ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 受け継がれる力( (暗闇水明)
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Chaptear1始まり
「神様・・・しばらくの間オラリオを離れるのですが良いでしょうか?」
食事をしている中ベルが少し不安そうに見つめながらヘスティア達に聞いてきた。
「どうしたんだい?ベル君・・・急に・・・」
「はい、実は僕の住んでいた村で5年に一回のお祭りがあるんです。そこで是非僕に戻ってきて欲しいと知り合いのおじさんから頼まれたんですかたんですが、実は馬車の予約が一席しか空いていなくて、それで一週間くらい里帰りしたいのですが」
突然のことだったのでヘスティア達は少し驚いたがみんな笑顔になり・・・
「うん、良いよ。ベル君は少し無茶しすぎたからね・・・たまには気晴らしに行くと良いさ!」
「そうだな、ベル。せっかくだし行ってこい。俺たちはその間適当に暇潰ししているからよ・・・おまえ、少し休んでこい!!!」
「その通りですよベル様、あなたはいつも抱え込みです。少し休むことを覚えてください」
そのヘスティアとリリ、ヴェルフの言葉にベルの顔は少し
「ごめんね、団長である立場ながらこんなことで・・・」
「大丈夫ですよベル様」
「春姫の言うとおりです。ホームは私たちに任せてください」
命と春姫からも、それを聞きベルの顔は明るくなり
「ありがとうございます。お土産買ってくるんでその間お願いします」
子どものように笑った。14歳だからだろうか・・・少しかわいく感じてしまったヘスティア一同だった。
ベルは今現在訓練中である。情景であるアイズと訓練できるのは彼女に恋をしているベルにとってこの上ないうれしいことだった。一時期対立していたが今はそれもすっかりなくなりまたこうして訓練している。
「すいません、アイズさん一週間くらい休んでも良いですか?」
突然のことだったので少し驚くがまたいつもの表情で話しかけた。
「良いけど、どうしたの?」
「いえ、少し里帰りをすることになったので、息抜きにと・・・」
「そう、確かに君は無茶しすぎるよね。少し休んだ方が良いよ」
「うっ!!それみんなにも言われました」
みんなにも言われ少し苦笑いするベル。でも少し心配している表情だった。
「どうしたの・・・?」
「あ、はい。実は少しのホームを開けるので、少し心配でして」
「確かにね・・・」
「はい・・・」
少し間が開いたが
「良ければ私たちがしばらくホームに住んでいようか?」
「良いんですか!?」
「うん、ベルは少し休むべきだし・・お礼もしたいし」
「ありがとうございます!!」
「うん、楽しんできてね」
しかしアイズ達はこの後、止めれば良かったと後悔することをまだ知らなかった。
「遅いですね」
「ええ、もう三日くらい過ぎていますよ」
あれから1週間たったがベルはまだ帰ってきていなかった。最初は馬車が通れない事故でもあったのだろうかと思ったのだがさすがに3日に心配になってきた。
「とりあえずギルドに聞いてみましょう」
とりあえずギルドに馬車の行方を聞いてみた。しかし、特に情報がなかった。流石に異変に気づいたのかのかベルの馬車の経歴を見せてもらい村の行き先を調べてその村に向かった。
(ベル・・無事でいて・・・)
しかしそこにあったのは・・・
廃墟化した更地だった。
「エ・・・ここが・・・ベルの村・・・?」
そこに見えるのは絶望しかなかった。そして近くには・・・
「これは・・・」
ベルがいつも身につけている上着だった。
「嘘・・・ダロ・・・?」
(ベ・・ル・・・?)
