ヒーローズクロニクル~Forever Love~ (孤独のWolf)
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Episode1 「Start ー始まりー」

お初にお目にかかります

この物語は、拙者の記念すべき初投稿作品です。

キャラクター要素は「特撮ヒーロー」・「ラブライブ!」・「オリジナル」

ストーリー要素は「日常系アニメ」・「バトル系アニメ」「恋愛系アニメ」

…を意識させた作品になっております

拙者の「大好き」と「妄想」の全てをこの作品に落とし込んでいるので、どうぞ最後まで読んで欲しいです!


虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会。

 

東京・お台場にある女子校、虹ヶ咲学園内でスクールアイドル活動している同好会である。

学園の生徒の1人、高咲侑が、μ'sとAqoursの合同ライブで「トキメキ」を感じた事をきっかけに設立されたと言う。

 

部員構成はと言うと…。

 

高咲が部長を務め、そして各学年毎にアイドルが4人ずつ。

つまり、「アイドル12人+部長1人」という構成だな。

 

ん?俺か?

あぁ…名乗りもせずに悪かったな。

 

俺の名は、須賀三吉(すが さぶよし)。

 

まぁ…「ソルジャースペース」と呼ばれる、一つの宇宙の地球出身で、常に「満たすもの」を探す旅を続ける「銀河の放浪者」ってヤツだ。因みに年齢は19歳。

 

俺は、M78星雲・光の国のウルトラ戦士、ウルトラマンゼットと一体化を果たし、共にあらゆる宇宙を並行して、コイツが前に一体化していた相棒を探しながら怪獣達と戦い続けている。

 

だが、俺に備わっている力はゼットだけではない。

 

様々な宇宙を旅していく内に、仮面ライダーゼロワンへと変身できる力「飛電ゼロワンドライバー」及び「プログライズキー」を、そしてゼンカイザーへと変身できる力「ギアトリンガー」及び「センタイギア」を手にしている。

 

つまり俺は、その時の相手に応じて、どの戦士に変身するかを選択して戦うのだ。

 

自分で言うのもアレだが、俺たちに勝てる敵は存在しないだろう…。

 

そんな「力を求め続ける事」と「敵と戦い続ける事」だけしか自分を満たせない旅の中、俺とゼットは、フューチャーアースとは異なる地球を発見した。そして、異変が無いかの調査も兼ねて、俺たちはこの地球に降り立った。

 

…まぁ、そんな訳で君らには長々と俺の自己紹介に付き合わせて貰った訳だが…。

 

ゼット「なぁ三吉。本当に、この地球はお前が生まれた地球とは違うので御座いますか?」

 

三吉「あぁ、そうだ。ゼット、お前も知っての通り、俺が生まれた地球はどいつもこいつも「戦い」を楽しむ奴らが多かったからな。」

 

ゼット「人と人が争い合う世界なんて、いつ聞いてもウルトラやばいよなぁ…。」

 

三吉「全くだ…。命を奪い合う事のどこが楽しいんだか…。さて、そろそろアイツらの元に戻るとするか。ゼット、また後でな。」

 

ゼット「あぁ!教師としての務めを果たしちゃいなさい。三吉!」

 

そう。この地球を調査してから数ヶ月、突然俺は、虹ヶ咲学園において、ジジィのコネで「副校長」というそれなりに立場の高い役職を任された上、スクールアイドル同好会の顧問として、部員13人の面倒を見なくちゃならねぇ。

 

その頃、スクールアイドル同好会の部室では、1年生達が元気に過ごしていたが…。

 

かすみ「だぁーかぁーらぁー!やっぱりしず子が食べたんでしょ!?かすみんが大事に大事に取っておいた限定コッペパンを!」

 

しずく「そ、そんな!?かすみさん、私じゃないよ!璃奈さんや栞子さんも知ってるでしょ!?」

 

璃奈「うん、しずくちゃんは食べてない。璃奈ちゃんボード「うーん」」

 

栞子「えぇ。私も、しずくさんが食べてしまったとは思えません。」

 

かすみ「えぇ〜?じゃあ誰が食べちゃったのぉ〜?」

 

するとそこへ、俺が部室に到着した。

 

三吉「おぃ〜っす。ったくよぉー…。おめぇら一体なぁ〜にワチャワチャ喧嘩しやがってんだぁ?」

 

璃奈「あっ、三吉先生。かすみちゃんが買った限定コッペパン知らない?」

 

三吉「はっ?こ、コッペパン?し、知らねぇよ…?」

 

しずく「ん?先生、どうしたんですか?」

 

三吉「あっ…い、いや…別に…?何でもないッ!!(まさか、さっき食ったのってぇ…まさか…!?)」

 

栞子「失礼しますが副校長先生…。口の周りにクリームらしき物がついてますよ?」

 

三吉「く、クリーム!?どどどどど、どぉ〜こについてんだよぉ〜!三船ってば疑い深いぜェ…。」

 

かすみ「くんくん…って、この匂い!三吉先生!かすみんのコッペパンを食べちゃいましたねぇーーッ!?」

 

三吉「えぇ…?中須、アレ…おめぇのだったの…?名前か書いてなかったからさ、「俺の昼飯か?」と思って食っちまった…。」

 

かすみ「「食っちまった…。」じゃないですよッ!!なんっっっっって事してくれるんですかァァァッ!!」

 

三吉「おいおい…。たかがパン一個でそんなに怒らなくて良いじゃねえかよぉ…。えっとぉ…わぁーったわぁーった!今から俺が責任を持って買ってくるから、それで許してくれよな?なっ?」

 

かすみ「いいえ!もう手遅れですッ!!あの限定コッペパンは素早く並ばないと買えないんですッ!!かすみんなんか、授業が終わった後すぐに購買部に向かったんですからねッ!?三吉先生は、いつも昼食をカップ焼きそばと野菜ジュースなんかで済ませちゃうからそんな考えしか出来ないんですッ!!」

 

中須は、副校長である俺に対してすげぇ言葉をかましやがった。好きな物の為にとは言え、良くまぁ勇敢に言えるもんだなぁ…。

 

しずく「か、かすみさん、それは流石に言い過ぎな気がするよ…?三吉先生は私たちと歳は近いけど副校長だし…。」

 

璃奈「つまり、先生の中でもけっこう偉い。璃奈ちゃんボード「ひやひや」」

 

栞子「副校長先生のとった行動は確かに正しくはありませんが…。かすみさん、「立場」というものを考えた方が宜しいですよ?」

 

桜坂達が中須を注意すると…。

 

かすみ「いいえ!!これくらい言わなきゃいけないのッ!!かすみんにとっては、それだけ大事にとっておいたんですからァ!!こうなったら、かすみんは言わせて貰いますよ!!三吉先生の…さ、三吉先生のぉ…く、食いしん坊!!」

 

…と中須が語彙力低めの言葉を言い放つ。

そして遂に、俺の堪忍袋の緒が切れる。

 

三吉「なんだとぉ…?このちんちくりんがよぉッ!!!てめぇがよぉ、その限定コッペパンとやらに名前書いときゃあこんな事にはならなかったんだろうがよぉッ!!!それにぃ、副校長である俺様に向かってその口はなんだその口はぁッ!!!」

 

かすみ「確かにかすみん達より凄く偉いかも知れないですけど、それでも理事長どころか校長でも無い、そんな中途半端な立場を主張して恥ずかしくないんですかぁ!?それに、その「副校長」という立場も、校長先生が三吉先生のおじいちゃんだから、どうせコネで出世したくせにィッ!!!」

 

三吉「それでも結構偉いんですぅー!悪いのはおめぇの方なんですぅー!あーあー俺様はジジィに感謝しなくちゃならねえなぁー!あーっはっはっはっはっ!!」

 

かすみ「ぐぬぬぬぬぬぬぬ…!何でこんなクズが同好会の顧問なのォォォ…ッ!!こうなったら、歩夢先輩に言いつけてやるんですからねッ!?」

 

三吉「ななななな、ぬぁーんで上原が出てきやがんだよぉ!?あと俺、クズじゃねえし!?誰のおかげでおめぇら同好会が、μ'sやAqoursより注目を浴びれるようになったと思ってんだぁッ!!」

 

俺と中須が暫く激しい喧嘩をし続ける。

そして桜坂達は…。

 

しずく「と、取り敢えず2人とも落ち着こう!?喧嘩しないで!!」

 

璃奈「どうしよう…。私、怖い…。璃奈ちゃんボード「ぶるぶる」」

 

栞子「これはもはや私達の手には負えません…。一度皆さんに集まって貰いましょう。」

 

しずく「遂に栞子さんまで諦めちゃったよ…。」

 

そして部室に全員が集まり…。

 

彼方「それでぇ〜?三吉先生は、かすみちゃんが大事に取っておいたコッペパンを食べちゃったのに、名前を書かなかったかすみちゃんが悪いと言い張ってるのぉ〜?」

 

三吉「あぁ。いやいやだってさ、大事に取っておきてぇなら名前とか書くもんだろぉ!?まぁ…食っちまった俺にも問題はあったんだろうけどさぁ…?」

 

侑「あちゃー。ま、まぁ…かすみちゃんも先生もドンマイ!過ぎた事をいつまでも引っ張っちゃダメだと思うなぁ。」

 

璃奈「そうそう。引っ張ったらダメダメ。」

 

エマ「三吉先生、かすみちゃん。お互いにちゃんと謝ろう?それで解決できるよ!」

 

果林「そうね。これに関しては二人とも悪いと思うわ。だから、お互いに謝ってそれでおしまいにしたら?」

 

ランジュ「それにコッペパンくらい、このランジュが限定のよりもっと美味しいコッペパンを用意してあげるわ!無問題ラ!」

 

ミア「ランジュ、話聞いてた?これはそういう事で解決するような話じゃないよ。」

 

せつ菜「と、取り敢えず、今は謝ることが出来なくても、一旦気を取り直しましょう。お二人がいつまでも落ち込んでたら活動に支障が出てしまいます。」

 

しずく「せつ菜さんの言う通りです。本来こんな事は時間の無駄ですし…。」

 

愛「よぉーし!こうなったら愛さんが、得意の駄洒落で二人を笑わせちゃうぞぉー!」

 

三吉「いや、もう大丈夫だ。…良しッ!おめぇら!気を取り直して、早速活動開始するぜ。俺と高咲が組んだ新たなトレーニング法を試そうと思う。」

 

侑「う、うん!皆も、このトレーニング法ならやり甲斐があると思うよ!」

 

かすみ「そ、そうですね!かすみん、いつまでも落ち込んでちゃいられません!」

 

歩夢「…。」

 

侑「歩夢、どうしたの?」

 

歩夢「…えっ?う、ううん!何でもない!皆、頑張ろう!」

 

全員「おー!!」

 

三吉「随分と元気いいなぁおめぇら!その意気その意気ッ!!あはっ…あっはははは…。」

 

歩夢「…。」

 

 

その夜、俺とゼットは宇宙で怪獣達と戦っていた。

 

相手はエレキングとレイキュバス。

へっ…準備運動にもなりゃあしねぇぜ。

 

エレキングが電撃を、レイキュバスが火炎を繰り出してきた。

ゼットは尽かさず光線で対処した。

 

ゼット「ゼスティウムメーザー!」ビィィィ!!!

 

ゼット「三吉ィ!ウルトラ気合い入れていくぞォッ!!」

 

三吉「やれやれ…。相変わらず、俺以上の熱苦しい相棒だ。おめぇと前に一体化していた地球人も、きっと苦労してたんだろうなぁ…。」

 

ゼット「ゼットツインセイバーッ!!」

 

「ゼットツインセイバー」とは、俺たちが惑星O-50で調査した時に入手した双剣である。名前はゼットが命名した。

 

簡単に説明するとだな、オーブカリバーを半分ずつにさせたかのような感じの武器であり、アルファエッジと相性が抜群だぜ。

 

因みに、ゼットにとっては軽くて使いやすいそうだ。

 

ゼット「喰らえ怪獣共ォ!ゼットファイアセイバー!ゼットトルネードセイバー!」

 

ゼットツインセイバーから放たれる火と風による攻撃が合わさり、巨大な竜巻状の火炎が繰り出され、二体の怪獣を焼き尽くした。

 

三吉「まぁ、こんなもんかぁ…。ゼット、帰るぞ。」

 

ゼット「あぁ!俺たち、また地球をお守りしちゃったで御座いますなぁ!」

 

 

ー三吉の家ー

 

怪獣を倒した後、三吉とゼットは家のベランダに立って夜風に当っていた。

 

ゼット「それにしても三吉、本当にさっきの喧嘩はアレで解決したので御座いますか?」

 

三吉「知るか…。ああなった以上、俺も中須も簡単に割り切れるもんじゃねえ。」

 

ゼット「それにしても、まだまだ地球人には色んな方がいらっしゃるもんだなぁ〜。俺もまだまだ勉強しないといけませんなぁ!」

 

三吉「お前はは良いよなぁ…。お気楽で。俺なんか未だに理解出来ねぇんだ…。いつになったら俺の心は満たされるのか…ってな。」

 

ゼット「そう難しく考える必要はないと思うぜ?お前もいつかその答えに辿り着くはずだ!俺も協力するよ。二人一緒ならきっと見つけられます!」

 

俺たちがそんな会話をしていると…。

 

ゼット「…おや?誰が近づいて来ますぞ?」

 

三吉「そうか。なら、また後でな。」

 

ゼット「あぁ。それじゃあまた。」

 

三吉「…誰だ?」

 

俺がドアを開けると…。

 

歩夢「こんばんは。先生。」

 

三吉「う、上原!?え、えっとぉ…こ、こんばんは…。よ、良かったら上がりな?」

 

歩夢「ありがとうございます。では、お邪魔します。」

 

 

そして俺と上原は、リビングで2人きりになる。

 

 

三吉「そ、それで?こんな時間に一体どうした?トレーニングについて何か思いついたか?」

 

歩夢「三吉くん、まだ落ち込んでる?」

 

三吉「お、落ち込んでる…??俺が?」

 

ってかまた上原の奴、俺を「くん付け」で呼びやがってぇ…。

けど、この娘に「くん付け」で呼ばれるのは、不思議と嬉しく感じる。

 

歩夢「うん。だって、三吉くんの表情を見れば分かるもん。かすみちゃんに怒鳴っちゃった事、本当は反省してるんだもんね。」ナデナデ

 

上原はそう言うと、俺の頭を優しく撫でてくる。

 

三吉「えっ…?ふぇっ…?あ、歩夢…ちゃん…??///」ドキドキ…ドキドキ…

 

俺は自然と、彼女の事を「上原」ではなく「歩夢ちゃん」と呼んだ。久しぶりに、女性を下の名前で呼んだ気がする。しかも、「ちゃん付け」で…。

 

歩夢「私、三吉くんが本当は素直でとっても優しい人だって信じてるんだよ。あなた自身がどんなにそれを否定しても、私が証明してあげるんだから。」ナデナデ

 

暫く歩夢ちゃんは、俺の頭を撫で続ける。

何か、恥ずかしくなってきやがった…。

 

三吉「もう…ッ!!///い、いつまで撫でてんだよォッ!!///」ドキドキ…ドキドキ…

 

歩夢「ふふふっ。喜んでくれるまで、ずっとだよ!」ナデナデ

 

おいおいマジかよぉ…。

マジかよマジかよマジかよぉ…。

 

三吉「あ、歩夢ちゃん…!///そ、そのぉ…ウルトラありがとう…。///」ドキドキ…ドキドキ…

 

歩夢「うん!どういたしまして。でも、「ウルトラ」って何?」

 

三吉「あっ…!(いっけねぇ…。つい、ゼットみてぇな言葉遣いに…。)」

 

三吉「な、何でもねぇ…。さっきのは忘れな。ま、まぁとにかく、おめぇのおかげで元気が出たぜェ!歩夢ちゃん、ありがとなァ!」

 

歩夢「良かったぁ!私、三吉くんの可愛い笑顔が見たかったの。元気になってくれて、ありがとう!」ギュッ

 

歩夢ちゃんは、俺の頬に優しいハグをしてくれた。

 

三吉「なッ…!?///なァァァァァ…ッ!!?///(歩夢ちゃんには…やっぱ勝てねェェェ!!///)」

 

歩夢「皆には…内緒だよ?三吉くん、また明日会おうね。」

 

そして歩夢ちゃんは、俺の家を後にした。

 

おかしい…。

さっきの事は、本来なら失礼に値するはずなのに、何故だかそう思わずにすげぇ嬉しい…。

 

歳が近いからだろうか?

そこまでは…分からねぇや。

 

 

そして翌日。虹ヶ咲学園にて…。

 

三吉「いたいた。な、中須!おはようさん。」

 

かすみ「あっ、さ、三吉先生…。お、おはようございます…!」

 

三吉「あ、あのさ、昨日はおめぇの物とも確認もせずに黙ってパン食っちまって、ごめんなぁ…。コネとは言え、副校長としたことが情けねぇ…。」

 

かすみ「そそそ、それを言うなら!かすみんだって、昨日は注意が足りませんでしたぁ…。それに三吉先生は凄く偉いのに…あんな無礼な事まで言っちゃっいましてぇ…。すいません。」

 

俺と中須は、互いに罪を認め、そして謝った。

二度とあんな事が無いように、互いに気をつける事を誓った。

 

彼方「あぁ〜!二人ともぉ、朝からごめんなさい合戦やってるねぇ〜。」

 

三吉「お、おめぇら!?お揃いかよぉ…。」

 

かすみ「み、皆さん!?い、いつからそこにぃッ!?」

 

しずく「ちょっと前からだよ。かすみさん、ちゃんと先生に謝れて偉いね。」

 

璃奈「私も感心するよ。璃奈ちゃんボード「うんうん」」

 

ランジュ「これで決まりね!今度こそ、このランジュがコッペパンを…。」

 

ミア「ランジュ、その話はもう良いから。」

 

せつ菜「教師と生徒による絆が深まるなんて…まるで青春アニメみたいですね!!」

 

果林「せつ菜の言う通りね。本当、三吉先生もかすみちゃんも、青春してるって感じ。」

 

愛「いやいや、カリンも青春してるでしょ!」

 

果林「えぇ!?そ、そうかしら?」

 

エマ「とにかく、これで二人とも仲直り出来たね。私も安心したよ。」

 

栞子「えぇ。一時はどうなるかと思いました。」

 

侑「そうだ!後でみんなで、限定コッペパン買いに行かない?早く並べば売ってるかも知れないし!」

 

歩夢「うん。侑ちゃん、それちょっと面白そうだね。」

 

かすみ「しっしっしっしっ!今度こそ、かすみんはあのコッペパンを食べますからねぇ〜?」

 

栞子「ただし、廊下は走らないで下さいね?かすみさん。」

 

かすみ「し、しお子ったらぁ〜!かすみん、今日は絶対に走らないよ!?」

 

ランジュ「もう〜!せっかくランジュがみんなにご馳走してあげようと思ったのにぃ!」

 

ミア「ちょっと待って?僕達にも食べさせるつもりだったの?」

 

ランジュ「そうよ。当たり前でしょ?ランジュが用意する物は何でも美味しいんだから!」

 

愛「まぁまぁ、ランジュ。そう言いなさんな!この学園のパンも美味しいから、愛さんもオススメするよ。」

 

三吉「盛り上がってるとこ悪いけどさぁ、おめぇら早く教室行けよぉ?遅刻しちまっても知らねえぞぉ。」

 

全員「はーい!!」

 

俺がニジガクの奴らにそう告げると、歩夢ちゃんは微笑みながら、こっちを見つめて近づてくる。

 

三吉「な、何…?」

 

歩夢「ちゃんと謝れたね。偉いよ、三吉くん。」ギュッ

 

歩夢ちゃんは、両手で俺の片手を握りしめた。

 

三吉「くぅ…ッ!///い、一日の学園生活が終わるまでは「くん付け」禁止…!///お、おめぇもさっさと行け…!///(けど「三吉くん」って呼ばれるのはウルトラ嬉しいけどなぁ…。///)」

 

歩夢「ふふふっ。そうでした。じゃあ、また部室で会いましょう!」

 

三吉「あ、あぁ…。(全く…歩夢ちゃんってばぁ…。)」

 

けどこれが、俺と歩夢ちゃんによる恋の「始まり」になるなんて、この時の俺は知る由もなかった。

 

ゼット『これにて、一件落着で御座いますッ!!次回をお楽しみにッ!!』

 

End




初投稿だが、貴君らは難しく考えず、簡単に「日常」・「バトル」・「恋愛」を要素を楽しめられたと思います。

この物語の主人公である三吉くんは、俺の「分身」と思って頂ければ幸いです。

まだまだ新人小説家として学ばなければならない所は沢山あると思うが、是非とも、俺が今後とも投稿する一話一話を最後まで読んで欲しいです!


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Episode2 「Happiness ー幸せー」

前回は初投稿って事で「日常」・「バトル」・「恋愛」に順番に沿って物語を進ませたが、今回ではそれらの要素に加え、前回では触れられなかった三吉の数ヶ月前の出来事と新キャラも参戦させた新展開を書いてみました。  

そしてサブタイの通り、2話にして三吉と歩夢ちゃんが「愛」に溺れる…?   

今回も、最後まで読んで欲しいです!   


俺の名は、須賀三吉(すが さぶよし)。

 

ウルトラマンゼット・仮面ライダーゼロワン・ゼンカイザーに変身して戦う「銀河の放浪者」ってヤツだ。

 

俺は数ヶ月前、ジジィのコネで虹ヶ咲学園の副校長に就任し、生徒たちの為により良い学園にしていく為に尽力しつつ、スクールアイドル同好会の顧問として部員13人の面倒を見る事となったんだ。

 

今から君らには、この「数ヶ月前」の出来事について知って貰う事にした。

 

 

言い忘れていたが、俺たちが過ごしている今の時期は夏。そして数ヶ月前とは、正確に言えば2ヶ月半前。つまり、俺は4月頃に就任したのだ。

 

理事長「今月から、この虹ヶ咲学園の新校長に就任する事になりました、須賀十真先生です。それでは、どうぞ。」

 

十真「おっはよぉ、先生方ァッ!!それにかわい子ちゃんの皆ァッ!!俺の名は須賀十真(とうま)ってんだァッ!!改めて俺は、この学園の校長として頑張っちゃうから、教師とか生徒とか関係なく、みんな仲良くしていこうなァッ!!今後ともよろぴかりぃ〜ん!」

 

先生達「…。」ザワザワ…ザワザワ…

 

生徒達「…。」ザワザワ…ザワザワ…

 

理事長「…で、では次に新副校長に就任する事になりました、須賀三吉先生です。それでは、どうぞ。」

 

三吉「須賀三吉だ。今からおめぇら先公共、そしておめぇら生徒共に言っておく。俺がこの学園に来たからには、いつも通りの学園生活や理想の学園生活が送れると思うな。俺は、この学園に「革命」を起こしてやる。これは「挨拶」ではない…「宣言」だ…ッ!!覚悟しておけ。以上。」

 

先生達「…。」

 

生徒達「…。」

 

理事長「…。」

 

十真「だぁーっはっはっはっはっはっはっ!!流石、俺の孫だァ!!」

 

これが、俺とジジィの就任式だ。

今振り返っても、あの時が一番スカッとしたぜぇ…。

 

そして俺たちの事は、直ぐに学園全体の話題となった。

 

 

女子生徒A「今朝の就任式の事なんだけど…。」

 

女子生徒B「うん。非常に強烈な人達が校長と副校長に就任したよねぇ…。」

 

女子生徒C「けどあの二人、顔とかすっごくカッコよくない!?」

 

女子生徒D「それなぁ〜。話しかけみたら、意外と面白いこと沢山喋ってくれたりしてぇ〜?」

 

 

かすみ「ね、ねぇしず子…。あの副校長先生の事なんだけど…。「革命を起こしてやる」とか言ってたよねぇ…?何か怖くなって来ちゃった…。」

 

しずく「うん。かすみさんもそう思う?いきなりあんな事を言ってきたら誰だって怖くなるよね…。」

 

彼方「あの人の発言には、流石の彼方ちゃんも怖さのあまり、寝ている暇すら無かったよぉ〜。」

 

エマ「でも、きっと何か理由があると思うよ?」

 

せつ菜「そうですね。生まれた時からの悪人なんておりませんし。一先ず様子見ですね。」

 

 

三吉「良し。先ずは上々なスタートだぜ、ジジィ。」

 

十真「おうよッ!!さぁ〜て、次はどっか顧問に入らねぇとなぁ!!実はじいちゃんね、もう決めてあるんだよォ〜?」

 

三吉「ほう?聞かせて貰おうか?」

 

十真「じいちゃんはぁ…映画同好会の顧問になりましたぁーーーッ!!」

 

三吉「ふん…。観過ぎて疲れ目を起こすなよ?ジジィ。」

 

十真「分かってるってぇ〜!んで、三吉はぁ…ジャジャァァァーーーン!!スクールアイドル同好会の顧問になりましたぁーーーッ!!1週間後に配属される事になってるからよろぴかりぃ〜ん!」

 

三吉「てめぇ…ッ!!おらァッ!!」キ-ン☆

 

十真「ギィィィヤァァァーーーッ!!?玉がァァァーーーッ!!!!」

 

三吉「てめぇ!!俺さ、「剣道部か弓道部の顧問にしてくれよ」って頼んだよねぇ!?仮に間違っても料理同好会とか流しそうめん同好会とかならまだ良い!!写真部でも良い!!何でッ?!何でッ!?なんんんんで寄りによってスクールアイドル同好会ッ!!?ねぇ??俺ずっとそんなウキウキキャッキャな奴らの面倒を見なくちゃいけないのッ!?ねぇ!?」

 

 

十真「…まぁそう言うな三吉。実はこの世界、「スクールアイドル」って存在が圧倒的人気なんだぜぇ?そんなかわい子ちゃんの…いや、美少女達の周りでおめぇは一人でムフフな感じになれるかも知れねえぞぉ〜?」

 

三吉「そんな理由で俺をこんなふざけた同好会の顧問に配属させやがったのかァ…ッ!?」

 

十真「真面目な話、おめぇは今までの旅路の中で「愛される」や「癒される」って事などの素晴らしさを知らねぇ。おじいちゃんはな、孫であるおめぇに、その事にどれだけ「幸せ」が詰まってるかを知って貰うべく、敢えてこのスクールアイドル同好会の顧問に配属させたんだぜぇ〜?」

 

三吉「おめぇ、どんだけ孫思いなんだ…?」

 

十真「だってぇだってぇ〜!チビだった頃のおめぇの笑顔、すっげぇ可愛かったんだもぉ〜ん!まるでさぁ!「コイツ…かわい子ちゃんか?」って思っちゃうくらい可愛かったのぉ〜!最近は力を沢山身につけた「戦闘狂」なおめぇも頼り甲斐があってカッコいいけどさぁ、もう一度おめぇに可愛く笑って欲しいんだよぉ〜!」

 

三吉「…殺すぞてめぇ…ッ!!(「幸せ」…かぁ…。ジジィの言った通り、俺の今までの旅路にはそんなものは無かったなぁ…。スクールアイドル同好会は、俺の「満たすもの」を探すヒントになるかも知れねぇ…!)」

 

三吉「…良いだろう。その同好会の顧問になってやろう。確かに俺は「スクールアイドル」というものには興味はねぇが、副校長としての「威厳」とやらを保持するべく、今日から短期集中で猛勉強してやらぁ。」

 

十真「うおおおおおォォォォォーーーーーッ!!三吉ィィィィィーーーーーッ!!流石は俺の孫だぜェッ!! 」

 

 

侑「それにしても歩夢、就任式で来た新校長と新副校長。色々とヤバかったねぇ。」

 

歩夢「うん。確か、須賀十真先生と須賀三吉先生…だったね。十真先生は「教師とか生徒とか関係なく仲良くしよう」って言ってたし、三吉先生は「この学園に革命を起こしてやる」って言ってたね。」

 

侑「仲良くする事に関しては分かるけど、「革命を起こす」って、一体どんな事だろう?」

 

歩夢「さぁ…?」

 

十真「おぃーっす!かわい子ちゃん達ィ!」

 

侑&歩夢「校長先生ッ!?」

 

十真「なになにぃ〜?君ら、もしかして俺と三吉のこと話してただろぉ?正直に言ってみなぁ!」

 

侑「は、はい…。話してました。あれ?副校長先生は?」

 

十真「三吉かぁ?あぁ、アイツなら今、「スクールアイドル」について猛勉強中だぜぇ!一週間後に三吉は顧問になるからなぁ〜。教師としての「威厳」を持ちてえんだろうよ?」

 

侑「あっ、そうなんですね。意外と普通に良い人そう。」

 

十真「へっへへぇ!そりゃそうだろぉ〜!アイツは俺の孫なんだぜぇ?」

 

侑「本当に?」

 

十真「おうよ!」

 

歩夢「それにしてはあの人、随分とお若いですね。」

 

十真「へっへへぇ〜!アイツはどこに行ってもそう言われるんだよなぁ〜!」

 

歩夢「あのぉ、校長先生。一つ聞きたい事があるんですけど…。」

 

十真「どうした歩夢ちゃん、校長先生に聞いてみなさぁ〜い!」

 

歩夢「三吉先生が言ってた「革命を起こす」って、具体的にどういう意味なんですか?」

 

侑「私もそれ聞きたかったんです。教えて頂けませんか?」

 

十真「あぁ〜っはははははははぁ!!」

 

侑&歩夢「!?」

 

十真「いやぁ〜わりぃわりぃ。俺のお孫ちゃんったら、色々と不器用な所があるからなぁ〜。「革命を起こす」ってのは、アイツ風に言い換えると「今の学園をより良い環境にして、平和な学園にする」って事だぜぇ?」

 

歩夢「えっ…?」

 

十真「あぁ。三吉のヤツはさ、俺の顔面に涙が滲み出るほどの拳を繰り出せるくらい強ぇんだよ。けどなぁ、どれだけ強くなっても、アイツは「愛する」・「愛される」って事だったり、「甘える」・「癒される」って事だったり、そういった事にどれだけ「幸せ」が詰まってるか、未だに微塵も理解出来てねぇからさぁ〜!アイツは幼い頃から「愛情」とか「優しさ」を知らないで、ただ「一度も負けたくない」・「ひたすら勝ち続けてやる」って事だけを胸に刻み、それで19年間生きてきたんだよ。」

 

侑「身体は強くても心は弱い…って事ですか?」

 

十真「まぁ、それが正解だなぁ〜。」

 

歩夢「…。」

 

 

就任式から一週間後、俺はスクールアイドル同好会の顧問に配属された。

 

三吉「須賀三吉だ。今日からスクールアイドル同好会の顧問として、お前らを鍛えてやる。少しでも緩みを出したら容赦しねぇ。覚えておけ。」

 

かすみ・しずく・彼方・せつ菜・エマ「よろしくお願いします。」

 

かすみ「(なんっっっっっでこんな事になったのぉーーー!?まさか副校長先生が、かすみん達の顧問になっちゃうんなんてぇーーーッ!!)」

 

 

俺は教師として、常に活動の時は「厳しさ」を忘れずに、尚且つ褒美を与える時は「優しさ」を意識させ、部員達の面倒を見続けた。部員が増えても、その姿勢を崩さずにいた。それで2ヶ月半の月日を過ごした。

 

 

そして現在、俺は今、大ザンギャックと対峙していた。

 

三吉「大ザンギャック。おめぇら、一体何を企んでやがる?」

 

バリゾーグ「我々の目的はただ一つ。ワルズ・ギル様の命に依り貴様を処刑し、全宇宙を支配する事だ。」

 

エンドルフ「そういう事だ。俺はお前のような奴を見てると頭が痛い…。」

 

三吉「勝手に痛がってろ。処刑されるのは…貴様らだッ!!」

 

そう言いながら俺は、ギアトリンガーとセンタイギアを出して、変身を行った。

 

三吉「チェンジ全開ッ!!」

 

音声「45バーン!バンバン!バンバン!」

 

三吉「ファイヤー!」

 

音声「ババン!ババン!ババン!ババン!ババババーン!ゼーンカイザー!」

 

ゼンカイザー「秘密のパワー!ゼンカイザーッ!!」

 

バリゾーグ「いけ!ゴーミン!スゴーミン!」

 

エンドルフ「ゾーリ魔、カンブリ魔。暴れな。」

 

ゼンカイザー「闇を打ち消すぜッ!!」

 

今俺が変身している「ゼンカイザー」ってのは、全てのスーパー戦隊の力を自分の思い通りに使うことができる。我ながらすげぇ力を貰ったもんだなぁ。

 

ゼンカイザー「全っっっっっ然きかねぇぜ?これでも喰らいやがれェェェッ!!」

 

俺は、雑魚たちの攻撃を受けても全くきかないので、ギアトリンガーで蜂の巣にしてやったぜ。

 

ゴーミン・ゾーリ魔「ぐぎゃああああァァァッ!!」

 

スゴーミン・カンブリ魔「うがあああァァァッ!!」

 

ゼンカイザー「面倒だなぁ…。コイツを使ってみるか。」

 

音声「26バーン!ハリケンジャー!」

 

ゼンカイザー「超忍法・影の舞!ほらほらほらほらァァァッ!!」

 

バリゾーグ「貴様、中々やるな。」

 

エンドルフ「今度は俺たちが相手してやろう。」

 

ゼンカイザー「果たして、おめぇら如きに俺の相手が務まるのかぁ?」

 

バリゾーグとエンドルフは、俺に攻撃を繰り出して来たが、俺にとって奴らの攻撃が止まって見えるぜ。

 

ゼンカイザー「おいおいそんなもんかぁ?今度は俺の番だッ!!」

 

俺は二人の攻撃を避けつつ、隙をついて連続パンチを繰り出し続けた。あっ、言い忘れていたが、ゼンカイザーはパワーに優れているから、そこから繰り出す拳は痛いぜぇ?

 

バリゾーグ「何…?まさか、これほどとは…!」

 

エンドルフ「くぅ…。ほう?ここまで…抵抗するとはなぁ…!」

 

ゼンカイザー「まだまだいくぜェッ!!」

 

音声「37バーン!キョウリュウジャー!」

 

ゼンカイザー「受けてみろッ!!トリニティストレイザーッ!!」

 

バリゾーグ・エンドルフ「うわあああァァァッ!!」

 

必殺技を受けた奴らは、そのまま爆発した。どんな敵の幹部が現れようが、俺にはそんの関係ねぇ。

 

ゼンカイザー「ブレイブ、ここに極まれり!ふん。口ほどにもねぇ野郎だ…。」

 

???「はぁ?三吉、お前もう片付けたのか?」

 

???「三吉は昔から喧嘩強かったもんねぇ。」

 

突然、俺の前に二人の男が現れる。まさか…。

 

三吉「タツキ…それに勝弥か…。何故お前らがここにいる?」

 

タツキ「君のお父様から出動要請が来てねぇ。何でも、「この世界の異変を調査しろ」ってさ。何かあったら、兄貴分の俺にいつでも頼って良いからね?」

 

三吉「タツキ、お前なぁ、昔はともかく今の俺を可愛がるんじゃねえよ…。」

 

コイツは剣堂タツキ(けんどう たつき)。「希望の騎士 リュウソウバーニング」に変身する、リュウソウ族の一人。「剣堂」の苗字はコイツ曰く、「都会に馴染む為に名乗った」との事。2歳年上の俺の幼馴染で、幼少期の頃はコイツが俺の兄貴代わりになってくれたんだよなぁ。今となっては少しうぜェ…。

 

勝弥「言っておくが、俺は宇宙刑事の名においてお前と共に行動をするに過ぎない。少しでも悪と手を組んでみろ?その時には、俺がお前を逮捕する!」

 

三吉「そんな事言いつつ、お前も俺に会いたかったんじゃねえの?相変わらず生真面目でつまんねぇ野郎だ…。お前は「融通」ってもんが利かねぇのか?」

 

勝弥「あっ、まぁね。だが使命は使命だからな?」

 

コイツは硲間勝弥(はざま しょうや)。「宇宙刑事 ゼバン」に変身する、惑星アシル出身の人間だ。何か事件が起こる度に「まさか…マクーは生きていた!?」とかゴチャゴチャうるせぇ奴。それでも俺の同い年であり幼馴染だから、何だかんだ言って仲は良好だ。

 

三吉「それにしても、お前らに父ちゃんからの出動要請が送られるとは…。事態はそれほどやばいって事か?」

 

タツキ「うーん、特にその辺は言われてないから分からないらや。けど、たまには昔みたいに幼馴染トリオで調査したかったところさ。」

 

勝弥「まぁ、実際にこの三人で行動したら、いつも面白い事ばかりが起こるからなぁ。」

 

三吉「ふん、懐かしい…。俺達が小さかった頃は、何しても面白かったよなぁ。例えば盗んだ畑のスイカを一人一個ずつで食べたり。部屋の片付けをしている最中にゴキブリが出て、何とか駆除したけどまた散らかっちまったり…な?」

 

勝弥「あったなあったなぁ!それと、オオスズメバチの巣にちょっかい出して群れに襲われたり、海のど真ん中でマグロが出るまで釣りをした挙句、夜遅くなって三人とも親に怒られたり。」

 

タツキ「あっははははははは!!本当笑えるよねぇ。後はさ、駄菓子屋で全部の駄菓子を買い占めちゃって、店主に出禁を与えられたんだっけ?あの時は俺が責任持って店の手伝いさせられたよぉ…。そのおかげで出禁は白紙になったけど。」

 

三吉「お前、あの時は良く店のババァと交渉成立できたよなぁ〜?いくら俺や勝弥の為とは言え…。」

 

勝弥「はっきり言おう。今思えば、タツキがとったあの行動は馬鹿に等しいからな?」

 

タツキ「もう!君らは何でそんな事言うんだよ。昔の君らはもっも可愛げがあったのに…。」

 

勝弥「いや、あの頃のまま成長したら不自然だろうが。三吉もそう思うだろ?」

 

三吉「それな。勝弥の言う通りだわぁ…。」

 

タツキ「ちょっと!!意味分からないんだけど!?」

 

三人「あっははははははははははは!!!」

 

俺たちがゲラゲラ笑っていると、俺のスマホから着信音が鳴る。

 

三吉「ちょい失礼!…あっ、そうだったそうだった。」

 

勝弥「三吉、どうした?」

 

三吉「生徒たちの授業が終わった。同好会の部室の鍵を開けなきゃならねえんだよ。」

 

タツキ「えっ?生徒…?」

 

三吉「あっ、言ってなかったな。俺は今、この世界の調査も兼ねて、虹ヶ咲学園の副校長を務めている。だからもう戻らねえと。」

 

勝弥「お、お前が先生やってんの!?しかも顧問まで…?何か似合わねぇ…。」

 

タツキ「うんうん。そうかそうか…三吉も大きくなったなぁ…。お兄ちゃん嬉しい!」

 

勝弥「何でアンタも泣いてんの!?どんだけ兄貴分のつもりなんだよ!?」

 

三吉「ひひひっ。そんじゃ、また夜な!」

 

 

そして俺は虹ヶ咲学園に戻り、アイツらの面倒を見ていた。

 

三吉「ワン!ツー!スリー!フォー!ファイブ!シックス!セブン!エイト!」

 

三吉「テイラー!もう少し表情を柔らかくしろ!」

 

ミア「お、OK!」

 

三吉「宮下!お前アドリブ入れすぎだ!」

 

宮下「は、はい!」

 

三吉「桜坂!右腕をもっと真っ直ぐに!」

 

しずく「分かりました!」

 

三吉「近江!うとうとするな!」

 

彼方「…はっ!か、彼方ちゃんまた寝てたぁ〜?」

 

三吉「ストップ!お前ら、もっと全体的に合わせやがれ!次のライブまでそんな日数はねぇんだぞ!?」

 

ランジュ「なによぉ…。このランジュのどこがダメなわけ?」

 

三吉「良いか?もう一度言うぜ。今回のライブでは、お前ら12人全員が合わせなきゃならねえ!「ソロ活動」なお前らでも納得出来るような振り付けを、俺がわざわざ仕上げたんだ!」

 

かすみ「た、確かに可愛さやカッコ良さもありますが…。」

 

果林「これはちょっと難しいんじゃないかしら?」

 

三吉「あっ?中須、朝香。お前ら文句あんのか?」

 

かすみ・果林「あ、ありません。」

 

三吉「お前らニジガクの事を多くの客に知って貰うには、難しいステップも克服しなくちゃならねえからな?」

 

璃奈「そうだね。難しくても、大変でも、頑張るしかない。璃奈ちゃんボード「メラメラ」」

 

歩夢「三吉先生や璃奈ちゃんの言う通りだよ。せっかく私たち、μ'sやAqoursより注目持つことが出来たんだもん。皆、もっと頑張らなくちゃ!」

 

ランジュ「そうよ!歩夢の言う通りね!それに、皆がレッスンをすればするほど、このランジュと同じレベルに辿り着けるかも知れないわよ!無問題ラ!」

 

エマ「うーん。ランジュちゃん、それはちょっと違うんじゃないかなぁ?」

 

栞子「そうですよ。ランジュ、忘れていませんか?私達は、それぞれの「基準」というものがあるんです。」

 

侑「自分目線で考えずにさ、ちゃんと皆の事を考えてあげよう?」

 

ランジュ「皆がそこまで言うなら…仕方ないわね。分かった。ランジュは考えを改めるわ。」

 

三吉「とにかく、お前ら12人がピッタリ合わねぇとダメなのは確実だ。良し、ここからは本番形式で行っていくぞ。」

 

12人「はーい!!」

 

 

こうして、俺のシビアな指導によって、ニジガクの奴らは互いに助け合いながら、少しずつ良くなってきた。そして…。

 

三吉「良し、ソレだ!今の流れを忘れるな!」

 

せつ菜「はぁはぁ…。はい!三吉先生の指導のおかげです!」

 

愛「せっつーの言う通りだよ!さぶっち、ありがとう!」

 

三吉「あのなぁ宮下、その「さぶっち」ってのは一日の学園生活が終わってから呼べよ。前にもそう言ったよな?」

 

愛「あっはは。別に良いじゃん!お堅いねぇ〜?」

 

しずく「とにかく、今の流れをいつでも出来るようにしないといけませんね。」

 

彼方「そうだねぇ。よぉ〜し、彼方ちゃんも頑張らないとぉ〜!」

 

三吉「だが、今日はもう遅い。明日もビジバシ行っていくからな?各自、ストレッチが済み次第、勝手に帰って良い。じゃあな。」

 

俺は、学園を後にした。

 

かすみ「…。」

 

エマ「かすみちゃん、どうしたの?」

 

かすみ「あっ、いえ。三吉先生、いつこの学園に革命を起こすのかなぁって考えてたんです。」

 

ミア「革命?何それ?」

 

璃奈「ミアちゃんとランジュさんが学園にいなかった時だから、分からないのも無理はない。」

 

愛「そう言えばさぶっち、就任式の時にそんな事言ってたねぇ?」

 

彼方「確かに。三吉先生、今は彼方ちゃん達に接して暮れてるけど、それも「革命を起こす」って事への準備って事なのかもぉ〜?」

 

果林「そうね。あの人、何かとんでもない事をするんじゃないかしら?」

 

栞子「もし、今後の学園生活に危機が起こりうるのであれば、あの人の監視も考慮しなくてはいけません。」

 

歩夢「それは…無いと思うな。」

 

せつ菜「どういう事ですか?」

 

歩夢「校長先生が言ってたんだけど、三吉先生は幼い頃から「愛情」や「優しさ」を知らないで生きてきたんだって。「革命を起こす」って事は、「今の学園をより良い環境に変えて、平和な学園にしていく」って事なんじゃないかな?」

 

ランジュ「きゃあ!何それ!三吉ったら凄く生徒思いじゃない!」

 

歩夢「そうだね、ランジュちゃん。三吉先生は、本当はとっても優しいんだよ。だから皆、三吉先生の事は私に任せてくれる?」

 

侑「分かった。歩夢がそう言うなら、私たちは止めないよ。」

 

 

そしてその夜、俺はタツキと勝弥を家に招き入れ、合成に飯を食っていた。

 

タツキ「美味っ!?やっぱり三吉が作る飯は美味いよぉ…。」

 

勝弥「お前また腕を上げたな?マジで美味いんだけど!?」

 

三吉「お前ら、食いながら喋ってんじゃねえよ…。」

 

十真「まぁまぁそう言うなって!せっかくおめぇの幼馴染に会えたんだ!楽しんでいかなきゃ損だぜ?」

 

三吉「損得の問題じゃねえんだよなぁ…。食事のマナーがなってねぇから言ったんだろうが。」

 

タツキ「そう言えば三吉、君は昔から食事に関する事なら特に拘ってたんだよね?」

 

勝弥「「カレーにはブイヨン入れなきゃ許さねえ。」とか「焼肉にはクッパとビビンバが付き物だ。」とか「クリスマスには鮭を食え。」とか、お前はほんとうるさいんだよ。」

 

三吉「待ちやがれ勝弥!お前、最後のは言った覚えすらねぇからなッ!?」

 

十真「それ、俺の言葉だったと思う。」

 

勝弥「そうだったんですか?」

 

タツキ「って言うか、十真さんも食事に拘るんですね…。」

 

十真「へっへへぇ〜!当たり前だよなぁ?」

 

4人「あっははははははははははははは!!」

 

そんな感じで団欒を楽しんでいると、俺のスマホから着信音が鳴った。

 

三吉「ん?…えっ…?はぁ?」

 

十真「ん?どうした?」

 

三吉「悪い。ちょっと出かけてくるぜ。」

 

十真「よく分かんねえけど、行ってらぁ〜!」

 

タツキ「行先も言わずに何処へ行くんだろう?」

 

勝弥「誰かに呼ばれてるみたいだったな。」

 

 

俺は上原の…いや、歩夢ちゃんの部屋に呼ばれた。

 

歩夢「あっ、三吉くん!本当に来てくれたんだ。」

 

三吉「お、おめぇが…来いって言うから…。」

 

歩夢「あはは。そうだね。」

 

三吉「なぁ、歩夢ちゃん。前々から聞こうと思っていたんけどさ、なぜ俺を「三吉くん」って呼ぶんだ?」

 

歩夢「今日はその事で呼んだの。私があなたの事を「三吉くん」って呼ぶのは…。」

 

三吉「ん?」

 

歩夢「あなたには、幸せになってもらいたいから。」

 

三吉「し、幸せ…?」

 

歩夢「ねぇ、覚えてる?三吉くんが就任式の時に「革命を起こしてやる」とか言ったこと。」

 

三吉「あんな事、まだ覚えてやがったのか…。」

 

歩夢「あの言葉の意味って、虹ヶ咲学園を平和にしていくって意味なの?」

 

三吉「どう思われようがお前ら生徒の勝手だが、少なくとも悪い意味で言った訳じゃねえ。俺さ、昔っから「優しさ」とか「人に愛される」とか、そんなの知らないで生きてきたから…。」

 

歩夢「やっぱり、校長先生の…三吉くんのおじいちゃんが言ってた事は本当だったんだね。」

 

三吉「じ、ジジィの言ってた事?」

 

歩夢「うん。就任式の日に、校長先生から聞いたの。三吉くんの事をね。」

 

三吉「あのクソジジィ…!余計な事を…。」

 

歩夢「そうかな?私は、孫思いで優しいおじいちゃんだと思う。それでね、私は思ったの。「三吉くんにはいつも寄り添ってくれる人が必要なんじゃないか」って。」

 

三吉「ま、まさか…おめぇが、その…寄り添ってくれるってのか?///こ、こんな俺に…。///」ドキドキ…ドキドキ…

 

歩夢「うん、そうだよ。私は、その為に「三吉くん」って呼んでるの。私、これからも三吉くんに寄り添って、あなたを笑顔にしたい!…おいで?」ムギュッ

 

歩夢ちゃんは、俺を包み込むように抱きしめた。

 

三吉「う、うわぁ…ッ!///あああああ、歩夢ちゃん…ッ!?///」バクバク…!バクバク…!

 

可愛らしい腕・優しい匂い・綺麗な肌など、彼女の魅力に本当に包まれているかのように感じたのか、俺の胸の鼓動音が激しさを増した。

 

歩夢「うふふっ。また笑ってくれた。三吉くんの笑顔、いつも可愛いね。ちょっと恥ずかしいけど、三吉くんが幸せになってくれるなら、こういう事は何度でも出来るよ?」

 

三吉「け、けど…良いのかよ…?///」バクバク…!バクバク…!

 

歩夢「何が?」

 

三吉「歩夢ちゃんはさ、幼馴染の事が好き…なんだろ?///お、俺の事なんか…。///」バクバク…!バクバク…!

 

歩夢「侑ちゃんの事?そうだよ。確かに、私は侑ちゃんの事が好き。私がスクールアイドルを始めたのも、侑ちゃんの為だったから。だけど私、目の前に可哀想な人がいたら放っておけないの。学園の平和の為に、私たちスクールアイドルの為にいつも全力を出してくれる。そんな三吉くんには、これからも私たちに笑顔を見せて欲しいな。」

 

歩夢ちゃんは、とびっきりの笑顔を俺の方に向けてきた。

 

三吉「え、笑顔…かぁ…。///(ダメだァァァーーーッ!!可愛いィィィーーーッ!!またしても勝てねェェェ…ッ!!初めて見た時からいつも思うけどさぁ!!歩夢ちゃんにはやっぱ勝てねェェェッ!!)」

 

歩夢「ふふふっ。何か、まだ難しいって顔だね。」

 

三吉「ま、まぁ…簡単じゃねえのは確かだ。こ、この前に続き今日もハグして貰えて…。///そ、それで俺も笑顔になれるし…。///そういうのは嬉しいよ…。///」

 

歩夢「ほら、また笑ってくれた!ふふふっ。三吉くん、やっぱり可愛い。」

 

三吉「い、今は、お前と二人きりだから…!///そそそ、それで素直に笑えるだけで…。///」

 

ゼット『三吉の奴、ウルトラ良い雰囲気をお作りしてるで御座いますなァ〜。ずずっ…って不味ッ!?』

 

三吉「「幸せ」ってのがどんなものか、俺にはまだ分からねぇ…。けどさ、歩夢ちゃんとならきっと見つけられるッ!!俺はそう信じるッ!!」

 

歩夢「その気持ち、忘れないでね。三吉くん、これから一緒に見つけていこう!二人だけの「幸せ」を!この事も、皆には…内緒だよ?」

 

三吉「ひひひっ。あぁッ!!」

 

俺たちだけの「幸せ」…かぁ…ッ!!

ウルトラ嬉しいぜェッ!!

 

それでも、俺の「恋」は始まったばかり。

これからどんな思い出が作られ、どんな思いが生まれ、どんな風に告白していくのか…。

 

考えるだけでワクワクが止まらねぇな。

 

ゼット『三吉、お前が用意したこの茶、何か古くないか?』

 

三吉『知るか。もし古かったら勝手に腹壊してろ。』

 

End




今回も、最後まで読んでくれて誠にありがとうございます!

三吉の幼馴染二人が登場し、彼が「ジジィ」と呼んでいた校長のフルネームが判明しましたね!

そして第2話にして、三吉くんと歩夢ちゃんの関係が更に深まったで御座るッ!!これからは二人だけの「幸せ」を描く物語が展開されます!

因みに、「『』」についてなんだが、アレはインナースペースと思って頂けたら幸いです。笑笑笑


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Episode3 「Devil ー悪魔ー」

今回は、いきなり「さぶぽむ」によるイチャイチャから始まります。笑笑笑

新たな敵の登場や、タツキと勝弥の実力も明らかになりますので、今回も最後まで読んで欲しいです!


よぉ、地球の皆!俺はウルトラマンゼット!

