最弱魔法で無双したい!! (ある旅人)
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風魔法の何が悪いんだ。

どうも!主人公の容姿についてなんですが、黒髪に黄緑色が少し入った髪色でイケメンな人だと思っておいてください!


魔法

それは、目には見えるが、科学的には解明出来ないとされる現象。

魔法は神話によると神々の祝福を受けて尚、アスカミア国の女王に敬愛の意を示すことで使用可能となる。

魔法にも種類が存在する。

 

瞬間火力に優れている『炎魔法』

持続的速度上昇に優れている『水魔法』

持続的火力に優れている『闇魔法』

瞬間速度上昇に優れている『光魔法』

そして、

特に何かが優れているわけではなく、全体的にバランスが取れている『風魔法』

 

中でも『風魔法』は最弱とされている魔法であり、風魔法を扱う者は「社会不適合者」「愚者」などと呼ばれる。

 

得られる魔法はランダムで、祝福を与えられし者は10歳の誕生日の日に王城に向かい、敬愛の意を示す。

 

風魔法は弱い。だが、そのような認識をされている中、歴史上でたった一人、風魔法使いの最強魔法士がいた。

名前はグレア.カラナー。彼女は風魔法士だが、段違いの強さを誇っていた。

 

話が少し変わるが、この国には魔法学校がある。

 

「ラサーナ魔法学園」グレア.カラナーの出身校であり、魔法学校難関校ランキングでは3位になるほどの学校だ。

 

そこの学校ではグレアが卒業してから風魔法を使う者に対しての虐めが行われている。虐めといっても決闘を申し込まれるくらいのことだが。

 

 

俺の名前はアルシア.ネイト。大貴族ネイト家の血を継ぐ者で、グレア.カラナーの弟子だ。使う魔法は

『風魔法』。

 

俺は『風魔法』を使っているせいで家族からは嫌われており、我が家の恥だの愚者だの散々言われまくった記憶がある。

 

そんな俺は師匠に言われて、「ラサーナ魔法学園」に通うことになった。もちろん、師匠直々の推薦入学で.......。

 

朝の光が差し込む。まだ眠いのに.......

 

 

「おーい、アルシア君よ。起きたまえ〜」

「........なんすか師匠。俺まだ寝たいんすけど。」

今日は一日中暇なんだけどな.......

 

「何を言っているんだぁ?今日から君は学生だろう!?」

「........は?」

今日から俺は学生.......あ、忘れてた。

 

「すみません、忘れてました。すぐに準備を済ませます。」

「ほぉうらぁ、急げ急げ!入学式は八時半からだそぉ!」

 

相変わらずうちの師匠は元気なお方だ。

俺は準備を済ませた。

 

「よし!弟子よ!君は今日から私の母校に通うんだぞ!挨拶はハッキリ!シャッキリ!そして友達100人作って可愛い私好みの彼女を作って帰ってこい!今日の修行内容だ!」

「嫌です。」

「グッ!!!流石は我が弟子......容赦ないな.......」

 

大体なんであんた好みの彼女作らなきゃならないんだよ。あと入学初日で友達100人出来るわけない。

 

「じゃあ.......最初のうちは苦難の連続だが、お前の実力を存分に見せてやれ。そしてこう言うんだ。」

 

我が師匠のグレアはこう叫んだ。

「俺様が最強だァァァァァァァァァァ!!!!ってな!」

「嫌ですキッパリ」

「グッ!!!!だ、だが、私は言ったぞ?そしたら見事に友達が出来たんだぞ!クリームパン買ってきてって言ったら買ってきてくれたんだぞ!」

「師匠、それただの脅しです。」

 

この人は他人の事を分かっているのか?

 

「とりあえず、俺は行きますね。あ、昼ご飯は作り置きしてあるので食べといてください。あと、夕ご飯用の牛乳は飲まないでくださいね。では行ってきます。」

「なんだかんだ言ってやっぱり我が弟子は優しいの〜!!」

 

なんか言ってるけど無視でいいや。はぁ、俺の師匠も、黙っていれば美人なんだけどなぁ。

 

 

通学路

桜の木が通学路を明るくしている。春の風はとても気持ちいいものだ。

通学路を歩いて学校に向かっていると前に一人の女子の周りを屈強な男達が群がっている光景が目に入った。

 

「(........邪魔だな。)」

俺は前にいる集団に声をかけてみた。

「なぁ、そこ、通学路なんだが。邪魔だからどいてくれないか?」

「助けて!」

 

何やら女子が助けを求めているが無視しよう。

 

「んだぁ!?てめぇ、やんのかゴラァ!」

「俺たちの夜遊びを邪魔するんじゃねぇよ!?」

いや、今朝だぞ。

 

「この人達に襲われてるの!ヤダ!犯される!」

なんか騒いでるけど女子は無視無視。

 

「もう一度言います。そこをどけ。邪魔だ失せろ。」

「てめぇ!殺す!!」

煽ってみたら魔法を打ってきた。校内以外では基本魔法は禁止なんだがな。

 

「熱よ、我に従い、形作れ。ファイア!」

 

初級の中の初級炎魔法だな。くだらん。

 

「風よ、我に答えろ。エアーシールド。」

俺は風魔法で炎を払った。

 

「!?てめぇ!風魔法士か!この愚者が........調子に乗るな!獄炎の刃よ!」

「風よ、我に答えろ。エアースラッシュ。」

 

相手が詠唱を終わらせる前に魔法を放った。

 

シャキン!

「ヒッ!ふ、服がァ!」

「風ってのは普通、目には見えないものだよな。でも、風魔法は目に見える。それもライトグリーンの色に見える。なんでだと思う。」

 

俺は怯えている男に問いかけた。

 

「そ、そんなの.......魔法だからに決まっているからじゃないか.......」

「チッくだらん。もういい。道を開けろ。もうあと30分で入学式が始まる。」

 

俺がそう言うと男達は黙って道を開けた。急いで学校に向かおうとすると後から服を引っ張られた。

 

「ま、待って!」

さっき襲われてた女子か。

「なんだ。」

「そ、その.......なんで、風魔法の詠唱が『風よ、我に答えろ』だけなの?」

 

なるほど。風魔法にも詠唱があるけど俺の場合は一つの詠唱で魔法を発動出来るから気になったのか。

 

「じゃあ、質問。逆になんでだと思う?」

「え!?えっと.......確か、あの最強の風魔法士グレア.カラナーも詠唱が『風よ、我に答えろ』だったから.........??どーいうことだろう......」

 

分からない、か。正直俺も分からんな。ただ師匠に言われるがままにやったらなんか出来たから。

 

「えっと......風魔法のエアースラッシュの本来の詠唱は確か、『風よ、刃を宿し、切り刻め』で、グレアさんとあなたの詠唱は『風よ、我に答えろ』だけだったから.......???分からない!!??」

「実を言うと俺も分からん。師匠に言われるがままにやったらできるようになっただけ。」

「あなたの師匠はグレアさんなの?」

「うん。」

 

まぁ、俺の師匠が誰であろうとどうでもいいだろ。さて、無駄話が過ぎた。学校に行かなきゃやばいな。

 

「じゃあな。」

「あ、はい!ありがとうございました!」

 

栗色の髪にロングハーフアップでスタイル抜群八方美人......どんな褒め言葉も似合うような女子だったな。師匠はあーいうのが好みなのだろうか。まぁどうでもいいか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラサーナ魔法学園

なんとか間に合った。俺のクラスは......1年Bクラスか。

 

俺は黙々と教室に入った。席を確認する。もう既に何人か来ており、俺のことをジッと見つめている。席は窓際列の一番うしろか。なんともラッキーな。

 

俺が席に向かっていると周りの人がジッとみてくる。何?俺なんか悪いことした?

