仮題 (停滞する手痛い定退)
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仮題

寝てます


曰く"気が付いたら仲間が死んでいた"、曰く"誰もいないのに味方が倒れていった"、曰く…etc.曰く"その場所には死神がいる"

 

「ドクター、お疲れ様です…今回の案件は非常に情報が少ないです、どうかお気をつけ…」

 

ラテラーノ近郊のひっそりとした森で幾つもの奇妙な噂が流れていた、今回それの調査を依頼されたロドスは今聞き込みを終えたところだった

 

「…………なんだ、この情報の薄さは…相手の特徴は愚か影すら掴めないなんて…」

 

ロドスの諜報部が無能なのではない、寧ろ優秀な部類に入るだろう、しかしそれを持ってしても姿は愚か痕跡を見つける事すら不可能なのだった、まぁ、だからこそドクターが現地調査に駆り出されたのだが…

万が一に備えシャイニング、ナイチンゲールと医療面は憂い無し、先鋒にはエリジニウム、前衛にソーンズ、スルト、スカジ、アッシュ、術師としてモスティマ、エイヤ、狙撃にW、シュヴァルツ、そして補助としてアンジェリーナ、錚々たる面子だった

しかしどこからか眼鏡を取り出し読書に耽けるソーンズ、それにちょっかいをいれるエリジニウム、アイスにつられ右往左往のスルトetc.…皆緊張感はなかった(シャイニング等の1部例外を除く)

 

「して、盟友よ、有用な情報はあったか?」

「全然だ、まるで雲でも相手にしてるんじゃないかと思う程だ、目撃無し、被害あり、痕跡なし……はぁ、噂はどこまで本当か分からないし武器だってなんなのか分からない」

「相当なやり手か?」

「それにしてはおかしい点が幾つかあるんだが」

「どこがだ?」

「どんなにやり手の暗殺者といえどどこかしら痕跡は残ってしまうんだ、そうだろう?シュヴァルツ」

「…………はぁ、デリカシーと言うものが欠如しているようですね…ですが、そうですね、全く痕跡が無いというのは不可能です」

「アーツならそれにあった現象が確認されるはずだし銃なら発砲音や外傷、剣でも外傷は出来るか…だが被害者は全て…」

「外傷なし、異常な点なし、何故か死んでいる状態、か…」

「…………あれ?その話したっけ?」

「盟友の思考を読むのは当然の事だ、お前の抱える問題を解決できるのはこの私だけなのだからな…」

「え?なにそれこわい……じゃなくて、話を戻すぞ!

兎に角死因が分からん、姿分からん、なんもわからん!ひとつだけ分かってんのは!」

「ここに居る、という事だけだな」

「………あぁ、ここに居る筈なんだが…」

 

♪~

 

「笛?」

「音楽、の様ですね」

「…………どうする、我が盟友よ」

「勿論行くに決まっているだろう…」

 

一行が森に足を踏み入れ暫くすると木漏れ日を浴びながら1人が笛を吹いている

 

「どうも、私た…」

「狩り残しが居たか…」

 

笛を長い外套の下を仕舞い引き抜いた腕にはハンドガンが握られていた

 

「こんにちは、そして……さようなら」

「モスティマ!」

「はいはい、結局こうなるんだね」

 

モスティマの時荒びの黒き錠で停止させようとするが…

 

「ほぅ、時に干渉か?だが私の福音(呪詛)からは逃れられない」

 

まるで時が止まっているかのようにゆったりとしかし阻害することが叶わぬ動作からの射撃

 

「汝は我が怨敵なるか……はたまた玩弄物に過ぎぬのか」

「ナイス盟友ぅ!」

 

シルバーアッシュの真銀斬が相手の銃弾を切り裂き謎の人物へとせまる、その刹那

その背後に白い白衣に身を包んだ影と黒いロングコートに身を包んだ影が浮き上がる

 

「嗚呼、死んだ彼女達すら利用する男なんだ…」

 

酷くはっきりと聞き取れる呟きが聞こえた途端に真銀斬が無効化された

 

「……………あの墓荒らし共の仲間にしては中々どうしてやるな…少しだけ強めに行くぞ」

 

いつの間にか消えているふたつの影を気にする間も無くどこからか取り出した手袋を片方咥えながら距離を取りつつ右手から付けていく、外套のフードが取れその顔が明らかになる

若々しく端正な顔立ちに似つかわしくない程の無表情に近い顔、そして憎悪すら感じる鋭い視線…その人物はクランタ族の者であった

 

「……墓荒らし共、懺悔の用意は…愚問か、疾く失せろ世界から」

 

急速に冷えていく空気、夏が近いと言うのに冬に戻ったと錯覚するような冷気

 

「あれは……不味いです、リズ聖域を」

「はい、分かりました」

 