あのウルトラマンゼロの弟子をやらせてもらっているんだ。

 

俺がハルキと共に宇宙の旅をしている時に、突如現れた正体不明の敵の襲撃に遭い、なんと離れ離れになってしまったので御座います。

 

そして一刻も早くハルキと再会するべく、あらゆる宇宙を探していたら、「須賀三吉」と名乗る目つきの悪い地球人に出会ったんだ。そして俺は彼に事情を話すと、「お前の相棒を探してやるからその間は俺の力になれ」という、ウィンウィンの関係として一体化しちゃったぜ。

 

そして三吉は今、とある別の地球で出会った女性と何やらデート中で御座いますなァ!?

 

お楽しみください、Episode3を!

 

 

三吉「うるせぇッ!!ってか、何でお前がソレやってんだよぉッ!!」

 

歩夢「さ、三吉くん?どうしたの?」

 

三吉「あっ、いや…。何でもねぇ…。んじゃ、行こっか!///」

 

改めて、俺の名は須賀三吉。俺は今、歩夢ちゃんとお台場にデートで来ていた。

何でデートしてるのかって?それはなぁ…。

 

 

昨日の夜、俺は勇気を持って歩夢ちゃんに電話で…。

 

 

三吉「あ、歩夢ちゃん…!///」

 

歩夢「ん?どうしたの?三吉くん。」

 

三吉「あ、明日、良かったら俺と…俺とデートしませんか…!?///」

 

歩夢「えっ…?///」

 

三吉「お、お前はさ、前に俺に言っただろ?///「二人だけの「幸せ」を見つけていこう!」って。///だ、だからさ、明日は土曜日だし、もし何も予定が無ければ、俺とデート…なんてしてくれねえかなぁ〜…なんて。///な、何か欲しい物や食べたい物があったら、俺が奢ります!///」

 

歩夢「本当?///!?私と…デートしたいの…?///」

 

三吉「あ、あぁ!///ただ…。」

 

歩夢「ただ?」

 

三吉「実はぁ、お台場ってどんな場所なのか、全く知らなくてぇ…。あはは…。え、エスコートしてくれるか?…ってダメだよなぁ…。」

 

本来、「デート」とは何事も男が率先していかなきゃならねぇ。

だが、「行き先を女性にエスコートされる」…なんてダメに決まってるし、「男として失格」と思われても良いくらいだ。

 

だが、歩夢ちゃんは…。

 

 

歩夢「ふふふっ。私にエスコートして欲しいの?私で良かったら、オススメの場所へ連れてってあげるよ。///」

 

三吉「ま、マジでッ!?///い、良いのかッ!?///」

 

歩夢「私は全然構わないよ。それで私も三吉くんも「幸せ」になれるなら…。///」

 

三吉「う、ウルトラありがとうッ!!///今、大変嬉しいぜぇ…。///」

 

歩夢「あっ!また三吉くんの「ウルトラ」が始まった。」

 

三吉「あちゃァァァ…つい…。」

 

二人「あはははははははははは!!」

 

そういう訳で午前から、俺たちは、お台場にある「デックス東京ビーチ」って所へ来たのだった。

 

 

歩夢「先ずは、ジョイポリスに行って遊ぼう。」

 

三吉「ジョイポリス…とな?うーん…どういう所かは分からねぇけど、遊んじゃおうぜ!!」

 

「東京ジョイポリス」。

まぁ、簡単に言うと「室内で遊べるアミューズメントパーク」…だな。

 

「ハーフパイプ トーキョー」とか「ワイルドジャングル ブラザーズ」とか、遊園地の如くアトラクションが様々である。

 

 

歩夢「三吉くん、先ずはこれ乗ろうよ!」

 

三吉「これかい?OKだぜッ!!」

 

俺たちが先ず楽しむのは、「激音 ライブ コースター」だ。

どうやら「音ゲー」を搭載したコースターアトラクションのようだ。

 

 

三吉「良く分からねぇけど、高得点狙ってやるぜェッ!!」

 

歩夢「本気で挑むんだね。私も三吉くんに負けないように頑張るよ!」

 

三吉「お互い、良いスコアを目指そうな!」

 

歩夢「うん!」

 

あぁ…これだ…。

こういう何気なく楽しい時間が、今までの俺には無かった…。

 

今の俺は…「幸せ」を掴められている!

 

そして乗り終わって…。

 

 

歩夢「三吉くん凄いよ!フルコンボだったね。」

 

三吉「せ、せっかくのデートだ!///お、お前に…良いとこ見せたかった…。///それだけだ。///」

 

歩夢「ふふふっ。」

 

三吉「な、何がおかしい…!///」

 

歩夢「今の三吉くん、素直だなぁって。」

 

三吉「ふ、二人きりだから、何でも躊躇なく言えるんだよ…。///」

 

歩夢「そうだね。今は私に対して素直になってるけど、いつか、皆の前でも素直になれたら、私ももっと嬉しいよ。」

 

三吉「あ、アイツらに対しては…流石に…。///」

 

歩夢「今すぐじゃなくても、少しずつ素直になっていこうね。」ギュッ

 

そう言うと歩夢ちゃんは、俺の腕を組んできた。

 

三吉「ッ!?///あ、あぁ…!///ど、努力…するぜ…!///」バクバク…!バクバク…!

 

歩夢「うん、頑張ってね。三吉くん。」

 

また、俺の胸が激しく鼓動した。

腕を組まれながらそのままデートを続けた。

 

時間は長いようであっという間であり、気がつけば時間を忘れて、二人だけの「幸せ」を満喫していったのだった。

 

そして、その日の夕方…。

 

三吉「歩夢ちゃん!///きょ、今日は…色々とエスコートしてくれて…あ、ありがとう…!///」

 

歩夢「気にしなくて良いよ。三吉くんが一日中笑顔でいてくれて、私も幸せだったよ。」

 

三吉「ま、また…二人きりで、幸せ全開のデート…してくれるか?///」ドキドキ…ドキドキ…

 

歩夢「うん。また、お互いが「幸せ」になれる、そんなデートをしようね。うふふっ!」ムギュッ!

 

歩夢ちゃんは、俺に飛びつくように抱きついた。

 

三吉「あ、歩夢ちゃんンンン…ッ!!///」バクバク…!バクバク…!

 

歩夢「えへへ。///それじゃあ…またね!///」

 

三吉「あ、あぁ…。///またな…。///」

 

そんな「幸せ」な光景に暗雲をもたらすかのように、謎の影が俺を見つめる。

 

???「ふふふふふ…!見つけたぞ…。須賀三吉…ッ!!」

 

翌日。

俺は昨日のデートの日を思い出していた。

 

三吉「はぁ…。///(昨日は楽しかったなァ…。初デートにしては上々な結果だったと思うし…。俺の腕を組んだり、飯食ってる時に口の汚れを取ってくれたり、最後に思いっきりハグしてくれたり…。)」

 

三吉「あああああァァァーーーッ!!!///何っっっっっで俺はあの娘に勝てねえんたァァァァァァァァァッ!!!///」

 

勝弥「うるさいなぁ!!どうしたんよ三吉ッ!!」

 

タツキ「勝てない…?誰か君に勝てない敵が現れたのか?」

 

三吉「いやいや、そういう訳じゃなくてなぁ…。(もう…歩夢ちゃんったらぁ…。)」

 

俺は今、タツキ・勝弥と共に、とあるレストランへ来ていた。

 

三吉「俺の事はさておき…。お前ら、「異変」について何か分かったか?」

 

タツキ「うん。確かにこの所、この平和な宇宙にも、これまで感じたことのない「闇の気配」が忍び寄りつつある。」

 

勝弥「「宇宙のバランス」や「敵の襲撃率」などには問題無いけど、それとは別の「悪意」が、たまに感じ取れるんだ。」

 

三吉「「闇の気配」…怪獣や大ザンギャックとは違う「悪意」…まさか…。」

 

すると、三吉のスマホから着信音が鳴る。

 

三吉「どうした?ジジィ。」

 

十真「三吉、近辺こ砂浜に大ショッカーが現れたぜぇ〜!タツキくんと勝弥くんにも連絡してくれよなぁ〜!」

 

三吉「ふん。良いだろう。」ピッ!

 

三吉「お前ら、行くぞッ!!」

 

タツキ「OK!」

 

勝弥「あぁ!」

 

俺たち三人は、大ショッカーがいる砂浜へ訪れた。

 

 

ザンジオー「ふふふはははははははは!この世界は我々、大ショッカーが頂こう!」

 

ソルティバグスター「愚かな人間共よ!纏めて塩漬けにしてくれるわッ!!」

 

カザリ「ふーん。良い暴れっぷりだねぇ?君たち、行きな!」

 

戦闘員「イィーッ!!」

 

そこには、カザリ率いる大ショッカー軍団が人々を襲っていた。

 

 

三吉「大ショッカー!今度はお前らか!」

 

カザリ「ん?あぁ、三吉…だっけ?」

 

タツキ「ウチの幼馴染が随分有名になってるようで?」

 

勝弥「相手が誰であろうと、宇宙刑事の名において見過ごせないぞ!」

 

ザンジオー「ふん!ほざけ!」

 

ソルティバグスター「人間風情が!塩っぱい事を!」

 

三吉「お前ら、準備は良いかッ!!」

 

タツキ・勝弥「アイアイサーッ!!」

 

俺はゼロワンドライバーを着けて、タツキはリュウソウチェンジャーBを構えて、勝弥は腕を組んだ。

 

三吉「ライダー…変身ッ!!」

 

音声「プログライズ!飛び上がライズ!ライジングホッパー!A jump to the sky turns to a rider kick.」

 

ゼロワン「仮面ライダー…ゼロワンッ!!」

 

タツキ「リュウソウチェンジッ!!」

 

音声「ワッセイ!ワッセイ!そう!そう!そう!エッサ!ホイサ!モッサッサッサ!」

 

音声「リュウSO BURNING!!」

 

リュウソウバーニング「希望の騎士!リュウソウバーニングッ!!」

 

勝弥「超蒸着!はぁッ!!」

 

音声「了解!コンバットスーツ、電送シマス!」

 

ゼバン「宇宙刑事…ゼバンッ!!」

 

それぞれの変身が完了すると…。

 

リュウソウバーニング「宇宙を自由に駆け巡り!」

 

ゼバン「悪しき者共をぶっ潰す!」

 

ゼロワン「我ら、絆の海賊団!その名も!」

 

三人「パイレーツヒーローズ!!!」ドカ-ン!!!

 

…と、いつもの名乗りを行った。

 

 

 

君らには言い忘れていたな。

俺たちは「パイレーツヒーローズ」と呼ばれる海賊団だぜ。

 

海賊とは言っても、「悪者達を片っ端からぶっ潰す」をモットーに、様々な宇宙を駆け巡っている。

だから、「略奪」や「殺戮」とは無縁なのさ。

 

因みに、俺たち三人の他にも頼れる仲間はいるぜ?

 

カザリ「へぇー?面白いチームだね。ザンジオー、ソルティ、君たちも行きな!」

 

ザンジオー・ソルティバグスター「はっ!」

 

戦闘員「イィーッ!!」

 

ゼロワン「闇を打ち消すぜッ!!」

 

三人「うおおおおォォォーーーッ!!!」

 

俺たちは襲いかかる戦闘員達を一網打尽にした。

 

戦闘員「イィーッ!!」ドカ-ン!!!

 

ザンジオー「おのれぇ…!そこの恐竜野郎!お前は俺が始末してやる!」

 

リュウソウバーニング「始末されるのはお前だ!来い!」

 

ソルティバグスター「なら、宇宙刑事とやらの相手は私がしてあげよう!」

 

ゼバン「ふん!お前に俺の相手が務まるかな?」

 

カザリ「三吉、僕は一度、君と勝負したかったんだよねぇ。」

 

ゼロワン「良いだろう。グリードの力、見せてみろッ!!」

 

三対三の対決が始まった。

 

 

リュウソウバーニング「ほら!それ!そこだァ!」

 

リュウソウバーニング。「リュウソウブレイカー」と呼ばれる大剣を用いた爆炎の如く力強い剣術と、打たれ強い防御力が特徴的だ。また、「リュウソウル」と呼ばれるアイテムを使用すれば、様々な能力を使用できる。

 

ザンジオー「ぐおっ!おのれぇ…!中々やるな!ならば、これでも喰らえ!」

 

ザンジオーは、口から火炎を吹いた。

だが、リュウソウバーニングは…。

 

リュウソウバーニング「それならコレで行くよ!」

 

音声「ヒエヒエソウル!超!超!超!超!イイ感じ!」

 

リュウソウバーニング「熱いものには冷たいものってねぇ!ブリザードディーノスラッシュ!!」

 

リュウソウブレイカーから繰り出される氷の斬撃が、ザンジオーの火炎を掻き消し、そのまま直撃した。

 

ザンジオー「ぐわあああああァァァーーー!!」

 

ザンジオーは断末魔を叫びながら爆発した。

 

ソルティバグスター「はぁ!」

 

ソルティバグスターは、電撃混じりの拳を繰り出したが、ゼバンに躱されてしまった。

 

ソルティバグスター「な、何ッ!?私の攻撃が当たらん…!!」

 

ゼバン「はぁ?お前、どこ狙ってんだぁ?俺には止まって見えるぞッ!!」

 

宇宙刑事 ゼバン。宇宙刑事 ギャバンtypeGを発展して開発された最新型のコンバットスーツ。機動力に特化されており、目にも止まらぬ速さで相手を翻弄し、常に急所を狙った格闘技が得意。武器は、レーザートライデント。

 

ゼバン「スパイラルトルネードキック!」バシィッ!

 

ソルティバグスター「うぎゃぁッ!くぅ…!!」

 

ゼバン「レーザートライデントッ!!」

 

ゼバンのレーザートライデントの刃が光る。

 

ゼバン「くたばれッ!!ゼバン・マシンガンダイナミック!!」

 

レーザートライデントの無数の攻撃がソルティバグスターを突きまくる。

 

ソルティバグスター「痛てェェェーーーッ!!!」ドカーン!!!

 

カザリ「ちっ…二体ともやられるなんて…。なぁ〜んか冷めちゃった。」

 

ゼロワン「どこ見てやがるッ!!こっちだ!!」

 

仮面ライダーゼロワン。俺が飛電ゼロワンドライバーとプログライズキーで変身する戦士。基本形態 ライジングホッパーは、全体的なスペック的にバランスが取れていてな、アタッシュカリバーとエイムズショットライザーを用いた遠近両方の戦いが得意なんだぜ。

 

カザリ「よっと!まぁ良いさ。今日はほんの挨拶。次は確実に殺す…!」

 

そう言ってカザリはオーロラを出現させると同時に逃げていった。

 

ゼロワン「殺されるのは…果たしてどっちかな?大ショッカー…!」

 

リュウソウバーニング「やったな、三吉!」

 

ゼバン「一先ずは勝利…だな、三吉。」

 

ゼロワン「お前ら、今は「船長」と呼べ。」

 

リュウソウバーニング・ゼバン「お、おっす船長…。」

 

俺たちがそんな感じで話していると…。

 

 

???「ふんッ!!」ビィィィ!!!

 

ゼロワン「ッ!?お前ら、避けろッ!!」

 

音声「ハリケーン!」

 

音声「ショットライズ!」

 

ゼロワン「はぁッ!!」

 

音声「ハリケーンシューティングブラスト!」

 

???「ほう?俺の攻撃を防ぎ切るとは…。「勇者」と呼ばれる者の強さは伊達じゃないようだ。」

 

ゼロワン「ハデス!まさかお前が、こんな所にまで現れやがるとはなぁ!」

 

ハデス「久しぶりだなぁ、須賀三吉よ…!」

 

宇宙冥界王 ハデス。今いる宇宙とは別の宇宙で出会って以来、俺との因縁を持つ魔人にして、「宇宙冥界」と呼ばれる惑星の王。宇宙警備隊・ウルティメイトフォースゼロ・ギャラクシーレスキューフォース・宇宙警察署・スペーススクワッドなど、宇宙の平和を守る様々な団体から警戒されている程のやべぇ奴だ。

 

ゼット「貴様ァァァッ!!」

 

ゼバン「どうした?ゼット。」

 

ゼット「アイツだ…!アイツが俺とハルキを離れ離れにさせた張本人で御座いますッ!!」

 

リュウソウバーニング「なんだってェッ!?」

 

ハデス「あぁ…。誰かと思えば、俺を相手に手も足も出ずに負けてしまった、哀れなウルトラマンじゃないかぁ。一体化していた地球人には会えたのかぁ?」

 

ゼット「い、言わせておけばァァァーーー…ッ!!」

 

ゼロワン「待ちな、ゼット。」スッ…

 

ゼット「三吉ッ!?なんで止めるんだ!?アイツは…ッ!!」

 

ゼロワン「止めはしねぇ。俺もお前も、ハデスに因縁を持っている…。何を言いたいか分かるな?」

 

ゼット「…。あぁ…。分かるぜ、三吉…!俺とお前の二人で、奴を…ハデスを倒すんだ!!」

 

ゼロワン「惜しいぜ。「倒す」…ではなく、「ぶっ潰す 」…だぜ?」

 

ゼット「へへへっ…そうでしたなぁ!!」

 

ハデス「貴様ら…お喋りは済んだか?」

 

三吉「あぁ、済んだぜ。てめぇをぶっ潰す作戦を済ませた所だッ!!」

 

俺は、ウルトラゼットライザーを起動させた。

 

音声「Sabuyoshi Access Granted.」

 

三吉「フォーメーション・アルファ!」

 

三吉「ウルトラマンゼロ!ウルトラセブン!ウルトラマンレオ!」

 

音声「Zero. Seven. Leo.」

 

三吉「はあああァァァーーーッ!!」

 

ゼット「ご唱和ください、我の名を!ウルトラマンゼェェェット!!」

 

三吉「ウルトラマンゼットォォォーーーッ!!」

 

音声「Ultraman Z Alpha Edge.」

 

俺はウルトラマンゼットに変身。

ハデスと対決する。

 

ゼット「キアッ!!」

 

ハデス「ふふふふふ…。来たか、哀れなウルトラマンよ…!」

 

三吉『俺たちは哀れなんかじゃねえッ!!』

 

ハデス「何ぃ…?」

 

三吉「俺は…ヒーローズパイレーツの船長にして、愛の勇者<ラブブレイバー>、須賀三吉!そして俺たちはッ!!」

 

三吉&ゼット『「ウルトラマンゼットだッ!!」』

 

ハデス「小賢しい…ッ!!このガキどもがァッ!!」

 

ハデスはそう言うと、大鎌 ハデスラッシャーを出現させた。

 

ゼット「ウルトラ気合い入れてェェェッ!!」

 

三吉『闇を打ち消すぜェェェッ!!』

 

ゼットはゼットツインセイバーを手に持ち、勢い良く立ち向かった。

 

ゼット「オラオラオラオラオラオララオラオラッ!!」

 

ハデス「キシャァァァァァァァァァァァァァァッ!!」

 

ゼットとハデスの剣術が激しくぶつかり合う。

 

キキキキキキキキキキキキキッ!!!!!

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!!!!

 

ゼバン「な、なんてハイレベルな戦いだ…!」

 

リュウソウバーニング「これが、三吉とゼット、二人が見せる本気の戦い…!」

 

十真「…。(確かにアイツらは以前よりも遥かに強くなってやがる。果たしてハデスの野郎に勝てるのか…?)」

 

ゼット「アルファバーンキィィィック!!」ボウッ!!

 

ゼットの渾身の蹴りが、ハデスの腹部に当たる。

 

ハデス「ぐぅッ!!」

 

ゼット「キアッ!!(良し、俺たちの攻撃が奴に通用しているぞ、三吉ィッ!!)」

 

三吉『だが、奴は宇宙冥界王…。油断は禁物ってもんだ。』

 

ハデス「ほう?強くなったなぁウルトラマンゼットッ!!だが、まだ甘いわァッ!!」ブゥゥゥン!!!

 

ハデスの大鎌による一撃が、ゼットツインセイバーを弾き、その余波でゼットにダメージを与えた。

 

ゼット「うわぁぁッ!!ならばッ!! 」

 

音声「Ultraman Z Beta Smash.」

 

ゼット「ゼスティウムアッパァァァッ!!」

 

ゼットの熱き拳が、ハデスの顎に繰り出される。

 

ハデス「ぐはぁッ!?」

 

三吉『ゼットォォォッ!!どんどんいくぜェェェッ!!』

ゼット「あぁッ!!ゼットハルバードォォォーーーッ!!」

 

「ゼットハルバード」とは、俺たちがウルトラの星・U40でジョー二アスから貰い受けた斧槍。名前はゼットが命名した。

 

非常に重いが、一撃一撃が防ぎきれない程のパワーを持つ武器である。ベータスマッシュと相性が抜群だぜ。

 

ゼット「キアァァァッ!!」グオォンッ!!

 

ハデス「ふんッ!!」ブゥゥゥン!!

 

ゼット「おらよォッ!!」グオォンッ!!

 

ハデス「隙だらけだッ!!」ブゥゥゥン!!

 

ハデスの大鎌がゼットに当たる。

だが…。

 

ゼット「ぐぬぬぬぬぬぬぬ…ッ!!何のこれしきィィィッ!!」

 

ゼットは大鎌を上半身で受け止めると、重い回し蹴りをハデスにぶつける。

 

ハデス「ごはァッ!!」

 

ハデス「ふふふふふははははははッ!!その程度かッ!!このガキどもッ!!この一撃で、仲良くあの世へ逝け…ッ!!」ゴゴゴゴゴゴ…ッ!!!

 

三吉『ゼットォォォッ!!俺たちの絆を、その全てを一撃に込めるんだッ!!』

 

ゼット「勿論で御座いますよッ!!ゼットアストロデストラクショォォォンッ!!」グオオオォォォッ!!

 

ハデス「カオスウェーブゥゥゥッ!!」ブゥゥゥゥゥゥンッ!!

 

ゼットとハデスの必殺技がぶつかり合う。

 

ハデス「ふふふふふははははははははッ!!この俺とここまで渡り合えたのは貴様らが初めてだッ!!だが、貴様らはここで死んで貰うッ!!」

 

三吉『笑わせんなッ!!そう簡単に死んでたまるかよォォォッ!!』

 

ハデス「何だと?」

 

三吉『俺はァァァッ!!この世界で出会った、素敵な素敵なかわい子ちゃんと「幸せ」を掴み続けなきゃならねえッ!!海賊としてもッ!!勇者としてもッ!!』

 

三吉&ゼット『「ウルトラマンとしてもだァァァーーーッ!!!」』ギュイイイイイイイイイン!!!!!

 

二人の絆が込められた一撃が、ハデスの必殺技を破り、そのまま大ダメージを与えた。

 

ハデス「ぐわああああァァァッ!!」

 

リュウソウバーニング「良しッ!!」

 

ゼバン「す、凄い…!」

 

十真「…。」

 

ハデス「はぁ…はぁ…ッ!!」

 

ゼット「ここまでのようだなぁ!ハデスッ!!」

 

ハデス「お、おのれぇ…!まだ力が足りぬかぁ…!」

 

ゼット「ゼスティウム光線ッ!!」

 

ゼットが光線を放とうとすると、上空から突然…。

 

???「イカズチスラッシュ!!」バシュ-ン!!!

 

ゼット「キアァァァッ!!」

 

三吉『くっ…!』

 

十真「やっぱりなぁ…。」

 

リュウソウバーニング「えっ?」

 

ゼバン「タツキ、上を見ろ!」

 

ハデス「おぉ…!良くぞ来てくれた…デッドよ!我が側近…!」

 

デッド「ハデス、冥界王であるお前が、こんな奴に追い詰められるとはな…。」

 

ゼット『そ、側近だってェ!?』

 

三吉『やはり奴にも部下がいやがったか…!』

 

デッド「海賊共よ、俺の名はデッド。全宇宙に「恐怖」と「絶望」を贈る、「悪魔」そのものだ。」

 

ハデス「ふふふふふははははははははァァァッ!!ここにいるデッドは、我ら「De-Vil」が誇る最強の武人にして我が側近。貴様ら如きに、倒せはしない…!」

 

デッド「ハデス、今のお前は力が不完全な上に傷ついている。城に戻るぞ。」

 

ハデス「うむ…!そ、そうするとしよう…。」

 

三吉『待ちやがれ!てめぇら逃げる気かッ!!』

 

デッド「須賀三吉、それにウルトラマンゼットよ。不完全とは言え、ハデスを追い詰めた事には武人として褒めてやろう。だが、次に会う時はお前達の命は無いと思い知れ。」

 

デッドはそう言うと、ハデスと共に撤退した。

 

ゼット「悪魔…そのものかぁ…。」

 

 

翌日。

虹ヶ咲学園にて。

 

三吉「…。(「De-Vil」…奴らはいったい…。)」

 

せつ菜「さ、三吉先生?」

 

三吉「ん?あ、あぁ優木か…。どうした?」

 

せつ菜「大丈夫ですか?先生、今朝からずっとぼーっとしてましたよ?」

 

三吉「あぁ…いや、何でもねぇ。所でお前ら、スクールアイドルフェスティバル開催の進み具合はどうだ?」

 

ランジュ「無問題ラ!順調よ!ランジュたちニジガク・Aqours・μ'sによる合同イベント!中途半端にはやってられないわ!」

 

かすみ「ランジュ先輩の言う通りです!当日来てくれたファンの皆さんをかすみんの可愛さで夢中しちゃう、そんなライブをやるんですからぁ!」

 

エマ「私はみんなと一緒に元気に歌えるライブがしたいなぁ。」

 

彼方「彼方ちゃんはぁ〜、みんなとお昼寝ライブをやりたいよぉ〜。」

 

ミア「彼方、それライブって呼べるの?まぁ、彼方らしいけど。僕は…今の自分を全力で見せる、そんなライブをやりたい。」

 

璃奈「私は、みんなと思いが繋がるライブをやりたい。璃奈ボード「メラメラ」」

 

果林「私は、スクールアイドルとしての魅力でファンの皆を魅了する、そんなライブをやりたいわ。」

 

しずく「私は、演劇を取り入れつつファンの皆さんの心を鷲掴みにするようなライブをやりたいです。」

 

栞子「私は、来てくれた観客の皆さんにこの学園の良さを教えられる、そんなライブを行いたいです。」

 

ランジュ「このランジュは、ランジュが持つ「特別」をみんなに見せつける、そんなライブをやりたいわね!」

 

せつ菜「私は、来てくれたファンの皆に自分の「大好き」を本気で伝える、そんなライブがやりたいです!」

 

愛「愛さんは、ファンの皆と友情の輪を作って会場も明るくなれるライブがやりたい!」

 

三吉「おいおい…。お前ら本っっっっっ当に自由な連中だなぁ…。」

 

侑「そうですね。みんなバラバラだねぇ。でも、ニジガクらしさが出てるよ!歩夢はどんなライブがしたいの?」

 

歩夢「私は…来てくれたファンの皆や侑ちゃん、そして三吉先生が笑顔になれるくらい自分の「トキメキ」を見せられる、そんなライブをやりたい!」

 

侑「歩夢らしくて良いじゃん!ですよね、三吉先生。」

 

三吉「は、はぁ…?なぜ俺に振るんだよ。///」

 

侑「私はスクールアイドルみんながそれぞれのステージでそれぞれの魅力を表せるライブが出来たらそれで良いんだ。三吉先生は見たくないの?歩夢のライブを。」

 

三吉「そ、そりゃあ…。きょ、教師として…見届けてやらんでもねえけど…。///」

 

璃奈「先生、顔が赤い。璃奈ちゃんボード「ニヤリ」」

 

ランジュ「璃奈の言う通りね!三吉、耳まで顔が赤いわよ!」

 

三吉「あ、あのなぁ!///あ、歩夢ちゃん…いや!上原のみならず、俺も高咲と同様に、お前らがそれぞれ思い描くライブが出来れば構わねぇ…。///だから開催に向けて、お前らのレッスンがこれからハードになると思い知れ!」

 

果林「それは分かったけど先生、さっき歩夢の事を「歩夢ちゃん」って呼んでたわよね?」

 

かすみ「そうですねぇ〜!かすみんも聞こえましたよぉ〜?」

 

愛さん「うんうん、愛さんも聞こえたよ!さぶっち、歩夢の事を「歩夢ちゃん」って呼んだよね!さぶっちがまた一つ優しさを歩む(歩夢)!なんつって!」

 

三吉「よ、呼んでねぇ。///あと宮下、「三吉先生」だ!」

 

ミア「三吉、僕もはっきり聞こえたよ。その言い方、呼んでるって事がバレバレだよ。」

 

彼方「彼方ちゃんも三吉先生の口から「歩夢ちゃん」って聞こえたよぉ〜?眠くても分かっちゃったぁ〜。」

 

エマ「これから、私たちの事も可愛く呼んでくれたら嬉しいなぁ。」

 

三吉「だから呼んでねぇ!///」

 

しずく「先生、私も聞こえてましたよ。」

 

栞子「申し訳ありません副校長先生。私も聞こえてしまいました。」

 

璃奈「私も聞こえた。先生は嘘をつくのが下手っぴ。」

 

三吉「だ・か・ら!///よ・ん・で・ねぇ!!///」

 

歩夢「ふふふっ。」

 

せつ菜「歩夢さん?どうしたんですか?」

 

歩夢「三吉先生、幸せそうにしてるなぁって。」

 

侑「そうだね。就任してきた時よりも、だいぶ明るくなった感じ。」

 

ランジュ「ねぇ三吉、このランジュの事を可愛く呼んでくれるかしら?」

 

三吉「お前なぁ、誰が呼ぶか!この無礼者がァッ!!」

 

ランジュ「ウェイシェンマ(どうしてよ)!ランジュもスクールアイドルなのよ!?可愛く呼んでくれたって良いでしょ!?」

 

三吉「お前は先ず、教師を呼び捨てすんのは止めろってことだよッ!!」

 

ミア「けど三吉、君ってまだ十代じゃないか。」

 

エマ「ミアちゃんの言う通りだよ。三吉先生、もう少し砕けても良いんじゃない?」

 

侑「そうだよ。先生、もう少し重荷を軽くしようよ!」

 

歩夢「三吉先生、試しにみんなに笑ってみてください。」

 

三吉「だあああァァァーーーッ!!!///お前らめんどくせえええェェェーーーッ!!!///」

 

この「幸せ」を守れるのであれば、俺たちはどんなに傷ついても構わねぇ。

 

歩夢ちゃん達を巻き込む訳にはいかない。

 

ハデスだろうがデッドだろうが、俺たち海賊のする事は変わらねぇ。

 

宇宙を脅かす悪党共は、全てぶっ潰す…!

 

End




今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございます!

三吉くん達は「パイレーツヒーローズ」という海賊を名乗り、悪党共をぶっ潰し続けるので御座るッ!!今後の展開で更なる強い仲間が参戦するかも…?

そして、怪獣達とも大ショッカーとも大ザンギャックとも違う、この小説だけの悪の軍団「De-Vil」が彼らに襲いかかります!

果たして三吉くんは、仲間たちと共にこの世界を守り抜き、「幸せ」を掴み続ける事が出来るのでしょうか?

取り敢えず、乞うご期待!


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Episode4 「Assault ー強襲ー」

今回の話では、Aqoursが登場したり、前回現れたDe-Vilの戦力の一部が明らかになります。

そして、パイレーツヒーローズの4人目が参戦!

今回も、最後まで読んで頂けたら幸いです!


俺の名は須賀三吉。

 

ウルトラマンゼット・仮面ライダーゼロワン・ゼンカイザーに変身する、「パイレーツヒーローズ」の船長にして、愛の勇者<ラブブレイバー>だ。

 

俺は幼馴染のタツキ・勝弥と共に、一つの宇宙の「異変」を調査している。

 

そしたら案の定、怪獣や怪人は元より、「De-Vil」と名乗る野郎共が俺たちの前に立ちはだかった。

 

俺は、この世界に生きる全ての生命を守り抜く為、俺だけの「幸せ」を掴み取る為、悪党共をぶっ潰す!

 

ん?愛の勇者<ラブブレイバー>とは何かって?

あぁ…また今度な。

 

ただ、「偉大なる称号」…とは言っといてやる。

 

 

ー宇宙冥界 モンス・キャッスルー

 

デッド「ハデス、気分はどうだ?」

 

ハデス「うむ。大分傷は癒えた。だが、まだ力は戻っていないようだな…。」

 

デッド「お前は無理をせず休んでろ。ハデス、お前が力を取り戻すまで、城の指揮は俺に任せるが良い。」

 

ハデス「おぉ…!流石は我が側近!では、暫くはお前に任せるぞ、デッドよ!俺は一先ず眠りにつくとしよう…。」

 

デッド「良し…。では手始めに…貴様ら!」

 

???「「「「はっ!」」」」

 

デッド「聞くが良い。我らDe-Vilの使命は、あらゆる宇宙の愚かな生物達に「恐怖」と「絶望」を与え、支配する事だ。それを果たすのは、貴様らの健闘にかかっている。良いな?バットネス!ライオバーン!コブラブリ!アゲハーモニー!」

 

バットネス「デッド様がお望みとあらば、このバットネス、命に変えても使命を果たしますぞ!」

 

ライオバーン「良いぜぇデッドさんよぉ!!この俺様が奴ら海賊共をギッタンギッタンにしてくれるわぁ!!」

 

コブラブリ「全ては我が主であるハデス様の為…。そう!私は将来、ハデス様に嫁ぐのよォッ!!うふふふふふふふふふ!」

 

アゲハーモニー「ワシは常に己の存在意義を見せるのみ…!」

 

デッド「…では、誰が行くか決めるが良い。」

 

4人「「「「じゃんけんぽんッ!!」」」」

 

バットネス「ふん…。勝ちッ!!先ずは私だ。」

 

ライオバーン「ちっ…!拍子抜けしちまうぜッ!!」

 

コブラブリ「まぁ私は宜しくてよ?美貌を鍛える時間が増えたと思えば一興ですわ!」

 

アゲハーモニー「…。」

 

デッド「良し、バットネスよ!早速海賊共を根絶やしにして来い!」

 

バットネス「おうせのままに…!」

 

 

ー静岡県沼津市 浦の星女学院ー

 

三吉「…以上が、お前らAqoursに当日やって貰うイベントの内容の全貌だ。」

 

俺は今、沼津にある女子高、「浦の星女学院」って所に3日間出張へ来ていた。

 

そう、俺はニジガクの顧問のみならず、Aqoursの特別講師も兼任する事にしたんだよなぁ。

 

千歌「先生!一つ質問がありまーす!」

 

三吉「なんだ高海、言ってみろ。」

 

千歌「この時間帯に行うステージなんですけど、曲が流れる前に、私たち9人でアカペラで歌いたい所があるんです。その時間はとれますか?」

 

三吉「全然良いぜ?サプライズとしては鉄板だ。」

 

千歌「やったぁ!先生、ありがとう!」

 

三吉「そんな風に、高海以外のお前らも「こんなパフォーマンスをしてみたい」だったり「ここを変えたい」ってとこがあったら、遠慮せず言いやがれ。開催までまだまだ日数がある。」

 

曜「うーん…。そう言われるとどんなパフォーマンスを披露していくのか迷っちゃうなぁ〜。」

 

ルビィ「曜ちゃん、焦らなくても大丈夫だよ。ルビィ太達ならきっと、最高のライブで最高の歌を歌えるはずだよ。」

 

ダイヤ「ルビィの言う通りですわ。私たちAqoursの完璧なライブを披露する為には、パフォーマンスや歌声を少しずつ磨かなくてはいけません。」

 

ルビィ「お姉ちゃん、とっても素敵なライブに仕上げようね!」

 

鞠莉「Off course!!マリー達のシャイニーな魅力をまだ見ぬファン達に見せちゃいましょう!」

 

善子「ふふふふ…!この堕天使ヨハネの覚醒した新たな闇の力を、リトルデーモン達に知らしめる時…ッ!!」

 

花丸「おぉ〜!善子ちゃんも気合い十分ずらぁ〜。」

 

善子「善子じゃない!ヨハネ!」

 

梨子「私、ライブ中にピアノを弾くパフォーマンスをやりたいんだけど…ダメかな?」

 

果南「梨子ちゃんらしくて良いんじゃない?私も梨子ちゃんが弾くピアノを聴きたいからねぇ。」

 

千歌「果南ちゃんは何か無いの?やりたいパフォーマンスとか。」

 

曜「私も聞きたい!教えて、果南ちゃん!」

 

果南「私?私は特にないよ。この9人で思い出に残るライブが出来ればね。」

 

三吉「はぁ…。(どうやらAqoursもクセってのがあるみたいだ…。)」

 

 

んで、ニジガクの奴らはと言うと…。

 

ー虹ヶ咲学園 食堂ー

 

彼方「う〜ん。三吉先生がいないと、彼方ちゃん落ち着かなくて眠れないよぉ〜。」

 

愛「さぶっちがいないと愛さんつまんなぁーい!」

 

歩夢「もう!愛ちゃんも彼方さんも、いつまでもそんな風になってちゃダメだよ。」

 

しずく「三吉先生は、Aqoursのいる浦の星女学院へ出張したんですよね?森木先生。」

 

林子「そうですねッ!!はぁ〜。副校長先生、今頃Aqoursの皆さんを指導してるんですよねぇ…。ワタシもう羨まし過ぎますゥゥゥッ!!」

 

このうるせぇ奴は森木林子(もりき りんこ)。

パイレーツヒーローズのメンバーにして、変身する力こそないが、様々な超絶魔法を操るのが得意。今は俺と同じ虹ヶ咲学園の教師を務めている。年齢は20歳。

 

どうやら林子の奴、スクールアイドルに信じられねえくらいハマったみたいでなぁ、歩夢ちゃん達の存在を知ってから、元々煩かったテンションが更に煩くなっちまった…。

 

因みに、持ち前の持久力と身体能力を買われ、少し前からニジガクのコーチを担当している。

そして今日から俺が帰ってくるまで、コイツは顧問代理をやってんだ。

 

ランジュ「あっはははは!林子ってば、そんなにスクールアイドルが好きなのね!」

 

せつ菜「私たちを大好きになってくれて嬉しい限りです!森木先生、もっとスクールアイドルについて語り合いましょう!」

 

林子「せつ菜ちゃん…!ランジュちゃん…!はいッ!!ワタシ、1度語り出したら止まりませんよッ!!!」

 

かすみ「ぐぬぬぬぬぬぬ…!かすみんだって、スクールアイドルの熱意は負けませんよ!」

 

エマ「私なんか、スクールアイドルが大好きでスイスから来たくらいだよ!」

 

侑「私も、スクールアイドル達対してはいつだってときめいてるよ!」

 

林子「凄いです!凄いです!!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会には、スクールアイドルが大好きな娘達がこんなにいるなんて…!私、もう幸せ過ぎですゥゥゥッ!!!」

 

璃奈「森木先生、凄い気迫。璃奈ちゃんボード「キラキラ」」

 

ミア「やれやれ…。これじゃあ僕のストレスが溜まりそうだよ。」

 

果林「けど、この様子だと退屈せずに済みそうね。」

 

栞子「えぇ。アレだけ熱意のある森木先生なら、私たちの面倒を見てくれそうです。」

 

歩夢「うん、そうだね。(三吉くん、早く帰ってきて欲しいなぁ…。沢山可愛がりたい。)」

 

 

三吉「…みたいな感じで暮らしてんだろうなぁ…。」

 

千歌「ん?三吉先生?」

 

三吉「あっ、いや、何でもねぇ。(林子の奴、父ちゃんに連れてこられてスクールアイドルに興味を持ったのは良いが、歩夢ちゃん達と上手くやっていけるかが心配だなぁ…。)」

 

…そうだ。

この娘達には、俺たち海賊の事は黙っておこう。

 

スクールアイドル達が平和な日々が脅かされそうなら、全ての悪党は俺たちがぶっ潰すだけだ。

 

 

その日の夜、俺は千歌ちゃんの家に世話になる事になった。

 

こいつの家は旅館らしい。

ふん、中々ご立派じゃねえか。

 

美渡「今日から2日間、ごゆっくり寛いで下さい。」

 

志満「この旅館は三吉くんの家だと思ってね。」

 

三吉「お前ら、良くやった。褒めてやろう。」

 

千歌「えええェェェーーーッ!?三吉くん、そんな上から目線はダメだよぉ!?」

 

志満「うふふ。まぁまぁ。」

 

美渡「そんな事より千歌。あんた、三吉先生が家にいるからって迷惑かけたらダメだからね?」

 

千歌「もう、美渡姉ってば心配し過ぎだよ!そんなんだと早く歳とっちゃうよ!」

 

美渡「なんだってぇ!?バカ千歌の癖に!」

 

千歌「あぁー!またバカ千歌って呼んだ!!美渡姉だってバカな癖に!」

 

志満「こらこら2人とも。先生の前よ。」

 

三吉「ここに世話になるのは失敗だったか…。」

 

 

ー千歌の部屋ー

 

三吉「さて高海…いや…千歌ちゃん、Aqoursのリーダーとして例のイベントの相談でもするか?」

 

千歌「ううん。今は進めなくて良いや。」

 

三吉「はっ?おめぇなら進めたいはずだろうが…。良いのか?」

 

千歌「私ね、今は三吉くんに甘えたいんだもぉ〜ん!」ムギュッ!

 

千歌ちゃんは、俺に抱きついてきた。

 

三吉「はっ…?///ち、千歌ちゃん…?///」ドキドキ…ドキドキ…

 

千歌「三吉くんってば、どうして私たちAqoursやニジガクを指導してくれるの?」

 

三吉「そりゃあ…「幸せ」の為だ…。///」

 

千歌「幸せ…?」

 

三吉「あぁ。以前の俺は、「愛する」とか「愛される」とか、そんな事を知らねえで生きて来たからさ。俺がお前らと絆を築き上げる事で「幸せ」を掴められる。そんな気がしてな。」

 

千歌「そうなんだ。なんか凄いね!これから、私たちとも沢山思い出作ろうよ!」

 

千歌ちゃんは、俺に笑顔を向けてきた。

 

三吉「は、はいはい…。///」ナデナデ

 

千歌「えへへッ。三吉くんに頭撫でられちゃったぁ〜。因みに三吉くんは、ニジガクのメンバーなら誰が好きなの?」

 

三吉「す、好きなメンバー…!?///え、えっとぉ…。///あ、歩夢ちゃん…。///」ドキドキ…ドキドキ…

 

千歌「歩夢ちゃんが好きなんだぁ。」

 

三吉「あ、あぁ…。///あの娘は…歩夢ちゃんは俺に色々と尽くしてくれるから…。///」

 

千歌「じゃ、Aqoursの中では?」

 

三吉「そ、そんなの…聞かなくても分かんだろ…ッ!!///」

 

千歌「えぇ〜?教えて教えて教えてェェェッ!」

 

三吉「お、お前なぁ!///うるせぇよッ!!///」

 

何なんだよ…このミカン女め…。

まぁ、悪い気はしねぇな…。

 

そして奴は、そんな平和な日常を怪しく見つめていた…。

 

バットネス「ふん、奴が須賀三吉か…。一度手合わせしたいものだ…!」

 

 

翌日の早朝、俺は千歌ちゃん達より早起きをして、浜辺で剣術の修業をしていた。

 

三吉「はっ!ふっ!そらっ!へあァッ!!」

 

俺は両腕と両足に、5千トンのリングを取り付けながら、とにかく素早く太刀を振った。

 

戦闘において今まで無敗の俺は、日頃から様々な戦術の鍛錬を欠かせねえが、剣術の場合は2万回。

実にやり甲斐のある修業だぜ。

 

三吉「うしっ…!こんなもんかぁ…。」

 

修業を終えると、俺のスマホが鳴った。

 

三吉「もしもぉ〜し、おうタツキ!どうした?うんうん。うんうん…。ほう?良いだろう。直ぐに向かう。」ピッ!

 

三吉「変な異星人…?まさかな…。」

 

三吉はウルトラゼットライザーを起動させた。

 

ゼット『美味いッ!!三吉から頂いたこの「豚の角煮」という料理、ウルトラ美味しいですなぁ〜。白米に合う合う!』

 

三吉『ゼット。』

 

ゼット『むぐっ!さ、三吉ッ!?もう、人が朝飯を食べてる時に、ウルトラ驚かさないでくれよ!』

 

三吉『うん、悪い…。けど、急ぎの用事だ。タツキから連絡が入ってな、変な異星人を見たらしい。』

 

ゼット『まさか、De-Vilの奴らでしょうか?』

 

三吉『恐らくな。ゼット、ウルトラフュージョンだ!!』

 

ゼット『良し!いっちょやったるか!三吉!』

 

音声「Sabuyoshi Access Granted.」

 

三吉「フォーメーション・ガンマ!」

 

三吉「ウルトラマンティガ!ウルトラマンダイナ!ウルトラマンガイア!」

 

音声「Tiga. Dyna. Gaia.」

 

三吉「はあああァァァーーーッ!!」

 

ゼット「ご唱和ください、我の名を!ウルトラマンゼェェェット!!」

 

三吉「ウルトラマンゼットォォォーーーッ!!」

 

音声「Ultraman Z Gamma Future.」

 

ゼット「キアッ!」

 

三吉『今はAqoursの指導中だからなぁ。ゼット、さっと終わらせるぜ!』

 

ゼット「あぁ!ウルトラ気合い入れていくぞッ!!」

 

俺とゼットは、タツキ達がいる山奥へ飛んで向かった。

 

 

ー山奥某所ー

 

リュウソウバーニング「たぁッ!!」ズバッ!!

 

ゼバン「はぁッ!!」バスッ!!

 

???「グギャアッ!!」ドカ-ン!!

 

リュウソウバーニング「へぇ〜?まさかとは思っていたけど、De-vilにも戦闘員がいるなんてねぇ!」

 

ゼバン「タツキ!無駄口を叩くな!三吉とゼットが来るまで持ちこたえろ!」

 

リュウソウバーニング「はいよぉ!」

 

バットネス「やれ、クズマ!海賊共を抹殺せよッ!!」

 

クズマ達「グギャアッ!!」

 

タツキと勝弥が戦っていると、地中から…。

 

ゴモラ「キシャアアアアアアアアオッ!!」

 

リュウソウバーニング「えぇーーーッ!?」

 

ゼバン「ご、ゴモラ…だっけ?」

 

バットネス「ほう?怪獣か…。」

 

ゴモラ「キシャアアアアアアアアオッ!!」

 

ゴモラは怒っているからか、それとも何かに怯えているからか、クズマ達を薙ぎ払った。

 

クズマ達「グギャアァァァァッ!!」

 

ゼバン「俺たち、ウルトラマンになれないから!怪獣退治とか専門外だけどッ!!」バスッ!!

 

リュウソウバーニング「あの怪獣、三吉の話だと地球で生まれたみたいだから!こっちの気持ちが通じてるのかもねッ!!」ズバッ!!

 

するとそこへ…。

 

ゼット「キアッ!」

 

リュウソウバーニング「三吉!来てくれたのか!」

 

ゼバン「全く…!来るのが遅いぞ!」

 

三吉『タツキ!勝弥!遅れて悪ぃ!』

 

バットネス「あれがデッド様の仰っていた…須賀三吉…!ウルトラマンゼット…!」

 

ゴモラ「キシャアアアアアアアアオッ!!」

 

三吉『あっ?ゴモラだと?』

 

ゼット「三吉。どうやらコイツ、De-Vilの存在に恐れて、我を忘れていらっしゃいます!」

 

三吉『だろうな。アイツからは「敵意」を感じねぇ。この山奥はアイツの家みたいなもんだろう。ゴモラを助けようぜッ!!』

 

ゼット「あぁ、そうで御座いますなぁ!やい!そこのコウモリ野郎!俺たちと戦えッ!!」

 

バットネス「私と勝負する気か…。良かろう…!はあああァァァ…!!」

 

バットネスは巨大化して、ゼットと対峙した。

 

バットネス「改めて自己紹介を…。私はDe-Vilが幹部の一人。魔導騎士 バットネス!」

 

ゼット「敵ながら自己紹介、わざわざありがとう!俺はウルトラマンゼット!ウルトラマンゼロの…弟子だッ!!」

 

三吉『おいおい、それを言うなら「俺たちは」…だろ?』

 

ゼット「そうだったなぁ。俺たちの絆、見せてやるッ!!ゼットトンファー!!」

 

「ゼットトンファー」とは、俺がバロッサ星人から奪った武器である。名前はゼットが命名した。

 

そのまま使用しても強いが、持ったままで斬撃技や鞭状の必殺技を繰り出すと、その威力を極限にまで上げる事が出来る。その為、ガンマフューチャーと相性が抜群。

 

ゼット「キアッ!」ヒョォンッ!!

 

バットネス「ヒャアッ!」フォンッ!!

 

ガキィィィィンッ!!

キキキキキキキキキキキキキキキ!!

 

三吉『ふん、中々鋭利なツメだなぁ。』

 

バットネス「貴様らこそ、そのトンファーの硬さは初めてだぁ…!」

 

リュウソウバーニング「勝弥、俺たちも負けちゃいられないよ!」

 

ゼバン「当たり前だ!船長にだけ負担はかけられねぇもんな!!」

 

クズマ達「グギャアッ!!」

 

リュウソウバーニング「コレ、使ってみるか!」

 

音声「ノビソウル!リュウ!ソウ!そう!そう!この感じ!!」

 

音声「ノビソウル!ソウ〜!!」

 

リュウソウバーニング「リュウソウブレイカー・ノビソウルブレイクッ!!」ビヨォォォォンッ!!ジャキィンッ!!

 

クズマ達「グギャアァァァッ!!」ドカーン!!

 

ゼバン「ならば俺は!とうっ!!」

 

ゼバン「ゼバンダイヤモンドナックル!」ドゴォォォン!!

 

クズマ達「グギャアァァァッ!!」ドカーン!!

 

三吉『ふん…。アイツらも捨てたもんじゃねえな。』

 

ゼット「そうだなぁ!喰らえ!ゼスティウムドライブ!」ブォォンッ!!