 

「ねぇねぇ、あそこの席ってさ、ネイト家の席だよね?」

「まさかあの人がネイト家のお方?」

「え〜イケメ〜ン」

「でも、ネイト家の私たちと同じ代の人ってことは風魔法の人じゃない?」

「そうなの?」

「ネイト家の愚者と言われてるらしいわ。」

「イケメンなのにもったいない〜」

 

周りから女子の声が聞こえる。うるさい。

 

「はぁ。」

「すみませんすみません、ネイト家の愚者様でしょうか?」

 

俺がため息を吐いていると一人の男子が話しかけてきた。

 

「はいどうもネイト家の愚者ですけど何か?」

俺は皮肉にも自分の事を愚者と言う。

 

「お前も大変だなぁ。せっかくあの大貴族ネイト家に産まれたってのに風魔法使いになっちまうなんて。」

本心で言っているのだろう。

 

「まぁどうでもいい。」

「そうか?そーいえば風魔法使いでこの学校の出身といえばグレア.カラナーさんだよな。あの人、胸がボインで顔が可愛くて最高だよなぁ!あーあ、風魔法使いなのがもったいないぜ〜」

 

はぁ。あの人をそーいう目で見れるのは羨ましいよ。俺からすればあの人はいつも元気だけどどこか気怠げな人で、朝ご飯も昼ご飯も夜ご飯も自分で作らないで、食器も片付けないで、なのに修行の時は妙に厳しい人で。とにかく一緒にいると面倒な人だ。

 

「グレア.カラナーさんか。あの人はソンケイスルヨー」

「お、おいネイトさん?カタコトになってるのは気のせいか?」

「まぁどうでもいい。」

 

尊敬はしているんだが、どうも尊敬しきれないな。

 

「ネイトさんの名前ってなんですか?」

「敬語はやめろ。アルシアだ。あと俺はネイトって呼ばれるのは好きじゃない。」

あんなやつらと一緒の名前なんて最悪だからな。

 

「そうか。アルシア。風魔法使いなのは残念だが、まぁ、仲良くしていこうや。」

「.......お前みたいなやつは初めてだ。」

ホントに初めてだ。今までのやつらは全員俺を差別してきたのに.......

 

「ま、オレはお前に決闘を申し込むけどな!」

「やっぱりか。」

「ハッハ!風魔法のやつにはまず、決闘を申し込む!そして無様に負ける姿を全生徒に見せつけてやる!」

「お前クズだな。」

「安心しろ。それはオレの家での掟なんだ。無理して従わなきゃならねぇ。本当はアルシアの負け姿を晒すなんてしたくはないんだが。」

 

うわマジか。とうとう風魔法をボコすことは誰かの家の掟にすらなっていたのかよ。

 

「今日は入学式だから放課後に校庭に来い。そこで決闘だ。」

「許可は降りてるのか?」

「もちろん。風魔法のやつをボコすための決闘なら教師陣は満場一致で許可してくれたぜ。」

「クソだな。まぁどうでもいいが。」

 

そんなに風魔法が嫌いなのかよ。

 

「あー、でも、ネイト家のやつをボコす決闘だから、少し許可する事を躊躇った人はいたぞ。」

「ネイト家だからって言う理由でかよ。まぁどうでもいいが。」

 

「........なあ、アルシア。お前の口癖って『まぁどうでもいい』なのか?」

「知らん。」

 

こうして俺たちは入学式を迎えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




台本形式の方が読みやすいと感じた方は感想などでお聞かせください。


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最弱魔法の決闘

頑張るぞーーー!!!


どうも。アルシアです。俺は今、大変なことになっています。ん?なぜかって?そりゃぁ

 

入学式の生徒代表のお言葉を言っているからだよクソが!

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

30分前

 

「そろそろ入学式が始まるな。」

入学初日。早速決闘を申し込まれたが今はそれよりも入学式だ。さっさとこの学校の詳細を知らなければいけないな。

 

「よっ、愚者さんよ、もうすぐ入学式だな。」

「愚者って呼ぶな、アルシアと呼べ。」

 

俺に話しかけてきたのは俺に決闘を申し込んできた同じクラスの男子生徒、サウル.ドミアだ。

彼は唯一俺に話しかけてくれる男子生徒だが、彼の家には俺が使う風魔法をボコすという掟があるらしく、仕方なく決闘を申し込んできたらしい。

 

「それにしてもアルシア。お前、誰かに見られてねーか?」

「は?.........たしかに。なにか視線を感じるな。」

 

誰かからの視線を感じる。殺意的な視線ではない。好奇心があるような視線だ。

 

すると一人の女子生徒が俺の席に向かってきた。

 

「あ、あの!今朝は助けていただきありがとうございます!」

「えっと.......あー、あの時の人か。」

 

俺に視線を送っていたのは今朝男達に絡まれていた栗色の髪色にロングハーフアップの清潔感ある女子生徒だった。

 

「お?何んだアルシア。お前もうオレを裏切るのか?」

「なんの話だ。裏切るなんてするわけないだろう。てゆーか何か同盟とか契約とか結んでたか?決闘とこれは関係ないだろう。」

「ちげーよこのリア充が。」

「はぁ?」

「り、り、リア充!?そ、そんな!アルシア君とは別に......そーいう仲ではない.......と思いたくないけどボソ」

 

女子生徒は顔を赤くしながらボソボソと喋っている。

 

「あ、そーいえば名前は?」

「あ、すみません!今朝名乗るのを忘れていました!私の名前はミネルヴァ.ライフです!」

 

なるほど。彼女の名前はミネルヴァというらしい。

 

「なぁなぁ!名前長いからさ、ミーちゃんって呼んでいい?」

「嫌です」

「ぐっはぁ!オレの告白が一瞬で伐採された......」

「今のを告白とは言わないだろ。まぁどうでもいい。」

 

サウルは膝から崩れ落ちた。よっぽどショックだったんだろうな。

 

「そ、その、アルシア君には.......あだ名で呼んでもいいですよ?」

 

なぜそこで疑問形になる。

 

「そうだな。ミネルヴァはたしかに長いし、ミアって呼ぶか。」

「ミア........はい!ありがとうございます!」

明るい顔で感謝される。

 

「別に感謝されるような事じゃない。」

 

俺が勝手にあだ名で呼ぶだけなのに感謝されるなんて......頭のおかしいやつだ。

 

「シクシク泣......んあ?あと5分で入学式だな。おいアルシアミーちゃ.....ミネルヴァさん行こうか。」

「そうだな。」

「はい!」

 

俺たちは運動館へ移動した。

 

 

 

 

運動館

運動館......まぁ、体育館みたいなところだな。この運動館は特別な素材で出来ていて魔法を当てても壊れないらしい。

 

「うおー広いな。そう思わないか?アルシア」

「あぁ。広いな。」

「広いですね.......ここで魔法の授業をするのは楽しそうです。」

 

俺含めて3人で運動館の広さに関心を持っていると入学式が始まった。周りを見渡すと173人1年生全員が集まっている。

 

「どうも。生徒会長のワタナベ.スバルです。東洋の国から来ました。私自身、この国に初めて来た時はとても緊張して、さらにとても孤独感を感じました。ですが、住めば都とはまさにこの事。住んでいる内にとても馴染んできたのです。魔法の扱いにも慣れて、会話にも慣れて、いつの間にか楽しくなっていました。皆さんも、この学校に来てから緊張していらっしゃると思います。ですから早く慣れて、そして、この学校で楽しくやっていけたらなと思います。」

 

うん。まぁ。うん。普通だな。

 

「それでは新入生代表の方のお言葉を聞きたいと思います。それでは、新入生代表、アルシア.ネイト君。」

 

...........は?え?何?ん?今なんて?

