ホロライブラバーズ のんびり実況プレイ (としたん)
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番外編、IFエンド置き場
主人公の詳しい設定


タイトルのとおりです。
色々あったので名前と容姿以外一新してます。


主人公

 

黒河 光→黒川 光(くろかわ ひかり) (決別の意味を込めて性を自ら捨てた。)

 

容姿:上の下~中 そこそこイケメン。

髪はツンツンと尖った感じの毛が多い短髪、もとは黒色だったが現在はストレスが原因で白色。

 

服などは基本的には無頓着なので同じデザインの服を何枚か買っていることが多かったが最近はフブキちゃん監修の元似合う服を買ったので多少私服のバリエーションが増えた。

因みに女装も悪ふざけでさせられたが髪をリンスなどで柔らかくしたら意外と似合ってたらしい。

 

 

詳細

 

ある、名家の長男として生まれた少年。

その家は母方父方共に名家でありその子供には能力がある事が必要であった。

そのため光の両親は裏の世界で遺伝子其の物を弄って子供を作った、要するにデザイナーチャイルド。ガンダムで言うとコーディーネーター。

但し光は失敗作であり、注ある恵まれた肉体、明晰な頭脳を持った子供と言う注文であったが光はどちらも持たず。

肉体は非才でその頭脳は凡人であった。

幼少期から両親から英才教育を受け育ってきたが其処に自由意志は無くただ両親が敷いた道を進むのみの人生であった。

彼自身は両親からの褒め言葉を期待して常に努力してきたが完璧という結果以外を求めない両親にその努力を認められることはなく、

一度も褒められることもなく只々親から「こうであれ」と言う期待のみを寄せられソレに答えられず失望の目と声だけを聞くだけの毎日を過ごしていた。

高校受験の際に親からの指示で受けた高校に落ち、その際両親に「代わりの子供が生まれることになる、不良品であるお前はもういらない」という言葉を浴びせられ絶縁宣言とある程度の生活資金を渡されその結果に心を壊した。

親に敷かれた道を進んできただけの彼には自分で進むべき道を見つける「目」はなく、その道を進む「足」もなく、他人の感情、思いを聞く「耳」を持たない。

他人のことを余り理解できず、理解しようともしない。

自分の事を無価値と思っており自分の命<<<<<<<<<<<他の人の命と言う絶対的な比率となっている。

 

因みにそこそこ運が良い方でありジュースを買うとそこそこの確率で当たりを引く。

 

トラウマ:報われぬ努力。期待されない事。無関心

幾つもの困難も幾つも課された試練を只々、親から褒められる。

そのためだけに努力しこなし続けたがそれは報われず挙句の果てに要らぬと言われた故に生まれたトラウマ。

もうコレ以上失望されたくないが為に常に何かを努力し、誰かに期待されている事を望む。どうか忘れないで。

 

苦手なもの:他人からの好意、感情

慈悲、慈愛、優しさ。そういった物を全く感じることはなく生きてきたためそういった物を向けられてもその行為の意味を理解できず、理解できないために拒否してしまう。

唯一フブキだけは幼い頃から友人として接していたのでそこまで不快には思わない。

 

 

技能とステータス

ステータスは人間らしく平均的だが素早さ、器用さのふたつが他より伸びている。

 

技能はゲーム開始時点では

【居合】、【俊敏】、【限界突破】の基礎3スキルと居合の前提である【抜刀術】:納刀状態から攻撃した際火力上昇、【受け流し】敵の攻撃を受け流し攻撃を避ける。

のふたつを持っている。

他に経歴で習得したスキルに

【格闘術】格闘攻撃の威力が上がる、物理防御力微上昇。

【身体術】身体をうまく動かせるようになる技能、あるとないとでは結構操作性が違う。

を所持。作中ではこの2つの存在を言っていないせいで刀無かったら無能かと思われてるかもしれないが実際のところ刀が無くてもそこそこ強い。



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エイプリルフール 難易度「ナイトメア」 その1あやめ

アンケートにて無事1位を獲得したネタ。
難易度ナイトメアです。はてさてこの世界の光君はどうなるのでしょうか!?
・・・多分胃痛と女性恐怖症に悩まされる日々になると思う()

書く癖をマジでつけたほうが良いですね・・・待たせてしまって申し訳ないorz

そして長くなりそうだから分作です・・・済まない。本当に済まない。


※注意事項:前提としてこのお話に登場する光君はヒロイン全員と友情ENDで卒業を迎えておりトラウマなどもその過程で克服してるので今の時間軸の光君とは微妙に思考などが違います。

そしてヒロイン達もそれぞれヤンデレBADEND後の記憶がある状態です。

そんな状態で始まる強くてニューゲーム(但し全員記憶引き継ぎ)なお話はっじまるよー★

 

>朝、窓から入る日差しで目が覚めた

その光で起きた俺は日課の通り歯磨きに行こうとして…

まて、日光??可笑しいな?あそこの窓は一度あやめが割っときに塞いだはず。

そう思いながら窓を見ると傷一つ無い新品同様の窓があった。

『寝ぼけたのか…?って・・・』無意識に頭をかきながら窓に近づこうとして気付く。

『はぁ!?』俺、なんで白髪に戻ってるんだ??

あの後鏡で自分の姿を見てみたがどうやら寝ぼけてる訳でもなく本当に白髪に戻っている様だ・・・。

それにカレンダーなどを見たら、どうやら3年前の日付。つまりホロライブ学園に入る前の日だった。

『夢か・・・?』そう思いながら頬を抓るが普通に痛い。

 

『・・・あの3年間が夢だったのかそれとも本当に3年前に戻ってきたのか・・・どうなんだこれ・・・?』

 

あれこれ考えながらリビングを彷徨いているとふと、皆のことを思い出す。

『・・・俺だけなのか皆もなのか。確認したほうが良いよな?』

 

そう思いながら携帯を探した。

『・・・そーいや、この時期は持ってなかったな、スマホ。』

 

その結論に至ったのは家中の荷物を開けて、家の電話でスマホの番号にかけてから気付いた。

もう少し早く気付けばよかった・・・!!

 

 

 

『誰も出ないとは予想外だ・・・。しかも家電にも・・・。』

 

あの後記憶便りに皆の番号にかけたが誰一人反応してくれなかった。

しかも、あのフブキが反応しないってのも不思議な事だ・・・。

何時もなら、いや。時間が戻る前なら直ぐに反応してくれてただけに反応してくれなかった事に対してショックは大きい。

『・・・時間が巻き戻る。じゃなくて別の世界に来たのか・・・?それでフブキとも仲が良くないのか?この世界では・・・』

 

正直何が起こってるのかが本当に分からない、だが何もしないのはただ時間を浪費するだけだ。

『取り敢えず会いに行ってみよう・・・前の世界と同じならここから一番近いのはあやめの家だったはず。』

 

時間が戻ったことを示すかのように新品同様に戻っている靴を履き、外に出ると其処には

『え・・・?あやめ???』

 

今から訪ねようと思っていた少女が其処にいた。

俺の強さに興味を持って、俺の力に期待してその事で一度大喧嘩した友人。

何時もと違うのは見慣れた制服ではなく私服であること、そして

「光・・・なんだよな・・・?幽霊じゃないんだよな・・・??」

 

何時かの俺のように目のハイライトが消えている事だった。

--------------------

>SIDE:百鬼 あやめ

 

守る為の力、何かのために戦う勇気。

 

余は最近何時も同じ夢を見る

『ごめんあやめ、けど俺は行く。』

 

その夢は何時も同じ場面から始まって余は絶対に動けないし、喋れない。

この先に()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

「卑怯だぞ光・・・!痺れ薬何か・・っ!!」

 

この時、出してくれた料理を食べてしまった事を余は一生後悔している。

『最期だから。』そう言われて食べたその料理には痺れ薬が仕込まれていた。

『・・・すまんな、俺よえーからさ、そういう卑怯な手段しか取れないんだよ。』

 

そう言って彼は余の刀を持って、()()()()()()

 

だめ!飲まないでくれ!!・・・そう思っても夢の中の余は喋る事すら出来ずまともに動くことすら出来ずあの薬を飲んでしまう所を見ているしか出来なかった。

『ッッ~~~!!流石に・・・・きついな・・・!!供犠術とはまた違う痛みだ・・・!』

 

その変化は目に見えて現れた、その肉体は変異に耐えられず体中から血が飛び出し、異音を奏でる。

そして鬼の証である角が頭に生える。

『ふ~ん・・・角はあやめのとは違って短いな。』そう言いながら自分の角を触る。

 

「光・・・その、薬は・・!!」

 

余はその薬の危険性を知らせようとする、だけど意味は無い。

『知ってる、文字通り()()()()()()()()()()()()()()だろ?』

 

だって彼は知った上で飲んでるのだから。

 

『獣人の変異とは違ってこの変異は肉体を1から作り直すに近い方法。それ故に一度使えば強靭な肉体でもない限り使用者は死ぬ。』

 

「なら、なんで!!」死ぬと分かっていて、生きて帰ることは出来ないと分かっていながら飲んで

 

惚れた女を守りたいからだよ。好きになった人が死にに行くと聞いて放って置ける訳無いだろ?

 

「・・・え?」

それなのにいい笑顔で、そういうんだ、何時も何時も・・・・。

 

『あの化け物を殺すには鬼人ぐらいしか出来ない。あの場所は過酷だから、地獄にも等しい場所になっているから・・・()()()()()()()()()()()()()()()()

 

『だからだろ?俺の所に来たのって・・・避難する前に会いたい!ってここ(家に)来たのって。』

 

正解だった。死ぬと思っていたから・・・せめて最後ぐらいは話してから行こうと思った。

けども光は鋭かった、頭が良かった。

多分連絡を取った時からもう気付いてたんだろうな~・・・聞ける情報は少ない筈なのに其処からこの答えを導き出して、余を罠にはめた。

余を死なせないために・・・自分を犠牲にすることを選んだ。

『この状況で会いたいなんて言えば・・・自分は死にに行くって言うようなもんだぞ?あやめ。今度からはもう少し考えて動きなよ??』

 

そう言って彼は近づいてくる・・・この夢も終わりが近づいてくる。

何時もと変わらないオワリの挨拶をしにやって来る。

『最も・・・次は俺は見れないけどな・・・。あやめ、騙してごめん』

 

聞きたくない、終わりたくない。

例え夢だとしても一緒にいて欲しい、お願いだから離れないで。

そう言いたいのに余は喋れず動けず、あの料理に仕込まれていた遅効性の睡眠薬のせいで意識が遠くなっていく。

「や・・・だ・・・」

 

『そしてもう一つこれからすることを謝るよ、あやめ。』

 

そう言ってあいつは余にキスをして、最期の言葉を言う

好きだよ、どうか元気で。

 

そして何時もと同じ様に変異の反動で血を吐きながら、余の刀と自分の刀2本を持って笑顔で去っていく。

そしてこの夢も覚めていく。

「ま・・・て・・・・」

 

そしてあいつがドアを開いて・・・夢が覚める。

「・・・うぅ・・・光・・・なんで・・・・。」

 

夢と分かっていても涙を流してしまう。

そして何時も後悔してしまう、あの時仕込んでいた薬の存在に気付いていれば、連絡を取らなければ・・・光を失わずに済んだのにと思う。

 

けど今日は違った。不知火と業が余を慰めようと話しかけてくる。

「・・・不知火、業・・・余が朝泣いているのはいつものことだろ??放って置いてくれ余・・・」

 

「・・・?何時もの事じゃない??いやいや、何言ってるんだ!?余は何時もあの悪夢の後は泣いて・・・」

 

不知火と業の言うことに驚いて布団から飛び起きて、部屋の中の光景を見て言葉を失った。

もう見ることの出来ない筈の部屋だった、あの事件で燃えて灰になった筈の場所だった。

「え・・え?・・・なんでこの部屋が・・・??もう無いはずなのに・・・!?」

 

ありえない物があるという状況にパニックになりながら周りを見渡すとカレンダーが見つかった。

()()()()()()()()3()()()()・・・光と初めてあった学園に入る前の日付だった。

ありえないと思ったけど、ありえない筈の今の状況と、スマホの日付から余は理解した。

「3年前の世界・・・??いやいや、映画じゃないんだしありえないだろ・・・?」

 

けど、けどもし本当に戻ってるなら・・・もし夢だとしても3年前の世界なら余は・・・。

あることを思いついた余は大急ぎで着替えて外に出る。目的地は光の家。

もしあいつが居るなら・・・余はっ・・・!

昔の記憶通りの町並みを見ながら走って光の家の前に着いた。

その家は記憶通り真新しくて、余が壊した窓はまだ壊れて無くて。

真新しい黒川の表札がかかっていた。

本当に3年前に戻ったのかも知れない!そう期待しながらも、もしかしたらただ3年前に戻っただけじゃないのかも知れない。

けど、インターホンを押さずに入られなくて押そうとして・・・

 

ガチャ

 

ボタンに触れる直前でドアが開いて、探していた人が・・・光が姿を表す。

『え・・・?あやめ・・・?』

 

もう聞けないと思っていた声が聞こえた。

「光・・・なんだよな・・・?幽霊じゃないんだよな・・・??」

 

『いや、そりゃ幽霊じゃないよ・・・足見ろよ?透けてるか??』

 

「ああ・・・本当に・・・」

 

その声を聞いて余は漸く理解した、ここは3年前の世界だと。

そして光も3年後の記憶もあることも理解した、だから余は・・・。

「光・・・」

 

『なんだ・・・?と言うか名前知ってるってことは記憶が・・・っ!?』

 

刀を抜いて光の手足を狙う、しかし光はギリギリそれを避けて左肩を少し切るだけで終わってしまう。

『あやめ・・・これは冗談じゃないよな?冗談だとしても許される範囲じゃないぞ。』

 

何で光は避けたんだろう・・・ああそうか!そう言えばまだ答えを言ってなかったな!!

なら早く告白の答えを聞かせてあげないとな!

「光。余もお前が好きだぞ!だから・・・」

 

そう言って余は刀を振り光の足を狙う。

「余の前からまた消えてしまわないようにその手足を切らせてくれ♪」

 

そして余の家で一緒に暮らそうな!

 

その勇気だけが強くなれば蛮勇となり何時の日か身を滅ぼすだろう。




難産でしたはい。その理由として皆同じ様な病み方しちゃうってのがあるんですよねー・・・。
一応お嬢はまだ特徴的な病み方ですね。やってることはおんなじようなものですが。

お嬢にとって光は「自分のせいで守れなかった」と思い、光が死んだ後の世界も後悔しつつ自分を責め、徐々に病んでいきました。

そしてこの世界に来てお嬢は「今度こそ守りきりたい、だから2度と動けないように手足の腱を切って(自由を奪って)監禁する」と思ってます。
フブキちゃんと違って完全に自由を奪いに来てます( ◜◡^)
まぁ、光君お嬢を助けるために自分から動いて自分から死にに行ったから仕方ないね。


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エイプリルフール 難易度「ナイトメア」 あやめ2

ミオしゃにしようかと思ってたけど逃走に時間掛かっちゃったのでもう其処で分けることにします・・・
次はミオしゃです。

因みに光君は知識系の技能だけ引き継ぎだけど肉体系の技能に関しては【技術】のみしか引き継げてないので地味に他の子達にハンデ付けられてたりする(´・ω・`)
まぁ、クリア後と途中でバットエンドになったとでは成長に大きな違いが有るから仕方ない補正ですね(

追記:なぜかルビのタグが機能してないっぽいです・・・なんでだろ。


>SIDE:黒川 光

「光。余もお前が好きだぞ!だから・・・」

 

「余の前からまた消えてしまわないようにその手足を切らせてくれ♪」

 

あやめのその言葉と同時に再び振られた刀を素早く避ける。

『あっぶな!?告白と同時に手足切らせてくれってどういう事だよ!?ていうか告白すらしてないんだが!?』

 

「ん~?光も忘れっぽくなったのか?余は確り覚えてるぞ~、余を置いて死にに行く寸前に余に好きって言ってくれたのを♪」

 

「そしてな、余も光が好きなんだ♪~。両思いってやつだなこれは」

 

『俺には告白した覚えは無いし、例え両思いだとしても行き成り手足切らせてっていうのは愛とか色々方向性違い過ぎかなぁ!?ていうか死にに行くって何だよ!?』

 

告白と同時に手足奪ってくるって鬼かよ!?「鬼だよ」鬼だったわ・・・って

『思考をさらっと読まないでくれるかな!?』

 

「嫌だ余」

 

何なんだ本当に気がつけば3年前になってるしあやめに俺が知らないうちに告白してるし、切ってくるし!!?

『よくわからんが手足切断は勘弁・・・って。アレ・・・?』

俺は抵抗を試みようと腰につけてる刀に手を伸ばしたが何も掴まず空を掴む・・・。

・・・あ、付け忘れてた・・・。

『・・・1分待ってもらえない?』

 

「やだ、後手足切断は言いすぎたな。」

『だ、だよな~・・・流石に好きになった相手の手足切るとかは』「手足の腱を切らせてくれ」

 

『最初よりマシだけど無理いいぃィィ!!!?』

 

バイオレンスってレベルじゃなあああい!!

って、まだ振ってくるのか・・っ!

『・・・見切った!!』

 

「おぉ!?」

 

あやめが振り回してくる刀の動きを上手く見切りなんとか白刃取りをして動きを止める。

『あやめ、落ち着け。取り敢えず落ち着け!!お前絶対に勘違いしてるからな!?』

 

嫌だ!この感情は勘違いじゃない!!余の本当の思いだ!」

 

そう言いながら左手を腰にって

『おい!?素手相手に二刀流は卑怯だろ!!?』

 

流石にその攻撃は防ぐことは出来ず、腕を刀から離し後ろに飛び退く。

が、剣圧で無事だった右肩が切れ、しかも当たりどころが悪かった様で力が入りにくくなる。

『(俺が知ってるこの時期のあやめより強いじゃねーか・・・!?しかも何でか知らないが身体の治りも悪い・・・っ)』

 

普段の再生速度には酷く劣る傷の治りに舌打ちをしながら拳を構えあやめの前に立つ。

「お~♪右肩も切れたな!後は足・・・いや、確実に動きを止めるためにもう少し切ったほうが良いかな??悩むなぁ~・・・」

 

『(・・・少しでも傷を治す時間稼ぎをしたほうが良いか。ならば少し質問してみるか・・・まずは。)』

 

『あやめ、もう一度聞く。何で好きなのにこんな事するんだよ?』

 

「ん~?本当に分からないのか??・・・しょうが無いなぁ・・・こういう事を直接言うのは恥ずかしいんだからな?一度しか言わないからよ~く聞いておけよ??」

 

そう言いながらあやめは刀に付いた俺の血を触って恥ずかしそうにしながら喋りだす。

「余はな、光が死んでからずっと後悔してたんだぞ?もしもっと強ければ、もし光にもっと信用されてれば。」

 

「光が死なずに済んだんじゃないかって。一緒に戦いに行って生きて帰ってきて二人で過ごせる日々が合ったんじゃないかって思って毎日泣いて、余の不甲斐なさが嫌になって」

 

「ずっと泣いて、ずっと後悔して、その時の夢を何度も見て絶望して何度も死にたくなった。でも、光が余を生かそうとしたから余は生きていれる。なのに自殺なんてすればそれは光がやってくれた事に裏切ることになる。」

 

「だから生き地獄のような毎日を過ごしてた…なぁ、光?お前には分かるか??一緒に居たいと思った人が…一緒にいて当たり前だと思ってた人が急に居なくなる不安が、怖さが」

 

そう言ってあやめは俺を見つめてくる、その質問への答えを問うかのように俺を見る。

『それは・・・分からなくはないが・・・。』

 

俺は…それがあやめにとってどんな物だった物かを想像する…形は違うが両親に捨てられた俺のような物だろう。

愛を受けなかったから・・・フブキが支えてくれたから俺は早々に切り替える事が出来たがあやめは違う。

本当に好きで・・・多分その俺もあやめが好きで居たんだろう。そして・・・支えることが出来る人が誰も居なかったんだろうな。

…ある意味今のあやめは俺の在り得た姿で…俺ではない俺が生み出してしまった被害者だ。

『・・・けど、こんな事するのは』「でも、もう良いんだそんな事は♪」

 

俺はなんとか説得してみようと話すがあやめは途中で遮り嬉しそうに、笑顔で話す。

「こうして、今光が目の前に居る。余と話している・・・こうして血を流しながら生きている。それだけで余は殆ど満足なんだ」

 

そしてあやめは手で触っていた俺の血を舐め取り宣言する。

「後は余に捕まってくれるだけでいいんだ。勝手に動かないような身体で一緒に居てくれれば良いんだ。そうすれば全部許すから・・・だから余に捕まってくれ。光」

 

そう言って刀に付いた血を振り払い此方に向けて来る。

その顔に迷いは無くその考えは間違って無いという事が伝わってくる。

『・・・以前の俺ならYESと答えてたかも知れないな、けどなあやめ。』

 

『俺は・・・お前の知ってる俺じゃないんだ。お前を好きだと言った俺じゃない。・・・俺はお前の物にはなれないんだ。』

 

「…じゃあ、余は無理矢理にでも光を・・・お前を捕まえる。」『ああ、そうすると良いさ・・・そして済まない』

 

そう言いながら俺は準備を終えた術の発動準備をする。

…あやめ、相変わらずお前は…少し警戒が足りていないな。

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

その発言で何処か驚いた表情のあやめに俺は【血の操り糸】で動きを操り動きを止める。

「んな!?っ・・・けどこんな糸!!」

 

『ああ、お前なら直ぐに解いて来るだろうな、けどその一瞬のスキで十分だ。』

 

『ああ、うえた獣よ。どうかその牙を持ってかのモノを屠り給え』

そして俺は自分の血を獣の形に結晶化させ、あやめに襲わせる。

その獣はあやめの足元から姿を表し、あやめを有無を言わさずその巨大な顎の中に閉じ込め、牙で傷つける。

けども、これもあまり効いていないだろう。口が閉じきる寸前糸が無理やり引きちぎられる感覚があった。

恐らくあやめはもう内側から壊そうとしてるはずだ。

『・・・今は逃げるが、状況を把握したらあやめのワガママに答えるよ。だから今は』

 

予想通りあやめは内側から無理やり結晶化した血の獣を壊し俺を捕まえようと手を伸ばす。

『サヨナラだ。』

 

【变化】

俺はそれを使い鳥の姿になると同時に鳩を模した式神とともに空に飛び立つ。

そして供犠術を解除し、あやめを喰らおうとしていた獣は血の霧となりあやめの視界を封じる。

その様子を横目で見ながら俺は其処から素早く逃げ出した。

 

 

 

>SIDE:百鬼 あやめ

余は必死に逃げようとする光を捕まえようと手をのばす。

バサバサバサァ!!

 

「あ・・・あぁ・・・。」

 

けどその手は何も掴めず、光は逃げ出してしまった。

また、()()()()()()()()()()()()

その事実に余は目の前が真っ暗になった気がした。

余は地面に座り込んで、ただただ地面を見つめる。其処に有るのは光の血で・・・映るのは余の顔。

その顔は悲しみと喪失感で絶望にあふれていて・・・()()()()()()()()()()()()()

「アハ・・・あはは・・・あははははは!!」

 

その事実に余は笑ってしまう、光が余の顔に傷を付けたから、女性の顔に傷を付けたから。

|もう、あいつは責任を取って結婚するしか無くなったから。《そう思い込まないと壊れると思ったから》

そして最期に光が言っていた言葉を思い出す。

(『今は逃げるが、状況を把握したらあやめのワガママに答えるよ。』)

 

「(ああ、そうか・・・余のワガママに付き合ってくれるんだな♥)」

 

だとしたらどんな事に付き合ってもらおうか?お互いにあ~んをし合ったり、ずっと撫でてもらうのも良いなぁ・・・ああでも。

「まずは・・・余の愛に(殺し愛に)に答えてもらうからな。ひ・か・り♥」

 

だとしたら確りと準備をしないとな・・・地下室にあいつの首に似合う結婚指輪(首輪)も探さないとな~

そして余はそのまま一度家に帰ることにした。光、今度は絶対に逃さないからな!!女性を待たせるのは失礼だってことを確りと教えてあげるからな!

楽しみにしておけよ♪

 

 

 




ちょっとした隠し要素として実は前話の最初と最期に不透明度高めの文字でちょっとした言葉書いてます・・・。

それと最期にフブキちゃんのところで書こうと思ってる物がそれぞれの世界での光君の足りないもの、過剰に持ちすぎたモノです。

・・・FRIPニキ。捻れないでくれよって言ってたけどごめん。捩れるかもしれんわ、光君()


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エイプリルフール 難易度「ナイトメア」 ミオ

ホロライブのママ、ミオしゃです!
周りから頼られたりすることが多そうですがそんな彼女も偶には誰かに甘えたくなるのではないのでしょうか?
そう思いながらこの話を書きました。
解釈不一致だったら申し訳ないです・・・。

そして書こうと思えばずっと書いていられるのについつい気が散ってしまう自分が嫌になる_(:3」∠)_

時間が溶けるゲームは買うんじゃない・・・まじで(


SIDE:黒川 光

俺はあの場所から逃げて少しした所にある公園で变化を保ったまま、考え事をしていた。

これからどうしようか。あのあやめをどうすれば落ち着かせることが出来るだろうか・・・。

だが・・・もし、他の皆もあんな風になっていたらどうすればいいだろうか。

・・・いや、今は取り敢えず会ってみることが必要だ。

そう思った俺は鳩の姿の式神の視界を覗いて、()()()()()()()

そして变化が解け、そのまま止まっていた木から落ちていく。

徐々に遠くなっていく意識の中この感覚をなにか冷静に考え続け、一つの結論に思い至る。

『(・・・妖力切れと血の使いすぎか…クソ、元の世界より…身体が…)』

 

そう思いながら俺は地面に打ち付けられて意識を失う。

・・・完全に意識を失う直前、黒い髪の見慣れた少女が大慌てで此方に走ってくる姿を見た気がした。

 

 

 

>SIDE:大神 ミオ

誰かに頼る事、誰かに背中を預ける事の心地よさ。他者への優しさ

ウチは・・・昔から何時の間にか皆から頼られる存在になってたんだ。

いや、別にウチはそれは嫌いじゃなかったよ?けどね、そのうちウチはこう思ってたんだ

「誰かに頼るわけには行かない、弱さを見せることはウチを頼ってくれる人を不安にさせるから。」

 

・・・だからウチは・・・ウチのことを支えてくれる人にあんなに甘えちゃったんだろうね。初めてウチの弱さを認めて慰めてくれた光に。

その甘えが彼を狂わせてしまった事に気づけずに、甘え続けたんだろうね。

ウチが彼に甘えるようになったのはあの時かなぁ・・・ちょっとイジメを受けてた時期。

イジメてた人達は確か…何処出身かは忘れたけど獣人とかへの差別が酷い場所の人。

其の頃のウチは今みたいにゲーマーズの皆と仲良く無かったし、周りの人と仲良くしようとしてたけど皆グループみたいなのもう作ってて、ウチだけ孤立してたんだよね。

だからターゲットとしてとても狙いやすかったんだと思う。

初めは軽い物でちょっとした事で文句を付けられる位だったけどそのうち物を捨てられるようになったり、廊下をすれ違う度に足を引っ掛けられたりして・・・

誰かに相談しようかと思ったけど頼れる相手が居なくて誰にも助けを言い出せなかったんだ。

最後の方には複数人で囲まれて罵声浴びせられたね・・・その時だったね。光が声をかけてきてくれたのは。

 

 

ウチは無くなった財布を探して誰も居ない放課後の教室に来て、無事見つけたんだけど。

帰ろうとした時にイジメてきてる人間の女子生徒達が急に近づいてきてあっという間にウチを壁際まで追い詰めてこういってきたんだよね。

 

「獣人が学校来てんじゃねーよ獣モドキが!!」

 

「直接言わねーと分からねーのか??お前の居場所はココにないんだよバーカ!!」

 

イジメかな?って思ってたけどココまで直接悪意をぶつけられてたのは初めてだったかな~?

正直今まで通ってた学校ってそこまで差別意識が高い人が来た事が無かったから、ここまで獣人とかへの差別が酷い人って初めてだったんだよね。

「え?・・・いや、でもウチ・・・」

 

「しゃべんじゃねーよ!オメエラの声聞くだけで不快だわ!!」

 

「ほんとそれ!ここ卒業したら色々と就職面で有利だからここ受けたけど、ここ獣人とかの亜人多すぎ!ほんとウザいわ~」

 

「何でこんなに多いんだろね~?人間だけで良いのにね~」

 

ウチがなにか言おうとしても強い口調で反論して、一方的に話をまくし立てて来て何も言い返せなかったんだよね。

そのうち何も言えなくなってただただ早く終わって欲しいって思いながら耐えてたら急にその子達が

「あ、そうだ!こいつの耳切り落としたら少しはマシになるんじゃない?ストレス発散も兼ねてさ」

 

「あ、良いね~それ!やろやろ!丁度新しく買ったナイフの切れ味とか試したかったんだよね~。ちょっと高めの工房*1のヤツだから楽しみ~!」

 

「え・・?え!?」

 

何言ってるのか理解したくなったけど、机に押さえ付けられてゆっくりとそのナイフを近づけられて嫌でも理解しちゃったよ。

「や、やだ!離してよ!!」

 

無論抵抗はしたよ?これでも獣人だし普通の人間より力は有るから。

けど多勢に無勢って言葉がある通り沢山の人で押さえ付けられてたから、ろくな抵抗出来なくて。

「力つっよ・・・さっさと切ってよ!」

 

「まだなれてないんだからチョット待ってよ!変に使って怪我したくないから説明書位ちゃんと読ませてよ・・・ヨシ、行くよ~!」

 

「おっけいー!声出したら面倒になりそうだし口を押さえとくね!!」

 

「んん!?ん~~~~っっ!!」

 

そう言って口を押さえられて声が出せなくなって、ナイフが徐々に近づいてきて後少しで耳を切るってタイミングで光が来てくれたんだよね。

あの時は夕日が刺してたのもあって文字通り光に見えたな~・・・。

 

ガラッっていう音と共にドアが開いて、光が入って来たんだ。

『・・・何これ?忘れ物取りに来たらヤベー現場に来ちゃったよ・・・。』

 

そう呟いて、面倒くさそうに頭を掻いて自分の机から本を取って私に聞いてきたんだよね。

『大神さんだったよね?助けて欲しい??』

 

「っっ!!」

 

返事をしたかったけど口を押さえられて身体も押さえ付けられて、返事が出来なくて。

その上、押さえ付けた生徒の一人が。

「はぁ!?あんたに関係ねーだろ!?さっさと見なかったふりしてどっか行けよ!!」

 

「そうだよ出てけよ!!獣人なんか助ける意味ねーだろが!!人もどきだぞ!?」

 

なんて言ってて・・・正直助けてくれるとは思わなかったんだよね。

ウチとそこまで接点ないしバトロワでも特に活躍してた所見た記憶もないし・・・。

何より普段からぼーっとしてるかフブキと話してるかのどっちかの印象しかなかったから正直こういう場面で活躍する所とか想像出来なかったんだよね。

『いや、有るわ。大有だ。触ってみたいなーって思ってたケモミミ切り落とすとか見逃せんよ。』

 

後、正直ケモミミ好きのちょっと危ない人って思ってたしね・・・。アマリマチガッテナカッタケド

『それに何より・・・』

 

急に彼の雰囲気が変わって冷たい金属を急に当てられたみたいな寒気を覚えた。・・・殺気だったんだろうね。

『そういう獣人差別は地元の人間と忘れたくても忘れられない人間(俺の両親)のこと思い出して・・・不快なんだよ!!

 

そう言って戦い初めた光の姿は忘れられないなぁ…たった一人なのに、素手なのに、色々とハンデ背負ってる状態なのに助けようとしてくれた姿は。

それに圧倒的だったんだよね、複数人で同時に攻撃してるのに上手く同士討ち狙ったり椅子を盾にして、そのまま武器にしたりとか。

あっという間にナイフを持ってた子以外皆気絶させて、うちに近づいてきてくれた。

「な、何なんだよおめーはよ!?何でこの人モドキを助けるんだよ!?何??コイツの彼氏??」

 

『…今のお前の方が人以下と言う意味では人モドキって言葉がお似合いだと思うけど?後、隣の席のクラスメイトってだけで彼氏じゃねーよ。決めつけんなよ、大神さんに迷惑だろ』

 

「っっ!!黙れ!!それにそれ以上近づくな!!ち、近づいたら・・・あたしのパパに言いつけるわよ!?この学校への寄付金額№2なのよ!?あんたのことなんかパパに言えばこの学校に居られなくしてやれるんだからね!?」

 

腰が抜けて動くことも出来ないウチを挟んで二人は言い争ってた。その途中でナイフの子が凄いこと言い出した。

・・・確かによく考えてみればあの子の名字は何処かで聞いたことが有るような大企業の社長さんと一緒で、その社長さんがこの学園に多額の寄付をしてたとかどっかで見た気がする。

そんな人が訴えれば本当に彼はこの学校に居られなくなっちゃうかも知れない。

そう思ったウチは彼を止めようと思ったんだよね、このままだったら凄く危険だけど、ウチのために誰かを犠牲にするような事したくなかったから・・・。

「い、いいよ!そこまでして助けてくれなくて!!・・・う、ウチが我慢すれば丸く収まるし・・・。」

 

正直に言えば助けてほしかった、耳を切られるなんて嫌だった。

でも、誰かに頼るって事はしたくなくて・・・つい、そう言っちゃって。

「ほ、ほら!そいつだってそう言ってる!!これ以上ヒーローぶる必要無いんだよ!!」

 

『…大神さん』

 

そう言ってウチのこと見てこういってきたんだ。

『嘘がバレバレだよ?耳とかしっぽとか・・・強がってるように見えるけどプルプル震えてるし。それに・・・』

 

『もう失って困る物なんて無いからその脅しは無意味だぞ?後これは助けるためというのも有るけど普通に自分にあった理不尽の憂さ晴らしもあるし。』

 

「は?・・おい・・・くるな・・・来るなよお前!?」

 

ナイフの子が脅迫が通じなかった事が予想外だったらしく目に見えて震えだした。

そして光も一歩ずつ近づいて、指をボキボキ鳴らしながら近づいてた。

『ああ、そういうのってあれだよな・・・え~と・・・』

 

『ふ・・ふ・・・そうだ振りってやつだ!そういうときってやれば良いんだっけか。』

 

「んなわけねーだろ!?馬鹿かおめー!?」

 

「(同意したくないけどウチも同意見かな・・・。)」

 

煽りとかでもなく普通に悩んでその結論に至るのは正直無いかなって思ったんだよね~・・・今思えば割とこの頃から天然だったのかな?

『まぁ、どうでもいいよ。取り敢えず殴ることは確定だし・・・刃物持ち出したんだから無事で済むとは思ってないだろ?*2

 

「は!?ま、まっ!!」

 

ナイフの子が止めようと静止の声を言い切る前に素早く近づいて光は鳩尾に重い一発を叩き込んで一撃で気絶させたんだ。

「はえぇ~・・・。」

 

ウチは正直何が起きたのか分からなかったからそんなふうに変な声出すしか無かったかな。

そしてナイフの子が気絶して倒れるとうちに近づいてきて話しかけてきたんだ。

『え~と、大神さん大丈夫?怪我はない?』

 

「ふぇ!?だ、大丈夫!」

 

『そっか、良かった。・・・立てる?』

 

「あ、ありがと・・・あ・・・あれ?」

 

手を差し出してきてくれて、その手を取って立とうとしたんだけど腰が抜けてて立てなかったんだ。

「足に力が入らない・・・。」

 

『そっか・・・じゃあ、ちょっとごめん。』

 

「へ?」

 

急に謝って来たと思ったら次の瞬間にはウチをお姫様抱っこしてきたから本当にウチはビックリしたなぁ・・・

だっていきなりお姫様抱っこだよ!?女の子の夢だよ!?それをおとぎ話みたいに危ない時に助けてくれた人がやってきたら驚くしか無いじゃん!!

「ふぇ!?えぇ!?ええぇ~~~!!?」

 

『うん、急に触ったら驚くだろうけど此処から急いで逃げないと色々と不味いからちょっと我慢してくれる?』

 

「え、いや、何で逃げないと行けないの!?後驚いてるのは其処じゃないよ!?」

 

『いや、先生たちにこの現場見られたら色々と言いわk・・・説明が面倒だからさ・・。』

 

そう言われて周りを見渡したけどウチと光だけが立ってて他の生徒達は皆殴られるなりして気絶してる(しかも見た限り手加減してない!)

その上一部の生徒は武器を取り出してるし・・・その上この学校に大金を寄付してる人の娘さんも武器を持ってる。うん、確かに説明が面倒くさそう。

『じゃ、そういう事で。』

 

そう考えてると光はウチを抱えて走り出したんだよね。正直アニメとかラノベだとお姫様抱っこされながら逃げるシーンとか有るけど実際にやった感想はね・・・

2度とやりたくないって思ったよ

 いや、だって相手の首筋にぐらいしか自分を支える場所ないし結構な速さで走ったんだもん!

しかもその状態でショートカットのつもりなのか階段を降りるんじゃなくて飛び降りるんだよ!?生きた心地しなかったよ!!

「す、すす、ストップー!!怖い怖い!!早すぎるよ!!」

 

『??結構遅くしてるし衝撃とか行かないようにしてるから怖くないと思うけど?』

 

「普通に速いし怖いよ!」

そして下手したらジェットコースターより怖い経験をしながら校舎裏の人気の少ない場所に連れてきて貰ったんだよね。

『よいしょっと、大丈夫か?』

 

「う、うん。。。ととと!?」

 

『まだ腰抜けてるみたいだな・・・治るまで側にいるよ。』

 

「あ、ありがと・・・。」

 

降ろしてもらって立とうとして力が入らなくてふらついたウチを支えて一緒に校舎にもたれ掛かって座ったんだ。

少しの間お互いに無言で過ごしてたんだけど、そのうち光が

『・・・何があったの?耳切り落とすとか物騒な事言ってたしどう考えてもちょっとした喧嘩とかじゃないよね?・・・彼奴等の言動からだいたい察せれるけどさ。』

 

「え・・・あ~・・・別に何も・・・」

 

『何かあったからそうなったんでしょ?・・・彼奴等殴っちゃったからもう俺も部外者じゃないし話してもいいんじゃない?』

 

「そう・・・だね・・・うん、話すよ。」

 

そしてウチは洗い浚い全部話したんだ、軽いイジメから始まって今のような事になったこと。

誰かに相談しようと思ったけどしなかったこと、誰にも助けを求めれなかったこと。

『そっか・・・大変だったね。』

 

「うん、・・・でも大丈夫今度から気をつけるし、ウチ一人でどうにかするし。」

 

ここまで来てウチはまだ光に迷惑かけたくなくて誤魔化そうとしたんだけど

『・・・一人で頑張らなくて良いんじゃない?誰にも助けを求めれなかったって言ってるけど今なら俺に助けを求めること出来るんじゃないの?』

 

「え、いや・・でも・・・」

 

『これ以上頑張らなくてもいいと思うよ?出来ないこと無理にやり続けても身体ぶっ壊すだけ・・・・ジッタイケンダシ』

 

『それに、泣いてるよ?大神さん。それを見て助けるなって言う方が無理だけど?』

 

「え?」

 

言われて気付いたけどウチは何時の間にか涙を流してた。

「あ、あれ?可笑しいな??悲しくないのに何で・・・??」

 

『さっき暴露の途中から流してたよ。・・・辛かったんじゃないの?』

 

「いや!ウチは全然」

ポフ

 

言い訳しようとしたら急に頭に何かが当たる感触がしたんだ、それは光の手でねウチを撫でてくれたんだよね~。

優しく、安心させるように撫でながらウチに

『大丈夫、俺はヤバそうな話だから逃げるなんてことしない。…強がらなくて良いんだよ。』

 

『泣いて、吐き出しちゃいなよ。俺みたいなやつが受け止めきれるか分からないけど確り受け止めるよ、その気持ち。』

 

そう言われてウチはもう限界で。涙をボロボロ流して光の胸の中に飛び込んで文字通り泣きついたんだよね。

怖かった!!怖かったよおおぉ!!誰も頼れないで!!助けてって言いたくても言えなくて!!お母さんに言おうかと思ったけど心配させた"く"な"く"て"ぇ"!!」

 

『うん、怖かったな。辛かったな』

 

そう言ってウチが落ち着くまでずっと慰めてくれたんだ。

泣きついたウチを文字通り受け止めてくれて、暖かくて、安心させてくれて。

ウチの弱さを受け入れてくれて、まるで大きな木みたいだったなぁ・・・。

それから暫くして泣き止んだウチはやっと立てるようになったんだ

「えっと・・ありがとね?助けてくれて。え~と・・・黒川・・・君だよね?名前」

 

『うん、あってるよ。下の方の名前の光でも呼び捨てでもいいよ。大神さん』

 

「光かぁ・・うん、呼び捨てにさせてもらうね・・・あとウチのことはミオで良いよ。ウチも呼び捨てで呼ぶし。それと・・・」

 

「ウチを助けてくれてありがとう!!」

 

助けてくれた事をまだお礼言って無いことに気付いて()()でそういったんだ。

そしたら少し驚くような顔をして、少しポカンっとしてから

『う、うん。あれくらいの事なら幾らでも助けになるから。・・・また何かあったら俺を呼んで。直ぐに駆けつけるから。』

 

「うん!・・・今度からはウチは光に頼らせてもらうよ!!」

 

・・・今思えばこの時、光にもウチに頼って良いんだよって言えば良かったって何時も思うんだ。

光の家があんなに歪んでて、心が未だに不安定で・・・()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

「じゃあね!」

 

『また、明日ー』

 

そう言ってウチは家に帰ろうと走り出した

『・・・誰かを助ければ・・・あんないい笑顔を見れるんだなぁ』

 

最期に彼が呟いたその言葉をこの時聞き逃さずにちゃんと聞いてれば光をあんな人の為だけに動く人間に成らなかったんだと思う。

自分をボロボロにしても誰にもそれを見せずに助けるために全力を尽くす人間に成らなかったと思う。

ずっとこの失敗を忘れないんだ、ウチは・・・。あんな壊れた姿を見たら忘れられる訳ないよ・・・。

けどウチは聞き逃しちゃって気付かなかった、そのまま帰っちゃった。

・・・だからウチはもう失敗しないよ?君がもう傷つかないように式神(ハトタウロス)と一緒に守るよ?

だからウチの血を飲んでウチと同じ獣人になって一緒に隠れようか♪大丈夫!ウチが絶対に守るから!(絶対に逃さないから。)

だから早く起きてよ~?・・・ウチ狼だからこのまま襲っちゃうかも知れないよ??

 

頼られ続け、ずっと背中を預けられた巨木は何時の日か折れた。誰かのためだけに与える優しさは何時の日か自らを滅ぼす慈悲となる

 

 

*1
FRIPニキのところで大幅に世界観に入ってるLOR(若しくはLOC)にて主に装備品などを作る組織等の事。翼の持つ特異点には劣るが一部は過去の翼が使っていた特異点などを使った装備もあるので普通の物と比べると遥かに危険度は高い。

*2
(元)家の教えで獲物を抜いたら自分も切られる覚悟をしろ的な考えが残ってる。




因みにこの世界も割とLOR要素混じってたりする全然表に出てこないけどな!(話進んでないから!!)

この世界の光君が狂ってしまった原因は最期にある通りミオしゃのありがとうの言葉と笑顔にちょっと一目惚れしてそしてフブキが教えてくれた「人間笑顔が一番!」という言葉を思い出して誰かの笑顔の為にに何かをする優しさを覚えましたが、其の笑顔のために文字通り自分を大切にせずにそれをやり遂げる歪んだ優しさ、自己犠牲を覚えてしまったせいです。
・・・自己愛が無いからこの子簡単に歪むんですよね・・・(

はてさて、正直詰め込みすぎたかなってぐらいになっちゃったけど途中で切るより良いよね?纏めて読めた方が良いだろうし・・・それにその御蔭で今回は何時もの2倍の文字数!!
・・・これで1週間はずる休み出来るな・・・(オイ!)

そして獣人の血を飲まされてしまった光君はどうなるのか?それは次の投稿をお待ち下さい、いつもどおり遅くても1週間以内に書き上げます( ◜◡^)

感想などお気軽にどうぞ~質問も気軽にお答えします。


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エイプリルフール 難易度「ナイトメア」 ミオその2

エイプリルフールネタ何時終わるんだろうなぁ・・・いつ本編進むんだろうなぁ・・・()
GW中は頑張って書き勧めます(フラグ)


>SIDE:黒川 光

ゾクリ!!

 

急に走った悪寒で意識を取り戻し起きようとして

ガツン

「『いたぁ!?』」

 

なにかに頭をぶつけて頭を押さえる。

と言うか今聞き覚えのある声が聞こえたような・・・?

そう思って声のした方を見てみると其処にはミオが居て痛そうに頭を押さえている。

『ぶつかったのミオか・・・』

 

「いったぁ~、急に起きないでよ!頭ぶつけちゃったじゃん!」

 

『ぶつかるような場所に居るのが悪い』

そこまで言って頭の後ろの柔らかい感触とミオをしたから見上げる状態になってることに気づく。

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

『(夢か・・・?だとしたら心臓に悪いってレベルじゃない夢だな・・・)』

 

『え~と・・・ミオ?俺寝る前何してたっけ?記憶飛んでるんだけど。』

 

と言うかミオと二人で出かける予定組んだ覚えないんだよな・・・

他の皆がどっかに買い出しに行ってる最中か??

 

「ん?詳しくは知らないかな~・・・ただウチが見てた限りだと木の上から落ちてきたよ?」

 

・・・落ちてきた??

夢の中で意識を失う時と同じシチュエーションだよな・・・?

最悪の想像をして祈りながら腰のあたりを触ってみるが俺の刀は無い。

『・・・そうか、ありがとう。』

 

そう言って俺は立ち上がろうとするが

「ダーメ♪ウチから離れて何処に行くの?」

 

と言われ立ち上がる寸前で肩を押さえられ立つことが出来なかった。

『俺が何処に行こうが勝手じゃないのか?束縛は嫌われるぞ??』

 

嫌な想像程よく当たるのは何でだろうな、ほんと

 

「関係大有だよ~。だって」

 

キミはウチが守るんだから離れちゃったら守れなくなるじゃん、そんなの嫌だよウチは。

 

そう言って俺の首を絞めて来るミオ。

なんとか藻掻くうちにミオの顔が一瞬見える。

やはりというか()()()()()()()()()()()()()()()()()で俺を見ている。

『(何でこうも厄介事が次から次へと・・・!!)』

 

「も~…苦しいかもしれないけど暴れないでよ~。只、安全な場所に光を連れて行くだけだからこのまま気絶してよ。」

 

『(信用出来るかぁ!!!)』

心の中でそう、突っ込んで肘をミオの鳩尾に当てスキを作るとそのままミオの刀を逆手持ちで鞘から抜き取る。

そしてそのまま前に転ぶような形で急いで距離を取る。

『ゲホゲホ!!あやめの様子が可笑しいと思ったらお前もかよ!?』

 

「い、いったぁ~・・・最初にあった時から思ってたけど君って女の子相手にも容赦ないよねってあれ!?いつの間に取ったの!?」

 

『は・・・?』

 

何を言ってるんだミオは?

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

ミオが言ったことに違和感を覚えていると全身が熱くなる感覚とともに頭と腰らへんから何かが生えてくる感覚とともに謎の気持ち悪さとフラつきが襲いかかる。

・・・予想は付いていたが確認のために生えてきた物を触ってみるとそれはミオと同じ大神の耳だった。

『・・・ミオ、お前・・・血を飲ませただろ!?』

 

「そうだよー、ウチと同じ獣人になってほしかったからね!・・・けど可笑しいな??()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()・・・まぁ、いいか!」

 

???何を言ってるんだミオは・・・?

俺が普通の人と違って数時間で変異するのは()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

「とりあえず、刀は危ないから返してもらうね?」

 

そう言ってミオは招霊を使おうとする。

だが俺はその前にミオの刀で自分の手を切って血を刀に塗りつけるように伸ばし、無理矢理ミオの刀の所有権を奪い取る。

「あ、あれ??何で戻ってこないの!?」

 

『ちょっとした手品*1でイタズラしただけだよ。』

 

「聞いたこと無いよそんな事!?も~・・・こうなったら無理矢理連れてくからね!!」

 

そう言うと同時に後ろに威圧感を感じ、素早くソレを切って逃げる。

『元から無理矢理だろうが!!』

 

鞘は無いが刀を腰に当て居合いの構えでソレと向き合う。

鳩の顔、ムフロンの角、ミノタウロスの上半身、オオカミの下半身ミオの式神と言えばまっさきに名前が上がる式神。

ハトタウロスが其処に立っていた。

『・・・コッチは体調が悪いってのに何でこうも本気でかかってくるかなぁ!!』

 

もはやヤケになりつつ叫び、殴りかかってくるハトタウロスに立ち向かう。

ブン!!

と風切り音と共に放たれた拳は地面を壊し、其の威力を見せつける。

『相変わらず馬鹿げた力・・・っ!?』

 

攻撃を外しスキを見せたハトタウロスに反撃を加えようとした所で後ろから飛んできた炎の槍を切り払う。

「む~・・・不意打ち狙ったのに反応出来ちゃうのか・・・」

 

其の槍はミオから放たれた様でミオの周りにはまだいくつもの炎の槍と俺と違って丸い雀の様なの式神達*2が飛んでいて、式神達は今にも妖術で俺に攻撃してきそうだ。

「まぁ、でも疲れさせれば何時かは当たるかな?じゃあ光。頑張って避けてね。」

 

そう言ってミオは式神達と一緒に攻撃してくる。

・・・長い戦いになりそうだなぁ!

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【適応遺伝子】 あらゆる細胞や遺伝子改造等の干渉に対し拒絶反応などを起こさずその干渉を受け入れ、最適な形に適応する遺伝子。

光をオーダーされた才能へと遺伝子をイジる際に問題等が起こらないようにする為に製造者に仕込まれた遺伝子。

開始時点ではマスクデータであり自身の出生について知ることで初めて開示されるスキル。

スキルとしての効果は 細胞の変異等が起こる際、素早く適応することが出来る。

 

 

例外としてあやめ編にて出てきた鬼人化薬は例外。と言うかあれは遺伝子を一度全て破壊して

1から鬼としての遺伝子として再構成する(その過程で脳や心臓などの重要臓器の損傷により大体の人は死ぬ)のでどんな変異だろうが受け入れる遺伝子があろうと意味がないのである。

*1
ミオしゃの血が混じってる自分の血をミオしゃの刀に塗りつけて武器招霊の術式に干渉し一時的に所有権を誤魔化してる。ミオしゃの血が抜けきったらもう誤魔化せないので本当に一時的

*2
ミオチュン




ちと短めだけどリハビリみたいなものだから許して・・()

ちなみにミオしゃは日本刀、妖術(攻撃寄り)、式神といった感じのスキル構成。
光くんとミオしゃとで一部記憶の食い違いが起きてるのはやってきた世界が同一じゃないので起きたイベントが全て同じじゃないためです。
其のためミオしゃが使う式神たちも本来ならばゲーマーズの皆をもした奴も居るけど、このミオしゃは自分の姿を模したミオチュンしか使わなかったりする。

光君が謎の気持ち悪さとふらつきを訴えてるのは現在進行系で変異が進んでいて、五感が普段の状態から徐々にズレていってるので其のズレによる影響ですね。


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エイプリルフール 難易度「ナイトメア」 その3ミオ

せこせこ投稿。毎日がんばります


>SIDE:黒川 光

それから俺は飛んでくるミオとミオチュンの妖術、ハトタウロスの攻撃

それらを躱しながらなんとかミオに攻撃を与えようとするが。

ガキン!!

 

『くっそ、またか!』

 

其の攻撃全てがミオに当たる寸前でハトタウロスが呼び出されハトタウロスに防がれる。

『(さっきからどんどん気分悪くなっていくってのに面倒くせぇ!!)』

 

ハトタウロスに飛び蹴りを入れて距離を取ろうとするが行動が一瞬おくれ其の足を捕まれる。

『っ!しまっ』

 

ガン!ガン!ガァン!!

 

『っうぐぁ・・・あぁ。』

 

そしてそのまま地面に打ち付けられ一瞬意識が遠のく。

しかし何とか意識を保ったが一層強い吐き気が襲い俺はそのまま吐き出す。

血が混じった胃液が地面に落ちる。

「これで勝負ありだね!・・・も~、無駄に抵抗頑張るから沢山怪我しちゃったじゃん。」

 

そう言ってミオは俺に近づいてくる。

『まだ・・・終わってねーよ。』

 

「またまた強がっちゃって~。その状況でどうやって逆転するの?ウチがハトタウロスに命令してそのまま気絶するまで叩き付けさせればキミは負けだよ?」

 

「だから負けを認めなよ。そしたらウチがその傷直してあげるからさ。」

 

そう言いながら俺の頭の傷をミオは撫でる。

・・・事実悔しいが()()()()()()()()()()()()()()

『・・・』

 

どうするか悩みつつ怪我を治すために妖力を回し自然治癒力を高め怪我を治していく・・・??

なぜだか知らないが気絶する前より妖力が戻ってる・・・?

・・・!そーだ思い出した、確か血には妖力が混じってて「ふ~♪」

 

『ダアアアアア!?///』

 

有ることを思い出すと同時に考え込んでいた俺の耳に息をかけたミオのせいで俺は変な叫び声を出す羽目になった。

「あはははは!!!やっぱり耳は弱いんだね~。コショコショコショ・・・」

 

『やめい!!あ、ちょ。マジでやめろ!!辞めて下さい!!』

 

「やーだ♪反抗的な態度をやめるまで止めないよ~。」

 

そう言って俺の耳を更に触り始める。

『はーなーせー!!』

 

<ア、シッポハ!シッポハモットダメ!。マッテ・・・アーー!!?

『はーはー・・・っはぁー!』

 

一方的に耳を撫でられ続ける俺に抵抗できる力がそこまで残ってないと判断したのかハトタウロスから降ろされ。

そのままミオにしばらくの間撫でられ続けた。

・・・俺は撫でるのが好きであって撫でられるのは好きじゃないんだよ!!

「あはは、さっきまでの威勢が嘘みたいだね~?あ、刀は危ないから返してもらうね~。」

 

そう言って持っていた刀を取り返される。

「キミは刀持ってる時が一番強いからね~。なにかされる前に確りと取り上げて置かないと。」

 

そして刀は鞘に収められた後、念の為か少し離れた場所に式神達が持って行く。

『(クソ、ハトタウロスの近くに持ってかれた・・・。いや、俺のものじゃないけど)』

 

ぶっちゃけ無くても戦えるが有ると無しとじゃあ大きな違いなので取られたのは痛い。

「さてと・・・えい!」

 

そしてミオはいきなり俺を抱きしめる。そしてそのまま頭を撫でて胸に俺の顔を押し当てるようにしてくる。

『・・・・!!?』

 

「わわ!暴れないでよ!!・・・ソレ以上暴れるんだったらもっと耳を触るよ?」

 

その言葉で俺は文字通り動きを止め、ミオの好きにさせる。

・・・と言うかミオ、お前こういう事する奴じゃねえだろ・・・?

一体何が・・・・、と言うか顔にミオの胸が当たってるんだよ・・・!

流石に今じゃこれが不味い状況だってわかるぞ!?

「よし、いいこいいこ~♪」

 

『・・・』

 

しかしそう考えた所でミオはやめる気は無いようだ。

顔がわからないので断言は出来ないが多分ノリノリでやってる。

・・・本当に何でこんな事してるんだ?()()()()()()()()()()()()()()()()

「ねぇ、光。」

 

『・・・何?』

 

用意を始めると同時に声をかけられて少し驚くが何とか声に出さずに返事をする。

「何で守られてくれないの?何でウチから逃げようとするの?」

 

「ウチは光がどっかに行ったりせずウチと一緒に居てくれるなら正直何でもする気が有るよ?」

 

「耳とか尻尾とか触ってもいいし・・・その、う~・・・///も、文字通りウチのこと好きにしていいよ?」

 

・・・自分のこと安売りしすぎじゃねーのか!?