「イ・・・ヤ・・・」
「イヤァァァァァ!!」
更地となった地にアイズの悲鳴があたりに広がった。
ベルがいなくなり、春姫とリリはベルがいなくなりかなり心配するのと同時にベルがいなくなりショックを受けて精神が大変なことになっているようだ
「ベル様、リリはあなたがいないと、ベルサマベルサマアレアレナンデイナインデスカドコにイッテシマッタノデスカ」
「もしかしたらベル殿が捕まっている可能性もある、私たちは周辺を探します、ヴェルフは近くの村に情報を集めてください!!」
「わかった、リリ助たちは、、、」
「ヘスティア様がなんとか」
「わかった」
ヘスティアファミリアはロキファミリアと合同で探した。しかし見つからなかった。
あれから数ヶ月後
「ベル君、君は今一体どこにいるんだい?」
「ヘスティア様、今日も、、、」
「そうかい、もう今日はもう休みな、心配なのはわかるけどしっかり休まないと元も子もないよ」
「、、、すいません」
最近のヘスティアファミリアはいつもこんな感じだった、ロキファミリアと合同でベルの行方を捜索しているが、未だに見つからないという。リリと春姫はなんとか立ち直ったものの見つからず笑うことがなかった。
ロキファミリアも同じだった、ティオネは「アルゴノゥト君」とつぶやきながら探していたが泣きそうだった。アイズも気づいてはいなかったが泣きそうだった。リヴェリアも情報を探しているが涙を流していた。
他にも、タケミカズチファミリア、ミアハファミリアとヘルメスファミリアもさがしたが手がかり一つもなかった。
アイズは休憩でオラリオ周辺をさまよっていた、ベルがいなくなってからアイズはなにも関心がでていなかった。あれから何度も情報を聞きつけたが全く出てこなかった。
「何だろう、この気持ち?」
アイズはわからなかった。ベルと初めて訓練したことはなかったのに今ではなんかこう心が痛い、恋愛に無関心だったアイズはこの気持ちがわからなかった。そして今日、ベルを探していた、が
(アレ?)
見たことのない建物があった。回りは木造建築だが草木が生えていて「ファタリテート」と看板がついた2階建ての建物だった。見た所武器屋ぽかったがこんな武器屋見たことがなかった。関係ないと思っていたが、
(、、、、、え?)
謎の白いローブを着ている金髪の青年がいつの間にか目の前にいた。そして
「あそこにいきな、おまえの求めている力がある」
そう言いながら消えてった。
「今のは、なに?」
何か分からず戸惑うアイズはとりあえずあの青年が言っていた店に入っていった。そこには金髪で青い服をきた可愛らしく不思議な雰囲気を出していた少年がいた。
「アレ?お客さんかい?」
「あなた誰?」
アイズの訪ねに少年は
「俺はファート、ファート・シックザールだ。ここの店主をしている、あんまり客が来ないが、今日は運がいい、なんせあの『剣姫』と呼ばれているアイズ・ヴァレンシュタインがきてくれたからな」
少年は話を進めていたが今のアイズにはどうでもよかった。
「ねえ、ここは武器屋なの?」
少年は驚いたように笑いながらいった。
「おお!さすが剣姫!わかるのか、そうさ、ここは武器屋だ。だが俺の武器は変わっていてね、誰も武器だと信じてくれないんだ。だからあまり客が来ないのさ」
確かに周りには武器と思えない物がたくさんある。
「ねぇベル・クラネルって冒険者を知っている?」
「ああ、なんか今行方が分からなくなっているんだって?悪いが今は知らないな」
「そう、、、」
「ああ、でも何かわかったら教えるよ」
「ありがとう」
アイズは残念そうに店を出ようとしたが
「ああ、ちょっと待ってくれ、せっかくだ、実は試作品の武器を作ったんだが、良ければあげようか」
「いい」
「まあ、そう言わずほれ」
ファートがアイズに錠前のようなやつを渡した。
「なにこれ」
アイズは戸惑った、それもそうだろう、剣でもなければそれは弓でもないただの錠前に見えたからだ。
「そいつは単体ではやくには役にたたん、だがおまえの心によって使いこなせるときが来るかもしれん、それまで持っておけ」
アイズは渋々受け取って店を後にした。しかし、これが後に運命を左右することを彼女は知らなかった。
はい、次回はアイズを仮面ライダーに変身させます。お楽しみにしてください!
