする行為は、さっきの挿入よりもはるかに気持ちがいい。だから、耐えられるわけがない、出る、漏れてしまう!

 

 

 

「ぁ、あぁ……出て、出てる……出てるからぁッ」

 

 

 

 いつ出したか、もはや自覚は無い。抜かれている、体の体温がごっそりと抜き取られてしまう喪失感。そして、抗えない快感で自分が責めを望んでいることをわからさられる。

 

 甘やかし、そして苛烈な責め。そんなマシュを望んでしまっている。

 

 顔は隠せない。泣きじゃくって喘いで、情けなく漏らす姿にマシュは恍惚な笑みを浮かべるだけ。

 

 

 

「あぁ、先輩……そんなに泣いて、それほどに気持ちがいいのですね♡」

 

 

「……ぅ、ひぐ……ましゅぅ」

 

 

「おちんちんさん気持ちいいですね~♡おっぱいコクコクして元気になっちゃいました……アン♡母乳すきすきでまたお勃起、白いちっちも出ちゃいました♡……母乳、お気に召されてなによりです。もしかすると受精してしまったのかもしれませんね……あぁ、そうであれば大変。ですよね、わかりますよね……先輩」

 

「わ、わから、なぃッ」

 

「ふふ、なら教えてあげます。正解は、先輩が正真正銘、わたしの大事な赤ちゃんになった、ということです♡」

 

「ぜ、ぜったいちが……ん、っぐむふッ!?

 

 

 

 

……ぬ、ぐちゅり、ぐちゅ、ずりゅ、っる、グチュッヌチュッズチュ……ッチュ、ずるる、どっちゅんッ 

 

 

 

 

 密着、撒き散らすように吹き出る母乳を浴びていたら今度は直飲み、抱きしめて授乳させてグラインド小刻みのピストンが肉竿も絞り、食らい、飲み干していく。

 

 反論も逃亡も許さない。甘さで溺死させるほどにマシュの快楽責めは加速する。

 

 

 

 

「————ッ!!」

 

 

 

 

「ぁ、イく……母乳出して、先輩の上でイっちゃう……ぉ、あぁぁぁああぁあ、イく……イって、ぁ、出る、母乳止まらないッ」

 

 

 

 

 

 

……ぐちゅぬちゅ、ズパンパンパンパン、パァンッ!!!

 

 

 

 

 

「出る、おっぱい……のんで、お口を開けてください先輩……マシュの母乳を、受け止めてくださいッ!!?」

 

 

 

 

 

……ぶしゅ、びしゅぅ、プシュシュゥゥゥゥゥ!!

 

 

 

 

 

 

次回に続く

 

 




次回、マシュとの本番セックスラストパート。あまあまマシュに絞り尽くされるセックスをお楽しみに

感想、評価等あれば幸い。モチベ挙がって執筆が捗ります


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(12) マシュ、寄り添う優しさは後輩ヒロインの特権

終わりが見えてきた


 

 

 むせかえるほどにミルキーな匂い、甘くて瑞々しい母乳の味はなぎ子さんと似ている。

 

 不可思議な現象、何故か着床もしていないのにサーヴァントなのに、俺が望めば性行為した相手から母乳が出るのだろうか?

 

 三人共に母乳。伊吹さんは自力だったけど、少なくとも何かしらの不思議な力が作用してると思われだけ数はある。三人の内の二人、過半数が母乳。

 

 そういえば、少し前に聖杯の数が足りてなかった、ような。そんなことが今になって気にかかってしまう。もしかして

 

 

 

 

 

……ぷしゃ、ぷしゅしゅあぁぁぁああぁあぁぁぁ

 

 

 

 

「!」

 

 

 ような、気がしなくもないけど、今は目の前の母乳に集中しないと

 

 

 

「ぁ、はぁ……あはは、先輩♡」

 

 

 

 栓を抜いてしまったダムのごとく、張っていたマシュの美乳は放射状に白い雨を降らした。

 上裸に降りかかるマシュの母乳、我慢できずに口は開いてしまう。甘い甘い、マシュのいい匂いが部屋を満たしていくのだ。

 

 

「先輩♡……おちんちん、元気になっちゃいますね……おっぱい飲んで、おちんちんさん元気、あぁなんて可愛い♡素直でいい子です♡……先輩、素直な先輩はとってもいい子……可愛い、好き♡ だから、もっと泣いてください♡」

 

「!」

 

「エッチで気持ちよくなる顔、気持ちよすぎて泣いちゃう顔、甘えたくて寂しくて涙を流す先輩のお顔……見せて、見せてください♡」

 

 

 全裸で、肉竿の上で腰を振りながら母乳を降らす。

 

 膝立ちで、腰を上下前後に揺らすセックスで快楽を与えてくれる。暖かく包み込んで舐めまわすねっとりした挿入、その上でマシュの母乳だ。

 

 溺れてしまう。気持ちがいいだけよりも質が悪い、マシュの母乳に溺れて、無しで生きられなくなってしまいそうだ。

 

 

 

 

「……ッ、先輩♡……ぁ、あッ」

 

 

 

 

……ぬちゅ、ぐッ……ぐじゅるる、ずちゅくくッ!!

 

 

 

 グラインドセックス、深く挿入して肉竿を咥え込んだまま奥の部屋の壁に鈴口をこすり付けて、来るッ

 

 

……ずるる、ぐちゅつ! ずちゅ、ぬずちゅッ!!

 

 

 自重で加味された膣内の刺激、陰茎を10本以上の指で包み込んでにぎにぎされるようにも感じてしまう。複雑で満たされるこの感覚にマシュの上達を、覚えの良さを実感する。

 

 愛のある甘やかしセックスができるマシュは、同時に搾り取る一方的で搾精的な腰使いも可能だった。

 母乳噴き出る美乳を揉みしだき、興奮に溺れて懸命に腰を振る。けど、それではマシュはもう満たされない。

 

 

「ぁ、先輩……お口、開けて……ぁ、れぇん、むんちゅ、ちゅぶ、くちゅるぅ、ぅぁ……あぁ」

 

 

 

 母乳が入った俺の口に、マシュはいきなりキスを重ねた。

 

 互いの唾液、そしてマシュの母乳。混ざり合った液で脳が溶かされていく。溶ける心地が気持ちよくて、つい我慢の糸がまた一本一本と、千切れてしまった。

 

 

 

 

……びゅるる、びゅびゅくくぅううううう!!!

 

 

 

 

「ぁ、あぁ……ましゅ」

 

 

 

 

「大丈夫ッ……ぁ、大丈夫ですからぁ、よしよし……いっぱいお漏らし出来て偉いです……いいこ、いいこ……おちんちんさんビュー出来ていいこです……ぁ、またお勃起♡」

 

 

 

 

 はやい、勃起してもすぐこれだ。

 

 興奮は止まらない。マシュは俺のそんな意思を汲み取って、けど汲み取ったうえで無視して突き進む。

 

 甘やかす慈母の想いを抱きながら、性欲で火照った体は快感を求めて、同時にそれにも従う。マシュは欲しているのだ、こちらの情けなさを

 

「ぁ、マシュ……また、ごめん……また、出るッ」

 

 

 主導権は無い。せいぜい、マシュに喜んでもらえるように、健気に頑張らなければならない。

 

 

 

 

「ぁ……ぁ、はわッ」

 

 

 

 

 頑張らなければ、頑張って、とにかく頑張って

 

 

 

 

 

……ぐちゅ、ぬぐっちゅ、ずちゅるりりいッ!!!!??

 

 

 

 

 

「っく、ぁあぁあ……せんっぱい、ぁ、これすごくいい♡……あ、おちんちんさん、また出してくださいね……がんばれ、がんばれ♡」

 

 

 

 

 

 意識が消えないように、どうにか生き残らなければ。

 

 無意識になってもなおきっとマシュは犯しに来る。そうなれば、きっと本当に枯れてしまうだろう。比喩ではない、現実の問題として。

 

 俺は、マシュで腹上死を迎えてしまうかもだ。まあ、マシュは上なんだけど。

 

 

 

 

 

 

  ×  ×  ×

 

 

 

 

 

 

……ぬちゅ、ぐちゅ、っぷ

 

 

 

 

 

 

「はあぁ♡……先輩、いいですよ、お上手です♡」

 

 

 

 

 

「——————ッ」

 

 

 

 

 等間隔、時折アクセントを入れて奏でる挿入のBPM。

 

 ぐちゅぐちゅぐちゅずちゅん、エイトビートの様に繰り返されるピストン運動は自分の意思で行っていない。ただこっちは快楽に悶えて、マシュにされるがままで揺らされている。

 

……ぶるん、プシュシュゥ

 

 

 

 正常位の体勢、揺れる母乳まみれのおっぱいを眺めて、とろけた視線と見合って、両手を握って懸命に腰を振るも早漏な射精ですぐ意気消沈する

 

 だから、マシュは俺の肩を掴み引き離してはホールドした両足で強制的にピストン、これを繰り返して正常位のセックスを実行させる。

 

 

「先輩、お上手です♡……ぁ、また硬くなった♡」

 

「————ッ」

 

 肉竿にかかる負荷はたまらなく激しい。ぐちゅぐちゅに濡れた膣内は相も変わらず陰茎を嬲りまわしカリ首から鈴口の敏感な部分に至るまで密着感を与えてくる。おまんこの蠢きで口や手を使っているのではと錯覚するような肉竿の貪りを見舞いしてくるのだ。

 

 入れているだけでもかなり気持ちいのに、その状態でピストンするから膣内の凹凸の摩擦が痛みに及びかねないほどの快楽刺激が生じる。イキそうになって、けどさらに快楽を与えられて早漏することすら許されない

 射精の機能が馬鹿になって、気持ちがいいを上書きし続けるのだ。気持ちよすぎて気が狂う、自分で挿入しているなら制御もできるはずなのに

 

 こちらの許容量を無視してオナホでがむしゃらにしごかれるような苛烈さなのに、マシュから与えられる快楽で自分の中が再構築されてしまう

 

 

 ぐちゅりぬちゅり、そんな音がマシンガンの様に繰り返される強制ピストン運動で苦しいのに

 

 

 

「……————ぁ、ァ……マシュ、ひ、ひゃぁ……がッ」

 

 

 

……ぐちゅちゅ!ずちゅぐちゅぬちゅぐちゅ!!ずっちゅんッ♡♡♡

 

 

 

「……先輩♡……大丈夫ですよ、動けなくてもいいですから……全部、マシュが引き受けます。おまんこの中でいっぱいお漏らしして構いませんから……ぁ、もしかして……気持ちよすぎて出せなかったりするのでしょうか?」

 

「は、はいぃ……ぁ、だめ……緩めたら漏れる」

 

 

 

……ずりゅりゅ、ぐっちゅつ、ずちゅっつ、つつ、にゅりゅりゅちゅ、ぐちゅり

 

 

 

 

「ぁ、っくぁ……ひゃ、ましゅぅ」

 

 

 

 

「……よしよ~し、大丈夫ですからね~♡」

 

 

 

 

 耳元でささやく砂糖たっぷりの声。背中をさすられ頭を撫でられ、けど足のホールドはしっかり強く決して膣奥から肉竿を離さない。

 

 挿入の激しい摩擦が減っても、依然残る密着感はむしろ強調されてしまった。

 

 それに、動いていなくても舐めまわすような膣内の蠢きで快楽を食らう。

 

 

「ま、マシュ俺……動いてないのに、俺ッ」

 

 

「……はい、構いません……びゅー、びゅ……おちんちんさん、びゅーびゅー……いい子、いい子♡」

 

 

 マシュのおまんこの中で、さっきまでの激しい快楽から変わって穏やかでねっとりじっとりした快感の波が、絶え間なく与えられて

 快楽で、溺れて、満たされてしまう。

 

 

 

「……お漏らし、しちゃってください♡」

 

 

「!?」

 

 

 

 密着感の快楽、たまらなくキてしまう。

 

 

 その上、直前までの激しい往復の余韻は大きくて消えていない。

 

 

 快楽は消えない。動かない分減ることなく、むしろ掛け合わされて、徐々に増幅して

 

 

 

「……ぁ、アァ……マシュ、っく」

 

 

 

 背骨を駆け巡る電流のような快感刺激、震えが起きて拒絶するように腰を引こうとするも、それを許さないマシュの拘束

 逃げられない、お漏らしから逃がしてくれないッ

 

 

 

「おまんこさん、おちんちんさんをパックンしてあげます。なめなめして、くちゅくちゅ揺らして……気持ちいいが消えないように……先輩、子宮にたくさん入っている精子さんが寂しがっていますよ。だから、お友達をもっと増やしてあげませんと」

 

「……ぁ、だめ……駄目、出る……動いてないのに……かってに、射精するッ」

 

「大丈夫、泣かないで♡……おまんこさんは怖くないですからね~……先輩、びゅっびゅ……お漏らしびゅっびゅ……ですよ。息を整えて、落ち着いてお漏らしをしましょう。膀胱にたまった尿液を吐き出すみたいに……気持ちいいが止まらないお漏らしを……そう、私のおまんこさんの中で……おちんちんさんと、おきんたまさんも、リラックスして……びゅぅ、びゅぅ~~……です♡」

 

 

 

……びゅぷ、どぷぷぷ、びゅるるるぅ

 

 

「!」

 

 

 

「ぁ、そうです……ゆっくりお漏らし射精……放尿のようなお射精ですね。先輩のおちんちんさんとおきんたまさん、頑張って我慢して……ゆっくりお漏らし射精をしていて偉いです……お漏らし、ちゃんと出来ることを褒めて欲しい、そういうことなのですね、ね、ね~♡」

 

 

 

……びゅくく、びゅっぷ……びゅぷ、どぷぷ

 

 

 

……びゅるるるぅ、ぐぷぷ

 

 

 

「——……ぁ」

 

 

 

 漏れ出ていく。射精の気持ちよさと放尿の爽快感、二つが合わさった絶頂だ。まるで、いつかに血迷って見てしまった、そういうエロ本の内容と同じだ。マゾな男性が、女性の手で男らしくない射精をしてしまう描写。

 

 メスイキ、トコロテン、漏らす様に精液を出してしまう。そんな絶頂を、方法は違えど自分もしてしまった。

 

 恥ずかしくて、顔が見せられない。

 

 

 マシュに甘えたくて、責められたくて、負けたくて。

 

 

 情けない、お漏らし射精を体が望んでしまって、そして、受け入れられてしまった。マシュが認めてくれた、漏らしてよかった。

 

 もっと漏らしたい、心が駄目になる、駄目になりたい。

 

 

 

「ぁ、ぁあ……マシュ、イく……イって……マシュに、もっと」

 

 

 

 

……ぐぷぷ。びゅるぅ、ずぷぷ……ビュッ、ビュっぷ……どぷぷ、ごぶぷ……びゅるるッ

 

 

 

 

……とぷぷぷ、ぐぷ、びゅるぅぅぅ

 

 

 

 

…………ショロロォォォ

 

 

 

 

「先輩、先輩……お漏らし、気持ちいいですね♡」

 

 

 

「ぁ……ごめん、なさい……また、漏らして……あ、あっちのほう」

 

 

 

「大丈夫ですよ……大丈夫、お勃起されて出ているので、きっと尿ではないです。もちろん、先輩のおちんちんさんから出るものなら精液でも小水でも、私は問題ありません……ですが、これに関して言えば、潮だと思われます」

 

「……ッ」

 

「恥ずかしいですか? そうですね、男性も女性同様に潮吹きなる生理現象は可能ですが、男性の場合自尊心を傷つけることにつながります……まあ、一部に愛好家はおられるようですが」

 

 博学なマシュの語り、今だけかけていないのに眼鏡が見える気がする

 

 

「先輩……はい、少し抜いて……そう、お顔をおっぱいに……吸いながら、落ち着いて……そう、いい子いい子」

 

「……ん」

 

 

 授乳、快感の繰り返しでぼやけた肉竿は亀頭を含む先っぽだけを挿入して、正常位の体勢で抱きしめられて授乳を受ける

 

 膣のぬくもりを感じながら、人肌の母乳で水分と滋養を体に入れる

 

 

 

……くちゅ、っく……じゅわ

 

 

 

「————ァ、んっ……マシュ…………ぁ、く」

 

 

 

 情けなくも甘えてしまう。負けて射精して母乳にすがる。

 

 

 そんなマシュは、甘い言葉をたくさん吐いたマシュは、最後のとどめに

 

 

 

 

 

 

 

「お漏らしじょーず……先輩、先輩は」

 

 

 

 

……ぐ、ずっちゅんッ!!

 

 

 

 

 

「ひゃわ、あぁ……ぁ!?」

 

 

 

 

 

 足の拘束で強制ピストン

 

 一度だけ、されでその一度のピストンで、情けなく金玉は敗北を宣言して

 

 白濁を、マシュに吐き出してしまう。

 

 

 

 

 

 

「ぁ、マシュ……ぁ、うぅ」

 

 

 

 

 

 

 

「お漏らししちゃう先輩♡ はい、可愛いです……泣いて、泣きじゃくって甘えて……そんな変態な先輩は本当に可愛い、可愛い可愛い先輩は泣き虫の赤ちゃんですものね♡」

 

 

 

 

 

「……ぁ、ァ」

 

 

 

 

 

 

……ショロォォ

 

 

 

 

 

 

 漏れてしまう。体温が抜け出てしまう。

 

 甘い言葉、だけど和やかな瞳にはマゾを詰るエスの嗜虐が見えてしまう。

 

 甘く責める。そんなマシュの、よからぬ心理を痛感して、泣いてしまった。泣いたら、漏れてしまった。

 

 恥ずかしいお漏らし、言い逃れのできない尿のお漏らし。

 

 酷い語句は無い。ただ、本当に指先で一押しする程度の嗜虐。それだけで、膀胱は敗北を宣言してしまった。

 

 

 

 

「うぅ……ましゅ、ごめん、ごめんなさいぃ……ぁ、あぁ」

 

 

「大丈夫です、問題ありません。失禁しても、射精してもお漏らしをしても……先輩は何をしても許されていいのです。マシュは、先輩の為なら……なんだって受け止めてみせます……はい、ママですから」

 

 

「……ん、ンムッ」

 

 

 押し付けられる母乳、舌をうつ母乳の甘み。悲しみを黙らせる甘味が、さらに涙を誘う。

 

 恥ずかしくて、泣いている。だけど、いい匂いが鼻腔を抜けていく。飲んでも飲んでもずっと溢れてくる。母乳の幸福で心がめちゃくちゃだ。

 

 

「よーしよし、いい子♡」

 

 

 

「——————ッ」

 

 

 柔らかいおっぱい枕に顔をうずめて、少し息苦しいぐらいがちょうどよい。肉竿も、ついばむように膣内の手前で撫でられて、尿道残りや精巣の奥で出し切れないでいた精液をはきだしていく。

 

 漏らして、飲んで……眠気を感じた。

 

 

 

 

「……先輩、朝まで続けるのは……流石に無理そうですね」

 

 

 

「マシュ、は、朝まで……する、つもりだった?」

 

 

 

「はい、ですがいけませんね……先輩が耐えられません」

 

 

 

 笑顔で告げる。こっちはほぼ死にたいなのに、マシュはまだ余裕がある。

 

 望めば、まださらに絞られる。その事実に少し惹かれてしまった自分がいた。でも、流石に駄目だ

 

 本当に、マシュに溶かされて死んでしまう恐れがあるから。

 

 

 

「……なんて、私も限界が近いです。はい、強がってしまいました……可愛い先輩の後輩ママは、ちょっと嘘もついちゃいます」

 

 

 喜んでもらうために、と言い訳を一つ。

 

 はにかんで、そして和やかに笑みを浮かべた。抱きしめる力の向きが変わり、また奥深くで優しく抱きしめられる。

 

 

「……ッ」

 

 

 

「柔らかいですか、気持ちいいですか? 先輩の為になるなら、マシュはもっと柔らかくなってあげます」

 

 

 

 汗ばんだ肌に、しっとりしたマシュの柔肌が密着する。おっぱいだけじゃない、お腹や、腕の内側、内腿、ふくらはぎ、柔らかい全部に手が届く。足が絡まる、お腹が寒くない。

 

 

 

「……おねむのようですね」

 

 

 頷く。撫でられて気持ちいい。

 

 

「レムレム睡眠にならないよう、熟睡のお手伝いをさせてもらいます……ん」

 

 

 寝返り、マシュが動いて俺が下になる。

 

 覆いかぶさるマシュの布団、おっぱいに顔をうずめて、適度に母乳が吸えてしまう。

 

 

 

「……」

 

 

 

「ねんね、じょうず……ちゅっちゅ、お上手、です

 

 

 

 相変わらずの甘い言葉、反応を返す必要はもうない。あとは、ただリラックスするだけ。

 

 長く続いた行為が終わる。

 

 

 区切りが来たと、理解する。

 

 

 

 

「……終わると、こんなにも静かなのですね」

 

 

 

 

「————」

 

 

 

 

 

 力なく、ただ吸い付いて乳首と乳輪の触感と、母乳と唾液が混ざって口の端から漏れ出る。

 

 今度は、横向きに寝返りを打った。当然マシュも合わせて動いてくれる。

 

 嚥下する力が弱まったから、誤嚥しないようにと配慮してくれた。マシュ布団は余すことなく包みこんでくれる。楽な姿勢で、寒くないように肉感的な密着は続く。

 

 

 

「……ァ……ぁ…………ぇ、ぁ」 

 

 

 

 

……ぬちゅ、ずりゅる

 

 

 

 

 挿入したままを保っていた肉竿が膣の密着感から離れた。

 

 萎えた。力を保ち硬く天を仰いでいた肉竿がしぼみ、その代わりにマシュの内腿の肉感で包まれている。

 

 

 

 

……ごぷ、ぶぷぷ……ぐぷぷずぷ、ぬぷ、ぶぷッ

 

 

 

 

 漏れていく。栓が抜けたせいで大量に注いだ精が全て出てしまっていく。不安が、胸に募ってしまった。

 

 けど、マシュが安心を与えてくれるから、問題はない。

 

 

 

 

「…………大丈夫です。また起きたら、たくさんお射精しましょう。大丈夫です、先輩のおちんちんさんは、とってもいい子さんですから」

 

 

 

…………ちゅ

 

 

 

 

 額に触れた淡い音、意識を消し飛ばして眠りに落とす、そんなマシュの魔術、いや魔法かもしれない。

 

 心地よくて、あたたかい。少しぬるくて、熱くて、やっぱり汗もかく。

 

 暑苦しい、かもしれない。でも、このままでもいい。

 

 

 

 

 マシュがいるから、いい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 マシュが、マシュで……から、そうで……あぁ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………きもち、いぃ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回に続く

 

 




次回エピローグ

ようやく終わる。そうなると次のヒロイン

甘やかし、受け身セックス、甘責め、誰でどんなプレイをしたものやら。悩む


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(終) マシュ、寄り添う優しさは後輩ヒロインの特権

完結です。それと今後投稿する一話完結でリクエストボックスを設置しました。目次にリンク貼ってます。一応こちらにも

【リクエストボックス】

https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=300675&uid=255636


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 午前中、だらしなく遅めの起床をダヴィンチちゃんに叱られる。といっても寝坊助さんはいけないよと、小さい背で背伸びをして俺の額にデコピンを一発しただけ。まったく痛くない。

 それからは強化素材で種火の討伐、昼食を経てからは身体強化のためのトレーニング。それから溜まった報告書の処理をしつつ幼児サーヴァントたちとお茶会や遊び相手を、そうこうしている内に夕方

 

 夕餉をすまし、入浴を終えて、少し早めにマイルームでベッドに付く。施錠して、おやすみなさいのプラカードを扉にかけていれば基本誰も開けない。急ぎじゃない限りは

 

 邪魔をされない。それからは、夜更かしを共に

 

 あの日の夜に関係を得てから、夜は常に、共に

 

 

 

 

   ×   ×   ×

 

 

 

 

 

 日々は依然変わらず。主に、オフにおける日々の感じ方には何も代わり映えは無い。それ程に、今の関係が当たり前になってしまったからか。

 

 後輩と先輩、元から距離は近くにあった。すぐそばで寄り添える間だった。変わったのは質、マシュは変貌して、艶やかに綺麗になった。他人はそれを見て何を思うか、化粧が変わったのかと思うか、それともいぶかしむか。こちらとしては知りようがない。

 

 マスターである自分の行動は、他の方々には何も思われていない、そうであって欲しいと願うだけ。

 

 恥じらいはある。だから隠したい、隠すべきだ。だけども

 

 

 

……ぬちゅ、くちゅる

 

 

 

 安心してください、とマシュは言ってくれるけど、そのあたり上手に計らってくれている所もあるだろうけども、けども、けどもっ

 

 

 だったら、今だってこうしていることは、リスクがあるのではないかと問いたい。問いたいけど、マシュは

 

 

 

 

 

……ぬちゅ、ぐちゅ、くちゅちゅ、ずるちゅッ

 

 

 

 

 

「!?」

 

 

 

 

 

「先輩、おちんちんさんが限界みたいです。さぁ、お射精をしましょう……じゃないと、おしっこさんは出せませんから」

 

 

 

 

……ぐちゅ、ぬちゅる、ちゅ……クチュクチュクチュクチュクチュッ

 

 

 

 

「!?!?」

 

 

 

 

 一切容赦なく、どんな状況で在ろうと快楽を与えてくる。

 

 レイシフトで野外に赴く際に、木陰で行ういきなりの口淫。食事中に対面の席に座り足を伸ばしてズボン越しに足コキ

 

 子供たちと遊ぶ場ではこっちにしか見えない場所撮りで谷間や、秘部を、時には大胆に乳輪や乳首まで、秘部に至っては際どいショーツで陰毛がハミ出ていたり、愛液がしたる割れ目を魅せつけたり、もうやりたい放題だ。

そしてそんな焦らしプレイを終えてマイルームについてからは、日付が変わるまでずっと本番、本番、本番の生セックス。

 

 そんな、性に快楽に背徳感に、溺れ溺れて深みにはまり抜け出せなくなる日々を人知れずに送っている。

 

 こっちが願っているわけじゃないのに、でも誘惑されてそそのかされてしまえば逆らえない。今だって、尿意を催しただけで、マシュに提案を受けて拒めずにトイレに同伴

 

 そうして、今の状況に至っている。便器の前に立って、ズボンとパンツを降ろして、マシュに勃起した肉竿を見られ微笑まれた。可愛いと愛されて、今は手の中で、シコシコと唾液ローションを使った手コキをされている。ぬるぬるで、暖かくて、気持ちよくて、今にも漏れそうだッ

 

 

「は~い、白いおしっこ……びゅっびゅ~、びゅるるる~」

 

 

「ぁ、あア」」

 

 

 トイレの個室で、マシュと俺が少し倒錯したプレイを営んでいても、誰も気づかない。いや、気づかないで欲しい。

 

 そう願って、耐えていて、弄ばれる自分を自覚するたびに恥じらいが込み上げる。顔から熱が消えてくれない

 

 そして、そんなさなかに

 

 

 

 

 

……ザッザ

 

 

 

 

「!」

 

 

 

 

 音が聞こえた。トイレに入ってくる誰かの声。

 

 職員の声、姦しい声。その声は両側を挟む形で入ってきた。

 

 女性スタッフが二人、なぜならここは女子トイレだから。

 

 

 

「ドッグ設備のメンテナンス、ネモエンジンさんから来た請求書困ったものね」

 

「仕方ないわよ、あんなに可愛くても職人気質なんだし、妥協はできないんでしょうね。資材調達の方で融通利かせてもらうようにしなきゃ。間接的とはいえ、事務の仕事もマスター君の命にかかわるからね」

 

 

 

 

 

 

 

 

…………————ッ

 

 

 

 

 

 息を殺す。殺してどうにか耐えないと、社会的に死んでしまう。

 

 声から思い出す相手の顔、少なからず信頼関係のある職場の仲間。こんな状況を見つかってしまえば、幻滅は避けられない。死んでしまう、社会的に

 

 

 

……声、止めないと

 

 

 

「——————……ァ」

 

 

 

 

……ぬくちゅ、ぐちゅッ!?

 

 

 

 

 

「!?」

 

 

 

 

 

「ん、何か聞こえない?」

 

「聞こえ、なにかしら。どうせ、ジル・ド・レェさんがまた海産物を出してるんじゃ」

 

「あ~、粘液っぽいね……ほんと、味方だって今でも信じられないわ。マスター君の縁ってなんだろうね」

 

 

 

 奇跡的に、漏れ出た音は好意的な解釈で回避。ばれていない、ばれていないことをいいことに、マシュは楽しそうに微笑んでいる。

 

 楽しそうに、俺の涙目を見て、舌なめずりを一回

 

 頬を伝う熱に目を向けて、すっと舌を伸ばして一掬い

 

 

 

 

『……声、我慢出来て偉いですね』

 

 

 

 

「————ッ」 

 

 

 

 ひそひそ声、危うい行為だけど両側の流水音でかき消されるから一応は大丈夫のようだ。

 

 音が遠ざかる。危機が去っていき、安堵の息を盛大に吐いた。力が抜けて、油断してしまった。そこへ

 

 

 

 

……ぐちゅつ、ぬぐちゅ!!

 

 

 

 

「ひぎッ!?」

 

 

 

 出たばかりなのに、精液が残る亀頭周辺にマシュの掌のくぼみが襲いかかる。こねくり回して、痛いほどに快楽を与えて強制的に勃起を促してくるッ

 

 漏れ出てしまう。また、簡単に射精してしまうッ!

 

 

 

 

「ま、ましゅ……ぁ、うぁ」

 

 

 

「びゅ~、びゅるるぅ~……いっぱいおしっこさんを出しましょうね♡」

 

 

 射精、掌の中に白濁を貯めるようにマシュは受け止める。聞き手の右でシコシコと擦りながら、左手を受け皿にして白濁をそそぎ、溜めていく。

 

 俺の斜め前で、眼前で見える位置で、溜められた白濁を口元に運んでいく。見せつけるようにして、だ。

 

 精液を、すすり飲むようにして口へ運ぶ。咀嚼して、嚥下して。嫌な顔なんてしない、幸福そうに、甘いもので舌が幸せだとばかりに、マシュは

 

 

「とっても、健康な精液です♡ ごちそうさまでした♡」

 

 

 

「……——ッ」

 

 

 

 感謝の言葉、卑猥なのに品のある綺麗な出で立ち振る舞いに、心は壊れるほどかき乱される。混乱する。

 

 けど、肉竿は依然元気なまま硬さを得る。

 

 

 

「……そろそろ、尿意の方も十分ですよね」

 

 

 

……くちゅ

 

 

「え、ぁ……あ、マシュ……だめ、あ、優しくされたら」

 

 

「はい、加減しています。お勃起が強くなり過ぎないように、支えるように……おちんちんさんを持ってあげます」

 

 

「……っく、ぁ」

 

 

「力を抜いて、踏ん張りだけ効かせて……そう、おしっこさんのやり方です。できなくても構いません、マシュがお手伝いいたしますから」

 

 

 

 震える。湿り気を帯びた吐息まじりの言葉は、心をくすぐって涙を催促する責めだ。

 

 肉竿を握られて、文字通りマシュの掌で踊らされている。勃起も、射精も、お漏らしも

 

 全部、マシュの掌で、踊らされている。否、弄ばれている。

 

 

 

「ま、マシュ……早く出よう……トイレなんて、自分で出来るから」

 

 

 

「いいえ、先輩にはできません……お漏らしをする先輩には、絶対に」

 

 

 

 満面の笑みで告げる。有無を言わせない、逆らえない。だから、漏らすしかない。

 

 

 

……ぬる、くちゅる、るりゅ

 

 

 

「!」

 

 

 

「白いおしっこは上手に出せました……緩めのお勃起で、黄色いおしっこも上手に出せるはずです。先輩、がんばってくださいね」

 

 

 

 

 手コキ、くちゅりくちゅりと音が響く。だけど加減が効いているから、硬くなりこそすれ肉竿は立ち上がらず。首を下げて、うつむいて、狙いを向ける。

 

 

 

「黄色いおしっこ、頑張れ♡頑張れ♡……ファイトです、先輩♡」

 

 

「——————ァ」

 

 

 

 ふたを開けた洋式便器に向けて、先ほど吐精した水面に今度は別のモノを、尿を排出する。させられてしまう。

 

 

「……おちんちんさん、熱くなっています。膀胱、苦しいですよね 

 

 

 

「うぅ……ぁ、あッ」

 

 

 

 射精をした。だから、当然訪れる射精直後の漏れ感、催してきてしまった感覚に抗えない。

 

 マシュに握られた肉竿、マシュの手の感触を感じながら、排尿感に身をゆだねてしまう。

 

 

「しーし、お上手……あ、震えました♡」

 

 

 

 一人ではできない気持ちいい放尿。安心感に満ち足りた排尿。尿道奥が期待で疼く。出てしまうッ

 

 体温が抜け落ちてしまう、しまった、出ている。

 

 出た、出ちゃった、止まれ、止まらないッ

 

 

「ぁ、あぁ……ァ」

 

 

 

「しーし、しーし……跳ねないように、力を抜きすぎないようにしましょうね」

 

 

 

 剥かれた包皮、調整された角度、マシュの手で小便を出してしまっている。溢すことなく便器に注いでいるはずなのに、気分はまるっきりお漏らしのそれだ。

 

 見られている背徳感、支えられている安心感。

 

 それ故に、支えが無ければ本当に一人で出来ないのだと思い込んでしまう。

 

 マシュがいないと、放尿すらできない。そう思えてしまうと

 

 なおさらに快感が生まれて、くるッ

 

 

 

「先輩♡」

 

 

 

「……ッ」

 

 

 

 

 

……しょろろぉぉぉぉぉおおぉぉぉぉぉぉぉぉ

 

 

 

 

 

 

 時間をかけてゆっくり、たまった尿は余すことなく便器にたまる。

 

 出る様子、肉竿そのもの、尿の色。マシュに全てみられている。そして、マシュは微笑ましくにこやかに視線を向ける。

 

 

 

「大丈夫、大丈夫ですから……すっきりなされてください♡」

 

 

 

 

 

「———————ッッ!?!?!?!」

 

 

 

 

 

 

 尿を出すだけなのに、肉竿は暴れまわるほどに歓喜で震えていた。飛び散らないように抑えるマシュも、その勢いに苦笑するほどに

 

 結局、飛び散った水滴を自分で掃除する羽目になった。女子トイレに男子の尿をかけてしまった罪悪感で落ち込む、けどマシュはまったくそんな様子はない。ただ成し遂げた様子でご機嫌なだけだ

その上、今度は部屋でしましょうかと、タブレット端末に尿瓶の画像を見せて提案してきた。

 本当に用意しかねない。マシュなら本気で、やりかねない。

 

 

 

 

 

 

   ×   ×   ×

 

 

 

 

 

 

「このままで、本当にいいのかな?」

 

 

 

  

 トイレ騒動が終わって、その日の夜。マイルームのベッドで枕に頭を預けている。リラックスして、耳かきが気持ちよくて、けど不安に胸を募らせた言葉が自然口から出てしまった。

 

 顔は見えないけど、マシュもまた困ったように首をかしげている。そんな素振りの動きは感じられる。

 

 

 

……ゴソ、ザッザ

 

 

 

 

「先輩は不安なのですね。ですが、今の日々はとても気持ちのいいものではないのですか?……はい、取れました。お顔、今度はこちらに」

 

 

 

 

「……ッ」

 

 

 

 膝枕、耳かきを受けて、顔が今度はマシュのお腹に。

 

 軟やわなマシュのお腹に顔をうずめる。子宮の位置、どうしてかぬくもりが一段と深く感じられる。リラックスしながら、心地よさに耳を澄ましながら、質問を重ねた。

 

 

 

「……人として、駄目になりそう」

 

 

「駄目、ですか……先輩は毎日マスターとしての責務を果たされております。支障はありません」

 

 

「……そんな、こと」

 

 

「ありません。あれば、周りから意見や心配が集まります。ですが、むしろ最近は顔色が良いとの評価です」

 

 

「…………ほんと?」

 

 

 

 

 

……カリカリカリ、ゾゾッ

 

 

 

 

 

「ええ、本当です……はい、全部取れました……よしよーし、動かないで我慢出来て偉いですね~。いい子さんですね~」

 

 

 

 

「……う、うん」

 

 

 

 

 流されているのではないか、疑ってしまうのは仕方ない。

 

 

 マシュに甘やかされて、日々楽になって生きている。そんな近況を疑わしく思うけど、でも尋ねてみれば一蹴。何も問題ないと言い、結果耳かき、膝枕

 

 そして、今はぱふぱふ。服越しに、柔らかいが伝わる。下着をつけていないからだ。

 

 

 

「大丈夫です。先輩は何も心配することはありません。少なくとも、日々の癒しと性処理においては、です」

 

 

「……ッ」

 

 

 すっきりした耳の穴にマシュの声が良く通る。心地のいい声、駄目になってしまいたくなる声。カーマちゃんの堕落愛とたいして差が無いと思うほどに

 

 

「先輩、心配になってしまうのは……きっと足りないからではないでしょうか?」

 

 

「?」

 

 

 突然の予想、足りないなんてことは、無いはずだ。無い、はず。

 

 

 

「……先輩、いっそ他にもエッチな関係を増やしてみればいかがでしょうか?」

 

 

 

「マシュ、冗談」

 

 

 

「………………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「マシュ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 後日、カルデアのサーヴァント達全員。ただし女性のみにマシュより極秘の通知が回ってきた。

 

 それは、カルデアで起きている特殊な現象及び、マスターについて

 

 前者は聖杯により起きている特殊なバフ、と言ってもいいような現象。マスターに対して、いわゆる性的なイベントが発生しやすくなっていること。及び性行為に必要な環境や、特定の身体変化が起きること

 密かに観測されていたカルデア内における空間的なエッチ化、そのことを示唆したうえで、後者について言及

 

 マスター、性別男。彼の望みについて

 

 

 癒されたい、褒められたい。

 

 

 他人に甘えたい。満たされたい。つまり、異性から快楽をもたらされることを本心では待ち望んでいたこと。

 

 受け身で、時には積極的にも。だが基本的にはマゾ寄り、甘く責められるのもいい、情けなく女の喜びを刺激する涙を流す姿は最高であったと。

 

 伊吹童子、清少納言、そしてマシュでゴールを決めた。主導権はおそらくマシュで落ち着いてしまった。

 

 だが、それは独占を意味しない。今後のマスターの為にも、さらなる癒しは必要であり、故に協力されたし。三人は前哨戦である、とどこか檄文のように

 

 

 

 

 つまるところ、これより以降はとっかえひっかえ

 

 

 

 

 マスターは癒される。甘やかされて、時に責められて、多種多様な相手と共に多くの経験を得る。そうして、最後には必ず

 

 

 

 

 

 

 

 

……びゅる、どっぴゅん!!

 

 

 

 

 

 

 

 

「ま、マシュ……ぅッ」

 

 

 

 

 懸命に精を放つ彼に、皆等しく愛情を施そう。

 

 

 

 

「いい子、いい子です♡……先輩はいい子、射精出来て偉い。本当に、偉いです♡」

 

 

 

 

 

 カルデアで甘やかされるマスターの日々がはじまる。射精するだけで褒められる、そんな幸せな日々を、今日も明日も明後日も、繰り返し続けていくのである。

 

 

 

 

 

fin

 

 

 

 

 




以上、これにて本編完結。長々と書きました、読んでくれた読者の皆様お疲れ様です。

リクエストボックスを設置しています。今後は一話完結でたくさんのサーヴァントを扱えればと

【リクエストボックス】

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感想・評価等いただけると幸い、モチベ上がって執筆捗ります。


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一話完結の甘やかしライフ、及びリクエスト
望月千代女~勢いで甘えてみたら筆おろしされてエッチな関係に至ってしまったお話




リクエスト一件目、張り切って書いたら一万字になってしまったぜ。あれ、おかしい、もっと短くまとめるはずだったのに






【リクエスト】

 

 

望月千代女がご奉仕、寝転がったマスターに胸を吸わせたり、

口淫や騎乗位して徐々にマスターは快楽で力が抜けていき、

くノ一の性交技術に翻弄され、骨抜きにされる。

 

 

 

 

……受領しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 アサシンパライソ、蛇の呪いを身に受けた宿業の亡霊。

 

 倒すべき敵、躊躇ってはいけない敵、彼女に対する当初の印象の多くはそれらであった。けど、今となってはそうだったことが見る影もない。

 全ては過去のこと。今ここにいる彼女は、パライソは

 

 否、望月千代女こと、ちーちゃんは

 

 

……ずっと、お傍に

 

 

 召喚して、真名を知って、そしてなんだかんだと聖杯まで注いで絆もマックス。そこにいるのは蛇の呪いを身に受けた悪しきもの、なんてことはなく。まったくなく

 

 

……お館様、へいへーい!

