仮面ライダーが浸透したバンドリの世界 (知栄 砂空)
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シーズン1
第一話 仮面ライダーリバイスについて語ろう!


前々からバンドリと仮面ライダーのコラボを書きたいなーと考えてはいましたが、なかなか決断ができませんでした。

しかし今日いっぱい出たリバイスの情報を見て、よし、書こうという決断に至りましたw。

タグにある通り、戦いませんし(本当に)変身もいたしませんw。

ただバンドリのキャラクターがオリ主と仮面ライダーのことについてわちゃわちゃするだけの物語ですw。

不定期ではありますが、見ていってくださると嬉しいです!

これの他に、『田舎から引っ越してきた僕と個性的な人たち』も連載中なので、よろしければ見てみてください!

あと、時系列とか昨日の出来事なのに今日のことになってる、みたいなのがあると思いますが、細かいことは深く考えないで温かい目で見てくださいw。

あ、それからもう一つ。

今回の話で、スーパーヒーロー戦記のちょっとしたネタバレが含まれていますので、そういうのが嫌だという人は読むのをやめることをおすすめします。

別に大丈夫という人は、そのままどうぞw。


仮面ライダー。

 

誰もが知っているであろうこの名前は、昭和から平成、令和にかけていくつもの悪と戦ってきたヒーローの名だ。

 

仮面ライダー1号から始まり、2号、V3と、その後も多くのライダーが誕生していった。

 

西暦2000年、仮面ライダークウガから平成ライダーの歴史は始まり、それから19年、時代は令和に入り、令和一番目のライダー、ゼロワンが生まれ、新たなライダーの歴史がスタートした。

 

その翌年、2020年には、令和二番目のライダー、セイバーが始まった。

 

そして今年、仮面ライダーは生誕50周年を迎え、九月には新たな令和ライダー、リバイスがスタートする。

 

これは、その数々の歴史を紡いできた仮面ライダーが浸透したバンドリの世界で、仮面ライダー好きの少年と少女達が仮面ライダーの様々な媒体を楽しむ物語である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【花咲川女子学園】

 

『キーンコーンカーンコーン』

 

「丸山さーん、今日いっしょに…「ごめん!今日は行きたいところがあるんだ!また今度誘ってよ!」そ、そっか。分かった!じゃあまた今度誘うね!」

 

彩「ほんとにごめんね!じゃあ、また明日!」

 

タッタッタッタ……

 

「うん、また明日〜。」

 

「あんなに急いで、また風紀委員の人に怒られなきゃいいけど……。」

 

「行きたいところがあるって言ってたけど、どこに行くんだろう?」

 

「たぶん……あそこじゃない?」

 

「あそこ?……あぁ……うん、絶対そうだね。」

 

 

 

 

 

タッタッタッタ……

 

彩「〜〜♪♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここは、花咲川女子学園と羽丘女子学園、それぞれの場所からほぼ同じ距離のところに位置する学校。

 

何の変哲もない普通の共学校であり、四クラスある三年生の教室の一つに、その少年はいた。

 

成績は普通、運動神経はやや高め。

 

身長はクラスで二番目の高さで、誰とでも気軽に話せるタイプ。

 

どちらかというと裏方に回るほうだが、人に頼まれると断れなく、中心に徹することもある。

 

性格もいろんな人から優しいと言われており、余程のことがない限りめったに怒らない。

 

今教室を出て、玄関へ向かっているその少年、鑑透哉(かがみとうや)は、クラス一のライダー好きだ。

 

透哉もまた、ある人物と会うために、こうして早歩きをして急いでいる。

 

教室から二分ほどで玄関に着き、靴を履き替え、校門の前へと向かう。

 

すると門のところに、赤いリボンのついた茶色い制服を着たピンクの髪の少女が、鞄を持ちながら人を待っているのが見える。

 

その少女こそ、透哉が会おうとしていた人物、丸山彩だ。

 

透哉「よっ、彩。」

 

彩「あ、透哉くん!早かったね。」

 

透哉「早く彩とあのことについて話したかったからな。」

 

彩「えへへ、私も♪それじゃあ、透哉くんの家に行こっか♪」

 

透哉「おう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透哉の家は、学校から20分ほど歩いたところにある。

 

青い家根が目印の、普通の一軒家だ。

 

透哉「ただいまー。」

 

透哉の母「お帰りー。彩ちゃんもお帰り。」

 

彩「お邪魔します!」

 

透哉の家族は、透哉、透哉の母、父と、三人家族だ。

 

自分の部屋が二階にあるので、前に透哉、後ろから彩がついていく形で、部屋に向かう。

 

階段を上がって左にある少しの廊下を歩き、一番端に行ったところに透哉の部屋はある。

 

ガチャ

 

透哉「ふぅー、今日も学校疲れたー……。」

 

彩「私なんか小テストあったんだよ?」

 

透哉「そりゃお疲れ。再テスト頑張れよー。」

 

彩「まだ分かんないよ!」

 

透哉の部屋、大きさは約六畳といったところだ。

 

机と椅子が部屋の端にあり、タンスや押し入れ、本棚などが置かれている。

 

ベッドもあり、その近くの棚にはいつも来ている彩も思わず釘付けになってしまうあるものが飾られていて……。

 

彩「はぁ〜、いつ見てもカッコいいなー。このベルト棚。」

 

透哉「彩もこういうの作ればいいのに。」

 

彩「ベルト棚を作れるほどベルトを持ってないんだもん……。」

 

そう、飾られているのは、仮面ライダーの変身ベルトだ。

 

Wからジオウまで、二期系平成ライダーのベルトがズラリと並べられており、その見た目はいつ見ても圧巻だ。

 

ちなみにゼロワンとセイバーのベルトは、机のところに飾られている。

 

透哉「まぁまぁ拗ねるなよ。そんなことより今日は、ビッグニュースがいっぱいなんだろ?」

 

彩「! そう!そうなの!なんと言っても今日は、あるライダーの制作発表会があったんだもん!その名も仮面ライダー……」

 

透・彩「リバイス!」

 

透哉「……授業で見れなかったけどな……。」

 

彩「私も……。」

 

そう、今日二人が集まったのは、令和三作目の仮面ライダー、リバイスのことについて語るためだったのだ。

 

残念ながら二人とも制作発表会見の時間は授業だったため、生でみることはできなかったが、その後ネットやSNSでリバイスの情報が山ほど公開されたので、それを今から改めて確認していこうとのことだ。

 

彩「まぁ気を取り直して……まず何から話そうか?」

 

透哉「そうだなー……。やっぱ最初は、ベルトとかアイテムの情報かな。」

 

彩「あぁそれ!私びっくりしたことがあって!」

 

透哉「てか最初気づかなかったんだよな。」

 

彩「リバイスのアイテム、えーっと……"バイスタンプ"だっけ?なんと、後ろのほうにレジェンドライダーの顔があるの!」

 

透哉「そうだよな!いやー、最初映画見たとき、このサメのやつなんか顔がディケイドに似てるなーって思ったら、そもそもディケイドの顔がバイスタンプにデザインされてるんだもんなー。」

 

彩「ねー。他にも、クウガ、ファイズ、電王、W、フォーゼ、鎧武、エグゼイド、ジオウ、リバイスがいろんなバイスタンプにデザインされてるんだよね。この他のライダーのバイスタンプも、今後出てくるのかなぁ?龍騎とかオーズとかビルドとか。」

 

透哉「オーズ出たら欲しいなー……。」

 

彩「透哉くん、オーズ大好きだもんね。でもこのバイスタンプ、普通に全種類集めたくなるよねー。そうなったら……お金がちょっと……厳しいけど……。」

 

透哉「彩はバイトしてるんだからまだいいだろ。俺なんか……学校バイト禁止なんだぞ……?」

 

彩「あ、あはは〜……。」

 

彩は学校の近くのファーストフード店でバイトをしている。

 

なのでお金はそこそこあるほうだが、透哉の学校はバイト禁止なため、お金は月5000円のおこづかいを使い切ってしまうと底をつく。

 

中には学校に内緒でバレないようにバイトをしている人もいるが、透哉は根が真面目なため、内緒でバイトをするということは透哉の辞書にはない。

 

彩「あ、今話してて気づいたんだけど、バイスタンプってバイスとスタンプをかけてるんだね。」

 

透哉「バイスとスタンプ……あ、ほんとだ。」

 

彩「バイスとスタンプかー。……バイスって可愛いよね♪」

 

透哉「あー……可愛いか?」

 

彩「え〜?可愛いよー?」

 

透哉「(バイスの中の人って、あの国民的アニメのジャ○アンの人なんだよな……。まぁ彩もそのことは知ってるだろうけど……やっぱ女子って、ああいうキャラを可愛いって思うもんなのかねー?)」

 

彩「……あ!そういえば今回、50周年記念のリバイスドライバーが出るんだよね!」

 

透哉「あぁ、あれか。箱にレジェンドライダーが載ってて、普通のリバイスドライバーのセットの他に、バッタバイスタンプとメモリアルブックってのが付くんだよな。」

 

彩「ネットの画像を見た感じ、バッタバイスタンプのデザインは1号だよね。昭和系のライダーのバイスタンプも出るってことなのかな?」

 

透哉「だとしたらバイスタンプ、結構な数になるな。昭和15の、平成20の、令和3だろ?合計38個。」

 

彩「あー……まぁ、出せなくはないよね。」

 

透哉「(出るとしたら、スパーキングジラフとか封神仮面演者のような本編で使われない系で出るのかな……。)」

 

彩「あとあの本も、ネットで見た感じカッコ良さそうだったよ!」

 

透哉「箱も超カッコいいんだよなー。……たぶん買えねえけど。」

 

彩「あ、あはは……。」

 

透哉「でも、あのベルトのギミックは楽しそうだよな。左側にスタンプを押した後、右側にセットして倒すと左側の部分がくるってなるっていう……」

 

彩「そうだよね!早く遊んでみたいなー。」

 

透哉「買う前提かよ……。」

 

彩「うっ……。わ、話題を変えよう話題を!えーっとー……そうだ!本編!本編の話しよう!」

 

透哉「本編か。……PV見た感じ、普通に面白そうだよな。」

 

彩「だよね!ライダーシステムって言葉を聞いて、ちょっとビルドを思い出したよ。」

 

透哉「あ、それ俺も。何だっけな、"デッドマンズ"と"フェニックス"だっけな。その二つの組織が戦うみたいな感じだったよな確か。」

 

彩「うん。あと私が良いなーって思ったのは、主人公の家族かな。弟がいて妹がいて、お父さんとお母さんがいて。コメントでもあったけど、最近のライダーで家族が全員いるのは珍しいよね。」

 

透哉「あ、確かに。今後、そこから何事もなきゃいいけどな。」

 

彩「それ、フラグだよ?」

 

透哉「このフラグが折れるのを祈るわ。」

 

彩「……あと私が思ったのは、リバイスの公式サイトに今回の登場人物がズラーって載ってんだけど……この人!ライダーシステムを作ったって人!」

 

透哉「あぁこの人?」

 

彩「この人の説明に、"仮面ライダーシリーズが大好き"って書いてあるんだよ。さらに"平成仮面ライダーの熱狂的ファン"とも書いてあって……。これ、どういうことなのかな?リバイスの話の中でってことだよね?」

 

透哉「……つまり、そういうことなんじゃないか?」

 

彩「……期待していいの?」

 

透哉「……分からん。……ま、冬にもなんか50周年記念映画やるみたいだし、仮にそういうのがないとしても、リバイスはリバイスとして、そっちはそっちとして楽しもうぜ!」

 

彩「……うん、そうだね!私、もう今からリバイスが楽しみだよ!」

 

透哉「その前にまずは、セイバーを最後まで見届けないとだな。 」

 

彩「だね!うーん……スーパーヒーロー戦記もう一回見ようかなー?入場者プレゼントが8月7日からリバイスのシークレットブックに変わるんだよね。」

 

透哉「気になる……と言えば気になるよな。」

 

彩「うん……。」

 

透哉「……ま、自分と相談だな。」

 

彩「そうだね。」

 

透哉「ふぅー。……いっぱい話したなー。」

 

彩「そうだねー。よし!じゃあリバイスの制作発表会見記念ってことで、ダブルドライバーでも遊ぼうかな♪」

 

透哉「リバイスはWの二人で一人との対で、一人で二人だからな。」

 

彩「そういうこと!……」ガサゴソ……

 

『サイクロン!』

 

『ジョーカー!』

 

彩「変身!」

 

ジャキンッ!

 

〜♪

 

ジャキンッ!

 

〜〜♪♪

 

『サイクロン、ジョーカー!』

 

〜〜♪♪

 

彩「さぁ、お前の罪を数えろ!」ビシッ!

 

透哉「……俺、数えるほど罪ねぇぞ?えーっと……」

 

彩「いや、ほんとに数えなくていいからね??」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【おまけ】

 

彩「透哉くん見て見てー!」

 

透哉「ん?何だよ彩……。!」

 

『8月7日(土)~より全国の店舗で「仮面ライダーリバイ」「仮面ライダーバイス」のプロモーションカードを無料配布致します!』

 

『最新ライダーのカードが手に入る!』

 

透哉「……マジか。当日にもらいに行かなきゃ……ん?待てよ?てことは、……!!ガンバライジング続くのか!?」

 

彩「うん!望みは出てきたよね!」

 

透哉「よ、良かった〜!……よし、リバイスのカードもらって次の50th弾もとりあえず10回レンコだな。」

 

彩「ふふ、良かったね♪透哉くん♪」




リバイス、普通に楽しみなんですよねーw。

ベルトも楽しそうだし、何よりアイテムがレジェンドライダーと合わさってるというのが面白いですよね。

バイス、後半になればなるほど好きなキャラになっていくのかなーw?

まぁでも、とにかく今はセイバーを最後まで楽しみましょう!(あと4、5話くらいかな?)


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第二話 光剛剣最光とエックスソードマンワンダーライドブックで遊んでみた

めちゃくちゃタイトルが長くなってしまった……。

その原因はエックスソードマンワンダーブック!

お前の名前が長いからだ!(エックスソードマンワンダーライドブックは何にも悪くありません。エックスソードマンワンダーライドブック好きの皆さん、誤解を招くような発言をしてしまい申し訳ありませんでした。)

それから今回も、スーパーヒーロー戦記のちょっとしたネタバレが含まれていますので、そういうのが嫌だという人は読むのをやめることをおすすめします。

別に大丈夫という人は、そのままどうぞw。


ある日の昼、透哉はある人物に呼ばれていた。

 

昼ごはんを食べ、13:00頃に家を出て、その人物の家に向かう。

 

自分の家から10分ほど歩いたところにそれはあり、このように休みの日に急に呼ばれるということも少なくない。

 

もちろん逆のパターンもあるが、そこはお互いもう割り切っているので、余程のことがない限り断ったりちょっとした口論になったりすることはない。

 

何気ないことを考えながら歩いているだけで、10分というのはすぐに過ぎていくものだ。

 

チャイムを鳴らすと、中からドタバタ音が聞こえ、急いでいる様子が窺える。

 

ガチャッ!

 

彩「透哉くん!早かったね♪」

 

透哉「いや、いつも通りだよ。」

 

彩「そうかな?まぁいいや。上がって上がって。」

 

透哉「おう。……お邪魔しまーす。」

 

彩「もう、お母さん達がいないときは言わなくてもいいのに。」

 

透哉「お前のお母さんはいなくてもお前が今いるだろ。あと、こういうのはきっちりしたい主義なんでね。」

 

彩「……ま、今に始まったことじゃないからいいけどね♪」

 

そう言いながら彩は、台所へと向かう。

 

おそらくお茶とお菓子を用意してくれるのだろう。

 

彩「透哉くんは、先に部屋に行ってて?」

 

透哉「おう、分かった。」

 

彩の部屋も透哉と同じ二階にある。

 

階段を上がって右のドア、その向こうが彩の部屋だ。

 

中に誰もいないことは分かってるが、それでも一応ノックをして部屋に入る。

 

人の家に行ったときの透哉のルールだ。

 

コンコン

 

……ガチャ

 

ドアを開けるとそこには、ザ・女の子、といった感じの部屋が現れる。

 

しかし、その部屋には合いそうで合わない、初めて来た人なら違和感を覚えるようなものが置いてある。

 

それは……。

 

彩「お待たせー!」

 

透哉「彩、早かったな。」

 

彩「えへへ、透哉くんが来る前にあらかじめ台所に用意しておいたんだ〜。」

 

それなら部屋に置いておけばよかったのに……と思ったが、あえてそれを口には出さない透哉であった。

 

透哉「にしても、相変わらず映えるよなぁ〜。縦に並ぶCSMのキバットベルトとイクサベルトは。」

 

彩「ふふ、そうでしょそうでしょ〜。私の一番の自慢だからね♪」

 

そう、この部屋には合いそうで合わないもの、それは透哉の部屋にあったものと同じ、ベルトだ。

 

しかし透哉が飾っているのはあくまでDX。

 

彩が飾っているのはCOMPLETE SELECTION MODIFICATION、略してCSM。

 

DXが対象年齢3歳以上の変身ベルトなのに対して、CSMは対象年齢15歳以上、通称"大人のための変身ベルト"なのだ。

 

大人のための変身ベルトと言うだけあって、値段もそれ相応だ。

 

しかも彩はそれを二つも持っているので、透哉からしたらどれほど羨ましいことだろう。

 

透哉「でも、今日はこれを自慢しに呼んだわけじゃないんだろ?」

 

彩「もちろん!そしたら透哉くん、ちょっと目を瞑ってて?」

 

透哉「目を?……分かった。」

 

いったい何が始まるというのか。

 

透哉は様々な考えを頭によぎらせながら目を瞑った。

 

 

 

 

 

……ガサゴソ

 

? 何か音がする。

 

この音は……紙袋か?

 

俺に何かプレゼント……?

 

いやでも、プレゼントを貰うような心当たりがない。

 

誕生日もまだ先だし……なら何だというのか。

 

……プレゼントじゃないのなら、考えられることは一つだ。

 

……何か買ったな?

 

大きさは分からないが、紙袋ということは、中古ではなく新品の可能性が高い。

 

彩のことだ。

 

どこか出かけたときに欲しかった玩具が安くなってたから買って来たのだろう。

 

これはあくまで推測の話だが。

 

よって俺は、どこかの店で買って来た何かしらの玩具(中古ではない)だと予想する。

 

カチャ、カチャ

 

ん?カチャ?

 

……ベルトか?

 

いや、武器という可能性も……。

 

彩「いいよ、透哉くん!目を開けて!」

 

透哉「! お、おう。」

 

そう言われて目を開けるが……やはり最初は眩しい。

 

それでも目を細めながら、少しずつ目を開けていく。

 

すると俺の目には、あるものが映った。

 

そう、彩が腰に巻いているものだ。

 

透哉「そ、それは……!光剛剣最光!?」

 

彩「えへへ……買っちゃった♪」

 

なるほど、買ったものの正体は光剛剣最光だったのか。 

 

ちなみに光剛剣最光とは、セイバー本編でユーリが使う聖剣だ。

 

その聖剣とあるワンダーライドブックを使って、光の剣士、仮面ライダー最光に変身する。

 

彩「ちなみに、これだけじゃないんだよ?」

 

透哉「? まだ何かあるのか?」

 

彩「ふっふっふ、それは〜……これだ!ドーン!」

 

透哉「! エックスソードマンも買ったのか!」

 

彩「うん♪光剛剣最光が2000円で、エックスソードマンが1000円の、合計3000円!お得に買えちゃった♪」

 

……いや、お得もお得、お得すぎんだろ……。

 

最光の聖剣とワンダーライドブックを3000円で、しかも新品って……よくそんな安いの見つけたな……。

 

彩「ほら、箱もちゃんとあるよ♪」

 

箱、それは特撮好きからしたら、捨てるに捨てれらないものだ。

 

特にプレミアムバンダイ、通称プレバンから送られてくるものの箱は8割の人がカッコいいと言う例が多く、CSMに至っては箱だけでもかなりの高級感を醸し出している。

 

一般販売されているDX玩具にも同じことが言え、同じ種類の玩具(ベルトとベルト、変身アイテムと変身アイテムなど)の箱を並べると圧巻の光景が広がるのだ。

 

もちろん透哉も彩も、今まで箱ありで買ったものは全て、しまったり飾ったりなどして保管してある。

 

透哉「最初この箱見たとき、まさかライダーが剣になるとは思わなかったから、セイバーと剣だけで最光いねぇじゃんってなってたの、今でも覚えてるなー。」

 

彩「確かに♪今見ると、セイバーが最光を掴もうとしてる構図なんだよね、きっと。火炎剣と最光の二刀流、良いよね〜。あ、二刀流と言えばスーパーヒーロー戦記で、久しぶりに火炎剣と最光の二刀流が見れたのは良かったよね。あと最光を投げて、一気にエックスソードマンになったところもカッコよかったな〜。」

 

透哉「彩、ユーリ好きだもんな〜。まぁ俺も好きなキャラではあるけど。」

 

彩「セイバーもだけど、仮面ライダーはキャラクターが魅力的だもんね〜。……って、つい話し込んじゃった!今日はこれだよこれ!」

 

透哉「あ……そうだったな。」

 

彩「じゃあ、とりあえず一回変身してみるね。……」

 

透哉「……」

 

彩「まずはブックボタンを押して……」

 

『金の武器!銀の武器!』

 

彩「ページを開く。」

 

『GOLD or SILVER』

 

彩「ベルトのブレードを開いて、セット!」

 

ガシャンッ!

 

〜〜♪♪

 

透哉「……待機音いいな〜。」

 

彩「……変身!」

 

『最光、発光!』

 

〜♪

 

『Who is the shining sowrd?最光一章!金銀の力を得た輝く剣!最光!』

 

彩「はい!」

 

透哉「おぉ〜……カッケーなー。」

 

彩「でしょ?見てよこの最光、剣先はちょっと短いけど、それ以外はもう本編と全く同じって言いほどクオリティが高いの!」

 

透哉「最光状態のこの星みたいになってるところ、キラキラしててカッコいいな。それにユーリのボイスも10種だっけ、入ってるもんな。もうプチCSMだろ。」

 

彩「そう!そうなんだよ!ユーリのボイスが10種類もあるの!10種類だよ!?すごくない!?」

 

透哉「彩、興奮しすぎ……少し落ち着け。」

 

彩「あ……ご、ごめん///。」

 

透哉「それに、まだ変身しただけだろ?必殺技とかシャドー召喚とか、もっといろんなギミックを見せてくれよ。」

 

彩「う、うん!えーっとね、確か必殺技は……変身した状態でブックのボタンを押すと……」

 

『最光、発光!』

 

〜♪

 

『Good Luck!』

 

透哉「お〜、それが必殺技かー。」

 

彩「うん!で、もう一回ボタンを押すと……」

 

『Who is this?最光二章!光から生まれし影!シャドー!』

 

彩「これでシャドー召喚だよ。」

 

透哉「お〜。」

 

彩「この状態でバックルのボタンを剣で押すと……」

 

カシャンッ!パタン

 

透哉「お?」

 

『最光発光!』

 

〜〜♪♪

 

彩「シャドーの必殺技になるんだよ♪」

 

透哉「へぇ、面白いなー。」

 

彩「さらにブックのボタンを押すと、ここから怒涛のユーリボイスがくるんだよ!」

 

『俺が最光だ!』

 

『こいつは俺の影だ!』

 

『お前も、ちょっと最高だな。』

 

『光によって、影を斬る!』

 

『光陰、剣撃五徳(こういん、けんがごとし)!』

 

『光あれ!』

 

彩「……なんと六種類もボイスがあるの!」

 

透哉「すげぇな……ほぼCSMじゃん……。」

 

彩「ちなみに、ブック単体の遊びは……。あ、ブックを抜くときは、剣のボタンを押しながらね。」

 

透哉「お、おう……。(なんか、どんどん彩の玩具レビューみたいになってるような……。)」

 

『金の武器!銀の武器!』

 

彩「ここからボタンを押すと……」

 

『変身!』

 

『俺が剣で、剣こそが俺だ!』

 

『初めに俺があり、そして光が生まれた。』

 

『これは最高だな!』

 

彩「ユーリのボイスが4種類鳴るんだよ!」

 

透哉「さっきのと合わせて計10種だな。」

 

『GOLD or SILVER』

 

彩「ここからブックを押し込むと……」

 

『金か、銀か』

 

『Two become the shinest ONE』

 

『2つの力で最高に輝く』

 

彩「これが4種類のストーリー音なんだって!」

 

透哉「なるほどな〜……。」

 

彩「……と、これが一通りの光剛剣最光の遊び方だよ。」

 

透哉「……いやボリュームすげえな。これに加えてエックスソードマンもあるんだろ?最光恐るべしだな……。」

 

彩「じゃあエックスソードマンは、透哉くんが遊んでみる?」

 

透哉「え、いいのか?」

 

彩「もちろん!待っててね、今ベルト外すから……」

 

透哉「おう。」

 

彩「……よし、取れた!はい、透哉くん。」

 

透哉「サンキュー。……着けていいのか?」

 

彩「もちろん♪」

 

透哉「着けれるかな〜?……」

 

彩「子供用だもんね、このベルト……。」

 

透哉「……よし。な、なんとか着いたぞ。でも、やっぱもうちょっと余裕があったほうがいいよなー。」

 

彩「……今度、延長ベルト買おっか。」

 

透哉「そうだな。……で、これがエックスソードマンワンダーライドブックか。……っ!結構硬いな……。」

 

『エピソード1、全ての色で戦え!』

 

透哉「これが一音目……」

 

『エピソード2、俺の全ては腕に行く』

 

透哉「これがニ音目で、次が……」

 

『エピソード3、俺の全ては脚に行く』

 

透哉「三音目と。……お、ここにボタンがあるのか。」

 

『エックスソードマン!』

 

透哉「ここがタイトル音か。……ボタンを押したときの音声はこれだけだな。」

 

彩「……ほんと、人によって玩具の遊び方が違うよね。」

 

透哉「そうだな〜。彩は変身から、俺はブック単体からだもんな。……よし。で、まずは、最光に変身するんだっけな。」

 

彩「うん、そうだよ。」

 

『GOLD or SILVER』

 

ガシャンッ!

 

〜〜♪♪

 

透哉「変身!」

 

『最光、発光!』

 

〜♪

 

『Who is the shining sowrd?最光一章!金銀の力を得た輝く剣!最光!』

 

彩「私の変身!と違って、透哉くんの変身!はクールだね。」

 

透哉「そ、そうか?……えっと、それからエックスソードマンへの変身は……」

 

『エックスソードマン!』

 

『エピソード1、全ての色で戦え!』

 

これをバックルにセットして……

 

カシャンッ!

 

〜〜♪♪

 

透哉「うおっ!待機音めっちゃカッケー!」

 

彩「でしょ♪私も好きなんだ〜♪」

 

で……バックルのボタンを、最光の剣で押す!

 

カシャンッ!パタン

 

『『最光、発光!』』

 

透哉「!?」

 

『Get all Colors!エックスソードマン!』

 

『エピソード1、フルカラーで参上!ババババーン!』

 

透哉「……おぉ、同時に最光発光って鳴った……。」

 

彩「金の武器、銀の武器のブックも、必殺技ページになるんだよ。」

 

透哉「あ、ほんとだ。へぇ〜、音が重なるのいいなー。」

 

彩「ふふ、透哉くんはそこに感動したんだね。」

 

透哉「まぁな。……でも、まだあるんだろ?移動最光が。」

 

彩「うん、そうだよ!まるでクライマックスフォームみたいだよね!」

 

透哉「腕と脚に行くからな……。よし、じゃあまずは……」

 

もう一度バックルのボタンを押して……

 

パタン

 

『移動、最光!腕、最高!Fullcolor goes to arm!』

 

『エピソード2、カラフルソードで、ズバズバーン!』

 

透哉「これがエックスソードマン、パワフルだっけな。」

 

彩「そうだよ。」

 

透哉「そして次が……」

 

再びバックルのボタンを押して……

 

パタン

 

『移動、最光!脚、最高!Fullcolor goes to leg!』

 

『エピソード3、カラフルキックで、ドガドガーン!』

 

透哉「これがエックスソードマン、ワンダフルか。……クライマックスフォームだな、これ。」

 

彩「あはは……。あ、必殺技のやり方は分かる?」

 

透哉「……すまん、ちょっとあやふやなんだ……。」

 

彩「あー……じゃあまずはそれを一回閉じて、一ページ目だけを開いて押し込んで?」

 

透哉「お、おう、分かった。」

 

パタン グッ

 

『Finish reading!』

 

〜♪

 

彩「そしたら、バックルのボタンを押す!」

 

パタン

 

『サイコーカラフル!』

 

〜♪

 

彩「これが一つ目の必殺技だよ♪」

 

透哉「あー、そういえばこんなのやってたな〜。」

 

彩「今と同じように閉じて一ページ目を開いて押し込んでを繰り返して、バックルのボタンを押す回数を変えれば、必殺技が変わるよ。」

 

透哉「なるほどな〜。じゃあまずは……」

 

パタン グッ

 

『Finish reading!』

 

〜♪

 

二回押して……

 

パタン

 

『サイコーパワフル!』

 

〜♪

 

次に三回押すと……

 

パタン グッ

 

『Finish reading!』

 

〜♪

 

パタン

 

『サイコーワンダフル!』

 

透哉「……と、これが一通りのエックスソードマンワンダーライドブックの遊び方か。」

 

彩「そうだよ♪」

 

透哉「いやー、……最光楽しいな?」

 

彩「そうでしょ?私も30分くらい遊んで、ちょっと他のことしてたら、いつの間にかまた遊んでたもん♪」

 

透哉「まるでユーリの魔力だな……。」

 

彩「魔力……?……!まさかユーリも、ウィザードやビーストて同じ魔法使いだった!?」

 

透哉「んなわけねえだろ……。」

 

彩「えへへ、だよね〜♪」

 

透哉「……彩、ありがとな。」

 

彩「え?」

 

透哉「本当に楽しかったよ、最光。だからありがとう、彩。」

 

彩「もう、お礼なんていいって。私と透哉くんの仲でしょ?」

 

透哉「……あぁ、そうだな。」

 

彩「じゃあ光剛剣最光とエックスソードマンワンダーライドブックは、ここら辺に飾ってと。」

 

透哉「……光があれば、対になるあれも飾りたいよな。」

 

彩「あれでしょ?……うん。本編で出たあの二刀流もカッコよかったもんね。……まぁ、いつか……ね。」

 

透哉「ああ。」

 

彩「……そうだ透哉くん!このお菓子、すごく美味しいんだよ!」

 

透哉「そうなのか?それは食べてみたいな。」

 

彩「いっぱいあるから、たくさん食べてね♪」

 

透哉「サンキュー彩。じゃあお言葉に甘えて……あー、ん。……んー!美味え!」

 

彩「でしょでしょ?それでね、私のおすすめはー……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【おまけ】

 

彩「? 何見てるの?透哉くん。」

 

透哉「これだよこれ。」

 

彩「これ……あ、ガンバライジングの……って何これ!?」

 

透哉「どうやら次の弾で出る、50th仕様のLRらしい……。」

 

彩「新1号……。すごいカッコいい……。! 裏はダブルライダーキックなんだ!」

 

透哉「俺は別に、昭和が特別好きってわけではない。だが、これはめちゃくちゃ欲しい。てかできれば50thレア、全部集めたい。」

 

彩「……クウガとかゼロワンも出るのかなぁ?平成、令和、それぞれの元号の初めのライダーだし。」

 

透哉「可能性はある。それに次の弾のCPもヤバい。表と裏、それぞれで絵柄が繋がってるんだ。しかも表裏含めて1号からリバイスまで全部写ってるという超豪華仕様。並べてみたっていう動画も公開されてたが、まさに圧巻。それぞれ二枚ずつゲットして表裏で両方並べたいくらいだ。しかしそれを実現するにはたくさんのお金と運、時間が必要になり、それを飾る場所というのも考えなくてはいけないし、それに……」ブツブツブツ……

 

彩「(あちゃー、ゾーンに入っちゃった……。私は今のところ、バイスのLRかリバイスのCPが欲しいかなー。)」




今年はなんてバンドリイヤーなんだ……。

『約束』、『Song I am.』、『フィルムライブ2』、『ぽっぴんどりーむ』(これはまぁ来年だけど)、さらには今年の秋からガルパピコふぃーばーの放送開始することが決まり、Switch版ガルパも今年の秋発売……。

神運営さん、一生ついていきます……。

そして僕は、ここに宣言します。

……今回のドリフェスで、現在の所持スターでフェス限ましろちゃんを当てることができたなら、僕は、ましろちゃん推しになることをここに誓います!!

あ、つまりかのまし推しになるということです。

だってあのましろちゃん、大天使すぎません……?

あんな神イラスト見せられたら、引かないわけにいかないでしょう!!

スター10000個で、ましろちゃん当たるかなぁ……?


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第三話 仮面ライダーセイバー、第44章感想!by彩

どうも、めでたく花音ちゃん&ましろちゃん推しになりました、知栄砂空です。

……今回のドリフェスはおそらく、四年間ガルパやってきて過去最高の引きだったと思います。

おかげで弟にも妬まれましたw。

いや、50連して星四七枚は神引きでしょw。

しかも狙いのましろちゃん当たったし、持ってなかった星三のお目目ぐるぐるましろちゃん当たったしw。

ついでに初期フェス限の紗夜さんも当たったり今回のRASの限定も揃ったりで、ちょっと自分でも引くぐらいの神引きでびっくりしましたw。

あとは来年のましろちゃんの誕生日まで石を貯めなくては……。


現在時刻はPM 8:00。

 

自室にいた鑑透哉は何をしているのかというと……。

 

 

 

 

 

『はい変わったー。……おい!変われよっ!!』

 

動画サイトで仮面ライダーの面白シーン集を見ていた。

 

ちなみに違法サイトではないので安心してほしい。

 

透哉「……ほんと、何でオーズってこんなにカッコいいんだろうな。』

 

突然だが、透哉の最も好きな仮面ライダーはオーズだ。

 

オーズは放送当時からずっと好きなライダーであり、唯一玩具が全て揃ってるライダー、そして、透哉が唯一持っているCSMのライダーでもある。

 

小さい頃に親に買ってもらったり、そうしなくなった後はおこづかいやお年玉を貯めて中古屋で買うなどして、四年前、七年の時を経てついに、全ての玩具を揃えるという目標を達成したのである。

 

その最後を飾った玩具はDXオーメダルホルダーであり、現在は(飾る用の)メダルを入れ、大事に飾って保管している。

 

透哉「あぁ、このシーンなー。生クリームの中から突然ライオンメダルが出てきて、当時はびっくりしたなー。……てか、マジでオーズカッコいいな……。」

 

オーズのカッコ良さを改めて感じながら、動画を見ていた、そのときだった。

 

『〜〜♪♪』

 

透哉「!?」

 

突然透哉が着信音にしている『Time judged all』が流れ、一瞬ビクッとしたが、画面に表示されている名前を確認した後、落ち着いて緑色のボタンを押し、電話に出た。

 

透哉「もしもし?」

 

彩『もしもし透哉くん?今何してた?』

 

そう、電話の相手は彩だ。

 

透哉「何って……普通に動画見てたけど……」

 

彩『動画?それって何の動画?』

 

透哉「えっと……"仮面ライダー、面白シーン集"って動…『あ!それ私も見た!面白いよね!』あ、ああ……。」

 

彩『私的にその動画で面白かったのはー……って違ーう!その話もしたいけど、私が電話したのはそれじゃなくて……』

 

彩がいろいろしゃべってる間に、透哉は携帯をベッドの上に置き、スピーカーに変えた。

 

これで携帯を持たなくても、スピーカーを通して声が聞こえるようになる。

 

彩『透哉くん!今日のセイバー見た!?』

 

透哉「セイバー?ああ、もちろん見たけど…『次回予告すごかったよね!?』……いや、今日の前にもう次回の話かよ。」

 

彩『あ、いや、そういうわけじゃないんだけど……ちょっと次回予告が衝撃的すぎて……』

 

透哉「まぁ、気持ちは分かるよ。"次回、仮面ライダーセイバー"から始まるナレーションもなくて、あんな演出の予告されたら、次回最終回か?ってなるよな。」

 

彩『まぁ、リバイス始まるのは九月だから、実際にはあと三、四回はあるはずなんだけどね。』

 

透哉「ま、要は最終決戦に向けての予告がすごい凝ってた、ってことを言いたかったんだよな。」

 

彩『そう!そうなんだよ!流石透哉くん、私の言いたいこと分かってるね!』

 

透哉「まぁ、伊達に長年友達やってないからな。」

 

彩『えへへ……♪』

 

透哉が彩と初めて出会ったのは、七年前の夏、小学五年生の頃。

 

病院で入院しているときのことだった。

 

まぁ、そこら辺の細かいことはまたいずれ話すことにしよう。

 

透哉「そういや、予告って言っても二種類あるよな。放送版と、Web版と。俺はどっちかと言うと、最初は前者のほうが衝撃が大きかったかな。」

 

彩『私もそうだよ。でも、たぶんみんなそうだと思うよ?みんな44話を先に見るだろうから、Web版を見てから放送版の予告を見る人はあまりいないだろうし……。」

 

透哉「まぁ、話だけ見て予告をとばすっていう人がいれば、また話は別だけどな。」

 

彩『あー……』

 

透哉「? どうした?彩。」

 

彩『実は……妹が、そうなんだよね……。』

 

透哉「あ……予告をとばすのか……。」

 

彩『うん……。』

 

透哉「(意外と身近にいたんだな……。)」

 

彩『……ほ、本編!まずは本編の話しよう!』

 

透哉「! お、おう、そうだな。」

 

彩『んーと……まずは何から話そうかなー?』

 

透哉「まずはやっぱり、仮面ライダーストリウスだろ。」

 

彩『あ、そっか!いやー、ストリウスも仮面ライダーになるとはね〜。』

 

透哉「グリモワールワンダーライドブックだっけな、あれ。」

 

彩『うん、確かね。……強かったね、ストリウス。あのクロスセイバーが負けちゃったんだもん。』

 

透哉「ああ。ストリウスにならまだしも、あの四賢神にも負けちゃったもんな。……いやあの四賢神強すぎね!?」

 

彩『まさかストリウスが四賢神を蘇らせるなんてね。しかも生前より強大なパワーを持ってるって言ってたし……。』

 

透哉「四賢神だけであんな強いのに、さらに強いであろうストリウスまでいるんだもんな。これ勝てんのか……?」

 

彩『でも、こういう危機的状況で奇跡を起こして大逆転するのが仮面ライダーだよ!』

 

透哉「まぁ、そうだな。……てか仮面ライダーストリウスへの変身、なんかあこが好きそうだな。」

 

彩『あこちゃん……?ああ、あの黒い羽とかドロドロのやつとか?うーん……あこちゃんがあれをカッコいいと思うかどうかはちょっと分からないなー……。』

 

透哉「俺的には、ストリウスの不気味さが出てて好きだけどな。"変身"の言い方も、すげぇ悪役、強者っぽくて良いと思うし。」

 

彩『それは私も同意見だよ!それじゃあ次は……最終決戦に向かう前のみんなについて語ろうか。』

 

透哉「そこも今回の話の見どころの一つだったもんな。」

 

彩『まず私が良いと思ったのは……やっぱり飛羽真と賢人とルナちゃんの幼なじみコンビ!まさか大人ルナちゃんが本編にも出てくるなんて思わなかったから、最初だんだん背が高くなっていく描写を見たとき"えぇ!?まさか……!"ってなったよ。』

 

透哉「俺も。急に寸劇を始めるノリも、飛羽真と賢人らしくて良かったよな。」

 

彩『本当の意味での三人での再会、そして、飛羽真がルナちゃんに12年前の約束を守れなかったことを謝罪する場面……。いろんな意味で、あのシーンは良かったな〜。』

 

透哉「……それ以外だとあとは、尾上さんの家族、蓮、倫太郎と芽依ちゃんの約束か。」

 

彩『尾上さんの妻の人は、本編で初登場だったんだよね。萬画版には登場してたけど。』

 

透哉「ああ、久々にそらくんも出てきたな。……バスターの萬画、書籍化しねえかな〜?」

 

 

彩『あはは……。でもさ、尾上さんもだけど、蓮と倫太郎の二人……』

 

透哉「?(……!まさか……!)」

 

彩『さっきSNS見たら……みんなフラグ立てて…「それ以上言うなぁ!」!』

 

透哉「大丈夫、たぶん大丈夫……だと思う。だから、自分の望む展開を信じよう、な?」

 

彩『……う、うん。そうだね。』

 

……さっきSNSのトレンドに、"死亡フラグ"って入ってたんだよな……、

 

頼むからフラグじゃないでくれ……。

 

彩『……あ、そういえば神代兄妹が、何だっけあれ……前に倫太郎が特訓で使ってた場所……』

 

透哉「……リベラシオン?」

 

彩『うーん……確かにそういうなまえだったかも。……調べた?』

 

透哉「あ、ああ。だって、出てこなかったからさ。」

 

彩『まぁ、私もだけど……。と、特訓してたよね!神代兄妹!』

 

透哉「そうだな。……そして、最後の最終決戦に向かうシーン。」

 

彩『あ、あそこで流れた挿入歌!最初聞いたとき誰が歌ってたか分かった!?』

 

透哉「俺はてっきり、デザ蓮回と同じ芽依ちゃんだと思ったけど、違ったんだよな。まさかのソフィアさんだったとは……。」

 

彩『ねー。いやー、ソフィアさんの挿入歌も良い曲だったけど、少しずつ剣士が集まって最終決戦に向かうところ、カッコよかったなー。』

 

透哉「だよなー。……で、次回だよ。」

 

彩『私、次回は絶っっっっ対に神回になると思うよ!』

 

透哉「俺も思うよ。何てったって……(おそらく)ソフィアさんがカリバーになるし、次回予告のサイトになぜか上条さんと賢人パパ、さらにはレジエルとズオスも写ってたしな。あとデザストも、少しだけ映ってた気がするんだよな……。まぁ何にしろ、最終決戦、どうなるか楽しみだよな〜。」

 

彩『あ〜!透哉くん、私が言いたかったこと全部しゃべった〜!』

 

透哉「え?あ……ご、ごめん。」

 

彩『もう〜!……ふふ、まぁいいよ。次回が楽しみなのは、私も同じだから♪』

 

透哉「……そっか。」

 

彩『うん♪』

 

一通り感想を語り終えた俺達は、他の話題に入って会話を続けた。

 

お互いの学校のこと、お互いの好きな仮面ライダーのシーンについて、お互いの友達のこと、仮面ライダーしりとりなど、現実と仮面ライダーの話が入り混じった会話をしていた。

 

休みの日はよく彩から電話がかかってきており、最低二時間、多いときは五時間くらいぶっ続けで通話することもある。

 

これはお互い高校生になったときくらいからそうであり、余程大事な用があるとき以外は、彩からの電話を優先し、何時間かの通話を続ける。

 

ちなみに、だいたい通話を始めるのも彩で、終えるのも彩だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日は、約三時間の通話をした。

 

短すぎず長すぎず、まぁ普通の長さだ。

 

通話を終えた後は、少しだけ動画サイトを見て、眠くなったら寝る、という感じにしている。

 

今日もそうしようと思ったのだが……今日はいつもより眠い……。

 

おそらく、いつもより早起きをしたからだろう。

 

俺は動画サイトを開かず、携帯に充電器を刺しながら、明日の目覚ましをセットする。

 

そして寝るための用意をし、それが終わったらベッドに横になった。

 

部屋の明かりを消し、目を閉じて、数分経ったら眠りに入る。

 

明日からまた始まる、学校での一週間を過ごすために……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーおまけー

 

〜翌日〜

 

彩「見てよこれ、透哉くん!」

 

透哉「分かってるよ。50thLRが全部公開されたんだろ?」

 

彩「そう!新1号に、クウガに、Wに、ゼロワン!しかも1号とクウガとWは、バースト技がちゃんと新規なんだよ!すごいよね!」

 

透哉「ああ、すごいと思うよ。……でも、ゼロワンだけバースト技が公開されてないってことは、ゼロワンのバースト技は、BS1のLRと変わらないってことなのか?」

 

彩「それか、今日のお昼に公開されるのか……」

 

透・彩「うーん……」

 

 

 

 

 

紗夜「……はぁ。この人たちは明けても暮れても、仮面ライダーの話ばかりですね……。」

 

花音「まぁまぁ……。でも、紗夜ちゃんも日菜ちゃんとたびたび盛り上がってるんでしょ?仮面ライダーの話。」

 

紗夜「! ち、違います!あれは、日菜が一方的に……」

 

花音「ふふ♪隠さなくてもいいのに。」

 

紗夜「か、隠してません///!いいですか松原さん!?もう一度言いますけど、私は仮面ライダーに対して興味はなく、日菜が一方的に話を振ってきているだけですからね!?」

 

花音「そういうことにしとくよ。」

 

紗夜「……」

 

 

 

 

 

彩「……ま、とりあえずは今日の情報解禁を待とっか。」

 

透哉「そうだな。」




今まで一、二、三話と書いてきて、どれもおまけがガンバライジングという事実w。

これは偶然なのか、それとも必然なのか……。












……だって毎日のように新情報が公開されるんですもんw。

だから偶然でもあり必然でもあるって感じですかねw。(何を自問自答してるんだ僕は……)


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第四話 セイバー第45章感想!最終決戦は何でも熱い!!by彩&紗夜

ほんとは前回と今回の話の間にある回をはさもうと思ったのですが、諸事情によりそれは次回に回したいと思います。

感想回の次が感想回というw。

まぁこれでも変ではないけど、できれば感想回と感想回の間に日常回等をはさみたいなーというのが本音ですw。

しかし僕もやっと夏休みに突入したので、このシリーズもあっちのシリーズも、投稿頻度を頑張って増やしていきたいなと思ってます。

特にあっちねw……。


現在俺、鑑透哉は、商店街にある羽沢珈琲店に来ている。

 

羽沢珈琲店とは、他校ではあるが一応後輩に当たる人物、羽沢つぐみの実家が経営している喫茶店であり、和みたいときやゆっくりしたいときは、一人でもよくここに来る。

 

もちろん友達や後輩と来ることも度々あり、そいつらの勉強をここで見てやることもしばしばだ。

 

今日もまた、友達二人と来ており、今丁度つぐみがお茶を運んできてくれたところだ。

 

つぐみ「どうぞ、お茶です。」

 

透哉「サンキュー、つぐみ。」

 

彩「ありがとうつぐみちゃん!」

 

紗夜「いつもありがとうございます、羽沢さん。」

 

つぐみ「いえいえ。ゆっくりしていってくださいね♪」

 

そう言ってつぐみは、厨房へと戻っていった。

 

彩「んーと、今日はどれにしようかな〜♪」

 

透哉「彩、この後また練習あるんだろ?また千聖に怒られるぞ?」

 

彩「だ、大丈夫だよ!一個だけ!今日は一個だけだから、ね?」

 

透哉「いや、そういう問題ではないと思うんだが……」

 

紗夜「鑑さんの言う通りですよ、丸山さん。食べるにしても、カロリーは控えめ、あまり糖分がなく、練習に支障をきたさないようなものにしなさい?」

 

彩「き、厳しい……。そこまで細かい条件に当てはまるものあるかな〜……?」

 

透哉「ほんと、アイドルって大変だよなー。」

 

紗夜「ええ。日菜にも、『アイドルなんだから、もうちょっと健康に気を使いなさい。』と言っているのに、平気、大丈夫ばかりで……。」

 

透哉「あー、言いそう……。」

 

彩「むむむ……よし、決めた!つぐみちゃん、オーダーお願い!」

 

つぐみ「はーい、すぐ行きますので少し待っててくださーい。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彩「……よし、それじゃあ今日の本題に入ろうか。……モグ」

 

彩が悩みに悩んで頼んだのは、マカロンとケーキのセット。

 

……いや、話聞いてた?

 

紗夜「はぁ、丸山さん、どうなっても知りませんよ……?」

 

透哉「俺も知らねー……。」

 

彩「だ、だって〜!新発売って書いてあったから、思わず気になっちゃって〜!」

 

まぁ気持ちは分かるけどさ……。

 

紗夜「ところで丸山さん。一つよろしいですか?」

 

彩「ん?ふぁあふぃ?ふぁふぉふぁん?」

 

透哉「食べながら喋るなって……。」

 

彩「ふぁ、ふぉふぇん。……ゴクン。なぁに、紗夜ちゃん?」

 

紗夜「……今日の本題についてなんですが……私は来なくてもよかったのでは?」

 

彩「そんなことないよ!紗夜ちゃんがいないと、今日の話は成立しないんだよ!」

 

いや、仮に紗夜がいなくても成立はするけどな?

 

というツッコミをしたい気持ちをおさえて、再度二人の話に耳を傾ける。

 

紗夜「……ですが、私は……」

 

彩「日菜ちゃん、いつも楽しそうに話すんだよ?毎週日曜日の朝は、紗夜ちゃんと二人でセイバー見てるんだーって。」

 

紗夜「///!ひ、日菜ったら、余計なことを///。」

 

おぉ……紗夜と日菜は、まさかのリアタイ視聴組だったのか。 

 

彩「だから、たまには紗夜ちゃんとも語りたいなーって思って、今日呼んだんだよ。」

 

紗夜「……ひ、日菜と毎週見てるのは、あの子がいっしょに見よう見ようとしつこいから、仕方なく……」

 

彩「分かってるよ紗夜ちゃん。はい!というわけでさっそく、今日の45章について語ろうー!」パチパチパチ

 

紗夜「ま、丸山さん!まだ話は終わって……」

 

もう彩も、完全に紗夜の扱いに慣れてんな。

 

まぁこいつの『別に私は〜』理論は今に限ったことじゃないからな……。

 

彩「いやー、……、…………。」

 

透哉「? どうした?彩。」

 

彩「どうしよう……。ほんとに熱い回すぎて、何から話せばいいか分からない……。」

 

透哉「……あー……。」

 

紗夜「そういうことですか……。」

 

なるほどなー。

 

……死ぬほど分かる。

 

だってほんとに熱かった、熱すぎたんだもん。

 

まるで……。

 

彩「一つ言えることといえばそう、……まるで劇場版を見ているかのようだった。」

 

紗夜「確かに……それは私も日菜も思いました……。」

 

先に言われたな……。

 

だが、まさにその通りだ。

 

彩「だってだって、開始一分くらいで剣士全員が同時変身するんだよ!?しかもソフィアさんもいっしょに!!」

 

紗夜「あれは本当に圧巻でしたね。」

 

透哉「あとあのシミーの数だよな。あれが劇場版を彷彿とさせてると言っても過言ではないと思う。」

 

彩・紗「分かるー(分かります)……。」

 

透哉「あとはそうだなー。……カリバーと最光が先陣を切るってのが良かったし、上条さんと賢人パパがソフィアさんに力を貸すってのが熱かったなー。」

 

紗夜「確かにそこのシーンは、私も見ていて胸が熱くなりました。」

 

彩「今日の話は、バトルがメインではあったけど、ちゃんと過去の話の掘り下げや、芽依ちゃんやルナちゃんにも見せ場があったりして、うまくまとまってたよね。」

 

透哉「……芽依ちゃんとルナっていえば、ちょっと消えかかってたよな。あ、あとソフィアさんも。」

 

彩「芽依ちゃんは一回メギドになったことがあるから、その影響でいっしょに消えかかっちゃってるってことなんだよね?」

 

紗夜「ええ。エターナルストーリー、おそらくロストメモリーの続編に当たるであろう本のタイトル。」

 

彩「芽依ちゃんがやろうとしていることは何なんだろう?原稿を持って出かけてっちゃったけど……」

 

透哉「それも今後分かるんだろうな。じゃあ次は……バトルだな。」

 

彩「はい!」

 

透哉「彩!」

 

彩「四賢神強すぎ問題!」

 

透哉「正解!」

 

紗夜「何をやっているんですかあなた達は……。」

 

彩「もうチート級でしょあの強さ!クロスセイバーとゴールデンアランジーナの同時攻撃でも無傷だったんだよ!?」

 

透哉「まぁ、そうだよな。でも今回、そんな四賢神を一人倒した剣士がいるんだよなー。」

 

彩「うん……。あ、どうしよ、思い出したらなんか泣けてきちゃった……。」

 

透哉「大丈夫、俺もちょっと泣いた。いや、あの演出は泣かざるを得なかった。」

 

紗夜「……それって、蓮のこと…「「そうなんだよ!!」」!」

 

彩「もうさー。何あの演出ー?蓮がカラミティストライク?無銘剣にデザストのブックをリードして?デザストの幻影といっしょに同時攻撃?で、最後にはデザストの剣を持った蓮が立っていて、デザストのブックと……マフラーが、消えて……。」

 

紗夜「あ、あの、大丈夫ですか?丸山さ…「うわあああああん!!デザストーーーーーー!!!」!? ま、丸山さん!ここお店!お店の中ですから!」

 

透哉「あれはもう、ガンバライジングでメモリアルフィニッシュ化決定だな。てかデザストもカード化してほしいんだが……?」

 

彩「もう最高だよ……。エモすぎるよ……。エモーショナルドラゴンだよ……。」

 

透哉「蓮はほんと成長したよな。大秦寺さんにも強くなったって言われて、ずっと目標だったら賢人と肩を並べて共闘することになったり。まさかここまでのキャラになるとは、当時は思わなかったなー……。」

 

彩「蓮と賢人の共闘、楽しみだよね〜。……ってそうだよ!!大秦寺さん!!」

 

紗夜「あれは……死んでしまったのでしょうか……。」

 

透哉「どうなんだろうな……。」

 

彩「あんな演出されると、やっぱり……って思っちゃうよね……。」

 

透・彩・紗「……」

 

透哉「……他のキャラもフラグが…「あ、あと、尾上さんと神代兄妹も良かったよね!」……」

 

彩「尾上さんの、『今度そらくんの授業参観があるから〜』のくたりと、お互いがお互いを死んでも守る!っていう神代兄妹!……もうほんと、みんな死んでほしくないよね……。」

 

紗夜「……ええ、そうですね。祈りましょう。みんなが、そのフラグ?というものを折ってくれることを。」

 

彩「うん、そうだね……。」

 

透哉「……あ、今はちょっと関係ないけど、レジエルとズオスはルナがストリウスの脳内?に見せた幻影だったんだな。」

 

彩「……」

 

紗夜「……」

 

透哉「……いや、せめて何か一言言ってくれない?おーい……。」

 

つぐみ「ホットコーヒー1つと、ココア2つお待たせいたしましたー……って……どうしたんですか?三人とも……?」

 

それはこっちが聞きたいよ……。

 

 

 

 

 

二人の返事がないまま、五分が過ぎ、再度二人が口を開いたときは、もう既に別の話題になっていた。

 

俺の最後の一言は、今のこいつらには余計だったらしい。

 

まぁまぁ重要なシーンだったと思うし、いつもならそうだよねーみたいに相槌を打ってくれるのだが……。

 

それほどこいつらは、いろんなキャラのフラグが立ってしまわないか気になるらしい。

 

……うん、それは俺もなんだけどさ?

 

話をそこで終わりにしないで、せめて最後に次回の回について話さない?

 

……あ、これ聞いてねえな。

 

ていうか紗夜。

 

お前……

 

 

 

 

 

……別に私、仮面ライダーには興味ないわキャラはどこいったんだよ……。




ほんと、大秦寺さんはどうなっちゃったんでしょうね……。

やっぱら……そういうことなのかなぁ……。

何にせよ、今セイバーはめちゃくちゃ熱いです。

もうどうすれば勝てるのか、他のキャラはどうなってしまうのか、とかほんとに読めないので、リバイスが始まるまであと二、三週!

セイバーの今後の展開がめちゃくちゃ楽しみです!!

ていうかセイバー、とうとう始まったー!と思ったらもう一年経ってもうクライマックスなのか。

時が経つのは早いなー。


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第五話 ガンバライジングでレンコ勝負!(50thアニバーサリー弾編)

この回、ほんとは稼働初日かその次の日くらいに出したかったんですけど、こんな今更な時期になってしまいましたw。

今更感ありありですが、温かい目で見ていってくださいw。




彩「ガンバライジングやりに行こう!」

 

透哉「な、なんだよ突然……」

 

彩「だからガンバライジングだよ!やりに行こうよ!」

 

透哉「いや別に二回言わんでも聞こえてるから……」

 

いつも通り校門前で待っていてくれた彩に声をかけるまでは良かったのだが、まさかの第一声がそれだった。

 

ガンバライジング。

 

ガンバライドがウィザードが丁度終わった時期に稼働終了し、その後に続く形で稼働開始したのが、ガンバライジングである。

 

鎧武放送開始に合わせて第1弾がスタートし、それからナイスドライブ、バッチリカイガンと、その時期に放送していた仮面ライダーに合わせて弾の名前も変えており、今回はなんと仮面ライダー50周年記念弾!

 

投票で選ばれた八枚のLRがリバイバルエディションとして再録され、CPは集めると表裏で絵柄が繋がる特別仕様、さらに50th AnniversaryレアというLRも収録されており、放送に先駆けてリバイとバイスが先行登場を果たしているという、まさに記念も記念、仮面ライダー50周年記念のAnniversary弾にふさわしい内容なのだ。

 

透哉「別にいいけど、俺今日カード持ってきてねぇぞ?」

 

彩「じゃあ取りに行こうよ!」

 

透哉「取りに……って、今から!?」

 

彩「もちろん!ほら、そうと決まったら早く行くよ!透哉くん!」グイッ!

 

透哉「わ、分かったよ……。」

 

俺の家に行くのになぜか彩に先導されながら、俺達は家へと向かった。

 

ついでに着替えようとも思ったが、彩が制服なため、着替えずカードだけ持って再び家を出た。

 

あ、もちろんカードとはいっても、ちゃんとケースに入っているものだ。

 

その中には、今まで集めた大切なカードやICカードが入っている。

 

ガンバライジングをするときには、絶対にかかせないものだ。

 

さて、それじゃあ行きますか。

 

いつもガンバライジングをする、あの場所へ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ショッピングモール ゲームセンター】

 

彩「もらってきたよー!」

 

透哉「おう。良かったな、まだあって。」

 

彩「うん!でも、ほんとに透哉くんはもらわなくて良かったの?」

 

透哉「あぁ。だって俺は……ガサゴソ」

 

彩「?」

 

透哉「……ほら。」

 

彩「! あー!今回の配布カード!何で持ってるのー!?」

 

透哉「こういうのは早めにもらっといたほうがいいと思って、配布初日にとりあえずこれだけもらって…「ずるいよ透哉くん!何でそのときに私も誘ってくれなかったの!?」だってお前、その日仕事あったじゃん。」

 

彩「え?……あ。」

 

透哉「な?8月7日は、朝からパスパレの仕事あっただろ?みんなでロケ楽しかったーって、電話であんな自慢してたじゃねえか。」

 

彩「……あ、あはは……そうでした。」

 

彩がもらってきたのは、8月7日から始まったリバイ&バイスの配布カードだ。

 

まだ使ったことはないが、たぶんスキャンしたらリバイかバイスがランダムで出てくるのだろう。

 

こういうプロモカードは入手経路が限られるから、配布などがあるときは積極的にもらうようにしている。

 

たまに小学生以下限定、などのような制限があるが、今回は特に制限はなかったので良かった。

 

あ、ちなみにそのリバイ&バイスともう一枚、令和ライダーがバックにいるデザインのガンバライダーカードももらえた。

 

正直あまり使わないので、まぁコレクションだろう。

 

彩「〜♪よし!じゃあ透哉くん、さっそくやりに行こう!」

 

透哉「おう、そうだな。」

 

ふむ……。

 

まぁ、とりあえず9回レンコかな。

 

それでCPか何かが出てくれるばってところか。

 

彩「よーし!丁度二台あるから、一人一台でレンコしよう!」

 

! おぅ、いつの間にか着いてた……。

 

透哉「いいぜ。とりあえず9回でいいよな。」

 

彩「もちろん!」

 

ガンバライジングは、"カードをかう"だと一回のレンコで最大9枚までレンコできる。

 

ちなみに"ゲームであそぶ"だと、最大5枚だ。

 

彩「じゃあ、いつもの方式でいくよ!」

 

透哉「おう。」

 

いつもの方式。

 

俺達がレンコするときによくやっている方式のことだ。

 

と言ってもやり方はシンプルで、一枚一枚カードを取り出すのではなく、最大までレンコした後で一気にカードを取り出し、出たカードを確認する、というものだ。

 

まぁ、だいたいみんながやっているやり方といっしょだ。

 

チャリン♪

 

彩「よーし!どっちが良いカードが出るか、勝負だよー!」

 

透哉「望むところだ!」

 

こうして、俺と彩のレンコ勝負が始まった。

 

今回の弾にSRはないので、CP以上が出ればまぁ良いほうだ。

 

特に良いのはやはりLRだろう。

 

 

 

 

 

……と、前日の俺は思っていた。

 

そう。

 

なんと……

 

……前日にSNSであるサプライズがあったのだ。

 

それは……

 

 

 

 

 

……SCR、すなわちシークレットが今弾には存在するとの発表だった!

 

いつかの弾に魔進チェイサーから仮面ライダーチェイサーにバーストするSCRがあったが、それから何年もの月日が経ち、誰も予想していなかったであろう二枚目のSCR登場だった。

 

しかもそのキャラはなんと……

 

 

 

 

 

クウガの最終回でアルティメットと吹雪の中殴り合ったあの……

 

 

 

 

 

……ン・ダグバ・ゼバだったのだ!!

 

彩「……よし、これで9枚目、っと!」

 

透哉「さて、果たしてこの中にLRは入っているのか……」

 

もしくはSCR……。

 

彩「それじゃあ、いっせーのーせで見せ合うよ?……いくよー?……いっせーのー……せ!」

 

透・彩「……」バッ!

 

果たして……

 

結果は……

 

 

 

 

 

……ん?

 

なんか彩のほう、最後のカードキラキラしてるぞ?

 

しかもなんか青っぽい……?

 

彩「……!!グリスブリザードだ!!」

 

透哉「えええええ!!??」

 

う、う……嘘だろ!?

 

ぐ、グリ……グリスブリザードおおお!?

 

彩「やったー!!私グリスブリザード狙ってたんだー!!」

 

透哉「ま、マジかよ……。」

 

……はっ!

 

お、俺の排出カードは……

 

……ストロンガーのCP。

 

……まぁ……うん……はい。

 

いや、別に嬉しいよ?

 

嬉しいけど……これだと勝敗は確実に負けだな、うん。

 

彩「えへへ♪これでカズミンをゲームで使える〜♪」

 

……まぁ、彩が嬉しそうならいっか。

 

このストロンガーも他のNやRも、コレクションに加えられるし。

 

良しとしよう。

 

彩「よーし、じゃあさっそくカズミンを使ってゲームを…「あ!お母さん!僕ガンバライジングやりたい!」「仕方ないわねぇ、一回だけよ?」……」

 

「……あ、今お姉さん達やってるみたいだから、後ろに並んで…「あ、いえ、大丈夫ですよ。」え?」

 

透哉「今丁度ゲーム終わったとこなんで、どうぞ。」

 

「そう?……ありがとうね。」

 

「わーい!ガンバライジングやるぞー!」

 

彩「……それじゃあ私達は、フードコートでアイスでも食べよっか。」

 

透哉「そうだな。」

 

アイス……何にしようか。

 

……やっぱ王道のバニラかな。

 

彩もたぶん、いつもと同じで……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【フードコート】

 

彩「あー、んっ。ん〜♪美味しい〜♪やっぱりここのバニラアイスは絶品だよね〜。」

 

と思ったらまさかの俺と同じバニラだった。

 

こいつ、いつもストロベリーだったのに……。

 

彩「ねぇ、今回透哉くんの狙いってあるの?」

 

透哉「狙い?」

 

彩「そ、狙いのカード。」

 

透哉「うーん、そうだなー……とりあえずプトティラのLRが欲しいかな。」

 

彩「透哉くん、オーズ大好きだもんね。私はねー……」

 

透哉「グリブリの他にも狙いがあるのか?」

 

彩「もちろん!えっとねー、CP揃えたいでしょ?エターナルでしょ?チェイサーマッハでしょ?極アームズでしょ?ビルドでしょ?50周年記念レアでしょ?それから…「分かった分かった、もういいから。」え〜?まだあるのに〜。」

 

透哉「それ以上言ったらきりがないだろ。」

 

彩「むぅ〜。透哉くんだって、オーズ以外にもあるんでしょ?狙いのカード。」

 

透哉「ん?まぁ、あるけど……。50周年記念レアも欲しいし、CPも揃えたいし……けど一番欲しいと思ってるのはやっぱりダ…「ダグバ!」……お、おう。」

 

彩「やっぱり透哉くんも狙ってたんだね♪でも、ダグバはみんな狙うよね〜。」

 

透哉「まぁ、ライダー好きの中では結構有名だし人気もある、それに平成最初の仮面ライダー、クウガのラスボスだから印象深くもあるしな。」

 

彩「ダグバ、絶対出にくいんだろうな〜。」

 

透哉「……」

 

彩「……透哉くん、さっきなら何を見てるの?」

 

透哉「ん?あぁ、今弾について調べてるんだよ。そしたら面白いことが分かったぜ。」

 

彩「面白いこと?」

 

透哉「今回のアニバーサリー弾、SRがないだろ?」

 

彩「……あ、そういえば……」

 

透哉「その代わり、いつものSR枠に再録LRが入ってるから、今回の再録LRはいつものLRと比べて出やすいみたいなんだ。」

 

彩「そうなの!?そっか、だからグリスブリザードも…「いや、それがな?」?」

 

透哉「オーマとグリブリだけは、再録LRの中でも最も排出率が低いらしいんだ。まぁ、言うなればいつものLRが出る確率と同じってことだな。」

 

彩「……じゃあ、私が当てたカズミンは……」

 

透哉「まさに当たりだな。」

 

彩「……そっか。……えへへ♪嬉しいな〜♪」

 

彩がカード持ってはしゃいでる姿見ると、ほんと子供みたいだな。

 

まぁ、俺もプトティラゲットしたりしたらこれくらいはしゃぐ……いや、流石にここまでははしゃがないな。

 

うん、絶対ここまでにはならない。

 

彩「〜♪……あ、ガンバライジング空いたよ!」

 

透哉「お、じゃあやるか。」

 

彩「うん!アイスも美味しかったし、グリスブリザードの演出を体だけじゃなく心も涼もうか♪」

 

透哉「あ、ああ。」

 

そういやどっちもアイスだったな……。

 

彩「そして、グリスブリザードで全国対戦にも勝つぞー!」

 

透哉「お、おう、頑張れー……。」

 

俺は……。

 

……普通にゲームを楽しむか。

 

あ、全国対戦も……まぁやってみるか。




今のガルパのタイトル画面、つくしちゃんの星四イラストじゃないですか?

そのイラストの左に写ってる千聖さんがなんかすごい好きなんですよねw。

あと今回の星四つぐみの特訓前のイラスト、……フェス限やん。


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第六話 セイバー第46章感想!大秦寺さぁん!!尾上さぁん!!神代兄妹ぃ!!飛羽…(以下略by彩&花音

遅くなりましたああああ!!

すみませええええん!!

……という話は置いといて。(置いとくな)

どんどんどんどん一番長いタイトルランキングが更新されていくんだがw……。

次はどこまでいくんだろうか……。


【丸山家 彩の部屋】

 

彩「大秦寺さぁん!!尾上さぁん!!神代兄弟ぃ!!飛羽…「うるせえよ。」パチン 痛っ!痛いよ透哉くん……。」

 

花音「あはは……。」

 

現在透哉と彩と花音は、彩の部屋に集まっている。

 

毎週恒例、’"セイバーの感想を語る会"のためだ。

 

本当は日曜日のうちに感想会を開くのだが、昨日彩は千聖と二人で仕事だったため、やむを得ず翌日の今日になった。

 

花音「でも、彩ちゃんが叫びたい気持ちも分かるよ。今回のバトル、すごく熱かったもん。」

 

彩「流石花音ちゃん!花音ちゃんなら分かってくれるって信じてたよー!」ダキッ

 

透哉「いや、それに関しては俺も同意だけど、それといきなり大声出すのとは別問…「まぁまぁ透哉くん。昨日彩ちゃん、お仕事頑張ってきたんだよ?だから今日だけは……ね?」……お前は甘いんだよ、花音。」

 

花音「マコト兄ちゃん?」

 

透哉「そういう意味じゃねえよ!」

 

彩「? それじゃあさっそくだけど、私のここ熱ポイント言っていい?」

 

透哉「何だよここ熱ポイントって……」

 

花音「たぶん、"ここが熱かった"の略じゃないかな?」

 

透哉「いや、それは分かるんだけ…「もちろんそれは、四賢神とのバトル!」……まぁ、そうだろうな。」

 

彩「あれは熱いよ!熱すぎるよ!!それと同時に……演出が泣けたよぉ……。」

 

透哉「四賢神とのバトルか。前の回もそうだったけど、結構絶望感すごかったよなぁ。……あと、まさか大秦寺さんが生きてたとはな。」

 

彩「そうそれ!私はずっと信じてたよ!大秦寺さんのこと!」

 

透哉「尾上さんの元に向かってからの年長組二人VS四賢神とのバトル。やっぱ良いよな、年長組……。」

 

彩「尾上さんが敵を押さえてからの大秦寺さんの技で尾上さんごと敵を貫く。……なんか、某少年漫画のワンシーンを思い出させるよね。」

 

花音「あ、それは私も思ったかな。……でも、それとこれとは話が別だよね。」

 

彩「そうなんだよ花音ちゃん!私あれ見て、死んじゃったんじゃないかって思ってハラハラしたもん!……でも、バトルのほうに意識が向いてたから、私としたことが、まだあのキャラが残っていたことを忘れてたんだよね……。」

 

透哉「その話はもう一つの激熱バトルを語ってからな。」

 

花音「神代兄妹のバトルだよね。私、そっちは見ててちょっと切なかったなぁ……。」

 

透哉「まぁ、お前の言いたいことは分かるよ。」

 

彩「デュランダルの時国剣が折れたときは『あ……』ってなったよね。それから敵の攻撃を何度も喰らってるところは見てて痛々しかったし、玲花さんが生身のまま煙叡剣と折れた時国剣で敵を壁に押し付けたまま刺して倒すところはすごく良かったけど、その後の神代兄妹のやり取りがなんとも……。うぅ、切ない……。」

 

透哉「二人にも死んでほしくないけど……どうなるんだろうな。」

 

彩「わ、私は信じてるよ!駆けつけてきたユーリのが、回復能力で年長組と神代兄妹、どっちも治してくれることを!」

 

花音「でもその回復能力、ユーリ自身も体力を消費するうえに、ワンダーワールドの力が消滅しかけてる影響でユーリも消えかかってるから、もしかしたらユーリも死…「わーん!花音ちゃんそれ以上言わないでーー!!」あ、ごめん……。」

 

透哉「……えっと……じゃあ、バトルシーン以外についても語るか。」

 

花音「バトルシーン以外かー。……あ!芽依ちゃんとルナちゃんの絡み、良かったよね〜。」

 

透哉「消えかかってもう諦めかけてるルナに、『メソメソするな!顔を上げろ!』ていうシーンだよな。あれも良かったな〜。そのおかげでルナが飛羽真に会いたいってなって、最後の力を振り絞りながら飛羽真の元に向かうんだよな。」

 

花音「そして芽依ちゃんは、編集部に行って自分のパソコンでこう打つんだよね。『あなたには忘れられない物語がありますか?』って。」

 

透哉「……心に刺さるよなぁ。」

 

花音「そうだよねぇ。」

 

彩「ちょっと!私のこと忘れないでよー!」

 

透哉「いや、忘れてるわけじゃねえよ。お前が泣いてたから気を使って…「な、泣いてないもん!……ぐすっ。」泣いてんじゃねえか……。」

 

花音「彩ちゃんも、何かしゃべりたいことがあるの?」

 

彩「……もちろん!えーっとねー……そう!全知全能の書!」

 

透・花「……あぁ〜……。」

 

彩「セイバーの物語は、最初から全知全能の書に記されている出来事だったって、結構衝撃の事実じゃない!?」

 

透哉「まぁ、そうだな。」

 

彩「だって最初からだよ!?ってことは、火炎剣烈火が飛羽真を選んだときから……ううん、ルナちゃんが飛羽真を選んだ頃から、もうそれは全知全能の書に記されていた物語だったってことだよね!?そう考えると……なんか、悲しくならない……?」

 

花音「う、うん、そうだよね。」

 

彩「……?なんか二人とも、あまり驚いてなくない?そこは普通驚くところでしょ!だって最初からもう物語が決められてたんだよ!?残酷だと思わない!?」

 

透哉「いや、まぁそれは思うけど…「じゃあ何で驚かないの!?」……」

 

花音「……あ、あのね彩ちゃん。実はその話、仮面ライダーwebでページでもう語られてたことなんだ。」

 

彩「……え?」

 

 

 

 

 

〜仮面ライダーweb確認中〜

 

 

 

 

 

彩「ほ、ほんとだ……。」ガクリ

 

透哉「そ、そこまで落ち込まなくても……」

 

彩「こんな重要なことを見落としていたなんて……。私、ライダーファン失格だ……。」

 

透哉「そ、そんなこと…「そんなことないよ!」か、花音?」

 

彩「花音ちゃん……?」

 

花音「そのサイトを見てない人なんて、彩ちゃん以外にもいっぱいいるよ!必ずそれを見なくちゃいけないなんて決まりはないんだから、彩ちゃんはライダーファン失格じゃない!もちろん、他の見てない人達も!……それに、いろんな情報を知っているからライダーファンってわけじゃないんだよ?自分は仮面ライダーが好きなんだと、少しでも言い張ることができるなら、もうそれはライダーファンなんだよ。彩ちゃんもそうでしょ?」

 

彩「……う、うん!私、仮面ライダー大好きだよ!」

 

花音「なら彩ちゃんは、れっきとしたライダーファンだよ!」

 

彩「うぅ……花音ちゃ〜ん!」ダキッ!

 

花音「よしよし、彩ちゃん。」ナデナデ

 

……何これ?

 

俺は今、何を見せられてたの?

 

いやまぁ、今回の45章もシリアスもシリアス、超シリアスだったけど……このシリーズにも、シリアス展開あったの……?

 

彩「……よし!スクッ」

 

花音「? あ、彩ちゃん?」

 

彩「今から透哉くん家に行こう!そしていろんなライダーの玩具で遊び…「ちょっと待て彩!まだ話終わってねえだろ!」? 話って?」

 

透哉「45章の感想会してたんだろ俺達!?」

 

彩「……あ、そうだった♪」

 

ったく、こいつはほんとに……。

 

花音「……」ジー

 

透哉「……な、何だよ花音。」

 

花音「透哉くん、何か話したいことがあったのかなーって思って。」

 

透哉「……まぁ、あるにはあるけど……。でもよく分かったな。」

 

花音「透哉くん、今必死で彩ちゃんを止めてたから、何か話したいのかなーって。」

 

透哉「な、なるほど……。」

 

流石花音、鋭え……。

 

彩「何何?透哉くんの話したいことって?」

 

透哉「……お、主に三つ……いや、四つか。あってだな。」

 

彩「うんうん。」

 

透哉「まず一つは、賢人&蓮VS四賢神のバトルについて。」

 

彩「あ、そういえば今回、その三人の決着はついてなかったね。」

 

透哉「そうなんだよ。だから次の回がめちゃくちゃ楽しみなんだよ……。」

 

彩「それは私も!だって、賢人と蓮、初の二人での共闘だもんね。楽しみにならないわけがないよ!」

 

透哉「そうだよな。……続いて二つ目。ストリウスVS飛羽真。」

 

花音「あ、そのバトルもすごかったよね。クロスセイバーに変身して、必殺技で十聖剣を用いて戦うとこ、カッコよかったな〜。」

 

透哉「それぞれの聖剣を使う時、その聖剣を使うキャラの変身カットインもあったしな。あれ、いつかメモリアルフィニッシュで出てくれねえかなー?」

 

彩「でも、やっぱりストリウスは強かったよね。火炎剣が弾き飛ばされて穴に落ちちゃったし、さらには飛羽真も……。あれからどうやって戻ってくるのか、見当もつかないよ……。」

 

透哉「……よし、続いて三つ目な。三つ目は、EDなんだけど……」

 

花音「ダンスがFULLで流れてた!」

 

透哉「正解!」

 

彩「あ、それは私も分かったよ!いつもならチェス?とかいろいろ置いてある空間で飛羽真達が追いかけっこしてたり、いろんなライダーのカッコいい映像が流れたりしてたんだけど、それが一切なくて飛羽真、倫太郎、芽依ちゃんがダンスしてる映像がずっと流れてたんだよね。」

 

透哉「……長い説明ご苦労様。」

 

花音「まさかここでFULL来るかーって思ったよね。いつもは見れないダンスも多く見れたのも、新鮮で良かったなー。」

 

透哉「だな。……そして最後、四つ目なんだが……。これは言わなくても分かるよな?」

 

透・彩・花「次回で最終回!!」

 

彩「いやー、次回でセイバーも終わりかー。長かったような、短かったような……。」

 

花音「最終回って聞くと、やっぱりちょっと寂しく感じちゃうよね。」

 

彩「うん。それに今回のセイバーは、みんながみんなピンチで、最後どうなるんだ!ってくらい読めないもんね。……まぁストリウスは倒すんだろうけど。」

 

透哉「何でそれをつけ足したんだよ……。あ、あと予告で、新しいワンダーライドブック使ってたよな。」

 

彩「使ってた!あと、仮面ライダーwebにはプリミティブドラゴンがいたし!」

 

花音「あ、それは私も思ったよ。プリミティブドラゴンは、エレメンタルドラゴンが登場して以来だよね。」

 

透哉「あぁ。どんな活躍をするのか、楽しみだよな。」

 

彩「うー、もう今から最終回が待ちきれないよ〜!」

 

透哉「あと六日の辛抱だ、頑張って待て。」

 

彩「……よし!今度こそ透哉くん家に行ってソードライバーで遊んで来よう!」

 

透哉「あ、ちょっと待て彩!その前にお菓子のお盆わ下げねえと……」

 

バタバタ

 

透哉「……おい、花音も早く行くぞ。」

 

花音「! え、わ、私も?」

 

透哉「そりゃそうだろ。ほら早く、彩のやつもう行っちゃったよ……。」

 

花音「ふぇぇ!?ちょ、ちょっと待ってよ〜!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜二日後〜

 

彩「ねぇ花音ちゃん。」

 

花音「どうしたの?彩ちゃん。」

 

彩「ふと思ったんだけどさ、リバイスって9月5日からだよね?」

 

花音「うん、そうだよ。」

 

彩「で、最終回が今週の22日でしょ?リバイスまでにもう一週余るんだよねぇ。」

 

花音「あ、そっか。……うーん、もしかしたら、セイバーとリバイスのコラボ回とかやるのかも。」

 

彩「あ!それ、絶対それだよ花音ちゃん!」

 

花音「ふぇぇ?で、でも、もしかしたらもう一週セイバーの可能性も…「いや、絶対コラボ回だよ!コラボ回という名のバトンタッチ回!うん!セイバー最終回の次の週は、これで決まりだ……。」それWだよ、彩ちゃん……。」




今回は最終回後にメモリアルアイテムは出るんでしょうか。

個人的にはプロップサイズの火炎剣が出て欲しいです。

できることならそれの火炎剣、水勢剣、雷鳴剣の三つ揃えて『俺たち三人……』のくだりの合わせるやつやりたい……。(出たとても絶対無理、金銭的に。あと語彙力……。)


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第七話 ライダー好きの後輩

FILM LIVE 2nd Stage、初日に見てきましたよ!

率直な感想を述べると、

……ほんとにヤバかったです。

僕からしたらもうサプライズの連続で、終始トリハダが止まりませんでしたw。

あとやっぱり推しはめちゃくちゃ可愛かった。(他のみんなも可愛かったよ!)

ちなみに特典は、弟と行ったので二枚もらえて、香澄とましろちゃんでした!

ましろちゃんもといモニカ、マジ良かったです!!

ちゃんとしたアニメのCGで動くのは初のモニカ(日本語大丈夫かなw?)、もうみんな可愛かったしカッコよかったしで、まさに最光でした!!

4期が来たらモニカが主軸の話になるのかな?

だとしたらめちゃくちゃ楽しみなんですけど??

まぁ要するに、神映画……いや、神ライブでしたw!


〜放課後〜

 

透哉「ふわぁ〜。」

 

「透哉、立派な大あくびだな。」

 

透哉「うるせえ。」

 

昨日透哉は、仮面ライダーの動画をついいつもよりも長く見てしまい、見ての通り少し寝不足だった。

 

普段は0:00過ぎ、遅くても0:30前には寝るのだが、結局昨日寝たのは、2:30頃だった。

 

透哉は改めて、仮面ライダーの動画にはつい見入ってしまう魔力があるのだと思い知らされた。

 

「お前、今日も丸山さんと会うのか?」

 

透哉「いや、今日は会わないよ。昼休みにこんなメールが来たからな。」

 

「んー?」

 

 

 

 

 

『ごめん透哉くん!突然仕事が入っちゃって、放課後会えなくなっちゃった……。だからまた今度遊ぼうね!ほんとにごめん!』

 

 

 

 

 

「仕事かー。まぁ丸山さん、アイドルだもんな。人気も結構出てるし。Pastel✽Palettesだっけ?」

 

透哉「ああ。最近仕事の量が増えてきてて、充実して楽しいって言ってるよ。俺やパスパレ以外の友達と会える時間が減ってるのは、少し寂しいとも言ってたな。」

 

「……あぁそうかよ。そりゃ羨ましいこったなーおい!」

 

透哉「な、何怒ってんだよ……。」

 

「自分の胸に手を当てて聞いてみろ!」

 

透哉「? 訳分からん……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【玄関】

 

「駅前のゲーセン行こうぜ!そんで俺と勝負だ!」

 

透哉「勝手に決めんなよ。俺はまだお前と遊ぶなんて一言も…「堅いこと言うなよ!たまには男同士の付き合いも大切だぞ?」じゃあせめてその言い方はやめてくれ……。」

 

これ以上何か言っても無駄だと思い、諦めてこいつの誘いを承諾する。

 

本音を言うと、距離は近いわグイグイ来るわで、俺の最も苦手なタイプなのだが……。

 

これはこいつにとっての長所であるのだから、仕方ないっちゃ仕方ない。

 

まぁ俺からしたら短所だが。

 

「……ん?なぁ透哉、なんか人だかりができてんぞ?」

 

透哉「人だかり?あ、ほんとだ。」

 

ワイワイガヤガヤ

 

ワイワイガヤガヤ

 

「有名人でも来てんのか?」

 

透哉「有名人ねー。」

 

「……!もしかして、白鷺さんとかイヴちゃんが来てるんじゃ…「そんなはずねえよ。今日はパスパレとしての仕事って言ってたから、千聖もイヴもそこに行ってるはずだよ。」そ、そうかよ……。」

 

それに、仮に千聖やイヴが来たとしても、あそこまで人だかりができるとは思えない。

 

千聖だったらきっと、有名人バレしないために何かしら対策をしてくるだろう。

 

ワイワイガヤガヤ

 

ワイワイガヤガヤ

 

しかしこんなところに人だかりなんて、この人達は非常識なのか?

 

ほら、いろんな人が帰ろうとしてるのに邪魔になってる……。

 

「しかし、こんな場所に人だかりなんて邪魔だよな。ここは俺が、一発ドカンと言ってやるか。」

 

……こいつ、こういうところがあるから憎めないんだよなー。

 

まぁ憎んだこともないけど。

 

……いや、少しくらいはあるわ。

 

「おいお前ら!そんなところにいると帰る人の邪魔に……!あ!」

 

透哉「? 何だよあ、って……。ん?……え!」

 

???「オロオロ……。……!」

 

透哉「な、何でお前が…「タタタタ……サッ!」うわっ、お、おい……」

 

「何だよお前、その子の知り合いなのか?」

 

「ねぇ、ちょっとだけ話させてよー。」

 

「その制服、月ノ森のでしょ?可愛いよね〜。」

 

「君、名前何て言うの?」

 

これは……ちょっとヤバいな。

 

こいつが怯えるのも分かる……。

 

「透哉、こっちだ!」

 

透哉「! お、おう!ごめん、走れる?」

 

???「! ……コクコク」

 

「よし!行くぞ!」

 

透哉「……」ダッ!タッタッタッタ……

 

???「……」タッタッタッタ……

 

「あ、ちょっと……!」

 

「行っちゃった……。」

 

「可愛いかったなぁ、あの子。」

 

「あの人達と、どういう関係なんだろ……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こいつの気のきいた機転のおかげで、あの人だかりから逃れることができた。

 

人だかりの中には男も女もいて(男のほうが若干多かったかな?)、しかも結構な人数……10人くらいはいただろうか。

 

そんな人数に囲まれていたんじゃ、さぞ怖かっただろう。

 

特に、こいつみたいな性格の子は。

 

透哉「はぁ……はぁ……人だかりの原因はお前だったんだな。

 

 

 

 

 

……ましろ。」

 

ましろ「……ご、ごめんなさい……。」

 

透哉「! い、いや、別に怒ってるわけじゃないんだ。ただ……あいつらも、お前みたいな子を10人で囲むなんて、ひどいことするなーって思ってさ。」

 

ましろ「……」

 

「久しぶりだな、ましろちゃん。」

 

ましろ「!?ビクッ!……サッ!」

 

「……」

 

透哉「おいおい、いきなり脅かす…「別に脅かしてねえよ!!はぁ、何で俺だけ……」……まぁ、そのー……ドンマイ。」

 

ましろ「……」オロオロ

 

透哉「あ、気にしなくていいよ。別にいつものことだし。……それで?ましろは何で、学校の前にいたんだ?」

 

ましろ「あ……そ、それは……」

 

透哉「?」

 

ましろ「……と、透哉先輩……。」

 

透哉「ん?」

 

「……」

 

ましろ「……い、今から、私と……」

 

透哉「……」

 

「……」

 

ましろ「……私と……

 

 

 

 

……私といっしょに、しょ……ショッピングモールに、行ってください!」

 

透哉「……ましろと、ショッピングモールに?」

 

ましろ「……」コクコク

 

「……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ショッピングモール】

 

透哉「着いたな、ショッピングモール。」

 

ましろ「は、はい……!」

 

というわけで、ショッピングモールにやってきた。

 

あいつは自分なりに気をきかせてくれたのか、『勝負はお預けにしてやるよ。』とかなんとか言って、一人で帰っていった。

 

少し悪いと思い、いっしょに行かないかと誘ったが、『お前らはお前らの時間を楽しめ。』とか訳の分からんことを言い、その場を去ってしまった。

 

せっかく人が誘ってやったのに、とは思ったが、あいつはましろが苦手としている人種でもあるので、その後は特に何も言わずましろと話をしながらこのショッピングモールに向かって来た。

 

あいつは苦手なのに、俺は大丈夫って、どういう違いなんだろうとは思うが……。

 

やはり俺と同じで、ああいう距離が近くてグイグイ来るような人は苦手なのか……。

 

ましろ「……哉先輩。……透哉先輩!」

 

透哉「! あ、ごめんましろ、どうした?」

 

ましろ「あ、あの……」

 

透哉「ん?」

 

ましろ「……お、おもちゃ売り場に、行きたい……です///。」

 

透哉「おもちゃ売り場……ああ。分かった、じゃあ行くか。」

 

ましろ「! はい!」

 

ま、こいつが楽しそうなら何でもいっか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【三階 おもちゃ売り場】

 

ましろ「……!あった!ありましたよソードライバー!」

 

透哉「へぇー、まだ売ってたんだなー。」

 

ここに来てすぐ、ましろはやはり仮面ライダーの玩具売り場に飛びついた。

 

まぁ予想はしてたけど。

 

ましろ「流石に強化フォームのアイテムやクロスセイバーはないか……。あ、でも、暗黒剣が売ってる!カッコいいな〜……。」

 

ましろはキラキラ目を輝かせながら、交互交互にいろんな玩具を見ている。

 

おもちゃ売り場特有のCMなどの映像も流れているが、もちろんそれにも目を向けて、事あるごとに『カッコいい……』と呟いている。

 

ましろは高一なのだが、何も言われなかったら小学生にも見えなくは……いや、それは言い過ぎか。

 

でも……普通にちびっ子がいる中にまじってると……高校生には見えないよな……。

 

ましろ「セイバー……カッコいいな〜……。」

 

「おねーちゃんもセイバーすきなの!?」

 

「ぼくはねー、ブレイズもすきだよー。」

 

「エスパーダだってカッケーしつよいぞー!」

 

ましろ「!? え?え!?あ、あわわわ……」オメメグルグル

 

……仕方ない、助けてやるか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ましろ「/////」

 

透哉「ましろ、元気出せって。な?」

 

ましろ「いつの間にか子供達といっしょに……うぅ、恥ずかしい///……。」

 

透哉「……そんなに、恥ずかしかったか?」

 

ましろ「恥ずかしいですよ〜。私、高校生なんですよ?うぅ、思い出しただけでも恥ずかしい///……。」

 

ましろのやつ、思ったより落ち込んでるな……。

 

ここは俺が、なんとかしてやるか。

 

透哉「……ましろ、ちょっとついてこい。」

 

ましろ「え?」

 

透哉「いいからいいから、ほら。」グイッ

 

ましろ「うわっ、ちょ、ちょっと透哉先輩///!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透哉「ほらよ、ましろ。」

 

ましろ「こ、これって……」

 

透哉「クレープだよ。見りゃ分かるだろ?」

 

ましろ「そ、それは私だって分かりますよ!どうして、ここに……」

 

透哉「ましろが落ち込んでるから、元気づけてあげようと思ってさ。だからほら、クレープ。」

 

ましろ「そんな……悪いですよ。それにさっきのは……私が、ちゃんと周りを見てなかったからで…「いいから受け取れって。」! ……スッ」

 

透哉「美味いんだぜ、ここのクレープ。特に俺は、ストロベリーが大好きでさー……」

 

ましろ「……い、いただきます。」

 

透哉「……おう。」

 

ましろ「……パクッ。……!お、美味しい……!」

 

透哉「だろ?あー、ん。んー、ほんと美味いよなこのクレープ。」

 

ましろ「……透哉先輩。」

 

透哉「ん?」

 

ましろ「……ありがとうございます。」ニコッ

 

透哉「……やっぱりましろは、笑顔がよく似合うな。」

 

ましろ「ふぇ///!?」

 

透哉「あ、今の驚き方、花音みたい。」

 

ましろ「///!!もう〜!からかわないでくださいよ〜〜///!!」ポカポカ

 

透哉「いたっ、ちょ、ましろ、地味にいたいって……」

 

ましろ「もぅ〜!」プクー

 

……ましろも、こういう顔するんだ。

 

……あ、そうだ。

 

透哉「なぁ、ちょっとゲームセンター行かねえか?」

 

ましろ「……ゲームセンター……ですか?」

 

透哉「ああ。あれ、やりに行こうぜ。」

 

ましろ「……でも私、今日持ってきて…「いいから。ほら、行くぞ。」グイッ あ、ちょっと……!……///。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ゲームセンター】

 

透哉先輩に連れられて来たのは、ゲームセンターの中にあるガンバライジングのところだった。

 

二台置いてあり、どちらにも人はいなく、いつでもゲームができる状態だ。

 

私、カードは持ってきてないって言ったのに……。

 

どうして先輩は、ここに……。

 

透哉「お、丁度誰もいないな。」

 

ましろ「……あの、私……」

 

チャリン

 

ましろ「え、透哉先輩……?」

 

透哉「勝負しようぜ。どっちが良いカードを当てられるか。」

 

ましろ「……それって、レンコ、ってことですか?」

 

透哉「ああ。カードを買うだけなら、カードがなくてもできるだろ?」

 

ましろ「まぁ、そうですけど…「あ、でも……」?」

 

透哉「……ごめん、やっぱ勝負はやめとくか。まだましろはこれやり始めて間もないし、そんなやつにいきなりレンコ勝負なんてしたら、いろいろ可哀想だもんな。悪いましろ、さっきのは忘れて…「やります。」え!?」

 

ましろ「……透哉先輩が誘ってくれた勝負、買わないわけにいきませんから。」

 

透哉「そ、そうか……。よ、よし!じゃあ一枚ずつ確認していって、先に高レアを当てたほうが勝ちな!」

 

ましろ「は、はい!」

 

透哉先輩の言う通り、私はこのガンバライジングを初めてまだ間もない。

 

そんな私を見兼ねてさっきのように言ってくれたのだろうが……悪く言っちゃうと、余計なお世話だった。

 

最初先輩に"勝負"と言われたとき、正直嬉しかったのだ、

 

よく見ると先輩はICカードを使っていなかった。

 

私と同じで持ってきてないのか、持ってきているけど使わないようにしてくれているのか。

 

どちらにしろ、先輩と私は公平な状態で勝負する(カードを買う)ということになる。

 

先輩と同じ土俵で勝負できる、それがまず嬉しかった。

 

だから私は、二つ返事で勝負の誘いに乗ったのだ。

 

透哉「よし、まずは一枚目だな。せーので見るぞ。」

 

ましろ「はい。……あの、ところで透哉先輩。」

 

透哉「ん?」

 

ましろ「この勝負……勝ったほうはご褒美とかあるんですか?」

 

透哉「ご褒美?あー、そうだなー。……じゃあ、勝ったほうは負けたほうに何でも命令することができ、負けたほうはそれを絶対に聞かなければならない、とか。なーんて、ちょっとベタだった……って、ましろ?」

 

ましろ「……」ゴゴゴゴ……

 

透哉「……あ、あの……ましろ?」

 

ましろ「絶対に……勝ちます!!」

 

透哉「お、おう。すげえ燃えてるな……。よし!それじゃあいくぞ!まずは一枚目!」

 

ましろ「……」

 

透哉「……」

 

ましろ「……」

 

透哉「……」

 

ましろ「……ゴクリ」

 

透哉「……ゴクリ」

 

透・ま「……せーのっ……!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ましろ「〜〜♪♪」

 

透哉「……」ズーン

 

俺とましろのレンコ勝負。

 

結果は……見ての通りだ。

 

まさか、一枚目で勝負がつくとは……。

 

前代未聞すぎるわ……。

 

透哉「……良かったな、ましろ。」

 

ましろ「はい♪〜〜♪♪」

 

めちゃくちゃご機嫌だな……。

 

ま、もともとましろを元気づけるためにやったことだから、結果的には良かったか。

 

ちなみに、ましろが一枚目で当てた高レアは……。

 

 

 

 

 

〜回想〜

 

透・ま「……せーのっ……!!」

 

バッ!!

 

透哉「俺はNのオーズか。そしてましろは……。!?」

 

 

 

 

 

ましろ「……オーマジオウだ……。」

 

確かこれ、リバイバルエディション?だっけ。

 

今までに出たLRの中から選ばれた八枚が再録されてるんだよね。

 

……あ、よく見たら名前の上のところに〈REVIVAL EDITION〉って書いてある。

 

……やっぱりオーマジオウ、カッコいいな〜。

 

……あ、そういえば透哉先輩は……って、あれ?

 

透哉「……」

 

ましろ「あの、透哉先輩?……ん?」

 

あれは……オーズ?

 

のN?

 

……え、ってことは……。

 

私の……勝ち…「ましろ。」え?

 

ポン

 

ましろ「ふぇ?」

 

透哉「おめでとう。」

 

ましろ「……/////!!」

 

透哉「え?ましろ?……おい、どうしたんだよ!返事しろって!ましろ!ましろおおおお!!」

 

〜回想 終了〜

 

 

 

 

 

まさか、オーマジオウを当てられるとは……。

 

グリブリと同じで、リバイバルエディションの中でも特に出にくいLR。

 

ほんと彩といいましろといい……。

 

……はぁ。

 

俺、今弾は全然運ねえな……。

 

透哉「で?何にするんだ?」

 

ましろ「? 何がですか?」

 

透哉「何がって……負けたほうは勝ったほうの言うことを何でも聞くって……」

 

ましろ「あー。……それ、今度に持ち越しでもいいですか?」

 

透哉「持ち越し?」

 

ましろ「来るべき時が来たら、そのときにまた先輩にお願いします。だからそのときまで、待っててもらえますか?」

 

透哉「……」

 

後ろに手を組み、髪を手でかき分けながらそう言うましろ。

 

丁度後ろに夕日が見えているのもあり、なんかこう……神秘的な感じに見えた。

 

ましろ「……透哉先輩?」

 

透哉「……!あ、あぁ、もちろん。こっちはいつでも準備できてるからな。」

 

ましろ「ふふっ、何ですかそれ……。」

 

……やっぱりこいつは、笑顔が一番似合う。

 

くしゃってなっているましろの顔は、夕日に照らされてるのもあって、とても輝いて見えた。

 

透哉「……なぁましろ。」

 

ましろ「何ですか?」

 

透哉「今日……楽しかったか?」

 

ましろ「……はい!とても……とても、楽しかったです!」

 

まただ。

 

くしゃってなった。

 

透哉「それは良かった。あ、あとそれから……」

 

……いや、やめておこう。

 

言ったら言ったで、またさっきみたいになるし、言わなかったは言わなかったど、また……。

 

透哉「……やっぱ何でもない。」

 

ましろ「! 何でもないって、それ一番気になるやつですよ〜!先輩、何て言おうとしたんですか?教えてください〜!」

 

透哉「教えねえよー。」

 

ましろ「教えてくださいってば〜!透哉先輩〜!」

 

こうやってからかうのも、先輩の特権だからな。

 

ましろ「透哉先輩〜!」

 

透哉「やだよーーだ。」




この一ヶ月で、どれだけのLRをゲットしたことか……。

特にあの二枚は、ずーーーーーっと欲しかった二枚だったので、ゲットした瞬間、弟とじっくり眺めてましたw。


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第八話 セイバー最終章感想!まさかのハッピーエンド!(トレンドにも入ってた)by彩&香澄

今回の話と全く関係ありませんが、300円でビルドのLR当てました。

……というわけでとうとう仮面ライダーセイバーが、最終回を迎えましたねw。

一年間、本当にお疲れ様でした!

最終回を迎えた記念に、ニ、三ヶ月くらい放置してたサウンドアップデートエディションをそろそろ更新しようかなw。


〜AM 8:55〜

 

透哉「ふわぁ〜……。」

 

彩「ちょっと透哉くん!もうすぐでセイバー最終回なんだよ!?もうちょっと緊張感持ってよ!」

 

透哉「緊張感って……そこまでマジにならなくても…「いえ!彩先輩の言う通りですよ!」え〜?」

 

香澄「ライブと同じですよ!頑張って練習してきた成果をお客さんに見てもらうみたいに、これまで様々な困難を乗り越え戦ってきたセイバー達の物語を、私達が最後まで見届けるんです!」

 

彩「香澄ちゃん!今のすごくカッコいいよ!」

 

香澄「そうですか?えへへ〜。」

 

透哉「……ライブと同じ、ね。」

 

つっても俺、ライブはやる側じゃなく見る側なんだけどな。

 

なんて細かいことを言うとまたややこしくなるから言わんけど、まぁ……そうだな。

 

セイバー達の物語を最後まで見届ける、ってのには、俺も同意だな。

 

ちなみに俺達が今いるのは俺の家のリビングだ。

 

ソファに三人、香澄、彩、俺の順に腰掛けて、セイバーが始まるのを待っている。

 

いつもは録画で見るのだが、今日は最終回ということで、この三人でリアタイすることになった。

 

もともとは俺と彩の二人で見る予定だったが、たまたま昨日道で会った香澄を彩が誘ったため、今のような形になった。

 

透哉「……うおっ!」

 

香澄「どうしたんですか?透哉先輩。」

 

透哉「いやな、ちょっとSNS見てたんだけど……ほら。」

 

香澄「……!すごーい!"セイバー最終回"ってトレンド入ってるー!」

 

彩「ほんとだー!……あ、中にはフィギュアを使った写真をあげてる人もいるね。そっかー、最終回だもんねー。そりゃあSNSも盛り上がるよー!」

 

透哉「……そういえば俺と彩は、最終回のリアタイは去年のゼロワンに続き二回目だな。」

 

彩「そうだねー。あのときは、私と透哉くんと、紗夜ちゃんと燐子ちゃんの四人でリアタイしたっけなー。」

 

香澄「そうだったんですか!確か私は……あ!」

 

彩「! ど、どうしたの香澄ちゃん!」

 

香澄「そういえば私、去年は寝坊してリアタイできなかったんだった……。」

 

彩「あ……そう、だったんだ……。」

 

透哉「でも、今年は無事できそうで良かったな。」

 

香澄「! はい!リベンジ達成しました!」

 

彩「ふふふっ♪……『ピロリン♪』? メール?誰からだろう……あ。」

 

透哉「どうした?彩。」

 

彩「見てよこれ!」

 

透・香「……あ!」

 

 

 

 

 

日菜『おねーちゃんとリアタイ待機中♪♪もう今からるるるるんっ♪てしてきたーー!! 添付:写真』

 

 

 

 

 

紗夜のやつ、顔赤らめてる……。

 

おおかた、日菜がいっしょにピースして写真撮ろうって言って、拒否ったものの結局撮ることになり、恥ずかしがりながらも日菜といっしょにピースして写真を撮ったってところか。

 

てか、やはりこの二人もリタイア視聴か。

 

彩「ふふ♪紗夜ちゃん可愛い♪それに、日菜ちゃん嬉しそう〜♪」

 

香澄「やっぱり仲良いですよねー、日菜先輩と紗夜先輩。」

 

彩「香澄ちゃんも明日香ちゃんと仲良いでしょ?」

 

香澄「はい!それはもちろん!」

 

透哉「……お、そろそろ始まるぞ。」

 

彩「! ほんとだ!」

 

香澄「うぅ、緊張してきた〜……。」

 

彩「だ、大丈夫だよ香澄ちゃん。わ、私がついてるかりゃ……わあ〜ん!こんなところで噛むなんて〜!」

 

透哉「……お前ら、そんな調子で30分持つのか……?」

 

彩・香「頑張る(頑張ります)!!」

 

……心配だなぁ〜……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜仮面ライダーセイバー最終章リアタイ中〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透哉「……さて。とりあえずセイバーが、最終回を迎えたわけだが……。……お前ら、何で泣いてんの?」

 

彩「うぅ、うう……だ、だって……」

 

香澄「良かったぁ……良かったよぉ……。」

 

セイバーが終わった後、すぐに感想を語るためにとりあえずテレビは消した。

 

この後はゼンカイジャーがあるのだが、まぁそれは後で見るとして……。

 

問題は、この二人だ。

 

セイバーの終盤くらいから、ずっとこの調子なのだ。

 

透哉「……大丈夫か?そんな調子で、感想語れる…「「語れるぅ!!」」そ、そうか……。」

 

彩「……ぐすん。……じゃあまずは、私から話すね?」

 

透・香「ああ(はいぃ……)。」

 

彩「……ハッピーエンドだった。」

 

透・香「……」

 

彩「……そう!ハッピーエンドだったんだ…「大丈夫、聞こえてる。二回言わなくても大丈夫だから。」ダメだよ!大事なことは二回言わなきゃ!」

 

透哉「えぇ……?」

 

香澄「彩先輩!それは私も思いました!ちょっと悲しい感じで終わったりするのかなーって思ったら、まさかまさかのハッピーエンドで!!」

 

彩「一度消えたユーリも戻って、瀕死を負ってた尾上さんや大秦寺さん、神代兄弟、蓮、さらには消滅したはずの飛羽真も戻ってきて!もうハッピーもハッピー!うぅ……良かったぁ……みんなが……飛羽真が無事でほんとに良かったよぉ……。」

 

香澄「彩先輩!泣かないでください!まだまだ話したいこと、いっぱいあるんですから!」

 

彩「香澄ちゃん……。……うん、そうだね。ごめん香澄ちゃん!……私、もう泣かないよ!」

 

……何、これ……。

 

香澄「えーっとー……そうだ!一番最初に戻るんですけど、最後の四賢神VS賢人&蓮、すごかったですよね!」

 

彩「すごかった!どうやって倒すのかな?って思ったら、まさかのお互いのワンダーライドブックを交換して必殺技を放つっていうエモーショナルドラゴンすぎる倒し方で!」

 

香澄「賢人が猿飛忍者伝を使って、蓮がランプドアランジーナですよね!お互いのブックを交換して必殺技……もうほんっっとに熱かったです!!」

 

彩「しかもその後だよ!四賢神は倒したものの衝撃で吹っ飛ばされちゃって……どっちも瀕死状態でヤバい!ってなってるときによろよろになりながらも駆けつけてきたユーリ!うぅ、もうそこでまず泣いたもん……。」

 

香澄「しかもセリフがまた卑怯ですよね。『信じられる友がいる、それって……最高だぞ。』って。あのときのセリフをここで出してくるんだーって思ってちょっとトリハダ立ちましたもん!」

 

彩「最初にそれを言ったときは、まだ賢人と分かり合えていなかった頃だもんね。あぁ、なんか懐かしいな〜。」

 

香澄「そしてユーリは二人を回復させた後、力尽きて消えちゃうと……。」

 

彩「ユーリいいいいい!!!って叫びたかったもん。それくらい泣いたよ私!」

 

透哉「実際に叫ばなくてほんと良かったよ。近所迷惑になりかねないからな。」

 

彩「もぅ、良いところで水を差すんだからー透哉くんは。」

 

透哉「え?いや、別に水を差したわけじゃ…「透哉先輩が印象に残ったところはどこですか?」印象に残ったところ?うーん……いろいろあったからなー……。……まぁ一つ目はやっぱり、プリミティブドラゴンだよな。」

 

彩・香「ですよね!!」ズイッ

 

透哉「近え近え!!距離感!!」

 

彩・香「あ……ご、ごめんなさい……。」

 

透哉「……まぁいいよ。もう今更だしな。」

 

彩「! だよね!」

 

透哉「いや納得するなよ!」

 

香澄「まさかあんなに暴走してたプリミティブドラゴンが、飛羽真を助けて戦うというまさかすぎる活躍をするとは……。ていうかプリミティブドラゴン、やっぱりカッコよかったですよね!」

 

彩「すごく強かったしね!飛羽真に救ってもらったプリミティブドラゴンが、逆に今度は飛羽真を救ってさらにラスボスであるストリウスと戦う……。スパークリングといいジオウトリニティといい、終盤で活躍する中間フォームのカッコ良さは異常だよね。」

 

香澄「REAL×TIMEのメタルクラスタとかも超カッコよかったですしね!」

 

透哉「二つ目はやっぱり、新ブックか。」

 

彩「ルナちゃんと聖剣の力?で形成された、新たなワンダーライドブックだよね。確か……そう!ワンダーオールマイティワンダーライドブック!……だった気がする……。」

 

透哉「……お、それで合ってるぞ。公式サイトに正式名称が載ってた。それであのセイバーは……"オールマイティセイバー"っていうらしいな。」

 

彩「オールマイティセイバーかー。」

 

香澄「姿はブレイブドラゴンのままでしたけど、技がいろいろとすごかったですよね!様々なワンダーライドブックの力を使って、ストリウスを翻弄してましたし!」

 

彩「そうだね!ブレイブドラゴンのドラゴンとか、ライオン戦記のライオン、ランプドアランジーナの魔法のじゅうたんとか、懐かしいのもいっぱい出てきてなんか嬉しかったな〜。」

 

透哉「倫太郎と賢人が初めて飛羽真の本屋さんに来たときにそれぞれ乗ってやつだもんな。あと個人的に、ジャオウドラゴンの力を賢人が使うのが良かったな〜。」

 

彩「セイバー、ブレイズ、エスパーダの三人でストリウスを倒すってのも良かったよね〜。聖剣に約束を誓い合った三人だもん♪」

 

香澄「でも、世界が消えるまでが全知全能の書に記されていることだったから、ストリウスを倒して終わりじゃなくて、一回は本当に世界が消えちゃうんですよね……。」

 

彩「でも、そこにある動画が流れてきたんだよね。」

 

透哉「結構前にやってた、いろんな人の本や物語に対する思いを語る動画を募集します!ってやつだよな。ここで出てくるとはな……。」

 

彩「いろんな人がいたよねー。その中には、芽依ちゃんやユーリ、倫太郎、賢人、主要キャラみんないたもんね。」

 

透哉「あの演出も良かったなー。そして、時はまさかの一年後。」

 

彩「世界は元に戻ったけど、飛羽真はいなくなったままで、消えてしまった人達も戻ってない。聖剣も力を失って、本も開かず……っていう、結構悲しい展開だったんだけど……」

 

香澄「エターナルストーリーですよね!授賞式に芽依ちゃんが立ってて、記者の人達や飛羽真に向けて演説……ではないけど、いろんなことを話してて。」

 

透哉「そしてびっくりしたのがその後だよな。なんと飛羽真は新しいワンダーワールドを書き上げ、創造したことによって、消えてしまってた人達も元通り。ユーリも復活して、さらには飛羽真も戻ってきて。」

 

彩「もうほんとハッピーだったよね!しかも、幻影……かな?ストリウス、レジエル、ズオス、初代マスターロゴス、タッセル、さらにはバハトまで出てきて、飛羽真を見送って……。」

 

透哉「良かったよな〜……。てかやべえな……。語彙力失いすぎて、俺達、"良かった"しか言ってねえ……。」

 

彩「でも、実際良かったんだからいいんじゃない?」

 

香澄「そうですよ!……あ、あと私、気づいたこと二つあります!」

 

彩「お、何何?」

 

香澄「飛羽真のお店が、ワンダーワールドにあったところ……。あれ、やっぱりOP伏線でしたよね!」

 

透哉「OPの……あ、確かに。」

 

彩「そっか……。OPで飛羽真のお店がワンダーワールドにあったのは、今回の最終回の伏線だったんだね。」

 

香澄「あともう一つ、私が気づいたことなんですけど……。授賞式のとき、記者の中にヒューマギアいませんでした?」

 

彩「え?」

 

透哉「ひゅ、ヒューマ……って……」

 

透・彩「ヒューマギア!?」

 

彩「あ、あの、前作の令和ライダーである、ゼロワンに出てきた……」

 

透哉「滅とかイズと同じ、あの、ヒューマギアが……?」

 

香澄「はい。確かいたようか気がするんですけど……」

 

透哉「……後で確認してみるか。」

 

彩「そうだね……。」

 

香澄「よーし!それじゃあ次は、次回予告の話をしましょう!」

 

透哉「! お、おう……。」

 

彩「次回は、コラボ回でもあり、セイバー最終回の延長線みたいな感じだったね。」

 

透哉「コラボ回……。本編で次回作のライダーとコラボするのは、エグゼイド以来か?」

 

彩「エグゼイド……。あ、そっか。ビルドがゲンムと戦ってたね。」

 

透哉「あの時は映画も含め通り魔だとかいろいろ言われてたけど、まさかあれにはちゃんと意味があったなんて、同時思わなかったもんな……。」

 

彩「そんなところに伏線を張るなんて、ビルドすごいなーって思い知らされたよねー。」

 

香澄「次の回では、セイバーとリバイスがどう関わり合っていくんですかねー?」

 

彩「ねー、楽しみだよねー。」

 

透哉「……さてと。これで一通りは語り終えたかな。」

 

彩「うん。……セイバー、最終回終わっちゃったかー。」

 

透哉「まぁ一応次回もあるけど、実質的な最終回は終わっちまったな。」

 

香澄「……決めた。」

 

透・彩「ん?」

 

香澄「今から私、ソードライバー買ってきます!」

 

透哉「え……え!?」

 

彩「今から!?」

 

香澄「はい!というわけで彩先輩、着いてきてください!」

 

彩「えぇ!?あ、ちょっと待ってよ、香澄ちゃ〜ん!」

 

今から買いに行くって……。

 

流石、香澄の行動力……。

 

……って感心してる場合じゃねえ!!

 

透哉「ちょ、ちょっと待てよ!その前に戸締りとか電気消したり片付けたりとかいろいろ……。っておいこら!!話聞けー!!彩ー!!香澄ー!!」

 

 

 

 

 

ちなみにソードライバーは、無事ショッピングモールのおもちゃ屋で買えたようだ。

 

ラス1だったから、ギリギリだったらしい。

 

まぁ……なんにせよ良かったな、香澄。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜翌日〜

 

彩「……そういえばさ、透哉くん。」

 

透哉「ん?」

 

彩「昨日、香澄ちゃんと透哉くんと三人で、セイバーリアタイしたよね。」

 

透哉「あぁ、したな。」

 

彩「そのときのことなんだけど、セイバーが始まるニ、三分前くらいかな?ましろちゃんの声が聞こえたような気がしたんだよね。」

 

透哉「ましろの?でも昨日、ましろはいなかったぞ?」

 

彩「うん、そのはずなんだけどね。でも、あの声はましろちゃんだったような気がするんだよねー。確か……カードのCM?ら辺で聞こえたような……。」

 

透哉「カード?……ガンバライジングじゃ、ねぇよな。」

 

彩「うん、それは違うと思う。」

 

透哉「うーん……カードのCMでましろの声……。さっぱり思い出せん……。」

 

彩「……私の思い過ごしかな?」

 

透哉「……ああ、たぶんそうだ。ほら、早くしないと学校遅れちまうぞ。」

 

彩「あ、ほんとた。じゃーね透哉くん、また放課後。」

 

透哉「おう。」

 

タッタッタッタ

 

透哉「……カードのCMでましろの声……?……夢でも見たんじゃねえねえのかな?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ましろ「くしゅんっ!」

 

透子「うおっ!どうしたシロ、風邪か?」

 

ましろ「うーん……風邪ではない、と思うんだけど……」

 

透子「風邪じゃない……。じゃあ、誰かに噂でもされてんじゃね?」

 

ましろ「えぇ?な、なんか怖いよ〜。」

 

透子「なーんて、冗談冗談♪」

 

ましろ「もう、透子ちゃ〜ん……。」




最後のおまけエピソード、分かる人には分かると思いますw。

たぶん出身地バレますけど、まぁ県くらいならいいでしょうw。

ちなみに僕は、その某カードゲームはやってません。

ですが、弟がその某カードゲームのRoseliaのカードを集めてますw。

あと僕も数日前、それのましろちゃんのカード(8thライブのやつ)が売ってて一目惚れしたので買いましたw。


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第九話 火炎剣烈火サウンドアップデートエディションを久しぶりに更新してみた

最近、はまったとあるアニメのあるキャラが好きすぎてヤバいです。

いや、キャラもだけど、曲もストーリーもめちゃくちゃ良いんですよね……。

ミステリーものが嫌いというわけではない(むしろ好きかも)ので、"探偵"という言葉がタイトルにありそのタイトルの意味も気になったので見てみたら、案の定はまりましたw。

原作読みたい……続きのアニメ見たい……。

あぁ……儚い……。


『一緒に戦ってくれ!』

 

透哉「……ここまでは更新したんだよ。でもそこからずっと、面倒くさくなっちゃって更新できていなかったんだよな……。」

 

彩「昨日セイバーが最終回を迎えたから、その記念に更新できてなかったセリフを全部更新しちゃおう!ってことだね。」

 

透哉「そういうこと。」

 

火炎剣烈火 サウンドアップデートエディション。

 

去年の11月、プレミアムバンダイ、通称プレバンで抽選販売されたDX玩具だ。(その後普通に予約販売もしていた)

 

簡単に言うと、毎回最終回直後にプレバンで発売されるメモリアルアイテム的なやつだが、この玩具はいつものメモリアルアイテムとは勝手が違う。

 

毎週仮面ライダーwebにてセリフプログラムが更新され、それをパソコンでダウンロードしてSDカードに保存したものをサウンドアップデートエディションにセットすると、データ更新ができ、聖剣内のセリフが増えるという、仮面ライダー玩具では画期的なメモリアルアイテムなのだ。

 

これには俺も心が惹かれ、抽選販売開始当日に即抽選し、見事当たり(俺の中では少し、抽選した人全員当たった説が浮上している)、届いた日にはワクワクしながら開封し、早速セリフをダウンロードし、更新し、いろんなセリフを鳴らして遊んだ。

 

……しかしその数ヶ月後、聖剣内のセリフは徐々に増えなくなっていった。

 

そう。

 

……少し面倒くさくなってしまったのだ。

 

毎週新しいセリフが更新され、サウンドアップデートエディション(以下SAE)のメモリアル感がどんどん増していく。

 

それはまぁいいのだが……。

 

……正直言うと、だんだんそこにたどり着くまでの行為が面倒くさく思ってしまっていたのだ。

 

パソコンを起動し、サイトに入ってセリフをダウンロードし、それをSDカードに保存し、そのSDカードをSAEにセットし更新する。

 

その行為がだんだん面倒くさくなってしまい、その結果、ここニ、三ヶ月、SAE内のセリフは全く更新されなくなっていた。

 

……しかし、つい前日、仮面ライダーセイバーは最終回を迎えた。

 

なので今日は、久々にこのSAEに更新という何の命を吹き込み、セイバー最終回記念にSAEで遊ぼう、思った次第だ。

 

透哉「……よし、やっとサイトにとべた。えーっと、セリフダウンロードのページは……、……え?」

 

彩「どうしたの?透哉くん。」

 

透哉「……なんか、バージョンが増えてる……。」

 

彩「え?」

 

透哉「俺が最後に更新したときは、Ver.2までしかなかったんだよ。でも、久々に見てみたら…… Ver.3が増えてる……。いつの間に!?」

 

彩「どれどれ……あ、ほんとだ!」

 

透哉「SDカード、もう一枚必要じゃねえかよ……はぁ。」

 

彩「まぁまぁ、透哉くん。」

 

透哉「あのときSDカード二枚つきのやつ買っといてよかったよ……。」

 

SAE内の容量の問題なのか、Ver.1とVer.2は併用できないようになっている。

 

最初Ver.2に更新したとき、なぜかこれまで更新してきたセリフ(Ver.1)が全部消えてしまうという謎の事態が起きた。

 

SNSなどを見てみるとみんなも同じようなことになっているようだったが、いろいろ調べていると、それについて解決策を説明してくれている動画を見つけた。

 

その内容とは、SDカードをもう一枚用意し、そこにVer.1を保存しておいて、いつでもVer.1とVer.2に切り替えられるようにしておく、というものだった。(SAEには、一枚だけSDカードが付属している)

 

それを見た俺はさっそくSDカードを買いに行き、帰ってきてすぐ、前にダウンロードしたVer.1をそこに保存した。

 

以降俺は、気分によってVer.1とVer.2を切り替えて遊ぶようにしており、SDカードは、SAEの箱にしまっておくようにしている。

 

透哉「……よし、できた。次はVer.2だな。」

 

なぜか順番が前後してしまったが、無事Ver.3のセリフのダウンロードは終わった。

 

そして次は、Ver.2のセリフを最新までダウンロードするところだ。

 

第27章(エレメンタルプリミティブドラゴン初登場回)の分まではダウンロードしていたようなので、それ以降のセリフをダウンロードする。

 

彩「ねぇねぇ、透哉くん。」

 

透哉「ん?何だ?」

 

彩「ダウンロードが終わったらさ、更新するでしょ?その更新、私がやってみてもいいかな?」

 

透哉「あぁ、別にいいぞ。……あ、そういやお前、更新したことなかったっけ?」

 

彩「うん……実は……。」

 

透哉「そっか。……ちょっと待ってろよ、今セリフをSDカードに……よし、終わった。」

 

ニ、三ヶ月この作業をやっていなかったのだが、やってみると案外覚えているもので、自分でも少しびっくりした。

 

きっと、体が覚えているのだろう。

 

透哉「ほらよ。これがらVer.2のSDカードだ。」

 

彩「ありがとう透哉くん!えーっと確か……」

 

透哉「まず電源OFFの状態で、そのSDカードを差し込むんだよ。向きを間違えないようにな。」

 

彩「わ、分かってるよ〜。確か、この向きで入るはず……、!入った!」

 

透哉「それが入った状態で…「電源をつけるんだよね!」お、おう。」

 

カチッ

 

『とある更新データを差し込むとき、剣士達の魂が剣に宿る。〜♪更新を始める。電源は切らないでくれ。』

 

彩「あ、上手くいったっぽい!」

 

透哉「あとは、数秒間待つだけだな。くれぐれも、電源を切ったりSDカードを抜いたりは…「もう〜!透哉くんは私を何だと思ってるの〜!流石にそんなヘマはしないってば〜!」……一応だよ、一応。」

 

 

 

 

 

〜数秒後〜

 

『……更新完了だ。〜♪電源を切り、microSDカードを抜いてくれ。』

 

彩「よし、更新完了!電源を切って、カチッ SDカードを抜く……はい、透哉くん。」

 

透哉「おう。とりあえずこれは、SAEの箱のブリスターの中に入れといて、と。」

 

彩「これで、『一緒に戦ってくれ!』だっけ?の後のボイスが鳴ったら成功だよね。」

 

透哉「あぁ。たぶん、上手くいったと思うんだけどな……。」

 

彩「それじゃあ、電源つけるよ。」

 

透哉「おう。」

 

……カチッ

 

『聖剣ソードライバー サウンドアップデートエディション』

 

彩「で、これをバックルに刺して……」

 

カシャンッ

 

彩「例のセリフまで飛ばすよ。」

 

……。

 

 

 

 

 

『俺とも、友達になってくれないか』

 

『一緒に戦ってくれ!』

 

彩「……次から、だね。」

 

透哉「あぁ。……上手くいってると、いいんだけどな……。」

 

彩「……じゃあ、鳴らすよ。」

 

……カチッ

 

『こんな時だからこそ書きたいんだ、俺たちの物語を』

 

透哉「!」

 

彩「! い、今のって……」

 

透哉「あぁ……。よし、上手くいった!」

 

彩「やったね透哉くん!」

 

透哉「ふぅー、安心した安心した。」

 

彩「えーっと、Ver.2のセリフはあとどれくらいあるのかなー?……!ま、まだこんなにあるの!?」

 

透哉「しかも、変身後のセリフ、倫太郎のセリフもあるから、結構な数あるな。あ、ついでに言うと劇場版モードもあるしな。」

 

彩「……やっぱりこのSAE、すごいボリュームだよね……。」

 

透哉「まぁ、そうだな。」

 

彩「……よーし!それじゃあ透哉くん、普通のセリフから変身後のセリフ、倫太郎のセリフまで、一気に鳴らすよ!水勢剣のエンブレムとライオン戦記用意しといて!」

 

透哉「わ、分かった…「あ、あと雷鳴剣のエンブレムとランプドアランジーナもお願い!」へいへい……。」

 

俺がダウンロードしたんだから、最初に遊ぶ権利は俺にあると思うんだけど……ま、こいつが楽しそうだからいっか。

 

えーっと、確かここら辺に……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『俺が、あんたの知らない未来を創ってみせる!』

 

『剣士は、それぞれの想いを剣に乗せて戦っている。お前にはそれがない!』

 

『俺達の想いが、未来を創るんだ!』

 

彩「……これで、通常モードのセリフは全部だね。」

 

透哉「そうだな。」

 

彩「じゃあ次は……変身後セリフだね。」

 

ブレイブドラゴンのブックの下のボタンを押して……

 

『ブレイブドラゴン!』

 

ブックを開く!

 

『かつて全てを滅ぼすほどの偉大な力を手にした神獣がいた』

 

ブックをドライバーにセットして……抜刀!

 

ガシャンッ!

 

〜♪

 

彩「変身!」

 

『烈火、抜刀!』

 

〜♪

 

『ブレイブドラゴン!』

 

『烈火一冊!勇気の竜と火炎剣烈火が交わる時真紅の剣が悪を貫く!』

 

彩「……いやー、楽しいよね〜ソードライバー!」

 

透哉「特に抜刀が楽しいよな。」

 

彩「この変身した状態で、トリガー長押しで変身後セリフが鳴るんだよね。……」

 

『まだまだ…。今の俺の持てる力を全てを、尾上さんに…!』

 

彩「懐かしいな〜。まだ尾上さんや倫太郎と離れていたころか〜。」

 

透哉「あの頃からまた、急激に面白くなっていたんだよな。」

 

彩「そうだね〜。……なーんて話してると時間がもったいないから、どんどん鳴らしていくよ!なんせまだ、倫太郎のボイスもあるんだから!」

 

透哉「時間がもったいないって……まだ昼だから大丈夫じゃ……

 

『また一緒に戦えるって…。一緒に約束を果たせるって思ったのに…。』

 

『物語の結末は俺が決める!』

 

……聞いてねえなこいつ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『お前は壊すことはできても、世界を、未来を作ることなんてできない。未来を創ることができるのは今をちゃんと生きている人達だ。その人達の想いが希望になり、明日を、未来を創る。それが人間の可能性だ。』

 

彩「……最後、すごい長いセリフだったねー。」

 

透哉「確かこの回は……。……そう、クリムゾンセイバー初登場回だ。」

 

彩「あぁ!賢人が正式に戻ってきた回!」

 

透哉「でもあるな。あのときは、クロスセイバーめちゃくちゃ強かったよな。」

 

彩「うん!それにカッコ良かったし!」

 

透哉「……最近の最強フォームは、シンプルだけどカッケーっていうのが続いて…「それじゃあ次は、倫太郎のボイスを聞こうっと。」いや話聞けよ……。」

 

水勢剣のエンブレムを聖剣の剣先にリードして……。

 

『水勢剣流水!』

 

彩「火炎剣のエンブレムを取り外して、水勢剣のエンブレムを取り付けたら……水勢剣流水の完成!」

 

透哉「……」

 

彩「〜♪」

 

透哉「……彩が遊んでる間、カード整理でもしてるか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『あなたは危険な存在、僕が倒す!』

 

『一緒に戦わせてもらいます!』

 

彩「……よし、倫太郎ボイス終わり!やっぱり翔羽真と倫太郎の友情回は最高だよねー。ね、透哉く……ん?」

 

キバの束は……お、あった。

 

で、次は……龍騎とブレイドか。

 

……オーズは、別バインダーだな。

 

げっ、エグゼイドとビルド、結構並べ替えなくちゃじゃねーか。

 

……ふぅ……。

 

彩「……透哉くん……。」

 

透哉「……あ、終わったか彩。Ver.3のSDカードならそこにあるから、切り替えて遊べば…ガシッ え?」

 

彩「……」

 

透哉「えっと……どうしたんだ?彩。」

 

彩「……いっしょじゃなきゃ……」

 

透哉「え?」

 

彩「透哉くんと、いっしょじゃなきゃ、やだ。別々のことじゃなくて、いっしょに同じもので遊びたい。」

 

透哉「……」

 

彩「私が独占してたのは……ごめん。でも、ちゃんとVer.2を遊び終わったら、透哉くんに変わろうとしてたの。」

 

透哉「……」

 

彩「でもそんなの、屁理屈だよね。透哉くんの話も聞かないで、一人独占してたのは事実だし……。だから……透哉くん……ほんとに、ごめ…「そんなんで泣くなよ。ポン」!!」

 

透哉「お前のことはよく分かってるから、別に大丈夫だよ。寂しがりやなところも、泣き虫なところも。……でも、俺も悪かったな。いっしょの空間にいるのに、俺だけ別のことしてて。それは、素直にごめん。」

 

彩「……寂しがりやとか、泣き虫は余計だよ……。」

 

透哉「だって実際そうじゃん。」

 

彩「……もう!透哉くんなんて知らない!!」

 

透哉「! ご、ごめん、悪かったって、ちょっと調子に乗りすぎた。」

 

彩「ふんだ!」

 

透哉「……これは、マジでやっちゃったパターンか……。」

 

彩「……許してほしい?」

 

透哉「え?」

 

彩「透哉くんが何か一つ、私の言うことを聞いてくれるなら、許してあげないこともないよ?」

 

透哉「……」

 

彩「……透哉くん?聞いてる?」

 

透哉「あ、あぁ。」

 

なんか、デジャヴだな……。

 

彩「それで?透哉くんは許してほしいの?ほしくないの?」

 

透哉「……ゆ、許してほしい…かな。」

 

彩「何でちょっと曖昧な感じなの……?まぁいいや。じゃあ今度、何か一つ、私の言うこと聞いてね。」

 

透哉「あぁ、分かったよ。」

 

彩「……というかわけで、はい。透哉くん。」

 

透哉「ん?」

 

彩「Ver.3、透哉くんの番だよ。」

 

透哉「……お、おう!」

 

何でも一つ言うことを聞く。

 

どこかで聞いたようなセリフを胸にしまい、俺はVer.3の音声データが入ったSDカードを彩から受け取る。

 

そしてソードライバーを手に取り、Verを2から3に切り替える。

 

すると彩が早く鳴らせと言わんばかりにじーっと見てくるので、バックルに刺し、さっそく一音だけ鳴らしてみた。

 

『でも俺は、ルナとも、仲間たちとも、ずっと一緒にいたい。一緒に笑いあっていたい。だから俺は、この未来を変えます。』

 

彩「お〜!ちゃんと鳴った〜!」

 

透哉「当たり前だろ。SAEのVer切り替えなら、もう朝飯前だよ。」

 

整理していたカードを出したまま、俺と彩はSAEのセリフ遊びを楽しむ。

 

楽しむと言っても聞いているだけだが、この後ブックを使って変身音や必殺技も鳴らすので、"セリフ遊びを楽しむ"と言っても問題ないだろう。

 

……こうして話している今も、ずっとセリフを鳴らし続けているが、そうしている中で一つだけ気づいたことがある。

 

……このSAE、めっちゃ楽しい……。




もう欲しいものが多すぎてヤバいです……。

でも金がねえ……。



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第十話 セイバー増刊号感想!令和のバトンは、セイバーからリバイスへbyましろ

これ言うの、一週早かったですねw。

仮面ライダーセイバー!一年間、本っっっ当にお疲れさまでした!!




透哉「……」

 

ましろ「……」

 

今の出来事を簡潔に説明しよう。

 

いきなりましろが家に来た。

 

……それだけだ。

 

……ちなみに今俺は、今日のセイバーの録画を見終わったばかりだ。

 

見終わり、SNSを見ていたところでチャイムが鳴り、外に出たらましろがいたというわけだ。

 

しかし、一つ腑に落ちないことがある。

 

……俺、こいつに家の場所教えた記憶ないんだが……。

 

透哉「あー……なぁましろ、どうしてここに?」

 

ましろ「え!……えっと、それは……」

 

透哉「……まぁ、言いたくないなら言わなくても…「か、香澄さんに!」ん?」

 

ましろ「……香澄さんに、教えてもらいました……。」

 

透哉「香澄……。あいつ、人に許可も取らないで……」

 

ましろ「ご、ごめんなさい!やっぱり急に来たら迷惑でしたよね?私、すぐに帰り…「いや、いいよ。」え?」

 

透哉「せっかく来たんだから、寄ってけよ。それに……何か用があって、ここに来たんだろ?」

 

ましろ「……は、はい。」

 

今度香澄に会ったら、この件について問い詰めよう。

 

 

 

 

 

ましろ「お、お邪魔しまーす……。」

 

透哉「別に緊張しなくてもいいからな。」

 

ましろ「は、はい……。」

 

……!

 

そうだった!

 

こいつ俺の家来るの初めてだった!

 

透哉「わ、悪い!今の取り消し!」

 

ましろ「! と、取り消し……?」

 

透哉「初めて男の家に入ったんだもんな!そりゃ緊張するよな!えーっと……そうだお菓子!お菓子用意するからちょっと待っててくれ!あ、あと飲み物もいるよな!えっとそれから……」バタバタ

 

ましろ「……ふふっ♪」

 

透哉「……え?」

 

ましろ「ありがとうございます。今ので緊張ほぐれましたから、もう大丈夫です。」

 

透哉「そ、そう?……なら、いいけど……」

 

ましろ「……私、先に先輩のお部屋行ってますね?」

 

透哉「え……?いやでも、どこが俺の部屋か…「香澄さんに教えてもらったので大丈夫です。」あ……そう、香澄に……。」

 

あいつ、マジで覚えてろよ……。

 

今度対戦でボコボコにしてやる……。

 

「……透哉、さっきから騒がしけど何してるの?」

 

透哉「あ、母さん。いや、ちょっと友達が遊びに…「彩ちゃん?」……いや、違う友達。」

 

透哉の母「そう。……女の子をたびたび家に呼ぶのはいいけど、最終的にはちゃんと一人に決めなさいよ?」

 

透哉「……俺、行くわ。」

 

透哉の母「お菓子と飲み物、新しいの買ってあるから持っていってあげなさい?」

 

透哉「……ああ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガチャ

 

ましろ「あ、透哉先……、! ちょ、ちょっと先輩!危ないですよ!」

 

透哉「いや、初めての客に手伝わせるのも悪いと思って…「? とにかく、私はこれとこれを持ちますから!」わ、悪い……。」

 

ましろ「一人でこんなに持ってくるなんて……言ってくれれば手伝ったのに……。」

 

透哉「いや、だからそれは初めての客に…「初めてじゃないですよね!?」え……?」

 

ましろ「香澄さんに聞きました。ポピパの人達は有咲さんを除いて全員来てるし、Roselia、パスパレの皆さんに至っては全員来たことがあるって言ってました。彩さんなんか、しょっちゅう来てるみたいですし、これのどこが初めてなんですか!」

 

透哉「ちょ、落ち着けましろ。お前の言いたいことは分かった。ただ、俺とお前の言っている意味合いが違った、それだけなんだよ。」

 

ましろ「意味合い?」

 

透哉「俺の言う"初めて"ってのは、お前が俺の家に来たのが初めてって意味で、お前の言う"初めて"は、俺が家に人を呼んだのが初めてって意味なんだよ!な?そういうことだろ?」

 

ましろ「……え?」

 

透哉「つ、つまり俺が言いたいのは……初めて俺の家に来るましろに、お菓子や飲み物の用意を手伝わせるのは悪いと、そういうことだよ。……ごめん、俺もちょっと言葉が少なかったな。」

 

ましろ「……///!?//////!!」

 

透哉「ん?ましろ?お前どうし…「少し静かにしていてください!!」! わ、分かった!」

 

もう〜〜バカバカバカバカバカ私のバカ〜〜〜〜/////!!!

 

これじゃあまるで、私が香澄さん達にやきもち焼いてるみたいじゃん!!

 

私のバカバカバカ〜〜!!

 

バカ〜〜〜!!

 

透哉「……なぁましろ、もうしゃべって…「あと30秒くらい黙っててください!!」あ、はい。……はぁ。」

 

 

 

 

 

〜三分後〜

 

ましろ「ほんとに、すみません……。」

 

透哉「いいっていいって。でもびっくりしたよ。お前、あんな大きな声出せるんだな。」

 

ましろ「そ、その話はもう忘れてください///!」

 

透哉「分かった分かった、もう言わない。……それで?」

 

ましろ「え?」

 

透哉「今日、何か用があって来たんだろ?」

 

ましろ「あ……そうでした。いろいろあって、忘れるところでした……。」

 

透哉「そ、そんなにか……?……あ、分かった。」

 

ましろ「!」

 

透哉「この前の、レンコ勝負で負けたほうは勝ったほうの言うことを聞く!あれだろ!」

 

ましろ「……いえ。」

 

透哉「え、違うのか?うーん……じゃあ何だ……?」

 

ましろ「……あの、透哉先輩。」

 

透哉「ん?」

 

ましろ「今日、何の日か分かりますよね?」

 

透哉「今日……あぁ、セイバーの日…「それです!」ビシッ! え?」

 

ましろ「……あ。ご、ごめんなさい!」

 

透哉「い、いや、別にいいけど……。それで、セイバーがどうかしたか?」

 

ましろ「……いつも彩先輩とやってますよね?このくらいの時間に……」

 

透哉「いつも?このくらいの時間に……?……、……

 

 

 

 

 

……あぁ!"セイバーの感想を語る会"!」

 

ましろ「コクコクコクコク」

 

透哉「あー、そういえば今日は、まだ彩から連絡来てないな……あ!もしかしてそういうことか!」

 

ましろ「……私も透哉先輩と……セイバーの感想、語りたいなって///……。」

 

透哉「何だ、そういうことだったのか。」

 

ましろ「あの……私とでも、良いですか?」

 

透哉「もちろんだよ。感想会に決まりも何もないしな。仮面ライダー好き同士、存分に語り合おうぜ。」

 

ましろ「……は、はい!」

 

透哉「そうだなー。それじゃあまず、何から話そうか……?」

 

ましろ「あの……私から話しても、いいですか?」

 

透哉「? おう、もちろん。」

 

ましろ「……今回のコラボ回、すごく面白かったです。蛇足って感じじゃ全然なくて、しっかりセイバー組の今後を描いてて……。」

 

透哉「そうだよな。あと、ゲストキャラの人達も良かったよな。全員幼馴染で、みんなで会う約束をしてて……まるで飛羽真と賢人とルナみたいだったよな。」

 

ましろ「あ……言われてみると、確かに。」

 

透哉「なーんて偉そうに言ってるけど、このことは仮面ライダーwebからの受け売りなんだけどな。」

 

ましろ「……受け売りでも、先輩のおかげで一つ知識を得られたことに、変わりはありませんよ。ありがとうございます。」

.

透哉「ありがとうって、そんな大袈裟な……。……そ、そうだ。コラボ回と言えばリバイとバイス!」

 

ましろ「あと、仮面ライダーマニアに人?も出てましたよね。スマホのカバーが平成ライダーのやつで、ゼロワンとセイバーのぬいぐるみをぶら下げてて。リバイとバイスも、映画で先に見てはいたんですけど、やっぱり面白いコンビだなって。ふざけることはあるものの(主にバイスが)、バトルになるとしっかり二人のコンビネーションが生かされてて、見てて飽きない二人だなって思いました。今日も終始わちゃわちゃしてたし、フォームチェンジもしたし、ちゃんと飛羽真達とも絡みがあったし。来週から始まるリバイスが、より楽しみになりました!」.

 

透哉「そ、そうだな……。(相変わらず、仮面ライダーのことになるとめちゃくちゃ喋るんだな……。)」

 

ましろ「……!す、すみません!私、一方的に喋っちゃってて…「い、いや、大丈夫大丈夫。あー……他は?他には何かあったか?」他……ですか?」

 

透哉「あぁ。」

 

ましろ「もちろん、いっぱいありますよ。最初のバカンス気分のみんなとか、凌牙さんと倫太郎の仲直りとか、玲花さんのブラコンとか、ソードオブロゴスの今後とか、あとは……ってすみません!私、また一人でべらべらと…「それでいいんだよ。」え?」

 

透哉「自分の思ったことをどんどんぶちまける、それが感想会だ。遠慮する必要なんかないんだよ。だからほら、もっとどんどん語ろうぜ。」

 

ましろ「透哉先輩……。」

 

透哉「まぁ、そうだな。まず、最初のバカンス気分のみんな。あれを見たときは、まるで先週のゼンカイジャー観てる気分だったよ。」

 

ましろ「確かに。クス ソフィアさんもユーリもみんな、サングラスかけてアロハシャツ着て、って感じでしたもんね。何というか……平和でしたよね。」

 

透哉「今日のセイバーに、一番合う言葉だな。」

 

ましろ「はい。……次は、凌牙さんと倫太郎が仲直りするところですね。」

 

透哉「剣を交えたうえで仲直りって、凌牙さんらしいよな。まぁ本人も自分は不器用だからって言ってたし。でだ、それはいいとしよう。問題は……玲花さんだよ。」

 

ましろ「あれは……すごかったですよね。」

 

透哉「すげえ燃えてたもんな……。まるで龍騎サバイブの初変身かってくらい。あれが嫉妬の炎か……。」

 

ましろ「嫉妬の炎……?どこかで聞いたことあるような……。」

 

透哉「あとは……ソードオブロゴスもとい、セイバー組の今後か。」

 

ましろ「尾上さんは教員免許取得のために猛勉強、大秦寺さんは刀鍛治の仕事に戻り、蓮は武者修行、飛羽真は普通の小説家に戻り、賢人は飛羽真のお店を手伝う、って感じでしたよね?」

 

透哉「あぁ。ソードオブロゴスは、マスター制を廃止して、評議員制に切り替わるって、ソフィアさんが言ってたな。」

 

ましろ「はい。……それで……」

 

透哉「ん?」

 

ましろ「結局倫太郎は、芽依ちゃんとその……け、結婚、したんでしょうか……?」

 

透哉「あー、どうだろうなー。ま、詳しくはVシネで明かされるんじゃねえか?……ってそうだよ!Vシネ!」

 

ましろ「私もびっくりしました!しかも今回、サブライダーの名前がタイトルじゃなくて、"仮面ライダーセイバー"がタイトルなんですよね。」

 

透哉「そうそう。えーっとー……あった!これだな。」

 

ましろ「……『仮面ライダーセイバー 深罪の三重奏(トリオ)』。……こんなの、絶対面白いの確定じゃないですか。」

 

透哉「今回は新ブックと新エンブレムがあるんだよな。"アラビアーナナイトワンダーライドブック"と"月光雷鳴剣黄雷エンブレム"、そして"アメイジングセイレーンワンダーライドブック"か。」

 

ましろ「まさか今回は三つも新アイテムがあるなんて……。しかもアラビアーナナイトと月光雷鳴剣って、絶対エスパーダの新フォームですよね?」

 

透哉「おそらくな。あーー、早く見てえー!」

 

ましろ「……」

 

透哉「? どうした、ましろ?」

 

ましろ「……楽しかったです。」

 

透哉「え?」

 

ましろ「先輩との感想会、楽しかったです。……私、他の人とこうやって、自分の好きなものについて熱く語ったことってなかったので、今日の感想会は、ほんとに、……ほんとに、楽しかったです。」

 

透哉「……そうか。なら良かった。」

 

ましろ「……まぁ、相手が先輩だったから、ってのもあるかもしれませんけど。」ボソッ

 

透哉「? 何か言ったか?」

 

ましろ「いえ、何も。……次回から、とうとうリバイスが始まりますね。」

 

透哉「あぁ。もう楽しみしかないよ。いつか、リバイスドライバーも遊んでみたいな。」

 

ましろ「ふふ、ですね。」

 

……次回から、リバイスが始まる。

 

ということはおそらく、感想会も。

 

……正直、来週の感想会も、透哉先輩と二人で語り合いたい。

 

ううん、それ以降も毎週、こうやって透哉先輩と……。

 

……なんてね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜???〜

 

コンコン……コンコン

 

紗夜「……入っていいわよ。」

 

日菜「おねーちゃん!ただいまー!」ガチャ!

 

紗夜「おかえり、日菜。今日も丸山さん達に迷惑はかけてないわよね?」

 

日菜「うん!寝てる彩ちゃんの顔に落書きしただけだから、大丈夫だよ!」

 

紗夜「全然大丈夫じゃないし、明らかに迷惑かけてるじゃない……。」

 

「日菜ー!脱いだ靴はきちんと揃えなさい!」

 

日菜「あ、忘れてた。じゃあまた後でね、おねーちゃん!」

 

紗夜「あ、ちょっと日菜!待ちなさい……って、もう行っちゃったわね……。」

 

はぁ……。

 

丸山さんにはまた、明日私から謝っておく必要があるわね。

 

全く日菜ったら、毎回毎回迷惑をかけているじゃない。(特に丸山さんに)

 

……丸山さんにも、もう少し注意するよう言っておいたほうがいいわね。

 

紗夜「……」

 

スッ

 

紗夜「……いつからだったかしらね。これを私の部屋に置いておくことにしたのは。」

 

私が今手に持っている"これ"は、ある物語の中で、同じ形状をしたもう一つの"あれ"と一緒に使うことで、能力を発揮するものだ。

 

訳あって、いつからだろうか。

 

"これ"は私の部屋、"あれ"は日菜の部屋で管理するようにしている。

 

管理と言っても、置いてある(もしくは飾っている)だけだが。

 

紗夜「……」

 

私は頬杖をつきながら、なんとなく、意味もなく"これ"を鳴らした。

 

 

 

 

 

『ジョーカー!』




今のとこ、シリアスにする予定はございませんw。

最初に言った通り、オリ主とバンドリキャラが仮面ライダーのことについてわちゃわちゃするだけの物語なのでw。

まぁ……気が向いたら?

もしかしたら……ほんのたまーに、シリアスな内容にするようなことが……。

ごくごくごくごくたまーーーーにある……かも!しれませんが……。

……ま、99.9%シリアスな内容はないんだな、と思ってもらえればいいですw。

……いや、やっぱ95%ぐらいにしとくか……。


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第十一話 Wで繋がった姉妹

今になって思ったんですが、どうして話数を漢数字にしたのか、自分でも分かりません。

という関係もくそもない話は置いといて……それでは本編をどうぞw。


【氷川家】

 

透哉「紗夜の家って、初めて入ったな……。なぁ、ほんとに俺、上がっても良かったのか?」

 

紗夜「あのまま外に立たせておいたら、近所の人の迷惑になりますから。合理的に考えたうえでの結論ですよ。」

 

透哉「合理的、ねー……。」

 

……あのまま立たせておくのは悪いと思った……というのは、あえて言わないでおこう。

 

……さて、その話は置いといて、なぜ鑑さんが私の家にいるのか。

 

それを疑問に思った人は多いだろう。

 

しかし安心してほしい。

 

……私も同じだ。

 

本来であれはこの時間、鑑さんが私の家に来るという予定はなかった。

 

なぜなら今日はRoseliaの練習がないため、一人で自主練をしようと思っていたからだ。

 

しかし、お昼を食べ終わり、いざ自主練を始めようとした矢先、その呼び鈴は鳴った。

 

私は自主練の時間を一分一秒も無駄にしたくないため、すこし苛立ちを覚えながら玄関のドアを開けた。

 

するとそこには、なんと鑑さんが立っていたのだ。

 

鑑さんのおかげで少し苛立ちは収まったが、それ以前になぜ鑑さんがいたのか疑問だった。

 

私は冷静になり、目の前に立っているその人に聞いた。

 

どうしたのか、と。

 

すると予想もしない答えが返ってきたため、私の中の疑問符は一つから一気に三つになった。

 

その答えというのが、これだ。

 

 

 

 

 

『日菜に呼ばれた。』

 

 

 

 

 

……意味が分からなかった。

 

なぜなら今日、日菜はパスパレの仕事のため、朝早くから出掛けていったのだから。

 

どうしてその日菜が、こんな時間に鑑さんを呼ぶのか。

 

そのときの私には、ほんとに疑問しかなかった。

 

しかし、そのままずっと立たせておくわけにもいかないので、とりあえず家の中に上がってもらうことにした。

 

異性の人を家に上げるのには少し抵抗があったが、鑑さんなら大丈夫だろうという、安易な考えに基づいての結論だ。

 

そのような経緯があり、現在に至る。

 

さて……これからどうしたものか……。

 

……とりあえず、詳しく鑑さんから話を聞くのが先決だろうか。

 

紗夜「……鑑さん。」

 

透哉「ん?」

 

……この人は、異性の家に上がることに何の抵抗もないのか。

 

普通は動揺したり、少し意識するものではないのか。

 

……まぁでもこの人の場合、しょっちゅう異性の家に行ったりしているらしい(特に丸山さん)し、そういうのは今更なのか。

 

紗夜「……さっきの話、詳しく教えてください。日菜に呼ばれた、という、意味の分からない嘘のような言葉について。」

 

透哉「う、嘘じゃねえって!証拠もちゃんとある……ガサゴソ ……!ほら!」

 

そう言って見せてきた携帯の画面には、『差出人:日菜』と表示されており、確かにそれは、日菜から送られてきたであろうメールだった。

 

紗夜「……少し、見せてもらってもよろしいですか?」

 

透哉「あ、あぁ。」

 

了承を得て、鑑さんから携帯を受け取る。

 

その携帯に書かれている、日菜からのメール。

 

それは、このような内容だった。

 

 

 

 

 

『透哉くん!今日13:00くらいに、あたしの家に来てよ!あ、面倒くさいから嫌だとか、用事があるからって言って逃げるのはなしだからね〜?(まぁほんとに大事な用事があるなら仕方ないけど)あ、それともう一つ!おねーちゃんにはこのこと内緒にね?というわけでこの三つ、あたしと約束ね!絶対絶対、絶対だよー!

 

 

 

 

 

追伸:家に着いた後なら、別におねーちゃんに見せてもいいよー!』

 

 

 

 

 

紗夜「……」

 

透哉「……な?」

 

……これを全文読み終えたとき、私の中にある一つの考えが浮かんだ。

 

……帰ってきたら二時間ほど説教だ、と。

 

紗夜「……ありがとうございます。」

 

透哉「あ、あぁ……、!お、お前、ちょっと顔が怖いぞ……?」

 

紗夜「気のせいですよ……ふふ、ふふふ……。」

 

透哉「(……日菜、お気の毒に……。)」

 

紗夜「……こほんっ!とまぁ、冗談はさておき……」

 

透哉「冗談って、何が冗談なんだよ……。」

 

紗夜「これから……どうします?」

 

透哉「いやそれはこっちのセリフだよ。呼び出されたはいいけど、だいいち何で日菜は俺を…『ピロリン♪』ん?メール?」

 

『家に着いたみたいだね!じゃあとりあえず、あたしの部屋まで行ってよ!』

 

透哉「ひ、日菜!?」

 

紗夜「!?」

 

透哉「な、何で今メールが……。ま、まさかあいつ、どこからか俺を見て……」

 

紗夜「そ、そんなわけないでしょう!?きっと、あなたならきちんと時間通りに来るだろうと考え、あえて少し時間をずらしてあなたにメールを…『ピロリン♪』! ま、また?」

 

透哉「ったく、今度は何……」

 

『早く早くー!このメールのことはいいから早くあたしの部屋に行ってよー。』

 

透哉「……やっぱこいつどっかから見てんじゃねえのか!?」

 

紗夜「そ、そんなこと、絶対にありえないわよ!だってあの子は今、パスパレの皆さんと、仕事に……」

 

透哉「いや、でも…『ピロリン♪』……ソー」

 

『あたしはちゃんとパスパレのみんなといるよ?大丈夫!監視カメラ付けたりとかもしてないから♪

    添付:写真(麻弥といっしょにピースしてる)』

 

透哉「……やめよう。もうこいつのこと考えるのは……。もうなんか……いろいろと怖すぎる……。」

 

紗夜「え、ええ……。初めてよ……自分の妹がこんなにも恐ろしく感じたのは……。」

 

透・紗「……」

 

 

 

 

 

とりあえず私と鑑さんは考えるのをやめ、日菜のメール通り、日菜の部屋に向かうことにした。

 

異性の人を妹の部屋に、しかも勝手に入れるのはいかがなものかと思ったが……まぁ、妹がそう言っているのだし、鑑さんならいいだろうと。

 

そんな甘い理由でいいのかと今井さんにつっこまれそうだが、……いいのだ。

 

もしそれで何かがあったとしても、辱めを受けるのはあの子なのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紗夜「いいですか?私は先に入って何もないか確認するので、合図をしたら入ってきてください。」

 

透哉「わ、分かった。」

 

……ガチャ

 

……見た感じ、何の変哲もないいつもの妹の部屋だ。

 

 

 

 

 

と思ったら、ベッドの上に明らかにいつもの妹の部屋では見ない何かが置いてある。

 

それは赤い布?のようなもので覆われていて、全体的に凹凸のある盛り上がり方をしている。

 

何かが複数置いてあって、それを隠している?

 

気になるのはその謎の物体くらいで、他には特におかしなものはない。

 

これなら鑑さんを入れても問題なさそうだ。

 

紗夜「鑑さん、大丈夫です。入ってきてください。」

 

そう言うと鑑さんは、ほんとにいいのか、と確認をしてきたので、本当に大丈夫、と少し優しめに言葉を掛ける。

 

すると鑑さんは、「じゃあ……分かった。」と言って部屋に一歩足を踏み入れるが、流石の鑑さんも部屋主がいない状態で入るのは心苦しいと思っているのか、「日菜、ごめん……。」と何度も呟きながら、恐る恐る部屋に入ってくる。

 

家に上がるときは抵抗したり意識したりしないのに、妹の部屋に入るときはするのか……。

 

私は一瞬何とも言えない気持ちになったが……まぁいいだろう。

 

しかし、こんなおどおどしている鑑さんは新鮮だ。

 

それを見て私は、なぜか、無性にからかいたくなった。

 

紗夜「……鑑さんでも、躊躇することがあるんですね。」

 

透哉「そ、そりゃそうだろ。部屋主がいないんだから…「丸山さん、言ってましたよ。家に帰ってきたら当たり前のように自分の部屋でくつろいでいる鑑さんがいることもしばしばだと。」! そ、それは、あいつに用があったり、事前にあいつが入っていいよって言ってるから……」

 

紗夜「日菜も、メールで部屋に入ってこいと言っていたじゃないですか。」

 

透哉「いや、そのときはそのときで、今は今だから……。それに俺と彩って、付き合い長いし…「関係ありませんよ。どちらも部屋主がいないという事実は変わらないんですから。」ま、まぁ、そうだけどさ……。」

 

……可哀想だから、ここら辺で終わりにしておこう。

 

紗夜「ふふ。なーんて、別に怒ってませんよ。」

 

透哉「え?」

 

紗夜「少しからかってみただけです。」

 

透哉「……さ、紗夜お前なぁ///!!」

 

紗夜「ふふ、顔、赤くなってますよ。」

 

透哉「誰のせいだと思ってんだよ!!ったく……」

 

いつも日菜には、パスパレのみなさんに迷惑をかけるなと注意しているが……たまには、こっち側になるのも、悪くないかもしれない。

 

迷惑……ではないから、まぁ、セーフだろう。

 

『ピロリン♪』

 

透哉「!」

 

紗夜「また、日菜からメールですか?」

 

透哉「あ、あぁ。えーっと……」

 

『こらそこー、イチャイチャしないー!』

 

透哉「……もう、俺は何もつっこまんぞ……。」

 

紗夜「私も……考えるのはやめましたから……『ピロリン♪』!」

 

『……まぁいいや。あたしの部屋に入ったら、赤い布がベッドの上に置いてあるはずだから、それを取ってみてよ。楽しいものが出てくるはずだから♪』

 

透哉「赤い布?……あ、これのことか。……何か、グリードの布みたいだな。」

 

紗夜「あ。」

 

透哉「ん?どうした?」

 

紗夜「あ、い、いえ……何か既視感があると思ったら、そういえばオーズに出てくるグリードの布に似てるなと……。」

 

透哉「そうだよな。しかも赤だから、アンクカラーだ。日菜のやつ、俺がオーズ好きだからこうすれば喜ぶだろうということを見越して、こんな粋な計らいを…『ピロリン♪』お?」

 

『ピンポンピンポン大正解〜♪流石は透哉くんだね!』

 

透哉「あいつ、分かってんじゃねえか……。とはいえ、この"楽しいもの"って、いったい何だ?」

 

紗夜「さぁ……?どうせ日菜のことですし、何かいたずらしようとしてるのでは?」

 

透哉「いたずらって……わざわざこんな用意周到なことしてか?」

 

『ピロリン♪』

 

透哉「ん?」

 

『流石のあたしも、そんな回りくどいことしないよ〜。ほらほら、それより早く見てみてよ。』

 

紗夜「……とりあえず、布を取ってみますか?」

 

透哉「おう、そうだな……。気になるし……。」

 

日菜の言う"楽しいもの"。

 

このヒントだけじゃ全く想像がつかないので、もうさっそく布を取ってみることにした。

 

話し合いの結果、私が左端、鑑さんが右端を持ち、せーのの合図で一気に布を取ることになった。

 

『ピロリン♪』

 

透・紗「……」

 

『覚悟は決まったみたいだね。それじゃあ……いくよー!』

 

透哉「覚悟って……この布を取るのに覚悟がいるのか……?」

 

紗夜「知りませんよ……『ピロリン♪』……」

 

『3!……2!……1!』

 

日菜「オープン!!」

 

バッ!!

 

勢いよく布を取り、その中から出てきたのは……。

 

 

 

 

 

……とその前に、最後に一つだけ言わせてほしい。

 

透哉「……い、今、日菜の声が聞こえたような……」

 

紗夜「た、確かに、私にも聞こえました……。」

 

……私の妹って、いったい何者なの……?

 

……というのをいつまでも考えているときりがないので、私達は布の中から出てきた"それ"に注目した。

 

透哉「なぁ紗夜、これって……」

 

紗夜「……どうして……」

 

改めて、もう一度。

 

こほんっ!

 

勢いよく布を取り、その中から出てきたのは……。

 

 

 

 

 

……日菜の持っている、画面ライダーWの玩具だった。

 

透哉「W……だよな?」

 

紗夜「……ええ。明らかにそうですね。」

 

透哉「……いや、ていうか紗夜、お前仮面ライダー玩具持ってた…「日菜のですよ。」え?」

 

紗夜「日菜が昔、お母さんやお父さんに買ってもらっていたものです。それをあの子は、今の今まで、箱に入れてずっと保管していたんです。」

 

そう、私の部屋とあの子の部屋にある、あの二つを除いて。

 

透哉「昔、日菜が……。ん?待てよ?てことは、このメタルシャフトとかトリガーマグナムとか、ダブルドライバーなんかも、箱から出したのは何年かぶりってことか?」

 

紗夜「そうね。たぶんですが……5年ぶりくらいかと。」

 

透哉「ご、5年ぶり……。」

 

紗夜「だから……久しぶりに見たわ。この玩具たちが箱から出ている光景は。」

 

透哉「……」

 

現在ベッドの上に置いてあるのは、さっき鑑さんが言ったメタルシャフト、トリガーマグナムに加え、プリズムビッカー、ファングメモリ、エクストリームメモリ、ヒートメモリ、ルナメモリ、メタルメモリ、トリガーメモリ、そして……サイクロンメモリと、ダブルドライバーだ。

 

どれも綺麗に並べられていて、まるで展示品を見ているかのようだった。

 

まさか、またこの玩具たちを目にするときが来るとは思わなかった。

 

あの子は、どういう意図でこんなことを……。

 

紗夜「……!そういえば鑑さん、あの子からのメールは…「来てないよ。」……そ、そうですか。」

 

透哉「このメールを最後にな。」

 

紗夜「?」

 

『3!……2!……1!』

 

紗夜「これ、さっきのメールじゃないですか。」

 

透哉「よーく見てみろよ。」

 

紗夜「? ……つ、追伸?」

 

そのメールには、まだ続きがあった。

 

追伸。

 

そこに書かれていたことは……。

 

 

 

 

 

『3!……2!……1!

 

 

 

 

 

追伸:二人で楽しんでね。あたしとおねーちゃんの、思い出のおもちゃで。』

 

 

 

 

 

紗夜「……日菜……。」

 

透哉「お前、やっぱ好きなんじゃねーか。仮面ライダー。」

 

紗夜「何のことですか?」

 

透哉「この期に及んでまだそれ言うのか?この玩具たちを見たときの顔が、全てを物語って…「別に私は、嫌いだとは一言も言っていませんよ。」え?」

 

紗夜「……懐かしいです。昔はよく、二人でベルトを交互につけ合ったり、武器で攻撃するふりをしたりして、いっしょに遊びました。」

 

透哉「……振り回してたの…「日菜ですよ!私はただふりをしていただけで、振り回していたのは日菜です!あれほど説明書に振り回すなと書いてあったのに……。全く日菜ったら、何回怒られたことか……。」昔のお前も、結構苦労してたんだな……。」

 

紗夜「……あの子の姉ですから。」

 

透哉「まぁ、そうだな。……俺には兄弟なんていないから、ちょっとそういう関係が羨ましいよ。」

 

紗夜「らしくないですね。」

 

透哉「うるせぇ。」

 

紗夜「……苦労はしますけど、でも、……私は、あの子の姉で良かったと、心の底から思っています。」

 

透哉「前は、いろいろあったもんな。」

 

紗夜「はい。ほんとに……。」

 

透哉「……あー、ところでさ、話の腰を折るようで悪いんだけど、ちょっといいか?」

 

紗夜「? はい。」

 

透哉「ここに並んでるもので、一つ、足りないものがあると思うんだけど……」

 

紗夜「あぁ、そのことですか。少し、待っていてください。」

 

透哉「え?あ、あぁ。」

 

 

 

 

 

紗夜「……お待たせしました。」

 

透哉「あ、ジョーカーメモリ!いったいどこに……」

 

紗夜「私の部屋です。」

 

透哉「お前の……?え、何でそれだけお前の部屋に……?」

 

紗夜「……あるときから、サイクロンメモリを日菜が、このジョーカーメモリを私が持っていることにしたんです。持っていると言っても、普段はお互い飾っているんですが。」

 

透哉「……」

 

紗夜「他はさっき言った通り、全部箱にしまってあるので、常時出ている玩具は、この二つのガイアメモリだけですね。」

 

透哉「……」

 

紗夜「……どうしてこんなことをするようになったか、聞かないんですか?」

 

透哉「気にはなるけど……あまり話したくないことだったりするだろ?」

 

紗夜「そんな大層な話ではないんですが……。でも、そうですね。あなたはそういう人でした。」

 

透哉「また今度、機会があったら聞かせてもらうよ。」

 

紗夜「はい、そうします。」

 

『ピロリン♪』

 

透哉「お、ちょっと久々にきたな。」

 

『だーかーらー……そこ!イチャイチャしないって言ってるでしょ!透哉くん!あたしのおねーちゃんを口説こうとしたって、そうはいかないからね!』

 

透哉「そんなことしてねえし今後もしねえよ……。」

 

紗夜「? 何の話ですか?」

 

透哉「あ、いや、こっちの話…『ピロリン♪』ん?」

 

『あたしとおねーちゃんの思い出のおもちゃ、傷つけたりしたら例え透哉くんでも許さないよ?』

 

透哉「……分かってるよ。……ん?これは……写真?」

 

紗夜「え?」

 

 

 

 

 

『あたしとおねーちゃんの思い出のおもちゃ、傷つけたりしたら例え透哉くんでも許さないよ?

 

 

 

 

 

               添付:写真(複数枚)』

 

透哉「……ほんと楽しそうに遊んでんな、昔のこいつら…バッ! ! あ、おい紗夜!」

 

紗夜「……///!?あ、あの子、どうしてこんな写真を……///!!」

 

透哉「あー……可愛いと思うぞ?Wの玩具で遊ぶ、昔のお前ら……。」

 

紗夜「か、かわ……!……そ、そういうところですよあなたは///!!」

 

透哉「うわっ!ちょ、何を怒ってんだよ!」

 

紗夜「自分の胸に手を当てて考えてください!!」

 

透哉「っておい待て!武器!武器は振り回しちゃダメだから!!怪我、マジで怪我するから!!」

 

紗夜「問答無用です!!」

 

透哉「問答無用です!!じゃねえんだよバカ野郎!!いいからそれ置けって!!そして落ち着けえええ!!」

 

 

 

 

 

その直後に来た日菜からのメールで、とりあえず紗夜の暴走は止まったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【おまけ】

 

最後から二番目のメールに添付された写真一覧(合計五枚)

 

①さよがダブルドライバーをつけて、さよひながそれぞれサイクロンメモリとジョーカーメモリを持って変身ポーズをとってる写真

 

②ルナトリガーに変身したさよが、トリガーマグナムを持ってポーズをとってる写真

 

③ひながダブルドライバーをつけて、さよひながそれぞれファングメモリとジョーカーメモリを持って変身ポーズをとってる写真

 

④ファングジョーカーに変身したひながマキシマムドライブ状態のポーズをとってる写真

 

⑤サイクロンジョーカーエクストリームに変身したさよと、プリズムビッカーを持ったひながポーズをとってる写真




さよひなはやっぱ最高なんだよな……。

もうこの姉妹は天然記念物とか世界遺産になってもいいレベルだと思う。

フィルムライブ2でもちょこっとだけどさよひなの絡みが見れて最高だったしめちゃくちゃ尊かったですw。


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第十二話 フォーゼ10周年……キターー!!みんなでMOVIE大戦MEGA MAXを見よう!!

フォーゼ10周年!おめでとうございます!!(投稿日の関係上1日遅いけどw)

まさか福士蒼汰さんと吉沢亮さんと真野恵里菜さんのインタビュー動画が見れるとは思わなかったので、驚きと同時にこれを公開してくれた東映さんに感謝です!

それとなでしこドライバー!

商品化おめでとう!!


彩「フォーゼ10周年だよー!!」パッカーン!

 

透哉「……」

 

美咲「い、イェーイ……。」

 

彩「もうー!二人とも元気ないよー!」

 

透哉「いや、そりゃお前、さっきまで昼寝してたところを叩き起こされたんだから…「まぁまぁ、透哉先輩落ち着いて。」……お前はいいのかよ、美咲。」

 

美咲「あたし?あー……まぁフォーゼ10周年は、あたしからしたら誕生日と同じくらいの記念日ですし……」

 

透哉「……確かに俺も、めでたいとは思ってるけど……」

 

彩「ご、ごめんー!だって電話したらなんかそっけない感じだったから、透哉くんのお母さんに家に上がらせてもらって、透哉くんの部屋の前で大きな声で起こしてあげようと思って……」

 

透哉「寝てたところを起こされたら、機嫌も悪く……まぁ、もういいけどさ。」

 

彩「それじゃあ改めて、フォーゼ10周年を祝う会を始めようか♪」

 

透哉「お前絶っっ対反省してねえだろ!!」

 

美咲「ははは……。透哉先輩も、苦労してるんですね……。」

 

透哉「でも、こんなのもう慣れっこだよ。お前だって、慣れただろ?三バカの相手。」

 

美咲「あー……ですね。」

 

本日2021年9月4日は、仮面ライダーフォーゼ、10周年だ。

 

SNSなどでは、それを祝う声や、10周年記念企画などで大いに盛り上がっている。

 

彩もそれを祝うべく、俺と美咲を誘ったようなのだが……さっきも言った通り、寝てるところを起こされたため、少し彩に苛立ちを覚えていた。

 

……さっきまでは。

 

それに対して美咲は、突然呼び出されたことに対して怒ったりというのは全くなく、それよりかは楽しみにしている、という感じだ。

 

楽しみにしている……。

 

そう、それは、これからある動画サイトでリアルタイムで配信される、ある映画に対してのことだ。

 

彩「……!もうすぐ時間だよ!」

 

美咲「パソコンの準備、終わりました!」

 

透哉「いや早いな!?」

 

美咲「透哉先輩がブツブツ言っている間、急いで準備してましたから。」

 

え、俺、今の声に出てた?

 

……マジ?

 

彩「? 透哉くん、別に何もしゃべってなかったよね?」

 

透哉「そうだよな!?やっぱ俺、さっきの声に出てなかったよな!?」

 

美咲「あ、すみません。"ブツブツ"の前に、"心の中で"っていう言葉が抜けてました。」

 

透哉「……あ、そう。」

 

そういう怖いことを、真顔で言って謝らないでほしい。

 

彩なんか、今の話聞いて頭の上にハテナ三つ出てんぞ?

 

美咲「まぁまぁ、その話は置いといて。もうすぐ始まりますから、早く座ってください。彩先輩も、ポカンと立ってないで、早くこっちへ。」

 

彩「……!あ、う、うん、そうだね!」

 

美咲「いやーそれにしても、透哉先輩と彩先輩みたいな常識人があると、いたいちツッコむ必要ないから楽だなー。」

 

逆に俺が、お前にいろいろツッコみたいんだけどな……。

 

彩「! カウントが始まったよ!あと一分!」

 

美咲「いよいよですね。……ちなみに透哉先輩も彩先輩も、一回はこの映画見たことあるんですよね?」

 

彩「うん!あるよ!」

 

透哉「俺は二回だから、これで三回目だな。」

 

美咲「あ、じゃああたしと同じですね。」

 

彩「え!……あと一回見とけばよかった……。」

 

透哉「何でだよ……。」

 

彩「そうすれば二人と同じ回数になるじゃん!」

 

透哉「別に回数なんか気にしなくていいだろ……。」

 

彩「私が気にするの!」

 

美咲「あの、二人ともー、ほんとにもう始まりますから。」

 

透哉「あ、わ、悪い。ほら彩、画面に集中。」

 

彩「むぅー……。」

 

そんな拗ねなくてもいいだろ……。

 

ちなみに今は、美咲が真ん中に座り、その両隣に俺と彩が座っている状態だ。

 

パソコンはテーブルの上に置いてあり、今画面に表示すれているカウントは10となっている。

 

彩「ゴクリ い、いよいよだね……。」

 

美咲「そんなに緊張しなくてもいいんじゃないですか……?」

 

彩「こ、これは緊張じゃなくて、武者震いだよ。」

 

たいして変わんねーよ……。

 

お、あと五秒。

 

……あ、もう一つ教えておこう。

 

今から俺達が見る映画は……

 

 

 

 

 

仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦MEGA MAXだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜MOVIE大戦MEGA MAX視聴中〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

美咲「……終わりましたね。」

 

透哉「……やっぱ…「やっぱり最高の映画だったね!MEGA MAX!」くっ、言われた……。」

 

美咲「この映画は、いろいろと完成度が高いですからね。出てくる人達も豪華ですし、話も面白いし、アクションやバトルもカッコいい。今公開されても、絶対高評価間違いなしですよ。」

 

透哉「それにこれはタイトルにもある通りフォーゼ&オーズ、オーズ編は最終回後の話だからな。ドラマありに名言ありにバトルありで、もうオーズファンにはたまらないぜ!!」

 

美咲「っ!それを言うなら、フォーゼ編だって最高ですよ!学園ものには欠かせない恋愛がテーマなんですからね。恋した相手がまさかの……って展開で、その後の展開もいろいろ最高で……あー、何て説明すればいいんだろう。」

 

彩「お、落ち着いて二人とも。二人の言いたいことはよーく分かったから、喧嘩はしない、ね?」

 

透・美「……別に喧嘩してるわけじゃ…「そうだけど!あのまま放っておいたらいつかは喧嘩みたいな展開になってたかもしれないんだよ!!」……ご、ごめん(すみません)。」

 

彩「もう。……それじゃあ、この映画を改めて見て印象に残ったことを、順番に言ってこう。まずは……透哉くん。」

 

透哉「まずは何と言ってもオーズ編だろ!仮面ライダーポセイドンと仮面ライダーアクア!ポセイドンのほうはWバースが戦っても歯が立たなかったけど、オーズとの初戦ではすごいオーズが優勢だったんだよな!最初映画館で見たとき、オーズすげえ強え!って思ったのを今でも覚えてるよ。しかもガタトラドル、ガタゴリーターと、亜種でポセイドン相手あんな優勢なんだぜ!?コンボにならなくても、メダルの組み合わせによって様々な戦い方ができるってのは、やっぱオーズの強みだよな!あ、んでアクアが…「分かった。ストップ、とりあえずストップね、透哉くん。」ん?」

 

彩「一旦ね、一旦終わろうか。……じゃあ次は美咲ちゃん、どうぞ。」

 

美咲「あ、はい。……こほんっ!フォーゼ編のキーパーソンでもある美咲撫子は、最初空から降ってくるんですよね。彼女を弦太郎が受け止めるところから、物語は徐々に加速していき、弦太郎の恋も始まるんです。撫子を保健室に連れて行き、みんなで話を聞いてるところで、多くのダスタードが出現。弦太郎は仮面ライダー部のみんなに撫子を預け、フォーゼに変身して戦うんですけど、その後になんと、撫子もどこからか謎のフォーゼドライバーを取り出し、仮面ライダーなでしこに変身!ダスタードを次々と倒していき、外に向かったなでしこをフォーゼも追う。外で戦ってると、なんとヴァルゴ・ゾディアーツが出現!フォーゼはエレキステイツで応戦するも、ヴァルゴ・ゾディアーツには敵わない。そこで一度ベースステイツに戻り、なでしこと共に技を決めることに。どちらもロケットモジュールを装備し、フォーゼとなでしこのWライダーロケットパンチでヴァルゴ・ゾディアーツを…「美咲ちゃんもちょーっとそこで待とうか。」? 彩先輩?」

 

ふぅ。

 

……二人とも、早口だし長いし話し方が全然違うし……。

 

まぁ、お互いが好きなライダー同士の映画だもんね。

 

しょうがない……のかもしれないけど、あのままずっと話してたら流石にキリがないよ〜……。

 

透哉「……あ、映画の話するんなら、紗夜達も呼べばよかったな。」

 

美咲「? 何で紗夜先輩達を……?」

 

透哉「あいつら、Wが好きだからさ。」

 

美咲「え、あいつらって……紗夜先輩も好きなんですか!?」

 

透哉「あぁ。姉妹揃って、大のW好きだぞ?知らなかったのか?」

 

美咲「は、はい。日菜先輩が好きなのは知ってたんですけど、まさか紗夜先輩もだとは……。」

 

透哉「……あれ?これって、言わない方がよかった感じか?」

 

……今の会話、紗夜ちゃんには黙っておこう。

 

うん、そのほうが絶対いい。

 

透哉「……まぁ、オーズもフォーゼも、それぞれの話の流れは違うけど、共通してる部分が一つあるよな。」

 

美咲「そうですね。それはズバリ……」

 

透・美「劇場版限定フォーム!」

 

美咲「……まぁロケットステイツは、劇場版"限定"とはちょっと言い難いですけど……」

 

透哉「ちょっとそういうとこは、エモーショナルと似てるよな。それを言うならスーパータトバもだけど、あれは……」

 

美咲「じゃあこの二つは、劇場版限定フォームでもあり、劇場版先行登場フォームでもある、ってことでいいんじゃないですか?」

 

透哉「……そうだな。それが一番良いな。」

 

……落ち着けばこうやって、普通に会話できるんだけどなー。

 

熱が入ると、どうもさっきみたいになっちゃうんだよねぇこの二人は。

 

透哉「にしてもMEGA MAXってほんとすごい映画だよな。栄光の七人ライダーは出るし、Wやジョーカー、もとい翔太郎やフィリップも出るし、さらには未来のコアメダルまで……」

 

美咲「他にもありますよ?終盤のフォーム&モジュールチェンジラッシュ、栄光の七人ライダーのアストロスイッチとコアメダル、そして最後の最後に登場した仮面ライダーメテオ……」

 

透哉「終盤のフォーム&モジュールチェンジラッシュ!あれは熱いよな!!タトバ、ガタキリバ、ラトラーター、サゴーゾ、タジャドル、シャウタの順番でコンボチェンジしていって、さらにそこで主題歌の『Anything Goes!』が流れて……しかもただの『Anything Goes!』じゃなくて、映司もいっしょに歌ってるスペシャルバージョンなんだよな!あと栄光の七人ライダーのメダルとスイッチ、まさかその数年後に商品化するとはな……。あと未来のコアメダルも……。感慨深いぜ……。」

 

美咲「栄光の七人ライダーが出たときの安心感は異常ですよね。技も現代風にカッコよくなってて、しかもすごく強くて……。翔太郎とフィリップも、オーズ、フォーゼに比べたら出番はちょっと少なめでしたけど、良かったですよね。フィリップがせんべい汁に夢中になってるから、代わりにジョーカーに変身して戦う。ていうか、ジョーカーのカッコ良さも異常なんですよね。黒一色なのに、何であんなにカッコいいのか……。そして最後の最後。冬映画にサブライダーが先行登場するというのはお約束みたいなもので、この映画では仮面ライダーメテオが先行登場。冬映画でのサブライダー先行登場は、ほんとにワクワクしますよね。」

 

……また、熱が入っちゃった……みたい?

 

透哉「そういや彩、お前どうして黙ってんだよ?」

 

美咲「彩先輩は何か、今回の映画を改めて見て思ったことはないんですか?」

 

彩「え?わ、私?うーん、そうだなー……。」

 

透・美「……」

 

彩「……今考えると、翔太郎、フィリップ、映司、弦太郎の四人が揃うって、ほんとにすごいことだよね。」

 

透・美「……」

 

彩「……あれ?私、何か変なこと言った?」

 

透哉「……流石だな、彩。」

 

美咲「この映画を改めて見た全員が思ったことを代弁してくれて、ありがとうございます。」

 

彩「え……え!?私、今、何でお礼言われたの!?そこまで重要なこと、言った覚えないんだけど!?ちょっと二人とも!何その目ぇ!!」




とうとう明日は仮面ライダーリバイスの第1話ですね!(投稿日の関係上、もう今日ですねw)

リバイスも楽しみなんですが、明日はフィルムライブの二回目も見に行くので、楽しみが倍増になってますw。


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第十三話 仮面ライダーリバイス、第1話感想!新たな令和の物語、始まる……。by紗夜&日菜

ちょっと僕、自分が怖いです。

この一ヶ月ちょっとで十三話分も更新できてるなんて……。

この僕が。

メインのほうは一ヶ月で一、二話くらいしか更新できないくらい超不定期更新のこの僕が。

こんなに更新できてるなんて……。

自分が怖い……。


『ピンポーン』

 

お、来たか。

 

透哉「はーい。」

 

……、……、……

 

……ガチャ

 

透哉「おう、おはよ…「お邪魔しまーす!」うおっ!お、おい……」

 

日菜「わーい!久しぶりの透哉くんの家〜♪」

 

紗夜「ちょっと日菜!鑑さん、すみません……。」

 

透哉「いや、大丈夫だよ。それより紗夜も、早く上がれよ。」

 

紗夜「……では、お邪魔します……。」

 

透哉「おう。」

 

今日は待ちに待った、仮面ライダーリバイス第1話の放送日。

 

俺、紗夜、日菜の三人で俺の家に集まったのは、そのリバイス1話をリアタイするからだ。

 

日菜ははしゃいで、リビングのほうへと駆けて行ったが……。

 

たぶんそれを追いかけるように同じリビングに入って行った紗夜によって……。

 

紗夜「全く日菜は……。あなたはもう少し遠慮というものをわきまえなさい。」

 

日菜「ごめんなさーい……。」

 

リビングに入ると、紗夜に首根っこを掴まれてうなだれている日菜の姿があった。

 

お前、自業自得だからな?

 

透哉「紗夜、もういいよ。許してやれ。」

 

紗夜「し、しかし…「日菜も、もう反省してるんだろ?」「! うんうん!反省してる!」あなた、本当に反省しているの?」

 

日菜「うっ……」

 

透哉「紗夜、今ここは俺の家なんだ。だから、その中で起きたことについてとやかく言う権利は俺にある。」

 

紗夜「何ですか、その謎理論は……。……はぁ。しかしまぁ、そうですね。私もこんな気持ちで新しい仮面ライダーの物語の幕開けを見たくはありませんし、鑑さんに免じて、今日のことは一旦水に流しましょう。」

 

日菜「おねーちゃ…「ただし!」!ビクッ」

 

紗夜「次同じことを繰り返したら、そのときはただじゃおかないわよ……?」

 

日菜「!! わ、分かった、分かったからおねーちゃん!顔戻して!怖い、怖いから!」

 

紗夜「……はぁ。パッ」

 

日菜「うわっ……っと。いやぁ、服が伸びると思ったよ〜。」

 

紗夜「見たところ、反省の色はなしね。はぁ……。」

 

透哉「ま、まぁまぁ紗夜。ほら、もうすぐ始まるから、な?早くソファに座ろう。」

 

日菜「あたし、おねーちゃんのとーなり♪」

 

紗夜「なら私は、日菜の隣の隣に座るわ。」

 

日菜「え〜!隣に座ろーよー、おねーちゃーん!」

 

透哉「……何でもいいから、早く座ってくれ……。ほんとにもう、始まるから……。」

 

 

 

 

 

結局、ソファには日菜、紗夜、俺の並びで座った。

 

紗夜はちょっと不満そうで、日菜はご満悦な感じだった。

 

ほんと、日菜は紗夜のこと大好きだよな……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜仮面ライダーリバイス第1話リアタイ中〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透哉「……んで、たった今リバイスを見終わった訳だが……

 

 

 

 

 

……お前ら何してんの?」

 

日菜「リバイスドライバー買いに行こうよー!おねーちゃーん!」

 

紗夜「服が伸びるから引っ張らないで!それに私は、他の仮面ライダーの玩具を買う気はないのよ!」

 

日菜「そんなこと言わずにさー!ベルト面白そうだよ?買って遊んだら絶対はまるよ?ねぇ買おーよー!」

 

紗夜「買うなら一人で買いに行けばいいでしょ!?」

 

日菜「やだー!おねーちゃんとがいいー!」

 

……はぁ。

 

ったくこいつらは……。

 

ベルトを買うか買わないかの相談は自分の家でやってくれよな……?

 

透哉「おいお前ら、人ん家でそういう話は…「透哉くんも絶対買ったほうがいいと思うよね!?」……」

 

紗夜「仮に買うとしても、もうあと二、三話くらい見て、しっかり仮面ライダーリバイスという作品の面白さを理解してから買えばいいでしょ?鑑さんもそう思いますよね?」

 

透哉「……」

 

日菜「それじゃあ遅すぎるよー!1話を見て盛り上がってる今、ベルトを買った方が絶対いいよ!」

 

紗夜「いいえ、まだ早いわ。……ってそもそも、私は買うと決めたじゃないのよ!?」

 

日菜「さっき"買うとしても"って言ったじゃん!」

 

紗夜「それは仮の話でしょ!?ちゃんとその言葉の前に"仮に"と言ったはずよ!人の話をしっかり聞いていなさい!」

 

日菜「ベルト欲しいー!」

 

紗夜「却下よ!」

 

日菜「欲しいー!」

 

紗夜「却下!」

 

日菜「ベルト……」

 

紗夜「だから却下……」

 

 

 

 

 

透哉「あーーーー!!!もううるせえええ!!!」

 

紗・日「!?」

 

透哉「そういう話は家に帰ってからしろ!!ここで買う買わないの相談をするな!!」

 

紗夜「……あの、鑑さん?どうしてそんなに怒って……、!」

 

日菜「……あ、そっか。透哉くんの学校バイト禁止だから、お金がな…「それは言ってはダメよ日菜!」パッ! ん!?んーんー!」

 

紗夜「……チラッ」

 

透哉「……」ズーン

 

紗夜「……はぁ。やっぱり……。」

 

日菜「あれ?透哉くん?……落ち込んでるの?」

 

透哉「どうせ俺なんか……俺なんか……」

 

日菜「あはは!透哉くん、矢車さんみたいになってるー!」

 

紗夜「……日菜。あなた後で、覚えておきなさいよ?」

 

透哉「どうせ俺なんか……俺なんか……グスッ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透哉「……じゃあ改めて、感想会をしよう。」

 

日菜「透哉くん、もう大丈夫なの?」

 

透哉「いつまでもあのままだと、話が終わらないからな。」

 

日菜「? なんかメタくない?」

 

透・紗「(誰のせい(だ)よ誰の……!)」

 

紗夜「こほんっ!ではまずは、各自印象に残った部分から言って…「はいはーい!スーパーヒーロータイムが変わってた!」ちょっと日菜!まだ説明を……」

 

透哉「いいよそれくらい。確かに、前はセイバーとゼンカイジャーだったのが、リバイスとゼンカイジャーに変わってたな。まぁこれは、ライダーか戦隊が変わるごとに絶対あることだけどな。」

 

紗夜「……ですが、やはり変わると、新鮮味が出ていいですよね。」

 

透哉「まぁな。じゃあ次は紗…「あ!まだあるよ!えーっとねー……」「ちょっと日菜、順番は守って…「いいよいいよ。別に一つだけっていう決まりはないからな。」……あなたは日菜に甘いんですよ。」そうか?」

 

紗夜「ええ、甘いです。ゴースト初期のタケル以上に甘いです。」

 

透哉「あのとき以上なのか……。」

 

日菜「……!そうだ!リバイスへの変身!」

 

透哉「あぁ、フェニックスの入隊式の会場で変身してた…「そうじゃなくて!いや、そうだけど……でもそうじゃなくて〜!」?」

 

紗夜「どっちなのかはっきりしなさい。」

 

日菜「一輝が変身する前、フェニックスの変身失敗した人いたじゃん。押印ができなくて変身失敗して、そしたら敵が増えてさ。」

 

透・紗「! そういえば……」

 

日菜「変身失敗したら敵が増えるって、なかなか恐ろしいよねー。一輝はちゃんと使えて、変身もできたからいいけど。」

 

透哉「なるほど……。となると、そのフェニックスの人はリバイスドライバーの非適合者で、一輝は適合者ってことか。」

 

紗夜「ジョージ・狩崎さんに『あなたには使えない』と言われたにも関わらず、無理矢理使おうとしてその結果失敗し、新たな敵を生み出していましたしね。」

 

日菜「そういう適合者にしか使えない、みたいな設定は面白いよね〜。まぁ、今回は非適合者だったときのリスクが大きいけど。」

 

透哉「お、おう。(今一瞬、こいつの声低かったような……?)」

 

紗夜「……では、次は私が、個人的に印象に残った部分を話していこうと思います。」

 

日菜「イェーイ!」パチパチパチ……‼︎

 

透哉「……気のせい、か。」

 

紗夜「私は……そうですね。一輝と、バイスの存在、についてですかね。」

 

透哉「(あ、紗夜も二つなんだ……。)」

 

紗夜「まず一輝についてですが……弟である大ニの口から、一輝はプロサッカー選手を諦めたということが判明しましたね。」

 

透哉「あぁ、そういや言ってたな。最初タライを蹴って見事に定位置に戻して、すげえな!って思ったけど、そういうことだったのか、って納得したな。サッカーを続けていればプロサッカー選手になれたほどのレベルだったのに、そこへの道を追わず、銭湯で働いていく道を選んだと。まぁ、普通に考えれば家族でずっと営業してきた銭湯を守っていきたいっていう理由なんだろうけど、他にも何か理由があるのかどうか……。っていうのは、今後に期待だな。」

 

紗夜「ええ。それともう一つ気になったのが、バイスの存在ですね。」

 

日菜「バイスの存在?バイスはバイスだよ?」

 

紗夜「話を最後まで聞きなさい。……いつからか、その声が聞こえるようになったと言っていた一輝ですが、厳密にいつから聞こえるようになったのかということは、まだ語られていません。そしてバイスの存在。第1話を見た感じ、バイスには何か目的があるような気がしてならないんです。」

 

透哉「あー、目的なー。言われてみれば、確かに……。」

 

紗夜「これはただの憶測でしかないのですが、バイスは普通の悪魔とは少し違うのではないかと。何か隠された秘密のようなものがバイスにはあり、それが今後明らかになっていくときが来るのではないかと、私は思うんです。」

 

透哉「なるほどなー。……いや、マジでありそう。てかあるだろ、絶対。」

 

日菜「おねーちゃんカッコいい!」

 

紗夜「これで、私の話は以上です。」

 

透哉「日菜のは"感想"って感じだったけど、紗夜は思いっきり"考察"って感じだったな。」

 

日菜「最後は、透哉くんの番だよ!」

 

紗夜「興味深い話を、期待しています。」

 

透哉「ハードル上げるなぁ紗夜は……。」

 

……ま、俺の言いたいことは、もう決まってるんだけどな。

 

てか、これを言わずして感想会とは言えないだろう。

 

しかも新令和ライダー、リバイスの第1話だ。

 

うん、もうこの一言に尽きる。

 

透哉「そうだな。俺は今回の仮面ライダーリバイス……」

 

紗夜「……」

 

日菜「……」

 

透哉「……純粋に、面白いなと思ったぞ。」

 

紗夜「……」

 

日菜「……え、それだけ?」

 

透哉「あぁ、他に言うことはなし。」

 

紗夜「……」

 

透哉「設定も面白いし、話のテンポも良い。それぞれのキャラの個性もよく出てて、リバイスという作品において重要な、悪魔。人は誰しも心の中に悪魔を宿してるって、すごい響く言葉だと思わねえか?」

 

日菜「まぁ……確かに。」

 

透哉「それにバトルシーンも、二人のコンビネーションも相まってどんな戦い方するんだろう、どうやって敵を倒すんだろうっていうワクワク感があったり、何より最後のリバイとバイスの同時キック。クロスしながらキックして、それぞれ一体ずつ敵を倒す演出、すげえカッコ良かったしな。」

 

日菜「……」

 

透哉「まだ第1話だから、伸び代は全然あるし、これからどんどん面白くなっていくって考えたら、もう次の第2話が待ち遠しいったらありゃしないぜ。新しい仮面ライダーが始まったときのワクワクは、全ライダー共通だしな。」

 

日菜「……」

 

紗夜「……ふふ。流石、鑑さんですね。」

 

透哉「紗夜のハードルは超えられなかったけど、まぁ、そこそこだろ?」

 

紗夜「……いえ、もう十分ですよ。」

 

透哉「え?」

 

紗夜「あなたのような、全体を通して見ての純粋な感想。これを上回る感想は、他にありませんよ。」

 

透哉「い、いやでも、流石に紗夜の考察と比べたら…「考察は考察、感想は感想です。」……そ、そういうものか?」

 

紗夜「私は、そう思いますよ。」

 

日菜「……」

 

透哉「……おい日菜。さっきから黙ってるけど、いったいどうした…「るんってしない。」え?」

 

日菜「なんか……るんってしない。」

 

透哉「……め、珍しいな……。お前が、るんっ?てしないことがあるなんて…「たぶんそれは、二人のせいだよ。」え!?」

 

紗夜「二人ということは……私も!?」

 

日菜「……あたしだけ置いて、二人だけの世界に入っちゃってさ?あたしがいるの、絶対忘れてたでしょ。」

 

紗夜「わ、忘れてなんかないわよ。」

 

透哉「そ、そうだよ。ちゃんと日菜のことも考えてたよ。」

 

日菜「……それ、プロポーズのつもり?」

 

透哉「え?」

 

紗夜「日菜。あなたいい加減にしないと…ギュッ! え?」

 

日菜「……」ギューッ!

 

紗夜「ちょ、ちょっと!ひ、日菜///!?」

 

日菜「透哉くん。」

 

紗夜「ん?」

 

日菜「透哉くんのことは好きだよ?仮面ライダー好きの友達として。でもね?……

 

 

 

 

 

……おねーちゃんは、私のおねーちゃんだからね!!」

 

紗夜「ひ、日菜///!?あなたいったい何を…「あたしはこれから何があっても、おねーちゃんのこと、ずーっとずーっと、ずーーーーっと大好きだからね!!」ひ、日菜ぁ///!?」

 

透哉「……お……おう?」

 

何なんだ?これ。

 

いや……

 

 

 

 

 

……何なんだ?これ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜???〜

 

うーん……やっぱりこっちがいいかな……。

 

いや、でもやっぱりこっちも……。

 

ガチャ

 

!!

 

「まだ起きてたの?ましろ。」

 

ましろ「ご、ごめんなさい……。」

 

「……」

 

ましろ「な、何?」

 

「……まさかあなた、デー…「ち、違う!そんなんじゃないから!」……でも、これはどう見ても……」

 

ましろ「お、お出かけだよ!明日友達とお出かけに行くから、それに合う服を選んで……」

 

「その友達が男の子なんでしょ?ほら、やっぱりデー…「だ、だから違うってば///!もう!早く出てって!」そんな照れなくても……」

 

ましろ「照れてない!!」

 

……バタン!

 

はぁ……はぁ……。

 

びっくりした……。

 

まさかお母さんに見られるなんて……。

 

 

 

 

 

『……まさかあなた、デー…『ち、違う!そんなんじゃないから!』……でも、これはどう見ても……』

 

 

 

 

 

……///!!

 

違う、違う違う!

 

デートじゃない!

 

明日はただ、出かけるだけなんだ!

 

……でも、アポなしで行って、良いって言ってくれるかな?

 

……ううん、大丈夫。

 

自信を持つんだましろ。

 

大丈夫、あの人ならきっと……。

 

……よ、よし!

 

服選び、頑張ろう!




感想会、ちょっと謎の終わり方になっちゃいましたけど、まぁさよひな尊いから別にいっかw。

リバイス第1話、本当に面白かったです!

第2話からが、もう待ち遠しいですw。

ちなみに昨日、フィルムライブ2の二回目を見に行ったんですけど、まぁヤバいですねw。

語ろうと思えばめちゃくちゃ語り尽くせるんですけど、ここでは割愛して、アンコール曲についてだけ少し触れさせてくださいw。

今週は「競宴Red×Violet」だったんですけど、……いや、あのですね……。

一言で言いますと……





……めちゃくちゃエモーショナルドラゴンでしたw。

あ、ちなみに三人で見に行ったんですが、ビジュアルボードはリサ姉とはぐみと七深ちゃんでした。

あとやっぱり推しが可愛(以下略


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第十四話 初!中古屋さんへ!

なんか久しぶりですねw。

まぁほぼ一週間ぶりだからそりゃそうかw。

なかなか今週は時間がなくて……っていうのは言い訳なんですけど、なんとか日曜前に書き終えることができました。

日曜はあれがあるんでねw。


『ピンポーン』

 

透哉「! はーい。」

 

テレビを見ていたところに、突然鳴り響くチャイム。

 

宅配便か?と思いながらも、真っ先に玄関に向かい玄関のドアを開ける。

 

そこにいたのは、宅配便の人でも、近所の人でもなかった。

 

そう、透哉もよく知る人物だ。

 

白いショートヘアで、水色?の目をしている。

 

おとなしめな性格だが、自分の好きなものへの熱意は人一倍大きい。

 

 

 

 

 

ましろ「おはようございます、透哉先輩。」

 

透哉の後輩にあたる女の子、倉田ましろだ。

 

透哉「お、おはよう。どうしたんだ?こんな朝早くから……」

 

と、透哉は言うが、現在の時刻は10:30を回ったところ。

 

朝早く、と言うほどでもないが、透哉にとっては今の時間は早い部類に入るのだろう。

 

ましろ「じ、実は……」

 

透哉「?」

 

ましろ「……さっそくなんですけど……お願いを、聞いてもらおうと思って……」

 

透哉「お願い……?……あ、あのときのか。」

 

以前透哉とましろはガンバライジングで、負けた方は勝った方の言うことを一つ聞く、というルールでレンコ勝負を行った。

 

その結果、まさかの一回目でましろの勝利という、誰もが驚く結果となったため、透哉が一つ、ましろの言うことを何でも聞く、ということになったのだ。

 

透哉「……よし分かった。何でも言ってくれ。俺にできる範囲のことなら、何でも聞くぞ。」

 

ましろ「あ、ありがとうございます……。」

 

果たして、ましろはどんなお願いをしてくるのか。

 

ガンバライジングで勝負してほしい……カードを交換してほしい……今日一日ましろの召使いに……。

 

なんて、流石に最後のはネタだ。

 

ましろの性格からして、そんなお願いをしてくるとは思えない。

 

なら何だ。

 

……一番有力なのは、お出かけだろうか。

 

しかし、どこへ……。

 

ましろ「透哉先輩!」

 

透哉「!」

 

いろいろと候補を考えているうちに、ましろは準備ができたようだ。

 

……いいだろう。

 

これは、ましろが自らの勝利によって掴んだ切符なのだ。

 

言うなれば、"負けた者は勝った者の言うことを何でも聞く券"だ。

 

どんなお願いをされようとも、俺が全て受け入れよう。

 

……もちろん、俺にできる範囲でだけど。

 

ましろ「私の……私の、透哉先輩へのお願いは……」

 

透哉「……ゴクリ」

 

ましろ「……私と……

 

 

 

 

 

……私といっしょに、中古屋さんへ行ってください!!」

 

透哉「……ん?」

 

ましろ「……」

 

透哉「えっとー……中古屋、って言った?」

 

ましろ「……コク」

 

なるほど、中古屋か。

 

……中古屋ね、ふーん。

 

……わざわざお願いで使わなくてもよかったと思うんだけどな……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ましろ「うわぁ……。」キラキラシタメ

 

"中古屋"ドーン

 

透哉「……なぁ、ましろ。お前のお願い、ほんとにこんなことで良かったのか?」

 

ましろ「は、はい!私、中古屋さんっていうところに一度も行ったことがなくて、ずっと憧れてたんです。今では売ってない仮面ライダーのおもちゃがいっぱい売ってて、中にはなかなか見ることのできないレアなものが売ってたりするんですよね?」

 

透哉「ま、まぁそうだけど…「だから、一度でいいから来てみたかったんです。現行ライダーだけじゃなく、昔のライダーのことも、いろいろ知りたい。余裕があったら、昔のおもちゃも買って遊んでみたい。だって私、もっといろんな仮面ライダーのことを、好きになりたいから!」……」

 

……ほんとに、お前というやつは。

 

そんなこと言われたら、この気持ちに答えてやりたい、俺が知ってる範囲で、全てを教えてあげたいって、思っちまうじゃねえか。

 

透哉「よーし分かった!俺があらゆる仮面ライダーのいろはを、お前に叩き込んでやる!行くぞ、ましろ!」

 

ましろ「は、はい!お願いします!透哉先輩!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透哉「ここが、仮面ライダーのエリアだな。」

 

ましろ「す、すごい……。」

 

こいつの目、めちゃくちゃキラキラしてるな……。

 

でもま、俺も最初ここに来たときは、今のましろと同じでワクワクしてたっけな。

 

その場所に連れてきてこんな喜んでくれてるなら、こっちとしても嬉しいし、まぁまぁの時間かけて連れてきたかいがあったってもんだな。

 

……そう、この中古屋に来るのには、まぁまぁの時間かかるのだ。

 

電車を使うのだが、まず電車で20分、それから降りてバスで30分、最後に降りたところから少し歩けば(徒歩5分)、この中古屋の看板が見えてくるのだ。

 

もろもろの細かい移動時間も含めると、だいたい一時間。

 

帰りも含めるとすると往復二時間もかかり、……まぁ結構移動時間が長い。

 

それもあってなかなかここには来ないのだが……勝負で勝ったましろのお願いなら、聞いてあげる他ないだろう。

 

ちなみに俺達がいるところは、仮面ライダーコーナー。

 

中古屋なので、昔発売された玩具や、プレバン限定で売られたものなども置いてある。

 

だいたいのものは定価より少し安いが、平成一期の玩具や、人気でプレミア価格がついた玩具などは、定価より高くなっており、当時欲しかったけど買えなかったという人からしたら、嬉しいけど値が張るから欲しくてなかなか買えない……というのがほとんどだろう。

 

まぁ、稀に定価と同じくらい、定価より安く買えたという事例もあるが……。

 

そういう事例は極めて少ないだろう。

 

ましろ「透哉先輩、透哉先輩。」

 

透哉「ん?どうした、ましろ?」

 

ましろ「これ……」

 

透哉「……あぁ、オーマジオウドライバーか。」

 

ましろ「このまえレンコ勝負したときに出たオーマジオウ……使うのがもったいなくて、ずっと飾ってあるんです。それを毎日眺めていたら、どんどん愛着がわいてきちゃって……。オーマジオウ、カッコいいなって……。」

 

透哉「そっか……そうだよな。うんうん、めちゃくちゃ分かるよ。なんせ平成最強の仮面ライダーだもんな。」

 

ましろ「……カッコいい……。」

 

透哉「……遊んでみたいか?」

 

ましろ「! は、はい、出来れば……。でも、値段が……」

 

透哉「まぁまぁするもんな。学生にはきついよなぁ……。」

 

ましろ「……コク」

 

透哉「でも、オーマジオウドライバーで遊んでみたいなら、一人だけ持ってるやつを知ってるぞ。」

 

ましろ「ほ、ほんとですか?」

 

透哉「あぁ。……友希那だ。」

 

ましろ「! ゆ、友希那……さん……?」

 

透哉「え……ど、どうしたんだ?ましろ。」

 

ましろ「い、いえ……。」

 

透哉「……おい、ほんとに大丈…「だ、大丈夫です。何も問題ありません。」いやでも、ついさっきまで顔が暗く……」

 

ましろ「お、オーマジオウドライバーの話は一旦置いときましょう。……!電王のベルトだ!カッコいい……。? ここにも電王のベルトが……でもこれ、真ん中の部分が赤い?こっちは透明なのに、何で……?」

 

流された……。

 

……さっきの話から察するに、友希那と何かあったのか?

 

……今度聞いてみるか。

 

透哉「あ、そのデンオウベルトはな?DX版とレジェンドライダー版ってのがあってだな……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ましろ「こ、これが……大人の、変身ベルト……。」

 

今ましろは、CSMに釘付けになっている。

 

CSMだけ他の玩具などとは別の場所に売られており、正面が見えるように置いてあるため、CSMの箱特有のカッコいいライダーの写真がずらりと並んでいる。

 

その中にはなぜか見ているあのライダーも……。

 

ましろ「透哉先輩は、これのオーズを持ってるんですよね?」

 

透哉「ああ。しかもコンプリートセットだから、普通より高めのやつな。でも、それ相応のクオリティで、ボイスはもちろん、メダルも大量、さらにはあのメダルやあのメダルまであって、BGMも最高で…「お、落ち着いてください、先輩。」あ……わ、悪い、つい語り出してしまうところだった……。」

 

ましろ「いえ。……それだけ大好きで、大切にしているってことですよね?」

 

透哉「ああ!なんてったって、一番好きな仮面ライダーだからな!」

 

ましろ「……一番……」

 

透哉「それにしても、ほんとCSMの箱って、見てるだけで満足感あるよなー。龍騎、ブレイド、電王、鎧武……どれもカッケーし、絶対楽しいんだろうなー……。な、ましろ。……?ましろ?」

 

ましろ「……!あ、す、すみません!」

 

透哉「いや、別にいいんだけどさ。……何か考え事か?」

 

ましろ「あ……、……ま、まぁ、少し……」

 

透哉「少し……。……なぁましろ、それって…「で、でも、そんな大したことじゃないので、大丈夫です。」いや、でも……」

 

ましろ「あ、私、次は向こうのほうを見てみたいです。いっしょに行きましょ?透哉先輩。」

 

透哉「……」

 

ましろ「(……ちょ、ちょっと、無理があったかな……。)」

 

透哉「……そうだな。行こうぜ。」

 

ましろ「!」

 

透哉「どうしたんだよましろ、早く行こうぜ?」

 

ましろ「……は、はい!」

 

……気になるけど、今はまだ、我慢だ。

 

時が来たら……こいつが自分から話してくれるときがきたら、そのときにまた……。

 

ましろ「……あ、あそこにはフィギュアがいっぱいあるんだ。」

 

今は……この時間を楽しむことが、先決だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ズラ~

 

ましろ「か、カッコいい……。」

 

透哉「この店は、こんなふうにいろんなライダーのフィギュアーツをディスプレイしてるんだ。クウガからセイバーまでのフィギュアーツがズラっと並んでるこの光景は、いつ見ても圧巻だよ。」

 

ましろ「これだけ集めて並べたら、最高だろうなぁ……。」

 

透哉「超同意するよ……。」  

 

フィギュアーツ、もとい『S.H.Figuarts』とは、クオリティが高く、超可動で、しかもカッコいい、手の平サイズのアクションフィギュアだ。

 

値は少し張るが、それ相応の出来の良さであり、ものによっては凄まじく高騰しているものもある。

 

かく言う私は持ってないが、いつかは欲しいと思っている。

 

ちなみに隣の透哉先輩は、二つほど持っているらしい。

 

透哉「! 真骨頂オーズだ!」

 

何を持っているのかは、言わずもがなだ。

 

……私も、透哉先輩の見ているものを見よう。

 

ましろ「確か先輩は、タトバコンボとガタキリバコンボを持ってるんですよね。」

 

透哉「ああ。でもラトラーター以降は、これの都合で買えなかったんだよ……。」

 

そう言って透哉先輩は、右手の親指と人差し指で丸の形を作った。

 

ましろ「まぁ、一つ8000円くらいしますしね……。」

 

透哉先輩が言っているオーズのフィギュアーツは真骨頂、もとい真骨頂製法というものだ。

 

簡単に言えば、昔に発売されたもののリニューアル版と言ったところか。

 

クオリティが、より劇中に近い形となっており、昔に発売されたオーズのフィギュアーツと比べたら、一目瞭然だ。

 

透哉「ラトラーターにサゴーゾに、タジャドルにシャウタ……あと今度発売されるであろうプトティラとブラカワニ、あわよくばタマシーとスーパータトバ……全コンボ揃えるとなると、あと八コンボ……。値段も相当かかるだろうし……まだまだ先は遠いな……。」

 

ましろ「げ、元気出してくださいよ、透哉先輩。」

 

透哉「……ちなみにお前は、どのライダーのフィギュアーツが欲しいとかあるのか?」

 

ましろ「え?わ、私ですか?」

 

透哉「おう。」

 

ましろ「私……私は……」

 

透哉「……」

 

ましろ「……ゼロワン、とか……。」

 

透哉「ゼロワンかー。値段も当時の倍くらいになってるし、何よりカッコいいもんな。」

 

ましろ「は、はい!ゼロツー、早く出て欲しいですよね。」

 

透哉「それな!いやー、ゼロワンとゼロツー組み合わせて、映画の並びしてーなー。……俺ゼロワン持ってねえけど。」

 

ましろ「あ、あはは……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透哉「あとはやっぱり、ガンバライジングコーナーだろ!」

 

ましろ「れ、LRがいっぱい……。」キラキラシタメ

 

透哉「お、元祖グリブリがあったぞ。……うっ、き、傷ありでも6000円……。流石だな……。」

 

ましろ「うわー……どれもカッコいい……。! と、透哉先輩!」

 

透哉「ん?どうした、まし……ろ……?……!!」

 

ましろ「これって、ずっと先輩が探してた…「アンクとタジャドル!!」あ、ありましたね。」

 

透哉「ま、マジかよ……。いろんな中古屋巡っても、全然売ってなかったのに……。いや、売ってたとしても、アンクだけかパラレルタジャドルとアンクか、どちらかだったのに……。」

 

ましろ「そ、そんなに見かけなかったんですか?」

 

透哉「あぁ、全然。まさかこんなとこで、二枚揃ってるところを見れるとは……。しかも、値段もまぁまぁ……。」

 

ましろ「……」

 

透哉「うーん……どうしようか……。」

 

ましろ「……わ、私、別のところ見てきますね。」

 

透哉「うーん……うーん……。」

 

悩んでる先輩の邪魔をしないように、ちょっと離れてよう。

 

……もう一回、おもちゃのところ、見に行こうかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゼロワンドライバー、ジクウドライバー、ビルドドライバー。

 

アックスカリバー、パリズンソード、メダガブリュー。

 

キャッスルドラン、デンライナー、ゼクトマイザー。

 

ラウズアブゾーバー、ドラグバイザーツバイ、ライジングパワーセット。

 

ほんとにいろんなおもちゃがあるんだ……。

 

これが、中古屋さん……。

 

……ん?

 

あれは……。

 

スタスタスタ……

 

 

 

 

 

……!!

 

私が見つけたのは、ライドウォッチ、フルボトルなどの、いわゆるコレクションアイテムだ。

 

しかし、驚いたのは、コレクションアイテムがあることではなく、それの売り方だった。

 

今挙げたライドウォッチ、フルボトル、それ以外にもライダーガシャット、ゴーストアイコン、シフトカーなど、あらゆるコレクションアイテムが、アイテムの種類ごとに中くらいのかごに入って並べられている。

 

そしてその売ってるものの値段がなんと……

 

 

 

 

 

……一つ55円、三つで110円というものだった。

 

そんなことがあっていいのかと、最初こそ驚きはしたが、同時に、中古屋さんとはほんとにすごい場所なのだと、改めて感心させられた。

 

私はどんなものがあるのかと、適当にかごから一つ取り出し、それを眺める。

 

するともう一つ、まさかの事実に気づいた。

 

私が手に取ったもの、それは……DXだったのだ。

 

前に透哉先輩から、DXとSG、GPの違いについて教えてもらったことがある。

 

そのときの記憶を頼りに違いを見てみると、やはり手に取ったそれは、正真正銘のDXだった。

 

DXのコレクションアイテムがこんなところにあっていいものなのかと頭を抱えたが、そこをなんとか自分に言い聞かせた。

 

そう、ここは中古屋さんなのだと。

 

しかもこの店のキャッチコピーは、"たくさんのお宝を見つけよう"。

 

……いろんなお宝が眠っているであろうこの店なら、こういうこともあり得なくはないのだろう、と。

 

ましろ「……せっかくだから、ここで何か買っていこうかな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透哉「いやー、楽しかったなーましろ。」

 

ましろ「はい!とても!」

 

スマホの時間を見て分かったことだが、どうやらこの店に一時間半もいたらしい。

 

それに気づいたとき、時が流れるのは早い、と、改めて感じた。

 

ましろ「透哉先輩、良かったですね。」

 

透哉「あぁ、ほんとに!帰ったら即スリーブに入れるよ!」

 

透哉先輩はずっと欲しがっていたアンクとタジャドルコンボのLRを買い、

 

透哉「ましろも、いい買い物できたみたいだな。」

 

ましろ「はい!とても!」

 

私はコレクションアイテム売り場で、シェイクスピアゴーストアイコン、ゼロスペクターゴーストアイコン、ディケイド激情態ライドウォッチをたまたま見つけたので買った。

 

三つともそこそこレアなアイテムで、シェイクスピアゴーストアイコンはあるお店で服を買うと付いてきたもの、ゼロスペクターゴーストアイコンはゴーストの映画のプレミア前売り券の特典、ディケイド激情態ライドウォッチはガンバライジングのRT弾で当たりが出るともらえたものだ。

 

ましろ「今度私……ゴーストドライバーと、ジクウドライバーを買います!」

 

透哉「買おうと思ってます、とかじゃなくって、もう宣言しちゃうんだな……。」

 

ましろ「はい!いつか、絶対買います!買ってみせます!」

 

透哉「はは、頑張れよ、ましろ。」

 

買ったはいいが、肝心のこれらを使うためのベルトがない。

 

なので私は、いつかゴーストドライバーとジクウドライバーを買うことを、心に決めた。

 

新品は無理だろうけど、中古屋さんで、状態が良く、安いものを見つけることができたら……。

 

ましろ「……透哉先輩。」

 

透哉「ん?」

 

ましろ「今日は……本当にありがとうございます!」

 

透哉「いや、いいよお礼なんて……。あ、それよりましろ。」

 

ましろ「?」

 

透哉「今度さ、他の中古屋も行こうぜ。題して中古屋巡り!また思いもよらないお宝に出会えるかもしれねえぞ?」

 

ましろ「中古屋さん巡り……。」

 

中古屋さん巡り。

 

この七文字を聞いたとき、私の中にある思いがよぎった。

 

"中古屋さん巡り、なんてワクワクする言葉だろう……"と。

 

私は二つ返事で、透哉先輩に答えた。

 

ましろ「はい!私、透哉先輩と行きたいです!中古屋さん巡り!」

 

透哉「ああ!絶対行こう!」

 

……その頃には、もう見つけられてるといいな……。

 

私の、一番の……。




ちなみに、話の中でましろちゃんがあれを買ったという話。

あれ実話です。

はい、マジです。


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第十五話 リバイス第2話感想!羽を数えて再契約by彩&千聖

この時間の投稿は初ですかねw。

今までは10:00固定でしたが、今後は時と場合によってそれ以外の時間に投稿することもあるかもなので、ご了承ください。(基本は10:00固定にしたいけどw)

今回のタイトルですか?

はい、ちょっとふざけましたw。(本編はちょいシリアスめなのにw)


【丸山家】

 

彩「リバイス第2話感想会ー!パチパチパチ……‼︎

 

 

 

 

 

……といきたいところだけど……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……何で千聖ちゃんがいるのーー!?」

 

千聖「あら、私がいると不満?」

 

彩「ふ、不満……ってわけじゃないけど……」

 

千聖「けど?」

 

彩「……うぅ……」

 

千聖「……」

 

彩「……うわ〜ん透哉く〜ん!」

 

透哉「何で睨まれただけで泣くんだよお前は……」

 

千聖「! べ、別に睨んでたわけじゃないわよ!」

 

透哉「そうじゃなくても、こいつが泣くほどの目力で見ていたのは確かだろ?」

 

千聖「っ!そ、それは……否定しないわ。」

 

いや否定しないのかよ……。

 

千聖「……ごめんなさい彩ちゃん、私が悪かったわ。少しだけからかってみただけなのよ。」

 

彩「……グスッ 怖かった……。」

 

千聖「うっ……ほ、ほんとに、ほんとにごめんなさい。このお詫びはいつか絶対するから……だから、ね?許してもらえないかしら……。」

 

……怪しい……。

 

彩「……もう、あんな怖い顔しない?」

 

千聖「しないわよ。少なくとも、彩ちゃんをからかう中では、ね?」

 

彩「……その前に、からかわないでもらえると…「それは無理ね。」何で!?」

 

千聖「彩ちゃんが可愛いからよ。」

 

彩「……へ?」

 

千聖「彩ちゃんは可愛いの。だから、ついからかってしまうのよ。ほら、よく言うでしょ?好きな子には意地悪をしてしまう、と。それと同じよ。」

 

彩「……///!?」

 

千聖「ふふ、なんてね♪」

 

彩「!! もう!千聖ちゃん嫌い!!」

 

千聖「あらら、嫌われちゃったかしら。」

 

やっぱりか……。

 

透哉「千聖、お前は何がしたいんだよ……。」

 

千聖「いつもイチャイチャしてるあなた達を見て、少し嫉妬してしまったのかしらね。」

 

透哉「イチャイチャって……お前なー……」

 

彩「もう私、ほんっっとに怒ったよ!!二人とも!ちゃんとした感想言わないと、一週間口聞かないからね!!」

 

透哉「お、おい!何で俺まで…「問答無用だよ!!」……無茶苦茶だろ……。」

 

……ポン

 

透哉「?」

 

千聖「共に頑張りましょう、透哉♪」

 

こいつ……。

 

誰のせいだと思ってんだ……。

 

彩「それじゃあ始めるよ!!リバイス第2話感想会……」

 

はぁ……。

 

仕方ない、なんとか早いとこ彩の機嫌を直せるよう頑張るか。

 

にしてもほんと、こいつの演技力の高さには参るよ。

 

彩「スタート!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透哉「あー……そうだな。とりあえずまずは、OPかな。」

 

千聖「『liveDevil』ね。1話のときは後半のほうで変身したときに流れたけれど、例年通り、2話からしっかりOPの映像とともに流れたわね。気になる映像もいくつかあって、考察が捗りそうよね。」

 

透哉「こいつ、俺の言おうとしてたことを全部……」

 

千聖「あら、全部ではないわよ?」

 

透哉「いや、まぁそうだけどさ……。……お、俺がまずOPを見て思ったのは、サビに入る前のところで、一輝が「変身!」って言うところだな。あそこを見た瞬間、オーズのOPが俺の頭をよぎったよ。オーズ以来じゃねえか?OPの中で主人公が「変身!」って言ったのは。」

 

千聖「……」

 

透哉「な、何だよ。」

 

千聖「もっと言うことはいっぱいあるだろうに、まず最初に言うことがそれなのね。」

 

透哉「っ!だ、だって…「ま、あなたらしくて私はいいとは思うわよ。」……褒めてんのか?それ。」

 

千聖「想像にお任せするわ。……そうね。私があのOPを見て思った主な点は二つ。ジョージ・狩崎が研究所のようなところにいるシーン、そして、曲の終わりのほうで一輝が叫んでいるシーン、この二つよ。」

 

透哉「? 後者は俺も思ったけど、前者のシーンで何かあったか?」

 

千聖「これをよく見てみなさい。」

 

そう言って千聖のスマホを手渡され、そこには例のシーンの切り抜き画像が映っていた。

 

透哉「これの何がそんなに……、……ん?……んん!?」

 

千聖「分かった?」

 

透哉「これって……ライダー?」

 

千聖「に、見えるわよね。一番右端はクウガに、真ん中は1号、そして左端は……少し、分かりづらいわね。」

 

透哉「……気づかなかった……。今後、この三ライダーが物語に関係してくるってこと…「それはまだ分からないわ。……さて、そしてもう一つの、叫ぶ一輝だけれど……」絶対何かあるよな!?」

 

千聖「え、ええ……。」

 

透哉「最初これ見たとき、ゼロワンのOPを思い出したんだよな。ゼロワンのOPも、最後のほうで崩壊した建物がある中で倒れ込む或人に手を差し伸べるイズ、っていう構図があったんだよな。ちょっとそれを思い出したよ。」

 

千聖「なるほど……。それも含めて今回のOPは、いろいろと考察のしがいがある箇所が多いわね。ほとんどが今後伏線として回収されるのか、逆に回収されないまま終わるのか……。まぁ、後者は99%あり得ないでしょうけど。」

 

透哉「じゃあ何で言ったんだよ……。」

 

千聖「合があれば必ず否もある。考え方って、そういうものでしょう?」

 

透哉「まぁ……そりゃ、そうだろうけど……」

 

千聖「というのがまず、OPについての感想よ。どう?彩ちゃん。」

 

透哉「え?彩?……あ。」

 

彩「……」

 

彩いたの、すっかり忘れてた……。

 

千聖「……返事がないということは、まだみたいね。」

 

……あ、そっか。

 

ちゃんとした感想を言わないと、もう口を聞かないって言ったんだっけ。

 

それもすっかり忘れてたわ……。

 

千聖「それじゃあ……本編の話に入りましょうか。」

 

透哉「あ、あぁ……そうだな。今回のメインはやっぱ、イーグル…「再契約よね。」え?」

 

千聖「……なるほど。あなたはそっちを選ぶのね。」

 

透哉「い、いや……そうだそうだよ!それも非常〜〜に重要な話だ!イーグルに比べたら、全然…「別に無理に話を合わせようとしなくていいわよ……。」あ……すまん。」

 

千聖「いや、いいけど……。……では、時系列順に話をしましょうか。」

 

透哉「! お、おう!」

 

千聖「イーグルゲノム。イーグルバイスタンプでゲノムチェンジした姿ね。レジェンドライダーモチーフは、まぁ明らかにWよね。」

 

透哉「お前の羽を数えろ。だもんな。罪を教えろの次は羽を数えろって、よく思いつくよな……。」

 

千聖「本物のWが彼らに会ったら、さぞつっこみまくるんでしょうね。」

 

透哉「あー、ありそう。」

 

千聖「さっそくリミックス変身もあったわね。二人が組体操のように合体して、大きなイーグルになって…「敵を倒してたよな。」……ええ。」

 

透哉「でもその後、またバイスが人を食べようとしててな。」

 

千聖「しっかり悪魔なのよね、彼も。」

 

透哉「でもそれもあって、終盤にかけての展開が熱いんだよな。」

 

千聖「そうね。……さて、それじゃあ次はそこについての話を…ギュッ ?」

 

次の話にいこうとしたとき、突然彩が千聖の服の裾を摘んできた。

 

彩「……」

 

千聖「あ、彩ちゃん?どうしたの?」

 

彩「……ギュッ」

 

と思ったら、もう片方の手で俺の服の裾も。

 

透哉「お、おい、いったいどうし…「……たい。」え?:

 

 

 

 

 

彩「……私も……話したい!!」

 

透・千「……

 

 

 

 

 

……いや、話せばいいじゃん(いいじゃない)。」

 

彩「! い、いいの……?」

 

千聖「いいも何も、私達、あなたに話すな、なんてひどいこと、一度も言ってないのよ?」

 

透哉「いつものお前なら、もっと話にぐいぐい入ってきてただろ?そうやってずっと黙ってるの、お前らしくねえよ。」

 

彩「……だ、だって……私さっき、あんなこと言ったから……雰囲気的に、喋らないほうがいいと、思って……」

 

何だ、こいつそんなこと気にしてたのか。

 

機嫌を直す以前に、自分から折れてんじゃねえか。

 

ったく、ほんと世話の焼ける……。

 

透・千「……ポン」

 

彩「!!」

 

俺と千聖は、彩の頭に優しく手を置いた。

 

千聖「私達は今も、これからも、例え何があったとしても、あなただけを仲間外れ、のけものにしようだなんて絶対に思わないし、しないわよ。」

 

透哉「だから泣くな。お前はアイドルだろ?だったら、余程のことがない限り、ファンに涙は見せないものなんじゃないのか?」

 

彩「……うぅ、うう……」

 

千聖「透哉……あなた……」

 

透哉「俺はお前らの友達であると同時に、ファンでもあるってことを忘れるなよ。もちろん、それはパスパレに限ったことじゃなくて…「うわああああん!!」うわっ!お、おい彩!?」

 

彩「私、今はアイドルじゃないもん!!一人の学生としての、丸山彩だもん!!だから別に、この涙は見られても構わないもん!!」

 

透哉「えぇ……そうなるの〜?」

 

彩「ていうか透哉くん!絶対わざとでしょ!!私を泣かそうと思って、わざと今みたいな泣かせるようなことを…「バカ違えよ!俺はお前をはげまそうと思って……」あんなの聞かされたら、泣いちゃうに決まってんじやーん!!うわああああん!!」

 

透哉「……」

 

千聖「……」

 

透哉「……なぁ。これ、どうすればいい?」

 

千聖「自分で考えなさいよ。自業自得でしょ?」

 

透哉「そんな〜……千聖〜……。」

 

千聖「……」

 

 

 

 

 

『俺はお前らの友達であると同時に、ファンでもあるってことを忘れるなよ。』

 

 

 

 

 

千聖「……ふんっ///!」

 

透哉「しかもなぜか怒ってるし……。はぁ〜……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彩「それじゃあ改めて、感想会後半戦!スタートー!!」

 

透哉「さっきのが前半戦だったのかよ……?」

 

千聖「そうみたいね。」

 

彩「さっそくだけど千聖ちゃん、さっきの続き、お願いできる?」

 

千聖「さっきの?……あぁ、再契約のくだりね。そういえば言いそびれていたわね。誰かさんのせいで。」

 

透哉「俺のせいかよ!?」

 

千聖「あら、私は"誰かさんのせい"と言ったのよ?誰も"あなたのせい"だとは言ってないわ。」

 

……こいつ、ムカつく……。

 

千聖「こほんっ。……そうね。さっき透哉が言ってくれたように、バイスが人を食べようとしたことから、一輝とバイスに少し亀裂が入る。いえ、一輝が一方的に入れたというほうが正しいかしら。」

 

彩「リバイスとして二人で戦ってるのに、言うことを聞かないで勝手な行動を取ったり、隙あらば人を食べようとしたりすることが、一輝には許せなかったんだね。」

 

千聖「銭湯で変身して、バイスの言うことを力ずくで聞かせようとしていたことから、かなり一輝が苛立っていたことが分かるわね。」

 

彩「バイスは可愛いけど、あくまで悪魔だもんね。」

 

千聖「ふふ♪うまくタイトル回収したわね、彩ちゃん。」

 

彩「えへへ///……。」

 

千聖「でもそこにもう一人の敵が現れという情報を大二から聞き、戦闘は一時中断。しかもリバイスドライバーを大二に渡して、一輝は敵のもとに向かってしまった。」

 

彩「まさか、二体も敵が出ると思わなかったから、ちょっとびっくりしたなー。」

 

透哉「イーグルゲノムで敵を倒して終わりだと思ってたもんな。」

 

千聖「あら透哉、生きてたのね。」

 

透哉「別にさっきのやり取りで死ぬ要素どこにもなかっただろ……。」

 

千聖「精神的面で死んだのかと……」

 

透哉「俺の精神力を甘く見るなよ?」

 

彩「ふ、二人とも、喧嘩はダメだよ〜。」

 

千聖「……話を続けるわね。無謀にも一輝は生身のまま、数体の敵と戦闘に。しかしお世辞にも張り合えてるとは言えず、むしろ一方的にやられている。」

 

透哉「このときは、バイスも相当焦ってたよな。なんせ、一輝が死んだらバイスも死んじゃうんだもんな。でも、こっからの展開が胸熱なんだよな。」

 

彩「バイスに、もう人を襲わない、自分の言うことを聞く、って約束するよう言って、それを承諾したことによに再契約完了!リバイスドライバーを受け取って、再び二人はリバイとバイス、リバイスへと変身したんだよね!」

 

透哉「1話ではバイスが一輝に強引に契約完了させたけど、今回は一輝がバイスに言うことを聞かせるっていう程で契約完了させたの、うまく対比になってて良いよな。」

 

千聖「それからは言わずもがなよね。二人のコンビネーションで、敵を次々に撃破。」

 

彩「レックスゲノムでのリミックス変身も出たよね!敵を倒したとき、恐竜がライダーキックしてるみたいで面白かったな。」

 

透哉「あー、確かに。」

 

彩「……あの、あとさ……」

 

透哉「ん?」

 

彩「私、個人的に言いたいなーって思ってることがあるんだけど、いいかな?」

 

透哉「個人的に……おう、もち…「もちろんよ、彩ちゃん。何でも好きなことを語るのが、この感想会でしょ?」お、お前なー……。」

 

彩「……うん、そうだね!えっとね、私が一つ目にここ面白いなって思ったのは、最初に出てきた敵のところに向かうときかな。」,

 

透哉「それって、一輝が自転車で向かうところか?」

 

彩「うん。そのときさ、レックスバイスタンプが偶然かごのところに押されて、自転車をバイスが乗っ取ったみたいな感じになったよね。そのおかげで、バイクに乗ってた大二より早く着いて……。」

 

千聖「バイスタンプが押されたものは悪魔化する、ということかしらね。」

 

彩「! それだ!きっとそれだよ!」

 

透哉「(バイスタンプが押されたものは悪魔化する……どっかで一回見たような……。気のせいか?)」

 

彩「えっと、それで二つ目がね……リバイスへの変身!」

 

千聖「あぁ、あのメールのやり取りのような…「あ、それもあるんだけどね?」?」

 

彩「1話から見て思ってたことだから、今更かな?とは思うんだけど……バイスがスタンプを一輝に押すようなエフェクトあるじゃん?あれ、面白いなーって……」

 

透哉「……あー、あのシーンか。バイスがスタンプを持って、それを一輝に向けてポンっと…「そう!それだよ!」なるほどな……。」

 

千聖「メールのやり取りのようなエフェクトも面白いけど、確かにそのスタンプを押すようなエフェクトも面白いわよね。そうやって、次々と新しいこと、前見たときは気がつかなかったことに気づく。それは、何にとっても大事なことよ。」

 

彩「えへへ……。」

 

透哉「……」

 

千聖「……あなたは何かないの?話したいこと。」

 

透哉「俺?……あぁ、ほとんど言われたから、俺はいいよ。」

 

千聖「……そう。」

 

彩「次回はあれだよね!えーっとー……「マンモスゲノム?」そうそれ!」

 

透哉「電王モチーフのバイスタンプだよな。今度はどんな戦い方をするのが楽しみだ。」

 

千聖「そうね。新しいフォームのほうも、ストーリーのほうも、どちらも……ね。」

 

透哉「……早いものでもう2話だけど、面白いよな、リバイス。」

 

彩「うん!すっごく面白いよ!」

 

千聖「いろいろ考察もされてるし、今後の展開が楽しみよね。」

 

透哉「……あー、ところでだ、千聖。」

 

千聖「? 何かしら?」

 

透哉「今日は、どうしてここに?彩もお前がいることにびっくりしてたし……。いや、別にお前がいるのが悪いって言ってるわけじゃ…「分かってるわよ、それくらい。」……ほっ。」

 

千聖「……明日、収録があるでしょ?たのバラTVの。」

 

彩「あ、そうだね。明日収録……、! もしかしてそれで?」

 

千聖「ええ。あなたと打ち合わせをしようと思って訪れたのだけれど、家の前で偶然透哉と鉢合わせしてね。あなた達がいつも日曜日のこの時間、感想会をしているのは知っていたから、それならと思いこうして上がらせてもらったの。」

 

彩「そうだったんだ……。てっきら透哉くんが誘ったのかと思ってたけど、偶然だったんだね。」

 

千聖「そう、偶然よ。」

 

透哉「……じゃあ、俺はそろそろ帰るよ。」

 

彩「え!帰っちゃうの?」

 

透哉「明日の収録についての打ち合わせをするんだろ?なら俺はお邪魔だろうし、ネタバレを喰らう可能性だってあるだろ。」

 

彩「ネタバレ……?」

 

千聖「何だかんだ言いつつ、毎週見てくれているわよね。たのバラTV。」

 

彩「え、そうなの!?」

 

透哉「……じゃ、そういうわけだから。またな。」

 

彩「ちょ、逃げないでよ!ねぇ、透哉くんったら〜!」

 

千聖「……らしくないわね、照れ隠しなんて。ま、私の人のこと言えないけど。」ボソボソ

 

彩「透哉く〜ん!じゃあせめて送るよ〜!」

 

透哉「い、いいって別に!……///」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜???〜

 

イヴ「〜〜♪♪」

 

『JUST LIVE MORE』、やはり良い曲です!

 

ブシドーを極めるものとして、そして仮面ライダー好きとして、いついかなるときも、絶対に外せない一曲です!

 

いつか、パスパレのみんなで歌ってみたいですね……。

 

……!

 

それより今は、明日の準備です!

 

えーっと、大きい袋大きい袋……。

 

あ!

 

……これが良さそうですね!

 

これに戦国ドライバーとロックシードを……。

 

……す、少しだけなら、遊んでも、いいですよね……?

 

カチッ

 

〜♪

 

ガチャンッ!

 

『オレンジ!』

 

くぅー……これですこれです!

 

ロックシードは……おっと。

 

カチッ

 

錠前遊ぶだけをするときは、電源はOFFにしないとですね。

 

ガチャンッ!

 

ガチャッ!

 

ガチャンッ!

 

ガチャッ!

 

ガチャンッ!

 

ガチャッ!

 

ロックシードは、こうやってガチャガチャ遊ぶだけでも楽しいんですよね〜。

 

本当に、鎧武は最高です!




なんと一歳年上の友達から、ディスプレイ台座をもらいましたww。

何でかは知らないけど、一個は公式の台座欲しかったから嬉しいw。



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第十六話 特別企画!仮面ライダー特集!!inたのバラTV

更新遅くなってしまい、申し訳ありません!

一週間ぶりくらいですかね?

楽しみに待ってくれている方は、お待たせしました!

リバイス3話感想会は、明日か明後日に投稿できたらいいなと思っています。

あ、ちなみに今回の十六話、本小説で一番長くなっちゃいましたw。


「さぁ!始まりました!!たのバラTV!!」

 

イェーイ‼︎

 

フーフー!!

 

「今回のたのバラTVは特別企画!題して!!

 

 

 

 

 

……仮面ライダー特集ーー!!」

 

パチパチパチ……‼︎

 

パチパチパチ……‼︎

 

「それでは毎度お馴染み、ゲスト紹介へと参りましょう!!Pastel✽Palettesの皆さん!お願いします!!」

 

司会者の合図で幕が上がり、スタジオにステージ衣装を着たPastel✽Palettesの五人が入ってきた。

 

観客席からは大きな拍手が鳴り響き、Pastel✽Palettesは笑顔で手を振りながら、それぞれの席へと向かう。

 

それぞれ定位置に着くと、リーダーの丸山彩から自己紹介が始まった。

 

彩「まん丸お山に彩りを♪ Pastel✽Palettesふわふわピンク担当、ボーカルの丸山彩です!今日この日を、ずっと楽しみにしていました!パスパレとして、そして仮面ライダー好きとして、悔いの残らない時間にしたいと思いにゃ……!」

 

日菜「あはは、こんなところで噛むの〜?やっぱり彩ちゃんは面白いな〜。」

 

彩「うぅ〜、今日は噛まないって決めてたのに〜……。」

 

アハハハハ……‼︎

 

千聖「ドンマイよ、彩ちゃん。…… Pastel✽Palettesでベースを担当しています、白鷺千聖です。このたのバラTVでは初の試みとなる企画ということで、どんな展開が待っているのか、今からとても楽しみです。」

 

パチパチパチ……‼︎

 

日菜「はいはーい、次はあたしね!ギター担当の、氷川日菜だよー!おねーちゃーん、見てるー?あ、今はまだ見れないんだっけ。まぁいいや。今日はおねーちゃんがジョーカーメモリを貸してくれたから、これをお守りにして番組を盛り上げていくからねー!」

 

千聖「ちょっと日菜ちゃん!?それはさっきスタッフさんに預けるようにって…「無理言ってお願いしたら、特別にいいよーって言ってくれたんだー。なんたって、お守りだからね!」……全く、日菜ちゃんったら。」

 

パチパチパチ……‼︎

 

彩「……今のところ、私だけ笑われてるような気がするんだけど……」

 

麻弥「き、気のせいですよ彩さん……。あ、ジブンはドラムを担当しています、上から読んでも"やまとまや"、下から読んでも"やまとまや"の、大和麻弥です。今日はよろしくお願いします。フヘヘ……」

 

パチパチパチ……‼︎

 

千聖「最後はイヴちゃんね。最後だから緊張するかもだけど、頑張って。……?イヴちゃん?」

 

イヴ「……」

 

日菜「次、イヴちゃんの番だよ?」ポン

 

イヴ「! え?あ……、! す、すみません!」

 

麻弥「そ、そんなに緊張しなくても大丈夫だと思いますよ。リラックス、リラックスしてください。」

 

イヴ「り、リラックス……。すぅ、はぁ、すぅ、はぁ……。き、キーボードを担当しています、若宮イヴです。……よろしくお願いします。」

 

パチパチパチ……‼︎

 

彩「……イヴちゃん?」

 

「Pastel✽Palettesのみなさん、ありがとうございます!それではさっそく、最初のコーナーに参りましょう!題して!

 

 

 

 

 

仮面ライダーヒストリー!!」

 

パチパチパチ……‼︎

 

パチパチパチ……‼︎

 

日菜「イェーイ!!」

 

彩「い、イェーイ……。」

 

「このコーナーは、改めて仮面ライダーの歴史を振り返っていこうというシンプルなコーナーです。仮面ライダーを知らないという人も、これを見ればどの時期にどのライダーを放送していたのか、どんなライダーがいるのか、一目で丸分かりです!それでは、さっそく参りましょう!」

 

司会者がそう言うと、スタッフの人が二人がかりで大きなパネルを持ってきた。

 

その間にVTRが始まり、Pastel✽Palettesの全員はその映像に釘付けだ。

 

しかし、キーボード担当、兼モデルの若宮イヴだけは、みんなと同じようにVTRを見ていながらも、一人表情を曇らせていた。

 

イヴ「……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「以上、仮面ライダーヒストリーでしたー!」

 

パチパチパチ……‼︎

 

「……はい、お疲れ様でしたー!一旦休憩入りまーす!」

 

「20分後にまた、ここに座っていてください。」

 

彩「んー!楽しかったー!」

 

千聖「彩ちゃん、次々に話を振られても、緊張することなくスラスラと話せていたわね。すごいじゃない、見直したわよ。」

 

彩「えへへ……ありがとう千聖ちゃん。」

 

麻弥「ジブン、いつもはあまり緊張しないんですが、今日の収録は新しい試みの企画ということもあって、しどろもどろになってしまうことも度々でした……。」

 

千聖「でも麻弥ちゃんも、一生懸命話に合わせようと頑張っていたじゃない。」

 

日菜「ジオウのくだりは面白かったよね!ジオウの中で好きなライダーは何ですか?って麻弥ちゃんに聞いたら、キカイって答えて、そこからすごい熱く語ってて…「そ、そのことは忘れてくださいよ〜!ジブンでもやってしまったー!って思ったんですから……」え〜?面白かったのに〜。」

 

彩「あはは……。……」

 

イヴ「……」

 

彩「……イヴちゃん。」ポン

 

イヴ「! あ、アヤさん……。」

 

彩「イヴちゃん、朝からずっと元気ないよね?何かあったの?」

 

イヴ「……気づいて、いましたか。」

 

千聖「そりゃ、あんな露骨に暗い顔してたら誰だって気づくわよ。でも流石ね。司会者さんやスタッフさん達には気づかれないように、明るい元気なイヴちゃんを演じていた。」

 

日菜「確かにあれは、千聖ちゃんと肩を並べられるくらいの演技力だったね。」

 

麻弥「恥ずかしながら、ジブンはその演技には気づけなかったですが……イヴさんの元気がないことは、ずっと気づいていましたよ。」

 

イヴ「……すみません。せっかくの特番収録だというのに、こんな……」

 

彩「泣かないで、イヴちゃん。……ねぇ、何があったのか、私達に話してみてくれないかな?もしかしたら、何か力になれることがあるかもしれないから。」

 

イヴ「……でも……」

 

千聖「イヴちゃん。」

 

イヴ「!」

 

千聖「私達は仲間なのよ。一人じゃできないことも、みんなとなら乗り越えられる。そうでしょ?」

 

日菜「おー、千聖ちゃん良いこと言う〜。……でもイヴちゃん。どんな悩みも、友達に話してみたら案外すっきりするもんだよ。」

 

麻弥「すっきり……とまではいかないかもしれませんが、少しは気持ちが楽になるとは思いますよ。」

 

彩「イヴちゃんがどうして元気がないのかは分からない……けど、だからこそ力になりたい。私達は元気なイヴちゃんといっしょに、この収録を成功させたいんだよ。イヴちゃんも、そうでしょ?」

 

イヴ「……」

 

彩「だからお願い、私達に話して?いったい何があったのか、どうしてイヴちゃんの元気がなかったのか。そして、イヴちゃんのそのもやもやをいっしょに解決していこう?」

 

イヴ「……私……私は……

 

 

 

 

 

……私は!武士として失格です!!」

 

彩・千・日・麻「!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彩・千・日・麻「ロックシードを忘れたーー!?」

 

イヴ「はい……。鎧武という作品において、とても重要なアイテム……特にアーマードライダーには必須のアイテムを、家に置いてきてしまったんです……。」

 

彩・千・日・麻「……」

 

イヴ「昨日の準備中に、途中で遊んだりしたから、バチが当たったんです……。武士として許されざるを得ない行為を、私は犯してしまったんです。私は……武士失格です……。」

 

千聖「……なるほど。だからイヴちゃんは、ずっと……」

 

彩「し、失敗は誰にでもあるよ!私だって、忘れ物をしちゃったこと、何回かあるし……」

 

麻弥「そ、そうですよイヴさん。……そうだ!事情を説明して、イヴさんの私物紹介コーナーをなくしてもらうのはどうでしょう?ジブンとチサトさんは今日何も持って来ていませんし、正直に言えばスタッフさんも分かって……」

 

イヴ「……」ズーン

 

麻弥「す、すみませんすみません!!今の却下で!今の却下でお願いします!!……それによく考えたら、少々軽率すぎる発言でしたね。ほんとにすみません、忘れてください……。」

 

日菜「まぁイヴちゃん、収録が始まる前、『私の私物、楽しみにしていてください!』って、スタッフさんにすごい自慢げに話してたもんねー。事情を説明って言っても、説明しづらいよねー。」

 

彩「ちょっと日菜ちゃん!その言い方は…「でも、事実には変わりないわ。」千聖ちゃん!だけど……」

 

千聖「イヴちゃん。」

 

イヴ「……はい。」

 

千聖「忘れ物をしてしまった。それは仕方のないことよ。でも、残念だけど……それを取りに家に戻ったり、代わりになるものを探したりなんて時間はないわ。よって、……私達に、その問題を解決することはできない。……さっきあんな偉そうなことを言っておいて、不甲斐ないわね。ごめんなさい。」

 

イヴ「! そ、そんな!チサトさんが謝ることでは…「だから。」?」

 

千聖「そんな私達に求められるのは……適応力。何があっても、何があったとしても、それを成功させるために考え、動いて、適応する。プロのアイドルなら、これは必要不可欠。」

 

彩「……ち、千聖ちゃん…「イヴちゃん、そこであなたに伝えるわ。」ビシッ! 聞いてない……。」

 

千聖「……よく考えなさい、そして動きなさい。その場その場に合った適応力を身につけることは、今後のパスパレの活動にもきっと影響していくわ。」

 

イヴ「適応力……。」

 

千聖「そうよ。……できる?」

 

イヴ「……やります。……やってみます!!私若宮イヴ、適応力を身につけ、立派な武士を目指して頑張ります!!」

 

千聖「そのいきよイヴちゃん!あなたならきっとできる、私は信じているわ!」

 

イヴ「ありがとうございますチサトさん!適応力……適応力……」

 

彩「……あ、あのー、イヴちゃ…「レッツブシドー!!」わぁっ!」ビクッ!

 

日菜「なんか二人とも、すごい熱くなってるね。」

 

麻弥「千聖さんのプロ魂に、火がついてしまったみたいですね……。」

 

彩「い、今の二人、なんか怖いよ〜……。」

 

日菜「あはは、何も泣くことないじゃーん。」

 

彩「泣いてないよ!」

 

麻弥「(泣いてはいませんが、涙目になってます、彩さん……。)」

 

千聖「適応力を身につけるのよー!」

 

イヴ「オー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「……熱いな。」

 

???「熱いですね……。しかし、それもまた良きです!」

 

???「お前はほんとブレねえな……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「たのバラTV特別企画!仮面ライダー特集!!続いてはこちら!!」

 

デデン!!

 

「みんなの推しライダー!!」

 

パチパチパチ……‼︎

 

パチパチパチ……‼︎

 

日菜「イェーイ!!」

 

麻弥「日菜さんは毎回、テンションが高いですね……。」

 

「このコーナーでは、Pastel✽Palettesのみなさんの推しライダーについて、根掘り葉掘り聞いていこう!というコーナーです!!」

 

千聖「ついに来たわね……。イヴちゃん、大丈夫?」

 

イヴ「対応力……対応力……対応力……」

 

彩「イヴちゃんが、ロボットみたいになってる……。」

 

「それではさっそくいってみましょう!まず最初に、自分の推しライダーを熱弁してくれる人は…「はーい!はいはい!はーい!!」お、トップバッターは氷川日菜さんだー!それではお願いします!!」

 

日菜「ふっふっふー、私の好きな仮面ライダーはズバリ!仮面ライダーWだよ!」

 

「おー!Wですかー!ちなみに、理由などはあるんですか?」

 

日菜「理由?それはもちろん!おねーちゃんとの思い出が詰まってるライダーだからだよ!」

 

「お姉さんとの思い出……ですか?」

 

日菜「うん!あたしの影響でおねーちゃんもWが好きになってね?昔はよく、二人でベルトを着けて遊んでたんだー。今はもう高校生だから、そういうのはあまりしなくなっちゃったんだけど、仮面ライダー好き同士ってことは変わらずで、毎週日曜日はいっしょにリアタイで仮面ライダー見てるんだー♪」

 

「……なるほど。……くぅー!素晴らしい姉妹愛ですねー!感激ですー!」

 

日菜「あはは、司会者なのに泣いてるー。」

 

千聖「日菜ちゃん、司会者の人をからかわないの。」

 

日菜「はーい。」

 

「……と、取り乱してしまい、申し訳ありませんでした。いやー、最初から泣かせにきてましたねー。それでは!次に参りましょう!次に推しライダーを熱弁してくれる人はー?……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「最後に推しライダーを熱弁してくれたのは、若宮イヴさんでした!」

 

イヴ「ふぅ。……なんとか、この場は乗り切りました。」

 

千聖「次が問題の、私物紹介コーナーね。イヴちゃん、考えはまとまってる?」

 

イヴ「はい!バッチリです!」

 

千聖「そのいきよ。イヴちゃんのブシドー魂、彩ちゃん達に見せてあげなさい!」

 

イヴ「はい!」

 

彩「ブシドー……魂?」

 

日菜「なんかカッコいい!」

 

麻弥「チサトさんもノリノリですね……。」

 

「さぁ!次のコーナーは……Pastel✽Palettesさんの私物紹介コーナー!なんと今日は、みなさんにお願いして、それぞれの私物を持ってきてもらいました!ベルト、武器、アイテム、いろいろありますが、みなさんは何を持ってきてくれたのでしょうか!」

 

司会者が喋り終える頃にはもう、スタジオ中央に長テーブルが用意されていた。

 

そこには大きな赤い布が被せてあり、布の中には、彩達が家から持ってきた私物が入っている。

 

「Pastel✽Palettesのみなさん、どうぞスタジオ中央に集まってください。」

 

司会者の合図で、座っていた彩達は立ち上がり、階段を下りて長テーブルの前に並ぶ。

 

千聖「……行くわよ、イヴちゃん。」

 

イヴ「はい!(……いざ、決戦のときです!)」

 

「……さぁ、Pastel✽Palettesのみなさんも集まったということで、さっそくオープンしていただきましょう!それではリーダーの丸山彩さん!この布を取ってください!」

 

彩「は、はい!」

 

日菜「頑張れ〜彩ちゃーん!」

 

麻弥「これって、応援必要でしょうか?」

 

彩「もう日菜ちゃん!恥ずかしいからやめて〜///!」

 

日菜「えへへ〜。」

 

麻弥「あ、相変わらずですね、日菜さんは……。」

 

彩「……それじゃあみんな、開けるよ。」

 

日菜「……」

 

麻弥「……」

 

千聖「……」

 

「……」

 

彩「……」

 

イヴ「……」

 

彩「……いくよ!せーーのっ!!バッ!

 

 

 

 

 

……あれ?」

 

日菜「……ん?」

 

麻弥「あ……え?」

 

千聖「!?」

 

イヴ「え?……どういう、ことですか……?」

 

「? Pastel✽Palettesのみなさん、どうかしましたか?」

 

彩「! い、いえいえ!何でもありません!」

 

イヴ「……」

 

千聖「……イヴちゃん。」ボソッ

 

イヴ「!」

 

千聖「これもまた……対応力よ。」

 

イヴ「……はい!」ボソッ

 

「えーここにあるのは、Wドライバー、光剛剣最光&サイコウドライバー、そして…「戦国ドライバーです!」わ、若宮さん……張り切ってますねー。」

 

イヴ「これを見てくれている人達に早く紹介したくて、つい体が動いてしまいました!」

 

「……なるほど。これも仮面ライダー好き故の行動、というわけですね?」

 

イヴ「はい!」

 

彩「これは……イヴちゃんなりの対応力、ってことなのかな?」

 

千聖「少々、強引な気もしなくもないけど……」

 

日菜「まー、面白いからいいんじゃない?」

 

麻弥「ジブンは面白いというより、謎のほうが上回っていますけどね……。」

 

謎。

 

麻弥がそう言うのも最もだった。

 

彩が布を取った後、Pastel✽Palettesの五人は驚いた表情を見せた。

 

特にイヴは、驚きのあまり固まってしまうほどだ。

 

では、なぜそれが麻弥の言う"謎"に繋がるのか。

 

それは……。

 

 

 

 

 

……イヴが家に忘れたというロックシードが、戦国ドライバーといっしょに置いてあったからだ。

 

今日、彩は光剛剣最光とサイコウドライバーを、日菜はWドライバーとサイクロンメモリとジョーカーメモリを、イヴは戦国ドライバーを持ってきていた。

 

最光とWには、ベルトとアイテムが揃ってるため変身できるのだが、鎧武に関しては必須アイテムであるロックシードがないため、変身は不可能だった。

 

……はずだったのだが、何ということだろう。

 

家に忘れたはずのロックシードがいっしょに置いてあり、あたかも何事もなく最初からあったかのようにセッティングされていたのだ。

 

この謎の現象に関して、傍から見れば、本当は家に忘れたわけじゃなくちゃんと最初から持ってきていた、と思うのが自然だろう。

 

しかしイヴは収録が始まる直前まで、自分の荷物や楽屋など、あらゆる場所を徹底的に探していた。

 

細かいところもくまなく探し、それでもなかったということは、本当にイヴは家にロックシードを忘れてきたということになる。

 

なら、なぜ忘れてきたはずのロックシードが、現にこの場にあるのか。

 

その謎は、すぐに明かされることになる。

 

「イヴさんの私物はこの戦国ドライバーということですが、これに対して何か思い入れなどはあるのでしょうか?」

 

イヴ「思い入れ……。……私がフィンランドにいたとき、最初に出会った仮面ライダーがこの鎧武でした。日本に代々伝わる武士、それとフルーツ、ダンスなど、いろいろな要素が掛け合わされた仮面ライダー。……昔から日本、そして仮面ライダーに興味はあったのですが、その中の武士をモチーフとした鎧武。最初この鎧武という仮面ライダーを見たとき、私の中に衝撃が走ったんです。そして日本に来た後、バイトをしたりモデルの仕事をしたりしてお金を貯めて、最初に買ったおもちゃがこの戦国ドライバーでした。それまで、仮面ライダーのおもちゃは一つも持っていなかったのですが、このベルトだけはなんとしても欲しいと、強い信念がありました。そうしてついに買えた戦国ドライバー。……一回遊んだとき、なぜか、涙が出てきたんです。ここまでの道のりはとても険しくて、日本に来たばかりの私には今のような友達は一人もいなく、バイトもモデルの仕事も、ずっと一人でした。中には悲しいことや寂しくなったりすることも多く、心が折れかけた日もありました。でも、そんな私に毎日元気をくれたのが、この鎧武でした。頑張って頑張って、やっと手に入れた戦国ドライバー。これには、本当にいろんな思い出が詰まっているんです。そのおかげで、今ではみなさんのような大切な友達もいーっぱい出来ました!だから私は……仮面ライダー鎧武が、一番大好きです!!」

 

「……」

 

彩・千・日・麻「……」

 

イヴ「……?えっ……と……私、何か変なこと言いましたか?」

 

……パチ、パチ、パチ……。

 

パチ、パチ、パチ……。

 

 

 

 

 

パチパチパチパチパチパチ……‼︎

 

パチパチパチパチパチパチ……‼︎

 

パチパチパチパチパチパチ……‼︎

 

パチパチパチパチパチパチ……‼︎

 

イヴ「!?」

 

彩「うっ……うぅ……イヴぢゃーん……。」パチパチパチパチ

 

千聖「立派になったわね、イヴちゃん……。」バチパチパチパチ

 

日菜「最高だったよー!イヴちゃーーん!!」パチパチパチパチ

 

麻弥「ジブン、イヴさんに一生ついていきます!!」パチパチパチパチ

 

「みなさん!!イヴさんに、盛大な拍手をお願いします!!」

 

パチパチパチパチパチパチ……‼︎

 

パチパチパチパチパチパチ……‼︎

 

パチパチパチパチパチパチ……‼︎

 

パチパチパチパチパチパチ……‼︎

 

イヴ「や、やめてくださいみなさん///!恥ずかしいです///!!」

 

……ヒラ~

 

イヴ「?」

 

何かの振動だろうか、玩具が置いてある長テーブルから一枚の小さな紙が落ちてきた。

 

イヴはそれを拾い上げ、四つ折りになっているその紙を広げてみた。

 

するとそこには、こんな文が……。

 

 

 

 

 

『ロックシード、確かに届けたぞ。

 

 あと、収録頑張れよ。

 

                透哉』

 

 

 

 

 

イヴ「!! ……キョロキョロ……キョロキョロ……」

 

千聖「どうしたの?イヴちゃん。」

 

イヴ「チサトさん……。……いえ、何も。」

 

千聖「? そう?」

 

イヴ「(……どうして、トーヤさんが……。……いえ、そのことを考える前に、言わなくてはいけないことがありますね。……トーヤさん、ありがとうございます!)」

 

するとイヴは、衣装のポケットに紙をしまい、戦国ドライバーを腰にはめ出した。

 

彩「! い、イヴちゃん!?」

 

ベルトを装着すると、隣に置いてあったオレンジロックシードを手に取り、ボタンを押して開錠する。

 

『オレンジ!!』

 

そしてロックシードをベルト中央のくぼみにセットし、ハンガー部分を閉じる。

 

『ロックオン!』

 

すると和風変身音が鳴り、鎧武の変身待機状態になる。

 

〜〜♪♪

 

彩「……」

 

千聖「イヴちゃん……。」

 

日菜「〜♪」ワクワク

 

麻弥「おー……。」

 

「……」

 

スタジオ内に変身待機音が鳴り響き、イヴの掛け声を合図、にそれは一気に変身名乗り音へと変わる。

 

イヴ「……変身!!」

 

ブレード部分で斬り、ロックシード展開状態になる。

 

『ソイヤッ!』

 

『オレンジアームズ、花道オンステージ!!』

 

イヴ「ここからは、私達のステージです!!」

 

「……」

 

彩・千・麻「……」

 

イヴ「……」

 

日菜「……パチパチパチパチ……」

 

イヴ「!」

 

日菜「イヴちゃーん!カッコよかったよー!!」パチパチパチパチ……‼︎

 

「……はっ!い、イヴさんの華麗なる変身に、盛大な拍手をー!」

 

パチパチパチパチパチパチ……‼︎

 

パチパチパチパチパチパチ……‼︎

 

パチパチパチパチパチパチ……‼︎

 

パチパチパチパチパチパチ……‼︎

 

彩「華麗なる……?どちらかと言うと、カッコよかったよね?」パチパチパチパチ……‼︎

 

千聖「まぁ、いいんじゃないの?どちらでも。」パチパチパチパチ……‼︎

 

麻弥「ジブン……感激しました!!」パチパチパチパチ……‼︎

 

イヴ「あ、ありがとうございます!ありがとうございます!!」

 

「さぁさぁさぁ!盛り上がってまいりましたー!!続いての変身は…「司会者さん。ゴニョゴニョゴニョ……」……分かりました!彩さん!お願いします!!」

 

彩「!? わ、私ー!?」

 

日菜「頑張れー、彩ちゃーん。」

 

彩「日菜ちゃん!今絶対司会者さんに何か言ったでしょ!!」

 

千聖「彩ちゃん。」ポン

 

彩「え?」

 

千聖「対応力、よ。」

 

彩「……うわ〜ん……千聖ちゃんまで〜……。」

 

麻弥「が、頑張ってください、彩さん……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「……すげえな、イヴのやつ。こんな大勢の人の前で、堂々と。」

 

???「イヴちゃんの生変身最高でしたー!!この後彩ちゃんと日菜ちゃんも生変身があるって考えたら……あぁもう感激ですーー!!そうは思いませんか!?透哉さん!!」

 

透哉「おいパレオ、観客席なんだからそんなはしゃぐなって。それに、あいつらに気づかれでもしたらどうする……。」

 

パレオ「大丈夫ですよ!このパレオのメイク&変装を信じてください!絶っっ対に気づかれませんから!」

 

透哉「まぁ、確かにこの変装の完成度は高いけどさ……。」

 

しかし、さっきこっそりロックシードを置きに行ったときは、ほんとにバレないかヒヤヒヤしたぜ……。

 

あの千聖でさえも欺けてるんだもんな、この変装。

 

二時間かけただけのことはあるな……。

 

パレオ「透哉さん!もうすぐ彩ちゃんの生変身が始まりますよ!!」

 

透哉「あぁ分かった分かった。」

 

あと、……よくこんな良い席取れたよな……。

 

いったいどんな技を使ったのやら……。




一昨日のガルパステーション、ヤバかったです。

……いやー、あのー……ほんとにいろいろとヤバかったです。

情報量があまりに多すぎて頭がショートするかと思いました。

まぁとりあえず一つ言うとすれば……。

……ガルパピコふぃーばー楽しみーー!!(もちろんこれ以外に言いたいことも山ほどあるんですが、それ全部言っちゃうと後書きが本編並に長くなっちゃうしきりがないのでねw)


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第十七話 リバイス第3話感想!もう新たな変身ベルト!?あと妹強すぎる……。by彩&リサ

早いもので、もう3話ですねー。

毎回毎回マジで面白いので、今回のリバイス、本当に期待しかないです!


【鑑家】

 

彩「今回も面白かったよリバイス!」

 

透哉「お、おう。」

 

リサ「あはは。感想会って、毎回こんな感じなの?」

 

透哉「まぁ……そうだな。」

 

彩「ちなみにリサちゃんは、たまたま会ったからそれなら!と思って連れてきたよ!」

 

透哉「ご説明どうも。」

 

リサ「いやーでも、久しぶりに来たな〜透哉の家♪」

 

透哉「何か期待してるようだけど、何もないからな?」

 

リサ「え〜?またまた〜。男の子なんだし、そういう本の一冊や二冊…「ほ・ん・と・に・ないからな?」と、透哉、顔怖いよ〜?」

 

透哉「お前が根も葉もないこと言うからだろ!?」

 

リサ「ごめんごめん♪透哉の反応が面白くて、ついからかっちゃうんだよ〜。」

 

透哉「……やっぱギャルだな、お前。」

 

リサ「いやー、それほどでも〜♪」

 

透哉「別に褒めてねえよ。」

 

彩「……」

 

透哉「そんなことよりも、今は感想会だ。」

 

リサ「分かってるって〜。リバイス第3話でしょ?もちろん見たよ♪」

 

透哉「まぁ見てなきゃ感想は語れないからな。……よし。それじゃあ彩、感想会を始める……、?彩?どうした?」

 

彩「……別に?」

 

透哉「いや、別にって……絶対何かあった…「あーもううるさいうるさい!とにかく!感想会やるよ!!」……何なんだよ。」

 

リサ「! 透哉透哉。」

 

透哉「何だよ、リサ。」

 

リサ「もしかして彩さ……やきもち、焼いてんじゃないの?」

 

透哉「やきもち?……あぁ、そういうことか。」

 

彩「えーっと、今回の見どころは……」

 

リサ「(……ふふ♪透哉も罪な男だね〜。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彩「とりあえず、今回の話で気になった点を一つ言ってもいい?」

 

透哉「一つ?」

 

彩「あ、もちろん他にもあるんだけど、とりあえずは一つ……ね?」

 

透哉「お、おう。」

 

彩「それは……

 

 

 

 

 

……もう新しい変身ベルトらしきもの出てきた!」

 

リサ「あ、あの赤いやつだね?」

 

彩「そう!」

 

透哉「あれはびっくりしたよなー。確か、大二が新しいバイスタンプを受け取って戻るときに、見つけたんだっけな。」

 

リサ「そうだね。……新しいベルト……この感じだと、やっぱり使用者は大二なのかな?」

 

彩「そうなりそうだけど……でも、ジョージ・狩崎に煽られてたよね。ビビってリバイスに変身できたかったお前がそれを使うのか?みたいな感じで。」

 

透哉「ちょっとムカつく言い方だったけど、事実だもんな。そのときのトラウマを克服して変身するのか、はたまた他の人が使うのか……。今はまだ何とも言えないな。」

 

リサ「……でもあのベルト、見た目カッコよくなかった?」

 

彩「あ!それは私も思ったよ!」

 

透哉「赤と白と黒……だったっけか?確かに、色合い的にはカッコいい三色だよな。」

 

彩「新しいライダーが出るとしたらいつ頃だろう?いつもなら1月頃だけど……」

 

透哉「スペクターとクローズが2号ライダーのわりに登場が早かったから、それと同じ時期に出るとなると……12月上旬か、11月下旬あたりか。」

 

リサ「まぁ何にしても、新しいベルトってなんかワクワクするよね♪」

 

透哉「ワクワク……そうだな。」

 

彩「今後の展開に期待だね!」

 

透哉「そのセリフ、毎回言ってないか?」

 

彩「え〜?だってその通りでしょ?」

 

透哉「それはそうだけどさ……」

 

リサ「(良かった〜。二人とも、いつもの関係に戻ったみたい。)」

 

彩「……?リサちゃん、なんか顔がにやついてない?」

 

リサ「え!?う、ううん、そんなことないよ?」

 

透哉「いや、そんなことあるぞ?どうした?何か面白いことでも…「あ、あー……そ、そうだ!新フォーム!次は新フォームのことについて話そうよ!」えぇ……。」

 

彩「リサちゃん、やっぱり何か…「お、思い出し笑いだよ思い出し笑い!友希那があこのマネしてたところをたまたま紗夜に見られて声にならない叫び声出してたのざ面白くってさー。」……」

 

透哉「ゆ、友希那が……?」

 

リサ「(……うーん……流石に嘘が下手すぎたかな〜?)」

 

彩「……友希那ちゃんにも、そういう一面があるんだね〜。」

 

リサ「へ?」

 

透哉「リサならまだしも、紗夜に見られるってのがまたな……。ドンマイ、友希那。」

 

リサ「(……し、信じちゃった?……い、言ってみるもんだな〜。)」

 

彩「って、違う違う!話が脱線しちゃったけど、新フォームだよ新フォーム!」

 

リサ「(あ、その話はちゃんとしてくれるんだ。)」

 

透哉「今回はマンモスゲノムだよな。モチーフは電王。」

 

彩「複眼が落ちてくるところとか、ほんとに電王だったもんね。でも、武器はソードじゃなくてブーメランだったし、それ以前にマンモスだし、電王の要素を取り入れつつも完全にレジェンドの力!になってないのがすごいよね。」

 

透哉「そうだよなー。リミックス変身も出たけど、線路の上を走ってとしな。変身音もそうだけど、リバイスってほんとそういうところ上手いよな。」

 

彩「はなっからクライマックスだぜ、だっけ。マンモスの"鼻"と"はなっから"をかけて、さらに"最初からクライマックス"と"はなっからクライマックス"がちゃんと同じ意味になってるの、ほんとに良く考えられてるよね。」

 

透哉「今後出るバイスタンプの音声も楽しみだよな。確かクウガとファイズと……」

 

リサ「フォーゼ、鎧武、エグゼイド、ジオウモチーフのバイスタンプだね。」

 

透哉「! お、おう。」

 

彩「……そういえばまだ、本編でメガロドンゲノムは出てないよね?」

 

透哉「あー、確かに。スーパーヒーロー戦記と、リバイス増刊号だけだな。ま、ニュートン魂やフライングファルコンも、先行登場フォームだけどちょっと出番が遅かった組だから、次の次くらいで出るんじゃねえか?」

 

彩「そっかー……。」

 

リサ「……そんじゃ次は、ストーリーについて話してこっか♪透哉、何かある?」

 

透哉「え、俺?……そうだなー……一輝の妹さんがめちゃくちゃ強かった、とか?」

 

彩「さくらちゃん?」

 

透哉「ああ。流石、空手やってるだけあるな……って思った。まるで某探偵アニメのヒロインだよ。」

 

リサ「あはは……。でもそれ以外にも、精神面も強かったよね。人質になってるにも関わらず、犯人に対してすごい強気だったもん。肝が据わってる、って感じ?」

 

彩「さくらちゃんが強い子だったのは分かったけど、気がかりなのはもう一人の子だよね。身代金の要求のために電話しろって言われてお母さんに電話したのに、忙しいからか……出てくれなくて……。ちょっと可哀想だったな……。」

 

透哉「先の展開を言っちゃうと、その子がバイスタンプ保持者かもしれないんだもんな。」

 

彩「そう!それだよ!」

 

透哉「?」

 

彩「犯人が捕まって事件解決かと思ったら、それは違くて、本当の犯人は別にいるパターンだったんだよ!今回!まさかの二話完結!もうびっくりしたよ〜!」

 

透哉「あー……確かにな。」

 

リサ「ミスリードってやつだねー。しかも犯人は女、ますますさくらちゃんの友達が怪しいよね〜。」

 

彩「でもでも、その子のお母さんとお姉さんも一応候補には挙がるよね?女の人が真犯人だもん。だからバイスタンプを持ってる人の候補は……三人!だよね?」

 

透哉「おう、そうだな。……さて、いったい誰が真犯人なのか。次回のリバイスが気になるな……。」

 

彩「気になるよ〜!あー、早く日曜日にならないかなー?」

 

リサ「待ってればすぐくるよ、彩♪……えーっと、これで一通り話したか…「あ、もう一つだけ、話していいか?」もちろんだよ♪どうぞ〜。」

 

透哉「しあわせ湯を立ち退けって言う二人組、出てきたな。」

 

彩「あ、そういえば。」

 

リサ「確か、スーパーヒーロー戦記で最初に出てきたんだっけ。」

 

透哉「ああ。何だっけな、都市開発のためだっけな。」

 

彩「ああいうキャラって、見ててちょっとムカつくなーとは思うけど、話を盛り上げるためにとても大事なキャラではあるんだよね。」

 

透哉「最初のほうの福添副社長が、まさにそれだったもんな。最後にはしあわせ湯の良さを知って常連になるまで来るようになる、みたいな展開がありそうだな。」

 

リサ「あはは、確かにありそう。」

 

透哉「だろ?」

 

彩「それじゃあそろそろ、次回予告の話に移ろうか。」

 

透哉「そうだな。なんといっても次回は真犯人が明らかになるからな。俺の予想は、まぁ無難にさくらの友達もとい一輝の幼馴染の子かな。」

 

リサ「んー、じゃあアタシも同じにしようかな〜。」

 

彩「私は裏をかいてのお姉さんにするよ!まだあまり深く話に関わってきてないっていうのが、ちょっと怪しいし。」

 

透哉「あ、確かに。」

 

彩「そして次回も新フォームくるね!」

 

リサ「え、そうなの?でも次回予告に映ってなかったよね?」

 

透哉「あー、それな?俺も最初は、次回は新フォーム出ないのかと思ったんだけど……ほら、これ。」

 

リサ「これって、仮面ライダーwebのページだよね?……あ!ファイズ!じゃなくてこれは……プテラか。」

 

透哉「仮面ライダーwebの次回予告の画像にハッキリ写ってるし、あとは……これだな。」

 

リサ「次回予告?さっきも言ったけど、それには新フォームは…「ここだ。ここの部分、よーく見てみてくれないか?」んー……?リバイスがバイク乗ってるシーンだよね?これに何が……」

 

彩「速度を遅くしたり何回も巻き戻したりして、本当によーーく見てみてよ。」

 

リサ「……わ、分かったよ。透哉、ちょっとスマホ借りるね。」

 

透哉「お、おう。」

 

リサ「うーん……。……、……、……

 

 

 

 

 

……、……!!あれ?もしかしてこのバイク乗ってるのって……新フォーム……?」

 

透哉「……だと、俺と彩は思うんだよ。」

 

彩「仮面ライダーwebの予告画像ではプテラゲノム?のリバイスがバイク乗ってるし、次回予告のその部分をよーーく見たら、複眼が黄色に見えるんだよね。」

 

リサ「……確かに、プテラゲノムの複眼は黄色だ。」

 

透哉「次回予告だけじゃほんの一瞬しか映らないから、分かんなくても無理はないよな。仮面ライダーwebにはバッチリ載ってるのに。」

 

リサ「あはは、ほんとにねー。……いやーそれにしても、感想会楽しかったなー。」

 

彩「ほんと!?リサちゃん!」

 

リサ「うん♪今度は、Roseliaのみんなともやってみたいなー。」

 

透哉「たぶんあいつらなら、喜んでオーケーしてくれると思うぞ。でも友希那と紗夜に関しては……場合によっては断られるかもしれねえけど。」

 

リサ「やっぱその二人が手強いか〜。」

 

彩「でも、リサちゃんの誘いなら、きっと良いよって言ってくれるよ!」

 

リサ「ありがと、彩♪」

 

透哉「……あ、もうこんな時間か。せっかくだし、昼ごはん食べていくか?」

 

リサ「お、いいの?サンキュー透哉♪」

 

透哉「と言っても、簡単なものだぞ?インスタントの麺に、ちょっとトッピングするだけだし。」

 

彩「いいよいいよ。ほら、私達も手伝うから、早く下行こ♪」

 

透哉「おい彩、押すなって……。」

 

リサ「(……ふふ♪ほんと、この二人は仲良いよね〜♪)」

 

透哉「……リサ。お前、またなんかにやけてなかったか?」

 

リサ「ん?気のせいだよ気のせい♪」

 

透哉「嘘つけ。また何か思い出し笑いして…「そんなことより、早く行こう♪アタシ、お腹すいちゃった〜。」……はいはい。」




今日からペルソナコラボ再開催ですね!

とりあえず、ピンズとかそういう系は全部確保したいなー。

ガシャはまぁ……モニカ二章&ましろちゃんの誕生日まで石貯めなきゃだから引きませんけどw。

蘭推しでまだゲットできてない方は頑張ってくださいw。


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第十八話 全仮面ライダー大投票!みんなはどれを選ぶ!?(丸山彩編)

今回の投票、三つジャンルがあって候補もものすごい数あるんですが、ありすぎて決められないんですよねw。

好きなライダーはまだいいんですけど、作品や音楽がw。

この膨大な候補の中から、どの作品、ライダー、音楽が一位になるのか。

今からとても楽しみです!(BS見れないから番組み見れないんですけどね……。)


六日前、ネット上であるサイトがオープンした。

 

それはたちまち話題になり、SNSでもトレンドをとるなど、人々に大きな反響を呼んだ。

 

それは今もなお開催中で、一ヶ月後の10月17日までなら誰でも参加できる。

 

俺、鑑透哉も、流れに乗っかり、そのサイトに参加を……

 

 

 

 

 

……したわけではないが、このことはおそらくあいつらも知っているだろう。

 

なので今回は、俺自ら、あいつらにその話題についていろいろ聞いてみることにした。

 

とりあえず……そうだな。

 

三人くらいには聞いておきたいな。

 

……よし。

 

ではさっそく、今から一人一人に会って聞いていくことにしよう。

 

まずは……やっぱりこいつかな。

 

『……プルルルル……プルルルル……』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ピンポーン』

 

……タタタタタ

 

ガチャッ

 

彩「いらっしゃい、透哉くん!」

 

透哉「おう。突然だったのに、悪いな。」

 

彩「ううん全然!私も暇してたとこだから。ほら、上がって上がって!」

 

透哉「それじゃあ……お邪魔しまーす。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【彩の部屋】

 

透哉「あー、ん。! 旨いな、このせんべい。」

 

彩「そうでしょ?昨日たまたまスーパーで見つけて、気になったから買ってみたんだ。そしたら美味しいのなんのって……」

 

透哉「うん、この程よい甘みとその奥にあるちょっとした辛み、めちゃくちゃやみつきになるな。」パク……パク

 

彩「ほんとだよねー。食べ始めると、つい止まんなくなっちゃうんだよ〜。」パク……パク

 

……って違う!

 

このせんべいは美味しいけど、そうじゃない!

 

今日は彩にあることを聞こうと思ってここに来たんだ!

 

せんべいはマジですごく美味しい……けど、これは一旦置いておこう。

 

帰りに買って帰る、と頭の片隅に入れて……本題に入るとしよう。

 

透哉「彩、今日はお前にあることを聞きたくて、こうしてお前の家に来たんだ。」

 

彩「? あること……?」

 

透哉「ああ。それは……

 

 

 

 

 

……全仮面ライダー大投票についてだ。」

 

彩「……」

 

透哉「……おい、彩?まさか知らないとは言わないよな?」

 

彩「も、もちろん知ってるよ!えっと……あれでしょ?自分の好きな仮面ライダーに投票できるっていう…「他には?」え!?ほ、他、には……」

 

透哉「……」

 

彩「……うぅ、えっと……えっとー……」

 

透哉「……」

 

彩「……ごめん透哉く〜ん!知ったかぶっちゃった〜!!」

 

透哉「……だろうな。」

 

彩「へ?……だ、だろうな?」

 

透哉「お前、最近忙しかったからな。知らないのも無理ないだろ。この前の感想会のときも、急遽仕事が入っていっしょに昼ごはん食えなかったしな。」

 

彩「……まさか透哉くん、それを知ってて……」

 

透哉「ちょっとからかってみた。」

 

彩「……!!もう!透哉くん!!」ポカポカポカポカ

 

透哉「悪かった、悪かったって……」

 

彩「もう!もう〜!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彩「……」

 

透哉「ということなんだけど……理解できたか?」

 

彩「……できた。」

 

透哉「……いや、ごめん。ほんとごめんて。まさかそこまで怒ると思わなくてさ。」

 

彩「……」

 

透哉「……今度、何か詫びるか…「はい!」!?」

 

彩「これで二つ目だよ!ちゃんと今聞いたからね!」

 

透哉「ふ、二つ目……?いや、何で…「私の言うことを一つ聞く。そして、何か私に詫びる=私の言うことを一つ聞く。これで二つでしょ?透哉くんは今後、私の言うことを二つ聞くことになったんだよ。」……マジか。」

 

前者は確か……あ、サウンドアップデートエディションを更新したときか。(第九話参照)

 

そういやそんなこと言ってたわ……。

 

今の今までそのことをすっかり忘れてたこと、黙っておいたほうがいいな……。

 

彩「これで二つ〜♪透哉くんには何を命令しようかな〜♪」

 

……完全に調子に乗ってやがる……。

 

いつもなら殴ってやるところだが、今のは俺にも否がある。

 

くそっ、ムカつくけど……ムカつくけど耐えるんだ、俺。

 

透哉「……それで、全仮面ライダー大投票についてなんだが……」

 

彩「あ、そうだったね。それがどうしたの?」

 

透哉「お前に、聞きたいことがある。」

 

彩「……」

 

透哉「今回の投票では作品部門、ライダー部門、音楽部門の三つがあって、それぞれ自分の好きなものをいくつか選べるんだが……

 

 

 

 

 

……お前は何を選ぶ?」

 

彩「……私は……

 

 

 

 

 

……ってその前に、まずそのサイトを見せてもらわないと私、分からないよね?話を聞いたとはいえ、百聞は一見にしかずって言うし。」

 

透哉「あ……そ、そうだったな。悪い……。えーっと……」

 

彩「……ふふ♪」

 

透哉「? 何だよ。」

 

彩「なんか、嬉しいなーって。透哉くんから話題を出すことって、あまりないでしょ?いつも私か、他のみんなからだし。」

 

透哉「……まぁ、確かにそうだな。って、今その話はいいんだよ。ほら、見ろ。これがサイトだ。」

 

彩「ふむふむ……『全仮面ライダー大投票、《作品、仮面ライダー、音楽》3つのカテゴリーに投票!結果は11月!……』

 

 

 

 

 

……なるほどねー。だいたい分かったよ。」

 

透哉「そうか。ではさっそく…「待って。」ん?」

 

彩「そんないきなりは決められないよ。好きなライダー五つはともかく、作品と音楽もあるんだから、聞かれてすぐじゃあこれとこれと……なんて無理…「サイトを見ながらゆっくり決めればいいだろ。」あ。……そ、そうだね///。その手があった///。」

 

透哉「いや、だいたいみんなそうだろ……。」

 

彩「よ、よーし!じゃあさっそく、候補を見ていこー!」

 

透哉「オー……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彩「いやー……。全仮面ライダー大投票っていうだけあって、本当にいろんな候補があるんだねー。」

 

透哉「好きな作品三つ、好きなライダー五つ、好きな音楽三つ、どれも悩むよなー。」

 

彩「作品なんて、本編だけじゃなく映画とかVシネ、動画配信サービス限定(TTFCなど)のやつとかもあるんだもん!この中から三つなんて、選べないよ〜!」

 

透哉「でも、選ばなくちゃなんだよ。」

 

彩「うぅ〜世界は残酷だよ〜……。」

 

透哉「いや、それはいくらなんでも大袈裟だろ……。」

 

彩「……よし、分かった!私、頑張って選ぶよ!とりあえずまずは……好きな仮面ライダー部門からいこうかな。」

 

透哉「まぁ、それが一番選びやすいよな。」

 

彩「あくまでも好きな"ライダー"だけで、フォームとかは選べないんだよねー。うーん……。」

 

透哉「……」

 

彩「うーん……。」

 

透哉「……スッ」

 

彩「うーん……!」

 

透哉「……シャカシャカシャカ」

 

やっぱフルボトル楽しいな。

 

シャカシャカシャカ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彩「……決めた!」

 

透哉「お、結構かかったな。」

 

彩「すっっっごい悩んだんだよ!悩んだけど……とりあえず一人目は、これ!」

 

『GOLD or SILVER』

 

彩「ユーリもとい、仮面ライダー最光!」

 

透哉「最光か、なるほどなー。」

 

彩「続いて二人目と三人目は…「え?もう?一人目であんな悩んでたのに、二人目と三人目は早いんだな。」え?……何言ってんの?透哉くん。」

 

透哉「?」

 

彩「悩んだよ?ほんとにものすごく。すっごくすっごく悩んだうえで、五人までなんとか選んだんだよ。」

 

透哉「……?……あ、あーそゆこと……。なるほど……なるほどね、うん……。」

 

彩「そんな一人一人選ぶのに時間使ってたら、尺が長くなっちゃうでしょ?もう、透哉くんったら〜。」

 

透哉「おい、それやめろ。メタいから。バイスかお前は。」

 

彩「失礼な!私は悪魔じゃないよ!ちゃんとした人間…「そんなことはいいから!話進まねえから!」もう、わがままだなー。……二人目と三人目はねー……

 

 

 

 

 

……キバとグリス!!」

 

透哉「おー。キバと……グリス?イクサじゃなくて?」

 

彩「うん!グリス!やっぱり、カズミンカッコいいもん!そりゃはずせないよ!ブリザードのカードもこうして飾ってるしね♪(第五話参照)」

 

透哉「……とりあえずまぁ、好きじゃなきゃCSMなんて買わないよな。イクサベルトは……やっぱ音也だからか?」

 

彩「そうだよ!それに、丁度キバットベルトとイクサベルトを並べて飾れば映えるしね♪」

 

透哉「なるほどな……。」

 

彩「それで四人目と五人目なんだけどねー。正直すごーく迷ったよ。でも……なんとか決めたよ。残りの二人は……

 

 

 

 

 

……ダークキバとポッピー!!」

 

透哉「ダークキバと……ポッピー?前者は分かるけど、ポッピーって意外だな。」

 

彩「そう?私、ポッピー好きだよ。ピンプルベルの歌とか、可愛いよね〜。変身音も、ポッピーが歌ってて好きなんだー。」

 

透哉「そうか……。で、ダークキバはやっぱり……」

 

彩「音也がカッコイイから!!あと純粋にダークキバがカッコイイ!!もしCSMが出ようものなら、即購入確定だよ!」

 

透哉「そしたらいつか、サガークやアークキバット、レイキバットも出るのかな……。」

 

彩「どうだろう?……って今はそんなことより、全仮面ライダー大投票だよね!次は……作品と音楽!」

 

透哉「これも結構な数あるよなー。」

 

彩「うーん……まず、考える時間ちょうだい。」

 

透哉「お、おう……。」

 

これは……結構時間かかるぞー……?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彩「……OK!決めたよ!!」

 

透哉「や、やっとか……。」

 

彩「これ決めるの、ほんっっっとーに大変なんだよ!?これくらい時間かかって当然だよ!!」

 

30分もかかるのが、本当に当然なのか……?