『何でそこまでするんだよ・・?そこまでされる理由が無いだろ?』

 

「あるよ!!ウチの事文字通り救ってくれたもん!・・・光にとっては小さな事かもしれないけどウチにはそれだけ大きな事なんだよ・・・。」

 

そう言って俺を強く抱きしめる。まるで小さな子どもが不安から人形を抱きしめるかのように俺をミオは抱きしめる。

けど俺はミオを()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

だから俺は疑問に思った事を聞いてみることにした。

『なぁ、ミオ』

 

「・・・何?」

 

『それは何時のことだ?』

 

「それは~~~。」

 

其の日時を聞いて俺は確信する。

その日は特に何もなく皆と過ごしていた。

いつも通りの一日だった。

・・・なら何でお互いの記憶が食い違っているのか、おそらくだが・・・()()()()()()()()()()()()()()()

だから記憶の食い違いが起きてるんだろう。そうじゃなければ納得がいく。

・・・最初のあやめと同じなんだろう。

この調子だと後の3人も同じ様な事になってそうだな。

・・・このままミオと一緒にどっかに行ってしまうのも選択肢の一つだろうな。

それをするのが楽なことになるだろう・・・少なくともあやめよりはマシなのは確定だ。テアシヲキラナイシ

けど、それは逃げることになる。それに帰るという選択肢を捨てることになる。

俺は、頭の中で皆の事を思い出す。調理室吹き飛ばしたり*1ミオに飛びつかれて崖を一緒に滑り落ちたり*2とか色々やって来たな。

・・・碌な目に合ってない気がするけど気にしないでおこう・・・元の世界に戻る気が無くなりそうだ。

とにかく俺は、一緒に過ごした皆が居る世界に戻りたい。

だから俺は・・・このミオを置いて行くしか無い。元の世界に戻るために引き止めるようとするミオを拒絶するしか無い。

・・・クソッタレな選択肢だな。

『ミオ』

 

「何?」

 

『ごめん、ミオに魅力が無い訳じゃない。けど、ミオが知ってる俺とは俺は違うんだ。だから俺は』

 

そう言って俺は右手を後ろに引き、技を繰り出す用意をする。

『お前を傷つけて置いて行く、お前の優しさを踏みにじって行く。俺が俺のしたいことをするために。』

 

『恨んでくれても良い、怒っても良い。それは当然の感情だから。』

 

『だからごめん。先に誤っておく、許してくれないだろうけど。』

 

足を踏みしめ、用意した技をミオのお腹あたりに全力で叩き込む。

『【逸波】*3

 

「ッッうぐぅ!?」

 

その威力でミオが吹き飛ぶがそう簡単に意識は飛んでくれないようだ。

お腹を押さえながらも式神に指示を飛ばしハトタウロスが俺に襲いかかってくる。

このままなら俺は何も出来ずにやられるだろうが、其のための仕込みだ。

『開け、【転移術】*4

 

周りにこっそりと展開させておいた式神につながる魔法陣の形をした転移の門を潜り、

ハトタウロスの後ろに回り込み刀を鞘と一緒に回収しそのまま切り裂く。

 

核を切られた式神、ハトタウロスはそのまま一撃で消え去る。

「う、うえぇ・・・あ、あれ!?何でハトタウロスが一撃で!?」

 

『あれだけ切りあって、変異が落ち着いてきて気持ち悪さとかがなくなって来たからな。それに今度は鞘もある。』

 

『だから何処を切れば核を切れるか、どう切れば思い通りに切れるか、・・・そしてさっきまでの不完全な技じゃなくて完全な技で切ったんだ。切れないはずが無いよ、ミオ。』

 

お腹を押さえつつこちらを見て驚くミオに淡々と事実を言い、ミオに向き合う。

ミオはつらそうな顔をしながらもこちらを見て妖術を展開してくる。

「そ、それでもウチにはコレが!」

 

ハトタウロスを維持してない分先程より数が多く、威力なども高そうだ。

それにいくつか最初に撃っていた物とは違う物がある。

『ミオの妖術はよく知ってるよ。だから』

 

()()()相手にしないで直接切る。』

 

そう言って俺はまた別の式神へと【転移術】を繋ぎ、そこへ飛び込む。

其の先はミオの後ろに繋がっていて、俺が消えたことに驚くミオがいる。

シャキン

そして俺はそのまま一閃して、また別の式神への【転移術】へ速度を落とさず飛び込む。

今度はミオの上に飛び出てそのまま落下しながら再び切り裂き、また別の式神の【転移術】に入り込む。

俺はそれを繰り返しミオに反撃のスキすら与えずそのまま気絶するまで切った。

『は~・・・式神がバレなくてよかったぁ・・・』

 

気絶したミオの横で疲れた体を刀で支えつつそうつぶやく。

このミオはあまり俺と戦うことが無かったんだろうな、そうじゃなきゃ今の技は破られてた。

俺に集中して、俺が式神を周りに忍ばせてることに気づかれていればこの技は失敗だった。

『・・・と言うか何でこうも俺のやることは生きるか死ぬかみたいな両極端な物ばっかなんだ・・・?』

 

思い返してみれば入学式のこともそうだが大体が初見殺しに特化してる・・・いや、まぁただ単にそういう手段じゃないと勝てないっていうだけなんだが。

自分の弱さがよーく分かるな・・・。そう思いながらミオを気に持たれさせ別れの挨拶をする。

『・・・刀借りるよミオ。風邪引くなよ・・・。聞こえてないか。』

 

そう言ってミオの刀を腰に刺し、ミオに俺の制服の上を被せ風邪を引かないようにする。

『この後どうしよっかなぁ・・・多分ころね達も二人のようになってるかも知れないし・・・最悪フブキもだよなぁ・・・。』

 

『・・・どういう未来なのかによるけど勝てっかなぁ・・・。』

 

正直俺のいた世界と同じレベルだと俺は1対1に持ち込まない限り勝機はない。

けど、一度は会わないと駄目だろう。もしかしたら俺の世界の皆かも知れないんだから。

そう思った俺は嫌な予感がしつつもおかゆの家がある駅前方面に行くことにした。

『・・・記憶無かったら鮭のおにぎりでも食べようかなぁ。』

 

多分無理だと思いながらもそんな事を呟きながら俺は歩いていった。

*1
『流石に死ぬかと思った。マジで』

*2
夏休みに皆で肝試ししてミオと二人ペアになった時に物音に驚いたミオに飛び付かれてそのまま下敷きになって滑り落ちた。

*3
素手で使える装甲貫通攻撃、仕組みとしては攻撃の衝撃を表面ではなく内部に入ってから炸裂させる技。黒川流の技の一つ。

*4
文字通り転移に関する妖術。細かく分けると色々と方法や門の有無などの違いがあるが光が使っているのは魔法陣の形の門を作り一方通行の転移をする物。




血を飲んだお陰でギリギリ勝利。
妖力の回復の他に獣人化の際にミオしゃの得意な事に補正がかかってたので式神と妖術に地味ーに補正掛かってたので、何気にミオしゃやらかしちゃってる()
まぁ、知らないから仕方ないんだけど( ˘ω˘ )

ちなみに血を飲んでなかったら妖力が足りなくて式神出せても【転移術】の展開が出来ずに負けてました。


さて、おかゆは病んでいるのか!?病んでいなくて普通に鮭おにぎり食べて終わるのか!?どうなるのかはまた次回!(難易度設定を思い出しましょう。うん、そうだね無事に病んでるよ!)

ちなみに光君は一人で居ると運がいいけどホロメンと一緒にいると急に運が悪くなります。
・・・それと関係してるかは知りませんがホロメンとのイベント発生率が普通より高くなるそうですよ?


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エイプリルフール 難易度「ナイトメア」 おかころ

ころさんの喋りが辛かった・・・そしてフラグ通り毎日投稿できんかったよ!!
新作ゲーム(R-type FINAL2とか・・・)にハマり過ぎてたのでおくれてしまって申し訳ないですorz

一応色々ネタは考えたのでしばらくは投稿早く・・・なるかなぁ。( ̄Д ̄;;

集中力が欲しい・・・。


>SIDE:黒川 光 

『・・・駅前近くまで来たけど特になにもないな・・・いやそれが普通なんだけど。』

 

あの後少し警戒しながらおかゆの家目指して移動しているが特に何かが起きる事もなく駅前に着くことが出来た。

歩いている最中で変異が落ち着いたらしく気分の悪さも落ち着いた。

『と言うか尻尾暑い・・・早く戻したいけど成り立てのせいか戻せねぇ・・・。』

 

前の世界なら戻せたんだが今は戻そうにも戻せない。

まぁ、前の世界だと皆の血を飲んでたから中途半端に変異してて戻ることが出来た可能性があるんだが。

しかし、尻尾が本気で暑い・・・尻尾穴が無いせいでズボンの中にしまう形になってるせいで通気性が皆無だ。

勿体無いけどズボンに穴あけようかな・・・。

『制服が恋しい・・・アレ何気に変異とかしても穴とか自動で空いたし。』

 

なくして初めて分かる便利さだ、全く・・・。

…ああそうだ、念の為に()()を買っておくか

ペットショップである物を買った後。

駅前から少し離れた場所にある裏路地*1、そこにあるおかゆの家兼おにぎり屋に特に何もなく到着する。

『・・・相変わらずやってるのかどうか一目で分からない店だな・・・。』

 

おにぎり屋の看板は出ているが扉などが開いてないし営業中等の札も無いので店がやっているのかは本当に分かりにくい。

…3年間殆ど利用者俺たちぐらいしか居なかったのになぜ営業が続いていたのかは今思えば謎だ・・・。

俺たちが来るときだけ営業してた可能性があるが・・・。

まぁ、とりあえずさっさと入ろう。確かこの時間なら開いてるし。

ドアを開け店内に入るといつも通り、空席だらけの座敷席と、おにぎりを並べ販売するカウンター。

そして店番中に寝てしまったのかテレビが点きっぱなしでその前にある机に鼻提灯を膨らませて眠るおかゆが居た。

『・・・寝てるって事はおかゆは大丈夫そうかな・・・?』

 

多分おかゆもミオ達のように前の世界での記憶?があるなら寝てないで行動に出てるだろうしこの分なら大丈夫だろう。

・・・ころねもこうだと良いんだけどなぁ・・・。正直ころねは正常なのかどうなのか普段の状態がちょっとコッチよりだから見分けが付きにくいんだよな。

とりあえず大丈夫そうだし、起こしておにぎり売ってもらおう。

『もしもし?起きろー??』

 

声をかけながら寝ているおかゆを起こそうとする。

「・・ZZzz」

 

『ダメだ。完全に寝てる。』

 

さて、どうするか。

このまま直接起こしに行くかもう少し声を大きくして起こすか、悩むな。

「直接起こしに行けば?」

 

『いや、面識無いから勝手に家の部分に上がったら怒るだろ・・・それに不法侵入になるし。』

 

「ふむふむ、じゃあ。このまま起きるまで待つ?猫は一日にうち殆どを寝て過ごすから起きるまで後数時間かかるかもよ~?」

 

『それはそうだが・・・って、うん!?』

 

つい反射的に返事をしてしまったが、よく考えれば話し相手が居ないのに話が成立している違和感に気づき、声が聞こえる方向を振り向く。

其処には、()()()()()()()()()()()()

「やあやあ、久しぶりー。ひかりん」

 

『は?え?はぁ!?』

 

驚きのあまり叫び寝ている方のおかゆと今話してるおかゆを見比べていると不意に口を手で塞がれる。

「あ~!ストップストップ!!驚かした僕が悪かったから叫ぶのはストップ!!」

 

『む・・・むぅ・・。』

 

「あの僕が起きたら面倒になるからさ?このままちょっと外に出ようか。」

 

正直ココで説明して欲しかったがそう言うのなら仕方ない。

ちょいちょいと、店の外から手招きするおかゆに着いて行き、店の近くの本当に狭く人気のない路地に入る。

人一人位の余裕しか無い場所だ、何でこんな所に・・・?

「さ、何でも聞いてよ。僕が知ってることなら何でも教えるよ~。」

 

そう言っておかゆは少しドヤ顔をする。

『ん~・・・とりあえずさっきのおかゆについて』「あ、一つの質問に付き1000円ね~」『いや、有料かよ!』

 

「冗談冗談♪ちゃんと答えるよ~。あ、でも一つ聞きたいことがあるかな~?」

 

質問しようとして不意に言われた一言についツッコんでしまう。

突っ込むとおかゆは笑いながらこちらをからかうように返事をして来る。

大体何時もと同じやり取り、多分おかゆはまともだろう。・・・とは言えさっきの事が気になるが。

『何?』

 

「其の耳と尻尾。どうしたの?」

 

『ああ、コレか・・・ちょっと色々合ってな・・・。多分そのうち治るから気にしないでくれ。』

 

「ふ~ん・・・」

 

そう言うとおかゆは俺の耳をじ~と見てくる。

『・・・触らせないからな?』

 

そう言って俺は両手で耳を隠し防御態勢を整える。

・・・おかゆなら不意に触ってきてもおかしくはない。

「触らないよ~ただ、触れるか触れないがのギリギリまで手を持っていくだけだよ。」

 

『いや、それ触ってるだろ。』

 

「触ってないよ、ギリギリの位置に手を持っていったら耳の方から当たってきただけだよ。」

 

『ぶつかるってこと分かってて手を持っていくのなら確信犯じゃねーか!』

 

「確信犯じゃないよ、事故だよ。」『いや、アウトだわ!!』

 

『「・・・ふふ。」』

 

俺がツッコんだ後、しばらくお互い無言になり一緒に笑う。

うん、こんな風に振り回してくるのはおかゆだけだ。

多分俺の知ってるおかゆだろう、なら警戒するだけ無駄だろう。

「緊張はとけたかな~?」

 

そう言って俺におかゆは話しかけてくる。

どうやら警戒してたのを緊張してると思ったようだ。

 

『ああ、大丈夫。相変わらず振り回してくるな・・・んで、さっきの説明して欲しいんだけど?』

 

「ん、いいよ~。」

 

そう言っておかゆはさっき事を説明してくれる。

どうやらさっき寝てたのはこの世界の【猫又おかゆ】らしい。

そして自分は未来の【猫又おかゆ】だということだ。

さっき起こすのを邪魔したのはこの世界の【おかゆ】に見つかると何が起きるか分からないから見つかるわけには行かず。

かと言って家もなし、お金もなしに活動するのは難しいのでどうするか悩んでたら知ったような感じでお店の方に来る俺を見つけてコッソリ後を付けて来たらしい。

そして知ってるかのようにお店のことを言って入っていく俺を見て、自分と同じ未来の世界から来たと思って話しかけてきたそうだ。

『成程ね・・・んで、おかゆはどうするの?』

 

「ん~、元の世界に戻れるかも分からないから考え中かな・・・そっちはどうなの?」

 

『俺の方は・・・ただ単純に未来から過去に来たって訳じゃないから面倒ではある。もうひとりの自分が居ないって分おかゆよりマシだけど。』

 

「・・・へ~。ねぇ、光僕お願いがあるんだけどな~??」

 

『大体想像つくけど・・・何?』

 

「僕を養って」『いや、予想より一段上だな!?』

 

家に住まわしてかと思ったら養ってとは・・・予想外だよ普通に。

「え~、いいじゃん別に~。家事スキルとか僕より上なんだしさ~。耳とか触らせてあげるよ~。」

 

『その提案は非常に魅力的だけどすまんが今は無理。』

 

「えぇ・・・何で?」

 

『今家に居ると冗談抜きに襲撃を喰らいかねないから。』「いや、何したのキミ。」

 

『話すと長くなるんだけど・・・』

・ 説明中

「成程成程~・・・。それがさっき言ってた光の面倒事か~」

 

『ああ、だから家は使えないんだよな。お金は有るからホテルとかは取れるんだが。。。』

 

と言ってもホテルを取った所で直ぐに場所がバレそうなので宿は点々とするしかなさそうだが。

「じゃあ僕も一緒の部屋に」『お前も何を言ってるんだ。』

 

「え~?何がダメなのかな~」

 

そう言って顔をニヤニヤさせながら俺に問い詰めてくるおかゆ。

『お前完全に確信犯だろ・・・お金は払うから別室。』

 

「む~。そこまでドライな対応だと僕傷ついちゃうな~。」

 

『おにぎり作るから我慢しなさい。』

 

「おぉ!それは楽しみだなぁ♪ささ!早く行こー」

 

そう言っておかゆは俺の右手(利き手)を掴んで路地の外に連れて行こうとする。

そして路地の出口に近くなった時、急におかゆは話かけてきた。

「あ、そうだ。先に誤っておくね?」

 

『何が?』

 

そう聞くと後ろに誰かが居るような音が聞こえて振り向こうとするがおかゆが腕を強く握って振り向くことが出来ない。

「騙してごめんね~。」

ガツン

そう、おかゆが呟くと同時に背後から頭に強い衝撃が走り俺の意識は飛び、そのまま気絶した。

 

 

 

 

SIDE:猫又おかゆ

「・・・気絶したかな?」

 

そう言って僕は倒れた光の意識を確認する。

・・・うん、無事気絶してそうだね。

「ぉヵゅ~、作戦上手くいった~??」

 

そう言って後ろから不意打ちをしてくれたころさんが僕に話しかけてくる。

「うん!ころさんありがとね~。()()()()()()()()()()()()()()して寝てるのも大変だったでしょ~?」

 

「あれぐらいだいじょぶだいじょぶ~!ころねは確り我慢ができるからね!ぉヵゅ、褒めて褒めて~!」

 

そう言ってころさんは僕に抱きついて来て頭をなでてとねだってくる。

撫でても良いんだけどまだ、油断はできないよころさん

「だーめ、まだ我慢だよころさん。」

 

「え~どしてよ~。ひかりん気絶させたんだしもう我慢しなくてもいいでしょ~??」

 

「まだ、()()()()()()()()()()()。これから僕たち二人で光を僕たちの色に染めるまでは安心できないよ。」

 

「うぅ~わがっだよ~。」

 

「じゃ、予定通り家に」「あ”ー!!!」

 

家に連れて行こうと言おうとしたけど急にころさんが叫んでその言葉は言えなかった。

「ひかりんが耳はやしてる!しかもころねのやつじゃないよこれ!」

 

そう言ってころさんは不満そうに光の耳、狼の耳をペシペシと叩いてる。

叩かれるたびに光が地味に反応しててちょっと見てたいけど早く移動しないと起きちゃうからね~。

「どうどうころさん・・・。それぐらい後で血を飲ませればころさんと同じ奴になるよ~」

 

「ほんと!?じゃ、早く運ぼー!!それで早く血を飲ませよ!」

 

そう言ってころさんは光を半分引きずるように持って行こうとする。

「気持ちは分かるけどもうちょっと落ち着こうかころさん。光が怪我しちゃうから。」

 

そう言って僕も光を運ぶ手伝いをする。

・・ああ、楽しみだなぁ。前はキミが自分で成長することを期待して何もしなかったけど、今度はキチンと僕たちでキミの価値観も、在り方も、夢も目標も・・・

キミの全てを僕たち二人で染め上げるからね?今度は絶望してしまわないように、どんな物に流されそうになっても立てるように。

・・・とりあえずは僕も血を飲ませようかなぁ・・・僕かころさんと同じ種族なら良いけどころさんが言う通り狼の獣人になっちゃってるみたいだし。

僕ところさんどっち側に変異するか楽しみだなぁ♪

*1
LoRの様なやばいところではないので悪しからず。




おかゆん達は実はミオしゃと光がやり合ってる所を途中から見てて会話から光の現在の状況を察して移動先も聞いたので事前に作戦練ってました。

ある程度光側に話を合わして嘘を言って信頼させて油断したところを不意打ちするという物ですね。

最初に見たおかゆんはころさんがおかゆの幻術でそう見えてただけで実際はころさん。
そしておかゆんが外に連れ出すと同時にコッソリ裏口から屋根に登って付いて来てて、
おかゆんがころさんの出す物音などを誤魔化しつつ、光の信頼を得て、利き手を塞いで反撃手段を奪い其処でころさんが奇襲というものです(失敗した場合はおかゆんも続く。)

光くん一度味方だと判断すると結構油断するので其処を叩かれました。
相手の弱点知ってるのは光君だけじゃないんです・・・(

ちなみにころさんは光のことひかりん呼びで基本固定だけどおかゆんだけ日常ではひかりん、シリアスな場面では光と呼び分けてます。

ころさんがちょっと光の事雑(物理的に)に扱ってない?って思うかも知れませんが自分と同じで体が頑丈だと知ってるからやってます。


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エイプリルフール 難易度「ナイトメア」 おかころその2

頑張って回想終わりまで書こうと思ったけど長すぎたので分割・・・欲張り過ぎは良くない(›´ω`‹ )
続きは近い内にササッと上げます。

あ、このお話の最初に「ねじれる」という単語が有りますがコレに関してはLoR。
Library_Of_Ruinaに登場する単語です。
詳しい内容は説明が難しいので実際にプレイしてみよう( ◜◡^)

簡単に言えば自分がやっていることに疑問や不安、不信?などを持ってその感情が大きくなった結果人ではなくなり化け物となる現象ですね。

・・・本当にざっくりだし作者も作中で明言されてたかどうかあやふやな状態で説明してるので本当に実際に確認するのが一番です・・マジで。


SIDE:猫又おかゆ

流されぬ意志、自分らしさ。自らの信念(道)

僕は今、どうしてこうなったんだろうと本当に悩んでいる。

こうなるなんて思っていなかったから、こんな事が起きるなんて思っていなかったから。

『・・・結局俺は人間じゃなくて・・・道具だったんだな・・・あの時から何一つ変わらない・・・生まれたときから失敗作だったんだな。』

 

だって、普通は思わないじゃん?目の前の人間がいきなり()()()()()()()

ましてそれ人が3年間一緒に仲良くしてきた人で。

『・・・道具に心など要るだろうか?良いや、要らない。不要だ。あった所で無駄に傷付くだけだから。使う側にとっても要らないものだから。』

 

ついこの間まで一緒に()()()()()()()()()()()()()

『さぁ・・・ただ痛みを感じるだけの心を捨てよう・・・目を閉じて耳も閉じて、外のことは何一つ知らなくていい。只々道具は道具らしく使われればいい。』

 

そして・・・僕たち二人が好きになった人なんだから。

『・・・どうか向かうべき場所と力を振るう先を教えてください、俺はそれを完ぺきにこなして見せるから・・・道具になってみせるから。』

 

そんな人が捻じれて一緒に現れた人のような何かと一緒に暴れてるなんて・・・予測できないよ。

僕が光と面識を持ったのは入学してしばらくのことだったかなぁ?

寝坊して大急ぎで学校に来たせいで僕お弁当忘れてたんだよね。

それで僕御飯食べれなくて机で死んでたんだよねぇ・・・あの時丁度金欠でころさんもその日お休みだったから。

「・・・お腹すいたなぁ」

 

そう言いながらお腹鳴らしつつ寝てたら凄く美味しそうな匂いがしたんだよね。

見たら余計にお腹が空くから見たくなかったんだけどあまりに美味しそうだからつい見ちゃったんだよね~

そしたら光がおにぎり食べようとしてたんだよね。

「(美味しそうだなぁ・・・食べたいなぁ・・・でも知り合いじゃないしなぁ・・・あのおにぎり手作りかな?匂いだけでも・・・いやいや、それこそお腹が空いちゃうよ。)」

 

「(うぅ~・・・嗅ぎたくないのに匂いが・・・あ、コレ僕がスキな塩おにぎりの匂いだ!は~・・・。すっごく美味しそうな匂いだなぁ・・・これだけ美味しそうだったら食べてみたいなぁ・・・。)」

 

『えっと・・・?』

 

「ふぇ!?え?な、なに!?」

 

急に話しかけられて僕すっごいびっくりして一瞬変な声出しちゃったなぁこの時。

けど僕、声かけられて当たり前なんだよね~だって・・・。

『いや、机のすぐ横でじ~とおにぎり見られると食べにくいんだけど・・・』

 

「え!?」

 

言われて気づいたけど僕は匂いに釣られて近くまで行っちゃってたんだよねぇ。

空腹だったとは言え匂いだけでこうなるってやっぱり光の料理って可笑しいよね、いい意味で。

「あ、いや。その、な、なんでも無いよ!!」

 

そう言って僕はさっさと自分の席に座ってお昼休憩が済むまでふて寝しようかと思ってたんだけどね。

『・・・』スー

 

光が無言で持ってたおにぎりを動かしたんだよね、当然僕はお腹すいてるからそれに目がつられちゃってね~。

『・・・食べる?正直余るぐらい作ってて食い切るの大変だし。』

 

「食べる」

 

言った後に「っあ!」って思ったけど渡してくれたおにぎりが余りにも美味しそうだからそのまま食べちゃったんだよねぇ。

そしたら僕もう天国に昇る気持ちだったよ!空腹は最大のスパイスって言うけどそれ抜きにしてもあのおにぎりは最高の一品だなぁ・・・。

「(ハグハグハグ!)」

 

『・・・(メッチャ美味しそうに食べるし耳と尻尾も感情に合わせて動いてるから見てて可愛いな)』

 

ただ、女の子として男の人の前でガッツクように食べてたのは失敗だね。

お陰で光から温かい目線で眺められたし。

「ふ~。ごちそうさま~・・・もう食べられないよ僕。」

 

『全部食べたからそりゃ食べられないだろうね。』

 

「・・え?」

 

そう言われて僕は光のお弁当を見てみたんだけど持ってきてたおにぎり全部僕が食べちゃってたんだよね。

「ご、ごめん!1個だけのつもりだったのに!!」

 

『いや、別にいいよ。さっきも言ったけど余ってたしそれに十分な対価は貰ったし』

 

「へ??」

 

僕流石に食べすぎたと思って急いで謝ったんだよね、だって食べ物の恨みは一番怖いからね。

友達相手にやるならギリギリ許されるかも知れないけど相手ほぼ喋ったことのないクラスメイトだからね。

怒られると思って謝ったのにメチャクチャ満足したような顔でグッドサイン出しながら許してくれるなんて思ってもなかったからビックリしたなぁ。

「僕何か払ったっけ・・・??」

 

『夢中になって食べる顔とそれに連動して動く猫耳と尻尾だけで十分だよ

 

「あ、うん・・・ありがとう」

 

普通なら信用できない言葉だけど目が本気だったしなんかすごい圧を感じたんだよねこの時。

本当にそういう理由だけで満足してるって思わなかったなぁ。

「えっと・・・名前は何ていうの?お昼ごはん貰ったのに名前も知らないままっていうのはどうかと思うんだよね僕。」

 

『黒川光、ありふれた一般人だよ。』

 

それが光との出会いだったかなぁ・・・けど僕は一つだけ突っ込みたいことが合ったんだよね。

「いや、あのおにぎりが作れるのにありふれた一般人と言うには無理があると思うな僕。」

 

しょうもない事だって思う?けどね僕にとってはおにぎりってそれだけ大好きなんだよね~。

光にとってのケモミミレベル・・・とは言わないけどそこそこ大好きだし。

皆も食べてみれば分かると思うよ?事実ころさんも後日、光が作ったパンで仲良くなったし。

話がそれちゃったね、まぁそれが僕ところさんそして光との出会いだね~。

それから結構長い間はのんびりしてたかな?フブキちゃんが作ったゲーマーズに入って皆でのんびり遊んだり。

ころさんと光と3人で便利屋に登録して適当に気の向くままに活動したり・・・。

まぁ、卒業が近くなるまではのんびりしてたね、本当に何も起きなかったから。

この間に変わったことと言えば・・・まぁ、僕ところさんが光のことが好きになってた事かなぁ。

特に何かきっかけが合ったわけじゃないよ?ただ、のんびり一緒に過ごすことが多くてお互い居心地が良くて・・・

色々とイタズラしたり何かに巻き込んだりするけどちょっと嫌そうな顔するけど本当に嫌がって無くて何だかんだ受け入れてくれて。

そんなところに惹かれたのかなぁ・・・気がついたら好きになってたって奴だね。

ころさんもおんなじ感じらしいよ?

最初お互いの好きな人が一緒だって分かった時はちょっと混乱したけど、少しお話して二人で決めたんだよね。

二人で光にアピールして選ばれたら文句も言わず祝福するって。

まぁ、理想は僕たち二人共お嫁さんにしてくれることだったんだけどね。

けど、どうアピールしても光は気付いてくれなかったんだよねぇ・・・。

だから僕たちはちょっと不安に思ったんだよね、光が思っている未来に僕たちの姿は有るのかなって。

高校を卒業したらそれで縁が終わるのかなって不安になって。僕はあんな事を聞いちゃったんだよね。

「ねぇ。光はさ、どんな夢とか将来を考えてるの?」

 

この言葉が光の心をあんなに揺さぶるなんて思ってもなかったんだ。

誰もが当たり前のように夢を持ってるわけじゃないって、光があんな心の傷を負ってるなんて知らなかったんだ。

・・・なんで知らなかったんだろう、なんで知れなかったんだろう。

僕は・・・3年間も一緒に過ごしてて何を見てたんだろうね。

 

 

ただ流されるだけの者は何時しか流されるままに消えてゆく。自分らしさを表さなければ何時しか大切なものを見失う。




ころさん視点が無いって?

・・・私がかけない雑魚なんですすみません(土下座)
こういう独白とかではおかゆんのほうが向いてるんですよね、自分が書くには・・・。
本編だともっとがんばります・・・多分(


ちなみにお話と言ってますがOHANASHIではなく普通に話しあって決めてます。
流石に恋が絡んでるとはいえ物理で訴えかけるような二人じゃなさそうだしね(光くんを除きますが)


ちなみにこの世界線だとマジで何も起きませんでした。
光君の成長につながるようなイベントもトラウマに向き合う事も何も。
・・・そんな状態で3年間過ごしていきなり又、心の傷に向き合う事になったとして果たして立ち向かえるでしょうか?
ぬるま湯のように温かい日常だけを過ごしてきた人間が。


ちなみにおかゆん達は光君の日常生活から過去になにかあったのはなんとなく気付いてましたが聞こうとはしませんでした。
だってそれをすれば今の関係が壊れることに繋がるかもと思っちゃいましたからね。
その結果が大惨事なんですがね・・・。


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エイプリルフールネタ おかころその3 ある人間の絶望。

ね、寝る前だからまだ18日!!

・・・正直リアルトラウマを刺激しながら書いたから自信ないです(
あところさん上手く喋れてるかなぁこれ。

・・・とりあえずFRIPニキ、約束通り鎮圧は任せたよ。

では、光君のさらなる絶望をお楽しみください・・・。

6/28 追記 ねじれの解説をガチで忘れてたので書いておきます・・・いや本当に済まないorz

ねじれとはこの小説の世界観の元ネタの一つであるゲーム、Library Of Ruinaに登場する存在でありそれを指す言葉です。

【ねじれ】ってなんぞ?→人がある条件で文字通りねじれて化け物になる現象、ほぼ例外なく厄介な存在で殆どの物は人に敵対的

ねじれる条件→当小説では自分が信じている物(信念)に対しての信頼が揺らぎその不信感が一定を超えるとねじれるとしています。
今回の光君の場合、自分自身の存在意義が揺らいだ。


>SIDE:黒川 光

「ねぇ。光はさ、どんな夢とか将来を考えてるの?」

 

おかゆが言った一言で俺の心は大きく揺らいだ。

3年間ホロライブ学園で過ごし、色々と学んだ。

だけど、その言葉で俺は気付いた。

・・・俺は(目標)を持っているだろうか?

『あー・・・特にないな。・・・そういうおかゆはなにか夢有るのか?』

 

俺は頬を掻いて誤魔化しながら聞き返した。

「ん~、僕はやっぱりおにぎり屋さんを続けて・・・大きくすることかなぁ?色々と思い出のある場所だから潰したくないしね。」

 

『・・・あの立地で続けられるのか?』

 

「続けるように頑張るんだよ。料理上手なひかりんが手伝ってくれたら良いんだけどな~?・・・今なら僕も付いてくるよ??」

 

そう言いながらおかゆは俺を見つめてくる。・・・本気で言ってるのか??

『いや、俺なんかが手伝っても意味が』「あー!おかゆ!抜け駆けしてるー!!」

 

おかゆに返事をしようとしたらちょっと席を離してたころねが駆け寄ってきて俺を抱え込んでおかゆから離す。

「ひかりんはころねのパン屋さんで働いてもらうから取っちゃダメ!!」

 

「え~・・・ころさんのところは立地僕より良いから良いじゃん~。光を僕のところにちょうだいよ~」

 

「いくらおかゆでも光は譲れないよ。」

 

そう言いながら俺を物理的に取り合って俺の腕で綱引きを二人は始める。

俺はものじゃないんだけどなぁ

『って、痛い痛い痛い!!俺で綱引きするな!ちょ、腕、腕が!?』

 

・・・そしてその後ボキッという音が教室に広がると同時に俺の叫び声が響いたのは言うまでもない。

放課後、俺は外れた腕を無理矢理戻し未だに痛む肩を撫でながら帰る準備をする。

『・・・あの二人はもう少し加減を知るべきだ。』

 

俺はそう呟いて違和感が有るような気がする肩を動かしながら家に帰る。

・・・しかしなんで二人は俺を雇おう?としたんだろうか。

『俺の料理ほど味気ない物*1なんて無いだろうに・・・。』

 

そう言いながら俺はなんとなくグラウンドを見る。

戦闘科等があるホロライブ学園でも部活は普通に在り、校庭では野球部やサッカー部が練習している。

・・・夢のためにアレだけ汗を流し努力している姿は、俺から見ればとても輝いていて。

『・・・眩しいな。』

 

無意識の内にそう言いながらしばらく眺めていると・・・何故か俺は嫌な感情を持っていた。

なんて言えば良いんだろうな、とても重くて・・・ドロドロとして・・・落ち着かない感情だった。

俺はそれ以上見ていたくなくてさっさと家に帰った。

次の日、俺は学園のクラスメイトに夢について聞いてみた。

俺も夢を持ってみたかったから、其のためには夢を既に持っている人達に聞くのが一番だと思っていたから。

皆それぞれ色々な夢を語っていた、いつか特色クラスの便利屋になるため、良い伴侶を見つけて幸せになりたいから、ここで身につけた力を使って家族を守るため。

皆、それぞれ違った夢を持っていて、其の夢を語る時は照れくさそうな顔をしていたけど・・・なんというかその表情は輝いていた。

・・・それを見るたびに俺の心は黒い何かが溜まっていった。・・・そしてそれは何時の日か俺に声をかけてきた。

【皆夢という輝きを持っているがお前にはそれに劣らない物があるのか?】

 

その声は何処からともなく聞こえてきて俺に囁いてきた。耳をふさいでも聞こえて、俺はそれを無視しようとしたけどその声は俺の心を揺さぶっていた。

・・・俺の夢、それは何なんだろうか、何のために俺は生きていくんだろうか。

人生という長い道をどうやって歩いていけば良いんだろう。

俺は一度自分について振り返ってみた、そうすれば夢を見つけれると聞いたから。

俺が本当の意味で生きている時期といえばやはりこの学園での3年間だろう。

親からの教えを強要されず、自分で考え、学び技術などを自分で身につける日々だったから。

・・・けども、俺は本当に自分の意志で力を付けてきたんだろうか?

今思い出せば俺は・・・ころねとおかゆに付いていくばかりだった。

便利屋も元は二人に誘われてなんとなく初めたことで、自分の意志で初めたわけじゃなかった。

居合いも自分の意志じゃなくて昔から続けてたからやり続けただけだった。

皆はよく褒めてくれるが俺の料理の腕は其処ら辺の人より劣る物だ。

・・・俺の持つ力は全部誰かから教えてもらったものか、平凡の域を超えない物ばかりだった。

俺は自分の意思で身につけた物があっただろうか?他人に誇れる何かがあるだろうか??

それに気付いた時、俺は目の前が真っ暗になった気がした。

・・・何も持ってない俺はどうやってこの先(未来を)歩いていけば良いんだろうか?

【ほら、やっぱり。お前には皆のような夢も輝きもないんだよ・・・あの人達(両親)からの指示で何かを学んでいた時と何も変わらない。】

 

・・・前よりもしっかりと、そして大きく聞こえてきた声に俺は反論できなかった。

ただ、聞きたくなかったから布団の中に閉じこもるように眠った。

朝、目が冷めて俺は呼吸がしにくかった。

俺の心の中にある黒い何かが俺に纏わり付いてるような気がして、溺れてるような感じだった。

とにかく嫌な気分で、俺は洗面台で吐いて、その日初めてズル休みをした。

・・・その日洗面台の鏡で見た物は俺は忘れることは出来ない。

俺にまとわりつく黒い影のような()()、そして俺にささやく言葉を。

【・・・お前に考える心は必要なのか?考えても只々傷付くだけなのに持ち続ける必要はあるのか?】

 

その言葉は、今まで聞こえた声の中で一番俺の心に響く言葉だった。

だけども俺はその言葉に従うのは危ない気がして必死で耳を塞いで眠った。

次の日の朝、俺は学校に行くことにした。

正直昨日のような息苦しさはあるけど、サボり続けることは良くないことだから。

それに少し癒やしが欲しかったから、皆と話して耳を触らせてもらえば少しは楽になると思った。

俺は皆が居るゲーマーズの部室に行って皆に声をかけようとして、ドアに手をかけた時中から皆の笑い声が聞こえた。

・・・普段だったらそうしなかっただろうにその時なんでそうしたのかは分からない。

けど気がついたらドアを少しだけ開けて皆のことを覗いてた。

・・・ころねが、おかゆが、フブキが、ミオが、あやめが・・・みんな笑っていた。

普段どおりの光景なのになぜかそれがとても心を揺さぶって、まるで・・・太陽のような輝きで。

暗闇しか無い自分が嫌になってきて、そして俺は

『・・・羨ましいな。そして・・・』

思っていたことを呟いたことに気付いた俺は走って家に帰った。

結局俺はその日も学校を休んだ。

あの時、部室前で思った事は気の迷いだ。そう思い込んで眠りたかった。

【妬ましい。そう思ったんだろう?隠すことはない、嫉妬なんか当たり前だ。】

 

・・・その声はそんな俺の努力をあざ笑うかのようにあの時感じた俺の心を話す。

黙ってくれよ・・・俺の心を勝手に暴かないでくれそして何より・・・俺があの人達(両親)のように嫉妬のような黒い感情を持ったことを気づかせないでくれ。

そう思っていてもその声は常に俺に話し続ける、無視しても一方的に喋り続ける。

俺を包み込む()()()()は俺にこびりついて右から、左から・・・そうなふうに工夫をこらして話す。

・・・耳を聞こえなく出来たらどれだけ楽だろうか。

 

次の日は・・・寝坊してた。

気がついたら昼頃で、スマホには皆からの心配の声が届いてた。

返事をしようと思ったけど、なんて返せば良いのか分からなくて俺はそのままスマホを枕元に投げて、少し外に出てみた。

人間も元は動物、日光を浴びて、自然を感じれば少しは良くなる。

そんな適当な理由で俺は公園に来た、近場で自然が多くて太陽を感じれて、何よりここは涼しい風が吹く。

昼寝には最適だと思った、適当な丘で横になって目を閉じる。

・・・家よりかはよく寝れそうだった。

 

次に目が冷めたのは夕方頃だろうか。

子どもたちの声で目が覚めて、起きて・・・その姿を見てしまった。

子どもたちはいわゆるヒーローごっこをしてたんだろうな。

「俺は〇〇になる!」「じゃあ俺は××!」

それは最近新しく特色になった人気の便利屋だったり、特撮とかのヒーローだったり、まぁまとまりがない物だった。

けど、子どもたちはそれになりきって遊んで笑って居る。

・・・その笑顔が俺には眩しすぎた、昼寝でいい気持ちになった心が一気に重く、黒く汚れる程に。

そして嫉妬して、この手で壊したくなるほどに

いつの間にか握っていたその拳を俺は急いで押さえて、家に走った。

その途中、俺は・・・すれ違う人々の中に輝きを見ていた。

すれ違う人々の一挙一動でその人だけの個性、夢・・・そういった輝きを見出していた。

・・・俺はそれを見なかったことにして家に帰って、テレビを見てみた。

何か、興味を反らせる物はないか、そんな思いでテレビを見て後悔した。

「夢のために諦めない人特集!!」

そんな特集の番組がやっていた、消そうとしたけど俺に巣食う影がそれを邪魔をした。

それで見た物は・・・人という物がどれだけ夢のために諦めず、そして自分らしく生きていけるか・・・。

自分らしく自分の人生を輝かせれるか、そういった物ばかり見てしまった。

俺には何一つ無いもの・・・。俺がほしいと思う物・・・。

 

気付いたらテレビは終わっていて、何時もなら毎回録画してる今日のワンコ、にゃんこの映像が流れてた。

けども俺はそれを見ずにリモコンをテレビに投げて、テレビを2度と映らなくした。

・・・開いた窓を見て、其処から見える隣の家の幸せそうな家庭が見えて、俺はカーテンも閉じた。

俺は・・・何も見たくなかった、今はただ安らかな平穏が欲しかった。

けど何を見ても人の輝きが目に入る・・・。

目が見えなかったらどれだけ楽だろうか。

【お前には何もない、自分だけの何かも、夢という輝きも、あるのはただ見にくい嫉妬するだけの心だけだ。】

 

・・・その声を否定することすら俺には出来なくなっていた。

俺に取り付く黒い影は俺の心を、首を締め付けながら俺に話す。

俺の心の醜さを、嫉妬心を、俺の無価値さを。

その声は今まで聞いたどんな声より響いて、何気ない一言呟くだけでも俺の心の中に入ってきて・・・そして何よりも俺の声そっくりだった。

次の日は・・・俺はおかゆところねの二人のチャイムで起きた。

朝起きれば何度も何度も・・・一秒にどれだけ連打してるんだ??って思う程の速さのチャイムが鳴っていた。

こういう風に鳴らすのはおかゆところねの二人しか居ない。

正直、どういう顔で合えば良いのか分からないけどとりあえず玄関に行って早くこのチャイムを止めてもらおう。

『おはよ・・・チャイム壊れそうだからその鳴らし方やめてもらっていいか??』

 

「おはよ~・・・?光、ひどい顔だけどどうしたの?」「ぉあよーひかりん!」

 

予想通り二人がいて、おかゆが心配そうに俺に声をかけてきたがそれに返事するまもなくころねが俺に飛びつく。

「(スーハー)・・・はぁ~・・・久しぶりのひかりんの匂い~・・・すー・・・。」

 

そう言って俺の体に顔を押し付けて匂いをころねは嗅いでいる。

・・・何がいいんだか。

「ころさんころさん、うらや・・う”う”ん!急に飛びついたら光も驚くからステイステイ。」

 

「やだ!しばらくこのままで居るの!」

 

そう言ってころねは俺に抱きつく・・・当然色々と柔らかい物が当たって、俺は反応に困る。

・・・こういう時はどう反応してもだいたい碌な目に合わないからだ。

「も~、子供みたいな事いわないでよころさん。ほら、光も少し迷惑そうだよ?」

 

そう言っておかゆはころねを剥がそうとするががっしりと力を込めて抱きつくころねはそう簡単には剥がれない。

「迷惑そうに見えるだけでひかりんは嫌がってないかも知れないじゃんおかゆ。あ、ひかりん!ころねパン作ってきたんだけど食べる?」

 

そう言いながらころねは作ってきたらしいパンを俺の顔に当てながら聞いてくる。

『・・・あーうん。ちょっと色々と当たってるから離れて欲しいかな?アトパンハクウ』

 

「??・・あ!え、えっちぃ!!」

 

俺が返事をすると少し考えてころねは顔を真っ赤にして俺のことを殴ってくる。

うん、知ってた。そう思いながら俺はころねのボクシングで鍛えられた拳を久しぶりにその身で受けることになった。

・・・所でおかゆの方からも拳が飛んできてたのは気のせいか??

 

 

 

『んで、何しに来たの??』

 

何故か2()()()()()()を押さえながらころねが作ってくれたパンを食べながら俺を挟む形で隣に座る二人に尋ねる。

「え、そりゃあ入学して以来遅刻も休みもしてなかった光が急に休んだら心配になるじゃん。大丈夫?熱とかあるの??」

 

「そーそー。もしかしたら元気ないのかなって思ってころね特製のパン持ってきたんだよ!どう?美味しい??」

 

そう言っておかゆは俺のオデコに自分のオデコを当ててきて、ころねはころねでまた俺に抱きついてパンの感想を聞いてくる。

『・・・ちょっと色々合っただけだよ。後パンは・・・普通にうまいよ・・・()()()()。』

 

「そう?ちょっとって感じじゃなさそうだけど・・・まあ、キミがそういうんだったらそうなんだろうね。」

 

俺の返事に少し疑問を持ちながらもおかゆは大人しく引き下がってくれる。

ころねは俺がパンを褒めたら文字通り手を上げて喜んでる。

『・・・用件はコレで終わり?だったらもう帰って欲しいんだけど。』

 

「…やっぱり光、ちょっとおかしくない??一人になりたがるなんてらしくないよ??」

 

『俺だって一人になりたい時ぐらいあるけど?』

 

「・・・」「・・・」

 

「(やっぱりなんだか様子が可笑しいねころさん)」「(うん、何か・・・暗いよね今日のひかりん。)」

 

「(そうなんだよねぇ・・・なんか今日は、顔が死んでるんだよねぇ。)」

 

俺が二人に帰って欲しいという事を伝えると二人は無言で部屋の隅の方で話し合っている。

二人が何を話してるかは、ここ毎日()()()()()()()()()のせいで聞こえやしない。

 

「(どうする?首輪つけて無理やり連れてく??ころねリード持ってるから何時でも出来るよ!!)」

 

「(なんで持ってるのころさん・・・。無理やり連れて行くのは難しそうだし・・・このお仕事の手伝いって名目で誘おうか。多分外に出かければ少しはマシになると思うし。)」

 

コソコソ二人で話しながらおかゆは何かを取り出す。アレは・・・依頼書か?見た感じ等級はそこまで高くない物だと思うが・・・

「(何処の仕事?あまり遠くだとひかりん付いてこないよね?)」

 

「(すぐ近くだよ。ピクニックとかに最適な場所だから開いた時間に皆でお散歩したりすればきっと元気になるよ)」

 

仕事の内容について詳しく見ようと動き出そうとした瞬間

「「ひかりん~、ちょっと手伝ってほしいことがあるんだけど?」」

 

二人はお互い頷きあって、俺に声をかけてきた。

『・・・いや、だから少し一人で。』

 

「ひかりん。食べたパンのお礼まだ貰ってないよね?」

 

「後玄関のカレンダー見たけど今日は予定入ってないよね?何時も光は予定あったらすぐにカレンダーに書いてるからわかりやすくて助かるよ~。」

 

・・・痛いところつくじゃないか、二人共。

そう言って俺は二人に連れ出されて一緒に依頼に出ることになった。

依頼者は・・・どっかの翼らしい。内容は指定された場所の調査。

何でも急に人が解けたような化け物や・・・人の出来損ないの様な物が出てくるようになったらしいからその調査をして欲しいそうだ。

・・・わざわざ翼がこんな内容で依頼を出すなんて何か嫌な予感がするが・・・俺が受けた仕事じゃないし別にいいか。

「え~とね、僕たち3人は一番最初に調査することになるね。しっかり依頼書を見たけど依頼の途中放棄に関する注意事項は無いから、危なくなったらすぐに逃げても大丈夫そうだよ。」

 

「おー!さすがおかゆ。抜け目ないねぇ~」

 

『・・・その割にはこの依頼の待機場所に特色クラスの便利屋が居るのが不思議なんだが・・・?』

 

「ん~、もし何かが合った時のために特色クラスを呼んでるらしいよ?大丈夫だよ、今回の依頼はしっかりと契約事務所挟んでるものだから僕たち3人が駆け出しの頃に起きたみたいな依頼詐欺みたいなのは起きないよ。」

 

『だと言いけどねぇ。』

 

そう言って俺は周りを見渡す。

俺と同じ様にバイト感覚で参加したらしい学園の生徒らしき便利屋、駆け出しなのかあまり上等な装備とは言えない物を持った便利屋・・・まぁ、たしかに一部実力者が居るが多くは新人。9級、8級クラス*2らしき便利屋だ。

ん・・・?あの手袋ってもしかして黒いt

「ひかりん!」

 

『おおう・・?』

 

人混みの中で見つけた珍しい奴に気づいたと思ったらころねに腕を揺らされその考えは止められる。

「ボーっとしてる場合じゃないよ?おかゆんもう、出発の報告とかしてるから早く行こ??」

 

『あ、うん・・・。』

 

もう一度その人物を探すが見つからない・・・人混みに混ざったか。

「どしたの?誰か知り合いでも居たの??」

 

『いや、気のせいだった。・・・早く行こうか、おかゆを待たせたら何か言われそうだし。』

 

「おー!ちゃちゃっとお仕事してピクニックしよー!!」

 

『・・・なにそれ聞いてない。』

その後は無事依頼をこなしてピクニック・・とは行かなかった。

依頼書の通り、人の出来損ないのような化け物がいくつか居て、そいつらの足跡を辿っていったら研究所らしき場所が見つかった。

其処には他にも似たような奴らが居たけど・・・まぁ、憂さ晴らしにはなったな。

「(・・・おかゆん・・・やっぱひかりん荒れてる?)」

 

「(アレは荒れてるね~・・・ちょっと、じゃなくてすっごくやなことが合ったんじゃないかなぁあれ。じゃなきゃ何時も相手だけを切ってる光が床とか地面とか巻き込んで派手に切ったり、()()()()()()()()()()()()()もん。)」

 

『・・・置いてくよ?』

 

「あ、待ってよひかりん!!」

 

なんか又二人で話してるな・・・今日はなんか多いな

【お前の無能っぷりについて話してるんじゃないか?】

その言葉を聞いた瞬間俺は右手を声が聞こえてきた場所に振りかぶり、()()()()()()()()()()()()()()()

ああくっそ。幻聴か何かに近いってのは分かってるのについ、手が出ちまった。

「ひ、光??」「ど、どしたの??何か気に入らないことでもした??こーね達悪い事した??」

 

そう言って二人は少し怯えながら俺に聞いてくる。

『・・・うるさい虫が居ただけ。・・・先行ってる。』

 

普段だったら、怯えさせたことを謝ってるだろうけど・・・その時はそんな事したくなかった。

と言うより、近くに居たくなかった。

このまま一緒に居たら何かの拍子に傷つけてしまうような気がしたから。

 

 

 

そして、俺は一人研究所の最深部に着いて・・・知りたくもない事を知った。

俺は人間じゃない・・・ただの道具だということを知った。

 

最深部にはある資料が保管されていた。

この研究所で研究されていた物、それに関する資料。

・・・簡単に言えば望んだ才能を持った子供を作る研究。

それがここ、日本■類研究所、○▲支部が行ってた研究。

そして最新の報告書こんな事が書いてあった。

「報告:黒河 誉氏への納品物不備のため急ぎ代替品を製造すること。今度こそ失敗はするなよ。」

 

 

その名前は・・・俺の親父で・・・注文されたものの納品日は俺の誕生日・・・

つまり・・・俺のことだったんだ。そして俺が今まで切ってきたものは・・・俺の弟達だった。

・・・なぁ、神様。これはあんまりじゃないのか?

 

俺が不良品だったからって・・・こんな生き地獄を用意するのかよ。

 

 

気がつけば俺は・・・、()()()()()()()()()()()を出しながらおかゆたちの前に立っていた。

「ひ、光・・・??どうしたの??なんだか怖いよ・・・その笑い顔。」

 

笑ってる・・・?どうなんだろうな。なぁ?お前はどう思う?俺。

【もう苦痛を感じる必要が無いからじゃないか?感じるだろう??体がねじれる毎に心が、痛みが、何もかもが感じなくなっていくことを。】

 

『・・・ああ、そうだなぁ。ねじれるたびに、心が楽になるな。・・・弟達を殺したという罪悪感も、嫉妬心も、消えて・・・』

『何もかも見えなくなっていって、何もかも聞こえなくなってくる。・・良いなぁ、これ。』

 

「ひ、光??弟たちってどういう事・・・?それにねじれるって・・・誰と話してるの??」

 

『・・・少なくともお前のように輝きを持ってる人間より遥かに話しやすくて・・・心が楽になる相手だよ。』

 

せっかく気持ちよく新しい体になって言ってたのに目の前の紫色の獣人(猫又おかゆ)が話しかけてくる。

「もしかして・・・ダメ!!その声にそれ以上耳を傾けちゃダメだよ!!・・・ころさん!!」

 

「と、とりあえず殴ってみる!大体は殴れば治るってばあちゃんが言ってたし!!」

 

そう言ってもうひとりの茶色の獣人(・・・誰だっただろうか?)が襲いかかるけど、俺は何処からか聞こえてくる、毎日聞こえてきていた声とは違う声に従って()()を振り払う。

 

【もう遅い】

 

声に従ってそのセリフを言うと同時に、何かがねじ切れるような音が聞こえると同時に俺の視界は・・・俺の心は何も見えなくなった・・・。

・・・ああ、ようやく安らかにいれる・・・。もう何も見ないで良い、何も聞かないで良い、傷付く心を持たなくていい、考えもしなくていい。

だって、心が無くても道具は指示があれば動けるから。俺はもう道具だから。だから俺という人格はもう起きなくてい。

 

最後にそう考えて・・・俺は眠った(心に閉じこもった。)

 

 

 

 

WARNING WARNING WARNING WARNING WARNING WARNING WARNING WARNING

ねじれが出現しました。

絶望と共に歩きこの世界を破壊していきます!

WARNING WARNING WARNING WARNING WARNING WARNING WARNING WARNING

 

 

 

考えることのない完璧な道具(黒川 光)

HP:300 精神抵抗値:100

全攻撃耐性

 

パッシブスキル

【揺らぎ】:全ての技のリキャストを0秒にする。通常技の使用コストを『無し』に変更する。

 

【絶望を知ると良い。】:戦闘開始時及び3幕毎に一定の好感度以上、若しくはトラウマなどの精神的な苦痛を乗り越えたことのある人間に絶望への克服を付与。

それ以外の人物に絶望を付与。

絶望を付与された場合、防御力低下2、速度低下2、攻撃力低下2、の効果を与える。

 

【絶望を知らない人間の言葉が響くとでも?】:絶望への克服を所持していない人物からの攻撃を全て0にする。

 

【さぁ、一緒に歩こう。心を閉じれば辛いもの(絶望)をもう見なくて済む。】:絶望が3付与された相手を行動不能にし、行動不能にした相手のステータスをコピーした眷属を召喚する。

召喚した眷属を破壊した場合行動不能になったキャラクターは復活する。

 

【もう動じることのない心】:感情レベルが上昇しない。

 

【本当にこれで良いんだよな】:絶望を所持した相手とマッチし、敗北した際相手に絶望への克服を付与、自身に疑う心を付与。

疑う心が3以上になった場合このキャラクターは混乱する。

 

【再び導いてください。】:指示者、導き手両方が死亡した場合自身のHPを50消費し、蘇生する。

 

指示者

HP100 精神抵抗値:75

【正しい指示】:このキャラが存在する場合、考えることのない完璧な道具の攻撃を全て強化する

 

【きちんと守りなさい、道具】:考えることのない完璧な道具が混乱していない場合、このキャラクターを攻撃できない。

 

【しっかりと使いこなしなさい】:このキャラクターが持つ速度ダイス全てを考えることのない完璧な道具に与える。対象が混乱していた場合移動されたダイスはもとに戻る。

 

 

 

導き手

 

HP100 精神抵抗値:75

【正しい導き】:このキャラが存在する場合、考えることのない完璧な道具の攻撃対象を変更することが出来ない。

考えることのない完璧な道具がマッチに勝利するたびに次のマッチ時全てのダイス威力+1(上限なし)

 

【きちんと守りなさい、道具】:考えることのない完璧な道具が混乱していない場合、このキャラクターを攻撃できない。

 

【しっかりと使いこなしなさい】:このキャラクターが持つ速度ダイス全てを考えることのない完璧な道具に与える。対象が混乱していた場合移動されたダイスはもとに戻る。

 

 

 

*1
愛が籠もってないゆえに其の料理は味気ない、彼は愛情を最も欲するが故に気付いてしまう。

*2
便利屋の階級は特色<1級~9級といった順番で分けられる、当然上の階級ほど強い者である。詳しくはFRIPニキの動画の解説を見よう!(説明を丸投げするクズ)




・・・ちなみに光くんに救いはないです。
頑張ればねじれた=化け物になった光くんを倒せますが、現実から目を背け、自分の中に閉じこもる選択をとった光君は一生その心を、自我を目覚めさせることは有りません。
ずっと、眠り続けます。

かとしょうニキのところのチョコセンセーとは絶対に相性が悪い…だってこの子立ち上がる力がもう無いもの。
二度目の絶望なのもあるしね…誰か助けてあげて。


ギリギリまで書いてたので頭動いてないのであとがきは今回ほぼおやすみ・・。後で書き足します
質問は感想などで投げたらキチンと答えます。

追記:おかゆん達が光がどう絶望したのか知っているのはねじれた光君との戦闘中に光君が自身の痛みについて語っていたからです。
あまり多くは語りませんでしたがその言葉をまとめて光君が最後に見た報告書を見てすべてを察しました。


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エイプリルフール 難易度「ナイトメア」 その4おかころ

大遅刻だよHAHAHA

・・・いや、ほんとすいません。今後もこんな風になるかもしれませんが気長にお待ち下さいorz


SIDE:黒川 光

『・・・いってぇ・・・。』

 

後頭部への痛みで目が覚めて手を頭に当てようとする。

しかしその手はギシッと何かが擦れる音がするだけで思うように動かない。

足も動かそうとしたが似たような感じだ。

『両手両足を縛ったのか・・・。』

 

手錠では無いだけまだマシだろうか。

とりあえず足の方を見てみるが縛ってあるものはタオルか何かのようだ。

・・・何故か首にはおかゆ達が付けてるような首輪?がつけられていて、なぜだか知らないが錠前で鍵がかかっている。

 

そして現状を把握するために周りを見渡してみるが、其処には見覚えが合った。

紫色をメインカラーにした家具やベッド、そして何処で見つけてきたのか謎なおにぎりの縫い包み。

・・・まぁ、おかゆの部屋だ。

正直殴られた時の記憶があるから拘束されてた時点で予想はしてた。

しっかし・・・完全に騙されたな、完全に信じてたんだが。

『色々と騙すことやイタズラに関してはやっぱりおかゆのほうが一枚上手だな・・・』

 

まぁ、足掻くことに関しては俺のほうが上手だと言わせてもらおう。

こんな簡単な拘束で縛ろうなんて甘い甘い・・・?