 

 

……エミヤ殿より洋食の秘術を授かりました。ふわとろぴゅあぴゅあおむらいす、ここにてぃーち殿より授かった呪いを、コホン、ふわふわ~~ぴゅあぴゅあ~~~♡♡♡

 

 

…………蛇は変温動物でござる。それに忍は隠れ潜む者、お館様の布団に潜り込むことにおかしい所はございませぬ。ですので、お館様はこのまま拙者と添い寝すれば良いのでござる。ふっふーん

 

 

 

……お館様、接の体を暖めておきました。だから、はい、照れておりますとも

 

 

 

 

…………あぁ、切ない声を出しなされて、ご安心召され。拙者は、離れませぬから。

 

 

 

 真名、望月千代女は、ちょっと天然の入った可愛い少女だ。それも、自分に奉仕してくれる献身的な忠臣であり、同時に、意識してしまう相手でもある。

 

 

 いつの間にか狭まった距離感、気の置けない間柄になってしばらく。マイルームで共に過ごす時間も増えてきた。

 

 そして、そんな関係がたった一言で変わってしまうなんて、あの時の自分は夢にも思わなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 ある日のこと、書き終わらないといけない書類が思いのほか早く終わってしまい、だらだらとマイルームで過ごしていた頃合い、そんなとある日の出来事

 

 

 

   ×   ×   ×

 

 

「……どうぞ」

 

 ドアノック、電子コンソールが緑の光に切り替わる。開けば、そこには望月千代女こと、ちーちゃんがいた

 

 喉が渇いたなぁと思って、独り言をつぶやいた。それから一分も立たずノックが聞こえた。望月千代女は忍者、くノ一だからこれぐらいやってのける。いつものことだから気にかける事柄でもない。

 

 今日のお菓子は塩豆大福だ。緑茶とよく合う。

 

 

 

「……お館様、お手すきであれば何か遊戯でもいかがでしょうか?」

 

 

 お菓子を完食して、血糖値が上がりカフェインのリラックスも相まって気分は上々。まったりした空気の中、ちーちゃんは暇つぶしに何かしようかと提案。

 どこか女友達か幼馴染か、そんな距離感で提案を立てる。ベッドに腰掛けて、倒れて天井を仰ぐ俺は、見下ろすちーちゃんの顔を見ている。あどけない容姿にオッドアイが神秘的で映える。いつまでも見ていたい、照れるちーちゃんは可愛いから。

 

 けど、返事せずガン見はさすがに趣味が悪い。

 

 

「遊ぶ、か……疲れているから、今はいいかな」

 

 

「……そう、ですか」

 

 

「ごめんね、頭使う遊びも……体使うのも、なんだかね……はぁ」

 

 

 

 日々の疲れから、ついつい弱音を吐いてしまう。ちーちゃん相手ならいいかなって、だから

 

「疲れた」

 

「少し、仮眠を取りますか?また、傍で暖めてさしあげます」

 

「……うん、それはすごくうれしい」

 

「?」

 

「…………けど、ね」

 

 恥ずかしさから顔を背ける。欲を言えばその提案は首を縦にしか振れない。ちーちゃんに癒されるのは、本当にすごく良い。よく眠れる。

 

 けど、眠るのはもったいない。ちーちゃんと過ごす時間を大事にしたいから。けれど、疲れているのも事実。

 

「……いっそ」

 

「いっそ?」

 

 

 

 

  ◇  ◇  ◇

 

 

   

 この時、この何でもない空気で発した返答。今思い返せば、何とも軽率な台詞だと頭が痛くなる。

 

 後悔はない、けどこの後の出来事を想えばこそ

 

 やはり自分は後先考えない愚か者だと謗りたくなる。

 

 

 

  ◇  ◇  ◇

 

 

 

 

「いっそ、ちーちゃんに甘えてみたいなぁ……なんて」

 

 

「!」

 

 

「……ん?」

 

 何の気なしに、本当によこしまな思惑も無かった。平坦に、フラットな感情で、その言葉を吐いてしまった。言った後で、自分のセリフの一言一句を理解する。意味も、当然

 

 幻滅される、流石に窘めらるか、そう不安がよぎった。

 

 けれど、ちーちゃんは

 

 

 

「……ほぅ」

 

 

 

 

 冗談で吐いた言葉、しかしちーちゃんの反応が、妙だ。

 

 まるで、言質を取ったことで悦に浸っているというのが適切な、そんな悪い笑み。うん、笑っている。ちょっと、息遣いが荒くなっていく。

 

 頬が赤い。震えている。

 

 顔を手で覆った。指の間から見える瞳は、眼光も相まって見るものをぎょっとさせる圧があった。

 

 ちーちゃんは、何と言うべきか、とっても蠱惑的な笑みで見下ろしているのだ。

 

 

 

……するり

 

 

 

「!」

 

 おもむろに、ノースリーブの着物をその場で脱ぎ捨てた。晒し一枚、淡いふくらみと絞め跡が飾るどこか淫靡な柔肌に、面食らって反応が遅れた。

 

  

「ち、ちーちゃん!?」

 

 

 

「……忍びは命令に絶対。ですので」

 

 

 迫る、迫って、そして眼光に飲み込まれた

 

 おそらく、初めて告げたであろう弱音の言葉。ちーちゃんに睨まれてしまい取り消す言葉が吐けない

 

 

「お言葉を撤回するなら……あぁ、撤回すればよいのです」

 

「……て、てっか『ドクン』」

 

 

 言い切ればいい、さっきの言葉は撤回する、と。けれど妙だ。

 

 言葉が、吐けない。どうして、何故だか胸が痛い。

 

 

 ちーちゃんが迫っている、肌を晒してくれた。その事実が、脳裏の奥で理性を絡め取る。

 

 

 

 

 

「撤回、しないのですね」

 

 

「……ッ」

 

 

 言わないといけない、でもどうして、だって、だってこれは淫靡な出来事だ。迫っている、肌を見せた。馬鹿でもわかる、いやらしいことを、ちーちゃんは願った。欲が溢れて、そして、今の距離感だ。

 

 キスを交わすには十分すぎるほどの距離感なのだ。

 

 

 

「……承知、仕りました♡」

 

 

「!」

 

 

 迫る、距離を殺しに来る。ちーちゃんが、あのちーちゃんが、だ。

 

 ずっと、ずっと近くで寄り添って、癒しをくれた相手なのに。いや、もしかして自分はずっとバカな勘違いをしていた、のかもしれない。

 

 

 自分に尽くして、寄り添って奉仕に勤しむ相手。だけど、ちーちゃんは異性だ、女の子だ。

 

 まさか、男女の関係になってしまうなんて、あるわけないと決めつけて考えていた自分は、本当に愚かな自分だったのだと

 

……気づかされる。わからせられるッ

 

 

 

 だって、もうすでに

 

 

 

「……ぁ、あんッ……クチュ」

 

 

「!」

 

 

 こうも簡単に初めてを奪われてしまったのだから。

 

 

 

 

   ×   ×   ×

 

 

 

 

 

 

……ずり、すりり、ぬちゅ、つ、ずちゅ、クチュッ!?

 

 

 

 

 

 

 

「————ッ」

 

 

 

 

 

 

 感じてしまう。声が出る。けど、口元には声を遮る柔肌の覆いがある。

 

 部屋の明かりも消さず、流されるままに始まった行為。戸惑うこちらに対し、ちーちゃんは臆することなんてない。

 

 当たり前のように素肌をさらした。ベッドに伏した俺の上にまたがって、その場で下着を脱ぎ捨てた。それこそ蛇のように、にゅるりぬるりと、引っ掛かりが無く布地が素肌を滑り落ちていった。

 

 そうして出来上がった裸の忍びは、くの一よろしく男を快楽で絆しにかかる。

 

 上と下、二つの甘さで攻め立てるのだった。

 

 

 

……ちゅ、ぱ、くちゅ、くく

 

 

 

…………ずりゅ、ぐちゅる、ぬちゅん!ずり、ずりり!!

 

 

 

「……ん、ふふ……ふぅ、お館、様♡ これでは、まるで乳飲み子でござるよ……そう、乳を飲むややこの様…………あぁ、ですがなんとまあ健気にお吸いになられて、とても愛らしい姿にござりまする♡ ん、ぁ、こちらの、方も♡ いささか健やかさが増して、野を駆ける童の様に……ぁ、あぁ♡……言葉を、訂正いたします♡ たった今も、お勃起を重ねられて、ますますご立派になられました♡ お館様は逞しい益荒男であられます♡」

 

 

 

……つ、ちゅぷ、ちゅっぱ

 

 

 

「————ッ!」

 

 

 

 普段とは違う、立場が上下に分かれていた関係だったのに、今のちーちゃんは文字通り上に立っている。物理的にも精神的にもこっちは下、ちーちゃんは上手を取り続ける。

 

 手綱は握って離さない。自分よりも背の小さい女の子に、俺は今与えられている。施されている。

 脱がされて、組み伏されて、褥を交わしたと思えば目の前でサラシ布を解いたのだ。

 

 青い果実を思わせる膨らみかけの乳房を見せつけて、だ。

 色素の薄い乳輪に、ぷっくり膨らんだ先っぽ。目で追って下半身に血が巡り、次に瞬きした時には唇でポッチを食んでいた。

 

  

「……うっ」

 

 

「ぁ、やぁ……乳房が、お館様の舌と唾液で震えておりまする……女の快感が、伝わって、お腹の奥に降りてきまする……ぁ、感じますか? 乳房、お好きでござろう……ん、少女の蕾の味を、存分に堪能されませい……ぁ、お館様……あァ♡」

 

 

 

……くちゅ、ぬるる、ちゅ、くちゅぷ、ぷっちゅん

 

 

 

「ち、ちーちゃ……それ、やばいからッ」

 

 

 

「……ふふ」

 

 

 

 

……ぬちゅ、ぐちゅつ、ズッチュズッチュ!ズリュツ!!

 

 

 

 

 

 柔らかくてすべすべの内腿、ちーちゃんの足に挟まれているのはむき出しで固くそそり立った愚息だ。

 

 体を重ねて授乳を施すから、ちょうど内腿へと肉竿が挟まれる態勢が自然出来上がる。裸のちーちゃんのふとももで、肉竿が挟まれてこすられて、まるで挿入に思えてしまう、そんな態勢。

 腰を揺らしたり、互い違いに脚をばたつかせて、挿入のような快感を与えてくる。

 

 むにむにとした内腿の感触が、艶めかしい蠢かしで快感を肉竿全体に塗り付けてくる。

 

 

 

……ちゅぷ、ぬる、ぬちゅつ

 

 

 容赦なく執拗に、女体の柔らかさを感じさせるのだ。

 

 柔らかい、ちーちゃんは柔らかい。その快感が相まって、ちーちゃんの体をより求めてしまうようになる。淡い膨らみ、あどけない少女の膨らみ。けれど、それが欲しくてたまらなくなる。

 

 薄い色素の小さなポッチを、乳輪を、柔い膨らみ全体を、おお口を広げて舌を出して味わい続けてしまう。

 

 欲して、飲んで、情けなく

 

 甘えてしまうッ

 

 

「ん、っく……ぁ」

 

「そう、お上手……お上手でござる……お館様」」

 

 そう、そこにある。裸になったちーちゃんが俺の上で、腰をへこへこと動かしている。

 

 授乳プレイ、疑似挿入。ちーちゃんは本気だ。思わせぶりなんてない

 

 本気で、望月千代女は甘やかしに来ている。今行っているのは、そのための懐柔なのだろう。

 

 

 

「ぁ、っく……乳が、吸って……ん、吸われて、千代女は……ふわぁ」

 

 

 

「————ッ」

 

 

 

 つつましい大きさの胸、けれど柔らかいちーちゃんの柔肌でも顔全体を抱きしめれば包容力は十分。

後頭部に回る両腕の拘束で締め付けられて、舌で乳房の柔らかさと汗の味を飲み込んだ。

 

 吸って良い。ちーちゃんのおっぱいを吸って、舐めまわして、味わっていい。その興奮で、肉竿を固くしても良い。

 

 

 

「ご、ごめん……ちーちゃ、俺……もうッ」

 

 

 

 甘えていい。溶けてしまっていい。

 

「っ、お館様♡」

 

 

……ぬちゅ、ぐちゅずちゅ、ずるッずるるッ!!

 

 両足が交互に揺れる。肉竿を内腿でしごき続けて、高められていく、陰嚢が震えて、もう射精がすぐそばに迫っていた。

 出してしまう。出せば、ちーちゃんの太ももからお尻、背中にまで精液がほとばしるかもしれない。それほどに、気持ちのいい射精が噴き出てしまう。

 

 

 

……ぐちゅ、ぬちゅぐちゅ、ずっちゅんッ

 

 

 

「ぁ、アッ!! お、お館様……子種を、お出しになられるのですね……駄目、駄目!!」

 

 

 

「!」

 

 

 離れる乳房、飛びのくように離れたと思えばちーちゃんは大股を開いた。

 

 蹲踞の姿勢、腹筋に両の掌を付いて、肉竿に触れることなく秘部が切っ先を捉えた。触れて、押し入っていく。

 

 

 

……ぬる、ぐちゅ、にゅぐちゅ!?

 

 

 

「!」

 

 

「っく、ひゃわぁ♡……ぁ、おぉぉ……ひゅいぃ♡」

 

 

 硬く、硬くそそり立つ肉竿は固定ディルドのようにまっすぐ上を向く。その上から、ちーちゃんは狭く締まった秘部の入り口を開いて、腰を強く落としてくる。

 

 大きい、入りきらないかも。だけど、入っていく、痴毛の一本も生えていないぷにっとした子供の秘部で、大きく膨張した男の凶器を舐めまわし、密壺の奥へと運んでいく。

 亀頭が飲まれて、膣道の狭さをさらに感じて、けどそこからはズルルと奥へと飲まれていく。

 

 ぬめりが一段と溢れかえった。とろとろに、愛液が溢れて、蜜が飽和している。

 

 

「————ッ!?!?」

 

 

 入っていく。内側からちーちゃんのお腹を押し広げて、少女の未成熟な密壺へと強引に挿入していく。形状を浮き彫りにして、子宮へと鈴口が進む。

 

 射精寸前、漏れてしまう手前で、どうにかたどり着いた。着いてしまったッ

 

 

 

…………つ、ぐちゅつ、ぬぷちゅんンッ!?!?

 

 

 

「!?」

 

 

 

 入った。女の艶姿を少女の身に映し出して、色香をまき散らして乱れていく。

 

 騎乗位、挿入の快感に肌を震わせてちーちゃんが声を上げた。

 

 甘い声を、どうしようもなく女と認識させる艶のある声を聞いてしまう。

 耳がふやけるほどの甘い反響を受け取ってしまう。溶けて、溶けて溶けて、もう形なんて消えてしまうような

 

 そんな、ちーちゃんの音を

 

 

「ァ、ンアァアア♡♡!?! お、やかた、さまぁ♡……拙者のオメコに、逞しいものが入ってしまいました♡ あぁ、立派です……お館様、とても良いものを携えておられたのですね……くす、ふふふ……良い子でござります♡」

 

 

 

 

……ぐっちゅ、ぬちゅ、ぷ、じゅぷぷ、ずりゅりゅんんンッ♡♡♡

 

 

 

 

 上下に動かず、横に前後に肉竿が揺れる。

 

 狭く締まった密壺で、そのわずかな動きが肉竿全体に刺激が襲う。締め付けられて、ぬめりながらもザラつきを感じる膣壁の凹凸で感じるポイントを舐めまわされる。咀嚼されて、嚥下されて、もっともっと奥へと飲み干される

 

 ちーちゃんの、おまんこで、肉竿全部がしゃぶられている。気持ちよくて、気が飛んでしまいそうなのに、気絶して逃げることすらできない。

 

 

「……ち、ちーちゃッ……おれ、もう、本当に」

 

 

 

……ぐちゅ、ぬるる、ずりりぃッ

 

 

 

「ぁ、アァ……んッ」

 

 

 

 グラインド、腰の上でちーちゃんはへこへこと揺れる。前後に揺れて、深く挿入したまま、締め付けられる快楽で先走りが漏れ出る、子宮口を塗りたくって汚す。

 

 敏感な亀頭の先、尿道口が堅い弾力のある壁でこすれているのだ。

 

 まるで、強く縛られた肉竿の先っぽだけを、掌でぐりぐりとこする回されているような、そんな苛烈な刺激。

 ちーちゃんは止めてくれない。見下ろす騎乗位で、優位の体勢で、ただただ快楽を施してくれる。

 

 

 

 

「お館様♡」

 

 

 

「……ぇ」

 

 

 

 揺らす腰のグラインド、膝をついたと思えば今度は覆いかぶさるように迫る。

 

 逆光で、ちーちゃんの顔に影が出来た。

 

 黒い影のせいか、満月のように輝く黄色い眼光が、息を飲むほどに美しく、そして恐ろしい。 

 

   

「……褥(し・と・ね)、また欲しておりますね♡」

 

 

 開いた、牙を見せる肉食獣の様に顎を開き、舌を出した。

 

 唾液が落ちる。閉じないままの口からちーちゃんの唾液が下りて、雫となって唇を叩く。

 

 触れた温度が、こわばりをほぐす。弛緩成分が混じっているのかと思うほどに、体は無条件にちーちゃんを求めてしまった。

 

 交わす褥は、何モノよりも甘くとろける味がした

 

 

 

 

 

「ん、ぁ……ん、れぇ……ぁ、んっちゅ、むちゅ……っく、く……こく、くく」

 

 

 

 

 

 舌と舌。絡み合って溶け合うキス。首から下はますます動かない。

 

 キスの快感は、全身の筋肉の主導権を奪う。ちーちゃんのキスで、気持ちよさに抗えない体にされてしまう。

 

 

 

 

「ぁ、お館様の、が……もう、吐き出したくて仕方ないようで……構いません♡千代女のオメコは、未来永劫お館様のモノにてござりまする故」

 

 

 

 

「……ッ、ちーちゃん……だ、出したい……出させて、くれ……おねがいッ……だからッ!!」

 

 

 

 

「ぁ、あぁ……お館様ァ♡♡♡」

 

 

 

 

 動く、今度は激しい、上下に肉竿が絞られては飲み干される。挿入、細い腰と小さなお尻で激しい売女の様にピストン運動を繰り返す。

 

 動けない、逃げられない。唾液で溶かされた脳が、快楽を与えられる体が、ちーちゃんの責めを求めている。気持ちよすぎて、涙が出るほどつらいのに、逃げられない。逃げたいッと感じてしまう羞恥心が辛い。

 

 出したい、出してしまって早く楽になりたい。でも、それはいけないことだ。少女の体に精を注ぐ背徳感が理性に訴えかける。

 

 

……ぐちゅ、ぬっちゅ、ずちゅずちゅずちゅ!! ぬちゅん、ぐちゅん!! ずりゅる、ずりずり、ぷちゅん♡ ぷっちゅ、くちゅつ、ぬちゅぐちゅ♡ パンパンパンパン♡♡♡!!!

 

 

「——————ッ!??」

 

 

「ぁ、お口……閉じないのですね……でも、声が出ない……我慢して……耐えて、まだ、ためらわれているのですね……健気で、とても良い子……あぁ、愛らしい童のようで、ますます心が震えます……ん、ァアッ♡ ぁ、魔羅がァ 硬いッ 我慢しないでくださいませ……お館様、躊躇いをお捨てになってください!!」 

 

「で、でも!!」

 

「要りませぬ! そのような物、要りませぬ!! ぁ、もう……お館様ッ」

 

 

 

……ぬちゅ、ずちゅ、ズパンパンパンパンパンッ♡♡ ず、ッパァアアアン♡♡♡!!?!?!

 

 

 

「!?」

 

 

 

 深い挿入、細かく亀頭とカリ首周辺をこすられて、高められて、最後に奥深くの子宮壁が鈴口をしゃぶった。

 

 触れている。届いている。認識できる。

 

 女の子の、一番深い場所で、精液が漏れてしまう。出すことができてしまう。

 

 望月千代女、裸で乱れ、性を施す艶やかな女性に、最上の快楽を得られる代わりに情けない姿を見せてしまう。見られるのだ。

 

 それは、それは本当に、すごくッ

 

 

 

「……く、あぁッ」

 

 

「お館様……ん、ぁ……お館様ぁ…………ぁ、みっつ、ふたつ」

 

 

 数え、そして迫る唇。

 

 顔を固定されて、ついばむ様に唇が向かってくる。

 

 漏れる手前、決壊寸前の状態で、またも来た褥の房中術。プルンと瑞々しい水菓子のような唇が開いた。少し長くて細い舌が見える。ずっと、俺の口内を蹂躙する、とっても淫靡な蛇の舌。

 

「だ、だめ……これ以上は、ごめん本当にごめん!!訂正する、やっぱり駄目だよ!! 本当に漏れる、出るッ」

 

 

「…………ひとぉつ」

 

 

 

 

…………くっちゅん

 

 

 

 

 

「!!」

 

 

 

……びゅる、びゅるる! 

 

 

「女々しい逃げは、許さないでござる……くすす

 

 

 

 

「ぁ、あぁ……ぁ、っが!!?」

 

 

 

……びゅるる!!びゅくくぅううううう!!?!?!?ごびゅ、どぴゅぴゅぷ、ごぶりゅるるるぅうごびゅぅううううううぅうううう!?!?!?!?

 

 

 

「—————ッ!!」

 

 

 

「……ぁ、んン……甘えたいとおっしゃったのは、アナタ♡ なのですから」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 以上が、ほんの数日前の出来事である

 

 

 

~そのまたとある日のこと

 

 

 

 望月千代女こと、ちーちゃんと俺はエッチをした。

 

 愛でたく、主従の関係が転じて夜が似合う男女の関係に至ってしまった。

 今ならわかる、あの時の自分の発言の軽率さが。

 ちーちゃんは、主の言葉を見過ごさなかった。あどけない少女の姿に隠れて、蛇の様に眈々と狙っていて、そして見事食べられてしまった。

 

 これは、ただそれだけの話。

 

 

 故に、今の状況に至るわけだが

 

 

 

 

 

 

 

……じゅる、じゅるるぷ、じゅろぉぉお

 

 

 

「!!」

 

 

 

 あ、そういえばもう一つ分かったことがある。

 

 ちーちゃんはくノ一で、だから夜の営みの技術。つまりは房中術に長けていた。そして、蛇の属性を持つ彼女故に、うん、ここはあまり関係ないかも。でも、まあ

 

 

 

「……ひ、ひぃいひゃ」

 

 

「ん、ン……っぷは……ぁ、お館様……もう、我慢の限界なのですね♡」

 

 

 房中術に長けて、そして蛇の様にねっとり艶めかしく搾り取るエッチが得意なちーちゃんは、お口を使ったエッチがとってもお上手だったのだ。

 

 それはもう癖になるほどに、癖になって気づけばどこであろうと外であろうと、そう今町中でしているみたいにだ。

 隙あらばお口エッチしてしまうぐらい、ちーちゃんのお口は良い。

 

 

 

 

 

……ちゅ、ちゅぷ、くちゅ、んっむ、くく

 

 

「……ぁ、唾液……お飲みになられましたね」

 

「のま、へはのは……ほっひ、らよね」

 

「はい、ですからお館様を下にしました。では、今度はお館様が壁を背に」

 

 膝立ちになる、首をもたげてキスを交わし唾液を与えられた。艶めかしいキス、といにはどうも責められ強い、ちーちゃんの舌でこちらの舌は蕩かされて落ち着かない。嬲られて味わいつくされた口では、まともに言葉も続かない

 

「……ち、ちゃ……もう、むひ……ぁ、はやふ!」

 

「ふふ、急いては漏れてしまいまする……お任せください、全て千代女が果たします故」

 

 壁に背を預けて、今度は見下ろす形になる。ひざまずいて、剥きだしにされた肉竿がちーちゃんの頬をはじいた。

 

 痛いほどに昂った肉竿、蒸れて匂いを放つであろう先っぽに生暖かい呼気が吹きかけられた。

 

 躊躇いなんてない、躊躇なく開いた唇が亀頭の半ばあたりを捉える。はみはみと、小さなお口で先走りを垂らす先っぽを舐めて、しゃぶって、じゅるると吸いあげるのだ。

 

 

……くちゅ、じゅっぷ、ぐっぷぷ

 

 

「!」

 

 

……じゅるる、ぐちゅ、ぬちゅ……じゅる、じゅろぉ、ろおぉッ、ずぷぷぷッ!!

 

 

「ん、んっぐ……ぐく……ご、ほおぉ……じゅる、っちゅ、ろろぉぉお……ご、お……ッォ……ぁ、んぐぉおおッ」

 

 

……じゅぶ、じゅぶぷ……ぐちゅるるる、じゅぶるるッ!!

 

 

「……ッ、ちーちゃ……それ、駄目……駄目だ……ごめん、出させて……出したいッ」

 

 

「ん……ん、ふふ……ん、んぐ、ぐっく……ご、ぉごッ……んぐっく」

 

 

 

……じゅぶじゅぶぐちゅぬちゅ、じゅちゅくッ!!

 

 

 

……ぐちゅつ、ぬつ……じゅるる、じゅろぉ

 

 

「!」

 

 

 

 ぬるりずるり、ぬちゅぐちゅ、音を立てて入っていく。

 

 唾液ローションが口の端から漏れ出ていく。仕上がった、だから容易に入る。入ってしまう、狭い喉奥にさえも

 

 

「ーーーーッ……ぁ、がッ」

 

 

 

……ぐりゅ、ずりゅるる、ぬぐちゅ、つちゅんッ!!

 

 

 

 狭さを感じるのに、舐めしゃぶられて喉奥を突いてピストンはハイペースだ。連続して快楽は続く、動いてなくてもちーちゃんが積極的に頭を振るから。

 

 セルフイラマチオ、目を閉じて集中して肉竿をしゃぶる。じゅぽじゅぽと、唾液で空気の泡がつぶれるから淫靡な音が響いてしまう。むしろ、響かせていると言ってもいいぐらいに

 

 

「……ちーちゃ、ごめん……出る、飲んで」

 

 

「じゅぶ、ぐく……ん、じゅるる、じゅ!ぐちゅ!じゅっぷじゅっぷ!!んんンンッ!!?!??!」

 

 

 

 出た、出ている。音は、体内で乱反射して騒々しい。

 

 射精の度に大きく震える内側の音。振動は熱となり、登ってこもる熱が頭を茹で上げる。

 けれども射精は止まらない。快感の刺激が、さらなる快感を積み重ねて、この小さな体躯に汚らしい白濁を注いでしまうのだ

 

 なのに、なのにちーちゃんは抵抗しない。嫌がらない。

 

 全部、受け入れる。今も、これまでも、これからも

 

 

……ぐく、く……ごきゅ、ごっきゅんッ

 

 

「……ッ、ん……ぁ、んっく……ぐ…………お、おやはひゃはぁ……ふぇいえひ……ん、じゅるるぅ……じゅっぷくちゅつ……ぬちゅ、ぷ……じゅるるるぅううぅ」

 

 

「!」

 

 

 座れる。すぼめた唇がカリ首を固定して、伸びた鼻下がはしたない口淫の顔で、丁寧に、丹念に、舐めながら精液を飲み干す。

 

 咀嚼はしない。全部丸飲み。

 

 濃くて固い、そう感想をいつも言っている精液を、ちーちゃんはお腹の淵で感じて、収めて。

 

 全部、自分の中で溶かして受け入れるのだ。

 

 

…………ちゅぷ、ぱ

 

 

「……ッ」

 

 

 離れた。こそげ取るように唇を引き絞って、閉じた唇が鈴口に触れた状態で静止、その様は誓いのキスに見えてしまう。それ程に、品のある所作で肉竿に向き合ってくれる。

 

 けど、そんなちーちゃんの口内にはたっぷりと白濁が溜まっているのだ。なのに、品の良さを感じられてしまう。

 

 

 

……ゴクン

 

 

「……ぁ、ふあぁ……たんまりと、お射精なされてご立派でござるよ、お館様……ふふ、くすす」

 

 回数なんて分けずに、一気に喉奥へ流し込んだ。

 

 精液丸呑み、やはり、ちーちゃんは蛇なのかもしれない。色んな意味で

 

 

「ごちそうさまでござりまする、お館様♡」

 

 

「……う、うん」

 

 

 丁寧に、坐して肉竿の前で感謝の言葉。微笑みをかけて、優美に振る舞う姿に一切の躊躇が無いから、いっそ神聖さすら感じる。

 

 丁寧な作法でこなしてしまう。巫女故に所作が丁寧になるのだろうか、だとすれば神に仕える者の所作はこうも男を喜ばす振る舞いなのかと、驚愕を隠せない。

 

 

「…………ちーちゃんのお口……すごくよかった」

 

 

「ふふ、喜び頂けて何よりでござる……では、ん」

 

 

 立ち上がる。着付けを正されて、元通り。

 

 もう予定の時刻、そろそろ帰らないと。

 

 

……帰る、帰ったら、やること

 

 

 一応、素材回収のミッション巡り。レイシフト先からカルデアに帰って、報告書をまとめて、それからは

 

 それから、は

 

 

 

「……ッ」

 

 

 

 引っ張られる。踵を返して路地を出ようとした刹那、ひじの布を引っ張られてまた壁に押し付けられた。

 何事かと、力を入れて絡みつく犯人に目を向ける。上目遣いのちーちゃんを見つけた。

 

 行為を終えた後なのに、どこも乱れた様子はない。何事もなかったように、いつものようにふるまっていて

 

 けど、その口は

 

 

……にちゃぁ

 

 

 

「!」

 

 

 

 開いた、見せつけるように唇の門を開けて、舌でかき回す様にして溜め込んだ白濁を見せる。反芻したのか、飲み干したはずの精液がたくさん、その口内に満たされている。

 

 唾液と混ざってトロトロでねばねばの白濁、それを、見せつけるように、また嚥下。

 

 今度は、じっくり味わいながら

 

「……ん、ン……濃い、とっても濃い白濁です」

 

 

「ち、ちーちゃん」

 

 

「これほどに濃い精液……まだ、まだまだお出しになれます。きっと、ええきっと」

 

 

 迫る、腕に絡みついて、蛇の様にぴったりと絡んで離れない。

 

 

 

「……お館様、また部屋にお戻りの際は、おっしゃってください」

 

 

「な、なにを」

 

 

「拙者に、あの時の様に仰った言葉を、でござりまする」

 

 

 

 近い、一段と強く腕に抱き着いて、額をこすり付ける。

 

 鼓動が騒々しい。けど、高鳴る鼓動が他の音をかき消す、ただ一点のみに集中するために、ちーちゃんの言葉を聞くために

 

 他の音は、何もいらない

 

 

 

 

 

「……甘えてください、お館様」

 

 

 

 

 聞こえない、他の音は何も聞こえない

 

 

 

 

「いつでも甘えて、どんな申しつけも受け入れます……例えば、部屋に戻り次第すぐ拙者を抱きたい、など」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「甘えてください。甘えて、感じて……ですからまた、素直におっしゃってください」

 

 

 

 

 

 

 

 

『ちーちゃんに甘えたい、と……何度でもおっしゃってください。千代女は、貴方様をずっとずーと、甘やかして差し上げます♡』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 望月千代女、クラスアサシンのサーヴァント。

 

 彼女との関係は主従のある良き関係。だけど、そんな関係がたった一言で変質した。

 

 千代女、ちーちゃんと呼ぶ彼女に、俺は情けない欲求を惜しげなく打ち明ける。そして、彼女はそんな俺を余すことなく受け入れる。

 

 蛇の様に絡みついて、肉竿から出でるものすべて受け入れる。下でも上でも、だ。

 

 駄目になる、甘えたい。だから、今日もまた甘えてしまう。

 

 

 

 

 

 

「望月千代女、こと……ちーちゃんに甘えてくださりませ♡♡♡」

 

 

 

 

 

 

 これは、勢いで言ってしまった台詞がもたらした、とっても幸せな自慢話、つまりはのろけ話、である。

 

 

 

 

 

 以上

 

 

 

 

 

fin

 




以上、千代女ちゃんこと、ちーちゃんとのあまあまエッチでした。

感想・評価などあれば幸い。モチベ上がって執筆に励みが出たり腸内環境も良くなったりします。激辛食べてもお腹壊さないぜ、やった。


次回のリクエストもお楽しみに


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酒呑童子(アサシン)~極上ロリ膣チンポケースに酔いしれたある夏の日の密着感、甘く耳元でささやく酒呑童子からの愛しとぉくれやす♡で蕩けまくるお話

時間がかかってしまった。こんなに文字数出す予定なかったのに、4000文字以上て自分で言ってたのに、どうしてこうなってしまったのか

リクエストより酒呑童子のチンポケースえっち、合計二万文字オーバーです。

暇があれば読んでください。リクエストどうも感謝です


 

 

Q.質問なのですが上記の条件でいわゆる肉鎧、ペニスケース物って大丈夫でしょうか?

 

 

A.可能です

 

 

【リクエスト】

 

 

酒呑童子とぐだ男の絡みなのですが、イメージとしてはぐだ男が何かしらの理由(酒呑が密かにそういう作用のあるお酒か何かを一服盛ったのが原因)で勃起しっぱなしになってしまった所、図ったかのように酒呑童子が現れ、ぐだ男のために肉鎧、チンポケースになると提案しそのまま常に挿入したまま一日を過ごす和姦物みたいな感じです(放尿の描写はなしでお願いします)

 

もし上記の内容が可能でしたら、ぐだ男の精液による酒呑の精液ボテ描写や、物陰に隠れたりマント一枚隔てた状態で人目のある所で抽挿する描写(酒呑が主体となって行う)みたいなのものを検討していただけるとありがたい……etc

 

 

 

……受領しました。

 

 

※ ストーリーとして組み立てるにあたり、整合性を取るため一部解釈を膨らます、及び補完して執筆する処置をしております。建築士の作風、リクエストの要望、上手く溶け合わせて作品を作っていきます。理解してもらえると嬉しい。うれしみ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【本文】

 

 マイルームの断捨離をしていた。そんなとある日のことだ

 

 部屋にあるのは貰い物や買ったもの、アマゾネス便の空段ボールの数々、整理整頓しているはずが部屋はいつのまにか端っこに追いやられた物で面積を減らし、クローゼットは中身がはみ出していて動線を塞いでいる。

 ここ数カ月、特異点や空想樹と、マイルームの手入れをする暇なんてない程に多忙だったから、まあ仕方ないと割り切ってしまうしかない。仕方ない、仕方ないから今こうして一気に掃除しなければ、流石に足の踏み場がなくなる汚部屋になってしまえば家事炊事大好きサーヴァントによる強制清掃を食らいかねないのだ。それはまずい、下手すれば婦長に焼き払われるかも、なんて想像するだけで身がすくむ。

 一応、こちらは健全な男子であるわけで、見られたくないブツはそれなりにあるのだ。だから今も掃除は一人で、家事大好きなサーヴァントの手を借りはしない。ブーディカさんあたりならちょっとエロ本の数冊見つけられてみたいまであるけど、うん、やめておこう。逆にセクハラで悪質だ。人妻にエロ本見せ強要罪で捕まってしまう。

 

 とまあ、そんなリスクを日々抱えたまま今日を過ごしてきたのだ。

 

そう、これだけは特に見せられない。バレてはいけない。

 

この、夜のおもちゃの数々だけは

 

 

「……あの別嬪さんめ、こっちに押し付けるだけ押し付けて。勝手にこんな、男なのになんでローターとディルドなんか、変な趣味疑われたら死ぬよ俺、最悪、社会的に」

 

 

 治めているおもちゃの数々、未開封の箱も開けて取り出してずらっと並べた。自慰行為で用いるモノではなく、パートナーに使用する用途で使われるものが大半を占める。

こんなものがあるということは、当然使う相手は、いる。

 

というか、独り言でつい口にした別嬪さんとは誰か、つまりは、そういうことだ

 

 長くカルデアで暮らしてきた以上、そうした関係に至る相手もいるわけで、そんな相手と使う夜のおもちゃなんかは基本こっちが管理していないといけない。理不尽。

 

けど、抗議したところで、のらりくらりと躱される。京ことば、というか舞妓さんみたいな古風な言葉で逃げられるのだ。

 

 

……ウチには刺激が強すぎるわ、こんなん持っているん知られたら、ウチぃ恥ずかしぅて死んでまいます。そやさかい、なぁ、勘弁しとぉくれ、旦那はん♡

 

と、そんな言葉でのらりくらり、そう淡々として躱されるのだ。言葉尻に♡が見えてしまうのがなんとも憎い、いじらしい。

 

 関係を築いて以来、まともにこちらが優勢になることは無い。夜の営みも受け身で、これでは本当に恋仲なのか時々不安になる。おもちゃをこちらに持たせる理由にしたってそうだ。

 彼女が曰く、自分が用意するよりも、こっちが恥じらいながら使って欲しいと持参するのがクるらしい。欲に悶える男の姿を愛でるだけで酒がうまくなるとか、未成年で酒を飲まない自分には理解できない建前である。

 

 

……ガチャガチャ

 

 

「……これ、なんだったかな?」

 

 ふと思った愚痴はいったんどこかへ放棄、目の前のソレに思考が向かう。

 数々あるおもちゃ、使ったり使われたり、使わされたり。ハイエンドな尻穴開発する巨大ディルドに絡まるようにして、それはそこよりズルルと出てきた。

 

「……紐、なんでここに」

 

 用途がわからない。箱の包装に使われていた紐が紛れて入っていたのか、なんて思いながら、なんとも妙に引っかかる。

 

 紐は、いくつものがつながっていて、縛るというよりは身に着ける物のように見えてしまう。というか、おそらくその手のモノか。

 やはりこれは夜のアイテム。だが、SMプレイをした覚えはない。強制飲酒プレイはされたことあるけど

 

いったい何に使ったの?

 

 掃除の手が止まる。たかだか紐に、だ。

 

 妙に、気にかかる。

 

 

 

……カラン

 

 

 見た覚えがある、使った覚えがある。だけど、妙におぼろげだ。熱い日差しと、涼しい夜。暗い部屋、気持ちよく眠りに落ちる。

 

 

うん、朧気でもなんでもない。どんどん思い出せてしまう。靄が消えて、けど見えてしまうことがどこか怖い

 

 

 

「……酒呑、そうだった……あの時だッ」

 

 

 関係を得て、そして今も特別な関係を続けている相手の名前が、自然と口から漏れ出てしまった。

 

 

…………カラン、カランコロン

 

 

 狭いグラスでお酒の中を窮屈に揺れる氷の音、押し付けながらぶつかって、涼しさが音に乗って耳に滑り込む。

 音を思い出すと、今度は舌の上に妙な味が出た。唾液しかない口の中で、味を感じさせるのは舌の根に刻まれた味の記憶のせいだ。

 甘くてとろける極上のお酒の、苦くも耽美な味と風味、それで酔いつぶれるような体験を何度も繰り返していた。

 

 与えられるときは、自らグラスを掴んで口にはしない。彼女の口から、その味を与えられていた。

 

 

……キス、お酒

 

まともな恋仲ではないことは承知。けど、それでも望んでしまい、そして今に至る。

 

 去年の夏を思い出す。そして今年も夏が来る。

 

 

 

「あ、そうだ……そうだよ、これ…………あぁ、あの時の、はあぁ」

 

 

 

 

 思い出した、完全に思い出した。思い出してしまった。

 

 それは、忘れたわけじゃない。けど、無意識に思い出すまいと避けていた記憶。だから、酒呑には無くしたと嘘をついて、今日まで隠していた。

 

 関係を得て以来、何度体を重ねたことはある。けど、あの時ほど倒錯したプレイは、今に至るまでなかった。はず

 

「……あれは、うぅッ」

 

 思い出す、思い出してしまう。顔が赤くなって、酔っても無いのに酩酊したみたいに顔が火照って火が付きそうだ。

 

 はっきり言って、これは酒呑童子という艶美な鬼の魅力魔力不可抗力にほだされて、自らその毒牙に肌を晒し続けた記録。思い出したのは、その内の一日、忘れてしまいたい黒歴史。

 

 この紐は、酒呑と過ごした忘却したいほどに過激な一日を過ごした日の、つまるところ物的証拠だ。

 

 

「……」

 

 

 分類は、燃えるゴミだろう。袋に詰めて、口を堅く、それはもう堅く縛っておこう。

 

 

 

 

 

 

 

~昨年の夏、某日~

 

 

 

 

 微小特異点を生みだした要因を討伐、特異点は消滅する、だがそれは緩やかなもの

 

 予定された帰還まで、およそ24時間、それまでをこの転移先で問題が起きないか注意しながら過ごさないといけない。

 

 お供にはアサシンのサーヴァント一人だけ、そしてカルデアとは連絡が取れず。

 

 あるのは簡単なテキストメッセージ、ダヴィンチちゃんより言伝で

 

 

 

 

……特異点を生みだしたエネミーは討伐されている。この24時間は警戒がいるかもだけど、それも本当に念のため、数パーセントのリスクで必要であると計算したシバの回答だ

 

 

……直接の観測、映像や音声の受信はできない。けど危険があるとも思えないし、第一そっちには一騎とはいえサーヴァントがいる

 

 

……気にせず、ちょっとした日帰りバカンスを楽しみたまえ。なんせ、そこはルルハワなんだから

 

 

 

……ただし、羽目を外し過ぎないように。ただでさえ、君たち二人の関係はいささか激しいんだから、ね

 

 

 

 

……気を使って隠匿する裏方の気持ちにもなってくれないかな?