 

透哉「まぁいいや……。で、先どっち言うんだ?」

 

彩「作品から!」

 

透哉「作品か。まぁ好きなライダーと違って、作品と音楽は三つまで選べるから、多少楽だよな。」

 

彩「それが全然楽じゃないんだよ……。時間がそれを物語ってるでしょ?」

 

透哉「まぁ……そうだな。」

 

彩「それじゃあ一気に言うよ?……私が選んだ、好きな作品三つは……

 

 

 

 

 

……『仮面ライダーキバ』!、『ビルド NEW WORLD 仮面ライダーグリス』!、そして、『仮面ライダーセイバー』!だよ!」

 

透哉「お、さっそくセイバーが入ってきたな。」

 

彩「だって本当に面白かったもん!剣士や聖剣がいっぱい出て、映画で出たバハトもといファルシオンやエモーショナルドラゴンも出てきたし、何よりクライマックスのバトルが本当に熱くて…「分かった分かった。それは後で聞くけら。」あ……えへへ……。」

 

透哉「で、残り二つがキバとVシネグリスと……。」

 

彩「やっぱり私、音也とカズミン好きなんだよねー。あ、ううん!もちろん他のキャラも好きだし、キバも好きなんだけど……でもやっぱり…「分かるよ。」透哉くん?」

 

透哉「アニメや他の特撮作品でも、主人公よりその仲間のキャラとか敵キャラのほうが好きっていう人はいくらでもいるからな。別にお前がそう言ってるからって、他のキャラが好きじゃないとか、魅力がないとか、そんなことは決して思ってないからな。」

 

彩「……うん、そうだよね。」

 

透哉「好きの形は人それぞれだからな。……よし、じゃあ次は音楽だな。」

 

彩「ふっふっふー……。」

 

透哉「……な、何だよ、そのあこみたいな笑いは。」

 

彩「透哉くん。実は私ね……好きな音楽三つはすでに決めてあるんだ。」

 

透哉「おぉ、マジか。」

 

彩「それではお教えしよう……。私の好きな音楽三つは……

 

 

 

 

 

……『Supernova』、『Will save us』、『PEOPLE GAME』だ!」

 

透哉「……」

 

彩「……な、何?」

 

透哉「選曲はいいけど……そのノリはお前には似合わないな。」

 

彩「……う、うるさいなぁもう///!別にいいでしょ///!?」

 

透哉「いやー、でもなるほどなー。『Will save us』入ってくるかー。」

 

彩「無視しないでよ……。まぁ、デザストと蓮の勝負は、ほんとに神回中の神回だったからね。挿入歌も相まって、本当に最高の回だったよ、あれは。もう、今思い出しただけでも泣けるもん……。うぅ、デザスト〜……。」

 

透哉「お、おいおい、ほんとに泣くなって……。……そ、そうだ!『Supernova』、マジカッコイイよなー!」

 

彩「……う、うん!あ、今聞く?キバットベルトに『Supernova』あるから、すぐ流せる…「あ、いや、今はいいかな……。今度また改めて流してくれ。」……うん、分かった!」

 

透哉「で、三つ目は『PEOPLE GAME』か。ポッピー好きって言ってたもんな。」

 

彩「うん!この曲は劇中だと仮面ライダークロニクルのテーマソングだったんだけど、普通に良い曲でこれを歌ってるポッピーも可愛いんだよねー。」

 

透哉「エグゼイド中盤のポッピー回は、ポッピーにとって重要な回だもんな。」

 

彩「うん……。あー!話してたらポッピー回見たくなってきちゃったー!透哉くん!今からいっしょに見よう!」

 

透哉「い、今から!?いや、俺は他にやることが…「そんなの後後!ほら見るよ!早くそこに座って!」いや、席なんかどこでも……ていうか、俺はこれからやることがあるんだって〜!!」

 

 

 

 

 

なんやかんやあり、なんとかポッピー回の視聴は免れた。

 

彩は不満そうだったが、今度いっしょに見ようと言ったら、すぐに機嫌を直し、満面の笑みで家を出た俺を見送っていた。

 

ほんと、単純なやつだ。

 

……エグゼイド、久々に見ようかな。

 

……彩もいっしょに、今度、時間があるときにでも。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《丸山彩の選んだ、好きな作品、好きな仮面ライダー、好きな音楽》

 

好きな作品

・『仮面ライダーキバ』

・『ビルド NEW WORLD 仮面ライダーグリス』

・『仮面ライダーセイバー』

 

好きな仮面ライダー

・仮面ライダーキバ

・仮面ライダーダークキバ

・仮面ライダーポッピー

・仮面ライダーグリス

・仮面ライダー最光

 

好きな音楽

・『Supernova』

・『Will save us』

・『PEOPLE GAME』

 

 

 

 

 

to be continued……




今回の無料10連、自分でもビックリするほど運が良いんですが近いうち死ぬんですかね……w。

四日連続で星四一枚ずつて……。

無料でほんとにこんなにもらっていいんですか!?

しかも今日出たの二章のりみりんですし!

ほんとにもらっていいんです…(殴


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第十九話 リバイス第4話感想!トドメはやはりライダーキック!by紗夜&つぐみ

新しいベルトが出たと思ったらもう新ライダー!

しかもベルトはあの赤いやつじゃない!?

いろいろ展開が早いですが、それでも面白いんですよねリバイス!

もうほんと、今後の展開がどうなるのか、気になって気になって仕方ありませんw!


『ピンポーン』

 

……ガチャ

 

紗夜「こんにちは、鑑さん。」

 

つぐみ「こ、こんにちは。」

 

透哉「おう。ほら、とりあえず入れよ。」

 

紗夜「では。」

 

つぐみ「お、お邪魔しまーす……。」

 

つぐみは俺の家に来るのは初めてだからか、少し緊張した様子で家の中に入る。

 

そろに対し紗夜は、遠慮はなしといった感じで家に入り、俺より先に部屋へと向かう。

 

つぐみ「い、いいんですか?紗夜さん、透哉先輩より先に進んでますけど……」

 

透哉「いいんだよ。それよりつぐみ、お前も先行ってろ。俺はお菓子と飲み物用意して行くから。」

 

つぐみ「! そ、それなら私も…「鑑さん。」!」

 

透哉「ん?何だ、紗夜。」

 

紗夜は階段を上りきったところで俺の名前を呼んだ……が、なんか見下されてるみたいでやだな……。

 

紗夜「お菓子と飲み物なら問題ありません。この通り、私が持ってきていますから。」

 

透哉「……あぁ、その謎の袋はそういうことだったのか。サンキュー、紗夜。」

 

紗夜「いえ。あなたには、いつもお世話になっていますしね。そのお礼みたいなものです。」

 

透哉「大袈裟だなぁ。」

 

つぐみ「……」

 

透哉「……つぐみ、行くぞ?」

 

つぐみ「! は、はい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つぐみ「……」

 

透哉「だから、それは今度やるから大丈夫だって。つぐみもいるんだし、また次の機会に……」

 

紗夜「いいえダメです。あなたみたいに多数の玩具を並べて飾っているような人は、常日頃から手入れを心がけなければいけないんです。見てください。ここにも、ここにも……こんなところにも埃が溜まっているでしょう?」

 

透哉「そ、そんな細かいところ、放っといても…「細かい場所だからこそ、手入れや掃除が大事なんですよ!!」うっ……」

 

つぐみ「……あ、あのー……」

 

透・紗「?」

 

つぐみ「今日って……感想会をするために集まったん……ですよね?」

 

透・紗「……あ。」

 

つぐみ「わ、忘れてたんですか……?」

 

紗夜「……め、面目ないです///……。」

 

透哉「すまん、つぐみ……。」

 

つぐみ「い、いえ、私は大丈夫です。……ただ……」

 

透哉「ただ?」

 

つぐみ「……二人とも、仲が良いなーって…「別に良くない(良くありません)。」……そのわりには、結構息が合ってるような……」

 

透・紗「たまたまだ(です)。」

 

つぐみ「……そ、そうですか……。」

 

今日の感想会は紗夜とつぐみ。

 

Afterglowのメンバーを家に入れたり、いっしょに感想会をしたりするのは初かな。

 

透哉「……それじゃあ、さっそく始めるか。」

 

紗夜「そうですね。……つぐみさん、そんなに緊張しなくても大丈夫ですよ。自分の家だと思って、気軽にくつろいで…「おい。」何ですか?あなたも、いつもそう言っているじゃないですか。」

 

透哉「それは"俺"の家で"俺"が言ってるからだ。なのに何で"俺"の家で"お前"がそれ言ってんだよ。」

 

紗夜「……」

 

透哉「……な、何だよ。」

 

紗夜「……つぐみさんは今回の話で、何か気になることはありましたか?」

 

透哉「いや無視かよ!……ってか無視すんな!おい!紗夜…「少し黙っていてください。」ビュンッ! ぐはっ!」

 

つぐみ「は、速い……。」

 

こ、こいつ、いきなり人の枕を顔に向かって投げてきやがった……。

 

しかもものすごい速さで……。

 

い、痛い……。

 

紗夜「これで静かになりましたね。つぐみさん、それでは始めましょう。まずはさっきも言った通り、何か気になったことがあれば……」

 

つぐみ「……チラッ」

 

透哉「あ、頭がクラクラする……。脳が、破裂する……。」

 

つぐみ「(……この二人、ほんとに仲良くないのかな……。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紗夜「……確かにそうですね。彩夏さんの家族、そして一輝と大二、どちらも仲直りできて良かったと思います。」

 

つぐみ「はい。一度は上級悪魔になっちゃったけど、本当はちゃんと家族として愛されていたというお母さんの気持ちを受け取った彩夏さん。そして、これからはお互いがお互いを支え合って頑張っていこうと、無事仲直りできた一輝と大二。二人が仲直りできたのはお母さんの存在が大きくて……リバイスはほんとに、"家族"というテーマを大切にしてるんだなって、改めて思いました。」

 

紗夜「家族……そうですね。いつどんなときでも、自分を支えてくれているのは家族。世界に一人ずつしかいない大切な家族ですから、これからもいろいろなことに感謝をしつつ、互いに助け合いながら生きていかなければなりませんね。」

 

つぐみ「ふふ、そうですね。……リバイスの感想会のはずが、結構オーバーな話になっちゃいましたね……。」

 

紗夜「それほど、リバイスという作品は考えさせられることが多いということですよ。もちろん、それはリバイス以外の仮面ライダー作品にも言えることですけどね。」

 

つぐみ「ふふ、確かに♪」

 

 

 

 

 

透哉「……おーい。」

 

つぐみ「!ビクッ! と、透哉先輩!?」

 

紗夜「あら、起きたんですか。 このままずっと寝ていても…「それ以上言うとほんとに怒るからな?」……」

 

つぐみ「も、もう、大丈夫……なんですか?」

 

透哉「ああ。たぶんな。」

 

つぐみ「た、たぶんって……自分の状態くらいきちんと把握を…「冗談言えるくらいの余裕がある。つまり問題ないということですよ、つぐみさん。」じょ、冗談?」

 

透哉「し、しーっ!余計なこと言うなって!」

 

紗夜「だいたい、純粋無垢なつぐみさんにそんな細かい冗談が通じると思いますか?」

 

透哉「いいだろ別に。俺なりのボケだったんだよ。」

 

紗夜「分かりにくいボケですね……。」

 

つぐみ「……」

 

透哉「あー……というわけだからつぐみ、何も問題ないから大丈夫だ。」

 

紗夜「心配をおかけしてすみません。鑑さんには、後でしっかり言って聞かせますので…「おい。」……」

 

つぐみ「……ふふ、ふふふ……」

 

透・紗「?」

 

つぐみ「二人とも、ありがとうございます。」

 

透・紗「……え?」

 

つぐみ「私の緊張をほぐすために、いろいろやってくれたんですよね。もう大丈夫です。緊張、しっかりほぐれましたから。二人のおかげで♪」

 

透哉「……あー、まぁ、そ、そうだな。」

 

紗夜「そ、それなら、私達も、頑張ったかいがあるってもんです。」

 

つぐみ「よーし!今から感想会、頑張るぞー!」

 

紗夜「……特に、頑張る要素というのはないんですけどね……。」

 

透哉「まぁいいじゃねえか……。それより……」

 

紗夜「はい……。」

 

透・紗「……完全に誤解されてる……。」

 

つぐみ「〜♪」

 

透哉「……まぁでも、本人が嬉しいなら、それでいっか。」

 

紗夜「そんなつもりはなかったのですが……結果オーライ、ですかね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透哉「今回の見どころについてはさっき二人が話してたから、あとは……あ、そうだ!最後、一輝がフェニックスと契約したところ!」

 

紗夜「写真、ですね?」

 

つぐみ「私も見ててびっくりしました。一輝と大二が二人でお風呂に向かったときに、二人仲良く写ってる写真が出てきて、良い写真だなーって思ってたら突然その中の一輝が消えて……バイスはバイスで不気味な笑いしだすし、そこで終わるしで、もう何が何だか……」

 

紗夜「落ち着いてください、つぐみさん。」

 

透哉「確かに、あれが本当に謎なんだよなー……。どうして写真の中の一輝だけが突然消えたのか……。」

 

紗夜「……私が思うに、やはり一輝は普通の人間ではない気がするんです。」

 

つぐみ「普通の人間じゃない……?」

 

紗夜「いつからかバイスの声が聞こえていたこと、リバイスに変身できたこと、そして……OPの意味深なシーンの数々。怪しいと思う節が、いくつもあるんです。」

 

透哉「……確かにそうだよな。」

 

紗夜「これらの謎が次々と明かされていくことが、今回のリバイスという作品の大きな要だと、私は思います。」

 

つぐみ「……紗夜さん、カッコいい……。」

 

透哉「カッコいい……かー?」

 

つぐみ「えー?カッコいいですよー。」

 

透哉「……どっちかと言うと、カッコいいというより、クールぶってるように見え…「ギロッ!」よ、よーし、次はバトルのことについて話そうかなー。」

 

紗夜「……そうですね。今回はプテラ、ファイズモチーフのフォームでしたね。」

 

つぐみ「(なんか、声のトーンが低くなったような……。)」

 

透哉「まさかバイスがバイクになるとはな。たぶんあれは、オートバジンモチーフだろうな。」

 

紗夜「そうね。それから胸のアーマーが開く動き、あれはアクセルフォームモチーフでしょうね。」

 

透哉「いやー、にしても、バトルシーンの迫力はすごかったなー。一瞬レックスゲノムに戻ったり、プテラゲノムの俊敏な動き、まるで映画を見てるような感覚だったもんな。」

 

紗夜「そして最後、ジョージ・狩崎の言っていた"フェーズ2のデッドマンを解除する方法"を使って、見事彩夏さんを救いましたね。」

 

つぐみ「そ、その方法とはズバリ!ライダーキック!ですよね!」

 

透哉「ああ。ていうか、ジョージ・狩崎がトレーニングしてた部屋、すごかったよな。ベルトやマスコレ、フィギュアーツが置いてあってさ。ほんとに仮面ライダーが好きなキャラって感じで、なんか親近感がわくよな。」

 

つぐみ「ああいう感じで実際に売ってるベルトやフィギュアが劇中に出るのって、確か二回目ですよね?今回と、あと……」

 

紗夜「平成ジェネレーションズFOREVER、ですよね。」

 

つぐみ「あ、それです!」

 

透哉「平ジェネFOREVERかー。良い映画だったよなー。」

 

紗夜「記憶をなくしてもう一度見たいですね、あの映画は。」

 

透哉「ほんとになー。」

 

つぐみ「……あ、そういえば……」

 

紗夜「どうしました?つぐみさん。」

 

つぐみ「次回の予告で新しい仮面ライダー出てましたよね?」

 

透哉「出てた出てた!なんか緑っぽいやつ!」

 

紗夜「緑?黒じゃないんですか?」

 

透哉「え、黒?……個人的には、緑の印象が強かったんだけどなー。」

 

紗夜「緑か、黒……。それだけ聞くと、Wみたいですね。」

 

透哉「Wも緑と黒のライダーだもんな。うーん……ま、今週の日曜には見た目も強さも明らかになるし、気長に待つか。」

 

紗夜「……そうですね。」

 

透哉「まぁあとは何だ。クウガモチーフの新フォームか。」

 

つぐみ「あのバイスタンプは確か……「ライオンですね。」な、なるほど……。」

 

透哉「……と、今回はそんなところか。」

 

紗夜「どうでした?つぐみさん。初めての感想会は。」

 

つぐみ「あ、はい!楽しかったです!……ただ……」

 

紗夜「?」

 

つぐみ「二人に比べたら、知識はまだまだなので……。なので私、もっと勉強します!」

 

透哉「お、おう……。」

 

紗夜「……つぐみさん、これだけは言っておきます。」

 

つぐみ「! ……な、何ですか?」

 

紗夜「……大切なのは知識ではありません。大切なのは……

 

 

 

 

 

……自分がどれだけ好きか、ということです。」

 

つぐみ「! ……は、はい!」

 

紗夜「ふふ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜翌日〜

 

【透哉の学校】

 

「ふわぁ〜。」

 

透哉「お前、また寝てたろ。」

 

「眠かったんだから仕方ねえだろ?それに俺頭良いから、授業聞いてなくても問題ないしな。」

 

透哉「言ってろ……。」

 

紗夜がいたら、今頃説教くらってんなこいつ……。

 

『ピロリン♪』

 

透哉「ん?」

 

「何だ?丸山さんか?」

 

透哉「いや、何で彩確定なんだよ。」

 

「この時間にお前にメール送るのって、丸山さんくらいしかいねえだろ。」

 

透哉「失礼だな。彩以外のときもある……」

 

『丸山彩』

 

透哉「……」

 

「な?」

 

……たまに紗夜とかも送ってくれるし。

 

最近はましろもよく送ってくれるし。

 

……嘘じゃねえぞ?

 

「で?何だって!」

 

透哉「え?あぁ、……ヤバイ情報きたから見てみて、だってさ。」

 

「ヤバイ情報?新しいメモリアルフィニッシュでも公開されたか?」

 

透哉「さぁな。……お、これか。……

 

 

 

 

 

……うおっ!」

 

「! な、何だよ突然……」

 

透哉「見ろよこれ!」

 

「んー?……、……うおー!マジかー!」.

 

透哉「Vシネセイバーの新情報きたぞー!サンキュー彩!」

 

「俺にも見せろよ!……おー、これがエスパーダの新フォームか……って、ファルシオンもいんじゃねえか!」

 

透哉「え、マジ?……うわっ、マジだ。えーっと……『仮面ライダーエスパーダ アラビアーナナイト』、『仮面ライダーファルシオン アメイジングセイレーン』かー。……エスパーダは新フォームだけど、ファルシオンのほうは一応新ライダー扱いなんだな。」

 

「ストーリーも公開されてるぞ。……ふむふむ……ふむふむ……いや絶対面白いだろこれ!!」

 

透哉「いやー、まさか今日Vシネセイバーの情報解禁とはなー。完全に油断してたぜ。」

 

「いや、油断してもしなくても情報解禁の日なんて分かんねえからどっちにしろ驚いてたぞ?」

 

透哉「あー……それもそうか。」

 

「おう。というわけで透哉、昼飯食おうぜ。」

 

透哉「ああ。お前、授業中もずーっと腹減ってたもんな。」

 

「な!聞いてたのかよ!」

 

透哉「丸聞こえだったよ。」

 

「は、恥ず……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜???〜

 

【???家】

 

???「……変身。」

 

グルン……ガシャン!

 

『ライダータイム!』

 

『仮面ライダージオウ!』

 

 

 

 

 

『グランドタイム!』

 

『クウガ!アギト!龍騎!ファイズ!ブレイド!響鬼!カブト!電王!キバ!ディケイド!W!オーズ!フォーゼ!ウィザード!鎧武!ドライブ!ゴースト!エグゼイド!ビルド!

 

『祝え!』

 

仮面ライダーグランドジオウ!』

 

???「……やはり、長いわね。ま、それが良いんだけれども。さて、次は……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『うわあああああ!!』

 

 

 

 

 

『……変身!』

 

 

 

 

 

『祝福の刻!最高最善最大最強王!オーマジオウ!』

 

???「全てのライダーの頂点に立つ者、オーマジオウ。……やっぱり私は、……

 

 

 

 

 

……ジオウが、好き。」




Vシネセイバーマジで面白そうなんですが?

絶対面白いやつですやん。

これは見に行くこと確定でしょ。(そのときお金があれば……。)


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第二十話 ジオウに全てをかける覚悟はある?

20話記念、ということで、20にちなんでジオウ回にしてみましたw。(ジオウ回というよりあの人の回だけどw)

オーマジオウドライバー、あんなに面白いのに何であんなに安いんですかね……?

決して安くはないけど、ブリザードナックルとかと比べると……さほど高くもないんですよね。

一番高かったときのLRのオーマジオウより安いって、どういうこと??

っていつも中古屋行ってオーマジオウドライバー売ってるの見ると思うんですよね〜w。(すみません、少し盛りました)


【透哉の学校】

 

〜放課後〜

 

「見ろよ次の弾の50thレア!セイバー、フォーゼ、ZX、ディケイド!カッコよすぎるったら、ありゃしねえだろ!特にディケイド!!見ろよこのディケイドのカッコよさ!!お前に分かるかこのカッコよさが!!え!?透…「だー分かる分かる!!分かるからそれ以上近づくな!!暑っ苦しいんだよお前!!」あ……わ、悪い。」

 

透哉「ったく。……お前、ほんとディケイド好きだよな。」

 

「好きも好き!大好きだよ!!お前だってオーズ好きだろ?それと同じだよ!」

 

透哉「……まぁ、分かるけどさ。」

 

「よーし!そうと決まったら俺の家に行くぞ!この余韻が消えないうちに、家に帰ってディケイドの玩具で遊びまくる…「だから何でそうなるんだよ!!」いいから行くぞ!どうせ暇だろ!」

 

透哉「……はぁ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ワイワイカヤガヤ

 

ワイワイカヤガヤ

 

「……ん?また人だかりができてんぞ?」

 

透哉「これから帰るってのにはた迷惑な……。今度は誰だよ。」

 

俺は怒りをおさえながら、人だかりのほうへと向かう。

 

どうでもいいことでできているんだとしたら、きっぱり注意するつもりで。

 

しかしその数秒後、予想外のことが起きた。

 

突然人だかりが、まるで道を作るように移動したのだ。

 

邪魔になっていた人だかりは、一瞬にしてモーセの水を割るように分裂し、真ん中を開けて並んでいた。

 

「な、何だこれ……どうなってんだ?」

 

透哉「さぁ……。」

 

この異様な光景に、周りの帰ろうとしている生徒や部活に向かっている生徒も足を止めて、そっちのほうを怪訝そうな顔で見ている。

 

しかしその数秒後、その注目は一瞬にして俺のほうに向くことになる。

 

 

 

 

 

???「……透哉。」

 

チラッ

 

チラッ

 

チラッ

 

チラッ

 

……ほらな?

 

「! お、おい透哉、あの人って……」

 

透哉「……帰るぞ。」

 

「え?いや、でもお前…「いいから帰るぞ。」……お、おう。」

 

……こんな大勢の人数に見られてると、流石に歩きづらいな。

 

俺が見られてるということは、同時にこいつもいっしょに見られてるってことだから……いや、でもこいつの場合は……。

 

「……なんか注目されながら歩くって、悪くない気分だな。自分が有名人になったみたいでよ。」

 

そう、こういうやつなのだこいつは。

 

……もうすぐ、例の人物のそばを通り過ぎる。

 

このまま何事もなければいいのだが……。

 

 

 

 

 

???「ちょっと、何無視しているの?あなたに用があるのよ、透哉。」

 

何もないわけがないんだよな……。

 

透哉「……友希那、どうしてお前がここに……?」

 

友希那「だから言っているでしょう?あなたに用があって…「そうじゃなくて!何でこんなモーセが水を割ったときみたいな感じになってて、その奥にまるでボスであるかのようにお前が突っ立ってるんだってことだよ!」……ツッコミが長いわ。」

 

はぁ……だからこいつは苦手なんだよ……。

 

……あ。

 

ザワザワザワ

 

ザワザワザワ

 

「あれ、友希那だよね?」

 

「うん、Roseliaの……。」

 

「何でこんなとこにいるんだろう?」

 

「てか鑑くんと知り合いだったんだ……。」

 

「鑑くんって、知り合いの女の子多いよね……。」

 

「もしかしてあの人……。」

 

……マズイ。

 

これは非常にマズイな……。

 

「おい透哉。お前何か、変な誤解されて…「タッ!」! お、おい透哉!」

 

友希那「!? ちょ、ちょっと透哉!?何して…「いいから黙ってろ!」! ……」

 

「あ、あの友希那の手を引いてる……?」

 

「やっぱりあの人達、そういう……」

 

「他の女の子とも知り合いってことはまさかあの人……」

 

だーもううるせえうるせえうるせえーー!!!

 

……こうなることが分かってたから、無視してたのに……。

 

結局こうなるんだよな……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透哉「はぁ……はぁ……はぁ……」

 

友希那「……」

 

「はぁ……はぁ……と、透哉、どういうことだよ……。」

 

透哉「はぁ……はぁ……そ、そのことなら……ゆ、友希那に、聞いてくれよ……。はぁ……はぁ……」

 

友希那「……私もよく分からないわ。ただ一言どいてもらえないかと言ったら、突然あんな風に……」

 

透哉「……」

 

「……」

 

友希那「……?どうしていきなり黙るの?」

 

「(そういうことだったのか……。)」

 

あれは、こいつの圧によって引き起こされたものだったのか……。

 

友希那「……まぁいいわ。とりあえず、行くわよ。」

 

透哉「? え、何?」

 

友希那「言ったでしょ?あなたに用があるって。何度も言わせないで。」

 

透哉「……でも俺、今からこいつと…「言っておくけど、あなたに拒否権はないから。」……あ、そう。」

 

「な、なぁ、友希那…「ギロッ」……さん。お、俺は、これからどうすれば……」

 

友希那「そんなこと、私が知るわけないでしょう?」

 

「……」

 

友希那「さ、行くわよ透哉。」

 

透哉「あ、ああ……。」

 

「……」ポツーン

 

……ましろのときといい今回といい、本っっ当にごめん!

 

この埋め合わせは、いつか絶対するから……。

 

……ところで……。

 

今からほんとにどこ行くんだ……?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

友希那「……」

 

透哉「ここって……中古屋?」

 

友希那「ええ。」

 

こんなところにも、中古屋があったのか……。

 

知らなかった……。

 

いつも行っているところより断然近いじゃねえか。

 

……今度ましろにも教えてやるか。

 

友希那「入るわよ。」

 

透哉「お、おう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透哉「へぇ〜……なるほどな〜……。」

 

この中古屋は、こぢんまりとした個人経営の店だが、昔のものから最新のものまで揃っているのはもちろん、値札や商品の紹介のポップなどが全部手書きで書いてあったり、隅から隅まで商品が敷き詰められていたりと、いつも行くところとはまた違った魅力が感じられる。

 

通路もせまく、二人くらいしか通れなそうだが、それもまたこういう店ならではだろう。

 

先ほどから店内ではアニメや特撮の曲が流れており、テンションも上がる。

 

もちろんいつものところでも流れてはいるが、ここは店も小さく人も少ないため、より曲が聞こえやすい。

 

この店に入って三分、俺は早くも、こういう店の魅力に取り憑かれたのだ。

 

友希那「その様子だと、この店に来たのは初めてのようね。」

 

透哉「ああ。まさかこんな良い店があったなんてな。友希那、どうやってこの店見つけたんだ?」

 

友希那「そうね……。二ヶ月前くらいのことだったかしら。たまたまここら辺を歩いていたら、ある人とぶつかってしまって。お互いすぐ謝ったのだけれど、その人の持っている荷物があまりにも多かったから、私が手伝う、と申し出たの。」

 

透哉「お前が自分から!?珍しい……。」

 

友希那「あなた、私のことバカにしているでしょう。」

 

透哉「い、いや、バカにはしてねえよ……。そ、それでほら、続き。それからどうなったんだ?」

 

友希那「……それからその人を手伝って……そうして行き着いた場所が、この店だったの。」

 

透哉「……え。なんか、いきなり展開早くねえか?」

 

友希那「早くないわ。むしろ、そうならないほうがおかしいのよ。」

 

透哉「……ど、どういうことだよ……?」

 

友希那「なぜなら話の中の"その人"は……

 

 

 

 

 

……この店の店長さんだもの。」

 

透哉「……へ?」

 

友希那「ほら、今レジにいるでしょ?あの人が店長さんよ。」

 

透哉「……あー……あ〜なるほどな。」

 

友希那「納得したようね。」

 

透哉「あぁ、なんとなーく分かった。」

 

友希那「ちなみにその出来事があったのは、この店がオープンする三日前だったわ。」

 

透哉「み、三日前!?じゃああれか。そのとき店長さんはこの店のオープン準備をしてたってことか。」

 

友希那「ええ。そのことがあってから、たびたびこの店にお邪魔させてもらっているの。店長さんも、気さくで話しやすい人だから、お会計を済ませた後などに話すこともしばしば。ご覧の通り、店は小さく、人もあまり来ないから、他の人の迷惑にもならないしね。」

 

透哉「あー……そう……。」

 

店長「ちょっと友希那ちゃーん!そんなこと言わないでよ〜。少なからずだけど、ちゃんと人は来てるんだからさー。」

 

友希那「私は事実を言っただけよ。」

 

店長「はぁ……ほんと友希那ちゃんは冷たいんだから……。」

 

うーん……まぁ友希那らしいっちゃらしいか……。

 

友希那「……!いけない、こんな話をしている場合ではなかったわ。」

 

そう言うと友希那は、ある売り場のところに向かった。

 

透哉「あ、そっか。何か用事があってこの店に来たんだもんな。」

 

俺もついて行き、友希那が向かった先にあったものは……

 

……ライドウォッチだった。

 

箱で売られてるものもあれば、中身だけがビニールに包まれて売られているものもある。

 

友希那がその売り場から手に取ったのは、後者のほうだった。

 

透哉「それは……ブレイドとカブトとWか。」

 

友希那「ええ。昨日、練習の帰りにたまたまこの店に寄ったらあったから、今日来て確実に確保しておきたかったのよ。」

 

友希那が手に取ったのは、ブレイド、カブト、Wのライドウォッチ。

 

いずれもDXだ。

 

値段はなんと、一つ330円!

 

三つ買っても一つのライドウォッチの定価より安いのだ!

 

確かに、これは買いだな。

 

友希那「……店長さん、これをお願いするわ。」

 

店長「はいよ。330円のものが三点で……合計990円になります。あ、ポイントカードは、ちゃんとあるよね?」

 

友希那「もちろんよ。」スッ

 

透哉「へぇ、ポイントカードもあるのか。」

 

店長「仕様もデザインも、全部俺の自作なんだぜ?どう?君の分も作ろうか?」

 

透哉「あ、いえ、とりあえずいいです……。あ、でも。」

 

店長「ん?」

 

透哉「今度、友達連れてきていいですか?そのときにまたもしだったら、友達といっしょにお願いするかもしれないですけど……」

 

店長「全然全然!大歓迎だよ!!新規のお客さんが増えるなんて、こっちとしてもありがたいことだしね。」

 

透哉「あ、ありがとうございます!」.

 

店長「いやいや。……はい、友希那ちゃん。ポイントカードと、商品ね。」

 

友希那「ありがとう。……今日はこの後用事があるから、話はできないけれど……。また、来るわね。」

 

店長「うん!俺はいつでも待ってるよ!」

 

用事……。

 

Roseliaの練習かな?

 

友希那「行きましょう、透哉。」

 

透哉「お、おう。」

 

店長「……またのご来店を、お待ちしております!」

 

ガー

 

 

 

 

 

店長「……友希那ちゃん、いつの間にあんなカッコいいボーイフレンドが出来たんだろう?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透哉「良かったな、友希那。それ、持ってなかったんだろ?」

 

友希那「ええ。これで……これでやっと揃ったわ。」

 

透哉「揃った……?……!もしかして全平成1…「透哉。」?」

 

友希那「それ以上は、家に帰ってからよ。」

 

透哉「……そっか。分かった。……それじゃあ、俺は行くよ。じゃーな友希那、練習頑張…「何を言っているの?」……え?」

 

友希那「今日はRoseliaの練習は休みよ。」

 

透哉「……え、そうなの?……でも、さっき、この後用事があるって…「言ったわよ。だからこれから行くんじゃない。」……行くって、いったいどこ……ん?」

 

 

 

 

 

友希那『それ以上は、家に帰ってからよ。』

 

 

 

 

 

透哉「……おい友希那。」

 

友希那「何?」

 

透哉「まさかその用事って……これからお前の家に行くことじゃないだろうな?」

 

友希那「何を言っているの?当たり前じゃない。」

 

透哉「お、おう、やっぱりそうだよな。お前の家に行くわけじゃ…「あなたもいっしょに、家に帰るのよ。そんなこと、あなたなら聞かなくても分かるでしょう?」……」

 

……まだ俺は、こいつに付き合わなきゃならんのか……。

 

てか俺、マジでこいつの家行くの……?

 

はぁ……。

 

……俺なら聞かなくても分かる、ねぇ。

 

……自慢じゃないが、俺は決して頭は悪くはない……が。

 

……それはだけはどう考えて分からなかった。

 

いや、考えたくなかったし分かりたくなかった。

 

……はぁ。

 

……いや今日の俺ため息多いな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【湊家】

 

友希那「どうぞ、入って。」

 

透哉「お、お邪魔しまーす……。」

 

友希那「? あなた、何を緊張している…「当たり前だろ!」! こ、声が大きいわ……。」

 

透哉「! わ、悪い!」

 

友希那「……いつも丸山さん達を気軽に家に入れてるあなたなら、緊張なんてしないものかと思っていたから、少し意外ね。」

 

透哉「そ、そうかよ……。」

 

まぁ確かに、いつもなら、初めて誰かの家に入るってなっても、特に緊張はしない。

 

だが今回は違う。

 

今回はちょっと……訳が違うんだ……。

 

ガチャ

 

透哉「!?」

 

???「! 友希那。そんなところで何をしてるんだ?」

 

友希那「お父さん……特に何もしてないわ。友人を家に呼んだから、今から私の部屋に行こうかと……あら?」

 

友希那の父「どうした、友希那。」

 

友希那「……お父さん。さっきまでここに、もう一人いたわよね?」

 

友希那の父「……いや。私がこのドアを開けたときは、友希那しかいなかったが……」

 

友希那「そうなの?おかしいわね……。」

 

友希那の父「まぁいいさ。私は少しリビングで休憩してくる。お友達と、仲良くな。」

 

友希那「ええ。お父さんも、体に気をつけて。」

 

友希那の父「ああ。ありがとう、友希那。」

 

スタスタスタスタ……

 

友希那「……「行ったか?」!? あ、あなた、どこから……」

 

透哉「隠れてたんだよ、そこの隙間に。ふぅ、なんとか見つからずに済んだ……。」

 

友希那「……お父さんが、どうかしたの?」

 

透哉「い、いや……まぁ、ちょっとな。ほ、ほら、お前の部屋に行くなら、早く行こうぜ、な?」

 

友希那「お、押さなくても歩けるわよ。」

 

あの人にだけは……友希那のお父さんにだけは、見つかってはいけない……。

 

見つかった瞬間に、俺の命は……

 

……亡くなる……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

友希那の父「……そういえば、友希那の友人って、いったい……。……男じゃ、ないよな……?……ふっ、友希那に限って、それはないか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガチャ

 

友希那「ここが、私の部屋よ。」

 

透哉「……!!す、すげー……」

 

特に入って右側が、すごいことになってた。

 

そう、言うなれば……

 

 

 

 

 

……ジオウゾーンだ。

 

友希那「去年から、あらゆる場所を巡ってかき集めた、私のコレクションよ。」

 

透哉「去年から!?じゃあ、約一年でここまで集めたのか……。」

 

机の上には、教科書や文房具、本などが置いてあるが、その一角にある棚には、ジオウライドウォッチがセットされた状態のジクウドライバーが飾ってある。

 

机に座り、勉強をしている最中、暇なときなどにいじったりするために、ここに飾ってあるのだろう。

 

こいつの場合、実際に勉強しているのかは不明だが……。

 

友希那「ちょっと透哉、今何か失礼なこと考えなかった?」

 

透哉「……いや、考えてねえよ?」

 

友希那「じゃあ何なのよその間は……」

 

……気を取り直して、説明を続けよう。

 

さっきも言った通り、机にはジクウドライバーが飾ってある。

 

そして机の隣の棚。

 

ここは完全なるジオウゾーンになっている、

 

三段ボックスが二つ、繋がるように置いてあり、その上に一つのベルトとある収納台座が置いてある。

 

それが、オーマジオウドライバーと、ライドウォッチダイザーだ。

 

オーマジオウドライバーは、自作であろうベルト台座にセットされて飾られており、ライドウォッチダイザーには、劇中通り、クウガからビルドまでのライドウォッチが、ある三つを除きはまっている。

 

そしてオーマジオウドライバーの隣にはオーマジオウライドウォッチが、ライドウォッチダイザーの隣にはグランドジオウライドウォッチが置いてある。

 

続いて、下の二つの三段ボックスだ。

 

右はライドウォッチゾーン、左はゲイツ、ウォズゾーンとなっている。

 

まずは、ライドウォッチゾーン。

 

一番上の棚には、なんとメモリアルライドウォッチが飾ってある。

 

高級感ある箱をバックに、ジオウ、ゲイツ、ウォズ、ツクヨミのメモリアルライドウォッチが並んで置いてある。

 

その下の棚には、最強フォームのライドウォッチがズラーッと並べてあるが、そこになぜか一つだけジオウライドウォッチがある。

 

なぜなのだろうと思いよく見てみたら、なんと『Over “Quartzer"』が流れるジオウライドウォッチだった。

 

こんなのも補完してあるとは……。

 

そして一番下の棚は、主に食玩やガシャポンで出た、ゼロノスやガタックなどのサブライダーのライドウォッチだ。

 

ディエンドがDX版ということは、ゲイツのタイムマジーンもしっかり買ったということか。

 

抜け目ないなこいつ……。

 

続いて隣の三段ボックス、ゲイツ、ウォズゾーンだが…「透哉。」ん?

 

透哉「何だよ友希那。」

 

友希那「もういいでしょ?それだけじっくり見れば。」

 

透哉「いや、あと五分だけ待ってくれ。もうちょっとじっくりこのゲイツ、ウォズゾーンを…「お父さんを呼ぶわよ。」……え?」

 

友希那「……」

 

透哉「お、お前……それは、ちょっと…「やめないと、お父さんを呼ぶわよ?」分かった、分かったよ!」

 

友希那「……ならこっちに来て、早く座って。」

 

透哉「……」

 

こいつ、さっそく自分の父親を脅しに使いやがって……。

 

友希那「時間がもったいないわ。早くして。」

 

透哉「はいはい……。」

 

 

 

 

 

友希那「それじゃあまず、このライドウォッチ達に電池を入れるわよ。透哉、そこの引き出しに電池とドライバーが入ってるから、取ってもらえるかしら。」

 

透哉「ああ。……お、これか。ほら。」

 

友希那「ありがとう。……」

 

透哉「……ちゃんとできるんだな。」

 

友希那「当たり前でしょ?伊達にこれだけライドウォッチを集めてないもの。……全て入ったわ。」

 

透哉「いや早えな!?」

 

友希那「そう?これくらい普通よ。」

 

普通……なのか?

 

友希那「ほら、鳴らしてみて。」

 

透哉「! お、おう。」

 

そう言って渡されたのは、カブトのライドウォッチだ。

 

……劇中だと、カブトゼクターがこれに変わったんだよなぁ。

 

ボチッ

 

〜♪

 

『カブト』

 

透哉「お、ちゃんと鳴るな。」

 

ボチッ

 

『キャストオフして超加速!ビートルのライダーは…

 

チチチチチ……

 

カブトだ!』

 

友希那「次はこれよ。」

 

透哉「お、おう。」

 

続いて渡されたライドウォッチは……。

 

ボチッ

 

〜♪

 

『ブレイド』

 

ブレイドライドウォッチ……。

 

これとカリスライドウォッチにジョーカーの力が封印されて、剣崎と始は人間に戻れたんだよなぁ。

 

ボチッ

 

『カードに封印したアンデッドの力で戦うライダーは…

 

チチチチチ……

 

ブレイドだ!』

 

透哉「で、最後はそれだな。」

 

友希那「ええ。」

 

最後は俺に渡すのではなく、こいつ自身で鳴らすようだ。

 

ボチッ

 

〜♪

 

『ダブル』

 

ダブルライドウォッチは、平ジェネFOREVEで風麺のマスターにもらったんだよなぁ。

 

エターナルとのバトルで、まさかの活躍も果たしたしな。

 

ボチッ

 

『メモリの力で戦う2人で1人の探偵ライダーは…

 

チチチチチ……

 

ダブルだ!』

 

友希那「……これでようやく、揃ったわ。」

 

そう言って友希那は立ち上がり、ライドウォッチダイザーのほうに向かう。

 

俺も残り二つのライドウォッチを持って、友希那について行く。

 

友希那「……W。」

 

……ガチャッ!

 

友希那「……」

 

透哉「……!お、おう。」

 

友希那は顔をクイッと動かし、俺にはめろと促す。

 

なんかその仕草、ムカつくなー……。

 

透哉「そして、ブレイドと。」

 

……ガチャッ!

 

友希那「……スッ」

 

透哉「ん?」

 

友希那「カブト。」

 

……ガチャッ!

 

友希那は俺の持ってたカブトライドウォッチを手に取り、最後の空いてる箇所にそれをはめた。

 

いや、まぁそれはいいんだけどさ……せめて何か一言言ってから取ってくんない?

 

無言は怖いんだよ無言は……。

 

友希那の場合は特に……。

 

友希那「……ついに……ついに揃ったわ。」

 

透哉「クウガからビルドまでのライドウォッチ、全コンプリートか。いやー、こうして見ると圧巻だなぁ……。」

 

友希那「ええ、ほんとに……。これでやっと、本当の意味でグランドジオウライドウォッチが手に入ったわ。スッ」

 

ガシャンッ!

 

『グランドジオウ』

 

透哉「ほんと、いつ見ても豪華だよな、そのウォッチは。」

 

友希那「強さもピカイチよ。劇中では相手が悪かったせいで勝率は低いけれど、平成ライダーの初期フォームから最強フォームまで、さらにライダーのみならず武器までをも召喚できるから、ほんとにチート級の強さなのよ。……ただ、相手が悪かっただけで……」

 

透哉「友希那から、ピカイチとか、チートとかいうワードを聞く日がくるとは……」

 

友希那「……透哉。」

 

透哉「ん?何だ?」

 

友希那「今から、ジオウについて熱弁するわよ。」

 

透哉「え、今から?……って、どれくらい?」

 

友希那「私の気が済むまでよ。」

 

透哉「それすなわちずっとってことじゃねえか!!終わりが見えねえよ!!」

 

友希那「気が済むまでって言っているでしょう!?いいからそこに座りなさい!!」

 

透哉「ずっとは嫌だって!できるだけ早く帰らせてくれ〜!!」

 

友希那「人の話を聞きなさい!!……透哉。」

 

透哉「……ん?」

 

友希那「……」

 

透哉「……な、何だよ、急に……」

 

友希那「あなた、……

 

 

 

 

 

……ジオウに全てをかける覚悟はある?」

 

透哉「……」

 

お前それ、絶対言いたかっただけだろ……。

 

あとすまん、ジオウに全てはかけられない……。

 

他のライダーにも、いろいろかけたいから、な。

 

特にオーズ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに、友希那とのジオウについての熱弁は余裕で三時間を超えましたとさ。




今回のドリフェスで、パスパレ三章の星四が揃いました。

なのにイベントキャラを取ってないという……。

バカなのか僕は……。(バカです)



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第二十一話 リバイス第5話感想!マジで犯人もといエビルの正体誰なんだ!?大二なのか!?ヒロミさんなのか!?それとも…(うるさいわよby友希那

今回によって、一番長いタイトルランキングが更新されましたwww。

意識したつもりないんですけどねw。




【湊家】

 

透哉「え?」

 

友希那「うるさいわよ。」

 

透哉「……」

 

友希那「……」

 

透哉「……いや、でも…「うるさい。もう少し静かにしてもらえるかしら。」……す、すまん……。」

 

友希那「……まぁでも、犯人もといエビルの正体が気になるのは、私も同じよ。」

 

透哉「! だ、だよな!?いやー、びっくりしたよなー。いきなりぬっ?て現れて、リバイとバイスを攻撃しだしてさ。」

 

友希那「ジョージ・狩崎が気絶させられていたから、彼は白。だとすると怪しいのは、やはり大二かヒロミの二人……。」

 

透哉「有力なのはヒロミさんなんだろうけど、仲直りしたと思ったらまだちょっと反発ぎみだし、最近眠れてないって言ってたからなー大二。どちらもすごく怪しい……。」

 

友希那「そのどちらかがバイスタンプを盗み、かつ謎のライダーなのか、はたまたどちらかがバイスタンプを盗んで、どちらかが謎のライダーなのか……。次回には明らかになるらしいから、気長に待ちましょう。」

 

透哉「お、おう。……にしても、意外だったなぁ。」

 

友希那「? 何が?」

 

透哉「てっきり、お前はジオウにしか興味ないのかと思ってたから、リバイスは見てないのかと……」

 

友希那「はぁ……。確かに私は、仮面ライダーの中ではジオウが一番好きよ。でも、それと興味あるないは関係ないわ。あくまで"仮面ライダーの中ではジオウが好き"なのであって、決して他のライダーが嫌いだとか、つまらないとか、そういう感情は一切ないわ。どのライダーも魅力的で、どれも深く考えさせられる作品だと思っているわ。特に現行ライダーであるリバイスは、仮面ライダー生誕50周年記念作品であると同時に、悪魔、家族をテーマにした作品であり、OPに伏線らしきものが散りばめられていたり、レジェンドライダーをモチーフとしたフォームも登場している。先が読めないストーリー、次々に明かされていく謎……。こんな興味深い、ワクワクするような作品を、私が見ない訳ないでしょう?」

 

透哉「……」

 

友希那「……何?文句があるならはっきり…「文句なんてねぇよ。」……」

 

透哉「今の話を聞いてようやく分かった。……お前も俺達と同じ、れっきとしたライダーファンだってな。」

 

友希那「……そ、そう。」

 

透哉「よしっ!それじゃあ続きといくか!どんどん感想を言い合って、どんどん意見を出し合おうぜ!友希那。」

 

友希那「……ええ、そうね。」

 

透哉「そうだなー。まずはー……」

 

友希那「(……あなたは自覚していないのね。私かあなたの言う、"ライダーファン"になれたのは……いや、"仮面ライダー"というコンテンツに出会うことができたのは、……透哉、あなたのおかげだということを……。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透哉「……やっぱライオンゲノムだな。」

 

友希那「今回登場したリバイスの新フォームね。」

 

透哉「ああ。何だっけな……見ててください!俺の!雄叫び!だっけか。毎回どこをどうオマージュしてくるのかってところも、新フォームの楽しみの一つだよな。」

 

友希那「そうね。それから今回は、リミックス変身が出たわね。」

 

透哉「あぁ、出たな。……あれ、ライオンだからな?猫じゃねえぞ、ライオン…「分かってるわよ、それくらい。私が猫とライオンを、見間違るわけないでしょう?」……そ、そうか……。

 

リサから、友希那はCIRCLEの前にあるミッシェルの銅像を、猫と見間違えたことがあるって聞いたんだが……。

 

……流石にそんなわけねえか。

 

猫とクマだもんな。

 

間違えるわけがないもんな。

 

友希那「……」

 

透哉「あ、そうだ。」

 

友希那「! な、何?」

 

透哉「ライオンゲノムは後半の対幹部戦で出て、前半で……世直しバイチューバーだっけ?の人の出したデッドマンズは、すぐに倒してたよな。」

 

友希那「そ、そうね。意外とあっさり倒してて、少し驚いだわね。」

 

透哉「アギレラ様が言ってたように、あの世直しバイチューバーが"生贄にふさわしくない人間"だったから、その人から出たデッドマンズもさほど強くなかったってことなのかもな。」

 

友希那「……」

 

透哉「……?友希那?」

 

友希那「アギレラ……"様"?」

 

透哉「え?……きゅ、急にどうした?」

 

友希那「あなた、どうして"様"なんてつけるの?あんな女、自分の仕草や言動を可愛いと思ってる、ただの性悪女よ。だいたい、敵なのよ?あの女は。そんなのに何で様なんて…「いや、みんなアギレラ様って呼んでるから、俺もそれに乗っかろうかと……」ギロッ!」

 

透哉「!? ……あ、アギレラ……」

 

友希那「……それが普通なのよ。」

 

何で怒ってんだよこいつ……。

 

……やきもち……?

 

なんて、こいつに限ってありえねえな、そんなこと。

 

友希那「あと話すことといえば……そうね……。」

 

……うん、絶対ありえない。

 

友希那「……!しあわせ湯が相談所になった、ということかしらね。」

 

透哉「あぁ、そういえばそうだな。でもみんな、自分達で解決しようと思えば解決できるもので、一輝にしか解決できない悩みってのは全然来なかったんだよな。」

 

友希那「そんな中に舞い込んできたのが、世直しバイチューバーの人の祖父だったわね。」

 

透哉「その世直しバイチューバーの人が動画でヤバい配信してるから、止めに行って見事敵を倒し、バイスタンプを盗んだ犯人をつかまえるため改心したその人をおとりに。その様子をフェニックスと一輝が伺い、犯人が来たら突撃……っていう流れだったよな。」

 

友希那「来たのは犯人ではなく、デッドマンズの幹部だったのだけれどね。」

 

透哉「でもまさか、壊そうとしてたバイスタンプが偽物だったとはな。」

 

友希那「"カリサキ"と掘られたバイスタンプね。流石開発者、用意周到ね。」

 

透哉「ジョージ・狩崎が用意したのか……?」

 

友希那「そうじゃないの?……違うのかしら……。」

 

透哉「……いや、たぶんそうだな……。」

 

友希那「……さて。これで今回の話の振り返りは、だいたい終わったわね。」

 

透哉「次は次回予告についてか。いやー、次回は何と言ってもエビルの正体だな。」

 

友希那「それもあるけれど……もう一つ、見所があるわよ。」

 

透哉「もう一つ?……あぁ、バイスタンプを盗んだ犯…「合ってるけど違うわ。」え、じゃあ……あ!スゴ腕弁護士…「それも合ってるけど……少し遠のいたわ……。」ま、マジかよ……。うーん……、……、……!あー!」

 

友希那「やっと気づいたのね。」

 

透哉「フォームチェンジいろいろ登…「ものすごく近づいたけどそれでもないわよ!」え〜?じゃあいったい何なんだよ……。」

 

友希那「……メガロドンの登場よ。」

 

透哉「メガロドン?……メガロドンって、あのメガロドン?」

 

友希那「あのメガロドンよ。」

 

透哉「メガロドン……そうかメガロドンか。……ん?……メガロドン出るのか!?」

 

友希那「メガロドンメガロドンうるさいわね……。」

 

透哉「わ、悪い……。メガロドンって、メガロドンゲノムのことだよな?やっと出るのか?」

 

友希那「ええ、そうみたい。……これを見て。」

 

透哉「仮面ライダーwebのページ……。あ!メガロドンゲノムじゃねえか!」

 

友希那「六話目にして、先行登場フォームだったメガロドンゲノムが満を持しての登場よ。」

 

透哉「なるほどなーメガロドンゲノムが……。てかこの三フォーム映ってる写真カッケーな。」

 

友希那「……確かに。この三つに区切られたところにそれぞれ三フォームが映っているの、カッコいいわね。」

 

透哉「劇中だとこういうのではないだろうから、仮面ライダーwebならではだよな。」

 

友希那「そうね……。」

 

透哉「? どうしたんだよお前、さっきから。」

 

友希那「別に……考え事をしていただけよ。」

 

透哉「考え事?」

 

友希那「……今後、ジオウモチーフのバイスタンプが出るでしょ?」

 

透哉「ジオウモチーフの……。あー、そういやあったな。」

 

友希那「そしたら私、買った方がいいのかしら……それとも保留にしたほうが……というのを考えていたのよ。」

 

……く、くだらねえ……。

 

友希那「……あなた今、くだらないと思ったでしょ。」

 

透哉「!?」ギクッ!

 

ば、バレてる……。

 

友希那「私にとっては深刻な問題なのよ!私はジオウが好き。だけどあのバイスタンプはジオウモチーフなのであって、ジオウではない。けれどジオウはジオウ。だから買ったほうがいいのか、それとも保留にしたほうがいいのか……。中古屋でジオウのプログライズキーを、お店でジオウのワンダーライドブックを見かけたときも同じくらい迷ったわ。中身の音声などはジオウだけど、見た目の形状はゼロワン、セイバーのアイテム。もう、どうすればいいか分からないの!」

 

……大袈裟すぎない?

 

プログライズキーとワンダーライドブックは、別に買ってもいいんじゃ……。

 

……まぁでも、仮面ライダーファンなら誰もが通る道ではあるよな……。

 

透哉「……買っても、いいと思うぞ?」

 

友希那「!」

 

透哉「俺も、オーズ関連のアイテムが出てるたびに買ってるぞ?ワンダーライドブックは、まだだけど……。でもさ、自分の好きなライダーのレジェンドアイテムをズラリと並べると、統一感とかあって、すげぇ映えるんだよ。ジオウもいずれ、そうなっていくんじゃねえか?」

 

友希那「……レジェンドアイテムを、ズラリ……」

 

透哉「そ。俺の場合は、オーズのガイアメモリ、アストロスイッチ、ウィザードリング、ロックシート、ゴーストアイコン、ガシャット、フルボトル、ライドウォッチ、プログライズキーをズラーッて並べてるぞ。きっとジオウも、プログライズキー、ワンダーライドブック、バイスタンプ……って、いろんなレジェンドアイテムとして出てくると思うぞ。……まぁ、レジェンドアイテムは人によって好みが分かれるから、今後出なくなる可能性も、なきしにもあらずだけどな。(たぶん出るだろうけど……。)」

 

友希那「……」

 

透哉「……とりあえずまぁ俺が言いたいのは、それを買うかどうかは結局自分次第ってこと…「ガシッ!」……ん?」

 

友希那「行くわよ。」

 

透哉「……行くって……どこへ?」

 

友希那「ジオウのプログライズキーとワンダーライドブックを買いによ。ワンダーライドブックに関しては、安く売られてることもあって、早く行かないとなくなってしまう恐れがあるわ。」

 

安く売られててかつまだあるってことは、そんな急がなくても大丈夫なんじゃ……。

 

……ま、今回は俺が撒いた種だし、嫌な顔せず、付き合ってやるか。

 

……てか、こんなことであそこまで悩むなんてな……。

 

真面目というか、バカというか……。

 

友希那「誰がバカよ。」.

 

ば、バレてる……。




とうとう明日、ガルパピコふぃーばー放送開始ですね!

今回はどんなカオスな回が見られるのかw……。

個人的にはOPの覚醒ましろちゃんが気になりすぎるw……。


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第二十二話 全仮面ライダー大投票!みんなはどれを選ぶ!?(倉田ましろ編)

タイトル通り、大投票回のましろちゃんver.です!

ましろちゃんといえば、今日、とうとうモニカニ章が始まりましたね!

ましろちゃんと瑠唯さん、どちらも欲しいです……。(イラスト的な意味でも、ストーリー的な意味でも)


全仮面ライダー大投票。

 

まずは彩に、三部門のそれぞれ好きなものについて聞くことに成功した。

 

続いては、紗夜のもとに向かおうと思っている。

 

相手に予定がある場合のことを考えて、彩同様、まずは電話で確認をする。

 

『……プルルルル……プルルルル……プルルルル……

 

 

 

 

 

プルルルル……プルルルル……プルルルル……』

 

……出ない。

 

きっと、何かはずせない用事や予定を済ませている最中なのだろう。

 

ならば仕方がない。

 

メールに切り替え、電話で話そうとしていたことをそのまま打つ。

 

 

 

 

 

……よし、これでいいだろう。

 

あとはこれを送って……と。

 

とりあえず紗夜のほうはOKだ。

 

紗夜がダメとなると……やはり、あいつかな。

 

俺は再び電話に切り替え、ある人物を呼び出す。

 

果たして、こいつは出てくれるか……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【駅前】

 

七深「いやー、面白かったね〜。着ぐるみミュージアム。」

 

つくし「ほんとにね〜、私もすっかり楽しんじゃった♪……でも、この中で一番楽しんでたのは……」

 

ましろ「〜♪……え?な、何か言った?」

 

つくし「ううん、何も?」

 

七深「しろちゃんが、すごく楽しんでたね〜って話だよ〜。」

 

ましろ「! うぅ……ごめんね二人とも。私だけ、あんなはしゃいじゃって……。今思うと……は、恥ずかしい///。」

 

七深「はしゃいでるしろちゃん、可愛かったよ〜。」

 

つくし「あそこのブースなんか、特にね〜。何だっけ?ふわキャラ……ふわキャラレース……?」

 

ましろ「お、思い出させないで〜///!」

 

『……プルルルル……プルルルル……』

 

つくし「! これって……電話?」

 

七深「もしかして……しろちゃん?」

 

ましろ「う、うん、そうみたい……、!!」

 

七深「? どうしたの?しろちゃん。」

 

つくし「……ソー」

 

ましろ「! ちょ、ちょっとつくしちゃん!」

 

つくし「ふふ、なるほどねー。」

 

七深「え、なるほどって何が?つーちゃん。」

 

つくし「えっとね、ごにょごにょごにょ……」

 

ましろ「い、言わなくていいから〜!」

 

七深「……なるほど〜、そういうことか〜。」

 

つくし「ましろちゃん、急がないと電話切れちゃうよ?」

 

ましろ「え?……!ご、ごめん!私、ちょっと向こう行ってくる!」

 

タッタッタッタ

 

七深「いってらっしゃ〜い。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つくし「……あ!ましろちゃん帰ってきた!」

 

七深「しろちゃん、どうだったー……って、しろちゃん?」

 

ましろ「……」

 

つくし「ど、どうしたのましろちゃん!透哉先輩と何かあったの!?」

 

ましろ「……先輩が……先輩が……」

 

つ・七「先輩が!?」

 

ましろ「……

 

 

 

 

 

……今から、会えないか?って……。」

 

つくし「……ん?」

 

七深「え……それだけ?」

 

ましろ「う、うん……。」

 

つ・七「……」

 

ましろ「ど、どうすればいいかな?今からみんなで、お昼を食べに行く予定だったけど、先輩にあんなこと言われたら……。うぅ、どうすれば……」

 

つ・七「いや行きなよ。」

 

ましろ「即答!?」

 

つくし「だってましろちゃん、透哉先輩のこと好きなんでしょ?」

 

ましろ「///!?ち、違っ///……!別に好きとか、そんなんじゃ……」

 

七深「顔赤くなってるし、顔に書いてあるよ〜?私は先輩のことが好…「ち、違う!違うの///!これは、ほら……二人が急に変なこと言うからで……。そ、それに私は、先輩のことを尊敬はしてるけど……す、好きでは、なくて///……」……」

 

ましろ「……うぅ、顔が熱いよぉ///……。」

 

つ・七「(可愛い……。)」

 

七深「……しろちゃん。」

 

ましろ「ななみちゃん……?」

 

七深「私達とお昼を食べるのは、いつでもできるけど、先輩と会えるのは、今しかないんだよ?」

 

つくし「七深ちゃんの言う通りだよ。向こうはましろちゃんの番号知ってるけど、ましろちゃんは先輩の番号、知らないんでしょ?だったら、向こうからかかってくるのを待つか、自分から探しに行くかしか、会う手段はないんだよ?そう考えたら、私達と会う時間より、先輩と会う時間のほうが大切…「そんなことないよ!」!」

 

ましろ「私にとっては、先輩と会う時間も、二人と会う時間も、どっちも同じくらい大切だよ。だから、冗談でもそんなこと言わないでよ……。」

 

つくし「……ご、ごめん……。」

 

七深「(ほんとそういうところだよ、しろちゃん。)……じゃあ今、しろちゃんはどうしたいの?」

 

ましろ「わ、私は……」

 

つくし「……」

 

七深「……」

 

ましろ「……せ、先輩に、会いたい……です……///。」

 

つ・七「(ましろ(しろ)ちゃん……。)」

 

ましろ「だから、その……二人もいっしょに…「「それはダメ。」」な、何で!?今絶対、いいよって言う流れだったよね!?」

 

つくし「それとこれとは話が別だよ、ましろちゃん。」

 

七深「ファイト〜、しろちゃ〜ん。」

 

ましろ「そ、そんな〜……。うぅ、二人のいじわる……。」

 

つ・七「(ごめんね。これもましろ(しろ)ちゃんのためなんだよ。)」

 

 

 

 

 

ましろ「……それじゃあ、行ってきます……。」

 

つ・七「いってらっしゃ〜い!頑張ってね〜!」

 

ましろ「結果的に約束を破っちゃう形になったのに、何で二人とも嬉しそうなの……。」

 

テクテクテクテク……

 

七深「いやー……青春だねぇ〜。」

 

つくし「そうだね〜。ましろちゃんも、大きくなったなぁ〜。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透哉「……!お、ましろ!」

 

ましろ「! と、透哉、先輩……。」

 

透哉「悪いな、急に呼び出したりして。用事とか、大丈夫だったのか?」

 

ましろ「はい、まぁ……。」

 

透哉「……なんか元気ねえな?」

 

ましろ「! そ、そんなこと、ない……です。」

 

透哉「そうか?……ならいいけど……」

 

ましろ「(それもこれも、二人のせいだ……。)」

 

透哉「じゃ、行くか。」

 

ましろ「え?行くって、どこへですか?」

 

透哉「喫茶店だよ。」

 

ましろ「……喫茶店?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【喫茶店】

 

ましろ「……」

 

透哉「うーん、どれにしようかな〜?」

 

……どうして私は、こんなところに……。

 

透哉先輩が会いたいって言うから、胸を躍らせながら来たけど……こんなお洒落な喫茶店に来るなんて聞いてないよ……。

 

うぅ、緊張する……。

 

透哉「……おいましろ、ほんとに大丈夫か?」

 

ましろ「え?」

 

透哉「自分が呼んでおいて言うのも難だけど……やっぱり、帰ったほうがいいんじゃ…「だ、大丈夫です!問題ありません!」……でもよ……」

 

どうしよう……先輩がものすごく心配してくれてる……。

 

ちょっと嬉しい……じゃなくて!

 

これ以上、先輩に心配はかけたくない!

 

ましろ「と、透哉先輩!私はオレンジジュースとこのケーキにします!」

 

透哉「け、ケーキ?でもましろ、お前元気が…「先輩は何にしますか!?」お、俺?あー……じゃあ、紅茶にしようかな。」

 

の、飲み物だけ……?

 

……どうしよう。

 

私だけケーキ頼んで、食いしん坊に思われちゃう……。

 

ましろ「……」

 

透哉「……キョロキョロ……はぁ、なるほど、そういうことか。」

 

え?

 

そういうことって、どういうこと?

 

透哉「すみませーん!注文お願いしまーす!」

 

「はーい!」

 

ましろ「! せ、先輩、注文なら私が…「ペチ」いたっ……せ、先輩……?」

 

透哉先輩に……叩かれた……。

 

透哉「無理するなよ。お前は二年も後輩なんだぞ?」

 

ましろ「……そ、それは今、関係…「お洒落な店に来て緊張してるのに、無理して強がって。後輩なんだから、そんなことに気使わなくていいんだよ。」!!」

 

き、気づいてたの……?

 

透哉「この店を選んだ俺も、ちょっと悪かった。すまん……。」

 

ましろ「そ、そんな……。謝らないでくださいよ!」

 

透哉「……だったら、お前も無理して気を使うのはやめてくれ。お前自身も疲れるし、こっちもこっちで疲れる。お互い気を楽にしよう、な?」

 

ましろ「……」

 

ほんと、こういうところだ。

 

こんな先輩だから、私は好……憧れてしまったんだ。

 

相手の気持ちを察することができて、怒るときにはしっかり怒れて……。

 

謝るときにはしっかり謝れて、相手を安心させる包容力を持っていて……。

 

そして……すごく、優しくて……。

 

「ご注文を承ります。」

 

透哉「オレンジジュースとケーキを一つずつ、それから紅茶と……」

 

……他にもいろんなところに惹かれて……。

 

私は……。

 

……。

 

透哉「よし、これで後は運ばれてくるのを待つ…「透哉先輩。」ん?」

 

ましろ「……ごめんなさい。それから……

 

 

 

 

 

……ありがとうございます。」ニコッ

 

透哉「……ああ。」

 

……やっぱり、来て良かったな。

 

送り出してくれたつくしちゃんとななみちゃんに、ちょっと感謝、かな。

 

透哉「……それじゃあさっそく、本題に入ってもいいか?」

 

ましろ「本題、ですか?」

 

透哉「ああ。その本題とは……

 

 

 

 

 

……ズバリ、全仮面ライダー大投票についてだ。」

 

ましろ「全仮面ライダー大投票……あ、知ってます。最近始まったやつですよね?」

 

透哉「仮面ライダー部門、作品部門、音楽部門の三つがあって、それぞれ作品と音楽は三つまで、仮面ライダーについては五つまで投票することができるんだ。そこでお前に聞きたいのが……」

 

ましろ「何を選ぶか、ですか?」

 

透哉「そうだ。」

 

ましろ「うーん……候補って、どのくらいあるんですか?」

 

透哉「あ、そうだな。まずはこれを見せないとだよな。えーっと……」

 

ましろ「……「あった、これだ。ほら。」! あ、ありがとうございます。……え?……え……こ、こんなにいっぱい、あるんですか……?」

 

透哉「おう。あ、ちなみにさっき、彩にも聞いたぞ。」

 

ましろ「彩先輩に……?」

 

透哉「ああ。そしたら、そうだろうなって答えも返ってきたし、意外な答えも返ってきたりして、いろいろ面白かったぞ。」

 

ましろ「……」

 

透哉「重要なのは、仮面ライダー部門だな。あくまで仮面ライダーのみで、フォームとかは選べないから、それも込みで自分の好きなライダーを…「分かりました。」ん?」

 

ましろ「少し時間をください。候補を見ながら、ちょっと考えてみます。自分の好きなライダー、作品、音楽を。」

 

透哉「……おう。考えがまとまったら、また呼んでくれ。」

 

ましろ「はい!」

 

私は元気よく返事をし、視線をスマホに戻す。

 

……自分で言うのはちょっと恥ずかしいな///。

 

さて、この中からいろいろ決めないと、か。

 

……彩先輩は、何を選んだんだろう……。

 

ううん、彩先輩は彩先輩、私は私だもんね。

 

……一番を決めなくていいから、少しは楽、かな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ましろ「うーん……うーん……」

 

透哉「……すごい、悩んでるな……。」

 

ましろ「す、すみません……。」

 

透哉「い、いや、大丈夫だぞ、ゆっくりで。……ちなみに、何が決まらないんだ?」

 

ましろ「仮面ライダー部門です……。」

 

透哉「あー……。まぁ、やっぱそれか。」

 

ましろ「透哉先輩も、悩みました?」

 

透哉「いや、俺はもう好きなライダー五人が決まってるから、悩みはしなかったかな。」

 

ましろ「そ、そうなんですか……。」

 

透哉「……別に、必ずしも五つ選ばなきゃいけないなんてことはないからな?五つ"まで"選べるってだけで、四つでも三つでも二つでも……一つだけでもいいんだからさ。」

 

ましろ「それは……そうですけど……」

 

透哉「……じゃあ、先に決まってる作品部門と音楽部門だけ、教えてくれよ。」

 

ましろ「あ、はい。じゃあまずは……作品部門からいきますね?」

 

透哉「ああ。」

 

ましろ「私が選んだ作品は……

 

 

 

 

 

……『仮面ライダーセイバー』と『仮面ライダーゼロワン』、そして『仮面ライダージオウ』です。」

 

透哉「おー、綺麗に三作品並んでるなー。そしてまたもやセイバーが選ばれるとは。」

 

ましろ「彩先輩も、セイバーを選んだんですか?」

 

透哉「ああ。……ちなみに、その三作品を選んだ理由とかあるのか?」

 

ましろ「理由……。……」

 

透哉「……?」

 

ましろ「……私が仮面ライダーを見始めたのが、ジオウで……それからゼロワン、セイバーと、続けてしっかり見ていたので。この三つが、一番印象に残ってるんです。」

 

透哉「そうだったのか……。じゃあ、仮面ライダー好きになったのは意外と最近だったんだな。」

 

ましろ「コク」

 

透哉「いやー、そっか、そうだったのか。」

 

ましろ「……馬鹿に、してますか?」

 

透哉「! いや、全然全然!むしろ、お前が仮面ライダーを好きになったきっかけが知れて、良かったよ。」

 

ましろ「良かった……?」

 

透哉「ああ。……よし、じゃあ次は音楽いくか。」

 

ましろ「……はい。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透哉「『P.A.R.T.Y. 〜ユニバース・フェスティバル〜』、『Another Daybreak』、そして『多重露光 feat.○○』か。全部劇場版の主題歌だな。」

 

ましろ「すみません……最近のやつばかりで……。」

 

透哉「そんなことで謝るなよ。どれもすげえ良い曲だし、俺は良いぞ思うぞ、そのチョイス。」

 

ましろ「あ、ありがとうございます。」

 

透哉「特に『P.A.R.T.Y. 〜ユニバース・フェスティバル〜』は、数ある仮面ライダーの曲の中でも、トップに君臨できるくらい、盛り上がる曲だしな。」

 

ましろ「そ、そうですよね!お祭り作品であるジオウにふさわしい曲ですよね!」

 

透哉「ああ!まさにそれだよ!」

 

ましろ「他の二つも、ほんとに良い曲で……。ある動画サイトに令ジェネとセイバーの映画の主題歌特別映像というのがあるんですけど、それがほんとに好きで……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ましろ「……すみません。つい、熱くなりすぎちゃいました……。」

 

透哉「だからいちいち謝るなって。嬉しかったぜ。お前のいろんな思いが聞けて。」

 

ましろ「……は、はぁ。」

 

さっきからこの人は、きっかけを知れて良かった、話の感想を聞けて嬉しかった、というように、少し変わった言い回しをする。

 

普通なら、きっかけが知れて面白かった、話の感想も面白かった、良かった、などというのではないのだろうか。

 

そこにたびたび疑問を持ったが、あえて聞かなかった。

 

それはなぜか……自分でもよく分からないが、たぶん、今はそれを聞くべきではないと思ったのだろう。

 

……たぶんだけど。

 

透哉「それで……どうだ?好きなライダー、思いついたか?」

 

ましろ「……いえ。……三人までは、なんとか絞り込んだんですけど……。」

 

透哉「じゃあ、もうそれでいいんじゃねえか?」

 

ましろ「で、でも、まだ候補が…「ましろ。」……」

 

透哉「……教えてくれ。今お前が思いついてる、その三人を。」

 

ましろ「……

 

 

 

 

 

……オーマジオウと、ゼロワンと、セイバーです。」

 

透哉「……そっか。……ありがとう。」

 

! また、変わった言い回し……。

 

感想とかじゃなくて、なぜかありがとう……。

 

……私がこんなんだから、気を使ってるの?

 

透哉「……俺が気を使ってるんじゃないか、って顔してるな。」

 

ましろ「!」

 

透哉「別にそんなんじゃないよ。……嬉しいんだ。お前とこうして熱く語れるのが。」

 

ましろ「……」

 

透哉「感想会のときを除いてさ、お前とこうして仮面ライダーのことについて熱く話したことってあまりなかっただろ?だから今日、ここで、お前のいろんな思いが聞けて、すげえ楽しかったし、嬉しかったんだ。」

 

ましろ「……楽しかったし、嬉しかった……。」

 

透哉「あぁそうさ!だからさ、…‥これからもたまにこうして会って、二人でいろいろ語り合おうぜ!今日みたいに喫茶店に集まるのでもいいし、どこかの公園とかに向かいながらでもいい、家で玩具をいじりながらとか、な?」

 

ましろ「……ぐすっ。」

 

透哉「!? お、おい!何で泣くんだよ!?」

 

ましろ「す、すみません……。そんなこと言ってもらえると、思わなかったので……う、嬉しくて……」

 

「何かあの子、泣いてない?

 

「あの人が泣かせたんじゃない?」

 

「女の子を泣かせるなんて、最低ー。」

 

「あの子が可哀想。」

 

透哉「(! ち、違う!違うんだ!俺は別に、泣かしてなんか……)わ、分かった!分かったから頼むましろ!泣きやんでくれ!ましろー!!」.

 

ましろ「うぅ……ううう……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの後、お店の人に心配されてしまったが、先輩が説明してくれたおかげで、なんとか誤解は解けた。

 

……また先輩に、迷惑かけちゃったな。

 

……でも。

 

 

 

 

 

『だから今日、ここで、お前のいろんな思いが聞けて、すげえ楽しかったし、嬉しかったんだ。だからさ、これからもたまにこうして会って、二人でいろいろ語り合おうぜ!今日みたいに喫茶店に集まるのでもいいし、どこかの公園とかに向かいながらでもいい、家で玩具をいじりながらとか、な?』

 

 

 

 

 

……あんなこと言われたら、誰だって泣いちゃうよ……。

 

……決めた。

 

もう先輩に迷惑かけないし、急に泣いたりも絶対しない。

 

そして……

 

 

 

 

 

……先輩と並んで話せるように。

 

仮面ライダーのことをもっと、もっと……!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《倉田ましろの選んだ、好きな作品、好きな仮面ライダー、好きな音楽》

 

好きな作品

・『仮面ライダージオウ』

・『仮面ライダーゼロワン』

・『仮面ライダーセイバー』

 

好きな仮面ライダー

・仮面ライダーオーマジオウ

・仮面ライダーゼロワン

・仮面ライダーセイバー

 

好きな音楽

・『P.A.R.T.Y. 〜ユニバース・フェスティバル〜』

・『Another Daybreak』

・『多重露光 feat.○○』

 

 

 

 

 

to be continued……




今後の話をもう告知しときますと(たぶん最初で最後の告知ですw)、

二十三話……リバイス六話感想回
二十四話……大投票回(○○編)
二十五話……大投票回(○○編)

です!

そしてこの三つ、全て今週中に投稿予定です!

乞うご期待w!


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第二十三話 リバイス第6話感想!エビルの正体はまさかの……!?by友希那&紗夜

ほんとにまさかの……!?

でしたねw。

エビルのベルトは、いつ発売するんだろう?


【CiRCLE カフェスペース】

 

透哉「……」

 

友希那「このスパゲティ、美味しいわね。」

 

紗夜「昨日から販売を開始した、新商品らしいですよ。」

 

友希那「そうなのね。……パクッ」

 

紗夜「……あなたは食べないんですか?」

 

透哉「い、いや、食べるけど……」

 

友希那「けど、……何?」

 

透哉「……何で、ここにいるのかなーって……」

 

紗夜「? そんなの、いるからいるに決まってるじゃないですか。」

 

透哉「いや、そういう意味じゃなくてだな……。俺が言いたいのは…「どうして今日の感想会の場所をここに選んだのか、ということかしら?」! そ、そういうことだよ。」

 

紗夜「私達はこの後、練習があるんです。ここで感想会をやってから練習に行けば、移動時間を短縮でき、効率よく練習に臨めると思ったので、この場所を選びました。」

 

透哉「な、なるほど……。丁寧なご説明どうも……。」

 

友希那「あなたは、それに対して何か不満があるのかしら?」

 

透哉「あ、いや、不満ってわけじゃないけどさ……。……チラッ」

 

 

 

 

 

「あ、あの人がいるー。」

 

「よくいろんなガールズバンドの子達といっしょにいる、確か……透哉、だっけ。」

 

「友希那さんや紗夜さんと、いったいどういう関係なんだろう……。」

 

「まさか、そういう関係……?」

 

「いや、噂ではね……ゴニョゴニョゴニョ……」

 

「えー!それマジー!?」

 

 

 

 

 

透哉「……なんかいろんな人達にすげえ見られてて……少し、やりにくくねえかなーって……。」

 

友希那「そんなの、気にしなきゃいいだけでしょ?私達は私達、あの人達はあの人達よ。」

 

紗夜「湊さんの言う通りです。周りに気をとられず、これから話す話題だけに集中してください。」

 

透哉「お、おう……そうできるよう努力するよ……。」

 

友希那「ええ、頼んだわよ。……それではそろそろ、リバイス第6話の感想会に移るとしましょう。」

 

紗夜「ええ。」

 

透哉「お、おう。」

 

友希那「まず第一に、……

 

 

 

 

 

……仮面ライダーエビルの正体についてね。」

 

透哉「お、やっぱそれからだよな。」

 

紗夜「思ったより早く正体が判明しましたね。しかもその正体が、予想当たったけどこれは予想外、という、まさかの人物でしたし。」

 

透哉「そうだよなー。俺もそれは思いつかなったもん。」

 

友希那「みんなの予想を超えた、エビルの正体……それは……

 

 

 

 

 

……一輝の弟、大二。

 

 

 

 

 

……ではなくて、"カゲロウ"という、大二の心が生み出した悪魔だったわね。」

 

紗夜「衝撃でしたね……。最初にエビルが変身を解いたときは、おそらく五、六割くらいの方が予想が当たったと喜んでいたんでしょうけど、後にそれが"大二ではなくカゲロウという悪魔だった"、と知ったときは、そのときとは裏腹に、頭に疑問符を浮かべていたでしょうね。」

 

透哉「予想が当たったけどはずれた……ってことだよな。確かに俺もそうだった。」

 

友希那「五話での、"夜はあまり眠れてない"というセリフの意味はおそらく、そのカゲロウが裏で動いているから、ということでしょうね。」

 

透哉「しかし、どうなんだろうな?カゲロウが動いてるとき、大二の意識はあるのかないのか……。なんか前者な気もするけど、後者な気もするんだよなぁ……。」

 

友希那「その点については、次回、もしくはその後の回で明らかになっていくはずよ。とりあえず、カゲロウのことについては一旦置いておきましょう。次の問題は、……ジョージ・狩崎についてよ。」

 

透哉「あー……。」

 

紗夜「あの人はいったい何を考えているのか……読めませんね……。」

 

友希那「大二に、エビルのベルトを渡した張本人。そして、エビルがカゲロウだと勘づいているにも関わらず、泳がせておこうという発言。……ほんと、何なのかしら……。」

 

透哉「リバイスの中で今一番謎のキャラと言っても、過言ではないよな。」

 

紗夜「そうですね……。」

 

友希那「……今回の話のメインは、裁判だったわね。」

 

透哉「! そ、そうだな。裁判の話は……ゼロワン以来か。」

 

紗夜「弁護士ヒューマギア、ビンゴですね。」

 

透哉「ああ。なんかもう懐かしいなー。」

 

友希那「そのビンゴは良い弁護士だったけど、今回は最悪の弁護士だったわね。」

 

透哉「あー……まぁ、そうだな。」

 

紗夜「あれは見てて、イライラが止まりませんでしたね。一輝が証拠を掴み、その弁護士の悪行を暴いときは、スカッとしましたけど。」

 

透哉「一輝とバイスって、日に日に仲良くなっていってるよな。今回も、二人で協力して証拠を掴んでたし。ラムネのくだりもそうだけど、見ててちょっと微笑ましかったなー。」

 

紗夜「それは日菜も言ってました。一輝とバイスのコンビは面白い、と。」

 

透哉「これまでもいろんなコンビがいたけど、それらのコンビとはまた違った感じになってるよな。片方しっかり者、片方おちゃめのコンビって、意外といなかったし。」

 

友希那「確かにそうね。この二人が今後どうなるのか、見ものね。」

 

透哉「それじゃあ次はいよいよ……バトルだな!」

 

紗夜「鑑さん、心なしか、張り切ってますね……。」

 

透哉「当たり前だろ!なんたって今回は、俺の好きなフォームチェンジラッシュがあったからな!」

 

友希那「ラッシュといっても、三つだけだけれど。」

 

透哉「いいんだよ。次々にフォームチェンジしたんだから、ラッシュはラッシュだ。最初はレックスゲノム、それからマンモスゲノム、メガロドンゲノム……そして最後はライオンゲノムでフィニッシュだ。」

 

紗夜「そういえばメガロドンゲノムですが……さらっと登場しましたね。」

 

透哉「そうなんだよなー。ま、既にメガロドンは本編以外の二つの場所で活躍してるしな。」

 

紗夜「二つの場所……。スーパーヒーロー戦記と、セイバー増刊号ですね。」

 

透哉「ああ。あと活躍はしてないけど、一応変身講座にも出てきたな。」

 

紗夜「変身講座……あぁ、そういえばそうでしたね。」

 

友希那「私はそれ、見てないから知らなかったわ。」

 

透哉「そ、そうなのか……。なんか、悪いな。」

 

友希那「いえ、問題ないわ。」

 

紗夜「……それでは最後、次回予告について……

 

 

 

 

 

……といきたいところですが、その前に言いたいことが一つあるので、よろしいでしょうか?」

 

透哉「言いたいこと?」

 

友希那「ええ、もちろんよ。」

 

紗夜「ありがとうございます。その言いたいことというのは、カゲロウのことについてです。」

 

透哉「え、またか?」

 

紗夜「これだけは言っておきたかったんです。……

 

 

 

 

 

……最後にデッドマンズのアジトに顔を出していた、カゲロウについて。」

 

透・友「!」

 

紗夜「私の予想では、利害の一致のため、一時的に手を組むのではないかと。デッドマンズもカゲロウも、一輝を倒すことが目的なようですから。」

 

透哉「最初のリバイスVSエビルのとき、リバイに対してめちゃくちゃ好戦的だったもんな。」

 

友希那「一輝と大二、二人が本当の意味で仲直りできる日は、まだ当分先になりそうね。」

 

透哉「……だな。」

 

紗夜「……聞いてくれてありがとうございます。改めて、次回予告について話しましょう。」

 

透哉「次回は、エグゼイドモチーフのジャッカルゲノム?が出るな。」

 

友希那「それもあるけれど、もっと重要なことがあるでしょ?」

 

紗夜「新しい仮面ライダー、ですよね?」

 

友希那「その通りよ、紗夜。」

 

透哉「! そ、そうだった……。」

 

紗夜「おそらくヒロミが、あの赤いベルトを使って変身するんですよね。バイスタンプは……確かスパイダーですよね。」

 

友希那「エビルはバット、次の仮面ライダーはスパイダー、となるとその次のライダーが使うスタンプは、コブラかしら?」

 

透哉「コブラバイスタンプか……ありそうでなさそうだな……。」

 

友希那「……」

 

紗夜「ご、語呂は良いと思いますよ?語呂は……。」

 

友希那「……別に、落ち込んでないから大丈夫よ。フォローしなくても。」

 

透哉「(落ち込んでるのかよ……。)」

 

紗夜「……い、以上で、感想会は終了、ということでいいですね?」

 

透哉「お、おう。」

 

友希那「……丁度いいわね。では紗夜、スタジオに行きましょう。」

 

紗夜「え、ええ。」

 

透哉「……じゃあ、俺はこれで帰…「待って。」ガシッ え?」.

 

友希那「何を帰ろうとしているの?」

 

透哉「え?いやだって、お前ら練習だから…「あなたも来るのよ。」……は?」

 

 

 

 

 

リサ「……お、友希那〜♪紗夜〜♪」

 

 

 

 

 

紗夜「! 今井さん。宇田川さんと、白金さんも。」

 

燐子「ふ、二人とも……早いですね。」

 

あこ「? 友希那さん、どうして透哉さんがいるんですか?」

 

リサ「え?……わ、ほんとだ!気づかなかった〜。」

 

燐子「違和感なく溶け込んでいたので、逆に気づきませんでした……。」

 

透哉「その理由に対して、俺はどういう反応をすればいいんだ……?ってそれより、こいつなんとかしてくれよ〜。」

 

リサ「? 友希那がどうかしたの?」

 

透哉「帰ろうとしたら、急に腕を掴まれてよ。全然……この手が……取れないんだよ!どこ行っても……くっついてくるんだよ〜!」

 

友希那「この手を離さない……。」イケボ

 

透哉「いや離せよ!てかそれポピパのやつ!」

 

燐子「……友希那さんは、鑑さんに……練習を、見て行ってほしいんじゃないですか?」

 

透哉「え?」

 

あこ「あ、きっとそうだよ!流石りんりん!」

 

透哉「……いや、何でそうなるんだよ。仮にそうだとしても、それでお前らに何のメリットが…「それじゃあみんな、練習に行くわよ。」うわっ!ちょ、ちょっと待て!俺はまだ行くとは……」

 

リサ「まぁ良いじゃん良いじゃん〜♪練習見てもらってたほうが、アタシ達もモチベ上がるしさ〜♪」

 

紗夜「今井さん。今度の、いっしょにクッキーを作る約束についてなんですが……」

 

透哉「紗夜はもうちょっと関心持ちやがれ!てか助けろ!」

 

あこ「まぁまぁ透哉さん。……Roseliaのカッコいい音楽を、とくと見ていくがいい!」

 

燐子「頑張ろうね、あこちゃん。」

 

透哉「あーもう分かったよ!見てきゃいいんだろ!?見て行ゃ!!」

 

友・紗・リ・あ・燐「そういうこと(よ。)(です。)(だよ!)♪」

 

透哉「いや、そんな声揃えて言わんでも……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……あ、あの人、Roseliaの練習を、間近で……」

 

「やっぱりRoseliaとあの人達、そういう関係だったんだ……。」

 

「鑑透哉……許すまじ……。」

 

「で、でも、それがRoseliaの幸せなら、私は……」

 

「うおおおおお!!俺は何があってもRoseliaを応援し続けるぞー!!」

 

「その意気だー!!」

 

 

 

 

 

たまたま外に、ライブのチラシを貼りに出ていたまりなさん……。

 

まりな「……この誤解、ちゃんと解けるのかな……。」




とりあえず10連だけ引いたら、新規つくしちゃんが出てくれました!

あとはストーリー全解放して、ストーリー読んで、曲解放して、その曲やって、その曲のMV見たら、ましろちゃんと瑠唯さん狙って引こうと思いますw。


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第二十四話 全仮面ライダー大投票!みんなはどれを選ぶ!?(氷川紗夜編)

突然ですが、今ここで、今更感あるカミングアウトをします。

友達に言ったり、Twitterでつぶやいたりしてないので、ほんとにここだけの話です。

それは……





……12月のRoselia単独ライブのチケット、当たりましたーーー!!!(弟が)

初の名古屋だーーー!!!

予定も重なってないから十二分に楽しめるーーー!!!

foooooo!!!!

……どっかでこの喜びを爆発させたかったので、スッキリしましたw。

ただの自慢じゃねえか!あ?嫌味か?あぁ!?と思われた方には、すみません……。

どうしてもこの喜びをどっかにぶつけたかったんです……。

……というわけで、本編をどうぞw。


……はぁ。

 

なんとかましろが選んだ三部門を聞けたものの、もう少しで俺の立場が危うくなるところだった……。

 

急に泣き出したときはびっくりしたよ……。

 

……にしても、この後どうするのかなー。

 

紗夜は電話に出なかったし……あ、じゃあ代わりに日菜にでも聞いてみるか。

 

そうと決まったら、さっそく電話を…『〜〜♪♪』!?

 

電話をかけようとしたら、急に俺が着信音に設定している『Regret nothing 〜Tighten Up〜』が流れてきた。

 

慌てて画面を見ると、そこには電話をかけてきた人物の名前が表示されている。

 

その人物とは……。

 

 

 

 

 

透哉「さ、紗夜……!?」

 

今まさに、電話をかけようとしていた相手だった。

 

俺は急いで画面を操作し、電話に出る。

 

透哉「も、もしもし?紗夜か?」

 

紗夜『え、ええ。私ですが……』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【CiRCLE】

 

透哉『どうしたんだ?急に電話なんて……』

 

紗夜「どうしたって……あなたからかけてきたんじゃないですか。」

 

透哉『あ……まぁ、そうだけどさ。まさかこんな時間が経った後にかかってくるなんて思わなくて……。』

 

紗夜「……それについては、返事が遅くなってしまい、申し訳ありません。練習の途中だったので、なかなか返事をする時間がとれなくて……」

 

透哉『そうだったのか。ならしょうがねえよな。』

 

紗夜「……それで、何ですか?」

 

透哉『ん?何って?』

 

紗夜「メールではなく、わざわざ電話をかけてきたということは、言葉でないといけない用事があったのでしょう?」

 

透哉『あー……まぁ、言葉でないといけないってわけじゃないけど、電話のほうがいろいろ楽だしな。』

 

紗夜「……ふふ、ですね。」

 

透哉『それで、その用っていうのがな……』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガチャ

 

あこ「あ、帰ってきた!」

 

リサ「お帰り、紗夜。透哉、何だって?」

 

紗夜「別に、何もありませんよ。……ただ……」

 

リサ「ただ、何?」ズイッ

 

紗夜「……い、今井さん、近いです……。」

 

リサ「いいからいいから♪早く教えてよー♪」

 

紗夜「……急な話で申し訳ないのですが、私はいっしょに帰ることができなくなりました。」

 

リサ「え、そうなの?」

 

燐子「それは……どうして、ですか?」

 

紗夜「そ、それは……「透哉と待ち合わせ。」!!」

 

友希那「といったところかしら?」

 

紗夜「……は、はい。」

 

リサ「なーんだー♪深刻な顔して言うから、何事かと思ったよ〜。」

 

紗夜「そ、そんな顔、してましたか?」

 

あこ「してましたよ?ちょーっと怖い顔しながら、深刻オーラを出してました。」

 

紗夜「……そう。」

 

友希那「……どこで待ち合わせなの?」

 

紗夜「え?……CiRCLEの前の、カフェスペースですが……」

 

友希那「そう。……じゃあ、そこまでならいっしょに帰れるわね。」

 

紗夜「み、湊さん……?」

 

あこ「紗夜さん!ちょっとだけ、ちょーっとだけNFOの話しましょーよ!」

 

紗夜「! ……で、でも、ほんとに少ししかできないわよ?」

 

燐子「それで……十分です。少しでも氷川さんとお話しできれば、それで。」

 

紗夜「白金さん……。……ええ、分かったわ。少しだけ、ですよ。」

 

あこ「やったー!そうと決まったら早く行きましょう!」

 

紗夜「ちょっと宇田川さん!走らないで!」

 

燐子「ふふ♪」

 

 

 

 

 

リサ「……友希那も粋なことするねー。」

 

友希那「さぁ?何のことかしら。」

 

リサ「またまた〜、とぼけちゃって〜♪……休憩時間にあこと燐子が、今日の帰りに紗夜とNFOの話をしたいって言ってたの、聞いてたんでしょ?」

 

友希那「聞いたんじゃなく、聞こえたのよ。……紗夜がいっしょに帰れないって言ったとき、あこと燐子の顔が一瞬曇ったのよ。あからさまだったし、とても楽しみにしていたみたいだったから……。いつもなら、練習の後の帰り道は、そういう話は後で、最初に今日の練習の反省会だけど……今日くらいなら、と、思っただけよ。」

 

リサ「……やっぱり友希那は、みんなのことを一番に考えてくれているよね。」

 

友希那「当たり前でしょ。……私達は仲間なんだから。」

 

リサ「うん……そうだね。……友希那。」

 

友希那「何?リサ。」

 

リサ「……これからも、頑張ろうね。」

 

友希那「……もちろんよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リサ「またね〜紗夜〜。」

 

あこ「また明日〜!」

 

燐子「ペコリ」

 

 

 

 

 

友希那「じゃあ紗夜、私も行くわね。」

 

紗夜「はい。……湊さん、ありがとうございます。」

 

友希那「……ええ。……紗夜。」

 

紗夜「? 何ですか?」

 

友希那「……透哉に、よろしく……。」

 

紗夜「……はい、分かりました。」

 

 

 

 

 

リサ「友希那〜!早く〜!」

 

 

 

 

 

紗夜「呼んでますよ、湊さん。」

 

友希那「分かっているわ。……また明日ね、紗夜。」

 

紗夜「はい。また明日。」

 

タッタッタッタ

 

……現在の時刻は18:00過ぎ。

 

今から人と会うには少し遅い時間かもしれないが、それだけで用事を断るのは相手に申し訳ない。

 

ちなみにその用事というのは至ってシンプルで、今から会えないか、というものだった。

 

……多くの人は、この言葉である可能性を想像するのだろうが、私はそうは思わない。

 

あの人に限って、それはないと、断言できるからだ。

 

……あの人が来るまで、あと10分といったところか。

 

それまで、フォルダの写真整理でもしておくとしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……おーい!紗夜ー!」

 

来た。

 

……丁度10分。

 

予想的中だ。

 

透哉「はぁ……はぁ……すまん、遅くなった……。」

 

紗夜「そんなに待ってませんよ。さぁ、そこに座ってください。」

 

透哉「お、おう。……ん?これは……?」

 

紗夜「コーヒーです。鑑さんが来る前に、頼んでおきました。5分前に頼んだので、丁度いい温かさかと。」

 

透哉「そうだったのか。サンキューな。」

 

紗夜「いえ。」

 

そして鑑さんは私の真向かいにある椅子に座り、一口コーヒーをすする。

 

やはり丁度いい温かさだったようで、美味い、美味しい、などの言葉がたびたびこぼれている。

 

透哉「やっぱりここのコーヒーは美味いよな。砂糖を足さなくも、程よい甘さになってるし、ほんとレベル高いと思うよ。」

 

紗夜「絶賛ですね。」

 

透哉「お前も好きだろ?ここのコーヒー。」

 

紗夜「……ええ、もちろん好きですよ。」

 

私はそう言うと、つけていたスマホを消し、バッグにしまう。

 

それを見て何か察したのか、鑑さんも持っていたコーヒーを皿の上に置き、バッグから自分のスマホを取り出した。

 

ということは、この用事はスマホが必要不可欠ということか。

 

透哉「じゃあ、本題に入るとするか。」

 

紗夜「ええ。」

 

透哉「その本題ってのはな……

 

 

 

 

 

……全仮面ライダー大投票についてなんだ。」

 

紗夜「……」

 

透哉「……?おーい紗夜?どうした?」

 

紗夜「……全仮面ライダー、大投票……?」

 

透哉「ああ。知ってるだろ?」

 

紗夜「ええ、よーく知ってますよ……。」

 

透哉「? ……!!(そ、そういうことかーー!!)」

 

なるほど……。

 

そのために鑑さんは私を……しかもわざわざこんな時間に……。

 

全仮面ライダー大投票、そういうことですか……。

 

よーく理解しましたよ……。

 

透哉「(や、ヤベぇ……。紗夜の周りにアークっぽい黒いオーラが……)」

 

紗夜「……」ゴゴゴゴゴ……

 

透哉「(やっぱり、この時間にこの話はまずかったか……。普通に考えて、わざわざこんな時間に呼び出してする話じゃねえもんな……。)」

 

紗夜「……」ゴゴゴゴゴ……

 

透哉「(かと言って、じゃあ帰っていいぜ、なんて言えるわけないし……。……ここは謝って、なんとか話を続けさせてもらえるようお願いするか。)……な、なぁ、紗夜。」

 

紗夜「……」

 

透哉「……わ、悪かった。わざわざこんな時間に呼びだしてまでする話じゃなかったよな。それはほんとに……ごめん。」

 

紗夜「……」

 

透哉「だから……って話じゃないけど、お前が良ければ、このままその話を…「もういいですよ。」え?」

 

紗夜「しっかり電話のときに何の用事か聞かなかった、私にも否はあります。それに……あなたはそういう人だって、分かってますから。」

 

透哉「そういう人?……って、どういう人……?」

 

そう、この人は大の仮面ライダー好きなのだ。

 

そっち方面の話には一切興味がなく、本当に純粋に、ただただ仮面ライダーが好きな男子高校生なのだ。

 

そんなことは最初から分かりきっていた。

 

分かりきっていたから、期待もしていなかった。

 

……ほんの、5%くらいしか。

 

透哉「……要は、許してくれた……ってことでいいのか?」

 

紗夜「許す……まぁ、そうですね。はい、許します。」

 

透哉「! そ、そうか……。サンキューな紗…「ですが。」?」

 

紗夜「……」

 

透哉「……?お、おい、紗夜?」

 

紗夜「……いえ、何でもありません。」

 

透哉「何だよそれ、気になるじゃ…「何でもないと言ったらないんです!」! わ、分かった、分かったよ。」

 

はぁ、私としたことが、ついムキに……。

 

……?

 

どうして私、ムキになんか……。

 

透哉「……じゃあ……紗夜。」

 

紗夜「……!な、何ですか?」

 

透哉「そろそろ、本題について詳しく話してもいいか?」

 

紗夜「本題……、! ええ、お願いします。」

 

仕方ありません、考えるのは後にしましょう。

 

とりあえず今は、鑑さんの話が最優先です。

 

透哉「それで、俺が話したかったのは……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紗夜「……なるほど。全仮面ライダー大投票にて、私の選ぶ三部門を知りたいと。」

 

透哉「まぁ、簡潔に言えばそういうことだな。」

 

全仮面ライダー大投票。

 

作品部門、ライダー部門、音楽部門の三つに分かれていて、作品部門と音楽部門は三つまで、ライダー部門は五つまで、自分の好きなものに投票することができる。

 

鑑さんは、それぞれの部門で私が何を選ぶか、それを知りたいがために、私に会いたかったということらしい。

 

紗夜「……ちなみに、鑑さんはもう投票したんですか?」

 

透哉「いや、投票はしてねえけど、好きな作品、ライダー、音楽なら決まってるぞ。」

 

紗夜「そうなんですか。……あの、それともう一つ……」

 

透哉「? 何だ?」

 

紗夜「……もしかして私の前にも、何人かに同じ内容のことを聞きました?」

 

透哉「え!」ギクッ

 

紗夜「やはり……図星ですね。」

 

透哉「……いやー、別に隠してたわけじゃないんだけどな?言う必要ないよなーと思っただけで……。しかし、よく分かったな。俺、お前以外にもそのことを聞いたってそぶり、見せてないよな?」

 

紗夜「勘です。」

 

透哉「……え?か、勘……?」

 

紗夜「はい。」

 

透哉「……お、お前っぽくねぇ……。」

 

紗夜「失礼ですね。私だってそういうときくらいありますよ。」

 

透哉「そういうときって……勘に頼るってこと?」

 

紗夜「ええ。」

 

透哉「そ、そうなんだ……。」

 

そうなんです。

 

私だって勘や運に任せるときはありますし、冗談だって言います。

 

さて、その話は置いといて。

 

……全仮面ライダー大投票ですか。

 

作品部門、ライダー部門、音楽部門……。

 

透哉「……?(……あ、もしかして、自分だったら何を選ぶか、考えてくれてんのか……?そうだとしたら、静かに待ってたほうがいいよな。よし、コーヒー飲んで、SNS見て待ってるか。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紗夜「……決めました。」

 

透哉「お、早いな。」

 

紗夜「決まっていなかったのは、音楽くらいだったので。変にためるのもあれですし、一気に発表しますね。」

 

透哉「い、一気に!?……わ、分かった。」

 

紗夜「それでは発表します。聞き逃さないでくださいよ?……

 

 

 

 

 

……まず、私の選んだ作品は、『仮面ライダーW』、『仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010』、『仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ』の三つです。続いて音楽ですが、『W-B-X 〜W-Boiled Extreme〜』、『Nobody's Perfect』、『Extreme Dream』の三つになんとか絞り込みました。そして最後、ライダーですが、これは言わずもがなです。W、ジョーカー、アクセル、スカル、エターナル、ですね。」

 

透哉「……お、おう……見事なまでのW推しだな……。」

 

紗夜「本当は音楽部門に、『Leave all Behind』や『W』なども入れたかったのですが、三つまでということもあり、残念ながら断念しました……。」

 

透哉「そ、そうか……。」

 

紗夜「やはりWは、思い出深い作品ですから。Wのおかげで、今の私があるといっても、過言ではないでしょう。」

 

透哉「……それを言うなら、Wとギターと日菜だろ?」

 

紗夜「そ、それもそうですけど……今はWに限った話をしてるんです!」

 

透哉「お、おう……。」

 

紗夜「いいですか?そもそもWという作品は……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紗夜「……だから、AtoZは神映画と言われているんです。ジョーカーもほぼ黒のスーツであの異常なカッコ良さ、本当はスペックが低いにも関わらず、翔太郎とジョーカーメモリの相性が良すぎるためスペック以上の力を持っていて……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紗夜「まさか私も、ジオウにエターナルこと大道克己が登場するなんて思わなかったですよ。しかも同じ映画ライダーでもあるアクアと戦って、アクアのほうが有利な水中にも関わらず優勢になるという強さを見せて、さらに終盤のジオウとの戦いなんかはもう……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紗夜「Wは今も、風都探偵という正当な続編である漫画が続いていて、しかもそこで初登場した新フォームがあったり、アニメ化も決まったりと……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紗夜「ですからWは、多くのライダーファンに人気な作品であり、今もなお愛され続けている仮面ライダーで……」

 

 

 

 

 

透哉「(……まさか、Wのことになるとこんなに熱くなるやつとは思わなかったよ……。下手したら彩以上だぞ?これ……。)」

 

紗夜「ちょっと鑑さん!聞いているんですか!?」

 

透哉「も、もう勘弁してくれよ〜〜!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結局、紗夜のW語りは20:00近くまで続いた。

 

紗夜がそれに気づいた頃には、CiRCLEも閉まり、辺りも暗くなっていた。

 

お詫びとして、夕飯を奢ると言われたが、流石にそれは悪いので、ファミレスでドリンクバー代だけ奢ってもらうことにした。

 

いろいろあって、家に帰って来たのが21:00過ぎ。

 

朝から彩の家行って、昼にましろと喫茶店に行って、夜は紗夜とCiRCLEとファミレス。

 

……流石に疲れた……。

 

というわけでこの日は、22:00にはもう就寝していた。

 

いやほんと……久しぶりにこんな疲れたよ……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《氷川紗夜の選んだ、好きな作品、好きな仮面ライダー、好きな音楽》

 

好きな作品

・『仮面ライダーW』

・『仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010』

・『仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ』

 

好きな仮面ライダー

・仮面ライダーW

・仮面ライダーアクセル

・仮面ライダースカル

・仮面ライダージョーカー

・仮面ライダーエターナル

 

好きな音楽

・『W-B-X 〜W-Boiled Extreme〜』

・『Nobody's Perfect』

・『Extreme Dream』

 

 

 

 

 

to be continued……




スカルといえば、昔ブットバソウル1弾を友達とやっていて、2弾になるまでに累計四回当たったのですが、その当たったメダルが四枚全てスカルだったという苦い思い出がありますw。

まぁおやっさんカッコいいですし、別にいいんですけどね。

でも当たりが全部同じメダルはね〜w(しかも銀だし……)。

っていう懐かしいブットバソウルの思い出でしたw。


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第二十五話 全仮面ライダー大投票!みんなはどれを選ぶ!?(湊友希那編)

なんとか間に合いましたw。

何にって?

全仮面ライダー大投票の投票期間終了までにですよw!

本当に最終結果、どうなるんですかねー?

今からとても楽しみです!


【透哉の学校】

 

透哉「……」

 

「……よっ、透哉。おはよう。」

 

透哉「おう、おはよう。」

 

「なんだ。元気ねえな?悪いもんでも食ったか?」

 

透哉「いや、悪いもんは食ってない。……ただ……『ピロリン♪』またか。」

 

「誰からだ?」ソー

 

透哉「あ、おい……」

 

「……!?バッ!」

 

透哉「あ!おい俺のスマホ!」

 

「……これ……マジか?」

 

透哉「あ?あぁそれ?……マジだよ。」

 

「何だよこれ……。

 

 

 

 

 

……何だよ『DXライドウォッチ クォーツァーセット』ってよぉ!!」

 

透哉「……俺に聞かれても困るよ……。」

 

『ピロリン♪』

 

「ん?……そういやこのメール、誰から……」

 

『湊友希那』

 

「……え。……み、湊、友希那……?」

 

透哉「? そうだけど……あ。」

 

そういやこいつ、前に……。

 

 

 

 

 

 

『な、なぁ、友希那…『ギロッ』……さん。お、俺は、これからどうすれば……』

 

友希那『そんなこと、私が知るわけないでしょう?』

 

『……』

 

 

 

 

 

あのときのことを、まだ根に持ってるとしたら……。

 

「……」

 

透哉「お、おい、大丈…「これはお前に返す。」へ?」

 

「友希那……友希那さんによろしくな……。」

 

透哉「……お、おう……?」

 

恨んでる……わけじゃないのか?

 

……ま、いいか。

 

それより、早く返信しないとまずいよな……。チラッ

 

『どうして返信しないのよ。あなた、バカにしてるの?』

 

『ピロリン♪』

 

『ピロリン♪』

 

『ピロリン♪』

 

『ピロリン♪』

 

『ピロリン♪』

 

だーーうるせぇーーー!!!

 

分かったよ!!

 

返信すりゃいいんだろすりゃ!?

 

ったく……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【放課後】

 

友希那「……」

 

透哉「……デジャヴ。」

 

今俺の目の前で、友希那が仁王立ちしている。

 

ちなみに場所は学校の校門近くで、やはりいろんな人からじーっと見られている。

 

何?

 

こいつこういうの好きなの?

 

友希那「行くわよ。」

 

透哉「いやどこへだよ。てかお前、こんなとこで仁王立ちすんな。めちゃくちゃ目立ってるだろうが。」

 

友希那「そんなの、気にしなきゃいいだけよ。」

 

あーーめんどくせぇーー!!

 

友希那「いいから行くわよ。ちなみにあなたに拒否…「拒否権はない、だろ?」……ふふ、分かってるじゃない。」

 

ほんとは分かりたくねえんだがな……。

 

こいつに口答えするといろいろめんどうだから、仕方なくそう言ってるだけで……。

 

……はぁ。

 

せめて、この場での仁王立ちだけはやめてもらおぅ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【湊家】

 

友希那「まずは一つ、言いたいことがあるわ。」

 

透哉「クォーツァーセットのことだろ?」

 

友希那「っ!……そ、そうよ。」

 

透哉「で、どうすんだ?予約すんのか?」

 

友希那「いえ、しないわ。」

 

透哉「え、しないのか?」,

 

友希那「ええ。私はジオウが好きなのであって、クォーツァーには興味ないもの。」

 

透哉「な、なるほど……。」

 

友希那「……」

 

透哉「……と、言いつつ?」

 

友希那「……03は、少し欲しいわ。」

 

透哉「03……そっか、ブランクライドウォッチがあるもんな。」

 

友希那「コク」

 

透哉「俺も、そのセットはちょっと欲しいなって思ったよ。……お金がないから買えないけど。」

 

友希那「私も、今回は見送るわ。いつしか、中古屋さんで少し安く買えそうな気がするから。」

 

透哉「とか言って、高騰したりしてな。」

 

友希那「……あり得なくはないわね。なんていったって、ブランクライドウォッチがあるのだから。」

 

透哉「ブランクライドウォッチは……まぁ、みんな欲しいよな。てか、まさかこんなタイミングで発売するとはな……。ジオウが終わってもう二年半経ってるのに。」

 

友希那「平成が終わってから811日経ったから、その記念に発売したそうよ。」

 

透哉「そ、そうなのか……。811日……。」

 

友希那「……」

 

透哉「そうか。元号が変わってからもうそんな経つのか……。」

 

友希那「(本当は少し違うのだけれど……気づかないみたいだから黙っておきましょう。)……『Over Quartzer』に出てきた三人のライダーのモチーフになったライダーのライドウォッチが、今回の三つのセットになっているのよね。」

 

透哉「ん?あ、そうだな。その説明だとちょっとややこしいけど……。01がバールクスのモチーフになったRX、バイオライダー、ロボライダー。02がゾンジスのモチーフになった真、ZO、Jで、03がザモナスのモチーフになったアマゾンアルファとアマゾンネオだな。オメガはもう出てるから、代わりにブランクライドウォッチが入ったって感じか。」

 

友希那「そうね。……しかもこのクォーツァーセット01の予約ページ、"P.A.R.T.Y."と書いて"平成"と読んでいるのよね……。」

 

透哉「もうほんと……よくやるよな〜。(褒め言葉)」

 

友希那「ええ、ほんとに。(褒め言葉)」

 

透哉「……」

 

友希那「……」

 

透哉「……えっと……それだけ?」

 

友希那「何が?」

 

透哉「いや……お前の家に来てまで話したかったこと、他にもあるんだろ?クォーツァーセットのこと以外にも。」

 

友希那「ないわ。」

 

透哉「……え?」

 

友希那「私が話したかったのは、クォーツァーセットのことだけよ。それ以上はない。そもそも私、他に話したいことがあるなんて言ったかしら?」

 

……いや、言ってないよ。

 

言ってないけどさ。

 

……その話するだけなら、わざわざ家来なくてもよくなかったか?

 

普通にそこら辺の喫茶店とか、CiRCLEとかでよかったんじゃ……。

 

友希那「……?」

 

まぁ、それ言っても適当に流されて終わりだろうから言わないけど。

 

てかこんなの、結果論だし。

 

透哉「……他に話すことがないなら、今度は俺の話に付き合ってくれるか?」

 

友希那「透哉の……?ええ、構わないけど……」

 

せっかくなら、今ここでこの話をしてしまおう。

 

もうすぐ期間が終わるし、丁度いいだろ。

 

友希那「(……もしかして話って……)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

友希那「やっぱりね。紗夜から聞いた通りだったわ。」

 

透哉「バレてたか。」

 

友希那「紗夜が、あなたがそのことについて話すまでの経緯を話してくれたのよ。もしかしたら、私にも聞いてくるかもしれないからって。」

 

透哉「あいつにはもう、見透かされてたってわけか。流石は紗夜だな……。」

 

友希那「それでは、さっそく話しましょうか。

 

 

 

 

 

……全仮面ライダー大投票について。」

 

透哉「主に、話すのはお前だけどな……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流石にもう四回目だから、説明は省こう。

 

友希那「作品部門、ライダー部門、音楽部門……。作品と音楽は三つまで、ライダーは五つまで、私が選ぶとしたら……」

 

透哉「大投票のサイトにそれぞれの候補がズラーって並んでるから、この中から選ぶといいぞ。」

 

友希那「そう、ありがとう。……、……あら?」

 

透哉「どうした?友希那。」

 

友希那「ライダー部門……フォームは選べないのね。」

 

透哉「あー……そうだな。イズのゼロツーとか、2019ソウゴ版オーマジオウとか、別枠じゃなくて普通にゼロワンとジオウのフォーム扱いになってるからな。あ、でも、オーマジオウはオーマジオウとしているか。」

 

友希那「……このオーマジオウはどっちなの?未来のオーマジオウなの?それとも最終回でソウゴが変身したオーマジオウなの?」

 

透哉「うーん……どっちも?」

 

友希那「……納得いかないわ。」

 

透哉「ま、まぁまぁ。フォームもありにすると膨大な数になるから、フォームはなしにしたんだと…「未来のオーマジオウと最終回のオーマジオウは全くの別物よ。」いや、分かってるよ。分かってるんだけどな?……今回はそういうもんだってことで、一旦落ち着こう、な?」

 

友希那「別に、私は落ち着いてるわ。」

 

落ち着いてるやつが、ライドウォッチのカバーパーツを意味なく何回も動かしたりしねえんだよ……。

 

正直、さっきからカチカチうるせえ……。

 

友希那「……ピタッ」

 

あ、カチカチ音が止まった。

 

友希那「……ま、今回は百歩譲ってよしとしましょう。でも、次はしっかりフォームも入れた完全版の大投票を……いや、大大大投票を…「分かったいつかな!?いつかその完全版が来たらいいな!!」……どうしたのよ、透哉。少しおかしいわよ?」

 

そのセリフ、そっくりそのままお返しするよ……。

 

友希那「……それじゃあ気を取り直して、作品三つ、音楽三つ、ライダー五つ……計11個の候補を選びましょうか。」

 

透哉「ああ……そだなー……。」

 

ほんと、こいつといると疲れる……。

 

彩とかとは違うベクトルで疲れる……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

友希那「……決まったわ。」

 

透哉「お、早いな。」

 

紗夜と同じくらい早かったんじゃないか?

 

いや、それよりちょっと遅いくらいか……?

 

どっちにしろ、彩やましろよりは全然早い。

 

友希那「一気に言うわよ。いいかしら?」

 

透哉「! お、おう。」

 

そこも紗夜といっしょか。

 

……こいつと紗夜って、結構考えが似てるとこあるもんな。

 

友希那「私が選んだのは……

 

 

 

 

 

……まず作品が、『仮面ライダージオウ』、『劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer』、『仮面ライダージオウ NEXT TIME ゲイツ、マジェスティ』。ライダーが、ジオウ、オーマジオウ、ゲイツ、ウォズ、ツクヨミ。そして最後、音楽が、『Over “Quartzer”』、『Black & White』、『仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER メドレー D.A. RE-BUILD MIX』よ。」

 

透哉「……」

 

思った通り、ゴリっゴリのジオウ推しだな……。

 

……ん?

 

透哉「『Black & White』……。確かウォズの挿入歌だよな?なんというか……意外だな。」

 

友希那「ええ。まさか私も、この曲を選ぶとは思っていなかったわ。」

 

透哉「? じゃあ何でこの曲を……」

 

友希那「『仮面ライダージオウ』の音楽を見ているときに、ふとこの曲の名前が目に留まったの。その瞬間、私は思い出したわ。そう、確かこの曲は、私達Roseliaのある曲と似た何かを感じる曲だったと。」

 

透哉「Roseliaのある曲……?何か……?」

 

友希那「『Neo-Aspect』よ。」

 

透哉「Neo-Aspect!?Neo-Aspectが、Black & Whiteと……。うーん……。」

 

正直、俺も二回くらいしか聞いたことないからな……。

 

この二つの曲に、何か似てる点あったか……?

 

友希那「ある日、ネットを見てたらこのような文章を見つけたのよ。」

 

透哉「ん?何々?…… 『Black & WhiteとNeo-Aspectのサビってめちゃめちゃ似てるよね』。……そうだったっけか?」

 

友希那「私もそれで気になって、聞いてみたのよ。まずこれが、私達の曲。」

 

『きっと悔しくって情けなくって涙したって此処にいるよ……』

 

透哉「うん。」

 

やっぱNeo-Aspect、良い曲だよなー。

 

俺も最初ライブで聞いたとき、感動して涙出たもん。

 

友希那「そしてこれが、ウォズの挿入歌、Black & Whiteよ。」

 

『揺らめきあってぶつかりあってまだ見えないストーリー……』

 

透哉「……」

 

な、なるほど……。

 

友希那「この二つを聞いてみて、確かに私も感じたわ。似ている……そう、この二つの曲は似ているのよ。聞いてみたときの感覚が。しかも、この二つの曲はどちらも時計に関係している。これはもう、運命としか言いようがないわ。」

 

透哉「あぁ……そだなー……」

 

友希那「Neo-Aspectは私達にとってとても大事な曲。ならばBlack & Whiteは、さしずめ私がジオウを語る上でははずせない、とても大事な曲、といったところよ。」

 

透哉「……」

 

うん、確かに似ている。

 

……サビが。

 

……思ってた10倍サビが似ててびっくりしたわ!!

 

しかもどっちも時計関連だろ?

 

……すげえな。

 

こんな偶然あんだ……。

 

まぁ確かに友希那の言う通り、Neo-AspectはRoseliaにとってとても大事な曲で、Black & Whiteはウォズにとってとても大事な曲ではあるよな。

 

あ、だからこいつの左の三段ボックス(通称ゲイツ、ウォズゾーン)、一段目がウォズゾーンで二段目がゲイツゾーンなのか……。

 

それならゲイツ、ウォズゾーンじゃなくて、ウォズ、ゲイツゾーンじゃねえか……。

 

友希那「とまぁ、ウォズの挿入歌についてはこれくらいにしましょう。透哉は何か、他のものについて聞きたいことなどあるの?」

 

透哉「他?うーん、他かー。……じゃあ、『仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER メドレー D.A. RE-BUILD MIX』(以下平ジェネFOREVE主題歌)とか、かな。」

 

友希那「なるほど……どうしてその曲を?」

 

透哉「どうして?いやー、その曲は選んでるのに、作品に平ジェネFOREVEは選ばれてなかったからさ。どうしてかなーって。」

 

友希那「どうして?はぁ、愚問ね。」

 

透哉「ぐ、愚問……。」

 

友希那「そんなの……

 

 

 

 

 

……枠が足りないからに決まっているじゃない。」

 

透哉「……あー……はい。」

 

友希那「選べる枠があと二つあったら、もちろん選んでいたわよ。でも三つしかないから、迷いに迷って、最終的にゲイツマジェスティにしたのよ。」

 

あ、ゲイツマジェスティと迷ってたのね。

 

友希那「平ジェネFOREVEは、本当に素晴らしい映画だったもの。子供が見ても楽しめるし、大人が見ても楽しめる。サプライズも劇場内がざわつくほどのものだったらしいし、仮面ライダーは実在しない、という現実をストーリーに持ってくるその考え、そう、……最終的に、仮面ライダーははしっかり存在しているということを改めて感じさせてくれる、本当に素晴らしい映画だわ。」

 

透哉「……」

 

友希那「……何?私、何かおかしなこと言ったかしら?」

 

透哉「あ、いや……。あまりにも完璧な熱弁だったから、返す言葉もなくって……」

 

友希那「! ……そ、そう。」

 

透哉「……なんかお前の話聞いたら、見たくなったよ、平ジェネFOREVE。」

 

友希那「奇遇ね。私もよ。」

 

透哉「ははっ、……そんじゃ、いっしょに見ますか。」

 

友希那「ええ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーおまけー

 

透哉「あ、そういや友希那。結構前に、全仮面ライダー大投票の中間発表が公開されたんだけど、見るか?」

 

友希那「もちろんよ。早く見せなさい。」

 

透哉「そう急かすなよ。えーっとー……あった、これだ。ほら。」

 

友希那「……」

 

透哉「……」

 

友希那「……ちょっと透哉。」

 

透哉「ん?」

 

友希那「どうして、オーマジオウが27位なのよ。おかしいでしょ?」

 

透哉「いや、おかしくねえよ。これが事実…「それに、『Over “Quartzer”』も入ってないし、何より作品部門の中間発表がないじゃない!どうなってるのよ!」いや、だから知らねえって……」

 

友希那「納得いかないわ。」

 

透哉「……まぁ、まだ中間だから、な?一気に逆転して一位オーマジオウ!って流れになるかもしれねえだろ?」

 

友希那「その根拠は?」

 

透哉「え?」

 

友希那「絶対にそうなるって根拠が、どこにあるのよ。」

 

透哉「……俺、帰るわ。」

 

友希那「待ちなさい透哉。男のくせに逃げるの?」

 

透哉「お前がいちいちめんどくせえからだよ!!根拠なんて知るか!!」

 

友希那「……もしもし、お父さん?ええ、今からちょっと部屋に……」

 

透哉「あぁもうめんっっっどくせえ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーさらにおまけー

 

紗夜「あ、私が選んだジョーカー、17位なのね。……もっと、もっと上にいくのよ、もっと……!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《湊友希那の選んだ、好きな作品、好きな仮面ライダー、好きな音楽》

 

好きな作品

・『仮面ライダージオウ』

・『劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer』

・『仮面ライダージオウ NEXT TIME ゲイツ、マジェスティ』

 

好きな仮面ライダー

・仮面ライダージオウ

・仮面ライダーオーマジオウ

・仮面ライダーゲイツ

・仮面ライダーウォズ

・仮面ライダーツクヨミ

 

好きな音楽

・『Over “Quartzer”』

・『Black & White』

・『仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER メドレー D.A. RE-BUILD MIX』

 

 

 

 

 

to be continued……




昔流行ってたオーナー引きならぬましろちゃん引きをしたら、マジでましろちゃん(今回二章のやつ。めちゃくちゃ可愛い。)が出ました。

めちゃくちゃ発狂したがったですが夜だったので心の中で思いっきり大大大発狂しました。

これでモニカ二章のキャラが全員揃ったので最っっっ光に気分がいいです。(ちなみに無課金です。)

現場からは以上です。


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第二十六話 リバイス第7話感想!悪っぽいけどしっかり正義by彩&燐子

そろそろ冬映画の情報来ないかなーと思う今日この頃です。

11月までには、何か一つくらいは情報がほしいところですねw……。


【丸山家】

 

彩「久しぶりだね!」

 

透哉「な、何がだ……?」

 

彩「感想会もだけど……他にもいろいろ!なんかこう、久しぶりな感じするんだよね。」

 

透哉「いろいろって……確かに最近、お前の仕事が忙しくてあまり会えてなかったけど、一昨日たまたま休みだったので花音を誘って出かけたし、昨日だって二時間くらい電話してたじゃねえか。」

 

彩「うん、そうなんだけどね?……なんか、久しぶりな気がするんだよ。」

 

透哉「……変な夢でも見たんじゃねえか?」

 

彩「昨日の夢はバイスとおしゃべりする夢だったもん!全然変じゃないよ!」

 

透哉「そ、そうかよ……。」

 

彩「……まぁいいや。とりあえず、今日のリバイスの感想会しよう!今日は燐子ちゃんも誘ったから、三人での感想会だよ♪」

 

透哉「そうだな。……今日はよろしくな、燐子。」

 

燐子「は……はい。よろしく……お願いします。」

 

彩「それじゃあまずは……そうだなー……。」

 

燐子「やっぱり……デモンズ、ではないでしょうか……。」

 

彩「デモンズ……?……あぁ!ヒロミさんが変身した!」

 

透哉「予告だけ見たら正直あんまパッとしなかったけど、動いたらめちゃくちゃカッコよかったよな。」

 

彩「そうだよね!ヒロミさん自体もカッコいいし、エビルにも引けを取らない強さだし!」

 

透哉「バトルシーンは、正直少なめだったけど……今回はしょうがないよな。なんたって…「ジャッカルゲノム。」! そ、そうそれ。」

 

燐子「チーター・デッドマンに対抗するために変身した、ジャッカルゲノム。今回はそっちのバトルのほうがメインでしたから、デモンズのしっかりした活躍は今後に期待、ということですよね。」

 

透哉「お、おう、そうだな。……出たな、燐子の熱語りモード。ボソッ」

 

彩「うん。燐子ちゃんは自分の好きなものの話になると、話し方がとても流暢になるんだよね。」ボソボソボソ……

 

透哉「……ジャッカルゲノムになると、バイスはまさかのスケボーに変身、だったよな。」

 

彩「うん。最初はちゃんとバイスもライダーになる予定だったんだけど、そのライダーのデザインを見たバイスがジョージ・狩崎の前ではっきりダサいって言って、それからなんやかんやあって、ジョージ・狩崎がジャッカルバイスタンプを調整したことで、カッコいいデザイン?のスケボーになったんだよね。」

 

燐子「はい。自分のデザインをダサいと言われ、拗ねてジャッカルバイスタンプを渡してくれないジョージ・狩崎ですが、一輝とバイスの必死の説得もあり、調整をし、ヒロミさん経由でジャッカルバイスタンプを手にしたことで、変身し、見事チーター・デッドマンを倒すことに成功しました。」

 

彩「自分のデザインをダサいって言われて拗ねるって、ちょっと子供みたいだよね。」

 

透哉「彩、お前もそういうとこあるからな?」

 

彩「え、私?」

 

透哉「一昨年出かけたとき、ゲームセンターでクレーンゲームやったろ?そのときにお前が見つけた猫のキャラクター、俺があまり可愛くないって言ったら、お前拗ねて…「だってあのときは、透哉くんが可愛くないなんてひどいこと言うから!」いや、でもあの猫はお世辞にも可愛いとは……」

 

燐子「鑑さん、丸山さん。」

 

透・彩「?」

 

燐子「話が脱線しています。」

 

透・彩「あ……ご、ごめん……。」

 

燐子「……」

 

透哉「……そ、そういや彩、お前、ジャッカルゲノムの変身音聞き取れたか?」

 

彩「え?あ、うん……なんとかなんとかしてやるぜ!ってのは聞こえたよ。」

 

透哉「なんとかなんとかしてやるぜ……エグゼイドだからおそらく、ノーコンティニューでクリアしてやるぜ!のオマージュか。」

 

燐子「……ノンストップでクリアしてやるぜ。」

 

透・彩「え?」

 

燐子「確か、そう言ってました。」

 

透哉「ノンストップでクリアしてやるぜ……あ!ジャッカルにスケボーだからか!」

 

彩「流石燐子ちゃんだね。そっかぁ、ノンストップだったのかぁ。」

 

燐子「……必殺技も……しっかりキックでしたね。フェーズ2を倒すために。」

 

透哉「お、そうだな。スケボーバイスを足にセット?しながらキックしてたよな。」

 

彩「それとジャッカルゲノム、戦い方もカッコよかったよね〜。スケボーを駆使して、アクロバティックな動きで敵を翻弄しててさ。スケボーとして踏まれてるバイスがちょっと可哀想だったけど、同時に可愛いとも思っちゃった♪」

 

透哉「お前、ほんとバイス好きだよな。」

 

彩「え〜?だって面白いし可愛いじゃ〜ん。燐子ちゃんもそう思うよね?」

 

燐子「私は……まぁ、はい。どちらかといえば……」

 

彩「ほら!燐子ちゃんも好きだって!」

 

透哉「どちらかといえばって言ったの、聞こえなかったのか……?」

 

燐子「……あ、あの……」

 

透哉「ん?どうした燐子?」

 

燐子「話を少しデモンズのほうに戻したいんですけど、いいですか?」

 

透哉「おう、もちろん。何か気づいたのか?」

 

燐子「あ、いえ。気づいたというか……変身方法が、予想と少し違ったので。」

 

透哉「変身方法?」

 

彩「あ、それは私も思ったよ!最初ベルト見たときは、普通に正面のところにスタンプを押して変身するのかなって思ったけど、その前に上のところに一回ポンってやってから、正面にスタンプを押して変身だったね。」

 

透哉「そういやそうだな。そこはリバイスドライバーと同じ、二段工程なんだな。」

 

燐子「それと……変身音が、思っていたより……ダークでした。」

 

透哉「あー……ダークライダーっぽさあったよな。」

 

彩「でも、ヒロミさん自体は正義の人だから、悪っぽいライダーだけど、ちゃんと正義のライダーなんだよね。なんかそういうの……ギャップ?っていうのかな?いいよね。」

 

燐子「そうですね。」

 

透哉「……なるほどな〜。」

 

彩「? なるほどって、何がなるほどなの?」

 

,透哉「ん?いや、こっちの話だよ。……今回はあれだな。窃盗団の話だったよな。」

 

彩「あ、うん。確か、高校で問題を起こした生徒達が、バイスタンプを使って悪事を行ってたんだよね。」

 

透哉「でもそれは違くて、バイスタンプを使ってたのは生徒じゃなく、一人の生徒のお父さんだったってのが、だいたいのあらすじだな。」

 

彩「あ、あとあれだよ!大二とカゲロウ!」

 

透哉「! そうだそれもあった!」

 

燐子「今回、大二は自分の中の悪魔、カゲロウの存在を初めて知った、という感じでしたね。」

 

透哉「ああ。つまり、カゲロウが動いてるとき大二の意識はあるのかないのか、答えは後者だったわけだ。黒い服を着てトイレに寝てるところを起こされたとき、大二は身に覚えがない感じだったからな。」

 

彩「ん〜!これで一つ、謎が解けたね〜。」

 

透哉「ちょっとスッキリしたな。」

 

彩「そうだね!……あ。」

 

透哉「? まだ何かあるのか?」

 

彩「……ぶーさん。」

 

透哉「ぶーさん?」

 

燐子「一輝にいろいろ……情報を教えてくれている……おじさんですよ。」

 

透哉「……あぁ!あの人か!あの人がどうかしたのか?」

 

彩「……有能すぎない?」

 

透哉「?」

 

彩「毎回思うんだよ。どこからか情報を仕入れてきて、それを一輝に教える。その情報を仕入れるってのが有能すぎるんだよ。今回だって、ぶーさんのおかげで悪事を行っている生徒の高校を突き止めることができたでしょ?」

 

透哉「あー……まぁ、確かに。」

 

彩「一輝が何の仕事をしているのか聞いても、秘密って言って答えてくれなくて……。いったいぶーさん、何者なんだろう……?」

 

透哉「……地球外生命体の再ら…「それだけはないと思うよ?あるとしたら悪魔関連だよ?」だ、だよな……。」

 

燐子「私は……普通に、情報屋のようなものだと思うんですが……」

 

透哉「情報屋……。うん、それだな。それが一番しっくりくる。」

 

彩「……そうかなぁ?」

 

透哉「たぶん普通の一般人だと思うぞ?主人公にいろんな情報を提供してくれる、普通の一般人。ほら、今までもそういう人、いただろ?」

 

彩「まぁ……いたけど……。(いたかな……?)」

 

透哉「その話は置いといて、次回の話しようぜ。」

 

彩「……うん。」

 

燐子「次回登場する新フォームは、フォーゼモチーフのゴリラゲノムですね。」

 

透哉「ああ。……でももう一人、気になるライダーがいたんだよな、」

 

燐子「エビル……ですね。」

 

透哉「一瞬だけしか出なかったんだけど、たぶんあれ、エビルだよな?次回、エビルもフォームチェンジするってことなのか?」

 

燐子「そうかもしれませんね……。」

 

彩「それと、もう一つあるよ。」

 

透・燐「?」

 

彩「五十嵐家の温泉旅行!」

 

透哉「あー……うん、そうだ…「あと!」今度は何だよ……。」

 

彩「ついにカゲロウが、一輝の前で変身するよね!」

 

透哉「……!そうだよそう!とうとうエビルの変身シーンが……と同じくらい大事なことじゃねえか!一輝にだけバラすのか、それとも家族全員にバラすのか……。どっちにしても、ヤベェ展開になりそうなのは目に見えてるな……。」

 

彩「次回のリバイス、不安しかないよ……。」

 

燐子「……」

 

透哉「……燐子、何見てんだ?」

 

燐子「! あ、いえ……ちょっと、装動の情報を…「あ!それ、デモンズの装動!」……はい。」

 

透哉「へぇー、もう出るのか。」

 

彩「燐子ちゃん、この記事、私もいっしょに見てもいい?」

 

燐子「は、はい……もちろんです。」

 

彩「えへへ、ありがとう♪」

 

透哉「……さっきまで不安がってたのに、切り替えが早えなぁ。……俺もSNSで、今日のリバイスについてのいろんな人の感想を見てようかな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜翌日〜

 

彩「見てよ透哉くん!いきなりきたよ!?デモンズドライバー!プレバンで!」

 

透哉「あぁ分かってるよ。そんなに近づかなくても見えてるって……」

 

彩「まさか、登場から一日遅れでもう発売するなんてね。すごいなー……。」

 

透哉「……」

 

まさか、ツーサイドライバーより先にデモンズドライバーがくるとはな。

 

11000円……。

 

まぁ、あれだけLEDが使われてるなら妥当な値段なのか……。

 

……そのうちもっと高くなりそうだな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜???〜

 

透哉『リバイスドライバー……遊んでみてぇな〜……。』

 

『じゃあ買えばいいじゃねえか。』

 

透哉『買えねえんだよ、金がねえから。はぁ……。』

 

『……』

 

 

 

 

 

「……あいつ、これ見たらきっと驚くな。んーと、袋袋……これでいっか。これに入れて、と。……しまう前に、こいつだけ鳴らしとくか。」

 

『レックス!』




まさかデモンズドライバーが先に発売するとは……!

LEDも64個あり、個別認識も対応してるっぽい?ですから、かなり遊んでて楽しいベルトになってそうですよね!

ツーサイドライバーは……まだ先かなー。


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第二十七話 ビヨンド・ジェネレーションズ!!冬映画についてちょこっと語ろう!

ついに……ついに公開されましたね!!

冬映画の情報!!(昨日だけどw)

というわけで、急遽書きましたw。

仕方ないじゃないですか、書きたかったんだもんw。


〜AM 8:00〜

 

【鑑家】

 

『……ピンポーン』

 

透哉「ん?」

 

こんな時間にチャイム?

 

まだ朝の八時だぞ?

 

『……ピンポーン……ピンポンピンポンピンポン……』

 

透哉「あーーうるせえ!!何だよ!?いたずらか!?ピンポンダッシュか!?」

 

もしも後者だった場合、とっ捕まえて警察突き出してやる!

 

迷惑行為、並びに睡眠妨害罪としてな!(※透哉はバリバリ起きてます)

 

ガチャッ!!

 

透哉「いったい誰だこんな朝っぱらか……ら……。……え、彩?」

 

彩「はぁ……はぁ……お、おはよう、透哉くん。」

 

透哉「……まさか、彩がピンポンダッシュ、並びに迷惑行為を…「そんなわけないでしょ!?」……だよな。」

 

何だ、俺の早とちりか。

 

しかし珍しいな、こんな時間に彩が家来るなんて……。

 

透哉「ていうか、お前走ってきたのか!?家近くだし、走らなくてもすぐ着く距離だろ?」

 

彩「そ、そうなんだけどさ……つ、ついさっき、びっくり情報が出たから……そ、それを早く、伝えたくて……」

 

透哉「びっくり情報?」

 

彩「うん……。あの、それでさ……」

 

透哉「ん?」

 

彩「まずはとりあえず……

 

 

 

 

 

……家に入れてくれないかな?」

 

透哉「あ……わ、悪い。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彩「……はぁ、生き返る〜。」

 

透哉「大袈裟だろ。」

 

彩「だって、ほんとに疲れて……もう倒れる寸前のところまできてたんだよ!」

 

透哉「自業自得だ。」

 

彩「むぅー……。」

 

彩には、適当に買っていたお茶を温めて出してあげた。

 

家にはコーヒーメーカーのようなものはないので、これくらいのことしか出来ないが、大抵のやつはこれで満足してくれる。

 

最近寒くなってきたし、温めは必須になりつつあるな。

 

透哉「それで?さっき言ってた、びっくり情報って何だよ。」

 

彩「! そうそう!どうせ透哉くんのことだから、SNS見てないんでしょ〜?」

 

透哉「普通、朝一でSNSなんて見ねーつっの。お前やひまり、透子くらいだろ。」

 

彩「そう?他にも朝にSNS見てる人はいっぱいいるよ?」

 

透哉「いや、朝と朝一じゃ、若干意味合いが違…「それで、びっくり情報っていうのがねー……」聞いてねえな……。」

 

彩「……あった!これだよ!」

 

透哉「んー?……

 

 

 

 

 

……『仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ』……。え、これって……」

 

彩「そう!冬映画だよ!」

 

透哉「え、いつ出たんだよ、その情報……「うーんとねー、一時間前って書いてあるから……7:00くらいに出たのかな?」7:00って……早っ……。」

 

彩「でも、待ちに待った冬映画の情報が、とうとうきたんだよ!みんなが待ち望んでた、冬映画の情報が!」

 

透哉「……そ、そうだよな。早いうんぬんより、その情報が出た!っていう事実のほうが大事だよな!いやー、ビヨンド・ジェネレーションズかー。」

 

彩「透哉くん、やっと元気になったね♪」

 

透哉「朝っぱらから元気な人なんて、そうそういねえよ。でも……そうだな。冬映画の情報のおかげで、少しは元気出たよ。」

 

彩「そうでしょ?ほら見て。SNSのトレンドに、もう入ってるんだよ。」

 

透哉「おー、ほんとだ。……ん?オーマジオウ……?」

 

彩「え?……!ほんとだ!オーマジオウがトレンドに入ってる!え、何で!?」

 

透哉「ちょっとスマホ、見せてもらってもいいか?」

 

彩「え?う、うん。」

 

透哉「……何々?『今回の未来のライダーは、オーマジオウから三年後のライダー』……。……あー、なるほどな。」

 

彩「どういうこと?」

 

透哉「ほら、このティザービジュアル見てみろよ。」

 

彩「うん……カッコいいよね。それぞれ1971年、2021年、2071年で区切られてて、新1号、リバイ&セイバー、謎の仮面ライダー、そしてバイスがいて…「次に特報映像、見てみろよ。」それなら何回も見たよ?バイスがネタバレしてて面白かったなぁ。100年後の未来から、50年前の世界に仮面ライダーがやってくるんだって。もうこれだけでワクワクしちゃうよね〜。」

 

透哉「……お前、気づいてないのか?」

 

彩「? でも、それとオーマジオウに何の関係が…「未来のソウゴが変身したオーマジオウがいたのは、何年だ?」それはもちろん、2018年から50年後の、2068年だよ。……ん?2068年……?……!あー!そういうことかー!」

 

透哉「やっと気づいたか……。」

 

彩「そっか。2071年だから、オーマジオウより三年後なんだ。気づかなかったよ……。」

 

透哉「良かったな、今友希那がいなくて。」

 

彩「あはは……。もしいたら、こっぴどく怒られてたかもね……。でも、それだけでトレンドに入るなんて……流石はオーマジオウだねー。」

 

そんなこんなで、ふと時計を見たら、あれから15分が経っていた。

 

もうそんなに経ったのか。

 

そろそろ学校行く準備しないとな。

 

彩「! そうだ透哉くん!途中までいっしょに行こ!」

 

透哉「途中まで?まぁいいけど…「他にも話したいこといっぱいあるんだ!ほとんど、仮面ライダーの話だけどね。」……今日家に来た目的、それだな?」

 

彩「えへへ……。」

 

透哉「ったく。……ちょっと待ってろ。今準備してくるから。」

 

彩「うん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透哉「いってきまーす。」

 

……ガチャン

 

彩「家に誰もいなくても、ちゃんといってきますって言うんだね。」

 

透哉「まぁな。なんていうか……くせだな、もう。挨拶をするっていう。」

 

彩「良いことだと思うよ♪」

 

透哉「そりゃどうも。……で?話したいことって何なんだ?」

 

彩「うーんとねー……とりあえず、今までの冬映画について振り返ろうかなって。」

 

透哉「今までの……なるほどな。」

 

彩「まず、冬映画っていうのが定着し始めたのは、W&ディケイドからだよね。」

 

透哉「そうだな。MOVIE大戦2010から始まって、翌年のCORE、翌翌年のMEGA MAX、アルティメイタム、戦国MOVIE大合戦、フルスロットル、ジェネシスと、MOVIE大戦シリーズがずっと続いていって……」

 

彩「エグゼイド&ゴーストから、ジェネレーションズシリーズが始まったんだよね。」

 

透哉「ああ。ジェネレーションズシリーズって言っていいのかどうかは、微妙なところだけどな。」

 

彩「私達だけで言ってる分には、いいんじゃないかな?平成ジェネレーションズ、FINAL、FOREVEと、平ジェネシリーズが三つ続いて、その翌年には令和に入って、令和・ザ・ファースト・ジェネレーションズが公開されたよね。」

 

透哉「正直令ジェネは、最初見たときはいまいち理解できない部分があったけど、ゼロワンが終わった今見ると、めちゃくちゃいろいろ理解できて、良い映画だったなーって思えたんだよなぁ。ちょっとサイクロンライザー欲しいなーって一時期思ったこともあったし。」

 

彩「分かる!そういうのあるよね〜。最初はあまりピンとこなかったけど、何回も見たり聞いたりするうちに、だんだんそのものの良さが分かっていくっていうやつだよね!」

 

透哉「まぁ、端的に言うとそうだな。」

 

彩「って、ちょっと脱線しちゃったね。……そしてその翌年には、異例の、セイバーとゼロワンそれぞれの単体映画が同時上映、って形だったんだよね。」

 

透哉「ああ。どっちの映画も良かったけど、特にREAL×TIMEは、その名の通りリアルタイムで60分が過ぎていく中で物語が進むから、緊迫感がすごくて、どうなるんだ?どうなるんだ?ってハラハラしながら見れて、本当にスリルのある映画だったよ。もちろんストーリーも最高で、ゼロワンのキャラ全員もみんなしっかりと活躍するし、敵キャラのエスもといエデンもカッコよくて、ラストバトルなんかもう……あーダメだ!話したいことがありすぎてうまくまとまらねえ!!」

 

彩「それくらい、最高に面白い映画だったってことだよね♪」

 

透哉「……つまり、そういうことだ。」

 

彩「あ、今の、ちょっと薫さんっぽかったよ。」

 

透哉「そ、そうか?」

 

彩「うん!結構似てたよ!」

 

透哉「……別に、似せたつもりはないんだけどな……。」

 

彩「今度、りみちゃんやひまりちゃんに見せてみようよ!結構いい評価もらえると思うんだよね〜。」

 

透哉「いや評価って……儚い専門家じゃねえんだからさ……。」

 

彩「でも、薫さんのこととなったら、りみちゃんとひまりちゃんの右に出るものはいないよ?」

 

透哉「そ、そうなのか……っていやいやおかしいだろ!脱線しまくってる!仮面ライダーじゃなくて、薫の話になってる!」

 

彩「いや待って……?確か薫さんと千聖ちゃんって幼馴染だから……薫さんのことを一番よく知ってるのは千聖ちゃん……!透哉くんごめん!りみちゃんとひまりちゃんの上を行く者……千聖ちゃんがいたよ!」

 

透哉「いやどうでもいいわ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

千聖「! ……」

 

花音「千聖ちゃん、どうかしたの?あ、もしかして寒い?私の毛布使…「いえ、大丈夫よ花音。」で、でも……」

 

千聖「花音が寒いといけないでしょ?だから、毛布はカが…「じゃ、じゃあ、いっしょに使おう?」え?」

 

花音「こうやって半分ずつ膝の上にかけて……ね?これなら千聖ちゃんも寒くないでしょ?」

 

千聖「花音……。ええ、そうね。ありがとう。」

 

花音「えへへ……。」

 

千聖「(さっき、誰かに私と薫のことを噂されてる気がしたけれど、気のせいよね……?)」




どうでもいい話ですが、ビヨンドって聞いて、『ビヨンドザタイム!』、ゼロビヨンド、『Live Beyond!!』の三つが頭に浮かびました。

はい、くそどうでもいい話です。


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第二十ハ話 ついにリバイスドライバーが俺の手に……!(俺のではない)

適当にTwitter見てたら、バイスタンプセレクションなるものが受注開始だそうで……。

え、昭和のスタンプもう出るの?

僕聞いてない……。


【鑑家】

 

透哉「……」

 

友希那「……ねぇ、透哉。」

 

透哉「……」

 

友希那「……いつまでそうやって黙ってる気?」

 

透哉「……」.

 

友希那「……私、帰るわ…「ごめん!ごめんて友希那!ちょっと気持ちを整理してたんだよ!」……はぁ。気持ちの整理ってあなた、そこまでしなくても……。……いえ、ごめんなさい。確かに気持ちの整理は必要ね。」

 

透哉「だろ?」

 

なぜ俺と友希那は、正座をしながら気持ちの整理をしているのか。

 

それは全て、俺達の目の前にあるものが物語っている。

 

その目の前にあるものとは……。

 

 

 

 

 

友希那「『DXリバイスドライバー 仮面ライダー50周年スペシャルセット』まさかこれを、実際に目にできる日がくるなんてね。」

 

透哉「ああ。俺もびっくりだよ……。」

 

そう。

 

なんと今俺達の前には、リバイスドライバーの50周年スペシャルセットが、しかも先行抽選に当たった人だけが入手できるロゴ入りのダンボールに入った状態で置いてあるのだ。

 

もちろん俺は先行抽選なんてしてないし、友希那もしていない。

 

……ほんとはすごくやりかったよ?

 

当たりはずれ問わず、抽選してみたかったよ?

 

けどな?

 

……それを買うお金がなかったんだよ!!

 

だからもし当たったとしても、買えないからなくなくスルーしたんだよ!!

 

あーくそ!!

 

何で俺の学校はバイトできねえんだ!!

 

こんちくしょうめが!!

 

……ちなみに友希那の場合は、興味はあったがとりあえずリバイスドライバーは後回しでいいだろうという理由で、やらなかったらしい。

 

ではなぜ、その抽選すらしてない俺の家に、リバイスドライバー50周年スペシャルセットがあるのか。

 

その答えはただ一つ。

 

 

 

 

 

……あいつが貸してくれたんだ。

 

……ん?

 

あいつって誰か?

 

いや、あいつはあいつだよ。

 

ほら、よく俺が学校で話してるだろ?

 

ましろのときといい友希那のときといい、たびたび一人にさせられる可哀想なあいつだよ。

 

友希那「ねぇ透哉。」

 

透哉「ん?」

 

友希那「これを貸してくれた人は、何という人なの?」

 

透哉「何という……あぁ名前か。あいつの名前はなー……

 

 

 

 

 

……あれ?あいつの名前……何ていうんだっけ……?」

 

友希那「まさか、知らないの?あんなにいつも親しげに話しているのにも関わらず?」

 

透哉「ま、待て……ちょっと待てよ?思い出す、今思い出すから……」

 

友希那「……」

 

透哉「うーん……、うーん……?あー……、うー……、んー……」

 

友希那「……そもそも名前を知らない、なんてことは……あるわけないわよね。」

 

透哉「名前を知らない……?……、……、……!!あぁ!!」

 

友希那「思い出したの!?」

 

透哉「あぁそうだよ!そうだった!お前のおかげで思い出したよ!あいつの……あいつの名前は……

 

 

 

 

 

……知らないんだ。」

 

友希那「……は?」

 

透哉「俺、あいつの名前知らないんだよ。気づいたら普通に話しててさ。名前を聞いたことも、教えてもらったこともないんだよなぁ……ってのを思い出した。」

 

友希那「……で、でも、最初の自己紹介などで…「俺そのとき、ずっと学校終わってからのこと考えててさ。装動買えるかな……装動買えるかな……って、ずっと。その日、丁度最新弾の発売日だったんだよ。」……」

 

透哉「だから俺、あいつの名前知らねえんだよな。」

 

友希那「……呆れた。」

 

いや、だって仕方ねえだろ?

 

俺とあいつが、ある話に夢中になってるとする。

 

その話がすっげえ盛り上がってるときに、突然俺が『そういやお前の名前何だっけ?』なんて聞いたらどうなるよ?

 

一気に空気悪くなって雰囲気ぶち壊しだろ!

 

それに、もう何ヶ月もいっしょにいるやつに名前聞くって……ほら、いろいろと失礼だろ……?

 

友希那「……じゃああなた、名前も知らない友達もどきの人から、リバイスドライバーを貸してもらったということ?」

 

透哉「友達もどきって……俺は普通にあいつと友…「でも名前を知らないじゃない。」……そ、そうだけど……」

 

友希那「名前を知らないような人のことを、友達といえるの?」

 

透哉「……」

 

友希那「……ごめんなさい、少し言いすぎたわね。訂正する…「いや、いいよ。」え?」

 

透哉「お前の言う通りだ。名前を知らないあいつのこと、本当に友達といえるのか。……答えはNoだ。向こうは俺の名前を知ってんのに、俺は知らない。もう何ヶ月もいっしょにいるのにも関わらずだ。俺は……あいつの友達失格なのかもしれないな。」

 

友希那「……」

 

透哉「……だから決めた。」

 

友希那「?」

 

透哉「俺、思い切ってあいつに名前聞くよ。今頃聞くなんて失礼だって思われたり、最悪絶交なんてことになるかもしれないけど……でも、あいつは学内校唯一の友達、いや、親友だからさ。」

 

友希那「(学校内唯一なのね……。)……でもきっと、絶交なんてことにはならないと思うわよ。」

 

透哉「え?」

 

友希那「これは私の勝手な推測だけれど……たぶんその人も、薄々勘づいているんじゃないかしら。友達なのに、何ヶ月も名前を呼ばれないなんて、どう考えても不自然でしょ。」

 

透哉「……まぁ、確かに。"友達"でそうだったら、不自然だよな……。」

 

友希那「……何よ。」

 

透哉「いや、別に。」

 

友希那「……話を戻すけど、仮にあなたとの絶交を考えているとして、そんな人がわざわざDXの変身ベルトの、しかもスペシャルセット版を貸してくれるなんてこと、すると思う?」

 

透哉「……しねえ、かな。」

 

友希那「そうでしょ?だから、もし今頃名前を聞いて、話が悪い方向にいったとしても、絶交になんて、ならないんじゃないかしら。」

 

透哉「……そうか。……うん、お前の言う通りだ。それにあいつの性格を考えたら……怒るなんてこともしないんじゃないかって思えてきたよ。」

 

友希那「……」

 

透哉「サンキューな友希那。俺、今すぐあいつのところに…「ダメよ。」え……何でだよ。」

 

友希那「ん。」

 

透哉「? ……あー……。」

 

友希那が指差しているのは、リバイスドライバーの箱。

 

つまり、遊びたいということらしい。

 

……まぁ、普通に考えればそっちが優先だわな。

 

そのために友希那を家に呼んだんだし。

 

透哉「そうだよな、悪かった。……んじゃ、まずは遊ぶか。」

 

友希那「ええ、当然よ。」

 

当然、ね。

 

……もはや、俺よりこいつのほうが楽しみにしてたんじゃないか?って気すらしてくるな……。

 

だって今の今まで、あいつのことで話しているときもずっと、

 

 

 

 

 

……こいつの視線、リバイスドライバーに一直線だったもん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透哉「そんじゃ、まずこの箱を開けるぞ。」

 

友希那「ええ。」

 

ダンボールのテープは、既にあいつが遊んだ後の状態なので、もちろん貼られていない。

 

なので、このふたを開けたら、もうすぐにリバイスドライバー50周年スペシャルセットの箱とご対面だ。

 

俺は緊張しながら、左手でダンボール下部の端を抑え、右手で上部のふた部分を持つ。

 

透哉「……よし、開けるぞ。」

 

友希那「ええ、いいわよ……。」

 

一回深呼吸し、気持ちを落ち着かせ、ふたを開けることだけに集中する。

 

そして……

 

透哉「……よし。

 

 

 

 

 

……オープン!」パカッ

 

友希那「!!」

 

『DXリバイスドライバー 仮面ライダー50周年スペシャルセット』

 

透哉「き、キターー!!」

 

ついに、箱とご対面だ。

 

正直箱自体は、動画や店で見慣れているので、そんなに驚きはしない。

 

しかし、大事なのはそこじゃない。

 

今目の前に、今から遊ぶための、その実物があるというのが大事なのだ。

 

改めて見ると……やっぱめちゃくちゃ箱カッケー……。

 

これだけでも買う価値あるよなマジで……。

 

友希那「正面にはクウガ、ファイズ、電王、ディケイド、W、フォーゼ、鎧武、エグゼイド、ジオウがいるわね。このライダー達は全て、バイスタンプのモチーフになったライダーね。」

 

透哉「そうだな。リバイとバイスはまぁ当たり前として、新1号は、このセットに新1号モチーフのバッタバイスタンプがついてるからかな。」

 

友希那「きっとね。……右側面と左側面にも、それぞれライダーがいるのね。」

 

透哉「このセレクトには、何が意味があるのかどうか……ずっと疑問なんだよなぁ。」

 

友希那「箱の正面から見て右側に、新2号、X、アマゾン、スカイライダー、ZX、RX、J、ブレイド、響鬼、キバ、ウィザード、ビルド、セイバー。反対側の面には、V3、ライダーマン、ストロンガー、スーパー1、BLACK、真、ZO、アギト、龍騎、カブト、オーズ、ドライブ、ゴースト、ゼロワンがいるのね。……カッコいいがすぎるわ、この箱。」

 

透哉「そうだよなぁ。このまま飾っときたいくらいだもんなー。」

 

友希那「……でも、開けなきゃリバイスドライバーで遊べないわ。透哉、早く開けましょう。」

 

透哉「分かってるよ。えーっと、開け口は……あった。」

 

もちろん、この箱にもテープは貼られていなく、いつでも開けれる状態だ。

 

透哉「それじゃ出すぞ?」

 

友希那「……ゴクリ」

 

透哉「……せーのっ……」

 

スーッ

 

 

 

 

 

友希那「……じらすわね。」

 

透哉「これぞ、DX変身ベルトって感じだよな。」

 

だいたいのベルトの箱には、必ずと言っていいほどこの……何て言うんだ?段ボールの……板?的なやつが入っている。

 

中の内容物を保護するために入っているものだと思われるが、これがなくては変身ベルトの箱を開けている感じがしない、と思うのは俺だけだろうか……。

 

ってそんなことはどうでもよくて。

 

この板を取れば、とうとうこの箱限定のメモリアルブックが、バイスタンプが、リバイスドライバーが、俺達の目の前に現れる……。

 

友希那「透哉、早くその段ボールを取って。」

 

透哉「分かってるって。」

 

友希那も楽しみにしているようだ。

 

それじゃあ……今度こそ、50周年スペシャルセットと……

 

 

 

 

 

ご対面ーー!!スッ

 

友希那「! それが、このセット限定の……」

 

透哉「メモリアルブックだ。これも気になってたんだよな〜。で、これをどかすととうとう……、!!」

 

友希那「こ、これが……」

 

透哉「おー!!これが実物のリバイスドライバーか〜!!」

 

友希那「ば、バイスタンプ、見てもいいかしら……。」

 

透哉「ああ、いいぞ。」

 

友希那「……スッ。……これが、バイスタンプ……。」

 

友希那の目が、猫と会ったときの目になってる……。

 

それほど興奮してるってことか、こいつも。

 

友希那「みんな言ってるけれど、大きいわね、バイスタンプ。」

 

透哉「そうだな〜。……うん、持ち心地も良い感じだし、これは集めがいがありそうだな。」

 

友希那「……」カチャカチャ

 

透哉「今までのコレクションアイテムを並べてんのか?」

 

友希那「ええ。……これで全部ね。」

 

透哉「ガイアメモリから並べたんだな。お疲れ。」

 

友希那「そんなに疲れてないわ。……なるほど。こうして見ると、今回のバイスタンプがいかに大きいかが分かるわね。」

 

透哉「だなー。ガシャットより高さは小さいけど、ほら、厚さが全然違う!」

 

友希那「ガシャットの次に高さが近いのはプログライズキーだけど……プログライズキーのほうが少し小さく、厚さもやはりバイスタンプのほうが厚い。……高さはそこそこ、厚さはダントツだから、バイスタンプが大きく見えるのね。」

 

透哉「なるほどな〜。やっぱ、こうして比べてみるのは大事だな。」

 

友希那「そうね。……透哉、次はリバイスドライバー、貸してもらえるかしら。」

 

透哉「おう、いいぞ。」

 

友希那「……これが、リバイスドライバー……」

 

透哉「ここに"5"って数字が書かれてるんだな。」

 

友希那「そしてこのスタンプを押印する場所が倒れると、"0"が出てきて、"50"になるわけね。」

 

透哉「ベルトにでかでかとって数字が書かれてるって、すげえよな。ジクウドライバーでさえ、裏にベルトって書いてあるくらいだったのに。」

 

友希那「そういえばそうだったわね。」

 

透哉「……んじゃ、ベルトは一旦置いといて。メモリアルブック見ようぜ。」

 

友希那「ええ。」

 

透哉「これも見てみたかったんだよなぁ。ほら見ろよこれ、まず表紙がカッケーんだもんなー。」

 

友希那「……」

 

透哉「……?どうした、友希那?」

 

友希那「ジオウが一番上のセンターにいるわ。」

 

透哉「え?……あ。」

 

友希那「……ふっ。」

 

透哉「いやなんだよその勝ち誇ったような笑いは。あとそのドヤ顔もムカつくからやめろ。」

 

友希那「あら、私はこの表紙があまりにもカッコよすぎたから、つい鼻で笑ってしまっただけよ。」

 

透哉「……そうかよ。」

 

友希那「さ、早く見ましょう。リバイスドライバーで遊ぶ時間がなくなってしまうわ。」

 

透哉「いや、時間ならまだ十分に……ってわけでもないか。」

 

こいつ、この後Roseliaの練習があるんだもんな。

 

リバイスドライバーで遊ぶ時間が長引いたら、練習の時間が減ってしまう。

 

とりあえずパラパラと読んで、早々にリバイスドライバーを遊び始めるしか…「ちなみに、今日Roseliaの練習は休みよ。」……え?

 

透哉「そ、そうなの……?」

 

友希那「あこと燐子がどうしても今日中にクリアしなきゃいけないクエストがあるって言うから、"仕方なく"、急遽練習を休みにしたのよ。」

 

透哉「……仕方なく、ねー……。」

 

友希那「……何よ。なにか言いたげね。」

 

透哉「いや、別に……何も?」

 

友希那「……まぁいいわ。ほら、早く開いて。

 

透哉「へいへい……。」

 

そんな理由で、こいつが練習を休みにするわけねえもんな〜……。

 

……あえて黙っておくけど……そんなに楽しみだったのか、こいつは……。

 

流石、仮面ライダー……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透哉「……と、これで終わりか。」

 

友希那「……もう、この本だけで2000円くらいとれるわよ?」

 

透哉「に、2000円!?そんなにか……?」

 

友希那「それくらい素晴らしい本だったわ。どうして仮面ライダーはこんなにもカッコいいのかしらって、改めて思い知らされたもの。」

 

透哉「まぁ、確かにカッコよかったけどな?ライダーの写真も、ベルトの名前が英語で書いてあるところも、ベルトと変身アイテムが並んでる写真も、昭和、平成、令和ライダーで区切られてるところも。」

 

友希那「そうでしょ?2000円は少し盛ったけど、1000円くらいで売っていたら、迷わず買うわ。」

 

透哉「そ、そうか。……でも、1000円なら……まぁ……」

 

友希那「とは言ったけど、正直値段なんてどうでもいいのよ。物が良ければ何でもいいの。分かる?」

 

透哉「あ、ああ、分かるよ……。」

 

友希那「とにかく私が言いたいのは、このメモリアルブックはとても最高ということよ。」

 

透哉「な、なるほど……。」

 

友希那「それじゃあこれはしっかり袋にしまって……次はとうとう、リバイスドライバーで遊ぶわよ。」

 

透哉「お、おう。」

 

完全に主導権握られてる……。

 

……てか、今の友希那見てると、とてもRoseliaのボーカル湊友希那とは思えねえな……。

 

完全に仮面ライダー好きの女子高生、湊友希那だもんな……。

 

友希那「電池はもう入っているのよね?」

 

透哉「! お、おう。」

 

友希那「それじゃあまずは、電源を……」

 

カチッ

 

友希那「!」

 

透哉「お、光った。」

 

友希那「今回は、これが電源がついたときの合図なのね。……例年通り、○○ドライバーと言わないのは少し寂しいけど……まぁ、そこは仕方ないわね。」

 

透哉「まずは当然、レックスバイスタンプだよな。」

 

友希那「もちろんよ。絶縁シートをはずして……鳴らすわよ。」

 

透哉「おう。」

 

『レックス!』

 

友希那「! ……そしたら息を吹きかけて……ハァ……」

 

本編見たら、やっぱそれやっちゃうよなー。

 

友希那「押印。」

 

『〜♪』

 

『Come on!レ!レ!レ!レックス!……Come on!レ!レ!レ!レックス!……』

 

透哉「おー……。」

 

友希那「そしたら右側にセットして……倒す。」

 

ガッチャンッ!

 

『バディアップ!』

 

『オーイング!ショーニング!ローリング!ゴーイング!仮面ライダー!リバイ!バイス!リバイス!』

 

友希那「……」

 

透哉「おー……!」

 

友希那「……透哉。」

 

透哉「ん?」

 

友希那「これ、……私もらっていいかしら?」

 

透哉「いやダメに決まってんだろ!!あいつのだぞこれ!?」

 

友希那「何をムキになっているのよ。冗談に決まってるでしょう?」

 

透哉「お前が言うと冗談に聞こえねえんだよ……。」

 

友希那「あなた……私を何だと思ってるのよ……。」

 

透哉「……まぁ、それはとりあえずいいや。それでどうだ?変身してみた感じは。」

 

友希那「そうね。……楽しいわ。そう、これまでのベルトとはまた違った楽しさね。特に押印遊び。押すとしっかりそのスタンプの柄が写って、セットして倒すと、このように柄とバイスタンプの正面が向かい合うようになる。これは、仮面ライダーのベルトでは新しいギミックよね。」.

 

透哉「まぁ、そうだな。」

 

友希那「それじゃあ、続いて必殺技いくわよ。スタンプを倒して、待機状態に。」

 

ガッチャンッ!

 

『〜♪』

 

友希那「……そしてもう一度倒すと。」

 

ガッチャンッ!

 

『レックス!スタンピングフィニッシュ!』

 

『〜〜♪』

 

透哉「これが必殺技だな。」

 

友希那「……消えたわ。」

 

透哉「ん?」

 

友希那「必殺技の前に、一回バイスタンプを倒す動作があるでしょ?そのときに連動してスタンプ台も動くのだけれど、押印して写ったレックスが消えてるのよ。」

 

透哉「あぁ、それはたぶん、スタンプを倒してスタンプ台が動くのと同時に、押印した柄が消える仕組みになってるんだよ。」

 

友希那「仕組み……?」

 

透哉「ほら、あれだよ。お前も小さい頃あるだろ?盤の上に何か書いた後、横か上か下についてるつまみ?みたいなのをスライドするとそれが消えるやつ。まぁ……簡単に言うと、書いて消せるお絵かきボードだな。」

 

友希那「お絵かきボード……?書いて消せる……?」

 

透哉「……あれ?お前まさか……知らない?」

 

友希那「初めて聞いたわ。そんなものがあるのね。」

 

透哉「……」

 

友希那「しかし本当にびっくりね。押印して写った柄が、スタンプ台を倒すと消えるなんて……。」

 

透哉「いや、だからそれは今言ったお絵かきボードと同じ仕組みで…「何?あなた、そのお絵かきボードというので遊びたいの?……名前からして、高校生が遊ぶものとは思えないけど。」ち、違えって!だから俺が言いたいのは……」

 

友希那「とにかく、今はこのリバイスドライバーで遊んでいるの。そんな幼稚そうなもので遊びたいのなら、一人で勝手にして。」

 

透哉「……」

 

友希那「次は、リミックス変身ね。バイスタンプを倒して、ボタンを押してから、もう一度倒す……。」

 

ガッチャンッ!

 

『〜♪』

 

カチッ

 

『リミックス!』

 

『〜♪』

 

友希那「……」

 

ガッチャンッ!

 

『バディアップ!』

 

『必殺!繰り出す!マックス!レックス!』

 

友希那「……なるほど、これが一通りのリバイスドライバーの遊び方ね。」

 

透哉「……あのー、友希那……。」

 

友希那「何?お絵かきボードで遊びたい幼稚な透哉。」

 

透哉「……俺もリバイスドライバーで遊びたいんだけど。」

 

友希那「……お絵かきボードじゃなく…「違う!俺はそんなので遊びたいんじゃなく、そのリバイスドライバーで遊びたいんだ!」……最初からそう言えばいいのよ。」

 

言おうとしたのにお前が勝手なこと言うから……。

 

友希那「はい。リバイスドライバーと、バッタバイスタンプよ。」

 

透哉「……サンキュー。」

 

複雑だ……。

 

俺の借り物なのに……。

 

友希那「……」ウズウズ

 

透哉「……そんなに気になるのか?バッタ。」

 

友希那「気になるわよ。このセット限定のバイスタンプなのよ?本編でも使われてないし、あえて変身音等は見てないから、もう気になりすぎて…「分かった分かった。すぐやるから。」そうしてもらえると助かるわ。」

 

……俺って、ほんと単純なんだよな。

 

心がちょっと複雑な感情になってても、こいつのこういうとこ見てると……。

 

友希那「……?何?人の顔をじろじろ見て。気持ち悪いわよ?」

 

透哉「別に。……やっぱお前はお前だなって思ってさ。」

 

友希那「? 意味が分からないわ。」

 

透哉「だろうな。……んじゃ、いくぞ。」

 

ガッチャンッ!

 

一回スタンプを倒してから、スタンプを抜く。

 

そして……。

 

『バッタ!』

 

透哉「はぁ……。」

 

押印。

 

『〜♪』

 

『Come on!バ!バ!バ!バッタ!…… Come on!バ!バ!バ!バッタ!』

 

バイスタンプをセットして、倒す!

 

ガッチャンッ!

 

『バディアップ!』

 

『伝説となった!最初のバッタ!トップバッター!迫るホッパー!変身!』

 

透哉「……これで、バッタゲノムか。……本編に出るのか分からないけど。」

 

友希那「なるほど……。迫るホッパー……迫るショッカーのオマージュというわけね。」

 

透哉「迫るショッカー……、あ!迫る〜、ショッカー〜!のやつか!」

 

友希那「そして仮面ライダーではお馴染みの変身。……バッタバイスタンプも、良いわね。」

 

透哉「ああ。ていうか、リバイスドライバー楽しいな!特に押印とスタンプを倒すアクションがめちゃめちゃ楽しいよ!」

 

友希那「楽しいしか言ってないじゃない……。」

 

透哉「語彙力なくすくらい面白いってことだよ!」

 

友希那「……まぁ、気持ちは分かるわ。」

 

透哉「だろ?……じゃあ次は、必殺技だな。」

 

ガッチャンッ!

 

『〜♪』

 

ガッチャンッ!

 

『バッタ!スタンピングフィニッシュ!』

 

『〜〜♪』

 

透哉「……続いて、リミックス変身いってみようか。」

 

ガッチャンッ!

 

『〜♪』

 

カチッ

 

『リミックス!』

 

『〜♪』

 

ガッチャンッ!

 

『バディアップ!』

 

『必殺!ライダー!キックだ!バッタ!』

 

透哉「……これがバッタゲノムのリミックス変身と。バッタゲノム、今後出んのかなぁ?」

 

友希那「どうなのかしらね。……冬映画に登場、なんてことがありそうは気もするけれど……。」

 

透哉「……ま、出たらいいなーくらいに思っとくか。」

 

友希那「……ふふ、そうね。」

 

あいつから貸してもらった50周年スペシャルセット。

 

メモリアルブックも、リバイスドライバーも、バイスタンプも、どれも本当に面白くて、楽しくて……最高のセットだった。

 

これを借りることができたというのはとても嬉しいことこの上なく、あいつには感謝しかない。

 

……今度、ちゃんと名前を聞こう。

 

うん、本当にマジで。

 

友希那「……」

 

透哉「? どうした、友希那?」

 

友希那「こうなってくると……他のバイスタンプでも遊びたくなってくるわね。」

 

透哉「じゃあ、そのために買うか?」

 

友希那「いえ。実際にバイスタンプを買うのは、ジオウモチーフのが出るか、リバイスドライバーを買ってからにしたいわ。」

 

透哉「だよな。」

 

友希那「……もう一回、レックスゲノムに変身よ。」

 

透哉「あ、今度は俺にやらせてくれよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レックスバイスタンプとバッタバイスタンプ。

 

このときは、この二つのバイスタンプでしか遊べないと思っていた。

 

そう……。

 

このときは……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あんな展開が待ち受けているなんて、想像もしなかった……。




正直ホロライブコラボ、何も知らないからそんなな〜とは思ってましたよ。

しかし蓋を開けてみれば何ですか。

神ですやん。

曲もMVも神がかってますやん……。

すみません……。

ホロライブコラボ、なめてました……。


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第二十九話 リバイス第8話感想!カゲロウさ……マジもんの悪魔やん……。byましろ&七深

お待たせしました!

ギリギリ今日中に投稿できましたw。


【広町家 アトリエ】

 

七深「さぁさぁ、入って入って〜。」

 

ましろ「練習以外でここに来るの、なんか新鮮だね。」

 

透哉「へぇー、ここでお前ら練習してるのか〜。」

 

七深「そうですよ〜。広町が提供した、普通の練習場所ですよ〜。」

 

透哉「普通、ねー……。」

 

普通の家は、アトリエなんてないんだがな……。

 

今日は毎週恒例リバイスの感想会。

 

誰とやるか悩んでいたら、突然非通知で電話がかかってきた。

 

誰だろうと思いながら出たら、なんと相手は七深だったのだ。

 

七深とは、まだ連絡先を交換していない。

 

なのになぜ俺に電話をかけてくることができたのか。

 

それは、意外と単純なカラクリ(というほどでもないが)だった。

 

まず七深が、透子に俺の連絡先を知らないか尋ねる。

 

透子にも連絡先は教えてないから当然知らない、が、透子は紗夜なら知ってるはずだから聞いてみるといい、次に透子が紗夜に俺の連絡先を知らないかと尋ねる。

 

もちろん紗夜は知ってるため、何の躊躇もなく透子に俺の連絡先を教える。(何でだよ)

 

紗夜に俺の連絡先を教えてもらった透子は、直ちに七深に報告。

 

という一連の過程を経て、七深が俺の連絡先を知ることができたというわけだ。

 

……いやおかしいだろ。

 

特に紗夜。

 

何でしれっと勝手に人の連絡先教えてんだ。

 

一応個人情報だぞ?

 

今度あいつに会ったら、この件について問い詰めてやる……。

 

ほんと香澄といい(第八話参照)紗夜といい、俺のプライバシーをなんだと思ってやがるんだ……。

 

ましろ「……先輩、……透哉先輩?」

 

透哉「! あ、わ、悪いましろ。何だ?」

 

ましろ「い、いえ……なんか、考え事?をしてるようでしたから……」

 

透哉「……あぁ、考えてたよ。」

 

ましろ「! ……な、何について、考えてたんですか……?」

 

透哉「知りたいか?」

 

ましろ「……ゴクリ」

 

透哉「それはな……」

 

ましろ「……」

 

透哉「……紗…「はいそこまで〜。」うぐっ!」

 

ましろ「な、七深ちゃん!?」

 

七深「それ以上は、お口にチャックですよ〜透哉先輩〜。」ヒソヒソ

 

透哉「お、お口にチャックて……いきなり何…「しろちゃんには、私が透哉先輩の連絡先を知っているというのは内緒ですよ?」え?……何でだ?」ヒソヒソ

 

七深「何でもです!」ヒソヒソ

 

透哉「……お、おう、分かった。」ヒソヒソ

 

ましろ「……むぅー。(七深ちゃん、透哉先輩と内緒話してる……。)」

 

透哉「よ、よーし!それじゃあさっそく、感想会始めるかー!」

 

七深「おー!」

 

ましろ「……」

 

透哉「……ましろ?」

 

七深「しろちゃん?どうしたの?」

 

ましろ「……別に。」

 

透・七「?」

 

ましろ「……二人とも、仲良いよね。」

 

透哉「え……そ、そうか?」

 

ましろ「そう見えます。」

 

七深「(これはもしかすると……)まぁ透哉先輩と私は、ある秘密を共有している仲だからね〜。」

 

透哉「え、そうなの?俺、初耳なんだ…「ギューッ!」痛いっ!」

 

七深「話を合わせてくださ〜い。」

 

透哉「わ、分かった!分かったから!」

 

な、七深のやつ、怒ってんのか……?

 

でも何で……?

 

透哉「……そ、そうだよな。あの秘密は、誰にも教えられないよな。なんたって、俺とお前、"二人だけの秘密"だもんなー。」

 

ましろ「……」

 

七深「……(まさか、そこまでやるとは……。)」

 

透哉「……あれ?え、何この空気……。」

 

ましろ「……私、隅のほうで歌詞考えてるね。」

 

七深「あ……し、しろちゃ…「仲のすごーく良い二人なら、感想会もさぞかし盛り上がるんだろうね。」……」

 

透哉「……おい、ほんとにあれで良かったのか?」

 

七深「……流石にやりすぎですって、あれは。」

 

透哉「俺!?俺が悪いのか!?」

 

七深「(しろちゃん、完成に嫉妬の域を超えちゃったなー……。はて、どうしたものか……。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透哉「……とりあえず、感想会するか?」

 

七深「しろちゃんなしでですか?」

 

透哉「うっ……んなこと言ったって、当の本人があんなんじゃ……」

 

 

 

 

 

ましろ「……」カキカキ

 

 

 

 

 

七深「……じゃあ、しろちゃんの邪魔にならないよう、静かに感想会をしながらしろちゃんの機嫌を直す方法も考えますか。」

 

透哉「そうだな。とりあえずはそれが一番いいと思う。」

 

感想会をやってみたかったのと、しろちゃんと透哉先輩がいっしょにいるときの様子が知りたかったから、透子ちゃんや紗夜さんに電話して先輩の連絡先を教えてもらったけど、まさかこんなことになるなんて……。

 

広町、一生の不覚……。

 

透哉「そんじゃあまずは……やっぱりカゲロウについてか。」

 

七深「カゲロウ……今回、五十嵐家に正体を自らバラしたんですよね。」

 

透哉「ああ。幸せの絶頂から一気に地獄に突き落とす……まさにその字の如く、お母さんの退院記念にお父さんが花束を渡そうとしたときに、家族の前でカゲロウが一輝を殴って、エビルに変身し、止めようとしたお父さんもプールに投げ飛ばして、一輝を倒そうと……」

 

七深「やり方がエグいですよね〜。」

 

透哉「これぞ悪魔、って感じするよな。」

 

七深「そして森の中でのバトルに移って……そこで、いろいろな要素が出てきましたよね。」

 

透哉「一気に出てきたよな。新武器のオストデルハンマー、リバイとバイスのコングゲノム、そしてエビルのジャッカルゲノムか。」

 

七深「バイスが狩崎さんに、戦ってる途中に渡されて使ってましたね。岩にポンってやったら、それが宙に浮かんで、そのままエビルに攻撃してましたし。あのとき『ネイチャー』って音声がなったから、自然の力を使ったってことなんですかね?」

 

透哉「たぶんな。玩具にいろんな単語の音声があったのは、そのものの力を使って攻撃するってことなのかもな。」

 

七深「やっとあの音声の謎が解けましたよー。」

 

透哉「いや、まだその考察が確定したわけじゃないからな?まぁ、ほぼほぼ確定だろうけど……」

 

七深「あと、オーインバスターと合体させてリバイスラッシャーにもしてましたね。それでエビルと押し合いになって、お互い吹っ飛ばされた拍子に、一輝さんのジャッカルバイスタンプとカゲロウのコングバイスタンプが奇跡的に入れ替わり、そこからお互いフォームチェンジ!」

 

透哉「リバイスコングゲノムと、エビルジャッカルゲノム。どっちもカッコよかったよなー。」

 

七深「はい!バイスのコングゲノムがゴツかったし、サゴーゾやパンチングコングみたいにロケットパンチ出してましたし!ていうか、新フォームってやっぱ燃えますよね〜。もちろんエビルのジャッカルゲノムも、あの見た目なのにジャッカルの耳がついてるっていうギャップが面白いですよね〜。あ、あとフォームチェンジっていえば、ヒロミさんもバッタバイスタンプを使ってましたよね。デッドマンズ幹部二人に対しても結構対等に戦ってて、ヒロミさんもといデモンズ強いなーって思いながら見てましたよ〜。あ、でも確かデモンズのあれって、フォームチェンジじゃなくてゲノミクスチェンジっていうんだっけ。」

 

透哉「……」.

 

七深「ん?どうかしました?透哉先輩。」

 

透哉「いや……めちゃくちゃ喋るなって思ってさ……。」

 

七深「そりゃ喋りますよ〜、私も人間なんですからー。」

 

透哉「いやそうじゃなくてさ……仮面ライダーのことになると、そんなペラペラ喋るんだなって。」

 

七深「え〜?そんな、普通ですよ〜。」

 

透哉「……普通、か。」

 

七深「はい、普通です。」

 

透哉「……そっか。それがお前なんだな。」

 

七深「え?」

 

透哉「いやー、思えばお前とはあんまり話したことなかったからさ。」

 

七深「あー……確かに、そうかもです。」

 

透哉「良い機会だし、せっかくだからMorfonicaのことを教えてくれよ。」

 

 

 

 

 

ましろ「!?」

 

 

 

 

 

七深「も、モニカの……ですか?」

 

透哉「ああ。」

 

七深「……えっと〜、まずモニカは、ドイツ語で変化や変身を意味するメタモルフォーゼと、バンドにバイオリンがいることから、クラシックって感じのシンフォニックを合わせて、しろちゃんがモルフォニカを……って、話が脱線してますよ〜!」

 

透哉「ははは、悪い悪い。でも、Morfonicaの由来ってそういう感じだったんだな。」

 

七深「はい、まぁ。……」

 

透哉「……やっぱ、寂しいか?」

 

七深「え?」

 

透哉「ましろ。……せっかくいっしょにいるのに、話せない……盛り上がれないなんて、寂しいよな。」

 

七深「……はい。」

 

 

 

 

 

ましろ「……」

 

 

 

 

 

透哉「原因が何なのかは、よく分からないけどさ。……やっぱり、このままじゃダメだと思うんだ。」

 

七深「……」

 

透哉「二人で、なんとか頑張って説得しねえか?」

 

七深「……でも、今しろちゃんは……」

 

透哉「ましろなら大丈夫だよ。話せばきっと分かってくれる。あいつも、いっしょに話したい、盛り上がりたいって思ってるはずだよ。」

 

七深「……分かりました。私、頑張ります!」

 

透哉「おう!」

 

そうだ。

 

元はと言えば、私があんなこと言ったから……。

 

あんなこと言ってしろちゃんを煽って、透哉先輩も巻き込んで、しろちゃんに嫌な思いを……。

 

……謝らなきゃ。

 

このままじゃ感想会どころか……モニカや、友達関係にまで支障が出ちゃう……。

 

そんなの……そんなの、絶対に嫌だ!

 

 

 

 

 

ましろ「……!カキカキカキ……」

 

七深「しろちゃん!」

 

ましろ「……何?」

 

七深「っ!……わ、私、しろちゃんに言いたいことがあるんだけど……」

 

ましろ「それなら後にして。今私、歌詞書いてるから、忙しいんだ。」

 

七深「か、歌詞……。……」

 

ポン

 

七深「!」

 

透哉「大丈夫。」グッ

 

さ、サムズアップ……。

 

……!!

 

広町、頑張ります!!

 

七深「すぅ、はぁ、すぅ、はぁ……。し、しろちゃん!」

 

ましろ「だから今、歌詞書いてて…「大事な話なの!」! ……」

 

透哉「(……俺は、少し離れてるか。)」

 

ましろ「……」

 

七深「……」

 

ど、どうしよう……。

 

いざ頑張ろうと思ったら、突然緊張が……。

 

最初……なんて言えばいいんだろう……?

 

ましろ「……ねぇ、七深ちゃん。」

 

七深「! ……な、何?しろちゃん。」

 

ましろ「透哉先輩と、二人だけの秘密を共有してるって……ほんとなの?」

 

七深「え……そ、それは……」

 

まさか、いきなりその話題からとは……。

 

正直に言うべきか、このまま嘘を突き通すか……。

 

正直に言ったら言ったで、何でそんな嘘ついたの?ってなるし、嘘を突き通したらそれはそれでまた……。

 

ど、どうしたら……どうしたらいいの……?

 

このままじゃ……このままじゃ、しろちゃんとの関係が……崩れて……。

 

ましろ「……

 

 

 

 

 

……もう、いいよ。」

 

七深「!?」

 

だ、ダメ!

 

このままじゃ私、ほんとに……。

 

七深「し、しろちゃん……わ、私……」

 

ましろ「七深ちゃん、もういいから。泣かないでよ。」

 

七深「嫌だ、嫌だよしろちゃん!私、しろちゃんと友達でいたい!この先もずっと、モニカのみんなもいっしょに、私の友達で……」

 

ましろ「え?な、七深ちゃん……?」

 

七深「だからお願い!お願いだから、もういいなんて言わないで!私、本当に悪いと思ってるから!しろちゃんが許すって言うまで、何度も、何度でも謝るから!!」

 

ましろ「いや、あの……いったい、何言って……」

 

 

 

 

 

透哉「……ややこしくなる前に、止めたほうがいいな。」

 

 

 

 

 

七深「しろちゃん、ごめん!本当にごめん!!……ごめんなさい……。本当の本当に……ごめ…「ストップ。」!?」

 

ましろ「と、透哉先輩?」

 

七深「……な、何で……」

 

透哉「とりあえず、お前は涙拭け。ほら、ハンカチ。」

 

七深「……あ、ありがとうございます……。」

 

ましろ「……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透哉「落ち着いたか?」

 

七深「は、はい……。あ、あの、ハンカチ…「いいよ、お前にやる。」そ、そんなわけにはいきません!洗って今度、いや、明日には返し…「あぁ分かった分かった。お前の気の向いたときに返してくれりゃいいよ。」は、はい!」

 

ましろ「……あの、七深ちゃん……。」

 

七深「! ……し、しろちゃん、私…「スッ」? と、透哉先輩?」

 

透哉「お前は何も言うな、俺が話す。……なぁましろ。」

 

ましろ「は、はい。」

 

透哉「さっきお前が言ってた"もういい"って、どういう意味だったんだ?」

 

七深「!?」

 

ましろ「"もういい"の意味ですか?……あれは……」

 

七深「!! ……サッ「塞ぐな。」! え?」

 

透哉「耳を塞ぐな。黙って聞いてろ。」

 

七深「……はい。」

 

聞きたくない……。

 

聞きたくないけど……聞かなきゃ、怒られる……。

 

私はそう思い、強く目を瞑った。

 

そして私の手は、自然と透哉先輩の服の裾を強く握っていた。

 

ましろ「特に、特別な意味はないですよ。

 

 

 

 

 

……もう許すよ、って意味です。」

 

七深「……え?」

 

透哉「……だってよ。」

 

もう、許す……?

 

って言ったの……?

 

き、聞き間違いじゃない……?

 

ましろ「もしかして七深ちゃん、"もういい"を、"許す"とは違う意味だと思ってたの?」

 

七深「……"絶対許さない"とか、"あなたとは絶好だ"とか、"もう顔も見たくない、あっち行って"って意味かと……」

 

ましろ「そんなひどいこと私が言うわけないよ!!七深ちゃん、前の私以上にネガティブすぎるよその考え!!」

 

七深「だ、だって……」

 

透哉「それくらい追い詰められてたっことなんだよな、七深。」

 

七深「……」

 

ましろ「そんな……。……」

 

七深「……私を、許してくれるの?……これからも、友達でいてくれるの?」

 

ましろ「あ、当たり前だよ!!これからも七深ちゃんはモニカの仲間で、友達で……親友だよ!!」

 

七深「……うぅ、ううう……うわあああん!!しろちゃ〜〜ん!!」ガバッ!

 

ましろ「うわっ!ちょ、ちょっと苦しいよ、七深ちゃん……。」

 

七深「今だけ〜〜!!」ギューッ‼︎

 

透哉「……なんとか仲直りできたみたいだな。」

 

七深「……透哉先輩。」

 

透哉「ん?」

 

七深「ありがとうございます。」

 

透哉「いや、俺は何もしてねえよ。お前が自分で頑張ったんだろ。」

 

七深「でも、透哉先輩が…「少しだけ、ほんの少ーしだけ手を貸しただけだよ。あとは全部お前だ。お前がそう思わなくても、そういうことにしとけ。」……ふふ。はい♪」

 

透哉「何だよ、最後の笑いは……。」

 

ましろ「七深ちゃん、もういい?」

 

七深「ごめん、もうちょっとだけー。」

 

……しろちゃんが透哉先輩のことを好きな理由、なんとなく分かった気がする。

 

……これからも、二人の動向を温かく見守っていこう。

 

もちろん、今日みたいなことはもうしないで、ほどほどに。

 

今日は広町、大反省の日です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透哉「よし。じゃあましろも加わったことだし、改めて感想会といくか。」

 

ましろ「なんか、すみません……。」

 

七深「それはこっちのセリフだよ、しろちゃん。ほんと、ご迷惑おかけしました……。」

 

透哉「二人とも、もう謝るのはやめろって。その話は終わったんだ。ここからはリバイス8話の感想会だ。いいな?」

 

ま・七「はい!」

 

透哉「良い返事だ。えーっと……どこまで話したっけ……」

 

ましろ「デモンズがゲノミクスチェンジしたっていうところで話が終わってますよ。」

 

透哉「お、そうだったな。……ってお前、歌詞書いてるふりして密かに聞いてたな?」

 

ましろ「だ、だって、気になったんですもん……。」

 

七深「そこで話が終わったってことは、バトルの話が終わったってことだから……次はストーリーに関してですかねー。」

 

透哉「そうだな。……じゃあましろ、頼む。」

 

ましろ「え!?わ、私ですか!?」

 

透哉「お前さっき参加できてなかったろ?だから、ほら。」

 

ましろ「うぅ、そうですけど〜……」

 

七深「しろちゃん、頑張って!」

 

ましろ「私、指名されるのあまり好きじゃないんだけどなぁ……。……こ、今回は、家族旅行の回でしたね。お母さんもやっと退院して、家族水入らずの旅行に……なるはずだったんですよね。」

 

透哉「旅館に来てからずっと、大二じゃなくてカゲロウだったもんな。」.

 

七深「毒の入った飲み物を一輝さんが飲もうとしたのを阻止したときは、え?もしかして大二さん?って思ったけど、その後その行動をとった理由を話してるのを聞いたら、あー……って思っちゃいましたね。」

 

ましろ「ほんと、カゲロウって悪魔の中の悪魔だよね……。」

 

透哉「バイスがちょっと特殊なんだよな。」

 

七深「あ、あと私、気になったことが二つあって……」

 

透哉「何だ?」

 

七深「狩崎さんが言ってた、お父さんは何でずっと意味のない動画配信をしているのか。そして、牛島家、でしたっけ。五十嵐家の部屋に盗聴器を仕掛けたり、いろいろ怪しかったのがもう一つです。」

 

透哉「うーん……確かになー。」

 

ましろ「お父さんのほうは前からもちょっと怪しいって言われてたけど、牛島家は……ほんとに分からないなー……。」

 

七深「流石に、デッドマンズと手を組んでる、とかはないと思うんだけど……。どうかな〜?」

 

透哉「俺の予想は……お母さんの退院祝いに関係してる、かな。」

 

ましろ「私もそれです。」

 

七深「じゃあ広町は、フェニックスに協力してる、にしようかな〜。」

 

ましろ「え、そっち?」

 

七深「敵とは思いたくないからね〜。」

 

透哉「あとは……大二が戻るのかどうか、だな。」

 

ましろ「前はカゲロウが鏡に写ってましたけど、今回は大二が写ってましたよね。」

 

七深「戻ってほしいよねー。それでまた仲の良い兄弟になって、あわよくばいっしょに共闘とか……熱くない?」

 

ましろ「うん!それすごく熱いよ!七深ちゃん!」

 

透哉「それが実現したら、一輝からしても、俺達からしても嬉しいよな。」

 

ま・七「はい!」

 

透哉「それじゃあそろそろ、次回の話にいくか。次回は確か……カゲロウ暴走だっけな。」

 

七深「確か予告で、五十嵐大二はもういない、って言ってましたよね?」

 

透哉「あぁ、言ってたな。」

 

ましろ「言葉の通り、本当にいなくなっちゃったのかな?それとも……」

 

透哉「そのワンチャンにかけたいよな。」

 

ましろ「はい……。」

 

七深「あとは、鎧武モチーフのカマキリゲノムが登場しますね。」

 

透哉「お、そういえばそうだな。」

 

ましろ「カマキリゲノムが出れば、あとはジオウモチーフのフォームだけで、10種のバイスタンプが揃いますね。」

 

七深「バイスタンプ、揃えたら爽快だろうな〜。」

 

透哉「いつか揃えられたらいいな。」

 

七深「はい!」

 

透哉「……あ、そういえばましろ。」

 

ましろ「何ですか?」

 

透哉「さっき、歌詞書いてたんだろ?ちょっと見せてくれよ。」

 

ましろ「! だ、ダメですよ!今度の新曲の歌詞なんですか!それに……」

 

透哉「それに?」

 

ましろ「……は、恥ずかしい……ですし///。」

 

七深「ソー……えいっ!」

 

ましろ「! ちょっと七深ちゃん!?返してよ!」

 

七深「ふむ……ふむふむ……相変わらずしろちゃんらしい歌詞だね〜。」

 

ましろ「七深ちゃん、返してって〜!まだ途中なんだよ〜!」

 

七深「透哉先輩、見ます〜?」

 

ましろ「七深ちゃん!ほんとに怒るよ〜!?」

 

透哉「……はぁ、やれやれ……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜???〜

 

「……よし、これで足りるな。待ってろよ〜透哉。」




ツーサイドライバー、いつ出るんですかね……?


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第三十話 友希那と透哉の友達と五つのスタンプ

なかなか更新できなくて、期間が空いてしまい、申し訳ありませんでした!!

今月はほんと忙しくて、こういうことがたびたびあるかと思いますが、ご了承ください……。

しかし、週に一回の感想会は必ず投稿しますのでご安心を!!(次週休みだけど)

というわけで気づいたらもう30話目でしたw。

僕にしてはまぁまぁ頑張ってる気がする……。


【透哉の学校】

 

〜放課後〜

 

「透哉ー、いっしょに帰ろうぜー。」

 

透哉「……」

 

「? どうしたんだよ透哉、考え事か?」

 

透哉「……お前に、聞きたいことがあるんだが……いいか?」

 

「俺に?おう、何でも聞いてくれ。」

 

透哉「……何でも、か?」

 

「何でもだ!」

 

透哉「……分かった。じゃあ、聞くぞ?……

 

 

 

 

 

……お前の名前を、教えてくれ!」

 

一斗「一斗。」

 

透哉「……え?」

 

一斗「俺の名前は新谷一斗(あらたにかずと)だ。……これでいいのか?」

 

透哉「……あ、ああ……。新谷、一斗……。」

 

一斗「一斗でいいよ。」

 

透哉「……か、一斗。」

 

一斗「おう!」

 

透哉「……疑問に持たないのか?」

 

一斗「? 何がだ?」

 

透哉「俺が急に何でお前の名前聞いたのか。疑問に思わないのかよ?」

 

一斗「全然。」

 

透哉「全然!?」

 

一斗「だって、聞かなくても分かるものを聞いたって、意味ないだろ。」

 

透哉「……ん?」

 

一斗「どうせ、俺の名前を知らないか忘れたりしたから、怒るかもしれないけどそれ覚悟で名前を聞こう、と思ったんだろ?違うか?」

 

透哉「……」

 

か、完璧に合ってる……。

 

嘘だろこいつ……。

 

一斗「そんな顔すんなって。こんなの、エスパーでも何でもねえからよ。」

 

透哉「……じゃあ、何で……」

 

一斗「お前が初めてじゃねえからだよ。」

 

透哉「え……?」

 

一斗「名前忘れたから、教えてくれって言ってくるやつさ。お前が初めてじゃなくて、これまでも何度も会った。ひどいときはクラス全員から言われたこともあったな。」

 

透哉「……でも、何でそんな…「知らねえよ。」……」

 

一斗「……でも、もういいんだ。絶対毎回あることなんだなって、もう割り切ったからさ。今回はそれがお前だった。……まぁ、いずれこうなるだろうなとは思ってたよ。」

 

透哉「……」

 

一斗「でも、今回は早かったな。いつもは、3月くらいにそれがあるんだけどな……。」

 

透哉「……なんか、ごめん。」

 

一斗「! いいっていいって、謝らないでくれよ。ほら、それより早く帰ろうぜ。あ、でもその前に、ちょっと寄りたいところがあるんだけどた。」

 

透哉「……そうだな。よし、じゃあ行くか!」

 

一斗「おう!ついでにリバイスドライバーで遊んでみた感想も教えてくれよ!」

 

透哉「もちろんだ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ショッピングモール】

 

一斗「へぇ、友希那さんもいっしょに……」

 

透哉「ああ。たぶん、俺より楽しんでたと思うぜ、あいつ。」

 

一斗「お前よりって、なかなかだぞ……?そんなに好きだったのか、あの人……。」

 

透哉「まぁ、人は見かけによらないって言うしな。」

 

一斗「それもそうだな。……よし、着いた。」

 

透哉「おもちゃ屋じゃねえか。なんか買うのか?」

 

一斗「まぁな。んーと……お、あったあった。」

 

透哉「リバイスの玩具売り場……。あ、もしかしてバイスタンプバー買うのか?昭和ライダーのバイスタンプが出たから、それ用に…「違う違う。」違うのか……。」

 

一斗「俺が買うのは……これと、これと、これと……」

 

透哉「え……そ、そんなに一気に……?」

 

一斗「ほら、お前も持て。」

 

透哉「あ、ああ。」

 

一斗「あとはこれだな。……よしOK。会計行くぞ。」

 

透哉「お、おう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一斗「いやー、いっぱい買ったな〜。」

 

透哉「一気に買ったなお前……。」

 

今回一斗が買ったのは、全てバイスタンプだ。

 

メガロドン、イーグル&バイスタンプホルダー、マンモス、プテラ、ライオン、ジャッカル&バイスタンプバーと、コング以外のバイスタンプを全部購入したのだ。

 

コングバイスタンプだけを買わなかったのは、お金が足りなかったかららしい。

 

透哉「でもお前、これだけバイスタンプを買ったのはいいけど、リバイスドライバーは今俺の家にあるんだぞ?今日も友希那が家に来て遊ぶ予定だし、本当に悪いんだけど、返せるのはまだ先に…「友希那さんが家に来るのか?なら好都合だ!」? 何が好都合なんだよ。」

 

一斗「ほら。」

 

透哉「……ん?」

 

そう言って渡してきたのは、買ったばかりのバイスタンプ達が入っている袋。

 

これを……どうしろと?

 

もしかして、こいつの家まで持ってけと?

 

俺に?

 

……いや、これくらい自分で…「言っとくけど、別にこれを俺の家まで持ってけっていう意味じゃないからな?」……だそうだ。

 

透哉「じゃあ何だよこれは。俺にどうしろと言うんだよ。」

 

一斗「持ってけって意味だよ。」

 

透哉「ほら!やっぱりお前の家まで持って行かせる気なんじゃ…「お前の家に。」ねえ、か……。……ん?……今、何て?」

 

一斗「だーかーら!お前の家まで持ってけって言ってんだよ!これだけありゃ、より遊びの幅が広がるだろうが!」

 

透哉「……持ってけ?俺の家に?……俺が?」

 

一斗「ああ。要は、貸すって意味だよ。」

 

透哉「……え……え……?……

 

 

 

 

 

……!?ええええ〜〜〜!!??」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【鏡家】

 

ガチャ

 

友希那「遅かったじゃない。待ちくたびれたわよ。」

 

透哉「いやいやいや、何当たり前のように俺ん家入ってんだよ。」

 

友希那「問題ないわ。あなたのお母さんに許可はとったもの。」

 

スーッ…グッ

 

いや、母さん……手だけ出してサムズアップされても……。

 

……息子が帰ってきたってのに、顔を出さないでこんなことするってことは……おそらく今母さんは……。

 

透哉「まーたドラマに夢中になってるのか。」

 

友希那「あなたのお母さん、ドラマ好きだものね。」

 

そう。

 

俺の母さんは、無類のドラマ好きなのだ。

 

ご飯を食べるときもドラマ、洗濯物をたたんでるときもドラマ、部屋の掃除をしてるときもドラマて、暇さえあればドラマばかり見ている。

 

休みの日なんか、一日中ずっと見ているなんて日もあるくらいだ。

 

まぁ、好きすぎるのは構わないんだが……せめて友達が来ているときくらいはやめてくれねえかな……。

 

友希那「まぁいいわ。透哉、早く部屋に来なさい。と、その前にお弁当を流しに出しておきなさいよ。」

 

透哉「お前は第二の母さんか!!」

 

友希那「あら、それも悪くないかもしれないわね。」

 

透哉「お前が母さんになったら、逆にこっちが疲れるっての。お断りだ。」

 

友希那「……相変わらずつまらない人ね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【透哉の部屋】

 

ガチャ

 

透哉「ふぅ。」

 

友希那「お帰り、透哉。」

 

『鋼のムーンサルト!ラビットタンク!』

 

『イェーイ!』

 

……俺が来るまで、いろんなベルトをいじってた痕跡がある。

 

流石のこいつも、リバイスドライバーの箱を勝手に開けて遊ぶってことはしなかったか。

 

友希那「ところで透哉、さっきから気になっていたのだけれど……」

 

透哉「ん?」

 

友希那「その袋は何なの?見た感じ、複数のものが入っているように見えるけど……」

 

透哉「あぁ、これか。……見たいか?」

 

友希那「気にはなるけど、あなたのプライベートに関わるものなら遠慮…「そういうんじゃねえから!」……なら、見たいわ。」

 

人の家に勝手に上がってるようなやつが、どの口でプライベートとか言ってんだか……。

 

まぁいいけどさ。

 

透哉「ほら、見てみろよ。」

 

友希那「え、ええ。……ソー」

 

透哉「危ないやつでもねえって。」

 

友希那「……!!こ、これって……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

友希那「……」

 

透哉「……そんな、言葉を失うほどか……?」

 

友希那「……ええ。」

 

まぁ、俺も分からんではないが……。

 

……普通いねえんだよなぁ。

 

買ったばかりのものを、しかも未開封のまま人に貸すやつなんて。

 

今俺と友希那の前には、一斗から借りたバイスタンプがズラーっと並べられている。

 

ただ、ジャッカルバイスタンプ&バイスタンプバーだけは借りなかった。

 

だって……自分が、しかも複数買ったのに、一つも遊べないなんて可哀想すぎるだろ。

 

あいつは好意で貸してくれたんだろうが、流石に全て貸してもらうのは申し訳なさすぎる。

 

なのでなんとか説得し、ジャッカルバイスタンプ&バイスタンプバー以外のバイスタンプだけを借りることを、承諾してもらうことができた。

 

今頃あいつは、開封してジャッカルバイスタンプとバイスタンプバーを組み合わせて遊んでいることだろう。

 

……リバイスドライバーが俺のところにあるっていうのが、ほんとに申し訳ないけど。

 

友希那「……もう、すでに爽快よ。」

 

透哉「そうかい。」

 

友希那「……」

 

透哉「……すまん、忘れてくれ。」

 

友希那「……これ、本当に私が開けてもいいの?」

 

透哉「ああ。ただし、箱や絶縁シートとかはとっとけだってさ。」

 

友希那「それは……もちろん、そのつもりだけれど……」

 

透哉「……スッ」

 

友希那「あ……。」

 

俺はメガロドンバイスタンプの箱を手に取り、近くにあったハサミで……。

 

スーッ

 

友希那「!」

 

テープを切り、箱を開けた。

 

透哉「おー、これがメガロドンバイスタンプかー。」

 

友希那「ちょっと透哉!あなた何して…「お前も開ければいいだろ?」……で、でも……」

 

透哉「お前、勝手に人の家に上がるのに、そういうのは躊躇するのな。」

 

友希那「それはあなただからよ。でも、それとこれとは別問題。このバイスタンプは、あなたの友達……つまり他人のものだから、勝手になんて……」

 

透哉「……

 

 

 

 

 

……『友希那さん、こいつが言ってダメでも、本人が言えば大丈夫だろ?』!?」

 

友希那「え……?」

 

透哉「お、おい、一斗!?」ボソボソ

 

一斗『友希那さん、それ、開けてもいいぞ。いや、開けてくれ。』

 

友希那「こ、この声……いったい、どこから……!?」

 

透哉「……あーあ、俺知ーらね。」

 

友希那「確か、この辺から……、? ねぇ透哉、そこに置いてあるのって……」

 

透哉「え?あ……いや、俺のスマホだよ。ただ置いてるだけで…「なら何で明かりがついているの?」こ、これはほら、今動いたはずみでついただけで……」

 

友希那「……」

 

透哉「……ゴクリ」

 

友希那「……あ、オーズが。」

 

透哉「え!?オーズ!?オーズがどうし…「サッ!」!! や、ヤベっ!」

 

友希那「……透哉、この画面は何?『一斗』と名前が表示されているけれど。」

 

透哉「! い、いや、それは……そのー……」

 

友希那「……聞こえているかしら?"一斗"?」

 

一斗『おう、もちろんだ。ってそうじゃなくて!早くそれ開けてくれよ、友希那さ…「どうしてあなたとこうして電話が繋がっているのかしら?」? どうしてって、透哉に通話状態のまま友希那さんにバレないように置いといてくれって言ったからで……ん?……あれ?』

 

友希那「そう、バレないように……。」

 

透哉「一斗の大バカ野郎……。」

 

一斗『……し、しまったーーー!!!』

 

透哉「今更遅えよ!!!」

 

ポチッ

 

透哉「ん?」

 

ツー、ツー、ツー……

 

透哉「あ……。」

 

き、切られた……。

 

友希那「……さて、透哉?」

 

透哉「!」

 

友希那「説明、してもらうわよ……?」

 

透哉「……わ、分かった……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

友希那「私の反応を知りたかった?」

 

透哉「ああ……。俺が、友希那がめちゃくちゃ楽しそうにリバイスドライバーで遊んでたって言ったらあいつ、信じられない……みたいな顔してさ。本当のことだって何度も説明したんだけど、それでも信じてくれなくて……。挙げ句の果てには、友希那がこのバイスタンプを開けてリバイスドライバーで遊んだときの反応を確かめる、なんて言い出して。どうやって確かめるんだって聞いたら、俺のスマホを通話状態にしてお前にバレないように置いとけばいいって……。」

 

友希那「……それ、悪く言えば盗聴よね?いえ、悪く言わなくても明らかに盗聴よね。」

 

透哉「いや、だから俺もやめとけって言ったんだけど、あいつがどうしてもって言うからさ……。最終的に断りきれなくて、協力してしまって……。」

 

友希那「……あなたは止めたのね。」

 

透哉「ごめん!本っ当に悪かった!!許してくれとは言わないけど……決して悪気があってやったわけじゃない、これだけは信じてくれ!!」

 

友希那「……分かったわ。」

 

透哉「!」

 

友希那「あなたがこういうときに嘘をつくような人ではないことは、充分知っているもの。信じるし、許すわ。」

 

透哉「あ、ありがとう、友希…「あなたはね。」へ?」

 

友希那「一斗、と言ったかしら。今度会ったら、徹底的に問い詰める必要があるわね。」

 

透哉「……あ、あの、友希那?あいつのことは許して…「もちろん許さないわ。しっかり本人の口から、事の顛末を洗いざらい話してもらうまではね。」……通話、切らなきゃよかったんじゃ……」

 

友希那「電話越しに話すのと、実際に会って話すのとは、全然違うでしょう?」

 

透哉「ま、まぁそうだけど……」

 

友希那「とにかく透哉、今度その一斗という人に会ったら、"あなたのことはただじゃおかない、覚悟しておいて"、と伝えておいてちょうだい。いいわね?」

 

透哉「……あ、あぁ、分かった……。」

 

……ほんと、何であいつだけいつもこうなんだろうな……。

 

まぁでも、今回に関しては明らかにあいつに非があるし……。

 

……ドンマイ、くらいしかかける言葉がねえな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

友希那「さぁ、透哉。改めて、バイスタンプを開けるわよ。」

 

透哉「え……でもいいのか?これは他人のものだから、勝手に開けるのは、って…「気が変わったわ。」あー……そう。」

 

友希那「じゃあ、私はイーグルバイスタンプ&バイスタンプホルダーとライオンバイスタンプを開けるから、あなたはマンモス、プテラバイスタンプを開けてちょうだい。」

 

透哉「お、おう、分かった。」

 

友希那「スッ……スーッ」

 

透哉「……」

 

友希那「……何?」

 

透哉「いや……嬉しそうだなって思って。」

 

友希那「……そりゃあ、こんなにバイスタンプがあったら、ワクワクしないほうがおかしいわよ。」

 

透哉「そ、そうか。……それもそうだよな。」

 

こいつの口からワクワクなんて……普段じゃ絶っっっ対聞かない言葉だよな。

 

友希那「……スーッ」

 

……よし、俺も。

 

透哉「スッ……スーッ。……スーッ。」

 

……よし!

 

透・友「全部開いたな(開いたわね)。……え?」

 

透哉「……」

 

友希那「……」

 

透哉「……はは、ははは。」

 

友希那「ふふ、綺麗に揃ったわね。」

 

透哉「よっしゃ友希那!この五つのバイスタンプとリバイスドライバーで、遊びまくるぞー!」

 

友希那「望むところよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透哉「どうする?本編に出た順でいくか、発売された順でいくか。」

 

友希那「私はどちらでも構わないけれど……発売順のほうが、分かりやすいかしらね。」

 

透哉「そっか。じゃあ最初は……メガロドンバイスタンプだな。」

 

友希那「ディケイドモチーフのバイスタンプね。先行発売というだけあって、映画やセイバー増刊号などで活躍したけど、本編で登場したのはまさかの6話だったわね。」

 

透哉「しかもフォームチェンジラッシュの中でさらっと登場するっていうな。登場時間も少なかったし……。」

 

友希那「優遇ともとれるし、不遇ともとれる、そんなバイスタンプね。」

 

透哉「……まぁでも、バイスタンプ自体ははんと面白いからな。」

 

『メガロドン!』

 

透哉「友希那、リバイスドライバーを…「もう用意してあるわよ。もちろん電源もONになっているわ。はい。」お、サンキュー。」

 

『〜♪』

 

『Come on!メガロドン!…… Come on!メガロドン!』

 

透哉「……変身!」

 

ガッチャンッ!

 

『バディアップ!』

 

『潜るドンドン!ヨーイドン!ドボン!メガロドン!通りすがりのハハハハンター!』

 

透哉「……改めて聞くと、こういう音声だったんだなー。」

 

友希那「通りすがりの、ハハハハンター……。まさにディケイドね。」

 

透哉「最初映画見たとき、顔や胸アーマーが完全にディケイドだって気づかなかったんだよなー。」

 

友希那「あら、そうなの?私は登場してすぐに気付いたわよ。」

 

透哉「マジか……。」

 

ガッチャンッ!

 

『〜♪』

 

ガッチャンッ!

 

『メガロドン!スタンピングフィニッシュ!』

 

『〜〜♪』

 

透哉「次にリミックスと。」

 

ガッチャンッ!

 

『〜♪』

 

『リミックス!』

 

『〜♪』

 

ガッチャンッ!

 

『バディアップ!』

 

『必殺!何トン?メガトン!メガロドン!』

 

透哉「……メガロドンのリミックス変身は、映画で出たよな。」.

 

友希那「最初見たときは、何事かと思ったわ。」

 

透哉「俺もだよ。あの頃はまだリバイスの情報が全っ然なかったかからな〜。懐かしいな〜。」

 

友希那「懐かしいって……あれからまだ三ヶ月しか……三ヶ月も経っているのね。」

 

透哉「遅いようで早いよな。……じゃ、こっからはさくさくいくぞ。まだ四つもあるんだからな。」

 

友希那「ええ。次は……イーグルバイスタンプね。」

 

透哉「借り物だから、ベルトは曲げられないけど、ホルダーにバイスタンプをはめるぐらいなら……おー、こんな感じか。」

 

友希那「ベルトにつけたら、より見栄えがよくなりそうね。」

 

透哉「そうだな。……よし!じゃあイーグルいくぞ!」

 

ガッチャンッ!

 

 

 

 

 

『イーグル!』

 

『〜♪」

 

『Come on!イ!イ!イ!イーグル!…… Come on!イ!イ!イ!イーグル!』

 

ガッチャンッ!

 

『バディアップ!』

 

『荒ぶる!高ぶる!空駆け巡る!イーグル!お前の羽を数えろ!』

 

透哉「続いて必殺技。」

 

ガッチャンッ!

 

『〜♪』

 

ガッチャンッ!

 

『イーグル!スタンピングフィニッシュ!』

 

『〜〜♪』

 

透哉「で、リミックス変身と。」

 

ガッチャンッ!

 

『〜♪』

 

『リミックス!』

 

『〜♪』

 

ガッチャンッ!

 

『バディアップ!』

 

『必殺!ミラクル!グルグル!イーグル!』

 

透哉「……これがイーグルバイスタンプの一通りの音声だな。あとの三つは……友希那、遊ぶか?」

 

友希那「え、ええ。」

 

ガッチャンッ!

 

 

 

 

 

『マンモス!』

 

『〜♪』

 

『Come on!マ!マ!マンモス!…… Come on!マ!マ!マンモス!』

 

ガッチャンッ!

 

『バディアップ!』

 

『巨大なキバ持つ!陸のボス!マンモス!はなっからクライマックスだぜ!』

 

友希那「マンモスバイスタンプの音声、好きだわ。」

 

ガッチャンッ!

 

『〜♪』

 

ガッチャンッ!

 

『マンモス!スタンピングフィニッシュ!』

 

『〜〜♪』

 

友希那「……マンモスのリミックス変身も、線路をマンモスが走るというのが面白かったわね。」

 

ガッチャンッ!

 

『〜♪』

 

『リミックス!』

 

『〜♪』

 

ガッチャンッ!

 

『バディアップ!』

 

『必殺!ドスドス!倒す!マンモス!』

 

友希那「……さて次は……プテラね。」

 

ガッチャンッ!

 

 

 

 

 

『プテラ!』

 

『〜♪』

 

『Come on!プ!プ!プテラ!…… Come on!プ!プ!プテラ!』

 

ガッチャンッ!

 

『バディアップ!』

 

『上昇気流!一流!翼竜!プテラ!Flying by Complete!』

 

友希那「プテラゲノムになると、バイスがバイクになるのよね。」

 

ガッチャンッ!

 

『〜♪』

 

ガッチャンッ!

 

『プテラ!スタンピングフィニッシュ!』

 

『〜〜♪』

 

友希那「……プテラゲノムのリミックス変身は、すでにバイスがバイクになっているから……出来るのかしら?」

 

ガッチャンッ!

 

『〜♪』

 

『リミックス!』

 

『〜♪』

 

ガッチャンッ!

 

『バディアップ!』

 

『必殺!撃ってな!見てな!プテラ!』

 

友希那「最後は……ライオンね。」

 

ガッチャンッ!

 

 

 

 

 

『ライオン!』

 

『〜♪』

 

『Come on!ラ!ラ!ライオン!…… Come on!ラ!ラ!ライオン!』

 

ガッチャンッ!

 

『バディアップ!』

 

『ガオーン!ゲットオン!野獣の王!ライオン!見ててください!俺の雄叫び!』

 

友希那「ライオンゲノムは、ほんとにカッコいいわよね。特にあのとがっている部分……あの凄まじき戦士を彷彿とさせるわね。」

 

ガッチャンッ!

 

『〜♪』

 

ガッチャンッ!

 

『ライオン!スタンピングフィニッシュ!』

 

『〜〜♪』

 

友希那「……ライオンゲノムが初登場した回で、エビルが出てきたのよね。」

 

ガッチャンッ!

 

『〜♪』

 

『リミックス!』

 

『〜♪』

 

ガッチャンッ!

 

『バディアップ!必殺!チャンピオン!爆音!ライオン!』

 

友希那「……これで、五つ全てのバイスタンプ遊びが終わったわね。」

 

透哉「ああ。やっぱ、バイスタンプって面白いよなー。」

 

友希那「ふふ、そうね。……」

 

透哉「? どうした、友希那?」

 

友希那「……他のバイスタンプでも、遊びたいわね。」

 

透哉「あー……、……じゃあまぁ、今度一斗に頼んでみるよ。」

 

友希那「ええ、お願い。あ、でも、ジオウのバイスタンプは別にいいわよ。」

 

透哉「自分で買うからだろ?分かってるよ。」

 

友希那「ジオウ……確かブラキオだったわね。どんな姿なのかしら……?」

 

透哉「音声も気になるよな。何のセリフをオマージュしてくるのか……。一番分かりやすいのは、"なんかいける気がする!"か。」

 

友希那「そうね。……何にせよ、楽しみなことには変わりないわ。」

 

透哉「だな。ブラキオバイスタンプ買ったら、俺にも遊ばせてくれよ?」

 

友希那「分かっているわ。」

 

……盗聴を企て実行した一斗には、私自ら鉄槌を下すけど、……リバイスドライバーとバイスタンプを貸してくれたことに関しては、感謝せざるを得ないわね。




ここ最近だけで、いろんな情報が出ましたねw。

ツーサイドライバーとか、仮面ライダーライブとか、ビヨンド・ジェネレーションズのキャスト公開とか、CSMディケイドライバーver.2&ケータッチとか……。

ほんとてんこ盛りですねw。


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第三十一話 リバイス第9話感想!大二を取り戻すことはできるのか……。あとヒロミさんもといデモンズカッケーし強えby彩&日菜

先週のリバイスから、五日も経ってしまい、申し訳ありません……。

ていうか、もう次回でリバイス10話なんですか……?

早くない……?


【アイドル事務所 レッスンスタジオ】

 

ガチャ

 

日菜「到ちゃーく!」

 

彩「ひ、日菜ちゃん、速いよ〜……。」

 

透哉「……」

 

ガチャリ

 

日菜「ほら!あたしの言った通り、まだ誰もいないでしょ?これなら思いっきり話せるよ!」

 

彩「日菜ちゃん、一応ここ、レッスンスタジオだからね?本来歌や楽器を練習する場所だからね?」

 

日菜「分かってるよ〜。この後ちゃんと練習もする予定だし、練習前の息抜きってやつだよ!」

 

彩「息抜きって普通、練習した後にするものなんじゃ……」

 

透哉「……なぁ、やっぱ場所変えようぜ?」

 

日菜「え〜?何で〜?」

 

透哉「俺、ここ苦手なんだよ……。この部屋に来るまでも、めちゃくちゃ怪しい目で見られるし……。」

 

日菜「でも透哉くん、関係者用の名札つけてるじゃん。」

 

透哉「つけてるけどさ……他にいねえんだよ。俺くらいの歳で関係者用の名札つけてるやつ。しかもこの事務所、お前らみたいな女性アイドルが多いだろ?だから尚更他の人の視線が……」

 

日菜「今更じゃない?ねぇ彩ちゃん。」

 

彩「うん。いつも私達といっしょにいるじゃん。」

 

透哉「いや、そういうことじゃなくてだな…「ってそんなことは置いといて!まずは先週のリバイスの感想だよ!!次回なんかもう、ものすっごく熱いんだから!!」……お、おう。」

 

日菜「相変わらず、彩ちゃん熱いね〜。」

 

ったく、いつものように誰かの家とかでいいだろうに……何で今日に限ってこのレッスンスタジオなんだ……。

 

確かに、この関係者用の名札があればいつでも事務所を出入りすることができる。

 

できるけど……むやみに出入りしたくねえんだよなぁ……。

 

「……くん!……哉くん!……透哉くんってば!!」

 

透哉「! え?あ、な、何だ?彩?」

 

彩「ライブだよライブ!」

 

透哉「ライブ?……ライブの練習なら、後でやるんじゃ…「違うよ!そうじゃなくて!」? 何が違うんだよ。」

 

彩「そっちのライブじゃなくて、仮面ライダーのライブ!」

 

透哉「仮面ライダーの……?……あぁ!仮面ライダーライブのことか!」

 

彩「そうそう!」

 

日菜「あたし達からしてみると、ちょっとややこしいよね〜。」

 

透哉「確かにな。そっか、仮面ライダーライブ……。次回登場するんだもんな。」

 

彩「最初にツーサイドライバーの情報が解禁されたときは、びっくりしたよ〜。え!何このライダー!?ってなったもん。」

 

透哉「よく言われてたもんな。ツーサイドライバーには顔が二つ描いてあるから、エビルとは別の正義のライダーにこの後なるんじゃないかって。」

 

彩「それが、このライブってことだよね。」

 

お、丁度彩が、ライブの画像を出してくれた。

 

透哉「しっかし、エビルとはまた随分感じ変わったよな。黒から一気に白になったし、スカートと前掛けついてるし……変わってないのは、同じバットバイスタンプを使うってことくらいか。」

 

日菜「どうやってライブに変身するのか、楽しみだよね〜!」

 

彩「うん!楽しみ!……でも……」

 

透哉「?」

 

彩「今週リバイス、お休みなんだよね……。」

 

透哉「あー……まぁ、ニチアサには休みは付き物だしな。仕方ねえよ。」

 

彩「それは分かってるんだけどさー。……」

 

日菜「……ていうか彩ちゃん。」

 

彩「ん……?」

 

日菜「今週の日曜日はあたし達ライブだから、どっちにしろリバイス見れなかったよ?」

 

彩「……!!そ、そうだった!!」

 

透哉「そういや千聖が言ってたな。日曜日に、CiRCLEでライブをやってほしいって言われたから、もしだったら俺にも来てくれ、って。」

 

彩「え、千聖ちゃんが?」

 

透哉「ああ。」

 

彩「……それで、透哉くんは観に来るの……?」

 

透哉「まぁ……そうだな。その日は何もないし、紗夜とか誘って行くのもありだな。」

 

日菜「おねーちゃん!?おねーちゃんも見に来てくれるの!?」

 

透哉「いや、もしだったらって話だよ。用事があるかもしれないし、ないかもしれない……そこは、聞いてみないと何とも言えないからな。」

 

日菜「絶対!絶対聞いてよ透哉くん!!帰ったら!帰ったらすぐだよ!!ううん、感想会終わった後すぐでも…「あぁ分かった分かった!分かったから落ち着けって……。」えへへ……おねーちゃんが観に来る♪おねーちゃんが観に来る〜♪」

 

透哉「だから、まだそうと決まったわけじゃ…「まぁまぁ透哉くん。日菜ちゃん嬉しそうだし、そっとしといてあげよう。」そっとって、お前な……」

 

彩「それよりほら、話が脱線しちゃったよ。リバイス感想だよ、リバイス感想。」

 

透哉「それよりって……お前らのライブだろうが……。まぁお前がいいならいいけどさ。」

 

彩「大丈夫。感想会は感想会、ライブはライブで、しっかりやるよ。」

 

透哉「……そうか。」

 

日菜「そうだ!カマキリ!カマキリゲノム初登場したよね!」

 

透哉「唐突に入ってくるな……。」

 

彩「カマキリは、鎧武モチーフだよね。鎧武といえば……イヴちゃんが鎧武好きなんだよね。」

 

透哉「あぁ、そうだったな。」

 

彩「あ、そうだ。」

 

透哉「?」

 

彩「鎧武といえば私、ずっと気になってることがあるんだよねー。と言ってももう一ヶ月半くらいのことだけど。」

 

透哉「ギクッ!」

 

日菜「……」

 

彩「一ヶ月半前のたのバラTVでさ、仮面ライダー特集の収録やったんだよ。(第十六話参照)」

 

透哉「あぁ……イヴの話がすごく感動したって、SNSでもトレンドに上がってたやつな。」

 

彩「そうそう!ほんと、びっくりしたよ〜。……じゃなくて!あの収録のときに、不思議なことが起こったの!」

 

透哉「……RX?」

 

彩「ふざけないで!」

 

透哉「いや、別にふざけてるわけじゃ…「実はあのときね?イヴちゃん、ロックシードを家に忘れてきちゃったんだ。」無視かよ……。」

 

彩「本当に家に忘れてきたのか、それを確認したわけじゃないんだけど……イヴちゃん泣いてて、すごく落ち込んでたし……そんなときに、嘘なんて絶対つかない子だって分かってるから……。」

 

透哉「……」

 

彩「でね?それでどうしたかというと……千聖ちゃんと相談?してその場を頑張って乗り切ろう、ってことになって……。そのまま収録を迎えたんだ。」

 

透哉「……ダラダラダラ」

 

日菜「……」

 

彩「最初はみんなが推しライダーについて語る、そして私物紹介って流れで……テーブルに並んだ、みんなの私物が隠された布を取る役割が、私だったんだ。イヴちゃんはもうロックシードないのを覚悟で、その場を乗り切る準備満々だったんだけど、せーのっの合図で布を取ったら……

 

 

 

 

 

……なんとそのテーブルの上に、二つのロックシードが置いてあったんだよ!!不思議じゃない!?」

 

透哉「……お、おう、不思議だな……。」

 

彩「……何か、そんなに驚いてなくない?」

 

透哉「! そ、そんなことねえよ!?もちろん驚いてるさ!す、すげえな〜!そんな不思議なこともあるんだな〜!」

 

彩「……なーんか怪しいけど、まぁいいや。それで、未だに分からないんだよねー。どうしてあのとき、ロックシードが置いてあったんだろう?イヴちゃんが、本当は持ってきてたことを忘れるわけないし……。うーん……謎だ……。」

 

……こいつには、絶対にバレたくない……。

 

バレたらきっと、あの日俺が何をしていたのかを、根掘り葉掘り聞かれるだろう。

 

それがやだ。

 

やだから、絶対にバレないようにしねえと……。

 

十中八九、面倒なことになるから……。

 

日菜「……もう彩ちゃん、また話が脱線してるよ〜?」

 

彩「え?いや、でも日菜ちゃ…「今は謎より、感想会でしょ?ほらほら、カマキリゲノムについて話そうよ〜。」う〜……わ、分かったよ〜。」

 

……日菜のやつ、助けてくれたのか……?

 

日菜「……チラッ」

 

透哉「!」

 

日菜「パチーン♪」カタメウインク

 

や、やっぱりか〜!

 

サンキュー日菜!!

 

今度何か奢ってやるよ!!

 

彩「えーっとー……そうだ!弓!弓使ってたよね!」

 

透哉「お、そういやそうだな。鎧武で弓って聞くと、ソニックアローが思い浮かぶけど……もしかしてあれソニックアローモチーフか?」

 

日菜「そうだと思うよ?だって鎧武モチーフのフォームで弓を使うなんて、もう明らかにそうじゃん。」

 

透哉「そ、そうか……。」

 

彩「あとリミックス変身もあったね!リバイスカマキリ!なんだかんだ毎回新しいフォームが出るたびにリミックス変身してくれて、ちょっと嬉しいよね。プテラとかジャッカルは、流石になかったけど……。」

 

透哉「その二フォームは、すでにバイスが物になってるからな。でも、やろうと思えば……できるのか?」

 

ってこれと似たようなこと、前に友希那も言ってたな……。

 

日菜「うーん……あたしはちょっと無理だと思うなー。あ、それとあれ!詐欺グループ三人組!あの人達、どこかで見なかった?」

 

透哉「詐欺グループ……男二人と、女一人だろ?どこかで……?」

 

彩「私は分かるよ!透哉くん、教えてあげようか?」

 

透哉「……あぁ、教えてくれ。」

 

日菜「あはは!簡単に折れたー!」

 

透哉「分かんねえもんはなー、いくら考えても分かんねえんだよ!」

 

彩「それじゃあ教えてあげるね。……まず男二人が、カジキイエローのスパーダ、ビートバスターの陣マサトで、女の人がキラメイジャーに出てきた柿原さん!」

 

透哉「……あ、全員戦隊の人じゃねえか!」

 

日菜「聞けば誰だか分かるんだね、透哉くん。」

 

透哉「まぁな。そっか、その三人だったのか……。」

 

彩「戦隊に出てた人が後に仮面ライダーのゲストキャラとして出てくる、あるあるだよね。」

 

透哉「あるあるだな。ビンゴとか、ヒューマギアと結婚しようとしてた女の人もそうだったもんな。」

 

彩「ホウオウソルジャーのツルギと、イエローバスターのヨーコちゃんだね!でもヨーコちゃんって、アイドルもしてなかったっけ?」

 

透哉「アイドル?……してたか?」

 

彩「あれ?してなかったっけ?……私の勘違いかなー?」

 

日菜「まぁいいじゃんいいじゃん!そのうち思い出すよ!」

 

彩「……うん、そうだね。」

 

透哉「じゃああとは……ってそうだヒロミさん!」

 

彩「ヒロミさん?」

 

透哉「もといデモンズ!めちゃくちゃカッコよくねえか?俺、最近ヒロミさん好きなんだよな〜。カッコいいし、しかも強えし。」

 

日菜「まぁ、確かに強いよね。今回だって、モグラのバイスタンプ使ってゲノミクスチェンジして、ブラキオデッドマン三体を一人で相手してたし。」

 

透哉「リバイスで好きな人物……今のとこヒロミさんかもしれねえ……。」

 

彩「わ、私はもちろんバイスだよ!面白いし可愛いもん!」

 

日菜「じゃああたしは、ジョージ・狩崎かなー?」

 

透・彩「ジョージ・狩崎!?」

 

日菜「あの何考えてるのか分からない感じ、ミステリアスでよくない?これからあの人がどうなっていくのか、すごく興味あるんだよね〜。」

 

彩「……そ、そうなんだ……。」

 

透哉「まぁ、確かに気になりはするけど……」

 

日菜「あ、あとさ、しあわせ湯のロビーで一輝とジョージ・狩崎が話してて、そこにさくらちゃんが乱入してきたとき、バイスが伏線みたいなことを言ってたよね?」

 

透・彩「言ってた!!さくらちゃんに、"お前にも恐ろしいやつがいるかもよ?"って!!」

 

日菜「まぁこれが仮に伏線じゃなかったとしても、他にもいろいろ伏線が散りばめられてるんだけどね、リバイス。これらをどこで、どうやって回収していくのか、非常〜〜に気になるところだね〜。」

 

透哉「ほんとそれな。」

 

彩「それだね。」

 

日菜「……ま、今回はこんなとこかな。あとはエビルが強すぎるし、最後に放ったライダーキックがどうなるのか。大二はどうやって正義のライダー、ライブになるのか。次回を楽しみに待っていよう。」

 

透哉「お、おう、そうだな。」

 

彩「日菜ちゃんが、言いたいこと全部言ってくれたね〜。」

 

日菜「あ、それと次回で、とうとう10個のバイスタンプが揃うね。」

 

彩「! そうだよ!そうだった!ブラキオゲノムが出てくるんだよ!平成最後の仮面ライダー、ジオウモチーフのブラキオゲノムが!」

 

……友希那は、発売日に買うのだろうか。

 

それとも、発売から少し経ってから買うのだろうか。

 

……どっちにしろ、買ったらとりあえずリバイスドライバーで遊びてえな。

 

 

 

 

 

ガチャ

 

透・彩「!?」

 

千聖「彩ちゃん、日菜ちゃん、お待たせ……って、何で透哉がいるのよ?」

 

透哉「あ、いや……俺は、別に……」

 

イヴ「トーヤさん!こんにちは!」

 

透哉「お、おう。」

 

麻弥「ここに透哉さんが来るのは、久しぶりじゃないですか?」

 

透哉「まぁ……そうだな。」

 

千聖「……」

 

うっ……千聖にずっと"どうしてお前が……"みたいな顔で見られてる……。

 

ここはとりあえず……帰るか。

 

透哉「じゃ、じゃあ俺、そろそろ帰るな?」

 

日菜「え〜?帰っちゃうの〜?」

 

透哉「お前ら次の日曜ライブなんだろ?それに向けてしっかり練習しなきゃだろうし、だいいち部外者の俺がいちゃ邪魔だろ。」

 

彩「! 全然そんなことな…「ええ、そうね。」千聖ちゃん!?」

 

千聖「あなたがいないほうが、練習に集中できるわ。それに……

 

 

 

 

 

……曲のセトリや、パフォーマンス、他にも考えなくちゃいけないことが私達にはあるのだから、ステージを観てくれる人に、それをバラしてしまうのはまずいでしょ?」

 

彩「あ……。」

 

透哉「……」

 

千聖「……」

 

麻弥「透哉さんと千聖さん……もしかして、目と目で会話してます……?」

 

イヴ「まさに、以心伝心ですね!」

 

日菜「以心伝心じゃなくて、普通に喋ればいいのに〜。」

 

透哉「(……ライブ、楽しみにしてるぞ。千聖。)」

 

千聖「(ええ。期待して待っていて?)」

 

透哉「……じゃーなみんな、頑張れよ。」

 

彩「! う、うん!また明日ね、透哉くん!」

 

透哉「おう。」

 

……ガチャリ

 

千聖「……さぁみんな、透哉も行ったことだし、まずはセトリを決めましょう。」

 

日菜「お、気合い入ってるねー千聖ちゃん!」

 

千聖「当然よ。……彩ちゃん。」

 

彩「うん!みんなに、パスパレ最高!って言ってもらえるよなセトリにしようね!」

 

麻・イ「はい!」

 

彩「じゃあそうだね……。まずはみんなで……」




たまたまコンビニ行ったらフィギュアーツの一番くじがあったので、試しに一回引いてみたら普通にサコッシュでした。

とりあえずドライブのやつをもらって帰って、たまたま某YouTuberの動画を見たら今回のサコッシュに普通のフィギュアーツの箱がぴったり入るということを知ったので、個人的にお気に入りのヘルブロスのフィギュアーツを入れてとりあえず立てかけといて飾ってます。


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第三十二話 オーズ新作!!??嘘だろ!!??ガチでマジのガチのマジでヤバキリバじゃねえかあああああ!!!!!(うるさい

最初見たとき、目を疑いましたよ。

ん?……んー?……は?……はー!?嘘だろ!?嘘だろおい!?えーーーーーー!!!!!!って感じになってましたリアルでw。

いやこれは誰でも驚くでしょ!?

オーズの新作ですよ!?

いつかの明日ですよ!?

もうこれ見た瞬間、書かねばなるまい!という感情が込み上げてきて、気づいたら手が動いてましたねw。


透哉「うおおおおおおお!!!!!!!」

 

スタンプ

 

スタンプ

 

スタンプ

 

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【CiRCLE】

 

友希那「ではもう一度最初から。いくわ…『ピロリン♪ピロリン♪ピロリン♪ピロリン♪ピロリン♪』!?」

 

紗夜「ちょっと湊さん!?うるさいです…『ピロリン♪ピロリン♪ピロリン♪ピロリン♪ピロリン♪』なっ……!」

 

リサ「え……何?どうしたの?二人とも……」

 

燐子「メッセージ……少し、きすぎじゃないですか……?」

 

あこ「少しどころか、かなりじゃない?これ……。」

 

『ピロリン♪ピロリン♪ピロリン♪ピロリン♪ピロリン♪』

 

『ピロリン♪ピロリン♪ピロリン♪ピロリン♪ピロリン♪』

 

友・紗「な、何なのよこれはあああああ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【アイドル事務所 レッスンスタジオ】

 

『ピロリン♪ピロリン♪ピロリン♪ピロリン♪ピロリン♪』

 

千聖「ちょっと彩ちゃん!?早くそれ止めなさい!」

 

彩「そ、そんなこと言われても〜〜!!」ピロリン♪ピロリン♪ピロリン♪

 

日菜「あはは!面白〜い!」

 

麻弥「全然面白くないですよ〜!」

 

イヴ「ま、まさかこれは……悪霊の仕業……」

 

彩「わあ〜〜ん!!早く止まって〜〜!!」ピロリン♪ピロリン♪ピロリン♪ピロリン♪ピロリン♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【広町家 アトリエ】

 

瑠唯「倉田さん、早くその騒音をなんとかしてくれないかしら。」

 

ましろ「ご、ごめんるいさん!今なんとかするから!えっと、えっとー……」ピロリン♪ピロリン♪ピロリン♪ピロリン♪ピロリン♪

 

透子「おーすげー!このことSNSにあげたら、もう2000いいねじゃん!」

 

つくし「透子ちゃん!スマホ見てないでこれ止めるの手伝ってよ〜!」

 

七深「そんなにメッセージがくるなんて、しろちゃん人気者だね〜。」

 

ましろ「全然人気物じゃないよ〜!」

 

『ピロリン♪ピロリン♪ピロリン♪ピロリン♪ピロリン♪』

 

ましろ「もうみんな〜!見てないで助けてよ〜〜!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透哉「"今すぐ俺の家に集合!すぐだぞすぐ!!"と。あとは……

 

おらおらおらおらおらおらおらおらあ!!!」

 

スタンプ

 

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スタンプ

 

……『ピロリン♪』

 

透哉「ん?誰だ……あ。」

 

 

 

 

 

友希那『それ以上やったら、◯すわよ。」

 

紗夜『あなた、余程私に海に◯めてほしいようですね……。』

 

彩『これ以上スタンプ送ったら、透哉くんのスマホ◯すよ?』

 

ましろ『例え先輩でも、許しませんよ?一生◯みます。』

 

 

 

 

 

透哉「……ヤベ。調子に乗りすぎた……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜翌日〜

 

【鑑家 透哉の部屋】

 

透哉「……」セイザ

 

友希那「……何か言うことは?」

 

透哉「……ごめ…「頭を下げなさい!!」……ごめん。ほんとに、マジでごめん……。」ペコリ

 

紗夜「ごめん?……"ごめんなさい"ではなくて?」

 

透哉「……ご、ごめんな…「声が小さい!!」ごめんなさい!!マジでほんとのほんとにごめんなさい!!」

 

彩「ね、ねぇ二人とも……もう許してあげようよ?透哉くん、こんなに謝ってるんだからさ……」

 

紗夜「あなたも、昨日のあれには怒ったのではないですか?日菜が言っていましたよ。あんな暗いピンクとドス黒いオーラを纏った丸山さんは初めて見たと…「あ、あのときは確かにそうだったけど〜!今は違うの〜!」……あなたもですよ、倉田さん。」

 

ましろ「えっ!?」ビクッ!

 

紗夜「桐ヶ谷さんから聞きました。暗い青とドス黒いオーラを纏った倉田さんをSNSにあげたら、ものすごくバズって一気にフォロワーが300人増えたと…「透子ちゃんあのときも撮ってたんですか!?」そう、言ってましたけど……。」

 

友希那「この二人がそんなオーラを出しながら怒るなんて、相当よ。余程あなたの行動に怒りを感じたのね。」

 

透哉「……」

 

彩「で、でも、もう怒ってないよ?透哉くんが本当に悪いと思って謝ってくれてるのは充分伝わったから。だから顔を上げて?」

 

ましろ「そ、そうですよ!私、先輩が悪気があってあんなことしたわけじゃないって、分かってますから。」

 

透哉「……彩……ましろ……。」

 

紗夜「しかし、あなた達も含め、みんな練習を邪魔されたのよ?」

 

友希那「音楽を邪魔された人の気持ちが、あなたに分かる!?」

 

透哉「……か、カラオケで歌ってるところを邪魔される、みたい…「それとこれじゃ全く訳が違うわ!」! す、すまん……。」

 

紗夜「……こうなったらもう、仕方ありませんね。」

 

透哉「え?」

 

友希那「責任、取ってもらうしかないわね。」

 

透哉「せ、責、責任?」

 

友・紗「透哉(鑑さん)。」

 

透哉「!」

 

友・紗「覚悟、しておいて(ください)。」

 

透哉「……は、はい…「「返事が小さい!!」」はい!!……。」

 

彩「……に、仁王立ちしてる友希那ちゃんと紗夜ちゃん、すごい迫力……。」

 

ましろ「私だったら、怖くて、泣いちゃうかも……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

友希那「……それで?突然集合なんて、何があったの?」

 

透哉「(それ、俺の椅子……。)あ、ああ、それは…「オーズの新作、ですよね?」おい紗夜!人のセリフ取るな!!」

 

紗夜「ギロッ」

 

透哉「! ……や、やっぱいいです……。」

 

彩「ちょっと紗夜ちゃん!オーズは透哉くんの一番好きな作品なんだよ!?」ヒソヒソ

 

紗夜「それは分かっています。それが何か?」

 

彩「だからさ、今回くらいは透哉くんに花を持たせてあげようよ。もちろん、昨日のことがあって怒ってるのは分かるけど……今だけは、ね?」ヒソヒソ

 

紗夜「……」

 

彩「友希那ちゃんも今だけ!今だけでいいから、ね?お願い!」ヒソヒソ

 

友希那「……はぁ。分かったわよ。」

 

紗夜「! し、しかし湊さ…「本当に、今だけよ。」「うん!ありがとう!」……もう、仕方ないですね。」

 

ましろ「(あんなにピリピリしてた二人を、いとも簡単に……。彩さん、すごい……。)」

 

彩「と、透哉くん!話続けて!」

 

透哉「え……?」

 

彩「今だけここは、透哉くんの独壇場だよ!オーズ新作について思ってることを、思いっきりぶちまけちゃって!!」

 

透哉「……い、いいのか?」

 

ましろ「わ、私も!……透哉先輩が熱く語ってるところ、見たいです。」

 

透哉「ましろまで……。……よし分かった!そこまで言うなら遠慮はしない!全力で思いをぶちまけるぞ!!」

 

彩「よー!それでこそ透哉くん!」

 

ましろ「い、イェーイ!」パチパチパチ

 

紗夜「全く。……ふふ。」

 

友希那「……ふっ。」

 

透哉「よっしゃ!じゃあまぁとりあえず、改めて言わせてくれ!!すぅ、はぁ、すぅ、はぁ、……

 

 

 

 

 

……オーズ新作だーーーーーー!!!!!!!」

 

友・紗「うるさい。」

 

彩・ま「あはは……」

 

透哉「だってオーズ新作だぞ!?オーズ新作!!喜ばないわけにはいかないだろ!!イェーーーーーーイ!!!!!!オーズ新作ーー!!Hooooooo!!!!!!!」

 

ましろ「……なんか先輩、性格変わってないですか……?」

 

彩「透哉くん、本当に嬉しいことがあるとこうなっちゃうんだよ。CSMオーズドライバーが発表されたときや、平ジェネFINALで映司とアンクが復活するって決まったとき、ガンバライジングのオーズ10周年CPや、映司のボイス新録、アンク参戦が決まったときも、同じようなテンションになってたっけなぁ。」

 

ましろ「見事に全部オーズ関連ですね……。本当に好きなんだ……。」

 

紗夜「……"昔の"私なら、これを見たとき、"気持ち悪い"と捉えていたんでしょうね。」

 

友希那「今ではあなたも、立派なライダー脳に侵されているものね。」

 

紗夜「その言葉、そっくりそのままお返ししますよ。」

 

透哉「予告編見たか!?予告編!!ヤバかったよな!!もう最初にオーズが映った時点でヤバかったよな!?」

 

彩「う、うん。」

 

透哉「"ハッピーバースデーオーズ!"っていう聞き慣れた声がして、さらにそこからAnything Goes!が流れてよ!比奈ちゃん、後藤さん、伊達さん、知世子さん、里中さんまで映ってさ!!もうオーズのキャラが全集結なんだよ!!もうそこで熱いじゃんか!!」

 

ましろ「そ、そうですね……。」

 

紗夜「……少し、抑えてもらったほうがいいのでは?」

 

友希那「ええ、私もそう思うわ。丸山さんはいいとしても、倉田さんが完全に怯えてしまっているもの。……止めるわよ、紗夜。」

 

紗夜「了解です、湊さん。」

 

透哉「しかも!しかもよ!?"古代オーズと"ってでかでかと文字が出た後にヘッドが割れてるオーズが出て、次に"紫の欲望と"って出てその後に紫色のヘッドをした謎の仮面ライダーが出て!そして最後!"アンク復活"っ文字が出た後に、タジャドルみたいな謎の新フォームが…「透哉、ちょっと。」ガシッ! ぐえっ!ちょっ、何だよ友希那!いきなり首根っこ掴むな!く、苦しい……。」

 

紗夜「鑑さんを落ち着かせるために、私達は一度部屋から出ます。五分程したら戻ってくるので、少し待っていてください。」

 

彩「……う、うん。」

 

ましろ「分かり……ました……。」

 

透哉「お、おい友希那!離せ!俺はまだしゃべりたいことが山ほど……」

 

ガチャリ

 

彩・ま「……」

 

彩「……ふ、二人で、オーズの新作について話して、待ってようか。」

 

ましろ「そ、そうですね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ましろ「でも、本当にびっくりしましたよね。まさか、このタイミングでオーズの新作をやるなんて……。」

 

彩「ねー。その情報を見たとき、絶っっっ対透哉くん暴走するなって思ったもん。」

 

ましろ「あはは……。まさか、あそこまでとは思わなかったです……。」

 

彩「なんか、ごめんね?いつもの透哉くんじゃなかったから、びっくりした……っていうか、怖かったよね?」

 

ましろ「! い、いえ!びっくりはもちろんしましたけど、怖いなんて、全然……全然……」

 

彩「……」

 

ましろ「……ほんの、10%くらいしか……」

 

彩「そういうことは、正直に言っていいんだよ。遠慮なんかしないでさ。」

 

ましろ「……でも、彩さんは、透哉先輩の、昔からの友達で…「うん、それはそうなんだけどね?……私も最初は思ってたから。さっきみたいな感じで暴走する透哉くん、ちょっと怖いなーって。」! あ、彩さんも……?」

 

彩「そうだよ。だから、ましろちゃんの気持ちはものすごく分かる!だから……遠慮なんかしないで、大丈夫だからね。」

 

ましろ「……は、はい。」

 

彩「ふふ♪なんか、ましろちゃんになら透哉くんのいろんな話、してもいいかなーって思っちゃった♪」

 

ましろ「え……?」

 

彩「透哉くん本人には、"あまり俺のプライベートの話はするな"って言われてるんだけど……ましろちゃんになら、こっそりしてもバレないかなーって♪」

 

ましろ「透哉先輩の……プライベート……。」

 

彩「っと、いけないいけない。話が逸れちゃったね。今はオーズ新作についての話だ…「あ、あの!」?」

 

ましろ「……い、いつか……」

 

彩「ん?」

 

ましろ「……いつか、聞きたいです。……透哉先輩の……プライベートの、話……。」

 

彩「ましろちゃん……。……うん!今度、いーっぱい話してあげるね♪」

 

ましろ「そ、そのときは……よろしくお願いします!」

 

彩「ううん、こちらこそだよ。……よし!それじゃあそろそろ、オーズ新作についての話に戻ろっか。」

 

ましろ「はい!えーっと……あ、そうだ。透哉先輩も言ってましたけど、オーズに出てとレギュラーキャラクターが全員出るって、本当にすごいですよね。」

 

彩「そうだね〜。後藤さんや里中さんなんて、もう何年ぶりだろうって感じだもんね。」

 

ましろ「映司やアンク、比奈さんや伊達さん、鴻上さんは、最近ちらほら出てましたもんね。『平ジェネFINAL』、『ジオウ』、『ゲイツ、マジェスティ』、あと……あ、『スーパーヒーロー戦記』!」

 

彩「確かに!その五人も楽しみだけど、後藤さんや里中さんの活躍も楽しみだね!」

 

ましろ「はい!それと今回、なんと四つの新ライダー?や新フォームがいるんですよね。」

 

彩「そう!えーっと、古代オーズに、紫色のヘッドをした仮面ライダー?(もしかしたら古代オーズのフォーム?)と、タジャドルみたいなフォームに、バースの新フォーム!もうこれだけでも超豪華だよね〜。」

 

ましろ「個人的にはやっぱり、タジャドルみたいなフォームが気になります。」

 

彩「そうだよね〜。うーん……どこかにフォーム名載ってないかなー?」スッ、スッ

 

ましろ「(……あれはタジャドルのリデコなのかな?それとも新しく作ったスーツ?……できれば後者がいいけど、前者の可能性もあるよねー。うーん……どうなんだろう……。)」

 

彩「……!分かったよ!」

 

ましろ「! ほ、ほんとですか!?」

 

彩「うん!あのタジャドルみたいなのは、"タジャドルコンボ エタニティ"だって!」

 

ましろ「"タジャドルコンボ エタニティ"……?……エタニティ……」

 

彩「エタニティっていうのは、永遠って意味なんだって。」

 

ましろ「永遠……。え?ということは直訳すると……永遠のタジャドル、ってことですか?」

 

彩「そういうことだね。」

 

ましろ「……エモくないですか?」

 

彩「エモすぎるよ……。エモさ全開!エモーショナルドラゴンだよ!!」

 

ましろ「……エモーショナルドラゴンって、ほんと汎用性高いですよね。」

 

彩「あはは……そうだね。」

 

ましろ「あとは……、! ガタキリバとラトラーターとプトティラが出てました!」

 

彩「そうそれ!ガタキリバとラトラーターは分かるよ?……何でプトティラがいるの!?恐竜メダル、壊れたよね!?って改めて予告見たら思ったもん。」

 

ましろ「そうですよね!……とまぁ、それは一旦置いときましょう。私がそれで思うのは、……サゴーゾとタジャドルとシャウタは出るのか、ってことなんです。」

 

彩「あ〜……。……出てほしいよね〜。タジャドルも、リデコされたんじゃなければ、絶対出してほしいよ。」

 

ましろ「願いましょう、いや、祈りましょう。出てくれるように。」

 

彩「うん。……」

 

ましろ「……」

 

彩「……そして最後が、アンク復活についてだね。」

 

ましろ「"オーズ完結編"って銘打ってるくらいですから、たぶんアンクはしっかり復活しますよね?」

 

彩「するよ、きっと。しなかったら、それこそ炎上ものだよ。」

 

ましろ「そう、ですよね。……生きてる間に、いつかの明日を見れる日がくるなんて……。」

 

彩「そうだよね〜。ストーリー的には2021年の世界らしいし、アンクが消えてから丁度10年後にいつかの明日がやってくるってことだよね。……もう楽しみすぎるよ〜!」

 

ましろ「あの短い予告の中だけで、いろんな考察ができますよね。……あと、忘れちゃいけないのが……」

 

透・彩・ま「CSMタジャスピナー!」

 

彩・ま「……ん(え)?」

 

透哉「CSMタジャスピナーは、俺絶対に買うぞ。」

 

彩・ま「……!!と、透哉くん(さん)!?いつの間に……」

 

透哉「いや、今戻って来たとこだけど……」

 

彩「え?……あ。」

 

ましろ「もう、五分経ってたんだ……。」

 

彩「話に夢中で、気づかなかったね〜。」

 

紗夜「……ただいま戻りました。」

 

友希那「はぁ、疲れたわ……。」

 

彩「あ、二人もお帰り。」

 

ましろ「何を、してたんですか……?」

 

友希那「まぁ……ちょっとね。」

 

紗夜「……」

 

ましろ「え……いったい、何があったんですか?」

 

透哉「あぁ、実はな…「ギューッ!」痛ーっ!」

 

友希那「黙ってなさい。」

 

透哉「わ、分かった……。」

 

紗夜「全く、どうして私達まで……。」

 

彩・ま「……ほんとに、何があったんだろう……?」

 

透哉「よし。それじゃあ気を取り直してオーズ新作について話を…「あ、ごめん透哉くん。ましろちゃんとその話してて、たった今終わっちゃった。」え?……えーー!?」

 

ましろ「すみません、透哉先輩。」

 

透哉「ま、マジか……。タジャドル エタニティについて30分くらい語ろうと思ったのに……。」

 

彩「あ、あはは……。」

 

ましろ「も、もしだったら私、聞きますよ……?」

 

紗夜「倉田さん、無理に気遣わなくていいですから……。」

 

友希那「(これから私、毎日透哉の家に通わなくてはいけないの……?……どうしましょう……嫌という感情が一切なく、嬉しいという感情がズバ抜けてしまっている自分がいるわ……。)」

 

透哉「……絶対……

 

 

 

 

 

……絶対観に行ってやるからなーー!!来年春期間限定上映、『仮面ライダーオーズ 10th 復活のコアメダル』ーーー!!!」

 

友・紗「それ、もう宣伝になってるじゃない……。」




これでもう僕は、来年まで死ねなくなりました。

いや〜、当たり前のこと言っていいですか?





……仮面ライダーって最光ですねw。(チェイスが復活するであろうドライブ新作の発表も、死ぬまで待ってます)


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第三十三話 全仮面ライダー大投票!衝撃?の結果発表!!

投票結果が出てから四日後に投稿というw。

あの番組、僕も見たかったんですけど、うちBSないから見れなかったんですよねw。

だからちょっとだけYouTubeで見ましたw。


【鑑家】

 

透哉「よーし、これでみんな集まったな。」

 

紗夜「全く……。集まるなら事前に言っておいてください。」

 

透哉「悪い悪い。……でも、集まった理由は紗夜もなんとなく分かるだろ?」

 

紗夜「ええ……まぁ。」

 

友希那「全仮面ライダー大投票の結果がでたから、それをみんなで見ていこう、ということでしょ?」

 

透哉「! そ、そうだけどさ……先に言うなよ…。」

 

友希那「先に言っても、後に言っても同じでしょ?」

 

ガチャ

 

彩「お菓子と飲み物、お待たせ〜。」

 

ましろ「ペットボトルも持ってきたので、足りなかったら、いつでもおかわりできます。」

 

透哉「あ……悪いな、彩、ましろ。」

 

彩「いいっていいって♪ましろちゃんといっしょにお菓子と飲み物用意するの、結構楽しかったし。ねー?」

 

ましろ「あ、はい。ほんとに、ありがとうございます。」

 

彩「お、お礼なんかいいよ〜。」

 

紗夜「……あなた、自分の家なのに丸山さんと倉田さんに用意させたんですか……。」

 

透哉「ち、違えって!最初は俺がやろうとしたんだけど、彩が、"ましろといっしょにやるから俺は座ってろ"って……。」

 

彩「そんな強く言ってないよ!"お菓子と飲み物はましろちゃんといっしょに用意するから、透哉くんは座ってて大丈夫だよ"って言ったんだよ!」

 

透哉「意味は同じだろ?」

 

彩「そ、そうだけど〜……それじゃ私が命令したみたいに聞こえるの〜!」

 

友希那「……何でもいいけど、いつ本題に入るの……?」

 

今日みんなで俺の家に集まったのは、友希那の言った通り、先日公開された全仮面ライダー大投票の結果を確認するためだ。

 

どんな作品が上位なのか、一位のライダーは何だったのか、何の音楽がランクインしているのか、みんなの選んだ作品、ライダー、音楽はランキングに入っているのか……。

 

このようなことを、全仮面ライダー大投票の公式サイトに公開されたランキングを見ながら、みんなで確認しながらあーだこーだ語り合おうと、そういうわけだ。

 

透哉「それじゃあさっそく、ランキングを見ていくか。公式サイトに公開されたのをスクショしておいたから、それを見ながらどんなのがランクインしてたのか見ていこう。」

 

彩「……でも透哉くん。その前に、一位の話しない?」

 

透哉「ん?」

 

彩「一位に選ばれた作品、ライダー、音楽は、大々的にSNS上で発表されたから、まずはその話から入ったほうがいいと思うんだ。」

 

透哉「あー……それもそうだな。じゃあ一人ずつ、作品、ライダー、音楽のそれぞれの部門で見事一位に輝いたものの名前を言っていくか。」

 

彩「あ、それいいかも!……ん?でも待って?一人ずつってことは……誰か二人言えないってこと、だよね?」

 

友・紗・ま「……」

 

透哉「……そういうことになるな。まぁでも、俺は言わなくていいよ。だから、お前らの中から決めてくれ。」

 

友希那「それでも、まだ四人。ここから一人、言えない人を決めるというわけね。」

 

紗夜「……言いたい人は、挙手を。」

 

彩・友・ま「……」

 

透哉「おいおい、みんながみんな遠慮してどうすんだよ?これじゃあ話が進まないだろ?」

 

彩「だ、だって〜……「あ、あの……」!」

 

友希那「倉田さん?」

 

紗夜「どうしたんですか?」

 

ましろ「わ、私……言わなくてもいいので、皆さん、どうぞ。」

 

彩「ましろちゃん……本当にいいの?じゃんけんとか話し合いとかして、公平に決めても…「い、いえ。私、こういう争い事は苦手なので……。それに……チラッ」?」

 

透哉「ん?」

 

ましろ「……この中じゃ、私が一番後輩なので……」

 

透哉「……ましろ。」

 

ましろ「! な、何ですか?」

 

透哉「今回はまぁいい。でも、後輩だからって、遠慮することはないんだぞ。」

 

友希那「透哉の言う通りね。この場にいる以上、私達は対等な関係でなければならない。いいえ、そうあるべきよ。」

 

ましろ「た、対等な……関係……。」

 

紗夜「倉田さん。今回はあなたの厚意に甘えて譲らせてもらいますが、次はそうはいきませんよ?」

 

ましろ「つ、次……?」

 

彩「私達は友達でもあり、ライバルでもある。そういうことだよ、ましろちゃん!」

 

ましろ「ら、ライ、バル……?え、え〜!」

 

え、こいつらって、そんな関係だったの……?

 

彩「それじゃあ……どうしよう?誰がどれを言おうか?」

 

紗夜「では私は作品を。」

 

友希那「なら、私は音楽でいくわ。」

 

彩「じゃあ私は、残ったライダーだね!」

 

ましろ「は、早い……。」

 

透哉「……じゃあ、テンポよく言っていくとするか。作品、ライダー、音楽の順番で頼むぜ。」

 

彩・友・紗「うん!(ええ・はい。)」

 

ましろ「……」

 

紗夜「ではまず、私からいきます。作品部門の一位は……

 

 

 

 

 

……『仮面ライダー電王』です。」

 

彩「続いて仮面ライダー部門の一位が……

 

 

 

 

 

……これまた、仮面ライダー電王だね!」

 

友希那「そして最後、音楽部門の一位が……

 

 

 

 

 

……『EXCITE』ね。」

 

透哉「つまり、まとめると……」

 

 

 

 

 

《全仮面ライダー大投票 各部門第1位》

 

作品部門

・『仮面ライダー電王』

 

仮面ライダー部門

・仮面ライダー電王

 

音楽部門

・『EXCITE』

 

 

 

 

 

透哉「……と、こういう感じだな。」

 

……うん、改めて見るとすごいな、これ。

 

彩「たぶん、これ見て誰もが思うのは……」

 

ましろ「電王、強いですね……。」

 

紗夜「作品部門、ライダー部門共に一位……流石としか言いようがありませんね……。」

 

友希那「投票比率を見ても分かる通り、子供から大人まで、幅広い世代から支持を得ている。電王が一位というには、納得の理由ね。」

 

透哉「まさかの二冠だもんな。……でも、流石に三冠は取れなかったか。」

 

彩「『EXCITE』が一位なのも納得だよ!すっごくカッコいいもん!」

 

透哉「歌ってる人のダンスがめちゃくちゃキレッキレなのも、選ばれた理由かもな。」

 

彩「私アイドルだけど、あんなダンス出来ないよ〜。」

 

紗夜「あなた達とその人では、まず方向性が違うでしょう……。」

 

透哉「確かにな。彩がそのダンスしてたら、ちょっと引くな。」

 

彩「うぐっ……そ、そこまで言う〜?」

 

透哉「というわけで、一位についてはこんなもんかな。」

 

彩「スルー……?」

 

友希那「次はいよいよ、私達の選んだ作品、ライダー、音楽がランクインしているのか、また、それが何位なのか、についてね。当然、私の選んだジオウは上位にいるはずよ。」

 

紗夜「それなら、私の選んだWも上位ですよ。湊さん、あなたは私達Roseliaを支えるボーカルですが、これに関してはあなたに負けるつもりはありませんよ。」

 

友希那「あら、それはつまり、あなたからの戦線布告、ということでいいのかしら?」

 

紗夜「そう受け取ってもらって構いません。」

 

友・紗「……」バチバチバチ……!!

 

ましろ「あ、あわわわ……」

 

こいつら、めちゃくちゃバチバチしてんじゃねえか……。

 

透哉「お前ら、これは別に勝負じゃ…「「勝負よ(です)!」」……あ、そう。」

 

ましろ「あ、彩さん……ど、どうしましょう……。」

 

彩「! やったー!グリスが10位に入ってるー!」

 

ましろ「……。うぅ……と、透哉先ぱ〜い!」

 

透哉「……仕方ない。俺達は俺達で、自分の選んだのがランクインしているのか、勝負なしで確かめていくか。」

 

ましろ「透哉先輩……。……は、はい!(先輩、こういうときは普通なんだなー……。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

友希那「それじゃあまずは、私からいくわ。」

 

紗夜「あら、いいんですか?後攻の私に順位負けして、唇を噛み締める未来が見えますが。」

 

友希那「私の力を勝手に取らないでちょうだい。」

 

お前の力じゃなくて、お前の好きなジオウⅡの力だろ……。

 

友希望「では……いくわよ!まずは作品から……」

 

彩「……つ、ついに、始まる……。」

 

友希那「……」

 

紗夜「……」

 

ましろ「……ゴクリ」

 

透哉「……」

 

友希那「……あったわ。」

 

紗夜「!」

 

友希那「私の選んだ、『仮面ライダージオウ』と『劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer』が……

 

 

 

 

 

22位と13位にね!!」

 

紗夜「……」

 

彩「つ、つまり、ジオウが22位で……」

 

ましろ「Over Quartzerが13位……。」

 

正直、微妙だな……。

 

すげえ高いってわけでもなく、すげえ低いってわけでもない……。

 

言うなれば、普通、だな。

 

紗夜「……微妙な順位ですね。」

 

彩・ま「(言っちゃったーー!?)」

 

こいつ、言いやがった……。

 

友希那「何ですって?」ギロッ

 

ましろ「ひぃっ!サッ」

 

透哉「ましろ、大丈夫だって……。」

 

紗夜「では後攻、私いきますね。湊さん、悔しがる準備をしておいたほうがいいのでは?」

 

友希那「……へぇ〜、言うようになったじゃない……。」ゴゴゴゴゴ……

 

彩「!? ゆ、友希那ちゃん!抑えて抑えて!」

 

ましろ「こ、怖い……。」ブルブルブル

 

透哉「……」

 

ましろ……。

 

紗夜「それでは、確認します。」

 

友希那「……」

 

彩「お、お願い……!」

 

ましろ「うぅ〜……」ブルブルブル

 

透哉「……」

 

これはちょっと……まずいな。

 

仕方がない。

 

紗夜「……ふっ。」

 

友希那「!?」

 

彩「わ、笑った!?」

 

紗夜「湊さん。どうやら、勝負はついたようですね。」

 

友希那「な、何ですって……?」

 

彩「あ、あわわわわ……」

 

透哉「……ましろ、ちょっと……」

 

ましろ「え?……透哉、先輩……?」

 

紗夜「私の選んだ、『仮面ライダーW』と『仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ』は……

 

 

 

 

 

2位と19位でした!!」

 

友希那「!?」

 

彩「に、2位!?No.2……二番目に人気な作品ってこと!?」

 

紗夜「そういうことですね。……湊さん。」

 

友希那「……」

 

紗夜「……一回戦目、私の勝ちですね。」ドヤッ

 

友希那「プチンッ……スーッ

 

 

 

 

 

……バコッ!!」

 

彩「ちょっと友希那ちゃん!?それ透哉くんの鞄!!」

 

友希那「バコッ!!バコッ!!バコッ!!バコッ!!」

 

彩「あーー!!透哉くんの鞄がーー!!」

 

紗夜「湊さん、とうとう血迷って殴ることしかできなくなりましたか?」

 

彩「……紗夜ちゃん!そこまで言わなくても…「いえ、いいのよ丸山さん。」! 友希那ちゃん……。」

 

友希那「……確かに、私としたことが、少し我を失っていたわ。」

 

彩「(我失ってたんだ……。)」

 

友希那「紗夜。一回戦目は負けを認めるわ。……でも、次はそうはいかないわよ。」

 

紗夜「……ふふ、それでこそ湊さんです。それではいきましょう。二回戦……ライダー部門へ!」

 

友希那「望むところよ!」

 

彩「……私、完全に置いてかれてるなぁ。透哉くん、どうしたらいいと思……え……あれ?……透哉くん?ましろちゃんもいない……。」

 

『ピロリン♪』

 

彩「ん?」

 

『彩、後は頼んだ』

 

彩「……」

 

紗夜「では、私の選んだライダーは……」

 

友希那「待って、私もいっしょに確認……」

 

彩「透哉くんめ〜〜!!!逃げたな〜〜!!!」

 

友・紗「!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【リビング】

 

透哉「ふぅ。ここなら静かだな。」

 

ましろ「……ほ、ほんとに、よかったんでしょうか……。」

 

透哉「あぁ、大丈夫大丈夫。彩ならなんとかしてくれるさ。それにお前も、ずっとあんな場所にいたくないだろ?」

 

ましろ「まぁ……はい。怖かったですし……。」

 

透哉「だろ?あいつらはあいつらだけでやってもらって、俺達は俺達でやろうぜ。」

 

ましろ「……はい!」

 

友希那、紗夜、彩は俺の部屋に置いてきて、俺とましろはこのリビングに逃げてきた。

 

あんな空間にずっといたら、気まずすぎて頭がおかしくなりそうだったからだ。

 

特にましろなんか、めちゃくちゃ怯えてたし。

 

彩には悪いけど……頑張ってもらおう。

 

アイドルだし、なんとかしてくれるだろう。(謎理論)

 

というわけで俺とましろはソファに座り、全仮面ライダー大投票についての話を始めた。

 

 

 

 

 

透哉「さてと、確かお前が選んだのは……

 

 

 

 

 

《倉田ましろの選んだ、好きな作品、好きな仮面ライダー、好きな音楽》

 

好きな作品

・『仮面ライダージオウ』

・『仮面ライダーゼロワン』

・『仮面ライダーセイバー』

 

好きな仮面ライダー

・仮面ライダーオーマジオウ

・仮面ライダーゼロワン

・仮面ライダーセイバー

 

好きな音楽

・『P.A.R.T.Y. 〜ユニバース・フェスティバル〜』

・『Another Daybreak』

・『多重露光 feat.○○』

 

 

 

 

 

これだったな。」

 

ましろ「! これ、私の選んだ……。わざわざ記録しておいてくれたんですか?」

 

透哉「ああ。他にも彩、友希那、紗夜のもあるぞ。」

 

ましろ「ほ、ほんとだ……。流石透哉先輩……!」

 

透哉「……よし。じゃあまず、作品部門から見ていくか。」

 

ましろ「はい!」

 

透哉「ましろが選んだのは『仮面ライダージオウ』、『仮面ライダーゼロワン』、『仮面ライダーセイバー』だから……」

 

ましろ「確かジオウは、22位でしたよね。」

 

透哉「……お、あったぞ。すげえ!ゼロワン10位じゃねえか!」

 

ましろ「10位!?ベスト10に入ってるってことですか?」

 

透哉「ああ。すげえじゃねえか。やったな、ましろ!」

 

ましろ「あ、ありがとうございます。……って、私がお礼言ってもいいのかな……。」

 

透哉「あぁ、言っとけ言っとけ。やっぱ、自分の好きなのがこういうランキングで上位だと、嬉しいよな。」

 

ましろ「はい、嬉しいです!」

 

セイバーは……入ってなかったか。

 

俺、結構好きなんだけどなぁ、セイバー。

 

ましろ「じゃあ次は……仮面ライダー部門、ですね。」

 

透哉「だな。オーマジオウ、ゼロワン、セイバー……入ってるといいな。」

 

ましろ「はい。……、……」スッ……スッ……

 

透哉「……」

 

確か仮面ライダー部門は、100位まで公開されてるんだよな。

 

もし自分の選んだライダーが70位とかだったら……何とも言えない気持ちになるな……。

 

ましろ「ありました!」

 

透哉「! どうだった!?」

 

ましろ「セイバーが58位で、オーマジオウが28位、ゼロワンが12位です!」

 

透哉「おぉ!全員入ってるじゃんか!」

 

ましろ「はい!特にセイバーは、作品部門のランキングになかったので嬉しいです!」

 

透哉「……そっか。良かったな、ましろ。」

 

ましろ「はい♪」

 

58位……。

 

22位とかと比べたら、お世辞にも高いとは言えないし、普通とも言い難い。

 

悪く言うと……低い。

 

でも、こいつがいいならいいか。

 

ポジティブに考えれば、100位以内に入っててすげーってことだもんな。

 

……いや、流石にそれはポジティブすぎるか。

 

……だとしてもだ!

 

こいつが喜んでるなら、俺もいっしょに喜ぶ。

 

それが、親友としての務めだ。

 

ましろ「最後に、音楽を見てみますね。」

 

透哉「ああ。」

 

音楽か……。

 

こいつの選んだのは確か……『P.A.R.T.Y. 〜ユニバース・フェスティバル〜』と『Another Daybreak』と『多重露光 feat.○○』か。

 

少なくとも、『P.A.R.T.Y. 〜ユニバース・フェスティバル〜』は入ってそうだけどな……。

 

ましろ「……そういえば透哉先輩。」

 

透哉「ん?」

 

ましろ「透哉先輩は、何を選んだんですか?好きな作品と、ライダーと、音楽。」

 

透哉「俺?俺は……って、その前にお前の選んだ音楽だ。どうだ?あったのか?」

 

ましろ「あ、はい!『P.A.R.T.Y. 〜ユニバース・フェスティバル〜』が4位にありました!」

 

透哉「4位!?今までで最高じゃねえか!」

 

ましろ「はい!やっぱりこの曲、人気なんですね!」

 

透哉「まぁな。この曲がテレビとかで流れれば、すぐSNSのトレンドに"平成"が載るくらいだからな。」

 

ましろ「それほど、あの映画と曲は衝撃的だったってことですよね。」

 

透哉「そういうことだな。」

 

ましろ「……さぁ、次は先輩の番ですよ。」

 

透哉「え、何が?」

 

ましろ「何って、先輩の選ぶ作品、ライダー、音楽ですよ。さっき、うやむやにしましたよね?」

 

透哉「そ、そうだっか?」

 

ましろ「そうですよ!……ないわけないですよね?先輩の選ぶ、作品、ライダー、音楽。」

 

透哉「……まぁ、あるにはあるが……でも俺の選んだのなんて、何の需要も…「あるよ!」! あ、彩!?」

 

彩「透哉くん、さっきはよくも、私を残して逃げてくれたね?」

 

透哉「わ、悪かった!悪かったよ!でも、お前ならなんとかできると思ったんだよ!ましろのことも可哀想だったしさ。だから、な?許してく…「そんなことより!」そんなことより!?」

 

彩「私にも教えてよ!透哉くんの選ぶ、作品、ライダー、音楽を!」

 

透哉「あー……聞いてたのか。」

 

友希那「あなたは私達のことを聞いて、私達はあなたのことを聞いてないなんて不公平よ。」

 

紗夜「私達には、あなたの選ぶその三部門を聞く権利があります。」

 

透哉「お前らもか……。んで?結局勝負はついたのか?」

 

紗夜「話をはぐらかそうとしてもそうはいきませんよ。」

 

友希那「私達がとり囲んでいる以上、あなたはここから逃げられないわ。」

 

透哉「俺だけじゃなく、ましろも逃げれないんだが?」

 

ましろ「……」

 

友希那「……倉田さん。透哉が逃げられないように捕まえておいて。」

 

ましろ「……ふぇ?」

 

紗夜「それはいいですね。倉田さん、お願いします。」

 

ましろ「ちょ、ちょっと待ってください!捕まえておいてというのは……つまり……その……」

 

友希那「手を回して、こんな風にがっしりホールドしておいて、という意味よ。」

 

ましろ「ほ、ホールド……。……/////!!む、無理ですよ////!!」

 

友希那「どうしてよ!透哉が逃げてもいいの!?」

 

ましろ「そ、そんなこと言ったって////……。」

 

紗夜「(……湊さんは、自分が何を言ってるのか分かっているのかしら?)」

 

彩「……」

 

友希那「さぁ透哉!素直に言うか、倉田さんにホールドされるか、選びなさい!」

 

ましろ「透哉先輩!前者で……前者でお願いします!」ナミダメ

 

透哉「……普通に前者で。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ましろ「ほっ、良かった〜。」.

 

友希那「倉田さん、ごめんなさい。あなたを、賭け事に使ったりして。」

 

透哉「おい言い方。」

 

ましろ「い、いえ!……友希那さんも、透哉先輩に言わせるために、わざとあんなことを言ったんですよね。」

 

友希望「わざと?何のこと?」

 

ましろ「え?」

 

彩「ねぇねぇ、早く教えてよー。透哉くんの選んだ三部門ー。」

 

透哉「……ほんとに需要ねえぞ?いいのか?」

 

彩「需要ならあるもん!ね?紗夜ちゃん!」

 

紗夜「ええ。あなたにはなくても、私達にはあるんですよ、鑑さん。」

 

透哉「……はぁ。」

 

どういう理屈だよ……ってツッコミたいとこだけど、ツッコんだら負けなんだろうな……。

 

需要なんて、ほんとに何もないと思うけど……まぁ、減るもんじゃねえしな。

 

透哉「……分かったよ。じゃあ作品部門、仮面ライダー部門、音楽部門の順に言ってくから、聞き逃すなよ?」

 

友希那「ええ。もちろんそのつもりよ。」

 

紗夜「いつでも準備はできています。」

 

透哉「そ、そうか。……あと、どうでもいいんことなんだけどさ……」

 

友希那「それは、今絶対に必要なこと?」

 

透哉「……いや、やっぱいい。」

 

彩とましろは、両隣に座ってるからいいんだけど……友希那と紗夜が立ってるのが、気になるんだよなぁ。

 

下カーペット敷いてあるんだから、普通に座ればいいのに……。

 

透哉「……じゃあ、言うぞ?」

 

彩・ま「うん(はい)!」

 

透哉「……

 

 

 

 

 

……まず作品部門は……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透哉「……と、これが俺の選んだ三部門だ。」

 

友・紗「……」

 

彩・ま「……」

 

透哉「……おい何だよ。何か言えよ。」

 

彩「い、いや……」

 

友希那「……随分、バラバラなのね。」

 

透哉「ん?」

 

紗夜「TVシリーズや、映画や、Vシネマ……。好きなライダーも全員バラバラの作品ですし、音楽なんて、私の予想を七割近く超えてきました……。」

 

ましろ「なんか……『Over Quartzer』でのソウゴのセリフを思い出しました。"勝手にまとめるなよ"辺りからのセリフを……」

 

彩「ちょっとだけ、令和も交じってるけどね。」

 

友希那「でも、あの映画にはゼロワンも出てきた。だからセーフよ。」

 

透哉「え……何が、セーフなんだ?」

 

彩「この五人の中じゃ、……透哉くんが一番、平成してたね。」

 

紗夜「誰か、異論のある方は?」

 

彩・ま・友・紗「……」

 

友希那「ふっ、満場一致ね。」

 

ましろ「流石、透哉先輩ですね。」

 

透哉「え、何?どゆこと?……俺、褒められてんの?」

 

紗夜「褒める……いえ、それとは少しニュアンスが違いますね。」

 

ましろ「尊敬してるんですよ、透哉先輩のことを。」

 

友希那「どうやらこの勝負、あなたが一枚上手だったようね。」

 

彩「ありがとう、透哉くん。そして、おめでとう!」

 

透哉「……」

 

……もう、訳分からん……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【最終結果発表】

 

《丸山彩の選んだ、好きな作品、好きな仮面ライダー、好きな音楽》

 

好きな作品

・『仮面ライダーキバ』 圏外

・『ビルド NEW WORLD 仮面ライダーグリス』 圏外

・『仮面ライダーセイバー』 圏外

 

好きな仮面ライダー

・仮面ライダーキバ 37位

・仮面ライダーダークキバ 64位

・仮面ライダーポッピー 圏外

・仮面ライダーグリス 10位

・仮面ライダー最光 95位

 

好きな音楽

・『Supernova』 26位

・『Will save us』 圏外

・『PEOPLE GAME』 圏外

 

11個中5つランクイン!

