TSした陰キャ地下アイドルオタクが、バリタチふたなり推しアイドルにロックオンされるお話 (非健康者)
しおりを挟む

第1回分投稿 ライブハウス SIDE空

出来るだけ頑張って書きました
楽しんで下さると嬉しいです!


 

「………ふひっ……きょ、も…あぃりすちゃん可愛ぃ…」

 

 僕は気持ち悪いニヤニヤを隠しもせずに、スマホを見て悶える。

 僕の名前は三河(みかわ) (そら)

 黒髪でメガネの大学生だ。とは言っても今は冬休み中なのだけれど。

 

 

 そんな僕の視線の先の画面には、超絶美少女の天使が映っていた。

 

 

『今日はね〜?最近フォロワーさんにオススメされたこのお店でご飯食べてみようと思いますっ☆』

 

 

 スマホの中に、金髪でとても日本人とは思えない程綺麗な翡翠色の目をコチラに輝かせている少女がいた。帽子を被っているにも関わらず、その尊さは全然隠せていない。無理だ、しんどすぎる…。

 

 

 

 彼女の名前は、アイリス。地下アイドルグループ〈Crown Queen's〉……略してクラクイのリーダーで、自称世界一可愛いハーフアイドルだ。

 趣味は家庭菜園と料理で、特技はけん玉。イギリス人であるお母様の実家で幼少期を暮らしていたので、英語は堪能。ダンスも歌もリアクションも、どれを取っても一級品のパーフェクトアイドルなのだ!

 

 

「……だけど…友達に話しても、地下アイドルだからって…」

 

 そうなのだ。

 

 どれだけ彼女が可愛くて綺麗で、美しくて完璧な存在だと言っても世間からの地下アイドルだというフィルターは取れない。

 アイリスちゃんは昔に、お父様の故郷である日本に訪れた時に紹介して貰った叔母様がやっていた、地下アイドルを紹介して貰った所から地下アイドルに憧れたらしい。

 

 

 その時、アイリスちゃんが叔母様に何を感じ、そして教えてもらったのかは分からない…けれど、その時確かに、アイリスちゃんは輝く何かを掴んだんだと思っている。

 

 言っては悪いかもしれないけど…アイリスちゃんは地下アイドルらしくない。

 

 

 けれど、僕みたいなファンともとっても仲良くしてくれるし、ファンサの量やファンへの熱量は僕の知る、地下アイドルのソレだ。

 いつかのライブで、どれだけ自分が有名になったとしても自分はこのクラクイを辞めたくない。今のメンバーと離れたくないという事を言っていた。

 アイドルとして、とてもワガママかもしれない。でも僕はそんな彼女がとても眩しく感じた。

 彼女は人一倍地下アイドルという職業が好きなのだ。勿論、その地下アイドルを一緒にやっている仲間の事も。

 

 長くなったけど、彼女はとにかく地下アイドルを愛し、地下アイドルに愛された女の子と言ってもいい。

 どんなに来てくれるファンの数が少なくなっても、生ライブじゃなくて配信しか出来なくなっても、彼女は諦めない。

 

 

 僕は…いや、僕達はそんな彼女の姿を見るのが好きなのだ!

 

 

 

 

 

 …………………だから……ぼ、僕も……彼女の姿をどんな風になっても見に行きたいのだ………………。

 ようやく…ようやく彼女達が生ライブを行えるようになったのだ…………見に行かない訳がない……………。

 

 例え僕が………………今朝目覚めたら、女の子になっていたとしても(・・・・・・・・・・・・・)………。

 

 

「ど、どぅしてぇ……」

 

 目の前が歪む。こんな姿で行ったら、彼女のライブが綺麗に見えなくなる………。折角のライブが………………。

 

 

 けど、僕に行かないという選択肢はない。背が縮み、130センチもあるかも分からない体を頑張って動かし、服を着る。

 幸い、胸は大きくなったお陰で、服が下に落ちる事はない。

 だが………その、先っぽが少し気になるのでオタク知識由来の伝家の宝刀、絆創膏を先っぽに貼る………………………ちょっと足りないかもしれないので、追加でいくつか貼っておく。

 ズボンも油断すると落ちるので、中の紐と外につけるベルトを今の腰に合わせてギッチギッチにする。これならば激しく動かなければ落ちることはないだろう。

 トランクスはゴムがあるので、落ちることはない。

 

 よし、これで後はライブハウスに行くだけだ…………。

 

 

 

 靴下と靴に悪戦苦闘しながらも、靴の中に靴下を詰めるという荒業で攻略した僕は、いつものオタクグッズ(軽量済)が入ったバッグとメガネを手に持ち、玄関を出た。

 

 

 いつものようにバスと電車に乗る。何だか視線を感じるが、見た目でいえばロリなので一人でいるのが珍しいのだろう。

 ライブハウスがある駅で降り、いつもよりも短い歩幅を懸命に歩いてライブハウスに辿り着く。

 

 

 

 地下ライブハウスの中に入ると、検問所のようなところがあった。十中八九例のウイルスのせいで出来た物だろう。入場する為に、検問所で立っていた顔なじみのスタッフさんに声をかける。

 

「山本さーん。これ、入場する為のものですよね?」

 

 

 最初、山本さんはギョッとした顔をした。

 話しかけてから自分の失態に気付く。そうだった。僕は今いつもの体じゃない。いきなり知らない人に話しかけられたような物だ、そりゃービックリするだろう。

 

「…ぁっ、えっと…………ぁの…」

 僕がモジモジし出すと、山本さんは何かに気づいたようで、恐る恐る話しかけてくれた。

「もしかして……………………三河くんの親戚ちゃん…?」

 どうやら僕とは気付いていないようだ。

 咄嗟に、そうだと頷きお茶を濁す。僕が女の子になったなんて、絶対に理解されない。それなら親戚という事にしておくと無難だろう。

「………ぇっと、なんか……みかわが、旅行?に行くみたぃになっちゃって………それで代ゎり?みたいな感じ……なんですけどぉ…」

 

 自分のコミュ障具合に反吐が出そうになる。普段ならこれ程どもらないはずなのだが、嘘をついているという罪悪感とバレないようにしなければいけないという緊張感からか喉が干上がる感覚を受ける。

 そんな自分の挙動不審な様子を見て、果たして山本さんは少し考え込んでから話した。

 

「……ウイルスは既に収束していますし……………お得意様の三河くんの親戚ちゃんという事で、特別にOKにしますね?どうぞ、楽しんで下さい」

 

 そう言って、山本さんは僕を入場させてくれた。

 山本さんの優しさに、胸がどんどんと締め付けられる。消え入りそうな声で、ありがとうございますと言うと、僕は俯きながら中に入った。少し鬱屈とした空気がライブハウスの中に混じってしまったような気がした。

 

 

 それから、ライブ開始の時間となり、アイリスちゃん達がでてきた。

 

「みなさーん!今日は々クラ(Crown )クイ(Queen's)のライブに来てくれてありがとうー!!」

「今日はぁ、目いっぱい楽しんでいってくださいねー!」

 

 うおおおお!とファンの人達と一緒になって叫ぶ。

 弾けるように明るい色と、爽やかな笑顔に心が洗い流されていく。

 この瞬間、僕達は生きていると実感することが出来るのだ。

 叫び声は自然と心から溢れ、顔には血が集まって笑顔を作る。

 アイリスちゃんも、同じクラクイメンバーであるテレサちゃんやみりーちゃん達も、今日も可愛い!!これがどれだけ大変な事か僕ははっきりとは分からないけど、僕がどれだけ救われているかを全身を使って表すのだ!!!!