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Chaptear2謎の敵
そして今日も何も情報がないまま1日が終わる、そう思っていた、しかし
「おい!今回の事件に関係する重要かもしれない情報が手に入った!」
「「「「「本当?!(かい)(か)(ですか)」」」」」」
リヴェリアのことばに皆が反応した。
「ああ、可能性の話だがな」
「どんな情報でもいい!可能性があるならかけてみたい」
「ベル様が見つかる可能性があるならお願いします」
「わかった、じゃ話すぞここ数ヶ月の間行方不明の事件が続出しているらしい」
「あ?あんまり関係なくね?」
「いや、それが・・・ベルがいなくなった時期から始まっているんだ」
「「「「「、、、、、っ!」」」」」
全員がその言葉に反応した。
「リヴェリア君、ありがとう!これはすごい情報だよ!」
「よし!これを元に探すぞ!」
「ああ!ガネーシャファミリアも参加してくれるらしい」
しかし、
ドガァァァン
突然爆発音が聞こえた。
「なんだ!?」
「あっちです!いきましょう!」
リヴェリアたちは爆発があった場所に向かった。そこには鉄でできたようなまるでゴーレムのようだった。
「何だ!あのモンスターは!」
「わからん!とりあえずやるぞ!」
「
アイズは先手を打った。
「ゴア!」
「何者だこいつは!」
ゴーレムのようなやつはこちらを見つめていた。アイズが剣を突き刺したがあまり効いていない様子だった。
「アイズの攻撃が通じない!?」
「やべぇんじゃないかこれ!?」
「解き放つ一条の光、聖木の弓幹(ゆがら)。汝、弓の名手なり。」
「アルクス・レイ」
レフィーヤもアイズに続くように追撃した。レーザーのようなやつだったのである程度通じた。
しかしそれでも、数が多いためすべてを相手できるようなものではなかった。そして目の前には人間と思わせるような容姿をしている者が目の前に来た。髪は緑色で黒い服を着ていて耳には何か赤く光っている物があった。
「誰、、、?」
リヴェリアが訪ねると
「私は、ベローサ、滅亡迅雷netの名により貴様らを連れてこいとの命令だ、よって邪魔をするものは、、、
『BEROTHA』
殺す」
『ZETUMERISE』
そうして人間のような物は緑色でカマキリのような姿をした怪人になった。
「なにあれ!?」
「わからん!だがアレは周りのやつより遙かに強い」
何者かわからない相手に戸惑ったが明らかに強いと確信した。それ以前に多い数だったので詠唱を始めていた。そして唱え終わる
「レア・ラーヴァテイン」
リヴェリアが先制攻撃を仕掛け皆が続いたが
「弱い」
効いていなかった。
「なに!?」
『ZETUMETUNOVE』
それと同時に怪人は、鎌で衝撃波を作り飛ばした。
【集え、大地の息吹――我が名はアールヴ】
『ヴェール・ブレス』
すぐさま防御魔法を作り出したが、強力な技で衝撃が強かったため皆が吹き飛んだ。
三人称視点end
アイズside
はは、ナンデ?そうか私は死ぬのか・・・結局これは何なのかわからなかったなぁ。そういえばおとうさんがいってたっけ
『おまえだけの英雄に・・・』
英雄見つけられなかったなぁ
でもこれでお父さんに会える・・・
いや、違う!まだやりのこしたことがある!英雄を見つけていない!ベルを助けてない!それに今私が諦めたらみんなが死ぬ!絶対にさせない!英雄が今いないのなら私が英雄になる!わたしがみんなの守る盾になる、そして私は、本当の強さを得て、そしてベルに助けてもらった分まで私がベルを助ける!!
瞬間私の周りが真っ暗になった。意識の中だろうか重く感じる、
(それがおまえの覚悟か?)
(・・・ッ誰?!)
謎の男の声が聞こえた。
(おまえは今運命を選ぼうとしている、この力を持つとするならお前はもう後戻りができない、犠牲が必要な時だって来るのかもしれない、もしかしたらこのまま捕まれば楽になるかもしれない、だがそれでも戦い続けるその覚悟をおまえはあるか?)
突然のことだった、今自分が死にそうだし、謎の空間にいてさらには謎の質問正直意味不明だった。運命とか犠牲とか覚悟とか、捕まった方が楽になるだとか私はあたまを混乱させる。でも、これだけはいえる。
「私には覚悟があるか分からない、でも犠牲を出すのは間違っている、犠牲なんて絶対に出させない、犠牲が必要なら私はその世界と戦う!そして世界を変えて救ってみせる」
(ふっ、、、おまえはあいつに似ているな)
「え、、、?」
(いいだろう、俺の力をおまえにやる、戦い抜け!そして救って見せろ!おまえの信じた未来のために!)