 

 

 

 

 

《湊友希那の選んだ、好きな作品、好きな仮面ライダー、好きな音楽》

 

好きな作品

・『仮面ライダージオウ』 22位

・『劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer』 13位

・『仮面ライダージオウ NEXT TIME ゲイツ、マジェスティ』 圏外

 

好きな仮面ライダー

・仮面ライダージオウ 24位

・仮面ライダーオーマジオウ 28位

・仮面ライダーゲイツ 88位

・仮面ライダーウォズ 63位

・仮面ライダーツクヨミ 圏外

 

好きな音楽

・『Over “Quartzer”』 17位

・『Black & White』 圏外

・『仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER メドレー D.A. RE-BUILD MIX』 42位

 

11個中8つランクイン!

 

 

 

 

 

《氷川紗夜の選んだ、好きな作品、好きな仮面ライダー、好きな音楽》

 

好きな作品

・『仮面ライダーW』 2位

・『仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010』 圏外

・『仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ』 19位

 

好きな仮面ライダー

・仮面ライダーW 2位

・仮面ライダーアクセル 50位

・仮面ライダースカル 39位

・仮面ライダージョーカー 20位

・仮面ライダーエターナル 17位

 

好きな音楽

・『W-B-X 〜W-Boiled Extreme〜』 6位

・『Nobody's Perfect』 49位

・『Extreme Dream』 37位

 

11個中10個ランクイン!

 

 

 

 

 

《倉田ましろの選んだ、好きな作品、好きな仮面ライダー、好きな音楽》

 

好きな作品

・『仮面ライダージオウ』 22位

・『仮面ライダーゼロワン』 10位

・『仮面ライダーセイバー』 圏外

 

好きな仮面ライダー

・仮面ライダーオーマジオウ 28位

・仮面ライダーゼロワン 12位

・仮面ライダーセイバー 58位

 

好きな音楽

・『P.A.R.T.Y. 〜ユニバース・フェスティバル〜』 4位

・『Another Daybreak』 圏外

・『多重露光 feat.○○』圏外

 

9個中6個ランクイン!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【おまけ】

 

《鑑透哉の選んだ、好きな作品、好きな仮面ライダー、好きな音楽》

 

好きな作品

・ 『仮面ライダーオーズ/OOO』 3位

・『ドライブサーガ 仮面ライダーチェイサー』 圏外

・『劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME』 16位

 

好きな仮面ライダー

・仮面ライダーオーズ 4位

・仮面ライダー龍玄 96位

・仮面ライダーチェイサー 44位

・仮面ライダーブレイブ 圏外

・仮面ライダーローグ 72位

 

好きな音楽

・『Ride the Wind』 圏外

・『Time judged all』 9位

・『B.A.T.T.L.E G.A.M.E』 圏外

 

11個中7個ランクイン!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【おまけのおまけ】

 

それぞれのランクイン率

・丸山彩 45%

・湊友希那 73%

・氷川紗夜 91%

・倉田ましろ 67%

・鑑透哉 64%




ちょっと裏話をすると、実はこの回で、透哉含めた主要キャラ五人がこのシリーズ内で初めて全員集まる予定でした。

しかしその前にオーズ新作の発表というまさかの出来事が起きてしまい、急遽その回を書こうと思いどういう展開にしようか考えた結果、『その回でもう主要キャラ全員出しちゃえw。』という思考になったため、主要キャラ全員登場回を一個前倒しにしたという次第ですw。

まぁ、これが今後の回に影響するかどうかって言われたら、特に何もないんですけどねw。


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第三十四話 深罪の三重奏(トリオ)の予告キターー!!……いやシリアスすぎんだろこれ……。絶対面白いやつやん……。

もうほんとに……はい。

タイトルの通りです。

なんか……ゴーストのVシネを思い出しました。

あれもくっそシリアスでくっそ面白かったですもん。

ていうか最近、





……マジで情報てんこ盛りすぎじゃありませんかね!?(いいぞもっとやれ)


【月ノ森女子学園 1-A】

 

〜放課後〜

 

ましろ「あぁ……あああ……」

 

つくし「ましろちゃーん、いっしょに帰…「ごめんつくしちゃん!」え!?」

 

ましろ「私、行かなきゃいけないとこができちゃって……。だから今日は、いっしょには…「ふーん……。」ニヤニヤ な、何?」

 

つくし「何でもないよ♪うん、分かった!ましろちゃんは、その"行かなきゃいけないとこ"を優先して!また今度いっしょに帰ろう!」

 

ましろ「(なんか、すんなりOKしてくれたな……。)う、うん。ほんとにごめんね、つくしちゃん。」

 

つくし「全然いいよ!ほら、早く行って!ましろちゃん!」

 

ましろ「(……もしかして、バレてる……?)あ、ありがとう。じゃーね、つくしちゃん、また明日。」

 

つくし「うん、また明日!」

 

タッタッタッタ

 

つくし「……「また透哉先輩のとこ?」うわっ、と、透子ちゃん?いつからそこに……」

 

透子「何だよふーすけ、人を幽霊みたいに……。そうだなー……ふーすけがニヤニヤしてたとこら辺?」

 

つくし「結構最初のほうじゃん!もう、いたなら声掛けてよー。」

 

透子「いやいや、そういうときは声掛けないでじっと見てたほうが面白いって。そんなことよりシロ、また透哉先輩のとこ?」

 

つくし「うん、たぶんね。ていうか、あの慌てようは絶対そうだよ。」

 

透子「シロも物好きだねー。確かにあの人、悪い人ではないけど、なんていうか……ちょい厳しいとこなくね?ルイの下位互換みたいな?」

 

つくし「そこは瑠唯さんのほうが上なんだ……。うーん、そうかなー?普通に優しい先輩だと思うけど。」

 

透子「いーや厳しい!ルイよりはまだ控えめだけどやっぱ厳しいよあの人!あと真面目だし!そっか、だからあたしとはあまり合わないんだ。納得納得♪」

 

つくし「 真面目なところがあの人の良いところだと思うんだけどな〜……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【透哉の学校 校門前】

 

一斗「それでよー、そのとき見つけたのがさー……」

 

透哉「お前、よくそんなにレア物見つけられるよな……。頭にレア物感知装置でもついてんじゃねえか?」

 

一斗「ははは、そんなバカ…「透哉先輩!」ん?」

 

透哉「ま、ましろ!……え、走ってきたのか?」

 

ましろ「はぁ……はぁ……まぁ、はい……。」

 

一斗「……レア物感知装置、マジかもしれん……。」

 

ましろ「れ、レア物……?」

 

透哉「こいつのことは無視してくれ。「おい。」それで、何でましろはここに?」.

 

ましろ「あ、そうでした。えっと……こ、これ……」

 

透哉「……あ、深罪の三重奏の予告じゃねえか。」

 

一斗「なに!?マジか!」ズイッ

 

ましろ「!」ビクッ!

 

一斗「ん?」

 

透哉「……一斗、ちょっと離れろ。」

 

一斗「? お、おう……。」

 

ましろ「……」

 

透哉「……悪い一斗。今日、いっしょに帰れねえわ。」

 

一斗「え?……いやでも、それなら俺とお前とましろちゃんで帰れば…「頼む。」……わ、分かったよ……。」

 

透哉「ほんと悪いな。この埋め合わせはいつかするから。……よしましろ、行くぞ。」

 

ましろ「……は、はい。」

 

透哉「じゃ、また明日な。」

 

一斗「お、おう、また明日。」

 

スタスタスタスタ

 

一斗「……俺、嫌われてんのかな?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ましろ「……すみません。」

 

透哉「それは俺じゃなく、あいつに謝るんだな。」

 

ましろ「っ!……はい。」

 

透哉「……まだ、苦手なのか?」

 

ましろ「……透哉先輩以外の男の人は、まだちょっと……」

 

透哉「そうか。……いつか、克服しなきゃとは思ってるのか?」

 

ましろ「……」

 

透哉「……やっぱ、言わなくていい。」

 

……もちろん、克服しなきゃとは思ってる。

 

透哉先輩の友達にひどいことしちゃったし、せめてその人くらいは。

 

……でも、無意識に体が反応するのだ。

 

透哉先輩以外の男の人が近づくと……無意識に、拒否反応が……

 

透哉「でも、これだけは言っとくぞ。」

 

ましろ「!」

 

透哉「あいつにだけは、いつか慣れとけ。じゃないと、流石に可哀想だ。」

 

ましろ「……そうしたいですけど、でも…「あいつなら、いつでも付き合ってくれるからさ。」え?」

 

透哉「お前の克服の手伝いだよ。あいつ基本暇だし、こっちから言えばいつでも練習相手になってくれる。」

 

ましろ「……あの人が、そう言ってたんですか?」

 

透哉「いや、何も。」

 

ましろ「……じゃあどうして…「そういう仲なんだよ、俺達は。」……そういう、仲……。」

 

……以心伝心、みたいなものなのかな……?

 

……私も、モニカのみんなや、透哉先輩と、そういう関係に……。

 

透哉「それで?ましろ。」

 

ましろ「……え?」

 

透哉「俺に会って、どうしたかったんだ?……語りたかったのか?深罪の三重奏について。」

 

ましろ「! は、はい!……迷惑じゃ、ない…「そんなわけあるか!」!」

 

透哉「俺はそういう、何かを語りたい、どこどこへ行きたいっていう誘いを断ることは、絶対にしねえぞ!……一部例外はあるかもしれないけど。」

 

ましろ「……」

 

透哉「……で、どうすんだ?語るのか?語らないのか?」

 

ましろ「……か、語りたいです!お願いします!透哉先輩!」

 

透哉「……ああ、もちろんだ。……いやー、ついに予告がきたか。」

 

ましろ「一通り見た感じ……本編以上にシリアスになってそうですよね。剣士が消える、の辺りからもう……」

 

透哉「今回の敵は、今のとこ倫太郎のお父さん?で間違いなさそうだな。」

 

ましろ「そのまま倫太郎のお父さんか、その裏をかいて他の人がラスボスか、って感じですよね。」

 

透哉「てか、本編終了後から八年も経ってんだもんな。……八年って、すごいよな。時代で考えると、オーズ完結編よりも後じゃねえか?」

 

ましろ「セイバーが終わったのが今年の秋で、それが本編も同じ2021年だとすると……そうですね。結構先の話ですね。」

 

透哉「そんなに経ってたら、環境も変わるよなぁ。飛羽真は一人の少年と暮らしてるし、賢人は恋人ができてるし。」

 

ましろ「私、びっくりしたんですよ。予告の途中で、賢人の恋人が……無銘剣虚無に、刺されてて……」

 

透哉「ああ。俺もびっくりしたよ。しかも見た感じ、賢人の目の前で刺されてるよな。……あれは、マジか……って誰もが思ったよな。」

 

ましろ「剣士全てを消すって言ってましたし、無銘剣使ってファルシオン アメイジングセイレーンにもなってましたし、やっぱり恋人を刺したのも……」

 

透哉「無銘剣を操ってか?……Vシネ本編を見ないと何とも言えないけど、今の段階じゃ倫太郎のお父さんが一番怪しいよなぁ……。」

 

ましろ「……く、暗い話はもう終わりにしましょう!明るい話題も、少ししましょう、透哉先輩。」

 

透哉「明るい話題……。あ、ファルシオンのアメイジングセイレーンさ、最初見たときはうーん……って思ってたんだけど、動くと意外とカッコよかったよな。」

 

ましろ「あ、確かにそうですね。あと今回のVシネは、セイバー、ブレイズ、エスパーダ。飛羽真、倫太郎、賢人の三人が全員しっかり活躍するようで、嬉しいです。」

 

透哉「本編でも、ストリウスを倒したのはその三人だもんな。約束を誓い合った三人……やっぱセイバーを語るうえで、この三人ははずせないもんな。」

 

ましろ「はい♪」

 

透哉「あと気になるのは……消えた剣士がどうなるのか、だな。」

 

ましろ「できれば、ちゃんと変身して戦うところも見てみたいですけど……さっきも言った通り、今回は飛羽真、倫太郎、賢人の三人が主役ですもんね。」

 

透哉「まぁ、そうなったらいいなーくらいに思っとくか。……あ、それと、月光雷鳴剣黄雷とアラビアーナナイト!アラビアーナナイトはあれ、何かが変化したように見えたけど、あれか?ブランクワンダーライドブック的なやつから変化したのかな?」

 

ましろ「さぁ……。あと、月光雷鳴剣はどうやって出てくるんでしょう……。」

 

透哉「予告で映ってなかったもんな。そこも見所の一つだな。」

 

ましろ「……と、いろいろ喋りましたけど、こんな感じですかね?」

 

透哉「だいたいな。あとは、公開日を待って、見に行って、どうなるかってところだな。来年の1月28日か……。オーズ完結編の二ヶ月前くらいかな。」

 

ましろ「……あの、透哉先輩。」

 

透哉「ん?」

 

ましろ「まだ、来年ですから……どうなるかは分かりませんけど、……もしよかったら……

 

 

 

 

 

……私といっしょに、深罪の三重奏、見に行ってくれませんか!?」

 

透哉「……ああ。いいぞ。」

 

ましろ「!! ……ほ、ほんとに、いいんですか……?だって、まだ来年のことですし……予定とかどうなるか、まだ……」

 

透哉「大丈夫だよ。その日はちゃんと空けとくから。当日……はちょっと難しいかもしれないけど、公開中には、絶対行こうな!」

 

ましろ「……」

 

透哉「……ん?ましろ?どうした?」

 

ましろ「……い、いえ……。」

 

透哉「……お前、もしかして泣いて…「透哉先輩!」!」

 

ましろ「……来年のその日、

 

 

 

 

 

……私、楽しみにして待ってます!」ニコッ

 

透哉「……ああ、俺もだ。」

 

ましろ「約束ですよ、透哉先輩。」

 

透哉「! ……おう、そうだな。約束だ!」

 

透哉先輩と交わした、いっしょにセイバーのVシネクトを見に行くという約束。

 

私はこの約束を、それが果たせるまでずっと……ずーっと、心のどこかで考えていることだろう。




明日はいよいよ、二週間ぶりのリバイスですね!!

とうとうライブ登場だし、楽しみだーー!!

……感想回は後日になりますけど。(できるだけ早めに出せるよう頑張りますw!)


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第三十五話 リバイス第10話感想!二週間ぶりのリバイスだーー!!白黒つけて、大事に決めようか!!by友希那&リサ

やはりリバイスは面白いです。

最高なんです。

熱いんです。

毎週マジで楽しみなんです!

……先週のリバイスはマジで熱すぎて、その矢先に次回のあの予告でしょ?

もう情報量が多すぎて、頭がオーバーフローしますよ!!(いいぞもっとやれ)


【湊家 友希那の部屋】

 

友希那「透哉、これを見なさい。」

 

透哉「お、ブラキオバイスタンプじゃねえか。ちゃんと買えたんだな。」

 

友希那「発売日当日、店の開店時間に合わせて行ったもの。欲しい物のためなら妥協は許さない。そうでしょ?」

 

透哉「あー……まぁ、そうだな。」

 

リサ「ま、友希那らしいっちゃらしいよね♪」

 

友希那「これを開けるのは、今日のリバイスの感想を語ってからにするわ。いいわね?二人とも。」

 

透哉「お、おう。」

 

リサ「OK♪」

 

発売日当日に、開店時間に合わせて、かー。

 

……俺の場合、最近ではゼロツープログライズキー&ユニットがそれだったっけ。

 

あのときは争奪戦だったなー……。

 

友希那「それじゃあ、さっそくいくわよ。……二週間ぶりの、リバイスの感想に。」

 

透哉「お、そうだな。二週間ぶりだったもんな。」

 

リサ「いやー、短かったような、長かったようなって感じだったねー。」

 

友希那「私は長く感じたわ。ジオウのフォームが出るし、仮面ライダーライブが出るしで、楽しみすぎて待ちきれなかったもの。」

 

透哉「なら、俺もそうかな。楽しみなものほど、待つ時間が長く感じるよなぁ。」

 

友希那「まさにその通りよ。」

 

リサ「うーん……アタシは、意外と普通だったかな。練習やったりライブしたり、お出かけしたり、いろんなことして過ごしてたら、いつの間にか今日が来てた、って感じで♪」

 

友希那「なるほど……確かにそうね。練習やライブもしたし、オーズの新作や全仮面ライダー大投票の発表などもあった。……そう考えると、今年も仮面ライダー尽くしの一週間だったわね。」

 

透哉「オーズの新作はほんとに……ほんとにびっくりしたよ。今も三時間くらい語り尽くしたい気分…「絶対にやめて。」じょ、冗談だって……。」

 

リサ「あはは、あのときはほんと面白かったよね〜♪友希那と紗夜の携帯の通知が全然鳴り止まなくてさー。今思い出したただけでも……はは、笑えてきちゃうよ〜。」

 

友希那「全く面白くないわ。リサ、笑わないで。……透哉も、二度とあんなことしないで。」

 

透哉「わ、分かってるって……。」

 

顔が怖え……。

 

リサ「あはは……ご、ごめん友希那。」

 

友希那「全く、話が脱線したじゃない。……感想に戻るわよ。それで、二週間ぶりのリバイスだけれど、やはり今回の見所は……

 

 

 

 

 

……この、ブラキオゲノムよ!」

 

リサ「……ん?」

 

透哉「……え、そっち?」

 

友希那「……と、仮面ライダーライブね。」

 

リサ「……えーっとー……」

 

透哉「普通、逆じゃねえか?」

 

友希那「……順番なんて関係ないわ。とにかく、今回の見所はブラキ……仮面ライダーライブとブラキオゲノムよ!」

 

透哉「(言い直したな。)」

 

リサ「(言い直したね。)」

 

友希那「とりあえずそうね……。一輝と大二が再び仲直りできて良かったと思うわ。」

 

透哉「主にカゲロウの暗躍のせいだったけどな。」

 

リサ「でも、一輝が謝って、それに応えた大二がカゲロウを抑えて、その隙にリバイスになってエビル撃破って流れだったから、仲直りみたいなもんじゃない?」

 

透哉「……まぁ、それはそうだけど……」

 

リサ「細かいことは気にしない気にしない♪それ、透哉の悪い癖だよ。」

 

透哉「……癖、ねー。」

 

友希那「仮面ライダーライブ、変身からブラキオデッドマン撃破まで、全てがカッコよかったわね。変身するときのポーズが、一輝と同じだったのが良かったというのは、言うまでもないし、決め台詞も、"白黒つけようぜ"、"大事に決めようか"だったかしら。前者はエビルとライブを表しているようにもとれるし、後者は一輝の"一気にいくぜ"と同じで決め台詞に"大二"が入っている。……もう、言うことはないわ。」

 

透哉「……要は、"最高"ってことだよな?」

 

友希那「そういうことよ。」

 

リサ「友希那も、回りくどい言い方しないで、最高なら最高って言えばいいのに。それ、友希那の悪い癖だよ♪」

 

友希那「……別にいいでしょ?これで通じるのだから。」

 

透哉「でもよ、一つ気になったのが……あれでカゲロウは死んだのか?」

 

リサ「……そこだよね〜。」

 

友希那「カゲロウを倒した後、普通に大二に戻り、そこからライブへと変身した。その後も、カゲロウは死んだという明言はされてなかった。……今後も、何かしらの形で登場するのだと、私は予想するわ。」

 

透哉「やっぱそうだよなぁ。何かしらの形ってのはやっぱり、大二とまた入れ替わるってことか……。」

 

リサ「やっと大二を取り戻したのに、また乗っ取られるって……そうなっちゃったら、五十嵐家が可哀想だよね……。」

 

友希那「……または、大二とカゲロウが分離するか。」

 

透・リ「! それだ!!」

 

透哉「そうなればエビルVSライブの戦いが実現するし……」

 

リサ「カゲロウのその後も描ける……」

 

透・リ「大二とカゲロウが分離!その展開は大いにありそうだな(ね)!」

 

友希那「そ、そうね……。(今一番有力な説は、大二とカゲロウが入れ替わることだとは思うけれど……二人が盛り上がってるのなら、それでいいわ。)」

 

透哉「あとは何と言っても、ブラキオゲノムだな。」

 

友希那「! ええ、そうね。エビルが落としたブラキオバイスタンプを使って、ジオウモチーフのブラキオゲノムに変身したわ。変身音声は……まさかの"祝え!"系だったわ。」

 

透哉「今までの傾向からして、決め台詞だと思ったんだけどなぁ。予想が外れたなー。」

 

友希那「でも、カッコよかったからOKよ。」

 

リサ「ブラキオゲノムは、ほんとにジオウ!って感じのフォームだったよね〜。バイスがゴツかったのが、ちょっと意外だったけど。」

 

友希那「顔に"ライダー"の文字もなかったわ。でも、それだとブラキオゲノムではなくてジオウになってしまうもの。しっかりモチーフのライダーのフォルムを残しつつ、動物の要素も入れてかつリバイスとしての原型を留める……。それが、ゲノムチェンジだもの。」

 

透哉「……お、おう……。」

 

リサ「……やっぱ、友希那は友希那か〜。」

 

友希那「? 何かおかしなこと言ったかしら?」

 

リサ「いやいやいや!すっごく良いこと言ったよ!ね、透哉!」

 

透哉「そ、そうだな。」

 

友希那「? ……まぁいいわ。それじゃあ透哉、リサ、今回のリバイスであなた達の印象に残ったものを、ライブとブラキオゲノム以外で、教えてちょうだい。一つでも、二つでも構わないわよ。」

 

透哉「いきなりだな……。」

 

リサ「そうだねー……。やっぱり最初かな。リバイの必殺技を、カゲロウが変身解いて防いだやつ。」

 

透哉「あー……。あれはほんと悪魔だったな。」

 

友希那「一瞬大二のふりをして、リバイの必殺技を受け流す……。非道なやり方だけど、賢くはあるわよね。」

 

リサ「まぁねー……。これが、アタシの一つ目かな。」

 

透哉「俺は……そうだな。バイスが人の頭の中を覗けるってことかな。」

 

リサ「それ!アタシも最初、え?バイス超有能じゃん!って思った!」

 

透哉「最初はヒロミさんの頭の中を覗いて、二回目はカゲロウの頭の中を覗いてよな。……話の時系列順でいくと、後者のほうが先だけど。」

 

リサ「そのおかげで、大二はまだ消えてない、まだ諦めてないってことが分かったんだもんね。それにしても、ヒロミさんの男泣きはちょっと笑ったな〜♪」

 

友希那「外はクールなヒロミだけど、内ではあんな悔しがってたなんてね……。いわゆる、ギャップというものなのかしら。」

 

透哉「でも、結局ヒロミさんはすげえ良い人ってことだよな。大二がライブになったとき、よくやったな、みたいな感じで微笑んでたし。」

 

友希那「そうね。私も、ヒロミは嫌いじゃないわ。……さて、それじゃあ私からも一つ。」

 

透哉「お、何だ?」

 

リサ「何何〜?」

 

友希那「……さくらについてよ。」

 

透・リ「!」

 

透哉「……もう、そこ触れちゃうか?」

 

友希那「触れないわけにはいかないでしょ?アギレラとさくら、大二の次はこの二人がフィーチャーされるようだし。」

 

透哉「アギレラ様、強かった…「ギロッ!」……つ、強かったよなー……アギレラ。」

 

リサ「(んー?これはまさかー……?)そうだねー。さくらちゃんの攻撃をいとも容易くかわしてたもんねー。」

 

友希那「ええ。性悪女だけど、デッドマンズの幹部だけのことはあるわね。」

 

リサ「しょ、性悪女……。」

 

友希那「自分からさくらに会いに行ったり、ギフの生贄にならないかと誘ってみたり……さくらに目をつけているのは一目瞭然ね。それが、次回にどんな影響を及ぼすのか……。」

 

透哉「次回か……。まさか、また新しいベルトが出るとはな。」

 

リサ「しかも、そのベルトをさくらちゃんが使うみたいじゃん?もうそうなったら、五十嵐家全員仮面ライダールートじゃん!」

 

友希那「落ち着きなさいリサ。まだお父さんとお母さんが残っているわ。……お父さんは少し怪しいけど。」

 

透哉「そうなると、リバイスもとうとう女性ライダー登場か。果たしてさくらが変身するであろう仮面ライダーは、敵なのか、味方なのか……。」

 

リサ「味方であってほしいよ〜!」

 

透哉「いや、俺もそう思いてえよ!」

 

友希那「透哉。」

 

透哉「ん?」

 

友希那「例のものを。」

 

透哉「例のもの?……あー、はいはい。」

 

リサ「あ、そういえば透哉、大きい紙袋持ってきてたね。何か入ってんの?」

 

透哉「……よっ、と。箱は自分で開けろよ。」

 

友希那「ええ。」

 

リサ「箱?……!!えぇ!?」

 

友希那「な、何よリサ。急に大きな声出されたらびっくりするじゃない……。」

 

リサ「ご、ごめん……じゃなくて!何で透哉がそれ持ってんの!?え、買ったの!?いつの間に!?」

 

透哉「お前、珍しくうるせえな……。」

 

リサ「いやいや、普通びっくりするでしょ!友達が持ってきた紙袋に、何か入ってるのかなー?って思って見てたら……

 

 

 

 

 

……いきなりリバイスドライバーの箱が出てくるんだもん!しかも50周年セットのやつ!」

 

透哉「……俺がこれ持ってるのが、そんな不思議か?」

 

リサ「不思議だよー。だって透哉、バイトしてないし、おこづかいも月3000円だし。とてもそれを買える余裕があるとは思えないし……」

 

透哉「そこまで言うかよ……。」

 

友希那「安心してリサ。これは借り物だから。」

 

リサ「え、借り物?」

 

友希那「透哉の友達が、貸してくれたのよ。それをわざわざ持って来てもらったの。だから大丈夫よ。」

 

リサ「なーんだ、それなら安心だねー。」

 

透哉「おい、どういう意味だよそれは。」

 

友希那「……久しぶりのリバイスドライバーね。」

 

リサ「じゃああれか。友希那の買ったブラキオバイスタンプで遊ぶために、透哉にお願いしてわざわざ持って来てもらったんだ。」

 

友希那「そういうことよ。」

 

透哉「……お前、俺が五個もバイスタンプを貸してもらったときより、ワクワクしてねえか?」

 

友希那「そんなことないわよ。……でも、私が一番好きなジオウのスタンプだから、ワクワクは当然しているわ。」

 

リサ「最初の"これを見て"って言ったときから、感想を語り終えるまで、ずーーっと肌身離さず持ってたもんね♪友希那がいかに喜んでるのかが分かるよ♪」

 

そういやこいつ、リバイスドライバーの箱を開けるまで一度もブラキオバイスタンプを手離してなかったな。

 

流石リサ、よく見てるな……。

 

友希那「……これが、10個目のバイスタンプ、ブラキオバイスタンプよ。」

 

リサ「おー……、後ろがピンクになってるんだねー。」

 

友希那「ジオウの複眼と同じね。それじゃあ、音声確認、いくわよ。」

 

『ブラキオ!』

 

『〜♪』

 

『Come on!ブ・ブ・ブラキオ!…… Come on!ブ・ブ・ブラキオ!』

 

友希那「変身。」

 

ガッチャンッ!

 

『バディアップ!』

 

『最大!最長!最古で最強!ブラキオー!祝え!長き王の誕生を!』

 

リサ「……こういう音声だったんだー。本編だと、若干聞き取りずらかったから、こうやっておもちゃを使って改めて音声を聞けるのはいいよね♪」

 

透哉「ブラキオを延ばして、王とかけてんのか。こうして聞くと、ジオウ感すごいな……。」

 

友希那「ジョージ・狩崎のお気に入りのバイスタンプ、最初の1個目がディケイド、最後の10個目がジオウというのが、なかなか粋よね。」

 

ガッチャンッ!

 

『〜♪』

 

ガッチャンッ!

 

『ブラキオ!スタンピングフィニッシュ!』

 

『〜〜♪』

 

透哉「そして今回は出なかったけど、リミックス変身ね。」

 

ガッチャンッ!

 

『〜♪』

 

『リミックス!』

 

『〜♪』

 

ガッチャンッ!

 

『バディアップ!』

 

『必殺!発動!激闘!ブラキオー!』

 

友希那「……最高ね。」

 

リサ「いやー、こうして遊んでるのを見ると、アタシも欲しくなっちゃうな〜。」

 

友希那「リサはバイトしてるのだから、買おうと思えばいつでも買えるでしょう?」

 

リサ「あはは……まぁそうなんだけどさ。」

 

透哉「何だ?それは俺に対するあてつけか?あ?」

 

リサ「まぁまぁ、透哉も怒らない怒らない。」

 

友希那「……これは新たに、私のジオウコレクションとして飾っておくわ。……コト」

 

透・リ「(オーマジオウドライバーの隣に置くのか(置くんだ)……。)」




最後にまた写真の中の一輝が消えたことについて、友達が、一輝が幸せにぬるに連れてどんどん消滅が近づいてるんじゃ?という考察をしてました。

あ……なるほどな……と思いましたw。

いやてかマジであの写真気になりすぎるんですけど!?

今後どうなるんですかほんとに!!(うるさい)


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第三十六話 ガンバライド、復活するってよ(筐体が復活するとは言っていない)

もう、書いてるうちにガンバライドなのかさよひななのかよく分からんくなってきたw……。

書き終えた今思うのは、どっちものはずなんだけど、さよひな成分のほうが多いような……。

……たぶん気のせいですよね!!

同じです!!

ガンバライド成分もさよひな成分もきっと同じ比率ですw!!


【透哉の学校】

 

一斗「ガンバライド、復活するってよ。」

 

透哉「……は?」

 

一斗「だから、ガンバライド、復活するって…「いや、それは分かったけど……。は?え、どゆこと?だって今、ガンバライジングが……」いいから黙って話聞け!」

 

透哉「……わ、悪い。」

 

一斗「ほら、これ見ろ。」

 

透哉「んー?何々……?『〝仮面ライダーバトル〟に通りすがる、今再び…スペシャルセットでついに復活!『仮面ライダーバトル ガンバライド 復活BOX』!』……ガンバライド復活BOX!?」

 

一斗「お前、昔ガンバライドやってたって言ってたからよ。……で、どうなんだ?それ、なんかすげえのか?」

 

透哉「いや……これは、すごいというか、懐かしいというか……。今日の11:00受注開始か……。……気になる……。」

 

一斗「……『ピロリン♪』!」

 

透哉「ん?俺か?……あ、紗夜からメッセージ……。」

 

一斗「紗夜さんから?」

 

透哉「えー何々……?『今日の放課後、会えますか?』……今日の放課後……?珍しいな、紗夜からなんて。とりあえず、『別に大丈夫だぞ』と。」

 

一斗「この時間のメッセージ……。ガンバライド復活関連だったりしてな。」

 

透哉「いやいや、ガンバライジングはあるにしても、ガンバライドは流石に……え、ない……よな?」

 

一斗「揺らいでんじゃねえか。」

 

『ピロリン♪』

 

『そうですか、良かったです。では放課後、CiRCLEの前で待ち合わせということで』

 

透哉「いや、でも俺、こいつの口からガンバライドのことについて聞いたこと、一度もないぞ?……でも、もしこいつが、本当にこれについて話したいってことだったら……

 

 

 

 

 

……なーんて、考えすぎか。ん?またきてる……。"放課後にCiRCLEの前で待ち合わせ"か。『OK』っと。」

 

一斗「……」

 

透哉「……何だよ、一斗。」

 

一斗「いや……何で今更、ガンバライドなのかなって思ってさ。」

 

透哉「……確かに。どっかに載ってねえかな……?」

 

一斗「(ガンバライドは、俺当時やってなかったんだよなぁ。……この発売が、どれだけの人に需要あるのか……。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜放課後〜

 

【CiRCLE】

 

透哉「……まだ紗夜は来てないみたいだな。ふぅ、座って待ってるか。」

 

 

 

 

 

???「……!あ、透哉くん!」

 

透哉「? あ、まりなさん、こんにちは。」

 

まりな「こんにちは♪珍しいね、透哉くん一人?」

 

透哉「まぁ、今は。」

 

まりな「今はってこと、誰かと待ち合わせ?」

 

透哉「はい。紗夜と。」

 

まりな「あ〜紗夜ちゃんか〜。やっぱりあなたと紗夜ちゃん、仲良いんだ♪」

 

透哉「やっぱり?」

 

まりな「最近、CiRCLEでよく話題になってるのよ。Roseliaの湊友希那と氷川紗夜が、ある男の子と何やら秘密の関係に!?みたいな。」

 

透哉「何ですかそれ……。俺達はただの友達…「そ!だから私言ってやったのよ!」え?」

 

まりな「その二人と透哉くんは、秘密の関係じゃなくて……

 

 

 

 

 

……固い友情で結ばれた関係だってね!」ドヤッ!

 

透哉「……それはそれで、どうなんだろう……。」

 

紗夜「でも、変な噂されるよりははるかにましです。」

 

透哉「! い、いたのか紗夜……と……

 

 

 

 

 

……日菜?」

 

日菜「やっほー透哉くん!元気ー?」

 

透哉「お、おう……てか、何で日菜まで?」

 

紗夜「もともとこの待ち合わせを提案したのは日菜なんです。」

 

日菜「朝にあんな情報見ちゃったらねー。すぐにおねーちゃんに連絡して、透哉くんに放課後会えるか聞いてもらったんだー。」

 

透哉「あのメッセージは、日菜経由だったわけか。……ん?でもお前、俺の連絡先知ってるじゃねえか。なのに何でわざわざ……」

 

日菜「いやー、あのときはほんとびっくりしたから、そこまで頭が回らなかったんだよね〜。おねーちゃん経由で連絡してもらおうっていう考えしか、思いつかなくてさー。」

 

透哉「……」

 

まりな「……わ、私、お邪魔みたいだから、ここで失礼するね〜。」

 

紗夜「あ、すみませんまりなさん、少しよろしいでしょうか?」

 

まりな「! な、何?」

 

紗夜「スタジオの予約なんですが、明日の分を入れてもよろしいでしょうか?」

 

まりな「え?……あ、あースタジオの予約ね!OKOK!じゃあ予約の申請するから、ちょっと着いてきてくれる?」

 

紗夜「はい。お手数おかけます。鑑さん、日菜、少しだけ待っててもらえる?」

 

日菜「うん、いーよー。」

 

透哉「お、おう。」

 

スタスタスタ……

 

日菜「……おねーちゃん、相変わらず真面目だなー。」

 

透哉「……なぁ、日菜。」

 

日菜「ん?なーに?透哉くん。」

 

透哉「さっきからお前が言ってた、あんな情報、あのときって、まさか……」

 

日菜「もう、何とぼてけんのー?そんなの、あれしかないじゃん!」

 

透哉「だ、だよな!やっぱり、あれだよな!」

 

日菜「そうそう!あれしかないよ〜!」

 

透哉「そりゃそうだよな!あれしかないもんな〜!」

 

 

 

 

 

紗夜「(二人とも、あれあれうるさいわね……。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【氷川家】

 

紗夜「鑑さんの家ではなく、ここなのね……。」

 

日菜「え〜?別にいいでしょ〜?ねぇ、透哉くん。」

 

透哉「あ、ああ。俺は構わないけど……」

 

日菜「だってさ!おねーちゃん!」

 

紗夜「はぁ、分かったわよ……。しかしあなた、すごく上機嫌ね。」

 

日菜「そりゃそうだよ!だって久しぶりに、おねーちゃんとあの話ができるんだもん!」

 

紗夜「……まぁ確かに、最近は全然だったわね。」

 

透哉「なぁ、紗夜?」

 

紗夜「何ですか?鑑さん。」

 

透哉「日菜にも確認したんだけどさ……あの話って、あれのことなんだよな?」

 

紗夜「……鑑さん。」

 

透哉「ん?」

 

紗夜「"あれ"ではなく、もう少し言葉を明確にして発言してください!」

 

透哉「! な、何怒ってんだよ紗…「いいですね!?」……は、はい。」

 

日菜「カリカリしてるねーおねーちゃん。」

 

紗夜「……あなた達、自覚がないの?」

 

日菜「へ?」

 

紗夜「……まぁいいわ。それで、今日は何の話をするために集まったのかしら?」

 

日菜「そんなの決まってるよ!ガンバライドだよ!」

 

紗夜「でしょうね。」

 

透哉「やっぱそうだよな。」

 

日菜「だってそれしかないじゃん!もうほんっっとーにびっくりしたんだから!SNS見てたらいきなり"ガンバライドがついに復活!"って出てさ!え〜!?って、つい大声挙げちゃったよ〜!」

 

紗夜「……日菜。それ、本当にやったの?」

 

日菜「? うん。だって本当にびっくりしたんだもん。麻弥ちゃんや他のみんなは、何事!?って言ってたけど、みんなには何でもないよって言っといた…「日菜、後で話があるから、私の部屋に来なさい。」え!?おねーちゃんの部屋に行ってもいいの!?やったー!ありがとおねー…「真面目な話よ。というか、説教よ。」……は、はい……。」

 

透哉「……」

 

紗夜「鑑さんも、昔はガンバライド、やっていたんですか?」

 

透哉「あぁもちろん!フォーゼ弾の最初のほうまではやってたぞ!」

 

紗夜「なるほど……。確か私も、フォーゼ弾まではやっていた気がします。ウィザード弾からは、キッパリやらなくなってしまって……。」

 

透哉「あー……。やっぱそこで、やる人やらない人の差が結構出始めたんだなぁ。」

 

紗夜「仮面ライダーバトルとして初めて、ICカードが導入されましたからね。当時は賛否両論も多かったのでしょう。」

 

透哉「今ではもうすっかり当たり前だけどな、ICカードは。……いやー、話してるとやっぱ懐かしいなぁ。」

 

紗夜「ふふ、そうですね。あの頃の思い出が蘇ってくる気がします。」

 

透哉「それが、実際蘇るんだよな。この……復活BOXで!」

 

紗夜「本当に衝撃でしたし、びっくりしましたよ……。この情報を見てから、数秒後に日菜から電話がきたんですから。」

 

透哉「あ、びっくりってそっち……。」

 

紗夜「も、もちろん、復活BOXにもびっくりしましたよ!?」

 

透哉「分かってる、分かってるよ……。……で?」

 

日菜「……」ズーン

 

透哉「……こいつ、このままいさせるつもりか?」

 

紗夜「知りませんよ。日菜には、当分の時間反省を…「でも、日菜も楽しみにしてたんじゃないのか?この時間を。」……そ、それは……」

 

透哉「後は後、今は今だよ。ほら、声かけてやれよ。泣いて喜ぶぞ、きっと。」

 

紗夜「それは、少し大袈裟では……?」

 

透哉「いいから、行ってこいよ。」ポン

 

紗夜「……はぁ。分かりましたよ。……」

 

日菜「……」ズーン

 

紗夜「……日菜。」

 

日菜「! ……おねーちゃん……。」

 

紗夜「……今は、いっしょに話しましょう。あなた、楽しみにしていたんでしょ?この時間を。」

 

日菜「……怒ってる?」

 

紗夜「っ!も、もちろん怒ってるわよ!クラスの人達に迷惑かけて、姉として恥ずかし…「紗夜。」! ……す、すみません。」

 

日菜「……」

 

紗夜「……分かった。怒ってない、怒ってないわよ。」

 

日菜「え……?」

 

紗夜「次から気をつけると約束したら、もう説教なんてしないから。だから……ほら、話しましょう?……ガンバライドについて、いろいろと、昔話を……。」

 

日菜「……」

 

紗夜「……わ、私も、楽しみにしてたのよ///!まさか、ガンバライドが復活するなんて思わなかったから……。内心とても嬉しかったし……白金さんにも、顔がにやけてると言われたわ。自分でも気づかないうちにそうしてたみたいで、少し恥ずかしかったわ……。」

 

日菜「……」

 

紗夜「私もあなたと同じなのよ。とても衝撃的でびっくりしたし、同時にとても嬉しかった。懐かしい気持ちにもなったし、早くこのことについて話したいという思いが強かった。連絡は、日菜に先を越されたけど……私も、あなたに連絡するつもりだったのよ?……私達は姉妹、しかも双子だから、考えが似てしまうのは当たり前、なのかしらね。」

 

日菜「……うぅ、ぐすっ、おねーちゃん……」

 

紗夜「だから……ほら、いつまでもそこで縮こまってないで、こっちに来て私達と…「おねーーちゃーーーーーーん!!!!!!」きゃあっ!ちょっと日菜!」

 

日菜「ごめんなさーい!!ほんとにごめんなさーーい!!!」

 

紗夜「もういいわよ……。そ、それより、早くどいてくれないかしら……。」

 

日菜「あ!ご、ごめん!」

 

紗夜「ふぅ。……全く、急に抱きつかれたらびっくりするじゃない。」

 

日菜「いやー、つい嬉しくて〜。」

 

紗夜「……もう、日菜ったら。いいわ。今だけは許してあげる。」

 

日菜「ほんと!?じゃあもうちょっと抱きついても…「それとこれとは別よ!」え〜?今良いって言ったのに〜。」

 

透哉「……なぁ、二人とも……。もう、いいか……?」

 

紗・日「……あ。」

 

透哉「何だよその"あ"って。絶対お前ら俺のこと忘れてただろ。」

 

紗夜「いえ、忘れてたわけではないのですが……」

 

日菜「ちょっと存在を忘れかけてただけだよ〜。」

 

透哉「やっぱり忘れてたんじゃねえか!!」

 

日菜「それにしてもすごいよね〜。第2弾のカード全種類が付いてくるって。」

 

透哉「無視かよ……。」

 

紗夜「それプラス、新規デザインのカードが9種も付いてくるのよね。ガンバライドが稼働終了して八年、まさか令和のこの世に、八年越しに新規デザインのガンバライドカードが作られるなんて、誰も予想していなかったでしょうね。」

 

透哉「まぁ、確かにな。」

 

日菜「それに、ディケイドのデザインの9ポケットバインダーも付いてくるんだよね!いやー……復活BOX、欲しいな〜。」

 

透哉「どうやら今回の復活BOXは、CSMディケイドライバーver.2の発売記念に出たらしいな。……あれよりは、確かに安いしな。」

 

紗夜「それくらいなら、貯金を使ってもいいんじゃない?」

 

日菜「ふっふっふ……甘いよおねーちゃん。この先いつ、どんなものが発売するか分かんないんだよ?お金は有限なんだよ。本当に自分が欲しいものが出たときに、初めてそれが使えるんだよ。復活BOXは欲しい、欲しいけど……ここは我慢するよ!」

 

紗夜「……日菜にしては、まともなこと言うじゃない。」

 

日菜「こう見えてもあたし、生徒会長だからね!」

 

透哉「(あー……そういやこいつ、羽丘の生徒会長だったな……。よくこいつが生徒会長で、羽丘が学校崩壊しないよな……。)」

 

日菜「あー!今透哉くん、失礼なこと考えてたでしょ!!」

 

透哉「何で分かんだよ!」

 

日菜「分かるよ!透哉くんの思惑なんて、顔見ただけでバレバレなんだからね!」

 

透哉「顔……。俺の顔にその失礼なことが書いてあったのか?」

 

日菜「? 顔に文字なんて書いてあるわけないじゃん?変なの〜!」

 

透哉「……こいつ、ムカつく……。」

 

紗夜「(確かに鑑さんは、たまに分かりやすいときがあるかもしれないわね……。)」

 

日菜「よし決めた!じゃあ今から、ガンバライドについての思い出を一人一つずつ言っていこう!」

 

透哉「おいおい、唐突だ…「まずは透哉くん!」しかも俺からかよ……。まぁいいけど。」

 

紗夜「(いいんですか……。)」

 

透哉「ガンバライドの思い出かー。……やっぱり、あれかな。」

 

日菜「何々ー?」キラキラシタメ

 

透哉「確か、最初の第4弾が稼働してるときだったかな。数回プレイしてたんだよ。そしたらカードをなくしちゃってさ。そのときは、父さんと母さんがいっしょにいたんだけど、みんなで探すはめになっちゃって……。」

 

紗夜「……十中八九あなたが悪いですね。」

 

透哉「うぐっ!で、でも、あのときはまだ子供だったからさ。……で、三人で筐体の周りを必死に探してたんだよ。あまり人もいなかったから、筐体の下とかも覗いたりしてさ。そしたらだ!」

 

日菜「お、いよいよだね?」

 

透哉「筐体の下も探そうと思って、覗いてみたら……なんとそこに……

 

 

 

 

 

……ブレイドキングフォームのLRが落ちてたんだよ!!」

 

日菜「LRが落ちてたの!?すごーい!!」

 

透哉「一部剥がれてたけどな。」

 

日菜「あ……あー……」

 

紗夜「ふと探してみたらカードが落ちているというのは、あるあるでしたね。しかし、それがまさかのLRとは……。」

 

透哉「しかも前弾のブレイドキングフォームだぜ?あのときは、子供ながらめちゃくちゃ喜んでた記憶があるなぁ。」

 

日菜「いやー、一人目から面白い話だったねー。それじゃあ次、おねーちゃん!」

 

紗夜「私!?……私の、ガンバライドでの思い出……。」

 

日菜「何でも!何でもいいからね!」

 

紗夜「……そうねぇ。……

 

 

 

 

 

……あなたと初めてガンバライドをしたとき、かしら。」

 

日菜「……え?」

 

透哉「(ん?この流れは……。)」

 

紗夜「確か、私達が初めてガンバライドをしたのは、第6弾だったわね。日菜が"Wがいるからやりたい"って言い出したから、お母さんが私とあなたに一回ずつ、ゲームをやらせてくれたのよ。」

 

日菜「……うん、覚えてる。」

 

紗夜「丁度二台並んでたから、それぞれ私と日菜がそこでやったの。そして初のガンバライド、最初に出たカードが……

 

 

 

 

 

……まさかのLRのWだったのよね。

 

 

 

 

 

……しかも二人とも。」

 

日菜「……うん、うん…「二人とも!?」!」

 

紗夜「え、ええ。」

 

透哉「同時にゲームをやって、出たカードが同じLRのW!?……いやどんなミラクルだよそれ……。」

 

紗夜「確かに、あのときは純粋に喜んでいたけど、今考えたら信じられない確率よね。……信じられなくはないけど、奇跡には違いないわね。」

 

透哉「すげえなー……。それは思い出になるわー。」

 

紗夜「あなたの話も、良い思い出だと思うわよ。……さて、それじゃあ最後は日菜だけ…「いっしょ。」え?」

 

日菜「いっしょだよ。おねーちゃんと。」

 

紗夜「いっしょって……何が?」

 

日菜「思い出!私が言おうとしてたガンバライドの思い出も、おねーちゃんと全く同じものだったんだよ!」

 

紗夜「……そうだったの。」

 

透哉「マジか。」

 

日菜「おねーちゃん!やっぱりあたしとおねーちゃんって、双子の姉妹だから考えることが同じなんだね!」

 

紗夜「それは……時と場合による……って、あなたどこ行くの?」

 

日菜「もちろん、カードを探してくるんだよ!たぶん、押し入れの奥にしまったと思うから!」タッタッタッタ

 

紗夜「え?ちょっと日菜?別に今じゃなくても……行ってしまったわね。」

 

透哉「……お前らって、ほんと仲良い姉妹だよな。」

 

紗夜「……そう見えますか?」

 

透哉「ああ、見える見える。誰から見てもお前らは、仲の良い、双子の姉妹だよ。」

 

紗夜「……そう。……なら、良かった。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日菜「どこにしまったっけなー?LRのW……。……!!あった!あったよおねーちゃーん!!」




復活BOX、マジで欲しいです。

でもお金がないです。

悲しい……。



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第三十七話 リバイス第11話感想!ついにさくらも変身!?と思いきや……?あとビヨンド・ジェネレーションズの新予告の情報量がエグいby紗夜&透子

本っっっっ当にすみませんでしたーーーー!!!!

言い訳を、言い訳をさせてください!!

決して忙しいアピールをしたいわけではないのですが、ほんとにマジで、書く時間がなかったんです!!

来週もある事情により、感想回等がめちゃくちゃ遅くなってしまうかもしれません……。

できるだけ頑張りますが、どうか、どうか温かい心で待っていてくださると嬉しいです。

あ、あとどうでもいいですが、今日で何歳かの誕生日を迎えました。

僕、おめでとう。


【CiRCLE】

 

透子「紗夜さん!今日もありがとうございました!」

 

紗夜「いえ。……それにしても桐ヶ谷さん、日が経つにつれ、技術がどんどん上がっていますね。」

 

透子「そうですか!?いや〜、やっぱり紗夜さんの教え方が上手いからですかね〜?」

 

紗夜「そんなことありませんよ。あなたが日々努力をしていることで、技術向上に繋がっているのだと、私は思います。」

 

透子「紗夜さん……!」

 

紗夜「ふふ。……では、私はそろそろ行きますね。ある方と、約束をしているの…「透哉先輩ですか?」! あ、あなた、なぜそれを……」

 

透子「お、ビンゴ〜♪だって紗夜さん、さっきからずっとソワソワしてましたもん。分かりやすいほどに。」

 

紗夜「……そ、そうでしたか。……し、しかし、それがイコール鑑さんとは…「紗夜さんがソワソワしてまで会いたい人っていったら、鑑さんしかいないっしょ!」……べ、別に、日菜やRoseliaのみんなの可能性もあるじゃないですか。」

 

透子「日菜さんは今日仕事だって、彩さんのSNSで見ましたし、さっき休憩中に紗夜さん、自分で"Roseliaのみんなは今日用事があるみたいで……"って言ってたじゃないですか。」

 

紗夜「……そういえば、言ったわね……。」

 

透子「その人達を除外すれば、あとはもう透哉先輩しかいない!……まぁ、紗夜さんの言う通り、他にもいるのかもしれないですけど……でも、あたしの勘では80、いや90%、透哉先輩だと思います!」

 

紗夜「……」

 

透哉「どうですか?あたしの推理!マジ完璧じゃありません!?」

 

紗夜「……それが推理と言えるものなのかどうかというのは微妙なところですが……そうです。私が約束をしているのは、鑑さんです。」

 

透子「やっぱり!いや〜、やっぱあたしクラスにもなるとすぐ分かっちゃうんだな〜。」

 

紗夜「では、私は行きますね。鑑さんと約束があるので…「それ、あたしもついて行っていいですか?」え?」

 

透子「一回、あの人とちゃんと話してみたかったんですよ〜。いいですよね?紗夜さん!」

 

紗夜「私は構いませんけど……鑑さんが何て言うか…「そんなのミクロンミクロンですよ〜!さ、そうと決まったら早く行きましょう!」み、ミクロン……?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ピンポーン♪』

 

透哉「はーい。」

 

……ガチャ

 

透哉「流石紗夜、時間ぴったり…「こんにちは〜!」……え?」

 

と、透子……?

 

何でこいつが……。

 

紗夜「すみません鑑さん。桐ヶ谷さんも来たいとのことだったので、連れてきてしまいました。」

 

透哉「つ、連れてきてしまいましたって……お前…「あたしと透哉先輩って、ちゃんと話したことなかったですよね?丁度いい機会ですし、いろいろ教えてくださいよ〜。」いや、何が丁度いいんだよ……。」

 

……仕方ない。

 

いつまでも玄関でこうしてるわけにもいかないし、とりあえず……入れるか。

 

透哉「ほら、とりあえず家入れ。寒いだろ?」

 

透子「おー!透哉先輩、めちゃくちゃ優しい〜!そんじゃお言葉に甘えて、お邪魔しま〜す!」

 

透哉「……はぁ。」

 

紗夜「では、私もお邪魔します…「おい待て。」? 何ですか?」

 

透哉「いや何ですかじゃねえだろ。人が増えるなら、事前に言っといてくれよ。」

 

紗夜「数分前、CiRCLEで突然決まったことだったので。」

 

透哉「にしたって、連絡する時間くらいあったろ?」

 

紗夜「……鑑さんなら、言わなくても大丈夫かと。」

 

透哉「……」

 

紗夜「では、私もお邪魔しますね。」

 

……俺、完っ全になめられてるな……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透子「お〜、結構綺麗な家なんですね〜。」

 

透哉「お前の中で俺の家のイメージは汚かったのか?」

 

透子「いやいや、そういうわけじゃありませんよ〜。……!テレビでかっ!こんな大きいテレビで仮面ライダーとか見てるんですか?いいなぁ〜。」

 

透哉「……とりあえずほら、俺の部屋行くぞ。」

 

透子「あ、透哉先輩の家二階なんですか?」

 

透哉「ああ。紗夜はもう行ったから、俺達も早く…「え、もう行ったって……透哉先輩に黙って勝手にですか?」……人聞きの悪い言い方だけど、まぁそうだな。あいつとは付き合いも長いし、そういうのはもう許してるんだ。」

 

透子「マジですか!?それってつまり、紗夜さんはVIPってことじゃないですか〜!すげー!流石紗夜さん!」

 

透哉「VIPって……。別にそんな大層なものじゃ……」

 

透子「よーし、そうと決まったらあたしらも行きましょう!透哉先輩の部屋に飾ってある、数々の仮面ライダー玩具も気になりますし!」グイグイ

 

透哉「おい透子、押さなくて歩ける……てか待て。俺、お前に俺の部屋のこと言ったっけ?」

 

透子「シロから聞いたんですよ〜。」

 

透哉「あ……納得。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【透哉の部屋】

 

透子「おーすげー!」

 

ズラ~ッ

 

透子「シロから聞いたときより、はるかにヤバいんだけど!!何この一号ライダーのベルトの棚!すごい映えるんだけど!!透哉先輩!これあたしのSNSにあげてもいいですか!?」

 

透哉「いや、それはやめてくれ……。」

 

透子「え~何でですか〜?絶対いっぱいいいねきますって~。あ、じゃあ一部!そうだな~……ゴーストドライバーら辺から上だけでもあげて…「桐ヶ谷さん。」うっ……わ、分かりました……。」

 

透哉「お前、そこまで眼付けなくても……。まだ一年生なんだからさ……」

 

紗夜「なっ!が、眼付けてなんていませんよ!」

 

透子「……ジー……」

 

透哉「……透子。」

 

透子「! ……す、すみま…「違う違う、怒ってるわけじゃないんだ。」え……?」

 

透哉「さっきも言った通り、SNSにあげるのはやめてほしい。……でも、普通に写真を撮るぶんには、全然構わないからさ。」

 

透子「! 本当ですか!?」

 

透哉「ああ。好きなだけ、じゃんじゃんとな。ただし、SNSにはマジであげないで…「ありがとうございます!パシャッ、パシャッ」……ほんとに、頼むぞ?」

 

紗夜「……桐ヶ谷さんは、しっかりその約束を守ると思いますよ。」

 

透哉「そうか。……ま、お前が言うなら安心だな。」

 

透子「……よし、完璧!あ、ついでにこの角度も……おっ、ここからの角度もカッコいいじゃん!」パシャッ、パシャッパシャッ……

 

透哉「……流石に、ちょっと撮りすぎじゃないか……?」

 

透子「いやいや、これくらいが普通ですって~!お、ここもいいな~!」パシャッ、パシャッ……

 

透哉「そう、なのか……。」

 

男の俺には分からん……。

 

透哉「……んじゃあ俺達はあれ、やっちゃうか。」

 

紗夜「そうですね。それの他にももう一つ、今回は熱い情報が出ていますしね。」

 

透子「! 透哉先輩、あれって何ですか!?」

 

透哉「いや、こっちの話だよ。お前は写真を撮ってるんだろ?だから…「それならもう終わりました!」あ、そう……。」

 

紗夜「いいんじゃないですか?今日は私と鑑さんと桐ヶ谷さんの三人で。」

 

透哉「まぁ、そうだな。じゃあ、お前もいっしょにやるか?感想会。」

 

透子「感想会ですか!?やるやる!やりまーす!!」

 

透哉「うおっ、テンション高えな透子。」

 

紗夜「ふふ、良いことじゃないですか。」

 

透哉「……だな。」

 

透子「感想会、一度やってみたかったんですよね~!」

 

透哉「それじゃあそうだな……。とりあえずまずは…「仮面ライダージャンヌ!」え?」

 

透子「次回!仮面ライダージャンヌ出ますよね!さくらが変身した!」

 

透子「あぁ……まぁ、出るな。今回はまさかの変身失敗で、呆然としてるさくらを一輝がかばって……って感じで終わったからな。」

 

紗夜「変身失敗は、1話のヒロミさん以来ですかね。」

 

透哉「そうだな。いやぁ……今回はほんと、さくらの葛藤ってのがすげえ描かれてたな。」

 

紗夜「子供のためにお金がいるという師範代を許してほしいというさくらの気持ちも分からなくはないですが、犯罪は犯罪、デッドマンズが関わっている人を許すことなんてできないという大二の気持ちも、最もなんですよね……。」

 

透子「複雑、ですよねー……。」

 

透哉「牛島家に泊まらせてもらいに行ったときも、さくらの悪魔?の影みたいなのが、窓に写ってたしな。さくらの悪魔か……どんなやつなんだろう……。てかそうだよ!牛島家!」

 

透子「何もなかったですよねー。すごいがらんてしてて、いかにも何かあるって感じで……。ほんと謎なんだよなー牛島家。」

 

透哉「家族旅行くらいからか。牛島家が怪しくなったのは……。」

 

紗夜「……話変わりますけど、さくらが何者かから送られてきたベルトを付けたとき、ジョージ・狩崎も驚いていましたよね。」

 

透子「! そういえば驚いてました!」

 

透哉「ということは……あのベルトを送ったのは牛島家、ってことか?」

 

紗夜「まだ確信はありませんが……その説も怪しいかと。」

 

透子「なるほど〜。流石は紗夜さんですね!」

 

透哉「お前、ほんと紗夜のこと好きだよな。」

 

透子「紗夜さんのことは、マジ心から尊敬してるんで!」

 

紗夜「目の前でそういうことを言われると……少し、恥ずかしいわね……。」

 

透子「何でですかー!本当のことなんですからいいじゃないですかー!」

 

紗夜「だったら尚更ですよ!」

 

透哉「はいはい、話に戻るぞー。」

 

紗夜「! ……し、失礼。」

 

透子「あとはそうだなー……、! ライブ!さっそくすごい活躍してましたよね!一輝と大二のW生身ライダーキックもあったし!」

 

透哉「そうだな。あの兄弟同時変身は、呉島兄弟みがあって良かったなぁ。てか今回、冒頭からさっそくバトルだったよな。最初びっくりしたよ。」

 

透子「確かにー!あとヒロミさんも、コンドルバイスタンプ使ってましたね!」

 

紗夜「ビヨンド・ジェネレーションズのプレミアム前売り券に付いてくるんですよね。確かライダーは……」

 

透哉「ジョーカーだな。」

 

紗夜「そう、ジョーカー……ジョーカー!?」

 

透哉「! な、何だよ、そんな大きい声出して……」

 

紗夜「……す、すみません。」

 

透哉「あ、……そういやお前、W好きだったっけな。」

 

紗夜「……まぁ、仮面ライダーの中では、Wが一番、好きですね……。」

 

透子「へぇ、そうだったんですかー。じゃあ紗夜さん、今回のプレミアム前売り券買うんですか?」

 

紗夜「い、いえ、まだそうと決まったわけじゃ……」

 

透哉「……映画と言えば、OPの映像が変わってたな。」

 

紗夜「! そ、そういえばそうですね!リバイ、バイス、セイバー、ブレイズとセンチュリーが戦っていましたね。」

 

透子「あ、話逸らした……。」

 

紗夜「しかしあのセンチュリー、普段と色が違いましたね。暴走形態のようなものなのでしょうか?」

 

透哉「まぁ、そう考えるのが妥当だよな。……って、めちゃくちゃ話脱線してるけど、今はリバイス11話について話してんだからな?」

 

紗夜「! そ、そうでした……。」

 

透哉「とは言っても、結構話したけどな。……透子は何か、11話について話したいことあるか?」

 

透子「うーん、そうですねー……。ブラキオゲノムのリミックス変身と、敵のデッドマンについてですかね。」

 

透哉「あー、なるほどな。」

 

紗夜「そういえばジョージ・狩崎が、調整前のバイスタンプでリミックス変身を行っていたら大変なことになっていたと言っていましたね。」

 

透子「そういや言ってましたね。大変なこと……やっぱ暴走とかですかね?」

 

透哉「いや、体に大きなダメージを受ける、とかもあり得るぞ。」

 

紗夜「非常に気になるところではありますが、一旦は置いておきましょう。ではあとは……今回のデッドマンについてですね。」

 

透哉「なんか……すごかったよな?何だっけな……。"共同契約"だっけな。」

 

紗夜「生み出した宿主とは別の人間が複製したバイスタンプを使って、上級契約する契約。これによって、一つのバイスタンプから複数のフェーズ2を生み出すことが可能になる。……それが、共同契約ですね。」

 

透子「……紗夜さん、すげー……。」

 

紗夜「サイトの説明を読み上げただけですよ。……デッドマンも、だんだんと強力なものになっていますね。今回のプラナリア・デッドマンは再生能力を持っていましたし。」

 

透哉「そうだなー。ギフ様の生贄もまだ集まってないし、幹部とかもいるし……。カゲロウの騒動でひと段落はしたものの、デッドマンズの被害は以前より拡大しつつあるって、冒頭でも言ってたもんな。」

 

透子「……とにかく!次回はジャンヌですよ!仮面ライダージャンヌ!どのように変身するのか、どんな戦い方をするのか。もう今から次回が待ち遠しいですよ!」

 

透哉「……そうだな。」

 

紗夜「それと、今日はもう一つ、新たな情報が入ってきましたよね。」.

 

透哉・透子「ビヨンド・ジェネレーションズの新予告!!……え?」

 

紗夜「ふふ、二人とも正解です。」

 

透子「あの予告、マジヤバくなかったですか!?仮面ライダー大集合って感じで!」

 

透哉「ああ!なんか未来のジョージ・狩崎みたいなのもいたし、ゲストの人も二人いて、そのうちの一人が元ショッカーの研究員……って感じで、結構面白そうな内容だったよな!」

 

透子「さっき言った暴走形態みたいなセンチュリーももちろん出てたし、あと剣士が横に並んでいる場面!またあれが見れるなんて、もう超最高ですよ!」

 

紗夜「……あの大量の仮面ライダーは、何か意味があるのでしょうか?タブレットのようなものを操作していましたが、あれで召喚するのでしょうか?でもなぜ……?」

 

透哉「まぁまぁ、そういう細かいところは映画を楽しみに待つとして!まずは前売り券を買わなきゃだよな。」

 

透子「とりあえずあたしは、モニカのみんなで行こうと思ってます。」

 

透哉「そのこと、もうあいつらには言ったのか?」

 

透子「いえ、まだ言ってません!」

 

紗夜「……そういうことは早めに言っておかないとダメですよ?」

 

透子「はーい。」

 

透哉「なるほど、モニカのみんなでかー。……俺は誰と行こうかな?やっぱり、一斗かな……?」

 

透子「(……もしかしたらシロのやつ、透哉先輩と行きたいとか言いだすかもな〜……。)」

 

紗夜「(Roseliaのみんなで行きたいとは思いますが……湊さんが鑑さんを誘っている未来が目に浮かびます……。)」

 

透哉「……?二人とも、どうした?」

 

紗・透子「いえ……。」




ビヨンド・ジェネレーションズの前売り買わなきゃ……。

あ、あとぽっぴんどりーむの前売りも……。

あぁ、金が……。


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第三十八話 リバイス第12話感想!仮面ライダージャンヌ爆誕!!……と思いきやまさかのカゲロウ復活!?by紗夜&花音

今回の感想回から、その回に誰が出たのか、タイトルの最後に"by◯◯"と付けるようにします。(てか今回以前のやつも順次付けますわw)

そうしたほうが、なにかと便利なのでw。

あと投稿内容についてなんですけど、三話連続感想回になりそうですw。(てか絶対なるw)

感想回以外も早く見たい、という人もいるかと思いますが、もう少しお待ち下さい!

四十話の内容は、もう考えてあるのでw!(ちょっとネタバレしますと、主要キャラ増えます。たぶん今回で増えるのは最後です。たぶんね。)


【鑑家】

 

紗夜「まさかカゲロウもといエビルが復活とは……。」

 

透哉「そこからかよ……。」

 

花音「それほど、衝撃だったってことだよね。でも、私もそうだよ。仮面ライダーwebのページで画像をスクロールして見てたら、突然ツーサイドライバーを持ってるカゲロウとジャンヌに向かって走って来ているエビルが出てきたんだもん。思わず、声に出してふぇぇ!?って言っちゃった……。」

 

紗夜「そう、ですよね……。」

 

透哉「まぁ、カゲロウもといエビルが何でまた出てくるのかは置いといて。とりあえずは今回のリバイスだ。なんてったって、新しい仮面ライダーが出てきたんだからな。」

 

紗・花「仮面ライダージャンヌですね(だね)。あ……。」

 

透哉「い、息ぴったりだな……。」

 

紗夜「た、たまたまです!」

 

花音「ふふ♪それじゃあ先、紗夜ちゃんどうぞ。」

 

紗夜「……ありがとうございます、松原さん。……五十嵐家三人目の仮面ライダー、ジャンヌ。コブラバイスタンプと、リベラドライバーというベルトを使って変身する、そしてその出所はジョージ・狩崎だった、ということは分かったのですが……結局、誰があのベルトをさくらに送ったのかは、分かりませんでしたね。」

 

透哉「そうだなー。ジョージ・狩崎、すげえキレてたしな。」

 

花音「すごかったよね……。」

 

紗夜「まぁ、自分が過去に作ってしかも廃棄したものが、何者かに回収され使われたのですから、怒るのも無理はないと思いますが……」

 

透哉「……あれか。黒歴史を掘り返されるようなものか。」

 

花音「っ!」

 

紗夜「……間違っては、いませんね。……?松原さん、どうかしましたか?」

 

花音「ふぇ!?あ……ごめん、何でもないよ?」

 

紗夜「? なら、いいのですが。」

 

透哉「……」

 

花音「……スッ」

 

透哉「ん?」

 

ドカッ!

 

透哉「痛っ!」

 

花音「……」ツーン

 

透哉「お、おま……肘……」

 

紗夜「……何をやっているんですかあなたは。」

 

透哉「だ、大丈夫……何でも、ないから……。」

 

紗夜「……は、はぁ。」

 

花音「ふんっ!」

 

透哉「わ、悪かったよ花音……。」

 

紗夜「……松原さんは何か、気になることなどありました?」

 

花音「あるよ。透哉くんが、いったいどういう神経をしてるのか。非常に気になるかな。」

 

紗夜「いえ、そういうことではなくてですね……。(だいいち、何をしたらあの松原さんをここまで怒らせることができるのよ……。というより、何がどうなってこうなったの……?)」

 

花音「なんて、冗談だよ紗夜ちゃん。今回のリバイスについて何か気になることがあったか、ってことだよね?」

 

紗夜「え、ええ。」

 

花音「うーん、そうだなー……。やっぱり、さくらちゃんの悪魔の、ラブコフちゃんかな。」

 

透哉「あ、ちゃん付けなんだ……。」

 

花音「悪い?」ジトー

 

透哉「! 別に?全然、何も悪くねえよ?」

 

花音「……さくらちゃんが自分の弱さを受け入れて、仮面ライダージャンヌに変身したのはもちろん熱かったよ。その仮定で登場したさくらちゃんの悪魔、ラブコフちゃんは、さくらちゃんの弱さが具現化した悪魔で、すごく弱いから、守りながら戦わなくちゃいけないっていうのも新しいし、最後のバイスとラブコフちゃんの絡みも面白かったよね。」

 

透哉「どさくさに紛れて"クズ"って言ったやつな。あれは俺も、見ててちょっと笑っちゃったよ。」

 

紗夜「私もです。」

 

花音「あとラブコフちゃんは、面白い以前に可愛かったよね。鳴き声?も"ラブ〜"って赤ちゃんみたいだし。あ、決して馬鹿にしてるわけじゃないよ?赤ちゃんみたいで可愛いって意味で……。あ、それとラブコフちゃんの命名役がバイスだったのも、意外だったなぁ〜。」

 

紗夜「……相当気に入ったようですね、ラブコフのこと。」

 

透哉「ああ……。」

 

花音「あとラブコフちゃんって、どことなくこころちゃんの面影があるんだよね。あの、目を離すとすぐどこかへ行っちゃう性格が、ちょっとこころちゃんに似てるっていうか……。あ、別にこころちゃんのことを悪く言ってるわけじゃないからね!?あ、それとね……」

 

透哉「まだ続くのかよ……。」

 

紗夜「待っていましょう。松原さんの気が済むまで……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

花音「ごめんなさい……。」

 

紗夜「い、いえ、いいんですよ。謝らないでください。」

 

花音「でも私、紗夜ちゃんを無視して一人であんなに喋って……」

 

紗夜「私なら大丈夫ですから。それに、自分の思っていることを周りに人がいるのを忘れるほど熱く語る。それこそ、感想会らしいと言えるのではないですか?」

 

透哉「おい花音、俺の名前がなかったのは気のせい…「紗夜ちゃん……。……うん、確かにそうかも♪」……ダメだ……完全に俺のことを空気扱いしてる……。」

 

紗夜「……それでは松原さん、感想会を再開しましょう。」

 

花音「うん!あ、でも、私はいっぱい喋ったから、次は紗夜ちゃんの番ね?」

 

紗夜「私ですか?……まぁ、いいですけど……」

 

透哉「……な、なぁ、花音?」

 

花音「ふーんだ!」

 

透哉「いや、ほんと、マジで悪かったって……。今度水族館連れてってやるから、機嫌直せよ、な?」

 

花音「私はそんな安い女じゃないもん。」

 

透哉「安……水族館はそんな安くねえぞ?」

 

紗夜「……こほんっ!」

 

透・花「!」

 

紗夜「話してもよろしいでしょうか。」

 

透哉「お、おう、もちろん。」

 

花音「い、いつでも大丈夫だよ。」

 

紗夜「……では、そうですね……。ジャンヌ関連意外で言うと、やはり、ヒロミさんでしょうか。」

 

花音「! ヒロミさん!」

 

透哉「そういや触れてなかったな……。確か、急に自分の過去のことを語り始めて変身して、モグラバイスタンプに続いてバッタバイスタンプを使おうとしたら、急に変身解除して倒れたんだっけ。」

 

紗夜「ええ。やはり、デモンズドライバーはそういうリスクを背負うベルトなのかもしれませんね。」

 

透哉「それか、単にヒロミさんの力不足で、バイスタンプの連続使用ができなかったか、どっちかだな。もし力不足なら、修行とか特訓みたいなのをすれば、バイスタンプの連続使用が可能になるんじゃねえか?」

 

紗夜「……本当に、それだけの問題なのでしょうか?」

 

透哉「……いや、知らねえけどさ……。」

 

花音「私はやっぱり、紗夜ちゃんの意見のほうがしっくりくるかな。ベルトの音声からも、何かしらのリスクはあるだろうという推測ができるからね。」

 

紗夜「ありがとうございます、松原さん。」

 

花音「えへへ……。」

 

透哉「……」

 

花音「あ、そういえばそのとき、急にヒロミさんがさあ変身するぞってときに語り始めたから、大二がえ、今それ言うの?みたいな反応してて、面白かったな。」

 

紗夜「本当に唐突でしたからね。私達からしても、大二にとっても。」

 

花音「ヒロミさんがひ弱でいじめられっ子だったっていうのも、意外だったよね。いつかヒーローが助けてくれると思ってたけど、結局現れなかった。それがヒロミさんの戦う理由……つまりは、自分がヒーローになってそういう人達を守るために戦うってことだよね。……もう、本当にカッコいいよね、ヒロミさんって。」

 

紗夜「同感です。1話で変身に失敗した人と、同一人物とは思えないですね。」

 

透哉「そこまで言う……?いや、俺もヒロミさんは好きだけどさ。」

 

花音「でも、だからこそ心配なんだよね。エグゼイドでのクリスマス回での悲劇があるから……」

 

透哉「あのときは、本当に衝撃だったなぁ……。」

 

紗夜「ですね……。ヒロミさんには、ずっと退場はしてほしくないものです。」

 

花音「うん……。」

 

透哉「……あ、じゃあ次は俺の…「それじゃあ最後、次回について話……」おい花音!」

 

花音「……何?」

 

透哉「……よ、よし分かった。じゃあ装動の龍騎で手を打とう。」

 

花音「……それだけ?」

 

透哉「だあああ!!じゃあSHODO-Xのドラグレッダーも付けてやるから!!」

 

花音「もう一声。」

 

透哉「……」

 

花音「……次回はとうとう…「リュウガとドラグブラッガーも追加じゃボケえええ!!!」それじゃあ、次は透哉くんの番だね。何でもいいよ?」

 

透哉「お……俺の、財布が、ボロボロだ……。」

 

紗夜「……ほんとに、本当に何をやっているんですかあなた達は……。」

 

透哉「……俺の話したいことは……プラナリア・デッドマンを倒した後、さくらとあの人が顔を見合わせたところだな……。」

 

紗夜「(鑑さんの声に、元気がない……。)」

 

花音「あの人……確か、"灰谷天彦"だっけ。」

 

紗夜「……ええ。確か、そのような名前でしたね。」

 

透哉「あのときに、病院で会った人がその人だったことに気づいて、二人が数秒間睨み合ってるのが、なんか良かったな。さくらのライバル的なポジションになるのかなぁって思ったよ。」

 

紗夜「ライバルと言うなら、アギレラもそれに近いですよね。」

 

透哉「そうだなぁ。……アギレラ様と言やぁ、今回も変装してたな。」

 

紗夜「そうですね。」

 

花音「……アギレラ、様?」

 

透哉「あぁ、みんながそう呼んでるから、俺もそう呼んでるんだ。」

 

花音「そ、そうなんだ……。」

 

透哉「とまぁ、俺が話したかったのはこんな感じだな。いよいよ、次回についてだな。」

 

花音「アギレラ様……アギレラ様……」

 

透哉「……おーい花音ー、戻ってこーい。」

 

花音「……ふぇ?」

 

紗夜「次回についてですよ、松原さん。」

 

花音「次回……?……!あ、そ、そうだね、次回だね。えっと、次回は確か……そう!バリッドレックスゲノム!」

 

透哉「とうとうリバイス……じゃなくて今回はリバイだな。強化フォーム登場か!」

 

紗夜「セイバーでいう、ドラゴニックナイトですね。」

 

花音「情報解禁はもうちょっと早くにされてたけど、まさか本編登場もこんなに早いとは思わなかったよ。もう一周くらい空けて出るのかと……」

 

透哉「カッコいいかどうかは……まぁまぁって感じだけど、動いたらきっとカッコいいんだろうな。ドラゴニックナイトもそうだったし、仮面ライダーってだいたいそういうとこあるし。」

 

紗夜「逆にそうならないほうが稀ですよね。例えば……ゲイツマジェスティがそれに当てはまるでしょうか。」

 

透哉「あー、マジェスティなー。」

 

花音「私は好きだよ。グランドジオウがレリーフなら、ゲイツマジェスティはライドウォッチをくっつけるっていう発想。ディケイドとディエンドのコンプリートフォームとはまた違うよね。」

 

透哉「まぁ、向こうはどっちもカードだもんな。あ、コンプリートフォームって言えば、21はどうなんだろうな。カッコいいのか、それとも…「透哉くん!」え?」

 

花音「21のことについては、触れちゃダメだよ!」

 

紗夜「そうです!姿や戦い方ならまだしも、それが出た作品がどうかという話は……禁忌です!!」

 

透哉「……そ、そんなにか?」

 

紗・花「はい(うん)!」

 

透哉「……わ、分かったよ……。」

 

花音「あとは……やっぱりカゲロウだよね。」

 

紗夜「ええ。いったいどのような感じで出てくるのか、見ものですね。」

 

透哉「バリッドレックスゲノムと、カゲロウ復活かぁ。……ほんと、毎回毎回飽きさせないよなぁ、リバイスは。」

 

紗・花「"リバイスが"じゃなくて、"仮面ライダーが!"ですよ(だよ)!」

 

透哉「……お、おう、そうだな。」




CSMゼロノスベルトめちゃくちゃ楽しいです。

あれはデンオウベルトが欲しくなるやつ……。


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第三十九話 リバイス第13話感想!バリッドレックスゲノム登場までの展開が熱すぎる!!やっぱコンビものはこうでなくちゃ!by彩&ましろ

昨日のガルパピコのましろちゃんが可愛すぎました。

あれは厨二設定を持ってる、ってことでいいのかな?

あんないつもはおとなしいましろちゃんが厨二設定か。

……いいやん。


今日の感想会は彩の家でやる。

 

そのためにあいつの家の前まで着いたのはいいんだが……いっしょにいるこいつが、こんなことを言い出した。

 

ましろ「や、やっぱり私、帰ります……。」

 

……と。

 

いや、ここまで来てそりゃないだろ……と言ってやった。

 

そしたら……

 

ましろ「だ、だって……。彩さんの家に入るなんて、そんな恐れ多いこと、私には……」

 

……とのことだ。

 

俺の家には普通に来てるくせに、何で彩の家はダメな……あ。

 

……そういやあいつ、アイドルだったわ。

 

なるほどだからか。

 

……ふむ……。

 

透哉「……よし、分かった。」

 

ましろ「! ……す、すみません先輩。それと、ありがとう…『ピンポーン♪』って先輩!?」

 

透哉「ん?どうし…「どうしたじゃないですよ!!何やってるんですか!!人の話聞いてました!?バカなんですかあなたは!?」……お前も言うようになったなぁ。」

 

こいつにバカと言われる日がくるなんて……。

 

数ヶ月前までは思いもしなかったよ。

 

ましろ「帰りましょう先輩!今ならまだ間に合います!さぁ早く!」グイグイ

 

透哉「ちょ、ましろ押すなって!大丈夫だよ、そんな緊張することない…「緊張しかありませんよ!!」そ、そうか?」

 

ましろ「早く、早く歩いてください!彩先輩には後で謝りますから、今はとりあえずここから避難を…「はーい♪」ガチャ !?」

 

あ。

 

ご本人登場。

 

彩「いらっしゃい♪透哉くん、ましろ……ちゃん?」

 

ましろ「うぅ……ううう……」プルプルプル

 

透哉「おいましろ、隠れんなよ。」

 

ましろは俺の後ろに隠れてしゃがみ、子犬みたいにプルプル震えてる。

 

それはまだいい(いやよくねえけど)、まだいいけど、……俺の服の裾で顔を隠すのはやめてほしい。

 

服が伸びる。

 

この服、意外とお気に入りなんだぞ……?

 

透哉「……なんかこいつ、家の前に来た途端帰るって言い出したんだよ。アイドルの家に入るなんて、そんな恐れ多いことできないって。」

 

ましろ「!? な、何で全部言っちゃうんですか〜!!」

 

透哉「いいから黙って彩を見ろ。」

 

ましろ「み、見ろって言ったって……、……チラッ !?」

 

彩「ましろちゃんとの感想会……楽しみにしてたのに……。帰るって……。」

 

ましろ「な、泣かないで!泣かないでください彩さん!」

 

あ、彩のやつ、そこまでやるか……。

 

演技なんだから、そこまで迫真じゃなくても……。

 

彩「……じゃあ、いっしょに感想会、やってくれる……?」

 

ましろ「っ!そ、それは……」

 

彩「……私、ただましろちゃんと仲良くなりたい…「わ、分かりました!やります!やりますから!だからそんな落ち込まないでください!」……ほんと?」

 

ましろ「……はい。もう、覚悟を決めました。……やりましょう!彩さんの家で、みんなで、感想会!」

 

彩「ましろちゃん……。ゴシゴシ……うん!!」

 

透哉「……なんとか、作戦成功、だな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ましろ「お、お邪魔します……。」

 

彩「さっ、入って入って♪」

 

……俺からしたら、もう見慣れた玄関だな。

 

ましろ「……あ、あの、私…「ましろちゃんは、先に私の部屋に行ってて。階段を上がったところに、"丸山"っていうネームプレートがあるから。」え?……あ、彩さんは、何を……」

 

彩「私と透哉くんは、お菓子と飲み物を運んで行くから。私の部屋でゆっくりしてて?」

 

ましろ「そ、そんな!だったら私も…「はいはい。お前は彩の部屋に行こうなー。」ちょ、ちょっと透哉先輩!」

 

彩「……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【丸山家 台所】

 

透哉「ましろは強引にお前の部屋に置いてきた。」

 

彩「ちょっと、やりすぎじゃないかな……?」

 

透哉「それは俺のセリフだぞ、彩。」

 

彩「え?」

 

透哉「さっきお前、何も泣くまでしなくてもよかったんじゃねえか?」

 

彩「……?え、泣くって……?」

 

透哉「演技だよ、さっきの。あそこまでしなくても、普通に落ち込んでりゃよかったんじゃねえかって。」

 

彩「え、演技?」

 

透哉「あぁ。演技……ん?……演技、だよな?さっきの。」

 

彩「何のこと……?私、本当にましろちゃんが帰っちゃうのかって思ったら、急に涙が出てきて……」

 

透哉「……」

 

彩「でも、良かった!ましろちゃん、私のことが嫌いなわけじゃなくて!……嫌いじゃ、ない…「あ、あぁ大丈夫大丈夫!むしろ尊敬してるぞ、お前のこと。」ほんと!?……えへへ、なんか嬉しいなぁ。」

 

……ま、こいつがいいならいいや。

 

それよりも……。

 

透哉「それはそうと、早くお菓子とジュース持って部屋に行かねえか?たぶんあいつ…「! そうだ!ましろちゃんを待たせてるんだ!透哉くん、行こう!」……ああ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガチャ

 

彩「ましろちゃん、お待たせ……ってましろちゃん!?」

 

ましろ「うっ、うう……」

 

やっぱりか……。

 

彩「ましろちゃんどうしたの!?大丈夫!?どこか痛い!?」

 

部屋に着いたら、ましろが机に突っ伏しながら唸り声をあげて倒れていた。

 

傍から見たらとても大変な状況に思えるが、俺は知っている。

 

これは……

 

このましろの容体は……

 

彩「ましろちゃん!!しっかりして!!ましろちゃん!!」

 

ましろ「うぅ、ううう……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彩「い、胃が痛くなった?」

 

ましろ「……はい。」

 

透哉「ほら、よくあるだろ?緊張しすぎて胃が痛くなるってやつ。あれだよ。」

 

彩「……でも、さっきのは、そんな感じじゃなかったような……」

 

ましろ「す、すみません……。ちょっと大袈裟に聞こえちゃたったかもしれませんが……本当にあれくらい、痛くて……」

 

彩「……なら、病院に行けば…「大丈夫、もう治ったから。」な、治った……?」

 

透哉「緊張がほぐれれば、胃も痛くなくなる。そうだろ?ましろ。」

 

ましろ「は、はい。」

 

彩「……」

 

透哉「というわけだから彩、早く感想会を始めようぜ。今回は13話だったよな。」

 

彩「……」

 

透哉「……って、どうしたんだよ彩。」

 

彩「……別に。」スッ、スッ

 

……何で遠ざかった?

 

おい、彩。

 

何でわざわざ机の反対側に移動したんだ。

 

彩「ましろちゃん、本当に大丈夫?どこか痛いところがあったら言ってね?」

 

ましろ「!? は、はい!(ち、近い〜!!あ、彩さんの部屋で、彩さんがすごく、近くに……)」

 

……あ。

 

そっか、ましろと仲良くなるために、隣に移動したのか。

 

何だ。

 

じゃあ俺の思い過ごし…「言っとくけど、思い過ごしじゃないよ。」……へ?

 

ましろ「あ、彩さん?」

 

彩「ましろちゃんと仲良くなりたくて隣に来たのはほんと。でも、それが透哉くんの思い過ごしかどうかって言われたら……それもほんとだから。」

 

透哉「……」

 

ましろ「あ、あの……いったい、何の話を…「ううん、何でもないよ♪それより13話だよ!13話!」……は、はい!」

 

……やっぱそうか。

 

移動したときの動き方からして、感じ悪いなとは思ったけど、やっぱりこいつ、意図的に……。

 

だってこいつ、睨みながら、嫌いな人から遠ざかるように、スッ、スッ、と移動したもん。

 

流石の俺も、それはちょっと傷つくな……。

 

ましろ「13話……やっぱり、何と言ってもバリッドレックスゲノムですかね。」

 

彩「だよね!いやー、カッコよかったなーバリッドレックス!」

 

ましろ「氷を使った攻撃で、ちょっとプトティラを思い出しました。」

 

彩「分かる〜!氷を使う恐竜系ライダーって、よく考えたらあまりいないよね。」

 

ましろ「あ、確かに……。氷系ライダーならいますけどね。ウォータードラゴンとか、グリスブリザードとか。」

 

彩「グリスブリザード、ほんとカッコいいよね〜!ほら見て!あそこにグリスブリザードのLR、飾ってるんだ!」

 

ましろ「……!ほ、ほんとだ。(私のオーマジオウといっしょ……。)」

 

彩「っと、話が逸れちゃったね。あとバリッドレックスと言えば……そうそう!バイスの手作り武器!」

 

ましろ「あれ、すごいですよね……。まさか、接着剤で武器を作っちゃうなんて……。」

 

彩「今回バイスは姿が変わらないから、そこの代わりってことなんだろうけど……やっぱりバイスって、面白いし可愛いよね〜。」

 

ましろ「は、はぁ……。ていうかジョージ・狩崎、ジャッカルゲノムのときのこと、まだ根に持ってるって……」

 

彩「あはは……。あ、そうだそうだ!バイスと言ったら……の前に、まずはバリッドレックスについて最後まで話しちゃおうか。あとはそう!リミックス変身の召喚!」

 

ましろ「! そうだ、それもあったんだ。今回はブラキオバイスタンプを使って召喚してましたけど……ものすごく大きかったですよね。」

 

彩「うん!まるで本当の恐竜みたいだった!」

 

ましろ「これからも、いろんなリミックス変身を召喚していくんだろうなぁ……。」

 

彩「きっとねー。……よし!じゃあ今度こそ、バイスについて話そう!」

 

ましろ「さっきからずっと、話したそうにウズウズしてましたもんね。」

 

彩「だってもう!熱すぎるんだもん!!特にバリッドレックス登場までの流れがほんとに!!」

 

ましろ「バリッドレックスバイスタンプの完成になぜかあと一歩が届かないってところで、その熱い展開に繋がるんですよね。」

 

彩「そ!全ては話の序盤、一輝がジョージ・狩崎にリバイスドライバーを没収されるところから始まるんだよ。」

 

ましろ「そ、そこから話すんですか……?」

 

彩「もちろん!……ところで透哉くん。」

 

透哉「……何だよ。」

 

ましろ「(あ、忘れてなかったんだ……。)」

 

彩「いつまでそうやって縮こまってるつもりなの?言いたいことがあるなら早く言いなよ。」

 

透哉「……いや、特に……いや、あるな。」

 

彩「どっちなの……。」

 

透哉「……俺も混ぜてくれ、話に。」

 

彩「配布カード。」

 

透哉「え?」

 

彩「今度配布されるガンバライジングのカード、代わりにもらってきてくれるなら、許してあげないこともないよ。」

 

透哉「いや、別にそれくらい自分で…「というわけでましろちゃん、今回の話の大まかなあらすじを……」あー分かった分かった!もらってくりゃいいんだろもらってくりゃ!」

 

彩「……今回のは豪華なLRだから、早く行かないとなくなっちゃうかも。」

 

透哉「……は、早めにもらってくるよ。」

 

彩「……仕方ないなー。よろしい!」

 

透哉「……」

 

彩「いやー、その日は丁度仕事が入ってて、もらえるかちょっと危うかったんだよねー。」

 

ましろ「そ、そうだったんですか。」

 

彩「うん!」

 

そういうことだったのか……。

 

……まぁ、それなら別にいっか。

 

彩「というわけで透哉くんとましろちゃん、改めて今回の話の大まかなあらすじをどうぞ!」

 

ましろ「あ、あらすじ……。」

 

透哉「結局それなのか……。」

 

彩「これを説明しなきゃ、あの超胸熱シーンは語れないよ!」

 

透哉「……仕方ない。それじゃあ、ましろからどうぞ。」

 

ましろ「! わ、私からですか!?」

 

透哉「いけるだろ?大丈夫だって。ただのあらすじだか…「そ、その前に、透哉先輩のお手本を見せてくださいよ!」お、お手本……?」

 

ましろ「そしたら私が、透哉先輩を真似て話しますから。私後輩ですよ?だからまずは、先輩のお手本を見せてください。」

 

透哉「こういうときだけ後輩面しやがって……。ったく仕方ねえな。えーっと、そうだなー……。」

 

彩「……」ワクワク

 

ましろ「……」

 

透哉「……スカイベース、だっけ。が、食料調達とかのために地上に降りてきたんだよな。それがニュースで報じられてる頃、一輝、大二、さくらはスカイベースに。五十嵐家三人でこれから頑張ります、って言った矢先に、一輝はジョージ・狩崎にリバイスドライバーを取られ、ヒロミさんもデモンズドライバーを取られてしまう。そのことに不満を持ちながら過ごしていると、デッドマンが現れたとの通報が。一輝も行こうとするが、大二とさくらに自分達は強いから大丈夫、と言われ止められてしまう。」

 

ましろ「……」

 

彩「おー……。」

 

透哉「……ほら、次お前。」

 

ましろ「! こ、ここから私ですか!?」

 

透哉「大丈夫だって。間違えても全然気にするな。」

 

ましろ「……で、でも……」

 

彩「ましろちゃん、ファイト!」

 

ましろ「彩さん……。……わ、分かりました。やってみます。」

 

透哉「おう。」

 

ましろ「えーっと……、……ぎ、ギフジュニアが大量に出没しており、それを疑問に思いながらも戦う大二とさくら。やがて大二は、デッドマンズの本当の狙いはスカイベースであることに気づく。その頃スカイベースは既に襲撃されており、フェニックスの更生施設に収容されていた元弁護士の工藤はカメレオン・デッドマンに助けられながら脱獄をしていた。後に一輝も駆けつけ、幹部と戦ってる大二とさくらにはその場を任せ、一輝はスカイベースに。ジョージ・狩崎が新しいバイスタンプの調整を行なってるところに、デッドマンが現れる。一輝は止めようとするが、変身せずに敵うはずもなく……。そこでバイスは、自分を出せばいっしょに戦うと言うが、一輝は躊躇する。外ではカゲロウも復活し、状況は一気に悪く……。そんなピンチの中、一輝がとった行動とは……!」

 

透哉「……」

 

彩「……」

 

ましろ「……あ、あれ?……も、もしかして私、何かまずいこと、言いました……?」

 

透哉「いや、そうじゃないんだけど……」

 

彩「意外と、ノリノリだったから、びっくりしちゃって……。」

 

ましろ「……っ!ご、ごめんなさ…「あー謝らなくていいから!な?」……」

 

彩「要は、すごかったってことだよ。カッコよかったよ、ましろちゃん!」

 

ましろ「……あ……ありがとう、ございます。」

 

透哉「んで?彩はその一輝がとった行動とは……?の次の部分を語りたいんだろ?」

 

彩「そう!そうなの!うーん、何から話そうかな〜?……うん、やっぱりこれかな!」

 

透哉「これ、ってのは?」

 

彩「ズバリ!一輝がバイスを信頼している、ってとこだよ!!」

 

透哉「……」

 

ましろ「……」

 

彩「あ、あれ?」

 

透哉「……うん。まぁ、予想はしてた。」

 

ましろ「私も……。」

 

彩「だって〜!」

 

透哉「でもほんと、あれは名シーンだったよな。」

 

ましろ「バイスが実体じゃないながらも、頑張ってデッドマンを殴ってるところも刺さりましたし、一輝が決意してレックスバイスタンプを自分に押印した後、バイスに"お前を信頼している"と言ったときに一輝の横でデッドマンにパンチするバイスもカッコよかったですし……語り始めると、止まらなくなっちゃいますね。」

 

彩「もう〜!ましろちゃん、私の言いたいこと全部言っちゃって〜!」

 

ましろ「え?……!!す、すみません彩さん!あの、私…「でも、ましろちゃんだから許す!」……え?」

 

彩「ほんとに、ましろちゃんの言った通りなんだよね。1話以来バイスが実体になって、あのときは人間を食べようとしてたバイスが今度は人間を守るために戦う。……もう本っっ当にエモすぎるよ!!」

 

透哉「その"信頼"が、バリッドレックスバイスタンプが完成するきっかけにもなったしな。」

 

彩「そうだよね!……でも、そうなると一つ気になることがあって……」

 

ましろ「これからもバイスは実体のままなのか、ということですか?」

 

彩「そうそれ!」

 

透哉「うーん、どうなんだろうなぁ……。このまま実体でいくっていうのも、面白そうではあるよな。」

 

ましろ「でも、たまに霊体に戻るっていうのもありですよね。」

 

透哉「確かに。……よし、じゃああとは……カゲロウか。」

 

彩「敵の強い攻撃を受けて変身が解けたら、カゲロウが出てきたよね。」

 

ましろ「そしてジャンヌのライダーキックを受けたら、大二に戻った。」

 

透哉「……つまり、強い攻撃を喰らうと、カゲロウと大二が入れ替わるってことか?」

 

ましろ「たぶん……。」

 

彩「……カゲロウがエビルに変身したときさ、ジャンヌのほうに走ってきたじゃん?それと同時に、幹部も。そのとき私、もしかしてジャンヌを攻撃しようとしてると見せかけて幹部を攻撃するんじゃ……って思ったんだよね。」

 

透哉「あー……なるほど。」

 

ましろ「私もそれは思いましたけど……やっぱり、カゲロウはカゲロウでしたね。」

 

透哉「それにしても、強い攻撃を喰らうと入れ替わる、か。……これからも結構そういう場面ありそうだから、入れ替わりが頻繁になってきそうだな……。」

 

彩「いっそのこと、二人が仲良くなってくれればいいのにね。」

 

透哉「二人が仲良く、か……。」

 

ましろ「……あ、あと、新しいバイスタンプも出ましたよね!えっと確かあれは……クジャク!」

 

透哉「ん?お、そうだな。ラブコフが、武器になったんだよな。」

 

彩「扇子みたいだったよね。あれがジャンヌの基本装備になるのかな?」

 

透哉「そうかもな。……あ、あとあれ!ヒロミさん!」

 

ましろ「あ、変身できないから、ラブコフちゃんをカバン一つで守ってましたよね。」

 

彩「そういうところが、ほんとヒロミさんはカッコいいんだよね〜。」

 

透哉「ああ。……よし、じゃあそろそろ、次回について話すか。」

 

彩「確か、裏切り者が判明……ってそうだよ!!裏切り者!!」

 

透・ま「あ……。」

 

彩「裏切り者が司令官かもしれないんだよ!忘れてた!」

 

ましろ「最後、カメレオン・デッドマンが司令官になりましたもんね。でも、どうなんだろう……。カメレオン・デッドマンが化けただけなのか、本当に司令官がカメレオン・デッドマンだったのか……。」

 

透哉「リバイスお得意のミスリードって可能性もあるからな。真相やいかに……。あ、あとなんか、仮面ライダーwebの予告画像でアギレラ様がウェディングドレスを着てたよな。」

 

ましろ「っ!う、ウェディング、ドレス……。」

 

彩「あー……そういえば。」

 

透哉「とうとうギフが復活するのか……?裏切り者も気になるけど、こっちのほうも気になるな。」

 

彩「うん、そうだね。」

 

ましろ「……」

 

透哉「……?お前ら、どうしたんだ?」

 

彩「何もないよ。」

 

ましろ「……コク」

 

透哉「……なら、いいけど。」

 

彩「(……アギレラ、様……。)」

 

ましろ「(ウェディング……ドレス……。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜???〜

 

『……よ、よし分かった。じゃあ装動の龍騎で手を打とう。』

 

 

 

 

 

『だあああ!!じゃあSHODO-Xのドラグレッダーも付けてやるから!!』

 

 

 

 

 

『リュウガとドラグブラッガーも追加じゃボケえええ!!!』

 

 

 

 

 

花音「……ちょっと、意地悪しすぎちゃったかな?」

 

……ううん!

 

悪いのは透哉くんだもん!

 

これくらいのお詫びはしてもらわなくちゃ!

 

……そうだよ。

 

悪いのは……。

 

……透哉くんには、もう少し釘をさしておいたほうがいいのかもしれない。

 

絶対に……誰にも、あのことを知られるわけにはいかないから。




ついに明後日だーーー!!!

うおおおおおおお!!!!!!(うるさい)


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第四十話 リバイス第14話&第15話感想!まさかの事実発覚!?そしてデッドマンズとの全面対決!!by友希那&燐子

この小説を読んでくれている全ての読者に感謝を込めて、

……






……本当、誠に、申し訳ありませんでした。

更新、めっっっちゃくちゃ遅くなってしまい、本当に、誠に、申し訳(くどいby士

今更14話、15話なのかよ。

遅れてんなー。

早よ更新せえやこの野郎。

と思う方もいると思いますが、まぁ……これまでのおさらい、みたいな気持ちで温かい見てください……。

あと、あのキャラは45話くらいに出すつもりです!!

いろいろと本当に、申し訳ありませんでしたーー!!

(ビヨンド・ジェネレーションズの回も絶対、いつか書きます……。)


【透哉の部屋】

 

友希那「司令官が1話の時点で死んでいたなんて、予想できるわけないでしょ!?」

 

透哉「と、唐突だな……。」

 

友希那「びっくりしたわよ。結局撃つことのできなかったヒロミに優しく接するかと思えば、急に人質を取るような行動をして、そこからまさかの第1話での真実を話すって……。」

 

燐子「本物の司令官は、1話で既にカメレオン・デッドマンに消されていて、今まで私達が見ていた司令官はほぼ全てカメレオン・デッドマンだったんですよね……。」

 

友希那「……それは、ヒロミも泣き崩れるわよ。あんなに尊敬してた人が、ずっと前に死んでいたなんて知ったら……」

 

透哉「そうだよなぁ。」

 

友希那「そして、もう一つの衝撃。……最後の生贄は、アギレラだった。」

 

燐子「カメレオン・デッドマン、工藤、天彦が新たなギフテクスになり、五人の生贄が揃った。そしてあと一人で全ての生贄が揃う、と思ったそのときにオルテカから告げられたんですよね。最後の一人はあなたです、と。」

 

透哉「まさかカメレオン・デッドマンの正体のみならず、アギレラ様が最後の生贄だった、なんてことまで判明するとはな。」

 

友希那「……

 

 

 

 

 

……そして、次の第15話では…「待て待て待て待て!」何よ、透哉。」

 

透哉「早すぎるって!まだ14話について話すこと、いっぱいあるだろ!?さくらの正体バレ変身とか、VS工藤とか。」

 

友希那「もちろんそれも後で話すわ。でもその前に、15話での見どころを語るのが先よ。今までもそうしてきたでしょう?」

 

透哉「う、うーん……」

 

友希那「しかも今回は2話分!いつもの二倍の早さで語らないと、日が暮れてしまうわ。」

 

透哉「いや、今朝だから、日が暮れるまではまだ時間が…「口答えはなしよ!」え〜……。」

 

燐子「鑑さん、ここは一旦友希那さんに任せましょう。私達のターンはそれからです。」

 

透哉「何だよターンって……。ゲームじゃねえんだからよ……。」

 

友希那「……それじゃあ気を取り直して、15話の見どころだけど……」

 

燐子「やっぱり、デッドマンズとの全面対決ですよね。」

 

友希那「ええ、そうよ。流石ね、燐子。」

 

透哉「……リミックス全召喚をしたときは、迫力がすごかったな。」

 

友希那「そう、それもあったわね。あれはほんと、映画を見ている気分だったわ。」

 

燐子「14話を見て分かってはいましたが、プテラゲノムとジャッカルゲノムは、やはりあの状態がリミックス変身なんですね。」

 

透哉「そういうことになるな。」

 

友希那「あとは、14話と15話、それぞれの気になった箇所を話していきましょう。今日はいつもより、ハイペースでいくわよ。」

 

燐子「は、はい!」

 

透哉「お、おう。」

 

友希那「まずは14話ね。そうね……やはり工藤と天彦の襲来かしらね。」

 

透哉「襲来……。」

 

燐子「捕まっていたはずの工藤が来たことより銭湯に土足で入ったことのほうに怒る一輝……一輝らしいですよね。バイスもそこ!?って驚いてましたし。」

 

透哉「そうだな。そして天彦は、さくらの学校に向かったんだよな。」

 

友希那「プラナリア・デッドマンを呼び出して、学校を襲わせていたわね。変身しようとするも、友達がそばにいるせいで、変身ができなくて……。」

 

透哉「自分がネットで評判になってるジャンヌだって、あまり知られたくないもんな。」

 

燐子「簡単に言うと、正体バレ、ですよね。最近だと、ドライブが印象的ですよね。」

 

透哉「ドライブかぁ。」

 

友希那「悪いけど、ドライブの話は今度にしましょう。……天彦がさくらの学校に行っている中、工藤は一輝達と戦っていたわね。バリッドレックスゲノムになって戦っていたけど、その途中、"人の気持ちが分からないんだろ?"と、見事言い当てられていたわね。」

 

透哉「一輝は超がつくほどのお節介野郎だし、相手の気持ちを考えながら何かをするってのも、あまりしてこなかったもんな。」

 

燐子「それが、カゲロウ出現にも繋がってしまいましたしね。」

 

友希那「そうよね。……でも、バイスの"一輝はそのままでいい"という助言によって、再び自身を取り戻したわね。」

 

燐子「そこからのリミックス召喚、必殺技の流れ、すごく良かったですよね。」

 

透哉「確か、ジャッカル、カマキリ、コングだったよな。それらが合体して敵を攻撃するって感じで……っていうか、合体できたんだな。」

 

友希那「ジャッカルのスケボーに乗ったカマキリが、コングのパワーで攻撃、だったかしらね。リミックスを召喚し、さらにそれを合体させて攻撃できるというのは、バリッドレックスならではよね。」

 

燐子「そうですね……。しかし、それと同時期くらいに、ジャンヌも天彦と戦っていましたよね。自分の友達に手を出すのは許さない、ごめんと言っても許さない、と言い放ち、友達の前でジャンヌに変身して。」

 

友希那「当たり前だけど、その友達は全員驚いていたわね。私も、もし燐子が突然仮面ライダーに変身したら、同じくらい驚くと思うわ。」

 

燐子「! わ、私が仮面ライダーに……ですか!?」

 

友希那「"もし"と言ったでしょう?そんなこと、天地がひっくり返ったとしてもあり得ないから、安心して。」

 

燐子「で、ですよね……。」

 

透哉「……」

 

友希那「話を戻すわよ。ジャンヌに変身したさくらに対し、天彦もプラナリア・デッドマンにいけと指示するが、フリオにお前がいけと言われ強制的にフェーズ2に。そこからは場面が変わり、外での対決に。」

 

燐子「この対決では、終始ジャンヌが圧倒していましたよね。クジャクバイスタンプも使って、さらに決め台詞も言っていましたし。」

 

透哉「……一輝が"一気にいくぜ"、大二が"大事に決めようか"であるのに続き、さくらは"サクッと倒すよ"だったな。」

 

友希那「ええ、そうね。(今の間は何だったのかしら……。)」

 

燐子「これで五十嵐三兄妹の決め台詞が出揃いましたね。(それにしても、今の間はいったい……。)」

 

透哉「一輝は工藤を撃破し、さくらは天彦を撃破。そしてカメレオン・デッドマン、司令官に関する真実、工藤、天彦、カメレオン・デッドマンが新たなギフテクスになった後にオルテカがアギレラ様に告げた、最後の生贄……と、これが14話のだいたいの内容か。」

 

友希那「そ、そうね。……それじゃあ次、15話についていくわよ。燐子、休憩を挟まずいくけど、問題はないかしら?」

 

燐子「はい、もちろんです!」

 

友希那「ふふ、良い返事よ、燐子。透哉も、大丈夫よね?」

 

透哉「ああ。」

 

友希那「最初にも言った通り、15話はデッドマンズとの全面対決ごメインだったわね。それについて語る前にまず話しておきたいのが、……カゲロウね。」

 

透哉「あー……カゲロウなー。」

 

燐子「どうやって呼び出すのかと思ったら……まさかの、でしたね。」

 

友希那「公園で変身し、嫌がる大二をさくらが押さえつけて、そこに一輝がライダーキックと。……もう少しいい呼び出した方はなかったのかしら……。」

 

透哉「それでほんとに呼び出せるのかと思ったら、ほんとに出てきたからびっくりだよな。そんな簡単に出るものなんだ……って。」

 

燐子「デッドマンズのアジトを教えてもらうためにカゲロウを呼び出しましたが、案の定、簡単に教えはしないという感じでしたよね。……簡単には。」

 

友希那「最初は私も、半信半疑だったわ。でもまさか、……さくらの辛口カレーを食べさせることがデッドマンズのアジトを教える条件だなんて、思わないじゃない。あのカゲロウが……あのカゲロウがよ?」

 

透哉「ま、まぁまぁ友希那。」

 

燐子「何杯か食べて、満足そうな顔してましたもんね。あのカレー、相当気に入ったんでしょうね。」

 

友希那「……あのカレーを条件に頼めば、何でもしてくれそうね。」

 

透哉「いや、それは流石に……一理あるかも。」

 

燐子「あるんだ……。」

 

友希那「というわけで、デッドマンズのアジトを教えてもらった一輝達一行は、その場所へ。今にもギフ復活の儀式が終わる、というところで乱入し、儀式は中断に。一輝達とデッドマンズの、全面対決が始まったわね。」

 

透哉「確か儀式は、五人のギフテクスのエネルギーで五芒星を描き、ギフに生贄のアギレラ様を捧げて復活、て流れだったかな。まぁ失敗に終わったけど。」

 

友希那「ギフの手?が何処かから出てきて、契約書にギフスタンプを押印しようとしたときに、一輝達が現れたものね。間一髪、アギレラは助かった、ってことよね。……ちっ。」

 

透哉「……なぁ友希那、今舌打ちしな…「してないわ。」いや、でもチッて…「聞き間違えでしょ?」……そ、そうか?」

 

友希那「全面対決のほうに話を移しましょう。そうね、何から話しましょうか……。」

 

燐子「じゃ、ジャンヌが、新しいバイスタンプを使いましたね。」

 

友希那「! そうね。あれは確か、タートルだったかしら。大きな大砲?が出てきて、それをぶっ放していたわね。」

 

透哉「……大砲じゃなくて、バズーカだと思うぞ?」

 

友希那「……どっちも似たようなものでしょ?」

 

透哉「いや、まぁ……うーん……「そうだわ。五十嵐三兄妹の同時変身も、初めてだったわね。」あぁ、確かにな。」

 

燐子「一輝と大二の同時変身もカッコよかったですが、そこに一人増えるとなおカッコよかったですね。」

 

透哉「もう、語彙力死んじゃうよな。」

 

友希那「それからあとは……二人のバイスね。」

 

透哉「あぁ、あれか。カメレオン・デッドマンが擬態したやつな。」

 

燐子「一輝はそれを、自分の家族のことをどう思ってるか、と質問することによって見抜きましたね。一人は"超絶愛してる"で、もう一人は"超絶旨そう"でしたっけ。」

 

透哉「ああ。んで、後者が本物のバイスと。まぁ……バイスらしいっちゃバイスらしいよな。」

 

友希那「その考えが変わる時は、いつか来るのかしらね……。そしてヒロミも、カメレオン・デッドマンと対峙していたわね。まさに因縁の対決、というところね。」

 

透哉「尊敬する人を殺した張本人との対決だからな。決め台詞も、"我が命をかけて、お前を潰す"に変わってたし。」

 

燐子「その台詞から、どれだけヒロミさんが怒りをあらわにしているのか、ということが感じ取れますね……。」

 

友希那「それから……そう。一輝がバリッドレックスになって、大二、さくらと共にトリプルライダーキックを工藤、天彦にかましたわね。その後、二人は分離されずにそのまま消滅して……。」

 

透哉「あれ、びっくりしたよな。普通、ライダーキックでフェーズ2を倒せば人間と分離できるのにな。」

 

燐子「……ギフテクスというのが関係している、とか。」

 

友・透「!」

 

燐子「! あ、あくまで、そうかもしれない、というだけですけど…「その可能性は一理あるわね。」「ああ。ナイスだ、燐子。」……あ、ありがとうございます。」

 

透哉「なるほど、ギフテクスか。」

 

友希那「次回くらいで、そこが確信になるかもしれないわね。」

 

透哉「だな。……じゃあ最後は、やっぱりあれだな。」

 

友・燐「空中戦。」

 

透哉「空中に浮かんだデッドマンズベースと戦う、バリッドレックスゲノム。あれほんとすごかったよな〜。」

 

燐子「特に燃えたのが、リミックス全召喚ですよね。……最初にも言いましたけど。」

 

友希那「良かったことは何度言ってもいいのよ、燐子。レックスからブラキオまで、今までリバイスが使った全てのバイスタンプを使ってのリミックス全召喚。バリッドレックスゲノムだからこそ、使える芸当よね。」

 

透哉「ああ。デッドマンズのアジトが空中要塞だったことも驚いたけど、それ以上に驚いたもんな〜。」

 

友希那「そして見事、デッドマンズベースを破壊。その前に、しっかりアギレラとフリオも助けていたわね。」

 

燐子「一輝は世界一の、いや、宇宙一のお節介ですからね。」

 

透哉「で、アギレラの"ギフ様ーー!!"という悲痛な叫びで、15話終了と。」

 

友希那「……待って。」

 

透哉「ん?」

 

友希那「一つ語り忘れたわ。……ヒロミのことを。」

 

燐子「ヒロミさんの……。あ、そういえば、スコーピオンバイスタンプを使っていましたね。」

 

友希那「そう。尻尾が生えて、それで攻撃していたわ。そしてまた、例の副作用のようなものが……。」

 

透哉「でも、今回は気合いで耐えていたよな、ヒロミさん。ほんと……死なないよな?ヒロミさん。嫌だぞ?」

 

燐子「私も、ヒロミさんは好きですから……死なないでほしいです。」

 

友希那「デモンズの副作用が分かれば……ってところかしらね。果たして、いつ明かされることやら……。」

 

透哉「……ヒロミさんのことは心配だけど、とりあえずこれで、14話、15話の感想な語り切ったかな。……ふぅー……。」

 

燐子「流石に、2話連続は、疲れましたね……。」

 

友希那「透哉、お茶を取ってもらえるかしら。」

 

透哉「あ、ああ。……スッ」

 

友希那「ありがとう。……ゴクゴクゴク」

 

透哉「……そういやお前ら、ビヨンド・ジェネレーションズは見に行く…「もちろんよ(です)!」お、おう……。」

 

友希那「今のところ、Roseliaのみんなで行くつもりよ。」

 

透哉「そ、そうか。」

 

燐子「鑑さんは、誰と行く予定なんですか?」

 

透哉「俺?うーん……まだ、未定かな。」

 

燐子「そ、そうなんですか……?」

 

友希那「意外ね。あなたなら、普通に彩と行くのかと思っていたけれど。」

 

透哉「あー、彩なー。……でもあいつ、最近忙しいからなー。」

 

燐子「た、確かに、そうですね。」

 

透哉「……無難に、一斗でも誘うかな。」

 

友希那「あぁ、一斗ね。」

 

燐子「? 誰ですか?その人。」

 

透哉「俺の友達だよ。」

 

燐子「友……達?」

 

透哉「おい、何だよその顔は。」

 

燐子「……鑑さん。男の人の友達、いたんですね……。」

 

透哉「バカにしてんのか俺のこと!!」

 

友希那「言うようになったじゃない、燐子。」

 

燐子「ありがとうございます。」

 

透哉「いや、そこはありがとうなのかよ……。」




16話もすぐ出します。

早ければ明日、明後日には投稿したいです。

いや、します!


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第四十一話 リバイス第16話感想!アギレラ様が怪人化!?カメレオン・デッドマンの正体はまさかの……!?あとハイパーバトルDVDの予告のラブコフ可愛すぎbyましろ&つくし

なんとか今日中に更新そることができました!!

できれば、明日も何かしら更新したいところですが……。

ま、頑張ります!!


【月ノ森女子学園】

 

〜放課後〜

 

ましろ「〜♪」

 

つくし「ましろちゃん、ちょっと待って!」

 

ましろ「! つくしちゃん?どうしたの?」

 

つくし「これから、透哉先輩の家行くんでしょ?」

 

ましろ「! な、何で知ってるの!?」

 

つくし「何でって……さっきお手洗いのところで、嬉しそうに電話してるのが見えたから……」

 

ましろ「見てたの!?もう、いたなら声かけてよ〜。」

 

つくし「だって、本当に嬉しそうに電話してたから……。」

 

ましろ「わ、私、そんな顔に出てた……?」

 

つくし「うん。分かりやすいくらいに。」

 

ましろ「うぅ……恥ずかしい……。」

 

つくし「何も恥ずかしがることないじゃない。好きな人との電話で、嬉しくなるのは当たり前だよ。」

 

ましろ「だ、だから!先輩のことは別に好きとかじゃなくて、単に尊敬してるだけで…「誰も、"先輩"なんて言ってないけど〜?」……///!!もう!つくしちゃんの意地悪!!」

 

つくし「ごめんごめん。ましろちゃんが可愛くて、ついからかっちゃった。」

 

ましろ「もう〜……。じゃあ私、そろそろ行かなきゃだから…「あ、だからちょっと待って、ましろちゃん。」今度は何?つくしちゃん。」

 

つくし「……先輩の家、私も行っていいかな?」

 

ましろ「え?……つくしちゃんも、透哉先輩の家に……?」

 

つくし「うん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【鑑家】

 

ましろ「お邪魔します、透哉先輩。」

 

透哉「おう。」

 

つくし「……」モジモジ

 

透哉「つくしも早く入れよ。寒いぞ?」

 

つくし「き、緊張してるんですよ!男の人の家なんて、入ったことないから……。」

 

透哉「あ……。そ、そうか……なんか、悪い。」

 

つくし「あ、謝らないでください!……むしろ、謝らなきゃいけないのはこっちのほうで……」

 

透哉「人数のことなら気にするな。ましろがちゃんとつくしも来るって連絡くれたから、全然問題ねえよ。……どこかの紗夜と違って。ボソッ」

 

つくし「? 今何か言いました?」

 

透哉「いや、何でもねえよ。さ、とにかく上がれよ。温かい紅茶も用意してるからさ。」

 

つくし「は、はい。では……お邪魔します。」

 

透哉「おう、いらっしゃい。」

 

ましろ「……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【透哉の部屋】

 

つくし「うわぁ〜……。」

 

透哉「自分の部屋だと思って、くつろいでくれて構わないからな。」

 

つくし「す、すごい……。透子ちゃんから聞かされてはいたけど、実際に見るとやっぱり……」

 

透子「? ……あぁ、このベルト達か?俺んちに初めて入ったやつは、みんなこれ見て驚くけど、そこまでのことじゃ…「誰だって驚きますよ!仮面ライダー好きの人は特に!」そ、そうか?」

 

つくし「もしかして透哉先輩って、自分のことを過小評価するタイプですか?」

 

透哉「過小……別に、そこまでじゃねえよ。でも、ネットとか見たらもっとすごい人いるからさ。」

 

つくし「でも、透哉先輩のもなかなかですよ。もっと自信を持っていいと思います。」

 

透哉「自信、かー。それなりには持ってるつもりだけどな。」

 

ましろ「……ねぇ、二人とも。」

 

透・つ「え?」

 

ましろ「いつまでそうやって話してるつもり?……透哉先輩、今日は16話の感想会をするために集まったんじゃないんですか?」

 

つくし「え、そうなんですか?」

 

透哉「あ、ああ。でもよ、ましろ、もう少しくらい、別の話しても…「それはまたの機会にしてください!あと近いです!」そ、そうか……?」

 

つくし「(……もしかしてましろちゃん、嫉妬してる?)」

 

ましろ「……つくしちゃんも!透哉先輩からちょっと離れて!」

 

つくし「! ご、ごめん……。(やっぱりそうだ!ましろちゃん、私に嫉妬を……。)」

 

透哉「……それじゃあ、この話はまた今度にするか。とりあえず今は、16話について語ろう。」

 

つくし「そ、そうですね。……ごめんね、ましろちゃん。始めよっか。」

 

ましろ「……コク」

 

透哉「よし。んじゃあそうだなぁ……やっぱ一番びっくりしたのは、カメレオン・デッドマンの正体かな。」

 

ましろ「まさかの、知人じゃなくてそこら辺にいる一般人でしたね。」

 

透哉「ああ。牛島家の誰かや、ぶーさんかなと思ってんだが、見事にはずれたよ。ていうかカメレオン・デッドマンの正体の人、有名な芸人さんだよな?」

 

つくし「はい。初めて正体が出たときは、思わず妹達といっしょにえー!って声を出しちゃいました……。」

 

透哉「妹……。そっか、つくしには妹がいるんだっけな。妹も、仮面ライダー好きなのか?」

 

つくし「はい!今だと、仮面ライダージャンヌが好きみたいで、さくらちゃんが変身したときはいつも応援してるんです。」

 

透哉「そっか……可愛らしいな。」

 

つくし「はい!とても可愛い、自慢の妹達です!」

 

ましろ「……むぅー。」

 

透哉「あとはまぁ……いろいろ話したいことはあるけど、順にあらすじを言ってくか。……ってましろ、何だよその顔。」

 

ましろ「……別に。何でもありません。」

 

つくし「(ほっぺた膨らませて……ましろちゃんのぷく顔、可愛い……。)」

 

透哉「何でもなくてその顔はしないだろ。」

 

ましろ「放っといてください!ていうか、今は16話のことについて話してるんですよね?私のことは今関係ないですよね!」

 

透哉「な、何怒ってんだよ……変なやつだな……。」

 

ましろ「ふんっ!」

 

つくし「ましろちゃん……。」

 

透哉「……まぁいいや。えーっとそうだな……あ、アギレラ様が怪人態になったな!」

 

つくし「……!そ、そうですね!確か……クイーンビー、でしたっけ。」

 

透哉「あぁ、そうだな。クイーンビー・デッドマンになって、ちょい暴走気味になってたところを、フリオが取り押さえてそのまま消えたんだよな。」

 

つくし「オルテカとカメレオン・デッドマン、アギレラとフリオ、と分かれてしまって、デッドマンズはもうバラバラですよね。」

 

透哉「そうだなぁ。しかもカメレオン・デッドマンは今回死んじゃったから、オルテカは一人だし。でも次回の予告で、新生デッドマンズ始動ってなってたよな?オルテカの隣に謎の女の人いたし。」

 

つくし「あ、そうですね。新生デッドマンズか……。」

 

透哉「まぁ、それは後で話そう。とりあえず、デッドマンズとの戦いは区切りがついたってことで、五十嵐一家は鍋の材料を買いに、フェニックス、というかジョージ・狩崎は、回収したギフの分析をしてたな。」

 

つくし「その前にさくらちゃんが、お母さんにリベラドライバーを隠されてましたよね。お父さんが見つけてくれたけど。」

 

透哉「あぁ、そうだった。で、ヒロミさんがやって来て、さくら達なら大丈夫と、お母さんを説得してくれたんだよな。あのときのヒロミさん、すげえ大人って感じでカッコよかったよなぁ。」

 

つくし「はい!でもその一方お父さんは、ギックリ腰のためフェニックスの施設で検査を受けたみたいですけど……。でもそれが、後に驚きの事実に繋がるんですよね。」

 

透哉「ああ。その話も、後にしよう。ジョージ・狩崎がギフを分析して分かったことは、ただの石だが、人間には聞こえない心音が鳴っている、ってことか。」

 

つくし「要は、心臓があるってことですよね。」

 

透哉「そうなるな。……場面は変わって、五十嵐一家の買い物シーンだな。」

 

つくし「みんなで仲良く買い物をしてたら、従業員用の扉から突然カメレオン・デッドマンが現れて、一輝さん達に気づかれないようにお母さんをさらったんですよね。そしてお母さんに擬態し、本物のお母さんを気絶させた後、素早く一輝さん達のところに戻ると。」

 

透哉「で、そのまま一輝を従業員用の出口から外に出し、ナイフで刺そうとするが、一輝達はそのことに気づいてたと。」

 

つくし「ヒロミさんが家に来たときに、事前に教えられていたんですよね。デッドマンズに注意してくださいって。……有能だし強いしカッコいいしで、ヒロミさん、本当に…「それ以上はストップ。」え?」

 

ましろ「!? ……」

 

透哉「この感想会をやるたびに必ずと言っていいほど話題に挙がるのが、"ヒロミさんカッコいい"なんだよ……。気持ちは分かる、本当に狂おしいほど分かるんだけど……このことを話し始めると先が進まないから、な?」

 

つくし「……わ、分かりました。」

 

透哉「サンキューな。……で、カメレオン・デッドマンを包囲し、フェニックスに人にお母さんも保護され、カメレオン・デッドマンとの対決に。一輝、大二、さくらは前回同様同時変身を…「透哉先輩!」ん?」

 

ましろ「……」

 

透哉「な、何だよましろ…「何だよはこっちのセリフです!」はぁ?」

 

ましろ「透哉先輩、つくしちゃんと近づきすぎなんですよ!そういう自覚あります!?」

 

透哉「い、いや、別に俺は…「つくしちゃんも!そういう自覚ある!?」……」

 

つくし「わ、私?……と、特に…「じゃあして!今すぐに!」え〜?」

 

透哉「……なぁ、ましろ。」

 

ましろ「何ですか!」

 

透哉「お前……寂しいのか?」

 

ましろ「……へ?」

 

つくし「え?」

 

透哉「ほら、動物にもよくいるだろ?兄弟だと、弟のほうばかり可愛がってるせいで、兄がやきもちを焼く、みたいな。まさにお前今、それだぞ?」

 

ましろ「……、……///!!」

 

つくし「(あー……そういう解釈になるんだ……。)」

 

透哉「彩といいましろといい、お前らはほんとやきもち焼き…「そ、そんなんじゃないもん!!ふんっ!!」え〜……?」

 

つくし「(つ、ついに敬語じゃなくなった……。)」

 

透哉「……俺には分からねえよ、お前らが。」

 

つくし「(この人もこの人で、どうしてこう鈍感なんだか……。)」

 

透哉「まぁいいや。じゃあつくし、話の続きを…「ましろちゃん、ねぇましろちゃん。」……」

 

ましろ「ふんだ、二人して楽しく話してればいいんだ。私なんか、どうせ蚊帳の外で…「透哉先輩が、いっしょにビヨンド・ジェネレーションズ、見に行かないかって。」……え?」

 

透哉「! お、おいつくし、俺はそんなこ…「黙っててください!」……な、何でだよ……。」

 

ましろ「……ほんとに?」

 

つくし「ほんとだよ!"ましろがいいなら、いっしょに映画見に行かねえか?"って。"ヤキモチを焼かせたお詫びに、何でも好きなもの買ってやる"って。」

 

ましろ「……透哉先輩が、本当にそんなことを、言ってたの?」

 

つくし「そうたよ!"男に二言はない!嘘なんかつかない"って。ですよね?透哉先輩。」

 

ましろ「……」

 

透哉「……ああ。(もう、好きにしてくれ……。)」

 

つくし「ね?」

 

ましろ「ほ、ほんとだ。……私、楽しみにしてます!」

 

透哉「……じゃあ後で、日程決めるか。」

 

ましろ「はい!」

 

つくし「ふぅ。……あの、透哉先輩……。」

 

透哉「……」

 

つくし「……す、すみませ…「羽沢珈琲店のケーキ半額券。」……え?」

 

透哉「羽沢珈琲店のケーキ半額券で手を打ってやるよ。最近バイト始めたんだろ?千聖から聞いたよ。」

 

つくし「ま、まぁ……はい。」

 

透哉「あの店、たまにサービスでケーキの半額券をくれるんだよ。その券一枚で、今回のことはチャラにしてやるよ。」

 

つくし「……で、でも私、バイト始めたばかりだし……そんなこと突然言ったら…「なんてな。」……え?」

 

透哉「冗談だよ、冗談。……さ、話の続きしようぜ。」

 

つくし「……え?……え〜〜!!」

 

透哉「えーっと、どこまで話したっけな……。」

 

ましろ「五十嵐兄妹が同時変身したってところまでです。」

 

透哉「そうそう、カメレオン・デッドマン+雑魚敵との対決だったな。」

 

つくし「……」

 

透哉「どうしたんだよ、つくし。ほら、お前も話に入れよ。」.

 

つくし「……分かってますよ。(ましろちゃんがこの人を好きな理由、なんとなく分かった、かな。)」

 

ましろ「今回のバトルシーンも、見所満載でしたよね。ライブのジャッカルゲノムとか、連続ゲノムチェンジとか、五十嵐兄妹の挿入歌とか!」

 

透哉「そうだな。……正直挿入歌は、バトルの方に集中しすぎててよく聞こえなかったんだよな……。」

 

ましろ「あ……確かに。」

 

つくし「音楽サイトで配信などが始まったら、じっくり聞いてみたいですよね。」

 

透哉「そうだな。そして、ライブのジャッカルゲノムか。」

 

つくし「リバイスとはまた違うカッコ良さですよね。ジャンヌとの同時必殺技も良かったな〜。」

 

ましろ「そうだね〜。あとは……連続ゲノムチェンジかな。」

 

透哉「イーグルゲノムとかコングゲノムとか、久々に使ってくれて嬉しかったよな。ああいう連続フォームチェンジ、マジで好きなんだよな〜。」

 

ましろ「平ジェネでのレジェンドライダーのフォームチェンジラッシュは、ほんとに圧巻でしたよね。」

 

透哉「それ!俺あのシーンめちゃくちゃ大好きなんだよ〜。ウィザード、鎧武、ドライブ、どのフォームチェンジラッシュもほんとに最高で…「話が脱線してますよ〜!」あ、……いけない、また悪い癖が。」

 

つくし「ましろちゃんも、その話はまた今度にしよう?」

 

ましろ「ご、ごめん、つくしちゃん……。」

 

透哉「…‥あ、そうだ。バトルシーンと言えば、ラブコフ、めちゃくちゃ可愛かったよな。」

 

ましろ「! そう!そうなんですよ透哉先輩!」

 

つくし「ま、ましろちゃん……?」

 

ましろ「お母さんの前でみんなのことを応援してるんですけど、お母さんが蹴るなり殴るなりしたせいでたんこぶできちゃって……。しかも"イテッ"て言うし泣いちゃうしで……今回のラブコフ、すごく可愛かったんですよ〜!」

 

透哉「お、おう、そうだな……。」

 

つくし「(……あ、そういえばましろちゃんって……)」

 

透哉「(ふわキャラ好きだったな、こいつ……。)」

 

ましろ「〜♪」

 

透哉「……とまぁ、何やかんやあってバリッドレックスになり、今回もあったなリミックス召喚。」

 

つくし「レックスとか、ブラキオを召喚してましたね。そして合体もして、攻撃して……」

 

透哉「最後はライダーキックでとどめと。で、カメレオン・デッドマンの正体が発覚して、そのまま消滅しちゃったんだよな。」

 

ましろ「やっぱり、ギフテクスになっちゃったデッドマンは、普通のライダーキックじゃ分離できないってことですよね。」

 

透哉「あ、あぁ、おそらくな。」

 

ましろ「そして最後の最後に、新たに二つも謎が出てきましたよね。」

 

つくし「牛島家と、お父さんのことだよね。」

 

透哉「お父さんのほうは、まさかの心臓がないっていう驚愕の事実だったよな。……俺が思うに、お父さんの心臓はギフの中に入っている、=お父さんはギフなんじゃないかって。」

 

つくし「やっぱり、そうなりますよね……。」

 

ましろ「でも、まだ推測でしかないもんね。……あと、牛島家だよ。」

 

透哉「さくらが牛島家に行ったら、中には誰もいなくて、何処か地下に続くような階段があったんだよな。その下のほうには緑っぽい光が出てて、さくらはそのまま地下へ……ってとこで終わったんだよなぁ。」

 

ましろ「ほんと……いいところで終わりますよね。」

 

つくし「もう今から続きが気になるよ!」

 

透哉「年明けの放送を、気長に待つか。……あ、あと最後のスタンプが埋まって、50が完成したな。」

 

ましろ「あ、そうですね。次回からは、また新しい何かに変わるのかな?」

 

透哉「どうなんだろうなぁ……。そして、次回だな!」

 

つくし「新生デッドマンズ始動!ですよね。」

 

ましろ「うん!それと、リバイとバイスの新フォームだよ!リバイがボルケーノレックスで、バイスがバリッドレックスだっけ。」

 

透哉「ああ。バイスも、バリッドレックスになれたんだな。」

 

ましろ「確か、バリッドレックスバイスタンプにボルケーノレックスバイスタンプを合体させて使うんですよね。カチドキと極、マキシマムとムテキ、みたいな。」

 

透哉「そういうことだな。いやー、年明けの放送も楽しみだな〜。」

 

つくし「リバイス、ますます面白くなってますもんね!」

 

ましろ「……ねぇ、二人とも。」

 

透・つ「ん?」

 

ましろ「私、もう一つだけ語りたいことがあるんだけど、いいかな?」

 

透哉「あ、ああ。別に構わないけど。」

 

つくし「他に何かあったかな?語ること。」

 

ましろ「あるよ。……

 

 

 

 

 

 

……ハイパーバトルDVDのことが!」

 

透・つ「あー……。」

 

ましろ「あれの予告見ました!?もうラブコフが本っっっ当に可愛いすぎて!!本編ではまだ言ってない言葉をいっぱい喋ってて、もう可愛さがリミットブレイクしてて……」

 

透哉「めちゃくちゃ熱くなってんな、ましろのやつ……。」

 

つくし「で、でも、面白そうだと思ったのは私も同じですよ。ビルドモチーフの、カンガルーゲノムが出ますし。」

 

透哉「まぁ、そうだな。……てか、てれびくんってカンガルーのフォーム多いよな?オーズも、ゼロワンもカンガルーだったぞ?」

 

つくし「……確かに。」

 

ましろ「バイスとのコントみたいになってて、面白可愛いくて……。"コブ"とかだけでちょっと怒ってるのが分かったり、最後にバイスも言ってましたけど、"ラブ"と"コブ"の間に挟むわけでもなく普通に"ザコ"って。ちょっと毒舌なところも、ラブコフの魅力で……」

 

透哉「……つくし、飾ってあるベルト、好きに遊んでていいぞ。俺、お菓子とか追加で持ってくるから。」

 

つくし「あ、ありがとうございます。(……ましろちゃん、本当に好きなんだなぁ……。)」




ましろちゃんの誕生日前に正月限定のましろちゃんを出してくるとは……。

運営……。

やってくれたなぁ!!(怒りと喜びの叫び)

引いてやる……10連だけな!


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第四十二話 さらば2021年、ファイナルカウントダウン(ただの今年の振り返りです)

最後の最後にタイトルふざけましたw。

更新する時間がいつもよりめちゃくちゃ遅いですが、見逃してくださいw。

大晦日なのでw!

さて、皆さん今年はどういう年でしたか?

コ◯ナがあったりして、思い通りにならないこともありましたが、楽しい、そして嬉しいこともいっぱいありました!

この小説も、七月から書き始めて早五ヶ月ですが、思っていた以上に読んでもらえたり、感想までもらえたりで、それを見る度にびっくりかつとても嬉しい気持ちでいっぱいでした!!

今まで一度でも読んでくださった方、お気に入りをしてくたさった方、感想を送ってくださった方、などなど、本当に、本っっっ当にありがとうございます!!

来年も度々更新していきますので、知栄砂空もとい"仮面ライダーが浸透したバンドリの世界"を、何卒、よろしくお願いいたします!!

来年は、今年以上に良い年になりますことを祈りまして……。

それでは、よいお年を!!


〜PM 17:00〜

 

【公園】

 

ヒュー……

 

透哉「うぅ、寒っ……。なぁ、早く行こうぜ?」

 

友希那「もうちょっと待って。……ふふ♪」

 

「にゃん♪にゃ〜ん♪」

 

ったく、雪が積もってるってのに、こいつも猫も元気だなー。

 

……今日は大晦日。

 

2021年最後の日だ。

 

俺と友希那は、夕方からの集まりのための食材を買いに出たのだが、友希那は公園にいる猫を見た途端、そっちのほうに目が行ってしまった。

 

それから10分、友希那はその猫とずっと遊びっぱなしだ。

 

……寒いしまだスーパーにすら行けてないし、早くここから離れたいんだが……。

 

ほんと、こいつの猫好きはこういうときに困るよな。

 

「……あ!猫ちゃんだ!」

 

ん?

 

友希那「!!」

 

「わーい!猫ちゃーん!」

 

「にゃー!ダーッ」

 

あ、猫が……。

 

友希那「あ……。」

 

「あー、猫ちゃん行っちゃった……。」

 

友希那「……」

 

……!

 

や、ヤバイ!

 

こいつの周りにアークのようなオーラが……!

 

透哉「ゆ、友希那、ほら行くぞ!後で何かしらの猫グッズ、買ってやるから!な?」

 

友希那「……」

 

子供があんな勢いで走って来たら、そりゃ逃げるよな……。

 

本当なら注意とかしたほうがいいんだろうけど、今は食材を買いに行くっていう用事があるし、何よりこいつをここから遠ざけないと、取り返しのつかないことになりそうだ……。

 

友希那「……にゃーん、ちゃん……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【スーパー】

 

透哉「おい友希那、そろそろ機嫌直せって。」

 

友希那「私は別に、機嫌を損ねてなんていないわ。ただ、さっきの子供に対する苛立ちが止まらないだけよ。」

 

そういうのを機嫌が悪いって言うんだよ……。

 

はぁ……いいや。

 

こっちはこっちで頼まれたものを買ってこう。

 

えーっと……にんじんにじゃがいもに……。

 

友希那「……ねぇ、透哉。」

 

透哉「んー?」

 

友希那「あれ……。ってこっち見なさいよ。」

 

透哉「今買い物メモを確認してるんだよ、ちょっと待て…「いいから見なさい!」グイッ いてっ!おいいきなり首動かすな……って、ん?」

 

あれは……餅か。

 

まぁ、お正月と言えば餅だもんなぁ。

 

透哉「……お前、餅食いたいのか?」

 

友希那「そういうわけじゃないけれど……お正月はみんな、餅を食べるでしょ?だからみんなの分、買って行ったほうがいいのかと思って。」

 

透哉「うーん、どうなんだろうなー……。」

 

友希那「……買っていきましょう。」

 

透哉「買うのかよ。……ま、でもこれくらいはいっか。」

 

友希那「それから透哉、メモを見せて。書いてあるもの、取ってくるわ。」

 

透哉「お、それは助かる。ほら、メモ。」

 

友希那「……ここに書いてあるものと、同じものを取ってくればいいのよね?」

 

透哉「ああ。頼んだぜ。」

 

友希那「任せておいて。」

 

……紗夜が、商品名とかを細かく書いてくれたからな。

 

流石に友希那でも大丈夫だろ。

 

……あいつの機嫌、直った、ってことでいいのかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガー

 

透哉「ふぅ、結構買ったなー。」

 

友希那「ええ……そうね……。」

 

透哉「……俺持とうか?友希那。」

 

友希那「こ、これくらい、平気よ。……ろ、Roseliaのボーカル、なめないでちょうだい……。」

 

Roselia関係ないしなめてもねえよ……。

 

……ったく。

 

透哉「ほらよ。」スッ

 

友希那「な、何よ。」

 

透哉「交換だよ。俺のほうが少し軽いから、お前はこっち持て。」

 

友希那「わ、私は、平気だって言ってるでしょ?交換なんて……不要…「いいからほら。」ちょ、ちょっと!……!か、軽い……。」

 

透哉「よっ、と。……こんな重かったのか、お前のは。」

 

友希那「……それくらい、平気って…「こういう力仕事は男の役目って、昔から決まってんだよ。」……どういう理屈よ。」

 

透哉「細かいことは気にすんな。というわけで、このまま家向かうぞ。」

 

友希那「……あ、ありがとう……。」

 

……素直に最初からそう言えって。

 

友希那「……」

 

透哉「……今年も、もう終わりか。長かったような、短かったような……。」

 

友希那「ほんと、いろいろあったわね。大きなところで言えば……仮面ライダーが生誕50周年を迎えたことかしら。」

 

透哉「確かに。それは一番大きいな。」

 

友希那「50周年ということで、いろんな企画があったわね。風都探偵のアニメ化や、BLACK SUNの制作が決まったり、シン・仮面ライダーの情報もいろいろ出たわね。」

 

透哉「魂ウェブでは、毎月一回、フィギュアーツなどの新情報が公開されたり、夏にはスーパー戦隊も45作品目ということでスーパーヒーロー戦記が公開されたり……何より50周年記念作品の、仮面ライダーリバイスが放送開始したしな。」

 

友希那「CSMも、いろいろ出たわね。オルタリング、ゼロノスベルト、デンオウベルトのムービーエディション、ディケイドライバーver.2.0……そして、50周年を記念して発売された、タイフーンのCSM。」

 

透哉「あと、50周年とは関係ないけど、フォーゼも10周年だったよな。なでしこドライバーが満を辞して発売ってことで、話題性もすごかったよな。」

 

友希那「そうね。……様々な場所で、様々な人が仮面ライダー50周年を祝っていて……仮面ライダーというくくりでは、一番大きな年になったんじゃないかしら。」

 

透哉「あぁ、きっとな。……話をしているうちに、家に着いたな。」

 

友希那「なんか、あっという間だったわね……。」

 

透哉「なに、家の中でまたいろいろ話せばいいじゃねえか。他にもいっぱいあるんだろ?話したいこと。」

 

友希那「そういうあなたもでしょ?」

 

透哉「まぁな。……よし、じゃあこたつにでも入って、今度はみんなで話そうぜ。今年の振り返りをな。」

 

友希那「……ええ。」

 

ガチャ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【鑑家 リビング】

 

透哉「ただいまー……って、何してんだ?お前ら。」

 

彩「あ、お帰り、透哉くん、友希那ちゃん。」

 

一斗「何って、見りゃ分かるだろ?ベルトやら武器やらで遊んでたんだよ。」

 

彩「初めて遊んだけど、すごく楽しいよ!リバイスドライバー!」

 

『レックス!』

 

透哉「いや、別に遊ぶ分には構わねえんだけど……散らかしすぎじゃね?」

 

彩「あ、あはは……。」

 

透哉「あははじゃねえよ。」

 

紗夜「すみません。注意はしたのですが、この人が大丈夫大丈夫と、頑固なもので……。」

 

一斗「俺のせいかよ!?」

 

透哉「……何でもいいけど、まだ遊ぶならちゃんと片付けながら遊べよ?てか友希那、しれっと混ざるなしれっと。」

 

友希那「玩具が目の前にあったら、迷わず手に取っていじる。これは、仮面ライダー好きのサガでしょ?」

 

『ジャッカル!』

 

透哉「さ、サガって……。……ところで、ましろはどこ行った?」

 

紗夜「倉田さんなら、二階に松原さんといっしょにいますよ。」

 

透哉「花音と?珍しいな。……どれ、ちょっと見てくるか。」

 

紗夜「……ところで湊さん、買ってきてくださった食材は…「そこに置いてあるわ。」あら、ほんとね。……?なぜ、餅……?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ましろと花音って、あまり見ない組み合わせだよな。

 

二人でベルトでもいじって遊んでんのかな?

 

それなら、下に来てみんなで遊べばいいのに。

 

透哉「……コンコン ましろ、花音、入るぞ?」

 

シーン

 

……返事がない?

 

え、ほんとに何してんだ?

 

……寝てる、のか?

 

でも何で?

 

……とにかく、入ってみるか。

 

ガチャッ!

 

透哉「ましろ!花音!お前ら何し……て……」

 

ましろ「zzz……」

 

花音「zzz……」

 

透哉「……マジで寝てる……。」

 

二人は部屋の中央に、仲良く向かい合いながら寝ている。

 

こいつら、こんなに仲良かったっけか?

 

ていうか、今まで俺の部屋で何して……ん?

 

花音の隣にあるのは……スマホ?

 

しかも明かりがついている……。

 

……ソー

 

花音「……うーん……」

 

透哉「!?」

 

花音「……んー?」

 

透哉「……よ、よう。」

 

あ、危ねー……。

 

花音「……、……!!ふぇぇ!?と、とと、透哉くん!?な、何で!?」

 

そ、そんなに驚くことか?

 

てか何でって……そりゃ当たり前だろ。

 

ここは俺んちのしかも俺の部屋なんだから。

 

花音「……あ。私、いつの間にか寝てたんだ……。」

 

透哉「珍しいな。お前がましろといっしょにいるなんて。」

 

花音「あぁ……うん。ましろちゃんとは、ずっと話してみたいなーって思ってたから。思い切って誘ってみたんだ。いっしょに透哉くんのお部屋でおしゃべりしない?って?」

 

透哉「で、おしゃべりをしてたらいつの間にか寝て…「あ、違うの。」え?」

 

花音「二人で仮面ライダーの動画見てたら、寝落ちしちゃって……。」

 

透哉「あぁ……なるほどな。」

 

動画見てて寝落ちは、俺もよくあるわ……。

 

透哉「で?ましろと話してみてどうだっだんだ?」

 

花音「うん……。すごく、良い子だったよ。……それとましろちゃん、透哉くんのこと……」

 

透哉「ん?俺が何だ?」

 

花音「……透哉くんのこと、ものすごく尊敬してるみたいだよ。」

 

透哉「あぁ……らしいな。よくいろんなやつに言われるよ。」

 

花音「ふふ、そうなんだ。……あ、そうだ。毛布を出して、ましろちゃんに掛けてあげて?」

 

透哉「お前は、もういいのか?」

 

花音「うん。下に戻って、料理の下ごしらえしなきゃだから。」

 

透哉「そうか。……じゃあ、ましろのことは俺が見てるよ。」

 

花音「うん、よろしくね。」

 

透哉「おう、任せとけ。えーっと、毛布毛布……。」

 

花音「……ガチャリ」

 

 

 

 

 

花音「……ましろちゃんが透哉くんを、好き、か……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【鑑家 リビング】

 

透哉「よし、みんな揃ったな。」

 

ましろ「……」

 

彩「……ましろちゃん、大丈夫?」

 

ましろ「! は、はい!大丈夫、大丈夫です!(……うわぁ〜!透哉先輩に寝顔見られた〜!)」

 

花音「……」

 

紗夜「いったいどうしたんですか?一回みんなで集まりたいだなんて……」

 

友希那「すぐに分かるわ。」

 

一斗「透哉、焦らさないで早く教えろよ。」

 

透哉「別に、焦らしてるつもりはないんだけど……。……ただ、みんなで今年一年を振り返ってみたいと思ってさ。ほら、いろいろあっただろ?仮面ライダーは生誕50周年を迎えたし、Roseliaは大きなライブをした。他のバンドも、絆を深めあったり、新しい挑戦を行ったりしたろ?」

 

紗夜「……なるほど、そういうことですか。」

 

彩「なんか、大晦日!って感じするね!」

 

友希那「事の発端は、私と透哉の会話から始まったのよ。」

 

花音「え、そうなの?」

 

透哉「まぁ……間違ってはないな。今年ももう終わりだなーみたいな話してて、それならみんなも入れて今年一年を振り返ろうぜって話になった、ってだけだよ。」

 

ましろ「そうだったんですか……。」

 

一斗「面白そうじゃねえか。」

 

透哉「だろ?」

 

彩「だろ?って……。」

 

紗夜「ですが、今年一年を振り返り、反省すべき点は反省し、来年に向けての抱負を決める、というのは、大事なことかもしれません。」

 

透哉「相変わらず、紗夜は真面目だな〜。」

 

友希那「それではさっそく、今年の振り返り、始めるわよ。……誰か話したいことがある人は、挙手をして。」

 

彩・一「はい!」

 

友・紗「スッ」

 

透哉「やっぱお前らか……。」

 

花音「あはは……。」

 

ましろ「反省すべきこと……反省すべきこと……」

 

透哉「ましろはもうちょっとポジティブに考えような?」

 

友希那「困ったわね。四人も同時に手を挙げるとは思わなかったわ。」

 

彩「ここは公平に、じゃんけんでどう?」

 

紗夜「じゃんけん……まぁ、それが一番妥当ですかね。」

 

一斗「負けねえぞー?」

 

彩「それじゃあいくよー!じゃーんけん……」

 

彩・紗・友・一「ぽん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紗夜「そうですね。今年を振り返るとなると、やはりライブははずせませんね。」

 

彩「すごいいっぱい人が来てたもんねー!私達バスパレも見に行ったよー!」

 

紗夜「ありがとうございます、丸山さん。」

 

一斗「あ、俺も見に行ったぞ、紗夜さん。Roselia、すげえカッコよかったぜ!」

 

紗夜「そうなんですか。新谷さんも、ありがとうございます。」

 

友希那「……一人負け……」

 

透哉「そろそろ元気出せって、友希那。」

 

紗夜「Poppin'Partyの皆さんといっしょに演奏させてもらったり、ホールを貸し切ってライブをさせてもらえたりと、私達Roseliaにとって、本当にいい経験になりました。ですよね?湊さん。」

 

友希那「っ!……そうね。これからもみんなで、頂点を目指すために、いっしょに頑張っていきましょう、紗夜。今ここにいないリサ、燐子、あこも、きっと同じ気持ちのはずだから。」

 

紗夜「ええ、もちろんです。」

 

花音「流石、Roseliaは何というか、熱量が違うよね。」

 

友希那「あら、あなた達ハロハピも、世界を笑顔に……と頑張っているじゃない。目指す目標は違っても、同じバンド仲間であることは変わりないわ。私達には私達の、そして、あなた達にはあなた達の熱量があるでしょう?」

 

花音「私達の……。……うん、そうだね!」

 

紗夜「……では、次は丸山さんですね。」

 

彩「うん!私はやっぱり……仮面ライダーリバイスかな。」

 

ましろ「ブレないですね、彩さん。」

 

彩「仮面ライダーは、永久に不滅だからね!」

 

一斗「お!カッケーな彩さん!」

 

透哉「その使い方は、絶対に違うと思うぞ……。」

 

彩「うぐっ!い、いいでしょ別に!」

 

透哉「……でも、50周年記念作品としては、文句なしだよなリバイスは、作品自体も面白いし、レジェンドライダーのモチーフを取り入れつつちゃんとリバイスのフォームになってるっていうのもいいし、ベルトとか武器とか、ところどころに50って入ってるのも面白いし。」

 

彩「そう!そうなんだよ!透哉くん、分かってる〜♪」

 

友希那「あら、私もリバイスは面白いと思っているわよ。」

 

ましろ「ラブコフは可愛いし、ヒロミさんはカッコいいし……」

 

花音「五十嵐兄妹が全員仮面ライダーっていうのもいいし、何よりいろんなところに伏線が散りばめられてるから、考察のしがいもあるよね。」

 

紗夜「そもそも、好きでなきゃ感想会なんて開きませんしね。」

 

一斗「友希那さん、リバイスドライバーめちゃくちゃ楽しんでたらしいしな。」

 

友希那「……あなた、それ誰から聞いたの?」

 

一斗「え?いや、普通に透哉から……って、あれ?」

 

透哉「バカ野郎……。」

 

友希那「……後で覚えときなさい?」

 

一斗「な、何で俺!?……ていうか、次俺の番か!よし、じゃあ俺の今年の振り返りは……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

友希那「いよいよ、私の番ね。」

 

一斗「って何でカットされてんだよおおおおお!!!!!」

 

透哉「カット?何言ってんだお前?」

 

友希那「……私はそうね。……紗夜が言ったようにライブだったり、みんなでプロの道を歩むことを決めたりと、いろいろあったけれど……全仮面ライダー大投票は、本当に盛り上がったわね。」

 

透哉「おー、そう来たかー。」

 

彩「確かに盛り上がったねー!」

 

友希那「透哉。どうやらあなた、ここにいる全員に、それぞれが選んだ三部門を聞いたらしいじゃない。」

 

彩「え、そうなの!?」

 

花音「ここにいる全員に!?」

 

透哉「あ、ああ。」

 

紗夜「……しかし、みんなで集まって最終結果を確認したとき、松原さんと新谷さんはいませんでしたよね?何か用事があったんですか?」

 

花音「うん……。その日は、ハロハピのライブがあったから……。」

 

一斗「俺はもともと、そんな話は聞いてねえよ。」

 

紗夜「? 聞いてないというのは、つまりどういう……」

 

一斗「自分の選んだ三部門、聞かれてねえんだよ。こいつに。ビシッ!」

 

彩・紗・ま・友・花「……」

 

透哉「……わ、悪かったって。別に忘れてたわけじゃねえんだけどさ。」

 

彩・紗・ま・友・花「(絶対忘れてた(わね)……。)」

 

友希那「……ところで花音。あなたはその三部門、何を選んだの?」

 

花音「私?私は……って、え?もしかして、今ここで言わなきゃいけない流れ?」

 

透哉「もしかしなくてもそういう流れだな。」

 

花音「……なんか、恥ずかしいな……。」

 

彩「花音ちゃん!恥ずかしがることなんて何もないよ!サッと言って、サッとその理由を言えばいいんだよ!」

 

花音「お、大雑把すぎるよ彩ちゃ〜ん!」

 

ましろ「でも私、花音さんの選ぶ三部門、聞きたいです。」

 

花音「ま、ましろちゃん……。」

 

一斗「俺も気になるな〜。」

 

紗夜「松原さん、あなた以外の全員が、気になっているんですよ。」

 

花音「ふぇぇ……。うーん……わ、分かった。そこまで言われちゃったら、教えないわけにはいかないよね。」

 

彩「やったー!ありがとう、彩ちゃん!」

 

花音「ふふ♪……じゃあ、発表するね。すぅ、はぁ、すぅ、はぁ、……

 

 

 

 

 

 

……まず、ライダー部門から言うね。ライダーは、龍騎、ナイト、リュウガ、ディケイド、ディエンドの五人。作品は、『仮面ライダー龍騎』と『劇場版 仮面ライダー龍騎 EPISODE FINAL』と『仮面ライダーディケイド』の三つ。音楽は、『Alive A life』、『Go ! Now !~Alive A life neo~』、『Journey through the Decade』三つかな。」

 

友希那「……主に、龍騎とディケイドね。」

 

ましろ「い、意外……。」

 

透哉「こいつ、カードを使う系のライダーが好きなんだよ。」

 

紗夜「それなら、ブレイドも当てはまるのでは?」

 

花音「ブレイドも好きだけど……それ以上に、龍騎とディケイドが好きなんだ。」

 

彩「花音ちゃん……。」

 

紗夜「……ふふ、やはりいいですよね。自分の好きなライダーがいるのというのは。」

 

友希那「同感ね。」

 

透哉「ああ。」

 

花音「……うふふ、そうだね♪」

 

ましろ「……やっぱり私も、一番を決めたほうがいいんでしょうか?」

 

彩「ううん、大丈夫だと思うよ。一つのものが"好き"でも、全部が"好き"でも、好きには変わらないもん。私も"これが一番好き!"ってライダーはいないけど、これからもそれを貫くつもりだよ。」

 

ましろ「……一つか、全部か、か……。」

 

紗夜「丁度松原さんの話題になりましたし、次の振り返りは松原さんにしてもらいましょうか。」

 

花音「ふぇぇ!?つ、次も私!?」

 

透哉「いいじゃねえか。ほら、教えてくれよ。お前の今年の振り返りを。」

 

花音「うぅ……意地悪だなぁ、みんな……。」.

 

彩「まぁまぁ。みんな気になってるんだよ、花音ちゃんのこと。」

 

花音「……そうだなぁ。私が振り返ることは……あ、じゃあ、ガンバライジングの50th弾かな。」

 

彩「! ガンバライジング!」

 

友希那「ガンバライジング……私はあまりやっていないけれど、人気よね。」

 

透哉「まぁ、最近は怪人もカード化してるしな。ウルフオルフェノクとか、ハートとか。」

 

紗夜「最近、50周年記念のスペシャルセットもプレミアムバンダイで発売されましたしね。」

 

友希那「そうだったのね。……今度、一回くらいやってみようかしら。」

 

一斗「おう!面白いからきっとはまるぜ!」

 

ましろ「なんか、話逸れてません……?」

 

透哉「おう、そうだそうだ。50th弾の話だったよな。」

 

花音「うん。CPを揃えたくて、何回かやったんだ。」

 

透哉「CPか。表も裏も繋がるってやつだったから、めちゃくちゃ集めがいいあったもんな。で、見事揃えることはできたのか?」

 

花音「ううん、残念ながら……。でも、ディケイドのCPを当てることが出来たから、私は満足だよ!」

 

透哉「……そうか。」

 

彩「私も、50th弾はカズミンを当てることができたから、大満足だったよ!」

 

ましろ「私も、オーマジオウが出ました。あのときはびっくりしたけど、やっぱり嬉しかったなぁ。」

 

透哉「お前らは運が良いなぁほんとによぉ。」

 

花音「あはは……。」

 

友希那「それじゃあ次は……倉田さんね。」

 

ましろ「!? ……つ、次は、透哉先輩じゃないんですか……?」

 

透哉「いや、俺は最後でいいよ。ましろ、頼んだ。」

 

ましろ「た、頼んだって言われても〜……」

 

紗夜「何でもいいんですよ、倉田さん。」

 

彩「仮面ライダーのことじゃなくても、ライブのこととか、バンドのこととか。思いついたことを言ってみればいいんだよ。」

 

ましろ「ライブ……バンド……、……あ。」

 

一斗「何か思いついたみたいだな。」

 

ましろ「……バンドのみんなとの絆が、より深まった気がします。最初瑠唯さんがバンドを抜けるって言ったときは、本当に、泣いちゃうくらい悲しかったんですけど……無事に戻ってきてくれて、本当に、嬉しかったです。透子ちゃんも、つくしちゃんも、七深ちゃんも。みんなが私のスピーチを、すごく良かったって言ってくれたのも嬉しかったし、それに、……アオゾラバンドコンテストで披露した曲、『fly with the night』。歌ってるとき、とても気持ちよかったし、みんなと気持ちが一つになった感じがして……ううん、一つになってた。……あの時から、みんなとの絆が、今まで以上に深まったって、そう思うんです。」

 

彩「……うぅ……まじろぢゃ〜ん……。」

 

ましろ「あ、彩さん!?何で泣いて……」

 

透哉「感動したんだろ、今のお前のスピーチに。」

 

ましろ「す、スピーチなんて……そんな大層なものじゃないですよ!」

 

花音「でも、ましろちゃんの気持ち、すごく伝わってきたよ。」

 

紗夜「はい。私もあなたが皆さんにしたというスピーチ、聞いてみたくなりました。」

 

友希那「倉田さん。いつか、あなた達Morfonicaとも、ライブをしてみたいわ。」

 

ましろ「!? Roseliaさんが、私達と……ですか?」

 

友希那「ええ。RoseliaとMorfonicaの合同ライブ。お互い、きっと良い刺激になると思うの。」

 

紗夜「そうですね。倉田さん、考えておいてくれますか?」

 

ましろ「……は、はい!あ……ありがとうございます!」

 

彩「……ましろちゃん、嬉しそう♪」

 

花音「うん。Morfonicaとのライブ、きっと良いライブになるよね。」

 

一斗「いつか、実現するといいな。RoseliaとMorfonicaの合同ライブ。」

 

透哉「そうだな。……って、最後俺じゃねえか!」

 

一斗「あー……そうだったな。」

 

透哉「よし、じゃあ俺の、今年の振り返りを発表するぞ。俺はもちろん、……

 

 

 

 

 

 

……オーズの新作決…「知って(まし)た。」っておい!話遮るなよ!」

 

彩「透哉くんは、絶対それだろうなーって思ってたよ。」

 

紗夜「鑑さんのオーズ好きは、もう私達のみならず、バンドメンバー全員に知り渡っていますしね。」

 

ましろ「私達に、メッセージでスタンプ連打するくらいですし。」

 

友希那「あのときはほんとに、これまでにない怒りが込み上げたわ。」

 

花音「凄かったよね、ほんとに……。異常なくらい……。」

 

一斗「そんなに迷惑かけたのか、お前……。」

 

透哉「……あのときは、ほんとに悪かったって……。」

 

彩「……でも、本当に好きなオーズの新作だもんね。舞い上がっちゃう気持ちも分かるよ。」

 

透哉「え?」

 

友希那「……そうね。」

 

紗夜「私も、風都探偵のアニメ化を知ったときは、同じくらいびっくりしましたよ。」

 

花音「オーズの新作、楽しみなことには変わりないもんね。」

 

ましろ「はい!私も、見に行くつもりです。」

 

透哉「お、お前ら……。」

 

一斗「……ほんと、愛されてんな、お前は。」ボソッ

 

友希那「……これで一通り、今年を振り返ったわね。」

 

紗夜「ええ。あとは、来年までのカウントダウンをどう過ごすか、ですね。」

 

彩「そんなの決まってるよ!おもちゃで遊んだり、いろいろ話したりして過ごすんだよ!」

 

花音「その前に、まずはご飯を食べないとだよ……?」

 

ましろ「あ、そうでした。」

 

透哉「そうだな。……よし、今年もあと数時間!各々いろんな思いがあると思うけど、残り僅かな時間を好きなように過ごし、そして、良い2022年を迎えようぜ!」

 

彩・花音「うん!」

 

ましろ「はい!」

 

紗・友「ええ。」

 

一斗「おう!」.

 

透哉「……」.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……今年も、本当いろいろあったなぁ。

 

……来年は、今年よりもみんなの笑顔が絶えないような、最高と言える良い年になりますように。

 

……さらば、2021年。

 

そして……

 

待ってろよ!2022年!!




ましろちゃん出ませんでした。

代わりにリサ姉出ました。

結果弟にボコられました。



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第四十三話 CSMオーズドライバーver.10thだとーー!!??しかもCSMタジャスピナーの詳細も明らかに!?もう最高すぎんだろおおおおお!!!!!

大変長らくお待たせしました……。

約一ヶ月遅れですが……。





あけましておめでとうございます!!!

今年も知栄砂空もとい"仮面ライダーが浸透したバンドリの世界"を、よろしくお願いします!!!

新年一発目、本当は感想回を投稿する予定だったのですが(結構溜まっちゃってるし……)、まさかまさかの情報が解禁されてしまったので、急遽これを投稿することにしましたw。

タイトルを見てもうお分かりだとは思いますが、もちろんあれですw。

僕も友達から写真が送られてきて、初めて知って超絶びっくりしたあれですw。(知らんがな)

プレバンの専用ページのティザービジュアルを見た感じ、1000%あのメダルは付くと思うので……たぶん買うでしょうw!!(コンプリートセットは流石に買えないかな〜……)


〜AM 7:00〜

 

【鑑家】

 

『……〜〜♪♪(Time judged all)』

 

透哉「……うーん……」

 

『〜〜♪♪〜…ポチッ ……』

 

透哉「……俺、何でこんな時間に目覚ましかけてんだ?……もうちょっと寝てよ。」

 

『……ピロリン♪』

 

透哉「無視無視……。」

 

『……ピロリン♪……ピロリン♪……

 

 

 

 

 

……ピロリン♪ピロリン♪ピロリン♪ピロリン♪』

 

透哉「だぁぁぁうるせえええええ!!!!!どこのどいつだ!こんな何度もメッセージ送ってくるやつぁ!!彩か!?友希那か!?紗夜か!?俺の眠りを妨げるやつは誰であろうと許さんぞーーー!!!……って、ましろか。ましろなら、まぁ……許してやるか。んで?何だって?」

 

 

 

 

 

ましろ『透哉先輩!』

 

ましろ『ヤバいですよ!』

 

ましろ『大ニュースです!!』

 

ましろ『(写真)』

 

ましろ『これヤバくないですか!?』

 

ましろ『……まだ、起きてませんでした?』

 

透哉「……」

 

送られてきていた写真を見た途端、俺の思考は停止した。

 

その時間……2、30秒くらいだろうか。

 

はっ!と意識を取り戻した直後、俺は即座にあるグループに、あるメッセージを送った。

 

そう、あいつらを招集するための、あるメッセージを……。

 

 

 

 

 

透哉『お前ら全員今日は学校休め!!そして今から俺の家に集合しろ!!すぐな!?ダッシュな!?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

友希那『バカじゃないの?』

 

紗夜『一度南極へ行って頭を冷やしてきてはどうです?』

 

彩『透哉くん……流石にそれはないよ……』

 

ましろ『……』

 

めちゃくちゃ罵倒されました。

 

ましろに至っては無言が怖い。

 

……学校行くか。

 

 

 

 

 

〜5分後〜

 

友希那『……放課後すぐ行くわ』

 

紗夜『右に同じです』

 

彩『わ、私も!』

 

ましろ『学校終わったらダッシュで行きます!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜放課後〜

 

【鑑家】

 

透哉「いや、ほんとマジですまん……。あのときはちょっと気が動転してて……。」

 

紗夜「学校を休めだなんて、非常識にも程があります。」

 

友希那「あなたはもう少し、冷静さを磨いたほうがいいわよ。」

 

彩「ズル休みなんて、絶対にダメだからね!?」

 

ましろ「みんなに心配、かけちゃいますし……。」

 

透哉「……もう、あんなこと言わないからさ、本題に入らせてくれよ……。」

 

紗夜「あなた、本当に反省してるんですか?」

 

友希那「わざと話を逸らそうとしてそう言っているのなら、あと二時間くらいこうやって説教を…「してるしてる!ちゃんと反省してるから!!」……そう?」

 

彩「……ねぇ二人とも、もう許してあげようよ。このままじゃ、透哉くんが可哀想だよ。」

 

透哉「あ、彩……!」

 

ましろ「早く喋りたくてウズウズしているのが、目に見えて分かりますしね。」

 

透哉「ましろ……!」

 

紗夜「し、しかし……。」

 

友希那「……分かったわ。」

 

透・彩・ま「!!」

 

紗夜「湊さん!?」

 

友希那「その代わり。」

 

彩・紗・ま「……」

 

透哉「……ゴクリ」

 

友希那「……

 

 

 

 

 

……今度、付き合って。」

 

透哉「……え?」

 

ましろ「!?」

 

透哉「……そんなことでいいのか?」

 

友希那「ええ。詳細は後日連絡するわ。……良いわね?」

 

透哉「お、おう!どこでも付き合ってやる!」

 

友希那「ふふ、決まりね。」

 

ましろ「……」

 

彩「良かったね、透哉くん。これでやっと本題に……って、ましろちゃん!?」

 

紗夜「ど、どうしましたか!?倉田さん!突然固まって……」

 

ましろ「(と、透哉先輩と、友希那さんが、付き合う……。付き合う……付き合……)」

 

透哉「? ましろ、どうした?おーい、ましろー?」

 

友希那「反応なしね……。」

 

透哉「仕方ねえなー……。じゃ、先に話しちゃうか、本題を。」

 

彩「え、でもましろちゃん、このままでいいの?」

 

透哉「大丈夫、じきに戻るって。」

 

紗夜「なら、いいんですが……」

 

ましろ「……」

 

透哉「よーーしっ!!やっっっと話せる!!あの話題を!!」

 

紗夜「一気にテンション上がったわね……。」

 

彩「テンションフォルテッシモだね!」

 

友希那「……気のせいか、眩しい気がするわ。」

 

透哉「じゃあ言うぞ?言うからな?」

 

彩・紗・友「……」

 

透哉「……言うぞ?……すぅ、はぁ、すぅ、はぁ……。……もう言っていいよな?心の準備はできたか?耳の穴かっぽじってよく聞けよ?それじゃあマジで……言うからな?

 

 

 

 

 

……もう言っちゃう…「「「早く言って(ください・言いなさい)!!」」」お、おう……。……ふぅ。……よし!」

 

ましろ「……はっ!……?透哉先輩?」

 

透哉「……決まったな。ついに決まってしまったな。……新、CSM。そう……。

 

 

 

 

 

……CSMオーズドライバー、ver.10thが発売されることがな!!!」

 

ましろ「……」ポカーン

 

透哉「お、ましろ起きたか!」

 

ましろ「……!CSMの話、ですよね?」

 

透哉「おうそうだ!CSMオーズドライバーver.10thの発売が発表されたんだ!」

 

紗夜「実質的な、CSMオーズドライバーの再販ですよね。」

 

透哉「そう!しかも今回は、コンプリートセット、オーズドライバー単体、オースキャナー単体と、三形態で発売されるんだ!フナセンさんのブログによると、その全部のセットにあのメダルがつくらしい!」

 

彩「あのメダル……もう、あれしかないよね?」

 

透哉「当ったり前だろ!あれしか考えられねえ!!」

 

友希那「コンプリートセットには、前に付いていたメダルに加え、オーズ10周年のときに発売されたメダルのセットが、オーズドライバー単体には、劇中や映画で使ったメダルやあのメダルが、オースキャナーには、音声がアップグレードされたオースキャナーとあのメダルがセットになって、それぞれ発売されるのよね。」

 

透哉「そういうことだな。とりあえず俺は……今のとこ、オースキャナー単体でいいかな。」

 

彩「? 確か透哉くん、10周年のときのメダルって買ってないんじゃ……」

 

透哉「いや、まぁそうなんだけどな?コンプリートセットって高いじゃん?しかも前に発売したやつ、安く販売しちゃって怒られたってフナセンさん言ってたし、絶対前よりは高くなると思うんだよ。だから……コンプリートセットは、ちょっと無理かな。」

 

ましろ「五万とか、いきそうですもんね……。」

 

透哉「とりあえず、どのセットにもあのメダルを付けてくれるってだけで感謝だよ。あのメダルは、誰だって欲しいだろうからな。」

 

友希那「まぁ、そうね。」

 

透哉「2月24日、受注開始か。くぅ〜、待ち切れねえぜ!」

 

ましろ「あ、あと、CSMタジャスピナーの詳細も、公開されましたね。」

 

透哉「そうなんだよ!タジャスピナー出現音、そしてロストブレイズの発動音までも入ってて、さらにドクター真木の消滅からタカメダルが割れるまでの、一連の流れも収録されてるんだよ!!もうその時点で絶対楽しいしカッケーだろ!!」

 

彩「そ、そうだね!」

 

紗夜「(あの丸山さんが、若干引き気味に……。)! あ、あと、ゴーダメダルもですよね。」

 

透哉「そうそう!10th版のオースキャナーで読み込むと、ちゃんと変身音が鳴るらしいんだよ。どんな音声なんだろうな〜。Vシネも待ちきれねえぜ!!」

 

友希那「……本当に透哉って、オーズのことになると熱くなるわね。」

 

透哉「当たり前だろ!?オーズはマジで一番好きなライダーであり作品なんだから!!……でも、お前らだってそうだろ?」

 

友希那「……そうね。私はジオウ。」

 

紗夜「私はWです。」

 

彩「私は……いろいろかな。」

 

ましろ「わ、私は……」

 

透哉「……」.

 

ましろ「……私も、彩さんと同じ、ですかね……。」

 

彩「じゃあお揃いだね!ましろちゃん!」

 

ましろ「お、お揃い……?」

 

紗夜「それは少し、意味合いが違うのでは……?」

 

友希那「あなたや日菜と、同じようなものでしょ?」

 

紗夜「そ、それは///……。」

 

透哉「まぁ何にしろ、楽しみが増えたことに変わりない!今月はCSMオーズドライバー10thver.、来月はオーズVシネ!うおおおお!!!楽しみだーーー!!!」

 

紗・友「うるさい!」

 

彩「あはは……」

 

ましろ「(……CSMオーズ、買おうかな……?)」




運営さんは、ましろちゃん推しを殺しにきてると思います。

何でお正月イベのときにガチャの星三でましろちゃん出たのに、今回のガチャの星三もましろちゃんなんですか!!

めちゃくちゃ可愛いじゃないですか!!

でも今月ましろちゃん誕生日なんですよ!?

狙ってます!?狙ってますよね!?運営さん!!


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第四十四話 リバイス第17話・第18話・第19話感想!まとめて全部語っちゃえ!by彩&紗夜&ましろ&友希那

はい、というわけで今回は、フリオ回二話、ヒロミさん回前編?の感想回です。

今更〜?と思う方がいると思いますが、はい、まさにその通りです。

ほんっっっとに今更感ありますが、これらの回をすっ飛ばして一気に最新話の感想回を投稿、なんてことをしたら、いろいろぐちゃぐちゃになりそうなので、本当だったら四十三話として投稿するはずだった今作を、四十四話として更新させていただきます。

今後もこういうことがあるかもしれませんが(できるだけそうならないように気をつけます……)、そういうことなんだと、ご理解していただけると嬉しいです。

……なんて固いこと言ってますが、あまりお気になさらず、まぁ、振り返り程度に思いながら見てくださいw。

あ、ちなみに明日は20話、21話の感想回を投稿予定ですw。


【鑑家】

 

友希那「さてみんな、早速だけれど、感想会始めるわよ。」

 

彩「新年一発目の感想会だね!」

 

ましろ「3話まとめてかー……。全部話せるかなぁ……?」

 

紗夜「難しく考えなくてもいいんですよ、倉田さん。」

 

透哉「……」

 

唐突すぎる……。

 

突然"今から俺ん家来る"って連絡きて、何だ?と思ったら家に着いた途端感想会……。

 

いやまぁ、確かに溜まってたけどさ。

 

ライブとか仕事とかでなかなか集まれる機会がなくて溜まっちゃってたけどさ。

 

それにしてもいきなりすぎない……?

 

三話ぶんってことは、17話からだから……ボルケーノレックス初登場兼フリオ回からか?

 

よし、思い出せ……。

 

そこから三話ぶんを思い出せ……。

 

友希那「何をしているの透哉、早く移動して。」

 

透哉「! お、おう……。」

 

三話ぶん……。

 

三話ぶんか……スッ。

 

友希那「さて、じゃあ始めるわよ。新年最初の、リバイスの感想会よ!」

 

彩「イェーイ!」パチパチパチ

 

ましろ「い、イェーイ……!」パチパチパチ

 

え、そういうテンション……?

 

友希那「しかも今回は3話まとめての大ボリューム!大変だろうけど、頑張ってついてきて。」

 

紗夜「ライブの練習や本番と同じ、ということですよね。」

 

友希那「まさにその通りよ。……あなた達、リバイス感想会に全てをかける覚悟はある?」

 

ましろ「っ!か、覚悟……。」

 

彩「ま、ましろちゃん、さっき紗夜ちゃんも言ってたけど、難しく考えなくていいからね?」

 

ましろ「は、はい!」

 

透哉「……おい友希那。」

 

友希那「何かしら?」

 

透哉「さっきのは、お前のおはこなんだろうけど、程々にしろよ?ましろのやつ、ビビってんじゃねえか。」

 

友希那「お、おはこって……そんなんじゃないわよ!」

 

 

 

 

 

紗夜「こほんっ!」

 

透・彩・ま・友「!?」

 

紗夜「時間がもったいないので、始めてもよろしいでしょうか。」

 

透哉「……お、おう。」

 

彩・ま・友「う、うん(は、はい・え、ええ)……。」

 

紗夜「……それではまず、どこから話しましょうか……。」

 

彩「ボルケーノレックス!」

 

友希那「ヒロミについて、からでいいんじゃないかしら。」

 

ましろ「ふ、フリオ……じゃなくて、玉置豪について……。」

 

見事に全員バラバラだな……。

 

紗夜「ふむ……。では、あなたはどうですか?」

 

透哉「え、俺?」

 

紗夜「はい。」

 

透哉「俺か……。俺は……」

 

彩「ボルケーノレックスだよね!?」ズイッ

 

友希那「ヒロミについてよね!?」ズイッ

 

ましろ「玉置豪からにしましょう!?」ズイッ

 

透哉「うっ……」

 

圧が強いな……。

 

うーん、そうだなー……。

 

透哉「……一番記憶に新しい、ヒロミさんについて、からでいいんじゃねえか?」

 

友希那「ふっ、分かっているじゃない。」

 

彩「負けたー!」

 

ましろ「そんな……。」

 

紗夜「そこまで落ち込まなくても……「んで、そのときにボルケーノレックスと玉置豪についての話もいっしょに入れ込む。」!」

 

透哉「幸い……かどうかは分かんねえけど、この前のヒロミさん回に、ボルケーノレックスも玉置も出てきた。だから、そこから繋げて二人の話もすればいいんじゃねえか?一石二鳥ならぬ、一石三鳥!ってな。」

 

友希那「なるほど……それは良い考えね。」

 

彩「もう、完全にミックス!しちゃえばいいんだね!」

 

ましろ「流石、透哉先輩です。」

 

透哉「よし、これで話はまとまったな。」

 

紗夜「……ふふ。」

 

透哉「? 何がおかしいんだよ、紗夜。」

 

紗夜「いえ。……さ、そうと決まればさっそく始めましょう。」

 

透哉「……変なやつだなぁ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

友希那「まず一つ、言いたいことがあるわ。」

 

透哉「言いたいこと?」

 

友希那「……次回、ヒロミ死なないわよね?」

 

透哉「あ……。」

 

彩「絶対嫌だよそんなの!」

 

ましろ「わ、私も嫌です!」

 

透哉「分かった、分かったから落ち着けって……。」

 

紗夜「しかし驚きましたね。まさか、ベルトが喋るなんて……。」

 

透哉「まぁ……そうだな。」

 

彩「命を喰らう、って言ってたよね。ということはこれまでヒロミさんは、自分の命と引き換えに変身してたってことだよね……。そりゃあ、倒れちゃうのも無理ないよ……。」

 

ましろ「次変身したら、命の保障はないって、あの女の人も言ってましたもんね。でも、次回予告見る限り、変身しちゃうみたいですし……ほんとにどうなるんだろう……。」

 

透哉「こればかりは、次回になってみないと分からないよな……。」

 

友希那「みんなが待ちに待っていたヒロミ回がやっと来たかと思えば、その次の回で死亡なんて、そんな悲しい結末は見たくないわね。ヒロミの同期で、実はダブルスパイだったという千草、あの人の行方も気になるわ。」

 

紗夜「まさか、あの人がオルテカと組んでいたとは、予想外でした……。」

 

透哉「俺も、すっかり騙されたよ。普通にデッドマンズに潜入してるのかと……。あ、でも、もう一人は良い人だったよな。」

 

彩「ヒロミさんに変身させないために、デモンズドライバーを渡せ!って言ったんだよね。竜彦、だっけ。ヒロミさんの体が80歳オーバーだってことを知っちゃったから……。」

 

ましろ「今回は、フリオ……じゃなくて、玉置豪の友達のように、ギフテリアンにならなくて、本当に良かったですよね。間一髪のところで一輝が助けに来たから……」

 

透哉「そうだなぁ。……まぁでもその後、一体のギフテリアンが出てきて、またオルテカが誰かを犠牲にしたっていうのが分かるんだけどな。」

 

ましろ「あ……。」

 

彩「もう!何でそう話を暗いほうに持ってくの!!」

 

透哉「いや、でもほんとのことだし……。」

 

ましろ「ギフテリアン……怖い……オルテカ……最低……。」

 

透哉「……」

 

友希那「……倉田さんのことは、あなたがどうにかしなさい。」

 

透哉「わ、分かってるよ。……お、おーい、ましろー。」

 

ましろ「オルテカ……最低……オルテカ……最悪……オルテカ……非道……」

 

透哉「……ロボットみたいになってる……。」

 

紗夜「言っておきますが、私達は手を出しませんよ?あなたのせいでこうなったんですから。」

 

透哉「だから分かってるって!……なぁましろ、次はお前の番だぞ?ヒロミさんの話がひと段落したから、次はフリオについて話そうぜ?な?」

 

ましろ「フリオ……玉置豪……アギレラ……クイーンビー……」

 

……ダメだ。

 

全然反応がない……。

 

これじゃあ話が進まねえぞ?

 

ましろ「リバイス……悪魔……バリッドレックス……ボルケーノレックス……」

 

いつのまにかリバイス単語音読機みたいになってるし……。

 

……音読機って何だ?

 

ってそんなことはどうでもいいんだよ!!

 

くそ〜、一人ツッコミしてる場合じゃねえのに……。

 

どうすれば……。

 

……あ。

 

透哉「……なぁ、ましろ。」

 

ましろ「エビル……ライブ……ジャンヌ……デモンズ……」

 

透哉「今度さ、久々に中古屋行かねえか?」

 

ましろ「一輝……バイス……大……ピクッ」

 

彩「あ、止まった。」

 

透哉「あれから結構時間経ってるから、品揃えも変わってると思うんだよ。お前の都合が良いときでいいからさ、今度またいっしょに行こうぜ。」

 

ましろ「……いつ?」

 

透哉「へ?」

 

ましろ「いつ行きますか?」

 

透哉「い、いつって……それはまだ、分かんないけど…「私が決めてもいいですか?」……も、もちろん。」

 

ましろ「……楽しみにしてます♪」

 

透哉「お、おう……。」

 

友希那「倉田さんは、本当に透哉が好きなのね。」

 

紗夜「本人は否定していますが……見るに明らかですね……。」

 

彩「……むぅー。」

 

ましろ「フリオ……じゃなくて、玉置豪と言えば、やっぱり17話と18話ですよね!」

 

透哉「ああ。その2話は、フリオの掘り下げ回だったからな。あれを見ると見ないとじゃ、フリオの見方が180度変わると言っても過言ではないよな。」

 

彩「ふ、フリオもだけど、同時に一輝とバイスのコンビも熱かったんだよ!」

 

透哉「分かってるって。それについては、また後で話すから。」

 

彩「うっ……ま、まぁそうだね……。」

 

友希那「まさか、フリオの友達があんなことになるなんてね……。」

 

透哉「おいバカ!それを言ったらまたましろが…「はい……。オルテカが現れたとき、まさか……!とは思ったんですが、案の定……。あれを見て私、本気でオルテカのこと嫌いになりましたもん。」……あれ?」

 

ロボットみたいに、ならない……。

 

二度目は効かないってことなのか……。

 

彩「(透哉くんが約束をしてくれたから、気が少し和らいだんでしょ……。)」

 

紗夜「私も、倉田さんと同じ意見ですね。あれは、フリオが暴走してしまう気持ちも分かります。」

 

友希那「オルテカも許せないけど……一番はあの不良グループよ。そもそもあの集団がいなければ、フリオは友達と仲良しのままでいられたのよ。それなのにあんな命令したり、約束の場所に行かせないよにしたり……人として最低だわ。」

 

彩「まぁまぁ、友希那ちゃん……。」

 

紗夜「まずの話、ギフテリアンという怪人が恐ろしいんですよね。ギフスタンプを押すと、押された人間はその時点で消滅、その人間の悪魔が宿主を喰らうことで生まれる種。しかも分離は不可能という……。」

 

透哉「ヤバいよな、マジで……。」

 

ましろ「今までで、一番恐ろしい怪人かもしれませんよね……。」

 

透哉「だなー。」

 

彩「……でも、無事にフリオをが止めることができて良かったよね。」

 

透哉「ああ。リバイのボルケーノレックス、そしてバイスのバリッドレックスの必殺技で、フリオを分離させることができたんだよな。そして、その後のアギレラ様もすげぇ良かったんだよな〜。」

 

友希那「……まぁ、あのシーンに限っては、アギレラは良かった。それだけは認めるわ。」

 

透哉「というわけでほら、次、彩の番だぞ。」

 

彩「! うん!よーし、いっぱい喋るぞー!」

 

ましろ「ボルケーノレックスと、バリッドレックス……。17話、新年明けて初めてのリバイスで出てきましたよね。」

 

彩「うん!二人で修行してね。炎のリバイ、氷のバイスって、対になってる感じなのもいいよね。すごい強かったし、カッコよかった……んだけど、それだけじゃ不十分だったのか、ギフテリアンを倒してオルテカに向かっていこうとしたとき、突然一輝の体が燃えたんだよね。それで、倒れちゃって……。」

 

透哉「それほどヤバいバイスタンプだった、ってこともあるよな。それについて、ジョージ・狩崎も謝ってたし。てか、自分の体が燃えるって、マジで怖えよな……。」

 

彩「うん……。でも、その後なんだよ!その後の一輝とバイスのやり取りが、もう本っっっ当に最高なんだよ!!」

 

ましろ「バリッドレックスのとき以上に熱いシーンでしたよね。」

 

彩「そう!そうなの!自分に興味がないって言う一輝の嘘を見破って、俺たちはもともと一つなんだ、っていう予告でも流れてたセリフからの、バイスを実体化させて暴走してるフリオの元に向かうっていう……。もう最っっっ高の激アツシーンなんだよ!!」

 

友希那「バイスが一輝の肩を支えながら、病院を歩いていくシーンも良かったわね。」

 

彩「そう!そうなんだよ!流石友希那ちゃん!バイスは一応悪魔だから、みんなに恐れられても仕方ないんだけど、そんなことお構いなく、ただひたすらにフリオの元へ向かうっていう……。一輝とバイスが、お互いのことを信頼してるから故の行動だよね。もうー……本っ当に最高なんだよ!!ますますバイスのことが好きになっちゃった!!」

 

透哉「まぁ、厳密にはフリオのところに行く前に狩崎のところに行ったんだけどな。でも、そんなことどうでもいっか。」

 

彩「無事にフリオの元に辿り着いて、再度ボルケーノレックスとバリッドレックスに変身からの、挿入歌が流れてのバトル!いやー熱い!熱すぎるよ!!」

 

紗夜「あの挿入歌は確か、一輝とバイスが歌っているんですよね。こういうのを……エモい、というんでしょうか。」

 

彩「エモい!そうだね!まさにエモいっていう言葉がしっくりくるよ!エモーショナルドラゴンだよ!!」

 

出た、汎用性高いエモーショナルドラゴン。

 

メタイこと言うと、たぶん製作側も、いろんなとこでその言葉を使ってもらうために、エモーショナルドラゴンっていうフォームを出したんだろうな。(絶対違う)

 

彩「しかもしかも!バイスが"一気にいくぜ!"って言ったら、一輝が"いや、一緒にいくぜ!"って!決め台詞が変わってるんだよ!!」

 

友希那「丸山さん、大興奮ね……。」

 

透哉「でも、俺もあれは実際興奮したよ。完全とも言えるボルケーノレックスとバリッドレックスになって、一輝とバイスが歌う挿入歌が流れてる中、暴走してるフリオを止めるために戦う。そして最後は、二人のライダーキックで見事フリオの体から悪魔を分離することに成功。……完璧な流れだったもんな。」

 

ましろ「その後に、オルテカが戦意喪失のフリオを殺そうとしたところはまたこいつは!!って思いましたけど、アギレラが来て攻撃を防いだところは、おぉ……ってなりました。」

 

紗夜「(倉田さんも、"こいつ"なんて言うのね……。)そうね。その後のやり取りも、アギレラファンの人にはものすごく刺さったんじゃないかしら。」

 

透哉「まさにその通りだよ。俺は特に、ファンとかそういうのではないけど、アギレラ様〜!って普通になったもん。あ、確か、一斗がアギレラ様ファンだったっけな。今度、あいつにそのシーンを見たときの感想聞いてみようかな?」

 

彩・ま・友「……」

 

紗夜「……さて、とりあえずこれで、話が一段落しましたが……他に何か、言いたいことがある人はいますか?」

 

透哉「あ、俺、一つ話したいことある。」

 

友希那「それは、アギレラに関してのことかしら?それとも…「違う違う、ヒロミさん回についてだよ。」……そ、そう。」

 

透哉「……回想だったけど、若林司令官が出てきて、嬉しかったな。」

 

彩「! 分かる!カメレオン・デッドマンに一話の時点で殺されてたことが分かったから、もう本物の若林司令官の登場はないのかな?って思ってたけど、こういう形で登場してくれるのは、ほんと嬉しいよね!」

 

ましろ「あんなに強く、頼り甲斐のあるヒロミさんですけど、昔はそれと真逆だったんですよね。それもあって、一時期フェニックスをやめようとも考えてたって……。でも、若林司令官のある助言のおかげで、フェニックスもやめることなく、必死に努力し続け、その結果、今では若林司令官の後を継いだ司令官として、フェニックスを率いてるんですよね。……ヒロミさん、カッコ良すぎる……。」

 

透哉「だよな〜。まさに今、ましろの言った通りだよ。カッコいいんだ、ヒロミさんは。」

 

紗夜「……だからこそ、今後が心配ですよね。特に次回。最後ヒロミがどうなるのか、なんとか生き延びてくれるのか、はたまた退場してしまうのか……。」

 

彩「私は前者を信じるよ!」

 

透哉「俺もだ!」

 

ましろ「わ、私も……。」

 

友希那「全員、意見は一致しているみたいね。」

 

紗夜「……ふふ、そうですね。」

 

透哉「よーし!三話まとめての感想会も終わったことだし、みんなでどっか遊びに…「待ってください。」ん?まだ何かあるのか?紗夜。」

 

紗夜「あなた達、今日の集まりは感想会と勉強会、両方を兼ねているということを、忘れてはいませんよね?」

 

透哉「……えーっと……そうだっけ?」

 

紗夜「そうですよ!」

 

彩「で、でも紗夜ちゃん、みんな疲れてるだろうし、明日は休みだから勉強会は明日でも…「いいえ、ダメです。」そんな〜……」

 

ましろ「……あ、あの……」

 

透哉「? どうした?ましろ。」

 

ましろ「私、どうしても分からないところがあるんですけど……」ピラッ

 

透哉「分からないところ?どれどれ……?」

 

紗夜「……丸山さんと湊さんも、二人を見習って……って湊さん!何帰ろうとしてるんですか!」

 

友希那「新曲のイメージができそうだから、今日はこれで失礼す…「あなた前もそう言って、勉強会から逃げましたよね?」……」

 

紗夜「今日という今日は、しっかり勉強してもらいますからね?」

 

友希那「……ダラダラダラ……

 

 

 

 

 

……バタンッ!」

 

彩「あ、逃げた。」

 

紗夜「! こら湊さん!待なさーい!」ダダダダ

 

友希那「……」ダダダダ

 

透哉「お前らああ!!人の家走るなああ!!」

 

ましろ「……あ、解けた。」




アニメイトワールドフェアが始まったので、弟と合わせて6600円分、アクスタやクリアファイルなど、いろいろ買って特典のシールとヴァイスのカードを六枚ずつもらったのですが……





……ヴァイスのほう、ましろちゃん以外の六人が当たるという謎のミラクルがおきました……。

別々で、さらに時間をあけて会計したのに、そんなことある……?

弟は推しの友希那さんが当たって喜んでいましたが……何っっで僕の推しだけがピンポイントで当たらないんだよおおおお!!!!

サラサ(ボールペンです)もモニカだけ売ってなかったしよおおおお!!!!

くそおおおおお!!!!!





ましろちゃんのヴァイス、後日メルカリで333円で買えました。

見つけてくれた弟、ナイス!


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第四十五話 リバイス第20・21話感想!オルテカデモンズ強っ!!そしてヒロミさーーーん!!!(生きてるよね!?ね!?)by彩&友希那

予告通り、20話と21話の感想回です!

まさかヒロミさん回が三話も続くとは思わなかった……。

ありがとうございます……だがオルテカあああ!!!

お前だけは!!お前だけはあああ!!!

絶対許さねえ!!(紘汰のドスの聞いた声)


【丸山家】

 

友希那「……人の家で言うのも難なのだけれど、騒がしいわよ?」

 

彩「だって〜!!」

 

透哉「確かにオルテカが変身したデモンズ、超強かったな。バッタとスコーピオンのゲノミクスも同時使用してたし、ボルケーノレックス相手でも圧倒してたもんな。あれはびっくりしたなー。」

 

友希那「20話でヒロミ退場かと思ったら、キックの出力を調整したおかげで見事生存ルートにいった……と思ったら、まさかの予告でまたヒロミ退場か?と思わせといての、今回ヒロミ退場……。ほんと、見事な脚本だわ。」

 

彩「関心してる場合じゃないよ!!崖から落ちちゃったんだよ!?例えヒロミさんでも、あんな高さから落ちたらただじゃ済まないよ!!」

 

透哉「じゃあやっぱり、ヒロミさんは死…「そんなわけないでしょ!?きっと運が良かったか、誰かに助けられたかで生きてるよ!!何処かのメロン兄さんと同じで、なんだかんだ死亡フラグをへし折る男なんだよ!!ヒロミさんは!!」……お、おう。」

 

友希那「ヒロミの行方も気になるけれど……新しい組織も気になるわね。」

 

透哉「ウィークエンドか。とうとう牛島家の秘密が判明し、リベラドライバーも牛島家が送ったものだということが明かされたけど……まさか第三の組織が出るなんてな……。」

 

彩「フェニックス、デッドマンズ、ウィークエンド……。今後、この三つの組織が争いあうような話が出てくるのかな?」

 

友希那「そうかもしれないわね。フェニックスは何か裏があるのは確かだし、デッドマンズは言わずもがな、ウィークエンドはフェニックスを怪しんでいるようだけど、まだまだ謎だらけ。しっかり正義と言える組織は、これらの中にはないのかもしれないわね。」

 

透哉「うーん……。」

 

彩「……!フェニックスと言えばあの長官!オルテカと繋がってる感じだったよね!」

 

透哉「ああ。本物のギフスタンプもオルテカが渡したことで、今はその長官が持ってるしな。……絶対ヤベえだろ、あの長官。」

 

友希那「フェニックスの裏というのは、その長官が原因である可能性が高いわね。」

 

透哉「ジョージ・狩崎も謎っちゃ謎だよな。目的は、最強の仮面ライダーを作ることらしいけど……」

 

彩「最強の仮面ライダー……か。」

 

友希那「……今のリバイスには、謎が多すぎるわ。今述べたこともそうだけど、バイスが突然苦しみだしたり、お父さん=ギフ説だったり、最近はあまり触れられていないけど、写真から一輝が消えたり……。」

 

透哉「あ……確かに。」

 

彩「これらが全部判明したら、すごくスッキリしそうだよね。」

 

友希那「そうね。」

 

透哉「あと、アギレラ様の今後も気になるよな。まさか、二話連続でさくらに負けるとは思わなかったよ。」

 

彩「さくらちゃんが強いというより、アギレラに迷いがある、ってことだよね。でも、そんなアギレラが、次回では…「ストップ。」え?」

 

友希那「次回のことは、20話と21話の感想会を終わらせた後にしましょう。ほら、楽しみは最後に取っておく、というじゃない?」

 

彩「まぁ……言うね。」

 

透哉「20話か……。やっぱり俺は、あのシーンについて喋りまくりたいな。」

 

彩「透哉くん。ずばりあのシーンというのは……フォームチェンジラッシュのことだね?」

 

透哉「当ったり〜!」

 

友希那「あれを見た瞬間、透哉は絶対これに触れてくるだろうと思ったわ。」

 

彩「あ、私も私も!」

 

透哉「いやー、あれで興奮しないやつはいないだろ〜。しかもちゃんと時系列で使った順番でフォームチェンジしてくれて、途中にリミックスも少しはさんだりして……。で、バリッドレックスにもちゃんとなって、最後にボルケーノレックスでオルテカから悪魔を分離+、約束通りヒロミさんを救うと……。もう最高!ほんっと神回だった!」

 

友希那「その後に、あの次回予告か流れたのだけどね。」

 

透哉「うっ……そ、それを言うなよ……。せっかく綺麗に締めようとしたのに……。」

 

彩「それに透哉くん、今の発言には、一つ訂正箇所があるよ。」

 

透哉「ん?何だよ、訂正箇所って。」

 

彩「"ほんっと"、"神回"の間に、"今回も"を入れ忘れてる!」

 

透哉「"今回も"……。……そうだな。リバイスは、今のところ全部神回だもんな。」

 

彩「そういうこと!」

 

友希那「……しかし、不満点もあったわ。」

 

彩「え?ふ、不満点……?」

 

透哉「あー……なるほどな。」

 

彩「透哉くんまで!?何何!?どこに不満点があったの!?」

 

透・友「ヒロミさんのバトルシーン。」

 

彩「え?……ば、バトル、シーン……?」

 

透哉「ほら、ヒロミさんが一人でオルテカと千草さんのとこに行ってさ。」

 

友希那「ギフスタンプを押された千草から生まれたギフテリアンを倒すために、炎をバックに変身したじゃない。」

 

彩「予告であったシーンだよね。もうほんと、すっごいカッコよかった。千草さんをギフテリアンにしたのは許せないけど。」

 

透哉「それな……。で、オルテカとギフジュニアも参戦して、一気に不利になるも、そこに一輝とさくらが駆けつけてきて、オルテカとギフジュニアはその二人が、ヒロミさんはギフテリアンと一対一で戦うことになる……まではいいんだが……」

 

友希那「ヒロミのバトルシーンが、少なめだったのよね。」

 

透哉「フォームチェンジラッシュはものすごく良かったけど……あれがあったから、ヒロミさんのバトルシーンが減っちゃったんだよな。」

 

友希那「ええ、きっとね。」

 

彩「……」

 

透哉「……何か言いたげだな、彩。」

 

彩「……いい。」

 

透哉「ん?」

 

彩「カッコよければ何でもいいんだよ!」クワッ!

 

透哉「え、えぇ〜……?」

 

友希那「……ふふ。その理屈も、合っているのかもしれないわね。」

 

彩「流石友希那ちゃん!分かってる〜♪」

 

透哉「マジか……。」

 

友希那「でも透哉、結果的にヒロミは死なずに済んだのよ。まぁ、今回で行方不明にはなったけれど……。」

 

彩「大丈夫!ヒロミさんは生きてるよ!絶対絶対!絶〜〜っ対!!」

 

友希那「ええ。私もそう思うわ、丸山さん。」

 

透哉「……お、俺もヒロミさんは…「大丈夫、分かってるよ。」……そ、そうか。」

 

友希那「……それじゃあ、次回予告について話しましょうか。」

 

透哉「おう、そうだ…「ジャックリバイス!」え?」

 

彩「ジャックリバイスだよ!まさかもう出るなんて思わなかったから、びっくりしちゃった!」

 

透哉「ジャックリバイスか。……うん、確かにな。俺も、早くてあと二、三話後だと思ってたよ。」

 

友希那「玩具の情報を見るに、バイスが一輝を乗っ取るらしいけど……とてもそんな風には見えないわね。」

 

透哉「次回、普通の日常回だしな。」

 

彩「それに、今一輝とバイスは最高のコンビ、いわば相棒なんだよ!とてもそんなことするとは思えないよ!」

 

透哉「そこなんだよなぁ〜……。ネクロムスペクターみたいに操られる系なのか、はたまたほんとに……」

 

友希那「それと次回は、ネオバッタゲノムが出るわよね。」

 

彩「そうそう!映画限定かと思ったら、ちゃんと本編にも出てくるっていうね。Wアーマーとか、クウガアーマーみたいな感じだよね、たぶん。」

 

友希那「確かに、その類ね。」

 

透哉「……あとは、アギレラ様だよな。なんか、オルテカに手を組まないか、みたいなこと言ってたし。」

 

彩「あ、それもあったね。」

 

透哉「いや、忘れるなよ……。」

 

友希那「忘れてはいないわ。ただ、ジャックリバイスとネオバッタの衝撃が大きすぎただけよ。」

 

透哉「……まぁ、気持ちは分かるけど……」

 

彩「とにかく!次回は久々の日常回!……だと思ったらまさかのジャックリバイスとネオバッタ登場!ってことで、次回も見逃せないね!」

 

友希那「ええ。」

 

透哉「そうだな。」

 

彩「……よし!じゃあ行こうか!」スクッ

 

透哉「? 行くって、どこに……」

 

彩「もちろん!ガンバライジングをやりにだよ!」

 

透哉「……お前、前に3000円ぶち込んだばっかじゃなかったか?」

 

彩「うっ……こ、今回はゲームだけだから!あるカード使いたいだけだから!」

 

透哉「そうか……?」

 

彩「そうだよ!」

 

友希那「……」

 

彩「ほら!そうと決まったら早速行くよ!友希那ちゃんも行こう♪」

 

友希那「いえ、私は…「ほら、行くぞ友希那。いっしょに彩の爆死っぷりを見て笑ってやろうぜ。」……」

 

彩「ひどいよ〜!」

 

友希那「……あの、二人とも。」

 

透・彩「ん?」

 

友希那「それなら……リサも呼んでいいかしら?」

 

彩「リサちゃん?うん、もちろん!大歓迎だよ!」

 

友希那「そう……ありがとう。」

 

透哉「……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彩「じゃじゃ〜ん!」

 

リサ「お、カッコイイじゃん♪どうしたの?それ。」

 

彩「この前中古屋さんで買ったんだ〜。今日は、このカードを使ってプレイしようかなって思って。」

 

リサ「そうなんだ♪もちろん、全国対戦だよね?」

 

彩「うっ……ぜ、全国対戦は強すぎるからな〜……。」

 

リサ「あはは♪なーんて、冗談だよ〜♪」

 

 

 

 

 

透哉「……ほんとはお前、あの後リサと約束してたんだろ。」

 

友希那「! ……流石透哉ね。」

 

透哉「でも、彩はあんな調子だ。言おうにも言えなかったんだろ?だからリサを呼んだ。そうすれば、彩をガッカリさせることはなくなり、リサとの約束も果たせ、一石二鳥だからな。」

 

友希那「……どうして、そこまで分かるのよ……。たまにあなたが怖いわ……。」

 

透哉「千聖には及ばねえよ。あいつはもっとすごいからな。」

 

友希那「……そうね。上には上がいたわね。」

 

透哉「うーん……俺も、1000円だけレンコしようかなー?」

 

友希那「……透哉、私とレンコ勝負しましょう。」

 

透哉「え、レンコ勝負……?珍しいな、お前からそれ言ってくるなんて……」

 

友希那「買った方は……そうね。飲み物を一つ奢るというのはどう?」

 

透哉「しかも報酬易しいな……。ああ、いいぜ。どっちがより良いカードを当てられるか、勝負だ!」

 

友希那「負けないわよ。」

 

透哉「俺も、勝ちを譲る気はないからな?」

 

友希那「ええ、分かっているわ。」

 

 

 

 

 

彩「……透哉くんと友希那ちゃん、なんかバチバチしてる?」

 

リサ「また友希那が、なんか仕掛けたな〜。(面白そうだから、ちょっと放っておこう♪)」




これでやっと追いついた……。

あとは今日の22話を投稿するだけだ……。

てかリバイス、マジで毎週毎週面白いの何なん??

え?正気ですか?(※褒めてます)


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第四十六話 リバイス第22話感想!ジャックリバイス思ってたよりもカッケー!!やっぱ、リバイスじゃ〜ないと!!by紗夜

とうとう追いつきました!

22話の感想回です!

そして、言いたいことはただ一つ!

ジャックリバイス意外とカッコよかった!


【氷川家】

 

透哉「お邪魔しまーす。」

 

紗夜「ええ。」

 

今日は珍しく、私の家での感想会だ。

 

日菜は今日仕事だし、両親も出かけている。

 

なので今、家には私と鑑さんの二人だけだ。

 

……ちなみに今の発言に、他意はない。

 

透哉「お前の家に来るのは久しぶりだな〜。確か、日菜に呼ばれたとき以来か?」

 

紗夜「そうですね。あのときの日菜は……何だったんでしょう……。」

 

透哉「聞いても教えてくれなかったし、監視カメラとかも探したけど結局なかったんだろ?ほんと不思議だよな〜。」

 

紗夜「不思議すぎて逆に怖いですよ……。」

 

透哉「へぇ〜。」

 

紗夜「! な、何ですか?」

 

透哉「お前でも、"怖がる"ことがあるんだな。」

 

紗夜「……喧嘩売ってます?」

 

透哉「売ってねえ!売ってねえからその拳しまえって!」

 

紗夜「……私も人間です。当然、怖がることもありますよ。」

 

透哉「ふーん……。……ちなみに、何が…「さ、早く感想会しますよ。リビングに行きましょう。」……あ、ああ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透哉「……そういや、こうして紗夜と二人での感想会って、初めてだな。」

 

紗夜「そう……かもしれませんね。意外にも……。」

 

言われてみれば、確かにそうだ。

 

二人でいることは何度かあったものの、感想会をやったことはなかった。

 

……意外と今日は、革命的な瞬間なのかもしれない。

 

透哉「そんじゃ、早速始めるか。まずはなんと言っても、ジャックリバイスだよな!」

 

ついに始まった、初の二人での感想会。

 

これは、いつも以上に気を引き締めなくては。

 

紗夜「そうですね。たびたび不調だったバイスのコンディションを、高水準で維持できると言われ渡されたローリングバイスタンプ。戦っている中、再びバイスが苦しみだし、使ってくれとお願いされため、バイスを助けるためにそれを使ってジャックリバイスになったのですが……まさか、ここでOPのあのシーンを持ってくるとは……。」

 

透哉「そうだよな。一輝とバイスの立場が逆になるような過程を経て、ジャックリバイスになってたもんな。二人にはならず、バイスが変身した仮面ライダー、って感じだったよな。」

 

紗夜「ええ。戦い方も、普段のバイスにより荒々しさが増したような戦い方になっていて、ところどころ黒い血のようなものが弾け飛んでいましたね。」

 

透哉「黒い血……。まるでゴーストみたいだったよな。」

 

紗夜「ローリングバイスタンプも武器として使いながら、必殺技はローラーを通って加速しキックと……。そして変身を解いた後は、バイスが立ってるのみで、一輝はいなかった……。」

 

透哉「大二もびっくりしてたよな。で、バイスの不気味な笑いで、22話は終了と。……なぁ、一ついいか?」

 

紗夜「はい、何ですか?」

 

透哉「……思ったより、ジャックリバイスカッコよくてびっくりしたんだけど。」

 

紗夜「……は、はぁ。」

 

透哉「いやさ?ローリングバイスタンプの箱にジャックリバイスいたけど、全身はなかったじゃん?だから、正直最初見たときは、ふーん程度に思ってたんだよ。でも今回の22話、いざ蓋を開けてみたら、めちゃくちゃカッコよかったんだよ!俺びっくりしてさ!え、ジャックリバイスこんなカッコよかったのか!?って。」

 

紗夜「な、なるほど……。」

 

透哉「いやー、でもまさか、バイスが一人で仮面ライダーになるとは思わなかったな〜。」

 

紗夜「それに関しては、私も同意見です。暴走フォーム……もとい乗っ取りフォームのジャックリバイス、今後どのような展開になっていくのか、期待ですね。」

 

透哉「ああ。……あとフォームで言うと、ネオバッタだな。」

 

紗夜「しっかり映画と繋がっていましたね。ジョージ・狩崎が、50年先取りして作ったと言ってましたね……。」

 

透哉「そういうとこは、流石ジョージ・狩崎だよな……。あと、俺が個人的に嬉しかったのは、ネオバッタ以外のスタンプも使ってくれたことかな。」

 

紗夜「メガロドンと、コングですね。だいたい中間フォームが出てくると、こういう類いのフォームは使われなくなることが多いですしね。」

 

透哉「そうなんだよ!まぁとは言っても、今回のメインはネオバッタなんだけどな。」

 

紗夜「しっかりゼロワンのような戦い方をしていましたね。必殺技も、ゼロワン特有の文字が出る演出になっていたりして、いろいろ凝ってましたね。」

 

透哉「ああ。いや〜、良かったよ、ネオバッタ!」

 

紗夜「フォームに関しては、これくらいですね。あとは、内容でしょうか。」

 

透哉「お笑いコンビの空気階段のもとに襲撃予告が来て、それを送った犯人を見つけ出すってのが、だいたいの流れだったよな。今のとこ、怪しいのはパブロフの犬か。」

 

紗夜「……マネージャー……」

 

透哉「え?」

 

紗夜「空気階段のマネージャーですよ。彼女も、怪しい人物の候補に入るんじゃないですか?」

 

透哉「マネージャーかー。でもあの人は一人、デッドマンは二体だし……。あ、マネージャーと、パブロフの犬のどちらかが犯人、ってのはどうだ?」

 

紗夜「まぁ、なくはなさそうですが……。」

 

透哉「流石に、空気階段自身が犯人ってことはないよな。じゃあとりあえず、俺の予想はパブロフの犬にしとくよ。お前の予想が、マネージャーとパブロフの犬のどちらか、ってことだよな?」

 

紗夜「……ええ、まぁ。」

 

透哉「それから……あ、フリオ!じゃなくて、玉置!」

 

紗夜「アギレラにクビにされて、さくらのもとに泣きついてましたね。」

 

透哉「あれは見てて、可哀想だな〜って思ったなー。確かに、玉置は人間に戻ったから、守れる力もないけどさ。クビにすることはないんじゃねえかな〜。」

 

紗夜「……玉置を、危険な目に合わせないようにするため、わざとああ言ったのでは?」

 

透哉「え?」

 

紗夜「ギフを取り戻したい。あのアギレラが、ただそれだけの理由でオルテカと手を組むとは思えません。何か考えがあり、それに玉置を巻き込まないために、わざとあのような言い方をして自分から彼を遠ざけたのではないですか?……あくまで、予想にすぎませんが。」

 

透哉「……そうだ。きっとそうだよ!そっか、そういうことか!いやーなるほどな〜。」

 

紗夜「……あのー、鑑さん?」

 

……完全にそうだと思い込んでしまった……。

 

あくまでも予想だと言ったのに……。

 

透哉「ありがとうな、紗夜。おかげでもやもやが晴れたよ。」

 

紗夜「……い、いえ。」

 

でもまぁ、鑑さんが良いのなら……。

 

透哉「……?何か良いことあったのか?」

 

紗夜「え?ど、どうしてですか?」

 

透哉「だって今お前、にやけてるから……。」

 

紗夜「に、にやけ……?……!?」

 

い、いつの間に……!?

 

私、どうしてにやけてなんか……。

 

透哉「まぁいいや。」

 

紗夜「え?」

 

透哉「とりあえず、この感想回を終わらせようぜ。まだ話したいこと、二つくらいあるしさ。」

 

紗夜「……そ、そうですね。取り乱してしまい、すみません……。」

 

透哉「え、いつ取り乱してたんだ?」

 

紗夜「! な、何でもありません!こっちの話です!」

 

透哉「ふーん……。で、話したいことっていうのが、カゲロウのことなんだよ。」

 

紗夜「カゲロウ……。そういえば、最初のほうに少しだけ出てきましたね。」

 

透哉「ああ。まさか出ると思わなかったから、ちょっとびっくりだったな。」

 

紗夜「鏡の中に現れたんですよね。そして、ヒロミさんのことで悩んでる大二に、"代わってやろうか?俺とお前は二人で一つだろ?"と声をかけて。」

 

透哉「大二は当たり前のように拒否してたけど……次回、カゲロウ出るんだよな。しかも変身もするみたいだし。」

 

紗夜「倒れているさくらの隣で変身するようですね。カゲロウも、仲間になるということでしょうか?」

 

透哉「どうなんだろうな……。でも、そうなったらまぁ、熱いよな。」

 

紗夜「ええ。……流れで、次回予告についても話しましょうか。」

 

透哉「そうだな。えーっと次回は……あれだ。バイスが遊びまくるんだ。……ん?いいんだよな?それで。」

 

紗夜「あ、合ってると思いますよ……。」

 

透哉「……毎回この時期は暴走フォームが出てたから、その次の回はだいたい重い回なんだけど……今回はなんか、優しいな。」

 

紗夜「ですね……。ですが、次回がそうなだけで、その次の回がどうなるかは、まだ分かりません。ジャックリバイスもまだ一回出ただけですし、今後何かしらのデメリットが出てくるのかもしれません。ローリングバイスタンプの出所も謎ですし……。」

 

透哉「あぁ、そっか。ジョージ・狩崎じゃなかったんだよな。となると……誰がローリングバイスタンプを作り、何の目的で一輝に渡したんだ……。」

 

紗夜「考えられるのは、ウィークエンドですかね……。まだ謎が多い組織でもありますし。」

 

透哉「だなー。……よし、今回はこんなもんかな。」

 

紗夜「ええ。……」

 

透哉「さてと、じゃあこれからどうしようか……。どっか中古屋でも…「鑑さん。」ん?」

 

紗夜「……」

 

透哉「……?何だよ、うつむいて。考え事か?」

 

紗夜「……スッ……スタスタスタ」

 

透哉「……え?」

 

そう、他意はないのだ。

 

日頃の感謝を伝えるために用意したものであって、決してそういう意味ではない。

 

全く……羽沢さんにからかわれてから、変に意識してしまうようになってしまった。

 

……日菜が漁りでもしなければ、確かここら辺に……。ガサゴソ

 

……!あった!

 

……羽沢さんといっしょに作った、手作りのチョコレート。

 

紙袋にしまってあり、中には1円玉くらいの大きさのチョコがいくつか入った袋が、ラッピングされて入っている。

 

ラッピングとは言っても、市販で買った袋に少し文字を書いて、それをリボンで結んだものだが。

 

……このチョコレートを渡す。

 

今日鑑さんを家に呼んだのはこれが目的でもあったのだ。

 

あとは……どうやって渡すか。

 

シミュレーションは何度かしたが、まだこれだ、というものはない。

 

今、現在進行形で鑑さんも待たせてしまっている。

 

どうする……どうする氷川紗夜……。

 

透哉「なぁ、紗夜。」

 

紗夜「きゃっ!」

 

透哉「! な、何だよ……。」

 

紗夜「それはこっちのセリフです!いつからそこに……」

 

透哉「いや、たった今来たとこだけど……。」

 

紗夜「そ、そうですか。」

 

……チョコのことは、バレてはいないらしい。

 

とは言いつつ、ずっとこうしていてるのでは埒があかない。

 

ここはもう……難しく考えず、サッと渡すべきか……。

 

透哉「……何か、怒ってる?」

 

紗夜「? いえ、特に怒ってはいませんが……。」

 

透哉「そうか?……ならいいんだ。いきなり立ち上がって無言で歩いて行ったから、何か怒ってんのかと……。」

 

紗夜「……はぁ。あなた私に、何か怒られるようなことをした覚えがあるんですか?」

 

透哉「いや、心当たりないけど……。もしかしたらと思ってさ。」

 

紗夜「全く。……ふふ。」

 

透哉「っ!な、何がおかしいんだよ!」

 

紗夜「いえ。……はぁ、考え事をしていたのが、馬鹿らしくなってきました。」

 

透哉「え、やっぱり考え事してたの…「はい。」ん?」

 

紗夜「チョコレートですよ。……一日遅れてしまったけれど、バレンタインの。」

 

透哉「バレンタイン……。え、俺に?くれるのか?」

 

紗夜「あなた以外に誰がいるんですか?……日頃の感謝の気持ちです。どうぞ受け取ってください。」

 

透哉「マジか……。いや、ありがとう!まさかお前からもらえるなんて、思ってなかったよ!」

 

紗夜「そ、そうですか。……」

 

無事に渡すことができた。

 

……そうか、これで良かったのか。

 

いつも通りの、接し方で。

 

透哉「おー!お前のチョコも美味そう〜!」

 

紗夜「ありがとうございます。……?」

 

ん?

 

今、何か違和感が……。

 

……私のチョコ"も"と聞こえたような……。

 

紗夜「……あの、鑑さん。」

 

透哉「ん?どうした?」

 

紗夜「違ってたら、申し訳ないのですが……私の前にも、誰かにチョコ、もらいました?」

 

透哉「あぁ、もらったぞ。」

 

紗夜「!? だ、誰にですか!?」

 

透哉「え?うーん……彩だろ?ましろだろ?友希那だろ?あとリサからももらったし、香澄に、透子に……あ、あと花音と千聖からももらったな。」

 

紗夜「……」

 

う、嘘でしょ?この人……。

 

……気が、遠くなりそう……。

 

透哉「? おーい、大丈夫かー?」

 

紗夜「……です。」

 

透哉「え?」

 

紗夜「チョコレート没収です!!」

 

透哉「はああ!?ちょ、何でだよ!」

 

紗夜「何でもです!いいから早くチョコを渡しなさい!!」

 

透哉「お前がくれたんじゃねえかああ!!」

 

紗夜「没収と言ったでしょう!?」

 

透哉「だから何でだよおおお!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜翌日〜

 

【鑑家】

 

透哉「あー、ん。……これで、紗夜のチョコもなくなったな。」

 

ふぅー。

 

みんな、友チョコをくれるのは嬉しいんだけど……量がな……。

 

流石に10人近くともなると……食べるのも時間かかる……。

 

紗夜の分を食べ終わったってだけで、まだもらった分の四分の三残ってるからな……。

 

透哉「……あとは、明日だな。」

 

えーっと、今は……10:00か。

 

風呂入って、ちょっと動画見て、寝るか。

 

……よし。

 

そうと決まったら、まずは風呂に…『ピロリン♪』ん?メッセージ……花音から?

 

えーっと、何々〜?

 

 

 

 

 

花音『夜遅くにごめんね?明日の放課後、いっしょに行きたいところがあるんだけど、いいかな?そこでついでに、約束のものも買ってもらいたいし。』

 

 

 

 

 

約束のもの?

 

……何かあったかな?

 

『ピロリン♪』お?

 

 

 

 

 

花音『龍騎』

 

 

 

 

 

……あー、思い出した。

 

そういや、いつかに約束してたな。

 

……何でそんな約束をしたのかは覚えてないけど……。

 

ま、明日は暇だし、付き合ってやるか。

 

 

 

 

 

透哉『分かった。明日の放課後な?』

 

花音『うん!楽しみにしてるね♪透哉くん♪』

 

 

 

 

 

……なんか、上手く手玉にとられた感じするけど……。

 

まぁいいや。

 

えーっと、財布財布……。




ジャックリバイスの装動出たら買っちゃいそうだな……。

ってぐらいマジでカッコいい……。(まだ言ってる)


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第四十七話 龍騎を訪ねて三千里(嘘)

ましろちゃん誕生日おめでとうーーーー!!!!!

ちなみに現在50連引いたところですが、まだましろちゃんは出ておりません!!(でも欲しかった星三ましろちゃんと持ってない星四は出た!!しかもこれで恒常星三ましろちゃんコンプ!!)

しかし問題ありません。

絶っっっっっ対当てますから!!!

期限は一週間、その間に誕生日ましろちゃん!

当ててやんよーーーー!!!!!


【花咲川女子学園 校門前】

 

ヒューー‼︎

 

透哉「うっ、寒っ!」

 

ったく、何で雪なんだよ……。

 

予報では雨って言ってたじゃねえか!

 

……雨も雪もどっちも嫌だけど、圧倒的に雪のほうが嫌だな。

 

あー寒い!

 

くそ寒いーー!!

 

 

 

 

 

「……!透哉くーん!」

 

ん?

 

あ……やっと来た……。

 

透哉「日直の仕事、お疲れ。花音。」

 

花音「ありがとう……って大丈夫!?すごい震えてるよ!?」

 

透哉「あ、あぁ、大丈夫…ヒューー!! うわっ、寒っ!!」

 

花音「……やっぱり、別の日に…「いや、その必要はねえよ。ほら、早く行くぞ。」……」

 

透哉「歩いてれば、自然と体も温まる…「えいっ!」ピトッ !? 熱っ!……いや、あったかい……?」.

 

花音「カイロだよ。これで少しは、あったかくなるでしょ?」

 

透哉「あ、ああ。……でも、いいのか?」

 

花音「うん。ついさっきまで使ってたから、意外と今あったかいんだ。だから次は透哉くんの番、ね?」

 

透哉「……じゃあ、また後で返すよ。」

 

花音「! い、いいよいいよ。透哉くんが全部使って…「俺があったまったら、次は花音の番。だろ?」……もう、その言い方はずるいよ。」

 

透哉「先に言ったのはお前だろ。」

 

花音「……ふふふ♪」

 

透哉「ははは。」

 

花音「……じゃあ、行こうか。」

 

透哉「おう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ショッピングモール】

 

花音「うーん……どこだったかなー?」

 

現在俺達がいるのは、スーパーの食玩売り場。

 

花音はここで、あるものを探して…「あったー!」……あったらしい。

 

花音「あったよ透哉くん!龍騎サバイブの装動!」

 

透哉「お、おう、良かったな。」

 

子供達の視線が痛い……。

 

こいつはそのことに気づいてるのか?

 

花音「? どうしたの?透哉……くん……?」

 

ジー

 

ジー

 

ジー

 

花音「……////!い、行こう、透哉くん!」グイッ

 

透哉「あ、ああ。」

 

気づいたようだ。

 

……こんなこと、ましろもなかったっけか?

 

……あ、あのときは俺が助けてやったんだっけ。(第七話参照)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ありがとうございましたー!」

 

花音「はぁ……。」

 

透哉「お帰り。買えて良かったな、花の…「良くないよ!」え?」

 

花音「私、高校生なのに、あんなとこで大きな声出しちゃって……うぅ、恥ずかしい///……。」

 

あぁ、まだそのこと引きずってたのか。

 

まぁ確かに、あれは結構恥ずそうだったしな……。

 

透哉「げ、元気出せよ。無事龍騎サバイブは買えたんだし、な?」

 

花音「……透哉くんは……」

 

透哉「ん?」

 

花音「透哉くんは私のこと、子供っぽいって思ってるの?」

 

透哉「もちろん。」

 

花音「そ、即答!?」

 

透哉「仮面ライダーのことではしゃいでるところは、誰がどう見ても子供っぽいだろ。お前に限らず、友希那も、紗夜も。もちろん、俺もな。」

 

花音「……彩ちゃんと、ましろちゃんは?」

 

透哉「あいつらは元から子供っぽい。」

 

花音「そ、そっか……。」

 

透哉「でも、子供っぽく見えるってことは、それだけ夢中になってるってことだろ?ならいいんじゃねえか?」

 

花音「……子供っぽくても、ってこと?」

 

透哉「ああ。夢中になれるものがあるって、最高なことだぞ。」

 

花音「……ちょっとユーリ意識してる?」

 

透哉「……ほんのちょっぴり。」

 

花音「ふふ♪」

 

透哉「な、何だよ。」

 

花音「全然似てないな〜って思って♪」

 

透哉「うっせえ。」

 

花音「ふふふ。……それじゃ、次の場所行こっか。」

 

透哉「ああ、そうだな。……っておい!その前にお釣り返せ!」

 

花音「あ、忘れてた。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【中古屋】

 

ここは、以前友希那に連れてきてもらった中古屋。

 

花音も知ってたのか……。

 

花音「はぁ、カッコいいな〜……。」

 

透哉「……」

 

花音「透哉くんも見てよ、この高級感漂う箱。12人のライダーがカッコよく写ってて、しかもこの裏では龍騎サバイブとナイトサバイブが対峙してるんだよ?もうカッコよさとエモさの交差で……うぅ、言葉がまとまらない〜……。でもでも!それくらいカッコいいってことなの!分かる!?透哉くん!!」

 

透哉「あ、ああ……。」

 

こいつ、誰だ……?

 

……ってくらい、人変わってんな……。

 

本来の目的、忘れてねえだろうな?

 

透哉「……早くしないと、なくなっちまうかもしれねえぞ?」

 

花音「何が〜?」

 

透哉「……SHODO-Xのドラグレッダー。」

 

花音「SHODO-Xの……。……ドラグレッダー?……!!そうだよ!私達それを買いに来たんだよ!!」

 

やっぱり……。

 

花音「ど、どうしよう透哉くん……ドラグレッダー、他の人に買われてたら…「そうこうしてる暇があるなら、さっさと見てこい!」! そ、そうだ!ちょっと行ってくるね、透哉くん!」

 

ダーッ!

 

……はぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガー

 

花音「よ、良かった〜。」

 

透哉「あと一歩遅かったら、他の人に取られてたぞ。」

 

花音「うん……。」

 

透哉「どうした?」

 

花音「……買えたのは嬉しいけど……そういう人達を見ると、なんか罪悪感感じちゃうなって。」

 

透哉「……なるほどな。」

 

花音「……」

 

透哉「……気持ちは分かるけど、でも、争奪戦っていうものがこの世にある以上、必ずそういう人は出てくるもんだ。」

 

花音「うん、そうなんだけど……」

 

透哉「……お前、ほんとお人好しだよな。」

 

花音「……それ、千聖ちゃんにもよく言われるんだけど。」

 

透哉「だろうな。」

 

花音「私、そんなにお人好しかなー……?」

 

透哉「(じゃなきゃ、千聖がお前に心を開いたりしねえだろ……。)ほら、そんじゃあ買いに行くぞ。」

 

花音「あ、待ってよ!透哉くん。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

花音「よーし!あとはドラグブラッカーだけだね!」

 

透哉「あるところは分かんのか?」

 

花音「もちろん!えーっと、確か……」

 

透哉「待て。」

 

花音「? どうしたの?」

 

透哉「行く前にまず地図見ろ地図。とは言っても、お前じゃ地図見ても分かんねえだろうから、その場所の近くにあるものとか、いろいろ特徴をできるだけ思い出してくれ。そこから俺が推理して、その場所を見つけるから。」

 

花音「……なんか、すごい必死…「当たり前だろ!お前は超がつくほど極度の方向音痴なんだから!」……ご、ごめん……。」

 

透哉「ほんと、お前の方向音痴は異常なくらいだからな。そのせいで、あのときだって寒い中散々歩き回って…「透哉くん。」!! ……わ、悪い……。今のは忘れてくれ……。」

 

花音「……」

 

いつもとは打って変わった花音の低い声で、俺は我にかえった。

 

そうだ、これは今の俺たちにとって禁忌な話題だった。

 

つい気を緩めてしまったな……。

 

花音「……」

 

うっ……花音の無言の圧力が……。

 

普段おとなしい人が怒ると怖いって、こいつみたいなことを言うんだよな……。

 

透哉「……か、花音。とりあえず、まずはその店に行こうぜ?早くしないと売り切れる可能性、あるだろ?」

 

花音「……そうだね。それじゃあちょっと待ってて、今地図出すから。」

 

透哉「お、おう、頼んだ。」

 

……今後は、ちゃんと考えて発言しないとな。

 

じゃないと、また今みたいに地雷を踏みかねない……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜二時間後〜

 

透哉「……まさか、知ってる店だったとは……。」

 

花音「ごめんね……?最初から、カフェのことを話してれば、こんなに時間かからなかったのに……。」

 

透哉「いや、別にいいんだけどさ……。」

 

俺達が辿り着いた場所、なんとそこは、俺がよく行っているあの中古屋だった。

 

そう、前にましろと行った、あの中古屋だ。

 

てっきり、あまり見たことないコンビニだとか、謎の像が飾られてるだとか言うから、全然知らない店なのかと思ったら……。

 

確かにその中古屋には、入り口に像が飾られてるし、近くにコンビニもある。

 

でもその像、あの中古屋のイメージキャラクターだし、あまり見たことないコンビニってのも当たり前なんだよなぁ。

 

だってあれ、コンビニじゃなくてスーパーだもん。 

 

コンビニの形をしたスーパーだから、そりゃ分からんよなっていう。

 

俺も入る前は、同じこと思ってたしな。

 

……しかし、この二つからあの中古屋を見つけるのは、かなり至難の業だったな……。

 

最後になんとなくここじゃないか?って聞かなかったら、たぶん一生分かんなかった。

 

……嘘、盛りすぎた。

 

一週間……くらいか?

 

……ちなみに花音の話によると、前に千聖といっしょにカフェに行ったついでに、その中古屋を見つけたため、立ち寄った、とのことだった。

 

確かに、言われてみればあの中古屋の近くにカフェあったな。

 

入ったことないけど。

 

いやー、まさかのあのカフェが決定打になるとはな。

 

……今度、入ってみようかな?

 

花音「透哉くん。」

 

透哉「ん?」

 

花音「お騒がせして、ごめんね?」

 

透哉「いや、それはもういいって…「でも。」?」

 

花音「ちゃんとドラグブラッカーは買ってもらうからね?」

 

透哉「……分かってるよ。約束だもんな。」

 

花音「ふふ♪うん!」

 

嬉しそうで、なによりだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

花音「……」ズーン

 

透哉「……」

 

めちゃくちゃ、悲しそう……。

 

花音「うぅ、ドラグブラッカー……。私のドラグブラッカー……。」

 

結論から言おう。

 

売ってなかった。

 

そのSHODOドラグブラッカーがあったところに、もうそれはなく、別の商品が並んでいたのだ。

 

場所が変わっただけじゃないのかと思い、仮面ライダーコーナーのあらゆる場所を探したが、やはりどこにもそいつはなかった。

 

……まぁ、A-sideとB-side、両方合わせて1000円なら、定価と同じくらいだし、欲しい人は買うだろうな。

 

花音「まさか、買われるなんて……。」

 

透哉「……まぁ、元気出せよ花音。サバイブの装動とSHODOのドラグレッダーが手に入っただけでも、ラッキーじゃねえか。また、次の機会にでも狙おうぜ?な?」

 

花音「……うん、そうだね。……よーし!家に帰ったら、サバイブとドラグレッダーを作って、飾るぞー!」

 

透哉「そしたら写真、送ってくれよな。」

 

花音「え?」

 

透哉「え?……ダメか?」

 

花音「い、いや……。てっきり、いっしょに私の家に帰るんだと思ってたから……。」

 

透哉「……あ、そういうことね。じゃあ、そうさせてもらおうかな。」

 

花音「うん!よし、じゃあそうと決まったら、早く家に帰ろう!えーっと、確かこっちから…「いや違えよ!右だよ右!そっちは反対方向!」ふぇぇ〜?」

 

ったく、相変わらずだなこいつは。

 

……あとで、ネットで調べてみるかな、ドラグブラッカー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【松原家】

 

花音「できたー!!」

 

透哉「おー!どっちもカッケーな!」

 

花音「でしょでしょ?あとは、既に持ってるSHODO龍騎と組み合わせれば……できた!SHODOの龍騎とドラグレッダーの並び!これだよ!これがやりたかったんだよ!!」

 

透哉「やっぱ、同じシリーズだけあって、並べると迫力あるなぁ。」

 

花音「あとは……ドラグブラッカーがあれば、さらに良かったんだけど……。」

 

透哉「……」

 

花音「……なんて、ずっと言ってても仕方ないよね。リュウガは持ってるし、こうやって……龍騎と対になる感じに飾っておけば、それっぽくなるよね。」

 

透哉「……そうだな。」

 

花音「ふぅ〜。二つも連続で作ったら、ちょっと疲れちゃったかも……。私、飲み物持ってくるね。あ、透哉くんは大丈夫だよ。ゆっくりくつろいでて。……ガチャリ」

 

……ゴソゴソ

 

……お、返信きてる。

 

何々……?

 

"二、三日で発送が完了する予定なので、楽しみにお待ちください。"か。

 

意外とすぐなんだな。

 

……1300円と、ちょっと高くなっちまったけど、これであいつが喜ぶならな。

 

……にしても、最近の食玩のクオリティほんとヤバいな……。




そういやリバイス・ザ・ミステリー、まだ見てねえや……。

なんだろう。

ここまできたらもう最終話が配信されるまで待って、配信されたら一気に見る、でもいい気がする。

本編とはあまり関係ないっぽいしね。

もし何かしら本編に関係するような伏線があるのなら、すぐ見ないとだけどw。


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第四十八話 リバイス第23話感想!バイスは一輝を、アギレラはフリオを、マネージャーは空気階段を……。by花音

前回の後書きで伝え忘れましたが、五人目の主要キャラは花音ちゃんです!

これでもう!

主要キャラは増えることないでしょうw!

というわけで23話の感想回、どうぞ!


【鑑家 透哉の部屋】

 

花音「今日も面白かったねー、リバイス!」

 

透哉「ああ。やっぱりバイスは裏切ってなかったし、今回の事件の真犯人もまさかのあの人だったし、最後の最後にはなんか仮面をかぶったやつが出てきたし……。」

 

花音「最後はほんとに衝撃だったなー。……透哉くんは、SNSなどを見るまで最後のあの人が何て言ってるのか分からなかったんだよね?」

 

透哉「そうなんだよ……。まさか、"狩崎と申します"って、言ってたとはな〜。声がこもってたのもあって、よく聞き取れなかったんだよ。」

 

花音「そういうこと、あるよね。……でも、どういうことなんだろうね?ジョージ・狩崎のお父さん、ってことなのかな?」

 

透哉「それが一番妥当だろうな。それなら、ローリングバイスタンプをウィークエンドで作り出すことができたってのも、辻褄が合う。」

 

花音「そっか、あれもウィークエンド製のものだったんだっけ。でも、ほんとに良かったよ〜。予告で"裏切りは悪魔の得意技だ"って言ってたから、本当にバイス裏切っちゃうのかなって思ったけど、あれは一輝を助けるために言ったんだね。」

 

透哉「やっぱり一輝とバイスは、本当の相棒だったってことだよな。いやー、熱い!熱すぎる!」

 

花音「ふふっ♪……そして、二体のデッドマンを生み出していた犯人の正体は、空気階段のマネージャーさんだったね。」

 

透哉「ああ。まさか、あのマネージャーが二つ同時にスタンプを使ってたとはな……。いっても、マネージャーともう一人、とかだと思ったのに……。」

 

花音「空気階段が大好きで、彼らのことを悪く言われるのが嫌だったから、それが空気階段の二人の耳に入らないようにするために、今回の事件を起こしたってことだよね。……あの人がやったことはもちろん、許され難いことだけど、気持ちは分かるな。」

 

透哉「花音……?」

 

花音「あるものが本当に好きで……大好きで……。だから、それを誰かに悪く言われると、すごく嫌な気分になる。最悪の場合、その嫌な気分を通り越して、今回の事件みたいなことに発展することも……なくはないよね。まぁ、デッドマンを生み出すってことは絶対ないけど、でも、……暴力とか、エスカレートして……人を殺めちゃったりすることも……絶対にないとは言えないよね。」

 

透哉「……確かにな。俺も、仮面ライダーのことを悪く言われるのは、めちゃくちゃ腹が立つ。まぁ、仮面ライダーを見てて嫌だなぁって思ってることに対して、他の人も悪く思うのは、別にいいけどさ。」

 

花音「仮面ライダーを見てて嫌だなぁって思うことなんて、あるの?」

 

透哉「たくさんあるだろ。蛮野とか、オルテカとか……。あいつらの悪行を見て、良いなぁこいつら……。なんて思うやついるか!?」

 

花音「あぁ……。確かに、それは私もあるな……。最低、許せない、って思うよね。」

 

透哉「そうそれ!それに対して他の人が、"蛮野クズだよなぁ"、とか言うのは全然いいんだ。でも、俺の大好きなオーズに対して、"オーズって駄作だよなぁ"、とか言われたら、それは腹が立つ!」

 

花音「……ようは、今回の事件のきっかけっていうのは、私達にも当てはまることなのかもしれない、ってことだよね。良い教訓になったなぁ。」

 

透哉「ほんとになぁ。」

 

 

 

 

 

花音「……ってまだ終わりじゃないからね!?」

 

透哉「! わ、分かってる分かってる!俺も話したいこと、まだいくつかあるし……。」

 

花音「例えば?」

 

透哉「例えば……そうだなぁ。……いろいろあるけど、やっぱりカゲロウとラブコフかな。」

 

花音「ラブちゃん、すっっごい久しぶりの登場だったね!」

 

透哉「ああ。相変わらず可愛かったよな。そして、カゲロウは逆にカッコよかった!」

 

花音「さくらが死んだらカレーが食べられなくなるから、一時的に助けた、って感じだけど、カレーを理由に助けるって、ちょっと面白いよね。」

 

透哉「まぁな。あと、久しぶりのエビルVSデモンズも良かったよなぁ。互角?とまではいかないかもしれないけど、ちゃんと善戦してたし、技と技のぶつかり合いで、オルテカデモンズを退散させたし。これからも、今回みたいにたまにカゲロウが出てきて、いっしょに戦ってくれるっていう場面は、何度かありそうだよな。」

 

花音「そうだね〜。定番だけど、敵だったキャラが味方側になるっていうのは、いつ見ても熱い展開だよね〜。」

 

透哉「だよな!チェイスしかり、アランしかり……最近だと、神代兄妹や賢人がそれだな。」

 

花音「あ、確かにそうだね。」

 

透哉「いつかカゲロウも、ちゃんと仲間になるときが来るのかな〜?」

 

花音「あとは……アギレラだよね。」

 

透哉「そうそう!やっぱりアギレラ様も、玉置を危険な目に遭わせないために、わざとあんなこと言って、玉置を遠ざけたんだよな。"その子みたいに守ってあげてね"、って、めちゃくちゃ優しい声かけてたし。あの言い方からも、アギレラ様の優しさが伺えるよな。」

 

花音「……うん、そうだね。」

 

透哉「今回の回は、誰かが誰かを守るってことが、大きく強調されていたよな。バイスは一輝を、アギレラ様は玉置を、そして……マネージャーは空気階段を。」

 

花音「アギレラは、さくらのことを信頼して玉置くんを守るよう頼んだ。バイスも、わざと悪役みたいなふりをしてまで一輝を守ったし、あのマネージャーさんも、やり方を間違えちゃっただけで、本当に空気階段のことが好きってことが分かる。……なんか、そういうのいいよね。」

 

透哉「ああ。特に一輝とバイスは、これまでいろいろあったから、裏切るとかじゃなくて本当に良かったよ。一輝も、バイスのことを信頼してるから、”お前裏切ったのか?”とかじゃなくて、”今日のお前ちょっと変だぞ?”っていう言い方なのも良かったし。」

 

花音「あ、確かに!」

 

透哉「二体のデッドマンをジャックリバイスで倒し、空気階段もこれから頑張っていくとマネージャーと約束し、これにて事件解決!……では、ないんだよな……。」

 

花音「一輝をもとに戻す方法、それを次回探すんだよね。」

 

透哉「予告見た感じ、ジョージ・狩崎が見つけたっぽいけどな。」

 

花音「ま、まぁね……。あ、でも!オルテカに捕まってたよ!」

 

透哉「あぁ、そういやそうだったな。……でもま、何やかんやあって無事救出するだろ。じゃねえと、あのバイスが乗り移った一輝?みたいなやつの説明がつかねえもん。」

 

花音「うーん……どうやってああなっちゃったんだろう……?もしかしたら、ジョージ・狩崎なしでああなっちゃったのかも。」

 

透哉「……まぁ、それもあり得るけどさ。」

 

花音「そこら辺のことは、次回になってみないと分からないよね。あと数日、気長に待とう!」

 

透哉「……ああ、そうだな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~???~

 

【倉田家】

 

ましろ「~♪~~♪♪~…「ましろちゃーん、◯◯からの荷物届いたわよー!」! はーい!」

 

ダダダダダ……

 

ましろの母「階段を降りるときは静かにね。」

 

ましろ「ご、ごめんなさい……。じゃなくて早く荷物!荷物ちょうだい!」

 

ましろの母「分かってるわよ。はい、あなたの荷物。」

 

ましろ「ありがとう!……ダダダダダ……」

 

ましろの母「だから階段!……もう、仕方ないわねぇ。」

 

 

 

 

 

【倉田家 ましろの部屋】

 

ましろ「えへへ……♪やっと届いた……!」

 

……あ、でもどうしようかな……。

 

……今度、先輩といっしょに開けようかな。

 

うん、そうしよう♪

 

ふふ、楽しみだな〜♪




誕生日限定ましろちゃん、86連目でやっと出ました……。

いやー強かったw。

たぶん……いや、絶対今までで一番苦労したと思うw。

85連まできたら、もう天井までいきたいなーという気持ちがありましたが、まさかの86連目で出るという……w。

何とも言えない気持ちになりましたが(出てくれただけでめちゃくちゃ嬉しいですけどねw)、まぁいいでしょうw。

ましろちゃん!

出てくれて、本っっ当にありがとう!!


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第四十九話 復活のコアメダル観てきた

この小説には、『仮面ライダーオーズ 10th 復活のコアメダル』のネタバレが含まれています。

もう観たという方、ネタバレを見ても平気だという方のみ見てください。












この回を書くか、正直めちゃくちゃ悩みました。

まだ自分の気持ちも整理できていませんし。

ですが、一オーズ好き、一オーズファンとして、この気持ちはいろんな人と共有するべきだなと思い、書くことにしました。

……この場では、あとは特に言うことはありません。

あるとすれば……残りは、後書きにて……。

それでは、『仮面ライダーオーズ 10th 復活のコアメダル』の感想です。

どうぞ。


【鑑家 透哉の部屋】

 

透哉「……」ズーン

 

ましろ「……あ、あの、透哉先輩……。」

 

透哉「……」

 

花音「げ、元気出して?……って言っても、出せないよね……。」

 

透哉「……うっ、うぅ……」

 

ましろ「……透哉先輩が泣いてるとこ、初めて見たかも……。」

 

花音「それほどに、ショックだったんだよね……。」

 

透哉「俺はこれから……どう、生きていけば……」

 

花音「……でも、流石に今回ばかりは、重症すぎるかな……。」

 

ましろ「気持ちは分かるんですよね。痛いほどに。」

 

花音「うん……。だって……

 

 

 

 

 

……映司が、死んじゃったんだもんね。」

 

ましろ「……」

 

透哉「うぅ……映司〜……。」

 

ましろ「……透哉先輩はこのままそっとしといてあげて、下に行って二人で感想を言い合いませんか?」

 

花音「うん……そうしようか。……透哉くん、そういうわけだから私達、リビングにいるね。」

 

透哉「……コク」

 

ましろ「……落ち着いたら、透哉先輩も、降りてきてくださいね。」

 

透哉「……コク」

 

花音「……それじゃあ、行こうか。」

 

ましろ「はい……。」

 

……ガチャ

 

……ガチャリ

 

透哉「……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【鑑家 リビング】

 

花音「……そしたらまずは……何から話そうか?」

 

ましろ「そうですね……。とりあえず、総評、とか?」

 

花音「総評かぁ。……ましろちゃんは今回の映画、というよりVシネかな。どう思った?」

 

ましろ「私は……。……これで、良かったんじゃないかな、って思います。」

 

花音「そっか……。私も、そうかな。オーズの完結編、これ以外の結末はないんじゃないかな、って。」

 

ましろ「だって……もし今回で、映司が死ななかったとしても、絶対また、映司は手を伸ばして誰かを守る。どんなに絶体絶命の状況だったとしても、今回みたいに手を伸ばし、自分を犠牲にしてでも誰かを守る、そう思うんです。」

 

花音「……確かに、映司の性格を考えたら、あり得なくはないよね。うん……そうかもしれないね。」

 

ましろ「……でも、私達の総評は"良かった"ですけど、他の人達の総評を見たり聞いたりすると、賛否両論が大きく別れてるんですよね。」

 

花音「うん。……でも、それは仕方ないよね。今回ばかりは、"賛"の意見も、"否"の意見も、どっちも分かるよ。」

 

ましろ「私もです……。」

 

花音「……」

 

ましろ「……」

 

花音「……お、お互いが印象に残ったシーンを、挙げていってみようか。」

 

ましろ「そ、そうですね。……じゃ、じゃあ……花音さんから、どうぞ。」

 

花音「う、うん、分かった。……そうだなー。印象に残ったシーン……いろいろあるけど……まずはやっぱり、あのシーンかな。予告でもあった、映司が『おかえり、アンク』って言っているシーン。」

 

ましろ「ああ……なるほど……。意外でしたよね。まさかあれが、序盤のシーンだったとは……。」

 

花音「ねー。しかもそのときの映司に、少し違和感を覚えてたんだよね。何だろう……そのセリフの言い方が、ちょっと軽い気がしたんだ。」

 

ましろ「あ、それ、私も思いました!せっかくアンクが念願の復活を果たしたのに、そんな軽い感じでいいのかな?って。」

 

花音「その違和感は、話が進むに連れてだんだん怪しさへと変わっていって……映司への怪しさが確信へと変わったのは、アンクと比奈ちゃんが映司が身を隠してるという廃墟に行ったときだよ。あの女の子……映司が守ろうとした子はどうなったのかと、比奈ちゃんが聞いたときのシーン。」

 

ましろ「あれは……見てて、『映司がそんなことを言うはずない……。』って思いましたね。」

 

花音「だよね。……『死んだよ。仕方がなかったんだ。そういう運命だったんだよ。』って、あの映司が言ったんだよ?……そんなわけないもん。今までオーズ本編、映画を見てきた私達ならすぐ分かるよね。誰にでも手を伸ばして、必死に助けようとしてきた映司が、そんなことを言うわけがないって。」

 

ましろ「その後も何度もボロを出し、ウヴァのコアを砕こうとしたところをアンクに止められ、そこでその映司の正体が判明したんですよね。」

 

花音「うん。……ゴーダ。死んだ映司に乗り移った、人造グリード。訳あってアンクと手を組むことになるんだけど……『歌は気にするなって言って』とか、映司の声で喋ったりとか……うーん……い、嫌なグリードだったなー……。」

 

ましろ「……わ、私も見てて……む、虫唾が走りましたね。」

 

花音「! う、うん、そう!そうなの!」

 

ましろ「(花音さんの性格上、そういうこと言わなそうだもんなぁ。)……えーっと、私の印象に残ったシーンは……」

 

花音「うん。」

 

ましろ「……あ、プトティラのシーン、ですかね。」

 

花音「プトティラかぁ。」

 

ましろ「王にゴーダが取り込まれそうになったとき、映司のためとは言えアンクが守ったことで、代わりに取り込まれてしまったんですけど……それは作戦で、王のなかにあった恐竜メダルを奪ってゴーダに渡し、プトティラコンボになったんですよね。」

 

花音「恐竜メダルの出所が謎だけど……久しぶりにプトティラコンボの活躍が見れたのは良かったよね。」

 

ましろ「すごく強かったですしね。メダガブリューに王から溢れ出たセルメダルを吸収して、スキャニングチャージをしてから一気に王を斬りつける。……まるで、本編でドクター真木にした攻撃みたいでしたよね。」

 

花音「そうだね。こんなオマージュが、今回のVシネにはいろいろあったよね。」

 

ましろ「特に感動したのは……やっぱり、最終回で映司がタジャドルになったときみたいに、今度はアンクがタジャドルエタニティになったとこですかね。しかも、映司にアンクが乗り移った状態で。」

 

花音「あれはびっくりしたよね。てっきり映司かアンクがエタニティに変身するのかと思ったけど、まさか映司に乗り移ったアンクが変身するなんて。でも……すごくエモかったなぁ。」

 

ましろ「まさに、真の友情フォームって感じですよねぇ……。戦ってるとき、映司の幻影が出てきたところも、最終回オマージュでしたよね。」

 

花音「最終回のアンクと、立場が逆になってたんだよね。エタニティスキャンも、プロミネンスドロップもカッコよかったなぁ。」

 

ましろ「CSMが欲しくなっちゃいますよね。」

 

花音「そうだねぇ。……でも、ゴーダを倒した後、映司は自分に乗り移ってたアンクを突き飛ばして、信吾さんの体に戻させるんだよね。」

 

ましろ「はい……。倒れる映司を素早くアンクが抱き上げ、比奈ちゃんも駆けつけ……。あと、里中さんがあの女の子を連れてきてくれたんですよね……。」

 

花音「うん……。本当の映司として、アンクと再会できて……女の子を救えたことも分かって……『やっと届いたんだ……俺の手が……』と呟いて、そのまま映司は……。」

 

ましろ「……しかも、目を開けたまま息を引き取ったから……アンクが、両手で映司の目を……閉じて……うっ、うぅ……」

 

花音「……オーズファンはみんな、同じ気持ちだったろうね。アンクは復活したのに、映司は死んで……。」

 

ましろ「……ぐすっ……か、花音さん……。」

 

花音「……」

 

 

 

 

 

透哉「ましろ、花音……。」

 

ま・花「!」

 

透哉「……」

 

ま・花「透哉先輩(くん)!」

 

透哉「……二人で、感想を言い合ってたのか?」

 

花音「……う、うん。」

 

ましろ「と、透哉先輩は……もう、大丈夫……なんですか?」

 

透哉「……まだ、分かんねえよ。映司が死んだことを受け入れられない自分がいるし、今回の結末が良かったのか、悪かったのかも、はっきりしない。」

 

ま・花「……」

 

透哉「……でも俺は、今回でオーズという物語を全て見届けた。だから、良いところははっきり良いと言うし、悪かったところははっきり悪かったって言う。この心の傷はまだ癒えないけど……それと感想を語るのとでは話が別だ。……ましろ、花音。俺も、いっしょに感想語っていいか?」

 

ましろ「……もちろんですよ。」

 

花音「早く、ここに座りなよ。」

 

透哉「……ああ。」

 

……スッ

 

ましろ「(……花音さんの、隣……。)」

 

花音「さっそくだけど……今の話からして透哉くんは、今回のVシネは"賛"でも"否"でもないってこと?」

 

透哉「……まぁ、そうだな。……もちろん、良かった点はたくさんあった。でも、"これはどうなんだ?"っていうのも、いくつかあった。」

 

花音「……そうだよね。私も、それはあるよ。」

 

ましろ「私もです。恐竜メダルもそうですし、あと……四人にグリードの扱いとか。」

 

透哉「それから……王は何で復活したのか、だな。まぁ、細かく話せばもう少しあるんだろうけど、とりあえず、この三つに絞って話すか。そんじゃあ……時系列順にいくか。まずは、王の復活だな。」

 

花音「いつ復活したのか、復活して何をしているのか、というのは説明されたけど、"どうして復活したのか"っていうのは、明確に説明されなかったよね。それが、一番気になってたのに……」

 

透哉「そうだな。……次は、グリードの扱いについて。」

 

ましろ「じゃあ、それは私が。……最初にウヴァがゴーダが変身したオーズに挑んで、返り討ちにあってアジト?みたいなところに戻った後、命乞いをしながら王に吸収されるっていうのは、まぁ百歩譲っていいとしましょう。でも……その後に他の三人にグリード、カザリ、ガメル、メズールも、すぐ吸収されて出番終わりというのは、正直"え〜?"って思いました。Wバースで倒すとか、オーズがもう一人倒すとか……もうちょっとグリードの活躍……というか出番が欲しかったです。」

 

透哉「確かになぁ。……じゃあ最後は、恐竜メダルの出所だな。最初に予告でプトティラが出たときから、ずっと気になってたんだ。プトティラが出る……となると、恐竜メダルはどうやって出てくるんだ?と。蓋を開けてみると……王が吸収していて、それをアンクがゴーダに渡すことによって、プトティラに変身と。……恐竜メダルは最終回で全部割れたはずなのに、どうして王がその恐竜メダルを持っているのか……。そしてそれはどこで、どうやって手に入れたのか……。プトティラの活躍は良かったけど、そこんとこがはっきりしてないから、すっごいもやもやするんだよな……。」

 

花音「そういう説明がなかったり、出番が少なかったりっていうことになっちゃったのは……

 

 

 

 

 

…‥やっぱり、時間……だよね?」

 

透哉「ああ。……一時間はマジで少ねえ!せめてあと30分はやるべきだった!」

 

ましろ「そうですよね……。今後、小説か何かで、補完してくれないかなぁ……?」

 

透哉「してほしいけど……期待はしないほうがいいと思うぞ。」

 

ましろ「で、ですよね……。」

 

花音「……で、でもほら、良かったところもいろいろあったよね。さっきもましろちゃんと話したけど、最終回オマージュとか、バースXとか……」

 

透哉「! そう、バースXだ!」

 

花音「え?」

 

透哉「良かったよなぁ、バースX。バースの強化フォームはバース・デイだけだったから、こういうとこで新しい強化フォームが出るっていうのは、ほんとに嬉しいよな。」

 

ましろ「……そ、そうですよね!しかも、セルメダルじゃなくてコアメダルを使っての強化フォームだから、バース×コアメダルっていうありそうでなかった組み合わせで……どんな戦い方をするんだろうって、予告を見てからずっと楽しみでした!」

 

透哉「だよな!やっぱましろもそう思うか!しかもそれに加えて、伊達さんと後藤さんのWバース変身だもんな!オーズだけじゃなく、ちゃんとサブライダーのバースにも焦点を当ててくれたっていうのが、本当に嬉しいよ。」

 

ましろ「CSMバースドライバーとXユニットも、制作決定しましたしね。」

 

透哉「ああ!あ、そうそう!ブログで言ってた、"コアメダルがあればあるほどXユニットの遊びの幅が広がる"ってさ、あれの意味って……」

 

花音「……ふふ♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

映司『アンク、メダル!』

 

ヒュンッ……!

 

……チャリン

 

映司『変身!』

 

『タカ!トラ!バッタ!タ・ト・バ!タトバタ・ト・バ!』

 

 

 

 

 

透哉「……これが、一周目の入場者特典でもらえる変身サウンドカードの映司で……。」

 

 

 

 

 

アンク『これを使え!』

 

ヒュンッ……!

 

……チャリン

 

映司『いくよ……アンク!変身!』

 

『タカ!クジャク!コンドル!タ〜ジャ〜ドル〜……!』

 

 

 

 

 

透哉「これが、今回の二周目でもらった、変身サウンドカードのアンク……。」

 

花音「変身サウンドカード……初めてこうして生で聞いたけど、こんな音質いいんだね。」

 

ましろ「他のカードも、集めたくなっちゃいますね。カードの写真も、すごくカッコいいし。」

 

透哉「……タトバもタジャドルも、どっちも最高すぎんだろ……。しかも映司とアンクのボイス入りって……。完全に泣かせにきてるだろ……。」

 

花音「三周目は、確かエタニティの変身サウンドカードだよね。」

 

透哉「……めちゃくちゃ欲しい……。」

 

ましろ「……二回目、見に行きます?」

 

透哉「……ちょっと考えさせてくれ……。」

 

花音「……でも、ほんとに良かったのかな?友希那ちゃん、今頃後悔してるんじゃ……」

 

透哉「いや、大丈夫だよ。……映画公開初日に、突然あいつから電話がかかってきて、『復活のコアメダルの特典いる?』って聞かれたときは、思わず二度聞き返したけどな。……友希那のやつ、言ってたよ。"自分が持ってるより、オーズ好きの人の手に渡ったほうが、カードに映ってる映司も喜ぶ"ってな。」

 

ましろ「友希那さん……。」

 

透哉「……友希那のおかげで、こうして映司とアンクの変身サウンドカードが揃った。本当……最高だ。そして……やっぱりオーズって、神作品だ……。」

 

花音「……ちょっとは元気、出たのかな?」

 

ましろ「たぶん……。」

 

透哉「もう一回、もう一回聞こう……。……あぁ、最高……。はっ!CSM!CSMで遊ぼう!こんなときこそCSMオーズドライバーだ!」ガサゴソ……

 

ましろ「……いつもの、透哉先輩ですね。」

 

花音「だねぇ……。」

 

透哉「……変身!」

 

 

 

 

 

アンク『タカ!クジャク!コンドル!』

 

『タ〜ジャ〜ドル〜……!』




マジで今回の復活のコアメダルは、衝撃三割ショック七割でした。

完全に映司ロス……完全に映司ロスです……。

正直僕、今まで仮面ライダーの本編や映画を見て、◯◯ロスっていうのになったことなかったんですよ。

ですが今回、僕は初めて◯◯ロスを体感しました……。

この小説を書いてる今も、変わらず映司ロス中です……。

予告を見てるときは、こんな気持ちになるなんて1mmたりとも思わなかったです……。

この小説を読んでくださっている皆さん、今回のVシネを観ての感想、考えなどを、皆さんの思うがままにぶつけてきてください。

賛の意見でも、否の意見でも、またどちらでもなくても、本当に何でも構いません。

皆さんが復活のコアメダルを観て感じたことなどを、好きなようにぶちまけてください。

ちなまに僕は、賛でも否でもありません。

この結末に賛成か、と言われればそうでもなく、なら否定か、と言われればそれも違く……。

本当に、言葉にするのも難しいくらいの立ち位置なのが、僕のこの映画に対する総評です。

……でもまぁ、しいて一つ言うならば……





……オーズ自体は神作だし、カッコいいです。

これは、僕の中で何が何でも揺るぎません。


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第五十話 リバイス第24〜27(ちょこっと)・28話感想!ジョージ・狩崎強っっよ!!そして誕生!仮面ライダーリバイス!!by花音&美咲

今回から、感想回を書けてない回は、ギュギュッと凝縮し、一言二言で説明する、という形式にしたいと思います。

できるだけこういうことは少なくしていきたいとは考えていますが、ここ一ヶ月くらいはほんとにあることで忙しかったのと、そういう時期がもう来ないとは限らないので……この形式になっているときはそういうことなんだと、ご理解お願い申し上げます。





という話は置いときまして、ようやく映司ロスから立ち直れつつあります……。

今日弟がCSMオーズドライバーで遊んでるのを、『あぁ、10thバージョンのオースキャナー欲しい……。』と思いながら見てましたw。


【24話】一輝とバイスの新しい契約!→一輝とバイス、合体!?

 

【25話】仮面ライダーベイル、登場!→ついに発覚、五十嵐家の秘密!!

 

【26話】エビルVSライブ、大二VSカゲロウ!→ホーリーライブ、誕生!!

 

【27話】ついにギフ、動く!→ジャックリバイス、暴走!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【弦巻家】

 

花音「……こころちゃん達、帰ってこないね……。」

 

美咲「あの三バカ、どこで道草食ってるのやら……。」

 

透哉「……俺が来た意味、ある?」

 

あれは、俺が珍しく散歩をしているときだった。

 

この家の前を通った直後、突然こころが現れて、

 

 

 

 

 

こころ『今からハロハピ会議をするの!よかったら透哉も来てちょうだい!』

 

 

 

 

 

と言われた。

 

もちろんそのときの俺の心情は、『え……?』だった。

 

ちょっと待てと、いきなり何だと言おうとしたが、そのとき既にこころは家の中に入っていた。

 

仕方なく俺も中に入り、既に集まっていたこころ以外の四人に事情を説明し、ハロハピ会議に参加することになった。

 

……が、現状こうなっている。

 

……なぜこうなった。

 

美咲「やっぱり、今からでも追いかけるべきかなぁ?」

 

花音「でも、どこにいるか分からないよね……?それに……チラッ」

 

透哉「ん?」

 

美咲「……ただでさえ巻き込まれた透哉先輩をさらに連れ回すなんて、迷惑極まりないですからね……。」

 

花音「透哉くん、本当にごめんね?」

 

美咲「あの三バカ……特にこころには、きつく言っておくので……」

 

透哉「い、いいって別に。……それよりさ。」

 

花・美「?」

 

透哉「暇なら……リバイスの感想会しねえか?」

 

美咲「! それって、この前のリバイスの……ってことですか?」

 

透哉「ああ。」

 

花音「うん、良いと思う!私は賛成だよ!」

 

美咲「あ、あたしも!……感想会、初めてやるなぁ。」

 

透哉「そっか。"感想会"って名目で語るのは、美咲は初めてか。」

 

花音「そうだったんだ。」

 

美咲「はい。……まぁ、感想を語ったことは、一応あるんですけど……」

 

透哉「MOVIE大戦MEGA MAXのときだよな。でも、今回はリバイスだ。」

 

美咲「分かってますよ。……ついに"仮面ライダーリバイス"のタイトル回収をした、記念すべき回ですからね、今回は。」

 

透哉「あれは……タイトル回収って言っていいのか?」

 

花音「さ、さぁ……?」

 

美咲「まぁまぁ、細かいことは気にしないでいきましょう。」

 

透哉「いやお前が最初言い出したんだろ……。……でも、カッコよかったし強かったなぁ、リバイス。リバイスになるまでの過程も良かったし、変身ポーズもまさかの1号オマージュで……50周年記念ライダーってのは伊達じゃないよな。」

 

花音「狩崎の……ううん、狩崎さんの変身も、クウガオマージュだったもんね。」

 

透哉「何だよ、いきなり"さん"付けなんかして。」

 

花音「なんか、つけたくなっちゃった♪」

 

透哉「何だそれ……。」

 

美咲「でも、花音さんの気持ちも分かりますよ。自分の身を呈してまでデモンズに変身して一輝を守ろうとする狩崎さん、カッコよかったですもん。しかも強かったし。」

 

花音「さくらも驚いてたよね。」

 

透哉「でも、途中で変身解除しちゃってたよな。デモンズは、やっぱそういうデメリットがあるのか……。」

 

美咲「また変身してくれたら、強い味方になりますよね。そして、オルテカ。まさか、ギフと合体するなんて……」

 

花音「狩崎さんが"フェーズ4"って言ってたよね。ギフの修復能力も持ってて、すごく強かったなぁ。」

 

透哉「けど、リバイスの前には手も足も出なかったな。」

 

美咲「透哉先輩……。そういうことは後で言いましょうよ……。」

 

花音「あはは……。でも、さっき透哉くんが言ってた、リバイスになるまでの過程、あれすごく良かったよね!最初の謎のしあわせ湯は、よく分からなかったけど……その後のベイルと、バイスとの会話。」

 

美咲「そうですね。……特に、後者がすごく熱かったですよね。今まで、ずっと自分のことを守ってくれていたバイスのことを"友達"と呼んで、"ありがとう"と感謝を述べる。すると、ジャックリバイスが持っていたサンダーゲイルバイスタンプが変化し、真のサンダーゲイルバイスタンプに。1号の変身ポーズをとりながら、そのバイスタンプを使って、ジャックリバイスからリバイスに!」

 

透哉「リバイとバイスの強化フォームへの初変身は、いつも過程が最高だよな!バリッドレックスも、ボルケーノレックスも、そして、今回のリバイスも!……ジャックリバイスの初変身は、ちょっと違う展開だったけど、その次の回や、一輝とバイスが合体する回でのジャックリバイスへの変身はめちゃくちゃ熱かったから、結局全部鬼熱い強化フォームってことだよな!」

 

花音「ふふふ、そうだね♪……でも、オルテカを倒して、ギフと分離した後、オルテカがギフに吸収されちゃったよね。」

 

透哉「ああ。」

 

美咲「……今まで、多くの人々をギフテリアンにしてきた罪を考えれば、オルテカらしい最期だったんじゃないですか。」

 

花音「美咲ちゃん……。」

 

透哉「……でもさ、死ぬ前にちょっと思い出してたんだよな。アギレラ様、フリオ、オルテカの三人で、デッドマンズを結成してたときのこと。ということはだ。……あの頃が、一番自分が楽しんでいられた時期だった、ってことなんじゃねえのかなって。」

 

美咲「……まぁ、一里あるかも、ですね。」

 

花音「美咲ちゃん……!」

 

美咲「さ、最後のシーン!さくらと大二と一輝が、それぞれあることを決意してましたよね!」

 

透哉「さくらは正式にウィークエンドに、大二はフェニックスに残り腐った部分を徹底的に排除すると。一輝は……記憶が戻り、身を隠しているお父さんの分まで、しあわせ湯と家族を守る、かな。」

 

美咲「ですね。」

 

花音「今後、この三人がどんな道を辿っていくのか、見ものだね。」

 

透哉「そうだな。そんで、気になる次回はと言うと……!」

 

 

 

 

 

美咲「……思い出ムービーを作る、らしいですね。」

 

花音「総集編みたいなものかな?」

 

透哉「……まぁ、キリがいいっちゃいいよな。」

 

美咲「でも透哉先輩。総集編とは言いつつ、裏で何か物語が動くのかもしれませわよ。」

 

透哉「お、その可能性は大いにあるな。」

 

花音「.要は、次のリバイスも楽しみってことだよね。」

 

透・美「おう(はい)!」

 

 

 

 

 

こころ「ただいま戻ったわ!」バーン!

 

 

 

 

 

美咲「! こころ!」

 

薫「道行く先々で出会った子猫ちゃん達のおかげで、とても儚いアイデアが思いついたよ。」

 

はぐみ「すごかったんだよ!かーくんやひまり先輩達といろいろなとこで会って、いっしょにたい焼き食べたり、公園で遊んだり……あ、あとねあとね!」

 

美咲「はいはい。それはまた後で聞くから。……それで?こころ。イメージは浮かんだ?」

 

こころ「バッチリよ!それじゃあ美咲、始めるわよ!」

 

美咲「分かった分かった。」

 

透哉「……」

 

ど、何処からともなく、黒服の人達がでっかい紙とクレヨン?を持ってきた……。

 

これってもしかして……。

 

透哉「……作詞、か?」

 

花音「うん。珍しく、こころちゃんが新曲のイメージが思いつかないって言ってて……だから、薫さんとはぐみちゃんを連れて、三人でそれのヒントを探しに行ってたんだよ。」

 

透哉「そういうことだったのか。」

 

こころ「はぐみ、薫!あなた達の意見も、どんどんちょうだい!」

 

はぐみ「任せて!こころん!」

 

薫「今こそ、ハロハピ全員の力を結集して、素晴らしい歌を作ろうではないか。」

 

透哉「……これで新曲が出来るんだもんな。相変わらず、ハロハピはすごいな。」

 

花音「うん。……私は、そんなハロハピが大好きなんだ。」

 

透哉「……よし。俺もなんか手伝うか。おーい、俺もそれに参加していいかー?」

 

こころ「もちろんよ!透哉の意見も聞かせてちょうだい!」

 

花音「ふふふ♪」




そろっっそろリバイスThe Mystery見よう……。

マジで見よう……。

てかリバイス、あれでまだ(たぶん)中間フォームとかマジ?

見た目最強フォームでいいじゃん……ってくらいカッコいいのに、(たぶん)まだその上があるのか……。

リバイとバイスの最強フォーム、マジでどうなるんだろう……。


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第五十一話 リバイス第29〜35話(ちょこっと)・36話感想!誘拐された玉置。そして、仮面ライダーアギレラ爆誕!!byRoselia

皆さんお久しぶりです。

未だにライブの余韻が冷めやらない知栄砂空です。

今回僕は、DAY2の『Rose』を観に行ったのですが、……マジでヤバかったです。

特にアンコールの、あの演出は卑怯でしょ!?

あんなん誰だって驚くし誰だって感動するし誰だって泣くわ!!

……Roseliaの皆さん、本当にありがとうございました。

一生忘れられないライブになりました……。

この場を借りて、お礼を申し上げます……。

……Roselia最高!!!


【29話】やはり総集編だったわね。バイス、編集できるなんて器用ね……。そして、ヒロミはいつか戻ってくるのかしら?by紗夜

 

【30話】本当に声優さん祭りだったね〜!バイスと木村昴さんの掛け合い?も面白かったな〜!……一輝、とうとうサッカーに関しての記憶を思い出すんだ……。by彩

 

【31話】一輝、ジーコと仲直りできて良かったね。あと、伊藤美来さん?にこころちゃんの面影を感じたんだけど、気のせいかな……?by花音

 

【32話】お父さん、記憶戻ったんだ……!次回は、さくらとアギレラが決着を……。ジャンヌの新武器は……鎌?byましろ

 

【33話】まさか、アギレラ……いえ、花もウィークエンドに入るなんてね。そしてとうとうベイルが復活と……。それとラブコフ、あなた……そんな一人称だったの……?by友希那

 

【34話】朱美さんがギフデモスに……。しかも大二は首にすごい怪我を負ってしまったし、バイスはベイルの言葉に悩まされているし、大量のギフテリアンが出てきたし……。状況はかなり最悪ね……。by千聖

 

【35話】これぞまさに、"絶望"って感じだね〜……。オーバーデモンズは、やっぱり光くんだったかー。てか、ギフがあんな強いなんて……。勝てるの?これ……。byリサ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜PM 8:05〜

 

【ファミレス】

 

リサ「……あ!おーい、こっちこっちー♪」

 

 

 

 

 

透哉「……悪い、待たせたか?」

 

友希那「いえ、そんなに待ってないわ。」

 

紗夜「!? ……わ、私達も来たばかりですので、大丈夫ですよ。」

 

透哉「……」

 

燐子「ど、どうぞ……座ってください。」

 

あこ「透哉先輩の分も、ちゃーんと頼んどきましたよ!」

 

透哉「……

 

 

 

 

 

来たばかりのわりには、随分と満喫してたみたいだな。」

 

ズラーッ(テーブルに並ぶスーパーやけ食いセットetc……)

 

友・紗・リ・あ・燐「……」

 

透哉「つくなら、もうちょっとマシな嘘つけよな?」ハァ

 

リサ「……ぷはっ!も、もう耐えらんない!あははは……!」

 

紗夜「流石にこの量で"来たばかり"は、無理がありましたね……。」

 

あこ「あ、あこは面白いと思いますよ!そのボケ!」

 

友希那「あこ、これは別にボケではないわ。」

 

燐子「と、とても……友希那さんらしいと、思います……。ぶふっ!ふ、ふふふ……」

 

透・あ「り、燐子(りんりん)が、爆笑してる……。」

 

友希那「燐子、笑わないで。」

 

燐子「ご、ごめんなさい……。ふふっ、ふふふ……!」

 

リサ「まぁまぁ友希那♪透哉も来たことだし、とりあえず始めようよ。」

 

透哉「……そうだな、始めるか。友希那、隣座るぞ。」

 

友希那「え、ええ。」

 

今日ここに来たのは、いつものように感想会をするためだ。

 

そして、こんな時間から始めることになったのにも、ちゃんと理由がある。

 

それは、今から1時間ほど前まで、Roseliaのライブがあったからだ。

 

ライブ後、こいつらは決まってこのファミレスでライブの反省会をする。

 

そのついでに、今日のリバイスの感想会もしちゃおうという話になり、現在に至るというわけだ。

 

まぁ、ライブがあるのにリバイス見てたんか、とツッコミを入れたくなる気持ちは分からんでもないが……それくらい許してくれ。

 

こいつら、Roseliaと同じくらい仮面ライダーが好きなんだ。

 

友希那「こほんっ。……それじゃあまずは、何から話しましょうか。」

 

あこ「はい!最初はやっぱり、新しい仮面ライダーについて話しましょうよ!」

 

リサ「新しい仮面ライダー……仮面ライダーアギレラのことだね♪」

 

友希那「とうとう玉置が変身!?……と思ったら、まさかの花だったわね。量産型ベルトのウィークエンドライバーと、狩崎のお父さんが調整したクイーンビーバイスタンプで変身したわね。」

 

あこ「仮面ライダーアギレラ、超超超超超〜強かったですよね!!あのベイルを、あんなこてんぱんにやっつけて!」

 

燐子「初めてベイルを圧倒して……その上で退散させたライダー、だよね。クナイで攻撃したり、華麗な足技を決めたり、蜂の大群で攻撃したりと……技も、多彩でしたし。」

 

透哉「流石、デッドマンズの幹部だっただけあるよな。クイーンビーの力を持ってなかったからってのもあるかもしれないけど、にしたってすげえ強さだったよ。」

 

リサ「アギレラから夏木花になり、守られる側だった彼女が今度は仮面ライダーアギレラとして、守る側になる。すっごく熱い展開だよね〜♪」

 

紗夜「よって花は試験に合格し、玉置も赤石長官の情報を聞き出したことで、試験に合格。玉置は見事ウィークエンドに加入を果たし、花が仮面ライダーになったことでウィークエンドの戦力がさらにアップ。……フリオも、いつかは仮面ライダーになるのでしょうか?」

 

友希那「仮面ライダーになりたかった、と小声で言っていたものね。本編終盤、または、Vシネ等で、玉置は仮面ライダーへの変身を実現させると予想するわ。」

 

透哉「俺もそれに同意だな。」

 

「……お待たせしました。スーパーやけ食いセットでごさいます。」

 

透哉「!」

 

リサ「あ、そこにお願いしまーす。」

 

「かしこまりました。……では、ごゆっくりどうぞ。」

 

透哉「……もしかしてこれ、俺のか?」

 

友希那「もしかしなくても、あなたのよ。」

 

燐子「心配、ありません。お金は……私達で、出し合うので……。」

 

透哉「いや、まぁそれはいいんだけどさ……。(こいつら、いつもこんなん食ってんのか……?)」

 

あこ「すっごく美味しいので、早く食べてみてください!」

 

リサ「あーこ、そんなに急かさないの。」

 

透哉「……じゃあ、いただきます。」

 

……あむ。

 

もぐもぐもぐ……。

 

友・紗・リ・あ・燐「……」

 

透哉「……うん、旨い。」

 

友希那「ふっ、当然よ。」

 

紗夜「どうして湊さんが得意げなんですか……。」

 

透哉「旨いけど……」

 

友・紗・リ・あ・燐「けど?」

 

透哉「……量、多いな。」

 

燐子「……で、ですよね。」

 

リサ「でも、慣れたら丁度いい量だよ。」

 

紗夜「私も、二、三回食べてようやく慣れましたから、挑戦あるのみですよ、鑑さん。」

 

透哉「いや、別に俺、そんなには…「頑張ってください!透哉先輩!」おい、だから俺は……」

 

友希那「透哉。ポン」

 

透哉「ん?」

 

友希那「あなた……

 

 

 

 

 

……スーパーやけ食いセットに全てをかける覚悟は…「ない!!」……せめて最後まで言わせなさいよ……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リサ「後はそうだな〜……。あ、大二!中盤で赤石長官が大量に出したギフジュニアを、大二がホーリーライブになって頑張ってなんとか全体倒したじゃん?その後にスゴく強い新たな怪人が出たよね。」

 

紗夜「ヘルギフテリアンのことですか?」

 

リサ「そうそれ!そいつがすごく強かったってのは分かるんだけとさ……なんか、大二が可哀想になってきちゃって……。」

 

透哉「ホーリーライブになるも、赤石長官にやられて、ギフにもやられ、朱美さんをギフデモスにされ、さらにはヘルギフテリアンまで。大二自体も、赤石長官に利用され、好き放題言われ、一般人にバイスタンプを押印することにも否定的なはずなのに、警備を任され、市民の頼みで案内もさせられて……。結構メンタルボロボロだよな、大二……。」

 

あこ「透哉先輩の聞いて改めて思ったけど、ほんとに大二最近可愛そうだね……。」

 

燐子「この先……大丈夫、なんでしょうか……?」

 

友希那「……救われることを、祈りましょう。」

 

あこ「友希那さん……。」

 

友希那「私達には、祈る、応援することしかできないわ。だから……私達がそれをし続けていれば、必ず大二は救われる。そう、願いましょう。」

 

紗夜「……湊さんの言う通りですね。」

 

リサ「また、五十嵐家全員で楽しく暮らしている場面を、見られたらいいよね。」

 

燐子「そうですね……。」

 

あこ「……あこ、願います!友希那さんの言ったことを信じて!」

 

友希那「良いわね、その調子よあこ。……今回はまぁ、そんなところかし……、!! まだよ、まだ一つだけあったわ!」

 

透哉「一つだけ……何なんだ?それは。」

 

友希那「……

 

 

 

 

 

ブラキオゲノムが出てきたわ!」

 

透哉「……あぁ……。そうだな……。」

 

友希那「ブラキオゲノムに関わらず、最近はいろんなゲノムチェンジをしてくれるわよね。次回も久しぶりにバリ…「おっと友希那!その話はほんのちょっと後ね!」そうなの?リサ。」

 

透哉「なんかあんのか?リサ。」

 

リサ「そういうわけじゃないんだけど……。やっぱほら、今回の感想と、次回予告に関してって、別々で話したいじゃん?」

 

透哉「……ああ、そういうことか。」

 

あこ「なら、とりあえず感想会はここで切りましょう!友希那さん、いいですよね?」

 

友希那「……ええ、まぁ…「よーし!じゃあ感想会はこれでおしまい!次は次回予告について語りましょう、友希那さん!」……わ、分かったわ。」

 

燐子「それで友希那さんは、何を……言いかけたんですか?(大方予想はつくけど。)」

 

友希那「え?……次回、久しぶりにバリッドレックスが出るわね、って。」

 

あこ「そうなんですよね!次回、バリッドレックスが久々に登場するんですよね〜!」

 

リサ「あこ、好きなの?」

 

あこ「うん!バリッドレックスだけじゃなくてね、スパークリングとかジンバーレモンとか、一つ目の強化フォームが好きなんだ〜!」

 

紗夜「なるほど……。Wでいうところの、ファングジョーカーですね。」

 

友希那「ジオウだと、ジオウⅡね。」

 

燐子「それならウィザードだと……フレイムドラゴン、ですかね。」

 

リサ「あはは、みんな思い思いのフォームを挙げてるね〜。……ねぇ、透哉は?」

 

透哉「俺?うーん……オーズの強化フォームなー……。どのコンボも強いし、強化フォームって概念があるのは分からないけど、時期的に言うならば、タジャドルかなー。」

 

友希那「……確かに、相棒であるアンクのメダルを使ったコンボだし、タジャドルがその枠だとしても、おかしくはないわね。」

 

透哉「まぁ要は、だいたい12月辺りに出る強化フォームが好きってことだよな?あこ。」

 

あこ「そういうことです!」

 

紗夜「……話を戻しますが、次回バリッドレックスが登場にあたり、一つ不可解な点があるんですよね。」

 

燐子「不可解な点、ですか?」

 

紗夜「リバイがバリッドレックスになるのには、何の問題もありません。……しかし、バイスもバリッドレックスになってるんですよね。」

 

透哉「何がおかしいんだよ?ゲノムチェンジと同じで、リバイがバリッドレックスになったら、バイスもバリッドレックスのが当たり前……ん?なんかおかしくねえか?」

 

リサ「確かバイスのバリッドレックスって、ボルケーノバイスタンプを使ったときに初めてなれるフォームだよね……?」

 

透哉「……そうじゃんか!そうだった!!え?でも、次回予告で使ってたのって……」

 

紗夜「仮面ライダーwebを見ると……次回使っているのは、バリッドレックスバイスタンプですね。」

 

透哉「……どういうことだ??」

 

あこ「狩崎さんが、リバイもバイス、同時にバリッドレックスになれるよう、バリッドレックスバイスタンプを改良したとか?」

 

友希那「なるほど、ありえるわね。」

 

紗夜「確かに、あの人ならやりそうです。」

 

リサ「でも、そしたらボルケーノレックスになったときのバイスって……」

 

友・紗・リ・あ・燐「……」

 

透哉「……次回を見て、その真相を確認するか。」

 

友・紗・リ・あ・燐「コク」

 

透哉「あとはそうだなー……。あ、確か仮面ライダーwebに、朱美さんを救う、みたいなこと書いてあったよな。」

 

紗夜「ええ、書いてありますね。」

 

あこ「朱美さん、どうなるんだろう……。」

 

リサ「今回の回で、ギフを倒すにはギフの力が必要、って言ってたよね。それもどうなるか……」

 

燐子「無事、救えるといいですね……。」

 

透哉「ああ、そうだな。」

 

友希那「……救うわよ、一輝なら。必ずね。」

 

リサ「友希那……。」

 

友希那「……さて、感想会はここまでにしましょう。気持ちを切り替えて、次はライブの反省会よ。」

 

紗夜「ええ。」

 

透哉「んじゃ、俺はこれで…「待ちなさい。」……何だよ。」

 

リサ「透哉もアタシ達のライブ、見てたんだよね?」

 

透哉「……まぁ。」

 

友希那「なら、あなたも反省会に参加して、感想を聞かせてちょうだい。オーディエンスという立場から見ての意見は、必ず参考になるわ。」

 

紗夜「同意です。鑑さん、遠慮はいりません。包み隠さず、正直な感想をお願いします。」

 

透哉「いや、でも俺は…「透哉先輩!今日のあこ達、どうでした?カッコよかったですか!?」「宇田川さん、その聞き方は抽象的すぎます。」……」

 

燐子「私からも……お願いします。Roseliaの……更なる、レベルアップのために。」

 

リサ「透哉!」

 

透哉「……はぁ、分かったよ。確かに、第三者の意見は大事だよな。」

 

友希那「ええ、全くその通りよ。」

 

透哉「Roseliaの反省会に、Roseliaじゃない俺が参加するって、場違い極まりないけど…「そんなことないわ。(ありません・ないよ)!」……そ、そうか。……チラッ」

 

 

 

 

 

『ねぇ、あれ、Roseliaじゃない?』

 

『うわぁほんとだ!こんなところで会えるなんて!』

 

『でも、Roseliaといっしょにいるあの人、誰?』

 

『さぁ……マネージャーとか?』

 

『ありえる!』

 

『……!あの人、鑑透哉じゃない!?』

 

『鑑透哉……。あ!よくいろんなガールズバンドの子達といっしょにいるっていうあの!?』

 

 

 

 

 

……はぁ、やっぱこうなった……。

 

友希那はともかく、紗夜は気づかねえのか?