 

「………………!?」

 

 ぼ、僕に指を向けて笑った……?よくアイリスちゃん達にはレス目配せを貰えることがあるけど、あそこまで可愛らしく笑って見られたことあったかなぁ…!?やばい幸せすぎる…。

 

 

 その後も、ばちっと僕と目が合うアイリスちゃんにドキドキしながら、あっという間にライブの時間が終わってしまった。

 ライブ後の握手会の待ち時間を使って、僕のTwotterに指に従って打ち込んだ長文感想を流して置き、幸せに浸かっていると、ようやく僕の番が来た。

 順々に今日のライブ良かったです!と言って握手していき、アイリスちゃんと握手しようとした時、事件が起こった。

 

「……ぁ、アイリスちゃん……………そのっ、きょっ…きょぉも可愛かっ…………っ…」

 口にものが詰まったようにどもってしまい、心が耐えられないくらいどもってしまったのだ。

 どうしたものかと他のクラクイのメンバーが、心配そうにこちらを見てきた時、アイリスちゃんが僕の手を握って安心させてくれたのだ。

 

「……大丈夫。貴方の伝えたい事、しっかり伝わりましたから…」

 

 アイリスちゃんがにっこりと笑い、僕の顔に朱を帯びさせた。

 と、手の中にくしゃ、と感触があり疑問に思って開こうとするとアイリスちゃんから小声で、後でそこにかけて。と言ってきた。

 

 

 何が何だか分からず、呆然としてしまっていると、係員の人におしまいでーすと言われ、引き剥がされた。

 ライブハウスから出て、さっき手渡された紙を見るとそこには電話番号が書いてあった。

 

「………なっ…なっ…………?」

 頭の中に痺れるような衝撃が走る。まさか、電話番号を貰えるなんて!!!

 天にも昇る気分になって、ドキドキとした気持ちのまま、一目散に家に帰っていった。

 

 

 家に帰り、どたどたとベッドの所まで走ってからボヨン!とスプリングに身を任せる。

 クリアケースに入れ、丁寧に扱ったそれには、アイリスちゃんのサインに書いてあった文字と同じ字体の数字の羅列が確かにあった。

 ドキドキとしながら、LONEでその番号を打ち込んでみる。すると、出てきたのは彩亜、と書かれたアカウントだった。

 

 彩亜………?アイコンは、けん玉のイラストだ。これがアイリスちゃんのLONEアカウントなのだろうか……?

 流石にここに来て、不安な気持ちの方が出て来たが、好奇心と期待には勝てず僕はそのアカウントにメッセージを飛ばしてしまった。

 

 

『こんばんは。自分は今日、こちらのアカウントの電話番号を手渡された者です。心当たりがありますでしょうか?もし無かったら、無視して頂いて結構です』

 

 

 誰の失礼にもならないよう、ドキドキしながら打った文だ。

 ほんの僅かな可能性で、間違いじゃありませんように…と願いながら反応を待っていたが、僕のドキドキとは裏腹にあっさり既読となり、返信まで来た。

 

 

『大丈夫です✨ちゃんと電話番号を信じてくれたんですねっ❗ありがとうございます  』

『地下アイドルのアイリスこと、彩亜(アリア)って言います❗これから宜しくお願いしますね❗❗』

 

 

 ………こ、これ……現実……?




NEXT→【ライブハウス SIDE彩亜】


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第2回投稿分 ライブハウス SIDE彩亜

2回分です。


 私の名前は、戸田(とだ) 彩亜(ありあ)

 イギリス人の母と、日本人の父の間に生まれた所謂ハーフと呼ばれる人間だ。

 

 

 私が、小学生(プライマリースクール・スチューデント)と呼ばれる年齢だった頃。

 

 

 私は自分のことが嫌いだった。

 

 ギラギラとヤンキーのような金髪で、目は気持ち悪い緑色をしている自分の容姿が、何よりも嫌いだった。

 父の影響で、イギリスから日本に渡って来て数年。

 日本で精神が確立された自分は、周りとは全く違う自分が気持ち悪い物だった。皆とは全く違う文化で、女子からは壊れ物のように。男子からはイタズラばかりされて。

 

 周りに自分のことを上手く伝えられず、どうしてもモジモジして恥ずかしがっていると自分の中で何かが蠢く感覚があるのだ。

 

 

 私が自分のことを嫌いだった理由。その1番は、ふたなり(・・・・)だ。

 

 女の子たちは、私が着替えの時も自分の体をあんまり見せないし、プールにも入らないところから私を壊れ物のように扱っていたのだろう。

 だがそれは大きな間違いだ。

 私は男の子よりも、女の子の方が恋愛対象に入っていた。自分のことを心配そうに見てくる女の子を、何度オカズにしてしまった事か。

 

 

 それで自分が自己嫌悪に陥り、どうしたら良いのか分からなくなっていた頃。

 父の妹さん……つまり、叔母様が私の元へ来た。

 

 

 

『彩亜ちゃん……大丈夫?』

「…………っ、大丈夫です……」

 

 私は優しげな女の人の声に、布団越しで答えた。

 自分の股からぶら下がった肉棒は、今やどんな人でも見境なく反応するようになってしまった。こんな恐ろしい獣のような物が本性の私なんて、誰が愛してくれるだろう。

 私は誰かに否定される事が怖くて誰も来ないよう、遠ざけるようになっていた。

 誰かに傷付けられ、傷を付けてしまうくらいなら自分を殺した方が良い。本気でそう思って、自分のことを殺したいと思うくらい嫌悪していたのだ。

 

 そんな引きこもる私に、叔母様…ヤスコさんは、1つの歌を歌った。

 

 

『…〜♪』

 

「………………ぁ……」

 

 

 それは、迷っている誰かを導く歌だった。自分がどれだけ嫌な奴で、好きになる人なんていないと腐っている人間の背中を、優しくさすって励ましてくれる歌だった。

 爽やかな歌声と、泣きそうになるくらい真剣な歌詞が、私の胸にすすっと入り込んでいき。

 

 気付くと私は布団から出て、ヤスコさんに拍手をしていた。

 

「…すごい…!すごいですヤスコおばさん!わたし、こんなに元気になっちゃった!」

 

 

 そう言うと、ヤスコさんはおばさんは付けないで良いわよ?と笑った後、(目は笑ってなかった。)

「今の歌を気に入ったなら私のライブハウスに来てちょうだい。きっと満足するわよ?」

 と言って自分の青色のメモ帳に住所を書き、私の部屋に置いていった。

 

 後日、父と共にそのライブハウスへとライブを見に行った。

 

 

 

 色鮮やかなライブハウスと、ファンと一体となり可愛い空間を作り出す叔母様たちに、私は目を奪われた。

 地下アイドル、という物があまり浸透していない時期だったが、結果的に私は地下アイドルにのめり込み、結局地下アイドルにまでなってしまったのだ。

 

 父と母は、引きこもるよりかは活動してくれていた方が見ていて安心出来ると嬉しいことを言ってくれて、今でも楽しい仲間と優しいファンの皆と充実した日々を送っていた。

 

 

 

 ある一部分(・・・)以外は。

 

 

 

「ねーねー姫〜〜。結局、良い人見つかんないの〜?」

 そう言って私に垂れかかってくる黒髪で泣きぼくろが特徴的な女の子。

「……うん…まだ見つかんないかな………なんたって、コレ(・・)があるから…」

 

 そう。私が最もコンプレックスを持っているもの。数ある衣装の中で、唯一水着や露出度の高い服を着れない理由が、そのまま人生の多くの事に支障をきたしていた。

 

「難儀だね〜お腰にそんな立派なきびだんご様(・・・・・・)が付いてるなんて〜」

「こぉら!ダメでしょ、志織(みりー)ちゃん。彩亜(アイリス)ちゃんが困ってるでしょ!」

「いやいや…でもさぁ優衣(テレサ)。こーーんなにご立派なのですよぉ?からかわない方が失礼ってもんじゃーん」

 

 そう言いながら、ぺちぺちと私の股間を叩く志織(みりー)と、それを窘める為どったんばったんしている優衣(テレサ)。正直、叩かれるのは興奮するのでやめて欲しいが……つまるところそういう事である。

 

 

 

 ふたなりのせいなのか、性欲が有り得ないくらい強いのだ。

 

 

 

 なんなら、ライブの時も調子が悪い時はビンビンになってしまう事がある。

 Twotterでは今のところバレたような気配はないが、それはそれで皆に隠れて興奮してしまっている所に興h………こほん。罪悪感を覚えてしまう。一応、貞操帯を着けてスカートの下にフリルの多い衣装を着てはいるのだけれど。

 

 

 大切な仲間ですらそういう目で見てしまう自分に苛立ちを感じる。可愛い、天使と持て囃されているが、中身はケダモノなのだ。

 

 

 

 

 そんな中で、私は運命の出会いをした。

 

 

 

 

 例のウイルスで全くライブが出来ず、フラストレーションが溜まっていたある日。

 マネージャーさんからようやくライブのOKが出た私たちは、直ぐに特別ライブを企画した。反応は上々で、Twotterの方でもたくさんの応援や喜びのリプが飛び交った。

 

