プリコネ×ヤンデレ  (カルラナ)
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結果と運命

初めての上あまり文を書くのが得意ではないので、読みにくい 誤字等がございましたらご指摘頂けると助かります。
では早速本編です
今回はペコリーヌのお話です。


ここがどこかも分からない、時計も窓も無い部屋に少年と少女はいた。ただし、少年はベットに拘束されているのに対して、少女は笑顔で隣の椅子に座りながら少年に話しかけている。

少年は目の前にいる少女を見て何故こんなことになってしまったのかを考え始めた。

 

少年の名は「ユウキ」という。彼は美食殿というギルドに所属していて現在記憶喪失中である。

 

美食殿のギルド活動は世の中の美味しいものの探求である、このギルドはペコリーヌ、キャル、コッコロ、ユウキの4人で構成されている。命の危険はたまにあるが、それでもみんな笑顔で楽しいギルドであった。

だからなのかユウキは思ってもみなかったこの日々が崩れ去るなど………………。

 

雲ひとつない青空が広がる草原で大きな魔物が倒れる音が響いた。

「やっと倒れたーーー、タフすぎんのよふざけんな!」

キャルはその場に大の字で寝転がりながら文句をこぼす

「主様お怪我はありませんか?」

そうコッコロは自分の主であるユウキに声をかける。

「大丈夫だよ」(`・ω・)b

「そうでしたか、ならば良かったです」( ❁´•ω•`)ホッ

そんな会話をしていると、遠くから明るく大きな声が耳ん飛び込んできた

「みんなーこの新鮮な魔物でご飯を作っちゃいますからちょっと待っててくださーーい」

ペコリーヌがそう声高々に言うと。

「もう魔物料理はいやーー」

キャルのそんな声を聞きながらもペコリーヌは鼻歌交じりにとんでもない速さで料理を作っていく。

嫌がるキャルをユウキとコッコロが説得ていると。

「みんなー出来ましたー」

「イヤアアァァァァアアアァァァァアアア!!!!」

笑顔のペコリーヌとは裏腹にこの世の終わりのような声を上げるキャル。

しかし、出された料理を見てみると、

香ばしい匂いを放ちこんがりきつね色に焼かれた肉、黄金色にも見えるスープ、ギルドハウスから持ってきていたのかみずみずしい野菜が使われているサラダ、そして太陽の光を反射しキラキラと光っている白米があった。

「「ぐ~~~」」

2箇所で可愛らしいお腹の音が鳴る、1つはユウキの物であるそしてもう1つは先程まで嫌がっていたキャルの物である。           

( 。・-・。)ジー (❁* ´ ˘ ` *)フフッ (˶・ᴗ・˶)ニコニコ

「う~~、仕方ないでしょうがさっきの戦いでお腹減ったの!笑ってんじゃないわよ!ぶっ殺すぞ!!」

恥ずかしかったのか文句をこぼすキャル

「まぁ1回お喋りはここまでにして、続きはご飯を食べながらしましょう」

「そうですね、せっかくのご飯が冷めてしまいます。」

「ごはーーーーん」o(>ω<)o”

「まぁ、せっかく作ったのに食べないのも悪いし私も食べるわよ!」

 

ーーーーーーーペコリーヌ視点ーーーーーーーーーーー

 

ペコリーヌはこの日常が好きであった、

美食殿のみんなで面白おかしく過ごしご飯を食べる。

そんななんてことの無い日常をペコリーヌは大切にしていた。そして何より、自分が密かに思いを寄せているユウキのそばにいられることが嬉しかった。

しかし、最近心が痛むことがあるそれはユウキの友人関係にあった、ユウキは女の子それも美女や美少女ばかりと仲がいいのだ、もちろん見た目で仲良くなる人を決めるような人ではないことは百も承知である、しかしほぼ毎日色んな女の子と過ごし、しかもその大半の人から異性として少なからず好意を向けられているのは傍から見てもわかるが彼は鈍感なのか気づく素振りもない。

そして、ペコリーヌは他の女の子と仲良くしているユウキの姿を見ていると心の中にドス黒く重たい気持ちが積もっていくのを感じていた。

 

話は戻りギルド活動の一環で倒した魔物を食べるために料理しているペコリーヌは、ふと後ろを振り返ると彼とコッコロちゃんがキャルちゃんを説得していた。そこで見るのをやめればよかったそう心の底から思った。

その直後彼がキャルちゃんの頭を撫でていたのである説得する過程で行われているのだとしても撫でられているキャルちゃんを妬んでしまい心の中にまたドス黒い何かが積もっていくそして、料理のために手に持っていた包丁に力が入る。

グツグツと料理が沸騰する音で自分が料理中であるここを思い出し料理に戻る、心に闇を持ちながら。

ーーーーーーーペコリーヌ視点終わりーーーーーーーー

 

無事にご飯を平らげた美食殿の4人はしばらくの間楽しくお喋りをしていた。

「惜しくはありますがそろそろランドソルへ帰る準備を始めますね」

そう言いコッコロは広げていたシートなどを片付け始める。

「僕も手伝う!」

そう言ったユウキが立つために座った状態から前に重心を持っていきながら立とうとした時、不幸にもその下に石がありそれにより体勢を崩して転んでしまう。

 

 

 

運命というのは誰にも分からないものである。もしあの瞬間もうもう少しこうしていたらそう考えてしまうことはよくあることだろう。そうもう少し石が小さければ、もう少し体勢が崩れていれば、もう少しズレていればこの運命は変わったのだろう。

ユウキが転んだ先には、キャルが座っていたのだ咄嗟のことにキャルは反応出来ずそのままユウキと一緒に倒れ込んでしまう。

 

ーーーーーーーーーペコリーヌ視点ーーーーーーーーー

 

「大丈夫ですか!?二人と…………も………。」

ペコリーヌは最後はほとんど声が出せていなかった、なぜなら転んだ拍子にユウキとキャルはキスをしていたのである。

その事実を受けいれた瞬間ペコリーヌの心は完全にドス黒い闇一色に染ってしまったそこからギルドハウスにどうやって帰ったかは覚えてはいない気づいたらギルドハウスの自分の部屋にいた。外を見ると真っ暗であることから夜なのだろう、自分の服も寝巻きである。そこでふとあのキスの瞬間を思い出してしまう思い返せばキャルちゃんも満更でもない顔をしていた。多分そういうことなんだろう。

今思えばコッコロちゃんも羨ましいいつも彼の隣を歩きアメス様?って人に託宣を受けたからと当たり前かのように彼の世話を焼いている私だってしてみたいのを我慢してるのに………。

(どうしたらいいのだろうどうしたら彼を自分のものにできるのかどうしてら彼が私しか見なくなるのだろうか…………どうしたらどうしたらどうしたらどうしたらどうしたらどうしたらどうしたらどうしたらどうしたらどうしたらどうしたらどうしたらどうしたらどうしたらどうしたらどうしたらどうしたらどうしたらどうしたらどうしたらどうしたらどうしたらどうしたらどうしたらどうしたらどうしたらどうしたらどうしたらどうしたらどうしたらどうしたらどうしたらどうしたらどうしたらどうしたらどうしたらどうしたらどうしたらどうしたらどうしたらどうしたらどうしたらどうしたらどうしたらどうしたらどうしたらどうしたらどうしたらどうしたらどうしたらどうしたら)

「あっそっかふふ考える必要なかったですね。」そう言ったペコリーヌは剣を持ち自分の部屋を出てある部屋に向かう光の無い目で狙い定めた肉食獣の様にゆっくりと…………。

ーーーーーーーペコリーヌ視点終わりーーーーーーーー

 

ーーーーーーーーーーユウキ視点ーーーーーーーーーー

 

キャルとキスをしたと言うハプニングはあったがキスに対する知識のないユウキはなんの気にもしていなかったただあのドキドキがなんだったのかは気になった。

気になったと言えば帰ろうとしたあたりからペコリーヌの様子がおかしかったのが少し気になった。

そんなことを思いながらも寝ようと目を閉じると自分の部屋のドアが開く音がする誰だろうと思い目を開けるとペコリーヌがいた、なんの用かと思いベットにから出てふとペコリーヌの手を見ると、日頃魔物退治に使う剣をもっていた。

「どうしたの?ペコリーヌ」

「はい、ちょっと」

そう言ったペコリーヌと目が合った瞬間

(ゾク )ユウキは恐怖を感じたいつもと違う…なんでか分からないけど今のペコリーヌと二人でいるのは危険な気がする。

「相談があるんですけどいいですか?」

「ぼ、僕だけだといい返事ができるか分からないから明日みんなでしよう」

「いえ、あなただけにしか聞けないんです」

「でもコッコロとキャルにも聞いた方がいい答えが出るかも」

「なんで今2人の名前を呼ぶんですか?今は私と話してるんですから私の事だけを考えてください、私の事だけを見てください、私の事だけ感じてください。」

日頃とのあまりの違いに困惑し後ろに下がってしまう。

「なんで逃げるんですか?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?」

「ヒッ」そうしてまた後ろへ下がってしまった。

「また逃げるんですか?それなら私にも考えがあります。」

そう言うとペコリーヌは体制を低くし自分に猛スピードで近ずいてくると腹部に強烈な痛みを感じそのあまりの痛みにバタりと ユウキは意識を失い床に倒れ込む

ーーーーーーーーユウキ視点終わりーーーーーーーーー

 

 

ペコリーヌは倒れ込んだユウキを見てこれ以上ないような笑みを浮かべユウキの胸に顔を埋めて深呼吸を繰り返す、その後ユウキ深くそして長くキスをすると、ユウキを背負いそのままギルドハウスから出て行ってしまった。

 

 

ランドソルから遠く離れたある村に一人の少女と一人の少年がいた、少女は人気者で太陽の下、毎日キラキラと輝き笑顔で暮らしていた対して少年は、誰にも知られず冷たくくらい地下室で自分の行いを悔やみ涙を流しながら少女に生かされていた。少年は何度も考える何がダメだったのか何を間違えたのかを、楽しかった過去の思い出に縋りながら。

 

 

 

Fin

 




これでいいのだろうか?

最初と最後が上手いこと繋がってない感じがする。


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助ける覚悟とその責任

前回の投稿で人に読んでもらうワクワクとドキドキを知りました。そしてありがたいご意見をいただけたので反映してみます。(主は、最初のコメントが批判ばかりだったらどうしようかとビクビクしていて優しいコメントだったのですごく安心しました)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
追記
<カルラナ>非ログインユーザーの方がコメントできないようになっていました申し訳ございません
<キャル>なにやってんのバカなのあんた?もちろん
非ログインユーザーの方でもリクエストはできるんでしょうね?
<カルラナ>はい、もちろんです。リクエストをいただけるようなことがあれば頑張らせていただきます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今回は前回がペコリーヌだったので順当にキャルで行こうと考え、キャルの回です


ユウキは自分のすぐ近くですやすやと寝息を立てて眠る少女キャルを見てふと考えてしまった。

 

人を助けるとはどういうことなのだろう?と

 

その人が安全になるまで守ること?

その人の悩みを聞くこと?

悩みを解決してあげること?

 

前の僕はこれら全てをして「助ける」ということなのだと思っていた。いや、思ってしまっていたこれが助けるということにはならないというのに………。

 

 

美食殿にはキャルという猫の獣人(ビースト)族の女の子がいる。

彼女は猫の名の通り猫耳やしっぽが生えている。

彼女は自分の気持ちを真っ直ぐ伝えることを苦手としている。

その為にあらぬ誤解をさせてしまう場合がある、

しかし、ごく稀にきちんと自分の気持ちを伝えられることがある、所為 ツンデレというものである。

しかし、そんな彼女は、今ユウキ達が住んでいる国ランドソルの本来の王女であるペコリーヌ(ユースティティアナ)からその地位と家族を奪ったカイザーインサイトとの戦いの中である理由から敵対してしまう。

そして敵対しているキャルは、自分を嫌い、死ぬべきだったと自分の行いを後悔していた、それを知った美食殿の3人の奮闘により何とか助けることに成功し、

そしてその激闘の末、キャルは美食殿に戻りカイザーインサイトは倒すことに成功した。

 

 

これで全て元通りになる、そうみんな思っていた。

 

 

だが、全てが元通りになることは無かった。

 

ーーーーーーーーーキャル視点ーーーーーーーーーーー

 

「ねえ!待ってよどこ行くのよ!私を置いていかないで!!」

 

キャルはランドソルの道をそう言って自分の少し先にいる

ペコリーヌ、コッコロ、ユウキを追いかける。

しかし、自分は本気で走っていて、3人は歩いているのになかなか追いつくことが出来ない。

ようやくの思いで何とかユウキだけには追いつき袖を掴むとユウキがゆっくりとこちらに振り返る。

荒らげた息を整えながら

 

「待ちなさいよ」といい上を見上げると、

 

いつも通りの少し抜けたような顔でユウキがキャルを見つめている。

そして息が落ち着いてようやく話しかけようとしたところで急に爆発が起きる。

ゲボゲボと咳き込みながらも爆発により発生した煙が薄くなり少しづつ周りが見えはじめると目の前にユウキがいないことに気づき、ユウキを探そうと前に足を出すとありに何かが当たる

 

「え?」

 

何かと思い下を見るとユウキがうつ伏せた状態で倒れている、

驚いたキャルは急いでユウキ抱え仰向けにすると、

ユウキは頭から血を流し目を閉じている、

それを見たキャルはその様子を受け止めきれず

 

「え?」

 

と震えた涙声で一言発するので精一杯であった。

そこで手に生暖かい感触がしていることに気づきふと右手を抜き恐る恐る見てみるとそこには赤い液体がべっとり着いていた。

 

「…や……………いやーーーーーーーー」

 

キャルの悲鳴が響き渡る、涙を流しユウキの体を血に濡れることも気にせず抱きしめる。

しばらくすると上から視線を感じゆっくりと上を見上げるとその場所には、敵対していた時と同じ姿をしたもう1人のキャルがいた。

 

「嘘、なんで……私が……もう……一…人いる」

 

そうして見ていると上にいるもう1人のキャルが魔法陣を展開する攻撃されるかと思い警戒したが、よく見ればあれは通信魔法の魔法陣である。

もう1人のキャルは通信魔法の魔法陣に向かってこう告げた、

 

 

    「ユウキの殺害を完了しました。」

 

 

 

 

 

 

 

          え?

 

        いま…なんて?

 

 

 

キャルの脳内でもう1人のキャルの声が再生される

 

 

 

    「ユウキの殺害を完了しました」

 

 

 

 

「え?私が殺した?ユウキを?嘘よ…嘘に決まってるそんなの……ねぇ…起きなさいよユウキ……ユウキ…ユウキ!!!!」

 

そうしていると腕の中からユウキが消え、代わりに周りに多くの人が現れその全員がキャルに向かって石を投げる

「この人殺し」と罵声をあびせながら

石が当たったところから出血をしていくが、痛みはない

 

「違う私じゃ…」

 

そう言いかけたところで思い出すユウキを殺したのは、私ではなくても私なんだと

その事実に絶望していると急に石が当てられなくなり、

周りの声も無くなっている、ゆっくりと上を見るとそこにはペコリーヌとコッコロが立っていて、キャルを涙を溜めた目で睨みながらこう言った

 

「「よくも彼(主さま)を」」

 

キャルが何も言い返せずにいると、ペコリーヌがこう言った。

 

「コッコロちゃんと2人で話し合って、キャルちゃんを裁くのは彼は絶対望まないはずですなので、あなたは無罪放免です。でも、二度と私とコッコロちゃんの前に現れないでください。」

 

 

 

 

ーーーーーーーーキャル視点終わりーーーーーーーーー

 

「はっ!」

 

目が覚めるとキャルは自分のベットの中にいた。

キャルは飛び起き全速力でユウキの部屋へ向かいドアを勢いよく開ける、そうするとドアを開ける音で起きたのかユウキが眠そうに目を擦っていた、

ユウキの姿を確認するとキャルは勢いよくユウキに抱き

涙声で尋ねる。

 

「ねぇ!生きてるわよね!!!!」

「うん、僕は生きてるよ」

 

ユウキは穏やかな笑顔を浮かべてキャルの問いに頭を撫でながら答える

そして、しばらくするとすやすやとユウキのそばで眠りにつく。

 

 

 

 

キャルはあの戦い以降、周りの視線を過度に気にし、

1種の分離恐怖症のようになってしまっていた。

自分の近くに常にユウキがいないと泣き出してしまい悪夢にうなされてしまうようになってしまった、最近は少しづつではあるが治ってきていたので、1度だけキャル一人で寝かせてみたのだがダメだったらしい。この先どうするべきかしばらく悩んでいると部屋のドアがノックされる。

 

「いーよー」

 

部屋に入る了承をするとコッコロがドアを開け入ってくる。

 

「主様、朝食の準備ができたのですが。」

 

と申し訳なさそうに教えてくれた。

そうすると朝食のいい匂いが入ってくる。

 

「いい匂いだね」(*ˊᗜˋ)

「はい、左様でございますね。」

 

コッコロとそんな会話をしていると、

 

「うーん」

 

と眠そうな声を出しながらキャルが目を覚ます

 

「ごめん、起こしちゃった?」

「うーうん、大丈夫いい匂いがして起きちゃっただけ」

「ならば、下に降りて朝食を頂きましょうか」

「あ、コッコロは先に行ってペコリーヌの手伝いをしてあげて。」

「はい、心得ました。では、先に行っております。」

「うん」

「じゃあ、僕達も行こうか」

「ええ」

 

そうして下に行くためにベットから出るとキャルが腕に抱きついてくる。

 

「うん?」

「い、いや?」

「だい………」

「い、嫌ならいいの、一人で行くから大丈夫だから、でもお願いだから嫌いにならないでお願いあんたに嫌われたら私はもう本当にダメになっちゃう立ち直れなくなっちゃう、あんたの言うことならなんでも聞く、体を売れと言うなら売るし、抱かれろと言うなら抱かれる、死ねと言うなら死ぬ、だからだからお願い嫌いにならないで」

 

キャルは懇願する泣きながら地に頭をつけながら、ユウキに嫌われないただそれだけを願うそれが傍から見てどれだけ無様で異常な光景であってもキャルにはそんなことを気にする余裕はない。

 

「大丈夫だよ、嫌いにもならないし、腕に抱きついてもいいからほら頭を上げて、」

「ほ、ほんと?」

「うん、ほんとだよ」

「本当に本当にほんと?」

「うん、本当」

「ありがとう嬉しい」

 

キャルはそう言って抱きついてくる、

 

「あっ」

 

その直後キャルは顔を青くしてゆっくりとユウキの顔を見る

 

「ね?大丈夫でしょ?ほら、早く下に行ってご飯食べよ、僕お腹減っちゃった」(*ˊᗜˋ)

「うん」

 

キャルはすぐにユウキの腕を掴みユウキと並びながら下に向かう。

そして下に着くと、ペコリーヌとコッコロが椅子に座って待っていた。

急いでキャルとユウキは席につき

 