 

 

 

 

 

 

 と、そんな気遣いたっぷりでありがたいダヴィンチちゃんのお言葉を受けて、俺と彼女とでちょっとしたバカンスをするわけになった、ということ

 

 皮肉と嫌味を込めた台詞に少し胃が痛くなったけど、それでも酒呑と過ごす二人だけの時間に、心が震える。

 

 期待で胸がいっぱい、楽しくなるなぁ、と素直に口に出来ればどれだけよかったか。

 

 酒呑童子、彼女と関係を持ったのは俺の方から、勢いで告白して、そしてなし崩し的に体の関係も済んで

 

 そこから、逃れようのない彼女の捕食に振り回される日々が始まり、観念して慣れて、それでもまだ落ち着かない心持でいる、そんな状態だからやはり言い訳しようがない

 

 期待もある、けど同時に恐れの心もある。

 

 

 

 恐ろしいほどに、酒呑童子彼女は魅力的だから、まあこれも仕方ない。選んだのはこちらだ、二度と止められない魔の美酒に口をつけた以上、避けられない運命だ。

 

 

 

 

 

 

……カラン

 

 

 

 

 

 

「!」

 

 

「眠ってるんかとおもぅたら、なんや起きたん。はい、お水」

 

 

 冷ややかな音で呆けた意識が引き戻された。慌ててベンチの背もたれから背中を離す。そうして前を見ると、眼前には冷えたグラスが顔の前でひゃっこい。

 

 手渡そうとする。気を使って冷たいものを持ってきてくれた、であればどれだけよかったか

 

「……中身」

 

「じゅ~す、やで……ちょ~と、苦くてぇ、きもちよぅなるかもしれへん大人のじゅ~す、駄目ぇ?」

 

「駄目です」

 

「……おもろないねぇ」

 

 グラスに注がれているのは水ではない、どこからどう見てもブルーハワイ、つまりはカクテルだ。割ってあるから軽い酒だと思う。でも、酒であることに変わりない。

 

 丁重にお断りする。一応、それで引いてくれたりする。無理やり飲まされることは、たまにしかない。たまにしか、だ。

 

「気にしぃやな、お酒はお薬やって日の本でもいぅやん……ええもんよ、ん……んっく、く……はぁ、お~いし」

 

 酒呑は返された酒に唇をつけた。

 

 氷の音が鳴る。清涼で、されど火照りをもたらす真っ青な洋酒を一息に

 

 

 

……ゴク、コク

 

 

 

「……ッ」

 

 

 見てしまう、視線が喉の起伏に奪われて、そして陥る酒の液体の流れをなぞってしまう。上から下、舐めまわす様に肢体を眺める。目的は入れ替わっていた。

 

 海水に濡れた肌、起伏の胸、くびれと臀部の膨らみ。

 少女が持つ色気としては飽和してしまう程に強い。それはもう強く、蒸留された火酒のように咽るような魅力を感じられる。

 

 蠱惑的で、手を出せば骨も溶かされそうな毒液を、危険であればあるほどに耽美で艶やかな毒の蜜を垂らして、虫を招いて食らってしまう。

 

 危険な美と艶、理解していても欲してしまう。

 

 

「なぁに? うちは濡れとるだけよ……」

 

 

 濡れている、海水でという意味のはずなのに、まっすぐ受け取れない。

 

「……綺麗、だなって、見ている、だけ……です」

 

 強気の返事、けど言いながら恥じらいに負けてしまった。自らの羞恥に勝てない

 

「やらしい目やね、旦那はん♡」

 

「……ごめん」

 

「あぁ、おつむ下げる真似なんて、やめとぉや……ええんよ、ええことなんよ。うちの体ぎょうさん見たって、それはええの……むしろ、見ぃひん方が寂しいわ、よよよ」

 

「……」

 

 わざとらしいウソ泣き、声が浮ついていて笑いがこらえられていない。

 

 視線を指摘されるけど、諫める言葉はこれまで一度も吐いたことは無い。色気に惹かれて正直に見ない方が、酒呑は機嫌を悪くする。

 

 けど、それはそれでこれはこれだ。

 

 水着だったら堂々と見ていた。けど、今の酒呑は、裸だ。見ているこっちが恥ずかしさで死にそうになる。

 

 

……水着、買うっていったのに

 

  

 人がまばらに見えるビーチで、その出で立ちはあまりにも扇情的だ。着物を上から羽織った姿ですらギリギリだったけど、今は着物どころかあの露出狂な肌着すら着ていない

 

 無駄な肉付きはない、すらっとした細く愛らしい二本は、左右にゆらゆらと酩酊しながら向かってくる。焼ける砂浜で、サンダルも履かずに素知らぬ顔で迫ってくる

 

 素足、太もも、視線を上げて行けばそこには小さく主張を放つあどけない割れ目がある。はみ出す花弁も、成熟した色香を放つ痴毛も無い。少女の青く開ききっていない蕾だ。

 

 露出狂、その言葉が思いつく。だけど、堂々とする様は発言を赦さない。黙って、ただその瑞々しく甘ったるい色香を魅せつけて、口の中で歯と歯が癒着したように動かない。

 

 閉じた口で生唾を何度も嚥下した。許されている以上、見続けてもいい。

 

「……ッ」

 

「ぁ、や~ら~し……愛いわ、旦那はん♡」

 

 むき出しの乳房は紫がかる美肌に咲いた小さな紅の花が映えている。大きい胸ではないけど、そこは決して真っ平ではない。形の良さを見せる控えめな美乳で、目で追えばツンと張り詰めた花が見事で美しい。

 

 下半身が反応してしまう。

 

「いややわ、やらしい目つき……くひひ、取ってしまいたいわぁ……旦那はんの目玉、ずっと見てられるわぁ、一つわけてくださいな」

 

「だめ、だよ……そんなことしたら」

 

「そやね、そうやね……取らへんよ、うふふ……くす、あぁ……ああぁ…………熱いから、酔って頭がとろけてまうんよ。怖いこと、言うものやないなぁ」

 

「……酒呑の裸、見られなくなるのは、嫌だ」

 

「ふふ、素直やね……素直な童は大好きやわ……ほな、可愛い童は撫でてあげんといけへんんね」

 

 

……ギシ

 

 

「!」

 

「撫でるだけ、首を取ったりしぃひんさかい……逃げんといてや」

 

 迫る、上に乗る。

 

 裸の酒呑は、俺の胸板にそっと手の平を這わして、しなだれかかる。体を寄り添わせる。

 

 パラソルの下、日陰の狭い空間で酒呑の体は氷の様にヒンヤリしていて、けれど自分が発する熱は炎の様に盛っていた。

 

 

「暑いわぁ、ほんまに……ウチもここで涼ませてもらぉっか…………ぁ、ええのええの、ここに座る場所があるさかい……なぁウチの特等席♡」

 

 

 ギシリ、軽い体とはいえ二人分

 

 背中を預けてくつろいでいた一人用ベンチが小さな悲鳴を上げた。俺の上で、酒呑が座って、パラソルの影の下で顔を見合わせていることへの抗議、かもしれない

 

 改めて、ここはプライベートビーチでもなければ、人気のない無人島でもない。リゾート地で、すぐ向こうには別の人たちが遊んでいる。

 

 人の目がある場所で、酒呑は裸で、乳房も性器も俺に見せつけて波の水を弾いていた。

 

 すでに、気づいていて、見て見ぬふりしている人だっている。訝しんでいる視線もある。

 

 けど、酒呑はそんなこと気にせず裸の自分を見せていた。そして、今は俺の腰の上

 

 踊りだした。

 

……ぎし、ぎしし 

 

 

「ん、座り心地ええわぁ……旦那はんの金棒があるおかげやろか?」

 

……ぐず、ずりずり

 

「……ッ」

 

「いけずやねぇ、せやけどそれがウチや……悪い鬼は、好きなもんに我慢なんてしぃひんよ……食べたいとき、飲みたいとき」

 

……ずる、するる

 

 

「好きに、かぶりつくさかい」

 

 

……ブルンッ

 

 

「し、酒呑……さすがに、これ以上は……ぬ、あぁッ!?」

 

 

……ちゅぷ、ぬるちゅ、じゅるぅ

 

 

「ん、んっく……じゅうぅ………ん、ぁ、臭ぁい汗と汚れが溜まっとるね……やらしい液も垂れて……ええよええよ、臭い酒もウチには甘露や……旦那はんのざぁめん、飲ませとぉくれやす♡……はむ、じゅるぅ、くちゅる、りゅるるッ」

 

 

……じゅぷぷ、ぐちゅるるるッ

 

 

「!?」

 

 

……じゅぶ、ぐちゅる、ビュルルゥウウウッ!?!?!

 

 

 

「んン!? ぐ、んぶっ……ふ、ぷふッ……ぁ、けほ、ゴホケホ……ぁ、いきなり漏らすなんて、いけずやねぇ」

 

「……だって、いきなりされたら」

 

「されたら、漏らしてしまったんや……あぁあぁ、ウチの旦那はんはたくましぅないみたいや、そんなやったら……ウチ、もう」

 

「き、嫌いになる?」

 

「嫌いになったりしぃひん、そないなこと絶対にあらへん……むしろ逆や。旦那はんのここ、うちが鍛えてやりとぉなるわ」

 

 

……ぐちゅ、ぬるっ

 

 

「!」

 

 

 ぬるっとした抵抗感、そして締め付けがにゅるにゅると、ヒダもぐちょぐちょに、複雑に卑猥な音が響いて来る。

 

 擬音が絶えない。淫靡な感触と音色を絶えず響かせる蜜壺の喘ぎ。胸板に張り付く美乳の柔らかさと、絡みついて離すまいと万力を込めるか細い両腕

 

 懐で忍び込まれ、ぬるりと伽を開始されてしまった。アサシンのスキルを無駄遣いしている、けど抵抗できず反応できず

 

 文句も指摘も言う余裕なく、すでに快楽で骨が抜かれそうだ。

 

「……ッ、がぁ……ぁ、あ、ぅあぁッッ」

 

 

「……益荒男、たくましぅなってぇ、ウチのおめこに子種沢山入れて欲しいわぁ♡」

 

 

 情けなく喘ぐ。男の弱い声に、酒呑は頬を緩ませて牙をむき出しに笑っている。男を食らう悪い牙が、首筋にあてがわれて気持ちよすぎる痛みが全身を溶かす。

 

 逃げられない。深く挿入した罪で、首筋を甘く噛まれて、舐められて、吸われる。

 

 

……ビキ、ビキキッ!!!

 

 

「!?」

 

 

 痛い、噛まれる痛さじゃない。肉竿が、亀頭が、陰茎が、陰嚢が、射精に及ぶ肉体の機関全てが痛みと快感で悶え苦しんでいる。

 血の巡りが異様に早い。なのに、意識は飛ぶことも許されない

 

 興奮して、苦しくて、息をするよりも射精を求めている。

 

 なのに、動いてくれない。締め付けで、ただの気持ちよすぎる膣の圧迫感で射精の管がつぶされている。

 

「しゅ、てん……なに、したのッ」

 

「……さ、なんやろね……キスしたら、教えても……ん、っむ……ん、っぷは……もう、せわしないわ」

 

 

……くちゅ、れる……れる、ちゅ

 

 

 甘いキス、唾液を飲まされて、力が抜ける。

 

 少し楽になる、けど、それでもまだ効能が消えてない。消えてないはずだ。

 

 薄々理解している。自分の好きな相手が何者で、何を使うかぐらい、知らないわけがない。

 

「盛った、でしょ」

 

「はぁい、盛りました……ふひ、かはは! 旦那はん、怒っとるねぇ、泣いとるねぇ……大丈夫、大丈夫やから……唾飲んで今楽やろ、痛み感じひん毒も、魔羅を逞しぅする毒も、うちにはできるんよ」

 

「……初耳、なんで」

 

「聖杯」

 

「ほんと何してるの!」

 

 知らなかった。そういえばいつかに、一個足りないかなって気になったて、あれやっぱり

 

「……うぅ、ぐぬぬ」

 

「辛いんやね……ほな、キス、接吻、口吸い、しよっか」

 

「全部、おなじ……ぅ、むぐ」

 

 

……くちゅ、ちゅ、とろぉ

 

 

「ん、ぁ……お~いし、でも、こないなもんは気休めや。またすぐに苦しぅなるさかい、もっと飲んどき……ん、は……あら、怒らんで、旦那はん♡」

 

「……ッ」

 

「睨まんといてぇ……それに、毒いぅても大層なもんやあらへん。ちょっとまぐわって、すっきりしたらいぃんよ。精力剤みたいなもんや…………けど、今日一日ずっとせな、これは治らんねえ……ちょこっと、量を間違えてもうたわ、堪忍なぁ」

 

「……酒呑、したいッ……おねがい、射精させてよッ」

 

 年甲斐もない、子供みたいな嘆願を口にした。恥ずかしさで顔の熱が消えない、けどそれよりも今は下半身の我慢がずっとはるかに辛い

 

 出したい。酒呑のロリマンコに、締め付けいっぱいなのに弾力と蠢きの細かさ激しさが人外レベル、そんな鬼女の極上ロリマンコに、精液を出したい。出しまくりたい。

 

 なのに、まだ

 

 

「ぁ、あぁあぁ……イケへんよ、ここは閨の場所やあらへんのに……六波羅が飛んできてまうわ、怒って怒って、天狗みとうに真っ赤になって旦那はんを捕まえてまうかもしれん、そないなったら悲しいわぁ」

 

「……そうなる前に、逃げますからッ」

 

「逃げて、そんあとは?」

 

「逃げて、とにかく……人のいない場所で、セックスしたいッ……だ、出させてくださいッ」

 

「……プス、あは……くひひ♡」

 

 

 嫌に、ご機嫌に笑う。

 

 けど、それは愚息の硬さに興奮しているからだろう。説得力のない息子の姿に、酒呑は頬をこすり付けるように身を合わせてきた。

 

 密着する。密着が強くなると、また膣の具合も強くなる。気持ちが良い、扱かれて舐めほぐされて、膣のヒダが弱いところを嬲る。カリ首から先が腫れたように張り詰めて、すぐ地から先に強烈すぎる衝動が疼いて消えないッ

 

 出したい、出させてほしいッ

 

 

「せやね、けど……ほんまにつかまるやろか」

 

 

「……え」

 

 

 言葉の意味が受け取れない。悶えるこっちをよそに、酒呑はあたりに視線を向けて、ほくそ笑む。

 

 

「気付かへん?せやったら、試してみよか?」

 

 

……じゅぷぷ、くちゅ

 

 

 

……ちゅっぱ

 

 

 

「……しゅ、酒呑?」

 

 咀嚼、尿道に残る精液をしごきだしてついばむように、子宮の口がキスをして、吸い取っていく。

 ちゅぅちゅぅと、物心つかない少女のキスみたいに。フニフニした唇が鈴口にキスをして、淡い快感が尿道を抜けて陰嚢に突き刺さる。響いて、弾けて、快感がドロっとした液に生まれ変わる。駆け上って、けど締め付けられていて、いたはず

 

 はずだった。でも

 

 

 

 

……びゅびゅるるぅうぅううぅうううううッ!!?!?!びゅくくくぅぅうううううううう!!?!?!?!?!!?

 

 

 

「え、へ?」

 

 出している、出してしまえた。射精が許されていた。膣の締め付けが解かれて、酒呑の中に、子宮に、たっぷりと精液を吐き出してしまった。

 

 下腹部が膨らむ。狭い膣道がみっちりすき間を閉じて、一滴残らず酒呑の子宮を膨らましている。

 

 

「が……は、あッ」

 

 

 息ができない。快感で内側が弾けて、何もできない。

 

我慢で溜めた分、気持ちよさで内臓全部がどこかしこへ散らかってしまったようだ。

 

「ぁ、ふぅふぅ……ぅ、っくぁ……ぁ、酒呑ッ」

 

「……落ち着きぃ、大丈夫やさかい……ええんよ、いっぱい出してええの……問題あらへん、なんも問題あらへんさかい」

 

 落ち着けばいい、甘くささやく舞妓言葉に返す返事ない。ただ、今も続く射精の衝動で呻いて、かろうじて息をするだけ

 抱きしめられて、背中を撫でられて、耳元で酒呑の声を聴く。

 

 背中に通った一本の骨、体がまっすぐあって、まだ壊れていないことを思い出していく。溶けてない、体はある。

 

 まだ、まだ終わらない。

 

 

「……嘘、まだ……まだ、硬いッ」

 

 

 出した、それこそ大量にだ。けど、膣の中で肉竿は張り詰めたまま。酒呑は嬉しそうにお腹を撫でて、うっとりとしている。

 

 肩に置いた手。向かい合って座位、不安にする俺に、酒呑は淡くキスをくれた。

 

 唾液、酒呑を飲んで、少し落ち着きを取り戻す。

 

 

「堪忍な、ウチが盛ってしもうたから」

 

「……別に、いい……それより、早くホテルに……続き、したい……辛い」

 

「それでもええよ、けど……せっかくのバカンスやのに……一日中まぐわうのもええけど、旦那はんはええの?」

 

「でも、もう……部屋でしか」

 

「そやね、でもそん前に……まずは周り、見渡してみぃひん?」

 

「……周、り」

 

「せや、うちも旦那はんも、こない楽しんどるのに……誰も、咎めへんね」

 

「……それは、そう……だけど、あれ?」

 

「ふふ、なんでやろうね♡」

 

 

 指摘されて改めて気づく。射精の快感で火照った頭でも、よくよく考えてみれば、おかしいことに気づく。

 

 周囲は、人がいる。今も、視線はある。

 

 だけど、それだけだ。何もしないのだ

 

 

 

「旦那はん、ウチは気づいていたんよ……この土地、もう消えるみたいやしな……つまりは、みぃんな影みたいなもんや」

 

「な、なにが、言いたいの?」

 

「……うーん、理屈は知らへんよ。けど、今もや……誰も、ウチをとがめる輩はおらんよ……まるで、台本の道理でしか動かれへん役者、能面被って踊っても、そこに人の自由な意思はあらへん。傀儡みたいちゃうか?」

 

 

……ぬっちゅ、ずるる

 

 

 

「っく……だったら、なにするの、さ」

 

「せやね……せやから、旦那はんのしたいこと、やってもええんちゃう。南の島のばかんす、楽しいこと全部やって、そん上で……ウチとずっとオメコするんよ。そないなこと、やってみとぉない?」

 

「……公衆の面前で堂々と、ヤりましょうってこと???」

 

 

 変態だ、あまりにも変態が過ぎる。

 

 

「知っとるで、旦那はんが好きなヤラしい絵巻、こんなんがあったはずやよ」

 

……ぐちゅ、ぬちゅつ、ずちゅぷ、ぐちゅ、ずぷぷッ

 

 

「だ、だから、なんの……がッ」

 

「……なんやろね、ヤラしい言葉としかウチは知らんよ」

 

 

……ぬぷぷ、つぷ

 

 

 ヌルついて、狭い、極上の膣内の甘さに体溶ける。けど、酒呑は上下していない。

 

 また向かい合った座位のまま、けど今の体勢は俺が酒呑の後頭部を見ている。逆向きの座位

 

 深く挿入したまま、酒呑は動いてくれない。ただ、その手に

 

 

……紐?

 

 

「だっこ紐……つーけーて、旦那はん♡」

 

 

 甘える声に酒の苦さで大人の色気がむせ返るほど混ざる。

 

 言われるまま、流されるまま、人の目がありながら誰も気にしはしないこの特異な状況で、酒呑は先んじて気づいて、そして今良からぬ企みを打ち明けた。

 

「つかってぇ♡」

 

「……ッ」

 

 常識、倫理、駄目だと頭で働く。仮にここが消えていく特異点で、何をしても好き勝手しても許されるとしても、それでも超えてはいけないラインがある、はずなのに

 

 どうして、手は酒呑に紐を結び付けているのか

 

 

「しゅ、酒呑のせいだよ……こんな,拒めないッ」

 

「せやね、悪いのは鬼や……悪い鬼には、旦那はん自慢の金棒で、退治せなあかんよ♡」

 

「……ッ」

 

 挑発、安い挑発に高く買ってしまう。買わされる。肉竿が期待で張り詰めて仕方ない。

 

 滑らかな布は良く伸びて肌に痛くない。紐で抱きしめられて、股を開いて体に一体化する。下品で、卑猥で、どこか犯罪的な姿になった。どんなに動いても、酒呑は離れない。酒呑の膣に、肉竿がずっと絞られている。

 

「……ちんぽけぇす、旦那はん専用の、や。ウチ連れて、どこまでも遊びに行きましょう。いずこでも、ウチの股を突いとぉくれやす♡」

 

「!」

 

 甘い甘い、鬼の悪い言の葉。

 

 たっぷり耳に入って、気づけば夢中で腰を振った。

 

……ガタリ

 

 

 

……ぬちゅ、パンパンパンパン

 

 

 

「ふぎゅぃい!?! ぉ、おっほぉ……ぉ、はいっとる、……逃げられん、わぁ……旦那はん、の金棒、ウチの孕み袋イジメてよろこんどるよぉ♡♡♡……鬼や、恐ろしぃわぁ♡♡ ぉ、ひゅぃいッ、出る……出てまう、おめこええんよぉ、ええ気持ちすぎて、出てまう♡♡!!」

 

 

……ぶしゅ、ぶっしゃぁああああッ!!!

 

 噴き出てしまった、日差しが燦々とふりそそぐ真っ白な砂浜に、酒呑の濃い匂いが吹き荒れていく。散って、雫が熱にさらされ霧散する。広く光に虹を映えさせて、潮は止まると後に残るはほぐれた膣内の具合

 

 力が抜ける、狭く絞られた膣内の具合は緩くなる。けど、それは気持ちよくなくなることを意味しない。むしろずっと楽しめるように

 今日一日、ずっと挿入したまま過ごすにはちょうどいいほぐされマンコに変わった。

 

「はぁ…ぁ、酒呑……苦しく、ないよね」

 

「……ぁ、ひゃぁ……旦那はん優しいわぁ、惚れてまうね♡ でも、ええんよ……ウチは今日一日、旦那はんのお・ち・ん・ぽ・けぇす、やさかい。モノなんやから、ね……ね、旦那はん♡♡」

 

 甘く蕩けた声を吐いて、媚を売る弱い雌の視線を振り向き見せて

 

 酒呑童子という性処理道具は、持ち主に対し正しい態度を示す。

 

「……お腹空いたわぁ♡ せや、お買い物に行きましょ、ウチを連れて行ってくださいな♡愛しい愛しいウチの旦那はん♡ ちんぽけぇすの酒呑童子、たぁんと使って、使って♡ 使いつぶしとぉくれやす♡♡♡」

 

「……ッ」

 

 本気、いまさら覆せない。挿入しっぱなしの肉竿が、酒呑の良からぬ企みに完全同意してしまった。

 

 

   ×   ×   ×

 

 

 ざわめき、色めき、喧騒絶えないバザールを行く。人ごみの多い通りなのに、中央を歩いて人が避ける。

 

 当たり前の行動。けどそれ以上が無い。

 

 消えゆく世界で、彼らはきっと殺されるような危険にでも会わない限り行動を変えないのだろう。けど、視線は向ける

 

 嫌悪や、嫉妬。興奮、色めきの伝播

 

 見る者の様々な視線を浴びて、歩を進めるたびに淫靡な水音を響かせる

 

 ぐちゅ、ぬちゅ、ずちゅくちゅ

 

 

「ふぅ、ほぉぉ……ぉ、おッ♡」

 

 

 噴いた。浅い快感で達して潮を噴いた。

 

 抱きかかえた逆駅弁の体勢で、歩く上下運動が何度も何度も膣を叩く。歩くだけで気持ちが良い、反りかえって肉竿は大きく張り詰めていて、酒呑の膣壁をゴリゴリ削る

 

 あどけない幼女の見た目で、中身は極上の密壺。名器の形状をたっぷり味わうために、歩幅は広げずゆっくりと

 

 紐で吊り下げられているから離れはしない。けど、固定された膝裏をわざと抱え上げて、見せつけるように開脚させる。そうして、開いた分だけ膣圧が引き絞られる。

 

 全裸開脚ポーズで、膣を叩かれ下腹部を膨らましている姿は卑猥この上ない。視線の中には羨望で股を膨らます者もいる。

 だから、自慢するように何度も腰をガクつかせてみた。

 

 

……ぐちゅ、ぬちゅ、ぐ……ずちゅ、グチュヌチュズチュズチュズチュッ!!!

 

 

「ぉ、ほおッ♡♡……ぉ、旦那はん……いけずなこと、して……ウチ、の恥ずかしぅとこみとぉや……せやのに、かんにんえ……あひッ♡!? まま、また硬くなって……勘弁しとぉくれやす、旦那はん♡♡♡」

 

 

……ぐちゅ、ぬちゅぐつ、ズッチュチュンッ!?!?!

 

 

「ひぎぃ!? ぉ、オメコあかん、こわれてまぅ……孕み袋破けてまうわぁッ♡♡♡」

 

 

 抱きかかえて、その場で衆人環視なのに腰を振る。

 下から突き上げるピストン、酒呑の声は喘いで艶やか、拒絶なんてまったく意にしていない。

 

 感じて、震えて、媚を売るために止めてと言う。

 

「酒呑、正直に……皆に、言うんだッ……君は今、なんだッ!!」

 

 ピストンを早める。今だけは、どうしてか強気だ。

 

 普段はリードを握られて、食堂でこっそり手コキ足コキ、机下フェラで抜かれたり、寝ている最中に布団にもぐられて騎乗位で絞られて

 

 酔わされて、イかされて

 

 可愛いと子供扱いされてきたから、今だけは無性に責めたい。今までが嫌なわけじゃないし恨みもない。

 

 けど、チンポケースになった酒呑には、これぐらいしないと甲斐が無い。

 

 だって、今の酒呑は

 

「……ッ!!」

 

 

 往来で止まって、見せつける様に突き上げのピストン。噴き出る潮がかからない位置で、皆この行為を目にして生唾を飲み干している。

 

 皆見ている、待っている。女も男も性器に手を伸ばして、酒呑が卑猥な自分をその口で明かすことを待ち望んでいるッ

 

「言え、言うんだッ」

 

 

……ずちゅ、く……どっちゅんンッ!?!?!

 

 

「ひゅぎぃいいいい♡♡ッ♡♡♡ッッ!?!!?」

 

 

……どびゅるるるぅううう!!!?!?

 

 

 

 射精、陰嚢が胎動するように嘶いて、大量の白濁をその飽和しきった子宮に注ぎ込む。

 

 飽和するあまり隙間をこじ開けて漏れ出るけど、それを超えて出し続ける精液で下腹部は内より膨らんでいく。まるで懐妊しているように、酒呑の幼女腹は卑猥な妊婦のソレへと近づいていく。

 

 宿すのは子供じゃない。媚びて喘いで、子宮で膣で、肉竿に良くない行為をせがんだ結果得られた証。

 孕まされたい願望と快楽を欲した浅ましさ、二つが混ざり混沌と張り詰める下腹部に妊婦の触れがたい神聖さなんてない。下品で淫靡で、されど艶やかに美しい。見る者全ての下半身にイラつきを与える卑猥な雌の姿を

 

 チンポケースとして、あるべき姿をしている酒呑を、皆に、示すのだ。

 

「きょ……ぉ、くひ♡……おちんぽ、まだ動いて、出したばっかやのに……ぁ、ここにおられる皆の衆、今日一日ウチは旦那はんのモノどす……鬼のオメコを使った、ちんぽけぇすどす……ぉ、くっほぉお♡♡!! ぃ、いぃ……いけずやな、旦那はん……また、こない人形みとぉな連中に見せつけるんやね♡……見せつけて、ウチにわからしたいみとぅやね……ええのに、そないなことせんでも、ウチは旦那はんのおちんぽけぇす♡ ぉ、ふほぉおッ♡♡♡」

 

 

……グチュグチュグチュ、ぬっちゅん、ずりゅりゅ、ぐちゅん!ぬちゅんン!!

 

 

「くっひ♡!? おめこ、イジメられてはるのにぃ、ウチよろこんでまうわぁ……旦那はん興奮して、そないちんぽけぇすが気にいっとぅやね……ほな、うれしいわぁ♡」

 

「……ッ、言え、言ってくれッ!! 酒呑、今の酒呑はなんだッ!! 聞きたい、皆に紹介するように、言って欲しいッ」

 

 命令、懇願、混ざり合った欲求を向ける。酒呑の顔は見えない、けど、肉竿で感じる膣は、子宮は、歓喜で震えていた。

 

 

……ぬぐちゅ、ずちゅ、ずるるる、ズッチュンッ!!

 

 

「い、いつでもぉおオッ♡♡!! ぉ、おぉ……ゃ、ヤらしいことしぃや、やってウチは、旦那はん専用の、お・ち・ん・ぽ・けぇす、やからねぇ……ぉ、ふうぅんン、またようけぇ出しとるわぁ♡ 射精、暖かいわぁ♡♡♡」

 

 

 

「————ッ」

 

 

 

……びゅるる、どびゅるるるるッ!!!!

 

 

 

 射精、何度も何度も吐き出して、飽和してもなお出し続ける。

 

 衆人環視で中出し公開セックス。酒呑の乱れる様を体で感じらえて、興奮は出しても出しても冷める気配はない。

 

 力なく項垂れても、紐で固定されているから、チンポケースは続く。

 

 空腹を思い出して、また歩みを進める。時刻は昼時

 

 

 

   ×   ×   ×

 

 

……ぬぐちゅ、くちゅ……ずりゅりゅッ!!

 

 

「……ひぃ、はっひ……ぁ、ぉぉ♡」

 

 

 悶えて声も出ない。向かい合って座位のまま、目の前の酒呑はよがり続ける。そんな様子を目にして、自分は食事をしているのだからなんとも頭がおかしいことだ

 

 

「これ、精が付くね……ロコモコ、酒呑は食べないの」

 

 切り分けたハンバーグと、ライスにサラダと目玉焼き、グレイビーソースが絡んでうま味が濃い。

 

「ええ、よぉ……うちは、もっとええもんもろうてるさかい……ッ♡」

 

「……そう、んむ……じゃあ、こっちは食べてるね」

 

「ぁ、せやけどうち、お酒は飲みたいわぁ……旦那はん、飲ましてくれへん」

 

「グラス持てる?」

 

 首を横に振る。紐で固定されているかどうにか背中がまっすぐしているけど、酒呑は脱力この上ない。だらんとした両手が首に絡みついているのがやっと。けど挿入は続けたまま

 

 体は動かないけど、膣内は今もいい具合に震えている、疼いている。

 

 グラインドセックス、食事中だから激しい上下は無い分、塗りたくるように子宮壁をいじめる。そうやって、また射精をした。

 

 催したくなったからする、そんな程度の軽さで、中に出している。

 

 

「くひ♡ また、子種がようけ入っとぉねぇ……旦那はん、お酒飲まして欲しいわ……もっと、酔って蕩けたいわぁ♡」

 

「……わかった、じゃ」

 

 注文していたパインカクテル。グラスを一口二口、そして酒呑とキスをする。

 

 熱く火照った互いの口に、冷たい泡の感触と、果物甘みと酸味が心地い。後味に残るは酔いの気、舌と舌を絡め合って、唾液と希釈して飲み干す。

 

 与えるはずが、自分もまた酒呑の酒を飲んでしまった。酒呑は俺の酒を飲んで、そうやって互いに飲ませて酔わせ合う。

 

 冷えていくはずなのに、体が熱い。挿入したままの肉竿は疼いて、動いていないのにまた精液を送り込むの。

 

 びゅるる、びゅるるると、孕まされたかのように膨らんだお腹へ、白濁の重さがまた更新される。

 

 

「ん♡……ん、コクコク♡……ん、ぷは、あぁ♡……旦那はん、うちもう酔ってもうた……こんなん、もう耐えられんわ……動いてぇ♡」

 

 

「!」

 

 

 甘えた声で、瞳孔にひときわ大きい桃色の輝きを灯す。そう錯覚するほどの蕩けた酒呑に、体は否応なくうなずいてしまう。

 

 レストランの中、店員も客も横目にしているなか、イスとテーブルをがたがた騒がしくして、座位のままピストンを始めた。

 

 ほぐれてとろとろの膣内が歓喜で蠢いて引き絞りを始める。子種を欲し、欲した上でまだ足りていないと、ボテッとした子宮袋をキュンキュン引きつらせて、せがんでくる。

 

 料理もあるのに、あたりは淫靡な臭気でみたされる。愛液、我慢汁、白濁

 

 行為でかいた汗はフェロモンに満ち溢れて、食の場を大いに壊してしまう。けど、そんなこと気に障らない。

 目の前に極上の蕩け壺があるのだから、出すしかない。

 

 

「で、出るッ!!」

 

 

……ごぶりゅるるる、ぐびゅびゅぅうううううッ!?!?!!?

 

 

 

「くっほぉお♡!? ぉ、おなか、いっぱいやわぁ♡♡ 旦那はん、美味しぃざぁめん、たぁんと振る舞ってくれて、おおきになぁ♡♡♡」

 

 

 

   ×   ×   ×

 

 

 

 日も暮れてきた。サンセットが優美に映える海岸沿いを歩きながら、抱きかかえた酒呑はビクンビクンっと痺れるように蠢くだけ。

 

 飽和した精液を路上に溢しながら。ほぐれた膣内で肉竿は休憩をしている。と言っても勃起して、まったく萎える様子はない。

 

 周囲にはカップルが見える。皆デートの締めにこれを挟んで、ムードを上げてから宿に行くのだろう。そういう意味では自分たちも同じだ

 けど、すでに行為を初めて終えて、繰り返し続けているのは自分達ぐらいだ。

 

 落ちる日を見て、皆肩を抱き合うはずが、視線をこちらに向けている。

 

 

「……あはぁ♡ また、みられ、とるねぇ……ぉ、おぉ♡」

 

 

 ビクン、震えて粗相を致した。前に弧を描いて噴き出る透明な潮、どうしてかと思うと、酒呑の両手が秘部にあてがわれていた。

 

 自慰行為、クリトリスを弄って勝手に快感に達した。

 

 まだ、まだまだ余裕はあるということ。

 

「……ん、ぁ……ふん、ン……旦那はん、うちの乳……触って、や~らし♡」

 

 

 

……ふにゅり、くりッ

 

 

 無意識だった。立ち止まって、夕日を一望できる場所で何とも変態的な行為を始めてしまった。

 挿入したまま、クリトリスを弄るオナニーをする酒呑、息遣いが荒くなるのは、そこへ自分では制御できない快感が与えられているから。

 ふにふにして、しっとりやわらかい控えめな乳房。指先で押し込んで揉みしだくようにして見て、指の間で乳首を挟み扱くようにこする。

 

 控えめなサイズ、だけど形のいい美乳だ。触っていて飽きることは無い。それに、薄い分、感じやすいのか、快感が直に体へ届くのか、ただ短に乳首がいいのか。薄ピンクの愛らしいポッチを潰すたびに甘い音色が口から出でる。

 愛液がまた垂れて、足先に落ちて行った。

 

 出る、出そうになっている。

 

 快感で飛んで潮を噴く。カップル達の視線を浴びながら、見せつけるように行為の快感をより高めていく。

 

「ぁ、っく……ァ、はひぃ……ぃ、旦那はん、いけずぅ♡」

 

「……ッ」

 

 蕩けていく反応が見て楽しい。もっと見たい。

 

 そう思った時、ふと目にしたのは眼前で揺れる酒呑の角。時折刺さりそうで怖いその角に、今無性に興味がわいた。だから、顔を横に逸らして、首筋に吸い付いてキスをするように

 

 目の前の右の角、その表面に横から唇をつけて、舌を這わしてみた。すると

 

 

 

……ビクゥウッ!!!

 

 

「ひゅぎぃいい!!??!」

 

 

 

……ぶしゅ、びっしゃぁあああああッ!!!!

 

 

 

 達してしまった。簡単に、こんな容易に

 

 そして絶頂で絞られる膣圧。媚びるように子宮が精液をねだってくる。そう思えてしまって、だからまた

 

 

「ッくほぉおおお♡♡ 子種、ぎょうさん出してぇ♡ う、っひぃ……♡♡ ぉ、おぉ、ひゅぎぃいぃい♡♡ッ!!?!?」

 

 

 出した。出して飽和して、膣圧はまた具合が良くなる。歓喜で震えて、搾り取るように蠢いて引き絞って、緩んで絞って、搾乳する機会の様に肉竿へ執拗にしゃぶりついてくる。

 

 甘い声色で喘いで、カップルの空気を壊してまっピンクに塗り替える。そんな光景を見せつけて、またその両手は快感を求めて自慰行為を続ける。

 

 角にキス、舐められて、悶える声が響いて、酒呑は面白いようによがってくれた。

 

 日が落ちていく、ホテルにそろそろ行かないといけない。道中に何度出すか自分でもわからない。

けど、萎える様子がまったくない。きっと問題ないだろう。

 

 

 

   ×   ×   ×

 

 

 

 受付を澄まして、コンシェルジュの女性のどこか羨望的な視線を感じながら廊下を進む。

 

 ホテルの一室、さほど高くないリーズナブルな部屋、けど海は見えるし部屋にシャワーもついている。ベッドだってダブルサイズでふかふかだ。

 

 

「酒呑、起きてる?」

 

 

 尋ねてみる。思えば食事時を除いて、顔を見合わすことが無いまま一日を過ごした。チンポケースとして肉竿を入れられ続ける一日

 日が落ちてしまった。部屋で二人、食事に行く前に流石にシャワーを浴びないと

 たくさん汗をかいて、いっぱい乱れて、交わって、中に出して

 

……パキ

 

 

「!」

 

 

 ふと、壊れる音が耳に触れた、と思えば。いきなり体にかかる負荷が一本消えた。

 

「酒呑!」

 

 抱えて、何とかその場でしゃがんで床に背を預けさせた。四つん這いで、後背位の体勢のようなっている。重く釣り下がる精液ボテ腹が苦しいのか、酒呑は呻いている。

 

 紐がするりと落ちてしまった。乱暴な使い方をしたから、まあそれも仕方ない

 

 二人の体を繋ぐものは、今も硬く膣奥で疼いている肉竿だけとなった。さすがに、もう行為の終わりが見えてしまう。

 

「ひ、はっひ……ぃ、苦しぉす……旦那はん……抜ぃてぇな」

 

「……ッ」

 

「うちも、流石に疲れてもぅた……ちょっと、ちょっと休ませてぇ」

 

 懇願、舞妓言葉の大人びた振る舞いはあれど、その気配に余裕はない。

 息を切らして、けど快感のしびれで上手く動けない。毒を使う身である酒呑がしびれているなんて、なんとも皮肉な話だ。

 

 けど、流石にもう抜かないと、一日中の行為だなんて無理がある。無い方がおかしい。

 

 臨月の妊婦の様に膨らんだ精液ボテ腹、うつぶせのままでは苦しいから

 

「酒呑、体を上にして……うん、じゃあ一度」

 

 抜こうか、そう尋ねるも酒呑は声なく頷くだけ。

 

 無理をさせてしまった。その罪悪感を抱きつつ身を引いた。

 

 抜けていく、だけど、膣内が、子宮が、肉竿に吸い付いている。

 

 

「……ぁ、旦那はん、抜くなら……はよぉ」

 

「う、うん……今、抜くよ」

 

 

 引く、腰を引いて、後ろ下がって、ブルンとそそり立つ肉竿が天を突いた。

 

 ぷにっとした秘部が開いていて、閉じ切らなくなった膣口からはドロっと白濁が垂れている。

 カーペットに漏れ出る白濁、クリーニング代を払わないといけないかも、なんて、そんな間の抜けた考えを抱いていたら。

 

 

……ごびゅッ

 

 

「!」

 

 

 射精の音、けどそれは自分ではない。

 

その小さな体に、沢山の白濁を入れこんで、ゴムの様に伸びていた子宮袋。伸びたものは縮む、つまり、このまま

 

「ぁ、あぁ……旦那はん、見ぃひんと……ぉ、くっひぃ!? め、目ぇ向けんどぉくれや、す……っく、はぐぅう♡♡♡!?!?」

 

「————ッ」

 

 本当に恥じらって、見ないで欲しいと懇願して、悲鳴の様に甘い声を上げた。

 

 ただその姿を、自分は見ている。未だ収まらないままの肉竿を向けたまま、白濁液を吹き出し続けている酒呑を見ていた。

 

 突き出す様に股を広げて、悲鳴の様に喘ぎ声をあげて、噴き出る快感で透明な潮を噴き荒らす。

 

……びしゅしゅぅうううぶしゃぁああああああッ!!!

 

 

「!」

 

 

 体にかかる雌のフェロモンで飽和した臭気、蒸れた匂いで肺が満たされる。息が詰まるほどに興奮が呼び覚まされる

 

 

 

……ごびゅうぅううぼびゅるるぅうう♡♡♡!!!ぐびゅ♡♡!!ぼびゅるるる♡♡ッ!?!?!ぼっぴゅぷぷ、ぶぷぷるぅう、ぐぶぶぅ♡♡!!?!?!

 

 

 

「んぐぉおおぉおおおッ♡♡♡!?!?!?お、おめごぉおおお、っぐぅううううう♡♡♡!!?!? か、堪忍しとぉくれぇ、うちぃ……あかん、おなごやのにぃい雄のきもちぃいのしとるぉおおお♡♡♡ 射精しとるぅ、うちのおめこが射精しとるのぉおお♡♡♡ざぁめん逆流でいぐぅう♡イぎ死んでまうぅう♡♡♡!!?!?!」

 

 

 

 叫び散らした。卑猥な悲鳴で部屋をピンクに塗りたくる、薄暗く街の明かりを入れるだけの部屋で、淫靡な匂いと酒呑の声だけがしみ込んでくる。

 行為は終わった。終わりにしたはずなのに、まだ、まだまだッ

 

 

「……酒呑、酒呑!!」

 

 

「!?」

 

 気が付けば、乱暴に抱えた酒呑を放り投げるようにベッドへ寝かせ、その上に覆いかぶさっていた。

 

 乱暴に身勝手に、勃起した肉竿をまた秘部にあてがう。ようやく白濁を吐き出して解放されたロリマンコに、未だ毒が抜けきらない肉竿を挿入。

 

 狭く締まった膣をゴリゴリと推し進めて、空っぽの子宮を叩いた。何度も何度も

 

 

……ごりゅ、ぐりゅるるるッ、ぐっちゅんッ!?!?!

 

 

……ぐりゅ、ぶしゅしゅぅうううううっ!?!?!?!?