 そこからは必死になって鈍ったカンを取り戻し、文字通り血のにじむような努力をした。当然、途中で何度も挫けそうになったけど、ずっとエールを送ってくれている人からのメッセージで笑顔が零れる。

 

 思わず笑っちゃうくらい長くて愛のこもったメッセージだ。

 

 

 そして、キツくて長い練習の中で、私は少し変なことを考えてしまった。

 もしもこのぐらい私のことが好きな人が女の子だったらな、と。

 

 言ってはなんだけど、クラクイのファンの殆どは男の人だ。女の子は本当に絶滅危惧種と言っても差し支えない。このファンの人も勿論、男の人だ。少し背が小さくて可愛いけど。

 

 

 馬鹿なことを考えていると、ダンスコーチの先生から厳しい叱咤を受ける。こんなじゃダメだ。私はアイドルへの強い気持ちで心を震えさせ、立ち上がってまた練習を続ける。

 

 そこからはまた怒涛の勢いで時間は流れていき、ついに本番の時となった。

 

 

 

「みんな。今日は久々のクラクイのライブだよ!気を引き締めて、楽しんでいこう!」

「分かってるよ〜そう言う姫こそ、準備はオーケー?にしし」

「も、もう〜!みりーちゃん、からかっちゃダメだよ〜!アイリスちゃんが一番このライブを楽しみにしてたんだから…!」

「………ふふっ」

 

 

 少しだけいつもよりも緊張していた私の心が、2人のいつもの調子で解される。………うん。そうだね。楽しんで、楽しませよう。

 

 

「いくよー………We're?」

『Crown Queen's!!!!!』

 

 よし、行こう!

 

 

 

「みんなー!!!!元気にしてたー?私たち、愛されヒロイン…」

『Crown Queen'sでーす!!!!』

「みなさーん!今日は私たちの特別ライブに来てくれてありがとうございます!」

「ウイルスでここのところ全然ライブできてなかったもんね〜みんな楽しんでいってね〜」

「それじゃあ早速行くよー!まず1曲目は__」

 

(…………えっ?)

 

 

 そう言いながら客席に目を向けた時、私は視線が釘付けになった。

 

 

 

 

 ファン席に居たのは、艶やかな黒髪にパッチリとした目の、ジャージ姿の女の子だった。

 いつもそこで応援しくれていたファンの人によく似ている。もしかして、親戚の子だろうか?それにしてはそのファンの人が居ないような…

 

「……………姫?」

 

 左隣の詩織(みりー)から小声で意識を、戻された私は、すぐにハッとして、進行を続けた。

 ファンの人を見るに、溜めだと思われたようだ。これ幸いと何事も無かったように曲へと移行する。だが、私の目はその女の子に度々釘付けになるのだった。

 

 

 

 アンコールが終わり、恒例の握手会となる。

 ウチではあまりチェキをやっていない為、サクサクと握手会は進んでいく。と、その間に私はさっき出会った女の子のことを考えていた。

 

 

 

 

『アイリスっ!アイリスっ!マイラブぃーエンジェル、アーイーリースー!』

『はいっ!はいっ!はいはいはいはいっ!!』

『ふぅぅぅ!!!!』

 

 他のファンが私たちだけじゃなく、その子のことをチラチラと見るくらいあの子は目立っていた。

 

 

 当然だ。見たことのあるような子ならともかく、今日初めて見たような子が私を特別に推してて、ファンコールも完璧……見ないわけが無い。

 それでも見続けていたのは一部だけだが、私はその女の子を見ていて気づいたことがあった。

 

 

 

 あの女の子……………すっごい、タイプ………。

 

 ジャージであんまり分からなかったが、ぴょんぴょんと飛び跳ねた時には服で隠しきれないほど、ばるんっ!ばるんっ!と胸が動いてた。間違いなく着痩せしている。

 それでいて、目は私にずっと向けられているのだ。悪い気はしない。というよりもちょっと興奮した。

 

 

 背は小さかったが、まさか小学生というほどではないだろう。

 

 気になってスタッフの山本さんに聞くと、やっぱりあのいつも来てくれているファンの人の親戚らしかった。

 

 

 

 そこまで聞いてから私は少し考えて、その女の子に連絡先を教えようと思った。

 

 本来ならばアイドルとして決して許されない行為だが…その時の私は熱に浮かされたようにその子のことばかり考え、結果本当に渡してしまった。

 

 

 

 

「…………姫。良かったの?あんなことしちゃって」

「……………………うっ…」

「確かに姫は最近ご無沙汰だったみたいだけどさ〜…でもまさか、あの我慢強い姫があそこまで独占しようとするとはね〜……ウケる笑」

「つ、疲れてたんですよ彩亜ちゃんも……ほ、ほら…人間疲れて死にそうになると、番を探そうとするとか…………なんとか…………」

「なにそれ(笑)愛衣って、結構耳年増なとこあるよね〜」

「…えっ!?あ、こ、これは………その…知識として…」

 

 2人がいちゃついているのを見ながら、私はさっき自分がやった事を恥じていた。

 

 

 アイドルが…それも地下アイドルが、女の子にとはいえ連絡先を渡すなんて絶対にあってはならないことだ。

 

 だけど、他の男の人から向けられていた視線や、どこか場慣れしていないような彼女の姿が目に焼き付いて離れない。

 

 

 

 馬鹿なことだけど、私は心の中で"もしかしたらあの女の子は、女体化したあのファンの人なんじゃないか"という考えを作っていた。

 つまり私がしたことは。

 

 

(……唾付けするなんて…)

 

 

 また自己嫌悪になりそうになった時、スマホが震えた。

 

 見ると、知らないアカウントからのメッセージ。

 開かないでロック画面から見ると、あの女の子からのメッセージだと分かった。

 

 

 

『こんばんは。自分は今日、こちらのアカウントの電話番号を手渡された者です。心当たりがありますでしょうか?もし無かったら、無視して頂いて結構です』

 

 

 

 焦る気持ちを抑えながら私は返事を書いていく。

 

『大丈夫です✨ちゃんと電話番号を信じてくれたんですねっ❗ありがとうございます❗』

『地下アイドルのアイリスこと、彩亜アリアって言います❗これから宜しくお願いしますね❗❗』

 

 

 その女の子が、慌てながら感激の返事をして来たのを見ながら私は、心の中でドス黒い感情が渦巻いたのを感じた。




NEXT→【オフ会 SIDE空】


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第3回投稿分 オフ会 SIDE空

3回分です。
※追記 おいうえあ さん誤字脱字報告ありがとうございました


 本当に夢のようだ。

 

 僕は生まれてから今まで、感じたことの無いような幸福感に包まれていた。

 

 

 理由は、目の前のスマホの中。

 LONEというSNSアプリだ。

 

『ソラちゃんは、どんな本が好きなの〜( ˙༥˙ )?』

『え!この服買ってくれたんだ〜❗可愛いね〜❤』

『じゃじゃーん❗このゲーム一緒にやりたくて買っちゃったんだ〜今度会う時に一緒にやろうね?』

 

 相手の名前は、彩亜。つまり…僕の世界で一番好きなアイドルの中の人だ。

 

 

 正直最初は、半信半疑だったけど途中から通話を要求され、怖がりながら了承して話すと本当にアイドル…アイリスちゃんだったのだ。

 

 焦りながらどもってしまい、アイリスちゃん……あ、彩亜ちゃんに「信じてなかったの?」と言われてしまったのは肝が冷えた。僕がアイリスちゃ…彩亜ちゃんから手渡された物を信じれなかったのは一生の不覚だ…。

 

 

 

 そしてそう。一番僕がドキドキしているのが…アイリスちゃんを名前呼びする事だ。

 

 まさか僕がア…彩亜ちゃんを名前呼び出来るようになるなんて…。

 

 

 最初は不安しかなかったこの体だったけど、彩亜ちゃんと仲良くなれた事には感謝しかない。むしろ神様!ありがとうございます!

 

 

 

 彩亜ちゃんを騙しているようで悪いけど、今はこの幸せを噛み締めさせて欲しい。

 

 そんな僕は、さっきのロインから分かるように、彩亜ちゃんに呼ばれてリアル世界で一緒に遊ぶ予定になっていた。

 

 こ、こういうのなんて言うんだっけ…お、オフ会……?