「では、いただきます」

「「「いただきます(いただきまーす)」」」

 

笑顔で朝食を食べるキャルを見てユウキは、ふと少し前のことについて考える。

自分が助けようとしたことでキャルは変わってしまった、さっきキャルが言ったことは多分本心だ僕が死ねと言えばなんの躊躇もなく本当に死んでしまう、そんな感じがする。

そしてユウキは、変えられない過去を悔み自分の行いを嘆く自分が助けることだと思っていたことは助けているわけではなかった、ただ

 

 

 

 

  自分に依存させようとしていただけだ

 

 

 

そんなことに今更気づいている自分の無力さが嫌になる本当に助けるということは本人にその状況から抜け出せるかもしれない策を方法を考えさせることなのだ、そしてその先助けた相手がどのような状況であったとしても相手を助け続ける覚悟とその責任が着いてくるということ。

しかし、心のどこかではいつかキャルが元に戻ってくれるかもしれないと微かな希望に縋り続けるそしてこれからも縋り生きていく。




キャルちゃん推しの皆さんすみません


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その糸は誰のため

あるカフェでユウキと2人の少女 レイ、ツムギと、思い出話に花を咲かせていた。

 

「そう言えばキミは、頻繁にツムギに縛られていたよね」

 

そう青髪で頭から曲がった角を生やした少女レイは、少年に言う。

話を振られたユウキも楽しい思い出として語る

 

「はは、確かに最近では滅多に縛られなくなったよ」

 

そう言うと

もう1人のピンク色の髪をツインテールで結んでいる少女ツムギは抗議の声を上げる。

 

「なんですか騎士さん?私への当て付けですか?そんなこと言う騎士さんは縛り上げて店の外に放り出しますよ!」

「ごめん、ごめん」ニコ(*´∇`*)ニコ

「何笑ってるんですか!本当にやりますからね、全く私とレイ様の2人だけの時間を邪魔してるんですからね!わかってますかそういう所!」

「まぁまぁ、ツムギそう彼を邪険にしないの」

「む〜、わかってます。レイ様はそうやっていつも騎士さんだけには優しいんですから」(`・н・´)

「つ、ツムギ、 わ、私は彼以外にも優しくしている!!!!そう言う誤解をされるような言い方はやめてくれ!」

 

そう言いながらもレイと呼ばれた少女は、チラチラとユウキの方を見ているが当の本人は、楽しそうに笑顔でジュースを飲んでいる。

レイは、話題を変えるために咳払いを1度だけして話し始める。

 

「おほん、まぁでもキミもツムギも元気そうでなによりだよ」

「はい、レイ様もいつにも増してお美しいです。そうですよね騎士さん!」

「うん、キレイ」(‎◍´˘`)b

「あ、ありがとう2人とも。」

(ふふ、キレイか…彼にそう言って貰えると嬉しいな)

「あっ、そうだ2人とも久しぶりに3人で魔物退治をしてみないか?」

「私は、レイ様といられるなら何でもしますよ!!!!」

「僕も2人だけだと心配だし」

「ふふ、キミに心配されるとはね。では、早速向かうとしようか!」

「「はい!レイ様!(うん)」」

 

そう言って3人は席から立ち上がりランドソルの外の草原へと向かう。

 

ーーーーーーーーーツムギ視点ーーーーーーーー

 

ランドソル外の草原に向かうまでの間自分の左側にいる二人を見て少し考え事をする。

 

私は最近この3人で集まるのが前より少し嫌になりつつある。

もちろん、この2人のうちどちらかが嫌いだからという訳では無い、レイ様はもちろん大好きだし、騎士さんも嫌いという訳では無い。

ただ、2人が笑顔で話していると胸がドンと重くなってモヤモヤする。

本人には言えないが、前と違って本当は騎士さんのこと信頼してる。

最初は、レイ様に付け狙う悪い虫だと思ってたけど実際に会って、話して、接して、仕事をしてわかったこの人は悪い人なんかじゃないんだなって、だから最近は縛り上げるのも少し我慢してる。

そして、最近レイ様が騎士さんに向ける視線を見てわかったことがある、多分レイ様は騎士さんのことが異性として好きなんだと思う。

前のハロウィンの時もレイ様は騎士さんの意見を聞いていた、それに騎士さんといる時のレイ様の顔は、恋する乙女そのものだ。

だから、私はレイ様を応援しなきゃいけない、レイ様の恋を成功させる恋のキューピットにならなきゃいけないでも、レイ様が騎士さんと結ばれることを考えるとヤキモキしてしまう。

だから、やっぱり騎士さんにはレイ様と釣り合うほどの人ではないということです。だから、レイ様のために私が……

 

 

私が守らなきゃ(何でレイ様だけ………………)

 

ーーーーーーーツムギ視点終わりーーーーーーー

 

青空が広がる草原で、ユウキ、レイ、ツムギは魔物退治をしていた。

 

「キミ!」

「はぁー!」

ユウキはレイの要求に応じプリンセスナイトの力を使う

「ツムギ!拘束を!」

「はい!レイ様!」

「ありがとう!いくぞ!スラッシュテンペスト!!!!」

「ぐがぁーーー」

 

レイの攻撃を受けた魔物は断末魔を上げながら地面に倒れ込む、

 

「ふぅ、ありがとう2人共」

「レイ様流石です!」(‐^▽^‐)

「すごかった」(*ˊᗜˋ)

 

ユウキとツムギはレイに賞賛の声を送る。

 

「いや、キミの力がなければ無理だったはずだ。」

「そんなことないよ。」

(むぅーまた騎士さんと仲良くしちゃって(レイ様ズルい)あれ?私今なんて?)

「は!ツムギ!!!!」

「えっ?」

 

気づくとツムギにだけ影がかかっている何かと思い後ろに振り返ると、後ろには刀を持った魔物がいた。

 

「え、はっ!まも…」

「がぁーーーー」

「攻撃が、ダメ!糸じゃ間に合わ」

「ツムギ!」

 

ツムギは自分を襲うはずの痛みを目を閉じ心を決める

しかし、来たのは痛みではなく金属同士をぶつけ合ったような音だけであった。

ツムギが恐る恐る目を開くと、そこには魔物の攻撃を受け止めているユウキの姿があった。

 

「んぐうーー」

「騎士さん!!!!」

「がぁーー」

 

自分の攻撃を防がれたことに腹を立てたのか魔物はさらに力を込め刃物をフリ抜きその勢いでユウキは地面を転がりながら近くの木まで吹き飛ばす。

 

「がはっ!、くっ、はー!!!!」

 

しかし、ユウキただ吹っ飛ばされるだけでなく必死の思いで吹き飛ばされ木にぶつかりながらもプリンセスナイトの力を使う。

 

「は、今なら!!!!レイ様!!!!」

 

ツムギはユウキを吹き飛ばしたあとの一瞬のスキを突き拘束する。

そして、ツムギの声に応じレイは攻撃を仕掛ける。

 

「ああ!よくも彼と、ツムギを!スラッシュテンペストーーーー!!!!!!」

 

レイの渾身の一撃をくらった魔物は断末魔をあげることも無く倒れる。

それを見届けたレイとツムギは急いでユウキのもとへ駆け寄る。

 

「「大丈夫(か)ですか!?騎士さん(キミ!)」」

「痛たたたた、うん大丈夫!」

「本当に大丈夫なんですか!?怪我はないんですか!?」

「そうだよ!君はいつも無茶をするからね!」

「本当に大丈夫。ツムギちゃんは怪我はない?」

「は、はいお陰様で」

「ならよかった」

(きゅん)「は、はい、あのありがとうございました庇ってくれて。で、でも次からはしないでくださいねあれは私のミスですし、騎士さんも危険ですから!」

「それでも、僕はツムギちゃんが傷つくのは見たくない」

「なら、キミが傷つかずにツムギを守れるくらい強くなろう。私はそのための協力は惜しまないよ!」

「うん、また剣の修行よろしくね」

「ああ、任せておけ!」

「まぁでも、今日はここまでにしよう。いい時間だし、みんなも疲れているし、あんなこともあったしね」

「「うん(は、はい)」」

 

そう言い三人はランドソルベと帰ってゆく。

 

「では、私の家はすぐそこなのでここで…、さようなら騎士さん、レイ様」

「わかった、バイバイ」

「ああ、さようならツムギ」

 

そうしてまたしばらくユウキとレイは二人で話しながら歩く、

 

「あれ?もう私の家だ。キミもしかしてわざわざ私とツムギを家まで送ってくれたの?」

「うん」

「やっぱりそうなのか、すまないね」

「うーうん、好きでしたことだから気にしないで。

じゃ、またねバイバイ」

「ああ、バイバイ」

 

レイと別れたユウキはみんなが待つ家へ帰るため歩を進める、そして、歩を進めてすぐに後ろから声がかけられる。

 

「騎士さん!!!!」

「どうしたの?ツムギちゃん」

「あ、あの渡し忘れたものがあったて。ただ、ここだと恥ずかしいので少し着いてきてください。」

「うん、わかった」

 

2人は歩きながらも他愛のない会話をする。

 

「ここら辺でいいですかね。」

「わかった」

「あの、恥ずかしいので後ろを向いててください。」

「いいよ」クルッ

「ごめんなさい、騎士さん」

「え?」

ビリビリ

バタッ

ツムギは倒れ込んだユウキを抱きしめ、赤い顔で、満面の笑顔で笑っている、どこかに狂気を感じる雰囲気をまといながら。

 

ーーーーーーーーーツムギ視点ーーーーーーーー

 

ユウキとレイと別れツムギは、家に帰る。

家に入ると、グローブを外しいつもの位置に置き、ソファーに倒れ込み、そばにあるクッションを顔まで持ってくる。

 

「はぁー」

 

ツムギは、ため息を吐き体の緊張をほぐし、草原でのことを思い出していた。

 

(騎士さんが助けてくれた時すごく嬉しかったな…、

それに)

 

(なら、よかったでも、ツムギちゃんが傷くのは見たくない)

 

「むうーーーーー」ジタバタ

「はぁー」

 

(騎士さんかっこよかったな………、それにあの感じもしかして私も……、まさかーなんで騎士さんなんか……それに、騎士さんにはレイ様がいるし他にもいい人が沢山いるし……私なんかより……。)

 

本当にそれでいいの?

 

(いいわけない。騎士さんと結ばれるならどれだけ嬉しいか……でもレイ様が)

 

その言い訳やめなさい

 

(言い訳じゃ…)

 

言い訳じゃない傷つくのが怖くて自分の気持ちをごまかし続けてる。

 

(違う)

 

違わない、実際言い訳をしないと彼に会うことさえできないじゃない

 

(………)

 

それに、愛しのレイ様が彼と笑顔で話いる時何を思った?

 

(それは)

 

妬んだんでしょ?なんで私じゃなくてその女なんだって。妬み、恨んだわよね、愛しのレイ様を。

 

(ち…がう)

 

違わない、それがあなたの本心、醜く、傲慢で自己中心的なあなたの本心

 

(……………)

 

考えてみれば?彼が愛しのレイ様やほかの女と歩くところを、仲睦まじく笑っているところを。

 

(嫌)

 

そうでしょ?いくら心を偽っても嫌なものは嫌。でも、彼の周りには同性から見ても魅力的で魅惑的な子達ばかりだから、私が選ばれるなんて夢のまた夢、そうはわかっている。

 

(はい)

 

だから、レイ様の応援する立場に立って、少しでも傷つくのを少なくしようとしている。そして、もしかしたら彼から来てくれるかもしれない、なんて淡い期待に縋っている。そんなことあるわけないとわかっていても。

 

(はい、でも本当に魅力的な子達なので私では)

 

確かに彼の周りには、魅力的な女の子たちばかりだから、そう思っても仕方ないけど。何もバカ正直に真正面から戦う必要なんてないでしょ?最後に勝者を決めるのは彼なのだから

(つまり、どういう?)

 

おっ、乗ってきたわね。そうですねまぁ、邪魔な人達には、退場してもらって、過去の人になってもらうんですよ。

 

(え?つまり)

 

そう、殺しちゃうのそうすれば選択肢が減って、あなたが選ばれる確率は上がるわよね?でも、あなたはそれが出来る程強くはない。剣を降ったことは無いし、弓や魔法も撃てない。糸による拘束も力の差があると効果が薄くなるし、拘束中あなたは動けないから攻撃できない。

 

(ほら、なら無理じゃないですか)

 

なら、1つしか選べなくすればいいんです。やることは…です。

 

(でも、そんなことしたら騎士さんが)

 

へー手段を選べるくらいに余裕があるんですね。驚きです。

 

(それは……。)

 

もしかしたら、この瞬間にも彼を好きな女の子が彼に告白するかもしれない。それを彼が受け入れたら、彼の性格的にも愛され具合からも、もうあなたに勝ち目は無いですよ?

 

(………。そうだよね。余裕なんかないよね。騎士さんのせいでこうなっちゃったんだから、責任取ってもらわないと。あっそうだ、あなた一体何者なの?今まで気にもしてなかったけど。)

 

私ですか?気づいてなかったの?はぁ、私はあなたよ、あなたの本心。

 

 

 

 

 

 

「はっ!寝てた?今何時!?」

(私が帰ってきてから7~8分くらいかな?)

「よし、やりたい事は、ハッキリしてるでも、どうやってしようかな、騎士さんは呼べば来てくれるからそのは心配ない。でも、抵抗されたら、騎士さんがいくら弱くても力勝負なら私じゃ勝てない。いっそ簀巻きに?でもそれだとその後に弊害が…。あっ!そう言えばプロデューサーが前にストーカー事件の後にくれたものが。あった、これなら。そうと決まったら急がなきゃ!」

 

ツムギは、家を飛び出しユウキの元へ向かう。満面の笑みでそれに似合わぬ、光さえ映さない黒い目をして。

 

ーーーーーーーツムギ視点終わりーーーーーーー

 

ユウキは、ベットの上で目を覚ます。

「ここは?」

「あっ、騎士さん起きました?もう寝すぎですよ!」

「ツムギちゃん」

 

寝たままだと失礼だと思い、ユウキは起き上がろうとするが。

 

「あれ?起きれない?糸?」

 

ユウキが自分の体を見ると胴体や手足が糸で拘束されている。

 

「ツムギちゃんこれ解いてくれない?」

「え?嫌ですよ。もしかして騎士さんそれしたの私じゃないとか思ってます?」

「え?ツムギちゃんなの?」

「はい、なのでその拘束を解くことはできません。」

「なんでこんなことを?」

「騎士さんは、気づいてないでしょうけど。私、実は騎士さんのこと好きなんです。ただ、そのせいでおかしくなっちゃってその責任を取ってもらおうと思って。」

 

そういうとツムギは手にコップと何かを持ってユウキに近づき、それを口に含む。

そして、そのままユウキに深くキスし、ユウキは反射的に口の中に入ってきた物を飲み込んでしまう。

 

「ぷは、美味しかったですよ騎士さん」

「な、何を飲ませたの?」

「すぐに分かりますよ。」

そういうとツムギ衣服を脱ぎ出す。

「なんで脱いでるの?あれ?体が熱い。」

「お、効いてきましたかね。」

 

そういうとツムギは寝ているユウキの腰に向かって手を伸ばす。

 

「へぇー、ズボンの上からでも太さとか大きさも案外わかるものなんですね。」

「ツムギちゃん変な感じするから触らないで。」

「私も騎士さんとするんだと考えたら、濡れちゃってすぐ出来るのでそのへんな感じもすぐ無くなるので、心配ないですよ。」

 

そういうとツムギは、騎士のズボンを脱がす。

 

「うわぁー、大きいですね、全部はいるかな?いや入れてみせます。」

 

一瞬怯んだような顔をするが、すぐに覚悟を決めた顔をする。

そうすると、ツムギはゆっくりとユウキの腰へゆっくりと腰を落とし始め、その途中でユウキ目が合う。

 

「ふふ、わたしはこんなにした責任を取るので、騎士さんは私を好きにした責任取ってもらわないくださいね。もちろん私が動いて気持ちよくしますから、騎士さんは天井でも眺めててください。」

 

そういうとツムギは、また腰をゆっくり落とし初めて少し声を漏らしながらも完全に腰が密着すると、そのままユウキの上を跳ねるように動き続ける。

その日、ユウキが眠ることは朝になるまで出来なかった。

 

 

 

数日後

少し疲れた様子のレイとツムギがカフェに向かって、街を歩いていた

 

「彼はまだ見つかってないみたいだね」

「そうらしいですね。レイ様、全くレイ様を心配させるなんてこれはもう見つかったらおしおきですね。」

「ふふそうだね、確かに反省してもらはないとね。」

「あのレイ様大丈夫ですか?この間も騎士さんをずっと休みもしないで探していて。今日は休んだ方が…」

「いや、家にいると彼を思い出してしまってね、ツムギと出かけている方がいいんだ。よし暗い話はこのぐらいにしよう。」

「そうですね、カフェもすぐそこですし」

「それはそうとツムギ、最近前よりも綺麗になったね肌ツヤが良い。何かを秘訣でもあるなら出来たら教えて欲しいな」

「うーんそうですねー、愛ですかね。」

「あ、愛!?」

「はい、愛です。最近育てていた花が花を咲かせまして。名前は確か マリーゴールドとオキナグサって言うんですよ。今度はチューベローズとかも育ててみようと思ってます。」

「ツムギに園芸の趣味があったとは知らなかったな。」

「いえ、なんか見たらこの花を育てたいなと思ったから育ててるだけですよ。うわ!」

 

話しながら歩いていたからか前から走ってくる子供にぶつかってしまう。

 

「ごめん、大丈夫?」

「うん、僕もごめんなさい前見てなかったからおねーちゃんにぶつかっちゃった。」

「大丈夫ですよ、謝ってくれたので大丈夫です」

「おーい」

「向こうから来るのはお友達?」

「うん!」

「このねーちゃんなんか変な匂いする」

 

と向こうから走ってきた男の子は言う、

 

「な、誰が変な匂いだって」

「まあまあ、ツムギ子供の言うことだから、でも、女の子にそんなこと言ったらダメだろ?」

「はい…ごめんなさい」

「ならいい、ほら友達と遊んでおいで」

「うん!」

「「ばいばーいおねーちゃん(変な匂いのねーちゃん)」」

「な、だから私は変な匂いじゃなーい!全くもう、ちょっと出ちゃったかな?

「ん?何か言ったかい?ツムギ?」

「いえいえ、なんでもないですので。さぁカフェへ向かいましょう。」

「ああ。」

 

ツムギは笑っている、ツムギはレイの隣に立っている、そしてこれからも立ち続ける何食わぬ顔で、ユウキがどこにいるか知っているのに隠し続ける。

そんなこと過去のツムギにはできなかっただろう。

しかし、今は違う今のツムギは、ツムギの糸は

レイ様(愛しい女)ではなくユウキ(愛した男)に使われているから。

 

 

 

 

Fin




途中の変なところを誤魔化すために、ちょっとエッッッなところをいれましたごめんなさい。m(._.)m
まぁ、多分これぐらいでなにか言われることはないはずだと信じたい。
花言葉調べてみると面白いですね。


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おねーちゃんだぞ!