 

 

 

 

 

「——————ッ♡♡♡!?!!?!」

 

 

 

 声にならない悲鳴、強引な絶頂で酒呑の体は裏返っていく。手足を逸らして、シーツにしがみついて快感に耐えている。

 

 甘い、甘い快感が肉竿に響きあたる。酔いしれる、蕩けていく。

 

 正常位で、酒呑と向き合って、行為、恋仲を感じさせる愛のあるセックス。こんな強引なレイプであるにも関わらず、酒呑は喜んで、腰を引くつかせている。

 

「!」

 

 犯している側の方が驚いてしまう。だって、酒呑はあんなに苦しそうに絶頂に悶えて、そして今だって無理やりなのに

 

 

……ぎゅ、ぐっぎゅ

 

 

「……ぁ、いけずぅ♡♡♡」

 

 

 酒呑の足が、腰に巻きついて決して離すまいとしているのだ。

 

 

「……酒呑、アァ酒呑……ぐ、ああぁああッ!!?!?」

 

 

 腰を振る、蕩けた瞳で見つめるその顔の横に手を付いて、乱暴に腰を振り続ける。

 

 甘い悲鳴を目の前で聞いて、肉竿を固くして膣壁にゴリゴリとこすり付けるのだ。一日かけてほぐして、肉竿に馴染んでいる酒呑のチンポケース

 

 離れたくない。溢させたくない。空っぽになった子宮袋の空気を押し出して、先走りと、尿道奥に残る精液をこぼしていく。

 

 受け入れる準備を無理やりさせて、そこへまた。背中が引きつる、陰嚢が腫れんばかりに膨らんで、痺れて、爆ぜた。

 

 

 

……どびゅるるるぅううう!!!?!?

 

 

「!?」

 

 出して、出してなおピストンを続ける。ロリマンコが内から押し上げられて肉竿の形状が浮き上がるさまを見る。

 

 明かりがともされていた。酒呑の手には、部屋の明かりをつけるリモコンがあった。

 

 

「……ッ」

 

 

「嫌やわ、暗い部屋でする閨なんて……おもろないわぁ、旦那はん♡」

 

 

 中出し、精液で膨らんでいく子宮を撫でながら、酒呑は和やかに微笑む。肉竿を受け入れて、強引に犯されていくことに幸福を感じている。そう確証できるだけの笑みを、今俺にだけ魅せている。

 

 

「孕み袋や、うちのおめこは……旦那はん専用♡ けどやっぱりこれやな……孕み袋よりも、ずっとええ名をもろうたさかい」

 

 

「……酒呑ッ」

 

 

……ずちゅ、ぐっちゅんッ、ぬちゅんぐちゅんッ、ズパンパンパンパンッ、どちゅんン!?!!?

 

 

 

「んッ♡ ほんま、乱暴♡……せやけど、それがええわぁ、旦那はんの、お・ち・ん・ぽ・けぇす♡♡♡ そんなええもんになれて、ウチは幸せ♡」

 

 

 

……ぬちゅ、ぐちゅ、つ

 

 

「……酒呑ッ」

 

「あぁ、あかんよ……パンパン、止めんと……ええんよ、好きに突こぅて♡……金棒で悪い鬼をイジメて♡♡」

 

「…………ぐ、ぁ、酒呑ッ」

 

 腰を引いた、そしてひときわ大きく叩き込む。

 

 揺れる小さな体躯、乱れる腰使いに艶やかに輝く容姿。美麗で耽美な鬼の美人が、俺の腰使いで感じてくれて幸福を得ている。

 

 白濁を欲して、子宮口を開いて、離すまいと足を絡めてせがんでいる。

 

 陰嚢が震える。肉竿がイラつく。甘えて求める姿に、肉竿が白濁の覇気場所を求めて止まない。入っている子宮袋に、また孕まされたと見間違うほどに膨らましたくなって仕方ない。

 

「鬼退治、上手に出来るええこ……旦那はんはええこ、ええこやねぇ♡」

 

「……ッ」

 

 受け入れる甘さ、自分をモノとして扱わせて、その上でまた甘やかす言葉をささやく。

 

 潤った唇が欲しい、そう思うと口づけは自然と始まった。酒呑の両角を掴んで、強引にキスを迫った。

 

 

 

「は、ひゅぃいッ♡♡ い、いけずっ♡♡♡」

 

 

……くちゅ、るる、ぐちゅく、れる、るるッ

 

 

「ぁ、ん、あ……だんなひゃん♡ お、ちんぽぉ♡ もっと、突いとぉくれやす♡♡」

 

 

「……ぐ、あぁ……出る、出す……キス、もっと」

 

 

「あぁ、やっぱりええこ……角、折らんとってね……あ、っむ、んぅ♡」

 

 

 抱きしめてくれる。両手両足で、絡みついて離さない。

 

 奥を突いて、何度も小刻みに強く肉竿をねじ込む。よがる声、感じてしまう呻き、悶える叫び、全部口内で響く。

 

 唾液と唾液が混ざって、息を混ぜて泡になる。ぐちゃぐちゃの音を響かせて、互いの脳を蕩かし合う。

 二人の唾液が、極上の名酒だ。酔いしれて、上下も左右も消えて、ただ蕩けていく。無我夢中で腰を振って、叩きつけて、酒呑もまた求めに応じて膣内を震わせる。

 

 子宮が下りていく。壁が開いてカリ首がすっぽりと入ってしまった。一番奥で、一番濃い白濁を出してしまう。

 陰嚢に残る毒が全部白濁に変わって、酒呑の子宮に、いや

 

 チンポケースに、全部吐き出してしまうッ!!!

 

 

 

「あぁ、ええの来て……あむ、んじゅるぅ!!だんあひゃんお、ざぁめん……ちんぽけぇすに頂戴な♡♡♡」

 

 

「————ッ!??」

 

 

 出ている、出している、快感の感覚なんてもう区別はつかない。ただ、ただ気持ちが良くて

 

 落ち着いて、楽で

 

 

 

「————……ッ」

 

 

 

 眠たい、瞼が重い

 

 

 

 

………どっびゅ、るる……たっぷん、ぐっぷ

 

 

 

「ぁ、ほぁ、っく……ぁ♡ 出とるなぁ、また苦しぅなって、やのに気持ちええなんて……ほんま、ほんまえげつないわぁ♡」

 

「……」

 

「あら、旦那はん……ん、あらら、寝ぼけ眼でとろけてもうた……骨、抜いた覚えのぅて……やのに」

 

 聞こえる、けど返す言葉が出ない。

 

 動かない、体が言うことを聞かない。けど、膣内に入った肉竿が、ずっと気持ちが良い。

 

 このままが良い、ずっと入れていたい。

 

 

「……しゃぁない、ほんま手のかかるウチの旦那はんやねぇ、やや子みとぉに甘えて……もう、ぁ……あらら、ほんまに」

 

 

「……————」

 

 

 瞼が重い、体が重い。

 

 横になった。シーツの感触、ベッドの弾力、感じてしまった。体が寝入る準備に入ってしまった。

 

 意識が暗い中で、閉じてしまった。瞼が開かないから、もう駄目だ。

 

 寝てしまう。終わってしまう。

 

 

「旦那はん……なんや、寝とぅないみたいやな……はい、ならこれ、吸ってみて……ん、落ち着きはった♡素直やね、ええこええこ♡」

 

「……」

 

 吸い付いたもの、よくわからないけど落ち着いた。

 

 安心感を与えられている。肉竿も、膣の暖かさを感じるからか

 

 

「…………ッ」

 

 

「元気なおチンポ♡ 先っぽだけ入れて、ほなウチの乳を吸えるやろ……牛女みたいに品のない乳にはのぅ魅力、ちゃんと感じてくれてうれしぉす」

 

 

「……ン」

 

 

 伝うものは何もない。ただ、あるのは肌の感触。

 

 だけど、妙に心地が良い。疲れているから、今はこれがちょうどいい。

 

 

「……ええこ、ええこ」

 

 

 

 

 

 

「ええこ、やや子になっても構わへん……せや、旦那はんにとってうちは大事なちんぽけぇすやもの……物やから、どんな風につかってもかまへん」

 

 

 

 

 

 

 

 

「抱いてもええ、壊してもええ……乳を飲んでも、何しても、旦那はんの言う通り、ウチをお好きに使こぅて、突いて、せやけど」

 

 

 

 

 

 

「酔いしれるええ酒で、ウチを愛しとぉくれやす……旦那はん♡」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……愛しとぉくれやす

 

 

 

 

 

「——————ッ」

 

 

 思い出した、長い長い一日。

 

 溺れるほどの酒を飲み干して、酩酊してなお飲み干して飽きない。そんな退廃的な一日を過ごした。

 酒呑との日々は、あまりにも扇情的すぎた。だから

 

 

「あらら、懐かしぅもん見つけて……どないしとぉ?」

 

「!」

 

 後ろからの声に飛びのいてしまった。手には例の紐、それを見て察したのか

 

「あらら、ウチのおチンポケース紐二代目やないの……なんや、無くしたって言うたのに、嘘ついたん?あの紐やないと興奮しないって駄々こねて、あれもウソなん?うち、優しく頷いて聞いてあげたんやけど、アレは騙された話やの?……ウチが、旦那はんの嘘でだまされた。へぇ」

 

「……ギク」

 

「嘘バレてほんまにギク言うもん、初めて見たわ」

 

「……あのこれは、その」

 

 隠していた、そうだ隠した結果今日まで忘れていた。

 

 ちなみに、隠していた理由なんだけど

 

 

「……仕方ないじゃん、だって……怒られたし」

 

「あぁ、特異点でまぐわり続けた日やね、なんや問題あったかいな?」

 

「感化された島の人たち、至る場所で行為を始めてしまって……微小特異点になったこと、もう忘れましたか」

 

「……知らんね」

 

 本気で言っている。たぶん酔って記憶が飛ぶから、このあたり指摘しても意味はない

 

 しかし、あの時は本当に大変だった。早急に特異点の終息を図るため、あの島で生まれてしまった謎のエネミーを討伐できたからよかったが、あやうく18禁のとんでもない淫乱アイランド特異点で夏のイベントが始まりかねない事態だった。

 馬鹿らしいと思われてしまうかもだけど、けどそれが事実だ、実際シバの予測が提示されて、いったい何をしでかしたとダヴィンチちゃんから真面目に説教を受けたのだ。あの時の蔑むような、ゴミを見るような目をいまだに忘れられない。

 

 それが理由で、こうして紐を今日まで封印していたわけだが。当の共犯者である酒呑は

 

 

「覚えてへんわぁ……ん、ぷはぁ……お~いし~」

 

 

「酒カス幼女……いや、もう言うまいよ」

 

 チンポケースにハマっていた俺と酒呑は、密かにカルデア内にて行為に勤しんでいた。怒られたとはいえ、あの日過ごした体験は早々に忘れられず、そして止められないものだったから。

 夜な夜な抱っこ紐で密着して、部屋で行為をしていた。けど、興奮して血迷って、バレないようにカルデア施設内を練り歩いたりしてしまった。結果、先んじてダヴィンチちゃんにバレてしまって、もうこれ以上は見過ごせないと密かに勧告を受けた。

 

 その際にダヴィンチちゃんの説教を受けていた時も、酒呑は酔って寝ていたから覚えていない。

 

 

「……ぁ、もうたくさんだ。これは封印する、もう忘れよう」

 

 

 説教は沢山だ。それに反省もしている、いくら恋仲でも限度ってものがあるから、だから仕方ない。

 

……仕方ない

 

 

「…………あら、ほんまにしまってまうの?」

 

「でも、駄目だよ……野外プレイはダメ、絶対」

 

「……おもろない」

 

「何言っても駄目」

 

「……」

 

 

 

 

 決意は固く。決して揺るがない

 

 

 

 

 

…………ふぁさ

 

 

 

「……うぅ」

 

 

 たとえ、目の前で脱がれたとして

 

 

「ん、旦那はん♡」

 

……ぞぞ

 

「!」

 

 生暖かい吐息、背中に張り付く軽い重さに体が石になる。

 

 手に掴んだ紐、気づけばその手に重ねられて、酒呑の手の温度が感じられて、られて

 

 

「だめ、だッ……だめだってッ」

 

 

 

「……忘れたん、なら……また、思い出させよっか」

 

 

……かぷ

 

 

 

……くちゅる、じゅる

 

 

 

「!?」

 

 

 不意打ち、首筋に当たるヌルつく感覚と、硬い犬歯の痛み。

 

 とっさに体が飛び上がる。酒呑を見下ろす様に離れて、そして、首筋に触れてみた。

 

 唾液だ、けど妙に体が熱い。つまるところ、また

 

 

「しゅ、酒呑ッ!!」

 

 

「……くふ、ふひひ……盛ってもうた。ほんま、旦那はんは素直やないねぇ……せやから、ウチがほぐさな……ね」

 

 

 するりと、着物も脱いで残るは肌着、紐のようなそれがするりと肌を滑り落ちていく。

 

 ぷにっとしたあどけない秘部、控えめな美乳、蠱惑的な酒呑童子の裸を見て、体は否応なく反応してしまう。

 

 あの時みたいに、痛いほどに、服の中で肉竿が固く、大きく 

 

 

「……あかんね、これや……また、アレせないけへんよ♡」

 

「だ、だからッ」

 

「抱っこ紐、つ~けて♡」

 

「!」

 

 

 甘ったるい声、トロりとした蒸留酒のような甘さ、蕩ける声色で体が疼く。肌が熱い、服が煩わしい。

 

 肉竿が、酒呑の膣の味を思い出して、乾いてしまった。もう、たまらない。

 

「ええの、ええんよ……あん、男娘に何言われとぉても、旦那はんは好きにしてええの」

 

「……ッ」

 

「思い出して、また繰り返す。男と女のまぐわい、そない簡単に止めてもろぅて、ウチが黙って待っとる思うとったの?あかん、あかんねぇ♡」

 

 

……ジジ

 

 

「!」

 

 

 チャックを降ろされた。ベルトも外されて、みるみる下半身を裸にされる。

 

 ブルンと、大きく振るった肉竿が酒呑のお腹を叩いた。子宮の位置、鐘を鳴らしたわけじゃないが、音が聞こえてしまう。

 

 精液を求めて疼く、子宮の鳴き声が、響いてしまう。

 

 

「世界を救うんもええ、戦いもええ……せやけど、閨をせんのは、耐えられんわぁ♡」

 

 

「モノをどう使うのも、旦那はんの自由……せや、使い潰してもええ、せやけど、相手せぇへんのは……ちと、あかんね」

 

 

 

 怖い怖い鬼が睨む。

 

 

 たった数ヶ月、されど数ヶ月

 

 

 忙しいを言い訳に、誘わず無視して床に着いた、そんな自分は愚かな男

 

 

 骨を抜かれて食べられて、溶けてしまっても言い逃れはできない。なれど、死ぬのは怖いから、仕方のない

 

 仕方ない。これは、本当に仕方のないこと

 

 

 責任を果たすのは、悪いことじゃないはず、だから

 

 

 

 

 

「……ッ」

 

 

 

 

 掴んだ紐、おそるおそる酒呑の肌にかけていく。縛って、通して、体にくっつけて、密着して

 

 

 

「……ええよ、旦那はん♡」

 

「また、でもバレないように……じゃないと」

 

「わかったわかった……守ります。せやけど……いんや、やっぱりええわ。せや、旦那はんの好きにしぃ」

 

 

 つながった。抱き上げて、向かい合って

 

 あの日から続けた良くない遊び、部屋の片付けも忘れてベッドへと向かう。正常位、縛る必要なんてないけど、でもこれでいい

 

 決して離れない、離さない。この束縛が一つの愛の証明なのだから。

 

 酒呑は、愛を欲しているのだから、これでいい。

 

 

 

 

「ふふ、くふふ……旦那はん、ウチは旦那はん専用のお・ち・ん・ぽ・けぇす、やからね♡……好きに使ってええけど、ちゃんと、愛しとぉくれやす♡ 約束してぇや、うちだけの旦那はん♡」

 

 

 

 

 

 Fin

 

 




以上、リクエストより酒呑童子でした。長文読んでいただき感謝、お疲れ様です。良いと感じて頂けたならお気に入り登録お願いします。

感想・評価等もいただけたら幸い。モチベ上がって執筆が捗ります。今回は捗り過ぎたので自省


次回からはもう少し文字数を絞れるようにしないと、勢い余って書きすぎてしまう。毎回10000文字以上書く保証は無いのです。ご理解ください、本当は9000文字ぐらいに収めるはずだったのに

というわけで、次もリクエスト書いていきます。リクエストの募集もどんどん受け付けておりますので、良ければ一筆お願いします。



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マタハリ&ゼノビア~亡国王女と高級娼婦は共に爆乳で経産婦、ミックス人妻ミルクを飲ませてくれる最高級なご奉仕ママセックスで満たされるお話

水着イベントが楽しい、水着鯖がエッチ。水着クロエ欲しい、アレ絶対エッチだぞぉ

後半ピックアップでバゲ子がどれだけ露出増やすか楽しみですね。アレ絶対母乳出ますよ。間違いなし。

というわけで母乳回です。マタハリとゼノビアの母乳を同時にお楽しみください。



【リクエスト】

 

マタハリさんとゼノビアさんのハーレム

2人とも母乳でマタハリさんは甘やかし、ゼノビアさんは誘い受けを希望します

またプレイ内容はおっぱいメインで揉みしだきもあると嬉しいです

 

 

 

 

……受領しました。和名のサーヴァントばかり書いていましたからちょうどいい

 

 

 

 

【本文】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 マタハリさんとゼノビアさん、共に人妻であり、かつては子供を身ごもって産んで、そして育て上げた。そんな二人には母親としての顔が共通項としてあげられる。

 

 身分も生まれた時代も違った二人。されど、母として、女として、望むべき幸せを願い得られなかった悲しき女性。

 

 

 これは、そんな二人のお眼鏡にかなってしまった、一人の男、というか自分の話。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 マタハリとの関係、親しいお姉さんと未熟な子供の自分、そんな認識が互いに共有されていたから、日々接する距離感は近しいものだったと我ながら思う。

 

 マスターの役目を果たさんと必死になる自分の至らなさに、マタハリはいつも肯定の言葉をかけてくれる。撫でられて、抱きしめられ、囁かれて、気が付けば懐に入られている。

踊り子の衣装が素敵で、目の毒で、意識しない日は無い。

 

心の根の柔らかさと暖かさについつい甘えてしまう、恥ずかしさを感じてしまう素敵な女性。

そんな女性と、俺は恋仲になってしまっていた。過去形なのは、どうもそれがいつからはわからない。告白したわけでもないのに、いつのまにかキスが日常になっていて、逢瀬も頻繁に。

 

 

……いつでも甘えていいからね、私あなたの愛、だけどこの関係は姉と弟、お母さんと赤ちゃん、そんな素敵なものにだってなれるから。あら、知らなかったかしら?私、誘惑が得意な高級娼婦よ。それに、娼婦の前は人妻でもあった。子供だって産んだこともあるんだから♡

 

 

 反応に困る言葉を受けて、赤面して逃げるようにして場を去ることも増えてしまった。

 

 距離を狭めたマタハリと自分、明らかに何かを狙っているマタハリの近さを感じる、そんな一方で

 

 

 

 もう一人

 

 

 

 

「マスター、少し良いだろうか?その、あれだ……少しばかり、風紀ついて、話したい」

 

 

 

 マタハリと同時期に召喚されたサーヴァント、悩ましい御姿に赤面するのはマタハリと同じく

 しかして貞淑で清廉を良しとする彼女の存在に、心からの信頼を置いてしまう相手。マタハリと並ぶほどに、意識してしまう相手

 ゼノビア、彼女もまた子を育てた経験のある女性。

 

 子供を育む良き母の接し方をする彼女には、いつも後ろめたい感情を抱いてしまう。それもあってつい避けてしまったが、マタハリと距離を近くしてからはやけに避ける機会が増えてしまった。

 けど、避ける機会が増えたということは、それと同じか以上に、ゼノビアからこちらに接してくる機会が増えてきたのだ。

 

 私生活やその他もろもろ、小言から褒める行為まで色々だ。マタハリと親しくなった自分に、ゼノビアもまた距離を狭める。

 

 私室で、愛を伝えあい甘い抱擁に身を預ける日を送りながら、すれ違うもう一つの色香に心を乱される、そんな日々を送る。

 

 そうして、ついに関係の一線を越えてしまったのが、あの日、あの夜のことだ

 

 いや、あの夜はきっかけ、きっかけさえなければ、あの過ちを自分は犯していなかっただろう。

 

 

 

 

 

 

 中東の砂漠地帯、地図の上にも観測できない曖昧な存在証明

 

 あるはずのないオアシスの交易都市で見つけたイレギュラーの排除。マタハリが忍びこみ進路を開き、ゼノビアが一矢にて諸悪を屠る

 

 なんてことのない、日が落ちる前に事は済んだ

 

 だから、あとは帰還するだけだったのに

 

 我儘を聞いてほしい、そう唱えたマタハリの意見が全てを変えた。

 

 

 

 

   ×   ×   ×

 

 

 

 

 寝床にしたのはオアシス沿いに建てられた宿。ヤシの材木で作られた部屋は四方から肺に染みる南国の香りを漂わせる。

 

 砂漠の世風で揺れるオアシスの波の音、せせらぎが部屋の窓から滑り込み、淡いBGMとなって耳を撫でる。

 

 穏やかな眠りが楽しめる状況、だけど行う行為は全く反対。

 

 ノックもせず、別の部屋で休んでいるはずのマタハリは、すぐ隣でゼノビアがいるのにも関わらず。

 

 

「!?」

 

 

 掴まれた手首の感触を感じた時にはもう遅かった。組み伏されるように覆いかぶさって、その上から防音のためか毛布を被る。

 

 温まった毛布の内側、巨大な生き物に丸呑みにされてしまった気分でなんだか一周回って落ち着いてしまった。

 

 暗い、毛布一枚隔てれば何も見えない。けど、存在感はわかり過ぎるほどに伝わってくる。未経験ではないからだ、夜這いで襲われること、もう何度かあるから。

 

 愛を求めるマタハリさんは、時に情熱的な夜を求める。

 

 

 

 

「イケない子、マスターったら悪い子ね……静かにしていなさい」

 

 

「……ッ」

 

 

 夜中に襲う、そんな行為をしている側の方がはるかに悪い子だろうに、けど頷くことしかできない。問答無用で、ただただその言葉の魔力に体の自由が奪われる。

 

 体を縛るのは、言葉だけじゃなかったこともすぐに理解できた。だって、手首をつかまれてしまったのだ。

 

 掴んだ手首は、奪われた掌は、いったいどこへ向かったか

 

「……ぁ」

 

 

 

…………むにゅ、くにゅる、ふにゅ

 

 

 

 押し込んでも齟齬を感じさせない。あるのは質量の暴力、経験なんて無くてもすぐに理解は得られてしまう。こんな素敵な感触は、乳房以外あるはずがない。

 

 ベルベッドの布よりも上質な滑らかさ、熱を感じて、動いていて、生きた魅力がたっぷりと伝わる。加工された物では絶対に体験できない。生々しくて、記憶に刻まれて二度と色あせることのない、女体の感動。

 

 人の吐息の生々しい音色が波の音を塗りつぶす。ただ与えられる乳房の形を指先から付け根に至るまで、手の平全体で感じていく。感じさせられる。

 熱い、火照った熱は砂漠の冷たい夜でも容易に冷めそうにない。汗で湿って、じっとり吸い付く触り心地の乳房の柔肌。揉まされて、けど抗えなくなって両手は独立したように動き出す。

 

 毛布の中、湿った空気がこもる閉鎖空間で息と息が重なり合う。溶け合う、そして飲まれていく。とろけるような極上の熟す果実を指で噛みつぶす。けど、柔らかすぎて潰れても形は壊れない。ふよふよで、たっぷんと蜜の詰まった果実。

 乳肉の果実を揉みしだいてほぐす様にかき混ぜる。火照った熱が手のひらで伝わって、徐々に熱は湿り気を、濡れた感触を平に残す。

 

 

「ぅ、ぁ……もう、十分よ……さ、飲んで頂戴♡」

 

 

「……あ、んっく」

 

 

 

 トロリとにじみ出る蜜、乳から出る白い蜜を舌ですくって、そのまま吸い付いて量の乳首を口の中で押しつぶす。

 

 舌の表面と口蓋で、乳輪ごと加えて、ぷっくりと大きく膨れた乳首を潰して果汁を出すのだ。

 乳しぼりみたいに、横から握るように乳房を掴んで、下へ下へと扱いていく。

 

 マタハリの母乳、とろりと垂れる乳糖たっぷりの蜜が、コクコクと喉を通り過ぎていく。

 

 

「ッぅ……もう、あなたのせいなのよ……わたし、の……おっぱい、ママおっぱいにしちゃうなんて、よっぽど赤ちゃんの才能があるのね……ふふ、大好き♡ いいわ、もっと吸って……上手に吸って、そう、いい子ね……いい子、ちゅぱちゅぱ吸って、いい子♡」

 

 

 

……コク、ク

 

 

 喉を鳴らして蜜を吸う。二つ合わせて人の頭以上の大きさ、余りある爆乳をわしづかみ、母乳を飲み干して心が満たされていく。マタハリが、もっともっと好きになる。欲しくなる。

 

 暗くても、毛布の中で恍惚な表情をしているマタハリが見える。頭の中で相手の形を認識できるのだ。

 真っ黒な絵に白い線で描かれたシルエットが、人の形をして、扇情的に迫ってくる絵が、感じられて、見えてくる。裸のマタハリが、毛布の中で隠れて、汗をまとって艶やかに映るのだ。真っ黒なシルエットを、形を認識できないぐらい上から真っ白な液体で塗りつぶして。

 

 母乳で染まる、艶やかなマタハリの裸が脳内で描かれていく。

 

 

 

「……悪い子ね、本当にいけない子……ええ、お仕置きが必要よね……ね、マスター」

 

 

 

……もぞ、ぞぞ

 

 

 

 

「……ッ」

 

 情けなく声を上げそうになる。けど、どうにかこらえて必死になる。顔を見られていたら羞恥で悶え苦しんでいただろう。

 マタハリは、意識してしまう素敵な女性だ。目の前の甘さに溺れてしまう。酔いしれてしまう。

 

 

 欲しい、もっと

 

 

「……キス、したいのね」

 

「!」

 

 

 しわ一つない潤った唇で自分の乾いた唇が押しつぶされた。吐息の湿り気が表面に張り付いて、今も感覚が残っているみたいで

 

 マヒするみたいに、動けなくて、ただ震えて

 

 主導権を、今この一瞬で殺されてしまった。手のひらから離れて行く乳房の感触に、この手は全く追うことをしない。

 

 もぞもぞ蠢いて、熱く湿った毛布の中で、俺は

 

 

 

「いい子よ、いい子にしていれば……もっと気持ちよくなれるから、だからマスター」

 

 

 

「……ッ」

 

 

 与えられた快感に、ただ素直に口を開くことしかできない。

 

 

……ふにゅん、ぼにゅ、くにゅん、むにゅるりッ

 

 

「怖がらないでいいわ、気持ちよくしてあげるから♡」

 

 

 

 甘くささやく声が暗がりに重く響く。

 

 見えない分、声色を乗せた息が肌に触れるたびに感度が上がってたまらない。羽先でくすぐられて、昇天しそうになるのに、期待が、興奮が意思をとがらせて萎えさせてくれない。

 

 欲してしまった。マタハリの味を、乳房から出でる甘みを

 

 その上で、気持ちよくしてほしいと、素直になってしまう。

 

 

 

……するる、ふゆん、たっぷんッ

 

 

 

「!」

 

 

 

 もっともっと魅了してほしいと、受け身で、情けなく求めてしまっている。

 

 乳房の汗を舌で救って、柔らかさをほおばり乳輪と乳首の質感を舌の根で感じ取る。

 

 顔を覆いつくすほどの豊満な二つの果実、息をすることもないがしろにして、たっぷり詰まったミルクの果実に舌が唸る。喉が鳴る。母乳が喉を通って、腹の底から満たしてくれる。

 

 吸って、揉みしだいて、乳房の形状を手さぐりと吸い付きで調べつくす。

 

 母乳を飲む、この乳房を、欲して

 

 

 溺れてしまう

 

 

 

「……っく、ぁ、うぅ」

 

 

 

「だめよ、声を出しちゃ駄目なの……ふふ、悪い子ねマスター」

 

 

 

……ぬちゅ、ずるる

 

 

 

 

「!」

 

「……皮が剥けてないわ。優しくしてあげるわね」

 

 授乳で疼く肉竿に、襲い掛かるマタハリの手の愛撫。ヌルつく先走りを指先でからめとり、全体に塗布するように握って扱く。手慣れている、肉竿のことを知り尽くしている様な触り方で、責めて快感を引き出してくるのだ。

 

情けない涙を流してしまう。乳を涙で濡らして、それでも口が乳首を離さないでいる。

 

 恥ずかしくて、気持ちよくて、切なくて、余計に目の前の乳房の縋りついてしまう。依存してしまう。

だから、すでに血は巡りきっていて。はしたない漏らしが、マタハリの手に出てしまった。

 

 

 

「……いい子ね、素直ないい子は大好きよ♡」

 

 

 褒められているような、けど指摘される言葉は羞恥を芽生えさせて背中をくすぐる。だからか、自然とごめんなさいが出てしまった。

 

 

 

……むにゅ、ずにゅ、ちゅぷ、っく……じゅる、むにゅちゅ

 

 

 

「————ッ」

 

「ん、ふふ……いい子、いい子よマスター。安心して、おっぱいにあまえていいから、ね……甘えて、お漏らししましょう♡」

 

 

……ぐちゅ、ぬちゅ、じゅこじゅこ、ずるるるッ

 

 

 

「!」

 

 

「いっぱい甘えて、もっとかっこいい射精できるようにしなさい……大丈夫、きっとできるわ♡」

 

 柔らかくていい匂いで、問答無用で安心感を与えてくる豊満な果実の重み。そして口内と喉を滑る乳蜜の甘み、力なんて初めから無くて、筋肉も全部溶かされてしまった気分だ。

 

質量を顔全体で感じて、唇に触れた先端に夢中で舌先が舐めまわしてしまう。動くのは首から上だけ、あとはもうマタハリに奪われてしまったも同然。

 

どうしようもなく童子の心を奥底から呼び起こされて、抗えなくなる。乳房、おっぱい、母乳、マタハリが普段から魅せていたそのふくらみ二つ、布も挟まずに生のまま顔で受けとめて。包まれる幸福に溺れていく。

 

 吸って、甘噛みして、乳輪の舌触りも、母乳だけに飽き足らず柔肌に浮かぶ汗やフェロモンをたっぷり飲み干して

 

 ただ、何もできずに言い負かされたように沈黙して、与えられる愛撫の快感に悶え狂うのだ。

 

 

 

 

…………しゅこ、くちゅつ、じゅこじゅこ、シュココ

 

 

「!?」

 

 

 下半身に与えられる猛烈な快感に、初めて経験する他人の手でしごかれる夢のような体験に震えが止まらない。して欲しい、これではもう一人でできなくなる。

 

 知ってしまったら、もう抗えない。

 

 

 

「ちゅこちゅこ♡くちゅくちゅ♡ マスターのおちんちんちゃん、とってもいい子ね。ママのおっぱいに喜んでこんなにおっきして、本当に素敵なおちんちんちゃん……いいわ、くちゅくちゅたくさんしてあげまちゅね~、いい子いい子~、ちゅこちゅこ♡しっこしっこ♡ かわいいマスター♡」

 

 

「……————ッッ!!?!?」

 

 

 心を溶かす言の葉の魔力。固く保った大人であることの自尊心が、乳液に浸されてドロドロに形を崩してしまいかねない。

 

 赤子に戻されてしまうし、それを許容してしまう自分がいることがまた、切ない。

 

 つらい、楽になりたい。心が与えられる快楽で滅茶苦茶になって、訳が分からなくて、だから目の前の柔らかさへ余計にすがってしまう。

 

 

「ん、ン……っぐ、が……はっむ……ん、ぷは……ま、またはり、さ……むぐンッ!!」

 

 

……もにゅ、ふゆゆん、ぐにゅ、むにゅる、くにゅんン

 

 

 揺れる、崩れる、手で押し込んで浮かして息のしやすい空間に鼻が出た。けど、自分から乳に吸い付いて乳房に顔を覆われてしまって、結局呼吸は二の次のまま。浅い呼吸で煮詰まっていく頭で、ただ必死に縋り付いて、欲して、舌でなめまわして喉を鳴らす。

 

 乳房の柔肌からにじみ出る汗とフェロモンを多分に吸って、それだけで心が溶けてしまいそうだ。溶かしてしまうのがすごくいい。

 

 溶けたい、溶かしてほしい。もっと、ドロドロで形なんていらないくらいにッ

 

 

 

 

……ぬちゅ、ぐちゅ!

 

 

「————!」

 

 

「だいじょうぶ……上手に吸っていい子よ。だから、こっちは私が愛してあげるから」

 

 

「……っく、んっく」

 

「ふふ、母乳がもっと出たらいいけど……あなた相手にはおっぱい二つじゃ足りないわね。あ、もう……母乳の言葉に反応して、おちんちん泣いちゃった♡ 泣くほど喜んで、本当にいい子。ねえ、知っているかしら、私も彼女も……子供を産んだ身、母乳を出したことのある体なのよ」

 

 

 

「————ッ」

 

 

 

 乳房の上、マタハリの声を聴いた。とても震えた声色で調べる甘い言の葉を

 

 扇情的に壇上で色を魅せる、花弁を散らして美しい調べを体で奏でる。男の心を解きほぐし、崩れた心は意のままに

 

 

 

「マスター、ちゅぱちゅぱ上手ね……ごめんなさい、いつも誘惑して。大きいおっぱいやお尻を見せられて興奮して、おちんちんイライラさせちゃって、本当にごめんなさい。いけない私を許して……けど、マタハリはいやらしい女なのよ。それは世界が見た私の真実。でも、あなたにはもっと別の私を見てほしい」

 

 

「へ……ん、むぐッ」

 

 

「愛を欲して、愛を与えながら本当の愛を求めた……そんな私を、感じて」

 

 

 

……くちゅ、ぬちゅ、グチュヌチュグチュグチュツ、グチュルチュッ!!!

 

 

 

「!」

 

 

「吸って、私の愛しい人……私の愛しい、子供……甘やかして、あげるわ♡」

 

 

 

……ぐちゅぬちゅ、ずちゅるんッ

 

 

 

「!」

 

 

 押し付けられた乳房の中で、言葉にもならない声を上げた。

 

 前触れもなく、突然闇夜で始められた行為に、自分はただ情けなく心を奪われて素直に欲するばかり。マタハリの母性を欲して、情けない呼び方で何度も何度も縋り付く。

 

 乳房を吸う心地よさ、息苦しさ、けれども満たされる暖かさ。

 

 脱がされた下半身は、手淫の艶めかしい摩擦でビキビキに血管を浮き上がらせて、陰嚢は張り詰め尿道奥はぐっぽりと通り道を開く。

 

 出すではない、漏らしてしまう。与えられる乳房の味に縋り付いて、情けないお漏らしをマタハリの手に、勢い余ってお腹にかけていく。

 

 

 

 

「……ッ……っく、ぁ、あぁ……うッ、ひぐぅ」

 

 

 

 出ていく、熱が、感情の高ぶりが、自分を構成する大事なものが全部気持ちよさに紛れて零れ落ちていく寂しさを感じて

 

 目頭に溜まる熱に促されるまま、谷間へ自分の情けなさを塗りたくる。

 

 

 

 

「よし、よしよ~し、大丈夫よ……怖がらないで。怒ったりしないし失望なんて絶対ない。マスターの射精は、とっても元気で健康で……すごく良い子さんの射精なんだから。だから、ね、落ち着いておっぱいで深呼吸して、ね……ほら、上手、ちゅぱちゅぱ上手でちゅね~♡ なんて、ふふ」

 

「……————ッ」

 

 出る、虚脱した体が無条件で精液を吐き出している。出ていく精液は、全部マタハリの体にかかっていく。

 けど、マタハリは全く咎めない。

 

 

「そのまま、そう……力を抜いて、気持ちいいに身を任せて……お漏らし、そうお漏らしよ。お漏らしをしていいから。上手よ、お漏らし上手……ちゅぱちゅぱも上手……ふふ、もっとお漏らししなさい♡」

 

 

 

 

「……ッ」

 

 

 

 

 どろどろの白濁を吐き出した手の中で、二度目、三度目と、情けないお漏らしを繰り返す。

 

 それからの夜は、より濃くなっていく。甘さにおぼれてマタハリにすがって、結果朝になればもう、自分は仕上がっていた

 

 

 

……ちゅぷ、ちゅっぱ

 

 

「……いい子、いい子ね」

 

 

 朝餉よりも前に、与えられるは乳房の施し。

 

 日が昇り、オアシスの水面よりただよう清涼な風を身に受けて、甘い甘い授乳の抱擁に身を溶かす。

 

 

「……ッ」

 

 マタハリに甘えて、同じベッドで朝を迎えてしまった。

 

 心地の良い時間に身を溶かす、そんな一方で無視できない事実を一つ。

 

 

 

 

……ゼノビアは

 

 

 

 

 

 いつからか、夜中の行為中意識はマタハリにずっと向いていたからわからない。朝になって明るくなって、ようやく知ったのは結論だけ。

 

 マスター故か、パスがあるからか

 

 

 

 

 

……だれか、いる、ゼノビア

 

 

 

 

 

 

 扉の先、この部屋のすぐそばで気配を感じた。

 

 嗅覚で、違う気配を感じた。気のせいかもしれない、けれど、なんとなく

 

 

 

……母乳の匂い、マタハリじゃない母乳の、匂い

 

 

 

   ×   ×   ×

 

 

 帰還して以来、ゼノビアの様子がおかしいと感じたのはすぐだった。

 

 マタハリと距離感が精神的にも物理的にも近くなったからか、ゼノビアが目の前に来て風紀が乱れると注意をする。

 

 指摘されて、不満げな反応を見せるマタハリにゼノビアが小言をさらに重ねて、そんな光景を日に何度も拝んでしまう。そうして、ふと気づいたのだ。

 

 砂漠の地のミッションを受ける前、そこからすでにゼノビアとマタハリはよく距離を狭めていたことを。

 

  りつける言葉の応酬を横目に、その仲はさほど悪くないように見えているし

 

 時折、意味深な文言が会話の中に含まれていたのが、気になって仕方ない。抜けがけ、卑怯、そんな文言が、勢いから口に出て、すぐ言い訳で塗りつぶす。けど、聞いてしまったら、もう疑念が尽きない。

 

 ゼノビアは、なぜかマタハリにだけ厳しく当たる。その理由をマタハリに聞いても、のらりくらりと躱されるだけ。

 

 

 

 

 わからない、わからないという思いを片隅に置いて、毎夜毎夜マタハリの母性に身をゆだねる日々を送る、そんな中

 

 

 

 

 

 

「ふわぁ……ぁ、あれ、ゼノビア?」

 

 

 

「————」

 

 

 ミッションから帰還した次の日の朝のことだ、マイルームにマタハリを残して部屋を出たら、偶然にもゼノビアと相対した。

 

 

 なぜマイルームに朝早くから、妙にそわそわして、それでいてどこか顔が熱い。

 

 

 何かをごまかすようなそぶりをしていて、それで何を言い出すのやらと待っていたら

 

 

 

……朝餉を用意した、部屋に来てはくれないだろうか

 

 

 

   ×   ×   ×

 

 

 

「ごちそう、さま」

 

「……満足、できただろうか?」

 

「はい、とても……美味しかったです」

 

「…………そうか、それならばよかった」

 

 

 

 皿を下げて、背を向けて小さな台所に向かう。

 

 会話もさほどなく、ただ本当に食事をして、そして今食事を終えてしまった。豆料理、野菜料理、つぶして離乳食みたいにペースト状のそれはどこから食べることに恥ずかしさを感じるものだったが、甘さが程よくて舌になじむ味だった。

 

 シリア料理らしい、けど妙に舌になじむ。無条件で舌が受けいれてしまう味だった。

 

 

 

「……」

 

 

 

 胃が満ち足りた。体に鋭気が宿る。

 

 呼吸を整えて、ふと目の前を見て、その動きを追ってしまう。目覚めて、栄養を得た体はさっそく活発になっている。

 

 

 

「……ゼノビアさん、その服」

 

 

「?」

 

 

「どうして、部屋でもその……すごく見える、服なのかな?」

 

 

「……それは」

 

 

 我慢できず、失礼かもと思いながらも訪ねてしまった。

 

 着つけたそれはきわどすぎる衣装、鎖こそないけど。きわどいパンツとビキニで、その上から申し訳程度にぼろ布をまとっている。

 

 確か、オフであれば私服を着用していたはず。だけど、朝だからか際どく無防備な衣装で、正直見ているだけでかなりクる。

 

 

「理由、そんなものはない……たまたまだ」

 

「……」

 

「食事を終えたなら、部屋に戻ってもいい……マタハリが待つ部屋に」

 

「……え」

 

「あ、いや……今のはなんでも、ない」

 

 

 言いながら顔を赤らめて後悔、そんなわかりやすすぎる反応が、とても愛らしく見えた。

 

 ゼノビアさんは、また背を向けて洗い物をしている。

 

 

 

「……ッ」

 

 

 

 揺れる、揺れている。前から見ても、その豊満な乳房が、弾力に富んで形よく前に突き出ている形良い乳房が、背面越しにちらりちらりと見えているのだ。

 

 ゼノビアが着用している肌着、小さすぎてかろうじて乳輪を収める程度のビキニ、召喚していらいこれまで事故で見えてしまったことも数少なくない。

 

 

 

……ゆさ、ゆさゆさ

 

 

 

…………たぷん♡

 

 

 

 

「!」

 

 

 

 目の前で揺れるそれを追って、気づけば体は動き出していた。

 

 自分よりもたくましく見える戦士の体つき、だけど隠し切れない女性として豊満で優れた肉付き。見れば見るほど、下半身に来る。近づけば、衝動で胸の奥が張り裂けそうだ。

 

 

 

「っ……どうした、マスター」

 

 

 ふりむいた、体の動きに遅れて乳房が揺れる。

 

 褐色のむちむちした体つき、下着よりも曝け出された姿で、男を誘惑する姿で目の前に立っている。無防備に、手を伸ばせばそれだけで秘する場所が拝めてしまう。そんな、無防備なゼノビアが

 

 

「ゼノビア、ごめん……おれ、ごめんなさい……ぁ、ごめんッ」

 

 

 

 痛い、張り詰めて苦しい。けど、その苦しみから脱する手段は、やってはいけない行為だ。

 

 マタハリは与えてくれた。無償で施した、けど、ゼノビアは

 

 

 ゼノビアは、ただ無防備に

 

 

 

「……マスター」

 

 

「ご、ごめん、生理現象だから……本当にごめん、何もしないから、離れてッ」

 

 

 

 痛いほどに、目の前の乳房に反応してしまう。とびつきたい、むしゃぶりつきたい。

 

 なぜ、どうして、こんなにも反応してしまうのか。

 

 ゼノビアの乳房に、惹かれてしまう。

 

 

 

「マスター、あぁ……どうしたのだ、いったい」

 

 

「!」

 

 

 近づいてくる。

 

 

 その場で膝をついた俺の前に、ゼノビアが。かがんで、乳房が顔の前に、近い!

