ウルトラマンジード まぞくとGEED (モンターク)
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ウルトラな人と平凡なまぞく?

誰得クロスオーバーの始まり始まり……。

作者は6巻読んでたらなんかこれからやばくなりそうなので助っ人の種を撒いとこうという意味不明な発言を繰り返しており…(ry


「ここでいいんだよね?レム」

 

リクは透明化処理されたネオ・ブリタニア号から「地球」へ降り立った。

もっとも地球と言ってもリクやゼットとハルキが居た地球とは別の地球である。

 

『はい。この付近にデビルスプリンターの反応があります。まずはその範囲を探査してください。あと先程もいいましたがこの世界は特殊な世界かもしれません』

 

「特殊な世界?」

 

『この周辺にはなにか特殊な魔術的な結界が複数張られているようです。リクには無害なものであるため心配する必要は特にありませんが』

 

「魔術が存在しているってこと?ゲームとかでしかないアレが?」

 

『アレです。では私はライハ様に定期連絡いたしますので一旦通信を切ります』

 

「りょーかい……ん?ペガ?」

 

相棒であるペガはある看板を眺めていた

 

「ねえリク、この字変だよ」

 

「何がって…多摩市……あ、多摩の「ま」が魔法の魔になってる…」

 

リクが生まれ育った世界での星山市は東京都の多摩地域に属しており、星山市からそう遠くはないところに多摩市及び多摩川が存在しているためリクとペガは把握しており、この世界の多摩は多魔であるというのにすぐに気づいた。

 

「平行世界だから多少違うのはわかるけど、こんな違いもあるんだね」

 

「うーんでも……あ、ペガはいつも通り影の中で」

 

「わかってるよー」

 

そうしてリクとペガはとりあえずこの不思議そうな街の探索を始めることにした。

 

ーーーーーー

 

多魔市

せいいき桜ヶ丘

桜ヶ丘商店街

 

「特に普通の商店街だね…」

 

リクの目からしても特に何も変わらない店ばかりだ。

使用言語もリクの世界等からは特に変わっていない。

だが、リクはそれでも違和感を覚える

 

(なんか人間っぽいようで…そうじゃないのが紛れ込んでいる気がする…ゼナさんみたいに人間に紛れ込んでいる宇宙人とかなのかな…?)

 

そう考え込んでいるとトンっと目の前の女の子とぶつかった。

 

「あじゃ!?」

 

「だ、大丈夫?」

 

「あ、いえ!前を見てなくてすみません!」

 

「いやいいよ。僕のほうも考え事してたし……ん?」

 

そうしてリクは彼女の頭を見る。

「ツノ」のようなものが生えていた。

 

「あの……その…頭のって……ファッションかな?」

 

なんとも言えなかったためにとりあえず指摘してみることにした。

 

「あ、これですね。私の一族はまぞくなので…こんなツノが生えてしまって…」

 

「そ、そうなんだ…」

 

(まぞくってなんだろう?)

 

「シャミ子、どうしたの?」

 

そこに来たのは今度はピンク髪の少し身長高めの女の子である。

もっとも170cm後半であるリクからしてみれば低いのだが。

 

「あ、桃。いえ、考え事してたらこの方にぶつかってしまって…」

 

「大丈夫。僕も考え事してただけで…」

 

「そう…あんまり見ない人みたいだけど…」

 

「あ、えっと…ちょっと旅をしているんだ。各地の色々なところを回って…怪奇現象がある地点とかを調べて…チャンネル「AIB」として動画を投稿しようとね」

 

もちろん嘘である。

嘘をつくのが下手であるリクであるが、流石にこの件は誤魔化せれるようにしないといけないのでゼットの世界に行って以降はこのように「怪奇現象を探っている動画投稿者」と詐称するようになった。

 

「動画投稿者…あ、なんとかチューバーの方ですね」

 

「そうそう。そのなんとかの」

 

「へー、桃。ここらへんになんか奇妙なことありましたっけ?」

 

「特になにもないと思うけど…」

 

「ですよね」

 

(ツノは奇妙なことじゃないんだね…)

 

リクがそう思っていると急に地面が揺れ動き始めた。

 

