蜘蛛食べますが、なにか? (ちゃばあああん)
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転生したら転生

どうも茶番です。蜘蛛ですが、なにか?アニメ様もひと段落つきそうというところで、書きたくなってしまいました。独自設定や原作との相違など恐らくバンバン出てきますが、どうか温かい目でお願いします。

主人公は蜘蛛子を変な方向に退化させて、異物混ぜたみたいな性格してます。オリ主を書くのは初めてなの
で、もどかしい所等もあるとは思いますが、これから学んでいこうと思っているので、よろしくお願いします。


その女の子はいつも明るく、誰にでも優しかった。運動もできて、勉強もそれなりに出来る。

見た目は小柄で、小鳥のようなぴょんぴょんした女子高生。クラスのマスコット的存在。

その名を、篶群 羽暖《すずむれ はのん》。略してのんちゃんである。

 

そんな彼女には一つだけ秘密があった。

それは、彼女が転生者であるという事である。

 

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あ、どうも初めまして。のんちゃんこと羽暖です。唐突ですが、実は私、転生者なんです。

いやいやいやいや、なんだこの餓鬼って顔しないで下さいよそこのお兄さん。

本当に転生なんてものがこの世にあったんです。あ、この世ではないか。前回の世ですね(?)

 

まあ、とにかく、今は私の転生経緯を話しましょう。

 

はい!!皆さん聞いてください!!!私はもともとゲームアニメ大好き男子高校生!!!

いつものように学校に行った帰り道、一匹の小鳥を見つけました。

そこで私は謎の衝動に駆られます。あの小鳥、ゆっくり近づいってって捕まえてぇ〜。

皆さんもチャレンジしたくなることありますよね?え、ある、よね?

 

そろそろ近づいていったところ、意識外から車バーン!

知らない天井、目の前に老人。あ、これきたわ。

 

「儂が、この世の神じ」

 

「来世は女子高生になって美少女ムーブしたいです!!」

 

「わか」

 

「やったああああああああああああああああああ!!!!!!」

 

その後なんやかんやあって無事TS!私爆誕!!

 

 

 

はい。

 

私、何やってんだろ。

 

まあ、この話は置いといて、今の私の現状についてなんです。そこなんです。

 

転生の手続きを終えた後、私は直ぐに転生。元気な赤ん坊3000gちょいの私が生まれます。

両親はすごい良い人。家もそこそこ裕福で全然困らない。

 

私の勝ち組第二の人生、キターーーー!

 

話は飛んで、高校生。

 

今まで通り、しっかりクラスのマスコット的美少女の席に座れました。

 

ガキ大将的な子とか、吸血鬼って言われてる子とか、です〜とか言ってる先生いるけど

大丈夫っしょ。私の夢の高校生活が幕を開けるっ!

 

ですがある日、気づいてしまったんです。ある少女の存在に。

 

 

私の平穏がぶち壊されました。

 

 

私は脳内で思考を続けながらも、今いる教室の隅の方をチラッと見る。

 

 

 

うん。邪神☆

 

 

いや、こっわ。割とマジでこっわ。

 

彼女は若葉姫色。無口で人を寄せ付けない系美少女。

私とは真反対の存在と言える少女でもある。しかしその正体はただの女子高生にあらず。

 

 

なんと彼女、仕事おさぼり中の邪神、Dさんなのだ。

 

簡単に説明すると、この世界の神というのは、無数に存在するもので、いろーんな派閥の

神さまがいたりする。

 

その中でもDさんは派閥無所属の神であり、地球を管理してくれてる自称邪神なのだ。

 

 

神というのは、当然の如く人間では及ばない強大な力を持っており、Dさんの気分次第では

私たちもぷちっ、と潰されるだろう。

 

もちろんそんな事をDさんはしないと分かっているけれど、怖いものは怖いのだ。

 

 

一般人には絶対ただの美少女にしか見え無いだろうけど、別世界とは言え一回神に会っている

私には分かる。

 

あの人、いや、あの神オーラが違う。正直よく耐えてると思うレベルには怖い。

 

私っていう異物が混入してるせいで何起こるかわかんないし。

 

 

ただ、その恐怖が、私に現実を見せてくれた。いい加減受け止めないと。

 

 

 

この世界、「蜘蛛ですが、なにか?」の世界なんですううううう!!!!

 

薄々分かってた。ていうか一瞬でわかった。だってクラスメイトの顔殆ど見た事あるんだもん。

 

今まではさ、ほら。顔似てるだけでとか思ってたよ?でもさ、あのオーラ見たら信じざる

を得ないわけ。

 

 

つまり、言いたいことが皆さんにも伝わりましたでしょうか。

 

 

 

 

私こと篶群羽暖、今から三度目の転生するみたいです。

 

 

 

 

 

 




ちなみに、主人公が前世男子高校生なのに、私という一人称を何故心の中でも使っているか聞いた所、

「17年も女の子やってたらこうなりますわ!!!」って言ってた。



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私vsただの蜘蛛

※今回前書きが長いので読み飛ばして貰っても構いません。

いやー遅くなってすみません。いろいろありました(適当)。
一話目を読んで下さった方々本当にありがとうございます。また、感想を下さった方々も本当にありがとうございました。大変嬉しかったです。

そして、主人公、爆発の前に逃げられんじゃね?というご指摘も頂いたのですが…………

それに対して自分が思った事→うん、確かに。

ご指摘頂いた通りです。
殴り書きだったのでぜーんぜん考えてませんでした。まあ、主人公あたおかって事で許してくれませんかね?ね?

