C.H シークレットハンター (EVOLS)
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EP1 ヤタガラス

…人は何故ここまで心が移ろい安すぎるのだろうか?

どうしてか何故なのか?

そんなのは解らない。

東野千花は仰向けで今まで見えた筈の都心の風景を見た。

何処か見知った筈の都心がオリエンタルな模様が付いて居た、

屋根が瓦屋根の様に成り、自動ドアが障子の様に変化してる。

生け垣が固く痛く成らずむしろ柔らかい、

ゴムの様な感じと言うよりもマシュマロに近い感じだ。

柔らかさの余りに意識が、眠たく成ったかのような「…き…だい…ぶ…?」

誰かの声が聞こえた、

気がした、

聞き取り難く解らない、

「…れー…か!させ…るか!」

手を急に引っ張られて其処で意識がはっきりした。

手を引っ張った人は見知らぬ男性だった。

首元にカメラをぶら下げていた、

突然の事に唖然とした、

「…どうやらエーテルスレーブ化してないか」

…はいっ?

何?エーテルスレーブって?

成ったら問題があるの?

「…あの貴方は?」

「君はこの辺りでエーテルルーラーを見かけなかったか?」

「は?え?」

「この人の口から訳の解らない言葉を言った、一先ず逃げるけど君はどうやってここへ来た?」

「えっ…と。あの裏路地を通ったらここに出ちゃって本通りに出ても戻らなくて」

「急いで!」

男性は東野の手を掴んで裏路地へ走った。

裏路地を抜けると元の都会の風景に戻った。

二人は息を切らしながら話した。

「…貴方は…一体…何なのさ」

「…自己紹介は…まだ…だったな」

男性は息を大きく確かに吸って吐いて言った。

「俺の名前は北野瀬夢だ、C.Hことシークレットハンターをやっている」

「何それ?ふざけてるの?」

「ふざけては無いさ、主な活動は『エーテルルーラー』の証拠集めだ」

「何?そのエーテルルーラーは?」

「お前…まさか『エーテル』を知らないとでも?」

「ふざけないでよ!私でも知ってるわよ!」

「ほぉ…なら言ってみろ」

「新世代の通信媒体として知られてるじゃない、島村城博士が発見した物質の名前でしょ?アレを使えば第一世代の携帯電話でも第五世代に匹敵する性能を獲得出来るとされてたと」

「それだけか?」

北野は呆れ顔で言った、

「何よ!」

「君は知らないが実は『エーテル』は一定以上の高濃度化では人間の心に何かしらの影響を及ぼすんだ」

「えっ!」

「超高濃度化でのエーテルを操れる人がエーテルルーラーと言われそのエーテルルーラーに心を奪われた奴がスレーブ何んだ、そうなってしまうとルーラーにしか眼中に無いんだ、しかもルーラーが倒れても新たなエーテルルーラーが現れると引き寄せらるんだ」

「じゃああの風景も」

「ルーラーの影響だ」

風景の正体は分かった。

東野千花にとっては何処と無くきにいってたのに案外危険な所何だと、

「しかしあの生け垣は仇のエーテルルーラーじゃなかったのか?」

「えっ?アレもなの?」

「どうやら違った様だ、仇のは花の匂いに魅了されてアウトの筈がただの植物だ」

「じゃあ私は 外れを引かせた訳?」

「そう言う事だ」

その後北野が変異を起こした領域の有る方に向かった、

「一寸どうするつもり?」

「あの先にエーテルルーラーが居るならその証拠集めさ」

黒髪ショートの北野が其所へ向かうのをオレンジのセミショートの東野が止めに入るが惜しかった。

既にエーテルルーラーに因って変質した領域に居た、

全く何だってこんな所に…トホホ、

領域に入るなり北野は首にぶら下げたカメラを構えた、

手にしたカメラはいかにも古臭いカメラだった、

「何でそんな古臭いカメラ何です?」

東野の質問に対して、

「ならスマホのカメラで適当に撮ってみな」

そう返事されたのでやって見た。

「…アレっ?」

スマホのカメラ静止画は普通の風景だ、

「そのスマホもエーテルで受信送信出来る様に成ってるだろ?この変質した場所はエーテルルーラーがやった事何だ」

そう話をしている内に回りが段々と明るく、

「噂をすればって奴だ来るぞ!」

「一体何処に…って」

人が宙に浮いている両手を上げて巨大な光る球体を掲げて。

「おっと!こりゃ『ヤタガラス』と呼ばれても差し支えないかな?」

アレがエーテルルーラー?

明るいけど影が無い私と北野が白く成らない。

そのヤタガラスの元に人が居た、その人達の服装が現代的な洋服から『和』の要素が混ざって来た、

その人達が此方に気づいた。

「チィ!エーテルスレーブまでいるのかよ」

北野はカメラをヤタガラスと名付けたエーテルルーラーと取り巻きのエーテルスレーブを撮影した、

何回か撮影するとそのカメラを東野に渡して北野は懐から拳銃を取り出した。

「一寸それは?」

「エアガンだ大した傷に成りにくい、がエーテルルーラー相手じゃ実弾でも無理が在るがな」

「私は何を」

「スレーブは俺が相手するから出来るだけエーテルルーラーを撮れ」

そう言うと北野はエアガンを構えエーテルスレーブに向け数発発泡した、

東野はヤタガラスと名付けられたエーテルルーラーにカメラのファインダーを合わせた。

「…何であんなに明るいのに眩しく無いんだ?何であんなに明るいのに白く包まれないの?」

何であんなに何であんなに何であんなに何であんなに何であんなに何であんなに何であんなに何であんなに何であんなに何であんなに何であんなに何であんなに

………………………………………………………………………

ヤタガラスの顔がカメラ越しにはっきりと写った瞬間シャッターを押した。

と同時に、

「み…見えた!!!!!見えた!見えた!見えた!見えた!見えた!かかか…かおをかおを狙って!狙って!狙って!」

スレーブ相手に怯ませるので精一杯の北野はその言葉に、

「顔をどういう事だ?」

「いいから早く」

「つッ」

北野はヤタガラスの顔にエアガンを向けて撃った。

怯んだ瞬間、スレーブ達の服装が一瞬戻った気がした。その一瞬だけど十分過ぎた、

「逃げるぞ!急げ!」

「う、うん!」

裏路地に逃げ込んだが、風景は変わって無い。

「クソッ!範囲が広がってやがる」

「それって不味いの?」

「広げてられたらそれだけ逃げのようが無い」

暫く走り続けた。

後ろにはエーテルスレーブ数名が追いかけたのだ、

走り続けて数分。回りの風景が少しずつ少しずつ元に戻ろうとした。

そして風景が都心の風景に戻ると2人は息を切らした、

「…はーはー」

「…ひーひー」

千花の持ってたカメラを手に取ると高く掲げていった。

「…此だけはっきりしたエーテルルーラーの情報が有れば数万はいくぞ」

本当に何考えてるのかこの男は。

EP1 ヤタガラス end



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EP2 九尾の狐

とある町の何処かにあるコンビニの店内にて、

コンビニで働いている東野の前に突然北野が現れて、食料品の棚の仕切りを手に壁ドンに近い姿勢をされた。

「あのお客様…」

「再来週の日曜は空いてる?」

「は?てっかどうしてここが」

「貴方がうっかり鞄からそう言うのを落としたからだ。で?再来週は?」

「何で来週は駄目なの?」

「来週は休日は平日に一回しか無いんだ、だから再来週と言ったんだ」

「あんたどんな仕事を?」

「此処から歩いて数分の百貨店の一区画にある100均ショップで働いている」

「それを態々」

「本当は再来週に君の事を紹介しておこうと想ってな今日は顔見せ程度だ。写真が出来たんでなコレを見せて貰ってから金を得ようとな」

「何ソレ独り占め?」

「いや紹介して貰う時に渡そうと思って」

そう言ってコンビニを後にした、

その様子を見て変に察したのか店長が、

「何か調子も悪そうだし今日は上がって良いよ」

「…」

反論も出来なかった。

着替え終えて直ぐに北野の後を追った。

まさか追いかけられるとは思わなかった、

北野はやむ無く走って逃げずに紹介して貰う人の所へそのまま案内した。電車やバスに乗り継ぎ着いた先に会ったのは、

人が住んでいるのかどうかが分からない家だった。表札に『大田』と書かれてた、

北野は慣れた手つきで呼び鈴を鳴らして玄関に入った。

居間に入るといかにもステレオタイプに近いオタクだが痩せぽっちな男性がパソコンの前に座ってた、

「何だ北野、また無謀な事をしたか?」

男性の質問を無視して北野は。

「ここに座って後、表札にも書いてあった大田とと言う人」

「話聞け!」

パソコンから目を離して2人に向けた。

「1人な訳が無いだろ、あの時偶然出会った東野千花って人」

そう言って北野は東野を紹介した、

「それで、その人がを巻き込んで得たのもはあるのか?」

「エーテルルーラー。ヤタガラスの写真」

そう言って。写真数枚を渡した。

写真を見て太田が驚いた。

「レベル5のエーテルルーラーの写真を撮ったのかしかも顔もはっきりして」

「…エーテルルーラーが出てきた理由は解っていましたが、レベル?5?何か意味が在るんですか?」

東野の質問に少し時間を置いて返事をした。

「…かつてはアメリカで宇宙人が発見されたらしいと都市伝説があったな、…そのレベルと言うのは私が独自につけたものだ。まずレベル1は常人とは違う現状をその人だけが行えるのがレベル1、レベル2は無機物、有機物問わず影響を及ぼすのがレベル2、レベル3回りや風景にまで影響を及ぼすのがレベル3、次にレベル4は人間に影響を及ぼすのがレベル4」