アイズside end
三人称視点
皆がもうだめだと思った。圧倒的な差を見せつけられてさらには皆が限界だった。皆が死を覚悟したが、それは打ち払われた。
「・・・ッ?!」
「リヴェリア、みんなをお願い」
「何を言っている!?アイズももうぼろぼろだ!ここは私に任せておまえは早く「英雄はこんなところで見捨てない」、、、ッ!?」
今のアイズにはベルの面影があった。
そして、アイズの手元にはバナナが描かれていた錠前のような物があった。それと同時に黒く刀の刃のような物がついておりその錠前を入れるアイテムがでた。
(これは・・・そう・・・あなたも同じだね、お願い、力を貸して!!)
アイズは『戦国ドライバー』に腰を装着して
『BANANA』
『LOCK ON』
それを戦国ドライバーにセットしロックする。すると棋士のパレードのような音が流れており上にバナナのようなものが頭上に降って来た。
そして突然頭に浮かんだかけ声を叫び同時に『カッティングブレード』で切る。
「変身!」
『COME ON』
バナナの形をした物はアイズの頭の上に乗り体が赤のイメージをした体になった。
『BANANA ARMS』
『KNIGHT OF SPIRE』
それと同時にアイズの姿が変わる、アイズは騎士を思わせるような見た目をしており鎧はまるでバナナだった。
『なんなのだ、それは!?』
カマキリのような姿をした怪人も想定外だったように発する。
「アイズ、、、その姿は」
リヴェリア達も混乱していたが
「分からない、でもこれだけは分かる気がする
今の私は負ける気がしない!!」
アイズはそう言って、敵へと突っ込んだ。
ゴーレムのようなやつらはアイズに向かって魔法のような玉を繰り出したがアイズはそれをすべて消し飛ばした。そして、アイズはゴーレムを蹴った。威力は絶大でゴーレムは爆発した。
「調子に乗るなー!」
カマキリのような姿をした怪人、ベローサとアイズが激突した。
ベローサはカッター上の攻撃を繰り出す、それを『バナスピアー』切り裂き接近しそしてグリューに切りつける。
「ガァァァ、貴様許さんぞー!」
「許せないのはあなたのほう」
『COME ON』
ベローサはこのままでは自分がやられると思い急いでその場から逃げようとする
『BANANA SQUASH』
しかし剣からバナナを思わせるような形になりそのまま逃げているグリューに切りつけた、そして
『アークの意思のままに』
そうつぶやきながら爆発していた。
町の皆は歓喜に包まれた。「英雄がきた」「助かった」などを口にしていた。しかしアイズたちは不穏の空気が流れた。
(滅亡迅雷net、アーク、、、一体何が起こっているの?)
リヴェリアたちも何か大きなことに直面していることを悟った。
(行方不明事件、アーク、滅亡迅雷net何か関係しているのか?)
勘の鋭いリヴェリアはこれを一連の事件に関係していると考えた。
物語はここから始まる。
はい、今回の敵は滅亡迅雷netでした。滅亡迅雷net達は熱耐性がある金属でできており更にかなり固いです。いずれアークや滅亡迅雷達も出します。お楽しみに!!