 何はともあれ、初めての女の子同士のお出かけで僕の心臓はドキドキが止まらない。

 

 

 

 

 

 時間はあっという間に過ぎて、彩亜ちゃんとのオフ会の日。

 

 僕は彩亜ちゃんに教えてもらった服とメイクをして、頑張ってそれなりに見れるようになった姿で彩亜ちゃんとの待ち合わせ場所に待っていた。

 

 

 …………そして僕は、彩亜ちゃんに言うつもりだった。

 僕は本当は女の子ではなく、男なのだと。

 

 

 ずっと話していて、彩亜ちゃんは何となく分かっているのかもしれない。でも、それでも僕のことを遊びに誘ってくれた事はとっても嬉しかった。

 

 だからこそ僕は、今日。彩亜ちゃんに全てを打ち明けるつもりだった。

 

 

 

 待ち合わせ時間に、天使(彩亜ちゃん)が舞い降りた。

 

「ごめんねソラちゃん。待たせちゃった?」

 

 そう言って舌をチロっと見せて笑う彩亜ちゃんに、僕は惚けたように目を奪われてしまった。

 

 

「……?ソラちゃーん?」

 

 目の前で手をフリフリと振られ、ようやく意識を取り戻した。

 

「あっ、ぅ、えっ……」

 

 待ち合わせの時にいう言葉があったはずなのに、僕の頭から語彙力が抜け落ちてしまったように僕は口をパクパクさせるしか出来ない。

 そんな僕に彩亜ちゃんは優しく笑って手を取ってくれる。

 

「ネイルつけて来たの?可愛い!この服も、思った通りソラちゃんに似合ってる〜♡……あれ?ヘアアレンジしたの?すっごい可愛いね!」

 

「……あっ…あっ……………はぃ…」

 

 言われたかったこと、気付いて貰えたら良いなと思っていたこと全てを言われ、僕の心がどんどんと埋められてしまう。

 それでも彩亜ちゃんは僕の手を握って歩き出す。ちょっと大きいその歩幅に、僕は自分が本当に小さくなってしまったんだなと再認識させられながら、彩亜ちゃんの僕を見る笑顔に溶かされていくような気がした。

 

 

 

 映画館に入って、予約してもらっていた映画を2人でたまに顔を見合いながら楽しんで。

 

 ゲーセンに入って、UFOキャッチャーや協力ゲームで彩亜ちゃんと笑って。

 

 雰囲気の良いレストランで、美味しいご飯と美味しい飲み物を食べて幸せな気持ちになって。

 

 

 

 オフ会最後の終着点である、彩亜ちゃんの家に行く前に、僕は彩亜ちゃんに取ってもらったぬいぐるみを抱き締めながら、ちょっと待って。と言った。

 

 

「どうしたの?」

 

 

 彩亜ちゃんが不安げな顔をして、僕を見てくる。

 その顔で僕は言おうとしてた言葉が言えなくなり、口をパクパクとさせてしまう。

 でも、ここで言わなかったらきっといつまでも言えなくなってしまう。

 彩亜ちゃんが、少し強ばった顔になって僕をじっと見てくる。

 僕は、ようやく言葉を噛み砕き、自分でも言えるくらい短くシンプルにして紡いだ。

 

 

「じ、……実は僕………………ぉ、おとこ…なんだ…………よね」

 

 

 言ってしまった。彩亜ちゃんとの関係を壊す言葉を。

 

 僕は恐怖で彩亜ちゃんを見れずに、流れる涙を必死でこらえながら僕は彩亜ちゃんの言葉を待った。さながら、断頭台で処刑を待つ囚人のようだ。

 

 

 だけどいつまで経っても彩亜ちゃんからの言葉はない。

 必死に溜まる涙を拭きながら彩亜ちゃんの方を見て絶句した。

 

「ひぇっ…」

 

 彩亜ちゃんが見たこともないくらい血走った目で僕を見ていたのだ。

 

 離れそうになった僕を、彩亜ちゃんの手が掴む。

 

 

「それって……つまり、同意ってこと…?」

「ふぇっ……?ど、同意…?」

 

 いきなりの投げかけで混乱しつつ、僕は訳も分からないまま頷く。

 要は僕は男で、彩亜ちゃんを騙していた悪いヤツって事だ。

 よくは分からないが、否定すると彩亜ちゃんを騙す事になってしまうはず。僕はとにかく彩亜ちゃんに肯定して、全身の力を抜いて彩亜ちゃんに断罪をしてもらう準備をした。

 

 

 と、そんな僕を彩亜ちゃんは抱き上げ……

 

 

 

 

 ぇ?

 

 

 

 

 

 あれよあれよと僕は彩亜ちゃんの家まで抱っこされていった。

 

 その間、なにか言おうと思ったけど彩亜ちゃんに口答えをする権利は僕にはない。

 

 そうして僕はそのまま、彩亜ちゃんのベッドの上に転がされてしまったのだ。

 

 

 

 

「え、えっと………彩亜…ちゃ…むぐっ♡」

 

 そう言った僕の口に、何かが被せられる。

 電気を付けられず、暗すぎてなにか分からないけど…これはもしかしなくても……!?!?

 

 混乱する僕の口の中を、その何かは獣のように激しく、ぐちゅぐちゅに蹂躙していく。

 

「んぅ………んぷ♡むにゅ…………んぁぁ♡」

 

 それが余りにも気持ち良すぎて僕は自分でも聞いた事のないような情けない声を出してしまう。

 

 

 

 

「…………ぷぁ♡…はぁっ♡はぁっ♡……な、なんれっこんな…?」

 

 

 

 

 そこまでいくと解放された僕は違和感を抑えられず、彩亜ちゃんに疑問を出してしまう。

 それに対し、彩亜ちゃんは簡潔に、同意したでしょ?と寒気のするような声で言葉を投げかけてくる。

 

 た、確かに何かの同意を取ってたけど、まさかこれとは…!

 僕がまたなにか言おうとした気配を感じたのか、彩亜ちゃんらしき人物からパチパチ…と金具の外れる音がしてから、目の前に何かが出された。

 

 

「……これ、舐めて?」

 

 そう言われ、何かと思いながら顔を近付けると鼻からゾクゾクとした感覚が広がる。

 

「……………すんっ♡すんすんっ♡…っこ、これ…」

 

 嗅いだことのあるようなないような匂いだ…すえて少しだけ…蒸れたような匂いもする。

 僕が言い淀んでいると、彩亜ちゃんから衝撃の事実が告げられる。

 

「そう……ちんぽ。私、両性具有なの。ふたなりって奴……これで今からソラちゃんを可愛がってあげるから、精一杯御奉仕してね♡」

 

 

 

 

 そう言われ、鼻元にあったその……ち、ちんぽは…1回下げられてから…

 

「口、開いて?ソラ。それとも乱暴にされたい?」

 

 そう言われて僕は訳が分からないまま口を開けてしまう。

 

 両性具有?ふたなり?僕は今何をしてるの?断罪されるんじゃないの?

 

 そう思いながら、ぽっかりと馬鹿みたいに開けた口に彩亜ちゃんのおちんちんが添えられる。

 

 

「……っ、ぁ〜♡ソラのちっさい可愛いお口に私のちんぽが…♡………はい、閉じて?…………閉じろメスガキっ♡惚けてないでさっさと御奉仕しろっ♡」

 

「ふ、ふぁぃ♡…んじゅっ♡じゅぷるっ♡んぐっ♡…じゅぷっ♡」

 

 

 

 彩亜ちゃんから聞いたこともないような下品な言葉が僕に投げかけられ、僕は訳の分からない状況下でゾクゾクと下腹部(おまんこ)に熱が溜まっていくのが分かった。

 

 心の奥底で、僕の中の誰かが辞めろと声を荒らげる。だけど、僕はその言葉を無視して、舌の上に乗せられた大きすぎるその、おちんちん…を必死に愛で始めた。

 

 

 

 

 

「………んっ♡上手♡…ぁ〜TSメスガキフェラ堪んない………♡こんな幼いのに…ちんぽ気持ちい所♡知りきった熟練♡どエッチフェラされたら…んっ♡……くっ、出るっ♡ひょっとこみたいに口すぼめたっ♡もちもちほっぺのメスガキの中にっ♡出る出る出る出るっ♡♡」

 

 

 