「ではエーテルスレーブは」

東野の問に。

「レベル4に達したエーテルルーラーが招いた事だ」

少し間を空けて、

「レベル5は自信の内なる神を顕現してその身に宿す」

「神様を出す何て凄いですね」

東野か軽い返答をした、

「アレが神様とは言えないよ、君には解らないがその多くが怪物に等しい」

太田はそう言って一枚の写真を見せた。

「コイツは瀬夢が隼人と共に撮影に成功したエーテルルーラーだコードネームは『ツチグモ』」

上半身は着物を着た女の人。ただし下半身が土気色の蜘蛛。

そのツチグモの眼前に蜘蛛の糸でグルグル巻きにされた男の人が写っている、

ツチグモは横顔の為どんな顔か分からない。

東野はここで一つ気になる事があった、

「その隼人は誰何です?」

北野は苦虫を噛んだ表情をした、

「隼人は私の甥っ子の家庭教師を引き受けた人だ、だが何処からかエーテルルーラーの存在に気づいて僕をエーテルルーラーの情報集めに参加させようとしたが。ハッキリ断った、すると今度は北野を連れて来たんだ。ソレから2人でエーテルルーラーの情報収集に出た、だけどもある日のこと…」

「其処からは俺が言う、花の匂いがするっと言って変質領域の植物を触った途端、触手の様に伸ばして巻き付かれてしまいスレーブにされてしまったルーラーがいないのにだ」

「そんな事が…あの何で其処までしてエーテルルーラーの情報を集めようとしていたんです?」

「エーテルルーラーはエーテルが有れば限定的だが無限に力が得られる、ある国の海洋での活動が突然止まったのが典型的な例だ、たった1人のエーテルルーラーを排除する為にその国の軍人全員が犠牲に遭ったのだ」

「えっ一個小隊とか中隊では無く?」

「そう全員だ」

「第一次世界大戦と違って今はハイテク化が仇を生んだんだよ、素人がいきなり兵器を使いこなせないだろ?」

「…確かに…一つ気になる事が…エーテルルーラーの情報を集めて最終的に何するんです?」

「かつて生存していた島村博士の計画はエーテルルーラーの力の無効化、最悪、排除」

「えっ!でも其では」

「そ…分かっての通り市民の掃討は国家が成り立たない。その為の調査だ」

静寂が包まれた、大田が写真を見て机の引き出しから1万円札50枚を2つ用意した。

「コイツはヤタガラスの証拠分の金だ。確か山分けだったな」

「あっ」

「おぅ」

「貰ったならさっさと出ろ!」

そう言われて出た、

バス亭

2人はバスが来るのを待ってた、

数分後、バスが来た。バスの行き先は駅行き。ソレに乗って行ったのだが。電車の高架線のトンネルをくぐった瞬間。

あのオリエンタルな風景が広がった。

「此は」

「まさか」

2人は勘づいた、この辺りにエーテルルーラーが居る。

駅まで残り1kmを切ったが。東野が突然、

「降りるぞ!」

と言ってバスの停車ボタンを押した。

「えっ?どうして駅までそんなに」

「そのまま行けば確実にスレーブ達とルーラーに包囲される1度そんな目に遭ったんだ」

あの時言った隼人と居た時のだろう、

バスの停車ボタンが押されてバスはバス亭に止まった。

東野は律儀に金を払いバスを出た、北野も金を払いバスを出た、

そう言えば気付いた事としてバスの行き先や値段を表示するモニターの表示があのオリエンタルな風景に成った瞬間可笑しく成ってる数字が恐らく昔の漢字に変化している行き先の名称も昔の漢字に変化している。

バスから降りて思ったのはこの変質した領域は一体何処まで続いているのだ、

一応分かったのは高架線からが端なのだが駅にまで及んで無いかと言う事、駅まで及んだら逃げようが無いのだ。

北野は既にカメラを手にしている狙いはエーテルルーラーだろう、

2人は慎重に進んだ。

あのままバスに乗ればろくな目に遭わないが駅に向かわねば成らない、

下手こけばエーテルルーラーに出くわすそんな危険を感じて。

暫く歩いて数分。

エーテルルーラーに出会した、

正座に似た姿勢をした女の人で特長は髪の毛が雪の様に白く頭に狐の耳を生やし背中側。正確には臀部から尻尾が生えてるしかも9本、

何故そのエーテルルーラーが正座に似た姿勢かと言うと。

膝元に中年の男性を膝枕していたのだ。その男性に東野は見覚えが在る、

が彼女はその男性とは良くない記憶が遭った。いっそ…北野がエーテルルーラーに向けてエアガンを向けようとしたら無言で手で静止した。何故止めたかと北野は言うとそのまま撮影してとされ東野はエアガンを手に警戒した、

中年の男性の服装が少しずつ変わりエーテルスレーブにされるのはそう時間が掛からなかった。

「…どう撮れた?」

「…バッチリだ」

気付かれる前に逃げた。

駅前に着くとさっきまでのオリエンタルな風景が一変してごく普通の都心の風景に戻った。

東野はエーテルスレーブにされた中年の男性を知ってたけど助けなかった事の謎の苦しさが在る、

女狐の抜群のスタイルに程遠いのとは違う何かがあった。駅に着いてソレから電車に乗った、降りた後別れた。

EP2 九尾の狐 end



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EP3 バレット

本来ですと何故エーテルスレーブ達は主人公達が何処へ逃げても『まるで手に取るかの様に見えている』のかのでしたがそれは『入道』とも言える巨大なエーテルルーラーに上空から見られてるのがネタ明かしでしたがスケールが有りすぎてボツに成りました。


その日は北野と東野の2人は変質領域に入った先々週の時、本当だったら今週には大田に北野の事を紹介するつもりが前倒し過ぎてしまい空いた部分の事をどうするか?の結果此処に居たのだ。

エーテルルーラーを放置する事は出来ないたった1人のエーテルルーラーを排除する為に一国の軍隊が全滅した情報を鑑みれば間違い無いが、

そもそもエーテルを発見した科学者が違和感を指摘して其で止めれば良かったのだが止めれなかった。そのツケが今と成ってはそうなったのだ…

オリエンタルな風景は何処までも続いていそうで窓は障子に変化して、

道路のアスファルトの色が薄茶色に変化している、

建物の壁も江戸時代までの建物の壁に成ってる、

そう進んで居る内に。

「止まれ!」

そう意思のある警告を言われ2人は一旦は止めて声のする方へ視線を向けた、

「…君達は人形に成ってないのか?」

そう言った男性は着なれた服を着こなしたが肩に下げる鞄の隙間に銃の様な物が覗いた。

「あの…貴方は?」

「僕は高中と言うんだ」

「一体何故私達を呼び止め?」

北野と東野の質問に、

「人形達とその親玉は『バレット』を使って来るからだ」

「…バレット?何です?」

「バレットとは人形達と親玉の攻撃手段だ、しかも飛ばす場所が限定しない」

高中の言う『人形と親玉』はエーテルスレーブとエーテルルーラーの事だろうか?

「とんだお気遣い有り難うございますが高中さんはどうして此処に?」

「僕の妻は人形にされたからだ」

隼人の時と同じだ。

「親玉に会うまでは夫婦中は円満だった、だけどある日。妻は何か隠しる気がした、何日かけて色々探ったら親玉の生み出す空間に足を踏み入れてソレからだ、人形にされたのは」