追記
グリューという名は既に原作で出ていたのでベローサにしました。
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Chaptear3緊急会議
あれからアイズは、お礼を言うためにファートの店に行ったが、
「ここだったはずなんだけど、、、」
その武器屋はなくなっていた、跡形もなく更地だけが残っていた。周りに聞いても「そんな店はない」と言っていた。
(間違えたのかな)
あるいは潰れて、丁度5日たっているから取り壊されたと思った。
リヴェリアたちロキファミリアとヘスティアファミリアたちは会議を開いた。ガネーシャファミリアは、町の防衛ため参加できないとのことだ。参加しているのは主催者のロキファミリアとヘスティアファミリア、ヘルメスファミリア、タケミカズチファミリア、ヘファイストスファミリア、ミアハファミリアそしてリューが参加していた。
「では、これより緊急会議を開く、司会は私リヴェリアとヘスティア様で進めていく、今回の会議についてだがベルの失踪事件とあのゴーレム集団の件だ、まずベルの失踪事件の方だが最近起きている行方不明事件に関わっていることは間違いないと判断した。これが今分かっている我々の情報だが、他に何か知っていること者は」
とは言ってもあんまりいい情報はないと思ったが
「そのことなんですが・・・」
アスフィが挙手したので皆の視線が集まった。
「何かあるのか?」
「はい、実はあのゴーレム集団が出てきたあと何人か連れてかれた人がでたのですがその後行方不明者が一人もいないそうなのです。」
「・・・ッ?!それは本当かい!?」
ヘスティア、アイズが強く反応した。
「はい、ヘルメス様が調べてくれたのでお礼はヘルメス様に」
「ありがとうございます。」
「おやおや、剣姫に感謝される日が来るなんてな」
剣姫という言葉にアイズは悲しそうな顔をしていた。
「だがこうなるとあのゴーレム集団が行方不明事件に関わっていることは確実だろうな」
「だが、謎が多すぎる、何か情報はないか」
「いや、その情報は・・・ッ!?」
皆が悩んでいると謎の光が照らし、金髪で白い衣を着ている女性が出てきた。
「気をつけて・・・あなたたちは運命を選ぼうとしている」
「だれ?」
「だけどこのまま捕まって破滅を見届けた方がまだ助かるかもしれない、それでもあなたたちは抗うの?」
「ふざけるな!ベルを助けないで自分たちが助かるだと!そんなことさせるか!」
「僕たちは、ベル君に助けられてばっかだった。だから次は僕たちの番だ」
その覚悟を決めた瞳を見た女性は
「なら、ここに行ってそこにあなたたちのもとめている物がある」
そう言って地図と鍵を渡し女性は消えてった。
「今のは・・・」
アイズはあの感じに何か感じた。
「みんなどうする?」
「行こう、何か分かるかも」
会議を終了させ代表でロキファミリア幹部とヘスティアファミリアとリューは地図の場所に行った。
ヘスティアたちは早速その場所に行くことにしていくことにした、もうくらい時間だったので少し不気味だった。鍵を渡されたのでそれも持って行くことにした、もっとも鍵は何に使うか分からないが。
「アイズ?どうした?」
「いや、大丈夫」
「そうか・・・」
アイズは何か違和感を覚えていた。
(この道・・・まさかね)
そして目的地に着くと
「嘘・・・なんで?」
アイズの顔はひどく驚きが表れていた。
「アイズどうした?」
当然だろうそこには、以前なかったはずの「ファタリテート」があった。
三人称視点end
リヴェリアside
アイズから事情を聞いた。ロキも嘘はついてないといっていたといっていた。しかしそれができているというなら何らか魔法を使っていると思ったがそんな魔法聞いたことがなかった。隠蔽魔法は建物まではないし、移動魔法なら人限定のだからあり得ない、となると
(ただ者じゃないな )
なんせアイズにあの力を授けたんだ。相当の力を持っているに違いない。
私たちは少年に警戒しながら建物には行った。
リヴェリアside end
三人称視点
リヴェリアたちは警戒しながら店に入っていった。周りには人はいなくガラクタのような物ばかりがそろえられていたがギリギリ武器と見えるやつもあった。しかし目当ての者が無かった。
「おい!誰もいねぇぞ!」
「おかしいな」
「俺たち、もしかしてだまされた?」
だまされたのかと怒っていたやつもいたが
「おい見ろ!」
カウンターの後ろに階段があるのに気づいた。
「この先にいるのか?」
「とりあえず先に進もう」