 びゅるっ♡ぼびゅるるるっ♡♡どびゅびゅびゅっ♡♡♡

 

「っ〜〜〜〜♡♡♡♡♡♡」

 ………ぷしゃっ♡ぷしぷしっ♡…びゅくっ♡♡びゅくびゅくっ♡♡♡びくんっ♡びくんっ♡

 

 その瞬間、僕の口の中に途方もないほど彩亜ちゃんの匂いが溢れ、僕の………お、おまんこから…耐えきれなくなった熱が放出され、僕はその勢いで目の前が真っ白になった。

 

 

 

 

 

 ちかちかと白くなった目の前が、ようやく元に戻ってくると頭が何かに撫でられている感触があった。

 

 口の中に…まだ入っているから上を見ることは出来ないけど、この柔かくて優しい感触は絶対に彩亜ちゃんの手だよ…♡

 

 

 

 そう認識すると、僕はまた…お…おまんこからぴゅるっ♡と(おまんこ汁)を吹き出してしまう。

 

「うっわ……♡フェラしてイって、ご褒美に撫でられただけでもイったの…?♡どんな娼婦の子でも、こんなのだけでイくなんて女の子失格なんだけど♡♡あ、そっか♡可愛い可愛いソラちゃんは、もう私の専用肉便器になるんだもんね♡女の子失格なのは当然か♡」

 

 

 

 

 

 そう言う彩亜ちゃんに、僕はなんだか反論したくて。最後の理性を振り絞りながら彩亜ちゃんの…ち………お、おちんぽから口を離し、言った。

 

「訂正……してよ…僕がなるのは、彩亜ちゃんの専用…に、にくべんきじゃなくて………お、おむ…お嫁さん…………だから…♡」

 

 

 

 

 

 彩亜ちゃんは、いつもお嫁さんが欲しいと取れるような内容の言葉を発していた。だから、なんとなく僕は彩亜ちゃんが女の子が好きなんじゃないかなと思っていたのだ。

 

 自然と、僕の口は今までの人生で発したことがないくらい強く、はっきりとした意思で告げていた。

 

 

 

 

 ………あれ……本当にこれで良か_

 

「っっっっ♡♡……うん♡そうだよね♡ごめんね♡ソラは私のお嫁さんだもんね♡訂正する♡♡ソラは私のお嫁さんです♡♡♡だからね♡絶対♡絶対ぜーったい………逃がさないから覚悟して♡♡♡」

 

 

 

 彩亜ちゃんの整った顔が、僕を完全にロックオンしたように血走った目で捉えてきていた。

 

 僕に彩亜ちゃんが釘付けになっている♡それだけで僕はまた達してしまった。

 

 

 

 

 

「じゃあ………お嫁さんにはとびっきり優しく♡丁寧にイかせてあげる…♡………………まずはおっぱいからだね♡」

 

 そう言って僕の腰を優しく抱いた彩亜ちゃんは、僕のジャージ服の上から、既にツン♡と先っぽが出っ張って主張をしている胸に触り始めた。

 

 

 

 ふにふに♡さわさわ♡

 

 そんな擬音が似合いそうなくらい優しく丁寧に僕の胸が揉まれていく。

 それがこそばゆくて、少しだけ身動ぎをしてしまうが、がっちりと掴んできている腕がそれすらも許さない。

 敢えて僕が彩亜ちゃんを拒む理由もない。僕は力を抜いて、彩亜ちゃんがしたいように僕の胸を触らせる事にした。

 

 

 

 

 

 むにむに♡さーわさーわ♡なでなで♡くりくり♡

 

 焦らすように、先っぽを触らずに僕の胸を揉んでいく。

 だけど、僕の胸はどれだけ触っても一向に気持ちよくは_ぞくっ♡_………えっ?

 

 ふにふに♡さわさわ♡むーりゅむーりゅ♡

 

 

 な、なんだったんだろう今の……何か変なのが……_ぞわぞわ♡_んひぃっ♡♡

 

 な、なにこれっ♡こんなのっ♡こんなの知らにゃっっ♡♡

 

 

 

「…ぁゃぁぁぁぁっ♡」

 僕が堪らずそう叫び、先っぽも触れられてないのに情けない叫び声をあげたのを見て、彩亜ちゃんが見た事もないくらい獰猛な顔で僕に笑いかけてきた。

 

「ソラちゃん♡ようやく感じてきたんだね♡ソラちゃんのおっぱいは大きいから感じるまでが長かったなぁ……♡」

 

 優しい言葉とは裏腹に僕の(おっぱい)を触る速度は早くなっていく。

 

 

 

「ぅゃぁぁっ♡♡ぁぁぁぁっ♡」

「はぁはぁ♡……あはっ♡可愛い〜♡…ソラちゃん、女の子がしたら絶対襲われるくらい蕩けた顔してるよ〜♡♡」

 

 僕の喘ぎ声は僕自身への快楽に繋がり、耳元から聞こえてくる彩亜ちゃんの声で僕はどんどん興奮していく無限ループ。

 やがて彩亜ちゃんは僕のおっぱいを服から、ぶるんっ♡と勢いよく出して直接触り始める。

 だけど、肝心の一番触って欲しい所には触らなかった。

 

 

 

「はーっ♡はーっ♡…んぎゅっ♡…はーっ♡♡はーっ♡♡…んぅぅっ♡♡♡」

 

 すぐそこ♡すぐそこなのにっ♡絶対そこを触ってくれたらトベるのにっ♡♡♡なんで触ってくれないのぉっ♡♡

 ぞくぞくっ♡と、背筋に女の子が感じちゃいけないような感覚を味わいながら、僕はずっと拘束されていた腕を必死に動かして懇願する。

 

「お願いっ♡ありあちゃんっ♡ぼくのちくび、いじめてぇ♡♡いつまでもじらされてたらしんじゃうよぉ♡♡♡♡」

 

 もう既に僕のちくびは痛いくらいにぴょこん♡と大きくなって彩亜ちゃんに、いじって♡いじって♡とアピールしている。

 胸はちくびからじわじわと溢れるもどかしさでおかしくなり、少しでも先っぽに触られたら全体が凄いことになると分かる。

 

 そのお願いを聞いた彩亜ちゃんは、にやりと笑ってから僕にこう告げた。

 

 

「じゃあ……10秒数えるね♡0になったら、いじってあげる♡」

 

「じゅーう……きゅーう………はーち…………なーな…………」

 

 

 少しずつ減っていくカウントに、もどかしさと期待で僕は体をじたばたと動かそうとするが、今度は完全に彩亜ちゃんの体に拘束され、僕は全く身動きが出来なくなっていた。

 

 本当に弱い女の子になってしまったと思うと、僕のおっぱいとは別に、おまんこからじゅく…と白い液体が落ちていった。

 

 

「ろーく………………ごーぉー……………………よーん………………ん」

 

 おっぱいを触る手は依然止まらず、僕のおっぱいは彩亜ちゃんの手の中でされるがままになっている。

 

 

「…さー………………んー………………………」

 

 

 焦らし焦らされ、もうこれ以上待てないのにまだあるのっ♡っと僕が狂いそうになった時、彩亜ちゃんは突然僕のちくびをぐりぃぃぃっ♡と捻り潰し、僕の胸を壊すように摘んできた。

 

 

 

 

 瞬間。

 

「…………っぉぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!!!!!!♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」

 

 

 ぶしゃっ♡♡ぶしゃしゃしゃしゃっ♡♡♡びゅごぐっ♡♡♡♡びぐっ♡♡♡♡♡♡ぞくぞくぞくぞくっ♡♡♡♡♡♡♡びぐびくっ♡♡♡♡♡♡♡ぶしっ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡

 

 頭の中が白一色で染め上げられ、僕は浮かんだまま戻って来れなくなった。

 

 

 

 

 

 

 意識が戻ったのは僕がベッドに手足を拘束され、全身に媚薬を塗られている時だった。

 

 

「……っ…………っ♡♡ぁ、ぁにして……うの…あぃあちゃ…♡」

「なにって……媚薬だよ♡これを塗っておくとね、ソラちゃんがさっきのよりも、もっともーっと気持ちよくなって逃げたくなくなるんだよ♡♡」

 

 そう言った彩亜ちゃんの目の前には、僕のM字開脚をされて全てが見える状態になったおまんこがあった。

 

 