「…高中さんは一体何が目的で」

「僕の目的は復讐だ!」

ハッキリとおぞましい目的を述べた。

「目的は分かった、そのバレットはどれだけの威力が有るんだ?」

「一種のエネルギー衝撃波の類いでもある為どんな素材でも防げない」

本格的な対策をとって来たのだろう。

3人で話しをしていると建物と建物の間に人が見えた。

オリエンタルな風景に合う容姿をしていた。3人はその人達は何なのか直ぐ分かった。

エーテルスレーブ達は片手を上げて掌を見せると同時に其処から光の弾が生まれて…飛んで来た。

飛んだ瞬間音が出た、

東野と北野は逃げようとしたが高中は逃げなかった、それどころか、鞄から拳銃を取り出したのだ、おまけに銃声もした。

2人が唖然とするのも無理は無いが高中は、

「安心しておけ麻酔弾だ」

倒れたエーテルスレーブは、和服に似た服から元に戻った。

「これって?」

「親玉に因って人形にされた奴らは心から陶酔しているがそれは意識がある間だ、遺体に成るか寝るか気絶かで元に戻るとと分かった」

その時東野が想った事が合った。

ヤタガラスのエーテルルーラーの時、顔写真を撮られた上に顔を攻撃された瞬間取り巻きのエーテルスレーブの服装が戻りかけた事が、

つまりは高中の言ってたやり方はエーテルルーラーにも効くと言う事だ。

だが下手に強力な武器を持ち込んだ反動が大きいのか次から次へとエーテルスレーブが続々と出てきた、

『飛ばす場所が限定しない』

は事実の様で。エーテルスレーブは手を此方に向けずにその直ぐ近くに光りの弾が出てきたのだ、

「くっこんなに多いと親玉が見つからん」

「今は逃げましょう!」

3人は逃げた。

だが行く先々でエーテルスレーブの待ち伏せに遭った。まるで手に取るかの様に見えているのだ、

そんな中T字路の左にエーテルスレーブが待ち伏せてた。高中は躊躇わずに其所に向かった、止めれなかった。

2人がT字路を抜けた直後、

エーテルスレーブに取り囲まれた高中はエーテルスレーブにされた。

エーテルスレーブにされた高中は和服を身に纏い笑いながら拳銃を此方に向けた、

銃口からは銃弾では無く光りの弾が飛んで来た、

2人は逃げたのだが北野は明後日の方向に視線を向けた気がした。

…風景が何時ものに戻り逃げ切れたのを確信した、

「…ハァハァ…はぁー」

「…ふぅふぅ…フゥー」

2人は息を切らした、

逃げた先に公園が有り、其所にあるベンチに座った。

「…しっかし…更に厄介に成ってませんか?…結局…エーテルルーラーもいません…でしたし……」

東野の嘆きに対して北野はカメラを上に向けた、

後日、

北野が撮影したエーテルルーラーの写真が写った。

頭に猫耳、更に猫の尻尾らしきものが見えた、

「…これって?猫のでしょうか?」

「いいや東野。良く見ろ尻尾が2つに別れてる」

「あ」

後にこのエーテルルーラーは『ネコマタ』と名付けられて更には『バレット』の存在も大田に伝えたが肝心のバレットの写真が無い為報酬はネコマタの分しか貰えなかった、しかも顔もハッキリして無いので5万円しか貰えない。

EP3 バレット end



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EP4 エーテルスレーブ

其は数分前の事。

北野は東野にまたエーテルルーラーの証拠集めの話をしたら東野はいい加減にしてと怒って北野から別れた、

その後東野は大田の所へ言った。

「…それで痴話喧嘩な感覚で別れたのか?」

「酷いと思わない?」

「酷い酷くは別としてお前ら身勝手過ぎないか?」

流石にぐうの音も出ない、

外で矢鱈五月蝿い声がした。

「何か五月蝿く無いですか?」

「あの迷惑オバサンは証拠写真でお縄なのによ!」

以外にも近隣トラブルが遭った模様。

大田はそう言うと床下の蓋を外して其処からアサルトライフルを出した、

ライフルを手にしたままカーテンを開けるとその風景が…

「エーテルルーラー!」

「こんな所にもかよ!」

窓を開けると大田は躊躇わず引き金を引いた。

撃たれたエーテルスレーブは怯んだと同時に服装が変わりかけたが元に戻った、

「高中のアドバイス通りだな」

エーテルスレーブの近くに光弾が飛んで窓硝子を破壊した、

2人は已む無く外へ出た。

オリエンタルな風景に大田と東野がそのまま立ってた。

「…まさかこんな所へ来ちまうとは」

「…あの大田さんは苦手なのは」

東野が途中で声が出さないので、

「察するな!僕は心霊現象が駄目何だ!!」

「…そうなんですか」

「其よりも東野は何で怖くも感じないんだ?」

「今は落ち着いていましたが昔は男の人は苦手で昔は母が再婚したけどその義父は時々威圧的に成る事もあって。大学でセクハラ教授に抵抗したら退学されて。その後履歴書に短大卒と嘘を書いて就職しようとして本当はそっちを希望していたんですがいざ向かった先で会社が潰れてて結局コンビニでバイト扱いだけどもどうにかでした」

その内容に大田は唖然とした。

因みにそのセクハラ教授はエーテルスレーブとされた、

「…大田さん?大田さん?」

「…ああ」

「何か可笑しいですか?」

「可笑しいも何も壮絶じゃないか!」

「そう言う北野の馬鹿はどんな過去を?」

「あいつは昔高校で酷い虐めに遭って中学の知り合いにも感動の再開からターゲットにされた、家も学校も虐めの理解して貰えなくて。一歩間違ったらハンデを負う身体に成りかけそ為って怪我を負ってな、で結局は警察の介入で助かったそうだ、だからアイツは群れるのを嫌う。少人数で運用出来る店の店員は良い所だろう。隼人の誘いはもっと嬉しく思ったのだろう」

北野の過去を大田から間接的だが知った、

「…所で何処まで続くんでしょう?」

「無制限な訳が無いだろう?」

大田は仕方なく歩く前に、

「念のために言うがこのエアガンはアサルトライフルの形をしている様に連射が出来るんだ。しかも一回だけだが広範囲にBB弾を出せるグレネードランチャーを模したパーツが着いてるんだ、正面ならだいたい当たってしまうだから気を付け無いと東野も巻き込まれるぞ」

その後2人は歩いた。

歩いて数分。

「あの一つ聞いてもいいですか?」

「何だ?」

「隼人をエーテルスレーブにされたエーテルルーラーはどんなのです?」

「ああ…あれか」

大田は何時に無く暗い表情だ。

「もしかして言ってはならな…」

「本人がいない間なら言うが。あの時あの場で隼人と北野が何時も様にエーテルルーラーの情報集めにでたが緑色の百合の花がだとか突然言い出して蔦に巻き付かれてエーテルスレーブにされたそうだ」

「えっ待って?緑色の百合の花なんて」

「存在しない、ソレが正解だ」

だからあの時私が生け垣の上で寝てた際、仇のエーテルルーラーと言ったのは。

「兎に角北野の事も心配な為って来た。探すかここを抜けるかのどちらかしか無い」

「なら私が探しに言って来ますから大田さんは1度家に戻って下さい」

「馬鹿言うな!家にまで広がってるんだぞ!」

「その間に盗難に遭ったらどうするんです!」

最もらしい事を言われた。

大田からアサルトライフルを取り上げて別行動をした、

検討がつかないがそれでも探すしか無いが。カメラが落ちてた事で間違い無く何処かに北野が居る。

「北野!北野!何処なの?北野っー!」

何処に居るか等分からず困った、

すると、

「…え?」

何処かへ走る自分が見えた、

自分で自分を案内されるのは不快だけども、行くしか無い。

自分が最後に行った場所は、

「…ここ北野と痴話喧嘩した所」

其所へ向かうと。

居た、

だが北野の様子が可笑しいその理由が。

「エーテルルーラー!」

カメラに撮影して北野の所へ駆け寄ると様子がおかしい具体的には母親の様なモノを探し求めたと言って良い、

「北野!おいっ!北野!」

「…あっ?ひがしのか?…おれな…さがしもとめたのがやっとあった…あれがそうだと」

「北野!駄目だ!北野!」

そのエーテルルーラーは白を基調とした豪華な和服を着た女の人と言える、

ただ相手は空中に浮いてる。

エーテルスレーブに物理的なダメージで姿が戻った事があった、つまりはエーテルルーラーでも効果が有るかも知れない。

そうなれば。

ここで、

躊躇う、

理由が、

消えた!

