東方冥夢想〜genocide skelton (よーむ)
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キャラ紹介

今更だけどね((((


これはキャラクターの紹介であり、小説ではありません。

主人公と何回も発言しますが、これはアンダーテールのフリスクとキャラの事です。

 

 

・マーダーサンズ

DUSTTALEのサンズ。主人公(フリスク、キャラ)を止めるべく、主人公より先にモンスターを殺し、多くのLvを手に入れた。

目は紫色で、本気を出すと左目がさらに紫色に発光し、薄い炎のようなオーラを纏う。

戦闘においては、骨や、お馴染みのガスターブラスター、重力攻撃、ショートカットだけでなく、槍を使った攻撃や格闘における近接攻撃が得意。また、対象に一定時間バリアを付ける事が出来る。

闇AUではわりかしまじめな方で、面倒くさがりつつもリーダーっぽさがある。

「記憶を操る程度の能力」を持つ。主な能力の使い方として、相手に球を打ち出し、それをぶつけることで相手の任意の記憶を消す事が出来る。また、記憶を改ざんすることも出来る。

 

・ホラーサンズ

HORRARTALEのサンズ。主人公が地下世界から脱出した後、王となったアンダインに頭をかち割られ、左目を抉られた。そのため左の穴は常に真っ暗闇で重力攻撃やガスターブラスターが使えない。

代わりに骨を使った攻撃が上手になり、また闇AUで一番の怪力でもある。

武器として人並サイズの巨大な肉切り包丁を持っている。

頭が割れてるせいか記憶力が弱い。

「死体を操る程度の能力」を持つ。これはそのまんまで、死体を操り、攻撃させる事が出来る。最も、ホラー自体はこの能力をあまり面白いと想っていないため、使う機会は殆ど無い。

 

・キラーサンズ

KIRRERTALEのサンズ。主人公に誘われ、虐殺を楽しむ道へと進んでしまったサンズ。

目は「ケツイ」の為か、常に漆黒だが、たまに白色の目玉が右目に浮き出てくる。

主人公と同じようにナイフを常備していて、ナイフを使った近接攻撃が得意。

戦い時に「ケツイ」がみなぎると目から墨汁のような黒い液体が流れだす。

普段は口こそ悪けれど割とかわいかったりおっとりしているような言葉遣いだが、戦闘時は豹変。別人のように言葉遣いが変わる。

「血を操る程度の能力」を持つ。自身、もしくは相手から出た血を吸収し、吸収した分だけ能力を使用できる。主な使い方としては、ナイフや弾幕の生成、防御、止血など。

 

・クロスサンズ

X TALEと呼ばれるアンダーテールとは全く別の世界のサンズ。

色が殆ど白黒で、本気を出したり感情が高まると右目が赤色、左目が紫色の炎のオーラを纏う。

自分の身長ほどもある巨大な大刀を振り回す。

闇AUでは頑張り屋だがドジっ子で、マスコット的存在。

「幻影を操る程度の能力」を持つ。闇AUの能力の中でもかなり強い能力で、対象に何らかの(主に自分自身の幻影)幻影を見せることが出来る。ちなみに幻影に攻撃されてもちゃんと痛い。

 

・エラーサンズ

全てがエラーを起こしているERRORTALEのサンズ。

体は黒色、目は青色。目からキラーのような青い線が入っている。

糸を使った攻撃が得意。敵を操ったりも出来る。

闇AUの中でも家事などが出来て、料理などもよくこなしている。

糸を使ってるだけもあって、あやとりが得意。

感情が高ぶるほどデバッグが周りに漂い、危険になる。

実は水が苦手。

「敵の能力をコピーする程度の能力」を持っている。名前通り、能力をコピーすることが出来る。コピーはすぐに変えれるが、2つ以上を保有することは出来ない。

 

・ナイトメアサンズ

光の感情と闇の感情をそれぞれ管理しているサンズが存在する、DREAMTALEのサンズ(?)

闇の感情を管理しているサンズにつけ込み、体を乗っ取った。

サンズと同じように骨やガスブラも打てるが、得意なのは体の触手を使った攻撃。

また、体の形を自在に変形させる事ができ、物理攻撃を無効化してしまう。

体はネガティブの感情が固まって出来たようなもので、ポジティブな感情に非常に弱い。

「悪夢を操る程度の能力」を持っている。寝ている相手に対して、かなり強い悪夢を見せられる。一見地味だが、悪夢はナイトメア本人がやめようとするまで毎晩一生続くため、精神的負担が大きすぎる。ナイトメアらしい、相手をいたぶって殺す為の能力。

 

・フェイタルエラーサンズ

エラーサンズの失敗によって作り出されたサンズ。元はAFTERTALEのジェノ。何ならエラーもジェノの未来の姿なので、二人は同一人物となる。

 エラーは青い糸を使った攻撃を得意とする一方、こちらは赤い糸を使う。 決して運命の相手とかそういう訳では無い

 性格は少し暗め。クールな一面も持つが、暴走すると手が付けられなくなるタイプ。

 能力「不詳」  フェイ「すぐに教えてくれると思うなよ?」




ざっとですけどアンテ方面のキャラ紹介をしました!
もし、東方キャラの紹介をして欲しかったら感想にてお願いします!m(_ _)m
時間かかるけど絶対ヤルヨ


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東方×UNDERTALE AU

1度書いてみたかった……東方とアンダーテールのコラボ!


ここは幻想郷……幻想となり現代に不必要となった存在が集う場所。

妖怪…妖精…神…沢山の種族が入り乱れる場所である。

幻想郷のルールにより平和な場所だった。

 

彼らが幻想入りするまでは。

人里にいつの間にか彼らはいた。

?「あぁ?何処だ?地下世界にいたはずなのに……」

?「うぉ!?地上!?おいおい……なかなか笑えねぇ事するなぁマーダー。」

マダ「は?俺じゃねぇよいつの間にか寝てて起きたらここにいたんだよ。恐ろしい事もあるな。おい。お前ら。いい加減起きろ。」

?「あーうっせぇなぁ。……ほうほう地上ですと。意味分かんねぇ随分大胆なドッキリだな」

彼らは6人いた。

?「地上……それに人がすげぇいるな。こんな所見た事ねぇ」

?「とりあえずここにいても分からないしさぁ。聞いてみない?」

?「そーするか。」

という事で里の人に聞いては見たものの。

mob「ひぃぃ!妖怪だァァ!」

mob「な、なんで妖怪が……や、やめてくれ!食わないでおくれぇ!」

マダ「確かに妖怪だし元殺人鬼の俺らだがよ…ここまで極端に恐れられるのは初めてだよ。なぁ?キラー」

キラ「まぁ確かに。まず人間があの狂った奴しかいないけどねwって。どうしたの?ナイトメア?」

メア「めんどくせぇ。脅す。それでいいよな?ホラー。クロス。」

するとクロスと呼ばれた方は焦って、

クロス「ちょっちょっと待ってくださいよ。こんな何があるか分からない所で変に行動するとまずいんじゃ……」

すかさずホラーと呼ばれた方が

ホラ「俺はいいぜ?面白ぇじゃん。エラーもいいだろ?」

と、同情をエラーというキャラに呼びかける。

エラ「あァ。」

そうすると満足そうにナイトメアはうなずき、

メア「多数決だ。決まりだな。おい!お前!止まれ。」

mob「な、何ですか」

そういうとナイトメアはブラスターらしき物で彼を囲んだ。

mob「ひっ!?」

メア「ここは何処だ。素直に答えろ。嘘ついたり拒んだら殺す。」

mob「こ、ここは幻想郷です。妖怪とかが沢山いるんですよ。も、もしかして迷い込んじゃったんですか?」

エラ「あぁ。そうだ。話が早いな。どうすれば帰れる?」

mob「それなら、博麗神社の巫女さんが帰してくれるはずです。」

エラ「OK分かった。帰れなかった場合は……殺してしまうかもしれねぇから気をつけることだな」

マダ「場所は?」

mob「い、1番東にあります。」

マダ「じゃ、行こうぜ。さっさと帰りたい」

こうして、彼らが幻想入り?してしまった。

この後、何が起こるかなど誰も分かるはずも無かった。

 

 

 




さて、博麗神社に行くようですが果たして……
何故アンダーテールは原作キャラでは無いのかはいずれ説明します!


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巫女と魔法使いと骨

サンズたち(以下闇サンズと呼ぶ)は博麗神社へと向かいましたが果たして......
キャラクター紹介もするので東方やアンダーテールを知らない人でも楽しめると思います!


博麗神社に着いた一行。が、

マダ「何だここ?本当に神社か?」

キラ「誰もいないじゃんw」

神社の余りにも閑散とした状況に呆気に取られていた。

その時神社の上に二人の少女がいた。

一人は紅白の巫女の服を着ている。ここの巫女で間違いないだろう。こんな目の前も同然の距離で悪口叩いてて平気なのだろうか.....

もう一人は黒白のTHE☆魔法使いみたいな恰好をしている金髪の子。

?「あんた達!」

エラ「何だ?」

と聞くと少女は怒ったようにして、

?「何だ?じゃないわよ!人の神社の悪口ばかり......大体、妖怪はお断りなんだけど?」

?「まあそういうなよ。ここが妖怪神社なのは今に始まった事じゃないだろ?」

?「そりゃあそうなんだけど......まあいい。」

あっさり許された。

霊夢「あんた達、何か用なの?私は博麗霊夢。見ての通り、此処の巫女よ。」

魔理沙「私は霧雨魔理沙。普通の魔法使いだぜ。」

マダ「何か気付いたらここにいてな。ここに来たら元の世界に返してくれると聞いてやって来た訳だ。」

霊夢「妖怪が迷い込む?そんなこと聞いたことないけど....まあ多分返せるからちょっと待ってて。」

そういうと霊夢はそそくさと本殿の中に走っていった。

魔理沙「そういやお前ら妖怪だけど、強いのか?」

何気なく魔理沙がそう聞くと、

マダ「さあ?どうなんでしょう?」

と、意味ありげにとぼけた。

 

10分後-----

 

霊夢「お待たせ。準備できたから、悪いけどそこに留まっててね。」

そう言って霊夢は何やらお経みたいに何かを唱え始めた。が、

サンズ達に変化は一切ない。

キラ「え?何も起こらないけど。」

霊夢「あ、あれ?そんなはずでは......」

すると霊夢は嫌そうに、

霊夢「はぁ。仕方ない。やっぱりこういうのは専門家にやらせるのが一番か。」

するといきなり!どういうことだろう。まるで空間が裂けたかのように突如出来た穴から一人の女性が出てきた。

闇サンズ「!?」

?「はぁい。霊夢。元気してる?」

霊夢「あ、紫!丁度良かった。こいつらまよいこんじゃったらしいんだけど返してやってくれない?」

すると紫と呼ばれた女性は困ったように首をかしげて、

紫「その子たちの元あるべき世界は完全に壊れてるわ。いや、壊された。というほうが正しいわね。」

霊夢「壊された....?」

紫「ええ。そして、彼らはここに来た。つまり.....」

それから口にした彼女の言葉はサンズ達でさえ衝撃を受ける言葉だった。

 

紫「幻想郷に、彼らの世界を壊した存在がいる可能性が非常に高いわ。」




話が唐突にシリアスな方向に.....果たして六人は無事元の世界に変えることができるのか.......? 
あくまで東方もアンダーテールも二次創作なので原作と違う設定も出てくると思います。

キャラクター紹介

マーダーサンズ
荒々しい性格で好戦的。キラーとは喧嘩を良くする仲。狂気的な面が多いがナイトメアやエラー並みに頭が切れる。幻想郷にはパピルスは来れなかったらしく幻覚のパピルスと話しているような事は無い。普通のサンズと同じくケチャップが大好き。
闇サンズの中では4番目に強い。


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帰り方は

登場人物が多いと喋れないキャラが出てきちゃうんですよね.....

東方キャラにルビを振るの忘れてたので一応ルビを振っておきます。

博麗霊夢(はくれいれいむ)
霧雨魔理沙(きりさめまりさ)
八雲紫(やくもゆかり)


ホラ「.....どういうことだ?俺らは一生帰れないのか?」

ホラーが困ったように聞く。

紫「いいえ。何らかの方法があるはずよ。」

エラ「とりあえず俺はこの世界について調べてみる。なにか手掛かりがあるかもしれん。」

魔理沙「それなら人里の稗田家《ひえだけ》の書庫をを薦めるぜ。あそこはものすごい数の資料があるんだ。あ、でもお前ら妖怪だしな......」

クロ「妖怪だとまずいんですか?」

魔理沙「本来人里は妖怪などは基本立ち入り禁止なんだ。まあ強い妖怪は普通にいるけど人を襲わないやつだから平気だ。最も、人を襲った段階で霊夢の怖~いお仕置きが待ってるだけだがな☆」

すると聞こえていたのだろう。霊夢が怒って、

霊夢「ちょっと魔理沙!何変なこと吹きこんでるのよ!ただ退治してるだけじゃない!あんたも同類でしょ!」

魔理沙「さぁ~なんのことだか」

こんな事じゃ話が収集つかなくなりそうなので紫がすかさず止めに入った。

紫「はいはいそこまで。霊夢、行ってきてらっしゃい。あなたが一緒に行けば危険は多分ないでしょう?」

霊夢は渋々うなずき、

霊夢「分かったわよ。魔理沙、あんたもどうせ暇でしょ?一緒に来なさいよ。」

魔理沙「いいぜ。暇よりかはよっぽどましだ。」

こうしてエラーと霊夢、魔理沙は稗田家の書庫に向かうことになった

紫「あなたたちは......そうね、とりあえず行くわよ。」

キラ「何処に?」

キラーが尋ねると紫はふふっと笑い

紫「着いてからのお楽しみ☆それにいっぱい立ち寄るからね、元々答えられないわ」

 

 

稗田家.......

魔理沙「阿求?いるかー?」

?「あら、どうしたのですか魔理沙さんに霊夢さん。それにその方は?」

霊夢「いろいろあってね......」

 

かくかくしかじか__________

 

阿求「なるほど。それでは取り合えず自己紹介をしないとですね。私は稗田阿求(ひえだ の あきゅう)。九代目の御阿礼の子です。」

魔理沙「ということで阿求、書庫みていいか?まあ見るのはこいつなんだが。」

阿求「いいですけど、一応妖怪なんですよね?それも来たばかりの。大丈夫なんですか?」

霊夢「平気よ。一回ここら一体に結界を張っておくから。危険はないはずよ。」

エラ「じゃあいいんだな?」

すると阿求は安心したようで、

阿求「そういうことなら良かった。ではどうぞお入りください。書庫はこちらです。」

案内されるままエラーは奥に入っていった。

魔理沙「本当に平気なんだな?」

霊夢「平気よ。それに私たちと出会ったり人里にいるときは被害が無かった。敵意が無いからよ。それにさっきも言ったけど、結界も張っておくしね。」

そういうとまた霊夢は呪文のようなものを唱えだし、札を稗田家の壁に張った瞬間、透明な膜に稗田家が囲まれた。

霊夢「これでよしと。魔理沙、帰るわよ。」

満足そうにうなずいて二人は帰っていった。

 

あれ、放置しちゃっていいの?エラー帰れないよ?

 

 

それから一日結界に閉じ込めれてたエラーだった。

 

この時からおよそ二か月____________

 

エラー「はーーーーぜんぜんヒントが見つからんこれ含め後3冊か。」

そう言いその本を読んでくと、

 

エラ「これは!?まさか、、」

 

エラーはにやりと笑った。




一体エラーは何を見つけたのか......

キャラクター紹介
クロスサンズ
闇サンズのまとめ役や雑用係。タコスが大好きで、ナイトメアを先輩と慕っている。
闇サンズの中では5番目に強い。


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居候(いそうろう)

さて、今回は紫やエラー以外のサンズ達の方です。紫は一体どこに連れてくのだろうか……
今回いつもより長いな…


俺はナイトメアサンズ。闇AU(闇サンズ)達のリーダーだ。

俺は今訳の分からん空間を通ってる。あの紫という奴の能力らしい。

やっとこの空間から出たと思ったらびっくりした。

なんと景色が全く違うのだ。目の前に大きな紅色を基調とした館がある。

紫「レミリアー、いるよねー?」

するとしばらくたった後、

?「お嬢様ならいますが、何か?」

………初めて見た。メイドだ。目の前にいるのは紛れもなくメイドと言う奴だ。

外の世界にはそういう奴もいると聞いたことがある。しかし本当にいるとは。 恥ずかしくないのだろうか?

紫「あぁ、色々訳ありでね、……」

かくかくしかじか________

紫が言ったことは想像は出来たがびっくりすることだった。

?「はぁ、そうですかまぁそういう事ならお嬢様に許可を取らなくてはなりませんが。」

マダ「え?おいおいどういう事だ?紫。」

紫「簡単な話よ。幻想郷には家とかは持ってくるしかないの。でもそんな時間は無い。建設出来る人もいないしね。だから幻想郷を担う重要人物の館に住ませてもらうのよ。」

霊夢が言っていたが彼女はあれでも幻想郷の賢者なんだとか。

初めは分からなかったが、今では分かる。

彼女は誰よりもここを愛している。その為に色んな策を考えているんだな。この幻想郷のルールを崩させない為に。

俺は頭の中でもし敵に回したらどうなるんだろうなんて考えた。

 

フッ。呑気なもんだ。いずれ起きる事も知らずにな。

しかしここは………住み心地が正直言って悪い。ネガティブな事件が少ないんだ。力が足りねぇ。

紫「大丈夫よ。みんなそれぞれ住みやすそうな環境があるはずだから。」

まるで俺は心を見透かしたかのように紫が告げる。

紫「それじゃあ、案内して頂戴。咲夜。」

彼女の名前は十六夜 咲夜《いざよい さくや》と言うらしい。紫から聞いたところこの館には門番の紅 美鈴《ほん めいりん》、地下の図書館にいる魔法使い、パチュリー・ノーレッジ、それに姉妹の吸血鬼、姉のレミリア・スカーレットとフランドール・スカーレットの系5人が主に住んでるらしい。

咲夜「あぁ、ここに住むなら地下には行ってはいけませんよ。危険すぎますので。」

…そんな事言われたら余計に行きたくなるだろう。

そんなこんなでレミリアから許可を貰い、ホラーが住むことになった。

他にも、死者の住まう冥界に行ったり、月人が住まう屋敷に行ったり、中には神様がいる神社もあった。

冥界(白玉楼《はくぎょくろう》)にはクロス

月人の屋敷、永遠亭《えいえんてい》にはマーダー

神社(守谷神社《もりやじんじゃ》)にはキラーが行った。

……ほんとに俺が住みやすい環境はあるのか? と、思って次のところに行った瞬間、俺は悟った。ここだ。と、

そこは地中深い都市だった。

 

紫「忌み嫌われた妖怪が住む所。旧地獄よ。ここには近寄りたくないんだけどねぇ。貴方は見た感じこういう所がお好みでしょう?」

メア「ああそうだ。よく分かったな。」

紫「迷い人の案内は基本的に私と霊夢がしてるのよ。そんなのしてるとなんとなくは分かってくるの。」

そうして案内されたところは紅魔館みたいに大きな館だった。

紫「地霊殿よ。最も嫌われた妖怪が住んでいる。」

メア「なんでそいつはそんなに嫌われてるんだ?」

紫「ふふっ。会えば分かるわよ。」

何か楽しみにしてるようなそんな感じだった。

 

?「あら、紫さんがここに来るなんて珍しいじゃないですか。ふむふむ。あぁ、それなら構いませんよ。ここは私たち4人だけじゃ大きすぎるので。申し遅れましたね。私はここの地霊殿の主である古明地さとりと言います。」

は?え?どゆこと?何も言ってないじゃん。しかもほんとに伝わってそうだし。

紫「彼女は他人の心を読めるの。だから嫌われてしまってるのよ。」

あらぁ可愛そうになぁwしかし、そんなのプライバシーもへったくれも無いな。

メア「よろしくな。さとり。しばらく住ませて貰うぜ。」

そういうことで俺は地霊殿に住むことになった。

地霊殿はペットが多い。さとりいわく、集めたりした訳じゃなく、勝手に来てくれたらしい。喋れない奴らからは好かれるのだろーな。

そーゆー事でだ。俺はここに2ヶ月ほど住んでいる。

ある日を境に大変で面白いことが始まる。それが何かは楽しみにしといてくれよ。

 




今回のは前話の後半と同じ時間軸です。次の話から2ヶ月ほど進み話が展開しますよ。

キャラクター紹介
ナイトメアサンズ
最強。闇サンズ達の実質的リーダー。あらゆる攻撃を無効化し、自身の体の形を帰ることも出来るかなりチート気味なサンズ。
ポジティブや明るい世界に弱く、幻想郷も地底意外だと居心地が悪そう。
残虐でサイコパスな奴だが闇サンズ達の面倒見は良い以外に仲間思いは強めな奴。


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運命の歯車は狂いだす

今回は前々回、前回から6ヵ月後となっています。
今回はエラー視点となっています。
文中に意味深な文字が出てきますが無視してもらって構いません。
と言うか、何故か文字が削られてて読めなくなってます。無視してください。


俺は遂に見つけた。6ヵ月もの間探し求めていた事だ。

 

...え?6ヵ月ってアニメとか小説ではそんなにたってない?知るか!そんなこと!

そういう訳で今あいつらを集めて魔法の森の奥地にいる。

メア「こんな所に呼び出しておいて何のつもりだ?エラー。」

ナイトメアがあからさまに不機嫌そうにしている。 あれ、ここは森の瘴気が特にひどくてナイトメアが喜びそうだからここを選んだんだが?

そう聞くと、わかってねえなぁとでも言いたそうに首を振った。思いっきり馬鹿にされたな。むかつくわ。

メア「ここは瘴気はひどいがネガティブな感情がほぼない。人間がほとんど住んでねえからさ。」

キラ「で、いったい何の用?用無しなら帰るよ?」

エラ「そうゆうな。吉報がある。」

クロ 吉報?何ですか?