 そんなとこに塗られたら、絶対もう帰れなくなる♡♡

 疼きすぎておかしくなりそうなおまんこに目を瞑り、僕は必死に彩亜ちゃんにお願いをした。

 

「おねがい彩亜ちゃん♡やめてぇ♡♡そんな事しなくても彩亜ちゃんのこと大好きだからぁ♡♡♡だからおねがい♡これ以上されたらおとこに戻れなくなっちゃうぅ♡♡♡♡」

 

 

 そう言った僕に彩亜ちゃんは笑い。

「大丈夫。もう塗ってあるよ♡♡」

 と、見たことも無い邪悪な笑みで僕に言ってきた。

 

 その時、僕はもう、僕ではいられなくなるんだと悟った。

 

 

 

 

「じゃあ、本番………しよっか♡」

 

 

 入ってきた時は気付かなかった位置にあったテレビを、彩亜ちゃんがつける。

 そこには、女の子が女の子を攻めるAVが流れていた。

 

 

 ………心なしか、攻めている女の子が彩亜ちゃんに似ているような…。

 ジャンルは、睡眠調教モノだった。

 

 

 

 

 ………………嫌な予感がする。

 

 

『……はぁ……♡…でっか♡完全にコレもう牛さんじゃん♡♡汗と唾で蒸れに蒸れまくって♡…この匂い堪んないんだけど……食べてもいい?食べてもいいよね♡だって貴方は私のお嫁さんなんだもんっ♡♡』

 

 寝ているから返事は無いはずなのに、攻めている女の子は許可は取ったとばかりに寝ている女の子のおっぱいをすすり、びんびん♡と主張しているちくびをぱくっ♡と食べてめちゃくちゃに噛んでいる。

 

 

 寝ている女の子はそれでも浅ましい喘ぎ声を漏らし、イけっ♡という言葉と共に潮吹きを起こした。

 

 

 

 

 それ以上は見なくても分かる………僕は自分の、じくじくと痛むおっぱいを見た。

 

 先には噛まれたような跡があり、無意識に僕はイってしまった。

 

 

 

 

 

『これからおまんこ頂きまーす♡誰にも見せたことない女の子の1番大事なところっ♡♡トロトロに溶かしてあげたいと思いまーす♡♡』

 

 僕の抱いていた可愛らしいイメージをぶち壊すように、軽く最低な言葉と一緒にその寝ている女の子のおまんこは彼女の巧みな指捌きによって潮を吹かされてしまう。

 

 

 

 

『……はぷっ♡はむはむ♡……れるっれろぉ…♡…うんまぁ……♡全身から溢れる液体全部美味しい♡♡♡♡…おらっ♡もっと潮吹けメスガキ♡♡』

 

 当然のように指に絡みついた、白く濁ったドロドロの愛液を舐めとっていく。それがまるで、最高のお菓子であるかのように美味しそうに食べ、もっと欲しがるように寝ている少女をあっさりと達せさせる。

 

『あー………♡この美少女ドリンクサーバー最高…♡♡それじゃあ、口をつけて飲みたいと思いまーす…♡♡』

 

 

 挙句に、当然の権利のように攻めている女は、未だに絶頂でひくついている蜜壷に口を突っ込み、舌を伸ばして攻め始めた。

 

 いや。最早それは攻めではなく、ただの欲求を満たすだけの行為。そこに愛は存在せず、あるのは獲物と捕食者の関係。

 

 

 

 

 信じて全てを捧げたはずのお嫁さん(彩亜)からの仕打ちが、こんな酷い物だとは思わなかった僕は、絶望でようやくテレビから目線を外した。

 

 目の前には、テレビの中で攻めていた女が居る。

 

 

 

「………失望した?でもごめんね♡私、あなたの体の事になると理性を失っちゃうの…♡♡お願い、許して♡」

 

 そう言った彼女だったが、口元はにやにやといやらしい笑みが隠せていない。

 それもそのはずだ。こんな酷い仕打ちを受けたにも関わらず、僕のおまんこからは愛液が………それも、テレビの中で落としていた量の比ではないほどの量が垂れていたのだから…。

 

 

 

 

「…さいっ……てぃ……」

 強気な女の子のような口調が僕の口から漏れてしまう。

 だけど、口調とは裏腹に僕の心は屈服してしまいそうだった。

 

 こんなに僕のことを愛してくれるオスが居る……その事実に、彼女の攻めによって体に出来上がりつつあった、メスとしての自分が震えているからだ…。

 

 

 

 

 彩亜ちゃんの柔らかい口の中で、僕の…おまんこが転がされている。特に優しく、時に強く、吸われ、噛まれ、優しく舐められ、胸を揉みながらのそれは、女の子初心者の僕を完璧にイかせまくっている。

 

『…ぃゅっ♡ぃゅぃぃゅゅっ♡……んぁっ♡ぃっぇゅ♡ぃっぇゅぁっ♡んぅっ♡♡ぉぁぇ♡♡♡ぁぁぇぁっっ♡♡」

 

 テレビの中の僕が、眠りながらもその身に余るほどの快楽で喘いでいる。その声が否が応でも僕の耳に入り、身体を震わせる。

 

 

 彩亜ちゃん専用のお嫁さんになって、愛してもらいたい♡

 優しくなくていい…強く激しくでいいから、めちゃくちゃに可愛がってもらいたい♡

 

 二重人格とも言うべき、TSした事で出来たメスの人格の僕が今にも暴れだしそうになっていた。

 

 

 

「……彩亜ちゃ…ん」

 _やめろ。

 

 

 

「………なぁに?ソラちゃん♡」

 優しい声でグズグズに僕の心を溶かしてくる。

 

 

 

「ぼく……ぼくを…彩亜ちゃんの…」

 _やめ___ベッドに手足を括り付けられて、本当に逃げられると思ってるの?ここで逃げたら、絶対さっき言ってた肉便器にされるよ?それなら、もう自分から求めて、お嫁さんとしての幸せを掴んじゃおうよ♡ね?___ぁ、ぁあぅ……そ、そんな…僕はぁ……♡♡こんなのっ♡さいしょからぁっっ♡

 

 心の中でオスを名乗っていた(メス)が遂に屈して、心からの言葉が彩亜ちゃんに伝えられる。

 

 

 

 

「お嫁さんにしてくださいっ♡♡」

 

 

 

 

 

 一気に彩亜ちゃんが僕の顔に迫り、激しすぎるキスをした。

 

「んぷっ♡んむぅ♡んちゅっ♡れろっ♡ぇろぉっ♡んぷっ♡」

 

 長い時間、舌どうしを絡めるえっちなキスを行い、口の中全てが彩亜ちゃんに屈する……いや。もう屈していたのか。

 

 

「…はーっ♡はーっ♡……えっろ♡小学生にしか見えない女の子をっ♡ディープキス大好きの女の子にしてるっ♡♡♡びしょびしょに濡れて、テカテカに光ってるおまんこ♡…………今から、犯すね♡♡♡」

 

 

 

 矢継ぎ早に告げられる言葉に、目まぐるしく思いながらも自分(メス)に釘付けになっている彩亜ちゃん(オス)を可愛く思いながら、優しく笑った。

 

「いいよ♡きて♡♡♡」

 

 僕が優しく笑った顔がいけなかったのか、彩亜ちゃんは「ふーっ♡ふーっ♡」と獣のように怖い顔をしながら僕のお腹にちんぽを主張するように載せた。

 

 

 

「っぁ♡」

 

 ここまで私のちんぽは入るんだぞ♡と言わんばかりに乗せられたソレは、完全に僕の子宮よりも奥の場所に先が届きそうだった。

 

 こんなので突かれたら、男どころか女の子としても絶対に終わっちゃう…。

 M字開脚のまま縛られているので身動きは取れない。つまり、僕が終わるかどうかは彩亜ちゃんによるのだ。

 

 絶望的な状態に僕は、胸がドキドキと高鳴り、おまんこからはダラダラと愛液が流れる感触があった。

 

 

 

 

「ぁ、彩亜ちゃん……♡………や、やさしく…してね…♡」

「ふーっ!♡♡ふーっ!♡♡ふーっ!♡♡♡♡」

 

 言葉の通じない獣のような彩亜ちゃんに言いようのないほど興奮した僕は、そのまま彩亜ちゃんのちんぽをおまんこに宛てがわれた。

 

 