アサルトライフル、正確にはアサルトライフルを模したエアガンは数発のBB弾がエーテルルーラー、コードネームは『アマテラス』に命中した。

アマテラスは手で顔を守ろうとしたが、次に東野はアサルトライフル下部のグレネードランチャーから弾を撃った。

多量のBB弾が飛来して顔に命中した、

アマテラスが怯んだ瞬間、東野は立て続けにBB弾を連射した、数発が命中している内に北野の意識が戻った。

「なっ…ここは?」

「戻った…なら逃げるぞ!」

「…えっ?でもこのままか?」

「写真なら撮った!後は逃げるよ!」

2人はそのまま逃げた。

逃げたがまだ風景が東洋的な模様が付いたままだ、

「…で何処まで進めば元の風景に戻るんだ?」

「幾らエーテルルーラーでも領域の範囲に限りがある筈だから出来るだけエーテルルーラーから遠くに行けば…てっ!しまった大田さんが!」

「大田がどうした?」

窓が破壊され泥棒に入られる前に家に戻ると様に言われた。

大田の家。

「此処に有った筈の金庫~金庫は何処だ~?」

「大田!」

「大田さん!」

「全財産を金庫に入れた筈なのに何処に行った~?」

家の中を探すと四角い明かなモノが有った。

「鍵!鍵は!?」

「すまないが東野、鍵は大田しか知らない」

「金庫有りました大田さん!あとは鍵だけです!」

「金庫~」

東野の声が聞こえないかの様に金庫を探してた。

「…まさか大田さんもエーテルスレーブに」

「いや違う。エーテルルーラーには色んな能力を持ってる奴がいて見るものを誤認させたりAからBまでの距離を一気に縮める事も出来るんだよ」

「そんな事が」

「居たんだ、隼人と一緒に居た時は海外で訓練していた兵隊さんと日本に居た俺等とは歩いて行ける距離まで一気に縮められた、あの後あいつ等を何とか帰してやったが」

何時エーテルスレーブかエーテルルーラーに見つかるか分からない中で鍵を見つけた。

その後金庫が開いた。

「急いでバッグに」

2人は金庫の金の殆どをバッグに積めて、

「大田さん有りました逃げます!」

「どこだ~」

「このままじゃ…行くぞ!」

北野は大田を無理矢理引きずり出してソレから逃げた。

周りの風景が変質したものから普通に戻った、

EP4 エーテルスレーブ end



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EP5 本部

大田の家にも領域が入ってしまった事も遭ってか、

領域の範囲外に為っても窓硝子が割れた事も遭って。

大田はエーテルルーラーの資料関連は『本部』と短く言った場所へ行く事にした、

指定された所は小さめの病院。

その病院の裏口に行きインターホンを押して返事が出た為中に入った、

整った顔立ちをした男性が3人を出迎えた。

「ようこそF調査研究所へ。私が所長の九条和哉だ」

「僕が北野瀬夢でこの人が東野千花」

「九条所長、この東野が新たなエーテルルーラーの写真だ」

「…確かに見たことも無い…立ち話もあれだから中に来なさい」

3人は中に入った。

表向きが病院の通り診察室等が有るけど入院患者用のベッドが有るが何故か入院患者を受け付けないとの事、

その訳がどうやら地下にエーテルルーラーの資料を沢山保管してあって万が一証拠を消そうとエーテルルーラーの襲撃に遭われては申し訳ないからだそうだ。

かつて九条もエーテルの有用性に目をつけたが、心に作用すると言うが点からエーテルルーラー対策一辺倒の島村博士と違いもしかしたら古代に存在して今は忘れ去られた『魔法』の再現が出来るのでは無いか?其ですれ違いが起きてしまい彼は島村博士と心地分かつ離れて独自に一般社団法人(ファンタジー)F調査研究会を立ち上げて今に至った。

「大田って昔は此処に所属してたのか?」

「ああ…隼人とはな」

「伊集院君の事は確かに可哀想だ。だがエーテル関連の研究が進めばオリエンタルレッドゾーンの範囲の縮小やエーテルルーラーの封印やエーテルスレーブの完治が行えるかも知れないが…今はあれで精一杯なのだ」

「…アレって?」

「見せたい物が有る来なさい」

九条所長が地下室に案内されエーテルルーラーの資料とは別の部屋の扉の前に立ち暗証番号のロックを外した…

「…何だコイツは?」

北野が唖然とした。

と言うのも箱の様なものだが、その脇に繋がれた電球が光り続けた、しかも複数だ。

「此が我がF研謹製の装置『エーテル反応炉』だ、このエーテル反応炉はエーテルが大気に漂う限りエネルギーとして変換後出来るのだ!」

3人は驚いて言葉も出なかった、

「ただ現状ではオートバイの動力に使うには心もと無いと言うのもエーテルの濃度で出力に影響されるのだ」

逆説的にきけばエーテルルーラーの様にエーテルの濃度が濃いと最大出力を得やすい可能性がある。

その後オリエンタルレッドゾーンと読んでた変質領域の範囲が消えるまでは大田をF研に預けた。

2人はあの場所に向かったが元に戻った、

数分後。

安全も確認出来たとして大田も帰れた、

「…どうする?」

「このまま家に帰ってもね」

「飲みに行く?」

「そだね」

「そうしよっか」

2人は飲食店で飲みに行った。

飲食店、

注文して食事をある程度済ませた後。

会話が始まった、

お題はF研所長の言ってた『魔法』の再現。

そんな事出来るのだろうか?

第一、2人が子供の頃は所謂『魔法少女』モノが流行った時期であった。

北野はどうもルーツが有った見たいで。

逸れに依るとどうもある漫画家が『魔女』を柔らかく表現したのが魔法少女の原型らしいが…

第一何を再現するのか?

第二に何が起きるのか?

分からない事ばかり。

結局何をどうしようと…特に分からないまま解散した。

EP5 本部 END



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EP6 勢力争い

その日、

エーテルルーラー、

同時の、

戦闘が、

発生した。

東野千花と北野瀬夢は必死にエーテルルーラーを撮影しようとした、一方エーテルスレーブ達はただエーテルルーラー達が戦ってるのを見ているだけだった。

北野と東野がそれぞれカメラを手に必死にエーテルルーラーを撮影しようとしたが。

高い所に飛んで居る上に高速で飛んでいる為撮影が難しい、

エーテルルーラーのバレットは不思議にもスレーブ達に当たらない、すり抜けるに等しい。がそうで無いのは次々に穴が空き砕けた、

撮影中に2人の頭の中から声が聞こえた。北野と東野は一瞬同様したがノイズらしきものが酷く聞き取り難い。

…子供の中にいるかも知れない『アリス症候群』ならハッキリ聞こえたかも知れない。

〈何…逃げ……の?……かい…なさ…い〉

〈ろ…ちゃ…やめ…て……んで…わた…た…た……かわ…くちゃ…け……ない…?〉

〈そ…が…さだ……よ…も〉

互いに抜刀した剣で押さえつけた為動きが止まり2人はカメラのシャッターを押した。

カメラのレンズ越しから豪華な和服を身に纏い刀を振りかざす少女達が写ったのだろう。

〈ぐっ…あっー〉

〈もら…た〉

〈……!〉

〈な……!〉

〈そこ…で…たか…な…わ……は!ち……で……手…げん…んか…な……よ〉

〈そう…レベ…9…きゅ…エー……ルー……を…めざ…た…に……村…も…こで…なた…う…!〉

2人のエーテルルーラーが互いに大きな光りを生み出した。

〈オォォォォォォバァァァァァァァスラッッッッッシュュュュュュュュュッッッッッッ!!!!!〉

〈ネクストブラスタァァァァァァァァァァァ!!!!!〉

天にも届く巨大な光りの剣と、巨大な光りの矢がぶつかりあった。

ぶつかった瞬間、

夜の暗闇を完全に切り裂く巨大な光は太陽より眩しく目がやられるかと想った。

天にも届く巨大な光りの剣は巨大な光りの矢に押し砕かれて撃たれた。爆発の光の後、黒を基調とした豪華な和服を着た少女は落下した。

〈……こ…れ……私の…罪…消え…エーテル……ラー…力な……たし…暴…ょく…振る……ょう…親…ら…くえ…虐め…ら……すか…に…これ…けだ…思……に……たし…っら…馬鹿…たい〉

だがもう一人のエーテルルーラーが落下と同じ速度で飛び助けようとした。

〈わた…の…みは…え…い……から…せ……い…づけ…だ……ない…で〉

互いの手が漸く届くその時。

光の矢が落下したエーテルルーラーの身体を貫いた、

〈千尋ちゃん!!〉

討たれたエーテルルーラーは服が制服に戻りそのまま地面に激突して死亡した。

〈いっ…い…な…で……んな…〉

〈わ…しが…っ…〉

〈そ…な……そ…しょ?〉

〈わ…しに…も…が……の…か…だ……い…ら…い…そう…あ…と…か…わた…の…ここ…ろ…す…って…れた…だ…ら…わ…し…もが…い…いの…ほか…だ…も……ない…さあ…この…ち…きエー……ルーラー…ふ…り…さい…のご…の……かい…を…たの…み…まし…う〉

2人のエーテルルーラーの対決の火蓋が切って落とされた。

後日、

「…でそのエーテルルーラーの勢力争いが起きたのか?」

大田の質問に東野と北野は、

「「はいそうです」」

としか言い様が無かった。

テーブルの上にそのエーテルルーラーの写真を数枚、だけどピンボケも酷すぎた。

「全部合わせてで50円な」

「え~酷いです」

「もう2割お願いします」

2人が土下座像前した、

「写真だけならなだが『千尋』と言う子の名前なら10万円づつだ」

「えっ?」

「やったー!」

「翌朝不可解な場所の飛び降り自殺者の名前が判明した事になるがな」

2人は言葉が出なかった。

「2階から飛び降りた女子高生がいたが飛び降りた位置が些か変だった。まず飛び降り様にもその家の窓には人が出るには小さ過ぎた、更に落下地点に車が下敷きに遭ったと警察の見解だが、あの高さじゃ死亡は難しく重体ならあり得るが死亡は考えづらい」