 

紗夜「それではみなさん、反省会を始めましょう。」

 

あ、これマジで気づいてねえや。

 

……場所、変えるか。

 

 

 

 

 

このすぐ後、場所を急遽友希那の家に移動し、反省会はそこで行いましたとさ。




そういえば、ウィークエンドライバーが受注開始されましたね。

仮面ライダーアギレラのもう一つのフォーム、何なんでしょうねあれは……。

てかマジでTTFC入りたい……。


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第五十二話 リバイス第37(ちょこっと)・38話感想!最強フォーム!アルティメットリバイとアルティメットバイス!!by花音&たえ

アルティメットリバイとアルティメットバイス、最初見たときはうーん……となりましたが、動くとやはりカッコよかったですねw。(最近の最強フォームはどれもそう)

リアタイで見たのですが、ガタキリバ化はマジで笑いましたw。


【37話】ヒロミさんが帰ってきた!!でも朱美さんが……。by香澄

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【鑑家 透哉の部屋】

 

たえ「アルティメットリバイとアルティメットバイス、カッコよかったです。」

 

花音「それに強かったね。ギフの攻撃?を防いでたし、あのギフデモスも倒したし。」

 

透哉「能力も豊富だったしな。流石最強フォーム、って感じだよな。」

 

たえ「……ガタキリバ。」ボソッ

 

透哉「ま、まさかのトレンド入ってたな。」

 

花音「あんな分身見せられたら……誰だって脳裏によぎっちゃうよね……。」

 

透哉「あれはマジでびっくりしたな〜。たぶん、あの能力は、今回で最後か、映画でもう一回使うか、だよな。」

 

たえ「と、見せかけて。のパターンかもしれませんよ。」

 

透哉「まぁ……なくはないけど……。」

 

花音「本編でまた出るとしても、あと一回だろうね……。あれの問題で。」

 

たえ「……と、思わせといてのパタ…「こ、この話はおしまい!他の話題話そうぜ!な?」……ファイナルリミックス、鎧武シルバーフィニッシュみたいだった。」

 

花音「鎧武シルバーフィニッシュ……?」

 

透哉「懐かしいな。昔ガンバライジングであった、鎧武極アームズの技だよ。冠(カムロ)がボールになって、それを鎧武が蹴るっていう……」

 

花音「あ、思い出した!黄金の果実争奪杯で最後に出た技だね!」

 

透哉「あー、そっちの方が分かりやすいか。」

 

花音「確かに、バイスがボールになって、それを一輝がキック。なんか鎧武みたいだったね。」

 

たえ「一輝がサッカーやってたってのが活かされてて、とても良い技だと思います。」 

 

透哉「あとはそうだなー……。あ、磁石みたいに動いてたな。必殺技も、一回離れて再び近づいてーって。」

 

花音「そうだね。磁石の力かー……。一番思いつきやすいのは、やっぱりマグネットステイツかな。」

 

透哉「だな。あと、変身するときも、メットをかぶるような仕草をしてて、それも良かったな。」

 

たえ「ゴーオンジャーみたいな感じですよね。」

 

透哉「まぁ、そうだな。」

 

花音「今回は、大量のギフジュニアやギフテリアン、ギフデモスを倒して終わったけど、そのうちギフとも戦うことになるよね。勝てるのかなぁ?」

 

透哉「どうなんだろうな……。ギフの遺伝子を持ってるとは言え、ギフ自身の力がまだあまりよく分からないからな。戦ってみないと、なんとも……。」

 

たえ「大丈夫ですよ。一輝とバイスの最強コンビが変身した最強フォーム、アルティメットリバイとアルティメットバイスなら、きっと勝てます。」

 

花音「……うん。そうなることを願うよ。」

 

透哉「……よし。アルティメットリバイ、アルティメットバイスに関してはこんなもんか。……ヒロミさん、記憶失ってなかったんだな。」

 

花音「うん……まさかのカミングアウトだったね。そうなると、ますます見たくなっちゃうなー……。」

 

透哉「ほんとになー……。絶対面白いよなぁ、『DEAR GAGA』。」

 

たえ「……Blu-rayを買えばいいんじゃないですか?」

 

透哉「そんな金があったらとっくに買ってるわ!!……悪い。とりあえず、この話は終わりにしよう。」

 

花音「そうだね。それがいいよ。」

 

たえ「はい!」

 

透哉「? どうしたんだ?たえ。」

 

たえ「プテラゲノム、久々の登場だった。」

 

透哉「あ、そうだったな。」

 

花音「ギフの元に戻ろうとするギファードレックスバイスタンプを追いかけるために、変身してたよね。あそこで活躍するとは思わなかったなぁ。」

 

透哉「ああいう感じで、ちょくちょく10種のバイスタンプを使ってくれるのは嬉しいよな。あとは……四人の同時変身だな。」

 

たえ「あれもカッコよかったです。アギレラ、リバイス、ジャンヌ、オーバーデモンズ。」

 

透哉「花の発言と顔は、ちょっと笑っちゃったけどな。」

 

花音「あはは……。」

 

透哉「……38話は、だいたいこんなところか?」

 

花音「あと言うとしたら……ヒロミさんと大二かな。ヒロミさんが説得しようとしたけど、大二は聞く耳持たず……。ヒロミさんでもダメなんてね……。」

 

透哉「次回の話になるけど、大二と戦うことになるしな。ほんと、どうすりゃいいんだろうな……。」

 

たえ「ちゃんと仲直りできるといいですね。五十嵐三兄妹。」

 

透哉「あぁ、そうだな。」

 

花音「明石長官もどうにかしないとだよね。課題が多いなぁ……。」

 

透哉「……まずは、次回の大二との戦いがどうなるか、だ。」

 

花音「うん……。」

 

たえ「……透哉先輩。」

 

透哉「ん?」

 

たえ「透哉先輩は、ギファードレックスバイスタンプ、買うんですか?」

 

透哉「いや、俺は買わないかな。そもそも、リバイスドライバーを持ってないし。」

 

たえ「そうなんですか。」

 

透哉「まぁでも、一斗ならワンチャン買うかもな。」

 

たえ「一斗……さん?」

 

花音「透哉くんの友達だよ。ね、透哉くん。」

 

透哉「ああ。」

 

たえ「……なるほど。スッ」

 

透哉「……なぁ、何でビルドドライバーを?」

 

たえ「遊ぼうと思って。花音先輩も遊びます?」

 

花音「ふぇ?あ……じゃあ、遊ぼうかな。」

 

たえ「じゃあまずは……フルフルラビットタンクボトルでラビットラビットに変身しましょう。」

 

花音「お、おー?」

 

透哉「そこはラビットタンクじゃないのかよ……。」

 

相変わらずのマイペースだな、たえは……。

 

……俺も、参加するかな。

 

たえ「花音先輩は何に変身します?」

 

花音「私?私は……じゃあ、タンクタンクにしようかな。」

 

たえ「タンクタンク……。透哉先輩は?」

 

透哉「俺は……やっぱジーニアスかな。」

 

たえ「ラビットラビットからの、タンクタンク、そしてジーニアス。……それでいきましょう!」

 

花音「ふふ♪綺麗にパワーアップしてるね。」

 

透哉「だな。」




装動のアルティメットリバイとバイス、出たら買わないと……。

の前にまずはカブトですかねw。


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第五十三話 今更だけど超絶バトルの恐竜グリードボコす

明日からRM5弾が始まりますね!

初日レンコ!はとある事情でできないのですが、いつかレンコはしようと思ってます!

今回の狙いは、デモンズと再録のチェイサーかな〜。




【ショッピングモール ゲームセンター】

 

彩「あ〜ん!また負けた〜!」

 

透哉「今回のは……まぁ、運が悪かったな。」

 

彩「うぅ……これで三敗目だよ……。」

 

今俺と彩は、ガンバライジングをしている。

 

この弾はRM4弾。

 

狙いのカードがない……わけではないのだが、それは一旦置いといて、今は普通にゲームをプレイしている。

 

彩はライダービクトリーロードをやっているのだが……さっき言ってた通り、三敗目である。

 

しかも全てあと一歩のところで負けているので、まぁ……ドンマイ、って感じだ。

 

あ、ちなみにライダービクトリーロードというのは、バトルに勝つと、その度にポイントを得ることができ、それに応じて順位が上がっていく、というシステムのモードだ。

 

100位から1位を目指すという目的があり、彩は現在64位だ。

 

そして俺がやっているのは、全国対戦だ。

 

その名の通り、全国のガンバライジングプレイヤーとリアルタイムでマッチングし、バトルするモードなのだが……これがまぁ……強い。

 

運良く勝てることもあるが、そうじゃなきゃたいてい負ける。

 

ちなみに今も、負けている。

 

……あ、必殺技撃たれた。

 

あ、……終わった。

 

彩「透哉くんも負けちゃったね。」

 

透哉「……マジで勝てん……。」

 

最後にちょっとレンコして、今日はもう帰ろうかな……。

 

カードもだぶりばっかだし……。

 

彩「よーし、リベンジだ!四度目の正直……。」

 

彩のやつ、まだやるのか。

 

めげないなぁ……。

 

彩「あ、そういえば今の超絶バトルって、誰がいるんだろう?」

 

透哉「あー、誰だろうな?」

 

超絶バトルというのは、いろんなボスと3VS1でバトルするモードだ。

 

ボスに勝つとチケットをもらえ、獲得したチケット数に応じて報酬をもらうことができる。

 

過去にはこのモードで、まだカード化されていなかったハートやジョーカーが出てきたり、エボルがバトル中にフェーズ2に変身したりと、いろいろとサプライズがあった。

 

どれ、やるつもりはないけど、見てみるか。

 

彩「えーっと、リュウガとクロノスと‥…あ、ヘルライジングもいるんだ。それと……恐竜グ…「恐竜グリード!?」わっ!透哉くん、見てるなら言ってよ〜。」

 

透哉「あ、悪い。……てか、今恐竜グリード出てるのか。」

 

彩「うん、そうみたいだね。……チラッ」

 

透哉「……よし。こいつボコそう。」

 

彩「あー、やっぱり火がついちゃったかー。」

 

恐竜グリード……。

 

今弾のSCRにもなっており、俺が密かに狙っているカードでもある。

 

だが、……それが敵であると分かった今、俺のやるべきこと、やらなくてはならないことは、ただ一つ。

 

……原作再現しつつ、ヤツをボコす!

 

ゴソゴソゴソ……スッ

 

そして、俺がケース取り出したのは、ある二枚のカード。

 

彩「! ……透哉くん、本気だね……!」

 

透哉「……

 

 

 

 

 

ZB2弾のタジャドルとアンクのLRで、恐竜グリードをぶっ倒す!!」

 

以前ましろと中古屋に行った際に、二枚で4000円という当時としては破格の安さで買った、このタジャドルとアンク。

 

持っているカードの中では一番のお気に入りで、スリーブを入れたそのまた上からローダーを入れるという二重保護をしており、使うときは一度ローダーから出してスキャンした後、またすぐにローダーに戻すというやり方を行っている。

 

一度カードをスキャンしてチーム決定すれば、そのカードを使わなくてもゲームがプレイできるので、上記の二枚でプレイするときは、代わりのカードをスキャン場所に置いて使用している。

 

……何でこんな面倒くさいことをやっているのか?

 

そんなの決まってんだろ。

 

カードを傷つけたくないからだよ!!

 

……さて、ではそろそろいくか。

 

チャリン

 

彩「……ところで透哉くん。タジャドルとアンクと……もう一枚は何で誰でいくの?」

 

透哉「そこなんだよな〜。タジャドルとアンクの最強コンビに並ぶもう一人のライダー、その枠に合うようなライダーカードがなかなか思いつかなくてな……。」

 

出来ればパンチ、キックアイコンで統一したいし、そうなるとより候補は狭まる……。

 

うーん……タジャドルとアンクともう一人……合いそうなやつ……。

 

彩「……」

 

ガコンッ

 

彩「……!やった!グリスのSRだ!地味に狙ってたんだよね〜。」

 

グリス?

 

……、……!!

 

透哉「それだぁ!!」

 

彩「え!?な、何が……?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彩「絶対傷つけないでよ〜?」

 

透哉「大丈夫だって。スキャンしたらすぐ返すからさ。」

 

悩んだ結果、今回のチームは、タジャドル、アンク、そして……

 

 

 

 

 

50th弾のリバイバルエディション、グリスブリザードだ。

 

そう、このカードは以前に彩とのレンコ対決で、彩が当てたものだ。

 

まさかあのときのカードを、ここで使うことになるとはな……。

 

タジャドル、アンク、グリスブリザード。

 

全て超エモいメモリアルだし、綺麗に炎と氷で並んでいる。

 

……これだ。

 

この超エモエモチームなら、全っ然負ける気がしねぇ!

 

透哉「ほんとサンキューな彩。これで心置きなく恐竜グリードをボコすことが…ガコンッ お。」

 

彩「透哉くんは何が出るかなぁ?LRだったりして。」

 

透哉「はは、そんな都合のいい話、あるわけが……」

 

 

 

 

 

『RM4-015 LR 仮面ライダーホーリーライブ』

 

透哉「……」

 

彩「……」

 

 

 

 

 

透・彩「あったあああああ!!!???」

 

透哉「う、嘘だろ!?まさか、ほ、ほんとに、出るなんて……」

 

彩「わ、私も、冗談のつもりで言ったのに……」

 

ほ、ホーリーライブのLRが……出てしまった……。

 

……ホーリー、ライブ……。

 

……ホーリーライブか。

 

透哉「好きな人には申し訳ないけど……ちょっと、微妙だな……。」

 

彩「で、でも!変身音は好きだし、大二も嫌いじゃないよ!……ただ、最近戦績が……あまり、よくないだけで……」

 

透・彩「……」

 

……どうすりゃいいんだよ、この空気……。

 

彩「……ほ、ホーリーライブは一旦置いといて!本番はこれからだよ!」

 

透哉「そ、そうだな!恐竜グリードをぶっ倒すんだもんな!」

 

こいつのことはまた後で考えるとして……よし!

 

超絶バトル選んで、恐竜グリード選んで……。

 

難易度は……"むずかしい"でいいか。

 

透哉「彩は、またライダービクトリーロードなのか?」

 

彩「ううん、今回は私も超絶バトル!相手は……ヘルライジングにしよう!」

 

透哉「え、マジ……?」

 

彩「え、何で?」

 

透哉「バトル中、心が痛くなったりしそうじゃね?」

 

彩「……確かに。……で、でも!ヘルライジングになった或人を止めるためって考えれば!そうだよ!今回はこっちがエデン側なんだよ!」

 

透哉「エデンはまた、ちょっと違うんじゃねえか……?」

 

彩「……こ、細かいことはいいの!えっとじゃあ……このゼロツーのLRで、或人を止めるよ!……イズじゃないけど。」

 

透哉「ゼロツーイズは高いもんなー……。お、カードスキャンだ。」

 

彩「あ、タジャドルとアンクとグリスブリザードの演出見たい!」

 

透哉「全部じゃねえか!まぁいいけどさ。」

 

『レジェンドカードスキャン!』

 

 

 

 

 

彩「! すごい!星五つだ!」

 

透哉「ああ。まさかだったな……。」

 

ガンバライジングではチームが揃うと、相性?みたいなのが星の数で表される。

 

詳しいボーナス?とかはよく分からないが、星の数が多いほど相性が良く、良いチームなのだと認識しておけばいいだろう。

 

タジャドルとアンクとグリスブリザードで星五つか。

 

……マジで負ける気がしねえわ。

 

『ちゃんと今日の分のアイスよこせ。』

 

『分かってるって〜!』

 

透哉「……マジ、最高かよ……。」

 

彩「そっか、映司とアンクの掛け合いがあるんだ。いいな〜。バックで『Time judged all』が流れてるのもいいよね〜。」

 

透哉「……グッ!(サムズアップ)」

 

『いつかは来ると思ってました……。』

 

『何が起きようとあなたを倒してみせる!』

 

『私の邪魔をしないでください。』

 

彩「と、とうとうバトルが始まるね……。」

 

透哉「絶対ぶっ倒す!……ていうか彩、お前自分の大丈夫か?」

 

彩「え?……わあああ!!カードスキャンが終わっちゃううう!!えーっとー……」

 

透哉「やれやれ……。」

 

 

 

 

 

〜ラウンド1〜

 

透哉「よし、バトルスタートだ……ん?」

 

『消えなさい。』

 

彩「あ、相手のボスアビリティ発動だって。」

 

透哉「それがどうしたよ。」

 

『みんなは、俺が守る!はぁっ!』

 

彩「そうだ!これがあるんだった!」

 

透哉「ボスアビリティなんか封印してやったぜ。ざまあみやがれ!」

 

彩「(なんか今日の透哉くん、テンション高いな……。あ、オーズだからか。)」

 

タジャドルで恐竜グリードを蹴り飛ばすっていうこの構図もカッケーな〜。

 

 

 

 

 

彩「透哉くん、テクニカルゲージすごい上がってるー!」

 

透哉「アンクがテクニカルゲージを上げてくれるアビリティを持ってるからな。そして……ここだ!」

 

彩「パーフェクトだ!透哉くんすごい!」

 

透哉「俺にかかれば、こんなの朝飯前さ。さてと、必殺技は誰で撃とうか…「グリス!グリスにしよう!」グリス?まぁ、いいけど。」

 

彩「この技カッコいいよね!左手のアームで相手を掴んで、何度も何度も回した後に投げつける!」

 

透哉「言っちゃえば、フェニックスロボの技の流用だけどな。」

 

彩「そういうことは言わないの!」

 

まぁ、カッコいいことには変わりないけどな。

 

 

 

 

 

〜ラウンド2〜

 

彩「すごい!ゲキレツアイコン揃った!」

 

透哉「すげえだろ。これがこのチームの力よ。」

 

彩「(実際は運なんだけど、それは黙ってたほうがいいのかな。)あ、バーストできるよ!誰をバーストさせるの?」

 

透哉「そりゃあもちろん、タジャドルに決まってんだろ!」

 

『バーストチャンス!』

 

カードを裏返してと。

 

『これで決める!』

 

『アンクと俺で、あなたを倒す!』

 

彩「『Time judged all』がまた最初からになったね。」

 

透哉「見てろよ彩!タジャドルのバースト技、マジでカッケーから!瞬き禁止だぞ!?」

 

彩「分かってるよ〜。」

 

 

 

 

 

〜技発動中(『ロストブレイズ』)〜

 

 

 

 

 

『アンク!』

 

透哉「……このBGM止まってからのアンク!がいいんだよ!!」

 

彩「やっぱり、いつ見ても再現度高いよね。このロストブレイズ。」

 

透哉「しかも、アンクでロストブレイズ撃ったら最後のセリフ変わるしな。このタジャドルとアンクは、力の入れようがマジで…「あ、耐えた。」なんだと!?……いい度胸してんじゃねえか。だったら、次のラウンドで終わらせてやるよ!」

 

彩「(次のラウンドも何も、次が最後のラウンドなんだけどね。)」

 

 

 

 

 

〜ファイナルラウンド〜

 

透哉「おっしゃ!余裕でAPバトル勝ってやったぜ!そしてテクニカルゲージも……」

 

……ここだ!

 

透哉「っしゃ!パーフェクト!」

 

彩「……今日の透哉くん、ほんとにテンション高いね……。」

 

透哉「そりゃあ、タジャドルアンクで原作再現しながら恐竜グリードぶっ倒せるんだから、テンションだって上がるだろ!」

 

彩「……ふふっ♪」

 

透哉「? 何だよ、彩。」

 

彩「本当に好きなんだなーって思ってさ。オーズ。」

 

透哉「……何当たり前のこと言ってんだよ。」

 

『バーストチャンス!』

 

透哉「オーズが好きなのはもちろんだけど……」

 

『くどい!』

 

『どんな危険だろうが、冒す価値はある。』

 

透哉「仮面ライダー自体も、このガンバライジングも……仮面ライダーに関わるもの全て、俺は好きだぞ。」

 

彩「うん、分かってる。だって私もだもん♪」

 

透哉「……だろうな。」

 

 

 

 

 

〜技発動中(『ロストブレイズ』)〜

 

 

 

 

 

『お前が掴む腕はもう、俺じゃないってことだ。』

 

彩「……最高すぎない?」

 

透哉「最高なんだよ。」

 

彩「……とりあえず、これで倒したね!」

 

透哉「いや、まだだ。」

 

『……全てが醜く変わる前に。』

 

彩「そっか、超絶バトルは倒しても一回だけ復活するんだもんね。」

 

『ここはやるしかない!』

 

透哉「ああ。だからとどめに……。」

 

『くどい!』

 

『邪魔すんじゃねえぞ。』

 

『くらえ!』

 

彩「超絶クライマックスキック!』

 

『『『はああああああ!!!』』』

 

透哉「これで終わりにしてやる!くたばれ!!恐竜グリードおおおお!!!」

 

 

 

 

 

彩「99999ダメージ!これで……!」

 

透哉「ああ。恐竜グリード撃破だ!』

 

『アンク。お前の手を掴んだのは、絶対間違いじゃなかった。……絶対。』

 

透哉「ふぅ〜……。……最っっ高に楽しかった〜!」

 

彩「いやぁ〜、熱いバトルだったね〜!」

 

透哉「ああ!これだからガンバライジングはやめられねえんだ!……んで?お前はどうだったんだ?ヘルライジング、倒せたのか?」

 

彩「……また負けたよ〜!」

 

透哉「おいおい……。」

 

彩「あともうちょっとだったのに〜!悔しい〜!」

 

透哉「……まぁ、ドンマイ。」

 

彩「……でもいいや。透哉くんの熱いバトル見れたし♪なんか満足しちゃった♪」

 

透哉「それでいいのかよ……。」

 

彩「いいの♪……ねぇ、帰り、山吹ベーカリー寄ってかない?新商品が出たんだって!沙綾ちゃんに教えてもらっちゃった♪」

 

透哉「ああ、いいぞ。……カード、忘れんなよ?」

 

彩「分かってるよ〜!……また今度、ガンバライジングやりに来ようね!」

 

透哉「だな。次やるときは、RM5弾かな。」

 

彩「えへへ、楽しみだなぁ〜。」

 

 

 

 

 

彩「あ、後でちゃんとグリスブリザード返してよ?」

 

透哉「分かってるよ……。」




突然ですが、皆さんのお気に入りのカードは何ですか?

僕は断然、タジャドルとアンク!と言いたいところですが、BM1弾のタジャドルも好きですし、超魔進チェイサーや初めて自力で当てたGLRのラビットドラゴンもお気に入りです!

……結局、お気に入りのカードって一枚に絞れないんですよねw。

今までゲットしたカード一枚一枚に、思い出というものがあるので。


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第五十四話 リバイス第39話感想!大二がヤバいし可哀想だし……。次回は兄弟喧嘩だし……。byましろ&香澄

CSG、とうとう発表されましたね!

ザンバットソードとかも、CSGに入るんですかね?


【戸山家】

 

ガチャ

 

香澄「ここが私の部屋です!」

 

透哉「お、おう。」

 

ましろ「お、お邪魔しまーす……。」

 

香澄「うーん……なんか二人とも、テンション低いなー。」

 

透哉「……実は俺、後輩の部屋に入るの、初めてなんだ……。」

 

香澄「そうなんですか!?ましろちゃんの家とか、普通に行ってるイメージですけど。」

 

ましろ「!?」

 

透哉「そうか?……何だろうな~。同い年のやつの家行くのは普通なんだが、後輩の家ってなると……ちょっと、緊張するな。」

 

香澄「透哉先輩が緊張……。明日は雨が降るかも。」

 

透哉「それを言うなら雪が降るだろ。それと、どういう意味だそれは。」

 

香澄「いや~、いつもの透哉先輩からは考えられないことなので、びっくりして……。」

 

透哉「……やっぱお前には、一度お灸を据えたほうがいいみたいだな。」

 

香澄「えぇ!?そ、そんなに嫌でした!?」

 

透哉「今回のことだけじゃねえよ!!勝手に人ん家の場所教えたり、勝手に他のやつに人のもの貸したり、お前に言いたかったことが山ほどあるんだよ!!」

 

香澄「あー……そんなことも、あったような……」

 

透哉「おい香澄!目逸らすな!」

 

……この二人って、こんなに仲良かったの?

 

透哉先輩は後輩の部屋ほ緊張するって言ってたけど、もう既に慣れてる感じだし……。

 

……それに、さっきの話……。

 

香澄さんの家にいるってだけで、緊張が止まらないのに、透哉先輩が……私の家に……しかも、普通になんて……。

 

 

 

 

 

ましろ『こ、ここが、私の部屋、です……。』

 

透哉『へぇ〜……。流石ましろ、綺麗だな。』

 

ましろ『き、綺麗だなんて!そんな……』

 

透哉『ぬいぐるみもいっぱいあって、ましろらしい部屋じゃねえか。……このぬいぐるみ……』

 

ましろ『あ……それ、私の一番のお気に入りで……。』

 

透哉『……こいつ、ましろに似て可愛いな。』

 

ましろ『///!! か、可愛///……。』

 

 

 

 

 

……っ〜〜〜/////!!

 

私ったら何て妄想を〜〜〜////.!!

 

透哉「……ましろ、何してんだお前?」

 

ましろ「! ……な、何でも、ありません……。」

 

透哉「?」

 

香澄「ましろちゃ〜ん!」ガバッ!

 

ましろ「か、香澄さん!?」

 

透哉「お前、いい加減その抱きつく癖直…「今日はましろちゃんがいるんですよ?そんな中お説教なんてしたら、空気悪くなると思いません?」……お前、それは……」

 

香澄「ましろちゃんも、初めての私の家で透哉先輩のお説教、聞きたくないよね?」

 

ましろ「え……えっと、私は……」

 

透哉「……」

 

ましろ「……きょ、今日くらいは香澄さんのこと、許してもらえませんか?」

 

透哉「……」

 

香澄「透哉先輩!これからは、透哉先輩のことをなめるの、やめます!……たまに程度にしますから。」

 

透哉「お前全っ然反省してねえじゃねえか!!……はぁ。」

 

ましろ「……」

 

透哉「……分かったよ。今回はましろに免じて許してやる。」

 

香澄「やった!ありがとうましろちゃん!ありがとうございます透哉先輩!」

 

透哉「やったって……許された人の言葉じゃねえな……。」

 

香澄「まぁまぁ、細かいことは気にしない。というわけで、今回のメイン!リバイスの感想会!イェーイ!」

 

ましろ「い、イェーイ……。」

 

透哉「そんなテンションでやるのか?今回の回。」

 

香澄「ふ、雰囲気ですよ雰囲気!」

 

透哉「雰囲気、ねー……。」

 

ましろ「こ、今回のリバイスと言えば……やっぱり、大二ですよね。」

 

香澄「そう!ギフジュニアといっしょにウィークエンドに乗り込んだものの、人々から非難されて、その挙句ものまで投げつけられて……気づけば兄妹喧嘩に……。」

 

透哉「ホーリーライブの変身、カッコよかったけど、すごい闇堕ち感すごかったよな。」

 

ましろ「確かに……。」

 

香澄「なんか、最初のほうのVSカゲロウを思い出しますよね。理由は違うけど、大二との兄弟喧嘩っていう構図は同じですし……。」

 

透哉「カゲロウか……。復活、しねえんだよな……?」

 

香・ま「……」

 

透哉「……い、今のは忘れてくれ。えっと……そうだ!一輝の温泉旅行に行ったときの記憶がなくなってたり、ヒロミさんと狩崎が和解?したり、大二関連以外もいろいろあったよな。あと……あれだ。牛島家のお母さん、死んじゃったよな。」

 

香澄「……ほんと、いろいろありましたね。」

 

ましろ「悲しい出来事が多かったですよね……。」

 

透哉「あ、ああ。(……まずいな。完全にナーバスになってやがる……。)」

 

良かった出来事なんて、ヒロミさんと狩崎さんが和解したことくらいだよね。

 

いつもの狩崎さんのテンションから一変して、真面目なトーンでヒロミさんに謝罪し、それを受け取ったヒロミさんは殴ると見せかけて胸に拳を当て、去っていくと同時に渡されたケースを手に持ったまま高く上にあげる……。

 

あのシーンは、カッコよかったなぁ。

 

ましろ「……一輝の記憶って、いつか戻るんでしょうか……。」

 

透哉「え?あー……どうだろな。でも、戻るといいよな。戻って、全ての戦いが終わったら、家族でまた温泉旅行に……ってのが、実現してほしいよな。」

 

ましろ「ですね。」

 

香澄「……透哉先輩。」

 

透哉「ん?何だ、香澄?」

 

香澄「私……見届けます。一輝と大二の兄弟喧嘩を。」

 

透哉「……」

 

香澄「大丈夫、二人ならきっと分かり合える。また仲直りして、いっしょにギフを倒すために戦ってくれるって。そう信じて、二人の喧嘩を、見届けます!最後まで!」

 

透哉「……だな。」

 

ましろ「香澄さん……。」

 

香澄「うーん……!なんか言いたいこと言ったらスッキリした!透哉先輩!どこか出かけましょう!」

 

透哉「いやいきなりだな!感想会は終わったのかよ?」

 

香澄「はい!あとは次のリバイスの放送を待つだけです!というわけでどこ行きます?ショッピングモール……中古屋さん……あ、山吹ベーカリーもいいかも!」

 

透哉「ったく、しょうがねえやつだな……。」

 

……透哉先輩、香澄さんとお出かけ……。

 

行きたいところ、か……。

 

透哉「香澄、候補を出すのはいいけど、ましろの意見もちゃんと…「大丈夫!分かってますよ!あ、そうだ!見てください透哉先輩!」ほんとに分かってんのか……?てか引っ張るな、服が伸びる……。」

 

香澄「このマスコレの並べ方、すごく良くないですか!?」

 

透哉「あぁそうだな。良いと思うぞ。……やっぱ、マスコレと言やぁこのサイズだよなぁ……。」

 

……香澄さんだけにとどまらず、いろんな人と仲が良いのは分かるけど……流石に、仲良くしすぎじゃない?

 

私もいること、忘れてないよね……?

 

香澄「この中だと、透哉先輩はどれが好きですか?」

 

透哉「そうだなー……。この中だと、ファイズ、カイザ、デルタかな。」

 

香澄「おぉー!やっぱりこの三人の並びはいいですよね〜!ガンバライジングでも、三人同時変身のシーンがLR化しましたし!」

 

透哉「そうだったな。」

 

香澄「あ、ガンバライジングと言えば、透哉先輩は今弾何を狙ってるんですか?」

 

透哉「今弾?今弾はやっぱ……」

 

ましろ「……」

 

 

 

 

 

香澄「ロードバロンも、当たったら嬉しいですよね〜!……って違う違う!透哉先輩、早くどこ行くか決めましょうよ!」

 

透哉「さっきまで忘れてたやつが何を…「だから忘れてませんって!……少ししか。」忘れてんじゃねえか!……ったく。だから、それはましろの意見を聞いてから……って、ましろ?」

 

ましろ「……」ズーン

 

香澄「……ましろちゃん?その、大丈夫?」

 

ましろ「私だけ仲間はずれ……。透哉先輩と香澄さんだけ、仲良く……。私だけ除け者……。」イジイジ

 

透哉「……ほら見ろ香澄。お前が関係ないことばっか話してるから、ましろが…「透哉先輩もノリノリでした……。」うっ……わ、悪かったって。」

 

香澄「……ワナワナワナ」

 

透哉「? おい、聞いてんのか香澄…「ごめんねましろちゃ〜ん!!」ガバッ! うおっ!」

 

ましろ「! か、香澄さん……!」

 

香澄「本当にごめんね、ましろちゃん!私、自分の部屋に透哉先輩が来たからって、つい舞い上がっちゃって……。ましろちゃんがいるにも関わらず、ずっと二人で喋り続けて……。」

 

ましろ「……透哉先輩と。」

 

香澄「ん?」

 

透哉「え?」

 

ましろ「透哉先輩といると……楽しいですか?」

 

透哉「お、お前、何でそんなこと…「楽しいよ!」!」

 

香澄「だって面白いんだもん透哉先輩!それに……男の人と、仮面ライダーのことを話せるの、透哉先輩くらいしかいないから!」

 

ましろ「……男の、人……。」

 

香澄「あ、仮面ライダー抜きにしても、良い先輩だと思ってるよ!ライブのときのサポートとか、先輩らしく怒るときは怒ったり、いっしょに楽しむときは思いっきり楽しんでくれたり!……まるで、お兄さんみたいだよね。」

 

ましろ「……お兄、さん?」

 

透哉「うん!弟……は先輩だから違うし、双子……は別に似てないし……だとすると残りは兄しかないじゃん!」

 

ましろ「……」

 

透哉「訳分からん理屈だな……。」

 

香澄「え〜!何でですか〜!」

 

透哉「普通に先輩と後輩でいいだろ?」

 

香澄「透哉先輩は私みたいな妹、欲しくないんですか?」

 

透哉「だから何でそうなる……。お前が妹だったら、毎日うるさくてまともに生活できんわ。」

 

香澄「な!そこまで言わなくてもいいじゃないですか!……でも、透哉先輩はお兄さんっぽいけど、本当の兄だったら、毎日毎日何かしら言ってきて、うるさい一日になりそうかも。」

 

透哉「んだとこら。」

 

香澄「そっちが先に言ってきたんじゃないですかぁ!」

 

ましろ「……」

 

透哉「……って、また脱線してんじゃねえか!」

 

香澄「そうだった!ごめんましろちゃん!すぐに行き先決め…「中古屋さん!」……え?」

 

ましろ「私、中古屋さんに行きたいです!」

 

香澄「……」

 

透哉「ま、まぁ、いいんじゃないか?」

 

ましろ「やった!そうと決まったら早く行きましょう、二人とも!」

 

香澄「……なんかましろちゃん、元気になった?」

 

透哉「ああ、さっきまであんな落ち込んでたのにな……。」

 

ましろ「〜♪」

 

透哉先輩と香澄さんで中古屋さん!

 

楽しみだなぁ〜。




あれ?

そういや9月のライブの抽選発表、明日じゃね?

……さて、どうなることやら……。


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第五十五話 リバイス第40話感想!明石長官と兄弟喧嘩+映画の情報解禁!!by紗夜&リサ

とうとう劇場版リバイスの予告が公開されましたね!

あれは……





……絶対面白いやつやん!!


【CiRCLE カフェスペース】

 

紗夜「お待たせしました、今井さん。鑑さん。」

 

リサ「お疲れ、紗夜。」

 

透哉「そんな待ってねえから、気にすんな。」

 

紗夜「……ええ、ありがとうございます。」

 

紗夜はたった今、スタジオの掃除を終えて出てきたところだ。

 

今日はこいつとリサ、二人で練習をしていたらしい。

 

そこに俺からのメッセージが来たことで、練習を早引き。(しなくてもよかったと思うんだがそれは俺だけだろうか……。)

 

カフェスペースに着いた俺は、『着いた』と一言二人に連絡した。

 

そしたらすぐに、CiRCLEからリサだけが出てきた。

 

どうしてリサだけなのか聞くと、どうやら紗夜が掃除を買って出てくれたらしい。

 

そのため、たった今紗夜だけがCiRCLEから出てきたというわけだ。

 

透哉「にしても、お前らだけで練習なんて、珍しいな。」

 

紗夜「少し、今井さんと合わせたい箇所があったので。いきなりのお願いだったのですが、快く受け入れてくれたので良かったです。」

 

リサ「そんなの当たり前じゃん!アタシ達は仲間なんだから!これからも、何かあったらいつでも相談に乗るからね♪」

 

紗夜「ありがとうございます、今井さん。……それで鑑さん。先程のメッセージの件なのですが……」

 

透哉「ああ……。……ここまでしてもらって言うのも難だけど、ほんとに練習を早引きしてまでこっちを優先していいのか?言っちゃえばその……くだらないことだし…「くだらなくなんてありません(ない)!!」!?」

 

紗夜「いいですか鑑さん。そんなことを言ってしまえば、今までしてきたことが全部意味のないものになり、全て無駄な時間だったと、そういう解釈になってしまうんですよ!?」

 

透哉「べ、別にそこまで言ってな…「言ってるの!」……」

 

リサ「確かに、Roseliaの練習やライブとかと比べたら、遊びの部類にはなるよ。でも、だからって、それがくだらないなんてことにはならないでしょ?それがきっかけで、透哉と友達になれた人だって、大勢いるんだし。」

 

透哉「……まぁ、それはそうだけど。」

 

リサ「透哉が、本心で"くだらない"って言ったわけじゃないのは、アタシも紗夜も分かってる。だから……だからこそ、他のみんなには絶っっっ対そんなこと言わないで。」

 

透哉「そ、そのつもりではあるけど…「約束して!絶対に言わないって!分かった!?」わ、分かった!約束する!」

 

リサ「……よし。透哉がその言葉を口にしたことは、契約を結んだのと同じことだからね。もし破ったら……そのときは…「分かってる!絶対、絶対破らねえから!」……ほんとだよ?ほんとのほんとの本当〜に!守ってね。」

 

透哉「ああ……。」

 

めちゃくちゃ釘刺すじゃんこいつ……。

 

紗夜「しかし、まさか鑑さんの口からそんな言葉が出てくるなんて、思いもしませんでした。」

 

透哉「いや、俺もまさかここまで怒られるとは思わなかったよ……。なんか、すまん。」

 

リサ「分かってくれたならいいよ。……さ、早く始めよう♪今日のリバイス感想会!」

 

透哉「ああ、そうだな。」

 

紗夜「今回は、40話ですね。……もう40話ですか。」

 

リサ「早いよね〜。もうあと二、三ヶ月経ったら、新ライダーだもん。」

 

透哉「スーパーヒーロー戦記終わったと思ったらいきなりリバイス始まって、え?え!?ってなったのが懐かしく思えるな。」

 

リサ「そうそう!ネタバレor事前情報なしで見に行ったから、リバイス始まった途端、何が起きてるのか分からなくてさ〜。それがリバイスのエピソード0的なやつなんだと認識するまで、結構かかったな〜。」

 

紗夜「同感です。私は日菜と見に行ったのですか、それが始まったらあの子、今までにないくらいキラキラした目でスクリーンに釘付けになっていたんです。最初は、新しい仮面ライダーが始まったことへのワクワクだと思っていたのですが、今考えてみれば、驚きの意味もあったのかもしれません。」

 

リサ「ヒナでも、あれは驚いたんだね〜。てか、驚かなかった人なんているのかな?」

 

透哉「……いねえんじゃねえか?」

 

リサ「やっぱそうだよね!……と、話が脱線しちゃった♪それで、40話の感想だね。」

 

透哉「とりあえず、……明石長官マジか、ってなったな。」

 

リサ「あー……うん。言いたいことは、分かるよ。」

 

紗夜「簡単に言うと、情が芽生えた、ということですよね。大二のことを家族と呼んだり、牛島家のお父さんの元の家族のことを聞いた後、その家族の写真を見て死んだお父さんのそばに座ったり……。」

 

透哉「明石長官にあんな一面があったなんて、知らなかったな……。」

 

リサ「お父さんのそばに座ったとき、正直写真破り捨てると思ったもん。」

 

紗夜「なるほど、その可能性もありましたか。」

 

透哉「明石長官なりに、お父さんを殺したこと、悪いと思ってるのかな?……そうだとしても、別に許されるとか、株が上がるとかじゃ全くないけど。」

 

紗夜「それなら、今回はお父さんの株が上がった気がしますね。」

 

リサ「光くんをかばって行け!って言う牛島パパ、カッコよかったよね〜!……まさか、あの牛島家から二人も死者が出ちゃうなんて……。」

 

透哉「当時は何やら怪しい家族、くらいにしか思わなかったのにな。ほんと仮面ライダーって、展開が読めん……。」

 

紗夜「それはそれとして、明石長官強かったですね。ジャンヌとアギレラとオーバーデモンズをあんなに容易く……。アルティメットリバイ、バイスとは、どちらが強いのでしょうか……。」

 

透哉「アルティメットリバイ、バイスのほうが強くあってほしいよなー。だって、ギフを倒すためのフォームなんだろ?明石長官くらい倒せなきゃ、ギフになんか勝てねえもん。」

 

リサ「ま、そうだよね〜……。あとはやっぱり、大二かー。若干忘れ気味だったけど、今回の話のメインは明石長官じゃなくて大二との兄弟喧嘩だしね。」

 

透哉「あ……そうだったな。」

 

紗夜「つい明石長官のことばかり……。」

 

リサ「仕方ないよ。それくらいインパクトが強かったってことだもん。」

 

透哉「まぁ、確かにインパクトは強かったな……。」

 

紗夜「兄弟喧嘩ですか……。今回仲直りはできませんでしたが、できるだけ早く二人が分かり合えることを祈ります。」

 

透哉「お、おう、そうだな……。」

 

紗夜「……」

 

リサ「……もしかして紗夜、一輝と大二を自分とヒナに重ねてる?」ヒソヒソ

 

透哉「境遇とか喧嘩っていうのとは、ちょっと別かもしれねえが、兄弟と姉妹って点で、共通する部分があるからな。そうかもしれねえな。」ヒソヒソ

 

リサ「紗夜……。」

 

紗夜「……次回はとうとう、五十嵐元太が動くようですね。」

 

透哉「! あ、ああ。ベイルと決着をつけたいって、予告で言ってとからな。仮面ライダーベイル、久々に本編登場あるかな?」

 

リサ「それからあれ……なんかデモンズみたいなの、いたよね?」

 

透哉「仮面ライダーweb見る限りだと、あれが量産型デモンズらしいぞ。」

 

リサ「あ、そうなんだ。」

 

透哉「それと、ついに明石長官とアルティメットリバイ、バイスが戦うらしいから、そっちも楽しみだな。」

 

リサ「確かに!」

 

紗夜「……今回の感想会は、こんな感じですかね。」

 

透哉「うーん……喋りたいことは全部言った、よな?」

 

リサ「喋りたいこと……うん!大丈夫だよ!」

 

透哉「そうか。……よし。じゃあせっかくだし、昼ごはんでも食べに行くか。」

 

リサ「お、いいね〜♪紗夜は?」

 

紗夜「私も、構いませんよ。」

 

リサ「じゃあ決まり♪どこ行こうかな〜?いつものファミレスか、それとも…『ピロリン♪』ん?」

 

透哉「あ、悪い、俺だ。……ん?一斗から……」

 

リサ「一斗……って、透哉の友達だっけ?」

 

紗夜「ええ。」

 

透哉「……マジか。」

 

リサ「どうしたの?透哉。何かあっ…「こことファミレス、どっちがいい?」……え?」

 

透哉「大事な話がある。それをするなら、ここかファミレス、どっちがいい?」

 

紗夜「お昼は、ファミレスで確定なんですね……。」

 

透哉「あ、いや、別にそういうわけじゃ…「じゃあお腹減ったし、ファミレス行こっか♪その大事な話ってのも気になるしね。」お、おう。紗夜も、いいよな?」

 

紗夜「……ええ、いいですよ。」

 

透哉「んじゃ、行くか。」

 

一斗からは、ある画像と動画が送られてきた。

 

それを一瞬見て、察した。

 

なるほど、とうとう"あれ"が来たのかと。

 

リバイスの、"あれ"が、来たのかと。

 

……あとは、昼ごはん食いながら三人でゆっくり話すか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ファミレス】

 

紗・リ「こ、これが、劇場版リバイスのメインビジュアル……!」

 

透哉「『劇場版仮面ライダーリバイス、バトルファミリア』か。予想外のタイトルできたな。てっきり、主題歌の『liveDevil』からとるのかと……。」

 

リサ「でも、家族がテーマのリバイスに、ぴったりのタイトルじゃない?オシャレだし、私は好きだよ♪」

 

紗夜「私もいいと思います。……ただ、一つ気になることがあるんですよね。」

 

リサ「うん、アタシも。」

 

透哉「たぶん、三人ともいっしょだと思うぞ。」

 

透・紗・リ「……

 

 

 

 

 

……このジャンヌの上にいる、青いライダーは誰なんだ(誰なんでしょう・誰なんだろう)……?」

 

リサ「……見事に、被ったね。」

 

紗夜「ですね……。」

 

透哉「うーん……。これ、もしかしてベイルドライバーか?」

 

リサ「え?……あ!確かによーく見たら……ベイルドライバーっぽい!」

 

紗夜「となるとこのライダーは、ベイルということですか?」

 

透哉「どうなんだろうなー。この青いの、追加パーツっぽいし、ベイルの新フォームみたいなもの……なのかな。」

 

リサ「でも、これだけは言えると思うよ。……味方ライダーってことが。」

 

透哉「まぁな。立ち位置的に見ても、きっとそうだよな。」

 

紗夜「あと気になるのは、リバイの右上にある二つのバイスタンプですが、これは単純に、仮面ライダーダイモンの使うスタンプだからですよね。黄色いほうは、映画に繋がるらしいスピンオフドラマ、仮面ライダーキマイラの使うスタンプですが、映画にも出るということでしょうか……。」

 

透哉「あー……あれ、キメラじゃなくてキマイラなんだっけな。でか、キマイラとダイモンって、スーツの共通してる部分多いよな。多いっていうか……ほとんどいっしょか?顔と肩、マント以外。」

 

リサ「ダイモンは、キマイラのパワーアップ版とか?……うーん……。」

 

透哉「……とりあえず、動画のほう見ねえか?映画の予告動画。」

 

リサ「あ、そうだね♪」

 

紗夜「では鑑さん、新谷さんから送られてきた動画を、私に送ってください。」

 

透哉「? いや、でもSNSで探せば普通に出て…「送ってください。」……わ、分かった。」

 

リサ「じゃあアタシと紗夜で、いっしょに見よっか。悪いけど透哉は…「分かってるよ。一人で見ればいいんだろ一人で。」ほんとごめんね、透哉。」

 

ま、それは仕方ないことだと思う。

 

ここは店の中、音を出すといろんな人の迷惑になるから、必然的にイヤホンを使うことになる。

 

紗夜とリサは、二人でそれぞれ片耳にイヤホンをつけて動画を見る。

 

すると、俺は自動的に一人になる。

 

こういうことだ。

 

……別にいじめられてるとかじゃねえからな?

 

男一人女二人でいたら、普通イヤホンをいっしょに使うのは後者だろ?

 

そういうことだ。

 

さて、……それじゃあさっそく、一斗から送られてきた予告動画を見るか。

 

 

 

 

 

〜WEB本予告視聴中〜

 

 

 

 

 

透哉「……なるほどな〜。」

 

リサ「カゲロウ!カゲロウ復活してたよね!?」

 

紗夜「厳密には、カゲロウではなくエビルでしたけどね。ですが、ほぼ確実に、カゲロウも同時に出てくると思います。」

 

透哉「でも、それ以上に気になったのが……」

 

紗・リ「……ラブコフとバイス。」

 

透哉「ああ。」

 

リサ「ラブコフはあれ……どうなっちゃったの?いつもの可愛いラブコフじゃなくなってるんだけど……」

 

紗夜「きっと、何か理由があるんですよ。そして、バイスですよ。赤い目になってて、まるで操られてるような……」

 

透哉「一気に喰うぜ……って言ってたもんな。となると、ラブコフやエビルも、操られてるのか……?てか、やっぱカゲロウ、死んでなかったってことか……?」

 

リサ「あとあと、予告の最後のほう、三人で『サクッと大事に一気に決めるぜ!』って言ってたよね!あれ超〜カッコよかった!」

 

紗夜「それぞれの決め台詞の合体、いいですよね。それから、順番は変わりますが、途中で出てきた白い悪魔も気になります。」

 

リサ「狩崎さんが、『困った悪魔だ……』って言ってたもんね。たぶんあれは、その白い悪魔に言ってるんだよね?」

 

紗夜「予告ではそう見えるように繋げていますが、実際に見てみないとなんとも言えませんね……。ですが、操られてるであろうバイス、カゲロウ、ラブコフに"困った悪魔"なんて言いますかね……。」

 

透哉「……やっと、夏映画が公開される!って気持ちになってきたな。考察もいろいろできるし、何より面白そう!って思えた。」

 

リサ「あはは、そうだね♪やっぱ、今まではちょっと情報が少なくて、正直、これ面白いのかなぁ?って気持ちになってたもん。」

 

紗夜「新ライダー、謎の白い悪魔、バイス、カゲロウ、ラブコフの行方、などなど……気になることがいっぱい出てきましたし、三年ぶりの戦隊とライダーの二本立て公開ですしね。」

 

リサ「! そっか!ゼロワンは冬にセイバーといっしょにやって、セイバーは戦隊とコラボしたスーパーヒーロー戦記だったもんね。三年ぶりの戦隊とライダーの二本立てか〜。なんか、それだけでもワクワクしてくるね!」

 

透哉「ああ。……劇場版仮面ライダーリバイス、バトルファミリア。楽しみだな。」

 

リサ「あと、ドンブラザーズも意外と面白そうだったよね。映画出演、だっけ。」

 

紗夜「それと、今少し調べ物をしていたんですが、何やらSNSで、『#ライダーなどお供にもならん』というのが、トレンドにあったらしいのですが……。」

 

透哉「……まぁ、ドンブラザーズだからな……。あ、しかも、初恋ヒーローの盗作疑惑の真相も明かされりみたいだから、より楽しみだよな!」

 

紗・リ「(やはり鑑さん(透哉)も、ドンブラザーズ見てるんですね(見てるんだ)……。)」

 

透哉「いやー、話した話した。あと一ヶ月か〜、楽しみだな〜。……そろそろ、マジでお腹空いてきたな。なんか頼むか。」

 

リサ「あ、そうだね。」

 

紗夜「ファミレスに入ってから、ずっと映画の話ばかりしてましたね……。」

 

透哉「まぁ、俺達らしいっちゃらしいけどな。さて、どれにしようか…『ピンポーン♪』ん?」

 

「お待たせいたしました。ご注文をお伺いします。」

 

リサ「スーパーやけ食いセット三つと、ドリンクバーお願いしまーす♪」

 

透哉「おいリサあああ!!!」

 

リサ「あ……てへ♪もう頼んじゃった♪」

 

透哉「お前……どんだけスーパーやけ食いセット好きなんだ……。」




秋のライブ、まさかのナンバリングだったか……。

10thライブ……いつか円盤出たらそれで見るか。


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第五十六話 リバイス第41話感想!アルティメットリバイスVSベイル&明石長官!!by彩&パレオ

ジャックリバイスリデコされて悲しい……。


【ライブ会場 楽屋】

 

パレオ「今日のパスパレちゃんのライブも、すーーっごく可愛かったです!!日菜ちゃんのギターソロカッコよかったし、イヴちゃんの合いの手の掛け声も可愛かったです!!千聖様は今日も今日とて美しかったし、麻弥ちゃんが機材解説してるのも面白可愛かったし、あとそれから…「あ、ありがとうパレオちゃん!続きはまた後で聞いてもいいかな?」はい!もう何時間でも語り続けますよ!!」

 

彩「あ、あはは……。」

 

透哉「あの彩が、押されてる、だと……。」

 

パレオ「ところで、他の四人はどちらへ……?」

 

彩「千聖ちゃん達なら、それぞれのファンの子達に会いに行ってるよ。」

 

パレオ「それぞれの……ファン……?」

 

透哉「プラス、知り合いだよな。日菜は紗夜、千聖は花音や薫、確かイヴは燐子で、麻弥はますき…「彩ちゃんも!!」!?」

 

彩「ふぇ?」

 

パレオ「彩ちゃんも、ファンの子達に会いに行ってください!パレオのことは気にせず、いろんな人に…「ちょっとストップストップ!」?」

 

彩「……大丈夫だよ、パレオちゃん。もう既に、ファンの子に会ってるから。」

 

パレオ「……それはいったい、どういう…「お前のことだよ、パレオ。」私の……。!!」

 

彩「パレオちゃんも、私のファンの一人だもん。でしょ?」

 

パレオ「……わ、私……私……」

 

彩「ん?」

 

透哉「パレオ?」

 

ガシッ!

 

彩「え?」

 

パレオ「これからは一生彩ちゃんに着いていきます〜〜!!透哉さん!チュチュ様のこと、よろしくお願いします!!このパレオ、例え火の中水の中!何があっても身を挺して彩ちゃんをお守り……」

 

透哉「ちょーっと待てパレオ!暴走!暴走してるから!」ガシッ!

 

パレオ「は、離してください透哉さん!パレオには、彩ちゃんをお守りするという使命が〜〜!!」ズルズルズル

 

彩「……」ポカーン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パレオ「すみません、取り乱しました……。チュチュ様のことを透哉先輩にお願いするなんて、私はとんでもないことを……」

 

彩「まぁまぁ、私も透哉くんも気にしてないから。ね?」

 

透哉「あ、ああ。」

 

気にしてない……まぁ、うん、そうだな。

 

……というわけで、今更だが説明をしておこう。

 

現在俺とパレオがいるのは、あるライブ会場の楽屋だ。(ちなみに外)

 

楽屋と言っても、テントが張ってあり、その中に長テーブルとイスが置いてあるだけだが。(あとテーブルの上に飲み物とお菓子)

 

……待機所?のほうがいいか?

 

まぁ、それはどっちでもいい。

 

先ほど、この楽屋の隣にあるステージで、パスパレの単独ライブがあった。

 

俺とパレオは二人で来ていて、辺りを見渡してみると顔見知りのやつもちらほらいた。

 

観客席も満員で、みんな思い思いにペンライトを振ったり、歓声をあげたりしていた。

 

パスパレ本人達も何度もファンサをしていて、隣にいるパレオはそれを受けて涙を流して感動していた。

 

人数も、盛り上がりも、演出も、……流石人気アイドルのライブ、という感じだった。

 

そして二時間くらいのライブが終わった後、突然彩から楽屋に来てくれとメールが来た。

 

一般人だから立ち入り禁止なのではないかと思ったが、どうやらスタッフさんにOKが出たらしい。(マジかよ……)

 

それを聞いたパレオはめちゃくちゃ戸惑っていたが、面倒だったので無理矢理引っ張って連れてきた。

 

そしたら案の定暴走した。

 

たのバラTVをスタジオで、観客として見たときも思ったけど、ほんとにパスパレファンだよなこいつ。

 

透哉「……そうだ彩、そろそろ教えてくれねえか?俺達をここに呼んだ理由。」

 

パレオ「!」

 

彩「あ、そうだね。忘れてた。」

 

いや呼んだ本人が忘れるなよ……。

 

彩「……ねぇ二人とも。」

 

透・パ「?」

 

彩「一昨日のリバイス、見た?」

 

透哉「! もち…「もちろんです!朝7:00に起きていろいろ支度をし、リバイスが始まる9:00までリアタイ待機してました!」お、おう……。」

 

こいつ、リアタイ視聴組だったのか。

 

彩「それじゃあできるね!リバイス第41話の感想会!」

 

あ、なるほどそういうことか。

 

パレオ「! ま、まさか、透哉さん達が毎週やっているという、あの感想会に、このパレオも参加できるんですか……?しかも、彩ちゃんといっしょに……。」

 

彩「もちろん!感想会に、参加資格なんてものはないからね!誰でも自由に参加できる、それが感想会だよ!」

 

パレオ「誰でも、自由に……。……分かりました。」

 

透哉「?」

 

パレオ「このパレオ、僭越ながら、リバイスの感想会に参加させていただきます!」

 

彩「そうこなくっちゃ!透哉くんもほら、準備して!」

 

透哉「わ、分かったよ。……あとさ、彩。」

 

彩「ん?」

 

透哉「お前、衣装着ながら感想会するのか?待っててやるから、向こうで着替えて…「感想会が終わったら、私もみんなのとこ行くんだもん!だからこれでいいの!」そ、そう……。」

 

パレオ「感想会に参加させてもらえるだけでも嬉しいのに、衣装を着てる彩ちゃんとそれができるなんて!こんなこと滅多にありませんよ!パレオ、感激です〜!!」

 

確かに、衣装を着ながら感想会ってレアだな……。

 

彩「私も、そんな風に言ってもらえて嬉しいよ!ありがとう、パレオちゃん♪」

 

パレオ「!!?? ……わ、私、もう一生分の運をここで使ってしまったみたいです……。」

 

透哉「パレオ、それは少し大袈裟だ。ポン ……彩、これじゃちっとも話が進まねえ。お前から何か、話を切り出してくれ。」

 

彩「わ、分かった!えーっと……あ、次回、新しい仮面ライダー出るね!たぶんあの、バトルファミリアのビジュアルに載ってた青いライダー!」

 

透哉「お、そうだな。あと、ジャックリバイスの色違いみたいなやつも。」

 

彩「予告や仮面ライダーweb見るに、あの青いライダーが五十嵐元太で、ジャックリバイスみたいなのがベイルかな?パレオちゃんはどう思う?」

 

パレオ「え!?わ、私ですか!?私は……」

 

透哉「……思ったことを、そのまま言えばいいんだよ。」ヒソヒソ

 

パレオ「と、透哉さん……。」

 

透哉「深く考える必要はないんだ。だから……な?」

 

パレオ「……わ、私は……いえ、私もそう思います!次回は、パパさんとベイルの対決がメインですし、ジャックリバイスのような見た目はベイルが何かしらの力でパワーアップしたのかもしれません。」

 

彩「そっか……うん。パレオちゃんの意見、とても参考になったよ!ありがとう♪」

 

パレオ「い、いえ、そんな……。」

 

透哉「パレオ。」

 

パレオ「?」

 

透哉「グッ(サムズアップ) その調子だ。」

 

パレオ「……はい!」

 

彩「となると、狩崎さんのお父さんは、玉置くんと同じ変身失敗パターンになるのかな?」

 

透哉「うーん……それが一番自然だよなー。」

 

パレオ「も、もしくは、まだ明かされていない新ライダーになる、とか?」

 

透哉「お、それもまた面白そうだな。」

 

彩「パレオちゃん、ナイス考察!」

 

パレオ「あ、ありがとうございます!」

 

透哉「あとは、次回の戦いの行方だな。ベイルを倒すのか、倒さないのか。また、五十嵐元太はどうなるのか。そして、ジャックリバイスみたいなやつと青いライダーの答え合わせ。さらにもう一つ、狩崎真澄の変身、だな。」

 

パレオ「はい!」

 

彩「いろいろ、見所があるな〜。次回が楽しみだよ〜!……そしたら次は、今回の話について話していこっか。」

 

透哉「話したいことはいっぱいあるけど、とりあえず……デモンズ軍団か?」

 

彩「そ、そこからなんだ……。」

 

パレオ「しかし、意外にも強かったですよね!デモンズ軍団!流石、デモンズドライバーの量産型だけあるなって思いました!」

 

透哉「最初に変身した二人も……そりゃあ、強いよな。あの二人だもん。」

 

彩「最初に……あ、そういうことか。」

 

パレオ「? あの二人が、どうかしましたか?」

 

透・彩「いや、何でも。」

 

パレオ「……何か隠してるような気もしますが、彩ちゃんに免じて触れないでおいてあげます。」

 

透哉「そ、そうか……。」

 

彩「(別に、触れても何も問題ないんだけどな……。)あ、アルティメットリバイとバイスが、とうとう明石長官と戦ったよね!しかも……」

 

透・彩「強かった!」

 

透哉「いやー、しっかり圧倒してたなー。先週、ジャンヌとアギレラとオーバーデモンズの三人がかりであれだけ苦戦してたのに、アルティメットリバイスは苦戦のくの字もなかったもんな。」

 

パレオ「ほんとですね!そのとき以外にも、大量のギフジュニアなどを範囲攻撃で一掃したりと、いろんな技を持っていますよね!」

 

透哉「そうだな〜。バトルだと、アギレラとホーリーライブの空中戦も良かったよな。」

 

彩「互角の戦いを繰り広げてたよね!アギレラの針?でホーリーライブを追いかけてる技、カッコよかったな〜。」

 

透哉「今回は変身しなかったけど、さくらと光のシーンも良かったよな。久々の道着姿で、二人で稽古するとこ。さくらから牛島パパの眼鏡を受け取り、もっと強くなると決意する光。」

 

パレオ「牛島家で残っているのは、光くんだけですものね。オーバーデモンズとして、そして牛島家最後の一人としての、これからの活躍を期待したいです!」

 

彩「そうだね!私も同意見だよ、パレオちゃん!」

 

パレオ「……しかし、一輝さんの記憶も、どんどん消えていってますよね。」

 

透哉「テーブルにめちゃくちゃ並べられてたもんな。一輝だけが消えた写真が。」

 

彩「変身するたびに、記憶が消えちゃうもんね。このままいくと、最終回とかでは、家族のことも忘れちゃうのかな……?」

 

透哉「……」

 

パレオ「……せめて家族のことだけは、忘れないでほしいですよね。」

 

彩「……うん、せめてね。」

 

透哉「……よし!今回の感想会はこんなものかな。どうだ彩?後でライブの打ち上げに、俺の家行くか?」

 

彩「行きたい!あ……でもこの後、一回事務所に戻らなきゃで……」

 

透哉「ならその後でいいよ。みんな集まれる時間になったら、連絡をくれ。パレオといっしょに、準備して待ってるからさ。」

 

パレオ「ま、待ってください透哉さん!話が進みすぎですよ!だいたい、感想会は?あんな終わり方で、いいんですか?」

 

彩「いいんだよ、パレオちゃん。ていうかたぶん……わざとあんな終わり方にしたんだと思うよ。」ヒソヒソ

 

パレオ「! わ、わざと?」ヒソッ

 

彩「うん。あのまま終わってたら、私達の気分は下がったままだったでしょ?そうならないように、すぐに明るい話題を出して、気持ちを良い方向に持ってく。それが、透哉くんの狙いだったんだよ。」

 

透哉「狙いって……まぁ、間違ってはないけど。」

 

パレオ「……彩ちゃんは、透哉さんのこと、よく分かっていらっしゃるんですね。」

 

彩「昔からの友達だからね。これくらいの想像はつくよ。」

 

透哉「……それでパレオ、お前も来るよな?パスパレの打ち上げパーティー。」

 

パレオ「し、しかしそんな、パスパレちゃんがみんな揃うパーティーなんて、パレオには恐れ多い…「大丈夫だよ。パスパレ以外のやつも来るから。」そういうことじゃないです!……というか、来るって断言してますけど、事前に約束したわけじゃないんですよね?」

 

透哉「ああ。……でも、あいつらのことだから、たぶん二つ返事で来ると思うぞ?」

 

パレオ「……」

 

透哉「お前は、来たくない…「行きたいです!!」……じゃあ来いよ。きっと楽しいぜ。パスパレのみんなが来るまで、飾り付けやら食べ物の準備やら、いろいろ手伝ってほしいこともあるしな。」

 

パレオ「……ほ、ほんとに、私なんかが行っても、いいんですか?」

 

彩「いいに決まってるよ!むしろ来て欲しい!ね、みんな!」

 

パレオ「み、みんな……?……!!」

 

透哉「お、お前ら、いつの間に。」

 

千聖「私達の知らないところで、随分話が進んでいるわね。」

 

イヴ「話は聞かせてもらいました!」

 

日菜「あはは!今の忍者っぽーい!」

 

麻弥「事務所に行く前に、ますきさん達にも話してきますね。きっと喜ぶと思いますよ!」

 

パレオ「……」

 

透哉「で、お前はどうする?パレオ。」

 

パレオ「……い、行きます!行かせてください!!にゅ、入場料は!?観覧料はいくらですか!?」

 

透哉「そんなものねえよ!?無料に決まってんだろ!」

 

パレオ「で、ですが、パスパレちゃんの打ち上げパーティーという、需要ありまくりの大それた超豪華パーティーに、無料で入るなんて、恐れるに値する……」

 

透哉「お前、ヤクザのパーティーじゃねえんだからよ……。」

 

 

 

 

 

彩「あー、また始まっちゃった……。パレオちゃんの暴走……。」

 

千聖「ここまで熱烈なファンは、今まで見たことないわね……。」

 

日菜「でも、本当にパスパレが好きなんだなーって気持ちが伝わってくるよねー。」

 

イヴ「はい!これからも頑張ろうと思えます!」

 

麻弥「フヘヘ、確かに。」

 

 

 

 

 

パレオ「な、ならいっそ、会員限定のパスポートを作って……」

 

透哉「それも却下だ!!」




アルティメットリバイスがほんとに強くて安心しました!

ギフを倒せるくらい強いのかどうかは分かりませんが……。(互角くらいではあってほしい……)


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第五十七話 CSGタイタンソードの詳細解禁!これはでけえし長え!!

今日からドリフェスが始まりましたね!!

……まぁ引かないんですけど。

あと今僕は他のゲームのガチャで36連くらい回していいのが一体も出なかったので萎えてます。


【ファミレス】

 

透哉「これで全員揃ったな。」

 

友希那「集まってもらった理由はほかでもないわ。……CSG、タイタンソードについてよ。」

 

紗夜「やはり、そうでしたか。」

 

花音「紗夜ちゃん、分かってたの?」

 

千聖「まぁ、透哉から集まれなんて連絡来たら……十中八九そうだろうと、予想はできるわよね。」

 

透哉「俺、"集まれ"じゃなくて、"集まれるやついるか?"って聞いたんだけど……」

 

千聖「どっちも似たようなものでしょ?」

 

透哉「いや、言葉に棘があるかないかで随分違…「まぁまぁ透哉くん。友希那ちゃん、さっそく本題に移ろうよ。」……」

 

紗夜「意外にも、松原さんが乗り気ですね。」

 

花音「えへへ……。実は私も、密かに楽しみだったんだ。」

 

友希那「分かるわ松原さん、その気持ち。なんたって今日は、記念すべきCSG第1弾、タイタンソードの予約開始日。みんなが気になってたであろう、大きさ、特徴、値段などの詳細が、全て解禁される日なのだから。」

 

透哉「それによって、今後どんな形でCSGを展開していくのか。分かってくることもあるかもしれないしな。」

 

友希那「そういうことよ。……一応聞くけど、もちろんみんな、見てきてるわよね?」

 

紗夜「ええ、まぁ。」

 

花音「よ、予約ページなら見てきたよ。ね?」

 

千聖「ええ。」

 

友希那「……どうも歯切れが悪いわね。透哉、あなたはもちろん…「あー、そのことなんだがな?友希那。」?」

 

透哉「……なかなかタイミングがなくて……まだ見れてねえんだ……。」

 

紗・花・千「……」

 

友希那「……あなたが見てないってどういうことよ!!」

 

透哉「仕方ねえだろ!時間がなかったんだから!」

 

紗夜「(……実は私もまだ見れてないなんて、言えないわ……。)」

 

花音「(予約開始日が今日だったのを忘れてたなんて、言えない……。)」

 

千聖「そういう友希那ちゃんは、ちゃんと"二つの"ページを見たのよね?」

 

透・花・紗「ふ、二つ?」

 

友希那「……もちろん、

 

 

 

 

 

……予約ページを見たわ。」

 

千聖「……開発者ブログのほうは、見てないのね。」

 

友希那「……そっちもあるなんて、知らなかったもの。」

 

紗夜「湊さん……。」

 

花音「あはは……。」

 

透哉「要は、どっちもどっちってことだな。ポン」

 

友希那「……あなたは、予約ページすら見てないじゃない。」

 

透哉「うっ!」グサッ!

 

紗・花「!」グサッ!

 

千聖「(……この二人もだったのね……。)」

 

 

 

 

 

〜予約ページ、開発者ブログ確認中〜

 

 

 

 

 

友希那「……なるほどね。」

 

透哉「二万か……。まぁ、予想通りっちゃ予想通りだな。」

 

花音「それにしても……やっぱり、大きいね。」

 

透哉「そうなんだよな〜。まさかの究極大聖剣より長くて、ライジングのパーツ付けたらもっと長くなるって……。これ、持ったら絶対楽しいやつじゃんか。」

 

千聖「あなたが持ったら、正気を失ってなりふり構わず振り回しそうね。」

 

透哉「いや、呪いの剣じゃねえんだからよ……。でも、メダジャリバーならワンチャン……。」

 

花音「(え、あるの……!?)」

 

紗夜「今の鑑の発言は理解しかねますが…「おい。」持ったら絶対楽しいというのは、私も同意見です。大きな武器を手にしたら何かしらポーズをとりたくなるというのは、人間の性ですからね。」

 

透哉「おう……おう?」

 

友希那「流石に、"人間"、は少しオーバーじゃないかしら……?言い換えるならそうね……男のロマンという言葉があるくらいだし、女の性、でいいんじゃないかしら。」

 

紗夜「なるほど、それはいいかもしれませんね。」

 

花音「(いいんだ……。)」

 

千聖「(いや、どう考えたってよくないわよね……?)」

 

透哉「(普通に、"ライダー好き"でいいんじゃねえかな……。)」

 

紗夜「ちなみに開発者ブログのほうでは、アーサー王のようなポーズをとっていましたね。」

 

透哉「あー、そうだったな。……お前は、何かとってみたいポーズとかあんのか?」

 

紗夜「もちろん、メタルブランディングの構…「あ、いや、タイタンソードでな?」……それならシンプルに、こうですかね。」

 

透哉「……なるほど。ガンバライジングのライジングタイタンのLRみたいな感じか。」

 

花音「いいねー。じゃあ私は、ガンバライド6弾のタイタンフォームのLRの、こんな感じで突き刺してるポーズかな。」

 

友希那「今は何も持っていないからシュールな画だけど、実際にCSGタイタンソードを持ってそのポーズをしたら、かなりいい感じになりそうね。」

 

透哉「だろ?」

 

千聖「(今の透哉と花音の説明だけで、どんなポーズか分かってしまうわね……。)」

 

花音「あ、そういえば今回のタイタンソードって、台座も付いてくるんだよね。」

 

千聖「! ええ、そうよ。武器を綺麗に飾りたいという人がほとんどだろうから、これは嬉しいわよね。」

 

花音「ってことは、今後のCSGにも台座付いてくるのかなぁ?ドラグセイバーとか飾ったら、カッコいいだろうな〜。」

 

紗夜「ドラグセイバー……なるほど、龍騎ですか。」

 

花音「うん!」

 

紗夜「私の場合は……Wですが、出るとしてもCSMになりそうですね。」

 

友希那「それを言うならジオウもよ。ジカンギレードはライドウォッチを使うし、サイキョーギレードと合体もするから、出るならきっとCSMよ。」

 

透哉「ジオウのCSMが出るとしても、10年先とかになりそうだけどな。」

 

花音「10年早ぇよ?」

 

透哉「……まぁ、そうだな。」

 

千聖「伝わっているのかしら?」

 

透哉「いや分かるだろ……。有名なキャッチコピーだぞ?」

 

千聖「ふふ、そうね。」

 

透哉「……お前はどうなんだよ。」

 

千聖「何が?」

 

透哉「CSGだよ。お前の好きなライダーの武器はどうなんだよ?」

 

千聖「……私は……」

 

透哉「……」

 

千聖「……

 

 

 

 

 

……秘密よ。」

 

透哉「はぁ!?」

 

花音「私は分かるよ、千聖ちゃんの好きなライダー。……でも、本人が秘密って言ってるから、教えてあげない♪」

 

透哉「……あぁそうかよ。」

 

紗夜「私も、それは聞いたことありませんね。」

 

友希那「同じくよ。」

 

透哉「え、お前らも?」

 

千聖「私の好きなライダーを知っているのは、花音だけよ。花音にしか、教えてないもの。」

 

花音「えへへ……。」

 

透哉「(お前、どんだけ花音のこと好きなんだよ……。)」

 

友希那「話が脱線しすぎたわね。えーっと……そう、CSMの派生だから、しっかり音声も鳴るのよね。ただし、BGMや本人ボイスはCSGでは収録しないと。」

 

紗夜「あれだけ大きな武器ですから、攻撃音、必殺技音だけでも十分だと思います。少し寂しい気持ちも、なくはないですが、それを聞きたかったらベルトをいっしょに買ってくれと、そういうことですよね。」

 

千聖「それともう一つ。……CSGは、プロップサイズでは発売しないということよ。」

 

透・友「!! あれ、プロップサイズじゃなかったの(か)!?」

 

花音「み、見事にハモったね……。」

 

千聖「ええ。権利上の問題とか、生身の人間がプロップサイズの武器を持つには大きすぎる、など、いろいろ理由があるそうよ。」

 

紗夜「いわゆる、大人の事情というものですね。」

 

透哉「……別に、プロップサイズじゃなくてもいいよな?あれだけでも、満足感エグいと思うんだが。」

 

友希那「透哉の言う通りよ。武器なんて、大きければOKみたいなとこあるじゃない。それプラス台座がついたり音が鳴ったり長くなったりするなら……プロップサイズじゃなくても、全く問題ないわ。」

 

紗夜「湊さん……その言い方は少し、誤解を招く可能性があるかと……」

 

花音「で、でも、満足感が高いっていうのは、間違いないよね。それらが全部込みで、20000円……。人によっては、安く感じる人もいるんじゃないかな?」

 

千聖「ダブルライジングカラミティタイタンを再現しようと思うと、それをもう一つ買う必要があるのだけれどね。」

 

透・紗・友・花「……」

 

透哉「……で、でも、CSGタイタンソードが無事発売されたことで、これからのCSGにも期待が高まるよな。」

 

花音「いつかドラグセイバー、来てほしいな〜。」

 

友希那「アギトの武器も、いつか絶対出そうよね。フレイムセイバーとストームハルバードで、トリニティ再現とか。」

 

紗夜「やはり一期系は、CSG化が望まれる武器が多いですよね。キバの武器も、CSG映えするのではないでしょうか。」

 

千聖「特にザンバットソードよね。二期系なら……アーマードライダーの、ロックシードを使わない武器とかかしら?」

 

ワイワイガヤガヤ

 

透哉「……みんな、思い思いに喋ってんなぁ。ほんと、いろんな可能性があるよなぁ、CSGって。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜二日後〜

 

花音「NEW電王の武器とかも、出たら面白そうじゃない?テディが変形したやつ。」

 

千聖「マチェーテディね。それなら、モモタケンやウラタザオなんかもあるよね。」

 

彩「それならあれは?イクサカリバー!」

 

紗夜「なるほど……。そうなると、変形はどうなるのでしょうか?」

 

友希那「カリバーモードとガンモードになるものね。あと私、思ったのだけれど、ジカンデスピアなら、CSGになるんじゃないかしら?」

 

 

 

 

 

透哉「あいつら、まだ話してる……。しかも、なんか彩もいるし……。あと友希那、お前羽丘だろ。そっち行くと花咲川だぞ……?」




僕はCSMのメダジャリバーとメダガブリューが来るのをいつまでも待ってます。(そこはCSGじゃないんかーい!……つまんなby透哉)


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第五十八話 リバイス第42・43話感想!最高の神回!パパさんVSベイル!!そしてついに、明石長官との決着が!!by友希那&ましろ

今回はちょこっとではなく、普通の感想回にしました。

なんせ42話という最高の神回、語らないわけにはいきませんものw!

あ、ちなみにベイルドライバーとクリムゾンベイルバイスタンプは初日にポチりましたw。


【湊家】

 

友希那「……」

 

ましろ「……」

 

透哉「……さ、さぁ、さっそくリバイス42話と43話の感想会を始めようぜ。」

 

友希那「その前に、まずはこの気まずい空気をどうにかしたほうがいいんじゃないかしら?」

 

透哉「だ、だよな……。なぁ、ましろ。」

 

ましろ「は、はい!」

 

透哉「……やっぱり、俺の家が良かったか?」

 

ましろ「い、いえ!全然そんなこと、ない……です。」

 

友希那「……倉田さん、あなたとは面と向かって話したことなかったわね。」

 

透哉「あ、確かに。いつもは彩や紗夜、花音がいっしょだったもんな。」

 

友希那「この機会に、少し雑談めいた話をしてみないかしら。感想会は、その後で…「だ、大丈夫です!今日は感想会のために集まったので……。さ、さっそく始めましょう!って、さっき透哉先輩も言ってましたし。」……」

 

透哉「……参ったな、こりゃ。」

 

最初は、俺とましろの二人で感想会をするつもりだった。

 

いつものように、場所をどうしようか考えているときに、突然友希那からメッセージが来たのだ。

 

"今日の感想会、いっしょにやらないか"、と。

 

……今日は既にましろとの約束がある。

 

だから悪いがここは断って、そっちを優先するべきだろう。

 

そう思いメッセージを送ろうとしたが、同時にある考えが頭をよぎった。

 

……待てよ、これはチャンスじゃないか?

 

ましろと友希那、二人の親睦を深めさせる、絶好の機会なのではないか。

 

ましろは友希那に対して、まだ少し苦手意識がある。

 

リバイス感想会という、お互いが好きなものについてとことん語り合える場を作れば、自然と友希那に対する苦手意識もなくなり、これから良好な関係を築いていけるようになるのでは?と。

 

めちゃくちゃ完璧な作戦を閃いた俺は、友希那に"ましろが感想会をやりたがっている"ということだけを伝えた。

 

予想通り、友希那はそれを受け入れたため、ましろに"友希那もいっしょだがそれでもいいか"と確認。

 

返信に時間がかかっていたので、思った通り悩んでいるようだった。

 

が、数十秒後に"分かった"との返信が来たので、迷わず作戦を決行。

 

ましろは友希那の家を知らないので、一度俺の家に向かわせたましろを俺達が迎えに行くというスタンスをとった。

 

俺の家の前で待ってたましろは案の定不安そうだったが、構わずにそのまま友希那の家にむかった。

 

今は不安でも、いざ感想会をすれば、自然と親しくなれるはず。

 

そう願いながら友希那の家に向かい、部屋に上がり、そして今に至るわけなんだが……。

 

……ちょっと、作戦失敗してしまったらしい。

 

まさかこんな気まずい空気になるとは……そこまでは考慮してなかったな……。

 

透哉「……と、とりあえず、ましろの言う通り、感想会しねえか?今はこんな感じだけど、感想会をやっていくうちに、だんだん場も和やかになるかもしれないだろ?」

 

友希那「まぁ……それは一理あるわね。」

 

透哉「ましろも、それでいいよな?」

 

ましろ「は、はい!」

 

よし。

 

元はと言えば、俺が蒔いてしまった種だ。

 

このまま軌道修正しつつ、元の作戦通り二人の親睦を……。

 

友希那「……」

 

 

 

 

 

透哉「よし、まずは42話だな。いやー、この回はマジで神回だったよなー。」

 

友希那「ええ。しっかりベイルと純平……いえ、元太の決着もついたし、そこにいくまでの過程も良かったわね。」

 

透哉「ましろも、そう思うだろ?」

 

ましろ「あ、はい!ベイルが、真澄さんの作ったクリムゾンベイルバイスタンプを使って、パパさんが狩崎さんの作ったデストリームドライバーとヘラクレスバイスタンプを使って……。ベイルとパパさんだけじゃなく、真澄さんと狩崎さんの勝負になってるっていうのも、いいですよね。」

 

友希那「デストリームとクリムゾンベイルの戦い、本当に熱かったわね。挿入歌も相まって……。前者はゲノミクスも使いながらのあらゆる戦い方で、後者はクリムゾンベイルバイスタンプを武器として使用しながら、ゲノミクスの攻撃もかわしたりして応戦して……。両者互角の戦いだったけど、最後の一騎打ちではデストリームがギリギリの勝利。その後変身解除して、消えそうになったベイルをクリムゾンベイルバイスタンプで吸収?し、それを自分に押印。」

 

透哉「あのとき俺、まさかパパさん死んじゃうんじゃ……と思ってヒヤヒヤしたよ……。」

 

ましろ「わ、私もです。でも、実際はベイルを自分の中に取り込む?ための方法だったんですよね。その後のパパさんとベイルの会話も、すごく良くて……。いつの間にか、涙が出てきちゃってて……。」

 

透哉「ましろ。その気持ち、身に染みるほど分かるぞ。……あの挿入歌は、リバイスレガシーのベイルの主題歌なんだよな。」

 

友希那「ええ、そうらしいわね。ベイルの主題歌を昔の幸美と今の幸美がいっしょに歌っているのは知っていたけれど、曲自体は初めて聞いたわ。」

 

透哉「俺もだ。でも……めちゃくちゃ良い曲だったよな。しかも今回流れたのって、今のママさんのソロだったよな?」

 

ましろ「はい、おそらく。」

 

友希那「ベイルの主題歌をそのまま使うのではなく、あえて今の幸美のソロバージョンを使う……。ふっ、分かっているじゃない。」

 

透哉「今は過去じゃなく現代の話だし、そのほうがぴったりっちゃぴったりだよな。前日にカレーを食べるシーンも良かったし、ベイルに蹴りをかます前に一瞬ママさんのカットが入るのも良かったし、順番逆になるけど、パパさんは過去三回も変身してるっていうシーンも、なるほどそういうことか……ってなって、すげえ良かった!」

 

友希那「さっきから"良かった"しか言ってないじゃない……。」

 

ましろ「あはは……。」

 

透哉「! べ、別にいいだろ。ほんとに良かったんだから。」

 

いいぞ、だんだん雰囲気が良くなってる……。

 

この調子なら、二人の親睦を深めるという当初の目的も果たせ…「倉田さん。デストリームVSベイル以外に、印象に残ったシーンは…「! は、はい!えっと……えーっとー……」……そんな、かしこまらなくてもいいのだけれど。」……。

 

……せっかく、良い雰囲気だったのに……。

 

……やはり問題は、ましろだよな。

 

まずは、ましろのあの、友希那に対する苦手意識をなくさせないと……。

 

……やっぱ感想会の前に、そっちの問題をどうにかするべきか。

 

透哉「……友希那、ましろ。一旦、感想会は中断しよう。その前にまず、二人の親睦を…「嫌よ(です)。」即答かよ!?」

 

友希那「こんなに気持ちが高ぶっているのに、感想会を中断?バカ言わないで!」

 

ましろ「私も、中断は嫌です!まだまだ語りたいこと、いっぱいあるんですから。」

 

透哉「……そ、そうか。……お、俺が悪かった。さぁ、続けようぜ、感想会。」

 

何でこういうときだけ息ぴったりなんだよ!!

 

それをもっと、普通の雑談とかで発揮しろよ!!

 

……はぁ、仕方ない。

 

とりあえず感想会を終わらせるか……。

 

透哉「んじゃあましろ、さっき友希那が聞いたことについて、何かあるか?」

 

ましろ「デストリームVSベイル以外で印象に残ったシーンですか?」

 

透哉「そうそれ!」

 

ましろ「うーん……。……印象に残ったというか、ちょっとびっくりしたのは、一番最初ですかね。珍しく、OPから始まったじゃないですか。OP.っていうか……挿入歌的な感じでOPが始まったから、"あ、今回はこういう感じなんだ"って、ちょっと驚きました。」

 

友希那「なるほどね……。」

 

透哉「前回の続きから、しかもOPつきで急に始まったもんな。真澄さんが使おうとしたトリケラバイスタンプはベイルに取られて、やっぱり変身はしなかったな。ホーリーライブVSアギレラもホーリーライブの勝利に終わって、OPが終わると同時に一輝と大二が睨み合った後、大二が帰っていって。」

 

友希那「最初のほうにタイトルが出たところで、今回のリバイスはいつもと違う、と確信したわ。」

 

透哉「あぁ、俺もだ。そしてその確信は、見事現実になり、いつもと違う=神回になったわけだな。」

 

ましろ「いつもと違う=神回……。確かに、そうですね。」

 

透哉「そんじゃあ次は友希那、お前の印象に残ったシーンは何かあるか?デス…「デストリームVSベイル以外で、でしょ?分かっているわ。」……だよな。」

 

友希那「そうね……。やはり、明石と狩崎真澄かしら。前者はアルティメットリバイスに倒されて、後者はクリムゾンベイルバイスタンプを作り、ジョージ・狩崎の作ったデストリームドライバーと戦うも、ベイルが負けたことでジョージ・狩崎の作ったベルトを賞賛し、その後倒れた……。」

 

透哉「自分の命はもう長くないって言ってたから、死んじゃった!?って思ったよな。その後どうなったかは、後で語るとして……。で、パパさんとベイルの勝負を見届けた大二が、ついに一輝とさくらの手をとるのか……って思った矢先にギフが乱入したんだよな。」

 

友希那「全く、タイミングが悪いわよね。……そこで、42話が終わったのよね。43話では、ついに明石との決着が……」

 

ましろ「ま、待ってください。もう、次に行っちゃうんですか?少し、休憩を挟んだり……」

 

透哉「いや、もうこうなったら、ノンストップでいこう。この高ぶってる気持ちが崩れる前に、続けて43話の感想に入るぞ!」

 

友希那「右に同じね。」

 

透哉「というわけだからましろ、悪いが、もう少し頑張ってくれないか?」

 

ましろ「……分かりました。わ、私、頑張ります!」

 

透哉「よし。」

 

そして全部語った後に、二人の親睦も……。

 

友希那「さっきも言ったけど、43話ではついに明石との決着が着いたわね。」

 

透哉「ああ。最初はジャンヌ、アギレラ、オーバーデモンズの三人がかりで挑んで全然歯が立たなかったんだけど、光くんの切り札とも言えるオーバーデモンズのフルゲノミクス!これでめちゃくちゃ明石を圧倒してたんだよな。いやー、すげえ強かったな!」

 

ましろ「確か、バッタ、コンドル、アノマロカリス、スコーピオンですよね。まさかこんな終盤で、ゲノミクスが活躍するなんて思わなかったです。しかも強いし……あれは光くんの修行あって、ですよね。」

 

友希那「フルゲノミクスで明石を追いつめて、最後のとどめは誰が決めるのか……。もしやと思ったけど、やはり大二だったわね。あれはもう……何も言うことないわ。明石は大二が倒して欲しいと、ずっと思っていたもの。」

 

透哉「明石長官が大二に助けを求め、どうするのかと思ったら、手をとるふりをしてホーリージャスティスフィニッシュをかますと……。これで、明石と完全に決別し、同時に撃破したことになるな。」

 

ましろ「でもその後が、まさかの展開だったんですよね。ギフのほうを向いて、いっしょに戦うのかと思ったら、大二とギフが契約……?って。」

 

友希那「大二ったら、ほんとに何を考えているのかしら。そこまでして、一輝達と共にギフと戦いたくないわけ?ギフを頑張って倒そうとは思わないの?そんなにギフのことが…「友希那、落ち着けって。気持ちは分かるけど……一旦、な?」……」

 

ましろ「……大二には、何か考えがあるんじゃないんですか?」

 

友希那「考え、ね……。」

 

透哉「そうだ、きっとそうだよ。それに次回はさ、とうとうあれが出るかもしれないんだ。てか、絶対そうだろ。まぁ、それについては後で詳しく話すけど。」

 

友希那「……」

 

透哉「とりあえず、他のことについて話そうぜ。アルティメットリバイスとギフの初対決とか、ジョージ・狩崎についてのまさかの事実とかさ。」

 

友希那「……そうね。」

 

ましろ「ギフとの対決は、どうなるかなぁと思ってみてましたけど……意外と、戦えてましたよね。むしろ、優勢だったような……。」

 

透哉「でも、一輝が"なんか不気味だ"って言ってたから、まだ分からねえぞ。ギフが本気を出してないだけかもしれないしな。」

 

ましろ「あ、そっか……。」

 

透哉「あとは、ジョージ・狩崎だよ。あれは……マジで衝撃の事実すぎるだろ……。」

 

友希那「狩崎真澄の悪魔を、ジョージ・狩崎に移した……。ジョージ・狩崎のあの性格は、その影響なのかもしれない、ということよね。」

 

透哉「ああ。前回の最後に真澄さんが倒れて、死んだのか!?ってなったけど、無事生きたから良かったー。って思ったけど、それ以上に衝撃だったよ……。」

 

ましろ「狩崎さん本人も、すごく驚いてましたもんね。じゃあ狩崎さんには、真澄さんの悪魔と、狩崎さん本人の悪魔がいるってこと……?」

 

透哉「そういうことになるよな……。二人も悪魔がいるって、前代未聞だな……。」

 

ましろ「確かに……。」

 

友希那「……続いて、次回予告について話そうと思うのだけれど、いいかしら?」

 

透哉「い、いきなりだな。まぁ、他に話すこともないし……いいぞ。ましろも、いいか?」

 

ましろ「あ、はい。……!あ、でも、あと一つだけ、いいですか?」

 

透哉「? ああ。」

 

ましろ「大二とヒロミさんの会話、良かったですよね。"自分も散々間違ってきた"、"決めるのはお前自身だ"って。ヒロミさんなりにアドバイスをして……。やっぱり、1話で悪魔を生み出してしまったときから、デモンズへの変身……記憶喪失と偽っての帰省……と、いろいろなことを経験してきたヒロミさんだから言えることなんだろうなぁ。」

 

透哉「そうだなぁ。……次回も、ヒロミさんが大二を説得するみたいだし、大二の昔の上司ってこともあって、大二のことが心配なんだよな、ヒロミさんは。」

 

友希那「でも、次回でヒロミ、変身してしまうらしいじゃない。体内年齢が80を超えているのに、また変身なんてしたら……」

 

ましろ「たぶん私が思うに、変身しようとはするけど誰かに止められるか邪魔されるかして、結局変身しない展開だと思うんです。今までも、そういう前例はありましたから。」

 

透哉「お、おう……まぁ、そうだな。」

 

ましろ「確かにヒロミさんが変身したデモンズ、あと一回でいいから見たいという気持ちはあります。でも、私はこれ以上、苦しむヒロミさんを見たくないんです……。これからもヒロミさんには、ものすごく頼りになるサポート役として、みんなのお兄さん的な存在として、いっしょに戦ってほしいです。」

 

透哉「ましろ……。」

 

友希那「……変身するのかしないか、それは次回になれば分かることよ。でも、これだけは言える。……私も、ヒロミには元気なままでいてほしい。」

 

ましろ「ゆ、友希那さん……。」

 

透哉「……」

 

な、なんかこの二人、良い感じじゃねえか?

 

このままの状態を維持し続けられれば……。

 

透哉「ヒロミさんの件も気になるけど、大二のほうも気になるよな。特に次回予告の最後!二人とも見たか!?」

 

ましろ「は、はい!」

 

友希那「もちろんよ。」

 

透哉「たぶんあれ、ライブの新フォームだよな!いやー、やっと来たか!」

 

友希那「全くよ。待ちくたびれたわ。……ふふ。」

 

ましろ「最後のほうにチラッと、下からのアングルで出てましたけど、ちょっとエビルっぽかったですよね。」

 

友希那「そうね。ライブではなく、エビルの新フォームなのか。はたまた、ライブとエビルが合体したような姿なのか。……気になるわね。」

 

透哉「ていうか、42話の予告もそうだったけど、事前の情報解禁とかなしでいきなり知らない、見たことないフォームのライダーが予告に出ると、めちゃくちゃテンション上がるよな。」

 

ましろ「分かります!ゼロワンの最終回前の予告で謎のドライバーを付けている滅だったり、セイバーの仮面ライダーストリウスが初登場する回の予告だったり、今回のリバイスで言うと仮面ライダーベイルやデストリーム、クリムゾンベイル、そしてライブ?エビル?の新フォームですよね。」

 

透哉「そうだな。あ、あと、グレートクローズもそうだったっけな。思い出そうと思えば、まだまだ出てくるんだろうけど……。とにかく、俺が言いたいのは、予告で誰も知らない、見たことないライダーやフォームが出てくると熱いしテンション上がるよな!ってことだ。」

 

友希那「さっきと言ってることほぼ同じじゃない……。」

 

ましろ「でも、気持ちはものすごく分かります!友希那さんも、ですよね?」

 

友希那「……ええ。分かるに決まってるじゃない。」

 

透哉「……次回のリバイスも、楽しみだな。」

 

これで、一旦感想会は終了……。

 

だが!

 

本番はここからだ!

 

大事なことだから何度も言うが、二人の親睦を深めることが、今日のもう一つの目的でもある!

 

さて、というわけでまずは、何か話題を出して……。

 

友希那「倉田さん、さっきからあなた、何を見つめているの?」

 

ましろ「! い、いや、私は別に……」

 

友希那「……クルッ。……なるほど、そういうこと。」

 

ましろ「え?」

 

友希那「ちょっと待ってて。」スクッ

 

……ゆ、友希那?

 

友希那「……はい、倉田さん。」

 

ましろ「こ、これって……」

 

友希那「見ての通り、オーマジオウドライバーよ。これでしょ?倉田さんがずっと見つめていたものは。」

 

ましろ「……い、いつから…「これを見ていると確信したのは、感想会を始めた頃よ。私と透哉が話している間、そっぽを向いてるふりをしてずっとこれを見ていたでしょ?だから、もしかしたら遊びたいのかと思ったの。」……す…「それに。」!ビクッ!」

 

友希那「前に透哉が言っていたのよ。倉田さんも、オーマジオウが好きだって。オーマジオウドライバーで遊びたがっていると思うから、もしだったら今度遊ばせてほしいって。」

 

あー……そういやそんなこと言ったっけな。

 

ましろ「……す、すみません。」

 

友希那「何を謝る必要があるの?」

 

ましろ「え?」

 

友希那「別に私は、じっとこれを見つめていたくらいで怒ったりしないわ。むしろ、目に焼き付けてほしいくらいよ。私がいろんな店を巡りに巡ってかき集めた、コレクションの数々。透哉の部屋には負けるかもしれないけれど、ジオウが好きだという気持ちに関して私が負けているとは、1mmも思っていないわ。」

 

透哉「友希那……。」

 

ましろ「……ふふっ。なんかそれ、透哉先輩みたいですね。」

 

友希那「喧嘩売ってるのかしら?」

 

ましろ「! ち、違うんです!そういうつもりで言ったんじゃ…「でも。」?」

 

友希那「そうね……。透哉に感化されて、この道に足を踏み出したのは事実。そういう意味では、透哉には感謝しているし……似てきてしまうのも、仕方ないことなのかもしれないわね。」

 

ましろ「……友希那さんも、透哉先輩に……。」

 

友希那「その言い方だと、あなたもなのね。……ねぇ、倉田さん。今からいっしょに、ジオウについて語らないかしら?もちろん、そのオーマジオウドライバーで遊びながらで構わないわ。」

 

ましろ「……私、友希那さんのこと、少し誤解してました。最初会ったときから、正直怖そうな人だなぁと思ってて、極力二人きりでいる場を避けてきました。」

 

透哉「そ、そうだったのか。」

 

友希那「……」

 

ましろ「でも、今話してて……そんな怖い人じゃないんだなぁって。……お互い、透哉先輩に感化されたっていう点も同じで、しかも大の仮面ライダー好きで。……私、もっと友希那さんと、お話してみたいです。だから……私からも、よろしくお願いします。」ペコリ

 

友希那「……ええ、もちろんよ。」

 

ましろ「あ、ありがとうございます!友希那さん!……えへへ。」

 

友希那「ふふ。」

 

透哉「……あれ?」

 

こいつら、普通に仲良くなってね?

 

途中から流れが変わったとは思ったけど……それにしたって、変わりすぎじゃ……。

 

……いや、そんなことないのか……?

 

てか、俺いらなかったじゃねえか!

 

俺が二人の親睦を深めてやろうと思ったのに、なんか知らんけど二人で勝手に深めてんじゃねえか!!

 

……まぁ、いいんだけどさ。

 

二人が仲良くしてくれるのは、素直に嬉しいし、今日のもう一つの目的も果たせたから、一石二鳥なんだけどさ。

 

……俺、いらなかったじゃん……。

 

もう、途中から空気だったじゃん……。

 

後半使われなくなるフォームみたいだったじゃん……。

 

友希那「……透哉。」

 

透哉「ん?」

 

友希那「ありがとう。」

 

透哉「……へ?」

 

友希那「あなたが倉田さんを連れて来なかったら、こんな機会はなかったわ。それに……。……いえ、これを言うのはやめておくわ。」

 

透哉「な、何だよそれ……。気になるじゃね…「透哉先輩!」! こ、今度はましろか……。」

 

ましろ「今日、透哉先輩が友希那さんの家に連れて来てくれなかったら、私……こうして、友希那さんと楽しく話すことなんてできませんでした。だから……ありがとうございます!」

 

透哉「……ゆ、友希那と話せるようになったのは、お前自身が頑張ったからじゃ…「それに私、透哉先輩に……。……ううん、これを言うのはちょっと恥ずかしいから、やめておきますね。」いやお前もかよ!」

 

友希那「……さぁ倉田さん、続きよ。次は、何について話そうかしら……。」

 

ましろ「うーん……あ、ゲイツやウォズについてはどうですか?」

 

友希那「あら、いいわね。そうしましょう。」

 

透哉「……」

 

……まぁ、いる意味は……あった、のかな?

 

二人が最後、何言おうとしてたかは分からないけど……。

 

……よく分からが、結果オーライか。

 

……よし!

 

透哉「友希那、ましろ!俺も混ぜてくれ!」




OPがいつもの映画仕様?に変わってて、しかもまさかのネオバッタゲノム!

映画で活躍の場があるなんて思わなかったですから、これはちょっとサプライズですねw!

あとガールズリミックスに、イズと玲花さんが登場するようで!

この二人の他にも誰かしら出るらしいですから、楽しみですね!

……まぁ僕、TTFC入ってないから見れないんですけど。


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第五十九話 ガンバライジング10周年記念!10th Reborn LR 大投票!!(投票開始は21日から)

今日のリバイスヤバかったですね〜w。

まぁ詳しくは次の感想回で語るとして。

気づけばガンバライジングは10周年!!

あのジャンプの某バトル漫画のアーケードゲームとためを張れるくらいまで続くなんて、当時は誰が思ったでしょうか!!

……正直僕は、ガンバライドと同じ5年で終わるのかな?とか思ってましたw。


【透哉の学校 校門前】

 

彩「はぁ……はぁ……はぁ……だ、大ニュース!大ニュースだよ!!」

 

透哉「……わざわざ、走って来る程にか?」

 

マジでびっくりした……。

 

いつも通り校門を出てそのまま真っ直ぐ家に帰ろうとした瞬間、真っ先にこっちに走って来るピンク頭のヤバいやつが見えた。

 

道行く人は当然のように驚いた顔をしており、あれは完全に、ヤバいやつを見てる目だった。(そいつがアイドルだと気づいて驚いてるという人もいたが)

 

俺はそいつと同類だと思われたくなかったので、気づかれないように小走りした……のだが……。

 

この通り、見事に捕まった。

 

しかも大勢が見てる前で。

 

腕をガッシリ掴まれてるから、逃げようにも逃げられない。

 

……要は、詰んだ。

 

彩「走って来る程だよ!はぁ……はぁ……つ、疲れた〜……。」

 

透哉「……お前さ、周り見えてるか?」

 

彩「へ?周り?クルッ」

 

「ヒソヒソヒソ……」

 

「ヒソヒソヒソ……」

 

「クスクスクス……」

 

「クスクスクス……」

 

彩「……もしかしなくてもこれ、私が笑われてる?」

 

透哉「当然。」

 

彩「……っ〜〜/////!!」

 

気づくの遅えよ……。

 

彩「ど、どうしよう/////……。」

 

透哉「……ったく仕方ねえな。彩、一度手離せ。」

 

彩「え?」

 

透哉「いいから。」

 

彩「……う、うん。……スッ」

 

よし、これで。

 

透哉「ガシッ」

 

彩「え!?」

 

透哉「これから仕事だってのに、走らせて悪かったな。俺が日直長引いたせいで……。」

 

彩「え……え?と、透哉く…「いいから、話合わせろ。」ボソッ ! ……う、うん!」

 

透哉「いっしょに帰る約束してたからって、そんなに走って来る必要なかったんだぞ?」

 

彩「……だ、だって……いっしょに帰るの、楽し…「次からは、お前を走らせることのないよう、俺が急ぐからよ。だから次いっしょに帰るときは、お前の学校の前で待ってろ。分かったな?」……わ、分かった。」

 

「……あの彼氏、優しいな。」

 

「早くいっしょに帰りたくて、あんな急いでたんだ……。一途な彼女さんだなぁ……。」

 

「彩ちゃんと鑑って、付き合ってんの……?」

 

「まさか……アイドルだよ?」

 

彩「……///」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【丸山家】

 

透哉「……よし。」

 

彩「ここ……私の家だ……。」

 

あの後のことを全く考えてなかったので、とりあえず彩の家の前まで来た。

 

たぶんあれで、勢いよく走って息を切らしてた彩が、俺といっしょに急いで帰るための行動だったと、信じ込ませることができたはずだ。

 

ちょっと回りくどい方法だったけど……まぁ、アイドルとしての格は守れたんじゃねえか?

 

あのまま笑われてるってのも、彩らしいっちゃらしかったけど……。

 

透哉「……で?結局何だったんだよ。大ニュースって。」

 

彩「あ、うん……。」

 

透哉「……?何だよ、さっきとだいぶテンションが違うじゃねえか。」

 

彩「……だ、だって……」

 

透哉「?」

 

彩「……私……透哉くんと、付き合ってるって思われて……///」

 

透哉「……なんだそんなことか。」

 

彩「そんなこと!?」

 

透哉「そういうのは、勝手に思わせといたり言わせときゃいいんだよ。」

 

彩「で、でも、変に噂が広がったりしたら…「気にしなきゃいいんだよ、そんな噂。俺と友希那の周りにも、そんな感じの噂が流れてるらしいけど、別に気にしてねえし。俺も、あいつも。」……でも私、アイドルなんだけど。」

 

透哉「友希那だってプロだぞ?」

 

彩「そ、そうだけど〜!……っていうか、透哉くんはそういうの気にしないの?」

 

透哉「ああ。そんなことよりも気になることがあるからな。」

 

彩「それって……「お前が言ってる大ニュースのことだよ!」あ。……、……ふふっ♪」

 

透哉「な、何だよ、いきなり笑い出して。気持ち悪いな……。」

 

彩「ううん、何でも。……ただ、透哉くんらしいなぁって。」

 

透哉「何でもじゃねえじゃねえか……。」

 

彩「……もしものことが起きたときは、責任取ってね、透哉くん。」

 

透哉「もしものこと……ああ、分かってるよ。」

 

彩「……よし!なんかいろいろ喋ってたらスッキリした!ちょっと待っててね透哉くん、今、あるものを持って来るから!」

 

透哉「あるもの……?って、もしかして俺の家来る気か?」

 

彩「もちろん!」

 

……ガチャリ

 

透哉「ったく、しょうがねえやつだな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【鑑家 透哉の部屋】

 

透哉「なぁ彩、そろそろもったいぶらずに教えてくれよ。」

 

彩「ふっふっふ〜……どうしよっかなぁ〜?」

 

透哉「……クラスのやつらに今日お前がバカみたいに走ってたこと言…「わーー!!嘘嘘嘘ー!!教える!教えるからぁ!!」最初からそう言えばいいんだ。」

 

彩「もう〜。……ほんとに言わないでよ?」

 

透哉「言わねえよ。んなことしたら、さっきの俺達の行動が無意味になっちまうだろ。」

 

彩「あ、そっか。えへへ……。」

 

透哉「……で?朝言ってた大ニュースって、何のことだ?今度は焦らすのなしだからな。」

 

彩「分かってるって〜。んーとー……」

 

彩が家に入って取って来たあるもの。

 

それが何なのか、未だに分かってない。

 

なぜならそのあるものは……彩のバッグの中に入っているからだ。

 

いっしょに遊びに行くときなどによくこいつが使っている、出かける時用の肩がけバッグ。

 

彩は学校に持って行ってる鞄を置いて、代わりにそれを持って家から出てきた。

 

最初はバッグを取りに行ったのかと思ったが、聞いてみるとどうやら違うらしい。

 

そして彩は、何かを企んでるような顔で、このバッグの中にわざわざ取って来たあるものが入っていることを告げた。

 

正直そのときの顔は少しムカついたが、大ニュースに免じて、こらえてやった。

 

あれだけ自信満々に、そして大きな声で、急いで走って来るほどの大ニュースらしいのだ。

 

さぞ俺が驚くようなことなのだろう。

 

彩「……あった!これだよこれ!最初見たとき、思わず声出ちゃったもん!!」

 

しかも、思わず声を出すほどなのか。

 

どんどんハードル上げてくなぁ。

 

透哉「……とりあえず、スマホの画面を見せてくれねえか?じゃないと分からねえよ……。」

 

彩「あ、そうだね、ごめんごめん。……そしてこれが、透哉くんもびっくり仰天間違いなしの、大大大ニュースだーー!!」

 

大が増えちゃったよ……。

 

えーっと、何々……?

 

 

 

 

 

透哉「……『【10th Reborn LR 大投票】ガンバライジング10周年企画第1弾!新レアリティ「10th Reborn LR」の収録カードを決める投票企画の開催が決定!』……へぇ〜……。」

 

彩「どう?透哉くん!驚いた!?驚いたよね!?」

 

透哉「……驚いたか驚かなかったかで言えば、驚いたけど……ちょっと、大袈裟すぎねえか?」

 

彩「そ、そんなことないよ!だって10周年だよ10周年!!ガンバライドだって5年だったのに、その2倍!しかもリミックス弾以降もちゃんと続くらしいし!それになんと言っても投票企画!これはもうやるしかないでしょ!!」

 

透哉「うん、分かった、分かったからとりあえず落ち着け。あと、その企画の詳細を見せてくれ。投票っつっても、何を決めるために投票するのかってのが、見出しだけじゃイマイチ分からない。」

 

彩「あ……そうだよね。じゃあ、はい。」

 

透哉「サンキュー彩。」

 

彩からスマホを受け取り、画面をスワイプしたりしながら情報の出所を探す。

 

出所って言ったら、やっぱり公式サイトだよな。

 

公式サイトへのURLは……これか。

 

 

 

 

 

〜詳細確認中〜

 

 

 

 

 

透哉「……なるほど、これは面白そうだな。」

 

今回の10th Reborn LR 大投票、これは、RM(リリリミックス)弾を除いた今までの弾……つまり無印弾からZB(ズバットバットウ)弾までを対象に、それぞれの弾ごとに一枚ずつLRが選出され、カードデザインはそのままにステータスとアビリティが一新。

 

そして、10th Reborn LRとして生まれ変わるという、夢のような企画だ。

 

これは確かに……大ニュースだな。

 

彩「ね?透哉くん。面白そうでしょ?」

 

透哉「ああ。ちょっとこれは、予想以上だったよ。」

 

彩「そっか〜、気づけばガンバライジングも10年か〜。そう考えると長いな〜……。」

 

透哉「鎧武の頃からだもんな。懐かしいな〜。一番最初にガンバライジングしたとき、LRのディケイド当てたな〜……。」

 

彩「私は、ガンバライジングで最初に出たLRが、鎧武だったよ。……自分の好きなカードが、強くなって復活するかもしれないんだ。そう考えると、なんか感慨深いね。」

 

透哉「だな。……今回は前半ってことで、無印弾、K(バッチリガイガン)弾、BM(ボトルマッチ)弾、BS(バーストライズ)弾のカードから投票できるんだな。」

 

彩「その四つの弾だと、何だろうな〜。うーん……悩む……。」

 

透哉「……必殺技も、ステータスに入るのか?」

 

彩「あ……どうなんだろう。でも、"カードデザインはそのまま"って書いてあるから、必殺技も変わるのかも!」

 

透哉「もしそれで、メモリアルフィニッシュとかになったらめちゃくちゃ良くねえか?」

 

彩「確かに!もし仮に1弾の鎧武が選ばれたら、メモリアルフィニッシュで、1話でビャッコインベスを倒しちゃった技になったりするのかな?」

 

透哉「おぉ……。劇中での出来事を考えると心が痛いけど、技が実装って点を考えればめちゃくちゃありだな。なら1弾のディケイドが選ばれたら、メモリアルフィニッシュでクウガからキバまでの各FFRの技か?」

 

彩「うわぁ〜、それ面白そう〜!」

 

透哉「なんかそう考えると、いろいろ夢が広がるなぁ。」

 

彩「……今言ったのはもしもの話だから、必殺技は変わらない可能性もあるけど、それはそれでまたいいよね。昔よく使ってたこのカードのこの技が、強くなって生まれ変わったカードとして使えるっていうのは。」

 

透哉「そうだな。……それこそ、さっき俺と彩が言ったような、思い出のカードがそれになったら、めちゃくちゃエモいし嬉しいと思うぞ。」

 

彩「……ね?バッチリ大ニュースだったでしょ?」

 

透哉「ああ。間違いなく、大ニュースだよこれは。」

 

彩が急いで走ってでも、早く見せたかった理由が分かったよ。

 

……前半は、無印、K、BM、BSかぁ。

 

その中で好きなLRと言ったら……。

 

彩「……悩んでるね?」

 

透哉「! ああ、まあな。」

 

彩「そんな透哉くんに、私のLRコレクションを見せてあげよう!」

 

透哉「え?……あ、ああ。」

 

彩「何でテンション低いのーー!?」

 

透哉「いや……俺が悩んでるって言って、そこからじゃあカード見せてやる、までの流れがちょっと意味分からなくてな‥…。」

 

彩「カードを見れば、少しは候補が見つかるかもしれないでしょ?」

 

透哉「あ……そういうことか。」

 

彩「そういうこと!というわけで〜……ガサゴソ

 

 

 

 

 

……はい!」ドーン!

 

……なるほど。

 

取りに行ったのはカードケースだったのか。

 

そして彩はカードケースから束を取り出して、それを床に置いた。

 

その束の一番上にあったカードは……。

 

透哉「……先頭は、さっき言ってた鎧武か。」

 

彩「うん!……いや、じゃなくて、並べるの手伝ってよ。」

 

透哉「あ、並べるんだ。」

 

彩「そのほうが見やすいでしょ?」

 

透哉「まぁ……確かに。」

 

彩「それじゃあはい、半分渡すね。」

 

透哉「おう。」

 

 

 

 

 

〜カード並べ中〜

 

 

 

 

 

彩「できた〜!いやー、こうして見ると爽快だね〜。」

 

透哉「だな〜。……だけど、少なさはちょっと否めないよな。」

 

彩「うぐっ!だ、だってLRだよ!?最高レアリティなんだよ!?出にくいんだよ!?」

 

透哉「分かってる分かってるよ。あ、でも、少ない分、並べやすくはあったぞ。」

 

彩「……それ、褒め言葉のつもり?」

 

透哉「い、一応……。」

 

彩「……まぁいいよ。許してあげる。カードをバカにしたわけじゃないからね。」

 

透哉「あ、ああ……。」

 

カードをバカに、か。

 

前に中古屋でオリパ買って、こいつがLRの龍騎サバイブ(K4弾)を当てたときを思い出すな。

 

あのときはメカニカルの龍騎サバイブのLRが出たばっかの時だったから、こいつが昔のやつ当てたとき思わず、"古っ、弱そう"って言っちゃったんだよな……。

 

そしたら彩が、"古くて何が悪い。こんなにカッコいいのに。強い弱いなんて関係ない。今この場で出てきてくれたことに感謝しなきゃ。"って、めちゃくちゃ怒って……。

 

それ以来、俺もカードをバカにするようなことはやめたし、オリパ買って古く、そんなに強くないカードが出ても、コレクションが増えたと思うようにしている。

 

透哉「うーん……この13枚の中に候補か……。それなら、この龍騎サバイブとかぴったりなんじゃねえか?丁度カイガン弾だし。」

 

彩「うん……それもいいと思うけど……。! カチドキアームズ!4弾のカチドキアームズなんていいんじゃない?確か、初のトリッキータイプのLRだったよね?」

 

透哉「あー……そうだったっけな。」

 

彩「そうだよー。4弾からトリッキータイプが登場したんだよ。」

 

……言われてみればそうだった気もするな。

 

確か……トリッキーレアってのがあったような気がする……。

 

彩「それからねー……あ!ナイトローグ!初めてBM弾をやったときに出たんだ!あとは……チェイサーマッハ!はリバイバルで前きたから……。うーん……あ、じゃあBS1弾のゼロワンとか!それから……」

 

……俺も、自分のカード出そうかな。

 

えーっと、確かここに……。ガサゴソ

 

彩「……!滅(BS2)!滅はどう?カッコいいし、人気ライダーだし!」

 

透哉「ちょっと待ってろ彩、今俺のカードも出すから。」

 

彩「本当!?うん!絶対そのほうがいいよ!」

 

……てか、普通にネット見て持ってないかつ欲しいカードから選べばいいんじゃ……。

 

そのほうが、もしそのカード選ばれたとき、より欲しい!ってなると思うんだけど。

 

彩「透哉くんのカードには、どんな候補があるかな〜♪」

 

……ま、こいつが楽しいなら別にいいけど。




今回の話書いてたら、久々にオリパ買いたくなりましたw。


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第六十話 リバイス第44・45話感想!ヒロミデモンズ復活!カゲロウも復活!!さらにエビルとライブの融合フォーム!!!・生きていたオルテカ!そしてラブコフ!?バイス!?by彩&ましろ&香澄

エビリティライブがマジでカッコよすぎました。

あとカゲロウ。




【芸能事務所 スタジオ】

 

彩「香澄ちゃん!ましろちゃん!今日は本当にありがとう!!」

 

香澄「こちらこそ!とても楽しかったです!!」

 

ましろ「き、緊張した〜……。」

 

透哉「お疲れ、ましろ。彩と香澄もお疲れ。」

 

今日は、パスパレのレギュラー番組、たのバラTV。

 

そこに香澄とましろがゲスト出演するということで、付き添い役でこのスタジオにやってきた。

 

……とは言ったものの、最初俺は来るつもりはなかった。

 

なかったのだが、香澄とましろがどうしてもついて来て欲しいと駄々をこね…「駄々なんかこねてません(ないよ)!!」……あ、そう。

 

まぁ、ということがありスタッフさんに、俺もいっしょに付き添い役でスタジオに入っていいか聞いてみたところ、なぜか普通にOKが出たので、今こうして入れてもらっている。

 

……この前の野外ライブのときといい、パスパレのスタッフさん規制緩くね?

 

「三人とも、今日はお疲れ様でした。学校や次の仕事に備え、ゆっくりお休みください。」

 

彩・香澄「はい!」

 

ましろ「は、はい!」

 

透哉「にしても、まさか香澄とましろがテレビ出演なんてな。」

 

彩「もともとスタッフさんに、誰かゲストにお招きしたい方はいますか?って聞かれてたんだ。すごく迷ったんだけど、ふと思いついたの!あのとき、あの曲を歌った三人でいっしょに番組に出られたら、楽しいだろうなぁって!」

 

香澄「そうだったんですね!」

 

ましろ「最初彩さんからその話を聞いたときは、冗談かと思いましたよ……。でも、まさかほんとのことだったなんて……。今でも信じられないです……。」

 

透哉「もう終わったのにか……?」

 

彩「でも、楽しかったでしょ?」

 

香澄「最後にもう一度、みんなであの歌歌えたしね!」

 

ましろ「……はい。楽しかったです、ほんとに。」

 

……三人が収録を行っているとき、俺はカメラマンの人達がいる場所にいて、その模様を見ていた。

 

収録は三人が衣装を着ている状態で行われ、プロフィールや友人関係、バンドについてなどを、彩がゲストの二人にいろいろ質問したり話を振ったりしていき、それについてゲストである香澄とましろが答えていくというのが、大まかな流れだった。

 

彩は、ところどころ噛んでたところ以外は流石プロだなという印象だったが、香澄とましろに関しては、こういう経験は初めてというのもあって、緊張しているのは見るに明らかだった。

 

特にましろは、話すときにカタコトだったり、収録中にも関わらずキョロキョロしたりで、見ているこっちが助けてやりたいぐらいだった。

 

しかし、そこで良いアシストをしていたのが、彩だ。

 

言葉が詰まっているとき、"つまりこういうことかな?"と、ましろが言いたがってる言葉を予想して投げかけたり、キョロキョロしているときは、"スタジオ広いよね〜"のような言葉をかけてあげたりと、彩なりの、ましろの緊張をほぐすための行動というのが、多く見られたのだ。

 

……あいつも、随分先輩らしくなったもんだ。

 

学年としても、バンドとしても、アイドルとしても……。

 

彩「よーし!じゃあ打ち上げにファミレス行って、そこでいっしょに感想会を…「打ち上げって……ただの収録だろ?」うっ、ま、まぁそうだけど……」

 

香澄「はい!」

 

彩「はい香澄ちゃん!」

 

香澄「私、今日はファーストフード店に行きたいです!」

 

ましろ「あ、じゃ、じゃあ、私も……」

 

彩「ファーストフード店か〜。うん、そうだね!透哉くんもそれでいい?」

 

透哉「ああ。」

 

彩「決まりだね!それじゃあさっそく…「その前にお前らはまず着替えだろ。」あ……そうだった♪」

 

透哉「俺は外で待っててやるから、早く着替えて来いよ。」

 

香澄「……透哉先輩って、本当に健全な先輩ですよね。」

 

彩「昔から真面目なんだよ、透哉くんは。」

 

ましろ「……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ファーストフード店】

 

彩「花音ちゃん!スマイル一つ!」

 

花音「もう、ふざけないの〜。」

 

香澄「うーん、私は何にしようかな〜。」

 

 

 

 

 

透哉「今日は花音のバイトの日だったか。」

 

ましろ「花音さん、この店でバイトしてるんですね。」

 

透哉「ああ。……ましろは、バイトしたことあるのか?」

 

ましろ「私は……ない、です。」

 

透哉「そうか。……ま、俺もなんだけどな。」

 

ましろ「確か、バイト禁止の学校なんですよね?」

 

透哉「そうなんだよ……。もしバイトできたら、それで稼いだお金でDX玩具とか買いまくるのに……。」

 

ましろ「あはは……。「二人ともお待たせー!」あ、帰ってきた。」

 

透哉「彩、香澄。俺達が注文したのちゃんと頼んでくれたか?」

 

香澄「もちろんです!透哉先輩がピリ辛バーガーで、ましろちゃんがチーズバーカー!」

 

彩「ポテトが、二人ともLだっ…「俺、Mだぞ?」……え?」

 

ましろ「私は確か、Sを頼んで……。」

 

香澄「あれ、おかしいなぁ。私、ちゃんとSとMを……。」

 

彩「……ごめん、間違えちゃった。」

 

透哉「……お前ってやつは……。」

 

彩がみんなの買ってきてくれるって言うから頼んだのに……。

 

香澄は、ちゃんと聞いてたらしいけど……。

 

……まぁ、頼んじまったものは仕方がない。

 

彩「二人とも、ごめ…「別にいいよ。四人で頑張って食おう。」……」

 

透哉「あ、あと、買ってきてくれてありがとな。」

 

彩「! ……う、うん!あの、ほんとのほんとにごめ…「分かった分かったから!ほら、とりあえず食おうぜ!」……えへへ。」

 

香澄「良かったですね、彩先輩!透哉先輩が優しくて。」

 

彩「うん、ほんとにね。」

 

透哉「……これくらい普通だろ。」

 

ましろ「……透哉先輩、照れてます?」ボソッ

 

透哉「照れてねえ。」

 

 

 

 

 

彩「いよいよ、待ちに待った感想会の時間だね!今日は2話分だよ!」

 

透哉「特に44話は、マジでめちゃくちゃ熱かったからな。二、三時間ぐらい語るつもりでいくぞ。」

 

ましろ「そ、それだと、お店の迷惑になっちゃうような……。」

 

香澄「それぐらいの気持ちでいこうってことだよ!ましろちゃん!」

 

あー、ん。

 

……うん、旨い!

 

ピリ辛バーガー、期間限定らしいから頼んでみたけど、思ったとおり美味しいな。

 

現在俺達が座ってるのは、向かい合って座るタイプのソファ席だ。

 

俺と彩、香澄とましろがそれぞれ並んで座っている。

 

ちなみに四人がそれぞれ頼んだものを挙げてくと……バーガーは、俺がピリ辛バーガー、彩がベーコンエッグバーガー、ましろがチーズバーガー、香澄が普通のハンバーガーで、ポテトは俺とましろがLサイズ、彩と香澄がMサイズで、ジュースは俺がアイスカフェラテで、俺以外の三人はみんなオレンジジュースだ。

 

ポテトも旨えんだけど……食いきれるかなぁ?

 

彩「まずは何と言っても、エビリティライブだよね!カゲロウ復活からの、大二とカゲロウが同時に変身ポーズをとって、カゲロウが黒い羽になり、二人が一つになって生まれたのがエビリティライブ!!もうみんなが待ちに待って、みんなが望んでた展開だよね!!」

 

透哉「しかも、それに加えてまさかのヒロミさんデモンズだもんな。まさか本当に変身してくれるとは……。マジで嬉しかったし、相変わらずカッコよかったしで……本当に最高だったな、今回の回は。」

 

香澄「みんながやって欲しかった展開を、全部詰め込んだ回でしたよね。私も見てて、すごく興奮しました!思わず声あげたら、あっちゃんに怒られましたけど……。」

 

透哉「いや、あれはノーリアクションでは見れねえよ。な、ましろ。」

 

ましろ「は、はい!私も、今回はモニカのみんなで見たんですけど、瑠維さん以外みんな驚きと歓喜の声をあげてました。」

 

透哉「あー……そっか瑠維か。あいつならノーリアクションで見ててもおかしくねえなー。」

 

ましろ「あ、でも、後から七深ちゃんが教えてくれたんですけど、ヒロミさんが変身したあたりから、少し口角が上がってたみたいです。」

 

彩「そうなんだ〜。それ、七深ちゃん以外は?」

 

ましろ「気づいてなかったみたいです。このことは、私にだけ教えてくれたので、たぶん今も知らないと思います。」

 

香澄「みんなが気づかないのに、それに気づくなんて……七深ちゃんすごいね〜!」

 

透哉「……結局、ノーリアクションは無理だってことだな。あの瑠維をも負かすなんて、流石はヒロミさんだ。」

 

彩「おそらく、今回が本当に最後の変身だよね。決め台詞が『我が命……』から、『我が全身全霊をかけて……』に変わったのも良かったなぁ。ちゃんと狩崎さんとの約束を守って、その言葉はもう使わないって言ってたもんね。」

 

香澄「ホーリーライブとデモンズって、結構スペックに差があるはずなのに、それをお互い変身解除にまで追い込むって、ヒロミさんすごいですよね!大二を変えるためにっていう思いの強さでスペック差を埋める……そういう展開って、ほんと熱いですよね!」

 

透哉「斬月VS斬月・真とか、大秦寺さんや尾上さんとかそうだよな。後者は年長組ってのもあって、最初期からいたライダーなのに最後の最後まで強化フォームなしで戦ったし、ジョーカーも、翔太郎とジョーカーメモリの相性がめちゃくちゃ良いから、プラットフォーム並みのスペックながらNEVERの幹部を倒すくらいだもんな。」

 

香澄「そうそう!そういうのです!」

 

ましろ「たぶん、考えればまだまだありますよね……。うーん……。」

 

透哉「ましろ、その話は一旦後だ。……お互い変身解除した後のヒロミさんの説得も、すげえ良かったよな。まるで、もう一人のお父さん?兄?のようだったよな。」

 

彩「分かる!ただの上司じゃなく、本当の家族のように接してくれるヒロミさんが、本当にかっこよくて!変身できない体のはずなのに、大二を止めるため……ううん、変えるために変身して、思いの強さで相打ちまで持っていって、もう引き返せないって言う大二を抱きしめて、大丈夫、大丈夫って説得して……。やっぱり私、ヒロミさん大好きだよ!」

 

香澄「私もです!彩先輩!」

 

ましろ「わ、私も!」

 

透哉「もちろん、俺もだ。……そして、そこからの…「カゲロウ復活!からのエビリティライブだよね!」……ああ。」

 

彩「ヒロミさんがデモンズになってからそこにいくまでの流れ、すごく良かったよねぇ。」

 

透哉「ああ。……カゲロウのやつ、まさかずっとホーリーウイングバイスタンプの中に入ってたとはな。本当は死んでなくて、大二の中でひっそり生きてんじゃねえかって、うすうす思ってはいたけど……。」

 

彩「大二の涙がホーリーウイングバイスタンプに落ちた瞬間、色が変わって、そしたらカゲロウが出てきたんだよね。泣き寝入りするまで黙ってようと思ったって……流石悪魔というだけあって、ちょっとたち悪いよね。」

 

透哉「まぁ、カゲロウだしな。でも、カッコよかったぞ?」

 

彩「それはもちろん!カゲロウがガンモード使ってたのも、エビリティライブになって大二がブレードモードを使ってたのも良かったし、二人で同時に変身ポーズとるのも良かったし、エビリティライブが攻撃するときに一瞬エビルが映るのも良かったし……もう挙げたらキリがないよ!」

 

ましろ「た、確かに……。」

 

香澄「それにしても、満を辞してって感じですよね。ライブが登場した頃から、ずっとエビルとライブが合体するんじゃないかって言われて、まさかのホーリーライブ初登場回でカゲロウが消えて、どうなるんだろう……ってなってからの今回で、カゲロウが復活してついにエビルとライブが合体してエビリティライブになると。」

 

透哉「……そう考えると、長かったな〜。」

 

彩「ねー。……ホーリーウイングバイスタンプがパーフェクトウイングバイスタンプになったから、これからはエビリティライブがホーリーライブの代わりになってくのかな?」

 

透哉「かもな。」

 

彩「! あと挿入歌!挿入歌流れてたよ!」

 

香澄「そう!そうですよ!しかも今回の挿入歌は、大二とカゲロウが歌ってたんですよね!」

 

彩「リバイスは結構キャラソンが多いから、ほんとに熱くなるよね!大二とカゲロウのキャラソン、早くフルバージョンで聞きたいなぁ。」

 

ましろ「……やっぱりあれ、大二とカゲロウだったんですね。」ボソッ

 

透哉「ああ。ましろ、分かんなかったか?」

 

ましろ「は、はい。恥ずかしながら……」

 

透哉「まぁ、仕方ないさ。そういうことはよくある。……ギフを封印するために、アルティメットリバイスとエビリティライブが最高のコンビネーションで技を決めるところも、カッコよかったよな。」

 

ましろ「あ、はい!私は特に、最後のエビリティライブのキックが好きだなぁって。久しぶりに、大二の"大事に決めようか"が聞けましたし。」

 

透哉「そうだなぁ。やっと俺達の知ってる、いつもの大二が戻ってきたって感じだったな。」

 

彩「ギフと契約するって言ったときはえぇ!?ってなったけどね。無事に戻ってきてくれて良かったよぉ。」

 

香澄「一輝、バイス、大二、カゲロウ、さくら、そしてヒロミさん。みんなで最後ギフに勝ったことを喜んでたシーンは、見てて微笑ましかったですよねぇ。」

 

ましろ「でもその後、真澄さんは……。」

 

透哉「狩崎が着いた頃には、もう……な。」

 

彩「……流石の狩崎さんも、ちょっとショックそうだったよね。」

 

香澄「看取ることも、できなかったですもんね……。」

 

透哉「……で、でも、その後のシーンは、微笑ましかったよな。ママさんのもとに五十嵐三兄妹が帰ってきて、みんなで抱き合って。やっぱ、家族っていいよな。まだ、パパさんは治療中だけど。」

 

彩「……うん、そうだね。」

 

香澄「この回は、他にもいろいろありましたよね。バイスがギフに攫われたり、ギフがほんとは喋れたり、あとは……あ、一輝と大二が、いつもは一輝とバイスがやってるあのハイタッチをやったとこ、すごくエモかったですよね!」

 

ましろ「バイスも、それ俺っち達の〜!って言ってましたもんね。」

 

彩「……ましろちゃん、今のもう一回言って?」

 

ましろ「え?い、今のって……?」

 

彩「バイスも……ってとこ!」

 

ましろ「……そ、それ俺っち達の〜って…「そうそれ!」えぇ!?」

 

彩「……ましろちゃんが俺って言うの、なんか良くない?」

 

香澄「……確かに。」

 

彩「ましろちゃん!もう一回!もう一回言って!」

 

香澄「私も聞きたーい!お願いましろちゃん!」

 

ましろ「え!えぇ〜!?」

 

透哉「ましろが困ってるだろ……。」

 

 

 

 

 

透哉「……んじゃ、次は45話、いくか。」

 

彩「よし。……気持ちを切り替えていこう!」

 

香澄「まさか、オルテカが生きてたなんて……。」

 

ましろ「繭?みたいなものから出てきて、ぬめぬめの状態でヒロミさんに手錠かけられてましたね……。花さんも、政府に突き出すって。」

 

彩「突き出されて当然だよ!罪のない人々を次から次へとギフテリアンにして!玉置の友達も、ヒロミさんの同期も……。」

 

香澄「でも、この戦いが終わったら私も……って、花ちゃん言ってましたよね。玉置、すごい驚いてましたし……。」

 

透哉「……どうなるんだろうなぁ。確かに、人間に戻ってウィークエンドとして人々を守る側になったとは言え、もとはデッドマンズとして活動してたし……。」

 

彩「……でも、よく考えたらさ。過去の作品にも政府に突き出されてもおかしくないくらい悪行を働いてた人物いっぱい……むぐっ!」

 

透哉「彩、それ以上言ったらキリねえから……。」

 

彩「んー!んーんー!」ジタバタ

 

ましろ「……!あ、あと今回、あれですよね!ラブちゃんが、怪我を……」

 

香澄「でもあれ、たぶん怪我じゃないよね?勝手に傷口?が広がる描写があったし、ラブコフも違う、これは……って言ってたし。」

 

ましろ「となると……何だろう?ラブちゃんパワーアップ?」

 

透哉「……脱皮、じゃねえか?ラブコフって、蛇だろ?」

 

香・ま「あ……。」

 

ましろ「……脱皮か。」

 

香澄「それじゃあ脱皮したら、ラブコフからスーパーラブコフになるのかな?」

 

透哉「そ、そんな安直なのにはならない気はするが……。」

 

彩「んーんー!んんんんーー!!(透哉くん!苦しいーー!!)」

 

透哉「! あ、悪い彩!」パッ

 

彩「ぷはっ!……もう、死ぬかと思ったよ!!」

 

透哉「だ、だから悪かったって……。」

 

ましろ「……「あと、大二とカゲロウも良かったですよね!」!」

 

透哉「カゲロウと入れ替わってのエビル変身な。ああいうのを待ってたんだよ俺は。」

 

彩「意外と強かったしね!……背後から攻撃されて変身解除しちゃったけど。」

 

透哉「あれはまぁ仕方ないというかなんというか……。」

 

ましろ「で、でも、カゲロウらしいですよね。」

 

透哉「らしいか?……まぁ悪魔だしな。」

 

香澄「それから何と言ってもバイスですよね。ギフに操られちゃってますもん。」

 

彩「ギフが操って、自分の声も代わりに喋ってもらってるって感じだったよね。……ていうかバイス、捕まりすぎじゃない?」

 

香澄「確かに、二周連続…「そこは触れるな……。」え〜?」

 

ましろ「あ、でも、次回予告でいっしょに戦ってたから、また戻ってはくるみたいですよ。」

 

香澄「そしてまた捕まると…「その無限ループやめろ……。」てへ♪」

 

彩「あはは……。……それにしても、やっぱりギフは強いねー。アルティメットリバイとエビリティライブの攻撃が、びくともしないんだもん。流石、ラスボスなだけあるよね。」

 

透哉「……本当にギフがラスボスなのか?」

 

彩「え?」

 

透哉「いやさ。バイスが操られたり、オルテカが生きてたり、ここにきていろんな展開になりつつあるだろ?もしかしたら、バイスがラスボスになったり、オルテカがラスボスになったりっていう、まさかまさかの展開もあるんじゃねえかなって思ってさ。」

 

彩「た、確かに……。その線はあるかも……。」

 

香澄「すごく面白い考察ですね、透哉先輩!」

 

透哉「考察って言えるほどのことでもないけどな。」

 

ましろ「いえ、そんなことないです。」

 

透哉「え?」

 

ましろ「私、透哉先輩のその考察、すごく興味あります!」

 

透哉「お、おう……。」

 

彩「でも仮面ライダーって、予想外の展開よくあるもんね〜。これはなかなか面白くなりそうだな〜。」

 

香澄「じゃあ今から、今後のリバイスについていろいろ語りましょうよ!」

 

ましろ「香澄さん、それ、ナイスアイデアです!」

 

彩「流石透哉くん!良い話題出してくれるね!」

 

透哉「……ま、まぁな。」

 

彩「よーし!じゃた食べ物も、追加で頼んじゃおう!香澄ちゃん行こ!」

 

香澄「はい!彩先輩!」

 

透哉「え!?まだ食べるのか!?……行っちまった。」

 

ましろ「私、もうあまり食べれないよ……。」

 

透哉「いや、別に無理して食べる必要ないからな?……にしても、まさかあそこまで盛り上がるとは思わなかったな……。」

 

ましろ「もうリバイスも終盤ですし、みんな熱が入ってるんですよ。……もちろん、私も。」

 

透哉「……みたいだな。」

 

 

 

 

 

彩「花音ちゃん休憩?なら今からいっしょに、今後のリバイスについて語り合おうよ!」

 

花音「で、でも、店長にいいか聞かないと……。え?い、いいんですか?」

 

香澄「流石店長さん!花音先輩、行きましょう!」

 

花音「ふぇぇ〜!ちょ、ちょっと待ってよ香澄ちゃ〜ん!」

 

 

 

 

 

透哉「……ここ、一応店だよな?」

 

ましろ「一応というか、れっきとしたお店ですよ……。」




Morfonicationマジで神でした!

運営さんありがとうございます!!

……え?

今日2話目ある?

え、最高すぎん??


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第六十一話 リバイス第46話感想!ジャンヌとラブコフ合体!インビンシブルジャンヌ!!……狩崎!?byMorfonica

すみません……。





話の前置きがめちゃくちゃ長くなってしまいましたw。(いつものことかw)

感想会が始まるの、まぁまぁ先なんですけど、別に問題ないよーという人は、最初から読んでいただけると嬉しいですw。


【広町家 アトリエ】

 

ガチャ

 

透子「暑い〜!」

 

七深「アイスあるよ、透子ちゃん。食べる?」

 

透子「食べるー!」

 

瑠維「前にも言ったけれど、先に練習を…「るいるいも食べるよね?」……いただくわ。」

 

つくし「それじゃあ透哉先輩は、来週から夏休みなんですか?」

 

透哉「ああ。お前らはいいよなぁ、一週も早く夏休みでよー。」

 

ましろ「で、でも、一週間なんてすぐですよ?」

 

透哉「そう言うけどよ、意外と長いんだぜ?一週間って。」

 

つくし「そういうときは、カウントダウンすればいいんですよ。あと何日で夏休みだなーって。そうすれば、一週間なんてあっという間に…「あなた達、いつまで同じような話をしているの?それに、どうして鑑さんもここに……?」そ、それは……」

 

透子「あたしが呼んだに決まってるっしょ!」

 

瑠維「……はぁ。やっぱりあなたが……。」

 

透子「だってよルイ、歩いてる途中で透哉先輩に会ったら、もう秒で誘うほかないでしょ!なんたってこの前の…「仮面ライダー、でしょ?」そう!ルイも好きだろ!?この前だって、いっしょに見たじゃん!」

 

瑠維「……そのときは、あなた達がどうしてもみんなで見たいと言うから、仕方なくよ。」

 

透哉「好きってところは、否定しないんだな?」

 

瑠維「……そろそろ練習を始めましょう。時間がもったいないわ。」

 

ま・七・つ「(流した……。)」

 

透子「ちょ、待て待て待てって!」

 

瑠維「? まだ何か話があるのかしら。」

 

透子「ありもあり!大ありだし!まだ話終わってねーし!!」

 

七深「透子ちゃん、落ち着いてー。」

 

ましろ「つ、つまり透子ちゃんは、みんなでリバイスの感想会をしたいって……そう言いたいんだと思う。」

 

透子「そう!まさにそれだよシロ!」

 

瑠維「……あなた達がよくやってると言う、あの感想会のこと?」

 

透子「お、さてはルイ、少し興味ある感じ?」

 

瑠維「……」

 

つくし「えっと……瑠維さん?」

 

瑠維「……

 

 

 

 

 

分かったわ。」

 

透哉・ま・七・つ「!?」

 

透子「マジ!?ならさっそく…「ただし、それは練習の後よ。」って何でだよ!?」

 

瑠維「当然でしょ。もともと今日は、練習のために集まったのだから。」

 

透子「そ、そうだけど……でも、先に感想会をやっちゃったほうが、なんかこう……スッキリしない?」

 

瑠維「言っている意味が分からないわ。」

 

透子「うぐっ!」

 

つくし「え、えっとー……たぶん透子ちゃんは、この前のリバイスの感想を言いたくて言いたくてたまらないんでしょ?だから、先に感想会をやって、その気持ちをスッキリしたいと。」

 

透子「そういうこと!流石ふーすけ!と、いうわけで、分かったか?ルイ。」

 

瑠維「それはあなたの勝手な私情でしょ?そのためにわざわざ、練習を後回しにしてまで感想会をする意味があるとは、私には思えないわ。」

 

透子「! だ、だから、意味があるとかないとかじゃなくて…「よし分かった!」!?」

 

ましろ「と、透哉先輩?」

 

透哉「瑠維、お前の言う通り、感想会はお前らの練習の後にしよう。」

 

透子「ちょ、透哉先輩!何で……」

 

透哉「そのほうが、時間を気にせず、ゆっくり感想を語れるだろ?練習をやりたいだけやって、その後感想会を、やりたいだけやる。それでいいんじゃねえか?」

 

透子「で、でも、あたしのこの気持ちは…「逆に考えろよ。」逆に?」

 

透哉「練習を頑張れば、感想会ができるんだぞ?ご褒美みたいに考えればいいんだよ。そうだな……練習がご飯だとすると、感想会はデザートだ。」

 

透子「……ご飯と、デザート……。」

 

透哉「お前だって、楽しみは最後に残しときたいだろ?」

 

透子「……でも、最初に楽しんだほうが…「透子ちゃん。」……何だよななみ。」

 

透哉「せっかく透哉先輩が、提案してくれてるんだよ。それに、るいるいも待っててくれてる。たまには、透哉先輩の言葉に、従ってみない?」

 

透子「……その言い方、あたしがいつも透哉先輩に逆らってるみたいじゃん。……分かりました。」

 

ま・つ「透子ちゃん!」

 

透子「先に練習やっちゃって、後の感想会でありったけ話しまくることにします。そしてルイ!そんときはお前にも、どんどん話してもらうからな!?……まさか、この前のリバイスを見てないなんて、言わないよなぁ?」

 

瑠維「理解したのなら、さっそく練習を始めるわよ。あなたのせいで予定より随分遅くなってしまったのだから、いつもの練習の倍は厳しく見るわよ。」

 

透子「あたしのせいかよ!……まぁ、そうかもしれないけど……。ボソッ の、臨むところだルイ!あたしの進化した超絶テクで、ルイをぎゃふんと言わせてやる!」

 

瑠維「そう。期待しないでおくわ。」

 

透子「くぅ〜!やっぱこいつムカつく〜〜!!」

 

つくし「まぁまぁ透子ちゃん、私達も準備しよ?」

 

七深「今日は透哉先輩が見てくれているからね〜。広町まいつもより張り切って練習するよ〜。」

 

ましろ「! そっか。今日は、透哉先輩が……。……あ、あの。」

 

透哉「ん?」

 

ましろ「ほんとに、いいんですか?……退屈だと思いますよ?練習、見てるの……。」

 

透哉「退屈なもんか。俺は好きだぞ?お前らの頑張ってる姿を見るの。」

 

ましろ「!? す、好き///!?」

 

透哉「ポピパの練習も、Roseliaの練習も、あと……ハロハピもか。いろんなバンドの練習を見せてもらったけど、みんなすげえ頑張って、そして楽しそうに練習してた。で、お前らモニカの練習を見るのは初めて。俺も何気楽しみなんだよな。」

 

ましろ「……」

 

透哉「話がそれたけど……楽しみにしてるよ、お前らの練習。俺はいないと思って、いつも通り、気軽に。な?」

 

ましろ「は、はい……。と、透哉先輩!」

 

透哉「ん?」

 

ましろ「私……頑張ります!」

 

透哉「? お、おう。」

 

 

 

 

 

つくし「……相変わらずだね。ましろちゃんも、透哉先輩も。」

 

七深「私達はいつも通り、遠くから見守っていよう?」

 

つくし「うん。」

 

 

 

 

 

瑠維「……随分と、時間がかかっているわね。」

 

透子「うーん……感想会では、あのことと、あのことを……」

 

瑠維「桐ヶ谷さん、その話は後でに…「分かってるって!ちょっとイメトレしてただけだから!」……イメージトレーニングなら、練習のほうでしてちょうだい。」

 

ましろ「ご、ごめんるいさん!準備、遅くなっちゃって……」

 

瑠維「……時間は有限よ。さっそくだけれど、この前の新曲を、一通り合わせてみましょう。」

 

ましろ「! う、うん、そうだね。」

 

透哉「新曲?」

 

透子「ライブでもすっげえ盛り上がったんですよ!」

 

つくし「あのときは、いろいろあったよねぇ。」

 

七深「そうだねー。でも、最後にはちゃんといつものしろちゃんが戻ってきてくれて、嬉しかったなぁ。」

 

ましろ「あ、あのときは、本当にごめん……。」

 

透哉「……その話は後でゆっくり聞くとして。聞かせてくれよ、新曲。」

 

ましろ「は、はい!」

 

つくし「(後で聞くんだ……。)」

 

ましろ「えっと……それでは聞いてください。

 

 

 

 

 

……『寄る辺のSunny, Sunny』。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜2時間後〜

 

瑠維「今日の練習は、ここまでにしましょう。」

 

透子「やっと終わったー!」

 

つくし「ましろちゃん、今日はすごく積極的だったよね。」

 

ましろ「そ、そう?」

 

七深「歌ってるときも、自分からみんなのことをリードしてたし、途中の話し合いも、しろちゃんから発言することが多かったよ。」

 

つくし「やっぱり、透哉先輩が見てるからかなぁ?」ニヤニヤ

 

ましろ「そ、そんなんじゃないよ///!もうつくしちゃん!変なこと言わないで!」

 

つくし「ふふ、ごめんごめん♪」

 

透子「あ、それでどうでした?あたし達の練習!めっちゃアガりましたよね!?」

 

ましろ「! ……」

 

透哉「ああ、そうだな。……見させてもらってる身だから、偉そうなことを言うとか、そんなんじゃないけど……めちゃくちゃ楽しそうだったぜ。ましろも、つくしも、七深も、透子も、瑠維も。でも、その中にちゃんと真剣さもあって……他のバンドにはない、モニカらしさが、そこにはあったと思う。」

 

ましろ「モニカ、らしさ……。」

 

透哉「それと瑠維。……最初に会ったときと比べて、随分笑顔が増えたよな。」

 

瑠維「……気のせいですよ。」

 

透哉「……そうか。……って、ごめんな。こんな、評価するような言い方をしたかったわけじゃないんだけど、勝手にこう、口が回って…「いえ!」!」

 

ましろ「……ありがとうございました!」

 

透子・七・つ・瑠「……ありがとうございました!(。)」

 

透哉「……いや、礼を言うのはこっちのほうだよ。みんな、ありがとな。めちゃくちゃ良いもん、見させてもらったよ。」

 

ましろ「えへへ……。」

 

七・つ「((ま)しろちゃん、嬉しそう♪)」

 

透子「よーっし!練習も終わったことだし、さっそく感想会やろー!」

 

透哉「張り切ってるな、透子。」

 

透子「当然です!このために練習頑張ったって言っても、過言ではないですから!」

 

瑠維「そこは過言であってほしかったわ。その言い方だと、嫌々練習をやっていたように聞こえるけれど。」

 

透子「別に、嫌々やってたわけじゃないって。でも、その後に楽しみが待ってるって考えたら、よし、もっと頑張ろうって気になるだろ?それだよ!」

 

瑠維「……まぁ、理解できなくはないわね。」

 

透子「! ルイが珍しく、あたしの言葉に…「今こうして話している時間がもったいないわ。やるなら早くやりましょう。」……やっぱ……やっぱこいつムカつく〜!」

 

ましろ「透哉先輩、こっちの椅子に、どうぞ。」

 

透哉「いや、俺はこの椅子で…「いいから、こっちに座ってください!」グイグイ お、おいつくし!?」

 

七深「るいるい、ここ座る?」

 

瑠維「ええ。」

 

つくし「ほら、もっと詰めて!七深ちゃんが座れませんよ!」グイグイ

 

ましろ「ひゃっ///!」

 

透哉「お、おい、そんな押すことねえだろ!別にここに四人並ばなくても…「じゃないとみんな座れませんよ〜。」あ……まぁ、そうか。」

 

透子「ったく、ルイってばほんといちいち腹立つ!ドサッ!……って、ここだとルイと向かい合うことになるじゃん!」

 

瑠維「嫌ならあなただけ立っていればいいんじゃないかしら。」

 

透子「っ〜〜!!べ、別に、ここでいいし!」

 

七深「とーこちゃんとるいるい、ずっとバチバチだね〜。」

 

透哉「……悪いなましろ、せまくないか?」

 

ましろ「あ……えっと……だ、大丈夫……です……///。」

 

七・つ「……ふふ♪」

 

 

 

 

 

透子「それじゃあ始めるとしますか!第1回、仮面ライダーリバイス感想会inモニカ!」

 

瑠維「話数的に、リバイスは第1回で終わる気がするけれど。」

 

透子「そしたら次は新しいライダーのときに第1回でやればいいだろ!?」

 

瑠維「もう無茶苦茶ね……。」

 

透哉「こ、今回は、46話だよな。今回の目玉はなんと言っても…「インビンシブルジャンヌ!!」……そう、それだ。」

 

透子「いやー、まさかジャンヌまで強化フォーム来るとは思わなかったよなー。確か、キングコブラだっけ。」

 

透哉「ああ。どうやってあのスタンプが出てきたのかは分からないけど、ラブコフを守りながら戦うんじゃなく、今度はお互いがお互いを守るために、いっしょに戦う。エビリティライブと同じで、悪魔と一つになった姿が、インビンシブルジャンヌってことだよな。」

 

ましろ「悪魔と一つ、かぁ。」

 

つくし「インビンシブルジャンヌに変身したとき、新しい挿入歌も流れてたし、ラブコフちゃんもすごい喋ってたよね。なぜか関西弁だったけど……。」

 

七深「でも、あれはあれで可愛かったな〜。」

 

透哉「なー。ラブコフ、マジで可愛いよなー。あの挿入歌、早く普通に聞きてえなー……。」

 

ましろ「……ら、ラブ…「それとあれ!アルティメットリバイスとエビリティライブとインビンシブルジャンヌが並び立ったときの、負ける気がしない感!マジヤバくなかった!?もうめっっちゃシビれたんですけど!!」! ……ふぅ。」

 

透哉「あれな!まさに最強の五十嵐三兄妹!って感じだったよな!四人キックでギフも吹き飛ばしてついに倒し……たのか?」

 

透子「あれはもう絶対倒したっしょ!あのキックをくらって、生きてるやつなんかいねーって!」

 

透哉・ま・七・つ「……」

 

瑠維「……心当たりがありすぎるわね。」

 

透子「……ま、まぁ、なんかあって復活するって場合もなくはないけど、とりあえずは倒したんだし、それでいいんじゃね?」

 

透哉「……まぁ、とりあえずはな。いいや、このことはまた後で考えよう……。ボソッ 他にも、玉置がとうとう変身したり、狩崎が闇落ちみたいなことになってたりと、いろんな展開があったよな。」

 

ましろ「あ、あと、ヒロミさんが弓矢を使ったり!」

 

透哉「お、それもあったな。」

 

つくし「玉置くんの変身は、見てて"あ、なるほど"ってなりましたね。光くんが前にフルゲノミクスを使ったことで、体に負担がかかったりして……たぶん、もう変身が難しいんですよね……。だから、自分のベルト一式を玉置くんに託して……そしてその思いを胸に、とうとう玉置くんがオーバーデモンズに変身と。」

 

七深「変身する前に花さんから"顔が硬い、笑え"って言われて、笑顔になるのも良かったよね〜。

 

透哉「だな。昔の二人を知ってるから、より熱く感じるよな。」

 

透子「映画の予告でヒロミが弓矢使ってたのも、今回で繋がりましたよね。」

 

ましろ「うん。あれって、狩崎さんにもらった……って言っていいのかな?」

 

透哉「まぁ、狩崎の研究室に置いてあったんだし、狩崎がそれ使っていいよみたいな感じで指差してたし、いいんじゃねえか?」

 

瑠維「問題は、最後のジョージ・狩崎の闇落ちね。」

 

透哉・ま・七・つ「……」

 

透子「……なぁルイ。」

 

瑠維「何かしら。」

 

透子「さっきから思ってたんだけど……お前、口数少なくね?」

 

瑠維「気のせいよ。」

 

透子「いや気のせいなわけないでしょ!明らかにルイだけ喋ってな…「そもそもこの感想会は、あなた達がやりたいと言い出したことでしょ。私はそれに付き合ってあげているだけなのだから、最低限のことしか喋らないのは当然のことだと思うけど。」な、何でそんなに上から目線なんだよ!」

 

七深「まぁまぁ透子ちゃん、落ち着いて…「もう我慢できねえ!ルイ!何が何でも、お前には喋ってもらうからな!」え?」

 

つくし「しゃ、喋ってもらうって、何を……?」

 

透子「もちろん、次回+狩崎についてだよ!あたし達ばっか喋ってルイだけほぼだんまりなんて、気に食わないじゃん!」

 

ましろ「……そ、そういうこと?」

 

透子「それ以外に何があるっつーの!?」

 

透哉「てっきり、上から目線なことに怒ってるのかと。」

 

透子「……ま、まぁ、それもあるけど……とにかく分かったな!?ルイ!!」

 

瑠維「……そんな理由で、私が喋るとでも?」

 

透子「っ〜〜!!こ、こいつマジで…「まぁ待て。」? と、透哉先輩?」

 

透哉「……なぁ瑠維。」

 

瑠維「何ですか?」

 

透哉「せっかくの感想会なのに、お前一人だけ喋らないなんて、不公平じゃないか?」

 

瑠維「さっきも言いましたけど、私は最低限のことは喋って…「本当にそれでいいのか?」……?」

 

透哉「それでお前は、本当に満足しているのか?……実はもっと喋りたい、語りたいって気持ちが、胸の奥にあるんじゃないのか?」

 

瑠維「……」

 

透子「え、そうなん……?」

 

つくし「とても、そんな風には見えないけど……。」

 

瑠維「……そう思う、根拠は何ですか?」

 

透哉「なんとなく。」

 

瑠維「! ……はぁ。先輩と言えど、流石に理解しかねま…「なんてな。」……まだ何か?」

 

透哉「ちゃんと根拠はあるよ。お前、透子が仮面ライダー好きだろ?って聞いたとき、否定しなかっただろ。」

 

瑠維「……それは…「あと、なんだかんだ言いつつ感想会に付き合ってくれたりさ。」……」

 

透哉「本当に好きじゃない、興味がないのなら、練習が終わった時点で自分だけすぐ帰ればいいだけの話だ。でもそうしなかったのは……そういうことだろ?」

 

瑠維「……」

 

透子「ルイ、お前……。」

 

ましろ「瑠維さん……。」

 

瑠維「……はぁ。次回、そしてジョージ・狩崎のことについて語ればいいのね?」

 

透子「! その通り!いやー、やっとお前その気に…「今回ギフを倒したことで、平和な日常が戻ってきた。しかし、そこに現れたのは謎の金色の仮面ライダー。名前はまだ分からないけど、今回の終わり方、そしてあのベルトが映ったことから、ジョージ・狩崎が変身するというのはほぼ間違いない。」え、ちょ……ルイ?」

 

瑠維「金色の仮面ライダー、SNS等では、クウガアルティメットフォームや、ン・ダグバ・ゼバを意識しているんじゃないかと言われているわね。狩崎本人もデモンズに変身するときクウガの変身をオマージュしていたし、その説は濃厚ね。そして仮面ライダーwebの予告画像から分かることだけれど、金色のバイスタンプと、あのベルト……というより、ダイモンが使うベルトね。画像が小さいから、どんなデザインのスタンプなのかはよく分からないけど、ベルトは明らかに何かのパーツを付けているわね。玩具で考えるとおそらく、キマイラ、ダイモン、金色の仮面ライダーのバイスタンプ、そしてベルト、謎の金色のパーツのセットで発売してくると予想できるわ。……問題は、本当に狩崎がラスボスなのか。ギフを倒したとは言っているけど、エボルトのように復活する展開も、考えられなくはない。しかし、それも少しくどいような気はするし……」

 

透子「おーい、ルイー。……ダメだ、聞こえてねえ……。」

 

つくし「こ、こんなに喋ってる瑠維さん、初めて見た……。」

 

七深「こんなるいるいを引き出せる透哉先輩、やっぱりすごいな〜。」

 

透哉「お、俺もまさか、ここまでとは……。」

 

ましろ「流石、透哉先輩……。」

 

透子「……なぁルイ、いつまで一人で喋ってないで、あたしらとも話さね?」

 

瑠維「私はいま考え事をしているの。口をはさまないでちょうだい。」

 

透子「な!そ、それじゃあ感想会の意味ないじゃーん!」

 

 

 

 

 

七深「……私達、どうします?」

 

透哉「……向こうのほうで、アプリゲームでもしてるか。」

 

ましろ「! 今、それで仮面ライダーコラボきてるんですよね!」

 

つくし「え、そうなの!?」

 

 

 

 

 

透子「だーかーら!みんなで感想を語り合って、それで初めて感想会になるの!」

 

瑠維「後のことは私に喋ってもらうと言ったのはあなたよ。」

 

透子「そ、それとこれとは話が…「本当に次から次へと言うことが変わる人ね。」……ま、マジでこいつムカつく〜〜〜!!!」




ちょっと今更感ありますが、この場を借りて、Morfonicationの感想を言わせてくださいw。

あれはもう……ほんと……





……神アニメです!!

モニカ単体のアニメを作ってくれただけでも嬉しいのに、挿入歌であの曲が流れたり、あの衣装が出てきたり、あのイベントの話が出てきたり……モニカがあんなにいっぱい動いてるのを見れて、ファンサービスも多くて、新曲もめちゃくちゃ良くて、ほんとにもう言うことなしでした!!

モニカは、3周年で初めて登場し、最初のストーリーを読んだときから"お、いいじゃん"となってはいたのですが、時が経つにつれいろんな曲をカバーし、ストーリーも進展し、ついにはフィルムライブ2でアニメ参戦を果たし……二章を読んだ頃には、もう完っ全にモニカ推しになってましたねw。

そんな中での、Morfonicationですよ!

あれを見たら、僕みたいにモニカが好きという人は今以上に好きになりますし、あまりモニカが好きじゃない、特に興味がないという人も、"お、モニカいいじゃん"となるはずです!(実際弟がそうでしたw)

今回の六十一話では、ちょいちょいMorfonicatonの要素が入ってますが、あれはまぁ……意識しちゃいましたねw。

中にはまだ見てないという人もいるかと思いますが、そういう人は、8月11日まではバンドリちゃんねるのほうでアーカイブが残っているとのことなので、是非見てみてください!

マジでめちゃくちゃ面白いですから!!

……めちゃ長々と語ってしまいましたが、本小説はバンドリ×仮面ライダーなので、たまにはこういうのもありでしょうw。

今週の日曜にはギーツの制作発表がありますね。

キャストの方々や新PVとか、いろいろ公開されそうで、今からとても楽しみですね!


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第六十二話 観てきたぜバトルファミリア!!やはり最強五十嵐家!!新ライダーギーツも登場!!ついでにドンブラも!!

もう公開から何日経ってんだよ!って話ですけど、まぁ見た人は振り返り程度にどうぞw。

見てない人は、完全ネタバレになりますので、それが嫌だという人は即ブラウザバックしましょうw!


〜PM 15:30〜

 

【ショッピングモール 映画館】

 

友希那「ついに来たわね。」

 

花音「き、緊張してきた〜……。」

 

透哉「映画見るのに、緊張なんてするか?」

 

花音「す、するよ〜!どんな展開になっていくんだろうとか、仮面ライダーイガラシってどんな姿なんだろうとか、バイスやカゲロウ、ラブちゃんは無事に戻るのかなぁとか……。他にもいろいろ気になることがあって……楽しみと緊張の交差が生まれてるんだよ!」

 

透哉「そ、そうか……。」

 

友希那「でも透哉。あなただって、復活のコアメダルを見る前、緊張していたでしょ?」

 

透哉「……まぁ、確かに。どうやってアンク復活するのか、とか、プトティラとかはどういう経緯で出てくるのか、とか、バースXとエタニティ楽しみだなぁとか……いろいろ考えてたな。……!まさかこういうのが、緊張の一種に……。」

 

友希那「映画を見る前の感情は、必ずしも"楽しみ"だけではないわ。人間誰しも、どんなストーリー展開なんだろう、あのキャラはどういう活躍をするのだろい、この映画は自分の期待を超えてくれるのだろうか、という期待や不安も、いっしょに持ち合わせているものよ。それらが合わさることで、"緊張"というものが生まれているんじゃないかしら、」

 

透哉「な、なるほど……。"楽しみ"、"期待"、"不安"が合わさって、"緊張"が……。」

 

花音「……なんか、思ってたより深い話になっちゃったね……。」

 

友希那「もちろん、これは映画だけに限った話ではないわ。私達の身近の、あらゆるところでそれは生まれ…「分かった分かった!もういいって!」……まだ説明の途中なのだけれど。」

 

花音「ゆ、友希那ちゃん!今日は待ちに待った、リバイスの映画を見に来たんだよ?だからその話は一旦終わりにして、純粋に映画を楽しもうよ!ね?」

 

友希那「……それもそうね。それじゃあ透哉、松原さん。さっそく劇場に…「いやいや!まだ入場開始してねえから!」……そうだったわね。」

 

花音「あはは……。」

 

ふぅ。

 

……説明が遅くなったな。

 

さっき花音も言ってた通り、俺、友希那、花音の三人は、リバイスの映画……バトルファミリアを見に来たのだ。

 

バンドの集まりや仕事、学校関係のことなどでなかなかスケジュールが合わなかったのだが、今日はこの三人が、たまたま何も予定がない日だったので、こうして集まったというわけだ。

 

ちなみにましろはライブ、彩と紗夜は仕事だ。

 

紗夜に関して、基本Roseliaはグループでの仕事らしいが、今日はたまたま紗夜が個人での打ち合わせがあるとのことだ。

 

みんな、大変なんだなぁ……。

 

 

 

 

 

『まもなく、15:45上映の、劇場版 仮面ライダーリバイス バトルファミリア/暴太郎戦隊ドンブラザーズ THE MOVIE 新・初恋ヒーローの入場を開始いたします。』

 

 

 

 

 

友・花「!!」

 

透哉「お、呼ばれたたな。お前ら、ちゃんと券は持ってるよな?」

 

花音「うん!」

 

友希那「当然よ。」

 

透哉「だよな。……それじゃあ、行くか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜映画鑑賞中〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜PM 18:00〜

 

【ショッピングモール フードコート】

 

透哉「おーい花音ー、ここの席が空いてるぞー。」

 

花音「あ、ありがとう透哉くんー。……あれ?友希那ちゃんは?」

 

透哉「あいつなら、水取りに行ったよ。えっと……ほら、あそこ。」

 

花音「あ、ほんとだ。私達の分も、汲んでくれてる……。」

 

透哉「後でお礼言っとかないとな。」

 

花音「うん、そうだね!」

 

 

 

 

 

友希那「ただいま戻ったわ。」

 

花音「友希那ちゃん、私達の分の水も持ってきてくれて、ありがとう!」

 

友希那「いえ、これくらい普通よ。」

 

透哉「そういうときは、素直にどういたしましてって言っとけって。」

 

友希那「……ど、どういたしまして。」

 

花音「うん♪」

 

透哉「さて、後はそれぞれ何を食べるか…「ねぇ透哉。」ん?」

 

友希那「やっぱり、先に映画の感想を語ってしまったほうが、いいんじゃないかしら。そのほうが、後からゆっくりごはんを食べれるし、その……気持ちも、落ち着いて…「早く感想を言いたくてうずうずしてるのは分かるけど、腹が減っては戦はできぬと言うだろ?」! べ、別に、そんなんじゃないわよ!」

 

花音「え、違うの?」

 

友希那「え、ええ……。た、ただ私は、映画を見終わった後の、この高ぶった気持ちのままじゃ、ごはんが喉を通らないんじゃないかと……」

 

透・花「……」ニヤニヤ

 

友希那「な、何よ。二人してニヤニヤして、気持ち悪いわね……。」

 

花音「友希那ちゃんって、ほんとに可愛いよね♪」

 

友希那「!? か、可愛っ///……」

 

透哉「言葉では違う風に言ってるけど、バレっバレなんだよなぁ。」

 

友希那「ば、バレバレ///……。」

 

透哉「……大丈夫だよ友希那。ごはんを食べた後じゃなくて、ごはんを食べながら語る予定だから。」

 

友希那「え、……そうなの?」

 

花音「うん。そうすれば、感想も共有できて、お腹もふくれて、一石二鳥でしょ?」

 

友希那「……なるほど。確かにそうね。」

 

透哉「だろ?だからまずは……ガタッ。」

 

友希那「!」

 

透哉「ごはん、買いに行こうぜ。」

 

花音「私が座ってるから、先に二人で行ってきてよ。」

 

透哉「悪いな、花音。ほら、行くぞ友希那。」

 

友希那「……ええ。……ちなみに、透哉は何を食べるの?」

 

透哉「俺か?俺はそうだなー……。何にしようかなー……。」

 

花音「……ふふ♪ほんとあの二人って、妬けちゃうくらい仲良いな〜。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透哉「よし、これでみんな揃ったな。」

 

友希那「ええ。」

 

花音「美味しそう〜!」

 

俺達が夕飯に頼んだもの、それは……。

 

 

 

 

 

ラーメンだ。

 

……俺じゃないぞ?

 

俺"達"が頼んだものだ。

 

それを踏まえてもう一度言おう。

 

ラーメンだ。

 

透哉「……って、みんなラーメンかよ!?」

 

花音「あはは……。」

 

友希那「今日は麺が食べたい気分だったのよ。」

 

そう、俺達三人が頼んだのはラーメン。

 

それも味噌とか塩とかじゃなく、一番スタンダードなラーメンだ。

 

このフードコートには、ラーメンの店が一つしかない。

 

つまり、俺達は同じ店で同じラーメンをそれぞれ頼んでいたのだ。

 

……いや、そんな偶然ある?

 

ガチで事前に話し合いとかせず、それぞれが食べたいものを買ってきた結果だからな?これ。

 

あ、最初に言っておく。

 

俺と友希那はいっしょに夕飯を買いに行ったが、同時にラーメン屋には行ってないんだ。

 

なぜかと言うと、一度別れたから。

 

だいたいフードコートで何食べるか決めるときって、端から端までとりあえず全部見るだろ?

 

そのためだ。

 

が、俺はそうせず、一直線にラーメン屋に向かった。

 

だって……。

 

透哉「俺も、今日はラーメンが食べたい気分だったから……。」

 

花音「わ、私も……。」

 

だから俺も友希那も、席に着くまでお互いが頼んだものを知らなかったというわけだ。

 

……しかし、みんながラーメン気分か。

 

透・友・花「……はは。(ふふ♪)」

 

友希那「まぁ、たまにはこういうこともあるわよね。」

 

花音「こんな偶然、めったにないもんね。」

 

透哉「俺達が気が合ってる証拠かもな。」

 

花音「ふふ、そうかも♪」

 

友希那「それじゃあ今日は、全員ラーメンを食べながら、映画の感想を言い合うことにしましょう。」

 

透・花「ああ(うん)!」

 

 

 

 

 

透哉「んじゃあまずは、何から話そうか……。」

 

花音「話したいこと、いっぱいあるよね。」

 

友希那「無難に、バトルファミリアのことからでいいんじゃないかしら。」

 

透哉「まぁ、そっか。……あ、でもその前に、ついでだからドンブラザーズについても話しとくか?」

 

友希那「カオスだったわね。」

 

花音「カオスだったね。」

 

透哉「や、やっぱりそうだよな……。二人は、ドンブラザーズ見てるんだっけ?」

 

友希那「私は見てないわ。」

 

花音「私は、弟が好きだから、いっしょに見てるよ。」

 

透哉「そっか、弟か。……本編もたまーにカオスだけど、今回の映画はさらにカオスだったな……。」

 

友希那「透哉は見ているのね。」

 

透哉「まぁな。戦隊は毎年、1話目を見て面白そうだったら、毎週見るって感じなんだ。」

 

友希那「ドンブラザーズ……初恋ヒーローだったかしら?……見てて意味が分からなかったわ。映画を撮るということは分かるのだけれど、主役の二人の演技がまずおかしいし、恋愛もののはずがなぜかゾンビの映画になっているし、最後にはなぜか変身していろんな場所を走り抜ける……。とても理解しがたい場面が多かったのだけれど、私の頭がおかしいのかしら……。」

 

花音「あ、あはは……。」

 

透哉「まぁ、それが普通の反応だよな……。」

 

友希那「……松原さんは、あれで理解できたの?」

 

花音「え?あ、えっと……ああいう展開も、まぁ、ドンブラザーズだからなー……って感想かな、私は。」

 

友希那「それでいいの……?」

 

透哉「ドンブラザーズだから、ああいうはちゃめちゃ展開が許されるってのはあるよな。……でも、熱い場面ももちろんあったんだぞ。終盤の名乗りとか、まさにそうだ。」

 

友希那「とても派手だったわね……。映画特別バージョンの名乗りだったということかしら?」

 

透哉「いや、ドンブラザーズは本編で名乗りはしてねえよ。」

 

友希那「……は?」

 

花音「結構前に動画サイトで配信された、"これがドンブラザーズの名乗りだ"っていう動画以来だから、随分久しぶりだったよね。」

 

透哉「ああ。まさかここで名乗りを入れてくるとはって、マジでびっくりしたよ。本編では一度も名乗ってないのに。」

 

友希那「……もう訳が分からないわ……。戦隊って、名乗るものじゃないの……?」

 

透哉「なんだかんだ、今回の新初恋ヒーローはめちゃくちゃ面白かったから、正直他にも話したいことはあるんだけど……。」

 

花音「このままじゃ友希那ちゃんが可哀想だから……バトルファミリアに移ろうか。」

 

友希那「! とうとうバトルファミリアね、待っていたわ。」

 

透哉「お、おう。」

 

花音「ふふ、嬉しそうだね、友希那ちゃん。」

 

友希那「……あ、当たり前でしょ///。……そうね。あらすじ、というか、話の流れを一から言っていきましょうか。」

 

透哉「お、いいな。そのほうがいろいろ話しやすそうだ。」

 

花音「最初は、昔の明石長官と、今回の敵の……アヅマだっけ。この二人がギフと契約して不老不死の力を得るところから始まったよね。」

 

透哉「まさか、映画に明石長官が出てくるとは思わなかったぞ……。」

 

友希那「おそらく、今回が最後の登場ね。」

 

花音「あはは……。えっと、それで次が、空港での五十嵐家かな。」

 

透哉「旅行に行くパパさんとママさんを、一輝、大二、さくらが見送りに行ったんだよな。そこでパパさん、検査の人にデストリームドライバーのことで止められてたよな。」

 

花音「ふふ、ちゃんとカバンに入れていくのがパパさんらしいよね。」

 

友希那「ええ。そして通りすがりの人に写真も撮ってもらって、無事飛行機に乗って出発と……。でも、乗ってる途中でテロに遭って……。」

 

透哉「しかも、目的はパパさんだったからな。エリア666で、パパさんとママさんだけ別の場所に連れて行かれたんだよな。一方その頃、その二人が乗った飛行機がテロに遭ったことをテレビで知った三兄妹は、狩崎の用意したヘリ?に乗って、戦闘服に着替え、飛行機の乗客+パパさん、ママさんを救出するためにエリア666に乗り込む、って流れだったよな。」

 

花音「そのヘリをヒロミさんが操縦してくれたんだよね。ほんとに、頼りになるなぁ。それに、ヘリからダイブしながらの変身も、カッコよかったよね。」

 

友希那「しかも、敵地に降りた後は、しっかりゲノムチェンジもして戦ってたわよね。久々のゲノムチェンジを見れたのも嬉しかったけど、そこでブラキオゲノムを使ってくれたことが、何よりも嬉しかったわ!」

 

透哉「お前の推しフォームだもんな。いや、ジオウだからというべきか。」

 

花音「それと、ネオバッタを使ってくれたのも良かったよね。意外とああいう系の映画に登場したフォームって、使われる機会少ないから、本編にも登場して映画でも使われたネオバッタは、優遇されてるよね。」

 

透哉「クウガアーマーとか、Wアーマーもその類いだよな。まぁどっちかって言ったら、Wアーマーのほうが優遇はされてるけど。」

 

友希那「その考え方なら、エモーショナルドラゴンもそうよね。映画限定フォームが本編などでも活躍するという展開は、私も好きよ。」

 

透哉「んで、最終的にはリバイスになって敵を一掃するんだけど、そこでアヅマの登場だ。ダイモンの変身音、あんな感じなんだなぁ。」

 

友希那「三つくらい、生物の名前を言っていたわよね。確か……ムカデ、オクトパス、クロサイ、だったかしら……。うろ覚えだけれど。」

 

透哉「たぶん、そんな様だった気がする……。で、相変わらず初っ端出る敵ライダーは強かったよな。リバイスの必殺技を受けても、びくともしないんだもんな。」

 

花音「その後だよね。強制的にそれぞれバイス、カゲロウ、ラブちゃんと分離されて、そのうえ操られちゃって。」

 

透哉「赤目バイス、エビル、人型ラブコフになって、一輝達に襲い掛かってな。まぁ……結構ヤバかったよな。特に人型ラブコフ、動くとあんな感じになるなんてな……。」

 

花音「一輝も大二もさくらも、手も足も出なかったもんね。自分の悪魔だから、傷つけたくない、戦いたくないっていうのもあるけど……。」

 

友希那「アヅマを倒せば戻ると言っていたけれど、とても変身できない状態で勝てる相手ではないわよね。」

 

透哉「結局三人とも、捕まってパパさんとママさんのいるところに連れてかれたんだよな。何だっけな……。アヅマの不老不死としての力が弱まってるから、ギフの遺伝子を持ってる五十嵐家からそれを集めて、アヅマの力を復活させるというのが、敵の狙いだったんだっけな。」

 

花音「うん……そんな感じだったと思う……。」

 

友希那「捕まって、そこでギフの遺伝子の力を吸い取られ、さらに命令でバイス達に一輝達を痛ぶらせて……。あのシーンは見てて絶望しかなかったし、あの眼鏡男も、ほんと外道だわ。」

 

花音「……でも、そこである出来事が起こって、一気に形成逆転したんだよね。」

 

透哉「ああ。ママさんが怒ったことで、ママさんの悪魔が現れ、その悪魔が発した光で、操られてたバイス達が一輝達の体に戻り、拘束も解けた。そこでまさかの『My dream』が流れたんだよな!いやー、やっぱあれは良い曲だ……。さらにそこから、それぞれ自動的にリバイス、ライブ、ジャンヌに変身し、サンダーゲイルバイスタンプがフィフティゲイルバイスタンプに変化したんだ!」

 

友希那「そうして登場したのが、仮面ライダー五十嵐よね。リバイス、ライブ、ジャンヌが合体して、武器もそれぞれのライダーが使っているものだったわ。」

 

透哉「仮面ライダー五十嵐、まさに三兄妹が合体!って見た目だったよな。顔はリバイスっぽくて、頭にはジャンヌのヒラヒラがついてて……ってあれ?ライブ要素は、どこだ?」

 

花音「……確かに、言われてみれば……」

 

友希那「マントくらいしか、ないわよね?」

 

透哉「……ま、まぁ、カッコよかったからいいじゃねえか。『Go with the flo』も流れて、気持ちが高ぶったし。……でも欲を言えば、もう少し出番が欲しかったけどな。」

 

花音「従来の映画限定フォームと違って、映画の敵を倒すんじゃなく、うじゃうじゃいるギフテリアンやギフジュニアを倒すため……というか、一時的な変身って感じだったもんね。」

 

友希那「仕方ないわ。メタ的に言うと、尺の都合というのもあるのだし。でも、必殺技はとてもカッコよかったわ。予告編でも印象的だった、"サクッと大事に一気に決めるぜ"の決め台詞だったり、リバイ、ライブ、ジャンヌの幻影が出てきて、それらが合わさって五十嵐になったところでライダーキックを決めたり。」

 

透哉「まぁな。……そして変身解除した後、一輝も言ってたけど、ママさんを怒らせたら危険なんだな。」

 

花音「うん、そういうことだよね……。」

 

友希那「そしてその裏では、希望(のぞむ)、だったかしら。が、キマイラに変身したり、新ライダーのギーツが登場したりと、いろいろ起こってたわね。」

 

透哉「そうそう!いやー、あれが令和四番目の仮面ライダー、ギーツかー。銃の名前忘れたけど、クルクル回しながら撃っててカッコよかったよな。あと、バックルも付けてフォームチェンジも!」

 

花音「最初はブランク体みたいな感じで登場したよね。そこからブースト、マグナムと、バックルを付けて戦って……最後にはライダーキックで敵を撃破!」

 

友希那「やはり、新ライダーの先行登場は盛り上がるわよね。仮面ライダーギーツの本編が楽しみだわ。」

 

透哉「だな。あとは、キマイラか。」

 

花音「キマイラも良かったよね!飛行機の乗客や妊婦さんを助けるために変身して……でも、後に変身解除させられて、ベルトとられちゃったんだよね。」

 

透哉「キマイラに関しては、やっぱりTTFCで『Birth of Chimera』を見たいなって気持ちに改めてなったよ。いつか、DVD借りるなどして見たいぜ。」

 

友希那「……そこから夜のシーンになり、作戦会議や元太達の会話があり翌日、666を出るための作戦が始まったわね。」

 

透哉「作戦……まぁ、作戦か。」

 

花音「その夜のシーンでさ、外でパパさんと希望(のぞむ)くん、だっけ。この二人が会話するところ、良かったよね。パパさんが、ほんとにパパさんしてた。」

 

透哉「そうだな。命はとても大事なものなんだって、教えてくれてたもんな。」

 

友希那「……そして翌日、アヅマ達との決戦ね。」

 

透哉「ライブはバイク乗ってたし、リバイスはプテラゲノムになってたな。そしてママさんは、バスの運転と。」

 

花音「いざ戦いが始まったら、ママさんすごかったよね。すごい豪快にバスを運転してて……パパさんも驚いてたし。」

 

透哉「はは、確かに。……でもこのときのバトルシーン、ほんとすごかったよな。サプライズもあったし、生身の戦闘シーンもあったし……。」

 

花音「私はやっぱり、デッドマンズの一時的な復活が好きだったなぁ。エリア666のバリアを剥がすために、狩崎さんがオルテカに協力を申し出たんだよね。オルテカにギフの瞳、だっけ。が入ったベルトを付けさせてバリアを突破させ、玉置くん、花ちゃんもアギレラ、フリオの衣装を身に纏って、オルテカとともに戦いに。でもまさか、オルテカが共闘するなんて……。リバイス中盤の頃は思いもしなかったな〜。」

 

透哉「俺もだよ。」

 

友希那「……あの衣装を作れる玉置、何気にすごいわよね。燐子と良い勝負ができそうだわ。」

 

透哉「何の勝負だよ……。でも、花のアギレラの衣装での変身が見られたのは、めちゃくちゃ熱かったよ。玉置も、オーバーデモンズになってたしな。」

 

花音「もしかしたらオルテカも!?って思ったけど、流石にそれはなかったね……。」

 

透哉「あー、それは俺も思った……。でもあいつ、放っとくと何をしでかすか分からないからな。」

 

花音「確かに……。」

 

友希那「そして二つ目のバトルは、VSシックね。これも熱かったわ。なんていったって、ライブからのエビルのフォームチェンジ……いや、ライダーチェンジというべきかしら。とにかく、それが見れたのだから。」

 

透哉「あれな〜!いやーびっくりしたよ。最初はライブが戦ってるんだけど、結構苦戦を強いられて……そんなとき、カゲロウの意識が出てきて、どうなると思ったらエビルにチェンジ!"そんなことできるのか!"って驚きと、"こういうのが見たかった!"って喜びが混ざり合って、もう〜……つまり最高だった!しかも強かったしな!」

 

花音「透哉くん、テンションフォルテッシモだね。その後、さくらちゃんとパパさんも駆けつけて、それぞれジャンヌ、デストリームに変身して、シックと3VS3のバトルを繰り広げるんだよね。ライブからエビルも熱かったけど、パパさんを入れての家族での共闘も熱かったよね。三人の連携で、見事シックを撃破してからの、予告でも印象的だった狩崎さんの"全く、困った悪魔だ"って言葉が出て。どうなるのかと思ったら、まさかの爆発させちゃうんだもん!それにシックは巻き込まれて死んじゃうと……。」

 

友希那「松原さんも、透哉に負けず劣らずテンションフォルテッシモね……。」

 

透哉「そして最後!三つ目のバトルは、リバイスVSダイモン!まぁ、途中からリバイVSダイモンになったけどな。」

 

花音「まさか、アルティメットリバイスでも勝てないなんて……。ダイモン、すごく強いよね。」

 

友希那「でも途中、アヅマの不老不死の力が弱まっていって、変身解除してしまう。それを見た一輝がとった行動はなんと……ギファードレックスバイスタンプをアヅマにかざして、力を少し分け与えたのよね。」

 

透哉「確かに今考えると、ギファードレックスって、ギフの力入ってるもんな。この行動によって、アヅマにもお節介って言われたけど、お節介してこそ一輝って感じするよな。」

 

花音「そこから一輝とアヅマは、最後の戦いを始めるんだよね。最初は生身で戦って、途中からそれぞれリバイ、ダイモンへと変身して。バイスは、それを見守ってたね……。」

 

透哉「しかもリバイはレックスゲノムで、ダイモンと互角に戦ってたもんな。ゼロワンでも、一回ライジングホッパーでサウザーを圧倒するシーンあったけど、それを思い出したよ。今回みたいに、格上の相手を基本フォームで互換or圧倒して戦うの、めちゃくちゃ好きなんだよな〜。……って、話が脱線したな。生身戦闘カッコいい、その後変身しての戦闘もカッコいい、そして!最後の同時ライダーキック!!あれでお互い相打ちってのが、またいいんだよな!本当に互換の戦いなんだって感じでさ。……でも結局、最後にはアヅマは消滅してしまう……なんだけど、その消滅のしかたも良くてさ。最後に本気の勝負ができて楽しかった、みたいなことを言って、消滅するんだよな。和解……っていうか、良い奴になって消えるっていう……。良い敵キャラだったよな、アヅマことダイモンは。」

 

花音「うん、そうだね。」

 

友希那「とても良い決着のつきかただったわ。」

 

透哉「……で、最後はみんなでエリア666を脱出。妊婦さんの赤ちゃんも無事産まれて、ハッピーエンドでバトルファミリアは終わったな。」

 

友希那「……バトルファミリア、とても良い映画だったと思うわ。まぁ、良くない映画のほうが少ないけれど。」

 

花音「そうだね。……入場者特典は終わっちゃってたけど、それが気にならないくらい、面白かったな。最後には、冬映画の告知もあったしね。」

 

友希那「今年の冬映画は、何ジェネレーションズになるのかしらね。いえ、それよりまずはギーツね。」

 

透哉「リバイスもクライマックスで残り数話、どんな終わりになるのか、想像がつかないよな。」

 

友希那「……撤回するわ。ギーツより、まずはリバイスよ。」

 

花音「ふふ、確かにそっちのほうが正しいかも。」

 

透哉「なぁ二人とも、お盆置きに行ったら、リバイスの玩具コーナー見に行かねえか?」

 

友・花「賛成(よ。)!」

 

透哉「だよな!」




今思うと、あまりにカオスなドンブラの後にシリアス要素満載のリバイス……。

本編もそうですけど、まぁ温度差激しいですよねw。


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第六十三話 リバイス第47話感想!狩崎変身、ジュウガ襲来!!by友希那&蘭

プレバンでジュウガドライバー受注されましたけど、ギミックが面白そうでしたね。

キメラドライバーも意外と楽しそう……。

まぁ、買わないんですけどねw。


【鑑家 リビング】

 

蘭「……」

 

友希那「……」

 

透哉「……お前ら、いつまで黙ってんだよ……。」

 

蘭「……あたしから先に話していいですか。」

 

友希那「もちろんよ。」

 

蘭「……今回のリバ…「ストーップ!」! な、何ですか!」

 

透哉「何でこんな気まずい雰囲気の中始めようとしてんだよ!もうちょっとタイミングってもんがあるだろ!」

 

蘭「タイミング……。」

 

友希那「……私は別に構わないわよ。どんな雰囲気だろうと、最後まで語り続ける。そうすることで、私達は感想会の新たな高みへ…「俺が構うんだよ!ていうか、感想会はそんな壮大なもんじゃねえだろ!」……ジョークよ。」

 

透哉「ったく。友希那が突然蘭もいっしょに来るって言ったときは、まさかと思ったけど、やっぱりこうなったか。」

 

蘭「何ですか、やっぱりって。」

 

透哉「お前らが会うと、いっつもいがみ合うだろが。」

 

蘭「べ、別にいがみ合ってなんかいませんよ!」

 

友希那「私はただ、美竹さんの言葉に対して自分なりに思ったことを述べているだけよ。」

 

透哉「……一応聞くけど、二人は感想会するために来たってことでいいんだよな?」

 

友希那「ええ。」

 

蘭「まぁ……はい。」

 

透哉「何だよ蘭、歯切れ悪いな。」

 

蘭「……」

 

 

 

 

 

〜10分前〜

 

蘭「……!あれは……」

 

友希那「……」

 

蘭「……あの、湊さん。」

 

友希那「! 美竹さん、いったいどこから……」

 

蘭「いや、そこの路地からですけど。」

 

友希那「……びっくりするから、驚かせないでちょうだい。」

 

蘭「! あたしは別に、驚かそうとしたわけじゃ……」

 

友希那「まぁ、この際何でもいいわ。私、急いでいるから行くわね。」

 

蘭「Roseliaの練習ですか?」

 

友希那「いえ、透哉の家に行くのよ。」

 

蘭「透哉……、! か、鑑先輩ですか!?」

 

友希那「それ以外に誰がいるのよ。」

 

蘭「(……確か鑑先輩と湊さんって、よくあの噂が……。)」

 

友希那「? ……それじゃ、私はこれで…「待ってください。」……まだ何か用?」

 

蘭「……あたしも。」

 

友希那「え?」

 

蘭「……あたしも連れてってください。鑑先輩の家に。」

 

友希那「み、美竹さん……?」

 

〜回想 終了〜

 

 

 

 

 

蘭「(……本来の目的は、あの噂が本当なのか、この目で確かめること。感想会なんてやったことないけど、つぐみが言ってた。感想会は、"感想を複数人でいっぱい、好きなように語れる、とても楽しい時間なんだ"って。だから……あたしでも……。)」

 

透哉「……まぁいいか。とりあえず、始めちゃうか?」

 

友希那「ええ、そうね。」

 

蘭「……きょ、今日の感想会は、何について語るんですか?」

 

透哉「今日は、リバイス47話についてだ。分かるか?」

 

蘭「はい。その回なら、Afterglowのみんなで見ましたから。」

 

透哉「そっか、それなら問題ねえな。」

 

蘭「(……感想会もしながら、あの噂の真相もあばく。湊さんと鑑さんが、……つ……付き合ってるなんて噂は、あたしが、嘘なんだって証明する……!)」

 

透哉「と、その前に冷たいお茶でも飲むか。冷房がついてるとはいえ、喉にも冷たいものを通したいだろ。」

 

友希那「いただくわ。」

 

蘭「じゃ、じゃあ、あたしも。」

 

透哉「おう。ちょっと待ってろ。」

 

蘭「……」

 

友希那「……美竹さんが感想会に興味があったなんて、知らなかったわ。」

 

蘭「あたしをバカにしてるんですか?」

 

友希那「いいえ、違うわ。てっきり、あなたは仮面ライダーとは無縁だと思っていたから……。感想会をしたいと思うほど、美竹さんが仮面ライダー好きだったことが、……少し、嬉しかったの。」

 

蘭「!? う、嬉しい……!?」

 

友希那「ええ。……あなたも思うでしょ?自分と好きなものが同じ人に出会ったら、嬉しく。」

 

蘭「まぁ、なりますけど……。」

 

友希那「私もそうなのよ。特に仮面ライダーなんか、Roseliaの湊友希那を知っている人からしたら、それを私が好きだとはまず思わない。別に隠しているわけではないけど、そのことを知ったら幻滅する人も、もしかしたらいるかもしれない。」

 

蘭「そ、そんなこ…「だから私は、透哉のように、気軽に好きなことについて語れる人がいるのが嬉しいの。透哉以外にも、これまでいろんな人と語ってきたわ。それらの時間全てが、私にとってはかけがえのないものなの。そして今、あなたともその時間を過ごそうとしている。」……湊さん。」

 

友希那「美竹さん。感想会、有意義な時間にしましょう。」

 

蘭「……」

 

透哉「お待たせ、友希那、蘭。」

 

友希那「ありがとう、透哉。」

 

蘭「! あ、ありがとう、ございます。」

 

透哉「おかわりもあるからな。喉乾いたらどんどんついで飲んでくれ。」

 

蘭「(……まさか、あんなことを湊さんに言われるなんて……。ライブのときや、この前海で会った湊さんとは、また違う……。仮面ライダー好きとしての湊さん、か。)」

 

透哉「……なぁ蘭。」

 

蘭「……!な、何ですか?」

 

透哉「お前、好きなライダーはいるのか?」

 

蘭「え?す、好きなライダー、ですか?」

 

透哉「ああ。ちなみに俺はオーズ、友希那はジオウだ。」

 

蘭「……あ、あたし、は……。」

 

透・友「……」

 

蘭「(ど、どうしよう、あたし、そこまで詳しくないんだけど……。)」

 

友希那「……透哉、その話は後にしましょう。美竹さんも、困っているみたいだし。」

 

蘭「!」

 

透哉「え?あー……まぁ、突然聞かれても困るか。悪かったな、蘭。」

 

蘭「い、いえ……。(まさか、あたしが仮面ライダーにそんな詳しくないこと、バレてる……?)」

 

透哉「そしたらじゃあ……気が向いたときにでも教えてくれよ。」

 

蘭「は、はい。」

 

友希那「それじゃあ透哉、そろそろ感想会を始めましょう。美竹さんも、早く語りたいとうずうずしているようだし。」

 

透哉「え、そうなのか?」

 

蘭「!? ちょ、湊さん!?」

 

友希那「安心して、美竹さん。私は今日の感想会で、あなたの仮面ライダー好きをどんどんアピールしていくつもりだから。」

 

蘭「(……たぶん、バレてないな。あたしの好きな仮面ライダーは……の話題を一旦阻止した目的、たぶんこれだ……。まぁ、モカとリサさんの企みに気づかないくらいだし……。)」

 

透哉「よし分かった!今日は蘭に、どんどん話を振っていくことに…「そこは自重しなさい。」じょ、冗談だよ……。みんな平等に、な?」

 

蘭「お、お手柔らかにお願いします……。」

 

 

 

 

 

透哉「今回は、なんといってもジュウガだよな!」

 

友希那「狩崎が変身した、仮面ライダージュウガ。やっぱり、ものすごい強さだったわね。インビンシブルジャンヌとエビリティライブを、いとも簡単に……。」

 

透哉「技も、多彩だったよな。あのバイスタンプ……ジュウガバイスタンプか。それにレックスからブラキオまでの10種のバイスタンプの動物のレリーフがあるだけあって、いろんなバイスタンプの力を技として使ってたもんな。」

 

友希那「10種のバイスタンプといえば……変身するときも、レックスやブラキオなどの動物がエフェクトで出ていたわね。本当に狩崎は、あの10種がお気に入りなのね。」

 

透哉「……お気に入りか。まぁ、そうだな。……蘭はどう思った?仮面ライダージュウガを見て。」

 

蘭「! あ、あたしは……まぁ、カッコいいなとは、思いました。金と黒の組み合わせって、だいたいはずれないですよね。」

 

透哉「そうだな。ジュウガって名前も、クウガのクがジュウになってジュウガになってるって説があるし、ほんとクウガリスペクトしてるよな。変身ポーズも、手を十字にクロスさせて、漢字の十に見立ててる感じがするし、その後の手を斜めに突き出すポーズもクウガっぽいし……クウガ好きすぎじゃね?狩崎。」

 

友希那「ジュウガは、狩崎の趣味が全面に押し出されている仮面ライダーと言えるわね。」

 

透哉「確かにな。……蘭は他に、何か話したい話題あるか?」

 

蘭「は、話したい話題……?うーん……。あ、一輝さんの記憶、とかですかね。」

 

透哉「……なるほど、早くもそこに触れてくるか。」

 

蘭「! な、何か、まずかった…「いえ、問題ないわ。いずれ話さなくてはならなかったことだもの。」……」

 

透哉「ヤバいよな……いや、今回はほんとにヤバい。」

 

友希那「ついに、親である元太や幸美のことまでも忘れてしまったものね。それを知った家族もショックを受けていたし、観ていた私達もショックだったわ。」

 

透哉「あのママさんでさえ、受け入れられない状態だったもんな……。バイスだけが変身して戦えば、少しは記憶の消滅を押さえられると思って一輝を変身させなかったのに、それも意味ないっていう……。バイスが変身しても、記憶はなくなる……。」

 

蘭「……本当に、辛いですよね。自分の親のことを忘れてしまうなんて。このままじゃ、いずれ……。」

 

透哉「一輝達からしても、俺達からしても、この問題をどうにかしたい、どうにかして欲しいって気持ちはあるけど……手段が、思いつかないよな……。」

 

友希那「一つあるとしたら、バイスとの契約を断ち切ることだろうけど、それも無理……。なら、バイスを倒す?……そんなことしたら一輝も死んでしまうし、何よりバイスを倒すなんて選択、今の一輝にはできないわよね。」

 

透哉「バイスは、もう相棒だもんな。……今後の展開、どうなっていくんだろうなー……。」

 

蘭「……ギフを倒し、新たな日常が始まるってなった矢先に、こんな問題が出てくるなんて……。」

 

友希那「ほんとに、その通りね。」

 

透哉「……次回でまた、一輝とバイス変身しちゃうらしいし、そこで今度はさくらと大二の記憶が消える……なんてことにならなきゃいいけど。」

 

友希那「それだけは絶対嫌よ。そんな悲しい展開、見たくないわ。……どうやら次回で、ジュウガこと狩崎と決着がつきそうな雰囲気よね。そしたらもう、本当に戦わなくて済むんじゃないかしら。」

 

透哉「そう、上手くいくといいけどな……。」

 

蘭「……」

 

友希那「……今日の感想会、ここまで空気が重くなるとは思わなかったわ。今日はこの辺で、お開きに…「すみません……。」美竹さん?」

 

蘭「あたしが……記憶の話題を、出したばっかりに……。」

 

友希那「そ、それは…「それは違うぞ、蘭。」! ……」

 

蘭「え?」

 

透哉「仮面ライダーには、面白い話や展開がめちゃくちゃ熱い話があるけど、中には今回みたいな、展開が重かったり、辛かったりする話もある。だから、感想会は=楽しいだけじゃないんだ。それは分かるよな?」

 

蘭「……はい。」

 

透哉「そのものを観て、自分が感じ取ったこと、思ったこと、考えたこと……それらを全部さらけ出し、複数人と共有し、語り合う、それが感想会なんだ。お前が今回出してくれた話題も、話を語るうえで絶対にかかせない重要なものだ。……正直俺も友希那も、いつその話題を出そうか、迷ってたんだ。空気が重くなるのは想定済みだったけど、お前がいるのもあって、ちょっと躊躇してたっていうか……少し、頃合いを……な?」

 

蘭「そうだったんですか……。」

 

透哉「でも、お前からその話題を出してくれたから……よし、話すか、って気持ちになれたんだ。……ナイスだったぜ、蘭。ありがとな。」

 

蘭「……そんな、お礼を言われるほどのことじゃ…「私からも言わせてちょうだい、美竹さん。ありがとう。」……///」

 

透哉「? お前、顔赤く…「暑いからです!!」そ、そうか。あ、なら水飲め!な?ほら、つぐぞ?」

 

蘭「……お願いします。」

 

友希那「……どうだったかしら、美竹さん。感想会、楽しかったかしら?」

 

蘭「……実際に話したの10分くらいですけど、それだけでも感想会って言うんですか?」

 

透哉「いいんだよ、長くても短くても。時間なんてどうでもいいんだ。他の人といっしょに語る、それに意味が…「そこまでよ、透哉。あなたはいちいち説教がましいのよ。」べ、別に、そんなつもりは……。てか、お前の人のこと言えないからな……?」

 

蘭「……はは。」

 

透・友「!」

 

蘭「感想会、悪くないです。」

 

透哉「……そうか。それなら良かったよ。」

 

友希那「またいつか、いっしょに感想会しましょう。」

 

蘭「はい。そのときは、Afterglowのみんなで。」

 

友希那「Roseliaのみんなもね。」

 

透哉「……お前らってよくいがみ合ってるイメージだけど、意外と仲良いんだな。」

 

蘭「! ま、まぁ……そこそこ、ですかね。」

 

友希那「Afterglowはライバルなのだから、当然よ。」

 

透哉「そ、そうなのか。」

 

蘭「(……今度、Afteglowのみんなともやってみようかな、感想会。あと、何か忘れてるような気もするけど……気のせいか。)」




マジ今後リバイスどうなるんですかね……?

一輝の記憶とか一輝の記憶とか一輝の記憶とか……。

このままじゃハッピーエンドになる未来が見えないんですけど……。


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第六十四話 仮面ライダーギーツについていろいろ語るか

僕がこの小説を始めに書いたのはリバイスの制作発表があったときで、そのときからもう一年以上が経ったと。

ほんと、長いようで短いようでですねw。

この一年本小説を書いてきて、まず驚いたことが、想像以上に多くの人に読んでもらえて、しかも感想までたくさんもらえたことです!

これが本当に嬉しくて、毎回めちゃくちゃ励みになっていました。

バンドリのキャラが仮面ライダーのことについて語ったり、仮面ライダーの玩具で遊んだりするという、他の人が書いてるのとは少し違った感じの小説ですが、まさかこんなに読んでくださっている人がいるとは思ってもみなかったので、繰り返しにはなりますが、本当に、本っっ当に嬉しいです!!

この小説を読んでくださっている方々、感想を書いてくださっている方々、少しでもこの小説を読んでいいなと思ってくださった方々、本当の本っっ当に、ありがとうございます!!


【丸山家】

 

彩「やっっっっとこの日がきたよ〜〜!!」

 

透哉「ずっと仕事続きだったもんな、お疲れ。」

 

彩「ありがとう透哉くん!よーし!今日はギーツについて語りまくるぞー!」

 

さっきも言った通り、ここ数日、彩はパスパレや個人の仕事などがずっと続いていた。

 

そして今日は、久しぶりのオフ。

 

なかなか機会がなくて話せなかったが、やっと今日、その日がきたのだ。

 

そう。

 

新ライダー、ギーツについて語れる日が。

 

……本当なら、久々のオフということでゆっくりして欲しかったのだが、彩がどうしても今日語りたいと言うので、仕方なく承諾した。

 

その後、せっかくの休みを、俺と仮面ライダーのことについて語るのに使っていいのかと言ったら、いいに決まってるでしょ!って半分怒られた。

 

そんなにか……?とは思ったが、彩がそう決めたのなら、俺はもう何も言わない。

 

彩の望むままに、ギーツについて思う存分語ることにしよう。

 

彩「透哉くん、制作発表は見たんだっけ?」

 

透哉「ああ。ストーリーもだいたい分かったし、ギーツ以外のライダーや、登場人物もだいぶ明らかになった。めちゃくちゃ面白そうだったぞ。」

 

彩「そうなんだ。いいなぁ〜、私も見たかったな〜。」

 

透哉「あー……実は、あれな。」

 

彩「ん?」

 

透哉「アーカイブがあったんだよ。……動画サイトに。」

 

彩「……え!そうなの!?」

 

透哉「ああ。俺も去年まで気づかなかったんだがな……。」

 

彩「……そっか。じゃあ、リアルタイムじゃなくても見れるんだ……。」

 

透哉「そういうことだ。」

 

彩「……でも、リアルタイムで見たほうがさ、……何だろう。なんか……お得感、あるよね。」

 

透哉「……まぁ、言いたいことは分かる。」

 

俺も、生放送は配信などは、できればリアルタイムで見たい派だ。

 

そのほうが盛り上がるし、気持ちも高ぶるからな。

 

別に、アーカイブが悪いとか駄目だとか、そういうのを言っているわけじゃない。

 

ただ……生放送や配信は、リアルタイムで見るとうおお!!って現在進行形で盛り上がれるが、それのアーカイブだと、おぉ。程度になってしまう気がする。

 

だからアーカイブを見るよりは、リアルタイムで生放送や配信を見た方がいいと、俺は思っている。

 

……あくまでこれは俺の意見だ。

 

異論も認める。

 

……って、話脱線しすぎだろ!

 

透哉「ま、まぁ、制作発表で発表された情報は俺がちゃんとインプットしてあるから、心配すんな。ギーツについて、語るんだろ?」

 

彩「……うん!そうだよ、今はギーツについて語るのが最優先だよ!」あ、もちろん私も、ある程度は頭に入れてきたよ♪」

 

透哉「そうか。流石彩だ。」

 

彩「……〜♪」

 

透哉「? どうしたんだ?」

 

彩「ちょっと、リバイスのときを思い出してね。」

 

透哉「……あー。そうか、あのときも彩と二人だったもんな。」

 

彩「あのときから、もう一年経つんだね〜。短いような、長かったような……。」

 

透哉「な〜……。」

 

あの頃、セイバーは最終決戦で、リバイスも楽しみだな〜っていう時期だったんだよな。

 

それが今は、リバイスクライマックスで、ギーツ楽しみだな〜になってる。

 

……時が経つのは、早いな。

 

 

 

 

 

彩「まずは何と言っても、新PVだよね!」

 

透哉「大まかなストーリーや、登場人物、そしてギーツ以外のライダーも公開されたもんな。今作の主人公は…「浮世英寿(うきよえーす)!」……だな。」

 

彩「浮世英寿か〜。……なんか、雰囲気がどことなく天道っぽいよね。」

 

透哉「お、彩もそう思うか?」

 

彩「うん。戦闘センスが高いってところとか、タキシードを着てちょっと俺様感を出してるところとか。あなたは選ばれました、みたいなことを言われたときなんて、ついに来たな、みたいな……?選ばれて当然みたいな顔してたし……」

 

透哉「まぁ……そう、だな。」

 

彩「それに加えて、謎多き人物らしいから……永夢や戦兎並みの秘密があるのかな〜。」

 

透哉「かもな。話が進むに連れ、いろんな謎が解明されていくらしいから、そこにも要注目だな。あと、そうなってくると、今年の冬映画も超重要な映画になりそうだよな。」

 

彩「確かに!ドクターパックマンも平ジェネFINALも、今後の展開に関わる重要な伏線があったもんね!これは見逃せないな……。」

 

透哉「英寿以外にも何人か登場人物が発表されたけど、その人物達も全員気になる要素満載だったぞ。」

 

彩「そうそう!……、……あった!えっと……桜井景和(さくらいけいわ)、鞍馬祢音(くらまねおん)、吾妻道長(あづまみちなが)、ツムリ、ギロリ、だね。それぞれ、仮面ライダータイクーン、仮面ライダーナーゴ、仮面ライダーバッファ、それからツムリはデザイアグランプリのナビゲーター役で、ギロリは……コン、シェルジュ?」

 

透哉「たぶん、執事的な立ち位置なんじゃないか?」

 

彩「あ、なるほど!いやー、また個性的な名前やキャラクターだよね〜。」

 

透哉「桜井景和は就活中の大学生、鞍馬祢音はインフルエンサー、吾妻道長は英寿に対抗心を燃やしてる謎の男、だったよな、確か。」

 

彩「吾妻道長……道長は、一匹狼って感じかな。祢音は財力や美貌を持ってるのに、一般人になりたいって夢を持ってて、景和は就活が上手くいってないようで……。みんな英寿と同じで、あなたは選ばれました、みたいになるのかな?」

 

透哉「だと思うぞ。あとさ……ツムリとギロリ、今からもう怪しく感じるんだけど。」

 

彩「あー……。仮面ライダーにも、いつかなりそうだよね。」

 

透哉「中盤か後半くらいで変身しそうだよなー。それから、それぞれが変身する仮面ライダーな。タイクーンはタヌキで、ナーゴはネコ、バッファは牛だな。」

 

彩「緑のタヌキに、黒のネコ、そして紫のウシか〜。ネコモチーフのライダーって、珍しいよね。ネコ"科"はいっぱいいたけど。……あ、あと、他にも三人、仮面ライダーいたよね?パンダ?みたいなのと、ピンクの……ミミズク、なのかな?あと……何だろう、あれ。」

 

透哉「うーん……ペンギン、か?」

 

彩「ペンギン……あ、言われてみれば見えるかも!」

 

透哉「しかもその三人のライダーは、変身者も名前もまだ公開されてないんだよなぁ。」

 

彩「そっか……。でも、ギーツが始まる頃には明かされてると思うよ!」

 

透哉「どうだろうな。」

 

彩「ギーツとバッファ以外はエントリーフォームしか公開されてないけど、これからいろんなバックルが出て、しっかりライダーっぽくなってくんだろうな〜。」

 

透哉「ウェポン系は使ってたけど、あれはフォームってより、武装系っぽいしな。しかし、制作発表のフォーム図鑑みたいなのでもうギーツのゾンビフォームが紹介されてたのはびっくりしたよ。」

 

彩「え、そうなの!?ゾンビって確か、バッファが使うバックルだよね?」

 

透哉「バックルはアイコンとかロックシードみたいに誰でも使えるらしいから、ギーツがバッファから奪ったのか、もとはギーツのものだったのをバッファが奪ったのか、制作発表用のフォームなのか……。真相はギーツぐ始まってみないと分からないな。」

 

彩「いろんなライダーがいろんなバックルでいろんなフォームになるって考えたら、それだけでもう楽しみだよ!そういう系は大好物だからね!」

 

透哉「ガンバライジングでいろんなアーマードライダーがいろんなロックシードを使ってアームズチェンジするの、好きだったなー。」

 

彩「懐かしい〜!キャンペーンであったよね!……って、その話は後後!次はストーリーだよ!」

 

透哉「ストーリーか。……敵であるジャマトから街の平和を守るゲーム、デザイアグランプリで、選ばれた人達が仮面ライダーに変身し、敵を倒したり、そいつらから人や街を救ったりすることで得られるスコアを競う、ってのが大まかなストーリーだな。そのデザイアグランプリで、見事勝ち残り勝者となった者が、『理想の世界を叶える権利』をもらえるんだよな。」

 

彩「理想の世界を叶える権利、かー。……個人の願いとか、そういうのじゃないってことかな?」

 

透哉「〇〇な世界にしてほしい、とかなのかもな。……現段階じゃなんとも言えねえけど。」

 

彩「私だったら……みんが笑顔になれる世界、とか?」

 

透哉「……なんか、普通だな。」

 

彩「うっ……。じゃ、じゃあ透哉くんはどうなの?」

 

透哉「好きな仮面ライダーに変身できる世界。」

 

彩「……」

 

透哉「……今のは忘れろ。すぐ忘れろ///。」

 

彩「……でも、ちょっとありかも。」

 

透哉「え?」

 

彩「戦うとかじゃなくて、平和のために役立てる。そのために変身するなら、ありなのかもなって。」

 

透哉「……人助けとか?」

 

彩「そんな感じ!……うん、ちょっといいかも。平和のために、人々が好きな仮面ライダーに変身できる世界。」

 

透哉「……確かに、聞いてて面白そうだとは思った。」

 

彩「ギーツでは、誰が勝者となって願いを叶えるのか。今からとても楽しみだよね!」

 

透哉「ああ、そうだな。……もうギーツ放送まで、一カ月もないのか。」

 

彩「リバイス、どんな終わり方になるんだろう……。ううん、その前にまずは、ジュウガとの決着だよね。」

 

透哉「ジュウガと決着をつけ、その後どうなるのか。今から楽しみだし、不安でもあるよな。」

 

彩「主に記憶のことだよね……。でも、私はちゃんとハッピーエンドになってくれるって信じてる!」

 

透哉「……ああ、俺もだ。」

 

彩「……それはそうと、デザイアドライバー欲しいよねー。」

 

透哉「切り替え早いな。……まぁ、ギミック楽しそうだもんな。しかも10フォームに変身できるし。」

 

彩「バックルにも、それぞれアストロスイッチみたいなギミックがあるみたいだしね!今回、ちょっと買うか検討しようかな〜。」

 

透哉「とか言って、結局買わないやつ。」

 

彩「わ、分からないじゃんそんなの〜!」

 

透哉「悪かったよ、怒るなって。」

 

彩「むぅ〜!」

 

……でも、実は俺も欲しいんだよな、デザイアドライバー。

 

ちょっと検討しようか……って、さっきと流れ同じじゃねえか!




前書きではああ書きましたが、まだ別に終わりませんw。

なんならいつまで続くか僕にも分かりませんw。

というわけで、今後とも知栄砂空こと"仮面ライダーが浸透したバンドリの世界"を、よろしくお願いします!!


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第六十五話 リバイス第48話感想!VSジュウガ決着!……最後つらすぎるんだが……。byPastel✽Palettes

今更感ありますが(いつも言ってる気がする……)、48話の感想回です!

ほんとにこの回は……タイトルが全てですね……。


【アイドル事務所 レッスンスタジオ】

 

彩「つらい……。こんなのつらすぎるよ……。」

 

日菜「大二とさくらに話しかけられたときに微妙な顔をしてたから、まさかとは思ったけど、その後の言葉が"この人達、誰?"はね〜……。そんな言い方は予想できなかったし、あまりにも残酷で、つらすぎるよね〜……。」

 

イヴ「前回でゲンタさんとユキミさんのことを忘れてしまって、今回でダイジさんとサクラさん……。家族のことを、全員忘れてしまったんですよね……。」

 

千聖「とうとう、ここまできてしまったのね……。」

 

麻弥「幸美さん達の気持ちを思うと……心が、痛くなりますね……。」

 

Pastel✽Palettes「……はぁ……。」

 

透哉「……お前ら、こんなテンションで後から練習できんのか?」

 

彩「うっ……も、もちろん!」

 

千聖「私達はプロのアイドルよ。練習と感想会の切り替えくらい、目じゃないわ。」

 

麻弥「千聖さん、今持ってるそれ、日菜さんのギターです……。」

 

千聖「え!?」

 

日菜「流石の千聖ちゃんも今回はダメージが大きいかー。」

 

透哉「……今回は、練習と感想会をいっしょにするのは間違いだったみたいだな……。」

 

イヴ「……トーヤさんも、同じですか?」

 

透哉「ん?」

 

イヴ「記憶の件……つらいですか?」

 

透哉「そりゃつらいよ。リバイスをずっと見てきた俺達からしたら、一輝がどれだけ家族のことを大切に、大事にしてきたかなんて、身に染みるほど分かる。そんな一輝が、ママさんとパパさんのことを……そして今回、大二とさくらのことまで忘れちまうなんて、ショック以外の何者でもないだろ。……いや、ショックなんて言葉じゃ言い表せないかもな。」

 

Pastel✽Palettes「……」

 

透哉「……この件でつらいのは分かる。でも、他のことに関しても喋ることがあるだろ。一応、今回の話はそっちがメインなんだしさ。」

 

彩「……そうだけど……。」

 

千聖「あなたには、人の心が…「ないわけねえだろ!」そ、そんな怒鳴らなくてもいいじゃない……。冗談よ……。」

 

透哉「え?あ……悪い……。」

 

麻弥「……結局、ここにいるみんな、ダメージが大きいということですよね。」

 

透・日・千・イ「……」

 

彩「……じゅ、ジュウガとの決着、良かったよね!途中で『liveDevil』流れてさ!」

 

透哉「! ……そ、そうだな。ジュウガのキックを受け止めて、そこからアルティメットリバイスのWライダーキックで見事ジュウガを倒すっていうな。」

 

彩「ジュウガも多彩な技を使ってたし、かなり強かったはずなんだけど、それに打ち勝つアルティメットリバイスって、ほんとに強いよね〜。流石、狩崎さんと真澄さんが二人で作った最強フォームだよ。」

 

千聖「……そうよね。いつまでもくよくよしていたって、仕方ないわよね。」

 

イヴ「チサトさん……。」

 

千聖「ジュウガとの決着も良かったけど、最初のカゲロウとさくらの同時変身も、なかなか熱かったわね。」

 

彩「! そう!そうなの!倒れてる大二の代わりに出てきて、さくらをいっしょに立たせて、さくらの"いくよ、カゲちゃん"からの同時変身!前の一輝との同時変身もそうだったけど、最初の頃からは考えられないよね。」

 

日菜「ほんと、カゲロウとしっかり和解?したからこそできることだよねー。」

 

麻弥「スタンプを地面に押して、大量の羽を出現させて退散するという新しい芸当も見れましたしね。」

 

イヴ「! ヒナさん、マヤさんまで……。」

 

透哉「……イヴはどうだ?なにか、ここ好きだったなーっていうシーン、ないか?」

 

イヴ「……わ、私は……」

 

彩「……イヴちゃん。」スッ

 

イヴ「アヤさん……?」

 

彩「どんなにつらいことも、苦しいことも、パスパレ五人で乗り越えていく。……だからもちろん、楽しいこと、嬉しいことも、みんなで共有、だよ♪感想会なら尚更ね♪」

 

イヴ「……アヤさん……。」ジワッ

 

彩「! ちょっ、泣かないでよイヴちゃん!」

 

千聖「イヴちゃん、ハン…「ほらイヴ、ティッシュ使え!……って彩、その手離さねえとイヴ涙拭けねえぞ?」「あ、そっか。」……ふふ、先を越されたわね。」

 

日菜「ティッシュ持ってるなんて、透哉くん女子力高いね〜。」

 

透哉「た、たまたまだよ。」

 

麻弥「でも、真っ先に泣いてるイヴさんにティッシュを出すなんて、流石透哉さんですね。」

 

透哉「からかってんのか?」

 

麻弥「敬ってるんですよ〜。」

 

 

 

 

 

千聖「落ち着いた?イヴちゃん。」

 

イヴ「……は、はい。取り乱してしまい、すみません……。」

 

彩「ううん、全然大丈夫だよ。」

 

透哉「……そういやイヴって、この中じゃ一番年下だったな。」

 

日菜「何〜?もしかして透哉くん、年下好…「殴んぞ?」あはは、冗談だよ〜!」

 

透哉「ったく……。」

 

麻弥「あはは……。」

 

イヴ「……トーヤさん。」

 

透哉「ん?」

 

イヴ「私、あります。好きだったシーン。」

 

透哉「……そうか。どのシーンだ?」

 

イヴ「ヒロミさん達が、カリザキさんを説得できるものがないかと、段ボールの中身をあさっているシーンです!」

 

彩「! あそこ、私も好きだったよ!」

 

日菜「ヒロミっちと、一輝とバイスと光くんの四人っていうのも、新鮮だったしねー。その後バイスがある写真を見つけて、それを見て光くんが上に行ってからのくだりも面白かったな〜。」

 

イヴ「なんと牛島家が住んでた家は、カリザキさんの家だったんですよね!床のシミと、写真に写ってるシミが同じなことに気づいて。その後、写真と背景を照らし合わせてみると、三人はあることに気づき……。」

 

麻弥「"鏡じゃなくて、ドアになってるー!!"って、声揃えて言ったんですよね。最近のリバイスで、ああいうちょっとくすってなるシーンはあまり見なかったので、新鮮で、良かったと思います。」

 

千聖「シリアスの中にそういうシーンが入るというのは、少しビルドを思い出すわね。あ、その類いでいくと、入院中の玉置と花のところに、さくらと大二がお見舞い……って言っていいのかしら。そこのシーンも、通ずるものがあるわね。」

 

彩「玉置が一輝の真似をするシーンだよね!全然似てないってさくらが呟いて、そこでみんなが笑い合って……。良いシーンだよね。」

 

イヴ「とても微笑ましかったです!イッキさんのことについて話してて、お人好しじゃないイッキさんはなんか調子がくるう……結局、お人好しなイッキさんが、みんなは好きなんだと。」

 

彩「玉置も大二も、一輝のお人好しに救われたんだもんね。それがさくらにも移って、花のことも。……この他にも、一輝のお人好しに救われた人はいっぱいいるもんね。映画のアヅマだって、そうだよね。」

 

千聖「……ええ、そうね。」

 

日菜「メタい話をすると、あたし達もこの一年、リバイスの物語を……一輝という一人の主人公を観てきたんだもんね。」

 

麻弥「そういえば……そうですね。……一年、ですか。」

 

透哉「俺達も、好きになったもんな。一輝のこと。」

 

彩「うん。もちろん一輝だけじゃなくて、バイスも、大二も、さくらも。他にもいろんな……もう、リバイスの物語が好きだもん。」

 

イヴ「……そんなイッキさんが、家族のことを全員忘れてしまうのは……。やっぱり、悲しいです……。」

 

彩・日・千・麻「……」

 

透哉「……なぁ、イ…「でも。」!」

 

イヴ「その事実も、受け止めなければいけないんですよね。だって、まだリバイスの物語は、終わってはいないんですから!」

 

透哉「……ああ、そうだ。ギーツが始まるのが9月4日。その一週前までリバイスがあるとすると……あと二話分、リバイスの物語がある。」

 

彩「! ……あと、二話……。」

 

千聖「逆に言うと、もうそれしかないのね……。」

 

日菜「……次回も、まさかの展開だからなー。」

 

麻弥「バイスと二人で暮らす……。しかもその後、バイスと戦うんですもんね……。」

 

透哉「……本当のラスボスは、バイスだったのか……?」

 

イヴ「……真相は、次回のリバイスを観れば明らかになります。」

 

透哉「……だな。次回のリバイスを待とう。」

 

彩「……セイバーのときとは、また違う展開だなー。」

 

千聖「そうね……。あのときは、リバイスへのバトンタッチ回があったから……、! 待って?リバイスもギーツへのバトンタッチ回があるとすると、次回は実質最終回ということになるわよ?」

 

麻弥「! そういえば……」

 

日菜「今年は、どうなるんだろう……。」

 

イヴ「……気になります……。非常に気になります……。」

 

彩「うぅ、次回のリバイスが……次回のリバイスが気になるよぉ……。」

 

透哉「……お前ら……

 

 

 

 

 

……練習のこと、絶対忘れてるだろ。」




リゼロコラボ、最初は引く気なかったんですが、PVとか見たら花音ちゃんがめちゃくちゃカッコよかったので、結局引いちゃうかもしれませんw。


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第六十六話 リバイス第49話感想!一輝とバイスの共同生活。そして始まる、リバイVSバイス!by花音&こころ&レイヤ&マスキング

次回、とうとうリバイス最終回ですね……。

どんな終わりを迎えるのか、今からとても気になるし、楽しみなのですが、これだけはどうしても……。





一輝の記憶戻ってくれえええ!!!マジで見ててつらすぎるんじゃあああ!!


【弦巻家】

 

レイヤ「こころちゃん、今日は私達も呼んでくれてありがとう。」

 

こころ「お礼なら透哉に言ってちょうだい!二人も呼んだらどうかって提案してくれたのは、透哉なのよ!」

 

レイヤ「え、そうなんですか?」

 

透哉「いや、まぁ……俺といえば、俺なんだけど……」

 

マスキング「なんか、歯切れ悪いっすね。」

 

花音「私が、透哉くんにお願いしたの。今日の感想会、RASのみんなも呼んであげてって。……二人しか、来れなかったみたいだけど。」

 

マスキング「か、花音さんが……?」

 

レイヤ「なんか、すみません……。」

 

透哉「別に謝る必要ねえだろ。用事があるんじゃ仕方ないって。」

 

花音「……前にいっしょにライブしたとき、すごく楽しかったんだ。だから、今日の感想会をきっかけに、もっと仲良くなりたいなぁって思って。」

 

レイヤ「そういうことだったんですね……。」

 

マスキング「……花音さん!」バンッ!

 

花音「!」

 

マスキング「今度は絶対、メンバー全員連れてきます!チュチュとか行きたくないっつっても、引きずってでも連れてきますから!」

 

花音「そ、そこまでしなくてもいいよ〜。」

 

マスキング「だけど…「ますき。」! ……レイ。」

 

レイヤ「……ありがとうございます、松原さん。みんなが何も用事がなくて、ハロハピの皆さんとの都合も合うとき、そのときまた、呼んでください。今度はRASのみんなで来ますから。」

 

花音「レイヤちゃん……。うん!楽しみにしてるね!」

 

マスキング「あたしも、楽しみにしてます!」

 

透哉「……それで?さっきからお前は何してんだよ。」

 

こころ「何って、準備してるのよ!」

 

透哉「準備って、感想会の…「そうよ!」……すげえな。ホワイトボードに今回の回の要点をまとめてる……

 

 

 

 

 

大雑把にでかでかと……。」

 

こころ「よし、これで完成よ!」

 

レイヤ「……"共同生活とバトル"……。」

 

マスキング「なんていうか……大雑把だな。」

 

花音「まぁ、何が言いたいかは分かるけどね……。」

 

こころ「細かいことは、また後で話せばいいのよ。とりあえずはこの二つね!」

 

透哉「共同生活とバトルか……。共同生活が始まったと思ったら、もう二人が戦っちゃうんだもんな。」

 

マスキング「だいたい、共同生活が一日で終わりってなんだよ。一輝を裏切るふりをするなら、三日四日過ぎてからとかでもいいんじゃねえの?」

 

レイヤ「バイスとしては、早めに行動を起こしたかったんじゃないかな?早く自分を倒してもらって、早く家族の記憶を取り戻してほしいって。」

 

マスキング「……でも、それで本当に記憶が戻るかはまだ分かんねえんだろ?最悪の結果になってしまう可能性だってある。」

 

花音「最悪の結果……。」

 

マスキング「口には出さねえけど……もしそうなってしまったら、今の戦いは無意味ってことに…「無意味なことなんて、何もないわ!」……」

 

こころ「あたし達がライブをしたり、お話したり、遊んだり。その全部に意味はあるのよ。それはリバイスも、いいえ、仮面ライダーもいっしょ。全ての戦いに、ドラマに、アイテムに、何かしらの意味はあるでしょ?」

 

マスキング「……まぁ、確かに言われてみれば……」

 

こころ「全てのものが、何かに繋がっている。それはもう、"無意味"なんかじゃなく、"意味のあること"になるんじゃないかしら。」

 

レイヤ「全てのものが、何かに……。」

 

マスキング「無意味ではなく、意味のあること……。」

 

花音「こころちゃん……。」

 

透哉「……お前にしては良いこと言ってるけど、なんかお前っぽくな…「この世界の全てに、意味はあるのよ!マスキング!だって、あたし達の世界も仮面ライダーの世界も、み〜〜〜んなが!ヒーローなんだから!!」……」

 

レ・マ「……」

 

花音「……ふふ♪こころちゃんらしいね。」

 

透哉「はは。ああ。これでこそこころって感じする。」

 

レイヤ「ふふ。やっぱりこころちゃんって、面白いね。」

 

マスキング「……ハロハピのボーカルは一番ヤベェってよく聞くけど、確かにヤベェな。でも……嫌いじゃねえよ、そういうの。」

 

透哉「ヤバい、か……。」

 

花音「あはは……。」

 

レイヤ「……じゃあ、場も和んだところで、話を感想会に戻そっか。」

 

マスキング「だな。」

 

こころ「あたし、二人の共同生活についてお話したいわ!」

 

透哉「"共同生活とバトル"の"共同生活"に着目するんだな。」

 

花音「ヒロミさんが、フェニックスの寮として使ってたところを、一輝とバイスに提供してくれたんだよね。」

 

透哉「ああ。……てか、ヒロミさんと狩崎が仲良いのが、見ててほんと微笑ましいよ。フェニックスの元寮を紹介する前、しあわせ湯でいっしょに風呂入ってたり、お店でいっしょにパフェ食べてたり……最初の険悪な雰囲気だった二人からは考えられないよな。」

 

マスキング「分かります!デモンズのことがあってから、ずっといがみ合ったり、立場上協力し合ったりで、仲間とは呼び難い関係だった二人。でも前回の事件を経て、二人は初めて仲間と呼べるような関係になった……。まさに男の友情!ってやつっすよね!」

 

透哉「男の友情か……。確かに、そうかもな。」

 

マスキング「そうかも……じゃなくて、そうなんですよ!」

 

透哉「! お、おう。」

 

レイヤ「二人が仲良いのも微笑ましかったけど、一輝とバイスの共同生活も微笑ましかったよね。いっしょに買い物に行ったり、カレーを食べたり。」

 

こころ「本当の家族みたいだったわね!」

 

透哉「本当の……。一輝からしたらもう、バイスは家族の一員だったんだよな。だからまだ、契約満了になってない。」

 

花音「それが、さっきの話に繋がるもんね……。」

 

マスキング「……」

 

レイヤ「記憶は戻ってほしいけど……バイスがいなくなるのも、嫌だな。」

 

透哉「それが次回、どうなるかだよな。」

 

花音「次回、か。……とうとう最終回だもんね、リバイス。……無事、ハッピーエンドになるといいな。」

 

透哉「ほんとにな。……でもさ。最終回って、ハッピーエンドやバッドエンドぬきにして、寂しさはもちろんあるけど、どんな形で終わるのかっていうワクワクが、一番多いまであるよな。」

 

花音「あ……確かに。」

 

マスキング「一年間続いてきた物語の、終幕ですもんね。」

 

レイヤ「なんか、物語って単語を聞くと、セイバーを思い出すなぁ。」

 

花音「セイバーのときは、最終回があって、その次に特別編があったんだよね。でも今回のリバイスはそれがないから、次回が本当の最終回。」

 

こころ「最終回はやっぱり寂しいけれど……もちろん、楽しみなこともあるわよね。」

 

透哉「楽しみなこと……?それって、さっき言った終わり方の…「それもあるけど……バイスタンプラリーが、あと一枠あるじゃない!」! そうか!そうだった!」

 

花音「そっか、あと一つ、押されてないスタンプがあったんだ。それに、最近の仮面ライダーでは恒例になってる、最終回限定フォーム。これも、もしかしたら来るかも……。」

 

マスキング「どんな感じで登場して、どんな活躍をするのか、今からすっげー楽しみっすね!」

 

レイヤ「あ、楽しみと言えば、もう一つ。」

 

マスキング「? まだ何かあんのか?レイ。」

 

レイヤ「仮面ライダーwebのページ見たらね、ゲノムチェンジしてるリバイやバイスの画像があったんだよ。」

 

マスキング「え!マジかよ!」

 

透哉「ああマジだ。俺も見たときびっくりしたし、嬉しかったよ。まさか最終回で、ゲノムチェンジの出番があるなんて!ってな。」

 

花音「その画像では、メガロドンゲノム、ライオンゲノムになってたよね。」

 

透哉「ああ。」

 

こころ「最初のほうに出てきたフォームチェンジが、最終回でまた登場するというのは、非常にまれよね。だからこそ、より楽しみだわ!」

 

マスキング「ゼロワンだとバイティングシャークらへん、ジオウだとビルドアーマーやエグゼイドアーマーが登場する、みたいなものだもんな。あ、そういやセイバーでは、一応いろんなワンダーライドブックの力が出てきたっけ。」

 

花音「あれも良かったよね。ワンダーオールマイティの力で、全ワンダーライドブックの力を使えるから、セイバー、ブレイズ、エスパーダがいろんな能力を召喚して……しかもそれで、ストリウスを追い詰めてたんだもん。」

 

マスキング「いつの間にか、セイバーの最終回の話に……」

 

花音「あ。」

 

透哉「ま、まぁとにかく。今言えるのは、最終回がめちゃくちゃ楽しみってことだよな。」

 

レイヤ「そうですね。……一輝の記憶は戻るのか、バイスはどうなるのか。」

 

マスキング「最終回限定フォームは出るのか、ゲノムチェンジはどんな感じで出てくるのか。」

 

花音「そして、リバイスはどう完結するのか。」

 

こころ「最終回が待ちきれないわ!」

 

透哉「だな。ほんとに。」




今回のリバイス、リアタイしたのですが、その流れでドンブラも見たわけで。

そこまではいいんですが……問題はドンブラの次回予告です。





ドンブラやってんなぁwww。

って感じでしたw。

マジであの次回予告は笑ったし、流石ドンブラですねw。


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第六十七話 リバイス最終話感想!一輝とバイス、最後の思い出。そして踏み出す、新たな一歩。by彩&ましろ&紗夜&友希那&花音

本当に長らくお待たせしました!

リバイス最終回の感想回です!!

今回は、本っっ当に良い最終回だったと思っています!!

メモリアルも、めちゃくちゃ今欲しいですw!(特に大二、ヒロミさんセット!)


突然だが、俺達が今日いる場所は、誰かの家でも、CIRCLEでも、ファミレスでもない。

 

ならばどこにいるというのか。

 

勿体ぶっててもつまらないので、すぐに答えを言おう。

 

俺、彩、ましろ、紗夜、友希那、花音の六人が今……いや、今日いる場所、それは……。

 

 

 

 

 

旅館だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜17:30〜

 

【旅館 宿泊部屋】

 

彩「広ーい!」

 

紗夜「丸山さん、はしゃぎすぎないでくださいよ。」

 

花音「あ、もう既に布団が敷いてあるんだね。」

 

友希那「そうね。部屋の雰囲気も、いい感じね。」

 

ましろ「なんか、緊張する……。」

 

透哉「大丈夫、すぐに慣れるって。」

 

とは言ったものの、よく考えたらこいつだけ年下で、しかも一年生なんだよな。

 

周りは全員三年生、そんな中での旅行なんて……そりゃ、緊張もするか。

 

彩「ましろちゃん見て見て!外の景色、とても良い眺めだよ!」

 

ましろ「あ、彩さん……。あの、私…「ほらほら、こっちおいで!」わっ!」

 

 

 

 

 

紗夜「……本当に、良かったのでしょうか。やはり、桐ヶ谷さん達も誘うべきだったのでは……?」

 

友希那「でも、倉田さんが決めたことだもの。私達はその決断に従うだけよ。」

 

紗夜「それは、分かっていますが……」

 

花音「紗夜ちゃん……。」

 

最初、この六人で旅行に行こうって話になったとき、真っ先に出たのがその話題だった。

 

この中で年下かつ、一年生はましろだけ。

 

流石にそれではましろが可哀想ということで、彩が香澄やつくしも誘おうと提案したのだが、ましろはそれを拒否した。

 

もちろん、香澄やつくしを仲間はずれにとか、そういうわけでは決してない。

 

ましろは自ら、真面目な顔つきで、自分の口からこう言ったのだ。

 

『この六人で旅行に行きたい。』と。

 

俺達はその一言で全てを察し、他の誰かも誘うという話を終わりにした。

 

ましろ「! き、綺麗……。」

 

彩「でしょ!」

 

 

 

 

 

透哉「……あいつなら、大丈夫だろ。緊張緊張言ってるけど、意外と気づいたらなくなってるもんだよ。もし何かあったら、俺がなんとかするしさ。」

 

紗夜「なんとかって……そんな抽象的な…「紗夜、万が一の場合は、透哉に任せてみましょう。」み、湊さん……?」

 

花音「私も、友希那ちゃんに賛成かな。」

 

紗夜「松原さんまで……。しかし、どうして……」

 

友希那「透哉は、私達の中で一番倉田さんといっしょにいた時間が長い。なんせ、倉田さんが中学の頃から知り合いなのだから。」

 

紗夜「! そうだったのですか!?」

 

透哉「中学と言っても、中三のときだし、それも後半だけどな。」

 

花音「私も、このことはついこの前、ましろちゃんから聞いて知ったんだ。」

 

友希那「だから、倉田さんのことはこの中で一番理解しているし、倉田さんも透哉のことを一番に信頼している。だから、倉田さんに何かあったとき、自分ならすぐ力になることができる。……そういうことでしょ?透哉。」

 

透哉「……いろいろツッコミどころはあるが、まぁ、ましろの力にはなりたいと思ってる。」

 

紗夜「……はぁ、分かりました。鑑さん、あなたを信じますよ。」

 

透哉「そうか。ありがとな、紗夜。」

 

紗夜「別に、礼を言われるほどのことでは///……」

 

友・花音「ふふっ(♪)。」

 

彩「……みんな!夕飯までまだ時間あるし、お風呂入りに行こうよ!」

 

ましろ「この旅館は、いろんなお風呂があることで有名ですもんね。」

 

紗夜「良いですね。疲れをとるのは、とても大切なことですから。」

 

花音「確か、露天風呂から見る景色が綺麗だって、HPにかいてあったよ!」

 

友希那「それは是非、見てみたいわね。」

 

透哉「……普通お風呂って、夕飯の後に行くもんじゃ…「何言ってるの透哉くん!旅館のお風呂に、時間なんて関係ないんだよ!時間帯関係なく、好きな時に入る、それが旅館のお風呂の醍醐味なんだよ!」いや、時間は関係あるだろ。深夜とかは流石にやってないと思うぞ?」

 

彩「へ?あ……それは、まぁ……。」

 

花音「でも、彩ちゃんの言う通りだよ。もちろん時間は決まってるけど、その中でいつ入るか、どれくらい入るか。それを楽しむのも、旅館のお風呂の醍醐味だよ。」

 

透哉「……"どれくらい"って言うほど、入るの…「つべこべ言ってないで、さっさと行くわよ。」グイッ うわっ!お、おい友希那!?」

 

紗夜「ナイスです湊さん。そのまま無理矢理連れていきましょう。」

 

透哉「ちょ、引っ張るな服が伸びる!分かった!分かったから風呂の準備だけさせてくれ!」

 

ましろ「あ、透哉先輩、これ……。」

 

透哉「……何でましろが俺の風呂用具持ってんだよ。」

 

ましろ「彩さんが、勝手に準備してて、私はそれを渡されて……」

 

透哉「……」

 

彩「……てへ♪」

 

透哉「てへじゃねえよ!お前、俺のプライベートをなんだと…「ありがとう丸山さん、倉田さん。さ、行くわよ透哉。」だ、だからお前は服を引っ張るなって〜!」

 

花音「……ちょっと、強引すぎたかな?」

 

紗夜「これくらいのほうが丁度いいですよ。」

 

花音「そ、そっか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜18:40〜

 

彩「はぁ〜、いいお湯だった〜……。」

 

紗夜「皆さん、疲れはとれましたか?」

 

花音「もちろん!……でも、また後で入りたいなぁ。」

 

彩「入ろう!夕飯食べた後も、寝る前も、明日の朝起きた後も、朝ごはん食べた後も!」

 

友希那「それ、毎回じゃない。」

 

ましろ「でも、それくらい良かったってことですよね。私、お風呂だけでも旅行に来て良かったって思えます。」

 

彩「この後は夕飯もあるし、明日には朝ごはん!お土産もいっぱい売ってるし、夜にはみんなでいろんな話をしたり!まだまだ旅行は始まったばかりだよ!ましろちゃん!」

 

ましろ「は、はい!とても楽しみです!あ、そういえば彩さん、その浴衣、すごく似合ってます!」

 

彩「ほんと?ありがとう!ましろちゃんもすっごく可愛いよ!」

 

ましろ「か、かわ……あ、ありがとうございます!」

 

紗夜「……皆さんの言う通り、心配なかったようですね。」

 

友希那「ええ。とても楽しそうよね。」

 

花音「私達も、ましろちゃん達に負けないくらい楽しもう?せっかくの旅行なんだもん。」

 

紗・友「はい(ええ)、そのつもり(よ)です。」

 

彩「あはは……あ!透哉くん!」

 

 

 

 

 

透哉「! おう。」

 

ましろ「(!! と、透哉先輩の、浴衣姿……。か、カッコいい……。)」

 

友希那「あなた、先に帰ったんじゃなかったんの?」

 

透哉「あぁ、そのつもりだったんだけど……まだちょっと時間あるし、今のうちにもうみんなであれ、やっとこうかと思ってな。」

 

彩「! ……あれって、もしかしてあれのこと?もうやっちゃう?」

 

透哉「夕飯の後だと、お腹いっぱいだから長々と喋るの少しきついだろ?だから、できれば今のうちにもう、と思ってさ。……どうする?」

 

花音「私は良いと思うよ!」

 

紗夜「私も賛成です。」

 

友希那「同じく。」

 

ましろ「わ、私も!今がいいです!」

 

彩「えへへ、満場一致だね!」

 

透哉「よし。じゃあ部屋戻って、早速やるか!」

 

彩・ま・花「オー!」

 

紗・友「ふふっ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【旅館 宿泊部屋】

 

透哉「お前ら、やるべきこと……いや、話すべきことは分かってるな?」

 

友希那「愚問ね。」

 

紗夜「なぜそのようなことを聞いてきたのか、意味不明です。」

 

透哉「……」

 

彩「……な、なーんて!冗談だよ透哉くん!ね?二人とも。」

 

友希那「いえ、冗談で言ったつもりは…「ね!?」! ……え、ええ。」

 

紗夜「折れるの早いですよ……。」

 

友希那「丸山さんの圧に、つい……。」

 

花音「ほ、ほら透哉くん!続き続き!」

 

ましろ「私、話したくて話したくて……もうウズウズしてます!」

 

透哉「……そうだな。向こうがハッピーで終わったんだ、こっちもハッピーをつらぬかねえとな!ましろ!花音!今から俺達が話すべきことを言ってみろ!」

 

ま・花「それはもちろん……

 

 

 

 

リバイス最終回についてです(だよ)!!」

 

透哉「その通りだ!!」

 

彩「……三人とも、楽しそうだね。」

 

紗夜「今回は、あのテンションでやりたかった、ということなのかしら?:

 

友希那「それは分からない……けど、もしそうなのだとしたら、私達は謝らなければいけないわね。」

 

紗夜「……ですね。」

 

彩「ううん、それは大丈夫だと思うよ。」

 

紗・友「え?」

 

彩「二人が悪気がなくてああ言ったってこと、たぶん分かってるから。長い付き合いだもん。」

 

友希那「……確かにそうね。」

 

紗夜「長い付き合いですか。……きっと、これからもそれは変わらないんでしょうね。」

 

彩「うん!きっと!」

 

透哉「おーい彩、友希那、紗夜。何三人で話してんだよ。早くやるぞ。」

 

紗夜「ええ、分かってますよ。」

 

友希那「今日の感想会は、いつも以上に気合いを入れるわよ。」

 

彩「私だって!」

 

透哉「お、みんなやる気だなー。ま、そりゃそっか。最終回だもんな。」

 

花音「話すことも、いっぱいあるもんね!」

 

ましろ「早く喋りたいですよね!」

 

透哉「分かった分かった。……んじゃあ、リバイス最後の感想会……始めるか!!」

 

彩・ま・花「オー!!」

 

友・紗「ふふっ。」

 

 

 

 

 

透哉「さて、まず何から話す?」

 

彩「そりゃあもちろん、一輝とバイスの最後の思い出バトルでしょ!」

 

透哉「まぁそっか。一輝とバイス、同時に変身が解けて、バイスの不自然な行動に疑問を投げかける一輝。そこで隠れてたラブコフがミスって一輝に見られ、それにより一輝は、バイスが自分のためにこんな行動をとっていたのだと気づく。人を襲ってたのも、バイスのあたまに血がついてたのも、全部バイスが考えた作戦、ていうか演技だったんだよな。……でも、そこからだよな。」

 

花音「二人が再びアルティメットリバイスに変身してからの演出、すごく良かったよね!エモい、って言うのかな。二人でいつものハイタッチをして、最後に拳と平手を合わせた瞬間に、今までの思い出がずらーって出てきて!」

 

彩「そう!そうなの!!もう本っっっ当に最高の演出だった!!その後二人はバトルするんだけど、それがほんとに楽しそうで。戦ってるときもところどころに思い出が浮かんでたし、それをみんなが見守ってるのも良かったよね!今まで一輝に助けられた人達も再登場して、二人を応援して……。」

 

友希那「ファイナルリミックスで普通にサッカーするのも、一輝らしかったわ。しかもその後の一輝、バイスそれぞれのライダーキックで、お互いレックスゲノムに戻ったのよね。……確かに、アルティメットリバイスになるとき、レックスゲノムの状態からアーマーを装着する感じで、アルティメットリバイスになるから、衝撃でそのアーマーが剥がれたとしてもおかしくないわね。」

 

紗夜「ギファードレックスバイスタンプをセットしているレックスゲノム、とても新鮮でしたよね。あのような形は、見た目がレベル2のマキシマムゲーマーを思い出します。さらにその後は、ゲノムチェンジもしましたよね。バイスがリバイスドライバーを付けているから、それぞれ別のゲノムチェンジができる……その発想は思いつきませんでしたよ。」

 

ましろ「私も盲点でした……。リバイがコングゲノム、バイスがイーグルゲノムに、リバイがカマキリゲノム、バイスがライオンゲノムになったり……さらにお互い同じゲノムチェンジで、メガロドンゲノムやマンモスゲノムになって、そこからリミックスもしたりして……見ててすっっごく面白かったです!!……でも、もう一つのメガロドン、マンモスバイスタンプって……狩崎さんが作ってくれたのかな?」

 

透哉「そうかもな〜。あ、あと、セイバー増刊号でのネタも入ってたよな。あれは見てて、これ入れてくるかーってなったよ。それと、バイスのプテラゲノムに乗って行くシーン!思い出の中を二人で巡る、みたいな感じがして、すごく良かったんだよなぁ。プテラゲノムに乗ってるレックスゲノムって、スーパーヒーロー戦記のときの、劇場版リバイスに登場したとき以来か?」

 

彩「……うん、そうかもしれないね。本編だと、リバイがプテラゲノムにならないとバイスがバイクにならないから、レックスゲノムの状態でそれに乗るのは不可能だもんね。それを今回、二人がリバイスドライバーを付けてることによって可能にしたのは、流石リバイスだな〜。……この後、バイスが『次はこれで』、って言ってボルケーノとバリッドレックスを取り出すんだけど、そこで消えかかっちゃうんだよね……。」

 

ましろ「一輝とバイスの別れ……分かってはいましたけど、やっぱり辛かったです……。」

 

友希那「でも、言ってたじゃない。さよならは言わない、絶対思い出すって。それに、バイスは消えたわけじゃなく、一輝の体に戻っただけ。だから……いつかまた戻ってきて、元気な姿を見せてくれるわよ。」

 

彩「……うぅ、うう……」

 

紗夜「ま、丸山さん!?泣いているんですか!?」

 

彩「あのシーン思い出したら、なんか泣けてきちゃって……。うぅ……」

 

ましろ「その気持ち、すごく分かります……。私も見てるとき、ちょっと泣いちゃったし……。」

 

透哉「……でも、その後一輝が、ちゃんと家族のことを思い出したのは、ほんと良かった〜ってなったよ。写真にもちゃんと一輝が戻ってさ。」

 

花音「バイスとの契約がなかったことになったことで、代わりに家族との記憶を思い出せた。……でも、一輝の中ではバイスも家族。今は忘れちゃってるけど、いつか思い出して、そのときはバイスも含めた六人家族の五十嵐家として、幸せな日々を歩んでいく……そんな展開に、今後なるといいなぁ。」

 

彩「……花音ちゃん、それすごくいい!!最高の展開だよ!!」

 

友希那「冬映画に期待ね。」

 

透哉「はは、そうだな。」

 

ましろ「……家族との記憶が戻った後、それぞれみんな、新しい一歩を踏み出してましたよね。ああいうの、最終回っぽくて好きなんですよね。」

 

紗夜「私もです。大二とヒロミ、玉置と花は、フェニックス改め、ブルーバードの設立の準備を、さくらは医大に行くための勉強を、という感じですね。」

 

花音「光くんも、無事日常を過ごせるようになって良かったよね。あと、カゲロウがちょっと出てきてくれたのも良かったなぁ。」

 

友希那「ブラックバード……私は悪くないと思うけれど。でも、服のセンスはカゲロウが正していたのね。」

 

透哉「服のセンスを正すカゲロウ……想像すると、可愛いなそれ。」

 

ましろ「あ、そういえばオルテカも、ちょっとだけ出てきましたね。狩崎さんが会いに行って……。」

 

紗夜「確かに狩崎の言う通り、誰もオルテカのことを気にしていませんよね。そう考えると、少しは気にかけてくれる辺り、狩崎の良心がうかがえますね。」

 

透哉「ジュウガの件が終わってから、よりな。しかもその後、ヒロミさんから『まだ行くところがあるだろ。』って言われて花束を受け取り、真澄さんに会ってくるって言ってたしな。……てかあの二人、ほんと仲良いよな。」

 

友希那「そして最後は、五十嵐家ね。みんなで看板メニューのすき焼きを食べていて……やっと日常が戻ってきたって感じがしたわね。」

 

花音「食卓にはラブちゃんもいたよね。カゲロウも、出してあげればよかったのに……。」

 

紗夜「カゲロウは……いたらいたで、ややこしいことになりませんか?」

 

彩「あはは……なりそう……。あ、このすき焼き食べてるときにさ、一輝がバイスみたいな仕草と喋り方したんだよね!私、それを見て……なんとも言えない気持ちになって!」

 

ましろ「それ、分かる気がします。」

 

花音「一輝とバイスは、もともと一つだもんね。」

 

友希那「バイスはちゃんと、一輝の中にいる、そう思わせてくれるシーンだったわ。」

 

紗夜「ええ、ほんとに。」

 

透哉「……でも、これで終わりじゃないんだよな。最後の最後に、ギーツ……ていうか、浮世英寿が出てきたもんな。」

 

彩「そうそう!自転車のカゴの中に変なケースが入ってて、一輝が何だこれ?って言って触ってたら、いきなり英寿に取られてさ。これは俺の戦利品なんだよって言って開けたら、リバイスドライバーバックルが入ってて。」

 

友希那「それを持ったまま、『またな。』と一言だけ言って、去っていったのよね。ベルトにブーストレイズバックルとリバイスドライバーバックルをセットして、どこかへ去る英寿……そこで、最終回は終わったわね。」

 

紗夜「あれは……冬映画に続く、ということでしょうか。」

 

透哉「たぶんな……。むしろ、そうじゃないならなぜわざわざリバイスドライバーバックルを出したんだ?って話になるしな。一輝と英寿を会わせたのにも何かしらの意味が……」

 

ましろ「普通に、宣伝で出した、というのは……」

 

透哉「……まぁ、その可能性も0ではないな……。」

 

彩「そこはもう、冬映画に期待しよう!……リバイス、終わっちゃったか〜。」

 

紗夜「これはバッドエンド、ではないですよね。ハッピーエンドと言って申し分ないと思います。」

 

透哉「バッドエンドのほうが少ないしな。……でも、ほんとに良い最終回だったよ。セイバーとどっちが良かったかって言われたら…「ストップ。」ん?」

 

彩「そういう話はなしにしよう。戦争が起こるよ。」

 

透哉「……そ、そうだな。悪い。」

 

紗夜「次回から、仮面ライダーギーツですか。……今のところ、どう思います?松原さん。」

 

花音「うーん……まだ予告だけだから、なんとも言えないところはあるけど……。脚本がエグゼイドとゼロワンの人っていうところと、多人数ライダーで生き残りゲームっていうところを考えると……期待はできるんじゃないかな。でも、ほんとにまずは、1話を見てみないとなんとも言えないけど。」

 

紗夜「……そうですよね。なんか、すみません……。」

 

花音「だ、大丈夫だよ紗夜ちゃん!謝らないで?」

 

ましろ「……でも、楽しみですよね。」

 

彩「うん!それは間違いない!」

 

友希那「令和四作目、仮面ライダーギーツ。どんな作品になるのか、今から目が離せないわね。」

 

透哉「だな。」

 

紗夜「……さて、それではそろそろ、夕食会場に……、!!」

 

彩「どうしたの?紗夜ちゃん。」

 

紗夜「……夕食の集合時間……

 

 

 

 

 

10分遅れてます……。」

 

彩「……え?」

 

透・彩・ま・友・花「え〜〜〜!!??」

 

紗夜「って驚いてる場合じゃないですよ!!」

 

彩「は、早く行こう!今すぐ行こう!」

 

ましろ「えーっと、持ってくものは……」オロオロ

 

友希那「私としたことが、時間に遅れるなんて……」

 

花音「落ち込んでる暇なんてないよ友希那ちゃん!」

 

透哉「何でもいいから、早く急げ〜〜!!」

 

 

 

 

 

俺達はめちゃくちゃ急いで、夕食会場に向かった。

 

準備とかもろもろあり、結局15分も遅れたが、普通にその時間に来ている人もいた。

 

あれは集合時間ではなく、この時間から夕食が食べれるよーという時間だったらしく、別に急ぐ必要はなかったらしい。

 

……俺達の焦りは何だったんだよ……。

 

 

 

 

 

夕飯を食べた後は、もう一度風呂に入り、部屋に戻っていろいろ雑談したり、ゲームをやったりした。

 

その後はみんな疲れたのか、23:00前には就寝した。

 

……ときにみんな、俺がなぜこいつらと同じ部屋なのか、気になっていたことだろう。

 

もちろん、それにはちゃんとした理由がある。

 

最初この旅館に六人で泊まると決まったとき、部屋を二つとろうと提案をした。

 

こいつら用と、俺用だ。

 

流石に高校生の男女が同じ部屋に泊まるなんてのは、余程の事情がない限り、あってはならないからな。

 

……だが、そこでましろが言ったのだ。

 

二つ部屋をとると、高くならないかと。

 

大人なら分かるが、私達は高校生だ。

 

高校生が二つ分の部屋をとるというのは、少し荷が重いのではないかと。

 

……待て待て待て。

 

確かに、それは一理ある。

 

だが、その考えだと一部屋に俺達六人が泊まることになる。

 

……いろいろまずいだろ。

 

言わなくても分かると思うが、俺は男だぞ?

 

もちろんそっち方面のことには一切興味ないし、する気も起きない。

 

それでも、男が女子五人と同室というのはどうかと思う。

 

そう言えば、確実に論破できる。

 

そう思ったのだが……まさか、友希那や紗夜まで、二部屋とることをためらうとは……。

 

結局、5体1で意見が分かれたため、多数決により二部屋じゃなく一部屋だけとることにした。

 

ましろや花音ならともかく、何で友希那や紗夜まで……。

 

お金なら、前借りかなんかしてなんとかするのに……。

 

……だが、それにはあいつらなりの理由があった。

 

『信頼』。

 

……そう。

 

俺はそういうことをするようなやつじゃない、そう信頼しているから、その選択をとったのだと。

 

……そんな嬉しいこと言われたら、食い下がるしかねえじゃねえか。

 

こいつらが身支度するときは、俺は部屋から出る。

 

それだけを約束し、今この形になっている。

 

……みんな疲れ切ったような顔をして寝てるのを見ると、本当に楽しかったんだろうなというのが伝わってくる。

 

……明日も早いし、俺も寝るとするか。

 

そうして俺は、ゆっくりと目を瞑り、5分後には夢の中へと落ちていった……。




とうとう、次回から仮面ライダーギーツが始まりますね。

本編でも言った通り、1話を見てみないとまだなんとも言えませんが、期待値はめちゃくちゃ高いです!

まぁでも、毎回そうかw。

冬映画にも何かしら繋がりそうな感じで終わりましたし、今からとても楽しみですね!(本編と同じこと言ってますねw……。)


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第六十八話 ウィザード10周年!!いろいろ語ったり遊んだり!!

ウィザード10周年!おめでとうございます!!

いや〜、もうウィザードまできましたか。

時が経つのはほんとに早いもので、来年は鎧武、再来年なんてドライブですよ。

……いや、流石に時の流れ早すぎません??


【白金家 燐子の部屋】

 

『フレイム!プリーズ!ヒー、ヒー、ヒーヒーヒー!!』

 

燐子「ふふっ♪」

 

 

 

 

 

『ピンポーン♪』

 

燐子「! は、はーい!」

 

 

 

 

 

ガチャ

 

透哉「よっ、燐子。」

 

紗夜「こんにちは、白金さん。」

 

燐子「こ、こんにちは……。どうぞ……上がってください。」

 

透哉「ああ。お邪魔しまーす。」

 

紗夜「お邪魔します。」

 

燐子「……」

 

透哉「……えーっと、お前の部屋は……?」

 

燐子「! す、すみません!い、今……案内、します。」

 

紗夜「……」

 

 

 

 

 

ガチャ

 

燐子「ここが、私の……部屋です。」

 

透哉「おー……機材がガチだな……。」

 

燐子「ここでよく、あこちゃんや氷川さんと……NFOを、プレイしているんです。」

 

透哉「そうなのか……。あ、ピアノ。そっか、昔からやってるって言ってたもんな。」

 

燐子「は、はい……。」

 

紗夜「……。! 鑑さん、あれ……。」

 

透哉「ん?おぉ!ウィザードライバーじゃねえか!」

 

燐子「! す、すみません!そこら辺、ちょっと散らかっていて…「大丈夫大丈夫。」……」

 

透哉「って、白い魔法使いドライバーもある!……ウィザードリングが、ところどころに置いてある……。さてはお前、さっきまで遊んでたな?」

 

燐子「ま、まぁ……はい。」

 

透哉「やっぱりな!……なぁ燐子、この白い魔法使いドライバー、ちょっと触ってもいいか?」

 

燐子「え?は、はい……大丈夫、です。」

 

透哉「サンキュー!俺、これの実物触るの初めてなんだよなぁ。」

 

燐子「……」

 

紗夜「……白金さん、少しいいですか?」

 

燐子「え?」

 

紗夜「こっちで少し、お話したいのですが。」

 

燐子「? は、はい。」

 

 

 

 

 

燐子「……あの、氷川さん。お話、とは……?」

 

紗夜「……白金さん。鑑さんがいて、緊張していますか?」

 

燐子「え?」

 

紗夜「……」

 

燐子「い、いえ、緊張なんて……。鑑さんとは、よくお会いしてますし、お話もしています。感想会だって、いっしょに…「そうではなくて、家に鑑さんがいて、ということです。」! ……」

 

紗夜「やはり、そうですか。やけによそよそしいと思っていたので、もしかしたらと。」

 

燐子「……いつも通りに接しようと、事前にシミュレーションもしたのですが……いざ目の前にすると……」

 

紗夜「……白金さんの気持ち、分かります。」

 

燐子「え?」

 

紗夜「異性の人を家にあげるというのは、誰しも抵抗があります。白金さんのような性格の人なら尚更。……でも、鑑さんなら大丈夫、問題ないと、そんな安易な考えで、あげてしまったんですよね。」

 

燐子「……もしかして、氷川さんも……?」

 

紗夜「ふふ。……大丈夫、じきに慣れますよ。」

 

燐子「……あの、氷川さん。」

 

紗夜「何ですか?」

 

燐子「鑑さんって、すごいですよね。……初めて来たはずの人の家でも、緊張せずに、堂々としている。私、鑑さんを見習いたいです。」

 

紗夜「あれは……ただ図々しいだけのような気もしますが……。」

 

燐子「私は……鑑さんの、一つの強みだと思ってます。」

 

紗夜「強み、ですか。……そうかもしれませんね。」

 

 

 

 

 

カシャンッ!

 

『ルパッチマジックタッチゴー!!ルパッチマジックタッチ……エクスプロージョン!ナウ!』

 

透哉「……」

 

燐子「……あの、鑑さん。」

 

透哉「おう燐子、この白い魔法使いドライバー、めちゃくちゃ楽しいな。フレイムとかハリケーンかざしたら、ウィザードライバーとは全然違う音が鳴って…「あの!鑑さん!」……」

 

燐子「……こっちを、向いてください。」

 

透哉「……クルッ」

 

紗夜「(体ごと、こっちを……。)」

 

燐子「……私、少し、よそよそしく接してました。異性の人が、家に来るというのは……初めてだったもので……。だから、えっと……」

 

紗夜「……(頑張ってください、白金さん!)」

 

燐子「……す……

 

 

 

 

 

「「すみませんでした(悪かった)!!」」

 

……え?」

 

透哉「……」

 

紗夜「……?」

 

燐子「あの……どうして……?」

 

透哉「もちろん、燐子の性格は分かってる。だから、お前が自分の家に来ないかって言ったときは迷ったよ。親しい仲とは言え、男の俺が燐子の家に入っていいのかと。」

 

燐子「……」

 

紗夜「(そういえばその話になったとき、一瞬鑑さん、何かを考えていたような……。そういうことだったのね。)」

 

透哉「でもまぁ……特に断る理由もないから、行くって言ったよ。で、いざ今日、こうして来てみたら……まぁ、案の定だったな。」

 

燐子「! まさか、最初から気づいて……」

 

透哉「当たり前だろ。」

 

燐子「……」

 

紗夜「やはり気づいてましたか。」

 

透哉「Roseliaのみんなとは、結構親しいつもりだからな。それくらいすぐ分かるよ。」

 

燐子「……流石は、鑑さんですね……。」

 

透哉「って、まだ話は終わってねえよ。……だから俺、わざと図々しく接して、少しでも長く場を繋ごうとしたんだけど……ピアノのくだりで、ちょっともう限界だったんだよな。」

 

紗夜「あれ、わざとだったんですか……。」

 

透哉「だからあのとき、紗夜がこれ見つけてくれて助かったよ。丁度触ったことなかった白い魔法使いドライバーもあったから、これで遊んで場を繋ごうと……思ったんだが、ちょっと燐子を休ませようと思って、急遽一人で遊ぼうと……。」

 

燐子「……」

 

紗夜「それ、ただあなたが遊びたかっただけじゃないんですか?」

 

透哉「……うん、それはないって言ったら、嘘になるな……。でも、少し休憩させようと思ったのはほんとだ。男を家に入れるのに慣れてない燐子に気を遣わせて悪いと思ったから……。だからさっき謝ったんだ。」

 

紗夜「でも、その休憩させようと思ったのは後付けなんですよね?結局遊びたい欲のほうが勝ってしまったと、そういうことですよね?」

 

透哉「……あ、ああ。」

 

紗夜「あなたねぇ、家主を放っておいて一人で遊ぶとはどういうことですか!そこは普通、"いっしょに遊ぼう"と言うところでしょう!」

 

透哉「だ、だから悪かったって!……ん?俺これ、二重の意味で謝ってることになる?」

 

紗夜「話をそらさないでください!!」

 

透哉「! わ、悪い!今回は俺が悪かった!あ、なら燐子、今からいっしょに遊ぼう!他にもウィザードリングあるんだろ?それらもスキャンしてみたい…「それでやり過ごせると思っているの!?」お、思ってない!思ってないです!!」

 

燐子「……ふふ。」

 

透・燐「!」

 

燐子「……あ、す、すみません……。」

 

透哉「……何で謝るんだよ。」

 

紗夜「緊張、とけたみたいですね。」

 

燐子「え?……あ。」

 

透哉「……なぁ燐子。」

 

燐子「は、はい。」

 

透哉「今更だけど……俺、家に上がって大丈夫だったか?」

 

燐子「……はい……もちろんです!今日は、ウィザード10周年記念日なので……鑑さんと、氷川さんと、三人で、盛り上がりたいです!」

 

紗夜「ふふ、望むところです。」

 

透哉「サンキュー、燐子。」

 

燐子「いえ、それを言うなら私の……あ、そういえば。」

 

透哉「ん?」

 

燐子「さっき私も……二重の意味で、謝ってましたね。」

 

透哉「……あ。」

 

紗夜「言われてみれば……そうですね。」

 

燐子「……」

 

透哉「……」

 

紗夜「……」

 

燐子「……すみません、それだけです。」テヘペロ

 

透哉「って何だよ〜!一瞬時が止まったみたいだったじゃねえか、ははっ!」

 

燐子「ふふっ、すみません♪」

 

紗夜「白金さんでも、そういうこと言うんですね。ふふっ♪」

 

透・紗・燐「あははっ(ふふふっ……♪)……!」

 

 

 

 

 

燐子「あ、そうだ。」

 

透哉「? どうしたんだ?燐子。」

 

燐子「今日開けようと思って……あらかじめ買っておいたものがあるんです。」ガサゴソ

 

紗夜「今日、ということは、ウィザード関連ですか?」

 

燐子「はい、まぁ。……!あった!これです!」

 

ドーン!

 

透・紗「! これは!」

 

燐子「ウィザードリング フィナーレセットです!」

 

透哉「……」

 

紗夜「これは……なかなかのレア物ですね。」

 

燐子「この前あこちゃんと中古屋さんに行ったら、当時の定価より1000円だけ高い値段で売られてたので……これは買いだと思って、即購入しました。」

 

紗夜「この商品の存在は知っていましたが、実物を見たことはなかったので、今感動しています……。」

 

燐子「ふふっ、カッコいいですよね。……鑑さんは、どうですか?これ。」

 

透哉「……初めて見た。」

 

紗夜「私と同じこと言っているじゃないですか、鑑さ…「いや。」?」

 

透哉「……フィナーレセットなんて、初めて見た……。こんな商品、出てたんだな……。」

 

燐子「……」

 

紗夜「なるほど、そうきましたか。」

 

透哉「ちょっと、箱見ていいか?」

 

燐子「は、はい。」

 

透哉「うおっ、後ろはソーサラーか。てことは、ソーサラーのリングが入ってんのか、これ。ん?横にはレジェンドライダーと……メイジ……?あ、セット内容書いてあった!えーっと何々……?」

 

紗夜「……確かに、最近あまり見かけませんもんね。」

 

燐子「ですね。私も、売ってるところは初めて見ましたから……。」

 

透哉「! これホープウィザードリング入ってんのか!?激アツじゃねえか!!」

 

燐子「鑑さん。もしだったら、鑑さんが開けてみますか?」

 

透哉「! い、いいよ俺は。燐子が買ったものなんだし、お前が…「さっき、白い魔法使いドライバー、いっしょに遊ぼうって言ってくれませんでしたよね?」へ?」

 

紗夜「し、白金さん……?」

 

燐子「だからその代わりとして、このフィナーレセットを、いっしょに開けて見ませんか?」

 

透哉「いや、でも、それと俺が開ける開けないはまた…「中身、見たくないんですか?」み、見たい見たい!……ったく、分かったよ。でも……本当に俺が開けていいんだな?」

 

燐子「はい、お願いします♪」

 

紗夜「……完全に、鑑さんでもて遊んでますね……。」

 

燐子「あ、カッターなら……はい。」

 

透哉「おう、ありがとう。……じゃあ、開けるぞ?本当にいいんだな?」

 

燐子「お願いします。」

 

透哉「……よし。……スーッ」

 

紗・燐「……」

 

透哉「……開いた。じゃあ、中身出すぞ。」

 

紗・燐「ええ(はい)。」

 

透哉「……オープン!」

 

スッ

 

透・紗・燐「オー……!!」

 

紗夜「……って、一斉に声出てしまいましたね。」

 

燐子「ですね……。」

 

透哉「いや、でもこれは声を出さずにはいられないだろ……。ほら、燐子。」

 

燐子「あ、ありがとうございます。……レジェンドライダーリング、すごく綺麗ですね。」

 

紗夜「まさか、全塗装とは……。これ、ウィザードの最終回で出てきたものですよね。」

 

透哉「ああ、きっとな。にしてもすげー……。銀のライダーリングなら家にいくつかあるけど、色がつくとこんな綺麗になるのか……。クリアの複眼も、めちゃくちゃ細かいな。」

 

燐子「ライダーリングもすごいですが、何よりホープウィザードリングですよ……。ちょっと、一回出してみますね。」

 

透哉「お、おう。」

 

紗夜「……」

 

……パカッ

 

燐子「……これが、賢者の石が変化したウィザードリング……。」

 

透哉「めちゃくちゃ綺麗だな……。グレムリンとの最後のバトルでは、初めてウィザードがパンチして、そのときにグレムリンの体内から賢者の石を奪い返して、それがこれに変化したんだよな。」

 

紗夜「その力で放ったキック……ガンバライジングだと、ホープストライクとなっていますが、4つのエレメントが浮かび上がり、そこから出現したドラゴンの攻撃とともにキックする……。この必殺技もカッコいいんですが、それでグレムリンを倒した後の晴人のグレムリンの会話も良いんですよね。」

 

燐子「『人の希望を奪って、それでも魔法使いか?』……『人の心をなくしたお前は、人ではないだろ。』……ですよね。」

 

紗夜「……ええ。」

 

透哉「話してたら、もう一回ウィザード最終回見たくなってきたな〜。」

 

燐子「後で見ましょう、いっしょに。」

 

透哉「……そうだな。」

 

紗夜「そして、ソーサラーとメイジのリングも、これで初商品化なんですね。」

 

透哉「『in Magic Land』、インフィニティドラゴンがカッコよかったよなぁ。」

 

紗夜「そこはソーサラーではないんですね……。」

 

燐子「でもソーサラーと言えば、ビヨンド・ジェネレーションズに出てきましたよね。」

 

透哉「出てきた出てきた!いや〜、まさかビヨジェネで出るとは思わなかったな〜。」

 

紗夜「……『in Magic Land』も、後で見ましょうか。」

 

透哉「メイジって、確か三人いたよな。メデューサの双子の妹と、あと男二人……。」

 

燐子「譲と山本ですね。前者が青のメイジ、後者が緑のメイジです。譲は中学生で、コンプレックスだった自転車の特訓を仁藤と…「わ、分かった分かった。後で確認してみるよ。」……私が説明したほうが早いのでは?」

 

透哉「い、いや、話が脱線しそうだからさ。今はこのフィナーレセットだろ?」

 

燐子「……それもそうですね。では満を辞して、ウィザードライバーで音声確認しますか。」

 

透哉「……ふぅ。」

 

紗夜「逃げましたね。」

 

透哉「しーっ!……あ、そういえばさ、メイジのウィザードリング、もう一つのやつも、何かしらで商品化されてるのか?」

 

燐子「真由のウィザードリングですよね。それは最後の希望セットで商品化されていますよ。」

 

透哉「最後の希望セット……?そ、そうなのか。」

 

紗夜「スッ、スッ……これですね、最後の希望セット。」

 

透哉「んー?……あ、なるほどなー。」

 

燐子「それも、いつか欲しいなと思っている一品です。……ではまず、ホープウィザードリングからいきましょうか。」

 

紗夜「ウィザードライバーですよね?」

 

燐子「はい。ホープとレジェンドライダーはウィザードライバーで、ソーサラーとメイジは白い魔法使いドライバーで、とりあえず音声聞こうかなと。」

 

透哉「で、後にやってないほうのドライバーでもスキャンしてみようってことだな。」

 

燐子「はい。……カチッ」

 

『〜〜♪♪(ウィザードライバー起動音)』

 

透哉「このドラゴンの咆哮みたいな起動音、カッコいいよなぁ。」

 

燐子「では、いきます。」

 

カシャンッ!

 

『ルパッチマジックタッチゴー!!ルパッチマジックタッチ……スッ 〜♪プリーズ!〜♪』

 

燐子「!」

 

透哉「あ、ホープは音声鳴らないんだな。」

 

紗夜「ウィザードライバーに、音声自体が入ってないということですね。」

 

燐子「……CSMが出たら、しっかり音声が鳴るようになるんでしょうか?」

 

透哉「どうだろうなぁ。」

 

紗夜「本編でスキャンこそしていませんが、特別な指輪なので、CSM限定で音が鳴るというのはありそうですね。」

 

透哉「それで晴人のセリフが鳴ったりしてな。」

 

燐子「……そんなのが出てしまったら、購入検討ですね。」

 

透哉「! おぉマジか……。」

 

燐子「……さて、次はレジェンドライダーいきましょうか。クウガからキバまで、9つもあるので、テンポよくいきます。」

 

カシャンカシャンッ!

 

『ルパッチマジックタッチ……クウガ〜!プリーズ!〜〜♪♪ライダライダライダー!!』

 

紗夜「なるほど、ここは往来のものと共通なんですね。」

 

燐子「では、ここからはノンストップで。」

 

 

 

 

 

『キバ〜!プリーズ!〜〜♪♪ライダライダライダー!!』

 

透哉「ライダーリングって、スキャンするとそのライダーの変身待機音が鳴るのいいよな。」

 

紗夜「一部鳴らないのもありますがね。」

 

燐子「次は、白い魔法使いドライバーいきましょうか。」

 

カチッ

 

『〜〜♪♪(白い魔法使いドライバー起動音)』

 

透哉「やっぱり、ウィザードライバーとは違うなぁ。何で仮面ライダーの変身ベルトやアイテムって、色変わるだけでこんな印象変わるんだろうな。」

 

紗夜「不思議ですよね。」

 

燐子「白い魔法使いドライバーは、赤と黒というのがまたカッコいいんですよね。えっと、ソーサラーのリング……。」

 

カシャンッ!

 

『シャバドゥビタッチヘーンシーン!!シャバドゥビタッチ……チェンジ!ナウ!〜〜♪♪』

 

透哉「これは、白い魔法使いと同じか。」

 

紗夜「おそらく。」

 

燐子「続いてメイジもやっちゃいましょう。たぶんこれも……」

 

カシャンカシャンッ!

 

『シャバドゥビタッチヘーン……チェンジ!ナウ!〜〜♪♪』

 

燐子「もう一つ。」

 

カシャンカシャンッ!

 

『シャバドゥビタッチ……チェンジ!ナウ!〜〜♪♪』

 

透哉「白い魔法使いドライバーは、基本変身音共通なんだな。」

 

燐子「ついでに、ホープとレジェンドライダー系もやっちゃいますか。まずはホープで。」

 

カシャンッ!

 

『ルパッチマジックタッチゴー!!ルパッチマジック……〜♪ナウ!〜♪』

 

紗夜「ホープはだいたい同じですね。」

 

燐子「では、次にレジェンド系を……」

 

カシャンカシャンッ!

 

『ルパッチマジックタッチ……クウガ〜!ナウ!〜〜♪♪ライダライダライダー!!』

 

透哉「あ、レジェンド系は同じなのか。」

 

燐子「一応、他のもやってみましょうか。」

 

 

 

 

 

『ルパッチマジック……キバ〜!ナウ!〜〜♪♪ライダライダライダー!!』

 

燐子「……これで、白い魔法使いドライバーを使っての音声は全部ですね。最後に、ウィザードライバーでのソーサラーとメイジをやって終わりにしますか。」

 

カチッ

 

『〜〜♪♪(ウィザードライバー起動音)』

 

カシャンッ!

 

『シャバドゥビタッチヘーンシーン!!シャバドゥビ……ジ・オリジン!プリーズ!〜〜♪♪』

 

透哉「……?え?何て言ったんだ?」

 

燐子「おそらく……ジ・オリジンだと思います。」

 

透哉「ジ・オリジン……?へぇ、初めて聞いたな〜。てかお前、耳いいな。」

 

燐子「音楽をやっている者として、耳がいいに越したことありませんからね。」

 

透哉「そういうもんなのか……。ちなみに紗夜は、今の音声聞きとれたか?」

 

紗夜「いえ、私も分かりませんでした。」

 

透哉「おい。」

 

燐子「ま、まぁまぁ……。続いて、メイジいきますね?」

 

カシャンカシャンッ!

 

『シャバドゥビタッチ……ジ・オリジン!プリーズ!〜〜♪♪』

 

燐子「一応もう一つも……。」

 

カシャンカシャンッ!

 

『シャバドゥビタッチ……ジ・オリジン!プリーズ!〜〜♪♪』

 

燐子「……白い魔法使いドライバーで変身する系の指輪は、全部ジ・オリジンで共通のようですね。」

 

透哉「なるほどなぁ。……まぁ正直言うと、新しい音声とかは特にない。でも、こうしてブリスターに入ってるだけでも見映えいいし、ホープウィザードリングも入ってる。要は、メモリアルアイテムってことだな。」

 

紗夜「正直に言い過ぎですよ鑑さん!」

 

燐子「いえ、いいんです。……実は私、これを紹介している動画を拝見したことがあって、そのときから音声は知っていたんです。」

 

紗夜「え、そうなんですか?」

 

燐子「はい。……でもこれは、鑑さんの言うように、メモリアルアイテムです。見映えもいいし、ホープウィザードリングも入っています。だから……音声は共通でも、いつかは欲しいと思っていたので、買って全く後悔はないです。」

 

紗夜「……そうですか。……でも、白金さんの言う通りかもしれませんね。」

 

透哉「"かもしれない"じゃなくて、そうなんだよ。」

 

燐子「ふふっ♪……このフィナーレセットは、私の、宝物の一つです♪」

 

透哉「……良かったな、燐子。」

 

燐子「はい!……あ、そしたらこれから、三人でウィザードの最終回、見ませんか?『in Magic Land』もいっしょに……あ、『鎧武&ウィザード』もいいですね。」

 

透哉「……なんか燐子のやつ、性格変わってねえか?」

 

燐子「性格が変わったというより……吹っ切れた、という感じですかね。」

 

透哉「吹っ切れた、ねー。」

 

燐子「そうだ、ウィザード10周年を祝って、部屋にウィザードグッズを並べよう。えーっと、ガンバライドとガンバライジングのカードに、映画のパンフレットに、武器にベルトに……あ、フィギュアも置かないと。」

 

透哉「……いや、あれはたぶん、性格変わってんぞ?」

 

紗夜「……そうかも、しれませんね……。」

 

燐子「あと足りないものは……。……!ウィザードのレジェンドアイテム!ロックシードと、アイコンと、ガシャットと、フルボトルと、それから……」

 

透哉「……て、手伝おうか?燐子。」

 

燐子「! お願いします!そこにウィザード系のライドウォッチが入っているので、出してセッティングを!氷川さんは、そこにあるファイルからウィザードのカードを出して並べてください!」

 

紗夜「……!?こ、これ全て並べるんですか!?」

 

燐子「当然です!!」

 

透哉「……これ、日、暮れねえかな〜……?」




最後の希望セット、いつか欲しいな〜。

そういえば去年は、なでしこドライバーの商品化が発表されましたよね。

ということは、今年も何かしらの発表が来るんでしょうか……。

来るとしたら……やっぱり、CSMでしょうか……。

何にしろ、17日の18:00からキャストさん4人の同窓会イベントがあるらしいので、それを見ながらいっしょにウィザード10周年をお祝いしましょうw!