えっと、すいません題名からわかるように今回は、運命のお姉ちゃんの話なのですがあまり出てきません。
リクエストに大してこのような出来の話で申し訳ないです。


青空の元少年ユウキは、日頃アルバイトをしている。そして、その一環として探偵の助手もしている。

そして今日は、日頃仲良くしている探偵で獣人(ビースト)の女の子カスミちゃんに呼ばれ、彼女のいるカウォンの本部へ向かっている。そして、本部へ着いたユウキ中に入るとカスミに会う。

 

「やぁ、助手君実にいいタイミングで来たね。早速で悪いが私達の部屋へ行こう話はそれからだ。」

「わかった。」

 

そうして、いつもの部屋へ2人は向かう。

 

「助手君実は、最近ランドソルで行方不明者が続出してるんだが、その調査の依頼が来てね今から調査に迎えるかい?」

「うん、大丈夫だよ。」

「よし、では行こう!」

 

ーーー数時間後ーーー

 

調査を終えた2人は公園の机と椅子を使って休憩をしていた。

 

「何も出てこなーーい」

「何も出なかったね。」

「ここまで何も出てこないことは初めてだよ。本当は行方不明じゃなくてただ出かけて帰ってきてないだけだったとかじゃないだろうね。ねー助手君はどう……。ん?あれ!助手くん!」

 

ちょっと考え込んでいるとユウキが目の前から消えていた。

 

「助手君!助手くーーーん!どっ、どこに?」

 

カスミがユウキを探していていると、急に後ろから声をかけられる。

 

「カスミちゃん」

「うわーー、びっくりした。どこに行ってたんだい助手君!心配したんだよ!!」

「ごめん」

「まぁ、反省してくれるなら、まぁいいだろう。私も取り乱しすぎたし、焦りすぎて後ろを見ていなかった。まぁこの話はここまでにして、助手君手に何を持っているんだい?アイスクリーム?後ろので店で買ってきたのかい?」

「うん。はい、カスミちゃん。」

 

ユウキは2つ持っていたのアイスクリームの、うちの1つを渡す。

 

「あ、ありがとう。今、代金を渡すよいくらだった?」

「いらない。」

「そういう訳には行かないよ。」

「うーん、なら日頃頑張ってるからそのご褒美。」

「うーむ、このままだと平行線になってしまうから、これは有難くいただくよ。ありがとう助手君。」

「うん。」

「はむ、うん甘くて冷たくて美味しいね。助手君」

「うん、美味しい。」

「あっ、そうだ助手君は今回のこの事件をどう考えてる?」

「うーん、いなくなっちった人の写真を見たい。」

「ああ、この人達だよ」

 

そう言ってカスミは何枚かの写真を取り出しユウキに見せる。

 

「あっ!なんか何処かで見た事あるような〜」

「ほ、本当かい!?」

「うーん」

「が、頑張って助手君思い出すんだ!」

「あ!」

「まさか!」

「忘れちゃった」

「もー、助手くーーーん」

「ごめん、ごめん。」

「まぁ、こんなところでグチグチ言っていても始まらないし、食べ終わったら1回カウォンに帰ろうか」

「うん」

 

そうしてアイスクリームを食べ終わった2人は、椅子から立ち上がり帰ろうとするが、

 

「うわ!」

「助手君!」

 

ユウキが椅子から立ち上がろうとすると、走ってきたゴロツキにぶつかってしまう。

 

「てめぇー、どこ見てんだこの野郎ー。」

「なっ、助手君にぶつかって来たのはそっちじゃないか!」

「んだと!?」

「まて!」

「くっそ、まだ追ってくるのかよ」

 

そう悪態をつきながらゴロツキは後ろから追ってくるナイトメアの団員に追われながら走ってどこかへ行ってしまった。

 

「全く、困った人もいるものだ」

「まあまあ、怪我はしてないか………ら…。…………あっ!思い出した!もう1回写真見せてくれない?」

「あ、うん、はいこれ。」

「やっぱり!この人達ちょっと前にさっきみたいにぶつかったりしてきた人だよ!」

「へ!?でも……。いや、つまり助手君に接触をした人が行方不明になっているということなのか?いや、助手君最近、話したり遊んだりした人の名前を全部じゃなくても良い、なるべくあげてみてくれまえ!」

「え〜っと、シオリちゃん、ハツネちゃん、キャル、ペコリーヌ、コッコロ、ヒヨリ、レイ、マコト、ユイ、……かな?」

「女の子ばかりだね、まっ別に助手君が誰と仲良くしてもいいけどさ。」

「でも、なんであげる必要があったの?」

「もし助手君と接触したことで行方不明になるのであれば、今あげた人たちの内の何人かは行方不明になっていてもおかしくないだろう?」

「あっ!そっか」

「だから、今から名前を上げた人達の安全を虱潰しではあるけど確認してこよう!行くよ助手君!!」

「うん!!」

 

ーーー数時間後ーーー

 

「全員無事だったね」

「うん」

「ああ、つまりこれでかなり条件が絞られてくる。かなり無理な仮説ではあるけれど、多分助手君に何らかの害を加えたりすると行方不明になってしまうのかもしれない、その証明にたまたまかもしれないが助手君が仲良くしている人達には行方不明は出ていないしね、その上行方不明になったのは助手君にぶつかった人だけだ…。助手君?どうしたんだい?」

「いや、僕のせいなのかなって……。」

「はっ…。ごめん助手君そういう訳ではなくて、あくまで仮説に過ぎないしかなり無理がある、それに前助手君から聞いた、コッコロさんの身に起きたロストに似た現象と同じような物が起きてるのかもしれない。」

「え、どういう事?」

「つまり、コッコロさんの場合は周りの記憶から消えていくものだったけど、今回のは簡単に言うとその逆周りの記憶ではなく周りの存在その物が消えてしまうのかもしれない。だから、助手君には何も起こらないし危害を加えるという条件なのならば他の人が消えていないことにも説明ができる。」

「じゃあ、どうすれば…。」

「コッコロさんの時は、精霊が関連していた、なら今回にも精霊が関与しているのかもしれない。だから、まず精霊の気配や魔力がわかる人に聞いてみよう。」

「うん」

 

その後ユイ、キャル、コッコロなどに訪ねて調べるも大した情報は得られなかった。そのためカウォンに帰ってきていた。

 

「ごめんね、助手君私では力不足だったようだ。」

「気にしないで」

「明日からも捜査を頑張ろう。では、今日はここまでにしようか。」

「うん、じゃあ家に帰ろうかな。」

「ああ、家まで送るよ。」

「大丈夫。一人で帰るよ。」

「わかったなら玄関までは見送らせてくれたまえ。」

「わかった。」

 

そのまま2人は玄関まで移動する。

 

「じゃあね!」

「ああ、またあした助手君」

 

見えなくなるまでユウキを見送ったカスミは自室に戻りながら考えをめぐらせる。

 

「今回の事件が助手君に精霊がついたことによるロストに似た何かの場合多分ではあるが、仮に助手君が関与したことで起きていた場合、助手君への精神的ダメージは、今私が想定してしまっている最悪なシチュエーションに比べれば少なくなるだろう。」

「ん?どうしたんだカスミ顔がくらいぞ?」

「いやなんでもない。気にしないでくれたまえ。」

「そっか、ならいいぜ。」

「ああ、心配してくれてありがとう。」

 

自分の顔が暗くなっていたのかマコトが心配してくるが、それに返事をして自室戻り終え椅子に座りもう一度考える。

 

「もしだ、これは助手君にコッコロさんの身に起きた事が起きているという仮説よりも、さらに信憑性が低くその上誰かに言ったとしても誰も信じやしないだろう。」

 

 

ランドソルの片隅にある汚れ荒れた城下町の一角にある建物の間を昼間ユウキとぶつかった男は何かに追われそれから逃げるかのように、時折後ろを振り返りながらも走っている、そして体が疲れたのか建物に手を付きながら腰をおり下を向き顔を苦しみに歪めがなら休んでいる。しかし、

 

コツン

 

男は信じられないというような顔をして後ろを振り返る

 

コツン コツン

 

男の顔が恐怖に染まり始める

 

コツン コツン コツン

 

少し離れた建物の影から音が響いている

 

コツン コツン コツン コツン

 

そして、その建物の影から周りの風景とはそぐわない白く綺麗な服、服と同様に透き通った肌、綺麗なハイヒール、サラッと伸びた青く綺麗な髪、美しい顔、

女性としての魅力を詰め込んだような体、そこだけを見れば、飛んで喜び今すぐにでもナンパをしに行くであろう。

しかし、絶対に行くことは無い。なぜなら、その女性は片手に剣を持ち、黒く濁った目をしてこちらに歩いてきている。

その男は、本能的に恐怖を感じまた、走って逃げる。

建物の間を縫うように、相手の死角になるようにして必死に走る走る走る。

 

カスミ(もし、この事件が誰かにより行われているのだとしたら?)

 

しかし、また コツン という音が鳴る。

自分は、全力で走っているで相手の女性は、歩いているのにも関わらず、距離が空く感じが全くせずそれどころかどんどん距離が縮んでいるようにさえ感じる。そしてまた、半ば目を閉じ少し下を向きながら本気で走る、そして角を曲がるそうして少し行き、前を見るとそうすると少し行ったところに壁がある。

 

カスミ(そして、もし行方不明ではなく)

 

「クソ!!」

男は文句を吐き、地面を力一杯踏みつける、そうして後ろに振り返り走り出そうとすると、後ろに女性がいる。

男は怯え後ろに下がり、壁に当たり、男は言う。

 

「なんなんだ、お前は!なんで俺を追ってくるんだよ!!」

 

(殺人だとしたら?)

 

「だって、あなた私の弟くんを弾き飛ばした挙句に暴言まで吐いたよね?それはね死に値するんだよ。」

「なんなんだよ!誰なんだよお前は!」

「私は、弟くんの……お姉ちゃんだよ。」(カスミ(それが、彼の関係者だとしたら?))

そう言うと女性は、身をかがめて急接近して男の右腕を切り落とす、それと同時に鮮血が近くの建物の壁にかかる。

腕を切り落とされた男は痛みのあまり声をあげようとするが、

「ぎゃ……うぐ。」

口の中にすぐそばにあるゴミを詰め込まれ、声を出せなくなる。

「うるさいし、汚いな〜。」

女性はその直後に男の右足を切り落とす。

それにより支えを失った男が倒れそうになるが、そうわさせないと言わんばかりに女性は左足で男の腹に蹴りを入れて、壁と挟むことでそれを防ぐ

「あっ、このままだとすぐ死んじゃうね」

そう言うと女性は魔法を使い男の切断面を凍らせる。

「これでよし。それとヒール」

そう言うと男に回復魔法をかける。

「直ぐに死んじゃダメだよ?弟くんが受けた痛みを何倍にもして返してあげる。」

そう言った直後にゆっくりと左足を切り始める。内側から切り骨に当たると外側からそして骨に当たると手に力を込め切り落とす。同じことを右腕にも繰り返す。

そうして男から左右両手足を切り取ると、いつからあったのかたまたまそこにあったのかは分からないが、すぐそばにあったさびた剣を左手に持ち。

自分の手足を切り落とした右手の剣で1度深々と体を貫かせ壁に剣を刺す。

その直後に剣を抜き、さびた剣を代わりに差し込む。

「うん、これでよし。いやーここら辺は周りに臭いものとか喧嘩で出た血とかが当たり前にあるから血の匂いも腐敗臭も気にしない人が多いしまず。人がいないからいい場所だよね〜。いやーここまで来てくれて助かっちゃった。じゃあここで弟くんに懺悔しながら苦しみつつ死んでいってねバイバーイ。」

 

こうして彼は死んでいく誰にも見られず苦しみを味わいながらじっくりと。

 

「あっ、帰る前に少し魔物と戦ってから帰ろ何故か返り血はつかないけど匂いは着いてるかもだし。あ〜あ弟くんは今何をしてるのかな〜。幸せかな?幸せだといいな。そうじゃないなら、弟くんの幸せを邪魔する物があるのなら私が全部無くしてあげる。」

 

そう言い彼女は誰にもバレぬよう草原に出て魔物を狩ってから帰る。

そして家に着くと

 

「あ、シズルお姉ちゃんお帰りなさい!」

「うん、ただいまリノちゃん」

「おっ、お帰りなさい」

「ただいまマスター」

「さぁ、各自片付けを終えたら終わり、帰って寝よう。」

「はい、わかりました!」

「わかった。」

 

そう言い笑顔で彼女は暮らす、弟の笑顔を思い浮かべながら、そして明日からも殺し続ける弟の邪魔をするものは誰だとしても、それがたとえ

 

「あっ、リノちゃん弟くんの邪魔とかしたらダメだよ?」

「へ?どうしたんですか急に?そんなことしませんよ?」

「うん、念の為」

「なんですかそれ、早く片付けちゃいましょう!」

「うん、そうだね」

 

妹だとしても。

 

 

Fin

 

 

 

 



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愛とは?

今回はコッコロ回です。


愛とはなんだろう?

 

甘やかすこと?厳しくするとこ?褒めること?

 

愛に答えはない、相手のことを思いすることはすべて愛だ、という人もいるだろう。

目の前にいる少女の愛もひとつの答えなのだろうか?

 

ユウキとコッコロの出会いはかなり特殊である。

簡単に言えば、記憶喪失になってしまったユウキのお世話係の役目をアメス様の託宣にコッコロが選ばれたことにより出会ったのである。

アメス様に託宣を受けたからなのか、それとも元からなのかは、分からないがコッコロはかなりユウキに甘いのである。

例を挙げるのであれば彼女はランドソルでの生活が始まり、少し経つと村から持ってきていたお金がそこを尽きてしまう。もちろん、休むホテルの宿泊費、飲食代、ユウキの興味を持ったものを買うお代、などなどによりなくなってしまった時も、自分が父から譲り受けた品物を売ろうとしたり、ユウキは遊んでおかせ自分は働こうとする、などといったとんでも行動をしている。実際ユウキがアルバイトの許可をする時コッコロは

 

「私が不甲斐ないばかりに主様に働かせるなどということはできません。え?してみたいだけ?私が不甲斐ない訳では無い?さっ、左様でございますか。私は、主様がしてみたいことならば、私は反対致しませんし、応援します。しかし、もしほんの少し、ほんの少しでも辛くなり辞めたいと思われた際はいつでもやめて頂いて結構です。では、こちらは主様がアルバイトを始める記念としてこちらをお渡ししますね。」

 

と言ってユウキがアルバイトを始めることを聞くと少し暗い顔をした後に笑顔でユウキには袋いっぱいの金貨を渡そうとする。そうして、これを貰わずに返すことにも一悶着あったそうな。

しかし、そんなこともありながらも、特に大きな事件も無く平和な日常を謳歌していた、だがそれはある日ユウキがふとこぼしてしまった一言から始まった。

 

その日たまたまコッコロ並びにユウキが自由な日になっていたためユウキの提案で町に出ていた。そして、その2人の前に1人の貴族を見かけていた。

 

「?」

「どうされたのですか?主様」

「あの人なんか手がキラキラしてる。」

「ふむ、あれは指輪でございますね。それもかなり希少で高価な宝石がつけられているようでございますね。」

「キラキラして、綺麗だね。」

「主様、少しの間だけお傍を離れさせていただいてもよろしいでしょうか?主様はご自由に行動して頂いて構いません、私がお探ししてお傍にまいりますので。」

「うん、いいよ。僕は、ここにいるからゆっくりでいいよ。」

「はい、申し訳ございません。」

 

そう言うとコッコロは、人混みに向かって走って行ってしまった。

その間、ユウキは近くのお店で飲み物と軽食を買いコッコロを待っていた。

そうしてしばらくすると、遠くからコッコロが走りながら戻ってくる。

 

「はぁ、はぁ、申し訳…はぁ、ございません。お待たせ致しました。」

「コッコロちゃん!すごい汗だよ!?これ飲んで!」

「い、いえ!主様の物を頂くなんてできません!そのお気持ちだけで十分でございます。」

 

断られるもユウキは諦めずコッコロに詰め寄り、手に飲み物を強引に持たせ。

 

「飲んで!」

「わっ、わかりました、では1口だけいただきます。んく、ぷは、ありがとうございました。主様」

「もう一口飲んで!」

「は、はい。」

「んく、」

「飲んだ?」

「はい、頂きました。」

「ならよかった。でも、どうしたの?」

「いえ、個人的な理由ですのでお気になさらないでください。」

「う、うん。」

 

その日から、少しづつコッコロの体調が崩れていった。

ご飯を食べる量が減り、ユウキの分をあげなければほとんど何も食べない。目の下にはコッコロの白い肌とは相反する濃いクマができ、短く白い綺麗だった髪は整えては、いるものの以前のような艶はなく。体に生傷が日に日に増えていく。その上、2日前に気づいたことだが、夜にホテルを抜け出しどこかに行っている。

しかし、いくらコッコロに聞いても

 

「いえ、私用ですので主様はご心配なさらないでください。」

 

と言われ、それ以上何も言えなくなってしまって、それが何日も続いていたが、ついに我慢が出来なくなったユウキはコッコロに詰め寄ることにした。

 

「コッコロちゃん、聞きたいことがある。」

「はい、何でしょうか主様?」

「本当に毎日何してるの?」

「いえ、私用ですので主様はご心配なさら…」

「それじゃダメ!!」

「コロッ」

「もう嫌だよ!コッコロちゃんがボロボロになっていくのはもう見たくないよ!」

「あ、主様泣いていらっしゃるのですか!?」

「何をしてるのか答えて!」

「そ、そんな事より涙を拭きますので。」

 

ユウキはコッコロの両腕を掴み目を合わせ問い詰める。

 

「お願い!何をしてたのか教えて!」

「わかりました。では、お教え致しますね。実は、こちらを買うためのお金を魔物討伐に依頼をして貯めていたのです。そして、昨晩なんとか溜まり買ってきました。」

 

そう言うとコッコロは小さな箱を取り出し開けるそうすると、キラキラとした指輪が出てくる。

 

「何とか買うことが出来ました!では、どうぞ主様!あなたへの贈り物です!」

 

その瞬間ユウキはあの時のことを思い出し、後悔する。

 

(僕のあの言葉がコッコロちゃんにこんな無茶をさせたんだ!)