外からインターホンが成った。

「何だ?」

大田が玄関に行こうとしたら。

「エーテルルーラーかも知れん警戒して」

北野と東野はカメラを持った、

玄関。

相手は宅配業者の様だ。

「判子お願いします、え~と何処に置いたらいいですか?結構おおきいですし?」

「…配送用電動アシスト三輪駆動静香?…………おいっ?」

「はいっ?」

「これ何処で買った?」

「え~と、それは」

数日前。

『ツチグモB』の証拠写真を取って高い報酬を得たら後。東野と北野は居酒屋に入り酒を飲んだ、しかも泥酔と言える位に。

その際何処かの店に立ち寄った際酔った勢いで買ってしまった様だ、

因みにツチグモBとツチグモの違いは北野と隼人が撮影したのをAとしてBの違いは髪が水色ロング、着物も髪に合わせた色になってる。

「…ええっと少しでも早く逃げやすくする為にと思って」

東野が見苦しい言い訳をしたが。

「…ふざけるな!これ以上荒らすな!」

叱られた。

EP6 勢力争い END



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EP7 鴉天狗が見ている

その日仕事を終えて東野は帰路につく時の事。

「東野先輩」

同じ仕事のシフトの後輩、当間佐倉に声をかけられた、

「あの何です?」

「先輩、酷いですー」

「仕事のなら事務所でして」

「いえ…事務所で言っても店長や皆に笑われるし。第一先輩はオカルトとかに詳しいらしいと噂があって」

「イエイエ違うから!」

ここまで激しく否定するのはオカルトでも何でも無い表沙汰に出来ないからだ、

「せめて話しだけでも!私鴉天狗に見られてるんです!」

東野はスマホで『鴉天狗』に関する情報を調べて見せた、

「鴉天狗と言うのは伝説上の生き物の事で天狗に似た衣装をしているかが鳥の嘴に似た部分が…」

「それ何ですけどこの写真に!」

そう言って当間はスマホの画像を見せた。

「…人?しかも空中に?」

「はいっ!此が昼の時間帯です」

同じ角度で違う時間で撮影した写真が写った。

足場となり得る建物が無い、

「で。何で鴉天狗何だ?」

「撮影する直前私の目には黒い羽で羽ばたいてる人が見えたんです、でもカメラで撮影したらこうなったんです」

当間が迫ってきて東野が後退りしようとした、

「ですからお願いします!」

翌日。

大田の家、

「其で当間と言う後輩から『鴉天狗』の相談をされたんだ」

「そう…何だよ」

「でもさ、彼女が目撃したのはあくまで鴉天狗の事だろ?周りの風景を気づいて無いのはおかしく無いのか?」

「それ何だよ。彼女の見た鴉天狗がエーテルルーラーなら風景が変化してた筈!なのに変化が起きずに鴉天狗だけを目撃した」

「確かにな」

「エーテルルーラーって皆妖怪見たいな見た目だったしな」

これまで東野千花は色んなエーテルルーラーを見た。

その殆どが神様と言うより妖怪の類いに見えた。

あの時のエーテルルーラー同士の勢力争いの時、

最後の決闘は白いエーテルルーラーは敗れ豪華な着物から白い拘束具に変化して黒と紫のエーテルルーラーが手に取った。

聞き取り難かった『レベル99』とは何か上には上があって下もあり得るとしたら一体どうなるのか?

「あの子はその鴉天狗のエーテルルーラーにトラウマを感じるだろう」

「相手が人間だしどうすれば止めて貰えるかだな」

「えっ!一寸待て私?む、無理無理!」

「誰もあんたの事じゃない」

北野が自分に指差して言った。

東野は一抹の不安しか無い、

後日、当間に次の休みの日の事を相談した、

駅前ロータリーのバス停、

其処で当間は東野と合流するのだが、

丁度東野も合流出来た。

「あっ待ってました先輩」

「お、待たせた」

「私も丁度でしたよ」

「其でな佐倉」

「先輩もしかして何か対策が有ったんですか?それとも専門の方とか?」

「いやそんなんじゃなく」

東野がしどろもどろしている内に北野が東野の後ろに立ち。

「誰です?その人?」

「今日は始めして~僕の名前は北野瀬夢。東野と秘密の仕事をしているんだ~」

「えっ?秘密の仕事って?」

「いや~生きてると色々要るからな~早速本題何だけ…」

北野がいい終える前に東野が肘鉄砲をした、

「其より話しがあったと言ってた事だけど」

「…どうやら私とお二方と話しをしていたら何か睨んで居る様な?」

当間が指差した方向を向くと。

ビルの屋上に鴉天狗が居た、

ビルの屋上から鴉天狗が飛び降りると背中の羽根を広げて飛んだ、東野と北野はカメラを手に撮影した。

鴉天狗が東野に接近して直前に蹴りを食らう寸前、当間が鴉天狗に蹴りを入れた、

蹴られた鴉天狗横に吹き飛ばされながらも空中でバランスを整えた、

次に鴉天狗は北野に狙いを定めて突撃をした。

北野はエアガンを取り出して何発か撃った、

が鴉天狗のエーテルルーラーは怯む様子が無かった。

鴉天狗が東野に接近して直前に蹴りを食らう寸前、

鴉天狗の腹に短い棒の様なモノが鴉天狗の腹に当たった。

蹴り寄り痛いのか地面に激突した、

手に子供が落としたと思う玩具の弓を手にした当間が居た。

「当間…一体今のは?」

「学生の頃弓道をたしなんでまして」

「安心出来るか…来るぞ!」

鴉天狗のエーテルルーラーはゆっくりと立ち上がり羽根をめいいっぱい広げると周りの風景が東洋が含んだものに成りかけた。

「これは」

「あの鴉野郎!ストーキングするよりもこっちの方が手早いのに!」

鴉天狗のエーテルルーラーは当間に向けて突撃した。

だが当間にぶつかる直前、

当間の手にした弓を北野が取り上げて間に割り込み弓で鴉天狗を叩いた。

頭を叩かれた鴉天狗のエーテルルーラーはコントロールを失いゴミ置き場に突っ込み気絶した、

気絶した所で北野は相手の顔を撮影した、

その後3人は逃げた。

後日、

鴉天狗のストーカーは当間の写真と北野の写真のダブルパンチで逮捕された。

それ以来、鴉天狗は当間を見なかった。

EP7 鴉天狗が見ている END



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EP8 トップアイドルのおぞましい秘密

「…どうだ?撮れたか?」

「待って…一枚は…問題無いバッチリ!」

「…良し逃げるぞ!」

2人は機種変前のガラパゴス携帯電話のカメラの画像を手にライブ会場を後にした。

時を戻す事数日前、

「は?今度は別の先輩とか言う奴に頼まれたのか?」

陸橋の端っこの歩道で北野が呆れて言った、

「そりゃね、私だって懸命に否定したのにさ、全然受け入れてくれなくてね」

「あのままエーテルスレーブにされた方が良かったか?」

鴉天狗のエーテルルーラー。コードネームがそのまま『カラステング』のストーカー行為は最終的にはその後警察に逮捕された。

人が空中に浮くトリック等よりストーカーの証拠が逮捕の決め手と成った。

人が空中に浮く等物理にあり得ないがストーカーの証拠としては十分だった、

「…で?その別の先輩とは何者だ?」

「坂音鈴、当間の同じ高校の先輩」

「で?その坂音が何の依頼だ?」

「かつてSKE0048のオーディションに落ちたのだけどもその後トップアイドルに登りつめた人が居たの」

「そこはいいで何が問題何だ?」

「そのアイドルのシングルやアルバムを聞いても大したこと無いけどライブで聞くと何故か凄い人気に成って」

「それはそれで良いんじゃ?」

「そうはいかないの坂音もそうだけど他の人も問題のライブを聞くと頭痛いだなんだと大変何だって」

「…依頼はその真相を探ってくれと?」

「どうもそう見たい」

其処でそのアイドルのシングルやアルバムを購入して聞いていた、

特に問題は無かった、

SKE0048のメンバー個人の曲と違って北野は、

『わりかし普通』

東野も。

『徳に芝居がかっても無い素人の声』

曲も同じテンポの曲ばかりと。

その人のYouTuber動画もやはりそうであった。

暫く調べて数日。

「だったら問題のライブにいかないか?」

「え?どうやって」

「数日後にライブのチケット販売が開始されるから其処で買って此方から向かえば良い、」

「数日後。なら試したい事が在って」

「何だ?」

「エーテル対応改装サービスをしてないガラケーならどうかと」

「えっ!」

エーテル対応改装サービスとは、

メーカーが行ってるサービスの類いでその名の通り携帯電話やスマートフォンの改装サービスの事で新世代の通信媒体であるエーテルに対応する様に改装して貰えるとの事、いちいち機種変や購入するよりも安上がりで済むのだ。

エーテル受信送信アンテナがエーテルを使った通信が通信機器を大幅な向上に繋がった。

数日の間、

エーテルルーラーカラステングBを見つけた際東野がガラケーを何処か適当に撮影した。

カラステングBを撮影逃走後、

「……いける此なら」ガラケーの画像には今のスマホには認識出来なかった画像が写った。

ライブ数日前、

チケット二枚が買えた。

それぞれの職場の人達にはカップルと勘違いされてるが、

ライブ当日。

島中藍事芸名叢雲藍の盗撮画像を手に会場を後にした。

ガラケーの画像には本人の衣服は変わって無いが周りの風景がが変わってる、

具体的にはレベル5のエーテルルーラーに見られるが大田はレベル3で本人を中心にした風景が変化するのだが、

「…この様子じゃレベル4止まりね」

「こんなんありか?」

何故に島中藍が急に人気が出たかと言えばその答えがエーテルルーラーの力が招いたものだと言う事。

後日

東野は当間にあのアイドルは化け物の力でファンを手に入れただけと内容にフィルタをかけた、

更に後日

大田の所へ行くとトラックの荷台に電動アシスト三輪を積んでいた、大田に依ると坂音を通じて改造して貰えるとの事、

どう改造されるかと言うと、

フレームの補強をして荷台に人を乗せれる様にして更には彼女の父親の部下がエーテルスレーブにされた事も遭ってかF研と何処かでコンタクトした様で何と『エーテル反応炉』も増設して貰えるとの事。