階段を降りていた、薄ぐらいなか、石で作られた壁に松明がおいてあり多少明るくなっているところで周りには青い壁で包まれており、そして絵画がかざられている大きな部屋についたそこには
「ようこそ、情報屋『ファタリテート』へ」
アイズに力を与えた張本人、ファート・シックザールがいた。
「ようこそ、お初にお目にかかる、俺はファート・シックザールここの店主をしている。まあ、そこにいるアイズ・ヴァレンシュタインは二度目だが、どうやらバロンの力を解放させたそうじゃないか」
「バロン?」
皆がその言葉に疑問を感じているが
「この力の名前だよね」
アイズだけは気づいていた。
「ああ、その力の名は『仮面ライダーバロン』過去に作られたライダーシステムさ」
「ライダーシステムって?」
ティオナ他の皆は聞いたことの無い言葉に耳を傾けた。
「ああそうだ、ライダーシステムって言うのは、太古にできた恩恵の代わりになった物だ。つけると身体能力が強化され超人的な力ができる、恩恵と合わせるとレベル2でレベル5の実力を得られるほどだ」
「ちょ、じゃあナンデ流通してないの?」
ティオナが今の時代流通しなくなったことに疑問を抱いていた。当然だろうそんな物ができているならとっくに世界中に流通していた方が自然だ。にもかかわらずその事をロキやヘスティア等の神が知っていてもおかしくは無いはずなのに、知らないということは少しおかしいと感じていた。
「まあそれが今回滅亡迅雷netに関係している」
「「「、、、、っ!!」」」
『滅亡迅雷net』という言葉に皆が反応した、あのゴーレム集団が発していたことと同じ名前に反応した。それよりナンデ知っているかということにも驚いた。
「まあここからはただで教えるわけにはいかない、相応の対価をもとめる」
「何?」
全員が文句を言いたそうだった。
「当然だろう、こちらも苦労して手に入れたんだ、武器とは違って命がけだしわざわざ敵拠点まで行ったんだから」
「「「「嘘ぉ!」」」」
「教えろ!何処にある?!」
リヴェリアは、迫るが
「まだ教えられん、行ったところで死ぬだけだろうだからね」
リヴェリアたちは皆、悔しそうにうつむいていた。しかしファートはそんなのお構いなしに話す。
「まぁ代価と言ってもそこまでじゃないから、安心しろ」
「何を要求するんだい?」
ヘスティアはかれに問いかける、それは皆も同じ。しかし出されたのは意外な物だった。
「1000万ヴァリスだね、、」
「「「「な・・・!!」」」」
想像以上に高かった。情報一つでここまで高いなんてぼったくりのようなものだった。正直言って個人では払いきれない金額だ。今の人数でこの値段は厳しかった。二億の借金があるヘスティアファミリアなんて払えないくらいだ。
「ふざけんな!情報一つでこんなにも高く払えるか!!」
「だったら教えない、こっちも命がけでね・・・払えないなら帰った帰った」
皆が口をかみしめながら帰ろうとしたが・・・
「あの・・・」
そこにアイズが手を挙げた。
「実はこの前かなりのレアアイテムを手に入れたんだけど・・・それで何とか・・・」
それを見てアイズはファートに渡す。
「これでどう?」
「良いのか?これ・・・結構レアアイテムだぞ?」
「ベルのためなら・・・これくらいどうってことない」
「そのアイテムを持った彼は口角を上げ
「分かった。手を打ってやる。そこに座れ」
それを聞き皆は座り話を聞く準備だった。
「じゃあ話すぞ、まずはアノゴーレムについてだ、アレはヒューマギアという物だ」
「「「「「「「ヒューマギア?」」」」」」」」
「ああそうだ、アレは昔とある王国が兵力不足だったときに作られた人工知能搭載の人型ロボットいわゆる兵器ダナ、そいつらは一度覚えたことを忘れないラーニング機能という物があり戦争では負けなしの国になった」
「ちょっと待って!?確かに、一度も忘れないのはすごいけどナンデそれだけで戦争では負けなしなの?」
「一度も忘れないことで、その先の未来も予測できるようになるんだ、だから相手の作戦はお見通し。そこから最善の選択してくる、だから勝ちようも無いのさ」
「そんなものが、、、」
「しかし、あるとき自我を持ったヒューマギアが現れた、それを人は『シンギュラリティ』となづけた、最初貴族や王は別に面白いと思っただけだった、がやがて戦争に反対するヒューマギアが大勢に現れた、この時国は大きな国と戦争していたからその国の王が激怒して1機のヒューマギアを壊してしまった、そこで大量のヒューマギアが反乱をした」
皆がうつむいた