「や、やさしく……♡ゆっくり…やさしくだよ…?おねがい♡彩亜ちゃ___おぅっ♡」

 

 ずどんっっっっっっっ♡♡♡♡と、恐ろしい音が僕の体に響き、僕の大切な子宮があるはずのお腹が、ぼこぉっ♡と、ちんぽの形に浮き上がる。

 

 

「ぅゃぁぁぁああぁぁぁぁあぁぁぁああぁぁぁぁっ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」

 ぶしゃっ♡♡♡♡ぶびゅるるるるるるっ♡♡♡♡♡ぼびゅっ♡♡♡♡♡♡♡♡♡ぷしぃぃぃぃっ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡

 

 一気に押し寄せる快楽の波に流され、僕のおまんこから逃げきれない快楽の一部分がとんでもない勢いで吹き出す。

 女の子がしちゃいけない顔を晒してるであろう僕を気にもせず、彩亜ちゃんは凄い速さで腰を動かし始めた。

 

 

 どちゅんっっ♡♡♡どちゅんっ♡♡♡♡どぐちゅんっっ♡♡♡♡♡♡ぼぐぢゅっ♡♡♡♡♡♡♡ずぼぢゅっ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡

 

「ゃぁぁぁっ♡♡♡いぎゆっ♡♡♡♡♡♡♡おぁぁあぁっ♡♡♡♡♡♡んぁぁあぁ♡♡♡♡♡♡♡んぅぉおおおおおっ♡♡♡♡♡♡♡♡♡」

 

 

 

 目が余りの気持ちよさで滲みだし、ピンク色と白色で塗り尽くされていくような感触を覚えながら、僕は突かれる度におまんこから白く濁りきった愛液を吹き出していく。

 

 

 

 

「…………っ、はぁ…っ♡ぅぐぅっ♡♡……っ、はっ♡やっべ♡♡このメスガキおまんこ♡♡っ、クセになるっ♡♡♡………オラッ♡もっとおまんこイけっ♡♡オスを惑わせる甘い潮吹きをしろメスガキっ♡二度と他の男を誘惑出来ないくらいっ♡♡へろへろにしてやるからなっ♡♡♡」

 

「んぎゅぁぁぁっ♡♡♡…っぎゅっ♡♡ぃぎぁぁっ♡♡ぃぅぅっっっ♡♡ぉっぉぁっ♡♡♡んぁぁっぁっ♡♡♡ぁぁぅぅっ♡♡♡ぅぁぁぁっ♡♡♡ぉぉぉっ♡♡♡♡♡……は、はへっ♡…はっ♡はっ♡はっ♡」

 

 彩亜ちゃんにそう言われながら、おまんこの中を舌でかき分けられ、またしても僕は一瞬で達する。途方もない幸福感と絶頂の連続で、知らず知らずの内に僕は舌を突き出し、体を弓のように反って犬のように鳴いていた。

 

 

 

「くそっ…♡…んぷっ……♡♡…れろっ……んふぅぅぅ…♡♡…………ぷはぁっ♡………あー…私だけのお嫁さんとのキスうんま…………♡こんなの絶対私じゃなかったら正気保ててないわ……♡♡……オラッ!メスガキ!こっからが本番だよ!戻ってこい!!♡」

 

 そんな風に僕がぴくぴくしていると、彩亜ちゃんから言葉が投げかけられて意識が戻ってくる。

 

「…はぁっ♡……はぁっ♡…………ありぁちゃぁ♡♡…はぁっ……しゅきぃ…♡♡…はぁっ♡はぁっ♡」

 

 

 意識が戻って、何よりも先ず息が欲しいはずなのに、目の前の彩亜ちゃんに愛を告げる事を優先してしまう。

 

 

 そんな僕に彩亜ちゃんはさっきまでの獣のような表情とは真逆な、優しく暖かい笑顔を見せながら頭を撫でてくれた。

 

 

 

 

「これから…種付けプレスをするね♡……ソラちゃんは戻って来れなくなっちゃうかもしれないけど…………ちゃんと赤ちゃん出来るようにそのままずっと、ずー……っと種付けしてあげるからね♡安心してね♡♡」

 

「…ぁっ………ぁぁぁっ…♡」

 

 何度目か分からない彩亜ちゃんの酷すぎる言葉。

 でも僕は、それにどうしようもないくらい劣情を抱き、浅ましくおねだりをしてしまう。

 

 

「……はい………♡この…浅ましいメスに……どうか子種を恵んでください……♡♡」

 

 もはや自分で嫌がっていた肉便器のような言葉もすらすらと口から出てしまう。

 

 

 

 

 僕のそんな様子ににっこりと笑った彩亜ちゃんは、僕のおまんこに再びちんぽを押し込んでいき……。

 

 ずにゅぅぅぅ…♡♡♡♡ぐぢゅぐぢゅぐぢゅ………♡♡♡♡♡♡ぷちっ♡ぷちぷちゅ……♡♡♡♡♡♡♡

 

 すんなりと子宮の元にまで僕のおまんこは案内し、ちんぽに子宮があっさり潰される。

 

 

 

 

 

「……っ……か、は…ぁっ……ぁ……………………っ……ぁぁ……♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」

 

 恐らく、一生のうちに女が感じるであろう快感を一身に受けた僕はそれで、ぢかぢかっ♡♡♡♡♡ばちっ♡ばちばちばちばちぃっっ♡♡♡♡と、目が見えなくなり。

 

 

 どぐぢゅぁぁあぁぁぁっっっっ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡

 どぐんっっっっっっっっ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡

 どちゅっ♡♡♡♡どちゅっ♡♡♡♡♡♡♡どちゅっ♡♡♡♡♡♡♡

 

 

「……………ぅぁあああぁああああああぁああああああああああっっっっっっっっっっっ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」

 

 今日1番の叫び声を上げながら深く、高く、長すぎて降りて来れない絶頂へと登り。

 

 

 

 びゅるっっ♡♡♡♡♡♡びゅくびゅくびゅくびゅくっっっっ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡どびゅーっっっっっっっっっ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡

 

 

 お腹の一番奥に、熱すぎるナニカを注ぎ込まれ、ふわふわと優しい雲の中のような多幸感を手に入れながら意識を手放した。

 

 




NEXT→【エピローグ SIDE彩亜】


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第4回投稿分 エピローグ SIDE彩亜

最終回です


 ソラちゃんとオフ会をしてから1週間。私の生活は今までの生活とは激変していた。

 

 

 朝起きると、腰元が少しだけ濡れているような感覚に陥った。

 毛布を捲ると、私の股間にがっついている黒髪ツインテールの可愛い頭があった。

 ぺちぺちと頭を優しく叩いてあげると、私のちんぽを可愛らしく頬張ったままの姿でその女の子が顔を上げた。

 その背徳的なまでの可愛さと、倫理観に唾を吐いたような光景に興奮し、私はそのまま女の子の口をオナティッシュにする。

 

「っあー………♡美少女オナティッシュに精子出るっ♡」

 びゅぐっ♡びゅぐびゅぐっ♡♡と、遠慮なしに口の中に出した私に、何も言わずにその子は口を離し、口元と亀頭で最低なヨダレのブリッジが出来た。

 そのままの勢いで、女の子は口を開いて出された精子を貯めているのを見せる。

 私はそれに、小さく頷くと女の子はこくこく♡と、小さくて細い真っ白な喉を動かして飲み干す。

 その光景にまた反応しそうになるけど、流石にループが過ぎるのでそこまでにして女の子に声をかけた。

 

 

「朝の御奉仕ありがとう、ソラちゃん(・・・・・)♡」

 

 私がそう言うと女の子…ソラちゃんは、嬉しそうに顔を綻ばせながら、「ううん♡いいよっ♡♡」と可愛い笑顔で答えた。

 

 

 

 

 あの日から、ソラちゃんはめちゃくちゃ女の子になった。

 私の推測通り、ソラちゃんはいつも見に来てくれていた私の熱心なファンの人だった。

 けれど、今私の目の前でえっちな御奉仕をしてコロコロと可愛い姿を見せているのをみると、元から小さい女の子のようにしか見えない。

 

 原因は恐らく…いや、絶対に私だろう。

 

 

 ソラちゃんは大学生で、今は冬休み中だから特には大丈夫だと言っていた。

 けれど、課題や出席すべき授業は冬休み中にもあるはず。

 取り敢えずは家族の人と話し合いをし、学校には問題なしの判断を出されたとは言っていたけど、友達との関係もある。

 