 

「........ネイト様?新入生代表のネイト様?」

 

この学校でネイト家は俺だけ......ってことはこれ俺のことを呼んでるのか!?

 

「いやいや、ちょっと待て、そんな話聞いてないぞ。」

「あ、いたいた。ネイト様。いや、アルシア君の方がよかったかな?さ、ステージに上がって。」

「人の話聞けよ。」

 

なんだこいつ。てかマジで俺聞いてないんだけど。

 

「ホラ行けよアルシアwww新入生代表さんよwwww」

「てめぇ、笑ってんじゃねぇよサウル。」

「ま、まぁ、アルシア君凄いよ!新入生代表だなんて!頑張って!」

「ミアまで........」

 

まぁなんで俺が新入生代表なのかなんとなく分かった。アイツだな。師匠のせいだな。

 

 

「あークソ。分かりましたやりますよ。」

「う、うん。じゃあアルシア君。マイクをどうぞ。」

「はい。」

 

 

俺はステージに上がって生徒会長からマイクを受け取った。

そして新入生代表(笑)のお言葉が始まった。

 

「.....皆さん、えーっと。その、まぁ、はい。あ、に、入学おめでとうございます。えーっと、俺は推薦入学で入りました。アルシア.ネイトと申します。風魔法を使う愚者ですが、仲良くしていただけると嬉しいです。えー、この学校は、その、えっと、魔法を鍛える学校ですので、皆さん頑張りましょう.....................もうどうでもいいやボソ」

 

俺はボソっと口癖を吐いてマイクを生徒会長に返した。

 

「あー、えっと。うん。素晴らしいお言葉をありがとう。アルシア君。君は風魔法を使う愚者であり社会不適合者なクソ野郎だけど一緒に頑張ろうね。」

 

よし、後でこのワタナベスバルっていう生徒会長シメるか。

 

入学式後

俺の殺気に気づいたのか、ワタナベスバルっていう生徒会長が逃げやがった。

俺は教室に戻ると早速サウルにからかわれた。

 

「よっ、アルシア君。素晴らしいお言葉だったよ〜ww」

「お前決闘の時覚えてろよ。」

「あ、アルシア君!次は頑張ろうね!」

「ミア、出来れば次なんてない方がいいんだが。」

 

はぁ、クソ。早く先生来てくれ。来てくれないとサウルからの煽りが止まないんだよ。

 

そう考えているとドアが開く音がした。

 

「はーい、皆さん席についてください。」

 

先生らしき人が入ってきた瞬間。皆んなが自分の席に向かう。

 

「.......よし。みなさーんこーんにちは〜1年B組を担当しますラータ.コルトと言いまーす!処女で〜す!」

 

「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

「見ろ!アルシア!あんなに胸がボインで可愛らしい人なのに処女だってさ!」

 

前の席のサウルが話しかけてくる。うるさい。

他の男子が騒いでいる。うるさい。

 

「どうでもいいだろ。.........まさかお前。あの先生狙うのか?」

「フッ当たり前だろう。オレは先生ですらターゲットにするwoman Hunterだぜ(`・∀・´)」

 

「先生をターゲットにすんな。アホか。」

 

何がウーマンハンターだよ。この国では未成年と大人の交尾は禁止されてるぞ。

 

「はいは〜い、男子諸君。私をおかずにするのはいいけど、私には意中の相手がいま〜す!」

「「「「「何ィィィィィィ!!!???」」」」」

 

男子共がうるさすぎる。

 

「私の運命の相手は.........。」

先生が顔を赤くしながら俺の方を見てくる。おい、まさか....

 

「アルシア.ネイト君♡君だよ♡」

「「「「「なんだとぉぉぉぉぉ!!??」」」」」

「断固として拒否します。」

「「「「「断ってるしィィィィィィ!!??」」」」」

 

男子共がさっきからうるさすぎる。女子皆んな引いてるぞ。

 

「ど、どうしてですか!?アルシア君!私はこんなにも貴方が好きなのに!」

「大体生徒と先生の恋愛と交尾は禁止されていますし、あなたは俺とサウルの決闘を許可したんでしょ?」

 

俺は正論をぶちまける。先生は呆気を取られていたがすぐに顔色を戻す。

 

「こ、交尾って!せめて○○○って言ってよ!」

「てめぇ!やめろ!それを言うな!」

「そ、それにぃ!私が決闘を許可したのはアルシア君のカッコいい姿が見れるかと思ったからだよぉ!あ〜また風で空を飛んでいるアルシア君を見たいなぁ!」

 

この先生。実は俺が家を追い出された13歳の時に1ヶ月間親代わりになりお世話になった知り合いだったのだ。

だが、たった1ヶ月間一緒に住んでいただけでここまで好意を寄せられるとは最悪だ。

 

「とにかく、俺は先生とは付き合いませんし交尾もしません。そーいうのは他の男子生徒にしてください。」

 

「「「「「アルシア........初めてお前を少し良い奴だと思ったよ。」」」」」

 

男子共から感謝された。

 

「そ、そんな.......アルシア君......まさか、私のような魅力的女性をこんなオスの集団に見捨てる気?.....」

 

「あんたより魅力的な女性を探すとするよ。てか早くホームルームやってください。」

 

まったく。いつまでこんな事をやってれば気が済むんだ。

 

「はいはい。また今度、アルシア君を夜這いするから覚悟しといてよね。」

「夜這いしたら半殺しにします。」

「ムゥ、はい!!これからホームルームを始めます!」

 

よくやく始まったよホームルーム。

 

「連絡事項は1つあります。寮生活のことです。」

 

寮!?寮があるのか............そこで住むのもアリだな.......師匠に相談してみるか。

 

「寮生活で必要なものは全て学校で取り揃えてあるので基本的に無料です。ですが、寮生活で必要なものは定期テストなどの成績によって反映されます。例えば

アルシア君が100点中100点を取ったとします。それから、サウル君が100点中52点を取ったとします。この場合、アルシア君にはベッドが学校から支給され、サウル君は座布団を学校から支給されます。わかりますか?」

 

なるほど。つまり、学校から支給されるものは成績によって変わるのか。めんどくさ。

 

「まぁ、これくらいですかね。それじゃあホームルームはこれにて終了します。皆さん、校庭に出てください。」

 

あ、決闘があるんだった。

 

 

 

 

校庭

 

さて、決闘が始まるわけだが、相手がどんな魔法を使うのかは未知数だ。油断はしない。

 

周りを見渡すと同じクラスの生徒たちが全員来ている。

 

「頑張れサウルー!」

「イケイケサウルー!」

ほとんどの人がサウルを応援する中、二人だけが俺を応援してくれていた

「頑張れ〜アルシア君〜!!」

「頑張ってください!アルシア君!」

 

先生はともかく、ミアからの応援はありがたいな。

 

『それでは両者構え!』

 

「ウエポンサモン」

俺は構えの合図と同時に二本の剣を召喚した。

 

「来い!ヴィルサー!」

サウルは一本の大剣を召喚していた。

 

「アルシアのやつ、二刀流かぁ、まぁ、風魔法は火力が高いわけではないから剣を二本にするのは賢い判断だな。」

「でもよ、サウルは大剣だぜ?しかもアイツ、炎魔法を使うから瞬間火力が高すぎるぞ?二刀流じゃとても耐えられないだろう。」

 

なるほど。観衆の声を聞く限りサウルは炎魔法を使うのか。炎魔法で大剣。一撃一撃が重すぎる.....だからといって速さで勝負しようとしても、相手はどうせ速さの対策もしているはずだ。ここは相手に連続で攻撃をしかけて隙を作らせる作戦で行くしかないな。

 

『それではヨーイ!.......始め!!!』

 

シュン!