 

ゼットの放った強烈な一撃が、バットネスに大ダメージを与えた。

 

バットネス「うぉっ!?なるほどなぁ…。不完全とは言え、ハデス様を追い詰めただけの事はある…!」

 

ゼット「ハデスなんかと比べたら、お前なんかゴミ同然で御座いますよ!」

 

バットネス「ご、ゴミだとぉ…!?」

 

バットネスは、怒りを露わにする。

 

バットネス「ならば、これならどうだ!!」

 

バットネスの放ったエネルギーが、ゴモラに直撃する。

 

ゴモラ「キシャアアアアアアアアオッ!!」

 

ゼット「ゴモラ!」

 

 

ゴモラの目が紫色に怪しく光り、禍々しいオーラを放ちながら俺たちを見つめる。

 

バットネス「ふふふははははははッ!!この私を侮辱した報いだ!さぁ暴れろ、デビルゴモラよォッ!!」

 

デビルゴモラ「キシャアアアアアアアアオッ!!」

 

デビルゴモラがゼットに襲いかかる。

 

ゼット「キアッ!!」

 

ゼットはデビルゴモラとぶつかり合う。

 

三吉『あのエネルギー、カオスヘッダーのようなもんか。』

 

ゼット「何ですとぉー!?なら、コスモス先輩がそうしたように、奴を浄化させれば良いのですね!?」

 

バットネス「ふんっ、馬鹿め!それは出来たらの話だ!デビルレイン!」

 

バットネスが繰り出した雨のような攻撃がゼットを襲う。

 

ゼット「キアッ!」

 

だが、ゼットは全ての攻撃を避けた。

 

三吉『バットネスの攻撃を喰らう事はねぇが、ゴモラを浄化させねぇと…。』

 

ゼット「全く!このままではキリがありませんなぁ…!」

 

林子「なぁ〜にやってんだい船長!それにゼットさんよぉ!」

 

リュウソウバーニング「り、林子!?」

 

林子「タツキぃ!アンタ、そんなダサい名前でアタイを呼ぶんじゃないよ!何回言ったら分かるんだい!?」

 

林子「アタイは、パイレーツヒーローズ所属の最強魔術師!ヒール・M(マジック)・ウッドだよ!どうだカッコいい名前だろ?」

 

ゼバン「いや林子、その名前もお前の態度に対して似合わねぇよ。しかもそれ偽名だろ。」

 

三吉『そんな事より林子、お前、学園はどうした?』

 

林子「あんた達ッ!!ヒールだっつってんだろッ!!まぁ良いわ。学園なら大丈夫だよ!あんたの爺ちゃんに「遅刻してくる」って言っておいたわ!んで、あの怪獣を浄化すれば良いんだね?」

 

ゼット「そうして貰うとウルトラ助かるぜ!お前の力、お借りします!」

 

林子「アンタ、どこの風来坊だい…。それじゃ!アタイの力、特と見せてあげるよぉッ!!」

 

林子「はあああぁぁぁ…!!ニードルキネシスッ!!」

 

林子が出現させた巨大な魔法陣から植物が出現し、デビルゴモラの動きを封じた。

 

デビルゴモラ「キシャアアアアアアアアオッ!!」

 

バットネス「何っ!?」

 

林子「いい加減大人しくしなぁ!!怪獣ちゃん!!ヒーリングブラストォォォッ!!」

 

林子の放った優しい光球が、デビルゴモラに直撃する。

そして…。

 

ゴモラ「キシャアアアアアアアアオ…。」

 

デビルゴモラはゴモラへと元に戻り、大人しくなった。

 

林子「いっちょ上がりッ!!船長!ゼット!今がチャンスだよッ!!」

 

ゼット&三吉「『あぁッ!!』」

 

音声「Ultraman Z Alpha Edge.」

 

ゼット「ゼットランスアローッ!!」

 

バットネス「小癪なァァァッ!!」ヒョヒョヒョヒョヒョヒョヒョォンッ!!

 

バットネスの無数のツメの攻撃が迫る。

 

ゼット「キアッ!!」スパスパスパスパスパスパァァン!!

 

バットネス「うわぁッ!!」

 

だがゼットは全ての攻撃を避けて、ゼットランスアローの連撃を喰らわせた。

 

三吉『バットネスゥ!よぉ〜く覚えておけッ!!』

 

バットネス「何をだァァァ…!?」

 

三吉『様々な宇宙にはなぁ、日々を一生懸命に生きているもの達が山ほどいる!愛すべき人達がいるッ!!その命を平気で持て余すてめぇが、俺たち海賊に勝てる訳がねえんだよォォォッ!!』

 

ゼット「俺たちの熱い思い、受けてみろォォォッ!!ゼットランスファイヤァァァーーーッ!!」ブオオオオオン!!!

 

バットネス「ぐわああああァァァーーーッ!!!」

 

俺たちの渾身の一撃がバットネスに当たり、その場で爆発した。

 

リュウソウバーニング「やった!!」

 

ゼバン「アイツら、また強くなりやがって…。」

 

林子「本当よねぇ〜?」

 

バットネス「ぐぅ…ッ!!この怨みぃ…いつか必ず晴らしてやるゥゥゥッ!!!」

 

バットネスは、そう言うと立ち去った。

 

三吉『何度でもかかって来い!俺がてめぇをぶっ潰してやるッ!!』

 

ゼット「三吉、それを言うなら「俺たちが」…だろ?」

 

三吉『ふん。そうだったなぁ。』

 

ゴモラ「キシャアアアアアアアアオ…。」

 

ゼット「おっ?よしよし!これでもう大丈夫で御座いますよッ!!」ナデナデ

 

三吉『ゴモラ、お前の元いた場所へ帰れ。』

 

ゴモラ「キシャアアアアアアアアオッ!!」

 

ゴモラは、「ありがとう!」とも取れる雄叫びをあげると、地中へ潜り帰って行った。

 

 

ー浦の星女学院 校庭ー

 

果南「それでせんせー、朝は居なかったんだ。」

 

曜「私、三吉先生は遅刻しないタイプかと思ってたよ。」

 

千歌「私なんかびっくりしたんだよ?朝起きると三吉先生がいなかったもん!」

 

三吉「はいはい、悪い悪い。(この三馬鹿に「1人で観光してた。」と言ったら簡単に信じやがったよ…。)」

 

曜「けど観光したいなら、私たちに言えば良かったじゃん。」

 

千歌「沼津は良い所が沢山あるんだよ!私たちが案内してあげるよ!」

 

果南「そうそう。私の店にもおいでよ。一緒に海を泳ごうよ。」

 

三吉「気持ちはありがてぇが、今の俺は、お前らAqoursを指導しに来たって事を忘れるなよ?」

 

果南「もう〜。三吉くんはお堅いねぇ。よぉ〜し、ハグぅ!」ムギュッ!

 

三吉「お、おい!///松浦ッ!!///さ、「三吉先生」と呼びやがれッ!!///」ドキドキ…ドキドキ…

 

千歌「あー!果南ちゃんずるい!!」ムギュッ!

 

曜「おぉ!それなら私も突撃ィーッ!!」ムギュッ!

 

三吉「お、お前らァァァ…ッ!!///俺には本命がいるんだからなぁッ!?///(ハグされるのは嬉しいけどな。)」

 

曜「えぇ?本命〜?」ニヤニヤ

 

果南「誰にも言わないから私たちだけに教えてくれるぅ?」ニヤニヤ

 

千歌「二人とも二人とも!私、分かるよぉ?それはねぇ…?」ニヤニヤ

 

三吉「お前らッ!!!///教師を馬鹿にすんじゃねェェェーーーッ!!!///」

 

ダイヤ「そこの皆さん!お静かにして下さい!さっきから煩いですわ!」

 

おいおい…。

コイツらと一緒にいるのも楽しいじゃねえか。

 

今度は「出張」ではなく、「観光」で沼津に来るとしよう。

その時は、この三馬鹿に案内して貰おう。

 

 

ー虹ヶ咲学園 屋上ー

 

林子「おっす!十真さんッ!!」

 

十真「おぉっ!来たか林子ちゃぁ〜ん!」

 

林子「おいアンタ!そのダサい名前は止めろよッ!!」

 

十真「あっはっはっはっはっはっはぁ〜!相変わらずで何よりってもんだぁ〜!」

 

林子「全く…。そんな事より、De-Vilが動き出したって事は浄化魔法が得意なアタイが必要って訳ね?」

 

十真「そう言うこった!再び三吉たちと仲良く頑張ってくれよなぁ〜!」

 

林子「良いわよッ!!浄化ならアタイにお任せよッ!!」

 

林子も加わり、俺たちパイレーツヒーローズと奴らDe-Vilの戦いは激しさを増していく。

 

だが、どんな「強襲」が来ようとも俺たちは負けねぇ。

 

この世界に生きる尊き命を守る為に…俺だけの「幸せ」を掴み取る為に…ッ!!

 

ゼット『因みに林子が教師として過ごす時は、「敬語キャラ」を意識してるんだそうですぞ?』

 

三吉『「自分を偽る」ってのも、立派な術だからなぁ。』

 

End




今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございます!

4人目の海賊、森木林子ちゃんが参戦ッ!!彼女は三吉くん達みたいに変身しないけど、様々な神級魔法を駆使して怪獣やDe-Vilに立ち向かいます!

Aqoursに関しては、「ようちかなん」を中心に活躍させでました!小説でも彼女たちの「輝き」を見届けて欲しいです!

次回もお楽しみに!


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Episode5 「Jealousy ー嫉妬ー」

今回の話では、μ'sの参戦・ライオバーンの戦闘能力・パイレーツヒーローズの拠点・三吉の中に生まれる「嫉妬」が見どころです!

「幸せ」を求める三吉が、ある二人の「友情」に対して、何を肯定し何に嫉妬するのか…?

今回も最後まで読んで頂けたら何よりです!


やぁ、みんな!俺の名は剣堂タツキ!

またの名を、希望の騎士 リュウソウバーニングッ!!

 

De-Vil所属のバットネスはどうやら、無害な怪獣をデビル怪獣にさせてしまう能力があるようだねぇ。

 

そんな厄介な相手に対抗できるのが、「ヒール・M・ウッド」という名を自称する魔術師 森木林子だ。

 

彼女が繰り出す魔法の種類は豊富で、しかもその一つ一つの威力や効果が神レベルらしいんだ。

俺たちのように変身こそ出来ないけど、頼りになる仲間さ!

 

俺たちパイレーツヒーローズは、互いに助け合いながら全ての悪党をぶっ潰していくぞ!

 

さぁ、第5話の始まり始まりぃ〜♪

 

 

三吉「タツキッ!!お前、俺の役目を奪ってんじゃねえよッ!!」

 

改めて、俺の名は須賀三吉。

沼津への出張が終わって、今は電車でお台場へ帰る所だ。

 

3日ぶりにニジガクのアイツらと出会えると思うと、「安心感」ってヤツを感じるぜ。

 

三吉「えへへ…。///歩夢ちゃん、元気にしてるかなぁ〜?///」

 

 

ー宇宙冥界 モンス・キャッスルー

 

バットネス「申し訳ありませんデッド様…!奴らの強さは尋常では御座いません…!」

 

デッド「構わん。それに俺はこうなる事を分かっていた。パイレーツヒーローズは規模こそ多くないが、一人一人の戦力を侮ってはならん。お前は暫く待機していろ。」

 

バットネス「デッド様の慈悲深き言動、心より感謝致します…ッ!!」

 

デッド「では…?」

 

ライオバーン「分かってるぜデッドさんよぉッ!!次はこのライオバーン様が、奴ら海賊共をケチョンケチョンにしてくれるわぁッ!!」

 

コブラブリ「ケチョンケチョンって…貴方は何年前の者かしら?」

 

アゲハーモニー「古い…実に古い…。」

 

ライオバーン「何だとォッ!?黙ってろてめぇらッ!!」

 

デッド「貴様ら…!静かにしろ…!!」キュイ-ン!!

 

3人「「「はっ!」」」

 

ライオバーン「それじゃあ、行くとするかァァァッ!!!待っていろ海賊共ォォォッ!!!」

 

バットネス「…。(三吉、それにウルトラマンゼット…!)」

 

 

ー虹ヶ咲学園 正門ー

 

三吉「ふん。帰ってきたぜ。」

 

俺がそう言って、虹ヶ咲学園に入ろうとすると…。

 

歩夢「三吉くん、おかえり。」

 

三吉「あ、歩夢…ちゃん…!///」ドキドキ…ドキドキ…

 

なんて嬉しい出迎えなのだろう。

まさか歩夢ちゃんが、俺を待っていてくれてたなんて…!

 

三吉「お、お前が出迎えてくれるなんて…。///う、嬉しいよ…。///」ナデナデ

 

歩夢「ありがとう!私も、三吉くんが喜んでくれて嬉しい!」ムギュッ!

 

歩夢ちゃんは、嬉しさのあまり俺に抱きついてきた。

 

三吉「あ、あ、あ、歩夢ちゃん…ッ!!///今ここ学校だぜ!?///しかも正門だし…。///」バクバク…!バクバク…!

 

歩夢「うふふっ。大丈夫だよ。今はお昼休みでしょ?ねぇ、もっと…私の頭撫でてくれる?///」

 

三吉「あっ、あぁ…。///こ、こうだな?///」ナデナデ

 

こうやって歩夢ちゃんとイチャイチャしていると、De-Vilと戦っている時が嘘のように思えてくる。

 

それだけ、俺は彼女の事が…。

いや、今はこの「一途な想い」ってヤツは、胸に閉じ込めておこう。

 

ースクールアイドル同好会 部室ー

 

愛「さぶっちぃ〜!おかえりぃ〜!」ムギュッ!

 

三吉「み、宮下…ッ!?///きょ、教師に向かって飛びつくんじゃねえよッ!!///後、「三吉先生」だッ!!///」

 

彼方「三吉先生に会えて、彼方ちゃんも安心だよぉ〜。そういう事でお休みぃ〜。すやぁ…。」

 

エマ「もう彼方ちゃん、寝るの早いんだから。」

 

ランジュ「あっはは!大体、三吉はいつも固いのよ!もっと気楽にいきましょう!」

 

ミア「いや、それとこれとは話が違うと思うけど。」

 

かすみ「か、かすみんは先生がいなくても、寂しくとも何ともなかったんですからねぇ〜?」

 

林子「もう!かすかすったら嘘ばっかりですね!!」

 

かすみ「も、森木先生は黙ってて下さい!それと、かすみんです!!」

 

しずく「かすみさん、素直に寂しいと言えば良いのに。」

 

果林「私の場合は寂しいって言うより、こうやって帰ってくるんだから安心してたわよ?」

 

せつ菜「私は半分半分ですね。けど、帰って来てくれると、やっぱり嬉しい気持ちの方が強いです。」

 

璃奈「私も帰って来てくれるのは嬉しい。璃奈ちゃんボード「わーい!」

 

栞子「えぇ。それに副校長先生がAqoursの皆さんを指導した事により、虹ヶ咲学園の知名度が上がるのは間違いないでしょう。」

 

せつ菜「そうですね!この学園の知名度が上がれば、私たちのように、「スクールアイドルをやりたい!」って言う生徒が沢山出てくるかも知れませんし!」

 

三吉「当然だ。お前らにはトップの座について貰うからなぁ。「ラブライブ!」であろうと「スクールアイドルフェスティバル」であろうとな。」

 

ランジュ「三吉の言う通りよ。私たちニジガクは誰よりも愛されなきゃいけないわ!」

 

侑「ニジガクがトップかぁ…。三吉先生、私以上に凄いこと考えるよね!」

 

歩夢「そうだね侑ちゃん。私も、皆のためにスクールアイドルフェスティバルで頑張らなきゃ!」

 

侑「歩夢なら出来るよ。私は一番に応援してるからね。スクールアイドルフェスティバル、頑張ってね!」

 

歩夢「侑ちゃん…ありがとう!」

 

2人「「あはははははははは!」」

 

三吉「…。」

 

思えば、歩夢ちゃんと高咲だって幼馴染。

長い年月を二人で過ごしているはずだ。

 

それなのに、俺はこのまま歩夢ちゃんと2人で「幸せ」を求めて良いのだろうか…?

 

するとそこへ…。

 

穂乃果「こんにちはーッ!!」

 

にこ「ニジガクの皆、入るにこーッ!!」

 

凛「失礼するにゃーッ!!」

 

愛「おぉー!μ'sのみんなー!」

 

しずく「どうも、ご無沙汰してます。」

 

どうやらμ'sの奴らが虹ヶ咲学園に来たようだな。

 

東京にある学校「国立音ノ木坂学院」を拠点に活躍するスクールアイドルグループ、それがμ'sだ。

 

海未「穂乃果!にこ!凛!いきなりはしゃぎ過ぎです!」

 

真姫「全く…。私たちは遊びに来た訳じゃないんだからね?」

 

絵里「三吉先生、穂乃果たちがご迷惑おかけしました。」

 

三吉「いや、別に迷惑でも何でもねぇよ。改めて、お前らも良く来たな。」

 

ことり「えへへ。良く来ちゃいました。」

 

花陽「今日は、スクールアイドルフェスティバルに向けて合同会議をしに来ました。」

 

穂乃果「穂乃果たちもニジガクに負けないように頑張らないと!」

 

ミア「それを言うなら、僕たちニジガクも当日は全力で挑ませて貰うよ?」

 

かすみ「しっしっしっしっ!泣きべそかいても知りませんよぉ〜?」

 

にこ「それはこっちのセリフよ!せいぜい恥じ掻かないようにしなさいよね!」

 

かすみ「何をぉ〜ッ!?」

 

にこ「ぬぁによッ!?」

 

絵里「はいはい。、二人ともそこまで!」

 

しずく「かすみさん?めっ!」

 

希「にこっち?いい加減にしないと、わしわしするで?」

 

エマ「スクールアイドルは「ライバル」であって「敵」じゃないんだから、仲良くしようよ?」

 

侑「先ず、スクールアイドルフェスティバルは「お祭り」だよ?別に争わなくても良くない?」

 

璃奈「侑さんの言う通り。璃奈ちゃんボード「やれやれ」」

 

海未「ですが、「競い合うお祭り」っていうのも面白そうですよ?」

 

愛「良いね良いねぇー!愛さんそういうのには熱くなっちゃうよ!」

 

凛「凛も気合い入っちゃうにゃー!」

 

希「因みに先生、明日はAqoursが来るみたいやで?」

 

三吉「だろうな。この部室は結構広いからなぁ…。」

 

穂乃果「それでは早速、穂乃果たちが考えたライブの内容を言いたいと思います!」

 

三吉「良し、聞かせて貰おうじゃねえか。」

 

 

ー三吉の家ー

 

その夜、俺は放課後に預かったμ'sのライブの資料をフェスティバルのスケジュールと調整しつつ、一人で考え事をしていた。

 

三吉「えっとぉ…この時間帯にμ'sを出させて…。(俺は確かに、歩夢ちゃんと二人きりになる時は「幸せ」を掴み取っていられる。だがよく考えてみたら、俺は彼女に想いを伝えてねぇ…。もしかして歩夢ちゃん、無理にでも俺に合わせてくれてるのか…?)」

 

十真「三吉はどっちが好きなんだぁ〜?」

 

三吉「…そりゃあ勿論、歩夢ちゃんの事が…。」

 

十真「はっ?おめぇ、なぁ〜に言ってんだ?」

 

三吉「えっ…?あっ!?///いや!いやいやいやいやッ!!///ジジィッ!!///てめぇ、いきなり声かけんじゃねえよッ!!///」

 

十真「いやいや、じいちゃんはさっきから声かけてるぜぇ〜?」

 

三吉「そんでジジィ、何の話だよ…。」

 

十真「ん?今日の夕飯の話だ。じいちゃんな、これからラーメン作っちゃうんだけどさ、三吉は豚骨醤油と魚介醤油ならどっちが好きなんだ?」

 

三吉「じゃあ豚骨醤油で宜しく。」

 

十真「はいよぉ〜!じいちゃんに任せなさぁ〜い!」

 

三吉「はぁ…。(こうなったらどっかでタイミング見つけて、カッコよく告るかぁ…。)」

 

十真「…。(ははぁ〜ん?ありゃあ完全に恋しちまってるなぁ〜。孫を助けるのが祖父の役目だが、ここは見守っててやるかぁ!!)」

 

歩夢ちゃんと高咲は幼馴染。

言わば、「尊き命が仲良くし合う友情」ってヤツだ。

 

ここは、見守ってやるのが教師としての「務め」なのかもな…。

 

だが…それでも…!

 

 

ー宇宙海賊船 ドラグニオンー

 

ここは、俺たちパイレーツヒーローズが乗っている超高性能宇宙船にして拠点。

 

その名も「ドラグニオン」。

 

全長は120m、重量は1万t、最高速度は地球上でマッハ2、宇宙空間ではマッハ30で飛ぶ。

 

キングジョーブラック・ナース・インぺライザー・グローカービショップ・レギオノイドのロボット怪獣五体の強力なパーツを組み合わせてカッコよく色塗って完成させた、「ロボット版タイラント」って感じだな。

 

その為、様々なペダニウムランチャーやシルサデスビームを始めとする様々な武装が搭載されてあるし、バレないようにステルス機能や消臭機能もバッチリだぜ。

 

内部には司令室・コクピット・動力室・研究室などしっかりとした施設もあれば、個室(10人分)・キッチン・倉庫(食糧庫・衣類庫・武器事)・大浴場・展望台など生活面に必要な施設もある。

 

そんな船にタツキ達は住んでいるのだ。

 

林子「さぁアンタたち、出来たわよッ!!たんとお食べッ!!」

 

タツキ「林子、まぁ〜た魚料理?まぁ林子の飯は美味しいんだけどね。」

 

勝弥「なぁ、お前の脳には魚しかないのか。」

 

林子「なんだってぇ!?アタイの料理に文句つける気かいッ!!」

 

タツキ「そうは言ってないよ?俺はただ、三吉と十真さんを見習って欲しいと言ってるんだよ。君は女性なんだしさ。」

 

勝弥「俺でも複数の料理は出来るぜ?」

 

タツキ・林子「「あっ…。」」

 

タツキ「しょしょしょ、勝弥ッ!?君の料理は実に独創的だよぉ?む、昔からそうだもんな!?けどさ、もう少し君は「加減」ってのを勉強すべきだと思うなぁ…。」

 

林子「そそそ、そうだよ!!だから海賊が食べる料理はアタイや船長に任せなって?なっ…?」

 

勝弥「お前らが俺に何を言おうとしてんのか、薄々分かるぞ…??」ゴゴゴゴゴゴゴ…!!

 

すると、司令室から着信音が鳴り響く。

 

タツキ「んっ?三吉から連絡?」

 

タツキがモニターをオンにすると…。

 

タツキ「三吉。どうしたんだ?」

 

三吉「お前ら、飯ぐらい静かに食えよ…。」

 

タツキ・勝弥・林子「「「すいませんでした…。」」」

 

三吉「まぁ良い。今回はお前らに言いたい事がある。De-Vilの出現に伴い、別宇宙での調査を終えたアイツらをこの宇宙に来させる。」

 

タツキ「アイツら…?まさかッ!?」

 

勝弥「あの双子の改造闘士<サイボーグファイター>、鮫吉と熊吉か?」

 

林子「船長、お言葉なんだけどさ、あの二人を呼び戻すのはぁ…その…アタイ的にちょっと反対だよ…。」

 

三吉「林子、お前の気持ちも分かる。だが、お前らも知っての通り、アイツらが繰り出す双子ならではのコンビネーション戦法は非常に強い。De-Vilを相手に一瞬の隙を与えずに攻め続けるにはうってつけだぜ。」

 

タツキ「まぁ、無表情なあの双子も俺たちの仲間ではあるし、人間たちには無害だしさ。」

 

勝弥「アイツらだけこの宇宙に行かせないってのも、それはそれで可哀想だからな。」

 

林子「あ、アンタたちがそう言うなら…。」

 

三吉「決まりだな。アイツらは近い内に来る。んじゃ、切るぜ。」ピッ!

 

タツキ「うーん…。三吉は昔からああいうとこ変わんないよねぇ。」

 

勝弥「「悪をぶっ潰す為なら圧倒的な戦力を集める」…。それがアイツのやり方だ。俺たち海賊の使命を考えると、正しいが、間違いでもある。」

 

林子「鮫吉と熊吉かぁ…。アタイ、初めて会った時から苦手なんだよなぁ…。」

 

 

翌日の昼頃、俺はニジガクの部室でAqoursとフェスティバルに向けて会議を行っていた。

 

千歌「以上が、私たちAqoursが当日に行うライブの全貌です。何か、質問はありますか?」

 

三吉「そうだなぁ…。小原と黒妹(クロイモ)の位置、会場の規模的に少し窮屈になりそうだが、その辺はどうすんだ?」

 

鞠莉「そこは問題Nothingデース!1年と3年は座席の近くで踊る事にしたわ!ねっ?ルビィ。」

 

ルビィ「うん。鞠莉ちゃんの言う通りだけど…。三吉先生、出来ればその「黒妹」って呼び方を止めて欲しいなぁ…。」

 

ダイヤ「そうですわ。ルビィは芋じゃありません!」

 

三吉「あのさ、お前らは姉妹だろ?んで、苗字で呼ぶ時、どっちも反応するじゃねえか。だから姉のお前は「黒姉(くろねぇ)」、妹のお前は「黒妹(くろいも)」ってそれぞれ呼んでる訳だから、別に食い物扱いしてねえぞ?」

 

花丸「副校長なのにガバガバな説明ずら…。」

 

善子「しーっ!ズラ丸は黙ってなさい!(小声)」

 

果南「まぁ良いんじゃない?そういう風に分けて呼ぶのも。ねっ?黒姉♪」

 

鞠莉「そうそう!腹黒姉♪」

 

ダイヤ「「腹」は余計ですわッ!!」

 

曜「とにかく、鞠莉ちゃんとルビィちゃんが話し合ってそう決めたなら、当日は大丈夫そうだね。」

 

梨子「そうね。それにファン達へのサプライズにもなりそうだし。」

 

三吉「そうだ。桜内の言う通り、1年と3年が座席付近で踊る事はサプライズにもなる上、「ファン達と触れ合う」ってのはサービスにも繋がる訳だ。良し。当日、お前らはこのパフォーマンスを行っていくぞ。」

 

曜「了解であります!」

 

梨子「これは、私も作曲を頑張らないと!」

 

千歌「三吉先生、見ててね!私たちAqoursの「輝き」を!!」

 

三吉「「輝き」…ねぇ…。ふんっ、良い心がけだな。お前ら良いか?スクールアイドルフェスティバルに向けて練習を重ね、パフォーマンスを、魅力を、自分を磨け!そして、全力で歌っていけェ!!」

 

9人「「「「「「「「「はい!!」」」」」」」」」

 

こうやって、ニジガクだけじゃなく他のスクールアイドル達との「絆」を深めて、新たな「幸せ」を掴み取っていく。

 

それが愛の勇者<ラブブレイバー>である俺の使命…!

 

 

ーお台場 ダイバーシティー

 

その日の放課後、俺と歩夢ちゃんはダイバーシティで買い物デートをしていた。

 

三吉「ま、まさか、放課後にデートして貰えるなんて…!///ウルトラ嬉しい限りです…!///」

 

歩夢「ううん、良いよ三吉くん。気にしないで。私もスクールアイドルフェスティバルに向けてアクセサリーが欲しかったんだけど、三吉くんの意見を聞きたくて。」

 

三吉「お、俺の意見か?///さ、参考になれると良いなぁ…。///」

 

歩夢「三吉くんは私たちスクールアイドル皆の先生だよ?だから、あなたが言ったことは何でも参考になるよ。私、三吉くんを信じる!」

 

三吉「あ、歩夢ちゃん…。///」ドキドキ…ドキドキ…

 

こうして、俺と歩夢ちゃんの買い物デートが始まろうとした瞬間、俺のスマホが鳴り響く。

 

三吉「おっ?歩夢ちゃん、ちょっと悪い…。」

 

歩夢「うん。」

 

三吉「…そうか。良いだろう。直ぐに向かう。」ヒピッ!

 

歩夢「どうしたの?」

 

三吉「あ、歩夢ちゃん…ごめんなさい!急に仕事が入っちまった…。えっとぉ…。///えいっ!///」ムギュッ!

 

歩夢「きゃっ!///さ、三吉くん?///」ドキドキ…ドキドキ…

 

三吉「か、買い物デートは、また休日にな?///」ナデナデ

 

歩夢「う、うん。///スクールアイドルフェスティバルまで時間があるし、焦らなくて良いよ。///私の方こそ、無理やり付き合わせちゃってごめんなさい。」

 

三吉「あ、あぁ。それじゃ!仕事頑張って来るぜ!」

 

歩夢「頑張ってね。三吉くん。」

 

俺はダイバーシティを後にした。

 

 

ー大阪ー

 

ネロ「ふん!愚かな人間共よ、ワシらの前にひれ伏せッ!!」

 

デレプタ「こんな脆い星、俺たちが破壊してくれるッ!!」

 

リュウソウバーニング「ネロ!デレプタ!」

 

デレプタ「来たか!海賊共!」

 

ネロ「大ザンギャックに挑もうとは…命知らずな!」

 

ゼバン「命知らずはどっちかな!?」

 

林子「アタイ達に喧嘩売ったことを後悔させてやるよ!!」

 

ネロ「行け!クローズ!」

 

クローズ達「クロッ!」

 

デレプタ「行きな!ビービ!」

 

ビービ達「ビビッ!」

 

無数の戦闘員がタツキ達に立ちはだかる。

 

リュウソウバーニング「行くぞ!」

 

するとそこへ…。

 

音声「34バーン!ゴセイジャー!」

 

ゼンカイザー「天装術!コンプレッサンダー!」ドゴーン!!

 

クローズ達・ビービ達「ウギャアァァッ!」ドカーン!!

 

デレプタ「何?」

 

ネロ「貴様は…!?」

 

ゼンカイザー「俺はパイレーツヒーローズ船長、須賀三吉!またの名をゼンカイザーッ!!」

 

ネロ「ほう?貴様がバリゾーグとエンドルフを倒したゼンカイザーか。」

 

デレプタ「丁度いい。俺と戦えッ!!」

 

ゼンカイザー「お前らは、あの帽子野郎を頼めるか?」

 

リュウソウバーニング「OK!」

 

ゼバン「はぁ…言うと思った。」

 

林子「おう!別に良いわ!!」

 

ゼンカイザー「そこのカマキリ野郎、俺と遊ぼうぜ?」

 

デレプタ「覚えておくがいい!俺は、流星のデレプタだ!!カマキリではないッ!!」

 

ゼンカイザー「はっ?今からぶっ倒される奴の名前なんざ、どうでも良いんだよ。」

 

デレプタ「ほざけっ!!はぁっ!!」

 

デレプタは両腕の鎌を振るい襲いかかる。

 

ゼンカイザー「おせぇーんだよ!」

 

俺はその攻撃を簡単に避けつつ、ギアトリンガーの銃撃を至近距離で繰り出す。

 

デレプタ「ぐうっ!!」

 

ゼンカイザー「動物には動物でいくぜ!」

 

そう言いながら俺は、センタイギアをギアトリンガーにセットする。

 

音声「25バーン!ガオレンジャー!」

 

ゼンカイザー「ファルコンサモナァァァッ!!!」

 

俺が放った矢の一撃をデレプタに向けて繰り出す。

 

デレプタ「この程度ッ!!超流星弾ッ!!」

 

デレプタは負けじと大技を放つも、簡単に打ち砕かれ大ダメージを喰らった。

 

デレプタ「ぐわあああァァァッ!!」

 

ゼンカイザー「ふん!ウォースターってのは…ゴミだな…。」

 

ネロ「デレプタ!」

 

ゼバン「どこを見ている!レーザークロスビーム!」

 

ネロ「くっ!」

 

林子「ギガンティックボルトォッ!!」

 

ネロ「うぉっ!」

 

ゼバンと林子の攻撃を喰らったネロは膝を着いた。

そしてリュウソウバーニングが必殺技の準備をしていた。

 

リュウソウバーニング「リュウソウブレイカー・ビリビリソウルブレイクッ!!」

 

リュウソウバーニングは重い剣撃を放つも、ネロは避けた。

 

ネロ「デレプタ、ここは退くぞ!」

 

デレプタ「ゼンカイザァァァッ!!覚えていろォォォッ!!」

 

デレプタは悔しさが混じった叫びを放ちつつ、ネロと共に退散した。

 

ゼンカイザー「誰が覚えるか!ばぁーか!」

 

ゼバン「相変わらず、余裕ぶっこいちゃって…。」

 

リュウソウバーニング「けど、流石は船長…だね!」

 

林子「まぁ、あんな奴ら、アタイ一人でも十分だったけどなぁ!!」

 

ゼンカイザー「変身能力を持たねぇお前が戯言を抜かすな。」

 

林子「なっ!?戯言だってぇ!?言っておくけどねぇ、アタイは最強魔術師なんだよォ!?アンタ達にはない力がアタイにはあるんだっつーのッ!!」

 

ゼンカイザー「だが、喰らわせられなかったら意味が無いのも分かるだろ?まさかアレか?お前は頭脳は最弱なのか?「頭脳」…は?」

 

林子「上等じゃないかッ!!アタイとアンタで一騎打ちだよ!!」

 

リュウソウバーニング「ま、まぁまぁ…。」

 

ゼバン「コイツらはいつもこれだぁ…。」

 

俺たちが仲良く喧嘩していると、上空からライオンのような姿をした筋肉質な奴が現れる。

 

ゼンカイザー「んっ?お前はッ!?」

 

ライオバーン「やっと会えたぜぇ…海賊共ぉッ!!」

 

ゼンカイザー「その感じ…お前、De-Vilか!」

 

ライオバーン「いかにもッ!!俺様は、De-Vil所属の剛力魔将軍 ライオバーンだァッ!!三吉ィッ!!ウルトラマンに変身しろッ!!俺様と1対1の対決しようぜぇッ!!」

 

三吉「望む所だ!」

 

三吉はウルトラゼットライザーを起動させる。

 

音声「Sabuyoshi Access Granted.」 

 

三吉「フォーメーション・ベータ!」 

 

三吉「ウルトラマン!ウルトラマンエース!ウルトラマンタロウ!」 

 

音声「Ultraman. Ace. Taro.」

 

三吉「はあああァァァーーーッ!!」

 

ゼット「ご唱和ください、我の名を!ウルトラマンゼェェェット!!」 

 

三吉「ウルトラマンゼットォォォーーーッ!!」

 

音声「Ultraman Z Beta Smash.」

 

ゼット「キアッ!」

 

ウルトラマンゼットが現る。

 

ライオバーン「ほう?上等な筋肉じゃねえかぁ…!!」

 

ライオバーンは肩慣らしを始める。

 

ゼット「この俺と力比べって訳ですかッ!!ウルトラ腕がなるぜェッ!!」

 

三吉『ゼット、侮るなよ。奴がパワー型だとすれば、条件は五分五分だ。』

 

ゼット「おう!はああああァァァッ!!」

 

ライオバーン「があああぉォォォッ!!」

 

ゼットとライオバーンによる取っ組み合いが始まった。

 

ライオバーン「ち、力ならぁ…負けねえぜぇ…??」

 

ゼット「その割には汗ばんでやがるぜぇ?おいッ!!」バシッ!

 

ゼットは取っ組み合いに押し勝つと、尽かさずチョップ。ライオバーンに炸裂させる。

 

ライオバーン「ぐわぁッ!!」

 

リュウソウバーニング「おぉ!ゼットのパワーが、ライオバーンのパワーを上回った!」

 

ゼバン「あのライオン野郎め、相手が悪かったようだな。」

 

林子「いっけェ!!船長ッ!!ゼットォォォッ!!」

 

ゼット「キアッ!」

 

ライオバーン「やるじゃねえかぁ…!だがこれならどうだァァァッ!!ライオロアァァァーーーッ!!!!!」

 

ゼット「何っ!?ゼットハルバードッ!!キアッ!」

 

ゼットはゼットハルバードを回転させ、ライオバーンの咆哮の攻撃を防いだが、余波を喰らってしまった。

 

ライオバーン「ふん!流石のウルトラマンゼットも防ぎきれなかったかぁ!!」

 

三吉『ギャーギャーとうるせぇ野郎だなぁ。もう終わりかよ?てめぇの攻撃は…。』

 

ライオバーン「何?」

 

ゼット「この程度の攻撃じゃあ、ゼロ師匠の宇宙拳法の方が痛いで御座いますなぁ〜。さぁて、ウルトラ反撃開始だッ!!三吉ッ!!」

 

三吉『あぁッ!!』

 

ゼット「キアァァァッ!」ブゥゥゥンッ!!

 

ゼットハルバードの重々しい一撃が、ライオバーンに当たる。

 

ライオバーン「ぐわあああッ!!」

 

三吉『今だゼットォォォッ!!』

 

ゼット「喜んでッ!!」

 

音声「Ultraman Z Alpha Edge.」

 

ゼット「キアッ!」

 

ゼット「ゼットツインセイバーッ!!」

 

ライオバーン「はぁはぁ…!そんな小枝みてぇな剣、へし折ってやるぜェェェッ!!」

 

ゼット「ただの剣と思うなよッ!!ナギナタモードッ!!」

 

ゼットはゼットツインセイバーの柄を合わせ、薙刀状に変えた。

 

ゼット「こいつを受けてみろッ!!ゼットスプリームセイバァァァッ!!」ビィィィィィィッ!!

 

ゼットはギガレゾリューム光線の要領でゼットツインセイバーを回し、特大の光線をライオバーンに与えた。

 

ライオバーン「ぐっ…ぐぎゃあああァァァッ!!!」

 

そしてライオバーンは倒された…かに見えた。

 

デッド「ゲキリュウホールド!!」ブシャァァァ!!

 

デッドの放った球体状の水がライオバーンを包み

 

そして救う。

 

ゼット「デッド!?」

 

三吉『てめぇ…!!』

 

ライオバーン「おっ!?た、助かったぜデッドさん!!」

 

デッド「ふん。ゴウエンインフェルノ!!」ボオオオオォォォッ!!

 

ゼット「ゼスティウム光線!」キィィィィィ!!

 

ゼットはゼスティウム光線を放ったが、ゴウエンインフィルノに撃ち負けてしまった。

 

ゼット「うわぁぁぁッ!!」

 

三吉『くぅっ!!デッドの野郎…!』

 

デッド「やはり弱いな…。今の「愛の勇者<ラブブレイバー>」は。」

 

ゼバン「ラブ…ブレイバー…?」

 

リュウソウバーニング「アイツ、何言ってんの?」

 

林子「さ、さぁ…?(ラブブレイバー…。船長が…ッ!?まさかね…。)」

 

デッド「帰るぞ。ライオバーン。」

 

ライオバーン「うっす!」

 

デッドとライオバーンは、宇宙冥界へ帰って行った。

 

ゼット「さ、三吉…?」

 

三吉『何が…何が「弱いな」だ…ッ!!』

 

 

ーお台場 ダイバーシティー

 

三吉「それにしてもデッドの奴、愛の勇者<ラブブレイバー>の事を知ってたかのような発言してやがったなぁ…。」

 

三吉がダイバーシティへ戻り、一人食べ歩きをしていると…。

 

侑「今日はありがとね!歩夢!」

 

歩夢「うん。侑ちゃん、私の方こそありがとう!」

 

三吉「なっ…?(あ、歩夢ちゃん…帰ったはずじゃ?何で高咲と一緒にいやがる…??)」

 

歩夢「それじゃあ侑ちゃん、また明日!」

 

侑「また明日ッ!」

 

三吉「…。(まさか…アクセサリーをもう買っちまったのか…?俺の意見も…聞かずに…そんな…ふざけんなよ…!!)」

 

そう…。

この時の俺は、訳も分からず、明らかに「嫉妬」していたのだ…。

 

尊き命が仲良くし合う、「幼馴染」という名の友情に…。

 

End




今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございます!

三吉とゼットの「絆」の強さ、現時点では「四幹部より強いがデッドには勝てない」って感じですね。

次回は新たな仲間が2人も参戦!
けど、三吉以外の3人には不安な様子が…?

そして友情に嫉妬してしまう三吉の「恋の行方」はいかに!?

取り敢えず、乞うご期待ッ!!


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Episode6「 Sacred treasures ー神器ー」

今回の話では、パイレーツヒーローズの新たな仲間の参戦・あのヒーローの参戦・コブラブリの戦闘能力・三吉の「切り札」が見どころです!

これから三吉は、歩夢ちゃんとどう向き合っていくのか…?

今回も最後まで読んで頂けたら何よりです!


俺の名は須賀三吉。

 

ウルトラマンゼット・仮面ライダーゼロワン・ゼンカイザーに変身する、「パイレーツヒーローズ」の船長にして、愛の勇者<ラブブレイバー>だ。

 

俺は仲間のタツキ・勝弥・林子と共に、De-Vilや他の悪党共をぶっ潰す為に「ハピネスペース」に滞在している。

 

 

ハピネスペースとは何かって?

あぁ…俺が名付けた。

 

ここでなら、俺だけの「幸せ」を掴み取れる気がしてな…。

それで名付けたんだ。

 

 

ー三吉の家ー

 

人々が寝静まった深夜。

俺はベッドでただ一人、眠れずに悩んでいた。

 

三吉「…。(歩夢ちゃん…!)」

 

三吉「あぁーダメだダメだッ!!寝れやしねぇ…。ちとゼットと話すか。」

 

そう言うと三吉はウルトラゼットライザーを起動させた。

 

ゼット『おぉ…!ウルトラ面白い…!』

 

三吉『なぁ、ゼット…。』

 

ゼット『悪い三吉。今、良いとこなんです!』

 

三吉『あっ、そのアニメは再放送だぜ?船にBlu-rayがコンプされてある。』

 

ゼット『本当で御座いますかッ!?』ピッ!

 

三吉『それじゃっ、話ぃ…聞いてもらえるか?』

 

ゼット『おうよ。』

 

俺は、悩んでいることをゼットに全部話した。

 

ゼット『「友情に対する嫉妬」…ねぇ…。』

 

三吉『何か…かっこ悪いよな…あははっ…。勇者と船長を両立しているくらい最強な俺が、こんなしょうもない悩みを持っちまってさぁ。』

 

ゼット『いや、俺からしたら、「三吉は良く話せた」と思うぜ。』

 

三吉『はっ?』

 

ゼット『お前は嫉妬するくらい、つまり苦しむくらいその娘に本気で恋をしているんだろ?それはウルトラ恥ずかしくて、普通だったら言えないはずだ。』

 

三吉『ふん。お前は「ガキんちょ」と思っていたが、やはり5000年の経験は伊達じゃないといや事かぁ…。』

 

ゼット『まぁな?だが三吉、お前は「話す相手」を間違えております。』

 

三吉『はっ?』

 

ゼット『何しろ、地球人の恋路には、ウルトラマンである俺が深く干渉すべき事じゃねえからな。』

 

三吉『結局、お前とは「戦友」という関係…って訳か。』

 

三吉はインナースペースを後にした。

 

ゼット『…。(すまない、三吉。)』

 

 

ー虹ヶ咲学園 職員室ー

 

翌日、俺は職員室でスクールアイドルフェスティバルに向けて準備を行っていたが…。

 

三吉「…。」

 

十真「三吉、仕事中に悪いけどさぁ、ちょいとこれコピーしてくんね?」

 

三吉「…。」

 

十真「三吉ぃ?おぉーい!!三吉ってばぁー!!」

 

林子「ちょ、ちょっと!船…じゃなくて副校長ッ!!呼ばれてますよッ!!」

 

三吉「えっ?あ、あぁ。どうした?ジジィ。」

 

十真「「どうした?ジジィ。」じゃねえだろぉ〜?じいちゃんが聞きてえよぉ〜。」

 

三吉「んで、コピーだと?お前がやれ。」

 

十真「えぇ…。まぁ、おめぇもスクールアイドルフェスティバルで忙しいんだろうから良いけどさッ。」

 

三吉「…。(俺はただ、歩夢ちゃんと「幸せ」を掴み取って行きたいだけなのに…!何で…何で…ッ!!)」

 

 

ー虹ヶ咲学園 芝生ー

 

三吉「…。」

 

三吉が、芝生で寝っ転がっていると…。

 

???「…。」パシャッ!

 

 

三吉「あっ?」

 

???「こんな所にいたのか。お手上げ状態と言ったところか?三吉。」

 

三吉「士か。」

 

士「あぁ。久しぶりだな。」

 

このカメラ野郎は、門矢士。

世界の破壊者 仮面ライダーディケイドに変身する男で、俺たち海賊と同じように次元を超えて旅をする。

 

三吉「まさか、お前もDe-Vilの噂を聞いてこの世界に来たのか?」

 

士「アイツらの事などお前ら海賊がどうにかしろ。単に「俺が旅をする世界にお前がいた」ってだけだ。」

 

三吉「士、俺はお前の生き方がたまに羨ましく感じる。」

 

士「羨ましく感じられてもな…。俺もこの世界に着くまで、何を見て何を感じたか…。」

 

三吉「互いに「旅の途中」…って訳だな?」

 

士「そうなるな。所で、お前は今何をしている?どう見ても海賊って雰囲気じゃなさそうだな?」

 

三吉「俺は今、この学園の副校長を務めている。ジジィのコネだけどな。」

 

士「ほう?教師かぁ…。何でまた…?」

 

三吉「「幸せ」だよ。「戦い」と「力」で満たし続けてきた俺の旅路には、「幸せ」と感じられる事がなかった。俺は、この世界でなら「幸せ」を得られそうなんだ。」

 

士「「幸せ」…なぁ…。そんなものを求めているだけじゃ、強くなれないと知れ。愛の勇者<ラブブレイバー>。」

 

三吉「士ぁ…!お前まで…その異名で俺を呼ぶのか…ッ!!」

 

士「名誉な事だろ?俺のような腕利きのヒーローでも、その称号は滅多に送られないぜ?」

 

三吉「俺は…俺はそんなもんが欲しくて今まで旅してきたんじゃねえよッ!!」

 

キ-ンコ-ンカ-ンコ-ン

 

士「おっ?どうやらチャイムが鳴ったようだな。急げ、副校長先生よ。またどこかで会おうな。」

 

士は、オーロラを出現させて何処かへと消えてしまった。

 

三吉「くぅ…ッ!!」

 

 

ー宇宙冥界 モンス・キャッスルー

 

コブラブリ「さてさてぇ〜♪次は私の出番ですッ!!」

 

バットネス「コブラブリ、奴ら海賊共には十分注意するのだぞ?」

 

コブラブリ「あら?バットネス、貴方は随分と私に御優しいのですね?」

 

バットネス「当然!私は、同胞を大切に思っているからな。」

 

ライオバーン「へっ!!俺様をバカにする卑怯者が何を言ってやがる!!」

 

バットネス「十分大切にしているではないか?脳筋に対しては。」

 

ライオバーン「だぁれが脳筋だァァァッ!!このネチネチ野郎ッ!!」

 

バットネス「何…??もう一度はっきり言ってみせよッ!!」

 

アゲハーモニー「醜い…実に醜い…。」

 

デッド「バットネス!ライオバーン!静かにしろォォォッ!!」キュイーン!!

 

バットネス・ライオバーン「「は、はっ!」」

 

デッド「コブラブリよ、行くが良い。」

 

コブラブリ「御意…。見ていてください…ハデス様ぁ〜!///」

 

 

ー国立音ノ木坂学院ー

 

俺は昼から「国立音ノ木坂学院」って学校に出張に向かい、μ'sの指導を行っていた。

 

ニジガク顧問、Aqoursの特別講師と来たら当然、μ'sの特別講師も兼任する事になっちまったぜ。

 

穂乃果「凄いよッ!!三吉先生が、穂乃果たちμ'sの面倒も見てくれるなんてッ!!」

 

ことり「わーい!これから楽しくなりそう。」

 

海未「三吉先生に直々に指導して貰えるなんて、私も光栄です。」

 

三吉「嬉しそうで何よりだ。だがお前ら、俺が特別講師になるからには、いつも以上にスクールアイドル活動に専念して貰うからな?」

 

絵里「はい。私も覚悟は出来ています。」

 

花陽「絵里ちゃんの言う通りだよ!私たちはこれからもっと頑張らないと!」

 

凛「かよちん凄いやる気!?凛も気合い入れるにゃーッ!!」

 

希「ウチの覚醒したスピリチュアルパワー、ファン達に見せる時やね。」

 

ことり「えっ?まさか希ちゃん、ことり達に内緒でずっと1人で練習してたの?」

 

希「まぁね。歌声をちょっと練習してたんや。」

 

穂乃果「希ちゃんずるーい!!何で穂乃果も誘わなかったのぉ!?」

 

にこ「それを言うなら、ぬぁーんでにこも誘わなかったのよッ!!」

 

凛「もう!凛も希ちゃんと一緒に歌いたかったにゃー!!」

 

真姫「ちょっと!あんた達、少しは静かにしなさいよ!今は特別講師に来てもらってるのよ?」

 

絵里「そうよ。貴重な時間を無駄に使ってられないわ。」

 

穂乃果「じゃあ、絵里ちゃんと真姫ちゃんは一緒に練習したくないの!?」

 

絵里「そ、そりゃあ私だって皆と一緒に練習したかったわよ!」

 

真姫「わ、私だってそうよ!!」

 

ことり「よぉーし!特別講習が終わったらカラオケで歌声を鍛えよう!」

 

にこ「その話乗ったわ!にこの歌声に酔いしれなさい!!」

 

三吉「はぁ…。」

 

海未「さ、三吉先生、せっかく来て頂いたのに…。ご迷惑おかけしました。」

 

花陽「私たち、いつもこうなんです。」

 

三吉「いや、気にすんな。俺の生徒なんてもっとやべぇからさ。」

 

おいおい…。

これがμ'sか…。

 

ニジガクやAqoursは、こんなワチャワチャしたグループをきっかけにスクールアイドル初めてたとはな…。

 

ーもんじゃ みやしたー

 

その日の夜頃、俺は腹が減ったもんだからタツキ達を連れて、とあるもんじゃ屋へ来ていた。

 

タツキ「まさか君から飯に誘うなんて!何年振りかなぁ〜?」

 

勝弥「けど、よりに寄ってなんでもんじゃ焼き?」

 

林子「まぁ良いじゃない?何処でも。」

 

三吉「良し、適当にオーダーするからなぁ?おーい!」

 

愛「はぁーい…って!さぶっち!?それに林Tも!愛さんの店に来てくれるなんて、どうしたのどうしたのぉ!?」

 

三吉「はっ?何でお前がいんだよ…?」

 

林子「ま、まさか副校長、知らないで来たんですかッ!?ここは愛ちゃんの家なんですよ!!ファンなら知らない人はいないって言うくらい、この店は有名なんですッ!!(あぶないあぶない!アタイの本性がバレるとこだったわぁ…。)」

 

愛「さっすが林T!スクールアイドルについては詳しいんだねぇ〜?おっ!さぶっちの友人さんもお揃いでぇ?ウチのもんじゃは絶品だから、沢山食べていってねぇ!」

 

三吉「はぁ…。そんじゃあ言うぞ。」

 

三吉は幾つか品を注文すると…。

 

愛「おぉ!?今日は凄く食べるねぇ〜?愛さん、ご飯をいっぱい食べる元気なさぶっちの事が大好きだよ!」ナデナデ

 

三吉「う、うるせぇ…!///は、早く持ってこいよ…!///」

 

愛「はぁーい!少々お待ち下さぁーい!」

 

三吉「ったく…ん?」

 

タツキ「ぷぷぷ…ッ!」

 

勝弥「くくくぅ…ッ!」

 

林子「ひぃ…ッ!ひぃ…ッ!」

 

三吉「あっ?お前ら、なぁ〜に笑ってんだぁ?」

 

タツキ「ごめん…ぷぷぷ…!さっきの愛さんって娘、三吉の事を「さぶっち」だってぇ…!」

 

勝弥「お前が…生徒と…仲良さそうで安心したよぉ…くくくぅ…ッ!」

 

林子「しかもさ…ッ!愛ちゃんとあんた…ッ!良い雰囲気出しちゃって…ッ!」

 

三吉「お前らが普段、俺に対してどんな印象を持っているのか、喋り方で分かったぜぇ…ッ!!」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…!!!

 

3人「「「す、すいませんでした…!!」」」

 

三吉「それに、確かに宮下の事も大切に思ってるが、俺が好きな奴は…他にいるからな…。///」

 

愛「お待ち!先ずは「ピリ辛チーズもんじゃ」です!」

 

三吉「おわっ!?お前、いきなり出して来るよなぁ…。」

 

愛「そりゃあ、さぶっちのためなら素早く出しちゃうよぉ〜?それとさ、さぶっちの好きな娘って…歩夢の事?」

 

三吉「な、なっ!?///い、良いから焼かせろよ…。///」

愛「はははっ!図星だねぇ?さぶっちは歩夢と話す時、いつもよそ見しながら話すもんねぇ?」

 

三吉「良いから黙って焼かせろ…!///」

 

愛「もう〜。君は素直じゃないんだから。」

 

タツキ「愛さんごめんね。三吉は昔から食事に関しては特に拘るからさ。」

 

勝弥「おかげで俺もコイツと食う度に疲れるんだよなぁ…。」

 

林子「そ、そうなんですね…。は、初めて知りました!(アタイも船長には食事で振り回されっぱなしだよ…。)」

 

愛「さぶっちやるぅ〜!」ナデナデ

 

三吉「み、宮下ァァァ…ッ!!///」

 

そんな感じで、俺たちは食事を楽しんだ。

少々汚かったが、こういうのもまた「幸せ」と呼べるのだろうか…。

 

愛「さぶっち、ウチのもんじゃはどんなもんじゃい?なんつって!」

 

三吉「ふんっ、美味かった。ま、また来てやるよ。」

 

愛「ありがとう!いつでも来て来て!」ムギュッ!