ッグ・・・ッグ!!

腕に力を入れて無理矢理拘束を千切ろうとしたが()()()()()()()()

『・・・狐火』

 

・・・覚えてる中で一番簡単な妖術である【狐火】を発動しようとしたが()()()()()

と言うよりかは発動に必要な妖力其の物への干渉が出来ない。

可笑しい・・・妖力切れはまずありえない、さっきまで気絶していたのだからその分回復しているはずだ。

妖力切れでないとすれば・・・使えなくされている。

どう考えても・・・この首輪のせいだろう。多分だが妖術の使用を封じるだけでなく身体能力まで下げている。

『・・・やっぱおかゆの方が上手かもしれない。』

 

そう呟くと同時に廊下の方から足音・・二人分なのでおかゆと・・・こっちの世界のおかゆか?

その足音は扉の前で止まりドアを開ける、其処に居たのは予想通り二人で一人はおかゆ・・・そしてころねだ。

『(不味い不味い不味い!!一番厄介な組み合わせじゃねーか!!)』

 

正直一番厄介なのはころねだ・・・正直言って正気でもあやめ達のようにおかしくなってしまっていても見分けがつかない。

それにどっちのころねでもおかゆの言うことだったらよほどのことがない限り聞いてくるだろう。

「あ、おはよーひかりん!!元気かぁ??頭強く殴っちゃったけど怪我とかしてない??」

 

・・・殴ったのころねか・・・。

『お、おはよう・・・ころね、おかゆ・・・体に力入らないからこの首輪外して欲しいんだけど?』

 

「うん、おはよー、光。首輪は外せないかな~?鍵なら僕が持ってるけどね。」

 

そう言っておかゆは小さな鍵を取り出す。

サイズ的にも合っているのでおそらく本当のこと・・・だろう。

正直さっき騙されたばっかりなので信じるのは難しい・・・。

「あ!ひかりん、こーねの耳になってる~!それに髪もコロネと同じ色・・・ひかり~いーこいーこ♪」

 

『は・・・?』

 

何のことだか分からず耳を動かそうとするが耳先が動く感覚がない、というより途中で折れてる気がする・・・。

ま、まさかと思っているとモサッと言う音と共に耳が触られた感覚がする

『って!おい!!あんま耳さわんな!??』

 

「え~??いいこいいこって撫でてるだけだよ??ころねと一緒になっていい子~って」

 

『いや、こしょばしい物はこしょばしいんだよっ!!』

 

『お、おかゆ!マジで鍵外してくれ!』

 

更に撫で回す気なのかころねは俺の頭を膝の上に乗せて更に撫でようとしてくる。

これ以上撫でられるのは正直ゴメンだ。だからおかゆに助けを求めるが・・・。

「イヤだよ?だって外したら君、逃げちゃうじゃん。」

 

そう言っておかゆは鍵を仕舞う・・・。

「やっと捕まえたんだから逃がす気は無いよ?ね、ころさん。」

 

「そーだよ~。ひかりんのことはおかゆところねの二人でずっと面倒見るもんねぇ~」

 

そう言いながらころねは又頭を触り始め、おかゆは俺の耳元でささやく。

「・・・キミは前の世界じゃあ、()()()()んだよ?自分は道具で、夢も自分らしさも・・・・何も持てないって言って。」

 

『は・・・?』

 

ねじれって・・・あのねじれか??

『その世界の俺はそうなったかもしれないが今の俺がそうなるとは限らないだろ。』

 

「けど、今のまま君が自分らしく有り続けられるとも限らないよね?」

 

「だからね、僕たちは君を閉じ込めることにしたんだ。そして僕たちで君を染めることにしたんだ。」

 

『染める・・・?』

 

「うん、染め上げるんだよ。君の価値観も自我も夢も、文字通り君の全てを。」

 

『洗脳するてことじゃねーかそれ。』

 

「そうだよ?だってそうでもしないと光はいつの間にか居なくなっちゃいそうだもん。」

 

「僕たちはもう嫌なんだよ。君を失うことが、君が居なくなるのが、好きになった人が壊れていくのを見るのが。だから僕たちは君を閉じ込めるんだ、自由を奪うんだよ。」

 

「それを恨んでもいいよ?怒って僕たちにぶつけてくれても構わないよ?君が居てくれるならそれぐらい簡単に受け止めるから。」

 

「だからね?もう居なくならないでね??」

 

そう言っておかゆところねは俺を抱きしめる。

・・・今までで最高にぶっ壊れてるんじゃないのかこれ??

他の世界の俺は一体何したんだよ・・・

愛が重いって言葉があるがここまで似合うのは居ないだろうな!

 

それから二人は俺を抱きしめて満足したのか、離れていく。

「それじゃあ僕たちしばらく部屋から居なくなるけど・・・逃げちゃだめだよ?逃げたら・・・どうしちゃおうかな~。」

 

「躾が良いんじゃないかな?おかゆ。ペットとか飼う時は最初の躾が大事って言うし」

 

「あ、いいね~ころさん。じゃあ、逃げたらたっぷりじっくりと躾けちゃおうか。今から作るアレを使ってね♪」

 

『・・・何を作るんだ?』

 

「ん~・・・まぁ、その状態ならまず逃げられないだろうし言っちゃっていいかな?簡単に言えばその首輪の強化版だよ~、今のと違って文字通り二度と外れなくなったり、首輪の所有者に逆らえなくなったり・・・まぁ色々とすごいんだ~。」

 

「じゃ、大人しく待っててね?」

 

そう言って俺の頭を撫でておかゆ達が出ていく。

・・・不味い不味い!!これの強化版だと??今のやつでさえ外すのが絶望的なのにそれの強化品を付けるとか文字通り絶望じゃねーか!

逃げるなって言われているが普通に逃げさせてもらう!・・・ただ問題はこの首輪の鍵をどうするかだな・・・。

外せなかったら一生弱体化した状態で過ごさなきゃ行けなくなる。

そうなったらもし逃げ出したとしてもすぐに誰かに捕まるだろう。

・・・なんだってこうも厄介というか絶望的状況で戦うことになるんだか・・・

『よいしょっと(コキャ)』

 

俺はとりあえず逃げ出す準備のために両手の関節を外して縛られた両手を拘束から外す。

ある程度力が付いてからは使ってはいなかったが覚えててよかった縄抜け・・・くっそ痛いのが難点だが。

痛む両手を押さえつつ足の拘束を外し部屋を見渡す。

とりあえず先ずは考えないと・・・策もなしに逃げ出そうものならすぐに捕まるだろう。

絶対にしないといけないことはおかゆから鍵を取り、この首輪を外すこと。

・・・この時点で無理ゲー感が半端ないな、事前に買ってきておいたアレ・・・は取られないで服のポケットに入っていた。

『卑怯な手を使って勝つしかねーよなぁ・・・なんでこうも正々堂々とした戦いが出来ないんだろうな・・・』

 

誰もいないのにそんな独り言を言いながら逃走手段や戦いの方法を考えていく。

窓は・・・空いているがすぐ、下の方でおかゆ達の声がする。

ここから逃げ出そうものなら絶対に気づかれるだろう。

『ふー・・・簡単に逃げれる訳ねーよなぁ・・・閉じ込める場所も計算済みってことか。』

 

ため息をつきながらそう呟いて俺は気づく。

・・・俺自身の匂いがこの部屋から浮いていることに。

いや、それは当たり前だろう、この部屋の主であるおかゆと違って俺はここに何日も居たわけじゃないからそう簡単に匂いが変わる訳がない。

だが、大事なのはそこではない、()()()()()()()()()()()()()()()()()

『・・・おかゆが使ってる化粧品は・・・よし、この部屋にあるな。』

 

思いついた事を実行に移すため、俺は部屋を探して鏡台に合った化粧品を見つけ出す。

変えるべき匂いはこの部屋中に溢れている、そして些細な匂いの変化にも今は気づくことが出来る。

やるしか無い・・・プライドとか色々なものが台無しになるがやるしか無い!!

そう覚悟を決めて俺は鏡台の前に座りおかゆの化粧品を手に取る。

『・・・罰ゲームでやった女装・・・やっててよかったかもしれん・・・不本意だが!!』

 

そして俺はそれを自分にかけた。

それからしばらくして、急におかゆの部屋からバリン!という音が響き渡る。

その音はおかゆところねの二人も聞き、二人は急いで部屋を調べに来た。

二人は割れた窓を見て俺が逃げたことに気付いたらしい。

急いでその窓から飛び出して()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

俺?俺が何処に居るかって??それは・・・

『ベッドの下というベターなところに隠れたのにバレない物だなぁ・・・。』

 

そう呟きながら俺は隠れた場所から這い出てくる。

クラスメイトが物を隠すならココ!と言ってるのを聞いておいたお陰だ。

『・・・あとはこれを使って奇襲をかければ・・・なんとかなる・・・かなぁ。??』

 

俺はそう言いながらアレ・・・マタタビの粉を取り出す。

おかゆの家に来る前に買っておいた物だ。猫はマタタビに酔う。

それは獣人も同じでこれを投げつけられれば猫の獣人は酔ってほぼ無力化される。

もっとも投げる前にコッチが倒される可能性があるが・・・。

『ま、待ち伏せとかは予想するかもしれないけど・・・後ろからの・・・自分たちが進んできた方向からの不意打ちは()()()()()()()()()()??』

 

そう言って俺は二人を追いかけて外へ飛び出る。

 

 

そして数分後、鍵が外れる音だけが響いた。

 

 




まぁ、普通は逃げずにそのまま隠れてるなんて思いませんね。
逃げた形跡(割れた窓)がそのまんま残ってるんですから。
ちなみにころさんはマタタビで奇襲かけた後真っ先に襲いかかって絞め落としました。
・・・弱体化の手段無いからね、仕方ない。
マタタビの粉のせいで視界不良にしてこうするしか勝ち筋思いつきませんでした。


しかし書いておいてなんだけど光君・・・仕切り直しと脱走だけは天才的だな君・・・Fateに出たらその2つだけEXあたりで持ってそうw
次はいよいよこのエイプリルフール編最後にして最も彼と長く付き合い、お互いによく知ってる相手・・・フブキちゃんが相手です。
勝てるかどうかは・・・お楽しみに( ◜◡^)


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エイプリルフール 難易度「ナイトメア」 フブキ

う~む・・・書いててフブキちゃんがとんでもない存在になっちゃったけどどうしようかなコレ\(^o^)/


SIDE:黒川 光

ピリピリと肌に何かが刺さるような感覚。

それは俺が便利屋としての仕事でよく味わう物、戦場の空気。

あるいは強者が持つ威圧、非日常の象徴。

それを俺はフブキの家の近くで受けた。

・・・その威圧感が発せられる場所はフブキの家の近く。

そして俺が今まで一番長く接してきたもはや目を瞑っていても近くにいれば分かる相手。

・・・フブキが出しているものだった。

おそらく俺の居場所を把握した上で威圧して、動いてないんだろう。

今から逃げ出しても追いつけるから動かないのか、それとも必ず会いに来ると分かっているから動かないのだろうか。

『まぁ、フブキだし・・・分かってるんだろうな。』

 

俺はそう言ってフブキに向かってゆっくり歩く。

なんでアイツのことが分かるのかって?

子供の頃からよく一緒に居たんだぞ?昔の俺ならともかく今の俺なら分かるさ。

数分そのまま歩いて行って、家のすぐ近くで鼻歌歌いながら座り込むフブキの姿を見つけた。

見た目は隙だらけだが・・・実際のところはかなり警戒している。

俺のことはやっぱり分かってたんだろうな。

『・・・フブキ』

 

「おや?その声は・・・!やっぱり、光くんですね!!」

 

声をかけるとフブキはこちらに振り向き笑顔で俺に話しかけてくる。

その笑顔は・・・俺は何度も見たことがある、俺が何度もこの顔にしたことがある。

だから分かったんだろうな、このフブキは俺の()()()()()()()()()()()

・・・まぁ、あやめ達が違う世界の皆だったんだからフブキだけ同じ世界の訳ないか。

『ああ・・・そういうフブキは・・・ちょっと痩せた?料理のカロリーを少し高いものに変えた方が良いか?』

 

「にゃ!?ふ、太らせなくていいですよ!!痩せたんだったらこのままで良いんですよー!!」

 

そう言って俺に怒ってくるフブキ・・・ああ、その顔は何処までも似てるけど。

『それに少し見ない間に、随分と妖力が増えたみたいだな?・・・フブキがもともと()()()()()()()()()()()()だが。』

 

「・・・ふぅん?やっぱりあなたはすぐに分かるんですねぇ。」

 

『・・・隠す努力もしてないのに良く言うよ。』

 

そのフブキのまとう妖力の異様さ・・・俺の知るフブキが持つ妖力の数倍はあるであろう妖力を纏い、俺に笑ってくるフブキ。

何時もと違うその事を指摘するといつもの調子から真面目な時の声に変わる。

『で、お前の世界の俺は何をしたんだ?・・・正直、フブキを・・・お前を泣かして、怒らせるっていうのは大分ヤバいことをしたみたいだが。』

 

「ん~・・・秘密ですね!それに・・・今の貴方に言っても分かるとは思えませんから。」

 

「でも、ヒントを言うなら・・・世界を捻じ曲げてでもやりたいレベルですね」

 

俺の質問に答えると刀を手に召喚し、俺に笑いかけてくる。

だが今の答えに一つ気になる点があった。

『世界を・・・捻じ曲げる??』

 

「ええ!そうですよ?文字通り世界捻じ曲げて時間を遡ったり別の世界にちょっかい(拉致)をかけたり色々です。」

 

『・・・この事件の犯人、お前かよフブキ。』

 

笑いながらとんでもない事を言ってくるフブキ。

言ってることが本当ならまるでカミのような所業だ。

時間を巻き戻して、複数の世界から特定個人を招き寄せたということになる。

・・・そんなことは並大抵の努力じゃなせることじゃない。

魔王とか・・・アヤカシの首領・・・若しくは「都市」の星、いや、不純物の様なレベルの存在が頑張ってようやく出来るかどうかの事だ。

とても信じられなかった、力が足りないのもあるが・・・フブキがその力を手に入れても使うとは思えなかったから。

『・・・なぁ、フブキ』

 

「はい?」

 

『何をお前を突き動かすんだ?なんでこんな事をやるんだ?』

 

俺はなぜこんな事を・・・俺以外の皆を、俺に心に傷を付けられた皆を集めたのか。

なんで俺を呼んだのか、その理由が知りたくて質問した。

俺がそう質問するとフブキは笑顔を辞め、真顔で俺を見てくる。

「貴方が好きだからです、貴方の事が何よりも大好きだからです。」

 

「貴方の事が好きだから貴方の心を折ります、それが貴方の一番の幸せにつながると思ってますから。」

 

そして貴方が嫌いだからです、憎んでいるからです。

 

「貴方のために一緒に戦いました、皆が貴方のやることを見続けることに耐えられなくなって離れていく中私一人だけ常に一緒にいました。貴方が大好きでしたから。」

 

「傷付く貴方を見ているのは辛かったです、何度もないてもう戦うのを辞めてほしいって言いました。けど貴方は絶対に戦いを辞めず取り憑かれたかのようにいろいろな事件に関わりましたね。」

 

「そして・・・貴方は私の事を全然見ていませんでした。私が貴方のことを思って沢山の涙を流したのに貴方は一度も気づきませんでしたね?」

 

「ずっとずっっと隣で一緒に戦ってきたのになんで私の事を見てくれてないんですか?どうして貴方のことを思う人の涙に何も感じなかったんですか??」

 

「それが悲しかったです、とてもつらかったです。貴方の事が好きな筈なのに恨みと敵意が芽生えました。」

 

「そして、こうして戦うことがとても嬉しいからです。こうして戦う相手になったんですから貴方は嫌でも私の事を見てくれますよね?」

 

「ずっと見てくれなかった私を見てくれますよね??だからとっても嬉しいんです。」

 

「・・・あれれ?可笑しいですね、こうして言葉にすると私は今どういう感情なんでしょうか??」

 

()()()()()()()のせいでしょうか・・・?」

 

俺はフブキがほぼ途切れもなく話すのを黙って聞いていた。

その声はとても不安定だった、嬉しそうな声かと思えば怒った声になり、そして急に悲しげな声になりそして最期にとても冷えた声で、冷静にそういった。

()()・・・それはそれは多くのイワレを取り込んだアヤカシや人の到達点。

現代となってからはもう存在しないとされていたはずの物。

『・・・カミに・・・ホントになったのか??』

 

「ええ、はい!そうですよ?だから白上はこんなに強い力を宿してるんですよ?ってあぁ!!」

 

「この事話さないって言ったばっかりなのに話しちゃいました・・・失敗ですね。」

 

そう言ってフブキは尻尾と耳を下に下げながら項垂れる。

・・・情緒不安定・・・いや、さっき言ったことが本当なら・・・俺はフブキを・・・一番最悪の形で傷つけたんじゃないのか??だからこうも・・・()()()()()んじゃないのか??

「む~・・・こんな所で失敗してしまうとは・・・いやいや、ここで失敗しておけば後々失敗することはないと思っておきましょう、うんそうしましょう!」

 

「さてさて、じゃあ早くやること終わらせましょう!そして沢山光君の匂いを嗅いで、体を噛んで、傷を付けて、絶対に私のことを忘れないようにして私のものだってマーキングをしないと行けませんね。」

 

「まずは逃げれないようにしますか。貴方は逃げることはとても得意ですもんね♪」

 

そう言い切るとフブキは手を振りかざし、結界を張る。

結界は瞬時に展開され、俺が妨害することが出来ない速さで構成され、俺とフブキをその中に閉じ込める。

見た感じ時間をかけないと逃げることは出来ないだろう、けどフブキはそれを許してくれないだろう。

俺はフブキが次に何をしてくるか警戒しながらフブキを見つめる。

「む~・・・ただ結界を張っただけなんですからそんなに警戒しないでくださいよ~?そんなに警戒されてると白上ちょっと悲しいです。」

 

「ああ!そう言えば光くんの治療とかがまだでしたね・・・大丈夫です!私なら貴方を完全に治療することが出来ますから。」

 

再びフブキは手を振りかざす、その手から生まれた光は一直線に俺に向かって飛んできてぶつかる。

俺はそれを何とか防御しようとして両手で防ぐがその光は俺にぶつかりそして・・・俺の体を癒やした。

『は・・・?』

 

なんでこんな事をするのか理解できずアホみたいな声を俺はこぼす。

俺を捕まえるかなにかしようとしてるのに治す意味が全く分からない。

そして何よりも可笑しいのは治った体だ。

・・・この世界に来る前の俺、わかりやすく言えば全盛期の俺の力になっていた。

「そして道具もプレゼントー!しっかり受け取って下さいね?」

 

そしてフブキは空から俺に向かって何かを降らしてくる。

ドゴンという爆発音とともに瓦礫と爆風?が俺に飛んでくる。

『っと!?』

 

頭に飛んできた破片に当たりそうになるがギリギリ躱して飛んできた物を見る。

『これは・・・刃桜に緋桜??』

 

それは二振りの日本刀。

俺が贔屓にしてる【桜工房】*1の制作物であり、俺のために作られた一品物。

どんな物を切り裂く切れ味と工房名と同じく桜色の刀身を持つ刃桜。

そして緋色の持ち、スティグマ工房とは違った手法で刀身が熱を持ち切った物をその熱で焼く緋色の刀、緋桜。

その2本がそこに突き刺さっていた。

『なんでコレがここに・・・』

 

「も~だから言ったじゃないですか!?世界を超えて干渉するぐらい今の白上には簡単なんですよ~」

 

フブキはそう言ってドヤ顔を決める。

『なら、なんでここまで相手に有利になることをするんだ?・・・慢心だとすれば良くないぜ?』

 

俺はその2本を掴み腰に取り付けながら質問をする、本当に・・・どうしてここまでしてくれるのかが分からない。

「簡単ですよ!全力の貴方に勝たないと意味がないからです!全力の状態で負けないと貴方は本当の意味で折れませんよね?諦めませんよね?」

 

「だから私は全力を出せるように手伝ってあげてるんですよ?さぁさぁ!コレでもう準備は出来ましたね?」

 

「だったら早くかかってきてください♪今の私なら・・・カミの力を使える私なら簡単に貴方を倒せますから。」

 

笑顔でフブキは俺に笑い、刀を突き付ける。

・・・壊れてはいるが・・・俺のそういうところは分かってるんだな。

俺はそう云う所まで分かる仲だったのにどうしてここまでフブキを壊したのかその自分に問い詰めたい気持ちに襲われたが今はそんなことは出来ない。

だが、なんて事をやらかしたんだという気持ちは押さえきれずため息をこぼし、そして戦いのために刃桜に手を添える。

 

『・・・自分が生きてきた中で一番つらいことをお前にしちまったんだな。その結果お前は・・・フブキはこうなったんだな。』

 

『だったら、俺のやることは唯一つだ。俺の全力をもってしてフブキ、お前を倒すよ(救うよ)。』

 

『お前に涙は似合わないから、悲しい顔は似合わないから、何より惚れた人には笑顔で居て欲しいから。』

 

「面白いことを言いますねぇ・・・ただの人間がカミに叶うわけないじゃないですか?」

 

そう言ってフブキは笑う、ああ。たしかにそうだろうな、ただの人間がカミを倒せるかどうかなんて結果は明らかだ。

『だけど、そんなカミを倒すのは人間が何時もやって来たことだよ、昔話で語られるようにな。昔の人が出来たことが今の人間に出来ない道理はない。』

 

過去の人達に出来たことが今の人達が出来ないなんてことがあるだろうか?いやそんな事はないだろう。

・・・何より、俺は、()()はそれをもう成し遂げているんだ。

今度は出来ない、なんてことは無い。

 

『だから・・・覚悟しなよフブキ、今日カミが一人倒されることになるだろうから。』

------------------------

他人の痛みを理解する心、他人の痛みを哀しむことが出来る心、共感

 

何処かの世界の誰かの最期の心の声。

 

何度彼の姿を見て心を痛めただろう。

何度彼を止めようとしただろう。

何度涙を流したことだろうか。

 

私はずっとずっと彼を一番近くで見続けた。そして彼が今までやってきたこと、受けた傷。

そういった物をすべて見てきた。

どうして彼は理解してくれないんだろう、こんなにも泣いたのに。

どうして彼は気付いてくれないんだろう、何度も頼んで居るのに。

どうしてあなたは・・・私の痛みを理解してくれないんですか・・・?

・・・理解してくれないならもういいです、何度も何度も頼み込むことが・・・理解してもらおうとしたのが間違いだったんですね。

だったら私は無理矢理でもそれを分からせます。

其のために、一緒に磨いたこの力を使います。

たとえ貴方がどんなに嫌がっても私は絶対に其の願いを曲げません。

だって・・・あなたは何度も私の願いを断ったでしょう??

だったらこの程度の事代価だと思って受け入れて下さい♪私は何度も何度もお願いして断られ続けて心を痛めたんですから。

 

誰かの痛みを理解せずただ自らの道を突き進んだ先にあるのはあなたを想う誰かの涙。

 

*1
桜にちなんだ命名方式を持ち、桜のような武器を作る工房。




次回、「光死す!」 次回の動画投稿まで待ち給え!!(盛大なネタバレ予告)

まぁ、真面目に言うと強すぎじゃねって位がんばります光君。
正直一部の技に限っていえばオーディションクラスのスキルです。
・・・まぁ、この光君はあくまで可能性の一つ、強くしすぎても構わんやろ(尚しっかりと条件満たせば本編でも同じ性能になりうる)

フブキちゃんの精神状態ですが怒っていて、悲しんでいて、そしてとても嬉しい気持ちで一杯です。
・・・いろいろな感情が同時にあるので色々と不安定です、まぁ光くんが言ったとおりぶっ壊れてるのもありますが。

最近他の人とのコラボ用に光くんに何か屋台でもやらせようかと思う今日このごろ・・・ラーメン屋でもやらせようかな、どこぞのライオン釣れそうだし・・・()

どうでも良い解説:フブキちゃんの世界での光君はRTA走ってた。
そしてフブキちゃんは基本的にコミュ取らなくても一緒に戦ってくれる便利なパートナー、そして走者の目標はカミの討伐(フブキちゃんではないよ)
其のためにわざとカミに関連するような事件に関わり、無事目標は達成しました。
・・・しかし最速のために色々な物を犠牲にして色々とツケが溜まっていましたが・・・走者は【討伐までの時間】が一番大事。
EDがバッドエンドだろうがなんだろうが知ったことじゃないです。
・・・そのせいでこうなりました。


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エイプリルフール 難易度「ナイトメア」 フブキその2

首が痛くて投稿が遅れた・・・。
後戦闘描写書くの大変だわ_(:3」∠)_
思っている事を文字に起こすのが大変・・・そして技名考えるのも大変()
あ、多分次当たりでようやくエイプリルフールは終わります。


SIDE:黒川 光

 

俺はフブキにそう言い切ると同時に駆け出す。

そしてそのまま刀を抜きフブキに一撃加えようとするが冷えた冷気と嫌な予感を感じその場を素早く飛び退く。

その予感は正しく、逃げた先で先程までいた場所を見てみるとフブキの妖術によって作られたのであろう氷の針が生えている。

あのまま突き進んでいればそれに刺さっていた事だろう。

・・・やっぱり俺の知ってるフブキとは大違いだ。

無言でこんな妖術が使えるとは思わなかった。

フブキの力はよく知っているがカミと化している今のフブキにその知識はどれ程通じるのかは分からない。

気をつけないとすぐにやられそうだ。

『(何時も通り、相手の動きを見極めてから・・・。)』

 

心のなかでそうつぶやき、フブキの動きを待つ。

「おや?もう攻めて来ないんですか??じゃあ、私から動きますね♪」

 

そう言うとフブキは一気に動き

『!?』

 

ガァン!!

 

金属同士がぶつかる音が大きく響き渡る。

『(動きどころか速さも違いすぎだろ・・・!ほぼ刀が見えなかったぞ!?)』

 

心のなかでそう毒づくもフブキは攻撃の手を止めることなく刀を振って来る。

不味い、両手が痺れて来たぞ・・・!

一旦手を休ませたいので何とか離れたいが後ろに下がっても下がってもその分フブキは距離を詰めて来る。

「あはははは!どうしたんですか?私を倒すんじゃないんですか??このままだと一生私を倒せませんよ??」

 

『(無理にでも距離を離さないとこのまま押し切られるっクソ!)』

 

「あれ?」

 

そう考えた俺は仕切り直す為にフブキの攻撃を受け止めた後手に持った刀を手放し、無理矢理フブキの体制を崩す。

そして【供犠術】で作ったナイフでフブキに素早く攻撃しようとするがそのナイフはフブキに当たると同時にカンッという音とともに弾かれ崩壊する。

『はぁ!?』

 

驚きつつもフブキが体制を取り戻したのを見て悪あがきに刀を持つ手を殴るがその手からは金属でも殴ったかのような硬さを感じ全く聞いてる感じはしない。

『妖力で強化すれば固く出来るけど・・・限度があるだろ!?』

 

そんな文句を吐きながらその場から飛び退く。

「ん~、ちょっと油断しましたねぇ。キチンと守ってなければ今頃少し切り傷が出来てる所でしたよ」

 

『カミだったら少しは油断とかして欲しいもんだねぇ、強いんだしさぁ!?』

 

フブキの何気なさそうに言われた一言に反論しつつ刀を手に呼び戻し、妖術で火球を投げる。

しかしそれは、無言で放たれた妖術で出来た水で打ち消される。

コレもあんまり効かねーのかよ・・・!

『喰らいつけ!!』

 

俺は少しでも有利にするべく供犠術で足元に獣の口を作り出しフブキに襲わせるがフブキは無言で空中に沢山の氷を生成し、それを地面に叩きつけることで無力化してくる。

しかもそれは地面に当たると砕け散り、氷の破片が散弾のようにあたり一面に飛び散り、俺に襲いかかる。

『(壁を・・・いや、ここはあえて・・・!)』

 

妖術で壁でも作り防ごうかと思ったがこの攻撃を利用することを思いつき、俺はその攻撃を見極める。

避けるべき物は・・・結構あるがなんとかなる!

まず最初に飛んできた破片を少し顔をずらすことでギリギリで避ける。

そしてそのまま次に回りながら飛んできた破片を体の位置を調整することでそのまま当たりもせずに飛んでいく様にして避け。

足に飛んでくる破片は蹴りを加え無理矢理機動をそらし、無力化する。

そんな風に捌きながら俺は全ての破片を避けきることに成功する。

『はぁ・・はぁ・・・。』

 

飛んでくる破片を見極める為にかなり集中してしまい息を乱す。

しかし、俺は自分の中で目覚めたある感覚で目論見は何とか成功したと気づく。

【柳避け】・・・相手の攻撃を本当にギリギリで回避、迎撃することで無理矢理自身の生存本能を刺激し、戦闘能力を一時的に向上させる技。

それを発動させることが出来たようだ。

『(とは言えコレを考えたご先祖様頭おかしいだろ・・・!?ほぼ相手の攻撃に当たりに行かないと無理だからなコレ!?)』

 

もう少し何とかならなかったのかと抗議しつつフブキがいた場所を見つめる。

が・・・いない、一体何処に・・・?

その疑問は後ろから迫る水の音が知らせてくれた。

後ろを振り返ると水の音の原因が迫ってきていた、それは大量の水、津波が俺を流そうと迫ってきていた。

何とか対処しようとするがそれはもう俺を飲み込み始めていた。

『(不味い・・!!流されるぐらいならなんとかなるけどフブキのことだからコレを使って!!)』

 

俺は何とかその水から抜け出そうと足掻くが水は操られているようで俺を逃さないように纏わり付いてくる。

そしてそのまま俺を閉じ込めたまま水は大きな水球に形を変え。

足元から()()()()()

 

予想通りの事が始まり、俺は何とか逃げ出そうと火を起こそうとするが。

一瞬で俺も凍りつき、その試みは失敗に終わる。

『(・・・クソ・・・一人だと弱いのは分かってたけどここまでかよ・・・!)』

 

一方的に蹂躙され、今まで自分がどれだけ皆に助けて貰っていたのか、ここに皆がいればどれだけ助かったかと思うが無い物強請りだ。

そう、無駄なことを考えているとフブキが近づいて来て嬉しそうに何かを話す。

後ろで手を組み楽しそうに笑っている。

・・・その後姿にナニカが見えた、一瞬だけで薄っすらとした不確かな姿だったが俺はその姿が何かを確信する。

カミ、フブキに取り付く・・・寄生してるくそったれ。

ああ、油断したのか?それともまだ完全に取り付けてないから偶然今姿が見えただけなのか??

だが、どうでもいい・・・姿が見えた。それが大切だからだ。

俺は見た、それを。俺は確認した、その存在を。

だったら切れる、だから、切り札となる手段をもう使っても良い。

・・・フブキの再現は無理そうだからやりたくなかったんだが・・・この詰んだ状況で温存するのは愚策だ。

そう考え俺はその力を使う。

【因子活性化・大神ミオ】 ミオ・・・俺の中での模倣ではあるがその力使わせてもらう。

 

そして俺は閉じ込められていた氷を溶かし、体に炎を纏い四足で立ち大きく叫ぶ。

アオオオオオオオオン!!

 

そこに居るのは巨大な炎で出来た狼。

俺の体の中に眠る大神ミオの血を刺激し、ミオが得意な力を再現した姿。

さぁ、仕切り直そうか?

 

 

 

以下スキル解説

 

【柳避け】

パッシブスキル 敵の攻撃をギリギリ回避することで自身の生存本能を刺激し戦闘能力を向上させる

1回発動する毎にしばらくの間攻撃力が10%上昇(上限5)

 

【因子活性化】 

自分の体にある他の種族の血を刺激し極限までその種族の特徴を引き出し、その血の持ち主の力を再現するスキル。

【適応因子】を光が独自に調べ、偶然見つけた力。

自分の不得意なことであろうが、そもそも使えない力だろうが無理矢理使えるようにする強力なスキル。

ただし、その分体力、妖力の消耗も激しい上、長時間同じ血を使っているちその種族に変異してしまう他、その人が得意な事以外のスキルを使おうとすると通常より多くの力を消費する。

其のため光は大体の場合このスキルはここぞの場面でしか使おうとしない。

変異するまで使わない理由はミオ、フブキ、ころね、おかゆの4人の血が自身の体に流れているため下手に今のバランスを崩した場合どうなるかわからないため。

 

3ターンの間対応した血を活性化させ其の血の持ち主の特徴を再現する。1度使用した血は其の日が終わるまで再使用不可。

3ターン以上の使用も出来なくはないが其の場合制限ターンより超過した分だけ体が其の種族に近づいていき最終的に其の種族へと変異する。

以下、それぞれの血の強化するスキル

ミオ 【日本刀】 【式神】 【妖術(攻撃)】 

フブキ 【日本刀】 【結界術】 【妖術(回復)】

ころね 【格闘】 【頑健】 【自己強化&バーサーカー状態】

おかゆ 【爪】 【俊敏】 【猫の気まぐれ(相手へのデバフ付与)】

 

フブキの力が使えないのは今の体にはフブキの血が流れてないため。




この時点でもチート臭いのにまだチートスキル持ってるんだぜ光君・・・()
それなのにゲーマーズ+お嬢の中では最弱なんだぜ・・・?(正々堂々と試合した場合だけれども。)

ちなみにこの光君の本来の戦闘スタイルは皆と協力、連携しながら致命傷になりうる一撃を叩き込むという物でこういう単独での正面からの戦闘は一番苦手。(そもそもプレイヤーが耐久力にステータス振ってないので紙装甲なのもあるけど。)
建物とか障害物がある状況であればそれ利用して結構善戦するんだけどね。


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エイプリルフール 難易度「ナイトメア」 フブキその3&おしまい

正直駄文な気がする()
これ書くくらいだったら本編書いてたほうが良かったかもしれないと思う_(:3」∠)_
やっぱ戦闘描写難しいなぁ・・・。

あ、注意ですが大分チート要素?がありますので苦手な方はブラバをおすすめします。

夢で光君が皆と温泉旅行行ってる光景見たけどなかなか不運だったよ光君・・・。
露天風呂でころさんが保湿クリームで目が見えないせいで敷居板にぶつかってそれの下敷きになって気絶したり、夜何故か一緒の部屋で皆と寝てたら(皆と離れて部屋の片隅で就寝)コロコロと転がってきたお嬢に蹴り飛ばされてふすまに突き刺さってたり・・・それを見ながら大爆笑してる自分でした( ˘ω˘ )


SIDE:黒川 光

 

俺は驚いた顔でこちらを見るフブキに先手を取る。

先ほどとは違い少し息を溜め、その声に特殊な力を込めて吠える。

『アオオオオォォォォォンン!!』

 

「っ!!?」

 

俺がこの姿に変わったときに放った遠吠えと違い今度の遠吠えは文字通り威圧感を放つ。

周りにある石などが吹き飛ばされフブキも飛ばされそうになるが何とか耐えている、しかしその顔は先程とは違い恐怖の色が見られる。

生物なら必ず持っている感情、恐怖。それを湧き上がらせる叫びだ。

この叫びで少しスキを作るつもりだったんだが予想もしてない戦果がまだ合った。

それはフブキに取り憑いているカミにも効いたようであることだ。

先程より姿が濃く目に見えてうろたえ、辺りを仕切りに見ている様だった。

 

俺の経験上こういったカミには効かないハズなんだが・・・取り憑いたばかりだから効いたんだろうか?

まぁ、カミ関連のことは考えるだけ無駄だろう、アレは殆ど世界の常識が通じない。

それに観察してる時間は無い、この好機を逃しはしない。

『ガアアァ!!』

 

「あぶな・・!」

 

俺は叫びを上げながらフブキに駆け寄り右手、いや右足か今は狼の姿だし・・・。

右足に生えた爪を振るいフブキを切り裂く。

恐怖に動きが遅れ刀で防ごうとしたフブキだったがその動きは間に合わず俺の爪に弾かれ、手から刀を飛ばす事はなかったが体制が崩れた。

ガラ空きの胴に左足でさらに追撃を入れ、空中に吹き飛ばす。

そこそこの高さにまで飛ばされたフブキの姿を見るが爪の跡は全く無い、火傷もしてないようだ。

『(やっぱり弱体化させないとまともに通らねーか・・・。)』

 

心のなかで愚痴り、フブキの元へ飛ぶ。

フブキに攻撃する寸前飛んできた俺に気付いたらしいフブキはまた妖術で攻撃しようとしたのか氷がフブキの周りに作られる。

だが、無駄だその程度。とっさに放てる妖術でこの炎が消せる訳無い。

作った氷ごとフブキをその大きな口で飲み込みそのまま地面に堕ちる。

そして地面にぶつかる寸前でこの狼の姿を保つ炎を全てフブキにぶつけ俺はその場から離れる。

その炎はフブキと共に地面に落ちていき地面に堕ちると巨大な火柱となり、その炎は雲に届くか届かないかの高さまで上がる。

 

『・・・これでやれたら楽なんだが・・・無理だろうな。』

 

姿は見えないがその気配は全く衰えない、火が収まってくると同時にフブキはこちらに襲いかかってくる。

【因子活性化・戌神ころね】

次の血・・・ころねの血を活性化する。

それと同時に俺の髪はころねと同じ茶色になり犬耳が生えてくる。

そして、力がみなぎり少しの破壊衝動が襲いかかる。

ころねの力は引き出せば引き出すほど身体能力が恐ろしく強化されるがその分思考が暴走しやすい(バーサーカー状態)

この状況で暴走してしまえば簡単に負けるので押さえ気味にしたが・・・普段と比べると見劣りするな・・・抑えてるから当たり前なんだが。

そして俺は両手に供犠術で籠手を作り構える。

 

フブキが斬りかかり、それを片手で掴み取る。

止められた刀を何とか動かそうとしたフブキだがどれだけ力を込めても全く動かない刀を見て左手で殴りかかってくる。

良い判断だったがその拳を俺は刀を抑える手とは逆の手で殴り拳同士をぶつける。

血でできた籠手は砕けその破片がお互いの服に刺さり、そしてフブキの()()()()()()()()()()()()

『(やっと防御を抜けた!!このまま畳み掛ける・・・!)』

 

この状態ならダメージが通る。

それ分かると俺は刀を押さえつつ殴り合いを続けるがお互いに致命傷になる傷は付けられず、掠り傷程度の傷しか相手に当てることが出来ない。

地面を砕いて無理矢理相手の動きを止めるか悩んでいるとフブキはこのままだと膠着したままだと悟り仕切り直しを考えたのか刀を手放し妖術で氷の弾と小刀を作りそれらを投げてくる。

比較的大きな氷の弾で目隠しをしつつ小刀で致命傷を狙っているみたいだがその弾道は曲がったりすることはない読みやすい物で迎撃は簡単だった。

1個2個3個・・・と飛んでくる氷を砕きフブキの元へ突き進もうとするが最期に真正面に飛んできた氷を砕くとその影に隠れていた()()()()()()が飛んでくる。

『(こっちが本命か!)』

 

前に出そうとした足を無理矢理上に上げてとっさにその柱を上に打ち上げる。

その動きで俺は転けそうになり追撃に対応するためにフブキが居た場所を見るが其処には誰も居ない。

『一体何処に・・・』

 

「後ろですよ」

 

ザク

質問への答えと共にふくらはぎに冷たさと痛みを感じる。

痛みを感じた部分を見るとさっき殆ど避けた氷の小刀が足を貫通して地面に突き刺さっている。

それと同時に嫌な予想がして凍った足の()()()その小刀を殴り飛ばしその場から転がって逃げる。

ドドドドドド!!

するとさっきまで居た場所に氷の小刀が突き刺さる、あのまま動けなかったらまた凍っていた事だろう。

『(こっちの方が本命か・・・?クソ、俺みたいな戦い方して来るせいで戦いにくい!)』

 

足に妖力を集中させて無理矢理傷を回復させ、そのまま地面を蹴り上げ強化された脚力で一気にフブキの元に近づく。

回収した刀を此方に向け氷で作った槍、柱、塊。

その他沢山の武器で俺を攻撃しようとしていたみたいだがその作戦は失敗だ!

基本的に俺が急速な移動に使う縮地はさっきみたいに地面を蹴って前方に飛び込む様な形で移動するので急に向きを変えるのは不得意なので着地地点で待ち伏せするのは正解だが。

足の指をおること覚悟で地面に足を付けば止まることは出来る(ただし慣性の問題で斜め上に吹っ飛ぶ。)

『(せめて小指は折れませんように!!)』

 

そう祈りながら足を地面に付けて斜め上に吹き飛びころねの血の力を右手に全て集中させその拳を地面に殴りつけ、文字通り地面を砕く。

ドォン!!!!

その反動で右腕がちょっと見たく無い状態になるがその分威力は凄まじく多くの粉塵と破片が飛び散り殴りつけた場所から文字通り地面が崩壊して足場が不安定になり、そして俺の血で出来た結晶が生えている。

それはフブキの足元も同じで急に陥没した地面と折れ後の結晶のせいで少しスキが出来る。

ころねの力を全部使ったせいで髪は元に戻り脱力感が体に残るが急いで腕から飛び出た骨を左手で無理矢理体内に戻してとりあえず刀を持てるぐらいまで治療して【刃桜】と【緋桜】を構える。

2本の刀を片手に一本ずつ、二刀流で持ちあやめと同じ構えをする。

【模倣・百鬼流二刀流】*1

『(まだ磨きが足りてないからあやめの放つ技には大きく劣る模倣の技、だがそれでも今の状況には十分な力だ!)』

 

【模倣・鬼神乱舞】*2

 

それを記憶の中のあやめの動きに合わせ無理矢理使う。

周りに浮かぶ氷で出来た物全てを砕きそしてフブキの持つ刀に打ち込む。

5~6回程は殴れたが途中で体制を取り戻したフブキがその刀身をうまく傾け、刀へのダメージをうまく逃し始める。

できればこのまま砕きたかったが・・・【緋桜】に限界を超えた量の炎を纏わせ、刀に当たらない場所に当たるはずだった軌道を無理矢理ずらしフブキの刀に当てる。

【緋桜】は元々素材的にも耐久性に優れているとは言えない、無理矢理ぶつけるような事をすればどうなるか、ましてやうまく切らないと直ぐに刃こぼれする日本刀でそうすればどうなるか。

その答えはすぐに分かる、刀が砕けると同時にその刀身に纏っていた炎が一気に周囲に放たれ俺とフブキを飲み込む。

何の対策もしてないので熱で全身が焼けるがそれを無視して刀を動かす。

金属は急激な温度の変化に弱い、それは刀にも言える事。

俺は残った【刃桜】でフブキの刀を切り、壊す。

何度も何度も意図的に折ろうと殴っていた刀は温度の変化も相まって耐えることが出来ず砕け散り、柄だけが残る。

『(これで武器はもう使えない!後は出来るだけフブキを弱くしてこのまま止めに持っていくしか無い!!そうしなきゃコッチも装備とか色々と持たない!!)』

 

【因子活性化・猫又おかゆ】

まだ役目の残っている【刃桜】を鞘に収め最後まで取っておいたおかゆの力を発動させる。

ころねのときと同じく髪色が変わりおかゆと同じ紫色に変わり猫の耳と尻尾が生え、そして両手に妖術で出来た風の爪を作る。

その爪は目に見えないだけでなく色々と呪いをかけてあるのでこれで切るだけで相手は徐々に呪いで力、速さ、防御力それらを失っていく。

『このまま、止めまで行かせてもらう!』

 

「うぅ!刀も壊されちゃいましたけどこのままやらせる訳には・・・!?」

 

フブキは妖術で氷を作り出そうとするがそれは出来たそばから俺たちを囲む炎の熱で解け水蒸気になって行く。

『ただの自爆攻撃って訳じゃない!そしてこれで完全に妖術も防がせてもらう!』

 

まず最初に俺は爪に術封じの呪いを込め切りかかる。

避けようとしたフブキだがおかゆの血のおかげで俺の速度が上がって居たのと妖術で防ごうとしていたのもあって防ぐことが出来ず直撃する。

呪いが無事に発動するが抵抗の妖術かなにかをしていたのか呪いのかかりが悪く感じる。

『(呪いへの対策も万全かよ・・・!だったら呪いをかけまくってその防御もぶち抜く!)』

 

術封じの呪いを爪からなくし脱力、鈍足、脆弱の呪いを爪に付与し俺はフブキの周りを素早く動き回り切り裂き呪いを付けていく。

胴を切り、足首を切り、四肢を切る、その度にフブキの速さも力も弱くなっていきようやく強化なしでも攻撃が当たれるまで弱体化する。

このまま攻撃を続けていきたいが残念ながらそろそろおかゆの力を使っておける限界が、そして何より回復無しで体を高速で動かし続けたせいで両手足の限界が来ている。

最後に俺はもう一度術封じの呪いをかけた爪で切り【因子活性化】を解除する。

 

そのせいで擬似的にかかっていた獣人の力が抜け膝を付きそうになるがそれを何とか耐え今にも折れそうな【刃桜】の柄に手を伸ばす。

『・・・行くぞ。』

 

そう言うと同時に俺はフブキにくっついていた俺の血の結晶を自分に纏い素早くそのまま4連撃を与える。

そして纏っていた血の結晶をフブキを囲むように人形の形に実体化させその人影と全く同じ動きで同時に突きを放つ【五影刃】*3

抜いていた刀を鞘に戻し少し集中し・・・音も置き去りにしてしまうような素早い一閃を浴びせる【極・一閃】*4

桜色の刀身に風を纏わせその風と共にフブキに攻撃を加える。 

【殺風刃】*5

『そしてコレが・・・ただひたすら切ることだけを磨き上げたバカの(俺の)・・・技だ!!』

 

『さっさとフブキから離れろ。寄生虫が(出来損ないのカミが)

 

【次元断閃】*6

その技をフブキの後ろに・・・フブキに取り付くカミとの繋がりに放ちその繋がりを()()()()

それと同時に限界を迎えた【刃桜】は砕け散り、柄だけとなったそれを現実に姿を表したカミの目に投げつける。

柄にわずかに残っていた折れた刀身がカミを切り裂き・・・その体を貫通する。

 

そしてカミは人には出すことの出来ない叫び声を上げながらこの世界から姿を消した。

・・・あの時と同じだ。

カミを殺した。

カミとの繋がりが切れると同時に気を失ったフブキの横で俺は空を見つめる。

全身痛いし、両手に関しては神経でも切れてしまったのか一部感触が無い。

『・・・これはもうマジで治らんかも』

 

直感的にそう悟りこの後どうしようか考える。

・・・よく考えたらあのカミぶっ殺したら帰れないんじゃ・・・?

その時は・・・フブキをうまく説得して帰る手段探すか・・・多少時間かかっても何時かは見つかるだろうし。

・・・って。あれ?なんか忘れてるような・・・?

 

忘れていたそれに気付くと同時に急に影が出来て太陽が見えなくなる。

その影は人形で赤い和服を着ていて。あやめに気絶させられる寸前俺に近づく3人の足音が聞こえた。

『・・・曾祖父ちゃんの事*7、何も言えねえな俺・・・。』

 

そう言って俺は殆ど動くことが出来なくなった体で寝返りをうつ。

俺が今いるのは地下室の牢屋。誰の家なのかは知らない。

聞いたけども「逃げる気??」って言われて手足の骨を折られそうになってからは知ろうとは思わなくなった。

首にはおかゆが付けると言っていた例の首輪が付いているし、看守代わりにハトタウロスが見張っている。

・・・気の所為かもしれないけどメッチャ睨んでるんだよなアレ・・・。

その上体にはフブキの呪いがかけられていて常に居場所がばれるしフブキの意思一つで俺に激痛を与える事ができる。

『・・・うん、逃げれないなこれ・・・よーしそうなったら子供の名前でも考えようかなぁ・・・何人分の名前考えればいいだろうなぁ・・。』

 

そう言いながら現実逃避をしていると地上への階段から5人の足音が聞こえる。

『どーしてこうなったのかねぇ・・・ほんと。』

 

その小さな呟きは皆の足音でかき消された。

 

俺の世界はこの地下室だけで終わる、太陽見られないのは不満だけど・・・嫁さんが5人も居るから悪くは無い・・・

「惚れた女にうちの男は弱い」それは代々の黒川家の男の特徴らしい。

この状況で完全に諦めて適応しようとしてる俺にもそれは当てはまるのだろうか。

 

 

 

 

*1
技の威力は最大値出てようやく本来の技の威力と同じぐらい。その技で付与されるバフ、デバフは殆ど付かない程の劣化具合・・・もともと居合使いなのに構えすら完全に違う他流派の技をギリギリ実戦レベルで使える位に習得してる時点で十分可笑しいが。

*2
一本の刀では絶対に出せない数の剣撃を2本の刀に炎を纏い繰り出す。無数の敵を素早く切り裂き、自身への攻撃を全て叩き切ったその姿はまさに鬼神と言えよう。その攻撃にスキはなく実質攻撃と防御を兼ねた技。奥義に分類されるため一度の戦闘で1度しか放つことが出来ない。

*3
供犠術と居合いの合同スキル 発動する相手に一定数の血の結晶が必要。 相手に付着している血の結晶を全て身に纏い5回連続攻撃する。攻撃が成功すると身にまとった血の結晶が影を作り出し共に攻撃する。攻撃が成功する度にこのスキルの最終威力が10%ずつ上昇する。失敗した場合身にまとった血の結晶が自身の枷となり身体能力が低下する。攻撃が失敗する毎に自身のステータスに-10%のペナルティを受ける。

*4
攻撃スキル【一閃】の真の形。極限の集中力をもって相手の弱点を見抜き、素早く切り裂く一撃。スキル発動後しばらくの間クリティカル率+50%、クリティカル威力+25%

*5
風を刀に纏い相手の体制を崩すように攻撃する。纏った風は攻撃とともに相手に襲い掛かり相手の体制を崩す助けになる。この攻撃を食らった相手はしばらくの間被ダメージ+25%

*6
居合いの境地、居合いスキルの最終習得スキルにして奥義。認識した物を何であろうと切り裂く究極の一撃。見極める目と物を切る技術力、それを高めていた結果とうとう切断という概念其の物を持つに至った。奥義であるためこのスキルは1度しか放つことが出来ない。

*7
6人の妻、計24人の子供作った人。家系図見て光はこの人のようにはならないようにしようと思ってた。「ワシだって好きで6人も妻貰っとらんわ。」




予想できる質問とその答え

Qなんで早々に諦めてるの?光君絶対に諦めないって言ってたよね?

A詰みの状況だと流石に諦めます。最後の時点で体が完全にイカれてましたので病院でリハリビ受けないと歩くことすら困難な状態です。そんな状態で逃げるのは無理。

Q才能ないって割には居合いメッチャ極めてるやん・・・メッチャチートやん。

A実況者も開始時点で言ってるけど頑張れば光くんでも何個かは技能極めれる。
このゲーム基本的に戦闘系技能であれば極めればこういうチートスキル取れる。だからどのスキルも極めれば化けると言われてる。

Qなんで皆で監禁してるの?

A最終的な目的が全員「光を守ること」で一致してたから。
一人でも目的が違ってれば普通に奪い合いしてた。

Qフブキちゃん戻ってなくね・・・?

Aカミが感情をブーストさせてただけで取り憑かれる前から病んでる。

尚、本来の難易度「ナイトメア」では病んだ時のタイプはランダムで決定されるのだが今回の場合奇跡的確率で全員同じタイプになった模様。


ようやくエイプリルフール終わったよ!次からは本編すすめるよ!!
なんで番外編の方が本編より多いんですかねぇ!?HAHAHA
週1目指して更新頑張ります。


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IF:おかゆと過ごす大学生活

おかゆと幼馴染で本編とは生まれた場所自体田舎で平和な世界線でのお話・・・。
この世界線だとお父さんとは喧嘩はしてない(家が移動したことで価値観がまともになったので。)ただ、居合いの才能が無いことは直接言われている。
多少ショックは受けたけどそれでも何時かは親父のような腕前に成りたいと居合いの腕を磨き上げてる光君・・・平和やな!

ちなみにこの世界は非日常がまったくない平和な世界・・・せいぜい異種族が居るぐらいでそれ以外は現代地球と同じと考えてください。


朝、目を覚ますと誰かに抱きしめられてる感覚がした。

・・・またか、そう思いつつ顔を下に向けると俺を抱きしめて寝てる人が居る。

紫髪で、猫の獣人。俺の幼馴染の猫又おかゆだ。

一緒の大学に通って、家賃とかの問題でルームシェアをしてるんだが・・・何度言っても俺の事を抱いて寝てるんだよな・・。

ベットに入ってくるの禁止って行ったら今度は俺をおかゆのベットに連れてって抱いてた事もあったし・・・。

正直抱いて寝るんだったら抱き枕を抱いてて欲しい。

そう思ってため息を吐くとおかゆが目を覚ます。

「ん~・・・?おはよ~・・・今日のご飯な~に?」

 

そう言いながらも俺を離さず、寧ろグリグリと頭を擦り付けてくる。

『今起きたところだから考えてない。後毎回言ってるけどちゃんと自分の寝床で寝ろよ・・・ベット無駄になるだろ。』

 

「君のそばで寝るのが一番だからやーだ。じゃあ、今日のご飯は洋食が食べたいな~?・・・ねぇ?作って??」

 

そう言っておかゆは俺に上目遣いをして朝ごはんを要求してくる。

『目玉焼きとトーストとサラダでいいか?』

 

「光が作ってくれるなら何でも良いよ~。・・・だって君が作るものは何でも美味しいんだからさ。」

 

拒否してもどうせ作るまで俺のことを見てくるか俺のお菓子を取るのは分ってるので何も言わず作るものを提案する。

まぁ、好き嫌いなんかほぼ無いから実質今日のご飯を言ってるだけだ。

とりあえずおかゆを引き剥がして、朝ごはんを作ろう。

ほら、抵抗するな服が伸びるだろ・・・とりあえずコーヒー作るからそれ飲みながらご飯できるのを待っててくれ。

「おー、何時見てもぱぱっと早く作るねぇ・・・それにウインナーまで増えてる。」

 

朝ごはんを持ってくるとコーヒーを飲んでいたおかゆが気付いたようだ。

おかゆが言う通りウインナーが増えているがこれは単純に期限が近かったからついでに作っただけだ。

『期限が危ないから増やしたんだよ嫌だったか?トーストに何つける?バター?』

 

「バター、嫌じゃないよ~。寧ろ美味しいご飯が増えて嬉しいかな~」

 

おかゆ笑いながらそう言ってトーストにかじりつく。

「ん~、ホント絶品だよねぇ・・・ただ焼いてるだけなのに光が作ると全然違うんだから不思議だよね~。」

 

『俺からすると焼いただけでそんなに違いが出るほど違うっていう皆が不思議だよ・・・これぐらい何も変わらないだろ。』

 

「いやいや、ぜんぜん違うんだよねぇ~。なんだろ、光が焼いたらブランドが付くのかな?光印の一品とか?」

 

『ブランドが付くだけで味が変わるんだったらそれは魔法か何かだよ・・・。』

 

「事実なのになぁ」って言いながらご飯を美味しそうに食べるおかゆを横目に見つつ俺もトーストに齧りつく。

サクッといい音がなり、バターの塩っぱさとともにいい香りが匂ってきて更に食欲を刺激する。

・・・うん、普通だよなぁ・・・。

「今日の講義って何が合ったんだっけ?」

 

『ん~と、確か今日は・・・。』

 

朝ごはんを食べながらおかゆと今日の大学の講義について話、何を持っていくかとか、今日のお昼はどうするのか話す。

ご飯が終われば荷物を用意して一緒に大学に向かう。

昨日は夜遅くまでゲームをしてたせいか寝不足なのだろう、ふらふら~と寝ぼけながら歩いてたおかゆが心配になって俺はおかゆの手を握って大学まで連れていくことにした。

『ちゃんと起きろよ?講義中に寝たらいろいろと不味いし俺が何時でも側にいてこうやって連れていけるとは限らないんだからさ。』

 

「へーきへーき、こういう事するのは君がいるからするんだから。」

 

『意識的にやってるなら止めてほしいんだけどなぁ・・・』

 

「やーだ、・・・ほら、青信号だよ早く渡ろー。」

 

『・・・甘えたがりというか面倒くさがりというか・・・はぁ、はいはいしっかりと着いてきて離れるなよ?』

 

「りょーかい」

 

軽い返事をするとおかゆは握った手とは別の手で俺の服を掴んでくる。

・・・又服が伸びてすぐに駄目になりそうだ。

今日の講義が終わり、おかゆと待ち合わせしてる広場でおかゆを待ってると後ろから声をかけられた。

「おーい!光!!」

 

『この元気な声は・・・お前か。』

 

振り返ると其処に居たのは〇〇、剣道部に所属していてかつ部長をやっている。

大学で出来た友達の中ではそこそこ中の良いやつだ、初めての都会で戸惑ってた俺とおかゆのことを助けてくれたし。

ただ、個人的問題で好かない所が2つあるんだそれは。

「今日こそ剣道部に入らないか!?お前がいれば全国優勝は間違いないんだって!」

 

『だから無理だっての・・・俺は剣道じゃなくて剣術だからいろいろと違うんだよ。』

 

「んぐぐぐ・・・やっぱ無理かぁ・・・じゃあ代わりに部員扱いてくれよ。攻撃するのは駄目でも攻撃を受けるぐらいは出来るだろ?」

 

『それぐらいなら良いよ。』

 

毎回毎回合うたびに俺を剣道部に誘うことだ。

まぁ、これはほぼ挨拶みたいな物に近いんだと思う。最初の頃とは違って誘う熱意が減ってるし。

とはいえ練習相手として俺はすごく良いらしく頻繁に呼び出されてる・・・一時期は周りから剣道部所属だと思われて剣道部へのお知らせみたいなのを預けられたりもしたな・・・。

それと、もう一つの欠点だけど・・・。

「おっし、ありがとな!それともう一つ頼みたいこと有るんだが・・・。」

 

『・・・又合コンの数合わせに来てほしいのか・・?俺が行っても盛り上がらねーだろ・・・。』

 

「いやいや・・・お前顔は良いから来るだけで相手の数も増えるんだよ・・・頼む!!ラーメンおごるからさ!」

 

『チャーハンもつけてくれよ、何時からだ?』

 

「OKOK!替え玉も付けるよ!時間は○時からだな、場所は後で送るわ!んじゃ、俺先に道場で準備してるから早く来てくれよー!」

 

そう言ってあいつは走って広場から出ていった。

まぁ、もう一つの欠点は合コンの度に呼び出されることだな。

選ぶ店は安くて旨い店が多いから飯は良いんだけど相手の女子からめちゃくちゃ話しかけられるんだよなぁ・・・。

というか、恋愛って何が良いんだろうな??