スタートの合図と同時に俺は駆け出した。この決闘の勝利条件......それは早く相手に攻撃を仕掛けてペースを持って行くことだ。二刀流は一度ペースを持っていけたら何連撃も出来る戦闘スタイルだ。速攻で終わらせてやる!

 

「ハァ!」

カキンカキンカキンカキン!カキンカキンカキンカキン!

 

「チッ!アルシアめ........魔法を出す暇が......ねぇ!」

 

このまま連撃を続けるんだ......いずれ隙が出来るその時は.....

 

「!今だ!」

 

ズィィィィィィ!キィィィィィィン!

 

相手の剣身に刃を走らせて武器を上に吹き飛ばす。

 

「なっ!オレの武器が!?」

 

「『風よ、我に答えろ。ウィンドディスター。』」

 

風の中級魔法。二刀流12連撃技。二つの力を合わせたオリジナル魔法。

 

「止め!!!」

 

先生がそう叫んだ瞬間、俺の魔法が強制解除された。

これは決闘。被害が及ばないように結界の中で行われているため、危険と見なしたら魔法を解除することが出来る。

 

『勝者、アルシア.ネイト』

 

「「「「「な、なんだとぉぉぉ!!!???」」」」」

 

男子うるさい。

 

「「「「「キャァァァァァァ!すごーい!!!!」」」」」

 

女子うるさい。

 

俺が耳を塞いでいると先生が近づいてきた。

俺の両手を耳から外して顔を近づけてくる。

 

「アルシア君。あのまま決闘を続けてたらあなたの脅威的な12連撃でサウル君ワンチャン死んでたよ!?もー!危ないんだから!」

 

叱られた。なんでだよ。

 

「先生。12連撃がそんなに危ないですか?」

「危ないでしょ!?12連撃だよ!?十分やばいって!」

 

そうでもなくね?まあどうでもいいが。

「それより、先生。決闘にしては甘すぎます。俺の知ってる決闘は血を流しても続けて、重傷を負わない限りは続けるはずです。なんで止めたんですか。」

 

「もー!頭の固い子には夜這い以上のお仕置きが必要だね!」

「なんでちょっと嬉しそうなんですかやめてください。俺の純潔を奪わないでください。」

 

はぁ。とりあえず、今日は決闘も済んだし帰るk

「おいアルシア。お前のあの速い連撃なんだよ!?」

 

だるいのが残ってたか......

 

「サウル、剣は勢いに身を任せれば任せるほど速さが増すだろ?二刀流はその速さの2倍は出せる。お前がやっていた速さ対策はあくまで片手剣の人にしか効果がない。だからお前は負けた。」

 

サウルが納得のいかないような顔をしている。

 

「で、でもよ!お前さ!オレの大剣の剣身にお前の剣を走らせた時によ!すっごい振動が来たんだ!そのせいで俺は大剣を手放しちゃったんだが、その剣技はどこで習ったんだよ!?お前本当に15歳か!?」

 

「15歳だ。剣技は俺の師匠から教わっているだけだ。どうでもいいだろ。帰る。」

 

俺は荷物を整えて剣をしまって帰った。

 

今日は午前中に終わる予定だったんだが......なぜかもう夕暮れ時になって、鳥が鳴いていた。




せ、戦闘シーンを文字だけで表現するの難しいィィィィィィ!!


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恋する気持ちはどんなもの?

頑張るぞーーー!!!!


俺の名前はアルシア.ネイト。風魔法使いだ。

先程決闘が終わり、今は帰っている最中。

夕暮れの空は橙色に輝いていて綺麗だが、どこか寂しさも感じてしまう。

 

「...........師匠、腹空かせてるかな。」

あの人は自分でご飯を作らないのが面倒なんだよな。

 

そう考えていると前方から面倒くさそうな気配を感じた。前を見ると一人の女の子がこちらへと歩いてくる。

見覚えのある姿だ。ロクな奴じゃない。

 

「.......」

「.......待ってください。」

 

無視して通り過ぎようと思ったのに話しかけられてしまった。

 

「.........なんで話しかけてくるんだ。あと、なんでここにいるんだ。」

「お兄様を愛してやまない私はいつまでもお兄様の味方。つまり、お兄様が屋敷を出て行ったら私も出て行くということなのです。」

 

そう。見覚えのあるこの女の子は俺の義妹シーエル.ライフォーク。銀髪ロングでアホ毛が立っている色白才色兼備。

ネイト家ではシーエルの方が俺より優秀だった。

 

「お前な、俺はネイト家から嫌われているんだ。そして、お前はネイト家に気に入られているんだ。だから俺と関わんないでくれ。」

「嫌ですお兄様。私はお兄様と一緒にいたいです。なんせ1年以上もの間会っていなかったのですよ?その間私がお兄様に会うためにどれだけの努力をしたことか。」

 

は?こいつまさか俺に会うためだけにネイト家から追い出されたのか?わざわざ自分のカーストを下げて?マジかよ。

 

「お前、この1年以上の間で自分自身を陥れてあえてネイト家を追い出されたとか言わないよな?」

「はい、そうですよ。流石はお兄様です。」

 

こいつ頭おかしい。

 

「あのなぁ、兄妹愛でこんなことをするのは良くないぞ?」

「私はお兄様の義妹です。なので結婚は可能。お兄様の事を男性としても愛していますので安心してください。」

「結婚はどうでもいい。だが、お前これから師匠の家で住むのか?」

「................」

 

シーエルは俺の師匠、グレアが嫌いだ。理由は知らん。

 

「.............お兄様はまだあの雌豚のお世話になってるんですか?」

「雌豚って言うなよ.......てか、俺が世話してやってる感じだな。」

「そうですか。」

 

シーエルは不服そうな顔をしている。

 

「なら、私はお兄様と同じ学校に行ってその学校の寮で暮らします。」

「お前、なんで寮のこと知ってるんだ。」

「お兄様の手にあるその紙に書いてあります。」

 

観察眼は素晴らしいほどにある。

 

「では、お兄様。明日には学校にいけるように手続きをいたしますのでまた明日。」

「お、おう。」

 

 

俺とシーエルは別れた。

 

 

 

師匠の家

家の玄関のドアを開いた瞬間目に映った光景は師匠が土下座をしている光景だった。

 

「........師匠、どうしたんですか。」

「我が弟子よ。.........申し訳ございませんでしたァァァァァ!!!!!!!」

 

師匠の隣には空の牛乳瓶が置いてあった。なるほど。飲むなと言ったのに飲みやがったかこの女。

 

「........なんで飲んだんですか?」

「私の四大欲求を知っているだろう?」

「普通は三大欲求です。」

「私の四大欲求は、食欲、睡眠欲、性欲、牛乳欲。」

「なんだよ牛乳欲って。」

 