なんて聞いてほしかったのに誰も聞いてくれない。悲しい。

エラ「えー、まあ手掛かりが見つかったんだよ。」

そういうとざわざわし始めた。こっちは思い通りの反応してくれるんだな。

エラ「この本を見ろ。」

そういって手掛かりのあるページを見せた。

 

 ⚐☠⚐ ⚐☺✋ ⚐✡⚐   ⚐❄⚐☝✌ ☜ ✋☼ ☠⚐☟✌ ☜ ✌✋ ✡  ☠⚐ ✌☠  ✌ ☜ ✌

 

一見ただの文字に見えるが俺は見た瞬間理解した。それはあいつらも同じらしい。

マダ「ガスター語....」

エラ「そうだ。もう俺は解読してるから読むぞ。」

そういって読み上げた。

 

この世界に迷い込んだどこかの世界のサンズ達よ。戻れなくてきっと困ってることだろう。だが私は帰り方を見つけた。それをここに記そう。

率直に言えばお前たちの世界のコアコードがこの世界の者に奪われている。よってこの世界に来たのだ。その者本人もコアコードを持っているかどうか分からない。さらにあるべき世界を失ったコアコードは初めに触れた人を所有者としてみなし、その者の体の中に消えてゆく。

所有者を暴く方法はただ一つ。

 

そこで俺はいったん間を置き、告げた。

 

所有者を殺すことだ。

 

メア「ふむ。それしか無いなら仕方ない。」

エラ「それにどうやらある程度の力を持ってないと触れないらしい。」

するとキラーが首を傾げた。

キラ「でもさ、だれが書いたの?これ。僕の世界のガスターは平行世界までは認識してないよ?」

そう聞かれたから反射的に

エラ「簡単だ。な、クロス?」

と回した。

クロ「ええ、平行世界を認識してるガスターは僕の世界のXガスターしかいないので。」

キラ「へー!初耳ですわぁ。」

そう食っちゃべってるあいつらを俺がなだめて、ナイトメアに話させた。

メア「お前ら、どうする?本気で帰る気なら覚悟しないとだぞ。」

すると心配ないと言うようにマーダーが頷き、

マダ「な~に言ってんだ。当たり前だろ?今までだって散々そうしてきた。」

メア「そうか。なら始めるぞ。」

そう言うナイトメアの瞳が水色に光る。

メア「始めるぞ。 幻想郷との全面戦争を。」




さて、次回は準備となりそうです。
アンダーテールのキャラを二次創作の一部の闇AUサンズ達にした理由ですが、簡潔に言えば数の暴力なんですね。アンテキャラはせいぜい30体程しかいなく、そのほとんどが原作通りだと戦力外通告なんです。それが理由で、二次創作のサンズ達にバトンを渡しました。
なぜに闇AUなのかというと、僕がただただ闇AUのサンズが好きだからこの六人にしましたw
彼らは闇AUと言う名でまとめられてますが僕はあえて闇サンズと言っています。その理由も、おいおい分るでしょう。

キャラクター紹介

エラーサンズ
闇サンズの中のまとめ役で最も頭が良い。糸を使った強力な攻撃を繰り出す。実は水が苦手。常にけだるそうな態度を取っているが、別にそれが普通らしい。
ゲームの内部をハッキングする事が出でき、その力で数々のAU、つまり平行世界のアンダーテールを破壊してきた。他にもそのゲームでの決まりを無くす事も出来たりと、かなりメタいやつ。
何か大事なアイテムを持っているらしい?


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忍び寄る魔の手

今回は主に紫視点、初めての東方キャラの視点となります。


私は八雲紫。幻想郷のの賢者の一人にして最も幻想郷を愛している者よ。

でもまさか...こんなことになるなんてね。

 

魔法の森奥地__

 

ホラ「だがナイトメア。殺るったって相手にはあの紫がいるんだぞ?勝てるとでも?」

エラ「安心しろホラー。手は打ってる。」

ホラーは驚いた。

ホラ「ほう。してどうやって?」

そう聞かれるとエラーがふくみ笑いを浮かべた。

見たものを怯えさせるほどのいやらしい笑みだ。

 

エラ「勝てないなら..仲間に引き入れればいいんだよ。」

 

 

翌日......

 

エラーは紫たちの家に出向いた。何かあったらここに来なさいと教えてもらっていたのだ。

エラ「紫さーん。いるんだろ?」

......眠い。まだ6時よ?でも男の声、そしてここを知っている者。サンズの誰かね?

仕方ないからスキマで入口へと飛んだ。

紫「もう何よこんな朝っぱらから。」

 

 

エラ「なあ紫。  俺らの......仲間にならねえか?」

 

言っている意味が分からない。

どういうことか聞こうとした時、

 

エラ「俺らは幻想郷を破壊する。」

 

今まで仲間だと思っていた者に裏切られる気持ちは大分衝撃だった。

紫「...随分物を言わせてくれるわね。それは宣戦布告と受けていいのかしら?」

すると分かって無いなというように首を振って、

エラ「言っただろ?仲間にならないかと。」

......まさか。

紫「私に幻想郷を破壊するのを手伝ってくれと?」

エラ「半分正解だ。俺らが幻想郷の住民を八つ裂きにするさまを見て見ぬふりをしてもらうだけで構わない。」

紫「ふざけないで頂戴。幻想郷の賢者である私がここが破壊されていく様をじっと見てられる訳ないでしょう?」

エラ「クク..。どうするかは自分で決めればいい。ただ....」

と言いながら顔を伏せると、

エラ「俺はリセットボールを持っている。それだけ伝えておこう。」

紫「え!?」

そういうとエラーは消えた。

エラーがいたはずの場所に一枚の紙片が落ちていた。

『一週間後。魔法の森の奥地に来い。そこにちょっとした別荘を建てている。そこで返事を聞かせてもらおう。ノーなら来なくてもいい。ただ、来なかった場合は...分かっているな?』

どう考えても罠だ。断ったら敵意を向けてくるだろう。

紫「リセットボール...稗田家の書物にもあったわね。」

世界を創設した者のみが扱う事のできるマジックアイテム。

なんと名前の通りある程度の期間までの出来事を全て無かった事に出来る。

その事が原因で禁忌と言われてるほどの強力なアイテムである。

紫「そういえば...あの子達の事良く知らなかったわね。」

しくじったか__別世界の妖怪だからと甘く見すぎていたかもしれない。

どうするか考えていた時、

藍「あれ、紫様、今日はお目覚めが早いですね。」

私の式神の八雲 藍《やくも らん》に声を掛けられた。

紫「え、ええ。ちょっと寝つきが悪くてね...」

藍「大丈夫ですか?良くないことが起こる日は寝つきが悪くなるそうですよ?」

紫「そ、そうね。気を付けるわ。」

その噂正しいわね...とか思いつつどうするか考えていた。

藍「もうご飯は作っていますので、橙《ちぇん》と食べてますよ。早く来てくださいね。」

橙とは藍の式であり、私の更なる式、つまり式の式だ。

紫「分かったわ。」

 

 

それから一週間後____

 

 

メア「来たか。紫。」

 

ナイトメアの前には......紫がいた。




紫は彼らの前に来たがどうするつもりなのか......

キャラクター紹介
キラーサンズ
闇サンズ達のムードメーカー。普段はほわほわした優しそうな印象とたまに吐く毒舌で場を和ませているが戦闘になると一変。残虐な殺し方と頭の切れる戦略で多くの生物を八つ裂きにしてきた。ナイフを常備していてその切れ味は抜群。本気になると目から溶けたチョコレートみたいに黒い液体が出てくる。

サンズTOPIC
大体のサンズ達は本気になると左目が光る。マーダーは紫、ホラーは赤、キラーは白、ナイトメアは水色、クロスは右目が赤、左目が薄紫、エラーは光らない。


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悪夢の始まり

今回もまた紫視点です。


目の前にはナイトメアサンズがいる。

幻想郷虐殺計画を企てようとしてる許してはならない奴だ。

メア「さて、答えを聞かせてもらおう。紫。」

紫「ふ...決まってるわ。ノーよ。」

そう言っても少しも驚いた様子は無い。何か策があるのかも知れない。

メア「そうか。だが...」

ナイトメアが余裕ぶった顔をしながらこう告げた。

メア「やはり本人の口から聴きたいなぁ。」

?「え?」

メア「そうだろう?八雲藍(やくもらん)。」

バレていた。そうだ。私は紫様に変化(へんげ)していたのだ。だが...

藍「な...」

バカな。私の術がバレるなんて...

藍「...何故分かった?」

メア「簡単だよ。本人と違う気配がしたからだ。」

藍は驚いた。だが勝ち誇った笑みを浮かべ、ナイトメアに告げる。

藍「だがもう遅い。今頃紫様はあれを奪った事だろう。」

メア「ほう。あれを。」

だがナイトメアはにやけているままだ。強がっているのか、あるいは...

藍が考え始めた時、

紫「藍!盗ったわよ!」

紫がスキマから出てきた!右手に何かを手にしている。

紫が手に持っていたのはあのリセットボールだった。

その状況を知ると、ナイトメアは何故か笑いだした。

メア「ははは!馬鹿め。それを作ったのはエラーだ。今はエラーの力でロックしてあるはずだぜ。」

藍「なんだと!?」

リセットボールを投げてみたが言われた通り発動しなかった。

紫「そんな...」

メア「万事休すだな。」

万事休す?いいえ。まだ手はあるじゃない。

紫「境符『四十結界(しじゅうけっかい)』!」

やられる前にやればいいのよ。

藍「紫様!?」

突然の事に動揺したようだから私は藍に命令する。

紫「作戦変更よ!ここでこいつらを倒すわ!」

その言葉に藍も納得したようだった。

藍「分かりました。式神『仙狐思念(せんこしねん)』!」

ドォーン!

藍のスペルカードがナイトメアに命中した!

藍「やったか!?」

え、ちょっと待ってそれはフラグだからやめてちょうだい藍。そういう時って大体...

メア「おお、びっくりした。あぶねぇじゃねぇかぁいきなりスペル放つなんてよォ」

ですよねー...

メア「そこまでして幻想郷を守りたいか?」

心底疑問に思っているようだ。

だが何がおかしかったのか、また笑いだして、

メア「ハハ!いいねぇ、壊しがいがあるよ!」

するとナイトメアが突如消えた!

藍「消えた!?」

紫「落ち着いて藍。不利だと思って一旦引いたか、」

そこでふと思った、なるべく考えたくないことを口にした。

紫「...奇襲を仕掛けて来たり、仲間が来るか。」

そう口にして私が冷や汗を流した瞬間、

待ったましたと言わんばかりに地面から黒い触手のような物が襲い掛かった!

紫「しまっ___」

不覚にも一瞬油断した私は捕まってしまった。ぬめぬめしてて気持ち悪い。

藍「紫様!!」

その時、本来ナイトメアが居たはずの場所とは逆側からナイトメアが来た。

メア「残念だったな。ちょっと連れてきたくてな。」

紫「ナイトメア...ぐっ。」

さらにナイトメアの隣にはもう一人いた。

藍「それに...エラー。」

エラ「よお。元気か?まあ元気なわけないが。」

紫「いったい何のつもりかしら?殺したいならさっさと殺したほうがいいわよ?」

強気に歯向かう。

メア「分かって無いなぁ。そーゆー訳じゃない。」

エラ「俺らは幻想郷の地理を良く知らない。だから一番幻想郷に詳しいやつを仲間にするかって寸法なんだよ。」

そこでナイトメアが私の目を見てきながら、

メア「もう一度問おう。俺らの仲間になれ。紫。」

紫「...」

エラ「リセットボールがあるんだから別にいいだろう?」

紫「...」

エラ「さあ...どっちだ?お前が死んだらそれこそ幻想郷のおしまいだぞ?お前しかリセットボールは扱えないんだから。」

藍が悲しい顔で私を見ている。承諾(しょうだく)してほしくは無いのだろうが、やはりこの状況になってしまったからには仕方が無い。

 

...それでも、簡単には諦めるつもりは無い。

紫「分かったわ。協力する。.......とでも言うと思って?」

それを聞いた瞬間、ナイトメアがにやりと笑った。

メア「あぁ、思ってない。だからてめぇには1度たっぷり痛めつけてやる。俺が直々にな。」




どーも。作者のよーむです。
遂に動きます。東方らしく言うなら、虐殺異変ですかね。次話ぐらいから残酷表現が出てくることだろうと思います。注意!
キャラクター紹介
ホラーサンズ
どこぞのピンクの悪魔並の爆食。好きな食べ物はヘッドドッグと本人が言っている明らかにやばい食べ物。残酷表現の3割ぐらいこいつになりそうだわ。(10÷6なんで3割は滅茶苦茶多いです。)自分の世界の奴に頭を割られているのでそんなに賢くない。が、パワーはその分高い。殺し方こそ残酷だがサイコパスでは無い。


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妖と悪夢の協力

次回は遂に始動しそうです!


私と藍は今何処(どこ)かに連行されている。

結局奴らの思う(つぼ)だ。

何度かスキマから弾幕を飛ばして抵抗してみるがナイトメアには当たらない。いや、効いていないと言うのが正しいだろう。

抵抗する度にナイトメアの触手が信じられない程の力で締め付けていく。もう抵抗する力は殆ど残っていなかった。

あれから小2時間程ナイトメアと戦っていたが話にならない。傷一つ付けられないのだ。

メア「全く。いい加減諦めな?リセットボールまであるっていうのに、何でそこまで抵抗するんだ?」

紫「はあっ、はぁっ...そんなの...簡単なことよ。私がこの幻想郷を一番愛しているからに決まっているじゃない...リセットがどうこうじゃないの。ここが破壊される姿なんて...絶対に見たくないわよ。」

メア「ふむ、俺にははっきり言ってそういう感情は分からん。だがそれもまた一興、というものなんだろうな。」

エラ「...着いたぞ。俺らのアジトの会議場だ。」

そこはボロ家としか言えないような場所だった。

所々廃れていてほこり臭い。

紫「随分古臭いのね。」

エラ「そりゃどーも。空き家がねえもんだからな。仕方なくここにした。」

キラ「お、おかえりー。」

ホラ「うぉ!まじかほんとに捕まえてるよ。」

...意外に騒がしい奴らだ。って、仕方なく?

紫「仕方なく...ってまさか、」

メア「お、察しがいいなぁ。紫さんよぉ?その通り。ついでで住処(すみか)の提供もしてくれたら助かるわ。」

...随分生意気な事だ。

そのとき、ナイトメアがエラーに目で合図すると、

エラ「術式」

私は耳を疑った。術式は西洋の結界術で、私も習得しようとして出来ていない技の一つだ。

メア「よ~しよし。お前らの能力は封印させてもらったからな。」

術式という時点で嫌な予感はしていた。

メア「では、もう一度聞くか。俺たちの仲間にならないか?

紫「...その前に一つ聞かせて頂戴。」

メア「ふむ...なんだ?」

紫「あなた達は幻想郷に住んでて幸せそうだったけど、あれは全部演技だったのかしら?」

率直に疑問に思ったことを聞いてみる。すると、

メア「いいや、演技じゃねぇ。」

紫「じゃあどうして...」

すると隣のエラーが割り込んできた。

エラ「帰る方法が見つかった。が、その方法を実践するのがこの方法しかなかった。だからだ。」

紫「...分かっているつもりだったけど、思っている以上に残酷なのね。」

メア「それに、俺らはある奴らと停戦条約をしていた。ここで暴れて影響が無いかを確かめるためでもあったな。」

紫「リセットボールは機能するのでしょうね?」

一番大事なことだ。もし機能しないなら完全に騙されていることになる。

エラ「何なら一回見てみるか?」

そう言うと何やら指をカタカタしてきた。まるでキーボードをいじっているかのようだ。

すると、エラーの手にあったリセットボールが淡い青色に光り出した。

それを私にくれる。

もうナイトメアも拘束していない。脅威ではないと判断したのだろうか。

メア「投げてみろよ。」

言われた通り投げて地面に着いた瞬間、カッ!と光ると、謎の空間に飛ばされた。

エラーとナイトメアもいる。

エラ「ほら、本物だって言っただろ?」

紫「え、ええ...」

私はいまとてもびっくりしている。信じられない。正直誰かが作ったホラ話としか考えていなかったからだ。むしろ最終兵器みたいなものだと思っていた。

見上げるとたくさんの数字が浮いている。多分これで時間軸を決めるのだろう。

エラ「信じてくれたか?」

なんて聞いてくるものだから、私は仕方なくこう答えた。

 

紫「はあ...分かった。本当よ。協力しましょう?

こうして、私は遂に幻想郷を裏切ってしまった。

 

どうせ失敗すると思ってたし、リセットボールがあるなら平気だと思い込んでいた。

 

ある一つを除いて。




アンダーテールAU TOPIC
エラーは接触恐怖症。むやみに触れられると数時間固まってしまう。



どーも作者のよーむです!長らくお待たせして、遂に次回から本編となりそうです!実に長かった...長すぎた...


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虐殺開始!

初めに言っておきます。すいません。投稿めちゃ遅くなりそうだから一旦ここで出させてもらいました。次こそ始まります!!すいませんでしたぁぁぁぁぁぁぁぁ


博麗神社ーー。

神社の境内で、霊夢と魔理沙が話していた。

霊夢「最近紫が稽古させてくるけど、なにかまたやるつもりなのかしら。」

魔理沙「やるって、第三次月面大戦か?」

そう魔理沙が聞くと大きな溜め息をつき、

霊夢「依姫(よりひめ)たち月の民にはどうやっても勝てないわよ。それに、囮になるのももうこりごり。」

そういうと魔理沙がそりゃあそうだぜ。って言いながら笑った。

魔理沙「なあ、霊夢。」

霊夢「ん?」

魔理沙「この頃サンズ達見ないな。」

霊夢「ああー。確かに、見ないわね。あの時は急にここを出るって言うもんだから驚いちゃったわよ。」

1カ月程前、エラーがあの書記を発見した数日後、サンズ達は次々に居候(いそうろう)させってもらっていた皆に別れを告げると、足早(あしばや)に去ってしまったのだ。

本人(いわ)く、紫が家を持ってきてくれたらしい。

境界を操る程度の能力を持つ紫なら決して不可能では無いが、不思議に思った霊夢は本人に聞いてみたらしい。すると驚きの答えが返ってきたのだ。

紫(サンズ達に家?やぁね、今で生活出来て問題無いのに、そんなお節介する訳無いじゃない。)

と言ったのだ。霊夢の良く当たる勘は今日も働き、不安を的中させたのだ。

霊夢「うーん...」

魔理沙「どうした?お前、あいつらそんなに気にかけてたか?」

そう聞かれると首を振って、

霊夢「いや、そうじゃなくてさ、」

そう言いながら空を見上げる。

もう少しで雨が降ってきそうな雨だ。

霊夢「あいつらそれなりに強そうだったし、何より過去に虐殺(ぎゃくさつ)の経験があるらしいし、面倒な異変起こさなければいいなって。」

魔理沙「それもそうだな。うわわ、こりゃあ土砂降りになるぜ、今日は霊夢ん家に泊まらせってもらおっと。」

霊夢「えー。別に急いで帰ればいいじゃない!」

魔理沙「別にいいじゃんか。減るもんじゃないし。」

霊夢「増えてるわよ...」

 

* * *

 

ククク...遂に!遂に紫たちを仲間に引き入れる事に成功した!これで負け筋はかなり減ったぞ!

紫達を仲間にした喜びで思わず理性が飛びそうになる。

しかし...その前に一つ気になることがある。

エラ「しかし紫。おまえ、いずれこうなると分かっていたんじゃないのか?」

そう聞くと少し微笑み、

紫「あら、ばれちゃったかしら?」

と告げた。

エラ「まず俺らのヒントが載ってた本にかなり小さな結界が張られていたのに気付いてな?おそらく持ち出すと絶対的な記憶力を司っている阿求に気付かれるからだろう。」

紫「...」

特に反応は無いので俺は話を続ける。

エラ「あの結界は恐らく小っちゃすぎて並の人間には見えないもしくは、反応しない特別な結界なんだろうな。事情を説明しようにも情報がもし漏れたら大変だしな。お前はいずれこうなることを(さと)り、その為に最近霊夢や魔理沙に稽古させているそうじゃないか。」

紫「...ええ、そうよ?」

まだ暴露しないのでもう少し問い詰める。

エラ「極めつけはお前、クロスの世界のXガスターと会った事あるそうじゃないか。以前Xガスターが訪問しに来たんだろ?世界を作るために参考にするためだが知らんが。」

Xガスターとはクロスの世界の創造主であり、リセットボールを開発した一人でもある。

紫「本なんて焼き払えばいいのよ。幻想郷を危険な目に合わすぐらいなら、その程度の罪軽いもんよ?」

エラ「シュミレート。」

そう一言告げると、紫が一瞬、ほんの一瞬だけ驚いたのがうかがえた。やはりそうか。

エラ「同時に幻想郷崩壊シュミレートをする絶好の機会でもあった。世界同士がぶつかるような大戦争ってのはな、落ち着いて分析した方に軍配(ぐんぱい)が上がりやすいんだよ。いくら強かろうと、大将がダメダメじゃあ、意味が無い。」

そこまで告げると紫が諦めた様に話した。

紫「困ったわね。貴方には全て見抜かれてるみたい。ここまでやられたのは幽々子(ゆゆこ)に次ぐ二人目よ。そう、私はこの幻想郷を心から愛してる。だからこそ、幻想郷が危機にさらされるとまともな思考が出来なくなるのよ。焦りから、かしらね。...良いわ。思う存分暴れなさい。その方がデータも取れて助かるし。」

エラ「よし。」

 

翌朝ーー。

 

メア「じゃあその通りだ。ターゲットは霧の湖に住むワカサギ姫と、同じく周辺をうろついているチルノと大妖精だ。チルノと大妖精は片方だけ残しても構わんぞ。その方がネガティブが溜まるからな。」

心底楽しそうにペラペラ話すナイトメア。これが闇サンズ達の本性なのだ。

マダ「よっしゃあーー行くぜ。」

 

 

こうしてマーダーとエラーは霧の湖に向かった。




結局戦闘は次からになってしまった.......(期待してくれた人、もしいたらすいません........)
TOPIC
マーダー、ホラー、キラーの三人はそれぞれ平行世界のサンズの未来の姿。他の三人はサンズ本人とは何の関係も無い。

ナイトメアはネガティブな雰囲気じゃないと思うように力が出ない。そのため、今回の件でもなるべくネガティブを溜めようと考えている。


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虐殺の始まり

大分遅れちゃった...