改装後のアシストトライクの試運転をした。

運転を北野が行い荷台を東野が乗った、

「…エーテルが微量か…此では」

ゆっくりと成ってる、

電動アシストでどうにか成ったがそのままでは補強した分と人を乗せると負担がますのだ。

「…あれっ何か急に早く無い?」

「エーテル濃度が上昇した」

数分間の試運転の後。

テスト意外と良好だった、後は実戦有るのみ、

その東野のデジタルカメラに人の顔をした雲が写っていた。

EP8 トップアイドルのおぞましい秘密 END



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EP9 緑色

エーテル濃度が高いこれは間違いなく。

エーテルルーラーだった。

エーテル反応炉の最大の欠点にして利点、

エーテルの濃度によってエーテル反応炉の性能が変動すると言う、

此によって高濃度化で心と周りに影響を及ぼすエーテルルーラーの存在を間接的だが感知出来る。

「相変わらず聞き取り難いな」

町の上空でエーテルルーラー同士の戦闘が起きた、高速で動き回る為正確な姿が解らないのだ。

頭に声が響いているがノイズが酷く煩わしかった、

レンズ越しだが黒と紫のエーテルルーラーが別のエーテルルーラーと対決している様に見えた。

「でも此であっちで何が起きてるかだいたい分かるじゃん」

北野がアシストトライクを運転して東野がエーテルルーラーを撮影している、

民家の屋根に居たネコマタから強烈な光線を発射した。東野はバッチリとネコマタの顔を撮影出来た。

「…此で万単位の金になりそうだな」

奴らの戦いは介入せず寧ろその様子を撮影をしているのだ、

ネコマタの不意の狙撃を黒と紫のエーテルルーラーは直撃したが致命打に成って無かった。

ネコマタが屋根から屋根へ跳び移って移動しているが黒と紫のエーテルルーラーは上から執拗に攻撃してきた、

其処に漁夫の利を得ないで無数の蝙蝠みたいなので2人まとめて叩こうとしたエーテルルーラーが居た、

アシストトライクが突然止まった、

突然の事で東野がふらついてしまったが直ぐに立て直した。

「いきなりと…」

東野が言葉を詰まらすのも無理は無い、

無数の緑色の百合の花が見えた。

一体何処に生えてるのか?

北野は直ぐにスマホのカメラで適当に撮影した、

「…病院?」

緑色の百合の花は和風建築の建物にも生えてた、

北野は建物の近くの壁にアシストトライクを降りて建物に向かって走った。

「あっ!一寸!」

東野はこのままでは北野は…

東野は懸命に走って追った。

懸命に追いかけて懸命に追いかけて懸命に追いかけて懸命に追いかけて懸命に追いかけて懸命に追いかけて懸命に追いかけて、

緑色の百合の花が咲き乱れる通路を走ると、北野の声が聞こえた。

だがその声は今までと違って怒号に等しかった。

東野は声のする方に向かった、

扉が開いてて其処を通ると、

普通の病室に成ってた。

其処で何が起きたか、

老人の胸ぐらを掴む北野だった。

「ちょ!一寸!北野!あんた何を!!」

「このクソジジィが『この百合の花の色は緑色か?』と聞いてきんだ!」

「…百合の花の色は緑色か?」

その老人の問いに北野は。

「何度でもふざけるな!!黄色だ!!黄色の百合の花だ!!その目でよく見ろ!!!!!」

老人の虚ろな目に東野は何か気づいた。

そして理解してくれないと気付くと、

「…別れましょう」

「…な?」

「満足したでしょう、仇を見つけて。此でお別れね」

そう言って東野千花は部屋を後にした、

別れた直後。周りの風景は何時ものに戻った。

その後、あの老人は自らの生涯をかけ緑色の百合の花を作ろうとしていたのだ。

だがあの病室の百合の花は一部が緑色だが先端近くから黄色に成ってきた。

つまり品種改良に失敗したのだ、

老人が何度も同じ質問をしたのは目が見えなく成ったのだろう。

それで北野との会話で噛み合わないのだ。

其処に膨大なエーテルに因ってエーテルルーラーに成ったのだ、

その人の夢見た緑色の百合の花が彼のエーテルルーラーの能力なのだ。

あれから数日後。

緑色の百合の花は見えなく成った、

彼の告別式の時、遺族達は緑色の百合の造花を捧げた。

EP9 緑色 END



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EP L 再開。そして、これから

東野は北野と別れ数ヶ月後の事、

マッチングアプリで桜井と言う人に出会い其処から付き合いを始めた、

桜井青、

そう言う人だった。

見た目は初めて会った時は、黒のイメージだった、

付き合い初めてだいたい数日後。

彼の住むマンションの玄関前に誰かの声が聞こえた。

プレゼントの際スペアキーも渡されたをので開けた、

入った先にあったのは知らない女の人に押し倒される青だった。

「…別れましょう」

一方的にそう言ってスペアキーを投げ渡した、

後日、

コンビニ店員としての仕事もアルバイトから正社員に昇格が出来たので給料も上がった。

正社員になれたその日の夜、

住まいのマンションのベランダの窓を開けて涼んでいたら、

柵の反対側から手が。

悪ふざけにしては度が、

その答えは簡単だった、

和服を着た青がよじ登ったのだ。

東野は驚き室内に逃げた、

青が室内に入った際、東野がカメラを手に撮影した、

不法侵入の証拠だけでなく。

エーテルルーラーの証拠写真でもあった、

直ぐ逃げた後。桜井は警察に捕まった。

後日。

東野は大田の所へ向かった、

居間で北野と再開した、

「あっ」

「あっ」

「二人が再開するなんて珍しいな」

二人は無言でエーテルルーラーの写真を見せた。

「…島中藍がとうとうレベル5のエーテルルーラーになったか?それはそうとこっちは何処で撮った?」

「別れた元彼がエーテルルーラーになりまして」

「!!!!!」

「……………………」

大田は驚き北野は言葉が出なかった。

「…!。其でそのエーテルルーラーは?」

「写真二枚用意して1つは警察に不法侵入の証拠に」

もう一枚がこの場の為、

もう一枚はもう…

「…………………………………………………………………」

微妙に気まずい空気が流れた。

「で?どうだ北野、トライクで撮影するのは?」

どうにか気まずさを無くそうとして大田が言った、

「…そりゃ1人だと大変だよ。.撮影と運転を両方やろうとすろのは」

「だったら2人でやらない?北野も給料は簡単に上がらそうになさそうだし」

「失敬な此でもバイトから正規に昇進したさ」

「私もそう」

「…なら何故こんな仕事を?」

「…人は何故ここまで心が移ろい安すぎるのだろうか?」

「「…………………」」

北野と大田は沈黙した、

「結局は『信じるも信じないのも全部君の勝手』が過ぎたからね、簡単に狂ったりするのもそう。だからね、完全なまでの対策が取れるまでやるしか無いんでしょ?」

そう言って東野は北野と平手と平手を押し合った。

「その事だけど2人共」

「「?」」

「実はなその完全なまでの対策が2つが実用化の可能性が出たんだ」

「Aプランは何?」

東野の問いに、

「高濃度化のエーテルに晒されてもエーテルルーラー化しない薬が出来上がりつつ有るだが。水と混ぜると効果が発揮するが服用すれば感情表現が下手に為ってしまう、ディストピア社会の誕生に繋がるが1滴でも服用し損なうとその反動でエーテルルーラーに成ってしまうんだ、1度でもそうなると元に戻せないんだ」

「Bプランは何だ?」

北野の問いに、

「エーテルルーラーにエーテルをぶつけて操る力にダメージを与えて使えない様にする」

「どうするの?」

東野が疑問に思うのも無理は無いエーテルルーラーやエーテルスレーブにはバレットで攻撃するが、その反撃方法だ。

「イメージを含んだエーテルを飛ばすのだが。小型化したエーテル反応炉からのエーテルを使う、詰まりは普通の人間でも対処可能な筈だ」

エーテル反応炉の言葉が出た事からF研の可能性が高い、

「何時出来そうなの?」

「どちらもまだだ」

「だったら待つか?」

対策が出来つつある情報を得た事でますます何をすべきか。

東野千花と北野瀬無は外へ出ようとした、

その前に気づいた事。

「あの黄色の百合の花は?」

「忘れたく無い事があるからだ」

理由は隼人がやられたのがそれだからだ。

あの領域内に向けアシストトライクを走らせた。

EP L 再開。そして、これから END



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シークレットハンターダブルアイCH II
C.H.II シークレットハンターダブルアイ NEP-1 夜中