正直良くわからんな・・・、昔アイツが「これめっちゃくるから見てみろよ!」って見せられたグラビア雑誌とか見ても何も思わないし・・・。(その事を言ったらありえないものを見る目で見られた・・・)

何時かは結婚するときが来るんだろうけど・・・う~ん・・・あんまり想像が出来ないな。

「光~おまたせー!」

 

『あ、来た来た』

 

恋愛・・・というよりは将来のことか?それについて考えていると荷物を纏めたおかゆが俺に駆け寄ってくる。

「いや~・・・スマホ失くしちゃって焦ったよ、おかげで何時もより遅れちゃった~。」

 

『見つかったのか?』

 

「うん、見つけたよー。普通にかばんに仕舞ってただけだから探してた時間が完全に無駄だったけどね。」

 

『まぁ、なくすよりマシだろ、高いし。』

 

「そうだね~。」

 

おかゆと合流した後はのんびり雑談したりしながら家に帰る。

たま~に、一緒にお酒のみに行ったり〇〇に教えてもらった店に行ったり・・・気の向くままにフラフラと一人で街をぶらついたりしてるけど基本的にはこうして雑談して帰ることが多いな。

まぁ、なんだかんだ文句は言ってるけどこの暮らしも悪くはない。

そう思いながらおかゆの話に相槌をうって、一緒に家に帰った。

『ああ、おかゆ。』

 

「ん?何~?」

 

『今日、又アイツに合コンに誘われたから飯一人で食べてくれるか?』

 

「えぇ~!?また?最近多くない??」

帰る途中で合コンに誘われたのを思い出しておかゆに今日ご飯は一人で食べてほしいことを伝えるとおかゆはムーっとちょっと不機嫌そうな顔で呟く。

 

『まぁ、たしかに多いけど・・・好きな物作るから我慢してくれよ。』

 

「む~・・・光はさそんなに彼女が欲しいの?そんなに合コンに行くってことは?」

 

『・・・?いや、そんな訳じゃないよ?単純に誘われたから行くだけ・・・。アイツが行く所は上手い飯を出す店が多いし。』

 

「本当にそうなの??」

 

『なんで嘘を付く必要が有るんだよ・・・ホントだって。』

 

「…まさか光ってBL」『そんな訳無いだろ、おかゆも知ってるだろ俺がそれ知ったときフリーズしたの。』「そういえばそうだったねぇ・・・」

 

おかゆがとんでもないことを言い出したので流石にマジな声で否定する。

BLについてなんで知ってるのかって??・・・おかゆの親戚のお姉さんがそういうのを持っててだな・・・。

うん、あの後二人で調べてその言葉の意味を調べて後悔した。

世の中、知らない方が良いって事が有るってことがよく分ったよ親父・・・。

『まぁ、そういう訳で俺は今日帰り遅くなるから。』

 

「ん~・・・納得できないけど分ったよ・・・。その代わり美味しいお茶漬け作ってよね??」

 

『まぁ、全力で作らせてもらうよ・・・だけどおかゆ、一つ聞いていいか?』

 

「何?」

 

『好きな食べ物がお茶漬けまたはお握りって簡単すぎないか??もっと他の物無いのか?』

 

「無いよ~、いいじゃん簡単な物が好きでも。シンプル故にそう簡単に外れが出ない物なんだしさ。」

 

『・・・まぁ、そう言うなら無理に変えろとは言わないよ。』

 

本当に好きな物がないのか面倒だからこれが好物なのか・・・どっちが正解なんだろうかと思いながら俺たちは家に帰った。

その後はまた合コンでご飯だけ食べて家に帰ってきた。

リビングに向かうと机で居眠りをするおかゆを見つけた。

昼寝でもしてそのまま寝てしまったんだろうか?

風邪引くと不味いのでベットに連れて行ってそのまま寝かした、普段着だから起きたとき大変だろうけどそれは我慢してくれおかゆ。

心のなかでそうつぶやいて俺は自分のベットに入った。

・・・久しぶりにおかゆのベットが仕事したな?そう思いながら俺はそのまま眠りについた。

 

こんな平和な一日が毎日続きますように・・・。

 

 

 

 

「・・・ねぇ、光。僕じゃ駄目なの?僕が彼女じゃ駄目なのかな・・・?」




状況で言ったら大分勝ち組だけど、都会故のいろいろな魅力とかの多さに光が惹かれないか不安が隠せないおかゆん。
ナニカしてしまうかもしれませんねぇ・・・?( ◜◡^)

その話はまたいつか書くとしましょう・・・。
本編はもう少し待って・・・


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IF:ビターエンド 白上フブキ「二人だけの幸せ。」

と、取り敢えずIFエンドだけでも投稿・・・!
因みに普通だったらバッドでは?って思うかもしれませんが光からすればそういう物なのだろうと納得して其処に居続ける選択を取ってるので本人的には不幸ではないのでハッピーエンドとなります。
ただ、第三者であるプレイヤー視点だとゲームオーバーでもあるし二人の未来が共依存という結果で終着してるのも合ってバットエンドでもあります


SIDE:白上 フブキ

「起立、礼!」

学園での今日最後の授業も終わり終礼の挨拶をして私は自分の荷物を纏めます。

今日は彼の誕生日なんです。

だから私は早く帰ろうとささっと帰る用意を整えます。

荷物よーし、定期よーし、スマホよーし、お守り・・・よし!

そして席を立ち、帰路につきます。

「フブキー!」

校門近くで誰かに声をかけられました。

この声は・・・。

「おつかれ~。」

 

「ミオ、お疲れ~!」

学園で友だちになった大神ミオちゃんですね!

最近はあまり顔を出してないですけど一緒に部活としてゲーム部をやってます。

「今日も部活は休むの?」

 

「えっと・・はい。ちょっと今日は大事な用事があるから・・・ごめん!」

荷物を持ちつつ両手で手を合わせ謝ります。

「そっか~・・・最近フブキが来ないからおかゆんところねも寂しがってるよ?」

 

「え~と・・・」

む~・・・ココ最近顔を出してないからちょっと心配気味みたいです。

たしか明日は大丈夫だから・・・明日は顔を出しましょう!

「じゃあ、明日は行くね!」

 

「おお~!じゃあ、明日は二人も来るように言って久しぶりにマ○カーで大会しよっか!!」

 

「良いですよ~。部長として白上の実力を確りと見せてあげますからね!」

 

「そう言ってゴール手前で赤甲羅と緑甲羅に連続であたって前回1位から最下位になってなかったっけ~?」

 

「あ、アレは仕方ないじゃないですか!!今度は勝ちますよ!!」

アレは本当に避けようがないじゃないですかー!!

何でタイミングよく無敵時間が切れた時にあたってくるんですか全く!!

「あはは~。じゃ、おつみょーん

「はーい、おつこんでーす♪」

ゲーム部の皆の間だけで使う挨拶をしてミオと別れて家に帰ります。

白上の家はちょっと遠いんですよね~、静かな場所なので周りに気を使う必要が無いのは良いですが学校との行き来が大変です。

帰りにケーキを買って漸く家に付きました。

「♪~」

鼻歌を歌いながらドアを開け、中に入ります。

「ただいま!白上が帰りましたよー!!」

一緒に住んでいる彼に向かって挨拶をします。掃除機で掃除をしてた彼は気付いて

『おかえり、フブキ』

其処には私と()()()()()()()()()()、そして私がかけたオマジナイを和服の胸元に覗かせる彼の姿がありました♪

靴を脱ぎ捨てて彼に飛びついて何時も通り頭を撫でて貰います。

はぁ~・・・幸せです♪

 

 

 

 

------------------

SIDE:光 『なんと名乗るべきなんだろう、白上?黒河?・・・なんでもいいか。このまま流されるまま生きれば良いんだから。』

 

朝、目が覚めて起きる。

隣を見ると()()()が俺に抱きつきながら寝てる。

・・・人のことを言えないが余り()()()()()を弄らないで欲しいんだがなぁ。

むず痒いし。。。

そう思いながら俺の耳を食べながら寝てるフブキの手から逃れてキッチンに向かう。

『・・・今日はお稲荷さんにするか。』

俺もこうなってからお稲荷さんが好きになったし・・・、俺の昼飯分にもなる。

そう思いながら弁当を作る。今日はどんな感想を言ってくれるか期待しながら。

『っうぐぐぐっっ!!』

俺は今、家から出て地面に倒れている。全身に激しい痛みが走り、悶え苦しみつつ前に進む。

『とどっけぇ・・・!』

俺は手を伸ばしソレに指を近づけ・・・

グシャ!!

 

 

 

 

無事今日の郵便物と新聞を取ることに成功する。

『はぁ・・・はぁ・・・、は~。。。』

フブキがかけてくれたオマジナイはちと判定が鈍いと言うか・・・尖すぎるというか・・・。

ポストが地味に家から離れてるせいで毎朝取るのも一苦労だ。

毎朝冷や汗と痛みに耐えながら取るのはキツイ。・・・制限を緩めてもらおうか。

そう思いながら、土で汚れた服を払いつつ家に戻る。

『ん~・・・。』

帰る途中で体を伸ばし、深呼吸をする。

前と住んでる場所と比べたら自然が豊富だ、何せ周りはほぼ()()()()()()()()()()

空気が美味しい。そう思うのは人をやめたからなのか環境のせいなのか・・・。

ま、どうでもいいか。

「ただいま!白上が帰りましたよー!」

そう言いながらフブキがほぼ飛びつく勢いでこっちに飛んでくるフブキ。

『おかえり』

そう言いながらフブキを受け止めながら何時も通り頭を撫でる。

「今日もちゃんと留守番できてましたか~?」

 

『出来てなかったらこうして撫でれてない。』

 

「えへへ・・・それもそうですね!」

何時も通りの質問をして俺もいつもどおりの回答をする。

顔を俺の胸元に擦り付けながら嬉しそうに顔を赤くするフブキが満足するまでそのまま撫で続けた。

・・・ところで、彼処にある紙の箱・・・アレなんなんだ?

「あう~・・・」

買ってきたのはケーキだったらしくフブキが飛びついてきた際に放り出したせいで形が崩れている。

『まぁまぁ・・・崩れてても美味しいんだし俺は良いよ』

 

「良くないですよ!今日は光君の誕生日じゃないですか!!」

ガバっと行き成り起き上がり反論するフブキ。

『ん~・・・俺は。』

仕方ないのでケーキをフォークで一口分切り取りフブキの口に突っ込む。

『誕生日とかそういうの関係なくこんな風に美味しい物を食べながら一緒にいれれば満足だぞ?』

「・・・むふぅぅう///」

照れながらそのまま沈黙していくフブキ。うん、やはりこういう時はこの対応が一番だな。

「・・・光さん」

 

『ん?』

 

「あ、あ~ん///」

『・・・珍しい。普段なら恥ずかしがって嫌がるのに』

 

「恥ずかしいに決まってるじゃないですかバカー!///言ったらもっと恥ずかしくなるじゃないですか!!」

と突っ込んでみたら口元に強引にケーキを突っ込まれる。

うん、やっぱり『フブキと一緒ならこれも良いな。』

そう言うとフブキはキャパオーバーしたらしく鼻を押さえながら失神した・・・。

言い過ぎたな。

その後ケーキを楽しみながらふと昼間の事を思い出しフブキに切り出す

『フブキ。お願いがあるんだけど』

「ん~?なんでふか??」

ケーキを食べながら返事をするフブキ。・・・行儀悪いぞ・・・。

っとそんな事は置いておいて

『このオマジナイをゆる』ダメです

 

「何でそんな事言うんですか??ここでの生活が嫌になったんですか?外に行く必要ないじゃないですか?欲しい物があれば私が買ってきますし重いものならネットで頼めばいいじゃないですか??」

 

「ねぇ・・・何でそんな事を言うんですか??」

フブキは急に威圧感を出しながら早口でそう言ってくる。

だが、予想してたので俺はもう一度正確に伝えるために言い直す

『そうじゃない。少し緩めてほしいんだよ。外してほしいわけじゃない』

 

「・・・本当ですか?」

 

『ホントホント、今のままだと荷物取りに行くのに激痛が走って大変なんだよ・・。』

 

「・・・分かりました!後で緩めますね」

なんとか分かってくれたらしくまた元の笑顔でケーキを食べ始める。

・・・しかし誕生日とはいえホールケーキは買い過ぎじゃないのか・・・?

「もう、びっくりしちゃいましたよ~。光さんが外に出たいから外してって言うのかと思いましたから♪」

???()()()()()()()()()()()()()・・・

『そんな事するわけ無いだろ?』

だって

『お前と一緒にここでずっと暮らすのが幸せじゃないか、この家でずっと二人きりで。そういったのはお前だろ?フブキ』

 

「・・・そうですね!白上ちょっと勘違いしちゃいましたよ!」

そう言うとフブキは隣の席に座って肩に頭を載せて甘えてくる。

「こうやって二人で一緒に暮らしてるのが幸せですもんね!」

その言葉に俺は無言で撫でることで答える。

尻尾を絡めようとフブキがしてきたのでソレに答えお互いの尻尾を絡ませる。

ん?人間である俺に何で尻尾があるかって?簡単だ。

フブキの血で俺は人間をやめて獣人に変異したからだよ。

尻尾の感覚とか耳と尻尾の敏感さに少し戸惑ったけど慣れれば良いもんだよ、よく音が聞こえる。

・・・うん、今日も幸せな一日だ。

 

 

 

 

 

 

 

------------------

ビターEND「二人だけの幸せ。」偽りの幸せの鳥かご

私達は二人一緒に居れればそれでいい。

そうすれば何を見たって気になりませんから!

例えこの先に破滅惨劇が有っても気にしない程お互いを見続ければ良いんですから♪

 

 

折れて無気力となった状態で、ヒロイン:白上フブキに立ち直る手伝いをして貰っている最中にフブキが病むとこのルートへ突入する。

このルートでの主人公は自分の幸せを相手と一緒に過ごす事。

ただソレだけが唯一の幸せと信じフブキの言う事に特に抵抗も示さず一緒にあり続ける。

こうなるとトラウマに立ち向かい克服することは不可能であり、そしてフブキが家とフブキの近く以外への移動をオマジナイ・・・呪いで制限するため文字通り彼女と暮らす事しか出来ない。

彼女はこれ以上彼に傷ついてほしく無い為彼を傷つける要因となる自分以外の者、外の出来事から遠ざけるため自分が住む家。

エルフの森の近くの山にある家に呪術で認識阻害と人払いの結界を張り、彼と一緒に過ごし続ける。

確かに幸せかもしれないが果たしてその幸せは本当の物なのだろうか?

主人公はフブキの言うことが幸せであると信じ、フブキは彼がこれ以上変わらないように閉じ込め続ける。

変わらないという事は彼が成長することが無いという事であるし、彼が変化しないようにフブキが閉じ込め続けるという事はある意味彼女好みの彼であって欲しいと言える行いである。

・・・もう一度言おう、コレが本当の幸せなのだろうか?byホロライブラバーズ攻略wiki




この先にあるものは停滞、共依存。そして彼女は何時しか学園へ行くことすらやめ彼と二人で家で暮らし始めるだろう・・・。
その時彼女の友人が姿を表したら・・・どうなるのでしょうか??

そしてwikiでも言ってますがこの行いはある意味フブキちゃんが作り上げた彼が絶対にこれ以上変わらないように作り上げた鳥かごです。
彼の幸せのためにと言ったそれは・・・本当に彼のための物となっているのでしょうかね?

まぁ、もしかしたらこのまま平穏な暮らしを続けて2~3年後に子狐ができてるかもしれないですね(๑╹ω╹๑ )


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本編
キャラクリ


どうもはじめましてとしたんと申します。
ホロライブの作品が増えてきましたのでその波に乗ることにしました。
駄文、読みにくい文等不満点がたくさんあるでしょうが見てくれる皆さまを満足させるものができるよう頑張ります!<(`・ω・´)


のんびりやっていく実況動画。始まりますよ!!

 

さて、今回やっていくゲームはようやく手に入ったこのゲーム「ホロライブラバーズ」です!

いや~初回生産版を買えなかったせいでアマ○ンで入荷されるのを攻略ウィキを見てずっとどんなキャラ作るかと考えながらずっと待ってたんですよね~…。

ようやく手に入って正直めっちゃウッキウッキです。

さて、無駄話は此処らへんにして早速キャラクリを始めていきます

 

先程も言った通りこのゲームが届くまで攻略wikiとにらめっこしてたので種族の違いやスキルなどはある程度知ってますしどんなキャラにするかも決まってます。

 

各種族の違い等は・・・wikiを見て把握してください()

自分言葉で説明するのが苦手で・・・

 

さて、肝心の主人公君の種族ですが人間です。

何故人間なのかというと初心者オススメとされていたのとバランス良く(またの名を器用貧乏)

能力値が定められてるので自分がやりたいプレイスタイルに合わせた能力に調整しやすいと思ったからです。

 

次は基礎スキルガチャ・・・ですが!

どうやら今日の朝アプデが来てキャラクリに調整が来たんですよね!

カスタムクリエイト機能の追加です!

その内容がどのようなものかといいますと基礎スキルなどを任意の物にしてスタート出来る様にする神アプデです。

 

ただし基礎スキルを全部同じにしたりするのは無理なので先駆者ニキのように敏捷3つ取りたい場合は従来のガチャ方式で3つ出るのを祈るしか無いそうです。

尚、今回のアプデで基礎スキルも結構な数追加されたので大分沼に成ってるそうです。(白目)

 

え~では今回習得する基礎スキルですが、こちらの3つです。

「敏捷」「居合」「限界突破」となります、一つずつ説明していきますね~

 

まずは「敏捷」文字通り素早さを上げてくれるスキルです。以上!

そして「居合」此方は攻撃技能を覚えるスキルですね、覚えるものは文字通り居合を習得します。

このゲームでは居合は主にカウンター等が充実してますが攻撃スキルはほぼ皆無です。

しかもそのスキルも覚えようと思ったらかなり居合を鍛える必要があります。

なので取る意味が無さそうに見えますが居合があれば敵から攻撃を受ける時にQTEが発生し、

成功すると居合でカウンターができるようになります。

しかも威力が速度と技量で増える上防御力を無視した攻撃をします。

なので白銀ノエルのように防御力が高い敵が居ても居合カウンターを食らわせれば防御無視の効果でゴリゴリHPを削れるんです!

しかもタイミングが厳しいですがカウンターした後にもQTEが発生しそれも成功させれば連続で居合カウンターを叩き込めます。

反射神経に自信がある人にはオススメのスキルだと思います!

え、私?ゲームが届くまでの間ずっとダク○でパリィの練習しながら反射神経鍛え続けたので大丈夫です。(白目)

まぁ、技量と素早さが上がればQTEの受付時間も長くなるらしいのでなんとかなるでしょう。

 

そして最後は「限界突破」

これは今回のアプデで一番注目を浴びているスキルですね、文字通り限界を越えることが出来ます。

と言っても能力値の上限突破と言う訳でもなく、肉体若しくは精神の限界を超えて行動するスキルです。

肉体の場合現在の能力値以上の力を発揮することが出来ますが、発動中はHPにダメージを喰らいます

わかりやすく言えば食いしばりですね~、デメリットとして限界を超えた負荷の分一定期間ステータスが下がるなどの反動がありますが食いしばりが取れると思えば安い物です。

それに・・・文字通り体が裂ける程無茶をしながらヒロインを守るというとても格好いい行動が出来るようになります・・・男なら取るしかねだろう!!

というわけで取ります

 

さて、これで基礎スキルは決定しましたが・・・今回のアプデでもう一つキャラクリに追加要素あるんですよね。

それが経歴システムです、TRPGとかでよくあるやつですねー。

これに関してはフレーバー程度にすることも出来ますがきっちり設定をすれば更に追加でスキルを取れます。

今回の場合は此方です

 

「燃え尽きた心」

何かしら志していた夢や物が有ったが何らかのアクシデントで心が折れてしまった。

トラウマ、非才能スキル、狂気による恩恵スキルを1つ設定する。覚醒イベントが起きるまでほとんどのことに無気力になる

はい、正直メッチャ重いですよ()この様にデメリットスキルなどトラウマを抱える代わりに追加で恩恵となるスキルを取ることが出来ます。

しかも経歴を設定してゲームを始めるとその経歴に合わせたムービーがOP前に流れ自キャラがどんな過去だったのかを具体的に見せてくるという力の入れよう。

頭おかしいのでは?(褒め言葉)ちなみにこれ以外にも色々と重い経歴が設定出来ます。何なら攻略ヒロインと開始時点でお互いに依存してすっごいどろどろとした状態で開始するものも有るそうです・・・。

やっぱ頭おかしいわ(褒め言葉)

 

トラウマ「報われぬ努力、期待されない事、無関心」

どれだけ頑張っても貴方は親からの期待に答えることは叶わなかった。そしてその果には親からの愛も知らぬまま見捨てられた。それ故に誰にも期待されないことや誰からも思われないことに恐怖を抱くどうか忘れないでくれ

 

非才能スキル「才能なき肉体」

その体に才能というものはない、狂気を持って一つのことを努力し続けなければどんな技術も一人前以上に収めることが出来ない

 

 

狂気による恩恵「狂った努力

何であろうとも妥協せずに集中し学習する、肉体的技能であろうと知識的技能であろうと素早く学習し己の物とする

 

と言った感じでトラウマとスキルの設定完了です!

「才能なき肉体」で肉体的スキルの伸びがその技能での一人前程度で伸びが極端に悪くなりますが恩恵スキル「狂った努力」でスキルの成長に加速をかけて頑張ればクリアまでに何個かのスキルを極めれるレベルにします。

ちなみにこういうブースト系スキルなしに「才能なき肉体」で肉体的スキル極めようとすると運が良ければ1個極めれるかどうかだそうです。

やっぱ才能の有無が大事なんですねぇ・・・()

あ、「狂った努力」による成長ブーストは「料理上手」「魔法」等といった知識が主なスキルの習得にも掛かります。

なので魔法や、妖術等を極めて自分は動かず指パッチンするだけで大型魔法を連発するプレイもできるそうです(肉体に才能がないだけで知識は別ってことなんでしょうね多分)

 

 

まぁ、今回は居合を極めつつ全部のスキルに少し手を出して行こうと思います、そして最終的にはいろいろな技や魔法などを使いこなし相手によって使い分けるキャラにしたいですねぇ・・・まぁ運次第ですが。

さて、最後にようやくキャラの名前を決めていきます。

もちろん「ホモ」!と言いたいですが私はRTA走者ではなく普通の実況者。ランダムボタン押して適当に良さそうな物にします

「黒川 光」

うん、普通ですね!・・・黒い・・・素早い・・・そして光る・・・あ(察し)

ま、まぁ台所によくいる黒い悪魔とは関係は全然ありませんね!

さて、いちばん重要な攻略ヒロインは・・・「白上フブキ」ちゃんです!何でかって?私の推しだからです!私の推しだからです!!(大事なことだから2度言いました)

まぁ、個人一人を攻略対象には出来ないのでフブキちゃんには幼馴染設定をして攻略対象には「ゲーマーズ」を選択します。

え?フブキちゃんなら1期生でも行けるだろって??私がケモミミストだからです!!!

フブキちゃん狙いつつもあわよくばミオしゃやおかころコンビのケモミミ尻尾をモフりたいです。そして顔が真っ赤になるまで触り続けたい・・・グヘヘ

 

さて、これで設定が終わりましたしいよいよゲームスタートです。

キリが良いので本日は此処まで、次回からは入学1ヶ月前からの育成から始めていきます




長々と色々語ったのに未だ本編は始まりません()
多分次は主人公の経歴ムービーを悪夢として見る話を挟んでからゲームスタートになると思います。飽き性な上筆を持って書こうとするとやる気が無くなる病気持ちなので続けれるかは分かりませんがホロライブ成分の自己補充のため頑張っていこうと思います


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OP前の経歴ムービー

運営様からの警告によりほぼ書き直し、前とは完全に別物となっております。
あいも変わらず思い過去で有るためご注意を。




「親に期待される、それはどんな子でも幼少期に1度は起こること。けどその期待に答えられるかは誰も答えることは出来ない。」

------------------

幼少期 「コレをやれば褒めてくれるんだよね??なら頑張るよ!」

幼少期の記憶と聞けばなんと答えるだろうか?

何かをして褒められた記憶?怪我してたな~という記憶?まぁ、皆はそういうのだろうね

俺はそんなのは一切無かったよ。

俺が覚えてる記憶は俺のことを見下ろす両親の姿で、

「コレで一流の私達に相応しい子供が出来た・・さぁ、光。一流になるために勉強を始めようか」

 

その言葉と同時に渡された勉強の為の道具。

それだけ。

他になにかしようと思えば直ぐに怒られていた。

「お前は一流になる人間だ!私達がそれに必要なものをすべて教える!だからそれ以外何も見るな!!」

 

そう言われてなにかしようとして直ぐに止められる事ばかり記憶に残ってる。

学校で白髪の可愛い尻尾と耳を持った娘がいたからその子と仲良くしようとしたら

「あんな者達と関わるな!!」

 

って言われて絶対に話さないように言われた。・・・なんでなんだろう。

 

------------------

小学期 「うん・・・・うん・・・わかった。そうするよ。父さん母さん。」「そうすることが正しいんだよね?一流になるんだね。」

 

一流、一流、一流・・・何度その言葉を聞いたかな。

「一流の人間になるのだから確りと食事のマナーを覚えなさい」「一流なのだからこの程度の教養は持て」「私の息子で一流の剣士になるのだから私の使う居合いを確り使えるようになりなさい。」

 

そんな風に常になんでも指図されてた。話す友人も、夏休みにやる課題も、家での過ごし方も。

けど俺はソレが当たり前で、普通だと思ってたから気にもせずそれをこなし続けた、子供だから、一流の両親の子供だからそれに相応しい子供にならないといけない、そう教えられ続けたから。

テストで100点を取れなければ叩かれて怒られて「何で失敗したの!?貴方は一流の子供なのよ!?コレぐらい出来て当然よ!!」なんて叫ばれたな。

それを聞いて次こそはって勉強に取り組んで100点を取ったら「一流だからコレが普通なのよ。」そう言われてテストを返された。

その対応に何かを感じたけど感情をすぐ表に出すのは一流ではないからそのまま黙って部屋に戻った。

何で褒められないんだだろう。部屋に戻った俺はそう思った。学校の友達はテストの結果が良いと親に褒めてもらえると嬉しそうに言っていた。

そんなに嬉しい物なら自分も受けてみたかった。けど、何時もと違って怒られなかっただけで特に何も言われなかった。

・・・コレが褒めるってことなのかな??何がそんなに嬉しいんだろうな…。

両親との約束を破ってちょくちょく交流を取っているあの白い狐の女の子の事を思い出す。

意外と俺の家の近くの子で余り人と話してる所を見てないからよく話してる。

あの娘と話してるのを見られたら怒られるからほんとにこっそりとだけど。

何で話すんだろうって思うけどついつい話しかけてしまう、何だか寂しそうにしてるから。

そんな事を考えてたら何時の間にか時間が過ぎて。

父に言われた居合い。その稽古の時間が来てるのに気付いて俺は急いで父の待つ修練場に向かった

父が修練場で待っていて無言で木刀を構える。

自分もそれに習って木刀を構えて父と同じ動きを繰り返しその動きを体に覚えさせる。

何度も何度も繰り返して少しでもズレていれば叱られてそれを何度も繰り返して一流に近づけていく。

・・・一流になれば父にも褒められるんだろうか?

------------------

中学期 「父さん母さん、俺将来の夢って・・え?・・・一流になって二人の跡を継ぐ。そうすれば良いんだね分かった。」

 

ウトウトと春の日差しを浴びて眠りに沈みかけていた意識を覚醒させる。

こんな事で寝ていたら一流には成れない。

只でさえここ最近はよく怒られるんだから。

ここ最近は本当に忙しい、色々と習い事をすることになったから。花道、書道、ヴァオリン・・・。

色々と指定されるけど一流になるために必要なことだから、然りと学んで身につけて一流に近づく。

マナー、話し方、歩き方。そういうのも完璧にこなせるようになった時父と母は「コレで一流に近づいた」そう言ってくれた。

これからもこう続けていけば一流に慣れて・・・褒められるんだ。

今までの分沢山。

そう思いながら勉強してるとチャイムが鳴って休み時間になる。そして俺は両親に言われた友達と話す。

皆それぞれ家は名家らしい、何十年も続く呉服屋さんだったり茶道の家だったり・・・。

一流の人間はこういう人としか友達になるなって言われたから。

・・・あの白い狐の子はそう考えると何なんだろう。結局今でもこっそり話してる俺たちの関係は何なんだろう・・・。

そう考えながらこっそりあの子のカバンに何時のように手紙を入れて皆と一緒に外に出る、今日は何を頼めば良いんだっけ・・・。

そんな事思いながら食堂に行った。

ある日将来の夢について書きなさいって先生に言われて紙を渡された。

夢?夢ってなんなんだ??疑問に思って先生に聞けば「将来になりたいもの」って言われた。

・・・俺は一体何なんだろう・・・。

警察官、運転手、レーサー・・・、周りの皆は嬉しそうにそんな夢について話してたけど俺は何も書けなかった。

一流になる・・・そうなるように生きてきたけど。一流って何だっけ・・・??

一流の夢と考えて・・・イメージしてみようとしたけど、何も浮かんでこなかった。

------------------

受験期 「うん、此処に受かってあの高校に行けば良いんだよね、そしてあの大学に受かれば良いんだよね」

 

「分かってる分かってるよ。そうすれば一流に成れるんだよね?・・・まだまだスタートライン??・・・そうなんだ」

 

一流って程遠い。

俺はそう思いながら勉強する。高校受験、それに俺は挑む時が来てる。

俺が父さんたちに行きなさいと言われた高校は此処らへんで一番難しい所らしい。

周りの友人に聞いたら皆も其処に行くらしい。

だから、俺もその高校に行かないといけない・・・。

因みに昔からずっと話してる白い狐の子はホロライブ学園っていう所に行くらしい。

俺が行こうとしてる高校を話したらすごくびっくりされた。

「自分にはとても無理です~・・・」って言ってたけど「でも其処に行こうと思うなんて凄いんですね!一体将来は何になりたいんですか??」

 

それに対して俺は「一流になるには必要な事だから・・・そうしろって言われてるから・・・。」

将来は何になりたいって言われてそれに答えれないから話を無理やり切って会話を終わらせて彼女から離れていく。

・・・けど、どこかで俺はちょっと疑問に思ってた。何時までコレは続くんだろうって 

一流には、一流には・・・そう言って色々教えられてきたけどそれに終わりは無い。終わっても次がやってくる。

父さんの居合いも・・・そして此処最近の父さんは顔が怖い。

どうやら俺の学習が遅いのが気に入らないらしい。

もっと確りと練習をしろ!一流になれなくても良いのか!?

 

父さんにはそう叱られた…。これ以上しっかりってどうすれば良いんだ?でも、口には出さない。出してしまえば弱音を吐くなと怒られるから。

 

 

一流になれなかったら・・・どうなるんだろう。

ふと、そう考えて。物凄く怖くて・・・震えた。

歯がガチガチとぶつかって涙がでて、止まらなくて只々怖くて・・・。

一流とはとても言えない姿をしている自分がもっと嫌だった

------------------

決別 「俺って・・・物だったのかな。」

 

そして合格発表の日。

俺は父さんに連れられて発表会場に向かった。

車内は厳しい顔をした父さんと一緒で、今にも怒りそうな顔をしていた。

・・・何がそんなに気に食わないんだろう。

俺はそう思いつつも何も言わず。ただ、座り続けてた。

会場について、俺達は合格発表を見てた。

右から端へず~っと視線を映していく、・・・無い。

見落としたかな?そう思ってもう一度見直しても俺の番号はない。

何で??何で無いんだ??そう思ってると父さんは

「・・・とうとう、ボロが出たか・・・これ以上は無駄だな」

 

とそういった。

「え・・・?」

 

「事実を言ったまでだ、光」

 

そう言って父さんは車に乗って俺を置いていこうとする。

「え、と。父さん!?」

俺はまだ乗ってないのに走り出した車から父さんは「お前は歩いて帰れ。そしてその道中でどうしてこうなったかを考えておけ。」とゴミを見るような目で此方を見ながらそう言い放った。

・・・俺は、只言われた通り考えながら歩いて家に帰った。けども何一つ考えなんて浮かんでこなかった。

 

 

家に帰った俺は父さんと母さんに呼び出された。

おとなしくついていくとリビングにはある書類が届いてた。

それは・・・俺がこっそりと併願で受けた高校。【ホロライブ学園】の合格書類だった。

そしてその隣には俺の通帳とハンコ、そして・・・。

絶縁書と書かれた紙とペンがそこにあった

「なに・・・コレ??」

 

俺には理解できなかった、いや合格書類が有るのはいい。

だけど他に用意されたものが理解できなかった。特に最後のもの【絶縁書】に

「・・・見てわからないのか、やはりお前は失敗作だったか。」

 

「・・え??」

 

「文字通りのことだ光、お前は失敗作だ・・・。高い金を出してやったのに失敗作とは・・・」

 

そう言いながら俺の生まれについて言い始めた。

俺はどうやらアニメとかで言うようなデザイナーチャイルド、遺伝子情報其の物を弄って生まれた子供らしい。

但し俺は失敗作・・・父さんと母さんが言うには望んだ注文とは俺は全然違うらしい。

一流に相応しい肉体、明晰な頭脳、何でも覚えすぐに理解する学習能力。

一流の名家の子供として相応しい要素を持った子供。

けど俺はどれも持っていなかった、居合いは親父にも言われてた通り全く成長できなくなったし、学習能力も高いとは言えない、勉強も・・・さっきの現場で証明してしまった。

「お前は私達の子供ではない、私達の子供は今度来る子だ。」

 

「お前の処分に困っていたが・・・フン。こっそりこんな物を受けていたとはな・・・。身の程を知っていたようじゃないか。」

 

そう言いながら俺のホロライブ学園の合格書類を見せる。

・・・ホロライブ学園の偏差値はそこそこ・・・まぁ、世間一般から見れば普通の所だ。

「ここから離れていて、凡人共が通う学校・・・お前には相応しいな」

 

「と、とうさ」「私はお前の父ではない!」

 

「先程も言ったがお前は私の息子でもなんでも無い!!お前のような失敗作が私の息子を名乗るんじゃない!!」

 

そういう父さんの気迫に押され俺は座り込んだ・・・そして何よりも父さんの言葉が胸に刺さった

じゃあ・・・俺は何なんだ・・・??

「・・・さて、話を戻そう・・・この通帳には高校生活に困らない程度に金を入れておいた。但しこの金を使うには条件がある」

 

「それはこの絶縁状にサインをし私達の子供ではないと言う意志をしっかりと示すことだ。そうすればそこに入ってる金はお前の好きにすればいい。」

 

「え・・・・は・・・・??」

 

分からない分かりたくない、この言葉の意味を、何を言ってるのかを。

「ほれ、さっさとサインをせんか。サインをしなければその金無しに家から放り出すぞ・・・?」

 

ペンを放り投げる父さん・・・その目は汚物を見る目で・・・俺を睨んでいる。

「なん・・で・・おれ・・・がんばって・・・・・」

 

「どれだけ頑張ろうが結果が出なければ意味がない、一流でなければ意味がない、一流でない子供なぞいらんのだよ、私達が欲しいのは一流の子供だ。

 

さっさと書け。そう言われた俺は・・・いつの間にかソレにサインをして。

数少ない荷物とともに学園近くの今後俺が暮らす家まで車で送り出された、車の中で振り返った父さんたちの顔は・・・。

大きなゴミを捨てて清々したと言う顔で・・・本当に俺は物・・・いや、ゴミでしか無いと思っている姿だった

それを見て俺は座席にもたれかかって・・・吐き気がして・・・気持ち悪くて・・・何より・・・

自分が何なのか分からなかった

------------------

「ただ、両親から言われたとおりにして来た。ずっと努力してきた。一流になるために努力をし続けたのに何故失望されて、俺は要らないと言われるんだろう。・・・俺は一体何なんだろうか。あれほど成ろうとしてた一流ってなんなんだろう。」

 




はい。前回と違って親族に一人足りとも救いが無いです。
因みにフブキちゃんとの交流を立たせようとしたのには両親が多種族に偏見を持っていたためです。
この光くんは最後の話の後引っ越した家周辺をウロウロしてる所を偶然同じ時期に引っ越してきてたフブキちゃんに発見され、そこから支えられつつ距離を詰められた感じです。
こっちの世界線では自分の存在する意味があるのか??と言うレベルで悩み混んでます。
そしてフブキちゃんは前回の世界線と違って周りに友人がいた事が無いですね。
光くんが友人でした(ある意味光くんもですが・・。)
そして両親からの狂育(誤字にあらず)によって更に一般常識から離れてます・・・。
自由に道を選び歩くことが漸く出来る事になりますが果たしてその先に何を見るのでしょうか?


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OP前の経歴ムービー  白上視点

現行版に合わせたフブキちゃん視点です。
修正前と比べたら接点が少ないので中身は前のより薄めです。

3/6書いていなかった部分を追加。

フブキちゃんは人との関わりが本当に無かったのと自覚もしていなかった初恋で盲目になっていて普通なら気づけたかもしれない事に気付けませんでした。

・・・因みにこの後光君の実家は没落したらしいですよ?
何ででしょうねぇ・・・あえて言うなら人の人生を無茶苦茶にし続けたツケが一気に返す羽目になったんじゃないですかねぇ??







「私は何で助けられなかったのでしょうか。その苦しみを叫ぶ声を一番間近で聞くことが出来たのに何故その声を聞くことが出来なかったんでしょうか。」

------------------

幼少期 「どうして皆そんな目で私を見るの??狐のお耳と尻尾があるから?ソレだけで仲間外れにされるの・・・?」

 

私が小さい頃のことで覚えてることは・・・差別でしょうか・・・?

大人も子供も皆私のことを蔑む目線で見てきて・・・後から知りましたけどこの場所は人間至上主義者の集まる街だったみたいです。

お父さん達から学校に行く前に「フブキ、これから沢山の嫌な目に遭うかもしれないけど・・・大きくなればここから抜け出せるから・・・我慢するんだよ?」

 

「そしてもし・・・もし、嫌なことをして来ない人が居たらその人を頼りにして・・・助けになってあげなさい。」

 

「この街じゃあそういう人は希少だから・・・。」

 

こんな事言われて最初は何のことだか分からなかったです。でも学校に行ってその言葉の意味が良く分かりました。

入学式から周りから向けられる嫌な視線・・・、ヒソヒソと囁かれる悪口。

耐えられなくてお耳を塞いでしゃがみ込みたくなって。

目も耳も塞いで何もかも聞きたくも見たくないって思ってたら

『気分悪そうだけど大丈夫?お医者さんに見てもらう??』

 

そんな声が聞こえてきて、顔を上げたら其処には悪意も何もなくて、只当たり前の様に私のことを心配してくれる人が居ました。

『わ~・・・お耳があるんだね!何の耳??猫??』

 

「き、狐です・・・。」

 

その時の私は周りからの視線が怖くて、彼もまた同じ様な視線を向けてくるんだろうなって思いながら答えました。

『狐か~・・・白い髪と合って可愛いね!』

 

「へ・・・?」

 

純粋な笑顔で言われる、その言葉が一瞬理解できませんでした。

『あ、気分悪いんだっけ??お医者さんがいる部屋なら確か・・・』

 

ガツンッ!

そう言って私の手を掴んで案内しようとしてくれた彼はそのお父さんらしき人に拳骨を落とされました。

『いったぁ!?父さん!いきなり痛いじゃん!!』

 

「この・・・バカ息子が!!」

 

そう言ってもう一度拳骨を落としてお父さんらしき人はお説教をしながら彼を引っ張って行きました。

「獣人と仲良くやろうなんて何を考えとるんだ・・・!」

 

『いや、だって。泣きそうだったんだもんあの子!!それに尻尾とか可愛かったし・・・。』

 

「そんなもん、猫と犬で十分だ!!・・・お前には他の種族が如何に愚かで汚らわしいかを確りと教え込むのを忘れていたようだ。」

 

『イテテテテ!!耳取れる!!後犬と猫とは絶対違う触り心地だよあれ!!

 

「黙れ!家に帰ったら父さんと二人でじっくりと勉強だ!!・・・全く一流の子供だと言うのに前途多難だ・・・っ!」

 

そう言いながら耳を引っ張られていった彼は怒られながらもこっそりこっちを見てバイバイ。と手を降って挨拶をして人混みに消えていきました。

それが彼・・・光くんとの初めての出会いですね。

------------------

小学期 「皆が仲間外れにしてくる中で唯一話しかけてくれたお友達。」

 

入学式から暫く立っても、やっぱり誰も話しかけてくれなくて、話しても無視されて。

避けられる毎日でした。

だけど光くんだけは余り人目につく場所では話してくれませんが私相手にもちゃんと対応してくれました。

学校でペアを組んだりする時も進んで一緒に組んでくれたりしてくれましたね。

放課後も家が近くだったので余り人目につかない秘密基地みたいな場所を見つけて其処で日が暮れるまでお話したりおままごとしたり・・・色々と遊んでましたね。

けどそんな光くんも悩みが有るみたいで100点のテストを取った次の日に話しかけようとしたら何だか悩んでるような顔をしてました。

話しかけようとしてた私に気付いて直ぐに悩み顔から笑顔で話しかけたので余り気にしてませんでしたが・・・。

それを気にしていれば少しは変わったのかな?

------------------

中学期 「彼が本当の意味で悩み始めた時期。でも私は寂しさを紛らわすことに夢中で気付けなかった。」

 

中学生になると流石に学校でこっそりと会うのは難しいのでこの時期からはお手紙で色々とお話してましたね。

下駄箱に手紙を入れたり机にかけてあるカバンにこっそり入れたり。

今考えるとアニメとかでやってることですね。コレが本当にそういう物だったらどれだけ良かったんだろう・・・。

この頃になると少し彼が他の人と違うなってことが分かってきました。

周りと比べると明らかに姿勢や歩き方がキレイだし人と話す時も礼儀正しい話し方で話してました。

けどそういうのは私の前だけでは辞めてたんです。疑問に思って聞いてみたら少し悩んだ後『楽だから・・?』

 

そう言われて少しムッと来て「そ~ですか。白上の前ではそういうのやらなくても良いんですか~。」

 

ってからかったら焦りながら詳しく教えてくれましたね。

『違う違う!下に見てるとかそういうのじゃない!何だろ・・・学校で親に友達になりなさいって言われた人は・・・なんか本当の意味で自分を出せないんだよね。』

 

『そういうのは駄目だって言われるし・・・ただフブキはそういう学校での友達とは違って・・・なにか特別なんだよね。だからこんな風に話せるし・・・。』

 

私との関係は他と違って特別って言われて何故か嬉しくなって、「しょうがないですね~、そういうことなら許しますよ♪」

 

そう言って私は彼の隣りに座って何時ものように一杯話したりして過ごしてましたね。

ずっとこんな風に過ごせれば良いなって思ってました。

 

彼が夢とは一体なんだろうと悩んでるなんて全く思ってませんでした。

------------------

受験期 「君がとても難しい高校に行くって聞いて私は目の前が真っ暗になった様な気がしました。」

 

受験の時期になって高校は個人個人で好きな所に行くって知って私は凄く不安になりました。

今までずっと光くんと居たから、彼が居ないという事を考えたことがなかったから。

だから受験のことを知らされた時はビックリして、離れ離れになっちゃうのかなって思って何処に受けるかを光くんに聞いたんです。

○×高校。

其処は此処らへんで一番難しい高校で、私なんかがとても行けるような場所じゃありませんでした。

もう。コレで会えなくなるのかなって思ったらとても心が苦しくなりましたけど、光君がより良い未来のためにそこに行くのなら止める権利は私にはありません。

だから私は笑顔で「でも其処に行こうと思うなんて凄いんですね!一体将来は何になりたいんですか??」って、聞いたんです。

そんな難しい所に行って何がしたいのか気になったから。

でも彼は、無言で長い間考え込んで、悩むようにしながら『一流になるには必要な事だから・・・そうしろって言われてるから・・・。』

と答えてくれました、けどその顔には【やりたいからやる】というやる気の様な物が見えませんでした。

その後、彼は無理やり話を切って話を終わらせようとしたので私は、自分が行こうと思っているホロライブ学園のパンフレットを彼にあげました。

もしかしたら興味を持ってくれるかもしれない、一緒に行ってくれるかもしれない。

そんな淡い期待を込めてそれを渡して別れました。

 

「受験会場で貴方の姿を見た時はとても嬉しかったです。そして出来るならこっちの高校に来てほしいって祈ってました。」

 

「そうなったら彼はどれだけ傷つくことになるかなんて考えもせずに・・・。」

 

------------------

決別  「いつものようにあの場所で君を待って・・・どれだけ待っても君は来なくて・・・」

 

私はホロライブ学園からの合格書類を貰って、一先ず高校は決まった事に安心してました。

お父さん達も「コレでフブキはこんな場所から抜け出せる」って泣きながら喜んでくれました。

だけど、私は光君が結局何処に行くのかが気になって、ずっと何時もの場所で彼が話に来るのを待ってました。

でも何時までも待っていても彼が来ることが無くて、とうとう学園での生活のために引っ越す日が来ても彼は来なくて。

きっと志望してた○×高校に合格して、別れの挨拶が辛いから来ないんだと思ってました。

でも、それでも別れの挨拶はしたかったから来てくれなかったのはショックでした。

それから引っ越した先で荷解きしながら少しずつ生活必需品を買いに街に行った時にふと見慣れた後ろ姿を見ました、前と違って()()になってるけど何度もみたその後姿を見間違えることは在りえませんでした。

だから大急ぎで追いかけて声をかけました。

声に気付いて振り向いた光君の顔は見たこと無いくらい暗い顔で、今まで見たことが無い位酷い顔でした。

「ひ、光さん??」

 

余りの変わりように驚いていると彼はこういったんです。

『・・・白上・・・俺ってなんなんだろ??』

 

何時もフブキと言ってくれたのに名字で呼んで、自分が何なんだろうって言って。

『・・・俺は何のために努力してきたんだろう。何のために一流になろうとしたんだろう。何のために・・・何のために俺は頑張ってたんだ??俺は何のために父さんと母さんの言うとおりに生きてきたんだ??』

 

『教えてくれ・・・俺は・・・俺は・・・』

 

『物でしか・・・失敗作・・・ゴミでしか無いのか??』

 

今にも壊れそうなほど弱ってて、道に迷った子供のようにそんな事ばかり言い続けてました。

それから私は彼を一度私の家に招いて事情を聞いて。彼がどんな事を強いられてきたのかを初めて知って。

その努力が報われることが無かった事が悲しくて。

そんな事になってるのに全然気づけなかった自分がとても嫌でした。

 

 

「結局私は助けて貰うことばかりで助けることを考えようともしていなかったんです。」




白上家が差別されてるのに引っ越ししなかった理由としては妖術等を扱う為の霊脈が近場では住んでる場所ぐらいにしか無かったので引っ越せなかったのと先祖代々の物等があるので簡単に移動できないと言う事情があります。
なので子育てに向いてない環境だと分かっていながらフブキちゃんを育てる必要が在りました。
・・・何気にこっちの方もハードモードになってるな。

これだけ親しいのにゲーム開始時での光君の独白で幼馴染らしいと言っているのは親しさの度合いが光の中では【他人、知人、友人】ぐらいでしか分けてないので幼馴染ってどういう立ち位置なんだ・・・?って本人が思ってるからです。

因みにこの受験期の時に渡した学校紹介のテキストとかでホロライブ学園に興味を持ったのである意味フブキちゃんファインプレー。(多種族受け入れ中と言う言葉と獣人の生徒とかが写ってる写真が決め手になったらしい)
・・・但し専願で本来の高校に行ってたら合格してました、光君。
ですがその先に有るのは結局両親の道具としての生き方しか無いので光君本人の意志で行ったホロライブ学園への入学志望は文字通り彼が初めて自分で考えて自分で道を選択するきっかけとなってます。
なのでホロライブ学園のこと紹介したのは結構正解。


偶然ですけど光くんもフブキちゃんも決別の時期にどちらも何かと決別してるんですよね。光君は【親の道具としての自分、レールの敷かれた人生を只々生きる人生】
フブキちゃんは【光くんに助けてもらうだけの今までの自分、周りが全部敵だから周りと距離をとって自分の殻に籠もるだけの生き方】
それぞれそれと決別して昔とは違う生き方をする必要になってます。
コレはガチで予想外です( ̄Д ̄;;
この世界だとフブキちゃんも何かしら成長をするかもしれないですねぇ。


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入学前 

文字通り心にダイレクトアタックしてきそうなお話の後にようやく本編が始まります・・・こっから頑張って主人公くんには幸せな日常を過ごしてほしいものです・・・。


>>・・・嫌な夢を見た。そう思いながら貴方は目を覚ます。

思い出したくもない過去の・・・あの人達の(両親の)息子だと思い込んでいた時の夢だ

 

>>夢のせいか何時もより早く置きてしまったようだ、そう思いながら目覚まし時計のアラームをならないように解除しながら起きる

そして寝癖がついた()()を手で直す。

 

>>あいつが来るまでどうしようか・・・。

 

え~はい・・・。なんかメッチャ重い経歴だったんですけど!?

後設定した時黒髪にしたのに何で白髪になってんの!?

組んだの私ですけどあんなガチでやばいムービー流れるとは思いませんでしたよ。。。

ぶっちゃけ下手な映画より数字取れますよ、あれだけで。

後多分ですけどちらほら映ってた白いケモミミっ子てもしかしなくてもフブ・・いや、やめておきましょう。

このゲームトラウマのムービーにはホロライブの皆は出ないって言ってますしね!!勘違いでしょう!!(※経歴ムービーに出てくるとは言ってない)

 

えーと。ちょっと技能確認を・・・・・・・

ふむ。経歴が反映されたせいかステータスが微妙に増えてますね、と言っても誤差程度ですが。

・・・ん?デバフ欄になんか増えてる

重度のストレス:過度のストレスにより髪が白髪しか生えてこなくなる

 

更に追い打ち入ってるうううう!?

い、いやまだ髪の色が変わるぐらいならセーフ!!ぶっちゃけこの世界なら髪の色が変化しても誰も気にしないでしょうからね!

 

家族構成は・・・・うん・・・まぁ、一人ですね・・・。というか名字ムービー中のものとは変わってますね・・・。

 

・・・さて、自由行動ができそうですがどうやら誰かが来る約束か何かをしてるみたいですね。

本来なら走るなりトレーニングなりして入学式にあるバトルロワイヤルに備えてステータスを育てて置きたかったのですが此処は予定変更。

お料理でも作って訪ねてくる子を歓迎してあげましょう。

 

>>料理を作っておく

料理でも作っておこう。・・・あいつが好きな茶葉は残ってただろうか?

無かったら雪見だいふくでもあげるか。

そう思いながら冷蔵庫をあさり料理を作っていく

>>うん、いい感じに出来ただろう。焼き鮭、味噌汁、白いご飯、そしてたくあん。完璧な朝食だ。

そう思っているとインターホンが鳴る、どうやら丁度来たようだ。

エプロンを外しながら玄関へと向かう。

 

お茶・・・雪見だいふく・・・え、これはまさか・・・?

 

>>玄関を開けるとそこには白い髪、キツネの耳と尻尾(ただし先っぽだけ黒い)

俺の昔からの幼馴染・・・らしい「白上フブキ」がいた。

 

キター!!フブキちゃんです!!イヤッッホォォォオオォオウ!!!!

(しばらく絶叫し喜びの舞)

 

えー、大変失礼しました。動画見ててもやはり実際に立ち絵見てしまうとつい興奮してしまって・・・。次回からは抑え気味でやろうと思います。

はい、ゲームの方に戻しますがどうやら約束してたのはある程度察してましたがフブキちゃんと約束してたようですね。

初期に遭遇や会う約束をしているキャラは基本攻略対象からランダムなのですが今回は幼馴染補正も有ってかフブキちゃんを一発でぶち当てました。

初回プレイからこれは幸先良いですねぇ!これはフブキちゃんルートを完走せよ!という神の意志なのでしょう!!

 

>>『おはよう、白上』

 

「あ、おはようございます。光さん!」

 

挨拶をすると元気に返事を返してくる

「む~・・・幼馴染なんですからフブキで良いって言ってるじゃないですか~」

 

と不満げに頬を膨らませながら抗議してくる

▶『・・・別に名字でもいいだろ。』

『・・・わかったよ、フブキ』

 

ふむ、主人公のほうが距離をとってる感じですが見た感じフブキちゃん側の好感度は高そうですね。

とりあえず更に好感度稼ぐために安牌な選択肢を

 

▶『・・・わかったよ、フブキ』

 

此処最近毎回名字で呼ぶ度にこの問答が起きてた俺は折れて仕方なく下の名前で呼んだ。

するとフブキは驚いた顔で此方を見つめている

「も、もう一度言ってくれませんか?」

 

顔を赤くして何故か興奮したようで尻尾をブンブン振りながらそう言ってくる

『・・・フブキ』

 

「っっ~~~」

 

そうすると鼻を押さえながらしゃがみ込む一体どうしたんだろうか?

 

フー!!恥ずかしそうにしながら顔を赤く染めたフブキちゃんメッチャ可愛いですねぇ!!

そして嬉しさと興奮のあまり鼻血を出しそうになってるようですね!!

主人公からは見えませんが目をグルグルさせながら鼻を押さえるフブキちゃんのCGが出てます!

いやぁ~・・・開始数分で素晴らしいものが見れますねぇ!!え?経歴ムービー?あれはカウント外で()

 

>>少しそのままで放置してると落ち着いたのか顔を赤くしながらも立ち上がり此方を向く

「す、すこーし恥ずかしいところお見せしちゃいましたが白上もう大丈夫ですよ!」ドヤ顔

 

顔を赤くしながら言っても説得力が無い気がするが突っ込むのも面倒なので無視することにする

『飯、食べる?』

 

「ふぇ?」

 

飯に誘うとドヤ顔が速攻で崩れ虚を突かれた表情になる。

『いや、朝飯作ったんだけど・・・。食べる?』

 

もう一度ご飯に誘うとまたまた顔を赤くしながらフブキは大興奮し

「食べます食べます!!幾らでも食べますよ!!というかお金払ってでも食べたいですよ!!!」

 

とものすごい勢いで喋ってきた。

そんなに腹減ってたんだろうか?そう疑問に思いながらフブキと一緒に御飯を食べる。

御飯のお供はフブキの好きなホロ茶だ。ぎりぎり残っていた茶葉全部を使いお茶を入れる

そして俺はのんびりと、そしてフブキは大興奮(尻尾が全然止まらず荒ぶり続けていた。)しながら朝食を食べた。

 

ん~~~っ!!甘い!!そして狙ったかのような鈍感系な反応!!

光くんも罪づくりだねぇ!?というかどう考えてもフブキちゃんの好感度高いですよねこれ?

いくらなんでも高すぎでは・・・

嫌、でも一緒に御飯を食べるスチルが見れたので満足ですよ!!

見てくださいよ満面の笑みを浮かべながら食べるフブキちゃんの顔を!

これだけで自分3杯はご飯行けますねぇ!

お?というか今気づきましたがさり気なく【料理上手】を習得してますよ?

まさか一回料理しただけで習得するとは・・・もしやこれ経歴イベント最後の大暴れから何らかの影響で料理をし続けたんでしょうか?