 

三吉「み、宮下、おまっ…ッ!!///はぁ…。///」

 

林子「愛ちゃん、また明日、学校で会いましょうね!!」

 

愛「林Tも元気でね!それと、タッツーとしょうくんもね!」

 

タツキ「た、タッツー?」

 

勝弥「しょ、しょうくん?」

 

三吉「お前、渾名付けるの好きだなぁ…。」

 

そんな平和を乱すかのように、コブラブリの視線が俺たちを見つめる…。

 

コブラブリ「はぁ…美しくないですわね…。」

 

ー虹ヶ咲学園ー

 

三吉「…。」カタカタカタカタ

 

俺がいつも通り仕事していると…。

 

三吉「えっとぉ…ここの予算は…。」ズキンッ!

 

三吉「痛ッ…。ん?気のせいか…?今、心臓辺りに痛みが…?」

 

三吉「良し、気のせいか…。」カタカタカタカタ

 

すると突然、俺のスマホから鳴り響く。

 

三吉「ん?勝弥か。どうした…?良いだろう。俺が来るまで持ちこたえろ。出来るなら片付けてしまえ。」ピッ!

 

ー虹ヶ咲学園 屋上ー

 

三吉「さぁ〜て、ひと暴れしてやるか。」

 

俺はゼロワンドライバーを着けた。

そして…。

 

音声「ウィング!」

 

音声「オーソライズ!」

 

三吉「ライダー…変身ッ!!」

 

音声「プログライズ!Fly to the sky!フライングファルコン!Spread your wings and prepare for a force.」

 

ゼロワン「はぁッ!!」

 

 

ー富山県 某町ー

 

戦闘員「イィーッ!!」

 

デェムシュ「この猿共がァッ!!我らフェムシンムに楯突くとは…実に愚かだッ!!」

 

レデュエ「ふっふっふっふっ。大ショッカーにより蘇ったこの命、利用させて貰おうじゃないか。」

 

タツキ「あっ、いたいた!」

 

勝弥「って、今度はオーバーロードか?」

 

デェムシュ「ん?何だ貴様らは…?」

 

タツキ「俺たちは騎士と刑事だよ。」

 

勝弥「ただし、海賊所属のな!」

 

レデュエ「海賊…ねぇ…?」

 

タツキ「リュウソウチェンジッ!!」

 

音声「リュウSO BURNING!!」

 

勝弥「超蒸着!はぁッ!!」

 

リュウソウバーニング「良し!」

 

ゼバン「来な!」

 

レデュエ「これは良いねぇ!お前たちは私の玩具になりそうだ…。」

 

デェムシュ「ふんっ!俺たちに逆らう奴は皆殺しだッ!!」

 

ゼロワン「ガタガタうるせぇーんだよ!この唐辛子野郎!はぁッ!!」

 

音声「ホーネットズアビリティ!」

 

ゼロワン「蜂の巣にしてやんよォッ!」

 

音声「Progrise key confirmed. Ready to utilize.」

 

アタッシュアローから蜂状の無数の矢が降り注がれる。

 

レデュエ「ふんっ!」

 

レデュエがクラックからヘルヘイムの植物を出現させ、矢を全て防いだ。

 

デェムシュ「ん?奴らはどこい行った!?」

 

レデュエ「おや?そう言えば…。」

 

ゼロワン「バカめ…。今の必殺技は囮だぜッ!!」

 

デェムシュ「何!?」

 

リュウソウバーニング「リュウソウブレイカー・ドッシンソウルブレイクッ!!ドドドドドドドド!!!!!

 

リュウソウバーニングの重い一撃が炸裂する。

 

戦闘員「イィーッ!!」ドカーン!!

 

ゼバン「ディメンションデンジャァァァッ!!」

 

ゼバンが上空から拳を地面に叩きつける。

 

デェムシュ「ぐおっ!」

 

レデュエ「うぁっ!」

 

音声「メタルライズ!Secret metarial 飛電メタル!メタルクラスタホッパー! It's high Quality.」

 

ゼロワン「隙だらけだなァッ!!」

 

音声「メタルライジングインパクト!」

 

俺は二人に分身して、ライダーキックを繰り出す。

 

ゼロワン「おらよぉッ!!」

 

デェムシュ・レデュエ「ぐわあああァァァッ!!」ドカーン!!

 

ゼロワン「猿共にやられる気分はどうだ?ゴミ共が…ッ!!」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコ…!!!

 

デェムシュ「おのれェェェ…ッ!!生意気なァァァ…ッ!!」

 

レデュエ「まぁ良いさ。また次に遊べる日を楽しみに待っているよ…ッ!!」

 

二体の怪人が撤退しようとすると…。

 

コブラブリ「隙ありですわ!」

 

蛇「シャアァーー!」

 

コブラブリの両手から出現させた蛇がデェムシュ達に噛み付く。

 

デェムシュ「ぐぉッ!?」

 

レデュエ「何ィ…ッ!?」

 

コブラブリ「さぁ大ショッカーの飼い犬さん達。私の下僕となりなさいッ!!」

 

リュウソウバーニング「まさか…お前はッ!?」

 

コブラブリ「そのまさかです。私はDe-ViL所属の猛毒魔嬢 コブラブリですわ!」

 

ゼバン「猛毒…。聞くからに厄介そうな言葉だなぁ。」

 

デェムシュ「殺ス…。オ前ラヲ殺ス…!」

 

レデュエ「覚悟シロ。海賊共メ…!」

 

二体の怪人は目が紫色に変わり、様子も喋り方も以前よりおかしかった。

 

コブラブリ「素晴らしいですわぁ!!私の猛毒が、この者たちに効きましたの!!あぁ…ハデス様…!///私の努力を見て頂けているでしょうかッ!?///」

 

ゼロワン「ぺちゃくちゃ喋ってんじゃねえ。殺されるのはてめぇらだ…!」

 

すると、オーロラが現れ…。

 

士「あのコブラみたいな奴がDe-Vilか?三吉。」

 

ゼロワン「そうだ。そういうお前こそ来ると思ったぜ。」

 

ゼバン「あんたは?」

 

士「通りすがりの仮面ライダーだ。覚えておけ。変身!」

 

音声「KAMEN RIDE DECADE!」

 

コブラブリ「おやおや?貴方が噂に聞いた、世界の破壊者 ディケイドですわね?」

 

リュウソウバーニング「ディケイド!?君が…!?」

 

ディケイド「歓迎するぜ!お前も俺の事を知っているとはな?」

 

ゼロワン「お前ら、行くぜッ!!」

 

3人「「「あぁ!」」」

 

コブラブリ「面白いですわねぇ!!さぁ、行きますわよッ!!」

 

デェムシュ・レデュエ「ウオオオオォォォーーーッ!!」

 

俺とディケイドはコブラブリと、リュウソウバーニングはデェムシュと、ゼバンはレデュエと戦った。

 

リュウソウバーニング「はぁッ!!」

 

デェムシュ「グオオオォォォ!!」

 

ガキィィィィンッ!!!

キキキキキキキキキキキ…!!!

 

リュウソウバーニングの持つリュウソウブレイカーとデェムシュの持つシュイムがぶつかり合う。

 

レデュエ「グウウウゥゥゥ!!」

 

レデュエがヘルヘイムの植物を操る。

 

ゼバン「遅い!ゼバンアッパァァァッ!!」

 

ゼバンは素早く避けて拳が繰り出すも、レデュエの持つダウで防がれてしまった。

 

コブラブリ「おっほほほほほほッ!!」

 

蛇「シャアァァーー!!」

 

ゼロワン「おらぁッ!!」ザシュッ!

 

ディケイド「やぁッ!!」ザシュッ!

 

コブラブリの蛇を、ゼロワンとディケイドはそれぞれの剣で切り落とした。

 

コブラブリ「なんて事を…ッ!!私の可愛いペットをォォォッ!!」

 

ディケイド「さぁ猛毒ちゃん、治療の時間だ。」

 

音声「KAMEN RIDE EX-AID!マイティジャンプ!マイティキック!マイティマイティアクションX!!」

 

ディケイドエグゼイド「手術はどれが良い?移植手術か?摘出手術か?それとも性転換手術か?」

 

ディケイドはそう言いながら、ガシャコンブレイカーをコブラブリに向ける

 

コブラブリ「お黙りッ!!」

 

すると突然、上空から無数の光弾が降り注ぐ。

 

ゼロワン「ッ!?お前ら伏せろッ!!」

 

俺は、無数のバッタで光弾を防いだ。

 

デッド「お遊びが過ぎるぞ。コブラブリ。」

 

コブラブリ「げっ、デッド様…!」

 

ディケイドエグゼイド「ほう?中々実力のありそうな奴だな。」

 

三吉「士、コブラブリを頼めるか?」

 

ディケイドエグゼイド「構わないぜ?お前、奴とは因縁がありそうだしな。」

 

そう言うと俺は、ウルトラゼットライザーを起動させる。

 

ゼット『三吉!』

 

三吉『ゼット、覚悟を決めろ。』

 

ゼット『あぁ!ウルトラ気合い入れて、今度こそデッドを倒すぞッ!!』

 

音声「Sabuyoshi Access Granted.」

 

三吉「フォーメーション・シグマ!」

 

三吉「ゾフィー!ウルトラマンメビウス!ウルトラマンティガ!」

 

音声「Zoffy. Mebius. Tiga.」

 

三吉「はあああァァァーーーッ!!」

 

ゼット「ご唱和ください、我の名を!ウルトラマンゼェェェット!!」

 

三吉「ウルトラマンゼットォォォーーーッ!!」

 

音声「Ultraman Z Sigma Brastar.」

 

ゼット「キアッ!」

 

デッド「また来たか。須賀三吉…!」

 

三吉『デッド!愛の勇者<ラブブレイバー>の名にかけて、てめぇをぶっ潰す!!』

 

ゼット「そういう事なんで、ウルトラやってやるぜェッ!!」

 

ディケイドエグゼイド「さて猛毒ちゃん、俺と仲良く遊ぼうか?」

 

コブラブリ「ふっふっふっ!ディケイド、例え貴方でも、一人でこの私に勝てると思いまして?」

 

???「「1人だけだと思うなよ。」」

 

中学生くらいの男二人が、ドラグニオンから現れる。

 

リュウソウバーニング「来たか!」

 

ゼバン「まさか本当に来るなんてなぁ…。」

 

コブラブリ「貴方達は誰ですの?」

 

シャーク「ファイターシャーク。姫乃鮫吉(ひめの さめきち)。」

 

ベアー「ファイターベアー。姫乃熊吉(ひめの くまきち)。」

 

シャーク・ベアー「「俺たち、姫乃暗殺兄弟。」」

 

コブラブリ「あらあら?随分と可愛らしい双子なこと?」

 

シャーク「ネプチューンバイトキックッ!!」

 

ベアー「ファングバイトブローッ!!」

 

ザシュッ!

ザシュッ!

 

コブラブリ「えっ…?ぎゃああああァァァッ!!」

 

コブラブリの両手が突如噛みちぎられるように切り落とされた。

 

シャーク「俺たちは、脳以外の身体が全て改造武装されている改造闘士<サイボーグファイター>。」

 

ベアー「余計な感情を捨て、常に敵と戦うことしか頭にない。」

 

ディケイドエグゼイド「お前ら…ZXかよ…。」

 

そして両手が無くなった影響か、デェムシュとレデュエの洗脳が解けた。

 

デェムシュ「お、俺は…?何を?」

 

レデュエ「どうやら、私たちは毒にやられたみたいだねぇ…?」

 

二体の怪人はオーロラを出現させると、退散していった。

 

ゼバン「待て!」

 

リュウソウバーニング「タツキ、深追いは禁物だよ。」

 

ディケイドエグゼイド「悪いな、俺たちの勝ちだ!」

 

音声「FINAL ATTACK RIDE!E・E・E・EX-AID!」

 

ディケイドエグゼイド「はああああ…やあああァァァッ!!」

 

コブラブリ「なめんじゃねえェェェッ!!このクズ共がァァァッ!!」

 

ディケイドは、ガシャコンブレイカーの斬撃をコブラブリに繰り出しが、奴の頭のコブラに掻き消されてしまった。

 

コブラブリ「ぐぬぬぬぬぬぬ…!お、覚えてらっしゃいディケイド!それに生意気な双子共ォッ!!」

 

コブラブリは3人に怨みつつ、退散していった。

 

シャーク「逃げられたか。」

 

ベアー「だが、次こそは必ず仕留める。」

 

デッド「ふんっ…。コブラブリの奴、所詮はその程度か。」

 

ゼット「どこを見ていらっしゃいますか!!ゼットアクアセイバー!ゼットソイルセイバー!」ズシャアァンッ!!!

 

デッド「甘い!イカズチスラッシュ!!」バシューン!!!

 

ゼットの斬撃とデッドの斬撃が激しくぶつかり合う。

 

ゼット「ゼスティウムレイバーストォォォッ!!」ビィィィッ!!!

 

デッド「アンコクウォールッ!!」ブォォォンッ!!!

 

デッド「ほう?まさかここまでやり合えるとはなぁ。」

 

三吉『やはり奴は手加減して戦える相手じゃねえ…。』

 

ゼット「あぁ。この実力でハデスの部下ってのが、疑っちゃいますなぁ。」

 

三吉『こうなったら一か八かだ!アレを使うぜ!』

 

ゼット「えっ?三吉、「アレ」とは?」

 

三吉『お前と出会う前、俺がウルトラマンノアから授かった太刀がある。その威力はウルトラキーやウルトラブレードをも凌駕する程だ。』

 

ゼット「なんですってェ!?さ、三吉、お前そんなウルトラ凄い物を隠し持ってたのか!?」

 

三吉『ただし、こいつを使いこなすのは非常に難しいぜ?万能型のシグマブレスターでも、剣術を一回繰り出せるかどうか…。』

 

ゼット「たったの一回か…。それだけ使えりゃあ十分だッ!!」

 

三吉『ふんっ、良いだろう。俺たちの熱い絆、見せてやろうぜッ!!神器・獄炎天雷丸ッ!!』

 

ゼット「キアッ!!」

 

俺とゼットが手を上げると、上空から太刀 獄炎天雷丸が出現する。

 

デッド「ん?何だその刀は?」

 

ゼット「悪いが説明している暇はねぇ!」

 

三吉『デッド!ウルトラ速攻で!』

 

三吉・ゼット『「闇を打ち消すぜッ!!」』

 

三吉『獄炎天雷丸・獄炎!壱ノ型・炎舞ッ!!』

 

ゼット「キアァァァッ!!」ゴオオオォォォッ!!!

 

獄炎天雷丸から、大きい炎の斬撃が繰り出される。

 

デッド「何っ!?ゲキリュウウォールッ!!」

 

その一撃は、ゼットの必殺技とは比べ物にならないくらい凄まじく、デッドの水のバリアを持ってしても防ぎきれなかった。

 

デッド「ぐわあああァァァッ!! 」

 

リュウソウバーニング「す、凄い!」

 

ゼバン「あのデッドが初めてダメージを…ッ!!」

 

ディケイド「ほう?アイツら、中々やるな。」

 

ゼット「はぁはぁ…はぁはぁ…!」ピコン!ピコン!ピコン!ピコン!

 

三吉『はぁはぁ…うぅ…ッ!!』ズキンッ!ズキンッ!

 

デッド「ま、まさかこれ程の威力とはなぁ…。だが、その刀は貴様達にとっては「諸刃の剣」…らしいな。」

 

デッドはそう言うと去っていった。

 

 

ー虹ヶ咲学園ー

 

三吉「はぁはぁ…!し、心臓の痛みがまだ続いてやがる…。」ズキンッ…ズキンッ…

 

林子「おぉ船長!!…じゃなくて副校長!!いったいどこ行ってたんですか?」

 

三吉「あぁ、ちょっとなぁ…ッ。また明日な。」ズキンッ…ズキンッ…

 

林子「船長…?何か元気ないじゃないか?」

 

十真「三吉の奴…まさか…?」

 

 

ーお台場 海浜公園ー

 

三吉「んぐんぐんぐんぐ…!はぁはぁ…はぁはぁ…!」ズキンッ…ズキンッ…

 

俺が、心臓の痛みを少しでも抑える為にジュースを飲んでいると…。

 

歩夢「あっ、三吉くん。今日もお仕事お疲れ様。」

 

三吉「あ、歩夢ちゃ…ぐぅ…ッ!!」ズキンッ!ズキンッ!

 

歩夢「さ、三吉くん…ッ!?」

 

三吉「はぁはぁはぁはぁ…ッ!!あ、歩夢ちゃんンンン…ッ!!」ズキンッ!ズキンッ!ズキンッ!ズキンッ! ムギュッ!!

 

俺は痛みが激しくなると同時に、歩夢ちゃんに我が物顔で抱きついた。

 

歩夢「さ、三吉くんッ!?///ど、どうしたの!?///」

 

三吉「はぁはぁはぁはぁ…ッ!!わ、渡すもんか…ッ!!おめぇを誰にも絶対に渡すもんかッ!!歩夢ちゃんッ!!歩夢ちゃんッ!!俺と一緒にいてくれェェェッ!!」ズキンッ!ズキンッ!ズキンッ!ズキンッ!

 

歩夢「だから何があったの!?は、話してくれなきゃ分かんないよ!(三吉くん、明らかに様子がおかしい…。まるで何かに怖がってるみたい…。)

 

士「…。」パシャッ!

 

???「ディケイド、何撮ってやがる…?」

士「あんたの息子と、その恋人の写真だ。」

 

???「今すぐ止めろ。息子をバカにする奴は、例えヒーローだろうとぶちのめすぜ?」

 

士「あんた、どんだけ親バカなんだ…?」

 

???「さぁな…覚えてねぇよ。(やはり三吉の奴、発生してやがったか…。愛の拒絶<ラブリジェクション>が。)」

 

End




今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございます!

「愛の拒絶<ラブリジェクション>」という謎の拒絶反応が起きてしまった三吉。歩夢ちゃんに思い切り抱きついちゃいましたね…。

そして、仮面ライダーディケイドは今後も出てきます!って事はあのライダーも…?

取り敢えず、乞うご期待!


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Episode7「Braver ー勇者ー」

今回は、前回出てきたディケイドを追いかけるかの如くあのライダーの参戦、アゲハーモニーの能力、苦しむ三吉の葛藤が見どころです!

果たして、愛の拒絶<ラブリジェクション>は治るのだろうか…?

今回も最後まで読んで頂けたら嬉しいです!


アタイはパイレーツヒーローズ所属の最強魔術師、ヒール・M・ウッド!!

 

良いかい?

間違っても「林子」なんて呼ぶんじゃないよ!?

 

どうやらアタイが虹ヶ咲学園で仕事している間に、三吉達はDe-Vilとやり合ったみたいだねぇ?

 

って、あの双子も…?

アタイ、正直言ってあの二人は苦手なんだよなぁ…。

 

けど戦いの後、三吉が何か苦しそうにしているじゃないかッ!?

 

いったいこれからどうなるんだい!?

 

 

ーお台場 海浜公園ー

 

三吉「はぁはぁ…。迷惑かけたな…歩夢ちゃん…。」

 

歩夢「気にしないで。所で三吉くん、どうしたの?何か怖がってたように見えたけど…。」

 

三吉「悪い…。その理由は言えねぇ。(言える訳がねぇ。歩夢ちゃん達には、俺たち海賊の事は「極秘」だからなぁ…。)」

 

歩夢「そうなんだ…。」

 

三吉「けど、お前が俺を見離さずに傍にいてくれたから、安心したぜ。歩夢ちゃん、ありがとな…。(違う…。俺が君に言いたいのは、こんな言葉じゃねえ。)」ナデナデ

 

歩夢「う、うん。私の方こそありがとう。(どうしてだろう?三吉くんに頭撫でて貰ってるのに、嬉しくないなんて…。)」

 

三吉「さて、もう暗くなってるし、スクールアイドルフェスティバルに向けてこれから忙しくなるぜ?今日はぐっすり寝ろよ?また明日な。(何で…こんなに悲しくなるんだ…?)」ズキンッ…

 

歩夢「また明日ね。私、頑張るから。(三吉くん、「幸せ」になってない…。やっぱり何かあったんだ。)」

 

???「…。(お前は嘘をつくのが下手くそだよな…。三吉。)」

 

 

ー虹ヶ咲学園 廊下ー

 

三吉「ぐっ…!」ズキンッ!ズキンッ!

 

三吉「やはりコレには…この痛みには「何か」があるんだ…!」ズキンッ!ズキンッ!

 

侑「三吉先生。おはようございます。」

 

三吉「高咲…。ぐぁ…ッ!!」ズキンッ!ズキンッ!ズキンッ!ズキンッ!

 

侑「えっ?なに!?どうしたの!?」

 

三吉「はぁはぁ…。歯が痛てえだけだよ…痛てェ…ッ!!」ズキンッ!ズキンッ!ズキンッ!ズキンッ!

 

侑「いやいや!完全に胸抑えてるよねッ!?ちょっと保健室行きましょう!」

 

三吉「来るな…止めろ…!」ズキンッ!ズキンッ!ズキンッ!ズキンッ!

 

侑「来なかったら保健室へは行けませんよ!」

 

三吉「来るなッ!!!」

 

侑「せ、先生…?」

 

三吉「来るな…来るな…来るんじゃねえ…来るんじゃねえよッ!!!痛…ッ!!」ズキンッ!ズキンッ!ズキンッ!ズキンッ!

 

三吉は心臓の痛みを抑えながら、その場を立ち去った。

 

ー虹ヶ咲学園 食堂ー

 

十真「はっ?三吉の体調が悪い?」

 

しずく「そうみたいなんです。それだけじゃなく、侑さんの話だと「「来るな」を何度も大声で震えながら言い続けた」と聞きました。」

 

花丸「マルたち、せっかくAqoursからの代表として三吉先生と会議したかったのに、いったいどこに行っちゃったずら?」

 

千歌「これじゃあライブを承認して貰えないよ…。」

 

林子「あの、千歌ちゃん!宜しければ、私がやりましょうか!?」

 

ミア「林子先生は顧問じゃなくてコーチなはずだよ?勝手に承認したらまずいと思うよ。」

 

彼方「でも彼方ちゃん、林子先生の熱意は尊敬できるけどねぇ〜。」

 

林子「本当ですかッ!?ととと、とんでもないですッ!!彼方ちゃんに尊敬されるなんて…ッ!!」

 

真姫「とにかく、このままだとμ'sもAqoursもスクールアイドルフェスティバルに参加できないのは間違いないわ。」

 

かすみ「そそそ、そんなぁッ!?かすみん、もっと多くの仲間とライブがやりたいのにぃ〜!」

 

ランジュ「そうよ!ランジュもそんなのは認めないわ!」

 

穂乃果「うーん…私たちで手分けし探す?」

 

十真「安心しなァ〜穂乃果ちゃん?三吉の捜索は歩夢ちゃん達に任せてあるぜぇ〜!(三吉の野郎…。まだリジェクションが続いてんのか。)」

 

ー虹ヶ咲学園 体育館ー

 

三吉「はぁはぁ…!はぁはぁ…!」ズキンッ…ズキンッ…

 

せつ菜「あっ、いました!」

 

愛「さぶっち!探したよぉ!ずっとここにいたのぉ? 」

 

歩夢「三吉先生、大丈夫ですか?」

 

三吉「はぁはぁ…!な、何で来やがった…ッ!?」ズキンッ…ズキンッ…

 

愛「何でもかんでもないよ!アタシ達、さぶっちが心配だから探したんだよ!?」

 

せつ菜「侑さんの言う通りです。三吉先生、体調悪そうにしてますよ?」

 

歩夢「わ、私たちにできることがあれば…。」

 

三吉「来るなッ!!そ、それがお前らにできる事だ…!」ズキンッ!ズキンッ!ズキンッ!ズキンッ!

 

せつ菜「どうしてそんな事を言うんですかッ!?私たちだけじゃありません。みんな心配してるんですよッ!!」

 

三吉「んなこたぁ分かってんだよッ!!!けど…俺は…。」

 

三吉が意識を失い倒れようとした時、ロングコートの男が三吉を抱える。

 

???「…。」

 

愛「えっ?誰?」

 

せつ菜「って言うよりどうやって来たんですか?今、確かに私たち4人しかいなかったはずです。」

 

歩夢「そんな事より、貴方は誰ですか?」

 

???「悪いな、俺のバカ息子が迷惑かけちまって。」

 

千一「俺の名は…須賀千一(すが せんいち)。まぁ、嫉妬のあまりバカみたいに苦しみまくったコイツの父ちゃんだ。」

 

愛「さ、さぶっちのパパッ!?」

 

せつ菜「それにしては随分とお若い顔つきですね。」

 

歩夢「嫉妬?三吉先生、何に嫉妬してたんですか?」

 

千一「「恋の嫉妬」とだけは覚えておけ。さて、これ以上の会話は時間の無駄だ。俺との記憶を忘れてもらおう。」キュオオオォォォ…!!

 

千一は、右手から光を放つと歩夢ちゃん達を眠らせ、彼との記憶を取り除いた。

 

千一「やれやれ…いくつになっても手間のかかる奴だ。お前は。」

 

千一は、三吉を連れて虹ヶ咲学園を立ち去った。

 

 

ー某森林 山小屋ー

 

三吉「…うっ…うーん…。」

 

三吉「えっ…?(ここは…山小屋?確かあの時、リジェクションが過敏に起きて、歩夢ちゃん達が俺を連れ去ろうとして…それで…。)」

 

千一「気がついたか、バカ息子。」

 

三吉「父ちゃん…?この山小屋は?」

 

千一「知るか。空いているから適当に占領しただけだ。」

 

三吉「あっ、そうだ父ちゃん!歩夢ちゃん達は!?ニジガクの奴らは無事かッ!?」

 

千一「安心しろ。アイツらの事はパパが何とかしてある。μ'sとAqours、それぞれの申請書も預かっている。お前のサインで承認しろ。」

 

三吉「そう…か…。」

 

 

ー宇宙冥界 モンス・キャッスルー

 

アゲハーモニー「遂に、ワシの出番ですな?」

 

デッド「アゲハーモニーよ、お前の力で愚かな人間共を「幻覚」という世界で支配するが良い。」

 

アゲハーモニー「御意!」

 

コブラブリ「ふんっ…!」

 

ライオバーン「おっ?どうしたコブラブリ?」

 

コブラブリ「デッド様は確かに戦闘力と指揮力に優れた方でありますが、かつては「勇者」と呼ばれていたのでしょう?」

 

ライオバーン「まあなぁ…。ハデスさんの話に寄ると、瀕死になっていた所をあの人は助けたらしいぜ?」

 

バットネス「貴様ら、喋りが過ぎるぞ。」

 

デッド「…。(ハデスは着々と力を取り戻している。De-Vilが本格的に攻め込むのもいよいよと言う訳だ。)」

 

 

ー宇宙海賊船 ドラグニオンー

 

タツキ「まさか三吉の身体に、そんな異変が起きていたなんて…。」

 

勝弥「飯食う時も様子がおかしかったからなぁ…。」

 

十真「アイツ、海賊である前に愛の勇者<ラブブレイバー>だからなぁ。」

 

タツキ「十真さん、その愛の勇者<ラブブレイバー>とは何ですか?」

 

勝弥「俺も気になっていました。」

 

十真「えっ?お前ら林子ちゃんから聞いてない?」

 

勝弥「林子から…ですか?」

 

十真「やっぱりなぁ…。まぁ俺が話しても良いぜ?」

 

タツキ「では、お願いします。三吉の奴、俺たちより遥かに強いし何かおかしいとは思っていたんです。」

 

十真「先ず「宇宙は一つではなく、泡粒のように無数に広がっている」ってのと「様々な宇宙には、様々な悪党が潜んでいる」ってのは、お前らも知ってるよなぁ?」

 

勝弥「はい。その悪党を撲滅させる為にヒーロー達は各宇宙に散らばったと聞きますし。」

 

十真「あぁ。そして長きに渡るヒーローと悪党の戦いの間に、マイナスエネルギーよりも危険な「ジャアクエネルギー」が生まれて来てしまった。そのエネルギーが地球の生物に取り憑かれた存在こそが「De-Vil」だ。」

 

タツキ「あっ、なるほどぉ!それでアイツらはコウモリだったりライオンだったりコブラだったり、色んな動物みたいな姿をしてたんですね。」

 

十真「そのDe-Vilに対抗すべく、宇宙神界の者たちは各宇宙の最強戦士を集結させた。そして戦士達による模擬戦に勝ち残った1人は、「ハピネス・コア」と呼ばれる非常に強力な核が与えられる。これが、愛の勇者<ラブブレイバー>誕生の瞬間だ。」

 

勝弥「まさか、その初代って…十真さん?」

 

十真「ちげぇぞ?俺は宇宙神界の神の中で一二を争うほどの神な?因みに三吉は十代目のブレイバーだ。そして初代は…。」

 

タツキ「初代は…?」

 

十真「初代愛の勇者<ラブブレイバー>は…デッド。本名は森木華望(もりき はなみ)。林子ちゃんの父ちゃんだぜ。」

 

勝弥「はっ…?」

 

タツキ「デッドが…林子の父親…?」

 

 

ー某森林 山小屋ー

 

三吉「父ちゃん、あんたは昔、デッドと…華望と同期だったのか?」

 

千一「その華望がDe-Vilとして生きていたのは予想外だった…。いや、予想はしていたが信じたく無かった…と言った方が正しい。奴とは昔からの幼馴染にして、あらゆる戦闘面で張り合った良きライバルだったからな。アイツがブレイバーとしての道を進むのなら、俺は俺のやり方で強くなり続けた。それで互いに高め合っていたのに…!」

 

こんなに悲しそうな父ちゃんは初めてみた。

まだまだ俺が知らねぇ事を父ちゃんは隠しているのかも知れない。

 

三吉「華望、愛の勇者<ラブブレイバー>でありながら、De-vilに堕ちてしまったとは…痛っ…!」ズキンッ…ズキンッ…

 

千一「お前はもう飯食って休め。父ちゃんが作ってやる。それと、リジェクションに特効な抑制剤も置いておく。」

 

三吉「あんたは心配性だな。」

 

千一「だが三吉、「 「幸せ」を求める」ことだけが、愛の勇者<ラブブレイバー>の使命か?」

 

三吉「そうだ…!この19年、俺は「幸せ」を貰った事はあるが、自分から掴んだは事がねぇ…!この世界でなら、ようやく掴められるかも知れないって言うのに…ッ!!」

 

千一「甘いな。「幸せ」とは、掴むだけではない。いずれお前にも分かる。」

 

三吉「…。」

 

 

ー虹ヶ咲学園ー

 

翌日、何とかリジェクションが治った俺は、「恐怖」を感じつつ、いつものように学園で過ごしていた。

 

三吉「高坂、高海、待たせたな。スクフェスへの参加、承認したぜ。」

 

穂乃果「わーい!先生、ありがとう!」

 

千歌「これからはいつも以上にレッスン頑張らないと!」

 

三吉「ふんっ、期待しているぜ?」

 

歩夢「三吉くん…。」

 

穂乃果「あっ、歩夢ちゃん!」

 

千歌「って言うか、今、先生のこと「三吉くん」って言ってなかった?」

 

三吉「…。」

 

歩夢「あっ…いや、三吉先生、そのぉ…大丈夫ですか?」

 

三吉「…上原、心配かけてすまねぇ。宮下と中川にも伝えろ。俺はもう大丈夫だ。胸の痛みも無くなったしな。」

 

歩夢「いや…そういう事じゃなくて…。先生、最近嬉しそうに笑ってくれないから。」

 

三吉「お前には…やっぱ勝てねぇよ…。けど、今はまだ言えない…。」

 

そう言うと俺は、歩夢ちゃん達から立ち去った。

 

穂乃果「あぁー先生!ちょっと待ってよぉ!」

 

千歌「ん?歩夢ちゃん…?」

 

歩夢「三吉くん…ぐすっ…。」

 

 

ースクールアイドル同好会 部室ー

 

三吉「スクールアイドルフェスティバル開催までもうすぐだ。各グループで行うライブの内容も決まっている。後は開催にむけて、ひたすらレッスンしていけ。質問はあるか?」

 

せつ菜「…単刀直入に聞きます。三吉先生、私たちと一緒にいても楽しくないですか?スクールアイドルは嫌いですか?」

 

三吉「はっ?それとスクフェスはどう関係ある?」

 

愛「関係あるないの問題じゃないよ!さぶっち、最近愛さん達と話しても全然笑ってくれないじゃん!」

 

ランジュ「ランジュも気になってたわ。このランジュが同好会にいるのに、それで楽しくないなんておかしいわよ!」

 

侑「教えてくれますか?先生。」

 

三吉「正直な話、楽しい楽しくないとか、好き嫌いとかそれ以前に、俺はこの学校の副校長としての「務め」を果たしているだけだ。顧問がいない同好会もなんざほっとけねぇし、スクールアイドルについての学習もな。」

 

ミア「生真面目なんだかめんどくさがり屋なんだか…君の発言は良く分からないよ。」

 

ダイヤ「確かに尊敬はできますが…。」

 

絵里「責めて、先生が今何がしたいのか、何を望んでいるのか、それを教えてくれないですか?」

 

三吉「どうせ言ったところで、お前らに嫌われるのがオチってもんだ。」

 

エマ「そんな事ないよ!私たち、三吉先生の事を絶対に嫌いにはならない!」

 

せつ菜「私たち皆、三吉先生の事が大好きなんですよ!」

 

千歌「三吉先生、私たちの前から立ち去った後、歩夢ちゃんは泣いてたんだよ?」

 

三吉「はっ…?」

 

穂乃果「歩夢ちゃんはきっと、侑ちゃんだけじゃなくて、三吉先生にも味方でいたいんだよ!」

 

三吉「くっ…!」

 

栞子「副校長先生は本当に尊敬できます。ただ、もっと私たち生徒にも頼ってくれないでしょうか?」

 

愛「しおってぃーの言う通りだよ。それにさぶっち、アタシたちとそんな歳変わらないよね?副校長の立場も、校長先生がおじいちゃんだから、コネで就任した訳だしさ。」

 

璃奈「三吉先生は感情のお手本になってくれる。特に笑顔が。」

 

果林「仮に無理に先生が笑えなくても、みんなを笑わせられるように努力しましょ?」

 

彼方「彼方ちゃんたちを笑わせてくれたら、三吉先生は今よりもっと尊敬されるよぉ〜。」

 

三吉「なら悩みを言ってやるよ。俺が今欲しいものは…「幸せ」だ。」

 

歩夢「えっ…?」

 

俺は「時間だ。お前ら真っ直ぐ帰れよ。」

 

そう言うと俺は、部室を離れた。

 

せつ菜「幸せ…?」

 

愛「今のさぶっち、幸せじゃないのかなぁ…?」

 

歩夢「…。(もしかして…あの時に…?)」

 

 

ー三吉の家ー

 

三吉「はぁ…。(俺は…俺の「幸せ」を掴み取れるだろうか…。別になりたくてブレイバーになった訳じゃねえし、ヒーローの力だって欲しくて手にした訳でもねえ。)」

 

 

ーインナースペースー

 

ゼット『三吉の奴、大丈夫かなぁ?けど、俺だってハルキと再会しなきゃいけないし…。』

 

士『三吉もだが、ウルトラマンも大変だなぁ。』

 

ゼット『なっ!?仮面ライダーディケイド!お前、どうやって来たんですかァッ!?』

 

士『悪いな。俺に越えられない次元は無い。そんな事よりお前、ハルキって奴に会いたいのか?』

 

ゼット『確かに会いたいで御座いますが、今の俺は海賊達と共にDe-Vilをぶっ潰す為に戦ってるんだ!手ぶらで再会してたまるか!』

 

士『そうか。せいぜい頑張れ。』

 

 

ー三吉の家ー

 

三吉「うるせぇなぁ…。さっきからライザーがよぉ。」

 

すると、俺のスマホから着信音が鳴り響く。

 

三吉「タツキか?どうした?…良し、俺が来るまで持ち堪えてろ。」ピッ!

 

 

ー某廃墟ー

 

シャーク「ダイビングドロップ!」

 

レイビーク星人「うわぁっ!!」ドカーン!!

 

ベアー「ジャイアントクエイク!」

 

ペダン星人(兵士)「うおわっ!!」ドカーン!!

 

ゼバン「お前らは…「ヴィラン・ギルド」だな!?」

 

ダダ「正解だ!この宇宙にいる怪獣たちを全て捕まえて、貴様ら海賊を攻め落とてくれるわッ!!」

 

リュウソウバーニング「言っておくけど、地球生まれの怪獣は御遠慮願おうか!」

 

林子「なにゴチャゴチャ言ってんだい!全員まとめて片付ければ良いだけだろ!?ボルケーノインパクトッ!!」ボォォォッ!!

 

林子の繰り出しす火炎魔法が、異星人たちに炸裂する。

 

シャプレー星人「ぐぅ…!」

 

マグマ星人「ちぃ…!」

 

林子「最強魔術師の力を甘くみるんじゃないよッ!!鮫吉!熊吉!アタイ的には乗り気じゃないけど、力貸しなッ!!」

 

シャーク「うるさい女だ。」

 

ベアー「やかましい女だ。」

 

林子「何ィ!?」

 

リュウソウバーニング・ゼバン「…。」

 

ゼンカイザー「お前らッ!!ぼぉーっとしてんじゃねえぜッ!!」ドガガガガガガガッ!!

 

ペダン星人(兵士)「ぐわぁっ!」ドカーン!!

 

リュウソウバーニング「三吉!?君、リジェクションは大丈夫なのか?」

 

ゼンカイザー「あぁ、父ちゃんから抑制剤貰ってなぁ。数日間はリジェクションは発症しねぇ!」

 

ゼバン「しぶとい野郎だな、お前は。」

 

ゼンカイザー「お前ら、後はこの俺に任せろッ!!」

 

林子「えぇ!良いわよ!!」

 

シャーク・ベアー「了解。」

 

音声「32バーン!ゴーオンジャー!」

 

ゼンカイザー「ロードサーベル!ロケットダガー!」ゴォォォーーーッ!

 

ダダ「何ッ!?」

 

ゼンカイザー「喰らいやがれッ!!サーベルストレート ゴーオンランデブゥゥゥッ!!」ゴォォォーーーッ! ザシュンッ!

 

ダダ・シャプレー星人・マグマ星人「ま、まずい…!」

 

ダダ達がトドメをさされそうになったその時…。

 

アゲハーモニー「スパイダーブロック!」ガキィンッ!

 

ゼンカイザー「何…?De-Vil!?」

 

アゲハーモニー「いかにも。ワシは、魔虫幻術士 アゲハーモニーだ。」

 

ダダ「で、De-ViLだとッ!?総員退避ッ!!退避ィィィッ!!」

 

ヴィラン・ギルドはアゲハーモニーに怯えるように逃げていった。

 

林子「はぁ!?あんたのどこがハーモニーだい!?そう言うのは「悪趣味」ってんだよ!」

 

アゲハーモニー「今から見せてやる。「恐怖」と「絶望」によるハーモニーを…ッ!!」

 

そう言うとアゲハーモニーは、印を構えると…。

 

アゲハーモニー「幻界の繭<ファントム・コクーン>!!」

 

ゼンカイザー「お前ら、下がれッ!!」

 

5人「「「「「了解!!」」」」」

 

俺たちがアゲハーモニーの幻術から離れようとしたが…。

 

デッド「ショクブツバインド!!」シュルルルルルッ!! シュバッ!!

 

ゼンカイザー「ぐおっ!!」

 

ゼバン「デッド!」

 

林子「せ、船長ッ!!」

 

ゼンカイザー「林子!来るなッ!!俺は必ず、アゲハーモニーの幻術から脱出して見せる!俺を信じろッ!!」

 

そして、アゲハーモニーが出した繭に、俺は閉じ込められてしまう。

 

林子「船長ォォォーーーッ!!」

 

ー幻界の繭 内部ー

 

ゼンカイザー「うぅ…。…これが、幻界の繭<ファントム・コクーン>」

 

ゼンカイザー「だが、俺は必ず脱出してやんよ。」

 

アゲハーモニー「それはどうかな…?愛の勇者<ラブブレイバー>よ。」

 

ゼンカイザー「何?」

 

アゲハーモニー「「人間」と言う生き物は、誰しも心に深い闇を背負っている。お前とで例外では無かろう?」

 

ゼンカイザー「何が言いたい…?」

 

アゲハーモニー「ふふふふふふははははははは…!ワシは感じるぞ?お前に眠っている闇を…!」

 

ゼンカイザー「何だとォッ!!?」

 

アゲハーモニー「この闇は…「嫉妬」・「憎悪」・「恐怖」だな?須賀三吉!お前は、この世界で暮らす地球人の小娘達の友情に対して「敵意」を感じているのだろう…?」

 

ゼンカイザー「黙れッ!!!!!」ドガガガガガガガッ!!

 

アゲハーモニー「うぅ…ッ!!」

 

ゼンカイザー「俺は…俺は何も恐れてなんかいねぇ…ッ!!」

 

アゲハーモニー「無理をするでない。ブレイバーであるお前とて所詮は人間。闇を抱えるのは当然なのだ…。」

 

ゼンカイザー「うるさい…うるさいうるさいうるさい…ッ!!」

 

俺がアゲハーモニーの幻術に苦戦していると、オーロラが現れ…。

 

???「大分手こずっているようだね。特別に僕が力を貸すよ。」

 

青いライダーはそう言うと、俺を掴み…。

 

音声「ATTACK RIDE INVISIBLE!」

 

アゲハーモニー「バカな…?ワシの幻術が…!」

 

ー某廃墟ー

 

その頃、デッドが海賊達を一網打尽にしていた。

 

デッド「ゲキリュウブラストッ!!」ジャバアアアァァァッ!!

 

リュウソウバーニング・ゼバン・シャーク・ベアー「「「「 うわあああああァァァッ!!!」」」」

 

林子「あんた達!」

 

デッド「林子、お前も俺と共に来い。」

 

林子「あんた…何言ってんだい!誰がDe-Vilなんかとッ!!」

 

デッド「確かに今と俺はDe-Vilの者だが、そうである前に俺は…。」

 

デッドが言いかけると…。

 

ゼンカイザー「隙だらけだッ!!」ドガガガガガガガッ!!

 

音声「ATTACK RIDE BLAST!」

 

???「それ!!」ババババババババッ!!

 

デッド「ゴウライウィップ!!」バチバチバチバチッ!!

 

俺と青いライダーは銃撃を繰り出したが、デッドに全て掻き消されてしまった。

 

ゼンカイザー「お前のおかげで助かった。仮面ライダーディエンド。」

 

ディエンド「勘違いしないでくれ。僕は君の持つ「ハピネス・コア」をいつか頂くだけさ。」

 

コイツは海東大樹。

仮面ライダーディエンドに変身する、泥棒野郎だ。

 

アゲハーモニー「デッド様、申し訳ございません…!あの青いライダーにワシの幻術が通用しなかったのです…!」

 

ディエンド「なら、これで僕の攻撃はおしまいにしてあげよう!」

 

音声「FINAL ATTACK RIDE DI・DI・DI・DIEND!」

 

ディエンド「はぁッ!!」ビィィィーーーッ!!

 

 

アゲハーモニー「ぐわああああァァァッ!!」

 

 

三吉「デッド!!俺と戦えッ!!」

 

デッド「良いだろう。正直、お前との戦いを楽しみに待っていた。」

 

三吉「俺は…お前に話があるッ!!」

 

三吉は、ウルトラゼットライザーを起動させ、ウルトラマンゼットに変身した。

 

音声「Ultraman Z Alpha Edge.」

 

ディエンド「それじゃ、後は君たちに任せるよ。」

 

ディエンドはオーロラを出現させて、どこかへと消えて行った。

 

デッド「はあああァァァッ!!!」

 

デッドはゼットと戦うべく、巨大化した。

 

ゼット「ゼットツインセイバーッ!!」

 

デッド「今度こそ、貴様達を地獄へ叩き落とす。アンコクランス…ッ!!」

 

ガキィィィィィンッ!!

キキキキキキキキキキキッ!!

 

両者の武器がぶつかり、火花が飛び散る。

 

三吉『華望ッ!!お前は本当にDe-Vilであることに誇りを持ってんのかッ!!俺の父ちゃんと…林子を裏切ったのかァァァッ!!』

 

デッド「ちっ…。千一の奴、余計な事を…。」

 

リュウソウバーニング「三吉…!」

 

ゼバン「アイツ…言っちまったよ…。」

 

林子「は、華望…だって…!?(嘘だろ…。デッドが、アタイのパパ…ッ!?)」

 

ゼット「ゼットファイアセイバーッ!!」ボォォォォッ!!

 

デッド「ぐおっ!!」

 

三吉『お前の心は…人間の心はまだハデスに支配されていないはずだッ!!全宇宙の「幸せ」を見守っていく事こそが、お前の使命だッ!!』

 

デッド「黙れ…!貴様のようなガキに、俺の何が分かるゥゥゥッ!!!」ギュオオオオォォォォンッ!!

 

ゼット「三吉、来るぞ…!」

 

三吉『あぁ!』

 

デッドはこれまでに無い力を解放しようとした。

だが…。

 

ハデス「よせ、デッド。戻るぞ。」

 

デッド「ハデス…!お前はまだ力を取り戻していないはず…。」

 

ハデス「コイツとの勝負はまた次だ…。」バチンッ!!

 

デッド「うっ…!」

 

ハデスは指の爪をデッドに当てて、奴を眠らせた。

 

ハデス「アゲハーモニーよ、お前も戻るぞ。」

 

アゲハーモニー「はぁはぁ…御意…。」

 

3人は退散した。

そして三吉はゼットから元に戻ると…。

 

林子「船長…あんたは知っていたんのかい…?知ってて何も教えてくれなかったのかい…ッ!?」

 

三吉「はっきり言って、俺も華望に何があったのかまでは知らねぇ。全て父ちゃんから聞いた。」

 

タツキ「林子、三吉も悪気があって言った訳じゃない。それにデッドは…華望さんは千一さんの幼馴染らしいし、恐らくコイツは父親に代わって説得を試みたんじゃないかな?」

 

勝弥「まぁ、唐突的に暴露したのはちょっとな…。だが、それも三吉らしさが出てるって事で。」

 

鮫吉「元気出せ林子。」

 

熊吉「落ち込むな林子。」

 

林子「そうね…。アタイが落ち込んだって仕方ないわッ!!船長、パパの事はあんたに任せるからねッ!!必ず…助けだしてくれよ…?」

 

三吉「最初からそう言え。やかましい奴め。」

 

ー虹ヶ咲学園 食堂ー

 

三吉「…。(華望、お前は俺が助てやる…。父ちゃんに代わって…ッ!!)」

 

侑「先生。」

 

三吉「ん?高咲か。どうした?」

 

侑「先生、話したいことがあります。」

 

 

ー虹ヶ咲学園 屋上ー

 

三吉「何?」

 

侑「三吉先生、歩夢の事はどう思ってますか?」

 

三吉「上原の事…?そ、そう言われても…。」

 

侑「とぼけないで下さい!先生、歩夢のそばにいてあげてよ!」

 

三吉「はっ…!?///高咲…!///お、お前なぁ…。///」

 

侑「歩夢はこれまで、私と遊びに行く誘いも、皆で遊びに行く誘いも断ってまで、先生を幸せにしてあげようと努力したんだよ!?「三吉くんは楽しそうだった!」って何回も聞いたよ!!それなのに歩夢を泣かせてどうすんの…!?」

 

三吉「いや…ちょっと待てよ…。それって一体…。」

 

侑「先生は…先生は歩夢の事が大好きなんでしょ!?大好きなら、自分に素直になって、正直になって、気持ちをぶつければ良いじゃん!!」

 

三吉「それができるなら苦労なんてしねぇよ…!俺は教師なんだぞ…?生徒を導く立場なんだぞ…?それに…いつか…いつかお前らの友情を引き裂くかも知れねぇ…。それが怖くて…!」

 

侑「先生は仕事熱心で優しいんだね。本当に誰もが心から尊敬できます。けどさ、恋に立場なんて関係ないと思うし、私と歩夢は「互いに仲良しな幼馴染 」ってだけで、それ以上の関係はありませんよ。「将来的にも本気で歩夢の事を愛している」ってなら、長年ずっと一緒にいた私でさえも先生に負けちゃうなぁ。」

 

三吉「高咲…。」

 

侑「先生。今直ぐにとはいかなくても、ゆっくりと歩夢と向き合ってあげてね!」

 

三吉「ありがとう…。」

 

俺は涙を一粒流しながら、高咲に感謝を伝えた。

 

 

ー宇宙冥界 モンス・キャッスルー

 

デッド「使えねえクズ共がァァァッ!!どいつもこいつも海賊やヒーロー如きに手こずりやがってェェェッ!!」バチバチバチバチッ!!

 

4人「「「「ぐわあああァァァ…ッ!!」」」」

 

ハデス「まぁ落ち着けデッドよ。」

 

デッド「これが落ち着いていられるかァァァッ!!三吉ィィィ…!あの程度の実力でブレイバーになりやがってェェェ…ッ!!」

 

ハデス「確かにこの者達の失敗は万死に値する。だがコイツらは俺の家族でもある。最後のチャンスを与えるのはどうだ?」

 

デッド「最後のチャンス…だと…ッ!?」

 

ハデス「くっくっくっくっくっくっくっ…。」

 

End




最後まで読んで頂き、ありがとうございます!

恋もバトルも一気に急展開!
果たして三吉は、両方に決着をつけられるのだろうか?

あと、今回は投稿が少し遅れて申し訳ないで御座る…
暫くはこのような事が続くかも知れませんが、次回をお楽しみに!


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Episode8「Disappointment ー絶望ー」

今回は、久しぶりに三吉と歩夢ちゃんのイチャイチャ・パイレーツヒーローズの大ピンチが見どころです!

「ヒーローとは時にピンチになる事もある」ってのをこの小説でやってみようかなと思いました。笑笑笑

今回も最後まで読んで頂けたら嬉しいです!



俺の名は須賀三吉。

 

ウルトラマンゼット・仮面ライダーゼロワン・ゼンカイザーに「パイレーツヒーローズ」の船長にして、愛の勇者<ラブブレイバー>だ。

 

まさか…生徒から教わるなんてなぁ…。

「恋に立場は関係ない」…か。

 

俺も教師としては、まだまだ成長できる…ッ!!