シャイニングがナイチンゲールに聖域を要請しナイチンゲールが聖域を発動した瞬間そのクランタは両手にハンドガンを持ちだした

 

「な!?間に合って!」

 

シャイニングが結界を張る、次の瞬間

バゴンッと言うひとつの発砲音と共にふたつの弾丸が完全に同じタイミングで放たれた

そしてそれぞれ右方左方に着弾……然し何も起きない

 

「不発か?助かったな…」

「ドクター、油断大t!?」

「先ずはお前からだ、死ね!」

 

ドクターの眼前に迫る弾、為す術もなく脳天を……貫かなかった、接触した途端に弾丸は消えた、しかしドクターも動く事はない

 

「どく、たー?」

「先ずはひとつ、あととおとふたつ」

「ひとつ聞かせろ、どうして私達を攻撃する」

「墓荒らし共が付け上がるなよ、この墓に手を出した時点でお前らは後戻りが出来ねぇんだよ!」

 

よくよく見れば後ろの方に荒んだ墓石がある、何者かによって壊されている様だ

 

「待て、私達は依頼で調査に来ただけだ」

「依頼だぁ?ここは私の私有地だしこれはラテラーノに確認すれば分かるだろうが、私有地に私の知らない依頼たぁ……巫山戯とるんか?嘘ならも少しマシな嘘吐きやがれ…」

 

怒気を隠さなくなったクランタはハンドガンを構え直す、二丁流、左右交互に射撃する事で隙を減らす事が出来るとかできないとか言われるが強い銃であればある程制御が難しい代物だ

 

「待て、私はカランド商会のトップを務めている」

「…………それがなんだ」

「この地を調べた際に所有者不在で長いとなっていたぞ」

「そんな筈は無い、此処を私が勝ったのはかれこれ3年前だ、3年前ラテラーノを去る時に…言付けと共に…まさか………持ち逃げしたのか…」

「…………何があったかは知らないが私達は此処の調査を依頼されて来た、最も何らかの手違いが積み重なり私達の指揮官は貴様が殺したがな」

「……………勝手に殺すな」

 

銃を収めどこからかランタンを取り出す、薄緑色の光が漏れる怪しいランタンを彼は右手に持ち振る、カランカランと鎖の音が響きランタンから何かが飛び出しドクターの体を貫いた

 

「んぁ……あれ?ここは?」

『ドクター!?』

「ふんっ、話、詳しく聞かせろ」

 

彼が暮らすという家に招かれた

博士&盟友説明中……

 

「成程な、粛清だ…」

「それよりなんでドクターは蘇ったのか聞かせてもらえるか?」

「…………それ、必要か?良いだろ別に蘇ってんだから」

「もし、君に無差別に人を甦らせるち…」

ドゴンッ!と台パン

無表情な顔に不釣り合いな程に冷たい目

地雷踏み抜いたのを確信するのは容易だろう

「そんな、訳ないだろ!そんな事出来たらとっくの昔に蘇生してる!」

 

墓を守っていた彼、なぜ墓を守っていたのか、そんなのを考えれば辿り着く先等ひとつなのに見え透いていた地雷を踏み抜く所業をした事に気が付いたドクターは白黒ヒーラーにドナドナされて行った、Amen

 

「うちのバカがすまない」

「あぁ、デリカシーの無い奴ってのは理解した

それでどうするんだ?調査は終わっただろう?」

「それは今さっきのが指揮権を持っているからな、要相談、だろう…」

「………大丈夫なのか?あんなので」

「あんなのでも普段は優秀なんだ、普段は…」

「そ、そうか、苦労してるんだな……

何か聞きたい事とかあるか?」

「この後どうするつもりだ?」

「勿論粛清しに行く、なに……場所を割り出すも殺すも簡単な事よ」

「………そうか

もうひとついいか?」

「あぁ、あと3つぐらいならいいぞ」

「では…戦闘中に見たふたつの白と黒の影だが…」

「白と黒の影……?…まさかぁ……え?マジで見たの?え?ほんとに?ガチめのマジ?」

「何か心当たりがある様だが…」

「心当たりも何もここの墓はその2人の為に作った墓だからな…」

「………そうか

ふたつめだ、名前は?」

「………私のか?」

「あぁ、どこかで見たような気がしてな…」

「私を?雪国の主が?冗談でしょう?」

「良いから名前を教えてくれ」

「………アルジェント、アルジェント・サルヴァツィオーネ」

「やはりか!………雪国に来たことはないか?合っている筈だ!黒い髪の少女と茶髪の少女も居たと思うが」

「!?どうして……いや、しかし…私には…」

 

まるで覚えていない行った事のないはずの景色が脳裏に焼け付く

 