とと、最初の方で大暴れしたせいで尺が大変な事に・・・キリもいいのでご飯を食べるフブキちゃんを映しながら今回は此処までとさせていただきます!

では、またの機会を!




ほぼ実況者(作者)の心の叫びで終わったような気がします・・()
ちなみにフブキちゃん好感度高すぎない?って思うかもしれませんがこれにもキチンと理由があります。
まぁ、半分くらいは昔からの幼馴染み&唯一の友達と言う理由もありますが
正直これでいいのか?と思いながら書いております。
こんな感じの駄文が続きますがよろしければぜひとも今後も見ていってください!


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入学前2

大体週1と言っておきながら素早く次話投稿です。
そして評価が赤い!有難うございます!!
これからも頑張って皆様を楽しませるお話を紡ぎたいです。


>>

「ごちそうさまでした!]

 

『お粗末さまでした。』

 

ご飯を食べえ終え、食器を洗面台で洗う。

途中フブキが手伝ってこようとして来たがお客だからと言う理由でそのまま座っていてもらい、

俺が用意した雪見だいふくをホロ茶と一緒に味わっている。

・・・しっかりと美味しい物を選んだだけあって幸せそうに微笑んでいる。

其れを見ていると少し心になにかの感情が出た気がするが時計を見て、食器洗いに戻る。

出かける予定の時間がもうすぐだったからだ。

大急ぎで、しかしミスをしないように丁寧に食器を素早く洗っていく。

そして洗い終わった食器を乾かすために水切りかごに置いておく。

帰ってくる頃には無事乾いているだろう。

フブキの方を見ると少し驚いた顔をしていた。

『・・・どうしたんだ?』

 

疑問にもいながら聞くと「いえ、今まで見たこともない速さで食器を洗ってたので・・・。」

確かに急いだがそんなに驚くことだろうか?そう思いながら自分も席に付き一緒にお茶を飲む。

・・・フブキに影響されたのかもしれないが緑茶は美味しいと思う。

そんな事を思いながらフブキに『今日何処に行くんだっけ?』と聞く、出かける時間等は覚えていたが大事な遊びに行く場所のことをスッカリ忘れていたからだ。

 

 

 

光くん・・・そりゃあテレビで出る早業人間みたいな感じの速さで食器洗えばそりゃ驚くよ!?

一瞬残像見えてましたよあれ。敏捷って日常生活での作業の速さにも影響してるんですかねあれ?

まぁ、そこは置いておいてようやくお出かけの様ですね。

今までも十分尊いフブキちゃんの姿が見れましたが一緒にお出かけして楽しそうに笑うフブキちゃんの顔を想像すると興奮が止まりませんねぇ!

さて、何処になるんでしょうかねぇ?

 

 

>>

「もう、忘れたんですかぁ~!?」

ちょっとプンプンと怒りながらも確りと教えてくれる、こういう所を見ると幼馴染なんだなと何となく思う。

行き先は新しく出来たゲームセンター。

しかも結構大型でコインゲームからUFOキャッチャー、そしてフブキがよく遊ぶカードゲームもカードゲームショップが設置されている程充実してるらしい。

・・・とはいえ俺はそういう所にあまり行ったことが無いので何処がすごいのかイマイチ分らないが。

とりあえず今日は其処を遊び回る様だ。

「もちろん光くんもカードゲームで遊びますよね!?」

 

と期待に目を輝かせて此方に聞いてくる。

・・・正直どうでもいいので遊んでも遊ばなくても良いのだがどうしようか?

>>『一緒に遊ぶ』

『他のゲームで遊びたいな』

 

 

ふむふむゲーセンですか、カードゲームショップ併設してるって結構珍しいですねぇ。

少なくとも自分はそういう大規模なゲーセンは見たこと無いので羨ましいです。

さて、此処での返事はやはり一緒に遊ぶ一択ですね。

他のゲームで遊べばおかゆやころさんとかに会えそうですが会えた所であまり話せないんですよねぇ。

フブキちゃんとデート(もうこれはお出かけではなくデートだと私は思います。異論は認めます)してるからあまりフブキちゃんを放置出来ませんし。

何より経歴「燃え尽きた心」のせいで無気力になってるので自主的になにかしようってのはあまり考えないのでそもそも選択肢に話しかけるとかが出てこないんですよね。

その上会話系の技能にも「燃え尽きた心」によるペナルティがかかってて寧ろ話しかけた所で悪印象を植え付けかねないです。

なので一緒にカードゲームを遊ぶことにしましょうか

 

 

>>『一緒に遊ぶ』

 

そう言うとフブキは嬉しそうに顔を笑わせる。

『ただ、カードゲームとかするのは初めてだから一緒に遊んで楽しいかは別だと思うぞ?』

 

そう言うとフブキはエヘンと控えめなむ・・・っ!?一瞬何か嫌な予感がした気がするが・・・。

まぁ、胸を張ってドヤ顔をしながら

「フフン♪なら、この白上に任せてください!確りとカードゲーム沼に沈めてあげますよ!!」

 

と言った、『・・・カードゲームって沼に沈むのか?』

 

どんなゲームかと思っていると「物の例えですよ!」

と返された、どうやら特定分野の深みにハマることを沼に沈むと例えるらしい。

「カードゲームはこの白上の大好きな分野ですからね~♪光くんが勝つまで何回かかるか今から楽しみですね~」

 

と、またドヤ顔をしている。

しかも今度はその耳までドヤッとしてる気がする。・・・ちょっと馬鹿にされて悔しかったのでモフっと触る

「ふにゃっ!?」

 

もふもふだ。メッチャもふもふだ。そのまま触り続けていたいと思っていたが一瞬で距離を取られてしまいフブキに怒られる

「にゃ、にゃにしてるんですかこのバカ~!!」

 

顔を赤くしながらポコポコと拳を俺の胸に当てる、あまり痛くないので本気では無いようだ。

「昔っから言ってますけど!!お耳と尻尾は敏感だから触っちゃ駄目って言ってるじゃないですかぁ~!???」

 

ポコポコと胸をたたきながら抗議するフブキ、・・・何故だか知らないが昔も同じ様な事をした気がする。

そう思ってるとフブキは何時の間にか抗議をやめて不機嫌そうな顔で此方をじ~と見つめてる。

「む~・・・こんなに抗議してるのに全然表情を変えないんですね~。」

 

・・・どうやら表情が一切変わって無い事が不満らしい、と言っても表情を変えろと言ってもどうすれば良いんだ?

『・・・表情を変えろと言ってもな・・・』

 

動かない物をどう動かせと思いながらそう言うとフブキは俺の頬を人差し指で押し込む

「まずは笑顔ですよ!!前から言ってますけど人は笑顔が一番なんですよ??だから笑顔になってください!」

 

「・・・それとも、私と一緒にゲームセンターに行くのがそんなに楽しくないんですか??」

 

と訝しむ様に俺を問い詰める。

『・・・』

どうなんだろうか?俺は楽しいんだろうか?正直良くわからないが、とりあえず笑顔を作ってみる。

『・・・こうか?』

 

頬が痛いのを我慢して笑顔を作る。

「ん~、不合格ですね。ちょっと引きつった顔してますよ。」

 

駄目らしい、じゃあどうしようかと思っているとフブキは俺の手を引いて玄関に歩いていく。

「笑顔のトレーニングはゲームセンターに行く途中でやりましょう!お代はカード1パックで大丈夫ですよ♪」

 

幾らするのか分らないが取り敢えず何か奢ることは決定した様だ。

・・・これで笑顔になれなかったらどうしようかな?と思いながらもフブキに手を引かれて外に出る。

 

明るく輝き温かい太陽、程よく吹く桜を乗せた風。

春、新しい始まりを告げる季節というのをよく分からせてくれる様な風景が広がっている。

・・・あの街とは違い都会的で、ビルなどが立ち並ぶ街。

俺が今年から入学するホロライブ学園、俺は其処で3年何かを学ぶ。

何を学ぶのか、何を目指そうか、そういった物は特に考えてなかったがあのままあの街で高校に行くよりは遥かにマシだ。

そう思ってるとフブキが早く早くと言わんばかりに俺の手を引っ張る。

『はいはい。』と言いながら鍵をかけ駆け足で進むフブキに付いて行く。

 

 

ん~。青春してますねぇ!そして早速モフる主人公くん・・・GJ!!

どうやら私と同じくケモミミストの素質があるようですねぇ。。。

ケモミミストの先輩として確りとその道を案内してあげなければ(笑顔)

それではまた次回にて~




笑顔に関してはこっちの世界線でも変わらずあんまり使わなかったので不得意。
というか現状完全に表情死んでますね。。。

フブキちゃんがついてきてる理由??
幼少期からずっと一緒にいる幼馴染+初恋


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入学前3 フブキとデート

久しぶりに本編始まるよー!
ゲームセンターといえばおかころコンビとフブキちゃんが初めてあった場所らしいですねー。
さてさてこの世界だとどうなることやら・・・


>あれから15分程歩き、目的地であるゲームセンターに辿り着く。

フブキに言われた通り物凄くデカイ・・・これなら確かに色んなゲームがありそうだ。

「ほうほう・・・!やっぱり実際に見ると全然違いますねぇ・・・白上、ゲーマーとしての血が騒ぎます!!」

 

と言ってフブキも尻尾を通常の2倍速く動かして入る前から興奮している。

「さぁさぁ!早く行きますよ!これだけ大きかったら今日一日で回りきれるかどうかも怪しいんですから!」

 

というフブキに引っ張られながらゲームセンターに入る。

・・・せめてゲームセンターの中では笑顔のトレーニングが続かないことを祈りながら頬の痛みに気づかないフリをした。

 

 

お~・・・メッチャデカイですね・・・ていうかデカすぎだろ!?なんかもう大型のゲームセンターというかはゲームセンター同士をくっつけたかのような外観だよ!?

というか看板もよく見てみたら色々とネタが・・・()ゲームセンター○Xという看板が・・・というか彼処ゲーセンだったの!?

あ、なんか驚いてる間にも話が進んで早速地図を見てカードゲームショップを探してる。

ってとなりやん()もう右手に見えてるよ!二人共!!あ、光君気付いたけどフブキちゃんがマダだ!早く教えてあげて!!・・・あ。教えれば良いのか!

 

 

>入って直ぐにゲームセンターの地図を見つけフブキと一緒にカードゲームショップを探す事にした。

「ん~・・・何処でしょうかね?むむむ・・・」

 

と悩みつつ尻尾を此方にぶつけてくるフブキ。

触って良いのだろうかこれは、いやいいに違いない。だって彼女からぶつけて来てるのだから俗に言う『フリ』と言う物だろう(チガイマス)

そう思って尻尾を掴もうと尻尾に釣られて視線を動かしていると店が見えて来た。

よく見るとカードゲームショップと書いてあり店の外観にもカードの買取価格などが書いてあり多分アレがそうなんだろうと気づいた。

・・・けどそんなことより尻尾だ!そう思い尻尾を見つめ機会を伺う・・・そこだ!!

「あ、見つけました!!」

 

そう言ってフブキは此方へ振り返り、狙う物が無くなった手は空を切り・・・彼女の胸に掴みかかった。

『・・・』

 

「・・・」

 

>『(尻尾が)無い』

『・・・柔らかい』

 

 

お前えええええ!!!何命令無視して尻尾をつかもうとしてるんだあああ!!??

そして何失敗して胸揉んでんだあああああ!?!?羨ましいぞ変われそこ!!

ふー・・・主人公への妬みは置いておいてここはフォローをせねば。。。ってアレ、キーが嵌まり込んで選択肢が動き続けて止まら

 

 

 

>『(尻尾が)無い』

 

そう言った二秒後、俺はゲームセンターの天井を見ていた。

 

 

 

押しちゃったあああああああ!!?変なタイミングでキー戻って勢い余って押しちゃったアアア!!?

ってうわ、フブキちゃんはっや!?ほぼノーモーションでアッパーぶち込んでるぅ!?

あ、これ不味い、完全に不味いですよ!?なんかもうオーラで九尾に見えますし般若の顔が背後に浮かんでますよ!!?(恐怖)

・・・・うん、ご愁傷様です()

 

 

>「光さん?」

 

顎の痛みに意識を飛ばしそうに仕掛けたがなんとか意識を保ちフブキの方を見る。

「何が無いんですか~?白上ちょっと詳しく知りたいです~♪」

 

・・・今見ていることは現実なのだろうか。いや、現実なのだろう。

例えフブキの尻尾が9本に見えて怪しいオーラが全身から出ていてもそして笑顔ではあるがその背後に般若の姿が見えるのも現実なのだろう。

そしていつぞや誰かが言っていたな・・・笑顔とは本来攻撃的な表情であると。当時は何言ってるんだと聞き流した気がするが今なら言える。

『いや、その・・・』

 

「ん~♪?」←笑顔で問い詰めるフブキちゃん目が笑ってない

 

その言葉は正しかったと

『(尻尾が)無いって言った・・・。』

 

次の瞬間ビルの床に頭を打つとどうなるか、実践して覚えることになった。

 

 

 

主語ぉおおおぉ!?!?わざとなの!?わざとって言って!!??

何で一番大事な主語を抜かすんだお前はああああwwwwww

もう笑うしかないよこれ!残当だよ!!

はっはっはっはっはwwwwwww

デートイベントだったのにもうHPが1割切ってるんですけどwwww

もうどーにでもなーれ!!

 

 

 

>それから俺は正座で一時間みっちりとフブキから怒られた。

尻尾の毛を逆立て太くして怒るフブキの姿と迫力には流石に触ろうという気分が出てくることはなく、ただただ恐怖の感情だけが出てくる。

「一応言いますけど私上は○(規制済み)cmありますからね!?」

 

「無いって言いますけどしっかり私ありますからね!?何なら谷間作れますよ!!?」

 

「女の子の胸触っておいて無いって言うのはどういう事ですか!??失礼ですからね!!?」

 

と、色々と言われたが何かズレている気がする。

そして最後の発言で無いと言った物の認識がずれてると気付いた。

どうやら何か勘違いしてたらしく『尻尾がないと言ったんだけど・・・』と言ったらそれはそれで「大事な部分抜け過ぎですよおおお!?」

という声と共にビンタを食らうことになった・・・。

何が駄目だったんだろう・・・胸を触られたぐらいで怒るものなのだろうか・・・。

 

 

 

・・・・あのさぁ、キミィ一般常識までぶっ飛んでんのか?(真顔)

ちょっと確認を・・・まじでロックかかってんじゃねーか( ̄Д ̄;;

スラム育ちなどでない限り基本的にはロックが掛かることがないってwiki先生が言ってたのにロックかかってんじゃん。

ん?※詳細:恋愛に関する一般常識が無い。鈍感系主人公よりも鈍感で地雷を踏みに行きかねないだろう。

・・・まじで何が有ったら常識とぶん?()

メッチャピンポイントな部分だけ飛んでるじゃん流石にこれはマジで笑うしか無いですわー(

あ、何気にさっきのイベントで技能幾つか習得してますね。

物理耐性に戦闘回復・・・戦闘??・・・いや、まぁ取れたのだから無視しますか。うん()

まぁ、どちらもスキル名の通りの効果を発揮してくれますね。特に戦闘回復は光くんとは相性バツグンです。

カウンターの際常に限界を超えてカウンターをする予定なのでHPがゴリゴリ削れるんですが戦闘回復を取っておけば、HPリジェネが常時かかるのでカウンターをしすぎて負けるという事が大分なくなりますからね。

えー・・・はい、漸くお説教が終わりました・・・好感度見るのが怖いなー・・・ω・`)チラ

・・・なんでイベント前より少し上がってんの?

 

 

>お説教が漸く終わり、立つことが許される。

お詫びとしてカードパックが1パックから1ダースに増えたがそれで気分を静めてくれるなら安い物だろう。

それに周りからの視線も痛くなっていたから早くここを去りたい。

「話聞いた感じ恋愛に関する常識も飛んでるんでしょうかね・・・?胸触ってあの反応って事はそういうのが分かってないってことですし・・・っは!こ、ここは白上自らあんな事やこ、コーンな事を教えるチャンス・・・?」

 

何か小声で喋っている。。。何やら聞いてると「既成事実?つくってそのまま・・・ふへへ(ジュルリ)」と何やら聞き慣れない単語を言いながらヨダレを垂らして・・・何やら危ない目をしている。

 

『フブキ?』

 

「ひょわあ!?な、何もありませんよ~!?色々と文字通り教え込もうとか考えたりしてる狐は此処にいませんよー!!」

 

何言ってるんだろう・・・?

『・・・既成事実って何?』

 

取り敢えず聞こえた単語の意味を聞くが「さ、さあ~?白上も自分が言ってること全部理解して言ってるわけじゃないですから~」と誤魔化された(気がする)

「さ、さぁ!一時間も時間つぶしちゃいましたし早く行きますよ!!後さっき言った通り1ダース分カードパック奢ること忘れないでくださいね!!」

 

釘を刺しながら顔を真っ赤にして早足で歩いていく、置いて行かれないように自分も急いで付いて行く。

既成事実、後で調べようかな。そう思いながら財布を覗きいくら飛んでいくのか不安になりながらカードゲームショップに入ることになった。

 

追記:既成事実について当て字をフブキに聞いたら「まだ、早いです!!時期が来たら教えますから調べることも誰かに聞くことも駄目ですよ!?」

と言われた・・・何なんだろうか。

 

 

 

ああ・・・そういうレベルだったのね・・・フブキちゃん()

そんなに思ってるのに未だ付き合ってないことが驚きだよ。もう勇気出して押し倒せば良いんじゃないの?

多分その方が絶対手っ取り早いよ、この子の場合()

え~・・・フブキちゃんが意外とガチで惚れ込んでる事が分かった事ですし今回はここまで。

次回は多分カードゲームで対戦してゲーセン巡りですかねぇ?開店時間より1時間過ぎてますしおかころコンビに会うかもしれませんね~。

では、次回の更新をお待ち下さい!

 

 

 




尚ゲーセンの外見は一つのビルをベースにゲーセンを上に上にと積んで一部他のゲーセン部分に食い込んだりしながら出来上がってるすげぇいびつな構造、そりゃ突っ込むわ()

一般常識に関しては恋愛なんかに興味なかったので必然的にその分野だけ疎くなってます。
これでも一応保健体育もテスト満点何だから不思議・・・。多分人格崩壊時に飛んだんでしょうねぇ()

Q:何でフブキちゃん告白してないの?
A:光のご両親が亜人などを差別してた、家の格の差が高すぎた。今は光の心が立ち直るの優先してるので黙ってる。後、無意識に好意に対して否定的になってるのを察してる。

アンケート急に開いて申し訳ありません、今後アンケートを開く際は事前告知と終了時間を記載してから行うように致します。
それとIFエンドや、番外編等が見やすいように今のうちに工事しておきました。
そのため話の並びが一部可笑しくなっているかもしれませんがご了承ください。


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入学前3 フブキとデートの続き

土日じゃああ!!
休みなので執筆速度上げてバンバン更新出来たら・・・いいなぁ~()
取り敢えずIFENDは上げますかね、比較的短い話になりそうですし・・・。



>カードゲームショップ内

一先ずフブキが欲しいと言ったカードを1ダース買い、一緒に店の中を見て回る。

・・・うん、デカイんだろう。フブキがあっちこっちにあるショーケース内のカードを見て回りはしゃいでいる。

「は~・・・あっちのお店じゃ取り扱ってないゲームのカードまで置いてます~・・・。あ、これも珍しいやつです!!」

 

堪能してる・・・し過ぎじゃないのか・・・?

どんどん奥に行ってこのままでは置いて行かれる。一旦落ち着かせるとしよう。

『フブキ、凄いのは分かったから落ち着いてくれ。置いていかれたら探すのに困る。』

 

「へ・・あ・・・・そ、そうですね。白上ちょっと興奮し過ぎちゃいました。」

 

漸く落ち着いてくれたようだ、今までの興奮具合を思い返したのか恥ずかしそうにして耳をシュンっと縮ませている。

 

 

 

はぁ~・・・( ˘ω˘ )

召される(

いや、本当に召されそうですよ。耳だけじゃなくて尻尾までシュンっと縮ませてますからね。

見ているだけで癒やされる・・・

しかし充実具合は確かに凄いですねぇ。

版権の問題があるとはいえヴァン○ードから遊○王、その他実在するカードゲームのオマージュらしき物が並んでますからね。

カードゲーマーなら聖地ですねこれは・・・しかも対戦スペースも十分。

 

 

 

>その後落ち着いたフブキと一緒に店の中を見て回る。

フブキが興奮する度話を聞いてみるが中々品ぞろえが良いらしい。

本来なら流通すること自体がありえないようなカードの真作まであったそうだ。

疎いので何となく実感が沸かないがフブキがこれだけ大興奮してるならそれはそれでいいだろう。

そういえばさっき買ったカードパックを開けないのかを聞いてみる

「あ、そうですね。何か良いものが出るかもしれませんし・・・あ!」

 

「そういえば、一緒にカードゲームする約束でしたよね?」

 

・・・そういえばそうだった、スッカリ忘れてた・・・。

「丁度いいのでシールド戦やりませんか?」

 

シールド戦・・・?

簡単に言うとお互い10パックその場で開けてその時出たカードでデッキを組んで対戦するルールらしい。

ルールを知らない分俺のほうが不利だが・・・まぁ、一緒に遊ぶと言ったのだから暫くはボコられることを覚悟しよう。

一応公平性を保つためかなり初期の方のブースターパックでやるようだ。

「さぁさぁ、いいカードが出ることを祈って早く開けましょうよ!」

 

「(まぁ、私はこっそり現環境で使ってるデッキから何枚かカード入れるんですけどね)」

 

・・・なんか悪い事考えてる気がするがまぁ、気楽にやっていこう。

取り敢えずデッキを組んで勝負の準備をする。

「(アレ?デッキホルダーが・・・あ、・・・・家出る時急いでて忘れてたああああああ!!)」

 

『・・・何でカバン漁ってるんだ??』

 

さっきおごったカードのパックでも入れてるんだろうか?

「ニャ!にゃにもありませんよ!!あ、良い忘れてましたけど負けたら罰ゲームですからね!!(だ、大丈夫ですよ!白上は経験者ですから!!勝てますとも!!)」

 

・・・聞いてないぞ!?

 

 

 

さり気なくはめようとしてくるやんフブキちゃん()

けど自爆してるね!マウント取って何しようとしてたのか分かりませんが取り敢えず適当にこなしますかねぇ。

・・・何気にレアカード揃ってますねこれ。マスクデータの幸運が高いんでしょうか?

ま、レアカード有っても負ける時は負けますしいざ真剣勝負!

 

 

 

>「ふ、ふふふ・・・なかなかやりますね」

 

『初心者相手に苦戦するのは大丈夫なのか・・・?』

 

「そっちのレアカード率が可笑しいんですよ!?何でですか!??小学生の頃お小遣い全部溶かしても出なかったカード出すなんて羨ましいぞちくしょー!」

 

いや、出ちゃったものはしょうが無いだろと思いつつ盤面を見直す。

最初はルールが分らないのでうまく手札を回せないでいたが理解すれば割と楽しい物だ。

後一撃まで追い詰められたがなんとか持ち直し今は互角の状況

お互い次のターンでいいカードが引けるかが勝負の分かれ目となるだろう・・・。

『次でラストだな・・・。』

 

「ふ・・・白上の運をなめてもらっては困りますよ・・・!」

 

お互いそのまま暫く見つめ合いそしてカードを山札から引く。結果は

「勝ったー!!ギリギリ起死回生の一枚が出たー!!!」

 

負けた。まさか最後の最後で生贄ぐらいにしか使えないカードが出てくるとは・・。

「フフン!どーですか~?白上の強さがよく分かりましたか~??」

 

フブキが右耳へ、左耳へと移動しながら小声で煽ってくる・・・。

『・・・次は勝つ』

 

「ほうほう、いいですよ~?白上は何時でも受けて立ちますから♪」

 

そう言ってフブキは・・・俗に言うガイナ立ちというのだろうか?

そういうポーズをしながらドヤ顔をする。

無駄に様になっている・・・そして耳もこころなしかドヤッとした感じで立っている。

次勝った時は好きなだけモフらせてもらおう。

『それで・・・罰ゲームは何だ?』

 

「え、あ。あ~…考えてなかったですねぇ・・・。」

 

言っておいてそれなのか・・・。

自分から言っておいた方が被害が少なくなりそうだがどうしようか・・・?

 

▶『なにか好きなこと一つ命令できるとかはどうだ?』

『何か奢ろうか?』

 

 

 

あ~、惜しかったですねぇ、けど最初の初心者丸出しのプレイから一気にフブキちゃんの動きから学んでギリギリまで持ち込んだので上々ですね。

さて、選択肢ですが・・・どっちも迷うなぁこれ!どっち選んでも美味しい展開になりそうですし・・・

よし!面白そうなので命令権で行きましょうか!

 

 

 

>『なにか好きなこと一つ命令できるとかはどうだ?』

 

無論、出来る範囲に限るが、と釘を刺して提案する。

「ふむぅ~・・・っ!///」

 

少し考え込んだかと思えば顔を真っ赤にしてる。

そして顔を耳元に近づけてフブキは小声で命令を言う。

「~~~~・・・。」

 

『・・・そんなのでいいのか?』

 

俺みたいなやつにそんな事頼んでも・・・というか本当にそんなことでいいのか?

そう思いながら聞いてみると俯きながらもフブキはコクリと小さく頷く。

本当にそうしたいのならしょうがない、せいぜい楽しませるために頑張るとしますか。

そう言って立ち上がりフブキの手を掴んで歩き出し、カードゲームショップを出て他のゲームのコーナーに行く。

フブキが言った命令は「今日一日手を繋いでいて欲しい。」というものだった。

何処が良いんだか本当に分からない。いや、フブキもこっちに引っ越して心細いのか??

そう考えてるとフブキも自分から手を握ってくる。

心無しか震えている気がする・・・やっぱり少し心細かったんだろうか。

確かフブキは元お祖父ちゃんが住んでた家に一人暮らしだと聞いたし。

そう思って自分もしっかりと握り返す、簡単には離れないように、しかし痛くない程度に力を加減して。

・・・?なんかさっきより震えてるような・・・気のせいか??

 

 

 

可愛い、もう一度言うぞ?可愛い

いや、ホント・・・勇気を振り絞って言うセリフが小声でこのセリフとかもう殺しに来てますよ。

ていうか何さりげに恋人繋ぎしてるんだ。そしてそのせいでフブキちゃんが余計顔真っ赤にしてるのに気づけ!!

は~・・・これでフブキちゃんルートじゃなくてまだ共通ルートってマジですか??

これ以上萌えるイベント有ったらマジで死ねるんですが・・・()

って言ってるそばからイベントが・・・。

 

 

 

>2階に上がりゲームセンターの内部に入る、1階はカードゲームショップ専用といった感じのスペースの使い方だったのでココからが本当のゲームセンターだという感じがする。

アーケードゲームにレトロゲーム・・・。それと格闘対戦ゲームまで。

何でも揃ってるな。

「あ・・・・あれなんかどうですか!?」

 

そう言ってフブキは一つのゲームを指差す。それはパンチングマシンのようなゲームだ

「殴るだけで良いですし威力とか教えてくれるのである意味ぴったりですよ!さ、やりましょー!やりましょー!!」

 

そう言って顔を赤くしたフブキが俺を引っ張る。

しかし今日はやけに顔を赤くするなフブキは・・・風邪か???

 

 

 

お前には恋という感情が存在するのか?(真顔)

ココまで露骨なのに気付けないとは・・・入学前だから下手に進展しないように制限でもかかってるんでしょうか??(※素です)

まぁ、でもさっきまで続いたラッキースケベイベントやら恋人っぽいイベントと比べたらある意味癒やしですね!

うん、ああいうのは連続してくると胃もたれしますからね・・・。

さて、ここはミニゲームで最大威力を出すためにタイミングよくゲージを止めて効率よくパンチ力を伝える必要がありそうですね。

狙うのはもちろんMAX!!

こういう所で経験値稼ぐのは大事とwikiにもありますからね!さてじっくり狙って・・・ココ!!って微妙にずれたああああ!!!?

ってしかもコイツ素手だああああ?!

 

 

>フブキが一度実践してくれたので自分もやってみる。

フブキの記録は・・・。比較的低めのようだ・・・その割には1階で殴られた時やけに痛かったような・・・。

(※不意打ちによるクリティカル判定+防御出来てなかった+装甲の柔らかさが原因の大ダメージです)

「こんな感じですね~、じゃあ光くんが今度は・・・って!!」

 

まぁいい、気にせず殴るために大きく足を広げ体全身の力を拳に集中させる。

そして、その威力が逃げない内に素早く目標に打ち込むっ!!

「ちょ、ストップ!!専用のグローブつけないと怪我を!!」

 

ドゴォ!! バキィ

・・・今殴る音以外に変な音が聞こえた気が。

「あ。あわわわ・・・・」

 

嫌な予感がしつつ視線をパンチングマシンに向ける。其処には・・・

「に、に・・・に・・・」

 

一部の金属パーツが破損したパンチングマシンの目標の支えが合った。

 

「に、にげますよおおおお!!?」

 

 

 

------------------

おまけ

「ここが新しいゲームセンターかー・・・、大きいねぇ、ころさん。」

 

「そうだね~ぉヵゅ~・・・あ、見てみて!!」

 

「ん~?・・・おぉ~ここ最近見かけないパンチングマシンだねぇ・・・ころさんやってみる?」

 

「やるやる~!ボクシングの腕前しっかり見せるからね。みててねぉヵゅ~♪」

 

「がんばれ~」

 

その後999kgという結果が表示されどこぞの紫の猫又がその結果を出した犬耳の娘から無言で距離を取ったそうな・・・。




・・・入学まで後何話かかるのかなこれ。誰か教えて!

そしておまけに出てきた二人はだれなんだ~()
因みにスコアバグったのは光くんがファンブルしたせいでセンサー類が壊れただけで犬耳の娘が怪力だった訳じゃないよ。

取り敢えず適度に描写を減らしつつ実況を少し増やして少しでも話しの進みが良くなるようになる・・といいなぁ()

まぁ、書いてるだけで楽しいから良いんですけどね!
ただ、長々と話が進まないのを見ても皆さんが楽しいかどうかも問題なので考えないとなぁ。
悩ましい(๑╹ω╹๑ )
・・・所で不定期更新若しくは週1更新と言ったのに連日更新してるのは何でだろう。
教えてエ○い人!(


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入学前3 フブキとデート続き2

復活を皆様に知らせるため短めですが投稿


>フブキに引っ張られてパンチングマシーンから逃げ出し、適当に移動する。

付いた場所は休憩所の様だ、自販機やトイレが設置されている。

「ハァハァ・・・は~・・・大焦りしましたよ・・・。」

 

自分も冷や汗を吹きながら息を整える。

まさか外れるとは・・・。

「・・・あのシーンカメラとかに撮られてませんよね・・・?」

 

『・・・撮られてないのを祈るしか無いと思う。』

 

「・・・ですよね~・・・」

 

苦笑しながら自販機の方に移動するフブキ、どうやら暫く休憩するようだ。

自分もちょっと疲れたので休憩所の壁により掛かりつつ周りを見る。

・・・ほんと、いろんなゲームが有るなぁ・・・。

全くこういうところには来たことが無いからゲームの種類は分かるがどういうゲームなのかは良く分からない・・・。

 

 

 

 

ふ~。ファンブルした時は大焦りでしたがなんとかなりましたね~・・・。

一応経験値も手に入ったので安心ですね。

しかしまさか拳で殴りかかるとは・・・。

この子お坊ちゃんな感じな育ちなのに微妙に脳筋思考だな・・・(;´・ω・)

この先大丈夫か不安ですな。

 

 

 

>・・・そういえばこっちのほうが向こうより獣人などの異種族が多い気がする。

そういう地方なのだろうか・・・?

そう思いながら紫の髪色をした猫の獣人と折れた犬耳を持つ獣人の女性二人組みを遠目から眺めてると顔に急に冷たい感覚っ!?

びっくりして振り返ると自分の分のお茶と俺の分のお茶を持ったフブキがいたずらに成功した様な顔で此方を見ている。

・・・どうやらお茶を顔に当てられたらしい。

『ありがとう。』

 

「どーいたしまして、っさ!色々ゲームを遊んでいきましょー!!」

 

元気に俺を引っ張っていくフブキ。

さて、何を遊ぼうか・・・。

 

 

今さりげな~くおかころコンビっぽいのいましたね~・・・。

やっぱ居るんやな、この時期にも。

まぁ今の状況で話しかけても特にメリット無いので無視でいいですかねぇ。

今度は一人で遊びに来た時に交流を持てば良いでしょう。

おぉ~・・・やっぱフブキちゃんゲーマーですねぇ。

ゲームの事知らない光くんのために色々なゲームで遊ぶ度に詳しく説明してくれてますよ。

そしてゲーム初心者の光くんに地味に難しい物を勧めていく()

初心者の光くんに太鼓の達人難しいは厳しい、ってこの子何気なくノルマ行ってる~・・・。

やっぱ運動神経が良いとこういうのも楽なんでしょうかね~こういうゲームでも音ゲーだとステータスによってはミニゲームとしてその音ゲーをやったりするのですが自動成功したっぽいですね。

素早さと技術の両立が生きてますよ!!

さてさて、いい感じに時間が経って来ましたね~。

たぶん次のコーナーで最後でしょうが何にするんでしょうか。

 

 

>良い時間になってきたので今日は次で最後のゲームにすることにする。

そう、二人で話しながら歩いているとUFOキャッチャーのコーナーに到着する。

「お~・・・中々いい感じに可愛いものがありますね~。」

 

ふむ、確かに色々と景品は有る、ミオチュンにエビフライオン、ハトタウロス・・・ハトタウロス・・・!?

何故ミノタウロスではなくてハトタウロスなんだ・・・??

「っあ!」

 

そう思ってるとフブキが声をあげる

視線の先には・・・おるやんけ?と言う人形のUFOキャッチャーがある。

「あれ良いですね~!取りましょう!!」

 

そう言いながら走っていくフブキ、走るのは良いが声をかけて欲しい。

ちょっと引きずられるせいで微妙に痛い・・・。

「フフ~ん!!UFOキャッチャーも私にかかれば直ぐに簡単に取れると見せてあげますよ!」

 

そう言って100円を入れてチャレンジを始めるフブキ。

何となく長くなりそうな予感がしたのでお茶を飲む・・・うん、冷たい緑茶だ。

「と、取れない・・・」

 

『・・・微妙に取れそうな位置なのに動かなくなったな。』

 

あれから2000円ほどつぎ込んだが良いところで動かなくなってきた。

「も、もう一回・・・」

 

『いや、もうやめておいたほうが良いんじゃ・・・』

 

「ここで引き下がったら今まで入れた2000円が無駄になっちゃうじゃないですか!!」

 

むぅ・・・熱くなってるせいで止まりそうにない・・・それに確かに2000円が無駄になるな。

『・・・じゃあ、俺がやる』

 

そう言ってフブキが入れようとしていた台に100円玉を入れ自分がプレイする。

「あ~!横入りはルール違反ですよ~罰として取るまで頑張ってくださいね~??」

 

『了解』

 

まぁ、ここまでくれば簡単に(スカ

(チャリーン)簡単に(スカ

(チャリーン)直ぐに(スカ

・・・『フブキ。』

 

「おや、もう諦めるんですか??」

 

『いや、違う・・・』

 

『コレ全部100円玉にしてきて欲しい』

 

そう言いながら1万円札を差し出す。

「え、嫌。それはやりすぎ・・・」『良いから、どうせ俺のお金だし・・・絶対に取る』

 

「あ、はい」

 

 

 

あ、完全に沼にハマった。

簡単故に嵌ったぽいですねコレ。

だってもう行動指示聞かないですもんw

うんまぁ、UFOキャッチャーの経験値がもりもり貯まるので良しとしますか!

はい!無事ゲット!!普通に喜ぶ光くんと少し遠慮気味におるやんけを持つフブキちゃんの姿が!!

え?いくら掛かったって??2つ取るのに頑張ったのと最初のグダリ具合のせいで・・うん、フブキちゃんの姿でつぎ込んだお金はお察しください。

そしてコレでイベントは終わったようで二人でおるやんけを持って帰るようですね~。

キリもいいのでここまで!!次は・・・基本トレーニングして過ごしますがランダムイベントで誰かに会うかもしれませんのでその時に等速に戻して実況にしようかと思います。

では、次の機会までさようなら~!

 

>『ふう・・・満足』

 

「い、いくらなんでもつぎ込み過ぎな気がしますよ~・・・?いくらか返しますよ??」

 

そう言いながら財布を開けてくるが自己満足だからと言ってその財布を閉める

『初めて取れた物だからな。コレぐらいの出費も思い出の内になる』

 

「・・・そうですか!」

 

そう言うとフブキはおるやんけを抱きしめ微笑む。

色々と初体験だったな、ゲームセンター・・・。

『・・・また今度行ってみようかなぁ・・・』

 

そうつぶやきながら二人で帰路につく。

今までと比べて圧倒的に自由になった今、我慢する必要はそこまで無い。

・・・次は何してみようかな。

そう思いながらフブキの手を掴んで帰る、なんか驚いてたが命令は「今日一日手を繋いでおくことだろ?」

何で驚いてるんだろ・・・、まぁ良いか何も言ってこないし・・・。

「・・・次もまた機会があれば一緒に行きませんか?」

 

『良いよ。また時間があったら行こう。』

 

そう言って空を眺める。うん、きれいな夕日だ。

 

 




次の土日までアンケ取ります~。
イベント起こしてヒロインと面識広げるか入学までスキップするかになりますかね~。
のんびり書いていくのでこれからもよろしくおねがいします。

アンケ終了~。
ミオしゃ意外と人気が高いね~。書いてる人居ないから需要足りて無いのかな?
取り敢えず次回のお話はまたフブキちゃんと一緒にしてとうとう入学かな。


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入学前4 フブキと修練(前半)

アンケの結果フブキちゃんとのイベントになりました。
割とミオしゃも健闘してて驚きですなΣ(゚Д゚)
ミオしゃの作品書く人あまり居ないから需要と供給がバランス取れてないんですかねぇ?


はい、どうも~。

久しぶりの投稿ですね、はい。

え~次は学園入学かと思ったんですがちょっと修練中にイベント起きたのでちょっと見て行きましょうか。

 

>朝 鳥の鳴き声で目を覚ます。

何時も通り時計のアラームより早く起きてしまったようだ。

・・・もうこのアラームを解除してしまおうか。

そう思いながら布団から這い出てご飯を作る。

今日はフブキも来ないし適当にするか・・・。

さらさらっとお茶漬けを流し込みお茶を飲みボーッと考える。

・・・お茶が被ったな。

と、どうでもいい事を思っていると電話がかかってくる。

相手はフブキのようだ。

『もしもし・・・?』

 

「あ、光さんですか??今日暇ですかね??」

 

ふむ。今日は何か予定があっただろうか・・・?

▶『特に無い』

『予定がある。』

 

 

 

基本的に入学前だとそこまでイベントが起きないはずなのに再びフブキちゃんとイベントが起きそうですね~。

まぁ、受ける一択ですね!

ちょっと強化が予定より遅れ気味ですが特に問題はありませんね。

1位を取れなくても実況プレイなので支障無いですしね~。

流石にバッドエンドだけは避けたいですが( ̄Д ̄;;

まぁ、そういうわけでフブキちゃんの用事に付き合ってあげましょう。

 

 

▶『特に無い』

 

「そうですか!じゃあ、ちょっと家に来てくれませんかね??後動きやすい服と光君が使ってる刀も!」

 

『分かった』

 

「じゃあ、待ってますからね~!」

 

そう言って電話を切られる。

動きやすい服と刀か・・・何をするんだろうか?

いつもどおりの服を着て、刀を持つ。

待たせるのも悪いし早く向かおう。

軽く走ってフブキの家に着く。

街から少し離れたここは森で囲まれて自然が豊富な所だ。

風が吹き温まった身体を冷やす、偶にはこういう所でのんびりするのも良いな。

そう思いながらフブキの家のチャイムを鳴らす。

「はーい!今出ますよ~!!」

 

鳴らすとほぼ同時に返事が聞こえてきてすぐにフブキが出てくる。

「おはようございます!ちゃんと用意してきましたか??」

 

コクリと頷くとフブキは「じゃあ、中に来てくれませんか?お茶でも出すので。」

 

と言って俺を引っ張る。

そしてそのままフブキの家の中に入る。

案内されたリビングを見回すとこの間取った【おるやんけ】の縫いぐるみや【フブラ】の縫いぐるみなど可愛い物が並んでいる。

殺風景な俺の家とは大違いだと思っているとフブキがお茶を持って来る。

「今日のホロ茶は自信がありますよ~。白上納得の味です!」

 

お互いにお茶をひと啜り飲む。うん、確かに言った通りいい味だ。

そう思っているとフブキが要件を話し出す。

「実はですね、ちょっと入学式に備えて手伝って欲しい事が有るんですよ。」

 

『・・・何を手伝えばいいんだ??』

 

「簡単です!日本刀の使い方を教えてほしいんですよ!」

 

そう言うと自分のものであろう白鞘の日本刀を見せてくる。

「家で妖術の練習は出来るんですけど日本刀だけは一人での練習は難しくてですね・・・。確か光君日本刀扱えますよね?だから練習の手伝いをして欲しいんです。」

 

なるほど、そういう事か。

用意するように言われたものの理由に納得しお茶を一口飲む。

『・・・フブキ』

 

「はい?」

 

だが、フブキ。一つ重大な勘違いをしているぞ。

『・・・俺が使うのは居合いであって恐らくフブキが習ってる剣術とは色々違うぞ?』

 

「・・・・あ。」

 

 

 

お~、コレは好感度が高い状態で同じスキルを持ってると発動するスペシャルタッグトレーニングイベントですね。

某野球ゲームのシステムよろしく同じ練習を一緒にすることで練習成果が通常より高くなります。

あちらとは違って此方では初回は好感度に比例して確率で発動なので狙って発動させるのは難しいらしいですが、

一度発動すれば電話して一緒に練習する約束をするだけで次からは確定で発動させれるです。

個人的には最初の1回目が確率が絡むのがキツイですが2回目以降は自分の好きなタイミングで発動できる此方のほうが好きですね。

好感度も稼げてスキルの経験値も稼げる、一石二鳥です!

さて、今回の場合は【日本刀系スキル】で発動したようですのでフブキちゃんの【日本刀】スキルと光君の【居合い】スキルが鍛えられますね。

光君の場合受け主体の戦闘スタイルですのでフブキちゃんが攻撃してそれを光君が受け流すかカウンターで返す練習になりそうですね。

ここで注意点ですが居合いでカウンターをする場合【部位狙い】のターゲットを絶対に間違えないようにしましょう。

もう一度言います、絶対に間違えるな。

居合いのカウンターの練習のために別のデータで遊んでた際、入学式のバトルロイヤルで連続居合いでカウンターをしてたんですが、その時【防具狙い】で返しちゃったんですよね。

このゲーム装備品にも耐久値が有るので削りきれば破壊できるのですが・・・人形の敵相手の場合大体は服などが防具として装備されます。

・・・はい、お察しかもしれませんがやらかしました()

 

なんか複数HPバー有るなーって思いながら全部のHP0にして連続居合いのコンボを全生徒に叩き込んだんですが、その結果【居合い】のカウンター成功演出である納刀すると同時に斬られた物が切れる演出が有るのですが。

納刀と同時に全生徒の服が靴下以外全部千切れるという事件が起きました()

しかもPC版なので下着も切れてまして・・・はい()

優勝しましたけどそのまま逮捕ENDになりました!!シカタナイネ

しかもトロフィーが2つほど取れて笑いましたよ、何ですか【変態という名の紳士】と【神風!()】って名前はwwww

笑いましたよ!!え~因みに条件ですがそれぞれ【靴下のみを残しバトルロイヤルで全生徒の服を切り裂く】と【居合いで服を切り裂く】という物でした!!

制作陣は分かってて仕込んだだろ絶対にコレ!!www「つまらぬものを斬った・・・」

という決め台詞とともに上2つのトロフィー開放と服が千切れていく生徒たちの姿とで色々シュール過ぎますよwwww

はははwwwまぁ、眼福でした()

 

え~、なので皆さんは別データとかで遊ぶ時以外は本当に【部位狙い】のターゲットに気をつけましょう。

相手の好感度高くないと逮捕END不可避ですからね。まぁ、完全に敵扱いの相手なら大丈夫ですが。

 

話がそれ過ぎましたね。まぁ、取り敢えず【部位狙い】の暴発に気をつけながら練習をしますか。

 

 

>それでもフブキが強く教えてと頼んでくるので受けることにした。

「え~と・・・本当に良いんですか??」

 

但し、文字通り攻撃を受ける側としてだ。

『大丈夫、何処からでも来ていいぞ。』

 

納刀した刀に手を伸ばし何時でも受け流し出来るように準備する。

「ん~…わかりました」

 

そう言ってフブキは刀を構え振りかぶってくる

「せぇい!!」

 

さて、久しぶりに居合いをしよう。

「ハー・・・ハー・・・ぜ、全然当たりません」

 

そう言いながら地面に倒れながらフブキが言う。

始めてから1~2時間程だろうか?その間ずっと攻撃を受け流すか反撃が狙えそうなら抜刀して寸止めで止めるというのを繰り返していたら先にフブキがバテてしまった。

『そこそこ速いぞ?ただ、俺の居合いは相手の攻撃をできる限り受けない事を主軸にしてる・・・つまりカウンター主体だ。』

 

『当たらなかったとはいえ、そこそこ危ない一撃を叩き込まれそうになったんだからフブキは凄いよ。』

 

そう言いながら地面に寝転がるフブキを背負う。

「え・・・えへへ///そうですか?」

 

背中から嬉しそうにそう聞いてくるフブキ。

『うん、凄い凄い。』

 

そう言いながらフブキの家の中に入っていく。

『そろそろ御飯の時間だな・・・何食べたい?その状態だと作れないだろうから俺が作るよ』

 

「えっと・・じゃあですね~・・・」

 

フブキをちゃぶ台の近くに座らせてご飯を作っていく、さてお茶のお礼に美味しいご飯を作ろうか。

 

 

 

ふ~・・・疲れました・・・。

フブキちゃん獣人特性で【敏捷】を初期で保持してるので普通に速いんですよね。

しかもステータス的にも素早さに少し降られてるので更に速い。

なので受け流しと回避の判定が厳しくて何回か失敗仕掛けました。

パリィ練習と限界突破による身体のリミッター解除してなかったら何発か貰ってた可能性ありますね・・・、光君の場合耐久は一切成長させてないので一撃貰っただけでもHPゴリゴリ持っていかれますからね。

というわけでフブキちゃんが疲れでドロドロに溶けてるCGを眺めつつ今回は終わります。

お疲れ様でしたー!

 

 




後1話だけフブキちゃんと練習して入学です。
フブキちゃんから色々教えてもらうのじゃよ(๑╹ω╹๑ )

ふと今まで出てるラバーズ小説の主人公たちでバトロワしたらどうなるかな~って考えてまずTENSEI2さんの北条くんとは間違いなく相性悪いなと言うのは確信しました()
だって両方素早さが威力と攻撃に影響してるから同じビルドに近いから間違いなく相性がね・・・()

次の話も直ぐに書くぜ!そしてミオしゃの出番を出すのだ!()


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入学前4 フブキと修練(後半)

すぐに書くと言ってたのに気付いたらこんなに間隔が・・・。
APEXの配信を見てAPEX久しぶりにやった結果がこの有様だよ!

というわけで今後は適度の息抜きにしつつ執筆します。最低でも1週間に1話ぐらいは書きたいなぁ・・・、ネタは有るのに書くとなると何故か面倒い(´・ω・`)

でも書く。やっぱ形に残したほうがニヤニヤ出来るからね!


>冷蔵庫の物を使わせて貰い適当に料理を作っていく。

しかし、朝のように軽い物ではなくガッツリと腹に貯まる物だ。

さっきの練習でお互いにお腹が空いてるだろうし(事実俺は腹が減って死にそうだ。)この後も練習することを考えれば溜め込んでおくのが正解だろう。

鶏肉も有ることだしあの料理でも・・・。

 

 

 

適当と言いつつそこそこ手が込んだ料理を作りながら実況始めます~。

はい、次回投稿が遅くなってすいません・・・。

悪気はなかったんです!ただ他のホロライブラバーズの動画を見てたら時間が無くなってたんです!!

俺は悪くねぇ!!()

さて、実況に戻らせて頂きます。

今ステータスを確認しましたがいい感じに居合いに経験値が入ってました。

やっぱりタッグトレーニングの効果は偉大ですね、【観察眼】の効果も有って更に経験値も美味しいです。

ただ、タッグトレーニングはタッグ相手のスキルも成長させてしまうのでやり過ぎも注意が必要です。

特に光君の場合今後使っていく攻撃手段である【居合い】以外の攻撃スキルは特に成長させていく気は無いので、居合いカウンターができない攻撃をして来るレベルまで相手を成長させてしまうと詰みです。

 

ですので、今後もタッグトレーニングして行くかは相手の成長度合い具合ですねぇ。

MOBキャラ相手でもタッグトレーニングは出来なくはないですが偶に成長系のスキルを複数持ってる化け物が居ることが有るので、そういう子と練習した場合次の練習の時にカンストレベルまで相手のスキルが成長してることも有るのでMOB相手には自分はやりません。

成長上限があるに等しいのにこの手段を取ったら本気で詰みますからね。

 

あ、こんな事語ってる間に料理できてますね。

適当と言っても割と確りと作ってますね、さすが料理上手。

 

 

 

>よし、出来た。

出来た料理を持ってフブキの所に持っていくと匂いで気付いていたのかお箸とお茶を用意して待機するフブキの姿があった。

「もう、お腹が空いて死にそうですよ~・・・今日のご飯は何ですか??鶏肉ぐらいしか残ってなかったですし・・・親子丼ですか!?」

 

『正解。それ以外にも幾つかおかずあるけどな。』

 

やった~と喜んでいるフブキの前に親子丼を置き、自分の親子丼も置く。

そして小皿に入れたおかずを机の真ん中において俺からもフブキからも食べやすいように配置する。

「いただきます!」『いただきます。』

 

取り敢えず親子丼を一口頂く。うん、我ながらいい出来だ。

「ん~♪美味しいですよこの親子丼!!私が作ったら絶対にこんな味出せませんよ。」

 

そう言いながらフブキはガツガツと親子丼を食べていく。

美味しそうに食べてくれるのは良いが喉に詰まらせないと良いんだが、そう思いお茶を飲んでいると案の定と言うべきか喉を詰らせて居るフブキの姿。

『・・・言わんこっちゃない』

 

フブキはお茶を飲もうとするが自分の湯呑は空の様で大慌てで「ん~~~!!」と叫んでいる。

って、冷静に語ってる場合じゃない!俺は大急ぎで自分の湯呑をフブキに渡しお茶を飲ませた。

「んく・・んく・・ぷはぁ~・・・はぁ・・・。」

 

比較的長い時間苦しんでいたせいか顔を真っ赤にして粗い息をして息を整える

「じょ、冗談抜きに死ぬかと思いましたよ・・・。ありがとう御座います。」

 

『良いよ別に、いくら美味しいからって喉詰まらせるぐらいの勢いで食べるのはどうかと思うけど?』

 

呆れ半分で突っ込むとフブキは顔を少し赤くしながら

「し、仕方ないじゃないですかぁ!貴方の料理はぶっちゃけ私の料理より美味しいんですよ!!女子力負けたって思っちゃうぐらいに!!」

 

と、怒ってきた?毛とか逆だってるし多分怒ってる・・・?

「何なんですかもう!味付けとかさり気なく私好みですしお茶とかも私が尋ねる度に確りと好きな茶葉のホロ茶出してきますし!?」

 

「お茶請けのお煎餅とかも偶に自作してきますし・・・しかもコレも美味しいんだから白上、女子として自信無くしますよ!!」

 

「もう、何なんですか?光君は生まれてくる性別間違えたとかですか??前世専業主夫なんですか??」

 

「白上もう、女子としてのプライドボロボロだし胃袋は確りと掴まれちゃいましたし!?もう責任取って毎日御飯作って下さいコノヤロー!!」

 

は、早口が過ぎて余り聞き取れないが責任とか言ってるし俺が悪いんだろうか??

『ご、ごめん?』

取り敢えず謝ると「ごめんですみませんよー!!」と怒られた。

はぁはぁと息を荒げ、お茶を飲むフブキ。

『えーと・・・責任取ればいいんだよな??』

 

「ふぇ!?え、ええ。そう言いましたけど・・・」

 

『取るよ、責任』

 

「・・・ふぇ・・え・・・えええ!!?」

 

「(え!?、ま・・・まま・・・まさかまさかの結婚OK宣言ですか!?)」

 

「(勢いとはいえ毎日御飯作って下さいって言っちゃいましたしそれに対して責任取るよってことは・・・OKということですよね!?)」

 

「(で、ででもまだ心の準備がぁ~!いや、嫌というわけじゃないんですけど・・・って誰に話してるんですか私!?)」

 

な、なんか目まぐるしい勢いで顔色が変わってる・・・しかもメッチャ尻尾とかも動き回ってる・・・。

・・・・ん?あの湯呑って・・・

『フブキ』

 

「ひゃ、ひゃい!?」

 

座りながらジャンプするという謎の技?をしつつ返事をして来たフブキ。どうやったんだそれ・・・?

『そのゆの』

 

「いや、あの!ちょっと待って下さい!!言っておいてなんですけども私達まだ高校生ですよ!それに色々と段階を飛ばしていると言うか~っっ!!//」

 

何だか知らないが軽くパニック・・・?いや、焦ってるのか・・??取り敢えず落ち着かせるのが先だと思いフブキの両肩を掴む

「っっ~~~~!!(か、肩掴まれちゃった!?こ、コレはもしかして・・・キス!?)」

 

「へ・・へぅ~・・・。///」

 

お、落ち着いた・・?取り敢えず念の為このまま強く肩を握りしめ話しかける

『フブキ、一旦落ち着け』「は・・・はい//」

 

フブキは物凄く小さい声で返事をし、深呼吸をする。そして真っ赤な顔のまま此方を見つめる

『落ち着いたか?』「・・・はぃ////」

 

コレで漸く本題に入れる・・・。そう思いながら思っていた言葉を口に出す

『フブキ・・・・その湯呑は俺のだぞ。

 

「・・??・・・?・・・・!!!////」

 

そう言うとフブキは真っ赤な顔を更に赤くする。

「か・・間接・・・あ、わわわ・・・////」

 

『関節?』

 

なんで今関節の話が出てくるんだ??まぁ、後で聞けばいいと思い次の話を始める

『後責任だけど・・・入学後からでいいか??』「・・・な、何でですか??//」

 

「し、白上としては別に今からでも良いですよ!?」

 

『いや、今日からにするとちょっと時間がな・・・。』

 

「ま、まだ平日の昼間じゃないですか!?市役所はまだ空いてますよ!だから書類に名前書いて一緒に出しに行くだけですよー!!」

 

市役所!?なんか話がすれ違ってる気がするぞ・・・!?というかフブキの目がグルグルと回ってるような気がする・・。

もしかして本当に熱があるんじゃないのか??

『いや、市役所は関係ないだろ・・。』「いや、関係大アリですよ!?」

 

「市役所に届け出出さないと駄目でじゃないですか!!?」

 

『いや、3食飯を作りに来るのに届け出は要らないだろう!!??』

 

何!?一体何の話が進んでるんだ!!??なんか知らないが・・この流れはまずい気がするぞ!??

「へ?・・・3食ご飯を作りに???」

 

『そ、そうだよ。毎日御飯作ってって言っただろ?だから3食ご飯作ろうかと思ったんだけど・・・』

 

『だけどここから俺の家は遠いだろ?だから弁当とかで渡せる学校が始まってからが良いかと思ったんだが・・・。』

 

迷惑だったか?とつなげようと思っていたがフブキが途中で顔を下にしてプルプルと震えている。

「つ・・・つまり・・・結婚じゃないと・・・?」

 

『け、けっこん・・・?いや、多分違うと思う・・・。』

 

けっこん、ケッコン・・・血痕?嫌でも血なんかどちらも出してないし・・・。

「スゥー・・・おるやんけ。光君が動かないように捕まえて。」

 

フブキがそう言うと人形のおるやんけが動き出して俺の足を掴む

『・・・え?動くのかコレ。』

 

「式神です。妖術の初歩の技術なので練習も兼ねて式神にしたんです。」

 

なるほど。妖術か・・・そういえば妖術のことは知らないしこの後教えてもらおうかな?と思っているとフブキは少し腰を落とし拳を握る。まるで今から殴るかのように

『あ・あの・・・フブキさん??』「はい♪何ですか??」

 

『・・・その拳は一体何??』

 

「コレですか?コレはですね・・・。」

 

そう言いながら下に向けていた顔を上にあげ涙目の恥ずかしそうな顔で彼女は

 

「乙女の心を弄んだ罰ですよー!!!」

 

 

そう叫びながら俺の顎にゲームセンターの時以来のアッパーを叩き込んだ。

そしてそれを食らった俺の意識は夕方まで覚めることはなかったしフブキはその日から暫くの間拗ねていた・・・何が悪かったんだろうか。

 

取り敢えず土下座を何度もして許してもらい妖術を教えて貰った。初歩の初歩らしいがそれでも俺には十分役に立つ頼もしい力だ。

 

 

 

 

口の中が甘い・・・ちょっとコーヒーを飲みたいので今回はここまで・・・。

妖術が意外と早めに取れたので嬉しいですがそれより口が甘いです・・・。

共通ルートのはずなのに甘いよ・・・これ攻略ルートどうなるの??