 

 

ースクールアイドル同好会 部室ー

 

三吉「さて、たまには船に行ってみるかぁ。」

 

俺が部室に鍵をかけようとした時…。

 

ガチャッ

 

歩夢「三吉くん。」

 

三吉「あ、歩夢ちゃん…。///」

 

歩夢「ふふふっ。もう、その様子だと大丈夫みたいだね。」

 

三吉「なぁ、歩夢ちゃん…。」

 

歩夢「ん?どうしたの?」

 

三吉「少しの間とは言え、お前には迷惑かけたな…。ダチの誘いを断ってまで、俺に「幸せ」を与えてくれていた事にも気づかずに…。ごめんな…。」

 

歩夢「ううん。私の方こそごめんね。」

 

三吉「はっ?何で歩夢ちゃんが謝る…?」

 

歩夢「私と買い物デートした日の事は覚えてる?」

 

三吉「あぁ。覚えてるぜ。」

 

歩夢「あの日、私は三吉くんの事をずっと待ってたの。けど、その間に侑ちゃんが来て、あの娘の勢いに負けちゃって…。」

 

三吉「けど、幼馴染同士では楽しめられたんだろ?お前にとっては高咲も大切に思ってるんだろうし…。」

 

歩夢「うん…。確かに侑ちゃんと楽しめたけど、あの日は三吉くんと最後まで楽しみたかった…。あの日…あの時…私がもっと強く言っていれば…三吉くんに辛い思いをさせる事は無かったのに…うぅ…。」

 

歩夢ちゃんは泣き出した。

自分のした事に、それだけ「責任」ってヤツを感じたのだろう…。

 

歩夢「ごめんなさい…!ぐすっ…三吉くん…ごめんなさい…!」

 

三吉「歩夢ちゃん…。」ギュッ…

 

俺は、泣いている歩夢ちゃんを慰めるべく、優しく抱きしめた。

いつもの照れまくりで恥じるような表情はなく、本物のヒーローになれたかのような勇ましい表情が、そこにはあった。

 

三吉「全く…。スクールアイドルやってるくせに泣くんじゃねえよ。お前は、俺に寄り添って笑顔にするんだろ?だったらさ、先ずはお前が笑顔になっちまえよ。///」

 

歩夢「ぐすっ…うん…。」

 

俺は、歩夢ちゃんと同じ目線まで屈みながら、ハンカチで彼女の涙を拭った。

正面を向いているので、流石に照れ顔を隠せなかったけどな。

 

三吉「良し!///な、涙を…消してやったぜ…。///」

 

歩夢「嬉しい。///いつもの可愛い三吉くんに戻ってくれてありがとう。///」ナデナデ

 

三吉「はっ…?///か、可愛い…!?///(おいおい…元気になった瞬間これだもんなぁ…。)」ドキドキ…ドキドキ…

 

歩夢「そう。三吉くんは、「カッコいい」より「可愛い」が似合うよ!」

 

三吉「ちょ、調子に乗るな…ッ!!///」

 

歩夢「えへへっ。ねぇ、このあと時間ある?」

 

三吉「あ、あるけど…?///」

 

 

ーお台場 ダイバーシティー

 

俺たちは学校を離れ、ダイバーシティへ向かい、買い物デートをしていた。

 

三吉「まだ決めてなかったのか…。」

 

歩夢「うん。だって私、三吉くんの意見がどうしても聞きたくて。」

 

三吉「そうだなぁ…。こ、これなんかどうだ?///」

 

俺が選んだ物は、キラキラと輝く、少し大きめのハート型の髪飾りだ。

かなりベタだが、スクールアイドルを可愛くさせるにはうってつけだろう。

 

歩夢「うわぁ…可愛い!付けてみて良いかな?」

 

三吉「か、買ってやるから待ってろ…。///」

 

そしてレジを通して、歩夢ちゃんに与えると、彼女は早速その髪飾りを着けた。

 

歩夢「どう?三吉くん、似合ってる?」

 

三吉「う、うん…ッ!!///ウルトラ似合ってる…ぜ…///可愛いよ…ッ!!///」ドキドキ…ドキドキ…

 

歩夢「ありがとう!三吉くんがそんな反応してくれるなら、私、スクールアイドルフェスティバルをウルトラ頑張れるよ!」

 

三吉「あぁ!期待してるぜ…って、お前また「ウルトラ」を真似しやがったなァ…ッ!?///」

 

歩夢「ふふふっ。だって、面白いんだもん!ねぇ、私も真似して良い?」

 

三吉「ま、まぁ…。///やり過ぎはダメ…な?///」ナデナデ

 

歩夢「うん!えへへっ…。///」ムギュッ!!

 

三吉「ぐぅ…ッ!!///」

 

こうして、俺はまた一つ、新たな「幸せ」を掴んだ。

やっぱし、俺は歩夢ちゃんに勝てねぇや。

 

ー宇宙冥界 モンス・キャッスルー

 

デッド「来たか…。貴様達よ、覚悟は出来てるな…?」キュイーン!!

 

バットネス「もはや、我々には後は御座いません!期待以上の活躍を御約束致しますッ!!」

 

ライオバーン「よぉ〜しお前らぁ!!派手な大暴れといこうぜぇッ!!」

 

コブラブリ「これで最後にならぬよう必ずや海賊を葬り去り、ハデス様の嫁になって御覧にいれますわぁ〜!///」

 

アゲハーモニー「ワシの術の全てを思い知らせてくれる…ッ!!」

 

デッド「良かろう。では、これを手首に着けるが良い。この「デスブレスレット」は、生命エネルギーを削り続ける代わりに、貴様らの戦闘能力を5倍引き上げる事ができる。」

 

バットネス「「諸刃の剣」…という訳ですか…。」

 

ライオバーン「へっ!上等じゃねえかハデスさんよぉ!!」

 

デッド「 そして生き残った者は、ハデス自らが超強化改造を施してくれるようだ。」

 

コブラブリ「嘘ッ!?ハデス様直々にィィィ!?」

 

アゲハーモニー「おぉ…!!あの御方は、なんというお慈悲を…ッ!!」

 

デッド「行けッ!!De-ViLの強さを、恐ろしさを思い知らせてこいッ!!」

 

4人「「「「はっ!」」」」

 

 

ー虹ヶ咲学園 体育館ー

 

三吉「お前ら!スクールアイドルフェスティバルまで残り1週間だ!そこで今日から、3グループによる合同レッスンを行う。各自でバラバラになって、楽曲披露以外のライブを提案し合うのも手だぜ?欠点を補い合い、長所を伸ばし、文句なしのパフォーマンスに磨きやがれッ!!」

 

全員「はいッ!!」

 

こうして、3グループによる合同レッスンが開始された。

今思えば、このような美しい光景が見れる事なんて、今までの旅からは考えられなかったぜ。

 

各スクールアイドル達は、様々な方法でレッスンを行い、仲間として、ライバルとして魅力を高めていった。

 

穂乃果「三吉先生。」

 

三吉「ん?高坂、どうした?何か提案か?」

 

穂乃果「そうじゃなくて、良かったよ!三吉先生、元気になってくれて!」

 

三吉「そういう事か。お前らには、色々と迷惑かけたな。」

 

千歌「気にしなくて平気だよ。三吉先生は、私たちの顧問だから!」

 

歩夢「三吉先生、これからも私たちの御指導御鞭撻の程、よろしくお願いします。」

 

三吉「御指導御鞭撻って…。お前、それは硬すぎじゃね?」

 

歩夢「あはははっ。確かにそうですね。」

 

三吉「ひひひっ。全くよぉ。///」

 

林子・十真・侑「「「 うんうん。」」」

 

 

かすみ「はぁ〜♪この合同レッスンで、かすみんは更に可愛くなっちゃいますぅ〜♪」

 

善子「ふっふっふっ…。遂にこの堕天使ヨハネが、リトルデーモン達の闇をも取り込む時が来たわ…!」

 

かすみ「ちょっと善子!そのリトルデーモンっての止めてくれない!?かすみんがデーモンとか有り得ないし!」

 

善子「善子じゃない!ヨ・ハ・ネ!かすかすなんかに堕天使の闇が分かってたまるかい!」

 

かすみ「かすかすじゃなくてかすみんッ!!「カッコいい」より「可愛い」がスクールアイドルの醍醐味だもん!!」

 

善子「何ォォォッ!?」

 

かすみ「そっちこそォォォッ!!」

 

にこ「あんた達はホントに分かってないわねぇ…。スクールアイドルフェスティバル当日はそう!にこにーがファン達を魅了してあげるにこッ♪♪♪」

 

善子「にこ、あんたがやってるのは「ぶりっ子」じゃない。」

 

かすみ「その通りです!にこ先輩の在り来りな魅力は、かすみんの「可愛い」でベッキベキにやりますよぉ〜だ!」

 

にこ「ぬぁーんですってェェェッ!?」

 

しずく「かすみさん、そこまで!にこ先輩に失礼だよ?」

 

花丸「善子ちゃんはどこに行っても堕天使堕天使ってうるさいずらねぇ…。」

 

希「にこっち?それ以上言うと、ワシワシMAXの刑やで?」

 

 

愛「凛、果南。ちょっと良いかな?」

 

凛「おっ?どうしたにゃ?」

 

果南「何か思いついた?」

 

愛「アタシ達三人でさ、「体力自慢三つ巴対決」とかやってみない?」

 

凛「にゃ?それはどんなイベント?」

 

愛「先ず、ファンにアタシの誰が勝つか予想して貰って、それで対決して勝ったメンバーが当たったら、そのメンバーがエールを送るとかはどう?」

 

果南「おっ、良いね!私は構わないよ?」

 

凛「面白そう!凛、愛さんにリベンジして、ファンに応援の声を届けるにゃーッ!!」

 

果南「言っておくけど、私は2人より体力あるかもよ?」

 

愛「よぉーし!愛さんも負けないよぉー!」

 

 

花陽「エマさん、花陽たちは会場の皆と一緒にスクールアイドルを熱く語るトークショーとかやらない?」

 

エマ「それ良いね!皆で楽しむライブは私もやりたい!」

 

せつ菜「それは聞き捨てなりませんッ!!私も参加させて貰いますよッ!!」

 

ルビィ「る、ルビィだって、皆には負けないもん!」

 

せつ菜「では、話のネタも各自考えなくてはいけませんね。」

 

ルビィ「うん!ルビィ、いっぱいトークショーをがんばルビィするッ!!」

 

花陽「私も沢山のネタを持ってくるからね?みんなが驚くような話だってしちゃうんだから!」

 

エマ「私だってみんなが聞いて驚く話をいっはいしちゃうからね。楽しみにしてて。」

 

せつ菜「これは今から燃えてきましたねッ!!」

 

 

ダイヤ「ルビィ…!また逞しくなってしまって…!姉として誇らしいですわ…!」

 

絵里「ダイヤの姉バカが始まったわね。」

 

ダイヤ「だって…私の自慢の妹ですわよ?」

 

ランジュ「ねぇねぇ!ランジュ、このメンバーで「ダンス対決」をやりたいわ!」

 

栞子「ダンス…ですか?確かに、私も舞踊は得意ですが…。」

 

果林「面白そうじゃない?栞子ちゃんもやりましょう!絵里とダイヤも賛成でしょ?」

 

絵里「勿論よ!私もダンスは誰にも負けないからね?」

 

ダイヤ「その台詞、そっくりそのままお返ししますわ。」

 

ランジュ「これは当日が楽しみね!無問題ラ!」

 

 

璃奈「彼方さん、ミアちゃん、海未さん、鞠莉さん。私、会場とみんなと繋がるライブをもっと沢山の仲間とやりたい。「のど自慢対決」はどう?」

 

ミア「璃奈にしては思い切った提案だね。そう言えば海未と鞠莉は、歌声に自信はあるの?」

 

海未「自信あるかはどうかはともかく、歌うのは割と好きですよ。」

 

鞠莉「勿論デース!!マリーの歌声で、会場をシャイニーな空気にしてみせるわぁ〜♪」

 

彼方「おぉ〜!彼方ちゃんの歌で会場を支配してやるぜぇ〜。」

 

海未「彼方、支配してはいけませんよ。」

 

彼方「えへへ。冗談だよぉ〜。」

 

 

ことり「ことりたちは何をやろっかぁ?」

 

曜「提案があります!私たちはさ、スクフェス特製Tシャツと会場のBGMを作らない?」

 

梨子「だったら、ことりちゃんと曜ちゃんがTシャツ作りをやって、私と真姫ちゃんは作曲を作る形になるの?」

 

真姫「いつも通りじゃない。まぁ、それが妥当な所だけど。」

 

曜「では決まり!ことりちゃん、可愛いTシャツを作ろうね!」

 

ことり「うん。楽しみだね!」

 

真姫「梨子、スクフェスのBGMだから生半可な物は作ってられないわ。いつもより気合い入れるわよ!」

 

梨子「真姫ちゃん、気合い十分ね。素敵な曲を作っていこうね!」

 

 

三吉「ふんっ…。」

 

歩夢「先生、どうしたんですか?」

 

三吉「俺は…同好会の顧問に就いた直後は「スクールアイドルは無意味な存在だ」と自分に言い聞かせていた。だが、お前らの面倒を見ていく内に、「すげぇな…スクールアイドル!」って思っちまう。」

 

歩夢「先生…。良かった。先生が私たちスクールアイドルを好きになってくれて。」

 

千歌「先生も分かるの!?私たちの良さが!」

 

穂乃果「穂乃果たちの…スクールアイドルの存在は、ファンに夢を与えてくれるんだよ!」

 

三吉「そうだな。ところでお前らは何か会議しなくて良いのか?」

 

穂乃果「穂乃果たちも3人で話したよ?けど、別に何も提案しなくて良いや。」

 

千歌「私たちは、みんなと最後の一秒までライブが出来ればそれで嬉しいもん!」

 

歩夢「だから、三吉先生には見て欲しいんです。私たちのライブを!3グループが見せる、私たちだけの「ラブライブ!」を!」

 

三吉「お前ら…!リーダーらしい判断だな。」

 

こうして、それぞれの会議が進み、段々とスクールアイドルフェスティバルが完成されていった。

 

開催まであと1週間。

へっ、楽しみじゃねえか。

 

 

ー宇宙海賊船 ドラグニオンー

 

三吉「えへへぇ〜。///」

 

タツキ「三吉、君さっきから何をニヤついてるんだ?」

 

三吉「はっ…?俺…ニヤついてたか?」

 

勝弥「お前、はっきり言って気持ち悪いぜ?」

 

鮫吉「船長のくせに。」

 

熊吉「船長のくせに。」

 

三吉「お前ら俺を責めすぎだろッ!!(あぶねぇ…。俺とした事が危うくバレる所だったぜぇ…。)」

 

すると、司令室の警報が鳴った。

 

林子「惑星レラトーニにDe-Vilが出現!4人が同時に攻めてきたよ!」

 

タツキ「レラトーニって、緑がいっぱいの惑星だったよね。アイツら本気って訳か。」

 

鮫吉・熊吉「「ターゲット確認。De-Vilを殲滅する。」」

 

勝弥「宇宙刑事の名において、奴らは生かしておけねぇな…。」

 

三吉「ドラグニオン発進ッ!!お前ら行くぜェェェッ!!」

 

5人「「「「「了解ッ!!」」」」」

 

 

ー惑星レラトーニー

 

惑星レラトーニは、綺麗な緑や湖でいっぱいな惑星。

ここにも、尊き命が沢山住んでいるが…。

 

ライオバーン「出て来やがれ海賊共ォォォッ!!こうやって星を壊していけば、貴様らが出てくる事くらい分かっているぞォォォッ!!」ドゴーン!!ドガーン!!

 

アゲハーモニー「ライブバーンの奴、派手に暴れておる…。」

 

バットネス「これは計画の一部だからな。海賊が出次第、我々もいくぞ。」

 

コブラブリ「待っていて下さいねハデス様ぁ〜!!///貴方様の正妻になるまでもう少しですわあ〜!!///」

 

そしてドラグニオンがレラトーニに着くと…。

 

三吉「De-Vil!待たせたなァッ!!」

 

バットネス「来たか海賊共…!」

 

リュウソウバーニング「今度こそ、お前達の息の根を止めてやるよ!」

 

ゼバン「タツキ、それ悪役が吐くセリフだから…。」

 

林子「とにかくここでぶっ潰させてもらうよッ!!」

 

ライオバーン「面白ぇ!!てめぇらのようなゴミ共、まとめて俺様が潰してやるぜェェェッ!!」

 

アゲハーモニー「ワシの幻術で苦しみ、そして死ぬが良い!」

 

シャーク「ターゲット確認、コブラブリ!」

 

ベアー「お前を排除する!」

 

コブラブリ「お前達は…!あの時の坊や達じゃないかいッ!?上等だよ!!」

 

三吉「お前らはコブラブリとアゲハーモニーを頼む。」

 

リュウソウバーニング「あぁ、任せて!」

 

ゼバン「ひと暴れして来い!」

 

俺はウルトラゼットライザーを起動させた。

 

音声「Sabuyoshi Access Granted.」

 

三吉『フォーメーション・デルタ!』

 

三吉『ウルトラマンゼロ!ウルトラマンジード!ウルトラマンベリアル!』

 

音声「Zero Beyond. Geed. Belial Atrocious.」

 

三吉『はあああァァァーーーッ!!!』

 

ゼット「ご唱和ください、我の名を!ウルトラマンゼェェェット!」

 

三吉『ウルトラマンゼットォォォーーーッ!!!』

 

音声「Ultraman Z Delta Rise Claw.」

 

ゼット「キアッ!!」

 

三吉『獄炎天雷丸ッ!!」

 

ゼット「よっしゃあッ!!ウルトラ気合い入れていくぜッ!!」

 

バットネス「何だ…!?その刀は…!」

 

ライオバーン「まだ隠し球を持ってやがったかぁ!!」

 

三吉『ゼット、デルタライズクローは「理屈を超えた力」だ。確かにシグマブレスターよりも力が迸ってやがる。だが、それでも「神器」とも言うべき獄炎天雷丸を長くは使えねぇぞ。』

 

ゼット「でしたらウルトラ速攻、コイツらをぶった斬るぜェッ!!」

 

バットネス「ぶった斬れるものならやってみろッ!!ウィングクロー!!」

 

ライオバーン「へし折ってやるぜェェェッ!!ゴーレムアックス!!」

 

バットネスとライオバーンが武器を持ち、ゼットに襲いかかると…。

 

ゼット「キアッ!!」

 

ガキィィィンッ!!!

キキキキキキキキキキキキキキキ…!!

 

獄炎天雷丸とウィングクロー及びゴーレムアックスが交じり合う。

 

ゼット「そんなもんですかァァァッ!!」ギュイィィィンッ!!

 

だが獄炎天雷丸の威力は圧倒的であった為、俺とゼットは二体の攻撃を打ち破り、斬撃を喰らわせた。

 

バットネス「ぐおぉぉッ!!」

 

ライオバーン「うがぁぁッ!!」

 

三吉『まだまだァッ!!』

 

ゼット「キアァァッ!!」

 

ザシュザシュザシュザシュッ!!

ズバズバズバズバッ!!

 

ゼットが繰り出す連続の斬撃が、二体に大ダメージを与え続ける。

 

バットネス・ライオバーン「うわあああァァッ!!」

 

三吉『ゼット、この調子で攻めていくぜッ!!』

 

ゼット「喜んでッ!!」

 

 

コブラブリ「ポイズンウォーター!」

 

蛇「シャアァァァ!」ドバアアアァァァ!!

 

コブラブリは、両手の蛇から毒水を吐くが、シャークとベアーは瞬時に回避して、攻撃をしかけた。

 

シャーク「本物の水を浴びろ。メガウォーターバスター!」ブシャアアアァァァッ!!

 

コブラブリ「きゃあああァァァッ!!」

 

ベアー「炎で乾かしてやる。メガフレイムバスター!」ボオオオォォォッ!!

 

コブラブリ「あっちィィィッ!!このガキ共ォォォッ!!」

 

蛇「シャアアアァァァッ!!」

 

コブラブリは再度蛇の攻撃を仕掛けるが…。

 

林子「ボルテックバインドッ!!」ビリビリビリビリッ!!

 

コブラブリ「痺れるわわわわわわわわわわッ!!」

 

 

アゲハーモニー「バタフライボム!」パタパタパタパタ!!

 

アゲハーモニーが繰り出した蝶型の爆弾が飛んで襲ってくるが、リュウソウバーニングに一掃された。

 

リュウソウバーニング「リュウソウブレイカー・ノビソウルブレイクッ!!」

 

ジャキィィィンッ!!

ドカァァァンッ!!

 

アゲハーモニー「おのれ…!」

 

リュウソウバーニング「勝弥、今だ!」

 

ゼバン「はぁ!」

 

バシバシバシバシッ!!

バシバシバシバシッ!!

 

 

ゼバンの素早い格闘技が、アゲハーモニーに炸裂する

 

アゲハーモニー「こ、このぉ…ッ!!」

 

ゼバン「レーザークロスビームッ!!」ビイイイィィィッ!!

 

アゲハーモニー「うぐあああァァァッ!!」

 

 

三吉『お前ら、そろそろトドメだ!!一気に勝負をかけるぞッ!!」

 

5人「「「「「了解ッ!!」」」」」

 

バットネス「ふっふっふっ…!そうはいくか…海賊共よ!」

 

ライオバーン「今日の俺様達は違うぜェェェッ!!」

 

コブラブリ「今こそ、私の命をハデス様に捧げる時ですわァ〜!!///」

 

アゲハーモニー「覚悟せよ…小童めが…ッ!!」

 

バットネス達は、左腕の「デスブレスレット」に生命エネルギーを注いだ。

 

バットネス「くぅ…!ぐぐぐぐぐ…ッ!!」

 

ライオバーン「ぬうううぅぅぅ…ッ!!」

 

コブラブリ「くわぁ…!ふんんんんんん…ッ!!」

 

アゲハーモニー「むううううぅぅぅ…ッ!!」

 

奴らは痛みと苦しみを味わいつつも、それを耐え抜き、更なる力が備わった。

 

バットネス「さぁ、須賀三吉!ウルトラマンゼット!いよいよ貴様らも最期だ…ッ!!」

 

ライオバーン「あの時の借りを返させて貰うぜェェェッ!!」

 

三吉『雑魚が…!戯言を!』

 

ゼット「最期になるのはお前らの方で御座いますッ!!」

 

バットネス「きしゃあああァァァッ!!」

ガキキキキキキキキキキキッ!!

 

バットネスは音速の速さでウィングクローの攻撃を繰り出した。

その速さは、ゼットですら追いつく事がやっとだった。

 

ゼット「こ、こいつ…速い…ッ!!」

 

ゼットがバットネスに手こずっていると…。

 

ライオバーン「ライオロアアアァァァーーーッ!!!!!」

 

ライオバーンの咆哮の攻撃が炸裂した。

だが、あの時とはまるで威力が桁違いだった。

 

ゼット「キアアアアァァァッ!!」

 

三吉『ぐわあああァァァッ!!』

 

 

コブラブリ「おぉ〜っほっほっほっほ!!」

 

蛇「シャアァァァーーーッ!!」

 

コブラブリは、高笑いしながら両手の蛇で猛攻を繰り出した。

 

シャーク「はっ!」

 

ベアー「はっ!」

 

鮫吉と熊吉は、蛇の攻撃をパンチやキックで防いだが、ますます増える蛇にだんだんと防ぎ切れなかった。

 

シャーク「うぐ…!」

 

ベアー「蛇のくせに…!」

 

林子「調子に乗るんじゃないよッ!!ボルケーノインパクトッ!!」ボォォッ!!

 

林子はボルケーノインパクトを繰り出すが、コブラブリには効かなかった。

 

コブラブリ「生暖かいですわねぇ〜?それで最強魔術師とか笑っちゃいますわ?」

 

林子「何…ッ!?」

 

 

アゲハーモニー「ニードルワスプッ!!」ブゥゥゥンッ!!

 

アゲハーモニーのスズメバチ型の槍がリュウソウバーニングとゼバンの周りに出現する。

 

アゲハーモニー「喰らえィッ!!」ブゥゥゥンッ!!

 

ゼバン「レーザートライデントッ!!」

 

ゼバンはレーザートライデントで槍の術を全て掻き消そうとしたが、数の多さに圧倒された。

 

ゼバン「うわあああァァァッ!!」

 

リュウソウバーニング「だったら喰らえッ!!リュウソウブレイカー・ヒエヒエソウルブレイクッ!!」

 

アゲハーモニー「甘いッ!!」

 

リュウソウバーニングの氷の斬撃が、アゲハーモニーの蜘蛛の巣状のバリアで防がれてしまった。

 

 

ゼット「まだ…だ…ッ!!三吉ッ!!」

 

三吉『仕方ねぇ…!獄炎天雷丸・天雷!壱ノ型・雷閃ッ!!』

 

ゼット「キアァァァーーーッ!!」

 

ビカアアアァァァン!!

バシュゥゥゥンッ!!

 

俺とゼットは、雷の如く突進斬撃を繰り出した。

さすがの二体も目が追いつけなかったのか、大ダメージを喰らった。

 

バットネス「ぐぎゃあああァァァーーーッ!!」

 

ライオバーン「うぎゃあああァァァーーーッ!!」

 

ゼット「ど…どんなもんだ…ッ!!」ピコン!ピコン!ピコン!ピコン!

 

三吉『はぁはぁ…はぁはぁ…!(リジェクションが発動しなかったのは幸いだが、それでもこれ程まで肉体が疲労するとはなぁ…ッ!!)』

 

バットネス「やはりその刀は侮れん威力だ…!」

 

ライオバーン「けどよぉ、てめぇら辛そうじゃねえか…ッ!!」

 

ゼット「くっ…!」

三吉『はぁはぁ…。(もう一度剣術を繰り出せるがどうか…。繰り出したとして、運が悪けりゃ俺達は確実に死ぬ。ましてや他の武器や光線技で挑んだら瞬殺されてしまう…!)』

 

 

コブラブリ「おぉ〜っほっほっほっほ!!お前たちはもう終わりですわねぇ〜♪♪♪」

 

シャーク「理解不明だ…。」

 

ベアー「予想外だった…。」

 

林子「あんた達ぃ…諦めん…じゃないよ…ッ!!」

 

 

アゲハーモニー「小童共、死ぬ前に何か言い残す事はないか?」

 

リュウソウバーニング「お前…勝った気になってんだよ…!」

 

ゼバン「勝負ってのは…最後まで…分かんねぇんだよ…ッ!!」

 

ライオバーン「てめぇら海賊共が、どんな奴らに喧嘩売ったかこれで理解したかァァァッ!?」

 

バットネス「これぞDe-Vil…。全宇宙に「恐怖」と「絶望」を与える、悪魔の軍団だッ!!」

 

ゼット「ふざけんなァァァッ!!ゼスティウム光線ッ!!」ビィィィーーーッ!!

 

「最後の一撃」とも言えるゼットの光線がバットネスに直撃した。

 

バットネス「ぐっ…!ほう?まだそんな力が残っていたか。だが、お前達は今度こそ終わりだ!!」

 

力を使い果たしたかのように、ゼットのウルトラフュージョンが解け、そのまま膝をついてしまった…。

ゼット「くそッ…!俺たちは…パイレーツヒーローズはまだまだやれるはずなんだ…ッ!! 」

 

三吉『はぁはぁ…!そうだ…。こんな所で死んじまったら、二度と「幸せ」なんて掴められねえからなぁ…ッ!!』

 

バットネス「お前の言う「幸せ」は私が与えてやろう。地獄でなぁッ!!」

 

 

海賊達の運命やいかに…!

 

 

End




今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございます!

ゼットがデルタライズクローにパワーアップしても、海賊全員が束になってもDe-Vilは猛威を振るいます…。

果たして、このまま全滅ししまうのでしょうか…?

次回を乞うご期待!


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Episode9「Trigger ー引き金ー」

今回は、歴代ヒーローが多数登場・三吉とニジガク2年達によるハーレムが見どころであり、そして遂に三吉がゼットに代わりあのヒーローに変身します!

「未来を築く希望の光」を抱き、三吉とデッドの決戦が始まる!

今回も最後まで読んで頂けたら嬉しいです!


おっすぅ〜!

 

俺は宇宙神界で一二を争う最大級の神!

名前は須賀十真ってんだ!

 

さて、前回は大変な事が起こりんチョッ!!!

 

バットネス達4人が遂に本気を出し、三吉率いるパイレーツヒーローズを一網打尽にしちまったァァァッ!!

 

どうなる海賊達ッ!!

 

どうなるハピネスペースゥゥゥッ!!

 

…これで良し!

 

バットネス「お前の言う「幸せ」は私が与えてやろう。地獄でなぁッ!!」

 

ゼット「どうやらここまでか…。」

 

???「おいゼットォッ!!俺の弟子を名乗るなら、根性見せやがれッ!!」

 

???「諦めるなゼット!お前の光で、空も星も宇宙も超えていけッ!!」

 

ゼット「その声は…まさかッ!!」

 

???「ウルトラゼロキィィィック!!」ボオオオォォォッ!!

 

バットネス「ぐわああァァァッ!!」

 

???「ヘルスラァァァッシュ!!」バシュゥゥゥンッ!!

 

ライオバーン「ぬおおおォォォ…ッ!!」

 

バットネス「貴様ら、何者だッ!?」

 

ゼロ「俺はゼロ!ウルトラマンゼロだッ!!」

 

タイガ「光の勇者!ウルトラマンタイガだッ!!」

 

ゼット「ゼロ師匠!それにタイガ先輩!」

 

三吉『お前ら…!』

 

ゼロ「へっ!ゼット、三吉!良く持ちこたえたな!」

 

タイガ「後は俺たちに任せろ!」

 

バットネス「ふん、誰が来ようとも同じだ!」

 

ライオバーン「てめぇら諸共、まとめて潰してやるゥゥゥッ!!」

 

ゼロ「共にいくぞ、タイガ!」

 

タイガ「あぁ!潰されるのはDe-Vil!お前らだッ!!」

 

改めて、俺の名は須賀三吉。

 

ウルトラマンゼロ。

ウルトラマンタイガ。

 

コイツらは、ウルトラ兄弟として称えられている戦士たち、ウルトラセブンとウルトラマンタロウ、それぞれの息子だ。

 

 

コブラブリ「何…ッ!?増援ですって…ッ!?」

 

???「ちょっとそこのお嬢さん?」

 

コブラブリ「あら?一般人がわざわざやられに来ましたの?」

 

リュウソウバーニング「ダメです!早く逃げてください!」

 

???「安心しなさい。逃げる必要はありません。何故なら、俺はすこぶる頭の固い男だ!」

 

その男は、変装を脱ぐと…。

 

リュウソウバーニング「鉄砕さん!」

 

鉄砕「タツキ、来たのは俺だけじゃない。」

 

ラミレス「ミスターバーニング、私達も来ましたよ!」

トリン「De-Vilの相手は私達に任せろ!」

 

ゼバン「スーパー戦隊、恩に着る!タツキ、一旦離れるぞ!」

 

リュウソウバーニング「あぁ!キョウリュウジャーの皆さん、後はお願いします!」

 

コブラブリ「キョウリュウジャーですか…鬱陶しいですわ…ッ!!」

 

トリン「ラミレス、鉄砕!いくぞ!」

 

ラミレス「OK!」

 

鉄砕「あぁ!」

 

3人「「「ブレイブイン!」」」

 

音声「ギガガブリンチョ!ブラギガス! 」

 

トリン「キョウリュウチェンジ!」

 

ラミレス・鉄砕「「スピリットレンジャー!」」

 

そして3人はリズム良くダンスを始める。

すると…。

 

3人「「「ファイヤー!」」」

 

3人は、キョウリュウジャーに変身する。

 

キョウリュウシアン「鋼の勇者!キョウリュウシアン!」

 

キョウリュウグレー「激突の勇者!キョウリュウグレー!」

 

キョウリュウシルバー「閃光の勇者!キョウリュウシルバー!」

 

キョウリュウシアン。

キョウリュウグレー。

キョウリュウシルバー。

 

37番目のスーパー戦隊、「獣電戦隊キョウリュウジャー」のメンバーであり、大昔から戦い続けている先人達だ。

 

コブラブリ「小賢しいッ!!」

 

蛇「シャアァァァッ!!」

 

キョウリュウシルバー「はぁッ!!」

 

ザシュンッ!ザシュンッ!ザシュンッ!ザシュンッ!

 

キョウリュウシルバーが、フェザーエッジでコブラブリの蛇を切り落とした。

 

キョウリュウシルバー「今だ!」

 

キョウリュウシアン「スピリットハンマァァァッ!!」ズドオオオンッ!!!

 

キョウリュウグレー「鉄砕拳・激烈突破ッ!!」バシュゥゥゥンッ!!

 

コブラブリ「きゃあああァァァッ!!」

 

 

アゲハーモニー「って言うことは流れ的に…まさかッ!!」

 

???「そのまさかだぜッ!!悪魔野郎ッ!!」

 

音声「ロケット・オン!」

 

???「宇宙キタアアアァァァッ!!」ゴオオオォォォッ!!

 

アゲハーモニー「貴様らは…!」

 

フォーゼ「俺は、全てのヒーローとダチになる男!仮面ライダーフォーゼだッ!!」

 

ウィザード「そして俺は、絶望を希望に変える指輪の魔法使い。仮面ライダーウィザード。」

 

仮面ライダーフォーゼ。

 

如月弦太朗が変身する、宇宙のパワーで戦うロケットライダーだ。

 

仮面ライダーウィザード。

 

操真晴人が変身する、様々な魔法で戦う宝石の仮面ライダーだ。

 

林子「そ、操真先生!?」

 

ウィザード「おっ!ヒール!相変わらず派手に魔力をぶっ放してるみたいだな。」

 

林子「め、面目ないっす…。」

 

シャーク「仮面ライダー。お前達の増援、感謝するぞ。」

 

ベアー「鮫吉に同じだ。」

 

フォーゼ「な、なんだお前らは!?まさかお前らもライダーか!?」

 

ベアー「正確に言えば、俺達は仮面ライダーZXを元にして生み出された「改造闘士<サイボーグファイター>」だ。」

 

シャーク「だからライダーとは似て非なる。」

 

フォーゼ「サイボーグ…ファイター…?まぁ良いや!お前らも、今日から俺のダチだ!」

 

アゲハーモニー「小童共ッ!!このワシを無視して会話するなァァァッ!!」

 

アゲハーモニーが、怒りながら蝶型のミサイルを放った。

 

ウィザード「困った暴れん坊ちゃんだ。」

 

音声「ディフェンド!プリーズ!」

 

ウィザード「はぁッ!」ボオオオォォォッ!!

 

ウィザードは、火の魔法でアゲハーモニーの攻撃を防いだ。

 

ウィザード「フォーゼ!」

 

フォーゼ「よっしゃ!これでも喰らえ!」

 

音声「ガトリング・オン!」

 

フォーゼ「オラオラオラオラァッ!!ドガガガガガガガガガガッ!!

 

アゲハーモニー「ぬわああああッ!!」

 

 

千一「まぁ、こんなもんか。」

 

ゼット「千一!?あ、あんたが呼んだのか!」

 

千一「だったらなんだ?」

 

三吉『あんたには…また借りができちまったな。』

 

千一「気にするな。息子がピンチの時には必ず駆けつけるのが親ってもんだろ。」

 

ゼロ「ワイドゼロショットッ!!」ビィィィィィッ!!

 

キョウリュウシルバー「トリニティストレイザーッ!!」バシュゥゥゥンッ!!

 

フォーゼ「ライダー超電磁ボンバーッ!!」ズドオオオンッ!!!

 

 

ゼロ達が、それぞれ必殺技を繰り出す。

だが…。

 

ハデス「ふんっ!!」ブワアアアァァァッ!!

 

なんと、ハデスが特大のバリアを出現させバットネス達を守ったのだ。

 

バットネス「ハデス…様…!」

 

ハデス「これ以上の戦闘は無理だ。お前達が死ぬぞ!」

 

ライオバーン「感謝するぜハデスさんッ!!」

 

コブラブリ「とても嬉しいですわぁ〜!!///流石は私の未来の旦那様ぁ〜!!///」

 

アゲハーモニー「なんとハデス様…!この上ない御慈悲を…!」

 

ハデス「聞け海賊ッ!!それにヒーロー共よ…ッ!!この次こそは貴様らの命日となるであろう…!ふふふふふふはははははははァァァッ!!」

 

ゼロ「そう易々と逃がすかよォッ!!」

 

ゼロが光線技を繰り出そうとする。

だが、タイガはそれを阻止した。

 

タイガ「ゼロ、待って下さい!深追いは禁物です!」

 

ゼロ「ちぃ…!」

 

De-Vilは、そのまま退散した。

だが…。

 

ゼット「ぐぅ…ッ!!」ピコン!ピコン!ピコン!ピコン!

 

三吉『ゼット?おい、どうした!?ゼットッ!!』

 

千一「やはりな。」

 

 

ー宇宙海賊船 ドラグニオンー

 

ヒロユキ「初めまして、工藤ヒロユキです。」

 

レイト「同じ初めまして、伊賀栗レイトです。」

 

三吉「須賀三吉だ。まさか海賊がヒーローに助けられるとはな…。」

 

トリン「気にする事はない。君たち海賊も、我々と同じように悪と戦う者達だ。」

 

鉄砕「「仲間で助け合う」という事は、俺たちスーパー戦隊も同じだ。」

 

ラミレス「一人一人の力を最大限ニ発揮出来るように、仲間同士で力を合わせて戦う。」

 

弦太朗「ヒーローは助け合いでしょ!…なんてな!」

 

タツキ「ですが、三吉の持つウルトラゼットライザーが壊れてしまいましたね…。」

 

タイガ『それどころか、ゼット自身にも尋常じゃないダメージを負ってしまったみたいだなぁ…。』

 

ゼロ『それだけ三吉が持つ太刀…獄炎天雷丸は扱うのが難しいんだろうな。俺も、ノアの力を授かっているから何となく分かるぜ。』

 

千一「武器もそうだが、何よりこれは、ゼットが「「ハピネス・コア」の力に耐えられなかった」というのが最もな理由だ。」

 

林子「それってどういう事だい?」

 

千一「「愛の勇者<ラブブイレバー>」という存在は、「宇宙の平和や、人々の幸せを見届ける」という使命を受けて戦っている。だから、これまでヒーローの力を持たずして戦ってきた者達が殆どだった。だが三吉の場合、「力を手にして悪党を潰す」という独自の使命を背負ってしまった。」

 

晴人「つまり、「どんな理由があろうとも、他の力には干渉するな」…って事か?」

 

千一「その通りだ。増してやゼットはウルトラ戦士でありブレイバーではない。三吉と一体化してしまった事で、戦っていく度に徐々にダメージが重なり、先ほどの戦いで獄炎天雷丸を無理に使ってしまった挙句、ツケが回るかのように意識不明に陥る程のダメージを負ってしまった。」

 

三吉「…。」

 

千一「三吉、お前が認めたくない気持ちは分かる。だが父ちゃんは前に言っただろ?「「幸せ」とは掴むだけではない」とな。」

 

三吉「それでも俺は、「幸せ」を求める為に生きてきく。その為に強大な力を手にしDe-Vilをぶっ潰す!」

 

勝弥「ぶっ潰すって…何か策はあるのか?強化されたアイツらに勝てる方法はあると言うのか!?」

 

三吉「実はお前らに密かにして、新たなウルトラマンに変身する研究を進めている。殆ど出来上がっている。後はこの3本のキーに、このハピネスペースのどこかに眠る超古代の光を集約させれば完成だ。」

 

鮫吉「そんな事が可能なのか?船長。」

 

三吉「あぁ、可能だぜ。しかも、そのウルトラマンに変身すれば、ゼットをも遥かに上回る力で戦闘が可能な上に、獄炎天雷丸を簡単に使う事もできる。」

 

ヒロユキ「ちょっと待ってよ!君はそんな簡単にゼットとのコンビを解消するのか!?そんな簡単に…相棒との絆を壊すのかッ!?」

 

三吉「ゼットの相棒はハルキという地球人だ。俺はゼットをウルトラフュージョンさせる為に利用したに過ぎねぇ。まぁ、共に日々を過ごせた事は楽しかったがな。」

 

タイガ『冗談じゃねえッ!!「相棒」と言う存在は、常に共に戦い、心から支え合う為にいるんだ!それを理解できない時点で、お前は間違っている!!』

 

三吉「正解不正解とか言う前に、俺たちパイレーツヒーローズは「宇宙を自由に駆け巡り、悪しき者共をぶっ潰す海賊」であり、「本物のヒーロー」なんかじゃねえ。常に外れた道を通ってんだ。お坊ちゃまなお前には到底理解できねぇだろうよ。」

 

タイガ『なんだとォッ!?』

 

ヒロユキ「タイガ!落ち着け!」

 

トリン「そうだ!我々が争っても仕方ない。確かに私にも、三吉の言い方には思う所があるが…。」

 

タイガ「けど…!」

 

レイト(ゼロ)「タイガ、コイツの言い分は間違っていねぇ。」

 

タイガ「ゼロまでそんな事を…!」

 

レイト(ゼロ)「けどなぁ…!」バキィッ!!

 

三吉「ぐっ…!」ドサッ!!

 

熊吉「船長!」

 

レイト(ゼロ)「仮にとは言え、俺の弟子を軽率に語るってなら神の孫であろうと容赦はしねぇぞ…!」

 

三吉「…。」

 

ゼット『そ、そこまでに…して下さい…ゼロ師匠。』

 

レイト(ゼロ)「ゼット!お前はまだ…!」

 

ゼット『こんな事態になって…しまったのは…俺が…未熟だからいけなかったんです…。それに、俺の相棒はハルキ…。三吉に…もう迷惑は…かけられません…!」

 

三吉「そうだ。お前は早いとこハルキを見つけて自分の宇宙へ帰れ。だが最後にライザーは修理してやるよ。』

 

千一「三吉…。」

 

 

ー宇宙冥界 モンス・キャッスルー

 

デッド「ハデスゥッ!!お前、何故あの役立たず共を生かしたァッ!?冥界王であるお前が何故だァァァッ!?」

 

ハデス「バットネス達は俺が生み出した、言わば俺の子供のような存在だ。お前こそ、あんな欠陥品なぞ持たせおって!」

 

デッド「俺は邪魔な海賊共を皆殺しにしたいだけだッ!!全てはお前の為、俺たちDe-Vilの栄光の為だァッ!!」

 

ハデス」「分かっておる…!デッドよ、少し静まれ…ッ!!」キュイーン!!

 

デッド「もう知るかッ!!俺は俺の手で、奴らを抹殺してやる…ッ!!特に須賀三吉、貴様だけはァァァッ!!」

 

 

ーお台場海浜公園ー

 

三吉「…。」

 

歩夢「あっ、三吉くーん!」

 

三吉「あ、歩夢ちゃん。」

 

歩夢「どうしたの?元気ない?」

 

三吉「いやいや?元気なんか余るくらいあるぜ?そ、そうだ!///さ、散歩しねぇか…?///」

 

歩夢「うん。2人きりでお散歩するのって楽しいよね!」

 

こうして俺と歩夢ちゃんによる公園デートが始まった。

歩夢ちゃんに腕を組まれて俺は…はぁ…。///

 

歩夢「スクールアイドルフェスティバルまであと5日。楽しみだね。」

 

三吉「なぁ、歩夢ちゃん。」

 

歩夢「んっ?」

 

三吉「もし…もしもだぞ?もし、高咲が転校しちまったらお前はどうする?」

 

歩夢「うーん…。離れちゃうのは確かに寂しいけど、私だったら涙を堪えて送り出すよ。」

 

三吉「はっ?」

 

歩夢「だって、私と侑ちゃんはそれぞれの「夢」があるんだもん。例え離れ離れになっても、私たちはお互いを応援し合って、夢に向かって走っていくよ!」

 

三吉「そう…なんだ…。」

 

歩夢「そして、今の私の夢は2つあるの。ひとつは「スクールアイドルとして、応援してくれる皆の為に歌い続ける」という夢。」

 

三吉「それはもうすぐ叶いそうだな。」

 

歩夢「うん、そうだね。そしてもうひとつは「三吉くんが笑顔になって、2人だけの「幸せ」を見つけていく」って夢!」

 

三吉「くっ…!!///」

 

歩夢「あっ、三吉くんったら顔が赤い!照れてる三吉くん可愛いよ!」ムギュッ!!

 

三吉「あのなァァァ…!///お前はいちいちあざといんだよ…ッ!!///」

 

俺と歩夢ちゃんがイチャイチャしていると…。

 

愛「あっー!歩夢がさぶっちに抱きついちゃってる!!」

 

三吉「はっ…?」

 

せつ菜「きょ、教師と生徒が何2人きりでデートなんかしてるんですかぁ!?」

 

歩夢「あ、愛ちゃん!せつ菜ちゃん!こ、これは…その…違うのッ!!///」

 

愛「違うって何が?」

 

三吉「こここ、これはアレだ!!///う、上原の悩みを解決してな、それでコイツが泣いてるから慰めてるだけだッ!!///」

 

せつ菜「嘘をついても無駄ですッ!!」

 

三吉「嘘じゃねえよ!///そうだろ上原!?///」

 

歩夢「う、うん!///だからこれは嘘じゃ…きゃッ!」

 

三吉「歩夢ちゃんッ!!」ムギュッ!!

 

歩夢ちゃんがバランスを崩し転びそうになったが、俺は歩夢ちゃんを抱きしめて、転ぶのを防ぐのだった。

 

歩夢「さ、三吉くん…。///た、助けてくれてありがとう…。///」

 

三吉「ひひひっ…良かった…。///お、お前が転んだら…可愛い顔に傷がつく所だったぜ…。///」ナデナデ

 

愛「もう!歩夢ばっかりずーるーいー!!愛さんもぉ〜えいっ!」ムギュッ!!

 

せつ菜「わ、私だって、本当は三吉先生の事が大好きなんですからぁ!!///その気持ちは負けませんッ!!///」ムギュッ!!

 

歩夢「ふ、2人ともぉ!?」

 

三吉「えっ?えっ?えええええェェェーーーーーーッ!?!?!?///(どういうことなの…?///)」

 

 

ーお台場 某カフェー

 

三吉「…そういう訳で、俺達はそのぉ…「秘密の交際」ってヤツを今までしてた…ぜ。///」

 

歩夢「だからお願い!///こ、この事は、他のみんなには誰にも言わないで!///」

 

愛「勿論誰にも言わないけど、アタシ達は交際していた事を責めてないの!」

 

せつ菜「歩夢さん、なんで私達に抜け駆けして三吉先生とそんな関係になってたんですかぁ!?」

 

歩夢「だって、2人が三吉くんの事を好きだったなんて知らなかったから…。」

 

三吉「つまり、「早い者勝ち」…ってヤツ?まぁ…お前らが俺を好きって事は嬉しいけどさ…。///」

 

3人「「「えっ?///」」」

 

三吉「歩夢ちゃんは、いつも俺に「幸せ」を与えてくれるし、愛ちゃんは他のメンバーのみならず俺まで明るく接してくれるし、せつ菜ちゃんはうるさいほど俺に本気で「大好き」を見せてくれる。こんな我儘な俺の事を教師として尊敬してくれて、一人の男として愛してくれて、大好きでいてくれてありがとう…。///」

 

歩夢「我儘だなんて…。///き、気にしなくて良いよ!///」

 

愛「愛さん達はね、さぶっちが毎日笑ってくれたら嬉しいんだ!///正に、笑顔になったらええ顔じゃん!なんっつって!」

 

せつ菜「私はこれからも、三吉先生にありったけの「大好き」を伝えていきますからね!覚悟していて下さいねッ!!」

 

歩夢「三吉くん、あなたはもう「幸せ」を求めるだけじゃなく、誰かに与える事だってできるんだよ。///けど、これからも私たち4人で「幸せ」を掴んでいこうね!///」

 

三吉「あぁ!俺はお前らの事、ウルトラ大好きだからなッ!!」

 

4人「「「「あははははははッ!!」」」」

 

そして俺は、歩夢ちゃん達と一旦解散して、道を歩きながらある事を感じていた。

 

三吉「「幸せ」というのは求めるだけじゃねえ。時に誰かに与えたり、見届けたり、願ったりしていく物なのか…。」

 

千一「その通りだ、息子よ。」ナデナデ

 

三吉「なっ!?父ちゃん…!」

 

千一「ブレイバー達は、いつも誰かの「幸せ」を願いながら戦ってきた。「幸せ」の本質を理解できた今のお前なら、超古代の光を掴めるはずだ。」

 

三吉「父ちゃん、前から気になっていたが、あんたは…。」

 

するとスマホから着信音が鳴った。

 

三吉「林子か、どうした?」

 

林子「船長!惑星モシリスにデッドが…アタイのパパが現れたよ!船長と1対1の決闘を望んでるそうだ!」

 

三吉「良いだろう。奴とケリをつけてやる…!」ピッ!

 

千一「モシリスへは父ちゃんが運んでやろう。」

 

三吉「頼むぜ。」

 

ー惑星モシリスー

 

惑星モシリス。

そこは砂漠であり、昼間はとにかく暑く、夜間はとにかく寒い極端な環境の星だ。

 

デッド「出て来やがれェェェッ!!三吉ィィィッ!!」

 

ザシュンッ!ザシュンッ!ザシュンッ!ザシュンッ!

ドガァァァンッ!!

 

千一「いたぞ三吉!」

 

三吉「デッドッ!!俺はここにいるぜッ!!」

 

俺は、デッドの近くに着地した。

 

デッド「来たか…!今度こそ、決着をつけるぞッ!!」

 

俺はゼロワンドライバーを着け、ブレイキングマンモスプログライズキーをセットする。

 

三吉「変身!」

 

音声 「プログライズ!Giant Waking!ブレイキングマンモス!Larger than life to crush like a machine.」

 

デッド「ん?ウルトラマンにはならんのか…ッ!?」

 

ゼロワン「ごちゃごちゃうるせえ!いくぜッ!!」ゴオオオォォォッ!!

 

俺が乗るブレイキングマンモスには改造が施されている。

破壊力と機動力がグレードアップされ、飛行能力も追加されているのだ。

 

デッド「ちょこまかと…!ハエのように鬱陶しい奴めがァァァッ!!」

 

ゼロワン「そこだァ!!」バシィッ!!

 

ブレイキングマンモスの拳が、デッドの頬に直撃するも、全く通用しなかった。

 

デッド「その程度か…?」

 

ガシィ!

ググググググググッ!!

 

ゼロワン「くぅ…!やはりブレイキングマンモスじゃ歯が立たねえか…!(超古代の光さえあれば…!)」

 

ゼロワン「だが、仮面ライダーの力をなめるなッ!!」

 

バシュバシュバシュバシュバシュバシュッ!!

ズドドドドドドドドォォォンッ!!

 

ブレイキングマンモスの背中から、大量のミサイルを放ち、デッドの顔面に当たる。

 

デッド「ぐぅ…!」

 

そしてブレイキングマンモスは一瞬の隙をついて、脱出した。

だが、ブレイキングマンモスの装甲が限界に来てしまい、やむなく変身を解除した。

 

三吉「くそっ…!」

 

デッド「やはり今のブレイバーは弱いな…。死ぬがいい!!」

 

デッドが俺を足で潰そうとする。

だがそこへ…。

 

十真「神空拳・衝動波ッ!!」ズガアアアァァァンッ!!!

 

デッド「ぐわあああァァァッ!!」

 

三吉「じじぃ!」

 

十真「良く頑張ったな!ほい、おめぇが探してた光だぜ!」

 

じじぃが手に出したその光は、これまで感じたことのない力を秘めていた。

 

三吉「これが…超古代の光…。」

 

俺は、光を3本のキーに集約させた。

そしてそのキーは、ウルトラマンが描かれた紫・赤・青の3色のキー変化した。

 

十真「三吉!今こそ幸せ満開なおめぇのブレイバー道を、De-vilにぶつけてこいッ!!」

 

三吉「お前に言われるまでもねぇ。」

 

そう言うと俺は紫のキーを起動させた。

 

音声「Ultraman Trigger MultiType.」

 

そして俺は、銃型の変身アイテム「GUTSスパークレンス」を取り出し、グリップ部に紫のキーを差し込む。

 

音声「Boot up. Zeperion.」

 

GUTSスパークレンスをスパークレンスモードに変形させる。

そして…。

 

三吉「闇を打ち消すぜ、幸せ満開だァッ!!ウルトラマントリガァァァッ!!」

 

音声「Ultraman Trigger Multi Type.」

 

デッド「くぅ…。ん?ウルトラマンか…!ん!?まさか…お前はッ!?」

 

トリガー「俺は、悪をぶっ潰し宇宙の「幸せ」を願う勇者、ウルトラマントリガーだッ!!」

 

デッド「なんだと…!?トリガー…ッ!?何故だ…!何故お前なんだァァァッ!!」

 

怒り狂ったデッドはアンコクランスを手に取り、トリガーの元へ向かっていった。

 

トリガー「はぁッ!!」バシィィンッ!!