(追記)

今日じゃなくて17日の18:00でした……。

確認不足ですみませんでした……。("今日の"を、"17日の"に変更しました。)


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第六十九話 仮面ライダーギーツ1話・2話・3話・4話感想!これがギーツの……デザイアグランプリの世界か。by友希那&花音

本当は3話までのまとめて感想回にしようかと思ったのですが、4話で数字も話もキリよかったので、4話までにしました。

次回の5話からは毎週!しっかり!感想回出します!!

でないと僕も友希那さんにシメられそう…「なんか言ったかしら?」あ、やべ、逃げよ。


【鑑家 リビング】

 

透哉「……さて、満を辞して令和4作目、仮面ライダーギーツが始まり、今4話を見終えたわけだが……どうだった?」

 

花音「……」

 

友希那「……」

 

透哉「……いや、何か言えよ。」

 

友希那「……なら、一つ言わせてもらうわ。」

 

透哉「! お、おう、何だ。」

 

友希那「……

 

 

 

 

 

どうして1話が終わった後にしなかったのかしら?」

 

透哉「……」

 

花音「(い、言っちゃった……。)」

 

透哉「……じ、時間がな…「私、先週仕事休みだったけれど。」……」

 

友希那「なんなら先々週も、その前の週も休みだったけど?話せる時間なんて、探せばいくらでもあったけど!?」

 

透哉「……え、えっと……」

 

花音「……透哉くん。」

 

透哉「ん?」

 

友希那「(松原さん、透哉に近づいて何を……。え、耳……?)」

 

花音「……白状、しちゃいなよ。」ボソッ

 

透哉「!? ……ダラダラダラ」

 

友希那「……」ポカーン

 

花音「……」

 

透哉「……わ、忘れてた……。」

 

花音「どうして忘れてたのかな?」

 

透哉「……さ、最近はまってるゲームが楽しすぎて……気づいたら、こんなに日が過ぎてて……」

 

花音「……だって、友希那ちゃん。ニコッ」

 

友希那「え、ええ……。(松原さんに、こんな一面が……。)」

 

透哉「悪かった……ほんとに悪かった……。」

 

友希那「……そんなに謝らないでちょうだい。」

 

透哉「え?」

 

友希那「たまにはあなただって、息抜きしたいときくらいあるでしょう。だから……今回は水に流してあげる。」

 

透哉「ほ、ほんとか友希…「ただし、今後のギーツの感想会は1話ごとにすること、いいわね。」……そ、それって、お前以外とやるときも、ってことか?」

 

友希那「当然よ。……本当に時間がなくて、とてもできそうにないときはいいわ。それ以外のときは、極力毎週やるのよ。」

 

透哉「……わ、分かった!できるだけ毎週やるようにするよ!」

 

友希那「ええ。信じるわよ、その言葉を。」

 

透哉「お、おう……。」

 

花音「……友希那ちゃんの期待、裏切らないようにしないとね。」ボソッ

 

透哉「ああ……。」

 

友希那「……ねぇ、松原さん。」

 

花音「? どうしたの?友希那ちゃん。」

 

友希那「あなたって……前から、そうなの?」

 

花音「え、何のこと……?」

 

透哉「ん?どうしたんだ友希…「悪いけど、あなたには関係のない話よ。少し離れててちょうだい。」な、何だよ、冷てえな……。」

 

花音「まぁまぁ……。すぐ終わるから、ね?」

 

透哉「……分かったよ。」

 

スー……

 

友希那「……悪いわね、透哉。それで松原さん、話を戻すけれど……さっき、透哉に耳打ちしていたでしょ?そのときの透哉の顔が、すごく……何というか、怯えた?ような顔をしていたから……。前からそうなのか、気になったのよ。」

 

花音「あぁ、そのことか。透哉くん、私の低い声が苦手なんだ。それはもう、昔か……っ!」

 

友希那「? 昔?」

 

花音「……わ、私のじゃなくても!普通の人が急に低い声を出すのが、昔から苦手だって、この前言ってたの!」

 

友希那「……」

 

花音「……」

 

友希望「……そうだったのね。今度、私も試してみようかしら。:

 

花音「そ、そうだね。あはは……。(あ、危なかった〜……。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透哉「とりあえずまずは……4話まで見てみての感想を一言で表すと?:」

 

花音「とても面白かったよ!」

 

友希那「まさか序盤で二人も退場するとは思わなかったわ。」

 

透哉「……どっちもなるほどなんだよなぁ。」

 

花音「確かに、友希那ちゃんの言う通りだよね。1話で仮面ライダーシローが退場、これはびっくりしたけど、まぁ分かる。でも2話でギンペン退場は、予想できないよ!まさか2話連続で退場するとは思わないじゃん!しかもそれが景和が面接を受けた会社のお偉いさんだったなんて!」

 

透哉「す、少し落ち着けって……。」

 

友希那「松原さんの言う、とても面白かった。抽象的ではあるけれど、確かにそうよね。1話では人々からジャマトを守る、2話は宝探しで、3話と4話はゾンビサバイバル。1話は、まさかデザイアグランプリの最終戦だったのが衝撃だったし、2話は松原さんの言う通り、ギンペンの退場が衝撃だった。3話ではダパーンとナーゴがゾンビに噛まれたというのが衝撃で、4話でスコア最下位になったダパーンが退場、そして仮面ライダー失格。」

 

透哉「ついに、ダパーンも退場か……。」

 

花音「仮面ライダー失格、か。初めてだよね、こういう退場の仕方は。」

 

友希那「そうね。……5話は、タッグ戦だったわね。道長が英寿を敵視している理由も明かされそうで、次回も見逃せないわね。」

 

透哉「ああ。……よし。じゃあ今日は最新の4話について詳しく話すことにして、1話〜3話は簡潔に話すか。まず1話、ラスボスの城をギーツが倒したことで、デザ神はギーツこと浮世英寿に。デザイアグランプリが終わると街や人が元通りになり、記憶もリセットされた。そしてそば屋でそばを食べようとした景和のもとに、ベルトとIDコアの入った箱を持ったツムリが現れ、景和が仮面ライダーに選ばれたことを告げる。差し出されたIDコアを触ると、前の世界での記憶が蘇り、そこで1話は終了。」

 

花音「簡潔……なのかな?」

 

友希那「しかもほとんど終盤のことじゃない。」

 

透哉「だって、細かく変身ポーズ良かっただのギーツ強すぎだの、ブーストは切り札だの言っても、キリがねえし今更感あるだろ?これくらいのほうが分かりやす…「あなたが1話のすぐ後に感想会をしていれば、こうはならなかったはずよね?」うぐっ……そ、それを言われたら……」

 

花音「友希那ちゃん、その話はもう終わったことだよ。」

 

友希那「! ……そ、そうだったわね。ごめんなさい。」

 

花音「……1話〜3話の感想会のやり方は、透哉くんに任せるよ。」

 

透哉「お、おう。……じゃあ、続いて2話な。」

 

花音「うん!」

 

友希那「……ええ。」

 

透哉「2話のメインは宝探し。1話の最後に集められた多くの人達と共に、ゲームスタート。あ、前のデザイアグランプリでデザ神になった英寿は、自分が世界的大スターになった世界を叶えてたな。話を戻して、各自いろんな方法でアイテムをゲットしていくプレイヤー達。しかし途中で盗賊ジャマトが出現したため、宝探しは中断。そいつを倒すミッションに。ちなみにそこまででアイテムをゲットできなかったプレイヤーは、一気にリタイアになったな。終盤、景和は自分のゲットしたブーストバックルを英寿に渡し、英寿はウォーターとブーストでブーストフォームアームドウォーターに。見事盗賊ジャマトを撃破し、今回のデザイアグランプリは終了。と、これが2話の流れだな。」

 

友希那「……結構、端折ってるわよね……。」

 

花音「あはは……。」

 

透哉「こんなんでいいんだって。なんとなく分かるだろ?」

 

友希那「英寿が大スターになった世界になってどうなったのか、どうして景和がブーストバックルを渡したのか、など、いろいろ説明不足な部分があると思うのだけれど。」

 

透哉「……そ、それは……って、別にお前らは分かるからいいだろ!」

 

友希那「私達が分かっても、ギーツを見てない人には…「まぁまぁ友希那ちゃん。大丈夫だよ、透哉くん。続けて?」ちょっと松原さん、話はまだ……」

 

透哉「……じゃあ、続いて3話いくぞ。今度のデザイアグランプリはゾンビサバイバル。人々をゾンビから守りながら、ゾンビを討伐してスコアを稼ぐというものだな。いろいろあって、英寿と道長はそれぞれの持ってるレイズバックルを交換することになり、道長はウォーターを、英寿はゾンビを手にする。あ、それぞれのライダーの変身ポーズもこの回で初めて出たな。話を戻し、ゲーム終盤、なんとダパーンはゾンビジャマトを率いてナーゴを襲撃。プレイヤーがプレイヤーを攻撃するのは違反行為のようだが、そんなのお構いなしかのように。ナーゴ絶体絶命のピンチに、ギーツこと英寿が登場。交換でゲットしたゾンビバックルでゾンビフォームになり、ゾンビジャマトを次々に撃破。さらにはダパーンまでもを攻撃。誰もがそれでスコアが下がると思いきやスコアは下がらす、そのカラクリはなんと、既にダパーンがゾンビに噛まれていたことで、プレイヤー判定されていなかったからとのことだった。さらにダパーンだけでなく、ナーゴもゾンビに噛まれていたことが最後に発覚。そこで3話は終了と。」

 

花音「……透哉くんって、説明は上手いよね。」

 

友希那「ただ、少し情報が足りないのを除けば、ね。」

 

透哉「ほっとけ。……さて、これで3話までの振り返りは終わった。いよいよ本命、今回の4話だ!」

 

友希那「やっときたわね。」

 

花音「待ってました、って顔してるね……。」

 

透哉「今回はゾンビサバイバルゲーム後半だな。結果を先に言うと、スコア最下位のダパーンが脱落、仮面ライダー失格となった。」

 

花音「ナーゴがカッコいい回だったよね。自分のハンマーバックルと景和からもらったブーストバックルを使って、次々とゾンビジャマトを撃破して!最後はリボルブオンしてからの、必殺技で大量撃破!ハンマーが大きくなってそこに火を纏ってて、カッコよかったなぁ。」

 

友希那「しっかり仮面ライダーしていたわよね。決して諦めない、絶対生き残るという気持ちが、彼女を本当の仮面ライダーナーゴへと覚醒させたのね。」

 

透哉「おぉ……なんかカッケーな、それ。」

 

花音「祢音ちゃんの願いも、"あ、そういう意味か"ってなったよね。」

 

透哉「本当の愛が欲しい、か。確かに、昔に自分の娘が誘拐され、それが原因で過保護になってしまうってのは分かる。でも、それがただの過保護じゃないから、そういう願いになってしまうのも仕方ないんだよな。家出を何度も繰り返すのも、たぶんそういうことなんだろう。」

 

友希那「……難しい親子関係ね。でも、今回の回で褹音は、一つ成長したはずよ。ビンタも、寸前で止めていたしね。」

 

透哉「ビンタは関係あんのか……?」

 

花音「関係あると思うよ。この親子関係も、今後のギーツの注目ポイントになるはずだから。」

 

透哉「まぁ……それはそうだが。」

 

友希那「……それはそれとして、私が気になったのはメリーよ。何よあいつ、最初は祢音と仲良くしていたくせに、ゾンビに噛まれたと知ったら手のひらを返してきて。デザイアグランプリが終わってダパーンと祢音のゾンビ化も消え、どこかから出てきて"良かった"と言ったと思ったら、自分が何ともなくてですって!?」

 

透哉「ま、まぁ、落ち着けよ友希…「前者はまだ分かるわ。でも後者!わざわざあれを口に出して言う必要はないわよね!?言っても"良かった〜"だけでいいわよね!?今のところ私は、あいつが嫌いよ。」……お、おう。」

 

花音「あはは……。あ、ねえ透哉くん。」

 

透哉「ん?」

 

花音「4話については、だいたい話し終わったかな?」

 

透哉「うーん、そうだなー……。まぁ、話し終わったかな。」

 

花音「そしたら次はさ、1話〜3話での、今更だけど語りたいことを語るっていうのはどうかな?」

 

透哉「……なるほど、面白いなそれ。友希那、どうだ?」

 

友希那「私も賛成よ。4話だけじゃ物足りないと思っていたところだったの。」

 

透哉「んじゃあ決まりだな。最初は……言い出しっぺの花音からだな。」

 

花音「あはは、やっぱりそうなっちゃうよね。……私の語りたいことは、やっぱり、OPかな。」

 

友希那「最初聞いたときの印象は、間違いなく"カッコいい"だったわ。」

 

透哉「俺もだ。途中にいろんなライダーが出てきたり、デザイアドライバーを取り合うような手だったり、拘束されてる英寿だったり、今回のOPも気になる箇所はいっぱいあったけど、やっぱその中で一番気になったのは、最後のツムリが英寿にマグナムシューターの銃口部分を向けてることだよな。」

 

花音「そう!そうなの!2話の最初のほうで二人で話してる場面もあったし、英寿とツムリの間には何かしらの関係がありそうだよね。」

 

友希那「それか、炎の中のスーツを着た一輝のように回収されないか。」

 

花音「……」

 

透哉「……ま、まだ分からねえだろ……?」

 

友希那「……そうね。少し軽率な発言だったわ。」

 

透哉「……(友希那があんなこと言うから、ちゃんと回収されるか不安になってきたじゃねえか……。)」

 

花音「(どうしよう……ちょっと不安になってきちゃった……。)」

 

友希那「……ところで、松原さんの語りたかったことはOPだけなの?」

 

花音「え?あ、う、うん。」

 

友希那「なら次は、私のターンね。私の語りたかったことは二つ。レイズバックルと英寿の叶えた世界についてよ。」

 

透哉「レイズバックルと……」

 

花音「英寿の叶えた世界?」

 

友希那「まずはレイズバックル。今レイズバックルって、二種類あるわよね。ブーストバックルなどの大型バックルと、ハンマーバックルなどの小型バックル。ギーツが始まる前は、前者がフォームチェンジ用、後者をサポート用みたいな感じで使い分けるのだと思っていたけど、実際は小型バックルはハズレ枠、大型バックルが当たり枠だったのよね。」

 

透哉「あー……なるほどな。」

 

花音「まさか、バックルに当たりハズレの概念があるなんて思わなかったもんね。」

 

友希那「でも、もうそれはいいのよ。ハズレバックルのウォーターやハンマーも、上手く使いこなせばハズレ以上の力を生み出すということがギーツを見ていて分かったもの。」

 

透哉「3話ではアームドウォーターのギーツが、溜めた水を一気に放出させることで大量のゾンビを撃破してたもんな。」

 

花音「ブーストバックルと組み合わせたりすれば、より大きな力になるしね。2話でのギーツ、ブーストフォームアームドウォーター、今回のナーゴ、ブーストフォームアームドハンマーがその例だよ。」

 

友希那「次回に新しい小型バックルが登場するみたいだから、今後の小型バックルの活躍に要注目ね。そしてもう一つ、英寿の叶えた世界についてよ。」

 

花音「英寿の叶えた世界って、自分が大スターになった世界だよね。」

 

透哉「看板にでかでかと映ったり、出待ちもめちゃくちゃいたり、さらには鞍馬家のSPもサインを欲しがるほどだもんな。なんで英寿は、こんな世界を叶えたんだ……?」

 

花音「本当に大スターになりたかったから?それとも、他の理由が……」

 

友希那「……あなた達、まさに今私が言おうとしていたことを……」

 

透哉「え?あ。……わ、悪い。」

 

花音「ご、ごめんね友希那ちゃん……。」

 

友希那「……まぁいいわ。私は松原さんと同じで、何か理由があり、その世界を叶えたのだと思っているわ。」

 

透哉「俺もだ。……それじゃあ最後は、俺の語りたかったこと、でいいんだよな?」

 

友希那「ええ、どうぞ。」

 

透哉「俺が語りたかったことは……

 

 

 

 

 

……3話での七人同時変身だ。」

 

花音「……七人同時変身かー!」

 

友希那「あれは確かに、良かったわね。」

 

透哉「ギーツ以外の六人は変身ポーズ初お披露目だったしな。みんな個性ある変身ポーズで良かったし、変身した後に全員の複眼が光るのもカッコよかったよなぁ。あ、あと、景和の変身ポーズが映司の変身ポーズに似てたよな。」

 

花音「あ、それは思った!それから……あんなコミカルな変身ポーズのライダーは、たぶんメリーが初じゃないかなぁ……。」

 

友希那「祢音は、ナーゴに変身するのもあって、にゃーんちゃ……猫のポーズだったわね。変身の言い方も、一人だけ違っていたし。あの言い方は……仁藤に近いわね。」

 

透哉「あー……確かに。なんか聞き覚えあるなぁと思ったら仁藤か。」

 

花音「でも、仁藤は変身を変〜〜身って言ってるのに対して、祢音ちゃんはへ〜んしんって言ってて、ちゃんと差別化されてるんだよね。」

 

透哉「あ、ほんとだ。」

 

友希那「そう考えると、変身の言い方に個性あるキャラは、久しぶりな感じするわね。」

 

透哉「そうかもな。うーん……。……あ。」

 

花音「? 透哉くん?」

 

透哉「……一応、狩崎がデモンズになったときのカモン!があったけど、あれは含むのか?」

 

花音「……」

 

友希那「……そういえばあったわね。」

 

透哉「……ま、いっか。要は、個性ある変身は良いってことだな。」

 

花音「あはは……。」

 

友希那「ふふ、そういうことにしておきましょう。」

 

透哉「……よし!これで4話までの感想会終わりっと!」

 

友希那「いい?透哉。次回からはしっかり毎週やるのよ?約束したのだから、絶対守りなさいよ。」

 

透哉「分かった、分かったから。そこまで念を押さなくても…「これくらい念を押さないと忘れるでしょあなたは!!」なっ!こ、今度は大丈夫だよ!」

 

友希那「口だけならなんとでも言えるわ。」

 

透哉「今度はほんとのほんとに気をつけるって!てか、俺が約束を破ったことがあるか!?」

 

友希那「……念のためよ。」

 

透哉「いや何だよ今の間は。」

 

友希那「と、とにかくいいこと!?約束!約束だからね透哉!」

 

透哉「そう何度も言わなくても分かったってば!」

 

ギャーギャー

 

花音「……約束を破り"そう"になったことは、あるけどね。」ボソッ

 

透哉「!?」

 

友希那「! やっぱり!何度も念を押さないと信用できないじゃない!」

 

透哉「ちょ、おい花音!なに追い討ちかけてんだよ!やっと話終わりそうだったのに!」

 

花音「……てへっ♪」

 

透哉「花音てめえええ!!」

 

友希那「さぁ透哉、約束をより確実なものにするために指切りするわよ。早く手を出しなさい。」

 

透哉「お前はお前でしつけえし……。……あーもう分かったよ!こうなったら指切りでも何でもしてやるよ!」

 

友希那「ふふ、それでこそ男よ、透哉。」

 

花音「あはは……。」




幸先悪く始まってしまったギーツの感想回ですが、ここからまた一年、よろしくお願いします。


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第七十話 ギーツ5話感想!新バックルで神経衰弱!道長絶対良い奴じゃん。by紗夜&あこ

最近とあるゲームに再度どハマりしております。

ちなみにそのゲームと仮面ライダーは全く関係ございませんw。


【鑑家 透哉の部屋】

 

あこ「お邪魔しまーす!わぁ〜!ベルトがいっぱーい!」

 

紗夜「宇田川さん、家主より先に部屋に入るのは…「いいっていいって。気にしねえよそれぐらい。」そ、そうですか。」

 

透哉「どうだあこ、すげえだろ。」

 

あこ「はい!もう、超超超〜カッコいいです!!」

 

透哉「はっはっは、だろ〜?」

 

紗夜「見事に天狗になっているわね……。」

 

あこ「! こ、これは……オーズのCSMだー!!」

 

透哉「おー、早くもそれに目をつけたか!やるなお前〜。」

 

あこ「えへへ〜。透哉さん、これ、今遊んでいいですか!?」

 

透哉「ああいいとも!好きなだけ遊べ!」

 

あこ「やったー!ありがとうございます透哉さん!」

 

紗夜「……鑑さん、宇田川さん。(低音)」

 

透・あ「!!」ギクッ!

 

紗夜「私達二人がここに来た理由、忘れてないわよね?宇田川さん。」

 

あこ「……も、もも、もちろんですよ紗夜さん!」

 

紗夜「あなたも、物事には順序があるということ、分かっていますよね?鑑さん。」

 

透哉「……お、おう……もちろん……。」

 

あこ「で、でも紗夜さん。ちょっとだけ、ちょっとだけ遊ぶだけですか…ギロッ ひぃっ!」

 

紗夜「普通の玩具ならまだしも、CSMなんかで遊んだら、あと何分何分と、やめどきを先送りにするのは見え見えなのよ。」

 

あこ「あ……うぅ……」

 

紗夜「何も言い返せないようね。そして……鑑さん!キッ!」

 

透哉「!」

 

紗夜「あなたは宇田川さんを甘やかしすぎです!もう少し大人の立場になってもらわないといつまでも甘い人間になりますよ!」

 

透哉「……た、確かに、そうだけど……」

 

紗夜「……湊さんから、話は聞いています。」

 

あこ「? 話?」

 

透哉「! あ、あいつ、まさかみんなに言いふらして…「安心してください。それを聞かされたのは私と倉田さん、丸山さんだけですよ。」……あいつらには話したのか……。」

 

紗夜「……そして宇田川さん。……やるべきことが終わった後なら、いくら遊んでも構わないわ。」

 

あこ「! ほんとですか!?」

 

紗夜「ええ。……そういうことなので鑑さん、宇田川さんのために、そして、あなたのためにも、早く始めましょう。ギーツ5話の、感想会を。」

 

透哉「……ああ、分かった。あいつとの約束だからな。……よし!やるか!」

 

あこ「いっぱい語って、オーズドライバーで遊ぶぞー!」

 

紗夜「……ふふ。」

 

 

 

 

 

あこ「やっぱり今回のギーツは、道長メインってところがポイントですよね!」

 

透哉「ああ。過去も少し明かされたし、英寿との因縁のきっかけもまぁ、なんとなく分かったよな。」

 

紗夜「過去、道長の友人はデザイアグランプリに参加していた。しかしそこで、仲間だったライダーに裏切られ、そこで友人は……。その光景を、ギーツは見ていたのよね。」

 

あこ「はい……。でも、ギーツは見ていただけなんですよね?恨むなら、その友達を裏切ったライダーを恨めばいいんじゃ……」

 

透哉「見殺しにした、ってことじゃねえか?近くにいて、本当なら止められたはずが、止めなかった。黙って友達がやられてるところを見てたから、それが許せなかったとか。」

 

あこ「な、なるほど……。」

 

紗夜「……しかし、ギーツが今と変わらず英寿だったのなら、そんなことしますかね?」

 

あこ「そこなんですよ!あこも、英寿がライダーを見殺しにするとは思えないんです!ゾンビサバイバルゲームのとき、ナーゴを助けてあげてたし!それにメタいこと言うと……主人公だし。」

 

透哉「だから、何かしらの勘違いが生じてると思うんだよな。あのギーツは、英寿じゃなかったのかもしれないし、仮に英寿だったとしても、何か事情があったのかもしれないし。」

 

あこ「うーん……真相は、今後明かされるってことですかね……。」

 

紗夜「そういうことになるわね。」

 

透哉「……でもさ俺、道長って、ほんとはすごく良い奴だと思うんだよ。」

 

あこ「あ、それはあこも思います!友達思いだし、景和がまたブーストバックルをゲットしたときも、無理矢理奪ったりせずに、いつもそれ手に入れてるよなって、声をかけてたし……あ、あと、デザイアグランプリのお知らせがきたときも、仕事を放り出すんじゃなく、ちゃんと終わらせてから行ったりとか!」

 

透哉「だよな!誤解が解ければ、仲良くなってくれるては思うんだよなぁ。それこそ、大我とかみたいにさ。」

 

紗夜「大我も、辛い過去の持ち主ですしね。それでも、最後はしっかり和解できて、永夢や飛彩といっしょに戦った。道長も、いつかそうなってくれるといいですね。」

 

あこ「はい!」

 

透哉「道長の話はこれぐらいにしよう。さて、今回から新たなゲームが始まったな。その名も…「神経衰弱!……ですよね!」……ああ。」

 

紗夜「それに加え、前回のデザイアグランプリでスコアが高かった順にくじを引き、そのくじに書いてあるライダーとデュオを組む……チーム戦の神経衰弱ですね。」

 

透哉「でも今のままだと5人しかいなく、1人余っちゃうから、急遽運営側から一人、ライダーが参加したんだよな。その名も…「仮面ライダーパンクジャック!ですね!」……おう。」

 

紗夜「少し怪しいですが、これで組み合わせは、ギーツ&ナーゴ、タイクーン&バッファ、メリー&パンクジャックになったんですよね。しかも今回、最下位のデュオは二人とも脱落……。普通に考えれば、脱落者はメリーとパンクジャックのデュオですが……。」

 

透哉「脱落者を考えるってのも、変な話だけどな……。で、今回から新しい小型バックルも登場したんだよな。その名も…「チェーンアレイとクロー!です!」……だな。」

 

紗夜「……そのノリ、定着させるつもりなんですか?」

 

透哉「違えわ!」

 

あこ「チェーンアレイはメリーが、クローはナーゴが使ってましたね!そして今回のゲーム、普通にはトランプジャマトを倒せないんですよね。」

 

透哉「そう、同じマークのトランプジャマトを、二人同時に倒さなくちゃいけないんだよな。案の定英寿は、そのことに早くも気づいて、ナーゴとともにスコアを稼いでたな。」

 

あこ「しかもマグナムブースト、久々の登場でしたしね!えーっと、景和が英寿の持ってたゾンビと、道長が持ってたマグナムを交換して、そのときに自分がゲットしたブーストもいっしょに英寿に渡したんですよね。」

 

透哉「ブーストまで渡す必要は、なかった気するけどな。」

 

紗夜「とんだお人好しと、道長にも言われていましたね。それともう一つ、IDコアと大型バックルには相性があるということも、明言されましたね。ギーツはマグナム、バッファはゾンビ、というように。」

 

あこ「ということは、タイクーンはニンジャ、ナーゴは黄色のバックルってことですよね。メリーは……退場しちゃいそうだからなぁ。」

 

透哉「ってことは、ブーストも誰かしらのIDコアと相性が良いってことか?」

 

紗夜「ブーストは切り札なので、相性という概念は存在しないんじゃないですか?オールマイティといった感じで。」

 

透哉「あ、なるほどな……。」

 

あこ「あ、でも次回、バッファがブースト使いますよね!」

 

紗夜「! そうでしたね。やはり、ブーストは切り札でオールマイティ……。って、それより組み合わせですよ。」

 

あこ「組み合わせ?」

 

透哉「……そっか!メリーの持ってるチャンス券で、組み合わせ変わっちゃうんだもんな!」

 

あこ「そ、そうだった〜!」

 

紗夜「ギーツ&ナーゴは変わらずですが、タイクーンはパンクジャックと、バッファはメリーとのデュオに変わります。そうなると、今回の退場者は……」

 

透哉「……展開的にいくと、タイクーン&パンクジャック、バッファ&メリーのどちらかになるな……。」

 

あこ「い、いや、あえてのギーツ&ナーゴの可能性も……ないか。」

 

紗夜「どうなるのか、全く読めないわね……。ここでタイクーンかバッファが退場となってしまったら……。」

 

透哉「……逆に何の心配もされないメリーとパンクジャック……。」

 

あこ「あの二人より、タイクーンとバッファですよ!二人ともメインキャラだし、景和に関しては準主人公だし!」

 

透哉「……でも、面白い展開ではあるよな。」

 

紗夜「まぁ、それは確かに……」

 

あこ「これからどういう展開になっていくのか、全て6話にかかってますね……。」

 

紗夜「道長の願いも、まだ正確には明らかになっていませんしね。」

 

透哉「それも含めて、6話が待ち遠しいな。」

 

紗・あ「ええ。(はい!)」

 

透哉「……よし、これで5話の感想会終わりっと。」

 

あこ「透哉さん!CSM!CSM遊んでいいですか!?」

 

透哉「お、そうだったな。もちろんだ。遊べ遊べ。」

 

あこ「やった〜!〜〜♪♪」

 

 

 

 

 

紗夜「……鑑さんと宇多川さんって、あれみたいですよね。」

 

透哉「? あれ?」

 

紗夜「何でしょう……。……あ!近所の子供と遊んであげているお兄さん、みたいな。」

 

透哉「……あー……お前がそう思うのはたぶん、歳の差ってのもあるんだろうな。」

 

紗夜「歳の差……。なるほど……。? でもそれなら、Morfonicaの皆さんや、パレオさんも当てはまるのでは?」

 

透哉「……あ、確かに。」

 

紗夜「(しかし、彼女らといるときより、宇多川さんといるときのほうが近所のお兄さん感が強いのはなぜかしら……?)」

 

 

 

 

 

あこ「透哉さん透哉さん!将軍と21のコアメダルでの全コンボ一斉変身ってどうやるんですか?」

 

透哉「お、それはだな〜。ここを押しながら電源を入れると……」

 

『〜♪』

 

あこ「! 起動音が変わった!」

 

透哉「これが800年前の王モードな。これでガタキリバに変身した後に、もう一度ガタキリバをスキャンすると……」

 

あこ「!! すごいすごーい!映画の再現だー!!」

 

透哉「な!?すごいだろ!?」

 

 

 

 

 

紗夜「……幼さ、かしら?」




マジ6話、どうなるんだろう……?

タイクーン&パンクジャックが退場しちゃうのか、バッファ&メリーが退場しちゃうのか、まさかまさかのギーツ&ナーゴが退場しちゃうのか、それとも……的な展開があるのか……。

マジで次回は読めませんね……。


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第七十一話 ギーツ6話感想!デュオ交代からの逆転!今回の勝者と敗者は……。byましろ&ロック

次回もうラスボス登場で、もうすぐギーツ終わるのか!?ってくらいの勢いですねw。

まぁ今回のラスボスを倒した後も、何回かデザイアグランプリが開催されそうですが。




【旭湯】

 

透哉「ゴクゴクゴク……ぷはぁ!美味え!」

 

ロック「いい飲みっぷりですね!透哉先輩!」

 

透哉「そうか?うーん……ここのコーヒー牛乳が美味しいからかもな。」

 

ロック「あ、私も好きです!なるほど、その説は高いですね〜。」

 

ましろ「……」

 

ロック「透哉先輩!美味しい牛乳を飲んだところで、本題に入りましょう!」

 

透哉「お、そうだな。いい風呂に入って、牛乳を飲んだ後の感想会は、いつも以上に極上な時間になること間違いなしだよな!えーっと、そこの休憩所でいいんだよな?」

 

ロック「はい!……ましろちゃんも早くおいでよ!」

 

ましろ「……うん。」

 

透哉「……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【旭湯 休憩所】

 

ロック「今回は、神経衰弱ゲームの後半でしたね!」

 

透哉「初っ端メリーが券を使ったことで、デュオが入れ替わり、タイクーン&パンクジャック、バッファ&メリーになったんだよな。にしてもメリーのやつ、何かあるとは思ったけど、違法カジノのディーラーだったとはな。」

 

ロック「ネットニュースにも載るくらいなのにまだ一度も捕まってないって……もう完全な犯罪者じゃないですか。ねぇ、ましろちゃん。」

 

ましろ「……え?あ、うん、そうだね。」

 

透哉「……なぁましろ、さっきからお前、元気なくないか?」

 

ましろ「そ、そんなことないですよ!えっと……。そ、そう!ロックちゃんと透哉先輩って、あまり話したことないでしょ?だから今日は、私が一歩下がって、二人が親睦を深めるのを眺めてる……的な?」

 

ロック「……ましろちゃん、そんなこと考えてくれてたんや……。」

 

透哉「まぁ確かに、ロックと話すのはこれで……二、三回目くらいか?」

 

ましろ「それなら尚更ですよ!今回の感想会は、二人が主体となって話してください!私は、それを見守っているので!」

 

透哉「……」

 

ロック「でも、今日は私とましろちゃんと透哉先輩の三人で…「私のことは気にしないでいいよ、ロックちゃん。透哉先輩と、親睦を深めるチャンスなんだから!」……」

 

透哉「……ましろ、お前が俺達のためを思ってくれてるのは分かった。だが……ちゃんとお前も参加しろよ?」

 

ましろ「え?」

 

透哉「え?じゃねえだろ。ロックと二人で話して、お前を仲間はずれみたいにするなんて、そんなバカな真似できるか。今日の感想会は俺とロックじゃない。俺とロックとましろの三人でやるんだ。だから、お前もちゃんと参加するんだ。分かったな?」

 

ましろ「……わ、分かりました。」

 

透哉「よし。……じゃあ、続けるぞ、ロック。」

 

ロック「あ、はい。えーっと……あ!メリー、退場しましたね。」

 

透哉「もうそれ言うのかよ!まぁ、いいけどよ……。」

 

ロック「あはは……。でもまさか、道長さんが券を使って、再度デュオを交代するなんて……。その発想はなかったです……。」

 

透哉「券は、別にメリーだけが使えるってわけじゃないもんな。いやぁ盲点だった。」

 

ましろ「(……私は、何をしてるんだろう……。)」

 

ロック「……ねぇ、ましろちゃんは?」

 

ましろ「え?」

 

透哉「今回のギーツで、印象に残ったことだよ。」

 

ましろ「……印象に……残ったこと……。」

 

透哉「ああ。何でもいいぞ。」

 

ましろ「……ば、バッファ。」

 

透哉「! バッファか!確かに今回の道長はカッコよかったよな!」

 

ましろ「は、はい!えっと……ブーストバックルがなくなったとき、自分が盗ったことを黙ってたメリーとは反対に、そのことをすぐに教えてくれたり、自分の券で自分を景和とのデュオに戻したことをメリーに言わずに、トランプジャマトを撃破したり……。とにかく、道長がカッコいい回でしたよね。」

 

透哉「そうだよな。で、最後、結果はギーツ&ナーゴデュオが一位で、二位はタイクーン&バッファデュオ、最下位がメリー&パンクジャックデュオってことで、参加者のメリーだけが脱落になったんだよな。」

 

ましろ「メリーもダパーン同様、仮面ライダー失格って言われてましたよね。失格となったライダーは、デザイアグランプリの記憶を消され、普通の生活に戻るってありましたけど、ようは死んではいないってことなんですよね?」

 

透哉「たぶん、そういうことだと思う。シローとギンペンはデザイアグランプリの中で負けて退場になり、本当に死んじゃったけど、ダパーンとメリーは仮面ライダー失格となり、普通の生活に戻った……。失格になったほうが、生きてるからまだいいってことなのか……。」

 

ましろ「……良い人が死んで、悪い人が生きる……。なんか、嫌ですね……。」

 

ロック「……」

 

透哉「……あ!わ、悪いロック!俺、さっきましろにあんな偉そうなこと言っておきながら、お前のこと……。決して、忘れてたわけじゃないからな!?ついましろとの話が弾んで…「あ、いえ、全然大丈夫ですよ。」ほ、ほんとにすまん……。」

 

ロック「それよりも……。チラッ」

 

ましろ「……?」

 

ロック「(ましろちゃんはやっぱり……。)私、ちょっと飲み物買ってきます。」

 

透哉「え、今?やっぱさっき俺と同じタイミングで買っとけば……。」

 

ロック「あはは、そうですね……。ましろちゃんも、何かいる?」

 

ましろ「あ、うん。……じゃあ、フルーツ牛乳を。後でお金は返…「ううん、いいのいいの。ましろちゃんは、透哉先輩と話の続きをしててよ。」そ、そう?ありがとう、ロックちゃん。」

 

ロック「うん!じゃあ、すぐ戻ってきますから。」

 

透哉「あぁ、いってら〜。」

 

ましろ「いってらっしゃい。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロック「……」

 

 

 

 

 

〜30分前〜

 

【旭湯 女湯】

 

ロック「はぁ〜、気持ちいい〜……。」

 

ましろ「ほんとだね〜……。」

 

ロック「この後は透哉先輩と感想会、楽しみだな〜。」

 

ましろ「……ねぇ、ロックちゃん。」

 

ロック「んー?」

 

ましろ「……ロックちゃんはさ、透哉先輩のこと、どう思う?」

 

ロック「透哉先輩のこと?」

 

ましろ「う、うん。……えっと、カッコいいとか、優しいとか.そういうの。」

 

ロック「うーん……。そうだねー……。」

 

ましろ「……」

 

〜回想 終了〜

 

 

 

 

 

ロック「……今思えば、あの質問はそういうことだったんだ。ふふ♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロック「お待たせ〜。」

 

ましろ「あ、ロックちゃん。」

 

ロック「はい、ましろちゃん。」

 

ましろ「ありがとう!うわぁ、美味しそう〜。」

 

透哉「ああ、ここの牛乳はすげえ美味しいぞ!」

 

ロック「そういう透哉先輩も、今日初めて飲んだばかりじゃないですか。」

 

透哉「はは、まぁな。……?これは?」

 

ロック「透哉先輩のです。ましろちゃんと同じ、フルーツ牛乳にしてみました。」

 

ましろ「!」

 

透哉「でも俺、さっきコーヒー牛乳飲んだばっか…「まぁそう固いこと言わずに♪ここの牛乳は、何本飲んでも飽きないくらい美味しいんですから!」……まぁ、それもそっか。じゃあお言葉に甘えていただくよ。ありがとな、ロック。」

 

ロック「いえいえ。」

 

透哉「……!フルーツ牛乳も美味えなましろ!」

 

ましろ「ですよね!私も同じこと言おうと思ってました!」

 

ロック「……ふふ♪」

 

 

 

 

 

ましろ「私、一つ思ったんです。」

 

透哉「何がだ?」

 

ましろ「メリーと景和が、ブーストバックルをかけてピッチフラッグ対決したじゃないですか。結果的に、勝ったのはメリーのほうでしたけど。……本当ならあれ、景和の勝ちじゃないですか?」

 

ロック「……まぁ、そうだよね。先に旗を取ったの、景和さんだもんね。」

 

ましろ「それなのにメリーは、力ずくで、足で踏みつけてまで奪いとろうとしてさ。なんか……大人気なかったよね。」

 

透哉「どんな手段を使って蹴落とそうが勝ちは勝ち。それに違法カジノのディーラーだもんな。」

 

ましろ「私、前からメリーは嫌いだったんですけど、今回で今まで以上に嫌いになりました。たぶん今のところ、ギーツで一番。」

 

ロック「うん、気持ちは分かるよ、ましろちゃん。」

 

透哉「むしろ、好きになる理由が分からないよな。」

 

ましろ「……ってことが、私は言いたかったです。」

 

ロック「ましろちゃん……。」

 

透哉「言いたかったことを口に出して言うのは悪いことじゃない。ナイスだぞ、ましろ。」

 

ましろ「えへへ、ありがとうございます♪」

 

ロック「……」

 

透哉「そして次回だ。……いよいよ、ラスボス登場か。」

 

ましろ「今回のデザイアグランプリの、ってことですよね。そのラスボスを倒すか、缶けりゲームで勝つかで、今回のデザイアグランプリの勝者が決まるんですよね。」

 

ロック「勝者か〜。いったい誰になるんだろう〜……。」

 

ましろ「タイクーンかバッファかナーゴか……再びギーツか。読めないね……。」

 

透哉「それと、次回ニンジャバックルが出るよな。」

 

ロック「ですね!」

 

ましろ「でも、最初に使うのがタイクーンじゃなくてギーツなんだよね。ギーツから貸してもらうかなんかして、タイクーンが使う、って展開なのかな?」

 

透哉「かもな。しかも仮面ライダーwebのページだと、タイクーンがブーストバックル使ってたしな。」

 

ましろ「え、そうなんですか?とうとう景和が使うんだ……。」

 

ロック「ん?ちょっと待って?ってことは……また景和さんがブーストバックルをゲットするってこと?だとしたら景和さん……ブーストバックルに愛されてるね……。」

 

透哉「ほんとにな〜。」

 

ましろ「缶けりゲームの行方、そしてラスボス。さらにはデザイアグランプリの勝者。気になることが多いね〜。」

 

透哉「……タイクーンが勝って、死んでしまった人を生き返らせるとかだったら、面白そうだよな。むしろ、それが第一候補なんじゃねえか?」

 

ロック「あ、確かに。」

 

ましろ「じゃあ第二候補は、またまたギーツの勝ちーって感じですかね?」

 

ロック「そうなると第三候補は、バッファの勝ち?でも、確かバッファの願いって、"全ての仮面ライダーをぶっ潰す力"だよね?全ての仮面ライダーがいなくなったら、デザイアグランプリはどうなるんだろう……。」

 

透哉「そうなると第四候補は……っつっても、これが一番可能性としては低そうだよな。ちょっと可哀想だけど。」

 

ロック「ナーゴが勝った世界も、ちょっと見てみたい気持ちはありますけどね。」

 

透哉「まぁ何にしろ、少なくとも次回、その次の回で今回のデザ神が判明するはずだ。そのときにはタイクーンもニンジャフォームになってるだろうし、気長に待とうぜ。」

 

ましろ「そうですね。」

 

透哉「よし、これで今回のノルマも達成!っと。」

 

ロック「ノルマ?」

 

ましろ「あ、実は透哉先輩ね、友希那さんに……」

 

透哉「余計なことは言わんでいい!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透哉「んー!いい湯だったし牛乳は美味しかったし、たまにはお風呂屋さんに来るのもいいな。」

 

ロック「そう言ってもらえて嬉しいです!是非また、ましろちゃんといっしょにいらしてください!」

 

ましろ「え?」

 

透哉「ああ、そうするよ。」

 

ましろ「ちょ、ちょっとロックちゃん。」グイッ

 

ロック「え、何?ましろちゃん。」

 

透哉「?」

 

ましろ「……今日はここで先輩と会う約束をしてたからいっしょだったけど、次来るときも先輩といっしょとは…「いいじゃん、来れば。」?」

 

ロック「……好きなんでしょ?先輩のこと。」

 

ましろ「///!!??」

 

ロック「ふふ、そんなに顔赤くして、図星みたいだね。」

 

ましろ「な……な……ち、違、違うよ///!私はただ……先輩として……す、好きな、だけで……///。」

 

ロック「? あれ、もしかして、本命のほう……?」

 

ましろ「え……?」

 

ロック「……」

 

ましろ「……」

 

透哉「おーい、二人でなにこそこそ話して…「「透哉先輩は、先に外出ててください!!」」えー……。わ、分かったよ。」

 

ましろ「……それで、その……話の続き、なんだけど……」

 

ロック「……て、てっきり私は、先輩として好きなんだと…「そ、そうだよ!」!」

 

ましろ「先輩として!透哉先輩が好きなんだよ!それ以上でも、以下でもなくて!」

 

ロック「(……なんか、思ってた反応と違うなぁ。)や、やっぱりそうなんだ。先輩と話してるときのましろちゃん、いつにも増して嬉しそうだから、そうじゃないかなぁって思ったんだ〜。」

 

ましろ「そ、そうだったんだ。(あ、危なかった〜……。)」

 

ロック「……あ、呼び止めてごめんね?それだけ、聞きたかったの。」

 

ましろ「そうなの?……じゃあ、私達、行くね。」

 

ロック「うん!またお風呂、入りに来てね!」

 

ましろ「もちろんだよ!……じゃあね〜、ロックちゃ〜ん!」

 

ロック「うん、じゃ〜。」

 

 

 

 

 

ましろ「先輩、待たせてすみません!」

 

透哉「いや、別にいいけどよ……。何話してたんだ?」

 

ましろ「秘密です♪」

 

透哉「それ一番気になるやつじゃねえか〜。」

 

 

 

 

 

ロック「……」

 

 

 

 

 

『な……な……ち、違、違うよ///!私はただ……先輩として……す、好きな、だけで……///。』

 

『先輩として!透哉先輩が好きなんだよ!それ以上でも、以下でもなくて!』

 

 

 

 

 

ロック「まさかましろちゃん、本当は……。だとしたら……。……私が、応援してやらんと!」




今回のイベント報酬のりみりんのカード、後ろにちさかのが写ってたんですよ……。

今回のポピパイベはどこかの大学?が舞台らしいですから、ワンチャンちさかのが同じ大学に……。

もしそうなったら僕も含めちさかの推し大歓喜ですねw。(むしろそうなってくれ)


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第七十二話 ガンバライジング!10th Reborn LR大投票!!みんなが選んで、選ばれたLR!!(前半)

とりあえず前半です。

選ばれたカードが全部予想外だったので、びっくりしましたw。(アルティメットが人気あるかなぁって思ったくらい)


【鑑家 透哉の部屋】

 

彩「透哉くんは……」

 

ましろ「ガンバライジングの……」

 

花音「10th Reborn LR大投票……」

 

彩・ま・花「何に投票した(しましたか)?」

 

透哉「い、いきなりだな……。」

 

彩「いやさ、大投票の後半も終わって、無印弾、K(バッチリカイガン)弾、BM(ボトルマッチ)弾、BS(バーストライズ)弾から各一枚ずつ選ばれた10th Reborn LRも、早速GG(ゲキレツグランプリ)弾に収録されたじゃん?」

 

透哉「ああ、そうだな。」

 

ましろ「もちろん前半も後半も投票したんですけど……みんなは何を選んだのか、気になっちゃって……。」

 

花音「だから、まずは透哉くんに聞いてみようと思って来たんだけど……。」

 

彩・ま・花「……まさか、三人とも全く同じことを考えていたなんて。」

 

透哉「……」

 

10分前に突然彩が家に来て、その直後に家の前の左右の道それぞれからましろと花音が歩いてきた。

 

その二人ももちろん、俺の家に来て……これは偶然か、はたまた必然か。

 

透哉「……お前ら、口裏合わせて来たんじゃ…「違うよ(違いますよ)!」ズイッ !」

 

彩「私は本当に、まずは透哉くんに聞いてみようと思って……」

 

ましろ「私も、先輩達には後から聞こうと思ったので……」

 

花音「私だって、二人と同じことを考えてて……」

 

彩・ま・花「それを聞き終わったら、みんなでガンバライジングをやろうと……あ。」

 

透哉「……?おい、今お前ら、何て……」

 

彩「……じゃ、じゃなくて、透哉くんと、ガンバライジングを、しようと……」

 

ましろ「私は、久しぶりにレンコを……」

 

花音「たまには、対戦するのも、いいかなと……」

 

透哉「……お前ら……

 

 

 

 

 

……やっぱり口裏合わせてたんじゃねえかあああ!!」

 

彩・ま・花「……バレちゃった。」

 

透哉「そりゃあんな失言したらバレるだろ!!隠し通したいならもうちょっと考えて喋ろ!!」

 

彩・ま・花「……というわけだから(なので)透哉くん(先輩)。選んだカード、教えてよ(教えてくださいよ)。」

 

透哉「いやどういうわけだよ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透哉「ったく、無理に隠したりしないで普通に三人で来ればよかったのに。」

 

彩「いやぁ、それだと面白くないでしょ?だからあえて、バラバラで来たことにしようと……」

 

透哉「面白さなんているか?」

 

彩「! い、いいじゃん別に〜!」

 

透哉「まぁ、いいけどさ……。」

 

ま・花「(いいんだ……。)」

 

彩「じゃあ今の言葉いらないじゃん!」

 

透哉「……確かにな。」

 

彩「はぁ、なんか疲れるよこの会話……。」

 

透哉「お前のせいだろ……。」

 

花音「と、透哉くん、彩ちゃん、そろそろ本題に入ろうよ!」

 

ましろ「そ、そうですよ!後で、ガンバライジングもやりに行くんですから。」

 

あ、それはもう確定事項なのね。

 

透哉「本題……。LR大投票に何を入れたか、みんなで言い合うんだっけか?」

 

彩「そう!そうだよ透哉くん!」

 

透哉「うーん……後半終わってから結構経つし、今更感あるけど…「それでもやるの!」! 分かった分かった。……じゃあとりあえず、前半か?」

 

花音「前半で選ばれた四枚は、さっそくGG1弾に収録されたよね。」

 

同じことをさっき彩が言ってたな……。

 

ま、黙っておくか。

 

透哉「ああ。無印弾はクウガアルティメット、K弾はダークキバ、BM弾はゲムデウスクロノス、BS弾はグリスパーフェクトキングダムだな。」

 

ましろ「正直、ちょっと意外な人選でした……。」

 

彩「特に、ゲムデウスクロノスがねー。でも、パーフェクトキングダムが選ばれてたのは、私は嬉しかったな!」

 

花音「ってことは……彩ちゃんがBS枠で選んだのは、パーフェクトキングダム?」

 

彩「……それが、違うんだよねぇ。」

 

ましろ「……あ!音也イクサですか?メモリアルバーストの。」

 

彩「お、ましろちゃん正解!」

 

透哉「あー、あれBSだったっけな。確かにあれカッコいいもんな、イクサからのダークキバ。」

 

彩「いつか欲しいなぁって思ってるカードの一枚だよ!ねぇねぇ、それで、みんなは何を選んだの?」

 

ま・花「……」

 

透哉「……さて、誰からいく?」

 

彩「……じゃあここは、無難に透哉くん…「いや何で俺が無難なんだよ。」あぁいや、そういう意味じゃなくてね……?」

 

ましろ「わ、私も最初は、透哉先輩のから聞きたいです。」

 

透哉「ましろまで……。……まぁ、正直順番なんて関係ないしな。分かった、じゃあ俺からいくよ。」

 

花音「ふふ、透哉くんは、何を選んだろ…「時計回りに言ってこう。俺が終わったら次は花音、その次は彩、で、最後はましろの順番だ。」え、次私?」

 

透哉「時計回りなら、公平だろ?」

 

花音「うーん……まぁ、そっか。うん、分かった。」

 

透哉「それじゃあさっそく言っていくぞ。俺が選んだLRは……」

 

言わなくても、だいたいみんな予想できる気するけどな……。

 

だいたいこういうのって、好きなライダーのカードに投票するもん。

 

 

 

 

 

透哉「無印弾はタジャドル、あ、普通のLRのほうな。K弾はLRTの龍玄、BM弾はローグ、BS弾はタマシーだな。」

 

彩「……あー、なるほどー……。」

 

花音「BM弾は、ローグかー。」

 

ましろ「頑張れば、予想出来なくはなかったですけど……」

 

彩「うーん……いやぁでも、BM1弾のタジャドル入れてなかったのは意外だったな〜。」

 

透哉「……そんなにか?」

 

花音「だってあのカードは、透哉くんがガンバライジングの全カードの中で一番好きと言っても過言じゃないくらいの代物でしょ?」

 

透哉「いや、まぁ好きだけど……全カードの中で一番はちょっと大袈裟だな……。」

 

ましろ「透哉先輩、この四枚を選んだ理由って、あるんですか?」

 

透哉「あぁ、もちろん。まず無印弾のタジャドルは、単純にカッコいいから。龍玄は、最終回仕様の大橙丸持ち龍玄だから。ローグとタマシーは、普通に好きなライダーだから入れたって感じだな。」

 

花音「……じゃあ、BM1弾のタジャドルを入れなかった理由は……?」

 

透哉「だって、持ってるから。」

 

花音「……え?」

 

透哉「持ってるから、入れなかっただけだよ。やっぱ投票するんなら、自分の持ってないカードに入れたいだろ?」

 

彩「でも、その好きなカードがすごく強くなって帰ってくるかもしれないんだよ?それこそ、全国対戦で使えるくらい強いカードに。」

 

透哉「うーん……俺、あんまりカードに強さを求めてないんだよなぁ。ガチでガンバライジングをやってる人に失礼だけど、イラストや演出がカッコよければいいやって思っちゃってるんだよ。ま、チームを作るときとかは、ちゃんとアビリティ見て決めてるけどさ。」

 

彩「……そっか。」

 

花音「確かに、私もそうかも。」

 

ましろ「私も……。イラストと演出が最優先で、強いかどうかは二の次で……」

 

透哉「だろ?ガンバライジングを趣味でやってる人って、だいたいそうだと、俺は思うんだよ。」

 

彩「透哉くん……。うん、私もそう思…「まぁ、自分の好きなカードがすごく強くなって帰ってきたら、それはそれで嬉しいけどな。全国対戦めちゃくちゃ強いから、それに対抗できるような性能なら、より最高だ。」……」

 

花音「け、結局は、これはこれ、それはそれってことだよね?そういうことを言いたいんだよね?」

 

透哉「ん?あー……まぁ、そういうことになるのかな。あ、でも、イラストや演出のほうが俺の中での優先事項なのは変わらないからな。そこ、誤解すんなよな。」

 

ましろ「わ、私は透哉先輩のこと、誤解なんてしませんから!」

 

透哉「お、おう。」

 

彩「……じゃあ、次は花音ちゃんの番だね。」

 

花音「あ、うん、そうだね。えーっとー……私の選んだカードはねー……」

 

透哉「お、メモしてんのか?」

 

花音「メモ……じゃなくて、スクショかな。投票したときのページをそのまま撮っておいたの。……あ、あった。これだよ。スッ」

 

透・彩・ま「ソー……」

 

 

 

 

 

彩「……無印弾はディケイドか〜。K弾は、龍騎サバイブ……。BM弾はナイトサバイブで、BSはディケイド最強コンプリートフォーム!」

 

透哉「見事に好きなライダーで攻めてきたな。なんなら、全員そうなんじゃねえのか?」

 

彩・真「……あはは……。」

 

花音「みたいだね……。」

 

透哉「ま、俺達みたいに趣味でやってる人達からしたら、それが一番じゃねえか?」

 

花音「ふふ、そうだね。ちなみに、このディケイドはLRのほうだよ。あと……K弾ね、ナイトと迷ったんだ。でも、BM弾でナイトサバイブが初参戦したでしょ?龍騎サバイブもBM弾でメカニカルのLRで登場したし、せっかくなら二人のサバイブに投票したいなって思って、K弾で龍騎サバイブ、BM弾でナイトサバイブに入れたんだ。」

 

彩「でもナイトサバイブのLRって、一回リバイバルで出たよね?」

 

花音「うん。でも、それはそれ、これはこれとして考えることにしたんだ。確かに当時のLRとリバイバルのLRは、イラストも強さも同じだけど、弾が違う。そうなれば、コレクターとしては二枚とも揃えたくなるでしょ?」

 

彩「……そ、そういうものなのかなぁ?」

 

透哉「(そういや花音って、俺以上のコレクターだったな……。)」

 

ましろ「そ、その気持ち、分かります。」

 

花音「ほんと!?」

 

ましろ「は、はい。私も、カードとかおもちゃとかって、全部揃えたくなる派なので。まぁ、それができたことはないんですけど……。」

 

花音「私、嬉しいよ〜。透哉くんは、このこと全然理解してくれないんだもん……。」

 

ましろ「そ、そうなんですか?」

 

彩「……そうなの?透哉くん。」

 

透哉「ああ……。だって、リバイバルで持ってるLRはもう元のはいらないし、持ってるLRがリバイバルになったときは、そのリバイバルはいらないし……。」

 

花音「コレクターなら、どちらのLRも揃えたくなるでしょ?」

 

透哉「いや、俺は別に……。」

 

彩「……なんか、新しい花音ちゃんの一面を見たなぁ。」

 

ましろ「ですね……。」

 

 

 

 

 

彩「っと、次は私の番だね!いやぁ、なかなか迷ったよ〜。」

 

透哉「BS弾がイクサ(音也)なのは分かってるから、それ以外が重要だな。」

 

彩「ちょ、そんなこと言わないでよ〜!」

 

花音「まぁまぁ彩ちゃん。」

 

ましろ「彩さんが選んだカード、気になります!」ワクワク

 

彩「えへへ……ありがとうましろちゃん!それじゃあ発表するね!私が選んだのは……これ!」

 

そう言って彩が差し出してきた画面は、花音と同じ投票時のスクショだった。

 

俺もスクショしといて、こうやって見せればよかったかなぁ……。

 

花音「……無印弾はコズミック、K弾はスカル……」

 

ましろ「BM弾は、6弾のグリスかぁ。」

 

透哉「……なんというか、意外だな。」

 

彩「そう?」

 

透哉「ああ。特に、コズミックとスカルが。」

 

彩「あ〜……なるほど。」

 

ましろ「それは、私もちょっと思いました。」

 

彩「いやぁ、正直無印弾とK弾は、すごく迷ったんだよね〜。ダークキバがいたけど、あれキングが変身したダークキバだし。」

 

花音「あ、確かにそうだね。」

 

透哉「それが、何でコズミックとスカルに?」

 

彩「特に、理由はないんだ。単純にカッコよさで選んだだけで……。コズミックは個人的に、最強フォームの中でも上位にくるくらい好きなフォームだし、スカルもおやっさんがカッコいいから……。」

 

透哉「なるほどな、めちゃくちゃ分かる。」

 

花音「うんうん。」

 

ましろ「あ、ちなみにそのコズミックは、LRとLREX、どっちなんですか?」

 

彩「LREXのほうだよ。メテオフュージョンも好きなんだ〜。あと無印弾だとね……1弾のクウガやファイズとかも迷ったかな。K弾も、ゴースト系やファングジョーカーとか……あ、シャイニングも迷ったな〜。」

 

花音「いっぱい候補があったんだね。」

 

ましろ「私も、彩さんと同じくらい迷いました……。」

 

透哉「そうなのか?じゃあ最後、ましろ頼んだぞ。」

 

ましろ「!? え、そ、そんないきなりですか!?」

 

透哉「え、なんかまずかったか?」

 

ましろ「まずいというか……まだ私、心の準備が……」

 

彩「心の準備?」

 

透哉「……なら、お前の好きなタイミングでいいぞ。」

 

ましろ「え?」

 

透哉「確かによく考えたら、いきなりはまずかった。悪い、ましろ。だから、お前がよしって思えるタイミングで、始めてくれよ。」

 

花音「透哉くん……。」

 

ましろ「……分かりました。」

 

透哉「よし。じゃあその間、俺達は…「私の選んだカードは……」いや早いな!?」

 

ましろ「? 透哉先輩が、好きなタイミングで始めろって……」

 

透哉「いや、まぁそうなんだけどな?……そこは一旦、深呼吸とかして落ち着くとこじゃ……」

 

ましろ「……なんか透哉先輩と話してたら、自然と落ち着きました。」

 

透哉「そ、そう、なの?」

 

ましろ「はい!というわけで、私のスクショした投票画面を見せますね。」

 

透哉「あ、ああ。」

 

彩「ましろちゃんは、何を選んだんだろう?楽しみだね、花音ちゃん!」

 

花音「うん、そうだね!」

 

ましろ「えーっと……。……あった!これです!スッ」

 

透哉「……

 

 

 

 

 

無印弾がタジャドル……タジャドル!?へぇ、お前もタジャドルを選んでたのか。分かってんじゃねえか、ましろ〜。」

 

ましろ「え、えへへ……。」

 

花音「K弾は……シャイニングフォームか〜。BM弾が……エグゼイドレベル99なんだ!」

 

彩「最後のBS弾が……ゼロワンのLRSP!なるほど〜!」

 

ましろ「……えっと……どう、ですか?」

 

透哉「……」

 

彩「……」

 

花音「……」

 

ましろ「……や、やっぱり、おかしいですよね、こんなバラバラの…「いい!」え?」

 

彩「すごくいいよましろちゃん!私、ましろちゃんの選び方好き!」

 

ましろ「? い、いいって、何が……?」

 

花音「オーズにアギトに、エグゼイドにゼロワンでしょ?全員主役ライダーかつ、フォームもバラバラ。そう、それこそ、グランドジオウが召喚するライダーのフォームがバラバラなのと同じように。」

 

彩「ましろちゃん、好きなライダーが定まってないんだよね?それが良かったんだよ!好きなライダーが定まってないが故のこの人選!ましろちゃん、センスあるよ!」

 

ましろ「……と、透哉先輩。私、何でこんなに、讃えられてるんでしょう……?」

 

透哉「……まぁ、二人の言いたいことは、俺も分かる。でもよ、お前らも結構バラバラで、いい人選だと…「いや、ましろちゃんには負けるよ。なんてったってましろちゃんが選んだのは、全部主役ライダーだからね。」いつから勝負になったんだよ……。」

 

花音「フォームもいい具合にバラバラなのがまたいいよね。タジャドルに、シャイニングに、マキシマムに、ライジングホッパー。もう、実質グランドジオウだよ。」

 

透哉「グランドジオウはゼロワンを召喚できないけどな。」

 

彩「細かいことはいいの!」

 

透哉「あぁそうかよ……。」

 

ましろ「……で、でも、これでみんな、前半の投票で選んだカードが分かりましたね。」

 

透哉「! だ、だな。よし、じゃあ今度は後半だな!前半で選ばれたカードはもう今弾に収録されたから、ここからが実質本番だ。」

 

ましろ「D(ナイスドライブ)弾、G(ガシャットヘンシン)弾、RT(ライダータイム)弾、ZB(ズバットバットウ)弾のカードから、それぞれ何が選ばれるのか、予想も交えての言い合いですもんね。」

 

彩「前半戦はましろちゃんの圧勝だったけど、後半戦は負けないよ〜!」

 

透哉「彩、その話はもういいって……。」

 

花音「後半戦でのましろちゃんの人選、楽しみだな〜。」

 

ましろ「そ、そんな期待しないでください……。」

 

 

 

 

 

後半へ続く……。




今弾って、ブレイブレガシーゲーマーのRとアギトストームフォームのNがあるんですけど、両方ともバースト面の必殺技がメモリアルになってるんですよね。

個人的にこういうのはめちゃくちゃありなので、今後もちょくちょく継続していってほしいですよね。(使う使わないは別として)


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第七十三話 ギーツ7話感想!ついにラスボス登場!VS満を辞してのブーストタイクーン!by花音&千聖

もう数日前ですが、羽丘の修学旅行イベも始まりましたね!

旅行先はまさかのオーストラリア!

僕も高校の修学旅行はオーストラリアだったので、ちょっと親近感湧きますw。


【松原家 花音の部屋】

 

花音「今回のギーツ、景和がカッコよかったね〜。」

 

千聖「そうね。……最後、ギーツに良いところ持っていかれてしまったけど。」

 

花音「もう〜、そういうこと言わないでよ〜。」

 

今日は珍しく、花音の家で感想会だ。

 

というか、初めてなんじゃないか?

 

……うん、たぶん初めて……だった気がする。

 

……にしても、久しぶりにこいつの家来たなぁ。

 

二つある棚の一つにはレジェンド変身ベルト版のVバックルやガンバライジングの龍騎のLR、装動、shodoの龍騎が飾られていて、もう一つの棚にはDXのディケイドライバーとネオディケイドライバーが上と下に並んで、そして龍騎と同じくガンバライジングや装動が飾られている。

 

見事に龍騎とディケイドに染まってるなぁ。

 

花音「……くん、透哉くん!」

 

透哉「! ん?な、何だ?」

 

花音「何って、景和がカッコよかったねって話だよ。」

 

透哉「……あ、あぁ、そんな話してたな。」

 

千聖「……あなた、さっき花音の部屋をジロジロ見ていたわよね?」

 

花音「え、そうなの?」

 

透哉「バカ千聖!言い方ってもんがあるだろ!」

 

千聖「だってほんとのことじゃない。」

 

花音「透哉くん、何で私の部屋をジロジロと……」

 

透哉「違え違え!誤解だってば!俺はただ、あの棚がカッコいいなぁと思って見てただけで、やましいことは決して……」

 

千聖「騙されないで花音、分からないわよ。透哉も男。ああは言っていても、心の中ではやましいことの一つや二つ…「だーかーらまっっったくねぇってば!!」……花音は私が守るわ。ギュッ」

 

花音「ち、千聖ちゃん……。」

 

透哉「……俺、本当に何も……やましいことなんて……

 

 

 

 

 

……っていつまで引っ張んだこの茶番!!」

 

千聖「あなたもノリノリだったじゃない。」

 

透哉「その言葉、そっくりそのまま返してやるよ。」

 

千聖「あら、言うじゃない透哉。」

 

花音「け、喧嘩はダメだよ二人とも〜。」

 

千聖「いいえ花音、これは喧嘩じゃないわ。一つのコミュニケーションよ。」

 

花音「コミュニケーション……。なら、いい……のかな?」

 

透哉「いいのかよ……。てか、何で突然あんな茶番を……?」

 

千聖「そんなの、あなたの反応が面白かったからに決まってるじゃない。」

 

透哉「……お前って、ほんと人のことをからかうの好きだよな。」

 

花音「え、そうなの?」

 

透哉「前に彩とお前と俺で感想会やったときも、彩のことからかいまくってたしな。」

 

花音「そ、そうなんだ……。」

 

千聖「! か、花音、引かないでちょうだい!私はただ…「引きなんてしないよ。」え?」

 

花音「ただ、千聖ちゃんも子供っぽいところがあるんだなぁって思って。そういうとこが、千聖ちゃんの可愛いところだよね。」

 

千聖「……もう、花音ったら///。」

 

透哉「……イチャイチャしてないで、さっさと感想会の続きやるぞー。」

 

千聖「! べ、別にイチャイチャなんてしてな……、!」

 

透哉「……お返しだよ。」

 

千聖「……ふっ、面白いことするじゃない、透哉……。」

 

透哉「それはどうも……。」

 

花音「ふ、二人の周りに、オーラが……。」

 

透哉「……それはそうと、えーっと、景和がカッコよかったって話だったよな。」

 

花音「え?う、うん。」

 

千聖「満を辞してブーストバックルを使い、ラスボスの気を剃らせている間に缶を蹴る……。その作戦とそこに行くまでの過程は良かったのに、あと一歩のところで見つかり、攻撃されてしまったわね。」

 

花音「! そ、そうだね。」

 

透哉「そうしてやられそうになったところを英寿に助けられ、それによって英寿はシークレットミッションを達成し、ニンジャバックルをゲット。」

 

千聖「ギーツはニンジャフォームに変身し、ラスボスを撹乱。見事缶は蹴れたものの、キャッチされてしまったためゲームクリアにはならず……。英寿にしてやられたって感じね。」

 

花音「(ふ、二人とも、切り替えが早い……。)」

 

透哉「これで英寿が景和を利用したのは二回目か。」

 

千聖「景和も今回ばかりはほんとに怒ってる感じだったから、逆に景和が英寿を利用するという展開があっても面白いかもしれないわね。」

 

花音「あ、それ私も見たいな!」

 

透哉「ワンチャン、次回でそれをしたりしてな。」

 

千聖「可能性はなくはないわね。」

 

花音「楽しみだね、次回のギーツも!……それにしても、ラスボス強かったなぁ。」

 

透哉「な〜。でっかくなるし、場所は移動するし、敵察知能力も高いし、なにより強い。」

 

千聖「過去にデザグラの出場者を全滅させたこともあるらしいし、ラスボスの名に恥じない強さよね。弱点は、近くにある缶を蹴ることだけど、蹴ってもキャッチされてしまったらそれはノーカン。エリア外に蹴り出さないと意味はない。」

 

透哉「……強すぎるよな、マジで。景和はよく健闘したと思うぞ、うん。」

 

花音「まだ死んでないよ!」

 

透哉「いや、そういう意味で言ったんじゃ……」

 

千聖「あの英寿でも、ゲームクリアにはあと一歩及ばなかった。今回のラスボスは、一筋縄ではいかなそうね。」

 

花音「うん……。」

 

透哉「……ら、ラスボスの話はここら辺にしてさ、他のこと話そうぜ?ほら、景和と景和のお姉さん、英寿、祢音の四人でそば食べてたこととかさ。」

 

花音「! そうだったね!最初は祢音ちゃんが英寿に話があるって言って二人で食べてたんだけど、後から桜井姉弟がそば屋さんに来て、そこからいっしょになったんだよね。」

 

千聖「大スターの英寿と祢音ファンというだけあって、お姉さん、すごくはしゃいでいたわね。普通の店なら、迷惑極まりないけど、あの店の店主が優しいからなのか、普通だったわね。」

 

透哉「まぁ……一応フィクションだしな。そこは深く考えなくていいんじゃねえか?」

 

花音「でも、その後の帰り道もそうだけど、ああいうような日常シーンが見れて嬉しかったな。なんか、よく漫画とかである決戦前夜、みたいな雰囲気で。」

 

透哉「お、それすっげー分かるよ。そういうのって、見ててワクワクするよな。登場人物といっしょに、自分も気が引き締まる感じがしてさ。」

 

花音「分かる〜!」

 

千聖「でも、そこから英寿の作戦は始まっていたということよね。景和をその気にさせ、シークレットミッションを達成するために利用した。」

 

透哉「……その言い方だと、英寿が悪役みたいに聞こえるな……。」.

 

花音「確かに……。」

 

千聖「それともう一つ。」

 

透・花「?」

 

千聖「景和が英寿にいつからデザグラに出ているのかと聞いたとき、英寿は西暦元年と答えたわよね。」

 

透哉「あぁ、そういえば……」

 

花音「でも、それだと英寿は、2000年も前からデザグラに出ていたことになるよ?……とても信じられないよ。」

 

透哉「だよなぁ。仮にそれが本当だとすると、なら英寿は何者だって話になるしな。明石長官みたいに不老不死なのか、宇宙外生命体なのか……。」

 

花音「……やっぱり、嘘なんじゃないかなぁ?みんなを化かしてるだけなんじゃ……」

 

千聖「でも英寿、こう言っていたわよね。『信じないなら聞くな』、と。」

 

透哉「……うん、言ってたな。」

 

千聖「あんな言い方をするってことは……英寿は本当に、西暦元年からデザグラに参加してるということなんじゃないかしら。」

 

花音「うーん……。」

 

透哉「……また一つ、大きな謎が生まれたな……。」

 

千聖「……これで、だいたいのことは話し終えたかしらね。」

 

透哉「え?あー……まぁ、そうだな。花音、まだ何か話したいことあるか?」

 

花音「……ふぇ?あ、えーっと……。あ、景和の変身ポーズ、カッコよかったよね。胸をポンポンって叩いてから、手をオーズの変身ポーズみたいな形にして。」

 

透哉「花音、ギーツでの推しキャラが景和になってねえか?」

 

花音「え?あ……うん、そうかも♪」

 

千聖「一応主人公は英寿だけど、景和目線で話が進むことが多いものね。」

 

透哉「もはや、景和が主人公みたいになってるよな。」

 

千聖「次回はとうとう景和がニンジャバックルを使うようだし、予告でもラスボスと戦ったりライダーキックしたりしていたわよね。」

 

花音「うん!この感じだと、今回のデザグラは景和が優勝しそうだよね。次回のギーツも楽しみだな〜。」

 

千聖「ふふ、そうね。」

 

……ふぅ。

 

無事、今回の感想会も終わったな。

 

……でも、ほんとに気になるよなぁ、英寿の西暦元年発言。

 

デザグラの優勝者も気になるけど、同じくらいそっちも気になる……。

 

まぁでも、まずは次回、ラスボスをどうやって倒すかだな。

 

花音「あ、そうだ透哉くん。」

 

透哉「ん?」

 

花音「透哉くんは、高校を卒業したら、どうするの?」

 

透哉「卒業……。あ、そういやお前ら、この前大学見に行ったんだっけか。」

 

花音「うん。そしたらポピパのみんなもいたから、びっくりしちゃった。」

 

千聖「まさかのライブにも出ていたわよね。通りすがりに見ていたけど、ポピパらしい、とても良いライブだったわ。」

 

花音「うん。」

 

透哉「へぇ、ポピパが大学でライブを……。」

 

千聖「話が脱線してしまったわね。それで透哉、どうなの?高校を卒業した後のビジョン、何かあるのかしら?」

 

透哉「……そういうお前らはどうなんだよ。」

 

花音「え?あー……」

 

千聖「私達も、まだあまり……」

 

透哉「じゃあ同じじゃねえか。カッコつけてビジョンなんて言葉使うわりには。」

 

花音「あはは……。」

 

千聖「……忘れてちょうだい。」

 

高校を卒業した後、か。

 

大学、専門学校、就職……。

 

道はいろいろあるけど……やっぱ一番は、大学なのかな。

 

特に何もやりたいこととか夢もないから、とりあえず大学に行くってのが、ほとんどだと思うし。

 

千聖「……でも、まだ時間はあるわ。じっくり考えて、自分の進むべき道を見つける。それが一番大切だと、私は思うわ。」

 

透哉「……そうか。」

 

千聖が大学を見に行ったってことは、芸能活動をしながら大学に行くという道を視野に入れてるってことか?

 

となると、Roseliaのみんなも……。

 

花音「でも、もし透哉くんと同じ大学に行けたら、楽しいだろうなぁ。」

 

透哉「え?」

 

千聖「ふふ、それは確かに。」

 

透哉「……もし仮にそうなったとしても、今とあまり変わらない気が……」

 

千聖「そんなの分からないでしょ?あなたに彼女ができて、私達との付き合いが少なくなるかもしれないじゃない。」

 

透哉「彼女って……。俺はまだそういうのは……。」

 

花音「……」

 

千聖「……?花音、どうしたの?」

 

花音「……え?」

 

千聖「何か、考え事をしているようだったけれど。」

 

花音「う、ううん、何でもないよ?……ただ、透哉くんに彼女って、あまり想像できないなって。」

 

千聖「……それもそうね。」

 

透哉「……俺に彼女ができてもできなくても、お前らとは変わらずつるむつもりだから、安心しろ。」

 

千聖「……」

 

花音「透哉くん……。」

 

透哉「……なんか文句あるか?」

 

千聖「……いいえ?」

 

花音「何も♪」

 

透哉「……よーし、進路の話はやめやめ。花音、ちょっとネオディケイドライバーで遊んでいいか?」

 

花音「うん、もちろん!」

 

千聖「カードは確か……このファイルの中よね。」

 

花音「あ、ありがとう千聖ちゃん。」

 

透哉「ファイルの中に、ネオディケイドライバーとネオディエンドライバーのカードをしまってるんだよな。」

 

千聖「それもしっかり順番に、綺麗に並べてあるから、いつ見ても圧巻よね。」

 

花音「えへへ、ありがとう♪」

 

 

 

 

 

……この関係がいつまでも続いてくれるなら、どんな道を選んだって、俺は……。

 

花音「.透哉くん、早く電源入れてよ!」

 

透哉「分かってるよ、今入れっから。」

 

カチッ

 

『〜♪』

 

……お馴染みの起動音だなぁ。

 

てか……ネオディケイドライバーカッコよ。




前のポピパが大学に行くイベント読んでたら、いきなりちさかのが出てきたのでびっくりしましたw。

突然の推しカップリングの登場は不意打ちよ〜。

嬉しいけどもw。



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第七十四話 ギーツ8話感想!ニンジャとブーストに愛されし景和。そしてまさかの脱落者!?by紗夜&燐子&有咲

流石に木曜じゃ感想会あげるの遅いですかね……。

やっぱ火曜くらいが無難なのかな。


【羽沢珈琲店】

 

つぐみ「お待たせしました。コーヒー二つに、アイスティー二つです。」

 

紗夜「ありがとうございます、羽沢さん。」

 

つぐみ「いえ。ゆっくりしていってくださいね♪ニコッ」

 

紗夜「……白金さんと市ヶ谷さんがアイスティー、鑑さんがコーヒーでしたよね。スッ」

 

燐・有「あ、ありがとうございます。」

 

透哉「サンキュー紗夜。」

 

紗夜「ゴクゴクゴク……ふぅ。やはり、ここのコーヒーは格別に美味しいですね。」

 

透哉「だな。」

 

有咲「……コーヒー飲んでる人って、大人っぽく見えますよね。」

 

燐子「そう……ですね。」

 

透哉「それにしても……今日は珍しいメンバーだな。」

 

紗夜「そうですか?」

 

透哉「ああ。この組み合わせは……あ、生徒会か。」

 

燐子「鑑さん、当たり……です♪」

 

有咲「今日は生徒会内での問題を話し合うために集まったんですよね。」

 

透哉「生徒会内での問題?」

 

紗夜「はい。その問題について、鑑さんにも意見をもらおうと思い、今回この店に呼び…「おいちょっと待て。」……何ですか?」

 

透哉「俺の意見って……お前らの学校の問題だろ?部外者である俺には関係な…「そんなことありませんよ。他校の生徒の意見を聞くのも、大事なことです。」……でもさ、生徒会の問題なんだろ?個人の問題ならまだしも、そんな下手したら学校全体に関わるかもしれないような重要なことに、口出しなんて……」

 

有咲「あの、透哉先輩、ちょっと大袈裟すぎません?」

 

燐子「そ、そんな大層なものでは……ないですよ。」

 

透哉「……じゃあ何なんだよ。」

 

紗夜「意見箱です。」

 

透哉「意見箱?」

 

紗夜「よくあるじゃないですか。図書室にある本を入れてほしい、学食のメニューを増やしてほしい、などと言ったような要望を、生徒会室の前などに置いてある意見箱に生徒が紙に書いて入れるような……。」

 

透哉「ご、ご丁寧な説明どうも……。まぁ確かに、意見箱なら俺の学校にもあるっけな。」

 

燐子「気づいたら、意見箱に100もの要望が入ってて……。そろそろ、それについて話し合わないといけないと、思いまして……」

 

透哉「ひゃ、100!?そんなにか!?」

 

有咲「嘘だと思いますよね。マジなんですよこれが。」

 

透哉「……」

 

紗夜「というわけなので鑑さん、協力してくれますね?」

 

透哉「……流石に、今日だけでその100個全部について話し合うってわけじゃ、ないよ…「もちろん、そのつもりですが。」……」

 

紗夜「安心してください。羽沢さん達にはしっかり許可をとってあるので。」

 

透哉「そういう問題じゃねえんだよなぁ……。」

 

有咲「……まぁ、こうなりますよね。」

 

燐子「はい……。」

 

透哉「……!なら、こうしようぜ。」

 

紗・燐・有「?」

 

透哉「先、ギーツの感想会やろう。その後に、意見箱についての話し合いをする。これでどうだ。」

 

有咲「感想会……?あ、この前の8話のやつですか?あれ最後衝撃でしたよね〜。」

 

燐子「私も、びっくりしました……。」

 

透哉「な〜。で、とうだ紗夜?それなら俺も協力してやるよ。」

 

紗夜「……その提案を、私が断るとでも?」

 

透哉「決まりだな。」

 

紗夜「ギーツ8話……市ヶ谷さんの言う通り、確かに最後は衝撃でしたね……。しかしそれと同じくらい、面白くもありました。そして8話が放送されている時間帯のCMに……」

 

有咲「……あのー、透哉先輩。」

 

透哉「ん?何だ?」

 

有咲「感想会をするというのは大賛成なんですけど……どうして急に?」

 

燐子「それは私も思いました……。てっきり私は……100もの意見について話し合うのは嫌だから、どうにかして減らす提案を……するのかと……」

 

透哉「確かに、最初100って数字を聞いたときは驚いたよ。でも、それは花咲川のいろんな生徒から寄せられた意見なんだろ?じっくり全てについて話し合うわけではないしにしても、目を通すくらいはしないと意見を出してくれた人達に申し訳ないだろ?それに、どうせ一日で全部やるなら、少しモチベを上げたあとのほうが多少話し合いもスムーズに進むだろうと思ってさ。」

 

燐子「……なるほど。」

 

透哉「透哉先輩には敵わねーなー。」

 

透哉「いや、俺はただ思ったことを口に…「鑑さん、そろそろ始めましょう。この後、意見箱についての話し合いもしないといけないんですから。」あ、あぁ、そうだな。」

 

紗夜「二人も、いいですね?」

 

燐・有「はい!」

 

透哉「……んじゃ、今回のギーツ感想会、始めるか。」

 

 

 

 

 

透哉「とりあえずまず言いたいことは……まさか景和が脱落するとはな……。」

 

紗夜「ほんとに、それが一番衝撃でしたよ。ニンジャとブーストを使い、ジャマトに捕らえられた人々を救って、英寿達が缶を蹴る。今回はしっかりエリア外に飛ばしたので、今度こそゲーム終了かと思いきや、そんなこたはなく……。そして景和は、これ以上の戦いは危険とみなされ、強制退場と……。」

 

燐子「まさか……でしたね。てっきり今回のデザグラは、景和が優勝するんじゃないかと……思っていたので……。」

 

有咲「でも、怪我などの緊急の理由で参戦不可能になったら強制退場っていうのは、案外優しいですよね。脱落だから、記憶が消され元の生活に戻るだけだし。」

 

紗夜「いわゆる、ドクターストップですよね。……ですがこれで、景和の願いは叶えられなくなりましたね。」

 

透哉「でも景和、消えるときちょっと嬉しそうだったよな。大勢の人々、そしてお姉さんを救えて、ちゃんとした大人になるっていう昔の夢を叶えられて。」

 

有咲「またいつか、タイクーンとして戦っている景和を見たいですよね。」

 

燐子「デザグラに、復活参戦は……できるんでしょうか……?」

 

紗夜「現時点ではなんとも言えないわね。でも、また元気で明るい景和を見たいという気持ちは、私も同じよ。」

 

透哉「今回はマジで、景和MVPだよな〜。自分が囮になってラスボスの相手をし、もうダメかと思ったときにニンジャバックルが景和の心と共鳴して助けにきたってのも熱すぎるし、何よりニンジャブーストフォームがカッコよかったよな!あ、ブーストといえばニンジャフォームからニンジャブーストフォームになるときの変身が……」

 

紗夜「また、始まってしまいましたね。」

 

燐子「鑑さんは、新しいフォームが登場すると……いつもこういう状態になりますよね。」

 

有咲「そ、そうなんですか……。」

 

紗夜「まぁ、気持ちは分かりますし、いつものことですので、私達は何も言いませんけどね。」

 

有咲「あはは……。」

 

燐子「景和と言えば……過去も、明らかになりましたね。景和のお父さんとお母さんは、事故で死んだのではなくて……前のデザグラで、ジャマトに殺されたと……。」

 

有咲「お姉さんが偶然タイクーンのIDコアに触れたことで、そのときの記憶を思い出したんですよね。事故死だと思っていた両親が、ほんとは殺されていたなんて……。」

 

紗夜「その真実を知った直後、ジャマトに攫われてしまいましたしね。」

 

燐子「私だったら……精神状態が、おかしくなりそう……です。」

 

有咲「わ、私も……。その後景和に助け出されたものの、脱落とは言え、弟が消えるのを目の当たりにしましたし、8話の話は、景和のお姉さんからしたらなかなかにショッキングですよね……。」

 

透哉「景和といっしょに、元の普通の生活を送れていることを願うばかりだな。」

 

有咲「! い、いつの間に……!」

 

紗夜「鑑さん、もういいんですか?」

 

透哉「ああ。それより、景和が脱落した今、誰が次のデザ神になるのか、マジで分からなくなったよな。」

 

燐子「……確かに、そうですよね。」

 

紗夜「デザ神候補一位がいなくなってしまったことで、やはり次の候補は英寿に……なりそうなものですが、分からないですよね。祢音や道長がなる可能性もなくはないですし、英寿が続けてなるかもしれない……。」

 

透哉「続けて英寿がデザ神か……。やっぱ、それが一番有力なのかな。」

 

有咲「他の二人が優勝する未来も、見てみたいですけどね。ていうか、最後祢音が缶を蹴ったから、これ祢音が優勝なのか!?って思いましたし。」

 

透哉「あ、そういえばそうだな。」

 

燐子「おそらく、次回でほぼ確実に……デザ神は決まる、はずですよね。」

 

透哉「流石にな〜。次回、どうなることやら……。! ってそうだ!次回、また新しいバックル&フォーム出るんだよな!」

 

有咲「あぁ、モンスターレイズバックルでしたっけ?最初予告見たときはびっくりしましたけど。」

 

紗夜「その前にびっくりなのは、DXモンスターレイズバックルにパンクジャックのIDコアがついてくることですよ。」

 

透哉「あぁ……まぁ、それもあるよな。」

 

燐子「なぜモンスターバックルに、パンクジャックが……。今後、再登場するんでしょうか?」

 

紗夜「謎多きライダーではありますけどね……。」

 

透哉「まぁ何にしろ、新バックルが出るってのはワクワクするよな!モンスターフォームで、とうとうラスボスを攻略するんかな?今回のデザグラの結末が、ますます楽しみになってきたぜ!」

 

紗夜「……ふふ、そうですね。まずは次回のギーツを楽しみにしていましょう。」

 

有咲「ですね。」

 

燐子「はい♪」

 

紗夜「……さて、感想会も終わったことですし、本題に移りましょうか。」

 

透哉「100もの意見について話し合い……どれだけ時間がかかるんだろうな……。」

 

紗夜「分かりません……が、数分、数時間で終わることはまずないでしょう。」

 

透哉「マジか……。まぁ、やると決めた以上、やるしかないか。」

 

紗夜「その意気です、鑑さん。さっそくいきますよ。最初の意見は……『テストをなくして欲しいです』……。」

 

透哉「初っ端無理ゲーじゃねえか!」

 

有咲「……あの、燐子先輩。私、ずっと思ってたんですけど……」

 

燐子「? 何でしょう?」

 

有咲「どうしてずっと、紗夜先輩が仕切ってるんですか?いや、別にいいんですけど……。紗夜先輩は風紀委員、生徒会長は燐子先輩なので、普通なら燐子先輩が仕切るはずじゃ……。」

 

燐子「……気づいたら、氷川さんが、仕切ってくれいたので……そのまま、任せてしまったんです。」

 

有咲「あ……なるほど。」

 

紗夜「では次の意見いきますよ。……『私はおねーちゃんが大好きです。なのでこの学校におねーちゃん大好き同好会の設立を検討をお願いします。』だそうです。……?」

 

透哉「お、さっきよりはまとも……じゃねえな全然!!何だおねーちゃん大好き同好会って!!どういう同好会なのか全く見当つかないんだが!?」

 

つぐみ「! と、透哉先輩!ちょっとお静かに……。」

 

透哉「! わ、悪いつぐみ……。」

 

紗夜「(……この文言、どこか既視感が……。まさかね。)」

 

燐子「(絶対あの人ですね……。)」

 

有咲「(てか、何であの人の意見がこの学校の意見箱に入ってるんだ……?学校、別だよな……?)」




有咲誕生日おめでとう!!

ちなみに今回の感想会で有咲がいるのは、マジでたまたまですw。


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第七十五話 ギーツ9話感想!ラスボス撃破!デザ神降臨!さらにとうとう冬映画のタイトルが!!byましろ&透子&瑠維

ビートレイズバックルの情報と同時に、フィーバースロットレイズバックルの情報も出ましたね!

おそらくあれが強化フォームだと思うんですが……みんな言ってますけど、見た目めちゃくちゃムテキですよねw。


【CiRCLE カフェテリア】

 

透子「冬映画のタイトルはMOVIEバトルロワイヤルだー!!」

 

ましろ「い、イェーイ……!」

 

瑠維「……」

 

透子「いやー、とうとう来たなシロ、冬映画の情報が!」

 

ましろ「うん。そろそろ来るかなぁとは思ってたから、SNSでヒントが公開されたとき、一人で喜んじゃった♪」

 

瑠維「……ヒントと言うのは、あれのことかしら?劇場版ギーツ&リバイスの公式SNSが情報解禁の一日前に公開した、暗号のような…「それそれ!ルイもしっかりチェックしてたんだな!」……たまたまよ。」

 

透哉「まぁ暗号っつっても、簡単な難易度だったけどな。」

 

ましろ「でも私、最後のだけ、ちょっと分からなかったです……。」

 

透哉「最後……。あぁ、か○ひでよしの部分か。」

 

透子「あれなー。あれは…「そこには"ん"が入るのよ。簡秀吉、英寿の役者さんの名前ね。」ちょっとルイ!あたしが説明しようとしてたのに!」

 

ましろ「まぁまぁ透子ちゃん。……瑠維さん、教えてくれてありがとう。」

 

瑠維「……ええ。」

 

透子「って!何で瑠維はシロにだけ優しいの!?」

 

瑠維「気のせいよ。」

 

透哉「こ、今回の映画は、二部作なんだよな。一部がリバイスで、二部作がギーツ&リバイス。」

 

ましろ「え、そうなんですか?」

 

透子「そうなんだよ〜!今までは、ゴースト&ドライブから初っ端二人のライダーが合流!って流れに変わって、それ以降そのスタイルが続いてたのが、少し変わるらしくて!たぶん、リバイスの物語があってから、何かしらの流れでギーツとリバイスが合流して、共通の的に立ち向かうって流れになるんじゃね?って思うんだけど……透哉先輩はどう思います?」

 

透哉「俺も、透子と同意見だ。まぁ、三部作が見てみたかってってのはあるけど、贅沢は言えないしな。久々に途中から合流スタイルが見れそうで、俺も嬉しいし、もう今から映画が楽しみになってきたよ。」

 

ましろ「わ、私もです!」

 

透子「もちろんあたしもです!」

 

瑠維「……」

 

透哉「瑠維はどうだ?楽しみか?」

 

瑠維「……ええ、まぁ。」

 

透子「ルイ〜、相変わらず素直じゃないな〜。」

 

瑠維「……帰るわよ。」

 

透子「って待て待て!まだ感想会があるだろ!?」

 

ましろ「じょ、冗談だよね?瑠維さん……。」

 

瑠維「ええ、冗談よ、倉田さん。」

 

ましろ「よ、良かった〜。」

 

透子「……ルイ、ほんとお前って……。」

 

透哉「ははは、相変わらずだな、お前らは。…‥さて、感想会に入る前に、一回飲み物休憩するか。俺、みんなの分も買ってくるけど、何がいい?」

 

ましろ「あ、私も行きます!」

 

透哉「じゃああたし、ソーダ!」

 

瑠維「私はコーヒーをお願いします。お金は、後で払うので。」

 

透哉「そんなのいいって。飲み物くらい奢られとけよ。後輩なんだからさ。」

 

瑠維「……分かりました。」

 

透哉「よし、じゃあ行くか、ましろ。」

 

ましろ「はい!」

 

透子「……」

 

瑠維「……何?」

 

透子「い、いや……。! そうだルイ!MOVIEバトルロワイヤル、モニカのみんなで見に行かね?」

 

瑠維「それは、二葉さんと広町さんもいるときに話すことではなくて?」

 

透子「まぁ、確かにそうだけど……とりあえずだよとりあえず!」

 

瑠維「はぁ……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透子「モグモグモグ……。ん〜!美味しい〜!」

 

瑠維「……飲み物だけじゃなかったの?」

 

透子「そんなのミクロンミクロン♪腹が減っては戦は出来ぬって言うだろ?」

 

透哉「まさか、ケーキまで奢らされるとは……。」

 

ましろ「なんか、ごめんなさい……。」

 

透哉「いや、いいんだけどさ……。」

 

瑠維「……桐ヶ谷さんのケーキの分、私払いましょうか?」

 

透子「ちょ、ルイ!余計なことすん…「だからいいってば。さっき言ったろ?後輩は先輩に奢られとけって。……ちなみにこれ、お前に向けた言葉でもあるんだからな?透子。」ぎくっ……。ば、バレてた……。」

 

ましろ「……」

 

透哉「それじゃあ休憩もひと段落したことだし、感想会始めるか。……?ましろ、ボーっとしてどうした?」

 

ましろ「! い、いえ!何でも……。」

 

透子「(シロのやつ、絶対先輩のこと見てたな……。)」

 

瑠維「(分かりやすいわね、本当。)」

 

透哉「……今回の9話では、とうとうラスボスを倒したな。」

 

ましろ「デザ神も、英寿に決まりましたね。」

 

透子「てか、モンスターフォーム強すぎ!あんなに強かったラスボスを一撃って……もうチートじゃん!」

 

透哉「チート……まぁ、ニンジャよりは強い気するよな。」

 

瑠維「ニンジャも弱くはないと思うのだけれど……。モンスターの強さには、私もびっくりしたわ。」

 

透子「ルイがびっくり!?……モンスターすげえ……。」

 

ましろ「あ、あと、ゲームマスターも明らかになりましたよね。まさかのギロリだったとは……」

 

透哉「ギロリの正体、意外と早く判明したよな。……ツムリの正体も、いつか……。」

 

瑠維「それからパンクジャック。彼も素顔が明かされたわね。」

 

透子「しかも、次回のデザグラから本格参戦するらしいしな!……本格参戦ってことは、パンクジャックにも何かしらの叶えたい世界があるってこと?でもあいつ、運営スタッフだよな?」

 

瑠維「私に聞かないでちょうだい。」

 

ましろ「それから……二人の新ライダーも登場しますよね。」

 

透子「え、パンクジャックについての話もう終わり……?」

 

透子「何だっけな名前……。ケイロウと……れ、れ……」

 

瑠維「……仮面ライダーレターですよ。」

 

透哉「そうそれだ!仮面ライダーケイロウと、仮面ライダーレター。しかも変身者が片方はおじいちゃんっていうな……。」

 

ましろ「おじいちゃんもデザグラに出ることになるなんて……。なんか可愛そう……。」

 

透子「でも、それが意外と強かったりして!」

 

瑠維「あり得なくはないわね。」

 

透哉「確かに。ほんとにそうだったら面白いよな。」

 

ましろ「それは……そうですけど……」

 

透子「いや〜、次回もどうなるか気になるな〜。」

 

透哉「新しい大型バックル、ビートも出てくるしな。ビートは、ナーゴと相性が良いバックルなんだな。」

 

ましろ「ビートフォームのときの武器がギター型になってて……ちょっと斬鬼とかを思い出しますよね。」

 

透哉「そうだよな。ビートもどういう活躍をするのか、楽しみだよなぁ。」

 

瑠維「……次回の話も終わったことだし、これで感想会は…「まだ終わりじゃないからな?ルイ。」まだ何か話すことがあったかしら?」

 

透子「中身について話してないじゃん!9話の中身について!」

 

透(哉)・ま「あ。」

 

透子「あ。って……。まさか二人とも、忘れてた?」

 

透哉「……いつもは最後に次回のことについて話すから、つい……。」

 

ましろ「同じく……。」

 

透子「ま、マジか……。」

 

瑠維「……三つのタマゴをギーツ、バッファ、ナーゴが育てて、それぞれからモンスター、ドリル、プロペラバックルが出てきたのよね。」

 

透哉「タマゴの育て方も全員違って、そこも良かったよな。バッファは放置、ナーゴは温める、ギーツは英才教育と。……本来なら、ナーゴの育て方が正しいよな?」

 

ましろ「まぁ、それは……。」

 

透子「でも、みんならしいっちゃらしいよな。あたしもいざタマゴ育てるってなったら、ギーツかバッファ方式をとりそうだもん♪」

 

透哉「瑠維は……バッファ方式っぽいよな。」

 

瑠維「……確かに、そうかもしれませんね。」

 

透子「じゃあシロは……普通にナーゴ方式かな。」

 

ましろ「うん、自分でもそう思う……。」

 

透哉「俺だったら……ギーツ方式かもしれねえなぁ。」

 

透子「ってことは、ちょくちょくタマゴに話しかけるってことですか?」

 

透哉「まぁ……そうなるな。」

 

ましろ「……ちょっと、見てみたいかも。」

 

透子「そうだ!透哉先輩、今ここで、それ再現してみてくださいよ!」

 

透哉「な!い、嫌に決まってんだろ!恥ずかしいし!」

 

透子「大丈夫ですよ〜、あたし達しか見てませんから〜。」

 

透哉「それがまず嫌なんだよ!」

 

ましろ「あはは……。」

 

瑠維「……倉田さん、ちょっといいかしら?」

 

ましろ「? 何?瑠維さん。」

 

瑠維「さっき桐ヶ谷さんが言っていたのだけれど、MOVIEバトルロワイヤル、Morfonicaのみんなで行くそうよ。」

 

ましろ「ほんと!?あ……それって、瑠維さんも行く……よね?」

 

瑠維「……ええ、もちろんよ。」

 

ましろ「良かったぁ。えへへ、楽しみだなぁ♪」

 

瑠維「とは言っても、まだこのことは私達しか知らないから、今度二葉さんと広町さんにも相談しないといけないわ。」

 

ましろ「あ、そうだよね。明日学校だから、そのときにでも聞いてみようかな。」

 

瑠維「それがいいわね。」

 

透子「……二人だけで何話してんだよ〜。」

 

ましろ「あ、透子ちゃん。もう先輩へのお願いはいいの?」

 

透子「どれだけ頼んでも嫌だの一点張りだから、もう諦めたよ〜。ってそんなことより、ルイ!モニカのみんなで映画見に行くって、あたしが提案したんだからな!」

 

瑠維「私はそのことを倉田さんに話しただけよ。」

 

ましろ「まぁまぁ透子ちゃん。さっき瑠維さんにも話したんだけど、明日つくしちゃんと七深ちゃんにも相談してみようと思うんだ。」

 

透子「明日?別に、今連絡しちゃえばよくね?」

 

ましろ「えぇ!?い、今!?」

 

瑠維「二葉さんはバイト、広町さんは家の用事で忙しいはずだけれど。」

 

透子「ちょっとメール送るだけだって〜。そうと決まればさっそく……」

 

透哉「……俺、帰っていいか?」

 

ましろ「も、もうちょっといっしょにいてください!」

 

透哉「いやでも、これはお前らの…「後で透哉先輩も関わるので!」……そうなのか?」

 

透子「(シロが珍しく積極的だ……。)」

 

瑠維「……」

 

透哉「……まぁ暇だし、別にいいけど。」

 

透子「(いいんだ……。)」

 

瑠維「(鑑先輩って、意外とチョロいわよね。)」

 

ましろ「あ、ありがとうございます!〜〜♪♪」




転スラコラボましろちゃん、50連もしたのに出ませんでした……。

せめて瑠維さん欲しかった……。

ていうか何で、二連続で瑠維さんが限定星三、しかもどっちもガチャなんだよw。


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第七十六話 ガンバライジング!10th Reborn LR大投票!!みんなが選んで、選ばれてほしいLR!!(後半)

前半編から一ヶ月くらい空いちゃいましたねw。

まぁでも、後半で選ばれたカードが発表され始めた頃だから、丁度よくはあるのかな。

ていうかギーツやドンブラがないと、やっぱちょっと日曜は寂しいですねw。

それもあってかギーツでは9話までがYouTubeで無料公開と……。

太っ腹ですね〜。


【鑑家 透哉の部屋】

 

彩「後半戦、いっくよー!」

 

花音「オー!」

 

ましろ「お、オー!」

 

透哉「だから勝負じゃねえだろって……。」

 

彩「分かってるよ〜。さっきのは冗談冗談♪」

 

透哉「冗談、ねー……。」

 

ましろ「後半は、D弾、G弾、RT弾、ZB弾ですよね。」

 

花音「後半の弾も、どれもカッコいいカードばかりだから、結構迷ったよね〜。」

 

彩「分かる〜!私なんか、選んで投票するだけで一時間はかかったもん!」

 

透哉「マジかよ……。」

 

花音「ふふ♪それじゃあさっそく、みんなの選んだカードを言っていこうか。順番は……さっきの反対、逆時計回りにしようか。」

 

ましろ「逆時計回りってことは……私から言って、彩さん、花音さん、最後が透哉先輩、ですか?」

 

花音「うん!」

 

ましろ「私が最初か……。」

 

彩「大丈夫だよ!胸張って、堂々と、スクショした画面を見ながら選んだのを言っていけばいいんだよ!」

 

透哉「それはちょっと、大袈裟じゃねえか?」

 

花音「前半ではとても良いチョイスをしたましろちゃん、後半ではどんなチョイスをしてくるんだろう。楽しみだなぁ。」

 

ましろ「うっ……。」

 

透哉「おいおい花音、ハードル上げるとましろが可哀想だろ。」

 

花音「ご、ごめん……。つい……。」

 

透哉「ましろ、リラックスしろリラックス。彩と花音はあんなこと言ってたけど、普通でいいからな?」

 

ましろ「……は、はい。すぅ……はぁ……すぅ……はぁ……。」

 

透哉「お、深呼吸は大事だな。」

 

ましろ「……よし。じゃあ、いきます。」

 

彩・花「うん!」

 

ましろ「私が後半で選んだのは……このカード達です。」

 

 

 

 

 

透哉「……D弾はエンペラー。G弾が……へぇ、モモタロスか。」

 

花音「RT弾は……エグゼイドゲーマーズ!」

 

彩「ZB弾はドラゴンアランジーナだね!いやぁエモいフォームだよねこれは。」

 

ましろ「ドラゴンアランジーナかエモーショナルかで迷ったんですけど、やっぱり、賢人の思いを受け継いだフォームだし、火炎剣と雷鳴剣の二刀流なのもあって、これだなって。」

 

彩「……このカード見てると、あの頃のシーンが蘇ってくるよ。」

 

花音「もうセイバーが懐かしいもんね。カリバー、本当に強かったなぁ。」

 

透哉「……あと、俺はモモタロスがちょっと意外だったな。」

 

ましろ「あ、えっと、モモタロスは、その……」

 

彩「? ……あ、もしかしてネタ枠?」

 

ましろ「ね、ネタ枠、というか……モモタロスを選んだら、面白いかなぁと思って……」

 

透哉「いや、それをネタ枠って言うんじゃ……」

 

花音「でも、こういう遊び心も大事だよね。モモタロスか……。うん、ネタ枠としてじゃなくても、私は全然ありだと思うな。」

 

ましろ「あ、ありがとうございます、花音さん。」

 

彩「キバエンは言うまでもなくカッコいいし、エグゼイドゲーマーズもカッコいいレベル1が見れるカードだし、納得の二枚だね!」

 

透哉「前半とはちょっと指向を変えてきた感じだけど、悪くないチョイスだよな。特にドラゴンアランジーナは、もし選ばれたら俺も欲しくなっちまうくらいだ。」

 

ましろ「あ、ありがとうございます!……じゃあ、次は彩さんですよね。」

 

彩「よしきた!えーっと私はねー……」

 

透哉「(彩ということは、たぶんあれは入ってるな……。)」

 

彩「……あったあった!私の選んだカードはー……

 

 

 

 

 

D弾がキバエン、G弾がポッピー、RT弾がキバのメカニカル、そしてZB弾がビルド仮面ライダーズだよ!」

 

透哉「やっぱりポッピーは入ったか。メカニカルのキバはちょっと予想外だったけど、まぁお前、キバ好きだもんな。」

 

ましろ「あ、私が選んだエンペラーだ。」

 

花音「このビルドは、7周年記念LRのだね。ビルドに出てきた仮面ライダーがランダムで登場する、豪華なカードなんだよね。」

 

彩「そうなの!しかもイラストが最初のキービジュアルのやつになってて、すごくカッコいいんだ!」

 

透哉「他の7周年記念LRも、それぞれのライダーの最初のキービジュアルを踏襲してるんだよな。あれ、全部集めたくなる勢いのカッコよさだよなぁ。」

 

ましろ「もしあれのセイバーがあったなら、迷わずそれに投票してました。」

 

花音「セイバーは、ギリギリ入ってないもんね……。」

 

透哉「でも、7周年記念LRとか関係なく、いつか出して欲しいよな、キービジュアルのポーズのカード。セイバーだけじゃなく、リバイスとかギーツとか…-ウィザード以前のも出たら面白いんじゃねえか?」

 

彩「それいい!すごくいいよ透哉くん!」

 

花音「ふふっ、妄想が広がるね。」

 

透哉「でも、意外だな。」

 

花音「え?」

 

彩「てっきり、彩なら最光を選ぶと思ったけど……」

 

花音「最光……。そっか、確か彩ちゃん、好きだったもんね。」

 

彩「……もちろんすごい迷ったよ〜!でも、7周年記念LRも選べるってなったら……選んじゃうじゃん。」

 

ましろ「気持ちは分かります……。」

 

透哉「右に同じだ。」

 

彩「……透哉くんがいるの、ましろちゃんの左だよ?」

 

透哉「……ひ、左だ!左に同じ!右と左を言い間違えたんだよ!」

 

ましろ「あのときの玄さんの、言い間違えバージョン……。」

 

彩「あ、確かに!」

 

透哉「そ、そんなことより次だ!花音、お前の番だ!」

 

花音「ふふっ♪OK♪」

 

彩「予想するよ花音ちゃん!花音ちゃんの選んだカード……二枚はディケイドが入ってるね!」

 

ましろ「二枚?」

 

透哉「一枚はなんとなく分かるけど、もう一枚って……」

 

花音「ふふふっ♪それでは答え合わせを……。……はい!これが私の選んだカードだよ!」

 

 

 

 

 

透哉「D弾は……お、さっそくディケイドか。G弾が……リュウガなー。」

 

ましろ「RT弾が、オーディン……。そういえばいたなぁ。」

 

彩「最後、ZB弾が……ほら!やっぱりディケイドだよ!」

 

花音「ふふっ、彩ちゃんの予想、当たったね。」

 

彩「えへへ〜。」

 

透哉「ジャンボフォーメーションか〜。そういやあったな〜。」

 

花音「あと、こっちのディケイドはLREXのほうだよ。ディエンドといっしょに技を放つやつ!」

 

ましろ「確か、最終回のシーンですよね。それにしても、ディケイド二枚、龍騎系二枚……。」

 

透哉「綺麗に二枚ずつ好きなライダーを選んでるよなぁ。」

 

花音「リュウガとオーディンを除けば、後半のカードをオールディケイドにもできちゃうんだよ。」

 

彩「え、そうだっけ?」

 

花音「G弾には、4弾にディケイドのLRがあるでしょ?ほら、覚えてるかな?投票で選ばれた5人のライダーが、LRになるっていうの。」

 

透哉「あー……そういやそんなのあったな。当時超スーパーヒーロー大戦見に行ったとき、一斗が一発でBLACKのLR当ててたっけ。」

 

彩「超スーパーヒーロー対戦かぁ。あれ以来、春映画はなくなっちゃんだよね……。」

 

透哉「そうだったな。」

 

ましろ「……そ、それで花音さん、RT弾のディケイドは、何が……」

 

花音「あ、うん。まず、ジオウに出てきたネオ版のディケイドでしょ?それから、MOVIE大戦2010のディケイドだよ。」

 

ましろ「MOVIE大戦2010の……。あ!Wと繋がるやつですか!?」

 

花音「そう!あれも迷ったんだよ〜。でも、あれが仮に選ばれちゃったら、Wもいっしょに欲しくなっちゃうし、片方だけ収録されるってのもなーって。」

 

ましろ「あ、そっか。メモリアルタッグですもんね。確かにタッグは揃えたいなぁ。」

 

花音「だから、そのディケイドは泣く泣く諦めたの。」

 

透哉「でも、いっしょのRT弾にオーディンがいて良かったな。」

 

花音「うん!まさかのオーディン参戦はびっくりしたなぁ。ガンバライドでも登場してなかったライダーだし、ボイスも追加されたし。なによりオーディンがカッコいいからね。」

 

彩「それを言うなら、リュウガだってカッコい…「そうなの!」!?」

 

花音「リュウガもカッコいいんだよ!黒い龍騎、黒いドラグレッダー、まさにダークライダーって感じで!映画ではあの王蛇を倒したほどだし、ジオウにも絡んで……」

 

透哉「……花音がゾーンに入っちまったじゃねえか。」

 

彩「え、私のせい?これ。」

 

ましろ「あはは……。」

 

 

 

 

 

花音「ごめんねみんな、私、つい……。」

 

透哉「いや、お前がゾーンに入ると止まんなくなるのは、今に始まったことじゃねえから。」

 

彩「気にしない気にしない♪あとは透哉くんだけだしね♪」

 

透哉「おい、それはどういう意味だ。」

 

ましろ「ま、まぁまぁ……。透哉先輩は、後半のカード、何を選んだんですか?」

 

透哉「……後半も、結構迷ったんだよなぁ。好きなライダー以外のカードもカッコいいの多いし、メモリアルも前半のとき以上にいろんなライダーがいるだろ?」

 

彩「分かる!ものすっごく分かる!」

 

花音「ZB弾には、7周年記念LRもあるしね。前半と比べて、選択肢の幅も多いよね。」

 

透哉「ああ、その通りだ。」

 

ましろ「でも、なんとか選びはしたんですよね?」

 

透哉「……おう、もちろんだ。選びに選び抜いた俺の最後の四枚を、さっそく見せてやるよ。俺が後半で選んだ四枚は……これだ!!」

 

 

 

 

 

彩「……D弾は……あ、魔進チェイサーなんだ。」

 

花音「G弾はブレイブの……あ、LRSPか。」

 

ましろ「RT弾は、ブレイブレガシーゲーマー……Vシネの技ですね。」

 

透哉「ZB弾は迷ったけど……シンスペクターにしたよ。」

 

彩・花・ま「な、なるほど……。」

 

透哉「……?どうした、何か意外だったか?」

 

彩「うん……まぁ、意外と言えば意外だったかな。」

 

花音「今回は珍しく、オーズを選ばなかったんだね。」

 

透哉「あー……まぁな。タジャドルアンクも持ってるし、G弾のオーズもカッコいいけどなーって感じだし……。それよりはやっぱ、ブレイブやチェイサー、地味に参戦を願ってた決定版シンスペクターのほうがいいなぁと思ったんだよ。」

 

ましろ「透哉先輩って、そんなにシンスペクター好きだったんですか?」

 

透子「別に、嫌いではないぞ。それにほら、シンスペクターが最初ガンバライジングで出たときって、技が普通のスペクターの流用だっただろ?Vシネではあんなに技が多彩でカッコよかっただけに、ちょっともったいない感じで登場したから、いつかVシネの技がメモリアルで実装されて欲しいなーって思ってたんだよ。そしたらまさか、表の技を選べる仕様で登場するんだもんな。もちろんその技は全部Vシネで使った技だし、バースト技は最後の真上からのキックだし。しかもマコトの新規ボイス追加されたし。もう言うことなしだろあのシンスペクターは。」

 

彩・ま・花「……」

 

透哉「ん?どうした?」

 

彩「い、いや……。」

 

ましろ「(今までで、一番長かった……。)」

 

花音「(嫌いじゃないっていうより、普通に好きだよねこれは。)」

 

透哉「あ、ちなみに魔進チェイサーはLREXな。LRSPって見た目だけじゃほとんど区別つかないから、大投票だとそこがちょっとネックだよなぁ。」

 

彩「……ふふ♪」

 

透哉「? 何だよ彩、急に笑い出して。」

 

彩「意外だけど……面白いなぁと思ってさ。みんなの予想を良い意味で裏切る、それってすごいワクワクするし、そのほうが楽しいよね♪」

 

透哉「……俺のシンスペクターのこと言ってるのか?」

 

彩「それ以外もだよ。ましろちゃんのモモタロスとか。私がコズミック選んだのも驚いたでしょ?」

 

透哉「まぁ……確かに意外だったな。」

 

花音「スカルも、その枠だよね。」

 

彩「この前の仮面ライダー大投票もそうだったし、今回のLR大投票もそうだった。改めて思ったけど……やっぱり、投票企画って楽しいよね♪」

 

透哉「……それはめちゃくちゃ同意だ。」

 

ましろ「私も、左に同じです!」

 

花音「確かに、間違いないよね。」

 

彩「えへへ♪……!そうだそうだ!予想しよう!後半の四枚、どのカードが選ばれるか!」

 

透哉「お、そうだったな。」

 

花音「改めて前半で選ばれたカードを振り替えると……無印弾がアルティメット、K弾がダークキバ……」

 

ましろ「BM弾がデムデウスクロノスで、BS弾がパーフェクトキングダム……。一貫性はないですよね……。」

 

彩「この感じだと……LREXがあるカードや、パラレル、LRSPは選ばれなさそうだよね。」

 

透哉「となると、やっぱ普通のLRから選ばれると考えるのが無難か。」

 

花音「そうなるとまずD弾は……何だろう?」

 

ましろ「人気ありそうなのは……キバエンとかジョーカー、エターナルとか、ですかね……。」

 

彩「おー……一理あるね。」

 

花音「じゃあG弾は……リュウガとか?」

 

透哉「それも人気ありそうだけど、俺はG1弾のゲンムも、有力候補だと思うんだよな。」

 

彩「あー、ゲンムか。当時G1弾が稼働開始になったとき、カードリスト見て"え!ゲンムのバースト技4000!?"って、驚いた記憶あるなぁ。」

 

透哉「今ですらバースト技の威力が4000のやつはあまりいないのに、6年前の時点でそんなのが出るんだもんな。結構インパクトはあると思うぞ。」

 

ましろ「なるほど……。じゃあ、RT弾は……。ど、どれが選ばれそうだろう……。」

 

花音「ここら辺はメモリアルかつカッコいいカードが多いから、悩んじゃうよね。私的には……ネオ版のディケイドとか、選ばれそうな気がするなぁ。」

 

透哉「それはお前の希望じゃねえか……?」

 

花音「ち、違うもん!あのディケイドがジオウに、しかも新ベルトをつけて帰ってきたって、すごいインパクトあるでしょ!?」

 

透哉「ま、まぁな……。」

 

彩「でも、カッコよさで選ぶなら、オーディンとかいいよね。エグゼイドゲーマーズもありだな〜。」

 

ましろ「この弾は、何が選ばれてもなるほどってなりそうですね。あ、でも……アーマータイム系のカードが選ばれたら、ゲムデウスクロノス並みに驚くかも……。」

 

透哉「あー、確かに。」

 

彩「あはは……。でも、次のZB弾は、みんな満場一致なんじゃないかな。」

 

透哉「かもな。……その弾で選ばれそうなのはおそらく……

 

 

 

 

 

透・彩・ま・花「ジャオウドラゴン。」

 

 

 

 

 

……まぁ、そうなるよな。」

 

ましろ「確かジャオウドラゴンって、アビリティがすごく強くて、全国対戦とかで使われやすいカードだったんですよね?」

 

花音「うん……。」

 

ましろ「? 花音先輩?」

 

彩「私達も、そこまでは詳しくは知らないんだよね……。ただ、よくそのことを話に聞いたり、SNSで見かけるってだけなんだ……。」

 

ましろ「! わ、私もそうですよ!?」

 

透哉「まぁ、あまりガンバライジングの強さに詳しくない俺達でも知ってるくらいなんだ。ZB弾のカードは、これが有力候補だろうな。」

 

彩「そうだね。……それじゃあ今の話をまとめると……」

 

花音「D弾はキバエンペラーフォームかジョーカーかエターナル、G弾はリュウガかゲンム……。」

 

ましろ「RT弾が、ネオ版のディケイドかオーディンかエグゼイドゲーマーズ。そしてZB弾がジャオウドラゴンと……。これが、私達の選ばれるカードの予想ですね。」

 

透哉「だな。後半のカードは、GG2弾に収録されるのかな?」

 

花音「たぶん、そうだと思うよ。そこに収録しないで、わざわざ3弾とかで収録させる必要もないだろうし。」

 

彩「2弾の稼働日は……12月とかかな?いや、早ければ今月……?」

 

透哉「どっちにしろ、2弾の情報が楽しみなことに変わりはないよな。タイクーンニンジャとかパンクジャック、ナーゴビートあたりは出そうだよな。フィーバーは……ギリ出そう感はあるけど……。」

 

ましろ「あと、メモリアル枠も楽しみですよね。レジェンドライダーからの新規参戦ライダーも、誰かしら出て欲しいな〜。」

 

花音「ふふっ♪こういう予想をするのも、ガンバライジングの楽しみの一つだよね。」

 

透哉「ああ。」

 

彩「よし。……それじゃあ大投票の話も終わったところで、さっそくガンバライジングやりに行こう!」

 

ましろ「お、オー!」

 

透哉「その話、生きてたのか。」

 

花音「もちろん!ほらほら、透哉くんも準備して?」

 

透哉「え、ほんとにすぐ行くのか!?」

 

彩「ほんとだよ!だってあんなにガンバライジングの話しちゃったら、やりたくてやりたくてウズウズしてくるでしょ?」

 

透哉「……まぁ、気持ちは分からんでもないが……」

 

ましろ「というわけで行きましょう、透哉先輩。」

 

透哉「……ったくお前らってやつは……。分かった、すぐ準備すっから待ってろ。」

 

彩「うん!」

 

えーっと、俺のカードケースは……。

 

……あったあった。

 

……地味に、今回のGG1弾やるの、初めてなんだよなぁ。

 

狙いは……特にないけど、何かしらの高レアが出てくれたら嬉しいかな。

 

彩「透哉くん準備できた!?」

 

透哉「お前は少し落ち着け!そんな急がなくてもガンバライジングは逃げねえだろ!」

 

彩「だって、やるのが楽しみなんだもん……。」

 

透哉「……バッグと、スマホと……財布と。よし、準備終わったぞ。」

 

彩「! い、行ける?」

 

透哉「ああ行ける行ける。」

 

彩「よし!それじゃあましろちゃん、花音ちゃん!さっそく向かおう!」

 

花音「あ、ちょっと待ってよ彩ちゃ〜ん!」

 

ましろ「彩先輩、テンション高いな〜……。」

 

ほんと、同意だよましろ……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜数日後〜

 

ましろ「この前、GG2弾の情報楽しみだな〜って話してた矢先に、情報きましたね……。」

 

透哉「ああ。しかもさっそく答え合わせが発表されてな。」

 

ましろ「大投票の後半の結果ですよね。まずはD弾から選ばれたカード……。そのカードとは……

 

 

 

 

 

ジョーカーでしたね!」

 

透哉「まさかの予想的中だったな。……まぁでも、これは予想しやすかったっちゃしやすかったか。」

 

ましろ「まぁ、そうですね……。問題は、G弾とRT弾。」

 

透哉「その二枠に何のカードが選ばれるのか……非常に気になるところだな。」

 

ましろ「ですね。」




転スラコラボ、星四出たと思ったらつくしちゃんでした。

いや、全然嬉しいんですよ?

ピュアのつくしちゃんの星四は持ってなかったし、限定だし、全然嬉しいんですけど……。

正直ましろちゃんも欲しかった……。

仕方ない、復興待つかー……って思ったんですけど、たぶんあと4、5年後ぐらいですよね、復興くるの。

……先が長え……w。


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第七十七話 ギーツ10話・11話感想!デザグラ新シーズン開幕!花音&イヴ

久しぶりに結構な風邪引きました……。

幸い陰性だったのでコロナではなかったんですが……喉痛いし体はだるいしでマジで辛かったです。

皆さんも風邪にはくれぐれもお気をつけください。

……まぁということはおいといて、ポ○モンSVが楽しすぎてヤバイです。(めちゃめちゃ鼻ズビズビ、目しばしばしながらやってます)


【ファミレス】

 

花音「……!イヴちゃん、あそこ!」

 

イヴ「? ……!トーヤさん!」

 

スタスタスタ

 

 

 

 

 

透哉「よっ、花音、イヴ。」

 

花音「ごめんね、透哉くん。部活がちょっと長引いちゃって……」

 

透哉「いいっていいって。しかし、茶道部も長引くことがあるんだな。」

 

イヴ「今日は、有名な茶道の先生が来てくださったんです!普段は知ることのできないような貴重なお話をいっぱい聞くことができて、とても勉強になりました!」

 

透哉「そうだったのか。それは良かったな、イヴ。」

 

イヴ「はい!あと、お話だけではなく作法も……」

 

花音「ふふっ。イヴちゃん、いっぱい話したい気持ちは分かるけど、まずは座らない?そのほうが、ゆっくり話せるよ。」

 

イヴ「あ、そうでした。えへへ……。」

 

花音「透哉くん、奥に詰めてもらってもいい?」

 

透哉「あぁ、もちろん。」

 

花音「ありがと♪」

 

イヴ「よいしょっと。それで、お話の続きなんですが……」

 

透哉「……本題に入れるのは、もうちょい先になりそうだな。」

 

花音「だね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イヴ「お、思ったより、話し過ぎてしまいました……。」

 

花音「それくらい、今日の部活が楽しかったんだね。はい、お茶持ってきたよ。」

 

イヴ「あ、ありがとうございます、カノンさん。ゴクゴクゴク……はぁ、美味しい……。」

 

透哉「部活が楽しいって思えるのは、いいことだよな。」

 

花音「透哉くんはないの?部活が楽しいって思ったこと。」

 

透哉「え?い、いやー俺は……」

 

イヴ「……」キョウミシンシン

 

透哉「うっ……。……も、もちろん思ってたぞ。なんたって、帰宅部だったからな!」

 

イヴ「……へ?」

 

花音「帰宅部……。」

 

透哉「……誰かこの空気なんとかしてくれ。」

 

 

 

 

 

透哉「こほんっ!気を取り直して、本題に入るぞ。」

 

花音「あんな空気になったのは、透哉くんの自業自得だと思うな……。」

 

イヴ「コク……」

 

透哉「う、うるせえな!もう忘れろ!ほら、それよりギーツだ!前回からデザグラの新シーズンが…「そういえば透哉くん、体調はもう大丈夫なの?」へ?」

 

花音「先週、風邪引いてたんでしょ?」

 

イヴ「風邪!?そうだったんですか!?」

 

透哉「お、大袈裟だって。ちょっと2、3日頭が痛かっただけだから。それもあって先週の感想会も休んじゃったけど、今はもう全然…「本当に?」ほ、本当だよ!感想会をするのにも全く問題ない!」

 

花音「……」

 

イヴ「それなら、いいのですが……。」

 

透哉「そ、いいんだいいんだ。というわけで感想会、始めるぞ。10話の分は風邪でできなかったから、その分も含めて今日は2話分だ。」

 

イヴ「は、はい!」

 

花音「……うん。」

 

透哉「まずは……強化フォーム、って言っていいんだよな?出たな。」

 

花音「そうだね。フィーバースロット、だっけ?……あ、合ってた。」

 

イヴ「ジャマトが持っていたのがドロップして、それをギーツが使ったんですよね!Wブースト!強かったしカッコよかったです!」

 

花音「ジャマトを倒した後は、またどこかに飛んでいっちゃったけとね。」

 

透哉「でも、Wブーストは確かに強えよな。ただでさえ切り札なのに、そんなのが上半身と下半身両方で使えるとは……。ちゃんとバイクも使ってたしな。」

 

花音「ブーストであれだけ強いなら、ニンジャとかサボテンのジャマトを一撃KOしたモンスターでフィーバースロットバックルを使えば現時点最強フォームになっちゃうかもね。」

 

イヴ「おぉ!確かに!」

 

透哉「はは、かもな。……いやぁでも、ケイロウが退場しなくて良かったな〜。」

 

花音「うん、ほんとに。前回早々にレターが退場しちゃったから、ちょっと心配だったんだよね。そしたら今回、おじいちゃんが自分から戦いに行ってて、カッコいいって思ったんだけど、その後ジャマトの攻撃を受けちゃって……。間一髪で助けられたから良かったけど、あれは見てて本当にヒヤヒヤしたよ〜……。」

 

透哉「ワンチャン、景和のときみたいにこれ以上の戦いは危険ですって言われて退場するのかと思ったけど、それはなかったな。」

 

イヴ「デザ神に……とまではいかなくても、ネオンさんやミチナガさんみたいに最後の最後で負けて退場、ってなるまでは頑張って生き残っててほしいです。それかケイワさんと同じ退場方法でもいいですし……とにかく、おじいちゃんには死んでほしくないです。」

 

花音「うん、私もだよ、イヴちゃん。」

 

透哉「……道長と言えば、結構変わったよな。」

 

花音「え?」

 

透哉「前回と言い今回と言い、チーム戦ってなったらちゃんとそれを意識して戦っていて、一般人を守りながら戦うってなったら多少強引だけどしっかりジャマトから守っててさ。なんか、成長を感じるよな。」

 

イヴ「確かに……。あ、それならネオンさんも、最初の頃と比べてライダーらしく、たくましくなっていますよね。」

 

透哉「そうだな〜。二人とも、前回のデザグラでいろんな経験をしたからゆえなんだろうな。」

 

イヴ「こういうのも、ギーツを見るうえでの醍醐味ですよね!」

 

透哉「だな!」

 

花音「あと私、びっくりしたのがあって……。」

 

透哉「あぁ……たぶん、あれだろ?」

 

イヴ「あれですよね。……ジャマトの栽培?みたいな。」

 

透哉「あれヤバかったよな〜。第一印象で思ったのがまず気持ち悪いだもんな。」

 

花音「ちょっとトラウマになりそうだよね……。おじさんがあんなのを愛情込めて育ててるってのも、ちょっと気持ち悪いけど、そのシーンの最後に出た大量の割れたIDコア、あれがもう全てを物語ってるよね。」

 

イヴ「あれってつまり……IDコアが割れて退場した仮面ライダーは、ジャマトになってると……そういうことですかね……?」

 

透哉「たぶん……。」

 

花音「だいぶ闇が深いよねぇ……。」

 

イヴ「……!それから、エースさんの願いが早くも明らかになりましたよね!」

 

透哉「お、そうだな。今まではデザ神になった次の回で判明したもんな。今回英寿がデザイアカードに書いた願いは、デザグラの運営になってる世界、か。」

 

花音「お母さんに会いたいっていう願いをデザイアカードに書けなかった、つまりそれはデザグラ側に何か不都合なことがあるから。だから英寿は、デザグラ側に限りなく近づいて、どうしてその願いを書けなかったのか、その真相を探りたい、っていうのが、今の英寿の考えかな?」

 

イヴ「おぉ!流石カノンさんです!」

 

透哉「デザグラ側に不都合なー。……英寿のお母さんは、デザグラの人間ってことか?」

 

花音「! その可能性はあるね。」

 

イヴ「と、トーヤさんも流石です……。」

 

透哉「にしても英寿って、ほんとにいろんな世界を願ってきたんだな。自分が死ぬまでデザグラに参加できる世界だろ?自分が働かなくてもいい世界だろ?自分が世界的大スターになってる世界に、デザグラの運営と家族になってる世界……そして今回もデザ神になれば、新たに自分がデザグラの運営になってる世界と。」

 

花音「デザグラの真相に近づくために、どんどん自分に都合のいい世界にしていってるんだね。となると、今回の自分が運営になってる世界が叶えられたら……結構真相に近づくんじゃない?」

 

透哉「確かに。でも分かんねえぞ?次回景和が復活するらしいし、とうとう英寿以外の誰かがデザ神になるかもしれねえ。」

 

イヴ「そうなるとやっぱり、ケイワさんにデザ神になってほしいですよね。準主人公ですし!」

 

透哉「いや〜、景和復活は熱いよなほんとに!みんな待ってただろ!」

 

花音「今の景和は世界平和を願う心がなくなっちゃってるもんね。次回で誰かのIDコアを触って記憶が蘇って、そのままデザグラに参加、って流れかな?でもそうなると、タイクーンのIDコアとベルトはどうやって手に入れるんだろう?いつも通り、ツムリがもってき持ってきてくれるのかな?」

 

イヴ「それくらいしか考えられないですよね。まさか、道端にIDコアが落ちてるわけじゃあるまえし。」

 

透哉「それだったら、逆に面白いけどな。でも、これでギーツのメインライダー4人が再び揃う。+パンクジャック、ケイロウを含めた6人で、今回のデザグラが進んでいくんだろうな。」

 

花音「そっか、パンクジャックもいるんだ。ギロリの命令でギーツを退場させようと目論んでるけど、そこもどうなるんだろうなぁ。道長がパンクジャックの動きを怪しんでるし、次回でそれがどうなるか……。」

 

イヴ「……私、次回のギーツが気になりすぎて、眠れないかもしれません。」

 

透哉「いや、そこはちゃんと寝ろよ。」

 

花音「ふふっ♪……次回のギーツ楽しみだね、イヴちゃん。」

 

イヴ「はい!すごく楽しみです!」

 

透哉「……だな。」

 

イヴ「ふぅ。……ずっと話してたら、ちょっとお腹が空いてきましたね。」

 

透哉「ドリンクしか頼んでないもんな。他にも何か頼むか?」

 

イヴ「頼みます!うーん……どれにしましょうか……。」

 

花音「夕飯が食べれなくなっちゃうから、ほどほどにね。」

 

透哉「……んじゃあ俺は、チーズケーキで。」

 

イヴ「私は……ショートケーキにします!カノンさんは何にしますか?」

 

花音「私?私は……そうだなー……。透哉くんと同じ、チーズケーキにしようかな。」

 

イヴ「そしたら私、店員さん呼びますね。」

 

透哉「花音って、チーズケーキ好きだったっけか?」

 

花音「基本、ケーキは何でも好きだよ。」

 

透哉「そ、そうか。(てっきり、紅茶のシフォンケーキとかにすると思ったけど……。まぁ、気分の問題か。)」

 

「お待たせいたしました。ご注文をお伺いします。」

 

イヴ「えっと、ショートケーキ一つと、チーズケーキを二つお願いします!」




結構期間が空いてしまい申し訳ありません……。

それはそうと、まさかのタイクーンのIDコアがキャンペーンだとは。

買うかどうか非常に悩みますね……。


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第七十八話 ギーツ12話感想!復活のタイクーン!!フィーバー祭りで迷宮脱出!!by友希那&香澄

とうとう今日、あみたこと前島亜美さんの彩ちゃん降板、そして芸能活動休止が発表されてしまいましたね……。

いつかこんな日が来てしまうのではないかと思っていましたが、いざこういう発表が来てしまうと、やはりショックですし悲しいです……。

私事ではありますが、本小説で彩ちゃんはオリキャラを除いて一番最初のメインキャラなので、なんかこう、くるものがあります……。

……どうしめたらいいのか、何も思いつかないので、とりあえず先週のギーツ感想会をどうぞ。


【CiRCLE ロビー】

 

友希那「……ふふっ。」

 

 

 

 

 

香澄「あ!友希那先輩!」

 

友希那「! と、戸山さん。サッ!」

 

香澄「友希那先輩、こんにちは!」

 

友希那「ええ、こんにちは。戸山さんは練習かしら?」

 

香澄「はい!たった今終わったところなんですけど。」

 

友希那「そう。……他のPoppin'Partyのメンバーは、いっしょじゃないのね。」

 

香澄「今日はみんな、都合が合わなくて……。どうしてもギターを弾きたい気分だったので、せっかくならと思って一人で来ました!」

 

友希那「そ、そうだったのね。」

 

香澄「友希那先輩は、今何をしてるんですか?」

 

友希那「私は今、人を待っているのよ。」

 

香澄「人……。あ、透哉先輩ですね!」

 

友希那「……よ、よく分かったわね。」

 

香澄「やっぱり!ってことは、感想会ですか?」

 

友希那「大正解よ、戸山さん。あなた、本当にすごいわね……。」

 

香澄「えへへ……。あ、友希那先輩!」

 

友希那「こ、今度は何かしら?」

 

香澄「その感想会、私も参加していいですか!?」

 

友希那「感想会に……私は構わないけれど、透哉がなんていうか…『ピロリン♪』? 透哉からメッセージ?」

 

 

 

 

 

『悪い友希那。先生から呼び出しくらっちまって、そっち行けるのにまだ時間かかりそうなんだ。だからもう少し待っててくれ。ほんとに申し訳ない。』

 

友希那「呼び出し……。全く、何をやらかしたのやら。」

 

香澄「何かあったんですか?透哉先輩。」

 

友希那「ええ、少し来るのが遅れると、返事がきたの。」

 

香澄「そうなんですか……。あ、じゃあ友希那先輩!透哉先輩が来るまで、私と感想会しましょうよ!」

 

友希那「戸山さんと?」

 

香澄「はい!透哉先輩を待つのもいいんですけど、せっかくなら友希那先輩と二人で話したいなって!」

 

友希那「……そう。」

 

香澄「話してる途中で透哉先輩が来たら、そのときはそのときで……。それに……。」

 

友希那「?」

 

香澄「友希那先輩、早く感想話したくてたまらないって顔してますし。」

 

友希那「!? わ、私、そんな顔しているの?」

 

香澄「い、いや、なんか、そんなような気がして……。彩先輩やましろちゃんとも感想会したことあるんですけど、二人とも、感想会をする直前まで、早く感想話したくてたまらないって顔してたんですよ。だから、友希那先輩もそうなのかなーって。」

 

友希那「……」

 

香澄「あ、違ったらすみません!今有咲がいたら、何失礼なこと言ってんだーって怒られちゃうんだろうなぁ。」

 

友希那「……ふふっ。そうなると私は、いつもその顔をしていたことになるわね。」

 

香澄「え?」

 

友希那「あなたに言われてまた一つ気づくことができたわ。ありがとう、戸山さん。」

 

香澄「え……あ、はい。」

 

友希那「ちなみにあなたも、今その顔をしているわよ。」

 

香澄「! えへへ……やっぱりそうですよねぇ。」

 

友希那「ふふ。……戸山さん、感想会を始める前に透哉に返事を送りたいから、少し待っててもらえるかしら?」

 

香澄「もちろんです!」

 

友希那「ありがとう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【透哉の学校 廊下】

 

透哉「はぁ……やっぱ寝落ちしたのがまずかったなぁ。宿題忘れて呼び出しくらうの、いつぶりだろうな……。」

 

『ピロリン♪』

 

透哉「ん?メッセージ?……あ、友希那から返事が。」

 

 

 

 

 

『なら私は、偶然会った戸山さんと先に感想会を始めているわね。』

 

透哉「香澄?偶然会った?……別にいいけど、ポピパじゃなくて香澄なんだな。……う〜、てか喉痛え……。早く終わるといいけど……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【CiRCLE ロビー】

 

友希那「これでいいわね。……では戸山さん、さっそく感想会を始めましょうか。」

 

香澄「はい!」

 

友希那「今回は脱出ゲームの後半ね。でも、やはり一番の見どころは……」

 

香澄「景和復活!ですよね!いやー、私、ずっと待ってたんですよ!まさかの退場をしてから、復活するよね?するよね?ってずっと思ってて……そしたらMOVIEバトルロワイヤルの予告で出てたから、復活するのは確定って分かったから、いつ復活するかな?って思ってたら、今回満を辞しての復活で!もう終始テンション上がりまくりでした!!」

 

友希那「……そ、そう。(すごい喋るわね……。)」

 

香澄「どうやって復活するのかなーって思ったら、英寿のIDコアを触ることで記憶を思い出して、おじいちゃんの参加権を譲渡してもらうことで急遽参加を果たすという……しかも何が熱いかって、一般人や自分を守ってくれたおじいちゃんを守るためっていう、すごく景和らしい理由なんですよね!運営から届いたタイクーンのIDコアを取りに行って、そのついでにマグナム、ニンジャバックルを手に入れ、自分はニンジャフォームになり英寿達と合流!記憶を思い出させてくれたお礼にマグナムを英寿に渡し、ギーツはマグナムフォームになって、そこからギーツとタイクーンの共闘!!もう景和カッコよすぎるし展開も熱すぎますよ!!ね、友希那さん!!」

 

友希那「……そうね。」

 

香澄「……っ!す、すみません!私ばっかり喋ってて、友希那さんが全然……」

 

友希那「いいのよ。戸山さんは、本当に景和が好きなのね。」

 

香澄「えへへ……。」

 

友希那「……じゃあ次は、私が話す番かしら?」

 

香澄「あ、ですね!お願いします!」

 

友希那「お願いって……。まぁいいわ。そうね……。やはり、終盤の全員がフィーバースロットバックルを手に入れてからの展開は見応えがあったわね。」

 

香澄「分かります!既にゲットしてたギーツとパンクジャック以外の三人、タイクーン、ナーゴ、バッファがジャマトからドロップさせ、さっそく使ったんですよね!」

 

友希那「それと同時にギーツとパンクジャックも使ったけれど、そのときはみんなバラバラだったのよね。ギーツがドリル、パンクジャックがニンジャ、タイクーンがウォーター、バッファがビート、ナーゴがプロペラだったかしら。」

 

香澄「私、フィーバーで当たるのは大型バックルだけかと思ってました。」

 

友希那「それは私もよ。ナーゴなんて、はずれと言って嘆いてたくらいだし。……でもだからこそ、全員がもう一度スロットを回し、見事付けていたバックルと同じバックルを出したときは、安心感がすごかったわね。」

 

香澄「ギーツはマグナム、パンクジャックはモンスター、タイクーンはニンジャ、ナーゴはビート、バッファはゾンビの、それぞれのフィーバーフォーム、カッコよかったですよね!ギーツとバッファなんか、それぞれの武器を二つ使ってたし!ただでさえ相性の良いバックルを二つ付けてるのと同じことだから、強さもピカイチでしたよね!そんなことができるフィーバースロットバックルって、実質強化アイテムですよね。」

 

友希那「そうね。数あるバックルの中から選ばれるという完全運任せのアイテムだけれど、それ故に当たりを出したときの恩恵は高い。面白いバックルだと思うわ、フィーバースロット。」

 

香澄「その後は謎を解いて見事脱出し、ゲームクリア!自分の参加権を景和に譲渡したから、おじいちゃんは脱落になっちゃったけど、最後まで本当に良い人でしたよね。」

 

友希那「ええ。やっぱり、年の功、と言うべきなのかしらね。」

 

香澄「そして景和の今回の願いは、退場してしまった全ての人達が蘇った世界、か。」

 

友希那「景和らしい願いよね。今回こそは、景和に優勝してほしいものだわ。」

 

香澄「やっぱり友希那さんもそう思いますか!?」

 

友希那「ええ。」

 

香澄「いや〜、みんなに優勝してほしいって思ってもらえるなんて、流石景和、主人公だなー。」

 

友希那「……でも、日に日に英寿の主人公感も、増していっている気がするわ。特に今回の脱出ゲームは、子供を守りながら戦っていたから、尚更。」

 

香澄「あ、確かに……。まぁ、英寿が本当の主人公なんですけどね。」

 

友希那「あら、そういえばそうだったわね。」

 

香澄「あはは……。」

 

友希那「それはそうと、次回も見逃せないわね。」

 

香澄「確か、コマンドフォーム、でしたっけ。出るんですよね!」

 

友希那「情報解禁されたのを見る限り、タイクーンもそれになるらしいわね。」

 

香澄「そうなんですよね!1号ライダーと2号ライダーが同じアイテムで同じパワーアップをするって、なんかいいですよね。」

 

友希那「同じアイテムではないけれど、似た系統のアイテムということなら、シャイニングアサルトやアサルトウルフ、ドラゴニックナイトとキングライオン大戦記を思い出すわね。」

 

香澄「あ、確かに似た系統のアイテムですね!」

 

友希那「コマンドフォームも楽しみだけど、次のゲームも気になるところよね。あらすじを見る感じ、突然ドライバーが消えて変身できなくなるらしいわ。そんな中で生身のままジャマトと戦い、ドライバーを奪い合う……変則型の椅子取りゲームらしいわ。」

 

香澄「どういう感じで再度ドライバーをゲットするのかも気になりますし、コマンドバックルをどうやって入手するのかも気になるところですよねー。やっぱり、運営が送ってくれるとかかな?」

 

友希那「それはもう、次回になってみないと分からないわね。……さて、今回の感想会はここまでかしら。」

 

香澄「友希那さん!ありがとうございました!」

 

友希那「礼を言うのは私のほうよ。戸山さんのおかげで、大事なことに気づけたわ。ありがとう。」

 

香澄「いえ、そんな……。あ、そういえば友希那さん。」

 

友希那「?」

 

香澄「最初ここに座っていたとき、何を見てたんですか?」

 

友希那「! き、気づいてたの……?」

 

香澄「まぁ、はい。」

 

友希那「……ふぅ。隠していても意味ないし、教えてあげるわ。動画サイトで、ジオウの変身集を見ていたの。」

 

香澄「ジオウの変身集……。そっか、友希那さんって、ジオウが好きなんですもんね。」

 

友希那「ええ、そうよ。」

 

香澄「変身集って、見てて面白いですよねー。たまに笑っちゃうシーンもありますし。」

 

友希那「そ、そうね。」

 

香澄「……それにしても。」

 

友希那「?」

 

香澄「透哉先輩、遅いですよね……。結局、来ないまま感想会終わっちゃいましたし。」

 

友希那「そういえば……。完全に忘れてたわ。……電話でもしてみましょうか。流石にもう、用事は済んでいるだろうし。」

 

『……プルルルル……プルルルル……プルルルル……』

 

香澄「……」

 

友希那「……出ないわね。何してるのかしら、透哉ったら。」

 

香澄「まさか……倒れてたり、してないですよね?」

 

友希那「流石にそれはないと思うけど……。(そういえば透哉、先々週頭が痛いって言ってたわね。だから、感想会も休ませてほしいって。でも、昨日会ったときは何事もなく元気そうだったし……。)」

 

香澄「心配、ですね……。」

 

友希那「……まさか、ね。」




予告します。

次回の感想会は、彩ちゃんと誰かです。(ちなみに最近彩ちゃんの出番が他のメインキャラ四人に比べて少ないのは、マジでたまたまです。だから何だって話ですけど。)


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第七十九話 風邪を引いた透哉

今回の話、マジで仮面ライダー要素が皆無ですw。(ほんのちょっとだけあるけど)

まぁでも、たまにはこういう回があってもいいのかなぁって。

タイトルはめちゃくちゃど直球ですが、あまり捻りがない感じのも面白いかなって思って、これにしましたw。


【鑑家 透哉の部屋】

 

『……ピピピ!ピピピ!ピピピ!』

 

透哉「……ん。」

 

透哉の母「どれどれ?……38.5℃。だいぶ熱あるわね。」

 

透哉「マジか……。」

 

透哉の母「学校には私が代わりに電話しておいたから、今日はゆっくり休みなさい。あいにく仕事だから家にはいてあげられないけど、薬を飲むくらいなら、一人でもできるわよね?」

 

透哉「あぁ、まぁ……。」

 

透哉の母「よし。それじゃあ行ってくるから。ものすごく辛いってなったら、職場に電話してきていいから。薬を飲む時以外は、極力動かないで寝てること。分かった?」

 

透哉「分かった……。いってらっしゃい。」

 

透哉の母「……いってきます。」

 

……ガチャ

 

 

 

 

 

透哉「……はぁ。」

 

まさか、ここにきて風邪引くとはな……。

 

前は頭が痛かっただけなのに、昨日突然喉が痛くなって、熱も出始め……。

 

くそ、今の時点でだいぶ辛え……。

 

朝の分の薬はもう飲んだから、次は昼……あと三、四時間後くらいか。

 

三、四時間、ずっとこの状態で寝てろと。

 

……はぁ〜……。

 

ひっさびさだな、こんなきつい風邪……。

 

うぅ〜……だる……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……うーん……。

 

今何時だ……?

 

俺、どれくらい寝てたんだ……?

 

……あれ?

 

気のせいか、なんか額が冷たいような……。

 

 

 

 

 

???「……!……めた?……や。」

 

 

 

 

 

ん?

 

何か、声がする……。

 

誰かいるのか……?

 

 

 

 

 

???「……うや、……えてる?

 

 

 

 

 

……透哉。」

 

透哉「……!?」

 

ガバッ!

 

???「! やっと起きたわね。」

 

透哉「ち、千聖……?お前、何で……ていうか、学校はどうしたんだよ。」

 

千聖「今日私の学校、午前で終わりだったのよ。感謝しなさいよ?学校が終わった後、直で来てあげたんだから。」

 

透哉「上から目線だな……。でも、正直助かった。ありがとう。」

 

千聖「あら、お礼なら、下にいる彼女に言ってくれる?」

 

透哉「彼女?」

 

千聖「私は彼女が透哉のお見舞いに行きたいって言うから、ついてきてあげただけよ。ちなみにその冷えピタも、彼女が買ってきてくれたものよ。」

 

透哉「だから、その彼女って誰の…「ガチャ あ、透哉くん、目が覚めたんだね。」か、花音?……あー、なるほど、そういうことか。」

 

千聖「そういうことよ。」

 

花音「え、何が……?」

 

よく考えてみればそうか。

 

どんな面倒なことでも、お願いされれば絶対にそれを受け入れる、ただ一人千聖が甘い相手。

 

俺へのお見舞いも、こいつにいっしょに行きたいって言われたから断らなかった。

 

そんなやつ……花音しかいねえよな。

 

花音「あ、それで透哉くん、具合はどう?」

 

透哉「ああ。まぁ……少しは良くなった、かな。」

 

花音「そっか。念の為、熱測っておく?」

 

透哉「あぁ、そうするよ。……ところでさ。」

 

花音「ん?」

 

透哉「俺が風邪引いてるって、誰から聞いたんだ?まだ誰にも話してないのに……」

 

花音「お母さんだよ。透哉くんのお母さんから連絡をもらって、それを私に教えてくれたんだ。」

 

透哉「あー、なるほどな。」

 

千聖「……口を挟むようで悪いけど、花音のお母さんと透哉のお母さんって知り合いだったの?」

 

透哉「! ま、まぁな。」

 

花音「前にスーパーでいっしょに買い物をしてるとき、ばったり会って、そのときに知り合ったんだ。それから私のお母さんと透哉くんのお母さん、あっという間に仲良くなっちゃって。ね、透哉くん。」

 

透哉「そ、そうそう。ママ友ってやつだな。」

 

千聖「そうだったのね。」

 

花音「ほらほら、透哉くんは早く熱を測って。」

 

透哉「あ、おう。」

 

花音「千聖ちゃん、悪いけど、ちょっと手伝ってくれる?」

 

千聖「もちろんよ、花音。」

 

透哉「で、花音は下で何してるんだ?」

 

千聖「何って、昼ごはんを作ってくれているのよ。時間も時間だし、お腹くらい空くでしょ。」

 

透哉「ひ、昼ごはん……?あ、そういや今何時だ……え、13:30!?」

 

予定よりだいぶ寝てたんだな……。

 

千聖「それじゃあ私は、花音の手伝いをしてくるから。ご飯なら、後で運んでくるから心配しな…「あ、俺もいっしょに行っていいか?」え?」

 

花音「でも、透哉くんは病人…「ちょっと下に降りてご飯を食うぐらいなら大丈夫だよ。それに、熱も下がったしな。……ほら、37.6℃だ。」……」

 

千聖「それでも微熱じゃない。まだ万全の状態じゃないんだから、おとなしく寝て…「分かったよ、透哉くん。」え、ちょっと花音!?」

 

透哉「ほら、花音はいいってさ。サンキュ…「でも、無理はしないでね?少しでも異常を感じたら、すぐに言うんだよ?それから……」分かった、分かったって……。でも、昼ごはん食うだけだぜ?流石に大袈裟じゃ……」

 

花音「じゃあ透哉くんはここで寝ててね。行こう、千聖ちゃん。」

 

透哉「わ、悪かった!俺が悪かったよ!ごめんごめんて!」

 

花音「……もう。」

 

千聖「……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【鑑家 台所】

 

透哉「おー!旨そー!」

 

花音「風邪を引いてる透哉くんでも食べれるように、喉の通りがいいものにしたんだ。もし残ってもタッパーに入れて保存しておけるから、自分の体調と相談しながら、無理せず食べてね。」

 

透哉「! わざわざ、俺に合わせてくれたのか?花音と千聖は元気なんだし、もっとちゃんとした昼ごはんを作れば…「そんなことしたら、かえって花音に負担をかけるでしょ?私達とあなたと、それぞれ別のご飯を作るなんて。」あ……まぁ、そっか。」

 

花音「それは別に大丈夫だけど……。それより、早く食べよ?あったかいのが冷めちゃうよ。」

 

千聖「そうね。まさか、こんな形で花音の手料理を食べれるとは思わなかったわ。」

 

花音「えへへ……。あまり自信はないけど、少しでも美味しいって思ってくれたら、嬉しいな。」

 

千聖「花音が作ってくれたものなら、何でも美味しいに決まってるわよ!」

 

透哉「いただきまーす。」

 

千聖「って何一人で食べようとしてるのよ!」

 

花音「あはは……。千聖ちゃん、私達も食べよっか。」

 

千聖「……ええ、そうね。」

 

 

 

 

 

透哉「……!このスープ旨っ!」

 

千聖「ほんとね。かぼちゃスープの様だけれど、それだけじゃない。まろやかでコクもあって、飲み込んだ後に奥からほんのりハーブの味がして……。これ、他に何か隠し味があるわね。」

 

花音「流石千聖ちゃん、するどいね♪」

 

透哉「花音。お前これ、お店出せるな。」

 

花音「お、お店!?それはちょっと、大袈裟じゃ…「いいえ花音。それは私も思うわ。これをメニューとして売れば、大繁盛間違いなしよ。」ち、千聖ちゃんまで〜?」

 

透哉「ってのはまぁ冗談だけど……ほんと旨いよ、これ。いや、これ以外にも卵かけご飯だったり、野菜炒めだったり、ハンバーグだったり……卵かけご飯なんか、いつも食べてるやつより数倍美味しいしよ。何かひと工夫したりしてるのか?」

 

花音「うん、ちょっとね。」

 

透哉「やっぱりか。……花音、改めて、本当にありがとな。ペコリ」

 

花音「そ、そんな、頭まで下げて言わなくても……!私がしたくてやったことだし。」

 

透哉「千聖もありがとな。さっきこっそり花音から聞いたよ。この冷えピタを選んでくれたり、部屋を掃除してくれたり……料理も手伝ってくれたんだろ?」

 

千聖「……まさか、花音経由でバレるなんて。」

 

花音「ご、ごめんね、千聖ちゃん。」

 

透哉「正直俺一人じゃ、何をするにもきつかったからさ。昼ごはんだってあのままいくとカップ麺か食べないかの二択だったし、一人で辛い中ずっと寝てるってのも、ちょっと精神的にきそうだったし。だから、お前らが来てくれて助かったし、嬉しかった。本当にありがとう。」

 

千聖「……透哉がここまで素直になるのも、風邪の影響かしら?」

 

花音「うーん……そうかも。」

 

透哉「んだよお前ら!人がこんなに感謝してるのによ!」

 

花音「ごめんごめん!突然のことでびっくりしちゃって……。」

 

千聖「ここまでしてあげたんだから、しっかり風邪を治しなさいよ。みんなも心配してたんだから。」

 

透哉「みんな……。って、もうそこまで知れ渡ってるのか!?」

 

花音「透哉くんのお母さん、彩ちゃんのお母さんにも連絡したらしくて……。」

 

千聖「そこから彩ちゃんに伝わって、またそこから彩ちゃんがいろんな人に伝えて……って感じでね。」

 

透哉「母さんと彩め……。」

 

千聖「でも要は、それだけあなたが大切に思われているってことでしょ?」

 

透哉「……そう、なるのか……。」

 

花音「だから、今日は一日ゆっくり休んで、また元気な姿を見せてよ!」

 

透哉「……ああ、分かった。花音、千聖、本当の本当にありがとな。」

 

千聖「それはもういいわよ///……。ほ、ほら、早く食べないと、せっかくの花音の手料理が全部冷め切ってしまうわよ。」

 

透哉「! そうだった!早く食べねえと!」

 

花音「む、無理して全部食べなくてもいいからね!?まだ風邪を引いてるのには変わりないんだし、食べきれなかったらタッパーに入れて…「んぐ!?んー!んー!」って透哉くん!?」

 

千聖「そんなにかきこんだら詰まるに決まってるでしょ!?早く水飲みなさい!」

 

透哉「わ、悪い……。ゴクゴクゴク……ぷはぁ!げほっ、げほっ!あぁ、死ぬかと思った……。」

 

千聖「全くもう……。」

 

花音「よ、良かった〜。」

 

透哉「ほんと、すまん……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【鑑家 玄関】

 

千聖「それじゃあ私達、そろそろ帰るわね。」

 

透哉「皿洗いまでやってもらっちゃって悪いな……。」

 

花音「お皿を洗うまでが、お料理だもん。」

 

透哉「まぁ、そうかもしれないけど……。」

 

千聖「透哉。くれぐれも、ゲームをしたり動画を見たりなんてことはしちゃダメよ。私達を見送ったら、すぐに部屋に戻って寝ること。いいわね?」

 

透哉「ギクッ! わ、分かってるよ。まだちょっとだるいし、そんなことするわけ…「でも、顔に書いてあるよ?私達のおかげでちょっと熱も下がったし、少しだけゲームしようって。」うっ……。」

 

千聖「……私が見張っていたほうがいいみたいね。」

 

透哉「わ、分かった分かった!すぐ寝る!すぐ寝るからさ!」

 

花音「それじゃあ透哉くん、約束ね。」

 

透哉「へ?」

 

花音「ほら早く、指出して。」

 

透哉「……お、おう。」

 

花音「指切りげんまん♪嘘ついたら二度と私達と口聞ーかない♪」

 

透哉「!? え、ちょ、罰重すぎな…「指切った!」あぁ!」

 

千聖「なかなか鬼畜ね、花音……。」

 

花音「これくらいスリルがあったほうがいいでしょ?」

 

透哉「スリルって……。せめて仮面ライダーの話しない、とかにしねえか?」

 

花音「ダーメ♪もう指切りしちゃったもん♪」

 

透哉「……悪魔。」ボソッ

 

花音「何か言った?」ニコッ

 

透哉「!! い、いや!?何も言ってねえよ!?あ、な、何か眠くなってきたなー。そろそろ寝るかなー。」

 

花音「ふふっ♪……それじゃあね、透哉くん。お大事に。」

 

千聖「お大事に、透哉。」

 

透哉「お、おう……。じゃあな……。」

 

……ガチャン

 

……約束破ったら二度口聞かないは重すぎるし鬼畜すぎるだろ……。

 

まぁ監視とかいないし、黙ってればこっそりゲームとかやってもバレないだろうけど……。

 

あいつらするどいし、すぐ嘘バレそうだしな。

 

……ちゃんと寝るか。

 

おっと、その前に薬飲まねえと。

 

えーっと、確かポケットに……。

 

……にしても花音の作った昼ごはん、マジで旨かったな。

 

……また、食べてえなぁ……。

 

……なんてな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜PM 3:15〜

 

透哉「zzz……。

 

 

 

 

 

……んー……。今、何時だ……?」

 

……15:00。

 

あれから二、三時間くらいか。

 

……熱、測るか。

 

 

 

 

 

『……ピピピ!ピピピ!ピピピ!』

 

……37.1℃。

 

またちょっと下がったか。

 

やっぱこの冷えピタ、効果あるんだなぁ。

 

……薬……は、流石にまだ早いから……。

 

……あ、トイレでも行くか。

 

 

 

 

 

ジャー……

 

ふぅ。

 

さてと、これからどうするか。

 

っつっても、ゲームとかしてたらどうせあいつらにバレるし……。

 

となると、やること何もないし……。

 

……寝るか。

 

とにかく寝て風邪を治す。

 

まずはそれが一番か。

 

……少し寝すぎだとは思うけど。

 

まぁ、でもたまにはいいか。

 

あと一時間ぐらいで母さんも帰ってくるだろうし、それまで寝て……

 

 

 

 

 

『ピンポーン』

 

 

 

 

 

え?

 

チャイム?

 

……また誰か、お見舞いに来てくれたのかな?

 

……とりあえず、出てみるか。

 

 

 

 

 

……ガチャ

 

???「! 透哉先輩!」

 

透哉「え、ましろ?」

 

ましろ「透哉先輩大丈夫ですか!?ひどい風邪だって聞いて、私、とても心配で……。学校休んででもお見舞いに行こうと思ったんですけど、それは流石にお母さんが許してくれなくて……。だから学校が終わった瞬間、ダッシュで来たんです!あ、もちろんモニカのみんなには事情は説明してます。それで改めてなんですけど、透哉先輩体調は…「ちょ、ちょっと落ち着けましろ!」! は、はい!」

 

透哉「……つまりは、お見舞いに来てくれた、ってことでいいんだな?」

 

ましろ「あー……まぁ、簡潔に言うと、そうです。」

 

透哉「だよな、そうだよな。よし。……とりあえず、ありがとな。体調なら、朝と比べたらだいぶ良くなったよ。」

 

ましろ「そうなんですか!良かったぁ……。」

 

まさか、花音と千聖に続いてましろも来てくれるとは。

 

最初めちゃくちゃ早口で喋り始めたのにはびっくりしたけど、それだけ心配してくれたってことだよな。

 

俺、マジで大切に思われてんのか……。

 

なんかそう考えると、泣けてくるな……。

 

ましろ「! と、透哉先輩!泣いてるんですか!?」

 

透哉「……え?あれ?俺、いつの間にか泣いて……」

 

ましろ「と、とりあえず、家の中に入りましょう!ここじゃあ寒いですから、風邪が悪化しないうちに!」

 

透哉「あ、お、おう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【鑑家 リビング】

 

透哉「……はぁ〜、あったけ〜。」

 

ましろ「コーヒーで良かったですか?」

 

透哉「ああ、バッチリだよ。ありがとな、ましろ。」

 

ましろ「えへへ……。あ、そういえば透哉先輩。」

 

透哉「ん?」

 

ましろ「さっき、どうして泣いていたんですか?」

 

透哉「あぁ……。……俺、本当に大切に思われてんだなぁって。」

 

ましろ「え?」

 

透哉「俺が風邪引いてること、みんな心配してくれてるらしくてさ。そう思ったら、なんか嬉しくて……。気づいたら、涙が出てたんだよな。」

 

ましろ「……当たり前じゃないですか。」

 

透哉「え?」

 

ましろ「そんなの当たり前じゃないですか!透哉先輩は、みんなにとっても、私にとっても、絶対に失いたくない人で……。あの頃からずっと、優しくて、私の尊敬する先輩で……。昔も今も、これからも、私の大切な人で……。」

 

透哉「お、おい、ましろ……?今度は、お前が泣いてないか……?」

 

ましろ「……え?……あれ、ほんとだ……。私、何で……?」

 

透哉「……もうやめるか、この話。なんかしんみりするし、変な涙出ちゃうしな。」

 

ましろ「……」

 

透哉「なんか楽しい話しようぜ!えーっと……そうだ!映画楽しみだよな!MOVIEバトルロワイヤル!ギーツとリバイスと龍騎の三つ巴のバトル、いやーどうなるか今からめちゃくちゃ楽し…「透哉先輩。」ん?」

 

ましろ「……もう大丈夫です。ありがとうございます。」

 

透哉「え……。いや、大丈夫って、何が…「それより透哉先輩、部屋に戻りましょう?体調が良くなったって言っても、一応まだ病人なんですから。」お、おう……。」

 

楽しい話して、元気づけてやろうと思ったのに。

 

変なやつだな……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【鑑家 透哉の部屋】

 

ましろ「……37.1℃。これなら今日中に熱は下がりそうですね。」

 

透哉「ああ……。」

 

さっき測ったのに、圧に押し負けてもう一度測ってしまった……。

 

何度なのか見たいって言われても、言えばそれだけで済む話なのにな。

 

まぁ、聞くより見た方が確実、なんて言われたら、もう反論できないよな……。

 

ましろ「あと、この冷えピタも、貼り替えたほうがいいですよね?朝からずっとしてるっぽいですし、今私が替えを…「だ、大丈夫だよ。これ、五時間くらい効き目があるやつだから。あと、貼ったのは13:00くらいだから、次変えるなら18:00、19:00辺りだな。」そ、そうなんですか。」

 

透哉「おう。」

 

ましろ「……あ、じゃあ薬持ってきます…「それも大丈夫だから!な?」……そうですか。……あ、じゃあお腹は…「悪い、さっき昼ごはん食べたんだ。」あ……なるほど。」

 

透哉「……」

 

ましろ「……私、来た意味な…「それは違えよ!」!」

 

透哉「なにも、看病することだけがお見舞いじゃねえよ。……風邪引くとさ、辛いんだよ。」

 

ましろ「え?」

 

透哉「体もだるくて、頭も思ったように動かなくて……。俺ん家、父さんも母さんも共働きだからさ、普段家には誰もいねえしよ。まぁつまりは、1人なんだ。だるいし辛いし、そのうえ1人ってさ、……正直、寂しいんだよな。」

 

ましろ「……」

 

透哉「久々に風邪引いて、改めて気づいた。病気のときって、……誰かがいっしょにいてくれるだけでも、安心するもんなんだって。1人でも2人でも多くいてくれたほうが。」

 

ましろ「……」

 

透哉「だからお前も……無理に看病しようとするな。いっしょにいてくれるだけで、そばにいてくれるだけでいい。そのほうが安心できるから。」

 

ましろ「……///」

 

透哉「頼めるか?」

 

ましろ「……は、はい///!一時間でも、二時間でも……なんなら一生かけてでも、いっしょに……。!? って私、何言ってるの/////ーーー!!??ち、違うんです透哉先輩!!今のはその、言葉のあやというか、何というか///……。……透哉先輩?」

 

透哉「zzz……。」

 

ましろ「……ね、寝てる……?……はぁ。何か、損したような、ほっとしたような……。」

 

透哉「zzz……。」

 

ましろ「……気持ち良さそうに寝てる。……さっき言ってた通り、私がいるから、安心できたんだ。」

 

透哉「zzz……。」

 

ましろ「……これから、どうしよう……。帰ったら帰ったで、透哉先輩寝てるから家の中から鍵なんてかけられないし、このままここにいても迷惑になる気がするし……。」

 

 

 

 

 

『だるいし辛いし、そのうえ1人ってさ、……正直、寂しいんだよな。』

 

 

 

 

 

『久々に風邪引いて、改めて気づいた。病気のときって、……誰かがいっしょにいてくれるだけでも、安心するもんなんだって。』

 

 

 

 

 

『いっしょにいてくれるだけで、そばにいてくれるだけでいい。そのほうが安心できるから。』

 

 

 

 

 

『頼めるか?』

 

 

 

 

 

ましろ「……そうだ。私、頼まれたんだ。……そうだよね。そばにいるって、当人が寝てても例外じゃないもんね。それに透哉先輩が起きた後、誰もいなかったら……。……よし、先輩が起きるまで、ずっとここにいよう。頼まれたことを、役目を、しっかり果たさなきゃ。」

 

透哉「zzz……。」

 

ましろ「……それにしても透哉先輩の寝顔……。カッコいい……のもそうなんだけど、同時に、可愛いってのもあるかも……。……ちょっとだけ、ちょこーっとだけ写真撮ってもいいかな……?……い、一枚だけ、一枚だけだから。」

 

パシャッ!

 

ましろ「! ど、どうしよう!今ので起きちゃったかな!?」

 

透哉「zzz……。」

 

ましろ「……ほっ、良かった〜。……透哉先輩の寝顔、撮っちゃった。……えへへ♪これは、私の内緒の宝物、かな♪」

 

透哉「zzz……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この後も透哉先輩は二時間くらい眠ったままで……。

 

先輩のお母さんが部屋に入ってくるまで起きなかった。

 

私も先輩のお母さんも、お互いの存在にびっくりしたが、向こうは何かを察したのか、ごゆっくりと一言だけ言って、部屋を出て行った。

 

透哉先輩は寝ぼけていたのか、その言葉の意味がよく分からなかったらしいが、私はすぐに気づいた。

 

その後の私はと言うと……透哉先輩と先輩のお母さんに帰りますと一言だけ言って、そそくさと逃げるように帰ってしまった。

 

自分でも、すごく失礼なことをしたと思った。

 

だからあの後電話で謝ったが、なぜか逆に謝られた。

 

悪いのは絶対私なのに……。

 

翌日、透哉先輩の風邪は完璧に治り、学校にも無事行けたらしい。

 

他のバンドの人達からも心配のメッセージが何件も来ていたらしく、返信にすごく時間がかかったそう。

 

ほんと、愛されてるなぁ透哉先輩は。




お見舞いに来たキャラの人選の理由?

私の趣味だ、いいだろう?


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第八十話 ギーツ13話感想!生身VSジャマト!未実装バックルで助け合いby彩&リサ&燐子

今回のギーツの生身アクション、カッコよかったですよね〜!

コマンドフォームも、正直最初見たときはあまりパッとしなかったんですけど、動いてるところを見たら普通にカッケーなって思いましたw。




【丸山家 彩の部屋】

 

彩「リサちゃんと燐子ちゃんは初めてだよね、私の部屋。」

 

燐子「は、はい。」

 

リサ「うん、彩らしい可愛い部屋だね〜♪」

 

彩「えへへ……。」

 

透哉「俺も、彩の部屋に来るのはちょっと久しぶりな気がするな。」

 

彩「あー、そうかも……。あ、そういえば透哉くん、風邪、もう大丈夫なの?」

 

リサ「そうそう!透哉、ひどい風邪だったんでしょ?」

 

燐子「私と今井さん含め、Roseliaのみんなも心配してました……。」

 

透哉「あぁ、もう全然大丈夫だよ。てか、メッセージでも伝えただろ?」

 

彩「そうだけど……実際に会って確認もしたかったんだもん。」

 

燐子「その気持ち、私も分かります。」

 

リサ「それだけ、彩も心配してたってことだよ、透哉。」

 

透哉「……そうか。」

 

リサ「ん?……んー?」

 

透哉「な、何だよ……。」

 

リサ「……もしかして透哉、照れてる?」

 

透哉「は///!?」

 

リサ「お、図星〜♪」

 

透哉「ば、バカ言え///!そんなんで照れるわけねえだろ!」

 

リサ「えー本当〜?そうやって強がってるところが、ますます怪しいな〜♪」

 

透哉「う、うるせえうるせえうるせええええ///!!」

 

彩「と、透哉くん……。」

 

燐子「ふふっ♪」

 

 

 

 

 

透哉「こほんっ!……気を取り直して、感想会やるぞ。」

 

リサ「透哉の照れ屋〜。」

 

透哉「それ以上からかうとマジで怒るぞ……?」

 

リサ「あははっ、ごめんごめん♪」

 

彩「こ、今回のギーツはあれだよね!コマンドフォーム初登場!」

 

燐子「そ、そうですね!オレンジの色のほうのバックルを使うと、レイジングフォームになり……レイジングソードについていた水色のほうのバックルを使うと、コマンドフォームになったんですよね。」

 

彩「最初はソードからバックルがはずせなかったけど、時間経過?でバックルがはずせるようになったんだよね。コマンドフォーム……キャノンモードだっけ。みんな言ってるけど、ちょっとマグネットステイツみたいだよね。」

 

燐子「特に、肩についている砲台ですよね。似ていると言われている一番の理由が。」

 

透哉「でも、あのゴツいフォームで剣を使って戦うの、カッコよかったよな。だいたいマグナムフォームでマグナムシューターを使うギーツが剣を武器として使うってのも、ちょっと斬新で面白かったし。」

 

燐子「鑑さん、しれっと入ってきましたね……。」

 

リサ「周りが新フォームを熱く語ってたら、自分も話したくなるもんね♪その気持ち、よーく分かるよ。」

 

透哉「あとあれだよ。必殺技撃つときの、背中の羽根みたいなのを地面に突き刺すやつ。ランペイジを思い出したよな。」

 

リサ「威力が強すぎるから、逆に自分が飛ばされないように羽根で固定するの、いいよね〜。英寿自身も、破壊力がありすぎるって言ってたしね。」

 

彩「コマンドフォームの活躍もカッコよかったけど、そこに至るまでの経緯も最高なんだよね!英寿だけ生身でジャマトライダーと戦うんだけど、流石の英寿もそれじゃあきつくて……。でもそんなとき、どこからかコマンドバックルが飛んでくるんだよね。それでどうするかと言うと、景和にデザイアドライバーを貸してってお願いするの!そしたら自分の持ってるバックルを全部あげるっていう約束をして!景和はそれを聞いて何のためらいもなくドライバーを貸してあげて、それで英寿はギーツに変身したんだよ!そしてジャマトライダーを倒したもののジャマトが使ってたベルトは道長が手に入れちゃったんだけど、ちゃんと約束通りバックルを全部渡すんだよね。私てっきり、また化かしてるのかなって思ったけど、全然そんなことなくて!デザグラが新シーズンに入って、道長も祢音も景和もみんな成長してるんだけど、ちゃんと英寿も成長してるんだなぁって。」

 

透哉「彩……。

 

 

 

 

 

それすっげー分かる。俺も化かしてるのかと思ったもん。そしたらちゃんと約束通りバックル全部渡してたからびっくりしたよ。」

 

リサ「英寿、信用されてなさすぎ……。」

 

燐子「まぁ……前科がありますしね……。」

 

透哉「前科……。」

 

彩「こ、これからだよこれから!これからどんどん信用を取り戻していけばいいんだよ!」

 

透哉「そんなこと言われる主人公も、珍しいよな……。」

 

リサ「た、確かに……。」

 

彩「あ、あはは……。あ、燐子ちゃん。他に何か、気になったことある?」

 

燐子「他に……。あ。」

 

リサ「お、何か思いついた感じ?燐子。」

 

燐子「は、はい。えーっと……生身のアクションが、カッコよかったです。」

 

透哉「お、俺もだよ燐子。あれは、変身できなくなる展開だからこそだよな。」

 

燐子「はい。英寿も、生身だと思うように戦えなくて……今回は、結構苦戦する描写が目立ってましたよね。」

 

透哉「ああ。最初にベルトを手に入れたのが景和と祢音だったから、英寿、道長、晴家ウィンの生身アクションが特に目立ってたよな。あ、あ、と、途中で生身の3人に加勢する景和と祢音、あのシーンも好きだったな。最初は道長が余計なことするなって言って止めるんだけど、景和や祢音が困ったときは助け合いだろ、ジャマトにやられたらそこで終わっちゃうんだよって説得してさ。最後は英寿が、助け合うことも大事だって言って、二人の助けを受け入れて。そこからの生身の3人とタイクーン、ナーゴの共闘、良かったよな〜。」

 

リサ「それが、レイジングフォーム、コマンドフォームの登場に繋がるんだよね♪」

 

彩「しかも次回は、景和がコマンドバックルを使うんだよね!」

 

透哉「! もう次回の話するのか!?」

 

彩「え、透哉くん、まだ何か話したいことあった?」

 

透哉「……いや、大丈夫だ。よく考えたらそんなことなかった。いいぞ、次回の話して。」

 

リサ「なーんか上から目線だな〜。」

 

透哉「え……あ、それはまぁ……すまん。」

 

彩「大丈夫大丈夫!えーっと……あ、そうだ!グレア!新ライダーのグレアが出るんだよね!」

 

燐子「あ、そうでしたね……。おそらく……ギロリが変身するんですよね。」

 

リサ「予告見る感じ、そんな気がするよねー。」

 

透哉「グレアもタイクーンのコマンドフォームもそうだけど、椅子取りゲームもたぶん決着するよな。晴家ウィンの叶えたい理想の世界も判明する?のかは分かんないけど、それによって晴家ウィンの掘り下げもより明確にされるかもな。」

 

彩「確かに!あ、じゃあ次回、ギロリがゲームマスターってことをみんなにバラすのかな?そこからグレアになって、英寿を退場させるためにいろいろする、みたいな?」

 

透哉「かもな。」

 

リサ「次回も楽しみだねー♪」

 

燐子「はい!」

 

彩「……」

 

リサ「……?彩?」

 

彩「そういえばグレアって、デザイアドライバーじゃないんだよね。なんか変なカード?みたいなの持ってたから、それをベルトの真ん中にスキャンして変身、とかなのかな。」

 

透哉「……次回になってみないと分からないけど、これだけは言える。

 

 

 

 

 

……絶対あのベルトプレバン行きだ。」

 

彩「あー……。」

 

リサ「あ、あはは……。」

 

燐子「私も……そう思います……。」




マジ一日50時間ぐらい欲しい。


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第八十一話 ガンバレジェンズだと!?ガンバライジング、まさかお前……進化するのか……?

まさかのガンバライジングが稼働終了……。

そしてガンバレジェンズが新たに稼働開始!

不安な気持ちもありますが、もちろん楽しみな気持ちのほうが大きいです!

ガンバライジングのカードが使えるのは、マジでありがたい!最高!!神!!!


【鑑家 透哉の部屋】

 

『今回紹介するのはこちら!DXコマンドツインバックル&レイジングソード……と!キャンペーンでもらえたタイクーンのIDコアです!!』

 

透哉「……やっぱこの人の動画は面白えなぁ。次はガンバライジングの動画でも見るかな。……お、解説動画もあるのか。見たい動画、いっぱい出てくるなぁ。ふわぁ〜……。なんか、眠くなってきたな……。でも、今日は休みだし、動画を見まくるって決めてんだよな。……寝落ちしないようにしないと。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜二時間後〜

 

透哉「zzz……。」

 

『……

 

 

 

 

……〜〜♪♪』

 

透哉「……ん?」

 

スマホ、鳴ってる……?

 

…………!?

 

お、俺、寝てたのか!?

 

い、いつの間に寝てたんだ……。

 

寝落ちしないって決めてたのに、結局寝てしまった……。

 

っと、今はスマホか!

 

えーっと、誰からだ……って彩か。ピッ

 

透哉「もしもし?」

 

彩『もしもし透哉くん!?大ニュース!大ニュースだよー!!』

 

透哉「っ!?……」

 

彩『……?透哉くん、聞いてる?』

 

み、耳が、キンキンする……。

 

さっきまで寝てたところにこいつの大きな声だからな……。

 

透哉「あ、ああ……。で、何だよ、大ニュースって。」

 

彩『が、ガンバライジングが!』

 

透哉「ガンバライジング?」

 

彩『ガンバライジングが……

 

 

 

 

 

終わっちゃうんだよ!!』

 

透哉「……え?……じょ、冗談、だよな?」

 

彩『冗談でこんなこと言わないよ!ガンバライジングが、GG3弾で終わっちゃうんだよぉ!!』

 

透哉「……え……

 

 

 

 

 

えええええ!!??」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【丸山家 彩の部屋】

 

ガチャ

 

透哉「あれ?紗夜じゃねえか。」

 

紗夜「こんばんは、鑑さん。よく眠れましたか?」

 

透哉「! な、何で俺が寝てたって……」

 

紗夜「寝ぐせ、あるからです。」

 

透哉「え?……あ、ほんとだ。急いでて直すの忘れてた……。」

 

紗夜「気付かった、の間違いじゃないですか?」

 

透哉「あ……そうかも。」

 

 

 

 

 

タンタンタンタンタン……!

 

彩「二人ともお待たせー!お菓子と飲み物、持ってきたよー!」

 

透哉「……お前、なんか嬉しそうじゃねえか?」

 

彩「え?そう見える?」

 

透哉「ああ。……ガンバライジングが終わることについて話し合うために来たってのに、思ったより悲しそうじゃないよな。電話ではあんな泣きそうな声してたのに。」

 

彩「そ、それは……」

 

紗夜「ガンバレジェンズでも、ガンバライジングのカードも引き続き使えるということが分かったからじゃないですか?」

 

彩「あ!紗夜ちゃん……」

 

透哉「? ガンバ……レジェンズ?え、何それ……。」

 

彩「い、いきなりスマホ見せてびっくりさせようと思ったのに……。」

 

紗夜「え……そうだったんですか?なら言ってくれれば…「なぁ紗夜、何だよその、ガンバレジェンズって。ガンバライジング、終わるんじゃねえのか?しかも、カードを引き続き使えるって……。」……もう、私から説明していいですか?」

 

彩「う、うん、いいよ……。」

 

透哉「……よー分からんけど、元気出せよ、彩。」

 

紗夜「では、一から説明しますね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透哉「……なるほど。ガンバライジングは終わっちまうけど、新たにガンバレジェンズってのが始まる。そしてそのガンバレジェンズでは、ガンバライジングのカードも使える、か。……

 

 

 

 

 

……良いじゃねえか!」

 

彩「!」

 

透哉「つまりは、グレードアップするってことだろ?まぁ、多少遊び方は変わるかもしれないけど、ガンバライジングのカードが使えるってことはバーストとかも健在するってことだろ?しかもPVやロゴを見た感じ、3VS3のバトルから4VS4のバトルになりそうだから、そうなったらメインライダーが四人いる作品のライダー達を一気に使うことも可能になるわけだし……あ、あと筐体も変わって二画面になるんだっけな。いや、ちょっと俺、今からもう楽しみだぞ?」

 

紗夜「……だそうよ、丸山さん。」

 

彩「……うん……うん!透哉くんならそう言ってくれると思ったよ!」

 

透哉「いやぁ、最初ガンバライジングが終わるって聞いたときは嘘だろおいマジか……って思ったけど、ちょっと安心したよ。確かにガンバライジングは今年で10年目。キリのいい節目の数字だし、ここで終わって新しいマシン、ゲームになるというのは納得だな。カードが引き続き使用可能ってのもめちゃくちゃポイント高い。ガンバライドからガンバライジングになるときはガンバライドのカードは使えなかったからな。そして3VS3から4VS4にパワーアップ。使えるライダーが増えることで、バトルもより派手になりそうだし、チームの組み合わせの幅も広がるはずだ。」

 

彩「ちょっとどころか、ものすごく安心してるよね……?」

 

紗夜「私も、そう見えます。」

 

透哉「ははは、自分でもそうじゃないかって思い始めてるよ。むしろ現在進行形で思ってる。そっかー、ガンバレジェンズかー。……ここまできたら、ガンバライジング以上に続いていってほしいよな。ガンバライドが5年、ガンバライジングが10年だから、ガンバレジェンズは15年だな!」

 

彩「もう透哉くん、気が早すぎるよ〜。まだ稼働すらしてないんだよ?」

 

透哉「あ、そうだったな。その前に、まずはGG3弾か。確か、1月下旬稼働開始だったよな。まだ一ヶ月以上あるけど、今から楽しみだよな〜。ガンバライジング最後の弾だから、結構豪華な弾になりそうじゃねえか?ガンバライド最後の弾のシャバドゥビ6弾みたいなさ。」

 

彩「あれは豪華だったよね〜。金と銀のカードがあったり、クウガからウィザードまでの最強フォームがCPになったり。」

 

紗夜「ふふ、懐かしいですね。」

 

透哉「ガンバライドから始まり、仮面ライダーバトルはガンバライジングに引き継がれ、そして来年の春、ガンバレジェンズという新時代に突入。ここまで仮面ライダーバトルシリーズが続くとは、正直思ってなかったな。」

 

彩「そうだね〜。ガンバライドとガンバライジング合わせたら、15年だもんね。そう考えたら……歴史長いなー。」

 

紗夜「それだけ、いろんな人に仮面ライダーが、そして仮面ライダーバトルシリーズが愛されているということですよね。」

 

透哉「……なぁ、紗夜もガンバレジェンズが始まったら、いっしょにやろうぜ。」

 

紗夜「! わ、私ですか?」

 

透哉「お前、ガンバライドのフォーゼ弾まではやってたんだろ?でもそれ以降は、めっきりやらなくなってしまった。」

 

彩「え、そうだったんだ?」

 

紗夜「……ええ、まぁ……。」

 

透哉「ガンバライジングは、友希那はたまにやってるけど、お前は全然だろ?これを機に、また仮面ライダーバトルを始めてみるのもいいんじゃねえか?」

 

彩「……透哉くんの言う通りだよ。ねぇ紗夜ちゃん、ガンバレジェンズが始まったら……ううん、あわよくばGG3弾が始まったら、いっしょにガンバライジングやろうよ!」

 

紗夜「……」

 

透哉「……日菜も誘ってさ、今度いっしょにやり行こうぜ。きっと喜ぶぞ。」

 

紗夜「……そうですね。考えておきます。」

 

彩「ほんと?紗夜ちゃん!絶対だよ!!」

 

紗夜「……しかし、今から始めても、遅くないでしょうか……?」

 

透哉「問題ねえよ。なんなら、俺や彩がカード貸すしさ。」

 

彩「貸すどころか、あげるよ!」

 

紗夜「さ、流石にそこまでは……。というか私、まだやると決めたわけでは……。」

 

透哉「何にしろ、楽しみだな、ガンバレジェンズ。」

 

彩「うん!」

 

紗夜「……聞いてませんね。全く……ふふっ。」




冷静に考えると、仮面ライダーバトルシリーズが15年も続いてるって、すごいですよねw。


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第八十二話 ギーツ14話感想!タイクーンパワーアップ、ギロリは変身!そしてまさかの英寿脱落!?by彩&イヴ

MOVIEバトルロワイヤルに真司、蓮、浅倉の登場が決定しましたね!(公開された写真にいたのはミラーワールド真司でしたねw)

ギーツ、リバイス、龍騎、もとい一輝達、英寿達、真司達がそれぞれどう関わっていくのか、今から非常に楽しみですね!




【羽沢珈琲店】

 

つぐみ「イヴちゃん、お疲れ様!」

 

イヴ「はい!お疲れ様でした、ツグミさん!」

 

 

 

 

 

イヴ「お待たせしました!アヤさん、トーヤさん!」

 

透哉「お、バイト終わったのか、イヴ。」

 

彩「お疲れ様、イヴちゃん!」

 

イヴ「ありがとうございます!……!私の分の紅茶、頼んでくれたんですか?」

 

透哉「ああ。さっき頼んだばっかだから、冷めてもないぞ。」

 

イヴ「重ね重ね、ありがとうございます!後で、お代は払って…「いや、いいよ。今日は俺の奢りだ。」え?」

 

彩「そうなの!どういう風の吹き回しか、お店に入った途端、今日は『俺の奢りだ』って言ってくれたの!だから、紅茶ともう一つ、気になってた新メニューのケーキを頼んだんだ。」

 

透哉「まぁ、たまにはな。っていうか、今の時間にケーキなんて食べて大丈夫なのか?また千聖になんか言われ…「ば、バレなきゃ問題ないよ!それに、最近はスイーツを制限してるんだ。だからこのケーキは、プラマイゼロってわけ!」どういう理屈だ……。」

 

イヴ「そうだったんですか……。じゃあ、私も追加でケーキ、頼んでいいですか?」

 

透哉「おう、もちろん。好きなもの頼めよ。」

 

イヴ「はい!うーん……悩みますねー……。」

 

 

 

 

 

イヴ「あー、ん。ん〜!美味しいです〜!」

 

彩「イヴちゃんイヴちゃん、私にも一口ちょうだい!」

 

イヴ「もちろんです!はい、どうぞ!」

 

彩「ありがとう〜!あー、ん。!! お、美味しい!」

 

透哉「それは良かったな、二人とも。」

 

彩「透哉くんも、ケーキ頼めばよかったのに……。本当にコーヒーだけでいいの?」

 

透哉「ああ。あと二時間くらいしたら夕飯だしな。」

 

彩「うっ……。それ言ったら、ケーキ頼んだ私達がバカみたいじゃん……。」

 

透哉「いや、でもまぁ、たまにはいいんじゃねえか?これくらいなら、夕飯も食べれるだろ。……たぶん。」

 

イヴ「そうですよアヤさん!これはいつもパスパレを頑張っている、自分へのご褒美です!今日くらいは心置きなく食べましょう!」

 

彩「イヴちゃん……。うん、そうだね!それじゃあ私、ケーキもう一個頼…「それはやめとけ。」だ、だよねー……。」

 

イヴ「ふふ♪」

 

透哉「……あ、ってかほら、今日ここに集まったのは感想会のためだろ?」

 

彩「! そうだそうだ。ケーキなんて食べてる暇じゃないよね!」

 

透哉「いや、それは良いと思うけど……。」

 

彩「感想と言えば、英寿脱落だよ英寿脱落!もう私びっくりしちゃった!」

 

イヴ「同感です!私、てっきりパンクジャックが脱落すると思っていたので……。ゲームマスターのギロリさんが仮面ライダーグレアに変身して、パンクジャックを攻撃……さらにグレアの能力?でパンクジャックを操り、今度はエースさんを攻撃させて……。その間にタイクーンがかくれんぼジャマトを倒したことでゲームはクリアされ、唯一ドライバーを手に入れることができなかったエースさんがまさかの脱落と……。」

 

透哉「やっぱグレアはギロリか、変身方法そういう感じね、まさかの洗脳!?と、グレアにばっか目がいってたから、英寿脱落はマジで油断してたし度肝を抜かれたわ……。ここで主人公が脱落するとはな……。」

 

彩「この展開は、ちょっと予想できなかったなぁ。」

 

透哉「……これで、残る参加者は景和、祢音、道長の三人か。晴家ウィンは、洗脳されてるからもう参加者には含まれていないみたいな感じだし。」

 

彩「ていうかグレアさ、洗脳能力持ってるのはずるじゃない!?例えゲームマスターでも、やっていいことと悪いことがあるよ!」

 

透哉「それ、過去に出てきたゲームマスター的な奴らにも言えるセリフだな……。」

 

イヴ「最もですね……。」

 

彩「それに、晴家ウィンも可哀想だよ。ゲームマスターに裏切られて、ジャマトライダーに立ち向かうもやっぱり生身では敵わなくて……英寿に助けられて自分の過去を打ち明けて、英寿を脱落させるために道長にドライバーを拾わせたのにそれも英寿の計算のうちで、見事狐に化かされて……ゲームマスターを見返すために英寿と協力しようとした矢先にグレアになったゲームマスター……ううん、ギロリに攻撃され、洗脳されて……。なんか、次々話してるだけでより可哀想に思えてきた……。」

 

透哉「ギーツの最後にいつも出るデザグラのルールでさ、ゲームマスターはゲームの勝敗を操作してはならないって出たよな。確かに直接操作はしてないかもしれないけど……間接的には操作してるよな。もうその時点で、ギロリはゲームマスター失格なんじゃねえか?」

 

イヴ「確かに……。もしこのことが二ラムさん、でしたっけ。あの人にバレたら、すぐにゲームマスターやめさせられそうですよね。」

 

透哉「……その展開ありそうだな。」

 

彩「もう私はギロリが許せないよ!晴家ウィン可哀想だし!イヴちゃんの言う通り、あの二ラムって人がギロリをゲームマスター失格にしてくれればいいのに!」

 

透哉「今回のことがバレる展開はあっても、ギロリ退場は当分なさそうだよな……。」

 

イヴ「……前々から言われてますけど、そもそも、デザイアグランプリ自体が本当に闇深すぎるんですよね。ゲームマスターがゲームマスターらしかぬ行動をしますし、死んでしまったデザグラ参加者がジャマトになっている説もある……エースさんのお母さんに会いたいという願いは叶えられなかったですし……。」

 

透哉「確かにな。……英寿のお母さん、ミツメだっけな。最初に名前を聞いて『ん?ミツメ?目に関係ある名前ってことは、デザグラの関係者か?』って思ったら、元デザグラのナビゲーター、ツムリの前任者だってことが明かされたから、『お、やっぱりか』ってなったよ。」

 

彩「今のところ目に関係ある名前のキャラは、みんなデザグラの関係者だもんね。あ……話変わって戻すようで悪いんだけど、今回景和が戦ってたジャマト、ギンペンの人……景和が面接を受けた会社の部長さんが言ってたセリフを言ってたんだよね。『ワタシハ、カタナキャナラナインダ……』って……。」

 

透哉「あ……そうだったな。景和は『気のせいだよな』って言ってたけど、気のせいじゃないんだよな……。景和が真実を知ってしまったら、どうなっちゃうんだろうな……。」

 

彩「……」

 

イヴ「……で、でも、ケイワさんと言えば、レイジングフォームとコマンドフォームに変身しましたよね!エースさんとは違って、まだちょっと慣れない感じが出てたのが、とてもケイワさんらしかったです!」

 

透哉「そ、そうだな!それに、景和が一人でボスジャマトを倒したのって、今回が初じゃねえか?そういう意味でも、コマンドバックルの強さと景和の成長がうかがえるよな。」

 

彩「……あと、祢音が一人でジャマトライダーを倒したのも、成長がうかがえるよね。」

 

透哉「お、そうだな。あ、祢音関連で言うと、二人のSPが昔デザイアグランプリに参加していたことや、鞍馬財閥がデザグラのスポンサーだったことが判明したよな。だから祢音は急遽デザグラに参加できたと……。」

 

彩「だから祢音のお父さんは、ツムリが家にいても普通に接してたんだね。晴家ウィンのおじいさんと、鞍馬財閥がスポンサーか。一話で一気に二つもスポンサーが明かされるとはねー。」

 

イヴ「鞍馬財閥は今後も関わってくると思いますが、晴家ウィンさんのおじいさんも何かしら関わってくるのでしょうか……?晴家ウィンさんの今後も気になりますが、そっちのほうも気になります。」

 

透哉「あ〜……。晴家ウィン絡みの話は、今後も何かしらありそうだよな。」

 

彩「それはそうと、次回だよ次回!道長どうなっちゃうの〜!?死んじゃやだよ〜!!」

 

透哉「……まぁ最悪死んでも、景和がデザ神になれば生き返り…「そういう問題じゃないよ!!」……だよな。悪い……。」

 

イヴ「ミチナガさんがどうなるかも気になりますけど、エースさんの今後も気になりますよね。退場してしまったことで記憶を失って、そこからどうミチナガさんと絡むのか。あ……結局ミチナガさんの話になってしまいました。」

 

透哉「でも、仮に英寿の記憶が戻ったとしても、デザグラ再参加は難しそうだよな。ゲームマスターの許可があればデザグラ再参加ができるけど、英寿を退場させることが狙いだったギロリが、英寿の再参加を許可するわけないし。となると……記憶は戻るけど、参加者としてではなく一般人として、一歩引いたところから景和達を応援する、みたいな展開になるのか?」

 

イヴ「! その展開、すごくありそうです!むしろ見たいです!」

 

彩「私も私も!透哉くんの予想、当たるといいね!」

 

透哉「いや、俺もこの予想はちょっと自信あるぞ。もし当たったら……俺を予想神と称えてもいいぞ!」

 

彩「……」

 

イヴ「……」

 

透哉「……何か言えよ。」

 

彩「……イヴちゃん、確か明日の練習は16:00からだよね。」

 

イヴ「はい!チサトさんとヒナさんは少し遅れるようで、マヤさんはいっしょの時間に出れると言ってました!」

 

透哉「……無視されるほど寒かったか?俺のボケ。」




近所のWE GOで初めてバンドリコラボをやってくれたので、初日にクリアファイルとましろちゃんのアクスタをゲットしてきました!

ついでにプロマイドも三枚買ったのですが、三枚とも全部RASというw……。

全20種もあるのにどういう確率よww。


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第八十三話 二人になったオーズオタク

ヴィジョンドライバー、受注始まって約一時間で在庫切れってヤバくないですか……?

デモンズドライバーもそうだったし、やっぱ大量LED発光は強いのか……。

……まぁ、正直ギミックは面白そうだし、システムボイスがS◯Oの声優さんのあの人ですからねw。(それ以外だと鬼◯とか五◯分かな)

絶対将来高くなるな……。


〜ある日の深夜〜

 

ましろ「……」

 

『アンク……また会おう。……お前と俺がいる、……明日に。』

 

ましろ「……う、うう……アンク〜……。」

 

ソー

 

ましろの母「ましろちゃん、泣いてるの……?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【鑑家 玄関前】

 

ましろ「オーズ、全部見ました……。」

 

ましろが家に来て、発した第一声がこれだった。

 

透哉「ま、マジか……。」

 

ましろをよく見てみると、少しフラフラしていて、今にもよろけそうな感じだった。

 

顔色も悪く、これは……寝不足か?

 

……こいつ、徹夜したのか……。

 

透哉「……お前、昨日何時に寝た?」

 

ましろ「……4:00、です。」

 

透哉「よし、寝ろ。」

 

ましろ「!」

 

透哉「二時間……いや、三時間くらいかな。寝てろ。」

 

ましろ「い、いきなり何を……ね、寝ろなんて言われても、どこで…「俺の家で。」!?」

 

透哉「わざわざ家に帰って寝ろだなんて、そんな鬼畜なことは言わねえよ。布団出してやるから、そこで二、三時間くらい寝…「い、いい、いいですよそんな!私、別に眠くないですし……。帰ろうと思えば、一人でも家に……」……」

 

ましろ「だから……大丈夫、です。それに……透哉先輩の迷惑にも、なります、し……。ヨロッ」

 

ガシッ!!

 

ましろ「ふぇ……?」

 

透哉「お前が俺に迷惑かけてんだよ!!このバカ!!」

 

ましろ「……え?」

 

透哉「……」

 

ましろ「……え……わ、私が……?」

 

透哉「ああ。」

 

ましろ「……で、でも、私…「でもじゃねえ!」ガシッ!! っ!か、肩、痛いです……。」

 

透哉「あ……わ、悪い……。」スッ

 

ましろ「……」

 

透哉「……頼む、寝てくれ。お前に……体を壊して欲しくないんだよ。」

 

ましろ「……「お前が起きたら、飽きるくらい、オーズの話しよう。だから今はぐっすり休め。な?」……透哉、先輩……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【鑑家 透哉の部屋】

 

ましろ「〜〜〜///////」

 

透哉「俺から言っといて言うのもあれだけど……悪いな。布団、これしかなくてさ……。」

 

ましろ「……い、いえ///////……。」

 

ど、どうして……どうして、こんなことに……。

 

……透哉先輩の、布団……。

 

……ってバカバカバカバカバカぁ!!

 

私ったら何考えてるの〜〜!!

 

透哉「……ちゃんと寝ろよな?」

 

ましろ「!! ……わ、分かってます……。」

 

……透哉先輩は、平気なんだ。

 

自分の布団に、女の子が寝ても……。

 

……もしかして、私の前にも、誰かが、ここで……。

 

透哉「じゃあ俺は、下に行ってるから。」

 

ましろ「! ま、待って!ガシッ!」

 

透哉「え?」

 

ましろ「……///!す、すみません///!」

 

透哉「……どうしたんだよ、ましろ。やっぱり、具合も悪く…「ち、違います!」そ、そうか。なら良かった……。」

 

ましろ「……い……」

 

透哉「い?」

 

ましろ「……い……いっしょに……いて、ください//////。」

 

透哉「……でも、俺がいないほうがぐっすり眠…「透哉先輩がいたほうが……!!」え?」

 

ましろ「!! ……//////。」

 

透哉「何だよ、変なやつだな。」

 

……もう、無理だ。

 

自分でも驚くほど頑張ったけど、それでも……。

 

……あぁ、ダメだ……もう、限界……。

 

意識が、どんどん……遠く……なっ……て……。

 

ましろ「……zzz……。」

 

透哉「……はぁ、やっと寝たか。さて、じゃあ俺も下に……」

 

 

 

 

 

『……い……いっしょに……いて、ください//////。』

 

『透哉先輩がいたほうが……!!』

 

 

 

 

 

透哉「……ったく。わがままな後輩だな……。」

 

ましろ「zzz……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜三時間後〜

 

……うぅ、うーん……。

 

私……は……いったい……。

 

……あ、そっか……透哉先輩の家で……透哉先輩の布団で、寝てて……。

 

……だんだん、意識が戻ってきた……。

 

……体を、起こしてみよう。

 

ましろ「……ムクリ」

 

……疲れが、取れてる……。

 

心なしか、気持ちも楽になって……体も、自由に動く。

 

……やっぱり、寝たことで、効果が出てきたんだ。

 

……透哉先輩に謝って、お礼言わなきゃ……。

 

たぶん透哉先輩は、下に……。

 

……え?

 

……えぇ!?

 

透哉「zzz……。」

 

な、何で……?

 

どうして透哉先輩が、ここで、寝て……。

 

確か、下に行くって……。

 

……下に行かないで、いっしょにいてくれた……ってこと?

 

私のわがままを……聞いてくれたってこと?

 

…………。

 

……やっぱり透哉先輩は、優しいな……。

 

透哉「zzz……。」

 

……なんかこうして透哉先輩の寝顔を見てると、お見舞いに来たときのことを思い出すなぁ。

 

……もう一枚、撮っちゃおうかな?

 

えーっと、スマホスマホと。

 

……すみません透哉先輩。

 

もう一枚だけ、写真に撮らせて…「うぅ、うーん……?」!! お、起きちゃった!?え、このタイミングで!?

 

透哉「……おうましろ、起きたか。」

 

ましろ「……」

 

透哉「どうだ?よく眠れたか?」

 

ましろ「……は、はい。とても……。」

 

透哉「だろ?だからすぐ寝ろって言ったんだよ。」

 

ましろ「……そ、そうですね。」

 

……まぁいっか。

 

とりあえず、今ある一枚だけで。

 

ましろ「……あの、透哉先輩。」

 

透哉「ん?」

 

ましろ「……何で……いっしょに、いてくれたんですか?」

 

……ん?

 

あれ?

 

私、謝ったり、お礼を言おうと思って……。

 

……あれ?

 

ましろ「……/////!?す、すみませんすみません!!今のは忘れて…「お前がいっしょにいてくれって言ったんじゃねえか。」……え?」

 

透哉「……」

 

ましろ「……そ、それだけ、ですか?……それだけで、いっしょにいてくれたと……。」

 

透哉「ああ。」

 

ましろ「……そ、そう、ですか…。」

 

……やっぱり、優しいよ、透哉先輩は。

 

ううん、もう優しすぎるくらい……。

 

香澄さん達とは、また違う優しさ……。

 

……私は、そんな透哉先輩が……。

 

透哉「よし。じゃあさっそく、オーズについて語り合「あ、それともう一つ。」ん?」

 

ましろ「……どうして透哉先輩も、寝てたんですか?」

 

透哉「……あー……それはだなー……。」

 

ましろ「?」

 

透哉「……動画見てたら、寝落ちしちゃってな。」

 

ましろ「あぁ、なるほど……。」

 

そっか、寝落ちか。

 

私も、たまにあるもんなぁ。

 

その度に、お母さんに怒られてるけど……。

 

透哉「(……寝ているましろを見てたら、俺も眠くなって、気づいたら寝てた、なんて、バカすぎて言えねえよな……。)」

 

ましろ「……!と、透哉先輩!そ、それ……」

 

透哉「え?あぁ……お前に、遊ばせてやろうと思ってな。よっと。」

 

ましろ「そ、そんながさつに……!」

 

透哉「これくらい大丈夫だって。ほら。」

 

……そう言って、透哉先輩が渡してきたもの。

 

それは……。

 

 

 

 

 

……CSMオーズドライバーだ。

 

しかも、箱や袋に入っているわけじゃなく、そのまま、バックルとベルトのところを持って渡してきたのだ。

 

透哉先輩は大丈夫と言ったが、私は心配でならなかった。

 

だって……CSMだよ?

 

大人の変身ベルト……仮面ライダーの玩具の中でもトップレベルの高級品と言っても過言ではない、あのCSMだよ!?

 

そんなものをこの人は、こんな直で……。

 

……それとも、CSMを持っている人の多くはこれが普通なの?

 

触り慣れてるからこれくらい大丈夫だろうという浅はかな考えを、CSMを持っている人はだんだんするようになるの?

 

透哉「……ましろ?」

 

ましろ「……!す、すみません……ちょっと、考え事を…「ほら。」ズイッ あ、ちょっ……!」

 

透哉「考え事なんか、それで遊んでればすっきり…「いきなり渡さないでくださいよ!!もし落ちたりしたらどうするんですか!!」わ、悪い……。」

 

全く……。

 

……ん?

 

……、……!?

 

わ、わわ、わた、私……い、今、し、CSMを……さ、触って……!

 

透哉「どうだ?カッコいいだろ。」

 

ましろ「……は、はい。とても……。」

 

……これが、CSMなんだ。

 

やっぱり、高級感がすごい……。

 

しかも、バックルにはCSMのタカ・トラ・バッタのメダルがはまっている。

 

か、カッコいい……。

 

劇中そのまんまのコアメダルだ……。

 

透哉「ちなみに、これがDX版な。」

 

ましろ「! あ、ありがとうごさいます……。おぉ……!」

 

これが、DXとCSM……。

 

……オースキャナーもだけど、コアメダルも全然違う。

 

ちゃんと劇中通りになってるんだ……。

 

透哉「DXだとクリアだった部分が、全部銀になってるんだよな。あと、バックルのメダル入れるとこあるだろ?ここの上の部分が、黒から銀に変わってたりな。」

 

ましろ「あ、ほんとだ。ちゃんと劇中通りになってるってことですよね。」

 

透哉「そういうことだな。……てかましろ、そろそろ布団から出ろよ。」

 

ましろ「え?……///!す、すみません!透哉先輩の布団なのに、私…「そうじゃなくて。」え?」

 

透哉「布団に入ったままだと、遊びにくいだろ?」

 

ましろ「……は、はい!……あの、透哉先輩。ほんとに、遊んで…「いいに決まってんだろ。遠慮なんかしないで、好きなだけ遊べ。」……はい!あ、ありがとうございます。」

 

透哉「ああ。その代わり、もう夜遅くまで夜更かしなんて、するんじゃねえぞ?」

 

ましろ「き、気をつけます……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして私は、透哉先輩の布団で仮眠をとった後、CSMオーズドライバーで遊ばせてもらうことになった。

 

ちなみに布団は、透哉先輩が片付けてくれた。

 

もちろん私が片付けると言ったが、『お前は客だろ』の一点張りで、押し切られてしまった。

 

客……うん、まぁ、客といえば客か。

 

……今のところほぼ寝に来たようなものたけど。

 

……というような細かいことは置いておいて。

 

私はさっそく床に置いといたオーズドライバーを手に取った。

 

……やっぱりなんというか、高級感あるなぁ。

 

DX版のオーズドライバーも比較用に出してくれたので比べてみるが……。

 

……うん、大きさは同じだけど、ベルトもバックルもオースキャナーも、あ、このメダルをしまうやつもかな。

 

DX版とぱっと見は同じに見えるけど、細かいところが全然違う。

 

透哉先輩が言った通り色、質感、そしてCSM特有のボタンの数やベルト。

 

ベルトに関しては、細かいどころか全くの別物だ。

 

CSMのベルトは全て、帯を使って腰回りの大きさを調節できるようになっているため、大人が着けるというのが大前提になっている。

 

まぁ、大人の為の変身ベルトだもんね……。

 

さらにはこのオースキャナー。

 

DX版ではクリアだった箇所が銀の塗装?になっていたり、側面の黄色がより明るくなっていたりなど、より劇中感がアップしているのはもちろんのこと、電源の位置が変わっていたり、セリフボタンや三つのモードに切り替えることができるスイッチが追加されていたりと、見た目も中身もかなりグレードアップしている。

 

……見てるだけで楽しい……。

 

これがCSMなんだ……。

 

……あれ?

 

透哉「……」ガサゴソ

 

ましろ「透哉先輩、何してるんですか?」

 

透哉「ん?あぁ、ちょっとな。……お、あった。よっ、っと。」

 

ましろ「! て、手伝います!」

 

透哉「お、悪いな。」

 

透哉先輩は棚から二つの箱を取り出した。

 

一つは両手でしっかり持たないといけないくらい大きなダンボールの箱、もう一つは前述の箱より一回り小さく、高さも3cmくらいしかない小さなダンボールの箱だ。

 

最初は何だろうと思ったが、先輩を手伝おうと小さいほうの箱を持ったときに、私は全てを察した。

 

ましろ「! 透哉先輩、もしかしてこれって……」

 

透哉「気づいたか?……よし、じゃあ開けてみてくれ。」

 

ましろ「え……い、いいんですか?」

 

透哉「もちろんだ。とりあえずそれ置いてさ。こっちまず開けてみろよ。」

 

ましろ「……は、はい。」

 

透哉先輩が棚から取り出した箱、これの正体は……

 

 

 

 

 

CSMだ。

 

とは言っても、ベルトはここにあるので、ベルト以外の付属品が入っているのだろう。

 

もちろんそれも気になるが、CSMを開けるにあたってはずせないものが一つある。

 

それは……箱だ。

 

CSMは箱も最高なのだ。

 

高級感はもちろん、各ライダーごとにいろんな工夫がされている。

 

確かデンオウベルトだとイマジンが箱にいたり、ホッパーゼクターだと蓋を取るとキックホッパー(リバーシブルでパンチホッパーにすることも可能)がベルトを装着しているようなデザインになってるんだっけ。

 

オーズドライバーは……あえて見なかったんだよね。

 

なぜかというと、透哉先輩が持っていることを知っているから。

 

透哉先輩ならいつか見せてくれる、という勝手な思い込みがあったから、あえてレビュー動画も公式サイトも見なかった。

 

もちろん、10thも出るよーという発表を見たり聞いたりしただけで、詳しいことは知らない。

 

……はずだったけど、いきなり透哉先輩がみんなに緊急招集をしたから、発表当時の情報はまぁまぁ知っちゃったんだよね。

 

別に、知って何か悪いってことはないけど……。

 

でも、その後にたびたび更新されてたフナセンさんのブログは全然見てないし、ほとんど知らないに等しいよね!?

 

……あのとき、欲望に負けて買わなくてよかったぁ……。

 

……でも、今こうして、見せてもらっている。

 

私の勝手な思い込みだったけど、結果的に見ることができてるから、結果オーライかな。

 

……と、ちょっと語りすぎてしまった。

 

そろそろ開けさせてもらおうかな、CSMオーズドライバーの箱を……!

 

パカッ

 

ましろ「で、出た!オーズが割れたタカメダルに手を伸ばしている、超エモエモの蓋……。」

 

透哉「お、お前も分かるか〜。何度見ても最高だよなぁこの蓋。しかも見てみろよこの周り!いろんなメダルがあるんだぜ!」

 

ましろ「ほ、ほんとだ!知らなかった…「さらに!」まだ何かあるんですか!?」

 

透哉「もちろん!箱の裏を見てみろよ。」

 

ましろ「箱の……裏……? !! あ、アンク〜!!」

 

透哉「アンクがいるんだよな〜。さらにさらにだ!」

 

ましろ「こ、これ以外にも、まだ……?」

 

透哉「蓋を、開けてみろよ。」

 

ましろ「蓋……。この蓋を、開ける……。パカッ ! これって……」

 

透哉「オーズの全てのコンボに関するデータが書いてある、ブックレットだよ。まぁ、これはまた後で見るとして……この下だよ、見てほしいのは!」

 

ましろ「この下……。ん?何かいる……。!?

 

 

 

 

 

た、タジャドル!!!」

 

透哉「そうなんだよ!!タジャドルがいるんだよ!!しかもライダーズクレストまであってさ!!最高じゃねえか!?カッコよすぎじゃねえか!?」

 

ましろ「は、はい!私、オーズ本編やオーズ関連の映画を全部見て、一番好きなコンボに落ち着いたのがタジャドルなんです!相棒であるアンクのメダルを使ったコンボってだけでも熱いのに、最終回であんな登場の仕方されたら……もう好きにならないわけがないじゃないですか!!」

 

透哉「だよなだよな!マジでめちゃくちゃすっっっげー分かる!!」

 

ましろ「あとあと!タジャドルと言えば平ジェネFAINALにも出てきましたよね!それだけでも最高なんですけど、映司が!!アンクが!!本っっ当にカッコよすぎて!!!アンクの復活もなるほど〜って納得できたし、あのガタキリバも出てきて……あ、そうそう!映司がタカ・トラ・バッタのメダルをスキャンしてから『変身!』って言うまでに、三秒くらい間があるんですよね。あれがまた良くて!!」

 

透哉「分かるぞましろ!FINALの変身はあの間があってこそだもんな!ちなみにCSMでも、あの変身を再現できるんだぜ!」

 

ましろ「え、そうなんですか!?」

 

透哉「あぁ!まず、メダルを入れるだろ?スキャナーでスキャンするだろ?DXだともうその時点で変身音が鳴るんだけど、CSMは違う!スキャナーのトリガー?をメダルをスキャンした後も押し続けると、その間変身音が鳴らないんだ。で、トリガーを離すと、変身音が鳴るんだ!」

 

ましろ「……つまり、任意のタイミングでオーズに変身できるってことですか!?」

 

透哉「そういうことだ!すぐ変身するのも良し、FAINALみたいに間を空けて変身するのも良し、もうこの時点ですごいだろ!?」

 

ましろ「はい!本当にすごいです!!」

 

透哉「でも、それだけじゃないのがCSMだ。CSMには定番のセリフやBGMはもちろん、恋愛コンボや古代オーズへの変身、将軍と21のコアメダルでの全コンボ同時変身、さらにヒビ割れたタカメダルも入ってるから、最終回タジャドルにも変身できるし、財団X製のコアメダルでFAINALでのスキャン音が違うバージョンのタトバ、ガタキリバ、タジャドルにも変身できる!そして何と言っても、新造コアメダル!!MOVIE大戦MEGA MAXのワンシーンにチラッと出てきた未来の新造コアメダルがなんとCSMで商品化!!TVや映画、小説、どこにも露出したことのない新たな未来のコンボ五種に変身できるんだ!!もちろん変身音も新規だぞ!変身以外にも、すげえ機能がいっぱいあって、とても一日じゃ遊べきれないんだ!さらにさらに、これらに加えてタジャスピナーもあるし、グレードアップした10thもあるだろ?絶対無理だって!一日どころか、三日あっても遊びきれねえって!!」

 

ましろ「……」

 

透哉「……?ましろ、どうした?」

 

ましろ「あ、いや……。その……」

 

透哉「?」

 

ましろ「透哉先輩の熱弁が、すごくて……圧倒されちゃって……。や、やっぱり、一日二日でオーズを見ただけじゃ、先輩には敵わないなって……。」

 

透哉「ましろ……。

 

 

 

 

 

……当たり前だろそんなの。」

 

ましろ「!」

 

透哉「本物のオーズオタク舐めんじゃねえぞ?こちとらオーズ放送当時から追っかけてるんだ。メダル争奪戦も実際に経験してるし、映画も全部リアルタイムで見に行ってる。悪いが、お前と俺とじゃ経験と歴が違うんだ。オーズ愛で、俺に勝てると思うな!はーっはっはっは!!」

 

ましろ「……」

 

透哉「(……さぁ、どう反論してくる?ましろ。)」

 

ましろ「……

 

 

 

 

 

……二歳歳下の後輩にそんなマウントとって、楽しいですか?」

 

透哉「え?」

 

ましろ「流石に大人気ないと思います。失望しました、私。」

 

透哉「え、ちょ……ましろ?」

 

ましろ「もう私、先輩とは話したくないです。それどころか、会いたくもないです。顔も、見たくありません。」

 

透哉「……えっと、その……わ、悪…「今更謝ったって遅いですよ。……それじゃあ私、帰りますね。二度と会うことはないでしょう。」わ、悪かった!俺が言いすぎたよましろ!」

 

ましろ「さようなら、透哉先輩。」

 

透哉「ま、待て!まし……」

 

バタンッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透哉「(……さ、流石にそんなこと、ない……よな?……ヤベェ、今思い返したら、ちょっと言い過ぎたかもしれん……。今すぐにでも、謝ったほうが……)」

 

ましろ「透哉先輩……。」

 

透哉「! ま、ましろ!あの、俺……」

 

ましろ「……

 

 

 

 

 

……うぅ、ぐすっ……。」

 

透哉「!!」

 

ましろ「ひどいです、透哉先輩……。そこまで、言わなくても……。私……私はただ、先輩と、楽しく語りたかった、だけなのに……。うぅ……。」

 

透哉「……す、すまん。泣かせるつもりはなかったんだ。その、なんというか……ちょっと、愛が溢れちゃったっていうか……」

 

ましろ「……もう、知りません。」

 

透哉「え?」

 

ましろ「透哉先輩のことなんて、もう知りません!!」

 

透哉「お、おいまし……」

 

バタンッ‼︎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透哉「(……なんてことになったら、俺、相当のクズじゃねえか……。……よし、謝ろう。最悪の結果にならないうちに。)」

 

ましろ「……透哉先輩。」

 

透哉「(! 来た!)」

 

ましろ「……

 

 

 

 

 

……わた…「俺が悪かった!!」ドゲザ! えぇ!?」

 

透哉「言い過ぎた……流石に言い過ぎたよ……。うん、今のは俺が100%悪い。だから何度でも謝る!本当に!本当に悪かった!!ましろ!!」

 

ましろ「ちょ、ちょっと先ぱ…「変にマウントとったり、お前の頑張りを否定するようなことを言ったり……マジで大人気ねえなって思ったし、どうしようもねえクズだなって思って……。お前と張り合おうとして、ついあんなこと言っちまった……。経験とか歴とか、そんなのどうでもいいのに……。お前を、不快な気持ちにさせちまった……。」……」

 

透哉「だから頼む!俺を見限らないでくれ!お前は、俺が初めてまともに話せた後輩なんだ!いつも頼ってくれて、慕ってくれて、長ったらしい話もちゃんと聞いてくれて、どんな些細なことでも付き合ってくれて……俺を、本当の先輩にしてくれた。」

 

ましろ「……」

 

透哉「お前は……俺の……初めての後輩なんだ!絶対に失いたくない、一人の後輩なんだ!!だから……頼む!!こんなバカでアホで、クズな俺を、許してくれ!!あんなこと、二度と言わないから!お前をバカにするようなことは、絶対!二度と!!一生の……一生のお願いだ!!ましろ!!この通りだ!!」

 

ましろ「……

 

 

 

 

 

……そこは、一人の"女の子"じゃなくて、"後輩"なんだ。」ボソッ

 

透哉「え?」

 

ましろ「……私、何とも思ってませんよ。」

 

透哉「……それは、いったいどういう……」

 

ましろ「マウントをとった、私を頑張りを否定した、ですっけ。……そんなこと分かってますから、いちいちそれで泣いたり怒ったりなんてしませんよ。」

 

透哉「……でも、俺は……」

 

ましろ「まぁ、確かにちょっと言い過ぎじゃないかとは思いましたけど。」

 

透哉「うっ!」グサッ!

 

ましろ「……でも、それだけ透哉先輩のオーズへ対する愛が強いってことは、もう分かりきってますから。今更ですよ。」

 

透哉「……」

 

ましろ「経験と歴が雲泥の差なのは百も承知ですし、オーズ愛で透哉先輩に勝てるとは1mmも思ってません。……でも……

 

 

 

 

 

……それでも、透哉先輩の好きなものについて、私も語りたかったから。透哉先輩と、好きなものを共有したかったから、徹夜してまでオーズ関連を見漁ったんです。」

 

透哉「……ま、ましろ……」

 

ましろ「だから透哉先輩、もっと教えてください、オーズのこと。当時のこととか、好きになったきっかけとか……細かいことも全部知りたいです!」

 

透哉「……ああ。……あぁ、教えるとも!そんなの、なんべんだって教えてやる!俺のオーズ愛を、全てお前に叩き込んでやる!」

 

ましろ「ばっちこいです!」

 

透哉「……なぁ、ましろ。」

 

ましろ「何ですか?」

 

透哉「最後に一つ、お願いしていいか?……俺のこと、許すって言ってくれないか?」

 

ましろ「許す……ですか?」

 

透哉「だが、無理にとは言わない。俺が言い過ぎたことは事実なんだ。お前じゃなければ、普通に見限られて、二度と顔を合わせなくなる、なんてことも大いにある。それぐらいひどいことを、俺は言ったんだ。だから……」

 

 

 

 

 

ましろ「許しますよ。」

 

透哉「……え?」

 

ましろ「許します。当たり前じゃないですか。あんなことを言われたくらいで、私と先輩の絆は引き裂けないですよ。」

 

透哉「……まじろ……。」

 

ましろ「もう、泣かないでくださいよ。」

 

透哉「! ば、バガ!泣いでねえよ!ごれば……そう!汗だ汗!冷や汗みだいなものだ!」

 

ましろ「ふふっ♪そういうことにしといてあげます♪」

 

透哉「……お、俺、ちょっとトイレ行ってくるよ。あ、CSM、好きに遊んでていいからな!」

 

ドンドンドンドン!!

 

ましろ「……逃げるように、降りてっちゃった。」

 

泣き顔、そんなに私に見せたくなかったのかな?

 

もう、透哉先輩ったら。

 

……。

 

 

 

 

 

『お前は……俺の……初めての後輩なんだ!絶対に失いたくない、一人の後輩なんだ!!』

 

 

 

 

 

……透哉先輩、そんなこと思ってて、くれたんだ……。

 

……///。

 

嬉しいなぁ///……。

 

絶対に失いたくない、後輩かー。

 

嬉しくて、顔がニヤけちゃうよ///……。

 

えへへ……♪




あれ?僕、二人がCSMオーズドライバーを遊びまくる的な話を書いてたような……。

どうしてこうなったw ……。





……ちなみにこれの続きはいずれ更新しますw。


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第八十四話 ギーツ15話感想!英寿(というかギーツ?)復活!!したものの……道長ああああ!!!by友希那&あこ

まさかの道長退場か……。

頼む景和!

デザ神になって道長含めたみんなを蘇らせてくれ!

あ、でもそうしたら英寿は……。

……あれ?

どうなるんだ?次回。


【鑑家 透哉の部屋】

 

あこ「英寿復活おめでとうーー!!」パチパチパチ‼︎

 

友希那「あこ、そんなに英寿のこと好きだったの?」

 

あこ「嫌いではないですけど……でも、主人公ですよ!?主人公の復活ですよ!?これほど熱い展開はないですよ!!」

 

友希那「そ、そう……。」

 

透哉「進之介の殉職からの復活とか、MOVIE大戦2010での士の復活とか熱いもんな。今回英寿は死んではいないけど、ゲームから脱落して記憶も消えたから、仮面ライダーとしては死んだみたいなもんだし。……いやーしかし、英寿にはほんとたまげたよ。自分が脱落したときのための保険を、これでもかというほどかけてたんだもんなぁ。」

 

友希那「スター・オブ・ザ・スターズ・オブ・ザ・スターズ(ほんと長いわね……)のポスターに書かれてる文字にあらかじめヒントを入れて、それの通りに進んだ先にあるポスターの後ろに、仮面ライダーだった自分がもし退場してしまったとき、やるべきことを細かくメモして、さらにデザイアカードで自分が死ぬまでデザイアグランプリに参加し続けられる世界を前々から叶えていて……策士すぎるわよ、ほんと。」

 

あこ「あこ、流石にあそこまでは考えられないです……。」

 

透哉「いや、結構頭の良い人でも厳しいと思うぞ……。スター・オブ・ザ・スターズ……自分がスターになったときの言葉?に誰にも気づかれないようなヒントを入れるとか、誰が思いつくんだそんなん……って感じだし。てか、普通そんな前から自分が脱落したときの保険なんかかけねえと思う。英寿……やっぱあいつ只者じゃねえよ。」

 

友希那「(スター・オブ・ザ・スターズ・オブ・ザ・スターズ、と最後まで言うの、諦めたわね。)」

 

あこ「(諦めましたね。)」

 

透哉「で、英寿復活後のバトルだよ。あれもカッコよかったよな〜。めちゃくちゃ久々のマグナムブースト登場でさ!基本フォームなのになかなか出ないよな〜って思ってたけど、まさかここで出してくるかー!ああいう登場での基本フォームって、ほんとカッコよさ異常だよな!しかも、その後ゾンビバックルも使ってさ。道長の形見を使うってのも熱かった…‥ってそうだよ!道長退場しちまったんだよ!!くそおおおお!!俺結構道長好きだったのによおおおお!!うわあああ…「少し落ち着きない!!あとうるさい!!」……お前には心がねえのかよ……。」

 

友希那「それとこれとは別問題でしょ!!」

 

あこ「で、でも、もし景和がデザ神になれば、退場してしまった人達が全員蘇るんですよね?そうなったら、道長も蘇るんじゃないですか?」

 

透哉「……あ、そっか。よし!じゃあ俺は次回、景和を応援するぞ!」

 

友希那「はぁ、ほんとあなたという人は……。」

 

透哉「あ、そうだ。さっきの話の続き。マグナムブースト、ゾンビブーストときて、レイジングフォームとコマンドフォームにも変身したんだけど、コマンドフォームのジェットモードが地味に初登場だったんだよな。」

 

友希那「……そういえばそうだったわね。」

 

あこ「キャノンモードが大砲特化で、ジェットモードが飛行特化って感じですかね。」

 

透哉「そう捉えて問題ないと思うぞ。ジェットモードとキャノンモードをリボルブオンで切り替えながら、ラスボスを撃破!一番最初のラスボスは最初は中から攻撃したけど、今回は外からってのが、対比っぽくて良かったよな。てか、コマンドバックルがあるとは言え、やっぱ一人でラスボスを倒す英寿は激強だよな。」

 

友希那「そうね。景和や祢音も、確実に強くなってはいるけれど、やはり英寿だけは別格よね。英寿がいなきゃ、ラスボスは倒せない。そう思ってしまうほど、英寿の存在は大きかった。」

 

透哉「だなー。ゲームマスターがギロリってことも英寿を通して知ったし、退場した人達とジャマトに何か関係があるってことにももうすうす勘づいてきてるし……それを踏まえての次回だろ?……メンタル結構くるよな。」

 

あこ「景和か祢音。ギーツ……英寿を倒した方が、デザ神か。……ていうか、ギロリひどすぎるよ!ゲームマスターの許可がなければゲームクリアにならないって!せっかくラスボス倒したのに!」

 

友希那「それは私も思ったわ。まず、ルールに反しているわ。本来ラスボスを倒せばゲームクリアのはずなのに、英寿を消したい、そんな私情のためにゲームクリアとせず、急遽新しいゲームを追加して。そんなゲームマスターらしかぬ行為をしてまで、英寿を蹴落としたいのはなぜ?……デザイアグランプリ側に、不都合があるからでしょ?ジャマトから人や街を守るためのゲームのはずのデザイアグランプリに、知られたくない陰謀があるからでしょ!?英寿のお母さんに会いたいという願いも叶えられないし、不都合なことがあれば参加者を操りもする。誰が主犯格で、最終的にどうするつもりなのかは知らないけど……ギロリ。あいつは、ゲームマスター失格よ。むしろ、退場させるべきだわ。」

 

あこ「ゆ、友希那さんが、熱くなってる……。」

 

透哉「それほど、ギロリに対して腹が立ってるんだろうな……。まぁ、俺も今のとこギーツの中では一番嫌いなやつだけど。」

 

あこ「まだ15話なのに、すごい嫌われようですよねギロリ。完全に自業自得ですけど。……あれ?まだ15話じゃなくて、もう15話?」

 

透哉「どっちとも言えるけど……今週にはもうギーツ初の映画が公開されるんだよな。そう考えると、"もう"のほうが説得力はあるかもな。」

 

あこ「MOVIEバトルロワイヤル!楽しみですよね!ギーツ、リバイス、そして龍騎!この前龍騎勢は真司達の登場が発表されたし、今回も新情報でましたしね!確か……三つのゲームが繰り広げられるんだっけ。」

 

透哉「悪魔マラソンゲームと、仮面ライダー絶滅ゲームと……あと一つは???だったな。」

 

あこ「???って何だろう……?絶対クリアできないゲームみたいな、無理ゲーがくるのかな?」

 

透哉「あー……なんかありそうだな。それを試行錯誤しながらクリアするって展開……あ、ちょっと見てみたいかも。」

 

友希那「私抜きで、何映画の話してるのよ。」

 

あこ「あ、友希那さん。友希那さんはMOVIEバトルロワイヤル、見に行きますか?」

 

友希那「……ええ、その予定よ。」

 

透哉「……ん?」

 

友希那「どうしたの?透哉。」

 

透哉「いや、ちょっとな。……おぉ!マジじゃん!」

 

あこ「え、何かあったんですか?」

 

透哉「新しく公開されたMOVIEバトルロワイヤルの予告を見返してたんだけどよ。この部分、見てみろよ!」

 

あこ「? ……あ!これ、もしかしてリバイのビートフォームですか!?」

 

透哉「あぁ、おそらくな。しかもよく見たらいつものリバイと若干複眼も違う。ビートフォームのときとリバイの複眼が同じ色だからビートフォームなのか?って言われてるけど、それだけじゃなくてちゃんと今回の映画用のデザインになってるみたいなんだ。凝ってるよなー。」

 

友希那「確かに……。そういえばリバイのIDコアも、いつかどこかのタイミングで出るわよね。」

 

透哉「出るだろ〜。でも、何で出るんだろうな?バイスがプレミアム前売り券だったから、リバイは……」

 

あこ「きっと、近々情報が出ますよ!今はMOVIEバトルロワイヤルが楽しみなことと、次回のギーツが…「てか次回、マジでどうなるんだろうな?予告見る感じ、英寿と景和がお互いレイジングフォームで戦ってたよな。」あ、そういえば……」

 

友希那「でも、コマンドバックルは一つしかないわよね?もう一つを使うには時間経過が必要だし……」

 

透哉「あぁ、それなら予告でギロリが景和に渡してたっぽかったぞ。」

 

友希那「え、そうなの?」

 

あこ「あこも三回くらい見て気づきました!」

 

友希那「……そ、そうだったのね。」

 

透哉「英寿VS景和かー……。デザ神には景和がなってほしいけど、英寿を倒してもほしくないし……マジどうなるんだいったい……。」

 

友希那「(さっき景和を応援すると言ってなかったかしら?)……ところで、映画の時間軸はいつなのかしらね?」

 

透哉「あー……確かにな。英寿も道長も普通にいるってことは……脱出ゲームの後くらいじゃねえか?」

 

友希那「それが一番妥当かしらね。」

 

あこ「でも、そうなるとパンクジャックはどうなるんですかね?」

 

透哉「パンクジャックは……分からん。」

 

あこ「で、ですよね〜。あこもです……。」

 

友希那「……それはそうと透哉、今度、Roseliaのライブがあるのだけれど……」

 

透哉「ライブ?」

 

あこ「! そうなんですよ!それで透哉先輩に…「あこ、それは私のセリフよ。」へ?」

 

友希那「……もしだったら、見に来てちょうだい。日時は、このチケットに…「絶対行くよ。」え?」

 

透哉「もしなんて言わなくても、絶対行くから安心しろよ。」

 

友希那「……ふふ。ええ、待ってるわ。」

 

あこ「(……いつも思うけど、友希那さんって透哉先輩と話してる時、すごく楽しそうな顔するよなぁ。)」

 

透哉「なぁ、そのチケット、他にもあるか?あるなら……」

 

友希那「ええ、もちろんいいわよ。それなら……」




予告しておきます。

この回を入れて、今週は四話投稿予定です。

個人的には結構ハードスケジュールだし、まだ書いてる途中だけど……頑張りますw!


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第八十五話 ましろの過去(前編)

はい、タイトルの通りです。

ましろちゃんの過去が明かされます!

どうしてましろちゃんは仮面ライダーを好きになったのか、どうやって透哉と知り合ったのか。

その全てが今、明らかに!

一応注意点として、ましろちゃんの過去捏造が含まれております。

それはちょっと嫌だなぁ、苦手だなぁという人は、ブラウザバック推奨です。

それでも全然問題ないよーという人は、是非このまま見て行ってください!


【広町家 アトリエ】

 

〜〜♪♪

 

ましろ「花はやがてほころんでゆく〜♪鮮やかに〜♪」

 

〜〜♪♪

 

ましろ「そして〜♪」

 

〜〜♪♪

 

ましろ「Beautiful〜♪Forever〜♪」

 

〜〜♪♪

 

……〜♪

 

ましろ「……ふぅ。」

 

透子「よっしゃ!超完璧!!いや〜、あたしってやっぱ天才だな〜。」

 

つくし「うん!いつもより上手くできた気がする!ななみちゃんのベースも、いい音してたよ!」

 

七深「つーちゃんのリードが良かったからだよ〜。るいるいはどうだった?」

 

瑠維「そうね……。みんな、確実にレベルアップしていると思うわ。それに……」

 

七深「それに?」

 

瑠維「倉田さんの歌声が、いつもより力強くなっていたように感じたわ。」.

 

ましろ「え?わ、私?」

 

透子「あ、確かに!なんかいつもよりノリやすいと思ったら、シロの歌声のせいだったのか。」

 

ましろ「ご、ごめん……。私、そんなつもりは……」

 

つくし「いやいやいや!瑠維さんは注意してるんじゃなくて、褒めてるんだよ!」

 

ましろ「え……そうなの?」

 

瑠維「別に褒めているわけではないけれど……でも、そうね。いつもより力強い歌声のおかげで、さらに音に深みが増した、というのは良かった点だと思うわ。」

 

透子「それもう褒めてるって、ルイ。」

 

七深「るいるいがここまで高評価を出すなんて……。しろちゃん、もしかして最近、何か良い事あった?」

 

ましろ「え!?い、いや……別に、何も……ないよ?」

 

透子「そのキョドりかた、怪しいな〜。シロ、いったい何良い事あったんだ?ほら、吐け吐け〜。」

 

ましろ「うわっ、ちょ、透子ちゃん、苦しいよ……。」

 

つくし「私も気になる!教えて、ましろちゃん!」

 

七深「しろちゃんへの尋問タイム、始まり始まり〜。」

 

ましろ「る、瑠維さん!見てないで止めて〜!」

 

瑠維「……区切りもいいし、一旦休憩にしましょう。」

 

ましろ「瑠維さん〜〜!!」

 

 

 

 

 

透・七・つ「透哉先輩の布団で寝た……?」

 

ましろ「う、うん///……。」

 

瑠維「……」

 

透子「……まぁ、それは100%シロが悪いよなぁ。」

 

ましろ「うっ……」グサッ

 

七深「目の前で後輩がフラフラしてたら、誰もがその選択を取らざるを得ないよね〜。」

 

ましろ「うっ……!」グサッ!

 

つくし「ましろちゃん、流石に先輩に迷惑はかけちゃダメだよ。」

 

ましろ「ぐふっ……!」グサッ‼︎

 

瑠維「まず、そんな時間まで起きている事自体がダメだと思うわ。」

 

ましろ「がはっ!」グサ-ッ‼︎

 

透子「って……大丈夫か?シロ?」

 

ましろ「……」ズーン

 

つくし「あーあ、ましろちゃん落ち込んじゃった。」

 

透子「あ、あたしのせいじゃないよな!?」

 

七深「たぶん、誰のせいとかじゃなくて、正論を言われちゃったから改めて自分の失態を思い返しちゃって、それで落ち込んでるんじゃないかな?」

 

つくし「あー、そういう……」

 

透子「またシロのめんどくさいとこが出ちゃったか〜。」

 

ましろ「私は……最低だ……。私は……愚か者だ……。」

 

つくし「……どうするの、これ……。」

 

七深「うーん……透哉先輩呼ぶ?」

 

透子「逆効果じゃね?それ。」

 

瑠維「……倉田さん、ちょっといいかしら。」

 

透・七・つ「!?」

 

ましろ「ふぇ……?」

 

瑠維「確かにあなたは、鑑先輩に迷惑をかけた。でも、それはしっかり反省して、鑑さんにも許してもらえたのよね?」

 

ましろ「う、うん、まぁ……。」

 

瑠維「なら、もうそんなことを気に病む必要はないと思うけれど。」

 

透子「! そ、そうだよシロ!大事なのは過程じゃなくて、結果だから!」

 

七深「私、透哉先輩の布団で寝た話、詳しく聞きたいな〜。」

 

つくし「私も!その後何があったか聞きたいし!」

 

ましろ「…… 何でみんな、そんなニヤニヤしてるの……?」

 

つくし「そんなの決まってるじゃない!」

 

七深「今からたーっぷり聞けるんだもん♪」

 

透子「シロの好きな透…「だ、だから別に好きじゃないってば〜!」ったく、まだそんなこと言ってんのかー?」

 

つくし「良い機会だからましろちゃん、今日こそ白状してもらうよ?」

 

ましろ「え……?」

 

七深「透哉先輩のことを、どう思っているのか♪」

 

透子「白状するまでここから逃さないからな〜?覚悟しろよシロ〜。」

 

ましろ「ひぃっ!る、瑠維さん!助けて!」

 

瑠維「……このコーヒー、美味しいわね。」

 

つくし「あ、ほんと?新しいコーヒー豆、つぐみ先輩にもらったんだ♪」

 

ましろ「瑠維さんってば〜〜!!!」

 

七深「今日しろちゃん、るいるい呼ぶ率高いね〜。」

 

ましろ「そんなことどうでもいいから〜〜!!」

 

透子「よーし……かかれー!!」

 

ましろ「!! ちょ、待って待って待って!!待ってええええ!!!」

 

 

 

 

 

ましろ「……私は、透哉先輩のことが……好き、です……。い、異性として……。」

 

透子「よっしゃ言ったー!」

 

つぐし「なかなか手強かったねー。」

 

七深「でも、しろちゃんも結構耐えた方だよ〜。」

 

ましろ「うぅ……みんなひどいよ……。動けない私の前で私の好きなものを見せつけたり、嫌いなものを見せて脅したり……。こんなの、人間がやることじゃないよ……。」

 

七深「……動けないって言っても、るいるいが軽く羽交締めしてただけだよね?」ヒソヒソ

 

瑠維「ええ。強くしたら倉田さんが可哀想だから軽い力で押さえてたのだけど、全然、びくともしなかったみたいね。」ヒソヒソ

 

透子「どんだけ華奢なんだよ、シロ……。」ヒソヒソ

 

つくし「ましろちゃんの力が弱すぎるのか、瑠維さんの力が強すぎたのか……。」ヒソヒソ

 

ましろ「聞こえてるからね?つくしちゃん。」

 

つくし「え……!?」

 

ましろ「つくしちゃん、私の力が弱いこと、バカにしてたんだ……。友達だと思ってたのに……。」

 

つくし「ば、バカにはしてないよ!?」

 

七深「あ、やっぱり前者だったんだ。」

 

透子「てか自覚あったのかよ。」

 

瑠維「……」

 

ましろ「どうせ私は、力が弱くて嫌いなものが多くてみんなにバカにされて当然のネガティブ女ですよ……。」

 

つくし「だーかーら!そういうこと言わないの!!」

 

 

 

 

 

透子「ところでシロ、お前って、ほんとに透哉先輩のこと好きなん?」

 

ましろ「え、さっき私そのこと言ったのに、何その質問……。」

 

透子「いやさ、よく考えたら、無理やりシロに言わせた感はちょっと否めないなーって思ってて。もし、あのままあたしらに脅され続けるのが嫌で、そこから逃げるためにとりあえずこう言っとこう、って感じだったら、それは本心じゃないよなーって思って。」

 

ましろ「……」

 

つくし「あ、確かに。」

 

七深「そこのとこ、どうなの?しろちゃん。」

 

ましろ「……んだよ。」

 

透子「ん?何て?」

 

ましろ「……本心だよ、もちろん。……私は、透哉先輩が……好きなの///。」

 

つくし「ま、ましろちゃんが、乙女の顔だ……。」

 

七深「なんか、見てるとこっちまで恥ずかしくなってくるな〜。」

 

透子「ねぇねぇシロ!何で透哉先輩を好きになったの!?」

 

ましろ「な、何で!?そ、それは……か、カッコよくて、尊敬できて……優しいから?」

 

透子「え、そんな理由?なんか漠然としてるなー。」

 

ましろ「だ、だって……!」

 

瑠維「聞き方が悪いのよ、桐ヶ谷さんは。」

 

透子「き、聞き方?」

 

瑠維「倉田さん、あなたが鑑さんを好きになったきっかけはあるのかしら?」

 

ましろ「き、きっかけ……?」

 

瑠維「そう。鑑さんと出会ってから、好きになるまでの過程。何かがあって、何かが起きたから、あなたは鑑さんのことを好きになったんじゃないの?」

 

ましろ「何かがあって、何かが起きた……。……うん、そうだ。あのとき、透哉先輩が助けてくれて……そこから、どんどん好きになっていって。気がついたら……」

 

七深「ねぇしろちゃん、その話、詳しく聞かせてよ〜。」

 

ましろ「……!え?あ、ごめん、何か言った?」

 

つくし「ふふ、完全に自分の世界に入ってたね、ましろちゃん。」

 

ましろ「ご、ごめん……。」

 

透子「謝んなって!そんでさ、あたしもシロが恋に落ちたきっかけ、聞きたい!ルイも気になるよな?」

 

瑠維「……私は別に「「「気になるよね(よな)!?」」」……ええ、まぁ。」

 

つくし「というわけでましろちゃん、お願い!」

 

ましろ「……え?これ、本当に私が話す流れ?」

 

透・七・つ「もちろん!」

 

ましろ「えぇ〜……。」

 

瑠維「嫌なら、無理に話さなくてもいいわよ。」

 

ましろ「ううん、嫌とかではないんだけど……ちょっと恥ずかしいし、たぶん長くなると思うから……」

 

透子「そんなのミクロンだって!早く話しちゃいなよ!」

 

ましろ「せ、急かさないでよ。……まさか、他の人にこの話をする日が来るなんて、思わなかったな。……話は、私が中学生の頃に遡るんだけど……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜某年前 冬〜

 

中学に入って、初めての冬が訪れた。

 

だからって何かが変わるということもなく、私はただひたすら、平凡な日々を過ごしていた。

 

今日も学校だが、実を言うと、特にすごく楽しいわけでも、全然楽しくないわけでもない……普通だ。

 

これと言って仲の良い友達もいないし、クラスの人と話すのも、授業中の話し合いや行事のときくらいだ。

 

たまに昼休みとかに声をかけられることもあるが、そのときも一言二言程度しか喋らない。

 

どちらかと言うと、私は俗に言う"ぼっち"というものに該当するのだろう。

 

……寒い。

 

今年の冬は近年でみても上位にくるくらいの寒さだと思う……。

 

正直、こんな寒い中、学校なんて行きたくない。

 

家でこたつに入ってみかん食べて、温まりながら過ごしたい。

 

……でも、そんな理由で学校に行かず、結果お母さんに迷惑をかける、なんてことはしたくないから、行くけど。

 

……準備を終えた私は、ゆっくりとドアを開ける。

 

!! さ、寒っ……!

 

うぅ、寒い……寒すぎるよぉ……。

 

ていうか、雪降ってるじゃん……。

 

今日は学校終わったら、すぐ、走って帰って来よう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

って思ってたのに、お母さんにおつかい頼まれちゃった……。

 

さ、寒い……こんなことなら、カイロ持ってくればよかった……。

 

それにお母さんも、おつかい頼むなら学校行く前に言ってくれればいいのに。

 

それならカイロだって持って来たし、防寒着だってよりあったかいのを着てきた。

 

……出来るだけ早く買い物済ませて、早く帰ってこたつ入ろ。

 

えーっと、買って来て欲しいものはメッセージに送ったって電話で言ってとよね。

 

メッセージメッセージ……。

 

……!

 

これ、ビーフシチューの食材だ!

 

ってことは、今日の夕飯は……。

 

……ふふ♪

 

ちょっと元気出てきたかも。

 

早く買って帰って、ビーフシチュー作ってもらおうっと。

 

……ビーフシチュー♪ビーフシチュー♪

 

 

 

 

 

お肉にじゃがいもに、玉ねぎに……。

 

……うん、全部ある。

 

ちょっと重いけど、これくらいなら全然。

 

ビーフシチューのためだもんね。

 

よし、それじゃあ帰ろ……あ、そういえば。

 

ピラッ

 

買い物したら、なんかもらえたんだよね。

 

……抽選券?

 

えー何々……?

 

『お買い物1000円ごとに一枚お配りしています』か。

 

これ、もう使えるのかな?

 

……あ、場所も書いてある。

 

この近くだ……もうこれが使える抽選会もやってる。

 

……せっかくだし、やって行こうかな?

 

あ、でも、お母さんに頼まれて買ったものだから、お母さんのものになるのかな?

 

……電話してみよう。

 

 

 

 

 

電話をかけて聞いてみた結果、私が使ってもいいとのことだった。

 

それならと思い、抽選会の会場に向かう。

 

会場は食品売り場から少し離れたところにある、広場みたいなところにある。

 

そこにはステージが設置されていて、よくイベントをやっているのだ。

 

このショッピングモールの中央にあたる場所で、目立ちもするから、抽選会の会場にはぴったりなのだろう。

 

そんなことを考えながら歩いていると、目的の広場に着いた。

 

のはいいのだが……。

 

ましろ「い、いっぱい並んでる……。」

 

思った以上に混んでて、人もたくさん並んでいた。

 

あまりこういう場所には来ないから分からなかったけど、抽選会ってこんなに人が集まるものなんだ……。

 

……!

 

ひ、人がどんどん最後尾に……。

 

私も、早く並ばなきゃ!

 

 

 

 

 

「次の方どうぞー!」

 

結構待つのかと思ったら、案外そうでもなかった。

 

係の人の誘導や回転率が早いからか、スムーズに列が動くのだ。

 

同じ場所に立って待つ時間もほんの10秒程度、長くても30秒程度だから、この長蛇の列に関しては並んでいても全くストレスがない。

 

遊園地の人気アトラクションとかだと2、3時間待つって聞いたことあるけど、そこと比べたら雲泥の差だろう。

 

呼ばれたので抽選券を差し出して、1回抽選をする権利をもらう。

 

周りを見ると、10枚、中には30枚くらい持っている人もいて、上には上がいるんだなぁと驚かされる。

 

抽選形式はガラポンで、抽選券1枚につき1回回すことができる。

 

何が当たるのか、詳しくは見ていないが、この手の抽選会は参加賞としてポケットティッシュが1個もらえるのというのが定番だ。

 

回せるのは1回だけだし、どうせ参加賞だろう。

 

そう思って回して出た玉の色は……青だ。

 

青……?

 

参加賞の玉が青って珍し……

 

『カランカランカラン‼︎』

 

ましろ「!?」

 

「おめでとうございます!3等が当たりました!」

 

さ、3等……?

 

え、参加賞じゃないんだ、これ。

 

3等……3等か。

 

なんか……うん、悪くないんだけど……ちょっと、喜びずらいな……。

 

喜びずらいけど、一応お礼言っとこう。

 

ましろ「あ、ありがとうございます……。」

 

「3等の景品は、映画のチケットになります!」

 

え、映画のチケット?

 

そんなのも景品にあるんだ……。

 

「使える期限が決まっているので、ご注意を。」

 

ましろ「わ、分かりました。ありがとうございます。」

 

期限か……。

 

今やってる映画となると、2月くらいまでかな。

 

……人が多いから、ここで開けるのはやめておこう。

 

となると……やっぱり家かな。

 

家に帰ってお母さんに頼まれてたものを渡して、それから自分の部屋に戻ってゆっくり開けよう。

 

……何の映画のチケットが入ってるのかな……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ましろ「ただいまー。」

 

ましろの母「おかえり、ましろちゃん。急におつかい頼んでごめんね、寒かったでしょ。」

 

ましろ「ううん、大丈夫だよ。あ、これ、頼まれてたやつ。」

 

ましろの母「ありがとうましろちゃん!あ、そういえば、抽選券もらったんでしょ?どうなったの?」

 

ましろ「あぁ……3等が当たったよ。」

 

ましろの母「3等!?すごいじゃない!」

 

ましろ「そ、そうかな……。あ、3等の景品、映画のチケットらしいんだけど、もしだったらお母さんいる?」

 

ましろの母「映画のチケット?……ううん、私はいいわ。ましろちゃんが当てたものなんだから、ましろちゃんが使いなさい。」

 

ましろ「お母さん……。うん、分かった。ありがとう。」

 

ましろの母「……夕飯、ましろちゃんの好きなビーフシチューだから、時間になったら降りてくるのよ。」

 

ましろ「うん。……楽しみにしてるね。」

 

 

 

 

 

ガチャ……バタンッ

 

さてと、寒いから羽織ものを着て……。

 

さっそく開けてみようかな。

 

そういえば、今って何の映画やってるんだろう?

 

……いいや、面白そうな映画やってるとしても、それのチケットが入ってるとは限らないんだし。

 

……『今上映されている映画のチケットが、ランダムで1枚入っています』。

 

映画のチケットがランダム方式って、面白いとは思うけど……人によってはいらないチケットが出るかもしれないんだよね。

 

そういう意味ではこれ……天国か地獄だなー。

 

……いらなかったら、お母さんにあげよう。

 

お母さんもいらないようだったら……。

 

……クラスの人にあげる?

 

いやでも、そんな親しくもない人から映画のチケットなんかもらいたくないかな……。

 

……そこら辺は後で考えよ。

 

今はこれを開ける、それだけを考えて……。

 

……よし、開いた。

 

えーっと、当たったチケットは……。

 

これは……

 

 

 

 

 

仮面ライダー?

 

"平成ジェネレーションズ、FOREVE"……?

 

今って、こんな映画やってるんだ。

 

……仮面ライダーか。

 

昔からやってて、子供に人気ってことは分かるけど、私は見たことないなー。

 

ヒーローとかあまり興味ないし、どちらかと言うと、男の子が見る番組でしょ?仮面ライダーって。

 

子供向けで、かつ男の子が見るような番組だもん……このチケットは、私はいらないかな……。

 

コンコン

 

ましろ「! はーい!」

 

???「入っていいか?ましろ。」

 

あ、お父さんだ。

 

ましろ「うん、いいよ。」

 

ガチャ

 

ましろの父「ましろ、夕飯のおかずなんだが、コロッケとメンチカツどっちがいい?」

 

ましろ「コロッケとメンチカツ?……それなら、コロッケがいいかな。」

 

ましろの父「コロッケか、分かった。……ん?ましろ、何だ?それは。」

 

ましろ「? これ?映画のチケットだよ。抽選会で当たったんだ。」

 

ましろの父「へぇ、そうなのか。! それ、仮面ライダーか!」

 

ましろ「え!?う、うん……。」

 

ましろの父「懐かしいなぁ〜。昔、BLACKとかアマゾンとか見てたなー。」

 

ましろ「? そ、そうなんだ……?」

 

ましろの父「ましろ、それ見に行くのか?」

 

ましろ「いや、私は……。! あ、もしだったらお父さんいる?2月頃まで使えるらしいよ。」

 

ましろの父「……いや、遠慮しておくよ。それはましろが当てたものだろ?なら、ましろが使いなさい。」

 

ましろ「(お母さんと同じこと言ってる……。)でも私、仮面ライダーは…「最近は、仮面ライダーは大人が見ても楽しめる作品だと聞くよ。女性が変身する仮面ライダーも少なくないらしい。」え……女の人の仮面ライダーもいるの?」

 

ましろの父「まぁ、私の時代は電波人間タックルとかいたからなぁ。仮面ライダーに変身していてもおかしくないだろう。」

 

ましろ「??」

 

ましろの父「特に、今回の映画はかなり気合いが入ってるらしい。お父さんは仕事が忙しくて、見る時間はとれそうにないが……ましろにはチケットがある。せっかくの機会なんだし、毛嫌いせずに見てみるというのも、悪くはないんじゃないか?」

 

ましろ「別に、毛嫌いしてるわけじゃ…「それじゃ、私は下に戻るよ。夕飯の時間になったら降りてくるんだぞ。」……う、うん。」

 

……バタンッ

 

……せっかくの機会、か。

 

確かに、当たったのに自分から水の泡にするというのも、ちょっと気が引けるような……。

 

……どうせ暇だし、来週にでも行ってみるかな。

 

 

 

 

 

ましろの父「……ふぅ。」

 

ましろの母「お父さん、どうしたの?ため息なんてついて。」

 

ましろの父「ん?あぁ……なぁ、母さんの好きな仮面ライダーって何だ?」

 

ましろの母「仮面ライダー?……私なら、Wとかファイズかしら。でも、どうして突然仮面ライダー?」

 

ましろの父「ましろが、仮面ライダーの映画を見に行くのか迷ってるみたいなんだ。抽選会でチケットが当たったらしくて。」

 

ましろの母「チケット……あぁあれ、仮面ライダーだったのね。そう、ましろちゃんが仮面ライダーを……。」

 

ましろの父「……やっぱ、遺伝って関係あるのか?私達も昔、仮面ライダーが好きだったろ?」

 

ましろの母「その言い方だと、今は好きじゃないみたいな言い方に…「ち、違う!そういう意味で言ったんじゃ……」ふふ、分かってるわよ。」

 

ましろの父「ほっ……。」

 

ましろの母「でも……そうね。今までヒーローに興味のなかったあの子に、仮面ライダーのチケットが……。遺伝を通り越して、運命かもしれないわね。」

 

ましろの父「運命か……。ふっ、かもしれないな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜某年某月某日〜

 

ましろ「う、嘘……。」

 

抽選会で当たったチケットを持って、私は映画館に来た。

 

まではよかったのだが……まさかここまで混んでいるとは……。

 

ワイワイガヤガヤ

 

ワイワイガヤガヤ

 

ワイワイガヤガヤ

 

チケット売り場にも、飲食売り場にも、さらには館内への入場ゲートも、全てに人が並んでいて、恐ろしいほどの人混みがそこにはあった。

 

たまにここの映画館の前を通るが、いつもはこんなじゃなかったはずだ。

 

なのに今日に限って、しかもあまり混んでないだろうと思い朝一に来たのにも関わらず、この長蛇の列と人の数。

 

いったい今日は何があるというのだ……。

 

……ん?

 

これは、今日私が見る仮面ライダーの映画のポスター……。

 

……え?

 

ちょ、ちょっと待って?

 

この映画の公開日って……『12/22』……。

 

……今日!?

 

え、だからこんなに混んでるの!?

 

……でも、仮面ライダーの映画で、こんなに人がいるなんて……。

 

って、よく見たら……もちろん子供もいるけど、大人もいっぱいいる……?

 

あ、女の子も、何人か……。

 

……お父さんが、最近は大人でも楽しめるって言ってたけど、本当にそうなんだ……。

 

「いやー楽しみだねー映画!」

 

ましろ「!」ビクッ!

 

「私の推しのウィザード、どれくらい出てくるかなー?」

 

「あたしは電王の活躍が楽しみだなー!」

 

……私と、同じくらい……?

 

女の子にも人気、ってことかな……?

 

『ただいまより、9:30上映開始の、仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVEの入場を開始いたします。』

 

! わ、私も早く行かないと!

 

えーっと、チケットチケット……。

 

ドンッ!

 

ましろ「わっ!」

 

「危ねえなぁ!気をつけろ!」

 

ましろ「す、すみません……。」

 

痛たた……。

 

盛大に転んじゃったなぁ。

 

……そんなことより、早くチケットを……。

 

って、あれ?

 

チケットが……ない?

 

……!

 

もしかして、今ぶつかられ……ぶつかって転んじゃった勢いで、落とした!?

 

ど、どうしよう!早く探さなきゃ!

 

えーっと、えーっと……。

 

……だ、ダメだ……人が多すぎて、どこに落ちたか全然分からない……。

 

どうしよう……ずっとこの場にいたら、人の邪魔になるし、でもチケットを探さなきゃだし……えーっと、えーっと……。

 

私はどうすればいいか分からず、頭も混乱してきて、もう泣いちゃいそうで……。

 

 

 

 

 

そんなときだった。

 

???「なぁ、君。」

 

ましろ「うぅ……え?」

 

???「これ、君のだろ?」

 

そう言って差し出されたのは、私が抽選会で当てたチケットだった。

 

ましろ「! わ、私のチケット!」

 

???「っ!ごめん、ちょっとこっち!」

 

グイッ!

 

ましろ「え……?」

 

差し出されたチケットを受け取ろうとしたら、今度は突然手を引かれた。

 

ほんとに突然だったので、そのことに対してあれこれ考える暇もなかったが、この人がそうした理由はすぐに分かった。

 

???「よし、ここなら。……人混みの中じゃ、渡しづらいだろ?改めてこれ、はい。」

 

ましろ「……あ、ありがとう、ございます。」

 

人混みから、連れ出してくれたんだ……。

 

???「しっかしひどいよなぁあの人。自分からぶつかってきてさ。」

 

ましろ「あ、いえ……。あれは、私がちゃんと周りを…「君のせいじゃないって。100%あの人のせい。」……で、ですね。」

 

やっぱり、そう見えたんだ。

 

……私も、分かってはいるもん。

 

私がぶつかったんじゃなくて、あの人からぶつかられたって。

 

でも、やっぱり……。

 

……あれ?

 

そういえばこの人、何でそのこと……。

 

???「それより君、もしかして仮面ライダー見に来たのか?」

 

ましろ「え?」

 

???「って、チケット持ってんだからそうに決まってるよな。いやさ、君くらいの女の子が1人で見に来るなんて、珍しいと思ってさ。とは言っても、差別してるわけじゃ全然ないぞ?男でも女でも、ライダー好きはライダー好きだ。性別なんて関係ない。……なぁ、君の好きなライダーは誰なんだ?俺は……」

 

……やっぱりだ。

 

どれだけ優しくたって、この人も男の人。

 

私には……無理。

 

ましろ「……ほ、本当に、ありがとうございました。では私は、これで……」

 

???「え?あ、ちょっ……」

 

そうして私は、逃げ出すようにその場を離れた。

 

……チケットを拾ってくれて、人混みから連れ出してくれたのに……私、すごく失礼だな……。

 

でも……やっぱり、男の人は苦手……。

 

 

 

 

 

???「……俺、またやっちゃったかなぁ?」

 

???「お待たせー! ? どうしたの?透哉くん。」

 

透哉「あぁ、花音。……いや、何でもない。」

 

花音「そう?ならいいけど。それより、早く行こ!入場始まってるよ!」

 

透哉「お、おう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

館内に入ったら、なんかもらえた……。

 

"レジェンドライダーマグネットコレクション"?

 

こういうのはもらったことがないけど、入場者特典ってやつかな?

 

……周りの人達、もう開けてる。

 

中には喜んでる人や悔しがってる人もいて……あれ?あの人達、交換してる……。

 

そういう文化もあるんだ。

 

……私は……開けても、何か何だか分かんないだろうし、このままにしとこう。

 

とりあえずお手洗いに行って、席に座って、映画が始まるのも待ってよう。

 

……仮面ライダー、私に楽しめるのかなぁ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜映画鑑賞中〜

 

電王(ロッド)『てええい!!』

 

アナザー電王『うわあああああ!!』

 

〜〜♪♪

 

アタル『……パチッ』

 

???(ウラタロス)『大丈夫?』

 

アタル『! ……スッ』

 

 

 

 

 

『『『(……お?)』』』

 

 

 

 

 

アタル『……!の、野上良太郎!?』

 

良太郎(ウラタロス)『……』

 

 

 

 

 

『『『ええええええ!?』』』ザワァ

 

「え?え?」

 

「良太郎!?え、マジ!?」

 

「う、嘘でしょ?」

 

「え、ヤバいヤバい!」

 

「マジかよ最高すぎん!?」

 

ザワザワザワ……

 

ましろ「(!? な、何!?みんな突然どうしたの?映画中なのに、何でこんなにザワザワしてるの……?)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜映画終了後〜

 

「いや〜最高だったな〜!」

 

「まさか良太郎が出てくるなんて!あれはマジでサプライズだよ!」

 

「うわっ、もうネットニュースになってる!朝一で見に来て良かった〜。」

 

「ジオウカッコよかったー!」

 

「エグゼイドもカッコよかったぞー!」

 

「仮面ライダーは……思い出にいる限り、消えないんだなって……。」

 

「お前何泣いてんだよ……。」

 

ましろ「……」

 

あれが、仮面ライダー……。

 

……か……

 

 

 

 

 

カッコよかった……!

 

ていうか、仮面ライダーって、あんな考えさせられる作品だったんだ……。

 

現実には存在しないけど、ショーとか、映画とか、グッズとかで仮面ライダーを見てきて……それを自分が覚えている限り、ライダーはいる。

 

……深いなぁ。

 

過去と現在の話も、辻褄がちゃんと合ってたし、時空を超えた兄弟の絆っていうのがすごく良かったし……。

 

最後の仮面ライダー大集結は仮面ライダーをよく知らない私が見ても圧巻だったし、電王……だっけ?

 

あのライダーはなんか見たことあったな。

 

すごくフィーチャーされてたし、変身解除?後の人が出てきたところですごい劇場がざわめいてたし。

 

何よりほんとに……カッコよかったなぁ。

 

仮面ライダーって、あんななんだ……。

 

……家帰ったら、ちょっとだけ調べてみようかな。

 

……!

 

そうだ!

 

入場者特典でもらえた、マグネット、開けてみよう。

 

えーっと……あった。

 

何が出るのかなぁ……えいっ。

 

これは……あ、確かクウガと……ダブルだ。

 

その隣は……なんていう仮面ライダーなんだろう?

 

カッコよかったけど、映画の中で名前が出てこなかったんだよね。

 

調べてみよう。

 

……………アギト、と……オーズって言うんだ。

 

どっちもカッコいいなぁ……。

 

って私、さっきからカッコいいしか言ってないや。

 

……あ、せっかくだからパンフレット買って行こうかな。

 

へぇ、通常盤とDVD付きがあるんだ。

 

DVDって、何が入ってるんだろう?

 

……とりあえずここは、通常盤でいいかな。

 

……物販コーナーも、人がいっぱい……。

 

みんな、仮面ライダーが好きなんだ。

 

……でも。

 

仮面ライダーが子供だけじゃなく、大人にも女の子にも見られる理由、分かった気がする。

 

……早く家帰って、パンフレット見て、仮面ライダーのことについていろいろ調べようっと。

 

 

 

 

 

これが、私と仮面ライダーの出会いだった。

 

抽選会でたまたま当たったチケットで、仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVEを見に行き、仮面ライダーのカッコよさ、面白さを知った。

 

私はこの日のことを、一生忘れないだろう。

 

……忘れるつもりもないが。




この回を書くにあたり、もう一度平ジェネFOREVEを見返しましたが、





ほんといい映画ですよねあれは。

良太郎(佐藤健)が出てくれたというのもありますが、今僕達が生きている仮面ライダーが実在しない現実の世界と、仮面ライダーが実在する虚構の世界、というテーマが、めちゃくちゃ好きなんですよね。

みんなが一度は夢見た世界を、この映画で再現してくれてるんですよね。

クライマックス、人々に呼ばれて現実の世界に次々と仮面ライダーが現れるシーンは、マジで鳥肌ものです!

全員カッコいいんですが、オーズの登場シーンで『アンク……』と呟きながらタカメダルを触るのは、完全にやってますよね?ね!?(ちなみに僕はここで3回中3回泣きました)

マジで平ジェネFOREVEは、仮面ライダーが少しでも好きな人なら一度は見てほしい作品です!

最後の必殺技ラッシュとか平成ライダー20人の立ち姿とかマジで圧巻ですのでw!


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第八十六話 ましろの過去(後編)

はい、今週3話目投稿はましろちゃんの過去後編です。

先に言っちゃうと、今回はちょっと胸糞展開があります。

それをかき消すような展開もありますが、そういうのが苦手、嫌な人はブラウザバック推奨……って言ったら前回と全く同じなので、……出来れば見ていってくれると嬉しいですw。


〜現在〜

 

【広町家 アトリエ】

 

つくし「それが、ましろちゃんと仮面ライダーの出会いだったんだ。」

 

ましろ「うん。当時は何であんなに劇場がざわついたのか分かんなかったけど、今では狂おしいほど分かるよ。良太郎が何年ぶりかに仮面ライダーに戻ってきたんだもん。そりゃ劇場もざわめくよ……。」

 

透子「あたし、見に行こうと思った矢先にSNSでネタバレされたんだよねー。あのときはマジ萎えたわ〜……。」

 

ましろ「ほんとにもう、すぐにネットニュースになっちゃったからね……。」

 

七深「それだけみんなびっくりしてたってことだね〜。それより、しろちゃんがそんなに早くから透哉先輩に会ってたことのほうがびっくりだよー!」

 

透子「あたしもあたしも!てっきり透哉先輩が言ってた、"シロが中三の頃"かと思った!」

 

ましろ「私も、最初は気づかなかったんだ。でも、透哉先輩と話すようになって……ある日、平ジェネFOREVEの話になったんだ。そのときに私が落としたチケットを拾ったっていう話を聞いて、『あ、あれ透哉先輩だったんだ』って。」

 

つくし「なんかもうその時点から、運命感じちゃうよね〜。そのときは落としたチケットを拾ってもらっただけの関係が、ましろちゃんが中三のときに本格的に知り合いになり、今では後輩に好意を抱かれる先輩に……。」

 

瑠維「それで、倉田さんが中学三年になったときは、どうやって知り合ったの?」

 

つくし「ちょっと瑠維さん!私のこと無視しないで〜!」

 

七深「まぁまぁつーちゃん、よしよし。」ナデナデ

 

透子「ルイ〜、意外と興味津々だなー。」

 

瑠維「途中まで聞いておいて、最後まで聞かないのは気持ちが悪いだけよ。」

 

透子「またそんなこと言う……。ほんっと素直じゃないよなお前は。」

 

ましろ「あはは……。でも、その気持ち分かるよ。1つの話を途中まで聞いちゃうと、最後がどうなるのか気になっちゃうよね。」

 

瑠維「ええ。」

 

透子「……ったく、シロだけにはやたら甘いし。」

 

七深「とーこちゃんもまぁまぁ。……しろちゃん、話の続き、聞かせてくれる?」

 

ましろ「あ、うん。それからはね……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから私は、動画サイトで仮面ライダー関連の動画をこれでもかと見漁った。

 

仮面ライダーのいろんなシーンをバックに曲が流れる動画、名シーンや名言をまとめた動画、映画の予告や変身シーンをまとめた動画、仮面ライダーのおもちゃやグッズを紹介している動画、仮面ライダーのいろんなことについて解説している動画など、様々なジャンルの動画を、目についたものから片っ端に見ていったのだ。

 

もちろんその頃にやっていた仮面ライダージオウも、途中からだけどリアルタイムで見始めた。

 

でもそれ以前の回も見たかったので、お母さんにお願いしてある動画サービスに入らせてもらい、しっかり1話から見た。

 

おもちゃとかも買いたかったが、……正直な話、それを持ってレジに行く勇気が私にはなかった。

 

やっぱりちょっと、恥ずかしかったのだ。

 

……でも、何かしら仮面ライダーのグッズが欲しかったので、出かけた先で仮面ライダーのガチャガチャを見つけるたびに、何回か回していた。

 

もちろん、他の人に見られていないか、確認して。

 

……動画を見て、ガチャガチャをして、ジオウを見て。

 

そしたらまた、動画を見てガチャガチャをしてジオウを見ての繰り返し。

 

仮面ライダーを知ってから最初の2、3ヶ月は、そんな日々が続いた。(もちろん、その間も学校にはちゃんと行った)

 

 

 

 

 

そうしているうちに月日は経ち、私は中学2年生になった。

 

まぁだからと言って、何が変わったとかはないけど。

 

あ、でも変わったことはあるな。

 

……ちょっと仮面ライダーの知識がついた。

 

クウガからジオウまで、これはなんてライダー?って聞かれたら答えられる程度には知識が。

 

それと、グランドジオウのおかげで順番も言えるようになった。

 

まぁ、サブライダーとか映画限定ライダーとかは、まだあやふやなところがあるけど……。

 

ちなみに、昭和ライダーについては、まだ全然だ。

 

こういうことはあまり言わない方がいいんだろうけど……平成ライダーのほうが、正直好きだし。

 

あと、この年の秋から新しい仮面ライダー、ゼロワンが始まった。

 

記念すべき令和ライダー1作目ということで、話題性もすごいらしい。

 

……それと、ジオウの最終回良かったな。

 

ソウゴが変身したオーマジオウ、カッコよかったなぁ。

 

夏に公開された『Over Quartzer』、冬に公開された『令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』も、もちろん見に行った。

 

どっちも面白かったし、特に前者は最強フォームが勢揃いしたのがすごくカッコかったので、一般販売の最強フォームのライドウォッチを、いろんな店を回って集めた。

 

え?もう恥ずかしくないのか?

 

……うん。

 

動画見てたら、女の人が仮面ライダーのおもちゃを紹介してたり、変身ポーズを再現してるって動画が結構あったし、仮面ライダーの情報を見るためにいれたSNSでも、女の人が仮面ライダーについて呟いてるのもいっぱいあった。

 

中には私みたいに女だから恥ずかしくて仮面ライダーの買い物ができないって人もいたけど、それでもみんな、最終的にはちゃんと買えたって報告をしてて……。

 

だから私も、最強フォームのライドウォッチを集めるために、勇気を出して……。

 

その結果、無事買うことができたんだ。

 

カブトハイパーフォーム〜ビルドジーニアスフォームのライドウォッチが、私の初めてのDX玩具。

 

ベルトをゲットするのはまだ先になりそうだけど……ライドウォッチだけでこの満足感。

 

いつか、普通のクウガ〜ビルドまでのライドウォッチも集めて、全部ライドウォッチダイザーにはめて飾りたいなぁ。

 

 

 

 

 

平ジェネFOREVEを見てから1年が経ち、私は今、完全に仮面ライダー沼にはまっている。

 

……仮面ライダーについて話せる友達とかはいないけど、1人の世界に入ってひたすら仮面ライダーのことについて考えるというのも悪くない。

 

動画を見てると時間が経つのをつい忘れてしまうし、SNSで仮面ライダーについて呟いているのを見るのも楽しいし、勉強になる。

 

だから私は……今後も、このままでいい。

 

中学3年生……中学最後の年になるけど、変わらず私は、仮面ライダー沼につかる日々だろう。

 

 

 

 

 

……と、最初はそう思っていた。

 

6月、あんな事が起きるまでは。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜某年前 6月〜

 

学校が終わり、私はショッピングモールに来ていた。

 

目的は三つ、仮面ライダーのおもちゃコーナーを見に行くこと、ガシャポン広場で仮面ライダーのガチャガチャを回すこと、食品売り場の食玩コーナーで仮面ライダーのあるものを買うことだ。

 

……見事に全部仮面ライダーだが、これが私の日常なのだ。

 

財布の中には……うん、大丈夫。

 

これならガチャガチャも回せるし、食玩も買える。

 

ふふ、楽しみだな〜。

 

 

 

 

 

「……」

 

「……」

 

「……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ましろ「〜〜♪♪」

 

DXゼロツープログライズキー、買えて良かった〜。

 

家帰って遊ぶの楽しみだな〜♪

 

欲しかった色紙ARTと装動のクウガも買えたし、ガチャガチャは電王のラバーマスコットとゼロワンのコレキャラ、それと……きゅーぱっか?っていう可愛いのを見つけて、結構回しちゃったけど……運良く数回で欲しいの出たし。

 

今日の仮面ライダー遠征も、満足満足♪

 

……遠征って言うほど、遠出してないけど。

 

あ、そうだ。

 

色紙ART、今もう開けちゃおうかな。

 

三つ買ったけど……一つだけ、一つだけ開けよう。

 

ラインナップは……あった。

 

うーん、そうだなー……。

 

ゼロツー、クウガ、箔押しあたりが出てくれたら嬉しいかな。

 

……えいっ!

 

! ジオウとゼロワンのWライダーキックだ!

 

やったー!箔押しゲット〜♪

 

 

 

 

 

「……やっぱ可愛いなあの子。」

 

「……そろそろ行っちゃうか?」

 

「……ああ、行こう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……17:00、もうそんな時間だったんだ。

 

ショッピングモール行って、ガチャガチャして、おもちゃコーナーと食玩コーナーで買い物して、ちょっと休憩して……。

 

あー、でもだいたいそんなものか。

 

寄り道してから帰る時間帯って感じするし、まぁ丁度いいのかな。

 

よし、早く帰って、ゼロツーで遊んだり装動作ったり残りの色紙ART開けたりしようかな。

 

家に帰った後も、楽しいこといっぱいだなー。

 

ふふ、楽しみがいっぱい♪

 

 

 

 

 

「よお、お嬢ちゃん。」

 

ましろ「!」

 

え?

 

だ、誰……?

 

「君、可愛いね。」

 

「ねぇ、今暇?暇ならさ、俺らと遊ぼうよ。」

 

ましろ「い、いや、私は……」

 

も、もしかしてこれって……俗に言う、ナンパ?

 

「一人でいるより、俺らといたほうが楽しいよ?」

 

「ほら、行こうよ〜。」

 

ましろ「や、やめて……ください……!私、帰らなきゃ…「おっと、そうはいかないよ〜?」!?」

 

は、挟み討ち……!?

 

そ、そんなの……。

 

「怖がらなくていいからさ〜。」

 

「遊ぼうぜ〜?ガシッ」

 

ましろ「い、嫌!離して……ください……!」

 

「そんなこと言わずにさー。」

 

「ほらほら〜。」

 

ましろ「や、やめて……。やめて……ください!」

 

パッ!

 

「おっと!」

 

ましろ「! きゃっ!」

 

ドサッ!

 

「大丈夫か!?」

 

「あ、ああ。危ねぇ危ねぇ……。おいてめぇ!いきなり離したら危ねえだろうが!」

 

ましろ「そ、そんなこと……。悪いのは、そっちじゃ…「ん?何だこれ?」!!」

 

わ、私のバッグ!

 

転んだ拍子に吹き飛んだんだ……。

 

「これって……仮面ライダーか?」

 

ましろ「!!」

 

「この女の子が?いやいや、女の子が仮面ライダーって……」

 

「しかも見たところ中学生か高校生……。それで仮面ライダーとか、幼稚すぎんだろ〜!」

 

ましろ「……か、返して……」

 

「ん?」

 

ましろ「返して……ください……。」

 

「……いいけど、返して欲しかったら、俺らについてこいよ。」

 

ましろ「え?」

 

「お、それいいな!取引だ取引!」

 

「俺らと遊ぶか、このバッグをぶちまけられるか、どっちか選べよ。」

 

ましろ「ど、どっちか……?どっちも嫌です!」

 

「……なら仕方ねえなぁ。

 

 

 

 

 

……ほい。」

 

ドシャー!

 

ましろ「!?」

 

「えーっと……お、これ学生証じゃん。」

 

「マジ?俺にも見せろよ。……倉田ましろ。お、中学生だってよ!」

 

「ヒュー!最高じゃん!」

 

ましろ「……か、返して……。返してよ……。」

 

「ん?まだ何か入ってんぞ?……お、財布!」

 

「マジか!それで俺らと遊べってことじゃん!」

 

ましろ「ち、違っ……!」

 

「ん?これは……お、これも仮面ライダーじゃん。」

 

!! きょ、今日買った、ゼロツーの……。

 

「しかもおもちゃじゃんか!……何だよこのバッタみてえなやつ!ダッセー!」

 

ましろ「!!」

 

「こんなのが仮面ライダーだなんて、世も末だなー。」

 

「赤と黄色とか気色悪い〜。」

 

ましろ「……めて。」

 

「……あ?」

 

ましろ「……めてよ。……仮面ライダーのこと悪く言うの……やめてよ。」

 

「ん?何だぁ?聞こえねえなぁ。」

 

「あと、お願いするときは敬語。やめて"ください"だろ?幼稚園で習いませんでしたかー?」

 

ましろ「……うぅ……うう……」

 

「ん?何?泣いてんの?」

 

「しかも道端にへばりながら?中学生が?恥ずかしいー!」

 

ましろ「うぅ、ぐすっ……ううう……」

 

ダメだ……。

 

涙が……止まらない……。

 

バッグの中漁られて……仮面ライダーのこと、悪く言われて……悔しくて、悲しいのに……言い返せない……。

 

怖くて……怖くて……泣くことしか、できなくて……。

 

「まぁ、でも大丈夫だよ。」

 

「俺らと楽しいことすれば、泣き止むって。」

 

「ほら、立てよ。俺らと遊び行こうぜ?」

 

ましろ「……フルフルフル」

 

「んだよ、今度は首振って否定かよ。」

 

「もう無理矢理連れてこうぜ。いっしょに楽しいことしような。ましろちゃん♪」

 

い、いや……気持ちの悪い声で……私の名前、呼ばないで……。

 

「おら、行くぞ。」

 

ましろ「い、嫌!」

 

バシッ!

 

「いって!この、調子のりやがって!ほら行くぞ!立て!」

 

ましろ「嫌!嫌!!」

 

「るっせえなぁ。まぁでも、じきに静かにさせるし、それまでの辛抱か。」

 

「なぁ、このぶちまけたやつどうする?」

 

「放っておけよ。この財布と学生証以外、全部ゴミだ。」

 

「それもそうだな。」

 

ましろ「は、離して……離してよ……。」

 

もう……何を言っても通じない……。

 

この人達には、何一つ、言葉が……。

 

この人達と遊びになんて……行きたく、ないのに……。

 

今すぐ、帰りたいのに……。

 

……私は……何も……。

 

……何も、できない……。

 

うぅ……。

 

悔しいよ……悲しいよ……苦しいよ……怖いよ……。

 

お母さん……。

 

お父さん……。

 

誰か……。

 

……誰か……。

 

……助けて……。

 

 

 

 

 

???「おい!何してんだあんたら!」

 

ましろ「……!」

 

「あ?」

 

「何だ?」

 

「誰だ?」

 

……今の、声は……。

 

???「その子嫌がってるだろ!離せよ!」

 

「んだよてめえ!ヒーロー気取りがああん!?」

 

???「そんなんじゃねえよ!いいから早くその子を離せって…「うるせえ!」ヒュンッ! うわっ!」

 

「そのヒーロー気取りの相手は頼んだぞ!」

 

「おら行くぞ!歩け!」

 

ましろ「っ!た……助けて!」

 

???「! ああ、待ってろ!」

 

「いっちょまえにカッコつけやがって!この!ヒュンッ!」

 

???「うわっ!っと!おっと!」

 

「ちょこまかと避けやがって……!!」

 

???「反射神経だけはいいんだよ!いいからあんたらはその子を離……せ!」

 

ドスッ!

 

「あう!!」チーン

 

「うわっ……まともに蹴り入りやがった……。」

 

「んのやろう!もう頭にきた!」

 

 

 

 

 

???「あ、あそこですお巡りさん!」

 

警察官「こらぁ!そこ何してるー!」

 

「! ヤベェサツだ!」

 

「し、仕方ねぇ!ずらかるぞ!」

 

パッ!

 

ましろ「あ……。」

 

???「! 危ない!」

 

 

 

 

 

ガシッ!

 

ましろ「!」

 

???「ふぅ、セーフ……。」

 

「おい起きろ!サツが来る!逃げるぞ!」

 

「お、俺の……俺の、玉が……」

 

「引きずっていくぞ!ほら、早くしろ!」

 

「お、おう!」

 

警察官「こらぁ!待てー!!」

 

???「……サンキュー彩。」

 

彩「ううん、全然。そんなことより、この子は……」

 

???「あぁ、たぶん大丈……ってあれ?」

 

ましろ「……」

 

彩「! だ、大丈夫じゃないじゃん透哉くん!えーっと、こういうときは…「落ちつけって。たぶん、気を失っただけだよ。」……え?」

 

透哉「あんなことがあったんだ。すごく怖かったろうし……このまま、寝かせてやろう。」

 

彩「……う、うん。じゃあ、私はこの散らかってるのを片付けるね。」

 

透哉「あぁ、頼む。……」

 

ましろ「zzz……。」

 

透哉「……場所、変えたほうがいいよな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……うぅ、うーん……。

 

……!