 

 

 

「……ぁ、あぁッ」

 

 

 

「マスター、私は……その、あれだ、心配している。あぁ、抱きしめて頭をなでてみていいだろうか」

 

 

 

……じわ、ジトォ

 

 

 

 

「!」

 

 

 

 

 見た、見てしまった。

 

 正座して、目の前でやさし気に見つめてくれるゼノビアの、その胸を、胸の先を見た。

 

 にじんでいた。黒く染めた薄い布は、奥に隠れたぷっくり大きめの乳輪と乳首を隠しきれていない。大きく膨らんで、勃起している。

 

 そのうえで、布地の色が、濃くなっている。濡れているのだ。

 

 

 

「……ぜ、ゼノビアッ」

 

 

「ど、どうした、怖いな……何か、私に変なところでも、あるのか?あるのかもしれない、な……ふふ、どうした、ますたぁ♡」

 

 

 

 息が荒い。湿った息遣いが目の前で近い。

 

 濡れたビキニ、汗ばんだ乳房の褐色に、一滴、二滴、そして線となって垂れていく。

 

 母乳が、その豊満な乳房からにじみ出て、あふれていた。

 

 

 

「!!」

 

 

 

 知ってしまった。理解できた。

 

 

 そうなれば、ことはもう早く動き出す。

 

 

 

 

 

「ひ、ぁぁ……ま、ますたぁ、何をするつもりだッ♡ あ、だめ……だめだ、そんなこと……あ、口をつけて、はうぅぅうううう♡♡♡!?!?!」

 

 

 

 

 

……ぶしゅ、ブシュシュゥウウウウウッ!!?!?

 

 

 

 

 

……ぎゅく、ごっく、じゅるるるぅ、じゅるく、ぐっく

 

 

 

 

「……ッ」

 

 

 

 吹き出る母乳、嚥下する母乳。

 

 二つある褐色色の果実からは、とても美味な母乳が出てきた。水気の多い母乳、けど量があって飲みごたえがあって、香りもさわやか。そんな母乳が際限なくあふれ出てくる。

 

 押し倒して、乱暴に布をはぎ、襲い掛かった。襲ってしまった。

 

 ゼノビアの褐色爆乳から噴き出る人妻ミルクが、内と外であふれかえっていく。母乳が、ママミルクが、もっと感じたい。

 

 

 

……びしゅしゅ、ぶしゅぅうう!!!ぶっぴゅるるぅうううううしゅしゅぅぅぅぅううぅうぅう♡♡♡!!!!

 

 

 

「っく、ぉ、おぉおぉぉ♡ み、ミルク駄目、飲むなんてはしたない真似、マスタッ……っく、あ、私を無理やり犯すなんて真似はダメだ、そのようなこと王女として認められないぞッ!!」

 

 

「!」

 

 

 

……もにゅ、ぐにゅにゅ、ぶしゅしゅぅうううううくくぅううううッ!!?!?!??!

 

 

 

「ひゅぎぃ!? ぼ、母乳絞りすぎだぁ♡♡♡ あぁ、あ”あ”あ”あ”ッ……ま、すたぁああッ♡♡♡」

 

 

 

 

 押しつぶすように揉みしだき、そして握るようにして乳房を伸ばし、くっつけ合わせた乳首より噴き出る母乳を飲む。

 

 甘い悲鳴を上げて、乳房を弄られる快感と母乳を吸われる幸福感が一切隠せていない。

 

 

 

 ゼノビアは、抵抗せず、されるがまま。母乳を好きにふるまっている。そうであるに違いない。今ならわかる、だからゼノビアは

 

 

 

 

「っ……ぁ、ゼノビアさん、入れてたでしょ。ご飯に、母乳」

 

「……そ、そんなわけ、な……あ、ダメ……そこは、ま、膣に指を、だめッ」

 

「濡れてる、いらないよね準備……ゼノビアさん、ぁ、っく」

 

 

 

……ずっぷ、ずぷぷ

 

 

 

「!?」

 

 

 

 ビクン、大きく体を震わした。膝を立て、食いしばって耐えるように、股を開いて挿入の開館に悶えている。

 

 逃げない、開かれた足は閉じる力なんて込められていない。

 

 さっきからずっと、ゼノビアさんは何も抵抗していない。それどころか

 

 

 

……誘っている、ずっと

 

 

 

 マタハリさんと関係を得てから、ゼノビアさんはずっと、今の今まで

 

 

 

「ぁ、ァッ……っく、ひょこ……わ、はぅあ、クヒッ!?」

 

 

 廊下ですれ違って、ぶつかったとき、前かがみで谷間を強調させるポーズをした。

 

 食堂で向かい合って座っていたら、食べモノを谷間に落として、それを指でなぞってわざとらしく見せつけるように食した。そのさいに、拭く所作で乳輪をハミ出して、見えるようにして

 

 ずっと、苛々させるふるまいをしていた。

 

 

 誘っているのはゼノビアさんだ。だから、もう

 

 

 

 

……ずちゅ、ぐちゅ、ぬちゅ、ずっちゅぷ、ぐちゅんンッ!!!

 

 

 

 

「……ッ、ぉ、こぉ……あ、らめ♡ ますひゃぁ……いけない、だめだぁ♡……レイプなんて、ぜったいに、ダメなのだぞぉ、おぉおぉぉおッくひぃいンンッ♡!??」

 

 

 

「さ、誘ったのはそっちじゃないですかッ」

 

 

……ごちゅ、ぐりゅりゅ、ずっちゅんッぐちゅるる、ぬちゅぐんッ!!?!?

 

 

 

 押し込む、鍛えられた体は膣の筋肉もしなやかで弾力がある。けど、肉竿を受け入れて愛液で満たされた膣内はたやすくい挿入を許している。

 

 濡れて、ぐちゅぐちゅと音を立てて、肉竿の侵入に喜んで震えて、なめてしゃぶってしごいて吹き出すのだ。

 

 突いて、こすりつけて快感を押し付けるだけで潮が噴き出る。それと同時に、目の前で暴れる二つの果実から甘い乳液が噴き出ていく。

 

 

 

 むせかえる母乳の匂い、吹き荒れて頭に響く雌の臭い。

 

 

 

 誘ってきて、襲われて、ゼノビアさんは快感で踊り狂う。その瞳孔に隠し切れない桃色の光を宿して。

 

 

 

 

「ます、たぁ……朝から、こんな退廃的な行為にいそしむとは……いけない、これでは駄目になるッだから!もう、これ以上はッ……ぐ、きひぃいいいい♡♡♡!!?!?」

 

 

 

……ぐちゅぐちゅずちゅ、びちゃ、ビシャシャァ!!……ずっちゅ、ぐちゅぐちゅ、パンパンパンパンパンパンッパァアンンッ!!?!?

 

 

 

「ぁ、ゼノビア……さんッ……あ、あっぐ、ムグッ」

 

 

 

……じゅるるる、ぐくくッ

 

 

 

 

「ひゅぎぃい!?!?! ぼ、母乳出るぅ、吸い出されて止まらないぃいッ♡♡!!? どうして、なぜ母乳が出るのだッ ちがう、私は何も、よからぬことなんてない、嫉妬なんてしてないんだ!! ただ、マスターを想って心配して、だから!! わたしは、はしたない女じゃッ!!」

 

 

 

 

……ずちゅ!ずちゅ!ずちゅ!ずちゅ!ずりゅるるッ!?!?

 

 

 

 

「————ッ」

 

 

「ふぐぃ、っくほぉおッ!!?!? ぉ、だか、らぁ……わたし、は、はしたない王女では、な、な、なな、ないッ!!」

 

 

 

 

……ずっちゅ、く、ぶびゅぅううううう!!?!?!?!?

 

 

 

 

「な、ない、ぁ……嘘、嘘嘘嘘嘘!!! だめ、だ、入ってくる……子種が、子宮に満たされているッ あぁ、あああぁ、母乳が止まらないぃッ、マスター、抜いて、抜きなさいッ!!! じゃ、じゃないと、来ちゃうッ」

 

 

 

「……ふぅ、はぁ……ぁ、何が」

 

 

「そ、それは……ぁ、あぁ」

 

 

 

……ぶりゅりゅぅるぅぅぅぅううううう!!??!?!!?

 

 

 

「ぁ、あぇ……来てしまった、幸せ、が」

 

 

「……ぇ、あぁ……ゼノビアさん……ん、んっく」

 

 

 

 抱きしめられた。正常位の態勢で

 

 授乳を促されて、膣奥がきゅんきゅんといなないて、子宮が鈴口にキスをして

 

 精液を飲み干すたびに、ゼノビアは頭を撫でる。射精の震えが止まらない、止まらないから、抱きしめて、爆乳で包んで、授乳させて

 

 

 

 

……とく、こくこく、く

 

 

 

 

「————ッ……ぁ、っく……ぁ、ごめんなさい」

 

「い、いい……もう、してしまったものは仕方がな……え、まて、また動くのか、今達したばかりだ、っく、あぁあああッ」

 

「ごめん、全然収まらなくてッ」

 

「ぁ、ああぁ、孕むまでする気か!!」

 

 

 

 

    ×   ×   ×

 

 

 

 

 耐え切れず、結局このままゼノビアの中で4回も中出ししてしまった。

 

 授乳で水分補給もできるから、危うく無限にセックスをしかねない。それほどに、母乳の魅力は魔性だ。

 

 でも、結果としてそうはならなかった。止めた人がいたからだ。

 

 

 

 

 

 

……マスター、もうそれぐらいにしておきなさい

 

 

 

 

 

「!」

 

 

 

 

 背後に立つマタハリを見た。踊り子の衣装で、どこか煽情的に体へ絡みついて、挿入した肉竿をゼノビアの膣から引き抜いてきたのだ。

 

 

 

 

 

「……ねえ、そんなに良かったかしら?ゼノビアの母乳」

 

 

「!」

 

 

 この時、頭をよぎったのはいつかに見た昼ドラの、なんだかドロドロしたワンシーンだ。概念として知っていたが、まさか自分の身で体験するとは思わなくて

 

 だから怖くなって、それでなえてしまう肉竿だったけど、それを、マタハリはあろうことか手コキで気持ちよくしてきた

 

 

 

 

……くちゅ、ぬちゅる

 

 

 

 

「……ッ」

 

 

 いさめられる、曇った眼で凶器を手に、なんて気配は全くない。

 

 この状況で、マタハリはなぜか行為を続けてきた。背後から伸びた手が肉竿をしごき、もう片方の手が陰嚢をまさぐる。

 

 背中に感じるたわわな果実、マタハリが何をするのか、訳も分からず快感に身をゆだねることしかできないでいた。

 

 

「ゼノビア、これでわかったでしょ……素直になって、一緒にマスターと気持ちよくなればいいのよ」

 

「?」

 

 

 起き上がるゼノビア、マタハリの言葉にどこか恥ずかしく、受け入れたくない負け惜しみのような様子を見せた。

 

 

「だ、だが……私は、このような退廃的な関係は、良しとは思えない」

 

「じゃあ、マスターを取り合って殺し合いでも、してみる?」

 

 

「!」

 

 

 怖い言葉を吐いた。同時に、想像してそれだけはだめだと感じた

 

 

「だ、だめだ……マスターはそんなことを望むわけッ」

 

 

「そうね、そのはずよ……だから、二人で仲良く甘やかしてあげようって話なんじゃない♡ もう、王女様は頭が固くていけないわ」

 

 

「ま、マタハリ!」

 

 

「怒らないでよ、それに私があげた母乳のお薬だって役立ったでしょ。効き目抜群、ね、マスター♡」

 

 

「……マタハリさん、裏で糸引いていましたね」

 

 

「ええ、だってそうしないとゼノビアったら、ずっと奥手でしょ。目の前で突っかかって、その割に盗み聞きして一人エッチしてるなんて、悪いけどじれったいにもほどがあるわ」

 

 

「……や、やめてくれぇ……っく」

 

 

 

 

 指摘された言葉にゼノビアは純情なリアクションを見せる。恥じらって、その場で乳房と膣を隠して、恨めしそうに俺の背後を見る。横目に、いじらしくニヤついているマタハリを見てしまった。この状況で唯一楽しんでいるマタハリを見て

 

 

 なんだか、ようやく俺は話が見えてしまったのだ。

 

 

「でも、ここまでなるとは流石に想定外ね、私より先におまんこえっちまでするなんて……ねえ、マスター♡」

 

 

「……あ、いやその、じゃあマタハリさんとも」

 

 

「そう、でもね……ゼノビアはどうするのかしら?」

 

 

「「!」」

 

 

 いじらしい問いかけ、いじわると感じたけど、でもそれが現実的な問題を指摘しているから異を唱えることができない。

 

 選ぶ、選ぶというのは捨てるということ。でも、そんな結果はだれも望まない。

 

 

 

 

「ゼノビア、さん……マタハリさんも」

 

 

 

「……どうする、マスター」

 

 固唾をのんで、今度は二人がこっちの言葉を待った。

 

 きっと、この流れに持ち込むのがマタハリの狙いだったのだろう。それでいて、ゼノビアにとっても、望ましい形ではあった。

 

 行為を経て、二人ともに好意があって、そしてその行為をも経た。

 

 切り捨てる行為に意味はない。みんなが幸せになれる選択肢を選ぶべきだし、この場合は選んでもよかった。だから、故に

 

 

 

 

 

「俺は、ぼくは……ッ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 迷って、けど勇気を出して

 

 結果、得られた今は、案外悪くない、というかすごくいい。

 

 これは、亡国の王女と高級娼婦の二人と、恋仲と言い切るには少しよろしくない関係を築いてしまったお話。

 

 感動なんてないし、恋愛の葛藤もない。ただ、ただ本当に

 

 

 

 

 

………………ぬっぷ、ずっぷん

 

 

 

 

 

「!?」

 

 

 

 

 

 マタハリとゼノビア、二人の艶めかしい体と甘くとろける母の味に、ただただ溺れてとろけてしまうだけのお話なのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……そうして、今に至るわけで、っく

 

 

 

 

 

「あぁ、ァアアアッ……ま、ますたぁッ……い、いいわ、そのまま、出してッ!!」

 

 

 

「!」

 

 

……びゅるるる、どびゅびゅるるるるぅうぅぅうううううううッ!!!?!?

 

 

 

「イ、イっくッ……イき、ぁ、おぉぉ……これ、だめ♡ お腹、中、すごく来ちゃう……精液、赤ちゃんの袋にいっぱいで、たまご……出てきちゃう♡」

 

 

 

……びゅるる、どぷぷ、ぐぷ

 

 

 

 

…………びゅ、ぴゅぅ、っぴゅ

 

 

 

 

 射精、膣奥でたっぷりと漏らしてしまった。

 

 ベッドの上、腰の上で扇情的に踊って魅せた騎乗位で、マタハリは肉竿をぐちょぐちょに貪ってしゃぶって、離すまいと締め付け中だ。

 

 射精してなお膣内の胎動が収まらない。絶頂で痙攣しつつも、膣のヒダと凹凸が肉竿に刺激を与えて扱いて来る。

 息を切らして、乳房からは母乳を噴かして、互いに濃厚な逢瀬を続ける。

 

 けど、相手はもう一人

 

 

 

……たぷん、じゅわ

 

 

「!」

 

 

 

「……マスター、わたしのも……欲してくれ♡」

 

 

 顔を覆うは頭の上で坐して次を待っているゼノビアだ。

 

 その膣はすでに三度も精液を吐き出している。絶頂は途中で達したものも合わせて7回。体は上気しきっていて、艶やかな熱と共に汗とフェロモンと、そして母乳で濡れている。

 

 褐色の肌に垂れる母乳の雫。噴き出るシャワーのそれを口内で受け止めて、タプタプ揺れる果汁袋を揉みしだく。敏感で達しやすいゼノビアの乳房、それだけで膣の喜びと歓喜の涙が空気に触れて淫靡なにおいを漂わせる。

 

 マタハリと、ゼノビア、濡れた女の色香と、火照った母性の甘ったるい芳香。

 

 腰の上で再度踊るマタハリの膣内で肉竿が疼く。口に入る母乳で、陰嚢が腫れあがるほどに英気を取り戻してまた射精欲が蘇る。

 

 

「マスター♡……私の母乳を飲んで、もっと欲して……疼いて、辛いのだ……恥辱に塗れた子の肌が、子を宿す袋が……たまらないんだ♡ 飲んで、私の母乳を、っく……あぁ、私の母乳を飲むことで精液を出してくれまいか♡♡♡」

 

 

「!」

 

 

 ぐちゅ、ぬりゅ、愛液と精液でねばつく膣内でいやらしい音が響く。

 

 ベッドきしませて淫靡に踊るマタハリの腰使い、そして与えられる乳房の甘みで、脳が解ける。

 

 快感と、満たされる母乳の味。ゼノビアとマタハリ、二人分の母乳に溺れて、息をすることなんてどうでもよくて。

 

 母乳を飲んで、また、出す、出る。

 

 

 

「ぁ、マタハリ……ゼノビアッ……出る、出したい、漏れるッ」

 

 

「あぁ、マスター、いいぞ……漏らしなさい♡ おっぱいを吸って、褐色の王女おっぱいを存分に味わって、気持ちいいお漏らし……しなさいッ♡」

 

 

 とろとろした母乳の味、噴き出る甘みに舌を打つ。

 

 むせ返る母乳と、乳房のフェロモン、漂うのは二人分

 

 

……ぐちゅ、ぬちゅ、パンパンパンパアァンンッ!?!?!

 

 

 

「……ゼノビア、の……ばかりじゃ、だめよ……ほら、かけてあげるわ。私の母乳も、感じて……マスター、好きよ♡……母乳で、おまんこで、たくさん蕩けさせてあげるわ♡」

 

 

……ぶしゅ、ぴゅぷ、ぷしゃぁ

 

 

「……————ッ」

 

 

 出る、出てしまう。

 

 

 たくさんの母乳、口の中も、体にも、全部で二人の母乳を味わって、甘さで飽和した空気で情けない声を上げてしまう。

 

 ガクついた腰、背中の後ろに感じる電撃のような衝動。出すまでに二分もかからない。

 

 極上の、経産婦まんこ。高級娼婦のテクニックと、男を溶かす、天生の名器。

 

 射精するなんておこがましい。肉竿はマタハリの膣に貪られて、情けなくまたお漏らしをする。ほら、今も、そう

 

 

 

 

……ぐびゅびゅ、びゅぶるるるぅううううう、ぐっぷ、ごぶぶ

 

 

 

 

「っく、ぉぁ……ぁ、来たぁ♡……精液、また……熱い♡」

 

「……ッ」

 

 

 漏れる、漏れ出てしまう。

 

 力が抜けて、膣の締め付けで精液がなくなってしまう。陰嚢が軽く、まるで消えたような喪失感を覚える。

 

 感覚だけが残って、顔に触れるゼノビアのおっぱいの熱さを、甘さを、唇だけが動いて、吸い付く。

 

 

「……マスター♡ 偉いな、マスターは良い子だ♡」

 

 

「ふふ、そうね……マスターはいい子さん♡ おちんちん、沢山お漏らし出来て本当に偉いわ♡

 

 

 

   ×    ×   ×

 

 

 

 

 恋仲、だけど同時に母子、そんな関係を俺は二人とで結んでしまった。

 

 マタハリに溺れて、ゼノビアにも溺れて。

 

 俺は、もう一人で呼吸すらできないのかもしれない。それほどに、底へ沈んで、もう浮き出ることができない。

 

 

 

 

 

……トロォ

 

 

 

 

……ぷぴゅ、ピュシュゥ

 

 

 

 

「……ぁ、あっぐ……コク」

 

 

 口を開ければ母乳がある。唇が寂しくなれば吸い付く乳首と乳輪もある。

 

 踊り子の体も、逞しい王女の体も等しく肉感的で抱き心地の良いものだ。両側で二人に添い寝されて、柔らかい乳房で顔を覆われて、抱きしめられて。

 

 今日も、また心地の良い行為の終わりを実感している。

 

 ピロートークよりも良いこと、授乳されながらの添い寝、そうして毎夜眠りに落ちるのだ。

 

 それが、たまらなく、満たされてしまうから。

 

 

 

「……あら、もうお眠なのね」

 

「仕方ない、あれほど頑張ったのだから……マスター、わたしの胸で眠ると良い……母の乳で、幸せな夢を見なさい」

 

「……ゼノビア、マスターのママなら私もいるのだけど、って……寝返りしちゃった、もうマスターったら」

 

 

 

……すぅ、ふうぅ、ぞぞ

 

 

 

「——————」

 

 

 

「良い子だ。乳房の匂いをたくさん吸って……気持ちのいい夢を見なさい。夢の中でも、現実でも、母たちが傍にいてやる。ふふ、吸って元気になってしまったみたいだな」

 

「そうみたいね……もう、じゃあこっちは私が可愛がってあげるわね。ゼノビア、交代で母乳を与えましょう」

 

「あぁ、それでいい……ん、吸い付く力が強くなった、気持ちいいのだな……マタハリの手で、存分にお漏らしをするといい」

 

「ちゅこちゅこ、くちゅくちゅ……いいわ、寝ながらでもお漏らしして、全部ママ達が綺麗にしてあげるわね♡ ぁ、可愛いマスター……おやすみなさい、おっぱいに挟まれて、おちんちん気持ちよくされて、良い夢を見なさい……良い夢、見て……幸せになりなさい♡」

 

 

 

……くちゅ、ちゅく、っくっちゅ

 

 

 

 

…………ぶぴゅ、ぴゅぴゅるる、っぴゅ

 

 

 

 

 

「————————ッ」

 

 

 

 

 

Fin

 

 

 

 

 




以上、リクエストよりゼノビアとマタハリの母乳でした。人妻の母乳飲み放題って最高。


感想、評価等頂けると幸いです。モチベ上がって執筆が捗ります。次のリクエストもお楽しみに


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水着クロエ~射精のお世話もチン苛煽りもハイスぺック、射精管理をされながらも最終日には極上ロリ膣チンポケースで脱稿お疲れ様のご褒美セックス♡そんな犯罪的な純愛を楽しんだ今年の夏のお話

水着イベント楽しい、だがクロエ来ない。クロエ欲しい!!

というわけで、匿名で来ていたリクエストで水着クロエのロリ膣チンポケース含むエチエチです。合計二万文字

今年の水着鯖はいいぞぉ


 

 

 

【リクエスト】

 

 

 匿名なので開示せず。ただ注意点としてフェチ要素だけ開示。悪しからず

 

 

※ お口プレイで仮性包茎のチンカス描写、ライトですが含みます。

 

 

 

 

 

【本文】

 

 

 

 

 即売会が近づいていく。方面でマネジメントをする傍ら探偵業務にアイテム稼ぎ。筆は取らない分、それ以外の手伝いやらなんやらで、目まぐるしく多方面に駆け巡る日々を俺はクロエと過ごしていた。

 

 リセットに耐えて日々を奔走する中、ようやく漕ぎつけた開催日。そして最後の合同イベント。全ては、無事上手く終わった。けど、それもこれもクロエのおかげだ。

 

 だから、残るバカンスの日々を、彼女と共に過ごすのは間違っていないはず。それが例え、背徳的な、幼女との性行為であろうと

 

 もう、我慢なんてできないし、耐えられないから。

 

 これは、そんなお話。はっきりいって、他人に語るほどの価値ある話でもないし、まして語って身を亡ぼすつもりもない。ただ、正気であること、背徳感を失くしてうっかり口を滑らさないように、戒めとしてこれを書き記す。

 

 これは、ある夏の暑さに、なんて季節と温度に罪を擦り付けるなんておこがましい、ただただ犯罪的に幼女と純愛を貪り合って、そして今に至る現状を記したお話だ。お話と称するが、語る価値なんて果たしてあるものか、違和感しかない。

 

 なんせ、冒頭からしてもう犯罪的だ。汚ないと謗られても全く言い訳なんてできない。

 

 我ながら、なんとも危険な橋を渡ってきたものだ。と、感心しながら今も

 

 クロエは、机の下でこちらの物をしゃぶっている。

 

 

 

 

……じゅるる、ちゅぷ

 

 

 

 

「ん……どうしたの、お兄ちゃん?」

 

 

 

「……なんでも、ないよ。続けて」

 

 

 

 

「は~い♡……はぶ、じゅるぅぅう、ぐちゅれるれろぉ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 遡ること、特異点に訪れて数日のことだ。

 

 

 

~ハワトリア~

 

 

 

 

 何度目のリセットか億劫になる。完成までたどり着かずアルトリア縛りの中皆頑張って同人に励んでくれるけども、すでにこれで完成しないままリセットを迎えるのが3度目、呼延灼を励まして、どうにか執筆意欲を下げずにいられた。そんな三日目の昼間

 

 移動の途中で、ふと立ち寄ったレストラン。クロエと一緒に今後の方針を相談し合って、ブレストして、そして気が付けば口に入れている昼食の味も感じていない自分がいることに気づいた。

 

「……」

 

 フォークを置いて、何も考えず立ち上がる。クロエは

 

「どうしたの?」

 

「…………」

 

 心配そうに見上げる。そんなクロエの純真な気遣いに、とっさに顔の表情を手で直した。疲れが顔に出てしまっている。

 

「と、トイレに……ごめん」

 

 何故か出てしまった謝罪の言葉。取り繕うことも、まともにできない自分がいたたまれなくて、その場に痛く無くて、早歩きで店の奥へと向かった。

 

 

   ×   ×   ×

 

 

 

 深呼吸、するには少し芳香剤の匂いがきつい。けど、一人個室で座って気が抜けてしまい、ついその場で大きく息を吸ってしまった。しまって、後悔した。

 

 

「……うへぁ」

 

 

 疲れた。頑張ってレポートをまとめ上げたのに、早々に始まってしまった目まぐるしい労働。同人を今も頑張って書いてくれている皆を想えば、甘いことは言えないと自分を戒める。そうしないといけないとわかっているから、判断は間違えたくない。

 

 少しだけ、ほんの少し気を抜く。それで、それでこの後も頑張ろう。少なくとも、クロエという頼もしいパートナーがいるのだ。彼女の苦労を想えば、余計に力が湧いて来る。いや、湧かさないといけないのだ。

 

 だから、だからその為にも

 

 

 

……少し、抜いておこう

 

 

 

 少し長めのトイレ、腹を下したと言えば、何とか誤魔化せるかも。

 

 そうと決まれば自慰。ズボンを降ろして、息子をハンドイン

 

 

~10分~

 

 

「……嘘、起たない。というか、虚しい」

 

 溜まっている感覚はある。けど、疲れているせいか思うように行かない。エンドしてしまったわけじゃないはず、いやでも、ちょっと怖くなってきた。

 

……考えたら余計怖い、もうやめよう、終わりにしようッ

 

諦めて、ズボンを履こうとした。疲れて、その上でみじめな思いに耽るなんて何の液もない。この場で留まる意味なんてない。早くクロエの元に戻ろう。

 

けど、その時だ

 

 

 

『バタンッ!!』

 

 

「!」

 

 

「やっぱり、長いと思ったらオナニーだったわけね」

 

 

 突然、目の前にクロエがいた。まじまじと、むき出しの息子を見ている。見られた、見られてしまったッ

 

 

「……ぁ、あぁッ」

 

 

 腰が抜けてしまった。また便座に坐して、ただおののいて後ずさるように

 

 剥き出しの下半身と、その間に性器にさえ気が回らない。それ程の動揺をしてしまった。そんなさなか、クロエだけは始まりからずっと冷静なまま

 

 肉竿を、つぶさに観察していた。

 

「皮かむり、皮オナニーって奴ね。いずれにせよ、妹を待たせてこっそりおちんちんシコシコしてたんだ……もうお兄ちゃん、女の子とのランチ中にしちゃうなんて、イケないんだゾ♡」

 

 

 鍵をかけていたはずの扉を開けたのは、自分よりも背丈の小さい褐色の健康児、けれども女性としての色香は飽和するほどに満ちていて、見せつける様に晒しているお腹の紋章が淫紋の類に見えて、目の毒だ。

 

 露出の少ない編集者モード。改めて気づかされるその魅力の性的なエッセンス、だけどそんなクロエが何故ここにいるのか、いくらオナニー中だったとはいえ向ける意識が違う。性的な対象に、するなんてよくない、よくないことだ。

 

 

 

「……ふふ、気のせいかしら?……視線、とってもエッチ」

 

「!」

 

 

 えっち、たったその一言で全身が沸騰するように熱くなる。

 

 何を剥き出しで金縛りにあっているのか、すべきことはもっとある。というか、履かないと。立ち上ろうとして、硬くなったそれを仕舞いこもうとする。

 

 

 

「!」

 

 

……ガタンッ

 

 

「もう、暴れちゃメっだぞ♡」

 

 

 なのに、それをさせてくれない彼女がいる。クロエが、舌なめずりを一つして、妖しく迫ってくるのだ。

 

 

 

「だめだめ……そのまま、座ってて」

 

「……ッ」

 

 向かい合った視線。だが、クロエはその場で下がっていく。落ち着いた場所、そこは今も剥き出しの、それの前

 

 

「へぇ、反勃起だぁ……皮は仮性ね、ちゃんと剥き剥きして洗ってる?ちょっと臭いわよ」

 

 

 指摘される。恥ずかしさのあまり、胃液が遡ってきたような不快感を覚えてしまった。

 

 どうにか生唾を喉奥へ、胃の底へ流し込んだ。そうして、懸命に釈明を述べる。

 

 

 

「……それは、何時も洗ってるけど、熱いし汗もかくから」

 

 

 嘘ではない、しかしこうも熱い環境だと、蒸れてしまうのは仕方ない。仕方ないのだ

 

 情けない反応を見せてしまっている。だが、クロエは

 

 

 

 

「うんうん、大丈夫♡大丈夫♡……怒ってないし、嫌じゃないわ♡」

 

 

「!」

 

 

 

……ぬちゃ、くちゅり

 

 

 

「ほら、触っちゃった♡」

 

 

 

「——————ッ!?」

 

 

 突然触られたことで悲鳴が出てしまった。けど声にならない悲鳴だ。

 

 クロエが手で口を塞ぎ、もう片方の手が肉竿を撫でている。急所を触れられていると、人間はこうも無力で何も出来なくなるのか。

 

 年端も行かないまではいかなくても、その年齢差でこの状況は犯罪感があり過ぎる。クロエは無論それをわかっていて、行使しているのだろう。

 

 襲われる、キス魔である彼女に唇を奪われることは数あれど、性行為までとは、流石に

 

 

「……ッ」

 

 

 身構えていた、けど返ってきた言葉は

 

 

 

「お兄ちゃん、気にしないからしちゃえば?」

 

「!」

 

 

 膝の上から降りる。坐した俺の前で、しゃがんで、顔の前に肉竿が向く場所で。じっと見つめながらまた

 

 

「おちんぽ、辛いのよね……いいわ、見ててあげるからオナニーしなさい」

 

「……は?」

 

 

 襲い掛かるでもなく、ただ静観。

 

 

「敏腕編集者たるもの、マスターの体調管理もお仕事なんだからね。じゃ、再開しましょ……見ててあげるから♡」

 

 クロエの口から出るは、期待に対して焦らす様に、袖に振るような態度と言葉だった。

 

 

「……ッ————っく、なんで」

 

 

 なんで、この先の言葉に詰まる。無論羞恥でだ

 

 あほでもわかる状況だ。自分が下半身を晒していて、そこへ押し入ったのは魅力的な異性。背徳的な年齢であれ、そのまとう色香と魔性の正確には良反応しかない。

 

 だから、驚きなんてものは所詮一瞬。

 

 声を上げようとして、それを止められた際、撫でられたあの感触で、もうスイッチは入ってしまった。

 

 

……なのに

 

 

 

「目を離さず、ちゃんと見ていてあげるわ。お兄ちゃんのおちんちん……仮性包茎でぇ、エッチな匂いで鼻が曲がっちゃう、そう、汚れたおちんちんだからぁ……汚ちんちん♡……ふふ、くすす。言葉にしちゃわからないわね。……って、あらら♡恥ずかしくて揺れちゃってる♡……ほらほら、がんばれがんばれ♡ ちんちんシコシコがんばれ♡」

 

 

「!?」

 

 

 何もしない、ただ見つめて、潤った唇が小さく動くのと同時に吐かれていく体温を移した生暖かい空気、それが肉竿の先に触れて、疼いて、情けない涙を垂らす。

 

 クロエは、わざと喋っている。肉竿が触れる位置で、きっと

 

 

「……ッ」

 

 

「どうしたの?しないの?もしかして私がいるとできないのかしら?」

 

 

 違う、そうじゃない。触れて欲しいだけなのに

 

 けど、体は金縛りにあったように動かない。襲えばいいなんて最低な行動だけど、それができない自分がいる。

 

 楽になれるのに、焦らされてしまうと何もできない。許しが欲しい。

 

 けど

 

 

「……お邪魔、みたいね」

 

「だ、だめ!」

 

 

 立とうとする動きに体が強制的に金縛りを破る。けれど、それは去ろうとするクロエを捕まえるためじゃなく

 

 その場で、さっきの行為を再開するためだった。

 

 

「……良い子ね」

 

 

「————ッ」

 

 

 乱雑に握った肉竿、陰茎をしごきながら切っ先をクロエへと向ける。クロエは、扱かれて、皮が剥けそうになる亀頭をまじまじと見ている。

 

 まるで、その場でかがんで花を眺めるような所作で、こちらの恥ずかしいモノと行為を、見続けている。

 

 

「く、クロエ……ッ」

 

 

 名前を呼んでしまう。媚びてしまう。見ているだけの彼女に、快楽の手ほどきを願って、けど

 

 

「へぇ、そうやってするんだ……乱暴ね、下手ね♡ くすす、でも可愛いわ♡」

 

 

 感想を述べるだけ、けどその一言一句が下半身に響く。

 

 

「おちんちんしこしこ……蒸れて汗まみれ、子供の顔にくっつけちゃ駄目な物向けて、匂い飛ばして……ねえ、今さ、私の口に先走りの汁が入っちゃった……ん、臭い♡」

 

「か、嗅がないでッ」

 

「無理ね、すごく熱くなって……ほら、恥垢の汚れカスが見えちゃった♡ でも、チーズみたいなのがこびりついているかと思ったけど、ちょっと汚れているだけなのね。毎日洗ってる証拠じゃない……うんうん、熱いハワトリアじゃどうしてもにちゃにちゃが出来ちゃうもの、これぐらい仕方ないわ」

 

「……ッ」

 

「やぁん♡ お兄ちゃんったら、妹にチンカス具合知られて恥ずかしいんだ♡ それに、おちんちん元気になってる。恥ずかしいのに!……でも当然よね、マゾだもんねお兄ちゃん♡」

 

「…………ッ!?」

 

 マゾ呼び、お兄ちゃん呼び、背徳的な言の葉が脳を揺らす。酔わしてくる。

 

 狭いトイレの中で、すっかりここは淫靡な行為をする空間が出来上がってしまった。褐色肌の魅力的な君は、何ともいじらしく小悪魔で、普通にしているだけでサディスティックなくすぐりを与えてくる。

 

 綺麗な顔で、チンカスなんて言葉を吐いて。言葉を吐く口にばかり意識が向く。口が、クロエの唇が、舌が、見るだけでクるッ

 

 

……ぐちゅ、ずる、ずちゅるル、ジュッコジュコ

 

「……ねえ、濡れてないと痛くないの?ひっついた皮がはがれるのって痛いって聞くわよ」

 

「……————ッ……——————!!」

 

「必死ね……皮オナニーで必死になって射精したがってるなんて、可愛いお兄ちゃん♡ けど、ぬるぬるさせないとおちんちん傷ついちゃう♡ チンカスと先走りだけじゃ怪我しちゃうわ」

 

「……くろ、えッ」

 

「やぁん、甘えた声で泣いちゃって……必死にオナニーもして、私に甘えちゃって、けど、それだけお疲れなのよね。我慢できずにオナニーをこっそりしちゃうぐらいだもの……ええ、なんだか気が変わったわ。ん、っしょ」

 

 ぐちょぐちゅ、半端に乾いた部分と先走りでにちゃつく肉竿をしごく。その向く先にいるクロエを見ていて、クロエの可愛さを興奮材料にしてのオナニー

 そこへ、さらに加える起爆剤。

 

「!」

 

「……今は、これだけよ。じゃないと、あとのお楽しみが減っちゃうわ……ん、れぇ、れろぉ……れぇ、くちゅ」

 

 

……びゅるッ!

 

 

「ン、ん……ふ、ふふ……早漏ひんぽ、れぇ、くちゅれぇろれろれぇ」

 

 

「……ッ————が、クロエ、それだめ……気持ち、良すぎるッ!!」

 

 

 思わず出してしまった射精、ほんの少し、上澄みだけとはいえ漏らしてしまった。

 

 出した小匙程度の白濁がクロエの舌の根に張り付いて、けどそれも唇が閉じて開けばすっかり消えていた。

 肉竿に舌をくっつけて、また同じ行為を始める。

 

……ぐるる、じゅるるぷ、れるりゅッ

 

 

「!?」

 

 

 洗っていない汚ちんぽ、仮性で向け切ってない皮のすき間に小さな舌を唾液のぬめりで差し込んで、レロレロと隙間を弄りかき回す様にフェラを始める。

 

 そう、フェラだ。クロエがフェラをしてきた。

 

 包茎の皮をそのままに、隙間に舌を入れて掃除するようにレロレロと動かす、そんなフェラを見舞いしてきた。

 

 

「っく、っが……ぁ」

 

 

 力が抜けてしまった。扱く手はもう使えない、先っぽだけのカリ首より先だけの舌戯だけで、こうも簡単に骨が抜き取られてしまうとは

 

 もぞりもぞり、皮のすき間にしみこむ生の唾液。熱く火照った口の温度が肉竿に浸透していく。快感を求めて、疲れで出せない陰嚢にも疼きが生まれていく。

 

 射精したい、射精したいのにできなかったのに、舌の先一つでこうも簡単に

 

「れる、ぁ……んっむ、ちゅ……ちゅぽ、ちゅるる、れるれろぉ、ぇ……ぁぉ、っく……ひんかふ、たまってるわね……ほら、あるれひょ」

 

「……み、見せないで、恥ずかしい」

 

「うふふ、ん……んっく、っく……飲んじゃった♡」

 

「!」

 

 ビリリっと、何も残っていない口内を見せられただけで電流が走る。クロエはそんな俺を見て、楽し気に目を細める。

 

「え、ここまでしてるんだし……チンカス食べちゃうぐらい平気よ。皮剥きお掃除フェラ、編集者足るものこれぐらいできないとね♡」

 

「……クロエ、それ色々と違う」

 

「そう?じゃ止める……ふふ、もう泣きそうな顔して、お兄ちゃんったらよわよわなマゾさんなんだから♡……ねえ、このまま続けるわよ……それとも、自分で頑張ってみる?」

 

「……して欲しい、です」

 

「素直ないい子ね、お兄ちゃんのそういうところ……はむ、っむちゅれる、れる、じゅるぅ、らいひゅきよ……じゅるる、くちゅ、んっちゅ♡」

 

「————ッ!?」

 

 

 ぬちゅり、ぐちゅり、今度は口の中へと亀頭がすっぽり収まって、そのまま陰茎の半ばまで咥えられた。

 クロエの小さなお口が、勃起した肉竿をほおばって、大口を開けて、けど舌は細かく念入りに快感を施す手を止めない。

 

 ずるりと向かれていく包皮、張り詰めた亀頭が口の中の天井に押し付けられる。小さなお口に収まった肉竿を通じて、クロエの口内の感触が伝わってくる。

 

 

「……フフ、ん……ん、ン……ちゅぷ、じゅるぷ」

 

 

「っく……ぁ」

 

 

 息を整えて、ただ見る。見てみる。見て、そして生唾を飲み干す。

 

 しゃがんだクロエは足の間に顔を押し込んで、ぐっぽりと肉竿を咥え込んだまま静止。内腿に置いた手を、今は俺の手とつなぎ合わせている。

 

 恋人繋ぎ、両手を繋いで、互いに見つめ合う時間が流れていく。

 

 

「……————ッ」

 

 

 

……じゅぷ、とぷぷ

 

 

 

 生暖かい、いや熱い。体温の上昇を肉竿越しに感じてしまう。

 

 咄下を伸ばし、すぼめた口は下品ともいえる顔つきになっていて、そんなクロエのフェラ顔を眺めながら肉竿の感覚で静止していても与えられる快楽の数々に責められているのだ。

 

 唾液が湧いて止まらない。肉竿を味わう舌の感触。肉竿を口に入れて興奮して登る体温、息遣いの荒さ、見つめ合うことで高まる心の温度の上昇。

 

 熱くなる。暑くなる。そして、行為の質はより濃いものへと厚く変わる。

 

 

……じゅる、れりゅるッ

 

 

「!?」

 

 

 動き出した。すぼめた口が引いていって。けどすぐに、迫ってきた。

 

 じゅぼ、ジュボジュボ、ジュッボンッ!!