まあ師匠が牛乳好きっていうのは知っていたが、まさか飲んでしまうとは思わなかった。

 

「まぁ、実はその牛乳瓶は元々師匠のために買ってきてあげた奴ですから飲んでも大丈夫ですけど。」

「え!?良かったの!?飲んで平気だったの!?」

「牛乳パックの牛乳はダメですけど、瓶入りの牛乳なら飲んで平気ですよ。師匠のものなので。」

 

師匠が安堵した様子を見せている。余程怖かったのだろうな。

 

「そんなことより師匠。相談があるんですが。」

「ん?なんだい?我が弟子よ!」

寮生活のことを相談してみよう。

 

「学校の寮生活があるんですけど、そこで暮らしてもいいですか?」

「.......へ?我が弟子が?寮?生活?寮って生活する場所だよね?学校の寮はここからだと徒歩で20分だよね?........................嫌だァァァァァ!!アルシア君!私を置いてかないで〜!!!!」

 

まぁそうだろうとは思ったけど。

 

「わ、分かりました。寮生活はしません。今まで通りここで暮らします。」

「よ、良かったぁ。我が弟子がいなかったら誰が私のお世話をしてくれるのかと思ったぁ。」

「いや、師匠は別に体が不自由なわけではないんですから出来る限り自分のことは自分でやってくださいよ。」

 

この人、着替えも要求してくるからマジで面倒くさい。特に体が不自由なわけでもないくせに。

 

「あらぁ?我が弟子も年頃の男の子になったのかなぁ?着替えの要求で興奮しちゃうのかなぁ?」

「しません。」

「グッ!!!!我が弟子よ.......今日で3回目だぞ......」

 

はぁ。まったく、あなたの性格が直れば俺も異性として意識出来るんだけどな。

 

「とにかく、夕飯作るので台所借りますね。」

「ほ〜い。」

 

俺はいつも通り台所を使っていつも通り料理を振る舞って、いつも通り風呂に入って、いつも通り風呂を覗かれて、いつも通り風呂の覗きに来ないことで怒られて、いつも通りしっかりと部屋に鍵をかけて寝た。

 

 

翌朝

朝の光が窓の隙間から差し込む。日の光によって目が覚めた。

 

「.............ん」

「おはよう、我が弟子よ。」

目覚めると師匠に馬乗りされていた。重いと思ったらこれかよ。

 

「.......どうやって入ったんですか。」

「あら、私は最強魔法士だよ?あの程度の鍵じゃ余裕で壊せちゃうからね。」

「重いです。どいてください。」

「あらあらまあまあ、私みたいな可憐な乙女に重いだなんて」

「どいてください。」

「..........分かったわよ。」

 

渋々どいてくれた。

「今何時ですか?」

「7時半。」

「授業まであと1時間か........早めに学校に行くか。」

俺は準備を済ませて家を出ようとした。

 

「ちょっ、ちょっと我が弟子!?朝ご飯は?」

「.......師匠、料理頑張ってください。」

「えー!?」

 

なんでもかんでも弟子がやると思うなよ。

すると師匠が俺の脚を掴んでくる。無理矢理引き剥がそうとしても中々離れてくれない。

 

「あの、師匠。もう8時なんですけど。朝食の準備出来ないんですけど。」

「準備に30分もかかった弟子が悪い!」

「はー?料理が出来ないとお嫁に行けませんよ?」

 

師匠にそう言ってみたが無反応だ。ただただ俺の脚を掴んでくるだけ。

「...........『風よ、我に答えろ。ブローオフ。』

「あはーーーん!」

俺は風魔法を使って師匠を無理矢理引き剥がした。

 

「変な声出さないでください。」

「もー!我が弟子なんか冷たい!風魔法を使うほどなんて!.......は!?もしかして......彼女?」

「違います。」

 

妙な勘違いをされると面倒くさくなる。俺は師匠が朝食朝食言っているのを無視して学校に向かった。

 

 

 

 

 

学校

私の名前はミネルヴァ.ライフです。

いきなりですが、私は治らない病にかかってしまったようです。

実は、同じクラスの隣の席の男子、アルシア.ネイト君のことを考えると胸がドックンドックンします。これは一体なんなんでしょうか。

 

たまにアルシア君がイケメンだと言う話を聞きます。その話を聞くとなんだかモヤモヤします。

 

あと、先生がアルシア君に......その、変なことをしようとした時は何故か腹立ちました。何故なんでしょう。

 

「はぁ.......」

「よっミネルヴァさん。どうしたの?」

「あ、サウル君。おはようございます。」

 

この人は同じクラスでアルシア君の一つ前の席のサウル.ドミア君。アルシア君のお友達で仲良くさせてもらっている人です。

 

「なんか悩みでもある?相談に乗るよ?」

「あ、えーっと。実は最近、ある男子生徒の事を考えると胸がドクンドクンするんです......」

「何!?それはまさか!?」

「まさか?」

「いや、なんでもない。」

「?」

 

サウル君はそう言うとどこかへ行ってしまいました。

結局サウル君に聞いてもこの事は分かりませんでした。

 

「一体なんなんでしょうか......」

 

サウルside

彼女の名前はミネルヴァ.ライフ。栗色の髪色に可愛らしいロングハーフアップの八方美人才色兼備!オレの彼女候補だ!

 

そんな彼女から相談を受けた。

なんとその相談内容は!「ある男子生徒の事を考えると胸がドクンドクンするんです」という内容だったのだ!!!

 

この男子生徒は確実にオレのことだ!!!

 

え?何故かって?そりゃあミネルヴァちゃんが関わったことある男子生徒ってオレとアルシアしかいないだろ?

それでアルシアは顔は最高にイケメンだが、いつも素っ気ない感じだから好きになるわけない!

 

だけど、オレは?オレはどうだ?オレはいつも積極的にミネルヴァちゃんに話しかけてるし、それに話も上手くいっているし、何よりオレは顔にそこそこ自信があるし!

これ完全にオレの事だろぉ!

 

だが待て、焦るなオレ。そう。ここでオレが告白して両想いだったことを伝えても相手は焦るだけ!そして今ミネルヴァちゃんはオレに対して恋していることを一生懸命考えているはずだ。だからミネルヴァちゃんのペースに合わせるべき!

 

いつかミネルヴァちゃんが恋心に気づいたらオレから告白しよう!そして見事にカップル成立!

どうだ見たか!アルシア!お前は顔と実力は最高級だが、リア充になるのはオレの方が先だったようだな!ガッハッハッハッハッ!!

 

「ようサウル。」

「うお!?アルシアか。」

「どうしたお前。なんだか気持ち悪い顔しながら笑ってたけど。」

「お前には関係ねぇよ。フヒッ」

「うわっキモ。」

 

こいつの名前はアルシア.ネイト。そう。先程言っていた顔と実力は最高級だが性格に問題があるオレの友達だ。

 

「ま、見てろよアルシア。2ヶ月もすれば、お前の顔のその無表情は絶望に変わるだろうからな。」

「は?まぁどうでもいい。もうすぐホームルーム始まるぞ。」

「お、おう。」

 

なんだコイツ.......自分に彼女がいないことが不服じゃないのか?本心を言えよアルシア!

どうせ「なんで俺は顔がイケメンなのにモテないんだ!」とか思ってるんだろ?なら言えよ。そしてオレは優越感に浸りたいんだよチクショー。

 

ドアが開く音がした。先生と銀髪ロングの可愛い子が教室に来た。

 

こ、これは!?革命か!?銀髪ロングからの水色瞳!?こ、こんなの反則だ!可愛すぎる!!!!