かくかくしかじかでサンズ達に協力した紫達。

 

紫「ねえ、ナイトメア。」

メア「メアで良い。もう仲間なんだからな。で?何の用だ。」

紫「なるべく自然なデータとしてこの戦いを始めてほしいから、霊夢たちにこのこと伝えていいかしら?」

そう言われると少し悩んだそぶりを見せたがすぐに頷きいた。

メア「良いぜ?...でもそれ自然か?行動すらしてないのに。」

紫「んー...まぁ平気でしょ。」

 

***

博麗神社___

 

霊夢「あーーー暇すぎて死にそう。」

魔理沙「じゃあ大体の日の霊夢は死んでるな。」

霊夢「別にそういうこと言ってんじゃないのよ...」

そう言われた霊夢はプイっとそっぽを向いてつぶやいた。

その時、

紫「霊夢!」

魔理沙「ぎゃあああBBAだぁぁ___」

紫「殺すわよ?魔理沙。ところで、霊夢。もちろん魔理沙も。...大異変よ。」

霊夢「何ですって?紫がそういうってよっぽどのことなのね。で?」

もはや異変になれた霊夢や魔理沙は大した危機感も持っていない。ちょっとめんどくさそうに紫に聞いた。 暇で死ぬって言ったのはどこのどいつだよ。

紫「サンズ達。異変を起こすわ。幻想郷の妖怪やもちろん人間全員が危険よ。」

魔理沙「それってどういう___」

紫「虐殺。」

魔理沙を遮って紫が話した。

紫「サンズ達が話してるの聞こえたの。あいつら、幻想郷の妖怪やあんた達みたいな強い人間を虐殺するとか言ってたわ。」

我ながら上手い演技ね...とか思っていた紫だった。

霊夢「そんな馬鹿な...あいつらになんの利点があんのよ。」

紫「知らないわよ。そんな事。私は訳ありでちょっと口はさめないからいつも通り解決してね、霊夢。ついでに魔理沙も。」

魔理沙「私はついでかよ...」

 

***

 

霧の湖___

 

チルノ「あははー!あたいったら最強ね!また蛙を氷漬けにしてやったわ!」

大妖精「もー。それで大ガマさんに丸呑みされたの忘れちゃったの? 」

チルノ「また腹の中で冷やしてやるから問題ないよ!」

ここに住んでいるチルノと仲のいい大妖精が遊んでいた。

エラ「ぴぴ。ターゲット発見。」

マダ「なんだそのぴぴって...」

エラ「で?何か策あんのか?暗殺はつまらんし。」

そう聞かれるとフューウと口笛を吹いてマーダーが答えた。

マダ「流石だな。まぁ普通に話しかけて裏・弾幕ごっこで殺すのが1番いいだろ。」

 

***

マーダーとエラーが霧の湖に行く前、

紫「そういやあなた達弾幕ごっこ知ってるのかしら?」

メア「そんぐらい知ってるわ笑 霊夢たちに教えられたからな。」

紫「スペルカードルールはそりゃ知ってて当然よ。ちょっと語弊を産んだわね。言い方を変えるわ。」

そう前置きすると声を潜めて紫が聞いた。

紫「幻想郷にはスペルカードルールと、裏・スペルカードルールがあるの。」

エラ「なんだそりゃ?初めて聞いたぜ。」

紫「スペルカードルールはあくまで実戦形式だけど命に関わる程の危険なものじゃないでしょ?でも、人間はともかく妖怪達はそれじゃあちょっと困ってたみたい。どうせ喰って殺すんだから弾幕で殺せるようにしてくれないかって。」

すると理解の早いエラーが口を挟んだ。

エラ「ほーう。それで作られたのが命の危険がある裏・スペルカードルールか。」

紫「そーゆう事。このルールは人間を結構簡単に殺せるある意味では画期的なルールよ。」

このルールにあまり納得してないのか、明らかに皮肉を込めて紫が告げた。

紫「でも、このルールは妖怪どころか神だって。種族関係なしに死ぬ可能性があるわ。だから異変とかでも皆知ってはいるけど裏・スペルカードルールを使ってくる人はいないわよ。皆死にたくはないからね。」

ホラ「つまりあれか、そのルールを使えば虐殺がスムーズになると。」

 

***

 

マダ「裏のスペルカード、ねぇ。」

チルノ「あれ?大ちゃんあれ、サンズじゃないか?」

エラ「あ、やべ」

大妖精「ほんとだ、サンズさんだ。2人だけだけど」

チルノ「おーい!なにやってるんだー?」

マダ「あちゃあ。まぁいいや。チルノ、弾幕ごっこしないか?」

チルノ「お?サイキョーのアタイに挑むとは、すぐに後悔させてやる!」

その言葉を聞きながらマーダーはスペルカードを取り出すと、カードの裏向きをチルノに見せた。

大妖精「え、まさか.......」

マダ「裏のスペルカードルールだけどな?」

大妖精「サンズさん、あなた達、一体何を考えて...」

エラ「残念ながらお前達には分かって欲しくても分かれないんだ。まぁ訳ありとだけ伝えておこう。」

マダ「どうした?怖気付(おじけづ)いてしまったか?」

チルノ「そ...」

マダ「ふむ。」

チルノ「そんなことないもん!アタイがマーダーに勝てば良いだけの話じゃん!」

大妖精「チ、チルノちゃん......」

マダ「ふむ。その心意気(こころいき)は認めよう。妖精とは思えんな。」

上から目線でそう言った瞬間、マーダーが腕を振ると同時に大量の骨がチルノに向かって行く!!

大妖精「チルノちゃん!!」

チルノ「大丈夫!これくらいなら...」

何とかチルノが身をこなしてかわした。

マダ「わお。これをかわすか。妖精だからと侮りすぎたか?」

チルノ「そっちが行くならこっちも行くよ!氷符『アイシクルフォール』!」

チルノ1枚目のスペルカード!弾幕がチルノの横に並ぶと氷柱のように降り注いでくる!!

マダ「なんだ。スペルカードって言うからどんなものかと思ったが、」

ニヤリと笑うとショートカットで一瞬にしてチルノの目と前に移動した。

マダ「目の前ががら空きだぜ?」

チルノ「あ、しまっ___」

マダ「喰らいな。ガスターブラスター。」

大きなブラスターをチルノの目の前で構えると、

ズドーーン!!

チルノ「う...ぐぁ..」

あまりの一瞬の出来事に動揺したチルノは一瞬反応が遅れた。

腹部の右側を少し焼かれてしまった。

大妖精「チ、チルノちゃん!」

大妖精が慌てて助けに行こうとすると、

エラ「おーっと。弾幕ごっこは1VS1だろ?お前は俺とだよ。」

エラーの目から真っ青な糸を出すと一瞬にして大妖精を縛ってしまった。

大妖精「い、いや...だ...」

チルノ「やめろ...大ちゃんは...アタイが...」

怖い。初めてチルノが感じた感情だった。

強いからと言うより、こんな事が平然と出来るサンズ達自信が怖かった。

チルノ「怖くない...怖くない...だって__アタイは最強なんだから!!氷符『グレートクラッシャー』!」

チルノの体以上もある大きな氷塊をマーダーに投げまくる!

マダ「そんな単調な攻撃当たんねぇぞ!」

そうマーダーが言った通り、全部ショートカットで交していく。

が、油断していたのか氷塊がマーダーの目の前まで飛んできた!

その間僅か1mほど__時間にして1秒もかからないでぶつかる。

ドォォォン_

チルノ「やった!?倒した!?」

が、そんな期待も(むな)しく、煙の中からマーダーが現れた。

マダ「そうは問屋が卸さないぜ?こっちも少しくらい暴れさせてもらうか。骸符『エッジズマッドボーン』!」

高速で大量の尖った骨がチルノに向かっていく!

チルノ「く...」

さっき食らったダメージが見た目以上に聞いてるのか、かなり辛そうだが何とか避けている。大妖精が大丈夫かとホットした次の瞬間___

チルノ「あ、しまっ__!?」

グサッ__

 

 

大妖精「ウソ...」

戦いを見ていた大妖精は絶句した。目の前で友達が殺されたのだから仕方が無い。

エラ「終わったか。」

エラーが不意に縛られている大妖精に近付くと

エラ「折角だしせめてもの優しさだ。2人ともまとめて地獄行きになってもらおう。」

大妖精「やめ_「さよならだ。」」

グキッ__

そう言いエラーが手に持ってた糸を引くと、大妖精の頭の首を折った。

 

 

チルノ「はぁ...はぁ...うぐっ...」

マダ「初めて弾幕ごっこをやったが、こりゃあいいな。さて、と。」

チルノ「大ちゃん...守れなかった...アタイが...守るって...言ったのに...」

マダ「残念だ。今頃はもうエラーに殺されてるかもな。地獄へ行く時くらい一緒に行きたいだろう?安心しな。すぐに楽にしてやるからよ。

そしてマーダーは何個ものガスターブラスターを設置すると、

マダ「俺たちが元の世界へ帰るためだ。許せ。」

そう言い残し思いっきりチルノ目掛けて撃った。

 

マダ「あと何回___こんな事を続けるんかな。もう__虐殺はやめるって言ったのにな。




初めての実戦スペルカードでしたがいきなり結構残酷になりすぎたかもしれませんね笑まぁその辺は人によりますかね。
なんと言うか、やっぱり霊夢と魔理沙って面白い話が作りやすいですよね。どうしてもココ最近は面白さが抜けてた所があるので。大妖精とかロストワードを参考にして話させてたんですがそれぽかったかな?
キャラ紹介
八雲紫
幻想郷の賢者が1人。BBA扱いされる事も多いけど実力は高い。能力は境界を操る程度の能力。色んな境界を操れ、生と死の境界を初めスペルカード名に取り入れられてる事が多い。紫と言えばスキマだが、あれもその能力の一環である。誰かさんが振り下ろした木槌を素手で受け止めた事があるとか。

TOPIC
エラーは目から糸を出せる。その糸を使い相手を縛ったりするのがエラーの得意技。


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異変解決に向けて

めっちゃ遅れました。すいません!
しばらく投稿は遅れそうです...


マダ「戻ったぜ〜」

霧の湖で一仕事(虐殺)を終えた2人が戻ってきた。

エラ「殺って来たよ。チルノ()と大妖精だ。コアコードは出なかったけどな。」

紫「そう。まあ良かったわ。裏・スペルカードルールは滅多な事では使わないからちゃんと出来てるか心配だったのよ。あれは自然の摂理に反している者だから。」

裏・スペルカード、略して裏スペは幻想郷で隠れて行われている本当の戦闘だ。弾幕だけでなく、接近戦、反則行為、何をしても良い。また、負けた方の危険度がグンと上がり、大方は死んでしまっている。

マダ「これからあいつ(霊夢)にバレていくんだろうな。そうなったら大変だ。」

紫「そうね。霊夢はあんな子だけど異変解決のスペシャリストだからねぇ。何かと手を売ってくると思うわよ。」

そのとき、エラーかニヤリと笑った。

エラ「関係ねぇよ。全員殺すだけさ

 

***1ヶ月後...(霊夢、第三者目線)

紅魔館___全壁を紅で染めた不気味な雰囲気を醸し出す吸血鬼の館だ。当主である幼き吸血鬼(レミリア)とそのメイド(咲夜)、そして1人の巫女(霊夢)がレミリアの部屋で話していた。

だが、いつもの軽い雰囲気(ふんいき)では無い。部屋の中には重々しい空気が流れていた。

霊夢「...と言う事よ。サンズ達は...悪いけど、もう敵よ。もし見かけたら倒す必要があるわ。」

咲夜「でも、それは本当なの?霊夢。あのサンズ達は戦いには明らかに精通してたけど、好戦的では無かったじゃない。」

霊夢「全部演技だった可能性も有り得るわ。」

レミ「どの道、サンズ達を倒すしか手は無いわけね?」

霊夢「えぇ。それともう1つ。」

現在1番の異変は妖精が殺された事だ。本来自然そのものである妖精はその自然が無くならない限り絶対に死なない。というか、死んではいけないものだ。

霊夢「最近、チルノと大妖精を見ないのだけど、知らないかしら?」

霊夢は、早くもその変化に気付いていた。

レミ「チルノですって?知らないわよ、あんなちょっと強いだけの妖精。」

咲夜「私もチルノは知りませんわね。」

霊夢「そう。でも、多分、あいつらは1番の被害者よ。

レミ「なっ...もう始まってると言うの!?」

焦った様子でレミリアが聞く。

霊夢「えぇ。チルノは1週間に1回くらい飽きもせず弾幕ごっこを勝負しに来てたからね。それがここ1か月前から途絶えたの。霧の湖に何回か行ってみたけどチルノと大妖精らしき影は見えなかったし。」

咲夜「そう...」

霊夢「あんた達がそんな簡単に死にはしないと思うけど、気を付けなさいよ。」

そう聞いた瞬間、少しレミリアが不貞腐(ふてくさ)れたようにして、

レミ「ふん。そんな事言われなくても分かってるわよ。」

と言った。

霊夢「ところでレミリア、皆にもこの事を伝えるけど、作戦会議が出来る方が良いと思うのよ。此処(ここ)、使って大丈夫かしら?」

レミ「ええ、基本問題無いわ。」

霊夢「分かったわ。それじゃあまた。」

 

あいつら___一体何を考えているの?




次第にお互い動きが出てきています。この後どうなるかは__僕にも分かりません。


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マーダーの過去と第2の虐殺

前に投稿した時から時間が空きすぎて話にズレがあったらスマソ
毎回話の導入にめっちゃ手こずる(笑)


真夜中の迷い家___

マダ「......ぐっ....パピ...ルス」

皆が寝静まっている中、1人マーダーがうなされていた。

マダ「すまない.....全部..あいつの....せい...だ...」

 

翌朝__

メア「おいマーダー。」

マダ「あ?なんだ?」

面倒くさそうにマーダーが返事をすると、

メア「お前......昨日なんの悪夢を見てた?」

マダ「...なんも見てねぇよ」

メア「嘘つくな。俺の能力でそんなのお見通しだ。」

マダ「.....俺がパピルスを殺す夢だ。何度も何度も...同じ事を繰り返す。」

観念したのかマーダーは話し始めた。

メア「それってまさか?」

マダ「あぁ、もう何十年も前の事だが、俺がモンスター達を裏切り殺戮を繰り返してた頃の事だろうな。忌々しい夢だ。」

マーダーは過去に大量に同族のモンスター達を虐殺してきた。パピルスと言うのはサンズの共通の弟だ。

メア「......そろそろマズイかもな」

マダ「何の話だ?お前もなんか隠してんだろ」

問い詰めると意外にあっさりと話し始めた。

メア「お前らの闇のAU世界は俺が世界事永久凍結しといただろ?だが何故だかコアコードだけが盗まれ俺らの世界は形だけの抜け殻となった。」

過去にマーダー達の世界は地下に落ちてきた人間(キャラ)によって破壊されたが、ナイトメアの力で彼らの世界を凍結していた。が、アンダーテールの世界を形作る重要機関でもあるコアコードが抜き取られた事により、その効果が無くなってきているのだ。

マダ「ああ?それがなんだって言うんだよ?」

メア「お前がその夢を見たって事は、俺の凍結さえ解けてきているって事だ。そうしたら今度こそ俺らの世界は無くなる。コアコードを使ってしても再復興出来るか分からんな。」

マダ「つまり時間が無いと?」

メア「ああ、調べるのに手間かかり過ぎた。こりゃまいった」

マダ「...とっとと終わらせた方が良さそうだな」

2つの闇はニヤリと笑う。

 

魔法の森__

一日中森の瘴気(しょうき)に覆われた暗い森。普通の人間は近寄ることすら出来ず、人が訪れる事などめったに無い。その森の中の家に2人の魔法使いがお茶会をしていた。

魔理沙「でな、これでまた良い魔法が出来そうなんだよ…」

アリス「あんたはいつも攻撃する事ばっか考えてるわねぇ」

霧雨魔理沙とアリス・マーガトロイドだ。2人とも魔法の森に住んでいて、ライバル関係でありながらも仲は良いようだ。

魔理沙「そんな事ねぇよ!」

呆れられたようにアリスに言われムッとしながら言い返した。

アリス「じゃあその魔法何に使うのよ?」

魔理沙「......霊夢を倒す為に」

アリス「...ほらぁ」

結局魔理沙は攻撃する事しか考えてないらしい。

魔理沙「そういえば最近サンズ達を見たか?」

ふと思ったように聞いてきた。

アリス「サンズ?あぁ、半年くらい前に幻想郷に迷い込んだ奴らでしょ?それがどうしたのよ?」

魔理沙「紫からサンズ達に気を付けろと言われたんだよ。霊夢もな。」

アリス「そういえば噂だとあいつらって元は人殺しだったそうじゃない。やっぱり本当にマズイって事なのかしら?」

魔理沙「あぁ、下手したら異変でも起こしかねないかもな。」

異変__幻想郷で度々起こる原因不明の異常現象である。人体に有害な紅い霧が発生したり__春が奪われたり__謎のカードが流通したり。異変のパターンも様々で、予測不可能。そんな異変に対処するのが、博麗神社の巫女の博麗霊夢を初めとする人物達である。

魔理沙「もし攻撃されたら容赦無く殺しにかかっても良いらしいぜ。」

アリス「そこまでって、余程紫は危険視してるのね。」

魔理沙「そうらしいぜ。」

その時、魔理沙の目に確かに写った、2つの陰__それはホラーとキラーの姿だった......




ナイトメアの能力が少し明るみにされました!
他のサンズも隠れた能力を身に付けています!

TOPIC
ホラーは実は6人の中でも1番か2番に優しい性格。


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魔理沙&アリスvsキラー&ホラー
激闘の魔法使い1


小説でこういう戦闘を書くのって思ったより難しい…


2人__確かにそこに居る。

魔理沙「......アリス、これは本格的にピンチかもな」

アリス「何を言ってるの?」

魔理沙「後ろだ。サンズだ...」

言われて後ろを振り向いて見ると__確かに居る。

アリス「まさかこんな夜に最悪の弾幕ごっこをするとはね。」

魔理沙「裏スペなんだからごっことは言えないけどな。」

 

 

今朝__

キラ「おいタコ、」

メア「あ?てめぇ殺すぞ?」

ナイトメアは体から生えてる触手がタコに似てる事から良く弄られているようだ。

キラ「そう言うなって。今日の仕事は俺とホラーで行かせて貰って良いか?」

メア「...別に良いが」

余程言われる事が嫌だったらしい。不満げにも(うなず)いてくれた。

 

 

その日の夜__

ホラ「なぁキラー」

キラ「なんだ?」

ホラ「俺たちが最後にこうやって虐殺を楽しんでたのってどれくらい前だった?」

キラ「...300年は前だったな。」

サンズ達は世界をナイトメアに凍結して貰った後、新しい世界で7人で住んでいた。その為長い間殺しに手を付けていなかったのだ。

キラ「さてさて、お目当ての魔理沙とアリスはどこに居る?」

ホラ「でも魔理沙もアリスもかなり強いそうじゃん。大丈夫なのか?」

キラ「まぁこっちは手の内隠してる訳だし有利だからな。殺せれば良いんだが。」

そうこうしてるとキラーが見つけた。

キラ「あったぞ。あそこに居る。」

ホラ「あれ、バレてね?」

キラ「...あれはバレてんな。いつから気づいてたんだか。」

 

 

魔理沙「ヤバいバレた!」

アリス「出来れば逃げたかったけどこれじゃ逃げれるか怪しいわね!」

そう言いながらアリスが空へ飛ぶ。

が、

キラ「させるかよ。Gravity attack(重力操作)!」

アリス「っ!? うぐっ_」

キラーが伸ばした手を真下に突き付けた瞬間、アリスが何かにに叩き落とされたように地面に叩きつけられる。

キラ「おいおい逃げようとは、そうは問屋が卸さないぜ?」

魔理沙「なんだ...?今...の?」

キラ「俺の魔法みたいな物だな。ホラー以外全員使えるが。」

特に凄む事も無く平然とキラーが答える。

魔理沙「...まぁいいさ。逃げれないなら、倒すのみだ!」

空元気にも魔理沙が宣言した。

キラ「そう言う戦闘心、嫌いじゃ無いぜ。へへっ、少しは面白く死んでくれよ?

 

魔理沙vsキラー

 

魔理沙「魔符『スターダストレヴァリエ』!」

大量の小さな星型弾がキラーを襲う!

キラ「そんな攻撃で俺に当たると思うなよ!」

キラーはまるで瞬間移動でも使ってるかのように綺麗に弾幕を(かわ)していく。 いや、実際には限りなく瞬間移動に近いものだが。

魔理沙「どうなってんだ!?確かに当たってるように見えてるのに瞬きすれば無傷で立ってやがる......」

キラ「どうした。その位か?もっと暴れてくれるかなって思ってたのによぉ」

魔理沙「言われなくても!」

そう叫ぶと魔理沙はミニ八卦炉を正面に構え、お得意のスペルカードを宣言する!

魔理沙「恋符『マスタースパーク』!」

一直線に強力なレーザーが放たれる!

キラ「そうだ、それそれ。その時を狙ってたんだよ

魔理沙「なんだと!?」

マスタースパークが放たれると同時にキラーはマスパの軸から離れ、落ち着いた様子で右手を上に掲げる。そしてキラーが宣言する。

キラ「スペルカード発動 血符『ブラッディダガー』」

魔理沙「っ!?スペルカードだと!?」

 

無防備な魔理沙に無数のナイフが迫る。




これから魔理沙とアリスがキラーとホラーと戦います!
魔理沙は大丈夫なのでしょうか?実はここで重症を負わすか避けた事にするか迷っています

TOPIC
ホラーは物忘れが激しい


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激闘の魔法使い2

以前魔理沙とキラーの攻防は続きそうです


目の前に5本程のナイフが迫る。 だめだ、マスタースパークを撃ってるせいで身体がまともに動かせない。撃ったら中断する事も難しい。 まずい、私、ここで、死ぬ

その時霊夢と弾幕ごっこを終えた何気ない日が思い出された。走馬灯って奴なんだろうか。

魔理沙「クッソーまた負けた!」

霊夢「あんたはいつも攻撃が真っ直ぐで避けやすいのよ。たまにはちょっと変わったスペルも考えてみたら?」

魔理沙「あー?なんだ勝者の余裕かー?」

霊夢「そーゆー訳じゃないわよ。」

 

クソ。結局霊夢に勝った事なんて数回じゃないか。それもマグレみたいな奴ばっかりだ。こんな所で私の努力全て無駄にされるのか?

嫌だね。私は、まだ死ねない!

魔理沙「っはぁっ!!」

発射途中のマスタースパークごと身体中を犠牲にしてなんとかナイフを避ける。一瞬キラーの驚いた顔が見れる。同時に結構な痛みが全身を襲う。でもこんな所でくたばってなんかいられない。

魔理沙「は、ははっ。ど、どうした。さっき、驚いてたな」

キラ「ははっ。まさかあんな避け方するとはな。だがさ、それで勝てるつもりか?

魔理沙「今はもうこのハンデ(痛み)じゃ勝つのは絶望的だけどな。それでも諦めなければ勝機はある。私はそう思ってるぜ。」

キラ「そうか。じゃあ死ね。炎蝶『クリムゾンバタフライ』!」

紅い蝶が出てきたと思うとその蝶から無数のナイフが放たれる!さっきのは一般的なナイフだが、今度のはよく見るとバタフライナイフになっている。まさかダジャレなのだろうか。とても寒い

魔理沙「クソッ、お前本当に幻想郷に来たばかりなんだろうな?なんでこんなに裏スペにすら慣れてるんだ!?ただの殺人鬼なら本格的な戦闘には疎い筈だぞ!」

キラ「じゃあただの殺人鬼では無い。それだけだ」

さっきみたいな事になってはマズイから私のお得意のマスパは全く撃てない...!参ったぞ、あまりスペルカードを持ち出していない。後3枚だ...