で、ではまた次の機会にて~・・・<ブラックデノモウ

 




はい、コレにて終わりです。
正直書いてて本気で口の中が甘くなりそうでした()
コレで共通ルートなんだよなぁ!!!
攻略編になったらどうなっちゃうんだろうね!!作者が先に死ぬかもしれないよ!()
まぁ、こういうのを書いてニヤニヤしたいので書き続けます。

次は入学式!(という名のバトロワ!)光君は他の実況者の皆さん達のようにお香を買っておくようですがどうなるでしょうか?まさかの1位を取れてしまうのでしょうか!?
お楽しみに!( ◜◡^)

あ。ブラックコーヒーココにおいておきますのでご自由にどうぞ ノ旦


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入学式準備 バトロワへの備え

次はバトロワだと言ったな?ごめん、あれは嘘になりましたorz
光君が変わりになにかするので許して下さい!!()

書く気が起きないってホント厄介ね()
ネタは沢山あるっていうのにw
最近ホロライブラバーズ小説がいい感じに増えてきて嬉しいですなー。
読む側としての楽しみありますからねぇ。
あ、因みに家の黒川くんもフリー素材としてどうぞ。
よほど酷い扱い(踏み台扱い等)にしないことと素材にしましたーと言う連絡があればOKです(後者は無くても可)
・・・まぁ、間違いなくどの主人公たちもコラボさせるのは難しいだろうけどなぁ・・・
何時かはコラボしたいね(๑╹ω╹๑ )

因みに今回ホロメンバー出てきません。


>前にフブキと修行してから暫くして俺は暇つぶしに裏路地を回っていた。

何となくこういう所を回るのは好きだし偶に旨い料理屋など隠れ名店が見つかるので家でぼーっとしてるよりいい暇つぶしになる。

そう思いながら適当に裏路地を回っていると怪しい露天が有った。

空のビールのケースに座り怪しげなカーペットを敷き、そのカーペットには商品らしきものと木箱が置いてある。

なんだろう?と思って見つめていると店主が

「・・・なにか買っていくかね?」

 

そう話しかけられた俺は、声をかけられた以上無視するのは失礼だし、見た目からして怪しさを醸し出す店でもあったのでちょっと見てみることにした

・・・どうやらお香をメインに扱ってるようだ。

 

「ほしけりゃ武器などもあるよ。ただ・・・ちと値段が張るがねぇ?」

 

そう言って店主は木箱を開ける・・・中には様々な武器が入っている様だ。見た感じ・・・文字通りのなまくらから家宝などにされても可笑しくない程の品質のものまで幅広く扱ってるようだ。

当たりかもしれないと思った俺はじっくりと商品を見ることにした。

 

 

 

 

はい、数日ぶりですねー。

ちょっとあの甘さのせいでカフェイン中毒になりましたが元気です!

甘さ克服のためにコーヒー豆直で食べたのが原因でしょうね()

さて、今回は路地裏の店こと、闇商店の画面からスタートです。

 

まぁ、何故寄ったかと言うと皆さんおわかりでしょうがお香の為です。

非常にお高いですが1個ぐらいであれば余程、生活が苦しい状況でもない限り買うことが出来ます(正確には初期資金があるということですね)

光君の場合3年分の学費ごと親から貰ってるのでやろうと思えばお香を買い占めとかできそうですがやりません。

 

と言うか生活のことを考えてるのか下ろそうとしても光君自身が拒否しちゃうんですよね。

ま~恐らく金の力で殴ると言う手段防止のためにおろせる上限額が決まってるんでしょうねぇ。

後学費が足りずに退学ENDを防ぐ為でしょうが。

 

さて、今回買っていくのはお香ですがもう一つあります。それは【武器】ですね。

何で?って思う方がいらっしゃるかと思いますが、実は日本刀は初期武器として所持されているものは強化しない限り耐久力が低いんですよねぇ。

その分攻撃力とかは良いんですが【居合い】によるカウンターでも耐久値が減るので、

最悪連続居合いの途中で折れるという事故が起きかねないのでここらで良い物を買うことにします。

ん~・・・あまりいいのがないなぁ・・・。いや品質で言えば良いのは有るんですよ?

ただ、光くんの実力に合った物が無いんですよねぇ。

実力に合わない物を持つと性能を持て余すか直ぐにぶっ壊しちゃうんですよね~。

前者なら良いですが後者が起きた場合致命的です、なので吟味してるんですが・・・中々良いのが・・・?

お?この刀今使ってる物と余り長さの違いとかは無いですし、性能も丁度上位互換な感じですね。

値段もお手頃ですしコレにしちゃいましょう。

さて、お香ですが・・・。

 

【供犠のお香】

【第六感のお香】

【見極めのお香】

 

ほーうほうほう・・・中々レアな品揃えですね。

え~供犠のお香ですがコレは【供犠術】という妖術、霊能術に分類されるスキルですね。

何かを対価にすることで各スキルが発動します。

そして【第六感】は文字通りのスキルですねー、感が良くなって不意打ちを自動的に避けたりくじなどで良い物を引きやすくなります。

そして最後が【見極め】ですがコレはクリティカル率上昇のスキルですねー。

正直どれも欲しいですねぇ・・・。ん~・・・。

 

よし、今回は比較的レアな【供犠のお香】にしますか!

妖術覚えましたし発展スキル持ってていいですしねぇ。

・・・それに妖術はまだ余り鍛えてないので魔法、妖術、霊能術等の魔法系スキルの初期スキルである【武器】の取り寄せしか出来ないんですよねぇ。

因みに各スキルで名前が違いますが初期に覚える物に必ず自分の武器を呼び出す物があります。

コスト0で使えて【自分の武器】であればどんな距離でも取り寄せれるので何気に便利ですね。

妖術の場合は【武器招霊】ですね、武器に自分との繋がりを作りそれを元に武器自体が手元に戻ってくるようにする。

という説明文になってます、ここの説明文は各々違うので見比べるとあーなるほどね。

と言う感じに新しい解釈などが出来るので暇があれば見比べてみると良いかもですねー。

それぞれの術に合わせた武器の呼び出し方が書いてあるのでそれを見るとそのスキルの雰囲気的なものがが分かったりしますし。

 

さて、話を戻しますが妖術で攻撃に使えるものはフブキちゃんから教えてもらった【狐火】しか無いんですよね。

火の玉サイズの火を作り出し自分の意思で操れますが初期スキルな上、魔力(妖術などであっても参照するステータスはココになるらしいです)は初期値なので火力が出ないです。

なのでここは使い方しだいで色々と化ける【供犠術】を取っておきます。

というわけで早速お会計

 

 

>一~二時間程商品を吟味して今の物より良い刀を買い、そして怪しげで・・・肉々しい?真っ赤なお香を買った。

「ワシは何時もここで商いをしとるでのう・・・何か必要なものがあればまた来ておくれ。」

 

「無いものが欲しい時は取り寄せるからのう・・・その分銭は頂くがのう?」

 

『・・・物は良いみたいだしそうさせてもらう』

 

「へっへっへ・・まいどあり、兄ちゃん。」

 

怪しげな笑いをして見送られ、俺は帰路に付いた。

前まで使っていた刀を分解整備しつつ新しい刀を見る。

手に持つとシックリと手に収まり降ってみても前の物と重心の狂いなどは特に起きない。

不気味な程に自分にぴったりな刀だ・・・。

取り敢えず後でこの刀にも【武器招霊】が出来るように繋がりを作っておかないとな。

そう思いながら新しい刀を床に置き、古い刀の最後の整備に戻る。

・・・あの人(父さん)から直接貰った数少ない品だが流石にもう限界だろう。

今まで使ってきた記憶を思い出しながら刀身を磨き、部品を組み上げる。

一応このまま家で寝かせておくだけというのはもったいないので次の使い手が見つかることを祈って後日質屋か何かに流すことにしよう・・・。

新しい刀に繋がりを作り終えるともう寝る時間だ。

そのまま布団に突っ込もうと思ったが買ってきたお香の事を思い出しそれを焚く。

・・・血のような匂いがする・・・誰が好んで使うんだこんな物・・・。

そう思いながら布団に入る・・・悪夢を見そうだなぁ・・・。

ふと気がつくと自分以外何もない・・・いや、よく分からないが目の前に【何か】はいるようだ。

「・・・汝は我に供犠する者か?」

 

ソレは俺に声をかけてくる。・・・どう答えようか。

 

 

 

はい、光君がフラグ立てたせいで悪夢見てますね!()

まぁ、お香系は使うと大体夢を見るのでフラグもクソもないんですがね。

さて、ここでの答えは『供犠する者である』と答え、何を捧げるのか聞いてくるのでここでは『自らの血』と答えます。

そうすると本当にソレでいいの?的な発言と共にその対価でどんなスキルを覚えるか教えてくれます。

今回の場合は自らの血。つまりHPを対価にする事でスキルが発動するようになります。

初期で覚えるスキルは・・・【血の結晶化】のようですね。

名前の通り自分の血を結晶に変質させることが出来ます。

傷口に血を塗って結晶化させれば一時的な止血に使えますし、血を敵に撒き散らして結晶化させれば遠隔武器に、血を武器の形に結晶化させれば武器としても使える便利なスキルです。

・・・まぁ、武器に使った場合一撃で壊れるんですけどね。

発展していけば戦いの場にある血に自分の血を混ぜて結晶化させ自分の意のままに操作したり、相手の傷口に自分の血を侵入させ相手の血液にある程度溶け込んだ瞬間に、敵の体の内部から血を結晶化させ相手を文字通り身体の内側から生えてくる血の結晶の刃で殺すといったことが出来るようになるみたいです。

後、他にも自分の血を飲ませた相手の怪我を自分に引き受けると言ったことも出来るみたいですね。

 

いや、最後の以外こっわ!?最終に習得するスキルみたいだけどエグいよ!普通にグロい映像が撮れるわ!

え?元からこのゲームは18禁?なら仕方ないね(´・ω・`)

いい感じに使えそうなのでこの内容で【供犠術】を習得しましょうか。

今後このスキルを使うために光くんにはリスカ等をしてもらう必要が有りますが強さには変えられないので我慢してもらいましょう。

・・・ヒロインに見つかったら厄介なことになりそうなので余り見せないほうが良さそうですね。

マイナーなスキルなので初見でバレるということは無いでしょうが。

 

 

 

>良く分からない【何か】と話をすると血を対価にすれば色々と手助けしてくれるようだ。

その話に乗り【供犠術】を教えてもらう。そしてその知識が一気に頭に入り込み激しい頭痛に襲われふらつく。

「契約は結ばれた。汝がこの契約を変える、破棄すると言わぬ限りこの契約は死ぬまで結ばれる。」

 

意識を失う寸前【何か】は話しかけてくる。

「自らを対価として捧げる者は・・・多くは破滅する者達だ」

 

「汝はそうならないことを祈っている」

 

意識を失った為最後の言葉は聞こえなかったが、・・・何を言っていたんだろうか?

目が覚めると血の匂いがする部屋・・・どうやらあのお香は起きる寸前まで燃えてたようだ。

燃え尽きてはいるがまだ微かに煙をあげるお香を見ながら刀で自分の手首を切る。

切った傷口から血が流れ出るがソレを夢の中で覚えた術でナイフの形になるようにする。

すると血は生き物のように動きナイフの形になり結晶となる。

『只の夢じゃないみたいだな』

 

そして出来たナイフを壁に投げると、刺さったが耐久性が無かったのだろうか。

血でできたナイフは粉々に砕け散る。

『・・・脆いのが欠点だが・・・色々と使えそうだ。』

取り敢えず傷口に包帯でも巻こう。

夢の中で覚えた術の確認を終えた俺は救急箱を探すことにした。

・・・深く切りすぎたなコレ。跡に残らないと良いが・・・。

 

 

 

はい、無事供犠術を覚えた所で終わりです。

後はこのスキルの強化で毎日を過ごすので次回はバトロワですね!

いや~覚えたスキルをどう活かすか、楽しみですね!

次回の動画をお楽しみに!




因みに夢の中の【何か】は光くんを気にかけてたわけでもなく単純に捧げ物をする人間が減るのが嫌なので「自傷辞めなー」と言ってるだけです。
優しさとかは特に無いですね。

供犠術での対価に血を選んだのは回復しやすいの(輸血など)と光自身が自分に価値を感じてないので自分を傷つける事に躊躇いがないからですね。
本来であれば他にも対価は出てくるけど自分のこと無価値だと思ってる光君は無意識の内に選択肢を自傷だけに絞ってます。
一応本来であればお金や食材用の肉とかでも対価になります。
血と比べたら大分コスト悪いですが。


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入学式 バトルロワイヤル(前編)

エイプリルフールネタ考えてたらふと、ラバーズの主人公たちがVTuberとしてホロライブで活動する話し考えたけど志望動機あたりで完全に放送事故案件だと思いつつ投稿。

何のネタ書こうかなーエイプリルフール。
全員病んでる状態で始まりと言いながらどれだけ生き残れるかを競う難易度【ナイトメア】。

守りたかったけど何一つ守れずもう二度と守れないという事が起きないように強くなった別の主人公。

それとも光君がヒロインたちに普通に嘘を付くエイプリルフールの話にしようか・・・。
悩みますなぁ。アンケ取ろうかな?w


「中々やるな!人間様!!」

ギリリリリリ!

何度目か分からない鍔迫り合いをしながら目の前の鬼の少女は楽しそうに声をかけてくる。

『そっち・・・こそ!』

 

刀を右手だけで持ち力を抜き相手の体勢を崩させ、左手に血で脇差モドキを作り体勢が崩れた少女に突き出す。

しかし彼女は二本目の刀で弾き脆い結晶の武器は砕ける。

クソ、またか・・・。

内心毒づきながら素早く距離を取り刀を納刀する。

「人間様は珍しいな!!今どき刀を確りと扱える人間様は余り居ないと聞いていたのに・・・ソレに見たこともない術も使う!」

 

「余は楽しいぞ!他の人間様たちはすぐに倒れてしまったが人間様はとても強い!」

 

『・・・どーも』

割といっぱいいっぱいなんだがな・・・と心の中で思いつつ冷や汗を書く。

正直言って勝てる気がしない、1合1合刀をぶつける度にその刀は速く、そして重くなってきている。

その上二刀流だ、相手の攻撃を受け流し反撃を叩き込む俺の戦い方と相性は悪く反撃の一撃を先程のように何度も防がれている。

 

「しかし・・・コレは試合じゃないのが残念だな~。バトルロイヤルじゃなければこのままお互いの全力を出せるまで戦い続けていたかったんだがな~」

 

「このまま続けても漁夫の利を狙われかねないから・・・次で最後としようか?お互い未練の無い様に全力を出そう!」

 

そう言いながら鬼の少女は両手に持った刀を構え、威圧感が増す。

 

『ははは・・・終わった後に生きてるかなー・・・。』

 

あれで本気でないとか勝てる気がしない。

そう思いながら此方も構え、そのままお互いに見つめ合いお互い同時に駆け出す。

そして・・・・

 

 

エラー!ホロライブラバーズ.exeは動作を停止しました。

強制終了します。

 

 

何でこのタイミングでCTD*1するんだあああああぁぁあぁ!!!!!

 

 

 

 

---------------------------------------

 

 

>何時も通りの時間に起きる。

窓から入る朝日と、鳥がなく声が聞こえる。

ソレを聞きながら軽く伸びをして頬を叩き軽く気合を入れる。

今日はいよいよ入学式だ。

何時もとは違い服は【ホロライブ学園の制服】を取り出し袖に腕を通す。

・・・うん、特に違和感もないし動きに支障が出ることも無さそうだ。

 

バトルロイヤルがあるらしいので今のうちに持っていく物を確りと確認しておこう。

 

 

 

 

はい、どうもー・・・え?冒頭の映像は何かって?今回の動画が遅れた原因ですよ

えーまぁ、はい。動画の通りバトルロイヤルに参加して、二期生のお嬢とやりあってたらCTDしました()

おかげで録画やり直しとなり又、1からやり直す事になりましたよ畜生!!

まぁ、又パッチが来てたようなのである意味タイミングがいいと言えますが・・・。

・・・又2期生が同期になりませんよね??ゲーマーズは出る時期が特殊なので2期生辺りと同学年になることが有ると聞きましたがまさか当たるとは・・・。

 

 

さて、バトルロイヤル前なので制服が届きましたね。

何故か知りませんがアクセサリーや防具等を装備してても見た目は変わらないのに性能は装備したアクセサリー等の性能分向上する謎装備です()

どこぞの工房の服ですかねコレ?()

さーて、その制服を装備したらキチンと朝ごはん食べましょう。

この後バトルロイヤルで大暴れすることになりますからね。

確り食べておかないと空腹によるペナルティ食らって【戦闘回復】のリジェネ効果が切れて供犠術と限界突破のHP消費で倒れかねません。

レバーでも食べてもらいましょう。

 

そして道具の確認ですね、今回の場合持ち込むものは武器である刀、そして事前に自分から採取して採っておいた【輸血袋】ですかね。

2パックほどしか用意できてませんが、それでも1つに付き空になるまでの間、血を使用するスキルの血の消費量を90%抑える。

という中々強い効果です。

その代わり保管が面倒なんですよねー・・・温度管理を間違えると凍ったりするので。

 

・・・あ、言い忘れてましたが前回の動画の間でも訓練してたのでスキルを1つだけ覚えました。

ソレは【納刀術】ですね。攻撃した後に自動的に納刀して納刀状態に移行します。

また、その効果の関係上刀装備時のモーションが常に納刀してる状態になります。

 

コレは【居合い】スキルの派生ですね。【納刀術】は覚えたらもう成長しないスキルの一つですが【抜刀術】と組み合わせると目に見えて化けます。

【切り払い】習得まで行けなかったのは残念ですがそれでもコレを覚えれたので良いですね~。

攻撃した後にいちいち納刀するのは地味に面倒だったので()

 

さて、スキルの説明してる間に光君はご飯を食べ終わってお弁当も自作して準備完了ですね。

確りフブキちゃんの分のお弁当を夕食分含めて持ってます。

では、レッツゴーホロライブ学園!

 

 

 

>道具の確認も終え、お弁当も確りとフブキの夕食分含めて用意したのを確認して外に出る。

太陽の光で目が眩み、手で太陽を隠しながら目を慣らす。

春の風が吹き、桜を乗せて何処かへ飛んでいく。

今日もいい一日になりそうだ。

 

 

 

フラグ建てるんじゃねぇよ()

 

 

 

>「光さーん!おはよーございまーす!」

 

校門でフブキがそう叫びながら突っ込んでくる、ほぼタックルだ。

それを受け止め挨拶をする。

『おはようフブキ』

 

そう言いながらお弁当を差し出す。

「あ、本当にお弁当作ってきてくれたんですね。」

 

『?あの時確りと責任取るって言っただろ??』

 

「言ってましたけどぉ・・・うう、(白上の黒歴史ですから余り思い出したくないですよー!!)」

 

何故か知らないが急に黙って顔を赤くするフブキ。

取り敢えず早く教室に行って置いたほうが良いだろうしフブキを正気に戻そう。

『ふ~』と優しくフブキの耳に息を吹きかける

 

ふにゃあぁ!!?

 

『驚きすぎだろ・・・早く教室行こう。早めに来てるけど時間かかるかも知れないし。』

 

「だ、だから耳は敏感だって!!」

 

『敏感なんだろ?知ってる知ってる。』

 

「だったら何で息を吹きかけるんですかー!!」と怒るフブキから逃げるように教室に向かう。

 

 

教室に向かう途中で確認したがどうやらフブキとは同じ教室のようだ。

「ボッチになって寂しい思いしなくて済みますね!」

とフブキは喜んでいる。

『・・・結局ボッチになる人はボッチになるんじゃないのか??』

 

喜んでいるフブキに対して思ったことをそのまま話してしまうが

「白上が組んであげますからボッチにはなりませんよ~♪」

 

と返された。何でここまで絡んでくるのやら・・・幼馴染だからか??よくわからん。

教室には席が張り出されてる、俺の席は後ろの方の窓際のようだ。

その隣は・・・【大神ミオ】という人のようだ。そして俺の席の前はフブキらしい。

 

 

ホム、隣の席はミオしゃの様ですね。

隣の席には必ず攻略対象となるホロライブメンバーが配置され配置されたホロライブメンバーには好感度にボーナスが付きます。

まぁ、今のフブキちゃんの様子を見る限り隣の席がフブキちゃんじゃなくても問題は無いでしょう。

 

>「む~・・・隣じゃないんですか・・・。」

 

と残念がっている

「まぁ、近いから良いですね」

 

『そうだな。』

と適当に相槌を言いながらお互いに自分の席につく。

そして荷物を置き、適当に机に寝転がってるとフブキがちょっかいを出してくる。

フニフニとホッペを突いてくる、片目だけ開けてフブキを見るとワクワクとした様子で此方を見てくる。

『何?』

 

「いえ、時間まで暇なのでお話したいな~って」

 

『・・・春の日差しの魔力は凄いからやだ。このまま寝る・・・。』

 

正直話しても良かったんだが寝転がると案外居心地がいいのでそのまま寝ようとする。

「む~」とか言ってるが無視無視。

 

「本当に寝るんですかー?」「起きないんですかー??」「・・・教室で寝ちゃう悪い人には狐が天罰下しますよ~??」

 

・・・何やら物騒な発言が聞こえたが無視無視・・・まぁ、フブキならそんなに被害は「・・・ハム!」

 

ガッシャーン

急に耳に変な感触がして咄嗟に後ろに下がろうとして変な感じにコケた・・・というか!

『な、何した今の!?なんか変な術使っただろ!』

 

「え、いやいや。変なことなんてしてないですよ!」

 

『ウソつけ!身体から力抜けるかと思ったぞ!?』

 

「か、軽く耳を噛んだくらいでそうなるわけ無いじゃないですかー!!」

 

『事実被害出てるんだが??俺的には絶対に耳を噛んだとかじゃないと思うんだが!?』

 

「本当に耳を噛んだだけなんですからそれが事実なんですよ~。獣人と同じで光君もお耳が弱いんじゃないですか~??」

 

とニヤニヤとしながらこっちを見てくるフブキ・・・上等だ・・・その喧嘩買ったぞフブキ。

無言で立ち上がるとフブキの近くまで歩いていく。

「ん?どうしたんですか~??謝るんだったら白上は寛大ですからゆるして」モフ「うにゃ!?」

 

マウントを取って来るフブキの耳を触る。

「ちょっちょっとまってくださいよ!!////人、人が見てますから!!」

 

『・・・そう言うならさっきの俺の姿も人に見られてるから対等だな。』

そう言いながら耳をモフり続ける。

あれから何気に耳を触ってきてはいたから何処が弱いのかはよく知っている。

俺を本気にさせたことを後悔させてやるぞフブキ!!

SIDE:大神ミオ

ウチの名前は大神ミオ。

今年からホロライブ学園に通う新入生だ。

小学校でも中学校でも、初めの印象は大事だ。

だからウチは高校で変な印象を持たれないようにするために一生懸命自己紹介の練習をして来た。

そして今日、その成果が試されることになる。

「(うう~…緊張するなぁ…周りの席の人と仲良く出来ると言いけどなぁ~・・。)」

 

そう思いながら席の場所を見てみるとどうやらお隣は男の子の様だ。

「う~・・・余計に緊張してきたぁ・・・。」

 

教室のドアを開ける手に力が入らず、何時の間にか尻尾は足に巻き付いている。

けどこのまま動かないのはまた悪い意味で目立ってしまう。

そう思ったウチは深呼吸をしてドアを開く、そこから見えたのは

 

「ひ、光さん!!謝りますから!!ごめんなさいぃ!!だからもう手を止めて下さいいぃ///」

 

『断る、入学式まで後10分はあるから覚悟しろ』

 

「そ、そんなぁー!!」

 

白髪をした男の子がウチと同じ獣人の狐の女の子の耳を触り続けてる光景だった。

「え・・・え???」

 

その光景に理解が追いつかず思わず声をあげると男の子の方がウチに気付いて見てくる。

『・・・へ~。狼耳か・・・フブキとは違ったさわり心地がありそう。』

 

その言葉を聞いて思わず扉を閉じてもう一度席順を見たウチは悪くないと思う。

*1
CrushToDesktopの略、要はフリーズである。PCユーザーの多くはコレが起こることにトラウマを抱える。




隣の席が誰になるかはダイスで決めました。
実況なんだから運を試せ!とどこぞの兄貴に言われたからじゃないよ!()

そして戦闘はまた次へ。。どんだけ伸びるんだろうねコレ。

次回こそは戦闘パート。
・・・のハズ・・うん・・・多分・・メイビー・・。

ミオしゃの喋り方コレでいいかなぁって思いながら書いてる。
どうなんだろなぁ・・・うまくイケてるかなぁ・・・。


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入学式 バトルロワイヤル(中編)

TENSEI2ニキが更新したので便乗更新です。

今回はいよいよバトルロイヤル。さぁさぁ皆さん、光君が何位になれるか予想してみましょう!正解者には・・・リクエスト用の活動報告へのリクエスト権でいいかな?()


はい、光君がまた暴走してフブキちゃんの耳をモフってるのをミオしゃに見られてちょっと引かれてる所からです。

いや、もう・・・なんというか・・・魂レベル*1でケモミミストなのか君は?ミオしゃの見た目から一発で何耳か分かるって相当レベル高いぞコイツ( ̄Д ̄;;

・・・因みにですが耳をモフるのには器用さが参照され器用さが高ければ高いほど気持ちよく触れるそうです。

コレもうフブキちゃん光君以外で満足出来ないのでは?()

 

あ、そんな事言ってる間にミオしゃが戻ってきて恐る恐る此方を見てきますね。

フブキちゃんの耳から手を離して挨拶しましょうか。

 

 

 

>先程入ってきた狼耳の子が恐る恐るといった様子で此方を見てくる。

多分だが耳をモフって居たのが原因だろう。

「ふにゃ~・・・///」と顔を赤くしながら机に突っ伏しているフブキの耳から手を離し挨拶をしてみる。

 

『おはよう。』

 

「お、おはよう・・え~と・・・。君って黒川君・・・かな??」

 

『そうだけど・・・なんで名前知ってるんだ?』

名乗った覚えが無いので尋ねるとどうやら隣の席の大神ミオさんらしい。

挨拶の途中小声で「あんな人と1年間同じクラスで高校生活かぁ・・・ウチ大丈夫かなぁ・・・。」と言いながら何故か震えてた。

気になったので見ているとビクッと大きく震えた。

『・・・震えてるけど大丈夫か?寒いの?』

 

「だ、大丈夫です!!貧乏ゆすりとかそういうのなので!!」

 

心配になって聞いてみるとどもりながらも強く言い切られた。

そこまで言われたら引き下がるしか無いので大人しく元の席に戻る。

 

前の席には未だ蕩けた顔で気絶?しているフブキが居た。

『寝るなって言っておいて自分は寝てるじゃん・・・。』

 

そろそろ時間が迫ってるし肩を揺らして起こしておいた。

 

 

 

 

う~ん、ミオしゃに警戒されてますね!(残当)

まぁ、開幕あの光景見せられたらそりゃあ警戒しますよねーw

でもまぁこの先一緒に授業とか受けていくのでその時にフォローすれば大丈夫です、多分()

あ、そろそろ入学式の時間ですね、クラスの席の殆どが埋まってますね。

・・・うん、キチンとおかころコンビも居ますね。

特に不仲そうでもなく通常運転のようです、入学式までの間フブキちゃんと話しつつ遠くからおかころコンビを眺めててぇてぇ成分を補充しときましょう

え~入学式が終わってバトルロイヤル開始直前なのですが・・・何でお嬢こと百鬼あやめちゃん居るの?()

一度セーブ&ロード挟んだから2期生が同期判定かはやり直ししてるのに何で!?

・・・よーく見たらスバルっぽい子も居るような・・・?

いや、うん。帽子つけてる子なんて沢山居ますよね!うん!!まぁ、攻略対象はあくまでゲーマーズだから問題はなし!

交流を取りに行こうとしなければ好感度上がりませんし病みませんからね!

 

いや、何で話しかけてくるの?()

 

 

>入学式が終わり、バトルロイヤルの説明をされている中、周りの皆と同じ様に自分も武器などの用意をする。

軽く素振りをして何時もとの違いが無いかを確認し、輸血液をポケットに仕舞っていると誰かがこちらの方に叫んできた

「人間様!」

 

そう言いながら此方を見てくる鬼人の少女。

見覚えが無かったので他の人だろうと思い装備の確認を続ける。

「に、人間様~!無視しないで欲しいんだが~!!」

 

先程より少し不安そうな声でまた声が聞こえてくる。

声の方を見るとやはり鬼人の少女が此方を見ている。

まさか・・・と思いつつも俺の事なのかと思い自分に指をさすとコクコクと頷く。

どうやら俺のことだったようだ。

『ごめん、面識無かったし種族呼びだったから別の誰かだと思ってた。』

 

そう謝りながら自己紹介をする。

「そ、そうか。そうだな・・・人間様は多いからこの呼び方じゃ気付かないよな~・・・。」

 

「あ、挨拶はまだだったなよな!?余は百鬼あやめ。見ての通り鬼人だ!」

 

『うん、よろしく。俺は黒川光。好きに呼んでくれていいよ』

 

『・・・んで~・・・何処にでも居るような凡人の俺に何のよう??文字通り初対面だから何かした覚えとかないんだけど。』

 

登校の時にもすれ違ったりとかしてないよなぁ??と思いながら記憶を思い返していると百鬼は話しかけてくる。

 

「いや、その・・・余は見ての通り一人でな?それで誰も話しかけてくれないからちょっと寂しくてな・・・。」

 

「それで周りを見渡してたら同じ刀を使う人間様・・あ、紛らわしいから名前呼びで良いか?」

 

ふむ、つまりボッチ拗らせかけてたという事で良いのかな・・・?

まぁ、ボッチになるとキツイらしいし人のつながりを広げておくのもいいだろう。

『良いよ。さっきも言った通り好きに呼んでくれ』

 

「ふむ~・・・じゃあ、名前で呼んで良いか!?にんげ・・・光様も余のことを名前で呼んで良いから!!」

 

『様は要らないかな・・・。ちょっとむず痒いし。』

 

「じゃあ、光で良いな!よし、決定だな!!」

 

お互いの呼び名を決めると色々と話してくる。

何処の刀なのかとか、どういう流派なのかとかお互いに色々話す。

そのうち緊張が解けてきたのか笑うようになってきた。

「それで~・・・って、あ。」

 

『どうしたんだ??』

 

「いや、話に夢中になりすぎて時間が・・・。」

 

そう言われて時間を見てみると開始時刻まですぐになっていた。

『・・・そうみたいだな。続きはまた今度・・・その時は俺の知り合い連れてくるよ、同じ刀使いだし男の俺より同じ女性同士のほうが話し会うだろ』

 

「あ、うん・・・ありがとう。そういえばクラスは??大事なことなのに余聞くの忘れてた」

 

>正直に答える

ちょっと挑発する

 

 

 

う~ん・・・普通に仲良くなっとる・・・。可笑しいな~…ゲーマーズ選択時は2期生が同期になるかの判定ランダムのはずなのになぁ・・・。

しかも見た感じ交流イベントっぽいですねコレ・・・。ん~・・・ここは挑発しときましょうか!

なーに、割とバトルフィールドは割と広いので早々勝負になりませんよ!(フラグ)

多分ぶつかる前にドッチか潰れます。

 

 

 

>ちょっと挑発する

『・・・じゃあ、このバトルロイヤルで勝ったら教えるよ』

 

「む?それは挑戦状か?受けて立つぞ!」

 

そう言って彼女は自らの獲物である刀二本・・・見た感じ大太刀と太刀か?それを持ち宣言する。

『まぁ、多分ぶつかる前に負けてると思うけどな。』

 

俺は凡人だしな。早い内に負けるから勝負になることは無いだろう。

「ちょ、挑発か!?あ、コラ!!逃げるな~!!」

 

後ろから聞こえてくる声を無視して人混みに紛れる。

別に挑発じゃなかったんだけどなぁ・・・、また何か間違えたみたいだ。

後でまたフブキに何処が悪かったか教えてもらおう・・・。

急いで自分の開始場所に向かってるとフブキが隣について来る。

そしてじーっと俺のことを責めるように見てくる。

『・・・なにかした?俺・・・?』

 

こういう時はだいたい俺が何かやらかした時にしてくる目だ。

・・・流石に俺だって回数重ねれば学習するぞ?・・って誰にいってるんだが・・・。

「別に~、なんでも無いですよ~。光君が知らない女の子と仲良さそうにしてて嫉妬とかしてませんよ~。」

 

『・・・?あやめのことか?』

 

心当たりが有ることと言えばさっきの事なので聞いてみると驚いたような顔で此方を見てくる。

「え・・・?名前呼びですか??」

 

『・・・?あぁ・・・あいつがお互い名前呼びで話そうって言うから名前で呼んだ。』

 

「・・・(む~・・・少し目を離しただけですぐに女の子と仲良くなってますねぇ・・・。いえ、前みたいに人生の迷子みたいな状態よりは良いんですが何かもやもやしますね~・・・。)」

 

『??あ、俺ここ上だ。』

 

フブキが黙ってる間も俺たちは走っており俺は途中で階段を見つける。

そこを登った先が俺のバトルロイヤルでのスタート地点らしい。

「あ・・む~~・・ちょっと話がしたかったんですけどねぇ・・・。」

 

『後でちゃんと話す時間作るよ・・・何なら家で話すか?弁当よりかは作りたてのご飯のほうが良いだろ?』

 

「ふぇ!?あ・・・あ~・・・い、良いですよ!ごちそうになりますよ!!けど、それで誤魔化されませんからね!!」

 

『誤魔化すもなにもないだろ・・・。んじゃ、健闘を祈るよ。俺よりは上の順位になるようにがんばれよ~。』

 

「い、言われなくても頑張りますよ!スキを見せたら私は直ぐに奇襲しますからね!いつもの試合とは違いますからね~!!」

 

・・・何だかまた怒らせた気がする。

俺より強いんだから俺より上の順位になるのは当たり前だと思うんだがなぁ・・・。

そう思いながら階段を駆け上がり開始地点。校舎の屋上に出る。

其処にはすでに何人かの生徒が待機しており、それぞれの待機場所の目印の上で座ったり武器を既に構えたりして用意をしているようだ。

早く俺も場所に向かおう。

 

 

 

け、結構長かったですねぇ。

さて、いよいよバトルロイヤル開始です。

敗北条件はHPが0になる、戦闘継続不可能な状態になる(四肢骨折など)、バトルフィールドの外に出るが条件ですね。

2番が恐ろしいな!って思うかも知れませんがご安心を。

バトルロイヤルでの傷は学園側がかけた魔法でダメージだけシミュレーションして実際には傷になることはありません。

ただ、腕を消し飛ばすような一撃を喰らえばその痛みは走りますし治療しなければその腕は使えません。

まぁ、余り相手の攻撃を食らうなって事ですね!

さーて・・・ここからは真剣勝負・・・もといガチでやらないと凡ミスで負けかねないのでここからは基本無言で行きます。

 

 

 

>時間となりバトルロワイヤル開始の合図である鐘がなる。

それと同時に周りの生徒は皆武器を構えお互いに牽制をする。

・・・そして俺は開始場所が角だったこと、そして刀を抜いてないせいか近くの生徒は皆俺を囲むように集まる。

『・・・武器抜いてないからって無防備って訳じゃないんだけどなぁ。』

 

そして一番先頭に居る生徒が武器で切りかかって来たのを見た俺は

 

カチ

刀に手をかけ『ふー・・・』脱力した後、身体のリミッターを外す。

そして大きく振りかぶりがら空きだった胴に

 

ッガ、シャキーン!!

体全身を上手く動かし一気に加速し、一閃を浴びせる。

その一閃を受けた生徒はどうやら致命的な一撃になった様でそのまま倒れる。

 

その光景を見て周りの生徒はざわつき、逃げるか戦うか迷ってるような動きを見せる。

『・・・遅い。』

 

そうつぶやくと同時に抜刀し

シャキン、ズバァ!!ザク、スパン、ガス!!

 

連続で生徒たちを切り裂き、校舎への階段前で刀を収める。

カキン

身体のリミッターを外した反動で手足が少し痛むがこの程度放置してれば治る。

・・・この程度だったら外す必要はなかったか?

『迷えば斬られる、戦うんだったら適切に、そして素早く判断しないと。』

 

そう言うと同時に俺に切られた生徒たちは倒れていき、オレ一人が屋上に立っている人間のようだ。

『さて、次は何処に行こうか・・・校庭のほうが戦いやすいかな?』

 

そして俺は次の戦いの場所を探してドアを開けて階段を降りていく。

・・・次は少しは強い人が来ると良いなぁ・・。

*1
実は大正解。ケモミミストカンスト級であり転生しても絶対にケモミミに目覚める




あやめ嬢が話しかけてきたのはまぁ、わかりやすいと思いますが同じ日本刀使いだからですね。
普通に剣とか槍とかが武器として扱われてる世界ですから使い手に技術が求められる日本刀に手を出す人は少なくなりそうなんですよねぇ。
なので必然的に日本刀持ちは目立つしある程度の強さに成れば相手の強さとかも図れるようになるのでここで話しかけられるのは日本刀使いだと確定イベント。


最後だけ見れば光くん普通に強くね?って思うかも知れませんが配置されてたのが全員モブNPCだったので楽勝だっただけです。
実際投稿者さんも鼻歌歌いながら判定をこなしてます。
ネームドNPCと合ってからが本番です( ◜◡^)

では、また次のお話にて・・・。


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入学式 バトルロワイヤル(後編)

休み増えてるのに筆を書く時間が増えない~!!ゲームに夢中になっちゃうよHAHAHA
・・・書きたい要求があるのにやる気が出ずゲームを延々としちまうZE

書く癖つけたらマシになるかなぁ?


>SIDE:黒川 光

屋上から校庭につながる出入り口まで疲れない程度に走りつつ、他の生徒を見つければ辻斬りをして突き進む。

その途中で他の生徒たちを見事な連携で撃退する二人組を見かけた。

「よ、っほ・・・ん~、遅いかな~。」

 

恐ろしく素早い動きで距離を詰め、攻撃を素早く避け、そして手に妖力で作った爪だろうか?

紫色の髪をした、猫耳の獣人がその爪を振るい、相手を撹乱し。

「おらよ!」

 

茶色い髪の犬耳の獣人が体勢を崩した生徒に止めの一撃を入れる。

「ふ~、ここら辺はコレで終わりかなぁ?おつかれころさん」

 

「おがゆもおつかれ~!お茶でも飲む?水筒持ってきたからいっぱいあるでな」

 

最後の生徒にトドメを刺した二人は休憩を取り始める。

見事な連携だ、正直自分が真正面から当たれば負ける気がする。

分の悪い勝負はしない方が良いに決まってる、そう思った俺は気付かれないように逃げようとしたが

「貰ったあああああ!!」

二人の観察に気を取られてた俺は後ろからの忍び寄っていた生徒に気付かず奇襲されかかった。

『ちょ、くっそ!』

 

素早くその攻撃を刀で受け流し素早く反撃の一撃を入れる。

奇襲自体は問題じゃない、問題なのは

「おや?残念ころさん。まだ一人残ってたみたいだね~。」

 

「も~またぁ??もう何人も相手してきたから少しぐらい休ませてほしいよね~。」

 

バレるよなぁ・・・そりゃあ

こいつ堂々と叫びやがったし・・・と言うか奇襲で叫ぶって何なんだ・・・。

『・・・だったらこのまま逃げさせて欲しいんだけどな。無駄な戦いは避けるに限るし。』

 

バレちまった以上隠れてる意味はないと思い、姿を表す。

出来ればこのまま戦いを避けれれば良いんだが・・・。

「ん~・・・お兄さんは他の人達と違って強そうだねぇ??僕はそういう人は見逃すつもりは無いんだなぁ・・・。後から疲れた所を襲われたら辛いし。」

 

「お~?卑怯だなぁ~おめぇー??」

 

『まだその手段取ってないから卑怯とは言わないで欲しいんだが・・・。』

 

まぁ、2対1と有利な状況で見逃すってのは無いよなぁ・・・。

仕方なく構え、何時でも居合いを叩き込めるようにする。

「ん~??動かないの?それに武器も抜かないし・・・もしかして降参??」

 

『さぁ?どうだろうな?』

 

「おがゆ、早くこの人倒してさ、お茶飲もーよ。二人ならすぐに終わるよ~」

 

「そうだねぇ~、ころさん。じゃあ、何時も通り僕が先陣をきるからフォローよろしくね~」

 

「まかせて!おかゆ!!」

 

そう言って二人組・・・おかゆところね。何かお腹空いてきそうな名前だな・・・。

紫の猫耳を生やした方、おかゆがゆる~い感じがしていたが一瞬で鋭い目つきになり。

ッダ!

 

『っっっ!!?』

ガキン!

床を凹ませる瞬発力で一気に距離を詰めて来て攻撃を仕掛けてくる、俺はそれをなんとか防ぎ反撃の一撃を入れようとするが。

「僕だけじゃないってのを忘れてないかなぁ?」

 

その言葉でころね・・・茶色の犬耳の獣人がおかゆの背後からジャンプして殴り掛かって来ようとしてきている。

「スキありぃ!!」

 

『くっそ!だから相手したくなかったんだ!!』

 

反撃をしようとした手を止め片腕で盾代わりにころねの拳を受ける。

中途半端な体勢で攻撃を受け止めたせいで俺はそのまま少し後ろに滑る。

ジンジンと痛む腕を痛みに我慢しながら刀に戻し反撃をしようとするが再びおかゆが襲いかかってくる。

くっそ、やっぱ早い!!

ぶっつけ本番だがしょうが無い・・・脱落するよりはマシだ!

『供犠』

 

そうつぶやき、輸血液を爪で切り裂き手首を刀で傷付け血を流す。

そしてその血を前方に振りまき

『結晶化』

 

「・・!?え、なにこれ!?」

 

供犠術を発動させ、振りまいた血を氷柱のように結晶化させ二人に投げる。

少し驚いただけで直ぐに迎撃されるが僅かなスキが生まれる。

『2体1は分が悪すぎるし狭いからな!逃げさせてもらうよ!!』

 

そして輸血袋をほぼ一袋床にばら撒き、今度は壁になるように結晶化させる。

結晶化させたものは非情にもろいが何層にもなるように隙間を作って壁にすれば多少は時間は稼げる。

そして俺は偶然空いていた窓に飛び込み校庭へと逃げ出した。

「お、おがゆ~!!なんか壁みたいなのが!!」

 

「これは・・・逃げられちゃったかな。ちょっと面白そうな術も使うようだねぇ~・・・お茶飲んだら追いかけようかころさん。」

 

そんな声が聞こえてくるが次はない、次あったら絶対に逃げるからな!!

心の中で返事をしつつ俺は手首を押さえながら校庭方面に逃げ出した。

ちょっと深く切りすぎた様でドクドクと血が流れ出ている、早く治さないと貧血で脱落しそうだ。

校庭の物陰で手首の出血を控えめにして少し休憩を取る。

『ふ~・・・。』

 

息を整え水場の蛇口から少し水を飲む、初っ端からあんな強そうなのとやり合うとか今日は運が悪いのか・・・?

さっきの二人に気づかれたりしないように物陰に隠れて行こうと思ったが急に影が現れて太陽が見えなくなる。

『・・・?』

 

不審に思い上を見ると人が立っている、どうやらそのせいで影が出来たようだ

「漸く見つけたぞ、光!」

 

つい最近聞いた声、そして銀髪と2本の刀。

見間違えだと思いたいが頭から生える角がその願いを否定する。

「さぁ!」約束通り勝負しよう!」

 

百鬼あやめだ・・・

『・・・その前に一ついいか?』

 

「ん?なんだ??まさか降参でもするのか?」

 

『いや、戦うのは良いんだが・・・其処にあやめが居ると角度的にパンツ丸見えなんだが・・。』

白か・・・いや、分かった所で何も思わないんだがな。

朝、今日はいい一日だと言ったがあれは撤回しようと思う。

「わ、わすれろおおおおおお!!!!」

 

なぜなら、たった今あやめから全力で二刀流で襲われながら逃げてるからだ

最悪な一日だよくそったれ!!

ヒュン、ビュン、カキン!!

連続で振るわれる頭狙いの攻撃を捌きつつ全力で逃げようとするが全力で逃げても追いつかれるし、まず諦めてくれなさそうだ。

「逃げるなああ!!そして頭打ってさっきのこと忘れろおおお!!!!////」

 

『カッコつけて高い場所から見下ろすからああなったんだろう!?俺悪くねーからな!?』

 

「だとしても忘れろ!余のパンツ見たことは事実だからな!!せぇい!!」

 

理不尽!!そう思いながら足元、胴、頭の順で振るわれた二本の刀を後ろ側に飛び、胴への突きをそらし、二本で振りかぶった頭への攻撃を刀で鍔迫り合いする形で受け止める。

ギリリリッ

火花が出る力で押し込まれ、押し負けそうになった所で俺は左手にある物を結晶化させあやめに突きつける。

『取った!』

 

「っ!?」

 

それに気付いたあやめは後ろに飛び退き距離を取る、それに合わせる形で俺も距離を取り刀を納め。

ビシャビシャ

左手に作り出したハリボテの銃を血に戻す。

「な、偽物!?」

 

『さぁ?どうだろうな??』

土壇場で考えた嘘にしてはよく効いてくれた。

そしてこの時間を生かし戻していたリミッターをまた外す。

さっきの二人の時と違い広いここ(校庭)ならスピードを活かせる。

『ふー・・・さぁ。全力でっ!?』

 

視界の端に映った紫色の人影に咄嗟で気づき足から千切れるような音がするのを無視して、地面を蹴り、縮地モドキを行う。

避けた先で俺がいた場所を見れば、やはりおかゆが襲いかかってきてたようで地面はその爪の威力を示すかのようにえぐれている。

「ん~、やっぱ君速いねぇ?今のは僕確実に取れたと思ったのになぁ」

 

『はっや・・・休憩はもう少し長く取るもんじゃねえかなぁ!!?』

 

「ウォウウ!?」

 

後ろから不意打ちを叩き込もうとしていたころねの拳を腕で掴みそのまま後ろに放り投げ、おかゆにぶつけようとするうがそう上手くは行かない。

空中で体勢を取り戻されおかゆの近くに何事も無かったかのように着地する

「おがゆ~、ごめんまた失敗しちゃったよ~・・・。」

 

「うんうん、ころさんが頑張ってくれたのは知ってるから謝らなくても大丈夫だよ~。」

 

「お、おがゆ~!!」

 

そう言っておかゆに抱きつくころね、そして

「なんかよくわからんが・・・二人も光が狙いか?」

 

「ん?彼のことかな?それだったらあの人が狙いかなぁ。2回も不意打ちを防がれてるからマグレじゃなくて普通に強いみたいだし。」

 

あやめも合流する・・・。まずい、この流れだと・・・

「・・・なら余と一緒に戦わないか?」

 

「ふ~ん・・・?漁夫を狙おうって気じゃないみたいだし・・・いいよ~。今だけ協力しようか」

「ほら、ころさん甘えるのはもうお終い。早くあの人倒しちゃおっか」

 

「わがった!!」

 

最悪の形が出来上がった・・・思わず天を見上げる。

『・・・人間一人に3人は卑怯じゃね?』

 

「いや、パンツ見られる前ならちょっと迷ったけど見られたからには手段選んでる場合じゃないかなって。」

 

『誤解だ!お前の立ち位置の問題だろうが!?』

 

ほら!そんな事言うから二人からの視線が冷たくなったよ!?

「いや、けど、余のパンツ見たのは事実じゃん。」

 

『俺のほぼ真上に立ったあやめも問題だろ!?不可抗力だ!!』

 

『スカート穿いててああいう所に立つほうが問題だろ!?』

 

【バトルロワイヤル残り100名~、皆さん頑張って下さい】

決着のつかない口喧嘩が始まりそうになったがそのタイミングでアナウンスが流れ、口を閉じ、全員が集中する。

『んで、・・・3体1でやるの?』

 

「うん、申し訳ないけどここで負けてほしいなぁ~。」

 

はぁ、その返事に思わずため息を吐く。

自分より強い人3人相手に同時に戦うとか・・・不運がすぎるだろ・・・。

最後の輸血袋を引き裂き辺りに血を撒き散らす。

『はぁ~…あんまりこれやりたくなかったんだけど・・・。』

 

その血は俺が周りに広がるように操作したため普通に血を流すより早く、広範囲に広がり。

「・・・また、あの変な術でも使うのかな?でもこんな所で使った所で壁にしても意味はないんじゃないかな??」

 

「そーそ、おがゆところねの前にはもう通じないよ!」

 

あやめ含めた3人の足元まで、()()()()()

『・・・いつから壁とかにしか出来ないって俺は言った?』

 

そう言うと同時に3人の足元の血だけ結晶化させ、3人の足を止める。

 

「「「!?」」」

 

『まず一人、その速さを封じさせてもらう』

 

そして、そのまま素早く駆け出しおかゆに斬りかかる。

おかゆはなんとか防御しようとするが()()()()()()()

俺は血からハンマーを作り出し、それを使って彼女を空中に打ち上げる。

一撃で壊れてしまうが質量などは武器として申し分ないそれは彼女の防御を崩し、役目を果たし砕け散る。

「おがゆ!!」

 

そして空中で受け身も取れず、体勢も戻せていない彼女に追い打ちをするため足場となる柱を血から再び作り出し、それを壁蹴りして彼女を追いかけ

シャラン

腕が裂け血しぶきが舞うがそれを無視して、素早く彼女を数回斬り、地面に着地する。

空中で攻撃したせいで力が入って無いが暫く動けないはずだ。

そしておかゆが斬られたことで興奮しているころねに素早く突進しつつ、刀をころねに投げつける

「邪魔!!」

 

彼女はそれを迎撃するために拳で弾くが、その間に俺は距離を詰め、()()()()()刀で素早くころねを斬り上げ、素早く方向転換をしてがら空きの背中にもう一撃加える。

「あぐっ・・・」

 

背中からの一撃に対応できずもろに受け、そのまま俺が作った足場の一つに突っ込み彼女も無力化させる。

『・・っかは!!』

 

無論俺も無傷じゃない、短時間の間にあんなに素早く動き、攻撃し、供犠術を使ったせいだろう。

全身が斬り裂かれたかのように痛みが走り所々から血が出ている。

『・・・さて、これで1対1だけど・・・』

 

正直さっさと倒れて寝たいのが本音だがそれを我慢してあやめに刀を向ける。

『降参してくれねーかなぁ?パンツ見たの謝るし・・・正直意識飛びそうだから降参してくれると嬉しい。』

 

視界の端の方が見えなくなって来た。

「・・・断る。俄然興味が湧いた。その強さの果てを見てみたい。」

 

『・・・凡人に何を求めてるのかな~・・・ほんとさぁ。』

 

「光が凡人だったら他の人間様は何だという話になるぞ?」

 

『・・・(事実なんだけどなぁ)』

 

あやめは二人を無力化する過程で既に足の拘束から逃げ出していたらしく此方に歩きながら刀を抜く

「百鬼家、次期当主 百鬼あやめ。その腕を見込んで一武人として黒川光に勝負を挑みたい。」

 

・・・随分と昔に聞いた事のある真剣勝負の申込みの言葉。

この言葉の意味は大体はお互いの流派を代表して戦おうという意味だ。

『・・・黒川光、破門された・・・未熟者であるがそれでもよければその勝負を受けよう。』

 

「では・・・」

 

流派も代表できない人間だと返しても、それでも構わないようだ。

ならそれを無下にするのは相手に対して一番の失礼だ。

『・・・いざ尋常に』

 

ならば、文字通り全力を出して相手をする。それが最大の敬意だ。

「『勝負!!』」

 

ガシィン!!

その言葉と同時にお互い突進しお互いに一合刀をぶつけ合い、素早くお互いに距離を取り見つめあう。

お互いに攻めるタイミングを図り合い同じタイミングで攻撃を仕掛ける、そして今度は一合だけでは終わらず。

カァン、キン、ガン

文字通りお互いの全力を込めて刀をぶつけ合う。一撃振るう毎に俺の腕は悲鳴を上げ、血を吹き出す。

けれども俺はそれを無視してより速く、より強い一撃を振るため一撃毎に刀に込める力を上げていく。

今は納刀する暇すら惜しい、型等気にせず次ぎから次へと攻撃を続ける。

お互いの刀から何度も火花が散り、俺の刀があやめの二刀流を掻い潜り彼女の髪を少し斬れば、彼女の大太刀と太刀が俺の身体を掠るように振るわれる。

「あはははははは!!!楽しいな!!!」

 

『そうかぁ!?』

 

本当に楽しそうな顔をしながら振るわれた大太刀の一撃で俺の刀は吹き飛ばされる。

続いて振るわれる太刀を俺は素手で殴り狙いを逸し、弾き飛ばされた刀の場所まで走り出す。

「ああ!!光も今まで笑ってなかったが今は楽しそうに笑っている!!・・(カルマ)!不知火!!」

 

そう叫ぶと同時に彼女の周りに火の玉の様な何かが現れ、此方に飛んでくる。

『狐火!!』

 

どのルートで進んでくるかだけを素早く計算し、狐火を発生させ迎撃する。

狙いはあたったようで後ろから狐火が当たる音と爆発する音が聞こえる。

そして漸く刀の場所まで辿り着き飛びつくように刀を掴み、空中で方向転換をしてあやめの方に視界を移し、刀を地面に突き刺し勢いのついた身体を静止させる。

『この間幼馴染から笑う練習をしろって言われたぐらいなんが・・な!!!』

 

ほぼ力が入らなくなってきた左手を地面に突き、左手に流れる血を使い、周りに柱を数本作り出す。

そして狐火を複数発生させ、何時でも放てるように準備する。

複数の術を行使し維持し続けてるせいか頭が痛い上に鼻血まで出てきた、それに文字通り身体もボロボロでもうこれ以上戦えない。

文字通り次の一撃が決まるかどうかが勝負の分かれ目になる。

「練習の必要のないぐらいのきれいな笑顔だぞ?」

 

そういうあやめも疲労の色は隠せず、再び(カルマ)と不知火と呼ぶ火の玉・・・いや、式神のようだ。

それを生み出し向こうも迎撃の用意をする。

『なら、この勝負に勝ってその笑顔を見せに行くとしようかな。』

 

「うむ、それが良いだろうな!余がその笑顔の綺麗さを保証する!」

 

『どーもありがとさん・・・、もうお互いボロボロだなぁ・・・。』

 

「そうだなぁ、余の腕もそろそろ痺れてきそうだし、刃の切れ味もそろそろ危なそうだ。」

 

『これだけボロボロになってそれだけって泣きそうだねぇ』

 

こちとら片手はもうほぼ動かないと言うのにな。

「お?慰めようか?余の腕の中で泣くか??」

 

『冗談だっての・・・それに泣いて悔しがるほど子供でもない。』

 

「うん、言っておいてなんだが身長差考えたらちょっとキツイかなって思ったから助かる余」

 

いや、流石に負けたぐらいで泣かないぞ?多分・・・泣くとしてもフブキに泣きつくだろうな。

多分

『何だそれ・・・さて、お話はこれでおしまいにしよう。』

 

「そうだな、お互い準備は出来た様だ。」

 

刀を支えにしながら立ち上がり、あやめに刀を向ける。

あやめも両手の刀を構え、此方に向ける。

『俺の現状の最高の技を見せる。着いてこられるか?この速さに』

 

「余も、今最高の一撃でそれを迎え撃とう。届けられるかな?その技を余まで。」

 

『それは・・・やってからのお楽しみだ!!』

この勝負にすべてをかける。その思いで体のリミッターを完全に外し、骨が身体から突き破るのを無視して柱から柱へと柱を蹴りながら移動し、加速しながら距離を詰める。

無論このままでは俺の姿は丸見えだろう、そのため狐火を一斉に放ちあやめの視界を一時的に封じる。

あやめの式神でそれを迎撃したようだが目論見通り煙と粉塵で視界が不良になり、お互いに姿は見えなくなる。

しかし、その一瞬で俺はあやめに突き進みその刀を振るう。

両手の刀で俺の刀を防いだが、俺の刀は()()()()。掛かった!!

俺は腰に戻していた本当の自分の刀に手を伸ばす。

そしてその刀はあやめの胴を斬り裂く・・・。

 

その寸前に、煙がなにかに吹き飛ばされるように消え、そしてその向こうからはピンク色の壁のような何か(スターライトブレイカー)が此方に迫ってきていた。

「『え?』」

 

偶然にも俺たちは同じ言葉を最後に言い、二人一緒にその光に飲まれていった・・・。

 

 

 

 

 

 

1位 管理局の白い悪魔さん

同率2位 黒川光、百鬼あやめ、戌神ころね、猫又おかゆ、白上フブキ、大神ミオ以下58名

-----------------------------

ちょっと待て、最期の攻撃はなんだ!?後同率2位ってどういう事!!?