 

「は〜い、今日はみなさんに新入生を発表しま〜す。ま、入学式には事情があって来れなかっただけだけどね〜どうぞ?」

 

「はい。シーエル.ライフォークと申します。よろしくお願いします。皆様、まぁ精々お兄様を上げるための踏み台になってください。」

 

「「「「............は?」」」」

可愛らしい子からは想像出来ないような言葉が来た。

 

「おい、シーエル。クラスメートは全員味方だ。仲良くしろ。」

「申し訳ありませんお兄様。お兄様の前の席の男子生徒が私をいやらしい目でジロジロ見てくるのでつい。」

 

え、え!?お、お兄様!?ってことはアルシアの妹!?そんなのアリかよ!?てか、オレ今嫌われた!?

 

「言っておくが、みんな。俺とシーエルは実の兄妹ではない。義妹だ。」

「私は実の兄妹でもいいですよ?」

「無理だろ。」

 

いや待てよ........これはチャンスなのでは?

 

ここでミネルヴァちゃんとシーエルちゃんを二人ともゲットすればオレはハーレムとなり、アルシアの義妹を取った事でアルシアの絶望した顔が見られるのでは!?よし!

 

ミネルヴァちゃんは一旦置いておいて、まずはシーエルちゃんからゲットしよう!

 

「それじゃあシーエルさん、サウル君の前の席に座ってください。」

「はい。」

 

あ〜シーエルちゃんの匂いが近づいてくる〜最高〜。

 

前の席に美少女が座った!これはチャンス!

 

「やぁ、こんにちはシーエルちゃん。オレの名前はサウル.ドミア。アルシアとは仲良くやらせてもらってるよ。よろしくね。」

「ペコリ」

 

お辞儀だけされたか。まぁいい。最初は攻めすぎない方がいいからな。

 

見てろよ〜アルシア。お前の義妹はいただくぜ〜。

 

 

 

アルシアside

 

ホントに入ってきた。まさかガチでこの学校に来るとは思わなかったが。てか同じクラスなのはもうほぼ嫌がらせだろ。まぁどうでもいい。それより.......

 

「チラッ」

「ジー」

 

なんかミアがずっと見てくる。ちなみにミアというのはミネルヴァの愛称だ。

 

「なぁ、ミア。どうした?」

「え!?あ、いえ、なんでもありません。」

 

顔を赤くして逸らされる。なんなんだ?

 

「はいは〜い一時限目の授業を始めま〜す!それでは運動館へ移動してくださ〜い!」

 

「行くぞミア。」

「あ、はい。」

前の方ではサウルがシーエルに話しかけていた。

 

「じゃあ、行こうか、シーエルちゃん。」

「.......はい。」

 

めちゃくちゃ嫌そうな顔をしているが、まぁどうでもいい。




ありがとうございましたー
今回は別のキャラの視点でも書いてみました。


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魔法士の役目と知りたくなかった秘密。

頑張ります!!!


運動館。

それは魔法学園の生徒が魔法の訓練を行う場所であり、人気の昼飯スポットともなっている。

何故かって?決まってるだろ。広いからだ。

 

この運動館はえげつない広さを誇っている。

それは東京ドームが余裕で一つ入るくらいの大きさだ。

そして運動館は特別な素材で出来ていて、魔法をいくら当てても絶対に壊れない仕組みになっている。そして強度もとても高いため、災害や魔力災害が起こった際に避難所としても有効活用されている。

 

俺は今、絶賛運動館で魔法の訓練中だ。

 

「は〜い、みなさん、運動館に集まりましたね〜。それでは!二人1組を作ってくださ〜い!」

 

ふ、二人1組だとぉ!?長年ボッチを貫いてきた俺にとってはまさに未知の領域『二人1組』!!そ、そうだ、サウルと組もう。

 

「なぁ、サウル。俺と.......」

「シーエルちゃん!オレと組もう!」

なんとまあ友情の欠片もないね〜。シーエルはすごく嫌そうな顔をしているが渋々了承していた。

 

「あ、あの、アルシア君。私と組まない?」

「!?ミア!ありがとう!」

‘俺は勢いでミアの両手を握って感謝した。

 

「ふぇ!?え、あ、う、うん!全然大丈夫だよ!」

 

ミアが慌てている。少し感謝しすぎたか?顔も赤いし。

ちなみにミアというのは彼女の名前のミネルヴァの愛称だ。

 

「あらら〜ざーんねん。アルシア君が余ったら先生と組もうかなぁと思ってたのにぃ。」

「殺りますよ?」

「あら、ヤりますよ?アルシア君大胆〜」

 

もうダメだこの先生。話にならん。

 

「は〜い。二人1組作れましたか〜?それでは早速、ペア同士で決闘をしてくださ〜い!」

 

さっそく決闘かよ。まぁいい。ミアの実力を測るか。

 

「は〜い。みなさん構え!」

 

俺は構えの合図と同時に二本の剣を召喚した。

「ウエポンサモン」

 

「来て、ファフニール!」

ミアも武器を召喚した。ミアが使う武器はダガーだ。

 

「それでは!よーい!始め!」

 

スタートの合図で始まる決闘。俺はサウルとの決闘とは異なる作戦を立てた。

 

相手はダガー使い。懐に入られたら俺は100%やられる。だから距離を保って二刀流のリーチを武器にして戦う。

 

するとミアは全速力で俺に攻撃を仕掛けた。

 

「たぁ!」

 

カキンカキンカキンカキン!

 

距離を保って........落ち着いて.......攻撃を防ぎきらないと!

 

カキンカキンカキンカキン!

 

攻撃速度が速い。これがダガーの長所。短所はもちろんリーチが短い事。だが今の状況ではリーチが短い所か押されている。

 

するとミアは一度俺との距離を離した。魔法を使うのか。

 

「清水よ、波の如く、我の速脈を上げよ。『ウォーターウェーブ』

 

ミアの足に水が纏っている。すると驚く程の速さで俺に向かって走ってきた。

 

「たぁ!!」

 

カキンカキンカキンカキンカキンカキンカキンカキン

 

速度が更に上がってやがるなチクショー。さすがに二刀流でも防ぐのは難しい........,ならば、

 

「風よ、我に答えろ。『エアーパセッション』」

風憑依魔法。相手の身体に風魔法を憑依させることによって相手を自由に操作出来る上級魔法。

 

「うわぁ!?」

 

俺はミアの足に風を憑依させて空中へと浮かし、そのまま場外へと持っていった。

 

「ミネルヴァライフ場外!アルシアネイトの勝利!」

決闘が終わった。が、しかし、穏やかな雰囲気ではない。当たり前だ。理由な二つある。

 

一つ目は俺が決闘らしくない勝ち方をしたからだ。風魔法を身体に憑依させて場外?卑怯だと思うだろう。

二つ目は俺が上級魔法を使えた事だ。この学園の高校1年生は出来るやつでも中級魔法が使える程度だ。上級魔法なんて高校3年か、ましてや卒業まで使えないやつだっている。

 

決闘が終わり険悪な空気が流れる。

 

「なぁ、アルシア。お前、そんなんで勝って嬉しいか?」

「決闘にルールはない。そして、俺たちは騎士でもない。そのような正々堂々と戦うプライドはなくてもいいだろ。」

 

サウルではない一人の男子生徒が文句を言ってきた。

決闘は決闘でも、ルールに場外勝利があるのならば、その勝ち方でも決闘で勝ったことになるはずだ。

何故文句を言われなければならないんだ。

 