 

あ、あれ?

 

今私、何を……。

 

透哉「お、気がついたか?」

 

え?

 

…………!!??

 

わ、私、何でおんぶされてるの!?

 

ましろ「あ、あの……私、その……」

 

透哉「安心しろよ。もうあいつらはいない。俺と俺の友達が追っ払ったからな。」

 

ましろ「……お、追っ払った……?」

 

……あ、そうだ。

 

私、ナンパに絡まれて……。

 

……ううん、あれはもう、ナンパの域を超えてた……。

 

あれは……。

 

……!

 

ガシッ!

 

透哉「! え?」

 

ましろ「ガタガタガタガタ……」

 

透哉「……そうだよな、怖かったよな。」

 

ましろ「!」

 

透哉「怖くて、震えが止まらない……当たり前だよ、あんな目にあったら。」

 

ましろ「……」

 

透哉「俺は一部始終を見てたわけじゃないけど……荷物の散乱ぐあいから、相当酷い目にあったんだなってのが見て取れるよ。君のような女の子に、大の大人が3人で。……怖かったよな。」

 

ましろ「……ぐすっ、うぅ……」

 

透哉「……」

 

ましろ「うう……うわあああん!!」

 

透哉「……」

 

ましろ「怖かった……怖かったよおお!!ほんとに……ほんとに……うぅ、うう……うわあああん!!」

 

透哉「……よく頑張ったな。」

 

 

 

 

 

ましろ「……ごめんなさい。私の涙で……服、濡らしちゃって。」

 

透哉「大丈夫だよこれくらい。それより……落ち着いたか?」

 

ましろ「……はい。少し……」

 

透哉「そっか。」

 

ましろ「……あ、あの……」

 

透哉「ん?」

 

ましろ「あ……ありがとう、ございます。」

 

透哉「……ああ。……あ、どうする?歩くか、まだこのままのほうがいいか。」

 

ましろ「……まだ、このままでいさせてください。」

 

透哉「OK、分かった。」

 

ましろ「……あったかい……。」

 

透哉「……俺は、鑑透哉。高校2年生だ。」

 

ましろ「え?」

 

透哉「自己紹介だよ。やっぱ、名乗っておいたほうがいいだろ?」

 

ましろ「……透哉……先輩。」

 

透哉「! ……」

 

ましろ「……私は……倉田、ましろです。中学、3年生です。」

 

透哉「2年後輩か。……よろしくな、ましろちゃん。」

 

ましろ「……はい。よろしくです、透哉先輩。」

 

 

 

 

 

……これが、私と透哉先輩の、本当の出会いだった。

 

向こうは、昔私にチケットを拾ってくれたことを覚えていないようだが、私はしっかり覚えていた。

 

なぜ……と言われると説明が難しいが、あえて言うなら、男の人だったから。

 

それと、私が記念すべき仮面ライダーに出会った日だからというのもあるかもしれない。

 

この事件があってから、私と透哉先輩は頻繁に連絡を取るようになった。

 

最初は助けてもらったお礼をしたいからという理由で連絡先の交換をし、それについての連絡を取るだけだったが、そうしているうちにお互いが仮面ライダー好きということが判明したのもあって、たまに会って話をしたり、時には出かけるということも多くなっていった。

 

……今思えば、透哉先輩からより、私から先輩に連絡を取ったりすることのほうが多かったかもしれない。

 

昔の私なら、先輩も男の人だからという理由で、話すことすらも、避けていたはずなのに。

 

その根拠に、チケットを拾ってもらった日、先輩にお礼も言わず逃げ出した。

 

私なんかに、あんな積極的に喋ってくれたのに……。

 

……でもやっぱり、助けてもらったからというのは、大きいと思う。

 

ほんとに、すごく怖かったから……。

 

怖くて悔しくて、涙が止まらなくて……もう、ダメなんだって思ったから……。

 

そんなときに透哉先輩が、私を助けてくれたから。

 

……もしかしたら、すでにそのときに一目惚れしていたのかもしれない。

 

今までその自覚がなかったけど、私が月ノ森に入学する頃にはもう……好きになっていたと思うから。

 

……透哉先輩は……。

 

カッコよくて……。

 

優しくて……。

 

尊敬できる先輩で……。

 

 

 

 

 

……私の、一番のヒーローで。

 

そんな先輩が……透哉先輩が、私は好きなんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜現在〜

 

ましろ「……っていうのが、私が透哉先輩を好きになった理由、かな。ごめんね、ちょっと曖昧な感じで。でも、ほんとにそんな感じで…ギュッ! ふぇ?」

 

つくし「ましろちゃんのことは、私達が守るからね。」ギューッ

 

七深「広町も、全身全霊でしろちゃんを守るよ。」ギューッ

 

透子「その3人のナンパ?マジ許せねー!あたしそういう奴らが一番ムカつく!!」

 

瑠維「もし会うときがあったら、ピーーをピーーして、ピーーの中にピーーしてからピーーとピーーを…「瑠維さんそれ以上はダメだよ!女子高生にあるまじき発言だよ!」それほどの怒りが湧いているということよ。」

 

ましろ「あはは……。でも、大丈夫だよ。あの3人、無事捕まったみたいだから。」

 

透子「え、そうなん……?」

 

つくし「警察の人、すごーい……。」

 

七深「……今更だけど、ごめんねしろちゃん。」

 

ましろ「え?」

 

七深「話すの、辛かったよね?しろちゃんにとっては、思い出したくもないくらい嫌な出来事だったのに、私……」

 

ましろ「だ、大丈夫だよ。私も、話せてなんか、スッキリしたから。」

 

透子「確かに、ななみの言う通りだよな……。シロ、あたしもごめん!」

 

つくし「私も!まさか、そんなひどい話だとは、思わなくて……」

 

瑠維「私達みんな、反省すべきね。」

 

ましろ「み、みんな、そこまで思い詰めなくても…「でも!」!」

 

透子「シロが透哉先輩を好きになった理由、めっっちゃ納得した!」

 

つくし「そんなことがあったら、誰だって惚れちゃうよね〜。」

 

七深「透哉先輩のこと、改めて見直しちゃったかもー。」

 

瑠維「鑑先輩が誰からも尊敬されるはずよね。」

 

ましろ「えへへ……。」

 

透子「何でシロが照れてんの……?」

 

つくし「……!私、良いこと思いついたよ!」

 

七深「良いこと?」

 

つくし「ましろちゃん!

 

 

 

 

 

……透哉先輩に告白しよう!!」

 

透・七・瑠「!」

 

ましろ「……え?……えええええ/////!!??」

 

つくし「丁度今週末はクリスマスだし、告白するにはぴったりでしょ?」

 

透子「あ、確かに!いいじゃんシロ!透哉先輩に告っちゃいなよ〜。」

 

七深「この機会を逃す手はないよ、しろちゃん!」

 

ましろ「そ、そんな……こ、告白?だなんて///……。は、早すぎるよぉ///!」

 

透子「全然早くないって!月ノ森に入る前から好きだったんだろ?ふーすけの言う通りクリスマスも近いし、今しかないって!」

 

ましろ「で、でも……。あ、せめて、高校を卒業するまでは…「ましろちゃん!」! つ、つくしちゃん……?」

 

つくし「透哉先輩をカッコいいって思ってるのは、ましろちゃんだけじゃないんだよ?特に、彩先輩と花音先輩、友希那先輩と紗夜先輩。今名前を挙げた先輩達は透哉先輩と一番近い距離にいる人達でしょ?彩先輩なんか昔からの仲らしいし、心の奥では透哉先輩を好きかもしれないよ。」

 

ましろ「……た、確かに……。」

 

瑠維「もちろん、それは湊さんや氷川さん、松原さんも例外じゃないわよね。」

 

ましろ「うっ……。」

 

つくし「ましろちゃん、恋は競争なんだよ。早く自分の気持ちを伝えないと、他の誰かに取られちゃうかもしれない。そんな厳しい戦場なの。」

 

七深「つーちゃんが、いつにも増して燃えてる……。」

 

ましろ「……で、でも、もし彩さんが透哉先輩を好きだとしたら……私は、邪魔をするべきじゃないと思う。」

 

つくし「え?」

 

ましろ「私なんかより……透哉先輩のほうが、お似合いだと思う…「ましろちゃん!」!?」

 

つくし「私"なんか"って言わない!それに私は……透哉先輩とましろちゃんのほうが、お似合いだと思ってるよ!」

 

ましろ「そ、そんなこと……!」

 

七深「しろちゃん。」

 

ましろ「!」

 

七深「もっと自分に、自信を持ってもいいんじゃないかな?しろちゃんは、この1年間Morfonicaとしてやってきて、すごく成長したし、変わった。それは、透哉先輩も分かっているはずだよ。」

 

ましろ「……」

 

透子「シロ。最初あたしは、何でシロはこんな人が好きなんだろうって思ってた。でも、実際に会って喋って、今日の話も聞いて……理解した。理解したし……この人は、シロを絶対に見捨てない。シロを絶対幸せにしてくれるって、そう思った!」

 

ましろ「……」

 

瑠維「倉田さん。私からは一言だけ伝えるわ。……あなたなら、きっと大丈夫。よく言うでしょ?当たって砕けろ、と。」

 

七深「るいるい〜、砕けたらダメだと思うけど……。」

 

瑠維「……」

 

ましろ「……あはは。」

 

透・七・つ「!」

 

ましろ「ありがとう、つくしちゃん、透子ちゃん、七深ちゃん、瑠維さん。……私、頑張ってみる!」

 

透・七・つ「シロ(しろちゃん・ましろちゃん)!」

 

ましろ「私……クリスマスに透哉先輩をお出かけに誘って……こ、告白するよ///!砕けるのは嫌だけど……あ、当たって砕けろだもんね!」

 

瑠維「……ふふ。」

 

つくし「もう、ましろちゃんったら。」

 

透子「それとシロ、お出かけじゃなくて、デート、な?」

 

ましろ「で、デート!?」

 

七深「確かに!クリスマスといえばデートだもんね〜。」

 

ましろ「く、クリスマス……デート……。」

 

瑠維「……今になって怖気ついた、なんてことはないわよね。」

 

ましろ「……う、うん、大丈夫!私、透哉先輩を誘ってみる……ううん、誘うよ!く……クリスマスデートに!そして……こ、告白するんだ!」

 

透子「その意気だシロ!」

 

七深「頑張って、しろちゃん。応援してるよ!」

 

つくし「ましろちゃん……こんな、立派になって……」

 

透子「おいおいふーすけ、泣くの早いって。」

 

つくし「だ、だって〜!」

 

ましろ「あはは……。」

 

……私が、透哉先輩に告白か。

 

なんか、急な感じで決まっちゃったけど……すると決めたからには、絶対!

 

みんなも応援してくれてるし……私も……自分の気持ちを、ちゃんと伝えたい!

 

……でも、そのためにはまず、先輩をクリスマスデートに誘わなきゃいけないんだよね。

 

どうだろう……先輩、予定空いてるかな?

 

……ううん、最初から弱気になってちゃダメだよね。

 

予定が空いてることを信じて……いざ、先輩に連絡を……!




もうみなさんお分かりだと思いますが、今回の過去編、前のオーズオタクの回は次のある回のための布石でした。

そのある回とは……





クリスマスデート回です!!(絶対ためる必要ない)

次回はクリスマスの10:00に投稿予定です!

乞うご期待!!


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第八十七話 待ちに待った、クリスマスデート!のはずが……?

1話にしようと思ったら思いの外文字数が多くなっちゃったので2話完結にしましたw。

見て分かる通り、タイトルからして不穏な空気が流れてますが……どうも僕は、そういう展開にもっていってしまう癖があるようで……。(いや癖なのか?てかこれ、前にもどっかで言った気が……。デジャヴ……?)

まぁどんな展開になっていくのかは……読んでいけば分かります!

それではクリスマス回前編、どうぞ!


〜AM 8:00〜

 

【倉田家 ましろの部屋】

 

『……ピピピピ…カチッ……』

 

……ムクリ

 

……とうとう、この日がやってきた。

 

……とりあえず、朝の準備をしよう。

 

お手洗いお手洗い……うぅ、寒い……。

 

 

 

 

 

【台所】

 

ましろの母「あら、おはようましろちゃん、早いのね。」

 

ましろ「うん。今日はちょっと、大事な用事があるから。いただきまーす。」

 

ましろの母「大事な用事?……!もしかして、ましろちゃんの話によくでてくる透哉くんと、デートだったり?」

 

ましろ「……///」

 

ましろの母「……あら?え、まさか……当たっちゃった?」

 

……ご飯、自分の部屋で食べようかな……。

 

ましろの母「た、大変!ちょっとお父さん!来てちょうだい!」

 

ましろ「わ、私、自分の部屋で食べるから!」

 

ましろの母「え?あ、ちょっとましろちゃん!?お父さん!大変、大変なのよ!ましろちゃんが!ましろちゃんがー!」

 

もう〜〜///!

 

お母さんってば〜〜///!

 

 

 

 

 

【ましろの部屋】

 

ましろ「……よし。」

 

身支度良し、バッグ良し、中身も良し、そして……プレゼントも良し。

 

……透哉先輩、可愛いって言ってくれるかな?

 

今日のために気合いを入れて、透子ちゃんにも手伝ってもらいながら選んだコーデ。

 

特にこの帽子とワンピースは、透子ちゃんおすすめのちょっとお高いお店で自分で選んで買ったものだ。

 

ちなみに髪型も、いつもと違い編み込みにしている。

 

これも透子ちゃんに教えてもらったものだ。

 

……大丈夫。

 

モニカのみんなも可愛いって言ってくれたし、これで落ちない男はいないって、透子ちゃんが太鼓判を押してくれた。

 

それに……。

 

私も、これなら透哉先輩に可愛いって言ってもらえる自信があるし、何よりこのコーデは好きだと、心の底から思える。

 

そう、誰かに可愛いって思ってもらえるのも大事だけど、自分が着て『あ、これは好きだな』って思えることも大事だって、透子ちゃんに貸してもらった本に書いてあった。

 

……なんか、改めていろいろ思うと、透子ちゃん様様だなー。

 

今度、ちゃんとお礼しなきゃ。

 

……待ち合わせは9:00。

 

今は8:30だから……うん、丁度いいな。

 

すぅ、はぁ、すぅ、はぁ……。

 

……よし、行こう。

 

 

 

 

 

【玄関】

 

ましろ「……それじゃあ行ってきまーす。」

 

ましろの母「いってらっしゃいましろちゃ……。!」

 

ましろ「? どうしたの?お母さん。」

 

ましろの母「……て、天使?」

 

ましろ「え?」

 

ましろの父「母さん、俺の髭剃り知らない……。!!」

 

ましろ「あ、お父さん。」

 

ましろの父「……め、女神?」

 

ましろ「へ?」

 

ましろの父「……この気合いの入れよう……まさかましろ、お前ほんとに……」

 

ましろの母「今夜はお赤飯ね、お父さん。」

 

ましろ「……わ、私、行くね?」

 

ましろの父「ましろ!」

 

ましろ「もう、今度は何?」

 

ましろの父「……良い1日にしろよ。」

 

ましろ「……うん、もちろん。じゃあ、行ってきます!」

 

ガチャ……。

 

……ガチャン。

 

ましろの父「……とうとうあの子も、好きな子とデートをする歳になったか……。」

 

ましろの母「上手くいくといいわね。」

 

ましろの父「……ああ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜AM 8:55〜

 

【駅前】

 

ちょっと、早く着いちゃったな。

 

うぅ、寒っ……。

 

でも、ちゃんとカイロは持ってきたし、温かい羽織ものも着てきた。

 

いざとなったら手袋とマフラーもあるし、防寒対策はバッチリ!

 

……これ以上、寒くならなければだけど。

 

 

 

 

 

???「おーい!ましろー!」

 

 

 

 

 

! この声は!

 

ましろ「透哉先輩!」

 

 

 

 

 

透哉「はぁ、はぁ、はぁ……わ、悪い、遅くなった。」

 

ましろ「お、遅くなったって……まだ集合時間前ですよ?」

 

透哉「え?……あ、ほんとだ。駅前に着いたらもうお前が立っていたから、てっきり集合時間になってたのかと……」

 

ましろ「あはは……。」

 

透哉「しかし、びっくりしたよ。3日くらい前だっけか?急にましろから、『クリスマスの日空いてますか?』って連絡くるんだもん。」

 

ましろ「あのときは……ほんとに、急ですみません。」

 

透哉「あぁいや、いいんだ。……でも、誘ってもらえてよかったよ。」

 

ましろ「え……?」ドキッ

 

透哉「お前が今日誘ってくれなかったら、一斗と2人で映画行くはめになってたからさ。」

 

ましろ「あ……あー、なるほど……。」

 

透哉「そういう意味でも、今日はありがとな。」

 

ましろ「い、いえ……。私の方こそ、ありがとうございます。」

 

やっぱり、そう上手くはいかないか……。

 

相手は超がつくほど鈍感な、透哉先輩だもんな……。

 

……でも、今日はそんな透哉先輩を、私が意識させてやるんだ!

 

後輩としての倉田ましろじゃなく……1人の女としての、倉田ましろを!

 

透哉「よし、それじゃあ行くか。……っつっても、どこ行くか…「透哉先輩!」ん?」

 

ましろ「クルンッ♪……」

 

透哉「……?」

 

ましろ「ど、どうですか?」

 

透哉「え……ど、どうって?」

 

うぐっ……や、やっぱり気づかない……。

 

ましろ「……ふ、服装ですよ。今日のために選んできたんです。髪型も、いつもとは違う感じにしてて……」

 

透哉「……あ、そ、そうなのか。なるほどな。確かに、いつもと比べたら雰囲気が若干……」

 

じゃ、若干なんだ……。

 

結構変えてきたと思うんだけどな……。

 

……メイク?とかもちょっとだけど、頑張ったし。

 

な、なら……。

 

ましろ「……か、可愛い、ですか……?」

 

透哉「え?」

 

ましろ「……///」

 

透哉「……ああ、可愛いと思うぞ。」

 

ましろ「! ほ、本当ですか!?」

 

透哉「ああ、本当だ。クリスマスだから、いつも以上に気合い入れておしゃれしたんだろ?その服も、髪型も、似合ってるよ。」

 

ましろ「っ〜〜////!!」

 

合ってはいるけど、ちょっと違う……けど、なんかもう……どうでもよくなっちゃった。

 

だって……可愛いって……似合ってるって、言ってくれたんだもん///。

 

若干言わせちゃった感は否めないけど……でも、すごく……すごく嬉しい/////!!

 

単純な女って思われても、別にいい。

 

嬉しいものは……嬉しいんだ///。

 

透哉「……だ、大丈夫か?ましろ。」

 

ましろ「は、はい……大丈夫です……。」

 

透哉「(とてもそうは見えないけど……。てか、なんか顔赤くね?まさか、熱があるんじゃ……)なぁ、まし…「透哉先輩!私、最初に行きたいところあるんです!」え?い、いやでも……」

 

ましろ「時間も迫ってるので、早く行きましょう!」

 

透哉「わ、分かった。分かったから押すなって……。(うーん……気のせいか?)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜AM 9:30〜

 

【ショッピングモール 映画館】

 

透哉「時間って、映画のことだったのか。ってことは、MOVIEバトルロワイヤルでも見るのかな?」

 

 

 

 

 

ましろ「お待たせしました透哉先輩!買ってきました!」

 

透哉「お、サンキューましろ。……?この映画は……」

 

ましろ「今話題の恋愛映画です。今日は先輩と、これを見たくて……」

 

透哉「へぇ、恋愛映画か……。ましろ、こういう映画にも興味あったんだな。」

 

ましろ「ま、まぁ……。」

 

透哉「俺、恋愛映画ってあまり見ないから、ちょっと楽しみだな。」

 

確かに……先輩ってあまり、こういうの見なそう……。

 

まぁ、それは私もなんだけど。

 

正直に言うと、本当は仮面ライダーが見たかった……けど、今日は我慢!

 

いっしょに恋愛映画を見て、そういう雰囲気にさせる!

 

それが私の狙い!

 

ましろ「あ、先輩。ポップコーンとか食べますか?まだ映画まで時間ありますし、もしだったら私…「あ、それなら俺もいっしょに……」い、いえ!大丈夫です!私に任せてください!」

 

透哉「え……でも、チケット代もお前に出してもらっちゃったし、ポップコーンと飲み物くらいは…「今日は!私に全部任せてください!というわけで、先輩は椅子に座って待っててください。」……わ、分かった。」

 

ふぅ、なんとかなった。

 

……今日は私が先輩をエスコートするんだ。

 

私から誘ったクリスマスデートだし……先輩にはもっとリラックスしてほしい。

 

この後のプランもしっかり考えてあるし、最後には……。

 

……よし!

 

まずはポップコーンと飲み物を買ってこよう。

 

うーん、どれがいいかなー?

 

透哉「……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜映画鑑賞中〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ましろ「うぅ、うう……」

 

透哉「だ、大丈夫か?ましろ。」

 

ましろ「す、すみません……。思ってたより、すごく、良い映画で……。とても、感動して……。」

 

透哉「まぁ、気持ちは分かるよ。」

 

恋愛映画って、初めて見たけど……あんな切ないものなんだ……。

 

でも、ちゃんと最後はハッピーエンドで……。

 

雰囲気作りのために選んだ映画だったけど、あれにして正解だったなぁ。

 

……ん?

 

雰囲気作り?

 

……!!

 

そうだよ!

 

私、先輩と恋愛的な雰囲気になるためにあの映画選んだんだよ!

 

完全に忘れて、普通に映画楽しんでた……。

 

透哉「……なんかお前、顔色悪いぞ?そこにベンチがあるから、ちょっと座るか?」

 

……だ、ダメだダメだ。

 

こんなので弱気になっちゃ。

 

まだ時間はある。

 

次のプラン……ランチで挽回するぞ!

 

ましろ「透哉先輩!お昼ご飯食べに行きましょう!」

 

透哉「え、昼ごはん?……まぁ、確かにちょっとお腹空いてきたな。」

 

ましろ「私、良い店知ってるんです!きっと先輩も気にいると思いますよ。」

 

透哉「そ、そうか。……あー、なぁ、まし…「それじゃあ、さっそく行きましょう!」……あ、ああ。(やっぱ今日のましろ、なんか変だ……。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜PM 12:20〜

 

【ショッピング お洒落なパスタ屋】

 

透哉「……ヤベェ、めちゃくちゃ迷う……。」

 

ましろ「ゆ、ゆっくり決めていいですからね?特に急いだりしてないので。」

 

透哉「ああ、そうしてくれると助かる……。」

 

良かった。

 

先輩、ちゃんと気に入ってくれたみたいだ。

 

……まさかここまで迷うとは思わなかったけど。

 

ちなみに現在、私達がメニューを見てから20分経っている。

 

私は5分くらいで決められたが、先輩は残りの15分、ずっとメニューと睨めっこしている。

 

……先輩の意外な一面、発見しちゃったな。

 

透哉「……これに、するか……いや、でもやっぱこっちも……。あーー、決まらねえ……。」

 

……あと5分はかかりそうだなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜ランチ中〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透哉「ごちそうさま!」

 

ましろ「美味しかったですね、透哉先輩!」

 

透哉「ああ。まさかこんな店があったなんてな。今度、彩達も連れて来てみるか。」

 

ましろ「……そ、そうですね。」

 

透哉「えーっと、お会計は……」

 

スッ

 

透哉「ん?」

 

ましろ「私が払っておくので、先輩は先に外に出ていてください。」

 

透哉「い、いや、そんなわけにはいかねえよ。むしろ、俺が全部…「大丈夫ですので!」!」

 

ましろ「大丈夫ですし、何も問題ないので。私に全部、任せてください。」

 

透哉「……分かったよ。」

 

……これでいいんだ。

 

今日は私が、先輩をエスコートして……。

 

……エスコート……できてる?

 

……で、できてるよね!

 

映画館もこの店も、どっちも私が案内して、先輩の分のお金も、私が……。

 

これは、私がやりたくてやってるんだもん。

 

先輩には変に気を遣ってほしくないから、無理言ってお願いして、私が全部……。

 

……無理?

 

あれ……?

 

……私、無理してるの……?

 

透哉「……」

 

 

 

 

 

「またのご来店をお待ちしております!」

 

カランコロン

 

えーっと、先輩は……。

 

あ、いたいた。タッタッタッタ

 

 

 

 

 

透哉「……「透哉先輩!」……ましろ。」

 

ましろ「お腹いっぱいになりましたね!それじゃあ次、次のとこ行きましょう!今日は私が先輩を…「ましろ。」? どうしたんですか?透哉先ぱ……い?」

 

透哉「……」

 

……なんか透哉先輩、怒ってる?

 

すごく、険しい顔してる……。

 

……流石にさっきのは、あからさますぎたかな……。

 

ましろ「お、お代ならほんとに大丈夫ですよ。私、今日のためにいっぱい…「お金の問題じゃねえよ!」!」ビクッ!

 

透哉「映画館でのチケットとか、ポップコーンと飲み物代とか、さっきのランチ代とか……そういうことを言いたいんじゃねえ!……お前のほうだよ!問題は!」

 

ましろ「え……?」

 

「え、何あれ……?」

 

「喧嘩?」

 

「まさかの、こんなとこで修羅場か……?」

 

ましろ「! あ、あの、透哉先輩、話なら、別のところで…「今日のお前はおかしい!断言してやるよ!」……」

 

透哉「頑なに俺がお金を出すのを遠ざけたり、顔が赤かったり顔色が悪かったり、具合悪そうなのに大丈夫の一点張りだし……」

 

ましろ「ぐ、具合なんて、悪くないです!それは先輩の誤か…「誤解だとしても、苦しそうなのは間違いねえだろ!」!?」

 

透哉「お前が俺を店から追い出した後……お前、なんか苦しそうな顔してたぞ?映画館でも、俺を遠ざけたお前は……明らかに何か、無理してる感じだった。」

 

ましろ「私、無理なんて全然……。むしろ、先輩もエスコートするために必死に……っ!」

 

透哉「エスコート?」

 

ましろ「あ、いや……今のはちょっと、口が滑ったというか……」

 

透哉「……なるほど、そういうことか。」

 

ましろ「え?」

 

透哉「要は、俺の真似をしたかったんだな。」

 

ま、真似……?

 

先輩、何言って……。

 

透哉「確かに、いつもは俺がお前を案内したり、先導したりしてたもんな。中古屋行ったときも、前にショッピングモール行ったときも。お前も、そういうのに憧れてたんだな。」

 

……違う。

 

そんなんじゃない。

 

私はただ……。

 

透哉「それならそうと言ってくれりゃいいのに。何も、奢ることまで真似する必要はねえだろ。……まぁ、奢られる側ってのもたまには新鮮だなとは思ったけど。苦しそうにしてたのも、普段の俺はどうお前を先導してたか、それに悩んでたからってことだろ?」

 

違う……。

 

違う違う違う!

 

私は……私はただ、先輩に楽しく過ごしてもらおうと……。

 

だから、こんなとこで時間を潰してる場合じゃない。

 

まだ映画見てランチして、それしかやれてない。

 

まだやりたいこと、行きたいところがいっぱいあるのに、こんなところで……。

 

透哉「ましろ、無理に俺を真似ようとするな。お前は2年も後輩なんだから、お前らしい形でいいんだよ。俺はいつまでも付き合うからさ、今度はお前の……ましろのやり方で俺を……

 

 

 

 

 

「もうやめてください!!」

 

! え……?」

 

ましろ「……」

 

透哉「お、おい……お前、何で泣いて…「良いこと言ってる風ですけど、全部間違いです!どうして私が、先輩の真似をしなくちゃいけないんですか!それに何のメリットがあるんですか!!」め、メリットって……」

 

ましろ「透哉先輩に楽しんでほしい。楽しい時間を過ごしてほしい。そのためにいろいろ調べて、今日のプランも一生懸命考えて、準備して……。なのに先輩は、知ったような口ぶりで意味の分からないことをべらべらと。……先輩なんかに!今日私がどんな気持ちで先輩を誘ったのか、エスコートしてたのか、準備してたのか!いくら考えたって分からないですよ!!」

 

ダッ!

 

透哉「お、おいましろ!」

 

タッタッタッタ……

 

 

 

 

 

先輩の……透哉先輩の、馬鹿……。

 

もう、知らない……。

 

透哉先輩なんて……。

 

……クリスマスデートなんて……告白なんて……知らない……!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透哉「……」

 

ガヤガヤガヤ

 

「何だ何だ?」

 

「男の子と女の子が喧嘩したんだと。」

 

「なんかすげえもん見ちゃったな……。」

 

「ドラマのワンシーンみたいだ……。」

 

……ましろが……あんなに、怒るなんて……。

 

……俺、あいつを傷つけるようなこと、言ったのか……?。

 

……エスコート、とか言ってたよな?

 

俺の真似をしてた……ってわけじゃなかったのか……?

 

あとは……楽しい時間がどうとか……。

 

 

 

 

 

『今日私がどんな気持ちで先輩を誘ったのか、エスコートしてたのか、準備してたのか!いくら考えたって分からないですよ!!』

 

 

 

 

 

今日、どんな気持ちで……。

 

今日……。

 

……クリスマス?

 

……ん?

 

何か、落ちてる……。

 

ましろが落としていったのか……?

 

……スッ

 

紙……?

 

何であいつ、こんなもの……。

 

ピラッ

 

 

 

 

 

『  クリスマスデート計画表

 

・映画見に行く←今話題の恋愛映画

・お洒落な店でランチ

・ゲームセンター

・雑貨屋さんor本屋さん(猫カフェとかもあり?)

・いろいろ

 

最後にイルミネーション、そして大きなクリスマスツリー見る!

 

  目標:透哉先輩を楽しませる!

    そして、私も楽しむ!

 

 

最後の最後に       

          透哉先輩に告白!!

                       』

 

 

 

 

 

透哉「……」

 

……俺は、なんて馬鹿なことをしたんだ……。

 

あいつなりにいろいろ計画してたのに、あんなこと言われたら、傷つくに決まってる……。

 

……知らなかったなんて、ただの言い訳だ。

 

俺の言葉は……あいつの気持ちを……

 

 

 

 

 

踏み躙ったんだ……。

 

透哉「……くそっ!!」

 

タッタッタッタ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タッタッタッタ……

 

はぁ、はぁ、はぁ……。

 

……随分遠くまで……逃げて来ちゃったな。

 

……こんな……こんなはずじゃ、なかったのに……。

 

うぅ、ぐすっ……。

 

……ごめん、透子ちゃん、みんな。

 

私のために、いろいろ手伝って、くれたのに……。

 

……全部、台無しにしちゃった……。

 

こんなんじゃ……イルミネーションなんて……。

 

クリスマスツリーなんて、見に行けないし……。

 

……ましてや告白なんて……。

 

……できないよ……。

 

ごめん……。

 

本当に……こめん……。

 

 

 

 

 

???「あれ、ましろちゃん?」

 

ましろ「! ……え?

 

 

 

 

 

……彩さんと、花音さん……?」

 

彩「ましろちゃん、まさか泣いてるの!?」

 

花音「い、いったい何があったの!?」

 

……こんなところで、二人に会うなんて……。

 

 

 

 

 

『彩先輩なんか昔からの仲らしいし、心の奥では透哉先輩を好きかもしれないよ。』

 

 

 

 

 

『もちろん、それは湊さんや氷川さん、松原さんも例外じゃないわよね。』

 

 

 

 

 

……ついてないな、ほんとに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透哉「はぁ、はぁ、はぁ……」タッタッタッタ……

 

『プルルルル……プルルルル……プルルルル……プルルルル……』

 

……くそ、出ねぇ。

 

こうなったら、手当たり次第探すしかないか。

 

でも……こんな広いショッピングモールの中で、あいつ1人を探すなんて……。

 

……いや、絶対に見つけるんだ。

 

そして、あいつに謝る。

 

……謝るなんてぬるい言葉じゃ、許してくれないかもしれないけど……。

 

とにかく今は、あいつと話をしたい。

 

そのために、なんとしてもあいつを……。

 

 

 

 

 

???「! きゃっ!」

 

透哉「え?うわっ!」

 

ドサッ!

 

いててて……。

 

???「い、いきなりぶつかってきて何なんですか!!」

 

透哉「ご、ごめんなさい!急いでたもんで、つい……」

 

???「しっかり周りを見て歩きなさい!……って……」

 

透哉「ほ、本当にすみませんでした!……ん?」

 

透・???「……!!

 

 

 

 

 

さ、紗夜(か、鑑さん)!?」

 

???「……あら、透哉。」

 

透哉「え?……!!

 

 

 

 

 

ゆ、友希那!?……お前ら、こんなとこで何を……」

 

紗夜「それはこっちのセリフです。」

 

友希那「私達がショッピングモールにいたら、何が不都合でも?」

 

透哉「い、いや……。」

 

まさかこんなとこで、友希那と紗夜に会うなんて……。

 

タイミングが良いのか、悪いのか……。




ちなみに作中でのましろちゃんの髪型と服装は、アニメイトワールドフェア2021のましろちゃんをイメージしてもらえると分かりやすいかと思います。

そして……





この後19:00にクリスマス回後編投稿されますw。

前編は不穏な感じで終わりましたが、後編ではしっかりハッピーエンドなのでそこはご安心を。


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第八十八話 波乱と衝撃のクリスマス

まずは、投稿が遅れてしまい、申し訳ありません……。

19:00投稿と言ったのに、こんな時間になってしまって……。

急な用事が入ってしまった……というのはただの言い訳なので、マジで自業自得です……。

しかも、文字数の配分をミスりまくって前回の倍以上の長さになってしまいました……。

まぁ長くて全然OK、長くて上等、という人もいるかもしれないので、それはそれでいいのですが……改めてお詫びさせてください。

投稿時間が遅れてしまい、誠に申し訳ございませんでした……。


〜PM 13:30〜

 

【ショッピングモール ベンチ】

 

彩「じゃあましろちゃんは、その友達といっしょにショッピングモールに来たけど、喧嘩になっちゃって、逃げ出して来た……ってこと?」

 

ましろ「はい……。」

 

花音「喧嘩か……。私も、たまに弟とするけど、やっぱり気まずくなっちゃうよね。」

 

彩「え!?花音ちゃんって、弟がいたの!?」

 

花音「! う、うん。あれ、知らなかったっけ?」

 

彩「初耳だよ……。」

 

花音「そ、そっか……。って、今はそんなことよりましろちゃんだよ!」

 

彩「! そうだそうだ!えーっと……ましろちゃん。」

 

ましろ「は、はい。」

 

彩「その……喧嘩の原因って、聞いてみても、いいかな?」

 

ましろ「……すみません。言いたくないです。」

 

彩「う、ううん!大丈夫!私の方こそ、ごめんね?」

 

ましろ「い、いえ……。」

 

……何で私、彩さんと花音さんと3人で、ベンチに座って話してるんだろう……。

 

……正直今は、1人でいたい気分なんだけどな……。

 

花音「……それじゃあましろちゃん、1つ質問してもいいかな?」

 

ましろ「質問……ですか?」

 

花音「ましろちゃんは……その友達と、仲直りしたいって思ってる?」

 

彩「(! 花音ちゃん!ナイス質問だよ!)」

 

ましろ「私は……」

 

透哉先輩と、仲直り……。

 

……あんなこと言った手前、仲直りなんて……。

 

ましろ「……いえ。今はまだ、したくないです。」

 

花音「そ、そっか……。」

 

彩「(……お、思ったより大きい喧嘩だな、これは……。)」

 

ましろ「……」

 

花音「……うん、分かった。」

 

彩「? 花音ちゃん、分かったって?」

 

花音「ましろちゃん……遊びに行こ!」

 

ましろ「……え?」

 

彩「え?……ど、どういうこと!?花音ちゃん!」

 

花音「そのままの意味だよ。どう?ましろちゃん。今から私達と遊ばない?」

 

ましろ「……すみません。私、とてもそんな気には…「ゲームセンターのクレーンゲームに、絶対ましろちゃんが気に入りそうなふわキャラのぬいぐるみがあったんだ。それだけでも、ちょっと見に行かない?」……」

 

彩「(流石に、それじゃあましろちゃんは動かな…「それなら……行きます。」動いた!?)」

 

花音「じゃあ決まりだね!行こう、ましろちゃん。……彩ちゃんも行くよー?」

 

彩「……あ、うん。」

 

ましろ「……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ショッピングモール ベンチ】

 

友希那「それじゃああなたは、その友達がお出かけに誘ってくれたのにも関わらず、相手の気持ちを考えずに自分の意見や考えをズバズバ言って、その結果傷つけたと、そういうことかしら?」

 

透哉「まぁ……端的に言うと、そうだな。」

 

友希那「100%あなたが悪いし、最低ね。」

 

紗夜「人として最低ですし、見損ないました。」

 

グサッ!グサッ!

 

透哉「お、お前らには……心ってものが、ないのか……。」

 

友希那「あなただって、人として最低な時点で心ないじゃない。」

 

グサーッ!!

 

透哉「……もう俺、生きていく自信なくなった……。」

 

紗夜「湊さん、これ以上言うと鑑さんが死んでしまいますよ。」

 

友希那「それもそうね。……透哉、1つ聞いていいかしら。」

 

透哉「何だよ……。虫以下の俺に何か用か……?」

 

友希那「(す、少し、言い過ぎたかしら……。)あなたは、自分が悪いという自覚が…「ある!!」!」

 

透哉「あるに決まってんだろ!!だから悩んでんだんだ!どう謝ればいいか……それ以前に、どうやってそいつを探すか……。電話かけてもメッセージ送っても何も反応ないし、あいつがどこ行ったのか、それすらも分からないし……。」

 

友希那「……そ、そう。」

 

紗夜「今の言葉は、100%嘘ではないみたいね。」

 

透哉「! 信じてくれるのか……?」

 

紗夜「何年の付き合いだと思っているんですか。……と言えるほどではまだないですが、あなたのことは十分理解しているつもりです。」

 

透哉「さ、紗夜〜……。」

 

友希那「……透哉、そのあなたの友達を探すわよ。」

 

透哉「え?」

 

友希那「1人でダメなら2人、2人がダメなら3人よ。私達が手分けして探せば、いつか必ず見つかるはず。このショッピングモールを出ない限りはね。」

 

透哉「ゆ、友希那〜……。」

 

友希那「紗夜も、いいかしら?」

 

紗夜「もちろんです。」

 

透哉「あ、ありがとう!本っ当にありがとう!!たまに言葉に棘があるけど、なんだかんだ良いやつだよなお前らは。」

 

友・紗「/////!!……ま、まぁ、それほどでも……あるわね///。」

 

透哉「よし!絶対に見つけてやるからな!待ってろよ〜!」

 

友希那「……ほんと、そういうところよね、透哉は。」ヒソヒソ

 

紗夜「ええ、全くもって同感です。」ヒソヒソ

 

透哉「何話してんだよ、2人とも。早く行こうぜ?」

 

友・紗「……そうね(ですね)。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ショッピングモール ゲームセンター】

 

彩「うわぁ……さっきより人がいっぱい……。」

 

花音「お昼ご飯を食べる前にもちょっとだけ来たんだけど、そのときはまだ人が少なかったんだ。でも、今の時間帯にもなると、流石に増えるね……。」

 

ましろ「で、ですね。」

 

彩「(それにしては、混みすぎな気もするけど……。)えーっと、確かぬいぐるみを見つけたのは……向こうだね。二人とも、人多いから、はぐれないようにしっかりついてきてね!」

 

花音「う、うん!ましろちゃんも、大丈夫?」

 

ましろ「はい、気をつけます!」

 

彩「よし、それじゃあ行くよ!」

 

 

 

 

 

彩「すみませーん……すみません、ちょっと通してくださーい。」

 

花音「ひ、人の数、倍以上増えてるような……。」

 

ましろ「……クリスマスだから、ってのもあるんですかね?」

 

彩・花「それだ!」

 

ましろ「!」

 

彩「なるほどそういうことか。どうりで……。」

 

花音「謎が解けたね、彩ちゃん。」

 

ましろ「……」

 

クリスマス……。

 

よく見たら、周りもカップルがいっぱい……。

 

……私、何してんだろ。

 

彩「……!あった!」

 

花音「ましろちゃん、着いたよ!」

 

ましろ「……!は、はい!」

 

花音「どうかな?」

 

……確かに、可愛い……。

 

私のふわキャラぬいぐるみゾーンに置きたい……。

 

でも……ぬいぐるみのクレーンゲームか……。

 

ましろ「……スッ」

 

彩「お、さっそくやるんだね!ましろちゃん!」

 

昔はよく1人で、仮面ライダーの景品を取ろうと何回かやってたけど、実際に取れたのは数回しかないんだよね……。

 

その中にはぬいぐるみもあったし、仮面ライダーじゃないぬいぐるみにも挑戦したけど、取れたことは一度もなく……。

 

……先輩に出会ってからは、よく取ってもらってたなぁ。

 

もちろん1人でやることもあったけど、だいたい取れないから、結局先輩に……。

 

……よし。

 

チャリン

 

花音「が、頑張って、ましろちゃん!」

 

ましろ「が、頑張ります!」

 

たまには、自分の力だけでぬいぐるみを取ってみたい!

 

そしたら、先輩に自慢して……って。

 

……私、さっき喧嘩したばっかなのに、もうこんなに先輩のこと考えてる……。

 

彩「! ましろちゃん!早くしないと時間が……」

 

ましろ「……え?」

 

『ざんねーん、次そこきっと!』

 

……し、しまった。

 

花音「えーっとー……き、気にしない気にしない!今度チャンスがあったらまた…「こ、今度こそ!チャリン!」! つ、強気だね……。」

 

こうなったら、取れるまでやってやる!

 

自分の力で……絶対、取ってやる!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ましろ「〜〜♪♪」

 

彩「良かったね、ましろちゃん!」

 

ましろ「はい!まさか、1000円かからずに取れるなんて……。」

 

花音「私、取れたとき感動しちゃったよ!周りの人達もすごい拍手してたし。」

 

ましろ「えへへ……。ちょっと恥ずかしかったですけど、それ以上に嬉しいです!う〜、もふもふ〜♪」スリスリ

 

彩さんと花音さんの手も借りず、正真正銘自分の力だけで取った、初めてのぬいぐるみ……。

 

直径50cmもある、結構大きくて丸いぬいぐるみなのに、そんなに時間もお金もかからず、微調整していくだけで取れちゃった……。

 

最初は全然自信なかったのに、意外とアームの力も強くて、思い思いのほうに動いてくれて……お店の人にもこんなに早く取れた人はなかなかいないって言われたし、本当に運が良かったんだ……。

 

あ、そういえば……。

 

ましろ「彩さん、確か動画撮ってくれてたって……」

 

彩「あ、うん。ましろちゃんとゲームセンター来ることってあまりないから、記念にと思って。景品ゲットの瞬間もバッチリ!」

 

ましろ「その動画……私にも送ってくれませんか?」

 

彩「もちろんだよ!透哉くんに見せたら、きっとびっくりするよ!」

 

ましろ「びっくり……。」

 

花音「それどころか、いっしょに喜んでくれそうだよね。」

 

彩「あ、分かる!」

 

た、確かに……。

 

花音「ねぇ、ましろちゃん。」

 

ましろ「! な、何ですか?」

 

花音「ましろちゃんが良ければでいいんだけど……もうちょっとだけ、いっしょに遊んでいかない?」

 

ましろ「もうちょっと……。」

 

彩「で、でも、ましろちゃんは友達と喧嘩して…「彩ちゃん、ちょっとこっち来て。」え?か、花音ちゃん?」

 

花音「……だからだよ。さっきましろちゃんは、『今はまだ、その友達と仲直りしたくない』って言ってた。だったら、私達がその気にさせてあげればいいんだよ。いっしょに遊んで気を紛らわしてあげれば、だんだんましろちゃんも、気が変わって仲直りしたくなるんじゃないかな?」ヒソヒソ

 

彩「そ、そんな上手くいくかなぁ?」ヒソヒソ

 

花音「無理矢理仲直りさせることだって、やろうと思えばできなくはないけど、それじゃあ可哀想でしょ?ましろちゃんの気持ちも考えてあげなきゃ。今先輩である私達にできることは、いっしょに遊びながら、ましろちゃんの気持ちが変わるのを待つこと。ましろちゃんが、自分から仲直りしたいって言い出すまで、ね。」ヒソヒソ

 

彩「……花音ちゃんって、意外とそういうとこあるよね。」

 

花音「ふぇ!?そういうとこって、どういうとこ!?」

 

彩「花音ちゃんは優しくて、友達思いってことだよ。」

 

花音「え……?だ、だったらそう言ってくれれば…「ましろちゃん!私も、ましろちゃんともっと遊びたいな!」……もう、彩ちゃんったら。」

 

……どうしよう。

 

たぶん2人は、私のことを思って誘ってくれてる。

 

正直、私も遊びたい。

 

……でも、それでいいのかな?

 

本当は今日、先輩といっしょに……。

 

クリスマス、デートに……。

 

 

 

 

 

『それならそうと言ってくれりゃいいのに。何も、奢ることまで真似する必要はねえだろ。』

 

 

 

 

 

『無理に俺を真似ようとするな。お前は2年も後輩なんだから、お前らしい形でいいんだよ。俺はいつまでも付き合うからさ、今度はお前の……』

 

 

 

 

 

……いや、やっぱりいいや。

 

改めて考えたら私、先輩にあんなこと言われて……ちょっと、腹が立っちゃって……。

 

さっきまではこのぬいぐるみ取ったこと自慢しようとか思ってたけど……思い出したら、そんな気分じゃなくなっちゃった。

 

あの人のことは……一旦忘れよう。

 

ましろ「……私も、いっしょに遊びたいです。」

 

彩・花「!」

 

ましろ「嫌なことは忘れて、パーッと。……い、いいですか!」

 

彩「……うん、もちろん!」

 

花音「じゃあまずは、このゲームセンターでいろいろ遊ぼうか。シューティングゲームとか、レーシングゲームとか!」

 

ましろ「は、はい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ショッピングモール ???】

 

紗夜「……私達、何でこんなとこにいるんでしょう……。」

 

透哉「知らん……。気がついたらここにいた……。」

 

 

 

 

 

「にゃ〜♪」

 

友希那「ふふ、可愛いわね、ミケ。あなたも、とても良い毛並みね。サブロー。」

 

「みゃ〜ん♪」

 

 

 

 

 

……俺達が今いる場所は、まさかの猫カフェだ。

 

何でこんなとこにいるんだ。

 

ましろを探していたんじゃないのか。

 

……俺が聞きてえよ……。

 

まぁ、甘かった俺も俺だが……。

 

 

 

 

 

〜5分前〜

 

紗夜「待ち合わせは、この広場にしましょう。」

 

友希那「確か特徴は、白い髪を編んでいて、茶色いベレー帽をかぶっている。もこもこの羽織りものを着て、青いバッグをぶら下げて、中にはチェックのワンピース。……だったわよね。」

 

透哉「あ、ああ。」

 

紗夜「まさか、名前も知らず、写真もないとは……。あまり悪く言いたくはありませんが…‥本当にその人は友達なんですか?」

 

透哉「さ、最近ネットで知り合った友達なんだ。だから、ニックネームでしか知らなくて、本名は……。で、でも、結構細かく特徴は伝えたから、見つけたらたぶん分かると思うぞ。」

 

友希那「ネット……。透哉に、そんな友達がいたなんて、知らなかったわ。」

 

透哉「は、ははは……。」

 

なんて、俺にネットの友達なんかいねえよ……。

 

もしましろの名前をそのまま出したら、絶対面倒くさいことになる。

 

だからここはあえて隠して、特徴だけを伝えた。

 

仮にその特徴を聞いてましろを見つけたら、その時点で嘘ついたことがバレるが、まぁ……そのときはそのときだ。

 

紗夜「とりあえず、まずはその特徴通りの人物を見つけだしましょう。もし見つかればそのときに即連絡、そうでない場合は30分後にまたここで落ち合いましょう。」

 

透哉「ああ。」

 

友希那「了解したわ。みんな、ここのショッピングモールは広いし、大勢人がいる中から、1人の人物を見つけることは決して容易ではないわ。でも、不可能ではない。このショッピングモールを出ていない限りは、必ずどこかにいるはず。透哉、もう一度確認するけれど、本当に出てはいないのよね?」

 

透哉「ああ、おそらく。」

 

もちろん、確証はない……。

 

でも、ましろのことだ。

 

そのまま1人で帰るということはしないだろう……。

 

……しない、よな?

 

あ、今になって心配になってきた。

 

友希那「コク。……それじゃあみんな、30分後にこの広場で会いましょう。見つからなかったとしても、何かしらの情報を得られることを、期待しているわ。……解さ……」

 

紗夜「……?湊さん、なぜ"ん"まで言わないんですか?」

 

透哉「めちゃくちゃ良い締め方だったのに、最後だけ歯切れ悪いぞ?」

 

友希那「……ご、ごめんなさい。少し、気になるものが、目に入って……」

 

紗夜「気になるもの、ですか?」

 

……友希那は最後、解散の"ん"を言おうとした瞬間に動きが止まった。

 

そのときこいつは、俺達の方を向いていた。

 

つまり、その"気になるもの"というのは、こいつの視界にあったということになる。

 

友希那の視界……それは、俺と紗夜の後ろだ。

 

しかしそんなところに、こいつの気になるものなんて……。クルッ

 

……ん?

 

紗夜「どうかしましたか?鑑さん。」

 

透哉「……紗夜、ちょっと後ろ見てみろ。」

 

紗夜「後ろですか?いったいそんなところに何が……。……え、まさか……」

 

透哉「そのまさかだろうな……。チラッ」

 

友希那「ジー……」

 

紗夜「……そういうことですか。」

 

透哉「まぁ、こいつがこうなるのは、それくらいしかないもんな……。」

 

友希那の視線の先、俺と紗夜の後ろにあったもの、それが……

 

 

 

 

 

……猫カフェだった。

 

この後紗夜は、そんなの気にせず探しにいくぞ、的なことを言ったが、友希那はどうしても猫カフェが頭から離れないらしく……。

 

これではましろ探しもままならないということで、探しに行く前に猫カフェに行くことにした。

 

本当は、そんなとこでのんびりしてる場合じゃないんだが……まぁ、これで友希那がやる気になってくれるなら……。

 

ちなみに紗夜は猫カフェに入るまで納得していない様子だったが、俺がなんとか説得した。

 

 

 

 

 

〜現在〜

 

【ショッピングモール 猫カフェ】

 

紗夜「鑑さんはそれでいいんですか?早く探さないと、取り返しのつかないことになるかもしれませんよ?」

 

透哉「……いや、猫撫でながら言われてもな……。」

 

紗夜「///!こ、これはこの子が勝手に…「にゃ〜?」くっ!……む、無視できるわけないでしょう!」ナデナデナデ

 

やれやれ、紗夜も猫撫でモードに……。

 

友希那もあんなだし、これはかなり時間が…スリッ ん?

 

「……」ジー

 

透哉「な、何だよお前……。」

 

「……にゃん。」

 

うっ!!ズキューンッ!

 

……っはぁ、はぁ、はぁ……。

 

な、何だ今の……。

 

……ヤバいな。

 

早くこの場を去らないと、俺はこいつに……やられる……。

 

透哉「ゆ、友希那、紗夜、俺、そろそろ……」

 

友・紗「何(ですか)?」

 

透哉「……いや、やっぱ何でも。」

 

ダメだ、今こいつらは猫の虜に……。

 

ここは俺1人で、なんとかしないと……。

 

透哉「わ、悪いな。俺、猫苦手だから、あまり近づかないでくれないか?(大嘘)」

 

「……」

 

お、通じたか?

 

「……にゃー……」ウルウル

 

ぐはぁっ!!

 

……っはぁ、はぁ……げほっ、げほっ!

 

……ヤバい、マジでヤバい……これは手遅れになる前に、早く手を……。

 

「にゃーん♪」スリスリスリ

 

うわあああああ!!!

 

 

 

 

 

紗夜「……」

 

「にゃ!……にゃにゃ!」

 

透哉「可愛いな〜レオン〜。お前はほんと最強に可愛いな〜。」ナデナデナデナデ

 

友希那「ふっ、当然よ。」

 

透哉「何でお前が得意気なんだよ……。」

 

紗夜「……全く。ふふっ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彩「えいっ!バンッ! えいっ!バンッ!」

 

ましろ「あわわわ……。ど、どうすれば……」

 

花音「ましろちゃん!光ってるボタン押して!」

 

ましろ「ぼ、ボタン……?えっと……これか!えいっ!ポチッ」

 

『ストロングバースト!』

 

ドカンッ‼︎

 

彩「やった!ましろちゃん、ナイス必殺技だよ!」

 

ましろ「や、やった……!」

 

花音「喜ぶのは後だよ。次の敵、くるよ!」

 

ましろ「は、はい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

友希那「はい、おやつよ。」

 

「にゃー♪パクッ」

 

友希那「(て、手から食べてくれた……!そして可愛い……!)」

 

紗夜「ちょ、ちょっと待ちなさい!待て、待てよ!」

 

透哉「犬じゃねえんだから、待てなんて…「あ、ここの猫ちゃん達はできますよ。」え……マジですか……。」

 

友希那「……ミケ、待て。」

 

「にゃっ。」

 

友希那「っ!!ズキューンッ! か、可愛すぎるわ……!」

 

透哉「こいつ、いつか気絶しそうだな……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ましろ「やった!1位だ!」

 

彩「負けた〜……。」

 

花音「私は3位かー。ましろちゃん、すごいねー。」

 

ましろ「えへへ……。」

 

彩「もう1回!もう1回やろ!」

 

花音「私ももう1回やりたいな。ましろちゃんはどう?」

 

ましろ「私もやりたいです!次も負けませんよ!」

 

彩「私だって、次は絶対勝つよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お待たせしました。当店特製オムライスでございます。」

 

友希那「!! にゃー……猫の絵が描いてあるわ!」

 

透哉「(隠しきれてねえぞ友希那……。)」

 

紗夜「これは嬉しいサービスですね。……湊さん、何を?」

 

友希那「もちろん、写真を撮るのよ。どの角度から撮れば可愛いかしら……。斜め?それとも……」

 

紗夜「普通に上から撮ればいいのでは……?」

 

透哉「仕方ねえな。友希那、俺が撮って…「こういうのは、自分でやらないと意味がないのよ。」そ、そうか……。(友希那がガチだ……。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜PM 16:00〜

 

花音「……よし、ここだ。」

 

……ドサー

 

彩「おぉ!崩れた!」

 

ましろ「お菓子大量ゲットですね!」

 

花音「えへへ、やった♪」

 

彩「よーし!じゃあ次は私が…「彩ちゃん、これ1つあげる。」え?い、いいの?花音ちゃん。」

 

花音「うん!これ食べて、頑張って彩ちゃんも大量ゲット目指してね!」

 

彩「花音ちゃん……。ありがとう〜!私、頑張るよ!」

 

花音「はい、ましろちゃんも。」

 

ましろ「! あ、ありがとうございます!」

 

花音「ふふ、どういたしまして♪」

 

……シューティングゲームしたり、レースゲームだったり……あと、ホッケーとかリズムゲームもしたよね。

 

楽しかったなぁ。

 

やっぱりゲームセンターって、いっしょに遊ぶ人がいると楽しいよね。

 

……いっしょに、遊ぶ人……。

 

……そういえば、透哉先輩ともここで遊ぶ計画立ててたっけ。

 

…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「zzz……。」

 

透哉「寝ちまったな。」

 

友希那「ええ。きっと遊び疲れたのね。」

 

紗夜「ふふ、寝顔、可愛いですね。」

 

友希那「そうよね。とても……可愛い……。」

 

紗夜「? 湊さん?」

 

透哉「……もしかして、お前も眠くなったか?猫の匂いを嗅ぐと、眠くなるって聞くもんな。」

 

紗夜「なるほど、そうなんですね。」

 

友希那「い、いえ、私は大丈夫……よ……。こんなところで、寝る……わけに……は……。」

 

紗夜「寝るフラグにしか聞こえませんね……。」

 

透哉「はは、確かに。」

 

……えーっと、今の時間は……。

 

っ、これは……。

 

……ましろの、計画表……。

 

そっか。

 

こいつ、ここに来ることも視野に入れてたんだっけ。

 

…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……確かこの後は、イルミネーションを見に行って、クリスマスツリーを見て。

 

そして、その後は……。

 

……そうだ。

 

今日私は、先輩とクリスマスデートに来たんだ。

 

そのために、いろいろ調べて、手伝ってもらって、告白の練習もして……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あいつ、今日を楽しみにしてたんだよな。

 

電話で誘ってもらったときも、今思うと声が震えて緊張してた気もするし、OKしたときは声のトーンが高くなって、喜んでいた気がする……。

 

映画やランチで、俺にお金を出させないようにしたのも、たまに悩んでるような顔をしてたのも、俺の真似をしてたんじゃなくて、あいつなりに頑張ろうと……。

 

俺を楽しませようと、してたんだ。

 

この計画表の最後に書いてある"告白"ってのも、俺に何かを伝えたくて……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……やっぱり私、こんなところで遊んでちゃダメだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……やっぱり俺、こんなところにいちゃダメだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この気持ちを、想いを……あの人に伝えるために。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

話して、謝って……あいつの願いを叶えるために。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透哉先輩に……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ましろに……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

会いたい!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ましろ「はぁ、はぁ、はぁ……」タッタッタッタ……

 

彩「ま、待ってよ!ましろちゃ〜ん!」タッタッタッタ……

 

花音「ましろちゃん!はぁ、はぁ……いったい、どうしたの!?」タッタッタッタ……

 

ましろ「はぁ、はぁ……は、話さないと!」

 

花音「え……?」

 

ましろ「ちゃんと会って……話さないと!はぁ、はぁ……」

 

彩「会って、話す?……!!花音ちゃん、もしかして……!」

 

花音「うん……。きっとそうだよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透哉「はぁ、はぁ、はぁ……」タッタッタッタ……

 

友希那「ちょっと……はぁ、はぁ……ま、待ちなさいよ……はぁ、はぁ……と、透哉……」タッタッタッタ……

 

紗夜「鑑さん!突然走りだしてどうしたんですか!」タッタッタッタ……

 

透哉「はぁ、はぁ……あ、謝らないと!」

 

紗夜「? ……!」

 

透哉「早くあいつに会って……はぁ、はぁ……あ、あいつの願いを……!」

 

友希那「あいつ……。なるほど、そういうことね。」

 

紗夜「ええ、きっと。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はぁ、はぁ、はぁ……どこにいるの?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はぁ、はぁ、はぁ……ど、どこにいるんだ……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

は、早く……はぁ、はぁ……あ、あなたに、会いたい……!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

は、早く……はぁ、はぁ……お、お前に、会いてえ……!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……ましろ(透哉先輩)!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「……!?」」

 

 

 

 

 

ましろ「……透哉、先輩……。」

 

 

 

 

 

透哉「……ましろ……。」

 

 

 

 

 

彩「……はぁ、はぁ、はぁ……や、やっと、追いついた……。……ん?」

 

花音「はぁ、はぁ……あ、あれって……透哉くん!?はぁ、はぁ……それに、友希那ちゃんと、紗夜ちゃんも……。」

 

 

 

 

 

友希那「も、もう、ダメ……。はぁ、はぁ、はぁ……。……?あ、あそこに、いるのって……。」

 

紗夜「倉田さん?……丸山さんと、松原さんまで……。」

 

 

 

 

 

ましろ「……私、ずっと透哉先輩を探してました。」

 

 

 

 

 

透哉「奇遇だな、俺もだよ。ショッピングモール中、駆け回った。」

 

 

 

 

 

花音「……私達、離れてよっか。」

 

彩「そ、そうだね。」

 

 

 

 

 

紗夜「湊さん、歩けますか?一旦、ここから離れますよ。」

 

友希那「わ、分かったわ……。」

 

 

 

 

 

ましろ「……透哉先輩。」

 

 

 

 

 

透哉「……ましろ。」

 

 

 

 

 

ましろ「……」

 

 

 

 

 

透哉「……」

 

 

 

 

 

スタスタスタ……

 

透・ま「悪かった(ごめんなさい)!!」

 

 

 

 

 

彩・花・友・紗「!」

 

 

 

 

 

透哉「……って、何でお前が謝るんだよ。謝るなら普通……」

 

ましろ「だって私、先輩に、迷惑かけて……。心配もさせちゃったし……。棘のある言い方も……」

 

透哉「いや、それは俺の方だろ!お前の気持ちも考えずに、自分の推測だけで勝手に話を作って……。お前を、傷つけて……。」

 

ましろ「それは……。まぁ、確かにそれは、先輩がひどいですけど……。私だって、先輩を楽しませようとしてたのに、それがいつのまにか空回りしてて、先輩が本当に楽しんでるのか、考えようとしなかった……。私の気持ちだけ優先させて、先輩の気持ちを置いてっちゃって……。」

 

透哉「……確かに、ちょっと置いてかれてる感はあったな……。いやだとしてもだ。絶対的に悪いのは俺の方だろ!お前もまぁ……ちょっと?いや、少し……は悪かったのかもしれないけど、9.5割俺が悪かったって!」

 

ましろ「それは言い過ぎですよ!先輩は、えーっと……7?いや、6割ぐらいで、私が4割ですよ!」

 

 

 

 

 

彩「……これ、謝ってるの?それとも喧嘩してるの?そのどちらでもないとしたら……話し合い?」

 

花音「さ、さぁ……?」

 

友希那「話を聞いた感じだと、透哉が10割な気がするけど。」

 

紗夜「湊さんまで乗っからなくていいですから……。」

 

 

 

 

 

透哉「って、割合なんてどうだっていいんだ!俺が会いたかったのは、お前に謝りたかったからだ!」

 

ましろ「そ、それは私も同じですよ!そのために息切らしてまで走ってきたんですから!」

 

透哉「お前が許すって言うまで、何度でも謝る!なんなら土下座だって……」

 

ましろ「そ、そこまでしなくていいですよ!それに、さっき一回謝ったじゃないですか!」

 

透哉「あ、あれはノーカンだ!ほぼ同時だったから、今度はちゃんと俺から……」

 

ましろ「いや、謝るなら私からですよ!そもそもこのデートだって私の……」

 

 

 

 

 

紗夜「いい加減にしなさい2人とも!!」

 

 

 

 

 

透・ま「!?」

 

紗夜「鑑さんから話を聞いた感じでは、鑑さんが100%悪いと思います。ですが、どうやら倉田さんにも非はあるみたいですし、それだけでは2人とも納得しないでしょう。」

 

透哉「ああ、しねえ!」

 

ましろ「わ、私もです!」

 

紗夜「だからここは、もう一度謝ってください!」

 

透哉「え?」

 

ましろ「いや、でも……」

 

紗夜「謝りなさい!!」

 

透・ま「! は、はい!」

 

 

 

 

 

花音「……流れ、変わったね……。」

 

友希那「紗夜ったら、いきなり飛び出すんだもの。びっくりしたわ。」

 

彩「あ、そこなんだ……。」

 

 

 

 

 

透哉「ま、ましろ。」

 

ましろ「と、透哉先輩。」

 

透・ま「……ほ、本当に悪かった(すみません)!!」

 

紗夜「……次に仲直りの握手。」

 

透哉「へ?あ、握手?」

 

ましろ「な、何でそんな……」

 

紗夜「いいからやりなさい!!」

 

透・ま「は、はい!……えーっと……」

 

グッ!

 

透・ま「な、仲直りの握手……。」

 

紗夜「……いいでしょう。これで2人の仲は、元通りです。」

 

透哉「……でも紗夜、俺…「口答えは聞きませんよ。」えぇ……」

 

ましろ「あ、あの…「もちろん倉田さんのもです。」うぅ……」

 

彩「……なんか2人とも、不完全燃焼って感じだね。」

 

花音「まぁでも、あれを続けてたらキリがなかった気もするし……これはこれでいいんじゃないかな?」

 

友希那「そうね。これが一番平和的解決だと思うわ。」

 

透哉「……てか、何で彩と花音がましろといっしょにいるんだよ。」

 

ましろ「そ、それを言うなら透哉先輩だって、友希那さんと紗夜さんといたじゃないですか。」

 

透哉「いや、俺はたまたま会っただけで…「私達もたまたまだよ?」え、そうなの?」

 

花音「うん。ましろちゃんが泣いてるところを、私達が見つけたんだ。」

 

透哉「あ……な、なるほど……。」

 

友希那「私達は、走っている透哉と紗夜がぶつかったことで出会ったわ。」

 

紗夜「そういえばそうでしたね……。」

 

ましろ「は、走ってた……?透哉先輩も?」

 

透哉「いや、俺はただ、普通にましろを追いかけようと…「しかし、だからと言って周りを見ずに走るのはどうかと思いますよ!」何で今それ言うんだよ!」

 

紗夜「あなたが話を戻したんでしょう!?」

 

透哉「いや、それなら厳密には友希那じゃ…「私は何も知らないわ。」……」

 

ガミガミガミ

 

ましろ「……」

 

花音「……良かったね、ましろちゃん。」

 

ましろ「良かった……んですかね?」

 

彩「うん!ちゃんと謝ったし、仲直りの握手もした!完璧だよ!……でもまさか、喧嘩の相手が透哉くんだったなんて。」

 

友希那「私も、透哉の友達が倉田さんだとは思わなかったわ。……確かに、透哉の言っていた特徴も一致しているわね。」

 

ましろ「え、と、特徴?」

 

彩「! よく見たらましろちゃんのその服可愛い!帽子も似合ってるし、髪もいつもと違って編み込みだし、まるでデートに気合い入れたときみたいだよ!」

 

ましろ「……///」

 

彩「え?ど、どうしたの?ましろちゃん。」

 

花音「突然顔も赤く……。! も、もしかしてましろちゃん……」

 

ましろ「は、恥ずかしいからここでは言わないでください〜///!」

 

友希那「? 何のこと?」

 

ましろ「っ〜〜/////!!と、透哉先輩!そろそろ行きましょう!」

 

透哉「え?あ、おう。」

 

紗夜「ちょっと鑑さん!話はまだ…「まぁまぁ紗夜ちゃん。今から2人とも、大事な用事があるから。」だ、大事な用事?」

 

花音「2人とも、楽しんできてねー!」

 

 

 

 

 

ましろ「……は、はい///。」コクッ

 

透哉「ああ、ここから挽回するよ。」

 

 

 

 

 

友希那「……倉田さんと、お出かけのリベンジ、ということね。」

 

紗夜「! ……そういえば、そうでしたね。」

 

彩「……ねぇ、2人のこれからの動向、気にならない?」

 

花音「あ、彩ちゃん……?まさか……。」

 

彩「そのまさかだよ……♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜PM 16:35〜

 

透哉「……本当に、あれで良かったのかな?俺、まだ正直モヤモヤした気持ちでいっぱいなんだが。」

 

ましろ「実は、私もです……。あれでちゃんと透哉先輩に許してもらえたのかな?仲直りできたのかな?って。さっきからずっと……」

 

透哉「……やっぱり俺、お前以上に謝ったほうが…「でも。」?」

 

ましろ「ここでまた謝ったりしたら、さっき紗夜さんがしてくれたことが無意味になっちゃう気がして……。」

 

透哉「あー……。じゃあ、やめるか。」

 

ましろ「はい、そうしましょう。……もしそれでも透哉先輩の気が収まらないなら……」

 

透哉「……ゴクリ」

 

ましろ「……

 

 

 

 

 

いっしょに、楽しんでください!」

 

透哉「……え?……そんなんで、いいのか……あ。」

 

 

 

 

 

『  目標:透哉先輩を楽しませる!

     そして、私も楽しむ! 

                 』

 

 

 

 

 

そっか、あれはそういう意味でもあったのか。

 

あ、そうだ。

 

透哉「ましろ、そういえば……これ。」

 

ましろ「? ……!?……っ〜〜/////!!スッ」

 

透哉「あ。」

 

ましろ「ど、どど、どうして先輩が、こ、これを……/////。」

 

透哉「あ、えっと……お前がどっか走ってったとき、道に落ちてて…「ああああ!!!」!?」

 

ましろ「(み、見られた……。私の……私だけの計画表を……しかも、一番見られたくない人に……。……/////。あああ!!この後のプランとか書いてあったのに!!絶対見られた!!絶対……見られた……。きっと、最後の気合い入れて書いた一文も……。あ、終わった……。私のクリスマスデート、終わった……。は、はは……。)」

 

透哉「……ご、ごめん。そこまで見られたくないものだったなんて。」

 

ましろ「……いえ、いいんです……。落とした私が悪いんですから……。もうプランとか見られたし、この後のデートダメだ……。はは、ははは……。」

 

透哉「(ましろが壊れた……。)いや、でもさ、今後のプラン?は知っちゃったけど、まだ実際に行って見てもないし、ダメなことは…「でも、サプライズ感がなくなっちゃって……。それに、最後の言葉も……。」最後の言葉……?」

 

それって、『告白する!』ってやつだよな。

 

告白ってことは、俺に何か秘密を打ち明けるってことだろ?

 

……そんなに恥ずかしい内容なのか?

 

どこかの作者「(こいつ、ここまで鈍感なのか……?)」

 

ましろ「うぅ、ううう……」

 

透哉「……でもさ、ましろ。」

 

ましろ「……?」

 

透哉「俺、この計画表を目にできたから、もう一度お前に謝りたい、話をしたい、会いたいって思えたんだ。そういう意味では、お前がこれを落としてくれて良かった。……ましろからしたら、見られて嫌なものだったろうけど。」

 

ましろ「……」

 

透哉「だから、えっと……。……楽しみだな。イルミネーションと、クリスマスツリー!」

 

ましろ「……ふふ♪はい!」

 

透哉「(な、なんとか一件落着、か。)よし!そうと決まれば、さっそく見に…「あ、透哉先輩。」ん?」

 

ましろ「イルミネーションが始まるのは、17:00からなんです。だからそれまで、どこかに座って待ってましょう。」

 

透哉「そうなのか。……分かった。じゃあ仮面ライダーの話でもして待ってようぜ。」

 

ましろ「賛成です!」

 

 

 

 

 

彩「……イルミネーションは17:00から……。ってことは、そこからが本番ってことだね!」

 

花音「彩ちゃん……やっぱり、やめたほうが……」

 

紗夜「松原さんの言う通りです。隠れて様子を見るなど、ストーカーと同…「だって気になるんだもん!ましろちゃんの今後が!」あなたは倉田さんの何なんですか……。」

 

彩「もちろん、友達!そして仲間!」

 

紗夜「……湊さんも、何か言って……」

 

友希那「透哉が何かしでかさないかどうか、徹底的に見張るわよ。」

 

彩「了解!友希那ちゃん!」

 

紗夜「……」

 

花音「紗夜ちゃん、ここは諦めよう……。それに……私もちょっと、気になるな……。」

 

紗夜「松原さんまで……。はぁ、分かりました。くれぐれも、バレないようだけお願いしますよ?」

 

彩・友「任せて(ちょうだい。)!」

 

紗夜「不安だわ……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜PM 17:00〜

 

ましろ「! 透哉先輩!17:00になったので、イルミネーション見に行きましょう!」

 

透哉「おう!あ、その前に聞きたいんだけど、イルミネーションってどこでやってるんだ?」

 

ましろ「ショッピングモールを出たところに、大きなガーデンがありますよね?そこでやるんですよ。」

 

透哉「あぁ、なるほどな。よし、じゃあさっそく行くか。」

 

ましろ「はい!」

 

 

 

 

 

紗夜「2人が動いたわ!みなさん、私達も行きま……」

 

彩「えーっと、ぜ……ぜ……。! ゼロワン!」

 

友希那「残念、"ん"がついたわ。丸山さんの負けね。」

 

彩「へ?……!し、しまったああ!!」

 

紗夜「……あなた達、いい度胸をして…「さ、紗夜ちゃん!抑えて抑えて!」これが抑えていられると思いますか!!離してください松原さん!私は……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ショッピングモール 外 ガーデン】

 

ましろ「うわぁ〜……。」

 

透哉「綺麗だな〜。」

 

ガーデンにある草木や花畑、作り物の木彫りなどに電球がつけられていて、それが一斉に光ることによりイルミネーションとして綺麗な輝きを放っている。

 

色も単色のものもあれば変化するものもある、点いたり消えたり、リズミカルに変化しているものもあるし、流れている音楽もとてもクリスマスっぽい音楽だ。

 

……クリスマスか。

 

透哉「そういやこのイルミネーション……サンタとかトナカイがいるな。」

 

ましろ「気づきました?なんとこれ、今日限定のクリスマスバージョンなんですよ!」

 

透哉「へぇ、それはすごいな。」

 

普通のイルミネーションに加え、サンタクロースやトナカイ、そりやプレゼントボックスなど、クリスマスにまつわるものがいくつもの電球で作られていて、それがイルミネーションとして光っている。

 

今日限定ということは、365日あるうちの今日1日、クリスマスのこの日のためだけに準備したということになる。

 

なんかそう考えると……とても貴重だな……。

 

記念に、写真でも撮っとくか。

 

ましろ「……本当に、綺麗ですよね。何時間でも見てられるような、そんな気分にさせてくれる……。」

 

透哉「……だなー。」

 

 

 

 

 

花音「き、綺麗……。」

 

彩「なんか、ロマンティック……。」

 

紗夜「パシャッ ……いい写真が撮れました。」

 

友希那「あら、いいじゃない。日菜に見せるの?」

 

紗夜「そんなことしたら、あの子も行きたいと言い出すに決まってますよ。」

 

友希那「……確かに。容易に想像できるわね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透哉「そしてこれが、クリスマスツリーか。」

 

ドーン!

 

透哉「お、思ったよりでかいな……。」

 

ましろ「イルミネーションと、どっちを先に見るか迷ったんですけど……こっちのほうが驚くかなと思って。」

 

透哉「ああ、驚いたよ。」

 

今俺達の目の前に立っているのは、高さ15mはあるであろう巨大なクリスマスツリーだ。

 

これ、立てるの大変だったろうなぁ……。

 

って、そんなことはどうでもいいか。

 

……さっきのイルミネーションと比べると、こっちのほうが人多いな。

 

写真を撮ってる人もいれば、2人で寄り添いながらじーっと眺めてる人もいるし、中にはプレゼントを渡している人もいる。

 

ああいうの、漫画とかでよく見るな。

 

透哉「……なぁましろ、俺達も写真…「透哉先輩。」ん?」

 

 

 

 

 

スッ

 

ましろ「メリークリスマスです。」

 

透哉「……」

 

ましろ「……っていう、サプライズだったんですけど……どうですか?」

 

……そっか。

 

こいつもだったのか。

 

やはり、考えてることは同じだな。

 

透哉「……ましろ。」

 

ましろ「? 透哉先ぱ……」

 

 

 

 

 

透哉「俺からも、メリークリスマスだ。」

 

ましろ「!」

 

透哉「こういうの、やったことねえから、タイミングが分かんなかったけど……お前が先にやってくれて良かった。」

 

ましろ「……これ、私に……?」

 

透哉「もちろん。」

 

母さんに今日ましろと出かけること言わなかったら、用意できてなかったんだよな……。

 

母さん、サンキュー。

 

透哉「でも、昨日お店の閉店間際にダッシュで買いに行ったものだから、喜んでくれるかどうか…「嬉しいです!」!」

 

ましろ「先輩からのプレゼントなら、どんなものでも嬉しいです!ありがとうございます!!」

 

透哉「……ああ。……あ、ほら、さっそく開けてみろよ。」

 

ましろ「は、はい。ってその前に、私のも受け取ってくださいよ〜。」

 

透哉「わ、悪い悪い。……ありがとな、ましろ。」

 

ましろ「はい♪」

 

 

 

 

 

彩「お互いに、クリスマスプレゼントを……。ましろちゃん、嬉しそう♪」

 

花音「うん……。それにしても、クリスマスツリー大きいねー。」

 

紗夜「ですね……。」

 

友希那「あれを上れば、頂点へ…「流石に行けるとは思っていませんよね?」あ、当たり前じゃない。冗談よ。」

 

 

 

 

 

ましろ「じゃあ……開けます。」

 

透哉「おう。」

 

……パカッ

 

ましろ「これは……

 

 

 

 

 

スノードーム!」

 

透哉「お前、ふわキャラ好きだろ?だから、それっぽい動物のを探してたら、偶然それだけ見つけたんだよ。意外と可愛いし、綺麗だろ?」

 

ましろ「……素敵……。私これ、一生の宝物にします!」

 

透哉「そ、そこまで大袈裟にしなくても…「いえ、もう決めましたので!」そ、そうか……。あ、じゃあ次、お前の開けさせてもらうな?」

 

ましろ「はい!」

 

透哉「ましろからのクリスマスプレゼントは……。なーんだ?」

 

パカッ

 

透哉「……ん?」

 

ましろ「どうしたんですか?先輩。」

 

透哉「……俺、これ見覚えあるぞ……?」

 

ましろ「! もしかして、もう持ってた…「いや、そうじゃなくて……」え?」

 

透哉「ましろ……。お前これ……

 

 

 

 

 

割れたタカメダルのネックレスじゃねえかあああ!!」

 

ましろ「はい!これが、私からのクリスマスプレゼントです♪」

 

透哉「……ほ、本当に、いいのか……?こんな、高価なもの、もらっちゃって……」

 

ましろ「もちろんですよ。あ、ちなみに未開封品なのでそこは安心してください。」

 

透哉「……ま、マジか……。割れたタカメダルの、ネックレスが……俺の手に……。」

 

ましろ「……!……も、もしかして私、やっちゃいました?」

 

透哉「え?」

 

ましろ「プレゼントをもらったはいいけど……高すぎて、逆に困るっていう、たまにあるそういう…「ち、違う違う!確かにびっくりはしたけど、困っては全然ねえから!むしろすっっっげー嬉しい!!最高のクリスマスプレゼントだよ!ほんとにありがとな、ましろ!」……えへへ♪」

 

透哉「……なぁ、お前のスノードームと、俺のネックレス。これらを持ちながらクリスマスツリーをバックに、いっしょに写真撮ろうぜ。」

 

ましろ「え!?い、いいんですか……?」

 

透哉「もちろんだ。ほら、こっちこっち。」

 

ましろ「……は、はい。」

 

透哉「おい、もうちょっと近寄らないと入らねえぞ?」

 

ましろ「……チョコン」

 

透哉「……ったく、仕方ねえな。」

 

 

 

 

 

グイッ、ギュッ

 

ましろ「へ?」

 

透哉「よし、これなら入る。」

 

ましろ「(……え?……っ〜〜/////!!!ええええええ/////!!!わ、私今、先輩に、肩を/////……。し、しかも、近すぎ/////……!)」

 

透哉「ましろ、撮るぞー。」

 

ましろ「(な、何で先輩は平気なの〜〜////!?いくら鈍感とはいえ、こんな近かったら意識ぐらいするでしょ/////!!)」

 

透哉「はい、チーズ。」

 

ましろ「(うぅ、心臓の音がうるさい……。先輩に聞こえそう……。お、お願い、今だけ静まって……。写真を撮る一瞬だけは……最高の笑顔で、撮りたい!)」

 

パシャッ

 

透哉「……うん、よく撮れてる。見てみろよ、まし……ろ?」

 

ましろ「プシュ~ッ……」

 

透哉「お、おい!大丈夫かよましろ!……!?また顔赤いぞ!しかも、昼のとき以上に!」

 

ましろ「(……は、恥ずかしくて……先輩の顔、直視できないや……。……でも、まだ私にはやることが……!)……うっ、うぅ。ムクリ」

 

透哉「ましろ!急に起き上がって大丈夫なのか!?」

 

ましろ「……はい。大丈夫、です。」

 

透哉「そうか……。なら、いいんだけど……。」

 

 

 

 

 

花音「よ、良かったぁ。ましろちゃん、何ともないみたい。」

 

紗夜「直前に丸山さんを引き留めておいて、正解でしたね。」

 

彩「離してよ友希那ちゃん!離して〜!」ジタバタ

 

友希那「私、いつまでこうしていればいいのかしら……。」

 

花音「ごめん、もうちょっとだけお願い。」

 

 

 

 

 

……伝えるなら、今だよね?

 

イルミネーション見て、ツリーも見て、プレゼント交換もして、いっしょに写真も撮って。

 

……私、頑張ったよね?

 

透哉先輩も、楽しんでくれてたよね?

 

先輩のほうから、写真撮ろうって言ってくれたんだし。

 

……もう……いいよね?

 

……私の気持ち、伝えて。

 

ましろ「……あ、あの……透哉先輩。」

 

透哉「ん?何だ……、! や、やっぱり大丈夫じゃ…「も、もうその話は終わりましたから!」え?そ、そうか……。」

 

ましろ「……今日……楽しかったですか?」

 

透哉「え?」

 

ましろ「映画見て、ランチ食べて……その後ちょっと喧嘩しちゃったけど、無事仲直りして……イルミネーションとクリスマスツリー見て、プレゼント交換もして、写真も撮って……。今日1日の私のプラン、楽しめましたか?」

 

透哉「……」

 

ましろ「……」

 

透哉「……お前はどうなんだ?」

 

ましろ「え?」

 

透哉「お前自身は、楽しめたのか?」

 

ましろ「わ、私自身……?」

 

透哉「……」

 

ましろ「……私、は……」

 

 

 

 

 

『クリスマスだから、いつも以上に気合い入れておしゃれしたんだろ?その服も、髪型も、似合ってるよ。』

 

『っ〜〜////!!』

 

 

 

 

 

『だ、大丈夫か?ましろ。』

 

『す、すみません……。思ってたより、すごく、良い映画で……。とても、感動して……。』

 

『まぁ、気持ちは分かるよ。』

 

 

 

 

 

『ごちそうさま!』

 

『美味しかったですね、透哉先輩!』

 

『ああ。まさかこんな店があったなんてな。』

 

 

 

 

 

『次に仲直りの握手。』

 

『へ?あ、握手?』

 

『な、何でそんな……』

 

『いいからやりなさい!!』

 

『『は、はい!……えーっと……』』

 

グッ!

 

『『な、仲直りの握手……。』』

 

 

 

 

 

『イルミネーションが始まるのは、17:00からなんです。だからそれまで、どこかに座って待ってましょう。』

 

『そうなのか。……分かった。じゃあ仮面ライダーの話でもして待ってようぜ。』

 

『賛成です!』

 

 

 

 

 

『……本当に、綺麗ですよね。何時間でも見てられるような、そんな気分にさせてくれる……。』

 

『……だなー。』

 

 

 

 

 

『お、思ったよりでかいな……。』

 

『イルミネーションと、どっちを先に見るか迷ったんですけど……こっちのほうが驚くかなと思って。』

 

『ああ、驚いたよ。』

 

 

 

 

 

 

『先輩からのプレゼントなら、どんなものでも嬉しいです!ありがとうございます!!』

 

『……ああ。……あ、ほら、さっそく開けてみろよ。』

 

『は、はい。ってその前に、私のも受け取ってくださいよ〜。』

 

『わ、悪い悪い。……ありがとな、ましろ。』

 

『はい♪』

 

 

 

 

 

『ったく、仕方ねえな。』

 

グイッ、ギュッ

 

『へ?』

 

『よし、これなら入る。』

 

 

 

 

 

『はい、チーズ。』

 

パシャッ

 

 

 

 

 

ましろ「……もちろん、楽しかったです!ほんとに、すごく……ううん、ものすごく!!先輩と……透哉先輩と、今年最後の思い出を、最高のものにできて……とても、嬉しくて、楽しかったです!!」

 

透哉「……そうか。

 

 

 

 

 

……なら、俺はその倍楽しかったぜ!」ニカッ

 

ましろ「!!」

 

……ああ、そうか。

 

そうだったんだ。

 

私はこのデートで……。

 

告白をしたかっただけじゃない。

 

透哉先輩の……。

 

 

 

 

 

……この、満面の笑顔を、見たかったんだ……。

 

ましろ「……」

 

 

 

 

 

ダッ!

 

透哉「え?ちょ、ましろ……」

 

 

 

 

 

ギュッ!

 

ましろ「透哉先輩、

 

 

 

 

 

好きです。」

 

透哉「……ま……しろ……?」

 

 

 

 

 

彩・紗・友・花「!!??」

 

 

 

 

 

ましろ「……私、透哉先輩のことが好きです。ううん……大好きです!」

 

透哉「……あ、ああ。俺も、お前のことは好き…「私は。」?」

 

ましろ「私は……異性として、男性として、透哉先輩が好きなんです。likeじゃなく、loveで。」

 

透哉「……へ?」

 

ましろ「ずっと昔から……と言っても、去年ですけど。……透哉先輩に助けてもらったときから、ずっと好きでした。」

 

透哉「……」

 

ましろ「先輩はいつも、私を気にしてくれていて……メッセージや電話も、積極的にしてくれて。私がバンドを始めるって言ったときも、すごく喜んでくれて。先輩が私の最初のファンだって言ってくれたときは、嬉しかったなぁ。それからも、バンドのことしかり、仮面ライダーのことしかり、先輩はいつも相談に乗ってくれたし、時には厳しく、時には優しく接してくれたり……って、こんなにダラダラ話してても、分かりづらいですよね。……つまり私が言いたいのは、透哉先輩は優しくて、カッコよくて、尊敬できる先輩で……私の、ヒーローなんです。そんな透哉先輩が、私は大好きなんです!……今日は最後に、これだけ言いたくて……。」

 

透哉「……」

 

ましろ「なんか、想いを全部伝えたらスッキリしました。今なら私、透哉先輩と手を繋ぐことだってでき……」

 

透哉「!サッ!」

 

ましろ「……?」

 

透哉「……あ!い、いや、今のはその……て、手汗があって、ちょっと……」

 

ましろ「……やっと先輩、私を意識してくれるようになりました?」

 

透哉「い、いや、俺は……えっと……」

 

ましろ「……告白の返事なら、また今度で大丈夫です。でも私、アピールし続けますから。」

 

透哉「へ?あ、アピール……?」

 

ましろ「私、もっと透哉先輩に、1人の女の子として、意識してもらいたいので。……覚悟しておいてくださいね♪」ニコッ

 

透哉「……///。お、おう……。」

 

ましろ「それじゃあ、そろそろ帰りましょうか。あまり遅すぎるとお母さんさんも心配するし……。? 聞いてます?透哉先輩。」

 

透哉「……え?あ、ああ、そうだな。」

 

ましろ「……先輩。」

 

透哉「な、何だ?」

 

ましろ「メリークリスマスです♪」ニコッ

 

透哉「!! ……め、メリー、クリスマス///……。」

 

 

 

 

 

彩・花「……」

 

紗夜「……今私達、ものすごく、貴重な場面を見てしまった気が……」

 

友希那「いろいろなことが起こりすぎていて、頭が……」

 

紗夜「……と、とりあえず、私達も帰りましょうか。今日のことは、また後日ということで……。」

 

彩・花「……」

 

紗夜「……丸山さん、松原さん。行きますよ?」

 

彩「ふぇ!?あ……う、うん!」

 

花音「そ、そうだね……!い、行こう行こう!」

 

友希那「……完全に動揺しているわね……。」

 

紗夜「動揺しているのは、私も同じですよ。まさか、倉田さんが……。」

 

友希那「……もう年末だというのに、すごいものを見てしまったわね……。」




投稿時間遅れたり、文字数ヤバくなったり、個人的なやらかしが多くなってしまいましたが……書きたいものは書けたのでとりあえずはよしとすることにします……。

もう来年の抱負、決まっちゃったな……。


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第八十九話 ギーツ16話感想!化かす狸、猫と化かされる狐byハロー、ハッピーワールド!

彩ちゃん誕生日おめでとうーー!!!

何がどう変わっても彩ちゃんは彩ちゃんだし、この世界の彩ちゃんも、アイドルとして、そして仮面ライダー好きとして、今後も輝き続けていきます!!

これは余談ですが、透哉と彩ちゃんの過去回も、そのうちあげられたらなと思います!

改めてではありますが、彩ちゃん!!

本当にお誕生日おめでとうーー!!!





話は変わりますが、まさか20年の時を経て、コラ画像、HEROSAGAでしか日の目を見なかった王蛇サバイブが、令和のこの世に公式で誕生するとはw!

まぁ正直、武器がベノバイザーツバイとかじゃなくてドラグバイザーツバイの色変えなのはどうなんだ、とは思いますけど、あの凶暴で恐ろしい王蛇がサバイブになっちゃったらどうなるんだ……ってのはすごく気になるところなので、楽しみですよね!

……僕TTFC入ってないから見れないんですけど。


【弦巻家】

 

こころ「みんなー!今日はハロハピ会議、スペシャルバージョンよ!その名も〜……

 

 

 

 

 

ハロハピ会議with仮面ライダーよ!」

 

はぐみ「イェーイ!」

 

薫「ふふ、とてもいい響きだね。」

 

美咲「それ、いつもと大して変わってないよね……?」

 

花音「あはは……。」

 

透哉「でも、語呂はちょっとカッコいいかも……。」

 

美咲「え……マジですか?」

 

透哉「おう、俺は嫌いじゃないぞ。」

 

まぁ、普通にギーツ感想会でも良くね?とは思うけど、あくまでこれはハロハピ会議だからな。

 

感想会はそのついでだから、withをつけるのは妥当っちゃ妥当だろう。

 

そこを"ギーツ感想会"とかではなく、あえて"仮面ライダー"にしたのはポイントが高い。

 

こころのやつ、分かってるじゃねえか。

 

美咲「……透哉先輩、今なんか考えてます?」ヒソヒソ

 

花音「うん……あの顔はおそらく、ね。」ヒソヒソ

 

こころ「というわけで、まずは今回のギーツについてね!」

 

薫「16話。今回の話も、私達が度肝を抜かれる事実が次々と明らかになっていったね。」

 

はぐみ「特に最後の、デザイアグランプリはライダーショーだったってやつ!はぐみ、びっくりしちゃったよ!」

 

透哉「リアリティライダーショー……。俺もそこまでの予想はできなかったよ。スポンサーとオーディエンス……全世界に見られてるってことは、俺達もいっしょになって見ている、ともとれるってことだよな。」

 

花音「あ、確かに。」

 

美咲「(いつのまにかナチュラルに感想会始まったな……。)あたし達も、リアリティライダーショーであるデザイアグランプリを見ている、一オーディエンスってことですね。」

 

リアリティライダーショーか……。

 

確か平ジェネFOREVEの、最初のビルド組とジオウ組、それぞれの戦いも、リアルなライダーショーとして見ているという程だったっけ。

 

こころ「ということは、あたし達ハロハピがデザイアグランプリに参加して、そこでライブをすれば、全世界の人達を笑顔にできるってことね!」

 

……ん?

 

はぐみ「わぁ!それすっごい楽しそう!」

 

薫「あぁこころ、君はなんて素晴らしいアイデアを思いつくんだ……。」

 

美咲「いやこころ、流石に無理だからね!?それを実現させるのは、黒服の人でも流石に無理だからね!?」

 

こころ「それくらい分かってるわ!でも、本当にそんなことができたら、素敵じゃない?」

 

花音「ジャマトに邪魔されないか、心配だけどね……。」

 

美咲「花音さん、乗らなくていいですから……。」

 

……弦巻家なら、マジで実現しそうで怖えな……。

 

この前も、入れ替わり装置作ったとか言ってたし……。

 

美咲「(と、とりあえず、話題を変えないと……。えーっと……。)! き、キツネ狩り!最初はどうなることかと思ったけど、まさかのゲーム中断になるとは!」

 

花音「そ、そうだね!英寿と景和が戦って、どちらかが勝ってデザ神になるのかと思ったけどそうじゃなくて、景和がピンチになったら出てくるであろうグレアをあえて引き摺り出して、二ラムにゲームマスターが妨害行為をしていることを指摘させると……。ということは景和は、わざと自分がピンチになっている状況を作ったってことだよね。」

 

はぐみ「あ、なるほど〜。」

 

薫「これは考えたね。祢音の『私は私のやり方で戦う』というのも、デザグラのスポンサーである鞍馬家を通してキツネ狩りのことを二ラムに告発することだと考えれば、辻褄は合う。まさに、使えるものは全て使う、だね。」

 

透哉「グレアが英寿の願いをくだらないって言い放ったときの景和、カッコよかったよな〜。どんな願いだって、命を懸けで戦う限り立派な願いなんだと、それをくだらないと言うお前が許せない、お前は、みんなの思いを踏み躙ったんだと。……いや、マジであのシーンの景和カッコよすぎるだろ……。最初は冴えない就活生だったんだぜ?そんなやつが今や、誰からも愛され、誰よりもカッコいいキャラになるなんて、誰が思ったよ!?」

 

薫「ふふ、感情が爆発してるね。」

 

こころ「あたしも景和は好きよ!変身した後のタイクーンがタヌキなのも、可愛いと思うわ!」

 

花音「また、景和の株が上がちゃったね。」

 

はぐみ「あとあと、いつもは英寿が人を化かすのが、今回は逆になってたのも良かったよね!狐のギーツが化かされて、狸と猫のタイクーンとナーゴが化かす。英寿もしてやられたって感じで笑ってたし、すごく熱い展開だったよ!」

 

透哉「分かるぞはぐみ!いつもは強い英寿が生身だと苦戦することが多かったり、いつもは他人を化かすギーツが逆に化かされたり……いつもとは真逆の立ち位置になる展開って、なんかいいよな。」

 

はぐみ「そう!はぐみもそれを言いたかったの!」

 

透哉「後半の展開は熱かった!……けど、まさかパンクジャックがあんな感じで退場とはな……。」

 

はぐみ「! そ、そういえば……」

 

美咲「……一応、ギロリも退場したんですけどね……。」

 

透哉「あいつはまぁ、退場して当然だったからな。パンクジャックも、あいつが殺したようなもんだし。」

 

花音「でもさ……悪い人、ってわけではなかったんだよね。景和の願いにとても賛同してたし……世界を守りたいっていう思いは、本物だったんじゃないかな。それにしては、いろいろやりすぎだと思うけど……。」

 

美咲「……まぁ、花音さんの気持ちは分かりますよ。……でも、あの人はゲームマスターらしかぬ行為をしすぎた。英寿一人を脱落させるためだけに、妨害しかり、パンクジャック洗脳及び爆発しかり……だから、ゲームマスター失格で退場は、当然の報いだと思います。」

 

花音「……」

 

花音……。

 

……よし。

 

透哉「そ、そうだ!仮面ライダーアウトサイダーズで、王蛇サバイブの登場が発表されたよな!いやー、みんなが夢見た王蛇サバイブが、とうとう現実のものになるなんてなー!」

 

薫「? 透哉、今はギーツの話を…「花音も思うだろ?ただでさえ強い王蛇が、サバイブなんか使っちまったら、強さバグるんじゃねえか……?って。」……なるほど、そういうことか。」

 

花音「! う、うん。私も、びっくりしたな。無限のサバイブカードを使ってるからか、アーマーが金色になってるんだよね。龍騎サバイブは赤、ナイトサバイブは青のアーマーだから、なんかもうそれだけで格が違う感が出てて、それがいかにも浅倉って感じで……」

 

はぐみ「か、かのちゃん先輩が、熱い……。」

 

こころ「龍騎に関しては、花音の右に出る者はいないわね!」

 

美咲「……花音さんを励ますために、無理矢理王蛇サバイブの話に繋げたんですか?」

 

透哉「あぁ、まぁな。やっぱ、無理矢理すぎたか。」

 

美咲「……いえ、ファインプレーだと思いますよ。」

 

透哉「そうか。……サンキュ。」

 

花音「そもそも、オーディンは常時サバイブ状態なんだよ。そんなオーディンと無限の王蛇サバイブが戦うって……もう気になりすぎるよ!まぁ私は、TTFC入ってないから見れないんだけど……。で、でも、きっといつかDVDとかで出てくれるよね?そしたらDVD屋さんで借りて、浅倉の……王蛇サバイブの勇姿を……」

 

美咲「……透哉先輩。花音さんを止めるのも、あなたに任せますね。」

 

透哉「お、おう……。」

 

まぁ、俺が撒いた種だしな……。

 

 

 

 

 

花音「……ごめんねみんな。私、また熱くなっちゃって……」

 

薫「気にしないでくれ、花音。一つのことを熱く語る花音は、とても素敵だったよ。」

 

はぐみ「はぐみも、今度かのちゃん先輩みたいに熱く語りたいな!」

 

こころ「だったらそのときあたしは、ゼロワンについて語るわ!」

 

美咲「はいはい、その話は一旦置いといて。……透哉先輩、最後に次回のギーツについて話しましょう。花音さんも、ね。」

 

花音「美咲ちゃん、みんな……。うん!」

 

透哉「ああ。……次回は……デザイアグランプリ新シーズンだ!」

 

はぐみ「イェーイ!」

 

薫「ふふ、ワクワクさせる響きだね。」

 

美咲「あれ?なんかデジャヴ……?」

 

花音「あはは……。次回からまた、二人の新ライダーが登場するんだよね。」

 

透哉「ああ。確か……。お、あったあった。えっと……な、ナッジスパロウ、と……ロポか。」

 

花音「ロポは狼モチーフだろうけど……ナッジスパロウ?って何モチーフなんだろう……。」

 

透哉「ナッジスパロウは……お、スズメらしいぞ。」

 

花音「スズメ……。あ、そっか。スズメは英語でスパロウだもんね。」

 

薫「仮面ライダーwebを見るに、ナッジスパロウに変身する彼はクイズ王、ロポに変身する彼女はアスリートらしいね。二人とも、どんな性格でどんな戦いをするのか、非常に楽しみだ。」

 

こころ「それと、映画に出てくるシーカーが使うバックルが次回、本編でも出てくるみたいね!」

 

はぐみ「予告だと、ギーツが使ってたよね!バックルが出るなら、シーカーもいつか登場するのかなぁ?」

 

花音「ファルシオンやエモーショナルドラゴンみたいに、後々本編に出てきたら面白そうだよね。」

 

透哉「あとは、新しいゲームマスターと謎の新キャラだよな!……っつっても、後者はスーパーヒーロー戦記の石ノ森章太郎だけど。」

 

花音「役所は全然違うけどね……。まさか、最後の最後に出てくるとは思わなかったなぁ。」

 

透哉「仮面ライダーwebでも詳細は明かされてないし……今後どういう立ち位置で英寿達と関わってくるのか、気になるところだよな。あ、ちなみにその役者さんは、オーズでも映司が爆弾を止めようとするシーンに出…「新しいゲームマスター、どんな人なんだろうね?」「ギロリとは、また違う意味でヤバい人、とかじゃないといいですけど……。」「それじゃあ面白くないよみーくん。はぐみ、何かしらはきっとあると思うなぁ。」お前ら!何で無視すんだよ!」

 

こころ「あ!」

 

薫「! ど、どうしたんだい、こころ?」

 

こころ「一つ、大事なことを話し忘れていたわ……。道長!」

 

透・花・薫・は・美「……わ、忘れてた。」

 

透哉「ご、ごめん道長。お前のこと、忘れてたわけじゃないんだ。ただ、他の出来事が衝撃的すぎて……」

 

美咲「いや、今完全に『忘れてた』って言いましたよね……?」

 

はぐみ「そうだよね……。前回退場したと思ったら、まさかのジャマトを栽培している農園に送られていて、しかもゾンビバックルの使いすぎによってまだ生きてるっぽいし……。」

 

花音「まさかここでゾンビバックルが触れられるなんてね。使いすぎってことは……え、道長ゾンビになっちゃうの!?」

 

透哉「いや、俺に聞かれても……。でも、道長が生きてたってのは、素直に嬉しいよな。」

 

薫「一つ懸念点があるとするならば……敵になるという展開だね。」

 

透・花「!」

 

薫「そ、そんな目で見ないでくれ。あくまで噂の一つだよ。」

 

透哉「……道長が敵か。」

 

花音「展開としては面白いけど、そうなってほしくない自分も……。」

 

はぐみ「ふ、二人とも、なんか落ち込んじゃったよ?薫くん。」

 

薫「え、これ、私のせいなのかい……?」

 

美咲「まだ、そうだと決まったわけじゃないんだけどな……。」

 

こころ「んー!今後のギーツも楽しみね!!」




まさかデザイアドライバーをCSM仕様にできるベルト帯と、デザイアドライバー単体が出るとは……。

バンダイさん、最近オタクの需要分かってますねw。


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第九十話 2022年総括!特別ゲストと今年を振り返ろう!!

はい、今年もやってきました、2022年の振り返り回です!

今回は試験的な要素かつメタ要素がありますw。

しかも後者は結構なメタ要素全開ですw。

今年最後の回、かつ試験的な回ということで挑戦してみたので、楽しんで見てもらえたら嬉しいです!


【丸山家 彩の部屋】

 

透哉「今日はお前らのために、特別ゲストを呼んだぞ!」

 

彩・ま・花「と、特別ゲスト?」

 

紗・友「……」

 

透哉「ああ!せっかくなら、いつもとは違う感じで振り返りをしたいと思ってな。」

 

紗夜「なるほど……。」

 

友希那「その特別ゲストというのは、ガールズバンドの誰かだったりするのかしら?」

 

透哉「いや、ガールズバンドのやつらではない。……でもまぁ、関係はしてるな。」

 

彩「関係はしてる……。! まりなさんだ!」

 

透哉「残念。」

 

彩「え、違うの!?」

 

花音「まりなさんじゃないなら……誰だろう……?」

 

ましろ「……ちなみに透哉先輩、その特別ゲストと私達って、会ったことあります?」

 

透哉「え?」

 

彩・花「(あ、ましろちゃんいい質問。)」

 

透哉「あー……まぁ、俺達は会ったことないけど、向こうは……」

 

紗夜「……つまり、向こうは私達に会ってるんですね?」

 

透哉「あ、会ってるというか、何というか……」

 

友希那「全く、はっきりしないわね。透哉、さっさとその特別ゲストとやらを連れてきてちょうだい。そのほうが早いわ。」

 

彩「そ、そうだね。透哉くん、お願い!」

 

透哉「……よし分かった。それじゃあさっそく、特別ゲストを紹介するぞ!今日俺が、今年の振り返りのため、特別に呼…「「前振りはいいから早くしなさい!」」……何だよ、ノリ悪いなぁ。おーい、入ってきていいぞー。」

 

花音「……ちなみに、彩ちゃんはいいの?」ヒソヒソ

 

彩「ん?何が?」

 

花音「透哉くんが特別ゲスト?を呼んだのはいいけど……それって、勝手に彩ちゃんの家に招き入れたことになるんじゃ……」ヒソヒソ

 

ましろ「あ、確かに。」

 

彩「うーん……まぁでも、透哉くんが呼んだってことは、悪い人ではないんじゃないかな。だからたぶん、大丈夫だよ!」

 

花音「そ、そっか……。」

 

ましろ「それは一理ありますね。」

 

友希那「(一理ある、のかしら……。)」

 

紗夜「……丸山さん、例え鑑さんが呼んだ人だとしても、知らない人というのは…「お待たせみんな!」!」

 

透哉「ほら、こいつが今日の特別ゲストだ!」

 

???「こんにちは、みんな。

 

 

 

 

 

知栄砂空です。」

 

彩・花・ま「……ち、ちえい、さあ?」

 

友希那「変な名前ね。」

 

紗夜「同じくです。」

 

知栄砂空「うっ……。じ、自分の小説のキャラに、名前をディスられるなんて……。」

 

透哉「ど、ドンマイ……。」

 

紗夜「小説?キャラ?何を言っているんですか?あなたは。」

 

知英砂空「……とりあえずみんな、このスマホに触れてくれないかな?」スッ

 

花音「スマホに触れる?」

 

友希那「なぜそんなことをしなくちゃいけな…「そうしねえと話が進まねえんだよ!」? 今年の振り返りのことよね?」

 

透哉「とにかく、こいつの言った通りにしてくれねえか?じゃねえと振り返り、できないからさ。」

 

友希那「振り返るのに、スマホに触れる必要性が分からないわ。」

 

ましろ「……分かりました。」

 

紗夜「倉田さん!?」

 

ましろ「透哉先輩が言うなら、私、やってみます。」

 

透哉「ましろ……。」

 

彩「……なら、私もやるよ。」

 

花音「もちろん、私も。」

 

紗夜「み、皆さんまで……。」

 

友希那「……ねぇ透哉、もう一回聞くわ。今年の振り返りと、この男のスマホに触れること。この二つに関連性は…「ある!」……はぁ。全く、分かったわよ。」

 

紗夜「湊さん!」

 

友希那「紗夜……。私は、透哉を信じてみるわ。騙されたと思って、スマホを触ってみる。あなたはどうする?」

 

紗夜「あ、あなたまでこの得体の知れない話に乗っかるとは……。……いいでしょう。私も騙されてあげます。」

 

透哉「べ、別に騙してるわけじゃ……。まぁいいや。」

 

知栄砂空「じゃあスマホ、ここに置くから。みんな、一斉に触れてね。」

 

彩「うん、分かった!」

 

花音「何が起きるんだろう……。」

 

ましろ「なんだか、ワクワクしますね!」

 

紗夜「不安しかありません……。」

 

友希那「これで何もなかったらどうなるか……。透哉、あなた、分かっているわよね?」

 

透・知「!(こ、怖え(い)……。)」

 

彩「……それじゃあ、いっせーので触れよう!いくよー。……いっせーのーで!」

 

スッ

 

 

 

 

 

……ピカーンッ!

 

彩「! ま、眩しい!」

 

紗夜「な、何が起こっているんですか!?」

 

花音「ふぇぇ〜!?」

 

友希那「な、何よこれー!」

 

ましろ「と、透哉先輩〜!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透哉「……上手くいった、か?」

 

知栄砂空「うん、たぶん……。」

 

彩・ま・紗・友・花「……」

 

知栄砂空「……だ、大丈夫?」

 

彩「……

 

 

 

 

 

……あ、作者さん。」

 

知栄砂空「!」

 

花音「実際にこうやって会うのは、初めてだよね。」

 

ましろ「この人が……私と透哉先輩を……。」

 

紗夜「まさか、この小説でこの人自身が出てくるなんて……。」

 

友希那「なんでも、お風呂に入っているときに、今年の振り返り回は自分を小説に出せば面白いんじゃないか、というのを思いつき、試験的にこの形にしたそうよ。」

 

彩「うわぁメタいな……。」

 

透哉「……なぁ。こんな感じで進んで、ほんとにこの回大丈夫か?」

 

知栄砂空「まぁ、うん……。こういうのはやってみないと分からないからね……。」

 

透哉「確かにな……。」

 

 

 

 

 

透哉「よ、よし!じゃあ気を取り直して、今年を振り返ろうぜ!」

 

彩「イェーイ!あ、作者さんもいっぱい食べてね!チキンとかお寿司とか、いっぱいあるから!」

 

知栄砂空「あ、ありがとう、彩ちゃん。」

 

花音「今年ももう終わりかー。」

 

紗夜「2022年も、いろいろありましたね。やはり一番大きいのは、ギーツが始まったことでしょうか。」

 

友希那「一つの作品が終わり、また一つの作品が始まる。これは、毎年必ず訪れる出来事よね。」

 

ましろ「ですね。夏にはバトルファミリアが公開され、今月はMOVIEバトルロワイヤルが公開されて……。MOVIEバトルロワイヤル、面白かったですよね!」

 

花音「ましろちゃんは、モニカのみんなで見に行ったんだっけ。」

 

ましろ「はい!みんなも、面白かったって言ってました!」

 

花音「私は透哉くんと千聖ちゃん、彩ちゃんの四人で行ったんだ。龍騎がどう関わってくるのか楽しみだったけど、まさか…「おっと、そこまでだ花音。」え?」

 

透哉「友希那と紗夜はまだ見てないんだ。だから感想を語るなら、また今度な。」

 

花音「そ、そうだったの!?ごめんね、友希那ちゃん、紗夜ちゃん……。」

 

友希那「いえ、大丈夫よ。」

 

紗夜「松原さんと倉田さんのおかげで、見に行くのがより楽しみになりました。ありがとうございます。」

 

ま・花「え、えへへ……。」

 

彩「ふふっ♪あとは……あ、BLACK SUNと風都探偵も放送されたよね!」

 

透哉「俺達みんな、その二つどっちも見てねえけどな。」

 

彩・ま・紗・友・花「……」

 

紗夜「……漫画版の風都探偵なら、読んでいるんですけどね……。」

 

透哉「……今度、それについて語るのもアリだな。」

 

紗夜「ですね。」

 

花音「ほ、他にはえーっと……。! ウィザード10周年!」

 

友希那「とうとう10周年もウィザードまできたのね。ジオウ10周年まではあと……」

 

透哉「いや、それは流石に気が早すぎるって……。」

 

ましろ「さ、作者さんは、ウィザード10周年について何か思い入れとかってありますか?」

 

知栄砂空「うーん、そうだなー。……中古屋さんでガンバライジングのウィザード10周年記念キャンペーンのインフィニティが110円で売ってたから買おうと思ったら、一枚33円のストレージで同じやつを見つけてちょっと得したことかな。」

 

花音「と、突然リアルな話に……。」

 

彩「まぁ、作者さんが話しちゃうと、そうなっちゃうよね……。」

 

知栄砂空「でも、来年で鎧武10周年ってのが、個人的に一番時代の流れを感じちゃうんだよね……。オーズまではちゃんと見てたんだけど、フォーゼの途中ぐらいからちょっと離れちゃって……。でも、友達といっしょに鎧武からまた見だして、そこからは現在進行形でずっと見てるから……」

 

紗夜「要は、鎧武からまた仮面ライダーにハマり出したから、思い入れがある、ということですか。」

 

知栄砂空「うん。」

 

彩「鎧武かー。……あ、それじゃあ、透哉くんといっしょだね!」

 

透哉「ん?俺?」

 

彩「透哉くんも、鎧武からでしょ?一時期離れてて、戻ってきたのは。」

 

透哉「あぁ、そうだったな。」

 

ましろ「! そうだったんですか!?」

 

透哉「あれ、ましろには言ってなかったっけか?」

 

ましろ「初耳です……。」

 

紗夜「意外ですね。鑑さんに、仮面ライダーから離れていた時期があったなんて。」

 

透哉「そ、そうか?誰しも、一度はあるだろ?」

 

紗夜「……そ、そうですね。誰しも一度は…「わ、悪かった悪かった!もうこの話はやめにしよう!な?」……ええ、そうしましょう。」

 

花音「……あ、そういえば今年は、CSGっていう新しいCSMブランドも発表されたよね。」

 

透哉「! そうだそうだ!紗夜、CSGタイタンソードだぞ!」

 

紗夜「聞こえてますよ。皆さんがずっと願っていた、武器に特化したブランド、CSG。タイタンソードが発表されて以来音沙汰はありませんが、来年は二つくらい発表されるんですかね?」

 

友希那「今年は、時期が時期だったものね。その可能性は大いにあるわ。」

 

花音「ドラグセイバーのCSG、きたらカッコいいだろうな〜。あわよくば、王蛇サバイブがドラグバイザーツバイの色違いを使うから、それを商品化すると同時にCSMでドラグバイザーツバイを出してくれたら……。そしたら私、嬉しさのあまり勢いでCSMVバックルを買っちゃうかも……。」

 

彩「また花音ちゃんが向こうの世界に……。」

 

透哉「あ、そういやアウトサイダーズの発表も今年か。」

 

友希那「それどころか、ゲンムズの続編やガールズリミックス、サーベラ&デュランダル、ベイルやバースX誕生秘話も今年よ。」

 

透哉「……今年もTTFC作品いっぱい出たんだなぁ。」

 

花音「だねー……。」

 

知栄砂空「……そういや、復コアもあったよね。」

 

透哉「ピクッ」

 

彩・ま・紗・友・花「あ……!」

 

透哉「……もう俺、復コアについては何も言わんぞ。」

 

知栄砂空「……僕も自分で言っといてなんだけど、同じ気持ちだよ。」

 

透・知「……」ズーン……

 

ましろ「透哉先輩が、二人になった……。」

 

友希那「透哉は分かるけど、作者のほうは何がしたかったのよ……。」

 

紗夜「……でも鑑さん、10th版のCSMオーズは買ったんですよね?」

 

透哉「! もちろんだ!あれはマジで最高のCSMだ!!」

 

知栄砂空「異論は認めるけど、僕はあれが一番遊びごたえのあるCSMだと思ってるよ!!」

 

透哉「BGMも増えて、セリフも増えて……エタニティのメダルが手に入って!」

 

知栄砂空「タジャスピナーとも連動して、ブックレットも昔のよりグレードアップしてて!」

 

透・知「もうカッコよくてヤバくてエモくて最強で最高で頂点で……」

 

花音「オーズのことになると、ほんと性格変わるなぁ……。」

 

紗夜「松原さん、それブーメラン入ってません?」

 

友希那「ちょっと透哉、作者、頂点というのは聞き捨てならないわよ。」

 

ましろ「あ、友希那さんはそこなんですね。」

 

彩「おーい二人ともー、今日はCSMオーズを語る回じゃないでしょー。」

 

 

 

 

 

透哉「あとは、ガンバライジングが終わりガンバレジェンズが始まるという告知があったりな。」

 

彩「あれはびっくりしたよねー。」

 

花音「SNS見てたら、ガンバレジェンズの感想を述べてる人がちらほらいたなぁ。」

 

透哉「そうなのか。……って、え?もうガンバレジェンズって稼働してるのか!?」

 

ましろ「あぁ、違いますよ。先行プレイできた人達がいるみたいで、その人達のSNSを見た、ってことですよね?花音さん。」

 

花音「うん。」

 

透哉「そ、そうなのか……。先行プレイかぁ、いいなー。」

 

友希那「来年の春までの辛抱よ。」

 

透哉「つっても、まぁまぁ待つじゃねえか。」

 

紗夜「その前に、まだGG3弾があるのだから、それをやって待っていればいいでしょう?」

 

透哉「あ、そういやそうだった。」

 

知栄砂空「忘れてたんかい……。」

 

彩「仮面ライダーのことをいろいろ振り返ってみたけど……今年もいろいろあったんだねぇ。」

 

花音「来年は、どんな年になるんだろうね。」

 

ましろ「来年……。あ、そういえば私、二年生になるんだ。」

 

透哉「お、そうじゃんかましろ。お前にも良い後輩ができるといいな。」

 

ましろ「私が……後輩……。」

 

紗夜「ところで鑑さんは、高校卒業後の進路は決めたんですか?」

 

透哉「え?」

 

紗夜「その『え?』は……考えていませんね?」

 

透哉「あ、あー……ま、まぁな。」

 

友希那「何か迷っていることでもあるの?」

 

透哉「いや、そういうわけじゃないんだけどさ……。」

 

花音「……ただ面倒くさがってる?」

 

透哉「ギクッ!」

 

彩・ま・紗・友「(あ、図星だ……。)(図星ね……。)」

 

花音「……今度、いっしょに進路について考えようか?」

 

透哉「い、いや、大丈夫だよ。そのうち、母さん達とも相談し…「そのうちじゃ遅いんじゃないの?私も彩ちゃんも友希那ちゃんも、みんな進路どうするか決めてるよ。千聖ちゃんなんて、この前合格通知が来たって言ってたし。」……マジ?」

 

花音「マジだよ。」

 

透哉「……で、でも、紗夜とか燐…「他の人のことより、まずは自分のことについて考えなよ。透哉くん、この振り返り会が終わったら、いっしょに進路相談ね。分かった?」……きょ、今日じゃなくて明日とか……」

 

花音「分かった!?」

 

透哉「わ、分かった!分かりました!」

 

彩「……なんか花音ちゃん、お母さんみたい……。」

 

ましろ「お母さん…‥というより、お姉さん?」

 

彩「! そういえば花音ちゃん、弟がいるって言ってた!そっか、だからか……。」

 

紗夜「松原さんがあそこまで本気で叱っているの、初めて見ました……。」

 

友希那「私もよ……。でも、あそこまで叱れるということは、それだけ透哉のことを考えてあげている証拠、ということかしら。」

 

紗夜「……なるほど。そうかもしれませんね。」

 

花音「ふぅ。……あ、ごめんね?場の空気、悪くしちゃって……」

 

彩「ううん全然!流石お姉ちゃんだね、花音ちゃん!」

 

花音「あ……えへへ……。」

 

知栄砂空「……みんな、他には振り返りたいことってない?」

 

彩「他には、かー。」

 

友希那「もう結構喋ってしまった気はするわね……。」

 

紗夜「……!そういえば人気アプリゲームと仮面ライダーがコラボしていました。」

 

花音「あったあった!しかも2種類のアプリゲームであったんだよね。」

 

ましろ「言葉遊びゲームと、パズルゲームですよね。私、どっちも結構ガチャ回しました。」

 

友希那「私は前者のほうでジオウを当てることができたから満足よ。」

 

紗夜「私は両方でWを当てることができました。」

 

花音「私も、言葉遊びゲームで龍騎当てられたよ。必殺技の演出とかが、すごくカッコいいんだ〜。」

 

ましろ「わ、私はセイバーを当てました!」

 

彩「私も!私もいっぱい強いのゲットしたよ!」

 

透哉「みんな、良い結果だったみたいだな。」

 

彩「透哉くんは?オーズ当てれたの?」

 

透哉「……かった。」

 

彩「ん?」

 

透哉「パズルゲームのほうで当てられなかったよ!ちくしょー!!石300個くらいあって全部ブッパしたのにー!!」

 

花音「そ、それは、残念だったね……。」

 

透哉「次こそは、絶対当ててやる……。」

 

ましろ「(い、言えない……。私、オーズ三体も当てたなんて、言えない……。)」

 

知栄砂空「……他には、何かある?」

 

透哉「他には……。うーん……。」

 

彩「パッとは……思いつかないなー。」

 

花音「……仮面ライダー展?」

 

透・彩・ま・紗・友・知「……」ズーン

 

花音「ご、ごめんねみんな!今のは忘れて!?」

 

透哉「……もう結構語り尽くした気もするし……振り返りはこれくらいかもな。」

 

知栄砂空「! あ、それなら僕は、ここで失れ…「作者さん。」ん?」

 

彩「振り返りはこれで終わりだけど……ここからは、作者さんのターンだよ。」

 

知栄砂空「ぼ、僕の、ターン……?」

 

彩「そう!つまり!」

 

 

 

 

 

《作者さんに聞きたいこと聞いてみた!》ドンッ!

 

透哉「……何だよこれ。」

 

彩「そのままだよ。作者さんにいろいろ聞くの!この小説のこと!」

 

ましろ「ちょ、ちょいメタだったのが本格的にメタく……」

 

彩「透哉くんは本当にいっしょに振り返りをするために作者さんを呼んだんだろうけど、それじゃあ面白くないでしょ?せっかくなら、この小説を書いてる張本人に、いろいろ裏話的なのを聞いてみたいなって。2022年最後の回だし、たまにはこういうのもいいでしょ?これも試験的な内容ってことで、ね?」

 

透哉「……作者、ちょっとこっち。」

 

知栄砂空「! う、うん。」

 

透哉「……本当に大丈夫なんだろうな?あんたの存在を手っ取り早く認知させるためにあんたのスマホに触れさせたけど、何かの手違いでこの場の記憶を本編に引き継ぐなんてことは…「それは大丈夫だよ。僕がこの世界線からいなくなれば自動的に僕に関する記憶は消える設定だから。」……設定って便利だな。」

 

彩「おーい透哉くん、作者さん、もういいー?」

 

透哉「! お、おう。」

 

知栄砂空「……」

 

 

 

 

 

透哉「……んじゃあ、テンポよくいくために、一問一答方式でいくぞ。質疑応答はなしだ。それじゃあ順番に、彩から。」

 

Q1 彩「それじゃあいくね。……ズバリ、私を最初のメインキャラにした理由って?」

 

A1 知栄砂空「一番動かしやすそうなキャラだったから、かな。」

 

Q2 ましろ「じゃ、じゃあ……他の四人をメインキャラとして追加した理由は……?」

 

A2 知栄砂空「ましろちゃんと花音ちゃんは、単純に推しだから。紗夜さんは、さよひな×W回的なのを書きたくて……。友希那さんは、メインキャラにしたら面白そうだなって思ったから。」

 

Q3 紗夜「あなたがこの小説を書き始めてから、これだけは守ってる、気をつけていることは何ですか?」

 

A3 知栄砂空「感想回で、透哉の他に必ず一人はメインキャラを入れてることかな。これだけはずっと、そしてこれからも守っていくつもりだよ。」

 

Q4 友希那「私=ジオウ好きにした理由は何なの?」

 

A4 知栄砂空「これもすごく単純なんだけど、友希那さん(Roselia)→頂点、ジオウ→平成ライダーの頂点、って感じで……。」

 

Q5 花音「じゃ、じゃあ、私が龍騎好きな理由は?あ、あと、紗夜ちゃんがW好きな理由も知りたいかな。」

 

A5 知栄砂空「龍騎=ライダー同士の戦いを止めたい、と合うキャラは誰かなぁって考えたときに、パッと出てきたのが花音ちゃんだから。紗夜さんは……ていうか、さよひなだね。Wは二人で一人、これに合うのは……さよひなしかいないよな、って感じで決めたよ。」

 

Q6 透哉「……ずっと思ってたんだけどさ、俺の苗字の鑑って、もしかして鏡飛彩に関係してたりするのか?」

 

A6 知栄砂空「もちろん。飛彩が好きだから、透哉の苗字を考えるときも鏡にしようと思ったんだけど、そのまま鏡にしたら面白くないし、なら感じを変えて鑑にしようと。そしたら意外としっくりきて、今に至る感じかな。」

 

Q6 彩「二周目突入だね!うーん……。あ、じゃあ……

 

 

 

 

 

ピカーンッ!

 

! な、何!?」

 

知栄砂空「あ、時間だ。」

 

透哉「時間!?あんた、そんな設定は…「今作った。」ご都合展開すぎんだろ!!」

 

彩「に、二周目は!?ていうか、質問六つで終わり!?」

 

透哉「まぁ、今回はお試しみたいなものだからね。僕もこれから見たいテレビあるし。」

 

紗夜「自分勝手な人ね……。」

 

ましろ「で、でも、いろいろ聞けて楽しかったですよね。」

 

友希那「私をメインキャラにした理由、ひどすぎない?」

 

花音「まぁまぁ……。」

 

透哉「……!じゃ、じゃあもう一つ!俺からあと一つだけ質問させてくれ!」

 

知栄砂空「え……?まぁ、いいけど。」

 

透哉「一斗の出番が極端に少ないのは何でなんだ!?」

 

彩・ま・紗・友・花「あ……。」

 

知栄砂空「……最初は、透哉の男友達ポジ、一人ぐらいいたほうがいいよなって思って出したキャラなんだけど……

 

 

 

 

 

……普通に存在忘れること多くて、いつの間にか影が薄い可哀想キャラになってた。」

 

透哉「……」

 

彩・ま・花「……」

 

紗・友「……」

 

 

 

 

 

透・彩・ま・紗・友・花「(強く生きろ(生きて・生きてください・生きなさい)、一斗……。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一斗「ふぁ……ふぁ……はーっくしょん!……風邪引いたかな……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彩「……パチッ……うーん……私、いつの間にか寝てた?」

 

紗夜「どうやらみんな、途中で寝てしまっていたようですね。」

 

花音「いっぱい話して、疲れちゃったのかな。」

 

透哉「……うん?」

 

ましろ「あ、起きました?透哉先輩。」

 

透哉「……や、ヤベぇ寝てた……。」

 

友希那「私達もそうだったから、同罪よ。」

 

透哉「え、そうなのか?」

 

彩「って、もうこんな時間!?早くしないとあの歌番組始まっちゃう!」

 

ましろ「わ、私、食べ物持っていきます!」

 

花音「私はシチュー見てくるね!」

 

バタバタバタ

 

透哉「……」

 

紗夜「何ぼうっとしてるんですか?鑑さん。」

 

友希那「まだ寝ぼけているの?」

 

透哉「あ、ああ、まぁな。……なぁ彩、俺達も何か…「透哉くんは早く下に行ってテレビをつけて場所の確保!紗夜ちゃんと友希那ちゃんはましろちゃんのヘルプ!」お、おう!」

 

紗・友「了解です(したわ)。」

 

彩「私は……仮面ライダーと年越しをするために持っていけるだけのDX玩具を…「待て待て待て!それなら俺も手伝うから!」へ?」

 

花音「私もシチュー確認したら、手伝うよ。」

 

ましろ「もちろん、私もです!」

 

友希那「そのために、まずはこの食べ物達を下に運ぶわよ。」

 

紗夜「では、私はこれを……。」

 

彩「……えへへ♪みんな、ありがとう!」

 

 

 

 

 

【丸山家 リビング】

 

紗夜「しかし、仮面ライダーと年越しをしたいなんて……。」

 

花音「いかにも彩ちゃんらしいよね。」

 

彩「なんてったって今年も、仮面ライダーに囲まれた一年だったからね!」

 

ましろ「確かに、365日ずっと仮面ライダーのこと考えてたかも……。」

 

友希那「……私達、ちょっと好きすぎないかしら……?」

 

透哉「いいじゃねえか、好きなんだから。好きなものは好きなんだ。」

 

友希那「……ふっ、そうね。」

 

透哉「今年ももうすぐ終わるけど……来年も何事もなく、快適な仮面ライダーライフを送れたらいいよな。」

 

ましろ「仮面ライダーライフ……。すごい良い響きですね!」

 

花音「それもいいけど、進路のこと、忘れてないよね?」

 

透哉「……わ、忘れてねえよ。大丈夫……。」

 

紗夜「目が泳いでますよ?」

 

透哉「……み、みんな、来年になってもよろしくな!」

 

友希那「しかも逃げたわね。」

 

彩「ま、まぁまぁ……。大晦日くらい、楽しく過ごそう!」

 

ましろ「ふふ、ですね!」

 

花音「もう。……ふふ。今度、いっしょに進路相談するからね、透哉くん。」

 

透哉「2022年が終わり、2023年かぁ。……来年どんな年になるのか、楽しみだな。」




僕は本当にみんなと振り返りをしたかっただけなんです……。

彩ちゃんがどうしても聞きたいっていうから、仕方なく答えただけなんです……。





という話は置いときまして、今年も本小説を読んでくださり、ありがとうございます!!

今月12月は、馬鹿みたいに投稿しまくりましたが、正直自分でもびっくりですw。(この回含めて12話も投稿してましたw。余裕で過去最多……)

が、ここまで頑張って投稿できたのは、やはり、いろんな人が読んでくださった、感想を送ってくださった、というのが一番大きいです。

皆さん、本当にありがとうございます!!

来年もこれを越すぐらい!……というのは言い過ぎですが、週に一、二話くらいのペースで投稿していけたらいいなと思ってます。

今年もあとわずか!

そして来年も、知栄砂空こと仮面ライダーが浸透したバンドリの世界を、どうぞよろしくお願いします!!


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第九十一話 ハッピーニュー運試し!!

遅くなりましたが……。

あけましておめでとうございます!!

今年もよろしくお願いします!!

さぁ、九十一話を始めようか。


【神社】

 

チャリン

 

カランカラン

 

彩・花「(今年も、みんな仲良くいられますように。)」

 

ましろ「(透哉先輩から、嬉しい返事をもらえますように。)」

 

紗・友「(二月のライブが、何事もなく、成功しますように。)」

 

透哉「(今年もみんな、何事もなく、平和に過ごせますように。そして……。)」

 

 

 

 

 

透・彩・紗・ま・友・花「(今年もみんなで、仮面ライダーの話題で盛り上がれますように。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透哉「よしみんな!おみくじ引いたな?」

 

彩「うん!」

 

花音「いっせーので、みんな開けてね。」

 

友希那「ええ。」

 

紗夜「この運勢が、来月のライブを左右することになるでしょうね。」

 

ましろ「! そ、そう考えたら、緊張してきた……。」

 

透哉「大丈夫大丈夫。きっと良い運勢が出るって。……んじゃあ、いくぞ?いっせのー……」

 

透・彩・紗・ま・友・花「で!」バッ!

 

 

 

 

 

透哉「結果は俺、彩、紗夜、友希那が中吉で、ましろが吉、花音だけが大吉か。」

 

彩「すごいね花音ちゃん!」

 

花音「えへへ……。でも、みんな中吉ってのもすごいよ。」

 

ましろ「私だけ吉ですけどね……。」ズーン

 

花音「……ご、ごめん、ましろちゃん……。」

 

友希那「でも倉田さん、松原さんとあなただけ運勢が違うというのは、逆に良いんじゃないかしら。」

 

ましろ「……逆、ですか?」

 

友希那「確かに松原さんは大吉、倉田さんは吉という大きな違いはあるけれど、ポジティブに考えればそれは二人とも唯一無二であるということ。そう捉えれば、少しは気持ちが楽になるんじゃないかしら。」

 

ましろ「……確かに、唯一無二っていう響きは、カッコいいですけど……」

 

紗夜「ならそれでいいと思いますよ。自分達だけ違う運勢=唯一無二の存在なのだと。違う運勢、唯一無二=、大吉のような存在なのだと。」

 

友希那「さ、紗夜?それは少し、オーバーじゃ…「な、なんか私、少しだけ自信が出てきました。」……」

 

花音「そっか。私とましろちゃんは、唯一無二か。……ふふ、照れるけど、ちょっと嬉しいね♪」

 

ましろ「花音さん……。はい♪」

 

透哉「……何だよ、この俺達のほうが悪いみたいな雰囲気は。」

 

彩「うーん……ましろちゃんも元気になったんだし、一件落着ってことでいいんじゃない?」

 

透哉「……いい、のか?」

 

友希那「運勢だけが全てじゃない、そういうことよ、透哉。」

 

透哉「さっき紗夜が、運勢が来月のライブを左右するとか言ってたぞ?」

 

友希那「……凶じゃなければ全て成功になるのよ。」

 

透哉「なんだそれ……。」

 

彩「あ、そうだそうだ。ねぇみんな!」

 

透・紗・ま・友・花「?」

 

彩「改めて。

 

 

 

 

 

……新年、あけましておめでとう!」

 

透・ま・紗・友・花「! ……ああ(はい・ええ・うん)。あけましておめでとう(ございます)!」

 

彩「みんな、今年もよろしくね!」

 

透哉「こちらこそ、よろしくな。」

 

花音「今年もいい年にしようね。」

 

友希那「当然よ。」

 

紗夜「湊さんはまず、高校卒業を目標に頑張らないとですよ?」

 

友希那「……リサから聞いたのね……。」

 

ましろ「……あ、あの、透哉先輩!」

 

透哉「ん?どうした、ましろ?」

 

ましろ「この振袖……似合ってますか?」

 

透哉「……あ、お、おう。似合ってると思う…「思うじゃなくて、ちゃんと似合ってるって言ってくださいよ〜!」ズイッ ち、近えって、ましろ……。」

 

ましろ「……照れてるんですか?先輩。」

 

透哉「て、照れてねえ///!」

 

彩「……ましろちゃん、新年早々アピールしてるね。」

 

花音「ましろちゃんが、あそこまで積極的になるなんて……。」

 

紗夜「吹っ切れた、ということでしょうか。」

 

友希那「……透哉。」

 

彩・紗・花「(ん?)」

 

透哉「? どうした、友希那?」

 

友希那「私達も、振袖なのだけれど。」

 

透哉「……え?」

 

彩・紗・花「(ま、まさか……友希那ちゃん(湊さん)まで……!?)」

 

友希那「あなた以外、みんな振袖着てるのだけれど?何か言うことないのかしら?」

 

彩・紗・花「(あ、あれ(あら)?みんな……?)」

 

ましろ「あ、確かに。先輩、みんなにも言ってあげてくださいよ。」

 

透哉「あ、ああ。……みんな、似合ってんじゃねえか?」

 

友希那「……心がこもってないわね。」

 

彩「ましろちゃんのときと、態度が違うよね。」

 

花音「まだ透哉くんに、女心は分からないか。」

 

透哉「お前らが何か言えっつったから言ったのに、結果何でボロクソ言われるはめになってんだよ……。」

 

紗夜「……倉田さん、苦戦しますよ、これは……。」

 

ましろ「が、頑張ります……。」

 

 

 

 

 

???「あ!透哉先ぱーい!」

 

 

 

 

 

透哉「……ん?」

 

彩「あ、あれは……

 

 

 

 

 

ましろ「ポピパの皆さん!」

 

あはは……。と、RASのみんなも!」

 

 

 

 

 

タッタッタッタ……

 

有咲「おい香澄!いきなり走って転ぶな…「大丈夫ー!」ったく。」

 

 

 

 

 

透哉「よぉ、香澄達も来てた…「あけましておめでとうございます!!」……お、おめでとう。」

 

彩「相変わらず元気だね、香澄ちゃんは。」

 

香澄「彩さんも!あけましておめでとうございます!!」

 

彩「うん!あけましておめでとう♪」

 

沙綾「その調子で全員にあけましておめでとう言ってたら、キリがないよ、香澄。」

 

香澄「あ、そうだよね。それじゃあ皆さん!あけまして…「香澄、そういうことじゃねえ……。」え、違うの!?」

 

レイヤ「大丈夫、今ので香澄ちゃんがみんなに新年の挨拶をしたいっていう気持ちは、ちゃんと伝わってると思うよ。」

 

ましろ「れ、レイヤさんの言う通りです!」

 

香澄「レイさん……ましろちゃん……。」

 

友希那「……あけましておめでとう、チュチュ。」

 

チュチュ「み、湊友希那……!」

 

マスキング「おいチュチュ、新年早々警戒心むき出しにするのやめろって。」

 

チュチュ「べ、別にしてないわよ!……あ、あけましておめでとう……。」

 

透哉「……しかし、ポピパもRASもその……振袖?なんだな。」

 

香澄「はい!沙綾が着付け?してくれたんです!」

 

ロック「RASでは、パレオさんがしてくれました!」

 

有咲「いつの間にか、ガールズバンドのみんなは振袖で初詣に行くってのが決まりみたいになってたよな。」

 

りみ「あ、言われてみればそうかも……。」

 

パレオ「透哉さんも着てくれば、仲間はずれにならずに済んだのでは?」

 

透哉「べ、別に俺はいいだろ……。てか、仲間はずれって……」

 

ましろ「透哉先輩の、振袖……。」

 

紗夜「鑑さんが着るなら、振袖ではなく、着物では……?」

 

花音「……ところで、さっきからたえちゃんは何を……」

 

たえ「雪でうさぎを作っているんです。なんといっても、今年は卯年ですから!」

 

有咲「お前も相変わらず……って多くね?」

 

レイヤ「すごいね花ちゃん!パッと見、20羽はいるんじゃない?」

 

たえ「流石レイ!でも残念、正解は24羽だよ。」

 

香澄「すごいすごーい!これ全部、おたえが作ったの!?」

 

マスキング「か、可愛いな……。」

 

チュチュ「Unbelievable……。」

 

たえ「これからどんどん増えていく予定。」

 

有咲「これから……ってまだ作り続ける気か!?」

 

りみ「あ、あと何羽作る予定なの?」

 

たえ「うーん……20羽くらい?」

 

ロック「ほ、ほぼ倍や……。」

 

香澄「おたえ!私も手伝っていい?」

 

たえ「もちろん!レイもいっしょに作ろう?楽しいよ。」

 

レイ「花ちゃんが言うなら……私も入れてもらおうかな。」

 

マスキング「わ、私も混ぜてくれ……。」

 

りみ「それじゃあ、私も……。」

 

パレオ「とても楽しそうですね!チュチュ様、私達もやりましょう!」

 

チュチュ「な、何でワタシが……!」

 

 

 

 

 

紗夜「……うさき作りが、始まってしまいましたね……。」

 

花音「私達も、手伝う……?」

 

有咲「あ、いえ、先輩達を手伝わせるわけには……」

 

友希那「確かに私達は、これからある用事があるわ。そうでしょ?透哉。」

 

透哉「あ、ああ。」

 

沙綾「なら尚更ですよ!ここは私達に任せて、先輩達はその用事に行ってください!」

 

彩「おぉ、なんか沙綾ちゃん、カッコいい!」

 

透哉「任せても何も、お前らが……むぐっ!」

 

ましろ「あ、ありがとうございます!それじゃあ私達は、この辺で失礼します!」

 

ロック「あ、またね、ましろちゃん。」

 

ましろ「う、うん、また。今年もよろしくね、ロックちゃん。」

 

透哉「ん〜!ん〜〜!!」

 

ロック「(あ、相変わらず仲良いなー……。)」

 

香澄「! 先輩達、もう行くんですか?」

 

彩「う、うん!ちょっと用事があってね。みんなー、またねー!」

 

香澄「はい!今年もよろしくお願いします!!」

 

『『『よろしくお願いします!!』』』

 

透哉「……ぷはっ!ああ、今年もよろしく、みんな!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【中古屋】

 

透哉「よし、着いたな。」

 

友希那「まさか新年早々、中古屋に来ることになるとはね。」

 

彩「でも、この六人で来たのは初めてだよね!」

 

花音「うん!」

 

紗夜「確かに、言われてみればそうですね。」

 

ましろ「六人で中古屋に来て、あるものを買って運試し!楽しみですね!」

 

友希那「ふふ、そうね。そのために来たんですもの。」

 

そう、俺達がわざわざ一時間もかけてこの中古屋に来たのには、理由がある。

 

ましろが言った通り、あるものを買って運試しをするという理由が。

 

運試しなら、さっきおみくじを買ってしただろ、って思ってるだろ?

 

あれはほんの序の口、いわば予行練習みたいなものだ。

 

ならば何の予行練習だというのか。

 

……それは…「あった!あったよみんな!福袋!」……先に言われてしまった。

 

ましろ「これが……中古屋さんの福袋……。」

 

紗夜「しかもご丁寧に、大きく"仮面ライダー"と書かれていますね。」

 

あ、そこまで言っちゃうんだ。

 

だったらもう俺が説明する必要ないじゃん。

 

みんなこの会話で『なるほどそういうことね』って察しちゃってるじゃん。

 

友希那「この大量にある仮面ライダー福袋の中から一人一つ選び、それを買って透哉の家に行った後、それぞれ順番に開封していき、その中から出たもので今年の運を予想する。とても面白い運試しの方法よね。」

 

花音「なんかもう、選ぶ前からワクワクしちゃうよね。」

 

察する必要皆無……。

 

もう全部説明しちゃったよ……。

 

花音「ね、透哉く……透哉くん?」

 

透哉「……」ズーン

 

花音「……何で透哉くん、落ち込んでるんだろう?」

 

友希那「透哉が変なのは、いつものことでしょう。」

 

透哉「誰が変人だとこらぁ!!」

 

友希那「そういうとこよ。」

 

……気持ちを切り替えよう。

 

過ぎたことでいつまでもクヨクヨしてたって仕方がない。

 

今大事なのは……どの福袋を選ぶかだ。

 

よし!選ぶぞー!

 

友希那「よく分からないけど、立ち直ったっぽいわよ。」

 

花音「ほんとだ、良かったー。」

 

 

 

 

 

ましろ「うーん……どれにしよう……?」

 

紗夜「それぞれの福袋に、いろんなライダーの写真が貼られていますね。それに……『平成』、『令和』、『平成&令和』と分かれていますね。」

 

ましろ「『平成』って書いてある福袋には平成ライダーのものが、『令和』って書いてあるものには令和ライダーのものが、そして『平成&令和』って書いてあるものには、平成、令和両方のライダーのものが入ってるってことですか?」

 

透哉「そういうことだ。それに、ここの福袋って、意外と当たり率高いんだぜ。写真もバラバラで、まさに瞬瞬必生って感じだし。」

 

ましろ「あはは……。」

 

紗夜「……しかしこれ、人によっては勘違いしてしまうかもしれませんよね。」

 

ましろ「か、勘違い、ですか?」

 

紗夜「例えば、このWの写真が貼ってある福袋。何も知らない人だったら、『あ、これはWの玩具がいっぱい入ってるんだな』と思ってしまうのではないかと。」

 

透哉「あー……まぁ、そうだよな。彩も昔、まさにそれと同じことを経験したことがあるもんな。」

 

花音「え、彩ちゃんが?」

 

彩「うん……。私はそのとき、鎧武の写真が貼ってある福袋を買ったんだ。買って、透哉くんの家に行って、何のロックシードが入ってるかなーってワクワクしながら開けたら、ウィザードやゴーストのアイテムが出てきて。結局、鎧武関連の玩具は一つも入ってなかったんだよね……。」

 

友希那「……人によっては、トラウマになりそうね。」

 

彩「で、でも、写真のライダーと中身に関連性はないって分かってからは、『何の福袋にしようかなぁ』、『どんなものが入ってるのかなぁ』って、ちゃんと楽しみながら買うようにしてるよ。」

 

ましろ「さ、流石彩さん、ポジティブ……。」

 

彩「それにね、いつからか福袋に、『写真はイメージです。写真に関係するものが必ず入っているとは限りません』って注意書きがつくようになったんだよ。これで、小さい子供も安心して買えるでしょ?」

 

紗夜「まぁ、その小さい子供が買うかどうかは分かりませんが……。」

 

『3000円』

 

彩「そ、それはそうだけど……。」

 

花音「で、でも、話を聞いたらより、運試し感が増した気がするよ!」

 

友希那「確かに、それは一理あるわね。いいわ、やってやろうじゃない。このジオウの福袋で、ジオウの玩具を当ててやるわ。」

 

透哉「おー、お前らしいな。真ん中にグランドジオウ、その周りはパインアームズとか龍騎サバイブ、タジャドルや電王など、グランドジオウが召喚したことのあるライダーが……」

 

花音「……こうして見ると、写真の選び方もなかなか凝ってるよね。」

 

ましろ「確かに……。これはおそらく……私達と同じ本気で仮面ライダーが好きな人が選んでますね!」

 

彩「うん、私もそう思う!それじゃあ今年私は……これにしよう!」

 

紗夜「私は……これに決めました。」

 

花音「みんな早いね〜。私はどれに……、! これに決めた!」

 

ましろ「わ、私は、えーっと、えーっと……」

 

透哉「ましろ、別に急いでないから、ゆっくり選んでいいんだぞ?」

 

ましろ「で、でも、先輩達はもうみんな…「いやまだ俺がいるだろ。」……あ。」

 

透哉「その『あ。』は、マジで忘れてた『あ。』だな……。」

 

ましろ「す、すみません。忘れてだわけじゃないんですけど……。! と、透哉先輩は、これなんかいいんじゃないですか?オーズのコンボがズラリと並んでて、カッコいいですよ!」

 

透哉「お、ほんとだな。……って、今露骨に話逸らしたな……。」

 

ましろ「まぁまぁ、悪気があったわけではないですし……。」

 

透哉「……まぁいいけどよ。お、これなんかどうだ?ゼロワン、セイバー、リバイスの最強フォームが揃ってるぞ。」

 

ましろ「ほんとだ!これもカッコいいな〜。」

 

花音「……私達は、他のところ見てよっか。」

 

彩「そうだね。邪魔しちゃ悪いし。」

 

紗夜「それなら、あそこのコーナーはどうですか?」

 

友希那「『ビルド特集』……。なるほど、今年が卯年だからビルドなのね。」

 

彩「あ、そうそう!ビルドと言えば、仮面ライダー図鑑のページがさー……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【鑑家 透哉の部屋】

 

透哉「よし、みんな準備はいいな。」

 

彩・ま・紗・友・花「うん(はい・ええ)!」

 

あの後俺もましろも、ちゃんと選び抜いて買う事ができた。

 

ここで、それぞれが買った福袋の柄を紹介しよう。

 

まず友希那。

 

平成で、真ん中にグランドジオウ、その周りはパインアームズや龍騎サバイブ、タジャドルや電王など、グランドジオウが召喚したことのあるライダーが散りばめられている。

 

次に彩。

 

こいつも平成で、キバ……ではなく、ビルド組だ。

 

真ん中にラビットタンクがいて、その周りはクローズ、グリス、ローグなどのサブライダー、ビルドのフォームチェンジもいくつかいる。

 

そして紗夜も花音も平成で、前者はW組、後者は龍騎……ではなくディケイド組だ。

 

最後に、ずっと迷っていた俺とましろは……。

 

 

 

 

 

俺が平成&令和で、ましろが平成だ。

 

俺のは真ん中にジオウとゼロワンが殴り合ってる写真が貼ってあって、ましろのには平ジェネFOREVE関連の写真が貼られている。

 

……とまぁ一通り紹介はしたが、前にも述べた通りそれぞれの写真と福袋の中身の関連性は全くなく、バラバラだ。

 

唯一あるとしたら、『平成』と書いてある福袋は平成ライダー関連の、『令和』と書いてある福袋には令和ライダー関連の、そして(中略)入っているくらいだ。

 

ちなみに俺はこれを買うのは三回目だが、はずれの福袋を引き当てたことは一度もない。

 

それくらいあの店の福袋は良心的で、信用もしやすいのだ。

 

彩「それじゃあ今年も、良い年になることを祈って……いざ、開封!」

 

透哉「って突然だな!」

 

彩「? まだ何か、準備することあった?」

 

透哉「……いや、悪い。よく考えたらなかった。」

 

友希那「全く、びっくりさせないでちょうだい。」

 

紗夜「今あなた、びっくりしてました?」

 

ましろ「準備準備……。! 心の準備ですか!?」

 

花音「ましろちゃん、いちいち透哉くんの言うことに耳貸さなくていいからね?」

 

透哉「……彩、みんな、中断して悪かった。改めて開けよう、福袋。」

 

彩「う、うん。(絶対今の花音ちゃんの一言でテンション下がった……。)」

 

 

 

 

 

透哉「結果は……

 

 

 

 

ドロー、になるのか?」

 

花音「だねー。」

 

ましろ「も、持ってなかったベルトが、二つも……」キラキラシタメ

 

友希那「これは、ディスプレイしがいがあるわね。」

 

彩「まさかガンバライジングのカードまで入ってるなんて……!」

 

紗夜「この結果は、流石に予想できませんでした……。」

 

先に言っちゃうと、今回の福袋運試しは、全員めちゃくちゃ良い結果だった。

 

いや、良いを超えて……良すぎる?

 

……まぁどっちでもいいや。

 

それでは、順番に紹介するとしよう。

 

透哉「しかし良かったな、ましろ。オーズドライバーとジクウドライバーをゲットできて。」

 

ましろ「はい!どっちも欲しいなぁって思ってたベルトなので、すごく嬉しいです!まさか福袋で、しかも完品でゲットできるなんて……。」

 

彩「状態も良いし、SGライドウォッチやGPライドウォッチ、ライダーメダルとかの+αも入ってて……。ましろちゃん、すごい福袋を選んだね!」

 

ましろ「えへへ……。」

 

透哉「……で、友希那がゲットしたのは…「フィギュアとライドウォッチ、そしてライドウォッチダイザー、その他もろもろよ。」お、おう。」

 

友希那「ソフビクスのジオウ、なかなか買う機械がなかったのだけれど、まさか入っているなんてね……。持ってなかった装動、ライドウォッチも入っているし、いくつあっても困らないライドウォッチダイザーまで……。一部ライドウォッチはかぶったけど、それでも私からしたら満足のいく福袋だったわ。」

 

透哉「それは何よりだ。……次に彩だけど……」

 

彩「カッコいい……!あ、このSRも持ってない、! これも持ってない!え、これNなの!?にしてはLR並みにカッコ良すぎない!?」

 

ましろ「か、カードを見るのに夢中ですね……。」

 

……どうやら福袋には、ガンバライジングが入っているのもあるらしい。

 

これは俺も知らなかった……。

 

いろいろなカードが入ってたらしく、中でも7周年記念LRの鎧武はすごく喜んでいるようだ。

 

話しかけて邪魔しちゃ悪いし、次いくか……。

 

透哉「紗夜は……そのガイアメモリか。」

 

紗夜「え、ええ。……ガンバライドのガイアメモリ。こんなレア物も入ってるとは、驚きました……。」

 

花音「ガンバライジングのガシャットは過去に発売されたけど、ガンバライドのガイアメモリはキャンペーンだったんだよね。」

 

紗夜「はい。あの頃はまだ私も日菜もガンバライドに夢中で……。もちろんこのキャンペーンのことも知っていて、当時はおこづかいや、買い物に出かけたついでにお父さんにやらせてもらったりしてました。ですが、なかなかチャンスカードが当たらなくて……。ふふ、懐かしいです。」

 

花音「そのガイアメモリ、日菜ちゃんに見せたらきっと喜ぶよね。」

 

紗夜「ええ、間違いなく。」

 

透哉「そういう意味でも良かったな、紗夜。」

 

紗夜「……はい!」

 

花音「……みんな、思ってた以上に驚きの結果だったから、すごく嬉しそうだね。」

 

透哉「だな。でも、お前のも結構良い結果だったろ?」

 

花音「……うん、まぁね。私は……これが入ってたんだ。」

 

透哉「おー、最強フォームのライドウォッチセット……ん?って、プレバンアイテム!?」

 

花音「う、うん。クウガアルティメット〜龍騎サバイブまでのセット、ファイズブラスター〜アームド響鬼までのセット、二つ入ってたよ。」

 

透哉「す、すご…「すごいです花音さん!私も、まだゲットできてなくて……。」ま、ましろ。」

 

花音「そうなんだ。……もしだったら、これいる?」

 

ましろ「え?」

 

花音「1のほうは、私の好きな龍騎サバイブがいるから、ちょっとあげれないけど……2のほうなら。」

 

ましろ「そ、そんなの悪いです!花音さんが買って当てたものですし、プレバンアイテムですし……」

 

花音「ううん、いいの。あ……でも、余り物をあげちゃうみたいで、ましろちゃんに悪いかな……。」

 

ましろ「……」

 

花音「ごめん、私も軽率だった。今の話は忘れて…「ほんとに……」?」

 

ましろ「ほんとに……もらっても、いいんですか?」

 

花音「い、いやでも、余り物をあげるみたいで…「そんなことないです!」……」

 

ましろ「全然、余り物なんかじゃないです。……人にあげて、もらった人が喜ぶなら、それは全部、余り物ではないと思います。」

 

透哉「ましろ……。」

 

花音「……そっか。……じゃあ、これ。」

 

ましろ「!」

 

花音「もらって、くれるかな?2だけってのが、ほんとに、申し訳ないけど……。」

 

ましろ「……申し訳なくないです、むしろ嬉しいです!……あ、ありがとうございます!私、大事にします!」

 

花音「うん、どういたしまして♪」

 

透哉「……これで、全員の結果が…「全員じゃないわ。」え?」

 

友希那「まだ、あなたがいるじゃない。」

 

透哉「え、俺?いや、俺のは別に……」

 

彩「そういえば私、透哉くんの福袋、見てない!」

 

ましろ「わ、私も、気になります!」

 

透哉「……でも、俺のは結構マニアックだぞ?」

 

紗夜「マニアック……。中身がですか?」

 

透哉「いや、中身じゃなくて……喜ぶところが、かな。」

 

花音「そんなの、今更じゃない?」

 

透哉「なっ……!」

 

彩「あはは、そうかも♪」

 

ましろ「私達みんな、そんなの全然気にしませんよ。」

 

透哉「……そ、そうか。……分かった。えーっと、俺のは……」

 

 

 

 

 

紗夜「食玩のタカ・クジャク・コンドルメダルで喜んでいるのは、鳥系メダルがDX、CSM合わせて9枚揃ったからで……」

 

友希那「ゼロワンドライバーで喜んでいるのは、ゼロワンドライバーとゼロツードライバー、両方で並べることができるからと……。」

 

花音「マニアックというか、なんというか……。」

 

透哉「よしできた!ゼロワンドライバーと、ゼロツードライバーだ!」

 

ましろ「か、カッコいいです!」

 

彩「あとはリアライジングホッパーのプログライズキーがあれば完璧だね!」

 

透哉「あれは高いからな〜。でも、いつかゲットしてやる!」

 

ましろ「ゲットしたら、私にも遊ばせてください!」

 

透哉「おう、もちろんだ!」

 

友希那「……あの二人には、とても敵わないわね。」

 

紗夜「私達は、私達の仮面ライダー道を極めていきましょう。」

 

花音「あ、あはは……。(平成VS昭和のCMみたいなこと言ってる……。)」

 

複数あることで成立するアイテムやベルトっていいよなぁ。

 

いつかビルドドライバーとかも、二、三個欲しいなぁ。

 

……おっと。

 

それじゃあ最後に一言。

 

こほんっ。

 

 

 

 

 

今年もよろしくな!みんな!!




ちょっと今年は、バンドリ熱がヤバイかもしれませんね。

6周年から一年かけてガルパが大型アップデートや大型企画をやるそうで、その前の6周年もなんかいろいろとヤバそうで。(語彙力よ……)

卒業企画とかなんですかあれ!

卒業組全員で歌歌うとか!しかもめちゃめちゃ良い曲ですし!!

泣かせに来てるでしょあれは!!!

……あと、今年は鎧武10周年なんですよね。

いや……仮面ライダーもバンドリもヤバすぎるってw。


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第九十二話 ギーツ17話感想!リアリティライダーショーで共同生活して校長倒して裏切り者を見つけ出せ!?by紗夜&千聖

なぜ突然景和が……。

何かある、絶対何かある……と思いたい……。

それはそうといったいデザスターは誰なんだあああ!!!



【氷川家】

 

千聖「それじゃあお邪魔するわね、紗夜ちゃん。」

 

紗夜「はい。今日は家に誰もいないので、ゆっくりしていってください。」

 

透哉「この家に入るの、久しぶりだなぁ。」

 

紗夜「そうですね。……今日は"本当に"誰もいないので、安心してください。」ボソッ

 

透哉「お、おう……。」

 

千聖「何を話しているの?二人とも。」

 

紗夜「! な、何でもありません!さぁ、早くリビングに行きましょう!」

 

千聖「? え、ええ。」

 

……千聖に言ったら、絶対あいつに説教するもんな……。

 

今日あいつは"本当に"仕事らしいし、俺がこの家に来ることも言ってない。

 

……もうあの恐怖を味わうことはないだろう。

 

……きっと。

 

 

 

 

 

【リビング】

 

紗夜「どうぞ白鷺さん、鑑さん。」

 

千聖「ありがとう紗夜ちゃん。」

 

透哉「サンキュー紗夜。」

 

紗夜「……ゴク……。っ!美味しい……。」

 

透哉「お、ほんとだ。美味え。流石、千聖が持ってきたティーバッグなだけあるな。」

 

紗夜「どうして上から目線なんですか……。」

 

千聖「いいのよ、紗夜ちゃん。でも、美味しいと言ってもらえて良かったわ。それ、花音がおすすめしてくれたティーバッグなのよ。」

 

紗夜「なるほど、松原さんが……。」

 

透哉「花音と千聖って、ほんと紅茶好きだよなぁ。」

 

千聖「あら、そういう透哉もコーヒー好きじゃない。」

 

透哉「ま、まぁな。」

 

紗夜「……白鷺さん。あなたはよく、松原さんとカフェ巡りをしているんですよね?」

 

千聖「か、カフェ巡り……?……もしかしてそれ、彩ちゃんが?」

 

紗夜「! よく分かりましたね。はい、丸山さんがそう仰っていて……。」

 

千聖「やっぱり……。カフェ巡り……とはちょっと違うのだけど……まぁ、それでいいわ。」

 

透哉「もしかして紗夜、お前もそれに参加したいのか?」

 

紗夜「! ど、どうして言っちゃうんですか!?」

 

透哉「え……?あ、当たっちゃった……。」

 

千聖「……」

 

紗夜「はぁ。……あの、白鷺さん。今度私も、そのカフェ巡り、ご一緒させてもらえないでしょうか?お二人に、もっといろんな紅茶を教えてほしくて……。」

 

千聖「……ふふ。もちろん、大歓迎よ。花音もきっと喜ぶわ。」

 

紗夜「! あ、ありがとうございます。」

 

千聖「……透哉、あなたもどう?」

 

透哉「え、俺もいいのか?」

 

千聖「ええ。ここであなただけ仲間はずれなんて、感じ悪いでしょ?ま、紗夜ちゃんが良ければだけど。」

 

紗夜「私なら問題ありませんよ。……松原さんが良ければですが。」

 

透哉「そこまで言ったらキリないだろ!」

 

千聖「ふふふ。安心して、花音ならきっと良いって言ってくれるわ。」

 

透哉「あぁ、それも俺を祈るよ……。」

 

紗夜「ふふっ。……では、紅茶を飲んで一息ついたところで、感想会に移りましょうか。」

 

透哉「ま、それが目的だったしな。」

 

千聖「何よ、その紅茶がついで、みたいな言い方は。」

 

透哉「! わ、悪い!そういう意味で言ったんじゃ…「分かっているからいいわよ。」いいのかよ!」

 

紗夜「(相変わらずですね、この二人は……。)今回の17話は、デザグラ新シーズン開始ですね。いや、デザグラというより……ショー、と言ったほうが正しいですかね。」

 

千聖「17話が始まった直後、デザグラ参加者が選手入場のように紹介されていたものね。」

 

透哉「……なぜか景和のときだけ不憫な扱いだったけどな。」

 

千聖「確かにそうよね。最初の紹介もそうだし、みんなで共同生活をすることになったときも景和の場所がなかったり、最後の支持率も景和だけ1%だったり……。」

 

透哉「今まで主人公級の活躍してたのに、今回のシーズンになって突然……。不自然っちゃ不自然だよな。これが何かの伏線なのか、ただの考えすぎか、はたまた……。」

 

紗夜「次回、景和に少しスポットが当たるようですし、そこで何か判明するかもしれませんね。……私は、ただの考えすぎだとは思いますが。」

 

透哉「え、味方じゃないのかよ。」

 

千聖「考察に敵も味方もないでしょ……。不憫と言えば、飛んでくるブーストバックルを避けたのに当たるという…「いや、あれはいつものことだよ。ブーストバックルに好かれてるからな、景和は。」そ、そうだったわね……。」

 

紗夜「しかし、ロポとナッジスパロウ、でしたっけ。前のデザグラで決勝戦まで残っただけありますね。前者は誰よりも早く校長ジャマトに辿り着き、後者はシークレットミッションを見抜いた。それがオーディエンスの目に留まり、校長ジャマトを倒した英寿よりも多く支持率を獲得した。」

 

透哉「今まで一強だった英寿の上に、二人もいるんだもんなぁ。それに、今回のデザグラはスコアじゃなく支持率でデザ神が決まるから、強さだけじゃなく、どれだけ注目を集められるか、ってのも鍵になるんだよな。……強敵だな、ナッジスパロウも、ロポも。」

 

紗夜「ですね。」

 

千聖「……でも、デザスターが最後まで生き残れば、優勝者からデザ神の座を奪うことができるのよね。」

 

透・紗「! そうだった(でした)!」

 

千聖「二人とも、忘れてたのね……。」

 

透哉「デザスター……一人だけいる裏切り者か。」

 

紗夜「ポスとナッジスパロウ、二人は言わずもがな怪しいですが、英寿も景和も祢音も、全員怪しいと思える箇所があるんですよね。」

 

透哉「ああ。英寿はナッジスパロウの推理、景和はトランプのジョーカー、祢音はナーゴ=猫=猫被り。まさか、ここで英寿の決め台詞について触れるとは思わなかったな。」

 

千聖「『ここからがハイライトだ』。この言葉を多様しているということはつまり、英寿はデザイアグランプリがリアリティライダーショーであることを知っていたのではないか。そして英寿は今運営の家族。デザスターに指名されていてもおかしくない。さらに言うと……狐は人を化かす。……というのが、ナッジスパロウの推理だったわね。」

 

紗夜「確かに、説得力はあるんですよね……。」

 

透哉「でも、景和が持ってるトランプのジョーカーが意味深にズームされてたんだよな。あと、急に景和が不憫になったのも、デザスターだからだとしたら……。」

 

千聖「透哉は、景和がデザスターだと思っているの?」

 

透哉「……いや、俺はポスかナッジスパロウ、どっちかがデザスターなんじゃないかって思ってる。トランプのジョーカーはもしやと思わせるための演出で、不憫な理由は他にあると、俺は考えてるよ……。そう言う千聖はどうなんだ?」

 

千聖「私は……英寿が怪しいと睨んでいるわ。ナッジスパロウの推理を聞いたからというのもあるけど、主人公である英寿がまさかのデザスターだった、なんて展開になったら、面白そうじゃない?」

 

透哉「な、なるほどな……。紗夜は、誰がデザスターだと思う?」

 

紗夜「私は……景和ですかね。さっき鑑さんが言っていたことはもちろん、次回で景和にスポットが当たるというも理由の一つです。あらすじを見ると、景和が味方を妨害するような行動を取るようです。普通に考えればそれによって景和が疑われますが、なんやかんやあって疑いが晴れる、というのが予想できる展開です。しかしその全てがミスリード。疑いが晴れたと思っていた景和が、やはりデザスターだった。……というのが、私の推理です。」

 

透哉「……さては、ナッジスパロウ意識してるな?」

 

紗夜「……少し、意識しました。」

 

千聖「各々で、全く予想が違うわね。しかし、これによってより話が面白くなっている。それは間違いないわ。」

 

透哉「だな。デザスターはいったい誰なのか、非常に気になるところだな。」

 

千聖「……今回の話で大きな展開というのは、そんなところかしらね。」

 

透哉「いやいや、まだあるだろ。道長のこととか、パワードビルダーバックルとか、新しいゲームマスターとか。あと……ロポとナッジスパロウ、英寿の今回の願いとか!」

 

千聖「大きな展開、と言ったでしょ……。」

 

紗夜「新しいゲームマスター、性格は少しあれですが、また何かしら裏があるのでしょう。そしてロポとナッジスパロウ、二人の願いは、前者が『年齢で衰えない身体能力』、後者が『全人類の記憶』ですね。ロポのほうはアスリートの人らしい願いですが、ナッジスパロウのほうは……何というか、スケールが大きいですよね。それともう一つ、英寿の今回の願いは、『デザグラのゲームマスターになっている世界』でしたね。今度は運営ではなく、ゲームマスターときましたか……。」

 

透哉「……お、おう。」

 

千聖「急に流暢に喋るわね、紗夜ちゃん……。」

 

紗夜「まだ話し足りないことがあったので。あとは道長とパワードビルダーバックルについてですが…「シークレットミッションの『不良ジャマト以外のジャマトを倒せ』をクリアしたら、パワードビルダーバックルが出てきたんだよな。しかも流石の英寿、早くも使いこなしてたし。」……ええ。」

 

千聖「三つのギガントバックルも、状況に応じて使いこなしていたわね。校長室がなければ作ればいいだなんてね……。英寿のサポーターだと言うジーンも、この予想外の行動に興奮していたわね。」

 

透哉「あそこだけ見ると、サポーターってより、ただのファンだよな……。」

 

紗夜「そして最後、道長ですが……。正直、道長より衝撃的な人物が出てきてしまいましたね……。」

 

千聖「仮面ライダーシロー。第1話でラスボスジャマトにやられ退場してしまった人が、ジャマトとして復活……ということでいいのかしら?まさかの再登場だったわね。」

 

透哉「あの人間態のまま景和達の前に現れることがあったりするのかな?もしそうなったら、景和や祢音が辛いよなぁ。」

 

千聖「確かにその二人は、あの場にいたわね。」

 

紗夜「道長が敵になってしまう可能性も出てきましたし、ジャマト側の勢力もどんどん強化されていきそうですね。」

 

透哉「確かに……。そして、次回はジャマーボール、だっけか?団体戦らしいけど、さっき紗夜が言ってた通り、景和が味方を妨害?するんだよな。」

 

紗夜「はい。仮面ライダーwebのあらすじには、そういうようなニュアンスで書いてありました。」

 

千聖「そのせいで景和にデザスターなのではないかという疑いがかかるのよね。その疑いを晴らすことができるのか、それが次回の肝になるでしょうね。」

 

透哉「……どんな展開になろうと、俺は景和を応援するぞ!」

 

紗夜「それは相変わらず揺るがないんですね。」

 

透哉「ああ、もちろん!」

 

千聖「果たして景和は疑いを晴らし、自力でデザ神になることができるのか。答えは……今後のギーツ次第ね。」

 

透哉「……お前ら、さてはナッジスパロウ好きだろ。」

 

紗・千「……嫌いではないわね。」




数日前からGG3弾の情報がTwitterで更新され始めてますね。

ガンバライジング最終弾にしてついに真、ZO、そしてアクートがカード化と、この時点で結構力が入ってるっぽいですが……。

とりあえず僕はN、Rのコンプを目指したいです!

ああいうカッコいいデザインでコレクションしがいがあってかつつながる記念カード的なやつは、大好物なので!


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第九十三話 ギーツ18話感想!大波乱のジャマーボール対決!!ナッジスパロウ、あいつヤバい。byましろ&七深&つくし

もう19話ですが……。

僕は18話の感想回をあげますw!

おさらい的な感じで見てくださいw!


【広町家 アトリエ】

 

透哉「ナッジスパロウ、あいつヤベェやつだぞ……?」

 

ましろ「景和の話を聞いてる時、ちょっと怪しいなぁとは思いましたけど、案の定でしたね……。」

 

透哉「なーにが"みんな動揺するといけないからこのことは秘密に"だ!善人のふりして景和をたぶらかして、挙げ句の果てには"何も聞いてない"だあ!?そうまでして景和を脱落させたいか!?ほんとふざけんじゃねえぞあのスズメ野郎!!」

 

七深「透哉先輩、完全に頭に血が上ってるねー。」

 

つくし「それくらい許せなかったんだね……。」

 

ましろ「……次回で景和、挽回できま…「絶対できる!いや、してくれるさ景和なら!スズメ野郎が景和にしたことをそのままそっくり返して、スズメ野郎に票がいっぱい集まって結果脱落と。そこまでしてくれなきゃ俺の気が済まん!!」……でも、票って変えることできるんですか?」

 

透哉「え?……あー……どう、なんだろうな……。」

 

つくし「透哉先輩、とりあえず座りませんか?」

 

透哉「……そ、そうだな。」

 

七深「そこら辺は、ゲームマスターや景和さんのファンらしき人物が上手くやるんじゃないですか?」

 

透哉「上手く……。まぁ、景和が救われるなら、俺は何でも……ってそうだよ!景和のファンがいたんだよ!」

 

ましろ「あの、ジーンにケケラって呼ばれてたカエル、ですよね?景和向けのシークレットミッションを与えたりして、景和を応援してましたよね。」

 

つくし「ジーンがギーツ推しなら、ケケラはタイクーン推しってところだね。……にしても、どうしてカエル?」

 

透哉「さぁ……。でも、景和推しってことは、俺と同じだな。なんか親近感わくよ。景和がクリアしたシークレットミッションも、一般人を3人助けるっていう、景和のためにあるようなものだったし、アイテムも現時点で一番強いであろうコマンドバックルだったし。景和ひいきっちゃひいきだけど、これくらいのハンデはあってもいいよな。」

 

七深「まぁ、それをして確実に勝たせることができるってわけでもないですしね。……コマンドフォームになってルークジャマトと戦うけど、一度シロクマさんの素顔を見ちゃうんですよね……。見ちゃう……ってより、見せられちゃう?」

 

ましろ「ナッジスパロウはそれでもお構いなしに戦うけど、景和は優しいから、ルークジャマトをかばっちゃうんだよね。」

 

透哉「それが結果的に味方を妨害することになってしまい、またジャマトに点を取られて……。姿がシローの人間態を景和が……恐れていたことが現実になってしまったな……。」

 

つくし「今回のジャマーボール、景和さんにとってはかなり厳しい戦いですよね……。」

 

透哉「疑いを晴らして、子供食堂を守って、ジャマーボールにも勝たなきゃいけないからな。しかもシロー(ルークジャマト)を相手にしながら。……ていうかルークジャマトは、誰が倒すんだろうな?普通にギーツなのか、景和が倒すのか……。」

 

七深「必ずデザ神になるって決意をして、景和さんが倒すって展開になったら熱いですよねー。デザ神になればきっと、本当のシロクマさんも生き返らせることができますよね。」

 

透哉「……だな。うん、そうだよな。……俺はやっぱり、景和を応…「透哉先輩、分かりましたから。それ何回も言ってたらキリがないですって……。」いやいや、こういうことは何回も言っておくべきだろ!」

 

ましろ「ちょっとくどいって思われますよ?」

 

透哉「く、くど……。」

 

つくし「……」

 

七深「……あ、道長さん。」

 

ましろ「! そうだった!あれだよね、ジャマトバックル使ったんだよね。」

 

透哉「そ、そうだよな!てかさ、その前にもひび割れIDコアで変身して苦しんでたのに、エントリーフォームのままジャマトライダー倒すって、道長めちゃくちゃ強いよな?その後ジャマトバックル使ってジャマトフォーム?に変身したけどすごい苦しんでて……ジャマトライダー倒したはいいけど、すぐ変身解除しちゃったんだよな。」

 

つくし「普通の人間でも、ジャマトバックル使えるんですね……。にしても、ほんとに苦しそうだったなー……。」

 

ましろ「複眼も、片方黒かったもんね。もし今後もジャマトバックルを使って、それが原因でジャマト化とかしちゃったりしたら……。」

 

透哉「ジャマト化……。こ、怖えこと言うなよましろ……。」

 

七深「どっちにしても、心配ですよねー……。」

 

つくし「……あ、そ、そういえば次回、道長さんと英寿さんが再開するんですよね!」

 

ましろ「! そ、そうだよつくしちゃん!ってことは道長、あの森を抜け出して英寿達のいるところに行けたってことだよね?いったいどうやって……」

 

七深「何か、現実の世界に続く扉みたいなのがあるとか?それじゃあちょっとファンタジーチックかなー?」

 

透哉「扉か……。扉じゃなくても、ワープゲートとかならありえそうだよな。」

 

つくし「ワープゲート……。確かにありそう!」

 

七深「何にしても、次回でもう英寿さんと再開するっていうのは、意外と早くてびっくりだけど熱いよねー。」

 

透哉「意外と早い再開ってのは、俺も思ったな。まだ当分引っ張るのかと……。あ、そうそう!やっぱリアリティショーだからか、途中途中でインタビューが挟まってたな。今回は英寿と祢音と……ロポか。」

 

つくし「そういえばそうでしたね!前回の選手入場?といいインタビューといい、私達も一人のオーディエンスなんだって思わされる、良い演出ですよね〜。あ、ロポの人……冴さんだっけ。あの人と祢音ちゃん、日に日に仲良くなってるっぽかったですよね。」

 

透哉「お、そうだな。いっしょにジャマーボールの練習してたもんな。やっぱ同じ女同士ってことで、気も合うんだろうな。」

 

七深「でも、祢音ちゃんと仲良くしてるその冴さんがデダスターなんじゃないかって、巷では言われてますよねー。」

 

つくし「あ、それ分かる!冴って名前から、『サエル』ともとれてそれが目に関する名前だから、運営側と何らかの繋がりがある人間、つまりデザスターなんじゃないかっていうやつだよね!」

 

ましろ「うん。……私はその考察、合ってる気がするなぁ。」

 

透哉「ってことは、お前のデザスター予想はロポか?」

 

ましろ「はい、まぁ。」

 

つくし「私も、その考察に賛成かな。」

 

七深「単純だけど、的を射てるもんねー。」

 

透哉「なっ……お前ら全員ロポかよ。ナッジスパロウ派俺だけ!?」

 

ましろ「あ、透哉先輩はナッジスパロウなんですね。」

 

透哉「そりゃそうだろ!景和をあんな…「あー、その話はもういいです。」……ましろ、お前最近、俺に対してドライじゃね?」

 

ましろ「……気のせいですよ。」

 

透哉「今変な"間"あったぞ!?」

 

つくし「……」

 

七深「……」

 

透哉「って、何でお前らまで黙ってんだよ!?何だ!?みんなして俺にドライなのか!?……さすがに俺も傷つくぞ……?」

 

つくし「……あー、透哉先輩。私、喉乾きました。」

 

透哉「へ?の、喉?」

 

七深「透哉先輩、お菓子と飲み物のお代わり、いいですか?」

 

透哉「あ、あぁ、分かった。……気がきかなかったから、みんなしてドライだったのか……?」ボソボソ

 

……バタン

 

つくし「……えっと、ましろちゃん。」

 

ましろ「? なぁに?つくしちゃん。」

 

つくし「あれから……どう?透哉先輩とは。」

 

ましろ「……うーん……。ぼちぼち、かな。」

 

七深「ぼちぼちかー。」

 

ましろ「みんなのおかげで、無事告白することができて……。透哉先輩からの返事は保留中なんだけど、より良い返事をもらえるように何回かアピールしてて……。」

 

つくし「(あのましろちゃんが、アピールなんて言葉を……。)」

 

七深「それで、ちゃんと効果はあった?」

 

ましろ「……うん。効果はある、と思う。私もアピールできてるって自信があるし、透哉先輩もたまに照れてるし……。」

 

つくし「(あのましろちゃんが、自信を……。私、嬉しいよ……。)」

 

七深「それなら、ぼちぼちどころか、すごく良い感じなんじゃない?」

 

ましろ「……でも……」

 

つ・七「でも?」

 

ましろ「……ずっと私が一方的にアピールしてるだけで……透哉先輩のほうからは、恋愛に対する話が、一切なくて……。」

 

つくし「……なるほど……。」

 

七深「そういえば透哉先輩、しろちゃんと話す時、全然動揺とかしてないよね?普通女の子から告白されたら、ついその子のことを意識しちゃって、思うように喋れなくなったり、顔を赤くしたりするものだと思うけど……。」

 

つくし「! 確かに!そっか、透哉先輩にはそれがないんだ!」

 

ましろ「告白した直後は、そういう素振りもあったけど……言われてみれば、前に初詣行ったときとかは、全然そういうのなかった。告白する前と同じ、普通の接し方で……」

 

七深「……あえて告白のことを、考えないようにしてるのかな?」

 

つくし「にしては、いつも通りすぎない?だって告白だよ?男の子女の子問わず、誰もが憧れるナンバー1イベントだよ!?(つくし調べ)」

 

七深「そ、そうだよねー。となると考えられることは……」

 

ましろ「……」

 

つくし「……恋愛への意識が、全くないんだ……。まぁでも、照れたりはしているみたいだし、全くではないんだろうけど……。」

 

七深「……仮面ライダーで、かき消されてるんだね。」

 

ま・つ「! それだー!」

 

七深「!?」

 

つくし「それが原因だよ!うん、絶対!100%そう!!不等号で表すと……こんな感じ!!」

 

『仮面ライダー>>>>>>>>>><<恋愛』

 

七深「あちゃ〜……。」

 

ましろ「確かに先輩なら、こうなっててもおかしくないかも……。」

 

つくし「……だよ。」

 

ま・七「え?」

 

つくし「まずいよこれは……。由々しき事態だよ!!」スクッ

 

ましろ「な、何で急に立ち上がったの!?」

 

七深「つーちゃん、何かスイッチが入っちゃったみたいだねー。」

 

つくし「任せてましろちゃん!私達できっと、いや絶対に!透哉先輩を仮面ライダー脳から恋愛脳にしてみせるよ!!そして、ましろちゃんを100%、いや、1000%意識させてみせる!!」

 

ましろ「れ、恋愛脳……?それに1000%って……」

 

つくし「ななみちゃん!そうと決まったらさっそく、作戦会議だよ!!」グッ!

 

七深「よーし!名付けて、『透哉先輩を1000%の恋愛脳にしちゃおう大作戦』だね!」グッ!

 

ましろ「合体しちゃった……。」

 

 

 

 

 

ガチャ

 

透哉「飲み物とお菓子、お代わり持ってきたぞー……って、立って何やってんだ?つくし、七深……?」

 

ましろ「えーっとー……誓いの瞬間、ですかね…。」

 

透哉「へ??」




今年は鎧武が熱いと思ってたけど、20周年であるファイズも熱いのか……。

CSMver.2に真骨頂、それにガンバライジング……。

ファイズと鎧武……。

……!!

平成VS昭和か!!(違う)


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第九十四話 今更だけどMOVIEバトルロワイヤルの感想語ろうぜ!!

皆さん、お待たせしました!!

いや、お待たせさせすぎました……。

もう映画公開から一ヶ月以上ですもん……。

正直そんなに経った後にあげるのもどうかなとは思ったんですが、せっかくここまで書いたしそれならあげるかと。

しかし決して投げやりではありませんよ!

決して!


【鑑家 透哉の部屋】

 

透哉「今更だけどMOVIEバトルロワイヤルの感想語ろうぜ!!」

 

彩・花「……」ポカーン

 

千聖「……だからこの人選だったのね。」

 

透哉「大晦日に彩の家で2022年を振り返る会したときは、まだ映画を見てない友希那と紗夜がいて、"面白かった"としか感想言えなかったからな。あのときは千聖もいなかったし、正直花音も喋りたくてウズウズしてたろ。」

 

花音「うっ……やっぱり、気づいてたんだ。」

 

彩「あ、実は私も。龍騎の話したくてたまらないって顔してたから。」

 

花音「! わ、私、そんな分かりやすい顔してた?」

 

透・彩「おう(うん)。」

 

千聖「ふふ、花音は本当に龍騎が好きなのね。」

 

花音「な、なんか恥ずかしいなぁ///。」

 

去年の12月23日に公開された映画、『仮面ライダーギーツ×リバイス MOVIEバトルロワイヤル』。

 

今回俺は、彩、花音、千聖の四人で見に行った。

 

公開日の次の日に見に行ったのだが、みんな用事があったためにその日は映画を見て解散となり、その後もなかなか感想を語る時間がとれなかった。

 

たが今日、年を跨いではしまったが(なんなら公開から一ヶ月経ってしまった……)、たまたまみんな予定が空いていたため、感想を語るなら今日しかないと思い急遽三人を呼んで、今に至るというわけだ。

 

透哉「とりあえず、今回の映画の総評は……みんな、満場一致で"面白かった"でいいんだよな?」

 

千聖「ええ。」

 

彩「もちろん!」

 

花音「意義なし!なぜなら龍騎が…「はいはい分かったから。その話は後でな。」むぅ〜。」

 

千聖「透哉、花音が龍騎について語りたいと言っているのよ。だったら、ここは花音に主導権を渡すのが筋ってものじゃないの?」

 

透哉「いや、気持ちは分かるよ。分かるけども、一応ギーツとリバイスの映画だからな?龍騎は言っちゃ悪いけど、ゲストだからな?」

 

花音「ゲ……龍騎のことを悪く言うと、例え透哉くんでも許さないよ!」

 

彩「さ、三人とも〜、喧嘩はダメだよ〜!」

 

 

 

 

 

千聖「今回は前情報通り、リバイス編の後にMOVIEバトルロワイヤル編という、二部構成だったわね。」

 

透哉「まずは、リバイス編の感想だな。いやー……やっぱアルティメットリバイス強えよな。」

 

彩「ね〜。エビリティライブ、インビンシブルジャンヌ、アギレラ、オーバーデモンズ、ジュウガの五人が力を合わせても倒しきれなかった敵を、簡単に倒しちゃうんだもん!ただでさえ強かった二人に、幸四郎の悪魔の力が入ってさらに強くなったのに、互角どころか圧倒してて……。アルティメットリバイスが強いってのはもちろんだろうけど、やっぱり一輝とバイス、二人のコンビネーションがバッチリ合ってるから、より強い力を引き出せてるって感じするよね。」

 

花音「一輝が重傷を負ったり、五人がかりでも倒せないっていうのは、結構絶望感があったけど、一輝とバイスが復活したときは、安心感が凄かったもんね。一輝の精神世界、でいいのかな?炎が舞ってるほうが生きて戦う道で、何もない光のほうが人生を終える道で……最初一輝が後者に進もうとしたときは、『嘘でしょ!?一輝!』ってなったけど、踏みとどまって家族のために戦う道を進もうとしたときは、『これこそ一輝だよ。』って、安心したもん……。そこからバイスの手を取って、バイスとの記憶を思い出し、バイスとともに戦いに挑む。あれは見てて感動したなぁ。」

 

千聖「死の淵からの復活、それと同時にかつての相棒との記憶を思い出す。この展開は、熱い以外の何者でもないわ。」

 

透哉「一輝とバイスのコンビは最強で最高だって、改めて気付かされたよな。」

 

彩「うん!あ、あと順番変わっちゃうけど、最初の家族旅行、良かったよね〜!」

 

花音「新しい家族、幸四郎を入れての家族旅行だよね。見ててすごく微笑ましかったし、ラブちゃんやカゲロウも楽しんでて……幸せな五十嵐家族が戻ってきたんだなぁって。」

 

透哉「いつかバイスもいっしょに、もう一度家族旅行に行ってほしいけど、難しいんだろうな〜……。」

 

彩「うん……。」

 

千聖「……それじゃあここからは、MOVIEバトルロワイヤル編について話しましょうか。」

 

透哉「そうだな。とりあえず……俺はびっくりしたよ。まさか道長が、本編で退場した後だったとは。」

 

花音「私も!てっきり道長がまだ生きてた時間軸の話かと思ったら、まさかだったねー……。」

 

千聖「誰かに世界を作り変えられたから、道長も一時的に生き返った。絶対退場する前の時系列だろうというのを逆手に取った、上手い復活の仕方だったわね。」

 

彩「みんながコスプレ?してたのはちょっとシュールだったけどね。」

 

千聖「ふふ、そうね。」

 

花音「最初に悪魔マラソンゲーム、次が仮面ライダー絶滅ゲーム、最後が、シーカー討伐ゲーム……略してシカゲームだったよね。そして、悪魔マラソンゲームと仮面ライダー絶滅ゲームは、デザイアグランプリじゃなくてデザイアロワイヤル。最後のシカゲームだけが、デザイアグランプリの内容だったんだよね。」

 

透哉「ああ。……そうだなぁ、話したいことはいっぱいあるけど……普通に順番に話していくか。」

 

彩「それじゃあまずは、悪魔マラソンゲームだね!確か、幸四郎の悪魔を42.195km先まで連れて行ってゴールするっていうゲームだったよね。」

 

花音「うん!それぞれタイクーンとライブ、ナーゴとジャンヌ、バッファとバイス、ギーツとリバイの4組に分かれて、接戦を繰り広げてたね。さらに途中からリュウガ、ナイト、王蛇も参戦して、ギーツ、リバイ、バイス以外を全員脱落させてたよね。流石、龍騎組は強いなぁ。」

 

千聖「しかもそれぞれ、戦っている場所がみんな個性的で面白かったわよね。タイクーン、ライブsideは湖の近く、ナーゴ、ジャンヌsideは商店街、バッファ、バイスsideは電車の中、ギーツ、リバイsideは車と。……タイクーン、ライブsideはいいとして、他の3組は明らかに迷惑よね……。ナーゴなんて、いろんな物を倒していたし……。」

 

彩「あはは……。で、でも、それぞれにちゃんと掛け合い?っていうか会話があって、それも良かったよね。」

 

透哉「カゲロウが景和の悪魔と話したり、さくらと祢音がお互いの動画を見てたり、道長とバイスが蘇った者同士で話したりな。特に景和の悪魔はびっくりしたな〜。悪魔は誰の心の中にもいて、もちろんそれは景和も同じだもんな。」

 

花音「私は道長の、『俺も蘇った口だ』って言うのが面白かったなー。でもその後、王蛇が乱入してきて、退場させられるんだけど……。」

 

彩「景和達のところにはリュウガが、祢音達のところにはナイトが乱入してきたんだよね。リュウガに至っては、英寿達とも交戦してたし。でも、なぜかお寿司屋さんで交戦してたけど……。あれって……あれだよね?あのお寿司屋さんと仮面ライダーがコラボしたから、映画で登場したっていう……俗に言う宣伝ってことだよね?」

 

透哉「だろうな。俺、あれ見てから、ちょっとお寿司食べたくなっちゃったもん。」

 

彩「あ、それ私も!」

 

千聖「ふふっ。なら今度、みんなでお寿司食べに行きましょうか。」

 

彩「! いいの!?千聖ちゃ…「もちろん、制限はしっかりするわよ。」うぅ、厳しい……。」

 

花音「が、頑張れ〜、彩ちゃ〜ん。」

 

千聖「ごめんなさい、話が脱線したわね。……英寿と一輝、途中で合流したバイスの三人で、無事にゴール。その後彼らが参加していたのがデザイアロワイヤルだったというのを知らされて、シーカーが出てきたのよね。」

 

花音「シーカー強かったよねー。あの英寿と一輝、バイスの三人を相手に互角以上の戦いをしたり、シカゲームの話になっちゃうけど、そこでも建物?を建設しながらリバイとコマンドフォームのギーツを相手に優勢に戦ってて、しかもギガントバックル全装備まで……。それでも最後はしっかり倒して、和解?したけど、本編にも出るのかな?」

 

彩「パワードビルダーバックルとギガントバックルが絶賛活躍中だもんね!いつかのデザイアグランプリでシーカーが参加して、英寿とライバル対決!なんて展開になったら、もう最高だよね!」

 

透哉「……盛り上がってるところ悪いんだが……先にシカゲームについて話しちゃったけど、よかったのか?」

 

彩・花「…………あーー!!」

 

千聖「順番が前後してしまったわね……。」

 

花音「……で、でも、まだセーフだよ!あのことには、まだ触れてないから!」

 

彩「そ、そうだよね!あれもシカゲームの中での話だったもんね!じゃあその話は後でするとして、次は仮面ライダー絶滅ゲームについて話そう!」

 

透哉「いいのかそれで……。仮面ライダー絶滅ゲームかー。やっぱり注目すべきは、一輝とバイスがデザイアドライバーを使ったことだよな。」

 

花音「そ、それもあるけど、蓮、浅倉、ミラーワールド真司が出てきたのも注目すべき点でしょ!?」

 

透哉「ま、まぁそうだけど……。言っちゃ悪いけど、登場時間短かっ…「全ての戦いが終わった後のシーンで巻き返したからいいの!!浅倉に限ってはアウトサイダーズにも出るし……つ、つまりそういうことだよ!!」……そ、そうかよ。」

 

千聖「……さ、流石龍騎組は、歴戦のライダー達というだけあって、強かったわね。シーカーと戦っても、互角くらいには戦えたんじゃないかしら?」

 

花音「それはもちろん!ナイトはサバイブがあるし、王蛇とリュウガはパワーアップしなくても強いし!そしてもう一人のライダーも、本気になったらリュウガを倒しちゃうくらい強いし!!しかもそのライダーもなろうと思えばサバイブに…「花音ちゃん、話が脱線してるよ〜。」! ご、ごめん///……。」

 

透哉「……千聖。」

 

千聖「わ、私のせい!?」

 

彩「まぁまぁ……。は、話を戻そう!えーっと……そう!デザイアドライバーを使って変身したリバイとバイス!実はバイスは、奇跡的に復活できただけだったんだよね。だから、時間が経ったらまた消えちゃう……でもそんなとき、ギロリが一輝とバイス用のデザイアドライバーとIDコアをくれて、それを使うことで消えるまでの時間を稼ぐことができたんだよね。」

 

透哉「その後英寿が、一輝にビート、バイスにモンスターのバックルを渡してな。前作のライダーが現行ライダーのベルトを使うのって、珍しいよな。なんなら初なんじゃねえか?」

 

千聖「確かに、"ベルトを"使うのは初めてかもしれないわね。」

 

花音「? 千聖ちゃん、どうして"ベルトを"だけを強調して……あ!」

 

彩「え、何何?どうしたの?」

 

花音「そっか、"前作のライダーが現行ライダーのベルトを使う"のは初めてだけど、"前作のライダーが現行ライダーのアイテム"を使うのは前にもあったね。」

 

透哉「え、そうだったっけか?」

 

彩「! 思い出した!確かMOVIE大戦アルティメイタムで、弦太郎がフォーゼのエンゲージウィザードリングを使ってたよね!」

 

透哉「……あー……あーー!!そうだ!そうだったな!そのリングをはめた指でコズミックスイッチを押して、その人のアンダーワールドへ飛んだんだよな。いやー、懐かしいなぁアルティメイタム。」

 

彩「ほんとにね〜。あれも10年前かー。」

 

花音「他にも、使ったって言っていいのか分かんないけど、平ジェネFAINALで永夢が、ドクターとゲームのフルボトルの成分を自分に振りかけて力を取り戻してたよね。」

 

千聖「そうね。……考えればもう少し似たようなケースは出てくるだろうけど、今回一輝とバイスがデザイアドライバーを使って新たなリバイ、バイスになった事例は、結構なレアケースになりそうね。」

 

透哉「だな。……さて、話を戻すぞ。ギーツ、リバイ、バイスの主人公組、ナイト、王蛇、リュウガの龍騎組、そしてシーカーと、三つ巴のライダーバトルが始まったわけだが……その裏で二人のゲームマスターまでバトルを始めるとは思わなかったな……。」

 

花音「ギロリとニラムだよね。あれは私もびっくりしたよ……。しかも、ギロリが完全に良い人だったもん。」

 

千聖「ギロリって、根っからの悪人ってわけではないのよね。確かに一線を超えてしまったことはあったけれど、根本は、ただただ英寿を排除したかっただけで……。ギロリの活躍、かつ株が上がるのは、これが最初で最後かもしれないわね。」

 

彩「そう考えたら……ちょっと寂しいなぁ……。でも、ちゃんとグレアにも変身するとは思わなかったな。その力で、ツムリと狩崎さんの洗脳も解いてたし。」

 

透哉「この映画のギロリは、文句なしにカッコよかったよな。……この映画だけは。」

 

彩「……本編でまさかの復活!ないかなぁ……?」

 

透哉「うーん……今のゲームマスター次第かな〜。それかニラムか?」

 

花音「でも彩ちゃん、それ、私もちょっと期待しちゃうかな。」

 

彩「え、花音ちゃんも?」

 

花音「うん。今のゲームマスターかニラムが何かしらの悪事をして、それを止めるためにギロリを誰かが復活させて、英寿達とギロリが共闘。……そんな展開、見てみたくない?」

 

彩「見てみたい!千聖ちゃんは!?千聖ちゃんも見てみたいでしょ?そういう展開!」

 

千聖「落ち着いて彩ちゃん……。確かに、展開としては面白いと思うわ。でも、その話はまた今度しましょう。今は映画の話をしているのだから。」

 

彩「え、でも……」

 

千聖「花音も、いいかしら?」

 

花音「う、うん。……ごめんね、私が話題を変えちゃったから……」

 

千聖「決して花音のせいじゃないわ!悪いのは……そう!ゲームマスターという言葉を一番初めに出した、透哉よ!」

 

透哉「何でそこで俺が出てくるんだよ!?」

 

千聖「花音が謝ってしまうのは、全てあなたの責任だからよ。」

 

透哉「いや意味分かんねえよその理屈……。」

 

彩「あはは……。じゃあ、映画の話に戻ろう!」

 

透哉「お前もお前で急だなおい。」

 

花音「コラスを倒したことで、デザイアロワイヤルを終了させることができた。それからはデザイアグランプリ、シカゲームというシーカーを討伐するゲームが始まったんだよね。」

 

透哉「……ま、いいか。シカゲームについてはさっきある程度話しちゃったから……あれだな。龍…「龍騎とリュウガだよね!」お、おう……。」

 

彩「張り切ってるね、花音ちゃん!」

 

千聖「ここからは、花音のターンね。」

 

花音「シカゲームが始まり、悪魔マラソンゲームで脱落したライダー達も戻ってきた。ギーツ、リバイはシーカーを、タイクーン、バッファ、ナーゴ、ライブ、ジャンヌはナイト達と戦うんだ。そんな中、突然ナイトがリュウガを攻撃!鏡の方にリュウガを吹っ飛ばして、そこから出てきたのは……なんと龍騎!満を辞して、満を辞して龍騎がここで登場したんだよ!!それからは龍騎とリュウガのバトルがあって……。エピソードファイナル以来、実に約20年ぶりに龍騎VSリュウガが見れるなんて、誰が想像しただろうか……。最初は互角の戦いだったけど、徐々に龍騎が優勢になっていって……。最後は令和になって進化したファイナルベント、ドラゴンライダーキックで、リュウガを撃破!したと思ったら、シーカーを倒したことで龍騎勢が一斉に消えちゃったけど……そのときに景和が、『あの人達強かったな……』って言ってたんだよね。『そりゃそうだよ、龍騎勢は歴戦の戦士だもん』って、言ってあげたかったなぁ。」

 

千聖「……」

 

彩「……」

 

透哉「……」

 

花音「……!……ご、ごめん。話しすぎちゃった、か…「そんなことないよ花音ちゃん!」!」

 

彩「嬉しそうに、一生懸命喋る花音ちゃん、すごく可愛かったよ!」

 

千聖「私なんて、可愛い超えて感動したわ。そういうところも、あなたの魅力の一つよね。」

 

花音「魅力なんて、そんな……。は、恥ずかしいなぁ///……。」

 

透哉「……」

 

彩「……透哉くんは何か、コメントないの?」

 

花音「……」

 

透哉「俺?いやぁ、俺は……」

 

彩・花・千「……」

 

透哉「……

 

 

 

 

 

……見慣れた光景すぎて、特に言うことねえなぁって。」

 

彩「……え?」

 

千聖「透哉、それはいったいどういう意味かしら?」ニコニコ

 

透哉「べ、別に何もねえよ!って何で怒ってんだよお前は!」

 

彩「透哉くん、今のは流石に、ないんじゃないかなぁ……。ねぇ、花音ちゃん。」

 

花音「……ふふっ。」

 

彩「え?」

 

千聖「! か、花音?」

 

花音「ブレないね、透哉くんは。……私は好きだよ、そのコメント。」

 

透哉「……花音。」

 

千聖「でも花音、今の透哉の言葉は、あなたに魅力がないと言ったも同然…「千聖ちゃんはちょっと、透哉くんに厳しすぎるんじゃないかな?」っ!そ、それは……。」

 

彩「あ、明らかに図星な反応……。」

 

花音「……透哉くん。」

 

透哉「何だ?花音。」

 

花音「……ほんと、昔から変わらないね。でも、そういうところが透哉くんらしいって、私、分かってるから。」ボソボソボソ

 

透哉「いいのかよ。こんなとこでそんな話して。」ボソボソ

 

花音「小声で話してるから大丈夫だよ。それに、……もしバレても、今ならもう大丈夫かもしれないって思うんだ。」ボソボソボソ

 

透哉「……まぁ、お前がそう言うなら。」ボソボソ

 

花音「……さっ、二人とも。映画の感想もクライマックスだよ!彩ちゃんから順番に、終盤にかけてこれだけは話しておきたいこと、途中で話しそびれたことなどを話していこう!」

 

透哉「なるほど、そういう方式でいくのか。」

 

彩「えーっとー……。! り、リバイスバックル、ちゃんと出てきたね!シーカーとの最終決戦でリバイが使って、そしたらバイスが出てきて!リバイとバイス、二人のライダーキック!カッコよかったな〜。」

 

透哉「その後は、ギーツがマグナムブーストの状態のライダーキックで、シーカーを倒したんだよな。映画限定フォームや強化フォームで映画の敵ライダーを倒すのもいいけど、通常フォームで倒すってのもやっぱカッコいいよな。あ……ギーツと言えば、最初の悪魔マラソンゲームのときさ、みんなフィーバーバックル使ってたよな。」

 

彩「使ってた使ってた!映画の予告でよく出てた、ギーツとリバイが睨み合ってる?場面、まさかあのときギーツ、フィーバーバックル使ってたなんてね〜。」

 

透哉「完全に騙されたな……。マグナムとブーストのバックルを使わなくても、どちらか片方のバックルとフィーバーバックルを使って、運が良ければマグナムブーストになれるんだもんな。いやいや、やられたよ。」

 

花音「……次、千聖ちゃんの番だよ。」

 

千聖「え、ええ……。」

 

彩「げ、元気出して?千聖ちゃん。」

 

千聖「……ごめんなさい、透哉。」

 

透哉「別に気にしてねえから大丈夫だよ。ほら、お前のターンだぞ。」

 

千聖「……気にしていなくても、許す許さないくら…「あー分かった分かった。許す、許すから。これでいいだろ?」……ええ、いいわよ。」

 

彩「あはは……。」

 

千聖「話しそびれた点としては、二つあるわね。一つはヒロミの体内年齢について、もう一つは、オーバーデモンズの強化形態について。」

 

透・彩「……あー。」

 

千聖「まずヒロミについて。今回の映画では、体内年齢が50まで下がったと、言及されていたわね。」

 

透哉「そういやそうだったな。ってことは、Vシネ時点ではそれより下がってる可能性があるのか。」

 

彩「変身するみたいだし、強化フォームも出るもんね。ヒロミさん、回復しつつあって良かった〜。」

 

透哉「それだけに、Vシネではヒロミさんが死…「余計なこと言わないの!」うぐっ!」

 

彩「ヒロミさんが何?透哉くん。」

 

花音「ううん、何でもないよ、彩ちゃん。」

 

千聖「……それともう一つ、オーバーデモンズの強化形態よ。」

 

彩「確か、ギラファ、だったっけ。」

 

千聖「ええ。ネットなどによると、あの形態はゲットオーバーデモンズと言うらしいわ。」

 

透哉「ゲットオーバーデモンズか……。正直強いのかどうかって言われたら、微妙なところだよな……。相手が悪かっただけかもしれないけど……。」

 

彩「き、きっとそうだよ!今回は相手が悪かっただけで、本当はエビリティライブ並みに強いんだよ!うん、きっとそう!」

 

花音「エビリティライブ並みは……どうだろう……。」

 

透哉「それは流石に大袈裟じゃねえか……?」

 

彩「……そう?」

 

千聖「ゲットオーバーデモンズの強さは、神のみぞ知る、ね。……最後は花音ね。何を話したいのかは、だいたい想像がつくけれど。」

 

花音「えへへ……。やっぱり私が最後良いなぁって思ったのは、真司と景和の会話かな。どっちもお人好しで、死んでしまったライダーを蘇えらせたいと願う者同士だから、気が合うっていうか……より先輩後輩感があるんだよね。真司が、景和にエールを送ってるみたいで……。」

 

透哉「確かにな。景和は実質主人公だし、もう一つの主人公同士の会話と言っても過言ではないしな!」

 

花音「ふふっ、そうだね。もう一つ……英寿と一輝がお寿司を食べてるシーンだよね。」

 

彩「見てて微笑ましかったな〜。バトルの後もしっかり絡みがあるのが良かったよね!」

 

千聖「ええ。そして……バイスは、また消えちゃったわね。」

 

彩「うん……。でも、一輝がバイスのことを忘れることがなくなったってだけで、嬉しいよね。」

 

透哉「"一輝が今回の戦いのことを忘れることがない世界"か。いやー考えたよな。」

 

彩「またいつか、ちゃんと復活できる時がくるかな……。」

 

透哉「くるといいよな。そのときは、みんなでまた家族旅行へ……。」

 

彩「うん……。」

 

花音「……あとさ、最後の最後に、きたよね。」

 

彩「! きたきた!」

 

透哉「英寿は、この時代の人間ではない、ってな。まぁ……たびたび昔の出来事を口にしてたし、西暦元年からデザグラに参加してるって言ってたから、予想はしてたけど……やっぱりか。」

 

千聖「そうなると英寿は、今どういう存在なのかしらね……。少なくとも、人間ではないのかしら。」

 

透哉「人間ではない……うーん……。まさか昔の時代からタイムスリップしてきたなんて馬鹿な話はないだろうし……不老不死、いや、それもなんかなー……。」

 

花音「謎は深まるばかりだね〜……。」

 

透哉「謎が謎を呼ぶってわけか……。」

 

彩「お、出た!ガンバライド6弾のW!」

 

千聖「……」

 

花音「? どうしたの?千聖ちゃん。」

 

千聖「ガンバライドと言えば……ガンバライジングの最終弾、稼働開始したのよね。」

 

花音「あ、そうだったね。」

 

透・彩「!!」

 

花音「あ……二人とも、火がついちゃったみたいだね。」

 

千聖「?」

 

透哉「彩……行くか?」

 

彩「私が……NOと言うとでも?」

 

透哉「決まりだな。」

 

透・彩「……ガンバライジングやりに行くぞーー!!」

 

ガチャ

 

花音「あ、ちょっと二人ともー!」

 

千聖「全く、似た者どうしなんだから……。」

 

花音「ほんとにね。……正直、あの二人もお似合いなんだけどね。ボソッ」

 

千聖「? 何か言った?花音。」

 

花音「ううん、何も。私達も行こっか。」

 

千聖「……ええ。」




今回のバレンタインイベはモニカですか。

今回の星四である透子ちゃんと瑠維さんのイラストは言うまでもなく神なのはいいとして、問題は報酬ですよ。

……ましろちゃんですか。

しかも星三……。

……どう見てもありゃ、乙女の顔ですよね。

完全に恋してる顔ですよね。

すなわち、ヤバキリバなんですよね。


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第九十五話 (5日遅れの)ハッピーバレンタイン

ましろちゃんお誕生日おめでとおおおおお!!!!!

それと最近、全然更新できなくてすみませんでした……。

19日、というか今日ですね。

僕の人生に関わるようなとても大事な試験があるので、それに向けてずっと勉強していました。

この回も、その合間をぬってなんとか書いたものです。

こんなの書く暇があったら勉強しろよと言われそうですが、この回だけはどうしても書きたかったので……。

本当は誕生日回と別々に書きたかったのですが、そんな時間もなかったので、なくなくこれを誕生日回の代わりとしました。(しかもあの日から5日経ってるっていうね……)

感想回とかもめちゃくちゃ溜まってるので、試験が終わり次第またどんどん更新していきたいと思います。

てか、そんな大事な試験の日と自分の推しの誕生日が同じって、どういうことだよ!


【CiRCLE】

 

ましろ「夜明けが〜♪(来るのを)ひたすら待つよ〜♪」

 

〜〜♪♪

 

 

 

 

 

『ワアアアア‼︎』

 

『モルフォニカーー!!』

 

 

 

 

 

ましろ「あ、ありがとうございます……!『Daylight -デイライト-』でした!」

 

つくし「いやー、盛り上がったねー!」

 

透子「はいはーい!ここでみんな注もーく!もう気づいた人もいるかもだけど、なんと今回……新衣装でーす!」

 

 

 

 

 

『ウオオオオ!!』

 

『カワイーー!!』

 

『キヅイテタヨーー!!』

 

 

 

 

 

七深「うわ〜、すごい歓声……。」

 

透子「そりゃあ、今回の衣装は自信作だからね!あ、もちろん今までのも全部自信作だけど!」

 

つくし「あはは……。えっと、今回の衣装は、バレンタインをモチーフにしてるんだよね。」

 

透子「そ!この時期だからってのもあるけど、今までのモニカの衣装にはこういう可愛い系ってあまりなかったじゃん?だから、そういうのを意識して作ってみたってわけ!」

 

七深「なるほどー。」

 

透子「ルイ、どうよこの衣装!」

 

瑠維「……一つの志向にとらわれず、今後バンドとして成長していくためにいろんなやり方を試すというのは、良いことだと思うわ。」

 

透子「おー!ルイも高評価…「ただ。」ん?」

 

瑠維「少し、派手すぎないかしら……?」

 

つくし「あー……。」

 

ましろ「言われてみれば、確かに……?」

 

透子「だってバレンタインだし!これくらい派手なほうがよくね?」

 

七深「まぁ、派手って言うほど派手ってわけじゃないけど……いつものモニカの衣装と比べたら確かにそう感じるよねー。」

 

透子「ちょ、何何何!?この衣装みんな不評!?」

 

つくし「いや、不評なわけじゃないけど……」

 

ましろ「……可愛すぎるから、とか?」

 

透子「可愛すぎる……。なるほどOK!」

 

ましろ「え?OKって、何が……」

 

透子「みんなー!!今日のこの衣装、どう思うー?」

 

 

 

 

 

『カワイイーー!!』

 

『サイコウーー!!』

 

『カワイイヨーー!!』

 

『モニカシカカターーン!!』

 

 

 

 

 

透子「どうよ!みんなには超好評!」

 

ましろ「ほ、ほんとだ……。」

 

つくし「でも、可愛いっていうのは、本当にそう思う!特にましろちゃん!」

 

ましろ「え!?わ、私!?」

 

七深「確か今日は、つーちゃんが絶対似合うって太鼓判を押して、ツインテールにセットしてあげたんだよね。」

 

つくし「私の思った通りだったよ!ツインテールのましろちゃん、すごく似合ってる!」

 

透子「あたしもそれめっちゃ思う!シロ、今後のライブもその髪型で出ろよ!」

 

ましろ「み、みんなしてそんな……うぅ///……。今後もこれで出るのは、ちょっと……///。」

 

瑠維「……とりあえず、次の曲紹介にいきましょう。」

 

透子「もう!相変わらずノリ悪いなルイは!シロの髪型の感想くらい言ったらどうなんだよ!」

 

瑠維「……」

 

ましろ「! る、瑠維さん……今私顔が……///。だから、あまり見ないで……///。」

 

瑠維「パリンッ!(何かが割れる音)」

 

七深「……?るいるい、どうしたのー?」

 

瑠維「……何でもないわ。さ、次の曲いきましょ。」

 

つくし「あ、結局感想は言わないんだね……。」

 

瑠維「……」

 

透子「ったく……。ま、ルイだしなー。というわけでシロ、曲紹介お願い!」

 

ましろ「う、うん。……私が、私達Morfonicaが、あなたのためにこの歌を贈ります。いつも応援してくれている、感謝を込めて。ハッピーバレンタイン。……『Sweet Cheers!』。」

 

 

 

 

 

『フォオオオオ!!!』

 

『キタアアアア!!!』

 

『カミイイイ!!!』

 

『サイコウーーー!!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜ライブ終了後〜

 

【CiRCLE 楽屋】

 

透子「あー、楽しかったー!」

 

つくし「新曲、すごい盛り上がったね!」

 

七深「うん!みんな、すごくノリノリだった!」

 

ましろ「私も、今日はいつもより自信を持って歌えた気がする……。」

 

瑠維「この後は、またみんなで反省会ね。すぐ着替えて移動…「ちょっと待ったー!」何かしら?二葉さん。」

 

つくし「その前に、ましろちゃんがやりたいことあるから、ちょっと待っててほしいんだけど。」

 

ましろ「え?」

 

つくし「え?……『え』って、何……?」

 

ましろ「い、いや、私、やりたいことって…「忘れたの!?ライブ終わったら透哉先輩にチョコ渡すんでしょ!?」……」

 

七深「え、そうなの?」

 

透子「マジ!?シロ〜、そんなビッグイベントがあるなら先言えよ〜。」

 

ましろ「透哉先輩に……チョコ……。

 

 

 

 

 

…………っ!!わ、忘れてたああああ!!!」

 

透子「へ?」

 

つくし「う、嘘でしょ……?」

 

七深「あはは……。」

 

瑠維「……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【CiRCLE ロビー】

 

透哉「……」

 

 

 

 

 

???「……あ。おーい、透哉くーん!」

 

透哉「! あ、まりなさん。」

 

まりな「ライブ、見に来てくれてたんだ。」

 

透哉「はい。今日はあいつら……Morfonicaのライブでしたから。」

 

まりな「そっかそっか。で、どうだった?楽しめた?」

 

透哉「それはもちろん。新衣装も新曲も良かったですし、何よりあいつら……じゃなくてMorfonicaの頑張りがすごい伝わってきて……」

 

まりな「ふふっ、わざわざ言い直さなくてもいいよ。Morfonicaのみんなと透哉くんがとても仲が良いことは分かってるから。無理せず、自分が話しやすい言い方で、ね?」

 

透哉「そ、そうですか……。」

 

まりな「うん!ところで透哉くんは、みんなを待ってたり?」

 

透哉「みんなっていうか……ましろを……。」

 

まりな「ましろちゃん?」

 

透哉「ライブが終わった後、楽屋に来て欲しいって言われたんですけど……勝手に入っていいものなのかと……。」

 

まりな「あー……なるほどねー。……本来なら、関係者以外は立ち入り禁止なんだけど、透哉くんは特別!Morfonica以外の子達との仲の良さも相当なものだし、これは実質関係者でしょ!」

 

透哉「いや、どういう理屈ですか……。」

 

まりな「着いてきて、楽屋に案内してあげる!」

 

透哉「あ、ありがとうございます……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【CiRCLE 楽屋】

 

つくし「大丈夫だよましろちゃん!きっと受け取ってくれるよ!」

 

ましろ「で、でも……」

 

透子「ここまで来て怖気付くのか!?そんなのカッコ悪いぞシロ!」

 

七深「今日のために頑張ったんでしょ?なら絶対、その気持ちは届くよ。」

 

ましろ「……で、でも…「"でも"は禁止!!」や、やっぱり無理だよぉ!私なんかが…「私"なんか"も禁止だよ!!」……た、助けて瑠維さ〜ん!!」

 

瑠維「……あなたは、本当に透哉先輩のことが好きなの?」

 

ましろ「……え?」

 

瑠維「どんな気持ちを込めて、あなたはそのチョコを作ったの?」

 

ましろ「……わ、私は……

 

 

 

 

 

……す、好き……。ううん、大好き!!私は透哉先輩のことが、大好き!!だから、私が作ったチョコを、透哉先輩に食べて欲しい!!もし食べてくれなかったとしても、せめて受け取ってほしい!!そんな気持ちを込めて、作ったの!!」

 

つくし「……ま、ましろちゃん……。」

 

ましろ「…………/////。あぁぁぁ〜〜〜/////。」ヘタヘタ~

 

瑠維「ふふ、言えるじゃない。」

 

透子「ヒュ〜!熱いねシロー!」

 

ましろ「からかわないで/////!!」

 

七深「なんかしろちゃん、透哉先輩に告白してから覚醒したよね。」

 

つくし「それ分かる!前以上に透哉先輩に対する好きをさらけ出したり、積極性も増したりで……それでもやっぱり、ネガティブ思考になることはあるけど。」

 

瑠維「……吹っ切れた、ということかしら。」

 

ましろ「……まぁ、うん。」

 

 

 

 

 

コンコン

 

まりな「みんなー、今大丈夫ー?」

 

 

 

 

 

ましろ「!」

 

つくし「あ、まりなさん。」

 

透子「はーい!大丈夫で…「ま、待って!」え?どうした?シロ。」

 

ましろ「私まだ、その……心の準備が…「なーに言ってんの!」!?」

 

透子「そんなのミクロンミクロン!さって気持ち伝えてさっと渡してさっと抱きしめればいいんだって!」

 

ましろ「それをしたいのはやまやまだけど、今はそれどころじゃないよ〜!」

 

つくし「(したいとは思うんだ……。)」

 

七深「しろちゃん、きっと大丈夫だって。相手は透哉先輩だもん。何も怖がることないよ。」

 

ましろ「……でも……」

 

 

 

 

 

まりな「? 返事ないなぁ。どうしたんだろう、みんな。」

 

透哉「もう、開けちゃいます?」

 

 

 

 

 

ましろ「! と、透哉先輩もいる!?何で!?どうして!?」

 

つくし「……もしかして、ここに来て欲しいとか言った?」

 

ましろ「いや、そんなこと……あ。」

 

七深「あ、なんかデジャヴ。」

 

ましろ「……言ったんだった〜〜!!忘れてた〜〜!!」

 

瑠維「どうしてあなたはそう何でもかんでも……」

 

透子「今日のシロ、いろいろ忘れすぎでしょ。」

 

ましろ「……わ、分かったよ。」

 

透・七・つ・瑠「!」

 

ましろ「こうなったらもう、腹をくくる……。先輩に、チョコを渡して……気持ちを伝え…「そうこなくっちゃシロ!まりなさーん、透哉先ぱーい、今開けますよー!」って透子ちゃん!?」

 

つくし「私達はどうしようか?出てる?それとも……隠れて覗き見しちゃう?」

 

七深「お、それいいね〜。るいるいもいっしょにそうしようよー。」

 

瑠維「……悪くないわね。」

 

ましろ「ちょっとみんな!……もう!!心の準備くらいさせて〜〜!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透子「それじゃあ、今から10秒後に、入ってきてくださいねー。」

 

つくし「もちろん透哉先輩だけでお願いしまーす!」

 

 

 

 

 

透哉「あ、ああ、分かった。」

 

まりな「もう、何で私がダメなのかしら。」

 

透哉「まぁ、もともと用事あったの、俺ですからね。」

 

まりな「でもそれって、なんか仲間はずれ感がして、ちょっと嫌じゃない?」

 

透哉「あぁ、まぁ……。」

 

まりな「……ま、いいわ。私は仕事に戻るから、透哉くん、後はお願いね。」

 

透哉「最後投げやりすぎません?……あ、もう10秒経ったか。そんじゃ、入るか。」

 

 

 

 

 

ガチャ

 

透哉「ましろ、いるか?……ん?」

 

ましろ「こ、こんにちは、透哉先輩。」

 

透哉「お前、まだ着替えてなかったのか。それなら、もうちょっと前に入れてくれりゃよかったのに。」

 

ましろ「あ、いや、今回の用事は、この衣装を来てないと意味がないっていうか……」

 

透哉「そうなのか?なら、いいけど……。」

 

ましろ「……「あとさ。」! な、何でしょう?」

 

透哉「他の四人、出なくてよかったのか?俺ずっとこの部屋の前にいたけど一度も出てこなかったってことは、今もまだこの部屋にいるってことだけど……」

 

ましろ「あー……き、着替えてるんですよ。私が用事を済ませている間に、みんなが着替える、ってすれば、時間を効率的に使えますし。」

 

透哉「あー……それもそうか。」

 

 

 

 

 

つくし「あ、そこ納得するんだ。」

 

瑠維「二葉さん、静かに。」ボソッ

 

 

 

 

 

透哉「それじゃあ……とっとと用事済ませるか。で?何の用事なんだ?」

 

ましろ「うっ……そ、それは……」

 

透哉「? ましろ?」

 

ましろ「(わ、渡すんだ……。私が頑張って作ったチョコを……。好きです、私の気持ちを受け取ってくださいって言って、渡すんだ……。でも……バレンタインに、チョコを……しかも男の人に渡したことなんてないから……。うぅ、やっぱりダメかも……。)」

 

透哉「……あ、そういえば今日の新曲、スッゲー良かったぞ。」

 

ましろ「え……?」

 

透哉「めちゃめちゃライブハウス内も沸いて盛り上がってたし、その後の曲もコール?とかすごくてさ。俺も頑張ってコールしたけど、流石に周りの熱意には勝てなかったな。」

 

ましろ「……いえ。」

 

透哉「ん?」

 

ましろ「そんなことありません。透哉先輩の熱意だって……私達にちゃんと届いてました。」

 

透哉「……」

 

ましろ「ステージからずっと見えてました。後ろの方だったけど、私達を頑張って応援してくれてるとこ。コールも周りに負けないくらい出してくれてたし……透哉先輩の声も、ちゃんと届いてましたよ。」

 

透哉「ましろ……。」

 

ましろ「応援に、勝ち負けなんてないんです。どんなに小さい応援でも、その気持ちはちゃんと相手に伝わってるし、相手もちゃんも受け止めてくれている。ステージに立ってる私達からしたら、お客さん全員から、ものすごい熱量を感じるんです。顔もみんなキラキラしてて、楽しそうで、嬉しそうで……。私達も、それが本当に、すごく嬉しくて……。」

 

透哉「……確かに、お前らもすこくキラキラしてたな。演奏してる瑠維、七深、つくし、透子も、歌ってるお前の顔も、みんな輝いてた。それを見て俺も、もっと応援しよう、声を届けようと思って、サイリウムを振ったり、ありったけの拍手を送ったりしてた。」

 

ましろ「全部……全部しっかりと届いてましたよ。」

 

透哉「そっか……それは良かったよ。……ましろ。」

 

ましろ「?」

 

透哉「ライブ、すっっごい楽しかったよ。次のライブも楽しみにしてるぜ。」ニカッ

 

ましろ「! ……はい!」

 

透哉「はは、やっぱお前は、笑顔が一番似合うな。」

 

ましろ「ふぇ///!?」

 

 

 

 

 

つくし「と、透哉先輩の、クリティカル……!」

 

七深「あんなこと言われたら、誰だって惚れるよね〜。」

 

透子「シロのやつ、乙女の顔してんじゃ〜ん。可愛いなこのこの〜。」

 

瑠維「……そろそろのようね。」

 

透・七・つ「え?」

 

 

 

 

 

ましろ「(……ふふ。やっぱり私は、この人が……透哉先輩が///……。よし!)」

 

透哉「次のライブのために、おこづかい貯めとかないと…「透哉先輩。」ん?」

 

ましろ「……

 

 

 

 

 

……これ、受け取ってください!!」

 

透哉「……これって……」

 

 

 

 

 

透・七・つ「(い、言ったあああああ!!!)」

 

瑠維「……ふふ。」

 

 

 

 

 

ましろ「私が先輩のことを、透哉先輩のことを想って作ったチョコです!だから……お願いです!受け取ってください!!」

 

透哉「チョコ……。あ、もしかしてバレンタインの。」

 

ましろ「はい。まぁまぁ日は経っちゃったけど、一週間はまだ経ってないから、セーフかなって……。」

 

透哉「一週間……。

 

 

 

 

 

ははっ、何だよそれ〜。」

 

ましろ「! な、何で笑うんですか!」

 

透哉「だってお前、一週間過ぎてないならセーフってそんな……子供みたいなこと言って……。ははは……」

 

ましろ「……/////。もう〜!そんな笑うならチョコあげな…「おっと。」ヒョイ え?」

 

透哉「チョコはもらうぞ。」

 

ましろ「な、何でですか!」

 

透哉「何でって、俺に渡すために作ったんだろ?」

 

ましろ「そうですけど……気が変わりました!そんなに笑う透哉先輩にあげるチョコなんて、ありません!」

 

透哉「……もしかしてお前、自分がバカにされたと思ってる?」

 

ましろ「? 違うんですか?」

 

透哉「バカにはしてねえよ。子供みたいとは言ったけど、それはあくまで可愛いって意味で……」

 

ましろ「か、かわ……///!」

 

透哉「……あ、いや……。すまん、今のは忘れてくれ……。」

 

ましろ「……嫌です。」

 

透哉「は?」

 

ましろ「もう脳裏に焼き付けました。透哉先輩が私を、面と向かって"可愛い"って言ってくれたことを。」

 

透哉「ま、待て!今のは口が滑って…「じゃあ本当は、可愛いとは思っていないと……」! ち、違う!いや、違くはなくて……」

 

ましろ「……なるほど。つまり先輩は今、私を意識してるということですね?」

 

透哉「い、いや、そんなことは…「好きです。」……え?」

 

ましろ「私、透哉先輩のことが大好きです。先輩としてではなく、一人の男の人として。」

 

透哉「……/////。」

 

ましろ「そのチョコは、そんな先輩への想いを込めて作ったチョコです。大事に食べてくださいね♪」

 

透哉「……そ、そんなこと言われたら、食べづれえじゃねえかよ///……。」

 

ましろ「あー、先輩顔赤いですよー?」

 

透哉「あ、赤くねえ///!」

 

ましろ「あ、そうだ。見てくださいこの髪型、つくしちゃんがセットしてくれたんですよ。どうですか?ツインテール、似合います?」

 

透哉「に、似合う似合う!似合ってるよ!」

 

ましろ「むぅ〜。ところで、先輩はどうなんですか?私のこと、どう思ってるんですか?」

 

透哉「う、うるせえな///!そ、そのうち……そのうち答えてやるから!!」

 

ましろ「……絶対ですよ。私、待ってますから。どんな返事が来ても、覚悟して。」

 

透哉「……おう……。」

 

 

 

 

 

つくし「……あ、あの透哉先輩が、照れるなんて……。」

 

七深「ある意味魔性の女だね、しろちゃんは……。」

 

透子「何であれでまだ付き合ってないんだよ!早くくっつけー!」

 

瑠維「桐ヶ谷さん黙って。(早くくっつけと思うのは、私もだけれど。)」

 

七深「……にしても、意外と気づかないもんだね。」

 

つくし「え、何が?」

 

七深「しろちゃんさ、もじもじしながらチョコの袋を後ろに持って隠してたじゃん?でもしろちゃんの後ろ、鏡があるから、それでチョコを持ってることバレバレなんだよね。」

 

透子「あー……確かにな。」

 

瑠維「ただ、透哉先輩がにぶいだけじゃないかしら……。」

 

 

 

 

 

透哉「……その、ましろ……。」

 

ましろ「何ですか?透哉先輩。」

 

透哉「……ありがとな、チョコ。」

 

ましろ「……いいえ。……遅くなっちゃったけど、ハッピーバレンタインです♪」

 

透哉「あぁ、ハッピーバレンタインだ。」




今回の話では、もとになってるカードがあります。

それはもちろん、この前のモニカのバレンタインイベの報酬の星三であるましろちゃんです!!(あのましろちゃんだけは初日にすぐ取りましたw……)

あの乙女顔、もじもじしてるような表情、そして見られないように後ろに隠してるけど、窓に反射して映っちゃってるチョコ!

若干違う箇所はあれど、できるだけ近しくなるようにこのシチュエーションを再現しました!!

マジであのましろちゃん、星三の中でもトップクラスに神イラストじゃありません!?

いや、下手したら星4にも匹敵するくらい……てか匹敵しますよね!?

そしてましろちゃん初(初だよね?見逃してたらごめんなさい……)のツインテ!!

あの表情であの髪型であのシチュエーションはマジで全世界のましろちゃんを殺しに(以下長い&うるさいので略


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第九十六話 ギーツ19〜22話感想!ジャマーボール決着!&爆弾を解除せよ!&チラミ鬼をつかまえろ!by彩&麻弥

正直に言います。

テストから解放された嬉しさで浮かれてサボってました。

はい、申し訳ありません……。





ですがしっかり感想回やらなんやらは書いていました!

この回ともう一つの感想回、それからあの回とあの回が……。

という感じでいろいろ溜まっておりますので、また少しずつ更新していけたらいいなと思います!

というわけでまずはタイトルの通りですが、ギーツ19〜22話の感想回ですね!

(何度もくどいようですが振り返り程度に見てください)どうぞ!


【アイドル事務所 レッスンスタジオ】

 

彩「感想会しよう!麻弥ちゃん!」

 

麻弥「そ、それはまた、急な話ですね……。」

 

彩「最近透哉くんが忙しくて、なかなか感想会できなくて……。いろいろと言いたいことが溜まってきちゃって、もうそろそろ解き放たないと私の頭がパンクするんだよ……。」

 

麻弥「そ、そんなにですか……?しかし、透哉さんが忙しいなんて、珍しいですね。」

 

彩「今頑張ってるんだよ、透哉くん。進学先をどうするか、迷って迷って迷ってて……」

 

麻弥「ああ、なるほど、進路関係でしたか。確かに、いろいろありますもんね。大学行ったり、専門学校行ったり、どちらの道も選ばず働くという選択をしたり。」

 

彩「この時期だから、流石に本人もヤバいと思ったのか、紗夜ちゃんとかにも相談しながら進路選択をしてるんだって。だから、ここ最近は全然感想会をできなかったの。」

 

麻弥「なるほど……。そういうことでしたら、喜んで引き受けましょう!」

 

彩「ほんと!?ありがとう麻弥ちゃん!タイムリミットは千聖ちゃん達が来るまで!いっぱいいっぱい語っちゃおう!」

 

麻弥「はい!ジブンも頑張ります!それじゃあとりあえず、この前のギーツから…「あ、実はね……」?」

 

彩「最新のじゃなくて、19話から22話の感想を語りたいんだ。」

 

麻弥「19話から22話……確か、ジャマーボールとフルーツ爆弾、それからチラミ鬼の話ですね。」

 

彩「そう!最新のを話すのももちろんいいんだけど……感想会できなくなったの、その回からなんだよね。あと、今回のギーツって、だいたい〜編って感じで分かれてるじゃん?だから、その三話だと丁度いいかなぁって。」

 

麻弥「なるほど〜。確かにキリがいいですもんね!分かりました!」

 

彩「ありがとう、麻弥ちゃん。それにしても……もうなんか懐かしいよね、ジャマーボールとフルーツ爆弾、それとチラミ鬼か。」

 

麻弥「ですね。確かジャマーボールの最後は、タイクーンこと景和がシュートを決めたんですよね。」

 

彩「そう!しかもマスク割れだよマスク割れ!ギャレンのときとか、ローグのときとかであった、あのマスク割れ!それをまさかタイクーンで見れるなんて思わなかったよ〜!あのときの景和、カッコよかったな〜。」

 

麻弥「マスク割れは、仮面ライダー……いえ、特撮を語るうえで外すことのできないカッコ良さの一つですからね。」

 

彩「そう!そうなの!いや〜、透哉くんも最初あれ見たとき、興奮してたんだろうな〜。」

 

麻弥「透哉さんは、景和推しなんでしたっけ?」

 

彩「うん。まるでケケラだよね。」

 

麻弥「あー、ケケラも景和推しですもんねー。となると……透哉さんには仮面ライダーケケラになる素質が!」

 

彩「いやー、サポーターじゃないからどうかなー……。」

 

麻弥「フヘヘ。なんて、冗談ですよ。確かタイクーンのマスク割れの回で、ナッジスパロウこと大智が脱落したんですよね。デザスター投票で、票が自分に集まってしまったために。」

 

彩「そうそう!……透哉くん、それを見て"いいきみだ"って笑ってたなー……。」

 

麻弥「あー……。本当にナッジスパロウが嫌いなんですね。」

 

彩「景和をバカにするやつは絶対許さないマンだからねー透哉くんは。」

 

麻弥「あはは……。あ、あとこの回では、まさかの新バックルが出てきましたよね!」

 

彩「新バックル……?あ!マグナムシューター40X!そうそう、いきなり出てきてびっくりしたよね〜。使ったらマグナムシューターがもう一つ出てきて、まさかの二丁拳銃になったんだよね。」

 

麻弥「二つのマグナムシューターを使いこなすギーツ、カッコよかったですよね〜。出所は不明ですが、今後食玩などでゾンビブレイカーやニンジャデュアラーなどのバックルも出るそうですし、そこら辺のバックルもいつか使ってくれたりしたら面白そうですね!」

 

彩「おぉ確かに!でも、そうなるとパワードビルダーバックルありきになっちゃうのかなぁ?」

 

麻弥「あー、かもしれませんねー。……さて、ではそろそろ爆弾の回にいきましょうか。」

 

彩「うん!テンポよくいこうね!」

 

麻弥「確かこの回は、前半は景和のお姉さん、後半では冴さんの家族がフルーツ爆弾に捕まってしまったんですよね。」

 

彩「うん。日没までに解除しないと爆発しちゃうから、一秒でも早く爆弾を解除するために景和と冴さんが奮闘してたんだよね。特に景和は、ちょっと怖いくらいだったな……。」

 

麻弥「相当焦ってたからってのは分かりますけどね……。もしジブンの家族が同じ状況だったら、ジブンが思ってる以上に焦りそうですし。」

 

彩「確かに……。でも二人とも、最後にはちゃんと救えて良かったよね。冴さんのほうはあと少しってところで自分も捕まっちゃって絶体絶命だったけど、ギリギリ祢音が解除してくれて、なんとか事なきを得て……。あれは見てて、私も手に汗握ったなぁ。」

 

麻弥「分かります!あと、爆弾の解除法を知るまでの過程、というかバトルもカッコよかったですよね!タイクーンは初のゾンビバックル使用、ロポはフィーバーを使ってのブーストと、どちらも初フォームチェンジでした!」

 

彩「そうそう!タイクーンのゾンビは、いつもは温厚な景和がワイルドなゾンビを使うっていうギャップがカッコよかったんだよね!技もいつもの景和らしくない感じだったし、あのシーンだけで景和が本当に焦ってるってのが分かるし……。ていうか、タイクーンのゾンビが単純にカッコよかったんだよな〜。きっとあそこは、透哉くんも『おぉ!』ってなりながら見てたと思うよ。」

 

麻弥「ですねー。ロポのブーストは、個人的に二つの意味で暑かったですね。一つは久しぶりにフィーバースロットを使ったこと、もう一つはギーツとのWブーストを見れた事ですね。」

 

彩「分かる、ものすごく分かるよ麻弥ちゃん!ギーツはブーストバックル、ロポはフィーバースロットを使ってのブーストだよね!ブーストは切り札で、相性の良いIDコアとかがないから、誰が使っても様になるんだよね。今までブーストはメインの四人くらいしか使ってなかったから、ここでそこに当てはまらないロポが使うのは、なんか熱いなぁって思ったよ。」

 

麻弥「ギーツに至ってはしっかりバイクにも乗っていましたよね。しかも"コンちゃん"って呼んで……。英寿って、変身する前はクールなんですけど、変身したら意外と素が出るタイプだと思うんですよね。晴家ウィンが初めてパンクジャックに変身したときは思わず二度見したり、初めてコマンドフォームになったときも『お』とか『すげー』とか言いながら驚いてましたし。」

 

彩「何だろう。ちょっと人間味が出るっていうか……若干可愛さ?お茶目?なところが出るんだよね。私、英寿のそういうところ好きだな〜。」

 

麻弥「いわゆる、ギャップというやつですよね。この回の"コンちゃん"も、それに通ずるところがあるなぁと思いまして。」

 

彩「麻弥ちゃんの言う通りだと思う!そうだよね、英寿ってただクールで頭が良いだけじゃないんだよね。」

 

麻弥「……しかし、冴さん脱落は残念でしたね。」

 

彩「あー……うん。しかもまさか、デザスターが冴さんじゃなくて祢音だったとはねー。まさかまさかだったよー。」

 

麻弥「爆弾回前半のラストで冴さんがデザスターの紙を持っていたのは、完全なるミスリードだったってわけですよね。ジブンも騙されましたよ……。」

 

彩「でも、展開的には面白いと思ったよ。そういう"まさかの"っていう展開があったほうが盛り上がるからね。」

 

麻弥「そうですね。冴さんが脱落して、残りは英寿と景和とデザスターである祢音の三人に……。」

 

彩「そして次の回では、チラミと鬼ごっこを……って、その前にまだ話さなきゃいけないことがあった!!」

 

麻弥「? 何かありましたっけ?」

 

彩「グレア!じゃなくて、えーっと……ゲイザー!そう、ゲイザーのことだよ!」

 

麻弥「……!!そうでした!すっかり忘れてましたよ……。」

 

彩「そうそう、この回でニラムがゲイザーに変身したんだよね。しかもものすごく強くて……。」

 

麻弥「道長、手も足も出ませんでしたからね……。挙げ句の果てには死にかけましたし。」

 

彩「死にかけたってより……一回死んだんだよね?確か。倒される直前にゾンビバックルをセットして、死から甦った……。うん、ゾンビバックルヤバいね。」

 

麻弥「これで二回目ですもんね、ゾンビバックルの力で生き返るのは。」

 

彩「もう、ほんとに道長本人がゾンビみたいになっちゃってるよね。腕も少しずつジャマト化してきてるし……。最初は道長を排除しようとしたんだけど、二度も生き返るほどの執念深さを見て考えを改めて、道長もゲーム参加者に入れたんだよね。」

 

麻弥「しかも、もう支持率が入っていましたしね。まぁ、そのうち数%はベロバなんでしょうけど。……ところで、彩さん。」

 

彩「ん?」

 

麻弥「ニラムの変身ポーズ、クセ強くなかったですか?」

 

彩「あー……手をこんな感じで回してるやつね。私も最初見たとき、そんな変身ポーズなの!?って、驚いちゃったなぁ。」

 

麻弥「カッコいいはカッコいいんですけど……ちょっとクセが強いなぁ、というのを、一言言いたくて。」

 

彩「あはは……。じゃ、じゃあ、今回は次で最後だね。」

 

麻弥「はい!チラミとの鬼ごっこですね!」

 

彩「なぜかジャマトが現れなくなって、このままじゃデザイアグランプリが開催できない!って状況になっちゃうんだよね。だからチラミは、こうなったらもう自分から行動するしかないって考えて、自ら仮面ライダーになり、自分を捕まえたものが勝ちっていう、鬼ごっこゲームを始めたんだよね。」

 

麻弥「その変身ライダーがまさかのグレア2なんていうんですから、びっくりしましたよ。メタいこと言うと、てっきりグレアのスーツはゲイザーにリデコされたのだと思ってました……。」

 

彩「私も……。グレアとゲイザーは別スーツだったってことかな?もしそうだとしたら……誰かが変身したグレアとニラムが変身したゲイザーが戦う展開とかがあり得るかもしれないってこと!?」

 

麻弥「ま、まぁ、可能性としてなくはないと思いますけど……誰がグレアに……?」

 

彩「そ、それはやっぱり……ギロリ?」

 

麻弥「ギロリが復活ですか……。」

 

彩「100%あり得ない話ではないでしょ?」

 

麻弥「まぁ、そうですけど……。」

 

彩「せっかくグレアとゲイザーのスーツがそれぞれあるかもしれないっていう望みが出てきたんだもん。クロノスVSゲムデウスクロノスみたいに、進化前と進化後の対決的なの、見たくない?」

 

麻弥「……確かに、見たいですね。」

 

彩「でしょ?自分だけで考察、妄想、期待するだけならタダだし、誰にも迷惑かからないもん!私は今後グレアとゲイザーの対決が見れることを、ここで期待します!」

 

麻弥「ま、まさかの期待宣言……。……フヘヘ。」

 

彩「! な、何で笑うの!?」

 

麻弥「すみません……。やっぱり、彩さんは彩さんだなと。」

 

彩「? どういうこと?」

 

麻弥「……さ、話を続けましょう。」

 

彩「ちょっと麻弥ちゃん!?今のどういう意味なの!?」

 

麻弥「グレア2もびっくりでしたが、まさかのジーン変身もびっくりでしたよねー。」

 

彩「……う、うん、そうだね。」

 

麻弥「変身するのかしないのか、という議論が長らくされていましたが、とうとうその答えに終止符が!レーダーレイズライザーを使って仮面ライダージーンに変身したんですよね!」

 

彩「オーズでは映司が爆弾を解除しようとして入ったトイレにいた子供、スーパーヒーロー戦記では石ノ森章太郎、そして今回、ギーツのサポーターのジーンとして、とうとう仮面ライダーに。いや〜、感慨深いよね〜。」

 

麻弥「ほんとに、その一言に尽きますよ〜。この次の回でギーツとも共闘しますし、今後どんな形で活躍していくのか、非常に楽しみです!」

 

彩「私も!あとは……あ、早くも祢音がデザスターだってこと、英寿と景和にバレちゃったんだよね。」

 

麻弥「あ、そうでした……。英寿がデザスターだって景和に同意を求め、景和のことは全く疑わなかったことから、景和がほんとは祢音がデザスターなんじゃないかと。そこから、ジーンのシーンに移るんですよね。」

 

彩「……」

 

麻弥「な、何ですか?彩さん。」

 

彩「いや……今、ジーンのシーンって言ったから……狙ったのかな、と。」

 

麻弥「……!ち、違いますよ!たまたまです!」

 

彩「あはは……。たまにあるよね、意図してなくて言った言葉がたまたまギャグに聞こえちゃうこと。」

 

麻弥「そ、そうですね……。」

 

彩「ごめん、話を戻すね。デザスターだと見抜かれた祢音は、今後どうなるのか……それは次回へ続く。と、これでチラミ鬼の回も終わっ……てなかった!」

 

麻弥「え、今度は何ですか!」

 

彩「キューンが初登場したんだよね、確かこの回で!」

 

麻弥「……あー、祢音のサポーターの。そういえばそうでしたね。」

 

彩「詳しくはここでは言えないけど……キューンも、ていうかサポーター全員仮面ライダーになるとはねー。」

 

麻弥「(あ、それは言うんですね。)そうですねー。でも、他のサポーターと比べて、キューンは祢音に対してちょっと当たりがきつかったですよね。」

 

彩「うん。あ、でもそれは、ケケラもそうか。」

 

麻弥「ケケラの場合は……きついというか、何というか……。」

 

彩「……今後、徐々に仲良くなっていくんじゃないかな!ということで、今回の感想会は終了だね!」

 

麻弥「終わり方雑すぎません!?」

 

彩「いや〜でも、言いたいことが言えてだいぶスッキリしたよ〜!」

 

麻弥「ですが彩さん、本当なら最近の回も語りたいと思っているんですよね?」

 

彩「……本当はね。でもいいの。そこの回は、透哉くんと話す時の楽しみにとっておくから!」

 

麻弥「……あはは。」

 

彩「! また笑った!?」

 

麻弥「彩さんは、本当に透哉さんのことばかり考えているんですね。」

 

彩「……だって……昔からの仲、だからさ……。」

 

麻弥「透哉さんも、彩さんみたいな素敵な親友を待てて、幸せだと思っているはずですよ。」

 

彩「も、もうー!そんなことより、準備しよう準備!早くしないと千聖ちゃんが…「私が、何だって?」!!」

 

麻弥「ち、千聖さん……。皆さんもお揃いで……。」

 

千聖「二人とも、準備もせず何をしていたのかしら?練習着にすら着替えていないようだけど。」

 

彩・麻「……す、すぐに着替えきますーー!!」

 

日菜「あはは、すごい慌てっぷり〜。」

 

イヴ「相変わらずの迫力ですね!チサトさん!」

 

千聖「麻弥ちゃんもついていながら、全く……。ふふっ。大学生になったら、もっと厳しく言っておく必要があるわね。」




今日遅ればせながらも卒業式イベ前半のストーリー読んだんですよ。

あれさ……





後半ストーリー泣くやつですやん……。

それと花音ちゃん出ませんでした!

ちくしょおおお!!


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第九十七話 ギーツ23〜25話感想!ジーン達と運営は未来人!?&四人のサポーター同時変身!!&ジャマトグランプリ開催!?バッファ超強化!!byRoselia&Morfonica

数時間前に公開された新規ましろちゃんの特訓後を見て死にかけました。

それで心に決めました。

絶対当ててしゅわどり踊らせると。

……てかさ!!

今まで彩ちゃんとかこころの特訓後がカッコいい系だったから、ましろちゃんもそういう路線だと思うじゃん!!

何で可愛い系なの!?

あんなの出されたらさ!!

引くしかないじゃん!!

当てるしかないじゃん!!

だって可愛すぎるんだも…(以下略


【広町家 アトリエ】

 

『透哉(先輩・鑑さん)!大学決定おめでとう!!』

 

透哉「ああ、ありがとうみんな。」

 

リサ「いやー、ほんとに良かったね透哉。みんな心配してたんだよ?」

 

紗夜「特に松原さんと丸山さん。あの二人は鑑さんの進路が決まったと聞いた途端、泣いて喜んでいましたからね。」

 

透哉「流石に泣いてはいないだろ……。」

 

友希那「泣いていたわよね、燐子。」

 

燐子「はい。確かに号泣してました。」

 

透哉「マジかよ……。」

 

透子「それくらい心配だったってことですよ!そうですよね、紗夜先輩!」

 

紗夜「はい。」

 

透哉「……まぁ、確かに心配はかけたか。」

 

リサ「お、透哉が自分の行いを認めた!珍しい〜♪」

 

透哉「バカにしてるだろ、お前。」

 

リサ「ほんの30%くらいだよ〜♪」

 

透哉「そこそこじゃねえか!」

 

七深「まぁまぁ透哉先輩。今は先輩の大学決定を祝いましょうよー。」

 

透哉「……そうだな。でも……

 

 

 

 

 

これはちょっと大袈裟すぎやしねえか?」

 

『透哉!祝!大学決定!!』オウダンマクドーン!

 

カザリツケドーン!

 

ケーキドーン!

 

ジューストタベモノドーン!

 

パーティーボウドーン!

 

透哉「……誕生日じゃねえんだからよ……。」

 

透子「そんなのミクロンですって♪」

 

ましろ「透哉先輩の大学決定は、誕生日と同じくらい……いや、それ以上に大切な日なので、これくらいの飾り付けは当たり前です!」

 

あこ「ま、ましろが熱い……。」

 

つくし「ま、まぁ、たまにはいいんじゃないですか?」

 

透子「ふーすけの言う通りですよ!ほら、透哉先輩もジュース持って!みんなで乾杯しましょう!」

 

瑠維「どうぞ、鑑さん。」

 

透哉「さ、サンキュー瑠維。……分かったよ。じゃあ今日はお言葉に甘えて、祝ってもらうとするよ。」

 

リサ「最初から素直にそう言えばいいのに〜。」

 

透子「あたしもそれには完全同意です!リサさん!」

 

透哉「……ワナワナワナ」

 

紗夜「お、抑えてください、鑑さん。」

 

ましろ「……「倉田さん。」! ゆ、友希那さん。」

 

友希那「あなたに、提案があるのだけれど。」

 

ましろ「え……私に、ですか?」

 

友希那「ええ。後でみんなにもする話ではあるけど、先にあなたに話しておきたくて。」

 

ましろ「……わ、分かりました。」

 

リサ「それじゃあみんな、ジュース持ってー?」

 

透子「透哉先輩の大学決定を祝してー?」

 

リ・透「乾ぱーい!!」

 

『乾ぱーい!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透哉「あー、ん。!! このケーキうんま!!どこの店のケーキだ?」

 

リサ「あぁこれ?これは買ったんじゃなくて、作ったんだよ♪」

 

透哉「え、作った?……これ手作りなのか!?」

 

リサ「そ!紗夜や透子、つくしといっしょにね。」

 

紗夜「お気に召してもらえたのならなによりです。」

 

つくし「透哉先輩へのケーキをどんなのにするか、いっぱい考えたかいがあったね、透子ちゃん!」

 

透子「ま、あたし達からしたらケーキを作るのなんて朝飯前っしょ!」

 

透哉「……なるほどな。この四人が作ったんなら、納得の美味しさだな。ありがとう、みんな。」

 

七深「ちなみに、チキンとかの食べ物は私としろちゃんとあこちゃんで、飾り付けは友希那先輩と燐子先輩とるいるいが準備したんですよー。」

 

透哉「そうだったのか。」

 

ましろ「透哉先輩に喜んでもらいたくて、頑張って選びました!」

 

あこ「買い出し楽しかったよねー!」

 

燐子「あの横断幕は……少し、派手すぎ……ましたかね?」

 

友希那「いえ、文字を複数のポンポンで表現するというのは、とても良い発想だと思うわ。」

 

瑠維「燐子先輩の的確かつ迅速な指示のおかげで、スムーズに事が運びましたね。」

 

透哉「みんな……。俺のために、本っ当にありがとな!俺達が大学行っても、前と変わらず、仲良く良好な関係でいようぜ!」

 

友希那「ええ、もちろんそのつもりよ。」

 

ましろ「はい!」

 

『ふふっ(あはは・えへへ)♪』

 

透哉「よし!今後に向けての決意表明もしたし、今はただこの会を楽し…「透哉。」ん?」

 

友希那「透哉だけじゃないわ。ここにいるみんなに、提案があるの。」

 

紗夜「みんなに、ですか?」

 

燐子「提案……。」

 

透子「まさか、重い話とかではないですよね?」

 

友希那「そこは安心してちょうだい。100%……いや、1000%良い話よ。」

 

つくし「よ、良かった〜。」

 

瑠維「(1000%?……まさか……まさかね。)」

 

友希那「ちなみに今から言う提案は、倉田さんにはもう話してあるわ。」

 

七深「え、そうなの?」

 

ましろ「う、うん。」

 

あこ「な、なんか、緊張してきた……。」

 

リサ「うーん……友希那のことだから、もしかしたら、そっち系の話かも……?」

 

透哉「そっち系?」

 

紗夜「……なるほど。あり得ますね。」

 

七・つ「……あー。」

 

透哉「な、何だよみんなして!そっち系ってなんなんだよ!」

 

瑠維「鈍いですね、鑑さん。」

 

透哉「に、鈍っ……。」

 

友希那「みんななんとなく分かったようだし、さっそくその提案を発表するわね。それは……」

 

『……ゴクリ』

 

友希那「……

 

 

 

 

 

感想会についてよ!」

 

透哉「……か、感想会?って、あの感想会か?」

 

友希那「あの感想会よ。」

 

紗夜「やはりそっち系でしたか。」

 

透哉「……なるほど、そっち系ってそういうことか……。」

 

友希那「というよりみんな、察しがよすぎよ……。」

 

リサ「ああいう場で友希那が"提案がある"みたいなことを言ったときは、だいたいが決まって仮面ライダー関連のことだからね〜。」

 

七深「私達も、なんとなく分かるようになってきましたよ〜。」

 

つくし「友希那先輩も、透哉先輩並みに仮面ライダー好きですもんね。」

 

友希那「……ほ、本題に入るわよ。倉田さん、お願い。」

 

透子「あ、話逸らした。」

 

ましろ「今この場で感想会の話題を出したのは、透哉先輩の大学決定にも関係あるからなんてす。」

 

あこ「え、そうなの?」

 

ましろ「最近透哉先輩、大学探しで忙しかったため、ここ一ヶ月くらい感想会できませんでしたよね。」

 

透哉「あ、ああ。ギーツもなかなか見れてなくて……でも、お前らだけでやってたんだろ?」

 

ましろ「……」

 

友希那「……」

 

『……』

 

透哉「え?何だよこの間は……。ち、違うのか?」

 

リサ「いやー、もちろんやろうとはしたんだよ?したんだけど……」

 

燐子「鑑さんがいないと……あまり、盛り上がらなくて……」

 

透哉「……いや、盛り上がらないことはないだろ……。」

 

ましろ「もちろん、盛り上がらないわけじゃないんですよ!ただ、その……透哉先輩がいないと、寂しくて……」

 

透哉「え?」

 

つくし「(お、これはもしや……)」

 

七深「(もしかしなくても、くるね……。)」

 

ましろ「今まで、透哉先輩なしで感想会をするっていうのがなかったので……。私達+透哉先輩ってのが当たり前になってたから……えっと、誤解を招く発言になるんですけど……その……やる気が起きない、っていうか……」

 

透哉「……」

 

瑠維「はっきり言わないと、鑑さんに伝わらないわよ。」

 

ましろ「……う、うん。……だから、あの……つまり、私が言いたいのは、透哉先輩といっしょに、感想会をやりたいってことです!」

 

透哉「……

 

 

 

 

 

それを早く言えって。」

 

ましろ「!」

 

透哉「お前らも、同じ意見か?」

 

『はい(ええ・うん)!』

 

透哉「よし分かった!それじゃあ今から、みんなで感想会やるか!……そこで、みんなに提案があるんだけどさ。できれば、今から俺の見てない回を見て、それの感想会をしたいんだ。それでもいいかな?」

 

『もちろん(です・よ・だよ♪)。』

 

透哉「サンキューみんな!」

 

透子「……シロも良かったな!」

 

ましろ「透子ちゃん……。うん!瑠維さんも、ありがとう。」

 

瑠維「……ええ。」

 

七深「それじゃあさっそく、モニターセットしますねー。」

 

つくし「あ、手伝うよ七深ちゃん!」

 

リサ「あ、アタシも手伝うよ。」

 

燐子「ところで……鑑さんか見てない回は、どの回なんですか?」

 

透哉「んーと……チラミ鬼の次の回から最近の回かな。」

 

燐子「なるほど……。」

 

紗夜「そうなると、三話分ですかね。」

 

透哉「あー、俺そんなに見てなかったのか……。」

 

友希那「あなたが見てない間に次々と衝撃の展開が起きているから、置いていかれないように気をつけなさい。」

 

あこ「ますます見るのが楽しみになってきましたね!透哉先輩!」

 

透哉「あ、ああ。(なんか、不安になってきた……。)」

 

ましろ「! 準備ができたみたいですよ透哉先輩!さぁ、早く座りましょう!」

 

透哉「ちょ、急に引っ張んなって。」

 

つくし「(腕じゃなく、手を……しかもギュッと……。)」

 

七深「(しかもさりげなく隣を確保……。)」

 

七・つ「(青春だなぁ〜。)」ニヤニヤ

 

透子「な、なぁルイ、二人の顔、めちゃめちゃニヤけてるんだけど……。」

 

瑠維「……気のせいよ。」

 

リサ「あはは……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜ギーツ23・24・25話視聴中〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透哉「……」ポカーン

 

ましろ「だ、大丈夫ですか?透哉先輩。」

 

透哉「……あ、ああ。いろんなことが起こりすぎて、ちょっと混乱してるだけだ……。」

 

友希那「私の言った通り、置いていかれてしまったようね。」

 

透哉「そうみたいだ。……ところでさ……」

 

リサ「あはは、あはははは!!お、お腹痛い……。あは、あはは……!!」

 

透哉「このムカつく野郎どうにかしてくれねえかなぁ?」ゴゴゴゴ……

 

あこ「と、透哉先輩が燃えてる……。」

 

リサ「ご、ごめん透哉……。みんなが黙って見てる中、一人だけ『え!?』とか『おぉ!』とか言って驚いてるのがおかしくて……。お、思い出したらまた、あははは……!」

 

紗夜「……今井さん、ちょっと来なさい。」

 

リサ「わっ!ちょっと紗夜!このパーカー気に入ってるんだから引っ張らないで…「行くわよ。」……はい。」

 

燐子「今井さんが……。珍しいです……。」

 

つくし「……あ、それで透哉先輩は、どこが一番びっくりしましたか?」

 

透哉「うーん……いろいろあるけど……。最新話だとやっぱ、バッファのコマンドフォームかな。予告とか全然見てなかったからさ。シークレットミッションクリアしたらまさかのコマンドバックルが出てきて、しかもそれを使ってレイジング、それからコマンドフォームになるなんて……。あれはマジでびっくりしたよ。」

 

七深「私達も、予告で見て驚いたのを覚えてるなー。ギーツ、タイクーン、バッファときたから……」

 

透子「順番的に次はナーゴっしょ!」

 

透子「お、確かにな。おそらくナーゴも使えるだろうから、透子の言う通り、いつかナーゴのレイジング、コマンドフォームも見てみたいよな。……てかそうだ、そうだよ!なんだよジャマトグランプリって!」

 

瑠維「今更それ言うんですね……。」

 

ましろ「本編でも説明されてましたけど、ゲームで一番スコアが高かったジャマトはジャマ神になり、理想の世界を叶えられる…「いや、それは分かる。デザグラのジャマト版ってのは分かるんだ。」で、ですよね……。」

 

透哉「ただ、まさかのデザグラじゃなくてジャマトグランプリ……略してジャマグラなんてのが始まってるとは思わなくてよ……。俺が見てない間にいろいろ起こりすぎだろ……。ジャマーガーデンは破壊されるし、サポーターのライダーはジーン以外みんな変身後が人外(かろうじてベロバが人型か?)だし、道長も衣装が変わってるし、次回はブーストマーク2?が出るんだっけか?てかさらっと英寿の過去が少し明かされたし、次回もなんか明かされるっぽいし……。……」

 

ましろ「……?透哉先輩?」

 

透哉「無理矢理にでも時間作って、毎週見るんだったな……。」

 

七深「ま、まぁ、次の回からまた毎週見ればいいじゃないですかー。」

 

友希那「広町さんの言う通りよ、透哉。」

 

透哉「友希那……。」

 

友希那「私との約束、忘れたわけじゃないわよね?感想回は、極力一話ずつすること。どうしても無理なときはいいけれど、そうじゃなければ…「も、もちろん覚えてる!だから俺、結構頑張ってやってただろ?まぁ、風邪引いちまったときとか今回みたいなことはあったけど……。」……私は、怒っているんじゃないの。」

 

透哉「へ?……違うのか?」

 

友希那「違うわよ。あなたはしっかりその約束を守っていた。できないときはちゃんと、できないなりの理由があった。だから、あなたを怒る理由なんて何一つない。」

 

透哉「……」

 

友希那「私が言いたいのは……。……これからも、頼んだわよってこと。」

 

透哉「……おう、任せろ。」

 

友希那「ふふ。」

 

ガチャ

 

紗夜「ただいま戻りました。」

 

友希那「紗夜、外に行っていたの?リサを連れて何を…「ごめんね透哉〜!」り、リサ?」

 

透哉「え?」

 

リサ「珍しく紗夜に怒られて、流石に反省したよ……。今回はちょっと……やりすぎた、っていうか、笑いすぎた?もうこの際どっちでもいいけど、とにかくごめん!!今回はアタシ、大反省!!」

 

透哉「……あー、うん、いいよもう。」

 

リサ「え?……それって、アタシに呆れてもう見放すっていう…「違う違う違う!もうそのことに関しては怒っても何もないから謝んなくていいってことだよ!!」あ……なーんだそういうことかー♪」

 

紗夜「いいんですか?鑑さん。先ほど今井さんは、散々バカにするように笑って…「あぁ、いいよ。リサはたまにそういうところがあるって忘れてた俺も俺だしな。(実を言うと、怒る雰囲気じゃなくなったっていうか……忘れてた……。)」……あなたがそう言うなら、これ以上は何も言いませんが……。」

 

リサ「ありがとう透哉!次からは限度をわきまえていじったりからかったり笑ったりするね♪」

 

透哉「するのかよ!……はぁ、ほどほどにしてくれよ……。」

 

リサ「はーい♪」

 

紗夜「……もう少し、説教したほうがよかったかしら。」

 

ましろ「あはは……。」

 

透哉「と、とりあえずさ、各話ごとに感想、っていうか個人的に話したいことを抜粋して言ってっていいか?」

 

透子「もちろんですよ!今日の感想会は、透哉先輩が主役なんですから!どんどんぶちまけちゃってください!」

 

透哉「そ、そうか。……じゃあ、まずは23話から。……いやジーン強すぎだろ!何だあれ!?なんか、空間ねじまげて攻撃してたぞ?壁や木の幹を地面にして戦ったりもしてたし……やっぱそういう芸当ができるのは、未来人だからなのか?」

 

七深「ちなみにあの戦い方は、重力を操作してるみたいですよー。」

 

透哉「重力……。あ、サゴーゾみたいなもんか。」

 

瑠維「それとはまた、別なのでは?」

 

つくし「まぁまぁ、そういうことにしといてあげよう?」

 

透哉「あとはさっきも言ったけど、ジーン達が未来人、そしてベロバがジャマーガーデンを破壊したことかな。てか仮面ライダーベロバも何だよあれ!ロボットじゃねえか!ブレイキングマンモス並みにでけえし!」

 

あこ「でも、カッコよくはありましたよね!あこ、見た目は大好きです!」

 

燐子「あこちゃん、ああいう大きいメカみたいなの、好きだもんね。」

 

あこ「うん!スイカアームズヨロイモードとか、タイムマジーンとか!あ、あとパワーダイザーも好きだよ!」

 

紗夜「カッコいいかどうかは置いといて、ジャマーガーデン破壊は思い切りましたね。途中BGMが消えたことで、衝撃度も高かったです。」

 

友希那「正直私、あれでアルキメデル死んだと思ったわ。道長や大智は仮面ライダーだし、ベロバは破壊した張本人だけど、アルキメデルだけは何もないじゃない。ただジャマトを育てて溺愛してるヤバい男でしょ?」

 

リサ「まぁ、間違ってはないけど……。でも、たぶんアルキメデルも未来人なんじゃないかな?一応ジャマト側だけど運営の人間なんだし、未来人ならあの場から逃げられたのにも説明がつくし。」

 

友希那「……まぁ、そうね。」

 

透哉「あとはやっぱり……ギーツとジーンの共闘だよな。めちゃくちゃコンビネーション良かったし、何よりもサポーターとそのサポーターが推してるライダーがいっしょに戦うってのがまずいいよな。ケケラとキューンも、それぞれタイクーン、ナーゴと共闘するときが来るのかな?」

 

ましろ「あるといいですよね。もしかしたら、バッファとベロバもいつか……」

 

つくし「この回は、二人の共闘以上に衝撃の展開が多かったね〜。」

 

透哉「ほんとになー。しかも、この後の二話にもそれがあるんだからまーヤバい。……ってわけで24話いくぞ。この回はまぁ……ザックリ言うと半分総集編だったよな。」

 

七深「ですねー。でも、しっかり話も進みましたよね。特にジャマトグランプリ開催!ってところが。」

 

透哉「そう、この回でジャマトグランプリが発表されたんだよな。創世の女神にアクセスするためのヴィジョンドライバーが一つ盗られたことで、運営側が緊急事態に陥りデザイアグランプリを中断せざるを得なくなった。そんなときにベロバが宣言したのが、ジャマトグランプリの開催だ。まぁ要は、デザイアグランプリのジャマト版なんだけどな。」

 

ましろ「まさか、デザイアグランプリじゃない別のゲームが始まるなんて……。ジャマトグランプリって、デザイアロワイヤルよりたち悪いですよね。」

 

透哉「ジャマ神になったときに叶えられるのが、理想の世界……っていうか不幸な世界だもんな。ポイントもライダーを攻撃したり人間の大切な物を壊すことで加算される仕組みだし……。たちが悪いなんてもんじゃねえな。」

 

リサ「デザイアグランプリのときと、完全に立場が逆転してるんだよねー。ベロバめ、いやらしいゲーム作ってくれたなー……。」

 

透哉「まぁ、ジャマトグランプリの本格開催はこの次の回だから、詳しくはまた後で話そう。とりあえずそれ以外に話したいことは……やっぱり、英寿の過去とサポーター同士の変身&バトルだな。」

 

つくし「英寿の過去……ジーンが英寿を推しに決めた経緯ですよね。」

 

透哉「ああ。まさかそれが、英寿が仮面ライダーになる前からだったとはな思わなかったよ。」

 

透子「昔の時点でもう強かったし、ジャマト相手に全くもろともせず立ち向かっていってましたもんねー。そりゃあジーンも惹かれるわけかー。」

 

ましろ「私は、英寿の初変身か見れたのが嬉しかったな。」

 

透哉「お、分かるぞましろ。仮面ライダーの初変身って、二パターンあるんだよな。一話で初変身する者と、最初から変身できてて後から初変身までの経緯が明かされる者と。今回は後者だよな。」

 

ましろ「はい。今回のギーツは後者だったので、いつかはそれが明かされるのかなと思ってましたが、ここで判明するとは思いませんでした。」

 

友希那「初変身までの経緯……確かに、仮面ライダーには欠かせない要素の一つね。」

 

透哉「そしてもう一つ、この回を語るうえではずせないのが、サポーター同士の変身&バトルだよなー。」

 

燐子「ケケラとキューンは、初変身でしたよね。しかもケケラは……人間態でしたし。」

 

透哉「流石にあのカエルの置物の状態じゃあ変身できないもんな。でもまさか、変身後のライダーもカエルだとは思わなかったけどな……。」

 

リサ「あはは……。キューンもライオン?だしねー。」

 

透哉「それにベロバは巨大ロボと……ちゃんとした人型ライダーがジーンしかいないんだよなぁ。……でも、今まで俺達は何人もの人型じゃないライダーを見てきたから、こういうのは慣れてんだよな。」

 

紗夜「今の時代、剣になるライダーもいるくらいですから、この程度では驚きませんよ。」

 

七深「ユーリのことですねー。」

 

瑠維「その後ベロバとジーン、ケケラ、キューンのバトルが始まったけれど、勝敗は分からずじまいだったわね。」

 

透子「でも、この次の回だと、結局ヴィジョンドライバーは取り返せなかったみたいだなー。」

 

透哉「……よし。じゃあこのまま、次の回の感想といくか。とうとうジャマトグランプリ開幕、か。」

 

あこ「一回戦は、かみなりジャマト祭りだよね。」

 

燐子「うん。本来別のお祭りが開催されるところにジャマトがやってきて、そこで戦うんだよね。しかも……ジャマトライダーはフィーバースロットバックルも使って。」

 

透哉「そうそう!ジャマトバックル以外のバックルを使うってだけで今までのジャマトライダーより強いのに、それでブーストとか引き当てちゃうんだもんな。」

 

友希那「しかもジャマト陣営には、かつて道長が失った友、透もいる。……とは言っても、ジャマトなのだけれどね。」

 

リサ「でも、記憶とか話し方も全てコピーしてるから、実質透なんだよね。ジャマトとは言え、見た目も中身もほぼ透だから、道長はちょっと嬉しそうだったよね。」

 

透哉「……そうだな。ジャマトとは言え、昔死んだ友達に会えたんだもんな。嬉しいよな。」

 

ましろ「……こ、この回で、道長も衣装が変わったんですよね。」

 

つくし「そ、そうそう。よりなんか、悪役感が増してたよね。」

 

透哉「悪役感か。……道長、戻ってこねえのかなぁ?」

 

瑠維「現段階だと、難しそうですね。」

 

あこ「全ての仮面ライダーをぶっ潰す!ってのが目的ですもんねー。」

 

透哉「だよなー……。今のとこ、戻ってくるビジョンがマジで見えねえし……どうなんだろうマジで。」

 

紗夜「……コマンドフォームに関しては、さっき話したので省きましょうか。」

 

七深「となると、話してないのは……」

 

透哉「……ナッジスパロウ……」

 

ましろ「え?」

 

透哉「あいつ、やっぱヤベェやつじゃねえか!!今日三話分見たけど、完っ全に人間の敵だぞあいつ!あいつも人間だよな!?別に人間に対して恨みとかないよな!?なのに何でジャマト側についてんだよあいつ!あいつには人間の心ってのがねえのか!!」

 

リサ「おー……爆発してるねー。」

 

つくし「結局はそこにたどり着くんですね……。」

 

七深「ブレないね〜。」

 

透哉「……今日の総評は、やっぱナッジスパロウはヤベェやつ、だな。うん、それしかねえ。」

 

友希那「どれだけ嫌いなのよ、あなた……。」

 

透哉「めちゃめちゃ嫌いだ。景和を陥れたときからずっとな。」

 

紗夜「な、なるほど……。」

 

透哉「……で、次回はブーストマーク2か。確か予告では、英寿の過去も明かされる、みたいなことも書いてあったな。……よし!次回からはちゃんと毎週見るぞー!!」

 

友希那「その度に、感想会も忘れないようにしなさいよ。」

 

透哉「分かってるって!」

 

ましろ「……ちょっとは元気、出たみたいで良かったな。」

 

透子「道長の話になってから、若干テンション下がってたもんな。」

 

ましろ「……っ!透哉先輩!」

 

透哉「ん?何だ、ましろ?」

 

ましろ「パーティーの続き、やりましょう!というわけで、まずはみんなでゲーム、やりませんか?」

 

リサ「お、いいじゃんましろ!やろやろっ♪」

 

紗夜「では、私は近くで見ているので…「このゲーム、11人でも遊べるんですよ!」そ、そうなんですか?なら……私も負けません。」

 

燐子「氷川さん、やる気ですね……。」

 

あこ「あこだって負けないよー!」

 

つくし「お、じゃあ私と勝負する?あこちゃん。」

 

あこ「臨むところだよ!」

 

七深「じゃあその対決、広町も混ぜてもらおうかなー。」

 

透子「ルイ!今回もアタシが勝つかんね!」

 

瑠維「今まで私、あなたに負けた記憶ないのだけれど。」

 

透哉「なんかみんな、燃えてるなー。」

 

ましろ「だって、透哉先輩のお祝いパーティーですから。」

 

友希那「いつの間にか感想会に変わっていたけれど、本来の目的はパーティーよ。」

 

透哉「……ああ、そうだな。みんな……改めて、いろんな意味でありがとう!!」

 

『ふふっ。(♪)(あはは♪)』

 

透哉「……ははっ。」




もう大型アプデまで二日ですか。

早いもんだな〜。



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第九十八話 最初で最後のガンバライジング

紗夜さん!日菜ちゃん!

誕生日おめでとう!!

というわけで今日が二人の誕生日なのをすっかり忘れてて日付が変わってから約一時間後に急遽書き始めた誕生日回ですw。

まぁタイトルでお察しの方がほとんどでしょうが、そういうことですw。

ちなみに僕の家の近所は、全て稼働終了してました……。(結局今弾5回くらいしかできなかった……)


【氷川家】

 

透・友・日「紗夜(おねーちゃん!)、誕生日おめでとう(!)。」

 

紗夜「ありがとうございます、鑑さん、湊さん、日菜。」

 

日菜「これ、あたしからの誕生日プレゼントだよ!」

 

友希那「これは私からよ。」

 

紗夜「二人とも、ありがとうございます。……チラッ」

 

透哉「ん?どうした?」

 

日菜「『どうした?』じゃないよ透哉くん!おねーちゃんへの誕生日プレゼントは!?」

 

友希那「まさか用意していないなんて、言わないわよね?」

 

透哉「ああ、もちろん用意してあるよ。」

 

紗夜「……別に嘘つかなくてもいいですよ。私は気にしませんか…「いやほんとだって!マジでちゃんと用意してるから!」……」

 

日菜「じゃあ何で今出さなさいの!?」

 

透哉「俺にもタイミングってもんがあるんだよ。今はまだそのときじゃない、そういうことだ。」

 

友希那「……なら、いつになったらそのときになるのよ。」

 

透哉「……出かけたとき、だな。」

 

友希那「出かけたとき?……外でないと渡せないもの、ということかしら?」

 

透哉「そう、つまりはそういうことだ。」

 

紗夜「……なら、行きましょう。」

 

透哉「え?」

 

紗夜「外でないと渡せない誕生日プレゼントなんでしょう?なら、今から行きましょう、外へ。」

 

透哉「い、今から!?いやでも、ケーキとか用意したんだし、まずは誕生日パーティを…「おねーちゃんの命令は絶対だよ!!」えー……。」

 

友希那「なら、誕生日パーティは、透哉が誕生日プレゼントを渡してから改めてやることにしましょう。」

 

日菜「賛成ー!透哉くん、あたし達が納得できないプレゼントだったら、プレゼント選び直しだからね!」

 

透哉「え、嘘だろ……?」

 

紗夜「日菜、流石にそれは…「いいわねそれ。悪いのはハードルを上げた透哉なのだし、異論はないわ。」湊さんまで……。」

 

透哉「な、なんか知らんけど勝手にプレゼントのハードル上がってた……。」

 

日菜「ほらほら、透哉くんも早く行くよ!おねーちゃんが喜ぶプレゼント、期待してるよー!」

 

透哉「あ、ああ……。(なんか、急に不安になってきた……。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ショッピングモール】

 

日菜「……ねー透哉くん。ここ、ショッピングモールだよね?」

 

透哉「ああ、ショッピングモールだ。」

 

友希那「……あなた、誕生日プレゼントを渡すためにここに来たのよね?」

 

透哉「その通りだ。」

 

紗夜「……まさか、今からここでプレゼントを買うわけじゃないわよね?」

 

透哉「安心しろ、そんなんじゃねえから。まぁ、黙ってついてこい。」

 

紗・友・日「……?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ショッピング ???】

 

透哉「とりあえず、ここでいいか。」

 

紗夜「……

 

 

 

 

 

ここ、フードコート、ですよね?」

 

透哉「おう、フードコートだ。」

 

日菜「フードコートで、誕生日プレゼント?」

 

友希那「……さては、誕生日プレゼントはポテ…「残念ながら違うんだなぁこれが。」そ、そう。」

 

透哉「まぁ、とりあえず座れよ。」

 

紗夜「え、ええ。……しかし鑑さん、どうしてこんなところに……

 

 

 

 

 

「スッ」

 

!」

 

友・日「!」

 

透哉「誕生日おめでとう、紗夜。これが俺からの、誕生日プレゼントだ。」

 

紗夜「……あ、ありがとうございます。」

 

透哉「そして日菜、これはお前への誕生日プレゼントでもある。」

 

日菜「え?……そうなの?」

 

透哉「ああ。というわけでほら、開けてみろよ。」

 

紗夜「い、今ですか?」

 

透哉「おう。日菜も、中身気になるだろ?」

 

日菜「うん!気になる!おねーちゃん、開けてみよう!」

 

紗夜「わ、分かったわよ。……シュルシュル……パカッ。! これは……」

 

透哉「ガンバライジングのカードセットだ。中身は……見てからのお楽しみだ。」

 

日菜「ま、まさかの手作りオリパ!?しかも結構分厚い……。」

 

友希那「(袋の表紙にWの写真が貼ってあるということは……中身はきっと……。)」

 

紗夜「中身も、見ていいですか?」

 

透哉「もちろん、好きなだけ見てくれ。」

 

紗夜「……!だ、W!の、これは……」

 

日菜「LRSPだよ!文字通り、特別なLRなんだよ!」

 

紗夜「と、特別なLR……。……鑑さん、いいんですか?そんなすごそうなものを……」

 

透哉「いいんだよ。だって誕生日プレゼントだもん。」

 

紗夜「……ありがとうございます。」

 

透哉「他にもいろいろあるぜ。見てみろよ。」

 

紗夜「は、はい。」

 

 

 

 

 

〜誕生日プレゼント 確認中〜

 

 

 

 

 

紗夜「……これで最後、ね。」

 

友・日「……」

 

透哉「これが俺からの、誕生日プレゼントだ。いろいろ考えたんだけど……これくらいしか思いつかなくてさ。」

 

紗夜「……ほんとに……」

 

透哉「ん?」

 

紗夜「ほんとに……いいんですか?LRやSRを、こんな大量に……。それに、NやR、CPまで……。」

 

透哉「いいんだよ。お前らのために用意したプレゼントなんだから。」

 

日菜「……いや、でもすごいよこれは……。あたしこんなオリパ、見たことない……。」

 

友希那「というか、よくこんなに集めたわね……。」

 

透哉「まぁ、結構大変だったよ。俺のカードももちろん入ってるけど、ほとんど買ったカードだからさ。いろんな中古屋巡ってかき集めて、昨日やっとこのWオリパが完成したんだ。」

 

紗・日「……」

 

透哉「もう、ガンバライジングも終わるからさ。お前、ガンバライジングは一度もやったことないって言ってただろ?それなら、丁度紗夜の誕生日も近いし、ガンバライジングが終わる前にWのカードをかき集めて、紗夜への誕生日プレゼントにしようと思って。レジェンズが始まってガンバライジングのカードが使えるとは言っても、主軸はレジェンズのカードになるだろうから、結局は使わなくなるんだろうけど、ほら、カードってコレクションにもできるだろ?ガンバライジングはバースト面もあってしかもカッコいい!コレクションにはぴったりだ!ってわけで、俺からの誕生日プレゼントは、このWオリパだ!」

 

紗夜「……ふふ、ふふふっ。」

 

友・日「!」

 

透哉「え?な、何で笑うんだよ?」

 

紗夜「すみません……。あなたらしいなと思いまして。」

 

透哉「お、俺らしい……?」

 

日菜「……あはは、確かに!」

 

友希那「結局、最後に辿り着くものは仮面ライダーなのよね、あなたは。」

 

透哉「……別にいいだろ、好きなんだから。」

 

友希那「馬鹿にしているわけじゃないわよ。」

 

日菜「そうそう!褒めてるんだよ!あたし達は!」

 

透哉「……そうかよ。」

 

紗夜「鑑さん。本当に、ありがとうございます。」

 

日菜「あたしからも!透哉くん、本っっ当にありがとう!!」

 

透哉「ああ。大切にしてくれ…「もちろんです(だよ)!」そ、そうか。」

 

日菜「それにしてもおねーちゃん、このオリパ本っっっ当にすごいよ!!」

 

紗夜「そうね。ガンバライジングをやったことのない私からしても、それだけはすごく分かるわ。まずは何と言っても、このLRSP。SPと言うくらいだから、普通のLRよりレアなのよね、きっと。」

 

日菜「すごいんだよ、このカード!バーストすると、ランダムでこの9フォームになるの!」

 

紗夜「ランダムで!?それはすごいわね……。是非使ってみたいわ。」

 

日菜「まだガンバライジングやってるから、後でいっしょにやりに行こ!あとあと、このファングジョーカーとアクセル!このカードの必殺技はなんと、あのライダーツインマキシマムだよ!」

 

紗夜「ライダーツインマキシマム……!ウェザーに放った技ね!……!しかもこれ、繋がるじゃない!」

 

日菜「そう!メモリアルタッグフィニッシュのカードは絵柄が繋がるんだよ!カッコいいよね!」

 

紗夜「あとは……このエターナルもカッコいいわね。このエターナルのバーストの絵柄、Vシネでアイズ・ドーパントを倒したときのキックよね?」

 

日菜「流石おねーちゃん!まさに、そのときの技が再現されているのです!」

 

紗夜「これも、後で使ってみたいわね。」

 

 

 

 

 

友希那「……まさかあなた、これが狙いだったの?」

 

透哉「え?な、何のことだ?」

 

友希那「二人にガンバライジングをさせるために、このカード達をプレゼントした。違う?」

 

透哉「……いや、させるっていうか…「ごめんなさい、言い方が悪かったわね。」……」

 

友希那「あのカード達を使って、紗夜と日菜、二人に最初で最後のガンバライジングを楽しんでほしかったから、かしら。」

 

透哉「……だったら最初からそう言えよ。無駄な言い回ししやがって。」

 

友希那「だから謝ったじゃない。……素敵な誕生日プレゼントだと思うわ。」

 

透哉「……だろ?」

 

 

 

 

 

日菜「このCPもカッコいいよねー!金文字で"さぁ、お前の罪を数えろ!"って決め台詞が書いてあるのが、ほんとに好きなんだぁ!」

 

紗夜「イラストだけで満足できるわね。他には……これよこれ!"10th"と書いてあるということは……W10周年記念のカードということかしら。」

 

日菜「その通り!しかも透哉くん、しっかり同じCPのアクセル、スカル、エターナルも入れてくれてるから、これで10周年CPが揃ったよ!」

 

紗夜「……これは、並べて飾りたいわね……。後でこのカードを入れられる額を買いに行きましょうか。」

 

日菜「賛成ー!」

 

 

 

 

 

透哉「ははは……思った以上の騒ぎようだな……。」

 

友希那「あの紗夜が、ここまではしゃぐとはね。ふふっ、Wのカードをもらったからなのか、日菜と話せて嬉しいからなのか、どちらなのかしらね……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【紗夜と日菜がもらったカードでガンバライジングをプレイしてみた】

 

紗夜「! すごいわ!サイクロンジョーカーからヒートジョーカーになって……しっかりジョーカーグレネイドって言ったわよ!」

 

 

 

 

 

日菜「か、カッコいい!!この10周年CP、スキャンしたときの演出がすごくカッコいいよ!おねーちゃん!」

 

 

 

 

 

紗夜「ジョーカー、相変わらずカッコいいわね……。必殺技もライダーキックと、シンプルなのがまた……。」

 

 

 

 

 

日菜「すごい!メカニカルってこんな感じなんだ〜。ハードボイルダーからジャンプしてのジョーカーエクストリーム、いいな〜。」

 

 

 

 

 

透・友「……ウズウズ……」

 

透哉「……俺達もやるか?ガンバライジング。」

 

友希那「……ええ、そうね。」




一昨日友達とシン・仮面ライダー見に行って、その帰りにカラオケ行って仮面ライダーの曲をいっしょに熱唱してきましたw。

初めてカラオケで『Promise』歌いましたが、やっぱあれは神曲ですわ。

あと私事ですが、先月の19日に受けた試験、見事受かりました。

『試験の前日に魂ネイションズストア東京行ったせいだ……』って気持ちにならなくて良かったですw。(おい)


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第九十九話 ギーツ26〜29話感想!誕生!ブーストマーク2!!&強化!レーザーブースト!!&祢音、嘘でしょ……?by???