「分からない、でも……そんな気はする」

「そうか…違和感はあるか?」

「寧ろ違和感しかないな」

「ロドスに来て検査を受けるといいだろう、なに、いまさっきのが一応ロドスの三角のうちのひとりだ」

「嘘だろ!?」

「………本当だ、そして私の盟友でもある」

「マジかよどうなってんだ世界、優秀な人材は変人が多いのか!?」

「なんとも言えんな…

それで最後の質問だが……予想としては黒い髪の少女と茶髪の少女の墓だろうか…何があった?」

「長くなるぞ、それでもいいだろうな?……………事は遡る事私達がまだ子供だった時まで戻る、私達はクランタの中でもかなり異端だった、と言うのも全員元はカジミエーシュの騎士の子供だったんだが…あのゴミみたいな国に飽き飽きしていた私は通っていた学校で2人にあったんだ、反対の性格だが根の部分で同じ想いの私達が打ち解けるまではそうは掛からなかった…そして『教育を終えたらこのゴミみたいな国を捨ててどこか国籍だけ置いて自由にやろう』そう約束して学生の最後の年に…色々な世界を渡り歩いた……そして本当に申し訳無いんだが…ここから記憶が無いんだ、気が付くと動かなくなっている山のような騎士達と1面の血の海、振り返れば虫の息の2人……守れなかった、そう思うったよ…優秀だったとは言えあの物量を相手にしてよく生き残ったと思うよ、今でもね…そして絶望している私に2人が言うのさ『せめて君のアーツに…』って、泣きながらアーツを行使し2人の魂を抜き取り冷えた遺体を抱え彼女達が持っていた血塗れになったメモ通りにラテラーノに国籍を置き棺を頼みふたつの棺にそれぞれ納め持ち歩いて居たのが4年程前、棺から葬儀屋なんてあだ名がついて仕事も捗った、それで溜まってた金を使いラテラーノを去り此処を買って墓地にした。だから…記憶が抜け落ちている間に何かあったんだ、どうしてあんな数の騎士が居たのか、どうして2人を、いや、私達を殺そうとしたのか…」

「………………あの葬儀屋か?殺し屋の…」

「あぁ、私のアーツは非常に残念な事にどうにも人の命にめっぽう強くてね、それが1番手っ取り早かった、棺の分稼ぐ必要があったからな」

「つまり遺体は?」

「墓の最深部に棺と共に置いてあるよ…損傷すら激しくなければな…

そうだ!あのサルカズだがサンクタだか分からない術士時を戻せないか!?綺麗な遺体にしてくれないだろうか…」

「ん?呼んだ~?丁度いいタイミングだったみたいだけど」

 

唐突にドアを開けて入ってきたのはモスティマ

 

「物体の時を戻せないか?」

「生物の死骸を戻しても命までは戻らないよ?」

「それでいい」

「なら出来なくは無いな、それで…対価は?」

「対価、なぁ……生憎と金と殺ししか出来なくてな

でも見た感じ金には困って無さそうだし殺したい相手も居ないだろう……ふぅむ、困った」

「じゃあ、何か料理作ってよ」

「は?いや、そんな事でいいのか?」

「ちょっとキッチン見たけど相当出来るでしょ?」

「いや、まぁ……それなりには」

「こっちは食べ慣れてるからね~、少し違うものが食べたかったのさ」

「そうか…なら、腕によりをかけてつ…先に戻して貰っていいか?死体の傷が無くなればいいから」

「ふーん、わかった」

 

クランタ移動&運送中

 

「このふたつだ」

『え?綺麗すぎない?』

「それに腐敗も始まっていない?」

「………殺した相手のアーツの応用だ」

「ずっと疑問だったんだけどいい?」

「先に戻して貰っていいか?」

「はいはい、ほら」

 

時が巻きもどる様に遺体が綺麗になる

 

「ほんとに、出来たのか?夢か?………」

「感動してる所悪いんだけどそれで君のアーツについて教えて貰ってもいい?」

「私の?大したものじゃないぞ?魂の操作と言えばいいか?魂の抜き取り、消滅、保管、利用、etc…が出来る」

「つまり?」

「好きに殺して利用出来る」

『うわぁ……エグゥ』

「それよりやってしまうか…」

 

ランタンを取り出し振る、ふたつの飛び出したものがそれぞれの遺体を穿つ

 

「眩しい…」「……えー、まぶしぃ…」

『!?』

「2人とも、おはよう……随分と寝坊したね、6年間寝てたよ」

「「6年?……あれ?私達って…」」

「うん、思い出さなくていいよ……お腹すいてるだろう?料理を作るからその人達と待ってて?」

「「う、うん?……あれ?アンジュ?」」

「え?私?」

「多分違うぞ、アンジェリーナ」

「どうしたの?」

「「なんか成長した?」」

「6年間ふたりとも寝てるんだもん、成長ぐらいするわ!全く」

「「無理、しなくていいから……」」

「はいはい、料理作ってくるよ」

 

そう言いながら厨房に消えていくアルジェント

 