コンビニの正規店員となった東野千花は店長から処分してほしいモノを頼まれた、

「…玩具ですか」

「そっ…玩具なのだがそのままメーカーさんに返品しても負担しか無いから処分して貰いたいの」

食品玩具通称食玩ならそのまま賞味期限切れを理由に廃棄出来るがただの玩具だとそうもいかない。

そのまま在庫に成り棚を圧迫しかねない、

「…解りました翌日実行します」

「申し訳ないね~」

翌日の夜

千花は大田に預けたアシストライクを貸しての荷台に此から処分する玩具とシャベルを載せて出発した、

夜の海岸近くの陸地、

千花はシャベルで穴を掘って処分するモノを其処に入れて埋め終えた直後。

「何やってんだ?そんな所で?」

北野瀬夢に声をかけられた。

「一寸!瀬夢、何でここに!」

「千花の後輩が先輩がアシストライクで何処かに向かってるって言ってきてな大田に電話で尋ねたらアシストライクを貸して欲しいって言って来たんだ」

「先輩それは…何を?」

「好奇心は猫を殺すって言葉知らないの!」

「…確かにそうかも知れないがアシストライクの性能が良くなってる事に気づいて無いのか?」

「えっ?」

千花は気づいて無いが、ここへ来る最中に最初は重たかったのが少しずつ軽く成って来た事がそれはどういう事か、

「…とっ!噂をすれば!」

豪華な和服を着た島中藍が低空で浮かび高速で飛んでいた。

「来たな!」

そう言って北野はカムコーダを手にした、

「北野、それって?」

「暫く前に実家に来た際見つけてな何とか話を付けて譲って貰った」

カメラのレンズがエーテルルーラーを捉えた瞬間、エーテルルーラーも此方に気付いて空中で止まり東野と北野と当間の前で語り掛けた。

「親に黙ってアイドルのオーディションを受けた事がバレた瞬間勘当されてその上不合格に成ってから当ても無いままでしたが馴れれた馴れたでストレスばかりに成ってもう耐えきれ成った時でしたこんな凄い力が有った何て神様は何て凄い物を私にくれたんでしょうか?」

歪んだ顔でそう語って来た、

まるでストレス発散の手段の様に。

3人は言葉を発する事無くアシストライクを東野が乗り後の2人が荷台に乗り走って逃げた、

「あっ何で逃げるんですか?待ってよ~」

エーテルルーラーと成った島中藍は不気味な高笑いをしながら執拗に攻撃をした、

まるで花火の様にバレットをばら蒔いた、

バレットが地面に当たる度に穴が空いた。

荷台に伏せたままの北野と当間だったが当間がシャベルを手に応戦しようとしたが駄目だった。

飛んで来たバレットを跳ね返そうしたが差し部が一発で粉々に成ったのだ、

当間も流石に恐怖を感じてしまった。

一方北野はカムコーダを手に撮影を続けた。

数分後、

どうにか逃げ切れた。

当間はその足で帰り。アシストライクを返却した、

カムコーダの映像データを回収するのに時間はかかったがここまではっきりした動画は極めて貴重過ぎたかそのその値段も相当高額で有った。

「すっごい高かったね」

「まあそうだな、高かったな」

手にその札束を持ってた。

2人が夜の道を歩くとまたもやエーテルルーラーに出くわした。

2人がカメラを撮影してはっきりした写真を撮ったら逃げた。

NEP-1 夜中 end



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C.H.II シークレットハンターダブルアイ NEP-2 たて

この日は珍しく2人は休みでしかもエーテルルーラー絡みの無い休日で有った。

食事して映画見てとよもやリア充と思われる事をして公園のベンチに座った、

手には短編アニメ動画『APS~alien Powered suit~』

のガシャプラを持ってた、

「「………」」

その割には気分は晴れない。

と言うのも数日前、

「えっ!今度はそっち?」

東野がある事に困惑した。

ある事は何かと言うと、

百貨店の幹部がどうも北野がカメラで何かを撮影していた上にしかも趣味では無いと感づかれた、

その幹部の頼まれたごとはその幹部の親戚の様子を頼まれたとの事、

「その親戚はこの子何だ」

幼いと言ったら確かに幼いかも知れない、そんなに年をいって無い事が解る。

「どうしてそんな頼まれたごとを?」

「何か彼処では余り良くない噂が遭ってな近所で通報してもどうも交わされたみたいでだからと言って本人が直接言ってどうする?」

「確実に誤魔化される?」

「そっ!だから第三者の人達で様子を頼まれたんだよ」

良いのかなそんなんで?

それはお互い様だ。

後日、

幹部の親戚の家の周辺

来たは良いけど問題はどうやって撮影するかだ。

が考える間が無かった。

周りの風景が和風に変化した、

もしやと想い家の戸に手を触れた、

鍵がかかって無い、

何かが遭ったかもと思い中に入った。

家の中、

和風だが地味目な和服の両親と。豪華な和服を着た親戚の子が居た。

親戚の子は不敵な笑みを浮かべて言った。

「ようこそいらっしゃいました」

「君は一体?それにこれは何だ?」

北野の質問に親戚の子は答えた、

「わたしのりょうしんはわたしをいじめてました、しかもまわりのひとはそうでないとかんちがいされました」

典型的な虐待だ。

「でもあるときこんなすごいちからをてにいれました。きゃは!このちからでりょうしんはおとなしくなりました」

「…」

「あなたはわたしになんのようですか?おともだちになりにきましたか?」

カムコーダを持った手がふるえてる北野と違い東野は躊躇わずカメラのシャッターを下ろしたしかも何回もだ。

更に後退りをしてきた事からある事に気付かれた、

「にげるきですか?にがしませんよ~」

何も無い場所、と言うのは不適切だが。

何も無い所から光の粒が集まり杖が形作られた。

杖を上に上げて先端から光の玉が発して振り下ろすと同時に玉が飛んだ。

瀬夢は千花を横に突き飛ばした、

突き飛ばした瀬夢は手にした何かで防いだが爆風で吹き飛ばされた瀬夢は痛みで悶えてた。

『一歩間違ったらハンデを負う身体に成りかけた』は間違いないらしくその傷が疼いたのだ。

置いて行く事は出来ずやむ無く引きずるしか無かった、

「にがさないっていって…」

言いかけようとしたが止まった、

幹部が剣を持っていたのだ、

何処のかは解らないが細身の両刃の剣、十字の星の装飾を施されたナックルガード。

一目で西洋の剣と言って良い。

「一体此はどういう事だ!何故だ!どうしてだ!!」

「あっおじさんここにいたんだ」

彼は次に言葉を発しなかった、と言うよりも言葉は不要だった。

エーテルルーラーのバレットを幹部の剣が切り裂いて破壊した、

破壊したと言うよりも刃がエーテルで形作られたバレットを『消した』に等しい、

バレットを次々と飛ばしても切り裂き消した。

「その剣は何ですか?」

「ずるーいなんでばれっとをけしちゃうんですか?」

「古来にマナを…いや今はエーテルと呼ぼうか。ソレを悪用する者を切る為の剣『ギルティア』にそいつは効くものか!」

そう言った後幹部事中田英之は手にした剣。ギルティアの刃がエーテルルーラーの身体を深々と刺した。

刺した瞬間不可に絶えかねたのか刃や柄(え)も柄(つか)も粉々に成った、

その後中田が警察に逮捕されたのは言うまでも無かった、そしてあの子の両親も。

あの後大田に中田の言ってた事とギルティアの破片の写真を見せた。

「…もし其が本当なら海外で魔女が何故排除すべきか解らない訳が無い…」

大田が言葉を途中で詰まった、

つい最近の筈が実はそうでは無かった。

今現在。

2人は球体の胴体に細い手足のAPSガシャプラの手に適当に作った剣の様なモノを持たせた。

2人の目に涙があふれでた。

NEP-2 たて end



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C.H.II シークレットハンターダブルアイ NEP-3 話

東野千花と北野瀬夢は町の何処かに有る喫茶店に居た、

今回の2人の話の議題は。

「古来にマナと言ってたなあの幹部」

「…確かにそうだったな」

あの日あの時の事〈古来にマナを…いや今はエーテルと呼ぼうか〉

城島博士が見つけたのは偶然なのかは分からない。

そもそも何処で『エーテル』を見つけたのか分からないのだ、

新世代の通信媒体と言うなればキャッチコピーの筈が元々は古来に存在したらしいが、

そのへんは詳細が不明な為未知の部分が有る、此は使い様によってはどうなるか何て2人には散々解ってた。

「…何せエーテル`ルーラー`だもんな」

北野の一言に、

「あー分かるそれ」

東野がそう返事をした。

『ルーラー』と言う言葉は『支配者』と言う意味が有って『スレーブ』は『奴隷』の意味合いが含まれたからだ、

『古代に存在して今は忘れ去られた『魔法』の再現』それがF研の最終目的他にも彼らがオリエンタルレッドゾーンと言ってた変質領域の縮小やエーテルルーラーの封印やエーテルスレーブの完治と色々ある、