 

「ごめん、コッコロちゃんごめん。」

 

ユウキは、コッコロの両腕を掴んだまま膝を地面につき下を向きながら泣き出す。

それを見た、コッコロは動揺しだす。

 

「あ、主様!?どうなされましたか?この指輪は好みではございませんでしたか?では、またお金を貯めて買って参りますので次は主様の意見をより反映したいので一緒に選びに参りましょうか。」

「いらない、僕は指輪なんか欲しくない!」

「では、何か他に欲しいものがございましたか?私は未熟ですゆえ、主様の欲しい物が分かりかねますので、教えていただきたく存じ上げます。」

「ぼ、僕は……、

 

 

 

   コッコロちゃんが欲しい

 

 

 

。」

 

そう言うとコッコロはユウキを抱き寄せ言う。

 

「主様……。コッコロは既に主様の物ですが。主様がそう仰ってくださるのならそちらで宣言をさせていただきます。

私、コッコロは

 

 

 

   主様の物です

 

 

 

。」

 

その日から、コッコロはどんどん元の姿に戻っていった。しかし、元に戻らないものもあった。

 

「おはよう、コッコロちゃん。」

「おはようございます、あなたのコッコロでございます。」

「主様の言いつけ通り朝ごはんの準備を終えてあります。」

「ありがとう。コッコロちゃん」

 

そう言ってユウキは、コッコロの頭を撫でる。

 

「うふふ。」

 

コッコロは嬉しそうに頬を緩める。

 

「じゃあ、食べようか。」

「はい、では参りましょう。」

 

そうして、朝ごはんを食べた2人は今日の予定を話し合う。

 

「今日は、どう致しますか?」

「今日は、トゥウィンクルウィシュの3人と予定がある。」

「では、私も同伴をした方がよろしいでしょうか?」

「大丈夫」

「そうですか。では、私はこの部屋で待機しておりますので何かあったら来てください。」

「いや、コッコロちゃんも自由にして!」

「いえ、私は自由にして、私は主様の命道理に待機しております。」

「じゃあ、僕のこと以外で自由にして!街を歩いてもいいし、近いうちに引っ越すサレンディア救護院に行ってもいいし趣味に費やしてもいいから!」

「はい、心得ました!」

「わかった、ならいいよ。ただ、前みたいに一日中椅子に座ってるのはやめてね!」

「はい、心得ました!」

「うん、じゃあ行ってきます」

「はい、行ってらっしゃいませ。」

 

コッコロは自分の意思をほとんどなくしてしまった、無茶をさせまいとしたあの言葉がこんな形になってしまうなんて思いもしなかった。

コッコロは、あの宣言から少したった日こう言った。

 

「主様、何か欲しいものがあれば何でも申してください。もし、女体を抱きたくなりましたら私で良ければご相手させていただきます。もし、私が邪魔になりましたら、私に消えろと申していただければ数日間姿をくらませます。主様の願いは何でもどんな願いでも叶えられるように尽力させていただきます。」

 

一種の崇拝の様になってしまい。ユウキの言う事は絶対に守り、叶えるためならどんな事でも厭わなくなってしまった。

コッコロとの生活を考え頭を抱えるユウキであった。

 

 

 

Fin

 

 



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アイドルである前に

すいません。遅くなってしまいました。申し訳ござません。夜になり、前の投稿の日を見たら、出すの今日じゃん!!っとなって途中まで書いてあったのを書き終えていたら。遅くなってしまいました。誠に申し訳ござません。以降はこのような事がないように努力してまいります。
そして、この話を出して少ししたらアンケートを取るのでそちらをしていただけると幸いです。
友人から真実と挑戦?みたいな名前のトランプゲームを教えてもらいそれをこれからの話に使うので答えていただけると意見を反映しやすくなります。期間は1週間程とさせて頂きます。申し訳ございませんがよろしくお願いいたします。


 

♪。.:*・゜♪。.:*・゜♪。.:*・゜

 

ランドソルの一角で3人の少女が歌を歌いライブをし、それに声援を送る人々がいた。

 

「リズムあげるよ〜!!」

「「「「「おーーーー!」」」」」

 

そして、その後も何曲かを歌いそのライブは終わりを告げた。

その後3人の少女は、舞台裏へと消えていき、声援を送っていた者達もテンションが下げきらない様子ながらもちりぢりになっていく。

 

「ふぅー、楽しかった〜でも、疲れた〜」

「そうですね、楽しかったですけど私もノゾミと同じで疲れちゃいました。」

「私もです、しばらくお休みが欲しいですね。でも、ファンの人も増えてきたのでもっと、カルミナのライブのレベルも上げないとですね。」

 

ノゾミ、チカ、ツムギの3人はアイドルグループ カルミナ としてのライブを終え、一時楽屋へ戻り体を休ませていた。

 

「そういえば、彼は今回も来てくれていましたね。」

「うん、いつもみたいに元気いっぱい応援してくれたね。」

「と言うより、私達がチケットを渡してるんですから、来て当たり前です。」

「ふふ、そんなこと言って、ツムギ彼が来るからっていつも張り切って練習してた癖に。」

「な!ち、違いますからね!私はカルミナのライブを更に良い物とするために練習してるだけですから!!」

「ふふ、そういう事にしといてあげる。」

「な!ノゾミさんまで違いますからね!」

「「うふふ」」

「もーう、違いますってばー。」

 

そんな話をしていると楽屋のドアがノックされ、開かれる。そうすると金髪の女性が入ってくる。

 

「なんだ、お前たちそんなに元気が残ってるなら、練習をこれからはじめるか〜?」

「「「プロデューサー!?」」」

 

部屋に入ってきたのはカルミナのプロデューサーをしているクリスティーナである。

 

「お、お疲れ様ですプロデューサー。」

「まさか、本気でやろうって、わけじゃないですよね?」

「そんな小鳥のような目で見なくてもいい、安心しろ冗談だ、まぁそんな冗談は置いといてだ、ひとまずはお疲れ様。今回も心躍る良いライブだったぞ。」

「はい、ありがとうございます‪。」

「しかし、アイドルが一人の男にお熱とはなしかも3人ともとは、これも一種のスキャンダルだぞ。」

「す、すいません。」

「べ、別に私はそんなんじゃないです!誰が騎士さんなんかを!」

「あ、ツムギ!」

「ほ〜う、誰も少年だとは言っていないけどな〜」

「は!」

「そうか、ツムギは少年が好きなのか〜、ふーんしかし、少年は私が貰う、これはここに宣言しよう!」

この一言に3人が反応する

 

「なっ!」

「私は、プロデューサーではあってもアイドルでは無いからね、一人の女として例え、お前たちが相手だとしても真正面から叩き潰して少年は私が貰う!!」

「そんなこと許しませんからね!」

「そうですよ!まず、プロデューサーとしてその発言はどうなんですか?それに私は渡すつもりはありませんからね!」

「私だって、彼には選ばれたい!だからそうやすやすと負けませんよ!」

 

そう言った後、まるで猫のような威嚇するかのようなノゾミ、に続きツムギ

、チカも反論する。

そういうと、とても愉快そうに笑い出す。

 

「ハーハッハッハ、いやーここまで上手くいくとはな」

 

それを聞いたツムギが顔をしかめる。

3人は忘れていたここが楽屋のため気が緩み、その上ユウキを話題にされたがためにライバル意識が強く出てしまい、素が出やすくなっていることに。

 

「そうだ!お前たち3人が今、会いたくて会いたくて身悶えをしてしまうような相手も連れてきた。」

 

それを聞いた、チカは驚きの表情をうかべる。

 

「まさか!」

「さぁ!入ってこい!!」

 

そして、楽屋に1人の少年が入ってくる。

その、少年を見たカルミナの3人は一気に顔を赤くする。

 

「お疲れ様」

「「「ユウキ君!?(騎士さん!?)(ユウキさん!?)」」」

 

ツムギが真っ赤だった顔を青ざめさせユウキに話かれる

 

「騎士さんまず、どうやって入ってきましたか?」

「クリスティーナさんに引っぱられて」

「次が一番重要なことを聞きます、いつからいました?」

「えっと、しばらくお休みが欲しいですねって所から。」

「ほとんど最初からじゃないですか!ち、違いますね私は騎士さんがレイ様を諦めて他の人に迷惑をかけないためで、それ以外何もありませんからね!何笑ってるんですか!」

 

そういうとツムギはユウキに詰め寄り頬を引っ張る

 

「この口か!人のことを笑うのはこの口か!!」

「いはぁい、いはぁいよふふひひゃん(痛い、痛いよツムギちゃん)」

「だったら、そのニヤニヤ顔をやめてください!」

(なんか二人共すごい楽しそう)チクッ イラッ

(あれ?今私なんで怒ったんだろ?ってそんな事より!)

「まぁまぁ、ツムギ落ち着いて!」

「そうですよ、いつものツムギらしくありませんよ。あなたも笑うのはもうそろそろやめてあげてください。」

「むぅー。」

「ごめん、うれしくて。」

「まぁ、騎士さんがわざとニヤニヤするような人じゃないのは知ってますけど、それでも恥ずかしいんですよ!私だけ……。」

「………。僕もツムギちゃん好きだよ!」

「え。………。え!?えっ、きゅ、急にそんな事…。わ、私には、レ、レイ様がで、でも騎士さんがどうしてもと言うならワタシハ……………

「「ユウキ君!?(ユウキさん!?)」」

ユウキ ビクッ

「ほーう。」

 

ユウキの一言に驚いたツムギは、再び顔を赤らめ、チカとノゾミは驚愕の声を上げている。

 

(なんで?どういう事?どうしてツムギなの?私の夢を、私を応援してくれるんじゃないの?あの言葉は嘘だったの?なんで?ツムギがアイドルだから?それは私が誘ったからなのに、私よりそんな女がいいの?ユウキ君の事を人の前で悪くしか言わないようなこんなゴミみたいな女がいいの?

「何時からですか!?何時からツムギさんが好きだったんですかーー」

「あわあわあわあわあわ」

 

気づくとチカがユウキの肩を掴み揺らしている、のそチカとは裏腹に未だにツムギはニヤニヤしている。

 

「えへへー」

「うーーー」グス

「?…。チカちゃんも好きだよ?」

「「へ?へ?(はあ!?)」」

「え?」

 

その言葉を聞いたチカは嬉しそうに笑みを浮かべ、ツムギは糸で拘束したユウキの上に馬乗りになる。

 

「えへへ〜」

「どういう事ですか!?騎士さんもう浮気ですか!?」

「痛い痛い、いつもより糸が痛い。」

「そんな事だろうとは思っていたが、少年の好きは友達としてってことなんだろ?もしくは、ツムギだけ言ったから恥ずかしいなら自分もと考えたんだろう。だから、2人とも好きということだろ?」

「はぁー。そんなことだろうと思いましたよ!」グイ

「糸がもっとくい込んで。あれ?」

「ツムギそこまで」

「え?ノゾミさん?」

 

ツムギは動揺していた、今まで聞いたことの無いほどの暗いノゾミの声と目をした状態でツムギの肩を掴んでいたからである。

「は、はい。ごめんなさい、騎士さん」

「うーうん、大丈夫。ノゾミありがとう」

「うん、全然いいよユウキ君」

(あれ?)

 

しかし、ユウキと話す時にはいつも通りのノゾミに戻っていたのでツムギは自分の思い違いであるのだと考えることにした。

 

「おい、お前たちいくら明日は休みとはいえはしゃぎすぎだぞ、そろそろ帰る準備をしろ!」

「「「はい」」」

「少年今日は来てもらって悪かったな、さてもう遅いし私が家まで送ろう。」

「うーうん、大丈夫だよ」

「おいおい、そう女性の誘いを無下にしてくれるな、何今回は少年に迷惑をかけたからな。」

「うーん、ならお願いするね。」

「ああ、いいだろう。」

そんな話をしているとノゾミが話しかけてくる

「プロデューサー準備が終わりました。」

「そうか、では今回のライブは大変楽しいものだった次回のライブはこれ以上のものを期待している、だから今日と明日しっかり体を休めてまた、日常に励め!では、解散!!」

「「「お疲れ様でした!」」」

「「ああ、お疲れ(お疲れ様)」」

 

そうして、今回のカルミナのライブは幕を閉じた。

しかし、それに反して一人の少女の狂気の幕は開いた。

 

そして翌日

 

「んーーー、はぁー。」

「おはようございます、主様。」

「うん、おはようコッコロちゃん。」

「主様、今日は私お仕事で一緒にいることが出来ませんので、安全にはより一層の気を使ってくださいまし。」

「うん、わかった。」

「はい、では朝食を食べ、今日1日のスタートを切るとしましょうか。」

 

そうして朝食を食べたユウキは散歩へとランドソルの町へと来ていた、そうすると誰かに話しかけられる

 

「ねえ、ユウキ君」

「ん?ノゾミちゃん?」

「ちょっとお願いがあるの、一緒にカフェ行かない?一応個室のある店だから。」

「うん、いいよ。」

「ありがとう、なら早速。」

 

ユウキとたまたま会ったノゾミとカフェに入り、大きなパフェを頼んでいた。

 

「んー、美味しい〜。美味しいねユウキ君!!」

「うん、美味しいね。」

「いや〜、来てよかったよ。」

「でも、いいの?せっかくのお休みなのに…。」

「私がユウキ君と来たかったの!」

「なら、良かった。」

 

そうして、2人は大きなパフェを食べ終わり、その後どうするかを話し合っていた。

 

「これからどうする?」

「うーん、そうだ!カルミナのギルドハウスに行こう!そこならゆっくりできるよ!」

「じゃあ、行こうかな。」

 

2人はカルミナのギルドハウスの中に入りユウキはノゾミがお茶を入れると言うので、そのお茶を待っていた。

 

「カルミナのギルドハウスってすごい変わったね。前はもうちょっとものがあった気がするんだけど…。」

「あはは、最近たまたま引っ越せてねギルド協会の人からのご好意でね。」

「へー。」

「はい、お茶。」

「ありがとう。うん、美味しい。」

「なら良かったよ。……………、ねえ、ユウキ君」

「何?」

「あの約束、覚えてる?」

「あの、ノゾミちゃんの夢が叶うまでの約束?」

「ああ、覚えてくれてるならそれでいいの。……あのね昨日ライブの後の楽屋に来たよね?」

「うん、楽しかったね。」

 

ユウキの中ではツムギに縛られはした物の楽しい思い出として覚えていた。しかし、ノゾミは違った。

 

「うん。楽しくはあったけど私は、ちょっと怖くなっちゃったんだよね。」

「?何が?」

「ユウキ君は…さ……。私のトップアイドルになる夢が叶うまで私の傍に居てくれるって言ってくれたよね、実は、すごく嬉しかったんだよね、この人はアイドルのノゾミとしてじゃなく、一人の女の子として私のことを見てくれてるのがわかったから。でもね昨日この約束が怖くなっちゃったんだ……。」

「どうして?」

「ユウキ君は、私の夢が叶ったら私の傍を離れてどこか遠くに行っちゃうんじゃないかって、もしそうなったら私はアイドルとして頑張れないんじゃないかって……。」

「そんなことないよ。」

「うん、もちろん君がそんな人じゃないのはわかってるんだ。でも私にとっては、ユウキ君はたった1人の男の人だけど、君の周りはさ……可愛い子とか綺麗な人が多いからさ……。私はその中のうちの一人で別にいてもいなくても変わらないような存在なんじゃないかって思っちゃって。そう思ったらすごく怖くなっちゃってね、震えが止まらなくてね。」ガタガタ

 

その話を聞き、ノゾミの姿を見たユウキは席を立ち、ノゾミの隣に行く

「どうしたの?ユウキ君」ニッコリ ガタガタ

 

ギュッ

 

「大丈夫、僕はノゾミが僕を必要としてくれるまで傍で見守ってるよ。それに、ノゾミがどんな事をしても僕は仲間になるから。」

「ああーっ、暖かい。ありがとうユウキ君」ギュッ

 

ユウキは、ノゾミを目の前から抱きしめそれに返すようにノゾミもユウキの背中に手を回す。

そうしてしばらくするとノゾミがユウキに回していた手を解く。

 

「もう大丈夫?」

「うん、ありがとうユウキ君。」

「うん、どういた……。」バタ

「でもねやっぱり、不安なのだからね。これからはずっとそばにいてもらおうと思ってね。」

「体が…うごか……。」

「ごめんね、2つ悪い事ちゃった。

1つはね引越しなんかしてないのここは、私が建てた家あなたとわたしだけの家。

2つ目はね、もうわかってると思うけどお茶に薬を入れちゃったごめんね。ってもう寝ちゃったかな?よし、じゃあ運ぼうかな。」

 

 

 

その後、ユウキは行方不明として NIGHTMARE に届出を出されたが見つかることは無かった。

 

「ユウキ君、また逃げようとしたね酷いよ、私を見守ってくれるって言ったのに。」

「お願い!いつものノゾミに戻って!!」

「違うんですよ。ユウキ君、私は最初っから壊れてたんです。あなたがいないライブはいつもよりクオリティが良くなかった。あなたが見ていてくれないとトップアイドルになろうとする気力すら出てこなかった。でもそれに気付かないふりをしてたんだ。でもねその振りを辞めたから私今すごい幸せなの、でもねユウキ君はここから何度も逃げようとするよね?その度にユウキ君の体に剣で傷をつけたけど、それじゃあダメなんだね。」

「僕はこんな風にノゾミちゃんといっ……。」

「だから、次逃げたら右足切っちゃおうか?」

「え?」

「私怖いの君が離れていくのが、帰ったら君がいないんじゃないかって心配するのが、だから、今回までは我慢する。でも次逃げたら私があなたの足を切り落としちゃうからね。」

(この目は、本気の目だ。トップアイドルを目指すと僕に言ってくれた時よりも目が真っ直ぐだ。だから、多分に次逃げたら本当に僕の右足は切られるだろう。)

「わかった。」

「本当!?わかってくれたなら嬉しいよ!すぐ夜ご飯にするから待っててね。私の大事な大事なユウキ君。」

 

 

Fin




もし、アンケートに票が入らないということがありましたら、お教え下さい。


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気高く美しくそして……

すいませんあまりいい出来ではございません。
またチャレンジさせて頂きます。
また、遅くなりすいません。


はぁ、はぁ、はぁ、

ユウキは、走っている顔は青ざめ呼気は荒らげている。

そのまま暫く走り続け、横の細道に積んでおいてあった

箱の裏に隠れる。

 

バタバタバタバタ

 

そうすると直ぐに何人もの足音がユウキに近づいてくる。

 

「クッソ!どこに行った!捜せ!」

「「「「了解!!!!!」」」」

「はあ、はあ、なんで?なんで?僕は追われてるんだ?」

 

カツン

 

「ひっ、」

 

ユウキは、ガタガタと震えながらも息を殺しバレないように願う。そうして、相手が去るのを待っていると…。

背後から急な温もりがユウキを襲う。

 

「ひっ、離して!!僕はやって……。」

「安心して!私!私よ!サレンよ!!」

「サレン……ちゃん……。」

「大丈夫、大丈夫よ。落ち着いて、深呼吸しなさい。」

「ふーはー、ふーーはーーー。」

「落ち着いた?」

「うん。」

「ほら、こっち向きなさい。」

「サレンちゃん!!」ギュッ

 