「じゃあ、お前、なんで上級魔法が使えるんだ?おかしいだろ。僕たちはまだ高校1年生だぞ。上級魔法なんて出来る方がおかしい。」

「それは違うな。俺はすくなくとも高校に入る11ヶ月前から上級魔法は使えた。そしてこの高校に入った。俺はこの高校で魔法を学んだわけではない。この高校で魔法を復習したんだ。」

「でもよ!僕らは中級魔法や初級魔法しか使えないのにお前が上級魔法を使えるなんて......同い年なのに」

「俺をお前らと同じ基準で推し測るな。」

「僕だって......小さい頃から魔法の練習をしてきたんだ!なのに!なんで!なんでなんだよ!?なんで根暗なお前が出来るんだよ!?」

 

はぁ。とうとうよく分からん理論でしか言い訳できなくなったか。これだから馬鹿はめんどくさいんだよ。

 

「あのな。根暗は関係ないし、お前が小さい頃魔法を練習していたとしても練習の仕方次第では大きく差が出るんだぞ?上には上がいる。お前が一番上だと考えない方がいい。」

 

そう。俺の上には師匠がいるように、お前の上には俺がいる。

 

「でも...でも......」

「はいは〜い!そこまでそこまで!もうアルシア君!喧嘩はよくないぞ?」

 

痴女(先生)が乱入してきやがったか。だるいな。

 

「先生、あまりこう言うのは幼稚なので言いたくありませんが、相手から吹っかけてきた話です。そして、彼は魔法の事で大きな誤解をしています。それを正すために俺は貴方のような痴女(先生)の変わりに誤解を解いているんです。分かりますか?」

 

「ち、痴女!?私が!?痴女!?」

「痴女でしょ。」

 

「「「「「痴女ですね。」」」」」

クラス全員が先生を「痴女」と呼ぶ学校はこの学校だけだろうな。

 

「ゴッホン!!とりあえず!アルシア君が上級魔法を使えるのは置いておいて。決闘の続きをしよーう!!」

 

先生が気を取り直して決闘を再開した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

教室

魔法訓練の授業が終わり、全員が教室に戻ってきたところで俺は早速質問攻めに遭った。

 

「なんでアルシアが上級魔法使えるんだよ。」

「ねえねえアルシア君。どうして上級魔法が使えるのかな?」

「おいアルシア、説明しろ。」

「アルシア君!じょ、じょ、上級魔法について!何か分かることはあるかい!?ハァハァハァ上級魔法を使えるのにそれを隠していた実力隠し系主人公!だがしかしあることをきっかけにその実力はクラス全員にバレてしまった!これはこれは素晴らしいシチュエーションでごさる!」

 

一人の魔法オタクは置いておいてこの3人からの質問攻めが

止まない。

 

「あのな、人には人の秘密があるんだよ。お前らにもあるだろ?例えば、ナサ。お前には先生をおかずにして毎日ヤってるっていう秘密があるんだろ?」

「お、おい!サウル!お前!俺の秘密を言うんじゃねぇよ!」

 

サウルは俺に質問してきた人のうちの一人の秘密をバラした。あの痴女をおかずにするとかあり得ないだろ。

 

「そして、アーニャさん。君にはアルシアをおかずにして毎日快楽に溺れながらヤってるっていう秘密があるだろ?」

「ちょっ!!!ちょちょちょちょ!!!サウル君!?本人がいる前で言わないでよ!!!!」

 

えー............このアーニャという女子生徒には近づかないようにしよう。顔は可愛いいのに.........正直引くわ

 

「そしてマンド。お前は毎晩おかすがないから意外と美人な自分の母親をおかずにしてヤってるっていう秘密があるだろ?」

「サウル!!!お前だけは許さねぇ!!!!」

 

哀れなマンドよ。お前は一見真面目なやつだと思ったんだがな。

ってかこいつら3人とも隠している秘密が全部下ネタじゃねぇか。

 

「それに、オレにも実はシーエルちゃんを狙っているという秘密だってあるし。」

 

いやそれはバレバレだぞサウル。

 

「とにかく、アルシアにも隠したい秘密があるんだ。分かったか?」

「「「サウル!!!お前(あなた)だけは許さねぇぞ!(許さないわ)!!!!」」」

 

ナサとマンドとアーニャが3人掛でサウルをボコボコにしている。助けられた身なのでサウルを助けてやりたいが、俺が出来れば知りたくなかったアーニャの秘密を知らされたので助けてやらないことにした。

 

「自業自得だサウル」

「!!アルシア君!私のこと嫌いになった!?」

 

アーニャが必死な目で問いかけている。

「あ、えーっと、うん。少し引いた。」

 

何故だろう。アーニャがサウルに対しての攻撃する威力が強くなった気がする。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

授業中

授業。それは先生が生徒に常識や知識を教える時間。

高校生は義務教育を終えているので常識は教えられない。知識だけ教えられる。

 

「は〜い、それでは、君達は何故魔法士になろうとしているのか。常識クイズで〜す!アルシア君!」

 

指名されたので答える。

「魔法士になるのは20歳を越えてからで魔法士になれば基本傭兵として扱われます。例外もあります。独立です。魔法士になり、独立した魔法士は自分で万屋や、魔法を利用した仕事を自分で営業することも出来ます。」

 

「はい正解〜!多分ここにいる大体の人はみんな傭兵になると思うけど、魔法士として独立して自分で仕事場を立ち上がるのも可能だよ〜!それか、私のように教師になることも可能だよー!」

 

先生が答えていると一人の生徒が手を挙げた。アーニャか。

 

「先生、教師になっても傭兵として戦うことはあるんですか?」

「うん!あるよ〜!だから先生も毎週水曜日は教師はお休みして傭兵として敵をボコボコにしに行ってるんだよぉ!」

 

笑顔でボコボコにすると言われても.......サイコパスにしか見えない。

 

「それでは!続いては魔法のことをお話ししよーう!」

魔法士の話の次は魔法か。大忙しだな。

 

「魔法。それは目には見えるけど、科学的には解明出来ない現象だよね。そして魔法には種類があって、炎、水、光、闇、風の5つあるよね。それぞれの魔法には特徴があるんよね。それでは問題!」

 

魔法についての問題が来たか。

 

「炎魔法に合う武器はどれでしょうか!?マンド君!」

「はい。大剣、ダガー、銃です。」

「正解〜!!さっすがマンド君!」

 

炎魔法に合う武器は大剣、ダガー、銃。

 

「理由は、大剣に炎魔法を付与すると一撃がとっっつても強くなるからだよ!ダガーに炎魔法が良い理由はダガーは素早く攻撃が出来て、炎魔法は瞬間火力に優れているから一撃一撃が素早く、強くなるからだよ!銃が炎魔法と合う理由は、銃を撃つには火薬がいるよね!それが必要なくなるからだよ!」

 

まぁ妥当なことだろうな。だが、

 

「でも!まだ炎魔法と合う武器はあるよね!はい!分かっているだろうアルシア君!」

 

「炎魔法と合う武器はまだあります。杖です。」

 

俺がそう答えると周りがざわつく。一般常識では杖は近距離では戦えなく、距離を詰められたら100%負ける。だが、炎魔法を利用すれば杖が一番強い武器となる。

 

「おいアルシア、お前バカか?杖が炎魔法と合うわけないだろ。ってか、杖?杖は弱いだろうが。」

「まぁまぁみんな、落ち着いて、今アルシア君が説明するからね。」

 