「うわあっ!?」

 

「くっ!?」

 

「これは…!?」

 

シャミ子はすっ転び、リクと桃はなんとか足を踏ん張った。

そしてその次の瞬間、「雄叫び」がこの平和な地に響き渡る。

 

「グルアアアアアアアアアアアアアア!」

 

古代怪獣ゴメスであった。

 

「…!」

 

「あ、あれって…なんですか!?」

 

「くっ…まさか怪獣がここで…」

 

「怪獣!?怪獣ってあのテレビとかゲームとかでよくあるやつですか!?」

 

「そうだよ!やっぱり封印が……お兄さん、にげ…」

 

そして二人が避難を促そうとするその相手はいつの間にかこの場から消えていた。

 

「あれ?」

 

―――――――

 

「レム、あのゴメスはデビルスプリンターで蘇ったもの?」

 

『いえ、あの怪獣からはデビルスプリンターの反応はありません。自然に目覚めたものと推測されます』

 

「目覚めた……でも、これでも放っておくわけにはいかない!ジーッとしててもドーにもならねぇ!!」

 

そしてジードライザーを手に持ち、カプセルを取り出す。

 

「ユー、ゴー!」

 

『シェアッ!』ウルトラマン

 

「アイ、ゴー!」

 

『ヘアッ!』ウルトラマンベリアル

 

「ヒア、ウィー、ゴー!」

 

カプセルをスキャンし、高らかと放つ。

 

「決めるぜ!覚悟!はああっ!はあっ!!」

 

「ジィイイイイイイイイイド!!」

 

『ウルトラマン!ウルトラマンベリアル!ウルトラマンジード!!プリミティブ!!』

 

―――――――

 

「ミカン、聞こえる?」

 

桃はミカンに電話をしているようだ、

 

『聞こえてるわ。なんだかわからないけどあの怪獣を撃てばいいのね!』

 

「うん。あとは私も変身して……」

 

 

その時、空より大きな光の玉が降りてくる。

 

「ん?なんですかあれ……」

 

「光…?」

 

『なに?どうしたのよ!?』

 

そしてその光は姿を変え、一人の大きな巨人となった。

 

「きょ、巨人!?」

 

「……まさか」

 

『うわ、なによあれ!?今週のビックリドッキリなんちゃら!?』

 

「ミカンそれ古い!」

 

そしてその巨人はその怪獣ゴメスへ攻撃を開始する。

 

『はああっ!!はあっ!せやっ!!』

 

前のリクならともかく、今のリクでは対処自体は比較的こなせるようになっており、終始敵を圧倒する。

 

『レッキングリッパー!!』

 

「すごいです!あの巨人、怪獣を圧倒しています!」

 

「ホントね……あの桜さんと同じくらいね……」

 

ミカンも魔法少女に変身して桃達に合流したが、出番不要という雰囲気であったためその様子を観戦していた。

もっともあの間に巻き込まれたら魔法少女言えどただでは済まないというのもあるためである。

 

「お、同じくらい…?」

 

「ええ、桜さんならあれくらいの怪獣をちぎっては投げてたわよね?桃」

 

「そんなことできてたんですか!?」

 

「あー…うん。私はあの怪獣をパンチで飛ばせるくらいしかできなかったから…」

 

「放りなげるってなんですか…というよりそれで「くらい」って私は余計にポンコツまぞくじゃないですか…」

 

3人がそう話していると上の戦いも大詰めのようで

 

『ここで決める!はあああああっ!!』

 

態勢を決め、光線技を放つ

 

『レッキングバースト!!!!』

 

「!?」

 

そしてその光線によりゴメスは消えさり、爆発して炎上する。

 

「あ、怪獣が消えました!」

 

『よし……セヤッ!』

 

そしてその巨人も上へ飛び立つ。

一件落着と思えたが、桃は何かを感づいたようで。

 

「……シャミ子、ミカン。こっちきて!」

 

「あわわわ、どうしたんですか!?」

 

「いたたたっ、急に引っ張ってどうしたのよ!?」

 

桃は珍しく少し焦ってミカンとシャミ子を引っ張ってある地点へ向かっていった。

 



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