ユウキは後ろに振り返り、サレンの顔を確認した瞬間に抱きついてくる。

 

「大丈夫よ。安心して。アンタには私がついてるから。」ギュッ

 

泣いている子供をあやすかのように優しくそして暖かくユウキを抱きしめる。

 

(ふふっ、上手くいったわね。これでアンタは私だけの物…。)

 

数ヶ月前

 

ユウキは街を歩いていると、一人の少女と合う。

 

「あっ、サレンちゃん。」

「ん?あ、あんたじゃない。」

「おはよう。」

「ええ、おはよう。今日はどうしたの?」

「いや、ちょっと緊急でお金が必要になったから依頼を受けようと思って。」

「ん?それなら言ってくれればあげたのに、いくら欲しいの?」

「いやいや、自分で何とかするから大丈夫。」

「アンタは、何時もそうねでもいずれはわたしを頼ってよね!」

「うん、いずれね。」

「もう、ならアンタが受ける依頼を手伝うわ。」

「でも…。」

「これは、決定事項なの!ほら行くわよ!」

「うん。」

 

2人はそのままギルド本部に向かい依頼を見ていると、

 

「あっ!キミ!」

「ん?あっ、レイちゃん。」

 

ユウキはたまたまギルド本部にいた、レイと話をしていた。

 

「レイちゃんは、どうしたの?」

「いや、ちょっと最近あまり、体を動かしていなかったから、依頼を受けがてら体を動かそうと思っていてね。」

「そうなんだ。」

「キミも依頼を受けに来たのかい?」

「うん。」

「ならちょうどいい一緒に……」

「ちょっとアンタ!!」

 

レイとユウキが話しているとサレンが怒った顔をしながらふたりに近づいてきていた。

 

「アンタね!私が依頼を選んでる中、アンタは女の子をナンパとは、いいご身分ね!」

「ご、ごめん。」

「部外者が口を挟むのもなんだが、それは少し言い過ぎじゃないか?」

「アンタもよ!こいつは私のだから!気安く話しかけないで!」

「な、アナタにそこまで命令される筋合いはない!」

「何よ!」

「あなたこそ!」

「ちょっ、2人とも落ち着いて!レイちゃんごめんね、今日はサレンちゃんと依頼を受けるから、また今度一緒に受けようね。」

「ああ、ならまた今度。じゃあね」

「ふん、ほら行くわよ!」

「ちょっと待って!」

 

色々ありながらもユウキとサレンは、依頼を受けそしてそれを何とか終わらせ後はランドソルに帰るだけになっていた。

 

「ふぅ、何とか終わった。」

「ちょっと、帰るまで気を抜いちゃダメよ!」

「うん、じゃあ早く帰ろう。」

「ええ。」

 

そうして2人しばらく歩き続けた、その途中ユウキはサレンに質問をした。

 

「ねえ、サレンちゃん。」

「ん?」

「今朝のことなんだけど。」

「ええ。」

「ごめんね、せっかくサレンちゃんが探してくれてたのに。」

「いいわ、気にしないで。あんたは、悪くないし私も悪いと思ってるわ。」

「なら、いいんだけど。」

「さあ、そんな事より早く帰るわよ!」

「うん」

 

この日から彼は失敗を繰り返した、採取依頼は期日までにできず、討伐では弱い魔物も1匹も倒せない、そうしてアルバイトも失敗続きであった。

 

ーーーーーーーーサレン視点ーーーーーーーーー

 

サレンは、機嫌が良かった。

朝から、自分の愛する相手と出会い、一緒に依頼を受けることになったからだ。

しかし、そんな幸せもすぐに砕けた。

自分が依頼を選んでいる時ふとユウキの方を見ると、自分以外の女と話している。しかも笑顔で、それが許せず声をかけその会話を終わらせて、依頼を受け、依頼をしながらサレンは考えていた。

 

(私は、アイツが他の女と仲良くしているのを見た瞬間イライラした。それに、アイツが私を最初頼りにしてくれなかったことも嫌だった。だからこの2つをなんとかしなきゃいけない。でも、どうする?やっぱりあの手段しか……。でも、いやこれしかないは。ふふっ、これが上手く行けばアイツは、私しか頼れない。ああ、たのしみ。)

 

そんなことを思いながらランドソルに帰り、すぐ行動に移した。

 

自分が貴族であるという立場を利用して、ユウキの悪評をあることないことどんどん広めていった。

もちろんそれだけではだめだ、今までアイツが築き上げてきた信頼はこんな程度の物では傷一つつかないだから、アイツの仕事を失敗させなきゃ。

サレンはそう考えた。そうして実際に幾つもの妨害をして仕事を失敗させた。

採取依頼では、魔物に興奮剤を吸わせて暴走され集められなくし、アルバイト出物を運ぶ時は躓かせて荷物を台無しにさせた。

そうしていくと、ユウキの信頼はゆっくり着実に壊れていった。

そうして、ある時のことであった。

ある貴族の家からある宝物が奪われた。

それを知ったサレンは最後の行動に出た。

 

適当な、ゴロツキを金で雇いユウキが盗んだということにしたのだ。

 

もちろん、いつもの彼であれば信じる者はいなかったであろう。しかし、今は違うサレンの手により信頼が無くなってしまったユウキであるからこそ。この貴族も信じてしまい。

ユウキを部下たちに探させ始め、ユウキはそれから逃げていた。

それを見てサレンはとある男を探す自分の完璧な作戦を終わらせるために。

 

ーーーーーーーーサレン視点終わりーーーーーー

 

そうして、今ユウキはサレンの前にいる。

まさか、自分を嵌めたのがサレンだと疑うことも無くサレンに抱きついている。

そんなユウキを見ながらサレンは喜びを感じていた。

これから、彼は自分を頼ってくれると。

 

(よし、上々ね後はこいつを私が建てた家に閉じ込めればアンタは私以外頼れないし、喋れない。ふふ)

 

「さぁ、アンタこんな所にいてもいつかバレちゃうから近くにある私が最近建てた家に行きましょあそこなら見つからないはずだから。」

「わかった。でも、サレンは僕と一緒にいたら疑われちゃうかも。」

「いいわよ。その時は私も一緒にアンタの無罪を証明してあげる。だから一緒に来なさい」

「うん、ありがとう。」

「ええ」

 

サレンはユウキに背を向けながら黒い笑みを浮かべるこれからのことを考えて、例えもしユウキが嫌がり外に出てもあの貴族に捕まる、そしてより誰からも信じて貰えなくなる。つまり、ユウキはサレンの元に戻ってこざるを得ないし、その上私に迷惑をかけまいも外にすら出なくなるだろうそうなれば、あとは自分の思い通り彼は私を頼り、私は彼に頼られる。こんな喜びがあるのだろうか。そんな事を考えながらユウキと家へ向かう。

 

「ありがとう、サレンちゃん。」

「ええ、気にしないでユウキ」ニコッ

 

 

 

Fin




本当にすいませんでした。


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灯台もと暗し

あと少しで、アンケートの投票期間が終わります。まだ出来ていない人はぜひどうぞ。
しかし、半ば数合わせレベルで適当に話すら考えずに入れたNIGHTMAREがなんか以外に票入ってんだけど、全然話考えてないんだけど!?やべー ウ-ン(;-ω-)ドウシマショ
しかもトゥインクルウィッシュをトゥウィンクルって書いちゃってにわかが漏れ出た。

もし何かこのゲームをして欲しいというリクエストがございましたらぜひどうぞ。

今のところの案
ツイスター 王様ゲーム あとなんか修羅場にしやすそうなゲーム 知り合いに教えてもらえたらそれ などなど 

こういったゲームをあまり知らずすいません。


青く晴れ渡る空、爽やかな風、風になびく木々、暖かい日差し、美しい花々、

そんな気分が自然と明るくなっていまうような日に、

少年ユウキは、冷や汗をかき、一触即発の重苦しい空気の中、負の感情を隠す素振りもなく出す2人の少女 ハツネとアオイ が暴れ出さないかと神経を張りつめていた。

 

「ねぇ、邪魔しないでよ。私はユウキ君に用があるの。」

「なら、今その用を伝えてください。そして、伝え終わったら直ぐに消えてください。」

「そんなのアオイちゃんに決められる筋合いないんだけど?」イラッ

「いえ、私にはありますので。ユウキさんが誰と仲良くなってもいいですし、私を忘れ去られても私がユウキさんと偽りでも仲良くなれたと覚えているので構いませんが、あなただけはダメです。あなたはユウキさんを不幸にします。」

「だから、そんなの決められる筋合いないんだけど?理解できないのかな?そんなんだから友達もできず、いつまでもだいじょぶマイフレンドくん?だっけ?あんな生き物ですらない、気の切れ端と話すことしか出来ないんだよ?」

「いえ、私にはユウキさんがいますので大丈夫です。例え偽りでも否定をされても、私はユウキさんが友達だとそう言って下さったという事実さえあれば他に何もいりません。」

「そっか〜、じゃあ命もいらないよね?いらない物はポイしちゃおう。」

 

そう言ってハツネは、杖を構える。

 

「そうですね。ユウキさんにとっての害虫は駆除しないと。」

 

そんなハツネに対抗するようにアオイも矢を構える。

 

「ちょっ、2人とも落ち着いて!」

 

そう言ってユウキは、今にも殺し合いを始めそうな2人の間に割って入る。

 

「どいて、ユウキ君。今すぐそこにいる、根暗でコミュ障で汚らしいメス虫を殺さなきゃ行けないから。」

「ユウキさん、その害虫はいずれあなたに害を与えます。早急に駆除した方が良いと具申します。」

「ダメ!」

「………。分かりました。そうユウキさんが決められたのであれば私はそれに従います。」

 

アオイはそう言い弓を下ろす。

 

「ありがとう、アオイ。ハツネは?」

 

ユウキはアオイに背を向けハツネの目を見て答えを待つ。

 

「私は、嫌。私と君の間に入ってくるような虫は殺す。」

「ハツネ!」

「……。アオイちゃん良いの?そこにユウキ君の後ろにいて。」

「はい?何故です?」

「そこにいると。私の攻撃にユウキ君まで巻き込まれちゃうよ?私は、彼のお世話をするっていう理由でずっと傍にいられるからちょっとぐらいならいいかなって思ってるけど?」

「……。ユウキさん私を強化してくれませんか?」

「え、」

「あっ、勿論あなたの言ったことを破る訳ではないので、安心してください戦闘はしませんので。」

「わ、わかった。」

「あ、ありがとうございます。」

「へー、ユウキ君アオイちゃんの言うことなら聞くんだへー。」

「そういう訳じゃ…」

 

そう言おうとしたユウキを何故か窓から入ってきたツタが拘束する。

 

「な、なにこれ。動けない。」

「すいません、ユウキさん。あなたを巻き込む訳にはいかないので。私だけならまだしもあなたが傷つくと沢山の方が嫌な思いをしますし、私も嫌なので。ここにいてください。上から目線ですいません。」

「今すぐ解いて!」

「すいません。いくらユウキさんの言うことでもそれはできません。」

「へー、じゃあアオイちゃん外行こっか?ここだとギルドハウス汚れちゃうしね。」

「はい、分かりました。」

 

そう言うとアオイは返事をするために向けていたハツネからユウキに視線を移し、ユウキに話しかける。

 

「ユウキさん、もしかしたらこれが最後かもしれないので私の願いを聞くだけ聞いて貰ってもいいですか?わがままですし、身分不相応なのも分かってはいるのですが、もし、もしユウキさんの気が向いてその上ご慈悲をいただけるのであれば、私の事を欠片だけでもいいので覚えていだけていると幸いです。」

「嫌だ!こんなのすぐ解いて。」

「偉そうで申し訳ないのですが。ユウキさんの力ではそのツタは切れません。剣も柄と結んでありますし、まずそもそも簀巻き状態なので抜けませんしね。」

「ねえ、もういいでしょ?欲張りすぎじゃない?」

「はい、では行きましょうか。」

「待って!クソ!切れろー」グッ

「私の為にそこまでして頂けるのは嬉しいですが、大丈夫です。私は、ここまでしていただければ十分ですし、果報者です。なのでやっぱり私の事は覚えていただけなくても大丈夫です。では」

 

そう言って、アオイとハツネは外に向かうため玄関に繋がるドアまで行き開けようとドアノブにハツネが手を伸ばしたその時

 

ガチャ

 

とドアが勝手に開きもう1人の女性が入ってくる。

綺麗な赤髪、優しそうで整った顔、成熟した体つきをした女性が入ってくる。

そして、ここにいる3人はその女性を知っている。

 

「「「ミサト先生」」」

「あらあら、どうしたの?あら、あなたどうして縛られてるの?それに2人はどうして助けてあげないの?」

「あのツタ切れなくて、外から斧かなにかでも持ってこようって浮かんだから取りに行くところだよ。」

「2人で?彼を置いて?」

「ユウキ君がそうして良いって言ってくれたので。」

「ハツネちゃん、嘘は良くないわよ。」

「なんで嘘だって思うの?」

「だって、私廊下で聞いてたもの。」

「盗み聞きは良くないよ?」

「ごめんなさい。でも、あなた達だけで仲直りできるか不安だったから。」

「ふーん。まっ、いいやそこどいてくれない?」

「それは出来ないわねー。それとハツネちゃん、」

「何?」

「その行動は、本当にいいの?」

「はい、彼から嫌な虫を取るだけだから。」

「ハツネちゃんは彼が本当に好きなのね。でもね、それで彼に嫌われちゃったら本末転倒じゃない?」

「ユウキ君が私を嫌うわけないよ〜。」

「そうかしら、彼は仲間を友達をとっても大事にするから少なくとも多少は嫌なんじゃないかしら?」

「アオイちゃんは嫌な虫であって仲間でも友達でもないので大丈夫だよ?」

「違うは、アオイちゃんは彼にとって友達よ?そう彼が言ったんだもの、彼はその場しのぎの嘘を言うような子じゃないわ、そうでしょ?」

「うん、アオイちゃんは友達!」

 

ユウキはミサトの質問にはっきりとした声で答える。

 

「ね、だから」

 

そう言うとミサトはハツネの耳元に寄り何かを言う

そうすると

 

「わかった。」

「アオイちゃん、彼の拘束を解いてあげて。」

「でも」

「いいよ、アオイちゃん」

「分かりました。ユウキさんあまり動かないでください、万一がありますので。」

「うん」

 

そう言うとアオイはユウキの拘束を解く

 

「ハツネちゃん。」

「うん、ごめんね。2人ともユウキ君を取られるかもって思ったらいてもたってもいられなくて。本当にごめんなさい。」

「いえ、特に私は何もされていませんので。ユウキさんはどうでしょか?」

「うん、僕も次から気をつけてくれれば。」

「ありがとう。」

「はい、じゃあ解散。みんな自分の部屋でゆっくりしましょう。」

「はーい」

「うん」

「はい」

 

そう言ってハツネ、アオイは自分の部屋へ向かっていくそれを見届けたユウキは体から力が抜けたかのように近くのソファーに倒れ込む

 

「はぁー」

「ふふ、疲れちゃったのね。」

「うん、今日はさすがにダメかと思った。」

 

そう言い終えるとユウキはよっこいしょと言いながら起き上がりソファーに深く座り込む、そうするとすぐ横にミサトが座った

 

「ごめんなさいね、でも2人とも悪い子じゃないのよ?初めて好きな人が出来たからどうしたらいいのか分からなくて暴走しちゃってるの、だから許してあげられないかしら?」

「うん、大丈夫。そんな、心配そうな顔しなくても大丈夫だよ。」

「そうなら、よかったわ。ならこっちにいらっしゃい。」

「うん」

 

そう言うとユウキはミサトに倒れ込み、ミサトはユウキの顔がちょうど胸の辺りに来るようにして抱きとめ頭を撫でる。

 

「お疲れ様。よく頑張ったわね。」

「うん」パチパチ

「あらあら、眠たいの?」

「うん」ウトウト

「なら、私の膝を使って。」

「え、でもいいの?」

「ええ、日頃からたくさん頑張ったご褒美よ。」

「うん、ありがとう。」

「ええ、大丈夫よ。おやすみなさい。」

 

そうすると直ぐにユウキは寝息を立てながら眠ってしまう。

 

ーーーーーーーーミサト視点ーーーーーーーーー

 

「ユウキ君?寝ちゃった?」

「……………………。」

「寝ちゃったのね。

 

 

 

 

 

ふふ

案外上手くいくものなのね。」

 

そう、ハツネやアオイがあんな風になってしまったのはミサトによるものだった。

 

2人は、ユウキを好きになりその事をミサトに相談をした。その時ミサトは、ハツネには、何がなんでもユウキを手に入れるようにしなさいと言い、アオイには自分よりも大切するようにと言った。勿論アオイはまだしもハツネは本当にそれでいいのかと考えミサトにそれを言ったこともある。だがその時ミサトはこう言っていた

 

「私は別にいいけど彼が誰かの物になってからじゃ遅いんじゃないかしら?彼は自分から相手を裏切らないだろうし、相手が彼を裏切ることも今の女性関係を見るとなさそうだし。」

 

こう言われてしまうと、ハツネは焦りその末に今のような状態になっている。

 

「ふふ、あの二人が派手にしてくれればしてくれるだけ、ユウキ君は癒しを求めるそうして私が癒してあげれば彼の中では、その内私を癒される場所から帰る場所に変わるだろう。そうなればあの二人がどう頑張っても私に追いつくことは出来ない。そうして、私とユウキ君は、ふふ。はぁー、もっと激しくするように言おうかしら。でも、彼が壊れちゃったらダメだからやめましょ。」

 

ユウキは、気づかない自分は着々と罠にハマっていることに。

 

「ふふ、もっと私を求めてねユウキ君‪‪❤︎‬」

 

 

 

Fin

 

 



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すいません遅くなりました。


ユウキは1人で依頼を終え、ギルド本部にその報告に来ていた。

 

「はい、確かに納品の品ですね。依頼達成お疲れ様でした。ユウキさん。」

「ありがとう。」

「いやー、凄いですねユウキさん。最近、1人でも依頼を受けてますよね、いやー実は最初は無理なんじゃないかなーなんて思ってました。すいません。」

「大丈夫だよ。僕も自分でここまでできると思わなかったから。」

「そう言って貰えると助かります。でも、本当に凄いですね何かあったんですか?」

「うーん、なんかよくわからないんだけど最近体がスッキリしてる。」

「へー、何かしてるとかは無いんですか?最近始めた習慣とか?」

「んーー、無い気がする?あっ!」

「おっ!何か思い出しましたか?」

「最近、起きるとスッキリしてるから寝てる時かな?」

「ふむふむ、何かリラックス効果のある寝方をしてるんですね。」

「たぶんね。」

「まぁ、ユウキさんが好調なら良かったです。」

「うん、これからも頑張る。」

「はい、無茶のない程度で頑張ってください。」

「うん、じゃあね。」

「はい、さよなら。」

 