てか1位の名前メッチャ見覚えあるぞ!?マジで待て!!

予想外すぎる事が起きたので今回はここまで!!バグか何かか??




最期のオチのヒント:バトロワ開始前のアプデ


遅くなってごめんなさい_(:3」∠)_
ほんとネタはあるのに文字にするのが面倒という訳のわからん病気にかかってます。
やる気が欲しい。(›´ω`‹ )

因みにころさんたちが同率2位になってるのは光君があくまで脳震盪などで一時的に戦闘不能にしただけで脱落させてなかったからです。
流石に火力が足りなかったので気絶狙いで攻撃してました。

・・・ちなみに最期の方の光君、体中から血を流し、足からは骨が飛び出て、目は充血して鼻血出しながら戦うという下手なホラー映画より怖い状態で戦ってます。


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入学式後

最近失速気味だけど頑張って投稿~。
やる気スイッチ誰か見つけて_(:3」∠)_
そしたらもっと考えたネタを消費できるんだ・・!


え~、はい。

あの後アプデ内容確認したんですがどうやらオンライン機能拡張が入ってたみたいですね。

今回の場合、他のプレイヤーのキャラクターがバトルロワイヤルの際に、

プレイ中のデータの操作キャラクターの戦力評価値と余り差の無い場合数名のNPCの代わりに設置されるようになったようなのですが。

どうやら今回の場合【スターライトブレイカー】の評価値が低かったこと(設定ミスとのこと)

そして参照されたデータがキャラクター再現シリーズ投稿者の某氏*1による一撃必殺型の某管理局の白い悪魔さんのデータが使われちゃったみたいなんですよね。()

ええ、見たことのある人なら分かると思いますが詠唱時間を犠牲にして魔法の範囲と威力を極限まで上げるビルドだったんですよね

おかげでリプレイ見てみたら開始直後から詠唱して最期のあの瞬間に【スターライトブレイカー】が飛んできた様なのですが・・・

範囲が文字通り学校全体というMAP兵器状態でした()

取り敢えずオプションでオンライン機能のON,OFFが出来るみたいなのでOFFにすることにします。

2度とマッチしたくないですね()

あ、因みにですが今回のような事例が多数報告されたらしく公式から「スキルの戦力評価値などを新しく設定し直すので普通に遊びたい人はそれまでの間機能をOFFにして下さい。」

というアナウンスが流れてきました・・・もう少し早く知りたかった(パッチ見てなかった自分も悪いんですけど)

 

まぁ、そんなことは置いておいてまずはリザルトですね!同率2位ですが報酬は普通に2位を取った時と変わらないので経験値とスキルポイントが美味しいですね!!

お陰で結構成長しました!!・・・まぁ、他のホロメンも強化されるんですけどね・・・同じ報酬受け取るので()

 

まぁ、取り敢えず今回の成長したスキルを見ていきましょうか

【一閃】

【居合い】スキルの数少ない攻撃スキルですね、リキャスト時間60秒と長いのが欠点ですが。

前方直線状に長い攻撃範囲+直線移動 リキャスト時間中自身にクリティカル率+25%とクリティカルダメージ+10%のバフを付与という中々強めのスキルです。

問題は先にも書いた通りリキャスト時間の長さと威力の係数がカウンターより低い事ですかね。

 

そして次は【切り払い】

前から言ってた遠距離攻撃を切り払うことで無効化出来るようにするスキルですね。

しかも切り払い成功時には居合いカウンターが使用出来るので遠距離型のキャラ相手もしやすくなります!

 

後【供犠術】も成長してましたね。

特に【血の結晶化】を多く使ってたせいか頑丈性が上がって1撃で壊れる状態からギリギリ2発耐えれるようになりました!!

え?全然成長してないって??ぶっちゃけ【血の結晶化】の強化は攻撃力とかに降られてるから耐久性は余り伸びが・・・(

 

派生スキルも此方取ってますねそれは【血の操り糸】

此方は血を糸に変えて相手を自分の意志の通りに操る事が出来るようになるスキルですね。

ただ、相手の筋力が高いと抵抗されて自分の指がお釈迦になったりします()

なので使う時は自分に使って誰かの動きを真似るように操って無理やり覚えてないスキルを放つように使いましょうか。

・・・因みに此方も極めて行くと中々えげつない攻撃ができるようですね・・・。

最終スキルのムービー見ましたけど相手を操って本来なら動かない範囲まで腕などを動かして自滅させるというエゲツないものが・・・。

 

後幾つか成長したり覚えたスキル有るのでそれらは簡単な説明だけで終わらせますね。

 

【死の淵】

HPが10%以下だとステータスに補正がかかる。

狙ってたスキルですね、コレがあれば【供犠術】等のHP消費スキルでHPを調整すれば何時でも発動可能になるのでぶっちゃけ常にステータス補正がかかるようなものです。

 

【戦闘適応】

変わり続ける戦闘に適切に対応し続けた証。

戦闘が続けば続くほどステータスに補正がかかる。

鬼人のパッシブスキルの下位互換ですね、補正の上限が10%としょっぱい、補正の上昇率が悪い、連続戦闘の場合戦闘が終わる度に補正がリセットされる等、鬼人のパッシブと比べたら天と地の程の差が有りますが無いよりはマシです。

 

【身体術】→【身体術・応用】

【身体術】の進化スキルですね、コレで障害物等を乗り越えたりする速度が更に上がるので機動力が更に上がります。

因みにこの後にはまだ【発展】【武神】とまで続きますが恐らくそれらは成長の関係上取れません。

 

【立体機動】

足場の不安定な場所、空中での機動力が増します。

多分ラストに放った攻撃のお陰ですね。

 

スキル面はこんな感じですかねぇ~。

中々いい感じに成長してくれてありがたい限りです。(難しさの余り叫びながら操作してた甲斐がありました)

 

さて、前回多大な活躍をしてくれた光くんですが今は・・・入院してます★

 

 

 

>見知らぬ天井だ。

そう思って動こうと思ったら『ッグああああ!?』全身に激痛が走り全く動けず痛みでうめき声だけを上げる羽目になった。

それから暫く痛みに悶絶してると手が誰かに握られてる様だった、誰かと思い見てみるとフブキが俺の手を椅子に座りながら握って寝ていた。

余り身体に痛みが走らないように周りを見渡すと時計を見つけた・・・どうやらもう18時に近いようだ。

『・・・寝すぎたな・・・。』

 

「・・・ふにゃ???」

 

そうつぶやくと、フブキが目を覚ましたようで寝ぼけた目で俺を見てくる。

そして、俺が起きたことに気づいたのか

「・・目、・・・覚ましたんですか??」

 

『うん、流石に寝すぎたな・・・。』

 

「よ・・・」

 

余・・・?

「良かったあ”あ”あ”あ”!!!」

 

そう言ってフブキ大泣きしながらは俺の胸元に突っ込んでくる・・・って置いちょっと待て!!

『待て!!俺は今身体中が痛いんだっ』

 

<ギャアアアアア!!!!?

後で知ったがその時の叫びは入院していた病院中に響き渡りガラスに罅が入ったところも有るそうだ・・・。

「一ヶ月は入院しても可笑しくないのにもう目を覚ますとは・・・君本当に人間かね??実はヴァンパイアだったりハーフだったりしない??」

 

『いえ、普通の人間です。』

 

「普通の人間じゃあ3日で起きるような怪我じゃないんだけどねぇ・・・。」

あの叫び声でナースさんが大急ぎで部屋に駆けつけ起きた俺を見て大騒ぎになった。

どうやら俺は普通だったら1ヶ月寝てるような大怪我だったらしい・・・。

それを3日で目を覚ましたのだから病院中は大騒ぎだ。

・・・と言っても治る速度の速さに関しては昔からこんなもんなんだがなぁ*2

前住んでた街の医者から怪我する度に驚かれてたけど最終的には骨折しても

「もう君、入院しなくても2~3日で治るし痛み止めとギプスだけでいい?」

 

とか言われたぐらいだし。

取り敢えず経過観察の為後4日は入院らしい。

何か医者達は「寝てる間の治療速度は異常に速かったが覚醒した途端更に早くなるとは・・。」「これは研究すれば医学の進歩になるのでは・・・?」

とか言ってたが俺には多分関係ないな・・・。

取り敢えず今すべきことは部屋の隅っこの方で申し訳無さそうにしているフブキを元気づけることだな。

『フブキ・・。』

 

「わひゃあ!??あ・・・光くんですか・・・」

 

『せっかく見舞いに来てくれたんだからもう少し近くに来てくれよ、さっきみたいに手を握ってさ。』

 

「え、でも・・・白上、貴方の事更に傷つけるようなことをしちゃいましたし・・・・。」

 

そう言ってフブキはシナシナとしっぽと耳を伏せる。

さっき抱きついた時の事結構深く考えてるようだ・・。

『力加減間違えないのならまたやってもいいよ、ほら。』

 

そう言ってフブキを迎え入れるように腕を開く

そうするとフブキは恐る恐るという様にぎこちなく動き、俺の胸元に顔を埋める。

「・・・心臓の音が聞こえます。」

 

『そりゃ生きてるからな、幽霊に見えるか??』

 

「心配したんですよ・・・本当に心配したんですよ!!」

 

フブキは泣きながら俺に言う

「バトルロワイヤル最期の攻撃で皆気絶して、その中で光くんだけ瀕死の重体になって!!足なんか骨とか見えてるような大怪我でしたし!!」

 

「横腹なんて一緒に戦ってた鬼人の子の角が刺さったせいで穴が空いちゃいますし!!目覚めるまで1ヶ月かかるかも知れないって聞いて!!」

 

「心配で心配で・・・可笑しくなりそうなぐらいだったんですから・・・」

 

そこまで言って後は無言で俺の胸元で泣き続けた。

体重がかかったせいで少し痛かったが・・・俺はその事を言う気にはならなかった。

俺のせいでフブキをこんなに心配させたから、泣かせたから。

だから俺はこの痛みはその罰だと思って指摘しないことにした・・・そして慰めるためにフブキの頭を優しく撫で続けた。

暫く撫で続けてるとフブキは寝てしまった様だ。

起こしたほうが良いんだろうが・・・よく見ると隈が出来ている。

このまま寝かし続けた方が良いだろう。

そう考えた俺は身体にあまり痛みが走らないように動きながらフブキを布団の中に入れる。

俺を離さないように確りと掴んでいたせいで地味に布団の中に入れるのが難しかったが・・・

フブキを布団の中に入れると眠気が出てきた。

流石に色々在りすぎたし今日はこのまま寝よう。

『おやすみ・・・フブキ』

 

俺は最期にフブキにお休みの挨拶をして眠りにつく。

「・・・お休みなさい光君・・・」

 

意識が完全に落ちる前に、返事が聞こえたような気がしたが・・・気のせいだろう。

 

 

 

 

フブキちゃん途中で起きたのにそのまま狸寝入りしてたみたいですね~。狐なのに(ボソ)

そして一緒に寝てる二人のCGを映しながら今回はここまでとさせて頂きます。

殆ど進んでませんが許して下さい!光君が色々やるみたいですから!!()

 

では、また次の動画にて!!

 

 

 

 

>【微かな意思の種】を習得しました

今は微かな力しか持たないが本当の意味で自分の意志を秘めた種が芽生えた証。

この種がどう成長していくかによって彼の本当の自我、意思、信念を決めるものとなるでしょう。

願わくば正しい成長をしますように・・・。

 

*1
現状書いてる人居ないので誰か書いて()

*2
ゲーム補正で怪我の治療速度は某野球ゲーム級に早いです、怪我の仕方も同じくですが・・・例:球磨きで肉離れ




エイプリルフールのネタはアンケで決定します~。
多少遅れるかも知れませんが必ず書くので欲しいネタに是非投票してくださいな~


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幕間:病院での一コマ

非常に遅くなって申し訳ないがエイプリルフールのネタではなくそれ以前に書いていたネタだ・・・申し訳ない(
その代わりニヤニヤが止まらないように書いてみたからぜひ楽しんでいって欲しい( ◜◡^)

前回、一夜を共にした(深い意味はない)二人の目覚めの混乱具合をお送りいたします。

因みに病室は個室です、一応重症患者だからね。


>SIDE:フブキ

「ん~・・・にゅ・・・?」

 

朝、目を覚ますと私は光くんと一緒に寝てました。

「・・・ゆめですね~・・・だってわたしたちまだそういう仲じゃないですし。」

 

すーすーと控えめな寝息を立てながら寝てる光くんに抱きついて元気をもらいます。

夢だとしてもこういう事が出来るならしたいんです白上は!

暫く抱きついて居て気づきませんでしたがよく見たら光君は入院着です・・・つまり普段よりも薄着なんです!

その時私の中で悪魔(何故か黒い私の姿をしてます)がささやきました。

「(このまま襲ってしまえ)」と、どうせ夢なのだから何しても問題ないと私に囁いてきたのです。

いや、でもそれをやってしまうのは乙女として駄目なような・・・いや、でも光くんと結ばれるんだったらそれも・・・

「(いやいや!それはまずいですよ!!)」悪魔の一言に悩まされましたが天使の私がそれを止めようと

「(確りと証拠取ってからやらないともしかしたら言い逃れされちゃうかも知れませんよ!!)」

 

いや、堕天使だこれー!

天使なんですからもう少しストッパーとして動いてくださいよー!!

何で悪魔と結託してるんですか!??と言うか何、仲良く一緒に「ヤッちまいましょう」ってGOサイン出してるんですか!??

「(いや、けど考えてみろよ・・・?こんなまたとない機会そうそう無いだろう??)」

 

「(そうですよ、ヘタれてないでココで行かなきゃ女が廃りますよ~??)」

 

いや、でも白上は・・・う~・・・//

「(こいつだったらそんな形でも責任取ってくれるさ・・・ほら、後少し動くだけでこいつはお前のものだぞ?)」

 

「(大丈夫ですよ!神様もこれくらいなら許してくれますから!それに神様も確かこういってましたよ、産めや増やせやなんとやらと!)」

 

「「((さぁ、襲うんだ))」」

 

そ、それなら少しだけ・・・

そう思って少しだけ右手を光君の入院着を脱がすために動かしたら

『んぁ・・・?』

 

「っ!!」

 

光君が寝ぼけた声を出して少しだけ身じろぎして、それに驚いて私は耳と尻尾を逆立ててました。

「(バレた!?バレちゃいましたか!!?あ~!!幻滅されちゃいますよ~~!!!白上のバカー!!!)」

 

心臓がドクンドクンと部屋中に聞こえる様な鼓動を立てます。

爆発しそうな速さで心臓は動き、その度に私は緊張して、顔が熱くなる感覚がしました。

もうダメだ・・・って思ったその時光君が動きました。

 

光君は仰向けに寝てたんですが急に横向きになり私を抱きしめてきたんです。

「・・・・!?/////」

 

それもかなり強めに抱きしめてきて私は必然的に・・・彼の胸元に押し付けられます。

そのせいで息をする度に彼の匂いが鼻に入ってきて・・・あまりの興奮で鼻血が出そうになりました。

それだけでも白上的にはやばいのに彼は私の耳のあたりをスリスリと撫でてきたんですよ!!?

もうこんなのどうすれば良いんですかー!!と言うかこれもう誘い受けですよね?起きてますよね*1!!?

誘ってるんだったら受けても仕方ないですね!受けないのも失礼ですからね!!

「すー・・・っ!」

 

そう思った私は行動を起こす前に一度深呼吸をして・・・その匂いに気づきました。

別の女性の人の匂いがします。

勘違いかと思って2~3回かぎ直してみましたが間違いじゃありません。

ナースさんの匂いとは違います、あの人達は消毒液臭いからすぐに分かります。

「なんか嫌ですね・・・。」

 

その匂いに気づいた途端私の中に黒い感情が出てきます。

彼を取られた様な気がして何だかイライラして来ました。

・・・そう言えばマーキングというのが有りましたね?確か自分の物だとという、印を付けるんでしたか。

「・・・ハム!」

 

気がつけば私は彼の首*2に噛み付いてました。

と言っても甘噛です、血が出たら起きちゃいますから。

少しの間強く吸って口を離すと其処には噛み跡と、キスマークが出来てました。

「・・フフ♪」

 

それを見て、私は少し興奮しました。

コレがある間は彼は私のものだという気がして来ます。

「・・・(フ~)」

 

ちょっといたずらしようと思って彼の耳に息を当てると彼は呻きながら逃げるように動きます。

それを見て私はもう我慢の限界でした、もっと凄いことをしようと動こうとしたその瞬間。

 

パチリと目を開けた彼と目が合いました

「っっっ」

 

その瞬間心臓が止まりそうな程驚いて、その時漸く冷静になって自分がしようとしてた事のヤバさに気付いて、私は動けなくなりました。

「(バレた!バレちゃいました!!もう、終わりですよ!!こんなはっきり見られちゃってるんですから!!)」

 

そんな風にパニックになって居ると彼は動き出し私は身体をビクリと震わせてると・・・。

 

もふ

 

「ふぇ?」

 

彼は私の耳に手を伸ばして撫でるように触ってました。

『お~・・・よしよし・・・い~こい~こ・・』

 

そう言いながら安心させるかのように撫でてきて、普段なら触ってこない耳の中まで触ってきたんです

「っっ~~~!」

 

咄嗟に両手で口を抑えてそれに耐えますが彼は何度も私の耳を撫でてきてるので何処が弱いのか把握していて耳を動かして逃げようとしても逃してくれません。

『何も悪いことしないから怖がるなよ・・・』

 

「(悪いことじゃないですけど、白上が死んじゃいそうなんですよ!!)」

 

私は急いで離れようとしたんですが、足が思うように動かなくてよく見てみたら何時の間にか足が絡まっていて動こうにも動けません。

つまり・・・私はこのまま光くんに撫でられ続けるしかないんです。

「(は、早く終わって下さい~!!)」

 

『良い毛並み~・・・。』

「はぁ///はぁ///うぅ”~~~~」

 

あれから30分ぐらい立ったでしょうか。

声をあげれないのに気持ちの良い耳をずっと触られるという拷問のような事をずっとされ続けたせいか体中が熱くて、抵抗しようとし続けてたせいで体力も無くなりました・・・。

と言うか鼻血が出てないか心配です、急いで確認しようと思って鼻に手を当てながら光君の胸元から離れようとしたら。

『大人しくしろよ・・・。』

 

そう言いながら光君が私をまた抱きしめてきて、この時私は前と違って鼻血の確認のために下向きだったせいでおでこを前に出すような体勢になっていてそのまま抱き寄せられて。

 

チュ

 

オデコに何かがあたったような感覚がして、そしてその感覚の意味が何なのかを理解した途端私は鼻に鉄の匂いを感じながら気絶しました。

それから更に数十分後

>SIDE:黒川 光

『ん・・・あれ?何処ココ・・って病院だったか。』

 

 

目が覚めて目の前に広がる見慣れない天井と点滴に疑問を持つが直ぐに答えを考え出す。

『・・・しかし、久しぶりにぐっすり寝た気がするなぁ・・・家のベット病院のベット以下なのか・・・?ん??』

 

身体を起こそうとして布団の中に不自然な膨らみがある、・・・多分フブキだな。

そしてなぜか胸元が冷たい。

『・・・傷口でも開いたかな・・・。フブキ、起きろ~・・・血がつくぞ。』

 

と言うか今気づいたけどこんな近くで一緒に寝たっけ・・・?足とか絡まってるしフブキの耳が鼻のあたりにあたってこそばしいな・・・。

『おーい、起きろー・・・。』

 

ユサユサと身体を揺らして漸くフブキが起きる。

「うぅ~~・・・もうコレ以上撫でられたら白上可笑しくなっちゃいますよ~…戻って来れなくなりますよ~・・・。」

 

「・・・は!え、あれ??何処ですかココ!?」

 

『病院』

 

「はぇ!?え!?な、何で一緒に寝てるんですか私達!!」

 

『フブキを撫でてたらそのまま寝たから。あんまり覚えてないの?昨日の事』

 

今更気づいたがフブキの服、俺の血のせいか真っ赤だな・・・後でクリーニング代渡しておこう。

『(と言うか鼻から下の部分だけ血に濡れてるのか・・・?)』

 

「昨日・・・昨日・・・っ!!////」

 

血について考えてるとフブキは急に顔を赤くして頭から煙を出す・・・と言うか頭から煙って出るのか!?

「ち・・・ちが・・・アレは違うんです!!つい、悪ふざけって言うか・・・・出来心で~!!!うにゃ~~~~!!!」

 

そして今度は顔を隠しながらゴロゴロとベットを転がり始めた・・・忙しいな・・・。

そうしてゴロゴロと転がっていく内にフブキの服(和服のようで微妙に洋服っぽいなんて言えば良いんだろう。)が少しずつズレてきて・・・多分俺が見ちゃいけない部分まで見えてくる。

このまま放置したら悪化しそうだし今の内に止めた方がいいよな・・・?

『あ~フブキ・・?』

 

「ヒャい!!!え~とその件に関しては非常に申し訳有りません!!煮るなり焼くなり好きにして下さい!!」

 

そう言ってフブキは素早く土下座の姿勢に入る・・・なんで誤ってんだ??と言うかそうすると余計に胸が見えそうに・・・。

『え~と、何の件かわからないけど取り敢えず服直せ』

 

「・・・はい??」

 

フブキは顔だけ上げて不思議そうな顔でこっちを見てくる。

『いや、服・・・言ったら怒るかもしれないけど胸見えそうなんだよ。』

 

そう、指摘するとフブキは急にプルプルと震え始める

「そ・・・・」

 

そ?

「そっちもそっちじゃないですか!!上着半分脱げて胸元とかがら空きですよ!?///」

 

『はぁ?そんなわけ・・・あ、ホントだ。』

 

脱いだ覚えないのに何時の間にか上着が脱げている*3

「と、取り敢えずそっち先に直しますからね!!病人なんですから動かないでくださいよ!!//」

 

『いや、お前の服も』「私的にはこっちのほうが刺激物なんです!!!!」

 

そう言ってフブキは俺にまたがって服を戻そうと上着に手をかける。

そしていざ戻そうとしたその瞬間

 

ガラン!

 

「おは余~!!目が覚めたって聞いたから一番に駆けつけ・・・」

 

ドアが急に開き見舞いの花束を持ったあやめが其処にいた。

「・・・あ~・・・余、お邪魔虫みたいだな?その・・・ごゆっくり~・・・。」

 

顔を赤くしながらあやめはそう言うとドアを急いで閉めて、走って何処かに言ったようだ。

『・・・どいうこと??』

 

「ご、誤解ですよー!!!まだ光くんとはそういうのはしてないですから!!本当になにもないですから待って下さい~~!!」

 

訳も分からず混乱しているとフブキはあやめを追いかけて全力で走り去って行く・・・個室とはいえ病院で騒ぐのはどうかと思うんだがなぁ・・・。

・・・そう言えば病院食ってどんなの出るんだろ。そう思った俺は服を元に戻して病院食の予定表を見て二人が帰ってくるのを待つことにした。

『お、中々うまそうなメニュー・・・。比較的いい病院なのかな此処。』

 

 

二人が色々と混乱してるのに俺はのんきにそんな事を言っていた。

*1
寝相が悪いだけでマジで寝てます

*2
首へのキスは執着心の現れ。

*3
犯人はもちろんフブキちゃん




気が付いたらフブキちゃんが暴走してた()
何でだろうね、お話の上でフブキちゃんが急に不安定になって暴走しちゃったんだ。
2~3日とは言え光くんと話せなかったのが原因かな??()

・・・ちなみにまだフブキちゃんは病んでないよ~、不安とかが積み重なったのと悪魔のフブキちゃん?が原因でああなっただけだよ~。

因みにあやめちゃんの誤解は一応解けた?らしいです。



エイプリルフールのお話は暫くお待ち下さい~ネタはあるけどやる気スイッチが脱走した()
あ、前提として先に話しておきますがエイプリルフールのネタ「難易度:ナイトメア」は登場キャラクター全員が【以前の記憶を保持した2周目状態です】光くんのみ広い全員との友情ENDで終えてますがそれ以外の子はヤンデレ発症BADENDしちゃった子達・・・
頑張れ、光君(
強くてニューゲームだからきっとなんとかなるよ!!皆も同じだけど()


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日常生活 1

前回より1日早く更新…()
これから少しずつ制作スピードあげていかないとなぁ・・・。

あ、首痛いのでゲーミングチェアダンボールから出して組み立てました(色々合って半年以上ダンボールのまま放置してた。)
前まで使ってたのはほぼ事務椅子だから段違いだわ~・・・。
通気性無いから座ってると暑いのが難点だけど。


>『ん~っっっはー・・・新鮮な空気は良いな。』

 

あれから経過観察の4日間が立って俺は病院を退院した。

病院食はそこそこ美味しかったし毎日フブキが来てくれたが・・・やっぱり病院の中は暇だ。

外で体を動かすのが一番だ、体を解すと俺は軽く走りながら家への帰り道を走る。

・・・ちょっとやっぱり鈍ってるなぁ・・・鍛え直さないと・・・。

 

はーい。だいぶ久しぶりな気がする実況始まるよー。

前回はフブキちゃんと一緒に寝て(意味浅)終わりましたが・・・。

入院中はやることがマジでないのでカットしました。

一応初日にお嬢が来てくれたぐらいでそれ以外は光君が言う通り毎日フブキちゃんが来てくれましたがそれ以外はずっと寝て過ごしてました。

暇だったので適当にステータスとか見直してたら・・・なんか変なスキル増えてるんですよねぇ??

微かな意志の種

 

ボカシかかってるので良く分かりませんが多分良いスキルです。

ヤバいのだと赤文字で表示されますので・・・とは言えどういうスキルか分からないのは困りますがこのまま続けます。

このまま家に帰る・・・訳なく寄り道します。

今回は本屋ですね。

FRIPニキのように【幻想体の本】・・・それか何かしらのスキルの本を探しに行きます。

 

>帰り道を走っていると本屋が目に入った。

・・・本を読めば入院したときとか暇つぶしになるか??

ちょっと見てみるか・・・。

 

 

え~・・・規模は普通ぐらいですね、商品数、商品スロットがが少なめですので良いものが出てくる可能性は低いですが一応確認しておきます。

ショッピングモールとかにあるような大規模なお店は商品の数、商品スロットが多いので欲しい本があればそっちで探せば効率は良いですがこのような規模の店だけのメリットもあります。

それは古本扱いで魔術書、古武術について書かれた本などレア度が高い物が並ぶことです。

大規模なお店になると中古本などは基本置かれないのでそういう物は入手出来ません。

基本どの店でも利用価値を出すために店の規模によって扱う物を結構細かく分けられてるのでお店は特定の店だけ知ってればOK

という風になってないのが良いですよね~、賛否両論な点ですが自分は好きです。

さて、今回の品物は・・・って一発目で【幻想体の本】!?しかも古武術関連も並んでますよ・・・!

これはついてます!!全部買って即読破・・って光君??なんで操作効かないんですか??何見てるんですか君??

 

>本棚にある本を見ているとある一冊の本に目が留まる

『週刊・ケモミミ*1の可愛い瞬間特集!!付録:相手に不快感を与えないミミの触り方!!』

 

こ、これは・・・子供の頃欲しかったけど買えなかった本!?

・・・!この本の周りも・・・ケモミミ関連じゃないか・・?

・・・天国とはココにあったのか!!地元では絶対に見かけることのない本が沢山ある!

・・・トコヨを出てよかった!!

 

 

いや、何やってんだああアアアア!???

まて!!止まるんだ光君!!?それじゃなくて【幻想体の本】をって待って!!

それ以上買ったら本買えないいいい!!!?

って、トコヨってなんだ?言い方的に光君の出身地かな・・・?

後で調べてみますか・・・って待ちなさい!!ステイ!!

 

 

>満足だ・・・実に満足だ・・。

今後もこの店を贔屓にしよう。

そう思いながら両手いっぱいの(戦利品)を持ち直して家に歩いて帰った。

・・・空き部屋がまだあったし・・・1つぐらいこの本のための部屋(趣味部屋)にしても良いかもしれない。

 

 

全部買いやがったああアア!!あの店にあるケモミミ本全部買いやがったよこの子!?

親の拘束の反動なんだろうけど限度覚えてほしいかなあああ!?

・・・フー。まぁこういう予想外の行動も動画的に美味しいのでヨシ!

勝手に行動したのは・・・【自我】のせいでしょうねぇ。

ああ、説明を忘れていました。実は私【自我】システム入れっぱなしなんですよ。

【自我】システムとは何か?簡単に言いますとシムズシリーズの様にキャラのやりたいことを勝手にやらせるシステムです。

キャラのしたいこと、やりたいことはキャラごとに違うので各キャラ個性、性格が出て見て楽しむのには良いですが正直普通に遊ぶ分には邪魔だったりします。

が、私はホロラバーズプレイは初心者、そして動画実況者ですので【自我】が原因で起きるアクシデントも動画のネタにするべくオンのままで遊んでます。

・・・と言っても光君基本的にあまり勝手に動きませんけどね~。

基本操作がないとボーッとしてるので自我は比較的薄いようです。

今回の様に動くのはそうそうありません。

なのである意味レアな光景ですね~・・・

買ってる物が物じゃ無ければですが・・・。

まぁ、今回買った本も無駄にはなりません、アイテム名に直すと【趣味の本】効果としては読むとやる気を上げ、ストレスを解消するという効果。

・・・ぶっちゃけ【エロ本】と効果は余り変わりません()

向こうとの違いは趣味にもよりますが基本的にヒロインに見られても好感度が減ることが無いということでしょうか。

とは言え1冊読むだけでしたら【エロ本】のほうが効果が上ですが・・・まぁ、これだけあればしばらく爆買したりはしないでしょう・・。(というか光くんの場合【エロ本】の効果無さそうですし。)

・ 

はーいあれからしばらくして家についたんですが・・・

なんかフブキちゃんが家の前で待ってますね?何でしょうか。

 

 

>家に帰ると誰かが玄関の前で待っていた。

あの白髪と狐の耳は・・・。

『フブキ?』

 

「あ、おかえりなさい!光君。いや~、今日退院だって知らなかったので病院に行って驚いちゃいましたよ。あ、これ今日の学校のプリントです」

 

『あ、ありがと・・・ドア開けるからちょっとまってて、お茶入れるし・・・いや、時間的にご飯のほうが良いか?』

 

「あ~・・・そうですね・・・ご飯が良いですね。1週間ぶりに光君のご飯が食べたいです!」

 

ご飯を作ることをフブキに教えると何時もよりしっぽを強く振っている。

久しぶりに食べるから楽しみにしてくれてるのだろう。

沢山美味しいものを作ろう。

「ん~♪やっぱり光君のご飯が一番です!」

 

そう言って笑顔で俺が作った料理を食べてくれるフブキ。

一週間放置してたせいでご飯がカッピカピになってたり食材の殆どが腐ってたりで準備に文字通り走り回ることになったが、

ココまで喜んでくれるならその苦労の甲斐も合ったという物だ。

『フブキのご飯も俺は美味いと思うけどなぁ・・・。』

 

「・・・嫌味ですかそれ~?」

 

『いや、正直な気持ちだけど?』

 

俺としては自分の料理よりフブキが作るご飯の方が数倍美味いと思っているのだが・・・・なんでフブキはちょっと不機嫌そうなんだ??

ハンバーグを切ってフォークで取ろうとすると横から伸びた白い影がハンバーグを奪い去り俺のフォークは皿を突く。

『・・・フブキ?自分のが無くなったからって俺のを取るなよ・・・。』

 

「フフン!光君の言葉で白上ちょっと傷つきましたからね!これは慰謝料として貰います」

 

あ~んと言いながら食べようとするフブキ・・・させるか!

『せい!』

 

俺はハンバーグを口に運ぼうとするフブキの手を掴んで阻止する。

 

「ハム・・・って、あー!!なんで手掴むんですかぁ!?」

 

『俺のハンバーグ何だから死守するに決まってるだろ!』

 

「もう白上のですよこのハンバーグは!!ほら、ハンバーグも白上に食べられたいって言ってますよ??」

 

『言うわけ無いだろ・・・返してもらうからな』

 

そう言ってフブキが取ったハンバーグを取り返そうとフォークを取ろうとする

『フッフ・・ッフ・・・くく・・・!!』

 

「フヌヌ・・・うぅ~~~!!じゅ、獣人に力比べを挑むのは無茶ですよ?さぁ、早くてから力を抜いて・・ってなんでもっと強くなるんですか!?」

 

『自分の飯取られて・・・黙ってるわけ無いだろ!』

 

「だからといってこういう時に本気出さないでくださいよ!?あ、ちょ・・本気で取られちゃいますよこれ!?」

 

後・・・少し!!

ゆっくりと少しずつ俺の方にフォークを持ってきて後少しで俺の口に入るといった所でフブキが動く

「こ、こうなったら最終手段です!!」「・・・ふ~」

 

『だあああ!?』

 

一週間ぶりに感じる耳への刺激、それに驚いた俺は変な声をあげながら耳を抑えてしまい・・・フォークから手を離す。

その結果フブキだけがフォークを持っていることになるんだが・・・。

「あ。」

 

という声とともにハンバーグがついたフォークは空を舞い・・・そのまま地面に落ちる

『「ハンバーグが!?」』

 

悪あがきにスライディングでキャッチを試みようとするが飛び込む瞬間足を押さえられて床に顔をぶつける。

『いったぁ!?なんで止めるんだよ!?』

 

「抜け駆けさたくないからですよ!?」

 

『ハンバーグ床に落ちたら食えないだろ!?』

 

「あ・・・。」

 

そう言って喧嘩してる間にもハンバーグは重力に従い床に落ちていき・・・。

ポス

という音とともに地面に付く。

そこは・・・

『お、俺の本があああ!?』

 

よりによって俺が買ってきた本がはいっている紙袋の中だった。

「あ・・・あら~・・・し、白上ちょ~と用事思い出したので帰りますね・・・。」

 

そう言ってフブキは逃げようとするが・・・逃さん。

逃げようとしたフブキの耳を掴み逃げれないようにする。

「ミャ!?あ、あの~…お耳から手を離してくれませんかねぇ??」

 

この後どうなるのかフブキは察したのか汗を流しながらそう言って来るが・・・ハンバーグの恨み分モフるまでは絶対に許さん

『・・・今日買った本から学んだ撫で方・・・フブキで試させてもらう、何安心しろ。ほんの20分だから』

 

俺は笑顔でそう言うと両手を動かし始める。

ソレからきっちり20分間フブキは叫んだりしてたけど特に問題は無いな。

 

 

 

 

大有だよ!!怪我から治ったと思ったら早速イチャつきやがって!?ナンデケッコンシテナインダオマエラ!?

コーヒー飲まないとやってられないので今日はこれまで!!

・・・料理上手持ってるのになんで自分の飯がうまくないって言うんだ・・・?

次までに調べとこ。

 

*1
ケモミミっ娘ではなくケモミミをメインに撮った物。動物も込み込み




光君は食べ物関係は結構ガチです、盗られたりしたら結構恨みます()
フブキちゃんのその後はお察しください(๑╹ω╹๑ )

・・・ちなみに光君の料理の腕自体は数少ない光君の才能の一つなので【最高レベルに近いです】
それなのに自分の料理だけ美味しくないのは・・・なぜでしょうねぇ??( ◜◡^)


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日常生活 2

HAHAHA

前回6日で投稿したのに今回は8日かかったぜ・・・プラマイ0だな(
土日に色々用事あったせいで遅れたので次回は早く・・・なる・・・?
多分、きっと・・・詐欺にはならないはず・・・。


カフェイン中毒で死にかけた投稿者です(›´ω`‹ )

光君達のいちゃつきはコーヒー飲んでも飲んでも口の中が甘いです・・。

あの後20分ほど撫でたフブキちゃんがなんか危ないスイッチ入りかけたり本の内容知って拗ねたフブキちゃん等が見れましたよ・・・動画にしてませんが。

あ、前回気になったこと調べてみたんですがトコヨについてはゲーム内のエンサイクロペディアに説明があったのですが殆ど内容が無いに等しかったです。

 

 

【トコヨ】:黒川光と白上フブキの故郷、人間種以外への差別、敵意が強い事で悪い意味で有名。

なぜ異種族に敵対的なのかは謎。

 

 

 

・・・以上です、エンサイクロペディア*1なのに説明なさすぎダロぉ!?って思うかもしれませんがこのゲーム。

土地名とか他の投稿者の動画見てもらえればわかるのですがプレイ毎に変わるんですよね。

同じ名前でも地形、配置されている施設が違うなど色々とランダム性が高いです。

ゲーム発売当初、攻略wikiに土地名ごとに解説ページが作られていましたが現在ではランダム性が高く、当てにならないとのことで土地名の解説ページが基本固定されている場所以外の解説を放棄したので有名ですね。

更に厄介なことにこのエンサイクロペディア最初から情報が全部乗っている訳じゃないです。

主人公が知らない情報は主人公が確認しないと更新されないので詳しい情報が欲しい場合ゲーム内で情報を集めないとダメです。

なのでエンサイクロペディアでは安全な場所という説明であっても実際に行ってみたらグンマー*2並みの魔境という騙して悪いが案件レベルの情報の誤差があったりします。

なので初期のエンサイクロペディアの情報は世間一般のその土地への認識という位で見た方が良いですね。

とは言えここまで内容が無いのは可笑しいです・・・生まれ故郷だと普通は嫌でも詳しくなるのでもっと情報が開示されてるんですが・・・

まぁ、よく考えたら光君一般常識も吹っ飛んでる子ですから知らなくても可笑しくは無いのか・・・?

両親が居るのであまり調べようとは思わないでしょうし。

 

そしてご飯についてですが・・・わかりません!!()

いや、本当にわからないんですよこれ、ステータス見ても味覚異常とかのバッドステータスはなってないので・・・。

経歴の影響でマスクデータで何かありそうですね・・・キャラデータを文字通り解析すればマスクデータも全部見れるんでしょうが・・・まぁやりません。

そんな事したら動画として楽しくありませんからね!

 

さてさて、そろそろ実況に戻りましょうか。

現在は1週間ぶりの学校です、入学式から1週間入院してたせいで周りから注目浴びてますね。

 

 

 

 

>一週間振りに来た学校、入学式に戦闘の影響で窓の殆どは割れ、校庭にはあやめとの勝負で出来た血の結晶で出来た柱などが立っていたはずだが既に完全に修復済みだ。

・・・フブキ曰く次の日にはすっかり元通りになってたらしい、入学式からバトル・ロワイアルなんてことする高校だからこんな再建能力があるんだろうな*3

のんびり歩いて教室に着くとクラスメイト達が俺のことを見てくる。

「アレが吸血鬼顔負けの再生能力を持つ奴か・・・」「ほぼ瀕死の状態から1日で復活したらしいぜ??」「いや、ほぼ骨の状態から復活したって聞いたぞ?」

 

「トコヨの人間らしいよ?余り目立たないほうが良さそうだね・・・あそこの人間って他種族に殺意レベルで敵意あるから」

 

「そんなところの人間がなんでココに来るんだよ・・・。」「裏口入学ってやつだろ・・・。」

 

「聞こえたらまずいぞ?黙って目につかないようにしておこうぜ。」

 

・・・なんか色々と噂されてるみたいだ。

トコヨは確かに他種族にかなりの敵意を向けてる場所だけどそいつらと一緒にしないでほしいんだけどな・・。

席について誰かに話をしようかと思って周りに視線をむけたけど・・・目があった瞬間皆目を逸らす。

話をして時間を潰すことは無理そうだ・・・寝よう。

 

 

 

はい。こんな感じで素敵な歓迎()を受けてます。

進学してからも地味に足を引っ張って来る地元の悪名()何が合ったらこうなるんですかねぇ・・・

そして寝てる間にフブキちゃんが来ました。

寝てる光くんの頬をつついたりしてます。可愛いですね~。

そして次は隣の席のミオしゃが来ました。

どうやらミオしゃも噂を聞いてるみたいで光くんの姿見て目に見えて怯えてますね。

尻尾が完全に足に巻き付いて離れそうにありません。

そしてちょっかいかけてるフブキちゃんを止めてます・・・あれ?この世界線だと入学時に初顔合わせなのに普通に仲良さそうにしてますね二人共。

一週間の間に友達にでもなったんでしょうか?だとしたらフブキちゃん中々コミュ力高いな・・・。

 

考察しているとミオしゃは止めるのを諦めて席に座ってますがはい、めっちゃガタガタ揺れてます(

うん、多種族に殺意むけてるレベルで差別する地方出身でしかも入学初日にロックオン宣言されてますからね~・・・そりゃ怖くて震えるね!!・・・ココまで怖がられるとは悲しいなぁ。

 

そして先生が来ると同時に光君目を覚ましました、いきなりガバっと動いたせいでミオしゃめっちゃびっくりしてます。

 

 

 

>入学式初日に聞いた先生の足音が聞こえてくると同時に体を起こすと隣から「ヒェ!?」という可愛い悲鳴が聞こえてくる。

確か隣は大神さんだっけ・・・?視線を向けると大神さんは目を逸らしてすごい汗を掻いている・・・そしてこころなしか席も・・・いや、普通に遠いな。

噂のせいで距離を取られてるようだ。

『はぁー・・・。』

 

溜息を吐いて、先生が始めたHRを聞く。

学校からの連絡などありきたりな事を話した後俺のことを話しだした

「あー、入学式から入院で休んでいた黒川だが今日から復帰だ。黒川、自己紹介を。」

 

『あ、はい。』

 

『トコヨ出身、黒川光です。3年間よろしくお願いします。』

 

ガササ!!

トコヨと言っただけでフブキと極少人数の生徒以外文字通り席ごと距離を取った。

フブキに一緒のクラスだからボッチになりませんね!と言われたが・・・本当にそうなりそうだ。

『えっと・・・これ以上言うこと無いので以上です・・・。』

 

「3年間、問題を起こさないようにな・・・移動教室等に関する資料は後で渡すので取りに来るように」

 

そう言って先生はHRを続けていく、幸い先生は他の生徒みたいに目に見えて避ける様子はない。

今後の高校生活に考えながら机にうつ伏せになるとフブキがコソコソと声をかけてくる

「光君光君?」

 

『何??』

 

「なんでそんなに目に見えてやる気がなくて今にも溶けそうなんですか?」

 

『トコヨ出身ってだけで周りから避けられてるからだよ。』

 

「・・・トコヨ出身って言わなければよかったんじゃないですか??それか異種族に敵意無いって言うとか・・・。」

 

『あ・・・。』

 

よく考えればそうすればよかったな・・・。

最初の挨拶に失敗した事に気がついて俺はまた溜息を吐いた・・・今日だけで幸運は何度逃げていくんだろう。

 

 

 

 

 

・・・アホの子だな!!(確信)

光君が頭が良いのにアホだと言うことが分かった所で今回は此処までです。

内容が薄いって??

・・・このあとお嬢に生徒会に誘われたり、フブキちゃんにゲーマーズに誘われたり、おかゆんたちと一緒に御飯に行ったりと色々イベント濃かったので仕方ないです・・・()

次回は色々とお話が起きそうなので今回は此処まで!

*1
直訳で百科事典。固有名詞が多いゲームだとその単語の説明などを書いてたりすることが多い。

*2
このゲームでは文明レベルは他の場所と同じぐらいであるが敵の強さが文字通り桁が違う。エンドコンテンツとか色々ある。

*3
校舎丸ごと爆破しても翌日には元通り!T社特異点かな?()




ミオしゃからの光君への認識  色々悪名高いエミシ出身でうちのことを早々にロックオンしてきたヤバい人・・・うち悪いことしてないのになんでこんなことに・・・。



ちなみに異様に怖がられてる理由の一つにバトロワでの戦いの姿を見られてるのもあります。
・・・校庭に柱とか作り上げるとか新入生として考えると普通に実力高そう。
だけど素材が血の結晶とかホラーでしか無い。
その上人間なのに鬼人であるお嬢と殴り合えてるんですから・・・うん。
それだけだったらまだマシなんですがトコヨの評価がヤバすぎて自動的に【鬼人と殴り合えるレベルの力を持った異種族排除主義者】
という認識に・・・悲しい。


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日常生活 3

連休中に書こうと思ってたらいつの間にか終わっていた・・・HAHA
遅れて本当に申し訳ない・・・。


はーい。歴史の授業の途中から実況始まります~。

え?どうせなにもないんだからさっさと休憩時間に動画進めろって?あるんですよそれが~。

それはですね・・・、光くんが歴史の授業になった途端頭から白い煙吹いて機能停止しました()

 

 

 

>このホロライブ学園で初めて授業を受けて今は4限目。

元々別の高校に受かるために結構難しめの勉強などをしていたので一週間授業を受けれていないが他の授業は置いていかれるなんてことはなかった。

だけど、この歴史の授業だけは別だ。

先生の教えがひどいというわけでも無い、授業を受けれてない自分の為に特別に資料を作ってくれたりしてむしろいい先生だ。

問題は何か、それは・・・

 

俺の知ってる歴史と今習っている歴史が全然違うんだよ・・・

 

誰・・・この人だれ・・・獣人で初めて政治家になったって言ってるけど聞いたこと無いぞ・・・?

というか異種族で政治家になれた人居ない筈・・・。

あ、だめだ分からなすぎて頭が暑い・・・。

>な、何とか授業を受けきった。

授業が進めば進むほど自分の知ってる歴史との乖離具合が酷くて倒れそうになったが何とか耐えきった。

「光君~、一緒に御飯をってし、死んでるー!?」

 

「一体何があったんですか光君!?」

 

机に寝転がっているとフブキが声をかけてきて俺を揺らしてくる・・・。

やめて・・・余計に気分が悪くなるから・・・。

『フブキ、歴史が・・・』

 

「れ、歴史?歴史がどうしたんですか??」

 

『歴史の授業が・・・と言うか内容が俺の知ってる歴史と違いすぎて頭が・・・。』

 

「あ、あ~・・・。」

 

起き上がってフブキに悩んでいた内容を言うとフブキは何かを察したような顔になり、俺に衝撃的な事実を告げてくる。

「え~とですね光君・・・驚かないで聞いて欲しいんですけど。」

 

『何?正直此処まで知ってる歴史と違うと別世界に来たと言われても驚かないぞ俺。』

 

「・・・トコヨで習った歴史はほぼ役に立ちませんよ?今教わった歴史が正しいので。」

 

『は?』

 

「トコヨで教えてる歴史は大分・・・と言うかすっごく人間の都合の良いように変えてるので・・・トコヨ以外だと本当に使えませんよ?」

 

『・・・小・中学と習ってきた歴史がほぼ無意味ってこと?』

 

「ま~・・・そうですね、はい。・・・お陰で白上も此処受ける時すごく苦労しましたよ・・・9ネンブンノベンキョウヤリナオシデスカラ」

 

『なんの役にも立たん無駄な歴史*1の勉強にあんな無駄な努力を・・・。』

 

『・・・もう寝る、お休み。』

 

「あ、ちょ!?ひ、光く~ん!?・・・せめて白上の分のお弁当は欲しいんですけど・・・。」

 

不貞腐れて寝ようと思ったらフブキがお弁当の事を言い出す。

『ごめん、フブキ・・・』

 

「え?なんで謝るんですか??」

 

『今日弁当作って無い・・・食材とか足りなかったから。』

 

「え・・・。マジですか・・・?白上今日は久しぶりに光くんのお弁当食べれると思ってご飯作って無いんですけど?」

 

『・・・一緒に寝て過ごすか。』

 

「うぅ~・・・仕方ないですね。」

 

そうするとフブキは机を俺の隣に持ってきて俺と同じ様に机に寝転がる。

そのまま寝ようとしてると隣の大神さんが声をかけてくる

「あの~・・・フブキ?」

 

「なんですかミオ~・・?起きてるとお腹が空くからこのまま寝たいんですけど・・・?」

 

「いや、学食に行けば良いんじゃないかなぁ??」

 

「あ!・・・そう言えばありましたね学食!」

 

そう言ってフブキは立ち上がってバンっと机を叩く。

『寝ようとしてるんだから余り大きな音出さないでくれ・・・。』

 

「あ、ごめんなさい・・・って光君学食ですよ学食!」

せっかくいい感じに微睡み始めてたのにフブキが机を叩く音で目が覚める。

 

「そこでならご飯食べれますよ!って、あれ?一体どこに・・・?」

 

ご飯が食べれるそう聞こえた瞬間、俺は教室のドア目指して一気に走った。

 

『フブキ、早く行くぞ。』

 

「はや!?いつの間に教室のドアに!?」

 

『何時だって言いじゃん、置いてくよ?』

 

「ああっ!待ってくださいよ~!あ、ミオも一緒に行こう!」

 

「え、ちょ、ウチお弁当あるから大丈夫なんだけど!?」

そう言ってフブキはカバンからお弁当箱を取り出した大神さんの手を掴んで走ってくる。

それから俺たちは一緒に学食まで適当に話してたんだが・・・なんだか大神さんと距離があるな・・・まぁ仕方ないけど。

フブキが食券買いに行ってる間気まずかったけど少し大神さんと話した。

二人が知り合ったのはバトロワの時らしい、その後席が近いのも合って話してたら仲良くなったようだ。

 

 

 

光君・・・君そんな状態で良くホロライブ学園に受かったね!?

歴史がほぼ別物に近い状態で覚えてるっぽいのによくもまぁ・・・地頭は良いっぽいので時間があれば直ぐに覚え直すでしょう・・・覚えるよね?

正直テストとかで赤点取ると補修とかで時間が潰れるので無いと思いたい・・・最悪プレイヤーがテスト解けばいいですが・・・ちょっと面倒なんですよねぇ。

まぁ、この話は置いておいて。

不貞腐れて寝てると思ったら飯の話になった途端速攻で移動してるのは笑えますねw

・・・ふむ~、やっぱり自分のご飯だけが美味しくないのかな?他のご飯も不味いと感じるのならここまで反応しませんでしょうし。

あ、この後は光くんとミオしゃが席取りして気まずそうな空気になった以外特に何もなかったのでスキップです。

早いところ誤解を解いて一緒に御飯食べれる関係にしたい物です。

さて、放課後です。

ササッと家に帰って修行するなりバイトするなりしたいと思っていたのですが何やらフブキちゃんに呼び止められました。

何でしょうか?もしや告白・・・?()

 

 

 

>放課後になり、家に帰ろうと鞄に物を詰めているとフブキが声をかけてきた。

「光君光君、この後暇ですか?暇だったら白上と一緒に来てほしい所が有るんですよ。」

 

特に用事もなかったので着いて行くと空き教室・・・というより使われなくなった休憩室か何かか?

フブキはそこの扉を開き。

「皆~!前から行ってた5人目の部員連れてきましたよ~。」

 

と言って俺を中に引きずり込む。

『は?・・・え、何の事?』

 

「ま~ま~とりあえず話は中で。」

 

そう言って押し込むので仕方なくそのまま中に入る。

部屋の中はやっぱり休憩室だったようだ、それとも給湯室か?

部屋にはコンロがあり、床から1段高い所に畳が敷かれていて、そこにテレビが置いてある。

テレビには何故かゲーム機が繋がれていてそれを紫色の髪をした猫の獣人と茶色の髪の犬の獣人。

同じクラスの猫又おかゆと戌神ころねが一緒に遊んでいる。

「ん?ころさんちょっと止めようか。」

 

「え~、せっかく良いところだったのに~。」

 

二人はゲームを辞めると俺を見て少し驚いた顔をする。

「へ~・・・フブキちゃんが言ってた人って君だったんだ~。」

 

「あ~!バトロワの時におかゆ吹き飛ばした人じゃん!?何しにきたの?また吹き飛ばしにきたんか??」

 

そう言ってころねはおかゆを守るように盾になって俺に威嚇をしてくる。

・・・ちょっとかわいい。

「ストップストップ、フブキが今言ったでしょ?彼が5人目の部員だよ・・・後吹き飛ばしたって何・・・?やっぱりこの人危ないの・・・?」

 

威嚇をするころねをゲームをする二人の後ろにいた大神さんが、止めに入る。

吹き飛ばしたのは事実だけど危なくはないぞ。・・・喧嘩を売ってきたりフブキを傷つけなければだけど。

「大丈夫ですよ!私の幼馴染ですから性格とかよーく知ってますよ。・・・吹き飛ばしたのに関してはバトロワだったから仕方ないと思いますよ?」

 

そう言ってフブキがフォローしてくれる。

けれどまずは疑問を解消しないとな・・・なんか入ることになってるし。

『んで、ここ何?説明何も聞いてないから分からないんだけど。』

 

「それはですね~」

 

フブキが言うに部活を作ろうとしてるらしい。

その部活動の名前が「ゲーマーズ」

名前の通りゲームを遊んだりする部活らしい、それでこのホロライブ学園では部活動の新設には5人必要なので俺が呼ばれたらしい。

『理由は分かったけど、なんで俺説明もなしに入ることに・・・。』

 

「・・・だってこうでもしなきゃ光君ボッチになりそうじゃないですか?」

 

・・・何も言えないので目を逸らす。

痛いところ突くな・・・フブキ・・・。

 

 

 

 

ゲーマーズの設立イベントだったようですね。

もちろんゲーマーズ攻略狙いだから入ります。

というか入らない理由光君的にもありません、獣人天国ですから!()

というわけで加入の為にフブキちゃんと生徒会に申請しに行く所でここまで~

また次回!

*1
ちなみに光くんが両親に行けと言われてた学校はホロライブ学園と同じく正しい歴史で入試などをしてる光くんが落ちた理由の大部分はここで点数が稼げなかったせい。




ちなみに現状ゲーマーズの皆は教室の不法占拠、不適切な物の持ち込み(ゲーム機)というダブルコンボを行っている。
不良だね( ◜◡^)


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日常生活 4

ちょいと初期の頃の自分の書いた話見直して光君の考えというか一人称多めにしてみた。

前より見やすくなったかな?(理解しやすくなった)


ゲーマーズ設立する実況はっじまるよー。

と言っても今回も実況すること余り無さそうだけど()

 

>『・・・入るよ、事実このままだとボッチになりそうだし。』

 

「やったー!これでもうこの部屋の不法占拠で怒られる心配は無さそうです。」

 

『不法占拠してたのか・・・それで何すれば良いの?』

 

「怒られる前に部活として正式に認められれば大丈夫ですよ、バレなきゃ犯罪じゃないってやつですね。それでやって欲しい事は簡単ですよ~。今から一緒に生徒会室に行って書類に名前書くだけで終わりですから」

 

『それだけなのか?意外と簡単に終わるんだな。』

 

普通新しい団体を作るときは学生の集まりだとしてもそこそこ面倒な手続きとかありそうな物だが。

「前から申請だけはしてたので手続きとかある程度済んでましたからね。人数が足りなかったので手続きの最期の部分で止まってましたが。」

 

「じゃあ、早く生徒会室に行きましょうか!」

 

そう言って俺の腕を掴んでフブキは俺を外に連れ出す。

そう言えば生徒会室って何処に合ったっけ?

今後何か合った時に用になるかもしれないから知っておいた方が良いだろう。

『フブキ、生徒会室って何処なんだ?』

 

俺の手を掴んで歩くフブキに尋ねると「ここからすぐ近くですよー」と言って部室(正確には未だだけど。)の隣のドアで立ち止まる。

「この部屋ですね、部室のすぐ隣なので何か要望とか出すときは便利ですね~。」

 

『いや、近いな。・・・なんでこの距離で今までバレなかったんだ?』

 

普通に考えて生徒会室のすぐ隣で生徒が集まっていればその声でバレそうな物だけど。

というか出入りする姿見られても駄目だよな・・・もしかしてばれないようにこっそり出入りしてたのか?

そうだとしたら中々大変だな・・・と考え込んでいると

「ああ、その理由だったら中を見たらわかりますよ・・・」

 

そう言ってフブキは生徒会室のドアを開ける。

部屋の中は一人しか居ない、他の生徒会員は用事ででかけているのだろうか?

唯一残っているその一人は生徒会長と書かれた席に座り、その周りには書類の山ができており。

ペンを持ちながら机に倒れ込んでいる。

・・・よく見るとあやめだ口から魂のような物が出ているけど・・・何が??。

その背中にはツノ?のような物が生えて背中に縄を蝶結びで結んだ・・・?付けた・・?