今回の感想会は、いつもと一味違います。

タイトルのbyの後が『???』となっているのに関係が……?

真相は、実際に見て確かめてください。


〜某日〜

 

【鑑家 透哉の部屋】

 

透哉「zzz……。」

 

 

 

 

 

「……くん!……きて!」

 

 

 

 

 

透哉「……んー?」

 

 

 

 

 

「……くん!……きてってば!」

 

 

 

 

 

透哉「……何だよ……もう少し寝かせろよ……。」

 

 

 

 

 

「……くん!透哉くんってば!いい加減起きてよー!」

 

 

 

 

 

透哉「ったくうるせえなぁ。もうちょっと寝かせてくれたっていいだ……」

 

 

 

 

 

香澄「もうー、やっと起きた。」

 

透哉「……ろ?」

 

ロック「透哉くん、すごいぐっすり寝てたね……。」

 

美咲「しかも感想会の最中に……。」

 

瑠維「非常識よ。」

 

日菜「あはは、流石透哉先輩だねー。」

 

透哉「(……ん?)」

 

リサ「ねぇねぇ透哉先輩♪どんな夢見てたんですか?」

 

巴「お、それアタシも気になるな!」

 

透哉「(……何だ、この違和感……。)」

 

香澄「……ねぇ透哉くん、聞いてる?」

 

透哉「あ、ああ。……え?」

 

巴「まだ寝ぼけてるのか?透哉。」

 

日菜「うーん……そうなると、もしかしたら夢も覚えてないかもねー。」

 

ロック「じゃあ……とりあえず感想会に戻ろっか。」

 

リサ「そうしましょう!えーっと、確かブーストマーク2に変身したってところで話が…「ちょ、ちょっと待て!」? どうしました?透哉先輩。」

 

透哉「それだよ!」ビシッ!

 

リサ「?」

 

瑠維「鑑さん、人を指差すのは失礼よ。」

 

透哉「え?あ、悪い……じゃなくって!お前もだよ!」

 

瑠維「? 何のこと?」

 

透哉「いや、だからさ……

 

 

 

 

 

……呼び方とか話し方、おかしくねえか?」

 

香・巴・日・リ・美・瑠・ロ「……??」

 

美咲「別に、いつも通りだと思うけど……。」

 

透哉「……えっと……じゃあとりあえず、お前だ。俺は別に、上下関係とか気にしないんだけど……いきなりそれは、違和感あるぞ?」

 

美咲「いや、そんなこと言われても、昔からこうでしょ。何言ってんの?」

 

透哉「そ、それはこっちのセリ…「透哉先輩、さっきから何かおかしいですよ?もしかして、寝過ぎですか?」……リサ、お前は俺に対してタメ口だったよな……?」

 

リサ「え?いやいや、何言ってるんですか?ヒナじゃないんですから、先輩に対してタメ口でなんて話しませんよ。」

 

日菜「ちょっとリサちー、それどういう意味ー?」

 

透哉「?? てかその前に、何でお前が先輩って…「あぁもう!こんなんじゃ埒があかない!リサも透哉も、とりあえず座る!」……こんなことあまり言いたくないけど巴、お前後輩…「座れ!」……はい。」

 

ロック「……と、とりあえず、感想会やらん?中途半端なところでストップしてるし、そっちを先に終わらせてから、改めてそのよく分からない話をしたほうがいいと思うんやけど……。」

 

香澄「それもそうですね。透哉くん、みんな、ロックさんの言う通りだよ!まずは感想会、それからこのよく分からない話をする!それでどうかな?」

 

透哉「(よく分からない話って……。)」

 

瑠維「ええ、問題ないわ。」

 

日菜「あたしもー!」

 

美咲「……分かったよ。」

 

香澄「透哉くんもそれでいい?」

 

透哉「え?いや、俺は…「い・い!?」……お、おう。」

 

香澄「よし、じゃあ決まり!えーっと、それでどこまで話したんだっけ……。」

 

美咲「英寿がブーストマーク2に初変身したところまでだよ、戸山さん。」

 

香澄「あ、そっか。ありがとう美咲ちゃん!」

 

透哉「……なぁ、感想会って?」ボソッ

 

瑠維「それも覚えていないの?……ギーツ26話と27話の感想会。分かりやすく言えばブーストマーク2初変身回とその次の回ね。その2話についての感想会を、今しているのよ。」

 

透哉「な、なるほど……。ん?おい、ちょっと待て。」

 

瑠維「今度は何?」

 

透哉「俺、確かその回の感想会はやったぞ?ちゃんと友希那にも定期報告したし……てか、丁度お前とやった回じゃねえか!」

 

瑠維「何寝ぼけたことを言っているの?一度、顔洗ってきたほうがいいんじゃないかしら。」

 

透哉「え、え〜……?(ど、どうなってんだ……。てか、やっぱ違和感すげえな……。)」

 

香澄「いやー、強かったねーブーストマーク2!」

 

巴「宇宙から飛来した四つのブーストバックルと英寿が持っていたブーストバックルが合体して、ブーストマーク2バックルが生まれたんだよな!それを使うまで英寿にしては珍しく苦戦してたのに、ブーストマーク2になった後は比べものにならないほど圧倒してたよな!」

 

美咲「しかもリボルブオンしてビーストモード、だっけ。その状態になって五つの櫓を全部破壊して。さっきまで苦戦してたのが嘘のように、道長&透ジャマトのタッグを圧倒して……って、これは今宇田川さんが言ったか。」

 

リサ「でも、そういうすごい!カッコいい!って思ったシーンは、何度もしゃべりたくなりますよね〜。」

 

ロック「ふふ、そうだね。」

 

日菜「でもまさか、英寿が転生者だったとはねー。過去の願いを、何年の時を経て叶えるって……しかもそれを想定してたってことだよね?いつかそのときが来るのをずっと。……やっぱすごいや、英寿。」

 

瑠維「先を見越した行動を常にとっているということよね。まさに、尊敬に値するわ。」

 

香澄「先を見越しすぎな気もしますけどね……。でも、ここまで用意周到なキャラはなかなかいないよねー。」

 

透哉「……」

 

日菜「……ねー。透哉先輩、さっきから何も話してないよ?」

 

透哉「……え?」

 

リサ「それじゃあ感想会にならないと思いますけど。」

 

透哉「あ……わ、悪い。えっと……」

 

香・巴・日・リ・美・瑠・ロ「……」

 

透哉「……み、みんなで屋台やってるの、微笑ましくて良かったよな。特に、英寿がああいう砕けた話し方で子供達と接しているのは、新鮮でなんか良かったっていうか、面白かったっていうか……。」

 

香澄「……分かる!非常に分かるよ!あそこは私も好きだったなー。」

 

透哉「だ、だよな。はは、ははは……。(な、慣れねぇ……。)」

 

瑠維「……それじゃあ少し早いけど、次の回にいきましょうか。」

 

ロック「次の回からは、戦国ゲームが始まったんだよね。」

 

日菜「初っ端景和や祢音が武士みたいな格好になったのが面白かったよねー。あと、生身アクションも多めでカッコよかったな〜。」

 

リサ「分かる!あと武士といえば……ニラムかな?でもあれは、武士というより、将軍だったけど。」

 

美咲「あそこでゲイザーになっちゃえばいいのに、って思っちゃったのは、野暮かな……?まぁ取られるリスクがあるからあえて変身しなかったんだろうけど。」

 

香澄「わ、私もそれは思っちゃったなー……。」

 

透哉「ゲイザーは強いとは言え、一瞬でもスキをつかれてベルトを取られたら終わりだもんな。しかも道長にはゾンビバックルがある。倒したとしてもまた復活する可能性があるからな。」

 

巴「そうだよなー。……でもまぁ、英寿のブーストマーク2があるから、道長も他のジャマトも余裕だったよな。……副作用はあるけど。」

 

香澄「使ったときのスピードに自分の体がついていけず、使った後は極度の疲労状態に陥っちゃうんだよね。そのせいで終盤、ジーンの前で英寿がやられそうになっちゃってたし。」

 

日菜「でも裏を返せば、そのスピードについていけるようになったら副作用はなくなるってことだよね?」

 

美咲「まぁ、そうだね。」

 

リサ「でもそれ、次回のレーザーブーストで克服…「ストーップ今井さん!」んー!んー!」

 

瑠維「ここでそれを言うと、ネタバレになるわよ。」

 

透哉「? ネタバレも何も、もうその回は放送され…「今は26話と27話の感想会をやってるんや!つまり、そういうことなんだよ!」……お、おう。」

 

香澄「……そういえば今回、英寿が絶体絶命の状態で終わってるんですよね……。」

 

ロック「あ……。」

 

透哉「まさか、ベロバがグレア2になるなんてなー。てか、チラミ何やってんだよ……。ゲームマスターとは……?」

 

瑠維「あの役立たずは即刻追放すべきよ。」

 

日菜「それは流石に言いすぎじゃない?」

 

美咲「まぁ、チラミがどうこうは置いといて。……グレア2、洗脳ジャマトライダー二人が相手だったのもあって、流石のジーンも変身解除まで追い込まれちゃったね。推しの英寿を倒されそうになって、すごい叫び声あげて……初めてジーンが弱みを見せたシーンでもあったよね。」

 

透哉「いやー、推しを目の前で消されそうになるってのは、結構くるものがあると思うぞ。」

 

瑠維「……あなた達で例えると、英寿が戸山さん、ジーンが朝日さんかしら。」

 

ロック「! な、何でそういうこと言うの八潮さん!?」

 

香澄「え、私消されるんですか?」

 

ロック「そ、そんな……香澄さんが消されたら私、私……。」

 

香澄「だ、大丈夫ですよロックさん!私はここにいますから!」

 

透哉「……瑠維、世の中には言って良い冗談と悪い冗談があるんだぞ。」

 

瑠維「……今のは、私が悪かったわ。」

 

リサ「……い、いったい、どうやって英寿は助かるんでしょうかね?」

 

日菜「そしてどういう経緯でレーザーブーストに変身するのかも気になるよね〜。」

 

巴「タイトルの、"絆のレーザーブースト"の"絆"にも要注目だな!」

 

美咲「次回も、目が離せないね、ギーツ。」

 

透哉「(その次回がもう放送されてることには、ツッコまないほうがいいんだろうな……。)」

 

ロック「香澄さんが、香澄さんが……。」

 

香澄「ロックさーん!戻ってきてくださーい!!」

 

瑠維「謝るタイミングが、ないわ……。」

 

透哉「(……ふぅ、なんとか終わったな……。しかし、どうして目が覚めたら、こんな変な状況に……。……夢か?俺、まだ夢見てるのかな……?)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【リビング】

 

……あいつらと話してみて分かった。

 

なぜかは分からないけど、おそらく……俺以外のやつらの立場が入れ替わってる。

 

簡単に言うと、先輩は後輩に、後輩は先輩になってる、ということだ。

 

おそらく、だが。

 

まぁ、これを確信的なものにするために、家にあいつらを呼んだから、それではっきりするだろう。

 

 

 

 

 

『ピンポーン』

 

 

 

 

 

! 来た!

 

ちなみに今回呼んだのは、彩、紗夜、友希那、花音と、いつもの面子だ。

 

ましろは用事があって来れなかったみたいだが……まぁ、時間があるときにでもまた連絡してみるか。

 

……さて、それじゃあ運命の瞬間だ。

 

俺の仮説が正しければ、あいつらは後輩になってるはず……。

 

……いまだに自分でも何言ってるか分かんねえや。

 

……よし、いざ行かん!

 

ガチャ

 

透哉「よ、よぉ。悪いな、突然呼び出したりして。」

 

紗夜「全くです。」

 

友希那「どうして透哉先輩はいつもそうなのかしら。」

 

花音「まぁまぁ……。」

 

彩「でも丁度よかったです!私達も、先輩に用事があったので!ね、花音ちゃん!」

 

花音「うん!というわけで透哉先輩、お邪魔します。」

 

友希那「お邪魔するわ。」

 

紗夜「……でもまぁ、先輩からの唐突な呼び出しは今に始まったことじゃないのでいいですけどね。私も、お邪魔します。」

 

彩「お邪魔しまーす!ほらほら、先輩も早く早く!」

 

……違和感の塊だ……。

 

まさかこいつらに、"先輩"って呼ばれる日がくるなんて……。

 

……でも……。

 

不思議と、悪い気はしないな。

 

……いやいや!全然全く、変な意味じゃなくてだな!?

 

彩「何してるんですか透哉先輩?ずっとドア開けてると虫入りますよ?」

 

透哉「! あ、あぁ、すぐ行くよ。」

 

と、とりあえず、こいつらにも話を聞こう。

 

たぶん、みんな揃って言うことは同じだろうけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【透哉の部屋】

 

彩「この前の回で初登場したレーザーブーストがカッコ良すぎて、見た直後におもちゃ屋に走ってったんですよ。そしたらブーストマーク2バックルとレーザーレイズライザーのセットがラス1で売ってて!これはチャンスだと思って即買いしちゃいました!」

 

花音「レーザーブーストと言えば、ガンバレジェンズでもさっそく参戦したよね。透哉先輩は、配布カードもらいました?私ももらってさっそく使ってみたんですけど、変身演出も技もすごくカッコよくて……って、これじゃ彩ちゃんと同じ感想になっちゃいますね。」

 

紗夜「いいんじゃないですか?同じ感想になっても。それが、自分が本当に思っていることなら。……ところで鑑先輩。来週、時間ありますか?」

 

友希那「来週、Roseliaのライブがあるのよ。だから、もし可能なら、あなたを招待したいの。晴海さんにも、もちろん許可はとったわ。……って、聞いているの?透哉先輩。」

 

……結果、話を流された。

 

てか、普通に冗談だと思われた。

 

冗談だと思われ、そこで話は終わり、今に至る。

 

ダメだ……ここまできたらもう誰も相手してくれねえ……。

 

たぶんこの感じだとましろも……。

 

友希那「……ちょっと聞いているの?透哉先輩!」

 

透哉「! え?あ……何か言ったか?」

 

紗夜「何も、聞いていなかったみたいですね。」

 

友希那「……」

 

彩「透哉先輩、さっきから上の空ですけど、どうしたんですか?」

 

花音「もしかして、まださっきの冗談について考えてたりとか?」

 

透哉「……ああ、まぁ。」

 

紗夜「あなたも物好きですね。一つの小さな冗談に、そこまでこだわるなんて。」

 

俺からすれば、冗談でも小さくもねえからな……。

 

友希那「私達と透哉先輩の立場が逆……。想像できないわね。」

 

花音「透哉先輩が、私達の後輩になってるってことだもんね。」

 

彩「でも、それはそれで面白そうかも!」

 

厳密には、俺達は同じ立場なんだけどな……。

 

紗夜「……ところで丸山さん。あなた、透哉先輩に用事がある、と言っていませんでしたか?」

 

彩「! そうだった!ねぇ透哉先輩!今から感想会しましょう!」

 

透哉「へ?か、感想会?」

 

彩「はい!28話と、29話の!」

 

透哉「28話と……っておいおい、その回はとっくにやったじゃねえか。」

 

彩「え?」

 

透哉「お前と花音の三人で、この前やったろ?」

 

花音「……先輩、何言ってるんですか?」

 

友希那「そんな連絡は、まだもらっていないわ。先輩、あなたいつからそんな冗談好きになったのかしら?」

 

透哉「え、え〜……?」

 

紗夜「私達だから良いようなものの、むやみに冗談混じりのことを言うのはやめたほうがいいですよ。」

 

が、ガチトーンで注意された……。

 

っていうか、ほんとにどうなってんだ?

 

さっきは香澄達と26、27話の感想会をして、今はこいつらと28、29話の感想会を……。

 

しかもどっちも俺の記憶では既に終わったはず。

 

たまに、めちゃめちゃ良すぎた回だから、もう一度感想を言い合いたいって言って同じ回の感想会をすることもあるけど、そういうわけでもない……。

 

俺以外の先輩、後輩の立場が入れ替わったうえに、感想会の記憶まで……。

 

これは夢なのか、はたまた現実なのか……ますます分からなくなってきた……。

 

彩「そ、それにしてもレーザーブースト、カッコよかったね〜!」

 

友希那「ふふ、やっぱりそこに行き着くのね。」

 

花音「レーザーブーストももちろんなんだけど、ジーンも良かったよね。"死"の概念がない未来、そこから来た未来人のジーンが、目の前で英寿がやられそうになったことで初めて恐怖や苦しみを実感したり、英寿の過去、約2000年間転生してきた中で起きた出来事を聞いて涙を流したり。だんだん今の時代の人間らしくなっていって……最後には英寿との絆が芽生えて、英寿公認サポーターになって。……私、今回の話で一気にジーンが好きになっちゃった!」

 

紗夜「そういう人は多いと思いますよ。私もその内の一人です。」

 

友希那「最後にジーンは、何処かへ旅立っていってしまった……メタいことを言うと、一旦退場ということになるのだろうけど、これは理想的で素晴らしい退場のしかたよね。死ぬことなく、みんなが納得できるような形で一旦の出番を終えたから、再登場の可能性も十分にあり得る、そしてこういうキャラが終盤で再登場したときは……必ず熱い展開になる。……上手いしやるわね、ギーツ。」

 

透哉「(立場が変わっても)相変わらず上から目線だな……。」

 

彩「あはは……確かにメタい……けど、再登場は絶っっ対あるよね!そしたらまた、ギーツとジーンの共闘が見たいなぁ。」

 

紗夜「共闘……。共闘ではありませんが、レーザーブーストになった後のいつもの決め台詞、ジーンもいっしょに言ってましたね。」

 

彩「そう!そうなの!私も最初見たとき『うわー!熱すぎるー!』ってなったんだ!」

 

花音「私も、見てて思わず声出ちゃったよ。」

 

透哉「俺達オタクは、ああいうの大好物だもんな。」

 

彩「ブーストマーク2の時差ボケも、レーザーレイズライザーの"理想の自分をデザインする力"で克服するってのが良かったよね。今回で言えば、"時差ボケをなくす"っていう理想をデザインしたってことだよね?もちろんそれ以外にも、ジーン色に染め上げたり、+αがあるんだろうけど……。」

 

友希那「そういう解釈で良いと思うわ。レーザーブーストになったことで、ブーストマーク2のときよりスペックが高くなり、ジーンの重力を操る能力も使えるようになって……グレアより強いベロバが変身したグレア2をあんなに圧倒。今のギーツは、敵なしね。」

 

透哉「いや、まだゲイザーが…「レーザーブーストとゲイザーは、そこまでスペック差は変わらないみたいですよ。若干ゲイザーのほうが上程度だった気がします。」そ、そうなのか?……マジでほぼ敵なしだな。」

 

花音「しかもこの次の回では、英寿があんな状態で、こんなに強いレーザーブーストになるからね。」

 

透哉「あんな状態?……ああ、そういうことか。」

 

紗夜「では、キリもいいので、このまま29話にいきましょうか。」

 

彩「29話……。まさか、祢音が創世の女神から生まれた人間だったなんてね……。」

 

紗夜「そうなのではないかという伏線はありましたが、あそこまで重い話だとは思いませんでした……。」

 

花音「幼い頃に誘拐された、鞍馬家の本当の娘は、鞍馬あかり。でもあかりは、誘拐されたその日に命を落とした。だからお父さんは、"祢音が生きている世界"を創世の女神の力で叶えてもらった。それが、今の鞍馬祢音ってことだね。」

 

友希那「祢音も、自分が生まれた経緯にびっくりしていたけれど、それ以上にショックのほうが大きいでしょうね。自分の誕生日を祝ってくれた人達から、あそこまでの反感を買ってしまうなんて。」

 

彩「……っていうかさ、みんなもひどいよね!あんなに祢音のファンで誕生日も祝ってくれたのに、祢音が作られた人間だったって聞かされたら、あっという間に手のひら返して罵倒してさ!そんなのもうファンじゃないよ!アンチだよアンチ!」

 

花音「アンチは、流石に言い過ぎじゃ……」

 

透哉「……でも、自分が信じてたもの、見ていたものが、実際は理想と違った。そういうのって、俺達が生きているこの世界にもよくあるよな。」

 

彩「え?」

 

紗夜「……」

 

透哉「下手なこと言ったらまずいから、仮面ライダーで例えるぞ。例えば……ディケイド館や7人のジオウ、配信される前は、面白そうだしユウスケやコンプリートフォーム21が出てくるしで楽しみってなってたけど、蓋を開けたら……。」

 

友希那「……」

 

透哉「復活のコアメダルもそうだ。予告の時点ではアンク復活マジか!まさかの新コンボ!プトティラ!?何で!?という感じで盛り上がってた。でも、いざ公開されて見に行ったら……。」

 

彩「……」

 

透哉「もちろん、映像作品以外にもある。DXワンダーオールマイティ、予約開始前はめちゃくちゃ最高の最終回で出てきたブックで、みんながこれは欲しい!ってなった。だが、いざ届いてみると……抜刀しても変身音が鳴らないという声が続出した。これは例とはちょっと違うかもしれないけど……まぁ、でも似てるよな。」

 

花音「……」

 

透哉「あとは……ガンバライジングでもあったよな。フォーゼとウィザードの周年CP、SNSで先行公開がきたときは結構盛り上がってた。が、実装されてカードをゲットし使ってみたら……」

 

紗夜「……」

 

透哉「……というように、自分が信じてたもの、見ていたものが、実際は理想と違うってことは、意外と身近にあるんだよな。だからって、今回の祢音のファン達の罵倒を肯定することはできないけど。」

 

友希那「あなたが例に出したことと、祢音のファンのこととは、意味合いが違うと思うのだけれど。」

 

透哉「うっ……そ、それはまぁ、そうなんだけど……。」

 

紗夜「しかし、あなたの言いたいことは十分伝わりましたよ。」

 

花音「うん、紗夜ちゃんの言う通りです。」

 

透哉「……そうか。それは良かった。」

 

彩「……でも私、祢音のファン達にはどうしても共感できないです。」

 

透哉「分かってるよ。もちろんそれは俺も同じだ。今まで俺達は、ギーツを通して祢音の戦いをずっと見守ってきた。ギーツの中のオーディエンスはデザグラ、ジャマグラでの祢音しか見てないけど、俺達は違うだろ?祢音の気持ちも、感情も、強さも、願いも、しっかり理解してるつもりだ。だから……今回のことをどう乗り越えるのか、一オーディエンスである俺達は、最後まで見守る責任がある。だろ?」

 

彩「……そう、ですね。……ちょっとオーバーな気もしますけど。」

 

紗夜「それには同意です。」

 

友希那「右に同じよ。」

 

花音「あはは……。」

 

透哉「……」

 

彩「でも、それでこそ透哉先輩です!」

 

透哉「……彩……。」

 

彩「ありがとうございます。おかげで元気出ました!感想会、続けましょう!まだまだ話したいこと、いっぱいあるんですよ?ガチギレレーザーブーストのこととか、キューンのこととか、それから……」

 

透哉「分かった分かった、ちゃんと全部聞くから落ち着けって……。」

 

 

 

 

 

紗夜「……丸山さん、元気なかったんですか?」

 

花音「うーん……そう、みたい?」

 

友希那「……今回のことを、少し自分に重ねていたんじゃないかしら。」

 

花音「え?」

 

紗夜「……なるほど、そういうことですか。」

 

花音「……!も、もしかして……」

 

友希那「コク 意図せず応援してくれている人達を裏切ってしまった。そんな経験が自分にもあるから、より強く、祢音にシンパシーを感じてしまった。だから丸山さんは……」

 

花音「……でも、ちゃんと乗り越えた。みんなで力を合わせて、それを乗り越えることができた。だから、きっと祢音も大丈夫だよね!」

 

紗夜「そうですね。みんなで、見守りましょう。」

 

友希那「ええ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透哉「……」

 

あいつらが帰った今、俺は自分の部屋の真ん中で寝転んでいる。

 

なぜそうしてるか、特に理由はないが……。

 

しいて言えば、この謎の世界?夢?について考えてる。

 

……これだけ聞いたらめちゃくちゃ哲学っぽいな……。

 

あながち間違いではないが、少し大袈裟だったか……。

 

透哉「……何でもいいけど、どうすりゃこの夢は覚めるんだか……。」

 

もうめんどいから、これは夢っていうことにする。

 

……あれ、そういや今何時だ?

 

……19:00、もうそんな時間か。

 

いつもなら母さんが帰ってくる頃だろうけど、その気配はしない。

 

ってことは、今日は遅く帰ってくる日か。

 

……よし、じゃあ夕飯食うか。

 

と言ってもカップ麺だけど。

 

そう決めて起き上がり、立ちあがろうとしたときだった。

 

『プルルルルル、プルルルルル……』

 

透哉「ん?電話?誰から……って、ましろ?」

 

こんな時間に何だ……?

 

『プルルルルル、プルルル…「もしもし。」あ、と、透哉くん。良かったぁ出てくれて。』

 

! やっぱり、こいつもか……。

 

先輩が後輩に、後輩が先輩に。

 

となるとましろは先輩に……つまり香澄や瑠維のように俺と同じ立場になっているということになる。

 

とりあえず、ここでは平常心を保とう……。

 

透哉「……ど、どうした?こんな時間に電話なんて珍しいな。」

 

ましろ『うん……。実は、ちょっと来て欲しいところがあって……』

 

透哉「来て欲しいところ?今からか?」

 

ましろ『うん。あ、透哉くんが良ければ、なんだけど……。』

 

透哉「……分かった。」

 

ましろ『! ほんと!?』

 

透哉「ああ。俺も丁度、ましろに用があったんだ。それで?どこに行けばいい?」

 

ましろ『あ、えっと……じゃあ……』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ショッピングモール 外 ガーデン】

 

透哉「……あのとき以来か、ここに来るのは。」

 

 

 

 

 

ダッ!

 

透哉『え?ちょ、ましろ……』

 

ギュッ!

 

ましろ『透哉先輩、……好きです。』

 

透哉『……ま……しろ……?』

 

 

 

 

 

……お、俺、あのとき告白、されたんだよな……?

 

……正直、いまだに実感湧かねえ……。

 

てか、まだ何も返事してねえ……。

 

……そろそろしないと、流石にヤバいよな……?

 

あれからえーっと……四ヶ月か……。

 

……四ヶ月!?

 

俺そんなに告白の返事待たせてんのか!?

 

……俺、最低じゃね?

 

 

 

 

 

「透哉くーん!」

 

 

 

 

 

透哉「! お、おう、ましろ……。」

 

と、とりあえず、平常心平常心……。

 

夢のことは、合間を見て切り出そう……。

 

ましろ「ご、ごめんね?こんな時間に、呼び出したりして……」

 

透哉「いやいや、気にすんなって。丁度俺も暇だったし。」

 

ましろ「ふふ、そっか。」

 

……やっぱ、ましろとこういう感じで話すの、変な感じだなぁ……。

 

あいつらと話す時もこれは思ったけど、こいつとは特に……。

 

ましろ「……」

 

透哉「……それでましろ、どうしてこんな時間に呼び…「覚えてる?」え?」

 

ましろ「クリスマスのあの日、ここで透哉くんに告白したこと。」

 

透哉「……あ、ああ。」

 

"クリスマスのあの日"ってワード聞くと、レーザー思い出すな……。

 

ましろ「あの日私、透哉くんに告白するって決めてから、ずっと緊張しっぱなしで……。ちゃんと気持ちを伝えられるかな、失敗したらどうしよう、っていう不安と、いつ告白しよう、どこでどういうふうに伝えよう、っていう焦りが入り混じって……結果、あんなことになっちゃって……。」

 

透哉「……」

 

ましろ「告白するってことだけに頭がいっちゃって、……透哉くんを楽しませる!って気持ちを忘れてた。自分の一番大切な気持ちを、見失っちゃってた……。」

 

透哉「……でも、もうそのことは…「そう、確かにそれはもう過去のこと。今更反省する必要はない。……でも、それでもときどき思うんだ。あのときもっと私がちゃんとしていれば。私が透哉くんを楽しませる、私もしっかり楽しむって気持ちを忘れなかったら。もっといっしょに、いろんなとこに行けたなって。120%、二人で楽しんだ、最高のクリスマスデートにできたなって……。」……」

 

ましろ「……だからね、あのクリスマスデートは、私にとって成功ではあるけど、失敗でもあるの。……楽しかったけど、半分楽しくなかった。……嬉しかったけど、半分嬉しくな…

 

 

 

 

 

「そんなこと言うなよ!!」

 

!?」

 

透哉「……半分なんていらねえだろ!楽しかった、嬉しかった、それだけでいいじゃねえか!失敗なんか誰にでもあるんだ!人の人生に、100%なんてないんだよ!」

 

ましろ「じ、人生って、そこまで大層なものじゃ…「同じだよ!」!」

 

透哉「人生において、告白ってとても大事なことだろ!?それでOKもらえたら付き合って、上手くいきそうだったら結婚して、正式に家族になって子供も産んで、そうやって人生は出来上がっていくんだろ!?それなのに何だ!楽しませることができなかった、楽しめなかったから失敗、気持ちを見失ったから失敗、喧嘩したから失敗、そんなの今俺が言ったことに比べたら、ちっぽけなもんだろ!」

 

ましろ「ぜ、全然ちっぽけなんかじゃない!私はあのクリスマスデートに…「全てをかけてた、とでも言うのか!?」……そうです!」

 

透哉「……」

 

ましろ「私はあのクリスマスデートにかけてたんです!服装も、お出かけのプランも、告白の内容も、全部透哉先輩に良いって言ってもらえるように、何時間もかけて考えて、そうしてやっと全部が固まって……。だからあの日は、私にとって……私の人生の中で、一番大切な日に、したくて……。……だから……全然、ちっぽけなんかじゃ……。うぅ、ううう……。」

 

透哉「……」

 

 

 

 

 

ギュッ!

 

ましろ「! ……え?」

 

透哉「だったら……全てを否定するようなこと、言わないでくれよ。」

 

ましろ「……透哉……先輩……?」

 

透哉「ごめん、ましろ。俺が言いすぎたよ、悪かった。……俺、お前にあの日の出来事を、全否定してほしくなくて……つい、ちっぽけなんて、ひどいことを……。」

 

ましろ「……ぐすっ……ほんとに、ひどいです……。」

 

透哉「あぁ、ほんとにすまないと思ってる。……このまま、聞いてくれ。」

 

ましろ「……?」

 

透哉「確かにあの日、俺もお前も、上手くいかなかったことがあったかもしれない。いや、実際あったんだけど……。でもさ、だからって、それを全部失敗にする必要はないと思うんだ。失敗も、一つの思い出として、心に刻んでおくのも、悪くないんじゃねえか?」

 

ましろ「……でも、私は……」

 

透哉「結果的に楽しかったんだろ?ならそれでいいじゃねえか。」

 

ましろ「!」

 

透哉「少なくとも、俺は楽しかった。あの日の出来事、全てが楽しかった。お前との喧嘩も、普段は絶対することないだろ?だから、それも一つの思い出として楽しかった。お前と離れてたときも、お前に会いたいって思って走り回って探したときも、お前に謝ったときも……全部全部、思い出だ。楽しかったよ。」

 

ましろ「うぅ……ぐすっ、うう……」

 

透哉「だから、お前と仲直りして、イルミネーション見に行って……クリスマスプレゼント渡し合って、写真撮って……告白もされて……それらの出来事は、さっき言ったこと以上に楽しかったし……嬉しかった!……お前はどうだ?俺がこんなに楽しかった、嬉しかったって、心の底から思ってるのに、まだ半分、楽しかった、嬉しかったなのか?」

 

ましろ「フルフル わ、私も……すごく、楽しかったです!先輩と、いっぱい遊べて、おしゃべりできて……普段は絶対しないような喧嘩もして。……先輩とまた、仲直りできて……。イルミネーションも……プレゼントも……写真も……。……告白も……。ほんとに全部、全部……ぜーんぶが……思い出で、楽しくて……嬉しくて……うっ、ううう……」

 

透哉「……そうか。……本当にありがとうな、ましろ。」

 

ましろ「うう……ううう……うわああああん!!」

 

透哉「……セナカポンポン」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透哉「……落ち着いたか?」

 

ましろ「……ぐすんっ……は、はい……。」

 

俺とましろは、近くにあったベンチに座っていた。

 

俺と、俺に体を預けわんわん泣いているましろを、道ゆく人がめちゃくちゃ見てきたが……知らないふりしながら、ずっとましろの背中をさすっていた。

 

俺達が言い合いを始めたときにもう見られまくってたし、今更だったからな……。

 

ましろ「……ごめんなさい、透哉先輩。私、先輩を傷つけちゃったんですね……。」

 

透哉「それはお互い様だろ?だから、このことは水にお互い流そう。な?」

 

ましろ「……はい!」

 

……これで、ましろが俺をここに呼んだ理由は解決と。

 

さて、次は俺が……。

 

……あれ?

 

俺、こいつに聞きたいことがあったはずなんだけど……。

 

何だったけ……。

 

…………ま、いっか。

 

思い出せないってことは、それほど重要なことじゃなかったってことだもんな。

 

ましろ「……ねぇ、透哉先輩。」

 

透哉「ん?何だ?」

 

ましろ「……もう一度ここで、先輩に告白、してもいいですか?」

 

透哉「え?……!?も、もう一度!?な、何で!?」

 

ましろ「あの日の話をしたら、もう一度気持ちを伝えたくなっちゃって。」

 

透哉「……そ、そう、か……。」

 

ましろ「あ、別に、返事を急かそうとしてるわけじゃないですかね?私が純粋に、もう一度先輩に気持ちを…「わ、分かった分かった。……すぅ、はぁ、すぅ、はぁ。……よ、よし、来い!」……ふふっ♪先輩ってば、準備運動じゃないんだから。」

 

透哉「……で、で?位置とかはあのときと同じ…「あ、いえ。先輩は座ったままで大丈夫です。」え、そうなのか?」

 

ましろ「はい。」

 

透哉「……わ、分かった。」

 

ましろ「ありがとうございます♪」

 

……ま、それもそっか。

 

あのときの再現をしたいってわけじゃないもんな。

 

もう一度、気持ちを伝えたくて……って、自分でこれ言うのちょっと恥ずいな……。

 

ましろ「……」

 

ましろはベンチから立ち上がり、後ろで手を組みながら一歩前に出た。

 

そして頭だけこっちに向けて、笑いかけながら俺に言った。

 

ましろ「透哉くん……。

 

 

 

 

 

……好き。大好きだよ。」

 

透哉「/////!!??」

 

……な、何だ……。

 

今、ましろが……一瞬、めちゃくちゃ可愛く///……。

 

ましろ「……えへへ、やっと言えた。」

 

透哉「え……?」

 

ましろ「ずっと、これが言いたかったの。私が……

 

 

 

 

 

私が、透哉くんと同じ立場……先輩後輩関係ない今だからこそ、言える言葉で……。」

 

透哉「……!!そ、そうだ!なぁましろ!俺、お前に……」

 

 

 

 

 

プツンッ

 

透哉「うっ……!な、何だ?急に、眠気が……」

 

ましろ「! ……もう、時間か。」

 

透哉「? ……ま、待ってくれ。俺はまだ、お前に聞きたいことが……」

 

ましろ「……素敵な返事を待ってるよ。透哉くん……ううん、透哉先輩。」

 

透哉「ま、待て……待ってくれ……。ま、まし……ろ……。……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【鑑家 透哉の部屋】

 

「……くん!……きて!」

 

 

 

 

 

透哉「……んー?」

 

 

 

 

 

「……くん!……きてってば!」

 

 

 

 

 

透哉「……何だよ……もう少し寝かせろよ……。」

 

 

 

 

 

「……くん!透哉くんってば!もう、いい加減起きてー!」

 

 

 

 

 

透哉「ったくうるせえなぁ。もうちょっと寝かせてくれたっていいだ……」

 

 

 

 

 

彩「透哉くん、やっと起きた……。ぐっすり寝てたねー。」

 

透哉「……ろ?」

 

花音「目、覚めた?透哉くん。」

 

透哉「……か、花音……?」

 

花音「ん?」

 

透哉「……お前、後輩じゃないよな?」

 

花音「え?……な、何言ってるの……?私は透哉くんと同じ、大学生だよ?」

 

紗夜「まだ寝ぼけているようですね。」

 

友希那「珍しくぐっすりだったものね。」

 

透哉「! ゆ、友希那と紗夜も、俺のこと先輩なんて言わないよな!?」

 

紗夜「……どうやら寝ぼけているわけではなく、頭がおかしくなったようですね。」

 

友希那「あなたのことを"先輩"だなんて、死んでも言いたくないわ。」

 

透哉「……」

 

彩「おーい透哉くーん、起きてるー?大丈夫ー?」テ ヒラヒラ

 

透哉「……お前も、いつもの"くん"付けか。」

 

彩「へ……?」

 

……間違いない。

 

これは……この世界は……。

 

透哉「良かったぁ〜。やっぱ夢だっか〜。」

 

彩「な、何?どうしたの!?……もしかして、本当に頭がおかしくなっちゃった……?」

 

花音「透哉くん、病院行くなら私、付き添うよ?」

 

透哉「ち、違え違え!俺は別に頭おかしくなんてなってねえ!」

 

友希那「安心して松原さん。透哉はもとから、頭おかしいから。」

 

透哉「なるほど、喧嘩売ってんだな。買うぞ?」

 

友希那「臨むところよ。」

 

紗夜「……いつもの鑑さんですね。倉田さん、あなたもよく眠れ……倉田さん?」

 

ましろ「……///」

 

紗夜「……どうしました?倉田さん。」

 

ましろ「え!?い、いや……何でも、ない、です///……。」

 

紗夜「……なら、いいのだけれど。」

 

ましろ「(……まさか、私が透哉先輩と同じ立場になって、しかも告白する夢を見るなんて……。うぅ///、考えただけでもなんか……なんか〜///!)」

 

……やっぱり、あれは夢だったのか。

 

いやにリアルで不思議な夢だったけど……ま、ちょっとは楽しめたかな。

 

……ましろへの返事、早くしないとな。

 

ましろ「(……でも、いつか……。いつか、私と透哉先輩が、そういう関係になることができたら、そのときは……。夢の中と同じように、呼んでみたいな。……透哉"くん"、か。……ふふっ♪)」




実際に、ガルパ内でも今回のようなことが起きたら、いろいろこんがらがりそうですねw。

しかし、友希那さんや日菜ちゃんはほとんど変わらないというw。


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第百話 ライダーバトル開戦!オーズVS電王!!

今回で、とうとう百話目です!!

というわけで、何か百話目にふさわしい回にしようと思っていろいろ考えたのですが…… ある練習も兼ねて、こういう回にしました。

あまりこういうのは書いたことがないのでお見苦しい箇所もあるかと思いますが、『おぉ、こんな展開か〜』程度に思いながら見てくださると嬉しいです。


【???】

 

『さぁ!今回の対戦カードは……こちら!!』

 

???「……

 

 

 

 

 

俺、参上!!」

 

『時の列車に乗って、イマジンと戦うライダー!仮面ライダー……電王!!』

 

電王「へっへー、俺の相手はどいつだー?」

 

『そしてそして、気になる対戦相手はー?』

 

???「……ジャキン……ジャキン……ジャキン

 

 

 

 

 

……変身!」

 

『タカ!トラ!バッタ!タ・ト・バ!タトバタ・ト・バ!』

 

オーズ「……よし。」

 

『メダルの力で戦う、動物パワーのライダー!仮面ライダー……オーズ!!』

 

オーズ「これが……オーズ……。すげぇ、ほんとに変身できた……。」

 

電王「おいオーズ、手加減ななしだ。俺は最初から最後までクライマックスだからな。」

 

オーズ「……もちろんだ。最初から全力でいく!」

 

電王「へっ、そうこなくっちゃなぁ!」

 

『オーズVS電王!勝つのはどちらだー!?それではREADY?……FIGHT!!』

 

電王「おっしゃあ!いくぜいくぜいくぜー!!」

 

電王はデンガッシャーソードモードを手に、オーズに向かって走る。

 

対してオーズはトラクローを展開し、デンガッシャーへの対抗を試みる。

 

電王「てりゃあ!」

 

ガキンッ!

 

オーズ「うっ、くっ……」

 

デンガッシャーとトラクローがぶつかり合う……!

 

オーズ「……っ!はぁっ!」

 

電王「うわっ!?」

 

ぶつかり合いはオーズが押し勝ち……

 

オーズ「たぁっ!」

 

体制を崩した電王を襲う……!

 

ガキンッ!

 

電王「おっと!危ねぇ!」

 

が、間一髪のところで体制を立て直し、トラクローをデンガッシャーで受け止める。

 

オーズ「ちっ!はぁ〜っ!」

 

電王「くっ、このやろ〜!」

 

ガキンッ!ガキンッ!ガキンッ!

 

オーズはトラクローを、電王はデンガッシャーを使い、それぞれをぶつけ合う……!

 

 

 

 

 

……が。

 

オーズ「はっ!……たぁっ!」

 

電王「……そこだぁ!」

 

オーズ「! しまっ……」

 

ジャキンッ!

 

オーズ「うわっ!」

 

オーズのスキを突き、デンガッシャーで下から上に斬りつけ、それによりオーズは吹っ飛ばされてしまった。

 

電王「どうだ!斬り合いは俺の勝ちだ!」

 

オーズ「はぁ……はぁ……。なら、これで……!」

 

オーズはトラとバッタのメダルを抜き、ある二つのメダルをセットする。

 

そして……

 

『タカ!カマキリ!チーター!』

 

オーズ「はっ!」

 

オーズはタカキリーターにフォームチェンジした!

 

さらにカマキリソードを手に……

 

オーズ「これなら……どうだ!」

 

タタタタタ……‼︎

 

電王「な、なんだと……うわっ!」

 

オーズ「よ、っと。まだまだー!」

 

電王「く、くそ……うわっ!だはっ!……うわぁっ!」

 

チーターの力で走り回りながら、電王をどんどん斬りつけていく。

 

目にも止まらぬ速さで動きながら攻撃されてるため、電王はついていけず全く対応できない。

 

電王「くそ〜、ちょこまか動きやがっ……おわっ!うわっ!……ぐはぁっ!」

 

オーズ「……ふぅ。これで形成逆転だな。」

 

電王「ってえ〜……。この野郎よくも…「センパイ、僕に変わってよ。」な、なんだと〜?」

 

???「この戦いは、センパイには不利だ。僕なら、この状況をなんとかできるよ。」

 

電王「そんなの知ったことか!いいからてめえは黙って見てろ!」

 

???「……センパイ、後ろに空飛ぶプリンが。」

 

電王「な、なんだと!?どこだ!俺のプリン……」キョロキョロ

 

???「ふんっ!」

 

電王「うわっ!」

 

オーズ「! まさか……」

 

『ロッドフォーム』

 

電王「……お前、僕に釣られてみる?」

 

『なんと!電王に青いイマジン、ウラタロスが強制憑依!姿が変わったー!』

 

オーズ「ウラタロスか……。」

 

電王「僕のことを知ってるんだ。光栄だねー。」

 

モモタロス「くっそ〜カメの野郎〜!おい!すぐ負けたら承知しねえからな!!」

 

電王「はいはい。」

 

オーズ「……はっ!」

 

電王「おっと、危ない危ない。」

 

素早く走り回り、電王を撹乱しようとするオーズ。

 

スキを狙って攻撃しようとするが、既に動きを見切っているのか、電王に攻撃は当たらない。

 

オーズ「な、何で当たらないんだ……?」

 

電王「さて、今度はこっちの番だ。……ふんっ!」

 

オーズ「!? くっ!」

 

電王はロッドモードになったデンガッシャーを釣竿のように振り回し、動き回るオーズを狙う。

 

電王「逃がさないよー。……てぇーい!」

 

ヒューン

 

オーズ「何っ!?」

 

電王「捕まえた……よっ!」

 

オーズを捕らえた電王は、魚を釣り上げるようにデンガッシャーを動かす。

 

そして空中で振り回し……。

 

電王「はあああ!!」

 

オーズ「め、目が回るぅぅ〜〜!!」

 

地面に叩きつける!

 

電王「たぁっ!」

 

オーズ「!? うわぁっ!」

 

ドーンッ!!

 

電王「これぞ、オーズの一本釣りってね。」

 

 

 

 

 

オーズ「……いてててて。エグい攻撃しやがるなー……。こうなったら……このメダルで……」

 

ジャキンッ!

 

『タカ!ウナギ!……』

 

オーズ「……え?何で……。!? チーターのメダルがない!」

 

電王「残念でした。走り回られると厄介だから、この黄色いメダルだけ釣らせてもらったよ。」

 

オーズ「く、くそ……だったら!」

 

ジャキンッ!

 

『タカ!ウナギ!コンドル!』

 

オーズ「はっ!たぁーっ!」

 

オーズはウナギウィップを手に、そして電王への遠距離攻撃を試みる。

 

電王「! ふんっ!やぁっ!」

 

それに対抗し、電王もデンガッシャーで応戦する。

 

ウナギウィップを振り回し、それをデンガッシャーで弾くという、一進一退の攻防が続く……が、やがてそこに終止符が打たれる。

 

電王「はぁ……はぁ……」

 

オーズ「……今だ!」

 

電王「! しまっ……」

 

とうとうウナギウィップが、デンガッシャーを捉えた!

 

オーズ「今だ!……はっ!」

 

電王「うわっ!」

 

デンガッシャーを持ったままの電王を前方に引きずり出し、そこに蹴りをおみまいする!

 

オーズ「はぁっ!」

 

電王「うわぁーっ!」

 

電王は大きく吹っ飛ばされ、地面に叩きつけられた。

 

そのときに、奪われたチーターメダルが爆風によって飛んできたため、キャッチして無事取り返すことができた。

 

オーズ「このメダルは返してもらうぞ。」

 

 

 

 

 

電王「……はぁ、はぁ……ゆ、油断したなぁ。」

 

???「亀の字!ここは俺に交代や!」

 

電王「キンちゃん……うん、頼んだよ。」

 

電王は立ち膝をついたまま、ベルトの黄色いボタンを押す。

 

すると和風チックな待機音が鳴り、その間にベルト中央にライダーパスをかざす。

 

『アックスフォーム』

 

オーズ「……ん?」

 

電王「……俺の強さに、お前が泣いた!」

 

電王は、ロッドフォームからアックスフォームにフォームチェンジした!

 

オーズ「今度はキンタロスか。」

 

電王「……スッ」

 

『フルチャージ』

 

オーズ「え、いきなり!?」

 

電王は空中に大きくデンガッシャーアックスモードを投げ、相撲のようなポーズをとる。

 

電王「はぁぁ〜……。」

 

オーズ「! させるかぁ!」

 

オーズはウナギウィップを使い、電王を攻撃しようとする……が。

 

電王「……とぉっ!」

 

オーズ「! しまっ……」

 

電王は大きくジャンプし、投げたデンガッシャーを手に、そしてオーズに向かって大きく振りかざす!

 

電王「たぁぁ……とりゃああ!!」

 

オーズ「うわぁぁぁっ!!」

 

電王「ダイナミックチョップ……。」

 

オーズ「うっ……くっ……」

 

電王「今度はお前が油断したなぁ。」

 

オーズ「はぁ、はぁ……だったら……!」

 

ジャキンッ!ジャキンッ!

 

電王「ん?」

 

『クワガタ!ゴリラ!コンドル!』

 

オーズ「はあああっ!」

 

オーズはクワガタヘッドから電撃を放ち、電王を攻撃する。

 

電王「こんなもの!ほっ!はっ!」

 

が、電王はそれを器用にかわし、再びオーズに間を詰める。

 

オーズ「なっ……!」

 

電王「はっはっはっはっはっはっ!とりゃあっ!」

 

オーズ「うぁっ!ぐあああっ!」

 

今度は電王の突っ張り攻撃を受け、オーズは後方に吹っ飛ばされた。

 

オーズ「うっ……はぁ、はぁ……」

 

電王「このままいけば、俺達の勝ちやな。」

 

???「ねぇねぇ〜、まだ僕戦ってないよー!」

 

電王「ん?リュウタ、そうやったか?……なら、変わったろか。」

 

???「ほんと!?わーいわーい!クマちゃん優しい!」

 

電王はベルトの紫色のボタンを押し、中央にライダーパスをかざす。

 

『ガンフォーム』

 

電王「……お前、倒すけどいいよね?答えは聞いてない!」

 

電王はアックスフォームから、ガンフォームにフォームチェンジした!

 

オーズ「ま、マジかよ……。」

 

電王「はっ!」

 

バンバンバンバンッ‼︎

 

オーズ「うわっ!っと!」

 

デンガッシャーガンモードの銃攻撃を、なんとか避ける。

 

が、電王の猛攻は終わらない。

 

電王「ふっ!はっ!」

 

バンバンバンバンッ‼︎

 

バンバンバンバンバンバンバンッ‼︎!

 

オーズ「うわっ!くっ!……うわぁっ!」

 

『電王ガンフォーム!どんどん撃って、どんどんオーズを追い詰めていくー!』

 

オーズ「はぁ、はぁ、はぁ……。」

 

電王「逃がさないよ。」

 

バンバンバンバンッ‼︎

 

バババババンッ‼︎

 

オーズ「……こうなったらもう、一気に決めるしかないな。……おりゃあ!」

 

電王「!」

 

オーズは近くにあった石垣を、裏拳で力の限り殴った。

 

ゴリラアームの力で倍増されてるのもあって、その石垣は一撃で粉砕され、粉々に崩れ去った。

 

電王「うわっ!この……このー!」バンバンバンッ‼︎

 

電王は闇雲にデンガッシャーを撃つが、それがオーズに当たることはなかった。

 

そして……

 

 

 

 

 

ティンティンティンッ‼︎

 

電王「! うわぁっ!」

 

『な、何だぁ!?砂煙の中から、謎の火炎弾が……。おーっと!あ、あれはー!』

 

電王「うっ、うぅ……。! す、姿が、変わってる……。」

 

 

 

 

 

『タカ!クジャク!コンドル!タ〜ジャ〜ドル〜♪』

 

オーズ「……はぁっ!」

 

『キターー!!燃え盛る真紅の翼、炎のオーズ、タジャドルコンボだー!!』

 

電王「ほ、炎……?」

 

オーズ「……たぁっ!」

 

ティンティンティンッ‼︎

 

電王「うわっ!うわぁっ!」

 

タジャドルコンボの武器、タジャスピナーから放たれる火炎弾が、電王を襲う。

 

電王「うぅ……あいつ、とてつもなくパワーアップしてる……。」

 

ウラタロス「まずいね、これは非常に。」

 

キンタロス「リュウタ、また俺に交代や!」

 

モモタロス「バカ野郎!てめえが行っても勝てる見込みねえだろ!ここはやっぱり俺が……」

 

電王「あぁもうみんなうるさい!」

 

オーズ「……仲間割れか……?」

 

ウラタロス「……こうなったら僕達も、奥の手を使うしかないかもね。」

 

モモタロス「奥の手だー?」

 

キンタロス「奇遇やな。俺もそう思ってたところや。」

 

電王「奥の手……。あ、あれだね!」

 

モモタロス「おいおいお前ら、さっきから言ってるその奥の手っていったい何の……。! あ、あれか!」

 

電王「よし、決まりだね。」

 

オーズ「ん?……何か仕掛けてくるな。」

 

電王「……スッ」

 

『モモウラキンリュウ……』

 

オーズ「! あれは……」

 

『おーっと!電王が取り出したのは、携帯型のアイテム、ケータロス!ということは、あれがくるのかー!?』

 

『クライマックスフォーム』

 

オーズ「……」

 

『き、キターー!!』

 

電王「……俺、再び参上!」

 

リュウタロス「イェーイ!てんこ盛り!」

 

キンタロス「俺達の力、見せてやろうや!」

 

ウラタロス「張り切ってるねぇみんな!」

 

電王「おっしゃあ!クライマックスはこれからだ!」

 

『イマジン達の力が集結、電王クライマックスフォームだー!』

 

オーズ「クライマックスフォーム……。てんこ盛りか。」

 

電王「真紅だか何だか知らねえが、最後に勝つのは俺達だ。」

 

オーズ「臨むところだ!」

 

『さぁ、オーズタジャドルコンボVS電王クライマックスフォーム!おそらくこれが、今カード最後のバトルとなるでしょう!いったい勝利は、どちらの手に!?』

 

オーズ「……はぁぁ!」

 

電王「いくぜいくぜいくぜー!」

 

ガキンッ!

 

オーズのタジャスピナー、そして電王のデンガッシャーソードモードが激突する!

 

オーズ「うっ、くっ……」

 

電王「うおりゃああ……」

 

オーズ「……ったぁ!はっ!」

 

電王「! うわっ!」

 

競り合いに勝ったのはオーズ!

 

デンガッシャーを振り払い、右手でパンチを叩き込む!

 

電王「この〜!てりゃあ!」

 

オーズ「うあっ!……っはぁ!」

 

今度は電王が、オーズにパンチを叩き込んだ!

 

それをガードしながら、オーズも殴りで応戦!

 

じきに殴りの中に蹴りも混ざり、パンチ、キック、武器攻撃、あらゆる方法でお互いはお互いを攻撃する。

 

オーズ「はぁっ!たぁっ!ふっ!はっ!」

 

電王「おりゃあっ!てりゃあっ!くっ……とりゃあっ!」

 

 

 

 

 

互いに引けを取らない戦いは、ギャラリーの胸をも熱くさせる。

 

「頑張れー!オーズー!」

 

「負けるなー!電王ー!」

 

「そ、そこです!いけー!」

 

「危ない!……なんとか避けましたね。」

 

「何をやっているの!早く決めてしまいなさい!」

 

『両者互角の戦い!さぁ、勝つのはどっちだーー!?』

 

 

 

 

 

オーズ「うわっ!……はぁ、はぁ、はぁ……」

 

電王「ぐはぁっ!……はぁ、はぁ、はぁ……」

 

オーズ「……これで、決めるぞ。」

 

電王「……へへっ、俺もそろそろ終わりにしようと思ってたところだ。」

 

『スキャニングチャージ!』

 

『チャージ&アップ』

 

オーズ「はぁぁぁ……ったぁ!」

 

電王「はぁぁぁ……てりゃあっ!」

 

オーズのコンドルレッグの先が、爪状に変形し、電王の足にはウラ、リュウ、キンの順番で電仮面が装着された。

 

そして飛び上がり……互いのライダーキックがぶつかる!

 

オーズ「セイヤアアアア!!!」

 

電王「はああああ!!!」

 

 

 

 

 

「「「「「いけええええ!!!」」」」」

 

『勝つのは……どっちだああああ!!!』

 

 

 

 

 

オーズ「はぁぁっ!!」

 

電王「てりゃああ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【弦巻家】

 

透哉「……はぁ〜!めっっちゃ楽しかった〜!!」

 

黒服1「お疲れ様でした、鑑様。」

 

黒服2「どうでした?我が弦巻財閥が、大手企業と共同開発している、『仮面ライダーバトラーズ』β版は。」

 

透哉「いやもう、めちゃくちゃ最高でした!俺、本当にオーズに変身してましたし、敵の電王やイマジンズも、本編まんまだったし!何より楽しかったです!!」

 

彩「最後のタジャドルVSクライマックス、すっごく熱かったよ!」

 

紗夜「まさに、手に汗握る戦いでしたね。」

 

友希那「私も、ジオウに変身してみたいわ。」

 

花音「私は龍騎かなー。」

 

ましろ「黒服さん、そのゲームの正式発売って、いつなんですか?」

 

黒服1「実は、まだ未定なのです。プログラムされているライダーもまだ数えるほどしかいませんし、その他の開発も進めないといけないので、発売にはまだかなり時間がかかるでしょう。」

 

彩「そうですか……。」

 

黒服2「ですが安心してください。ある程度プログラミングでき次第、また皆様にテストプレイしてもらいたいと考えているので、そのときは本日体験できなかった方々にお願いできればと思います。」

 

ましろ「ほ、本当ですか!?」

 

友希那「期待しているわ。」

 

黒服1「ありがとうございます、湊様。」

 

花音「でも私達、バトルを見てるだけでもすごく楽しかったよね。だから、『仮面ライダーは好きだけど戦うのは少し……』っていう人でも楽しめるゲームになってるっていうのは、すごいと思うよ。」

 

黒服2「! なるほど……。松原様、貴重なご意見、ありがとうございます。」

 

花音「ふぇ?わ、私、ですか?」

 

彩「すごいすごい!花音ちゃんの意見が、このゲームの開発に役立ったんだよ!」

 

紗夜「厳密には、"役立ちそう"と言ったほうがいいのかもしれませんが……そっちのほうが、聞こえはいいですね。」

 

透哉「すげえじゃねえか花音!」

 

花音「……えへへ。ちょっと恥ずかしいけど、嬉しいな♪」

 

ましろ「……黒服さん。仮面ライダーバトラーズ、楽しみにしています!」

 

友希那「最高のゲームができることを、心から祈っているわ。」

 

黒服1「ありがとうございます!皆様のご期待に添えるよう、日々開発のほうを進めていきます!」

 

黒服2「鑑様、本日は仮面ライダーバトラーズβ版のテストプレイにご協力してくださり、ありがとうございます!」

 

透哉「いえいえ。俺もこんな貴重な体験をさせてもらえて、嬉しかったです!ありがとうございます!そして、頑張ってください!」

 

黒服1・2「はい!」




個人的には、まぁまぁ上手く書けたんじゃないかなと思いますw。

正直書いてて楽しかったので、気が向いたら第二回も書いてみようかな……。



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第百一話 ギーツ30話感想!祢音とキューンの胸キュンストーリーby花音&彩&千聖

おそらく今回の話は、ギーツの中でも最高クラスに重い内容でしたね……。

あの英寿がブチ切れるくらいだもん……。

でも最後のキューン、あれは文句なしにカッコいい!

そしてキューンのレイズライザーカードが欲しい!


『ピンポーン』

 

……ガチャ

 

花音「いらっしゃい!透哉くん、彩ちゃん!」

 

透哉「よっ、花音。」

 

彩「こんにちは、花音ちゃん!」

 

花音「ふふっ、こんにちは。千聖ちゃんも中で待ってるよ。」

 

彩「そっか。じゃあ早く千聖ちゃんにも挨拶しなきゃ!えへへ、二人が暮らしてる家、楽しみだな〜。お邪魔しまーす!」

 

透哉「お邪魔します。」

 

花音「ふふ、どうぞ♪」

 

 

 

 

 

【花音と千聖のシェアルーム】

 

花音「千聖ちゃん、透哉くんと彩ちゃんが来たよ。」

 

彩「お邪魔します、千聖ちゃん!」

 

千聖「ええ、いらっしゃい彩ちゃん。あなたもいらっしゃい、透哉。」

 

透哉「おう。」

 

千聖「今お茶菓子を用意したから、遠慮しないで食べてね。」

 

彩「ありがとう千聖ちゃん!それじゃあさっそく、いただきまーす!」

 

透哉「さっそく食べるのかよ……。」

 

花音「ふふっ。透哉くんもどうぞ♪」

 

透哉「……じゃあ、お言葉に甘えて。……パクッ。ん、美味えなこれ。」

 

千聖「そのクッキー、さっき花音と二人で作ったのよ。」

 

透哉「手作りなのかこれ!なるほど、そりゃ美味いわけだ。」

 

花音「えへへ……♪」

 

彩「美味しい!これほんとに美味しいよ花音ちゃん、千聖ちゃん!」

 

千聖「ちゃんとおかわりもあるから、もう少しゆっくり食べなさい……。」

 

花音「あはは……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

千聖「それで透哉、あなたはどうなの?一人暮らし、始めたんでしょ?」

 

透哉「ん?あぁ……まぁ、普通かな。」

 

千聖「何よ、普通って。もっと具体的に言いなさいよ。」

 

花音「まぁまぁ……。えっと……可もなく不可もなく、ってことかな?」

 

透哉「そう、そういうことだ。」

 

彩「ねぇ透哉くん。今度私、透哉くんが住んでるアパート、行っていい?」

 

花音「? まだ行ったことないの?」

 

千聖「意外ね。彩ちゃんなら、誰よりも早く透哉のアパートに行っていそうなものだけど……。」

 

彩「それがね、引っ越しの作業とか部屋の掃除とかで忙しいから、当分は家に来るの禁止って言われてて……。」

 

透哉「流石に俺にも、プライバシーってもんがあるからな。一週間ほどだけど、出禁にしてたんだ。」

 

千聖「出禁って……。」

 

彩「でも、今日で丁度一週間経ったから、出禁解除だよ!」

 

透哉「分かった分かった、今度な。」

 

花音「良かったね、彩ちゃん。……それじゃあみんな、そろそろ、今日の本題に入る?」

 

千聖「そうね。約一名、まだ話し足りないようだけれど…‥先にこっちを終わらせてからのほうが、時間を気にせず、ゆっくりその話に集中できるんじゃないかしら。ね、彩ちゃん。」

 

彩「あ、あれ、バレてた……?」

 

透哉「分かりやすいんだよ、お前は。」

 

彩「むぅー!それ、私をバカにしてる?」

 

透哉「い、いや……良い意味、良い意味でだよ。」

 

彩「……なら許す。」

 

花・千「……あはは(うふふ)。」

 

彩「……今回は、闘牛ゲーム後半戦だったよね!」

 

透哉「ああ。タイクーンは負け、ギーツは勝ったことで、勝敗は1VS1になったんだよな。」

 

花音「あとはナーゴが勝てば、仮面ライダー側の勝利になるんだけど……戦意喪失しちゃって、ゲームどころじゃなくなっちゃったんだよね……。」

 

千聖「全て、あの性悪小娘のせいでね。」

 

透哉「性悪小娘……。一応あいつ、350さ…「見た目は小娘でしょ。」ま、まぁ、そうだな……。」

 

花音「……?彩ちゃん?」

 

彩「……今回の回さ、あまりにもつらすぎるよ……。お母さんにIDコアを触らせたことで記憶を思い出して……自分が本当の子供じゃないってことを目の前で痛感させられて……。」

 

花音「っ!……」

 

千聖「お母さんの反応も相まって、よりつらさが滲み出ていたわね。」

 

透哉「……きつい展開だったよな。家を出て、橋の上を泣きながら歩いてく祢音も、バックで喋ってるキューンの言葉が重なることで、より……。」

 

千聖「こんな現実を突きつけられたんじゃ、戦意喪失になってしまうのも無理ないわよね。」

 

花音「そんな中、無理矢理バトルエリアに連れて行かれて……。変身する前からもう攻撃されて、なんとか逃げ回りながら変身するけど、上手く戦うことができず変身解除に……。ほんとベロバって、やることが外道だよね……。」

 

透哉「人の不幸があいつにとって何よりの大好物だからな。……自分で言ってても腹立つなこれ。」

 

彩「でも、心も身体もボロボロになった祢音がもうやられる!ってところに、あの男が助けに来たんだよね!」

 

千聖「キューンね。」

 

透哉「レーザーレイズライザーの力で敵を足止めしている間に、祢音に自分の気持ちを伝えるシーンは、マジで熱かったな!最初は紙に書いたことを読み上げるんだけど、あとからそれを破って、そこからはしっかり自分の言葉で思いを伝える。キューンにしかできない、キューンだからこそ熱いと思える名シーンだよな。」

 

千聖「『たとえ世界中が敵になろうとも、俺は君の味方だ。』前に手紙で書いた言葉と、キューンが自ら発した言葉が重なる演出は、とても素晴らしかったわ。」

 

花音「手紙だと自分のありのままの気持ちを伝えられるけど、面と向かって話そうとすると自分が思っていることと逆のことを言ってしまう。そのことにずっと悩んでいて、そんな自分が祢音を元気づけてあげられるのかと、ずっと葛藤していた。でも、英寿から論されたことで、その葛藤を打ち破り、一時的にでも祢音を立ち直らせることができた。……キューン、とてもカッコ良かったし、まさに名前の通り、キューンってさせられちゃったね。」

 

彩「……うん、私も!」

 

透哉「俺もだ。……そしてキューンは、祢音を守りながら仮面ライダーキューンに変身。祢音にブーストバックルを渡して、それとビートバックルを使ってナーゴビートブーストフォームに!あ、その前の祢音があかりを抱きしめる演出、良かったよなぁ。で、そこからはキューンとの共闘!キューンの背中に乗って、渡されたレーザーレイズライザーを槍にし、そこから相手に突っ込んでブーストタイムで攻撃!勝利!とはならなかったけど、引き分けたことで勝負はつかず、一応事なきを得たんだよな。」

 

千聖「ええ。……その後英寿と景和が駆け寄り、いっしょに帰ろうと声をかけられるも、『帰る場所なんてない』と一言告げ、キューンといっしょにその場を去った。……祢音の心の傷は、かなり深い状態にあるわね。」

 

透哉「……だな。」

 

彩「……いつか、"本当の愛"を手に入れられる日は、来るのかな?」

 

花音「そのためにはまず、お父さんをなんとかしないとだよね。あの人、鞍馬財閥のことしか考えてないもん。」

 

透哉「そうなんだよなぁ。でも、お母さんは一度祢音を引き止めてたから、もしかしたらっていう望みはあるよな。」

 

千聖「……どちらにしろ、簡単に解決できるような問題でないのは、間違いないわね。」

 

透・彩・花「……」

 

千聖「……これからどうするのか、それを決めるのは祢音自身よ。キューンもいるし、なんとかなると、きっと立ち直れると信じましょう。そしてほら、私達にはまだ、話すことがあるでしょ。」

 

彩「……創世の女神は、英寿のお母さんのミツメだったこと?」

 

花音「それもあるし、ヴィジョンドライバーには歴代のゲームマスターの記憶が保存されていて、ドライバーを装着すればそれを見ることができるっていう、衝撃の事実も判明したよね。」

 

透哉「ほんと、ガチの重要アイテムなんだよな、ヴィジョンドライバー。」

 

彩「デザイアグランプリの全ての担っていたと言っても、過言ではないもんね。ていうか……ミツメ、無理矢理創世の女神にされたっぽかったよね?」

 

透哉「俺もそう見えたよ。てっきり、そのときにヴィジョンドライバー付けてたやつ、ちょっとニラムに声が似てた気がしたからニラム!?って思ったけど、見返したら全然違ってしかも"スエル"っていう名前のやつだったな……。」

 

千聖「スエル……。"見据える"から来てるのかしら。」

 

彩「……今、そのスエルってどこにいるんだろう?デザイアグランプリの関係者はみんな未来人だから、やっぱりスエルも未来人なのかな?」

 

花音「そうだとしたら……未来に帰ったとか?それとも、どこかで身を潜めて暗躍とかしてるのかな……?」

 

千聖「どちらにせよ、今後の重要人物になるのは間違いないわね。全ての元凶と言っても過言ではない人物だし。」

 

透哉「……って思ってたら、全然その予想にかすりもしなくて、そいつの名前が出るのは今回っきり、とかになったりしてな……。」

 

千聖「そのときはそのときよ。当たるときもあるし、外れるときもある、それが考察というものよ。」

 

彩「うんうん、千聖ちゃんの言う通りだよ、透哉くん。」

 

透哉「……別に、言ってみただけだし……。」

 

花音「もう、拗ねないの、透哉くん。……次回はいよいよ、ジャマトグランプリ最終戦みたいだね。」

 

彩「確か、"天国と地獄ゲーム"だったよね。具体的にどんなゲームなのか、それは次回になってみないと分からないけど……なんか景和が、いつも以上に怒ってた気がする……。」

 

透哉「『こんなゲーム馬鹿げてる!』って言ってたよな。それくらいひどいゲームってことなのかもな。天国と地獄っていうくらいだし……。」

 

千聖「しかも、英寿が自分の母親=創世の女神であることを早くも知ってしまうようだし、それによってまた何かしらの変化がありそうね。」

 

彩「予告の言い方だと、英寿もその事実に結構驚愕してたみたいだったよね。」

 

花音「……そのせいで、最終戦で上手く戦えなくなるとかありそうだなぁ。」

 

透哉「あ、確かにな。……でも、やっぱり俺、英寿のことも気になるけど、景和のことのほうが気になりすぎる……。」

 

花音「あ、相変わらずブレないね、透哉くんは。」

 

千聖「……さてと、これで今回の感想会は終わりね。彩ちゃん、次はあなたのターンよ。」

 

彩「? 私の、ターン?」

 

千聖「話したいこと、あったんでしょ?大学のことしかり、透哉のことしかり。」

 

透哉「え、俺?」

 

彩「そうそう!透哉くん、今度、いっしょにここ行かない?」

 

透哉「ん?何々……?……!!仮面ライダー超遊展!?何だよこれ!!」

 

花・千「(ん?)」

 

彩「ある遊園地の中でやる展覧会みたいでね?DXとかフィギュアーツ、さらにCSM、食玩アイテムまで、仮面ライダーのいろんなグッズがズラーって展示されるんだって!」

 

透哉「そ、そんな激ヤバ楽しそうな展覧会があるのか!?そんなの行かないわけにいかねえだろ!!」

 

彩「透哉くんならそう言うと思ったよ!!」

 

千聖「……大学のことや、透哉のことじゃ、なかったの……?」

 

花音「あはは……。やっぱり、彩ちゃんは彩ちゃんだね……。」

 

彩「写真はOKだけど、動画撮影はダメで……」

 

透哉「なるほど、こんなブースもあるのか……。」

 

千聖「……私達は、クッキーのお代わりでも用意しましょうか。」

 

花音「ふふ、そうだね♪」




マジで『大学進学後はちさかのにシェアルームさせよう』と思いついた人には拍手喝采を送りたい。


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第百二話 ギーツ31話感想!まさかの景和退場……。許すまじ道長!by紗夜&こころ

いや、マジでびっくりしましたよ……。

景和が二度目の退場なんて……。

え、流石にまた復活しますよね?ね?


【ファーストフード店】

 

透哉「俺は道長を絶対に許さねえ!!」

 

紗夜「……どうしたんですか、いきなり……。」

 

透哉「この前のギーツだよ!道長が景和を穴に落として、退場させやがっただろ?俺はそれがどうしても許せねえんだ!」

 

こころ「確か透哉は、景和が好きだったわね!」

 

透哉「そうだよ!俺は景和が好きなんだよ!ギーツの最初の頃はめちゃくちゃ主人公ムーブかましててさ、願いも"平和な世界"から"退場した全ての人たちが蘇った世界"になってさ。絶対嫌いなやついないだろってくらい良いやつで、一時的な脱落とか、そこからの復活とか、仮面割れとか、最高にカッコいいシーンもいっっぱいあって……。最近はちょっと、影が薄いなー感はあったけど……まさかの退場なんて……。」

 

紗夜「これは、かなりの落ち込みようですね……。」

 

こころ「今の、まるで告白みたいだったわよ、透哉!」

 

透哉「はは、ははは……。」

 

紗夜「……弦巻さん。今の鑑さんには、冗談も通じないようですよ。」

 

こころ「? あたし、冗談なんて言ってないわよ?」

 

紗夜「……」

 

透哉「道長……。俺、お前を信じてたんだぞ?今はジャマト側だけど、いつか英寿や景和と和解してまたいっしょに戦ってくれるって、そのときが来ることを信じて待ってたのに……なのにここでこんな仕打ち……。道長、絶対許さねぇ……!景和を退場させた罪は重いぞ!」

 

紗夜「……弦巻さんは何か、前のギーツを見たうえで話したいことはありますか?」

 

こころ「んー、そうねー……。! 今回のゲームは、今まで以上にひどいと思ったわ!」

 

紗夜「天国と地獄ゲームですね。突如現れた創世の女神を模造した存在、"邪神"によって、消滅する人間が決まるという……まさに天国と地獄でしたね。もう少し具体的に言うと、地面に様々な色の円陣が現れ、その円陣の上に立つとジャマトに襲われなくなる。しかしその後邪神の審判が始まり、選ばれた色の円陣はその下の地面がなくなり、落ちて消滅してしまうというもの。」

 

こころ「最初は景和が助けたりして難を逃れてたけど、徐々に消滅者が出てきて……最終的には女子高生の子が他の人を犠牲にしてまで生き残ろうしていたわね。」

 

紗夜「それを見て、景和も動揺していましたしね。流石にそんな行動に出るとは、景和も思わなかったのでしょう。」

 

透哉「あれは俺もびっくりしたよ……。」

 

紗夜「! 復活したんですね……。」

 

透哉「創世の女神の真実を聞いた景和は、いろんな人の幸せが犠牲になってることに怒りを露わにして、落ちそうになった女子高生を助けてからまたジャマトと戦う。でもそのときの景和が、いつかのときの荒々しい戦い方になっててさ……。」

 

こころ「いつかのとき……?……!お姉さんが爆弾型フルーツに捕まってしまったときね!」

 

透哉「そう!あのときも今回みたいに、荒々しい戦いしてただろ?……でも、そういうところがまた景和の魅力なんだよ。みんなの幸せを守るって決意して立ち向かって……それなのに道長の野郎は……。」

 

紗夜「はぁ、それでまたそこに行き着くのね……。鑑さん、いい加減そのことから離れましょう。キリがないです。」

 

透哉「いや、でもよ紗…「そういえば最後の最後で、令和のシザースみたいな展開が起きたわね!」……令和の、シザース?」

 

紗夜「……ええ。間違いなくあれは、令和のシザースでしたね。」

 

透哉「……あー、あー……。完全に理解した。」

 

こころ「最初は指の一部の血?なのかしら。それを使って古代魚ジャマトを復活させてたけれど、今回でまさかの自分ごと肥料にするという大胆な行動に出たのよね。」

 

透哉「大胆というか何というか……。まぁ、自分から喰われに行ったようなもんだから間違いではないのか。」

 

紗夜「しかし、リアルでしたね……。食べられているときのシルエットが映っただけとは言え……。」

 

透哉「逆に、ああいう演出のほうが恐怖感が出るってのはあるよな。……どっちにしろ、怪人に食べられるってのがもう恐怖でしかないんだけど。」

 

こころ「でもアルキメデルは、恐怖より喜びのほうが勝ってたみたいだけれど……」

 

透・紗「それはあいつ(あの人)がおかしいだけだ(です)。」

 

透哉「……にしてもあのスズメ、トラウマになんねえのかな?あんな間近で捕食シーン見て。」

 

紗夜「最後笑ってましたしね、あの人。凡人には理解し難い反応です。」

 

透哉「凡人、ね……。」

 

こころ「そして次回は、とうとう英寿と道長の決着が着くようね!いったいどっちが勝つのかしら!」

 

透哉「そこはやっぱり英寿だろ。景和を退場させた道長を、完膚なきまでに叩き…「鑑さん、ちょっといいですか?」ん?」

 

紗夜「私は、道長の意見にも一理あると思っています。前回で、道長の本当の目的がデザイアグランプリをぶっ潰すこと、というのが判明しました。ではなぜその考えに至ったのか。……もう、悲劇を生まないためです。」

 

透哉「……」

 

紗夜「過去に道長は、透という親友を、デザイアグランプリの中で失いました。そして前回、祢音の過去がベロバによって明かされました。おそらく後者は、道長も少しばかり同情していたのではないでしょうか。仮にも祢音は、一緒にデザイアグランプリで戦ってきた仮面ライダー。仮面ライダーをぶっ潰すことが目的とは言えど、ほんのわずかだけでも、仲間という感情が芽生えていたのではないかと、私は思います。」

 

透哉「……それを言ったら、景和だって同じだろ。でもあいつは…「まだ話は終わっていません。」……」

 

紗夜「確かに道長は、景和を退場させました。……しかしそれも、本当は不本意だったのではないですか?」

 

透哉「さぁ、どうだろうな。」

 

紗夜「……ずっと引っかかっていたんです。前回英寿と話していたときの、"デザイアグランプリなんてものがなければこんなことにはならなかった"という言葉に。」

 

こころ「何か問題があるのかしら?」

 

透哉「……」

 

紗夜「いえ、問題はないです。ただ……その言葉の"こんなこと"。"こんなこと"の部分に、様々な意味が含まれているのではないかと、私は思いました。透のこともそうですし、祢音のこともそう……ジャマトグランプリのことも含まれているかもしれませんし、ジャマトという存在が人々を襲うことも含まれているかもしれません。それを全てひっくるめて、"こんなこと"……悲劇になるのではないでしょうか。」

 

透哉「……」

 

紗夜「私の結論はこうです。……それら全てをひっくるめた悲劇、それを繰り返さないために、デザイアグランプリを潰そうとしている。今回判明したデザイアグランプリの真実、ゲームで犠牲となった人々の幸せを吸収し、それを力の糧として、デザ神が生まれたとき、その人の願いを叶える。多くの人達の幸せを奪い、人一人の願いのために奪った幸せの力を使う。いわば、人の幸せが犠牲になること。このことも、悲劇の一つでしょう。」

 

透哉「……悲劇を生まないため、か。……お前の考察は分かった。でも、景和は…「帰ってきますよ。」え?」

 

紗夜「いつかきっと帰ってきます。そう信じましょう。」

 

透哉「いや、根拠もなしに…「信じることに、根拠なんていらないですよ。」……まぁ、確かにそうだが……」

 

こころ「あたしも、景和はこんなところで終わらないと思うわ!何かしらの力で、復活して帰ってくるわよ!」

 

透哉「何かしらの力って……強化フォームかなんかか?」

 

紗夜「ふふ、そうかもしれませんね。」

 

透哉「……ったく、分かったよ。道長のこと、もう少しだけ見守っててやるよ。」

 

紗夜「ありがとうございます、鑑さん。……まずは次回のギーツ、英寿VS道長の戦いを、最後まで見届けましょう。」

 

こころ「あたし、早く見たくて待ちきれないわ!」

 

紗夜「私もです、弦巻さん。」

 

透哉「……なんか、喉乾いたな。ドリンク買ってくるけど、お前ら何か飲むか?」

 

紗夜「そうですね……。では、アイスコーヒーをお願いします。」

 

こころ「あたしはコーラをお願いするわ!」

 

透哉「アイスコーヒーにコーラな。分かった。うーん……じゃあ俺は……」

 

紗夜「……弦巻さんって、コーラ飲むんですね。少し意外です。」

 

こころ「あらそう?こういうお店に来ると、たまに頼むのよ!」

 

紗夜「そうなんですね。……私も、今度飲んでみようかしら。」

 

こころ「それはいいわね!あ!それなら紗夜、今度、いっしょに飲みましょう!」

 

紗夜「ふふ、そうですね。楽しみにしています。」




富士急コラボ、今年はまさかのボーカル7人+つくしちゃん、七深ちゃん、ますきさんの10人……。

とまぁ、それはいいんですよ。

……ましろちゃん可愛すぎん??(結局それかい)

ってそうそう聞いてください!

なんとあのあまねすが、ユメトビ歌ったんですよ!

YouTubeにあるので気になる人は是非見てみてください!!

マジでカッコ良すぎて可愛すぎて神曲すぎて飛びますよあれは!!!


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第百三話 ギーツ32話感想!この展開は予想できん……。てかデザイアロワイヤル、生きてたんかワレ!byましろ&友希那&香澄

ようこそ、僕の(一話遅れで感想回を投稿する)世界へ。

……という冗談はおいときまして、昨日は555の日だったということで、いろいろ情報量がヤバかったですね……。

ファイズ系CSMが一気に5つ発表されたり、そのうちの一つであるサイガドライバーが既に予約開始していたり、ファイズの正当続編のVシネが発表されたり……。

いやファイズのVシネは誰にも予想できんわ!!

期間限定上映は来年ということで、まぁ……見に行こうかどうか悩みどころですね……。(そこは行けや)

正直言いますと、ファイズについての知識はそんななので……。

これを機に、全話見てみようかな……。(ちなみに弟は全話見てファイズにはまり、そのままの勢いでCSMデルタギア買ってました)


【透哉の住むアパート】

 

ま・友・香「(お、)お邪魔します(するわ・しまーす)!」

 

透哉「おう、入れ入れ。」

 

今日の感想会は、初のinアパートだ。

 

ちなみにここに来たのは、こいつらで四人目だ。

 

丁度昨日彩が、身内や友人の中では初めて訪れたばかりで、そのときは大学のこと、パスパレのこと、そして当然仮面ライダーのことも……という具合に最近の近況を語り合っていた。

 

透哉「どうだ?この部屋。初めて一人暮らしをするやつの部屋にしては綺麗…「それよりもあの子はどこにいるの?」……少しは興味持ってくれよ……。」

 

ましろ「わ、私、すごく綺麗な部屋だと思います!それと、大学生になって心機一転、一人暮らしを始めた透哉先輩も、すごく……すごくカッコいいです!!」

 

透哉「ましろ……。分かってくれるのはお前だ…「! 友希那先輩!いましたよ!」「ほんと!?どこにいたの?戸山さん。」……はぁ。」

 

香澄「ここの奥です!」

 

友希那「ほんとだわ!……でも、怖がっているのか、出てこないわね。」

 

透哉「ちょっと待ってろ、今呼んでやるから。……おーい、大丈夫だぞー。怖くないから出てこーい。」

 

 

 

 

 

???「……みゃん?」

 

友・香「(で、出てきた!)」

 

透哉「よし、良い子だ。よいしょ、っと。ほら、友希那、香澄、ましろ。」

 

香澄「うわ〜、可愛い〜!」

 

友希那「……か、可愛いわ……。」

 

ましろ「ですね〜。(この子に優しく声をかける先輩も、可愛かったけど。)」

 

透哉「改めて自己紹介な。俺の新しい家族……

 

 

 

 

 

メインクーンの"すあま"だ。」

 

すあま「みゃ〜。」

 

香澄「すあまちゃんって言うんですね!私、戸山香澄!よろしくね〜。」ナデナデ

 

ましろ「わ、私は、倉田ましろだよ。よろしくね、すあまちゃん。」ナデナデ

 

すあま「みゃーん、みゃ〜ん♪」

 

ま・香「! か、可愛い……!」

 

友希那「ええ、本当に可愛いわ……。」

 

というわけで、二週間くらい前……俺が一人暮らしを始める前日くらいかな。

 

俺に家族ができた。

 

こいつらに紹介するときも言ったが、メインクーンのすあま。

 

毛色はグレーで、まだ生後半年くらいだ。

 

すあまは母さんの親戚から譲渡してもらった猫で、実は去年のうちにもう家族になっている予定だった。

 

が、準備とか話し合いとかもろもろあって、今のタイミングになった。

 

透哉「さてお前ら、そろそろ本題に移るぞ。」

 

友希那「……この子、抱っこは好き?」

 

透哉「ん?あー…いや、そんなかな。でも、撫でられるのは好きだぞ。特に頭が好きだな。よくすり寄ってくるから、その度に撫でてやるんだけど、気持ちいいのかすごいゴロゴロ言うんだ。」

 

友希那「そ、そうなの……。」

 

ましろ「先輩にとても懐いてるんですね。」

 

透哉「そうなのかな。」

 

香澄「きっとそうですよ〜!」

 

友希那「……じゃあ、膝の上で撫でられるのは、好きなのかしら?」

 

透哉「え?」

 

友希那「どうなの?」

 

透哉「あ、ああ。たまに俺もそれやってる……ってか、さっきから何でそんな圧かけるんだよ……。」

 

友希那「気のせいよ。……そうと分かれば。」

 

香澄「友希那先輩……?」

 

友希那「……すあま、ちょっといい?」

 

すあま「みゃ?」

 

ましろ「あ、すあまちゃんを抱っこして、膝に……」

 

友希那「頭が好き、なのよね?ナデナデ」

 

すあま「! みゃ〜ん♪……ゴロゴロゴロ」

 

香澄「あ、ゴロゴロ言い出した!」

 

友希那「!!キューンッ!!……我が人生に、悔いなし……。」

 

ましろ「ま、まだ友希那さん若いですよね!?」

 

透哉「てか、大袈裟だろ……。」

 

友希那「……それでは透哉、感想会を始めましょう。」ナデナデ

 

透哉「……そいつ乗せたままやるのか?」

 

友希那「当然よ。」ナデナデ

 

透哉「……ま、別にいいけどさ。さて、今回は32話、ギーツVSバッファの決着がとうとうついた!……って言いたいところだけど、いやさ……あれは流石に予想できねえよ……。」

 

ましろ「私も、普通に英寿が勝ってジャマトグランプリおしまい、とかだと思ってました……。」

 

香澄「ギーツとゲイザーを戦わせたところを、バッファが攻撃して穴に引きずり込み、二人とも消滅……。仮面ライダー側が全滅したことで、ジャマトの……ううん、道長の勝利に。それと同時に、ジャマ神になった……。」

 

友希那「まさかの、ジャマト側の勝利で終わるとは思わなかったわ……。」

 

透哉「完全に、道長とベロバの作戦勝ちだったもんな。いやー……してやられたな。」

 

ましろ「道長がジャマ神になったことで、"全ての仮面ライダーをぶっ潰す力"が叶えられて……予告で出てましたけど、あれがバッファの最強フォーム?的な姿なんですかね?」

 

香澄「にしては、ベルトのバックルが普通のゾンビとフィーバーだったよね……。使うアイテムは同じだけど、姿が変わるってちょっと珍しいかも……。」

 

透哉「言われてみれば確かに……。その逆は最近多いんだけどな。」

 

友希那「逆と言うと……使うアイテムは違うけど、姿は同じ、ということね。オールマイティセイバーだったり、リアライジングホッパーだったり……今回のギーツで言えば、片方フィーバー、片方マグナムでブーストマグナム、というのもあるわね。」

 

透哉「……!思いついたぞ!アイテムは同じだけど姿が変わる系!」

 

香・ま「?」

 

透哉「プリティ電王だ!」

 

友希那「……また、マイナーなところを出してきたわね……。! 他にもあるじゃない、電王で。」

 

透哉「へ?」

 

友希那「超クライマックスよ。」

 

透・ま・香「……あ〜……。」

 

友希那「意外と、もっとよく考えれば出てくるかもしれないわね……。ん?って話が脱線してるじゃない!」

 

透哉「友希那もとうとう、ノリツッコミするようになったか。」

 

友希那「……すあま持ち帰るわよ。」

 

透哉「え……。」

 

友希那「……」

 

透哉「……」

 

ま・香「……」

 

友希那「……さて、話に戻りましょう。道長がジャマ神になったこと以外にも、印象的なシーンが多かったわよね。」

 

香澄「……正直私、友希那先輩なら本当に持って帰っちゃいそうな気します……。」

 

ましろ「わ、私もです……。」

 

透哉「だ、大丈夫、きっと冗談だよ。……8割くらい。」

 

ま・香「え、じゃああとの2割は……?」

 

友希那「三人で何コソコソしているの?続き、やるわよ。」

 

透・ま・香「! お、おう(は、はい)!」

 

友希那「? それで、今回の回で印象的だったシーンなのだけど……」

 

透哉「い、印象的シーンな。うん、いろいろあったよな。例えば……そう!英寿がお母さんと再会したところとか!」

 

香澄「あそこは、私も見てて『英寿……』ってなりました!だって、あの英寿が泣いたんですよ?しかも、ニラムに向かってあんな大声まで……」

 

ましろ「なんていうか……子ども、みたいでしたよね。いや、あの、小さいちびっ子のほうじゃなくて……」

 

透哉「大丈夫、分かってるぞ。やっぱり英寿でも、ずっと探してたお母さんを前にしたら、あんなになっちゃうんだな。……だって、2000年も探してたんだもんな。」

 

ましろ「デザグラのために創世の女神に変えられて、しかもそれを運営に利用されてるなんて知ったら、悲しいですし、怒りますよね……。」

 

透哉「そんな英寿の話も聞かず、力ずくでヴィジョンドライバーを奪い返そうとするニラムに対し、英寿もブーストマーク2に変身。でもゲイザー、やっぱつよかったよな。その後レーザーブーストになったとは言え、それでも互角……いや、ゲイザーのほうが優勢だったか?とにかく、あのバリアみたいなのが難関でさ。ブーストマーク2のあらゆる方向からの攻撃を全て防いでたもんな。あ、でも一発だけ当ててたっけか?」

 

香澄「もうチートですよね、あのバリア。」

 

友希那「間違いないわね。」

 

ましろ「……あとは、ギーツVSバッファ、ですかね。」

 

透哉「! そう!それも熱かったんだよな〜。」

 

友希那「ギーツはマグナムブースト、バッファはゾンビと、お互い初期フォーム同士の戦い。まさにギーツとバッファ、最後の戦いにふさわしい演出だったわね。」

 

透哉「最後……かどうかは分からないけどな……。いやぁでも、両者ひけをとらない、マジのガチンコ対決だったもんなー。どっちが勝つのか、すごいハラハラしながら見てたよ。」

 

ましろ「そしてついに決着。勝者は……まさかのバッファ

 

 

 

 

 

……と思いきやそれは英寿の作戦で、マグナムシューターを撃って油断してたバッファを攻撃。見事狙いだったヴィジョンドライバーを手に入れ、創世の女神にアクセス、と。また英寿にしてやられましたね……。」

 

友希那「英寿の狙いは、最初からヴィジョンドライバーだったというわけね。それにしても、生身の状態での武器持ちはやはり映えるわね。」

 

透哉「お、分かるか?友希那。俺達オタクは、こういうのが好きなんだよな〜。」

 

香澄「私の中で印象深いのは、ライダータイム龍騎での蓮や真司、浅倉、平ジェネFINALでのエグゼイドチームですかね〜。晴人や戦兎なんかは、よく生身の状態でも武器を持ってましたよね。」

 

ましろ「そういう意味では、照井も当てはまるかもですね……。あ、補足するとしたらあれですね。いつもは変身後の状態で武器を使うライダーが、生身の状態のときにたまにその武器を持つ、というのが、特別感あって好きなんですよね。」

 

香澄「そう!私の言いたかったこと、まさにそれだよましろちゃん!」

 

ましろ「えへへ……。」

 

友希那「……今回は、そんなところかしらね。」

 

透哉「かもな。まぁあとは、次回どうなるかだよな。」

 

友希那「ジャマ神になったバッファが、どう動くのか。そして、最後に出たデザイアロワイヤルの行方。気になる箇所がてんこ盛りよ。」

 

透哉「だな。」

 

香澄「ねー透哉先輩。」

 

透哉「ん?何だ香澄?」

 

香澄「先輩は、誰の生身武器持ち状態が好きですか?」

 

透哉「まだそのことについて話してたのかよ……。」

 

ましろ「私は、平ジェネFAINALでのエグゼイドチームですかね。特に檀黎斗の武器持ちは面白くて好きだな〜。」

 

香澄「ましろちゃん、そこは檀黎斗じゃなくて、檀黎斗"神"だよ!」

 

ましろ「あ、そうでした!」

 

香・ま「あはは……。」

 

透哉「……」

 

友希那「あなたも、話に混ざってあげなさいよ。」

 

透哉「あ、ああ。……ところでお前は……」

 

友希那「私は膝に乗っているすあまを撫でないといけないから無理よ。ね、すあま。」

 

すあま「みゃ〜♪」

 

友希那「ふふっ。」

 

透哉「……やれやれ。」




ファイズもなんですけどギーツ系も大概ヤバいんですよね。

パンクジャック、タイクーン&シノビ……。

絶対面白いやつやん!!

ってかシノビまさかのここで回収!?

予告にアナザーハッタリみたいなの出てたんですけど!?

やはりこの世は平成か!!レッツ、パーリィ、エンジョイシナキャ…(以下略

……まぁ、うちTTFC入ってないから見れないんですけどね。(あれ?なんかデジャヴ……?)


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第百四話 ギーツ33話感想!ジャマ神バッファの無双劇!!by彩

ジャマ神バッファの仮面ライダーに対してはめちゃくちゃ強くなる、というのは、どこまで通用するんですかね?

流石にムテキとかには勝てなさそうだけど……グレア2やジーンとの戦いを見た感じ、中盤くらいのライダーやフォームなら余裕そう……?

クロノスのポーズが効くのかどうかも分かりませんが、果たして……。

っていう妄想や考察をするのが仮面ライダーオタクの性ですよねw。


【透哉の住むアパート】

 

彩「ジャマ神バッファすっっごく強かったよね!私びっくりしちゃったよ……。」

 

透哉「あ、ああ、そうだな。」

 

彩「最初のほうは一人二人、三人と、数人ずつ倒す感じだったけど、チラミが後からライダーを一気に投入したときは、あっという間に全滅させてて……。ジーンとグレア2の攻撃にもびくともせず、簡単にあしらって、前者は倒し、後者を倒す寸前まで追い詰めて……。ギーツの世界……ううん、バッファの世界でガチのマジに最強になっちゃった……。」

 

透哉「正直、もう誰も勝てる気しねえよな……。あのジーンとグレア2の二人を相手にしてもあの余裕……他のサポートライダーでも歯が立ちそうにないし、レーザーブーストやゲイザーでも勝てるかどうか……。」

 

彩「ゲイザーに関しては消滅しちゃってるから、戦う時が来るかすらも怪しいけどね……。」

 

透哉「その言い方だと、ギーツは戦う可能性があるような口ぶりだな。」

 

彩「もう言っちゃっていいよね?だって……

 

 

 

 

 

英寿復活したんだもん!!」

 

透哉「まさか最後に登場するとは思わなかったよな〜。ツムリがギーツのIDコアを握りしめた時に、『え?まさか……まさか?』ってなったけど、本当に復活するとは……。予告にもギーツいなかったから、本当にまさかだったよな。」

 

彩「だって、"仮面ライダーギーツ"だもん!英寿ことギーツがいないと始まらないよ!」

 

透哉「だよな!……しかし、銃口を向けた先がバッファではなくグレア2とはな。」

 

彩「うん……。まぁでも、納得はできちゃうよね。デザグラの運営のせいで、お母さんが創世の女神にされちゃったんだもん。そうなっても仕方ないと思うよ。」

 

透哉「ああ……。これで道長と英寿、動機は違えどデザイアグランプリを潰すって利害は一致したわけだから……まさかの共闘あるか?」

 

彩「うーん……次回予告を見た感じ、それはまだなさそうだけど……。でも、次回からデザイアロワイヤルが始まるんだよね?」

 

透哉「そんな感じっぽかったよな。あのスズメ野郎も久々に変身して、ナーゴと……なんか新しいライダーと戦ってたよな。デザイアロワイヤルはライダー同士が戦って勝ち残ったものがデザ神ってルールだから……そいつらが戦ってるとこにバッファも乱入して、みたいな流れになるのかな。」

 

彩「新しいライダーかぁ。……予告見た感じ、景和のお姉さんが変身しそうなんだよねぇ。デザイアグランプリの衣装、というか服?着てたし。」

 

透哉「あ、そういや着てたな。まさかのお姉さんデザグラ……じゃなくてデザロワ参戦か……。」

 

彩「あれは何の動物のライダーなんだろうねー……。あ、新しいライダーと言えば、今回にも出てきてたよね!」

 

透哉「ん?……あ、そうそう。なんか犬みたいなやつ。ニンジャフォームで戦ってたけど、案の定バッファにやられちゃってな。」

 

彩「それからベンとジョンだよ!惜しくもライダー姿は出なかったけど、お互いIDコアを触ったことで記憶を思い出して、バッファに立ち向かうために変身しようとしてたよね!」

 

透哉「そう、それもあったな。二人が昔ライダーだったってのは分かってたけど、変身ポーズとかは披露してなかったもんな。満を辞して、今回初披露と。……欲を言えば、ライダー姿も見てみたかったけどな。」

 

彩「二人ともIDコアを壊されちゃったから、二度とライダーには変身できないんだよね……。いつか前日譚とかで、二人のライダー姿見れるといいなー。」

 

透哉「おぉ、前日譚か。それなら無理なく出すことができるな。」

 

彩「でしょ?あとは……そう!チラミがやっぱりクズだった!」

 

透哉「……お、おう。」

 

彩「ほんとチラミって、オーディエンスのことしか考えてないんだよね!デザイアグランプリというエンタメのためならゲーム参加者の安否なんてどうでもいい、ただゲームが盛り上がればそれで。」

 

透哉「聞いてるだけでめちゃくちゃ性格悪いんだなってのが分かるな。」

 

彩「悪いなんてものじゃないよ!もうピーーーだよ!あんなやつ、ピーしてピーーってなってピーーーされればいいのに!!何がゲームマスターなの!?あんなやつピーーだから、ピーーーーーないよ!!」

 

透哉「……言いたい放題だし口悪いし……お前本当にアイドルか?」

 

彩「仮面ライダー好きの、アイドルだよ!」

 

透哉「そ、そうかよ……。(こんなとこ、ファンに見せたらどうなっちまうんだか。)」

 

彩「ふぅー。私が喋りたかったことは全部喋ったよ!あとは透哉くん、何かある?」

 

透哉「ん、そうだなー。……俺この前、道長のことをめちゃくちゃボロクソ言ったんだよ。」

 

彩「うん、紗夜ちゃんから聞いたよ。結構好き放題言ってたみたいだね。」

 

透哉「うっ……まぁ、否定はしねえが……。でもさ、今回の回を見て俺、改めて思ったんだ。……やっぱ道長、根はそこまで悪いやつじゃねえのかなって。」

 

彩「うん。」

 

透哉「仮面ライダー狩りを始めたとは言え、最後に行き着くのはIDコアの破壊だろ?仮面ライダーに変身する者を殺したりはしない。つまり道長は、見かけ上は全てのライダーを倒すってなってるけど、裏を返せばIDコアを破壊することでそのライダーのデザイアグランプリに関する記憶を消す、=自分や祢音が味わったような悲劇を繰り返させない為にライダー達をデザイアグランプリから遠ざけてる、ってことになるんだよな。事実、祢音にもベルトとIDコアの入ったボックスを開けるなって忠告してたしな。」

 

彩「……そうだよね。良く言うと、それが道長なりの優しさではあるんだよね。まぁ、IDコアを破壊するのが正しいやり方なのかって言われたら、うーん……ってなるけど。」

 

透哉「……景和を消滅させたことは絶対許さねえけど、道長のことはちゃんと見守っていくって決めたからな。今後英寿と手を組む展開も無きにしも非ずだし、これからどんな話になっていくのかも気になるしな。」

 

彩「ふふ、だよね♪……デザイアグランプリ、ジャマトグランプリときて、デザイアロワイヤルかー。本当に展開が面白いよね、ギーツは。」

 

透哉「たまに『それは予想できん……』っていうまさかの展開もあるしな。ジャマトグランプリの決着とか、実際そうだったし。夏映画の公開日も発表されたし、今後が楽しみだよな。」

 

彩「そうそう夏映画!透哉くん、いっしょに観に行こうね!」

 

透哉「ああ、そのつもりだよ。」

 

彩「えへへ、楽しみだな〜。どんな映画になるのかな〜♪」

 

透哉「おいおい、気が早えって。」




今結構Twitterでリバイスのことが話題になっていますが、僕はリバイスは普通に面白いなと思った作品です。

確かにギフの倒し方ちょっと雑くない?とか、大二引きずりすぎ感はちょっと否めないところはありますが、パッと思いつくのだとそれくらいですかね。

10種のバイスタンプを使ったゲノムチェンジ時のデザインとかはめちゃくちゃ好きですし、人間と悪魔間(主に五十嵐家)の物語とかも好きですし、ヒロミさんはカッケーですし、パパさんVSベイルや終盤のエビリティライブのくだりとか、一輝とバイスの最後の思い出(戦い)とか、他にもあげるとキリがないくらい好きだなぁ、面白いなぁと思える箇所が何度もありました。

なので、僕はリバイスに関しては、しっかり好きな作品であると、断言して言えます!

Twitterを開いたらトレンドとかにリバイスがあって、それを見てみたら結構ひどい言われようをされていた部分があったので、個人的にリバイスに対して思うことをズラズラと書いてみました。

もちろん最初にも述べた通り、僕にも『これはどうなんだ?』、っていう部分はあります。

映画だと『仮面ライダー五十嵐雑魚処理だけ?』とか、『ゲットオーバーデモンズって出す意味あった?』とか。

しかし本当にそれは数えるくらいで、面白い、好きな部分のほうが圧倒的に多いです。

仮面ライダーにしろアニメにしろ、どんなものにでも『これはどうなんだ?』っていう部分はあります。

ですが、どんな作品にも必ず好きな人やファンがいます。

皆さんにああしろこうしろとは言いませんし、否定もしません。

なので最後に、これだけ言わせてください。





……僕はリバイスは大好きな作品です!!


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第百五話 誕生日と幼馴染

ごめん花音ちゃん!!

一日遅刻しちゃった!!

遅刻しちゃったけど言わせてください!!





花音ちゃんお誕生日おめでとおおおおおお!!!!!!!(うるさい)


私には、幼馴染がいた。

 

小さい頃同じ地区に住んでおり、あることがきっかけでよく会うようになり、いつしか私達は"幼馴染"というものになっていた。

 

4歳くらいのときだったかな。

 

その地区ではある時期になるとよくお祭りが開かれていた。

 

私もお母さんに連れられて行ったのだが、まだ幼かった私は一人でフラフラとどこかへ行ってしまったのだ。

 

私がお母さんとはぐれてしまったことに気づいたのは、お祭りが始まって20分くらいの時。

 

時間が経つに連れて近所の人達が次々とやって来て、やがてその場は多くの人で賑わい、気づいたら私は人混みに飲まれてしまっていた。

 

地域で開かれている小規模のお祭りとは言え、あの頃からしたら全然大きく思えたし、何より人混みに巻き込まれたことが怖かった。

 

私は泣きながらもなんとかそれを抜け、とりあえず隅っこの木のところに避難した。

 

人の波から抜け出せたことで少しほっとしたが、それもつかの間。

 

今度はお母さんとはぐれてしまったことで生まれた寂しさや悲しさが徐々に強まっていき、数秒後に私は、その木の下でしゃがみながらとうとう泣き出してしまった。

 

あの時はほんとに、怖くて、寂しくて、悲しくて……。

 

誰も声をかけてはくれないし、自分から声をかけることもできない。

 

自分でお母さんを探そうにも、人混みに飲まれたときの恐怖で、しばらくその場から動けなかった。

 

もうお母さんに二度と会えないのかと、そんな思いが頭を何度もよぎったのも今でも覚えている。

 

本当はお母さんを探したい、お母さんに会いたい……けど、その一歩が踏み出せない。

 

私は多くの人々がお祭りを楽しんでいる中、一人隅っこの木の下でしゃがみながら、しくしくと泣いていた……。

 

 

 

 

 

しかし、そんな私に一人だけ、声をかけてくれた子がいた。

 

身長や年齢は同じくらい……その子のおかげで、私は一歩を踏み出すことができたのだ。

 

あのときその子に出会わなかったら……多分、今の私はいない。

 

ちょっと大袈裟に聞こえるかもしれないけど、それくらいそのときの出会いは、私の心を大きく動かしたのだ。

 

 

 

 

 

……鑑透哉くんという、光に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とうや『どうしたの?そんなところで。なんでないてるの?』

 

かのん『……ぐすんっ。お、おかあさんと……はぐれちゃって……』

 

とうや『そっか……。さがしにいかないの?』

 

かのん『むりだよ……。こわいもん……。』

 

とうや『でも、それだとおかあさんにあえないよ?』

 

かのん『……いやだ。』

 

とうや『じゃあ…『こわいんだもん!またあんないっぱいのひとのなかにまきこまれるの、いやなんだもん!それにわたしだけじゃ、こんないっぱいいるひとのなかから、おかあさんをみつけることなんて……できない……。うぅ、ううう……』……』

 

かのん『うぅ……おかあさ〜ん……。』

 

とうや『……じゃあさ、いっしょにさがそ?』

 

かのん『……え?』

 

とうや『それならこわくないでしょ?ぼくもてつだうから、いっしょにおかあさんみつけようよ。』

 

かのん『……でも、わたし、あしが……』

 

とうや『だいじょうぶだよ!……ん。スッ』

 

かのん『? ……ソー』

 

とうや『……えいっ!』

 

かのん『きゃっ!』

 

とうや『……ほら、たてたでしょ?』

 

かのん『ほ、ほんとだ……。なんで……?』

 

とうや『かなしいときはだれかとてをつなげば、しぜんときもちがらくになるって、このまえよんだえほんにかいてあったんだよ!だからそのとおりにやってみた!』

 

かのん『……きもちが、らくに……』

 

とうや『あ、でも……ごめん。いきなりてひっぱってたたせて、びっくりしたよね……。』

 

かのん『……ううん、そんなことない。』

 

とうや『! ほんと!?』

 

かのん『うん!えっと、その……あ、ありがとう。』

 

とうや『どういたしまして!あ、ぼくはかがみとうや!いっしょにがんばっておかあさんさがそうね!』

 

かのん『わたしは……まつばらかのんだよ。よろしくね、とうやくん。』

 

とうや『うん!よろしく!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【花音と千聖のシェアルーム】

 

透・友・千・リ・薫「誕生日おめでとう!花音!」

 

パァン!!

 

花音「えへへ……ありがとう、みんな。」

 

今日は私の誕生日。

 

透哉くん、友希那ちゃん、リサちゃん、薫さんが、家にお祝いに来てくれた。

 

リサ「というわけでさっそく……はい花音!誕生日プレゼント!」

 

花音「わっ、ありがとうリサちゃん!」

 

友希那「これは私からよ。」

 

薫「花音、私が君のために用意した最高のプレゼントだ。受け取ってくれ。」

 

花音「ふふ♪友希那ちゃんと薫さんもありがとう。」

 

千聖「では、次は私ね。はい、これ。改めて、誕生日おめでとう、花音。」

 

花音「ありがとう、千聖ちゃん!」

 

リサ「よし、これであとは透哉だけだね。」

 

友希那「あなた、ちゃんと用意したんでしょうね?」

 

透哉「当たり前だろ。俺からは……これだ。」

 

ドンッ!

 

花音「! お、大きい箱だね……。」

 

千聖「あなた、何を渡す気よ……。」

 

透哉「別に普通のものだよ!花音、開けてみろよ。」

 

花音「う、うん、分かった。」

 

何か入っているんだろうと、ドキドキとワクワクの感情を抱きながらそのプレゼントを開けていく。

 

ちなみに透哉くんからもらった箱の大きさは、縦約30cm、横約40cm、高さが約約25cmくらいだ。

 

リボンをほどき、丁寧に紙袋を取ると、四角い箱が出てきた。

 

普通に蓋をパカって開けると中身が見えるというシンプルなもので、私は透哉くんに目で合図を送り、頷いたのを確認してから、その蓋をおそるおそる開ける。

 

パカッ

 

すると中から出てきたのは……。

 

花音「! これって……」

 

透哉「そう!俺がいろんな場所を駆け巡って集めた、ディケイドのファイナルフォームライドシリーズ、通称FFRだ!」

 

友希那「……やっぱり、そう来るのね。」

 

リサ「あはは……。まぁ、予想はしてたけど……。」

 

薫「ふっ、相変わらずブレないね、透哉は。」

 

千聖「……あなたこれ、中古屋さんで買ったものでしょ。」

 

透哉「そうだけど、でも状態は結構良いぞ?ちゃんとガンバライドのカードも付いてるし、箱もイタミ無しで…「そういう問題じゃなくてね……。紗夜ちゃんから聞いて、まさかとは思ったけど……。」え、紗夜……?」

 

千聖「見てみなさいよ透哉。あなたからのプレゼントに絶句して、花音が震えているわ。」

 

花音「……」プルプルプル……

 

透哉「な、何で!?これ、気に入らなかったか……?あ、それかもう持ってたとか……」

 

千聖「透哉、一つだけ言わせて。花の女子大生の誕生日プレゼントに、仮面ライダーのグッズを選ぶというのは、少々デリカシーが足りていないんじゃなくて?」

 

透哉「で、デリカシー……?」

 

千聖「紗夜ちゃんに至っては、カードをプレゼントしたそうじゃない。あなたは、女心というものが何も分かってないわ。花の女子大生にプレゼントするもの、しかも相手が花音なら、渡すものは限られるでしょ?仮面ライダーより、優先すべきものが…「千聖ちゃん、その辺にしてあげて。」! か、花音?」

 

花音「透哉くんだもん。デリカシーとか女心とか言ったって分からないよ。」

 

透哉「おい花音、お前今すごく失礼なこと言わなかっ…「それに私、これすっごく嬉しいよ!」!!」

 

花音「小さい頃、お母さんに買ってもらったことがあるんだけど、ガシガシ遊びすぎてパーツをなくしちゃったり、壊れちゃったりして……。もうフィギュアとして遊べないからって、捨てちゃったんだよね……。でも、こうしてまた戻ってきた。って言ったら、語弊があるか……。あ、ちなみにさっき震えてたのは、予想外のものが出てきたから、ちょっとびっくりしたのと、嬉しい気持ちがどんどん込み上げてきたっていうか……」

 

透哉「花音……。」

 

花音「とにかく、ありがとう、透哉くん。とても嬉しいよ!後で開けて、昔のようにいっぱい遊ぶね!今度はパーツをなくしたり壊さないように気をつけて。」

 

透哉「ああ、是非そうしてくれ!……千聖、これでもまだデリカシーとか女心とか言うか?」

 

千聖「……何で私が悪いみたいになってるのよ。」

 

リサ「あ、アタシ、千聖の言うことも分かるよ。確かに、アクセとか洋服とか、そういうのを男の子からもらえたら嬉しいよね。でも、よく考えてみて?……透哉だよ?」

 

友希那「同感ね。そういうのを透哉に期待するだけ無駄だと思うわ。」

 

薫「おやおや、随分辛辣だね。でも、気持ちは分かるよ。」

 

千聖「……はぁ、そうね。透哉だものね。そういうのが分かっていれば、もっと前からやっているわよね。……ごめんなさい花音、余計なこと言ったわね……。」

 

花音「ううん、全然。千聖ちゃんは、私のことを想って言ってくれたんでしょ?なら何も謝ることないよ。ありがとう、千聖ちゃん!」

 

千聖「花音……。いえ、こちらこそありがとう♪」

 

透哉「俺、今ので何回貶された……?流石の俺でも傷つくぞ……?」

 

花音「みんな、こんなにいっぱいのプレゼント、本当にありがとう!さっそく、開けてみてもいいかな?」

 

リサ「もっちろん♪」

 

友希那「喜んでくれるといいのだけれど……。」

 

薫「大丈夫。私達の気持ちは、きっと届くさ。」

 

千聖「ほんとたまに良いこと言うわよね、あなた。」

 

透哉「ケーキもあるらしいから、後でみんなで食べようぜ。羽沢珈琲店で作ってもらった特注の…「ちょっと透哉!それはまだ内緒に……」え!?そうなのか!?」

 

リサ「あはは……。」

 

友希那「全く……。」

 

薫「サプライズ失敗、か。だか、それもまた、儚い……。」

 

千聖「あなたのせいでせっかくのサプライズが台無しになったじゃない!」

 

透哉「だから悪かったって……。知らなかったんだよ……。」

 

千聖「だとしてもあのタイミングで言う!?」

 

透哉「いや、プレゼント以外の話も織り交ぜれば盛り上がるかと……」

 

花音「……ふふっ♪」

 

みんな、本当にありがとう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透哉「いやー、美味しいケーキだったな〜!」

 

薫「流石は、羽沢珈琲店特注のケーキだ。まだ口の中に甘みが残っているよ。」

 

千聖「じゃあ私は、お皿を下げるわね。」

 

花音「あ、それなら私も…「花音は座ってて。今日はあなたが主役なのだから。」あ……じゃあ、お言葉に甘えちゃおうかな。」

 

薫「なら、私が手伝おう。」

 

千聖「……助かるわ。」

 

花音「……「ねぇ花音。」! な、何?リサちゃん。」

 

リサ「この、えっと……FFRだっけ。触ってみてもいい?友希那が興味津々みたいでさー。」

 

友希那「わ、私は別に……。ふと目についたから、少し気になっただけで……。」

 

花音「ふふ、もちろんいいよ。触ってて面白く、楽しいフィギュアだから、きっと気に入ると思うな。」

 

リサ「へぇ、そうなんだ。ありがとっ、花音♪友希那、まずはどれで遊ぶ?」

 

友希那「そうね……。まずは、クウガかしら。」

 

花音「……」

 

 

 

 

 

千聖「洗剤つけすぎないように気をつけてよ?」

 

薫「分かっているさ。しかし千聖、こうして立っていると、まるでお嫁さんみたいだよ。」

 

千聖「何?それは私をくどいているの?」

 

薫「ふっ、想像にお任せするよ。」

 

千聖「……私がお嫁さんなら、あなたはお婿さんってとこかしら?かおちゃん。」

 

薫「! こ、こんなとこでかおちゃんはやめてくれよ……。」

 

千聖「ふふ、私をくどいた罰よ。」

 

薫「……全く、罪な子猫ちゃんだ。」

 

千聖「子猫ちゃんはやめてもらえるかしら?かおちゃん。」ニコッ

 

薫「! あ、ああ、すまない……。」

 

 

 

 

 

リサ「すごっ!ほんとにゴウラムになった!」

 

友希那「ユウスケはいつも、こんな感じで変形していたのかしら……。」

 

リサ「……つ、次!次いってみよー!そしたらえーっと……アギト!アギト変形させよう友希那!」

 

友希那「……リサ。ここからは、協力プレイよ。」

 

リサ「え?」

 

友希那「FFR、全変形!クウガが終わったから、残りは八人。だから四人ずつ、手分けしてやるわよ。」

 

リサ「友希那……。うん、分かった!任せて!」

 

友希那「ふっ、リサならそう言ってくれると思ったわ。」

 

リサ「それじゃあまずは担当決めだねー。……シンプルに、アギト〜ブレイドと、響鬼〜キバ、がいいかな?」

 

友希那「そうね。……リサはどっちが…「じゃあ前半で!」ふふ、分かったわ。なら私は後半のライダーを変形させるわね。」

 

リサ「よーし、頑張ろう友希那!」

 

友希那「ええ。」

 

 

 

 

 

花音「……「どうしたんだよ、ボーっとして。」あ、透哉くん。どこか行ってたの?」

 

透哉「ちょっとトイレにな。場所は千聖に聞いたよ。」

 

花音「そっか。……ねぇ、透哉くん。」

 

透哉「ん?」

 

花音「あの四人って、それぞれ幼馴染なんだよね?」

 

透哉「……え、何だよその質問。記憶喪失……?」

 

花音「違うよ!えっと……か、確認だよ確認!」

 

透哉「確認?……ああ、そうだぞ。友希那とリサ、千聖と薫がな。」

 

花音「だよねー。」

 

透哉「……なんかお前、変だぞ?」

 

花音「そう見える?」

 

透哉「おう。」

 

花音「……私ね、最近ふと思ってることがあるの。」

 

透哉「思ってること?」

 

花音「うん……。でも、簡単に口に出してはいけない気がして。」

 

透哉「……まさか、そういうことか……?」

 

花音「たぶん、透哉くんの予想は当たってるよ。」

 

透哉「……」

 

花音「……私達にとっては、真面目な話でしょ?」

 

透哉「……まぁ、そうだな。……このことに関して、俺の意見を言ってもいいか?」

 

花音「うん。」

 

透哉「俺は……もう大丈夫だと思ってる。」

 

花音「……」

 

透哉「確かにあのときは、いろいろ言われて、俺もお前も傷ついて……特にお前だよな。そんなことがあってお互い距離をとってみたこともあったけど、強引に近づけさせられたり、またそれでからかわれたり、結局状況は変わらずで……。だから俺達は、これ以上お互いが傷つかないように、俺達の関係を伏せて、そして忘れることにした。だったよな。」

 

花音「うん……。今でも、それは変わらない。……はずなんだけど、ときどき思い出しちゃうんだよね。あの四人や、Afterglowのみんなとかを見てると特に……。」

 

透哉「……だったら、もういいんじゃねえか?いつまでも縛られないで、自分の気持ちに正直になっても。それに、……あいつらならきっと、大丈夫だ。」

 

花音「! ……でも、私は……。」

 

透哉「……「なーに話してるのっ♪」ポン ! り、リサか。」

 

薫「何やら、深刻そうな顔をしていたみたいだが、何かあったのかい?」

 

花音「う、ううん、何でもないの。ちょっと考え事をしてただけで。」

 

千聖「……花音。その考え事は、楽しいこと?それとも……それとは真逆のこと?」

 

花音「……」

 

友希那「白鷺さん、その質問って……」

 

花音「もちろん、楽しいことだよ!この後はみんなで何をしようかなーって、考えてたんだ。」

 

千聖「……そう。……深読みしすぎてしまったわね。ごめんなさい、今のは忘れてちょうだい。」

 

花音「大丈夫だよ、千聖ちゃん。」

 

友希那「……それじゃあ私は、遊びに戻るわね。」

 

リサ「ねぇ、千聖と薫もいっしょに遊ぼうよ♪」

 

薫「ふふ、いいのかい?」

 

リサ「もっちろん♪」

 

千聖「……そうね。花音、いい?」

 

花音「もちろんだよ。私も後で行くね。」

 

千聖「ええ。」

 

 

 

 

 

花音「……はぁ、ごめんを言うのは、私のほうだよ……。」ボソボソ

 

透哉「そう思うなら、今日はもうあんなこと考えるな。」ボソッ

 

花音「! と、透哉くん……。」

 

透哉「今日はお前の誕生日だ。それを祝ってくれるやつも、ここにいる。それなのにお前は、関係ないことばかり考えて難しい顔をし、せっかくの楽しい雰囲気を台無しにするのか?」

 

花音「そ、そんなこと思ってな…「じゃあ忘れろ。」……え?」

 

透哉「さっきの話、全部だ。……数日後、まだお前がそれについて悩んでたら、また話を聞いてやるから。だから、今は喜べ、楽しめ。お前の……花音の年に一度しかない、誕生日なんだからな。」

 

花音「……うん、そうだね。ごめん、私がバカだったよ。」

 

透哉「あぁそうだな、バカだ。」

 

花音「……そこは否定してよ。」

 

透哉「じゃあお前も、俺が自分で自分のことバカって言ったら、否定してくれよ?」

 

花音「……それはしないかな。」

 

透哉「何でだよ!」

 

花音「あははっ♪」

 

透哉「ったく……。」

 

花音「……ありがとう透哉くん。おかげで元気出たよ。」

 

透哉「そうか。なら良かった。」

 

花音「透哉くんの言う通りだね。今日は私の誕生日。……うん、もう今日は余計なことは考えない!今日という記念日を謳歌する!」

 

透哉「はは、程々にな。」

 

花音「というわけでまずは、私もFFRで遊ぶ!みんなー、私も入れてー!」

 

 

 

 

 

リサ「お、花音も来たね!」

 

友希那「今、クウガ〜キバを全員ファイナルフォームライドさせたところよ。」

 

薫「ここから並べて写真を撮るというわけだね。」

 

千聖「倒さないよう気をつけてよね、薫。」

 

 

 

 

 

透哉「お前への誕生日プレゼント、めちゃくちゃ好き放題されてるじゃねえか……。」

 

花音「ふふ、私は構わないよ。むしろ喜んでもらえて嬉しいかな。」

 

透哉「まぁ、あれで喜ばない仮面ライダーオタクはいないわな。」

 

花音「でしょ?……それで友希那ちゃん、どういう風に並べるの?」

 

友希那「こんな感じよ。」

 

花音「ふむふむ……ディケイドをセンターにしてね……。分かった!」

 

透哉「……並べるなら、ライダー状態のほうがよ…「余計なこと言わないの。」……悪い。」

 

薫「後で、ライダー状態でも並べるつもりなんだろう?」

 

リサ「そうだよ。よーし、それじゃあみんな、頑張ろー!」

 

友・花・千・薫「オー!」

 

透哉「……お、オー。」

 

花音「……ふふふっ♪」

 

 

 

 

 

私達の関係をみんなに伝えるのは、もう少し先になりそうです。

 

……心の中では、まだ言いたくない、できるなら、このままずっと忘れていたいって気持ちがあるのですが……それでは、前に進めない気がして……。

 

それに、透哉くんも言ってたもん。

 

"みんななら大丈夫"だって。

 

……そうだよね。

 

あの頃はあの頃、今はみんながいる。

 

これは、私も薄々感じていることだった。

 

……だけど……だけど、もう少しだけ待っててほしい。

 

もう少しだけ考えて……決心がついたら、まずは透哉くんにそのことを言って、そして、みんなに伝える。

 

だから……あと少しだけ、時間が欲しい。

 

……でもこのこと、透哉くんにはきっと言わなくても伝わってるよね?

 

そういう意味も含めてああ言ってくれたんだって、私には分かるよ。

 

 

 

 

 

『じゃあ忘れろ。さっきの話、全部だ。……数日後、まだお前がそれについて悩んでたら、また話を聞いてやるから。だから、今は喜べ、楽しめ。お前の……花音の、年に一度しかない、誕生日なんだからな。』

 

 

 

 

 

……だって、私と透哉くんは。

 

 

 

 

 

……幼馴染なんだから。




この場を借りて、運営さん、いや……運営様にお願いがあります。

スターシールで、フェス限を交換できるようにしてください……。

まだ僕、1週目のフェス限花音ちゃん持ってないんです……。

ミラクルチケット買えって言われたらそれまでなんですが、僕無課金勢なので……。(マウントとかそういうんじゃないです)

普通の星4がスターシール300枚なのに対して、フェス限は500枚でもいいです。

なんなら700枚とかでもいいです。

フェス限花音ちゃんをそれで交換できるなら安いもんです!!

というわけで、繰り返し言わせてください。

お願いします運営様、スターシールでフェス限を交換できるようにしてください……一生のお願いです……。(届いてくれ、この想い、マジで)


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第百六話 ギーツ34・35話感想!景和のお姉さん出陣、その名はハクビ!&デザイアロワイヤル開幕!スズメの末路by彩&こころ

TTFCで配信予定のタイクーンmeetsシノビ、めちゃくちゃヤバそうじゃないですか!

忍者ライダー大集結て!

しかもZXはオリキャス!?

え、めちゃめちゃ見たい……。


【弦巻家 こころの部屋】

 

彩「す、すごーい……!」

 

こころ「ようこそ透哉、彩!あたしのお部屋へ!」

 

透哉「でっけえベッドだな……。」

 

こころ「すっごいふかふかなのよ!実際に寝て確かめてみて!」

 

彩「え……い、いいの?」

 

こころ「もちろんよ!」

 

彩「じゃ、じゃあお言葉に甘えて……えいっ!ボフンッ!」

 

透哉「おいお前、少しは遠慮ってもんを…「あたしもやるわ!」え?」

 

ボフンッ!

 

彩「気持ちいい〜!ふかふか〜……。」

 

こころ「ごろごろごろ〜。」

 

彩「! それ私もやる!ごろごろごろ〜……。」

 

透哉「……俺は何を見せられてんだ……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彩「いやーごめんごめん。あまりに気持ち良かったから、つい……。」

 

透哉「『つい……』で普通10分も寝るか!?」

 

こころ「まぁまぁいいじゃない透哉。どう?もしだったらあなたも後で…「断る。」あらそう?気持ち良いのに、もったいないわねー。」

 

透哉「……俺、男だからな?そこんとこしっかりな?」

 

こころ「? そんなこと分かっているわ。」

 

透哉「俺が言ってるのはそういうことじゃなくてだな……。」

 

彩「まぁまぁ透哉くん。……こころちゃん、今日ここに集まった理由、覚えてる?」

 

こころ「それはもちろん、感想会よ!……!そうだわ感想会!感想会しましょう!」

 

彩「うん、そうだね!私も早く語りたい!34話と35話の感想!」

 

透哉「……」

 

彩「……ね?上手く丸め込めたでしょ?」

 

透哉「あ、ああ……。サンキュー彩。」

 

彩「ふふ♪……その二話について話すなら、やっぱりお姉さんが変身した仮面ライダー、仮面ライダーハクビははずせないよね〜。」

 

こころ「景和の復活の条件に、ケケラから仮面ライダーになれと言われたのよね。」

 

透哉「そこまではまだよかったんだけどな。お姉さん……いや、これからは沙羅さんって呼ぼう。沙羅さんが『これ以上景和を苦しめないで』って言ってたのに、その後すぐ景和もライダーにしちゃうんだもんなー。」

 

彩「あー……。確かに今回ケケラ、怪しい行動してばかりだったねー。」

 

透哉「だろ?ベロバに『とっておきの不幸を見せてやる』なんてこと言ったり、アルキメデルに擬態したジャマトを見て『こいつは使えるな』って呟いたりさ。最初はただの景和推しのサポーターだと思ってたのに……慕情編になってから一気に動向が怪しくなったんだよな。」

 

こころ「……景和以外はどうでもいいように思えるわよね。」

 

透・彩「!」

 

こころ「全て景和を勝たせるために動いていて、ベロバに言った"とっておきの不幸"というのは道長を脱落させることで、アルキメデルジャマトを見て言った発言も、道長脱落に使えるから。道長さえいなくなれば、一気に景和側は有利になるもの。まぁ、それでもまだ英寿がいるから、そこをどうするつもりなのかは分からないけど。……なんて、考えすぎかしらね。」

 

透哉「……な、なるほどな。」

 

彩「道長は、ベロバのお気に入りだもんね。一理あるなあ……。」

 

こころ「? あたし、もしかしていい線いってるのかしら?」

 

透哉「あぁ、めちゃくちゃいってるよ。」

 

彩「道長が脱落して絶望するベロバ……ちょっと見てみたいけど、あの道長が簡単に脱落するとは思えないんだよねー。次回、英寿と共闘するみたいだし。」

 

こころ「そこなのよねー。しかも二人が戦う相手って、おそらくアルキメデルジャマトよね?」

 

透哉「……まぁ、仮にそれでアルキメデルジャマトを倒したとしても、ケケラの目的が崩れるわけじゃないからな。最終的に景和を勝たせられればいいんだから。」

 

彩「でもさ、そうなると何で沙羅さんをライダーにさせたのかな?最終的に景和を勝たせられればいいなら、別に沙羅さんをライダーにさせる意味なくない?」

 

透哉「それは……うーん……。」

 

こころ「あたしの言ったことは全て憶測なのだし、まだそこまで深く考える必要はないんじゃないかしら?そういう考えもあるっていうことだけ心の中にしまっておいて、あとは今後の展開に期待しましょう!」

 

透哉「……そうだな。今は思いつかないけど、いつか明かされるときが必ずくるもんな。んじゃ、ケケラ関連の話はこれで終わりにしよう。」

 

彩「……ていうか私達、最初ハクビの話をしてたんじゃ……」

 

透哉「え?……あ。」

 

こころ「ケケラのお話に夢中で忘れていたわね。」

 

彩「あはは……。」

 

透哉「……ケケラの話題を出したのこころじゃ…「バチンッ!」いてっ!」

 

こころ「? どうしたの?彩。」

 

彩「ううん、何も?」

 

透哉「あ、彩……お前……」ヒリヒリ

 

彩「こころちゃんは純粋な子なの!そんな子の気持ちを、踏み躙りたいの!?」ヒソヒソ

 

透哉「そんな大袈裟な……。てかお前、なにも口を叩くことないだろ……。めちゃめちゃ痛え…「沙羅さんの変身ポーズも、景和とちょっと似てたよね!」……」

 

こころ「そうね!最初の手を交差させるところは景和、その後の手をこうやって猫の手みたいにするところは、ちょっとナーゴっぽいわよね。」

 

彩「沙羅さんは、祢音のファンでもあるもんね。そう考えたら、沙羅さんにぴったりの変身ポーズだね!いつか景和、沙羅さん、祢音と、三人並んでの変身ポーズとかも見てみたいなー。」

 

こころ「いいわねそれ!あたしも見てみたいわ!」

 

透哉「……それはそうとして、あのスズメ退場したな。」

 

彩「! そ、そうだね。」

 

こころ「でも、自業自得よね。沙羅と祢音を陥れるために嘘の情報を教えて道長にもそのことを伝え、自分だけ得をしようとした。でもそれが裏目に出てしまい、逆に自分が脱落するはめになってしまった。道長も、大智のこの性格を知っていたから、沙羅達のもとには行かずに大智のいる場所に向かったのかしらね。」

 

透哉「まぁ、だてに長くいっしょに行動してなかったからな。スズメ野郎のような性格のやつが、道長にとっては一番許せなかったんだろう。」

 

彩「私も、大智のことは一切信用してなかったよ!持ってるIDコアは全て渡すから、手を組もうなんて言ってたけど、どうーーせすぐ裏切るんだろうなってのが、すごく目に見えてたもん。」

 

透哉「とにかくこれで、スズメ野郎は脱落した。もう仮面ライダーになることもない。よって、あいつの出番は終わりってわけだ。……って、なればいいんだがな……。」

 

彩「最後、アルキメデルジャマトがナッジスパロウのIDコアを持って行っちゃったんだよね……。ジャマトはIDコアを肥料に生まれるから、かつてシローの人や透の人格を持ったジャマトがいたように、大智の人格を持ったジャマトが今後出てくるのかな……。」

 

こころ「その可能性はあるわね!」

 

透哉「……あのスズメ野郎、また出てくるつもりなのか……。」

 

こころ「……それにしても透哉、どうしてそこまで大智を嫌うのかしら?」

 

彩「まぁ、これには一応わけがあって……」

 

透哉「……ま、いっか。スズメ野郎の話はこれくらいにしよう……。そう、退場と言えばチラミもだったな。」

 

彩「あー……そっか、確か34話で……。」

 

透哉「まぁチラミはいいや。退場して当然のやつだったし。話すことがあるとすればチラミが変身したグレア2と互角に戦えるマグナムブースト強えなってことくらいだな。よし次!」

 

こころ「チラミもあっさりね……。」

 

彩「あはは……。」

 

透哉「退場と言えばもう一つ、それは復活!となればニラムとパンクジャックだよな!」

 

彩「! そう!私もまさかパンクジャック……ううん、晴家ウィンが復活するとは思わなかった!TTFCでやるのは過去編だから、まさか本編で復活するなんて……。」

 

こころ「ニラムもまさかのスエルによって復活したわね。……でも、どうしてここでニラムと晴家ウィンを復活させたのかしら……?」

 

透哉「それだよなぁ。ニラムは……プロデューサーだから?晴矢ウィンは……デザグラのスタッフだったから、とか?」

 

彩「……よく分かんないけど、早くも次回、英寿と晴家ウィン再会するみたいだよね!」

 

透哉「そうそう、英寿に向かってパンチしてたよな。ってことは、英寿と敵対……。つまり、晴家ウィンはデザグラ支持派か……?」

 

こころ「次回は他にも英寿と道長の共闘があるし、楽しみなことがいっぱいね!デザグラ支持派とデザグラ壊滅派に分かれるというこの構図も、今後のギーツを盛り上げてくれること間違いなしね!」

 

彩「ふふ、だね♪」

 

透哉「あの英寿と道長が共闘か……。どんな回になるんだろうなぁ……。」

 

彩「ねー。」

 

 

 

 

 

コンコン……ガチャ

 

黒服「失礼します。こころ様、丸山様、鑑様、おやつの準備が整いましたが、いかがされますか?」

 

こころ「ほんと!?彩、透哉、行きましょう!」

 

彩「え!でも、いいの?」

 

こころ「もちろんよ!黒服さん達が用意してくれるおやつは、とても美味しいのよ!きっと二人も気に入ると思うわ!」

 

彩「そ、それなら……お言葉に甘えて!透哉くんも行こ!」

 

透哉「あ、ああ。」

 

彩「おっやつ、おっやつ、楽しみだな〜♪」

 

こころ「今日はどんなおやつがあるのかしら〜♪」

 

透哉「……またとてつもなく高そうなのが出てくるんだろうな……。」ボソボソ

 

こころ「何をブツブツ言っているの?早く行きましょう!」

 

透哉「! お、おう。」




作中ではアルキメデルに擬態したジャマトのことを"アルキメデルジャマト"と言っていますが、これは別に正式名称ではありません。

このほうが呼びやすいし分かりやすいのでそう言っているだけですw。

てか英寿と道長の共闘めちゃくちゃ楽しみなんですけど!!


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第百七話 ギーツ36話感想!ギーツとバッファの激アツすぎる共闘、の後に白いギーツ!?by花音&ひまり

今回久しぶりにリアタイで見たので、予告で白いギーツ見たときマジで声出ましたw。

やっぱ事前情報なしでいきなりの登場は、ワクワクしますよね。(Twitterで見たけど、あれは確かにグレートクローズ思い出したw)



【コンビニ】

 

透哉「白いギーツだよ!」

 

花・ひ「……へ?」

 

透哉「だーかーら!次回予告に出てた白いギーツ!あれ絶対最強フォームだって!」

 

ひまり「……えーっと、透哉先輩?」

 

透哉「ん?」

 

ひまり「今私達、コンビニにいるんですよね?」

 

透哉「あぁ、いるな。」

 

ひまり「ここで私達がスイーツを見てるところでたまたま透哉先輩と会って、それを見ていた先輩が『今月は給料いっぱい入ったから、せっかくだし好きなの買ってやる』って言ってくれたから、今こうしてスイーツ選んでるんですよね?」

 

透哉「まぁ、そうだな。」

 

ひまり「それなのに……

 

 

 

 

 

どうーーして今ギーツの話するんですか!!普通どんなスイーツ好きなの?とか、そういう話するでしょ!!」

 

透哉「あ、いや……つい?」

 

ひまり「つい!?ついでスイーツから飛んで仮面ライダーの話になります!?はぁ〜……せっかくの雰囲気が台無しだよ〜……。」

 

透哉「ふ、雰囲気って……コンビニでスイーツ選んでるだけだろ……?」

 

花音「仕方ないよひまりちゃん。透哉くんは仮面ライダーバカだから。」

 

透哉「なっ……!」

 

花音「でも見て。ちゃんと自分の好きなスイーツも見つけて、ちゃっかりカゴに入れてるんだよ。こう見えて透哉くん、スイーツ好きなの♪」

 

ひまり「……」

 

透哉「……な、何だよ。俺がスイーツ好きじゃ変か?」

 

ひまり「……じゃあせめて、コンビニを出てからにしません?」

 

透哉「え?」

 

ひまり「白いギーツの話ですよ。それなら、透哉先輩の気が済むまで聞きますから。」

 

透哉「……あ、ああ、分かった。」

 

ひまり「よーしっ!花音先輩!私が気になってる、新発売のコンビニスイーツがあるんですよ!今持ってきますから、ちょっと待っててくださいね!」

 

花音「あ、ちょっとひまりちゃん!」

 

透哉「……あいつ、仮面ライダー嫌いだったっけ?」

 

花音「ううん、違うよ。逆にひまりちゃんは、スイーツLOVEなだけだと思うよ。仮面ライダーは好きだけど、スイーツと比べちゃうとスイーツが勝っちゃうんだよ、きっと。」

 

透哉「な、なるほどな。」

 

花音「私達も行こっか。」

 

透哉「……だな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【公演】

 

ひまり「ん〜!美味しい〜!」

 

花音「ごちそうさま♪透哉くん。」

 

透哉「あ、ああ。(スイーツだけで、2000円か……。)」

 

ひまり「ありがとうございます透哉先輩!すごく美味しいです!」

 

透哉「そうか、それは良かった……。」

 

ひまり「……透哉先輩は、チーズケーキが好きなんですか?」

 

透哉「ん?ああ、まぁな。見ろよ、美味そうだろ?特にこの苺ジャムがかかってるところなんか、食べなくても美味しいって分かるしよ。あとこのクレープ、中にクリームチーズが入ってるみたいでさ……」

 

ひまり「……ちょっと、意外ですね。」ボソボソ

 

花音「ふふ、だよね。でも、仮面ライダーの話をしてるときと比べて、ちょっとギャップがあるでしょ?」

 

ひまり「まぁ、それはそうですね。……」

 

透哉「そしてこれは、最近出た新商品で、開発に五年もかけた新感覚のチーズケーキで、一口食べるだけで口の中にジュワ〜ってチーズの甘味が…「透哉先輩。」ん?何か質問か?」

 

ひまり「あ、いえ、そうじゃなくて。……そろそろ話しますか?白いギーツについて。」

 

透哉「! あ……でも、もういいのか?」

 

ひまり「はい!写真も撮れたし、食べれもしたしで、今回の目的は果たせましたから!あとは透哉先輩の目的だけ、ですよね?」

 

透哉「ひまり……。あぁ、そうだな。よし!んじゃあさっそく語るか!ギーツ36話の感想及び次回予告に出てきた白いギーツについて!」

 

ひまり「オー!……じゃなかった。えい、えい……」

 

花・ひ「おー!」

 

透哉「お、おー!」

 

ひまり「って、何で透哉先輩だけ合わせてくれないんですか!」

 

透哉「わ、悪い、ちょっとタイミングがな……」

 

ひまり「今のは分かりやすかったでしょ!?」

 

花音「……ふふっ♪」

 

 

 

 

 

透哉「あれだけ白いギーツ白いギーツ言っといて悪いんだけどさ、この話最後に回してもいいか?」

 

ひまり「……え?」

 

花音「な、何で……?」

 

透哉「いや、なんか……楽しみは最後にとっときたいというか……メインは最後に残しときたいというか……」

 

ひまり「……まぁ、透哉先輩がそう言うなら……」

 

透哉「そうか、サンキュー。」

 

花音「確かに、メインと言えばメインか。……じゃあまずは、英寿と道長の共闘についてだね。」

 

透哉「おう。対ライダー戦だとめちゃくちゃ強いバッファだけど、アルキメデルジャマト相手だと特攻も補正も何もないから、普通に苦戦してたよな。」

 

ひまり「でも、それを活かした戦い方もしてましたよね。バッファを蹴り跳ね返されたのを利用して攻撃……仮面ライダー相手には最強というバッファと、共闘しているときにしか真似できない戦法ですよね。」

 

透哉「ちょっと笑っちゃったけどな。その後の英寿の『最強なんだろ?』って言ってレイズライザー撃つのも面白かったし、この二人ならではのコント、的な?」

 

花音「コント、かぁ……。あ、でも似たようなことだと、アジト?の絵。道長の絵はなんというか……独特?だったけど、英寿がパンクジャックを描いたらすごく上手くて、それを見た道長が思わず『うまい……』って言っちゃうの好きだったなぁ。」

 

ひまり「分かります!あと、道長があそこで仮面ライダーの絵を描いてるのを想像すると、ちょっと可愛いですよね。あと、二人ですき焼き食べてるのも微笑ましくて、もうこの二人実は仲良いんじゃ……?って錯覚するくらいで……」

 

花音「あはは、確かに♪」

 

透哉「利害が一致してるだけとは言え、意外と良い関係性になってるよな。最近はいつもいっしょにご飯食ってるし、さっきの絵や跳ね返り戦法のときのようなちょっとしたコントとか。仲間ってわけじゃないけど、敵とも言えないようなこの関係を、今後も保ってほしいよな。まぁ、いつかは"今度はギーツ、お前だ"とか言ってまた戦うことになるんだろうけど……。」

 

ひまり「うーん……このまま和解ってのも、ありだと思いますけどねー私は。デザグラが最後どうなるか分からないから、まだ何とも言えないですけど。」

 

透哉「そこなんだよなぁ。運営側は今の時代からの撤収作業を進めてるみたいだけど、ほんとにこのまま撤収するのか、何かしら起きて撤収せずに留まるのか……。ほんとどんな結末になるのか、読めないんだよなぁ。」

 

花音「英寿はミツメを取り戻せるのか、景和の願いは叶えられるのか、祢音の今後はどうなるのか、道長の目的は果たされるのか、そして今透哉くんが言った、デザグラはどうなるのか。解決しなきゃいけない問題がいくつもあるもんね。」

 

ひまり「これらが全て解決するというのは、正直至難の業に思えますけどね……。」

 

透哉「……俺も、全部が全部解決するとは思ってない。でも、そこに近しい結末にはなってほしいよな。……って、まだ早えか。ギーツ終わるまであと三ヶ月あるもんな。その前には映画もあるし。」

 

花音「……うん、そうだね。結末の考察はまた今度にして、今は36話に集中しよっか。」

 

ひまり「そうですね。さっきの続きとなると……英寿と道長の共闘により、アルキメデルジャマトを倒したんですよね。それと、ジャマ神バッファって、フィーバーゾンビ以外にもなれたんですね。」

 

花音「モンスターゾンビになってたもんね。バッファの装甲が取れつつも、モンスターの強力なパンチを喰らわせて、その後にギーツが分身キックを決めて、アルキメデルジャマトを撃破。ライバル同士のギーツとバッファの共闘は熱かったし、コンビネーションも良かったよね。新たなフォームチェンジも披露して、ブーストマーク2もちゃんと活躍して……でも、まだ制御はできないんだね……。」

 

透哉「結構難しいのかもな。まぁ、時差ボケが起きてもレーザーレイズライザーですぐカバーできるから、制御する必要はないっちゃないのかな……。レイズライザーがないときはヤバいけど。」

 

ひまり「ハザードみたいに、最後のほうはちょっと長く制御できるようになる、とかありそうですよね。」

 

花音「あ、キードラゴンハザードのときだね。懐かしいなぁ。」

 

透哉「そうだなぁ。確かに、そういうのがあるとちょっと熱いよな。……そして、アルキメデルジャマト撃破によってアルキメデル(に擬態したジャマト)は退場と。」

 

花音「アルキメデルが死ぬ時の走馬灯は……なんていうか……独特、だったよね。」

 

ひまり「独特……まぁ、言葉を選んで言えば、そうですね。」

 

透哉「あいつの場合は、ああいうのが幸せなんだろうな……。最後まで変わった未来人だったな。」

 

花音「そ、そうだね……。」

 

ひまり「未来人と言えば……ケケラ…「あいつの狙い道長じゃなくて沙羅さんだったのかよ!」! と、透哉先輩?」

 

透哉「いや、こころの考察ではさ、ケケラの狙いは道長を脱落させることで、ベロバに見せる不幸ってのも推しの道長を脱落させて絶望させることだったんだよ。でも、そうじゃなかった。狙いは道長じゃなく……沙羅さん。沙羅さんを脱落させることが、ケケラの狙いで、ベロバに見せてやるって言った不幸。そうすれば景和も今までにないような怒りを露わにするだろうから、ケケラにとっても一番見たかったものを見れるという……。これで全てが繋がったよ……。ケケラ、今のあいつは向こう側だ。今まで英寿とジーン、祢音とキューンっていう、サポーターとその推しの共闘があったけど、正直景和とケケラの共闘は……ビジョンが見えないな……。」

 

ひまり「……ケケラの話になった途端、早口に……。」

 

景和「透哉くん、景和推しだから……。景和の不幸が許せないんだよ、きっと。」

 

ひまり「あぁ、なるほど……。」

 

透哉「……まぁいい。きっと何かしらがきっかけで景和がこのことを知るっていう展開があるんだろう、たぶん。そしたら"景和がお前を許さない!"みたいな感じでケケラと戦うっていう展開も。んで、その中でベロバもそれに絡んでるのを知って、ケケラのついでにベロバも景和が……」

 

ひまり「と、透哉先輩……?」

 

花音「もう、景和のことになるといつもこうなんだから……。」

 

透哉「……!今回で景和がデザロワに参加してることが沙羅さんにバレた……ってかバラしたから、沙羅さんをケケラ、ベロバから守るために超強化とか……。あり得る!時期的に景和もパワーアップしてもおかしくないし、俺もその展開超見てー!」

 

ひまり「あ、熱いですね……。」

 

花音「あはは……。」

 

 

 

 

 

透哉「いやー悪い悪い。つい熱くなっちまった。」

 

ひまり「"つい"にしては長すぎますけどね……。」

 

透哉「……いや、ほんとに悪い……。」

 

花音「ふふ、大丈夫だよ透哉くん。ほら、後は白いギーツについて語るんでしょ?」

 

透哉「お、おう、そうだったな。」

 

ひまり「……あの白いギーツは、最強フォームなんですかね?」

 

透哉「いや、俺は違うと思ってる。あれはたぶん……最強フォームの一歩手前の姿なんじゃねえかな?」

 

花音「一歩手前……。うん、そう見えるよね。だって言ったら悪いけど……ちょっと簡素、だもんね。」

 

透哉「それに、バックルももう少し展開しそうだしな。」

 

ひまり「赤と白のパックルですよね。確かに、あれを見た感じいろいろ開いたりしそう……。もう一つパックルをさしたら展開するのか、リボルブオンすると展開するのか……。」

 

透哉「うーん……。このバックルが、どういうふうに展開するかにもよるよなぁ。」

 

花音「なんか、いろんな方向に開きそうな感じするよね?って考えると……過去一大きいバックルになるかも……?」

 

透哉「そうなると、玩具的にも面白そうだよな!……なぁ、巷では、白いギーツは暴走フォームなんじゃないかって言われてるけど、どう思う?」

 

花音「暴走フォーム……。あ、仮面ライダーWebの画像の白いギーツが若干前のめりだから?」

 

透哉「それもあるし、手の感じがアークワンっぽいとかさ、いろいろ言われてるよ。」

 

ひまり「今のところ暴走フォームは、令和ライダーでは恒例なんですよね。ゼロワンがメタルクラスタ、セイバーはプリミティブで、リバイスがジャックリバイス……まぁ、ジャックリバイスは暴走とはちょっと違うかもしれませんけど。そうなると、ギーツにも暴走フォームがあってもおかしくないですよね。それに最強フォームで暴走フォームって、インパクトあるし……。」

 

花音「もし本当にそうだったら、プトティラ以来だね。最強フォームで暴走フォームって。」

 

透哉「お、確かに。白いギーツは最強フォームか……。うん、あり得る!」

 

花音「……今話せるのは、これくらいかな。」

 

ひまり「あとは次回、どういう感じで登場するのか、ですね。」

 

透哉「そして、戦闘は見れるのか。たまに新フォームに変身して終わりって回があるからな。油断はできない。」

 

花音「あはは……。」

 

透哉「でも何にしろ、確信して言えることが一つだけある。……次回が楽しみだ!」

 

ひまり「……はは、そうですね♪」

 

花音「ゲイザーともまた戦うみたいだし、白いギーツ以外にも楽しみなことがいっぱいだね!あ、あと晴家ウィン……ううん、ウィンも!」

 

透哉「だな。……俺は景和の強化フォームも期待してるからな!」

 

ひまり「ぶ、ブレないなぁ……。」

 

花音「だねぇ……。」




ギーツの最強フォームはいいとして……タイクーンとかは強化フォーム来ないんですかね……?

流石にニンジャフォームでは終わりませんよね?

ね?


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第百八話 ついに解禁!令和5作目は、仮面ライダーガッチャード!!

皆さん、めちゃくちゃお久しぶりです。

長らく更新できてなくて申し訳ありませんでした。

更新できなかった理由はいろいろあるのですが、言い訳になってしまうので何も言いません。

というわけでいつものテンションに戻ります。





とうとうギーツの次の新ライダーが発表されましたね!

カードを使う仮面ライダー、ガッチャード!

令和ライダーももう5作目ですか……。

時の流れは早いものです……。


〜AM 9:20〜

 

【透哉の住むアパート 透哉の部屋】

 

透哉「zzz……。」

 

……『ピロリン♪』

 

……『ピロリン♪』

 

透哉「うー……ん……。」

 

 

 

 

 

『ピロリン♪』

 

『ピロリン♪』

 

『ピロリン♪』

 

『ピロリン♪』

 

『ピロリン♪』

 

透哉「だーーうるせえなぁ!!いったいどこのどいつ……ってましろ……と花音か。今度はいったい何が……ん?」

 

花音『ヤバい情報が公開されちゃったよ!!』

 

ましろ『ギーツの次のライダー……令和5作目の新ライダーが発表されました!!』

 

透哉「……え?

 

 

 

 

 

……ええええええ!!??」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

花音「ここが、透哉先輩が一人暮らししてるお部屋かぁ……。」

 

透哉「それなりに綺麗なとこだろ?ってこの言い方じゃ大家さんに怒られるか……。」

 

ましろ「一人暮らしって、すごく大人な響きですよね。」

 

透哉「そうか?俺からしたら、シェアルームのほうが大人な響きに聞こえるけどな。」

 

花音「ふふ、ありがとう透哉くん。」

 

ましろ「……シェアルーム……。透哉先輩と……。」

 

ホワンホワンホワン……

 

 

 

 

 

透哉『ただいま、ましろ。』

 

ましろ『お帰りなさい、透哉……さん。』

 

透哉『おいおい、俺のことは呼び捨てで、だろ?いい加減慣れろって。』

 

ましろ『ご、ごめん……。』

 

透哉『ま、いいよ。徐々に慣れていこうぜ。ましろ、今日の夕飯は何だ?』

 

ましろ『今日の夕飯は、カレーだよ。』

 

透哉『お、いいな!お前が作ったカレーは、世界一だからな〜。』

 

ましろ『そ、そんなことない…『あるって!俺が言うんだから、もっと自信持てよ。』……う、うん!ありがとう……透哉!』

 

透哉『お、呼び捨てで呼べたじゃねえか。よし!俺もカレー作るの手伝うぞ!』

 

ましろ『透哉……。頑張って美味しいカレー作ろうね!』

 

透哉『おう!もちろんだ!』

 

 

 

 

 

ましろ「……//////ボフンッ! わ、私ったら何て妄想を/////〜〜!!」

 

花音「? どうしたの?ましろちゃん。」

 

ましろ「! な、何でも!何でもないんです本当に!!」

 

花音「そ、そうなの……?」

 

透哉「って、今は俺の部屋なんかどうでもいいんだよ!そんなことよりも重大な発表が、今朝あったんだからな!」

 

花音「ほんとにびっくりしたよ〜。朝起きたら千聖ちゃんが、今すぐSNSを確認してみてって言うから確認してみたら、まさかの新ライダー発表……。」

 

透哉「俺も花音とましろからのメッセージを見た後、即座に確認したよ。そっか……。新ライダー発表……もうそんな時期か。」

 

花音「ギーツが発表されてから、もう一年経ったんだね。毎度のことだけど、時の流れは早いな〜。」

 

透哉「ほんとにな〜。……ところでましろ、お前はいつまでそこでうずくまってるんだ?」

 

ましろ「あ、いや……ちょっと、煩悩を払ってて……」

 

透哉「? 訳分かんないこと言ってないで、ほら、こっち来いって。いっしょに新ライダーについて話そうぜ?」

 

ましろ「……は、はい!」

 

花音「……ふふふ♪」

 

ましろ「? 何ですか?花音さん。」

 

花音「ましろちゃん、嬉しそうだなと思って♪」

 

ましろ「……///」

 

透哉「さて、どうやらSNSで調べたところ、情報解禁は朝の7:00だったみたいだな。……毎度のことながら、こういう系の情報解禁は朝早えよな……。」

 

花音「そうだねぇ……。あ、でも、それくらいの時間のほうが、朝起きたらいきなり新情報がきててびっくり!って人が多くなるんじゃないかな。」

 

ましろ「なるほど、だからその時間に公開するんですね……。」

 

花音「た、ただの予想だけどね。」

 

透哉「まさに、俺達がそうだったからな。花音の言うことは一理あると思うぞ。」

 

花音「そう、かな?……えへへ、ありがとう。」

 

ましろ「……」

 

透哉「って、さっきから話脱線しまくってんな。そろそろ本題に移るか。……今日情報解禁された、令和5作目の仮面ライダー。その名も……

 

 

 

 

 

仮面ライダーガッチャードか。」

 

花音「今回は、カードを使う仮面ライダーみたいだね。カード系ライダーは、ディケイド以来かな。」

 

透哉「カードってことは……花音、結構はまるんじゃねえか?」

 

花音「うん!正直、今からもう楽しみなんだ!コレクションアイテムとしてカードを集めるのは、仮面ライダーとしては初めてだし、ベルトには2枚のカードをセットして変身するみたいだし、ストーリーもシンプルで面白そう!」

 

透哉「ディケイドのときはまだ子供だったし、龍騎やブレイドの頃は生まれてすらなかったもんな。」

 

花音「今でこそ後者の仮面ライダーにはCSMがあるけど、リアルタイムで現行作品のコレクションアイテムであるカードを集めることができるっていうのは、今からすごく楽しみ!」

 

透哉「あはは、テンション上がってるなぁ花音。」

 

ましろ「……わ、私も……」

 

透哉「ん?」

 

ましろ「私も……テンション上がってますよ。ギーツの映画にもガッチャードが出てくるみたいですし、どんな戦い方をするのか、どんな感じの主人公なのか、気になることがいっぱいですし……」

 

透哉「確かにな。今回の主人公は高校生で錬金術師、主役で高校生ライダーはソウゴ以来で、令和では初か。あ、錬金術師の仮面ライダーってのは、全ライダー含めて初じゃねえか?怪人では、ガラとかいたけど。」

 

ましろ「そうかもしれませんね。……制作発表は8月だから、映画の先行登場でおそらく、性格とか戦い方、変身方法とかもろもろ分かりますよね。」

 

透哉「きっとな。英寿や天道タイプなのか、良太郎タイプなのか、タケル、ソウゴみたいなタイプなのか。先行登場だけじゃもしかしたら判断が難しいかもしれないけど、おおよそは分かるかもしれないな。あと、基本フォーム以外のフォームチェンジも見れるかもしれないよな。」

 

ましろ「! そういえばそうですね!ギーツだとマグナムフォーム、リバイスはメガロドンゲノム、ゼロワンだとフライングファルコンというように、事前情報なしの新フォームが出てくるのも、映画先行登場の醍醐味ですもんね!」

 

透哉「そうそう!確かガッチャードの基本フォームは……スチームホッパーだったかな。1枚だけをベルトにセットして、スチームフォーム、みたいなのがあるかもな。」

 

ましろ「あはは、ありそうですね♪」

 

花音「……ましろちゃん、もしかして……」

 

透哉「ん?何か言ったか?花音。」

 

花音「ううん、何も?そういえばガッチャードの基本フォームはスチームホッパーだから、ゼロワン以来のホッパーなんだね。」

 

透哉「あ、そういやそっか。ガッチャードの複眼の上にあるゴーグルみたいなところに触覚がついてるから、ゼロワン同様に初代仮面ライダーを彷彿とさせるよな。」

 

花音「そうだねー。それと、設定もちょっとブレイドを彷彿とさせるよね。」

 

透哉「ブレイド……。あ、ケミーか。」

 

花音「101体いる人工生命体、ケミーが、保管されていたライドケミーカードから飛び出しちゃったから、それらをどんどん回収していくっていうのが、今回物語の主軸になるんだよね。それが、アンデットを封印するブレイドをオマージュ?というか意識してるのかなーって。」

 

透哉「ケミーと自分を融合させて仮面ライダーに変身するってのも、ブレイドに通ずるものがあるしな。令和5作目と平成5作目だから、ちょっと意識はしてそうだよな。」

 

花音「うん!」

 

ましろ「……むぅー。」プクー

 

花音「……とりあえず今情報解禁されてることについていろいろ話したけど、今からとても楽しみだね!」

 

透哉「ああ!毎回この時期はワクワクするよな!……同時に、もうギーツ

も終わりが近いのかっていう寂しさはあるけど。」

 

花音「確かにね……。でも、だからこそ、今はギーツを最後まで応援しよう!」

 

透哉「ああ、そうだな。……よし、じゃあ今回は…「透哉くん。」ん?」

 

花音「……突然で悪いんだけど、アイス買ってきてくれないかな?」

 

ましろ「?」

 

透哉「……は?あ、アイス?」.

 

花音「うん。今日暑いでしょ?だから、アイス食べたいなーってふと思ったの。確か歩いてすぐのところにコンビニがあったよね?悪いんだけど、私とましろちゃんの分もいっしょに買ってきてくれないかな?」

 

透哉「……まぁ、気持ちは分かるけど……。なら、せめて花音がいっしょに…「ましろちゃんを1人部屋に置いていくなんてできないよ!」いや、でもましろなら……」

 

花音「ましろちゃんも1人で待ってるのは嫌だよね?」

 

ましろ「え?あ……ま、まぁ。」

 

花音「ほら〜。」

 

透哉「……ったく分かったよ。その代わり、買ってくるアイスは俺が勝手に決めるけどいいか?」

 

花音「うん、いいよ。」

 

透哉「よし。……んじゃ、ちょっと行ってくるな。」

 

花音「いってらっしゃーい。」

 

ましろ「い、いってらっしゃい……。」

 

透哉「おー。」

 

ガチャ……バタン

 

ましろ「……」

 

花音「……さてと。ねぇ、ましろちゃん。」

 

ましろ「! は、はい!」

 

花音「もしかして……私に嫉妬してた?」

 

ましろ「……へ?」

 

花音「さっき、ガッチャードの話を私と透哉くんが楽しそうにしてるのを見て、ちょっとむぅーってなってたでしょ。」

 

ましろ「……そ、そんなことな…「いいんだよ、否定しなくても。私、怒ってるとかじゃ全然ないから。」……そうなんですか?」

 

花音「もちろんだよ!もし私が、ましろちゃん同様透哉くんを好きで、透哉くんを狙ってる立場だったら、ちょっと怒る……っていうか、面白くないなぁって思ってたかもしれないけど、そうじゃないもん。」

 

ましろ「……花音さんは、透哉先輩のこと、好きじゃないんですか?」

 

花音「好きだよ。」

 

ましろ「!?」

 

花音「好きだけど、それは親友として。loveじゃなくて、likeのほうだから。ましろちゃんは後者でしょ?」

 

ましろ「……ほ、本当、ですか?」

 

花音「本当だよ〜。何?ましろちゃん。私を疑ってるの?」

 

ましろ「い、いや、そういうわけじゃ…「そんな子は、こうだ〜!」!? ちょ、花音さん!?」

 

花音「こちょこちょこちょ〜♪」

 

ましろ「あはははは!ちょ、花音さ……あは、あはは、やめ、やめてくださいよおおお!!」

 

花音「……はい、終了。」

 

ましろ「あは、あはは……!はぁ、はぁ……はぁ……。」

 

花音「ごめんねましろちゃん、ちょっと意地悪しちゃった。」

 

ましろ「……ほ、本当ですよ……。ナミダメ 花音さんも、そんなことするんですね……。」

 

花音「私だって、これくらいはするよ。……昔透哉くんにも、たまにしてたしね。ボソッ」

 

ましろ「? 何か言いました?」

 

花音「ううん、何も言ってないよ。……とにかく私が言いたいのは、透哉くんのことは好きだけど、それはあくまで親友として。本当に透哉くんのことを1人の男の子として好きなましろちゃんの邪魔をしたり、透哉くんのことを奪おうなんてことは絶対にしないよ。むしろ応援してる。透哉くんとましろちゃんのこと、これまでも、これからも。」

 

ましろ「花音さん……。……やっぱり私、その……嫉妬?してたんですかね……?」

 

花音「私に透哉くんを取られて嫌だなって、ほんのちょっとでも思ったのなら、たぶんそれは嫉妬かな。」

 

ましろ「……確かに、ちょっとだけ私、思っちゃったかもしれません……。透哉先輩を、取られたって……。」

 

花音「……でもね、ましろちゃん。嫉妬するっていうのは、決して悪いことじゃないよ。」

 

ましろ「え?」

 

花音「ましろちゃんが、それだけ透哉くんを好きなんだって.、思ってる証だもん。じゃなきゃ、そんな気持ちにはならないでしょ?」

 

ましろ「……私が、透哉先輩を、それだけ……」

 

花音「好きなんだよね?透哉くんのこと。」

 

ましろ「……はい。好きです!大好きです!!あの頃から……不良の人に助けてもらったときから、ずっと透哉先輩は私のヒーローで……。いっしょにいるとすごく楽しくて、時間が経つのも忘れちゃって……。他にも、カッコいいし、面白いし、優しいし……言葉では言い表せないくらい、すごく大好きで、だから……!」

 

花音「ありがとう、ましろちゃん。」

 

ましろ「え?……何で、ありがとう……?」

 

花音「ううん、こっちの話。……ましろちゃんの気持ち、すごく伝わってきたよ。本当に大好きなんだね、透哉くんのこと。」

 

ましろ「……は、はい///……。」

 

花音「ふふ、顔赤くしちゃって、可愛いなぁましろちゃんは。」

 

ましろ「か、からかわないでくださいよぉ///!」

 

花音「からかってないよ。私はただ、顔を赤らめてるましろちゃんが可愛いと…「それをからかってるって言うんですー!」あはは、ごめんごめん。」

 

 

 

 

 

ガチャ

 

透哉「ただいまー。」

 

ましろ「!? お、お帰りなさい!」

 

透哉「あー暑かった……。? ましろ、お前、顔赤いけど……」

 

ましろ「!! ち、違うんです!これは…「まさか熱でも出てんじゃねえか?今日マジでめちゃくちゃ暑いからな。待ってろ、今体温計を……」だ、大丈夫ですよ!熱なんてありませんから!」

 

透哉「そんなこと分かんねえだろ!?いいからお前は座ってろ!なんなら寝てろ!今俺が体温計と氷と冷えピタ持ってきてやるから……」

 

ましろ「だ、だから違うんですって〜!!」

 

花音「あ、あはは……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

花音『好きなんだよね?透哉くんのこと。』

 

ましろ『……はい。好きです、大好きです!あの頃から……不良の人に助けてもらったときから、ずっと透哉先輩は私のヒーローで……。いっしょにいるとすごく楽しくて、時間が経つのも忘れちゃって……。他にも、カッコいいし、面白いし、優しいし……言葉では言い表せないくらい、すごく大好きで、だから……!』

 

花音『ありがとう、ましろちゃん。

 

 

 

 

 

(透哉くんを、好きになってくれて。)』




ここだけの話、ガッチャードが発表される1ヶ月くらい前から、既に姿が流出してたんですよね。

名前はいつもの商標登録から判明して、それはまだいいんですけど、姿がリークされてるってのはね……。

まぁ今までもブットバソウルのジオウだったりカレーのゼロワンだったりいろいろありましたが、今回は特にひどいですよね……。

ほんと、ああいうリーク情報ってどこから流出されるのか、マジで謎です……。

YouTubeとかTwitterとか見てるとたまにそういうのが流れてくるので、頑張ってできるだけ見ないようにしてるのですが、目に少しでも入っちゃうっていうのが、もうなんか……嫌ですよね。

僕はあまりネタバレとかを見たくない派の人間なので、Twitterとかでもよく言っている人がいますが、上の人には頑張ってそういうところの対策してほしいですね。


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第百九話 (めちゃくちゃ久々の)ギーツ感想特別編!映画公開記念でギーツ何話か配信してるしこれを機に今日の回含めた今までのギーツを振り返るby彩&ましろ&紗夜&友希那&花音

なんとか映画公開日前に投稿できました……。

とうとう明日ですね。

僕は明後日に友達と見に行くので、明日は一日Twitter遮断して過ごします。(余談ですが、TwitterがX?に変わるみたいですね。X……Xとつく名前やフォームのライダーもいっぱいいますよねぇ。)


【RiNG カフェテリア】

 

一斗「なぁ透哉。その……長くないか?」

 

透哉「ん?何がだ?」

 

一斗「これじゃ、まるでラノベじゃねえか……。」

 

友希那「ラノベ?あなたは何を言っているの?」

 

花音「ラノベって確か……これくらいの文庫本のことだよね?それがどうかしたの?」

 

一斗「いや、ラノベ自体は関係ないんだけどさ。……ん?あながち間違いではないか……。」

 

紗夜「あなた、大丈夫ですか?この暑さで頭がおかしくなりました?」

 

一斗「うっ!」グサッ!

 

彩「さ、紗夜ちゃん!一斗くんがダメージ受けてるから!」

 

透哉「一斗、お前なんか変だぞ?家帰って休んだほうがいいんじゃねえか?」

 

一斗「……いや、大丈夫、大丈夫だ。……ふぅ。よし!みんな、今のは全部忘れてくれ!」

 

彩・紗・ま・友・花「……」

 

透哉「何なんだよお前は……。」

 

一斗「いいからいいから!俺の言ったことは忘れて、早く話を進めろよ!」

 

透哉「……分かったよ。こほんっ。……さて、それじゃあそろそろ今日の議題を発表しよう。」

 

紗夜「新谷さんが変なことを言わなければ、もう少しスムーズに本題に入れたのですけれどね。」

 

友希那「間違いないわ。」

 

一斗「だ、だからさっきのは忘れてくれって友希那さん!紗夜さん!」

 

花音「あはは……。あ、透哉くん、話続けて?」

 

透哉「お、おう。……というわけで今日、お前らに集まってもらったのは他でもない。

 

 

 

 

 

……ギーツの…「「「でしょうね(だろうな)。」」」……え?」

 

紗・友・一「え?」

 

彩「おー、綺麗に被ったね〜。」

 

ましろ「今日透哉先輩が私達を集めた理由、たぶんギーツ関連なんだろうなって思ったんです。」

 

花音「最近、この6……じゃなくて7人で集まれる機会もぐんと減っちゃってたしね。」

 

一斗「……今、6って言いかけな…「気のせいだよ一斗くん。」ニコッ ……そうか。」

 

透哉「……相変わらず、お前らにはバレバレだな。」

 

友希那「あなたが分かりやすすぎるのよ。」

 

紗夜「と言うよりは、鑑透哉という人間を知りすぎているから、かもしれませんね。」

 

花音「ふふ、そうかも♪」

 

透哉「……なるほどな。要は俺達、以心伝心な関係なわけだ。」

 

彩「違う違う。私達から透哉くんに、一方的に以心伝心な関係、だよ。」

 

透哉「細けえな!」

 

『あはは(ふふふ)!』

 

一斗「……いつも思うけど、何で透哉とこの5人だけ、異常に仲が良いんだ……?」

 

ましろ「たぶんそれは……私達と透哉先輩の、出会いに関係してるのかもしれません。」

 

一斗「出会い?」

 

ましろ「はい。一回だけ、聞いた事があるんです。透哉先輩と私以外の4人が、どうやって出会ったのか。それを聞いたときから……この6人がこうして集まることは、もしかしたら運命だったのかもって。……なんて、私が勝手に言ってるだけですけどね。」

 

一斗「……」

 

ましろ「……すみません、なんか変なこと言っちゃいましたね。忘れて…「忘れるかよ。」え?」

 

一斗「俺の言った馬鹿なことに比べたら、よっぽど夢があるじゃねえか。ましろちゃん、今言ったこと、決して忘れんじゃねえぞ。俺も忘れずこの胸に留めておくからさ。」

 

ましろ「……は、はい!」

 

透哉「ふぅ、笑った笑った。……ん?ましろ、何かあったか?少し顔がにやけて……」

 

ましろ「いえ、何も♪気のせいですよ♪」

 

透哉「? そ、そうか。……んじゃ、気を取り直して、今日の回含めた今までのギーツを振り返ってこうぜ。」

 

一斗「最初からそれでよかったんじゃ……。」

 

透哉「ん?」

 

一斗「いや、何でもない。」

 

透哉「……丁度今、映画公開記念でギーツを何話か動画サイトで配信してるだろ?要するに公式は、もうすぐ映画が公開されるからこれを見て今までのギーツを振り返ってねって言ってる訳だ。」

 

彩「まぁ、そうだね。」

 

透哉「なら俺達もやるしかねえだろ!ギーツの振り返りを!」

 

友希那「……あなた、それでチャラにしてもらおうとか思ってない?」

 

透哉「ギクッ!」

 

友希那「忘れていないわよね?昔私とした約束を。」

 

透哉「も、もちろん覚えてる!覚えてるけど……ほら、でも俺頑張ってたろ?体調不良だったりでやむなく断念することもあったけど、基本的には毎週欠かさず…「重要なのはこれまでどうだったかじゃない。"今どうしているか"よ。」っ……。」

 

一斗「え、何?何のはな…「しっ、静かに。」か、花音さん……?」

 

透哉「……約束守れなくて、ほんと悪か…「ごめんなさい。」……え?」

 

友希那「少し、厳しすぎたかもしれないわね。以前なら安易だったことが、今では全員がそれぞれいろんな道を進んでいることで、だんだん難しくなってきている。そんな環境の中毎週毎週感想会しろだなんて言われたら……やる気もなくなるわよね。」

 

透哉「ち、違う!俺は別にやる気がなくなったわけじゃ…「分かっているわ。あなたは仮面ライダーのことに関しては、いつでも一生懸命だもの。」……」

 

友希那「……透哉、みんな。これからは自由にやりましょう。別に毎週じゃなくてもいい、やりたいときにやる。そのスタンスで、これからは感想会をしていきましょう。」

 

紗夜「……湊さんが、そんなことを言う日がくるとは。」

 

花音「環境に合わせて、私達も変わっていこうってことだね。」

 

彩「よーし!じゃあ今日から心機一転、新たな私達の仮面ライダー道を歩んで行こう!」

 

ましろ「仮面ライダー道……カッコいい……!」

 

透哉「仮面ライダー道、ここに極まるってか?仮面ライダー大戦かよ。てか、ちょっと大袈裟じゃねえか?」

 

一斗「こういうのは、大袈裟なくらいがいいんだよ!カタクミガシッ!」

 

透哉「一斗……。ああ、そうだな。」

 

ましろ「それじゃあ透哉先輩!改めて、これまでのギーツの振り返り、していきましょう!」

 

透哉「おう!……と、その前に、簡単にこの前のギーツの感想語ってくか。」

 

ましろ「あ……そ、そうですね。」

 

友希那「45話よね。この回のみどころはやはり、ギーツVSタイクーンよね。」

 

彩「ギーツⅨで勝つんだろうなと思ってたら、意外と互角で、なんなら変身解除までされちゃったもんね。ブジンソード、創世の力を持ってるギーツⅨとも互角に渡り合えるって、相当強いよね……。」

 

紗夜「最後は英寿がわざと攻撃を喰らったからとは言え、互角に渡り合っていたのは事実ですしね。モンスターやブーストを使いながら上手く立ち回っていたのも良かったです。」

 

彩「分かる!ちゃんとリボルブオンしながら普通の大型バックルを使ってくれるの、すごい熱いよね!」

 

一斗「ラスボスを一発KOしてみせたモンスター、どのバックルと合わせてもとにかく強いブースト、それらとブジンソードをいっしょに使ったら、そりゃ強いに決まってるよな!」

 

ましろ「それにしても、最後はびっくりしましたよね。景和との説得の中で信じさせてくれと言われたことで、ツムリの願いもあって英寿がまさかのツムリの創世の力を吸収し、そしたら髪がまさかの白髪になって、その後すぐギーツⅨになって世界を創り変えると……。」

 

透哉「まるで神様紘汰だな……って思っちゃったよ最初。しかも、どっちも神だしな。」

 

紗夜「厳密には、英寿は神に近しい存在、ですけどね。しかし、まさかこんな展開になるとは……。」

 

花音「英寿がツムリの力を吸収しちゃうなんてねー。」

 

紗夜「まぁ、それもびっくりなんですが……一つ、気になることがありましてね。」

 

彩「気になること?」

 

紗夜「今回でツムリは元の姿に戻りましたが、代わりに英寿の姿が変貌してしまいました。そしてギーツとタイクーン、2人の戦いを見物していたある2人、クロスギーツとメロ。」

 

友希那「あの黒狐ね。カッコいい外見からは想像できないくらいテンション高かったわね。」

 

一斗「まぁ、それもギャップじゃねえか?」

 

紗夜「今回この2人が出てきたということは、おそらく45話が映画に繋がると思うんです。ツムリが元の姿に戻ったのはいいのですが……映画だと、英寿は黒髪のままなんですよね。」

 

透哉「あぁ、そこで矛盾が生まれるわけか。……4人の英寿に分裂したことで、一時的に戻るんじゃないか?それか、最終回後の話とか……」

 

紗夜「映画が最終回後の話だとしたら、今回の回でクロスギーツを出す意味が謎じゃないですか?仮に最終回後だとしたら、宣伝のためだとしてもクロスギーツが暗躍するのは最終回の後、当分は何も動きがないということになります。それも、少し変ではないですか?」

 

花音「……まぁ、変と言えば変、かも……?」

 

紗夜「それと、映画ではブジンソードの複眼が赤くなっているのも気になります。巷でよく言われているのが、バイザー状の複眼の上部分が、現在は黒ですが映画では赤、つまり闇落ちから戻り正義の戦士になったときに複眼が変化するのではないか、ということです。しかし今回の回、闇落ちから完全に戻ったとは、少し言い難いんですよね。」

 

彩「……確かに……。そうなると、やっぱり映画は最終回後の話?でも、さっきの紗夜ちゃんの話聞くとなー……今回クロスギーツが出てきたっていうのが引っかかるんだよなー……。」

 

ましろ「……これらの疑問は全部、しっかり映画を見て自分の目で確認するしかないですね。」

 

友希那「倉田さんの言う通りね。今週にはもうそれらの答えが全て判明しているはずよ。」

 

紗夜「……ふふ、そうですね。他にもガッチャードの先行登場、そして謎のギーツワンネス、ケイロウとロポの再登場など、見どころが盛りだくさんです。先ほどのいろいろな疑問や考察もありますが、いざ映画を見る時になったら一度頭を空っぽにして、楽しむ気持ちで映画を見ましょう。」

 

透哉「だな。」

 

一斗「ていうか、とうとう今週公開か!くぅ〜、あと数日が待ち遠しいぜ!」

 

友希那「……それじゃあ、45話の話に戻りましょう。まさか、ここでダパーンが復活するとは思わなかったわ。」

 

透哉「完全に予想外だったよな……。まぁ、確かに考えてみれば不幸を望むベロバと人類滅亡を望んでるダパーンは相性が良いか。……てかやっぱ人類が滅亡した世界って高校生らしかぬヤベえ願いだな……。」

 

花音「パンダモチーフからは想像できないよね。今回はナーゴのファンタジーフォームと戦ったけど、流石に敵わない……と思ったら意外と戦えてて、ちょっと、ほんのちょっとだけやるなぁとは思ったよ。……やり方は非道だけど。」

 

ましろ「隙を突いて、お母さんを怪我させましたもんね。あれは非道すぎます。」

 

透哉「あの非道さは、スズメ野郎といい勝負だな。……今回スズメ野郎がなんか改心しそうな描写があったけど、それでも俺は絶対許さねえからな。沙羅さんをやって景和を闇落ちさせた罪は地獄よりも重いからな。」

 

彩「相変わらずの大智嫌いだね……。」

 

透哉「でもウィン、あいつはスズメ野郎とは真逆だ。マジで良いやつだよ。今回もツムリを逃すという超でかすぎる功績を残したからな。その後が心配だけど……。まぁでも、映画で出てくるから大丈夫なんだろう。」

 

一斗「流石、令和の貴利矢と言われるだけあるよな。」

 

彩「あ、ウィンと言えば、プレバンでパンクジャックとダパーンのサウンドIDコアが予約開始されたよね。SNS見てたらいきなりその情報が流れてきたから、びっくりしたよー。」

 

友希那「01がギーツとタイクーン、02がバッファ、ナーゴときて、03がその2人は予想外よね。そもそも、03が出ること自体びっくりだったし。」

 

紗夜「01と02が好評だったために、03も出せたのでしょうね。リボルブチェンジフィギュアと同じように。」

 

透哉「そうそう!あれすごいよな!プレバン限定とは言え、ブーストマーク2、レーザーブースト、ギーツⅨ、さらにブジンソードやファンタジーやその他様々なライダーまで!ブログ読んだらブジンソードやファンタジーは当初商品化の予定はなかったみたいなこと書いてあってさ。最近のああいう系のフィギュアって、途中までしか一般販売しないっていうのが多かったからさ、SNSとかを見ても今回のは本当に好評なんだなってのが伝わってきて……俺もいつか欲しいと思っちゃったもん。」

 

ましろ「分かります透哉先輩!ああいう本編では絶対ないようなおもちゃ限定の遊びができるのって、すごく良いですよね。私も最近、コンボチェンジシリーズとかアームズチェンジシリーズとか、ちょっと買ってみたいなぁと思ってて……」

 

透哉「アームズチェンジシリーズ!あれいいよなぁ。好きなライダーに好きなアームズチェンジをさせることができてさ。昔動画サイトでいろんなライダーにいろんなアームズチェンジさせてみたって動画、よく見てたよ。しかもあれも、結構いろんなライダーが商品化されて……」

 

友希那「……私達、ギーツの振り返りをしていたのよね?」

 

花音「あはは……。話が弾んじゃってるね……。」

 

一斗「いつの間にか、フィギュアの振り返りになってんじゃねえか……。それも鎧武の……。」

 

紗夜「……2人とも楽しそうですし、当分はこのままにしておきましょうか。」

 

彩「え……い、いいのかなぁ?」

 

紗夜「こっちに戻りたくなったら、言ってくるでしょう。それまでは私達で、いろいろなことを振り返っていきましょう。フィギュアなどではなく、ギーツ本編のことを。」

 

一斗「はは……そうだな。」

 

花音「それならまずはやっぱり……ギーツⅨかな?」

 

彩「初変身の回は、ほんとにカッコよくて強くて!もう最高に熱かったよね!!」

 

友希那「変身ポーズも変わって、久しぶりの専用武器も登場し、創世の力で壊れたところを修復しながら戦い、ゲイザーより強いであろうスエルが変身したゲイザーを圧倒して倒す。そして最後に、世界を作り変えた……。最強フォームとしては申し分ない強さ、活躍、能力だったわね。」

 

彩「創世の力を使えるって、ほんとにチートだよね……。でも、英寿のお母さんから受け継いだ力だもんね。それに、最強フォームならこれくらいのチート能力を持っててもおかしくないし!」

 

紗夜「これまでも結構いましたしね。規格外の能力を持つ最強フォームは。」

 

一斗「ハイパーとかエクストリームとか、ムテキとかな。」

 

彩「ムテキはもう……出た当初は勝てるライダーいるの??って思ってたなぁ。」

 

友希那「ふふ、懐かしいわね。」

 

花音「そうだね♪……じゃあ次は、世界を作り変えた後の話、かな。」

 

紗夜「パラサイトゲームですね。……まさか大智が、あんな姿になっていたとは。」

 

花音「最初私、誰か分からなかったんだよね……。眼鏡かけてないし、顔に変な模様あるし……。」

 

彩「すごい変わりようだったもんねー。"新世界を支配するジャマ神になる"とか言ってさぁ。」

 

友希那「ジャマトを栽培して、さらにそれを人に寄生させていたのよね。しかも自分もジャマトになって。……言葉を濁さず言うと、気持ち悪かったわ。」

 

紗夜「本当に率直に言いましたね……。」

 

一斗「いや、でもあれは、俺も気持ち悪いと思ったぞ。特に顔。」

 

彩「しかも何がヤバいって、ジャマトを人に寄生させるのはもちろんのこと、極め付けに…「スズメ野郎は絶対に許さねえ!!」わぁっ!!と、透哉くん!?」

 

透哉「景和のたった1人の家族だった沙羅さんをやったあいつだけは、絶っっっ対に許さねえ!!もう絋汰のブチギレ状態だ俺は!!」

 

紗夜「大智の話になった途端戻ってくるとは……」

 

友希那「相当嫌いなのね……。」

 

透哉「ま、その後景和がブジンソードを手に入れて、スズメ野郎をボコボコにしてくれたから、それでちょっとはスッキリしたんだけどな。……正直、あのままやっちまえばよかったのにって思ったのは俺だけか?」

 

彩「あー……まぁ、気持ちは分かるけどね。」

 

花音「確かその回で、プレミアムケケラとプレミアムベロバが初登場したんだっけ?」

 

彩「そうそう!そうだった!」

 

ましろ「あのときの道長、すごかったですよね。久しぶりのコマンドフォームを使って、ちゃんとダメージも与えて……結局は負けちゃいましたけど、初登場の相手とあそこまで戦えるのは、流石だなって思いました。」

 

透哉「そうだよな。ブジンソードとの二回目の対決でも、リボルブオンしながら戦ったりとすぐに負けたりはせず、ちゃんと対抗できてるんだよな。格上の相手ともそんな感じで戦えるのは、結構すごいと思うよ。」

 

紗夜「ブジンソード……ツムリに叶えさせて手に入れたバックルだけあって、その強さはかなりのものですよね。あのギーツⅨと互角に渡り合えるのですから。」

 

友希那「強さもそうだけど、カッコ良さもあるのよね。漆黒の将軍……武器も刀で、技を発動するときに背景に月が出たり、景和のドスの聞いた声も相まって、2号ライダーの最終フォームにふさわしい姿だと思うわ。」

 

一斗「その景和が闇落ち状態で変身したフォームだから、尚の事なのかもな。変身ポーズ……って言っていいのか分からないけど、あの指ポキッ。なんか……上手く言葉にできないけど、すげえなって思ったわ。」

 

ましろ「ブジンソード……映画でも活躍しますかね?」

 

透哉「予告ではクロスギーツに負け気味だったけど、他の場面で活躍があったらいいよな。しかも映画のブジンソードは闇落ちから戻ってる説があるし、そこも楽しみだよな。」

 

ましろ「はい!」

 

彩「じゃあ、ギーツⅨ、ブジンソードときたから……最後はナーゴのファンタジーフォームだね!ほんとにこの回は、祢音良かったね、の一言に尽きるなぁ。」

 

花音「本当の愛が欲しい、その願いが叶ったんだもんね。創世の女神の力によって生まれた自分を、鞍馬家の娘として受け入れてくれて、誘拐された自分を命懸けで助けに来てくれて……お父さんもお母さんも、最初はひどい印象しかなかったんだけど、今では素敵なお父さんとお母さんだよね。」

 

透哉「仮面ライダーギャーゴもカッコよかったもんな。シーカーがリデコされたってのはちょっと残念だったけど、それがどうでもよくなるくらいの活躍でさ。ファンタジーという新たなレイズバックルを引っ提げての登場だったし、祢音を守るために必死に戦う姿は、まさに最高の父親だったよ。」

 

彩「そのファンタジーを、お父さんが祢音に託してそれで変身するってのが、また熱いんだよね!!攻撃をすり抜けたり特殊能力みたいなのを使って、見事プレミアムベロバを撃破して!すっごくカッコよかったし、すごく強かったよ!ナーゴファンタジー!!」

 

一斗「……なぁ、花音さん。」

 

花音「ん?」

 

一斗「彩さんって……"熱い"が口癖なのか?」

 

花音「あー……うん、そうかも。」

 

一斗「……?」

 

透哉「それに、変身ポーズも変わったしな。英寿が変わり、景和も変わり、そして祢音も変わった。となると……次は道長か。」

 

友希那「ギーツ、タイクーン、ナーゴにだけ強化フォームがあってバッファにだけない、なんてことはないだろうから、次のギーツでおそらく出るであろうと予想しているわ。」

 

紗夜「道長VSベロバ回ですからね。その可能性は大いにあります。しかし、それは果たしてジャマ神バッファと別の姿なのか。」

 

ましろ「あ……強化フォーム、ジャマ神バッファの可能性もあるんですね。」

 

透哉「いやぁ、それはちょっとパンチが弱いんじゃねえか?一部角とかはジャマ神バッファだけど、他の胸アーマーとかは新フォームとか、そういうんじゃねえのかな?」

 

紗夜「角だけ……。なるほど、それもあり得ますね。」

 

一斗「……ところで話戻るんだけどさ、ナーゴファンタジーって映画に出るのかな?」

 

透・彩・花「!」

 

透哉「……どうなんだろうなぁ。」

 

花音「時期的には出てもおかしくないよね。」

 

彩「でも、予告でまだ一切ナーゴファンタジー出てきてないんだよねぇ。」

 

透・彩・花「うーん……。」

 

友希那「……もしかしたら、サプライズで登場、とかじゃないかしら?」

 

ましろ「あ、なるほど!それに加えて、バッファも新フォーム先行登場!とかだったら面白いですよね。」

 

紗夜「可能性はゼロではないわね。」

 

一斗「おぉ!より映画が楽しみになってきたー!」

 

透哉「……結構、振り返れたよな。」

 

友希那「ええ。これで後は、映画公開を待つだけよ。」

 

彩「そうだね!4人の英寿と黒狐、今からすっごく楽しみだよ!」

 

ましろ「私、公開日の翌日に行くんですけど、入場者特典のIDコアがもらえるか心配です……。」

 

花音「確かに、あれは絶対もらっておきたいよね。ギーツワンネスのIDコア。」

 

一斗「ていうか、フォームチェンジでIDコアが変わるって初だよな?それにも何か秘密があるのか……。」

 

紗夜「その疑問も、映画を見に行けば解決すると思いますよ。」

 

透哉「新ライダー、ガッチャードの活躍も見れるし、いろいろ楽しみだよな!映画仮面ライダーギーツ、4人のエースと黒狐!絶対見に行くぞー!!」

 

『オー!!』

 

 

 

 

 

まりな「あはは……本当にみんなは仮面ライダーが好きなのね……。でも、ちょーっと声のボリューム落としてねー?」

 

???「おもしれー男とおもしれー女……。」




クロスギーツのバックル、もう二次受注になるらしいですね。

すごいな……。

あとデンガッシャーとケータロスもDXが再販されて……正直デンガッシャーは欲しいです……。(お金ないけど)


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第百十話 4人のエースと黒狐を観てきたぞーー!!

映画見に行って気づきました。

タイトルの"4人のエース"の"エース"ってカタカナだったんですね……。

完全にやらかしましたわ……。(前回、前々回のところ、後日訂正しておきます)

というのは置いときまして。

公開日の次の日に友達と朝イチで見てきました!

キングオージャーもギーツも面白くて、ガッチャードの先行登場も良かったです!

詳しくは、本編をどうぞ!

あ、がっつり映画のネタバレ全開なので、まだ見てない人はブラウザバックをおすすめします。


〜AM 10:30〜

 

【ショッピングモール】

 

一斗「……

 

 

 

 

 

「ポン」

 

!?」

 

透哉「よっ。」

 

一斗「……な、なんだ透哉か。って、びっくりするだろ!声ぐらいかけろ!」

 

透哉「はは、悪い悪い。」

 

一斗「ったく。……ましろちゃんも、よっ。」

 

ましろ「こ、こんにちは……。」

 

一斗「……」

 

透哉「さて、まずはチケットだな。まだ3人分空いてればいいけど……。できれば並んで座りたいよなぁ。あ、そういえばさ……」

 

ましろ「……「なぁ、ましろちゃん。」! ど、どうしました?」

 

一斗「俺……本当に来て良かったのかな?」

 

ましろ「え?……何で…「悪い、やっぱ忘れてくれ。」……新谷さん?」

 

透哉「おい、どうしたんだよ2人とも!早く行こうぜ?」

 

ましろ「! は、はい!タッタッタ」

 

一斗「……タッタッタ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ショッピングモール 映画館】

 

透哉「よし。無事チケット買えたな。」

 

ましろ「ちゃんと横並びに3人分、空いてて良かったですね。」

 

透哉「ああ。一斗は今、ポップコーン買ってきてくれてるんだよな?」

 

ましろ「はい。確か、キャラメル味とバター醤油味のハーフを買ってくるって言ってました。」

 

透哉「お、いいな。……んじゃあ俺は、ちょっとトイレ行ってこようかな。」

 

ましろ「私はここで新谷さんを待ってます。お手洗いは、後で行こうかな。」

 

透哉「分かった。じゃあ、頼んだぞ。スタスタスタ……」

 

ましろ「……」

 

 

 

 

 

『俺……本当に来て良かったのかな?』

 

 

 

 

 

ましろ「新谷さん……どうしてあんなことを……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透哉「よし!もう上映10分前だ!中に入ろうぜ!」

 

一斗「おう!……さて、公開からもう三日経っているが、ギーツワンネスのコアIDはまだもらえるのか。」

 

透哉「配布終了を覚悟するな。必ずもらえると信じろ。」

 

ましろ「それ、英寿の名言のオマージュのつもりですか?」

 

透哉「まぁな。」

 

一斗「悪くはないが、"必ずもらえると信じろ"の部分がちょっとシンプルすぎてあんま響いてこねえな。」

 

透哉「うるせぇ。」

 

透・ま・一「あはは……!」

 

「チケットを拝見します。」

 

透哉「あ、はい。」

 

「……はい、確認いたしました。こちら、入場者特典になります。」

 

透哉「! ありがとうございます。」

 

「お二人のチケットも……はい、大丈夫です。こちらも、入場者特典になります。」

 

ま・一「あ、ありがとうございます。(も、もらえた……!)」

 

透哉「……無事特典ももらえたし、あとは映画を楽しむだけだな!」

 

ま・一「「はい(おう)!」」

 

「ふふっ、楽しんできてください♪」

 

透・ま・一「! ……は、はい///。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜映画鑑賞中〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ファミレス】

 

ま・一「「ギーツワンネスカッコよかったーー!!」」

 

透哉「はは、ほんとにな。」

 

ましろ「まさかブーストマークⅢバックルと新しく登場したワンネスレイズバックル、そこに特別なライドケミーカードをセットしてギーツワンネスに変身するなんて……。新ライダーのアイテムと現行ライダーのアイテムをいっしょに使うことで映画限定フォームになるのって、初じゃないですか?」

 

透哉「おそらく初だな。たぶんガッチャードがケイロウに渡したカードが、あのギーツのカードになったんだよな。いやー、ああいうのも斬新でいいよなぁ。」

 

一斗「ギーツワンネスは、いわゆるてんこ盛りフォームって解釈でいいのか?」

 

透哉「うーん……まぁいいんじゃねえか?他のライダーの力を使えるのかどうかは分からないけど、肩とか腕に他のライダーのライダーズクレストが付いてるから、てんこ盛りフォームって言っても違和感ないと思うぞ。」

 

一斗「あー、まぁ確かにな。」

 

ましろ「カードにもいろんなライダーが映ってますもんね。ギーツをセンターに、タイクーン、ナーゴ、バッファ、パンクジャック、ロポ、ケイロウ……。あれ、いつか欲しいなぁ。」

 

一斗「あ、それならガッチャードライバー買うと付いてくるらしいぞ、ましろちゃん。」

 

ましろ「!? そうなんですか!?」

 

一斗「お、おう。……ほら、SNSにも情報が出てる。」

 

ましろ「ほ、ほんとだ。しかもワンネスレイズバックルも!?お得だし、カッコいい……。」

 

透哉「ふっふっふ、安心しろましろ。」

 

ま・一「?」

 

透哉「俺がそのワンネスレイズバックルとギーツのライドケミーカードを、ガッチャードライバーの発売日前に遊ばせてやろうじゃねえか。」

 

一斗「……!!お、おい透哉、お前まさか……」

 

透哉「そう、そのまさかだ。俺は、今年のガッチャードライバーの先行抽選販売に、申し込んだ!!」

 

一斗「おぉ!!……でもよ、それ、当たんなきゃ意味ないんじゃねーの?」

 

透哉「……当てればいいんだろ?当てれば。大丈夫だよ。きっと当たるって。」

 

一斗「どこから来るんだその自信は……。」

 

透哉「というわけだからましろ、もし俺がガッチャードライバーの先行抽選販売に当たれば、一足早く、ワンネスレイズバックルとギーツのライドケミーカードで遊べて、ギーツワンネスへの変身遊びができるぞ!」

 

ましろ「透哉先輩……。ふふ、当たるといいですね!」

 

透哉「ああ。必ず当ててやるぜ!」

 

一斗「これがフラグにならなければいいけど…「余計なことは言わなくていいんだよ!」……悪い。」

 

ましろ「ガッチャードライバーと言えば……ガッチャードの先行登場!最初びっくりしましたよ!バッタとSLが出てくるところまではよかったんですけど、そのSLが喋って、ガッチャードに変身したら声もSLの声で……。っていうか、たぶんあの声が主人公の声ですよね?ということは主人公はあのSL……?いや、でも流石にそれはないだろうし……SLに憑依されてる、みたいな……?」オメメグルグル

 

透哉「おーい、大丈夫かましろー?」

 

一斗「すげぇ混乱してるぞおい……。」

 

透哉「……少し落ちつけ、ましろ。たぶん、あるとしても後者だと思うぞ。」

 

ましろ「……そ、そうですよね。流石に人ですよね。」

 

透哉「そこら辺の情報は、8月9日に公開される制作発表で明らかになるはずだ。あと一週間ちょっと、気長に待とうぜ。」

 

一斗「しかしガッチャード、最初発表されたときはなんというか……ちょい奇抜なデザインだなーって思ってたんだが、動いてるを見たら意外とカッコよかったんだよな。」

 

透哉「そう、そうなんだよ!青い部分がキラキラしててさ、いろんな攻撃方法もあったりして。で、あとは一斗の言う通りで……やっぱ見るだけじゃ分かんないよなぁ。」

 

ましろ「私、今回の活躍を見てガッチャードがより楽しみになりました!」

 

透哉「だな!次は……あ、クロスギーツ強かったよなぁ。」

 

ましろ「はい。まさか本当に世界を滅亡させちゃうなんて……。それに、ブジンソードとバッファの2人を相手にしてるのにあんな余裕で……。」

 

透哉「2人のコンビネーションで見事ダメージを与えたと思いきやほぼ無傷だったもんな。ギーツⅨとあれだけ互角に渡り合えてたブジンソードと初期フォームなのに終盤でもかなり戦えてるゾンビを圧倒できるって、かなり強いよクロスギーツ……。」

 

一斗「SNSでも結構言われてるけど、劇場版の敵ライダーの中でもかなり強い部類だよな。英寿の持つ、力、知恵、運と、3つの強さを持ってるってのもでかいのかもな。」

 

ましろ「あ、そういえば……。」

 

透哉「でも、その3つの強さを吸収したクロスギーツに、最後の英寿……心の強さを持った英寿が変身したギーツワンネスに敗北した。途中まで最後の英寿は何が強いんだろう?って思ってたけど、クロスギーツに何度やられても立ち上がるのを見て、なるほどと思ったよ。」

 

ましろ「そのときに、英寿以外の全員が英寿から助言をもらったときの回想が入るのも良かったですよね。英寿の言葉に心を動かされたみんなの思いを受け止め、ツムリから渡されたワンネスレイズバックルとライドケミーカード、そしてブーストマークⅢレイズバックルでギーツワンネスに変身!力、知恵、運を奪われてるからいつもの英寿より強さは劣るけど、それでも心の強さとみんなの思い、そしてレイズバックルの強さでカバーし、クロスギーツと互角に渡り合う!」

 

透哉「途中、世界が滅亡して消息不明になってたみんなが英寿のもとに駆けつけたのも熱かったよなぁ。力の英寿が道長にしてた肩車を、今度は自分がされて、そのまま巨大化したクロスギーツに突っ込むっていうな。そして外にぶっ飛ばしたクロスギーツをワンネスビクトリーでさらにぶっ飛ばし、ジャマト世界樹もろとも撃破!いやぁ……ほんとカッコよかったの一言に尽きるよ。」

 

一斗「今回は心が強い英寿がギーツワンネスに変身したけど、もし力、知恵、運、心、全てが強いいつもの英寿がワンネスに変身したら、恐ろしいほど強えんじゃねえかって思っちまったよ。」

 

透哉「はは、確かに。今回珍しく冬映画の予告がなかったけど、流石にやるだろうから、そこでいつもの英寿がもう一度ワンネスになるって展開があったら、ちょっと熱いよな。」

 

ましろ「確かに、見てみたいかもです!……ところで、話変わるんですけど、さっき肩車ってワード出たじゃないですか?」

 

透哉「おう、出たな。」

 

ましろ「その肩車で思い出したのが、西部の世界?での英寿と道長の絡みで……。」

 

透哉「あー……あれは笑ったわ。」

 

ましろ「ですよね!私も面白くて、笑い堪えきれなくて……ふふ、思い出しただけでも笑えてきちゃう……。」

 

一斗「特に、道長が面白かったよな。」

 

透哉「いや、道長はほんと……キャラ崩壊っていうかなんていうか……優しいんだよな、ほんとあいつ。」

 

ましろ「そこら辺に落ちてたものを食べてる英寿に"落ちてるもの食うな!"って注意したり、マグナムバックルを取り出して変身するかと思いきや投げて相手にぶつけたりして、それを見て呆然とし、"こんなのギーツじゃない!"って叫んでいきなり走り出したかと思えば落ちたマグナムバックルを拾い、英寿のデザイアドライバーにはめて変身させてあげようと頑張って……ふふ、ふふふ……」

 

一斗「……なぁ透哉、ましろちゃんすげぇツボに入ってんぞ?」

 

透哉「まぁ、本人が楽しそうならいいんじゃねえか?まさか道長が変身させてあげる役だとは思わなかったなぁ。しかも英寿の手をちゃんとキツネの形にしてあげて。その後も馬に変な乗り方をした英寿が落ちたのを見て呆然としたり、英寿がいきなり道長を肩車して敵に突撃していったときも、本人はびっくりしてたけど結局そのまま戦って……。で、しまいには英寿にぶっ飛ばされて遠くの砂丘に激突するっていうな。いや、俺あんなコミカルな道長を見れるとは思わなかったよ。」

 

ましろ「私、今回の映画で一気に道長が好きになりました!」

 

透哉「俺も、今では道長のことは普通に好きだよ。景和を脱落させたりしたことは、もうとっくに許してる。この前の道長VSベロバも、めちゃくちゃ神回だったしな。」

 

一斗「あぁあれな!いやー、あれほんと熱かったよな!最後の最後でまさかの…「待て一斗。」ん?」

 

透哉「今は映画の話をしてるんだ。その話は後日改めてしよう。」

 

一斗「……いや、別に今言っても…「すみません新谷さん、いつものことなので。」いつもの……?……わ、分かったよ。」

 

透哉「悪いな一斗。……よし!じゃあ映画の話に戻るか!」

 

一斗「(透哉のやつ、感想会やってるときいつもそんな感じなのか……?だとしたらちょっと面倒くせえな……。)」

 

ましろ「あとは……あ、力の英寿も面白かったですけど、知恵と運の英寿も面白かったですよね。」

 

透哉「そうそう、知恵の英寿はずっと人力車に乗ってて、それを祢音が引いてジャマトから逃げてたり、運の英寿は本当に運だけでジャマトからの攻撃を避けたりと、それぞれ個性的すぎて……もうみんな"こんなの英寿じゃない!"って叫んでてさ。冴さんなんて若干引いてたし。」

 

ましろ「心の英寿も、最後のほうはカッコよかったですけど、最初は力とかが全然ないから普通のジャマトにすらやられて、景和に足引っ張んないでとまで言われてましたよね。」

 

透哉「最初なぜかオカリナ吹いてたし、休憩スペースに連れてこられたときは勝手にどこか行かないようにロープで縛られてたしな。その後のシーンまでは、心の英寿もへなちょこっちゃへなちょこだったんだよなぁ。」

 

一斗「ほんと、ケイロウじいちゃんがいてくれて良かったよな。あの人がいなけりゃ、心英寿はずっと休憩スペースにいたままだったからな。」

 

透哉「確かにそうだよな。ガッチャードからカードを受け取ったのもケイロウだし、マジあの人がいなけりゃ今回の話詰んでたかもな。」

 

ましろ「SNSでもそれと同じようなコメントがいっぱいありますし、今回のおじいちゃんの功績は3本の指に入るくらい、いや、それ以上に大きいですよね。」

 

一斗「マジでそれな!いやほんと、なんならMVPだよケイロウじいちゃん!」

 

透哉「はは、だな。……だいたい、映画の内容については話せたか……?」

 

ましろ「うーん……。……あ!ジーン!」

 

透哉「……そうそう!まさかのジーンな!いやー、まさか出てくるとは思わなかったよ。」

 

一斗「映画を見てる俺達をオーディエンスに見立てて、バイスみたいに話しかけてき…「"見立てて"じゃないですよ。」へ?」

 

ましろ「れっきとしたオーディエンスなんですよ!私達は!」

 

一斗「……お、おう。」

 

透哉「確かに、ましろの言う通りだな。あ、そういえば映寿がピンチになったとき、ジーンがあることを俺達に促してたよな。あれ、どうした?」

 

ましろ「私はもちろんやりました!バックからギーツワンネスIDコアを即座に取り出して、こうやって握りしめてちゃんと祈りました!英寿頑張れって!」

 

透哉「はは、流石だなましろは。俺もましろほどじゃないけど、片手にこうやって握りしめて、頑張れって祈るぐらいはしたぞ。……それで、一斗はどうした?」

 

一斗「……ねぇ。」

 

透哉「ん?」

 

一斗「……やってねぇ。」

 

透・ま「……」

 

一斗「……だ、だってよ、いきなりああいうこと言われても、恥ずかしい…「恥ずかしくないですよ!」え……」

 

ましろ「新谷さん、好きなライダー誰です?」

 

一斗「俺の好きなライダー?何で今それ…「誰です!?」でぃ、ディケイド……。」

 

ましろ「もし新谷さんの目の前でディケイドが、士がピンチになったら、あなたはどうしますか?そのまま負けろって思いますか?それとも頑張れ、勝てって応援しますか?」

 

一斗「そ、それはもちろん、後者…「ですよね!今回のギーツも同じことです!」うっ……」

 

ましろ「私達はオーディエンス、だから目の前でやられてるのを画面越しで見ることしかできない。だからこそ、負けるな、頑張れ!って気持ちを画面という境界線を超えて届けるために、本気の気持ちで祈るんです!そこに、恥じるなんて気持ちはいらない。私達は全力で、必死に気持ちを届ける!それのどこが恥ずかしいんですか!?」

 

透哉「……ましろ、ちょっと熱くなりすぎじゃねえか?」

 

ましろ「……はっ!」

 

一斗「……」ポカーン

 

ましろ「……ご、ごめんなさい///!私、つい気持ちが入りすぎちゃって///……。」

 

一斗「……知らなかった。」

 

透・ま「え?」

 

一斗「ましろちゃんって、そんな大きな声出せるんだな。仮面ライダーへの熱意も、俺と同等いや、俺以上にあるかもしれない。……ましろちゃんのこんな一面、初めて見たよ。」

 

ましろ「……/////。」

 

透哉「こいつには、俺の知りうる仮面ライダーの知識を目一杯叩き込んであるからな。いわば仮面ライダーの弟子だよ。」

 

ましろ「……透哉先輩、そんなこと思ってたんですか?」

 

透哉「なんて、冗談だよ。俺達の関係に、師匠も弟子もない。……でも、仮面ライダーのことについていっぱい教えたのは、ほんとだろ?」

 

ましろ「……確かに、あの日から透哉先輩とは、明けても暮れても仮面ライダーのことばかり話してましたね。当時はまだ全然詳しくなかった平成1期のことや、こんな映画やグッズがあるんだよって、1人では開拓することのなかったものだったり、いろんなことを教えてもらいました。CSMや真骨頂のような高級ブランドなんて、透哉先輩に教えてもらわなかったら存在すら知らなかったかも。」

 

透哉「いやいや、それは大袈裟だろ。」

 

ましろ「それぐらい、透哉先輩には感謝してるってことですよ。ううん、感謝してもしきれないです。」

 

透哉「ましろ……。」

 

一斗「はいはい、イチャイチャはそこまでなー。」

 

透・ま「! 別にイチャイチャなんてしてな…「とにかく!」!?」

 

一斗「俺が言いたいのは、たった1つだ。」

 

透・ま「ひ、1つ?」

 

一斗「ああ。……ましろちゃんさ、

 

 

 

 

 

……ちゃんと話せてるじゃん、俺と。」

 

ましろ「……!」

 

透哉「あ、確かに!言われてみればそうじゃんか!」

 

ましろ「……私……いつの間にか新谷さんと、ちゃんと話せて……」

 

一斗「最初会ったときは目も合わせてくれなかったのにな。」

 

ましろ「うっ……あのときは、本当にすみません……。」

 

一斗「もういいんだよそんなことは。結構透哉に埋め合わせもしてもらったしな。」

 

ましろ「埋め合わせ……?」

 

透哉「お、おい一斗!余計なこと言うな!」

 

一斗「別にいいだろ。知られたって何も減るもんじゃねえんだし。」

 

透哉「そういう問題じゃねえ!」

 

ましろ「……新谷さん。いえ……一斗さん。」

 

一斗「!」

 

透哉「……」

 

ましろ「今まで、本当にすみませんでした。……そして、これからよろしくお願いします、一斗さん♪」

 

一斗「!?」ドキッ!

 

透哉「? どうした?一斗。」

 

一斗「……い、いや……」

 

ましろ「?」ニコッ

 

一斗「……///。お、おい、透哉……。ちょっと。」

 

透哉「? 何だよ一斗。ドリンクバー取りに行くならコップを…「ドリンクバーじゃねえって。」……ますます何だよ。」

 

ましろ「あの、どこに行くんですか?」

 

一斗「ごめんな、ちょっとトイレに。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透哉「ったく、トイレなんて1人で来いよな。」

 

一斗「……」

 

透哉「……おい、どうした?もしかして、腹痛いのか?」

 

一斗「……俺、今日やっとましろちゃんに心を開いてもらえたんだよな。」

 

透哉「まぁ、そうだな。良かったじゃねえか、ずっと言ってたろ?俺もましろちゃんと正面から話してみたいって。」

 

一斗「まぁ、そうなんだけどよ……。」

 

透哉「? 何だよ、まだ何かあるのか?」

 

一斗「……俺、気づいちまってさ。」

 

透哉「何に?」

 

一斗「……ましろちゃんってさ……

 

 

 

 

 

可愛い、よな。」

 

透哉「……へ?」

 

一斗「"これからよろしく"って言ってくれたときのましろちゃんの笑顔がさ……ものすごく可愛くてさ……。つい、ドキッてしちまって……。」

 

透哉「……」

 

一斗「……俺、ヤベぇかも……。歳下の子を……す……好きになっちまったかも…「ましろ、好きな人いるぞ。」……は?」

 

透哉「……あいつ、好きな人いるんだと。」

 

一斗「……マジ?」

 

透哉「マジ。それが誰かは知らねえけど。」

 

一斗「……お、終わっちまったじゃねえか俺の恋!あのときのドキッを返してくれよ!」

 

透哉「知らねえよ!もしお前がましろにその気持ちを伝えたとしても、"好きな人がいる"って言われて断られるオチが見えたから、それは流石に可哀想だと思って事前に教えてやったんだから感謝しろよ!」

 

一斗「ほんの少しだけでも夢見させてくれたっていいだろ!?……でもまぁ、そっか。好きな人がいる……それなら、仕方ないよな。」

 

透哉「い、意外とすんなり諦めるんだな……。」

 

一斗「諦めるしかないだろ!俺だって、ましろちゃんの恋の邪魔はしたくねえし……。」

 

透哉「……」

 

一斗「……って、いつの間にか似合わねー話してたな。悪い、全部忘れてくれ。ましろちゃんも心配してるだろうし、戻ろうぜ。」

 

透哉「……俺、余計なこと言ったかな……。」

 

一斗「そうだ透哉。最後に1つだけ、言わせてくれ。」

 

透哉「今度は何だよ。」

 

一斗「……俺、今日来て良かったわ。」ニカッ

 

透哉「……そうかよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一斗「お待たせ、ましろちゃん。」

 

ましろ「! 一斗さん、透哉先輩!あの、大丈夫ですか?」

 

一斗「大丈夫大丈夫。ちょっと学校から電話があっただけだから。それよりさ……」

 

ましろ「?」

 

透哉「……」

 

一斗「……い、いや、やっぱ何でもねえわ。」

 

ましろ「え?……何ですかそれー。」

 

一斗「ははは、悪い悪い。」

 

ましろ「あ、そういえば透哉先輩。私、あと1つだけ、話したいこと思い出しました。」

 

透哉「! な、何だ?」

 

ましろ「最後のエピローグです!あの、本当の英寿が戻ってきたところくらいから。」

 

透哉「あぁあそこな!英寿が、みんなから分裂したときの英寿のことをいろいろ言われ、恥ずかしがって発狂するとこ。あれも本編じゃ絶対見られないだろうから、かなりレアなシーンだよな。」

 

一斗「あの英寿が発狂だもんなぁ。まるでリタだよ。」

 

透哉「リタ……そういやリタも映画で発狂してたっけな。」

 

ましろ「あ、それって、キングオージャーの話ですか?」

 

透哉「おう。ちなみにましろはどうだった?キングオージャー。」

 

ましろ「……正直、すごく面白かったです!本編見てないから、ちゃんとキングオージャーを見たのは今回が初なんですけど、そんな私でも全然楽しめて!あと、それぞれの王様の側近?の人達が合流するところでちょっとうるってきました。特にその、リタっていう人のシーンで。」

 

透哉「あそこな〜。いや、側近が出てくるところも良かったし、今回のゲストキャラも良かったよなぁ。まさかギラの幼馴染だとは思わなかったよ……。」

 

一斗「なぁ、そういやその幼馴染のキャラさ、ちょっとあの子に雰囲気似てなかったか?」

 

透哉「あの子?って誰だ?」

 

一斗「あの子だよあの子。Afterglowのギターボーカルの、蘭ちゃん。」

 

透哉「蘭に?……あー……まぁそう言われれば似てるような気も……」

 

ましろ「そういえば歌ってるときの歌声も、蘭さんに似てたような……」

 

透・ま・一「うーん……。」

 

一斗「……ま、世界には似てる顔の人が3人いるって言うしな。雰囲気も似たようなもんだろ。」

 

透哉「適当だなおい……。」

 

ましろ「(……結構特撮って、私達が知ってる人に声や雰囲気が似てるキャラが多い気がするなぁ。今回だと蘭さんで、ラブコフはこころさん……。……でもまぁそれも、一斗さん理論で考えればいいか。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蘭「くしゅんっ!」

 

ひまり「お、今のくしゃみ可愛い〜♪」

 

つぐみ「大丈夫?蘭ちゃん。ちょっと風邪気味だったり?」

 

蘭「いや、そんなことはないと思うけど……。」

 

巴「誰かに噂されてたりしてな!」

 

モカ「その噂は良い噂なのか、はたまた悪い噂なのか。神のみぞ知る〜。」

 

蘭「別にあたしはどっちでもいいけど……。でも、ほんとに風邪だったら嫌だから、後で風邪薬飲んでおこうかな。」




今回、ギーツはもちろん面白かったんですけど、キングオージャーが思ってた10倍面白かったんですよね。

良かった箇所はいろいろあるんですが、とりあえずあやねる可愛かったです。

是非本編にも出てくださいお願いします。

あとは今後本編に関わってきそうな話もありましたね……。

ギラはいつも通りカッコよかったし、ヤンマは面白いし(ちなみに僕はヤンマ推しですw)、ヒメノは家族との再会が良かったし、カグラギは……あれが本編に関わりそうだし、リタはモルフォーニャとの絡みが最高だったし、ジェラミーはジェラミーだったし……。

要は今回の夏映画も、どちらも面白かったです!!


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第百十一話 ガッチャード関連のおもちゃがいろいろ情報解禁されたから語ってく

前回の話になるんですけど、前回の百九話で全7バンド、35人が全員登場したことになったんですよね。

最初は全キャラ出す予定はなかったんですけど……結局全員出しちゃいましたw。

まぁ、あと2バンド、10人がいるので、35人から45人に増えるんですけどね……。

という話は置いときまして。

ギーツの映画公開日から怒涛のようにガッチャード関連の商品情報が公開されましたよね。

いやー、マジで一気に来たのでびっくりしました……。

あ、ちなみに先行抽選販売は外れたのでビックカメラで予約しました。


【透哉の住むアパート 透哉の部屋】

 

透哉「……花音、準備はいいか?」

 

花音「う、うん……。」

 

すあま「みゃ〜?」

 

今俺と花音は、それぞれ自分をスマホを凝視している。

 

それもすごく真面目な顔で。

 

なぜそんなことをしているのか?

 

……ふっふっふ、よくぞ聞いてくれた。

 

なんてったって今日は、俺と花音にとってすごく大事な日。

 

そう。

 

 

 

 

 

ガッチャードライバーの先行抽選販売の当選発表日なのだ!!

 

 

 

 

 

……と言いたいところだったんだが、残念ながら違う。

 

今日はその当然発表日から数日後だ。

 

なぜそうなってしまったのかと言うと……まぁそこまで深い理由はないんだが、単純にみんなとの予定が合わなかったからだ。

 

今日はたまたま花音と予定が合ったため、こうしていっしょに当然発表を見ようとしている。

 

というわけだ。

 

んじゃ、さっそく結果をを見るとするか。

 

透哉「行くぞ花音、このページの次に、結果がかいてあるはずだ。」

 

花音「うん……。2人とも、当たってるといいね。」

 

透哉「ああ。……よし、じゃあ見るぞ。」

 

花音「うん……!」

 

果たして、俺と花音の抽選結果は……。

 

透・花「……せーのっ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透哉「……」ズーン

 

花音「元気出して、透哉くん。はずれちゃったものは仕方ないよ。」

 

透哉「……花音は悔しくないのか?」

 

花音「もちろん悔しいよ。でも、私達が外れた代わりに、他の人にガッチャードライバーが渡って遊んでもらえるなら……別に、いいのかなって。」

 

透哉「……ポジティブというか、相変わらずというか……。でもまぁ、そうだよな。……よし!いつまでも悔やんでても仕方がない!ガッチャードライバーは店頭予約しよう!それかWEB予約!」

 

花音「うん!そうしよう!」

 

透哉「あ、そういやギーツの映画公開日に、ガッチャードライバーの詳細が発表されてたよな。」

 

花音「あ、そういえばそうだね。まだ細かく確認はできてないけど。」

 

透哉「実は俺もなんだ……。ワンネスレイズバックルとギーツのライドケミーカードが先着でもらえるってのを見たから、とりあえず先行抽選するかって思って、ガッチャードライバーの詳細見ずに勢いで抽選だけしちゃったんだよな。……これを機に、いろいろ確認しとくか。ガッチャードライバー以外にも、最近めちゃくちゃいろいろ情報解禁されたしな。」

 

花音「ライドケミーカード……じゃなくて、ライドケミートレカの情報だったり、装動だったり、あと……敵?のアイテムとかね。」

 

透哉「ここ数日で一気にきたからな……。とりあえず、ガッチャードライバーから見ていくか。えーっと、おもちゃウェブおもちゃウェブ……。」

 

花音「……ふふっ♪」

 

 

 

 

 

透哉「あったあった。んーと……そうそう、今回の先行抽選販売はガッチャードライバーじゃなくてガッチャードライバー&ガッチャードローホルダーだったんだよな。いわゆるセット版ってやつ。」

 

花音「リバイスドライバーのときと同じだね。ガッチャードライバーのほうには5枚、ホルダーのほうには4枚付いてるんだよね。でもセット版ならどっちも入ってるから9枚付くし、先着でワンネスレイズバックルとギーツのライドケミーカードが付いてくる。やっぱりちょっとお得に感じるよね。」

 

透哉「だな。……最初ガッチャードが発表されたときはどこにカード入れるんだろうと思ったけど、こういう感じで2枚入れるんだなー。」

 

花音「端と端のスロットに1枚ずつ入れて、レバーを引いてガッチャンコ!ガッチャードの顔が出てきて、10色に発光しながら変身音が鳴るんだね。」

 

透哉「で、レバーを押してもう一度引くと、必殺技発動と。ここら辺の繰り返し同じ動作を繰り返すところは従来のベルトと同じだな。」

 

花音「でも、ガッチャードの顔が浮かび上がるっていうのは楽しそうだよね。ゲーマドライバーみたいで。」

 

透哉「ゲーマドライバーか。そういやあれもライダーが浮かび上がってたな。」

 

花音「ちゃんとガシャットごとにいろんなライダーが浮かび上がってて、面白かったよね。今回のガッチャードはカードの組み合わせによっていろんなフォームのガッチャードが出てくるんだっけ。」

 

透哉「ああ。現時点だと、スチームホッパーの他にアッパレスケボー、アントレスラーの姿が解禁されてるよな。あ、話変わるけど、すごいよな。昔売ってた装着変身が、この令和の世に復活するなんて。」

 

花音「装着変身は確か、キバまで出てたフィギュアのおもちゃだよね。今でいうリボルブチェンジフィギュアの枠で……。私は実際に遊んだことないけど、同じシリーズがクウガから続いてたみたいだから、かなり人気はあったってことだよね。」

 

透哉「それが、今度は漢字を一文字変えて装着変"新"となり、スチームホッパー、アッパレスケボー、アントレスラーとそれぞれパーツを変えることでフォームチェンジさせることができるんだよな。いやー……俺フィギュアは装動ぐらいしか集めてないけど、これだけ話してるとちょっと欲しくなっちゃうなー。」

 

花音「今回のガッチャードの装着変新を、試しに買ってみるのもありかもね。」

 

透哉「はは、確かに。」

 

果たして装着変新は、リボルブチェンジフィギュアのように長く続くブランドになれるのか……。

 

……やっぱ、頑張ってなって欲しいよなー。

 

リボルブチェンジフィギュアと同等ぐらいには盛り上がって欲しいと思うよ。

 

花音「あと、武器と……ヴァルバラッシャー?と、ヴァルバラドローバックル、かぁ。」

 

透哉「ヴァルバラド、ってやつに変身するためのアイテムなんだよな。あれか、魔進チェイサーやナイトローグみたいなやつか。」

 

花音「たぶん、そうだと思う……。ってことは、いずれ仮面ライダーになるのかな?」

 

透哉「あり得るな……。そうなると、仮面ライダーヴァルバラド、になるのかな?」

 

花音「仮面ライダーヴァルバラドかぁ。すごいカッコいい名前だね。」

 

透哉「確かに……。まぁ、仮面ライダーうんぬんの前にまだヴァルバラドがどんなやつなのかも分からないんだけどな。」

 

花音「あはは……。でも、ガッチャードと敵対はするだろうから、そこでカード争奪戦みたいなのが起きるのかとか、いろいろ妄想が膨らむね。」

 

透哉「カード争奪戦かぁ。そう聞くと、俺もヴァルバラドが楽しみになってきたよ。ガッチャードも楽しみだけど、ヴァルバラドにも要注目だな!」

 

花音「うふふっ、だね♪あ、ヴァルバラドで忘れてたけど、ガッチャードの武器、えーっと……ガッチャージガンか。カードを個別認識してかつ30枚も連射できるなんて、すごいギミックだよね。」

 

透哉「そう、そうなんだよ!100種類以上のカードを個別認識!これだけでもすごいのに30枚連射だぜ?10枚とかなら分かるけど、30枚って……。カード大丈夫かな……?」

 

花音「やっぱりそれ気になるよね……。うーん……ガッチャードライバーに付くカードはSRみたいだから、連射したいけど傷つくのは嫌だって場合はパック版のNとかをゲットして発射させればいいのかも。」

 

透哉「あー、なるほどなー。……どちらにせよガッチャージガン、遊んでみてえよなぁ。俺、武器を買うのは後回しでいいやって思っちゃう派なんだけど、今回は……ちょっと気になるなぁ。」

 

花音「……それなら、とりあえずは買わないで、発売から数日経った後にSNSや動画サイトでガッチャージガンの評判を見て、それから買うかどうか決めればいいんじゃないかな?」

 

透哉「なるほど……。よし、じゃあそうするか。サンキュー花音。」

 

花音「どういたしまして、透哉くん。」

 

……そういや、ガッチャードの最初の武器がガッチャージガンってことは、ギーツに続いて初期武器が銃単体なのか。

 

……冬映画とかでギーツとガッチャードが背中合わせとかになってマグナムシューターとガッチャージガンを撃ち合ってる構図とか、カッコいいんだろうなぁ。

 

花音「それじゃあ次は……ライドケミートレカ、行こうか。」

 

透哉「! お、おう!確か、ライドケミートレカは玩具での呼び方で、劇中だとライドケミーカードって呼び方なんだよな。」

 

花音「うん。これからガッチャードの話するときは、そこに気をつけなきゃだね♪」

 

透哉「は、ははは……。」

 

花音「と、冗談は置いといて……。私、実はライドケミートレカについていっぱい話したかったんだ。」

 

透哉「だろうな。お前、カード集めるの好きだもんな。」

 

花音「えへへ……。でも、それは透哉くんも同じでしょ?」

 

透哉「まぁな。」

 

花音「ライドケミー"トレカ"というだけあって、入手方法がたくさんあるんだよね。おもちゃはもちろん、食玩だと装動、ウエ…「装動!そうだよ花音!やっとギーツⅨの装動の情報が出たんだよ!!」……ふふっ、そうだったね。」

 

透哉「情報まだかな情報まだかなとずっと思ってたら、まさかのガッチャードの装動の情報解禁と同時にくるという……。レーザーブーストやジーンがプレバン限定だったから、ちゃんと一般販売で出してくれるのか危惧してたけど、無事一般販売だったからほんと安心したよ。これでギーツも初期フォームと最強フォームを揃えることができる……。」

 

花音「この前もフォーゼのベースステイツとコズミックステイツを無事買えて喜んでたよね。」

 

透哉「ああ。これまで発売初日にちゃんと買えてた店で今回は買えなかったから、ヤベぇもう手に入らないかもって半分諦めてたけど、次の日にたまたまその店に用事があったから寄ってみたら、奇跡的に1BOX分入荷してたんだよな。」

 

花音「装動って結構人気だから、たまに後々入手困難になったりするんだよね。ガッチャードの弾も、やっぱり初日に行くの?」

 

透哉「もちろん!しかもガッチャードとギーツⅨの他に、ブジンソードがいるだろ?だから次も争奪戦になりそうな気がするから、いつもの店へ発売初日の開店時間前に行くつもりだ。」

 

花音「ほ、本気だね……。あれ?そういえばブジンソードも買うんだ?」

 

透哉「おう。今回はガッチャード、ギーツⅨ、ブジンソードを買うつもりだ。なぜかと言うと、ガッチャードとギーツⅨは言わずもがなだが、ブジンソードには……片方にブレイブのライドケミートレカが付いてるからな。」

 

花音「……あ〜……なるほどね。」

 

透哉「ガッチャードかギーツⅨにブレイブが付けば、ブジンソードは買うつもりなかったんだけど、でもやっぱり好きなライダーだし、ブジンソードもカッコいいし、これは買わない選択肢はないなって。だけど、懸念点が1つあって……俺、タイクーン持ってないんだよな……。」

 

花音「あー……。サブライダーでも、やっぱり通常フォームと最強フォームは揃えておきたいもんね。」

 

透哉「ああ。いつか中古屋で買えるといいな、タイクーン。やっぱ買うとしたらニンジャかなぁ。あ、フィーバーニンジャも捨て難いな……。って悪い花音!そういやお前の話遮っちまってたな……。」

 

花音「ううん、全然大丈夫だよ。装動って言葉出したら、話したがるだろうなぁって思ってたから。」

 

透哉「そ、そうか……。」

 

花音「それじゃあ、話を戻そうか。えーっと……ライドケミートレカはいろんな入手方法があるって話をしてたよね。おもちゃはもちろん、食玩だと装動やウエハース……あ、装動は1弾だけの特別仕様って書いてあったよね。あとは配布とパックだったかな。この中だと、おもちゃとパックが主な入手方法になりそうだね。」

 

透哉「もう0弾と1弾が発表されてて、しかもラインナップや種類も公開されてるんだよな。0弾は25種だけど、1弾は驚愕の88種!3倍以上も増えてるんだよな。いやー……俺はするつもりないけど、全種類コンプしようと思ってる人とかは大変だよなぁ。」

 

花音「まぁね……。あとは、パックがちゃんと買えるのか心配だなぁ。トレーディングカードってものによってはすごく人気で、売り切れ続出で全然買えないっていうのもあるから、そうならないかすごく心配……。」

 

透哉「確かに……。あと心配と言えば、配布の……」

 

透・花「「はがして持って帰れるカードパック!!」」

 

透哉「ああいう形式、面白いとは思うけど、ガンバレジェンズて1回あって、そのときはすぐなくなったんだよな。」

 

花音「うん。それもあって、ゲットできるかちょっと心配なんだ。……透哉くんみたいに、開店時間前に行けばゲットできるかな?」

 

透哉「まぁ、それが一番ベストだとは思うぞ。俺もそうして、1パックもらってくるかな。」

 

花音「あ、それならいっしょに行こうよ。ついでにカードパックも買っていっしょに開封したり、ガンバレジェンズもやりたいなぁ。」

 

透哉「おいおい、ちょっと気が早いんじゃねえか……?キャンペーン始まるまでまだ2週間弱あるぞ?」

 

花音「それくらい楽しみってこと!あと配布といえば、映画の入場者プレゼント第2弾もあったね。」

 

透哉「お、そういやそうだな。今週の金曜からだっけな。確か5枚セットパックがもらえて、その中にはキングオージャーのカードも入ってるんだよな。いや……キングオージャーのカードめっちゃ欲しいな……。」

 

花音「もちろん私は配布初日に見に行くよ、映画2回目を。」

 

透哉「俺はその日は用事があるから、行くなら次の日かなー。」

 

花音「そしたらそこでもらった5枚が、初のライドケミートレカになるんだね。実物どんなのか、楽しみだなぁ。」

 

透哉「待てよ?その日って、パック0弾の発売日でもなかったっけか?」

 

花音「え?……あ。……よし、買うか。」

 

透哉「はは、本気だな、花音。」

 

花音「ふふっ、もちろん♪……でも透哉くんも、1弾で本気出すんでしょ?」

 

透哉「1弾?」

 

花音「ほら、これだよ。スッ、スッ ……はい。」

 

透哉「……!!そうだオーズ!オーズのライドケミートレカがあるんだった!!ちょっとスマホ借りるな。これの……これだよ!これがカッケーんだよ!」

 

花音「このLPって書いてある、パラレルみたいなのだよね。これオーズに限らず、みんなカッコいいんだよねぇ。レジェンドライダーだけじゃなく、ホッパー1やスチームライナーにもあってさ。すごくコレクション映えすると思うんだ。」

 

透哉「当ててえけど……こういうのって封入率低いんだろうなー。10パック?いや……20パックに1枚とかの確率って入ってそう……。」

 

花音「確かに……。数パックでゲットできたら、相当ラッキーだね。……当てたいな〜。ホッパー1とかのパラレルもいいけど、ディケイドもいいな〜。」

 

透哉「クウガやビルドもめっちゃ絵柄いいし、アギトもドラゴンカッコいいし……もし揃えることができたら達成感すげえだろうな。」

 

花音「ほんとにね〜。……よし。スッ」

 

透哉「? どうした、花音?」

 

花音「ガッチャードライバーを予約するの。ライドケミートレカ、かなり集めることになりそうだし、ガッチャード自体も面白そうだし、これは予約しない選択肢はないよ!」

 

透哉「お、おう……。(花音、本気だ……。)」

 

花音「えーっと、どこで予約しようかなー……?」

 

透哉「……ふっ。花音。」

 

花音「んー?」

 

透哉「これから1年、楽しみだな。」

 

花音「……うん♪すごく楽しみ!」




It’s MyGO!!!!!、毎週超楽しみにリアタイで見てるんですけど…… ギスドリすぎてMyGO!!!!!が結成されるビジョンが全く見えないのですが……。

ガルパ実装は楽しみですし、MyGO!!!!!も好きになりつつあるんですが……アニメ内で本当にMyGO!!!!!結成されるのか、(まぁされるんでしょうけど)ちょっと心配です……。

電車かなんかにある広告のセリフもめちゃくちゃ不穏だしで……誰かそよさんを救ってくれ……。

まぁそんな中で明るい話題と言えば、アニメイトで秋のクラシックフェアの開催が決定し、それの描き下ろしイラストの花音ちゃんと燈ちゃんがめちゃくちゃ可愛いことですかね。(まだ燈ちゃんは推しではないんですけど、それの一歩手前ぐらいまで来てます……w。)


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第百十二話 ギーツ46・47話感想!推しVSサポーター!その結末は……感動だ。byましろ&友希那&香澄

ちょっとだけ、ほんとにちょっとだけ愚痴らせてください。

早く本編が見たいという人は、飛ばしてくれても全然構いません。

僕がただただ愚痴るだけですので。












二日前にふとSNSを見てたら、ある記事(というかお知らせか)を見つけたんですよ。

それは、あまねすへの誹謗中傷うんぬんに関してのお知らせというもので……。

しかもそれを見るに、僕は知らなかったんですけど、どうやら今回だけではなく前からそういうのがあったらしいんですね。

このお知らせが目に入った途端、すごく悲しくなると同時に、怒りというかもう殺意が湧いてきました。

今回のもそうだし、たまにある芸能人の方がそういうのを受けた、というのもそうなんですが、何で誹謗中傷なんてできるのか全く理解できません。

個人が心の中でどう思おうが、それは別に誰にも迷惑をかけないのでお好きにどうぞといった感じですが、それをSNSなどでわざわざ書いて発信するというのは、いかがなものかと思いますよ。

それをしてる人っていうのは、その書かれたのを本人が見たらどう思うかとか、そういうの全く考えないんですかね。

もう鬼ですね、人の心がないですよね。

ましてや今回のなんて、事務所がわざわざそういうのをお知らせとして出すくらいですからね。

ネットニュースにもなってましたし、あの木谷さんもそれに関して触れてました。

となると、相当ひどいんだということが見て取れます。

まだ19歳ですよ?今年高校卒業したばかりですよ?

そんな子にブスだの可愛くないだの、わざわざSNSで書いて発信するというのが、もう馬鹿げてます。

心の中でそう思ったりするのは個人の自由ですので何も言いませんが、人の目につくところに『わざわざ』そういうのを書くというのがもう意味分かんないです。信じられません。

こういうのはあまねすに限ったことじゃないですし、たぶん今後もたびたび問題になっていくんでしょうが、そういうのをやってる人は考えを改め直してください。

てか改めろ。

てかそもそもネット使うな。

って言いたいです。

ちょっとだけと言いつつ長々と書いてしまいましたが、とりあえず僕が言いたかったことは……。

誹謗中傷するなとは言わないけどそれをわざわざSNS等で発信するな。

人の心考えろ。

他の人に迷惑かけんな。

です。

マジで今回のに関しては、あまねすが可哀想です。

そんな誹謗中傷するゴミカスクズどもに負けず、彼女にはこれからも楽しく活動していってほしいと、心から願っております。

以上、愚痴でした。














【戸山家 香澄の部屋】

 

香澄「ギーツⅨ強すぎないですか?」

 

透哉「始めて最初に言うことがそれかよ……。」

 

香澄「いや、だって……創世の力を持ってるとは言え、生身でもう強かったジットが変身した仮面ライダーリガドを、最初は互角だったり少し押され気味になりながらも最後は必殺技で倒して撃破って……早いし強すぎません??ちょっとチートすぎますよ……。」.

 

透哉「最強フォームにチートが多いのなんて今更だろ。ゼロツーもほぼ負けなしだったしな。」

 

ましろ「そうですよね。少なくとも本編では、負けなしだった気がします。」

 

友希那「それに、今や英寿は神だもの。あれくらいやってもらわなくては困るわ。」

 

香澄「……神……。まぁ、そうですよね。神、ですもんね……。」

 

ましろ「……もしかして香澄さん、意外とジット好きだったりします?」

 

香澄「……あはは……。ああいう生身でもすごく強いキャラ、嫌いじゃないんだよね。性格はまぁ……あれだけど。」

 

透哉「生身でも強いキャラか……。ちょっと意外だな。」

 

香澄「え、そうですか?」

 

友希那「確かに、戸山さんからはあまり想像できない好みね。」

 

香澄「でも、私以外にも結構いますよ?意外なライダーが好みの子。」

 

透哉「そうだっけか?」

 

香澄「美咲ちゃんはフォーゼが好きだし、こころちゃんはゼロワン、りみりんはゲンムのゾンビやバッファが好きで、あと花音先輩がカードを使うライダーが好きなのがちょっと意外だし、蘭ちゃんは……アギトだったかな。」

 

透哉「……りみりんがゾンビ系ライダー好きなのは、解釈一致だと思うぞ……。」

 

ましろ「確かに……。」

 

友希那「そうなの?私は、意外だと思うけれど。」

 

透哉「あー……友希那は知らないのか。」

 

ましろ「いずれ、わかる時が来ると思いますよ。」

 

友希那「?」

 

香澄「でも、まさかあの後スエルが戻ってきて、さらに変身し、リガドΩになるなんて……。複眼が開いて目が出てきましたもんね。」

 

透哉「そうそう。もうリガドの強化形態出るんだもん、びっくりしたよなー。これでおそらく、ギーツのラスボスはスエルでほぼ確定だな。」

 

友希那「分からないわよ。また英寿がスエルを1話で倒して、最後の最後に黒ツムリが何かに変身してラスボスになるという可能性も……」

 

透哉「いや、流石にスエルだろ。」

 

ましろ「私もそう思います。」

 

香澄「考えすぎだと思いますよ?」

 

友希那「……あなた達、言うようになったじゃない……。」

 

透哉「まぁ、スエルうんぬんはとりあえず置いといてだ。今回はそれ以外にも重要なことが…「景和VSケケラ!」……正解だ、ましろ。」

 

香澄「景和カッコよかったよねー!本物の仮面ライダーになったことで、ブジンソードの複眼も赤になってさ〜。本編では久しぶりのニンジャフォームも見れたし、そこからブジンソードへの変身もカッコよくて!」

 

ましろ「ケケラの死に様も、良かったですよね。景和が最後に"俺を仮面ライダーにしてくれてありがとう"ってお礼を言って、それを聞いて笑いながら消えていって……。最後の方は悪だったけど、それでも景和のことは、本当に推しで、ずっと応援してたんだなって。消えていくとき、嬉しそうに見えて、悲しそうにも見えたんですよね……。」

 

友希那「ずっと応援していた推しにお礼を言われた嬉しさと、もうその推しの今後を見守ることができない悲しさ、と言ったところかしらね。いろいろあったけど、彼は最後まで景和のサポーターだった、ということね。」

 

透哉「……なんだかんだ、みんな良い関係性だよな、サポーターとその推しって。」

 

ましろ「英寿とジーン、景和とケケラ、祢音とキューン、道長とベロバ……。それぞれいろんな関係性があって、面白かったですよね。……ジーンとキューン、またいつか出てきてくれないかなぁ?」

 

香澄「ジーンは映画で出てきたんだけどねー。キューン……あ、Vシネマで帰ってきたりしないかな?」

 

透哉「Vシネは全然あり得るよな。」

 

友希那「従来通りなら、ギーツ最終回の後にいつものようにVシネの予告が来るだろうから、そこに期待してみてもいいかもしれないわね。」

 

香澄「ですね!」

 

ましろ「ふふっ♪……前回は道長とベロバ、今回は景和とケケラと、連続で因縁の対決は熱かったですねー。」

 

透哉「ほんとになー。てか今回もそうだけど、道長VSベロバもめっちゃ良かったんだよな!久しぶりの仮面ライダーベロバに変身でおぉ!ってなったし、道長どうやって勝つのかなーって思ってたらまさかのジャマ神の力を残してたっていうな!いやいや、あれは見てて興奮したよ!仮面ライダーベロバ再登場以上におぉ!!ってなったもん!二人がキックしてて、バッファが押されてると思った矢先に後ろの方に金色のマントが見えた時点でもう察したよな。あ、これはまさか!って!」

 

友希那「そこでもう、道長の勝ちを確信したわね。」

 

ましろ「ジャマ神バッファは、全ての仮面ライダーをぶっ潰す力を持っている。だから、仮面ライダーに変身したベロバにも有効だった。これは誰もが納得の決着ですよね。」

 

香澄「強さ的にはプレミアムベロバのほうが強そう……な気もするんですけど、絶望感で言ったら巨大な仮面ライダーベロバのほうが圧倒的ですもんね!自分の5倍大きいライダーが相手じゃ、威圧感もありますし。」

 

透哉「このベロバとの対決のために、ジャマ神の力を残しといたってことだよな。100%完全に倒すために。」

 

友希那「ブジンソードとの戦いでも、プレミアムベロバとプレミアムケケラとの戦いでもその力を使わなかったことから、ベロバだけを確実に倒すという道長の覚悟が伺えるわね。」

 

透哉「だな。最後のライダーキック対決は道長が制し、ベロバを撃破。この二人の因縁にも、終止符が打たれたわけだ。……でも、ケケラもそうだったけど、何で悪逆非道だったやつが倒されてスッキリしたはずなのに、消える直前の一言二言だけでそれが複雑な気持ちに変わるんだろうな。」

 

ましろ「やっぱり、第一印象ですかねー……。まぁたまに、そういう気持ちに一切ならず、倒されたことでスッキリしたキャラもいましたけどね。今回の二人は……そこと比べたら、ううん、比べるまでもないか。」

 

透哉「ましろ、俺には分かるぞ。その倒されてスッキリしたキャラ。あのクズ野郎のことだよな。」

 

ましろ「はい、あのクズのことです。」

 

友・香「「(絶対蛮野のことね(だ)……。)」」

 

ましろ「……でも今回、それに近かったけと結構いい活躍をした人がいましたよね。」

 

透哉「? ……おいお前、それって……」

 

友・香「「ナッジスパロウね(大智だね!)」」

 

透哉「……」

 

香澄「今回は大智がいなきゃ、ケケラに捕まった人達を助けられなかったですもんね。」

 

友希那「景和以外の仮面ライダーが人形やカボチャにされたとき、景和と沙羅さんを守るために現れ、ジャマトになってケケラと交戦したり、ケケラに捕まった人達を自分の育てたジャマトを使って助けたりね。」

 

ましろ「ケケラが用意したジャマトが、みんな大智が育てた個体だったんですよね。だから、ケケラに捕まった人達を襲うのではなく、助けることができた。ほんとに今回は、大智がいなかったらいろいろと危なかったですよね。」

 

透哉「……」

 

香澄「……?透哉先輩、どうして黙ってるんですか?」

 

友希那「納得がいかないから、じゃないかしら。」

 

香澄「納得がいかない?」

 

ましろ「実は透哉先輩、ナッジスパロウこと大智のことがものすごく大嫌いなんです。」

 

香澄「え、そうなんだ?」

 

透哉「……だってよあいつ、景和を陥れたり、途中でジャマト側についたり、沙羅さんをジャマトにしたり、他にもいろいろ……。あぁ!思い出しただけでもイライラしてきたー!」

 

ましろ「……ナッジスパロウが絡むと、いつもこんな調子に……」

 

香澄「あ、あはは……。」

 

友希那「……透哉。気持ちは分かるけど、潔く認めなさい。現実から目を背けないで。」

 

透哉「……けど、あいつは今まで…「過去は過去、今は今よ。」! ……」

 

ましろ「そうですよ透哉先輩。確かに、今まで嫌いだったキャラが突然善人ぶった行動をとったら、びっくりというか……複雑な気持ちにはなりますけど、でも、今までもそういうキャラは何人かいたじゃないですか。」

 

透哉「……それは、そうだが……」

 

香澄「あー……確かに結構いるなぁ。」

 

友希那「なかなかに説得力あるわね、今の言葉……。」

 

ましろ「だから……今回も同じですよ。そういうのはいわばキャラの成長なんですから、ちゃんと受け入れないと。……透哉先輩も、本心ではちょっとは認めてるんでしょう?」

 

透哉「……ちょっとだぞ。ほんとのほんっとーに!ほんのちょっとだけだからな!……くそ、認めたくはないが、認めなくちゃならないのか……。」

 

友希那「どれだけ嫌いなのよあなた……。」

 

香澄「でもまぁ、蛮野よりはマシ、ですよね?」

 

透哉「……それはそうだ。そっか、そう考えたらいいのか。あいつとどっちが嫌いか。……百ゼロで蛮野だな。」

 

ましろ「……問題解決したようで、何よりです……。」

 

香澄「解決……したのかな?」

 

友希那「したということにしておきましょう。……さて、次回は…「OP回収!」え?」

 

透哉「OP回収だよ!予告見たろ?ツムリが英寿にマグナムシューター向けてたじゃねえか!」

 

友希那「……そういえばそうね。それを言うなら、今回でもOP回収していたわね。」

 

ましろ「英寿が縄を引きちぎるところですよね!縄で縛られたところから引きちぎるところまで、完全にOPと同じだったから、見てて興奮しました!」

 

香澄「ああいうのってほんと熱いよね〜!エグゼイドでもあったけど、ほんとにカッコイイもん!」

 

透哉「俺、ツムリが英寿にマグナムシューター向けてるシーンは流石に来ないのかなぁってほぼ諦めてたけど、まさかこんな最終回間近で持ってくるとは……。」

 

友希那「最終回間近……。そうよね、もうすぐギーツも最終回なのよね。」

 

香澄「あ……。そう言われると、なんか寂しくなっちゃうな……。」

 

友希那「! ご、ごめんなさい!私、そんなつもりじゃ…「謝るなって友希那。」透哉……。」

 

透哉「最終回を迎えるというのは、どんな作品においても決して避けては通れない道だ。仕方ないといえば仕方ない。だからこそ、俺達には最後まで見届ければいけない義務がある。」

 

ましろ「透哉先輩……。」

 

友希那「……ふっ、透哉の言う通りね。少し大袈裟な気もするけど、ポジティブに考えるならあと二話残っているもの。」

 

香澄「あと二話かぁ……。どんな終わりを迎えるんだろう、ギーツは……。」

 

ましろ「それも一つの楽しみとして、次回のギーツ、そして最終回に備えましょう、香澄さん。」

 

香澄「うん、そうだね、ましろちゃん!」

 

透哉「最終回を終えたとしても、例年通りなら冬映画、そしてVシネもあるからな。まだまだギーツは終わらないぞ。」

 

ましろ「その二つも楽しみですよね!ガッチャードとギーツのバトンタッチ的な演出があるのかも気になりますし……」

 

香澄「あー!リバイス最終回の英寿と一輝みたいなね!そしたら、ガッチャードがギーツのライドケミーカードを持って現れたりするのかな?それを見て英寿が何か……」

 

透哉「……おいお前ら、ちょっと気が早くねえか?」

 

友希那「そのままにしておきましょう。二人とも楽しそうじゃない。」

 

透哉「……そうだな。」




もうあと二話でギーツ終わるんですか……?

マジですか……。



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第百十三話 ギーツ48話感想!終幕のデザイアグランプリ開幕……!by彩&蘭&こころ&レイヤ

今更ですが、It's MyGO!!!!!10話の感想を言っていいですか?





……神回でした。

気づいたら涙がぼろぼろ出てましたw。

ああいうの弱いんだからマジでやめてくれ!(マジでありがとうございます最高でした)

よくあの最悪の終わり方からあそこまで持って行けたな……。

やはり最終的に必要なのは強引さか……。

あと余談ですが、10話で僕の中の燈ちゃんと愛音ちゃんと楽奈ちゃんの好感度が爆上がりしました。(もちろんそよさんと立希ちゃんと良かったよ……。あの二人の感情が溢れ出て泣き出しちゃうシーンは涙なしでは見られませんでした……。)


【弦巻家 カラオケルーム】

 

彩「勝ち取った夢の中で♪Tell me何を見つける?……ふぅ。」

 

パチパチパチパチ!!

 

こころ「んー!最っ高だわ彩!」

 

透哉「やっぱ歌上手えよなぁ彩は。」

 

レイヤ「すごく良かったです、丸山さん。」

 

蘭「流石、アイドルですね。」

 

彩「えへへ♪ありがとうみんな♪……それにしても、相変わらずすごい設備だなぁ。」

 

透哉「なー。とても家の中とは思えねえよ……。」

 

こころ「食べ物も自由に頼めるわよ!何か食べたいのあるかしら?」

 

蘭「いや、今は大丈夫。」

 

レイヤ「私も、今はいいかな。もしだったら、後で何か頼んでいい?」

 

こころ「ええ、もちろんよ!」

 

透哉「しかし、『Trust・Last』かぁ。」

 

彩「! そうだよ透哉くん。『Trust・Last』と言えば……」

 

透・彩「48話!!」

 

蘭・レ「!」

 

こころ「?」

 

彩「透哉くん……もう次回最終回だよ?」

 

透哉「ああ。ついにこの時が来てしまったんだな……。」

 

蘭「……彩さん、導入が上手いですね。」

 

彩「え?」

 

こころ「だから『Trust・Last』を歌っていたのね!」

 

レイヤ「ああ、なるほど。そういうことだったんだ。」

 

彩「……ま、まぁね。あはは……。(たまたま入れただけなんて、言えない……。)」

 

透哉「なぁ、お前らも見たか?48話。」

 

こころ「もちろん見たわ!」

 

蘭「まぁ、一応。」

 

レイヤ「練習でチュチュの家に行ったときに丁度始まったので、そのままチュチュやパレオといっしょに。終幕のデザイアロワイヤル、ですよね。」

 

透哉「ああ。スエルが始めた最期のゲームで、多くの一般人が強制的に変身させられて、他の人の幸せを奪うために戦いを始めてしまうんだよな。最後の1人になるまで戦い合い、負けた者や戦意喪失したものは即退場と……。まぁ最悪のゲームだな。」

 

彩「最悪も最悪だよ!景和が働いてる蕎麦屋さんに来ていたカップルも変身させられるんだけど、それぞれを傷つけたくないって言って戦いを放棄して逃げるの。そこまではいいじゃん?でもそこにゲームマスターがやってきて、強制的に爆発させて即退場って……。ひどくない!?悪逆非道にもほどがあるよ!!」

 

蘭「信じられないですね……。スエルが集めたゲームマスター、ほんと腐ってると思います。」

 

レイヤ「く、口悪いね蘭ちゃん……。でも、そう言いたい気持ちも分かるよ。」

 

こころ「負けて退場ならまだ百歩譲って分かるけど、強制的に爆発させて退場はよくないわよね。馬鹿げてるわ。」

 

彩「スエルがどれだけ非道なやつかってのが、見て取れるね。……でも、そんな人達を止めるために、英寿や道長、景和が動くんだよね!景和と道長のやり取り、好きだったな〜。」

 

透哉「あぁ、あれなー。なんか、見てて微笑ましかったよ。景和に反撃しちゃダメって言われたから、分かったと言って武器を投げ捨てて力ずくでライダー達を止めようとしてな。その後道長が他のライダーにお尻を叩かれてたのも笑ったなー。ああいうとこにちょっとしたギャグ要素を挟むの、やっぱいいよな。」

 

レイヤ「ギャグ要素……ではないかもしれませんが、ゲームマスターを止めるために共闘するウィンと大智、そのときに大智が呼び出したジャマトを映像で見ていたツムリが"キモ可愛い"と言っていたのも、ちょっと微笑えましかったですよね。」

 

透哉「あー、確かにな。」

 

彩「あの頭から花が生えてるジャマトだよね。キモ可愛いかどうかって言われたら……正直微妙なところだけど、ツムリはああいうのが好きなんだね。」

 

こころ「話は変わるけど、あたしはブーストマークⅡが久しぶりに登場したのが良いと思ったわ!」

 

蘭「確かに。上位互換のレーザーブースト、そして最強フォームのギーツⅨが出てからは、全然見なくなったもんね。今回出番は控えめと言えば控えめだったけど、高速移動してライダー達から武器を奪ったりゲームマスター達を止めたりするために使ったよね。本気の戦いではなくても、要所要所であまり使わなくなったフォームが再登場するっていうのは、やっぱりいいよね。」

 

彩「最近、アーツも発表されたからね〜。結構ブーストマークⅡは熱いよー。」

 

透哉「そういやそうだったな。あれ、パーツを付ければレーザーブーストにもなれるんだっけか。1つで二度おいしいってやつだな。アーツも進化したよなぁ。」

 

彩「いつになるか分かんないけど、ギーツⅨとかもアーツ出たら絶対カッコいいよね。」

 

透哉「……間違いねえな。」

 

蘭「……あの、話がそれてるんですけど……」

 

透哉「! 悪い悪い。感想語ってると、途中でいっつも違う話になっちゃうんだよな〜。」

 

レイヤ「ふふ、分かりますよそれ。ロックやパレオも、よくそういうことありますし。」

 

透哉「だろ?いやー、こればかりはほんと仕方ないよなー。」

 

蘭「(……確かに、よく考えたらモカとかもそういうとこあるかも……。)」

 

彩「じゃ、話を戻そうか。えーっと……あ、ギロリ!」

 

透哉「! そうそうギロリ!まさかの再登場だったよな!」

 

こころ「英寿と景和がコマンドフォーム同士で戦った回で、ニラムに消された時以来よね?ものすごく久しぶりの登場だったわね!」

 

彩「ほんとだよ〜。これまで、地味に復活あるかな?あるかな?って思ってたんだけど、全く音沙汰なくて……。これはもうないかなぁって思って、そのままギーツをずっと見てたんだけど、突然英寿、ツムリ、ギロリが住んでた家が久しぶりに登場してさ。あ、久しぶりに見たなこの家って思いながら見てたらなんか物音がして、そしたら突然英寿が"おかえり"って言ってさ。そしたらその後仮面を付けたフードの男が現れて!それを見た途端『え?嘘!?』って、1人で興奮しちゃって……。」

 

透哉「でも、その気持ち分かるよ。ほんと満を辞してだったもんなー。俺も密かに復活を期待してたけど、こんな終盤での復活だとは思わなかったから、びっくりしたな〜。」

 

こころ「ギロリに、スエルの元に連れてきてもらって、そこからギーツⅨとリガドΩの戦いが始まったのよね。でも……ギロリはほんとに、数いるゲームマスターの中でも一番まともで、しっかりデザグラや仮面ライダー、世界の平和も考えていて……今回英寿の強い味方になったし、人気がないわけないわよね。」

 

透哉「映画でもカッコよかったからなぁ。あわよくばグレアに変身してほしいけど……流石にないのかなぁ。ウィンも、パンクジャックに変身しないしなぁ。」

 

彩「うーん……まだ最終回が残ってるけど、望みは薄いかなぁ。そうなるとやっぱり、Vシネと冬映画?」

 

透哉「ま、そうなるよな。」

 

蘭「……そういえばギーツの映画、最後に冬の映画の予告なかったんですけど、やるの…「「やる!!」」!?」

 

透哉「いややるだろ!流石にやるはずだよ!」

 

彩「うんうん!ガッチャード&ギーツ、もしかしたらそれに加えて何人かレジェンドライダーも出るかもしれないけど……何にしても、冬映画はもうW&ディケイドのときからずーーーっと続いてるいわば恒例行事!伝統なんだよ!だから絶っっっ対やるよ!!1000%断言するよ私は!!」

 

蘭「……は、はぁ……。」

 

レイヤ「はは……この二人には勝てないね。」

 

蘭「いや、別に勝つつもりないし、勝ちたいとも思ってないから。」

 

こころ「最終回が終わった後に、その二つの予告がどっちも流れたら嬉しいわよね!さて、話を戻してギーツⅨとリガドΩのバトルだけど……」

 

透哉「やっぱギーツⅨ強いよな?」

 

彩「うん。途中でリガドΩが弱体化したとは言え、それまでも結構ダメージを与えたりと互角に渡り合ってたし、マグナムシューター、ブーストバックル一斉召喚攻撃も創世の力で対処してたし……リバースがなければ、あのまま倒せてたんじゃないかな?」

 

透哉「リバースか……。また厄介な能力持ってんなー。」

 

レイヤ「英寿の時間だけが巻き戻った、って言ってましたね。あれは変身する前に戻ったということなのか、そもそもブーストマークⅨバックルが生まれてない時に戻ったということなのか。どっちなんでしょう……。」

 

透哉「そうだなぁ。俺は前者な気がするけど……ってそんなことよりその後だよ!」

 

レイヤ「え?……あぁ。」

 

蘭「ツムリが英寿に銃向けるシーンですか?」

 

透哉「そう!OP回収!まだかまだかと思ってる中ようやく、最終回間際で、本編に登場したOPでずっと印象的だったあのシーンが回収されたんだ!もう熱いったらありゃしないだろ!」

 

蘭「どちらかと言うと、鑑先輩のほうが熱い……。」

 

彩「あはは……。」

 

こころ「……ねぇみんな。あれって、ほんとに白ツムリなのかしら?」

 

透・彩「「え?」」

 

蘭・レ「「?」」

 

こころ「もしかしたら、黒ツムリが白ツムリに入れ替わった姿だったりするんじゃないかしら。ほら、サロンで白ツムリがどこか行ったときに、黒ツムリが後ろから現れたじゃない。」

 

蘭「……まぁ、一理はあるか。」

 

彩「いや、でも……ごめんって言ってたし、ずっとこの時を待っていたとも言ってたし……。動機は分からないけど、英寿は確か黒ツムリとまだ面識なかったはずだし、やっぱり白ツムリなんじゃ……」

 

レイヤ「私もそう思います。確かに黒ツムリが英寿に銃を向けるというのは一番納得がいきますが、英寿の言動からしても、あれは白ツムリなんじゃないかなと……。」

 

彩「目を見開いてびっくりしてたし、覚悟はできてるって言ってたもんね。」

 

蘭「だったら、何であのとき黒ツムリはサロンにいたんだってなりません?あの後白ツムリを追いかけて、何かしたんだとしたら……。」

 

こころ「黒ツムリはスエル側だから、英寿を倒すためにスエルが仕向けたと言っても不思議じゃないわよね。黒ツムリをサロンに向かわせ、そこにいる白ツムリに入れ替わりか憑依か分からないけど、黒ツムリが何かをして白ツムリになり、英寿とスエルの元に行ったところで、英寿に銃を向け、そこでスエルの命令通り英寿を倒す……。というのがあたしの考察よ!」

 

彩「……なるほど。確かに的を射てるなー。」

 

レイヤ「私と丸山さんで白ツムリ派、蘭ちゃんとこころちゃんで黒ツムリ派と、綺麗に分かれましたね。」

 

透哉「(さっきから黒ツムリ白ツムリって、まるでウォズだな……。)」

 

彩「透哉くんは?」

 

透哉「ん?」

 

彩「透哉くんはどっちだと思う?英寿を撃ったのは黒ツムリか、白ツムリか。」

 

透哉「お、俺?」

 

こころ「そういえばまだ透哉がこのことについて触れていなかったわね!」

 

蘭「やっぱこういうのは、はっきりさせておくべきですよね。」

 

レイヤ「鑑さんの一声によって、どちらの考察のほうが多いか決まる、というわけですね。」

 

透哉「おい、待て待て待て。ただの考察なんだし、別にどっちがどっちでもいいんじゃ…「そうだけど、でも、結果どっちが多いかってのは気になるじゃん?」き、気になるか……?」

 

蘭・こ・レ「「「気になります(気になるわ!)。」」」

 

透哉「……分かったよ。じゃあ、俺の考察を話すぞ。」

 

彩「うんうん。」ワクワク

 

透哉「俺はあのツムリは……」

 

蘭・こ・レ「「「……」」」

 

彩「……」

 

透哉「……

 

 

 

 

 

白ツムリだと思う。」

 

蘭・こ「!」

 

彩「……グッ!」チイサクガッツポーズ

 

レイヤ「あはは……。」

 

透哉「俺の予想では、英寿とツムリ、もしくは英寿の作戦なんじゃないかと思ってる。」

 

彩「作戦?」

 

透哉「ああ。英寿お得意の、『化かし』だよ。」

 

彩「!」

 

蘭「……なるほど。確かに英寿は、今まで何回も人を化かしてきましたね。」

 

透哉「だろ?最近はあまりなかったけど、初期のほうはめちゃくちゃ人化かしてたからな。今回もそれと同じで、撃たれて死んだふりをし、スエルを欺くという何かしらの作戦なんじゃないかと思うんだ。"一か八かの賭けだけどな"とか言ってツムリにもその作戦を話していたとしたら……。」

 

レイヤ「でも、英寿がツムリを見て驚いていたのは……」

 

透哉「演技だろうな、スエルを欺くための。」

 

こころ「それに、48話が終わる直前、完全に銃を発砲した音がしたわ。しかも英寿の顔に向けていたから、あれで無事とは思えないのよね。」

 

透哉「それは……まぁ、何かしら考えがあるんじゃねえか?自分が脱落するのを見越して、そこから復活までのルートのヒントをあらゆる場所に示しておくくらいだ。きっと俺達が思いつかないような、あっと驚く方法で復活するんだろうぜ。」

 

彩「私達が思いつかないような、あっと驚く方法か……。確かに、英寿ならやりかねないかも。」

 

レイヤ「そう思わせるだけのことを、彼はこれまでいくつも成し遂げてきましたからね。」

 

こころ「透哉……あなたの考察、とても面白いわ!!」

 

蘭「まぁ、それでもあたしの予想が黒ツムリということは変わらないですけどね。」

 

透哉「俺達の考察が当たるか、お前らの考察が当たるか。全ては、次回のお楽しみだな。……さて、次回はいよいよ最終回か。」.

 

彩「正直私、まだ実感湧かないよ……。」

 

こころ「ギーツは、いったいどういう終わりを迎えるのかしら……?」

 

蘭「また、創世の力で世界を作り変えるエンド、とか?」

 

透哉「めちゃくちゃありそうだなそれ……。でも、世界を作り変えるエンドはビルドとジオウでやってるからなー。」

 

レイヤ「スエルを倒してハッピーエンドか、それに+αが加わって今までなかったようなエンドになるのか。どちらにせよ、最終回まで待ちきれませんね。」

 

透哉「ああ。……ギーツの終わり、しっかりみんなで見届けようぜ。」

 

彩・蘭・こ・レ「「「「うん(はい。・ええ)!」」」」

 

透哉「ふぅ、今回も話した話した。よし!んじゃあそろそろ俺も歌うかな!」

 

彩「おぉ!待ってましたー!」パチパチパチ‼︎

 

透哉「歌う曲はもちろん……『Time judged all』だ!」

 

彩「キターーー!!あ、それなら私もいっしょに歌っていい?」

 

透哉「デュエットか。よし、やるか!」

 

蘭「ほんとに仲良いなこの二人……。」

 

レイヤ「ふふ、微笑ましいよね。あ、こころちゃん。私、ドリンク頼んでいいかな?」

 

こころ「もちろんよ!えーっと……この中から選んでちょうだい!」

 

レイヤ「! す、すごい種類いっぱいあるね……。じゃあ……これにしようかな。蘭ちゃんも何か頼む?」

 

蘭「……うん、せっかくだから頼もうかな。あたしは……これで。」

 

こころ「分かったわ!それじゃあ注文するわね!」

 

透哉「あちこちそこかしこに散らばる欲望♪」

 

彩「多くを手に出来たら願いが叶うさ♪」




ついに今週末ですよ今週末!!

始まったと思ったらいつの間にか1年が過ぎていて、気づいたらもう最終回……。

もうカードを集めていたりと、気持ちがガッチャードに向いている……と言いたいところですが、正直まだギーツのほうに気持ちがいっちゃってますねw。

だって毎週めちゃくちゃ面白かったんだもん!!

おもちゃもめちゃくちゃ遊んでて楽しいんだもん!!

めちゃくちゃ名残惜しいですが、泣いても笑っても次が最終回……!

僕はもちろんリアタイしますw!!


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第百十四話 ギーツ最終話感想!きっと叶う。願い続ける限り……。by彩&ましろ&友希那&香澄&蘭&こころ&レイヤ

長らくお待たせいたしました!

とうとう仮面ライダーギーツ……最終話の感想回です!!

リアタイで見てましたが……いやー、良い最終回でした……。

ほんとにいろいろ言いたいことがいっぱいあるんですが……とりあえず感想回本編を見てください。

そこに全て詰まってます……。

最終回放送後もずっとギーツ関連のワードがXのトレンドに載っていたので、それだけでギーツがどれだけ人気なのかというのが伝わりますよね。

というわけでギーツ最終話の感想回、どうぞ……といきたいところですが、これだけ言わせてください。

『Change my future』流すのは反則だって……。(あと実況ツイートしてるあまねすが面白かった)


【透哉の住むアパート 透哉の部屋】

 

透哉「……」

 

彩「うぅ、緊張するよ〜……。」

 

友希那「あなた、こういうときいつも緊張していない……?」

 

香澄「最終回楽しみだね!ましろちゃん!」

 

ましろ「はい!もう、いろんな意味で楽しみです!」

 

蘭「こういうの、リアタイ?って言うんだっけ。あたし初めてだな……。」

 

こころ「みんなでギーツを見るの、楽しみね!」

 

レイヤ「ふふ、そうだね。……でも、これは……」

 

透哉「レイヤも気づいてるか……。」

 

レイヤ「これは気づくというより……この部屋に入った時点で分かりますよ。」

 

彩「? 何の話してるの?」

 

透哉「彩……分からないか?この状況を見て。」

 

彩「へ?状況?……」

 

ま・香・こ「「「……?」」」

 

友・蘭「「……」」

 

彩「……そっか!みんなギーツ最終回を心待ちに…「いや狭いんだよ!」え?」

 

香澄「……あー……。」

 

友希那「そういうこと……。」

 

透哉「みんなで最終回をリアタイするのは、全然良いんだ。俺も楽しみだし。でも……この部屋に、8人だろ?流石にちょっと……狭いよなぁって。」

 

彩「……な、なるほど。」

 

蘭「でも、もう今更じゃないですか?」

 

ましろ「もうすぐギーツも始まっちゃいますし、我慢するしかないですよね。」

 

こころ「あたしも全く問題ないわ!」

 

透哉「……意外とそういうの気にしないんだな、お前ら……。」

 

友希那「だって、倉田さんの言う通り、もうすぐギーツが始まってしまうもの。」

 

香澄「それにこの方が、みんなの仲の良さを感じられて良くないですか?」

 

透・ま・友・蘭・こ・レ『……』

 

香澄「……あれ?」

 

彩「香澄ちゃん良いこと言う〜!そうだよ透哉くん!狭い部屋だろうとみんなで集まってギーツを見る!それくらい仲良しなんだよ私達は!」

 

香澄「彩先輩!」

 

透哉「(……これ、さっき彩が"なるほど"って一瞬納得したことは忘れた方がいいやつだな……。)分かったよ。そこまで言うならもう俺は何も言わない。みんなも気にしてないみたいだし、このままギーツ最終回を見よう。」

 

彩「えへへ、そうこなくっちゃ。……!あと1分!もうすぐ始まっちゃうよ!」

 

友希那「それじゃあ見届けようじゃない、ギーツの最後を。」

 

蘭「それだと死に様を見届けようみたいな意味になりません?」

 

友希那「……今のは撤回するわ。」

 

こころ「笑顔がいっぱいの最終回を、期待しているわ!」

 

香澄「こころんらしいね〜。じゃあ私は、キラキラドキドキがいっぱいの最終回!」

 

ましろ「キラキラドキドキの最終回……。香澄さんらしい、素敵な最終回だなぁ。」

 

レイヤ「キラキラは難しいかもしれないけど……ドキドキにはなりそうだね。」

 

彩「もう、今の時点でドキドキしてるもんね!最終回楽しみだな〜っていう、わくわくのドキドキ。英寿どうなるんだろう?っていう、心配のドキドキ。あとは……どんな終わり方になるんだろう?ギーツまだ終わってほしくないなぁっていう、不安や葛藤のドキドキ。」

 

透哉「……ある意味、香澄の言うことは合ってるのかもな。‥…!始まった!」

 

彩「前回からの続きだね……!とうとう、始まったんだ……。ギーツ、最終話……!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜ギーツ最終話視聴中〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全員『……』

 

透哉「……終わっちまったか。」

 

彩「……うぅ、ぐすっ……。」

 

透哉「って彩!?お前また泣いてんのか!?」

 

彩「だ、だって〜!うぅ……ほんとに、ほんとに良い最終回だったよ〜……。」

 

ましろ「まさか、最後に『Change my future』が流れるなんて……。あれは反則ですよ〜……。」

 

透哉「ってましろもか。……でも確かに、ギーツらしい、良い終わり方だったよな。」

 

友希那「最後に英寿は神様となって、スエルを倒し、平和な世界……みんなが幸せになれる世界に作り変えた。みんなから英寿の記憶は消えてしまったけれど、英寿自身は今でも神様として、みんなのことを見守っている。その対象には、ガッチャードこと一ノ瀬宝太郎も……。」

 

蘭「石になったギーツⅨのバックルが、神社の祠の中に祀られていましたね。ツムリはそれを守っていて、ジーンも英寿に会いに来て。……神様、か。」

 

レイヤ「ただでさえ強くて、頭が良くて、知恵もあって、心も強く、誰も手が届かない存在だった英寿が、さらに届かなくなっちゃったね。」

 

香澄「……でも、英寿なら、そんな存在になったとしても全然おかしくないって思えるんだよね。なんたって、今まで2000年転生しながら生きてきたんだもん。」

 

こころ「ツムリに銃を向けられたときに言った『覚悟はできてる』は、自分の肉体を捨てて本当の神様になる覚悟ができたって意味だったのね。しかも、その決意はお母さんと再会したときに既にしていたなんて……。」

 

透哉「流石英寿、だな。要はみんな、あのときから英寿に化かされていたわけだ。」

 

ましろ「あー……そう、なるのかな?」

 

蘭「そういう解釈も、悪くないですね。」

 

透哉「だろ?……あ、そういえば前話してたよな?英寿を撃ったのは黒ツムリなのか白ツムリなのかって。あれ結局…「みんな正解だよ!」……」

 

彩「だって、乗っ取られてたとはいえ側は白ツムリだったし、黒ツムリが乗っ取ってたってことは黒ツムリでもあるし、さっき透哉くんが言った通り、"ずっと化かしていた"とも取れるし……だから今回の考察は、みんな正解!」

 

こころ「ふふ、そうね!彩の言う通りだわ!」

 

蘭「みんな正解、か。いいじゃん。」

 

レイヤ「私も、その意見に賛成。鑑さんはどうですか?」

 

透哉「……もちろん、賛成だ。平和的解決ってやつだな。」

 

蘭「ですね。」

 

レイヤ「誰も傷つかない答えだもんね。」

 

こころ「ここでもう既に、みんなが幸せになっているわね!」

 

彩「あはは……。」

 

香澄「……えーっとー……何の話?」

 

ましろ「さぁ……?」

 

友希那「私達には何のことだかさっぱりだわ。」

 

透哉「後で気が向いたら話してやるよ。さて、神様になった英寿と言えば…「スエルとの最終決戦ですね!」ああ。」

 

こころ「英寿が現れたときの安心感はすごかったわよね〜。」

 

香澄「ほんとだよー!ブジンソード、ファンタジー、ジャマ神バッファでそれぞれ戦ってたのにリバースでまた時戻されちゃって……。そんな絶体絶命のピンチの中、景和、祢音、道長の想いに応えるかのように、久しぶりのブーストライカーに乗ってマグナムブーストフォームのギーツが現れたんだよね!」

 

友希那「マグナムブーストは基本フォームでありながら登場回数が少なかったから、たまに出てきたときの興奮度がすごいのよね。しかも今回のマグナムブーストは、『READY FIGHT』の後に『FOR DESIRE』と鳴った、最終回仕様。こんなことされたら、熱くならないわけないわよね。」

 

レイヤ「……」

 

友希那「……どうしたの?」

 

レイヤ「あ、いえ。……湊さんって、仮面ライダーのことを話す時はそんな感じに喋るんだなって。」

 

友希那「……?どこか変な言動があったかしら?」

 

レイヤ「違います違います!そういうことではなくて……その……」

 

透哉「(そういや友希那とレイヤが仮面ライダーについて話すとこ、見たことなかったな……。)」

 

彩「(言われてみれば……。)」

 

ましろ「……あの、友希那さん!」

 

友希那「! な、何?倉田さん。」

 

ましろ「マグナムブースト登場も良かったんですけど、その後景和達のベルトを復活させてからの展開も良かった……というか熱かったですよね!」

 

友希那「……ふっ、そうだったわね。まさに神である英寿だからこそ許される芸当よね。そこからナーゴビート、タイクーンニンジャ、バッファゾンビへの同時変身。ナーゴビートに関しては本編内ではかなり久しぶりの登場で……」

 

レイヤ「……」ポカーン

 

蘭「あたしも、最初に湊さんと感想会したときはびっくりしたよ。すごい饒舌にしゃべるんだもん。まるで別人に思っちゃうくらい。」

 

香澄「え、そうだったの?蘭ちゃん。」

 

蘭「え……香澄はそうじゃないの?」

 

香澄「うん!友希那先輩も仮面ライダー好きなんだって分かってからは、お互い積極的に話してたもん!特にジオウについて語ってる友希那先輩は面白かったな〜。」

 

蘭「……ま、まぁ、香澄は例外として、普通はびっくりするよねって話。」

 

レイヤ「あ、あはは……。」

 

透哉「大丈夫だよレイヤ、すぐに慣れっから。」

 

彩「そうそう!慣れだよ慣れ!」

 

レイヤ「は、はぁ……。」

 

こころ「ねぇねぇレイヤ!レイヤは最終回、何が一番心に残ったのかしら?」

 

レイヤ「一番心に残ったこと、か。うーん……「ちょっとあなた達。」!」

 

友希那「私と倉田さんの話、ちゃんと聞いているの?」

 

レイヤ「え、えっと…「もちろん聞いてたさ。ギーツだけじゃなくタイクーン、バッファ、ナーゴもちゃんと活躍してて、しかもリボルブオンしたりそれぞれの武器の特徴を活かしたコンビネーション技だったりと、見事な連携でスエルを追い詰めてたって話だろ?」おぉ……。」

 

友希那「……流石透哉ね。分かっているじゃない。」

 

ましろ「そしてその後、再びリバースを使って時を戻そうとするんですけど、止まった炎の中からギーツⅨが現れて、『神様には時間なんて関係ないんだぜ』って……。流石にあれはカッコ良すぎないですか??反則ですよあんな言い方と登場のしかたは!!」

 

彩「分かる!非常〜に分かるよましろちゃん!あれはほんとにイケメンだよね!あれで落ちない人間はいないよ!」

 

透哉「言い方が恋愛漫画になってんぞ……?」

 

蘭「……それで?最終回の中でレイヤが一番心に残ったことは何なの?」

 

友希那「! 私も興味あるわ。教えてちょうだい、レイヤ。」

 

レイヤ「あ、はい。……私はやっぱり、最後に『Change my future』が流れたことですかね。」

 

彩「それも本っ当に非っ常に分かるよレイヤちゃん!!」

 

香澄「もうイントロが流れた時点で『あ、これは!』ってなりましたもんね!」

 

こころ「映画の主題歌を最終回の最後で流すなんて、すごく粋な計らいよね!」

 

ましろ「はい!ただでさえ珍しい事例だったのに、曲自体がとても良い曲だから、余計感動しちゃって……。後でもう一回見ようかな……。」

 

透哉「お、それはありだな。最終回二週目行っちまうか!」

 

彩「おぉ!行こう行こう!」

 

こころ「あたしもいっしょに見たいわ!」

 

友希那「……透哉達の心に、火をつけてしまったわね。」

 

レイヤ「わ、私のせいですか!?」

 

香澄「ううん、レイさんのせいじゃないし、誰のせいでもないよ。これは……」

 

レイヤ「こ、これは……?」

 

香澄「……仮面ライダー好きなら誰もが通る道だよ!!」

 

レイヤ「……」

 

香澄「……?レイさん?」

 

レイヤ「……ふふ、ふふふっ♪なるほどね。」

 

香澄「え、何で笑ったのレイさん!?今笑うとこあった!?」

 

レイヤ「ごめんごめん。ほんとに……みんな、好きなんだなって、あはは……。」

 

香澄「ちょっとレイさ〜ん!?」

 

友希那「……ほんとに、最後までブレないわね。」

 

蘭「それは湊さんもですけどね。」

 

友希那「……」

 

蘭「……それにしても最後のギーツⅨ、カッコよかったなぁ。キックのとき、光の当たり方によっていつもとは少し違う色合いに見えてたのも最終回ならではの特別感みたいなのが出てて、良かったですよね。」

 

友希那「……そうね。ギーツⅨは、今までの最強フォームの中でも三本の指に入るくらい強い部類だと思うわ。」

 

蘭「はは、確かに。ただでさえ強いのに、そこに神様という概念が追加されちゃいましたからね。今後、英寿と戦う敵は涙目ですね。」

 

友希那「間違いないわね。」

 

香澄「あとあと、絵馬にみんなの願いが書かれてましたよね!」

 

友希那「戸山さん……!そうね。ウィン、大智、道長、沙羅さん、祢音、そして景和。それぞれみんな、普通の日常を送っていて…「本当に良かったですよね!平和な世界になって!」……ええ。」

 

レイヤ「沙羅さんだけ願いがすごく多かったのが、ちょっとおかしかったですけどね……。でも、それも平和な世界だから故なんですかね。」

 

香澄「私は祢音のところでびっくりしたよー!だってキューンが出てきたんだもん!」

 

蘭「ほんとに久しぶりだったもんね。グランドエンドを迎えたとき以来かな。」

 

友希那「祢音の言う白馬の王子様というのは、キューンのことなのかしらね……。ま、あの二人ならお似合いかもしれないわね。」

 

レイヤ「ですね。」

 

友希那「そして最後……一ノ瀬宝太郎。」

 

香澄「セイバー、リバイスみたいに、しっかり絡みはしなかったですね。でも……」

 

蘭「あれはあれで、悪くないんじゃない。」

 

友希那「ええ。ホッパー1を追いかけてる宝太郎を見届けながら、『幸せになれよ』と呟き、そのまま英寿はどこかへ……。これまでにはないバトンタッチ方法だったわね。」

 

レイヤ「今年の冬映画、最終回を迎えた今でも、結局まだやるかどうか分かりませんでしたけど、英寿と宝太郎がしっかり絡む姿も、いつか見てみたいですね。」

 

香澄「そうだね!」

 

透哉「おーい、お前らは最終回二週目見ないのか?」

 

彩「今まさに神様になった英寿が登場するところだよ!」

 

ましろ「やっぱりマグナムブーストカッコいい……。」

 

こころ「早くこっち来て、みんなで見ましょう!」

 

蘭「……はいはい、すぐ行くよ。」

 

レイヤ「同じ作品を二回見るの、初めてだなぁ。」

 

香澄「二回目でも絶対感動するから、期待しててよレイさん!」

 

透哉「何で香澄が得意げなんだよ……。」

 

香澄「えへへ……。」

 

友希那「……透哉、私お手洗いに行ってくるわ。借りるわね。」

 

透哉「え?あ、おう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

友希那「……ふぅ。さて、戻ろうかし…「みゃ〜。」! すあま、待っててくれたの?」

 

すあま「みゃ〜♪」

 

友希那「ふふ、ありがとう。優しいのね。……あなたも、いっしょにギーツの最終回二週目見る?」

 

すあま「みゃ?みゃー!」

 

友希那「そう、良い返事ね。さ、それじゃあ行きましょうか。ダキ」

 

すあま「みゃ〜。」

 

友希那「///!!相変わらず、抱き心地最高ね。」スリスリ

 

すあま「.みゃっ、みゃ〜。」

 

友希那「! ごめんなさい、くすぐったかったわね。……ねぇ、すあま。」

 

すあま「みゃ?」

 

友希那「どうして仮面ライダーって、毎年最終回が終わるとこんな寂しい気持ちになるのかしらね。」

 

すあま「みゃー……。」

 

友希那「特に今回のギーツは……その気持ちがより大きく感じたわ。これが、"ギーツロス"というものなのかしらね。」

 

すあま「……みゃー。」

 

フニッ

 

友希那「……っ〜〜/////!!す、すあま///!?」

 

すあま「みゃ〜♪」

 

友希那「(すあまの両手の肉球が、私の両頬に……。な、なんて可愛いのかしらこの子……。)! ……そうだったわね。この気持ちは、ギーツロスなんかじゃない。毎年同じくらいの時期になっている……"仮面ライダーロス"だったわね。」

 

すあま「みゃ〜♪みゃ〜♪」

 

友希那「でも、その翌週には新しい仮面ライダーが始まり、先週までの"仮面ライダーロス"はなくなって……はいないけれど、でも、少しずつ新しい仮面ライダーを受け入れていって、その新ライダーと新しい一年を踏み出すことが大せ…「さっきから1人で何ブツブツ喋ってんだ?」ガラッ !?」

 

透哉「お、すあまじゃねえか。友希那に抱いてもらってたのか。……ん?」

 

友希那「……////。」プルプルプル

 

透哉「お前、何震えて…「何にもないわよこのバカ透哉あああ////!!」何で怒るんだよ!?」

 

蘭「……湊さんも、あんな感じで怒ることあるんだ……。」

 

こころ「友希那ったら、どうして顔が赤いのかしら?」

 

彩「心中お察しするよ、友希那ちゃん……。」

 

すあま「……みゃ〜。」

 

ましろ「あ、すあまちゃん。ふふ、今日も可愛いね♪」ナデナデ

 

すあま「みゃ〜♪」




次回からガッチャードが始まるんですよね……?