「あの、どちら様ですか?」

「………単刀直入に聞こうか、君達はアンジュのなんだい?」

「盟友、頼んだ!」

「はぁ……私はカランド商会を束ねながらロドスに席を置いているシルバーアッシュだ、雪国であったと記憶しているが…

アルジェントの何か……ふむ、今回の協力者だな、自分に何が起きたか覚えているか?」

「多少」

「まぁ、流石に信じ難いけどね…」

「なら話が早い、言ってしまえば彼は君達の為に殺し、守るようになってしまっていたから依頼を受けた私達が調査、遭遇し戦闘をしたりしながら最終的にはこの状況に至ったのだが」

「「うちのアンジュがすみません」」

「いやー、ドクター殺された時は焦ったなぁ」

「エリジニウム、お前は少し空気を読め」

「え?ひどっ!君には言われたくないよブラザー」

「「え!?アンジュ!?」」

「魂を抜き取ってだけだったみたいだから蘇生して貰えたけどね」

「だけって次元じゃないだろ」

「ほんと、あんたってつくづくイカれてるわよね」

「「すみません、すみません、うちのアンジュがすみません」」

「あ、それで2人の名前は?彼の名前も知らないけど」

「私は……ネラ・オスクリタ」

「私はルーチェ・ブルーノ」

「それであのバカは…」

「アルジェント・サルヴィツィオーネ」

「へぇ、あれがラテラーノの葬儀屋かぁ…」

「「アンダーテイカー?」」

「彼の通り名さ…大きな棺をふたつ背負った姿からそう呼ばれ始めたらしいよ?他には死神とかも聞いた事あるなぁ…」

「「カジミエーシュじゃ、アル坊だったのに…」」

 

そこにアルジェントが戻ってくる

 

「何年前の話してんだよ……とりあえずポトフ作ったんだけど…ルーチェはやっぱり甘くないとダメ?それなら別で作るけど」

「いや、別に大丈夫だとも、確かに紅茶に限界まで砂糖を加える私だが別に料理にまでそんなことはしないとも」

「いや、前科あるからな?覚えてるかんな?」

「肉に砂糖眩し始めた時はそんな食べ方が存在したんだぐらいだったのですが…」

「最終的に砂糖で漬物でも作るのかってぐらい砂糖ぶっ込んだよな!?覚えてんぞ!」

「いや、あれは………そう!手元が狂ったんだよ!」

「「いや、ないないない!」」

「むぅ…」

「あ、すみません皆さん……食べられないものとかあります?」

「私野菜は食べたくないわ」

「W、きちんと食べないと大きくな……てんな」

「ドクター、どこ見て言ったの?誰にも言わないからボクにだけ教えてよっていでででで、冗談!冗談だから!」

「野菜がダメ、ですか……ひとくち食べてもらってそれでダメそうなら…まぁ、ステーキでも焼きますか」

「アンジュのポトフは美味しいからねぇ、その分私が貰っても良いだろう?何故かものすごくお腹がすいているんだ」

「あ、私も…何故か…」

「あぁ、それなら予想通りだ、多めに作ってあるし……ん?…あれ?…気の所為だと思いたいが……あ、いや、きちんとしてるわ」

「どうかしたのかい?」

「火消しをな?火事は笑えん

あとパンを焼いてある、流石にピザは間に合わ……いや、待てよ?…ちょっと作ってくるわ」

『今から!?』

「ネラとルーは着いてきて、配膳よろしくぅー」

「「いつものですか」」

 

少し経つと机に所狭しと取り分けられたポトフとパンが運ばれてくる

 

「私たちだけ先に食べちゃってもいいの?」

「えぇ、と言うか待つだけ非効率的ですよ……あぁなると長いので」

「全く、前は確か……日が暮れるまで待たされた覚えがあるねぇ」

「えぇ…」

「とりあえず頂いちゃって下さい」

「ネラ、私達も食べようか」

「そうしましょうか、ルーチェ」

「「馬鹿に感謝」」

『馬鹿に感謝!?』

「作るのはいつもあの馬鹿だからねぇ……ククク」

「ほんと、もう少し私達を優先して欲しいですよ、はい」

「(これ、言わない方が良いのかな?)」

「(別に彼女達に知らせることで何か変わる訳でもないから無用な行動はしなくていいと思うよ)」

 

食事を始める一行

 

「あれ?腕、あげました?」

「ふぅん……味の主張が調整されたみたいだね…」

「6年って言っていましたよね?」

「あぁ、記憶が確かなら……そういう事だろう」

「…………私達は負担になって居ないでしょうか」

「………なんとも言えないね、こればっかりは」

「あの、少し良いかな?」

「何ですか?」「何かな?」

「おふたりは彼の事好きなんですか?」

 

アンジェリーナの踏み込んだ質問に顔を見合せ固まる2人、そして……

 

「「寿司?」」

 

違う、そうじゃない

とぼけるな!