 

デッド「ぐはぁぁぁ…!」

 

トリガーはアンコクランスの攻撃を避けて、デッドの腹部へ渾身の拳を繰り出した。

 

トリガー「そらよッ!!」ドガァッ!!

 

更にトリガーは、デッドの顔面に飛び蹴りを喰らわせ、吹っ飛ばした。

 

デッド「うわあああァァァッ!!」

 

音声「Ultraman Trigger Power Type.」

 

トリガーはタイプチェンジを行い、マルチタイプからパワータイプへと姿を変えた。

 

トリガー「ふんっ!」

 

デッド「ゴウエンブラストッ!!」ボオオオォォォッ!!

 

トリガー「無駄だッ!!」

 

バシィィンッ!!

ドガァァァンッ!!

 

デッドの繰り出した火球を、トリガーは拳で弾き返し粉砕した。

 

トリガー「はああああァァァ…!デラシウム光流ッ!!」チュドオオオォォォッ!!!

 

デッド「ヒョウザンウォールッ!!」ビョオオオッ!!

 

デッドは何とかトリガーのデラシウム光流を防いだが、トリガーを見失ってしまった。

 

デッド「何処だ…?何処に行きやがった…!?」

 

音声「Ultraman Trigger Sky Type.」

 

トリガー「おせぇーんだよッ!!」

 

なんとトリガーは、デッドがバリアを張っていた直後にスカイタイプへと姿を変え、超高速でデッドの背後に移動したのだ。

 

デッド「何ッ!?」

 

デッドは素早くトリガーから離れた。

 

デッド「ゴウライスピアッ!!」

 

バチバチバチバチッ!!

バシユウウウゥゥゥンッ!!

 

音声「Circle Arms.」

 

音声「Maximum Boot Up Sky.」

 

トリガー「ランバルトアローストライク!」バシユウウウゥゥゥンッ!!

 

トリガーの放った矢がデッドの繰り出した雷の槍を相殺した。

 

デッド「三吉…!何故お前が、ウルトラマントリガーになれたんだ…!何故、俺ではなくお前なんだァァァッ!!」

 

音声「Ultraman Trigger Multi Type.」

 

トリガー「簡単な事だ。華望、お前はただ、他人の「幸せ」を守る事しか考えすに戦ってきた。だが俺は違うッ!!」

 

デッド「何ィ…!?」

 

トリガー「他人の「幸せ」を守るだけじゃねえ!俺は、ハピネスペースの地球で出会った人々と共に「幸せ」を掴み続ける!自ら幸せになれねぇ奴が、簡単に光を掴めると思うなッ!!」

 

デッド「黙れえええェェェェッ!!!」

 

トリガー「来い!獄炎天雷丸ッ!!」

 

トリガーが手を上げると、獄炎天雷丸が出現した。

 

デッド「ふん!所詮は初歩的な技しか繰り出せん…!アンコクドラゴバスターッ!!」グアアアァァァオッ!!!

 

トリガー「どうかな?獄炎天雷丸・獄炎ッ!!弐ノ型・炎龍撃ッ!!」グアアアァァァオッ!!!

 

デッド「で、デカい…ッ!!ぐわああああァァァーーーッ!!」

 

トリガーの繰り出した龍状の剣術が、デッドを闇の龍ごと焼き尽くした。

 

 

千一「これが…ウルトラマントリガーの力…!」

 

十真「超古代の光を手にした今の三吉は、神器である獄炎天雷丸を、身体に負担をかける事無く、最大限に発揮する事ができる。」

 

トリガー「デッド、これでトドメだッ!!この剣が繰り出す、最大最強の必殺技を見せてやるッ!!獄炎天雷丸!奥義・銀河破壊斬ッ!!」ジャシュウウウゥゥゥンッ!!!

 

デッド「まだだァァァッ!!デスブレイク・デッドエンドォォォッ!!」ブオオオオオォォォッ!!!

 

デッドは最強の光線技「デスブレイク・デッドエンド」を繰り出すも、銀河破壊斬の斬撃は巨大すぎた為、敗れてしまった。

 

デッド「三吉ィィィ…須賀三吉ィィィッ!!!」ドガァァァンッ!!

 

千一「華望…。」

 

トリガー「デッド…いや、華望。お前が俺たちの仲間だったら、どれだけ頼もしかった事か…。」

 

 

ー宇宙海賊船 ドラグニオンー

 

三吉「まだまだだなぁ…。」

 

タツキ「三吉、まだまだって?」

 

三吉「ちょっとトリガーの事を思い出してなぁ。」

 

勝弥「お前が手にしたあの?」

 

三吉「あぁ。あのウルトラマン、まだまだ力を増幅できる気がするんだよなぁ…。」

 

鮫吉「デッドを倒せたくらい強いのにか?」

 

熊吉「いったい何処まで強くなるんだ…?」

 

三吉「さぁな。これから俺は、トリガーの研究を続けていく。」

 

林子「…。」

 

三吉「林子、華望の事は悪かった。けどアイツは…。」

 

林子「べ、別に良いのさ!もうパパはアタイの知ってるパパじゃなかったし、あのまま倒さなかったらハピネスペースが危うくなる所だからねぇ!それと、アタイはヒールだよ!!」

 

三吉「なら良いけどな…。」

 

 

ーとある雨の道ー

 

遥「お姉ちゃん、凄い雨だね。傘をさしてもビショビショになっちゃうよ。」

 

彼方「そうだねぇ〜。帰ったらお風呂に入らないとぉ〜。」

 

近江姉妹が雨の中、家に帰っていると…。

 

華望「はぁはぁ…!」

 

なんと、De-Vilの力が完全に抜けた華望が生きていた。

しかし華望は、傷だらけで苦しんでいた。

 

遥「お姉ちゃん、あれ!」

 

彼方「あっ!す、すいませぇ〜ん!どうしたんですかぁ〜!?」

 

華望「はぁはぁ…!な、何者だ…?お前…たち…。」

 

華望は、そのまま意識を失い倒れた。

 

 

ー宇宙冥界 モンス・キャッスルー

 

ライオバーン「まさか、あのデッドさんがやられちまうなんてなぁ?」

 

コブラブリ「正直言って、あの者は私的に嫌いでしたのでほっとしましたわ。」

 

アゲハーモニー「ウルトラマントリガー…新たな脅威…!」

 

ハデス「心配はいらん…!はあああああァァァッ!!」

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!!

 

バットネス「ハデス様…!?そのお力…まさかッ!?」

 

ハデス「ふふふふふはははははははッ!!これで小僧は終わりだ…ッ!!トリガーが復活しようが、獄炎天雷丸を使いこなせようが、完全な力を取り戻した俺の前ではゴミも同然…ッ!!はあああああああァァァァァァッ!!!」

 

ハデスは、完全な力を取り戻した。

 

これから始まる真の「絶望」が襲いかかる事を、俺たちは知る由もなかった…。

 

End




最後まで読んで頂き、ありがとうございます!

三吉と華望の決着はついたが、華望は生きていた!
近江姉妹は、華望をどうするのでしょうか?

そしてハデスは、遂に完全な力を取り戻した…!
果たしてトリガーでも勝てないのか?

次回を乞うご期待!


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Episode10「Anger ー怒りー」

今回は、華望と近江姉妹の生活・歩夢ちゃんの告白・千一の怒りが見どころです!

第1クールも残り3話!
果たしてどうなる?

今回も最後まで読んで頂けたら嬉しいです!


俺の名は須賀三吉。

 

ウルトラマントリガー・仮面ライダーゼロワン・ゼンカイザーに変身する、パイレーツヒーローズの船長にして愛の勇者<ラブブレイバー>だ。

 

超古代の光、ウルトラマントリガーの力を得た事で、獄炎天雷丸を完全に使いこなす事が可能になり、遂にデッドをぶっ潰したぜ!

 

だが、De-Vilの脅威はこれで終わらねぇ。

 

俺たちは奴らを1人残らずにぶっ潰す!!

 

 

ピラザウルス「海賊共めェ…!かかれぇェェェッ!!」

 

プテラノドンヤミー「我々、大ショッカーの邪魔はさせんッ!!」

 

戦闘員達「イィーッ!!」

 

モールイマジン達「おぉッ!!」

 

ゼロワン「お前ら、いくぜッ!!」

 

シャーク・ベアー「「了解!」」

 

俺は今、鮫吉と熊吉を連れて、夜の街で大ショッカーと戦っていた。

 

夜も俺たち海賊は忙しいが、楽しくもあるんだよなぁ…。

 

シャーク「はぁ!」ドカ!!ドガ!!

 

ベアー「そらっ!」バシ!!バシ!!

 

シャークが素早い蹴り技を、ベアーが力強い殴り技をそれぞれ戦闘員達に繰り出した。

 

戦闘員達「イィーッ!!」

 

シャーク「サーフダガー!!」ザシュッ!ザシュッ!

 

ベアー「バーベアックス!!」ザシュッ!ザシュッ!

 

戦闘員達「イィー…ッ!!」

 

モールイマジン達「ぐおおぉ…!」

 

「サーフダガー」

「バーベアックス」

 

俺がコイツら用に作成した武器。

 

サーフダガーは、水の攻撃を繰り出せて且つ斬った相手を超麻痺状態させる。

 

バーベアックスは、火の攻撃を繰り出せて且つ斬った相手を超混乱状態にさせる。

 

シャーク・ベアー「「アサルト・クロス・スラッシュ!!」」

 

戦闘員達「イィーーッ!!」ドガアアアァァァンッ!!

 

モールイマジン達「うわああああァァァッ!!」ドガアアアァァァンッ!!

 

 

ゼロワン「獄炎天雷丸ッ!!」

 

ピラザウルス「ふん!なんだそれは?」

 

プテラノドンヤミー「そんな刀で我々を倒せられるのかぁ?」

 

ゼロワン「「倒す」…じゃねえ。「ぶっ潰す」だッ!!」

 

ピラザウルス「黙ってろおおおォォォッ!!」

 

プテラノドンヤミー「息の根を止めてくれるッ!!」

 

2体の怪人が俺に襲いかかるが、俺は獄炎天雷丸を構えると…。

 

ゼロワン「獄炎天雷丸・天雷!弐ノ型・雷獅子ッ!!」

 

グワアアアァァァオッ!!!

 

ザシュウウウンッ!!!

 

ピラザウルス・プテラノドンヤミー「「ぐわあああァァァッ!!大ショッカー、万歳ィィィッ!!!」」ドガアアアァァァンッ!!

 

こんなもんだぜ。

 

シャーク「凄い…!」

 

ベアー「あぁ…!」

 

 

ー宇宙海賊船 ドラグニオンー

 

勝弥「お前のその太刀、トリガーの時以外でも使えるのか!?」

 

三吉「あぁ。今やゼロワンやゼンカイザーの時でも獄炎天雷丸を使いこなせられる。それだけトリガーの光は俺を強くさせてくれたって事だろ。だが、それでもハデスには勝てない。」

 

林子「えっ!?まだ満足いかないのかい?」

 

三吉「奴は恐らく、もう完全な力を取り戻している頃だ。会わなくても分かる。トリガーをもっと強くさせる事ができたら、今度こそ勝てるはずだ。」

 

タツキ「そう言えば、ゼットはどうしたんだろう?」

 

三吉「ゼットは父ちゃんと一体化する事にしたみたいだ。父ちゃんはブレイバーじゃねえからな…。」

 

鮫吉「船長、そう言えばあんたの父はなぜブレイバーではないんだ?」

 

熊吉「俺達も気になっていた。十真と言い千一と言い、あんたの家族は謎だらけだ。」 

 

三吉「じじぃは寿命が尽きる数日前、「ハピネス・コア」よりも遥かに強力な核「ゴッド・マインド」を、宇宙神界の長老から授かったと聞く。そしてかつての若い姿を取り戻し、全盛期以上の力を身につけ、不老不死の命を手にしたらしい。」

 

タツキ「うわぁ…。バトル漫画の悪役に良くありそうな設定じゃん。俺たちの味方で良かったよ…。」

 

三吉「父ちゃんに関しては分からねぇ。だが、薄々と気づいてはいる。」

 

勝弥「えっ?それって…?」

 

三吉「恐らく父ちゃんは…。」

 

そして俺が言いかけると、父ちゃんが司令室に来た。

 

千一「三吉、それにお前たち。」

 

三吉「父ちゃん!あんたに聞きたい事がある。あんたは…。」

 

千一「三吉、今は余計な話をするな。実はハデスが…。」

 

三吉「分かっている。奴は完全な力を取り戻したんだろ?」

 

千一「それだけじゃない。奴らDe-Vilは明日の夜、俺たちと宇宙冥界で決着つけると果たし状を送り付けてきた。」

 

三吉「だが父ちゃん、まだトリガーの強化が済んでねぇ。その状態でハデスに勝てるのは難しい。」

 

ゼット『ウルトラマンはトリガーだけじゃありませんッ!!』

 

三吉「ゼット。」

 

ゼット『確かに俺は、お前の持つ「ハピネス・コア」に耐えられなくなってしまいましたが、俺だってパイレーツヒーローズの一員だと思っている!一体化しなくたって俺たちの「絆」はずっと残るんだ!!共にハデスをウルトラぶっ潰すそうぜッ!!』

 

三吉「言ったはずだ。俺はお前をウルトラフュージョンさせる為に利用したに過ぎねぇ。宇宙警備隊であるお前に海賊の道を歩かせる訳にもいかねぇしな。De-Vilを潰し終わるまで共に戦わせてやるが、潰し終わったら今度こそ直ぐに帰れ。」

 

俺は、そのまま自分の家へ帰って行った。

 

ゼット『三吉…。』

 

 

ー近江家 寝室ー

 

華望「…ん?」

 

華望「ここは…。」

 

彼方「気が付きましたぁ〜?」

 

華望「お前達が俺を助けてくれたのか…。」

 

彼方「改めて、私は近江彼方です。」

 

遥「妹の近江遥です。雨の道で苦しんでいたあなたを助けました。」

 

華望「森木華望だ。助けてくれた事には礼を言うぞ。」

 

彼方「森木…?どこかで聞いたような…。」

 

華望「俺は帰…。」グウウウゥゥゥ…

 

華望「くっ…。///」

 

遥「あっ!お姉ちゃん。」

 

彼方「おぉ〜!彼方ちゃん頑張るぜぇ〜!」

 

 

ー近江家 リビングー

 

彼方「さぁさぁ〜、食べて食べてぇ〜♪」

 

華望「い、いただきます…」

 

アムッ…

モグモグ…

 

華望「美味い…。」

 

遥「そうですよね!お姉ちゃんの手料理は美味しいんですよ!」

 

彼方「華望さん、良かったらこの家に暫く居候しても良いんですよぉ〜。」

 

華望「心遣いは有難いが、これ以上俺はお前達に迷惑をかけられん。」

 

彼方「そんなぁ〜!行く宛てとかあるんですかぁ〜?」

 

華望「ある…。いや、「あった」と言うべきか…。」

 

遥「何か深い悩みがあるんですか?」

 

華望「あまり長くは言えんが…。俺は以前、大切な娘やその仲間に牙を向けてしまった…。お前達人々を救う立場にいたこの俺がな…。」

 

遥「華望さん、娘がいたんですね…。そして自分のやってしまった罪に向き合おうとしているんですね…。」

 

華望「何故…!何故…!何故俺は…あんな…悪に染まってしまったんだ…!何故こんなにも俺は弱いんだ…ッ!!ぐぅ…!!」

 

彼方「華望さん。」

 

ギュッ…

ナデナデ

 

華望「…ッ?」

 

彼方「華望さんは優しいんだねぇ〜。本気で悩んでいなかったら、そんなに涙を流さないもん。事情は今ひとつ分からないけど、華望さんみたいな人、彼方ちゃんは知ってるよぉ。」ナデナデ

 

遥「華望さん、娘さん達に謝れるまで、どうかこの家にいて下さい。お姉ちゃんの手料理を美味しいと言ってくれる優しさがあるんですから。」

 

華望「彼方…遥…!」

 

 

ー宇宙神界 セイント・キャッスルー

 

十真「ってな訳で、De-Vilの連中は本気を出して来たんだとよ。アモル。」

 

アモル「そうですか。わざわざ御報告して下さりありがとうございます。所で十真、宜しいのですか?」

 

幸福の神 アモル。

 

惑星ブルームからやって来た、宇宙神界 セイント・キャッスルに住んでいる神の一人で、じじぃの対等の存在。

この女も戦闘力は尋常なく優れているが、基本的には俺たち愛の勇者<ラブブレイバー>をいつも見守っている。

 

十真「千一の事か…。いかにアイツとて俺の子だ。父親として俺が守ってやらねぇとな。」

 

アモル「千一の事も気になりますが、私が気にしているのは、何よりお孫さんの事です。あの子は超古代の光を手にしたと聞きます。これ以上の力の干渉は危険なはずです。」

 

十真「あっはははははッ!!気にすんなってアモル!三吉の事だ。危険を承知の上でやってんだろうよ。今じゃアイツ、トリガーを強くしようなんて考えてやがるしさぁ〜!」

 

アモル「そう…ですね。」

 

 

ー宇宙冥界 モンス・キャッスルー

 

ハデス「バットネス!」

 

バットネス「はっ!」

 

ハデス「ライオバーン!」

 

ライオバーン「おう!」

 

ハデス「コブラブリ!」

 

コブラブリ「はい…!///」

 

ハデス「アゲハーモニー!」

 

アゲハーモニー「御意…!」

 

ハデス「我が子達よ、時は満ちた…!!遂に我らDe-Vilは、憎き海賊共やヒーローを抹殺し、この宇宙の全てを支配していくぞッ!!覚悟は良いかァァァッ!!」

 

4人「「「「はっ!」」」」

 

コブラブリ「はぁ…。///そして遂に私は、ハデス様の妻となるのですわねぇ〜?///」

 

ハデス「約束しよう。宇宙を支配した暁として、俺はお前の夫となろう…!」

 

コブラブリ「ハデス様ぁ〜!!///」

 

ハデス「ふっふっふっふっ…!(サウザンドよ…お前は今どこにいる…?)」

 

 

ー虹ヶ咲学園ー

 

三吉「良しお前ら、その機材はここのステージに運べ。」

 

生徒達「はーい!」

 

翌日、俺はスクールアイドル同好会の顧問として、朝からスクールアイドルフェスティバルの最終準備を行っていた。

 

「こんな平和な日々が、De-Vilによってぶち壊されてしまうのではないか」…と思う事があるのかも知れねぇ。

だがそれでも俺たちは、間違った道を歩こうとも、奴らをぶっ潰す…!

 

 

彼方「はぁはぁ…!み、皆ぁ、おはよう〜!」

 

愛「カナちゃん!?登校時間ギリギリじゃん!どうしたのさ?」

 

彼方「いやぁ〜、寝過ごしてた訳じゃないけどねぇ、ちょっとやる事があったからさぁ〜。はぁはぁ…。」

 

真姫「もう!彼方ってば、また夜更かしして勉強してたんでしょ!?」

 

絵里「特待生としての努力は凄いけど、夜はちゃんと寝なくちゃダメよ?」

 

彼方「そうだよねぇ〜。心配かけてごめんねぇ〜。」

 

愛「良いよ良いよ!さて、カナちゃんも準備手伝って!」

 

林子「…。」

 

 

歩夢「三吉先生、おはようございます。」

 

穂乃果「先生!おっはよぉー!!」

 

三吉「あぁ。お前ら、おはようさん。スクールアイドルフェスティバル、いよいよ明後日だな。」

 

千歌「うん!私なんか楽しみ過ぎて今ここで披露したいくらいだよ!」

 

曜「ちょっと!千歌ちゃん、だから落ち着こうよ!明後日まで温存だよ!」

 

果林「けど気持ちは分かるわ。私も今すぐに全力を見せたいくらいよ!」

 

エマ「もう!果林ちゃんも落ち着いて!」

 

 

善子「ふっふっふっふっ…!このヨハネに眠る新たな闇の力…。その覚醒の時は近い。」

 

かすみ「かすみんだって、新しい「可愛い」が目覚めちゃうもん!善子、当日はニジガクが凄いって所を見せてあげるんだからね!」

 

善子「だからヨハネよ!けどそれはどうかしら?いかに人数が多いからと言って、ニジガクがAqoursに勝てるとは限らない…。かすかすの「可愛い」は、我が闇の力の前では無力なり!!」

 

かすみ「だからかすみんだってば!!」

 

海未「またこのパターンが始まりましたね…。」

 

梨子「あはは…うちのヨハネがごめんなさい…。」

 

ミア「やれやれ、騒ぐ子犬たちだ。」

 

 

ランジュ「当日はライブだけじゃなく、売店なんかも沢山出しちゃいましょ!このランジュが手配してあげるわ!」

 

栞子「ランジュ、調子に乗りすぎないようにして下さい。」

 

希「飲食もええけど、「占いの館」みたいものも出すのもええんとちゃう?」

 

ことり「面白そうだね、希ちゃん!だったらことりも、私たちの色んな衣装を展示しているコーナーを出したいなぁ。」

 

花陽「ことりちゃん、絶対に出そう!!そしてスクールアイドルの良さをみんなに知って貰おう!!」

 

にこ「にこも、ことりと花陽の意見に賛成するわ!!」

 

侑「私も賛成!!スクールアイドル…ときめくぜ。…なんてねッ♪」

 

せつ菜「私も賛成です!!来てくれた皆さんにスクールアイドルを大好きになって貰いたいです!」

 

ルビィ「ルビィとお姉ちゃんも賛成!!」

 

ダイヤ「ですがことりさん、生半可な気持ちで行うのはぶっぶーですわ!!出すからには本気でいきますわよ!?」

 

 

璃奈「あのグループ、凄い熱意…。璃奈ちゃんボード「あわわ」」

 

鞠莉「そうね!スクールアイドルフェスティバル…当日はどんなお祭りになるのかしら?」

 

果南「そりゃあ楽しくなるんじゃない?」

 

凛「絶対に楽しくなるにゃ!そうだ!凛、今日の夜はラーメン食べるにゃ!」

 

しずく「凛さん、私も一緒に食べに行って良い?」

 

花丸「マルも一緒に食べ行って良いずら?」

 

凛「良いよ、しずくちゃん!花丸ちゃん!みんなで食べに行くにゃ!」

 

 

三吉「平和だな…。」

 

歩夢「どうしたの?」

 

三吉「ん?お前らといると平和だって言ってんだよ。」

 

歩夢「そうだね。私も、三吉くんと一緒にいると平和だよ。それも「幸せ」って事じゃないかな?」

 

三吉「あ、当たり前だっつーの…!///ひひひっ…。///」

 

歩夢「ふふふっ。///」

 

十真「おぉーい!三吉!歩夢ちゃん!全体会議始めっから、そろそろ集合するぜェェェ!」

 

歩夢「はぁーい!三吉先生、私達も行きましょう。」

 

三吉「あぁ。そうするか。」

 

 

そして会議が終わって、準備がかなり進んだ夕方頃。

俺は歩夢ちゃんを家まで送る事にした。

 

歩夢「三吉くん、ありがとね。家までついて来てくれるなんて。」

 

三吉「礼には及ばねぇ。生徒の安全を守るのが教師の務めだ。それに…で、できるだけお前といたいんだよ…。///」

 

歩夢「そんな事言ってくれるなんて嬉しい。///三吉くん、先生になり始めた頃よりずっと素直になったね。///」

 

歩夢ちゃんはそう言うと、俺の腕を組んだ。

 

三吉「ッ!?///だ、誰のせいだと思ってやがる…。///」

 

歩夢「もう。また尖っちゃって…。」

 

三吉「こ、こういう事にはまだ慣れてねぇーんだよ…!///」

 

歩夢「あれ?三吉くん、ちょっとニヤついてるよ。」

 

三吉「み、見るんじゃねぇーよ…!///」

 

そうなんだよなぁ…。

やっぱニヤけちまうくらい幸せだ。

 

こうやって「教師と生徒」ではなく、「友達同士」として仲良くするのはなぁ…。

 

歩夢「ねぇ、三吉くん。」

 

三吉「ん?どうした?」

 

歩夢「もし、今のこの関係が壊れちゃったら、あなたはどうする?」

 

三吉「泣きまくるだろうな…。大体、歩夢ちゃんと離れ離れになるなんて、もしもの話でも考えたくねぇよ…。」

 

歩夢「良かった。実は私もだよ。」

 

三吉「お、お前は…俺以外にも大事なダチがいるだろうよ…。」

 

歩夢「侑ちゃんの事?確かに、侑ちゃんは小さい頃から仲が良い、大切な幼馴染だよ。スクールアイドルとしての私の夢を一緒に見てくれてるし、今も無くてはならない存在だよ。でもね、三吉くんとは「夢を見る」だけじゃなく、「幸せ」を一緒に手にしたいの。」

 

三吉「当然だ。お前は、いつも俺に「幸せ」を与えてくれる。だから、お前の「幸せ」はこれからも俺が与えてやる。「スクールアイドルの夢」ってヤツは高咲と共に叶えれば良い。だが夢とは違う「確かな幸せ」は、俺とお前でこれからも掴んでいきたいんだ!///」

 

歩夢「だったら…だったら今の私の思い、聞いてくれる?///」

 

三吉「あぁ。思い切って…言ってくれ!」

 

歩夢「それでは…すぅー…ふぅー…。」

 

歩夢ちゃんは深呼吸をすると、俺に「思い」を俺に言い放った。

 

歩夢「私は、あなたの事が大好きです。///不器用でも私たちスクールアイドルの事をいつも大切に思ってくれて、嬉しい時には思いっきり笑ってくれて、悲しい時には思いっきり泣いてくれる。そんな三吉くんの事が大好きです!///これからも、私と付き合って下さい。///」

 

三吉「お前の思い、聞き届けたぜ…!///俺の方こそ、ウルトラ宜しくお願いしますッ!!///」

 

この瞬間、俺たちは紛れもなく「友達」から「恋人」へと変わった。

俺たちの「幸せ」は、また大きくなったのだ。

 

三吉「えっへへ…。///い、今更告られるってのも不思議だけどなぁ…。///けど俺は、凄く…凄く嬉しいぜ。///」

 

歩夢「あははッ、確かに不思議。///でも、こうやって恋人同士になれたのはウルトラ嬉しいよね。///」

 

三吉「おうよ!///ウルトラ嬉しい気持ちでいっぱいだァ!///」

 

 

千一「三吉。その「幸せ」を無くすなよ。」

 

ゼット『千一、もう三吉の奴は心配いらないですな!』

 

千一「あぁ。だが、今夜の決戦が残っている。全てが終わったら、海賊共に「真実」を打ち解ける。」

 

ゼット『やはり言ってしまうのだな?お前の「正体」を…。』

 

千一「俺は、アイツの父親で良かったぜ…。」

 

 

ー宇宙海賊船 ドラグニオンー

 

林子「全システム、オールグリーン。発進準備完了よ!」

 

勝弥「いよいよだな、三吉。」

 

三吉「この戦いに勝利し、今度こそ俺は「幸せ」と共に生き続ける…!」

 

タツキ「なぁ三吉。前から気になってたんだけど、君が言う「幸せ」って?」

 

三吉「ふんっ、お前らには秘密だ。お前らで勝手に想像しやがれ。」

 

千一「お前たち、話は済んだか?」

 

三吉「あんたは相変わらずだな父ちゃん。そんじゃ改めて…。」

 

三吉「ドラグニオン!発進ッ!!」

 

音声「了解!これより宇宙冥界へ向かいます!ステルスモード・オン!」

 

ゴオオオォォォッ!!

 

音声「ドラグニオン発進!」

 

ブフォオオオオオオオオッ!!

 

 

十真「頑張っちゃいなよ、おめぇら。」

 

 

華望「林子…。」

 

 

ー宇宙冥界 荒野ー

 

ハデス「ふんっ、来たか…。」

 

ドラグニオンが着地した瞬間、俺たちはそれぞれのヒーローへと変身して、De-Vilと対峙した。

 

トリガー「De-Vil!!」

 

ゼット「決着をつけちゃいますぞッ!!」

 

ハデス「ほう?その姿がデッドを葬ったウルトラマントリガーか…。良くも我が側近を…!」

 

トリガー「てめぇらをぶっ潰し、この宇宙を「幸せ」にしてやるよッ!!」

 

バットネス「それはどうかな?」

 

ライオバーン「俺様たちもいるって事を忘れんじゃねえぞ…?」

 

千一『なら、もう1人紹介してやるよ。』

 

ライオバーン「何だと…?」

 

千一『リブット!今だ!!』

 

リブット「喜んでッ!!」ドサァッ!!

 

トリガー「お前は…?」

 

リブット「私は!ギャラクシーレスキューフォース所属、ウルトラマンリブットだ!De-Vilを倒し、この宇宙を救済する!」

 

トリガー「ならお前はバットネスを頼むぞ。ハデスは俺がぶっ潰す。」

 

リブット「了解した!」

 

千一『いや、ハデスは俺たちに任せろ。三吉、お前はライオバーンを頼む。』

 

ゼット「そんな…!?そこは獄炎天雷丸を使いこなす事ができる三吉にハデスの相手を任せるべきだろ!?」

 

トリガー「あんたの事だ、任せたぜ。だが無理はすんなよ。」

 

リュウソウバーニング「アゲハーモニー、俺たちはあっちでやり合わないか?」

 

ゼバン「今度こそ、お前をぶった斬る。」

 

アゲハーモニー「面白い…!来い、小童共…!!はあああァァァッ!!」

 

アゲハーモニーは蝶型の光弾を発射させ、二人に襲いかかる。

 

 

林子「それならおばさん、アタイたちはあっちで仲良くしないかい?」

 

コブラブリ「誰がおばさんだゴラァッ!!」

 

シャーク・ベアー「「ターゲット確認。コブラブリ、排除する!」」

 

コブラブリ「面白いじゃないか!!今度こそまとめて毒漬けにしてくれるゥゥゥッ!!」

 

コブラブリは両腕を蛇状に変えて、毒液を放って襲かかった。

 

 

バットネス「ウィングスラッシュ!」バシュンッ!!バシュンッ!!

 

リブット「ブロッカーエフェクトッ!!」ガギンッ!!ガギンッ!!

 

リブット「ヘアッ!!」バシィンッ!!

 

リブットはバットネスの攻撃を防ぐと、素早く走って回し蹴りを浴びせた。

 

バットネス「くうっ…!流石に鍛錬の差が違うなぁ…。」

 

リブット「ジャアクエネルギーによって生み出されただけのお前と、数々の修羅場を潜り抜けてきた私とでは実力の差が違うのだ!お前に勝ち目はないッ!!」

 

 

ライオバーン「デッドさんを倒したてめぇの実力、見せてもらうぞおおおォォォッ!!」

 

トリガー「お前の煩さも聞き飽きたッ!!」

 

ガキィィィンッ!!

キキキキキキキキキキキキッ!!

 

ライオバーン「何…ッ!?パワー型じゃねえのにこれほとの力量が…ッ!!」

 

トリガー「今の俺は…「幸せ満開」なんだよおおおォォォッ!!」

 

ブオゥンッ!!

ザシュッ!!ザシュッ!!

 

トリガーの繰り出した獄炎天雷丸の剣術が、ライオバーンの装甲を砕き、そのまま奴にダメージを与えた。

 

ライオバーン「ぐわああああァァァッ!!」

 

 

ゼット「ハデスッ!!今日こそ俺がお前をウルトラぶっ潰すぜェェェッ!!」

 

千一『油断するな、ゼット。奴は以前やり合った時とは桁が違う。』

 

ハデス「完全な力を取り戻した俺に、もはや敵などおらんッ!!ウルトラマンゼット、それに千一とか言ったな。貴様たちを処刑してくれるッ!!」

 

ゼット「処刑されんのはお前だ!喰らえ、アルファバーンキック!!」

 

バシッ!!バシッ!!バシッ!!バシッ!!

 

ゼットはアルファバーンキックを繰り出すも、ハデスには擦り傷も負わす事が出来なかった。

 

ハデス「その程度かぁ…?はあああァァァァァァッ!!!」

 

ハデスが力を込めると、ゼットが吹っ飛んだ。

 

ゼット「キアアアァァァッ!!」

 

千一『ゼット、諦めずに攻撃を続けろッ!!必ず突破口が見えてくるはすだ!!』

 

ゼット「もちろんで御座いますッ!!」

 

 

コブラブリ「アナコンダプラントッ!!」 ズドドドドドォォォッ!!

 

林子「超級魔法!カエンウィップ!!」ボオオオオオォォォッ!!

 

林子の繰り出した火の超級魔法が、コブラブリの攻撃を全て焼き尽くした。

 

林子「あらあら?デスブレスレットが無かったらこんなもんなのかい?」

 

コブラブリ「ぐぬぬぬぬぬぬ…ッ!!」

 

シャーク「どこを見ている!たぁッ!!」バキィッ!!

 

コブラブリ「うぐっ…!」

 

ベアー「遅い!おらァッ!!」ドゴォッ!!

 

コブラブリ「きゃあァッ!!」

 

林子「さぁ〜て、あんた達!一気にトドメいくよッ!!」

 

シャーク・ベアー「「良いだろう。」」

 

コブラブリ「おのれェェェ…! こうなったらッ!!最終奥義・ギガンティックコブラァァァッ!!」

 

コブラブリは最終奥義を使うと、巨大な蛇へと変貌した。

 

コブラブリ「ハデス様ノ妻ニナル事ガ、私ノ使命…存在ソノモノナノデスワァァァッ!!」

 

林子「覚えておきな、おばさん!巨大化は死亡フラグなんだよッ!!超級魔法!カミナリバインドォォォッ!!」バチバチバチバチッ!!

 

コブラブリ「コ、小癪ナ真似ヲォォォッ!!」

 

シャーク・ベアー「「トドメだ!ブラザーズ・クロス・スマッシュ!」」

 

シャークとベアーの合体体当たりが、コブラブリの喉を貫通した。

 

コブラブリ「ハ、ハデス様アアアァァァッ!!」ドガアアアァァァンッ!!

 

 

ゼバン「レーザーブレード!!烈さん、撃さん、今こそあなた達の力を借ります…!」

 

アゲハーモニー「ふんっ!そんなチンケな剣で、ワシに勝てると思うな!蝶の囁き<バタフライ・ウィスパー>!!」

 

アゲハーモニーが幻術を繰り出そうとすると…。

 

リュウソウバーニング「リュウソウブレイカー・クラヤミソウルブレイクッ!!」

 

リュウソウバーニングがリュウソウブレイカーを地面に刺すと、アゲハーモニーの周囲が暗闇に包まれた。

 

アゲハーモニー「何じゃと…ッ!?」

 

リュウソウバーニング「今だよ、勝弥!」

 

ゼバン「はぁッ!!」

 

ザシュッ!!ザシュッ!!ザシュッ!!ザシュッ!!

ザシュッ!!ザシュッ!!ザシュッ!!ザシュッ!!

 

ゼバンの目にも止まらぬ剣術が、アゲハーモニーに炸裂する。

 

アゲハーモニー「ぎゃああああァァァッ!!」

 

リュウソウバーニング「勝弥!最後は仲良く同時に決めますか!」

 

ゼバン「良いぜ、タツキ!!」

 

アゲハーモニー「させるか…ッ!!喰らえッ!!アゲハバーストォォォッ!!」ビィィィッ!!

 

リュウソウバーニング「必殺技を言うなら、もっとマシな名前つけなよッ!!リュウソウブレイカー・メラメラソウルブレイクッ!!」ボオオオオオォォォッ!!

 

リュウソウバーニングの火炎光線とアゲハーモニーの闇の光線がぶつかり合う。

 

ゼバン「宇宙刑事の魂、今こそ受けてみろッ!!ギャバンダイナミック!!」バシュウウウゥゥゥンッ!!

 

ゼバンの渾身の一撃がアゲハーモニーを真っ二つに斬る。

 

アゲハーモニー「このおおおォォォ…ッ!!小童共があああァァァッ!!」ドガアアアァァァンッ!!

 

 

バットネス「馬鹿な…!?奴らが負けた…だと?」

 

リブット「どこを見ているッ!!リブットキックG!!」バシィィィンッ!!

 

リブットの必殺キックがバットネスに炸裂する。

 

バットネス「うわあああァァァッ!!」

 

リブット「ギャラクシウムブラスタァァァッ!!」ビィィィィィッ!!

 

リブットの必殺光線、ギャラクシウムブラスターがバットネスに放たれる。

 

バットネス「舐めるなッ!!ナスティ・ウォールッ!!」キィィィィッ!!

 

バットネスは、音波のバリアでギャラクシウムブラスターを防ぐ。

 

バットネス「はぁはぁ…。お、覚えてろ…!」

 

そしてバットネスはそのまま、何処かへと退散していった。

 

リブット「待てッ!!…逃げられたか。」

 

 

ライオバーン「ちぃ…!どいつもこいつも腰抜けしかいねぇのかッ!!」

 

トリガー「腰抜けはお前もだッ!!」

 

音声「Ultraman Trigger Power Type.」

 

トリガー「だあああァァァッ!!」バッキィィィンッ!!

 

トリガーの放ったアッパーが、ライオバーンの武器を粉砕した。

 

ライオバーン「何ィィィッ!?!?」

 

トリガー「お前は弱すぎる!サークルアームズ!!」

 

音声「Circle Arms.」

 

トリガー「オラよォッ!!」ジャキィィィンッ!!

 

トリガーの武器「サークルアームズ」は、タイプ毎に形を変えていく。

マルチタイプはソードモードに、パワータイプはクローモードに、スカイタイプはアローモードにそれぞれ変わるのだ。

 

ライオバーン「痛えええェェェッ!!」

 

トリガー「コイツで終わりだッ!!」

 

音声「Maximum Boot Up. Delasium.」

 

トリガー「デラシウムクローインパクトォォォッ!!」

 

ジャキィィィンッ!!

ブシュウウウンッ!!

 

サークルアームズでライオバーンの腹部を挟み、そのままデラシウムエネルギーを注いだ。

そして…。

 

ライオバーン「そんな馬鹿なあああァァァッ!!この俺様があああァァァッ!!」ドガアアアァァァンッ!!

 

 

音声「Ultraman Z Sigma Breastar.」

 

ゼット「キアッ!!」ブオオオォォォンッ!!

 

ゼットはシグマブレスターにウルトラフュージョンすると、ゼットハルバードを手に持ち、ハデスに振りかざした。

 

ハデス「我が子の敵ィィィッ!!ふんっ!!」グッ!!

 

だがハデスは、片手でゼットの攻撃を防いだ。

そして…。

 

ハデス「この力…。ふふふふふふははははははははは…ッ!!」

 

ゼット「何がおかしいッ!!」

 

ハデス「とうとう見つけたぞ…!サウザンド!」

 

ゼット「サウザンド?俺はウルトラマンゼットだ!」

 

ハデス「いや貴様ではない、千一…いや、サウザンド!」

千一『ハデスゥゥゥ…ッ!!その名で呼ぶなァァァッ!!』

 

リブット「ハデス、お前はさっきから何言っている!?」

 

トリガー「まさか…。」

 

ハデス「そう!そのまさかだ、三吉!貴様の父の正体は…。」

 

千一『止めろッ!!止めるんだハデスゥゥゥッ!!』

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!!

ザシュウウウゥゥゥンッ!!

 

ハデス「ぐおっ…!ふふふふふふ…!!そうだ…!その力だ!その「怒りの力」こそが、貴様の真価だァァァッ!!」

 

千一『黙れェェェ…ッ!!黙れ黙れ黙れェェェーーーッ!!!』ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!!

 

ゼット「どうしちゃったんですか!?千一ッ!!」

 

トリガー「野郎…ハデス…ッ!!獄炎天雷丸ッ!!」

 

トリガーの、俺の怒りが爆発する。

 

トリガー「獄炎天雷丸・獄炎ッ!!参ノ型・獄炎弾ッ!!」チュドオオオォォォンッ!!!

 

獄炎天雷丸の巨大な火球がハデスに炸裂する。

 

ハデス「ぐわあああァァァッ!!」

 

トリガー「お前ら、一旦離れるぞッ!!もはやDe-Vilは奴1人だけだ!一旦離れて、体制を立て直すんだ!!」

 

リュウソウバーニング「りょ、了解!さぁ、みんな早く乗って!!」

 

タツキたちはドラグニオンへと急いだ。

 

リブット「私がもう少し時間を稼ごう!ストロングネット!!」ブオゥンッ!!

 

リブットが繰り出した網状の技がハデスを包む。

 

ハデス「ほう?」

 

ゼット「ウルトラゼットライザー、強制解除!」

 

ゼットがウルトラゼットライザーを強制解除させ、千一を人間体に戻す。

 

千一「おのれェェェ…ッ!!ハデスゥゥゥッ!!」

 

三吉「父ちゃん、あんたも乗れ!」ドスッ!

 

トリガーの変身を解除した俺が、父ちゃんの腹に拳を喰らわせ気絶させるとそのままドラグニオンへと乗り込んだ。

 

三吉「ドラグニオン発進!地球へ帰還しろ!!」

 

音声「了解。ドラグニオン、地球へ帰還致します。」

 

ゴオオオォォォッ!!

ブフォオオオッ!!

 

ドラグニオンとリブットは宇宙冥界を撤退し、そのまま地球へ帰還した。

 

ハデス「まぁ良い…。奴らはいつでも抹殺できる。サウザンド、お前は俺のものだァァァッ!!」

 

ハデスの声が、宇宙冥界の荒野に強く響く。

 

End




今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございます!

「華望の救済」に「三吉と歩夢ちゃんの両思い」、救われる見どころが沢山!
そして、バットネス以外の三体を見事に撃破した海賊達ッ!!

だが千一の正体、「サウザンド」とは一体何者なのだろうか?
果たして三吉は、ハデスをぶっ潰す事が出来るのか?

次回を乞うご期待!


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Episode11「Decisive battle ー決戦ー」

今回は、千一の過去・三吉とニジガクメンバーの絆・ハデスとの決戦・トリガーのパワーアップが見どころです!

幸せ満開の三吉の強さ!
その真価が遂に発揮されるッ!!

今回も最後まで読んで頂けたら嬉しいです!


俺の名は須賀三吉。

 

ウルトラマントリガー・仮面ライダーゼロワン・ゼンカイザーに変身する、パイレーツヒーローズの船長にして愛の勇者<ラブブレイバー>だ。

 

宇宙冥界で繰り広げられた、俺たち海賊と奴らDe-Vilの総力戦。

バットネスは何処かへ消えてしまったものの、他の三体を撃破し、残るはハデスのみとなった。

 

だが奴は、父ちゃんに対して「サウザンド」と聞き慣れない名前で呼ぶが、それを聞いた父ちゃんは突如、怒りで我を忘れてしまった。

 

そして俺は父ちゃんを落ち着かせ、仲間たちと共にドラグニオンで撤退したが…。

 

 

ー宇宙海賊船 ドラグニオン・治療室ー

 

千一「…。」

 

三吉「父ちゃん…。」

 

リブット「心配ないさ、三吉。君の父は今眠っているだけだ。時期に目が覚めるだろう。」

 

十真「それにしてもリブット、おめぇ忙しい中良く駆けつけてくれたなぁ〜?」

 

リブット「ギャラクシーレスキューフォースの一員として、当然の事をしたまでです!剛力の神、須賀十真様!」

 

林子「ご、剛力の神…?」

 

勝弥「リブット…だったか?ギャラクシーレスキューフォースの回し者であるあんたは色々知ってそうだな。あんたが所属している組織は情報網に優れていると聞く。先ず、十真さんが前に口出してた「宇宙神界」について教えて貰おうか。」

 

タツキ「実は俺も気になっていたんだ。リブット、頼めるかい?」

 

リブット「良し!では教えてあげよう!「宇宙神界」とは、君達が今いる宇宙とは遥か遠い別の宇宙に存在する惑星の一つで、三吉を初めとするラブブレイバー達の拠点でもある場所だ。彼の祖父である剛力の神 須賀十真様、マジックスペースの地球出身のイギリス人である叡智の神 レイヴン様、ソルジャースペースの惑星ファルコ出身のファルコ星人である勇敢の神 ブレブイ様、ネオフロンティアスペースの惑星ブルーム出身のブルーム星人である幸福の神 アモル様の、「ゴッド・マインド」を授かり覚醒した四大神を初め、宇宙中の偉人達が集まる神聖な星だから、三吉以外の君たちは滅多に行けないんだけどね。因みに私の故郷、M78星雲・光の国に住んでいる、ウルトラマンキング及び宇宙警備隊の大隊長 ウルトラの父も、宇宙神界に立ち寄った事があるんだ。」

 

林子「えっ!?船長のじいちゃん、神様だったの!?」

 

十真「おう、そうだけどぉー?林子ちゃん、おめぇは三吉達から聞いてねぇかぁ?」

 

タツキ「あっ、ごめん林子…。俺たちだけ聞いていたのに、君にはまだ話してなかったな。」

 

勝弥「って言うより林子。お前、自分の親父さんはブレイバーである事を知ってるのに、十真さんが神である事は知らなかったのか…。」

 

林子「何を言ってるんだい!?これでもアタイはね、船長と同じ学校で先生やってんだよ!!あんた達とは「動き」ってのが違うんだ!!あと、アタイは「ヒール・M・ウッド」だよ!?ヒールと呼びなッ!!」

 

十真「次いでに言うとなぁー、ラブブレイバーとなった者は先ず、俺たち四大神の誰か1人から「神の祝福」ってヤツを受けて、ソイツが持つ潜在能力や感情を最大限に引き出して貰わなきゃならねえんだぁ。そして三吉は、特例として俺とアモルの2人から祝福を受けているだぜぇ?」

 

熊吉「何それ…?ズルくない?」

 

鮫吉「それで船長はアレだけ「力」と「幸せ」を求めていたのか?」

 

十真「そう言うこと!10人もいるラブブレイバーの中で、孫のこいつが一番厄介な訳よぉ〜!んまっ、じいちゃんはそんなおめぇでも面倒見ちゃうけどなぁ〜!」ナデナデ

 

三吉「てめぇ、うぜぇーんだよ…ッ!!このクソじじぃッ!!」グキィッ!!

 

十真「ぎいいゃあああァァァァァァァァァッ!!」

 

リブット「あっははははは!では、説明も済んだ事だし、一先ず私はギャラクシーレスキューフォースの本部に戻らせて貰うよ。また何かあったら連絡してくれ!」

 

リブットはそう言うと、元の身長に戻ってギャラクシーレスキューフォースの本部へ飛び去った。

 

十真「さて!次は千一の話といこうか!」

 

三吉「…。」

 

ゼット『三吉。お前は聞きたくないだろうが、大好きな親父さんの事を知る為にも、ウルトラ覚悟して聞いちゃいましょう。』

 

三吉「そんなの百も承知だっつーの。じじぃ、話せ。」

 

十真「おうよ。実は、千一はなぁ…一度死んでいる。」

 

5人「「「「「えっ?」」」」」

 

十真「こいつが宇宙冥界に一人で向かった際に、ハデスにやられちまったみたいだぜ。そして千一の亡骸に尋常じゃねえ量のジャアクエネルギーを注ぎ込まれ、こいつはDe-Vilとして蘇った。それが、千一がブレイバーじゃねえ何よりの証拠だ。」

 

タツキ「そ、そんな事って…。」

 

十真「因みにサウザンド…「邪悪魔闘士 サウザンド」という名も、もちろん千一の名前が元になっている。」

 

林子「ちょっと待ちなよ!千一の正体は分かった。けど、ハデスが言っていた「怒りの力」って何さ?」

 

十真「林子ちゃん、すまねぇ。それは宇宙神界の掟に従って言えねぇんだ。」

 

三吉「…。(まさかとは思うがなぁ…。)」

 

そして、父ちゃんが苦しみながら目を覚ました。

 

千一「ぐっ…!パパ…!お、お前ぇ…お喋りが過ぎんだよ…ッ!!」

 

十真「あらら、起こしちゃったぁ?」

 

ゼット『千一!お前はまだ寝てなきゃいけませんぞ!?それに、お前のジャアクエネルギーはいつ暴走するかも分からないし。』

 

千一「は、ハデスの野郎と…ケリをつけるまではァァァ…こ、こんな所で寝てたまるかァァァ…ッ!!」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!

 

父ちゃんが再び暴走しかけたその時、俺は父ちゃんの前に立った。

 

三吉「父ちゃん。」

 

千一「なんだ三吉ィィィ…!!これは俺とハデスの問題だァァァッ!!子供は引っ込めえええェェェッ!!」

 

三吉「いや、ハデスは俺がぶっ潰す。今のあんたに出来ない事を息子の俺が成し遂げてやる。」

 

千一「ダメだダメだダメだァァァッ!!今のお前じゃ奴には勝てねえええェェェッ!!」

 

三吉「少しは落ち着けッ!!このクソッタレがァァァッ!!」バキィッ!!

 

俺は父ちゃんの顔面に拳を喰らわせた。

 

千一「痛っ!!」

 

三吉「お前は俺に言ったよな!?「 「幸せ」は掴むだけじゃない」と!!だから、お前が掴められなかった「幸せ」を、お前の望んだ「幸せ」を俺が掴んでやるッ!!お前は父親らしく、息子の俺の戦いを見守れよ!安心して見届けろよッ!!「怒りの力」だか何だか知らねぇが、いつまでも怒り狂ってんじゃねえよッ!!」

 

千一「三吉…。」

 

十真「うんうん!荒々しくも、その言葉の中から伝わる「優しさ」…。若い頃の俺にそっくりだぜぇ〜!流石は俺の孫だッ!!」

 

三吉「人間は、それぞれの「幸せ」を掴む為にいつも戦っている。夢とは違う、いつでも刻む事ができる「確かな幸せ」ってヤツをな。だがそれだけじゃねえ。時には、誰かに与えたり、見届けたり、願ったりするのも「幸せ」なんだ。華望を含め、俺より先に戦っているラブブレイバー達は、そうやって今まで戦ってきた。」

 

千一「いつしかお前も、そこまで逞しくなってたんだな…。「怒り」に支配され続けた自分がバカらしい。」

 

勝弥「しかし三吉、ハデスに勝てる方法はあるのか?」

 

三吉「あぁ、今思いついたぜ。トリガーのパワーアップをな。」

 

 

ー宇宙冥界 モンス・キャッスルー

 

ハデス「我が子達が死んでしまった…。ライオバーン…。コブラブリ…。アゲハーモニー…。」

 

ハデス「海賊共め…!海賊共めェェェ…ッ!!絶対に許さんぞおおおォォォーーーッ!!!」

 

ハデス「こうなれば、この城に蓄えた全ての力を取り込んでやるゥゥゥッ!!」

 

ハデスはそう言うと、モンス・キャッスルと一体化して更なる力を得るのだった。

 

ハデス「ぐっ…。うぅぅ…!うわああああああァァァァァァァァァッ!!!」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…ッ!!