 

 

 

「っぐ、あぁ……クロエ、駄目……それ、んっぐ、ああぁ!?」

 

 

 

……じゅるる、じゅるるっるるるるッ!!ジュブルルルゥウッ!?!?!?!

 

 

「ん♡! っぐ、っぶじゅ、じゅるるっぷ♡ ん、じゅるるる♡ れりゅ、ろぉお♡ んン!!? ぐぶ、じゅぶ、じゅちゅるるるッ!!! んぐぉおおお♡ごごほおぉぉおお♡♡♡!!」

 

 

 頭を振って、自ら行うセルフイラマチオ。

 

 この程度で収まらないという言葉ではまったく収まるわけがない。搾り取られて、たまったものが全部陰嚢から抜き取られてしまう。

 

 淫靡な水音を、たっぷりの空気を含ませて気泡を潰す荒々しい音色にして、肉竿の快感に歯を食いしばる。

 けど、それも無駄。我慢できるはずない。出てしまう。耐えられない!

 

 

「ぁ、あぁ……くろ、え……ぁ、あッ ぁ……うぅ、っく」

 

 

 

「んぐ、ぶぼぉ、じゅるっるぉ……んぐぶ、んンンンンッ♡♡♡!!?!」

 

 

 吐き出してしまった。漏らしてしまった。

 

 閉じなくなった口で、情けないうめき声を出して、意思とは無関係に出てしまう自分の熱を黙って感じるしかできない。抜けていく、出て行ってしまって消えてしまう。

 

 罪深い快感、倫理を壊すオーラルセックスで、もう手足が機能しない。肉竿を通じて、クロエの口内に全て抜き取られてしまっていく

 

 

「ん、ごっきゅ、く……っぐ、く……ぷ、じゅるるぅ」

 

 

「ひぅ、吸うの……ぁ、それだめ……ぁ、あぁ」

 

 

 引き抜く口。唇が鈴口で止まって、あとは手でしごかれながら尿道に残った分も吸いだされてしまう。そうして、クロエの口内には

 

 

 

「……ん、っぷ……ん、ン……ぁ、ん……ふふ、れえぇ、ろぉ……おひぃひゃん♡」

 

 

「!?」

 

 

 見せられた。そして魅せられてしまった。

 

 開いた口の中は、なみなみと溜まった白濁の汁で満ち溢れている。唾液と混ざったいやらしく、そして臭気に堪えない悍ましいものだけど、クロエは全く気にも留めず、見せつける様に舌でかき混ぜる。

 

「……捨てなよ、そんなの」

 

「ん、やぁら♡……れぇ、ん、ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ、ぐっく、んン……ん、ふふふ」

 

「————ッ」

 

 見せつけている。口内にたまった精液、それを口の中でかき混ぜて、半ば固形化した白濁の塊を歯と歯のすき間で裏ごしして、すりつぶして。

 

 そして、数回喉を鳴らした。

 

 

「……ッ」

 

 

「ふふ、んん~っぷは……飲んじゃった。男の精液と、汗と、知垢も、先走りも……全部全部♡」

 

 飲み干してしまった。いや、飲み干されてしまった。

 

 

「—————ッ」

 

 

「やぁあん♡ もう恥ずかしがっちゃって、って……あらら、泣いちゃってるの? お兄ちゃん、そんなに気持ちよかったのね……もう、我慢は毒よ……ふふ、可愛い♡」

 

 

 近づく、自分で出したものの匂いが一瞬顔をよぎる。けど、眼前に近づいたのはクロエの上着、というか胸。

 

 起伏とみるには淡く小さい。けど、体温を感じられるその部位は、無条件で心のこわばった部分を溶かしてくる。

 抱きしめられて、また涙が出てしまう。

 

「安心して、私お兄ちゃんのことイジメるつもりなんて無いわ……ただ、全部を管理してあげたいだけ。お世話をして、癒してあげて、少しでも楽にしてあげたいだけなのよ」

 

「楽に、って……俺、今泣かされてんだけど」

 

「泣くほど気持ちよかったならいいじゃない。それに、泣いちゃうほど人肌恋しかったなんて……ねえ、お兄ちゃんが望むならこれからもしてあげるわ」

 

「……いや、でも」

 

 申し訳ない。そう思う理性が声高に叫んでいる。けど、もうそんな言葉に効力なんてないことは、自分が一番理解している。

 

 目を逸らしていても、顔はクロエの胸で癒されてしまった。

 

「————……ぁ」

 

「ちっちゃいおっぱいなのに、これで落ち着くんだ……お兄ちゃんったらよわよわね。ほんと、甘やかしに弱過ぎよ…………そそっちゃうわ♡」

 

 抱きしめられる。腕の内に収められて、こすり付けられるように顔に布が触れて、ずれて、柔肌が感じられた。

 乳房の淡い膨らみと、その頂点が鼻先をかすれる。涙で肌を湿らせて、クロエの体温がしっとりと顔に張り付く。それが、たまらなく気持ちいい

 

「……ん」

 

 なのに、離れてしまった

 

「あ……」

 

 

 これで終わりとばかりに、その場で出で立ちを直すクロエ。クロエは、いじらしく笑みを浮かべている。 

 

「時間、次の予定があるから……もう終わり♡」

 

「……クロエ」

 

「情けない声出しちゃっても駄目よ……ほら、お尻汚れてなんだからそのまま立って……もう、ズボン履ける、手伝ってあげるから」

 

「……ッ」

 

 

 されるがまま、流されるまま。見下ろす彼女は俺の出で立ちを直し、最後は満足げに息を鳴らす。

 

 さっきまでの扇情的な振る舞いは形を消して、あるのはいつもの敏腕編集者な姿だけ。

 

「うん、じゃあ出るわよ……手を洗って、パパっと残ったご飯食べちゃって……それで次の、って……お兄ちゃん、顔色悪いわよ」

 

「……誰のせいですか、誰の」

 

 現実に引き戻されて、気が落ちる。

 

 だから、つい大人気なく不平を垂れてしまった。素直な本音、けど言ってしまった後で顔熱くなる。

羞恥で熱くなって、言ってしまった自分の舌を根っこから引っこ抜きたいぐらいだ。

 

 けれど、自省する俺に対して、クロエは見逃すことは無い。

 

 

……クル

 

 

 心配は杞憂だった。

 

「……三回」

 

「?」

 

 流麗にその場で回ったと思えば、顔の前に立てた三本の指で楽し気につぶやいた。

 

 上目遣い、そしてその場で指を輪っかにして、さらに舌を出して、その上で

 

 

……ズリ

 

 

「!」

 

 

「……朝は手コキ、昼はフェラチオ。夜は、裸でイイことしてあげるわ♡」

 

 

 だから、だからと

 

 

 面食らって、後ずさりした俺に対して、逃がすまいと踏み込んで二歩。懐に入ったクロエは、たっぷりの笑みと隠すつもりのない淫魔な気配を押し付けて。

 

 甘く、しかして危険なほど蕩ける温度の甘さで責める。

 

 

「躊躇っちゃ駄目、だってもう手遅れよ……だって、お兄ちゃんの本音も精液も、全部飲んじゃったから♡」

 

「……ッ」

 

「ま、大人しく射精管理されてなさいってこと……いいでしょ、お兄ちゃん♡」

 

 

 ズルい、小悪魔で責める言葉を吐きながら、甘える妹のおねだりも織り交ぜて、けど引き出されるのは情けなくクロエに甘えてしまう自分。

 

 責める手腕と、色香を含んだ甘い言葉、そして包容力に満ちた淫靡さ。性に対して寛容ゆえの余裕か、年上のこちらを容易く篭絡する。

 

 管理される。その言葉に、俺はもう逆らえない。

 

 倫理も、尊厳も、何もかも意味をなさない。目の前の淫魔は、容易くそれを握りつぶして、蕩けさせるから。

 

 

「——————ッ」

 

 

「無言は肯定ね……じゃ、流石に時間がまずいわね……行きましょう、マスター」

 

 

 ビジネススタイル。落ち着いた振る舞いに戻り、距離が離れてやっと息が吐ける。安堵の息を吐いた。

 ドアを開けて、先に出ようとするクロエに視線が向く。と、またも目が合った。

 

 目が合ったからか、安堵するあからさまな態度を見られたからか

 

 クロエは、やはりというべきか最後に見舞わせるのだ。

 

 

「期待してね、お兄ちゃん♡……お兄ちゃんのぉ、ロリに甘えたがっている情けな~い本心もぜ~んぶ飲んじゃったわけだし、もう観念するしかないんだからね、これから毎日お世話されなさい……そうしたら」

 

「……そう、したら?」

 

「最後はとってもイイこと……極上のロリおまんこで生セックス、してあげるんだから♡♡♡」

 

 

「#※@$%&—————ッ!!?」

 

 

 

   ×   ×   ×

 

 

 

 甘い言の葉の砂糖では隠しきれない蠱惑的すぎるクロエの魅力、淫靡な苦味に溺れてしまいそうで、けど息を止めるには期待が肥大化してしまった。

 

 だから、だから

 

 抗えないクロエの射精管理に、俺は身を全て投じてしまったのだった。

 

 

 

 

 繰り返すサバフェス期間、朝は、有言実行で始まった。

 

 

 

 

……ぐちゅ、ずちゅ、ちゅっこ!くっこ!ずぽぽ!!

 

 

 

「!?」

 

「おはようマスター、さっそくだけど朝のスケジュール管理よ。エナドリとカレーとステーキのケータリングで各所に回って、それからアルトリア健康基準のリサーチで同伴する予定が……って、聞いてる?」

 

 

 

……ぐぽ、ずぽぐっぽんッ!!

 

 

「……で、できるか……あぁッ」

 

 

 まどろみを突然ぶち壊したのは、クロエの右手で高速上下している筒状の物。どこで仕入れたのか、オナホールで朝立ちを無理やり抜かれている。扱かれて、乱暴に

 

 

「うぅ、っく……あ、っがッ!?」

 

 

 

 寝起き早々、もどかしい快楽の押し付けに肉竿は耐えられず。吐き出してしまった

 

 ぐちゅり、ぬちゅり、上下するオナホの中にトプトプと入っていく。

 

 

「……ん、絞れた絞れた♡」

 

「て、手でするにしても……ちょっと、激しいよ」

 

「あら、激しいのがお好きでしょ♡」

 

「……————ッ」

 

 

 言い返せなくて、顔を背けてしまった。クロエの言うとおり、言葉でいくら抵抗しても体は素直に歓喜して、その結果出してしまったのだから。

 

 オナホにたまった朝一番の精液、貫通式のそれは上からたっぷたぷの白濁液を詰めたゴム袋がはみ出ている。

 ゴムをつけて扱かれていたことに気づく。そして、クロエはオナホを肉竿より抜いて

 

 

……ずるるる

 

 

「……ぅ」

 

「うんうん、いっぱい出せて偉いわね」

 

 射精後のアフターも抜かりなく、クロエの手が根元に触れて、ズルルとゴムを引き抜いていく。

 ピンク色のゴムにはタプタプと入った白濁の液が、目の前で見せつけられた。射精した証、クロエの手でしごかれて達してしまった証拠

 

 たった小さな物一つで、心がむず痒くて顔が熱い。恥ずかしくて、羞恥に悶えながら息を整えんとする。

 そんなさなか、何を思ってか、クロエは

 

 

 

「じゃ、お兄ちゃんの濃い朝起ち精子、いただきまぁす♡……あ、ん……ずるるる」

 

 

「……え?」

 

 

 含んだ、その小さな口が開いたと思えばゴムを口に放り込んだ。口の中で、ぐちゅりぐちゅりと、動いている。

 

 精液の入った使用済みコンドーム、まさか食べているわけではない、けど、けどだ

 

 

 

「……ん、るりゅ……んっぷ……は」

 

 

「————ッ」

 

 つまんだコンドームの先、ずるると出てくるゴムは中身がからっぽだ。扱きだす様に、閉じた唇で白濁を口内だけに残す。そうやって、チューインガムを捨てるみたいに紙くずにゴムを包んで、ゴミ箱へ投げ捨てた。

 クロエの口は、味わうために咀嚼の動きを見せている。舌で掬いかきまぜて、噛んで唾液と混ぜて、少しずつ、少しずつ喉へと、落としていく。

 

「ふふ、ん……ほれ、ほっへも濃いわぁ……ん、っくちゅ、ひゃむ、ぐちゅぐちゅ……っく、こく…………こく、く……ん、じゅるぅ……ぁ、おいし♡……っく、コクコク」

 

 

 

 飲んでいる。健康的で、扇情的な魅力ある女性。けれども、自分よりも幼い、まだ青い果実の少女に、自分の一番濃い劣情と汚濁を食べさせて、糧にさせてしまっているッ

 

「っぷは……ご馳走様、お兄ちゃん♡」

 

 

「うぅ……くろ、えッ」

 

 

 

 目の前で見せつけられてしまった。こんなの見て、朝の一回だけで、終われるわけないのに

 

 

 

「さ、私は先に出るわね……すぐに着替えて準備して、今日も一日頑張りましょ♡」

 

「……ッ」

 

 時計を見る。まだ時間はある

 

 急いで準備して、すぐにでも、もう一度

 

 

「あ、ちなみに言っておくけど……オナニーで待たせたりしたら、もう抜いてあげないから♡」

 

 

「——————ぬ、ぐぬぬ、はぁッ」

 

 

 耐える、辛いけど耐える。耐えないと、じゃないと、もらえないッ

 

 クロエ、して欲しいッ

 

 クロエ、クロエッ

 

 

 

 

   ×   ×   ×

 

 

 

 

~昼間~

 

 

 

 

 ハタオリヤで暴走する面々を諫めて、どうにか方向性を確定して次に移動。移動手段はバスを使った。

 徒歩でもよかったが、少しでも腰をつけて休むために。買ったハンバーガを無理やり意に流し込んで、昼食を済ませる。

 

 時刻は昼、そう昼だ。だから、次の奉仕が待っている。

 

 早くバスが目的地に着いてほしい。そこで、どこか人気のない場所で、クロエの口でまた

  

 そう、期待して胸の高鳴りを押さえつけていた。けど、クロエは想像をさらに超えてくる。

 

 

 

……ガタン

 

 

 

「!」

 

 揺れた。バスが鶏エネミーを避けたせいだろう。そうして揺れて、隣に座るクロエがもたれかかってきた。

 二つ並んだ席で、窓側に座る俺に、俺の膝上に

 

 そこで、何を思ったのか、この子は

 

 

 

……ジジ

 

 

「!?」 

 

「やん、ポテト落としちゃった……もったいな~い♡」

 

 臭い演技をするも、聞くものなんていない。バスの中は込んでいて、皆見ているのは端末で確認しているサバフェス関連の記事やSNSだろうか、まったく他人を見ていない。

 

 だから、すこし密着して膝の上に倒れ掛かっているクロエの行動に、誰も異を唱えるどころか気づいてすらいない。

 

 

 そう、むき出しの勃起チンポが、バス内で露出されていて、それをクロエが舐めていても、誰も

 

 

「……ふふ、ポテト見つからないわね……でも、おいしそうなフランクフルトがあったし、これを貰おうかしら♡ ぁ、っむ……じゅるぅぅ」

 

 

「っく……ぁ、っ」

 

 

 声を殺す。流石に嬌声を上げてしまえば元も子もない。クロエにしても音を立てるフェラは危険だ。だから止めるように伝えたいけど、けど

 

 もう、口を手で押さえて、いるしかできない。それ程の快楽責めを、もう始めてしまっている

 

 

 

……ぐちゅ、ぬちゅぷ♡ じゅぷ、くぷぷ、ぐぷちゅ……るるる、れりゅる、じゅっぷ

 

 

 

「ん、フフ……ん、れる、れぇ……おいひ♡ あむ、んにゅんにゅ……にゅむ、っく……じゅる、れるれぇ」

 

 

……ぐちゅるる、しゅる、ちゅぷ……にゅぷぷ、ずりゅる

 

 

 

……くちゅくちゅ、っぷ……れりゅりゅる、るちゅ♡

 

 

 

 口づけの音、キスをするみたいに何度も何度も、唇が陰茎を溶かしてくる。

 

 深く咥え込んだまま。激しく揺さぶる行為はしない。あるのは、陰茎にかかる舌の動きと、唇の蠢き。

 

「んふ♡……ん、っく……じゅぷ…………ん、ん……いいほ、いいほ♡」

 

 

 すぼめた唇。動かないクロエの頭。唾液たっぷりの口内に浸かる肉竿が心地よくて、射精しそうで、けど落ち着いてしまっている。

 

 決して動かないフェラチオ、しいて言えばバスの揺れで時折粘膜に亀頭の敏感な部分がこすれ合ってもぞもぞとするだけ、けどクロエは口を動かさない。上下にはげしくこすらず、唾液腺より沸き続けるぬるま湯を丁寧に肉竿へ塗りたくるだけ。カリ首より先敏感な部位は喉奥の締め付けで按摩される。

 

 まるで、オナホだ。唾液のぬるま湯に浸かって穏やかな快楽に溶けてしまう、そんな口オナホ、入れているだけで、もう何時でも射精がしてしまえる。

 出すのではなく、漏らす射精が、クロエの中へ

 

「……ぁ、クロエ……ごめん」

 

 謝った。そして、そっと髪を撫でる。うれしくて、幸せで、気持ちのいい浸かり加減の中漏らしてしまえる幸福に、感謝をささげなければ気が済まない。

 

 ありがとう、そう何度もクロエにだけ聞こえる声で囁く。それがきっかけになって、肉竿は

 

 

 

「……っぷ、んン……ぉ、っく……こぉ、ほ……ん、ごきゅ……く…………ふふ♡」

 

 

 

 見えない。どれだけ出しているか、どんな顔で飲んでいるか俺には見えない。

 

 ただ、吐き出すこの快感に震えて、俺は何度もクロエの頭を撫でる。それだけだ。

 

 長い、放尿をするように吐き出す射精は一分も続く。緩やかに出し切った後は、何ごともなかったようにクロエが顔を向ける。

 

 

「……ん、っきゅく……ぁ、けぷ」

 

 

「————ッ」

 

 

 

 

 可愛らしい、小さなげっぷ一つ。見られて恥ずかしそうにするクロエにどきっとなった。

 

 可愛らしいクロエ、けど反応するのは何時だって下半身。あれだけ良い射精をしても、まだ収まる気は無い。穏やかでいられたのは、結局出してほんの数分だけ

 

 

 

「えへへ♡……美味しいランチね、また明日も同じのにしちゃおうかしら、なんて、ね♡」

 

 

 

「……わ、わかってて、言ってるでしょッ」

 

 出したい、出したいッ

 

 夜が、待ち遠しい……ッ

 

 

 

   ×   ×   ×

 

 

 

 完成した本が二冊、けど明日はもうリミット。リセットが確定しているからか、あまり喜びきれない夜。

 

 落ち込む俺に、クロエは当たり前の様に部屋に入って、そしてベッドに俺を押して寝かせる。

 仕事の様に、てきぱきとこなす所作に味気なさを感じてしまう。だが、それもまた、クロエの行為に別の魅力を感じさせるのだ。

 

 

「もう、今からご褒美なんだから……暗い顔しないの、ね」

 

 

 その服装は、すでにもう脱衣寸前の姿だ。網目のラッシュガードを脱いだ、クロエの水着姿。ベッドで見上げる俺を見下ろす様に立って、そしてその場で見せつける様に脱いだ。

 

 マイクロビキニをはらりと、そうして見えるは小さな蕾。淡い膨らみではあるが、それでも色香を魅せつけるには十分すぎる美麗な乳だ。

 

 

「……ッ」

 

「言ったでしょ、夜は脱ぐって……ほら、おちんちん貸しなさい。さくっと抜いてあげるから」

 

「……」

 

「下、脱いで。勃起おちんぽ出しなさい」

 

「は、はい」

 

 促されるまま、その場でズボンを降ろし、少しためらうけど一気にパンツを降ろした。足首まで卸して片足を抜いたところで、クロエが

 

「……期待して、本当に素直なんだから♡」

 

 笑った、そしてその場でしゃがみ、肉竿の前に顔を近づける。唇が近い、けど触れるわけでも舐めるわけでもない。

 

 唇が開く。とろぉっと、垂らして落ちる唾液が亀頭に触れて、びくっと生ぬるさにしびれが走った。

 

「!」

 

「……れ、えぇ……ぁ、ん……んちゅ、ぷ……ぇぁ」

 

 口で溜めて、だらりと垂らす唾液を重ねて重ねて、すっかり肉竿がてらてらに輝いている。もう、その時点で肉竿は痛いほどに勃起を強めていた。

 

 

「うっぐ……ぐがッ、ぁ……クロエ、はやくッ」

 

 何をするつもりかは知らない。胸を見せつけて、唾液を塗りたくって、その上で何をするか。出したい、早く射精させてほしい。そう願って、せがんで、情けなく求め続ける。

 

「もう、お兄ちゃんったらせっかちなんだから……ふふ」

 

 ぐちょり、ぬるつく肉竿に触れるムニムニした感触。敏感な裏を撫でる摩擦の対象に目が見開く。

 

「……ねえ、お兄ちゃん♡」

 

「は、はひッ」

 

 甘ったるい声に反応する。クロエはベッド上で不安定にもかかわらず立っている。立って、そして

 

 足裏で、肉竿を撫でた。つまり、踏みつけて、扱きだした。

 

 

 

……じゅこっ、ぐちゅずりッ、じゅこぐこッ

 

 

「ふっく、ぐなぁ……ぁ、っが……くろ、足は……きつい……い、いひぃッ!?」

 

「あはは! お兄ちゃんったら変な声出してる♡ もう、変態さんねぇ♡ ちょっと、妹のあんよでくちゅくちゅされてるだけなのに、あ……金玉踏まれて喜んでる」

 

 

……ずぷ、ずるるるッ、ぐちゅ、ずりゅりぃッ!?

 

 

……ぐにゅ、コリ

 

 

「————ッ!!!……が、はうぅっく……ぁ、くろえ、ぃ……それ、だめ、気持ちよすぎるッ!!」

 

 

「あ~ん、良い声♡ お兄ちゃんったら可愛い♡……ほら、目を閉じていいの?おっぱい見放題よ?」

 

「……、ぅ……ぁ、っく」

 

「うんうん、目を開けて見ましょうね♡……ほら、乳首と乳輪も丸見え……小さいかもだけど、ちゃんと膨らんでるんだから……ほら、指を押し込んで、ふにふに、ぷにゅぷにゅ♡ おっぱい欲しいの? でも駄目よ、今は見るだけ……ほら、頑張って目を開く! ……ん、どうしたの?泣いてるの? だめだめ、お兄ちゃんは妹のおっぱいを見ないといけないんだから♡ ほら、がんばれがんばれ、踏み踏みしこしこクチュクチュ♡♡♡ ふふふ、あはは!!」 

 

 

……ぐちゅちゅ、ぬちゅぐ、ぐずるっ、るるッ!!

 

 

…………ぐちゃ、グチャリッ!!ずっちゅ、くちゅ、ずるるるる、ジュコジュコジュコッ!!!

 

 

 

……ずる、びゅるっる!……にちゃぁあ、グチャリッ

 

 

 

 

「あは♡ お漏らししちゃったわね、お兄ちゃん♡♡♡」

 

 

 

 にちゃり、ぐちゃり、吐き出してしまった白濁をクロエは足指で摘まんでいる。

 

 地面を踏みしめる固さと、少女の柔らかさが入り交ざる足裏の感触は快感と苦痛のギリギリを迫る。シーツにすがって、何度も腰をガクつかせながら快感に悶えて、苦しんで、結局漏らしてしまった。

 

 ぬちゅり、唾液ローションと白濁が混ざりまとわりつく肉竿表面を、クロエは優しく撫でる。無論足裏で

 

 

……くちゅ、ちゅこちゅこ

 

 

「最後まで、ちゃんと出さないと」

 

 

「……ッ」

 

 

 未だ収まらない勃起竿、親指と人差し指の間で挟まれて、つまんでしごきだす力で尿道残りの精液が押し出されていく。

 もどかしさで快感が肉竿を強直させる。一度だけでは満足したりない。

 

 けど、もう

 

 

 

「……ふふ」

 

 

 

…………ズリ

 

 

 

 

「!」

 

 

 終わって欲しくない、そんな思いで暗くなる思考に刺激が走る。

 

 布をずらし、露にしたのは秘部。毛なんて一本も生えていない、未成熟の果実を示す不可侵の禁足地。

 

 だけど、それが目の前で見せつけられている。盛り上がるように出る割れ目は少しだけ花弁の色を見せていて、よくよく見てみればいやらしい淫靡な汁を内腿に垂らしていた。

 

 

「もう、お兄ちゃんが早いからよ。おまんこ見せてないのにお漏らししちゃうんだから……そう、だから仕方ない問題なのよ。特別にもう一回、このまま見抜きさせてあげる♡」

 

 

 そういい、両の手が向かうはむき出しの上下の性器

 

 魅惑的なロリおっぱいと、ロリおまんこ。褐色肌と淫紋で見せつけるその裸は、垂涎のあまり喉が詰まりそうだ。嚥下しても嚥下しても、生唾が絶えない。

 

「!!」

 

 息が荒い。見せつけられるだけで、肉竿はもう触れられていないのに

 

 かたくて、疼いて、もう、それだけで、キてッ……しまうッ!!!

 

 

 

「——————ッ!?!?!?」

 

 

 

……びゅるるるるぅううううう!!!!ぐびゅびゅ、びゅっぴゅぅうううううッ!?!?!?

 

 

「————ッ♡♡!!」

 

 

 喜色満面、艶やかに桃色を褐色の頬に乗せて、クロエは満足げに口角を吊り上げた。呼気を荒げて、むき出しの乳房と割れ目に指先をあてがって、乱れた行為を始めていた。

 

 涙目で、触れずに射精をしてしまった俺を、蕩ける視線で見下ろして、ほんの一瞬電流が走ったかのように震えた。

 

 

……クロエッ

 

 

 起き上がり、肩を抱きしめ、そのままベッドへ押し倒す。そんな選択肢が思い浮かぶ

 

 けど、それはできない。選択肢はあるけど、可能だけど、選べない。

 

 選んだら、意味がないッ

 

 

「ぁ……えへへ、ごめんなさい……ちょっと、疲れちゃった……服、着る前に拭かないとね。あ、いいからいいから……お兄ちゃんは寝てて、私が全部してあげるから♡」

 

「……クロエ」

 

「?」

 

「……………あ、りがとう。きもちよく、してくれて」

 

「ぁ、あ……くすす…………うん、楽になったならよかったわ。どういいたしまして♡」

 

 

 

 

 

 甘ったるい奉仕の申し出を受けて、今宵はもう眠りに落ちる

 

 夜のプレイを終えて、また朝が来て

 

 リセット、繰り返される。

 

 

 

   ×   ×   ×

 

 

 

 

 

 繰り返し、それは何度も経て、そしてサバフェスに全て間に合う。けど、安心する間もなく今度はレース。

 

 即売会から離れて、また戻ってきたらひと悶着。作って、災害を解決して、目まぐるしい日々を経ていく。

 

 そうこうして、祭りにも終わりが訪れる。

 

 

 

 

 サバフェスの終わり、最後の24時間を過ごす相手を選ぶわけだが、当然相手は決まっていた。

 

 

 

 長い、長くて濃密な焦らしの果てに、最終日に至る。

 

 

 

 

 

 

 

~ホテル~

 

 

 

「……」

 

 編集者、その装いはもうクロエはしていない。

 

 クロエに呼ばれ、部屋に来てすでにベッドで準備を終えていた。クロエは、ビーストの装いをしていた。

 

 けど、決定的なのは、彼女の装いは布を廃していた。元々が半裸も同然な姿だったが、それでも今の彼女にある装いは頭の飾り、そして手首より先と太ももより下だけ。それ以外は何も無い。

 

乳房は桜色の乳首と乳輪を晒し、見せつける穴もまた同じ。

 

すっかり愛液を垂らして割れ目が開いている、疼いているのだ。開けて花弁を見せ、蜜をこぼしている。

 

「……大変だったわね。お互い、けどようやくここまで来たわ。ねえ、早く始めましょう♡」

 

「!」 

 

 肉球の両手で片腕を掴まれる。なんでもない、あどけない子供が遊びに誘うような気軽さで、クロエは俺をラブホのデカいベッドへ招いてきた。

 

 24時間、ずっと我慢をしていた。施しを受けながら、本番まで至らないもどかしさに堪えて、性器に苛立ちを溜め込みながら、ずっとずっと待ってた

 

 だから、もう

 

 

「……きゃ、お兄ちゃ……って、あ♡」

 

 

「————ッ」

 

 

 焦らされて、焦らされて、ようやくたどり着いたこの時。押し倒す選択肢は、ずっと懐に抱えてここまで来た。

 

 クロエが好き、クロエに癒されたい。受け身でマゾな自分だけど、でも今は

 

 

 

 

 

 

    ×    ×    ×

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……ぱん、パンパンパンパンッ!!!

 

 

 

 

……びゅるるっるうぅううううう!?!?!?!?!

 

 

 

 

「——ァ、っくぁ……ひゃ、やぁ……あ、へぇぁ……ぃ、まら……きたぁ♡」

 

 

 

……ごぼ、ほ、ぐぶぷふッ

 

 

 

「……————ッ」

 

 

 

 溢れ出る白濁、もう何度出したかわからない。ただ興奮する心に従って腰を振って、ずっと抜かずに挿入してピストンを繰り返した。

 腰を引いてもカリ首まで、飽和して出そうになる白濁を空気と一緒に押し込んで、ぐちゃぐちゃにかき混ぜて、また飽和して噴き出て、けど隙間があればまた白濁を注ぐ。

 

 繰り返し、生で危険な行為を続ける。それも、幼い、ロリでだ。

 

 褐色ロリビッチ、そう自称さえするクロエは実に具合が良い。きつく締まる膣内は一方で極上の膣感と反射テクニックを有している

 

 

 

……ごぶ、ぐっぷぶぴゅッ、ぐぶふぅ

 

 

 

「ぉ、おぉほ……ぉ、また出されたぁ♡ お、お兄ちゃんの、外道♡ やぁ、また妹まんこに中出ししちゃうんだぁ♡ わる~い♡怖~い♡ もう、おまんこ中出しなんて、やっちゃ駄目なんだからぁ♡♡♡」

 

 

 

「————……ッ!!」

 

 

 

 煽る言葉をそのまま飲み干して、本心が望むままに、クロエの腰を掴んで己の腰を叩きつける。

 

 亀頭の面でゴリゴリと膣の凹凸を削る。そうされることで、快感でよがり、膣圧が幾重にも複雑に呻き、痙攣し、肉竿全体にすさまじい快感を伴わせるのだ。

 

 挿入するたびに性感がゴリゴリと刺激される。肉竿の血流を促し、より勃起して、早く出したいと切ない衝動だけを高めてくるのだ。

 

 

……ぐちゅ、ぬちゅ、ずちゅずちゅずちゅずっちゅ、パンパンパンパンパンッ!!!

 

 

 

「っき、はあぁああ♡♡♡!!! い、いい、お兄ちゃん、いいのぉお♡♡ おにいちゃん、お兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんッ♡♡♡!!?!!??!」

 

 

「クロエ!!……っ、はっぐ……ん、っぐ」

 

 

 

「ぁ、やぁ♡……も、もう、おにいちゃんたらぁああ♡♡ ぁ、アぁッ……いい、の♡ もっと、吸って♡♡」

 

 

 だから、乱雑に腰を振る。クロエの褐色ちっぱいに吸い付き、舌で乳輪と乳首を舐めまわし、そのまま上って、吸い付く肌が唇に至る

 

 

……じゅぶ、じゅるるぅううう!!!!

 

 

 

「—————ッ!?!?!」

 

 

 

 びくく、キスを交わした瞬間膣内が轟いた。のけぞらせるほどの電撃、下腹部意に触れたお湯は、クロエの失禁、潮噴きだ。

 

 ディープキス、体を曲げて密着して、互いに唾液を枯らすほどに吸いあって舐めまわすキスを交わす。

 

 中出し、それも連続。

 

 ラブホテルの部屋で、ベッドの上で互いにシャワーも浴びず、汗だくのまま肌と肌をぶつけてこすり合って、一つにする。

 

 官能的な思考が止まらない。快感を欲し合って、互いがたがいに対して積極的になる。

 

 ずっと我慢してきたから、もう、抜くなんて行為はあり得ないのだ。

 

 

 

「ん、んうぅぅぅ……ぷはッ、ぁ、はあぁ……ぁ♡……お兄ちゃん、の……えっちぃ♡♡♡  ん、んちゅ♡ れる、ちゅ♡」

 

 

 息継ぎ、そして今度は甘いバードキス。唇を互いについばみ合うキスで、一度息を整える。無論、その間も挿入は続けている

 

 前後に揺らされる小さな体、快感で乳首を固く突き出ていて、汗ばんだ肌はじっとりといやらしいフェロモンを漂わせる。

 

 甘美で淫靡なクロエを、今この体で抱きしめて、そして繋がっている。

 

 

 

 

「……クロエ、クロエッ」

 

 

 

「え、ぁ……もう、急にどうしたのぉ? 甘えたくなっちゃったのかしら?♡♡」

 

 

 

 行為の最中だけど、無性に抱きしめたくなってしまった。

 

 だから、クロエの体を起こして、一度態勢を変える。材の姿勢、抱きしめると同時、体重が肉竿に心地いと気付けた。

 

 

「……ぁ、はぁ……もう、好きに使っていいとは、言ったかしら?ま、拒まなかったわね、わたし……んッ、これ子宮に響いちゃう♡ お兄ちゃんの勃起おちんちん、赤ちゃんの袋押し曲げちゃってる……悪い子、にひひ♡」

 

 

「————……ぁ、褒めて、欲しい」

 

 

「褒める? 褒めるって、う~ん……こんな感じでいいなら」

 

 

 抱擁する腕に力が入る。ぎゅーっと抱きしめられて、何度も何度も背中をさすられる。

 

 小さな手だけど、瑞々しく若さ溢れる体はどこもかしこも柔らかい。背中に感じる手のひらや腕の肌は優しい感触で、女体の良さが伝わる。

 

その上で、巧みな膣の加減が合わさって、クロエを抱きしめる喜びは底が知れない。

 

もっと、欲しい。

 

「ふふ、あはは……お兄ちゃん、妹の体が大好きなんだぁ♡……おっぱいまさぐられてる、お尻もさわって、どこを触っても気持ちいいんでしょ♡……いいわ、もっと痴漢みたいにねっとり触って、いいから♡……ん、わたしは、おちんちんをたっくさん、赤ちゃんを作る袋でぇ、なでなでしてあげる♡♡」

 

……ずりゅ、にゅっつちゅ、ぐちゅずるるるッ

 

 

「!」

 

腰を前後左右に揺らすのが、肉竿にクる。

 

 淡い快感。力がほどけてリラックスして、言葉を噛み砕かず飲まされる。

 

 蕩けさせる文句、そして淡いキス。甘えたい衝動をかき立たせてくる。けど、主導権は常にクロエだ。

クロエの口が、耳元で息を整えて、もどかしい吐息をたっぷり塗りたくって、から

 

 

 

……くちゅ、ずりゅ、く

 

 

 

 

「ァ……あ」

 

 

 

 

 耳を舐める。唾液でねっとり膜を作るみたく舐められて、脳に痺れる快感の毒がしみ込むのだ。

 

 つながったまま、極上のチンポケースとなったクロエが、容赦なく甘い責めで、また溶かしに来る。

 

 褒めて欲しい、その願いは噛み砕かれて、より濃密な形でかなえられてしまう。

 

 

 

「ん、ふふ……あぁ、妹のおまんこで中出ししながら褒められたいなんて、よっぽどの変態ね♡……でも、いいわよ。いい子いい子、いっぱい褒めてあげるわ♡」

 

 

 

……ぶるる

 

 

 

「……っく」

 

 

 

「良い子良い子♡ クロエお姉ちゃんのおまんこで、いっぱいお漏らししちゃいなさい♡ ね、お兄ちゃん♡♡♡……ッて、ぁあアっ♡♡……精液、出てる♡……もう、簡単にお漏らししすぎだぞ♡……でも、今はそれでいいのよね♡」

 

 

 

 

 

……ぬる……ずつ、にゅぎゅ

 

 

 

 

 

「マゾで、甘えん坊で、けれど最後はちゃんとエッチが出来る。お兄ちゃんはいい子よ。良い子なお兄ちゃんはぁ、妹お姉ちゃんに甘えちゃえ♡」

 

 

 

 

「…………っく、あぁ」

 

 

 抜ける、力が抜ける。

 

 抜けて、そしてまた出てしまった。肯定の言葉だけで達してしまった。

 

 

 

……びゅくく、ごっぷぷ、びゅぶぷ

 

 

「……また、中出し♡」

 

 

 微笑んで、そっと自分のお腹を撫でる。淫紋の上、中出しで膨れ上がった精液入りの子宮を、上から慈しむように撫でている。

 

 褐色の優艶な肌に汗をたっぷり浮かべて、冷房の効きも意味をなくすほどに情熱液な連続セックスに浸り、そうして日が暮れていく。

 

 すでに、昼間に始めてからもう夕方だ。

 

 

……まだ、まだ足りない

 

 

 

「……お兄ちゃん♡」

 

 

 ささやく、何度も何度も

 

 

 

『お兄ちゃん、出しちゃえ、襲っちゃえ♡』

 

「!!」

 

『褐色ロリビッチの妹をレイプしちゃえ♡孕ませ中出しやっちゃえ♡』

 

 

 煽る言葉を吐き、そして無抵抗に身構える。

 

 何をしてもいい。自分の体を好きに使い潰していい。そう勇気を注ぎ込み、肉竿をさらにイラつかせる。

 

 

「出して出して出して……孕ませちゃえ♡」

 

 

「————ッ」

 

 

 向かい合って、最後にかけた言葉。淫靡に紅潮した笑みで、クロエはベッドに背を預けた。

 

 正常位、一番深く抱きしめ合って、そして強引に犯すのも可能なプレイ。小さな体は腕でも腰でも、どこを掴んでもいい。

 

 決して逃げない。このきつく締まった極上のロリマンコで、獣の交尾のように無茶苦茶なセックスをしてしまっていい。

 

 クロエは、ご褒美をためらわない。

 

 

「あ、んあぁあああああ♡♡♡!! ぉ、お兄ちゃんのおちんちんッ、すっごく元気なのぉお♡♡♡!!?!?……げんき、すぎてぇ、全然収まらないおちんぽなの最高ぉぉおッ♡ ら、乱暴がいい!! レイプしてぇ♡ ラブラブセックスじゃ足りないのぉお♡♡!!!極上ロリ膣おチンポケースに、大量精液で中出しレイプが欲しいのぉおッ♡♡♡♡!?!?!?

 

 

……ぐちゅヌチュずちゅ!!!パンパンパンパンパンッグッチュンンンッ!?!?!?♡♡♡……ずっぱん、ぱんぱんぱん♡ ぐにゅ、ずにゅ、ぐりりりり♡♡♡……びゅるるう、ぐびゅぅうううるるるぅうう♡♡♡!!!??……パン、パアァンッ♡!?!?……ぐっちゅん♡、ぬちゅ、ぐちゅつ……パン、ズチュズチュズチュズチュッ♡♡!?!?!

 

 

「ヒュグゥイイイイイイッ♡♡♡!!?!?! せ、精液出してるのぉおお!!!出しながらピストンされるのだめぇええええ♡♡♡……よ、良すぎるぅ、幸せアクメ来ちゃうぅう♡♡!?!?お兄ちゃんにチンポケース扱いされて愛されてレイプまでされるなんて最高なのぉおおお♡♡♡!?!!?幸せ実感でアクメきちゃぅうう、おまんこ痙攣起こしておチンポに媚び媚びちゃってるぅう♡♡!?!?!?!」

 

 

……ビュルルルッ、ドビュルルルウウゥウウウウウッ!!?!!?

 

 

「は、孕むぅ♡……に、妊娠したいのぉお♡……お、お兄ちゃんの赤ちゃん産ませてぇ♡……だって、がんばったのよぉ、編集のお仕事頑張った妹にご褒美頂戴♡……だから、中出ししても、終わっちゃ駄目ぇ♡……お腹、膨らんでボテ腹にするまで、止めちゃ駄目なんだからぁ♡♡♡」

 

 

「……ッ」

 

 

「いっぱい、サービスしてあげたんだから……ね、妹のおねだり、聞いてほしいなぁ♡」

 

 

 

 

 

   ×   ×   ×

 

 

 

……ぐちゅ、ぬちゅぐちゅ、ずっちゅ、びゅるるるっ!?!?!