いや、まあ何らかの理由後で付けときますよ、うん。とにかく、未来の自分に任せましょう!(丸投げ)
なので申し訳ありませんが今は取り敢えず保留で。気にしないで見て頂けると助かります。
後々伏線として回収するかもしれません。

また、今後もこのようなガバが見つかるかも知れませんが、見つかり次第対応していきたいと思いますのでお願いします。

長くなりましたが、本編を是非お楽しみください。




のんちゃんと一緒に振り返る、前回までのお話!

 

さあ、突然始まりました。私の脳内で語られる、篶群羽暖こと私としてのこれまでを紹介するこの

コーナー!

 

今回は大まかな流れをまず見ていただこうと思います。

 

・私誕生

 

・恵まれた家庭で生まれ育つ

 

・高校生になる

 

・順風満帆な高校生活!

 

・爆発して死ぬ間際←イマココ

 

 

あああああああああああ(発狂)私、また死ぬんだぁ。

 

一回転生してんじゃん、とか思ってるでしょ!死ぬのはやっぱ怖いんだよ!

あー、そう思うとぶるぶるしてきた。寒気やばいやばい。

 

いや待て。一旦落ち着こう。深呼吸すーーーーーーーーーはっ。

 

この後迫ってくる死を知っているのはとても怖い。だけど知っているからこそ今出来ることも

あるはず。そう考えを切り替えていかなきゃいけないよね。

 

これまでだって、人並みの人生歩んで、困難にぶつかって、成長して乗り越えてきた。

たとえ絶望的状況でも、すんなり諦めるような性格してないんだよね私。

 

 

 

 

 

ってことで今から教室の隅にいるあの蜘蛛捕獲したいと思います。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

私って前世の時からなんだけど、あんま運動神経良くないんだよね。

しかも、この体は小柄なわけよ。全然走れん。

 

体育の授業とかも結構頑張ってるんだけども。

前にクラスの女の子に聞いてみた時は、うん、頑張ってるよねと笑いながら言われました。

 

「篶群さん、廊下は走らないで下さーい!」

 

「はーい、すみませーん!」

 

先生の注意を受けながらも、私は足を止めることなく、むしろ加速していく。

よし、奴を捉えた!ふっふっふ、貴様もここまでだな。

 

あっ、男子トイレに入られた!しまった、それは盲点だった。

仕方ない、一旦休憩がてら張り込むか。昼休みで廊下に人も多くて走りづらいし。

 

あ、皆さん、ここまで来れば分かりますよね?私、鬼ごっこなう。

 

 

なんでこんなことになったかと言いますと言いますと。

 

三度目の転生に対し、前向きになった私なりに今できることを考えてみた結果。

 

 

やっぱ転生前のこの世界で出来ること、それは好感度稼ぎでしょ!!(強調)

いやいや、別に「蜘蛛ですが、なにか?」の世界って乙女ゲーじゃないよねってゆーあなた!

 

まじあの世界味方大事。超弱肉強食だもん。

 

加えてここから転生する人達はあっちでは結構強いし頼もしい。

まあ、個人によって頼りになるかはまあまあ違うけど、仲良くなっといて損ないのです。

 

もう既に美少女ムーブの甲斐あって、殆どのクラスメイトとは良好関係を築けてる。

あとは根岸ちゃんとか、篠原さんとかそこら辺。

 

そしてこの好感度稼いで来世安泰作戦(今適当につけた)においての一番のメリット、

それが今鬼ごっこの対戦相手である蜘蛛子ちゃんの好感度稼ぎなのだっ!!!

 

 

そんなことを考えつつ、男子トイレに張り込み中の私。

これ傍から見たら完全なる変態、パーフェクト不審者じゃんか。

 

ってあああっ!!この間に蜘蛛子ちゃん出て来てるし!

やっべ、また追いかけないと今度はまじで見失う!