魔理沙「これでも喰らえ!」

キラ「おいおい、ただの弾幕か。さてはあまりスペルカードを所持していないな?俺にこんな弾幕が通用しないのは見え見えだろ」

随分自信気なキラー。それだけ過去の戦闘経験が多いと言う事だろう。実際には紫と同じくらいの年月は生きてるらしいし。

するとキラーが動きを見せた。

キラ「折角の裏スペなのにただの弾幕だけだとつまらんな。やっぱり格闘も折り入れての子のルールだよな?」

そう言うとあっという間に近付いて魔理沙にナイフで斬撃を繰り出した!

魔理沙「うわっ!?そんなのありかよ!」

キラ「裏スペは基本なんでもありだぜ。サシで戦うって事以外はな。」

奇跡的に魔理沙が間一髪避けるが、そのまま流れる様にキラーは斬りつけていき、ついに、

ザシュ__

魔理沙「あがっ!う、ぐぅぅっ!」

腹をナイフで切りつけられてしまい、魔理沙が痛みに(もだ)える。

キラ「ほら、苦しめ。その苦しんでる姿を眺めるのが最高なんだろうが。勿論男女問わずにな。」

痛みに耐えながら魔理沙は1枚のスペルカードを取り出した。本来は黄色に発光しているカードだが、このカードは赤い。

魔理沙「ラストワード発動__『ブレイジングスター』!」




魔理沙がいよいよヤバそう。裏スペって俺のオリジナル設定なんだけど、これ明らかに霊夢や魔理沙とか人間キャラ不利だよね(´・ω・`)
TOPIC
キラーは普段はほわほわしているけど、趣味は死体蹴りらしい。


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激闘の魔法使い3

ただでさえ投稿が死ぬ程遅かったのにこの話だけで何話出すつもりなんだろ


博麗神社__

 

妖怪退治を主にするこの神社に、1人の妖怪が向かっていた。白いTシャツ、短パンやマントなど、少し男っぽい服装をしていて、何より特徴的なのは頭に生えてる2本の触覚だろう。 彼女の名前はリグル・ナイトバグ。夜の蛍の妖怪だが、その触覚の為か、よくゴキブリと間違えられる。彼女はある事を霊夢に話す為向かっていた。

リグル「れ、霊夢〜いる〜?あはは...」

霊夢「ん?なんだ、リグルじゃない。どうしたのよ?あんたがここに来るなんて珍しいわね。」

急に霊夢に話しかけられ一瞬びっくりしたが、言わなくてはいけない事を思い出し、思い切って霊夢に伝える。

リグル「あの、サンズが、魔法の森の中に入っていったのを見たんだ...」

霊夢「なんですって?サンズ達が?...嫌な気がするわね。もう少し詳しく話せるかしら?」

リグル「うん。その時に魔理沙とアリスの名前が聞こえたんだよ。もしかして2人の命を狙ってるのかもって思って焦ってここに来たの。」

霊夢「魔理沙っ...分かったわ。今丁度暇だし行ってやるわよ。ありがとね、リグル。」

そう言い残すとあっという間に飛んでいってしまった。

 

 

魔理沙「ラストワード__『ブレイジングスター』!」

腹の痛みに耐えながらも箒にまたがり、キラー目掛けて猛スピードで突進してきた!

キラ「なんだと!? がっ!」

これには流石のキラーも驚いたようで、慌てて躱そうとしたものの吹っ飛ばされた。

魔理沙「やった!!」

ドォォォン_

そのまま木の幹に叩きつけられた。スケルトンなのに壊れないんだな_と変な所で関心してしまった。

だが__

キラ「HAHAHAHAHA!!てめぇやってくれんじゃねぇか

キラーの目から墨汁のような黒い液(ケツイ)が垂れる。あれを喰らってもまだ戦えそうだ。とんでもないタフさだ。

既に魔理沙は立っているだけでも辛そうだ。魔法使いは道具等も特に駆使して戦う為、準備が出来ないと本来の力で戦えない。今の状態では勝つのはほぼ不可能だ。

だが魔理沙は逃げる事も出来ない。ここで逃げたらきっとアリスは殺されてしまう。ライバルでもあるアリスが突然にして殺されるなんてとても辛い。

魔理沙「クソっどうすりゃ良いんだ...まさかあれを喰らって耐えるなんて想定外だしな...」

キラ「こっちも時間が無いしさぁ、とっとと死ね

ナイフの切っ先をこちらに向けてまた宣言する。

キラ「スペルカード発動__瞬血『ブラッディサウザンダガー』!」

瞬間__

ブォォン!

とんでもないスピードで魔理沙の横をナイフが通り過ぎて行った。

魔理沙「なっ...!?」

キラ「ナイフ1本でビビったなんて言わせないぜ?後999本あるぞ?」

絶対的な優位を物にしたキラーは笑いながらそう言う。

 

* * *

 

アリスvsホラー

 

アリス「行きなさい!上海!蓬莱!」

ホラ「そういやアリスは人形を使った魔法が得意なんだったな」

アリス「そうよ。器用さで私に勝つなんて無理な話よ」

ホラ「安心しろよ。俺は不器用だからさ、力加減も出来ないんだよ。痛かったら悪いな」

そう言うと骨をケタケタ鳴らしながらホラーが笑う。

ホラ「今宵の夜飯はお前のヘッドドッグだ

アリス「っ!」

ホラーの強い圧に潰されそうになるが、決死の精神力で上海達を操りホラーに攻撃を仕掛ける。

アリス「殺せるものなら殺してみなさいよ!紅符『和蘭(オランダ)人形』!」

十文字にレーザーの入った人形達が一斉にホラーへと目掛けて突っ込んで行く!

ホラ「大した器用さだな。この10をも越える人形全部操ってるのか。」

それだけ言うとホラーは自慢の肉切り包丁を持ち直し、構える。

ホラ「でもな、人形なんて脆すぎるんだ。よく見ておけ、闇サンズ1の力自慢、ホラーサンズのスペルカードを!刃符『ブレードエッジ』!」

構えた肉切り包丁を力強く振った瞬間とてつもなく強い斬撃波が辺りを襲った。

アリスの人形はあっという間に原型も無い程に壊され、斬撃波はアリスの元にまで来た。

慌ててアリスが魔法でガードするが、あっけない程簡単に破壊されてしまった。

アリス「ぐぁっ......」

ホラ「まともに受けたクセに思ったよりダメージ入ってないな。」

アリス「このくらいで...勝った気でいるんじゃ無いわよ...っ!」

ホラ「おもしれぇそう来なくっちゃなぁ?」

アリスがさっきよりも力を貯めながら(つぶや)く。

アリス「私はね、常に相手と同じくらいの実力で戦うの。勿論まだあなたに本気は見せていない。…今度はこっちの番よ!避けきれるかしら!」

 

アリスがスペルカードを宣言する。

 

アリス「ラストワード__『グランギョニル座の怪人』!」




いよいよこの話が次で最後(のはず)です!少しは進展させないと話がグダってしまいますからね


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激闘の魔法使い4

大分遅れたぁぁ
家庭事情でしばらく投稿がかなり遅れますm(_ _)m


ものすごい量の弾幕がホラーに向かっている。

ホラーは攻撃するのは得意だが相手の攻撃を避けるのは苦手らしい。キラーやマーダーと比べては動きや反応が鈍い。

ホラ「うおっ!?そんなのありか!?」

アリス「何がダメだか知らないけど、避けようとしても無駄よ。これを避けられたのは霊夢だけだもの。」

永夜異変の時__アリスは霊夢と紫にこのラストワードをぶつけたがすぐに避けきられてしまった。でも、ホラーは違う。たった半年前に幻想郷に来て、まともに弾幕ごっこをした事が無いと言うのに、この弾幕を避けられる筈が無い__アリスはそう思っていた。

アリス「これで終わりよホラー!」

ホラ「はっ!そんな簡単に殺られてたまるかよ。縛血『血鬼結界』!」

ホラーがまた新しくスペルカードを使った。防御スペルだ。

アリス「あら、防御スペルなんて珍しいわね。まさかそんなの持ってたなんて」

ホラ「そりゃどーも。あいにく誰かに勝手に作られただけだけどな。」

アリス「勝手に...?」

アリス(不思議ね...そんなにスペカ作るのに慣れてるサンズがもういるのかしら…?それともまさか……)

ホラ「おいどこ余所見(よそみ)してんだ」

アリス「しまっ..!」

ザァァン!!

危うく屈んですんでのところで躱した。

アリス「あ、あっぶなー」

ホラ「あーあ。避けられちまったか」

アリス(参ったわね...これじゃラチがあかないわ。)

 

一方...

魔理沙「ぐぁ!」

キラ「ホラホラどうした!?霧雨魔理沙もその程度か!?殺符『エッジズキラー』!」

魔理沙「く、くそぉ.....こんな所で死んでたまるかってのに...」

その時だ。

??「夢符『二重結界』!」

このまま無数のナイフに刺されそうだったが、結界によりキラーの弾幕は阻まれた。

そして、その結界の使用者は___

魔理沙「っ__!霊夢!」

そうだ。博麗霊夢だ。

霊夢「あんたもアリスも、随分酷くやられてるわね。...今は分が悪いわ。一旦逃げるわよ!」

魔理沙「あ、あぁ!」

キラ「はっ。逃がすと思うのか?」

霊夢「思わないわよ。だから、こうするの。」

そう言いながら霊夢は御札を3枚取って自身と魔理沙、アリスに投げつけて御札を貼った。

キラ「...3枚の御札か?俺は山姥じゃ無いぜ?」

そうして重力攻撃で地面に叩きつけようとしたが__

 

反応しない。

キラ「そうか。魔封じの札って奴か。」

キラーが悔しそうな顔を浮かべながら全てを理解する。

霊夢「アリス!逃げるわよ!」

アリス「え、えぇ!」

3人とも空を飛んで逃げた。

魔理沙「私等はあいつらに勝てるのか...?」

霊夢「何がなんでも...勝たなきゃダメ。幻想郷をそんな簡単に崩壊なんてさせないわ。博麗の巫女の名にかけてもね。」




キラー&ホラー戦が無事終わりました。
霊夢達は闇AUのサンズ達相手に太刀打ち出来るのでしょうか?


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素晴らしい悪夢

久しぶりに投稿出来たぁ〜笑

ほんとすいません

今私受験でまともに手が付けられないんですよね……

あ、そうそう。
今回最後にかなり残酷な表現があるので無理な人は飛ばすことをオススメします。
10行程間を空けてるんですぐ分かると思います。


紫「おかえり〜」

……帰ったら紫がこたつでまったりしていた。幻想郷の賢者ってこんなもんなのか?

ホラ「気持ちそうだな」

紫「暖かいわよ。こたつって言うんだけどね…」

キラ「そんなん知ってるよ?」

エラ「ここの文明は大分遅れてるからな。普通の奴は知らないんだろ。」

奥からエラー達がやって来た。

マダ「で?殺ったのか?」

マーダーが聞くと、キラーが首をすくめながら、

キラ「途中で霊夢が来ちゃったから一旦退却。3対2じゃ勝てるか分かんないし。」

メア「霊夢が?随分とタイミングが良いな。」

すると何か思い立ったかのようにナイトメアがマーダーを呼んだ。

マダ「あ?なんだ?」

ゴニョゴニョ...

 

マダ「はいはいなるほどね?別にいいけど、確証ねぇじゃんか。めんどくせぇなぁ」

マダ「そう言うな。頼んだぞ。」

 

お前にしか出来ない事だからな...

 

_____________________________

 

紅魔館…

 

バァン!

慌てた様子で霊夢が紅魔館の玄関扉を開けた。

咲夜「あのねぇ、もうちょっと丁寧に開けてくれない……って魔理沙とアリス?どうしたのよ2人とも大分怪我してるけど……」

霊夢「サンズに襲われたの。咲夜、急いでパチュリーを呼んできてくれる?」

パチュ「呼んだ?」

霊夢「早っ…仕事が早くて助かるわよホント……」

急に連行されたからか、少し不機嫌な様子でパチュリーが返事をした。

パチュ「要するに回復魔法でしょ?ちょっと待ってなさい...数分すれば大分回復すると思うわよ。」

霊夢「お願いね。私はもう戻ってるから。」

 

______________________________

 

博麗神社……

 

霊夢「どうしたら良いのかしらねぇ…まさかサンズが理由も無しにこんな事するとは思えないのよね……でもそんなの聴いてる余裕があるほどあいつら弱く無さそうだし。」

霊夢が境内で1人苦悩してるのを屋根上から1人見下ろしていた。

マーダーだ。

マダ「めんどくせぇけどやってやるか。ホイ。」

そういうと、紫色のビー玉程の大きさをした何かが霊夢の頭に向かって猛スピードで向かっていった。

スゥッ……

ビー玉はそのままかすれていった。

それを確認すると、マーダーは屋根上から境内に降りていった。

まるで初めから何も変わってないでここに住み続けてるかのように。

そして、

 

マダ「よお。」

霊夢に話しかけた。

霊夢「あら。マーダーじゃない。何か用かしら?」

マダ「あぁ、昨日魔理沙とアリスが負傷してるってなんで気付いてたんだ?まるでこうなる事が分かってるかのようなタイミングで来たけど。」

霊夢「あぁ、昨日の夜にね、リグルが慌てて教えてくれたのよ。それで急いで向かった訳。」

それを聞くと満足そうにマーダーが(うなず)いた。

マダ「なるほどな。サンキュー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

?「はぁっ。はぁっ...!な、なんだよ!なんで私を襲うのさ!」

誰かが黒ずくめの何者かに襲われていた。

??「まぁちょっとウチらの仕事妨害してくれた以上なぁ?殺すしか無いんだわ

?「な、なんの事だよ! うわっ!」

足に真っ黒な触手が絡みついている。

?「こっの...!はな...せ...!」

??「まぁまぁ落ち着きなされ。どうせ殺されるんだから、楽に死にてぇだろ?」

すっかり怯えきった顔を見て、満足そうにニンマリ笑うと、

??「まぁ誰も楽に殺してあげるなんて言ってないけどな。」

ドスッ!

?「がっ...!」

触手が腕を貫いてきた。

そのまま流れるようにもう片腕、両足を触手で串刺。

??「もういっか。ちょっと遊び足りないけどなぁ?

そういいながらブラスターを召喚すると、

ドンッ!

爆音を立てて焼き殺した。

後には焼け焦げた死体が転がってるだけ。

??「ふぅ。良い悪夢を見てくれや。」

 

 

それは、リグル・ナイトバグ「だった」もの。




最後を飛ばした人へ何が起こったか説明。

え〜、殺戮を邪魔したリグルさんが「何者」かに殺されてしまいました。


今回、マーダーと霊夢の事で読者の皆様はビックリしたんじゃないでしょうか?自分の記憶が合ってれば、「あれ」を説明した覚えは無いので…
それもいずれ分かるはずなので、首を長くして待ってて欲しいです!


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動き出した脅威

マダ「よう。マーダーサンズだ。いつもこの話を読んでくれてありがとうな。ところで、この話更新が遅すぎてどーゆー話だったか忘れちまってんじゃねえか?せっかくだし今までをおさらいしてやるよ。
えーまずだ。突拍子も無く俺ら六人はこの幻想郷に迷い込んできた。半年ほど平和に暮らしてたが、ある日原因が判明。どうやら幻想郷の誰か6人が俺らの世界の核である【コアコード】を奪ってしまったらしい。奪い返すには持ち主を殺すしかない。
何やかんや【八雲紫】を仲間に引き入れ、現在は迷い家に6人とも住んでいる。念のため言っておくが、この作品は幻想郷の少女達と俺らの死闘を描いた小説だ。
ちなみに現在は大妖精、チルノ、リグルが殺されたな。それでは、

本編だ。」


翌日、霊夢は人里から迷いの竹林への道中でリグルの遺体を発見してしまった。

霊夢「リグル……!」

 

* * *

 

霊夢達は一旦紅魔館に集まった。

レミリアや幽々子等、各地の有力者が集まった。

特に隠岐奈を呼ぶのに霊夢は苦労した。たまたま扉が開きっぱなしになってる妖精を見つけたので、何とか呼ぶことが出来た。

霊夢「みんな、集まって貰ったんだけど。」

さとり「魔理沙さんとアリスさんがサンズに襲われた。オマケにリグルが殺されていたって事ですね?」

霊夢「......あんたがいると話が早くて助かるわよ。」

永琳「魔理沙とアリスが?殺されてはないのね?」

霊夢「えぇ。今は紅魔館で2人とも休んでるわ。」

魔理沙とアリスのコンビでさえ窮地(きゅうち)に至らせたという事実は少なからず動揺させたようだ。

 

結局、色々話したが大した成果は無かった。サンズを見た者は誰一人いないので、サンズの居場所は分からずじまいだった。

 

 

* * *

 

その夜__

 

命蓮寺の門前__

 

2人の少女_いや、2匹の妖怪が楽しそうに話していた。

彼女達の名前は幽谷響子とミスティア・ローレライ。2人は鳥獣伎楽と言う名前のバンドを結成している。

この日は夜まで続く長いライブの日だった。2人はこの話で盛り上がってた。

響子「今日は大盛況だったね〜!」

みすち「次も頑張ろうね!」

その時だ。

ガサッ! ...茂みが揺れる音がした。

みすち「...誰?誰かいるの?」

2人は茂みの方を振り向いた。__その後ろに。

マーダーサンズの姿があった。

ドシュ!!

鈍い音がして背中から刺された。

響子「うぶっ...!」

マダ「へへっ。悪いな。そのまま死んでくれや。」

ザシュ!! ドサッ__

幽谷響子とミスティア・ローレライは死んでしまった。

その時__

マダ「! ...誰かいるな。」

シュッ! と、気配のした方向に骨を飛ばすと、

ドスッ!

 

...ヒット。急いでマーダーが音のしたところにショートカットする。

??「はあっ、はあっ__!ううっ......」

マダ「よお。さっき隠れてコソコソ見てたのはお前か。」

這いつくばって必死に逃げようとしてたので、マーダーは軽く頭を踏んで逃げられないようにした。

??「!!」

人影は驚いたような顔をしたが、構わずマーダーは続ける。

マダ「なあ?多々良小傘

小傘「!お、お願い殺さないで...」

マダ「あー?そいつぁ無理な願いだなぁ。お前らを殺すのが俺の、俺らの目的だからな。

小傘「やめっ__」

ドシュ!! ズブッ!! ズバーーン!

骨で滅多刺しにし、ガスブラでトドメを刺した。

後にはリグルのような焼け焦げた死体のみ。

 

 

 

 

 

その日、マーダーの他にも、

キラーがエタニティラルバを、ホラーが秋姉妹を、クロスがわかさぎ姫をそれぞれ殺した。

 

たった1晩にして、7人が一気に殺されてしまった。




どーも、よーむです。
今回、前書きをマーダーに任せて今までのおさらいをしてみたんですが思い出しましたかね?
定期的におさらいをするのでよろしくです〜


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紅魔館編
赤と紅〜悪夢の始まり〜


紅魔館編です。


エラ「しかしだ。」

唐突にエラーが言った。

メア「おう?どした。」

エラ「一方的に殺してるだけなのも飽きてこないか?」

マダ「んー?まぁ腕も(なま)ってきちまうしな。」

エラ「そろそろ___」

エラーがニヤリと笑う。

エラ「凸らないか?紅魔館へ。」

 

 

紅魔館__

レミ「咲夜〜、紅茶はまだかしら?」

咲夜「ハイハイ出来ましたよお嬢様。」

2人のこうゆうやり取りは最早日常だ。

今日もいつもと同じ日常を過ごしていた。__さっきまで。

ドサッ!

隅っこに次から次へと置かれているのは沢山の死体だ。

レミ「あのさぁ...?」

堪えきれなくなったようにレミリアが聞いた。

霊夢「ん?何よ。」

レミ「何よ。じゃないわよ何よじゃ。なんでうちの屋敷に死体を積み上げるのよ!」

霊夢「良いじゃない。食料が増えて。ただでさえ最近殺される人数が急激に増えて私一人じゃ手に負えないってのに...」

ブツブツと文句を言いながらまた死体を置く。

霊夢自身にも血が移っているので、傍から見れば霊夢が殺したかのような光景だ。

レミ「死んだ肉体は美味しくないのよ。まして人間より妖怪の方が不味いし..」

咲夜「お嬢様。好き嫌いはいけないですよ。」

レミ「あんただって腐った食べ物は食べたくないでしょ」

咲夜「まぁそのことは置いといて、なんか手がかりとかあったの?」

隣でレミリアが抗議しようとまくしたててたが聞く耳無しだ。

霊夢「全然。どこにいるのか検討もつかないわ。なんか内通者がいるとか噂を聞いた事もあったけど...」

咲夜「本当に神出鬼没ね。また正邪じゃないの?」

霊夢「それは無いわ。正邪が繋がってたら弱い妖怪は決して殺させないわよ。」

咲夜「つまり今までの被害者はザコ同然と...」

とか言いつつ心の中では霊夢の言い分に納得してしまっていた咲夜だった。

 

* * *

 

メア「あぁ、久しぶりだな。幻想郷に出るのは。」

キラ「メアはずっと迷い家にいたからね〜」

エラ「はーめんどくせ。なんで俺まで…」

メア「言い出しっぺオメェだろ」

キラ「愚痴なら後で聞き流してあげるから今は集中してよ?エラー」

エラ「分ーかってるよ。」

今回は3人で紅魔館に乗り込むようだ。

メア「良いか?作戦通りだ。」

キラ「え〜あんないい加減なの作戦って言うの〜?」

メア「うるさい。とっとと行くぞ。」

 

* * *

 

咲夜「お嬢様、今宵は満月ですわね。」

レミ「ええ、そうね。1月で最も妖怪が力を出せる日。こういう日にノコノコとサンズ達が来てくれると嬉しいのだけれど。」

咲夜「お嬢様の能力で操ればいいじゃないですか。」

レミ「あなた簡単に言うけどねぇ……」

美鈴「お嬢様〜!」

咲夜「あ、またうるさいのが来た」

美鈴「え〜酷いですよ咲夜さん。あ、この前借りてた漫画返しときますね!」

レミ「あら、もう読み終わったの?そんなに面白かったかしら?」

美鈴「えぇとっても!じゃあ、お邪魔しちゃいけないのでこれで失礼します!」

 

そうして美鈴は去ろうとした。

いつもと変わらない平穏な日々。

今、まさに幻想郷は徐々に危機に侵されているにも関わらず。

いつもと変わらない日常が繰り返されるなんて、誰が保証していたのだろう?