 

「好き……ですかね?」

「好き……だと思うよ?」

「なんで疑問形!?」

「いや…」

「だって…」

「「四六時中一緒にいたからもう……家族みたいなもんだし…好きだとは思うんだけど…ねぇ?」」

 

頭を抱えるロドスのメンツ、困惑気味なふたり、そこに…

 

「なんちゃってピザ完成!……って何この空気、口に合わなかった?」

 

圧倒的場違い感

お前が(間接的に)原因なんだからどうにかしろよ

 

「………うん、なんか気まずいんだわ!なんがあった!?経緯!」

「「アンジュ」」

「なに?経緯は? 」

「「私達の事好き?」」

「んッ!?藪から棒にどうした!?勿論好きだが?」

「いや、アンジュの事好きかって聞かれて…」

「それでもはや家族みたいなものだから…」

「あー、成程成程………分からん!」

「「………なんか不服」」

『(あー、頑張れふたり)』

「あの、なんだろう……皆さんこちらを半目で見るのやめて貰えます?まるで甲斐性なしって罵られてる気分になるんですけど…」

『甲斐性なし』

「おいコラ!ライン超だぞ!」

「「事実じゃん」」

「おかしい、味方がいない」

「四面楚歌……ですね」

「我は覇王に非ずとか言った方がいい?」

「抜山蓋世かい?虞役はどっちがいい?」

「乗り気だな!?

………お客さんを招いたつもりはないな…掃除してこよう」

『はい?』

「「なにを?」」

「墓荒らし共が懲りずに来たらしい、なに……少しの後悔と永遠の苦痛を与えるだけだ」

 

スっと足音を消し外套を羽織りながら出ていくアルジェント

 

「ねぇ、ドクター、彼の戦闘見てきちゃだめかな?」

「いや、バレるだろうし無理だろ」

「………ルー、私見に行く」

「おいおい冗談だろう!?私も行くに決まってるだろ、はやく帷をかけてくれよ!」

「…………貴方も行くんですか?」

「だって君も見ただろう?あのアンジュが銃を持っているんだよ!?気になるじゃないか!」

「あの、アルジェントさんって…元から銃を使っていたんじゃないんですか?」

「ん?あぁ、アンジュは元々は徒手空拳だよ」

『はい!?』

「私はアーツを」

「私が剣を使っていたんですが…」

「アンジュはね、アーツの特質上触れれば終わりだから武器を使うメリットが無かったんだ」

『成程?』

「でも防御は?」

「なんだい?アンジュの防御を見た事ないのかい?」

「アンジュの防御の大半は魂の牢獄による打ち消しです、詳しくは説明しませんがコストを払って危害を与えるものを消します、厳密には少し違いますが」

「あとは……私達も1回しか見た事がないけどあれだねぇ」

「…………死者の情ですかね?名付けるなら」

「恐らくコスト無しで自在に対象を消せるだろうね、あれは」

『え?』

「まぁ、とにかく行くよネラ!」

「はぁ……帷よ、おちろ、隠せ」

 

スっと消えるふたり、恐らくネラのアーツなのだろう

 

「ドクター見てくるね」

「ちょ、モスティマ!?あぁ!どうなっても知らないからな!」

「私もちょっと気になるから見てこようかしら」

「W、その冗談は笑えないからやめてくれ……とりあえず3人をロドスにスカウトしたいんだがどうしたらいいかで頭痛いのにそこに胃痛まで抱えたくない」

「あらぁ?本心よ?あんたも知りたいんじゃないの?なんの情報もなかった理由が」

「……………たし蟹」

「じゃあ行ってくるわね、安心しなさい、記録は取っておくから」

 

一方その頃、森の木々の上

 

「対象補足、さぁ……無限に続く牢獄へご招待~フロムソウルケージ、からの~ドゥインマイケージ」

 

アーツが発動し銃を媒体に発射され遠隔で魂を問答無用で抜き取り実質的な死を与える

 