そうしてギルド本部を出たユウキは、サレンディア救護院へと足を進めていたすると

 

「あら、ユウキくん!」

「ん?あっ、イオちゃん。」

「こんな所でどうしたの?」

「依頼を終えたから帰るところだよ。」

「そうなのね、偉いわね1人でしたの?」

「うん」

「すごーい、キミはそんなにたくましくなったのね本当にすごいわ。」

「うん、最近体がスッキリしてて動きやすいんだ。」

「そうなの〜、ならよかったわ。」

「?」

「ん?どうしたの?ああ!?違うの言い間違い良かったわね。」

「うん、これが続けばいいんだけどね。」

「そうね、きっと続くわよ。だって、キミは日頃から行いがいいんだもの。」

「そうかな?」

「絶対そうよ!」

「で、イオちゃんはどうしたの?」

「ええ、今日はお休みだからお散歩して、キミに会えたらか一緒にどこかお店でもどうかなって思ったのだけれど。依頼の後だものね、今日はお家でゆっくり休んだ方がいいわ。」

「うーうん、僕はイオちゃんと一緒にいた方が楽しいから。」

「本当に良いの?」

「うん!」

「なら、行きましょう!ちょうど行きたいカフェがあるの!あっ、でも辛くなったらいつでもすぐ言ってね!」

「わかった。」

 

その後2人は日が暮れるまでカフェや出店を回りながら楽しんだ

 

「ふー、楽しかったわね。」

「うん、楽しかった!」

「でも、もう暗くなっちゃうわね楽しい時間はあっという間ね。……ねぇ、大丈夫だった?キミも楽しめた?」

「うん!楽しかったよ!また行こうね!」

「ならよかったわ。また行きましょうね。ふぅ……。よし、なら今日はここで解散にしましょう?」

「そうだね、家まで送ろうか?」

「大丈夫よ、それなら早く家に帰って休みなさい。」

「はーい、じゃあね」

「ええ、また夢で

「ん?何か言った?」

「なんでもないわ、またね」

 

そうして2人は、それぞれの家へ帰っていく

 

ーーーーーーーーイオ視点ーーーーーーーーーー

 

イオは家に入り真っ先にソファーに身を投げる

 

「彼、スッキリしたって言っていたわ。嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい頑張った甲斐があったわね。」

 

ユウキが好調な理由はもちろんスッキリしたことである。そして、それはイオが関与していた。

イオはユウキのことが好きであった。しかし、教師と生徒という関係に自ら持っていき自分を押さえ込もうとしていた。しかし、ユウキはそんなイオの気も知らず数々の異性と仲良くしている。無論それはイオの前でもそうだ、しかしイオはそれをも耐えていた。だかそれにも限界が来てある日崩壊してしまった。イオはサキュバス系の魔族である。そして、それを利用しようと考えた。自分のクラスにいるスズナに比べれば自信はないが普通の女性と比べればスタイルは良い方だと思い、自分の体とサキュバスならではの夢に入り込む魔法を使い。ユウキから精を吸い取っていた。それにより、3大欲求がきちんと解消されたユウキは日頃よりパフォーマンスが良かったのだ。そのため依頼も上手くいっていた。しかしそんなことをユウキが分かるわけもなかった。

 

「よし、今日も行こうかしら待っててね私のユウキ君❤」

 

ーーーーーーーーーイオ視点終わりーーーーーーーーー

 

「………。」

 

ユウキは自分の部屋で眠っていたそうするとひとりでに窓が開く

 

「うん、よく寝てるわね。」

 

そう言うとイオはユウキに近づき、寝ているユウキにキスをし、布団をゆっくり取っていく。

 

「今日も、1日よく頑張ったわね先生が癒してあげるから。」

 

そう言うとイオはユウキの頭を撫で、その後手を離して魔法をかける、そうすると右手をユウキの腰に伸ばす

 

「わぁ、やっぱり大きいわね。よく魔法が効いてるのね。」

 

イオはユウキのズボンと下着を一緒に下ろす、そうすると怒張したユウキのブツが出てくる

 

「なら、早速。……あむ。」

 

イオはユウキのブツを口に頬張り顔を上下に動かす

 

「じゅぶ…じゅぼ…うんっく………ぐちゅぐちゅぐちゅ…ずるじゅるずーー」

 

そんな水音がユウキの部屋に響き渡るそうして

 

「うっ!うーー、んく、んく………ぷはぁ。たくさん出したわね。なら後はこっちに出してね。」

 

そう言うとイオは今だ怒張したユウキのブツを自分の中に入れ始める

 

「んッ……くッ……ひぅ❤……はぁ………イッ❤、はぁはぁ、全部入ったわねやっぱり大きいわお腹の中いっぱいだもの。じゃあ、あとは夢の中で。」

 

そう言うとイオはユウキのおでこに自分のおでこを重ねる。

 

(また、この夢だ。夢の中だと思い出せるのに起きると忘れちゃうんだよね。)

 

最近かなりの高頻度で同じ夢を見ている、裸のどこか見覚えのある女性が同じ裸の自分の上で跳ねている夢だ。そして、そのうち体がふわふわしてきて何かを出す。これを繰り返す夢だ、しかし僕は動くこともしようと思えないし、ほとんど声も出さない。何か聞かれた時だけそれに答えるだけだ。

 

「んッ……はぁ………はぁ、気持ちいい?ユウキ君?」

「うん、すごいフワフワする」

「そう、ならよかったわ。」

「んっ、なにか出る」

「いいわよそのまま出して。んッ……。はぁ、暖かいし沢山出たわね。さぁ、まだまだ楽しい夜は(課外授業)はこれからよ。」

 

その内彼女は妊娠をするだろう、そして、彼はその責任感で結婚もするかもしれない。しかしひとつ言えることはこの夢だけは誰も邪魔できない。

 

 

 

 

 

 

Fin

 

 

 



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真実と挑戦 美食殿

総勢84名ものアンケート投票ありがとうございます。
最終的に、美食殿、サレンディア救護院、NIGHTMARE
となりました。
たくさんの投票をして頂けて嬉しいのですが、NIGHTMAREのネタがないと言ってから票が一気に増えた気がします。気のせいでしょうか?まぁそうなったらやるしかないのでやります。今回は、美食殿です。
そして、またアンケートをしますのでご協力お願いします。



美食殿のギルドハウスにて、5人は穏やかな一日をすごしていた。

 

「主様、お茶を入れましたがいかがなさいますか?」

「うん飲む、ありがとうコッコロちゃん。」

「ありがとうございます。皆様もいかがですか?」

 

コッコロは、同じギルドメンバーの3人に聞く

 

「はい!ありがとうございますコッコロちゃん!」

「ありがとうコロ助、ちょうど飲みたかったのよ。」

「ありがとうございます、コッコロさん。」

「はい、では今お持ちしますね。」

 

そう言うとコッコロは、キッチンへと消えていく。それを見た4人は、日頃ご飯を食べている机まで行き椅子に座りコッコロがお茶を持ってくるまでに話をしようとしていた。

 

「しっかし、こう平和だと良いもんね〜。魔物大事に行かなくていいし、まあ魔物料理を出すのはやめて欲しいけど」

「あはは、でもキャルちゃん最後は「美味しい美味しい」って言いながら食べてるじゃないですか」

「それはそれ、これはこれよ!毎回食べる時に覚悟がいるのよ!ユウキとシェフィはどうなのよ?」

「僕は、美味しいから大丈夫だよ。」

「私は、出来ればもうちょっと見た目を何とかして欲しいかしら。味はとっても美味しいのだけど、さすがに真っ黒で妙にテカテカしてるお肉を食べるのにはかなり覚悟がいるしね。」

「美味しくて幼児退行しちゃうものね〜」

「な、それは仕方ないでしょ!」

「バブバブ、キャッキャ」

「やめてってば!」

「はいはい、悪かったわよ。ところでユウキはよくシェフィの幼児退行してる時どう思ってるのよ?」

「かわいいなーって思ってる。」

「「「ッ!」」」

「ん?」

「皆様、お茶をお持ちしました……どうかなさりましたか?主様以外の皆様の表情がビックリしてますが?」

「まぁ、いいわ取り敢えずお茶を飲みましょ。」

「そうね。」

「そうですね。せっかく入れてもらいましたし。」

「うん。」

 

少しの間、部屋にはお茶をすする音だけが響いていた。

そして、その間にペコリーヌ、キャル、シェフィは考えていた。

 

(ユウキ君はああいうのが好きなんでしょうか?私も今度それとなく言ってみようかな…。)

(ユウキっておにーたんって呼ばれるの好きだったの!?なら私も……って!できるかそんなのーーー!)

(か、かわいいって言ってくれた!でっ、でも幼児退行した私であって今の私ではないのよね。)

 

3人がそんなことを考えながらお茶を飲み少しするとキャルが切り出す

 

「ねえ、なんか面白い話とかないのお茶を楽しむのもいいけどそれだけだと退屈でしょ?」

「確かにそうですね。みんなで静かに過ごすのもいいですけどやっぱり明るく元気なのがいいですね。」

「そうですね、確かに私達が静かなのは合いませんね。」

「ねえ、ユウキ。あなたは何か知らない?」

「うーん、あ!」

「おっ!ユウキ君何かあるんですか!」

「うん、ちょっと待ってて。」

 

そう言うとユウキは、棚まで少し小走りで向かい何かを持って帰ってくる。

 

「何それ?トランプ」

「はい、そのようでございますねキャル様。」

 

そうして、自分の椅子に戻ってきたユウキはゲームの説明をする。

 

「「「真実と挑戦?」」」

「うん。」

「私は、知っているので主様の代わりにご説明させていただきます。このゲームはトランプをよく切り円を書くように並べます。そして1人1枚カードを抜きます。そうして抜いたカードの数字が1番大きい人は1番小さい人に 真実か挑戦か? と質問をします。1番小さい数字の人は真実と挑戦のどちらかを選びます。そして、真実 ならば1番大きい数字の人からの質問に絶対に真実を応えなければなりません。 挑戦ならば1番大きい数字人の言うことをひとつ聞かなくてはなりません。そうして終わり次第もう一度繰り返すという物です。」

「面白そうですね!でももし嘘をついたり言うことに従わなかったどうするんですか。」

「ふむ、確かに嘘かどうかは分からないにしろ従わなかった場合どう致しましょうか主様?」

「うーん、ならルールを破った人と明日最低限しか喋らない。」

((((ユウキ君、ユウキ、主様、あなた、とは辛い))))

「分かりました、それで行きましょう。」

「はい、では早速始めましょうか

 

そう言うとユウキは切ったカードを縁を書くように並べる、そうして1人づつ取る。

 

「じゃあせーのでみんなカードを出そうね。」

「そうですね、主様お声掛けをお願いします。」

「うん、分かった。せーの」

 

ペコリーヌ 12

キャル   9

コッコロ  10

シェフィ  11

ユウキ   8

 

「あっ、僕が1番小さいね。」

「わ、私が1番大きいですね。ではユウキ君!真実か挑戦かどっちですか?」

「うーん、真実で!」

「真実ですね。ふーーん何聞いちゃいますかねー」

 

その時ふとペコリーヌの中で2つの疑問が出てくる

 

(うー、どっちにしましょうか……。)

 

「よし!決めました!あ、あの……その…ゆ、ユウキ君はごはんをいっぱい食べる女の子はどう思いますか?」

 

これはペコリーヌならではの質問だろう。王家の装備を常時身に着けているペコリーヌは、ユウキの周りにいるどの女の子よりもたくさんのごはんを食べている、ペコリーヌとしては、もしそれを見てユウキがちょっとでも この人食べすぎでしょ などと思っているなら少しでも減らして少食な子が好きならそれに合わせたいと思っていた。

 

(はーー!聞いちゃったーー、これで嫌いとか言われたら私は……いや、これから食べる量を減らしていけば何とかでも今までで染み付いたイメージはそう簡単には……。)

 

「いいと思うよ。食べてるの見てると楽しいし。」

「あっ、そっそうですか。」

 

(よかったーーーーー。これでこれからもいっぱい食べられます。)

 

(何よ!あの幸せそうなペコリーヌの顔!)

「ほら、さっさと次に行くわよ!」

「そうねキャル、さあ!次こそは勝つわよ!」

「よし、じゃあせーの」

 

ペコリーヌ 11

キャル   6

コッコロ  9

シェフィ  10

ユウキ   3

 

「また、ペコリーヌの勝ち!?ふざけんなあんた運強すぎでしょ!」

「えへへ、でもユウキ君は運が無さすぎですね、やばいですね。」

「うーん、なら次は挑戦で!」

「はい、挑戦ですね!うーん」

「あっ、ペコリーヌさまエッチなのはダメですよ!」

「えっ、しませんよそんな事。そうですね、ならユウキ君ちょっとこっちに来てください。」

「うん」

「ありがとうございます。なら私の膝の上に座ってください。あっ、私の方に体を向けてくださいね。」

「分かった。」ストン

「はい、ありがとうございます。」カァァァ

「ちょっとペコリーヌそれはずるいわよ!」

「お、おにーたんも早く降りて次やるよ!」

「もー、2人ともそんなに怒ってると可愛い顔が台無しですよ?」

「うっさいわ!強者の余裕出してんじゃないわよ!」

「申し訳ありませんがペコリーヌ様、後五分ほどで次のゲームをしますのでその間だけという事で。」

「はーい、勿体ないですけど仕方ないですね。」

 

そして5分後

 

「さあ!3回戦を始めるわよ!」

「うん、じゃあせーの」

 

ペコリーヌ 9

キャル   8

コッコロ  13

シェフィ  6

ユウキ   4

 

「私でございますね。」

「うん、なんか僕弱くない?なら、挑戦で」

「では、主様明日はお仕事はございませんよね?」

「うん。」

「では、1日主様のお世話をさせて頂きたいのですがよろしいでしょう?」

「ちょっとコロ助、あんたは今ユウキに命令できる立場なんだからもっと強気に行きなさいよ!」

「は、はい。では、私にお世話されてください。」

「うん、分かったよ。」

「なら、次のゲームへ行きましょう。」

「せーの」

 

ペコリーヌ 9

キャル   11

コッコロ  10

シェフィ  8

ユウキ   2  

 

「うん、もういいかな。じゃあ真実で」

「なら、あんたの好きな食べ物を私だけに教えなさい!」

「えっ?そんなのでいいの?」

「いいわよ、ほら」

「うん、ゴニョゴニョ」

「分かったわ、なら次に行くわよ!」

「えっ、キャル良いの?」

「良いのよ、はいせーの」

 

ペコリーヌ 10

キャル   9 

コッコロ  11

シェフィ  13

ユウキ   1

 

「よし、シェフィちゃんだね。真実で」

「もはや、何も言わなくなったわね。」

「ちょっとユウキ君が可愛そうになってきました。」

「主様、お労しい。」

「じゃあユウキ、あの、その……わ、私って良く幼児退行するじゃない。さっ、さっきは可愛いって言ってくれたけど。本当は気持ち悪いとかウザったいとか思ったりすることは無い?」

「えっ?」

「もっ、もしかしたらおにー、うーうんユウキさんは幼児退行した私も今の私も嫌いだったら、わっ私ユウキさんとあんまり関わらないようにするから教えて欲しいお願いします。」

「……大丈夫だよシェフィちゃん。僕は幼児退行してるシェフィちゃんも今のシェフィちゃんも好きだよ。」

「お、おにーたんありがとう、ありがとう。」

 

シェフィはユウキに抱きつき胸を借りながら涙を流す。そしてそのシェフィをユウキは優しく微笑みながら撫でる。

そして、数分後

 

「ごめんねおにーたん。あっユウキ。」

「落ち着いた?」

「うん、ありがとう。」

 

そしてそのままゲームを進めユウキは1度も勝てないまま時間が過ぎてゆき

 

「時間的に次で最後でございますね。」

「全然勝てない。まぁいいやせーの。」

 

ペコリーヌ 11

キャル   11

コッコロ  11

シェフィ  11

ユウキ   13

 

「やったーー勝ったーーー!」

「おめでとうございます。主様」

「やりましたね、勝ちですよ!」

「やったじゃない」

「おめでとう。なんなら4人で言うこと聞いてもいいんじゃない?」

「そうね、まぁどうせみんな負けだしそれでいいんじゃないかしら。」

「はい。」

「そうですね。4人で聞いちゃいましょう。」

「はい、では皆様行動でよろしいでしょうか?」

「「「はい(うん)(ええ)」」」

「なら、みんなでごはんを作って食べよう。」

「え?そんなのでいいんですか?」

「うん。ごはんだー」

 

美食殿の5人は今日も笑顔でごはんを食べる。少しの病みを抱えながら。少しの依存と独占欲を抱えながら。彼はこの先どうなるのかそれは神のみぞ知る。

 

 

Fin




最近リアルが忙しく少し2~3日投稿が疎かになってしまっています、申し訳ありません。しかし1週間に2本は出せるように頑張らせていたなぎますので、これからも何卒本小説をよろしくお願いいたします。

追記
現在ムイミのアンケートをしていますが、最初は先に10票入った方にするというふうにしようとしたのですが友達に「ムイミは意見が別れるからきちんとした方がいい」と言われ確かにと思ったので前のアンケートのように1週間ほど待ちます。回答よろしくお願いします。
これを書いたタイミングでオクトー派が10行ったな凄いタイミング。初めて見たらもう17人も入れてくれてる┌(._.♡)┐アリガタヤー


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真実と挑戦 サレンディア救護院

遅れてしまいすいません。リアルが忙しく書く時間があまりとれておらず遅れてしまいました。しかも、一度この話を書き終えて読み返したら「あれ?ヤンデレは?」という、まさかヤンデレ小説でヤンデレを忘れるとは思いませんでした。しかし週に二本は出せるように頑張らせていただきます。さ


「お兄ちゃんおはよう!」

「よう!坊ちゃんおはよういい朝だな!」

「おはようございます…お兄ちゃん」

「おはよう、アヤネちゃんクルミちゃんぷうきち。」

「あ、おはようございますユウキさん。もうすぐご飯が出来ますので座って待っていてください。」

「うん。わかった。」

 

そうしてユウキは、椅子に座って朝ごはんが出てくるのを待っていると、少したち朝食が運ばれてくる。そうして、他のみんなが席に着くと

 

「はい、では皆さんいただきます。」

「「「「いただきます。」」」」

「今日のご飯沢山だね。」

「はい、今日はコッコロさんに加えて…」

「私達も手伝ったんだよ!凄いでしょ!」

「もう、割り込まないでください!」

 

アヤネは話していたスズメに割り込み満面の笑みでユウキに顔をちかづける

 

「わ、私も手伝ったんですよ。お兄ちゃんに美味しいご飯食べて欲しくて。」

「そうなんだ、凄いね2人とも。」

 

そう言ってユウキは2人の頭を撫でる

 

「はいはい、皆さんまだ朝ごはんの途中ですので、まずは温かいうちに…」

 

ガチャン

 

「へ?こんな時間にどなたでしょうか?」

「みんな、ただいま。」

「お嬢様!」

「「ママ・サレン!」」

「サレンちゃん」

「だから、ママはやめて。」

「サレン様、このような時間からいらっしゃるのは珍しいですね?」

「ええ、今日はたまたま早く終わったから帰ってきたのよ。悪いんだけど私にも何か食べられる物ないかしら?」

「はい、今日はアヤネちゃんとクルミちゃんが手伝ってくれたので多めにありますので今持ってきますね。」

「ええお願い。」

 

その後スズメがサレンの分の朝食を持ってくるとそのままみんなで楽しく喋りながら朝食を平らげると

 

「主様、今日は私お仕事がございます。なので私は今日主様のお世話をすることが出来ませんので申し訳ありませんがお気をつけください。」

「うん、わかった。」

「では、行ってまいります。」

「行ってらっしゃーい」

 

ユウキは玄関からコッコロを見送り今日はどうしようか考えながら椅子に座っていると

 

「あっ、ねぇ!お兄ちゃん今日はみんなで遊ぼうよ!」

「うん、いいよ。」

「いいわね!私も今日は、もう何も無いから混ぜてもらってもいい?」

「もちろん!」

「私もいいかな?」

「私もいいでしょうか?」

「うん、いいよ。」

「なら何をしましょうか?」

「なら、私が最近教えて貰ったトランプゲームがあるけどしてみる?」

「うん、やる!」

「わ、私もやってみたいです。」

「いいですね、やってみたいです。」

「僕も!