 

咲夜が次に瞬きしたときに目に映ったのは、

 

 

骨。それから、ナイフ

 

咲&レミ「美鈴___!」

 

 

 

 

 

ズバッッ!!! ドサッ____

咲夜「そ、そんな……」

 

キラ「遅ぇよ。まずは一人。」

 

キラーサンズだ。視界の端に、ナイトメアサンズも見える。

 

咲夜「あぁ…、」

キラ「まぁそう悲しむなよ。次はお前なんだから。

レミ「…………」

メア「どうした?お嬢よ。余りに突然だから理解できないか?折角だからもう一度言葉にして説明してやろう。お前のところの門番は死んだ。首を切り裂かれてな。可哀想に、頭と体が離れ離れだ。こういう死に方は不吉なんだってよ。どうだ、お嬢。そんなに悲しいならお嬢も一緒に死んでみr…」

ザッッ!

レミ「…ふざけるなよ。死ぬのはお前だよ。地獄に逝って何万年も美鈴に土下座しながら謝り続けさせてやる。」

静かだが、確かな怒りを感じる。

メア「へぇぇ。良いね。そういう感じ。嫌いじゃないさ。だから俺も、悪夢なんて言葉が生ぬるい位には苦しませて殺してやろう。誰に勝負を挑んだか後悔することになるさ。」

レミ「勝負を挑んだ訳じゃない。敵討ちだ。従者の敵は主である私が討つもの。

 私こそが、この紅魔館の主、レミリア・スカーレットだ!




まずは美鈴が犠牲になってしまいました。
さて、サンズ達と紅魔組はどっちが勝つのか……?


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赤と紅〜悪夢はまだ始まったばかり〜

紅魔館編2話です。


レミ「…咲夜。」

 

咲夜「…はい。」

レミ「悲しむ気持ちはわかるわ。でもね、それで美鈴は決して喜ばないわよ。」

咲夜「……!」

 

レミ「あいつだったら、「らしくないですよ」とか言ってるんじゃない?もちろん私もそう思うわ。あなたは私と同じく気高くいるべきよ。だから、悲しむのは後にしましょう。まずは……」

 

そう言って一区切り付けると、力強く言い放つ。

 

レミ「まずは、こいつらを片付けてからよ!」

 

咲夜「__はい!!」

 

* * *

 

大図書館___

 

紅魔館の地下にあるとてつもなく大きい図書館だ。最奥ではパチュリー・ノーレッジがいつも本を読んでいる。

 

パチ「なんだか今日は嫌な予感がするわね。」

こあ「…そうなんですか?」

パチュリーの使い魔の小悪魔が受け答えする。

 

パチ「そう。今日は厄日なの。それも私とレミィがきれいに重なってる。」

こあ「はぁ、でもそういうのって迷信だったりじゃないんですか?」

パチ「とんでもないわ。寧ろ(むしろ)逆よ。こういう日にはちゃんと悪い事が起こることが多いのよ。 この前の妹様の厄日の時は風邪にかかっちゃって大変だったでしょう?」

 

そう言われると納得というように自分の手を、ポンと置く。

 

こあ「あぁ、言われてみればそうでしたね。」

 

 

パチ「……!」

 

パチュリーが突然何かを感じ取った。よく見ると向こうに黒い人影が見える。

 

パチ「魔理沙かしら?また本を取りに来たの?」

 

影は答えない。答えずに、腕を前に突き出す。次の瞬間___

ズギュゥゥン!!

 

射抜くように音を鳴らしレーザーがパチュリーの背後の壁にぶつかる。

 

こあ「! パチュリー様!」

パチ「こあ!下がっていなさい。私が相手するわ。」

 

幸い今日は喘息の調子が良いし__存分に戦えるだろう。

 

(エラー)が話してきた。

エラ「どーも。パチュリー。」

パチ「エラー……!思っていたより随分早いわね。まさかもうあなた達が来るなんて。どうせ1人じゃないんでしょう?」

 

エラ「あぁ。キラーとナイトメアは上にいるさ。今頃レミリア達と戦ってるんじゃねぇか?」

 

こあ「お嬢様達は大丈夫でしょうか…?」

パチ「大丈夫よ。レミィや咲夜なら。さて、御託はここまでにしましょう。」

エラ「その発言、もう命が惜しくないと見た!

次の瞬間、エラーの姿が消えた。パチュリーの眼前に出現し、骨でパチュリーの身体を切り裂こうとする。

が、

 

ガキィィン!

 

咄嗟の防護魔法で防ぐ。

エラ「今日は随分喘息の調子が良いんだな!ホントは防護魔法事貫く予定だったんだが!」

パチ「甘く見ないで頂戴!本気が出せるからには容赦はしないわよ!」

 

* * *

レミリアvsナイトメア

 

2つの爪と6つの触手が激しく切り裂きあう。

レミ「どうしたレミリア!その程度か!もっと来いよ!」

レミ「言われなくても!」

そう言って自慢のスピードで一気にナイトメアに近づく。腹を切り裂き、背後を取り振り向きざまにスペルカードを宣言する。

レミ「必殺『ハートブレイク』!」

グワッ!

鋭い槍が物凄い勢いでナイトメアに向かう。

 

メア「甘いなぁ! 刄血『ブラッディスプリガン』!」

 

特大のエネルギー弾がハートブレイクと相殺させる。

あまりの衝撃に一瞬レミリアが目を瞑った瞬間、

 

メア「目閉じてる時間なんて無ぇぞ?」

レミ「!しまっ___」

ガン!!

 

一瞬でナイトメアに間合いに入られ、胸ぐらを捕まれ地面に叩きつけられる。

 

ザシュ!!

レミ「う、ぐうぅぅっ...!」

抵抗出来ぬまま触手に切り裂かれていく。

 

レミ「クソ!紅符『不夜城レッド』!」

瞬間、レミリアが十字に妖気の波動を放出する。

これには堪らずナイトメアが離れる。

エラ「おっと、流石、あの状態から切り離してくるとは...」

 

メア「仕切り直しになっちったなぁーこりゃ。ま、第2ラウンドとでも行こうか。」

そうして余裕たっぷりにナイトメアがニヤけて嗤う(わらう)

 




うーんやっぱり長くなりそう。先が折れるなぁ ボソッ。
個人的にナイトメアサンズはレミリアの事気に入りそうだなって思うんですよ。あーいう、わがままだしおこちゃまだけどそれでいて所々カリスマを感じさせたりプライドが高い所。
ここのレミリアは殆どカリスマブレイクしないと思います笑


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赤と紅〜悪魔の妹〜

タイトル通りあの人気キャラが出てくるぞ〜


おかしい。

 

ふと思った。

 

今はレミリアとこうして戦ってる訳だが、エラーが来ないのだ。

 

一応作戦上ではエラーは図書館を占領してこっちに向かうはずだ。

だが10分経とうともまだ来ない。

 

喘息でまともな力を発揮出来ない筈のパチュリーと力の弱い小悪魔相手にあいつが10分も掛かるとは到底思えない。

 

となると、何かあったわけだ。

1番の可能性としては今日に限ってパチュリーの喘息の調子が良かった可能性。

 

もしそうなら実は不味い。

今こそ余裕ぶってるが、この騒動を嗅ぎつけてアイツがきたら俺は良くてもキラーが多分死ぬ。

 

そう、フランドール・スカーレットだ。

 

メア(まだエラーは来ねぇのか?流石に3対2は避けたいんだが)

 

作戦通り美鈴を一撃で仕留められたのは非常に大きかった。俺がヘイトを3人分買う必要がある。

 

レミ「さっきまでの威勢はどうしたのよ!」

 

物凄い勢いで館中を飛び回りながらレミリアが攻撃してくる。

 

いや、別に俺物理攻撃は痛くないからモロに喰らっても良いんだけどさ

 

視界の端でキラーと咲夜が死闘を繰り広げてるのが見える。2人とも瞬間移動ばっかするから姿がよく見えない。

 

そうこうするうちに遂に恐れていた事態が来た。

 

??「お姉様…?何してるの?」

 

背筋がゾワッとする。今、その声はお姉様と言った。この館で姉はレミリアのみだ。その妹ってことは…

 

レミ「フラン!いきなりで悪いけど手伝ってくれる!?」

 

フラ「ふふっ。なんだ、楽しそうなことしてるじゃない。良いわよ。私も混ぜてよ。私とも遊んでよ!

 

紫から聞いてたとおりだ。幻想郷至っての好戦闘家(バーサーカー)。オマケに奴の能力だ。あれは俺の身体も恐らく貫通してくる。まぁ流石に999回殺される事は無いだろうが…備えあれば憂いなしだ。そんな事態は避けたい。

 

レミ「フラン!いつものやっちゃって!」

 

あークソ。やっぱそう来るか。

 

フラ「言われなくたって!きゅっとして〜

 

来た。俺はレミリアの攻撃を躱しながら指を構える。

 

フラ「ドカーン!!

 

今!俺は咄嗟に指でっぽうの形のまま腕を上に突き出し骨を召喚する。

次の瞬間、俺の召喚した骨は木っ端微塵に砕ける。

代わりに、俺は無事だ。

 

レミ「なっ!?そんな避け方が…」

フラ「ふーん。じゃあもう一度…」

メア「させるかよ。」

一瞬でフランの真後ろにショートカットして、触手で首を刈ろうとする。

ガッッ!!

 

鈍い音。が、

 

フラ「ふふふっ!あなた面白いわね!ここまで強そうなやつに出会ったのは霊夢と魔理沙以来よ!」

 

レーヴァテイン(大剣)で防がれていた。まぁあのレミリアの妹だしこの程度の不意打ちで死ぬとは思ってなかった。

 

すぐに距離を取る。

 

メア「これは……そろそろ本気を出してもいい頃合かねぇ。」

 

触手とショートカットだけで立ち回ってたが飛び道具も混ぜれば少しの間は時が稼げるだろう。いずれはエラーも来る。

 

レミ「2対1になっても、まだ自分が優勢だと思ってるのかしら?」

 

メア「いいや。数的不利ってのは簡単には覆せないさ。ま、俺がするのはあくまで時間稼ぎだからな。」




そろそろ放置してしまってる 咲夜vsキラーとパチュリーvsキラーも書き始める必要がありますね……詠唱組のときよりも更に多い3つ同時進行だからなぁ


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赤と紅〜メイドと魔女戦

最近は沢山更新できて自分としても嬉しいです。

少し、話が進んできます。


咲夜&キラー

 

キラーside

 

* * *

 

ナイフ使い同士の戦闘だなんていつぶりだろうな。

 

多分キャラ(アイツ)を殺したとき以来か。

 

オマケにこいつ(咲夜)はキャラとは違う奇妙な術を使ってくる。

 

俺は、今までで1番ワクワクしているよ。

______________________________

 

と、そんなことを意識の片隅で考えながら奴のナイフを俺のナイフで捌く。

かれこれ15分ほどだろうか。はっきり言って進展が無い。

お互いがお互いの強さを図ろうとしているような感じだ。

 

キラ「ま、そろそろちょっと本気出しますか〜」

咲夜「何を…?」

キラ「決まってるじゃん。」

そう言いながら俺はカードを取り出す。スペルカードだ。

キラ「楽しいけど面倒くさいから一撃で終わらせたいんだよなぁ。」

 

スペルカードを持った手を前に突き出し、宣言する。

キラ「血符『ブラッディキラーダガー』!」

 

宣言しつつ俺は前にナイフを5本程投げる。勿論本物のナイフではない。全部で出来たものだ。

投げたナイフに衝撃が加わると炸裂し、高密度弾幕と化す訳だ。我ながら中々面白いと思う。なんせナイフの見た目は普通なんだから。普通に考えればナイフが炸裂するとか考えるわけがない。

 

実際咲夜は少し驚いた様子を見せた後、すぐに時を止め、その場を離れた。

 

そうして遠くからナイフを投げる。

 

あいつめ……これじゃ(いたち)ごっこだろ。

 

スペカ宣言しようと関係無く距離を取ってくる。咲夜は肉弾戦も得意って聞いたんだが...さてはあれか。あのナイフ、投げナイフ専門だからあまり切れ味は良く無いのか。

 

つーことで次に俺がとる行動はこうだ。

キラ「はぁっ!」

 

覇気と共に地面を踏み鳴らし、地面から大量の骨を噴出させる。

 

咲夜「ッ!」

 

そうすると恐らく咲夜は時を止めて俺の背後に回るだろう……

 

俺の反撃に対応出来て、尚且つ自分のナイフを当てやすい位置。

 

俺の後方4m〜5m辺りかな。真後ろとは限らないし自分だけ場所を変える可能性もあるけど。

 

予想通り時が止められた感覚と後ろから攻撃の気配を感じ、俺は感覚だけで4,5m後ろにショートカットする。

 

後ろを振り向けば……

 

咲夜「なっ!?」

ビンゴ。一気に攻勢に出る。

 

ズババババババッ!!

 

凄まじい速度で切り裂いていく。まぁ、俺が片手なのにあいつは両手使ってるしまだまだだな。

 

とか余裕ぶっこいてたら、

 

咲夜「傷符『インスクライブレッドソウル』!」

 

やっべ!突然過ぎて座標を指定してねぇ!これじゃショートカットできねぇし。

あまりナイフは両手持ちしたくないんだよなぁ。

 

とか思いつつ咄嗟にこちらもスペルを吐く。

 

キラ「刃符『サウザンドクロー』!」

 

咲夜と同じような目の前を滅多切りにするスペルカードだ。

 

これだったら相殺出来ると思ったが、

 

ザッ! ザシュ! ヂッ!

 

お互いちょっと切り裂かれた。俺が右腕2箇所と左腕と脇腹。

咲夜が右肩と左足。

 

咲夜「ぐっ……」。

俺のほうが斬られた箇所は多いがあいつのほうが重症かもな。人間だし、戦闘において足の負傷は致命傷の次に致命傷だ。動けなくなるからな。

 

キラ「ハハ。そういう痛みに悶える顔。最高にそそるよ。やっぱり普通に殺すだけじゃ飽きるからなー。なるべく痛がらせて殺さないと、殺し甲斐ってもんが無い。」

 

* * *

パチュリーvsエラー  エラー視点

 

パチ「火符『アグニレイディアンス』!」

 

中々の量の炎だ。確かマーダーとかも炎魔法を使えたよな。

 

ってか図書館の中で火ってアウトじゃね…って思ったけどここの本は防火、防水云々らしい。

紫から聞いて、それって凄くねって言ったら

紫「防盗だけ無いから結局だめよ。」

 

とか言ってた。そうか、ここの本は魔理沙によく盗まれるんだったな。

 

取り敢えず安置を見つけながらショートカットでひたすらに避けまくる。いや、もう10分経ってるんだよなぁ……あのパチュリーの防護魔法が中々壊せない。

 

…よく破壊者とか名乗ってるものだ。

 

エラ「一応聞くが……お前は俺に勝つつもりでいるのか?それとも時間を稼いでるだけか?」

パチ「勝つつもりでいるに決まってるじゃない。まぁ、多分上でもドンパチやってるだろうから時間を稼ぐのもありだけど。」

 

後者だな…… と、反射的にエラーは思った。

明らかに強い魔法を使っていないのだ。避けやすすぎる。

 

エラ「はぁ。嘘ついたってバレバレだけどな。」

パチ「なんかいったかしら?」

エラ「いいや。なにも。」

パチ「もう分かってると思うけど、生半可な攻撃じゃこの防護魔法は破れないわよ。」

 

全力を出したらそりゃ割れるんだろうが……俺この後フランとも戦うんだけど。

 

いい加減使うか……こうなることも考えて作った、とっておきのスペル。

 

エラ「飽きた。茶番は終わりだ。お前みたいな動かない奴にはとっておきのスペルカードで終わらせてやる。」

パチ「なんですって?」

そしてエラーはスペルカードを取り出し掲げた。 いや、パチュリーも同時に掲げる。

 

エラ「スペルカード、凶符『エタニックボーン』!」

パチ「日符『ロイヤルフレア』!」

パチュリーが叫ぶと同時にどでかい火の玉が爆発する。

 

目を覆いたくなる眩しさだ。が、エラーはそのままスペルを発動させる。

 

エラーが手を真っ直ぐに構えた次の瞬間、エラーの右後ろから物凄い勢いで大量の骨が1列に並んで撃ち出される!

 

パチ「!?くっ...」

慌ててパチュリーは防護魔法に殆どの魔力を注ぐ。そうしなければ今にでもヒビが入り、割れてしまうからだ。

 

エタニックとはエターナルを独自に変化させた言葉だ。

 

エターナルボーン。 無限の骨。

 

その名の通り、無限に同じ方向に骨が撃ち出されるからこの名を付けた。

パチュリーが防御に手一杯な隙に、エラーがパチュリーに一瞬で近づく。

パチ「!はぁっ…!」

必死に迎撃しようと魔法を撃ち出したが、あえなく躱される。

 

ビキッ ビキッ……

 

パチ「こんなの……!どうやって…」

エラ「チェックメイトって所だ。パチュリー。」

 

エラーがそう告げると、右手に構えた骨でパチュリーの背後を思いっきり切り裂いた。

ズバッッ!

パチ「かはっ...」

 

これでパチュリーは死んだ。

エラ「あーようやく1人終わった。後は〜?フランドールかぁ。こいつは普通に殺されそうで嫌なんだよなぁ。」

とかブツブツ文句を立てながら階段を上がってく。ここの螺旋階段を抜ければ廊下に出れる。後は道なりに歩けばあいつらが戦ってるエントランスに出る。

 

の、前に。

エラ「悪いけどおめぇもだ。」

 

ドッッッ!!

 

柱の陰に隠れていた小悪魔を殺す。下からの骨で今頃は串刺しにされてるだろう。

 

 

 

 

 

 

パチ「レミィ……逃げて…こいつら…は………余りにも……強すぎる…




パチュリーでもやられてしまいましたね。

まぁ、あくまで一連の話は主の妄想に過ぎないので、決して東方を卑下している訳では無いのでご注意を。


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赤と紅〜紅き月の更なる怒り

死闘を繰り広げること約20分。

 

お互いに激しい攻防を繰り広げ、どちらも進展が起こらない。

 

そこにようやく変化が訪れた。

 

メア「……おせぇじやねぇか。」

 

ナイトメアが突如察したように呟いた。そして、ナイトメアの先には……

 

メア「エラー。」

エラ「ふん。俺がいなくても問題なさそうなのになぁ?」

 

エラーがいた。

 

レミ「まだ1人いたの…?待って、あんたどっから来たの!!」

レミリアがそう聞いた瞬間、待ってましたと言わんばかりに満面に口に笑みを浮かべ、エラーが答える。

 

エラ「あぁ、大図書館だけど?」

レミ「っ!あんたまさか…」

 

エラ「はは、そうさ……」

 

そうしてエラーが、先程とは違う、狂気の笑みを浮かべる。

 

エラ「お前の親友(パチュリー)なら死んださ。

 

レミ「……!!」

その瞬間のレミリアの激昂具合ときたら素晴らしいもんだ。本当に殺り甲斐を感じる。

レミ「貴様ァ!」

すかさず飛んできたのでショートカットで躱す。

 

振り向きざまにレミリアは『スカーレットシュート』。俺はそれに合わせて5つほど纏めてガスターブラスターを放ち相殺させる。

 

再び死闘が始まった。が、ナイトメアが無理矢理俺と位置を変えてレミリアと戦いに行ったので、結局俺がフランと戦う事になった。

 

あいつだったらキュッとして(以下略 喰らっても死なないのによ……俺は死ぬぞ?

 

信頼されるのも大変だよなぁ……とか思いながらも、フランと殺る。

 

要はリズムゲーだけどな。タイミングに合わせて骨で防ぐだけだ。

 

紫が言ってたけど、外の世界には無数のリズムゲーを搭載した「リズム天国」とか言うゲームがあるらしい。なんじゃそりゃ。リズム地獄の間違いだろ。

 

エラ「壊符『マルチバースエラー』!」

フラ「あははははっ!禁忌『カゴメカゴメ』!」

 

そうこう考えつつもお互いに技を撃っていく。気をつけなければいけないのは攻撃力は向こうのほうが何倍も強いことだ。相殺しようとは考えてはいけない。まず負ける。

 

んで…

フラ「キュッとして〜……」

エラ「だからそうは問屋が降ろさねぇよ!」

バッッ!! キュッ! グシャ!

 

う〜わ今骨が立てて良い音してなかったぞ…本当に今骨が壊れただけの音か?あれ。グシャはねぇだろ。

 

すかさずガスブラ前方3つ、遅れて左右に2つずつ。更にフランの背後から無数の骨をセット。

 

発射__

フラ「甘い甘い!禁忌『レーヴァテイン』!」

ズババババッ!!

 

うわぁまじか。全部ぶっ壊しやがった。ただの脳筋かと思ってたけど全然そんなこと無い。

 

まぁそっちがその気なら仕方ないシカタナイ……

 

俺は目から糸を取り出す。俺の本当の武器だ。ガスブラだの骨だの俺にはただの飾りでしか無い。

 

俺は無数に糸を張り巡らせる。まぁ、お互いに動くのに支障の無い位。

 

まぁ相手はトラップかって思うだろう。

だからあえて糸の数を少なくする。

案外油断してしまうものさ。

 

フラ「はぁ?こんなもの切り刻んでやる!」

ガキィィン!

フラ「っ!?」

エラ「無駄だムダ。俺自身も壊せないんだかラ。一度張ったらビクともしないサ。」

フラ「なんか…あなた、喋り方が…」

 

あー、喋り方な。本気出すとこうなるから嫌なんだよな。どうしても最後が訛る。

 

エラ「ふふふ…さぁて、こっからは本気だぁ…

 

精々足掻ケ。




はい、どーも。よーむです。ちょっと間あいちゃったかな?
現在咲夜vsキラー、レミリアvsナイトメア、フランvsエラーの三つ巴戦となっていますね。時系列がこじれそうだし、落ち着いて考えるとなんかおかしくない?って思うところももしかしたらあるかもしれない…大目に見てくれぇ


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赤と紅〜終焉〜

今回は割と胸糞かもしれません。


レミ(なんだか嫌な予感がする……)

 

ふと私は思った。さっきまで積極的に攻めて来てたナイトメアの動きが消極的なのだ。

 

ナイトメアの触手を避けたとき、視界の端にチラリと見慣れないものが映った。

 

 

糸。それも青い。

 

あんな糸あったっけ?とか考える間も無くナイトメアが襲いかかってくる。消極的だとしても普通に強いのは変わらない。

 

* * *

 

エラ「そろそろかな__」

おおよそ35本の糸を設置し終えて、用意を終えたと思う。

 

時は来た__紅魔館は遂に滅びる。

 

ふとナイトメアとエラーを見る。

なんだあいつら、俺が殺すの待ってるのか?最初から最後までナイトメアは手抜いてたな___

 

エラー「お前ら!手筈は整った!」

 

メア「なんだ、もう時間か。もっといたぶりたかったんだけどなぁ。」

ニヤけた顔貼り付けながらナイトメアがこっち来た。キラーもいる。

咲夜「くっ__。あんた達、なんのつもり?」

ナイトメアがその問いかけを無視してキラーに命令する。

 

メア「キラー。スペルを。」

キラ「はいよ。」

キラーが承諾してスペルを唱える。

 

キラ「囲符『インケージボーン』!」

 

大地が唸る。物凄い振動だ。

 

咲夜「地震!?」

レミ「そんな訳無い!でも一体__!?」

 

キラ「お前達を紅魔館に封じ込めた。しばらくはここから出れないし、誰も入れない。」

 

レミ「はっ、今更住処捨てて逃げる気なんて毛頭無いわよ!」

 メア「ま、そう言わずにさ。」

 

レミ「!?ぐっ__」

いつの間にか背後にナイトメアが居た。俺ですら反応できんかったな。……は?俺の糸で殺すんじゃねぇの?キラーに結界まで作らせておいて。これだから気分屋は扱いに困る。

咲夜「お嬢様! っ__!」

 

ナイトメアと真反対の方向、咲夜の背後からナイトメアが触手で咲夜も捕える。

__ちょっと本気出したか。全くと言っていいほど気配を感じない。

 

フラ「お姉様!咲夜!キュッとして__」 キラ「させるか。」

ドスッッ!!