生き物が乗っていてコッチを見て

「ヨッ!」

 

と鳴いた

『フブキー。』

 

「なんですか??」

 

『あれどっちが生徒会長なの?』

 

「いやいや、どう見ても倒れ・・・寝て・る?あやめちゃんですよ!?なんで上のぽよ余が生徒会長だと思ったんですか?」

 

『いや、俺の未だ知らない種族なのかなって思って・・・それにあやめの上で寛いでるし。』

 

というか、ぽよ余って言うのかあれ。

柔らかそうだから撫でたいな・・・そう思いながら見つめると急に驚いたかのように「ヨッ!?」

っと鳴いてその場で飛び跳ねてあやめを起こそうとし始めた。

そこそこ重さがあるのか飛ぶ度にあやめから「ぐぇっ」と声を出している。

何度か飛び跳ねていたがあやめが起きたようでぽよ余を首のあたりを掴み

「ぽよ余・・・起きたから跳ねるのを止めてくれ~・・・意外と内蔵に響くんだ余。」

 

と言い聞かせながらぽよ余を下に下ろす。

「ん~・・・気づいたら寝ちゃってたな・・・早く今日が締め切りの書類とか書ききらないと・・?」

 

グーッと背筋を伸ばしながら体を起こす。

伸び切った所で目が合う。

『おはよう。』

 

「あ、うん・・・おは余・・・??」

 

寝起きで反応が遅くなっている様で何がなんだか分かってない顔で挨拶をする。

「おはようございます~・・・ゲーマーズの5人目の部員連れて来たので部活設立を受け付けて欲しいんですけどあやめちゃん?」

 

「あ、うん・・・分かった。・・・あれ?なんで光が此処にいるんだ?」

 

『フブキに部員として連れて来られたから。』

 

「連れてきました。」

 

ドヤァという効果音が出て来そうなドヤ顔で言い切るフブキにあやめは部活設立の書類を渡してくる。

横から書類の中身を見てみるが確かに後一人部員が足りない以外は特に問題なく書かれているように見える。

「なるほ・・・ど?いや、待て待て冷静に考えたら可笑しい。なんで無言で生徒会室に入ってるんだ・・・?」

 

『フブキが入って行ったから。』

 

「生徒会があやめちゃん一人だと分かってたからですね。」

 

・・・生徒会があやめ一人だけ!?

いやいや、流石に冗談だろ。

「いや、まぁ・・・確かにそうだけどさぁ・・・一応生徒会なんだから挨拶とかそこら辺はキッチリしてほしいな~。」

 

「あ、じゃあ今度から気をつけますね。」

 

『いやいやちょっと待て、なんで生徒会が一人なんだ??普通・・・トコヨの事だから信頼性少し薄いけど・・・。普通の生徒会なら複数人でやる物だろ?』

 

俺の質問に二人は苦い物を噛み潰したかのような顔をして、あやめが話し始める。

「あー。一応余の他にも先輩方が居たんだがな・・・入学の時のバトルロワイヤルが合っただろ?」

 

『ああ・・・最期のアレ(スターライトブレイカー)が悪い意味で記憶に残ってるからな・・・覚えてるよ。』

 

正直二度と思い出したくない・・・バカみたいな威力の魔砲が視界を覆い尽くしていくのは只々恐怖でしか無い。

その恐怖を思い出して少し震えそうになるが我慢して話をすすめる。

『それで、それがどうしたんだ?』

 

「あの時の最期の魔法で生徒会の人達も巻き込まれたりしたみたいでな・・・そのショックで余以外の人、皆此処から他所に転校しちゃったんだよな。」

 

『えぇ・・・他に生徒会に入るって人居なかったのか?』

 

「居ないから余一人何だよ・・・。正直仕事が多すぎて余死にそう。」

 

「・・・ちなみに生徒会の人以外にも新入生も何人か心折れて転校したりしたみたいですよ。」

 

意外な所で被害が大きいな・・・。

ある程度修羅場とかを覚悟した上で此処を受けた奴らなのにそんな人達も心が折れるというのは中々の物だったようだアレは。

・・・あんなのが日常的に撃たれる場所じゃなくてよかった・・・。

「あ、光君此処の部員の所に名前書いてもらって良いですか?」

 

『あ、うん。』

 

フブキに言われて部活設立書類にサインをする。

その途中あやめが声をかけて来て

「光~。余と同じ生徒会に入らないか~?部活動と兼任できるぞ。」

 

『いや、忙しそうな場所に入ろうとは思わないかな・・・。』

 

「うぐ、分かってたとは言えやっぱり断られるかぁ・・・フブキは」

 

「ゲーマーズの部長やらないと駄目なので無理ですね。」

 

「うぅ~・・・余一人で暫くの間生徒会を動かすしか無いのか~・・・ぽよ余~お前も働いてくれないか~?」

 

フブキにも声をかけるがきっぱり断られて少し涙目なあやめはぽよ余に抱きつきそうつぶやくがぽよ余は「ヨッ」と鳴いて嫌そうに首を振った。

「お前も余を裏切るのか・・・。」

 

そう言ってあやめは最初と同じ様に机にうつ伏せになる。

・・・流石に少し可愛そうだよな・・・?

『あー・・・うん、ちょっと可哀想だし仕事手伝うよ?部外者の俺が出来る仕事あるのか知らないけど。』

 

「ほんとか!嘘じゃないよな!?」

 

俺が手伝うと言うとガバっと起き上がりさっきまで涙目で居たのが嘘のような期待に満ち溢れた顔で聞いてくる。

『う、うん・・・俺は基本嘘は付かないぞ?』

 

「言ったな?余は聞いたからな!?二言はないな?」

 

あやめは一言一言言う毎に俺に距離を詰めて聞いて来て少し気圧されたが

『無いぞ。うん・・・。』

 

と返事をして頷いた。

「やったー!!これで余一人で書類を片付け無いで済む!・・・一人で延々と書類書いてるとほんと・・・きついんだよなこれ。」

 

と、少し哀愁を漂わせる言葉を最後につぶやきつつあやめは喜んでいる。

その様子を見て、いるとフブキが心配そうに聞いてきた。

「すごく大変そうですけど大丈夫ですか・・・?手伝えない私が言うのもどうかと思いますけども・・。」

 

『まぁ、判子押したりとか名前書いたりとかの仕事ばっかだろうし大丈夫だと思う・・・。単純作業の繰り返しなら慣れれば早く終わるよ。』

 

「貴方がそう言うなら私は良いですけど・・・。」

 

まぁ、少し手伝うだけだからすごく忙しくなることは無いだろう。

そう思っているとあやめは急に何か思いついた様な顔をしたと思ったら書類を1枚取り出して来る

「早速だがこれに名前書いてくれるか!?自分の名前で良いから!」

 

と言いながらペンとその書類を押し付けてくる。

『・・・生徒会の仕事なのに俺の名前で良いのか・・・?』

 

「大丈夫だ。というか光の名前がないと困る。」

 

まぁ、そういう事ならササッと名前を書こう。

渡されたペンを使ってサラサラと名前を書く、生徒会だから良いペンを使っているのだろうか?

中々書き心地が良かった。

書き終わった書類をあやめに渡すとサインを確認してその書類を机にしまい込み、あるものを取り出す。

それは・・・腕章の様だ。風紀委員、副生徒会長、書紀などなど色々と書かれている。

なんでこんな物を取り出したんだ?とフブキと二人で首を傾げているとあやめが驚きの一言を言いだした。

「じゃ、早速この腕章を付けてくれないか?光副生徒会長兼風紀委員・・・その他諸々殿」

 

『「・・・はい?」』

 

最後の言葉につい二人で聞き返してしまう。

だけどあやめは同じ返事をする。

「だからこの腕章を光が付けてくれ。副生徒会長兼風紀委員・・・その他色々兼任してもらうからな。」

 

・・・兼任し過ぎじゃないか、それ?

 

 

 

 

お嬢意外と策士だなぁ!?さらっと生徒会への参加書類に名前書かせて来た!?

え~・・・これどうなるんだろ。というかなんでこんなに生徒会人居ないんだ・・・。

 

・・・あ。オンライン機能切ったからゴーストデータだった生徒転校したのか。

それっぽい理由とか付けられてるから気づけなかった・・・。

え~・・・光君が生徒会の役職の殆どを兼任することになった所で今回は此処までです。

 

 

 




フブキちゃん「(・・・ッハ!この手を使って光くんに結婚書類にサインさせるのもありなのでは・・・?)」

多分生徒会の仕事此処まで兼任するのは家の光君だけでしょう()
バイトとかする予定なのにこんなに仕事増えたらする時間なくなるのでは・・・?
・・・生徒会は絶賛人員募集中!今ならお嬢の仕事に疲れて寝てる姿がたまに見れるぞ!



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日常生活 5

すっげー遅れたアホは私です。
気がついたらダラダラ時間が過ぎていた・・・(
投稿者のクズですね。HAHA


お嬢に嵌められた実況始まるよ~。

・・・お嬢意外と策士でしたね。

まさかあんな形で生徒会に入らせてくるとは思いませんでしたよ。

あの後フブキちゃんが抗議してくれたんですが・・・。

 

 

 

>「・・・いやいやいや、可笑しいですよね!?光君確かに生徒会の仕事を手伝うって言いましたけど参加するって言ってないですよね!?」

 

「言ってないけども生徒会への参加書類にサインしてくれたんだから入る意思が有るってことだろ?」

 

「その書類はさっき騙して書かせましたよね!?」

 

「あー、余ちょっと意識飛んでて思い出せないなぁ・・・。」棒読み

 

「完全に棒読みじゃないですか!確信犯ですよね!?あやめちゃん!」

 

「確信犯じゃないぞ~。ただ間違えて渡した書類を受け取って処理しただけだから。」

 

「間違えたって認めてる時点でアウトですよ!!」

 

その後暫くフブキとあやめは言い争っていた。

・・・俺はどうすれば良いんだろ。

生徒会に入ると入ってないけど手伝いたいという気持ちは本当だしな・・・。

部屋に入ってきた時の様子を見る限り本当に大変みたいだし。

まぁ、俺が働けば楽になるだろうし俺で良ければ働こう。  (経歴により自動承諾)

『騙された形なのが少しアレだけど・・・俺で良ければ働くよ?』

 

俺が話すと二人は驚くような顔で俺を見て話し出す。

 

「え・・・まじで?完全に騙す形だったから抵抗されると思ってたんだけど。」

 

「えぇ~!?受けちゃうんですか光君!?」

 

『困った人は助けるべきだろ?俺なんかが助けになるか分からないけど。』

 

「いやいや、手伝ってくれるだけでありがたいからな!?いや、本当にありがとな!!」

 

あやめは机から立ち上がると俺の両手を握り上下に激しく降る。

鬼人の力で振り回されるせいで肩の付け根が少し痛い。

嬉しそうにするあやめとは対象的にフブキは不満そうに頬を膨らませている。

「えぇ~・・・む~。」

 

・・・ちょっと突っつきたいな、あのほっぺ。

 

「本人からもOK貰ったからこれで問題は無いと思うが・・・なんでフブキはそんなに不満気なんだ?」

 

その様子を見たあやめはフブキに尋ねると驚いたのか一瞬、毛を逆立てて話し始める。

「五人目連れてきたのに速攻で横取りされたら不満ですよそりゃあ。・・・光君と一緒に部活が出来ると楽しみにしてたのに。(ボソ)」

 

「あー、余が結構強引だったからな今回は。生徒会と部活動両方やれるようにしておこうか?」

 

「え、出来るんですか??」

 

「まぁ、生徒会長だからな・・・それに状況が状況だから特例として無理やり通す。」

 

「それなら・・・いや、でも・・・う~・・・。」

 

フブキが不満をこぼしたが後半部分は小さな声で言ったせいで聞き逃した・・。

とりあえず俺が部活動に参加できないことが不満ではあったようだがあやめが特例として認めてくれるようなので大丈夫そうだ。

問題は無さそうだが・・・聞こえなかった部分にその理由があるのか?

そう考えているとあやめはフブキに近づいて俺には聞こえない小さな声で話し始めた様だ。

「(どうしても駄目か?)」

 

「(・・・やっぱり生徒会としての仕事があるから一緒に部活が出来る時間が減っちゃうじゃないですか。)」

 

「(あ~・・・それはそうだな・・・二人は恋人みたいだし余り別れていたくないか。)」

 

「(!!?ま、まだ違いますよ!?何言ってるんですかあやめちゃんは!?)」

 

「(え、そうだったの?余てっきり病院でのあの光景*1見たから二人はてっきりそうなのかと。)」

 

「(アレは事故みたいな物ですから~!!忘れてくださいよ!)」

 

「(あ、じゃあ忘れるから光を生徒会に入れるの許してくれないか?)」

 

「(むむぅ・・・それ言われるとちょっと卑怯ですよあやめちゃん。)」

 

「(・・・卑怯でもやらないとキツイんだ余、本当に。)」

 

「(あ、ごめんなさい。)」

 

フブキが急に顔を赤くしたと思ったらあやめが急に無の表情になって・・・なんだろう圧を感じる気がする。

何を話してるんだろう二人で。

「(・・・50万)」

 

「(はい?)」

 

「(50万、フブキの作るゲーマーズの予算として渡すから・・ダメか?)」

 

「(いやいやいや、それじゃあ人身売買みたいじゃないですか!?)」

 

「(でも、新規でゲームをする部活をするんだったらいろいろとお金は入用じゃないのか?ゲーム機とか高いし。)」

 

「(それは事実ですけど・・うぅ~・・・。嫌でも50万で売るのはなんか・・・。)」

 

「(じゃあ、倍の100で)」

 

「(売ります。)」

 

そう言ってフブキとあやめはちょっと黒い笑みを浮かべ握手をした。

二人はそのまま暫く話していたがどうやら話がついたらしい。

グッと握手をすると二人は小声で話すのを止めて俺を見てくる。

「待たせたな、フブキからも許しを得たから・・・って、何をやってるんだ??」

 

あやめは話しかけてくるが途中で訪ねてくる。

『いや、見ての通りぽよ余?を撫でてるだけ』

 

俺はそう言いながらあぐらの上に収まるように座る白い生き物ぽよ余を撫でる。

縄はどうやってくっついているのかわからないし、角が生えてるしでいろいろと不思議な生き物だが柔らかい。

もちもちとしていて触っていて飽きない触り心地だ。

「ヨ~」

 

ぽよ余の方も気持ちいいのか機嫌が良さそうに鳴き撫でられ続けている。

・・・なるほど、此処が気持ちいいのか

「ッヨ!」

 

 

 

 

とまぁ、そんなこんなでフブキちゃんに生徒会こと、あやめちゃんに売られ?ました。

まぁ、ゲームにはお金かかるしねぇ・・・こういう事も仕方ないのでしょう。

しかし光君さり気なく鈍感系主人公をやってますねぇ。

そして二人が真剣な話ししてるのにマイペースに寛いでるのは笑えますねw

大物なのか天然なのか・・・多分どっちもありそうですが。

 

しかし生徒会への加入に選択権がなかったですね。

経歴により自動承諾とありましたし困ってるのを見ると助けずにはいられないのでしょうか?

自分の事を良く見てないような言葉もありましたし・・・。

他の走者の皆さんのように変な所で働いて大惨事にならないと言いですが・・・。

 

まぁ、もとの話に戻りますか。

というわけで光君はフブキちゃんが作ったゲーマーズに所属しながら生徒会(付いている役職については省略します、ただ長いだけなので)に入っている状態になります。

おそらく今後は生徒会でお手伝いをしながらゲーマーズで部活としてゲームしたりして過ごすことになりそうです。

・・・これ下手したらお嬢攻略とか始まりませんよね?

お嬢は鬼人なだけあってイベントの難易度とかそれ相応に面倒なので余りやりたくないのですが・・・まぁ、生徒会に入って手伝うだけならそこまで好感度上がらないでしょう!

 

さて、この後部室に戻って生徒会を兼任することを皆に伝えて自己紹介をしました。

今更感がありますが正式な自己紹介と挨拶は入学式からずっと出来てませんでしたからね。

挨拶は大事。古事記にもそう書いてあります。

 

そしてそのまま部活・・・と行きたいですが、今日は皆それぞれ用事があるみたいなので解散です。

フブキちゃんもあやめちゃんと交渉して貰ったお金で光くんの分のゲーム機とか用意する必要があるみたいなので一緒に帰ったりは出来そうにありません。

「ごめんなさい!」と謝るフブキちゃんのお耳を触りながら許してそのまま帰宅・・・しません。

 

寄り道をしてバイトを探しましょう。

光君親からのお金は有りますが余り手を付けたくないという理由で実質使えないです。

そしてこの間の本を大人買いしたせいで自由に使えるお金が無いのでバイトをして稼ぎます。

肝心のバイトですが、便利屋*2をしたいと思ったのですが。

便利屋を管理するハナ協会に登録申請出してないので便利屋の仕事はできそうにないです。

戦闘の依頼などで経験値稼ぎながら金策ができるので次からは便利屋の仕事が出来るように便利屋として登録だけはしておきます。

一週間後には新人便利屋として下請けの下請けの下請け・・・ぐらいの仕事にはつけるでしょう、それか労力の割には金にならない仕事とかですが。

 

まぁ、便利屋の仕事はおいておいて今はバイトです。

ハナ協会は便利屋を管理し、仕事を割り振るという業務を行う為かバイトなどの求人も置いてあります。

リアルでも人目に付きやすい所にタウンワークとか置いてありますしそういう感じなんでしょうね。

さてさて、内容は・・・。

 

ピザ屋での夜間警備員

 

ピザ屋「フレディファズベアーズピザ*3」での夜間警備員を募集しています!

0時から朝5時までの間カメラを見てるだけの簡単なお仕事です!ぜひご応募ください!

※命の保証はいたしません。

給料:一日2400円

 

 

配達員募集!

 

あるアパートでの配達を行ってくれる配達員を募集します。

トラックに積まれた荷物を各部屋に配達するだけの簡単なお仕事です。

尚、お客様のご要望には出来るだけ答えるように。

給料:出来高制

 

屋台店員募集 ※オンライン限定

 

屋台での仕事を手伝うことが出来る人を募集します。

具体的には料理がある程度出来る人間を募集しております。

料理が非常に得意であれば早速屋台を任せる事も検討しております。

補足:W社の技術を利用した遠方への業務などもあります。その場合長時間拘束されますのでご注意を。

給料:業務内容による。

 

 

最後のオンラインバイト以外ロクなのねええええ!?

 

*1
幕間:病院での一コマ参照

*2
LC、及びLoRに登場する職業。殺害から猫探しまでお金さえ貰えば何でもするなんでも屋。

*3
皆さんご存知Five Nights at Freddy's事FNAFシリーズでのお店。




最後のバイトは艦これとかで言う遠征みたいな物です。(ゲームシステムとしては)
リアルタイムで一定時間働きに行きますがその分他のバイトより報酬は豪華。


ちなみにフブキちゃんはガチで光君を金で売るような子じゃないのでご安心を。
あやめちゃんと友達なのでやった事です。


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日常生活 6

風邪とかのせいで投稿ペース乱れた・・・うん、言い訳にしか聞こえないなぁ・・・。
言い訳ばかり上手くなってる気がする・・・。
こんな事言うより投稿頻度上げるよう頑張ります・・・。


え~、いろいろと突っ込みどころのあるバイト先ばかりでしたが無事バイト先が決まりました。

結局最後の屋台の店員にしました。

一応怖いもの見たさに前の2つのバイトをセーブデータを分けてからやってみたんですが・・・どっちも酷いことになりましたねぇ・・・。

 

前者の方はまぁ、元ネタの通り警備員室でカメラ見てたんですがちょっと操作ミスってアニマトロニクス襲われたんですが、

反射的に殴ってぶっ壊しちゃったんですよね()

いや、まぁ暗闇からあんなのが出てきたらそりゃあ殴るかもしれませんが躊躇がなかった上不味い所殴ったらしくそのまま故障しましてね・・・罰金食らってクビになりました。

まぁ、賃金最悪な上拘束される時間の問題で続けるつもりありませんでしたが。

 

そして2つ目の配達員*1ですが、やり切れませんでした。

一応途中までは普通に配達できてたんですが元ネタ通りある程度配達した所でマンションに異変が起きて構造などが変わり始めた時に、

光くんの本能が働いたのか霊感でもあったのか知りませんが『凄まじく嫌な予感がする』と言って部屋に届けずに郵便受けに荷物入れて速攻で帰りました。

正常な反応なんだけど君がそういう事するとは思ってなくて私びっくりだよ。

 

というわけで消去法で3番目の屋台の店員ですね。

前2つのバイトが何だったんだ?っていうぐらい普通でした。

面接と料理技能をしって貰うために料理を作ったぐらいです。

料理技能は文句無しだったようで速攻で屋台を任せられることになりました!

・・・新人バイトに屋台任せるバイト先って大丈夫なのか・・・?

まぁ・・・考えないようにしましょう・・・他のバイト先よりマシです、多分(

 

さて、後はやることが無いし、あたりも暗くなってきたので帰ろうかと思いますっとおや?

もうそろそろ暗くなってくるのにミオしゃが居ますね?

見た感じ何かを探してる・・・?

ちょっと話しかけて見ましょうか。

手伝いになれたら好感度を稼げて此方への怯えをなくせるかもしれないので。

 

 

 

 

>生活費を稼ぐためのバイトの面接に行ってきたが。

意外なほどにあっさり決まった・・・屋台の手伝いではなく屋台そのものを任されるとは予想外だったけど。

まぁ、その分給料は高くなるみたいだから文句はない。

それに屋台で出す料理とかも自分の気分で決めて良いらしい。

何の屋台をやろうか・・・仕込みさえしておけば楽なラーメンの屋台にでもしようか。

屋台で何を出すか考えながら帰り道を歩いていると公園に人影が合った。

・・・あれは、大神さんか?

見た感じ、何かを探してる様だ・・・

・・・何かを探してるなら手伝うか、そろそろ暗くなってくるから女の子一人で出歩くのは危ない。

それにこれが切っ掛けで仲良く慣れるかもしれないし・・・。

そう思って大神さんの近くまで歩いていく。

「タイガ~??何処~??」

 

そう言って大神さんは物陰とかを覗き込んでいる。

・・・ペットかなにかなのか?

『大神さん』

 

「うぇっ!?」

 

後ろから声をかけたのがダメだったのか大神さんは驚いて毛を一瞬逆立て、此方を見てくる。

「え、えっと黒川くん?なんで此処に居るの??」

 

『バイトの面接の帰り、大神さんこそなんでこんな時間に此処に居るの?流石に暗くなって来る時間だから余り一人で居るのは不味いと思うけど。』

 

「あ、えっと。ウチが飼ってる猫を探してて・・・タイガっていうんだけど。」

 

ふむ、やっぱりペットを探してたようだ。

話を聞いてみると普段玄関に出ないようにしてたらしいけどうっかり玄関に続くドアを開けたままにしてたらしい。

その状態で家に帰ってきた時に脱走したらしい。

それで茂みとかを探してたようだ。

・・・このあたりは未だ治安は良いけれども明日になって無事にペットが見つかるかの保証は無い。

「用はもう無いかな・・・?じゃあ、うちはタイガを探すからこれで・・・。」

 

やはり不安なのか話を切り上げて探すのを続けようとする。

『いや、手伝うよ。タイガの特徴とかってある?柄とか。』

 

「え、手伝ってくれるの??」

 

驚いた顔で俺の方を見てくる大神さん。

・・・トコヨ出身だから多種族嫌いだとは思われてるとは思ってたけど猫とかも嫌いだと思われてたのか・・・?

心外だ・・・猫や犬のミミの後ろとか尻尾のもふもふも良い物じゃないか、獣人とは違う柔らかさと匂いがある。

それらを愛する人間としてそういった誤解は困るのでこの機会にしっかり説明しておこう。

『女の子が困ってるんだから手伝うに決まってるじゃん・・・あと、皆トコヨ出身だからって俺のこと多種族迫害思想持ちだと思ってるけど実際違うからな?』

 

『寧ろ獣人の子とは仲良くしたいって思ってるよ、向こうだと余り居なかったし・・・。というかアソコの人達みたいに差別意識持ってたら幼馴染のフブキとは仲良くしてない。』

 

そう言いながらタイガを探す・・・多分首輪付きだから見分けはつきやすいと思うけど・・・野良ばっかり来るなぁ。

「あー・・・冷静に考えたらそうか、フブキとアソコまで仲良くしてないよね・・・ごめんね?」

 

近づいてくる猫を見分けていると話を聞いていた大神さんが謝ってくる。

「トコヨの人間ってあんまりいい噂聞いてないし良い人間が居るって話もなかったからつい・・・勝手に決めつけちゃって本当にごめんね。」

 

『いーよ、分ってくれれば。アソコの人間の異常さというか・・・異種族嫌いはよーく分ったし。』

 

教える歴史を改竄するくらいだから相当嫌いなんだろうな・・・

そんな教育が通っている辺り多分上の方も似たような思想が蔓延ってるんだろう。

『ん~・・・居ないなぁ。あっちの方は探した?』

 

「あ、そっちはまだかな。」

 

『じゃあ、探してくる。』

 

そう言って街灯が少なく暗い場所の方に俺は歩いていく・・・さっきから野良の猫とかがやけに付いてきてないか?いや、良いんだけども。

 

 

SIDE:大神 ミオ

『手伝うよ。』

 

彼からその言葉聞こえた時ウチは驚いちゃった。

だって・・・フブキから新しい部員として紹介された黒川君の事はトコヨの出身だから異種族嫌いだと思ってたから。

トコヨの人間の異種族嫌いは悪い意味で有名だと思う。

ネットで異種族嫌いで検索すればまっさきに引っ掛かるくらいだから。

そこでの噂だと異種族嫌いが行き過ぎてペットすら嫌いな人間も多くないって聞いてた。

だからウチはその言葉を聞いた時嘘なんじゃないかって思ってた。

ウチより先に見つけて何かタイガを傷つけるようなことをするんじゃないかって思ってたんだけど・・・。

 

タイガを探してる姿を見てその考えは間違えだということが分った、茂みの中から直ぐに野良猫を捕まえて首輪の有無を確認して

優しく地面に下ろしてたし・・・下ろすときに頭とかを撫でて嬉しそうな顔をしてるのを見て動物が好きなんだと思った。

まぁ、表情とかその気になればいろいろと誤魔化せるんだろうけど・・・

黒川くんは余り表情が変わらないから嬉しそうな顔をしてるってことは多分本当に嬉しいんだと思う。

・・・まぁ、今度フブキに聞いてみよう、彼とは幼馴染みたいだし、

少なくとも耳を触らせるぐらいに心を許してるんだから多分彼のことは良く知ってると思う。

彼一人が優しくしてくれたからアソコまで懐いてるって可能性も有るけども・・・

警戒心が高いはずの野良の猫達が離れずに近くにいる様子を見る限り大丈夫かなってウチは思った。

あの後、少し話してみたけどウチが黒川くんのことをよく思ってないことは気づかれてたみたいだった・・・。

まぁ、そうだよね学校だと露骨に距離を取ろうとしてたし・・・けど、彼は気にしてないようだった。

ソレを分ってて仲良くなりたいって言ってるんだから、ウチは自分がちょっと恥ずかしくなった。

相手のことを分かろうとしないでこうなんだろうって決めつけて知ろうとしなかった自分の浅はかさに。

普通の人だったら同じことをされたら向こうも関わろうとしなくて微妙な感じになってただろうけど、そういうのを気にせず助けてくれる優しさを持った人を警戒してた自分が馬鹿みたいだった。

 

彼がタイガを探しに此処より暗い・・・正直一人で探そうとは思わない暗さの場所を探しに行って(多分ウチが行かないように先に行ってくれたんだと思う。)

一人になったウチはちょっと座り込んで自己嫌悪・・・みたいなのをしてた。

・・・冷静に考えればウチがやってきた事ってある意味フブキのことを信用してないって事でも有ると思う。

フブキが黒川君の事を説明する時に笑顔で「こんな事してくれたんですよ~!」って紹介してたのに・・・

あの顔、今から思えば本当に楽しそうに言ってた。

あんな楽しそうに人の事を話せるのは余程信頼してないとダメだとウチは思う・・・バカだなぁウチは。

「ッヨシ!」

 

パンっと両手で頬を叩くとうちは立ち上がる。

タイガを探してもらったらお菓子でも作ってお礼に上げよう。

そう、覚悟を決めてタイガの捜索を続けようとしたら

 

にゃー!!

バササアァ!!

『ウオオオァァァ!?』

 

って猫の鳴き声と共に黒川くんの声とか色々聞こえてきて、ウチは大急ぎで彼が探しに行った方に走っていった。

「だ、大丈夫~!?」

 

茂みを抜けていくとそこには黒川くんが居て

『あ、うん。大丈夫・・・タイガ・・・くん?見つけたよ』

 

顔を爪で傷つけられたらしく真新しい傷跡をつけて頭にタイガを載せていた。

「・・・っぷ、あっはっははは!!なんでタイガ乗っけてるの?普通こういう時って逃げないように抱き上げる物じゃないの??」

 

その姿がちょっとおかしくて笑いながら話を聞くとどうやら木の上にタイガが居たらしく捕まえようと木に登ったら顔に飛びかかってきてそのまま地面に落ちちゃったらしい。

顔の傷はその時付いた物なんだとか。

タイガは黒川くんの顔の上が気に入ったのか頭の上に乗っかかったまま微動だにしない。

無理やり引き剥がそうとしても爪を立てて抵抗するから黒川くんの顔が余計に傷つくことになった。

 

その後はタイガを頭に載せた黒川くんと一緒にウチの家に帰ることになった。

タイガが離れないのと暗くなったから家の近くまで送りたいらしい。

この件の前のウチだったら断ってただろうけど。

「うん、良いよ!」

 

笑顔でそういったんだ。

正直・・・ウチが飼われてるような気がするくらい気が強いというか・・・我の強い?タイガも彼のこと気に入ってるし・・・

そして傷つけられても怒らず『見つかって良かった』って、言いながら優しい笑顔でタイガを触る姿を見たら、警戒する必要がないってのはは一目瞭然だったから。

 

 

・・・彼、どんなお菓子が好きかなぁ・・・フブキと幼馴染って言ってたし案外同じ味が好きなのかな?

*1
元ネタ:例外配達




ミオしゃと仲良くなるイベントでした~。

ちなみにまだ惚れては居ない、そしてフブキちゃんが光くんに惚れてる事は気付いてない。
二人の様子見てたらすぐに気づけるだろうけど見ようとしてなかった故・・・。

まぁ、気付いたとしてもミオしゃは正々堂々フブキちゃんに宣戦布告して取り合いそうな気がする。
いや、それは違うと思うものは感想へどうぞ~、いや、ミオしゃだったらこうするんじゃない?って意見も大歓迎!

さて、平和な日常は此処で終わり、漸くイベントが起こります。
どの様なイベントかはお楽しみに!( ◜◡^)


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日常と嵐の前触れ

ちょっと時間オーバーしましたが投稿です!!

4000文字ぐらいで書き上げようと思ったのになんでこんなに文字数増えちゃったんだろう(・・;

甘いシーンを入れたせいかな・・絶対そうだなうん!
あ、砂糖注意です( ◜◡^)


ミオしゃとの関係がまともになった実況始まるよ~。

いや~、前回の最後に起きたタイガ探しで何とかなって良かったです。

警戒されたままだと仲良くするのにも苦労しますからね、そもそもお話してくれなかったりして。

なので前回のイベントは非常にありがたいですねぇ、しかし飼い主であるミオしゃより好かれる光君とは・・・w

引き離そうとして嫌がられる所はやはりミオしゃじゃなくてタイガが飼い主なんだとよく分かる良いイベントでしたねぇ。

今後もああいう良いイベントが起きてくれると良いんですがねぇ。

 

さて、実況に戻りますか。

イベントが起きた日の翌日です、今日はキチンとお弁当を作って学校へ登校しましょう。

今日はちょっと早めに行く事にします、図書館で本を探したいので。

 

 

 

 

>パチっと何時も通り朝に目が覚める。

時計のアラームをならすことを止めたが全く問題はない・・・これには正確な時間を教えてくれる仕事だけをして貰うことにしよう・・。

今日は忘れずにお弁当を作って行こう・・今日は体育があるしガッツリと唐揚げとかを用意しておこうかな?

量を多くした自分用と量が少なくご飯がいなり寿司のフブキ用の2つの弁当を用意して学校に向かう。

今日は早めに家を出たのでまだ道を歩く人は少ない、・・・今日は学校に一番につけるかもしれないな。

思った通り学校には一番で来たようだ。

誰も居ない教室でちょっとした優越感に浸りつつ荷物を机に置く。

ホームルームまで時間がそこそこある。

なにかして時間を潰そうか?

 

 

 

学校に一番につくとちょっと嬉しいですよね~、自分の学校だと職員室に鍵を取りに行く必要が合ったので、

一番に付くことで良いことが有る訳ではありませんが一番に着いて鍵を開けておくとちょっと尊敬の目で見られたので嬉しいと思った記憶がありますね。

 

さて、光君が言った通り自由行動ができる時間がありますのでこの時間を利用して図書室に向かいます。

目的はこの間入手出来なかった幻想体の本です、偶にですが図書室に眠ってることがあるのでそれを期待して探しに行きます。

・・・禁書*1扱いのコレが普通に図書館に収められてるホロライブ学園って冷静に考えたら不味い場所なのでは??

まぁ、そもそも読む人間が居ないので置いてても被害がないのかもしれませんが・・・。

 

 

はーい、図書館の鍵を借りて来て図書館に入ってきましたうーむ・・・デカイ。

その一言に付きますね、普通に本を読むだけでも何年かかるんでしょうかコレ。

3年有ったとしても個々にある本全部読み切れるとは思えない・・・あ、ちなみにですが本などは基本全部中身が読めます。

もう一度言います、ココにある本全部読めます()

世界観の説明を兼ねたおとぎ話だったり普通に小説だったりといろいろと種類があるので普通に本を読むだけでも楽しいです。

やっぱ作り込み可笑しいわ・・・・(褒め言葉)

さて、今回はそういった本ではなく禁書を探しに行きます。

・・・あ、見つけました。本棚4こぐらい合ったので時間がかかるかと思いましたがあっさり出てきましたね。

光くんの運の良さが発動したのか知りませんがこれは良いですねぇ!

さて、早速読んで・・・ファ!?

え、ちょ…なんで!?幻想体の本に触れた瞬間弾かれたんですけど!?

そして幻想体の本もないんですが!?え~・・・これどういう事・・・?

まじで意味が分からんぞ・・・。

他に幻想体の本は・・・無さそうですね。

・・・どうしようこれ、弁償とかにならないよね・・・?

え~と・・・残った時間は妖術の本でも読んでましょうか・・・狐火しか使えないので回復も使えるようにしておきたいですし。

・・・なんで触れなかったのかなぁ??

はい、あの後無事治療の妖術に関する本を見つけて読んで時間を潰しました。

読破した訳ではないのでスキル獲得にはなりませんがちょっとしたコツみたいな物は習得できてるのでOKです。

いざとなればバトロワ報酬のスキルポイントで無理やり習得します・・・。

初歩の治療妖術なのでもったいないですが死んでゲームオーバーよりはマシですからね!

・・・念の為に回復アイテム買っておきたいですね、突発的に襲撃とか起きないとは言い切れませんし・・・。

 

さて、HR終わって授業ですが・・・勉強だけしかなかったのでスキップ!!

そしてお昼休みです、今日もフブキちゃんが一緒に食べようと誘ってきてるのでお弁当を上げて一緒に食べましょう。

お~、お弁当を上げた途端フブキちゃんがお弁当を掲げて大喜びしてますね!

そしてゲーマーズの皆を呼んで屋上で食べるようです。

 

・・・こういう学生生活を送りたかったですねぇ・・・まぁ、リアルだったら男女比が偏りすぎて居心地悪そうですが。

あ、おかゆんがフブキちゃんのおかず横取りしてる・・・やっぱりいたずら猫だ(

そしてあまりの旨さにショックを受けてますね・・・その様子を見てミオしゃところねもフブキちゃんの弁当からおかず取って食べてます。

あ、二人も旨さでフリーズした。

メインのおかずの唐揚げを皆持っていったみたいでフブキちゃんちょっと泣いてますね。

可愛そうなので光君が唐揚げ分けてあげましょう。

あ、ちょっとフブキちゃん!?ありがたいのは分かるけど光君が作ったってこと言ったら・・・あ。

・・・バッチリ聞こえたのか3人共ショックを受けてますね・・・特におかころの二人。

ミオしゃも中々ダメージが大きそうですね・・・まぁ、料理の腕が負けてたら女子としてはやはりキツイんでしょう・・・。

ってフブキちゃん!?止めと言わんばかりに家事能力についても言わないであげて!?

あぁ!!3人共負けたって顔してるうう!?

 

 

 

>図書館で本を探そう

そう思った俺は職員室で鍵を借りて図書室に行くことにした。

ドアを開けて中を見ると中々広い・・・読み切ろうと思ったら何年かかるだろうか?

そう思いながら奥の方に歩いていき禁書の本棚の前で止まる。

禁書は危ない物が多いが使いこなせれば強力な力になる。

なので俺はその力を求めて探しに来たのだが・・・特に鍵とかがあるわけでもない管理体制に少しずさんな感じを抱く。

・・・ホコリ等が本の上に積もってるので単純に読む人間が居ないので開放してるだけなのかもしれないが。

まぁ、おかげで面倒な手順もなく読めるのだから良いか・・・。

 

良さそうな本を探していると一冊の本が目に付いた【幻想体の本】何故だか知らないがこの本から視線が反らせない。

・・・運命みたいな物なのだろうか?まぁ、こういう物を読む時は直感でピンときた物を読むと良いと聞くしこれを読むことにしよう。

そう思って触ると手にビリっと電気が走ったかのような感覚がすると同時に本が俺の手から弾かれた。

『いってぇ・・・』

 

いたずらグッズのような威力ではあるが手がちょっとしびれる感じがする。

誰かのいたずらか?そう思いながら本が飛ばされた方向を見るが・・・()()()()

可笑しいな・・・?確かに此方の方に飛んでいったはずなんだけど・・・本棚もないただの通路だから本が落ちてれば直ぐに見つかるはずなんだが・・・。

結局本は見つからず本があった場所を見てみれば本が合った場所に隙間はなく元からあの本が無かったかのようになっていた・・・。

【図書館の力の残滓の本】を入手しました。

>授業を受けて昼休み。

今日はしっかりと作ってきたお弁当をフブキにあげると「これですよこれー!」と言いながら俺の作ったお弁当を高く持ち上げている。

「今日のおかずはなんですか?」

 

『体育があるから唐揚げとかがメイン。フブキのだけはご飯をいなり寿司にしてるよ。』

 

「うへへ~・・・光君の唐揚げは絶品なんですよね~時間が立ってもカリカリッで美味しいんですよ。それにいなり寿司~♪今日はいいことがありそうですねぇ~。」

 

お弁当に頬ずりしながらそんな事をフブキが言ってるとふとなにか思いついたらしく俺にある提案をしてくる。

 

「あ、今日はミオとかも呼んで皆で屋上で食べませんか?」

 

『屋上?普通そういう所は閉鎖されてるんじゃないのか??』

 

「それが此処だと大丈夫なんですよ~、どうですか?屋上で涼しい風を浴びながら皆でご飯を食べればもっと美味しくなると思いますよ??」

 

『ふむ~・・・』

 

フブキの提案に少し考える、確かに今日はいい天気だ。

外を見て空を見るが雲ひとつなく快晴。

程よい天気予報でもそこまで温度が上がるとは言ってないから外で食べるのもたしかにありだろう。

『良いよ、屋上に行こうか。』

 

「わかりました!じゃあ皆を呼んで来ますね。」

 

そう言ってフブキはおかゆところねの所に行って二人を誘いに行った。

俺も弁当を取り出して屋上に行く準備をしようかと思ってると大神さんが此方を見ている。

「ねえ、黒川くん。」

 

『何?』

 

隣の席なので俺たちの会話は聞こえてたと思うのでその事だろうか?今日はお弁当だからこれないとかか・・?

「・・・フブキって何時も黒川くんの前だとあんな感じ・・・?なんか普段と比べたらアクセル全開みたいな感じなんだけど・・。」

 

『割とあんな感じだぞ。ゲーマーズに誘われたのだって勢いみたいな感じもあるし・・・皆の前だと違うのか?』

 

「まだブレーキかかってるかな・・・あそこまでストッパーが掛かってない感じじゃないかな。」

 

『ふーん・・・何が違うんだろうねぇ?』

 

俺の前だと安心して素を出せるのか・・・それとも俺を引っ張って行くために自制してないのか・・・。

・・・まぁ、無理してそうしてるようでは無いから大丈夫だろう。

デカ過ぎて出しにくかった弁当を出すとフブキと合流して俺は屋上に向かった。

屋上はフブキが言っていた通り涼しい風が吹いていて、過ごしやすそうな感じだった。

しかも俺達のような屋上で食べる生徒のためかベンチまである。

『ブルーシート要るかなって思ったけど・・・必要なさそうだな。』

 

「フッフッフ・・・こう見えてもしっかりと下調べはして来ましたからね~。ベンチがあるのは把握済みです。」

 

そう言ってフブキはドヤ顔をしている・・・此処最近ドヤ顔が多い気がするな?

でも、そういう下調べをして提案をしてきたのは良いことだ。

そう思った俺はフブキの頭を撫でる

『偉い偉い、ありがとなフブキ』

 

「にゃ!?・・・え、えへへ~」

 

撫で始めた時に猫のような声を出したがそのまま嬉しそうに撫でられる。

そのままもう少し撫でていようかと思っていると後ろの方から視線を感じる。

「「「・・・」」」

 

どうやら他の3人が呆れたような目線で見てた様だ。

俺はどうしようかと思って手を止めているとフブキはそれに疑問を抱いた様で目を開けて後ろの3人の様子を見ると焦った様子で

「あ、あっちの方が景色が良いんですよ!皆行きましょうか~」

 

と言って走っていった。

俺たちも追いかけるように歩いていると猫又さんが話しかけてくる。

「ねぇねぇ、ちょっといいかな?」

 

『何?え~と・・・猫又さん?』

 

「おかゆでいいよ~同じ部活動の部員なんだし名字じゃなくて名前で。それで・・・二人って付き合ってるの?」

 

つきあう・・・突き合う・・・?

どういうことだそれ?俺たちは獲物は刀だから突き合う事は無いんだが・・?

それに大神さんと戌神さんはなんで慌ててるんだ??

『突き合っては・・・ないよ。』

 

「ホントに~?あんなに仲良さそうにしてたのに??」

 

『フブキとは幼馴染ってだけだよそれ以上でもそれ以下でもない。』

 

俺がそう答えるとおかゆは「ふーん」と言って「じゃあ、そういうことにしておくね~」

と言って駆け足気味で此方を呼ぶフブキの元に行った。

・・・なんだったんだ??

 

 

 

「じゃあ、いただきます!」

 

『「「「いただきます」」」』

 

ベンチを持ってきて皆で円を描くように配置すると各々の弁当を開けてご飯の挨拶をする。

皆の弁当を見てみると結構皆の好みが出ているような気がした。

まずおかゆ。彼女はお弁当・・・というよりかはお握りが詰められた弁当ボックスを持ってきた様だ。

きれいな形に握られたお握りを「もぐもぐ」と言いながら頬張っている。

 

そして戌神さん、彼女はパンを持って来たようだ。

カレーパンやメロンパン、それにチョココロネがある。

チョココロネは好物なのか、他のパンと比べて数が多い。

 

そして大神さんはサンドイッチにプチトマトやブロッコリー等と言った野菜が多めなおかず。

洋食がメインと言った感じのお弁当だ。

 

フブキの弁当はご飯がいなり寿司であること、量が違う事以外は俺と同じ弁当なので割愛。

メインに唐揚げを入れてあるけどしっかりカロリー計算をして野菜とかも入れてる。

 

「はぁ~・・・やっぱりこの味ですよ・・・どれを食べても美味しくて手が止まりません♪」

 

俺の作った弁当を食べながらフブキがそう言うとおかゆが気になったのかフブキに話しかける

「それ、そんなに美味しいの~?」

 

その質問にフブキは嬉しそうな顔で答える

「はい!美味しいですよ~!しっかりと下ごしらえされてて唐揚げのお肉にもしっかりと味が染み込んでて・・・しかも時間が立っても衣がカリカリなので最高ですね!」

 

そう言いながら唐揚げを頬張るフブキ。

・・・唐揚げがうまいのは良いけどしっかり野菜も食えよ?唐揚げだけが減ったおかずを見ながらそう思う。

「ふ~ん・・・じゃあ、一個頂戴~」

 

「え、あぁ!!」

 

おかゆがそう言うと素早くフブキのお弁当の唐揚げを一つ取る。

「も~!なんで取ってくんですかぁ!?」

 

「あまりにもフブキちゃんが美味しそうに食べるからつい・・・じゃあ、いただきま~す。」

 

そう言って唐揚げをおかゆは頬張った、その瞬間おかゆは電撃が走ったかのような表情をして一瞬動きが止まりプルプルと震える。

・・・なんか変な物入れたっけ??あんなリアクションするようなもの入れてないはずなんだけど・・。

その様子を見ていた大神さんと戌神さんが不安そうな顔で声をかける。

「お、おかゆ?大丈夫??」

 

「おかゆ~??大丈夫?やばかったら吐いた方が良いんじゃないの??」

 

「・・・(モグモグモグモグ!!)」

 

「お、おかゆ!?」

 

震えが止まると同時にすごい勢いで唐揚げを食べるおかゆ。

なんというか・・・夢中になって食べてる気がする。

「おかゆ!?大丈夫??おかゆ~!!」

 

反応もせずに食べ続ける姿に不安を抱いたのか戌神さんがおかゆの肩を掴んで揺らすと正気に戻ったのか「ッハ!」という声をあげて食べるのを止める。

「どしたのおかゆ?まずかったんか??」

 

「え、いやいや。逆だよころさん。美味しすぎたんだよこの唐揚げ!」

 

そう言って食べかけの唐揚げを指差しながら興奮したように話す。

「もう、なんというか・・・今まで食べてきたからあげとは次元が違うんだよこれ!ころさんが止めなかったら僕あのまま一気に食べてたね。」

 

「え、そんなに美味しいの?フブキの唐揚げ。」

 

「うん!ミオちゃんも食べた方が良いよこれ!というか食べないと損だよ!!」

 

そう言って大神さんと戌神さんの二人に唐揚げの感想を語るおかゆ。

その姿に興味を引かれたらしく二人はフブキのお弁当の唐揚げに手を伸ばし一つずつ取る。

「えっと、じゃあころねも1つ・・・。」

 

「あ、ウチももらうねフブキ。」

 

「え。ちょっと!?そんなに持ってかれたら白上の分の唐揚げが無くなるんですけど!?」

 

フブキが抗議の声をあげるが既に遅く二人は唐揚げを恐る恐る口に頬張り・・・。

夢中になって食べ続けている。

おかゆの時と違い止める人間が居なかったので二人は直ぐに唐揚げを食べきりホッと一息付く。

「「はぁ~・・・。」」

 

「ね、すごかったでしょ?」

満足した顔をしている二人におかゆが尋ねると二人はうなずく。

「うん、これは夢中になるのが分っちゃうなぁ・・・手が止まらないよコレ。」

 

「そだね~・・・これは夢中になっちゃうね~・・・それにころねたち獣人だからか余計に止められないよね。」

 

「あ~・・・そうだね、お肉だからかちょっと野生が刺激されたというか・・・。それ以上に単純に美味しすぎるんだけどね。」

 

「でしょ~。ね、フブキちゃんこれどうやって作ったの?」

 

美味しかった唐揚げに感想を上げる笑顔の3人とは対象的にメインのおかずである唐揚げが3つも取られて意気消沈してるフブキにおかゆが尋ねる。

「え・・・あぁ~・・・それ、白上が作ったんじゃないんですよ。」

 

「え、じゃあ。お母さん?」

 

「いえ、光くんですね、今は基本光君がご飯を作ってくれるので。」

 

「え?」

 

フブキが唐揚げを俺が作った事を説明するとありえないものを見るような目で俺を見てくる3人。

俺はというと皆の騒ぎを見てるだけでいたかったので巻き込まれてちょっと驚いた。

『(もぐもぐ)』

 

「えっと・・これ本当に光君が作ったの?」

 

『(コクリ)』

俺は口にまだご飯が残ってたので喋らず、うなづくと3人はショックを受けたような表情をする

「う、うちの料理より美味い・・・」

 

「ころね・・・パン屋さんの娘なのに男の子に料理の腕負けちゃうのか~・・・。」

 

「ころさん。それ行ったら僕もおにぎり屋の娘だよ・・・でも、女性として確かにショックかな~・・・・。」

 

そんな感じの事を言いながら3人共フブキと俺が居るベンチから少し離れた所で話している。

・・・料理の上手さにショック感じる程なのか・・・?

まぁ、男と女の価値観の違いってやつなんだろう、多分。

「・・・ちなみに家事も完璧ですよ光君。家とか文字通りゴミひとつ無いですし整理整頓もきっちりしてますよ。」

 

「「「グハァ!?」」」

 

フブキがそう言うと何故か止めになったらしく膝を着いて3人共地面に手を付ける・・・いや、そこまでひどい言葉だったか・・・?

 

とりあえず、おかず取られて悲しいことになってるフブキをどうにかしないとな。

同じ弁当を作っているとこういう時便利だ。

『フブキ。』

 

「はい?なんですか??」

 

ちょっと恨めしそうな顔で3人を見るフブキに声をかけて俺は自分の弁当から唐揚げを一つつまみ上げる。

『あーん』

 

「・・・え!?」

 

・・・?あれ、知らないのかな??

『いや、俺の分の唐揚げあげるから口開けなよほら、あーん』

 

「え、え、あ、ちょっと心の準備がああァァ!?」

 

見本を見せるように自分の口を開けながらそうすると顔を真っ赤に染めてフブキは距離を取って深呼吸をする。

そしてしばらくして落ち着いたのかゆっくりと此方に顔をむけて近づいてくる。

「あ、あ~ん・・・。」

 

『あーん・・・。』

 

そして差し出した唐揚げをフブキは「ハム」っと可愛い声をあげて食べると口元を抑えて下を向く。

・・・鼻血でも出したのか?

『美味いか?』

 

俺がそうきくと暫く下を向いたまま食べ続けて、しばらくして漸く返事をしてくれた。

「と・・・特別すぎてわからないですよ~・・・うぅ~~~!」

 

・・・どういうわけだか尻尾を荒ぶらせて耳まで赤くなりそうな程顔を赤くしてそう答える。

『じゃあ、もう要らないか?』

 

「い、いります!もっといりますよ!!」

 

俺の質問にそう答えるとフブキはお弁当を持って俺の隣に座る。

「あ、あ~ん・・・。」

 

『はい、はーん』

 

そうやって今日のお昼は二人で食べた。

なんでか知らないけどフブキはずーと顔を赤くして食べてたんだけどなんでだったんだろうか?

それに途中から尻尾を俺に絡ませてきたし・・・・。

なんか・・・・珍しかったなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

え~、お昼休み終わって体育の授業です内容は1対1の模擬戦ですね。

魔法等の使用は禁止で純粋に肉体能力のみで戦うみたいです。

バトルフィールドは何も障害物のない一定範囲のエリア内(外に出ると負け)

光君が全力を発揮できないメタルールですねぇ!?光君、工夫と設置物の活用で有利に戦況を持っていくのでこういう完全にステータスが物を言うルールは苦手です。

一応成績上位だとスキルポイントが貰えるみたいなので勝ちを狙っていきたいですね~。

しょうが無い、大人げないですが普通の生徒とマッチを組んでってお嬢なんで居るんですか!?

しかもなんで光くんに勝負挑んでくるんですかやだあああ!?

 

*1
FRIPニキの所での設定を借りてます。仮面ライダーに変身できる本だったり、実況者が言ってるように幻想体の本が当てはまる。そもそも解読の難易度も高いがそれ以上に厄介な物であるという認識が強い。大体が安値で取引されてる模様




ちなみに実況者さんには光君視点で入ったシステムメッセージは見えてないです。
そのせいでどんなことが起きるかは・・お楽しみに。

そしてフブキちゃん。この状態で付き合ってないって何なんだろうねぇ!?
ちょっと甘いシーン書こうかと思ったらめっちゃ筆が進んだというか勝手に走っていったよ!?
プロット微妙にあるからそこ踏み越えないようにしてよね!?
・・・お話の終わり考えてあるけどその前にフブキちゃんが光君を襲って(意味深)途中で終わりそうで怖いです・・・()


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お嬢との模擬戦

遅れた割には中身スカスカ&実況のみです。
後から加筆修正して光君視点を実装予定です。


>体育の授業。

今回の内容は1対1での模擬戦らしい。

魔法などの使用は禁止で純粋に肉体能力だけでの勝負だ。

・・・武器が使えるのはまだありがたいが、身体能力を強化できないのは個人的にキツイ。

それに何よりも模擬戦の会場も俺に相性が悪い、何も設置物が無い場所での戦闘になる。

相手の攻撃を物に隠れてやり過ごすことは出来ない。

俺にとって一番最悪な条件だ・・・。

『はぁ・・・。』

 

ため息を付きながらも模擬戦の相手を誰かに頼もうと思い周りを見渡していると後ろから声をかけられた。

「光!余と模擬戦をしないか??入学式の決着をつけよう!」

 

その声はつい最近俺の上司・・・?になった生徒会長こと、百鬼あやめの声だ。

・・・あれ、他のクラスのはずのあやめがうちのクラスの授業に居るんだ??

 

 

 

 

 

 

はい、前回お嬢から模擬戦の誘いを受けて発狂してた所から実況再開です。

えー、なんで他のクラスのお嬢が光君のクラスの授業に参加してるんですか?

あ、模擬戦とかだと他のクラスと合同でやるんですか、なるほどなるほど・・・。

初めて知ったぞ!?そんな仕様あったのかよ!

一体いつの間にそんな仕様が実装されてたんだ・・・。

と、とりあえず申し訳無いですがこの条件だと振りすぎるので断って他のキャラと模擬戦と・・・

って、なんで皆目をそらすの!?ねぇ!?そこの君!?模擬戦しよ!?目をそらさないでさぁ!!?

え、鬼人といい勝負できる人間と模擬戦したくない?

・・・まぁ、せやな()

 

えー・・・負ける気しかしませんがお嬢と模擬戦をやっていきます。

とはいえおとなしく負ける気はありません、ほぼ無理だと思いますが勝ちを狙って戦って行きましょう!

試合開始!とりあえず速攻で【一閃】を決めてバフをって

ほああああああ!?

開幕技をつかって攻撃してくるのは卑怯でしょうが!?

いや、自分も人の事言えないんですけどねぇ!?

食らってたら危なかったですがお互いに予備動作が少ない技を放ったので威力が低かったのが幸いです。

技を相殺してお互いに弾かれて距離を取りました。

 

っと、お嬢はこのまま攻めてきますか、此処は何時も通り回避してカウンター!

うぅ~ん硬い!!いや、ホント強化無しだからステータスの差が大きすぎてカウンター決まってるのにダメージが稼げてないです。

しかも追撃QTEをミスりました、ほぼ一瞬だけ出て終わりでしたのでこれ成功しそうにないです()

って、ああ!?クッソ!ダメージが少なかったせいで直ぐにお嬢の硬直解けて攻撃されちゃいました。

防御したけど半分HP持ってかれました・・・やっぱこれ勝つの難しいですね・・・。

逃げるにしても一撃加えないとキツイのでこのまま攻撃って防がれますよねぇ、やっぱり。

けど此処で左手を離して【逸波】!!姿勢が崩れてるので威力は余り出ませんでしたがさすがのお嬢でも防御無視効果は効くはず!

少しでも時間を稼ぎます!

 

そして一旦距離を取って・・・ってエリア端!?

急いで横に移動、ってお条此方来た!?ヤバイヤバイ!!詰んだこれ詰んだ!?

いや、待て・・・確か勝利条件は倒す以外にも・・・よし、これで行く!

まずお嬢の攻撃をガード!!ジャストタイミングでガードしたのでさっきよりダメージは大幅に下げる!

光君の腕が耐えきれずミシミシと嫌な音出してますが無視!どうにかしようにも無理ですからね!!

そしてこのまま鍔迫り合いに持ち込みます、はい押されてますねぇ!その小さな体でどーやってこんな力出してるのか謎ですねぇ!?

ですが今回はその力が敗因になりますよお嬢!!

 

限界ギリギリまで鍔迫り合いをして押し負ける寸前、此処で此方からワザと刀をずらします!

普通にずらすだけだったら体に当たるので、当たらないように受け流し、光君の右側に刀をズラしましょう!

押し返してた光君の力がなくなったお嬢はそのまま場外に向かって突進して光君の勝ち・・・ってギリギリで踏みとどまってますね。

ぽんっと後ろから軽く押してお嬢を場外に押し出します!

はい、お嬢が一歩エリア外を踏みました!

 

これで今回の模擬戦の敗北条件、模擬戦エリア外へと出る事をお嬢が満たしたので自動的に光君の勝利です。

え、卑怯??こんな条件だったら光君はこうでもしないと勝てないんですよ!

光君も言ってましたけど今回の模擬戦条件が悪すぎるんです()

多少の卑怯は目を瞑ってください。

 

ふー、最初はどうなるかと思いましたが何とか勝てて報酬のスキルポイントが美味しいです。

強敵ボーナスも乗ってるので結果的には模擬戦をしてよかったかもしれません。

めっちゃ叫びましたし心臓に悪すぎるので二度とやりたくないですが。

 

さて、模擬戦も終わりましたし光君もさっさとエリア外に出て次の試合でも見て・・・え、なんで刀落としてるの光君??

・・・はい?え、腕が折れた?

 




スキルポイントは美味しかったですが怪我のせいで体を鍛えられないので実質トントンぐらいです。

才能のない人間とそもそも肉体的に恵まれてる鬼人族とではやはり身体スペック差は大きいです。
・・・なんで先生はこの模擬戦を許可したんでしょうね?ほんと()


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