「まぁ、こんな物だよ……命は軽すぎる、こんな回る口で囁けばそれで終わる…私は守れるだろうか…

いや、それより早く戻ろう、ご飯冷えたらそれはそれで美味しいけど熱いうちに食べたいs……なんで居るのさ、ルーチェ、ネラ」

「強く、なったものだねぇ…」

「反則、レギュレーション違反」

「はー?レギュレーションってそりゃお前さんのフロムシャドールズよりはマシだろうが!」

「いや、遠隔で即死と無限に襲い続けられるは方向性は違うと思うんだがね?このチート2名!」

「はー???自分の事棚に上げないでもらっていいですか?光の濃縮だとか何とかしてエリア自体を猛毒に染め上げるやつに言われたくない」

「いや、あれは即死じゃないし姿も見えないからセーフ」

「いや、めっちゃもがいて敵死ぬの視たからな」

「藻掻く様が良いんだろ?」

「ダメだ、こいつが1番の狂人なの忘れてた!」

「戦場のバイオハザードなんて呼ばれてましたからね、ルーチェは…」

「いやいや、パンデモニウム殿には負けるよ」

「いや、どっこいどっこいでしょ」

「「お前が言うな、デッドメイカー!」」

「アル坊じゃない!?く、空気を読めるようになったなんて……成長したなぁ、私は嬉しいですよ…ヨヨヨ」

「舐めすぎでは?」

「舐めすぎだねぇ?」

「許して♡」

「………、きっつ」

「………、吐き気が」

『うぉい!?』

「無表情でそんな声出されても……ねぇ?」

「表情と声音の差で風邪引くよ」

「………何も言えない正論やめろ」

「知ってますかアンジュ?」

「はい?」

「正論ってぇ……言われるような事をした人が悪いんですよ?」

「ネラが辛辣ゥ!?お、おかしい…ネラだけは分かってくれると思ってたのに!?私のネラを返せ!優しくて気遣いの出来る可愛いくてかっこいいネラを返せ!」

「……私のネラ…ッ」⸝⸝⸝⸝

「おや?私の評価も気になるな」

「ん?ルーチェ?私のルーチェは研究熱心でより効率的なものを追い求めていてその為に頑張れるし気遣いも出来るし空気をワザと変えたりしてくれるとてもかっこよくて可愛い、そんな感じかな」

「君、今面と向かって相当恥ずかしい事言ってるからね?」

「え?……いや、事実陳列しただけだろ?何も恥ずかしいことなどないが?」

「「そういう所だぞ、おまえ」」

「え?なんて?聞こえん!………降りてからでいい?」

 

木の上から狙撃しているのだから高低差もある、聞こえなくなることぐらい風が吹けばよくある話だろう

そして彼は身を投げ出した、重力に引きずられ地面に引き寄せられる

 

「「アンジュ!?」」

「なに、心配要らないさ」

 

自由落下するアルジェントの体をよく見れば薄い膜のようなものがある、そして…

 

「アイアムマン…」

 

意味不明な事を言いながら拳を大地に打ち付けるように着地した

 

「「後でお話があります」」

 

死刑宣告が飛んでくるのは当然だった

この土地で彼らの明日は何処にあるのか

彼らはこのテラの地でどこに向かうのか…それは神のみぞ知る…いや、神にだって分からないかもしれない

 

「そういえばどうして最初で殲滅しなかったんだい?」

「あー、単純に弾切れ、肉弾戦しても良いけど…銃とかで殴るだろうからアーツが発動しなくなっちゃうのとそもそもいい感じに恐怖植え付けれたから見せしめにもなるかなって」

「弾切れ……予備弾倉は?」

「予備弾倉はある程度はあるよ、だけどアーツを扱う以上特殊な弾だから量産出来ないの、そもそも私以外が作れる訳も無いし」

「なるほどね……と言うかさっきからネラは黙ってるけどどうかしたのかい?」

「いえ……別に…1番歳下だった奴が随分とでかい面下げるようになったなぁ…と」

「「口悪いな!?」」

「元からです」

「「せやった」」

「さて……飯食いに帰ろ帰ろ、なんか見物人多くてかなわんわ」

「意義はないね」

「それでいいです」

 

家へと歩を進める3つの影を複数の影が遠巻きに見ていた...

 

 

次回(ラスト)予告

 

持ち逃げしたバカに粛清をする為に久しぶりにラテラーノに訪れたアルジェント、そこで待っていて出来事とは?次回、アルジェント、銀の救済

月は出ているか?ツキに見放された様だな

 

 

 

アルジェント・サルヴィツォーネ

クランタ族

179.5cm

58.5kg

非感染者

特殊

ブロック数:0

体力:600

攻撃力:4242564

防御力:0

術耐性:5

 

 

特徴

スキル発動時以外攻撃しない

敵が倒れるとSPを獲得できる(自然回復、攻撃回復、被撃回復不可、SP供給(リスカムの素質など)可)

ブロック数が増減しない

 

素質

死神(昇進で強化)

攻撃していない間相手の攻撃力-10%、防御力-10%、術耐性-5、移動速度-5%

攻撃時相手の最大体力の5%の追加確定ダメージ

 

そこにあるもの、同胞への誘い

魂達が守り人を守る

攻撃対象にならずありとあらゆるダメージを無効化する

攻撃範囲に居る相手は常に毎秒最大HPの5%を失い続ける

 

スキル

魂の牢獄、又の名を束縛

攻撃範囲内の外を区切り内部の敵を中心に引っ張る

牢獄を超えた敵に術ダメージを与え行動不能状態(特殊耐性無視スタン)にする

効果終了時内部に居る敵を纏めて中央に引き込み贖罪の使徒状態にする。贖罪の使徒状態の相手は素質の影響を倍受け攻撃範囲外でも通常の倍率の素質が適応される

 