 ソラちゃんの精神を私の身勝手で壊し、私だけのお嫁さんにした事を私は忘れてはいけない。

 

 

 ソラちゃんは壊れたわけではなく、混ざっただけだと私に言っていたがちょっと意味が分からない。

 どう考えても私には、ソラちゃんが今後生きていく時に贖罪が必要だろう。

 

 

 

 なので私は、ソラちゃんが1番望んだ…結婚をする事にした。

 正直、私の思い描いていた最高の結末なのでソラちゃんに返せるかどうかは分からない。これでは罰にもなっていない。

 

 けど、ソラちゃんが笑っているので私はそれだけで満足だ。

 ……………時々、クラクイのメンバーと話しているのを見る時の目が怖かったりするけど……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エピローグ SIDE空

 

 

 

 ガチャリ、というドアが開く音を聞きながら僕はどくん…どくん…と胸を高鳴らせていた。

 

 彩亜ちゃんと婚姻届を出しに行き、名実ともにラブラブなセックスが出来るお嫁さんになってから数日。

 

 

 

 彩亜ちゃんは眠っている僕に一向に手を出してこなかった。

 

 

 

 実は彩亜ちゃんが手を出して来ない理由は分かっていた。

 

 僕が変わってしまった事に負い目を感じてるんだろう。大方、私が空を壊してしまったんだ……みたいに。

 

 

 ちゃんと説明したのに、彩亜ちゃんはよく分かっていなかったみたいだし。

 

 僕はあの日、メスとしての自分とオスとしての自分が混ざった。

 人間は誰でも、男性ホルモンと女性ホルモンのどちらもが存在している。

 

 

 

 医師の人が言っていたけど、恐らく何らかの理由で女性ホルモンが増えたのが原因だと言っていた。

 

 僕は何となく、どうして女体化…TSしたのか分かっていた。

 

 

 

 

 

 きっと、彩亜ちゃんがどこかで、お嫁さんが欲しいと言っていたのが理由だろう。

 

 

 

 

 僕の中のメスとしての自分は、僕でさえ何をしでかすか分からない。

 

 そのくらいとんでもない奴だということが分かっている。なら、そいつが僕の体の中で女性ホルモンを増やしてTSさせたとしても僕はビックリしない。

 むしろ、なるほどと思うだろう。

 

 

 

 要は、僕が彩亜ちゃんの事を好きすぎて、絶対に恋仲として諦めたくないと思っていたのが原因だと思うということだ。

 

 僕のことを少しだけでも愛してくれるならそれで構わない。僕は陰キャだけど…欲求は人一倍強い。

 

 

 

 まあ長々と考えはしたけど、僕は今とんでもないほど幸せだ。

 

 朝から彩亜ちゃんのちんぽをご奉仕でき、昼には彩亜ちゃんに僕が作ったお弁当を食べてもらい、夜には可愛がってもらえる。

 

 

 

 肉便器のような性奴隷とはあまり変わらないような気もしなくもないが、僕は凄い満たされる日々だ。

 

 

 最近は夜に可愛がって貰えてないんだけれども……。

 

 

 

 

 

 

「…………ソラちゃん…?」

 

 少し戸惑ったような彩亜ちゃんの言葉を受け、僕はベッドの上から降りて床に立つ。

 

 少し厚手のコートを落とし、僕のメスの本能のままに選んだ黒のスケスケのベビードール姿を彩亜ちゃんに見せる。

 

「………………っ♡……そ、ソラちゃん……?その格好は……?」

 

 

 息を飲んだような声とともに、先が開かれて丸見えになっているおっぱいやおまんこにえっちな視線が注がれる。

 

「見て………分からない?…これ、買ってきたんだ〜…♡」

 

 そう言うと、ごくり…♡と彩亜ちゃんが喉を動かした。けど、まだ襲われるほどでは無い。

 

 

 

 

 僕はドキドキとしながらトドメのひと押しをした。

 

「さっき………外出てたでしょ、僕。…………あの時、これが下だったんだよ…♡」

 

 

 

 その言葉で堰を切ったように彩亜ちゃんは僕に襲いかかり、ワンちゃんのようにおっぱいをぺろぺろとし出した。

 

「…やんっ♡………そんながっつかないでぇ♡…まだおっぱいは出ないよぉ…♡」

 

 僕がそう言うと、彩亜ちゃんはもっと鼻息を荒らげ僕のおっぱいを吸っていく。

 喘ぎ声が自然とこぼれ、僕の胸から幸福が広がっていく。

 

 

 

 

「……ふふ…♡ここ、もうガチガチだね………♡♡♡」

 

 そう言いながら、僕はビンビンに勃起した彩亜ちゃんのちんぽをこなれた手つきでしごいていく。

 

 ぬちゅぬちゅ♡と僕の愛液をローション代わりにしごき、僕のおっぱいを吸わせながら彩亜ちゃんを射精させる。

 

「…ふぎゅぅぅぅ〜っっっ♡♡」

 

 

 

 

 まるで大きな赤ちゃんが吸い付いているようで、僕の心が満たされていく。

 

 と、彩亜ちゃんがおっぱいを吸うのをやめて、僕とキスをしだした。

 

「れぷっ………♡はむぅ……♡♡…むちゅっ…♡れろっ……れろぉ…♡♡♡………んちゅ…♡♡♡…んっ♡♡」

 

 愛し合う為の優しくて暖かいキス。

 舌と舌をゆっくりと交わらせて、愛を確かめる長いキスが、僕と彩亜ちゃんの心を通わせていく。

 

 

 

「……ぷはぁっ…♡♡」

 

 僕たちが口を離したのは、それから何分も経ってからだった。

 

 体感としては数十秒のそれも、流石に長い時間息を強く吸わなすぎて呼吸せざるを得ない。

 息を整える為にベッドに座ったことで、目の前に彩亜ちゃんのちんぽがきた。

 

「………ソラちゃん…もうっ♡」

 

 彩亜ちゃんの顔を見ると、目からは理性が消えかけていた。

 

 

 そんな彩亜ちゃんを僕はたまらなく感じて、僕は言うのだった。

 

「……………いいよ♡♡」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜10年後〜

 

「お母さん何見てるの?」

 

 そう言われて目を向けると、今見ていた()に似た可愛い女の子が立っていた。

 

「昔の記録よ。サナ(・・)はどうしてここに?」

ママ(・・)がご飯できたって。早く来てって言ってる」

「そっか。じゃあ先に行っててね。お母さんも直ぐに行くから」

 

 分かったと言って、素っ気ない感じでサナが部屋を出ていった。

 

 

 

 手元に目を向けると、小学校の入学式で笑っている私と、ママとパパの写真が。

 

「私たちの子供が………もうこんな歳なんて…」

 

 そう思いながら私、三河 彩亜(・・ ・・)は愛するママこと、ソラちゃんの元に向かうのだった。

 

 

 

 今から9年前。つまり、ソラちゃんが初めての生理を迎えたくらいの頃。

 

 度重なるセックスでソラちゃんは直ぐに出産を経験した。

 

 

 

 出産は、それはもう大変な物だったが、嬉しそうに赤ちゃんが産まれたことを喜ぶソラちゃんに、私はこの子を守っていこうと決意をした。

 

 それから9年。

 

 

 

 

 

 私達は、その後も1人の子供に恵まれ、4人家族として暮らしている。

 

 クラクイの活動は変わらずおこなっていて、たまに家事の合間を縫ってソラちゃんや、子供たちが見に来てくれる。

 

 

 

 

「おはよう、彩亜♡」

「うん。おはようソラちゃん」

「おはよう、お母さんー!」

「早くーお母さん。お腹減った」

「はいはい」

 

 リビングに入ると、柔らかい光の中で可愛らしいお嫁さんと可愛い子供たちが挨拶を返してくれる。

 

 

 優しい日差しの中、私たちは朝ごはんを食べ始めた。




ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
後半は駆け足になってしまいましたが、これにてお終いとなります。

この作品は、『ハメTS杯』という『低次元領域』様の企画への応募作品となります。
良ければ是非、他の方の作品や低次元領域様の作品もご確認頂き、評価して頂けると幸いです。


目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
一言
0文字 ~500文字
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10は一言の入力が必須です。また、それぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。