 

 

 

「……————ッぉ、オオォっご、ほぉ♡♡……ま、まひゃ、きひゃあ♡♡」

 

 

「ぁ……っが、はあぁ」

 

 

 出る、出ていく。だけど、全然収まる気配がない。

 

 夜も更けてきた。なのに、クロエの膣はまだ肉竿を欲している。

 

「ぁん♡……孕ませてって、言っただけ……それ、だけで……ちんちん、お漏らしびゅっびゅ♡……出しちゃったぁ♡」

 

 

……びゅるる、ぐぶぶ、ごぶっぷ

 

 

「————ッ」

 

 

 汗ばんだ肌、湿ったシーツ。暗くなったのに灯もつけず、まだ行為は続いている。

 

 覆いかぶさるようにして、もはや意思とは関係なく動く腰。正常位で、何度も何度も出し続けて、時にガラスに手を付いて後背位や、座位も

 

 体位を変えては、またこの正常位に戻る。水分補給は、互いの唾液を交換する形で続けた。行為は決して止めない。

 

 抜かず、チンポケースにしたクロエを抱き続けて、何時間経過したのだろうか?

 

 

「————」

 

 

 時間の感覚も消え失せた。だからか、一日中なんて持つはずもなく、日付を超える前に先に自分が尽きてしまった。

 

 

 

「……あれ、へ?……お、おにいちゃ……もう、どうした、のよ」

 

 

 

「————————ッ」

 

 

 クロエの声を遠くから聞く。意識だけが穴に落ちて、だけど眠りには陥らない。

 

 繋がっているからだろうか、ともかく金縛りにあったように体が動かなくなる。だけど、そうまでなってまだ

 

 肉竿は、萎える様子がない。

 

 

  

 

 

 

 

~翌日~

 

 

 

 

 

…………ぬちゅ、ずりゅりゅ、ぐぶるるるりゅ

 

 

 

 

「!」

 

 

 動かないからだ、けど意識は覚めた。

 

 天井を見上げる首より上を、どうにか下へと向ける。そうして見つけたのは

 

 

………ぬぷ、ずぷぷ、くちゅんッ

 

 

「ふぅ、く……♡……ぁ、あぁ……おはよう、おにいちゃん♡」

 

 

「……ッ」

 

 

 淫魔がいた。褐色の肌に少女の肉体で、だけど放つ色香は大人のそれと遜色ない。つまり、裸のクロエが騎乗している。

 

 そのお腹は、まるで妊娠しているように膨れ上がって、ボテ腹という形容がぴったりだ。 

 

 

「……え」

 

「ふふ、安心して♡ ちゃんと、昨日まで出し続けた精液よ♡」

 

 そう、自慢げに言い切る。慈しむ手つきで、淫紋の浮かぶお腹を撫でながら、また慣れた腰使いでグラインド。

 寝起きなのに、まったく疲れ知らずな肉竿に快感の刺激が襲う。そうして、また

 

……ごぶ、ぐぶぷ……ぶぷ

 

 

 

「!」

 

 射精の快感、けどそれ以上に

 

 もう、入りきらない精液が溢れかえってシーツを汚している。

 

「良い子いい子、お兄ちゃんは偉いわ♡とても立派♡……がんばりやさんのおちんちん、たっくさん精液出せてえらいえらい♡」

 

「……まさか、ずっと」

 

「ええ、寝ている間もしていたわ♡ 知らない? サーヴァントは眠らないの、お兄ちゃん♡」

 

 

……ぐちゅ、ぬるりゅりゅ、くちゅり

 

 

「っく……でも、流石に」

 

「や、止めてあげない。起きてない間はノーカン……まだまだおチンポケースはご利用可能です♡ だ・か・ら」

 

 

 

……もぞり、くちゅ

 

 

 

「——ッ」

 

 

 もたれかかり、覆いかぶさるクロエが唇をついばむ。キスで抜けた体の力、そこへ

 

「えっち、しよ♡」

 

「!?」

 

 シンプル明快、その身近な一言だけでまた艶めかしく行為が再開される。

 

 朝一番だろうと関係ない。バカンスが終わるまで、この行為は続く。編集者モードだろうと、オフの水着姿でもビーストでも、本質は変わらない。

 

 ずっと寄り添って、愛を交わして溶け合って、離れられないぐらいに癒着する。一つになるのだ。

 

 犯罪的に純愛を貪り合う関係は、夏の暑さに浮かれて起こした過ちで済むことは無い。落ちも無く、切れ目も無い。ただ、汗だくになって、快楽を貪り合って、後先なんて考えずに溺れ狂う。

 

 これは、ただそれだけの、退廃的な二人のお話だ。

 

 だから、語るほどの価値なんてない。所詮、それだけのお話なのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……カタカタ、タン

 

 

 書き終えた。ハワトリアで起きたことを、記録として見返して、我ながらひどいと嘆いてしまった。

 

 だが、まあ

 

 

 

「……はぁ」

 

 

 

 かといって、今のこの幸せを止めようだなんて、思うところは全くないのである。

 

 

 

……ぐちゅ、ぬちゅり、ズチュルルッ

 

 

 

 挿入してしまった。作業も終わり、クロエも口の奉仕を終えた今、目の前には褐色のロリおっぱいと、潤んでキスを欲しがる小さな唇。

  

  しっとりと開き、息を吸って吐き出すは、甘く甘く舌の根も溶かしきるほどの淫靡な告解。性処理道具であり、純愛の対象、互いに依存関係を持つ、そんな完全に仕上がってしまったクロエと自分だ。

 

 止める、そんなこと天地がひっくり返ろうと人理が崩壊しようと在りえないのだ。

 

 

「エッチしよ、お兄ちゃん♡……クロエはぁ、ずっとお兄ちゃんの、性処理道具なんだからぁ♡♡♡……汚ちんちんぺろぺろもぉ、ちんぽけーすだってぇ、なんだってしちゃうんだからね♡♡♡」

 

 

 

Fin

 




以上、水着クロエのリクエストでした。二万文字の読了お疲れ様です。リクエストした方も、されていない方もお楽しみいただけていると幸いです。エッチには書けたはず

感想等頂けると反応が知れて今後の励みになります。リクエストも、今のところ週一ですがまだまだ続けて執筆していくので、読みたいエチエチを是非ご応募してください。


次回のリクエストもお楽しみに。

・追記・


シンプルに夏風邪で執筆止まってます。


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千利休&駒姫~この利休に白濁精液抹茶ラテを飲めとッ!唾液トロトロ極上お口ックスで連続ごっくん、精液中毒になった二人にずっと咥えられてしまうお話

夏風邪で休んでいましたので、久しぶりの投稿になってしまいました。

リクエストより、千利休と駒姫にてお口セックスです。好きな人に刺さって欲しい


本文24000文字、利休さんパート、駒姫パート、最後に二人と、そんな流れです。



【リクエスト】

 

 

相手としては千利休&駒姫を。

 

千利休はどんな要求をしてもお金次第で受け入れてくれるみたいな流れで甘やかしてくれるように

(やれやれって言う感じを出しながらもやってくれるみたいな、呆れながらも受け止めてくれる姉、母親、叔母のような優しさ?)

あとマニアック(私の性癖)な内容になりますが、利休さんの膣内に出された精液をお茶の器に溢れんばかりに溜めて、行為の締めとして、利休さんに味わって(口の中でぐちゅぐちゅしたり、濯いだり、うがいしたり)して最後に飲んで貰えたら、マジで嬉しいっす•••

駒姫は逆に、ぐだ男に対して好意を持っている(という感じ)で、全てを受け止めたい、叶えてあげたいと言う献身的な甘やかしを

(知識としてはあるけど実際の経験がないので、ぐだ男や自分の内の利休さんにアドバイス等貰いつつ、回数こなすごとに慣れていってぐだ男の弱点を的確に突いて直ぐに絶頂に導けちゃうような凄テクにまで成長してくれると嬉しいなぁ)

あと、マニアックな部分で利休さんに何故か対抗して同じ様にして貰えたりすると、1人なのに2度美味しい?みたいになるので、ぜひ書いて……以下略

 

 

 

 

……受領しました。前半が利休、後半で駒姫。一話完結で納めるため少々改変が加わってるかもです。ですが、どちらもちがったねっとりお口ックスで、お口のエロを楽しんでもらえるようには出来上がっているはず。

 

 

 

 

 

【本文】

 

 

 

 

 

~数ヶ月前~

 

 

 

 

 

 千利休を召喚した。大当たりだ。SSRだ。召喚に立ち会ったマシュやダヴィンチちゃんは賑やかに声をかけた。

 会いたかった、あの時以来だね、一緒に戦えて幸栄だよ、また利休さんのお茶が飲めるなんて、と

 

 口々に歓迎の言葉が飛び交う。月並みだけど皆本心から、無論自分も。星5サーヴァントという希少性もあるけど、それよりもまずは再開の喜びが勝つ

 

 妖しくも麗しい少女の姿、その身に背負いしは混沌とした黒、どよめきうずまき、何ものよりも黒い漆黒。眼をそむけない黒の魅了を受け取っていた。召喚されて間もなく、利休さんはあの時のまま

 

 特異点で出会い、協力し、戦い、最後に和解したあの時と何も変わっていない。

 

 

 

 

 

「ふふ、歓迎の言葉、大変恐縮にてございます。利休、歓喜」

 

 

 

 重く響く声色、女性の声でありながら重鎮の存在感を感じさせるビターな低音。腹の奥に響く小さなささやきで、この場にいる俺だけを的確に狙って圧をかけているようも聞こえた。

 利休さんの瞳は、召喚して現れた瞬間からずっと、俺の目を追っていた。

 

 

「利休、御前に罷り越してございます。召喚とはいえ、これも何かのご縁、以後よろしくお願い申し上げます」

 

 

 

 

 

 

 

~一ヶ月前~

 

 

 

 何でもない日のこと。利休さんに御呼ばれして、二人きりで茶室で茶会をしていた時のこと

 

 

「……これはこれは、ますたぁさま。お早い到着であられますな」

 

 

「うん、これお茶菓子……エミヤが作ってくれた」

 

 

「洋菓子、まあ良いでしょう……この利休、ちょこれぇとはイケる口ですぞ」

 

 

「お酒みたいに言ってる、あはは」

 

 

 マイルームの部屋、そこは無機質な作りの部屋だったはずが、今は古めかしい茶室の空間になっている。心象の具現化、利休さんだから出来ることだ。

 

 作法も知らない、ただ雰囲気に流されてその場に坐して、くべられた茶をかき混ぜる様を見ている。無駄を省くことで昇華される茶道の極み。知識は無くとも、その所作の隅々まで視線が奪われてしまう。それだけで、十分凄みは理解できてしまうから。

 詫びさびの定義も知らない。ただ、この場でお茶を飲んで和むのは癖になる。苦くてまろやかな茶の味、菓子の甘み、静かな部屋、い草の香り

 

 心のこわばった部分がほぐされて、また明日も頑張ろうと思える、そんな素敵な時間に御呼ばれしたら、まずまず疑うことは無い。

 

 信用していた。だから、だから本当に、自分は不用心だったと今となっては反省している。

 

 

 

   ×   ×   ×

 

 

 

 状況は突然始まった。

 

 茶を飲んでまどろんでいて、少し駄弁っていた。なんでもない会話だった。利休さん相手に、ほんの少し品のない会話をしてしまった。

 

 異性に対する趣味趣向

 

 

 

……つい、口の中を見てしまって、ドキッとなった

 

 

 

 

 そんな言葉を吐いた。ついうっかり、茶の湯でほぐれた心がうかつに漏れてしまった。引かれるか、と思ったら利休さんは

 

 

 

 

「……左様ですか、なれば今、試してみましょうか?」

 

 

 

 

「な!?」

 

 

 

 

 対面にいた利休さんが、急に近づいて、そして今俺は茶室の土壁を背に追いやられてしまっている。

 

 胸のあたりに利休さんの顔があって、服にしがみつくさま幼女がおねだりをせがむように見えなくもない。だが、その中身は自分よりもずっと長い年月を生き、さらに人ならざる混沌とした業を宿した黒の眼光で見るものを金縛りにする悪霊、ではなく一応は英霊だ。

 

 千利休、妖しくも可憐な彼女が何をするか、黙ってただ見守るしかできない。

 

 

「……ッ」

 

 

 どう、すればいいのやら。そのまじまじと見上げる瞳からは怒りなのか悲しみなのか、感情の色がわからない。全てが真っ黒なため差異が無いのだ。

 

 だけど、それでもこうして迫られて、触れられていると、落ち着かない。

 

 茶でまどろんでいた、つまり無警戒だった。

 

 身構えられるわけもなく、だから、こんなにも怖い視線を浴びながらも触れる体は反応してしまっている。

 

 

 

「おや、マスター様はこのようなちんちくりんの体に興味があると」

 

 

「……いや、それは」

 

 

「否定せずとも、駒姫様に対しよからぬ視線を向けられたこと一度や二度ではあるまいし……なにより、先に告げた女子の口のこと、まさしく駒姫様のことにてございましょう」

 

 

「…………も、黙秘権」

 

 

「言わぬは是と受け取ります……えぇ、マスター様も健全なおのこでありますから、まあ致し方ありませぬな。利休、感心」 

 

 

 何がそんなに楽しいのか、和やかな笑みを見せるがなんともむず痒い思いにさせる、そんな意地悪な笑みだ。いじらしい童貞の反応を見て楽しいのか。

 

 

「……ッ」

 

 

 利休さんは、離れないままだ。

 

 

 楽しく嗤って、そして以前追いつめたままくっついて離れない。服を掴むその小さな手に万力のような圧が伝わってくる。

 

 

 痛いことは何もない。ただ、身動きができない、見上げる様に視線でつぶさに観察されている。ただ、それだけだ。それだけなのに、ここはざわついたまま

 

 身構えている。何かを期待してしまう。

 

 

 

 

「……見とおございますか?」

 

 

「!」

 

 

 尋ねてきた、そして返事も聞かず先に、それを公開した。

 

 

 

 

 

「……ぁ————」

 

 

 

 ぬちゃり、ねばつく唾液が糸を引いて、そして切れた。

 

 ねっとりと、湯気がかすかに見えるその穴は、暗くてピンク色で、何もかもが生々しい。生きている人の粘膜の疼き、脈動、震え、全部が見えてしまっている。

 

 

「……ぁッ」

 

 

 

 ゾクゾクゾクっと、体に震えが走った。

 

 はっきり言って、利休さんは好意のある相手だ。そんな相手が、口の中を見せてきた。乳歯かと思わせる小さな歯並び、唾液をかき回す舌の蠢き、全部が晒されている。

 

 

「ぁ……はあぁ……まふ、はぁ」

 

 

……ぞく、ゾクゾクッ

 

 

 

「ん……ぁ、あぁ……利休さんッ」

 

 

 

 端正な顔で、恐ろしい瞳で、けれども見せつける穴はどう見ても淫靡だ。ただ食物を噛み砕くための歯が、味を感じるための舌が、乾く傍から粘膜を守ろうと唾液を湧かす、そんな口の中の生の映像が、酷く淫靡で下半身に響く。

 

 まるで、その穴の用途が食事以外のために在るように

 

 この穴を使えば、とても気持ち良いことが可能だと、示してくれているように思えてしまう。そんな、都合のいい、なんて失礼な強欲

 

 

 

「……ん、ゴク」

 

 

 

 生唾を飲んだ。そうして、恐る恐る手を伸ばした。

 

 指先一つ、それをあろうことかむけてしまう。利休さんの口に、あと数センチ

 

 

 

「ぁ、はぁ……はあぁ」

 

 

 

……すこし、だけなら

 

 

 

 

 伸ばした指、唇を過ぎ口内の吐息に触れた。そして、今も唾液をまとって柔らかそうに形状を変えている舌の表面に

 

 今、少しだけ

 

 

 

 

……ぬちゃり

 

 

 

 

「!」

 

 

 

 触れた、いや、それ以前に

 

 

 

 

「……ん、はむ……ん、じゅ、れぇろ」

 

 

 

 

「!?」

 

 

 

 舐められた、いやしゃぶられた。

 

 指の第二関節から先、人差し指の先っぽだけが利休さんの口に収まる。そして中では舌のざらっとねっとりした感触が伝わってくる。唾液でねっとり暖かい、そんな口内で指が嬲られている。

 

 味わうように、飴玉の甘さに舌を打つように、その動きはねちっこく、もどかしい刺激で体の力が抜かれていく。

 

 

「ぁ、あぁ……り、利休さんッ」

 

 

 抜いていいのか、それすらもわからなくなって正されるがまま。

 

 噛まれるかもだなんて思った、けどそんな暴力的なこととは真逆、ただただこの指を舐められる行為がひどく、そう、気持ちいいのだ。

 

 

 

「……じゅぶ、ちゅ、れるぅ、ん……ちゅぷ、はぁ、っむ……んっむ、く♡」

 

 

「————ッ」

 

 

 

 執拗に、丁寧に、唾液で指の皮一片たりとも残さず湿らされた。そうして、唇のプルンとした質感から指先が解放されて後に残るのは、疼きだ。

 

 

 

「……ん、口がお好きと申しましたが、お気に召したでしょうか?」

 

 

「き、気に入ったかも……なんだか、すごく、えっちだった」

 

 

 力なく、素直に感想を言ってしまった。恥じらうよりも、今はただ立っているだけで精いっぱいだ。

 

 

 

……ねっとぉ

 

 

 

「……ッ」

 

 

 

 未だに消えない指先の感覚、唾液の粘りと吐息の生暖かさ、粘膜から伝わってくるこの蕩けるような熱さ。体は微熱を帯びてしまったのか、息をするだけで体が疼く。感覚の皮を剥かれて、敏感な薄皮だけを残してしまったような

 

 だから、どんな刺激でもそれはむず痒くもどかしいものとなる。ましてや、利休さんから与えられるものならば、心が渇いてさらに追い求めてしまう。

 どうしようもなく受け身で、情けない欲求。

 

 満たして欲しい、どうかその口でと、情けなくせがんでしまう。

 

 

 

 

「マスター様、この利休は女子の体を持つ身。であるならば、すべきことはお分かりであられますかと……服、脱がして差し上げましょう」

 

 

「……ぇ、や、だめッ……それ、は……さすがに」

 

 

「やれやれ、ではこのまま茶会を終えてよろしいと……まさか、そのようなこと」

 

 

 手を伸ばした先、利休さんはわざとらしく見せつける様なスローの動きで、そっと手を這わした。

 

 そこは、先ほどからずっと情けない姿を隠せていない、下半身の膨らみ。

 

 

 

「!?」

 

 

 

「ここは、言葉と反して素直な良き子にて、ございますが?」

 

 

 

 

 触れられた、ズボン越しにとはいえ。

 

 利休さんの頬に朱の色が見える。興奮して固くなった性器に触れて、先ほどまでにはなかった色香を魅せてきた。

 

 触る手つき、呼吸の調子、艶めかしい上目遣い、空気はがらりと変わってくる

 

 

 

「……口の中とは、良き趣味をお持ちで……えぇ、わたくしたちの時代でも同じく、時をさかのぼれば平安の頃より男女のまぐわいには口を用いた術がありました」

 

 

 

……もぞり、カチャカチャ

 

 

 

「…………ッ」

 

 

 ズボンを脱がしにかかる、その所作をただ見ているしかできない。

 

 利休さんが語りを耳にして、されるがままになっている。何がどうしてこうなったのか、なぜそうするのか。

 

 きっと、聞くことも野暮なのだろう。

 

 

 

「ここは茶室、茶室とは元来密会の場でもありました。必然、こうなっても可笑しき事はあろうござりません……ねえ、ますたぁ」

 

 

 

「……そ、そんなつもりじゃ……だ、だめ、せめて時間を変えて……俺、シャワーも浴びてないのに」

 

 

 

 

「利休、発情♡」

 

 

 

 

 

「!?」

 

 

 

 

 

 視線の拘束、身構えて体は硬直する。されるがまま、まるで不可視の手が数本も体を掴んでいるように、身動きができない。

 

 逃げられない。

 

 

 

 

「では、今より伽を行います」

 

 

 

 

 

「で、ですよね……はは」

 

 

 

 

 驚くべきだろう、声を上げて盛大に反応を示すべきなのだろう、これはそういう状況のはずだ。けど、逆に冷静になってしまった。

 

 驚いたりする感情より、期待の方が優る。受け身でいたから、利休さんからしてもらえる、それがたまらなく、キてしまうのだ。

 

 

「……この脚絆は邪魔でございますね、着物と違い強く着つけられていて……えぇ、引き裂いて今すぐ裸にしとおございますが」

 

 

「は、はやく……お、おねがいッ」

 

 

「ふふ、わかっております。では、今より……もてなしを」

 

 

 言葉は途切れる。利休さんは口を閉じ、そのままその場で膝をついた。下半身の膨らみが眼前に当たる位置で、そのまま顔を寄せた。

 

 触れた。顔で、布越しとはいえ女の子の顔に当たっている、その事実で余計に疼いてしまう

 

 

「……ッ、あぁ」

 

 

 

 身もだえして、その場で転がってしまいそうだ。けど、そうはならないのは今されているこの拘束のせいだ。

 

 小さな少女の手が万力のような力を込めてこちらの手を掴んでいる。けど、それではどうやって服を脱がしに来るのか

 

 わからいから、見下ろしていると、何を思ったのか利休さんは

 

 

「……ふぅぅ」

 

 

 

「!」

 

 

 

 

 息が、布越しとはいえ隆起したソコへ吹きかけられてしまった。

 

 生暖かい刺激、息が上ずって、落ち着かなくなる。たった一息で、主導権を掌握されてしまう。

 

 

 

「……ふふ、ふぅ……すぅ、うぅぅ」

 

 

 

 

 

「————ッ!!」

 

 

 もどかしい、ゼロ距離の吐息の刺激が肉竿を内で暴れさせる。膨らみ、硬さを得て、そして寄り付きだすようになって利休さんの頬を突いた。

 

 そんな肉竿に愛おしそうに視線を向ける。すると、何を思ったのか口を開いて、そのままふくらみの先を、ぱくりと

 

 

 

「ぁ、っくぁッ!?!」

 

 

 

 

……ビリ、ビリリリッ

 

 

 

 

 刺激、いや行き過ぎて電撃だ。ショックが全身を駆け巡って、そしてようやく感覚を思い出す。布越しに感じる湿り気と挟まれる圧迫感。唇ではない、歯の硬いエナメル質が布越しに亀頭を噛んでいる。

 

 甘くかまれる刺激、けど噛むのがもくてきではなようだ。まるで表面をこそげるように、何度も歯をあてがって、そうしてようやく動きが止まった時には、利休さんの歯は金属を掴んでいた。

 

 それはジッパーの金具部分だ。

 

 

 

……じじじ

 

 

 

 

 

 

「!」

 

 近づいた顔、何をするかと思えば金具を噛んで、そのまま下ろした。すると

 

 

 

……ブルンッ!!

 

 

 

 出た、出てしまった。パンツ越しとはいえ、勃起してしまった肉竿が、眼前に

 

 

 

 

 

「……あぁ、なんとまあ……太く大きく実った茸にてございます。香りも良き、ん……すん……ぅ、あぁ、あッ……ぁ、はあぁ♡……な、なんという香しさにてございましょうか♡……あな、すばらしや……この利休感服いたします♡」

 

 

 

 下着越し、濡れて湿って、匂いを隠しきれていないそれを前にして言葉を吐きだす。まるで、たくさんの酒気にまみれて蕩けてしまった。

 

 着物越しで見やしないけど、でもどことなく腰が揺れている気がする。もどかしくて切なくて、求めている様な、そんな女性らしい艶やかさが見える。

 

 利休さんは発情している、その言葉に偽りはない。

 

 

 

「なに、を……するつもり?」

 

 

 

 聞くまでもない、もう先に利休さんが言っていたことだ。けど、改めて聞きたい

 

 利休さんの口から、今から行う行為の名前を、聞きたいッ

 

 

 

「……ぁ、わたくしの口より言わせたいと、なんとまあ良いお趣味でございますな」

 

 

「——————ッ」

 

 

「常世の言葉で申しますなら、ふぇらちお……にてございます。……ぁ、ん」

 

 

 

……ブルン

 

 

 

 

「!?」

 

 

 

 出た、出てしまった。下着もおろされて、足首までズボンが下りる。そうして晒してしまったのは、今のフェラチオ宣言で完璧なまでに昂って張り詰めてしまった愚息

 

 少し皮がむけきっていない、その上シャワーの浴びていないから蒸れて匂いも溜まっているはず、そんな生の肉竿を口に向けられて、また

 

 

 

…………ふうぅぅ

 

 

 

 

「!?」

 

 

 吐息が、今度は直に吐息を塗りたくりに来た。利休さんのお口からくる、唾液の水分で湿り気を帯びた呼気が肉竿を撫でまわすのだ。その刺激は、布越しよりもやはり強い。

 

 出そうになるのをこらえて、歯をくいしばって耐える。けど、気持ちよさでよだれは出てしまう。目の前で、利休さんの顔の前で肉竿は先走りの雫を垂らす。

 

 自分のものではない体温が肉竿に触れるせいで、すごく、疼いてしまうからッ

 

 

 

 

 

「くふ、ふふふ……ふぅ、すぅう……ふうぅぅううぅ」

 

 

 

……ぞぞ、もぞぞッ

 

 

「いっ!?」

 

 

 揺れる。小さな刺激だが異常に響く、焦らす刺激は、小さければ小さいほど苦しみを与えてくる。

 

 

「ぁ、すぅう…………ッ、ぁ……はあぁぁあぁぁ、ふぅぅぅ」

 

「……ぁ、あッ」

 

 

 ビクンっと、上下に首を揺らす様に肉竿は動く。息の吹きかけだけでパンパンに血が巡る。充血して、膨れてはちきれんばかりに膨張してしまった亀頭。包皮が剥けて、渇いた部分がはがれて刺激が走り、余計にもどかしい。

 

 

 

 

 

…………ずり、ずろろッ

 

 

 

 

「ぁ、や……これは、ぁ、ひぎッ」

 

 

 

 問答無用、包皮が覆われた肉竿の先に唇をあてがい、バナナの皮を剥くよう包皮を剥きつつ口の奥へと迎えた。だから耐え切れず声が出てしまった。

 

 

 

 

 

……じゅるるる、ぐちゅぐちゅちゅ、ずりゅるるるるるうッ

 

 

 

「————ガッ」

 

「すぅ、じゅるぅ……ん、っぷは……ん、んく、く」

 

 体勢を崩し尻で餅を搗いた。見下ろす位置が、見上げる位置関係に変わった瞬間だ。

 

 いきなりズボンを下ろされて、剥けきってない肉竿をぱっくり食われて、そして吸われた。

 

 亀頭より先だけに唾液のテカりがまとわりつく。包皮も剥けて、先走りは快感の不意打ちでとめどなくあふれている。

 

 

 

「……ッ」

 

 

 

 

……ぐちゅちゅ、ぬる

 

 

 

 

 

「怯えずとも、この利休マスター様をいたぶる趣味はございませぬ……これも茶の湯におけるもてなしの形にて、ございますゆえ……ぁ、はむ、じゅるれろぉ」

 

 

 

 

……ぐちゅる、ぬちゅるる、ずちゅるッ

 

 

 

 

「!」

 

 

「匂ぅてございますな、あぁ……ん、垢は溜まってなくとも、濃い雄の出汁をため込んで、なんとも正直なマスター様♡」 

 

「……ま、毎日、洗ってる、からッ」

 

「えぇ、そのようでございますが……少し、自慰行為をさぼられていたかに思えますね……洗うよりも、こちらにたまった古き精の処理を大事になされ」

 

「……ッ」

 

「意中の相手に飲ます子種汁であればなおさら、まあこの場においてこの利休が処理の手ほどきを致しましょうか。年寄りには古き子種でも十分でございます」

 

 

……ぐにゅ、むぎゅ

 

 

 

「!?」

 

 

 

「……ふふ、十分にて……そう、十分に楽しませていただきます♡」

 

 

 

 もう、ほぼ腫れていると見まごうほどに膨らんだ陰嚢。

 

 今までの行為だけで十分に昂って、何時でも射精できるように熱を灯している。

 

 疼いてしまう陰嚢、疲れを理由にさぼった数日間、そのうっぷんが袋の内で暴れ狂っている。出したいと、その小さな口に一滴たりとも溢させずに流し込みたいと、そう本能で願ってしまう。

 

 利休さんの口を、唇を、舌を、喉を、俺は欲してしまって、だから

 

 

 

 

 

……飲まれた

 

 

 

 

 

「……か、観念しますッ……だから、早く!だ、出させてください!!」

 

 

 

 我ながら、値を上げるのが早すぎた。そんな俺を見て、利休さんは不気味に笑うだけ。

 

 

 

 見下されて、光のないその黒いまなざしで、俺のモノを見て一段と不気味な笑みを浮かべた。真っ黒なのに、恍惚に、艶やかに燦燦と桃色の気を漂わせて

 

 そう、屈服を確認して満足すれば、次は褒美だ。

 

 

 

 

 

 

……シュルルル

 

 

 

……バサリ

 

 

 

 

「!」

 

「くく、構いませぬ……見ませい見ませい。慎ましい乳房では満たされますまいが、孕み袋の穴に下の毛、女の色香の多少なりとは、感じてくださいませ♡」

 

 笑う、また笑って迫る。脱ぎ捨てた帯で和服は開き、そうして観音開きになり見えるは病的に真っ白で優艶な肌と、慎ましくも膨らみを主張する乳袋に、本人もそう言うように痴毛が生えそろっているヴァギナ。見せつける様に股を開き、視線を誘導するように体を揺らしている。

 

 肉竿を剥き出しにして、利休さんの裸を拝む。乳房の先の桜も、痴毛越しに見るぷっくら盛り上がる幼い秘部の柔肉も

 

 全部、この目で見てしまっている。妄想で夢見ていた、その艶姿を

 

 

 

 

「期待で魔羅を逞しくさせて、このようにされることをお望みなのですな。褥、交わしてみませうか」

 

 唇が開く、小さな舌先が下唇を舐めた。唾液でリップを塗るように、色素の薄い唇にしっとりとした照りが見えた。

 利休さんの口、開いた奥は暗く、まるで茶釜の奥を覗き込んでいるようだ。黒々とした茶釜は、水を注いでも色は黒に染まる。黒を好む彼女の所有する茶道具全て皆漆黒。

 そんなものを扱うからか、彼女の体の印影全てが意味深で神秘的、底知れぬ恐怖であり同時に惹かれて愚かにも覗き込んでしまう魔性の魅力がある。

 

 だから、今もこうして、目が離せない。

 

 開いた口がまた亀頭にふれて、包むように頬張る瞬間を

 

 

 

……ぬちゅ、むき

 

 

「うぅ……ッ、あぁ……利休さんッ」

 

 

……ぐちゅ、ずるるる……ぬる、ぬちゅるる、れりゅ、じゅるうぅ

 

 

 

 剥かれている。丁寧に丁寧に皮の隙間に舌を挿し入れて、れろれろと左右に揺らして敏感な場所を磨いてきた。

 

 包皮と、亀頭、口だけで器用に皮を剥き、亀頭を舐めまわす。けど、皮は剥ききったままにせず、皮を戻す様にして、包皮をほぐし引き延ばすような舌遣いをしている。

 

 

「?」

 

 

 肉竿を咥えたその口、ぬるりとだ液まみれになった先っぽが外気に触れる。顔を離して、唾液塗れになった肉竿に満足そうな顔を見せる。

 

 

 

「では、茶の湯を注ぎます故、しばしお我慢を」

 

「!」

 

 

 目の前で、蹲踞の様に股を開いてしゃがみ立ちになる。顔の位置が上がり、勃起した肉竿をつまんで、その包皮を引き延ばしに来た。皮を引っ張り広げて、そこへ、あぁ、そんな、そんなことを

 

 

「だ、駄目……ぃ、っくぁッ」

 

 

 

……くちゅる、とろろぉ

 

 

 

「れぇ……ぁ、ゅ……じゅろ、ぇ……くりゅ、れぇ……ぅぇ……ぁ」

 

 

……どろり、くちゅ、ぐちゅぷッ

 

 

「!?」

 

 

 息が荒くなる。暖かさとむず痒さで神経がおかしくなるッ

 

 口内に貯めた唾液を包皮に注いで、そうして十分溜まったのを確認したら包皮の先をつまんだ。ぐちゅり、ぬちゅり、唾液が詰まった皮と亀頭の合間、利休さんの口の中の温度が暴れまわっている。

 

 

「あ、っが……ぁ、ひっ!」

 

 

 ぬちゅり、ぐちゅぐちゅ、利休さんがしごき始めた。唾液ローションをたっぷり溜めた包皮越しに亀頭がくすぐられる。手の中ではこぼれ出た唾液と先走りが混ざって、酷く淫猥な音を奏でるようになる。

 

 ぐちゅぬちゅ、ずるるちゅ、ぐちゅるりぃ、唾液ローションで行う巾着手コキ、むず痒い快感と包皮越し故に乱暴な手加減でやるせいか、快感は通り抜けて痛みにも転じている。

 

 痒くて、気持ちよくて、痛くて、とげとげしい感覚の伝達が体をおかしくする。頭がバグって、出してもいないのに絶頂を覚えてしまう。

 

 

「ぁ、っがぁ……ぁ、うぅッ」

 

 

「出しませい♡♡」

 

 

……グッチュッ!!……ぬっちゅ、ぷぢゅ!!グチュプジュプゥウッ!?!?!

 

 

「……ッ、出……出るッ」

 

 

 内臓の奥深くで衝撃が弾けた。内からくる衝動が、痙攣にも似た動きを体に起こす。力なく倒れる自分の体は、ただ懸命に漏らすまいとこらえていた。けど、それも無駄な頑張りであることは自明だ。

 

 出てしまう、漏らしてしまう。ねっとり絡みついて執拗に絞る利休さんは魔性の娼婦のように心をも奪ってくる。

 

 

 出したい、出てしまう。こんな簡単に、精液が

 

 

「!?」

 

 

「……ッ、あぁ、いけませぬ……ん、んぶ……じゅるるぅう!!!」

 

 

 手のひらにわずかだが出てしまった。そこへ、利休さんはすかさず唇をつける。

 

 キスを交わす様に閉じた唇をつけて、また包皮と亀頭の合間に舌を入れてレロレロと舐めまわす。そうして刺激を与えられて、漏らす様に白濁が僅かに出るが、それらすべて舌の表を滑って口内に、そして奥へ

 

 

「ん、んっく……ぁ♡……ぁ、はぶ、じゅるる、れぇ、れろれぇ、ぁ……るる、ぁ……れぇ……あぁ、れりゅ、るりゅ、じゅるるぅ、じゅるるくくくぅ……んぶ、ずぶ、じゅぶぶ、ずぶ、じゅろぉ、ぉおお♡ ほぶ、んぶ♡!! じゅぶ、じゅるるぅ♡!!」

 

 

 

……ぐちゅるる、ぬちゅる、びゅるる、びゅるるる!!

 

 

 

 

「!?!?」

 

 

 

 包皮と、亀頭とをイジメる仮性包茎特化のフェラチオ。もてなす言葉に矛盾はなく敏感な部分を執拗に責めながらも、肉竿に慣れる余地を与えず包皮への刺激で緩急を交えてくる。

 

 包皮越しのフェラ、ずる剥けにしたフェラ、そして包皮の間に舌を挿し入れる隙間フェラ

 

 閉じた口の中で複雑怪奇な責めの快感が折り重なり、もはや立っていられずその場で尻を突いてしまった。

 

 けど、それでも行為は止まらない。

 

 

 

 

……じゅるる、ぶちゅるる、れりゅれる、じゅるるぉぉおおお!?!?!

 

 

 

 

「ぁ、はぁはぁはぁ……ぁ、は、っひ、ひゃッ」

 

 

 

 

 咥えたまま、決して逃しはしない。頭を激しく上下に振るのではなく全て口内だけで、舌の動きだけで完結しているフェラチオ。

 

 利休さんの視線は肉竿ではなくこっちの目線と並んでいる。見つめ合って、フェラをする顔を見せつけて、視線でつながったオーラルセックスの良さで脳がおかしくなりそうだ。

 

 

……り、利休さんッ

 

 

 その黒い瞳に、絶頂する相手の姿を焼き付けんと、覗き込んでくる。口をすぼめて、肉竿にじゅるじゅるとしゃぶりつくフェラ顔を晒して。

 

 これまでの印象が変わる。もう、まともな目でその顔を、唇を、見ることは叶わない。

 

 求めてしまう、もッとしてほしいと、その口戯をせがんでしまう。

 

 

「ぁ、あっ……っむぅ、じゅるぅううくくッ♡♡じゅっぷ♡♡じゅっぷぷ♡♡♡……ゅ、じゅるぅ、はぁ、れるれぇ……ぐちゅ、ずろろぉおおお♡♡♡♡!?!?!?」

 

 

「!?」

 

 

 肉竿にしゃぶりつき、淫靡な音を立てて一切躊躇せず貪る。

 

 唾液塗れ、先走り塗れな肉竿をしゃぶり包皮を向いて剥き出しの亀頭を舐めまわす。舌のざらつきで面を磨き、舌の先でカリ首や鈴口、敏感な場所をつついて壊す。

 

 肉竿の感覚が壊れていく。口の中という闇に溶けてなくなったみたいで、けど快感だけは消えず、増していくばかり

 

 

……ビュルルルッ!!

 

 

 

 

「……ッ!!?」

 

 

 出た、出てしまった。一瞬、利休さんのすぼめた口が膨らんだ。けど、すぐまたしぼんで、肉竿に吸い付く力がさっきよりも増す。鼻下を伸ばした下品なフェラ顔、静止して、ただ注がれる精液を喉奥へと流していく。

 

 出の勢いの強い射精の一回目、まずは流し込んで、それから、再開する

 

 

 

 

 

「……る、じゅるぅ、ん、……んぐぅ、ぶふぅッ」

 

 

「————ッ!!」

 

 

 

 搾り取る吸引を維持しながら、舌が肉竿に巻きつくように弧を描いて舐めまわすのだ。執拗に、残りが無いようにと舐めまわし、喉じゃくりを繰り返す。

 

 ねばつく白濁を食らうように喉を奥へ流して、それでもまだ飽き足りないと。

 

 

 

 

 

…………ルルゥ、じゅぶるるるぅうううッ

 

 

 

 

 

「ぁ……ぁあ」

 

 

 精魂もろとも引っこ抜かれる、そんな表現がしっくりくる。フェラの顔でこっちを見つめて、出してなおしゃぶり続けて、二回目を引き出しに来る。

 

 情けない話、敏感な肉竿は萎えることを許されず、口の中のねっとり感と吸引の感覚で勃起は継続。それどころか急ピッチで製造した精液がそのまま引っこ抜かれていく。

 

 射精している。その境目はもうわからない。

 

 口の中で溶けてしまって、唾液と混ざって消えてしまったかのように覚える。そんな肉竿が、感覚だけはある。絶頂して震えている感覚だ。

 

 精液の熱で鈴口が焼ける。熱くたぎる精液を利休さんの口に流して、飲まれて、見つめられて

 

 

 

「……ッ……ぁ、うぅ」

 

 

 

 

 それだけで、何度も何度も精液を吐き出してしまうのだ。

 

 動きは無い、蠢く口内の刺激だけで、容易に達してしまう。早漏と馬鹿にされても否定できない。

 

 

 

 

……じゅく、ぐちゅるる、じゅぶ、ンックク

 

 

 

 

「あぁ、ぁ……」

 

 

 

「ぉ、……ん、じゅるぅ……こ、ぉぉ……ぉ、んぐぅ、っく……ぉぉ……ぁ♡」

 

 

 

 えづき、震えて、どこか淫靡に染まる空気。利休さんは息が荒く、肉竿にしゃぶりつく顔のままどこかトリップしかけている。実際、鼻息で何度も何度も肉竿の匂いを吸って、そのたびに震えているのだ。

 

 

 

「……ぁ、こぉ……ぁ、ん、ぐく……っく」

 

 

 

 

……びゅる、びゅるるぅ

 

 

 

「……これ、だめ……癖になるッ」

 

 

「ふふ♡……ぁ、いいれひょぉ……はぶ、じゅるるぅううう♡♡」

 

 

 

「!!」

 

 

 

 咥えたまま、抜かずで再開するフェラチオ。

 

 茶室に響く口淫の音色に耳を澄まし、淫靡に魅せる口吸いのひょっとこ顔を眺めている内に意識は飛んでしまうだろう。

 

 

 

 

……じゅるる、ぐちゅるる、れるれろ、じゅる、じゅるれろぉおお♡♡♡!?!?!