銀の聖域、又の名を墓場

銀の聖域を展開する、攻撃範囲が拡張されアルジェントは6発弾を装填する、攻撃範囲内の敵全ては現状態から最大体力を除く全てのステータスが半分になる

銀の聖域はアルジェントが6発打ち切るまで存在する

 

親愛なる我が友へ、又の名をサルヴィツォーネプーニヨ

アルジェントが銃を捨て拳による超強力な弱体化を行う攻撃を一瞬で叩き込みその後強制撤退し以降その作戦中配置不可となる

強制撤退から5秒後に全ての敵(ボスは弱体しているなら)に最大体力と同じだけの確定ダメージを与える

アルジェントの信頼度が-5される

信頼度が10を下回った状態でこのスキルを発動させると強制撤退のみ発動する

 

 

ネラ・オスクリタ

クランタ族

155.5cm

………死にたいですか?

非感染者

前衛

ブロック数:1

 

特徴

攻撃範囲内の敵全てを攻撃する

攻撃力の15%に相当する確定ダメージを追加で与える

 

素質

漆黒の追跡(昇進で強化)

敵にダメージを与える事に敵の防御力を5%ずつ下げる

 

帷纏

遠距離攻撃されなくなる

ブロック時攻撃力+20%

対象の防御を200無視して攻撃する

 

スキル

闇夜

攻撃が4回攻撃になる、攻撃力は75%(~150%)

 

絶望襲撃

次の一撃が攻撃力の9600~24000%のランダムな火力で攻撃する

 

フロムシャドール

15体のシャドールを召喚する、シャドールはそれぞれネラのステータスの70%(~240%)を持ち確定ダメージを与える

シャドールはネラへの攻撃を庇い、複数攻撃の対象にならない

シャドールは最大の制限はないが75体を超えると余剰分1体につき毎秒3%のダメージをネラは負う

 

ルーチェ・ブルーノ

クランタ族

159.3cm

おや?被検体になりたいのかな?

非感染者

術士

ブロック数:1

 

特徴

範囲を攻撃する

攻撃対象以外に敵がいる場合も同じ敵を優先して攻撃する

 

素質

ウォーゾーンバイオハザード(昇進で強化)

攻撃範囲内の敵の術耐性-20

毎秒最大体力の0.5%の確定ダメージ

 

複合医療

攻撃するたびに近くの味方全員に攻撃力の50%のリジェネ(10秒)

 

スキル

生体Aへの投薬

味方1人に攻撃力の60~120%で攻撃、生き残ったなら攻撃速度とブロック数、防御力を上げブロック中の敵全体を攻撃するようにする

 

お片付け

次の攻撃が確定ダメージになり与えたダメージを更に5秒に渡り同じ量のダメージを与え続ける

 

ルーチェズピット

ルーチェが空間まで支配下に置く、攻撃範囲が拡大し攻撃力、攻撃速度が増加し素質のダメージを10倍にし内部の敵の物理防御を下がっている術耐性%分低下させる

ルーチェは遠距離から攻撃されなくなる




思いつき3秒で描き始めたからもう、ね?何も言うまい


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仮題

月明かりが窓から差し込む薄暗い部屋、皆が寝静まった家で1人円環を描く

 

「示せ、罪を、売人と罪人の在処を」

 

紡がれた声に呼応するように描かれた円環は形を変え水銀画膨張し高低差を、街を作り上げた、そして場所を示す様にとある場所の水銀が形を変えマーカーとなった

 

「場所、変えたのか、無駄なのに…」

 

水銀は写し出す、その地下に隠された秘密通路でさえも…

逃げようとも追ってくる、風のようにいつ傍らに居ても可笑しくは無いのだから

 

装備を確認する、特殊弾倉が5、彫刻済みナイフが3、無彫刻ナイフが3、トリップワイヤーが2、手袋が2、特殊弾頭用加工済みリボルバーが1、発煙筒が2、閃光弾が2、そしてランタン。充分だ

いつもの定位置に装備を格納し手袋の一対を嵌める、壁にかけてあるワイヤー用ガントレットをその上に付け、ワイヤーの確認を済ませガントレットにカスタムパーツを挿入する、準備は整った音もなく開けられた窓から1も2も無く飛び出し夜に溶ける

 

 

 

 

強いノックで目を覚ます

「何事だ!」

「て、敵襲です!」

「敵だと?」

「黒い中折ハットを被っりランタンを吊るした男が1人で…」

「1人だと?数で潰せ」

「そ、それが殆ど何も出来ず崩れ落ちるy…」

 

ドサッと鈍く重い音、そして聞こえてきたのは…

 

「よう、元気みたいだな、売人、粛清の時間が来たぞ」

 