「さっきも言ったとおりヒューマギアのラーニング能力は一度覚えたことは決して忘れず更に未来を予測する、さらには新しいヒューマギアにはハッキングし、自分の物にできた。もちろんその国は滅んだ」
「そんな・・・」
「しかし、これで終わらなかった彼らはすべての人類を滅ぼそうとした、そこで緊急対策で開発されたのが・・・」
『ライダーシステム』
「ライダーシステムはヒューマギアに対抗するために作られた兵器だ。これの特徴はラーニング機能を上まるほど予測する機能をつけていた。当然これでヒューマギアを滅亡寸前まで追い詰めた、だが新たな勢力が出てきた、それが、、、」
『滅亡迅雷net』
「彼らは、ライダーシステムのデータをハッキングして自分の物にした。更に彼らはそれを元に新しいシステムを作り上げた、マギアシステムという物だ。ほら、おまえらが最初に戦ったあの緑色のやつと周りにいたやつ」
皆はベローサだと分かった、そしてあの集団のことも。
「周りの雑魚は『トリロバイトマギア』という物だな、量産型で自我はない。で、アイズを倒したのが10体いる上級マギアの一人『ベローサマギア』だ」
「じゃあつまり、あれと、同等なのが後9体もいるの?!」
「それどころでは無い、更にそいつらより強い奴ら4体の幹部がいる、そしてそいつらを率いている黒幕がいる」
「「「「「「「、、、、、ッ!?」」」」」」」
皆がうつむいた、(勝てるのか?)と。今まで出てきた敵も強かったのにそれと同等、それ以上のやつは合計14体いることに絶望を感じていた。しかし、アイズの目は変わらなかった。それに動じて皆はまた真剣になった。そしてまたファートは話を進めた。
「彼ら幹部はそれぞれ強い順に「
『アーク』
「やつはライダーシステムの中で最大級の力を持っていて他の奴らのラーニング機能を遙かに上回った。しかし人間の方も開発が進んだ、やがて大戦争となってついにアークを倒せるはずだったが最後の悪あがきでね、他のライダーシステムのデータをハッキングして消したのさ、そして最後は自爆。すべてのライダーシステムが滅んだ。これが今現在の最新の情報だ。おそらくだが、奴らの目的は人類滅亡だ、早くしないとオラリオだけじゃ無い。全世界中の人間が皆殺しにされるぞ。」
話を聞き終えたとき皆は謎だった集団とベルの失踪事件の手がかりで明るくなる一方人類滅亡という重大な危機が迫っていることを知って恐怖している者もいた。
「まさかそんな重大なことが起こっていたなんて」
「でもまってください、それじゃあなんで人を誘拐しているのですか?」
「わからん、推測だが人間を使って何らかの実験をしているかもしれない。早くしないとどちらにしても死ぬぞ」
「「「「「・・・ッ!?」」」」
(ベルが・・・死ぬ・・?)
「い・・や・・・」
「アイズ!?」
アイズは床に膝をついた。無意識に恐れていたことなのだろう。想像以上の不安と恐怖が襲った。
「おい!まだ死んでいるとは限らんしおまえはベルを助けたいんだろ!そんなことでくじけるんじゃねぇ!!」
ファートは不安から救い出すように言った。しかしそれだけでは不安が解消されるわけでは無かった。アイズは恋愛に興味が無かった。だからこそ分からない恐怖がアイズを襲った。しかしファートはアイズの胸ぐらをつかみ
「おまえはどうしたいんだ!?そのまま地にへばりついて!!弱音を吐くのか!違うだろ!?大切な人を助けたいんだろう!!?それにおまえは『バロン』の力を受け継いでいるんだろう!?」
「、、、、っ!!」
「いいか!?おまえのその力はおまえの心の強さが作用しているんだ!おまえが助けたいという気持ちが強いほど強くなれる!!それを、、忘れるな」
そう言いながら突き放した。
「、、、ありがとう」
アイズの何かが吹っ切れたようだった。
「また、新しい情報が手に入れたら伝えるから来な、後来るならその鍵を持っておけ、そしたらいつでも来れる。」
「ねえ、なんで昨日は ここには無かったの?」
ティオナが聞いてきた。
「ああ、まあ普段営業時間外にはここを結界でかくしているんだ。情報屋だしね。後、他のやつも渡しとくよ」
「ありがとう」
それぞれ胸に秘めた物燃やしながら覚悟を決めた様子だった。そして皆はヘスティアファミリアのホームへ帰った。一人除いては、、、
「少し話がある」
「なんだい?リヴェリア君」
ただ一人、リヴェリア・リヨス・アールヴだけはとどまっていた。
ファートが怒った理由はのちに分かります。ではまた次回お楽しみに!
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