「なら、やりましょうか。やるゲームの名前は真実と挑戦よ!」

 

〜ゲーム説明中〜

 

「わかった?」

「わかった!」

「おう!」

「うん」

「よし、いい返事ね。スズメもいい?」

「はい、お嬢様。」

「なら、さっそく始めましょう。」

 

そう言いサレンは、トランプを並べてみんなにとるように促す

 

「ぷうきちの分は私が取るね。」

「おう、サンキューアカネ。」

「はいせーの」

 

サレン  5

スズメ  7

クルミ  4

アヤネ  8

ぷうきち 9

ユウキ  1

 

「おっ、坊ちゃんだな。さあどっちだ?」

「僕だね。じゃあ真実で」

「おう、真実だな。じゃあ坊っちゃんは最近好きになったことはあるか?」

「うーん、特にないかな。」

「おう、わかった。サンキュー」

「じゃあ次ね!せーの。」

 

サレン  4

スズメ  7

クルミ  6

アヤネ  9

ぷうきち 5

ユウキ  10

 

「私の負けね、うーんなら私も真実で」

「うーん、じゃあ……、あっ!」

 

その時に数日前のコッコロとの会話を思い出す。

 

「主様?どうなされたのですか?」

「これ落ちてた」

「雑誌でございますか?ふむ、女性向けの物のようですね。」

「ねえコッコロちゃん。恋人って何?」

「コロッ!そ、そうですね仲が良くお互いが好きな男女の事ですかね」

「僕とコッコロちゃんは恋人?」

「い、いえ私なんぞが主様と恋人など恐れ多いです。なので恋人ではありませ…ど、どうなされました主様お顔がお暗いですが?」

「コッコロちゃんは僕のこと嫌い?」

「そのような事はございません!」

「でも、コッコロちゃんは僕と恋人になりたくないんでしょ?」

「はっ!主様お聞きください。恋人とは家族では無いのです。家族の前段階というようなものなのです。そしてそれは一人だけしか選べません。なので家族である私達は恋人では無いのです」

「わかった!」キラキラ

「ご理解いただけて何よりでございます。」

「でもどうやって恋人を決めるの?」

「愛です。どのような人を好きになり愛すかわ人により別れます。」

「へー」

 

(人によって分かれるって言ってたなそうだ!!)

「サレンちゃんはどんな男の人が好き?」

「えっ!」

「「「え!」」」

「え?」

「あ、あんたなんて質問すんのよ!」

「お兄ちゃんなんでそんな質問するの?」

「えっと、…」

 

ユウキ説明中

 

「って言うことがあって。」

「そ、そうまあそういうゲームだから答えるわよ。そうね優しくて誰かのために動けるそんな人かな」

 

サレンはそうユウキの目を見ながら答える、それを聞いたユウキは答える

 

「会えるといいね」

「えっ、ええそうね………はぁ

「?」

 

その返答にサレンは落ち込み、ユウキはなぜ落ち込んでいるのかわからなかった

 

「さあ、次よ次。せーの」

 

サレン  7

スズメ  9

クルミ  13

アヤネ  8

ぷうきち 11

ユウキ  5

 

「あっ、私ですね」

「聞くのは僕だから、じゃあ行動で」

「わかった、行動だね。なら……ひ、膝の上に………す、座ってもいいかな?」

「うん、いいよ」ポンポン

「うん」ポワァァ

「………。」ナデナデ

「ッ!お兄ちゃん!?」ビ

「嫌だった?」

「うーうん、な、撫でてくれると思ってなかったからちょ、ちょっと驚いただけつ、続けてくれると嬉しいな。」

「うん、わかった。」ナデナデ

ふわぁぁぁ

 

そんな風景を見た3人は心に暗くどんよりとしたものが溜まっていた

 

(何やってんのよ!あんたは私の幼馴染で将来の旦那でしょ?なのになんでそんな女に笑顔で膝の上に乗せて頭撫でてんのよ。ねえなんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?……)

(なんでクルミちゃんが嬉しそうにしてるのに私はこんなに苦しい思いをしてるんでしょう?私はこんなに苦しい思いをしているのになぜあなたは笑顔なんですか?私は苦しいのに………………………。)

(クルミ嬉しそうだな私は嫌な気持ちなのにお兄ちゃんもクルミにだけ笑顔をみせてさ、クルミはお兄ちゃんを独占してズルい………。ズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルい……………。)

(や、やばい三人の顔がすごい暗くなってるしすごい怖いやばいもしかしたら坊っちゃんが刺されかねない仕方ない)

 

「クルミ?そろそろ次のゲームをするから降りたらどうだ?」

「え、でも」

「なら、あと3分それだけしたら降りよう、な?」

「わ、わかった」

 

3分後

 

「よ、よーし次のゲームだなー。楽しいなみんな。よし、せーの」

(?ぷうきちなんか変?)

 

ユウキは自分のせいだとも気づかずに呑気にそんなことを考えていた

 

サレン  9

スズメ  13

クルミ  8

アヤネ  9

ぷうきち 7

ユウキ  6

 

「僕なんでこんなに弱いんだろ?なら行動で。」

「なら、膝の上に座ってもいいですか?」

「うん、良いよ。はい」

「では、失礼します。わぁ、確かに座り心地良いですね。」

「こ、こっち見て座るの?」

「い、嫌ですか?」

「大丈夫だよ。ちょっとドキドキしただけだから。」

「エヘヘ、ちょっと嬉しいですね。なら」

 

ギュッ

 

「ど、どうですか?ドキドキしてますか?」

「うん、ドキドキする。」

 

ギリギリ メキメキ ジーー

 

(ん?)チラ

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

(な、なんか怖い)

 

「スズメ?少ししたら降りよう、ね?」

「わ、わかりました。」

「な、ならさっき8分くらいで降りようね。」

 

8分後

 

(なんで、坊っちゃんはこの空間をどんどんカオスにしていくんだよ!)

「さ、さぁ次だ!せーの。」

 

サレン  7

スズメ 6

クルミ 4

アヤネ  12

ぷうきち 5

ユウキ  1 

 

「また、負けた。じゃあ……今回は真実で」

「私の時だけ真実………。まあいいや、ねえお兄ちゃんはどんな女の子が好き?」

 

ガタッ ガタッ ガタッ

 

「そ、そうね私に聞いたのに自分は答えないなんてことはないわよね?」

「は、はい。えーと、元気な子?」

「他には?」

「え!?えーっとか、かわいい子?」

「他には?」

「ええ!?えーーっとーー。は!髪がきれいな子!」

「ほ……」

「だけだよ!も、もうでてこないから!」

「むぅ、じゃあ最後髪は長い子と短い子どっちが好き?」

「え?えっとねー。」チラ

「な、なんでサレンちゃんハサミ持ってるの?」

「何でもないわ、ほら早く言いなさい」

「そ、その…」

「その子にあってるの、って言うのはダメだよ?」

「な、なら……。ま……。」

「ん?ま?」

「 ま、

 

 

 

 

 

 

また今度で~~~~~~~~~!!!!

 

 

 

 

 

ドタドタ ガチャ バタン

 

「「「「に、逃げた????!!!!」」」」

 

「捕まえにいくわよみんな力を貸して!」

「はい、お嬢様!」

「うん!分かったよ、ママ・サレン!」

「私も手伝う!ぷうきちも力貸して!」

「お、おう!」

(坊っちゃん可哀想だから見つけても黙って手やろう。)

 

その後サレンディア救護院のメンバー全員がユウキを探すためランドソルを駆け回り、見つかったユウキが他の女といたことでまた一波乱あったそう。

 

 

 

 

 

Fin



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真実と挑戦 ナイトメア

皆様遅くなり誠に申し訳ありません。個人的にリアルが忙しくなり書く為のまとまった時間が取れず。その上ちまちまと書いたことで前書きが長いです。めんどくさい場合は線が引いてありますのでそこからお読みください。そしてようやく大変な時期が終わりを告げ始めたので投稿ペースが戻り始めます。もしよろしければ読んでいただけると幸いです。そして、アンケートを放置しっぱなしなのを忘れていて申し訳ありません。


「ふぅ、なんとか逃げれたかな?」

 

ユウキは、とある事情からサレンディア救護院の皆から逃げていた。しかし、流石に体力がなくなったのかその場に座り込み休憩をしていると

 

「お、やっぱりキミだったか少年」 

 

そんな声にユウキが振り返ると後ろにはまだお昼だというのに漆黒の鎧の騎士が見た目にそぐわない優しい声を響かせながらその場に立っていた

 

「ん?あっ、ジュンさんこんにちは」

「ああ、こんにちは少年。しかしこんな時間にどうした?また、迷子になったのか?道を教えようか?」

「迷子じゃないから大丈夫だよ、でもジュンさんが居るって事はここは…」

「そう、王宮前だよ。それはそうと、迷子ではないならどうしてここに?」

「実は……」

 

ユウキ説明中

 

「って、事があったから逃げてたんだ。」

「そうだったのか、少年は大変だな。」

 

そんな他愛のない 話をしていると

 

「おや、団長と話している物好きを見に来てみればお前だったか坊や。」

 

後ろからやや大きめの声で話に割り込んできたのはNIGHTMAREの現副団長 クリスティーナ であった

 

「クリスティーナさん!」

「誰かと思えばクリスちゃんか」

「ああ、みんな大好きクリスティーナさんだよ!しかし、団長まだこんな所にいたのか。」

「何かあったのジュンさん?」

「いや、実は少し前にランドソル近くに大規模な魔物の群れが近づいているという報告があってな、その撃退に向かったのだが、もちろん撃退には成功したのだがその分の休暇だと言って仕事を休みにされてしまってな、仕方なく色々な部署に顔を出し終わり帰ろうとしたところで少年がここに来たんだ。」

「そして私も休暇なのでなにか楽しそうなことでもないかと街に出ようとしたとこでお前たちふたりを見かけたというところだ。」

「そんなことがあったんだね。お疲れ様それとありがとう。」

「いや、国民を守ることが私の仕事だ。しかしそう言って貰えると嬉しいな。」

「私は久しぶりに楽しめそうだったから行っただけだから礼を言われる道理はないがな。坊やはなぜここにいる?」

「実は…」

 

ユウキ説明中

 

「ハーハッハッハッハ、それは大変だったな。」

「大変だったよ。ん?ねぇ、あの二人もお休みなの?」

 

と少し遠くにいる2人の少女指さす

 

「?ああ、トモちゃんとマツリちゃんかあの二人も新米ながら頑張ってくれたからね、本来はあまりないのだかお休みだな。」

 

そんなことを話していると2人はこちらに気づいたのか小走りで近づいてくる

 

「「ユウキさーん」」

「トモちゃん、マツリちゃんこんにちは。」

「こんにちはッス」

「こんにちは、突然なんだけどあなたこの後暇?」

「うん、特に予定は無いよ。」

「なら、私たちと一緒に遊ばない?今日たまたま休みでね。」

「うん、いいよ。」

「そうだ!ジュンさんも一緒にどうっすか?」

「え?私もいいのかい?3人の邪魔にならないかな?」

「そんなことないっすよ!ね、トモねーちゃん!」

「うん、そうだね。ジュンさんならいいかな。」

「そうと決まったら今すぐ行くっス!時間は待ってくれないっス!」

「おいおい、私は無視か?」

「なんだいクリスティーナ?私の言葉を聞かず暴れているのにまさか一緒に遊びたいなんて言い出すことは無いよね?」

「ほーう、確かに貴様らに用はない。私が用があるのは坊やだ。」

「2、3分で済むなら待ってあげないこともないけどそれ以上かかるなら待ってあげられないな。」

「それは貴様に決められる筋合いはない。それに坊やを拐ってみるのも案外楽しそうだな。」

「それを許すと思うかい?」

「ほーう?ならば私が力ずくでも連れていくと言ったらどうする?」

「全力で阻止させてもらうよ。」

「出来ると思うか?」

「さぁね、でも容赦はしないよ。」

 

バチバチと2人が火花を散らしていると

 

「2人とも落ち着いてご、5人で遊ぼ、ね?」

「まあ、あなたがそう言うなら。」

「私は試合っても構わないが?」

「クリスちゃんそれ以上は私が見過ごさないぞ。」

「はいはい、分かったよ。」

「なら、どこで何して遊ぶっスか?」

「そうだね、どうしようか。」

「なら、最近わざわざ高い金を使い建てたNIGHTMAREの宿舎があるだろう?」

「しかし、彼はNIGHTMAREの団員ではないから入れないよ?」

「何を言っている。そんな物、入団を考えているから体験をさせようとしていると言えばいいだろう?」

「そんなの通用するわけ!」

「するさ、団長が合わせてくれればな。」

「ん?どういう事っスか?」

「いいか?この場にはNIGHTMAREの団長と副団長が居る、そしてオマケにもならんだろうがNIGHTMAREの団員もいる。その状態で私が嘘をつき坊やを中に侵入させようとしているなど思わんだろう。」

 

そんな話を聞いていたジュンが声を上げる

 

「いや、しかし王宮の中に入れるなど!いくら少年だとはいえどそんな事!」

「そうか、ならば。宿舎で会おう!」バッ

「「「「え?」」」」

 

そう言うとクリスティーナはユウキを担ぎあげると腰を多少落とし足に力を込めると城壁の装飾ににより出来たくぼみへ向かい飛ぶ

 

「はぁ!」

「なんすかあれクリスティーナおばさん壁を登ってますよ!」

「追いかけるよトモちゃん、マツリちゃん」

「「はい(ッス)!!」」

 

追いかけた3人は宿舎にあるクリスティーナの部屋へ飛び込むと

 

「やあ、遅かったじゃないか♪」

「クリスティーナ自分が何をしたのか分かっているのか!?」

「クリスティーナこれはやりすぎだ少し反省してもらうぞ。」

「まあまあ、そう怒るんじゃない。団長も物騒なことを言うものじゃない。というよりそんなに騒いで大丈夫なのか?私に担がれたとはいえ城壁を越え中に入った坊やが見つかって無事で済むと思うか?いくら王女様が坊やにお熱だとしても庇いきれない。と私は思うが?」

「はぁー、少年をさらった挙句に盾にするとはねやりすぎだぞクリスちゃん」

「まあまあ、みなが黙っていればバレやしないさ。さあなら早速みんなでゲームをしよう。」

「ゲームってなんのッスか?」

「なにここにいる坊やが大好きなゲームだよ。」

「え?」

 

そう言うとクリスティーナは右手に持ったトランプを見せ

「真実と挑戦だよ。」

 

ルール説明中

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「さあ、では始めようか。せーの」

 

ユウキ 13 

クリス 11

ジュン 8

トモ  4

マツリ 5

 

「おっ、あなたは結構引き運がいい感じ?」

「良く最初は勝つんだ最初はね。」

「まぁまぁそう言わずに、私だから……そうだね真実で。」

「じゃあ、最近ハマったものはある?」

「うーん、特にないかな〜。 」

「そっか、ならいいよ。」

「ならば次だ!せーの。」

 

ユウキ 4

クリス 13

ジュン 8

トモ  9

マツリ 10

 

「ああ、始まった………。」

「ふむ次は私の勝ちだな。」

「ならty「真実だ」」

「え?ty「真実だな?」」

「はい、真実です。」

「なら、そうだな。お前は長髪の女と短髪の女どちらが好みだ?」

「え?」

「ほら早く答えろ。そこの2人は聞き逃すまいとしているぞ?」

「あの、トモちゃん?マツリちゃん?目が怖いよ?」

「うん、気にしないでほらあなたは早く答えないと。早くしなよ。」

「そうッスよ、ユウキさん早く答えて欲しいッス。」

「え、えっと……………短髪かな。」

「へ、へーー……そうなんだ………ハハ」

「そうッスよね、短髪って良いっすよね!」

「でっ、でも長髪も好きだよ。トモちゃんの髪は綺麗だと思うし。」

「そっ、そうかなエヘヘ」

「むっ、早く次に行くッスよ。せーの」

 

ユウキ 1

クリス 7

ジュン 10

トモ  9

マツリ 11

 

「ああ、なんか既視感が…。挑戦で。」

「なら、自分の隣に座って欲しいッス。」

「うん、分かった。」

「…。」ギュッ

 

そうして座ったユウキにマツリが抱きつく

 

「さぁ、次に行くッスよ!」

「マツリちゃん良いのかい?」

「へ?大丈夫ッスよ?」

「それならいいんだ。」

 

マツリの反対に座るトモは意味ありげにニヤけている

 

「なら、せーの」

 

ユウキ 2

クリス 4

ジュン 8

トモ  9

マツリ 6

 

「なんか、僕やっぱり弱いな………。挑戦で」

「次はトモねーちゃんッスね。」

「そうだね、ならまずあなたには私の隣に来てもらおうかな。」

「へ?」

 

マツリは腑抜けたような声を出す

 

「いや、いや!ダメッスよ!今ユウキさんは自分の隣なんすから!」

「いや、今その人に命令権を持っているのは私であってマツリちゃんではないから、ユウキさんは私の言う事を聞かなきゃいけない。それに私は聞いたよ?良いのか?って。」

「そっ、そんなー。」

「さっ、早く来て。」

「で、でも……」

 

ユウキは半分涙目のマツリを見てトモの方に行くのをこまねいていると

 

「ねぇ、早く来てよ。それとも私の隣は嫌?そんな訳ないよね?」

「わ、わかった。」

 

そう言うとユウキはマツリに謝罪を入れてからトモの隣へ移る

 

「よし、よく来てくれたね。ならそのまま寝転がって。」

「う、うん。」

 

先程の恐怖からユウキはトモの言う通りに寝転がろうとすると頭の裏に柔らかい感触が伝わってくる

 

「ん?柔らかい?」

「うん、私の膝枕。どう?気持ちいい?」

「うん、気持ちいいよ……いい匂いもする。」

「そ、そう?なら良かった。」

「むー、早く次に行くッスよ!」

「いや、私はこのままがいいな。」

「トモちゃん、出来れば五分ほどあげるからそれで我慢して欲しい。」

「分かりました、ならあと5分だけ堪能しよ♪」

 

五分後

 

「よし、ならせーの」

 

ユウキ 4

クリス 8

ジュン 13

トモ  12

マツリ 7

 

「お、私か…。」

「そうだね。真実で」

「そうか………。なら一つだけ答えて欲しい。今特定の交際をしている女性はいるか?」

「え?えっとそれは………まだいないよ。」

 

その一言を聞いたトモがユウキに詰め寄る

 

「まだ、って事は好きな人はいるってことでいいのかな?」

「え、いや、その、……。」

「どうなんだい?早く答えなよ?」

「そうだぞ、坊ややばく答えろ私もそう気が長い方ではないんだ。」

「あの、えっと………………

 

 

 

 

 

   さよなら!!!!