 

 

でそうそう、さっきの話に一旦戻ると、蜘蛛子ちゃんの好感度はめっちゃ重要でして。

まあ蜘蛛子蜘蛛子言ってるから分かると思いますけど、「蜘蛛ですが、なにか?」の主人公

が蜘蛛子ちゃん。

 

主人公だけあって、転生するやガンガン成長してバンバン強くなるわ、挙げ句の果てにDさん

と立場上同じ神になっちゃったりするわ、もうすんごいの、彼女。

 

だからそんな蜘蛛子ちゃんの好感度が私の生死を分けると言っても過言じゃないわけよ。

そこで私が思い出したのが、蜘蛛子ちゃんとクラスメイトの関係。

 

蜘蛛子ちゃんは殆どのクラスメイトには平等に、クラスメイトとして考えてるって感じなんだ

けど、例外もいる。

 

その例外が前世での蜘蛛子ちゃんへの対応によるものだ。

 

原作では教室に巣を張った蜘蛛子ちゃんへの一幕で、蜘蛛子ちゃんを叩き潰そうとする夏目くん

と、それを止める先生のシーンが回想として語られる。

 

蜘蛛子ちゃん的には未遂とはいえ殺されかけた夏目くんには悪い印象を、それを止めた先生には

良い印象を抱いており、転生後の蜘蛛子ちゃんの行動に大きく影響しているのだ。

 

そこでピコーんと思いついちゃった私。前世の蜘蛛子と仲良くすればメリットしかないやん!

 

ピコった(?)私はすぐに蜘蛛子捕縛作戦を実行!

 

 

 

したのは良いんだけどうまーく逃げられちゃいまして。

 

転生前から速度高いのか、ただの蜘蛛なのになんか速くて。

 

何故かただの蜘蛛と鬼ごっこになっちゃいました☆

 

 

そんな鬼ごっこももうラストスパートだっ、この角まで追い込んだからね(自慢げ)

こう見えて頭も使っているのだよ、蜘蛛子くん。さあ観念しろ!!!

 

あれ、なんか仲良くなるはずだったのに目的と矛盾したことしてないか、私。

それもなんか追い詰めてない?

 

まあいっか、ってああっ!また抜けられた!やばい、逃げられるといろいろまずい!

 

このっ、待てええええってわっ!!!??

 

「いたっっっ!!」

 

 

やっべ、盛大にこけた。誰も見てないよね??(左右確認)

まあまあ痛かったけど、擦りむいたぐらいか。

 

ふう、危なかった危なかったあ、じゃなくて蜘蛛子は!?

ここまで来て見失うのもまずい。急がないと昼休みが終わっちゃう!

 

まずは立ち上がらないと、って、手???

 

 

「大丈夫、篶群さん?」

 

 

 

わぁ、手、だしてる山田おった。

 

 

 

「う、うん、大丈夫。ありがとう、山田くん」

 

やばいやばい、唐突すぎてボロが出そうになった。さすがに怖かったわ、

振り向いたらそこにいたし。

 

「怪我してない?もし怪我したなら保健室に連れてこうか?」

 

「いや、大丈夫だよ!ちょっとはしゃいじゃっただけだから!」

 

「それなら良かった、気をつけてね」

 

 

 

ふぁぁぁ、いやー危なかった。このイベントみじかいのに鬼ごっこより疲れたわ。

不意を突かれると人間こうも焦るんですね。べんきょうになりますた。

 

あっ、そうだ蜘蛛子はどこ行ったんだろう。なんかでも追いかける気失せて来たな。

いや、でも追いかけないと好感度が、、、

 

ああああああどうしよおおおおおおお(本日二度目の発狂)

 

 

駄目だ深呼吸深呼吸。すーーーーーーーーーーーーはっ。

って二回目だけどなんだこの深呼吸。いくらなんでも吸と呼のバランスおかしいやろ。

 

まあ過ぎたことはしょうがないよね。人生こんな事もあるある。

蜘蛛子ちゃん仲良し作戦はまた今度でいいか。

 

本来の目的である好感度稼ぎとも最後の方矛盾しかけてたしな。

いや負け惜しみじゃないよ?いや本当に。

 

 

帰るか、教室。

 

 

 

 

 

 

ん?いまカサカサって音が!?

 

「あっ!!」

 

蜘蛛子、お前、、、、、、、

 

来てくれたのかあああああああああああああああああああ(歓喜)

 

私は蜘蛛子に駆け寄り、熱い抱擁(一方的)を交わす。

 

やっぱ私の思いが届いたんだよね、そうだよね。うんうん。

昼休み潰して格闘した甲斐がありました。

 

なんか想定してた仲良し作戦とは違うけど、仲良くなれた気がする。

鬼ごっこで遊んだ人ってイメージがついたはずだし。

 

それがどういう影響を及ぼすかはわからないけどね。

元々私がいる時点で既に原作ブレイキングしてるから問題なし!

 

 

さて、いろいろあったけど、蜘蛛子ちゃんと教室に帰るかな、ってあれ!?

 

 

「もういないし!?」

 

 

 

私と蜘蛛子ちゃんの戦い(?)はまだまだ続きそうです。

 

 

 




篠原さん呼びと根岸ちゃん呼びの違いは、原作知識によるものが大きいと思います。
ソフィアさん、主人公が加わっても気苦労が減らないどころか増えそうですね(他人事)

主人公のあたおか度は絶えず強化されていくので。





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