フラ「あが__っ!」

レミ「フラン!」

キラーが咄嗟に骨でフランの両手を潰した。いやー容赦ねぇな。

 

メア「元々はエラーの(トラップ)で殺す気だったがやめだ。吸血鬼の再生能力がどれほどか見たいし、俺がじっくりといたぶってやる。」

 

キラ「虐殺は飽きたんじゃなかったの〜?笑」

メア「勘違いすんな。飽きたけど、やらないとは言ってない。」

 

その時、ナイトメアが見も凍る恐ろしいコトヲ言う。

 

メア「あぁ、妹は虐殺出来そうにないし、殺しちゃって良いぞ。」

キラ「了解」

 

気付いたレミリアが罵声を上げる。

 

レミ「! やめろ!フランに手を出すな!」

 

フラ「お、お姉様……」

ドスッ!ザシュ!

 

フラ「うぅ……」

吸血鬼なのに再生が遅いと思ってたら、キラーが袋を見してくれた。中身は__銀粉。

 

さてはさっきの骨に塗ったか。

 

メア「フランドールよ。」

フラ「な、何__?」

メア「死にたく無いか?」

レミ「フラン!耳を貸しちゃ__」

 

メア「_お前は黙ってろ。

ドスドスドスッ!

レミ「ぶっ!がはっ___」

フラ「お姉様!」

メア「答えろ!死にたく無いか?」

フラ「え、そりゃあ__」

メア「そうかそうか。」

 

あーこのパターンなぁ。あいつ好きだなぁこれ。

 

メア「じゃあお前が姉とメイドを殺せよ。

フラ「へ……?な、何言って…」

メア「そうすればお前だけは生かしてやるよ。」

フラ「本当に…?でも__」

 

ったくあいつめ。俺が糸を貼った意味無ぇじゃん。

 

本当はギリギリまでキツく糸を貼り、その後で糸を引っ張ることで貼られた糸が空間内で暴れ出す仕組みだったんだが……

 

残念ながら俺の必殺技を使う日は今日では無いらしい。間違い無く即死だから良いんだが。

 

ちなみに俺の糸は一本で大木を真っ二つに出来るくらいには切れ味がヤバい。普段触る分には問題無いけど。

 

レミ「フ、フラン……」

フラ「お姉様!」

レミ「良いわよ。でもナイトメア。殺すのは私だけにして。」

 

メア「……良いだろう。」

 

フラ「お、お姉様……良いの…?」

レミ「良いわ。それで済むなら。このままじゃどう頑張っても全滅よ。私も咲夜も、こうも縛られちゃ何も出来ない。でも、私の命だけで済むならそれでいい。」

 

フラ「お…姉…様…ごめんなさい。」

 

 

 

ザシュ!

レミ「うぐっ!」

ズバッッ!

レミ「がはっ!」

 

……そろそろかな。あいつのど畜生が見れる。

メア「はいそこまで。」

フラ「……え?」

ドスドスドスドスドス!

フラ「ぁ………」

 

あー出た。全身滅多刺しだ。吸血鬼とはいえもう死んだだろう。

 

レミ「フラン!お前!何のつもりで__」

メア「はなから生かすつもりは無いってことだよ。」

 

更に意地悪くメアが笑う。

メア「ちなみに……既に咲夜が死んでる事にお気づきで?

レミ「は……?そんな訳…」

 

死んでる。呼吸器官を的確に撃ち抜いてる。音もなく。

とんでもない速さで撃ち抜いたのだろう。

 

レミ「さ、咲夜!そんな!」

メア「先に行っておくが……

 

お前たちが生き還った時に全てを話してやる。俺らを恨むのは今だけにしとけ。

 

レミ「……は?何を言って……がっ!」

 

レミリアも死んだ。背中や正面には無数の傷がある。

 

エラ「…あーやっと終わったか。」

キラ「これでまだ1軒目だけどねぇ。」

エラ「ハシゴするみたいに言うなよ。そんな余裕無ぇぞ?」

 

遂に__1つの勢力が完全に滅びた。一夜も経たない夜の内にだ。




うーん、実を言うともうちょい普通に殺される予定でした。でも1人ずつやってたらきりがないので(ジャンプじゃあるまいし……)ナイトメアが全員虐殺する形にしました。
 本文にも書いたとおり、本来はエラーの糸でそのまま全滅のハズだったのに。

元からナイトメアとか言う奴はこういうヤバい奴の設定だった筈です。全身ネガティブってだけはありますよ。


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紅魔の終わり

ちょっと今までのまとめも兼ねて。

感想、ありがとうございます。とっても嬉しいです。これからも頑張ろうって思えるので、他にも感想あれば書いてくれると嬉しいです。


レミリアを殺した直後だ。

 

キラン__

 

何か光るものがレミリアから落ちた。

 

メア「!まさか__」

 

気付いたナイトメアが拾う。

 

メア「コアコードだ!」

 

コアコード。アンダーテールの世界を構成する核となるデータの事。

……俺らは、これを手に入れるために各々幻想郷の住民を虐殺していたんだが、お前ら(読者の皆様)覚えていたか?というか、作者はちゃんと説明していたか?とある方の感想で、作者が肝心なところを説明していない疑惑が生まれたんだが。

まぁ年単位経ってるし、説明してたとしても読者が忘れてるのも無理はない。

 

…話を戻そう。コアコードは幻想郷の住民の誰かが持ってしまってるらしい。本人は気付いてないし、取り出すことも基本は不可能。奪う方法はただ1つ。コアコードの所有者を殺すことだ。

が、持ってるやつを識別する事も出来ない。

から、こうやって虐殺してる訳だ。

 

俺らが逆襲されて全滅したらそれで終わり。…でもなかったりする。

幻想郷の住民達が全滅した場合だが、幸いなことに守護神(インクサンズ)から奪ったリセットボールっていう物を俺がたまたま持っていてな。

 

この道具の効果が凄いのなんの。自分が作った世界を指定した時まで戻す事が出来る。使えるのは自分が作った世界を持ってる人。

 

そう、八雲紫もその一人だ。幻想郷の賢者だし、裏で確認したところ、その言い分で問題無いって言ってたしな。

だから、俺らは紫を仲間に引き入れた。運良く利害の一致で承諾してくれた。

 

つまりだ。俺らが虐殺した後にリセットボールを誰も死んでいない時間に戻すように使えば、全てなかったことになる。戦闘の傷跡も、皆の傷跡も。

まぁ、みんなの記憶はそのまんまだから、復活させたあとは皆で全力謝罪会見を開く事になるだろう。

 

簡単に言うと、リセットボールは、世界全体の時を戻す事が出来る道具って事だ。

 

え?コアコードも元に戻るんじゃないかって?そこは心配するな。コアコードはそういう次元の乱れには元来強い耐性を持ってる。ホントは弾け飛んで俺らの世界が消えるとかそういうこともありえないんだが…

多分だけど、それぞれの世界の主要人物であるサンズが自分たちの世界を放棄したからコアコードにエラーが起こったんだろう。

 

キラ「誰のコアコード?」

メア「DUSTTALE...マーダーの世界の奴だ。」

キラ「ふ〜ん。」

 

あからさまに興味を失った反応をするキラー。

 

* * *

 

メア「帰ったぞ。」

現在早朝5:00。2:00くらいに紅魔館に着いてたから、まずまずの速さで終わったな。

 

紫「あら。もう帰ったの?紅魔館は?」

メア「潰れたよ。今や本当の意味で紅魔館になってるさ。」

 

* * *

 

紫「ナイトメア。教えて頂戴。あなた達、何か隠した能力を持ってるでしょう。」

 

突如、紫が聞いてきた。

 

メア「あ?あ〜、能力ねぇ。ま、良いけど。」

 

 

メア「俺らも元々は持っていない能力だった。が、ある日急に使えるようになった。幻想郷の世界に馴染んだせいかな。」

 

気付けば話を聞き付けてみんな集合していた。

マダ「俺は、他者の記憶を操る程度の能力」

キラ「血を操る程度の能力」

ホラ「死体を操る程度の能力」

クロ「幻影を操る程度の能力です。」

エラ「他者の能力をコピーする程度の能力。」

メア「んで、俺が悪夢を操る程度の能力だ。」

 

聞いてて紫が結構興奮してるのが分かった。

 

紫「記憶、血、死体、幻影、コピー、悪夢!今までに聞いた能力でも、分かりやすくて面白そうな能力ね。」

 

クロ「そんな分かりづらい能力とかあるんですか?」

 

クロスが聞いた。

 

紫「そりゃもう。純化する〜だとか、狂気を〜とか、運命を〜もよく分からんし。他にもいっぱいあるわよ?」

 

その時だ。突然迷い家の縁側の正面に、扉が現れた。

緑色で、重量感があり、全体的に厳かな雰囲気を出している扉だ。中からとてつもない力を感じる。けど、殺意は感じない。

 

扉が開き、中から人が出てきた。

 

隠岐「探したぞ。紫。」

 

究極の絶対秘神、摩多羅隠岐奈だ。




ん〜、これで理解できるといいのですが……

もし分からない所とか、設定に関する疑問点があればそれこそ感想で知らせてくれるとお返事いたします。


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冥界編
次の場所へ〜


今回は前置きです。次話から次の章へと移るでしょう。

毎度毎度、コメントありがとうございます。非常にやる気をもらえますので、これからもよろしくおねがいします。


隠岐「探したぞ。紫。」

 

扉が開き、中から一人の人物が出てきた。

 

究極の絶対秘神、摩多羅隠岐奈だ。

 

紫「げっ、隠岐奈。なんの用かしら?」

 

隠岐「言わなくても分かるだろう。やはりお前か。今回の大異変の黒幕は。どういうつもりだ?今更幻想郷を1から作り直すとでも?私に言いもせず。」

 

厳しい言い方をしているが、特段声から怒気は感じない。

 

紫「べ、別にそういう訳じゃないわよ。ただ…」

 

隠岐「ただ?」

 

 

…仕方なく、紫は隠岐奈に全ての事を話した。俺たちが別世界の生物であること。俺たちの世界が壊れてしまい、帰れなくなった事。その原因が幻想郷にあり、ある特定の人を殺しさえすれば全て終わること。終わったあとで元に戻すことも出来ると。

 

 

一通り聞き終えた隠岐奈はそれなりには納得した様子だった。

 

隠岐「ほう。まさかそちらの世界にリセットボールが存在していたとは…伝承で聞いたことがあるが、眉唾物だと思っていたぞ。」

 

流石にリセットボールの存在には驚いたらしい。

 

隠岐「で、この話を聞いてしまった私はどうなるんだ?今すぐ死ねと?それとも協力しろと?」

 

う〜ん、そういうわけでは無い。仕方ないから俺から補足させてもらう。

 

メア「別にそういう訳じゃねぇよ。世界を作った者にコアコードが取り込まれる事は無い。殺す価値が無いから殺さない。取り敢えず今でなんとかなってるし、協力もしなくて良い。」

 

隠岐「あっそ。じゃあ紫が死んだら私が手伝ってやる。あくまでも…」

 

少し溜めて、隠岐奈が言い放つ。

 

隠岐「必要以上に、ここ(幻想郷)の住人を舐めない方が良い。

 

そう言い残し、隠岐奈は帰ってしまった。

 

メア「…へっ。そんなの知ってるよ。」

 

* * *

翌朝__

魔理「しっしっし。今日も今日とて、死ぬまで本を借りるとしますか〜。」

そう言って魔理沙が紅魔館に向かっていった。

 

魔理「…あれ?美鈴は…いないのか。」

 

いつも門の前で寝ている美鈴がいないことに少し疑問を持つ。いよいよクビになったのだろうか。

 

そんな呑気な事を考えていながら、紅魔館の玄関扉を開けた、その瞬間。

 

魔理「あ…そ、そんな……」

 

 

目に入ったのは、壁、床一面にぶちまけられた血しぶき。

 

そして、

 

魔理「! フラン!咲夜!レミリア!」

 

奥の方で床に倒れている三人を発見した。

 

慌てて近づいて、揺さぶる。

 

魔理「お、おい…起きろよ!3人とも!昨日まであんなに元気だったじゃねぇか!」

 

いくら揺さぶっても、反応はない。それに、心なしか、体温が冷たい。

 

……もう、とっくに絶命している証拠のようなものだ。

 

魔理「そんな…嘘だろ…まさか1日で紅魔館が潰れるなんて…」

 

 

 

 

その後、魔理沙は紅魔館を出て、博麗神社へと向かった。取り敢えず霊夢にこのことを話さなければ。

 

 

霊夢「……え!?紅魔館が…?」

 

魔理「あぁ、誰一人として生きていなかった。多分サンズ達だ。でも、まさかあいつらが1日もかからずに全滅するなんて…」

 

霊夢「そんな……」

 

どうすれば良い?敵は神出鬼没だ。何処に潜んでるか分かったもんじゃ無い。各々の勢力にも辺りの捜索をお願いしているが、誰一人としてそれっぽい報告は無い。

 

霊夢「本格的に不味いわね…サンズ達がそんなに強いなんて…」

 

* * *

 

メア「さて、次の場所だが、もう決めてある。」

クロ「え?そうなんですか?」

 

聞くと、当然だという感じでナイトメアが返してきた。

 

メア「あぁ。白玉楼だ。紫、すまねぇな。」

紫「あら、それはあそこに親友を持っている私への嫌みかしら?ナイトメア。」

 

メア「ふっ。どうだか。」

 

白玉楼といえば、亡霊の主人である西行寺幽々子と、その従者である魂魄妖夢が住んでいる所である。場所は、本来生者が行くことを許されていない、冥界。

 

クロ「で、誰が行くんですか?」

 

メア「クロス。お前だ。」

 

クロ「……へ?俺ですか?」

メア「ああそうだ。後ホラーお前もな。」

 

ホラ「は?俺?」

言われた二人がビックリしている。

 

まぁ、分からんくは無いが。特に幽々子は危険だ。あいつの能力に掛かれば即死させられる可能性がある。フランみたいに骨で防ぐ事も出来ない。本来、俺が相手すべきだ。二人ともそう思ってるんだろう。

 

メア「ま、幽々子の相手はホラーだ。あくまで実践の修行みたいなもんだ。お前この中で1番弱いんだから。死んだら……そんときはそん時だ。」

 

……自分でも辛辣だな〜って、思ってた。




はい。と、言うことで、アンケートを行った結果、圧倒的に白玉楼が人気だったので、白玉楼編に次回から進行します。
個人的には永遠亭が少なくてビックリでした。


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いざ冥界へと

冥界へ行って対峙するとこまでです。


……どうも。クロスです。

 

先輩(ナイトメア)に言われ、取り敢えず冥界に行くことにした俺とホラーさん。

 

実は、幻想郷に迷い込んだ当初から妖夢さんとは出会っていて、一緒に手合わせもよくする仲だった。

 

幻想郷で唯一の俺の友達でしたね。

 

でもなんか、不思議と今からその友達を殺しに行く訳なのに、あまり躊躇い(ためらい)は無い。既に先輩(ナイトメア)達に染まってしまったのかもしれない。かれこれ何十年と一緒にいるのだから。

 

ホラ「クロス、腹減った。」

 

クロ「……先輩、まだ夜ご飯食べたばっかりですよね…」

 

ホラーは大食いです。マジで。普段は俺が食事の用意とかしてるんですけど、ホラー先輩だけ2倍くらいの量にして__それでも足りないんだけど__なんとかしてる。

 

今日だって3時間前に食ったばかりだ。

 

クロ「…はぁ。そこら辺の人殺して喰わしてもいいけど、ちょっとそれはなぁ……」

 

そうこうしてガスブラに乗って飛んで行くと、遂に冥界の前に辿り着いた。

 

冥界前には4本の柱があり、本来これで結界を作っているのだが、最近は結界が凄く弱くなって簡単に出入りできるようになったらしい。

 

実際、結界に触れてみたが何も起こらず、上の方から普通に抜けられた。…これホントに結界?

 

クロ「取り敢えず冥界の中に潜入は完了と。ホラー、この後の予定だけど。」

ホラ「おん?」

 

 

予定通り、ホラーを白玉楼近くへと飛ばす。

 

既に俺の魔力の2割以上は消費してる。どうせなら冥界までスキマで移動したかったなぁ。

 

そんな愚痴をこぼしつつ、足元の階段へ刃を突き立て、一気に振り下ろす。

 

 

* * *

 

妖夢「幽々子様〜。お茶が出来ましたよ。」

幽々「あら、気が利くわね、妖夢。」

 

白玉楼の中心部分で、妖夢と幽々子はいつも通り生活していた。

 

が、そんなときだ。

 

ドォォォォン...

 

遠くで爆音が聞こえて来た。

 

妖夢「? ちょっと見てきますね!」

幽々「あっ、ちょ、妖夢!」

そう言って愛用の刀を両方持ち、真っ先に駆けていく。

 

幽々「う〜ん…なんか嫌な予感がするわね。」

ホラ「…そういう予感ってのは大体当たるもんだ。ほら。」

 

木の陰からふいにホラーが出てきた。

 

幽々「あら……侵入者は一人だと思っていたのだけれど、二人だったのかしら?」

そう言って幽々子は立ち上がる。

 

* * *

 

妖夢「こんな冥界で爆発音…!?一体誰が…」

妖夢は真っ先に駆けていた。音がしたのは入口付近だ。

 

急いでそこに向かうと、一人の人影が見えた。

 

妖夢「……クロスさん。」

 

クロ「来ましたか。」

 

妖夢「異変が起きてから、いつかはこうなるだろうと思っていました。」

 

そう言って刀を構える。

 

妖夢「今ここで…楼観剣のサビにしてくれます!




この話を書くに当たって、クロス対妖夢は書いてみたかったんですよね。剣vs剣の戦いってなんか好きなんですよ。笑
次回から本格的に戦闘に入るでしょう。

感想など、書いてくれたら助かります。


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双刃

言い忘れてたんですけど、キャラ紹介の章、6人の能力面に関するところを付け加えました。気になる人は見て下さい。


ガキィィン__  ギィィン__

 

静かな夜の冥界に、2つの音が木霊する。

 

剣と剣。

1つは、身の丈程もある大きなナイフの形をした大刀。

 

もう1つは、同じく身の丈程ある日本刀と、その半分くらいの長さの日本刀だ。

 

妖夢「はぁぁぁ!」

前方から大きく振りかぶっての袈裟斬り。それを受け止め、跳ね返した反動でそのまま真横に斬りに行く。

 

それをしゃがんで躱されると同時に足払いをかけられ、俺は思わず転んでしまう。

 

そこにすかさず妖夢さんが短い方の剣__白楼剣を下に向け、刺しに来たので急いで横に転がってそれを躱す。

 

ガァァン!!

 

白楼剣と石造りの階段がぶつかり、激しい火花を散らす。

妖夢さんは思ったより人間じゃ無いのか、華奢(きゃしゃ)な見た目の割に力もある。

 

ショートカットで無理矢理身体を起こし、今度は俺から斬りに行く__って、それじゃマジで埒が明かないので、多少なり変えていく。

 

こっちの世界に来てしばらく経った時、ふいに覚えたのだ。

 

俺の能力を。

 

意識を少しの間集中し、眼を開く。先輩たちは左眼だけが発光するが、俺は両目が別々の色に発光する。これが俺達サンズが本気を出す合図でもある。

 

まだここまでは妖夢にも見せた事は無いので、妖夢は驚いている。

 

妖夢さんの強さは堅実な立ち回りを徹底出来る所だと思う。

だから、この能力で揺さぶれば、こちらが有利を取れるだろう。

 

クロ「幻刃『イリュージョンエッジ』!」

 

ここでスペルカード!剣の残像が残るような独特の斬り方で攻める。この残像の事をイリュージョンと称してる__って、みんな思うがそれは違う。

 

そろそろ用意が出来たので攻撃しながら力を使う。

 

俺の攻撃を受けるのに必死な妖夢さんの後ろに、幻影の(クロス)を作る。幻影だが、俺が作った幻影は実体も持つのだ。

 

幻影が近づき、振りかぶった所で妖夢さんが背後からの殺気に気付き、慌てて楼観剣で防ぐ。

 

2vs1なので力押しで攻めようとしたが、受け止められてしまってるので、俺は少し下がってから真横に一閃。

 

妖夢「くっ!?」

 

これは受け止めきれず、階段の端までふっ飛ばされてしまう。

 

なんとか妖夢さんが立ち上がり、剣を構える。強い精神力も、妖夢さんの強みだと思ってる。

 

妖夢「こちらもいかせて貰いますよ…妄執剣『修羅の血』!」

 

剣を水平に構えた後、物凄い速度での突進!あまりの速さに俺は殆ど対応できず、同じくふっ飛ばされる。刺されなかったのは幸いだ。

 

クロ「がっ__!」

 

 

妖夢「これで1:1ですね…」

 

クロ「はは、そうですね…。」

 

言いつつ二人とも次の構えに移り、ほぼ同時にスペルカードを発動する。

 

妖夢「剣伎『桜花閃々』!」

クロ「幻魔『デュアルイリュージョン』!」




こういう剣と剣の戦いって何か心に来るものがある…何かは分かんないけど((
次回はホラーvs幽々子ですかねぇ


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一生物の怪物

ホラー&幽々子戦と、紫とナイトメアの話です。


はぁ。実質的に初めて相手にする奴が幽々子だとは。あいつ(ナイトメア)も鬼畜そのものだな。今に始まった事じゃ無いが。

 

ホラ「ふんっ___」

 

声と共に腕を振るい、大量の骨を幽々子目掛けてぶつけにいく。 それを鮮やかに舞って躱す幽々子。

 

クソ。遊ばれてるようにしか感じねぇ。元から俺は他の奴に比べれば戦闘はそこまで強く無いから本来なら俺が請け負うべき相手では無いだろ。

 

自慢のパワーもこういう奴には殆ど効かない。受け流しって奴だ。

 

ホラ「ま、ただの脳筋だと思われても困りますけど___ね!」

 

事前に仕込んでおいた骨で幽々子の周りを骨で囲む。

 

幽々「あら、これは___」

 

そっから俺の斧で上から真っ二つに引き裂いてやる__予定だったんだが、

 

ズバァァン!!