 

 

 

ガチャ バタン

 

扉を開け閉じる音が静かな部屋の中に響くそれを聞いた4人は……

 

 

 

 

 

     待て!!!

 

 

 

 

ユウキはこの日、計8人に追われ夜まで逃げ続けた。

次の日この話はランドソル内に瞬く間に広がりまた1波乱あったとかなかったとか………。

 

 

 

Fin



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作るには一瞬、壊すには一生

やっぱり個人的に元がヤンデレの子は難しいですね。
なんて言うのでしょうか?こういうタイプと決まっているので難しいんですよねー。まぁこれで何とかある程度のリクエストが叶える出来てきたので。次は好きなキャラを書こうと思います。トゥインクルウィッシュかなかよし部もしくはメルクリウス財団になるかもですね。
また、アンケートを取るので答えていただけるとありがたいです。





エリコは、こういうタイプじゃなくね?という気持ちが出てくるかもしれませんが。攻撃タイプが難しくすこしかえてしまいました。申し訳ありません。


「壊すのは一瞬」

そんな言葉を聞いたことがあるだろう。信頼関係や物などの大体のものは壊すのは簡単ですぐ出来るが、一から作ったりもう一度作るのには壊す時に比べて途方もない労力と時間がかかるだから今あるものを大切にしなさい。

 

というような意味を込めた言葉だ。

その為に、世の中には物を作る専門の人がいる。

しかし、この国には………………………

 

 

 

 

 

 

壊す専門の鬼がいる

 

 

 

ユウキは、暗い部屋の中1人部屋の隅に座っているとその部屋に誰かが入ってくる。

 

「おはようございます、あなた様。」

「………。」

「おはようございます。」

「………。」

「返していただけないのですか?」

「ならば仕方ありませんね。あの方たちに返事を返していただける方法を教えていただきますか。」

「待って!」

「?どうしたのですか?」

「おはよう、エリコさん。」

「ええ、おはようございます。朝ごはんお食べになりますか?」

「うん。」

「では、持ってまいりますので暫くお待ちください。」

 

そう言うとエリコは、部屋から出ていってしまう。そうしてしばらくすると再びエリコが部屋の中に入ってくる。

 

「さあ、エリコが作った朝食です。味わって食べてくださいね?」

「うん、頂きます。」

 

そう言うとユウキはゆっくりと食べ進める。

その姿をエリコは、ニコニコと笑顔で見守っている。

そうして、ユウキが食べ終わると

 

「どうでしょうか?お口に合いましたか?」

「うん、美味しかったよ。」

「それなら良かったです。では、私はやらなければならないことがあるので、1度失礼します。」

 

そう言うとエリコは、ユウキが食べ終わった皿を持って部屋を出ていく。

エリコが出ていくのを見たユウキは、ふと何故こんなことになったのかを考える。

 

この少年ユウキは、断じて強くないはっきり言ってしまえばかなり弱い。ユウキは、同性よりも異性の友人が多いが、その異性の友人と比べても中間かそれより少し下にいるぐらいの強さである。もちろん、彼の周りにいる者が強いというのもあり、彼は強いかよわいかの部類で分けるのなら弱い方の部類に入ってしまう。

しかし、そんな彼にも誰にも負けないところがある。それは彼自身の 優しさ である。彼は自分が弱いことを知っている。しかし、知った上でなお困った者がいれば手を差し伸べ全力で相手を助けようとする。

 

 

しかし、それが仇となってしまった。

 

その日、たまたま道端で倒れている女性を見つけその女性を助けてしまった。

その女性こそがエリコだったのだ。

エリコは、最初からユウキに対して病んでいた。しかし、決して周りのものに実害を出したことはなく、その上自分のために尽くしてくれることもあったので。ユウキはそこまで気にしていなかった。

 

しかし、それがいけなかったのだろうか。

ある日ユウキは、エリコに呼び出されほとんど警戒もせず集合場所に向かった。

 

「あ、エリコさーーん」

「あら、貴方様来てくださったのですね。」

「うん、今日はどうしたの?」

「はい、ある荷物を運ぶのを手伝っていただけませんか?もちろんお礼はさせていただきます。」

「うん、いいよ。」

「ありがとうございます、ではこちらです。」

 

そのままエリコの後について行き一つの倉庫のようなところに着き中に入ると

 

「真っ暗だね、エリコさん何か明かり……」

「申し訳ありません。」

「え?」

 

その瞬間ユウキは、意識を手放した。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

エリコ視点始まり

 

壊し屋(デストロイヤー)それは、私の2つ名である。

私の強さを表した2つ名だ、この2つ名は私は嬉しくも悲しくもある。

私自身の強さを認めてもらえるのは嬉しい。しかし、この二つ名を知る人は私を1人の少女である前に壊し屋として恐れられることが多い。だから、私は壊し屋である前に1人の少女として接してくれた、彼がユウキが好きなのだ。もちろん少女として扱ってくれれば誰でもいいという訳では無い。彼が彼であるからこそ好きなのだ。

 

しかし、彼の周りには彼を汚すメス供が多いもちろん最初は見逃していた彼が嫌がるということもあったからだ。だがもうダメだこれ以上彼が汚されるのは許せない。なら、あの計画を………

 

エリコ視点終わり

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「んっ……ん?はっ!」

 

ガチャン!

 

「ガハッ!」

 

金属同士をぶつけ合ったような無機質な音が響き渡る。

 

「?これは捕まってる?」

 

ユウキは両方の手首足首、そして首に鉄の輪が付けられそこから鎖が伸び自分の寝ているベッドの足に伸びている。

 

「あら、お目覚めになりましたか?」

「エリコさん?ここは何処?」

「ここは私の建てた家です。そしてこの部屋は……秘密です。」

「これ解いてくれなあ?」

「はい、よろしいですよ。」

 

そう言うとエリコは、ユウキにつけた酵素具を解いていく

「ありがとう。」

「いえ、大丈夫ですよ。しかし、この部屋からは出ないでくださいね。もし出たら………クスクス。では」

 

そう言うとエリコは、部屋から出ていってしまった。

1人になったユウキは、ふと窓を見ると外に鉄格子が嵌められているがその隙間から見えた空は真っ暗になっていたのでユウキは、家に帰ろうと立ち上がり。何の問題もなく、その家から出るとギリギリまだ分かるところだったのでそのままギルドハウスへ帰ろうと歩みを進めていると道の先に誰かがいることにユウキは気づく。

 

「ん?エリコさん?」

「あなた様、これで1度目です。」

 

そう言うとエリコは、ユウキに急接近したと思うとユウキは、その場に気を失い倒れてしまう。

 

「ううん、ん?ここは、エリコさんの家?」

「はいそうです。あなた様なぜ私の言う事を無視したのですか?」

「美食殿のギルドハウスに帰ろうと思って。」

「なぜそのようなことをするのですか?」

「みんなが待ってるから。」

「なら、もしみんながいなかったらどうしますか?」

「わからない。」

「そうですか、私少しやることが出来たので失礼します。一応外しておきますがこの部屋から出ないでくださいね?」

「うん、分かった。」

 

エリコが部屋を出ていき。ユウキは、仕方なくその部屋にあるベッドを使い夜を越した。

そして次の日

 

「おはようございます、あなた様。」

「おはよう、エリコさん」

「実は、今日はお食事の前にお話がございます。」

「うん、どうしたの?」

「実は、いつもあなた様の周りにいた3人の女がいますよね?」

「?………美食殿のみんなの事?」

「はい、その3人は、もうギルドハウスにはいませんのでギルドハウスに変える必要はなくなりましたね。」

「え?どういうこと?」

「はい、とある建物のとある部屋に監禁しています。こちらがこの証拠です。」

 

エリコは、証拠として ペコリーヌのティアラ キャルの杖 コッコロの髪飾りをユウキに手渡した。

 

「!?どこ!教えて!」

「嫌です。」

「答えて!」

「嫌です。」

 

その時ユウキは、ふと時計を見ると全速力で部屋を飛び出し家中を探し続ける。しかし、その後ろをエリコが斧を持ちながら追いかけてくるので逃げなければいけないためある程度探せないところもあるがなるべく組まなく探そうとしていた。そうしていると。

 

 

「すいませーん」

 

「!?この辺だ!……………?この辺なんかおかしい?」

 

ユウキは、置いてある引き出しの床に多少の傷があることに気づき引き出しをどけると地下への階段が出てきたのでそこを下っていく。

 

 

「すいませーん」

 

「!声が近い!」

 

そうして階段を降りきった先にある扉を勢いよく開きと入ると

 

「「「ユウキ君!(ユウキ!主様!)」」」

 

「みんな!」

 

扉の先にあったのは、牢獄であった。そこで3人は天井から伸びている手錠で拘束されていた。

 

「待ってて!今助ける!」

「ユウキ!よくやったわ!ペコリーヌのやつお腹が減ってて力が出せないのよ。」

「主様!お怪我はございませんか!?」

「うん、大丈夫。解けない……切ってみるね。」

 

そう言うとユウキは、腰にかけている剣を抜こうとすると

 

「ユウキ!後ろ!」

「へ?」

 

 

 

 

 

 

「は!」

 

ユウキが目を覚ますとベッドの上で、拘束具をされた状態で目が覚めた。

 

「お目覚めですか? 」

「!エリコさん!」

「あなた様これで2度目です。」

「エリコさん!みんなを………」

 

バゴーン

 

音の発生源を見ると、すぐ近くにあった壁に斧が刺さっりその下には、引き出しであったであろう木材が散らばっていた。

 

「あなた様?これで2度目です。2度まで許します。ですが次はありません。もし次この部屋から出たら………。あの3人の食事をなくします。そして、あの3人のうち誰かが死ぬまで続けます。あの3人が死んだのなら、また違う女を捕まえて。同じことをします。もし、あなた様があの3人を殺して欲しいのであれば出ていただいて構いません。私は本気です。優しいあなた様なら……クスクス。」

「分かった。」

「そうですか、ではこれから楽しみましょうね。私たちの生活を。」

 

 

 

 

Fin



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傷が癒えても傷跡は癒えず

どうも皆さんお久しぶりです。久しぶりにこのサイトを見た友人にサボっていたのがバレたカルラナです。色々言い訳していたらウマ娘を追加することになりました。こちらも重馬場にする予定ですので。お時間がございましたら見ていただけるとありがたいです。


「ああああああああぁぁぁ///❤❤❤」

 

ランドソルから少し離れた森の中で植物の魔物に囚われた1人の少女の声が響いていた。

 

「あああ///どんどん締め付けがキツくなっていきますーーーー❤❤❤///このままだとクウカは…クウカはーーー❤❤❤❤❤❤」

 

本来この状況に陥ればどうやってこの状況を打破するかを考えるのが普通だ………。しかし、この少女クウカにこの普通は当てはまらない。なぜなら彼女は、苦しくなればなるほどそれを嬉しく感じてしまう所為Mと言うやつである。だが、彼女はそのMの中のMドMである。そして彼女は、毎日この植物の魔物に捕まり縛り上げられることを日課にしている。

 

「あああッ///良いですよ!!!もっとキツ……く…?」

 

先程までこれでもかとクウカを締め付けていた植物の魔物の力が急激に弱まる。

 

「あ、あれ?どうして急に……あ!ドSさん!!」

 

急な出来事に目を白黒していると倒れた植物の魔物の近くに一人の少年ユウキが立っていた

 

「もしかして、今急に力が抜けたのはドSさんが魔物を倒したからなんですね。」

「うん、襲われてるのかなと思って。」

「あ、ありがとうございます。……はッ!さてはドSさんお前は俺にだけ虐められればいいんだよと言ってクウカを縄で縛り上げて……ああ!そんなことダメですーー!!❤❤❤ え?そんな事はしない?そ、そうですか。」

「僕依頼が終わったから帰るけど一緒に帰る?」

「あ、はい!一緒に帰ります。」

 

その日クウカとユウキは、一緒に帰りランドソルで色々買い物をした後に解散となった。

 

「はあ、今日もドSさんと一緒に入れて嬉しかったな、またこんな日があるといいな。」

 

翌日

 

綺麗な青空が広がる下クウカはランドソルを何の気なしにふらついていた

 

「今日は、どんな方法で虐めてもらいましょうか❤

あ!あれはドSさん!早速向かいましょうか。ドSさ…!!」バッ

 

クウカはユウキの後ろ姿を見つけある程度近づくとユウキが誰かと話しているのに気づき何故か姿を隠してしまう。

 

(私、なんで隠れてるんでしょう?でもドSさん誰と話してるんでしょうか?)

 

クウカは、誰か気になり顔だけを出して見てみるとそこには笑顔で話すモニカを見てしまった。

 

その瞬間胸に鋭い痛みが走る。

 

(なんでしょうドSさんが他の人と話してるだけなのにこんなに胸が痛い。……この痛みは好きじゃないな。)

 

クウカは気づくと家のベットに倒れ込んでいた。

 

(いつの間に家に帰ってきたんでしょう。もう夕方ですね。はあ、ドSさんと話してるモニカさん楽しそうだったな……。もう話して欲しくないなドSさんの周りには私なんかより魅力的で可愛くて綺麗な人が沢山いるから私なんてそのうち忘れられちゃうのかな……。嫌だな嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌でもどうしたら……そうだ)

 

「ふふ、こんなことで悩んでたなんて他の人に言ったら笑われちゃいますね。今行きますよドSさん❤」

 

ユウキがギルドハウスでそろそろ寝ようとするしているとギルドハウスのドアがノックされる。

 

「?誰だろう?」

 

ユウキは、ドアを開けてしまった。

 

「あ、ドSさんこんな遅くにすいません。ちょっといいですか?」

「うん、いいよ。」

「ちょっと裏まで着いてきてください。」

 

ギルドハウスの裏まで移動するとクウカは話を切り出した

 

「あのドSさんこんなことドSさんに、いえユウキさんに言うのはダメだと思ったんですけど聞いてください。

………私のものになってください。私意外と話さないでください。目も合わせないでください。このお願いを聞いてくれますか?」

「僕は、みんなと仲良くしたいし話もしたいだからそのお願いは聞けないごめんね。」

「そう………ですか。分かりましたでは最後にもう少し話しませんか?」

「うん」

「ありがとうございます。急になんですけど。ユウキさんはシンデレラというお話を知っていますか?」

「うん、知ってるよ。男の人と女の人が仲良くなる話だよね。」

「そうです。厳密には王子様とシンデレラがですけどね。それでそのシンデレラなんですけど私最近読んだ時にふと思ったことがあるんですよね。」

「何を思ったの?」

「はい、それはシンデレラは、王子様にアプローチしてその甲斐あって王子様と仲良くなりましたけど。じゃあそれ以前にアプローチしてた人はどうなったんでしょうって。」

「アプローチ?」

「アプローチというのは、仲良くなってと言うことです。」

「わかった。」

「はい、では続きなんですけど。なら王子様は今までアプローチしてきた女性をどれだけ覚えているのかなって。多分ほとんど覚えてないんじゃないですかね。だってシンデレラに会ったんですから。」

「そんなことないよ!」

「いえユウキさん多分そうなんです。そしてユウキさんあなたは私にとって王子様なんです。でも私はシンデレラじゃあないんです。だからきっとそのうち私はあなたに忘れられてしまいます。なので」

 

そういうとクウカは、後ろに隠していた手を前に出すそこにはナイフが握られていた。

 

「そのナイフどうしたの」

「ユウキさんこのナイフちょっと持ってくれませんか?」

「う、うん。」

 

ユウキは持ちざるおえなかったなぜならその時クウカがまとっている雰囲気はいつものものではなかったからだ。

 

「すいませんありがとうございますユウキさん。なら」

 

そういうとクウカはナイフを持っているユウキのでも自分に向けてからユウキとの距離を詰める。そして

 

 

 

 

 

 

   グサッ

 

 

 

そんな音が響き渡った

 

「え?」

 

ユウキは思い出した昔コッコロの真似をしようとナイフで肉を切ろうと思ったのだが切り方わからず何度も刺して切ったことがあった今では懐かしがそんな微笑ましい思い出が一瞬で吹き飛んでしまったのだそうなぜならその時と同じ感触が自分の手に伝わってきたからだそして察してしまったのだ今の自分の状況をユウキはゆっくりと自分の手を見るそうすると見えなかったもちろん手は見えたしかし、その手に握られているはずのナイフが。クウカのお腹に深々と沈んでいた。

 

「え?」

「グハッ、痛いですね。でもあなたから与えられたものだと思うと凄く嬉しいです。でも次で終わりです。」

「え?」

「さようなら、私の王子様。」

 

 

 

ザシュ

 

 

 

 

そんな無機質な音がユウキの耳に届くクウカが首を切ったのだ。そうして大量に血が流れる。

 

「あ、あああ、ああああああああぁぁぁ」

 

そんな声が響き渡る

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それからユウキは夜に眠ることが困難になった。

理由は簡単だ目の前で友人が自分の持っていたナイフであのようなことになってしまい。ユウキの性格上強いトラウマとして忘れられなくなったからだ。それ以降ユウキは塞ぎ込み前までも明るいユウキには、似ても似つかない程くらい人間になってしまった。

 

一方クウカは、ユウキの声を聞き付けた美食殿の仲間によって病院に運ばれ何とか一命を取りとめていた。しかし、傷が癒えいつもの健康状態に戻ろうともクウカは目を覚まさない。まるでもうこの世に未練はないと言うかのように。

 

 

 

 

 

 

Fin



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