俺の「杖」と言う答えに対する反論の声を先生が静める。こういう時は役に立つ先生だな。

 

「一般的には杖は弱いでしょう。ですが、炎魔法を利用すれば最強の武器になります。理由は、炎中級魔法にあります。炎中級魔法『ブレイズロッド』。この魔法を使えば杖に炎魔法が付与され、杖がまるで槍のような硬さになります。これなら近距離で戦えます。そして『ブレイズロッド』は近距離で戦えるようになると同時に自身の炎魔法の威力が1.5倍になります。つまり、相手が遠距離から攻撃してくるのならば、こちらは1.5倍の炎魔法を使えます。何よりも杖です。大剣やダガーとは違い、遠距離魔法が可能です。そして、杖はリーチが長いので、銃よりも近距離で戦いやすいですし、硬さと威力が槍並みになっても重さは杖のまま。」

 

俺が説明しているとクラス全員が驚いた顔をしている。

 

「まぁ、まとめると、炎中級魔法『ブレイズロッド』を杖で使用すれば近距離で戦えるようになり、槍と同等の硬さと威力を出すことが出来るのに重さは槍より軽く、銃やダガーよりもリーチが長くて、大剣とは違って遠距離魔法で攻撃もできるようになる。」

 

「正解〜!!さっすがアルシア君!そうです!杖に炎中級魔法を付与すれば近距離でも遠距離でも攻撃が可能になってマジで強いんです!」

 

先生が満足した顔をしている。俺も久しぶりに喋りすぎて口がパサパサしている。水飲むか。

するとマンドが発言した。

「つ、つまり、先生、アルシア。炎中級魔法が使えるようになれば杖が一番強い武器になるですね。」

「だからそうだって言ってんじゃん。あれ?もしかして、アルシア君と私が物知りで驚いてる?ハッハッハッハッ!これでもう『痴女』とは言わせないよマンド君!」

 

そうだな。ただの痴女ではなく『物知りな』痴女だな。色んな意味で。

 

 

放課後

放課後になり、クラスが少し騒がしくなった。生徒との間でグループのようなものが出来ていた。

 

俺も帰るか。あ、そういえば師匠に朝ご飯と昼ご飯作ってなかったな。ま、流石に自分で作ってるだろう。

 

「よっアルシア。お前も帰りか?」

帰り道を歩いているとサウルと会った。

 

「まぁな。サウルも帰りか?

「おう。オレは今親が家にいなくてな。今日は帰ってこないんだ。だから暇でよ。」

「そうか......」

 

なんかめんどくさそうな雰囲気がする。

 

「あ!せっかくだし、アルシア!お前が住んでる家に行っていいか?」

 

言うと思ったよ。どうせお泊まりするんだろうな。

 

「...........好きにしろ。」

どうせ師匠も許可してくれるだろう。

「やったぁ!アルシアの家はあの大貴族のネイト家だからな!楽しみだぜ〜!」

 

あ、そうか。サウルにはネイト家を追い出された事言ってねぇわ。

 

「サウル、俺は風魔法使いだからネイト家を追い出されたんだ。今は師匠の家で暮らしてるが、いいか?」

「おう分かったぜ。って師匠?お前の師匠どんな感じの人だ?お前は物知りだし上級魔法も使えるのにそんなやつの師匠だなんて..........誰なんだよ。」

「そうだな。お前が入学初日にセクハラ発言した人だな。」

「アルシア。オレがそんなことを覚えているとでも思ったか?」

 

そんなこんなで話していると師匠の家に着いた。

 

 

鍵を使ってドアを開けると玄関で師匠が待ち構えていた。

 

「お帰りー!我が弟子よ!!!.....ってその男誰?」

 

師匠が元気よく迎えてくれたが、サウルを見た瞬間一気に冷めた。

 

「こいつの名前はサウルドミア。俺の友達だ。」

「あー!我が弟子の友達!よろしくよろしくぅ!!!」

 

師匠が笑顔でサウルと握手している。そんなサウルは

 

「あ、あ、あわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわぐ、ぐ、ぐ、グレアカラナーさん!?お、おい!アルシア!まさかお前の師匠って!お前と同棲してる人って!!お前と毎日夜を共にしている人って!あ、あの最強魔法士のグレアカラナーさんなのか!?」

 

「夜は共にしてないけどそうだ。」

 

その瞬間サウルの脳はシャットダウンした。興奮で脳がフリーズしたのだろう。

 

「あらら、我が弟子の友達君は私に会った興奮で立ったままフリーズしたようだねぇ。あーあ、我が弟子は初めて会った時にこんな反応してなかったのになぁ。」

 

そう言うと師匠は俺の方をジロっと見つめる。

 

「この反応が一般的な反応なんですよ。俺も内心動揺してました。」

 

とりあえずサウルはこのまま放置しておくのもあれなのでリビングに運んだ。

リビングのソファーに座らせるとサウルの目が覚めた。

 

「はっ!?オレは一体.......何を.....」

「起きたかサウル。とりあえず、飯作るから、師匠と何か会話しとけ。」

「アルシア!お、おう。カラナーさんとな!会話な!よしよし!まずはそうだな。何カップですか!?」

 

おいサウル。師匠も女性だぞ。そういう質問はあまり....

 

「F」

........普通に答えやがったなこの師匠。

 

「あれ?我が弟子よ。もしかして私のカップをあまり言いふらしたくなかったのかな?ん〜もう!我が弟子は可愛いなぁ!まぁ、我が弟子がどうしてもって言うなら言わないでやるけどね!」

「どうでもいい。」

「グッッッッッ!!!き、キツいね我が弟子よ......ま、とりあえず、サウル君は今日、ここに泊まるのかい?」

 

サウルは鼻の下を伸ばして手をワキワキと動かしている。とても不細工な顔をしている。想像しているのだろう。師匠のいやらしい想像を。

 

「師匠。これを見てサウルをここに泊めてやってもいいと思いますか?」

「.............私、襲われるの?」

 

師匠が珍しく不快そうな顔をしている。

 

「おい、サウル。夕ご飯だけは作ってやるから食べていいぞ。だが、食べたらすぐに帰れ。分かったか?」

「デヘヘヘヘヘヘヘヘ......あ、あぁアルシア。分かったぜフヒッ」

 

気持ち悪い。師匠も自分の身体を抱いて俺の後に隠れている。今の間は師匠も可憐な女性に見えた。

 

「あ、そういえば師匠。朝ご飯と昼ご飯。作らなかったですけど何か食べましたか?」

「何も食べてないよ。」

 

マジかよこの人。俺が作らなかったら何も食わないのか。

 

「私は我が弟子が作ったご飯しか食べないからね!」

「ちゃんと食べてくださいね。俺も死ぬまでここで住むわけでもないので。」

「え........」

 

師匠がめちゃくちゃ不安そうな顔をしている。

 

「あー.......えっと、じゃあ俺が独り立ちする時は師匠も来ますか?」

「是非」

 

この人、体に不自由とかないのに.......まぁいいか。

 

「アルシア、今日の夕ご飯は何だ?」

正気に戻ったサウルが話しかけてくる。

 

「今日は鍋だな。」

 




7000字以上も書いてた.......我ながらに驚きますね。

アルシアの師匠グレアカラナーの容姿が決まりました!
黒髪ロングで清潔感ある感じで黄色の瞳をしたスタイル抜群の美人さんだと思ってください!
黒髪が想像しづらい場合は何色でもいいです!


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