 

 

 

 

 

 口の中で、何度出したかわからない。深く咥えたまま、何度も何度も精液を漏らしてしまった。そして、利休さんは出されたものすべてその口で受け止めて飲み干す。

 

 一滴たりとも、精液を吐き出さず、最後は綺麗に舐めて掃除して行為は終わる。

 

 

 

「……料金は期日までに」

 

 

 

 

「え、え!?」

 

 

 

 

 まさかの有料サービスだった。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~半月前~

 

 

 

 

 

 

 千利休を召喚して日が経った。素材が集まり、強化の再臨が可能となった。

 

 利休さんは駒姫になった。なったというのは、きっと不適切だろうけど、けど霊機を再臨したことで駒姫が表に現れるようになって、利休さんは心の奥で潜むようになった。

 

 千利休さん改め駒姫さんと接する日々、そして時折隠れて利休さんと秘密の逢瀬、二人を行き来する日々も過ぎて行けば、自然こうなってしまったことはおかしくない。

 

 

「マスター様、少しお伺いしたいことが」

 

「?」 

 

「ふぇらちお、とは……いったいなんなのでしょうか、ふふ」

 

 

 

 どこか、見えてはいないけど彼女の陰で悪い笑みを浮かべている利休さんが見えた。

 

 

 なんでも、再臨以前より呼ばれてから駒姫は利休さんの内にいたようだ。つまり、全部見て知っていたとのことだ。

 

 正直、死ぬほど恥ずかしかった。たくさんお金をつぎ込んで何時でもどこでも利休さんの口で性処理をする自分が情けなかったからだ。しかもその上で

 

 

 

「……マスター様、駒が抱きしめてあげます。おいで~」

 

 

「…………ッ」

 

 

 

 性癖が、完全にばれてしまっていた

 

 

 

 

……むぎゅ

 

 

 

 

「よしよ~し、愛いですよぉ、やや子は良い子、駒の胸でねんねんころり……もう、恥じる必要ございません。さ、素直に」

 

 

 

 

……むぎゅ、ぎゅむ

 

 

 

……ふすん、ふぎゅ、するる

 

 

 

「……ぁ、駄目に、なる」

 

 

 絹の布地に人肌のぬくもり、小さな体躯で起伏も少ない。抱きしめる相手側の華奢具合に心配をしてしまうような体だ。

 

 だけど、そんな小さくてはかない少女の体が、心をほだす極上のぬるま湯のごとき心地を堪能させて来る。

 相手は、現代感覚で言えば星人もしていない、なんとも罪の味を感じさせる触れがたい蕾。だけど、それをとがめる相手もいなければ、本人もまた拒みはしない。

 拒むだろうと、こっちが常識で壁を張っても駒姫は容易く踏み入る。

 

 フェラチオを受けている、それを知ってから駒姫はとかく積極的だ。だから、今こうして俺は追いつめられて詰問されて黒目でじーーーーーっと圧をかけられてマイルームにて二人きり服を脱いで疑似母子プレイだ。

 

 癒されたい、甘えたい自分がいる。そんな内面を吐露してしまって、そして利休さんの口で更に暴かれて、こうして今に至る。

 

 異性に対して受け身で、勇気が足りない。なのに、どうしれこうも都合の良すぎる待遇を得られてしまったのか

 

 

「……好いております。それだけ、です」

 

 

 

 

 

 

 利休さんとは何時何処でも出したい時に口で抜いてもらえる関係まで得られた。

 

 それなのに、その上で駒姫と、都合の良すぎる甘い関係を築いてしまうなんて

 

 

 

 

……強がっても疲れるだけ、我慢するだけ辛いだけ、なら、もう

 

 

 

 

   ×   ×   ×

 

 

 

 

~マイルーム~

 

 

 

 

「駒、添い寝のお役目にて、参上」

 

 

「……」

 

 

 返す言葉に迷う、きっと早朝に放送する特撮映像作品の影響なのだろう。突き出した手のポーズは良いが、着物故に、そしてベッドの上でというのもあり

 

 

 

「……わ、はわわッ」

 

 

 

「!?」

 

 

 

 こけてしまった。戦えるサーヴァントとはいえ、オフの彼女はお姫様だし、箱入り娘を自覚しているし、コケてしまう光景は容易に想像できた。

 

 だから、さっと駆けつけて、その両肩を掴んだのは、いい、ここまではいい。

 

 問題なのは、だ

 

 

 

……するり、はらり

 

 

 

「————ッ」

 

 

 

 そう、脱げてしまった。着物とはそんなに脱げ安いものだったかと、もはや作為的なものを疑うほどに、それはもうするりと脱げてしまった。

 

 

「ぁ……も、もうしわけ、ございませんッ」

 

 

「……う、うん……その、大丈夫」

 

 

 頷く駒姫、けどその姿は、もうほとんど見えてしまっている。

 

 利休さんが脱ぐ姿で見たことはある、けど駒姫のそれとなれば、まだ無い。

 

 

「……ッ……えっと、服」

 

 

「あぁ、そうですね……あぁ、いけません……肌を晒すなど、そう、わかっております」

 

 

 わかっている、という割には妙に落ち着いている。

 

 駒姫、彼女の服は帯が落ちて中心線がぱっくりと開いている。だから、乳房の肌も、そして秘部の形状も、見えてしまっているのだ。

 

 そう、なのに

 

 

「……不思議、でございます」

 

「いや、帯が結べないなら手伝うから……ひ、人呼ぶからッ」

 

「…………ふふ」

 

 

 

 

……はらり

 

 

 

 

…………すとん

 

 

 

「!?」

 

 

 

 脱いだ、脱いでしまった。というか、脱いだのだ。

 

 床に落ちた着物。裸で立つ駒姫。

 

 長く伸びた黒髪が、白磁の肌を着飾る黒の装束のようだ。そんな姿が、とかく艶やかで、脳が狂って酔いしれそうで

 

 

「……ぁ、アァ」

 

 

 息が、おぼつかなくなる。そんなこっちを知らずか

 

 駒姫は、どこか満足げに微笑んで見せる。真っ黒な瞳で、陰を見せる妖しい笑みで、二歩ばかり距離を詰めた。

 

 

 

……ピト

 

 

 

「!」 

 

 

 

 素肌と、服、秘すべき場所が見えなくなる密着した距離感。

 

 けど、それ以上に伝わる温度が生々しい。とっさに抱きしめて触れた背中、背骨に沿ったそのくびれと、髪のさらさらした感触。

 

 性欲を滾らせるには、十分すぎる要素だ。

 

 

「裸、見たことはあるでしょうに……駒の裸よりも先にて、あの方の裸を」

 

「……利休さん」

 

「えぇ、私もあの人も……同じ、体です。見飽きておりますか?」

 

 含みのある言い方、問いを投げた後はいつもの黒い眼差しで、しかも上目遣い。恐ろしくも美しい、けどやっぱり恐ろしい。

 

「き、きにしてる?」

 

「……嫉妬をしては、駄目ですか?」

 

 にまりと、笑いかけてきた。和やかな笑みが余計に不気味だ

 

 

「……ッ」

 

 返す言葉に困ってしまう。いったい、利休さんが表に出ていた時の記憶でどう感情をこじらせているのやら、対面する相手の手が読めなくて身動きできない。

 

 詰めろ、まで来ているのだろう。部屋に呼ばれて、そして今はこうして、肌を晒している。

 

 

 

……避けられない

 

 

「ますたぁさま♡」

 

 

「……う、うん」

 

 

 抱き着いたまま、すり足で静かに移動、膝裏にベッドの縁が当たると、そのまま俺は駒姫に押し倒された。倒されるのを受け入れた。

 

 

 

「こ、駒姫……ぁ」

 

 

 

 ばねのスプリングが二人分の重さで音を上げた。覆いかぶさるように迫る駒姫にを前に身がすくんだ。

 

 妖艶に、色香をまとって裸で迫る少女の伽、流されるままで脈絡もない。だから、衣類を脱がされるのもされるがまま

 

 

「……逞しい体、おのこでございます……ぁ、恥じらって……赤くされてはめめでございましょう。ですから、ほら……駒に欲情なさって、強く迫るぐらいなさられては?」

 

 

 煽るような問いかけ、けどそんなことを言われて出来るなら、事はそう簡単じゃないし、第一

 

 

「……」

 

 

「えぇ、知っていますとも……ますたぁさまは、受け身にて、ございますよね……ふふ、またほっぺに紅を塗りなさる。あぁ、ご安心ください……駒は、決して責めるつもりはありません。むしろ、逆」

 

 

 責めない、そう告げて駒姫は迫る。脱がされた服がまだ手首で、拘束されているような状態だから、容易にマウントされて、無防備に顔を攻められた。

 

 唇を無条件で開いてしまう。そんな反応にまた嬉しそうに舌なめずりを一つ

 

 

 

……熱い

 

 

 

「……ぁ、は、んむ……ぁ、ん♡」

 

 

 唇と唇、開いた穴が隙間なくみっちりと重なる。そうすれば、あとは上から一方的に気持ちよくされるキスが始まる。

 

 

 

「ふふ、ん、んちゅ、ぷ……ぁ、あむ……ん、ぉっく、ん……ぅ、ゆぅ、れぇ、ろぉぇ……あぁ、れぇ、じゅるぅ」

 

 

「……ッ」

 

 

 喉を鳴らす、与えられる駒姫の唾液を無条件で飲んでしまった。

 

 まるで行為の前に媚薬を施す様に、駒のを飲まされた瞬間から体の発熱は止まらない。裸を見て、キスをされてしまったから無理ないことだ。けど、それでも内から沸くこの熱が異様だと感じてしまう。

 

 与えられた熱が思考を狂わす、体をおかしくする。

 

 

 

「……こ、駒ぁ……うぅ、ああぁ」

 

 

 

「ふふふ、よいですよ……さぁ、吸って……そう、そのようにです」

 

 

 

 褥が離れて、次に迫るは淡い膨らみ、その頂点の小さな花弁

 

 条件反射で舌が唸る、異性の胸部に実る果実。たとえ大きさはなくても、その先の形状だけで舌先が疼いてしまう。

 

 

「ぁ、っく……ん」

 

 

 

「お上手、乳吸いがお上手でございます……ますたぁさま♡」

 

 

 

 鎖骨に鼻を押し付けて、膨らみに唇をつける。小さな乳輪と、その先の小さなポッチ

 

 小さくて、舌に触れてすぐにも溶けてなくなりそうなそれを、俺は夢中で舐めまわして吸ってしまった。与えられてしまえば、そこはもう恥ずかしげもなく体が欲して求めてしまって、ずっと夢中で、放したくない。

 

 

 駒姫のおっぱい。吸い付く乳首は、蜜の味と茶の香りが伝わる。

 

 

 

 

「ぁ、あぁ……ぁ、ふぅんッ……ぁ、乳を吸って……駒の、乳なのに、そのように夢中で吸いになられるなんて、あぁ♡……もっと吸って、吸ってくださいませ♡……ますたぁさま、大きくはございませぬが、香りと味つけは自信がございます♡」

 

 

「……ぁ、んっく……ラテ、の味」

 

 

「はい、お気に召し……ぁ、っくぅ、ふううん♡……乳、感じてしまいますぅ♡」

 

 

 

……じゅぅ、ちゅるぅ、っくぅ

 

 

 

「はわわ♡……そんな、懸命に吸われて、やや子ではございませぬでしょうに……えぇ、ですがこれでは、駒は母にならざるをえません……ますたぁさま、みどり子の如く、健やかに育てますぅ♡……ぁ、良い子良い子、乳吸いで大きくなられませい♡♡」

 

 

 気が乗ってきたのか、そんな甘い言葉を吐きながらなおも乳首を押し付ける。挟んで包む大きさは無くても、そこにある柔らかな質感と唇が欲してしまう食感に心が躍る。

 

 自分が下、駒姫は上、起伏は少なくても触れがたい禁忌の可憐さがたまらない。

 

 駒姫に甘えてもいい、駄目になってもいい、その事実がまた、下半身にいっそう血を巡らせる。

 

 

 

「あ……ますたぁ、あらあら♡♡」

 

 

 

 駒姫はそっと顔を引き寄せる。うれし気に、蜜を塗った乳房を顔に押し付けてきた。

 

 頭髪を櫛ですくように指でかく頭皮の刺激が心地いい。

 

 

「良い子、良い子です♡……えぇ、こんなに吸って、興奮して大きくされて……なんと、胸が熱い……駒、幸せを感じております♡」

 

 

 歌にあるみどり子をあやす様に、アナタは心をほぐす言の葉を耳にそそぐ。

 

 耳孔がくすぐられて、それだけで体の血が巡ってしまう。

 

 

……ふにゅり、くちゅ

 

 

 吸って、舐めて、肌の柔らかさと滑らかさを舌で感じて、駒姫の羞恥が混じる声を聴く。

 

 自然と体は横になって、添い寝の体勢になる。

 

 

 

……ぬる、つつぅ

 

 

 

 

「!」

 

 

 

 

「……逞しい、殿方の……火傷してしまいそう」

 

 

 

 

 触れられた。駒姫の手が腹を叩くほどに上に起き上がった肉竿を撫でる。根元から裏筋に沿って、這わす様に指をつけてそっと握る。もどかしい、はやく触って欲しい

 

 焦らしているつもりはない、だけど初めて拝み触れるソレに対して駒姫は慎重だ。慎重に、そう慎重に、だけど

 

 

 

「……ッ……ぁ……そう、これ…………は、お熱く、ひゃ……硬い、のに……弾みます、子種袋も張って……お辛そうに、お可哀そうに」

 

 

 

……するる、ぬる……つつ、くしゅ、ふにゅぎゅッ

 

 

 

「!?」

 

 

 

「……ぁ、ッ……あ、ぁ……は、はわ……ぁ、あわわ♡」

 

 

 

 掴んで、剥いて、手さぐりするうちに手の平は先走りと手汗でじっとり湿ってしまった。

 

 黒髪が肌に触れてくすぐったい、それほど密着していた駒姫。けど、今はその声の出どころは丹田の位置に。そう、下に移動した。

 

 

 

「ふふ、利休さまには負けられません。駒、ふぁいとです……くす、ふふふ」

 

 

「……ッ」

 

 

「では、魔羅をお預かりします……良いですね、ますたぁ♡」

 

 

 問うてきた、けど返答なんて待つつもりはない。即座に、根元を握って、顔を近づけた。

 

 

 

「!」

 

「……ぁ、刺激が強ぅございましたか。では、そうですね……ふふ、真似っこです」

 

 

 股の間に正座をして内腿に両手を置いた。

 

 真似と言った、それはもちろん利休さんのことだろう。口吸いをする前、何度も焦らす行為でされた、息の吹きかけ、

 

 

「恐れなくて構いません。ええ、駒はますたぁさまを甘やかしたい、それだけにてございます。そう、故に……ふぅ」

 

 

「……ッ」

 

 駒姫は開いた脚の間にちょこんと坐して、土下座をするように顔を下げて、肉竿の先に鼻筋が触れるか触れないかの距離まで

 

 近く、そう近くへ

 

 

「……ッ」

 

 

「これ、を……利休さまは……ん、コク……ぁ、く……ぁ、あぁ……ふふ」

 

 

 四つん這いで、獣の様に首を下げたまま乱れた吐息を近づけてくる。陰毛が揺れて、亀頭の表面が息で乾いた。起き上がって、尿道が指し示す直線状の上で、その吐息をこぼす位置に駒姫はいる。

 

 見ているのだ。いきり立った肉竿を、今にも始められる位置まで来て、そしてピンポイントに息を吹きかけてくる。

 

 けど、あまり近づくせいで

 

 

 

……じと

 

 

 

「ぁ……っく」

 

 

 

「は、んんッ……も、申し訳ございません。つい、褥を……あら、あぁまあ……ますたぁさま、可愛らしく泣いて……ふふ♡」

 

 

 

……しと、ふにゅ……くっちゅ、ちゅ

 

 

 

「!?」

 

「……ん、これが良いのですね……えぇ、では……褥を、この、そう、えっと……あぁ」

 

 

 

 楽し気に笑う、そして唇を紡いだ。

 

 肉竿の前、触れるか触れないかのギリギリの距離で

 

 

 

 

「……お・ち・ん・ぽ」

 

 

 

 

「!!」

 

 

 

 揺れた、ゾクゾクと言葉だけで体が反応して、肉竿が揺れて唇を叩いた。先走りが下たる先っぽが、下唇とで糸を引いている。

 

 淫靡な光景を作ってしまった。唇にかかる肉竿の糸に気づく駒姫は、それを見てまたうれし気に目を和ませている。

 

 

 

 

「……れぇ、うぇぁ……る、ちゅっぷ……ちゅるぅ」

 

 

「ぁ、駒姫ッ……ぁ、っくぁ」

 

 

 糸を手繰り寄せる舌。そして、巻き取った糸を出どころに戻して、そのまま口づけ、フェラチオを始めてしまった。

 

 

……ぬぷ、くちゅぷ……じゅぶ、りゅる、ちゅ

 

 

 

「……ッ!」

 

 

 

 触れられた。覚えのある感覚だ、唇の柔らかさがカリ首に触れた。体は利休さんと同じ、だけど中身は違う

 

 どこかドライで事務的に処理してくる利休さんと違って、駒姫はどんな状況になっても、嫌悪感なんて抱かない。寄り添い続けてしまうのだ。

 

 しっとりねっとり、甘く蕩かしに来る。フェラは、そんな心が実に現れていた。

 

 

「……ん」

 

 

 

「すぅ……ぁ、うっ……けほ、こほ……なんと、苦い風味でございます……なのに、煎茶の如く香ばしい、ぃ……ますたぁ、さま……これを、利休さまは……あぁ、何とズルイお人……ますたぁさま、ん……じゅるる、こま、は……かまいま、せん、からぁ……ぁ♡」

 

 

「……ッ」

 

 

 口で、何度も何度も行為をした

 

 駒姫は知っていた。知識はあるが、感覚までは共有していない。けど、脳裏の情景にはこの眼前で拝む男性器を、咥えて喉まで入れた時の光景まで、全部入っているのだ。

 

 知っている、だからかその素振りに躊躇いがない。

 

 

 

 

 

 

 

「————ッ」

 

 

 

……ちろ、ちろろ、れちゅ、くちゅ

 

 

「……ますたぁさま、駒の口を求めてくださいまし……この口を、ますたぁさまに捧げますぅ♡」

 

 

 褥、匂い嗅ぎ、そして口内へ

 

 

 じゅぶ、ぬぷり、宣言通り全てを受け入れる口淫。もう、舌の根にカリ裏が触れている。

 

 

 

……駒の口の中、気持ちいいだけじゃないッ

 

 

 

「……ぁ、落ち着く……これ、なんだろうこれ……ぁ、だめになるぅ」

 

 

 

「ん、ぬふぅ……ふふ♡……ん、っごぉ、こ……ん、っぐ、ぉ、おッ♡おおッ♡」

 

 

 駒姫の口の中で、安心感を得てしまう程に依存しているその魅惑的な湯船に、とろりとろりと温まって溶けていく。

 

 半ばまで、そこで閉じた唇の締め付け。強く閉じて吸いだして、空気がなくなって密着感が増した。

 

 吸って、鼻で吐く。そうして出来上がるひょっとこ口、肉竿に吸い付き密着した顔で、その目はこちらを優しく見つめる。

 

 淫靡だ、そう感じてしまう。けど、本番はここから。

 

 口内に収まった亀頭丸ごと、飴玉を舐める様に舌の表面と裏が絡みつく。

 

 

 

「っく……それ、すごくいい……駒姫、ごめん俺……それ、弱いッ」

 

 

 

「ん……ン、ぁ……ぅ……ん、ふふふ……ん、んッ……ちゅぷぷ、くちゅぷ、じゅっぷ」

 

 

 

……じゅるるッ……れる、レロレロッ……ぞくくッ!……ぐちゅ、ぷ、じゅぷぷ、ぐちゃちゅ、ヌチュぐちゅっ、ごちゅぷ……じゅっぷ、るぷ……ちゅぬっぷ、ぷっちゅん……じゅる、れうれるぅ、れるれろれろろろおぉお♡……じゅぷ、ぐくく……こくん♡

 

 

 

 絡みつく舌のブラッシング、亀頭表面もカリ裏、包皮に隠された敏感な部分も容赦なく唾液が染み渡る。未来のざらつきが性感を刺激して先走りを垂らす。

 

 口内で、唾液という粘土の高い極上の湯に浸りながら、少女の口とは思えない極上の口淫が俺を快感で堕としに来るのだ。

 止めてなんて、言ってしまえばきっと容赦がなくなる。

 

 黙って、ただ喜んで、感謝の言葉を吐くぐらいしかできない。情けなく求めて、甘えて、縋りつくしかできない。

 

 口に含まれてしまえば主導権は向こうの物。

 

 所有権は無い、無いから、じっくりねっとり、好き勝手されるがまま

 

 

 

……じゅるるる、ぐちゅる、ぶちゅくくぅうう♡♡♡ッ!!?!?

 

 

 

 

「あぁ、がっ……っかぁああッ!?」

 

 

 

 

 無邪気に、もうそれは夢中で肉竿にむしゃぶりつく駒姫の顔を、見て、また余計に性欲が増してしまった。

 

 

 

 

「じゅる、ぷ……ん、ぁ……ぁ、はあぁ♡……ぁ、ん、ふふ……まふはぁ、はむ♡……ん、にゅ、ゆ……れる、ちゅ、じゅるぅ」

 

 

 口が離れた、けど唇が鈴口に触れたまま。

 

 お掃除フェラをするように吸い取って、てらてらに光る肉竿の先に接吻。そして、吸いだしてくる。尿道にかかる猛烈な尿意に似た快感。それがとどめとなった。

 

 

 

……びゅるっるるるるぅうううくくぅうううううッ!?!?!

 

 

 

 

「!!?!?」

 

 

 

 

 出ている、出てしまっている。

 

 声が出ない、ただ舌を見下ろして、その肉竿に吸い付く端正な顔を見ているしかできない。

 

 

 

……きゅ、こっく……っく、ぐく

 

 

 

「ん、んんぅ♡……ん、ふぅんッ……く、じゅるぅ♡」

 

 

 

 飲んでいる、すぼめた口で、丁寧に丁寧に吸いだして飲んでいる。まるで、ストローで抹茶ラテを飲むような気軽さで、陰嚢より生成された白濁のねばねばを喉に流していくのだ。

 

 

 

……ごく、こくく

 

 

 

 

……ぐっく、っくく♡

 

 

 

 

「…………ぁ、あぁ……ん、かふッ……ぁ、こふ、けふッ」

 

 

 

 せき込む。そして共に嚥下してしまった空気が、抑えた口元より漏れ出ている。げっぷ、というにはその音は愛らしすぎる。

 

 つつましやかな胸の合間を軽くたたいて、詰まった粘りを胃の底へ落とす所作。たった一回、だけど甘やかされて出してしまった射精は、大量の精液を放つことができてしまったようだ。

 

 

……トン

 

 

 

「……ッ」

 

 

 

 大量の精液、喉につっかえるほどに濃くて多い量、だから時間をかけて、胃に流していく

 

 

 

……トン、トントン

 

 

「ぅ……けほ、ぁ、だめです……ちゃんと、飲み干しませんと」

 

 

 叩いて、叩いて、腹の底へ白濁を受け入れて、次第に触れる位置は胸のあたりから腹部へと。

 

 飲み干して、昇華して、はらわたを巡り栄養とする。受け入れる、ただそれだけを実行せんとしている。

 

 

 

「ぁ……駒は、ちゃんとできましたか?……ますたぁさまの、お精子……すべからく、駒の血肉と化しましょう。えぇ、全部……飲みます♡」

 

 

 

 出で立ちを直し、誇らしげに胸を撫でて言い切った。目の端に涙を浮かべながら、その顔には一切の苦悶は無い。満足げで、幸福で、満たされた笑みを浮かべている。

 

 子を悲しませることは無い。子に安心感と幸福を与える、そんな母の顔を、少女の容姿に見出してしまうのは。果たして俺がおかしいのか、それとも、駒姫の母性がカンストしているのか

 

 甘えてしまいたい、ただそう言って、夜に添い寝してくれるだけ、それだけだったはずなのに

 

 

「ますたぁ、こちらへ♡」

 

 

 

「……は、はぃ」 

 

 

 

 

 呼ばれた、落ち着いた調べで駒の声を聴いた。

 

 起こした体、這うように進んで、またその胸に額を預けた。

 

 

 

 約定は果たされたけど、その過程はいささか淫靡が過ぎる。

 

 一度の射精だけで、もう体の動きもままならない。あるのは心地よさだけ、薄く小さいちぶさであっても、包んで抱きしめて、優しさを注いでくれるのならもうそれで過不足ない。

 

 

「よい子、みどり子……ますたぁさまが望むなら、駒は母にもなりましょう。ますたぁさまをやや子にしてみせましょう。何せむに優れる宝は子しかめもや……大事に大事に、甘やかして差し上げます」

 

 

「だ、駄目に……なるッ」

 

 

「えぇ、駄目にもしましょう。褥が欲しくば与えます。貧しい乳房ではございますが、花弁を甘噛みしてはやや子の気分にもなれましょう……色が欲しくば、この口で、舌で、そう……たしか、あぁ……思い出しました♡」

 

 

 もぞり、ぞぞ、時空を撫でる吐息のいたずら。

 

 抱きしめて密着して、髪の匂いを嗅いで、安心して、内腿と秘部に触れる肉竿にそっと言葉を送り込む。

 

 包み込む快感をわずかに強め、抱きしめも強く、密に密に触れ合って溶け合って、苦しいぐらいの幸福に包み込んで、そこまでしてからようやく告げる。

 

 

 

 

 

「いつでも、お好きにあまえてくださいまし。……えぇ、駒が与えます。……ますたぁさまの大好きな口吸い、そう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……ふぇ

 

 

 

 

 

……ら

 

 

 

 

 

……ち

 

 

 

 

……お

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いつでも甘えてくださいませ、ますたぁ♡」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   ◇   ◇   ◇

 

 

 

~現在~

 

 

 

 一ヶ月、始まってから経過した日数。そうして今に至る。

 

 口を使って始まった二人との関係、思えば受け身で煮え切らない俺を突き動かすために、きっと利休さんが配慮をしたのだと、今は思う。

 

 特異点で出会い、関係を築いていたこと。その時より、駒姫が好意を抱いていたから、だから乱暴だが利休さんが先手を取った。

 

 そうして、半月前から始まった二人との熱い褥、口吸いを交えた関係。けど、今となってこれが恋愛なのか、単に快楽依存を解消するだけの関係なのか、回答に迷う。

 

 そう、事のきっかけは利休さんの気遣い。男女の関係を推し進めるために、事を始めた。けど、それがなんというか、ね

 

 思いのほか、二人とも、ね

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………じゅるる、ぐちゅ、ずちゅぷ!ぐちゅぶちゅ!!ぢゅっぷぬちゅぐちゅくッ!?!?

 

 

 

……ぐきゅ、ごくく、グクッ

 

 

 

…………くちゅくちゅくちゅ♡く、こっく、コクク、きゅくッ、くちゅん♡

 

 

 

……じゅるる、ぐくく♡じゅる!じゅるじゅる!!れるぐちゅ、ぬちゅ、じゅるれるろろろぉおッ♡!!!

 

 

 

 

 

 二人とも、関係云々を置いてとかくはまってしまったのだ。口淫に

 

 

 

 

「で、出るッ!!」

 

 

 

 

「ん、ごきゅく……っく、ぐく……ぁお、ぉっごぉおぉほおぉぉおお♡♡♡」

 

 

 

「ふひゅぅ、ふうぅ、ん……ん、く……ぁ、うっぷ……げほぉぇ……ぁ、あぁ♡♡……ん、げふぅお……ぉぁ、あぁ、ぁぁ♡……美味で、ございますぁ……ん、げほぉぇ♡♡♡」

 

 

 

 二人とも、それはもうサキュバス並みに盛ってしまった。何時何処でもフェラチオをする、けどそれは奉仕的な意味合いよりも、二人の欲望が大きく表れていた。

 

 好意は尽きない、行為は止まらない、口淫はずっと繰り返される。二人の口の唾液で、今日も肉竿は乾くことなく濡れてしまっているのだ。

 

 

 

 これは、千利休と駒姫、二人が精液と口淫中毒に陥った、なんとも退廃的なお話である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~何でもない休日の光景~

 

 

 

 

……ずちゅ、ぐちゅぬちゅ、ずっちゅんんッ

 

 

 

「ッく……出し、て……出しなされッ……利休の、膣に♡」

 

 

 

「!」

 

 

 

 ベッドの上、騎乗位で下から突き上げるピストンで子宮を叩く

 

 けど、射精は膣内には届かない。

 

 

 

……ずぶ、ぬぷぷ

 

 

 

「……ぁ、はむ……じゅるぅ、ぶちゅるるぅうううッ♡♡♡!!?!?」

 

 

 

「————————————ッッ!?!?」

 

 

 

「駒姫様……ぁ、あぁ……なんと、許しませぬぞッ」

 

 

 

「ひッ!?」

 

 

 

 じろりぎろりとにらむ視線、けどそんなこと気にもせず夢中で肉竿にしゃぶりつく駒姫は、射精した肉竿に今もなお丁寧に舌を這わす。

 

 

 

 

「……り、利休さん」

 

 

「えぇ、わかっております……暴力はいけませぬ、ですが」

 

 

 

……ガバッ

 

 

 

「きゃッ……ぁ、利休さま……ん、っむぅう!??」

 

 

 

 

「へ」

 

 

 

 

 起きた光景を、説明するならば、まず擬音から。それはもういきなり、しかして苛烈ですさまじいキスだった。キスの音で背後にズキュゥウウウンが見えるぐらい、そんなキスを利休さんはかました。

 

 

 

……じゅるるる、ぐちゅるる

 

 

 

「ん、じゅるるぅ♡……ぶちゅ、はぶ、ぐちゅるるッ♡♡」

 

 

 

「ぁ、んふぅぅ♡……ん、りひゅぅ、ひゃ……はぶ、ふびゅぅッ♡♡……ら、らめ、わたしのですぅ♡……ん、じゅるる、れる、れるれぇろぉ、くちゅるる、ずりゅるるッ!!」

 

 

 

 二人のキス、百合のキスとも形容できるが、その淫靡さの前には花なんてすぐ枯れてしまう。互いに互いを貪るようなキス、舌をぶつけあって、口内で唾液と精液が拡販される音が卑猥に響く。

 

 ぐちゅり、ぬちゅり、泡になってトロトロになった精液よだれが零れている。それでもなお二人は頬に精液を貯めて放そうとしない。

 

 嚥下させまいと互いの口を吸う。口吸い、そんな言葉が実にしっくりくる光景だ

 

 

 

「……ふ、二人ともッ」

 

 

 

 仲裁すべき喧嘩にも見える。けど、この光景を前に手はすでに息子を握っていた。

 

 

 

 

「……口を開けて、二人とも、見える様にッ」

 

 

 

 

 したい、出したい。今こうして精液をほおばり、攪拌して、口内に白濁精液ラテを作った二人の口内を見たい。

 

 そんな意思を汲みとったか、二人は目配せをして、そしてこちらに顔を向けた。

 

 

 

 

 

 

……ねっとぉぉお

 

 

 

 

 

……ぐちゅる、ぬちゅ、もわぁ

 

 

 

 

 

「らぁ、はぁ……ぁ♡……まふはぁ、はぁ♡」

 

 

 

「……ん、ぉ、あ……ぇ……茶を、そそぎ、くだはい、まへ♡」

 

 

 

 ねっとり、とろり、ピンクの舌がかき回す口内の白濁ラテ。口いっぱいにたまった唾液と精液の混合液を舌で何度もかき回している。そうやって、味わっているのか、酷く淫靡だ。

 

 精液中毒、そんな二人の口内は白濁に酔いしれている。中出しされた膣を見ているも同義だ

 

 

 

「……ごめん、利休さん」

 

 

 

「————ッ♡」

 

 

 だから、我慢できなかった。そうしたいと思ったら、もう手が頭に触れていた。

 

 

 

……ごっきゅ、ぐきゅきゅ……じゅっぷ、ぐちゅぷ♡♡

 

 

 

「ん、ごぉお……ほおおぉ、っぐっく……ぉ、おぇぁ……ぁ、ん、んんンンンッ♡♡♡!??!?」

 

 

 

 挿入してしまった。頬張った精液ラテを喉奥へ押し込むように、その口に肉竿を入れてしまった。

 

 拒むことはしない。唇に性器が触れればそれだけで無条件に唇が強く閉じる。だから、溢すことなく口内に肉竿が入って、そして亀頭の圧で閉じた喉奥を開かせた。

 

 

 

「ん、ごほぉおおおおぉ♡……ぉ、ん、ごへぇ♡……ぁ、ごほがほッ、ま、ふ……んぐぉぉおおおおおッ♡♡!?!?!」

 

 

 

「————ッ!!」

 

 

 

……ぐびゅ、ごびゅるるるぅううううう、どっぴゅぴゅぅううううううぶるぅううううううッッ!!?!?!

 

 

 

 

 

 何度、何度出しても収まることがない精力に自分のことながら引いてしまう。けど、それ以上に搾り取る彼女たちの口戯が凄まじすぎて、だから出てしまう。

 

 こうして、喉奥へ無理やり入れる形でも、口は肉竿を搾り取るのだから。

 

 

「ぁ、あぁ……ま、まふぁ、はぁ……こ、こま、もぉ……ん、ぁ……ら、らひへぇ♡♡♡」

 

 

 

「……ッ!?」

 

 

 

 抜いた。吐きそうになってもなお懸命に頬張って、そして疼きを抑える様に震えていた利休さんを横目に、俺は次の照準を向けてしまう。

 

 わずかに開いた口、口内には白濁ラテ、先と同じように駒姫の喉奥まで

 

 

 

……ずぶぶ、じゅぶぶ、ぐちゅちゅんんッ!?!?!

 

 

 

 

「ほぉ、っごぉおおお♡♡♡……ぉ、くごぉおほぉお♡♡♡ッ」

 

 

 

「はぁ、ぁ、ふぅ……ッ」

 

 

 挿入、ずるりぬぷり、押しのけて入る。頬張りが弱かったのか、口の端から精液が少し垂れていた。

 

 美麗な顔立ち、だけど肉竿をほおばって、喉まで入れられて苦悶を見せている。なのに、その目は快感でトロンとしている。

 

 鼻の穴より垂れる白濁唾液が少し、無様と形容できるそのフェラ顔に、入れたままの肉竿が一段と膨らんだ。

 

 ぐちゅり、ぬちゅり、挿入したまま揺らして喉奥の狭さを感じ。締め付けとぬくもり、それだけで簡単に

 

 

 

「ァ……っぐ、ぁあッ」

 

 

 

……びゅるるるるぅううッ、くびゅるるぅうううッ!!?!?

 

 

「ふぐぉ、こぉおお……ッ♡♡♡…………ぉ、んぐぉおお、こほぉ……ぁ♡♡………ぅ、くぉ……っく、ごっきゅ、ぐきゅ……っく、んぐく♡♡」

 

 

 喉奥で、精液を漏らす。小水を出すような気軽さで、先よりは粘土の低い精液を胃に注ぎ込む。

 

 口の中の温度、胃から立ち上る熱気、達して敏感な肉竿には刺激が強い。射精が、一度では終わらない。

 

 

「……ッ」

 

 

 すぼめた口、精液を感じている恍惚になる笑み。惜しむ気持ちはあるが、出し切った後はぬるりと腰を引いていく。

 

 すぼめた唇の締め付けでも取り切れない唾液のねっとり、てらてらと輝く唾液ローションで塗れた肉竿、それがブルンと駒姫の顔を叩いた。

 

 

 

……まだ、まだ収まらないッ

 

 

 

 出しても出しても、口内の感触で再勃起させられる。

 

 萎えることを知らない。そして、途切れることをも知らない。

 

 二人の口に、まだ注ぎたいと悪い欲求が渦巻いている。

 

 

 

「「ますたぁさま♡♡♡」」

 

 

 

……ぶちゅ、く、じゅるるるぅううう

 

 

 

 

……れるれろぉ、ぐちゅ、じゅぷぷ、くちゅつ、れるれぇろぉお

 

 

 

 

「!!」

 

 

 

 そして、吐きそうなまでに精液を注がれてなお二人はまだ止まらない。

 

 精液を欲してなお、まだ飽き足りない。

 

 

 

「ンン、っくぅ♡……ぉ、おっぶ……ぁ、ほぉ、ぁ……おぇぁ、あぁ、ん……げっぷぁ……けほ、ほご……うぁ、あぁ…………ぁ、はあぁ♡……なんと、美味な雄汁でございましょうか♡」

 

 

「……ぁ、駒の分も……ぁ、まだお出しになられますよね、ね?……あ、きゃ……顔に、もったいないっ……はぶ、じゅるる!れる、くちゅ、じゅるるぉぉお、っごおぉ……ぉ、んごぉ♡」

 

 

「こ、駒姫ッ!!」 

 

 

 奪い取るように、肉竿を掴んでむしゃぶりつく。頬をへこませ卑猥にすぼめた口で精液を吸い取りながら、喉奥へと亀頭を迎え入れる。一番深いところで、射精の熱を堪能したがっている。

 

 当然、そんなことをされては、出さないわけがいかない。出しながらも陰嚢は精液を急ピッチで増やし、射精が終わるや否や次の射精を流し込んだ。

 肉竿が自動的に、彼女たちの求めに応じて壊れてしまった。壊れた勢いで出し続けないと、彼女たちの精液中毒に対応しきれないからだ。

 

 

……じゅるるる♡♡♡……ごきゅ、ぐきゅ♡!!……ぶちゅ、れろれろ、くちゅ、るるるぅ♡♡はぶ、じゅるるぷ、ぐっく、ごきゅきゅ♡♡♡♡♡!!

 

 

 

 吸いついて、しゃぶりついて、互いに奪い合うように肉竿に口をつける。舌を出して、よだれをたらしながら息をするよりフェラチオを優先する。

 

「ますたぁさま……もっと、駒に……お出しになってください。あぁ、何と硬くて大きい……良い子、良い子です……そう、良い子には、ふぇらちおを、して差し上げませんと♡……あぁ、じゅぶ、ぐつちゅ、じゅろぉおおお♡♡!!??!!?」

 

 

 飲みきれない精液を鼻の穴からもたらし、顔にも大量に白濁で化粧を飾って、淫乱に淫靡に倒錯した行為をなおも続ける。

 

 男性器を汚いものだなんて概念はまったくないのか、その美麗な顔に肉竿をこすりあてて、精液をほおばり咀嚼して嚥下する。時に嚥下することなく喉を鳴らして飲み干し胃に落としていく。

 

 

「げふ、こほ……ぁ、げえぇふ……ぁ♡……ぁ、じゅる、ぶちゅるれろぉおおッ♡♡♡!??」

 

 

 げっぷだってしている。卑猥で下品で作法なんてありやしない。男の精にむさぼりつく姿はまさに中毒だ。

 毒されている二人には、もう薬なんて効きやしない。ただ、臓腑の全てに精液が満たされるまで

 

 二人は決して、オーラルセックスを、口吸いを止めることはない、の、だからッ

 

 

……ごぶりゅるるるうううッ!!!ぐびゅびゅぅううう!!!ぶびゅるるるびゅっぴゅうぅうぅうううう!!?!?!?!??!

 

 

 

 

 

   ×   ×   ×

 

 

 

 

 

「……ぁ、はぁ……もう、出ないッ」

 

 

 

 力なく、壁に倒れて遠くを眺める。疲れた体は茶を飲んでも、すぐ楽にはならない。

 

 ベッドの上、けど今は茶室。利休さんの力で表した茶室空間で、要約の休憩を得られた。

 

 

 

……けど、二人とも本当に

 

 

 

 目を疑う光景、けど慣れてしまった。そのこともまたおかしいのだが。

 

 二人は茶をたしなむわけだが、その趣味もまたなんとも倒錯したモノに成り果てていた。

 

 

 

「ぁ、へぁ……♡……んっぷ、おぶ……ぇっぷ、けぷ……ぁ、あぁ……大変、良いお手前で、ん、げっ……ぁ、がほ、ごほッ……ぁ、腐った濁酒のごとき、素晴らしい雄の味わいにてございました♡」

 

 

「ん、くちゅくちゅくちゅ♡ ん、んぶッ……うぉえぇ……ぐす、うぅ……ぐちゅぎゅちゅ……ぁ、っぷは……ぁ、苦い、臭い……なのに、欲しってしまいますぅ♡」

 

 

 

 

「…………ッ」

 

 

 

 

 茶室に裸、二人の手には真っ黒な茶器。けど、なみなみと注がれているのは今しがた自分が出した精液だ。

 

 白濁に茶の粉と湯を、駒は砂糖と抹茶とホットミルク。

 

 二人が作った精液茶を、俺は黙ってみている。自分が出した精液を、茶器に注いで、ごきゅごきゅと喉に流し込む姿を、ただただ見ている。

 

 

 

「……ぁ、ますたぁ様……茶が足りませぬ♡……お手を……魔羅を拝借♡♡」

 

 

 

「ん、ふふ……ますたぁさまのおちんちん……まだまだお出しになられるはずです。ね、ますたぁ……けっぱれ、けっぱれ♡……精液、もっと駒にくださいな♡♡」 

 

   

 

 

「——————ッ」

 

 

 

 

 拒むことはない。口を開けば淫靡な言葉、肉竿はすぐに反応してしまう。

 

 飲んでも飲んでも満たされない、茶壷の底に穴でも開いているのか、いずれにせよ開いているなら底知れぬ穴だ。それほどに、二人は精液に狂っている。

 

 出して、出して、出し続けなければ。なんせ、お口のセックスと精液で二人は染まってしまったから。

 白でも黒でもない、どろっどろの白濁色、精液まみれで唾液トロトロ、そんな白濁色の関係に染まってしまったのだから。

 

 だからもうどうしようもなく狂うしかない。元より狂戦士、であればこの場に理性はいらない。

 

 皆等しく口淫で狂う。それで、いい。異を唱える者がいないから、これはたいして問題ではない。

 

 これが普通、茶室で精液を飲む二人の光景に、何もおかしいところはない。

 

 

 

「精液、出しませい……この利休はばぁさぁかぁ、であればこそ狂っております。精液を飲まねば正気を保てませぬ、ですから……さぁ、おふひぃ……くらはい♡♡♡」

 

 

 

 

「ふぇらちお、大好きでございます。ますたぁさまのおちんちん……駒にください、さすれば駒は全てを捧げます♡……おちんも様と誓いのキス、喉奥でたぁんと、交わすとしましょう♡♡」

 

 

 

 

 

fin

 

 




以上、千利休&駒姫のお口セックスでした。次のリクエスト作品もお楽しみに

感想・評価などあれば幸い、モチベ上がって日々健康になります。健康になってたから風邪もインフルやコロナにはならずに済んでよかった。




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