 

轟音虚しく、幽々子はそこにはいなかった。

 

ホラ「は?どうやって抜けた?」

 

幽々「あらあら、そんなの簡単じゃない。私は幽霊(・ ・)よ?」

 

ホラ「亡霊(・ ・)だけどな。」

 

ようするに幽霊らしく透明化して骨の間をすり抜けたと?いやそれ、反則だろコラ。こっちの攻撃全部効かねぇじゃん。

 

まぁ、落ち着け俺。キレ散らかしても何も始まらねぇ。普段から透明化してないって事は、それ相応の負担があるって事だ。もしくはクールタイムがあるのか。

 

ホラ「あーもう腹減ってきた!とっとと終わらせてやりたいのに。骸符『エッジズボーン』!」

 

めんどくせぇしスペルぶちまけてやる。ランダムに骨を打ち出すだけの単純なスペル。ただただ弾幕の量が増えただけ。

 

これには避けるより相殺させることを選んだようだ。幽々子もスペルを構えた。

 

幽々「亡舞『生者必滅の理-魔境』!」

 

圧倒的な量の弾幕とこちらに向かってくる大弾の組み合わせ。周りの弾幕が移動を制限して、かなり避けづらい。

 

他の奴と違ってショートカットでむちゃくちゃな回避をすることも出来ないので、あまり動かず、向かってくる大弾は全て叩き切る事にした。その隙間にすかさず骨を撃つ。

 

 

こういう死闘を繰り広げたのも、あのクソガキ(CHARA)以来か___

 

* * *

 

紫「ねぇ、ナイトメア。」

メア「あん?」

 

呼ばれたナイトメアが返事をする。

 

紫「あなたって、ホントは何者なの?他のサンズは妖怪っぽくも見えるのだけれど、あなただけは__今の私には得体のしれない怪物そのものにしか見えない。まるで生物じゃ無いかのような__」

 

メア「その認識はあってるぜ。」

 

紫「...は?」

 

メア「だから、俺は生物じゃ無い。ネガティブな感情そのものが具現化して出来た存在だ。一応、生や死の概念はあるがな。」

 

ケロッとした表情でスラスラと言葉を並べてナイトメアが答える。

 

メア「多分だけど、俺だけは少しも躊躇無く人間や妖怪を虐殺してるのを見て、怪物だと思ったんだろ?今に始まった事か。生まれた時から俺はバケモノ扱いされてきた。」

 

紫「そ、そう。」

 

メア「まあ安心しなよ。」

 

そうして、フッ__と、少し笑った後、

 

メア「俺は殺しを楽しんでいるだけだ。この世界には思い入れがあるし、俺には俺でこの世界での大切な人もいる。」




ちょっと投稿まで時間かかってしまいましたかね。すいません<(_ _)>


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ホラーにしか持っていないもの

なんと!
皆様のお陰でUAが1万を越えました!
有難い話ですね。あくまで趣味レベルとして初めて小説を書いてたんですけど、少なからずこの話を好きでいてくれる人もいるらしく、感動のあまりです。これからも頑張って書いていきます。


紫「...ところで、あなたの大切な人って誰なのよ?」

 

メア「ありゃ、それ聞いちゃう?」

俺がそう聞くと、首を縦に数回頷かせて、俺の次の言葉を待ってるようだった。(お前が可愛い顔で目キラキラさせてもイタいだけだぞ!)

 

メア「...古明地さとり。」

 

紫「え?マジで?」

おい。お前はそういう口調じゃ無いだろ。

 

紫「へぇ~。なんか、意外ね。」

メア「そうか?」

そんな意外なもんだろうか。

 

紫「ん~、言葉では表しづらいけど、単に虐めると楽しい人とかそんなもんだと思ってたわ。」

メア「お前から見た俺はそんなに狂ってるのかぁ...?」

え、ちょっと衝撃。俺とはいえそれは、泣くぞ?

 

紫「なんか理由とかあるの?」

って聞かれたので、取り敢えず答える。今更はぐらかしてもだし。

 

メア「まぁ、なんだろな。こっちの世界(幻想郷)に迷い込んでから半年程は、俺地底に住んでもらわせてただろ?そこで地霊殿に一緒に住んでてな。あいつは心を読めるらしいが、俺の心は一部分しか読めないらしい。何でかは俺も知らん。「ちょっと興味があります。」とか言って、半年間はよく近くにいてくれた。お燐とかお空でさえ、少し近づきたくなさそうな気持ちを感じたんだが。マジで興味本位で一緒に居るだけなのかなとか思ったけど、本人に聞いたら「違います。」だってさ。」

 

紫「要するに今まで恐れられてしかこなかったのに、親密になってくれたのが嬉しかったのね。」

 

メア「なっ、嬉し...いのか?まぁそうかもな。あいつ、俺と同じく幻想郷では恐れられてるし、避けられてるけど、内心はめっちゃ良い奴だし気が利くぞ。」

 

あまりポジティブな感情は持ちたくないのだが。こればっかしは本当だから仕方ない。

 

紫「まあでも、心を読まれないから一緒にも居られるのかしらね。あいつに心を読まれると、会話なんて出来たもんじゃないわ。」

 

* * *

 

ドンッ!

ホラ「がはっ! はぁ、はぁ。」

くっそ、強え。冥界の主は伊達じゃねぇか。

幽々「あらあら。まさか、もう終わりじゃ無いわよね?」

ホラ「ははっ。言わせてくれるわ。当たり前だろうが!恐符『ホライブルボーン』!」

 

吹っ飛ばされて立ち上がりざま、骨を放つ。それが幽々子に当たる寸前で、円形に拡散し、幽々子を囲む。

幽々「っ! 死符『ギャストリドリーム』!」

幽々子の周囲から突風が吹き荒れる。正確には、無数の幽霊が舞っていた。惜しくも当たる寸前で、俺の骨は吹き飛ばされてしまった。

 

ホラ(まともに骨をぶつけようとしても必ず受け流される...何か工夫して当てる必要がある...!)

 

しかしどうやって?俺は他のサンズとは違ってガスブラもショートカットも、重力操作も使えない。

 

俺が唯一持ってる物と言えば......

 

ホラ「っ!」

ザン!

危なかった。気付けば目の前に弾幕が迫っていた。咄嗟に斧で真っ二つに切り裂いて躱す。

幽々「ほらほら~。ぼ~っとしてる暇なんてあるのかしら?私を倒してみなさいな。」

あっちから幽々子の煽り声が聞こえてくる。

あ~ゆう安い挑発には乗るなよ...マーダーが教えてくれた事だっけな。

 

弾幕勝負の最中に考え事をする余裕などあまり無い。 と言うか無い。

とはいえ、このまま闇雲に技を振っても自分の首を絞めてくだけだ。自分の手札をどんどん見せびらかしてってるもんだからな。

 

その点、幽々子は大量に技を見せてってる気がする。戦いには実はあまり慣れてないのか?それとも、それでも隠せている位に持ってるスペカが多いのか?

 

考えたくは無いが、多分後者だろうな。

今まで出したスペカだと、『ギャストリドリーム』『亡我郷』『生者必滅の理』『黄泉比良坂行路(よもつひらさかのみちゆき)』等... 明らかにこっちより多い。それは言わずもがな、幽々子側が有利に立っているって事でもある。

あーあ。こうやって考えてる間にも弾幕に当たりそうったら無い。

 

ホラ「!そうだ...」

 

その時、ふいに俺の頭に閃いた。

 

闇AUの中でも、俺にしかない物。俺にしか無い特権。

 

地面すら崩す程の、怪力




ホラーの怪力はちゃんと公式の様ですね。ゲームではカウンターを挟んで片手で人間を押さえつけて、一撃で首を切断した描写もあったような。(実際に首を切断する瞬間からその後は見れないから安心して)


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生ける屍と最後の亡霊

あーちょっと遅くなってしまったかもしれませんね~
なにはともあれ待ってくれた人はお待たせしました!

今回は幽々子vsホラーの1本です。


俺だけにしか無いもの。

 

それは自慢の怪力だろう。

 

マーダーやナイトメア、その他諸々誰も持ってない。

 

俺は闇AUの中で最弱だが、力だけは負けるつもりは無いぜ?

 

ホラ「やるしかねぇか...」

 

幽々「ふふっ。そろそろ疲れてきたかしら?」

 

幽々子は...相も変わらず余裕そうだ。攻撃すらしてこない。幽霊だから疲れないんだろうな。ちょっとずるい。

 

俺は大きく息を吸い、力を全身に込める。

 

そして__

 

ホラ「へへ。俺に時間をあげた事。後悔するんじゃねぇぞ?

 

溜めた力を一気に解き放つ!

 

ホラ「力符『アースクエイクアッソリュート』!!」

 

ドガン!

 

轟音と共に、地面が揺れ、大地を割る。

 

幽々「!?くっ_これは__足が__動けない!」

幽々(動けないんだったら飛んで__)

 

キィィィン__

 

幽々「しまっ__」

 

ホラ「捕まえたぜ?」

青ソウル。力を放ちながら地面へ叩きつける。 これであいつは飛べなくなった。ガスブラの撃ち方は忘れたが、重力操作は忘れちゃいない。

 

ホラ「このスペルは地面にいる相手にダメージを与えながら動けなくさせる技!今のお前は袋小路だ!」

 

幽々「くっ__」

 

ホラ「てめぇもヘッドドッグにしてやるさ!」

 

決めゼリフ(的な物)を吐きながら、俺は高く飛び上がり斧を構え、降下と共に一気に振り下ろす。

 

これで終わりだ___そう思った時だ。

 

ガッッ!、

 

鈍い音と共に俺の斧が受け止められた。

俺は驚愕した。受け止めたのは幽々子の扇だ。

一体それの何処にそんな強度があるのか_確かに俺の斧を受け止めている。

 

ホラ「ははっ。最後の悪あがきか!冥界の主だろうと、流石に余裕が無ぇみたいだな?」

 

幽々「ええ、そうよ。余裕が無いから最後の手段を使わせて貰うわ。」

俺は耳をも疑った。この状況を打開できると?

 

ホラ「...ほう?」

 

幽々「あなた..私の能力を知っているかしら?

 

必死に扇で防ぎながら幽々子が言う。

あぁ?そりゃ死を操る程度の...

 

死を操る程度の能力

 

その言葉が脳裏に焼き付いた瞬間、俺の心臓が大きく鼓動した。

 

ドクッ__

 

ホラ「ぐっ!こ_れ__は__!」

 

頭がグラグラする。身体から力も抜けていく。力が入らない。今にも体勢を崩してしまいそうだ。

 

ホラ「くそっ___こんな...ところで!」

幽々「ふふふっ。あなたが私の首を狩るより速く、私があなたの命を頂戴するわ!」

 

あぁ、クッソ___ここまで来て、俺が死ぬか__。

ふと、昔の記憶が蘇ってきた。遂には走馬灯か__

 

メア「んだよ。おめぇまた任務失敗したのか?」

ホラ「...すいませんでした。」

 

あー、確か俺はよくナイトメアから任された事を失敗してたな...

 

メア「おめぇの取り柄は怪力だけかよ。任務は失敗するわ、言われたことはすぐ忘れるわ、戦闘は弱ぇし。」

え、死の間際にこんな言葉のナイフ刺されるの?酷くない?弔いの言葉じゃねぇだろ。

 

ホラ「......」

メア「ふん...まぁ良い。またなんかあったら呼ぶ。今は下がれ。」

ホラ「はい...」

メア「おっと。もう1つお前には取り柄があったな」

ふとそんなことをナイトメアが口にした。

 

ホラ「もう1つ...っすか?」

メア「あぁ。生命力。」

ホラ「へ?」

間抜けな返事をした過去の俺に過去のナイトメアがもう1度言ってくれる。

 

メア「死んでも生きてやるって位の、アホみたいな生命力。お前はそれを持っている。スケルトンっていう身体全身が生命の塊のようなモンスターが、頭なんて勝ち割られたら普通は死んでいるさ。だが、お前は記憶を代償にはしたが普通に生き返っている。それがお前の強さの1つになるだろう。」

 

 

はは__全く笑えねぇな。

まだ死ぬなってか。良いだろう!身体が壊れようと、死ぬのはコイツ(幽々子)を殺してからだ!

 

 

ホラ「うおぉぉぉぉ____!」

 

幽々「くっ、どうして死なないの!?今までこの術を使われて5秒と生きた者はいなかった!あなたは既に2分も経ってるじゃない!」

 

もう自分の身体が自分じゃ無いようだ。精神だけで必死に斧を振り下ろそうとしてる。

 

ズルッ__

 

そうこうしてるうちに、防いでいた幽々子の扇に限界が来た。

どうやら幽々子の膨大な霊力を注ぎ込んで硬度を極限まで上げたらしい。しかし、俺に術を使った事で扇にまで霊力を回す余裕が無くなってきたのだろう。

 

少しずつだが___確実に扇が斬られていく。

 

幽々「嘘___不死者でも無いのに、私の術が効かないなんて!」

 

ホラ「今度こそ!ヘッドドッグにしてやる___!」

 

そして、遂に。

 

ズバッッッ!!

 

幽々「そんな___!」

 

ブシャャャ!___ドサッ___ゴロゴロ

 

 

 

ホラ「はぁっ。はぁっ__!やっと終わった___」

 

任務は達成したけど、、あーもうダメかもな。

 

ホラ「ははっ。クロスの方見に行くとするか__」

 

ドサッ。

 

 




まさか一気に終わってしまうとは読者も思わなかったでしょう。
俺も思いませんでした。笑
まぁまだクロスvs妖夢が残ってるので

幽々子のキャラちょっと崩れちゃったかなぁ。って心配してるんですけど、大丈夫ですかね?


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剣と剣

久しぶりのクロスvs妖夢です。
みなさん、この2人の戦闘のきっかけ、覚えてますか...?


妖夢「くっ!」

 

未だなお、2人の激しい戦闘は続いていた。

 

クロスは得意の能力を際限なく使い、実質2人がかりで攻め立てる。

 

妖夢「そっちがそうくるならこっちだって!」

と言い、剣を1度地面に突き刺す。

 

クロ「何を...?」

 

スペル発動__ 妖夢「幽符『幽冥求文持聡明の法』!」

 

スペルを唱えた瞬間、妖夢の半霊が光りだし、瞬く間に妖夢の分身体へと変化していた。

 

クロ「ふぅん...まさかそんな事が出来るなんて。」

 

妖夢「これであなたと同じ、2vs2よ!」

 

クロ「面白い!」

 

ガキィィン!

 

お互いが違う戦法で攻撃していく。

 

妖夢は持ち前の二刀流術で、剣での攻撃を中心に攻撃する。たまに鱗弾や光弾で牽制する。

 

クロスは骨やガスターブラスターなどで遠距離攻撃しつつ、爆風の影に隠れながら大きなナイフを振るう。

 

それからしばらくが経った頃だ。

 

ドドドドドド........

 

地響き、地震のような音が遠くから聞こえてきた。

 

僅かながらこちら側の地面も揺れている。

 

妖夢「何?何の音?」

 

クロ「これは...そうか、先輩(ホラー)か。

 

ドォォォン!

 

続いて爆音が聞こえてきた。

 

妖夢「あの音...白玉楼の方から......まさか!」

 

妖夢も音の方角から気付いたようだ。

 

急いで白玉楼に戻ろうとしたが、邪魔された。勿論クロスだ。

 

クロ「やれやれ...君のような勘のいい奴は嫌いですよ...ホントに。」

 

クロ「そうです。初めに爆音を轟かせたのはあなたを誘き寄せる為の罠です。今更白玉楼には返しませんよ?」

 

そう言ってナイフを構える。

 

妖夢「邪魔だ!桜花剣『閃々散華』!」

 

声とともに、妖夢の姿が消えた。

 

「抜かされたのか?」そう思い、クロスは後ろを振り返ったが、妖夢の姿はいない。

 

次の瞬間、クロスの周りに次々と桃色の八芒星の形をした魔法陣が現れた。

 

ズバズバズバッ!

 

間髪入れず、魔法陣から斬撃が繰り出され、クロスは避ける間も無く、もろに喰らってしまった。

 

クロ「うぐっ...... どこだ?あいつ(妖夢)は何処にいった?」

 

腕から滴る血を気にせず、妖夢を探し続ける。

 

暫くすると、さらに魔法陣が出てきた。

 

クロ「もう対処法は分かりますよ!」

 

ショートカットで元いた場所から距離をとる。

 

思っていた通り、自分の周辺だけが斬られるようだ。

 

クロスが目を凝らすと、物凄い速さで駆け巡る妖夢の姿が見えた。

 

クロ「そこです!」

 

妖夢が移動するであろう場所に骨の壁を作る。

 

すると、妖夢は避けきれずぶつかってしまう。

 

妖夢「あぐっ...!」

 

結構な衝撃だったらしく、すぐに立ち上がったが足元がふらついている。

 

クロ「はあっ!」

 

弱っているところにクロスがナイフを振るう。

 

ガキィィン!

 

なんとか妖夢は受け止めた。が、そこまではクロスの想定のうち。

 

さっきの衝撃で妖夢のスペルカードが解け、分身が半霊に戻ってしまったのを見逃さなかった。

 

クロ(今の状況なら、背後はガラ空きになる......!)

 

離されないよう、ナイフに力を込める。

 

妖夢(くっ...強い...)

 

トン____

 

背後から近づく最中に足音が鳴ってしまった。

 

クロ(やっべ)

 

もう遅いと、分身を一気にダッシュさせる。

 

妖夢「っ!」

 

妖夢も気付いたが、クロスに抑えつけられて身動きが取れない。

 

 

ズバッッ!!

 

背後からキレイに一閃。

 

妖夢「ぶはっっっ!!」

 

妖夢の口から大量の血が吐き出る。

 

 

 

 

この戦いも、そろそろ終わりだ。




次で冥界編も終わりだと思います。もしかしたらもう1話伸びるかも...?
楽しみに待って頂けると幸いです。

ちなみに、この話の中でとある有名なパロディネタ入れてみたんですけどみなさん気づきました?


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終束

冥界編もこれで終わりですかね。


妖夢「ぐっ....はぁっ。はぁっ...」

 

背後から斬りつけてやった。これで妖夢さんもいずれ力尽き__

 

妖夢「『待宵反射衛星斬』!」

 

クロ「何!?」

 

まだスペルを使えるのか...!?

 

月が妖しく輝く日だからこそ使えるスペルカード。いや、

 

 

 

ラストワード(最期の命)

 

妖夢を軸に直線上に何本もの斬撃が跳ぶ。

 

クロ「くっ...今までのスペルカードとはレベルが違う。」

 

定期的に妖夢自身も飛びかかって斬って来るため、下手に攻撃しにもいけない。

 

クロ「影符『シャドウボーン』!」

 

相手の真後ろから大量の骨を出す、本来のスペカルールだったら反則ギリギリの弾幕。

 

咄嗟に妖夢は転がって躱したが、骨の1本が背中に刺さってしまった。

 

妖夢「うっ...」

 

クロ(あの身体であそこまで動けるなんて...にわかには信じ難いものですね。)

 

しかし大分弱ってきているのも事実。

 

ここは一気に決めに行くか。

 

妖夢「はぁっ...このっ...!」

 

妖夢が振りかぶった瞬間、ショートカットで妖夢の懐に入り込む。

 

妖夢「えっ...!?」

 

クロ「これで終わりです!」

 

ザシュ!!!

 

妖夢「ぐはっ......ゆ、幽々子...様......」

 

バタン。

 

クロ「..ふぅ。やっと終わったぁ。」

 

クロ「...ホラー先輩の所に行きますか。」

 

そうしてホラーの元へ向かおうとした時、キラキラした何かを見つけた。

 

クロ「これ..は..?コアコード?」

 

そうか。妖夢さんが持ってたのか。恐らく幽々子に見せる予定だったのだろう。触った瞬間自分の中に溶け込んでいくから見せられやしないのだが。

 

クロ「よし。それじゃ。」

 

パッ

 

* * *

 

迷い家___

クロ「ただいま戻りました〜...」

 

メア「おう。戻ってきたか。」

 

マダ「おつかれ。ん?ホラーは?」

 

その一言でクロスの動きが止まった。

 

マダ「おい?クロス?」

 

クロ「...ホラー先輩は、既に死んでいました。」

 

その言葉はマーダーにとっては衝撃の言葉だった。

 

マダ「なんだと!?」

 

メア「...まぁ、そんな気はしてた。」

 

逆に、ナイトメアは初めからそうなる事が分かってたかのような反応をした。

 

ガシッ。

 

マーダーがナイトメアの胸ぐらを掴む。

 

マダ「てめぇどういうつもりだ。アイツが死ぬと分かってて行かせたのか。」

 

メア「まぁまぁ落ち着けマーダー。ホラー以外では幽々子は倒せなかったから行かせただけだ。」

 

マダ「即死の能力か?そんなんお前だったら受け付けないだろ。」

 

マーダーがそう言うとナイトメアが「呆れた。」って言いたそうな顔をした。

 

メア「アホか。幽々子の死を操るって言うのは、生物そのものの死を指す。それはすなわち、何個命を持ってようと術を掛けられたら本来即死するんだよ。

 

マダ「じゃあなんでホラーが適正なんだ?」

 

メア「あいつの生命力の強さだ。スケルトンという、中身を持たない身体でありながら、頭蓋骨を割られても平然と生きている。とんでもない生命力だ。コイツなら、幽々子の即死の術が効きづらいかもしれないと思い、行かせた。それだけだ。」

 

マダ「...ホラーが死ぬと分かっていながらか?」

 

マーダーがそう聞くと、

 

 

メア「全滅するか、あいつだけ死ぬか。どっちが聡明な判断かなんて、分かりきってるだろ?」




前書きでも言った通り、恐らくこれで冥界編も終わりです!
次は予定では竹林編か地底編になります


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新・文果新報

お久しぶりです。最近試験が沢山あって、小説を書く所ではありませんでした。今回はサンズや紫では無い、別キャラが主人公です。タイトルで察したかな?