 

 

ー虹ヶ咲学園 スクールアイドル同好会ー

 

三吉「スクールアイドルフェスティバルまで、いよいよ明日だッ!!お前らの魅力を、お前ら一人一人が持つ「トキメキ」を、全てぶつけるんだッ!!せっかくだから、改めてお前らの意気込みを聞こうじゃねえか。」

 

かすみ「かすみんは可愛いステージで可愛い歌を歌っちゃいますよぉ〜!何故なら、かすみんの可愛さは世界を救うんですから!」

 

しずく「今までの中でも、一番熱い演劇ライブにさせられるよう、全力を出し切ります!」

 

璃奈「私はみんなと繋がって仲良くなりたい!璃奈ちゃんボード「うおおおォォォ!」」

 

栞子「私は自分の思いを真っ直ぐ伝えられる、そんなライブを披露します!」

 

果林「私はセクシーな魅力で、ファン達を虜にするわよ!」

 

彼方「彼方ちゃんは皆とお昼寝ライブをやっちゃうよぉ〜!」

 

エマ「私は、みんなと笑顔で歌が歌える楽しいライブをやりたい!」

 

ミア「僕は、今の自分の強さを証明できる、そんなライブを披露してみせるよ!」

 

ランジュ「このランジュが届けるライブはいつだって「特別」よ!ランジュの魅力を見せてあげるわ!明日は無問題ラ!」

 

せつ菜「私は勿論、私自身が持つ本気のライブを見せますから、覚悟していて下さいねッ!!」

 

愛「愛さんは友情の輪を広げられる、そんな明るいライブがやりたい!」

 

歩夢「私は、来てくれたみんなに「夢」や「幸せ」を与えられる、そんな素敵なライブを披露します!」

 

侑「あっはははは!みんなバラバラだね!でも、私をときめかせられるようなステージになる事間違いなしだよ!!」

 

林子「そうですね!これだから私はニジガクのみんなを、スクールアイドルをこれからも応援したくなるんです!!」

 

三吉「μ'sやAqoursも同じような事を言ってたな。けどよぉ、お前らのライブはお前らにしか出来ねぇ。ニジガクだけのライブを見せてやれッ!!良いなッ!?」

 

12人「はいッ!!」

 

スクールアイドルフェスティバルまで明日となった。

明日になるまでに、俺はハデスと決着をつけなくてはな…。

 

ーアクアシティお台場ー

 

三吉「お、お前ら…誘ってくれてありがとな…。///」

 

歩夢「気にしなくていいよ。///私たち、いつも行く場所を三吉くんと一緒に行きたかったから。///」

 

愛「さぶっちを退屈させないように、愛さんたち頑張っちゃうよぉッ!!」

 

せつ菜「ですから先生、今日は全力で楽しみましょうね!!」

 

確かに俺と歩夢ちゃんは恋人同士。

けど、愛ちゃんやせつ菜ちゃんとも「幸せ」を見つけていく。

 

そんな訳で、俺たち4人は放課後にアクアシティお台場へと来ていたのだ。

これって俗に言う「ハーレムデート」…か?

 

 

歩夢「三吉くん。こ、この服、私に似合うかな?///」

 

三吉「に、似合うん…じゃねえの?///」

 

愛「もう、さぶっち!こういう時は堂々と言ってあげるの!」

 

三吉「に、似合うと思うぜ!///着てみれば分かる!!///」

 

せつ菜「おぉ…!先生にしては、随分と思い切った発言をしましたね!」

 

三吉「言わせたのはお前らだろうが…!///」

 

歩夢「それじゃあ三吉くん、着てくるね!///」

 

そして、歩夢ちゃんが着終えると…。

 

 

歩夢「えへへっ。///三吉くん、どう?///」

 

三吉「くぅぅぅ…ッ!!///」

 

愛「おぉー!歩夢もやるじゃん!」

 

せつ菜「はい!見事に攻めてますね!!」

 

歩夢ちゃんが今着ている服は、水色のフリルのノースリーブ、そして紺色のデニム生地のミニスカートだ。

少し奇抜だが、いかにも「女性らしさ」を表したファッションに、俺は目線を合わせられないでいた。

 

 

歩夢「三吉くん、今の私を見てくれる?///」

 

三吉「う、うん…。///う、ウルトラ似合ってる…。///」

 

愛「あははっ!さぶっちってばもうウルトラにやけてんじゃん!」

 

せつ菜「三吉先生、今の歩夢さんはウルトラ可愛いですよね!?」

 

三吉「お、お前らまで「ウルトラ」って言うなし…ッ!!///まぁ…ウルトラ可いけど…。///」

 

歩夢「良かった。また三吉くんが喜んでくれてる。私、素直な三吉くんの事が大好きッ!」ナデナデ

 

三吉「ひゃっ…!///そ、それを言うなら、いつも俺を幸せにしてくれる歩夢ちゃんの事が大好きだぜ…!///」

 

愛「だぁかぁらぁ〜!何でさぶっちと歩夢だけでそんな雰囲気を出しちゃうのさぁ!?」

 

せつ菜「同意ですッ!!歩夢さん、独り占めは許しませんよッ!!」

 

歩夢「もう!愛ちゃんもせつ菜ちゃんも落ち着いてぇー!」

 

三吉「ひひひっ…。(この「幸せ」を守る事が出来るのは俺たちパイレーツヒーローズだけだ。俺は歩夢ちゃん達の事が大好きだ。俺は必ず奴を…ハデスをぶっ潰す!!)」

 

三吉「歩夢ちゃん!愛ちゃん!せつ菜ちゃん!お前ら、ありがとう!」

 

歩夢「さ、三吉くん?」

 

愛「どうしたの?いきなり改まって!」

 

せつ菜「な、何か…話でもあるんですか?」

 

三吉「御明答だ。せっかくのデートだけど、俺はここで帰らせて貰うぜ。俺はこれから、スクールアイドルフェスティバル開催に向けて最終確認をしてくる!お前らスクールアイドルが心置きなく歌い続けられるような、そんな仕事をしてくるぜ!」

 

せつ菜「そう…ですか。分かりました。頑張って来てください!」

 

愛「アタシ達、いつでもさぶっちを応援してるからね!」

 

歩夢「三吉くん…。」

 

三吉「歩夢ちゃん?どうした?」

 

歩夢「わ、わがままかも知れないけど、行く前に、私が今着ている服、買ってくれる?///次のデートの日にも着てあげるよ。///」

 

三吉「あぁ…。///お、奢ってやる…!///だ、だからさ…絶対に着ろよな!///」ナデナデ

 

歩夢「うん!///」

 

こうして俺は、歩夢ちゃん達と解散した。

全ては、ハデスと決着をつける為に…!

 

するとそこへ…。

 

 

士「どうやら決意はできたみたいだな、三吉。」

 

三吉「士!お前、今までどこに行ってたんだ?」

 

士「お前たち海賊を助けたヒーロー達を、元の世界に帰していた。お前の父親は色々と面倒な事ばかりだな。」

 

三吉「そうだな…。父ちゃんは色々と面倒だ。だがそれでも、ガキの頃の俺に戦いの流儀を教えくれた。例えブレイバーじゃなくても、De-Vilであろうとも、あの人は紛れもなく俺の父ちゃん、須賀千一だ。」

 

士「なら俺は、お前たちの「親子の絆」ってヤツを守ってやる。俺も平成ライダーの一人だからな。平成ライダーは、「」いつも誰かを見捨てず、笑顔の為に戦う」…そんな連中ばかりだ。」

 

三吉「ふんっ。」

 

タツキ「あっ、いた!」

 

三吉「今度はお前らか。」

 

勝弥「三吉。お前、本当に行くのか?」

 

三吉「あぁ。ハデスをぶっ潰し、俺は自分の「幸せ」を掴む!そして、父ちゃんの「幸せ」もなぁ!!」

 

士「この地球の事は俺たちに任せろ。」

 

三吉「頼んだぜ。」

 

 

ー宇宙海賊船 ドラグニオン・研究室ー

 

三吉「…良し、複製完了!さぁ〜て行くか!!」

 

俺は、GUTSスパークレンスを右手に持ち、左手でキーを起動させる。

 

音声「Ultraman Trigger Multi Type.」

 

音声「Boot up. Zeperion.」

 

三吉「闇を打ち消すぜ、幸せ満開だァッ!!ウルトラマントリガァァァッ!!」

 

音声「Ultraman Trigger Multi Type.」

 

こうして俺はウルトラマントリガーへと変身し、宇宙冥界へ飛び立った。

 

ー宇宙冥界 荒野ー

 

トリガーは宇宙冥界へ着くと、ハデスに向かって強く言い放った。

 

トリガー「ハデスゥゥゥッ!!!俺と戦えェェェッ!!!」

 

トリガーの声に返すかのように、ハデスが上空から現れた。

 

ハデス「三吉かァ…!丁度良いッ!!貴様の首をサウザンドの手土産にしてやるぞ…ッ!!はあああああァァァァァァーーーッ!!!」

 

ゴゴコゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!!

バチバチバチバチバチバチッ!!!

 

ハデスは力の全てを解放して、フルパワー状態と化した。

 

トリガー「獄炎天雷丸ッ!!」

 

キュピーンッ!!

ブオォォォッ!!

パシィッ!!

 

ハデス「ハデスラッシャーッ!!」

 

ズドドドドド…!!

ドゴォォォンッ!!

パシィッ!!

 

トリガーとハデスは、互いに武器を手にする。

そして両者が睨み合う。

 

トリガー「はァッ!!」

 

ハデス「ふんッ!!」

 

ガキィィィンッ!!!

キキキキキキキキキキッ!!!

 

獄炎天雷丸とハデスラッシャーの刃がぶつかり合い、大量の火花が撒き散らされる。

強大過ぎる力がぶつかり合った事で、地面が割れる。

 

ズドオオオォォォンッ!!

 

トリガー「はあああああああああァァァーーーッ!!」

 

ハデス「キシャァァァァァァァァァァァァァァッ!!」

 

ガキガキガキガキガキガキガキガキガキガキガキガキィィィンッ!!!

ズドオオオォォォンッ!!

ドガアアアァァァンッ!!

 

両者の武器のぶつかり合いは更に激しさを増す。

 

ハデス「ぐふふふふふふはははははははははッ!!まさか、フルパワーの俺とここまで渡り合えるのは褒めてやろうッ!!超古代の光と神器の太刀、侮れん…ッ!!」

 

キキキキキキキキキキッ!!!

 

トリガー「そうかよ。それならこいつを喰らえッ!!獄炎天雷丸・天雷ッ!!参ノ型・天雷鰻ッ!!」ビリビリビリビリィィィッ!!

 

トリガーは、獄炎天雷丸からデンキウナギ状の鞭を出現させ、ハデスの身体を締め付けた。

 

バチバチバチバチバチバチバチバチッ!!

 

ハデス「くうううゥゥゥ…!この程度…ふんッ!!」パアアアァァァンッ!!

 

ハデスは力を入れると、獄炎天雷丸の剣術を破った。

そしてハデスは両手に力を込めると、拳の連撃を繰り出した。

 

ハデス「ふふはははははははァァァッ!!」

 

ダダダダダダダダダダダダダッ!!

 

トリガー「くくくくくくく…ッ!!」

 

トリガーは、獄炎天雷丸で何とか防ぐ。

 

ハデス「やはり完全な力を取り戻し、モンス・キャッスルに蓄えた力を取り込んだ、この俺には一歩及ばぬようだなァァァッ!!オラァァァッ!!」

 

バシイイイィィィンッ!!

 

トリガー「うおォッ!?」

 

ハデスは、右の拳でトリガーを吹き飛ばし、岩山にめり込ませた。

 

ハデス「ふふふははははははははは…ッ!!だあああァァァッハッハッハッハッハッハッハッハァァァッ!!」

 

トリガー「何て事だ…。」

 

ハデス「そうだろう…?流石の貴様も、その反応をせずにはいられんだろうッ!?ひひひひひひはははははははははァァァ…!」

 

トリガー「あぁ、お前の言う通り、こんな反応をしちまうのは無理もねぇ…。お前があまりにも弱くてな。」

 

ハデス「ふふはははは…何?」

 

トリガー「なぁハデス。俺たち人間は、なぜ「幸せ」を求めるか、お前には理解できるか?」

 

ハデス「ふんっ、下らんなぁ…?それは貴様らが弱いからだ!!」

 

トリガー「ばぁーか。ちげぇよ!俺たちが「幸せ」を求めるのはなぁ、戦う為だ。」

 

ハデス「戦う為…?」

 

トリガー「そうだ。「悪党をぶっ潰す」・「働いて金を稼ぐ」・「アイドルとして歌を歌う」…。戦い方は何だって良い。人は毎日、全力で生きて、何かと戦って必ず勝利する。その為に「幸せ」が必要なんだ!つまり「幸せ」とは、いつも戦う為に必要な、力の源となる。だから俺はこの先もずっと求める!身体に、頭に、目に、心に残る、確かな幸せをなッ!!」

 

ハデス「綺麗事を抜かすなッ!!貴様が吐く「幸せ」など、我らDe-Vilaから見れば、貧弱な物でしかないわァァァッ!!」

 

トリガー「貧弱かどうかは今見せてやるよ!!幸せ満開なこの俺の、ウルトラマントリガーの更なるパワーアップをなァッ!!その名もトリガーフュージョンだァァァッ!!」

 

三吉は、ゼットが所持していた物を複製したウルトラゼットライザーを手に持ち起動させて、金色のウルトラアクセスカードをセットする。

 

音声「Sabuyoshi Access Granted.」

 

更に三吉は、三枚のウルトラメダルを出す。

そして…。

 

三吉『昭和!平成!令和!』

 

三吉『ウルトラマン!ウルトラマンティガ!ウルトラマンタイガ!』

 

音声「Ultraman. Tiga. Taiga.」

 

三吉『時代を創りし光が今、一つになるッ!!トリガーフュージョンッ!!』

 

音声「Ultraman Trigger Almighty Type.」

 

ハデス「何…ッ!?」

 

トリガー「ウルトラマントリガー!オールマイティタイプッ!!」

 

そう、これがウルトラマントリガーのパワーアップ。

 

「トリガーフュージョン」だ。

 

ウルトラマントリガー オールマイティタイプは、ウルトラマン・ティガ・タイガの、三つの時代の初代の力が込められた、マルチタイプの上位形態だ。

 

外見こそ変わらないが、全体的な戦闘能力が一気に数倍も跳ね上がり、当然の如くスキャンしたメダルの力もそのまま使用する事ができる。

 

トリガー「覚悟しやがれッ!!トリガーハンドスラッシュ!!」バシュンッ!バシュンッ!バシュンッ!バシュンッ!

 

トリガーは、トリガーハンドスラッシュをハデスに目掛けて繰り出しだ。

 

ハデス「ぐ、ぐぉっ!!(け、牽制技でこの威力…!?)」

 

トリガー「はああああああァァァッ!!!」

 

ドガドガドガドガドガドガドガドガドガドガッ!!!

 

怯んだ隙をつき、トリガーはハデスの腹部に拳の連撃を喰らわせた。

 

ハデス「ぐはァ…ッ!!」

 

トリガー「スペシウムブラスタァァァッ!!」ビイイイィィィッ!!

 

更にトリガーは、腕を十字に組み、タイガの「ストリウムブラスター」とウルトラマンの「スペシウム光線」が合わさった光線技、「スペシウムブラスター」を至近距離で撃った。

 

ハデス「ぐわあああああああァァァッ!!!」

 

ハデス「はぁはぁ…はぁはぁ…!!舐めるなあああァァァッ!!!デーモンボルテッカーッ!!」

 

バチバチバチバチバチバチバチバチッ!!

チュドーン!チュドーン!チュドーン!チュドーン!

 

ハデスはハデスラッシャーを天に掲げると、上空から特大の稲妻をトリガーに向けて何発も撃った。

だがトリガーは、一瞬で手に持った獄炎天雷丸に稲妻を吸収していたのだ。

 

トリガー「獄炎天雷丸・天雷!四ノ型・地中電斬ッ!!」

 

トリガーが獄炎天雷丸を地面に刺す事によって、吸収した稲妻が地中から高速で繰り出され、ハデスに大ダメージを与えた。

 

ビリビリビリビリビリビリビリビリッ!!

 

ハデス「なんだとおおおォォォッ!?!?」

 

トリガー「ハデス、死ぬ前に覚えておけ!!いつの時代にも悪が栄える事はねぇ!そして俺たち海賊は、この先もぶっ潰す!!宇宙に蔓延る悪党共をなァッ!!」

 

ハデス「黙れえええええェェェーーーッ!!!」

 

トリガー「これで最後だッ!!」

トリガーは獄炎天雷丸を地面に刺す。

そして…。

 

トリガー「はああああァァァ…!!超ゼペリオン光線ッ!!」ビイイイイイイィィィーーーッ!!

 

トリガーは腕をL字に組み、ティガの力が合わさる事でゼペリオン光線の威力が格段に上がった、オールマイティタイプの最強光線技「超ゼペリオン光線」を繰り出した。

 

ハデス「おのれぇ…!!おのれええええええええェェェェェェッ!!!」ドガアアアァァァンッ!!

 

超ゼペリオン光線を喰らったハデスは、壮絶な爆死を遂げた。

パイレーツヒーローズの活躍によりDe-Vilは今、ここに滅び去ったのだ。

 

トリガー「よっしゃあああああァァァァァァーーーッ!!!」

 

トリガーの…俺の、歓喜が混ざった絶叫がこだまする。

 

 

こうして俺は、宇宙冥界を爆破して、地球へと帰っていく。

大袈裟かも知れねぇが、ハピネスペースは救われたんだ。

 

ー宇宙海賊船 ドラグニオン・司令室ー

 

三吉「よう、お前ら。」

 

タツキ「三吉ッ!!」

 

士「その笑顔。ハデスを…De-Vilを倒したんだな?」

 

三吉「倒したんじゃねえ…。ぶっ潰せたぜッ!!俺たち、パイレーツヒーローズの勝利だッ!!」

 

5人「「「「「やったあああァァァッ!!」」」」」

 

 

十真「千一。俺の可愛い孫が、おめぇの誇れる息子が、遂に成し遂げたぜぇ?」

 

千一「あぁ。良くやったな、三吉。」

 

ゼット『お、俺だって、倒せはしなかったがウルトラ頑張ったので御座いますよッ!?』

 

十真「ん?おう、そうだなぁ〜!」

 

 

林子「よぉ〜し!今日は船長の奢りで今から宴会しゃうわよッ!!」

 

鮫吉・熊吉「賛成。」

 

三吉「ちょっと待てお前らッ!?今何時だと思ってんだよ!!今日は休ませろよ!明日はスクールアイドルフェスティバルもあるんだからよぉ!?」

 

タツキ「あっははは!それもそうだね。」

 

勝弥「所で三吉、スクールアイドルフェスティバルってなんだ?」

 

三吉「ふんっ、まぁ行けば分かる。明日、林子に案内して貰え。」

 

士「ほう?それは是非行ってみたいものだ。お前の言う「幸せ」を知れるかも知れないからなぁ。」

 

林子「ちょ、ちょっと待ってよ!?あ、アタイがぁ!?あとヒールよッ!!」

 

三吉「お前、忘れてねぇか?俺は副校長だぜ?何が言いたいか分かるな?」

 

林子「は、はい…。」

 

全員「あっはははははははは!!」

 

 

ーお台場海浜公園ー

 

三吉「ふぅ…。やっぱこの辺が一番散歩しやすいなぁ。」

 

俺は少し遅い夜、自分で作った夕食や色々な道具を持参して、いつもの海浜公園に散歩へ来ていた。

 

そして俺は浜辺にレジャーシートを敷いて座った。

 

三吉「この宇宙に悪党がいる以上、俺たちの戦いは続くと思うが、取り敢えず大きな山場を越えたって感じだぜ。この世界の「幸せ」を見届ける為にも、気は抜けねぇ。」

 

するとそこへ…。

 

歩夢「だぁ〜れだ?」

 

三吉「ひゃ、ひゃっ!?///あ、歩夢ちゃん…。///」

 

歩夢「ふふふっ、正解。」ナデナデ

 

三吉「お、お前…!///良くここが分かったな…。///」

 

歩夢「うん。浜辺で三吉くんが座ってたのを見えたから。」

 

三吉「そうかよ。///」グゥゥゥ…

 

歩夢「お腹すいたの?」

 

三吉「ま、まぁな。ずっと働きっぱなしだったからさ。」

 

歩夢「あっ、もしかしてこれ、三吉くんが自分で作ったの?食べさせてあげよっか?」

 

三吉「はっ?///え、えっとぉ…。///」

 

歩夢「遠慮しないで。食べさせてあげるね。」

 

歩夢ちゃんは俺の夕食の弁当を開ける。

 

歩夢「あははっ!三吉くんらしいお弁当だね。」

 

三吉「お、おめぇなぁ…。///そ、そんな長々と見るんじゃねえよ…!///美味く作れたと思うが、肉料理ばっかで野菜なんて殆どねぇーし。///こりゃあランジュやテイラーのこと言えねぇな…。///」

 

歩夢「でも美味しそうだよ!はいっ、あーん。」

 

三吉「い、いただきます…。///あむっ…。///」

 

三吉「…。あ、歩夢ちゃんに「あーん」…ってして貰ったから…いつもより美味ぇ…。///」

 

歩夢「素直でよろしい。なんてね!///」

 

三吉「ひひひっ。///ま、まさか、お前も散歩してたなんて驚きだぜぇ。///」

 

歩夢「だって私、三吉くんに会いたかったんだもん!それで散歩してたら、ここで会えた。///」ムギュ…

 

歩夢ちゃんは俺に、これまでとはの大胆なハグとは違った、優しいハグをした。

 

三吉「歩夢ちゃん…。」

 

歩夢「三吉くん、お仕事お疲れ様ッ!///」

 

歩夢ちゃんは、照れながら労い言葉を俺に送った後、俺の頬に…。

 

歩夢「んっ…。///」チュッ!

 

…確かな愛情が込められた接吻をしてくれた。

 

三吉「…ふぇっ?///えええェェェ…ッ!?///」

 

歩夢「…。///」

 

俺はあまりの嬉しさで一気に赤面となってしまった。

そして歩夢ちゃんは、照れ顔が治まると、俺に向かってこう言った。

 

歩夢「三吉くん。私、これからも三吉くんと恋人として、あなたとずっと一緒に色んな場所へ行きたい。色んな物を沢山食べたい。色んな楽しい事をいっぱいやりたい。大きな幸せも、小さな幸せも、あなたと一緒に掴んでいきたい。三吉くんの「幸せ」は、私の「幸せ」だから!」

 

三吉「歩夢ちゃん…。///ぐすっ…。おうよ…ッ!!歩夢ちゃんの「幸せ」は、俺の「幸せ」だッ!!///」

 

俺は、涙ぐみながら笑顔で返事をした。

 

スクールアイドルフェスティバル開催まで、明日。

これで、歩夢ちゃん達のライブを見届けられる…!

 

End




今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございます!

遂にハデスを撃破し、歩夢ちゃんからもキスを貰った三吉!
決戦も恋愛も大勝利ッ!!

次回はスクールアイドルフェスティバルが開幕!
…あれ?誰か忘れてる?笑笑笑

次回を乞うご期待!


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Episode12「Ultra I Love You ー歩夢ー」

今回はスクールアイドルフェスティバル・最後の掃除・みんなで見る花火が見どころです!

今回はバトルよりスクールアイドルのパートを多めに書きました!
そして、あの2組も登場…!?

今回も最後まで読んで頂けたら嬉しいです!


俺の名は須賀三吉。

 

ウルトラマントリガー・仮面ライダーゼロワン・ゼンカイザーに変身する、パイレーツヒーローズの船長にして愛の勇者<ラブブレイバー>だ。

 

決戦の末、俺はハデスをぶっ潰し、宇宙冥界もぶっ壊し、遂にハピネスペースに平和が戻ったぜ。

 

誰か忘れてるような気もするがな…。

 

その後の夜の散歩で出会った歩夢ちゃんにも飯を食べさせられるしキスもされたし、改めて溺愛関係になっちまったし、もう今の俺は「幸せ満開」だぜッ!!

 

 

ー三吉の家・三吉の部屋ー

 

チュンチュン!

パタパタパタパタ!! 

 

三吉「Zzz…。」

 

ピピピピピピピピ!!

 

三吉「んっ…もう朝の6時かぁ…。」カチッ

 

三吉「ふわあああぁぁぁ…。」

 

 

ー三吉の家・リビングー

 

三吉「おはようさぁーん…。」

 

千一「おはよう、三吉。」

 

十真「おっすぅー!可愛いお孫ちゃあ〜ん!」

 

ゼット『三吉!ウルトラおはようございますッ!!』

 

千一「パパ、ゼット。朝からそんなテンション出すな。」

 

三吉「それな。お前らマジでウルトラうるせぇよ。」

 

十真「まぁまぁ、そう言うなって!三吉、早く飯食っちゃいなよぉ?今日は大事な日だろぉ〜?」

 

三吉「分かってるっつーの。ってかじじぃ、朝から焼肉ってどういう事だよッ!?」

 

ジュウウウゥゥゥ…ッ!!

パチパチパチパチパチパチッ!!

 

三吉「急がせてんなら普通にステーキ丼とかにしろやッ!!」

 

ゼット『ステーキ丼も朝からきつい気が…。』

 

千一「あぁ…これかぁ…パパが4時に起きて色々と準備したんだとさ。」

 

十真「そうそう!今日の為になぁ、じぃちゃん頑張ったもんねぇ〜。肉も野菜も拘りに拘ったからなぁ!」

 

三吉「てめぇ…!だったら食うしかねえなぁー…ッ!!いただきやすッ!!あむっ!あむっ!ガブッ!ガブッ!」

 

十真「沢山お食べぇ〜!」

 

千一「その食いっぷり…。さすが俺の息子だな。」

 

こうして俺は朝から焼肉をたらふく食って、虹ヶ咲学園へと出勤した。

 

 

ー通学路ー

 

生徒達「三吉先生、おはようございます!」

 

三吉「おっす。(今日はスクールアイドルフェスティバル。遂にこの日か…。ふんっ、あいつらのライブを見届けてやろうじゃねえか。)」

 

 

侑「それでね、かすみちゃんとにこさんがまた揉め事を起こしたみたいだよ!」

 

 

歩夢「あはは!なにそれ!本当に二人らしいね。」

 

 

三吉「…。」スタスタスタスタ!!

 

俺は、二人にバレないように、目線を真っ直ぐにして早歩きをした。

 

 

歩夢「…。」

 

侑「歩夢、行ってあげて。」

 

歩夢「うん、分かった。」

 

 

三吉「ふぅ…。」

 

歩夢「三吉くん、おはよう!」

 

三吉「あっ…。///お、おはよう…歩夢ちゃん。///」

 

歩夢「いよいよ今日だね、スクールアイドルフェスティバル。私、精一杯頑張るね!!」

 

三吉「あぁ。///」ナデナデ

 

歩夢「えへへっ…。///」

 

 

ー虹ヶ咲学園ー

 

穂乃果「あっ!三吉先生と歩夢ちゃんだ!おっはよぉー!!」 

 

歩夢「おはよう!穂乃果ちゃん、千歌ちゃん。」

 

千歌「μ'sとAqoursはもう来てるよぉー!!」

 

三吉「おいおい、お前ら早すぎだろ…。」

 

梨子「あはは…。何かすいません。」

 

しずく「皆さん、今日と言うこの日を楽しみにしていましたから。」

 

凛「凛たちはもう待ちきれないにゃー!」

 

ルビィ「ルビィもだよ!!」

 

三吉「気持ちは分かるが開催までまだ時間はある。お前ら、今の内に余裕もって準備しておけよ?」

 

全員「はーい!!」

 

林子「あれ?そう言えば彼方ちゃんの姿が見えませんね?」

 

真姫「さっきから電話かけてるんだけど、彼方ってば全然通じないのよ。」

 

せつ菜「心配になってしまいますね…。」

 

 

ー近江家ー

 

華望「スクールアイドルフェスティバル…?」

 

彼方「そうそう〜。彼方ちゃんは今日、他の友達と一緒に凄いライブを披露するんだぜぇ〜?」

 

遥「私も行くんです。お姉ちゃんが歌う所を見たいから。」

 

華望「スクールアイドルフェスティバル…かぁ…。俺も行って良いか?」

 

彼方「おぉ〜!彼方ちゃんは大歓迎だよぉ〜!それじゃ、後で遥ちゃんと一緒に来てねぇ〜。」

 

遥「お姉ちゃん、行ってらっしゃい!」

 

華望「道には気をつけろよ。」

 

遥「もう華望さんってば、また寝癖が凄い事になってますよ?今日も私が直してあげますね。」

 

華望「それは有難い。」

 

 

ー虹ヶ咲学園・スクールアイドル同好会 部室ー

 

彼方「はぁはぁ…!お、おはようみんなぁ〜!」

 

ダイヤ「彼方さん!?もうギリギリですわよ!?」

 

花陽「あんまり遅いから、風邪でも引いちゃったかと思ってたんだよ!?」

 

にこ「さっさと準備しちゃいなさいよ!」

 

彼方「ごめんねぇ〜。ちょっと同居人の世話をしてたら遅くなっちゃってぇ〜。」

 

果南「それって遥ちゃんの事?」

 

彼方「ううん。ちょっと住む場所がない男の人だよぉ〜。 

 

ことり「お、男の人!?」

 

かすみ「えええェェェッ!?まさか彼方先輩、結婚しちゃったんですかあああァァァッ!?」

 

彼方「違う違う。この付近では見かけないガタイの良くてオッドアイな男の人だよぉ〜。」

 

三吉「オッドアイ…?」 

 

エマ「まさか、先生の知ってる人なの?」

 

三吉「いや、知らねぇよ。(まさかとは思うが…。)」

 

そんなこんなで、近江の準備も終わり、遂に集結する3グループ。

 

 

三吉「良し、点呼していくぜ。先ずはμ's!高坂穂乃果!」

 

穂乃果「はい!」 

 

三吉「絢瀬絵里!」

 

絵里「はい!」

 

三吉「南ことり!」

 

ことり「はい!」

 

三吉「園田海未!」

 

海未「はい!」

 

三吉「星空凛!」

 

凛「はいにゃ!」

 

三吉「西木野真姫!」

 

真姫「はい!」

 

三吉「東條希!」

 

希「はい!」

 

三吉「小泉花陽!」

 

花陽「はい!」

 

三吉「矢澤にこ!」

 

にこ「はいにこぉ〜!」

 

 

三吉「続いてAqours!高海千歌!」

 

千歌「はい!」

 

三吉「桜内梨子!」

 

梨子「はい!」

 

三吉「黒澤ダイヤ!」

 

ダイヤ「はい!」

 

三吉「渡辺曜!」

 

曜「はいであります!」

 

三吉「津島善子!」

 

善子「はい!って、ヨハネよ!」

 

三吉「国木田花丸!」

 

花丸「はいずらぁ〜!」 

 

三吉「小原鞠莉」

 

鞠莉「はぁ〜い!」

 

三吉「黒澤ルビィ!」

 

ルビィ「はい!」

 

 

三吉「続いてニジガク!上原歩夢!」

 

歩夢「はい!」

 

三吉「中須かすみ!」

 

かすみ「はぁ〜い!」

 

三吉「桜坂しずく!」

 

しずく「はい!」

 

三吉「朝香果林!」

 

果林「はい!」

 

三吉「宮下愛!」

 

愛「ちぃ〜っす!」

 

三吉「近江彼方!」

 

彼方「はぁ〜い♪」

 

三吉「優木せつ菜!」

 

せつ菜「はいッ!!」

 

三吉「エマ・ヴェルデ!」

 

エマ「はい!」

 

三吉「天王寺璃奈!」

 

璃奈「はい!」

 

三吉「三船栞子!」

 

栞子「はい!」

 

三吉「ミア・テイラー!」

 

ミア「はい!」

 

三吉「鐘嵐珠!」

 

ランジュ「はい!」

 

三吉「最後にサポーター!高咲侑!」

 

侑「はい!」

 

三吉「森木林子!」

 

林子「はいッ!!」

 

 

三吉「良し、全員いるぜッ!!お前ら、今日のライブで、今日のステージで、ありったけの力を出してこいッ!!今日まで積み上げてきたお前らの努力、熱意、輝き、トキメキを全て客共にぶつけてこいッ!!そして与えてやれ!!「心からの夢」や、「最高の幸せ」ってヤツをよぉッ!!準備は良いかあああァァァーーーッ!?」

 

俺が手を出すと、それに応えるかのようにメンバー達も手を重ねる。

 

三吉「番号、いくぜッ!!」 

 

絵里・梨子・かすみ「「「1!!」」」

 

ことり・果南・しずく「「 「2!!」」」

 

海未・ダイヤ・果林「「「3!!」」」

 

凛・曜・愛・ランジュ「「「「4!!」」」」

 

真姫・善子・彼方・林子「「「「5!!」」」」

 

希・花丸・せつ菜・栞子「「「「6!!」」」」

 

花陽・鞠莉・エマ「「「7!!」」」

 

にこ・ルビィ・璃奈・ミア「「「「8!!」」」」

 

穂乃果・千歌・歩夢・侑「「「「9!!」」」」

 

三吉「スクールアイドルッ!!レディ…。」

 

全員「ゴオオオォォォッ!!!」

 

こうして俺たちは各ステージに散らばり、スクールアイドルフェスティバルが開幕した。

 

 

ーステージAー

 

ステージAでは歩夢ちゃん、愛ちゃん、せつ菜ちゃん、ランジュによる、ニジガク2年組のライブが行われていた。

 

 

歩夢ちゃんの「夢への一歩」。

愛ちゃんの「めっちゃGoing!!」。

せつ菜ちゃんの「CHASE!」。

ランジュの「Queendom」。

 

これらの楽曲が順番に披露された。

2年達のときめく魅力に、当然会場はウルトラ大盛り上がりだ。

 

 

観客A「歩夢ちゃーん!!」

 

観客B「愛ちゃーん!!」 

 

観客C「せつ菜ちゃーん!!」 

 

観客D「ランジュちゃーん!!」

 

 

ーステージA 裏側ー

 

せつ菜「皆さん、次はステージBでライブですよ!!」

 

歩夢「分かった。3人とも、もっともっと歌おうね!」

 

愛「よぉ〜し!!愛さんはまだまだ歌っちゃうぞォ〜!!」

 

ランジュ「このランジュの魅力をどんどん伝えていくわよ!!」

 

 

歩夢「ふぅ…。」

 

十真「おっすぅ〜!お疲れさぁ〜ん!」

 

歩夢「校長先生、ありがとうございます!」

 

十真「ほら三吉、お前も何か言ってやれってぇ〜!」

 

三吉「…。///」

 

歩夢「三吉くん、どうしたの?」

 

三吉「お、お前のライブ…さ、ときめいた…って言うか…ウルトラ素敵だな…って言うか…あはは…。///幸せ満開になれたぜ…ッ!!///」

 

歩夢「ありがとう!///三吉くんに言われるなんて…嬉しい…。///」

 

三吉「だ、だが忘れるなよ…?///お前らのライブはこれで終わりじゃねえからな?///」ナデナデ

 

俺が歩夢ちゃんと同じ目線に合わせ、少しニヤけた表情で撫でると…。

 

歩夢「そうだね。私たち、今日はウルトラ頑張るよ!だから三吉くんも、私たち全員のライブを見届けてね!」ナデナデ

 

三吉「ふぇ…ッ!?///」

 

愛「あっはは!さぶっち、また顔がウルトラ赤くなってるぅ〜!」

 

せつ菜「ホントです!!三吉先生の「大好き」が歩夢さんにウルトラ伝わってますよ!!」

 

ランジュ「ん?みんなしてどうしたのよ?三吉ってば固まってるわ?」

 

十真「ランジュちゃん、三吉には三吉の「幸せ」ってのがあるんだぜぇ〜。」

 

三吉「う、うるせぇッ!!///お前らぁ、さっさと行けえええェェェッ!!///」

 

5人「「「「「あはははははは!!」」」」」

 

 

ーステージBー

 

ステージBでは朝香、近江、ヴェルデ、テイラーによる、ニジガク3年のライブが行われていた。

 

 

 

朝香の「Starlight」。

近江の「眠れる森に行きたいな」。

ヴェルデの「Evergreen」。

テイラーの「I'm Still... 」。

 

これらの楽曲が順番に披露された。

3年のセクシー&ゆるふわなパフォーマンスに、観客達はウルトラ酔いしれる。

 

タツキ「へぇ〜、これがスクールアイドルかぁ〜。林子に道案内して貰って来た甲斐があったな。」

 

勝弥「エマって娘、中々良い歌声してんじゃねえか。」

 

林子「おっ!あんた達、良く来たね!!」

 

タツキ「やぁ林子!そっか、君はサポーターをしていたんだっけ?」

 

林子「そうよ。今日は最後まで楽しんできな!!」

 

 

遥「おおおォォォーーーい!!お姉ちゃあああァァァーーーん!!」

 

彼方「遥ちゃぁ〜ん!それに華望さぁ〜ん!」

 

華望「お前のライブ、見届けさせて貰ったぞ。」ナデナデ

 

彼方「えへへぇ〜。ありがとう〜。他のアイドル達のライブも楽しんでねぇ〜。」

 

華望「そうさせて貰おう。行くぞ、遥。」

 

遥「はい!お姉ちゃん、頑張ってね!!」

 

 

林子「えっ…!?パパ…??」

 

タツキ「は、華望さん…!?」

 

勝弥「アイツ、生きてたのか…?」

 

エマ「森木先生、次のステージへ行ってくるね。」

 

果林「あら?そちらの2人は?」

 

林子「…。」

 

ミア「森木先生、どうしたの?」

 

林子「え…?あ、はい!!こちらの人達は、三吉先生の幼馴染なんですよ!!」

 

タツキ「俺は剣堂タツキ。」

 

勝弥「硲勝弥だ。」

 

 

エマ「三吉先生の幼馴染!?」

 

果林「どうも。私たちのライブ、見てくれました?」

 

タツキ「あぁ、見たよ。勝弥なんか、エマちゃんの歌声を褒めてたみたいだよ。」

 

勝弥「おい、タツキ!あんたって奴は!!」

 

エマ「勝弥さん、ありがとう!」

 

勝弥「じょ、女性にそう言われるのは、慣れっこじゃねえな…。///」

 

果林「あらあら、手を握られて照れるなんて。」

 

テイラー「やれやれ、分かりやすい人だ。」

 

林子「…。(パパ…。)」

 

 

ーステージCー

 

ステージCでは中須、桜坂、天王寺、三船による、ニジガク1年組のライブが行われていた。

 

中須の「ダイアモンド」。

桜坂の「あなたの理想のヒロイン」。

天王寺の「ドキピポ☆エモーション」。

三船の「決意の光」。

 

 

これらの楽曲が順番に披露された。

 

1年達の活気溢れるパフォーマンスに、観客達はウキウキな気分になった。

 

 

鮫吉「スクールアイドル、素晴らしい。」

 

熊吉「スクールアイドル、可愛い。」

 

士「ほう?だいたい分かった。」

 

侑「もしかして皆さんが、三吉先生の言ってた友人ですか?」

 

士「友人…とは少し違うが、まぁ、そういう事にしておけ。」

 

侑「そうなんですね。初めてのライブはどうですか!?楽しいよねッ!?」

 

鮫吉・熊吉「「あぁ、もっと知りたい。」」

 

かすみ「ふっふっふっ…!それならぁ、このかすみんの魅力をたぁ〜っぷりと教えちゃいますよぉ〜!」

 

しずく「かすみさん、あんまり調子に乗ったらダメだよ?」

 

璃奈「そっちの人は面白かった?璃奈ちゃんボード「ハテナ?」」

 

士「あぁ、面白かったぜ。だいたいな。」

 

栞子「えっと…。具体的にどう面白かったのでしょうか?」

 

侑「まぁまぁ、楽しんで貰えたんだから細かい事は気にしない!」

 

 

ーステージDー

 

ステージDでは、Aqoursによるライブが行われていた。

 

披露した楽曲は「Landing action Yeah!!」と「KOKORO Magic "A to Z"」。

「輝き」に満ち溢れたそのパフォーマンスに、観客は大絶叫だ。

 

千歌「みんなあああァァァーーーッ!!楽しんでるゥゥゥッ!?」

 

ルビィ「みんながもっと楽しんでくれるように、特別ゲストをお招きしてますッ!!どうぞッ!!」

 

 

ルビィがそう言うと、会場が暗くなる。

そして…。

 

 

重低音のギターのイントロが会場に流れ、2人のアイドルがステージに立つ。

 

彼女たちはSaint Snow。

北海道の函館聖泉女子高等学院を拠点に活動している姉妹ユニットだ。

 

披露された楽曲は「Believe again」。

Saint Snowは今日、サプライズで来てくれたのだ。

 

聖良「皆さん、今日は私たちSaint Snowの「輝き」を堪能して下さり、誠にありがとうございます!!」

 

 

ーステージD 裏側ー

 

ルビィ「理亞ちゃん!!」

 

理亞「ルビィ、そっちも頑張ったようね。」

 

千歌「聖良さん、今日は来てくれてありがとうございます!」 

聖良「いえいえ、スクールアイドルフェスティバルの事を三吉先生から聞いて、このような形で歌わせて貰っただけですから。」

 

曜「嘘ッ!?先生、いつの間にかSaint Snowと知り合ってたんだ!!」

 

花丸「あの人、なかなか隅に置けないずら…。」

 

善子「ちょっとズラ丸、その言い方は上から目線じゃない?」

 

花丸「そうずら?」

 

鞠莉「とにかく、あの人は本気でマリーたちスクールアイドルを輝かせてくれるのね!」

 

果南「まぁ、そういう事になるね。」

 

千歌「きっとμ'sのステージにも…。」

 

 

ーステージEー

 

ステージEでは、μ'sによるライブが行われていた。

披露した楽曲は「もぎゅっと"love"で接近中!」と「ミはμ'sicのミ」。

 

「夢」に溢れるそのパフォーマンスに、観客達は感動の湖に包まれた。

 

穂乃果「みんなあああァァァーーーッ!!盛り上がってるゥゥゥッ!?」

 

にこ「なんと今日は特別ゲストに来て貰ってるわよッ!!さぁ、出ておいでッ!!」

 

矢澤がそう言うと、会場が暗くなる。

そして…。

 

3人の美少女が、テンポ良いメロディに合わせて歌い、そして舞い踊る。

 

彼女たちはA-RISE。

秋葉原のUTX学園を拠点に活動しているアイドルグループだ。

 

披露された楽曲は「Shocking Party」。

彼女たちもまた、サプライズで来てくれたのだ。

 

ツバサ「みんなッ!!私たちの歌を聞いてくれてありがとう!!」

 

 

ーステージE 裏側ー

 

穂乃果「A-RISEの皆さん、来てくれてありがとうございます!!」

 

ツバサ「あら、気にしないで良いのよ?三吉先生からスクールアイドルフェスティバルの事を聞いて、私たちも黙っていられなかったの。

 

海未「さ、三吉先生から!?」

 

あんじゅ「そうよ。今日は楽しませて貰うわねぇ。」

 

玲奈「ステージDのAqoursのライブにはSaint Snowも来てたそうだ。

 

希「それは凄いやん!?」

 

花陽「はぁ…!!今日はもう歴史的な一日になりそうだよォォォ…ッ!!」

 

穂乃果「μ's・A-RISE・Aqours・Saint Snow・ニジガク!スクールアイドルグループが勢揃いだねぇ!!」

 

 

そんな感じで順調に進んでいるスクールアイドルフェスティバルだったが、それを壊すかのように、アイツが忍び寄る。

 

バットネス「見つけたぞ海賊共め…!」

 

そして背後から俺と父ちゃんが監視する。

 

千一「まだ生き残りがいたとはな。」

 

バットネス「それは貴様とて同じだろう?サウザンド。」

 

三吉「お前…!」

 

バットネス「貴様は三吉…ッ!!ハデス様の仇…!」

 

三吉「お前…誰だっけ?」

 

バットネス「おい貴様ァァァッ!!私を忘れるとは良い度胸してるではないかッ!!私は魔導騎士 バットネスだ!!」

 

三吉「あぁ〜お前か。ハデスをぶっ潰してDe-Vilが滅んだ気でいたからつい忘れてたぜ。お前さ、俺たちに負けたんだから諦めろよ。」

 

バットネス「黙れィッ!!私はこの場所を新たなモンス・キャッスルと化し、De-Vilを再興させるッ!!」

 

三吉「そうはいくかよ!頼むぜ、父ちゃん!!」

 

千一「ぶっ潰してこい息子よッ!!はぁ!!」

 

父ちゃんが右手を出して力を込めると、ワームホールが出現し、俺とバットネスを月面へと移動させた。

 

 

ー月面ー

 

音声「Ultraman Trigger Multi Type.」

 

月面に着く直前、俺はウルトラマントリガーに変身した。

 

トリガー「夜になる前に終わらせるッ!!バットネス、来やがれッ!!」

 

バットネス「良いだろう…ッ!!はああああァァァーーーッ!!」 

 

バットネスは自らを巨大化させ、トリガーに挑んだ。

 

バットネス「ウインドクローッ!!」

 

バットネスは両手にツメを出現させた。

 

トリガー「お前なんざ太刀を使うまでもねぇぜ!!サークルアームズ!!」

 

音声「Circle Arms.」

 

上空から来たサークルアームズ マルチソードが、トリガーの手に握られる。

 

トリガー「はあああァァァッ!!」 

 

バットネス「うおおおおおおッ!!」

 

ガキガキガキガキガキガキガキガキッ!!

キキキキキキキキキキキキキキキ…ッ!!

 

トリガーのサークルアームズ マルチソードとバットネスのウインドクローが激しくぶつかり合い、火花を撒き散らす。

 

だが次第にバットネスが押されていく。

 

バットネス「何…ッ!?貴様、私の知らぬ間にこれ程の力を…!」

 

トリガー「もう一度言うぜ?俺たちに負けたんだから諦めろよッ!!」ザシュゥゥゥンッ!!

 

トリガーの渾身の斬撃がバットネスのウインドクローを斬り砕く。

 

トリガー「そらよッ!!」

 

そしてトリガーは尽かさず蹴りを喰らわせる。 

 

バットネス「ぐわあああァァァーーーッ!!」

 

バットネス「馬鹿なッ!?わ、私のウインドクローが…!こうなれば…はああああァァァーーーッ!!」

 

バットネスは最後の悪足掻きとしてライオバーン、コブラブリ、アゲハーモニーの力を取り込み、自らを強化した。

 

トリガー「それで俺を上回ったつもりか?俺のパワーアップを見せてやるぜッ!!時代を創りし光が今、一つになるッ!!」

 

音声「Ultraman Trigger Allmighty Type.」

 

トリガーはオールマイティタイプにパワーアップした。

 

バットネス「何ィ…ッ!?そ、その力はいったい何だ…ッ!?」

 

トリガー「この力は…俺の「幸せ」だッ!!俺が掴んできた一つ一つの「幸せ」が、俺自身を強くしてくれたんだッ!!幸せ満開の一撃を今、お前に喰らわせてやるッ!!」

 

音声「Maximum Boot up Multi.」

 

トリガー「ゼペリオンソードフィニッシュ!!」

 

バットネス「おのれェェェ…ッ!!バットファイナルシュートッ!!」ゴオオオォォォッ!!!

 

トリガー「アホくせぇーんだよッ!!」ザシュゥゥゥンッ!!

 

 

バットネスは口から黒色の光線を繰り出すが、トリガーの前には無意味であり、光線ごと切り裂かれてしまった。

 

バットネス「うわあああああァァァーーーッ!!ハデス様あああああァァァーーーッ!!」ドガアアアァァァンッ!!

 

バットネスは、断末魔と共に敗れ去った。

 

今度こそDe-Vilは滅び去ったのだ。 

 

トリガー「幸せ…満ッッッ開だあああァァァーーーッ!!」

 

 

ー虹ヶ咲学園ー 

 

十真「終わったみてぇだな、三吉。」

 

三吉「あぁ、これでDe-Vilは完全に滅びた。」

 

ゼット『やりましたなぁッ!!三吉ッ!!』

 

千一「良くやった、息子よ。」ナデナデ

 

三吉「ちょっ…!と、父ちゃん…ッ!!///」

 

十真「さぁ、後の仕事は全部じいちゃんに任せて、おめぇは楽しんでこい!スクールアイドルフェスティバルはこれからだろぉ〜?」

 

三吉「あぁ!」

 

 

俺はタツキや勝弥たちと共に、スクールアイドルフェスティバルを楽しんだ。

 

歩夢ちゃん・高海・高坂による「スペシャルライブ」。

 

愛ちゃん・桜坂・渡辺・松浦・東條・星空による「体力自慢対決」。

 

せつ菜ちゃん・ヴェルデ・中須・ルビィ・矢澤・小泉による「スクールアイドルトークショー」。

 

ランジュ・朝香・三船・津島・ダイヤ・南・絢瀬による「ダンス対決」。

 

近江・テイラー・天王寺・小原・園田による「のど自慢対決」。

 

桜内・西木野による「ピアノ演奏」。

 

他にも様々なスクールアイドルが織り成す、夢が溢れるライブを、輝くステージを、そして「トキメキ」が満開のスクールアイドルフェスティバルを、俺たちは楽しんだ。

 

特に総勢35人によるアンコール曲、「夢がここからはじまるよ」は、俺ですら泣けた。

 

俺は、「このハピネスペースの地球で、スクールアイドルと出会えて良かった!!」と改めて思える。

 

今の俺は、間違いなく「幸せ」だ。

 

そして観客たちの歓声の中、スクールアイドルフェスティバルは幕を閉じた。

 

 

ー虹ヶ咲学園 校庭ー

 

十真「うっし!そろそろ打ち上げるぜぇ〜!」

 

ヒュウウウゥゥゥ…!

ドオオオォォォーーーンッ!!

 

スクールアイドルフェスティバルの後、俺たちはじじぃの奢りで花火大会を見る事となった。

 

穂乃果・にこ・凛「「「たーまやーッ!!」」」

 

千歌・曜・果南「「「たーまやーッ!!」」」

 

千一・士「「乾杯!」」カーン!

 

 

しずく「う〜ん!林子先生の魚料理が美味しいです!」

 

かすみ「しず子の言う通りです!塩加減が丁度いいし、身がホクホクして美味しいです…!」

 

にこ「な、中々やるじゃないですか…!」

 

林子「ありがとうございます!!おかわりは沢山ありますので、ドンドン食べて下さいね!!」

 

善子「ふっふっふっふっ…!このヨハネの「堕天使の泪」もあるわよ…!」

 

栞子「だ、堕天使の泪?見た目は…黒く染まってますが…。」

 

ダイヤ「栞子さん、それはタバスコが大量に含まれただけの食べ物ですわよ。」

 

ルビィ「よ、善子ちゃん、またそれ作ったの?」

 

花丸「懲りないずらね。」

 

鞠莉「マリーの「シャイ煮」は美味しいわよぉ〜!Aqoursは勿論、ニジガクやμ'sのみんなも食べて欲しいの!」

 

彼方「あむっ…おぉ〜!これはこれは絶妙な味わいだねぇ〜。」

 

花陽「うんうん!様々な高級食材を使っただけあってとっても美味しいね!」

 

ランジュ「鞠莉ってばやるじゃない!」

 

梨子「流石だね、鞠莉ちゃん。」

 

 

ー虹ヶ咲学園 屋上ー

 

歩夢「三吉くん、私と曜ちゃんで作った焼きそば持ってきたよ。」

 

三吉「おっ…ありがとよ。///ゆ、浴衣姿も似合ってんじゃねえか…。///」

 

歩夢「ありがとう!」

 

俺たちは、2人きりで花火を見ることにした。

歩夢ちゃんが今着ているのは、赤色の生地に白と桃の花柄が特徴的な浴衣だ。

 

歩夢「私たちのライブ、いっぱい楽しんでくれたね。」

 

三吉「あぁ、お前らはすげぇよ。アレだけの感動を生み出す事が出来るんだからさ。」

 

歩夢「それは、応援してくれるファンが沢山いるからだよ。三吉くんも、私たちから夢は貰えた?」

 

三吉「夢…かぁ…。いつしか俺は、「この学園に革命を起こす」とか言ってたが、それは俺一人で叶えるものじゃねえ。歩夢ちゃんたちの手を借りながら叶えていくものだ。つまりな、スクールアイドルフェスティバルを成功に収めた以上、俺の夢はもう叶ったようなもんだ。」

 

歩夢「三吉くん…。うふふっ、三吉くんならそう言うと思ったよ。夢を貰えて良かったね!」

 

三吉「お、おうよ…。///」

 

歩夢「…。///」

 

そして俺たちは見つめ合うと、互いを求めるかのように抱きしめ合いながら、花火が上がると同時に唇を重ねるかのように接吻を交わした。

 

 

ドオオオォォォーーーンッ!!