一方エーテルを発見した科学者が次に行った研究が高濃度のエーテルに晒されてもエーテルルーラー化しない薬の事、

ただし副作用が遭って一滴でも飲み損なうとエーテルルーラー化してしかも二度と戻れないとの事。

「進捗としてどっちが先に完成すると想う?」

「あ~薬じゃないか?」

「そっちか~」

用途とかを考えると薬の方が早いだろう、

ただ反動が酷い。

何れ位かと言えば、

身体の動きを阻害するスプリングのギプスで身体の自由を阻害されてると言える、

そのスプリングのギプスに慣れると今度はそのスプリングが増設して更に慣れると更に増やして、

詰まりはスプリングがエーテルルーラー化しない薬に例えればそういう事となる、

そのスプリングが千切れると中で鍛えられた身体がとんでもない事になる、あの薬はそんな感じだ。

命に関わるとかで無く一種の安全装置だ、

F研の研究何かよりも実用化の目処が立ちやすいがリスクは存在する。

「『魔法の再現』とか言ったなあの所長は」

「確かに」

もしそうだとしたらそれは全部が全部トリックだったりイリュージョンだったりする。

詰まりはタネも仕掛けもある、

そういう事に成る、

「再現して何をする?」

「そりゃエーテルルーラーの対決に使うでしょう?殺したら不味いし」

「まあっ…そうなるな」

事実幹部は剣で人を殺しその罪を背負ったのだ、

その剣はエーテルを悪用した場合のセーフティと機能する筈が破損して機能しなくなった。

エーテルルーラーとの対処に最も有効な手段なのだが、

殺しに使った上に破損した為修復が必要だがそれが出来ない為にどうしようも無い。

そうなれば人為的に再現しないといけないが、何処まで再現出来るか?

其が分からないと意外とどうにも成らない、

「そうなったらやっぱし薬か?」

「そうだよな~」

対処のしようが無い、

「…でもさもし『魔法』の再現が出来たらどう想う?」

「出来たら出来たで何に使うの?」

「其だよな~」

「更に言うけどエーテルルーラーの力をどうやって封じ込める訳?」

「ああ…そこ何だよ」

「そう成れば薬の完成を」

「「待つしか無いか?」」

NEP-3 話 end



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C.H.II シークレットハンターダブルアイ NEP-4 世界

 

「…カラステングBのはっきりした証拠写真確かに確認した」

大田宅で新たなエーテルルーラーカラステングBの写真を見て言った。

数日前の夜

変質空間内でマンションの屋根の上にカラステングBが立って居たのを撮影した、

カラステングB視線の先に有る別の建物を凝視したままだ。

「あの…大田さん」

「何だ?」

東野の一言に大田は反応して次に東野がこう質問した。

「日本でのエーテルルーラーの被害は大体分かってきました。が世界ではどんな被害が起きてるんですか?」

「以前も言ったが有る国の軍隊がたった1人のエーテルルーラーで全滅した事は以前聞いたろ?」

「…はい」

「…そう。エーテルルーラーなら世界と戦える!其れ位は危険何だ!君達は良く生き延びたもんだよ」

「ええっ!!」

「ある国では突然の音信不通が発生したその直線的な原因がエーテルルーラーだ」

大田はパソコンにある画像を見せた。

「…これは」

東野はその一言だけだった。

画像には光線を放ち空中に浮かぶ人、

蹂躙される正規軍と思われる人達。

「だからなどっかの国ではとうとう全国民を掃討しちまったんだ」

「えっそんな事をしたら」

「国が成り立たない、その国では兵隊とその国のトップしかいなくなっちまった」

それは正に民亡き国だ、当然批判も凄い事になるが、『我々の国ではそんな事有り得ない』と言えるのだろうか。

それは日本も例外では無い、

「その事も遭ってか、色んな情報や噂が錯綜しまくったんだ。例えば人気アイドルの人気の秘密はエーテルルーラーだからとか」

それは事実なのは確かだ、

「エーテルルーラーに対抗する為にはエーテルルーラーを捕らえて洗脳してエーテルルーラーを排除する為のエーテルルーラーを生み出したりとか中には対エーテルルーラー用兵器を開発したり等色々だ」

「では私と北野が撮った写真とか何か意味は?」

「大有りだ、具体的にはエーテルルーラーの能力や実力等だ」

「では2つのプランは何処まで進んでるのでしょうか?」

「薬については機密が凄くて情報が全く得られなかった」

「まっ奴らにとって不都合だからな。例えで言えば怪物に成った人間をもとに戻す薬が出来たと思えば良い」

その理由については北野がそう答えた。

「だがF研はエーテル反応炉の小型化に成功したそれも君達が配送用電動アシスト三輪駆動静香を改造した配送用電動アシストライク駆動静香を乗り回し続けたお陰でデータが得られたからな」

「その新型エーテル反応炉の大きさは?」

「42号で野球のボール大位に小さく出来た精神だけで無く空間に影響を及ぼしたらしくて。応用に応用を重ねて自立飛行と自立思考を取り入れようと考えてたみたいだ」

「そんなに」

「まだ研究段階だが完成すれば漸く戦えると言った所だ」

「その時に成ったら俺達でもか?」

「そう言いたいがまだまだな部分が有る」

「エーテルルーラーへの攻撃手段でしょうか?」

「そうだ、特に奴らの使うバレットを解明しないと此ではただの玩具に過ぎない」

「シャベルだけでは駄目?」

「データが少な過ぎる」

「損壊情報も必要?」

「まだまだ写真撮り続ける?」

「君等2人の意見に賛同出来る」

報酬を受け取った後、

外へ出た。

NEP-4 世界 end



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C.H.II シークレットハンターダブルアイ NEP-5 狙われ

変質領域に侵入してエーテルルーラーを撮影した直後だ。

撮影されたエーテルルーラーは直後に攻撃された、

空中を飛ぶエーテルルーラーはコードネームをつけるのは後に成る。

今はただ逃げるだけ、

其れだけ熾烈だからだ。

此が1人なら逃げ切れるかも知れないが3人のエーテルルーラーに狙われたのだ、

ピンチと言えばピンチ。

チャンスと言えばチャンス。

エーテルルーラーの証拠写真を撮影するなら向こうから近づいて来るのだから、

しかも複数だ、

アシストライクの運転を北野が行い東野が撮影をしている。

北野はデジタルカメラを使いエーテルルーラーからバレットの被弾痕を撮影した、

「逃げ切りそう?」

「イヤ、まだだ」

エーテルルーラーに因って変質した場所は中世の日本を彷彿とした。

和服ファンタジーを彷彿とされる所に現代的な服装と乗り物が駆け巡るのを違和感を感じるのだろう。

だがここは本来は普通の町並みのだがそうは見えないのは心に作用するエーテルの力がなし得たのだ、

北野が幾らかカメラを撮影を続けていく内にデジタルカメラの要領がいっぱいに成り遂にはデジタルカメラがバッテリー切れを起こした、

「しまった!」

「なら俺のを使え」

「でもこれどうやって?」

北野が使ってたのは一眼レフカメラしかもフィルムを何回も巻き直す奴だ、

「何回か撮影して上面のクランクレバーが重くなったらカメラの下に有る巻き戻しボタンを押して巻き戻しクランクを軽く成るまで回して」

クランクが軽く成るまで回した。

「続いて巻き戻しクランクを上に引っ張って其れで蓋が外れる」

指示された通りに行い蓋が外れフィルムを取った。次に新しいフィルムを差し込み引っかけて巻き上げレバーを動かして蓋をした、軽くシャッターを二回押して使える様になった。

再装填が完了して再びシャッターを下ろした、

フィルムがいっぱい撮影仕切れた後は、東野は荷台に確り捕まった。

永遠に等しかった、

否永遠なのかも知れない、

だがその状況が終わったのは破損したガードレールから崖に落ちた。

落下して数分間。

東野が目を覚ました、落下の際木の枝に引っ掛かり落下に1クッションかかり其れで助かった様だ、

一方北野は木の枝に引っ掛かったままだ。

「北野!北野!」

東野は北野が引っ掛かった木に何回か叩いた、

何回か叩くと北野がずり落ちて落下した。

気絶した北野に寄り添い何回か声を掛けた、

「…ううっ」

「良かった無事だ」

東野の目に涙がポロポロ零れた、

「あっ一寸待って!カメラ、カメラ」

東野が持ってたデジタルカメラは落下の際バラバラに成ってて使い物に成らなかった、

記録用に使うSDカードは無事だったが。

一方、一眼レフカメラは無我夢中で持ってた為か無事だった、

ただ落下の際幾ら補強したとは言え落下の影響でアシストライクのフレーム全体がダメージを受けたみたいで前輪と後輪が時折回らないと深刻だった。ツテのツテで直して貰えたが修理費が凄かった、幸いエーテル反応炉は無事だった。後日、別の意味で涙が出そうになったのは数時間後。

今は互いが無事で良かった無事に成って良かったと。

NEP-5 狙われ end



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