白玉楼での事件の翌日、事は幻想郷中に広まった。各地の人妖誰もが衝撃だっただろう。勿論私、射命丸文も驚いた。

 

短時間にして幻想郷の勢力の内、二柱が折れたのだ。この流れが続けば、もしかしたらこの世界(幻想郷)は根本的に崩壊してしまうかもしれない。

 

この異変の犯人は、公には不明となっているが、私はこの虐殺異変の犯人を知っている。約半年前に幻想郷に迷い込んだ、サンズと言う名前の妖怪だ。

 

正確には、サンズは6人いる。それぞれ区別が付く程度に似た見た目をしている。サンズ達が異変を起こす前に、私は彼等と話したことがある。

 

性格はバラバラだが、いずれも暗い感情を持っている感じがした。

 

以前、私はスキマ妖怪()に、「奴らは危険だから始末した方がいい。」と提案したが、あっさり拒否されてしまった。

 

最近だが、私はこの異変に妙な点がある事に気が付いた。

 

あのズボラな巫女でさえ異変解決に向けて動いてると言うのに、八雲紫が動きを見せないのだ。そんなはずは無い。この異変は過去に起きた異変の中でも群を抜いて危険な異変だ。

 

そこで私は、ある仮説を思い付いた。

 

"八雲紫はサンズ達と共謀しているのではないか?"

 

ただ、この仮説には疑問点があげられる。

 

八雲紫と、今回の被害者である西行寺幽々子は大昔からの親友だったはずだ。間接的にとはいえ、親友を自らの手で殺めるだろうか?

 

そして今、私はこの仮説が正しいかどうかの確認をしている。変装して人里をほっつき歩いていたら、八雲紫の式神である、八雲藍を見かけたのだ。紫が住んでいる迷い家にサンズ達の姿を見かけることが出来れば、奴らは共謀している事になる。

 

これが成功すればこの異変解決に貢献できるし、巫女達に恩も売れるだろう。一石二鳥だ。

 

幽々子の点は、大喧嘩して仲違いでもしたのだろう。そうだそうだ。そうに違いない。

 

しばらく尾行していると、藍はどんどん西の山に向かって進んで行った。

文(博麗神社とは真逆の方向だが...あっちの方に住んでいるのか?)

 

野を歩き、山岳に入り、どんどん奥へと進んでいく。

 

またしばらくすると、遂に見えた。迷い家だ。近くまで行くと、声が聞こえてきた。

 

マダ「んだとてめぇやんのか!?」

キラ「あぁやってやるよ!その腐った脳髄に穴でも空けてやろうか!」

 

...どうやら喧嘩してるようだ。

 

クロ「先輩やばいですよ!いつも2人の喧嘩を止めるホラーがいないからあいつら暴れ放題です!」

 

メア「よしクロスなだめてこい」

 

クロ「嫌ですって!」

 

まぁ、これで奴等に関わりがある事は確定した。

後は写真を撮れば...裏に回ると、紫とエラーサンズが話をしていた。

 

パシャ!

 

よし!撮れた。後はこの写真を現像して記事に...

メア「おい。」

シュル___

文「っ!?」

ここまで来たのに、私は奴等に捕まってしまった。

ゴロゴロ__

視界の片隅で、手に持っていたカメラが斜面を転がって行くのを確認した。

 

メア「紫。」

紫「...あら、文じゃない。見てたのね。」

文「えぇ...所で話してくれませんか?別に逃げたりはしないので。」

まぁもし離してくれたら一瞬で逃げるが。

メア「あぁ、良いぞ......なんて、言うわけないけどな。」

 

ドスッッ!!

 

文「ぐはっ!!」

 

紫「メア!」

メア「別に良いだろ。強力な妖怪だ。すぐには死なないさ。」

そう言った時だ。

 

マダ「おいおい、抜け駆けは頂けないなぁ〜闇の帝王さんよ?」

キラ「そうだよ〜殺すなら僕たちにも殺らせてよ......ね!」

ザシュッッ!!

 

文「あがっ...!」

 

 

 

それから1,2時間後、私は絶命した。残念ながら記事には出来なかったが...でも、誰かが私のダイイングメッセージ(カメラの写真)に気づく事が出来れば......




今回は文が主人公でした!楽しめて頂けたかな...?
因みに、活動報告を1回したんですけど、気付いた人居たのかな?


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共謀者

最近更新遅くてすみません...気長に待ってくれると助かります


迷い家近くの山___

 

魔理「さてさて、この辺りは春に生えるキノコが多いんだよなぁ。ちゃちゃっと集めるとするか。」

魔理沙はキノコ集めに来ていた。

この辺りに紫の家がある事は彼女は知らない。

魔理「おお〜!沢山あるぞ!......ん?なんだあれ?」

その時、遠くに黒い物体が落ちていることに気が付いた。

魔理「なんだ...これ?どっかで見かけた事がある気が...」

黒い物体の隅には、と書かれたシールが貼ってあった。

 

* * *

 

ん〜!こっちの世界は久々だな。相変わらず小汚い連中で一杯だ。

まぁ、一日中退屈な天界よりかはマシかもねぇ。

おっと、自己紹介が遅れた。私の名前は比那名居天子。高貴なる天人である!(よく不良とか言われてるけど...)

 

さっき父上が、「地上で大きな異変が起きてるらしいから解決して来い。」とか言われてほっぽり出されたのよ。

 

なんで私が、とか思ったけど、そしたら父上が「お前のせいだ。」って。たかが地震起こした程度で酷いと思わない!?しかも結構昔の事じゃない。時効よ!時効!

 

ま、暇だったし来たわけだけど。とりあえず何が起こってるのか聴きたかったから博麗神社に来てみたけど。

 

天子「相変わらず寂しい神社だな〜。お〜い。霊夢〜?」

 

霊夢「あ〜?誰よ...って天子じゃない。どうしたのよあんたがここに来るなんて。」

と聞かれたのでとりあえずかくかくしかじか。

 

霊夢「あははっ。まぁそんな事もあったわねぇ。実際迷惑なのはそうだしねぇ。」

 

え、ナチュラルに酷くない?

 

天子「そんな笑わなくたって良いじゃない!所で、最近地上で異変が起こっていると父上から聞いたんだけど、」

 

霊夢「あぁ、手貸してくれるならかなり助かるわ。何しろ6人もいるから手に負えなくて...」

 

そうして、霊夢から異変の全略を聴いた。

天子「紅魔組と、冥界組が全滅だと?ありゃりゃ、あそこのメイドや剣士は強くて気に入ってたんだけど。」

 

霊夢「後で確認しに行ったんだけど、冥界ではサンズが1人倒れてたわ。どうやらどっちかが倒してくれたみたい。だから後5人ね。」

 

天子「迷い人なのに強いのか?そのさんずって奴は。」

 

霊夢「正確には異世界人ね。別世界から迷い込んだ妖怪らしいわ。レミリアが言ってたけど、スケルトンは西洋の雑魚妖怪らしいんだけど...」

 

天子「...なんか凄い強いと。しかし動機は何だ?愉快犯なのか?」

霊夢「いや...以前にも大量虐殺を繰り返してたヤバい奴だったらしいんだけど、それにも一応訳はあったから、愉快犯では無いと思う...多分。」

 

その時だ。遠くから霊夢を呼ぶ声が聴こえた。

魔理「お〜い!霊夢!」

霊夢「魔理沙!どうしたの?」

魔理「どうした じゃないぜ。この写真、見てみろ。」

 

そうして魔理沙に渡された写真を見てみると、

 

霊夢「なっ...!」

天子「ふふん...これは面白い事になったわね。」

 

そこにはエラーサンズと紫が仲良さげに話している写真があった。

 

霊夢「これって...いつものガセネタ用の写真では無いわよね?」

魔理「どう見ても弄られてないし、多分本物だろ。」

天子「だとすると、紫はサンズ共と共謀してるって事か?」

霊夢「この写真を見る限りそう見えるわね...ありがとう魔理沙。助かったわ。目星は着いてきた。それじゃあ神出鬼没なのも理解できるかも。」

そうして、霊夢の目が鋭く変わる。

 

霊夢「反撃よ。」




紫さんここでバレてしまいました
もうみんなの前には出て来れませんね...笑


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次の襲撃

更新ペースが落ちている...なるべく早く書き上げるので気長に待っててくれ...


霊夢達にバレてから次の日__

 

エラ「紫?ナイトメア知らないか?気付いたらいなくなってんだが。」

 

朝起きたらナイトメアが消えていた。と言っても、前日飲んでたせいで起きたのは昼頃だが。

 

紫「ナイトメア?あぁ...確か、9時位に出かけてったわよ?楽しい時間の始まりだ とか言ってたけど。」

 

あーあ。ナイトメアがそういう時って絶対悪いことなんだよな。アイツ、1人で殺しに行ったのか?んな所...

 

エラ「...地底か。」

 

ま、だったら問題無いかな。あそこはアイツにとっては楽園そのものだ。

 

 

***

 

 

地底__幻想郷の住民から忌み嫌われて追放された存在が行き着く場所。

 

暗い思考をしてる奴も多く、ナイトメアにとっては新に楽園と言える場所であった。

 

メア「ふふん。やはりここは素晴らしいな。抜け駆けして1人で来ちまったが...まぁ大丈夫だろ。」

 

その時、

 

キスメ「見ぃ〜〜つっけた!」

 

上から物凄い勢いで落下してくる 何かがあった。

 

メア「ん?」

 

ザシュ!!

 

触手を一振り。一瞬にして襲いかかってきた方を八つ裂きにしてしまった。

 

メア「うーん、どうやら向こうの人たちも好戦的らしい。...素晴らしい話だな。」

 

***

 

迷い家__

 

上から、紫の家を見据える人影がいた。全部で6人

 

霊夢「ここね。あいつの家。」

天子「ふーん、こんな辺鄙(へんぴ)な所に住んでたのか。」

魔理沙「霊夢、もう引き返す事は出来ないぜ?」

霊夢「何言ってんのよ。今更引き返す気なんて無いわ。このままアイツらを逆襲する。」

早苗「私の力があれば恐るるに足りません!行きましょう!」

鈴仙「ダメですよ、早苗さん。そういって落ちてる命も沢山あるんですから。」

小町「そうは言っても、ここから見てるだけじゃ何も変わらないんじゃないかい?」

鈴仙「いや、そうですけど...軽率すぎますよ。」

霊夢「まぁ、鈴仙の言う事も一理あるけど、行きましょう。私達を舐めたマネするとどうなるか分からせてあげるわ。」

 

***

 

その日の夜__

 

人里外れのあぜ道。

 

??「で、なんで行くのが俺なんだ?」

**「別に俺が直々に殺しに行っても良いんだが、それじゃつまらないからな。お前に行ってもらう事にしたよ。インクには俺の方から言っとくわ。」

??「はぁ。ほんっとコイツ...面倒事押し付けやがって...」

**「そういうなよ。アイツらとほぼ同等の実力を持っていて、暇な奴なんて、そうそういないぜ?」

??「おれはパピルスを復元させる目的は持ってはいるんだが?」

**「へへ。そうだったな。失敗作ばかりだけどな笑」

??「うるせぇな。ま、暇だったのも嘘ではねぇし、久しぶりに暴れましょうかねぇ。」




次から3つの場面が同時進行する形になると思います。(正確には2つかな?)
??が新キャラですけど、誰か分かった人いるかなぁ。(ヒントはパピルスを作ってる事や、闇AU達と同じ位の実力ってことです)


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敵襲、そして

久しぶりの投稿となりますかね?


燐「さとり様〜!」

扉を勢いよく開けて飛び込んできた。彼女の名は火焔猫燐。火車と言う死体好きの種族であり、ここ地霊殿の主、古明地さとりのペットである。

 

さとり「どうしたのよお燐。そんなに慌てて。」

 

燐「さっきパルスィから連絡があって、サンズが地底(ここ)にも来たと!」

 

さとり「なんですって!?予想より随分速いわ...次は迷いの竹林だと思ってたのだけど。異変の順番は関係無いのね...」

 

燐「まぁ、そんな怨霊異変と全く同じ事は起こらないでしょうし...」

 

さとり「まぁ、良いわ。勇儀に連絡してちょうだい。私たちの中でサンズ達を迎撃出来るのは私と彼女とお空位よ。」

 

 

* * *

 

 

メア「なんだぁ?誰も気配がしねぇぞ。」

 

かれこれ30分。初めに殺したキスメ意外に一切の気配がしない。

 

既に橋も渡ってしまった。橋姫も消えたのかよ。

 

メア「あー、そろそろ旧地獄街道か...」

とか言ってたその時だ。

 

??「待ちな。」

 

メア「...ふふん。鬼まで臆して逃げられたらどうしようかと思ってたぞ。」

 

勇儀だ。先の道を通せんぼするかのように立ち塞がっている。

 

勇儀「さとりから話は聞いたよ。遂にウチらの住処まで荒らしに来たってのかい?」

メア「世話になった恩を忘れた訳では無いが...まぁ、そういう事だ。」

 

それを聴くと、勇儀は満足そうに頷いた。

勇儀「そうかい、そうかい。......なら、覚悟は出来てんだろうねぇ。

空気がビリビリと震える。流石は鬼...と言った所か。

 

勇儀「鬼符『怪力乱神』!」

メア「闇符『ブラックウィジョンニードル』!」

ズガァァン!!

 

2人の力がぶつかり合う。

しかし、パワーでは圧倒的に勇儀に分があるらしい。

 

ヒュッ__

メア「あぶね!」

こちらの弾幕を貫いて飛んできた。とんだ馬鹿力だ。

 

メア「弾幕になろうと得意のパワーは健在か...」

勇儀「ふふん。当たり前だろう。それでこそ鬼だからな!」

 

メア(さてどうするか...物理攻撃なら痛くないんだが、弾幕はダメージは喰らうんだよな...)

メア(とはいえ、アイツのパワーじゃ痛みとか無視して消し飛ばされかねん。)

 

* * *

 

迷い家___

キラ「クロス〜夜ご飯まだ〜?」

クロ「あぁ、もう。今作ってますから少しぐらい我慢してて下さいよ。」

 

時刻は7時頃。今は夜ご飯を食べるための支度をしている所だ。

 

今は穏やかにご飯を食べるだけ___

 

シュッ!___

マダ「まぁ待ってやれよ。今はホラーはいないんだし、どうせすぐに作り終わる__」

 

 

 

 

 

食べるだけとは、行かなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小町「『死者選別の鎌』!」

 

 

 




はい、実は今テスト期間なのでキツキツ予定で書いています。
至らぬ所があったら失礼m(_ _)m


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幕開け

更新遅くなった...マジですまんっす
薄々勘づいてたけど、この小説って両極端に評価が別れますね。俺が書き方下手なのも無くはないけど、純粋な気持ちで東方が好きな人は話の内容的に嫌いなのかもしれない...


ガッ!

 

鈍い音を立てて、小町の振るった鎌が受け止められた。マーダーがすんでのところで受け止めたのだ。少し位置がズレてたら自分の腕が切り裂かれてる所だった。

受け止めた腕を無理矢理振り上げ、

 

マダ「ははっ。まさかオレらが攻撃される側に回るとは...結界はどうした?」

 

紫「いや、今も貼ってあるわよ...?なんでバレたのかしら...」

 

そうして考え込んだが、直ぐに顔を上げ呟いた。

 

紫「狂視...

エラ「あ?狂視だと?小町じゃねぇだろ。敵は複数いるってか?」

キラ「まぁそんな気はしてたよ。はぁ〜今は乗り気じゃ無かったんだけど。仕方ないねぇ。」

そうして座っていたキラーが立ち上がると同時にスペルを放つ。

キラ「殺符『キラーハウンド』!」

円状に広がったナイフが一斉に小町を襲う。それに慌てる様子も無く小町が大声を発した。

小町「おーいそろそろ手伝ってはくれんかね。私だけじゃ持たないぞ?」

早苗「任せてください!秘術『グレイソーマタージ』!」

鈴仙「行くわよ!『月兎遠隔催眠術(テレメスメリズム)』!」

声と同時に2種類の弾幕がナイフを弾き、流れ弾がサンズ達へと向けられていく。

エラ「紫は逃げとけ!この場を見られるのは不味い!」

紫「いや、私も加勢するわ。」

エラ「は?お前正気か?もう表には出られなくなるぞ?」

信じらんないという顔で紫を見るエラー。

紫「敵が6人いることくらい貴方も分かってるでしょう?数が足りないわよ。」

エラ「はぁ〜、まぁそうだけどさ。変な迷惑は掛けたくねぇんだがな。」

と言いつつその方が助かるとも言いたそうな感じだ。

 

キラ「強敵が集まったな!ここが稼ぎ時...間違えた、踏ん張り時か!」

よく分からない間違いをするキラー。その目は既に殺意に満ちていた。

 

キラ「俺の相手はてめぇだ!」

一目散に早苗に向かって行った。雰囲気的に殺りやすそうだとでも思ったのだろうか。

 

その時、またしても空から___

魔理「恋符『マスタースパーク』!」

天子「要石『天地開闢プレス』!」

霊夢「霊符『夢想封印』!」

 

3人一斉にスペルが飛んできた。理不尽すぎる。

エラ「あーもう受けきれねぇだろ普通!糸符『ストリングネット』!」

紫「私も手伝うわ。境符『四重結界』!」

上空から飛んできた大量の弾幕プラスα(天子)を紫の結界とエラーの糸でなんとか防いだ。

 

霊夢「紫...あんた本気なのね。文が撮った写真見たわよ。随分親しそうじゃない。今回の異変の元凶と。」

紫「えぇ。私にもそれなりの考えって物がありますの。だからここは引いてくださる?」

霊夢「とか言われて、引く訳無いでしょ!こっちだって好き放題にされる訳にはいかないのよ!」

紫「まぁ、そう言うと思ってましたわ。良いでしょう。たまには本気で相手してあげましょうか。寝起きでも無ければ、お遊び(弾幕ごっこ)でも無い。本気でね。」

 

エラ(文が撮っただと?ナイトメアの奴...肝心なとこでしくってるんじゃねぇよ。)

これから始まる大激闘を前にワクワクしながらも、心の中でナイトメア(逆らえない奴)に毒づいてるエラーだった。




うーん、また小説も大変になりますね。月に2回投稿できると良いんだけどなぁ...w
ホントに投稿頻度遅くて申し訳ないわ...


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エラーvs魔理沙&天子

えー、前書きの場を借りて、1つお知らせです。
もしかしたら、今の迷い家襲撃編で最終章になる可能性があります。
というのも主が忙しすぎて更新がクッソ遅れてるので、キツいかなぁって思ってきました。あくまで可能性の話ではありますけどね。それでも応援してくれたらと思います。


なんやかんやで、1vs1に別れる事になった。...俺を除いては。

 

エラ「いや、6人は多すぎだろ!容赦はねぇのか!」

こちとら本来最大6人だぞ。しかも今ホラー死んでるから5人だし、ナイトメアが遊びに(殺しに)行ってるせいで1人足りず紫が手伝う始末だし。あの野郎帰ってきたらシバくぞ。

 

ベリ「むぇ!エラーは優しいんだな!」

急に頭の中に出てきたスワップサンズ(ベリー)がそう言ってきた。いや出てくんな。読者困惑するだろ。てか優しいって何?

ベリ「シバく にはお茶に誘うって意味があるんだぞ!」

いや、知らん知らん。俺はアイツをぶん殴ってやるって意味で言ったつもりなんだが...てか帰れ。

べり「むぇぇぇぇ」

 

さて、頭の中の空想はこれぐらいにして、現実と向き合おうじゃないか。

魔理「こっちだってもう余裕が無いんだよ!」

あーあいつらも必死なんだなぁ。そりゃあ仲間殺されてるもんな。こっちの事情知らないもんな。リセットボールあるっつーの。生き返るっつーの。

 

まぁ知らないし言ってないのだから仕方ない。仮に言っても分かりましたって言って素直に殺されるのって、殺され慣れてる蓬莱人位だろ。アイツら気性激しめだから素直に聞かないかもしれんけど。

しかし厄介な2人組だ...遠距離バンバンの魔理沙と近距離バンバンな天子。

霊夢と違って息の合った連携プレイ等は出来ないだろうが、相性が良いのは間違いない。オマケに天子に通用する攻撃が少ない。ナイフが刺さらないような怪物だからな。

魔理「行くぜ、恋符『ノンディレクショナルレーザー』!」

天子「天気『緋想天促』!」

前言撤回!合わせてきやがる!

半ば慌ててショートカットの連発で避ける。そのまま上空で闇雲に撃ち続けてる天子の背後に回って、骨を刺す___

 

ガッ!

...刺さらない。

天子「ははは!その程度お見通しだ!私の身体にそんな骨が刺さる訳無いだろう!」

流れるような動作で空中で回し蹴り。モロに喰らって俺は吹っ飛んだ。

魔理「ナイスだぜ天子!」

魔理沙も天子の活躍に褒めている。

 

 

 

 

......ここまでは予想通り(計画通り)

 

地面に叩き付けられる瞬間に俺はショートカットで消える。

 

そのまま天子の真下に計6個のガスターブラスターを召喚!

天子「なっ__」

エラ「焼け墜ちろ。狂符「コンビネーションブラスター」!」

合わさった極太のブラスターが天子を焼き尽くす。と、中から天子が脱出してきた。多所に火傷の跡も見られるが、あそこの中入ってそれで済むのか。普通死ぬぞ。と言っても、かなり弱ってる様にも見える。どれ、留め刺しに行こうか。

 

魔理「くっ、光撃『シュート・ザ・ムーン』!」

足元に大量の魔法陣が設置される。天子に近づけさせない為か。でもあまり意味は無いよな。だって俺にはいつだって近道(ショートカット)がある。遠回りさせようにも出来ないんだよ。

 

俺のお得意の糸をだす。首にでも引っ掛けりゃ殺せそうだが。

と言っても、天子は行動不能になってる訳じゃ無いので普通に対峙はしてくる。牽制目的の骨を出しながら近づき、警戒させる為にガスブラを撃ち込む。勿論天子は避けるが、その瞬間が狙い目だ。ショートカットで近づき、更にショートカットで天子を罠に誘う為に天子をショートカットで飛ばしてやろうとした時、

ガシッ

逆に腕を掴まれた。

天子「あんまり、舐められても困るわね...」

微妙に感じる怒りの感情。ちょっと天子が実力者だって事を忘れてたかもな。まさかまだそこまで動けるとは。

そのまま鳩尾(みぞおち)(エルボー)を喰らって動けなくなった所で、天子が上に飛び上がる。

 

天子「天上の要石よ!地上の穢らわしい殺人鬼に思い知らせろ!要石『天地開闢プレス』!」

 

見上げて目に映ったのは、巨大な要石が眼前へと迫る光景だった。




どっちかって言うとエラーvs天子になってるな。魔理沙が後衛に回ってるせいで。エラーさん大丈夫かな?

前回投稿したの何時でしたっけ...ほんとに申し訳無いです。失踪しない言っておきながらしかけました。
本心言えばこの話はまだまだ続けたいですね。読んでくれる人もいる訳ですし。
更新速度は以前よりも遅くなると思いますが、着実に更新を重ねると思いますので、これからもよろしくです。


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