 

三吉「んっ…。///」

 

歩夢「んっ…。///」

 

三吉「…ひひひっ…。///」

 

歩夢「…うふふっ…。///」

 

 

タツキ「へぇ〜?君の「幸せ」とはこういう事だったんだねぇ〜?」

 

三吉「お、お前ら…ッ!?///」

 

歩夢「ゆ、侑ちゃん…ッ!?///」

 

鮫吉「船長、顔赤いぞ。」

 

熊吉「耳まで赤いぞ。」

 

接吻が終わると、タツキ達や高咲も屋上へ来ていた。

 

勝弥「うちの幼馴染が随分と世話になってるみたいだな。」

 

歩夢「は、はい…。///」

 

侑「三吉先生、ちゃんと歩夢を幸せにしてあげられてるみたいですね!」

 

三吉「と、当然だ…!///」

 

タツキ・勝弥・侑「「「三吉(歩夢)の事をこれからも宜しくお願いします!!」」」

 

三吉・歩夢「「あっ…うぅ…。///」」

 

三吉・歩夢「「…あははっ!///」」

 

こうして夏は過ぎていく。

「幸せ」という煌びやかな花火に照らされながら…。

 

End




今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございます!

バットネスも倒し、遂にDe-Vilが滅びた!!
三吉と歩夢ちゃんの恋もますます発展していきますね!

次回はニュージェネで言うところの「総集編」をお送りします!
新規ストーリーを交えながら、これまでの活躍を振り返っていきますので、次回を乞うご期待!!


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Episode13「Memory ー記憶ー」

今回はこれまでに起きた出来事を簡単に振り返っていきながら、「さぶぽむ」によるデート、そして第2クールへと繋がる話をお送り致します!

即ち、第1クールのエピローグにして第2クールのプロローグとして書き上げました!

今回も最後まで読んで頂けたら嬉しいです!


ー某草原ー

 

ゼンカイザー「はぁッ!!」

 

リュウソウバーニング「やぁッ!!」

 

ガキィィィンッ!!

キキキキキキキキキキ…!!

 

リュウソウバーニング「おぉ…これが獄炎天雷丸の力…!俺の怪力とリュウソウブレイカーを持ってしても、こんなに押されてしまうとはねぇ…!!」

 

ゼンカイザー「これは剣だけの力じゃねえ。今の俺が、「幸せ満開」…だからだッ!!」

 

ブオオオォォォンッ!!

ドガッ!!

 

リュウソウバーニング「ぐわっ!」

 

 

勝弥「獄炎天雷丸でリュウソウブレイカーを薙ぎ払い、その隙に強烈な蹴りを喰らわせた…!」

 

千一「さすが俺の息子だ。アイツがブレイバーである事に、父として改めて誇りに思うぜ。」

 

 

俺の名は須賀三吉。

 

ウルトラマントリガー・仮面ライダーゼロワン・ゼンカイザーに変身する、パイレーツヒーローズの船長にして愛の勇者<ラブブレイバー>だ。

 

再び襲ってくる悪党をぶっ潰すべく、俺たち海賊は父ちゃんやゼットと共に、人のいない草原で修行を行っていた。

 

 

林子「はい次、勝弥だよ!!」

 

ゼット『勝弥、ウルトラ気合い入れて強くなっちゃいなさい!!』

 

勝弥「あぁ、本気でいくぜ三吉ッ!!超蒸着!!」

 

キラキラキラキラ…!!

シュウゥゥン…!!

 

ゼバン「宇宙刑事…ゼバンッ!!」

 

ゼンカイザー「良いだろう!勝弥、来やがれッ!!」

 

 

俺たちは今、ハピネスペースに留まっている。

 

それは何故かって?

そうだなぁ…。

 

それについては先ず、俺がゼットと一体化していた時の、あの日から語る必要がある。

 

 

今から4ヶ月半前、俺はジジィである須賀十真のコネで、とある学校の副校長に就任した。

 

その学校の名は「虹ヶ咲学園」。

 

何でも「自由な校風と豊富な専攻が特色で、全国から優秀な人材が集まる人気校」…だってさ。

 

そして俺は就任式の際、「「革命」を起こしてやる」と宣言し、生徒達からも教師達からも、相当な話題となった。

 

そんでもって俺は、じじぃの呑気な推薦によって、「スクールアイドル同好会」の顧問を務める事となった。

 

これがまさか、「戦闘狂」な人生を送ってきた俺に転機が訪れるとは、この時は思いもしなかった。

 

 

ーお台場 ヴィーナスフォートー

 

三吉「やべぇ!アイツらと修行し過ぎちまったぁー!」タッタッタッタッ!!

 

三吉「ん…?あっ!おーい、歩夢ちゃーん!///」

 

歩夢「あっ!おーい、三吉くーん!」

 

三吉「す、少し遅れちまってわりぃな…。///」

 

歩夢「ううん、謝ることないよ。私も今来たとこだから。」

 

三吉「そ、それはそうと…。///や、やっぱり着て来たんだ…。///似合うぜ…!///」

 

歩夢「ありがとう!だって、三吉くんが選んでくれたんだもん。来てこないはずないよ。」

 

三吉「そ、そうかよ!じゃ、じゃあ…デート楽しもうぜ。///」

 

そう、俺の人生を大きく変えてくれた存在。

それがここにいる、歩夢ちゃん異、上原歩夢。

 

歩夢ちゃんは虹ヶ咲学園の生徒であり、スクールアイドル同好会のメンバー。

そして今は、俺の恋人だ。

 

歩夢ちゃんが俺に積極的に接してくれるようになったのは、俺が教師として勤務してから2ヶ月半後の初夏の事だった。

 

俺がゼットと自宅で話をしていた時、歩夢ちゃんが家に来てくれたのだ。

 

その2ヶ月半の間、歩夢ちゃんは教師であるはずの俺を「三吉くん」と呼んでいたのだが、あの時はそう呼んでくれただけじゃなく、恥ずかしいくらい嬉しい事までしてくれたんだよなぁ…。

 

当初、歩夢ちゃんはまだ、俺に対して「恋愛感情」は無かったんだろうな。

あの時は「いつも寄り添って、笑顔にする」と言った目的で接しただけだから。

 

 

ーヴィーナスフォート 某アクセサリー屋ー

 

歩夢「ねぇ三吉くん、これなんか三吉くんに似合うんじゃないかな?」

 

三吉「ほう?ブレスレットかぁ…。け、けど女子高生に払わせる訳にもいかねぇし…。」

 

歩夢「もう〜!私、この日のためにバイト頑張ったんだから!それに私、三吉くんにはこれからも「幸せ」になって欲しいの。///」

 

三吉「そそそ、それを言うならよぉ、俺だってお前の事を「幸せ」で包んでやんよッ!!///」

 

歩夢「ふふふっ、素直だね。でもこのブレスレットは、私に贈らせて。これは私の気持ちの一つだから!」

 

三吉「歩夢ちゃん…。///ひひひっ、ありがとよッ!!」

 

俺は、歩夢ちゃんだけじゃなく、彼女と共に最高のステージで歌うスクールアイドル達と出会い、彼女たちを指導していくうちに、μ'sからは「夢」を、Aqoursからは「輝き」を、ニジガクからは「トキメキ」を貰った。

 

そして俺と歩夢ちゃんは、何度か出会っていく中で、たまに仲が途切れた事もあったが、「両思いの恋人同士」としていれる事ができた。

 

…そうだ。

 

俺たちがハピネスペースに留まっている理由の一つが、「俺だけの「幸せ」を掴む」って事だ。

 

だが、理由はそれだけじゃない。

 

そんな「幸せ」を壊すかのように、この宇宙にも怪獣や怪人達が迫って来ている。

即ち、もう一つの理由は、「悪党共をぶっ潰す」って事だぜ。

 

そしてそんな悪党よりも、恐ろしく強い奴らがいた。

 

ソイツらこそが、「De-Vil」。

 

奴らは、地球の生物と「ジャアクエネルギー」と呼ばれる危険なエネルギーで生まれた魔人達だ。

 

蝙蝠から変貌した、魔導騎士 バットネス。

ライオンから変貌した、剛力魔将軍 ライオバーン。

コブラから変貌した、、猛毒魔嬢 コブラブリ。

アゲハ蝶から変貌した、魔虫幻術師 アゲハーモニー。

この4体を支配する武人 デッド。

 

そして、De-Vilの頂点に君臨した、宇宙冥界王 ハデス。

 

怪獣や怪人達とは比べ物にならねぇくらいの強さを誇り、特に俺からしたら、デッドが一番強かった。

 

それもそのはず。

デッドの正体は、林子の父親にして初代ラブブレイバー、森木華望だ。

 

奴はとにかく強かった。

 

しかも戦っていくうちに、俺の持つ「ハピネス・コア」と神器・獄炎天雷丸がゼットに耐えられなくなってしまい、俺とゼットは分離を余儀なくされた。

 

だがそれでも俺は、ジジィから超古代の光を手にし、ウルトラマントリガーに変身する事で、獄炎天雷丸の力を最大限に発揮させ、遂に奴をぶっ潰す事ができた。

 

そして完全な力を取り戻したハデスも、ウルトラゼットライザーによる「トリガーフュージョン」でパワーアップした、ウルトラマントリガー オールマイティタイプで撃破できた。

 

こうして俺たちは、ハピネスペースに平和を取り戻す事が出来たのだが…。

 

 

ー宇宙海賊船 ドラグニオン・司令室ー

 

千一「何?華望が生きている?」

 

林子「そうなんだよ。スクールアイドルフェスティバルの日に、彼方ちゃんや遥ちゃんと仲良くしていた所を見ちまったのさ。」

 

タツキ「それってさ、三吉はトリガーの力で、あの人からジャアクエネルギーを取り除けたんだ!」

 

勝弥「だが、今後俺たちに協力してくれるかは難しいだろうな。」

 

ゼット『どうしてで御座いますか?三吉と華望、2人のラブブレイバーが共に戦えば宇宙の悪党共を一気に倒せられるのに?』

 

鮫吉「奴は一度、De-Vilの魔人として俺たちに牙を向けた。」

 

熊吉「だから、そんな簡単に割り切れる事ではない。」

 

林子「それでもアタイはパパにもう一度、ラブブレイバーとして戦って欲しい!!だから、あんたたちもパパを信じてあげようよ!!ママは未だに行方不明だし、操真先生は忙しそうだし…ぐすっ…!」

 

千一「林子、それは俺も同じだ。アイツは殴ってでも俺が連れ戻す。」

 

ウィーン

 

???「お前らか?最近俺たちに黙って「宇宙海賊」を名乗ってる奴らは。」

 

タツキ「あ、あなたは…マーベラスさん!!」

 

マーベラス「ほう?リュウソウ族が海賊とはなぁ。」

 

キャプテン・マーベラス。

 

35番目のスーパー戦隊、海賊戦隊ゴーカイジャーのリーダー…って言うより船長である。

過去に、宇宙帝国ザンギャックを壊滅させた事のあるド派手な野郎だ。

 

 

ー宇宙神界 セイント・キャッスルー

 

十真「…。」

 

ブレブイ「ん?十真、いったいどうしたんだ?」

 

十真「おぉ、ブレブイ!実はなぁ、De-Vilの事を考えちまってよぉ。」

 

ブレブイ「どうしてまた?奴らは君の孫である三吉と、その仲間たちの活躍、そしてヒーロー達の協力によって、全て倒せたはずだろ?」

 

十真「そうとも思えねぇーんだよなぁ…。」

 

ブレブイ「どういう事だい…?」

 

十真「良いかぁ?バットネス達は生物とジャアクエネルギーが合わさって生まれた魔人。デッドは林子ちゃんの親父にジャアクエネルギーが注がれて生まれた魔人。そしてサウザンドは一度死んだ千一の亡骸にジャアクエネルギーが大量に注がれて生まれた魔人。なら、ハデスはどこから生まれたと思う?」

 

ブレブイ「…確かに。バットネスやライオバーン達には、元の生物の印象がはっきりと出されてるし、逆にデッドやサウザンドからは個人個人の特徴が出されている。けど、ハデスは全身に巨大な目玉があって、明らかに地球の生物とは思えない異形な姿をしていたな。」

 

十真「そういう事だぁ。「魔人を倒す」って事はぁ、相手の命を奪う事じゃねえ。単純にジャアクエネルギーだけを取り除く。だから華望は元の自分に戻れたし、配下達だって、きっと元の生物に戻れてどっかで生きてるはずだぁ。だが、ハデスは跡形もなく倒された。どういう事か分かるな…?」

 

ブイブイ「つまり…!?」

 

パシャッ!

 

士「ハデスは最初からジャアクエネルギーの塊のような存在で、奴以上の巨悪がいる。…と言いたいんだろ?ブレブイ。」

 

ブレブイ「君は…仮面ライダーディケイド!」

 

十真「士ぁ!宇宙神界へようこそッ!!…って言いたい所だがぁ、今は神様同士で会話中なんだよなぁ〜?だからよぉ、今は帰ってくれねぇか?」

 

ブレブイ「いや、丁度いい!ディケイド、君の力でやって貰いたい事がある。」

 

士「あぁ、良いだろう。俺もその依頼を貰いたくて来たからな。」

 

 

ーお台場 デックス東京ビーチー

 

歩夢「うん。やっぱり似合ってるよ!」

 

三吉「あ、ありがとう…!///お前にこんな素敵なブレスレットを選んで貰えるなんて、とても嬉しいぜ…!///」

 

ブブブブブブブ!!

 

歩夢「あっ、侑ちゃんからだ!三吉くん。私、ちょっと電話に出てくるね!」タッタッタッタッ

 

三吉「転ぶなよぉー!…ひひひっ。全く、ウルトラ可愛いんだからッ!」

 

 

???「お前さんが、須賀三吉。ウルトラマントリガーだな?」

 

三吉「はっ…?そういうお前は…?」

 

???「俺は銀河の風来坊。どこへ行こうと、風の向くまま、気の向くままだ。」

 

三吉「あぁ…思い出したぜ。お前は…クレナイ ガイ。ウルトラマンオーブ。」

 

クレナイ ガイ。

 

あらゆる宇宙を駆け巡る風来坊で、歴代ウルトラ戦士の力を使いこなす戦士、ウルトラマンオーブへと変身する野郎だ。

 

ガイ「正解だ。今日は一つ、お前さんに言いたい事がある。」

 

三吉「さっさと済ませろ。俺は今、美少女とデート中なんだよ。」

 

ガイ「なぁ〜に一言だけだ。De-Vilの脅威は、まだ終わっていない。」

 

三吉「何…ッ!?ハデス以上の悪党がいるってことか?」

 

ガイ「そういう事だ。この宇宙を守りたいなら、早めに済ませた方が良いぜ?取り敢えず今は、束の間の平和を満喫しておけ。」

 

三吉「おい、待てって!お前、どこ行くんだよ!?」

 

ガイ「どうせ地球は丸いんだ。またそのうちどっかで会えるだろう。あばよ!」

 

ガイはオーブニカを奏でながら、どこかへと去っていった。

 

 

歩夢「三吉くん、今の人は?」

 

三吉「歩夢ちゃん!いや、何でもねぇよ?所で、もう電話は良いのか?」

 

歩夢「うん。侑ちゃんったら「デートは楽しんでる?」だって。」

 

三吉「おいおい全く…高咲らしいな。さて歩夢ちゃん、腹減ってるだろ?飯食いに行こうぜ!いや、その前にもう一箇所どっか楽しむのも良いなぁ…。え、えっとぉ…。な、中々決まんねえなぁ…あはは…。ご、ごめんなさいッ!!」

 

歩夢「気にしないで。今は2人きりでのんびり歩こうよ。私、どこに行っても、大好きな三吉くんと一緒だったらウルトラ楽しいもん!…んっ。///」チュッ!

 

三吉「ひゃあ…ッ!!///歩夢ちゃん…ッ!!///ま、またほっぺに…。///」

 

歩夢「うふふっ。///さぁ、手を繋いで行こッ!」

 

「ひひひっ…。///あぁ!!(今は、この平和の時を過ごそう…!De-Vilがまた襲って来ても、俺たちがぶっ潰すだけだ!!それで、歩夢ちゃん達の「幸せ」を守れるなら…!」

 

 

こうして、この平和な宇宙に、また新たな脅威が迫りつつあった。

 

だけど、俺たち海賊は…ヒーローは負けない!

全宇宙が「幸せ」で満ち溢れている限り。

 

ずっと…。

 

第1クール End




今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございます!

ウルトラマンオーブこと、クレナイ ガイ。
仮面ライダーディケイドこと、門矢士。
ゴーカイレッドこと、キャプテン・マーベラス。

過去のヒーローの力を駆使する三大ヒーローが集うッ!!

そして、ハデス以上の脅威が三吉達に襲いかかる…!

ヒーローズクロニクル〜Forever Love〜(第2クール)は、10月頃、投稿開始ッ!!


来月からは、スクスタで言うところの「キズナエピソード」みたいな感じの小説を出していきます!

とにかく、10月頃を乞うご期待ッ!!


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Episode14「New bond ー新たな絆ー」

本日から、第2クール開始です!

新たな展開!
新たな戦い!
新たな幸せ!

様々な所が新しい、ヒーローズクロニクルの始まりッ!!


「ハピネスペース」

 

そこは俺たち、「パイレーツヒーローズ」が滞在中の宇宙である。

俺たちは、その宇宙にある地球に降り立ち、あらゆる悪党達から人々の「幸せ」を守る為に戦い続けている。

 

因みに名付けたのは俺な?

 

 

だが、その地球の地下には、俺たちでさえ知らない脅威が動き始めようとしていた…。

 

 

ーハピネスペース 地球・地下魔界 デーモンランドー

 

 

 

???「ハデスくん、お勤めご苦労さまッ♪」

 

???「へっ!あの老人、先鋒にしては中々健闘してくれやがったなぁッ!?」

 

???「いっひひひひひひ!ハデスのおかげであの海賊…特に須賀三吉とかいう奴の強さがよぉ〜く分かっちゃったもんねぇ〜!」

 

???「俺たちは奴ら海賊と、協力するヒーロー達を抹殺し、この地球を滅ぼし、我らの主が理想とする世界に塗り替えるのだ。」

 

???「全宇宙に「幸せ」という無意味なものなどはいらん。必要なのは「絶望」…それだけだ。今こそ、我ら「De-Vil」が本格的に動く時が来たようだ…!」

 

 

ーハピネスペース 月面ー

 

よぉ、お前ら!

ちょっと久しぶりだな。

 

俺の名は須賀三吉。

 

ウルトラマントリガー・仮面ライダーゼロワン・ゼンカイザーに変身する、「パイレーツヒーローズ」の船長にして愛の勇者<ラブブレイバー>だ。

 

俺は今…

 

月で怪獣たちと戦いを繰り広げていた。

 

 

ゼットン「ゼットォォォン!」

 

インぺライザー「グォォォ…!!」

 

エレキング「キィィィッ!!」

 

宇宙恐竜 ゼットン。

無双鉄神 インぺライザー

宇宙怪獣 エレキング。

 

どれもウルトラ戦士たちを苦しめた怪獣たちだ。

 

だが俺には…トリガーには勝てねぇ。

 

トリガー「獄炎天雷丸・獄炎!壱ノ型・炎舞ッ!!」

 

ゴオオオォォォッ!!!

ザシュンッ!!!

 

トリガーの繰り出した斬撃が、ゼットンを真っ二つに切り裂いた。

 

ゼットン「ゼットォォォン…!」

 

ドガァァァンッ!!

 

インぺライザー「グォォォ…!!」バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!

 

トリガー「そらよッ!!」ヒョイッ!ヒョイッ!

 

インぺライザーの放った光弾を、トリガーは簡単に避けた。

 

トリガー「遅ぇーんだよッ!!獄炎天雷丸・天雷!壱ノ型・雷閃ッ!!」

 

ピカアアアァァァン!!

バシュゥゥゥンッ!!

 

そして、トリガーの繰り出した稲妻の突進斬撃がインぺライザーの機能を停止させて、そして爆発させた。

 

インぺライザー「グォォォ…」

 

バチバチバチバチ…!!

ドガァァァンッ!!

 

エレキング「キィィィッ!!」ブォォォンッ!!

 

エレキングは長い尻尾でトリガーの腕を巻き付けた。

 

バチバチバチバチッ!!

 

そして、電流を流したが…。

 

トリガー「おいおい、お前のおかげで眠気が吹っ飛んだぜ?ドラァッ!!」ザシュンッ!!!

 

獄炎天雷丸の一振で、エレキングの尻尾を切り落とした。

そして獄炎天雷丸を戻すと…。

 

トリガー「トドメだッ!!ゼペリオン光線ッ!!」ビイイイイイィィィーーーッ!!

 

トリガーの必殺光線技「ゼペリオン光線」がエレキングに直撃した。

 

エレキング「キィィィッ!!」

 

ドガァァァンッ!!

 

トリガー「いっちょあがりぃッ!!さぁ〜て、学園に戻るか。」

 

 

ー虹ヶ咲学園 体育館ー

 

ここは俺の勤務先である「虹ヶ咲学園」。

 

今の時期は9月初頭。

虹ヶ咲学園では今、新学期の始業式が行われていた。

 

 

十真「虹ヶ咲学園のみんなァー!おぉぉぉっはよぉぉぉッ!!」

 

三吉「…。(ジジィのやつ…。)」

 

理事長「校長、もっと礼儀正しく挨拶してください!(小声)」

 

十真「良いんだよ!こういのは楽しくやるもんだろ?(小声)」

 

 

ミア「あのさ、果林。改めて思うけど虹ヶ咲学園の校長先生があんな感じで良いの?」

 

果林「さぁね…。」

 

彼方「でもあの人、楽しそうだねぇ〜。」

 

エマ「何だか、朝から元気が出ちゃうよ。」

 

 

十真「お前ら良いかぁ?新学期になったからにはぁ、それぞれ新たな「気持ち」や「目標」ってヤツを持たなきゃいけねえ。特に今の1年と2年は、来年くる新入生の為に色々と引き締めていかなきゃいけねえし、今の3年生は進路を考えなきゃいけねえ。」

 

 

かすみ「ふわぁ〜…。かすみんが眠くなりそうな話だよぉ…。」

 

栞子「かすみさん、寝てはダメですよ。」

 

璃奈「でも、かすみちゃんの気持ちは分かる。何か面白くないって言うか…。」

 

しずく「そ、そうだね。在り来りな言葉を並べている感じがするよね…。」

 

ジジィの挨拶は元気良く、それでいて真っ当な言葉ではあるが、生徒共のの反応はイマイチだった。

 

中には話を聞かない奴も出てきた。

 

十真「そ、そういう訳で…。おーい聞いてるか?お前ら聞いてるかぁー?」

 

三吉「ジジィ、どけ…!」

 

十真「お、おう。」

 

タッタッタッタッタッ!

ダァァァンッ!!

 

三吉「おぉぉぉーーーーいッ!!!」

 

三吉「静かにしろてめぇらああああァァァーーーッ!!!」

 

俺がジジィをどかして喝を入れると、学園の生徒全員黙り込んだ。

 

三吉「お前らは教師1人の話すら聞けねぇのか?あぁッ!?だいたい、そんないい加減でだらしない座り方しやがってよぉ…?高校生のお前らがきちんとした座り方も出来ねぇとはどういうことだッ!!!「きちんとした姿勢して教師や大人の話を聞く」って事なんざなぁ、幼稚園のガキでも出来んぞッ!!!今のお前らは幼稚園のガキ以下だぜッ!!!」

 

 

十真「すげぇーな…あいつ。」

 

 

三吉「おい、お前は幼稚園のガキ以下か?」

 

生徒A「い、いえ…違います。」

 

三吉「そうだろう?お前らは将来を「幸せ」に生き抜く為に頑張っている高校生だろ?今から俺がお前らにウルトラ為になる話を聞かせてやるから、その前に姿勢を整えろッ!!」

 

俺がそう言うと、学園の全生徒は姿勢を整えた。

 

三吉「そうだ、それが大人の話を聞く姿勢ってヤツだぜ。よぉ〜し、今から俺がお前らに最高の言葉を送ってやるッ!!」

 

俺が生徒達に言葉を送った。

すると…。

 

生徒たち「わあああぁぁぁーーーーッ!!!」

 

体育館は歓声に包まれた。

 

三吉「今の言葉忘れんなよッ!?「幸せ」ってのは大事だからなッ!?」

 

十真「嘘だぁ…。」

 

 

侑「私、完全にときめいちゃった!!」

 

愛「さぶっちやるぅー!」

 

せつ菜「三吉先生の今の言葉、凄く胸に響きました…!」

 

ランジュ「きゃあ!三吉ってば凄いじゃない!」

 

歩夢「うふふっ。(さすがだね、三吉くん!)」

 

だが、そんな平和な日常が繰り広げられている地球を怪しく見つめる者がいた。

 

ギュイイイィィィ…!!

シュンッ!!

 

???「美しい…。」

 

 

ー宇宙海賊船 ドラグニオンー

 

先ほどの演説の少し前。

俺たちの宇宙船では、ゴーカイレッドことキャプテン・マーベラスが乗り込んできた。

 

マーベラス「単刀直入に言うぜ。お前ら、俺たち海賊戦隊の傘下になれ。」

 

タツキ「ど、どういうことですか?」

 

勝弥「話が見えねぇな。なぜスーパー戦隊の部下にならなきゃいけねぇんだ?」

 

マーベラス「へっ、それはな…。」

 

?「ちょちょちょ!マーベラスさん、俺たちはパイレーツヒーローズの皆さんを傘下にさせる為に来たんじゃないですよぉ!!」

 

マーベラス「ちっ…。」

 

タツキ「えっ、伊狩さん!?」

 

鎧「皆さん、さっきはマーベラスさんが失礼しました!俺たちは35番目のスーパー戦隊、海賊戦隊ゴーカイジャーです!そした俺はゴーカイシルバーの伊狩鎧!誰よりもスーパー戦隊を愛する男です!」

 

こいつは伊狩鎧。

海賊戦隊ゴーカイジャーの6人目の戦士、ゴーカイシルバーに変身する。

 

色々と暑苦しいが、正義感はいっちょ前な奴だ。

 

 

鎧「俺たちは、アカレンジャーさんのから依頼を受けて、今日は皆さんと接触しに来ました!「全宇宙を股に掛けるパイレーツヒーローズと協力して、De-Vilを殲滅せよ」との事です!同じ宇宙海賊同士、力を合わせましょう!!」

 

タツキ「俺は別に良いですけど…君たちはどうする?」

 

勝弥「まぁ、戦力は多いに越したことはねぇ。裏切るってなら、宇宙刑事として黙っちゃいられねぇけどな。」

 

林子「アタイも賛成さ。ヒーローに悪いやつはいないもんな。」

 

鮫吉「異論なし。」

 

熊吉「同じく。」

 

タツキ「…だそうです。」

 

マーベラス「ふんっ、決まりだな。だが足手まといにはなるなよ?」スッ…

 

タツキ「はい!宜しくお願いします!ジョーさん達にも伝えておいて下さい!」ギュッ!

 

鎧「勿論ですッ!!」

 

 

こうして俺の知らぬ間に、パイレーツヒーローズとゴーカイジャーは手を組んだ。

 

 

ーお台場 某公道ー

 

そして始業式が行われた日の放課後、俺と歩夢ちゃんは2人きりでジュースの買い出しに向かった。

 

歩夢「ねぇ、三吉くん。」

 

三吉「はい、どうした?」

 

歩夢「朝の始業式、怒鳴った所がちょっとビックリしたけど、三吉くんの言葉、凄く響いたよ!三吉くん、これからも私たちの教師、そして私だけの恋人でいてね。」ムギュッ

 

三吉「おッ!?///お、お前だけの恋人…かぁ…。///…。///はい!///歩夢ちゃんに見合う男として、俺はこれからも精進しますね!///」ナデナデ

 

歩夢「ふふふっ。三吉くん、変な言葉遣いになってるよ。」

 

三吉「ひひひッ!昔から俺はさ、心から嬉しくなる時は敬語が混じっちゃうんです…。///「幸せになれる」って事を感謝しなくちゃいけねえからな。///」

 

歩夢「そうなんだ。それじゃあ私、このバス停で帰って侑ちゃんと曲を作らなきゃいけないから。また明日ね。んっ…。///」チュッ!

 

三吉「も、もう…!!///こ、こんな所でしなくても良いじゃないですかッ!!///ウルトラ嬉しいけどよ…。///」

 

俺は歩夢ちゃんからキスを貰った後、そのまま歩いて帰った。

そこへ…。

 

 

ガイ「ほら三吉、飲むか?」

 

三吉「ガイ。お前いつから?」

 

ガイがラムネを持って俺の前に来た。

 

ガイ「お前さんの恋人がお前にキスをした時からだぜ。」

 

三吉「おま…!///」

 

ガイ「相変わらずの反応で何よりだ。」

 

三吉「お前、こんな話をする為に俺と出会ったんじゃねえだろ?」

 

ガイ「あぁ、そうだ。実は、ゴーカイジャーの連中がお前さんの仲間と手を組んだそうだ。」

 

三吉「パイレーツヒーローズの奴らが?何でまた…。」

 

ガイ「何でも、De-Vil殲滅の為に戦力を集結させるんだとよ。敵はそれだけ強大だという事だ。」

 

三吉「まさかガイ、お前も俺がウルトラマンだから協力をしに来たのか?」

 

ガイ「いや、俺は別件だ。ウルトラマンさんからの依頼で、「De-Vilがどこから生まれてきているのか」について調査している。次いでに言うと、仮面ライダーディケイドの門矢士は、ラブブレイバーをもう1人連れてくるそうだ。」

 

三吉「もう1人…だと?華望は俺の手によってジャアクエネルギーを落とし、完全に浄化したはずだぜ?」

 

ガイ「その人じゃねえ。お前さんも良く知る人だ。とにかく、De-Vilの再来にはこれからも十分用心しておけ。あばよ!」

 

ガイはオーブニカを奏でつつ、その場から離れた。

 

 

ー近江家ー

 

華望「…。」

 

彼方「華望さん?どうしたのぉ〜?」

 

遥「まさか、私の料理が不味かったですか?」

 

華望「あっ…?いや、何でもない。それに遥の料理は美味い。(微かだがDe-Vilの気配を感じる。もはや、コイツらに迷惑をかける訳にもいかん…。だが…今の俺に何が出来るのか…。)」

 

 

ーM78星雲・光の国ー

 

ここは、ウルトラ兄弟を始め、多くのウルトラ戦士の故郷である「M78星雲・光の国」。

 

ゾフィー「ゼロ、リブット。お前たちの目撃した事を教えてくれ。」

 

リブット「はい。三吉たちパイレーツヒーローズやゼットのいる宇宙を襲った「De-Vil」の魔人たちは、ジャアクエネルギーと呼ばれるエネルギーがあらゆる生物に取り付いて生まれたという事が、彼らとの共闘を経て判明しました。」

 

ゼロ「しかも厄介なことに、ジャアクエネルギーは生きている生物だけではなく、生物の亡骸にまで取り付きやがる。現に三吉の父である千一が、1度死んだ後にハデスの手によって魔人として復活を遂げている。だが宇宙神界の神たちによると、ハデスはジャアクエネルギーの塊のような存在だったらしい。」

 

タロウ「もしかするとゾフィー兄さん、ハデスたちの侵略もDe-Vilの計画の一部だったのかも知れません。現在、その真意をオーブに探らせています。」

 

エース「つまり、ハデスよりも恐ろしく強大な敵が存在すると言う訳か…。」

 

ゾフィー「良し、De-Vil殲滅作戦におけるウルトラ戦士の代表はゼロとオーブ、それにゼット、そして三吉が変身するトリガーに決定する。ゼロ、お前が持つウルティメイトイージスの力で、様々なヒーローたちを結集してくるのだ。」

 

ゼロ「あぁ!俺に任せとけッ!!それに俺の弟子でなら、De-Vilの殲滅を必ず成し遂げられるはずだ。」

 

 

ー虹ヶ咲学園 校庭ー

 

その頃、俺たち虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会は休日であるにも関わらず、朝からレッスンに励んでいた。

 

かすみ「はぁはぁ…!さ、三吉先生…。そろそろ休憩しましょうよぉ〜。」

 

ミア「そうだよ…。も、もう4時間以上はぶっつけでレッスンしてるよ…?」

 

三吉「それもそうだなぁ…。お前ら2人は特に持久力がねえからなぁ。」

 

ランジュ「なによぉ?みんなってば、だらしないわねぇ。ランジュはもっとやれるわよ!」

 

愛「でもランジュ、休憩も入れないと、アタシはともかくみんなバテちゃうよ?」

 

果林「はぁはぁ…。た、確かにそうね。みんながランジュに合わせてレッスンできる訳ではないし。」

 

彼方「はぁはぁ…はぁはぁ…。か、彼方ちゃんに寝かせる時間をくれぇ…。」

 

しずく「か、彼方さん!?ま、まだ寝ないで下さい。」

 

三吉「良し、昼飯も込で1時間休憩にしよう!そして終わったら、各ユニット毎に別れ、スクールアイドルエキシビションに向けての会議な!分からねえ事や提案があったら、俺が高咲に相談しなよ?」

 

全員「はーい!!」

 

 

そんな平和な日常を壊すかのように、新たな魔の手が忍び寄る。

 

 

???「はんっ!あいつが須賀三吉かァ!?強そうな見た目の割に無力な人間共とのほほんとしやがって!!いけ、魔獣 ファングース!!無力なこの世界をぶっ壊せェェェッ!!」

 

ファングース「グルルルルル…!ガアアアァァァーーーッ!!!」

 

その荒々しい言動をとる魔人は、「ファングース」と呼ばれる巨大な魔獣を召喚し、虹ヶ咲学園の付近に着地させた。

 

ブォンッ!!

ドガァァァンッ!!

 

三吉「ん…!?」

 

栞子「な、なんですか!?あのマングースみたいな黒い獣は?」

 

せつ菜「お、大きいですよッ!?まるでウルトラ怪獣みたいですッ!!」

 

三吉「マジかよおい…!(確かにマングースみてえだが、ハデスたちと同じエネルギーを感じる…。奴は間違いなく、De-Vilだ!!)」

 

ファングース「ガアアアァァァーーーッ!!!」バシュン!バシュン!バシュン!バシュン!

 

ファングースの咆哮と共に、ジャアクエネルギーが飛び出し、今度は人型の魔物が俺たちの前に大量に現れた。

 

De-Vil兵士「ラブブレイバー確認。抹殺する。」

 

エマ「ラブブレイバー?ラブライバーじゃなくて?」

 

かすみ「可愛いかすみんに向かって「抹殺」ってなんですか?失礼な人たちですね!」

 

三吉「お前ら離れろッ!!コイツらは危険だッ!!」

 

歩夢「ど、どうしたんですか?だったら三吉先生も離れようよ!」

 

三吉「…。(ダメだ。コイツらの前でゼロワンやゼンカイザーには変身できねぇ…!一体どうすれば…!)」

 

ファングース「ガアアアァァァーーーッ!!!」ゴオオオォォォ!!!

 

ドガンッ!ドガンッ!ドガンッ!ドガンッ!

 

ファングースの口から火炎が吐かれ、街を壊し始めた。

 

三吉「くっ…!どうすれば…!このままじゃ…!」

 

三吉が悩んでいるその時…。

 

 

ゼット・千一『「アルファバーンキィィィック!!」』ボオオオォォォッ!!

 

バスゥゥゥンッ!!

 

ファングース「グァァァァ…!!」ドサァッ!!

 

ゼット「キアッ!」

 

 

せつ菜「う、ウルトラマンゼット!?ほほほほほ、本物ですかァァァッ!?!?」

 

鮫吉・熊吉「はっ!」

 

ビョォォォン!!

トコッ!

 

璃奈「えっ?あなたたちは、スクールアイドルフェスティバルの時の…!」

 

鮫吉「De-Vil、お前らは俺たちが排除する。」

 

熊吉「全ての悪は滅びさる運命だ。」

 

 

鮫吉と熊吉はそう言うと、変身銃「ハザードスチームガン」を構え、鮫吉はサメフルボトルを、熊吉はクマフルボトルを手に持った。

 

カチャッ!

 

音声「サメ!」

 

カチャッ!

 

音声「クマ!」

 

 

それぞれのフルボトルをセットして、待機音が鳴る。

そして彼らはハザードスチームガンを前に向ける。

 

鮫吉・熊吉「「変貌!」」ブシュゥゥゥ…!!

 

鮫吉と熊吉がハザードスチームガンのトリガーを引くと、銃口から青い煙と赤い煙が放たれ、彼らをメカニックな戦士へ姿を変える。

 

音声「シャーク…!シャーク…!シャーク!!」

 

音声「ベアー…!ベアー…!ベアー!!」

 

 

シャーク「ファイターシャーク!」

 

ベアー「ファイターベアー!」

 

目の前で変身する鮫吉と熊吉を見て、ニジガクの生徒たちは驚きを隠せないでいた。

 

 

彼方「嘘ぉ〜!?変身したぁ〜!」

 

璃奈「まるで「仮面ライダービルド」に出てくるトランスチームシステム、もしくはブロスシステムだよ。璃奈ボード「はわわ!」」

 

ミア「僕、ああいうのデザインは好みだなぁ!気に入ったよ!」

 

歩夢「先生、これは一体?」

 

三吉「…。」

 

シャーク「船長、あんたは戦わないのか?」

 

ベアー「俺たちは戦う。」

 

シャーク&ベアー「「全ては、難波重工とパイレーツヒーローズの為に!!はぁッ」」

 

ファイターシャークとファイターベアーはそう言うと、De-Vilの兵士たちに立ち向かった。

 

 

愛「船長?さぶっち、さっきの鮫みたいな子はさぶっちをそう読んでたけど?」

 

しずく「三吉先生も、お芝居のサークルか何か所属しているんですか?」

 

三吉「…。」

 

俺は黙り込みながら、手に持ったGUTSスパークレンスとキーを見つめる。

 

侑「先生?」

 

ランジュ「三吉ってば、さっきからそんな銃なんか持って黙っちゃってるけど、一体どうしたのよ?」

 

三吉「だあああぁぁぁ…ッ!!仕方ねぇッ!!コイツらを守るのが教師の役目だからなァッ!!」

 

十真「ちょっと待ちな三吉ぃ!ブレイバーであるおめぇがこの場で変身なんかしちゃいけねえ!!その辺、おじいちゃんだろうと許さねぇぜ?ルールに従いなぁ!」

 

栞子「校長先生ッ!?い、いつからそこに!?」

 

俺がウルトラマントリガーに変身しようとすると、ジジィが制止した。

 

三吉「てめぇは黙ってろジジィッ!!ブレイバーが何だ?ルールが何だ?場所がなんだァッ!!」

 

歩夢「…!(三吉くん…!)」

 

三吉「俺は、コイツらの笑顔が、俺と歩夢ちゃんの「幸せ」をぶち壊されんのだけは嫌だ…!「新たな伝説を生み出し続ける」ってのが、「勇者」ってもんだろうがッ!!」

 

ファングース「ガアアアァァァーーーッ!!!」ダッダッダッダッ!!

 

ゼット「キアッ!」ガシッ!

千一『三吉…。』

 

ゼット「千一、今は戦いに集中しちゃいましょう!!」

 

 

十真「全くよぉ〜?おめぇはガキンチョの頃からそうやって無茶ばかりしやがるもんなぁ〜?だが、流石は俺の孫だぜぇ!!行ってこい、三吉ィ!!」

 

三吉「あぁ…!当然だッ!!お前ら、今まで黙ってて悪かったなぁ!!これが俺の戦いだァッ!!」

 

そう言うと俺は、GUTSスパークレンスを右手で構え、左手でキーを起動させる。

 

音声「Ultraman Trigger Multi Type.」

 

音声「Boot up. Zeperion.」

 

三吉「闇を打ち消すぜ、幸せ満開だァッ!!ウルトラマントリガァァァッ!!」

 

音声「Ultraman Trigger Multi Type.」

 

俺は遂に、ニジガクの奴らの前でウルトラマントリガーへと変身した。

 

 

3年生達「えええぇぇぇーーーッ!?!?」

 

1年生達「さ、三吉先生がウルトラマンんんんんんんんんんッ!?!?」

 

侑「うわぁ…!」

 

愛「さぶっちぃッ!!」

 

せつ菜「三吉先生が…!」

 

ランジュ「きゃあ!三吉!」

 

歩夢「三吉くんが、ウルトラマン…!」

 

 

音声「Circle Arms.」

 

トリガー「おらッ!!」ザシュンッ!

 

ファングース「グオオオォォォ…!!」

 

トリガー「父ちゃん、ゼット。遅くなっちまった!」

 

ゼット「待ってましたぞ三吉!」

 

千一『だが来てくれて、父ちゃんは十分嬉しいぞ。』

 

ファングース「ガアアアァァァァァァッ!!」

 

トリガー「いくぜッ!!」

 

ゼット・千一「『おう!!』」

 

トリガーとゼットが、ファングースに立ち向かう。

 

ファングース「ガアアアァァァーーーッ!!!」

 

ファングースが爪の攻撃を振りかざすが、トリガーとゼットはそれを素早く避けつつ、それぞれ攻撃を繰り出した。

 

ゼット「ゼットランスアロー!」バシュンッ!バシュンッ!バシュンッ!バシュンッ!

 

トリガー「そらよぉッ!!」ザシュンッ!ザシュンッ!ザシュンッ!ザシュンッ!

 

ゼットのゼットランスアローの矢と、トリガーのサークルアームズの剣さばきが炸裂する。

そした尽かさず、強烈なキックをお見舞いした。

 

トリガー「はぁッ!!」ドガッ!

 

ゼット「キアッ!!」ボォッ!

 

ファングース「グオオオォォォ!!」

 

ゼット「よぉーし!!一気にトドメだッ!!」

 

千一『いや、お前が仕切んのかい!?』

 

トリガー「おいおい、誰でも良いじゃねえか。」

 

ファングース「ガアアアァァァーーーッ!!!」

 

トリガー「コイツを喰らえッ!!」

 

俺は、ウルトラマンメビウスのキーをサークルアームズに装填させる。

 

音声「Maximum Boot Up. Mebume.」

 

 

千一はコスモスメダル・ネクサスメダル・メビウスメダルをウルトラゼットライザーにセットし、スキャンさせる。

 

音声「Cosmos. Nexus. Mebius.」

 

トリガー「メビュームソードフィニッシュ!!」バシュゥゥゥンッ!!

 

ゼット「ライトニングジェネレード!!」ビリビリビリビリッ!! ズドォォォンッ!!

 

ファングース「グオオオォォォ…!!」

 

トリガーとゼットの必殺技がファングースに同時に炸裂して、爆発する。

 

ドガァァァンッ!!

 

トリガー「ダァッ!!」

 

ゼット「キアッ!!」

 

 

かすみ「やりましたぁ〜!2人のウルトラマンが勝ちましたよぉ〜!」

 

ランジュ「あああああぁぁぁぁーーーッ!!とてもとても良いわぁぁぁぁぁーーーッ!!」

 

愛「やったあああぁぁぁ!!凄いよさぶっちぃぃぃ!!」

 

しずく「凄いのは先生だけなんですね…。」

 

ミア「愛、もう1人のウルトラマンも凄かっただろ?」

 

せつ菜「わ、私はもう…感無量ですッ!!!!!2人のウルトラマンをこの目で見ることができるなんて…ッ!!興奮が止みませんッ!!!」

 

璃奈「せつ菜さん、私もだよ。」

 

エマ「おーい!ウルトラマァァァン!!ほら、果林ちゃんも!」

 

果林「えぇっ!?えっとぉ…。お、おーい!ウルトラマァァァン!!」

 

彼方「おぉ〜い!!」

 

 

千一『三吉、見えるか?お前はあの娘たちの笑顔を守り抜いたんだぜ。』

 

トリガー「あぁ…!見えるぜ!」

 

 

侑「三吉せんせぇぇぇーーーい!!!歩夢が先生に言いたい事があるんだってぇぇぇーーーッ!!!」

 

トリガー「歩夢ちゃん、どうした?」

 

歩夢「三吉くぅぅぅーーーん!!!ウルトラマンとしてのあなたはあああぁぁぁッ!!!とってもカッコよかったよおおおぉぉぉーーーッ!!!私、三吉くんの事がもっともっと大好きになっちゃったぁぁぁーーーッ!!!///これからも私のこと、ウルトラ大好きでいてねえええぇぇぇーーーッ!!!///」

 

トリガー「なっ…!?///あっ…いやっ…!///歩夢ちゃん…!///お前なぁッ!!///馬鹿野郎…ッ!!///せっかくカッコよく決めたのに恥ずかしがらせるんじゃねえよッ!!///」

 

みんな「あははははははは!!」

 

 

???「これがラブブレイバーの力…ッ!!はんっ!!楽しくなって来たぜぇッ!!!」

 

ファングースを召喚させた魔人は、その場から去っていった。

 

 

ー宇宙海賊戦船 ドラグニオンー

 

あの戦いの後、俺はニジガクの奴らを船に招待した。

 

歩夢「す、凄い…!ここが三吉くんたちの宇宙船なの?」

 

三吉「ま、まぁな。///」

 

しずく「素晴らしいです!お芝居の参考になる予感がします。」

 

彼方「色んな機械が沢山あって、彼方ちゃん眠くなりそうだよぉ〜。」

 

璃奈「この地球にはない機能ばっかりで面白そう。璃奈ちゃんボード「キラキラ」」

 

するとそこへ…。

 

 

ウィーン

 

林子「どうよ?アタイの新作料理は?アンタ達も気に入ると思うはずさ!」

 

タツキ「確かに美味そうなんだけどさ、また魚料理?林子は飽きないよね…あはは…。」

 

勝弥「お前進歩無さすぎだろ。」

 

林子「はぁ!?アンタ達、魚をバカにしたなぁ!?だいたいねぇ、アンタ達には見る目がないんだ…よ?」

 

エマ「勝弥さん?それにタツキさん?」

 

ランジュ「林子!きゃあ!あなたもいたのね?」

 

林子「えっ?ランジュちゃん…?そ、それにみんなも…どうしてここにいるんですか!?って言うより、ここここここは何処でしょうかぁ…!?あ、あれぇ…?」

 

三吉「お前ら、悪い。もう全部コイツらにバラしちまった。」

 

林子「え、えぇ…。」

 

俺はニジガクの奴らにパイレーツヒーローズのこと、ヒーローたちが実在していること、ラブブレイバーのこと、俺たちが戦っている相手、そして今の状況、話せること全てを洗いざらい話した。

 

 

しずく「…そんな事が起きてたんですね。」

 

彼方「三吉くんたちはヒーローだったんだねぇ〜。」

 

タツキ「うーん…。「ヒーロー」って言うか、「ヒーローの力で戦う海賊」…だよ。」

 

かすみ「特撮でありそうな出来事が現実で起こってるなんて…。かすみん、何だか怖くなってきました。」

 

果林「私もよ…かすみちゃん…。」

 

十真「おう、おめぇらよしよし。」ナデナデ

 

栞子「三吉先生たちは、私たちが平和に暮らしいる裏でDe-Vilや他の悪者たちと戦っていたのですね。」

 

ランジュ「凄い…!何か楽しそうね!ねぇ三吉、ランジュも変身して戦えるかしら?」

 

侑「あのねぇ、ランジュちゃん…。」

 

ミア「ランジュ、先生たちは遊びでやってるんじゃないんだ。」

 

璃奈「三吉先生のやってる事は、とっても危険な事。」

 

三吉「お前らを巻き込むつもりは無かった。だがDe-Vilが攻め込んでしまった以上、あそこで変身せざるを得なかった。平和を乱すような事に巻き込んじまって…すまねぇ…。」

 

歩夢「そっか。良く話せたね。」ギュッ…

 

三吉「はっ?///」

 

歩夢「三吉くんたちは、私たちの「幸せ」を守るために、ずっと戦ってくれていた…。私たち、そんな三吉くんたちを支えたい!私は三吉くんが大好きだから!」

 

三吉「歩夢ちゃん…。///」

 

愛「だから歩夢ばっかりずるい!さぶっち、愛さんも君のこと大好きだからねッ!」ムギュッ!!

 

せつ菜「わ、私だって!///三吉先生…いえ、三吉くんのことが大好きなんです…ッ!!///」ムギュッ!!

 

三吉「と、取り敢えずお前ら離れろよ…ッ!!///」

 

 

エマ「勝弥くん。」

 

勝弥「え、エマ?」

 

エマ「危険な事が沢山あるかも知れないけど、私、いつでもあなたを大切に思ってるからね。」ムギュッ!!

 

エマは勝弥に抱きついた。

 

勝弥「ちょっ…!?///」

 

エマ「本当に辛かったら、私に甘えたって良いんだよ。何なら今からでも甘える?」

 

勝弥「え、えっとぉ…?///」

 

エマ「甘える?」

 

勝弥「む、向こうに俺の個室があるからさ…///そ、そこでなら…///後で…///」

 

エマ「うん!私、勝弥くんを1度癒してみたかったんだぁ!」

 

勝弥「お前ってやつは…。///」

 

 

愛「ねぇ、さぶっち!これからは4人だけじゃなくて、こうやってみんなで「幸せ」を掴んでいこうよ!」

 

せつ菜「ここまで来た以上、私も本気ですからね!!」

 

歩夢「三吉くん、みんなで沢山の事を乗り越えようよ!みんなで一緒に!」

 

三吉「お前ら…。」

 

俺の瞳から、一粒の涙が零れた。

 

歩夢「三吉くん、泣いてる…?」

 

三吉「泣いてねぇ…!」

 

俺は船を降りて、外で涙を拭きに行った。

するとそこにはガイがいた…

 

 

ガイ「どうやら、お前の決意は済んだみたいだな。」

 

三吉「ぐすっ…あぁ、おかげさまでな。」ゴシゴシ

 

ガイ「大丈夫だ、三吉。多くの仲間がいるお前ならDe-Vilを殲滅できるはずだ。俺も協力してやる。」

 

三吉「あぁ、お前もいた方が心強いからな。宜しく頼むぜ、ガイ。」

 

俺とガイは絆を結ぶべく、硬い握手をした。

そんな様子を華望は遠くから見ていた。

 

 

華望「…。」

 

End




最後まで読んで頂き、ありがとうございます!

ニジガクの皆やガイさんと新たな「絆」を結んだ三吉なら、De-Vilを殲滅できるはずッ!!

そして、華望は何を思うのか…?

次回を乞うご期待ッ!!


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