3年ぶりの聞きたくない声だった

 

「な、何故此処が…」

「何故だって?おいおい、寝てんのか?そんな事すら忘れっちまったって訳か…」

 

後ろからヤツの声がする、扉も通らず室内にいる

 

「私が何をしたって言うんだ」

「心あたりが嫌ほどあるんじゃないか?」

 

嫌な汗が出るのを自覚する、葬儀屋なんて呼ばれてたがこいつは死神だ

 

「そんな悪夢を見ているような顔をするんじゃないよ、旧友との再開だろ?まぁ、もっとも己が愚行により摘み取られる側になった訳だが…

私はこれでも高く評価していたんだよ、それこそ信頼を置けるぐらいには」

「葬儀屋、久しぶりだな」

 

少しずつ移動する、あそのにいけばあれがある、あれならやつを…

 

「あぁ、久しぶりだとも3年と6日と12時間ちょっとぶりじゃあ、ないか…

私は悲しいよ、信じていたのに…あー、悲しい悲しい…で、なんでそんな事した?お前だって馬鹿じゃない、金欲しさだったらそんな事する必要も無いだろう?まさかあの額で足りない訳ないだろうに…理由は?」

 

着いた、あとは取り出すだけ

 

「理由?……こっちにも都合があったんだよ!それをおいそれと話せるか!お前がぬけぬけと回る口を回してる間に俺をはこれを確保したぜ、これで形勢逆転だ」

「え?なに?それで形勢逆転したと本気で思ってんの?いや、まさかぁ………えー?ないないない、その程度で形勢逆転は赤子が逆立ちしてもない、なに、ジョーク?ラテラーノジョークはやっぱり分かんないや」

「巫山戯るな!これは60口径の重機関銃だぞ!?アーツで体を強化できないやつが使えば反動だけでミンチになるような代物だぞ!?」

「いや、だって……当たらない弾いくら撒いても意味無いんだよ?」

「貴様のアーツで逸らされてもアーツには許容限界があるはずだ、どれだけ強力だろうと数には勝てねぇんだよ!」

「いや、無いけど?」

「は?」

「ないよ、限界」

「??????」

「えっと、その……なんかごめんね、頑張ってたみたいだけどさ、これ、自動的にやってくれてるからそこのリソース使ってないんだよね、そもこれ……単純だから消耗しないし…なんて言えばいいんだろ…アーツは全力ダッシュ、に対してこれは呼吸、呼吸使えれてできないとか……ほぼ無いでしょ?」

「く、クソ野郎がぁ!」

「だから無駄なんだって、やめときぃ?強化してようと痛いやろ?」

「この、当たれ!当たれぇ!」

「…………ダメだこりゃ」

 

錯乱し60口径とかイカれた重機関銃をぶっぱなす嘗ての知人にただ肩をすくめるアルジェント、仕舞いには『がんばえー』って気の抜けた声援を送っていた

 

「どう、なってやがる…」

「無駄なんだよ、分かったでしょ?」

 

いつも通りの無表情から諭すような声音で語り掛ける

いや、少しは笑えよ

 

「この化け物め…」

「おいおいおいおいおいおいおいおい、それを言うのはちったぁ……遅すぎやしねぇか?4、5年程」

「この狂人が……教皇の手によって裁かれろ、直ぐに後悔する事になるぞ」

「へぇ、敵は教会にあり、か……うーん、まぁ、旧友のよしみだ、せめて楽に、ね?」

 

ランタンを取り出し左右に少し振る。青白い軌跡が貫く

 

「うん、確かに貰い受けたよ、じゃあね…」

 

倒れた抜け殻をそのままに窓からダイナミックエントリーをかけ夜に溶ける、夜明けは近い、2人の元へ戻らなければならない

 

───

 

「………なんで?」

 

戻ってみれば玄関先で2人が、まるでゴミを見るような冷めた目で帰りを待っていた

 

「おやおやおやおやおやおやおやおやおやおやおやおやおやおやおや、朝帰りとは感心しませんね」

「……問答、無用」

「え?ちょっ!?なんか勘違いされておりm…」

 

鯖折りにされ意識を刈り取られ運ばれていく、哀れ哀れ

ふふふっうまぴょい!

やめないか!(殴)

 

「誤解なんだって!?シャドールと薬物をしまってくれぇ!」

 

( ˇ人ˇ)Amen!

 

「勝手に殺すな!」

「「死ぬまで絞りましょうか?」」

「結構です!」

「「え?結婚です?」」

「言ってねぇ!?」

 

尚無表情、声だけ迫真とか冗談は顔だけにしてくれよ……動いてないの顔だけだから顔だけなのか?…ん?何言ってんだろ?哲学か?

 

墓守の戦いはこれからだ!(打ち切り)




あげ忘れてた打ちきりエンドです(は?)
その後とかはたぶんドクターが何とかしました


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