……いや、楽しみなんですよ?

楽しみなんですけど……ギーツが、面白すぎて……。

あれ?もしかして僕も、ギーツロス……?





とまぁ、ギーツが忘れられない人は僕を含めてたくさんいると思います。

しかし、今週末にはもう新令和ライダーのガッチャードが始まります。

今すぐ気持ちを切り替えろなんてひどいことは言いません。

なので、これだけ言わせてください。





仮面ライダーギーツ、1年間ありがとうございました!!(一応まだVシネあるけどね)


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第百十五話 透哉先輩を1000%の恋愛脳にしちゃおう大作戦(海編)

遅ればせながら、言わせてください、





あみた〜〜!!!(泣泣泣)

あみたが帰ってきた〜〜!!!(泣泣泣)

しかも彩ちゃんの声優さんもあみた続投!!!

お帰りーー!!!そしてありがとうーー!!!





このツイートを見た瞬間ガチで声出てその数秒後普通に泣きました。

ずっと彩ちゃんの声優さんは別の人になるんだろうなぁと思っていたので、あみたが戻ってきてくれたのは、ほんとに……本っっ当に嬉しかったです。

あみた帰ってきたし、もうすぐハーフアニバだし、MyGO!!!!!も盛り上がってるし、今後のバンドリ兼ガルパが楽しみですね!!





もう9月なのに何で海回なんだよって?

それはもちろん、透哉達の世界がまだ夏だからですよ。

あと、9月に入ってもまだ熱いので実質夏です。(暴論)


【RiNG カフェテリア】

 

透哉「……よっ、お待たせ。」

 

ましろ「! 透哉先輩!」

 

友希那「やはり、あなたも呼ばれていたのね。」

 

透哉「相変わらずいつもの面子だな。」

 

紗夜「何か不満でも?」

 

透哉「いやいや、そういうんじゃねえよ。なんというか……お前らがいると、安心感があるよなってこと。」

 

ま・紗・友・花「「「「……」」」」

 

透哉「……あれ?俺、今何か変なこと言った……?」

 

花音「ほんとそういうとこだよ、透哉くん。」

 

透哉「そういうとこって……どういう…「みんなー!!」!」

 

花音「あ、彩ちゃん!と……」

 

ましろ「つくしちゃんに七深ちゃん!?何で!?」

 

つくし「先輩方、こんにちは!」

 

七深「こんにちは〜。」

 

透哉「珍しい組み合わせだな……。」

 

彩「えへへ〜。これには深いわけが……わぷっ!」

 

つくし「ダメですって彩先輩!透哉先輩の前では!」ヒソヒソ

 

七深「最後まで秘密ですよ!」ヒソヒソ

 

彩「ご、ごめんってば〜!」

 

透哉「? 何してんだ?あいつら。」

 

花音「さ、さぁ……?」

 

ましろ「二人とも……?」

 

紗夜「……とりあえず、飲み物でも頼みましょうか?」

 

友希那「そうね。それじゃあ私は……」

 

彩「こほんっ!みんな、注もーく!私から、ある提案がありまーす!」

 

透哉「提案?」

 

彩「友希那ちゃんも紗夜ちゃんもほらほら、こっち向いて!」

 

友希那「アイスココア頼み損ねたわ……。」

 

紗夜「丸山さんの話を聞いてから、改めて頼みましょう。」

 

花音「彩ちゃん、提案って?」

 

彩「ふっふっふー……何だと思う?」

 

つくし「ニヤニヤ」

 

七深「ニヤニヤ」

 

ましろ「え、えっとー……何?」

 

透哉「……!分かった!」

 

七・つ「「!」」

 

彩「ほんと!?つまりそれは…「仮面ライダーだろ!!」……へ?」

 

透哉「こういうときはたいてい仮面ライダー関連の話題ってのが、俺達の中ではもう定番だもんな。」

 

花音「定番って……でも、そうだね。」

 

友希那「認めざるを得ないわね。」

 

紗夜「昔からそうですからね。」

 

ましろ「なるほど……流石透哉先輩!」

 

透哉「だろ?どうよ彩、正解だ…「透哉くん。」ん?」

 

彩「……残念ながら、不正…「「違いますーー!!」」!」

 

つくし「特に透哉先輩!」

 

七深「先輩が一番違います!」

 

透哉「何で俺だけ名指し!?」

 

彩「い、一番は言い過ぎだけど……でも残念、今回は違うんだな〜。」

 

紗夜「そうなんですか……。」

 

友希那「では、正解は何なの?」

 

彩「ふっふっふ〜。今から言う提案は、今の季節ならではのものだよー。」

 

花音「季節……?ってことは、夏?」

 

ましろ「……も、もしかして……」

 

透哉「? 何か心当たりがあるのか?ましろ。」

 

つくし「……まさか透哉先輩、まだ気づいてないの?ここまで聞いて……?」

 

七深「ほんと鈍感すぎるねーあの人……。」

 

彩「それでは発表しまーす!ズバリ!私の提案っていうのは……!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……青い空、白い雲。

 

ギラギラ光る太陽、そして、その下には……。

 

 

 

 

 

彩「海だーー!!」

 

七深「イェーイ!!」

 

花音「ふふっ♪二人とも、テンション上がってるね。」

 

彩「だって海だよ!海に来たら誰だってテンションフォルテッシモになっちゃうよ!ね、七深ちゃん!」

 

七深「はい!いっぱい泳いで、いっぱい遊びましょうね〜!」

 

 

 

 

 

透哉「あの提案の答えが、『夏っぽいことやろう!』か。ま、彩らしいか。」

 

ちなみに友希那と紗夜はRoseliaの仕事で来れなかったらしい。

 

ドンマイ二人とも、頑張れ二人とも。

 

一斗「……」ワナワナワナ

 

透哉「てか、どうしたんだよお前。さっきからやけに静かだな。」

 

一斗「……どうしたってお前、分からねえのかよ……。」

 

透哉「へ?」

 

一斗「……だってよ……海と言えばほら……水着だぞ?」

 

透哉「まぁ、そうじゃねえと泳げねえからな…「そういう問題じゃねえだろ!」! な、何なんだよさっきから!言いたいことがあるならはっきり言えよ!」

 

一斗「……ああ分かった!じゃあもうはっきり言うぞ!同い年くらいの子といっしょに海来て、しかもお互い水着!こんなの、男なら誰もが夢見るシチュエーションだろ!!」

 

透哉「……あー、そういうことか。」

 

一斗「なっ!?お、お前、何とも思わねえのか!彩ちゃんや花音ちゃん、七深ちゃんの水着姿を見て、何とも思わねえのか!?」

 

透哉「まぁ……水着だなーくらいにしか……。」

 

一斗「……ま、マジかよお前……。そんなの、そんなの……男じゃねえよ、お前……。」

 

透哉「男が全員お前みたいなやつとは限らねえってことだよ。……しかしましろとつくし、遅いな。」

 

一斗「!! そ、そうだ、まだあの二人がいた……。うっ……ここは、桃源郷か……?」

 

透哉「下心丸出しだなお前……。でも、彩達が着替えてきてから10分は経ってるよな?ちょっと近く行って、様子見てくるか……。」

 

一斗「……お前、覗くつもりじゃ…「バカ言え!お前じゃねえんだからそんなことするか!」なっ!今のは心外だぞ透哉!流石に俺でも女の子の着替えを覗くなんて真似はしねえよ!」

 

透哉「大声でそういうこと言うなバカ!」

 

一斗「バカって言うほうがバカなんだよ!」

 

 

 

 

 

彩「……透哉くん達、さっきから何話してるんだろう?それにあれ、口喧嘩してない……?」

 

七深「確かにしてますね……。」

 

花音「うーん……男の子同士ならではの会話、かなぁ?……あ!」

 

彩「……!やっと来た!おーい、ましろちゃーん!つくしちゃーん!」

 

 

 

 

 

透哉「……ん?お、ようやく来たか。」

 

一斗「あ?来たって何……が……。」

 

 

 

 

 

つくし「お待たせしましたー!もう、いつまで恥ずかしがってるの?」

 

ましろ「だ、だって〜!」

 

つくし「透哉先輩に見せるんでしょ?そのためにいっしょに水着買いに行って、これだー!ってのを見つけたのに!」

 

ましろ「そ、そうだけど……。ここまで露出が少ない格好、透哉先輩に見せたことないし///……。うぅ、や、やっぱり恥ずかしいよ〜///!!」

 

つくし「ちょ、逃げちゃダメだって!ガシッ! 今日という今日は逃がさないからね!」

 

ましろ「つくしちゃんの鬼〜〜!!はぁ…「何やってんだよお前らは……。」!?」

 

つくし「あ、透哉先輩!いいところに!」

 

透哉「随分着替えに時間かかってたけど、何かあったのか?」

 

つくし「それが……ましろちゃんが恥ずかしがっちゃって、全然更衣室から出てこなくて…「サッ!」ってましろちゃん!隠れないの!」

 

ましろ「む、無理……。は、恥ずかしすぎる///……。(そ、それに透哉先輩の水着姿……カッコいい……。)」ガタガタガタ

 

透哉「……おい、まし…「つくしちゃん!その水着とても可愛い!」あ、彩。」

 

つくし「へ?あ……ありがとうございます、彩先輩。」

 

七深「今日の海、しろちゃんと同じくらい、つーちゃんも楽しみにしてたもんねー。」

 

つくし「ちょっとななみちゃん///!?」

 

花音「そうなんだ。じゃあつくしちゃんも、今日はいっぱい楽しまないとね。」

 

つくし「……ねぇ、ななみちゃん……」

 

七深「それじゃあさっそく泳ぎに行きましょう!彩先輩!」

 

彩「オー!花音ちゃん達も早く来てねー!」

 

タッタッタ……

 

つくし「……まさか、目的忘れてるわけじゃない、よね?」

 

ましろ「目的……?」

 

つくし「!」

 

ましろ「つくしちゃん、目的って…「何でも!何でもないんだよほんとに!さ、さーて、私もみんなと泳いでこようかなー!」……」

 

タッタッタ……

 

ましろ「……怪しい……。」

 

透哉「……えーっと、ましろ?」

 

ましろ「!!(って今私、透哉先輩と二人きり!?(動揺で一斗の存在を忘れてる))」

 

ましろ「えっと……その……あの……。わ、私も、泳いでこよう…「可愛い、んじゃねえか?」……え?」

 

透哉「いや……その水着だよ。やっぱり、こういうことは言ったほうがいいのかなと思って……。ほら、クリスマスにいっしょにショッピングモール行ったときも、めっちゃアピールしてただろ?」

 

ましろ「……か……可愛い、ですか?」

 

透哉「え?」

 

……ズイッ

 

一斗「!?」

 

ましろ「ほんとに……可愛いですか?私の、水着……」

 

透哉「おい、近えって……。ああ、ほんとに可愛いよ。似合ってるし。嘘なんかつかねえって……。」

 

ましろ「……そっか。可愛いし、似合ってる、か。……えへへ♪」

 

透哉「めちゃくちゃ嬉しそうだな……。」

 

ましろ「だって、好きな人に可愛いって……似合ってるって、言ってもらえたんですもん。嬉しいに決まってますよ♪」

 

透哉「そ、そうか……。」

 

ましろ「聞いてくださいよ透哉先輩♪私この水着、今日のためにいろんなお店回って……」

 

一斗「……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ましろ「それじゃあいってきます!透哉先輩!」

 

透哉「おう、気をつけて行けよー。」

 

一斗「……おい。(超低音ボイス)」

 

透哉「ビクッ! な、何だよ一斗。いきなりそんな声出されたらびっくり…「何なんだ今のはよーー!!」うるっさっ!え?何?」

 

一斗「今のだよ!今のましろちゃんとの会話!!あれはいったいどういうことだああん!?クリスマスにショッピングモール!?アピール!?好・き・な・人、だとぉ!!??0から100まできっっっっちり説明してもらうからな透哉あああ!!!」

 

透哉「(マジうるせえしマジうぜえ……。)そういやお前には言ってなかったっけな。分かった話すよ……。えーっと、どれから説明すればいいかな……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とりあえず頑張って、俺とましろの今の関係、そしてそこに至るまでの経緯を一斗に話した。

 

ちなみにその間俺達はずっと(今もだけど)、ビーチパラソルの下にいた。

 

だって日陰で涼しいんだもん。

 

長話するのにずっと砂の上なんかにいたら暑すぎて焼け死ぬもん。(それは誇張しすぎだろ)

 

一斗「……透哉、今の話、本当か?」

 

透哉「もし嘘だとしたら、今までの時間何だったんだってなるぞ。」

 

一斗「だ、だよな……。うーむ……。」

 

透哉「何をそんな考え込む必要があるんだよ。」

 

一斗「いや……。俺の知らない間に、そんなことになっていたとは……って思ってな。あのましろちゃんが、透哉を……。」

 

透哉「……でも意外だな。話したら、またさっきみたいにキレると思ってたよ。」

 

一斗「お前は俺を何だと思ってんだ!……でも確かに、お前が話してる間たまにイラッとしたし、このリア充めがとも思ったよ。」

 

透哉「思ったんかい。てかそのフレーズ、どこかで聞き覚えが……」

 

一斗「ていうかさ。」

 

透哉「?」

 

一斗「何であのとき、他人のふりしたんだよ?」

 

透哉「……あのとき?」

 

一斗「……ほら、ギーツの映画見に行ったときだよ。そこで俺に言ったじゃねえか。俺がましろちゃんに恋しちゃったかもって言ったとき、ましろちゃん好きな人いる、って。」

 

透哉「……ダラダラダラ」

 

一斗「そのましろちゃんが好きな人って、お前だったってことだろ?なのにお前はなぜか他人のふりをした。何でだ?それをすることに、何の意味があったんだ?」

 

透哉「……あ、あれは……えっと……なんというか……」ダラダラダラダラ

 

一斗「……」

 

透哉「……わ、悪かった!俺も、あんなこと言うつもりはなかったんだ!でも、なんか……お前がましろちゃんを好きになったって言ったとき、ちょっと……嫌?というか、複雑な気持ちになって……。気づいたら、あんなことを……。ほんとに、ほんとにごめん!!お前の気持ちを害するようなことをして……。」

 

一斗「……全く、お前には敵わねえな。」

 

透哉「へ?」

 

一斗「別に怒ってねえよ。それだけちょっと確かめたかっただけだ。……お前の話を聞いて、ましろちゃんが本当にお前のことを好きなんだなって分かった。あとは、本人からも聞きたいけど……それはとりあえず後回しだな。」

 

透哉「一斗……。」

 

一斗「透哉、みんなのとこ行こうぜ!せっかく海に来たんだ!遊ばなきゃ損だろ!」

 

透哉「……ああ、そうだな。サンキュー一斗。」

 

一斗「……しかし、ヤバいよな……。」

 

透哉「? 何がだよ?」

 

一斗「ましろちゃんだよ。何がとは言わんが……やっぱでかいよな?水着の破壊力エグすぎて、最初放心状態になったもん。」

 

透哉「……聞いた俺がバカだった。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透哉「……お前ら、何してんだ?」

 

ましろ「あ、透哉先輩。何って、お城を作ってるんですよ。」

 

花音「見てよこれ、結構綺麗にできたと思わない?」

 

つくし「ここからはバケツやシャベルなどの道具も使って、微調整しながらより綺麗に、そしてもーっと高くしようと思ってるんです!」

 

透哉「な、なるほどな……。」

 

ましろ「透哉先輩も、いっしょにやりましょうよ?」

 

透哉「うーん、そうだなー…「おーーい!!」ん?」

 

 

 

 

 

彩「透哉くーーん!!こっち来ていっしょに泳ごうよーー!!」

 

七深「私達と競争しましょーー!!」

 

 

 

 

 

透哉「あいつらは元気に泳いでんなぁ。」

 

花音「あはは……。」

 

つくし「モテモテですね、透哉先輩。」

 

ましろ「(むっ。)……透哉先輩はお城と海、どっちを選ぶんですか?」

 

透哉「ど、どっち?そんなことを聞くのかよ……。……もちろん、どっちもやるさ。でもやっぱり、城作りや競争以外の遊びもしたいよな。」

 

ましろ「……はい!」

 

一斗「ふぅ、お待たせー。」

 

花音「一斗くん、それって……」

 

一斗「ビーチボールに水鉄砲、浮き輪だな。透哉に頼まれたから持ってきたんだ。……せっかく海に来たんだ。海でしか遊べないことして遊ばなきゃ損だろ!」

 

つくし「一斗先輩……。はい、そうですね!」

 

透哉「よし!じゃあ俺、まずはあいつらと競争してくるよ。泳ぐの久しぶりだけど……なんとか、なるだろ!」イッチニーサンシー……

 

一斗「頑張れよー透哉ー。」

 

透哉「……っしゃ、行くか!」

 

スタスタスタ……

 

一斗「……じゃあ俺は、いっしょに城作り手伝っていいかな?」

 

花音「うん、もちろん♪」

 

 

 

 

 

【誰が一番早く泳げるか競争】

 

七深「それじゃあいきますよー!」

 

彩「ここからあの岩場までね!」

 

透哉「ああ分かった!絶対勝つ!」

 

七深「広町も負けませんよ〜?」

 

彩「私だって!」

 

七深「それではよーい……ドン!」

 

透哉「おりゃああああ!!!」

 

彩「とおおりゃあああ!!!」

 

七深「たああああ!!!」

 

 

 

 

 

【砂のお城作り】

 

透哉「……っと、こんなもんか?」

 

花音「うん。上手だよ、透哉くん。」

 

ましろ「流石透哉先輩です!」

 

透哉「サンキューましろ。で、このバケツに土を満遍なく入れ、一気に逆さまにするんだよな。」

 

つくし「気をつけてくださいね?」

 

透哉「分かってるよ。……おし!っと……どうだ?」

 

ましろ「! 完璧ですよ透哉先輩!」

 

透哉「へへ〜。それで?これをあといくつ作るんだ?」

 

花音「うーん、そうだねー……。あと5つくらいかな?」

 

透哉「……まぁまぁあるな。バランス気をつけねえと……。」

 

つくし「頑張りましょう!透哉先輩!」

 

 

 

 

 

【水鉄砲対決】

 

ましろ「えいっ!」

 

彩「うわっ!やったな〜ましろちゃん!覚悟!」

 

つくし「危ないましろちゃん!きゃっ!冷たっ!」

 

ましろ「つくしちゃん!?」

 

七深「加勢しますよー彩先輩!」

 

彩「よーし七深ちゃん!一気にいくよー!」

 

ましろ「……まだ、終わりじゃないっ!つくしちゃん!ここから反撃だよ!」

 

つくし「ましろちゃん……。分かった!いくよましろちゃん!」

 

 

 

 

 

【ボール遊び】

 

透哉「すげえ熱くなってんなあいつら……。」

 

一斗「……俺も混ざりてえ……。」

 

透哉「一斗お前、ここに来てから下心ダダ漏れじゃねえか。」

 

一斗「うるせえ!お前には分かんねえだろうな!出会いのない俺達男の気持ちは……ぶへっ!」

 

透哉「一斗!?……ソー」

 

花音「ご、ごめん。強く当てすぎちゃった……。」

 

透哉「……花音。お前、今のわざとじゃないよな……?」

 

花音「ふぇぇ!?あ、当たり前だよぉ!」

 

透哉「……わざとじゃなくて、この威力……。」

 

一斗「チーン……」

 

透哉「……よし花音、今度は俺が相手だ。」

 

花音「あ、相手!?……これ、ただのボール遊びだよね……?」

 

 

 

 

 

【海の家】

 

彩「ん〜!美味しい〜!」

 

つくし「やっぱり海の家と言えば焼きそばですよね〜!」

 

透哉「! ましろ、このカレーも旨いぞ!食べてみろよ。」

 

ましろ「い、いいんですか?……じゃあ、一口いただきます……。」

 

一斗「ジー……「どうしたんですかー?」な、七深ちゃん!いや……別に……」

 

花音「一斗くんも食べようよ。ほら、焼きそば美味しいよ?」

 

一斗「あ、ああ。……な、なぁ、花音ちゃん。」

 

花音「ん?」

 

一斗「……花音ちゃんは、ましろちゃんが透哉のこと好きなの、知ってたのか?」

 

花音「うん、だってその場にいたから。」

 

一斗「……その場、って?」

 

花音「ましろちゃんが透哉くんに告白したとき、同じ場所にいたんだ。」

 

一斗「!?」

 

花音「私の他に、彩ちゃん、友希那ちゃん、紗夜ちゃんもいたよ。」

 

一斗「……マジか。」

 

花音「あのときは本当にびっくり……、? 七深ちゃん、どうしたの?」

 

七深「……あ……あ……あーーー!!!」

 

彩・つ「「!?」」

 

透・ま「「!?」」

 

一斗「なっ!い、いきなりどうしたんだよ七深ちゃん!」

 

花音「び、びっくりし…「すみません!彩先輩とつくしちゃん、ちょっと席はずしますね!」ふぇぇ!?」

 

彩「わ、私?」

 

つくし「ななみちゃん、いったい何…「いいからこっち来てつーちゃん!」グイッ わっ!」

 

七深「彩先輩も!」

 

彩「は、はい!」

 

タッタッタッタ……

 

ま・花・一「「……」」ポカーン

 

透哉「な、何なんだあいつら……。」

 

 

 

 

 

彩「……はぁ、はぁ。それで、いったいどうしたの?七深ちゃん。」

 

つくし「そうだよ。いきなりあんなことされたらびっくりするじゃん。焼きそば食べ損ねちゃったし……。」

 

七深「……つーちゃん、私達がここに来た理由は何?」

 

つくし「え?……それはほら、夏の思い出を作るため…「違うよ!」えぇ!?」

 

七深「じゃあはい!彩先輩!」

 

彩「え、えーっとえーっと……みんなを楽しませ…「全然違います!」そんな〜!」

 

七深「いや、2人とも全然違うわけではないんですけど……でも、根本的には違うんですよ。ていうか忘れてる……。」

 

彩・つ「「……?」」

 

七深「……私達……

 

 

 

 

 

『透哉先輩を1000%の恋愛脳にしちゃおう大作戦』の一環で海に来たんですよね?」

 

彩・つ「「……そ……そうだったーーー!!!忘れてたあああーーー!!!」」

 

七深「でしょうね……。」

 

つくし「(さっきまでななみちゃんへ向けて心配してたことを、自分が忘れちゃうなんて……。穴があったら入りたい……。)」

 

彩「完っ全に忘れてたよ!!どうしようつくしちゃん!!」

 

つくし「お、落ち着いてください彩先輩!今からでもできることはあるはずです!えーっとえーっと……」

 

七深「つーちゃんが一番落ち着きなよー。うーん、今からできることかー。」

 

彩「……やっぱり、どうにかして二人きりにするとか?」

 

七深「なるほど……。でも、どうやって……?」

 

彩「うっ、それは……」

 

つくし「……それなら、私にいい考えがあります。」

 

彩「え?」

 

七深「つーちゃん、ほんとに大丈夫?」

 

つくし「大丈夫だよ!要は、先輩とましろちゃんを二人きりにしていい雰囲気にさせればいいんでしょ?ふふん、私に任せてよ♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透哉「え、飲み物を?」

 

つくし「はい!ましろちゃんと二人で買ってきてほしいんです!はいこれ、袋です!」

 

透哉「あ、ありがとう……じゃなくて。お前もついてきてくれれば…「私、花音先輩と砂のお城作らないといけなくて。」まだ作ってたのかよ!?」

 

ましろ「あ、じゃあ一斗先輩達は…「今ボール遊びに夢中だから、中断させるのは悪いでしょ?」た、確かに……。」

 

つくし「それに……。」

 

ましろ「?」

 

つくし「……せっかく透哉先輩と二人きりになれるチャンスなんだよ。あとは……言わなくても分かるよね?」ヒソヒソヒソ

 

ましろ「! ……もしかしてつくしちゃん、そのために……」

 

つくし「グッ! というわけなので透哉先輩、お願いしますねー!(頑張ってね、ましろちゃん!)」

 

タッタッタ……

 

透哉「あ、おい!……ったくしょうがねえなぁ。しゃーない、行くかましろ。」

 

ましろ「……は、はい!」

 

! な、謎に気合い入ってんなこいつ……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透哉「みんなに何がいいか聞かなかったけど、まぁこれなら大丈夫だろ。」

 

ましろ「……」

 

透哉「……おーいましろ?聞いてるか?」

 

ましろ「! え?あ、何ですか?」

 

透哉「聞いてなかったのか……。」

 

ましろ「す、すみません……。」

 

……結論、何もなかった。

 

うん、ほんとに何もなかった……。

 

ただ飲み物を買いに行っただけ……。

 

……だ、だって、自販機に飲み物を買いに行く過程で話すことなんて限られてるじゃん!

 

いきなり『私のこと好きですか?』とか、そんなこと聞いたら不自然じゃん!

 

うぅ、せっかくつくしちゃんが気を利かせて先輩と二人きりにしてくれたのに……。

 

今ここで、『告白の返事まだですか?』なんて聞くのも不自然だし、失礼だよね……。

 

はぁ……どうしたものか……。

 

透哉「……あれ?」

 

ましろ「どうしたんですか?」

 

透哉「あいつらがいねえ……。」

 

ましろ「え?いや、砂のお城作ったりボール遊びしてるって言ってたからそこら辺に……。キョロキョロ」

 

透哉「……」

 

ましろ「……あれ?」

 

透哉「な?」

 

さっきみんなで遊んでた場所、ここら辺だよね?

 

間違えたわけじゃないよね?

 

……みんな、どこに行ったの……?

 

『ピロリン♪』

 

……ん?

 

スマホにメッセージ……。

 

 

 

 

 

つくし『ちょっと忘れ物したから更衣室に行ってくるね。飲み物買ったらさっき遊んでたとこら辺で待っててよ』

 

スタンプ(ガンバ!)

 

 

 

 

 

……もしかして、ここまでが一連の……。

 

!!

 

 

 

 

 

ましろ『つくしちゃん、目的って…『何でも!何でもないんだよほんとに!さ、さーて、私もみんなと泳いでこようかなー!』……』

 

タッタッタ……

 

ましろ『……怪しい……。』

 

 

 

 

 

ま、まさか、あのときつくしちゃんが言ってた"目的"って、そういうこと!?

 

私と透哉先輩を二人きりにするためのチャンスをずっと伺ってて、チャンスが来たから他のみんなを誘導させてこの時間、この空間を作り上げた……。

 

……海に来たのは、そういうことだったんだ……。

 

……だったら私も、つくしちゃんが作ってくれたこのチャンスを、無駄にはしない!

 

ましろ「……じゃあ透哉先輩、とりあえず、そこら辺に座ってましょうよ。適当に話してたら、すぐ帰ってきますよ。」

 

透哉「……そうか?でも、もし波に攫われてたり…「大丈夫!それは絶対大丈夫ですから!」……じゃあ、分かった。」

 

ふぅ。

 

とりあえず、第一段階はクリア。

 

次は……。

 

 

 

 

 

透哉「……」

 

ましろ「……」

 

次は……えーっと……。

 

……な、何話せばいいんだろう……。

 

やっぱり、2人きりじゃないとできない話とか、かな?

 

あれ?でもそれってどんな話……?

 

……どうしよう、何も思いつかない……。

 

というか……気まずい……。

 

うぅ……さっきこのチャンスを無駄にはしないとか宣言しといて結局無駄にしてる……。

 

……透哉先輩から話しかけてくれないかな……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つくし「もう、何してるのましろちゃん!これじゃあ2人きりにした意味ないじゃない!」

 

七深「普段はぐいぐいいってるのに、今日は静かだね〜。」

 

彩「海と浜辺っていう、いつもとは違うシチュエーションだから、緊張してるのかな……?」

 

一斗「……俺達、隠れる必要あるのか?」

 

つくし「もちろんです!透哉先輩とましろちゃんを2人きりにしないと、この作戦は……むぐっ!」

 

一斗「作戦?」

 

七深「な、何でもないですよ何でも!……つーちゃん!私達と彩先輩以外には秘密だよ!?」ヒソヒソ

 

つくし「……ぷはっ。そ、そうだった!ごめんななみちゃ〜ん……。」ヒソヒソ

 

一斗「……なぁ花音ちゃん。今の、"作戦"って?」

 

花音「さ、さぁ……何のことだろう?(なんとなく察しはついてるけど……。)」

 

彩「……頑張って!ましろちゃん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ましろ「……」

 

透哉「……」

 

……し、仕方ない。

 

とりあえず、今日のことを話そう。

 

ましろ「……あの、透…「なぁましろ。」!」

 

透哉「あ、悪い。そっちから先に…「い、いえ!透哉先輩からお願いします……!」そうか?じゃあ……」

 

わ、私の意気地なし……。

 

透哉「……俺さ。……やっぱ好きだったんだよ。」

 

……へ?

 

ましろ「え?……先、輩?」

 

透哉「最初から『あ、面白いかも』とは思ってたんだけど、時期が経つに連れ、それがだんだん、楽しい、ワクワクって感情に変わっていってさ……。いつの間にか、それが"好き"になってたんだ。」

 

……ま、まさか透哉先輩……。

 

私の……私と出会ってからのことを、話して……。

 

し、しかも、す……好きって、透哉先輩から……。

 

……っ〜〜/////!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

七深「ん?……ねぇつーちゃん、なんかしろちゃん、顔赤くない?」

 

つくし「ほんとだ……。え、まさか……とうとう来た!?」

 

七深「かもしれないね〜。流れ変わったよ〜これは。」

 

彩「(……何だろう?この違和感……。)」

 

花音「……」

 

一斗「透哉のやつ、ましろちゃんを口説いてやがる……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透哉「でも……今はもう、好きじゃない。」

 

ましろ「え……?」

 

そ、そんな……。

 

私、突然フラれ…「大好きなんだ。」……へ?

 

透哉「そう、大好きなんだよ!見てるとほんとに好きだなぁって気持ちが溢れて……もうないってことを考えたら、なんか悲しくて……。みんなの気持ちがすげぇ分かるよ。」

 

みんなの……気持ち?

 

……!!

 

恋する人の気持ちってこと!?

 

……やっぱり透哉先輩、私のことを……///。

 

透哉「だから俺、今は胸を張って言える。……本当に、大好きなんだって!!心の底から……いたいと思ってる!!」

 

/////!?

 

い、今、私と……心の底から、いっしょにいたいって……///。

 

それに……だ、大好きって……///。

 

透哉「ましろ!」ガシッ!

 

ましろ「ひゃ、ひゃい!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

七・つ「「!!??」」

 

一斗「!? 透哉てめえまさか……!!」

 

彩・花「「……」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透哉「お前はどうだ?好きか?それとも……大好きか?」

 

ましろ「あ……うっ……えっと、私……は……////」

 

透哉「……正直に答えてくれ。お前の気持ちを。知りたいんだ、俺は。」

 

か、完全にこれは……。

 

これはもう……恋の……。

 

ましろ「……わ、私……は……」

 

透哉「……」

 

い、言うんだ……言うんだ倉田ましろ!

 

私も、好きだって……大好きだって!!

 

私もいっしょに……これからもずっと、先輩といっしょにいたいって!!

 

ましろ「……私も……

 

 

 

 

 

私も大好きです!!透哉先輩!!だからこれからも、私とずっといっしょにいてください!!」

 

透哉「……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

七・つ「「い、言ったああああ!!!!」」

 

一斗「透哉あああ!!!てめえってやつはあああ!!!親友のよしみで応援してやるからなこのやろおおお!!!」

 

彩・花「「……」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……い、言っちゃった〜〜/////!!

 

しかも海で!!砂浜で!!

 

しかも、お互い水着姿で!!

 

ってよく見たら、周りの人にすごい見られてる////!?

 

は、恥ずかしい/////……!!

 

で、でも……。

 

これで、私と透哉先輩は……。

 

透哉「……

 

 

 

 

 

……え?」

 

ましろ「……え?」

 

透哉「……何言ってんだ?お前。」

 

ましろ「……何って……。透哉先輩の想いに応えて……。」

 

透哉「……あそこまで言わなくても、いっしょにいるだろ。」

 

ましろ「///!?……で、ですよね!!私も…「だって俺達……」私達は……」

 

透・ま「「仮面ライダー仲間なんだからよ(恋人になったんですもんね!)。……ん?」」

 

透哉「え……今何て?」

 

ましろ「……透哉先輩こそ、何て……」

 

透哉「いや、俺達は仮面ライダー仲間だろって。いっしょにいるって、これからもいっぱい語りまくろうぜってことだろ?」

 

ましろ「……」

 

透哉「え、違うのか?」

 

ましろ「……あの……好きか大好きかって話は……」

 

透哉「あぁ、ギーツだよ。いや、なんだかんだ俺もギーツ大好きでさ。やっぱり終わったら終わったで悲しいよなって。」

 

ましろ「ギーツ……。……じゃあ、心の底から、いたいって言うのは……」

 

透哉「ん?あぁ、心の底からはちょっと大袈裟だったな。でも、それくらいギーツのことはずっと好きでいたいなって。あんなに面白くて楽しくてワクワクしたライダーは、久しぶりだったからな。ま、ギーツに限らずゼロワン、セイバー、リバイスもちゃんと好きなんだけどな。でも……中でもギーツは、ちょっと特別推してえなって。」

 

ましろ「……」

 

透哉「いやほんと、最初見たときからカッケーなぁとは思ってたけど、まさかここまでの作品になるとはな……。時が経つに連れどんどんどんどん面白くなっていって、いつの間にかすげえ好きな作品になっててさ。……もしかしたら、俺の中ではオーズと並ぶかもしれん……。」

 

ましろ「……」

 

今までの話は、全て私じゃなくて、ギーツの……。

 

じゃあ私は今まで、1人で勝手に舞い上がってただけ……。

 

……そんなの……私……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つくし「……そ、そんな……。」

 

七深「どうしてそうなるの〜……?」

 

一斗「あいつ、バカだ……。今世紀最大のライダーバカだ……。」

 

花音「そんなことだろうなとは思ったけど……。」

 

彩「やっぱり、透哉くんは透哉くんだねー。にしても、ほんと恋愛ごとに関しては鈍感なんだから……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透哉「あ、そうだ。ところでましろはどうだ?ギーツ、大好きか?」

 

ましろ「……」

 

透哉「まぁ、聞くまでもないか。てか、ギーツが嫌いなんて人が少ないくらいだしな。いや、むしろいないに等しいか……?どちらにせよすごいよなぁ、ギーツ。ほんとに人気なんだなぁってのが見て取れて…「透哉先輩の……」え?」

 

ましろ「透哉先輩の……

 

 

 

 

 

バカァァァァァァァ!!!!!」

 

バチンッ!!

 

透哉「ぶへっ!!」

 

ましろ「もう〜〜!!バカバカバカァァァァァ!!!」タッタッタッタ

 

透哉「……な、何で……だ……。チーン」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つくし「……今のは透哉先輩が悪い。」

 

七深「うん、間違いない。」

 

一斗「ましろちゃんの先が思いやられるな……。」

 

彩「……ちょっとこれは、対策したほうがいいね。」

 

花音「うん。流石にましろちゃんが可哀想だもんね。」

 

彩・花「「私達が、人肌脱ごう。」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……透哉先輩に、平手打ちしちゃった……。

 

それも、かなり強く……。

 

……でもでも!

 

あれは透哉先輩が悪いんだもん!

 

透哉先輩が……全然私のこと、異性として意識してくれなくて……。

 

いつもいつも、仮面ライダーのことばかり……。

 

……そりゃ私だって、仮面ライダーは好きだけど……今回ばかりは……。

 

……うぅ、うう……。

 

ましろ「もう!!もう……もう……!!!」ポロ……ポロ……

 

 

 

 

 

透哉先輩を1000%の恋愛脳にしちゃおう大作戦 《大失敗》




いつから透哉はここまでの鈍感キャラになったのだろう……。

分かんないだろ、僕も分かんない!(アホ)

あと余談ですが、次回ガッチャードの感想回です。


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第百十六話 ガッチャード第1話感想!バッタに出会ってSLに襲われ仮面ライダーに変身したらカマキリをガッチャ!by花音

ついにガッチャードが始まりました!

これから1年よろしくお願いします!!

そしてガッチャードライバーも無事届きました!

あのですね……正直最初はワンネスレイズバックル7割ガッチャードライバー3割くらいの気持ちで買ったんですけど……。

普通に楽しいですw。

とりあえず101体は頑張って集めたいですね〜。(ナンバー10のカードが難易度高そうだけど……)


【花音と千聖のシェアルーム】

 

花音「じゃじゃーん!」

 

透哉「おぉ、箱で買ったのか!」

 

花音「えへへ……。購入制限がなかったから、思い切って『1BOXください!』って言ってみたら、買えちゃった♪」

 

透哉「マジかー。いいなぁ……どこの店だ?」

 

花音「えーっとねー……電車に乗って20分くらいのところにある電気屋さんに…「ん?ちょっと待て。」?」

 

透哉「え、電車で行ったのか?」

 

花音「う、うん。千聖ちゃんと…「しかも千聖と!?」! う、うん……。」

 

透哉「……花音と千聖が、電車で……。よく行けたな……。」

 

花音「……だって、一斗くんもいたから……。」

 

透哉「……ん?一斗?」

 

花音「うん。近くのショッピングモールに行ったとき、たまたま一斗くんに会ったんだ。何してるのか聞いたら、ライドケミートレカを買いに来たって言うから、『これから私達、いろんな店を回る予定だから、それならいっしょに行かない?』って誘ったんだ。」

 

透哉「なるほど……。店ごとに"5パックまで"や"10パックまで"などの購入制限があるから、いろんな店を回ってライドケミートレカを集めようとしたのか。」

 

花音「うん。その電気屋さんに行くまでに15パックくらい買えたから、あと10パックくらい欲しいなぁと思っていざ電気屋さんに行ったら……」

 

透哉「1BOX買えたわけか。」

 

花音「そういうこと!」

 

透哉「そっか、一斗がいたなら納得だよ。……俺も今度、その電気屋行ってみようかな。」

 

花音「! そのほうがいいよ!とりあえずは1BOX!それでまずは様子見して、1BOX開けてからバラで買うかもう1BOX買うか。これがライドケミートレカを買うにあたっての基本事項だと思う!」

 

透哉「そ、そうか……。」

 

花音「というわけでさっそく行こう!透哉くんも1BOX買って、そしたらいっしょに開ふ…「待て待て待て!今日の目的はそれじゃないだろ。」え?……あ。」

 

透哉「……」

 

花音「……ガッチャードの、感想会///……。」

 

透哉「そう。しかし、目的忘れるくらい熱くなるなんて。相当今回のライドケミートレカ集め、気合い入ってんだな。」

 

花音「……リアルタイムでカードの変身アイテムを集めることができるのが、嬉しくて……。」

 

透哉「……あぁ、そうだったな。……花音、ライドケミートレカの話は、また後でいっぱいしよう。まずはガッチャードだ、な?」

 

花音「……うん、そうだね。待ちに待った、ガッチャード第1話だもんね!」

 

透哉「ああ!とりあえずまずは……そうだなー。」

 

花音「……あのー、率直な感想を言ってもいい?」

 

透哉「? あぁ、いいぞ。」

 

花音「……面白かったんだけど、まぁ第1話だなって感じだった、かな。」

 

透哉「……まぁ、言わんとしてることは分かるけど……あれだけライドケミートレカ集めるぞー!って張り切ってたわりには、意外と、ドライというか……すげぇ面白かった!って感じじゃないんだな。」

 

花音「いや、もちろん面白かったんだよ?ホッパー1も可愛かったし、ケミーが溢れ出るところも『おぉ!』ってなったし、ガッチャードもキラキラしててカッコよかったし。でも……」

 

透哉「でも?」

 

花音「……ギーツの1話のインパクトが、凄すぎて……」

 

透哉「……あー。」

 

花音「もちろん、比べちゃダメだって分かってはいるんだけど……1話からまさかのラスボスとのバトルだったり、いきなり世界変わったり……。いろいろと、衝撃がすごくて……。」

 

透哉「まぁ、確かにギーツの1話はすごかったよな……。あれはインパクトでかすぎるよ……。」

 

花音「だから、その……これから!これからどんどん面白くなっていくと思うんだよ!それこそギーツみたいに!」

 

透哉「……つまりは、こういうことか?」

 

花音「?」

 

透哉「ガッチャードの1話は、衝撃的な展開!ってのはそこまでなかったけど、面白かったのは間違いない。いわば王道の第1話って感じ。……ギーツは、王道を超えてたって感じか?」

 

花音「……そ、そう!まさに私が言いたかったことはそれだよ!そっか、王道の1話、そういえば良かったんだ……。」

 

透哉「そ、そんなに落ち込むなって。言い方の問題なんて誰もが一度はあることだから仕方ねえって。……たぶん。」

 

花音「たぶんなんて言ったら、一気に説得力なくなっちゃうじゃん……。」

 

透哉「うっ……。と、とりあえずさ、今の話は一旦忘れよう!ギーツのことも忘れて!ガッチャードの第1話面白かったー!それだけをインプットしてさ、いろいろ語ろう、な?」

 

花音「……」

 

透哉「……こ、こほんっ。……こんな世界、忘れるに限る。ボォ〜ン……!……これで世界が変わった。俺達はさっきの話を全て忘れた。よし!ガッチャードの第1話の話しようぜ!いやー面白かったよなー。ホッパー1可愛かったし、スチームライナーの登場のしかたとかちょっと怖いくらいだったよな。それから……」

 

花音「……ふふっ、ふふふ♪」

 

透哉「……花音?」

 

花音「透哉くん、今のツッコミ所多すぎるよ〜。ふふっ……あはは♪」

 

透哉「……う、うるせえな///。いいだろ別に///……。」

 

花音「……ありがとう、透哉くん。」

 

透哉「……おう。」

 

花音「……確かにスチームライナー、ちょっと怖かったよねー。」

 

透哉「たろ!?普通に人がいるとこ走るしさ、あ、あと地下鉄も走ってたっけな。あんなの走ってたらびっくりするよな。てか走る方向いきなり変わるし……ある意味暴走列車だろあれ……。」

 

花音「あはは、確かに。でも、それと比べてホッパー1は、ほんとに可愛かったな〜。」

 

透哉「なー。ガッチャードのマスコット的存在だよな、あいつは。」

 

花音「ふふ、そうかも♪あとは……ケミーが街に溢れ出したときとか。」

 

透哉「そうそうあれな。俺、てっきり最初からもうケミーがそこら中にいるのかと思ったら、最初はちゃんとカードに封印されてたんだよな。」

 

花音「あ、私も思った。あの男の人、えーっと……イケおじさん?」

 

透哉「何だよ"イケおじさん"って……。」

 

花音「だ、だって、女幹部の1人がそう呼んでたから///……。ってその話はいいの!その人が最初、ガッチャードライバーを持ちながらその幹部達から逃げてたんだよね。そのときにカードからいろんなケミーを召喚して、幹部から上手く逃げ回ってたの。」

 

透哉「アッパレブシドーとかレスラーGとか、いろいろ召喚してたよな。あれ好きだったなー。」

 

花音「分かる!今までのライダーにはああいうのあまりなかったから、ちょっと新鮮だったよね。」

 

透哉「ガッチャードも、カードがある程度集まったら次々に召喚したりして、そいつらといっしょに戦ったりするのかな?それか、召喚しつついっしょに遊んだりしてわちゃわちゃするってのも面白そうだよな。」

 

花音「わぁ、それ私も見てみたいなぁ。今後に期待だね!」

 

透哉「だな!……と、話が飛躍したな。途中、宝太郎が異世界?に連れてこられて、そこでイケおじにガッチャードライバーを託されるんだよな。」

 

花音「(透哉くんも"イケおじ"って言っちゃってる……。)う、うん。これは、未来への希望だって言われてね。今回ガッチャードライバーは、すごく重要な立ち位置になってるっぽいよね。最初に"生と死を司る、希望の鍵"とも言ってたし。」

 

透哉「女三幹部も狙ってるもんな。ガッチャードライバー、ガッチャードに変身する以外に、どんな秘密が隠されているのか……。」

 

花音「……って違うよ!それも大事だけど、話してたのは……」

 

透哉「……あ、ケミーが街に溢れ出したことか……。いやー、話したいことが多すぎて何回も話が逸れちゃうなー。」

 

花音「ふふっ、そうだね。……でもさ、正直ケミーが溢れ出るところは『おぉ!』ってなったけど、実際にあんな感じで大量のケミーが溢れ出たら、普通に怖いよね。」

 

透哉「……確かに。めちゃめちゃ煙出てて、ヤバいことになってたもんな。独りでに走るバイクなんて、一番迷惑極まりないんじゃないか?」

 

花音「ゴルドダッシュ、だっけ。でも、次回で仲間になる?っぽいよね。ガッチャードがバイク……というかゴルドダッシュに乗ってたから。」

 

透哉「ああ、たぶんな。スケボーズも出るみたいだし、Wガッチャするのかもな。」

 

花音「あ、仲間になるじゃなくて、ガッチャか。」

 

透哉「……まぁ、意味合いは同じだろうし、そこまでこだわらなくてもいいんじゃないか?」

 

花音「……でも、"ガッチャする"のほうが、言い方的にもガッチャードらしくていいよね……。これからは、意識して使っていこうかな。」

 

透哉「そ、そうか。」

 

花音「ガッチャといえば……今回はカマンティスをガッチャしたよね!」

 

透哉「ああ。そこら辺にいたカマンティスを女幹部の1人が取り込み、怪人化。そいつを倒す為に、とうとう宝太郎がガッチャードに変身したんだよな。……そこまでは良かったんだけど、まさかスチームホッパーワイルドに変身するとはな。」

 

花音「私もびっくりしたよ〜。スチームホッパーワイルドが、レベル1とかマスクドフォームとかの類いってことだよね?それはちょっと意外だった……。」

 

透哉「装動で存在は知ってたけど、普通のスチームホッパーから変形、というか変身?するんだとばかり思ってたもんなー。正直、1話で一番びっくりしたかもしれん……。」

 

花音「あはは、私も……。」

 

透哉「でも、その後ちゃんと本来のスチームホッパーになって、ガッチャージガンを使ったりして敵を追い詰めてたよな!」

 

花音「うん!えーっと……マンティスマルガム、だって。」

 

透哉「ん?何がだ?」

 

花音「今回戦った怪人の名前だよ。」

 

透哉「あ、なるほどな。……見事マンティスマルガムを圧倒して、最後は必殺のライダーキックでフィニッシュ!独特な構えから相手に一気に接近して飛び蹴りをかますっていう、最近では珍しいライダーキックだよな。」

 

花音「うーん……そうだね。ゼロワン、セイバー、リバイス、ギーツ……みんな上にジャンプしてからキックする、いわば本来のライダーキックだったから、今回の低空でのライダーキックは珍しいかもね。」

 

透哉「あと、キックする直前一瞬ワイルドになってたよな。そこからアーマーが分離してもとのスチームホッパーに戻り、一気にキック!マンティスマルガムを貫き、カマンティスと分離させてからガッチャと。……正直俺、ガッチャードのライダーキックめちゃくちゃ好きなんだよな。」

 

花音「え、どうしたの?いきなり。」

 

透哉「あ、いや……。なんか、今までになかった感じのライダーキックだからってのもあるんだけど、最初の片足を上げる独特の構え。その状態で拳をグッと握るところとか、相手を低空ライダーキックで貫くところとか、なんか……上手く言葉に言い表せないんだけど、好きなんだよなぁ。」

 

花音「……ふふっ♪確かに、たまにあるよね。言葉で理由を説明するのは難しいんだけど、なんか本能的に好きだなぁって感じる瞬間。」

 

透哉「あるある!そっか、今回はそれがガッチャードのライダーキックってことか……。」

 

花音「ちなみに、ギーツではそういうのあったの?」

 

透哉「そうだなー……。必殺技じゃないんだけど、例えば、終盤でダパーンが再登場したときの変身シーンとか、かなぁ。『幸せな人間を見ると、壊したくなる!』って言ってからの変身までの流れが……なんか知らんけど好きなんだよなぁ。」

 

花音「そ、そうなんだ……。それはまた、意外なところを……。」

 

透哉「花音は?花音はないのか?そういうの。」

 

花音「え、私?私は……」

 

透哉「……」

 

花音「……ディケイドのファイズ編での士がいつものようにお説教するところの、『ちっぽけだから、守らなくちゃいけないんだろう!』の"いけないんだろう"の部分の語尾が上がるところ、かなぁ。」

 

透哉「必殺技でもなければ、変身シーンでもねえな……。でも、確かに分かるよ。そのシーンに限らず、士の説教シーンはあのBGMも相まってディケイドの一つの山場と言っても過言ではないからな。」

 

花音「透哉くんなら、分かってくれると思ったよ♪」

 

透哉「……って、また話が逸れたじゃねえか!」

 

花音「今日の感想回、話逸れまくりだね。」

 

透哉「……ま、いいか。今回のガッチャードは、カマンティスをガッチャした後、最後に先生が出てきて、先生がまさかの錬金アカデミーの人間でもあったってとこで終わったな。」

 

花音「そして次回は、宝太郎が錬金アカデミーの入学試験を受けるんだよね。その中で、ゴルドダッシュとスケボーズもガッチャする……のかな?」

 

透哉「さぁなー……。あ、でも確か次回って、ヴァルバラドも出るんじゃなかったっけか?」

 

花音「! そう!変身するのかどうかは分からないけど、仮面ライダーWebの画像に変身前のヴァルバラド、じゃなくて……スパナか。が写ってたから、出るのは確定だよ!敵か味方か、まだ分からないけど……個人的にはチェイスみたいなポジションになる気するんだよねー。」

 

透哉「俺もだよ。そしてゆくゆくは、仮面ライダーヴァルバラドに……。って、それは流石に気が早えけどな。でも……1話からいろんな謎が出てきたり、あと……98体か?のケミーをどんな感じでガッチャしていくのか。それから、フォームチェンジだったりまだ出てきてないキャラ達だったり、早くも今後が楽しみだよな。」

 

花音「うん!きっと、これからどんどん面白くなっていくはずだよガッチャードは!私、期待してるから!」

 

透哉「ははは……。ああ、俺もだ。」

 

花音「……よし!というわけで透哉くん、さっそくライドケミートレカ1弾、BOXで買いに行こう!」

 

透哉「え?」

 

花音「? "え?"って?」

 

透哉「ほ、ほんとに行くのか?」

 

花音「もちろん!……それとも、行きたくないの?」

 

透哉「いやいや、そういうわけじゃないけど……俺、出かける準備してねえぞ?」

 

花音「……あ、そっか。じゃあ透哉くんの家に寄って準備して、それから行こう!」

 

透哉「ガチで行く気だなお前……。ったく分かったよ。そんじゃあ行くか。」

 

花音「うん!あ……一応確認だけど、透哉くんの家にはガッチャードライバーって……」

 

透哉「もう届いてるよ。予約始まってすぐポチッたからな。今朝届いた。」

 

花音「それなら問題ないね!よーし!それじゃあライドケミートレカを買いに、レッツゴー!!」

 

透哉「その前にまずは俺ん家なー。」

 

花音「あ……てへっ♪」

 

透哉「いやお前が俺ん家寄るっつったんだろ……。」




あと昨日ゲーマーズからカバコレ8届きました。

ましろちゃんのアクスタと缶バッジ無事ゲットできて良かったです……。

……あれ、ちょっと待てよ?

もし次のカバコレ出るとしたらそこにMyGO!!!!!追加されるのかな?

そうなったら必然的にジャケットに燈ちゃんが追加されるわけで……特典も燈ちゃんが追加……。

あ。(オワタ)


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第百十七話 透哉先輩を1000%の恋愛脳にしちゃおう大作戦(お祭り編)(前編)

はい、というわけでお祭り編です。

思ったより長くなってしまったので前後編に分けます。

そしてもう9月中旬なのにお祭りかよーと思ったそこのあなた!

現実ではまだ暑いので実質夏です。(暴論再び)


〜前回のあらすじ〜

 

彩、つくし、七深の提案で海にやって来た透哉、一斗、彩、ましろ、花音、七深、つくしの7人。

 

ボール遊びをしたり砂でお城を作ったり、楽しい時間を過ごす透哉一行だったが、海の家にて七深は、海に来た本当の理由を思い出す。

 

そのことを伝えられた彩とつくし、そして七深は、本格的に『透哉を1000%の恋愛脳にしちゃおう大作戦』の実行に移り、その第一段階として透哉とましろを二人きりにすることに成功。

 

そこまでは良かったのだが、透哉とましろのすれ違いにより、作戦は大失敗してしまう……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ファミレス】

 

彩「今日は集まってくれてありがとね、友希那ちゃん、紗夜ちゃん。」

 

友希那「本当に驚いたわ。事務所から出たタイミングで丸山さんから連絡が来るんですもの。」

 

紗夜「まるで見計らったかのようなタイミングでしたよね……。分かっていたんですか?私達があの時間に事務所から出てくることを……。」

 

彩「……ふっふっふ。その通りだよ紗夜ちゃん。私は2人のことを、いつでもどこでも監視して…「ふざけてる場合じゃないよね、彩ちゃん♪」ニコッ な、なんて!たまたまだよたまたま!あはは……。」

 

紗夜「……ですよね……。」

 

友希那「仮に本当に監視していたのだとしたら、驚きを超えて恐怖よ。」

 

彩「あ、あはは……。いや!笑ってるけど本当だからね!?本当にたまたまだからね!?監視なんて全くしてないからね!?」

 

紗夜「分かりましたから落ち着いてください。疑ったりなんてしていませんよ。」

 

彩「……ほんと?」

 

友希那「ええ、本当よ。……それで?急に私達を呼び出した理由は、何なのかしら?」

 

花音「それが……透哉くんとましろちゃんのことについてなんだけど……」

 

紗夜「鑑さんと倉田さん、ですか?」

 

花音「うん。実はこの前ね……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

友希那「……なるほど、話は分かったわ。」

 

彩「! じゃあ…「待って。」?」

 

友希那「"話は分かった"とは言ったけれど、"それを引き受ける"とは言っていないわ。」

 

彩「そ、そんな〜!」

 

友希那「……確かに、透哉には反吐が出るくらい呆れるわ。彼が鈍感なのは知っていたけれど、まさかここまでとは……。はぁ……。」

 

花音「そこまで……。」

 

紗夜「大きなため息ですね……。」

 

彩「でも、あれはため息もつきたくなるよ!あれだけ意味深な喋り方してたのに、結局それは全部仮面ライダーのことでしたーなんて。それは誰だって呆れもするよ!膝から崩れ落ちそうだったし、流石の私も幻滅したもん!」

 

紗夜「丸山さんにそこまで言わせるとは……。恐るべし鑑さんですね……。」

 

彩「ねぇ友希那ちゃん、どうしてダメなの?やっぱり、友希那ちゃんも透哉くんに幻滅したから?」

 

友希那「……じゃあ、逆に聞くわ。」

 

彩「え?」

 

友希那「どうして私がそこまでしなくちゃいけないの?これは透哉と倉田さんの問題でしょ?そこに深く関与しなくちゃならない理由が、どこにあるの?」

 

彩「うっ、そ、それは……」

 

紗夜「……」

 

花音「……理由なんて、決まってるよ。」

 

彩「! 花音、ちゃん?」

 

友希那「……」

 

花音「二人を……応援したいから。勇気を出して告白したましろちゃんと、告白されたけど鈍感な透哉くん。一見合わなそうに見える二人だけど、お互い心の中ではすごく信頼しあってる。ましろちゃんは透哉くんのことを本当に尊敬してて……透哉くんはましろちゃんのことを、本当に後輩として可愛がってて……。それは、第三者の私達から見ても分かるでしょ?」

 

彩・紗・友「「「……」」」

 

花音「この前、ましろちゃんに聞いたんだ。"透哉くんのこと、好きなんだよね?"って。そしたらましろちゃん、"透哉先輩は私のヒーローなんだ"って。いっしょにいると楽しくて、時間が経つのも忘れて、カッコよくて、面白くて、優しくて……って。すごく嬉しそうに話してたの。」

 

紗夜「鑑さんが、倉田さんのヒーロー……。」

 

彩「そんなこと言ってたんだ、ましろちゃん……。」

 

友希那「……」

 

花音「そんなましろちゃんを見て私、改めて思ったの。……幸せになって欲しいって。透哉くんのことを好きになってくれたましろちゃんのことを、心から応援したいって。」

 

彩「花音ちゃん……。」

 

花音「……それが、私が二人の問題に関与する理由。」

 

紗夜「……湊さん。」

 

友希那「……」

 

花音「……だからお願い、友希那ちゃん。二人を、恋人……とまではいかなくても、そこに近しい関係にするために、力を貸して。その日も私が行ければ良かったんだけど、バイトが入っちゃってて……。だから、これを頼めるのは、あのとき……クリスマスのあの日に同じ場所にいた、友希那ちゃんと紗夜ちゃんしかいないの!」

 

彩「……私からもお願い!元はと言えばつくしちゃんと七深ちゃんと私の三人で始めたことだから、最後まで力を尽くしたかったんだけど、その日はパスパレの仕事があって……。でも、私からしたら透哉くんとましろちゃんのことも同じくらい大事なの!だから……二人に、私の想いを託したい!」

 

友希那「……」

 

彩・花「「お願い!友希那ちゃん!!」」

 

紗夜「……」

 

彩・花「「……」」

 

友希那「……

 

 

 

 

 

全く、私達にも仕事があったら、とは考えなかったのかしら。」

 

彩「! そ、そっか……完全に忘れてた……。」

 

花音「私も……。ごめん友希那ちゃん、自分のことばかりで、考えも…「何か勘違いしていないかしら?」ふぇ?」

 

友希那「私は"仕事があったら"、とは言ったけれど、"仕事がある"、とは言っていないわ。」

 

彩・花「「……!じゃあ……!」」

 

友希那「ええ。引き受けるわ、その役割。ちなみに紗夜は……」

 

紗夜「右に同じです。」

 

友希那「だそうよ。」

 

彩「〜〜!!ありがとう〜二人とも…「やめなさい。」テノヒラガード ぶへっ!」

 

紗夜「嬉しいのは分かりますが、時と場所をわきまえてください。」

 

彩「うぅ、紗夜ちゃん辛辣〜……。」

 

紗夜「当然の反応です。」

 

花音「(確かにこんなところで抱きつくのは、危ないし、恥ずかしいよね……。)アハハ……」

 

友希那「(紗夜が止めてくれて良かったわ……。)」

 

彩「……そ、それじゃあとりあえず、作戦会議しよっか。」

 

花音「! そうだね。この前の二の舞にならないためにも、しっかりと話し合いをしておかなきゃ。透哉くんを、恋愛脳にするために。ましろちゃんを……悲しませないために。」

 

友希那「(……承諾しておいて難なのだけれど、作戦名もう少しどうにかならなかったのかしら……。)」

 

紗夜「……湊さん。」

 

友希那「何?紗夜。」

 

紗夜「今回二人からお願いされた役割……最初から引き受けるつもりだったんじゃないですか?」

 

友希那「……何のことかしら。」

 

紗夜「ふふっ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜数日後〜

 

ワイワイガヤガヤ

 

ワイワイガヤガヤ

 

……すげえ人の数だな……。

 

混むんだろうなとは思ってたけど、これはちょっと予想以上だ……。

 

一斗「いやー、まさか海だけじゃなく祭りにも誘ってくれるなんてな〜。ほんと、つくしちゃんと七深ちゃんに感謝だよ!」

 

透哉「ああ、そうだな。」

 

こいつの言った通り、俺達は今夏祭りに来ている。

 

海のときと同様つくしと七深が誘ってくれたのだが、本人達はまだ来ていない。

 

理由は単純、待ち合わせをしているからだ。

 

今俺と一斗がいる、『夏祭り』と大きく書かれた看板を目印に、あと5分後に待ち合わせをしているのだが、どうやら俺達のほうが早く着いてしまったらしい。

 

一斗「なぁ透哉、やっぱみんな、浴衣着て来んのかな?だとしたらマジテンション上がんねえか!?」

 

透哉「いや、俺は別に…「はぁ〜!?浴衣姿でもなんとも思わねえのかよ!?周りにこーんないっぱい浴衣着てる女の子がいるのに!?」そういうこと大きな声で言うなバカ!!だから思わねえって。浴衣着てるなーぐらいにしか。」

 

一斗「……俺、お前が本当に男なのか疑うレベルで心配になるよ。どんなやつでも、ほんのちょっとは浴衣良いな〜とか思うもんだぞ?」

 

透哉「そういうものか?」

 

一斗「そういうものなんだよ!はぁ……。そんなんだから前みたいにましろちゃんに引っ叩かれたりするんだよ。」

 

透哉「!!」

 

一斗「しかし、あのましろちゃんにあそこまで強く引っ叩かれるなんて、相当だぞ?どうしたらそこまでの超鈍感男になれるのか……って、聞いてるか透哉?……透哉?」

 

透哉「……」

 

一斗「……もしかしてお前、落ち込んでんのか?」

 

透哉「そう見えるか……?」

 

一斗「あ、ああ。」

 

透哉「……あのことがあってから、ましろのことを思い出すたびに頭によぎるんだよ。……あのビンタ、痛かったなぁって。」

 

一斗「……まぁ、誰だってビンタは痛…「いや、そういうことじゃないんだよ。」は?じゃあどういうことだよ。」

 

透哉「物理的な痛みももちろんあった。でも……あれからずっと続いてる痛みがあってさ……。」

 

一斗「……それって……」

 

透哉「……こ…「おーい!透哉先輩!一斗先輩〜!」!?」

 

一斗「お、ようやくご到着か……って、おぉ〜……!」

 

 

 

 

 

つくし「遅れてすみませーん!」

 

七深「しろちゃん、大丈夫?どこか痛い?」

 

ましろ「……ううん。大丈夫……。」

 

紗夜「……「夏祭りって聞いて予想はしていたけど、それ以上ね……。」! そうですね。はぐれないよう、気をつけて行動するようにしましょう。」

 

 

 

 

 

一斗「み、みんな浴衣だ……。可愛い……あと美しい……。」

 

透哉「それ、友希那と紗夜の前では言うなよ?絶対変態扱いされっから。」

 

一斗「何でだよ!」

 

つくし「ふぅー、疲れた〜。」

 

透哉「お疲れ。」

 

七深「いやー、まさか先輩達のほうが早かったとはー。」

 

友希那「よほど楽しみにしていたのね、夏祭り。」

 

透哉「そういうことにしといてくれ。」

 

今回夏祭りをいっしょに回るのは、俺と一斗、そしてつくし、七深、ましろ、友希那、紗夜の7人だ。

 

本当は友希那と紗夜は来る予定はなく、前に海に行ったメンバーで回る予定だったのだが、彩と花音が仕事やらバイトやらで来れなくなったため、代わりにこの二人が来ることになった。

 

しかし、よくこいつらが来る気になったよな……。

 

彩と花音、いったいどんな裏技を……。

 

一斗「紗夜さん……その浴衣、すごい似合ってますよ。」

 

紗夜「あ、ありがとうございます……。」

 

あ、こいつ、言ったそばから……。

 

友希那「一斗、そんなジロジロ見ていると変態みたいよ。」

 

一斗「ガーン!! お、俺、そんなつもりじゃ……」

 

やれやれ、言わんこっちゃない……。

 

……あ。

 

ましろ「……「よ、よぉ、ましろ。」!ササッ!」

 

七深「あ、ちょっとしろちゃーん。」

 

ましろ「……」

 

今、完全に無視された……。

 

透哉「……はぁ。」ガクッ

 

つくし「……元気出してください、透哉先輩。」

 

透哉「……」

 

つくし「この夏祭りで、ちゃんと仲直りしましょう。私達も協力しますから。」

 

透哉「つくし……。ああ、ありがとう。」

 

仲直り、か……。

 

……とりあえず、タイミングを見つけては話しかけてみるか。

 

つくし「よーし!それじゃあさっそく、みんなでお祭りを巡りましょう!!」

 

七深「オー!!……ほら、しろちゃんも。オー!」

 

ましろ「……お、オー……。」

 

一斗「変態……。俺は、変態……。」

 

紗夜「……」

 

 

 

 

 

『透哉くんを恋愛脳にする。そのためには、二人きりにするだけじゃダメ。そこに加えてもう一歩……ううん、三歩くらい踏み出さないと。』

 

 

 

 

 

紗夜「松原さんはああ言っていたけれど、具体的にどうすれば……。結局作戦会議でも、二人きりにさせるための案しか出なかった……。一歩……踏み出す……。」

 

友希那「……紗夜、難しく考えてはダメよ。」

 

紗夜「湊さん……。しかし……」

 

友希那「私達は、私達に出来ることをする。それは、この夏祭りの中で見つけるのよ。そう丸山さんも言っていたでしょ?」

 

紗夜「……湊さんは、上手くいくと思いますか?鑑さんを……その……恋愛…「そんなの分からないわ。」……」

 

友希那「分からないけれど、私はその役を引き受けると約束した。だから……私は私のやり方で、二人をくっつけてみせるわ。だから紗夜、あなたも、あなたのやり方で二人をくっつけてみなさい。それが難しいとしても、二人の背中を押すくらいのことはできるはずよ。」

 

紗夜「……二人の、背中を……「友希那、紗夜、早く来ねえとはぐれちまうぞー。」! い、今行きます!」

 

友希那「……共に頑張りましょう、紗夜。」

 

紗夜「……ええ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【射的】

 

つくし「えいっ!えいっ!」

 

七深「あちゃー、見事に全部外れちゃってるねー。」

 

つくし「うぅ、難しい……。」

 

一斗「……はぁ。」

 

透哉「いつまで落ち込んでんだよ……。ほら、元気出して射的やろうぜ。」

 

一斗「……ああ。」

 

紗夜「……「倉田さんは、何か欲しいものあるの?」!」

 

ましろ「え?あー……じゃあ、あのお菓子でも、取ろうかな。」

 

友希那「お菓子ね。なら私は……二つ隣の猫の置き物にしようかしら。倉田さん、どっちが先に欲しい景品を取れるか、勝負しましょう。」

 

ましろ「しょ、勝負ですか……!?」

 

紗夜「……ふふっ♪」

 

 

 

 

 

【金魚すくい】

 

友希那「……ここよ!」

 

ビリッ

 

友希那「……」

 

七深「あー、破けちゃいましたね……。」

 

一斗「よっ、と。ほい、っと。」

 

つくし「一斗先輩上手〜!!」パチパチパチ!!

 

一斗「はっはっは、見たか〜!」

 

透哉「一斗に、こんな特技が……。意外だよな、まし……あれ?ましろ?」

 

友希那「倉田さんなら、紗夜といっしょに後ろの屋台にいるわよ。」

 

透哉「後ろ?クルッ……あ、ほんとだ。あれは……」

 

 

 

 

 

【わたがし】

 

紗夜「倉田さんは、わたがしが好きなんですか?」

 

ましろ「あ、いや、特別好きってわけじゃないんですけど……お祭りって言ったら、わたあめかなって。」

 

紗夜「なるほど……。そういえば私も、昔お祭りでわたがしを食べたことがあります。」

 

ましろ「そうなんですね。……わたあめって、雲に直接触れて、しかも食べることができて……ちょっと嬉しい気持ちになれる、そんな感じがしますよね。」

 

紗夜「……」

 

ましろ「……あ、あの……私、何か変なこと、言いましたか……?」

 

紗夜「いえ、そうじゃないんです。私はそんなこと、考えたことなかったので……それが、いつも桐ヶ谷さんの言う、倉田さん独特の表現、なんですね。」

 

ましろ「ど、独特、ですかねー……。」

 

紗夜「……私は、良いと思いますよ。倉田さんの大事な個性なので、これからも大切にしてくださいね。」

 

ましろ「紗夜さん……。あ、ありがとうござ…「紗夜、ましろ。わたあめ買うのか?」!!サッ!」

 

紗夜「ちょっと、倉田さん!?」

 

透哉「……なんか、ごめん。」

 

紗夜「い、いえ。(……こんなとき、私はどうすれば……)」

 

 

 

 

 

友希那「……」

 

 

 

 

 

【お面売り場】

 

透哉「……本当に俺達も付けるのか?」

 

七深「せっかくのお祭りですもん!付けましょうよ〜。」

 

一斗「いや、でも、流石にちょっと恥ず…「透哉先輩は……これがいいかなー。そして一斗先輩はー……」……」

 

透哉「諦めよう、一斗。ポン」

 

紗夜「……やはり湊さんは、猫にしたんですね。」

 

友希那「そう言う紗夜は、思った通り犬にしたのね。」

 

つくし「二人とも、すごく可愛くて似合ってますよ!ね、ましろちゃん!」

 

ましろ「う、うん。つくしちゃんは……ひょっとこ?」

 

つくし「えへへ〜。面白いかと思って!ましろちゃんは何にするの?」

 

ましろ「私は……どうしようかなー……。」

 

友希那「……紗夜。今まさに、あの作戦を実行する絶好の機会じゃないかしら。」

 

紗夜「ですね。では湊さん、お願いし…「いえ、ここはあなたに任せるわ。」え?な、なぜですか……?」

 

友希那「ずっと悩んでいるようだったから。さっきも、わたがしに並んでいるとき、一瞬そんな顔をしていたわ。」

 

紗夜「! み、見ていたんですか?」

 

友希那「たまたま目に入ったのよ。……この作戦は、透哉と倉田さん、そこに私が入って3人で行動し、私が上手く話を繋ぐことで、少しずつ二人の仲を元に戻す、というのが目的。話し合いでは私の予定だったけど、今、その役は紗夜、あなたのほうが適任だと。そう思ったの。」

 

紗夜「……ですが……私に、できるのでしょうか……。」

 

友希那「らしくないわよ、紗夜。最初に言ったでしょう?『私達は、私達に出来ることをする。それは、この夏祭りの中で見つける』と。今のあなたの悩みの答えは、3人で行動する中で見つけるのよ。」

 

紗夜「……3人で行動する中で、見つける……。」

 

友希那「ええ。……紗夜、二人をお願い。」

 

紗夜「……分かりました。湊さん……あなたの役、私が代わりに引き受けさせていただきます。……鑑さん、倉田さん。」

 

友希那「(……あなたならきっとできるわ。後は頼んだわよ、紗夜。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透哉「……」

 

ましろ「……」

 

紗夜「……」

 

倉田さんにぴったりのお面が売っているという情報を入手したので、探しに行くという口実で、なんとか3人になることができた。

 

すると案の定、みんなで行こうと二葉さんと広町さんが提案したが、そこは湊さんが上手くやり過ごしてくれた。

 

ここまでは、しっかり作戦通り事が運んでいる。(ちなみに作戦の発案者は松原さん)

 

ただ……現状は見ての通りだ。

 

誰一人言葉を発さずに気まずい雰囲気で目的地へ向かうという、周りから見れば異様にも思える光景になっている。

 

透哉「……」

 

ましろ「……」

 

……どうすれば、この雰囲気を打破できるのか……。

 

ましろ「……やっぱり、みんなで行けば良かったんじゃ……」

 

! く、倉田さん……!

 

透哉「そ、そうだな。今からでも、あいつら呼ぶか。スッ」

 

か、鑑さんまで……!

 

これでは、作戦の意味が……。

 

紗夜「ちょ、ちょっと待ってください!今から呼ぶにしても、この人混みの中で連絡をするのは危険です。」

 

透哉「あ、それもそっか。じゃあ端のほうに…「行けると思いますか?この人混みの中。」……が、頑張れば、なんとか……。」

 

ドンッ!

 

透哉「うわっ!」

 

紗夜「! かが…「透哉先輩!」!」

 

ギュッ!……グイッ!

 

透哉「おっ……と。サンキューましろ、引っ張り出してくれて……。」

 

ましろ「い、いえ……。」

 

紗夜「……今のように急にぶつかられることもありますし、連絡するのは諦めたほうがいいと思います。」

 

透哉「だな……。」

 

ましろ「……!サッ!」

 

透哉「あ、そっか手……。」

 

ましろ「……」

 

紗夜「……二人とも。」

 

透・ま「「?」」

 

紗夜「こうしませんか?」

 

 

 

 

 

透哉「……」

 

紗夜「……」

 

ましろ「……///」

 

ギューッ

 

紗夜の提案で、3人手を繋いで行動することになった。

 

確かにはぐれたりすると危ないし、こういう人混みの中ではこうしたほうがベストかもな。

 

……だけど……。

 

ましろ「……」

 

ましろと手を繋ぐのは、気まずいな……。

 

さっきは俺を助けるために、咄嗟に手を握って引っ張り出してくれたんだろうけど、その後すぐに離されたからな……。

 

それを思うと、今のこの状況も……。

 

紗夜「(……とりあえず、鑑さんを真ん中に、両側で私と倉田さんがそれぞれ手を繋ぐという手法に出ましたが……これで、良かったのでしょうか……。それにしても、さっきの倉田さんの行動……。)」

 

 

 

 

 

ドンッ!

 

透哉『うわっ!』

 

紗夜『! かが…『透哉先輩!』!』

 

ギュッ!……グイッ!

 

透哉『おっ……と。サンキューましろ、引っ張り出してくれて……。』

 

ましろ『い、いえ……。』

 

 

 

 

 

紗夜「(私より先に反応し、かつ手を握って引っ張り出した。腕を掴んで引っ張ることもできたのに……。そんなことができるということは、倉田さんは……きっと……。)」

 

透哉「……し、しかし、ましろにぴったりのお面って、どんなのなんだろうな?やっぱりふわキャラとかかなー。」

 

ましろ「……」

 

透哉「……はぁ。」

 

紗夜「(鑑さんも、ことあるごとに倉田さんに話しかけたりしている。気まずいとは思いつつ、やはりこの人も……。)」

 

透哉「……」

 

ましろ「……」

 

透・ま「「(……はぁ。)」」

 

紗夜「(……こういうとき、私は二人に何て声をかけたら……。)」

 

 

 

 

 

『……紗夜、難しく考えてはダメよ。』

 

 

 

 

 

『私は私のやり方で、二人をくっつけてみせるわ。だから紗夜、あなたも、あなたのやり方で二人をくっつけてみなさい。それが難しいとしても、二人の背中を押すくらいのことはできるはずよ。』

 

 

 

 

 

紗夜「(……難しく考えず、二人の背中を押す……。)」

 

透・ま「「……」」

 

紗夜「(……私の……やり方で……。)……鑑さん、倉田さん。」

 

透・ま「「?」」

 

紗夜「少し、話しませんか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紗夜「どうぞ。」

 

透哉「いいのか?」

 

紗夜「たまには私に奢らせてください。」

 

透哉「……おう、ありがとう。」

 

紗夜「はい、倉田さんも。」

 

ましろ「あ、ありがとうございます……。」

 

人混みの多かった屋台の通路を離れ、近くにあった小さな公園に移動してきた。

 

私達以外にも浴衣を着ている人が何人かいるのを見るに、どうやら夏祭りを楽しんでいる人の休憩所代わりになっているらしい。

 

ちなみに今私は、3人分の飲み物をすぐそこにある自販機で買って、ベンチに座っている2人に渡したところだ。

 

透哉「ゴクコクゴク……ふぅ。紗夜は座らないのか?」

 

紗夜「ええ、私はこのままで大丈夫です。」

 

ましろ「真ん中空いてますから、座れますよ?」

 

紗夜「……ありがとうございます。ですが、すぐ終わるので、お気になさらず。」

 

ましろ「すぐ……?」

 

そう、すぐに終わらせる。

 

こんな気まずくて、寂しそうで……2人にとっては最悪であろうこの雰囲気を、私が。

 

紗夜「……私は、ずっと悩んでいました。らしくもなく、弱音もはいてしまうほどに。」

 

透哉「! そうだったのかよ!じゃあすぐに俺達に相談してくれりゃ…「そんなの、できないですよ。特に、あなた達2人にはね。」え?」

 

ましろ「……もしかして、紗夜さん……。」

 

紗夜「……あなたの思った通りです、倉田さん。私は悩んでいました。

 

 

 

 

 

……どうすれば、鑑さんと倉田さんの仲を元に戻すことができるのか。」

 

透哉「!? ……紗夜、お前……。」

 

ましろ「……スッ「逃げないでください、倉田さん。」!」

 

紗夜「……お願いです。私の話を聞いてください。これによって、あなたの気持ちを強要するなんてことはしません。ただ、話を聞いてくれるだけでいいんです。」

 

ましろ「……」

 

透哉「……ましろ、聞くだけ聞いてみよう。紗夜がここまで言うの、珍しいしさ。最後まで聞いて、それでも耐えられないようだったら、逃げろよ。無論、こんなところから1人で逃げたら迷子になりかねないから、すぐ俺が追いかけるけどな。」

 

ましろ「……わ、分かりました……。」

 

紗夜「ありがとうございます、倉田さん。」

 

……すぅ、はぁ、すぅ、はぁ……。

 

……では、始めましょうか。

 

紗夜「長々と話すのも悪いので、できるだけ手短に済ませますね。」

 

透・ま「「……」」

 

紗夜「……まずは、2人に問います。……どうしたいですか?」

 

透哉「え?」

 

ましろ「……」

 

紗夜「今のこの関係を、続けたいですか?それとも、前のような関係に戻りたいですか?」

 

透哉「……俺は……前…「今は答えなくて大丈夫です。」いやお前が聞いたんじゃねえか。」

 

ましろ「……」

 

紗夜「……実は、あなた達の関係を進展させるべく、私を含む多くの人が動いていたんです。松原さん、丸山さん、私、湊さん。そして、広町さんと二葉さん。この前海に行ったのも、今日の夏祭りも、そのためです。」

 

透哉「そ、そうだったのか!?だからつくしと七深が真っ先に提案してたのか……。」

 

ましろ「……それ、言ってよかったんですか?」

 

紗夜「……おそらく、みんなが望む方法ではないでしょうね。でも、これが私のやり方なので。」

 

ましろ「……?」

 

紗夜「2人とも……今日のお祭り、楽しいですか?」

 

透・ま「「……」」

 

紗夜「すぐに答えられないということは……そういうことなんでしょうね。しかし、それもそのはずです。あのときの出来事を、引っ張ってしまっているから。」

 

透哉「……何が言いたいんだよ?」

 

紗夜「ああしろこうしろとは言いません。……ただあなた達は、ずっと同じことを考えているのだと、私は思います。」

 

透哉「同じこと?」

 

紗夜「その考えがあったから、今日こうして来たのではないですか?あんなことがあっても、あのままで終わるのは嫌だと。今まで……いえ、今まで以上の関係を築きたいと、そう思ったから。」

 

ましろ「……」

 

透哉「……ましろ……。」

 

紗夜「……最後に、松原さんから伝言です。」

 

透哉「花音から……?」

 

紗夜「……あなた達2人に、幸せになって欲しいと。心から応援していると、そう言っていました。」

 

透哉「し、幸せって……あいつ……。」

 

ましろ「……「私も、同じ気持ちですよ。」!」

 

紗夜「丸山さんも、湊さんも、広町さんも二葉さんも、新谷さんも、みんな思っているはずです。早く仲直りして欲しい、またいつもの2人に戻って欲しい……楽しそうに笑っている2人の姿を見たい、と。」

 

透・ま「「……」」

 

紗夜「もちろん、これは強要ではありませんが。……ただ、これだけは言っておきます。先延ばし先延ばしにすると、かえって悪い結果を招く場合もある、と。」

 

透哉「!」

 

ましろ「……」

 

紗夜「……私も願っています。2人の幸せを。」

 

透哉「……紗夜……。」

 

ましろ「紗夜さん……。」

 

紗夜「では、私はそろそろ行きますね。……みんな待っていますよ。あなた達2人の、元気で、笑顔な姿を。」

 

透・ま「「……」」

 

……これでいい。

 

言いたいことは、全て言った。

 

後は、私の気持ちが届くかどうか。

 

……いや、そんな心配は必要ないわね。

 

あの2人なら……きっと……。




本編と全く関係ありませんが、ガッチャード2話の感想を言わせてください。

OPめっちゃ良かったです。(好き)

あともうガッチャード見慣れたしなんならちょっとカッコいいとすら思ってきましたw……。

最後にみんな思ってそうなことですが、痩せたオドリッパと太ったカマンティスのカードめちゃくちゃ欲しいです。

次回はアッパレスケボーとヴァルバラドが出るということで、二つとも非常に楽しみですね!

あ、あと今日カイザの日ですね。(唐突)


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第百十八話 透哉先輩を1000%の恋愛脳にしちゃおう大作戦(お祭り編)(後編)

はい、お祭り編後編です。

なんとか今日中には出したかったので間に合ってよかったです……。

あとは……いや、もはや言葉は不要!

ただこの小説を読むがいい!!


【夏祭り会場近くの公園】

 

透哉「……」

 

ましろ「……」

 

透・ま「「……な、なぁ(あ、あの!)、あ……。」」

 

透哉「(……くそ、何て切り出せばいいんだ……。)」

 

ましろ「(どんな感じで、話しかければ……。)」

 

 

 

 

 

「ママー、あの人達ラブラブー。」

 

「こら!茶化さないの!」

 

 

 

 

 

透・ま「「!! ……///」」

 

透哉「……こ、こうなったらもうやけだ……。ま、まし…『〜♪』!?」

 

ましろ「!?」

 

透哉「だ、誰だよこんなときに……って一斗?」

 

ましろ「……『〜♪』! わ、私にも!?いったい誰が……って、つくしちゃん?」

 

透哉「そっちも、電話か?」

 

ましろ「は、はい。」

 

透・ま「「……」」

 

透哉「……あ、じゃあ俺、そこのトイレ行って電話してくるから。ましろはここで電話しろよ。」

 

ましろ「わ、分かりました。」

 

透哉「じゃ、後でな。……えっと……もしもし?」タッタッタ

 

ましろ「……も、もしもし?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【その頃一斗達は……】

 

透哉『……もしもし?』

 

一斗「お、透哉。今どんな感じだ?」

 

透哉『どんな……って言われても……。』

 

一斗「何だよ、いまだに進展なしか?」

 

透哉『……切るぞ?』

 

一斗「わー待て待て待て!悪かった、悪かったって!……実はお前に、一言言っときたいことがあって電話したんだ。」

 

透哉『言っときたいこと?』

 

一斗「ああ。一度しか言わねえからよく聞けよ?」

 

透哉『……分かった。』

 

一斗「……お前、ましろちゃんにビンタされたこと、すげえ落ち込んでたろ?この世の終わりかってぐらい。」

 

透哉『そこまでじゃねえけど……まぁ、そうだな。』

 

一斗「そのとき、『物理的な痛みももちろんあったけど、それ以外にもずっと続いてる痛みがある』って言ってただろ?それを聞いて思ったんだ。……そのずっと続いてる痛みって、精神的な痛みだろ?」

 

透哉『……あ、ああ。よく分かったな……。』

 

一斗「伊達に3年間親友やってねえからな。で、思った。……お前は超が付くほど鈍感だけど、ちゃんとましろちゃんのことを好きだと思ってるんじゃねえかってな。てかそうであってくれ。」

 

透哉『……何で、そう思うんだよ?』

 

一斗「だって、精神的な痛みなんだろ?ましろちゃんにビンタされたことに対して、物理的な痛みよりそっちのほうが痛むってことだろ?言うなれば、心が痛い。そういうことだろ?」

 

透哉『まぁ、そうだな。』

 

一斗「その気持ちは、自分が密かに好意を持ってる相手からされたときじゃないと、生まれないんだよ。」

 

透哉『……そういう、ものなのか?』

 

一斗「そういうものなんだよ。……たぶん。」

 

透哉『ガクッ……何だよたぶんって。締まんねえな……。』

 

一斗「う、うるせえ。とにかく俺が言いたいのは、お前はましろちゃんのことが好きなんだよってことだ!自分ではあまりそう思ってないとしても、心の奥ではそう思ってるんだ。分かったか?」

 

透哉『……ていうか、何でお前はそのことを俺に?』

 

一斗「応援してっからだよ、お前を。」

 

透哉『……応援……。はは、そうかよ。』

 

一斗「! 何だよその笑い!俺は大真面目に…「ちょっと代わりなさい。」え、ちょ、友希那さん!?」

 

透哉『へ?友希那?』

 

友希那「透哉。私からも一言だけ伝えておくわ。」

 

透哉『……お、おう。』

 

友希那「当たって砕けろよ。……じゃあね。」

 

透哉『……は?え、ちょ、友希…「ピッ」……』

 

一斗「!? ちょ、電話切っちゃったのか!?」

 

友希那「ええ、切ったわ。」

 

一斗「……て、てか、最後のアドバイスが当たって砕けろって……。砕けたらダメなんじゃ……。」

 

友希那「それくらいの気持ちで行きなさいってことよ。……大丈夫よ、透哉なら。」

 

一斗「そ、そうか?……まぁ、友希那さんが言うなら間違いねえか。(……頑張れよ、親友。)」

 

友希那「それとあなた、一言と言っていたのに全く一言じゃなかったわよ。」

 

一斗「それは……。お、思ったより言う事が多くなっちまって……。ははは……。」

 

友希那「全くもう……。ふふっ。」

 

 

 

 

 

ましろ『も、もしもし?』

 

つくし「あ、ましろちゃん?良かったぁ出てくれて。」

 

ましろ『だ、だって、つくしちゃんからの電話だもん。出ないわけにいかないよ。』

 

つくし「ま、まし…「ちょっと貸してねー。」スッ あ、ななみちゃん!」

 

ましろ『え、七深ちゃん?』

 

七深「もしもししろちゃん?」

 

ましろ『も、もしもし。』

 

七深「あのね、つーちゃん、しろちゃんが元気なかったり落ち込んでたりしてたら、もしかしたら出てくれないかもって心配してたんだよ。」

 

ましろ『……そう、だったんだ。』

 

七深「でも、こうしてちゃんと出てくれた。ってことは……もう大丈夫ってこと?」

 

ましろ『……大丈夫、ってわけじゃないけど……。最初お祭りに来たときよりは、心の迷いも晴れたって感じかな。』

 

七深「おぉ〜。それは素晴らしいことだよしろちゃーん!」

 

ましろ『あはは……。』

 

七深「じゃあ今度は、その迷ってたことを行動に移す番だよ。自分が何をするべきで、何をしたいのか。もう、分かってるんだよね?」

 

ましろ『……うん。大丈夫、分かってるよ。私……透哉先輩にちゃんと謝って、仲直りする。』

 

七深「うん、その言葉が聞けて安心したよ。……頑張ってねしろちゃん、応援してるよ。というわけで、つーちゃんに代わるねー。……はい、つーちゃん。」

 

つくし「あ、ありがとうななみちゃん。……もしもしましろちゃん?」

 

ましろ『あ、もしもし?』

 

つくし「まずはごめんね、本当なら私もいっしょにいてあげたかったんだけど……。ちょっと、はずせない用事が……。」

 

ましろ『う、ううん、大丈夫だよ。(分かりやすいなー……。)』

 

つくし「でも、応援してる気持ちはななみちゃんといっしょ……ううん、それ以上に強いから!ましろちゃんならできるよ!私、信じてるから!」

 

七深「熱いねーつーちゃん。」

 

ましろ『……うん、ありがとうつくしちゃん。2人の気持ち、すごく伝わったよ。』

 

つくし「ましろちゃん……。」

 

ましろ『私、頑張るね!2人に、良い報告ができるように。私自身が……嬉しいって思えるように。』

 

つくし「……うん!頑張ってましろちゃん!ファイト!」

 

ましろ『ふふっ、うん♪……あ、透哉先輩帰ってきた。ごめん、そろそろ切るね。』

 

つくし「OK!あとはましろちゃん次第だよ!良い報告、待ってるね!」

 

ましろ『うん!それじゃあ、また後でね。あ、七深ちゃんにもよろしく!』

 

つくし「うん、また後で!……ピッ」

 

七深「良かったね。しろちゃん、元気そうで。……つーちゃん?」

 

つくし「……うぅ、ましろちゃん……あんな立派になって……」

 

七深「もう泣いてるの?まだ早いよ〜。」

 

つくし「だ、だって〜!」

 

七深「(……でも、つーちゃんの気持ちも分かるなー。私もちょっと油断したら、泣いちゃいそうかも……。)」

 

つくし「うぅ、ぐすっ……。……ましろちゃん、大丈夫だよね?」

 

七深「うん、きっと。(……頑張れ、しろちゃん。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ましろ「……あ、透哉先輩帰ってきた。ごめん、そろそろ切るね。…………うん!それじゃあ、また後でね。あ、七深ちゃんにもよろしく!……ピッ」

 

透哉「ましろ、そっちも終わったか?」

 

ましろ「はい。丁度。」

 

透哉「そうか。……」

 

ましろ「……」

 

透・ま「「……な、なぁ(あ、あの!)、あ……。」」

 

ましろ「……ふふ、ふふふっ♪」

 

透哉「……ははっ。」

 

ましろ「……透哉先輩。」

 

透哉「ん?」

 

ましろ「……すみませんでした!」

 

透哉「!」

 

ましろ「あのとき……海に行ったとき、砂浜で突然平手打ちして……。痛かった、ですよね……?」

 

透哉「……ああ、痛かったよ。特に、心がな。」

 

ましろ「心?」

 

透哉「……とまあ、それは別にいいんだ。……あのときのことは、俺も謝りたかったんだ。ごめん、ましろ。」

 

ましろ「! そんな、透哉先輩が謝る事なんてありませんよ!あれは、私が一方的に…「いや、俺も時と場所を考えるべきだった。みんなで海に遊びに来たのに、あんなところで仮面ライダーの話するなんて……。全然空気読めてなかったよな。」……そんな、こと……」

 

透哉「あの後、つくしと七深に教えられたんだ。……俺、お前のこと勘違いさせちゃってたんだな。……今思えば、俺もちょっと言い方悪かったなって気もするし……あれじゃあ、勘違いさせちゃうのも、無理ないよな……。」

 

ましろ「(ちょっとどころじゃ、なかった気もするけど……。)」

 

透哉「だから……ごめん!!」

 

ましろ「……私も、勝手に勘違いしちゃって……最終的に平手打ちしちゃって、透哉先輩を困らせて……。本当に、ごめんなさい!!」

 

透・ま「「……」」

 

 

 

 

 

「ねーねー、何であの人達お互いに謝ってるのー?」

 

「分からないけど……きっといろいろ複雑なのよ。」

 

「……俺も、早く彼女と仲直りしないとなー。」

 

「そう思うなら今すぐ電話かなんかしろよ。」

 

 

 

 

 

透哉「……流石に、恥ずかしいな……。」

 

ましろ「ですね……。お祭りに戻りましょうか……。」

 

透哉「だな……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透哉「……なんか、さっきより人増えてねえか?」

 

ましろ「明らかに、増えてますね……。」

 

さっき紗夜とましろと歩いてたときもそこそこ多かったが、今はその2倍くらいいる。

 

いや、大袈裟とかじゃなくわりとマジで。

 

もう人と人がおしくらまんじゅうみたいになってて、この道を通るのもやっとのようだ。

 

ましろ「……戻りますか?」

 

透哉「……いや、まだお前のお面が買えてない。紗夜から売ってる場所とそこへの行き方は教えてもらったから、頑張ってそこまで行こう。」

 

ましろ「紗夜さんから!?いつの間に……」

 

透哉「さっき一斗と電話した後、メッセージでな……。ほら。」

 

ましろ「……ほんとだ。ふふっ、地図を送るなんて、紗夜さんらしいですね。」

 

透哉「ああ、そうだな。……というわけでましろ、行くぞ。」

 

ましろ「透哉先輩……。はい!」

 

透哉「っ! ……そ、そうだましろ。」

 

ましろ「? 何ですか?」

 

透哉「……ん。」

 

ましろ「……え?」

 

透哉「手、繋ぐぞ。さっきの倍の人混みなんだ。しっかり繋いでないと危ないだろ。」

 

ましろ「……ふふっ。はい♪」

 

ギュッ!

 

透哉「!!」

 

ましろ「それじゃあ行きましょう、透哉先輩!」

 

透哉「……あ、ああ。……絶対、離すんじゃねえぞ。」

 

ましろ「離しませんよ、絶対に……。」

 

透哉「……」

 

 

 

 

 

一斗『とにかく俺が言いたいのは、お前はましろちゃんのことが好きなんだよってことだ!自分ではあまりそう思ってないとしても、心の奥ではそう思ってるんだ。』

 

 

 

 

 

……俺が、ましろのことを……。

 

確かに、たまにドキッとすることはあるけど、それが=好きかどうかは……。

 

ましろ「〜♪」

 

……とりあえず、行くか。

 

俺がましろを好きなのかどうかは……後で考えよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【その頃、一斗達は】

 

一斗「……あ!紗夜さん!」

 

 

 

 

 

紗夜「……ただいま戻りました。」

 

 

 

 

 

友希那「……その顔だと、どうやら上手くいったようね。」

 

紗夜「ええ。これが、良い結果に繋がるといいのですが……」

 

七深「さっき電話でしろちゃん、透哉先輩と仲直りするって言ってたので、もしかしたら今頃……」

 

つくし「仲直りして、2人でお祭りを回ってるかもしれないね!」

 

紗夜「ふふ、そうなっていることを願いましょう。」

 

一斗「……それにしても、さっきからまた人が増えてるような……」

 

つくし「あー、言われてみれば確かに……」

 

七深「……!この後、向こうのほうで花火が上がるみたいだよ!」

 

友希那「花火……なるほど。それなら人が増えているのも頷けるわ。」

 

紗夜「……」

 

友希那「? 紗夜?」

 

紗夜「鑑さんと倉田さん、大丈夫でしょうか?」

 

一斗「うーん……大丈夫じゃねえか?透哉がついてるんだしよ。」

 

紗夜「……しかし、ここでこの人の数ということは、向こうはきっと……」

 

友希那「……またらしくもないこと考えているわね、紗夜。」

 

紗夜「湊さん……。」

 

つくし「一斗先輩の言う通り、透哉先輩がいるなら大丈夫ですよ!」

 

七深「何かあっても、あの人ならしろちゃんを守ってくれますよ!」

 

紗夜「……そうね。少し、心配しすぎていたかもしれないわね。」

 

友希那「あの2人は今頃、2人だけの時間を楽しんでいるはずよ。だから私達も……お祭りを楽しみましょう。」

 

一斗「友希那さんがそんなことを言うなんて……。」

 

友希那「……何か問題でも?」

 

一斗「な、何でも!何でもねえです!」

 

つくし「一斗先輩……。」

 

七深「あはは……。」

 

紗夜「……ふふっ♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透哉「うっ……くっ……だ、大丈夫か……?ましろ……。」

 

ましろ「は、はい……なんとか……。」

 

お、思ってたより、10倍キツいなこの人混み……。

 

ましろとはぐれないようにしっかり手は握ってるけど、万が一この手が離れたらって考えると……お、恐ろしいな……。

 

この人混みじゃスマホは100%使い物にならないだろうし……俺がしっかりしねえと……。

 

ましろ「……透哉先輩……。」

 

透哉「ましろ……たぶん、もうちょっとでお面屋さんに着くから……。それまで、あと少しだけ頑張ってくれ……。」

 

ギューッ!

 

ましろ「(!! て、手を握る力が、強く……。……///。)」

 

透哉「はぁ、はぁ……。うっ……!」

 

ましろ「(……透哉先輩が、こんなにも一生懸命に、私を連れてってくれてるのに……。私……もっとこの時間が続いてくれたらって、思っちゃってる……///。)」

 

透哉「もう少し……もう少しで……!」

 

ましろ「(……私のために、本当にありがとうございます。そして……大好きです。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透哉「はぁ……はぁ……つ、疲れた……。」

 

ましろ「わぁ〜……。」キラキラシタメ

 

ミッシェルノオメンバーン!

 

透哉「……よ、良かったな、ましろ。お面、手に入って……。」

 

ましろ「……まさか、ミッシェルさんのお面が売ってるなんて……。」

 

透哉「ほんとにな〜。(……いやほんと、何でこんなとこで売ってんだ?)」

 

ましろ「……でも、ほんとにいいんですか?お金、出してもらっちゃって。」

 

透哉「そんなの気にすんな。ほら、いいから頭に付けてみろよ。」

 

ましろ「……そ、それじゃあ……」

 

……スッ

 

ましろ「……ど、どうでしょうか?」

 

透哉「……」

 

ましろ「……?透哉先輩?」

 

透哉「……似合ってる。」

 

ましろ「え?」

 

透哉「すごく似合ってるよ。着ている浴衣も相まって、まさに祭りを楽しみに来た子供みたいだ。」

 

ましろ「……って、それ絶対バカにしてますよね!?」

 

透哉「してねえって、ほんとに似合って…「じゃあ子供みたいは余計ですよ!!」あ、そっか。」

 

ましろ「もう!透哉先輩のバカ!!」

 

透哉「ば、バカって……。わ、悪かったよ。子供みたいで可愛いって言おうとしたんだけど、つい口が……あっ!」

 

ましろ「え?」

 

透哉「……いや、何でもない。俺は何も言って…「今可愛いって言いましたよね?」ギクッ! い、言ってねえよ!そ、空耳じゃねえか?」

 

ましろ「……もしかして透哉先輩、照れてます?」

 

透哉「……///」

 

ましろ「……ふふっ♪海のときもそうでしたけど、そういう透哉先輩のうぶな反応するとこ、ほんとに可愛いですよね。」

 

透哉「お、俺をからかうんじゃねえ!」

 

ましろ「え〜?」

 

透哉「ほ、ほら!さっさとみんなのとこへ戻るぞ!(くそっ……海のときとはなんか違う……。あのときは普通に可愛いって言えたのに、今は……。あーー!!一斗のせいで訳分からん状態になってるよーー!!)」

 

ましろ「待ってくださいよ透哉先ぱーい。別にからかったわけじゃ……」

 

 

 

 

 

「花火楽しみだねー!」

 

「そうだねー!」

 

「良い場所取れるといいなぁ。」

 

「この混みようじゃもう無理じゃない?」

 

 

 

 

 

透・ま「「……」」

 

ましろ「……透哉先輩、聞きました?今の……」

 

透哉「あ、ああ。花火があるみたいだな……。」

 

ましろ「……私達も、見に行きません?」

 

透哉「え?」

 

ましろ「花火ですよ!今から行けば、まだ間に合うと思うんです!」

 

透哉「……別に、構わないけど……でも、きっと今よりすげえ混むぞ?もしかしたら、気軽には見れないかも…「それでもいいです。」!」

 

ましろ「私は……透哉先輩と、花火が見たいです!」

 

透哉「……ましろ……。」

 

ましろ「……」

 

透哉「……ったく、分かったよ。はぐれないように気をつけろよ。」

 

ましろ「! は、はい!」

 

透哉「ちょっと待ってろ。今みんなに連絡を……ってそうだ、この人混みじゃ使い物にならないんだった……。」

 

ましろ「……たぶんみんな、連絡しなくても分かってると思いますよ?私達が2人でお祭りを回って楽しんでるって。」

 

透哉「……かもしれねえな。じゃあ……いっか。」

 

ましろ「はい!私達も花火会場、向かいましょう!」

 

透哉「そうだな!よし、じゃあましろ。」

 

ましろ「はい♪」

 

ギュッ!

 

ましろ「……そういえば、透哉先輩。」

 

透哉「ん?」

 

ましろ「さっきの……海のことで、謝った件なんですけど…「お互いに許した。」え?」

 

透哉「そういうことでいいんじゃねえか?今はもうこうして、仲直りしてるんだしさ。そんなことは忘れて、お祭り……ってか花火か。楽しもうぜ。ニカッ」

 

ましろ「……ですね!」

 

透哉「よし、じゃあ行くぞ。この人の流れに沿って行けば、会場に着けるはずだ。」

 

ましろ「はい!……楽しみですね、透哉先輩!」

 

透哉「……ああ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透哉「……着いた……けど……」

 

ましろ「これは……想像以上ですね……。」

 

ワイワイガヤガヤ

 

ワイワイガヤガヤ

 

ワイワイガヤガヤ

 

ワイワイガヤガヤ

 

なんとか花火会場に着いたはいいのだが、見ての通り、人の数がヤバい。

 

いや、もうヤバいなんてもんじゃない……じっくり花火を見れるかも危ういくらいだ。

 

ちなみに今いるこの会場は河川敷で、花火はこっちの河川敷と向かいの河川敷の間の湖で上がるらしい。

 

そのため、向こう側の河川敷にも人はいるのだが、そこもこっちと変わらないくらい多くの人がいる。

 

要は……マジでえげつない数の人がいるということだ。

 

ましろ「どうしましょうか……。」

 

透哉「うーん……立って見るにしても、ここじゃあ通行人の邪魔になるしなぁ。かと言って座れる場所も、この感じじゃもう残ってねえだろうし……。詰んだか、これ……。」

 

まさかここまで混むとは……。

 

これじゃあ帰るのも一苦労だぞ……?

 

くそ、どうする……。

 

…………ん?ジー……

 

ましろ「……え?な、何ですか?」

 

……ミッシェルのお面……。

 

何でこれが、こんな大規模なお祭りに……。

 

……まさか!

 

透哉「そうだ。俺の読みが正しければ、もしかしたら……!」

 

ましろ「あ、あの、透哉先…「ましろ、悪いがちょっとだけ待っててくれないか?」え?な、何で……」

 

透哉「もしかしたら、花火を見るための穴場があるかもしれないんだ。これは賭けだけど……やってみる価値はある。」

 

ましろ「そ、それなら私も…「またお前を、人混みに巻き込むわけにはいかねえよ。ただでさえここも人の波がすげえんだ。だからえーっと……、! 丁度あの木の下が空いてる!あそこで待っててくれ!」……でも……」

 

透哉「大丈夫。穴場が見つかったらすぐ戻ってくるからよ。ほら、こっちこっち。」グイッ

 

ましろ「あ……。」

 

透哉「……いいか、絶対ここを動くんじゃねえぞ?もし一歩でも動いたら、もう二度と会えないと思え。」

 

ましろ「そ、そんな悲しいこと言わないでくださいよぉ!」

 

透哉「うっ、わ、悪い悪い……。まぁ、それぐらいの気持ちでいろってことだ。……じゃあ、俺行ってくるから。絶対、絶対動くんじゃねえぞー!」

 

ましろ「あ、透哉先輩!……行っちゃった……。」

 

俺の読みが正しければ……ミッシェルのお面を売ってた屋台には、あの人が……。

 

頼む、まだいてくれ……!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ましろ「……はぁ。」

 

透哉先輩がどこかに行って、5分くらい経ったかな。

 

人の数、さっきからどんどん増えてる……。

 

一歩も動くなって言われたけど、これじゃあ動きたくても動けないよ……。

 

……穴場、か。

 

透哉先輩が私のためを思って探しに行ってくれたのは嬉しい……けど……。

 

私、先輩といっしょに花火が見られれば、それで……。

 

ましろ「……早く、帰って来ないかな……。

 

 

 

 

 

「お、君可愛いね〜。」

 

!!ゾクッ!」

 

「ほんとじゃ〜ん。ねぇ、君いくつ〜。」

 

「高校生かなー?え、マジで超可愛いんだけど!俺この子タイプだわー。」

 

こ、この人達……な、ナン……

 

 

 

 

 

『君、可愛いね。』

 

『ねぇ、今暇?暇ならさ、俺らと遊ぼうよ。』

 

『一人でいるより、俺らといたほうが楽しいよ?』

 

『ほら、行こうよ〜。』

 

『怖がらなくていいからさ〜。』

 

『遊ぼうぜ〜?ガシッ』

 

 

 

 

 

っ!!

 

……ガクガクガク

 

「ん?なんかこの子、震えてない?」

 

「お前が怖がらせるからだろ〜。」

 

「え〜?俺、可愛いって言っただけだぜ?」

 

あ、あのときの記憶が……急に、フラッシュバックして……。

 

わ、私……。

 

ガクッ

 

「「「!?」」」

 

ましろ「はぁ、はぁ、はぁ……」

 

「お、おい……なんかヤバくね?」

 

「ナンパどころじゃ、ねえような……。」

 

「な、なんとかしろよお前!」

 

「そ、そんなこと言ったってよ……。」

 

ど、どうしよう……どんどん、息が荒く……。

 

このままじゃ、私……意識、が……。

 

……と、透哉、先……ぱ……。

 

 

 

 

 

???「ましろ!!大丈夫か!!」タッタッタッタ‼︎

 

 

 

 

 

「「「!!」」」

 

ましろ「……先、輩 ……。」

 

透哉「ましろ!しっかりしろ!……おいあんたら!ましろに何をした!」

 

「な、何もしてねえよ!」

 

「俺らはただ……この子を、ナンパしてて…「おい!余計なこと言うなって!」あ……!」

 

透哉「……ナンパ?」

 

「「「(! こ、こいつ、声色が……!)」」」

 

透哉「……ましろはな、あんたらみたいなナンパ野郎には、思い出すだけでも吐き気がするような嫌な思い出があるんだ。今ならまだ許してやるから、さっさとここから離れてどっか行け!」

 

「……そ、その前に、お前は……」

 

透哉「俺はましろが好きな男だよ!!いいからとっととどっか行きやがれ!!」

 

「「「!! ご、ごめんなさ〜〜い!!」」」

 

タッタッタッタ

 

透哉「……ったく。! ましろ、大丈夫か?サスサス」

 

ましろ「……透哉、先輩……。」

 

透哉「ごめん……。今の出来事を想定できてれば、こんなことには……。」

 

ましろ「……」

 

透哉「キョロキョロ……「なぁ、君。」!」

 

「もしだったらこの水、その子に。買ったばっかだから冷たいし、開けてもないよ。向こうにちょっと進んだ先に座るところがあるから、そこで飲ませるといい。」

 

透哉「あ、ありがとうございます!……ましろ、立てるか?無理だったら……ほら、俺の背中乗れよ。」

 

ましろ「……じゃあ……お願いします……。」

 

透哉「おう。」

 

「君、今のカッコよかったぞ。これからもその子を守ってやれよ?良い恋人ライフをな。」

 

透哉「こ、恋人って……俺達はそういうんじゃ…「はい……♪ありがとうございます。」お、おいましろ……。」

 

「ははは!じゃあな、お祭り、楽しめよー。」

 

透哉「……あんな良い人もいるんだなぁ……。っと、早く水を……ましろ、ほらこれ。」

 

ましろ「……ありがとうございます。」

 

 

 

 

 

ましろ「ゴクゴクゴク……ふぅ、美味しい。」

 

透哉「どうだ?少しは落ち着いたか?」

 

ましろ「はい、だいぶ。」

 

透哉「そっか、良かった……。じゃなくて、本っ当にごめん!!」

 

ましろ「……」

 

透哉「……やっぱり、お前もいっしょに連れて行くべきだった。そうすれば、こんなことには……。」

 

ましろ「……本当に、悪いと思ってます?」

 

透哉「! もちろんだよ!きっと、あのときのことも思い出させちまったよな……。あんな最悪な記憶、二度と思い出したくなかっただろうに……。今回は、完全に俺の不注意だ。ましろ、ほんとに……本当にごめん……。」

 

ましろ「……じゃあ……もう私を、1人にしないでください。」

 

透哉「え?」

 

ましろ「……」

 

透哉「……も、もちろんだ!もう絶対に、1人にはしないよ!また今回みたいなときがあれば、そのときは必ずお前もいっしょに連れて行く!」

 

ましろ「……1人にしないの意味、本当に分かってます……?」

 

透哉「え?」

 

ましろ「いえ、何でもないです。……分かりました。今回だけは許してあげます。でも、次はないですからね?」

 

透哉「あ、ああ!ありがとうましろ!次もしこんなことがあったら、そのときは絶交……縁を切っても構わない!」

 

ましろ「……それは、私が嫌だな……。」ボソッ

 

透哉「え?」

 

ましろ「な、何でもないです!……それより、穴場は見つかったんですか?」

 

透哉「! おう!さっき、ミッシェルのお面を買った屋台あったろ?そこの屋台、俺の思った通り、やっぱり黒服の人達が経営してたんだよ。」

 

ましろ「黒服の人達……。あ、こころさんの……」

 

透哉「そう。あの人達、基本何でもできるだろ?だから一か八か、花火を見るための穴場がどこかにないか、聞いてみたんだ。そしたら……なんと作ってくれるらしいんだ!俺達のための、花火を見るための穴場を!」

 

ましろ「作る!?え、教えてくれたんじゃなくて、作ってくれるんですか!?」

 

透哉「ああ!いやー、ほんとあの人達には感謝しかないよ。場所も教えてもらったし、俺達がそこに着く頃にはもう完成してるってさ。」

 

ましろ「あ、相変わらずすごい……。」

 

透哉「というわけでましろ、さっそく向かおう。行けるか?」

 

ましろ「は、はい!……透哉先輩。」

 

透哉「お、そうだな。」

 

ギュッ!

 

透哉「よし、行くか!」

 

ましろ「はい♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透哉「うーん……確か、ここら辺のはずなんだけど……。」

 

ましろ「……随分、人通りから離れましたね……。」

 

透哉「だなー。でも、一応祭りの敷地内で、人も入っていいところらしいぞ。」

 

ましろ「そういうところは、ちゃんとしてるんですね……。」

 

ほんとに、さっき混んでたのが嘘みたい……。

 

街灯やベンチはあるけど、私達以外誰も歩いていない。

 

本当に道なのか……透哉先輩が言った通り、本当にお祭りの敷地内なのか疑いたくなるくらいに。

 

でも……何だろう……。

 

不思議と、怖くはないな。

 

……透哉先輩が、いるからかな。

 

こんな薄暗い道を、2人だけで歩いているから……。

 

この世界には、今私と透哉先輩しかいない、そんな気持ちになる……なんて。

 

透哉「……お、ここだ。」

 

ましろ「ここは……?」

 

透哉「はは、黒服の人達、ご丁寧に入口まで作ってくれたんだな。」

 

入口……なのかな?これ……。

 

金網の扉に『KEEP OUT』って書いてある看板が貼り付けてあって、どう見ても立ち入り禁止区域みたいになってるけど……。

 

透哉「……ああ、大丈夫だよ。この文字看板は、俺達以外にここが穴場だってのを気づかれないようにするためのフェイクだってさ。だからほら、ギィ……普通に開くんだぜ?」

 

ましろ「ほ、ほんとだ開いた……。」

 

透哉「よし、じゃあ行こうぜ。」

 

ましろ「……」

 

こういうのって、逆に目立ちそうな気するけど……どうなんだろう?

 

 

 

 

 

……ガサガサ、ガサガサ……。

 

???「「……ヒョコ」」

 

黒服1「花火の穴場を探していたのは、そういうことだったのですね……。」

 

黒服2「鑑様、倉田様。どうか、ご武運を……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ましろ「……すごい、ちゃんと道になってる……。」

 

透哉「な?心配いらなかったろ?黒服の人達に感謝しないとだな。」

 

ましろ「ですね。今後会ったとき、お礼言わなきゃ。」

 

透哉「ああ、そうだな。」

 

……それにしても、こうやって林の中を歩いてると……童話の世界に入ってるみたいで、なんだか不思議な気分……。

 

ここを抜けた先に、花火がよく見える穴場があるって考えたら……。

 

ふふっ♪

 

ちょっとワクワクするなぁ。

 

透哉「……お、林を抜けるぞ。もう穴場は目の前だ。」

 

! いよいよ……!

 

いったい、どんな場所なんだろう……。

 

 

 

 

 

透哉「……よし、到着ー!ここが、黒服の人達が俺達のために作ってくれた穴場だ!」

 

ましろ「……うわぁ〜……。」

 

透哉「安全のために柵も立ててくれてる。ほんとぬかりねえなぁ。」

 

……星が、綺麗……。

 

お祭りの会場にいるときは、あまり見えなかったのに……。

 

そこから少し離れたところに、こんな綺麗に見える場所があったんだ……。

 

……あ、下に見える光は、お祭りの屋台の……。

 

……綺麗だなぁ……。

 

さっきまで、私達もあそこにいたんだよね……。

 

透哉「結構な崖だよな、ここ。でもそのおかげで、上空がより見やすくなってる。まさに、花火を見るのにうってつけの穴場だな。」

 

ましろ「はい。……透哉先輩、ありがとうございます。」

 

透哉「いやいや、お礼なら黒服の人達に…「だって、先輩が声をかけに行ってくれなきゃ、こんなに良い場所には来れなかったかもしれないじゃないですか。それに、もともと私のために動いてくれたんですよね?」……まぁな。」

 

ましろ「だから……透哉先輩のおかげでもあります。改めて、ありがとうございます♪」ニコッ

 

透哉「っ!!……」

 

 

 

 

 

ピュ~……パァンッ!!

 

 

 

 

 

ましろ「! 花火!始まりましたよ、透哉先輩!」

 

透哉「あ、ああ。」

 

ましろ「すごい、花火がこんな近くに……。ふふっ、ほんとに、最高の穴場ですね。」

 

透哉「……おう。」

 

 

 

 

 

ピュ~……パァンッ!!

 

パァンッ!!……パァンッ!!

 

ピュ~……パァンッ!!パァンパァンッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【その頃、一斗達は】

 

七深「あ!花火始まったよ!」

 

つくし「ほんとだ!綺麗〜!」

 

一斗「ここからでも、ちゃんと見えるんだなぁ。」

 

紗夜「迫力は、落ちてしまいますけどね……。」

 

友希那「仕方ないわよ。見えるだけでもよしとしましょう。」

 

一斗「……透哉のやつ、上手くやってっかなぁ?」

 

つくし「あれから、何も連絡来ないですよね。ましろちゃんも、大丈夫かなぁ?」

 

友希那「……二葉さん、あなた、電話で確か言っていたわよね。倉田さんを"信じてる"と。その言葉は嘘だったの?」

 

つくし「! そ、そんなことないです!私は本当にましろちゃんを…「だったら。……最後まで信じ抜きなさい。それが、仲間でしょ?」……」

 

一斗「……友希那さん、カッケー……。」

 

七深「……きっと、2人もどこかでこの花火を見ているんじゃないかな?」

 

つくし「ななみちゃん……。」

 

七深「なんとなくだけど……私は、そんな気がするよ。」

 

紗夜「……私も、そう思います。この花火には、ある言い伝えがあるそうですし。」

 

友希那「言い伝え?」

 

紗夜「はい。10分間打ち上げられる花火の中で、2発だけ打ち上がるハート型の花火、それが打ち上がったときに男女2人が抱き合うと、2人は結ばれるという言い伝えが、昔からあるそうです。」

 

友希那「昔から……。そんなに歴史あるお祭りだったのね。」

 

一斗「なるほど……。その言い伝えを何らかの方法で知ったんだとしたら、2人で現在進行形で見ている可能性が高いということか。」

 

紗夜「そういうことです。」

 

つくし「……よし!2人が帰ってきたときのために、お祝いの準備をしよう!というわけでまずは、いろいろ食べ物や飲み物を買ってこよう!」

 

七深「つーちゃん、切り替え早いねー……。」

 

一斗「透哉のやつ……そんな、男なら誰もが夢に見る激アツイベントを経験するというのか……。悔しい……けど、上手くいってほしい気持ちもある……。あー複雑だー!」

 

紗夜「新谷さん、あなたという人は……。」

 

友希那「一斗の前で言うべきことではなかったわね……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パァンッ!!

 

パァンパァンッ!!

 

……パァンッ!!

 

 

 

 

 

ましろ「わぁ〜……。」キラキラシタメ

 

透哉「……」

 

ましろ「……?どうしました?透哉先輩。」

 

透哉「え?あ、いや……嬉しそうに見てるなーって。」

 

ましろ「だって、こんな綺麗な花火を透哉先輩といっしょに見れてるんですもん。嬉しいに決まってますよ♪」

 

透哉「……そ、そうか。」

 

……俺といっしょに花火を見れて嬉しい、か。

 

確かに俺も、こいつといろいろ話したり遊んだり、何かをしたりするときは、楽しいし、それで喜んでくれるならもちろん嬉しい。

 

でも、それは彩達といるときも同じだ。

 

だから言うなれば……俺はましろを含め、あいつらが好きだ。

 

だから……。

 

 

 

 

 

一斗『とにかく俺が言いたいのは、お前はましろちゃんのことが好きなんだよってことだ!自分ではあまりそう思ってないとしても、心の奥ではそう思ってるんだ。』

 

 

 

 

 

あれは……一斗に言われたあの言葉は、当然のことなんじゃ……。

 

ましろ「見てください透哉先輩!大きいのが上がりますよ!」

 

透哉「え?あ……」

 

 

 

 

 

ピュ~…………パァンッッ!!!

 

 

 

 

 

ましろ「すごーい……。迫力あるなー……。」

 

透哉「……なぁ、ましろ。」

 

ましろ「? 何ですか?」

 

透哉「……俺さ。

 

 

 

 

 

……お前のこと好きだよ。」

 

 

 

 

 

パァンッ!!(ハートガタ)

 

 

 

 

 

ましろ「……え?」

 

透哉「……」

 

ましろ「……っ///!!な、な……何ですかいきなり……///。」

 

透哉「いや、いろいろ考えたんだよ。その結果、やっぱり俺、お前のこと好きだなって。」

 

ましろ「そ、そんな……こ、こんなところで、いきなり、言われても///…「でも。」?」

 

透哉「あいつらのことも好きなんだよ。」

 

ましろ「……へ?」

 

透哉「彩も、花音も、友希那も、紗夜も。あいつらといると、楽しいし、それで喜んでくれたなら、嬉しいし。だから俺、あいつらも好きだ。」

 

ましろ「……」

 

透哉「……これが、俺の答え……っていうんじゃ、ダメ…「ダメに決まってますよ。」え……。」

 

ましろ「だって、透哉先輩のそれは……"友達として好き"ってことですから。」

 

透哉「……友達として、好き……。」

 

ましろ「はい。私が告白したときに言ったのは、透哉先輩を、1人の男性として、異性として好きってことです。それと、友達としての好きじゃ、全然違うんです。」

 

透哉「……そうか。俺のこの答えは、お前が求めてる答えじゃないのか……。」

 

ましろ「……例えばですね?その今言った人達、彩さん、花音さん、友希那さん、紗夜さん、そして私。この5人の中で、誰といっしょにいたら一番楽しくて嬉しいか、とか。ちょっと残酷な考え方ですけど……そう聞かれて頭にパッと思い浮かんだ人が、自分が友達以上に好きな人になったりするんですよ。」

 

透哉「……誰といっしょにいたら一番楽しくて嬉しいか……。」

 

 

 

 

 

『透哉くん!』

 

『透哉先輩!』

 

『鑑さん。』

 

『透哉。』

 

『透哉くん♪』

 

 

 

 

 

透哉「……」

 

ましろ「……なんて。こんな方法で決められるなら、もうとっくに決めてますよ…

 

 

 

 

 

「お前だ……。」

 

 

 

 

 

……え?」

 

透哉「……お前が、浮かんだ。」

 

ましろ「……え?」

 

透哉「……」

 

ましろ「……う、嘘、ですよね?だって、こんな…「嘘じゃねえよ。今お前が言った5人の中で、誰といっしょにいたほうが一番楽しくて嬉しいか、だろ?確かにちょっと残酷だけど……お前が一番に浮かんだよ。」……」

 

透哉「……」

 

ましろ「……で、でも、私より他の4人といた時間のほうが長かったですし、彩さんとなんて昔からの仲で……友希那さんと紗夜さんとも、Roseliaがらみでいろいろと…「でも、お前みたいな後輩はいなかった。」っ!……か、花音さんとだって、まるで幼馴染かのような仲で……」

 

透哉「確かにあいつとは幼馴染だ。でも、そんなの関係ない。」

 

ましろ「……じゃあ、私が後輩だから…「それも違う!!」……」

 

透哉「いや、厳密には違くはないけど……でも、一番の理由は違う!!お前は俺を先輩として接してくれた初めての後輩で、仮面ライダーの話も、俺がどれだけ熱く語っちまってもずっと楽しそうに聞いてくれて、俺を初めて、異性として好きって言ってくれて、それに……どれだけ時間が経ってても、ずっと俺のことを好きでいてくれて……。」

 

ましろ「……透哉、先輩……。」

 

透哉「……あ。」

 

 

 

 

 

『お前は超が付くほど鈍感だけど、ちゃんとましろちゃんのことを好きだと思ってるんじゃねえかってな。』

 

『だって、精神的な痛みなんだろ?ましろちゃんにビンタされたことに対して、物理的な痛みよりそっちのほうが痛むってことだろ?言うなれば、心が痛い。そういうことだろ?その気持ちは、自分が密かに好意を持ってる相手からされたときじゃないと、生まれないんだよ。』

 

『とにかく俺が言いたいのは、お前はましろちゃんのことが好きなんだよってことだ!自分ではあまりそう思ってないとしても、心の奥ではそう思ってるんだ。』

 

 

 

 

 

透哉「……そうか、そういうことだったのか。」

 

ましろ「……「ましろ。」!」

 

透哉「……クリスマスの日に、イルミネーションの前で、俺に告白してくれたよな。そのときの答えを……言うよ。」

 

ましろ「……」

 

透哉「……

 

 

 

 

 

俺も、お前のことが好きらしい。正直、恋愛に関してはまだ無知なところが多いから、今はこういう言い方しかできないけど……友達以上に、お前のことが好きだよ。ましろ。」

 

ましろ「……」

 

透哉「……って、こんな答えで良かったのかな?めちゃくちゃあやふやな感じするし、今の一斗が聞いたらきっと殴られ……」

 

タッ!

 

 

 

 

 

ギュ~ッ!!

 

透哉「!?」

 

ましろ「……」

 

 

 

 

 

ピュ~……パァンッ!!(ハートガタ)

 

 

 

 

 

ましろ「……やっと、答えてくれましたね。」

 

透哉「……ああ、待たせてごめんな。」

 

ましろ「もう……待たせすぎですよ……。」

 

 

 

 

 

ピュ~……パァンッ!!

 

パァンッ!!……パァンッ!!

 

 

 

 

 

透哉「……綺麗だな。」

 

ましろ「はい。……まるで、私達を祝福してくれてるみたいですね。」

 

透哉「祝福って……「透哉先輩。」ん?」

 

ましろ「私達……付き合うってことで、いいんですよね?」

 

透哉「……ああ。あ、でも……」

 

ましろ「何ですか!?」

 

透哉「さっきも言った通り、俺恋愛に関してはマジで無知だから……何かあったら、助けてくれると助かる……。あ、もちろん一斗だったりに聞いたりはするけどな!」

 

ましろ「……もう、それが彼女に頼むことですか?」

 

透哉「か、彼女?」

 

ましろ「はい。私達、彼氏彼女の関係になったんですよ?透哉先輩の彼女が私で、私の彼氏が透哉先輩♪」

 

透哉「……そ、そうか……。彼氏、彼女……///。」

 

ましろ「あ、透哉先輩照れてます〜?」

 

透哉「て、照れてねえ///!!ほ、ほら、花火見るぞ!」

 

ましろ「顔真っ赤ですよ〜?」

 

透哉「う、うるせえうるせえうるせえ〜///!!」

 

ましろ「もう……意外とピュアなんですね♪透哉先輩♪」

 

透哉「(……今後が、思いやられそうだ……。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つくし「……『ピロリン♪』! ましろちゃんからだ!」

 

七深「え!何何〜?」

 

 

 

 

 

ましろ『私達、付き合うことになったよ!応援してくれてありがとう!つくしちゃん、七深ちゃん!』

 

添付『花火をバックにピースしてる、透哉とましろの自撮り写真』

 

 

 

 

 

つくし「……ななみちゃん。今日はお赤飯……ううん、それ以上のものを用意しなきゃだよ。」

 

七深「だねー。もうなんならパーティーだよね。とーこちゃんとるいるいも呼んで。」

 

つくし「意義なし。」

 

 

 

 

 

透哉先輩を1000%の恋愛脳にしちゃおう大作戦 《失敗》

 

 

 

 

 

だったけど!

 

透哉先輩を100%の恋愛脳にしちゃおう大作戦 《超超超大成功!!!》




マジ、この展開にいくまで長かった……いや、長すぎましたね……。

まぁでも、結果良ければ全て良しってことで!

さぁ、話は変わって今日はいよいよMyGO!!!!!最終回ですね!

終わってしまうのは名残惜しいですが……明後日にはガルパにMyGO!!!!!が追加されます!

で、その次の日はRoseliaのライブもあるわけで……今週末はバンドリウィークエンドですねw。


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第百十九話 仮面ライダー スペシャルカバーライブ!!

バンドリ、仮面ライダー、両方好きな人なら誰もが一度は夢見るライブ。

しかし、これが実現する可能性はたぶん、おそらく、0に等しい。

ならどうすればいいか……。





……書けばいいじゃないか!!

というわけでタイトルの通りライブ回です!!

これ、実は一度ボツにしたネタなんですけど……良い機会だったので復活させちゃいましたw。

何が良い機会なのかは……後書きにて説明しましょう。

それではこれより、『仮面ライダー スペシャルカバーライブ!!』開演です!!


【CiRCLE前 ステージ】

 

ワイワイガヤガヤ

 

ワイワイガヤガヤ

 

ワイワイガヤガヤ

 

 

 

 

 

透哉「……めちゃくちゃ人いますね。」

 

まりな「うん!なんたって今日は、7バンド全員出演のスペシャルライブだからね〜!しかもこの前の『CiRCLE THANKS PARTY!』のときとはまた違った演出でのライブ!まさに夢のライブ、って感じだよね!」

 

透哉「まぁ、確かに……。観客にとっても、あいつらにとっても……俺にとっても、夢のライブって言えますね。」

 

まりな「でしょー?みんな楽しみにしてるだろうし、私も楽しみなんだー!……でも、一番楽しみなのは、透哉くんだよね?」

 

透哉「……否定は、できませんね……。」

 

まりな「ふふっ♪……お、暗くなった!そろそろかな。」

 

透哉「はい。じゃあ俺は、一番後ろでこのテレビカメラでステージを撮ってればいいんですね?」

 

まりな「うん!よろしく!」

 

透哉「分かりました。じゃ、また後で。タッタッタッタ……」

 

……っと、ここら辺かな。

 

カチャカチャ……よし、準備OK。

 

さて、いったいどんなライブになるのか……。

 

頑張れよ、みんな。

 

そして……精一杯楽しめよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『……〜〜♪♪』

 

ワァァァァァ‼︎

 

オォォォォ⁉︎

 

香澄「変身!!」

 

『ソードフォーム』

 

〜〜♪♪

 

香澄「ポピパ、参上!」

 

オォォォォ‼︎

 

デンオウーーー!!

 

 

 

 

 

透哉「……はは、そう来たか……。」

 

 

 

 

 

香澄「みんなー!最初から最後まで、クライマックスで行くからねーー!!」

 

……〜〜♪♪

 

香澄「時間の波をつかまえて♪今すぐに行こう約束の場所♪限界無限いざ飛び込め〜♪Climax jump!」

 

イージャン!イージャン!スゲージャン!!

 

イージャン!イージャン!スゲージャン!!

 

 

 

 

 

……ついに始まった、7バンド全員出演の、夢のスペシャルライブ。

 

またの名を……『仮面ライダー スペシャルカバーライブ!!』だ。

 

この名前を聞いて察せるとは思うが、一応説明しよう。

 

簡単に言うと、『Poppin'Party』、『Afterglow』、『Pastel✽Palettes』、『Roselia』、『ハロー、ハッピーワールド!』、『Morfonica』、『RAISE A SUILEN』の計7バンドが、それぞれ仮面ライダーの曲をカバーして歌う、スペシャルライブだ。

 

仮面ライダー、ガールズバンド、今この時代では、この二つが爆発的に人気となっている。

 

人によっては、大仮面ライダー時代、大ガールズバンド時代、とも言うらしい。

 

……俺からしたら、ちょっと大袈裟な気もするけど。

 

とまぁ、それは置いといてだ。

 

この2つがコラボレーション、つまり今人気爆発中のガールズバンドが同じく人気爆発中の仮面ライダーの曲をカバーするライブということで、今この会場には多くの人が集まっている。

 

さらに、各バンドのボーカルはベルトを付けて変身し、歌ったり演奏したりするという演出もあり、観客は二重、いや三重か?の意味で盛り上がっている。

 

ちなみに俺も、平静を装ってはいるが、心の中ではめちゃくちゃ盛り上がっている。

 

……見ての通り、ポピパは『Climax Jump』をカバーしているが、こんな感じのがあと六つも続くと考えたら……それだけでワクワクするよな……。

 

というわけで俺は、内心で盛り上がりながら撮影係を頑張って全うするとしよう。

 

 

 

 

 

香澄「誰より高く♪(いーじゃん!スゲーじゃん⁈)昨日より高く♪(いーじゃん!スゲーじゃん⁈)」

 

『『『Climax jump!』』』

 

イージャン!イージャン!スゲージャン!!

 

イージャン!イージャン!スゲージャン!!

 

イージャン!イージャン!スゲージャン!!

 

ポピパ『いーじゃん!いーじゃん!スゲーじゃん⁈』

 

パチパチパチパチ……!!

 

パチパチパチパチ……!!

 

ワァァァァァ‼︎

 

ポピパーーー!!!

 

香澄「みんなー!ありがとうーー!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……〜〜♪♪

 

蘭「変身。」

 

〜〜♪♪

 

蘭「みんなの居場所は、あたしが守る……行くよ!」

 

ウオォォォォ!!!

 

アギトダァァァ!!!

 

蘭「闇の中〜♪見つめてる…♪手を伸ばし…♪つかみ取れ…君求める物……」

 

 

 

 

 

蘭「Here we go,Count ZERO♪仮面ライダー……」

 

『『『AGITO!』』』

 

蘭「いま君がいないと…♪Get on!」

 

パチパチパチパチ……!!

 

パチパチパチパチ……!!

 

ワァァァァァ‼︎!

 

アフターグロウーーー!!!

 

蘭「ありがとうございました。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『……アーイ!』

 

アーイ!!

 

『バッチリミナー!バッチリミナー!バッチリミナー!』

 

彩「変身!」

 

『カイガン!オレ!……レッツゴー!覚悟!ゴ・ゴ・ゴ!ゴースト!』

 

彩「命、燃やすぜ!」

 

イェーーーイ!!!

 

ゴーストォォォ!!!

 

彩「涙が溢れるのは〜♪君が傍で♪微笑むから〜♪抱きしめたくなるのは〜♪君が傍にいるから♪」

 

 

 

 

 

彩「花よ鳥よ風よ♪月よ儚き命よ♪」

 

『『『我ら思う故に、我らあり♪』』』

 

彩「人生は誰も皆♪一度きりさ〜♪……思いのままに♪」

 

パチパチパチパチ……!!

 

パチパチパチパチ……!!

 

フォオオオオ!!!

 

パスパレーーー!!!

 

彩「ありがとうございました!Pastel✽Palettesでした!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜♪♪

 

コ、コノイントロハ……。

 

モシカシテ……!

 

『……ジオウ!』

 

〜〜♪♪

 

友希那「……変身。」

 

『ライダータイム!!仮面ライダージオウ!!』

 

友希那「なんか……行ける気がするわ!」

 

ウオオオオ!!!

 

ジオウーーー!!!

 

友希那「…… Yeah……Woo……。」

 

〜〜♪♪

 

友希那「一瞬で掴み取るのさAre you ready?新しい歴史はそこにFeel it!Feel it!絆(ひかり)を糧に加速して……」

 

 

 

 

 

友希那「過去の意思は嘘では欺けない♪感じろそうNexus Future♪」

 

『『『Now,Over "Quartzer"』』』

 

友希那「目映い世界〜♪魅せて♪最高の1秒までも♪最大の加速かけろ♪遮る全てを超えて♪……Yes, my lord…♪Yes, my lord…♪You're my king♪」

 

パチパチパチパチ……!!

 

パチパチパチパチ……!!

 

hoooo!!!

 

ロゼリアーーー!!!

 

友希那「ありがとう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……〜〜♪♪

 

オ、オー?

 

コノキョクハ……。

 

こころ「変身!」

 

〜〜♪♪

 

こころ「しゃっ!行くわよ〜!」

 

ワァァァァァ!!!

 

リュウキーーー!!!

 

こころ「朝焼けに包まれて走り出した♪行くべき道を♪情熱のベクトルが僕の胸を♪貫いてゆく♪」

 

 

 

 

 

こころ「愛よ照らせ♪この空の果ても♪真実を惑わせる♪鏡なんて……」

 

『『『割ればいい』』』

 

こころ「愛を抱いて♪いま君のために♪進化するタマシイが♪願っていた未来を呼ぶ〜♪」

 

〜〜♪♪

 

〜♪

 

パチパチパチパチ……!!

 

パチパチパチパチ……!!

 

イェーーーイ!!!

 

ハロハピーーー!!!

 

こころ「みんなーー!!最っ高に楽しかったわーー!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……〜〜♪♪

 

コ、コレハ……!

 

キターー!!

 

『ブレイブドラゴン!かつて全てを滅ぼすほどの偉大な力を手にした神獣がいた』

 

〜〜♪♪

 

ましろ「変身!」

 

『烈火抜刀!〜♪ブレイブドラゴン!烈火一冊!勇気の竜と火炎剣烈火が交わる時真紅の剣城が悪を貫く!』

 

ましろ「物語の結末は……私達が決める!」

 

ウオォォォ!!!

 

セイバーーー!!!

 

ましろ「The saber in your hand♪Is a pen to write it down♪Words to save this world♪誰にも見られず咲く花は無償の愛♪」

 

 

 

 

 

ましろ「ALMIGHTY♪本に書かれた知恵と勇気を掴んで〜♪ ALMIGHTY♪信じた方へ♪動かせるさ未来〜♪」

 

『『『人はいつも〜♪物語を〜♪産み出すのさ〜♪』』』

 

ましろ「The saber in your hand♪Is a pen to write it down♪Words to save this world♪」

 

パチパチパチパチ……!!

 

パチパチパチパチ……!!

 

カッコヨカッターーー!!!

 

モルフォニカーーー!!!

 

ましろ「あ、ありがとうございました!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……〜〜♪♪

 

マ、マジデ!?

 

コノキョククルノ!?

 

『レックス!』

 

レイヤ「はぁ……。っ!」

 

〜♪

 

『Come on!レ!レ!レ!レックス!……Come on!レ!レ!レ!レックス!』

 

レイヤ「変身!」

 

『バディアップ!オーイング!ショーニング!ローリング!ゴーイング!仮面ライダー!リバイ!バイス!リバイス!』

 

レイヤ「みんな!一気に……いや、一緒に行くよ!」

 

フォオオオオ!!!

 

リバイスーーー!!!

 

レ・チュ「「Dealing with the devil♪〜〜♪♪No one can ever know♪」」

 

チュチュ「悪魔の囁きがCalling♪」

 

レイヤ「手には負えない現実♪追い詰められEdge of a cliff♪神にも見放されし♪心のスキ狙われ魔が差し♪」

 

 

 

 

 

レイヤ「禁断の力さえも味方につけて〜♪」

 

『『『No one can ever know♪』』』

 

チュチュ「護りたい♪今生きる時代♪」

 

レイヤ「君のために強くなる〜♪」

 

『『『Wo-Oh Wo-Oh just Revice』』』

 

レイヤ「真に戦うべきものは何?」

 

『『『Wo-Oh Wo-Oh just Revice』』』

 

レイヤ「探し続け♪」

 

レ・チュ「「Dealing with the devil♪」」

 

パチパチパチパチ……!!

 

パチパチパチパチ……!!

 

デュエットサイコウーーー!!!

 

レイズアスイレーーーン!!!

 

レイヤ「ありがとうみんな。RAISE A SUILENでした!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透哉「……よし。」

 

これで、全バンド終わったか。

 

いやー……どれも良かったなぁ。

 

ポピパは電王の明るさと合ってたし、Afterglowもアギトの渋さと意外と合ってた。

 

パスパレもある女性グループがゴーストの曲をカバーしてたのもあってマッチしてたし、Roseliaはジオウのそこそこある英語の歌詞にマッチしてた。

 

ハロハピは元気な龍騎って感じでそれも意外とありだったし、モニカはセイバーの物語感ある曲調に合ってたし、RASもリバイスのデュエットで歌う部分をまんま再現してて良かったし……。

 

……もうこの時点で大成功だろ、このライブ。

 

観客もめちゃくちゃ盛り上がってて、毎回最高潮なんじゃないかって気さえしてた。

 

俺このライブ、一生忘れねえわ……。

 

 

 

 

 

まりな「! いたいた!透哉くーん!ちょっと来てー!」

 

 

 

 

 

ん?まりなさん?

 

来てって、いったいどこに……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【CiRCLE前 ステージ裏】

 

香澄「あ、透哉先輩!どうでした?私達のライブ!」

 

透哉「お、おう、めちゃめちゃ良かったよ。変身のキレも良かったじゃねえか。」

 

香澄「えへへ〜。いろいろ研究しましたからね〜。」

 

そうだった。

 

普通に考えて、来てって言われて行くとこなんてステージ裏しかねえわ。

 

友希那「透哉、あんな後ろにいて、私達のライブ見えたの?」

 

透哉「もちろん、バッチリ見えたさ。……本当なら、最前線くらいで見たかったけどな。」

 

彩「前のほうで撮影してたら、他の人に迷惑かかっちゃうもんね。仕方ないよ……。」

 

蘭「それで、録画のほうはちゃんとできてるんですか?」

 

透哉「おう、それはもちろん。ほら。」

 

蘭「……ほんとだ。ちゃんと綺麗に撮れて……ん?」

 

透哉「? どうした?」

 

こころ「途中から、ステージが遠くなっちゃってるわね。」

 

透哉「え!?ちょ、ちょっと見せてくれ!……」

 

……途中からズームされてねえ……。

 

それも、『Climax Jump』の途中から……。

 

って、それはもう途中じゃなくて最初のほうじゃねえか!

 

友希那「何一人ツッコミしてるのよ。」

 

レイヤ「ライブに興奮しすぎて、間違ってズームアウトしちゃったのかもしれませんね。」

 

透哉「……そうかもしれねえ……。まりなさんに怒られる……。」

 

彩「だ、大丈夫だよ!まりなさんはそんなことで怒ったりしないよ!……たぶん。」

 

ましろ「透哉先輩、元気出してください!もし怒られたら、私もいっしょに怒られますから!」

 

透哉「ましろ……。お前ってやつは……。」

 

レイヤ「え、それでいいんですか……?」

 

こころ「流石ましろ!優しいのね!」

 

ましろ「えへへ……。」

 

 

 

 

 

まりな「みんなー、そろそろ出番だよー。」

 

 

 

 

 

透哉「! ま、まりなさん!……す、素直に言うしかない、よな……。」

 

香澄「透哉先輩!頑張ってください!」

 

透哉「……あ、あの、まりなさん……。」

 

まりな「ん?どうしたの?透哉くん。」

 

透哉「えっと……その……さっきまで撮ってた、ライブ映像なんですが……」

 

まりな「?」

 

透哉「……途中から、ズームアウトになっちゃってて……」

 

まりな「ズームアウト?どれどれ……?」

 

透哉「……」

 

彩・ま・友・香・蘭・こ・レ『……』

 

まりな「……なーんだ、そういうこと。」

 

透哉「へ?」

 

まりな「大丈夫、全然問題ないよ。だって……もう1人撮影をお願いしてるから。」

 

透・彩・ま・友・香・蘭・こ・レ『……え?』

 

まりな「ステージの前のほうのみんなの邪魔にならないところで、凛々子ちゃんにもお願いしておいたんだ。もし透哉くんの撮影が失敗したときのためにね。」

 

 

 

 

 

凛々子「……イェイ♪」ピース

 

 

 

 

 

透・彩・ま・友・香・蘭・こ・レ『……』

 

まりな「しかし、まさか本当に失敗しちゃうとはねー。ま、それだけライブに夢中になってたってことか。というわけでみんな、最後のステージ、楽しんできてね!」

 

彩・ま・友・香・蘭・こ・レ「……」

 

透哉「……はぁ〜、何だよもう〜。」

 

蘭「まぁ、とりあえず良かったじゃないですか。」

 

レイヤ「まりなさん、透哉先輩が撮影失敗するって予測してたってことですよね?」

 

彩「そうだね〜……。今回は、まりなさんに一本取られたね、透哉くん。」

 

透哉「ああ……。意外にもまりなさん、用意周到だった……。」

 

友希那「でも、あなたもあなたよ。しっかり任された仕事を全うできないなんて、社会に出たら通用しないわよ。」

 

透哉「ぐふっ!」

 

香澄「あ〜!透哉先輩が心にダメージ受けてる〜!」

 

よりにもよって、友希那に言われるなんて……。

 

40分前の自分をぶん殴ってやりたい……。

 

こころ「透哉、元気出してちょうだい!失敗してしまったのなら、次失敗しないように気をつければいいのよ!」

 

ましろ「こころさん、相変わらずポジティブ……。」

 

香澄「……こころんの言う通りですよ!いつまでも落ち込んでたら、楽しめるものも楽しめないですよ!」

 

彩「! そうだよ透哉くん!次が、スペシャルカバーライブ最後の曲なんだよ!」

 

ましろ「みんなでいっしょに盛り上がれる曲なので、透哉先輩にも楽しんでほしいです!」

 

透哉「……盛り上がれる、曲……?」

 

友希那「そうよ。仮面ライダー好きなら知らない人はいないわ。」

 

蘭「なんなら、仮面ライダーを知らない人でも一度は聞いたことあるんじゃないですか?」

 

透哉「……もしかしてそれって、映画のあの曲じゃ、ないよな……?」

 

レイヤ「ふふっ、大正解です。」

 

こころ「透哉もいっしょに歌いましょう!」

 

透哉「……そうだな。撮影が上手くいかなかったらくらいで落ち込むなんて、俺らしくない!よし!最後の最後まで、テンションフォルテッシモで応援するぞー!」

 

ましろ「ふふっ♪それでこそ透哉先輩です!」

 

 

 

 

 

有咲「おーい香澄ー!」

 

香澄「あ、有咲!みんなも!」

 

りみ「香澄ちゃん、何かあったの!?」

 

沙綾「なかなかステージに戻ってこないから、心配して見に来たんだけど……」

 

たえ「……大丈夫、っぽい?」

 

彩「ごめんねみんな、心配かけて。」

 

友希那「すぐに戻るわ。」

 

紗夜「全く、人騒がせなんですから。」

 

蘭「人騒がせの発端は鑑先輩ですけどね。」

 

透哉「え、俺!?」

 

紗夜「……そうなんですか?」

 

花音「まぁまぁ紗夜ちゃん、今は抑えて、ね?」

 

レイヤ「……よし。それじゃあ花ちゃん、行こうか。」

 

たえ「うん。楽しもう、レイ。」

 

香澄「最後に、最っ高のライブにしよう!」

 

こころ「ええ!笑顔いーっぱいのステージにしましょう!」

 

有咲「おい2人とも!時間遅れてるってこと忘れんなよな!」

 

沙綾「あはは、みんなに謝らないとだねー。」

 

りみ「蘭ちゃん、思い出に残るライブにしようね。」

 

蘭「もちろん、そのつもりだよ。」

 

 

 

 

 

透哉「……じゃあ俺も、観客席に…「透哉先輩。」ん?」

 

彩・ま・紗・友・花「「「「「……」」」」」

 

透哉「……何だよ、お前ら……。」

 

彩「ステージに戻る前に……この6人で、円陣したいなって。」

 

透哉「え、何で6人……?」

 

花音「だって、ずっと一緒だったでしょ?私達。」

 

友希那「これまでありがとう……そして、これからもよろしくという想いを込めての円陣よ。」

 

紗夜「このライブを開催できたのは、鑑さんのおかげでもあります。だから……この6人で。」

 

透哉「いや、俺はただ、仮面ライダーの曲をカバーするのはどうかって提案をしただけで…「その後も、バンドごとに集まってカバーする曲を決めるとき、全てのバンドの話し合いに参加したり、演出のためのベルトを探し回って集めたり、チラシ配りも積極的に手伝ってくれたり……透哉先輩には、本当にいろいろ助けてもらいました。」……」

 

ましろ「だからこれは、35人……いや、37人のライブです。私達以外のみんなも、透哉先輩に感謝してるんですよ。」

 

透哉「ましろ……。」

 

彩「だから透哉くん!円陣、やろう!」

 

透哉「……ああ、分かった。」

 

彩「やったー!じゃあみんな、手をパーの形にして、真ん中のほうに……」

 

ましろ「……」

 

紗夜「……」

 

友希那「……」

 

花音「……」

 

透哉「……」

 

彩「……よし。それじゃあ行くよー!せーのっ……!」

 

透・彩・ま・紗・友・花『We Love……MUSIC!!&仮面ライダー!!』

 

 

 

 

 

香澄「……」

 

有咲「……私達も、加わんなくてよかったのか?」

 

香澄「うん。だって、あの6人は特別だから。それに……」

 

有咲「それに?」

 

香澄「私達も、心の中で円陣組んでるよ!透哉先輩と美咲ちゃん、そしてまりなさんも入れた、38人で!」

 

有咲「……あははっ。だな。」

 

 

 

 

 

彩「それじゃあ……行ってくるね!」

 

紗夜「行ってきます。」

 

友希那「行ってくるわ。」

 

花音「行ってくるよ!」

 

ましろ「透哉先輩……行ってきます!」

 

透哉「ああ……行ってこい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アンコール!アンコール!

 

アンコール!アンコール!

 

アンコール!アンコール!

 

透哉「うーん……どこで見よう…「透哉くーん!こっちこっちー!」あ、凛々子さん。スタスタスタ……」

 

凛々子「……もしかして、場所を探してるの?」

 

透哉「はい。もう撮影するわけじゃないので、どこか見やすいところに行こうかと……」

 

凛々子「だったらここで見ればいいよ。ほら、前の方だからすごい見やすいし、応援するにはうってつけだよ!」

 

透哉「おぉ……ほんとにいい場所ですね、ここ……。ところで凛々子さんは、最後のステージも撮影するんですか?」

 

凛々子「もちろん!最後までしっかり撮影するよ!」

 

透哉「ははは……。お、明るくなった。」

 

キャアァァァ!!

 

ワァァァァァ‼︎

 

凛々子「さぁ始まるよ!最後のステージが!」

 

透哉「……はい。」

 

 

 

 

 

香澄「みんなー!アンコールありがとう〜!」

 

彩「みんなの声、ちゃんと届いてたよー!」

 

こころ「笑顔もいーっぱい!溢れてたわ!」

 

蘭「それにしても、すごいライブでしたね。」

 

友希那「そうね。貴重な体験をさせてもらったわ。」

 

レイヤ「ちょっと緊張したけど、みんな盛り上がってくれてて嬉しかったな。」

 

ましろ「はい!機会があれば、またやりたいです!ステージの変身も、楽しかったですし!」

 

彩「私も私も!ノールック変身、上手くいって良かった〜!」

 

蘭「レイヤとか、一番大変だったんじゃない?」

 

香澄「あー、確かに!」

 

レイヤ「もちろん、すごく難しくて大変だった。だから、いっぱい練習したよ。」

 

友希那「決まった場所にセットする系は難しいわよね。私や倉田さん、丸山さんと弦巻さんがそうよね。」

 

こころ「あたしは、花音にコツを教えてもらったわ!」

 

ましろ「私は、モニカのみんなに、練習を手伝ってもらいました。」

 

彩「私もましろちゃんと同じかなー。友希那ちゃんは?」

 

友希那「独学よ。」

 

彩「え?」

 

友希那「私は、独学でノールック変身をマスターしたわ。」

 

蘭「マジですか……。」

 

友希那「マジよ。ジオウ好きを舐めないてちょうだい。」

 

蘭「いや、別に舐めてませんけど。」

 

香澄「まぁまぁ2人とも〜……。というわけで、そろそろ最後の曲にいこっか。」

 

ましろ「! つい、話が弾んじゃいましたね……。」

 

こころ「最後はみんなで、盛り上がるわよー!」

 

レイヤ「あはは……ほどほどにね。」

 

香澄「……皆さん!今日は仮面ライダー スペシャルカバーライブに来てくれて、本当にありがとうございます!!これからもみんなといっしょに、ガールズバンド、そして仮面ライダーへのキラキラドキドキを分かち合っていきたいです!!今日は本っ当に!ありがとうございましたーー!!」

 

ワァァァァァ!!!

 

ウオォォォオ!!!

 

フォオオオオ!!!

 

イェーーーイ!!!

 

hoooo!!!

 

タノシカッターー!!!

 

アリガトウーー!!!

 

ダイスキーー!!!

 

香澄「次が最後の曲です!みんなで盛り上がりましょう!!」

 

彩・ま・友・香・蘭・こ・レ『P.A.R.T.Y.!!』

 

 

 

 

 

みんなでいっしょに盛り上がれる曲……。

 

仮面ライダー好きなら知らない人はいない……。

 

なんなら、仮面ライダーを知らない人でも一度は聞いたことある……。

 

やっぱこの曲だったか。

 

凛々子「この曲、ほんとに盛り上がるよね〜!聞いてるだけで体が勝手に動いちゃう!」

 

透哉「動いたら、カメラブレますよ?」

 

凛々子「大丈夫!多少は手ブレ補正ついてるから!」

 

透哉「多少じゃないですか……。」

 

 

 

 

 

『Everybody♪シャッフルしよう、世代♪連鎖するスマイル♪』

 

香澄「Let's Party♪エンジョイしなきゃもったいない♪」

 

友希那「だって、人生は一回〜♪」

 

 

 

 

 

……親の声より聞いた曲。

 

その言葉が一番当てはまると言っても過言ではないよな。

 

ジオウの夏映画、『Over Quartzer』の主題歌。

 

まさにお祭り曲といった印象だから、同じくお祭り映画であったジオウの夏映画とベストマッチだ。

 

また、平成ライダーを象徴する曲とも言えるし、映画の内容が内容だからか、聞くと必ず『平成』というワードが頭に思い浮かぶ。

 

……きっと、この会場にも既に平成が溢れているのだろう。

 

……ほんと、今考えても"平成が溢れる"ってパワーワードすぎるな……。

 

 

 

 

 

彩「誰もが持ってるやさしさ遺伝子♪時に見失い♪」

 

蘭「傷つけ合っても絆にチェンジ♪」

 

こころ「人類、皆(みな)きょうだい〜♪」

 

『Everybody♪絶対的存在♪全員、何(なん)かの天才♪』

 

ましろ「Let's Party♪先輩、後輩と乾杯♪」

 

レイヤ「ライバルも逸材〜♪」

 

 

 

 

 

香澄「めぐり逢い♪」

 

蘭「ずっと続く世界♪」

 

彩「偶然なんかじゃない♪」

 

友希那「Let's Party♪」

 

こころ「点が繋がり合い♪」

 

ましろ「線になる♪」

 

レイヤ「一切〜♪」

 

『『『Hey!!!!!!!』』』

 

彩・ま・友・香・蘭・こ・レ『Everybody♪シャッフルしよう、世代♪連鎖するスマイル♪Let's Party♪エンジョイしなきゃもったいない♪だって、人生は一回〜♪』

 

『レインボーは空だけじゃない♪胸にも架かるぜ〜♪』

 

彩・ま・友・香・蘭・こ・レ『どんなミラクルも起き放題♪ユニバース・フェスティバル〜♪』

 

〜〜♪♪

 

〜〜♪♪

 

香澄「今日は本当の本当の本っっ当に!!」

 

彩・ま・友・香・蘭・こ・レ『ありがとうございましたーーー!!!』

 

〜〜♪♪

 

〜♪

 

…… パチパチパチパチ……。

 

パチパチパチパチ……!!!

 

パチパチパチパチ……!!!

 

パチパチパチパチ……!!!

 

パチパチパチパチ……!!!

 

 

 

 

 

透哉「……やっぱいつになっても、平成は終わらねえんだな。」パチパチパチパチ!!

 

みんな、最高のライブだったぜ。

 

そして、貴重なライブを見せてもらったよ。

 

……ありがとう。




やっぱり、仮面ライダーと言えば一番盛り上がるのはあの曲ですよね!

他の曲にする案もあったんですが……それはどちらかというとしんみり系なので、やはり最後は盛り上がる系だよなと思い、結局あの曲になりましたw。

さて、話は変わり、前書きで説明していた"良い機会"についてですが……。





次回から『仮面ライダーが浸透したバンドリの世界』は、新章、というかシーズン2に突入します!

普通シーズン2とかって学年が変わったりするときに始まるもんだろ、とか思われそうですが(実際僕も思いました)、ここでは僕がルールなので!

……というのは冗談で、単純にキリがいいし、2期とか2章とかよりは語呂がいいかなぁと思い、シーズン2というふうにしましたw。(ガルパでもシーズン1、シーズン2とかってなってるしね)

バンドリのキャラが仮面ライダー関連でわちゃわちゃする、という根本は変わりませんが……しいて言うなら、あるものが変わります。

あるものが変わって、前のあるものがもう今後一切なくなるということはないので、そこはご安心ください。(ただ、前のあるものの頻度は当分減ります。てかあるものあるものうるせえな……)

というわけで、次回の更新は……。





16日、10:00予定です!

まぁこの日付でお察しの方もいるかと思いますが……その方も、そうでない方も、シーズン2の投稿を、楽しみにしていただけたら嬉しいです!


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シーズン2
第百二十話 日常の中で出会った、1枚のカード


とうとう、ガルパにMyGO!!!!!が追加されましたね!!

僕も日付変わった瞬間に追加された楽曲をプレイしたり、ストーリーやエピソードを読んだり、3Dライブモードでいろいろいじって遊んだり、めちゃくちゃ楽しみました!

今後ガルパ内で、MyGO!!!!!のみんながどう成長していくのか、7バンドのみんなとどう関わっていくのか、今から非常に楽しみです!!

というわけで……。

同じく今日から、『仮面ライダーが浸透したバンドリの世界』も、シーズン2に突入です!

もうお察しの方も多いと思いますので、先に言っちゃいますと、シーズン2からはMyGO!!!!!が登場します!

本作のオリ主であるあいつが、MyGO!!!!!のみんなとどう関わっていくのか。

そして、MyGO!!!!!のみんなと仮面ライダーの繋がりは……。

そこにも注目して、シーズン2を楽しんでいただけたら嬉しいです。


ずっと、そうなんだと思っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【羽丘女子学園 1-A】

 

キーンコーンカーンコーン

 

愛音「んー、終わったー!ともりん、練習行こ!」

 

燈「あ、うん……。」

 

愛音「あ!それ、絆創膏の新しいシリーズ?」

 

燈「! う、うん……!昨日、コンビニで見つけたんだ。」

 

愛音「へぇ、コンビニにこんな可愛いの売ってるんだ〜。せっかくだから、一つもらっていい?」

 

燈「も、もちろん!あ、なんだったら、もう一枚あげる……!えーっと、こっちがパンダで、こっちが猫……」

 

愛音「あー……その二つなら、りっきーと楽奈ちゃんにあげたほうが喜ぶんじゃないかな?」

 

燈「立希ちゃんと、楽奈ちゃんに……?」

 

愛音「うん!きっと喜ぶと思う!」

 

燈「そっか……。じゃあ、あのちゃんにはこれ、あげる。」

 

愛音「あ、ありがとー!これは……犬?」

 

燈「パクだよ。なぜか犬だけいろんな種類があって、これはトイ・プードル、こっちはマルチーズで、これがポメラニアン……あ、意外にもドーベルマンとかもいて……」

 

愛音「あはは……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

教室で他愛のない話をして。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【RiNG スタジオ】

 

立希「……よし、じゃあ5分休憩。5分経ったたらすぐ始めるから。」

 

そよ「……愛音ちゃん、ギター前より上手くなったんじゃない?」

 

愛音「ほんと!?ありがとうそよりん!あ、そうだ。ねぇ、ここの楽譜なんだけど……」

 

そよ「私、ベースだよ?まぁいいけど。それで、どこ?」

 

楽奈「モグモグ……美味しい。」

 

立希「野良猫、またそのキャンディー食べてんの?」

 

楽奈「美味しいから。」

 

立希「そ、そう……。」

 

燈「……ふふ。」

 

愛音「? どうしたの?ともりん。」

 

燈「え?」

 

愛音「今笑ってたでしょ?何かあった?」

 

燈「あ……えっと……みんな、仲良いなって思って。」

 

愛音「……なーんだ、そんなことかー。」

 

立希「燈もそうでしょ?」

 

そよ「たぶんみんな、同じことを思ってると思うよ。」

 

楽奈「モグモグ……おもしれー女の子。」

 

燈「みんな……。……うん、そうだね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スタジオでバンド練習をして。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【RiNG ステージ】

 

燈「僕はあつめたいよああひとしずくを〜♪」

 

〜〜♪♪

 

〜♪

 

燈「……はぁ、はぁ…「ワーー!!」!!」

 

サイコウーー!!

 

カッコヨカッタヨーー!!

 

マイゴーー!!

 

燈「はぁ……はぁ……クルッ」

 

愛音「へへ♪」

 

そよ「ふふっ♪」

 

燈「はぁ……はぁ……クルッ」

 

立希「燈……。」

 

楽奈「……ニッ」

 

燈「はぁ……はぁ……。っ!あ、ありがとうございました!」

 

MyGO!!!!!『MyGO!!!!!でした!!』

 

ワァァァァ!!!

 

キャァァァ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

みんなで、ライブをして。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ファミレス】

 

愛音「やっぱり、打ち上げといったらファミレスだよね〜!せっかくだからみんなで写真撮ろうよ!」

 

燈「写真……どういうふうに撮れば……」

 

立希「真ん中の方に顔を寄せる感じにすればいいんだよ、燈。」

 

そよ「楽奈ちゃん、一回スプーンは置こうねー。」

 

楽奈「……分かった。」

 

愛音「それじゃあ撮るよー!はい、チーズ!」

 

パシャッ!

 

愛音「……うん!良い感じ!」

 

立希「さて、私は何を食べようか……燈は何食べる?」

 

燈「うーん……いっぱいあるから、悩む……。」

 

そよ「それじゃあ……私はとりあえず紅茶にしようかな。」

 

愛音「え、食べ物頼まないの!?」

 

楽奈「抹茶パフェ、もう一つ。」

 

燈「! まだ食べるの……?」

 

楽奈「美味しいから。」

 

愛音「相変わらず楽奈ちゃんは自由だなー。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ファミレスに集まって打ち上げして。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【高松家 燈の部屋】

 

……ふぅ。

 

……そろそろ、寝ようかな。

 

パチッ

 

……。

 

……今日も、楽しかったな。

 

みんなでライブして、打ち上げもして。

 

明日はまた練習して、そしていつかまたライブして、また打ち上げ。

 

……バンドばかりだけど、でもそれが、私にとっては、とても……。

 

……明日も、楽しみだな……♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな思いを胸に、眠りについた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これが、私の日常。

 

ほとんど毎日同じことの繰り返しだけど、それでも、充実していて。

 

……MyGO!!!!!

 

みんな迷子……そこから生まれた、私達のバンド名。

 

迷子でもいい、迷子でも進め。

 

練習して、ライブして、そしたらまた練習してライブ、そんな日々が、これからも続いていくのだろう。

 

でも……それでいい。

 

そんな、ほとんど変わらない毎日が、私は好きだから。

 

……これからもずっと、続いていきますように。

 

私の、変わらない日常……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……そう。

 

 

 

 

 

ずっと変わらないと思っていた。

 

 

 

 

 

……"あれ"に出会うまでは。

 

 

 

 

 

"あれ"に出会ってから……"あれ"に出会ってしまったから。

 

 

 

 

 

私の日常は……。

 

 

 

 

 

……変わっていったんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【RiNG スタジオ】

 

立希「よし、じゃあ今日の練習はここまで。」

 

愛音「あ〜!今日もハードだった〜!」

 

立希「これくらいで値上げてるようじゃ、今後が思いやられるんだけど。」

 

愛音「うっ……。」

 

楽奈「楽しかった。……また明日。」

 

燈「あ……。また明日ね、楽奈ちゃん。」

 

立希「あ、ちょっと待って野良猫……ってもういないし。ったく……。スタスタスタ……」

 

そよ「それじゃあ、私も帰ろうかな。じゃあね、燈ちゃん。」

 

燈「あ、うん。じゃあね、そよちゃん。」

 

愛音「あ、待ってよそよりん!」

 

燈「……」

 

みんな、スタジオ出ていっちゃった。

 

……今日の練習も、楽しかったな。

 

……私も、帰ろう。

 

 

 

 

 

……バサッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

愛音「じゃあねーりっきー!また明日ー!」

 

立希「さっき言ったとこ、ちゃんと練習してきてよ?」

 

愛音「分かってるって!ともりんもまたねー!」

 

燈「うん……またね、あのちゃん。」

 

タッタッタッタ……

 

立希「はぁ、ほんとに分かってんの?愛音のやつ。」

 

燈「たぶん、あのちゃんなら……心配、いらないと思う。」

 

立希「……まぁ、燈がそう言うなら。」

 

……私も、今日は少しつまずいた箇所があった。

 

だから、家帰ったらちゃんと練習しないと……!

 

立希「……そうだ燈、今作ってる、新曲のことなんだけど……」

 

燈「あ、それなら、ノートに歌詞を……。……あれ?」

 

立希「! どうしたの?燈。」

 

燈「……ない。歌詞ノートが……」

 

立希「ノートって、いつも燈が持ち歩いてるあの……?」

 

燈「……コク」

 

立希「すぐ探しに行こう!燈、どこか心当たりない?」

 

燈「心当たり……って言われても……。……あ。」

 

 

 

 

 

『私も、帰ろう。』

 

……バサッ

 

 

 

 

 

……あのときだ。

 

燈「私、行ってくる……!」タッ!

 

立希「ちょ、燈!行くってどこへ……!」

 

燈「ノート落とした場所に!立希ちゃんは、先帰ってて!」

 

立希「いや、それなら私もいっしょに……って、行っちゃった……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【RiNG】

 

ガー

 

燈「タッタッタ……はぁ……はぁ……はぁ……!」

 

凛々子「あれ、燈ちゃん?どうしたの?そんなに息切らして。」

 

燈「はぁ……はぁ……。ノート、忘れちゃって……。」

 

凛々子「ノート……あ!燈ちゃんがいつも大事そうに抱えてるノートね!それならさっき、落とし物で届けられたよ。」

 

燈「ほ、本当ですか!?」

 

凛々子「うん。ちょっと待っててねー……。」

 

燈「……」

 

 

 

 

 

凛々子「んーと……あった!はい、これだよね?燈ちゃんのノート。」

 

燈「は、はい!間違いないです……!その……ありがとう、ございます。」

 

凛々子「ううん、私は届けられたものを管理してただけだから。それにしても、ちゃんと届けてくれる優しい人がいて良かったね〜。」

 

燈「はい、ほんとに……。もう、絶対に落としません……!」

 

凛々子「ふふっ。うん、気をつけてね。」

 

良かった……!

 

ほんとに、良かった……。

 

これからは、忘れ物がないかしっかり確認しよう。

 

燈「本当にありがとうございました。それじゃあ、私は……」

 

凛々子「……?どうしたの?まだ何か落とし物が?」

 

燈「あ、いや、そういうわけじゃないんですけど……。この、落とし物BOXって……」

 

凛々子「あぁこれ?最近多いんだよねぇ。最初のほうは落とし物ですって届けられたものは、カウンターの中に分かるようにひとまとめにして置いてたんだけど、届けられる頻度が増えてからは、もうそれなら落とし物BOXを作っちゃって、そこに入れてもらうようにしようって話になってね。その結果が、今この有様だよ。」

 

燈「……落とし物って、こんなにあるものなんですか……?」

 

凛々子「さぁね〜。噂だと、いらないって思ったものをここに投げ入れていく人とかいるみたいなんだよねぇ。もうそれは落とし物じゃないじゃん!って言いたくなるんだけど、どこの誰がそんなことをしているのか分からないし、何だかなーって。」

 

燈「それは、大変ですね……。」

 

凛々子「注意書きの貼り紙とか作ろうかなぁ?落とし物以外を入れた者、このRiNGに立ち入るべからず!なんてね。流石にそれはやりすぎかー。」

 

燈「……じゃあ、これも落とし物……というか、誰かがいらないって言って入れたものなんですか?」ユビサシ

 

凛々子「んー?あ、これねー。私には分からないなー。そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない。」

 

燈「……」

 

バッタの、カード……なのかな?

 

"1"って数字が書いてあって、英語で……名前なのかな?が書いてあって……。

 

凛々子「……気になるの?それ。」

 

燈「え?あ、いや……ちょっとだけ……。」

 

凛々子「……もしだったら、燈ちゃん持ってく?」

 

燈「え?」

 

凛々子「今はものがいっぱいで見えないけど、本当はこのBOXの底に注意書きが書いてあるんだ。"このBOXに入ってる落とし物の持ち主が1週間経っても現れない場合は、こちらで処分いたします。"って。」

 

燈「そ、そうなんですね……。」

 

凛々子「で、この……カード?は、もう1週間は入ってると思うんだ。だから、もうこれは処分圏内ってわけ。」

 

燈「な、なるほど……。」

 

凛々子「というわけで……はい。気に入ったのなら、もらってっていいよ。」

 

燈「あ……ありがとう、ございます……。」

 

凛々子「ううん、こちらこそだよ。このBOXの中身も、処分されるよりは人にもらわれていったほうが嬉しいだろうしね。」

 

 

 

 

 

香澄「凛々子さ〜ん!ちょっと手貸してくださ〜い!」

 

 

 

 

 

凛々子「! 分かったー!呼ばれちゃったから、私行かなきゃ。燈ちゃん、気をつけて帰ってねー!」

 

燈「あ、はい……。ありがとうございました……。」

 

……なんか、流れでもらっちゃった……。

 

確かに気にはなったけど、もらうつもりはなかった……んだけど、せっかくだから、もらっておこう。

 

……いったいこれは、何のカードなんだろう?

 

この英語が名前だとすると……"ホッパー1"って言うのかな?

 

……まぁいっか。

 

とりあえず、家に帰ろう。

 

あ、その前に立希ちゃんにノートあったって伝えなきゃ。

 

えーっと、スマホスマホ……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

RiNGの落とし物BOXで見つけた、ホッパー1という、謎のカード。

 

この出会いが、私の日常を大きく変えることになることを、私はまだ知らない……。

 

 

 

 

 

とりあえずカードをカバンにしまい、スマホを操作して立希ちゃんにメッセージを送信する。

 

それが終わったらスマホをしまい、ようやく私は帰路につく。

 

……帰り道、私は何度かもらったカードを取り出してはじっと眺めていた。

 

何の変哲もないカードに見えるのに、なぜか惹きつけられる。

 

それはいったいなぜなのか……?

 

この1枚のカードに、そんな力が隠されたりしているのか……?

 

……私はそんなおかしなことを考えながら、家へと向かうのだった。




いやー……流石に4日間連続投稿は大変でしたw。

とりあえず目標だったシーズン2に突入することができたので、投稿頻度は前に戻ります。

とか言いつつ次の投稿は1ヶ月後、なんてことにはなりたくないので、まったり書きつつ週1、2程度の頻度で投稿できればいいなと思っています。

話は変わるんですが、ここでガルパへのMyGO!!!!!追加について一言言っていいですか?





3Dライブモードの燈ちゃんが可愛すぎて1人でずっと悶えてました。(常夏とかヤバかった。あれは可愛すぎて死人が出るレベル……アカン……)


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第百二十一話 燈、初めてのライドケミートレカ開封

はい、タイトルの通りです。

どうやら燈ちゃんがライドケミートレカを開封するようですw。

カードの読み方とか間違ってるところがあるかもしれませんが、彼女にとっては初めてのカード開封兼初めてちゃんと仮面ライダー関連のものに触れる瞬間なので、どうぞ温かい目で見守ってあげてくださいw。


【高松家】

 

燈「ただいま……。」

 

燈の父「お帰り、燈。……?その手に持っているのは何だい?」

 

燈「え?あ、これ?RiNGの落とし物BOXに入ってたものをもらってきたんだ。もしだったらどうぞって言われて。」

 

燈の父「そうなんだ。また一つ、燈のコレクションが増えたんだな。」

 

燈「コレクション……なのかな?……とりあえず、着替えてくるね。」

 

燈の父「うん。」

 

 

 

 

 

【高松家 燈の部屋】

 

ガチャ……パチッ

 

燈「ふぅ。」

 

部屋に入って電気をつけ、カバンを置き、なんとなく椅子に座った。

 

そして……もう何度目だろうか、もらったカードをじっと眺める。

 

燈「……」

 

……何でだろう。

 

何でこのカード1枚に、こう……惹かれるんだろう……。

 

 

 

 

 

『また一つ、燈のコレクションが増えたんだな。』

 

 

 

 

 

……コレクション、か。

 

……チラッ

 

さっきお父さんに言われたことを思い出してから、ふとこれまで私が集めたもの達に視線を移す。

 

コルクボードに飾ったり、机に置いてあったり、棚にしまってあったり。

 

様々な場所に、私の集めたものはある。

 

おはじき、ビー玉、缶バッジ、ストラップ……。

 

あと、絆創膏や、石や、羽根……。

 

……こうして見ると、いろいろ集めたな……。

 

……もしかしたら、このホッパー1ってカードも……。

 

燈「……スッ」

 

少し考えた後、スマホを取り出してインターネットで検索をかけてみた。

 

『ホッパー1』、『カード』、と。

 

それから私は……1時間ほど、スマホであるサイトを見るのに没頭することになる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜翌日〜

 

【ショッピングモール】

 

燈「……ここだ。」

 

いつものRiNGでの練習が終わった後、私は真っ直ぐある場所に向かった。

 

ショッピングモールにある、おもちゃ屋さんだ。

 

普段はあまり来ない場所だが、今日はとある目的のためにここに来ている。

 

そのとある目的とは……。

 

燈「えっ……と……どこにあるんだろう……。」

 

……あまり来ないどころか、初めて来たから、どこに何があるか全然分からない……。

 

とりあえず、歩き回ってみようかな。

 

 

 

 

 

車のおもちゃ……ロボットのおもちゃ……ボール型のおもちゃ……ステッキみたいなおもちゃ……いろんな種類のおもちゃがあるんだ……。

 

……なんかこういうの、見てて楽しいな……。

 

……!

 

あれは……!

 

 

 

 

 

『仮面ライダーガッチャード』

 

 

 

 

 

あった、ここだ。

 

……仮面ライダー、ガッチャード……。

 

"仮面ライダー"って、名前は聞いたことあるけど、見たことはないんだよなぁ。

 

こういうヒーローものって、どちらかというと男の子が好きなイメージあるし……。

 

でも……。

 

……この、ガッチャード?が持ってるカード……。

 

確か、ライドケミートレカ、って言うんだっけ。

 

……スッ。

 

昨日私がもらったこのホッパー1とは違う……。

 

これは……カマキリと……ダンサー?かな?

 

これの他にも、スケボーだったり、武士?だったり、他にもキノコとか、ゴリラとか、ショベルカーとかのカードが並んでる……。

 

でも、昨日調べた感じだと、ここに並んでるの以外にもいろんな種類のカードがあった気がする。

 

……今日ここに来たとある目的。

 

それは、ライドケミートレカ、これのパック?を買うこと。

 

どうやらこのカードは、そのパックを買うことで集めることができるらしい。

 

ホッパー1……これ以外のカードも、見てみたい。

 

実際に自分で手に入れて、自分の目で、このホッパー1といっしょに眺めてみたい。

 

だから今日、私はこのおもちゃ屋さんに来た。

 

燈「こっちの青い方がPHASE:00で……こっちのオレンジのが、PHASE:01……。こういうのって、どれくらい買った方がいいんだろう……。」

 

こういうのって買ったことないから、よく分からないな……。

 

普通に考えれば、買いたいだけ買えばいいと思うんだけど……。

 

でも、買いすぎるのもよくないし……。

 

うーん……。

 

……ん?

 

『この商品は人気商品につき、1人3パックまでの購入制限を設けさせていただいています。』

 

購入制限……こういうのがあるんだ。

 

じゃあ……どちらも3パックずつ、でいいのか。

 

たぶん、この厚紙みたいなのを3つずつ持っていけばいいんだよね?

 

……よし。

 

それじゃあ……買ってこよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ありがとうございましたー。」

 

……買っちゃった……。

 

でも、これでこのホッパー1のようなカードを、いっぱい手に入れることができるんだ。

 

……ふふっ。

 

なんか、今からワクワクしてきたかも。

 

さっそく帰って、開けてみよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【高松家】

 

燈「ただいまー。」

 

燈の父「あ、お帰りとも…「スタスタスタ……ガチャ」……燈?」

 

 

 

 

 

【高松家 燈の部屋】

 

パチッ

 

よし。

 

えーっとじゃあ……普通に机で開ける、のもいいけど、いいや。ここで開けちゃおう。

 

いつも掃除してるから汚くないし、ここなら全部開けたときに机より広く並べられるし。

 

そんなことを考えながら、その場に座った後に、カバンから買ってきたライドケミートレカが入った袋を取り出してから、カバンを近くに置く。

 

そして袋からPHASE:00とPHASE:01のパックを3つずつ、計6パック取り出し、とりあえず並べる。

 

燈「……なんか、不思議な感じかも。」

 

今までこういう、男の子が好きそうなヒーローもののおもちゃは買ったことがなかった。

 

それ故に、こうして自分の部屋の床にそんなヒーローの……仮面ライダーのカードのパックが並べられているのは、不思議な感覚だった。

 

燈「……よし、さっそく開けよう。」

 

まずはやっぱり……00のほうかな。

 

これは……3枚入ってるんだ。

 

ということは……9枚手に入るのか。

 

……もうちょっと欲しかった気持ちは若干あるけど、もしだったらまた買いに行けばいいもんね。

 

とりあえずはこの3パックで様子見かな。

 

どんなのが入ってるかとか全然分からないけど……おもちゃコーナーの、パネル?っていうのかな?

 

あそこに並んでたカードや、面白そうなカードが出てくれたらいいな。

 

えーっと、ハサミハサミ……。

 

この上の部分を切れば、カードは切れないよね……?チョキ

 

よし、OKかな。

 

それじゃあ、1パック目……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

燈「……キラキラしたカードが、2枚も出た……。」

 

PHASE:00を3パック開けた結果出た9枚は、えーっと……スチームライナー、ドッキリマジーン、ガッツショベル、ゴリラセンセイ、エナジール、ヴェノムダケ、あとはキラキラしてる仮面ライダー……ギーツ?と、ガッチャードと……何も書いてない黒いカード、か。

 

スケボーとか、武士とか、あとカマキリとダンサーも出なかったな……。

 

でも、このエナジールっていうのと、ドッキリマジーン。

 

この2枚は初めて見たから嬉しいな。

 

あとは……このキラキラしてる2枚。

 

仮面ライダーギーツ、っていうのと、仮面ライダーガッチャード。

 

ガッチャードはおもちゃコーナーにもいたから分かるけど……ギーツ、か……。

 

これ、パックのパッケージにいる仮面ライダーだよね?

 

キツネの仮面ライダー、なのかな?

 

右にキツネがいるし。

 

そしてこの、ガッチャードのカード。

 

これ……もしかして、すごくレアなやつだったりするのかな?

 

他のカードだと数字が書いてあるところがEXってなってるし、絵柄の感じも他のカードと全然違うし。

 

……そこら辺はよく分からないけど、ギーツもガッチャードも、キラキラしてて綺麗だな……。

 

そして最後に、この謎の黒いカード。

 

……正直、これが一番よく分からないかも……。

 

数字もなければ、絵柄もない。

 

本当にただ黒いだけで、なんか……一番はずれみたいな気さえする……。

 

このキラキラのガッチャードが一番レアだとすると、この黒いのはそれの真逆ってことなのかな?

 

よく分からないけど……。

 

……よし。

 

それじゃあ次は、FHASE:01を開けてみようかな。

 

こっちは……あ、さっきのと違って5枚も入ってるんだ。

 

ってことは、計15枚か。

 

……カマキリとかダンサー、出てくれるといいなぁ……。

 

さっきみたいにハサミで上のほうを開けて……チョキ。

 

よし、OK。

 

それじゃあ、FHASE:01の1パック目……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

燈「……おぉ……!」キラキラシタメ

 

なんか……すごいキラキラしてる……。

 

たぶんだけどこれ、結構レアなんじゃないかな?

 

さっきFHASE:00で出たギーツとガッチャードよりキラキラしてる……。

 

……とりあえず、並べてみよう。

 

 

 

 

 

……こうして見ると、こっちのパックはさっきのよりキラキラが多いなぁ。

 

見てて楽しいし、何より満足感があるというか……。

 

……ライドケミートレカ、思ってたよりずっと楽しいかも。

 

えっと、FHASE:01を3パック開けた結果出た15枚が……ピカホタル、オドリッパ、スマホーン、ヒーケスキュー、カマンティス、サスケマル、バレットバーン、スパイクル、バーニングネロ。

 

そしてキラキラが、スケボーズ、レスラーG、ゴルドダッシュ……。

 

最後に、その3枚よりもっとすごいキラキラが、ホッパー1、ビートルX?、そして最後が、仮面ライダー……何て読むんだろうこれ……?

 

トリプルオー?オースリー?……分かんないけど、すごくキラキラしてて……カッコいいな……。

 

コイン……メダル、なのかな?

 

それが3枚浮かんでて、真ん中に大きな鳥?みたいなのが立ってて、神々しさすらも感じる……。

 

なんか……もう、迫力がすごいな……。

 

あとは……カマキリとダンサー、それと……スケボー。

 

ここら辺が出てくれたのは嬉しかったなー。

 

それぞれカマンティス、オドリッパ、スケボーズって言うんだ。

 

初めて見るカードもいっぱい出たし、何より……ホッパー1の凄いレアみたいなのが、個人的には一番嬉しかったかも。

 

同じカードでも、光ってたり光ってなかったりするんだ……。

 

あれ?ってことは、もしかして他のカードも……。

 

カマンティス、スケボーズ、あとは……ピカホタル、ゴルドダッシュとかも、ホッパー1みたいに光ってるバージョンがあったりするのかな?

 

……ますます奥が深いんだなぁ、ライドケミートレカって。

 

……とりあえず、このホッパー1とビートルXと……トリプルオー?は、どこか傷つかないところに飾っておこう。

 

すごいキラキラしてるから、あまり傷つけたくないし。

 

それ以外のカード達は……どうしよう……。

 

ホッパー1みたいに持ち歩きたいけど、こんなにいっぱいは大変そうだし……。

 

……調べよう。

 

このいっぱいのカード達を、持ち歩ける方法を。

 

えーっと、『ライドケミートレカ』、『持ち歩く』、『方法』、と。

 

 

 

 

 

コンコン

 

燈の父「燈ー、ご飯だよー。」

 

シーン……。

 

燈の父「反応がない……。燈、入るよ。」

 

ガチャ

 

燈の父「燈、ご飯……」

 

燈「(バインダー……こういうのに入れればいいんだ。あとは……スリーブ……。あ、これでカードを傷つけないように保護できるんだ。これもいいなぁ。あとは……)」

 

燈の父「(……忙しそうだから、また後でにするか。)後でまた呼びに来るよ。」

 

……ガチャ




カードって、パックを開ける瞬間が一番楽しいまでありますよね。

昔はポ◯カもいろんなところに売ってたから、好きなだけ買って開封しまくるということができたんですけどねー……。


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第百二十二話 布教しちゃった

タイトルの通りです!

さてさて、誰に普及しちゃうんですかね〜。


【高松家 燈の部屋】

 

燈「あのちゃん……い、いらっしゃい。」

 

愛音「お邪魔しまーす♪」

 

今日は、あのちゃんが家に来た。

 

今作ってる新しい衣装について相談をしたいらしい。

 

私、衣装に関しては分からないことが多いから……力になれるかな……?

 

愛音「ともりんの部屋に来るの、二回目だね〜。相変わらずいろんなの飾ってある♪」

 

燈「! な、何か気になるものあったりする?えっと、これはある雑貨屋さんで見つけた缶バッジセットで、4個1セットで売ってて……。すごくいろんな種類があって……。あと、このビー玉は詰め放題みたいなのがあって、いろんな色があったから頑張って詰めれるだけ詰めて……」

 

愛音「ありゃりゃ、スイッチ入っちゃった……。……ん?」

 

燈「あ、あと、近くにシールセットみたいなのも売ってて、これにはいろんな動物や魚が…「ねぇともりん、これは?」え?あ……。」

 

そう言ってあのちゃんが指差したのは、最近集めだした……って言っていいのかな?

 

まだ1回しか買ってないし、数もそんなだけど……まぁでも、いっか。

 

今あのちゃんが指差しているのは、私が最近集めだし、棚の上に飾ってる……というよりはとりあえず置いている、ある3枚のカード。

 

そう、それは……。

 

燈「それは……ライドケミートレカ、だよ。」

 

愛音「ライドケミー、トレカ?」

 

燈「うん。えっと……あった、これ。」

 

そして私が引き出しから取り出したのは、FHASE:00とFHASE:01の2枚のパック。

 

開けた後のだからただの袋だけど、なんとなくこの2つだけは捨てずにとってある。

 

燈「仮面ライダーガッチャードっていう、この青いヒーローが使うカードで、それがこういうおもちゃになって売ってるんだ。私も最初は全然知らなかったんだけど、凛々子さんからこのカードをもらって……ちょっと興味出てきちゃって……。思い切って買ってみたんだ。」

 

愛音「へぇ〜……。仮面ライダーって、男の子が好きなヒーローものの番組だよね?小学生のときとか、同じクラスの男の子が話してたっけ。」

 

燈「あ……確かに、話してたかも……。」

 

愛音「私は全然興味なかったし、今も興味ないけど、今こんななんだー。……サングラスしてるし、目が矢印みたいになってるし、結構奇抜なデザインだよねー。」

 

燈「あ……うん、それは私も思う……。」

 

愛音「それにしても、ともりんがねー。ていうか、凛々子さんからもらったって……凛々子さん仮面ライダー好きってこと?」

 

燈「あ、いや、そういうわけじゃなくて……。実はこの前……。」

 

話の流れに合わせて、私はこの前の出来事をあのちゃんに話した。

 

この前って言ってもまだ一昨日だけど。

 

 

 

 

 

愛音「へぇ〜、そんなことがあったんだー。」

 

燈「うん。」

 

愛音「そっか、だから昨日の練習の帰り、りっきーがともりんにこれでもかってほど忘れ物ないか、大丈夫か、って確認してたんだ。……歌詞ノートはともりんにとってすごく大事なものって分かってるから、その話を聞いてほんとに安心したよー。私達がスタジオ使った後、すぐに点検に入って、そのときに落ちてる歌詞ノートを見つけて、すぐカウンターに届けてくれたってことだよね。」

 

燈「たぶん、そうだと思う……。本当なら、お礼とか言いたい、けど……。」

 

愛音「そのスタッフさんが誰か、分からないもんねー。話を聞く限り、凛々子さんではないみたいだし……。もしだったら今度、いっしょに探してみる?」

 

燈「! い、いいの?」

 

愛音「もちろん!ともりんのノートの恩人だもん!それじゃあ決まり!今度いっしょに、ともりんのノートを拾ってくれた人を探そう!」

 

燈「う、うん!頑張る……!」

 

愛音「……と、いうわけで、この話はここで終わり!次は……それについての話ね。」

 

あのちゃんは、私が持ってるホッパー1のカードを指差してそう言った。

 

燈「わ、分かった……!」

 

愛音「って、そんなかしこまらなくていいよ〜。事情聴取じゃないんだからさー。」

 

燈「あ、そっか……。つい……。」

 

愛音「ふふっ、ほんとに面白いなーともりんは。……さてと。じゃあとりあえずまずは……やっぱりそれかな。えーっと……ホッパー1、って言ったっけ?」

 

燈「うん。見る?」

 

愛音「え?あ、うん、ありがとう……。」

 

スッ

 

愛音「……あー、この英語で書かれてるのが名前なんだねー。」

 

燈「そう。……ガサゴソ」

 

愛音「……ともりん?」

 

燈「……他にもあるよ。」

 

そう言いながら、引き出しから取り出したカードの束を、1枚ずつ床に並べていく。

 

あのちゃんの方から見えるように、左上の数字が小さいほうから順番に……。

 

愛音「す、すごい……。もうこんなに集めたんだ……。」

 

燈「これでも、まだ少ないほうだけど……。」

 

愛音「え、そうなの!?」

 

燈「うん。ネットにカードリストがあったから見てみたら、まだまだ持ってないカードがいっぱいあって……。しかも、それぞれレア度があるみたいで、これはC、これはRで、こっちは……」

 

愛音「……」

 

燈「……?えっと、どうしたの?あのちゃん。」

 

愛音「……ううん。ともりん、好きなんだなぁって。」

 

燈「好き?」

 

愛音「うん。カードを並べながら、楽しそうに話してるもん。本当に好きなんだぁって思って。」

 

燈「……好き……なのかな?」

 

愛音「違うの?」

 

燈「……面白い、とは思う。けど……これが好きかどうかは、よく分からない……。あ、でも、こうして集めて並べるのは、好き、かも……?」

 

愛音「……そっか。」

 

燈「! ご、ごめん……。」

 

愛音「あ、違うの。呆れたとかじゃ全然なくて。……私は、ともりんがそういう子だって、初めて会ったときから知ってるから。相変わらず、ともりんらしいなぁって思っただけ。」

 

燈「私、らしい?」

 

愛音「私は、それでいいと思うよ。何が好きかなんて、人それぞれなんだし。ともりんは、ともりんなりの好きを貫けばいいと、私は思うな。」

 

燈「私なりの……好き……。」

 

愛音「……はい。パンッ」

 

燈「!」

 

愛音「難しい話終わり。一番最初の話に戻ろ。えーっと……ともりんは、このホッパー1のカードに惹かれて、この……ライドケミートレカ、だっけ?を集め始めたんだね。……ホッパー1に惹かれて、ねー……。」

 

燈「……ふふっ。」

 

愛音「? どうしたの?ともりん。」

 

燈「ううん、何も。」

 

愛音「そう?……ホッパー1……可愛いかどうかって言われたら、どうなんだろう……。結構バッタだし、構図的に立ってるように見えるし……。」

 

燈「あ、それなら、あのちゃんの好きそうなカードあるよ。えーっと……これとか。」

 

愛音「どれどれ?……スマホーン?へぇ、スマホの……何て言えばいいんだろう?動物、じゃないし……キャラクター?」

 

燈「ちょっと待って!確か私が調べてたサイトに……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜30分後〜

 

愛音「なんかこうして並べてあるの見てたら、全部のケミーが可愛く思えてきたかも♪このホッパー1も、最初はすごくバッタだなーって思ってたけど、じーっと見てるとだんだん愛着が湧いてくるっていうか……」

 

燈「うん、そうなの……!ライドケミートレカって、見てるだけでもすごく楽しいんだ。特にお気に入りが……このオースリーっていうのと、URのホッパー1。」

 

愛音「すごいキラキラしてる〜!それにカッコいい〜!同じホッパー1でも光ってるのとそうでないのとでこんなに違うんだね〜。」

 

燈「そういう違いも、見てて楽しい……!本当に奥が深いんだ、ライドケミートレカは。」

 

愛音「ともりんがはまっちゃう理由、ちょっと分かったかも♪……ん?」

 

燈「? どうしたの?あのちゃ…「あーー!!」!? な、何……?」

 

愛音「忘れてた……。ともりんの家に来た、本来の目的!」

 

燈「本来の、目的……?……あ。」

 

愛音「衣装について相談しようと思ってたんだった〜!ついライドケミートレカに夢中になって忘れちゃってたよ〜……。」

 

燈「……ごめん、私のせ…「そんなこと全然ないよ!」え?」

 

愛音「カードを見て、話して、楽しそうなともりんが見れたし、私も……意外と楽しかったし……。だから、衣装の話はまた今度しよう。」

 

燈「……いいの?」

 

愛音「うん!次のライブまでまだ時間あるし、なんなら次はそよりん達にも相談に乗ってもらおうよ。」

 

燈「そよちゃん達に……。うん、そうだね。あ、それじゃああのちゃん、今からちょっと時間ある?」

 

愛音「? うん、あるけど、どうし…「これからいっしょに、買い物行かない?」え、買い物……?」

 

燈「うん。ライドケミートレカをしまうバインダーやスリーブが欲しくて……あと、追加でいくつかカードも欲しいなって……。あのちゃんが良ければ、だけど……。」

 

愛音「もちろん行く!ともりんが買い物に誘ってくれるなんてめったにないし、私もちょっと興味あるし!」

 

燈「あ、ありがとう……!じゃあちょっと待ってて、今準備するから……。」

 

愛音「OK。あ、カード、片付けたほうがいいよね?」

 

燈「あ、うん、ありがとう……。あ、でも、光ってないホッパー1だけは、そのまま置いといて。お守り、だから……。あと、光ってるホッパー1とビートルXとオースリーは…「棚の上に置いとけばいいんだよね。」……うん。」

 

愛音「カードがお守りかぁ。なんかいいよね、そういうの。はい、ともりん。」

 

燈「ありがとう、あのちゃん。」

 

確か、カードをケースに入れてキーホルダーみたいにするっていう方法も、調べたときに書いてあったっけ。

 

バインダーとスリーブを買いに行くついでに、探してみようかな。




話が進んでるんだか進んでないんだか……って感じですが、たぶん次回、進みます。

進む……はずです……。

それはそうとやっっっとCSMゲネシスドライバーの発売が決定しましたね!

いやー楽しみですね!

詳細発表は鎧武10周年の日ということで……え?

鎧武が、10周年?

……マジで?


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第百二十三話 1人練習

りんるいのキラフェス限欲しい……。

なんやあの尊い二人……。

もうカップルやん……。

でも石がないので我慢します……。


【RiNG スタジオ】

 

燈「ビートに呼応して浮かび上がる超然的シルエットダンス♪」

 

〜〜♪♪

 

〜♪

 

燈「……ふぅ。」

 

立希「うん、良い感じだった。」

 

愛音「前出来なかったとこ、今回は上手くできて良かった〜!」

 

そよ「練習で上手くいったからって、本番では気を抜かないでよ?」

 

愛音「もう、分かってるってば〜。」

 

楽奈「楽しかった。……お腹空いた。」

 

立希「よし、キリもいいし、今日はここまでか…「お腹空いた。」って、何で私に言うわけ……。」

 

そよ「頼りにされてるってことじゃない?」

 

立希「こんな頼りのされかた嫌なんだけど……「りっきー、お腹空いた。」あーもう分かった!分かったから服引っ張らないで!」

 

そよ「……じゃあ、私はお先に…「あ、待ってそよりん!」何?」

 

愛音「この後暇?暇ならちょっと付き合ってほしいんだけど。」

 

そよ「……暇か暇じゃないかで言ったら、後者に近…「ともりんといっしょに、ある人を探したいんだけど、それでちょっと手伝ってほしいなーって。」私の意見は……?」

 

燈「そよちゃんも、手伝ってくれるの……?」

 

そよ「……はぁ、分かった。それで?誰を探すの?」

 

愛音「えーっとね、それが……」

 

 

 

 

 

そよ「燈ちゃんの歌詞ノートを拾ってくれた人?」

 

愛音「そう!ともりんの恩人!ともりんが実際に会って直接お礼を言いたいみたいで、私達でその人を探すのを手伝ってあげるの!」

 

そよ「ふーん……。直接お礼を言いたいだなんて、燈ちゃん律儀だねー。」

 

燈「ノート……とても、大事なものだから……。」

 

そよ「……それで?あてはあるの?」

 

愛音「うーん……とりあえず、手当たり次第にスタッフさんに聞いてみようかなって。」

 

そよ「手当たり次第に、か。地味にめんどくさそうだけど……分かった。じゃあ私は、2階の人に聞いてみる。」

 

愛音「え、いいの?」

 

そよ「そのほうが効率いいでしょ。2人は一階をお願いね。」

 

愛音「わ、分かった……。ありがとう、そよりん!」

 

燈「あ、ありがとう……!」

 

そよ「……別に。」

.

愛音「……なんだかんだ、そよりんって優しいよね。」ボソッ

 

燈「うん……。それは、昔から変わってない。」

 

愛音「……そうだね。よーし!それじゃあ私達も、手分けして頑張ろう!」

 

燈「お、オー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜15分後〜

 

愛音「見つかんなかった〜。」

 

そよ「こっちも収穫なし。そもそも、ノートを拾って届ける瞬間を見た人っていうのが誰もいなかったよ。」

 

愛音「あー、それこっちも言われたー。1人くらいは見たって人、いてもいいのにねー。」

 

燈「……やっぱり、難しいのかな……。」

 

そよ「……まぁ、拾った人にもよるんじゃない?もしスタッフさんの誰かなら、いつかは絶対見つかるだろうけど、たまたまRiNGを利用した人だったら、見つかる可能性は低くなるだろうし。」

 

愛音「確かに……。後者だったらもう、諦めるしかないか〜……。」

 

燈「……「いた。燈!」あ……立希ちゃん。」

 

愛音「ちょっとー、私とそよりんもいる…「どう?探してる人見つかった?」って聞いてないし……。」

 

燈「ううん、見つからなかった……。ところで、楽奈ちゃんは?」

 

立希「野良猫なら、"美味しかった、満足"って言って帰ってった。ほんとマイペースなやつ……。」

 

愛音「あはは……楽奈ちゃんらしいなぁ。」

 

そよ「……それじゃあ、私もそろそろ帰ろうかな。またね。」

 

燈「! て、手伝ってくれてありがとう、そよちゃん。」

 

そよ「……見つかるといいね。」

 

愛音「じゃーねー、そよりーん。……さて、これからどうする?私達も帰る?」

 

立希「……燈、どうする?」

 

燈「……うん。それじゃあ、私達も帰ろっか。」

 

立希「でも、いいの?もうちょっと頑張れば、もしかしたら…「そよちゃんの言う通り、たまたまRiNGに来た人かもしれないし……スタッフの人だったら、他の日なら見つかるかもしれない……。だから、今日はとりあえず、大丈夫……。2人とも、ありがとう。」燈……。」

 

愛音「それじゃあ、ともりんのノートを拾ってくれた人探しはまた後日ってことで!ともりん、りっきー、帰りにちょっと寄りたいとこあるんだけど、いいかな?ケーキがすごく美味しいお店があってさ……」

 

立希「いや、私は別に……」

 

燈「うん、いいよ。立希ちゃんも……行く?」

 

立希「燈が行くなら行く。」

 

愛音「……それじゃあケーキが美味しいお店へ、レッツゴー!」

 

立希「テンション高……。」

 

燈「ふふっ。……あ、ごめん2人とも。先に外出て待ってて。」

 

立希「どうしたの燈?また何か忘れもの…「ううん、そうじゃないんだけど……。ほんとに、すぐ終わるから、外で待ってて。」……」

 

愛音「分かった。ほらりっきー、行くよ。」

 

立希「ちょ、愛音まで服引っ張らないで!ねぇ、聞いてんの?」

 

……ガー

 

燈「……よし。」

 

 

 

 

 

燈「あ、あの……。」

 

凛々子「燈ちゃん。どうしたの?また何か忘れ物?」

 

燈「いや、今日は違くて……。明日の、スタジオの予約を、取りたいなと……」

 

凛々子「スタジオの予約ねー。いつも通り5人で…「あ、いや。明日は……私1人で……。」燈ちゃん1人?珍しいね。」

 

燈「……歌の練習を、したくて……。みんなには、内緒で……。」

 

凛々子「……ふふっ。OK。スタジオの予約、1人分ね。……はい、これで予約完了!」

 

燈「あ、ありがとうございます……!」

 

凛々子「どういたしまして♪次のライブ、楽しみにしてるよ。」

 

燈「は、はい。……じゃあ、私はこれで……」

 

凛々子「うん。気をつけて帰ってね。」

 

燈「コク。……

 

 

 

 

 

ドンッ

 

わっ!ドサッ」

 

凛々子「燈ちゃん!」

 

「ったく気をつけろよな!」

 

凛々子「ちょっと君達!今のはそっちが…「わ、私は、大丈夫ですから……」燈ちゃん……。」

 

「全く、ちんたら歩いてるからぶつかるんだよ。」

 

「今ので骨でも折れてたらどう責任取るつもりだよ。」

 

「いやいや、それは言い過ぎだろ。」

 

「はは、そっか。」

 

「「「わはははは!!」」」

 

 

 

 

 

凛々子「……何あの子達!?向こうからぶつかってきたくせに!!ほんと信じられない!!燈ちゃん、立てる?」

 

燈「は、はい……。」

 

凛々子「いまだにあんなひどい子達いるんだね……。今度会ったら私がガツンと言ってやるから!」

 

燈「凛々子さん……。……?」

 

……ピラッ

 

凛々子「? なぁに?その紙。」

 

燈「さぁ……?なんか、ここに落ちてて……」

 

『RT1-072 P 3500

 RT1-079 LP 6500

RT1-085 LP 8800

RT1-088 LP 7600 』

 

凛々子「……何、これ……?何かの暗号……?」

 

燈「私にも、何が何だか……。(暗号、というより、メモに見えるけど……。でも、だとしたら何の……?」

 

 

 

 

 

立希「燈ー!」

 

愛音「ともりーん!遅いから迎えに来たよー!」

 

 

 

 

 

燈「!」

 

サッ!

 

燈「り、凛々子さん。私は、これで……。」

 

凛々子「え?ちょっと燈ちゃ……行っちゃった……。あの紙持ってっちゃったけど、何だったんだろう?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜翌日〜

 

【RiNG スタジオ】

 

燈「こんな僕でもここにいる叫ぶよ〜♪迷い星のうた〜♪……ララララ〜♪」

 

〜〜♪♪

 

燈「……よし。」

 

『迷星叫』を歌いきり、私はイスの上に置いてあるスマホの方に向かう。

 

今スマホの画面では、『迷星叫』の音源がループ再生されるようになっているため、画面真ん中の一時停止を押して曲のループをストップさせた。

 

燈「ちょっと休憩……。」

 

イスの上のスマホを手に取り、そのイスに座ってから下に置いてある水の入ったペットボトルを手に取る。

 

そしてペットボトルのキャップをはずして……。

 

ゴクゴクゴク…

 

……ふぅ、美味しい。

 

……チラッ

 

1人でのスタジオ練習を始めてから、1時間が経った。

 

それまで、いろんな歌の練習をした。

 

『壱雫空』から始めて、『影色舞』、『碧天伴走』、『栞』、そして『迷星叫』。

 

他にも別のバンドの歌を練習したり、途中で思いついた歌詞をノートにメモしたり……。

 

みんなには内緒で始めた1人での練習だけど……たまには、こういうのも悪くないかも。

 

もちろん、みんなと練習してるときはすごく楽しい。

 

でも、1人で練習してるときは、そのときとはまた違う………1人だからこその発見ができる……。

 

これからも、ときどき1人練習、やってみようかな……。

 

……あ、そうだ。

 

ガサゴソガサゴソ……

 

……あった。

 

燈「……ライドケミートレカの、バインダー……。」

 

この前あのちゃんといっしょにショッピングモールへ行って、そこのおもちゃ屋……にある、カードが売ってるところ?で、無事バインダーとスリーブを買うことができた。

 

バインダーは、一つの……リフィル?だっけ。

 

そこに4枚入れられるものと9枚入れられるものの2種類が売ってたので、どちらがいいのかその場で5分くらい悩んだが、あのちゃんの助言もあり、前者のほうにした。

 

あのちゃんの助言=決め手で、選んだ理由は、"持ち歩くならそっちのほうがコンパクトだから"だ。

 

そして、バインダーといっしょに買ったスリーブ。

 

こっちは、バインダー以上に悩んだ。

 

だって……種類がすごくいっぱいあったから……。

 

全部違うものなんだろうけど、私にはそれが全部同じものに見えて、どれを選べばいいのか全く見当もつかなかった。

 

……でも、そんなとき助けてくれたのも、あのちゃんだった。

 

『カードやスリーブにはサイズがあるみたいだから、まずはライドケミートレカのカードのサイズを調べてみて』って。

 

『そしたらそのサイズを私に教えて。私がライドケミートレカにぴったりのスリーブを探してあげるから』って。

 

おかげで私は、とても多くの種類のスリーブの中から、ライドケミートレカにぴったりのスリーブを買うことができた。

 

カードをスリーブに入れて、そのままバインダーにしまうことも問題なくできるし、その二つを選んでくれたあのちゃんには本当に感謝しかない。

 

私1人じゃ、選ぶことすらできなかったかもしれないから。

 

……ちなみにバインダーは赤、青、黒の三色があり、私は黒にした。

 

理由は……ライドケミートレカに合いそうだったから、かな。

 

燈「……やっぱりいいな、バインダー。……カッコいいし、楽しい……。」

 

スリーブは、全てのカードに入れるようにしている。

 

調べると、だいたいみんなキラキラしたカードに入れてるみたいだけど、私は……全部に入れたい。

 

キラキラしてても、してなくても……全部、私の大事なコレクションだから。

 

でも、その中の1枚だけ、スリーブには入れてるけどバインダーには入れてないカードがある。

 

それは……。

 

ジャラン

 

燈「それでもやっぱり、最初に出会ったこのホッパー1だけは、ちょっと特別だな……。」

 

このホッパー1だけ、バインダーに入れるのではなくキーホルダーにしているのだ。

 

バインダーやスリーブを買いに行ったとき、あのちゃんの提案で雑貨屋さんにも行った。

 

そこで、自分の好きなカードを入れてキーホルダーにすることができるというグッズが売っていたので、気になって買ってみた。

 

そして家に帰ってすぐ、ホッパー1をスリーブに入れてからそれに入れてみたら、ほんとにキーホルダーになったのだ。

 

もちろんそういうグッズだから当たり前なんだけど、私からしたらすごく革命的だった。

 

自分の好きなカードを、キーホルダーに……。

 

お気に入りのホッパー1を、キーホルダーに……。

 

そして今そのホッパー1は、カバンにつけてお守りにしている。

 

燈「……よし!もうちょっと頑張ろう……!」

 

そう言って私は、カバンにバインダーをしまい、イスから立つとスマホを操作した。

 

次練習する歌を選ぶために。

 

燈「すぅ……はぁ、すぅ……はぁ。……」

 

タップ

 

燈「……迷いながら〜♪戸惑いながら歩く〜♪」




今日YouTubeで燈ちゃんの少女レイ歌ってみた動画が公開されたんですけど……めちゃめちゃ良かったです……。

あれいつかカバコレに入んないかな……。

てか、これで僕の推しと推し手前(推し手前って何ぞや……)の二人がどっちも少女レイをカバーしたことに!

これはまさに……曲名!運命!ジャジャジャジャ〜ン!(やかましいわ)


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第百二十四話 鎧武10周年記念展に行ってきました

とうとうこの日がやってきましたね……。

鎧武10周年、おめでとうございます!!





……って本当なら四日前に言いたかったのですが、いろいろあって遅れてしまいました……。

マジですみません……。

しかし、四日前に鎧武が放送されてから10年経ったってだけで、鎧武10周年イヤーはこれから一年続きますもんね!

ならセーフですね!(反省しろや)

あ、鎧武とは関係ないですけど、ギーツ系玩具が多く発売&再販されましたね。

ちなみに僕は、ハイスペックベルト帯をポチりましたw。


【電車 車内】

 

彩「楽しみだね!イヴちゃん!」

 

イヴ「はい!私、今日この日をとても楽しみにしてました!」

 

彩「私もだよ〜!ね、透哉くん!」

 

透哉「ん?あ、おう。」

 

彩「むー、なんか返事冷めてない?」

 

透哉「いやいや、そんなことねえよ。俺もすっげー楽しみだぞ?鎧武10周年記念展。」

 

イヴ「それにしては、表情が少し硬いような……」

 

透哉「……まぁ、しいて言うなら、これを見てたから、かな。」

 

彩「? これは……?」

 

透哉「SNSで検索してみたんだよ。『鎧武10周年記念展』ってな。今から行く場所がどんな感じか、調べるのは大事だろ?」

 

彩「まぁ、確かに……。でも、それがどうかしたの?」

 

透哉「画面をスワイプしながら見てみろよ。」

 

彩「う、うん。……」

 

イヴ「……す、すごく、混んでますね……。」

 

彩「ほんとだ……。流石鎧武……。」

 

透哉「混むだろうなとは思ったけど、まさかここまでとはな……。これは……少し覚悟しておいたほうがいいかもな。」

 

彩「覚悟……。」

 

イヴ「なるほど、だからトウヤさん、ずっと険しい表情をしていたんですね。」

 

透哉「そういうことだ。まぁ、何事もなければ、それでいいんだけどな……。ここまで混んでると……な?」

 

彩「……だ、大丈夫だよきっと!すごく混んでたとしても、スタッフさん達がなんとかしてくれるよ!」

 

イヴ「……そうですよね!見れない、なんていう最悪の事態は、避けれますよね、きっと!」

 

透哉「……(この言葉が、フラグにならなきゃいいんだけどな……。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【デパート 7階 特設会場】

 

〜AM 11:30〜

 

ワイワイガヤカヤ

 

ワイワイガヤカヤ

 

ワイワイガヤカヤ

 

透哉「……やっぱ、混んでんな……。」

 

SNSで見て分かってはいたが、実際に見ると迫力というか……圧が違く、改めて混んでるなぁと実感する。

 

……しかし、電車の中で話していた最悪の事態、その心配はどうやらしなくて済みそうだ。

 

透哉「あ、でもほら、見てみろよ、彩、イヴ。」ユビサシ

 

彩「? ……あ!整理券配ってる!」

 

イヴ「それに、よく見ると一度に会場に入れる人数も制限しているみたいですね。」

 

透哉「もしかしたら、整理券によっては2、3時間後になるかもしれないけど、ちゃんと見ることはできそうだぞ。」

 

彩「よ、良かった〜!」

 

イヴ「それならさっそく、整理券をもらいに行きましょう!」

 

彩「うん!」

 

透哉「おう。」

 

……おっと、説明が遅くなったな。

 

電車を乗って来た、俺達が今いるデパートの7階にある特設会場、ここではよくいろんなイベントをやっている。

 

美味しいもの展や、トリックアート展、美術品の展示などもやっており、来るたびに結構な人で賑わう。

 

そして今日、この特設会場で開催されているのが……『鎧武10周年記念展』だ。

 

これはその名の通り、鎧武放送10周年を記念した展覧会だ。

 

今日、2023年10月6日に、鎧武は第1話の放送から実に10周年を迎えた。

 

今でも少し、鎧武が10周年という事実に衝撃を覚えている自分がいるが、それくらい時が経つのは早いということなのだろう。

 

そしてSNSで見たり、実際にここで見てもわかる通り、結構な人の数でなかなかの混みようである。

 

というのも、この展覧会の開催が今日からなので、それによりここまで混んでるんだろうというのはまぁ見て取れるのだが……祝日でもない平日にも関わらずここまで混むのは、流石仮面ライダー、そして鎧武といったところだろうか。

 

この感じじゃあ今日会場に入るのは難しいかもしれないと電車の中では危惧していたが、その心配はなかったようだ。

 

どうやら、今もなお現在進行形で整理券を配っており、一度に会場に入れる人数を制限しているらしいのだ。

 

まだ整理券を配っているということは…「13:20……ってことは、あと2時間後くらいに入れるんだね!」「はい!思ったより早くて良かったです!」……あと2時間後には入れるようだ。

 

彩「透哉くん!確か上の階に、お店がいっぱいあったよね!」

 

透哉「そうだな。じゃあそこ行って、ちょっと早いけど昼ごはんにするか。」

 

イヴ「賛成です!私、ここのデパートでお昼ご飯を食べるの、初めてです!」

 

透哉「そうなのか。なら決まりだな。」

 

彩「ここにはいろんなお店があるんだよ!定食屋さんだったり、お寿司屋さんだったり、ちょっと高級そうなお店もあったりして、見てるだけで何食べようかな〜って迷っちゃうの!」

 

イヴ「それは楽しみです!しかも、デパートでご飯って、少し大人な感じしますよね。」

 

透哉「はは、確かに。」

 

彩「まさに、大人の階段を登るってやつだね!」

 

イヴ「なるほど……!流石アヤさん!」

 

彩「えへへ……。」

 

透哉「それはちょっと、大袈裟じゃねえか……?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜PM 13:10〜

 

彩「やっと……やっとこの時が来たよ!」

 

イヴ「とうとう鎧武10周年記念展ですね!」

 

透哉「おいおい、まだ入れるまで10分あるんだぞ?」

 

彩「だって楽しみなんだも〜ん!透哉くんだって、顔がニヤけてるよ?」

 

透哉「え、マジ?」

 

彩「嘘〜♪」

 

透哉「……彩ーー!!」

 

彩「あはは、ごめんごめん♪」

 

イヴ「……そういえばアヤさんとトウヤさんって、どうやって知り合ったんですか?」

 

透・彩「「え?」」

 

イヴ「私達がパスパレとして活動を始めたときは、もう既に二人は知り合いだったんですよね?となると、それより前……。中学の頃からとかですか?」

 

彩「うーん残念、もうちょっと前かな。」

 

イヴ「もうちょっと……ということは、小学生ですか?」

 

彩「正解!厳密には小学三年生のとき!透哉くんとは病院で知り合ったんだ。」

 

イヴ「病院!?な、何か病気になって…「いやいや、私じゃないよ。私のお父さんが、ちょっとね。」……お父さんですか……。」

 

透哉「彩は病気とかじゃねえけど、俺はそのとき手術した後だったから、入院してたんだよな。」

 

イヴ「入院!?って、手術、ですか……?」

 

彩「そうそう。それで私、ときどき透哉くんのとこに遊びに行ってね。」

 

透哉「いや、ときどきじゃなくて毎日だったぞ?」

 

彩「そ、そうだっけ……?」

 

イヴ「……少し、意外です。トウヤさんが、手術を……」

 

透哉「車に轢かれて、足をちょっとな……。でも、今はもうなんともないぞ。」

 

彩「リハビリとか頑張ってたもんねー。」

 

透哉「そういやお前、リハビリのときも近くにいたよな。看護婦さんがダメだって言ってんのに、応援したいって言って押し切って……」

 

彩「あれは……今でも、ちょっと我儘だったなとは思ってるけど……。」

 

イヴ「……私が思ってるより、倍深い話かもしれないですね……。」

 

彩「! そ、そんなことないよイヴちゃん!」

 

透哉「考えすぎだよイヴ。そこまで重い話でも深い話でもないから、また別の機会にでも話してやるよ。」

 

イヴ「……じゃあトウヤさん、今度はパスパレの皆さんが集まっているときに、トウヤさんとアヤさん、二人の話を聞きたいです。」

 

透哉「おう、分かった。彩もそれでいいよな?」

 

彩「うん、いいよ!」

 

透哉「よし。……お、とうとう来たぞ、順番…「よーしイヴちゃん!バリバリ写真撮りまくるよー!」「オー!」ったく……。写真もいいけど、自分の目でもちゃんと見ろよなー?」

 

彩・イ「「はーい!!」」

 

「それでは13:20の入場整理券をお持ちの方、どうぞお入りください!」

 

 

 

 

 

彩・イ「「うわぁ〜!!」」キラキラシタメ

 

パネルドーン!

 

ベルトドーン!

 

ブキドーン!

 

リツゾウドーン!

 

フィギュアドーン!

 

イヴ「すごいです!どこを見ても鎧武、鎧武、鎧武……!まさに鎧武好きの鎧武好きによる鎧武好きのための展示!!」

 

彩「アーマードライダー全員が写ってる、この10周年記念展のパネルもカッコいい!!映画に出てきたマルスや冠はもちろん、Vシネに出てきたタイラントやブラックバロン、グリドンVSブラーボに出てきたシルフィーまでいるよ!!」

 

透哉「まさに全アーマードライダー大集合、って感じだな。あ、そういや、このパネルの集合絵を使用したタオルが売ってるって、グッズ情報に書いてあったぞ。」

 

彩「ほんと!?絶対買う!!あ、なんならもう取ってくる!!」

 

イヴ「待ってくださいアヤさん!私も買います!!」

 

透哉「……やれやれ。」

 

この展覧会には、順路がない。

 

つまり、ベルト展示から見るか、アームズウェポン展示から見るか、はたまたフィギュア展示から見るか、自分の好きな順番で見て回れるのだ。

 

その中にはグッズコーナーもあり、最初に行くのもよし、最後に行くのもよし、途中で行くのもよし、というふうに、好きなとき、好きなタイミングで、自由にいろんな場所を回ることができる。

 

しかも写真撮影もOK、フォトスポットコーナーや実際に鎧武のおもちゃで遊べるコーナーもあり、展示系も非常に充実している。

 

中で流れてる音楽も全て鎧武関連の曲であり、それによって記念展に来ている人達の気持ちをさらに高ぶらせてくれている。

 

この記念展は本当に全てが充実していて、本当に素晴らしいものばかりだが……1つだけ問題もある。

 

それは、所要時間が30分しかないことだ。

 

最初に説明した通り、ここはすごく混雑しているため、整理券を配り入場制限を設けている。

 

そのため、入場できる時間というのも同時に設けられていて、それが30分間だけなのだ。

 

これが多いか少ないかは人によるが、俺からしたら……まぁ、ちょっと少ないかなぁとは思う。

 

こんなに充実している展覧会を、30分間という限られた時間の中、全て回りきるのというのは、非常に困難だろう。

 

せめて1時間は欲しかった……と言いたいところではあるが、混んでいるのだし、仕方ない部分ではあるのもまた事実……。

 

30分か……。

 

この時間を、どう有効に使うべきか……。

 

彩「透哉くん!」

 

透哉「! おう彩、タオルはゲットできたのか?」

 

彩「もちろん!それと、欲しいかなぁと思って透哉くんの分もついでにゲットしてきたよ。」

 

透哉「お、サンキュー。……さてと、じゃあどういう順番で回ろ…「最初はベルト展示見てこようよ!」うわっ!お、おい彩……!」

 

彩「時間は有限なんだよ!あれこれ考えるより、まずは動く!そして直感で行きたいところに行く!それが、この展覧会を思いっきり楽しむための、鎧武10周年記念展における、勝利の法則だよ!」

 

透哉「っ! ……あぁ、かもしれねえな。」

 

……こいつの言う通りだ。

 

30分しかないからこそ、考えるより動く。

 

なるほどな。

 

……よし!

 

透哉「彩、バリバリ回りまくるぞ!最っ高に楽しい30分をビルドしよう!」

 

彩「うん!……でもさ、透哉くん。」

 

透哉「ん?」

 

彩「さっきから私達、鎧武展なのにビルド関連の用語使っちゃってるね。」

 

透哉「……今更だろ。」

 

彩「……それもそうか♪よーし、楽しむぞー!」

 

透哉「オー!」

 

 

 

 

 

【ベルト展示】

 

透哉「おー、これは圧巻だな〜。」

 

イヴ「すごいです!全アーマードライダーのベルトが余すことなく展示されていて……感動です!」

 

彩「こうして見ると、やっぱりほとんど戦国ドライバーだねぇ。にしてもほんとにすごいなぁ……。DXで当時発売されたフェイスプレートとロックシードを使うライダーはDXで、ブラックバロンとかシルフィーとか、CSMで初めて発売されたフェイスプレートとロックシードを使うライダーはCSM仕様で展示されてるんだね。」

 

透哉「ライダーごとの展示だから、デュークレモンアームズとか、斬月カチドキ、グリドンライチアームズとかのベルトほ展示されてないんだよな。」

 

彩「それぞれ強化フォームだったり別フォームだったりするからね。でも、そんなことどうでもなるくらいの展示だよほんと……。しかもこれすごいのがさ、斬月の舞台版に出てたプロトライダー達のベルトもあるとこだよね。」

 

イヴ「ほんとに……。そんなところまで補完するなんて、流石10周年記念展ですよね……。」

 

透哉「これは写真映えするよな〜。まずは全体で撮って……カシャ……龍玄はアップで撮るか。カシャ」

 

彩「ミッチ好きだもんねー透哉くんは。」

 

イヴ「私は、やっぱり鎧武ですね!カシャ」

 

彩「あはは……。」

 

 

 

 

 

【アームズウェポン展示】

 

彩「うわぁ〜……!」

 

透哉「すっげー……。」

 

イヴ「この武器達は、実際に劇中で使われたものが展示されているんですよね……。しかもこれもまた全アーマードライダー分……。」

 

透哉「ソニックアローとか、複数のライダーが使う武器とかは全アーマードライダー分じゃなく1つだけだけどな。いや、逆にそういうのを全アーマードライダー分展示したら、アームズウェポンの展示だけで会場が埋まっちまうよ……。」

 

彩「確かに……。スイカ双刃刀とかも、普通の武器と同じくらいのサイズになってるもんね。」

 

イヴ「スイカアームズ自体が大型のアームズですからね。これは仕方ないです。……それにしても、どれも大きいですよねー……。」

 

彩「ほんとだよー……。火縄大橙DJ銃の大剣モードなんて、デカいし長いし……でも、これぞロマンだよね〜。」

 

イヴ「武器はデカいほど楽しいですから!CSMやCSGで出たりしたら、絶対楽しいですよ!」

 

透哉「CSMのDJ銃大剣モードか……。ライジングタイタンソードとかと良い勝負になるかもな。」

 

彩「でしょでしょ!はぁ〜、アームズウェポンのCSMとCSG、出ないかな〜。」

 

透哉「出るといいな、いつか。」

 

彩「出ると願い続ければ、いつか出るよ!ほら、英寿も言ってたし!」

 

イヴ「『きっと叶う、願い続ける限り』ですね!」

 

透哉「ビルドの次はギーツかよ……。」

 

 

 

 

 

【フィギュア展示】

 

イヴ「いろんなフィギュアがありますね〜。王道のフィギュアーツだったり、装動だったり……」

 

彩「SIC、アームズチェンジシリーズ、さらにはRAHまで!」

 

透哉「アームズアクションシリーズ、66アクション、HGM創絶などの食玩まで網羅してやがる……。ていうか、改めてこうして見ると……こんなに鎧武のフィギュアって出てたんだな〜。」

 

彩「フィギュアライズスタンダードでも、発売が決まってるしねー。あ!私このフィギュア持ってる!確か一番くじのやつだっけ……。」

 

透哉「あぁこれな。ん?てかよく見たら、一番くじのデフォルメフィギュアやワーコレまであるじゃねえか!ほんと抜かりねぇな……。ここまできたら逆に気持ち悪いまであるぞ……。」

 

イヴ「トウヤさん!今、鎧武を気持ち悪いと言いましたか!?その発言は、例えトウヤさんでも許せな…「言ってねえ言ってねえ!今のは展示ラインナップがヤベえって意味で言ったんだよ!」……それならまぁ、よしとしましょう。」

 

彩「……この地球上に、これと同じ数の鎧武フィギュアを集めた猛者はいるのかな?」

 

透哉「……何だよ、突然。」

 

彩「あ、いや、ちょっとふいに気になって……。」

 

イヴ「……いると思います。」

 

透・彩「!」

 

イヴ「私の中で、鎧武は一番大好きな仮面ライダーです。ガールズバンドの中でも、一番の鎧武好きは私だろうと、自負しています。それでも、世の中には私以上の人がたくさんいます。だからきっと……いると思いますよ。フィギュアーツも、装動も、SICも、アームズチェンジシリーズも、RAHも、他の食玩フィギュアや、一番くじ、クレーンゲームの景品など、本当に隅から隅まで、余すことなく集めている人が、1人くらいは……必ず、いると思います。」

 

透哉「……だな。」

 

彩「仮面ライダーは、本当に多くの人に愛されてるもん!鎧武に限らず、そういう人は必ず世界のどこかにはいるよね!」

 

イヴ「はい!」

 

透哉「もし本当にいるのなら、一度会ってみたいよな。」

 

イヴ「確かに!そこで集めるまでの経緯や、鎧武の好きなところなど、いろいろな話をしたいです!それから……」

 

彩「い、イヴちゃん……?」

 

透哉「スイッチが入っちまったみたいだな……。」

 

 

 

 

 

【立像展示】

 

イヴ「等身大の鎧武!カッコいいです!!」

 

透哉「こっちの龍玄もカッケーぞ!!」

 

彩「もう、似たもの同士なんだから……。それにしてもすごいなぁ。鎧武なんて、ジンバーレモン、カチドキ、極と、強化フォームが揃ってるもんね。」

 

透哉「龍玄だってヨモツヘグリいるぞ!!見ろこの禍々しいカッコ良さを…「はいはい分かったから。」……適当に言ってるだろお前……。」

 

彩「バロンはレモンエナジーとロード・バロン、斬月は斬月・真とカチドキ……。メイン4ライダーの強化フォームは、どれもカッコいいよね〜。バロンに関してはロード・バロン、斬月はカチドキがいるのもポイント高いよ!」

 

イヴ「本当にその通りです!欲を言えば、グリドンやブラーボもいたらよかったのですが、贅沢は言えません……。しかし、メイン4ライダー!しかも初期フォーム以外の姿もいっしょに展示してくれるのは、ファンからしたらとても嬉しい限りです!!」

 

彩「うん、そうだね!」

 

透哉「龍玄マジカッケー……。カシャッ 何でこんなカッケーんだろう……。カシャッ ヨモツヘグリのこの何とも言えないカッコ良さよ……。カシャッ ここにいつかジンバードラゴンフルーツが追加されたら最高だろうなぁ……。カシャッ、カシャッ」

 

彩「透哉くん……。」

 

イヴ「! 私も負けてられません!もっと鎧武の写真を……!」

 

彩「は、張り合わなくていいからね!」

 

 

 

 

 

【年表展示】

 

透哉「ここは……今までの鎧武の歴史?」

 

イヴ「いつに、どんな出来事があったか、そういうのが全てまとめられているみたいですね!」

 

透哉「なるほど……年表展示、ってことか。」

 

彩「過去10年の鎧武の歴史か〜。……へぇ、フィギュアーツの発売日とか、CSMの発売日とかも細かく書かれてる。」

 

透哉「映像作品も、絋太や戒斗が出てきたものは全て網羅されてるぞ。ご丁寧に誰がどの作品に出てきたかも書いてある。」

 

イヴ「本当ですね!平ジェネFAINALにコウタさん、ゴライダーにカイトさんとミナトさん、グリドンVSブラーボにジョウノウチさんとオウレンさんとハセさんとタカトラさんと……ジオウにも、コウタさんとカイトさんが出てきましたもんね!」

 

透哉「そう考えると、本編終了後もいろんなキャラがいろんな作品で活躍してたんだなー。……ミッチ出てくんねえかなー……。」

 

彩「あ、そっか。メイン4ライダーの中で、ミッチだけ本編終了後の作品に出てないんだ。……「信じましょう!」! イヴちゃん?」

 

イヴ「いつかの作品で、満を辞して出てくれると!そう信じ続ければ、いつかきっと!ミツザネさんは出てくれるはずです!」

 

透哉「イヴ……。そうだな!10周年イヤーはまだ始まったばかりだし、可能性はある!俺は信じて待つぞー!」

 

イヴ「その意気ですトウヤさん!」

 

彩「……ほんとにこういうとこ、似たもの同士だなぁ……。」

 

 

 

 

 

〜会場に入ってから25分後〜

 

透哉「いやー、楽しかったなー。」

 

イヴ「はい!とても幸せな30分間でした!」

 

彩「すごく良い10周年展だったね!こういうの、毎年やってくれないかなー?」

 

透哉「それはマジで同意だ!しかも来年はドライブ10周年!つまりチェイサーがいる!来年はきっと……俺にとって、オーズに次いですごく熱い年になるはずだ!!」

 

彩「そっか、仮面ライダーチェイサーも好きだもんね、透哉くん。」

 

透哉「くぅ〜!今から楽しみだぜ!!」

 

イヴ「まだ気が早い気もしますが、気持ちは分かります!!私も去年、今のトウヤさんと全く同じ気持ちでした!」

 

透哉「だろ!?流石イヴだ!」

 

彩「あはは……。……あ。」

 

透哉「? どうした彩、急に立ち止まって…「二人とも、これ。」ん?……あ。」

 

イヴ「10周年記念の新キービジュアルですね!!」

 

彩「うん!見て、その横に当時のキービジュアルもいっしょに飾ってある。」

 

透哉「鎧武、バロン、龍玄、斬月、グリドンの5人が映ってるやつだな。それから10年、新しい方ではそれらのライダーに加えブラーボとナックルが追加されたんだよな。」

 

イヴ「しかも鎧武は極、バロンはロード・バロン、斬月は斬月・真になっていて、龍玄は武器がブドウ龍砲から大橙丸に変わってて…「そうなんだよ!!」!」

 

透哉「龍玄の武器が大橙丸に変わってるのがもうほんとに……最高なんだよ……。」

 

彩「確かに、最終回での戦いは熱かったよね。絋太が地球に戻ってきて、そこから邪武を倒すためにミッチと…「いっしょに戦うんだよ!!そのときに極アームズで召喚した大橙丸をミッチにパスして、絋太は無双セイバーを召喚し、それぞれの武器で邪武と戦って……。」……」

 

イヴ「最終回にふさわしいタッグでしたよね!私もあの二人の共闘は大好きです!」

 

透哉「おぉ!分かってくれるかイヴ!あとは俺、MOVIE大戦フルスロットルの……」

 

イヴ「分かります!!コウタさん、ミツザネさん、タカトラさんの3人の共闘だったり、メガへクスに召喚されたカイトさんがメガへクスを裏切っていっしょに戦ってくれたり……」

 

彩「……」

 

この二人の鎧武トークは、とどまることを知らないなー。

 

鎧武好きと、龍玄好き。

 

意外とこの二人って、相性良いのかも♪

 

……あ、決してそういう意味じゃないよ!

 

透哉くんにはましろちゃんがいるしね。

 

……あ。

 

彩「透哉くん、イヴちゃん!そろそろ30分経つよ!早く出ないと!」

 

透哉「ま、マジかよ!もうそんな時間か……。イヴ、この話はまた後でな。」

 

イヴ「はい!喫茶店などで、この話の続きを、熱く語り合いましょう!」

 

透哉「おう!」

 

彩「そういうのはいいから早く〜!」

 

何か、透哉くんが二人増えたみたい……。




今年鎧武10周年ってことは、来年ドライブ10週年なんですか?

……マジですか……。


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第百二十五話 崩された日常、そこに現れた救世主

シーズン2に、とうとうあいつが登場します。

あいつと言ったらあいつです。


【RiNG エントランス】

 

〜1時間後〜

 

燈「あ、ありがとうございました……。」

 

凛々子「お疲れ、燈ちゃん。その様子だと、満足いく練習ができたみたいだね〜。」

 

燈「え……そう、見えます?」

 

凛々子「見える見える!今の燈ちゃん、とても楽しかったって顔してるもの!」

 

燈「そう、なんですね……。ふふっ。」

 

凛々子「ふふふ♪……それでどうする?次の予約、とってく?」

 

燈「あ……はい。じゃあ、えっと……「おぉ!!キターーー!!!」!?ビクッ!」

 

 

 

 

 

「見ろよ!!出たぜ!!」

 

「おぉやったじゃねえか!!」

 

「お、見ろよ俺も出たぜ!!」

 

「うおおナイスっ!!今日の俺達はついてるな!!」

 

 

 

 

 

燈「……あの人達、昨日の……」

 

凛々子「燈ちゃんにぶつかってきた子達ねー。最近ここを利用してるみたいなんだけど、まぁ見ての通り騒ぎ放題でね。注意しても注意しても聞かないから、もうそろそろ出禁にしようかなって、オーナーと相談中なんだよ。」

 

燈「で、出禁……。」

 

凛々子「そ!だって見てよ、他の子達の迷惑そうな顔。みんな音楽がやりたかったり、好きでここに来てるのに、あの子達はカードゲーム?ここは遊び場じゃないんだよ!」

 

燈「……楽器、持ってない……。ってことは、ほんとに……」

 

凛々子「うん。ただ来て、あんな感じでカードゲームだけしてる、迷惑客。」

 

燈「……」

 

凛々子「まぁでも、燈ちゃんは気にしないでいいよ。あと数日したら、出禁にするつもりだから。」

 

燈「は、はぁ……。」

 

……あの人達がいるところ、入口に近い……。

 

また昨日みたいにぶつかられたら嫌だし、気をつけて帰ろう。ジャラン

 

凛々子「あれ?燈ちゃん、それって……」

 

燈「え?あ……キーホルダー、です。」

 

凛々子「このカード、この前燈ちゃんがもらっていったカードだよね?」

 

 

 

 

 

「「「……?」」」

 

 

 

 

 

燈「はい。あれからすごく気に入ってるので、こうしてキーホルダーにしてるんです。」

 

凛々子「へぇ、すごい。今こんなことできるんだー。」

 

燈「前にあのちゃんといっしょに行った雑貨屋さんに売ってたグッズで、お守りにしてて……。」

 

凛々子「ふふっ、よほど気に入ったんだね。すごくいいよそれ、似合ってる♪」

 

燈「あ、ありがとうございます……!あ、あと……ガサゴソ……」

 

凛々子「?」

 

燈「あの、これ……」

 

凛々子「……わぁ〜。もしかしてこれ、このキーホルダーにしてるカードと同じ種類の?」

 

燈「はい。ライドケミートレカって言うんです。」

 

 

 

 

 

「「「!?」」」

 

 

 

 

 

燈「仮面ライダーガッチャードっていう、ヒーローものの番組があるんですけど、それに出てくるカードで……」

 

 

 

 

 

「……今あのガキ、確かに……」

 

「あぁ、言ったよな。"ライドケミートレカ"って。」

 

「でも、あんな気弱そうなガキが持ってるのなんて、どうせしょーもねーノーマルカードだろ……。」

 

 

 

 

 

凛々子「すごい光ってる!何、これ?」

 

 

 

 

 

「「「……ん?」」」

 

 

 

 

 

燈「オースリー?トリプルオー?読み方は分からないんですけど……とにかくすごいキラキラしてて、カッコよくて……お気に入りのカードの一つなんです。それとこれが、ビートルXっていうカードで、これも……」

 

 

 

 

 

「……おい、今のって……」

 

「ああ……。話が本当なら、あのガキが持ってるのは……」

 

「それに、ビートルXって……。」

 

「……やっちまうか。」

 

 

 

 

 

凛々子「へぇ、すごいな〜。もう完全にハマっちゃってるね、燈ちゃん。」

 

燈「自分でも、ここまでハマるとは思ってなくて……。でも、見てて楽しいし、こうしてバインダーに入れてるだけでも楽しくて……。このライドケミートレカは、私の大事なコレクションです。」

 

凛々子「燈ちゃん……。うん、大事なものができるって、とても素敵なことだよ。その気持ちを、これからも大切にね。はい、見せてくれてありがとう、燈ちゃん。」

 

燈「私も……ありがとうございます。」

 

「(今だ!)」

 

ドンッ!

 

燈「うっ!」

 

バサッ!

 

凛々子「燈ちゃん!」サッ!

 

「ってえな〜。またお前か!気をつけろっつったろうが!」

 

凛々子「燈ちゃん大丈夫?怪我はない?」

 

燈「は、はい……痛っ……!」

 

凛々子「! どれ?……血が出てる、倒れた拍子に擦りむいたんだ……。ちょっとあなた達!!」

 

「あ?何だよ?」

 

凛々子「燈ちゃんに謝りなさい!」

 

「何でだよ、ぶつかってきたのはそ…「明らかにあなた達からぶつかってきたでしょ!」は?何を根拠にそんなこと言ってんの?」

 

凛々子「なっ……!あなた、本気で言ってるの……?」

 

「お、何だこれ?」

 

燈「! そ、それは……!」

 

「おぉ、これライドケミートレカじゃん。」

 

「え、マジ?……ってか、オーズのパラレル持ってんじゃん!」

 

「ビートルXってやつも持ってんぞ!」

 

燈「あ、あの……」

 

凛々子「ちょっとあなた達!それは燈ちゃんの大事なものなの!返しなさい!」

 

「お、っと。そんなわけにいくか……よ!」ドンッ!

 

凛々子「きゃっ!」ドサッ!

 

燈「り、凛々子さん!」

 

「俺にぶつかってきた落とし前はつけてもらうからな?」

 

燈「お、落とし前……?」

 

「そうだなー。……じゃ、このバインダーごともらってくわ。」

 

燈「え?」

 

「え、この二枚だけじゃないのかよ?」

 

「取り出すの面倒だからな、このままもらっていけばいいだろ。」

 

燈「ちょ、ちょっと待って……。それは、私の……」

 

「あぁん!?」

 

燈「!!」ビクッ!

 

「言ったよな?これは落とし前だって。お前が、俺に、ぶつかってきたことの!」

 

燈「……そ、それは……そっちが、ぶつかって……」

 

「あぁ!?聞こえねえよ!!」

 

燈「……うっ、うぅ……」

 

凛々子「ちょっとやめなさいよ!!1人の女の子にそんなことして……恥ずかしくないの!?」

 

「はっ!知るか!そもそも俺は、こんな気弱で陰キャくさくてちんちくりんなやつがいっちばん大嫌いなんだ!!こうして見てるだけでも腹が立ってくる!!」

 

燈「うっ、うぅ、ああ……」

 

「そうやってすぐ泣くのを見るのも実に不愉快だ!だからこんなやつは……こうして脅して、物奪って、放っとけばいいんだよ!!」

 

「あははは!!」

 

「相変わらずの外道だなお前は!!はははは!!」

 

「だろ!?わっはっはっは!!」

 

凛々子「……ひどい……。ううん、こんなの、ひどいなんてもんじゃない……。」

 

燈「ぐすっ……うぅ、ううう……」

 

「あっはっはっは!!これで一万は軽いな!!」

 

「さっそく帰って売ろうぜ!!」

 

「いやー楽しみ楽しみ!!」

 

「「「ぎゃはははは!!」」」

 

……私は……何も、できなかった……。

 

大事なものが、盗られるのに……。

 

知り合いを、傷つけられたのに……。

 

……言い返したかったのに、言いくるめられて……。

 

……泣くことしか、できない……。

 

 

 

 

 

……嫌だ……嫌だよ……。

 

 

 

 

 

離したくない……離れたくない……。

 

 

 

 

 

せっかく、出会えたのに……。

 

 

 

 

 

新しい私の、大切なものに、出会えたのに……。

 

 

 

 

 

こんなところで、お別れなんて……終わりだなんて……。

 

 

 

 

 

絶対……絶対に……。

 

 

 

 

 

嫌だ……。

 

 

 

 

 

燈「……か……か……して。」

 

「……ん?」

 

凛々子「……燈ちゃん?」

 

燈「それは……私の……大事な……」

 

「こいつ、また何かぶつぶつ言ってるぞ?」

 

「知ったことかよ。なぁ、行こうぜ?」

 

「……そうだな。さっさと帰…「バッ!」! ……どけよ。」

 

燈「……嫌だ。」

 

「じゃあ殴るぞ?」

 

燈「……嫌だ。」

 

「……ならどけ…「嫌だ!」っ!このガキャあ!俺をいらつかせやがって!」

 

燈「それは……そのカードは私の……大事な、ものだから……。返してくれるまで……嫌だ!」

 

凛々子「燈ちゃん……。」

 

「……ぷっ、あはははは!!」

 

「何言ってんだこいつ!体めっちゃ震えてるくせに!」

 

燈「……」

 

「……なら、本当に殴るぞ?」

 

燈「……」

 

「女でも、容赦しねえからな?俺は。」

 

燈「……」

 

「……スッ」

 

「! お、おい、本当に殴るのかよ……?」

 

「お、女だぜ?一応……。」

 

「知ったこっちゃねーよ!!」

 

凛々子「!! 燈ちゃん避けて!!」

 

燈「……っ!」

 

 

 

 

 

「何やってんだよあんたら。」

 

 

 

 

 

……え?

 

「「「ん?」」」

 

凛々子「……!き、君は……!」

 

???「……」

 

「……何だよてめえ、ヒーロー気取り…「透哉くん!」透哉?」

 

透哉「……」

 

立希「! 燈!……お前ら、燈に何してんの。」

 

凛々子「立希ちゃん!」

 

……立希ちゃんと……誰?

 

確か凛々子さんは……"透哉"って……。

 

透哉「……はぁ。ほんと、どこ行ってもいるのな、こういうやつらは。……立希、危ないからお前は下がって…「嫌です。燈は私が命をかけてでも助けるんで。」……じゃあ頃合いを見て助けてくれ。」

 

「……透哉……。聞いたことあるぞ?確か……」

 

透哉「……」

 

「多くの女を手玉に取ってるモテ男だってな。」

 

透哉「ガクッ! な、何だよその噂!!」

 

立希「え……?鑑先輩、嘘でしょ……?」

 

透哉「違えって立希!誤解だ!そんな根も葉もない噂信じるな!」

 

……女を、手玉に……?

 

え……もしかしてあの人、私も……。

 

透哉「ち、違う!俺はただお前を助けに来ただけだ!だから大丈夫だ、な?」

 

燈「……」

 

凛々子「透哉くん、無理しないで!」

 

透哉「大丈夫ですって。俺、何回かこういう場に鉢合わせたことあるんで。」

 

「何が大丈夫なんだ?このモテ男さんよ〜。」バキッ、ボキッ

 

「女からモテるのが噂なんて、ムカつくやつだな〜。」

 

「ボコボコにしてやんよ〜。」

 

透哉「……来いよ。クソ転売野郎。」

 

プチンッ

 

立・凛「!」

 

い、今ので完全に、怒らせちゃった……。

 

「死ねやごらあああああ!!!」

 

あ、危ない……!

 

透哉「おっと。」スッ

 

え?

 

「なっ!……うわっ!」

 

ドガシャンッ!

 

立希「うわっ、もろにカウンターに激突した……。」

 

透哉「こう見えて反射神経だけはいいんだよ俺は。」

 

「こ、こうなったら……」

 

「このちっこい女を……」

 

え……?

 

立希「! お前ら、燈に近づく……な!」ドスッ!

 

「うおっ!」

 

「!! て、てめぇ、男の弱点を簡単に…「うるさいっ!」ドスッ! ぎゃっ!」

 

燈「……「燈、こっち!」た、立希ちゃん……ありがとう。」

 

「あ……あああ!!」

 

「うっ、くっ、くくっ……。」

 

透哉「……立希のやつ、容赦ねえな……。」

 

「く、くそがああ……。」

 

透哉「!」

 

「この俺を……怒らせやがってえええ!!」

 

透哉「げっ!カウンターを乗り越えてきやがった!」

 

「このクソ野郎があああ!!」

 

透哉「だから俺には……スッ、当たらねえって……スッ、言ってんだ……」

 

ガクッ

 

透哉「あれ?」

 

「! おりゃあ!」

 

透哉「! ぐはっ!」バコッ!

 

立希「!」

 

凛々子「透哉くん!」

 

ドサッ!

 

透哉「ってえ!くっそ、何でこんなとこで寝てやがんだ……。」

 

立希「……あ、私のせいだ。」

 

燈・凛「……」

 

「ふぅ……ふぅ……」

 

ガシッ!

 

透哉「うっ!」

 

「さっきはよくもやってくれたなこいつ……。覚悟はできてんだろうなぁ?」

 

透哉「や、ヤベぇ……。」

 

立希「鑑さん!」

 

凛々子「透哉くん!」

 

な、殴られちゃう……!

 

燈「……と……透哉、さん……!」

 

立希「(! 燈……?)」

 

「くたばれえええ!!」

 

透哉「……」

 

 

 

 

 

バンッ!

 

「警察だ!!」

 

「暴力団はどこにいる!!出てこい!!」

 

凛々子「!?」

 

燈「え?な、何……?」

 

立希「……間に合った……。」

 

「なっ!何でサツが……!」

 

「おいお前、いったい何をしている!」

 

「今すぐその子から離れて大人しく手を上げろ!!」

 

「や、ヤベぇ……おい、なんとかずらかるぞ!おい、早く起きろ!!」

 

「う、うぅ……」

 

「痛ぇ……。」

 

「逃げられると思うなよ!お前達は完全に包囲されている!」

 

「よし、あの3人を捕まえろ!!」

 

「く、くそがあああ!!」

 

透哉「……た、助かった……。パタリ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【RiNG カフェテリア】

 

凛々子「二人とも!さっきは本当にありがとう〜!」

 

燈「助けてくれてありがとう、立希ちゃん。そして……ありがとう、ございます。透哉……さん。」

 

透哉「おう。とりあえず、無事で良か……痛たたた!もうちょっと優しくしてくれよ立希!」

 

立希「あれだけカッコつけて行ったのに結局殴られるとか、カッコ悪すぎません?」

 

透哉「いやだって、あんなとこに仲間が倒れてると思わなくて……。てか、お前がもうちょい気をつけてくれればあんなとこで躓くことなか…「あんな状況で気をつけるも気をつけないもないでしょ。」ポンポン 痛え痛えって!」

 

立希「男なんだから少しは我慢してくださいよ!情けないですね!」

 

透哉「男でも痛いものは痛いんだよ!」

 

凛々子「……意外と仲良いんだね、二人とも。」

 

立希「……別に。先輩なので。」

 

透哉「いや、バイト歴ではお前の方が先輩だろ。」

 

立希「……そうでしたね。……はい、終わりましたよ。」

 

透哉「サンキュー立希。」

 

……あの3人は、警察によって連れて行かれた。

 

本当なら事情聴取?をするみたいなのだが、透哉……さんと立希ちゃんが断ったため、警察の人達はそのままRiNGを後にした。

 

……それにしても、まさか警察沙汰になるなんて……。

 

透哉……さんが騒ぎを聞きつけて、立希ちゃんがそのときすぐに警察を呼んでくれたおかげで、なんとか事なきを得たらしいのだが、その二人がいなかったらと思うと……。

 

……本当に二人には、感謝しかない……。

 

凛々子「あ、そうだ燈ちゃん。あれ、バインダー無事だった?」

 

燈「え?あ、はい。……ちゃんとここに。中身も、全部あります。」

 

ライドケミートレカのバインダーも、なんともなくて良かった……。

 

さっき確認したら、折れたりもしてなかったし……。

 

……。

 

立希「? どうしたの?燈。」

 

燈「……これが原因で……あの人達に、絡まれたんだなって、思って……。」

 

立希「! そんなこと……!」

 

凛々子「そうだよ!悪いのは全部あの子達!燈ちゃんには何も……」

 

燈「……私が、持ち歩いたりしてたから。調子に乗って凛々子さんに見せたりしたから……。私なんかが、ヒーローものに手を出したりした…「それは違うぞ。」!」

 

透哉「仮面ライダーが好きな女の子なんて、俺の知り合いに山ほどいる。今の時代、男女なんて関係ないんだ。だから、"私なんか"なんて言うな。それに、凛々子さんの言う通り、あの3人のほうが10000対0で悪い。いや、悪いなんて言葉じゃ済まない。あいつらはクズだ、人間のゴミだ。てかそれ以前に、あいつらは転売ヤーだ。転売ヤーなんてマジで滅べばいいんだ!!」

 

凛々子「透哉くん、口が悪いよ……?」

 

透哉「! す、すみません……。」

 

燈「……「凛々子さん、ちょっと来てください!」!」

 

凛々子「え、どうしたの?」

 

「カウンターにあったものがないんですよ〜!いっしょに探してください!」

 

凛々子「わ、分かった!ごめん、呼ばれたから私行くね。3人はもうちょっとここで休んでていいから。」

 

立希「は、はぁ。」

 

透哉「分かりました……。」

 

凛々子「あ、最後に立希ちゃん、透哉くん、本当にありがとね!よし、行くよ!」

 

「はい!」

 

タッタッタッタ……

 

透哉「……相変わらず忙しいんだな、凛々子さん。」

 

立希「鑑さんも、仕事戻っていいんですよ?」

 

透哉「この子を放っといて行けるわけないだろ。」

 

燈「……」

 

立希「いや、私がいっしょにいるんで別に…「お前らを置いて俺だけ仕事に、なんてできるかよ。」……はぁ。」

 

透哉「ため息が露骨だなおい……。」

 

燈「……あ、あの……。」

 

透哉「ん?」

 

燈「……た……高松燈、です。改めて……さっきは本当に、ありがとうございました。」

 

透哉「そんな何度も言わなくていいって。それより…「燈のお礼を素直に受け取らないつもりですか?」いや、でもさっき……」

 

立希「さっきはさっき、今は今でしょ!燈からのお礼なんて何度もらっても…「た、立希ちゃん、別に大丈夫だから。」え?……まぁ、燈が言うなら……」

 

透哉「何なんだよお前は……。」

 

燈「……あの……透哉、さん?」

 

透哉「ん?何だ、燈。」

 

立希「! ちょっと鑑先輩!ナチュラルに燈を名前呼びし…「立希ちゃん。」っ!……燈は、いいの?」

 

燈「うん……。私は、大丈夫……。」

 

透哉「……」

 

燈「……透哉、さん。実は私……」

 

透哉「ん?」

 

燈「昨日、こんなのを拾ったんですけど……警察の人に、渡し忘れて……」

 

透哉「これは……メモか?いや、暗号?」

 

燈「それが、私にも分からなくて……」

 

立希「これを、いつどこで拾ったの?」

 

燈「昨日、スタジオの予約を取ってるときに……あの人にぶつかって、そのときに……」

 

立希「ぶつかった!?あの人って、まさかさっきのあいつ?」

 

燈「コク」

 

立希「燈にぶつかるなんて……絶対許さない……。」

 

透哉「別に、もう済んだ事なんだし…「そういう問題じゃないでしょ!」えぇ?」

 

立希「そっか、あいつらなんか見覚えあると思ったら、昨日燈を迎えに行ったときにいたやつらだ……。あのときに燈にぶつかってたんだ……。」

 

透哉「……なぁ、燈。」

 

燈「?」

 

透哉「こいついると話進まねえから……悪いけど、この話また後ででもいいか?」

 

燈「後で、ですか?」

 

透哉「ああ。今日仕事早引きするから、そしたら時間見つけて、どこかで二人だけで落ち合おう。立希には悪いけど……。」

 

燈「……分かりました。」

 

透哉「悪いな。じゃあさ……連絡先だけ、交換してもいいか?」

 

燈「あ、はい。えっと……」

 

透哉「……よし、じゃあ俺の画面を……」

 

立希「って、何こそこそやってるんですか?」

 

透哉「! な、何もやってねえぞ!?」

 

立希「そんなわけないでしょう!燈、この人に何された?」

 

燈「……大丈夫。何もされてないよ。(なんとか交換できた……。)」

 

立希「そ、そう?……ジー」

 

透哉「ほ、ほんとに何もやってねえって!燈も言ってるだろ?」

 

立希「……チラッ」

 

燈「コクコクコク」

 

立希「……なら、いいですけど。」

 

透哉「ふぅ……。(とりあえずごまかせた、か。……ん?)」

 

燈「……」

 

透哉「(燈からさっそくメッセージ?)」

 

燈『よろしくお願いします。』

 

透哉「……」

 

燈「……ペコリ」

 

透哉「……ははっ。」

 

透哉『ああ、よろしく。』




ましろちゃんと言い燈ちゃんと言い、なぜ結局こうなってしまうのだろう……。

ごめんましろちゃん、燈ちゃん……。

そして透哉、お前……ほんと男だな。


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第百二十六話 鑑透哉という男

仮面ライダーレジェンドって何ですか!!

どこのディ◯◯ドですか!!

てかレジェンドライドケミーカード使うんですか!?

めちゃくちゃ重要アイテムになっちゃうじゃないですか!!

集めたくなっちゃうじゃないですか!!

今から超楽しみになってしまってるじゃないですか!!

どうしてくれるんですか!!(はよ11月5日になれ……)


【帰り道】

 

立希「気をつけて、燈。まだあいつらの仲間がいるかもしれない……。」

 

燈「そ、そこまで警戒しなくても、大丈夫じゃないかな……。」

 

あの後、透哉さんが立希ちゃんに、仕事を早引きして私を家に送ってあげたらどうかと提案したため、それに立希ちゃんも同意し、今こうしていっしょに帰っている。

 

……でも、たぶん立希ちゃんは気づいてないよね。

 

透哉さんが促したこの行動こそが、透哉さんの考えだって。

 

 

 

 

 

透哉『今日仕事早引きするから、そしたら時間見つけて、どこかで二人だけで落ち合おう。立希には悪いけど……。』

 

 

 

 

 

今頃透哉さんも、早引きしてる頃かな。

 

どこかで落ち合う、か。

 

いったいどこで……。

 

……って、あれ?

 

……よく考えたら私……当たり前だけど、一人で透哉さんと会うってことだよね?

 

……男の人と……二人きりで……。

 

……。

 

 

 

 

 

『多くの女を手玉に取ってるモテ男だってな。』

 

 

 

 

 

……ゾワッ。

 

だ、大丈夫!

 

私と凛々子さんのことを助けてくれたし、大丈夫!だとは思う、けど……。

 

……そういえば私、男の人と二人きりになったこと、今までで一度もない……。

 

さっきは立希ちゃんと凛々子さんがいっしょだったから、全然普通に話せたけど……我に返ってみたら……。

 

……どうしよう……今になって、あの約束が不安になってる……。

 

『ピロリン♪』

 

燈「!」ピクッ!

 

立希「どうしたの?燈!」

 

燈「あ……ううん、何でもない……大丈夫だよ。」

 

立希「……そう?何かあったらすぐ言ってね。」

 

燈「うん、ありがとう……。」

 

そうだった……私、連絡先も交換しちゃってたんだ……。

 

あのときはつい流れで交換しちゃったけど……ふと我に返ったら……。

 

……と、とりあえず、あの人からのメッセージ確認しないと……。

 

透哉『無事、俺も早引きできたぞ』

 

透哉『それじゃあそうだなー……』

 

透哉『駅前の近くにある喫茶店分かるか?』

 

駅前の近くにある喫茶店……。

 

あ、あそこかな?

 

燈『はい……たぶん』

 

……『ピロリン♪』! もうきた……。

 

透哉『よし。じゃあそこで30分後に落ち合おう』

 

30分後……。

 

燈『分かりました。では、30分後に』

 

透哉『おう』

 

……ふぅ。

 

立希「! 燈、家着いたよ。」

 

燈「え?……あ、ほんとだ。」

 

立希「何事もなくてよかった……。でも気をつけてね、どこかに仲間がうろついてるかもしれないから。」

 

燈「う、うん。……あ、そうだ立希ちゃん。」

 

立希「何?どうしたの?燈。」

 

燈「……あの……透哉さん、って、どういう人?」

 

立希「鑑先輩?どうって……別に、普通の人だけど……あ、でも。」

 

燈「で、でも、何?」

 

立希「たまにテンションがおかしくなることがあるんだよね。スマホを見たり、知り合いの人と会ってるときとかに。」

 

燈「テンションが、おかしい……?」

 

立希「うん。それも引くぐらい。」

 

燈「引くぐらい……。」

 

立希「まぁでも、それ以外は普通の先輩だよ。……あいつが言ってた、"多くの女を手玉に取ってる"って言葉が、気になりはするけど。もしそれが本当だったら私……あの人のこと幻滅どころか、赤の他人のフリする。」

 

燈「……ゾクッ」

 

立希「……って、そんなことないとは思うけど、一応頭の片隅には留めておこうかなって思ってる。」

 

燈「そ、そっか。」

 

立希「って、普通に話しちゃってたけど、どうして突然鑑先輩のことを?」

 

燈「あ、いや、そんな深い意味はないんだけど……。助けてくれた恩人だから、どんな人なのか、ちょっとは知っておきたいなって。」

 

立希「そっか。……確かに、今後RiNGを利用するときにまた会うかもしれないしね。」

 

燈「う、うん、そういうこと……。あ、じゃあ私、そろそろ帰るね。」

 

立希「あ、燈、明日学校行くときとか、周りに注意しながら行くんだよ。不安だったら私を呼んでくれれば、すぐ駆けつけるから。」

 

燈「うん、分かった。送ってくれてありがとう、立希ちゃん。また明日……。」

 

立希「うん、また明日。」

 

……たまにテンションが、おかしい、か……。

 

……不安だな……。

 

……30分後か……。

 

……警戒しながら行こう……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜25分後〜

 

【喫茶店】

 

……とうとう、来ちゃった……。

 

この先に、あの人が……。

 

……ギュッ

 

すぅ、はぁ、すぅ、はぁ……。

 

……よし。

 

深呼吸をし、持ってるカバンを両手で抱きしめながら、恐る恐る喫茶店の扉を開けた。

 

カランコロン

 

 

 

 

 

「いらっしゃいませ。1名様でよろしいですか?」

 

燈「! あ、いや、その……ひ、人を……」

 

「? 人をお待ちでしたら、先にお席にご案内しますが……」

 

燈「そ、そうじゃなくて……ま、待ち合わせを…「おーい、こっちだー!」!」

 

「! なるほど、あちらにいるお客様の待ち合わせ相手でしたか。これは失礼いたしました。」

 

燈「い、いえ……私も、すみません……。」

 

「それでは、お席にご案内しますね。」

 

燈「は、はい。」

 

「……」スタスタスタ

 

燈「……」スタスタスタ

 

「……どうぞ、こちらの席にお座りください。」

 

燈「あ、ありがとうございます……。」

 

「ただいま水をお持ちしますので、少々お待ちください。」

 

燈「……」

 

透哉「……喫茶店は、少し難易度高かったか。」

 

燈「! い、いえ、そんなことは……」

 

透哉「素直にRiNGとかにしとけばよかったな。ごめん。」

 

燈「……」

 

透哉「あ、もしだったら何か頼むか?飲み物もケーキも、こんな種類あるんだぜ?」

 

燈「ほ、ほんとだ……。じゃあ、オレンジジュースを……」

 

透哉「オレンジジュースな。よし。……すみませーん!」

 

燈「……」

 

 

 

 

 

透哉「ゴクゴクゴク……」

 

燈「……」

 

オレンジジュースを頼んでくれて、運ばれてきたまではいいけど……気まずい……。

 

私が話しかければいいのか、向こうから話しかけてくれるのか……。

 

ど、どうしたらいいんだろう……。

 

透哉「……まずは、自己紹介しとかないとな。」

 

燈「!」

 

良かった、向こうから話題を出してくれた……。

 

透哉「鑑透哉だ。本当ならさっき自己紹介すべきだったんだろうけど、すっかり忘れてた……。」

 

燈「えっと、私は…「君はさっき自己紹介してくれたろ?だから大丈夫だよ。」そ、そうですか。」

 

……あれ?

 

透哉「今年から大学生になったばかりで、この前RiNGでバイトを始めたんだ。立希や凛々子さん、他にも後輩の知り合いが同じバイトしてるんだけど、その中では俺が一番入ったの最後だからな。下っ端として教えてもらいながらなんとかやってる感じだよ。」

 

燈「な、なるほど……。」

 

思ったより詳しく話してくれた……。

 

私も、ちゃんと話さないと……!

 

燈「私は……羽丘女子学園、っていうところに通ってる、高校1年生で……天文部に入ってて……あ、バンド、してます。」

 

透哉「へぇ、羽丘だったんだな。しかも天文部か……。あいつが聞いたら喜びそうだ。」

 

燈「?」

 

透哉「あ、いや、こっちの話だ。それで、バンドをやってるんだって?」

 

燈「あ、はい。MyGO!!!!!っていうバンドで、あのちゃんと、立希ちゃんと、そよちゃんと、楽奈ちゃんと……。みんなで、迷いながら、少しずつ進んでます……。」

 

透哉「立希と同じバンドだったのか。MyGO!!!!!、か……。」

 

燈「……今度、またライブするので……もし良かったら、見に来てください!」

 

透哉「あぁ、もちろん見に行くよ。楽しみにしてる。」

 

燈「あ、ありがとうございます……!」

 

……この人、やっぱりあの人が言ってたような人じゃないのかも。

 

あ……一応、聞いてみようかな……。

 

燈「……あ、あの……」

 

透哉「ん?」

 

燈「……さっきあの人が言ってた、"多くの女の人を手玉に"って…「そんなの真っ赤な嘘だからな!?」ガタッ! !?」

 

『『『!?』』』

 

透哉「あ……。す、すみません……。」

 

燈「……」

 

透哉「……RiNGでも言ったけど、あんなの根も葉もない噂だ。俺は何もしてないし、知らない。あんなやつの言うことなんて信じるな。」

 

燈「……そう、なんですね……。」

 

たぶん、この人の言っていることは本当だ。

 

そんなひどいことをするような人には見えないし……ここに来てまだ少ししか経ってないけど、この人……ううん、透哉さんは優しい人なんだって、すごく伝わったから。

 

それに……私と凛々子さんを助けに来てくれたときの透哉さんの目には……嘘が、なかったから。

 

だから……私はこの人の言葉を、信じる。

 

燈「……透哉さん。」

 

透哉「ん?」

 

燈「改めて……助けてくれて、本当にありがとうございます。あのとき、透哉さんが来てくれなかったら私……私……」

 

透哉「! お、おい、君……」

 

燈「……あれ?何で私、泣いて……。あれ……?」

 

透哉「……無理もないよな。」

 

燈「え?」

 

透哉「あんな怖い目にあって、泣くなっていうほうが無理だ。……震えながらも、あいつらに取られた大事な物を取り返すために、勇気を出して君なりに立ち向かったんだよな。」

 

……ポン

 

燈「!」

 

透哉「頑張ったな。」

 

燈「……うぅ、ううう……」

 

透哉「……」

 

「お、お客様、どうしまし…「大丈夫です。気にしないでください。」いえ、しかし……」

 

透哉「本当に大丈夫ですから。今は、そっとしといてやってください。」

 

「……わ、分かりました……。」

 

透哉「よしよし、よく頑張った。」ポンポン

 

燈「うっ、うぅ……ぐすっ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透哉「……落ち着いたか?」

 

燈「……はい……。突然、すみませんでした……。」

 

透哉「いいっていいって。ずっと溜まっていたものが、今になって込み上げてきたんだろう?そういうときは、我慢しないで吐き出しちまったほうが楽になる。だろ?」

 

燈「……そうですね。」

 

……優しいな、本当に……。

 

透哉「さてと。じゃあ……とも……じゃなかった、君…「燈でいいです。」え?」

 

燈「さっきから気になってたんです。何でRiNGでは名前で呼んでたのに、ここでは"君"って呼ぶんだろうって。」

 

透哉「……いや、さ……立希に言われて、ナチュラルに君のことを名前で呼んでたことに気づいたんだよ。俺の知り合いに対しては、みんなそう呼んでるから、癖になっちゃってたのかな。だから、流石に馴れ馴れしいかと思って、君に…「"君"よりは、名前で呼んでもらった方が、私も気持ちがいいというか……自然な感じがするので……できれば私も、そっちのほうがいいです。」……そうか。分かった。じゃあ燈。」

 

燈「は、はい!」

 

透哉「おま……燈が昨日拾ったっていうメモみたいなの、もう一度見せてくれないか?」

 

燈「あ、はい。えーっと……ガサゴソ……あった。どうぞ。」

 

透哉「サンキュ。……これを昨日、あいつとぶつかったときに拾った、って言ってたよな?」

 

燈「はい。私がスタジオの予約を取った後に、向こうからぶつかってきて……たぶん、その拍子に落としたんだと思います。」

 

透哉「向こうからって……ほんとにタチ悪いな……。まぁ、いっか。うーん……」

 

『RT1-072 P 3500

 RT1-079 LP 6500

RT1-085 LP 8800

RT1-088 LP 7600 』

 

燈「何か、分かりそうですか?」

 

透哉「……このPとLPっての、どっかで……。……あ!」

 

燈「! 何か分かりましたか?」

 

透哉「燈、バインダー持ってきてるか?ライドケミートレカの。」

 

燈「バインダー?も、もちろん持ってますけど…「ちょっと見せてくれ!」は、はい!えーっと……ガサゴソ……あった。はい、どうぞ。」

 

透哉「サンキュー。そして、あのカードは、っと……あった!」

 

燈「このページは……オースリーのキラキラしてるカードがあるところですね。」

 

透哉「? オースリー?」

 

燈「はい。Oが3つ並んでるので、オースリーって呼んでるんです。」

 

透哉「……そっかー。初見じゃ分からないよなぁ。」

 

燈「え?」

 

透哉「実はこれな、オースリーじゃなくて、オーズって読むんだよ。仮面ライダーオーズ。」

 

燈「仮面ライダー、オーズ……。そ、そうだったんですか!」

 

透哉「ああ。」

 

燈「オースリーじゃなくて、オーズ……。確かに、そっちのほうが呼びやすいし、名前もカッコいい……。なるほど、Oが3つでオーズ……。私、今まで間違ってたんだ……。」

 

透哉「そ、そんなに落ち込むなよ、間違いは誰にでもある。えーっと……例えばこれ。本当はビートルクスって名前なんだけど、最初は俺"ビートルX"って呼んじゃってんたんだよな。」

 

燈「え、透哉さんも……?」

 

透哉「ああ。ケミー図鑑ってサイトを見て、初めて『あ、これビートルクスって読むのか』って気づいたんだ。」

 

燈「そうだったんですね……。透哉さんも、同じ間違いを……。」

 

透哉「ああ。だから……元気出せ、な?」

 

……今のは、透哉さんなりに元気づけてくれたってことなのかな?

 

……ふふ。

 

燈「……はい。ありがとう、ございます。」

 

透哉「……おう。……よし、じゃあ燈。突然だけど、今からちょっとした問題、というか質問か?を出すぞ。」

 

燈「質問、ですか?」

 

透ちゃん「ああ。……メモに書いてある、ここの『RT1-085』という英数字。何か見覚えがないか?」

 

燈「見覚え……?……そう言われると、あるような、ないような……。」

 

透哉「ヒントはこのオーズのカードだ。」

 

燈「ヒントが、カード?……」

 

透哉「……」

 

燈「……!オーズのカードの右下に書いてある英数字と同じです!」

 

透哉「正解だ。つまり、この『RT1-085』の英数字は、このオーズのカードを表してたってわけだ。」

 

燈「なるほど……。あ、でも、その隣の『8800』の数字はいったい……?オーズのカードにはこんな数字、書いてませんよね?」

 

透哉「……その前にまず、他3つの文字について見ていこう。」

 

燈「? わ、分かりました。」

 

透哉「この英数字が、このオーズのカードを表しているってことは分かったな。それか分かればあとは簡単だ。この英数字は、ライドケミートレカのナンバー、そしてその隣の『P』、『LP』という英語は、レアリティを表しているんだ。」

 

燈「ナンバー……レアリティ……。ということはこれは、オーズのカードの前後のナンバーのカード、ということですね?」

 

透哉「そういうことだ。そして、このナンバーのカードが……これらの画像の中の、3つ丸がついてるやつだ。横にスクロールすればもう2つ丸がついてる画像が出てくる。」

 

燈「あ、ありがとうございます。」

 

そう言って渡された透哉さんのスマホの画面には、ライドケミートレカのカードリスト、なのかな?が写っていた。

 

しかもそれは3枚に渡ってスクリーンショットされたものらしく、それぞれに3つ、赤い丸で囲まれているカードがある。

 

それが、このメモに書かれているナンバーのカードのようだ。

 

……あれ?これ、ホッパー1、だよね?

 

私か持ってるカードとは絵柄が違う……それに、キックしててカッコいい……。

 

これが……72番、で、次が……何だろうこれ、壁画?

 

真ん中にクワガタみたいなのがいて、周りにいろんな記号が書かれてて……なんか、オーズとはまた違う、神秘的な感じがする……。

 

これは仮面ライダー……えーっと……KUU、GA?

 

……クウガ、って読むのかな?

 

これが、79番か……。

 

そして最後が……これだ。

 

……にんじんみたいなの背負ってるうさぎが、なんか開発してる……。

 

……可愛い……。

 

フラスコとか、理科の授業で使いそうな道具置いてあるし……実験?が好き、なのかな。

 

これは……BUILDだから……ビルド、かな。

 

……このカードいいなぁ。

 

でも、絵柄が違うホッパー1も良いし……丸がついてるカード以外にも、他にもいろんなカードがある……。

 

赤いドラゴンだったり、武将……みたいなのがダンスしてたり、スマホじゃなくて、昔の携帯電話だったり、カードを持ってるキャラクターだったり……。

 

あ、これ、スケボーズとスチームライナー、ゴルドダッシュにレスラーGだ。

 

ホッパー1以外にも、違う絵柄のカードがあるんだ……。

 

燈「……そういえば透哉さん、このPとLPって……」

 

透哉「ん?あぁ、Pはパラレルって意味だよ。LPは、Lがレジェンドライダーだから、繋げてレジェンドライダーのパラレルって意味だな。あ、ちなみにパラレルっていうのは……」

 

 

 

 

 

燈「普通のカードの、スペシャルバージョン、それがパラレル……。」

 

透哉「まぁ、分かりやすく言うとな。とりあえずすげぇレアで、絵柄が違う特別なカードって思っとけばいいよ。」

 

燈「なるほど……。」

 

じゃあ私の持ってるオーズは、すごいカードだったんだ……。

 

……パラレルかぁ……。

 

良いなぁ……カッコいいなぁ……。

 

ホッパー1やスチームライナー、スケボーズとか、普通の絵柄とパラレルと、並べてみたいし、レジェンドライダーのカードも、FHASE:01は普通のほう全然持ってないし……。(FHASE:00もギーツしか持ってないけど)

 

また今度買おうっと。

 

ふふ、これからもライドケミートレカ、いっぱい集めるぞー。

 

透哉「(……メモに書いてあるナンバーとレアリティの隣の数字は、おそらくこれらのカードをネットかなんかで売ったときの値段だって、言わない方がいいかもな。本人もメモのこと忘れてるみたいだし。しかし……)」

 

燈「あと持ってないのが……アントルーパーと、ゲンゲン……チョウチョ?と、……カイザー、ビーと……」

 

透哉「(……こうして見てると、昔のましろを思い出すな……。あいつも確か、最初はこんな感じでいろいろライダーのことを調べてたっけ。……でも、こうやって身近な人が仮面ライダーを好きになってくれるってのは、なんか嬉しいよな。)」

 

燈「そしてレジェンドライダーが……いっぱいいるなぁ。クウガに、アギトに……ファイズ?に、ヒビキに……」

 

透哉「……ははは。」




レジェンドの変身者はディケイドと同じあいつなのか、はたまたツーカイザーやキングキョウリュウレッドみたいに全く別の新キャラなのか、そのどちらでもない既存キャラなのか……。

個人的にはやはり一番最初であって欲しいと思ってます。(二番目と三番目の説も見てみたいとは思うけどね)


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第百二十七話 ハロウィンと誕生日をガッチャンコ!

友希那さん誕生日おめでとうございます!!

今回はタイトルにもある通り、ハロウィン要素も入れてみました。

ハロウィンと言えば……のあれもしっかりあるので、そこも楽しんで読んでいただけたら嬉しいです!




【今井家】

 

リサ「よし、みんな揃ったね♪」

 

透哉「……なぁ、1人足りなくね…「いえ、これで全員ですよ。」……紗夜?」

 

あこ「あれ?透哉さんには何も言ってないんですか?」

 

透哉「? 何のことだ?あこ…「ええ。今井さんが、鑑さんには内緒で、と言っていたから。」……リサが?」

 

燐子「今日は……ある話し合いをするために、集まったんですよね。」

 

透哉「ある、話し合い……?」

 

紗夜「はい。Roseliaに関わる、重要な話し合いです。」

 

透哉「!? そ、そんな大事な場に、俺なんかを呼んでよかったのか!?てか、それなら俺よりもっと、その話し合いにいるべき、いや、いなくてはならない人物がいるじゃねえか!!」

 

リサ「いやいや、友希那なしじゃないと話が進まないんだよ〜。」

 

透哉「……だって、Roseliaに関わる重要な話し合いなんだ…「まぁ、重要と言えば重要だけど……紗夜の言い方がちょっーとオーバーだったかなー。」……」

 

紗夜「……「おい、紗夜。」わ、私は本当のことを言っただけです。」

 

リサ「まぁまぁ2人とも。……さて、それじゃあそろそろ本題に入ろうか。」

 

あこ「待ってました!」

 

燐子「あこちゃん、張り切ってるね……。」

 

紗夜「一年に一度しかない、特別な日ですからね。」

 

透哉「一年に一度しかない、特別な日……?……待てよ?今って10月だよな?……お前ら、もしかして……」

 

リサ「お、透哉も気づいた?」

 

透哉「……なるほど。だからこの5人だったわけか。」

 

リサ「そういうこと♪それじゃあ透哉も気づいたことだし、さっそく始めようか。

 

 

 

 

 

友希那への誕生日サプライズ!絶対成功させるぞ会議を!」

 

紗夜「……ネーミング、もう少しどうにかならなかったんですか……?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜10月26日〜

 

【商店街】

 

友希那「……もうすぐ、ハロウィンなのね。」

 

透哉「ああ。既に飾り付けとかで賑やかだよな。」

 

今俺と友希那は、商店街を歩いている。

 

しかしただ歩いているわけではなく、それぞれ両手に荷物を持って、ある場所に向かっているのだ。

 

その"ある場所"とはどこなのか、それは目的地に着くまでの秘密だが(秘密にする必要あるのか?とかいう疑問は無しな?)、代わりにその場所で行うことのヒントを教えてやろう。

 

それは……今この商店街にあるものが大きく関わっていることだ。

 

友希那「それにしても、どうして今日ハロウィンパーティーなのかしら?リサの家ですることに関しては問題ないのだけれど……ハロウィンまでまだ5日もあるわよね?」

 

ゆ、友希那のやつ、答え、全て言っちまった……!

 

友希那「……透哉?終わった……みたいな顔してどうしたの?」

 

透哉「……いや、別に……。まぁ、たまにはいいんじゃねえか?先取りハロウィンってことでさ。」

 

友希那「先取りする必要あるの……?普通に当日に集まれば…「先取りハロウィンは先取りハロウィン。ハロウィン当日はハロウィン当日だ。」……意味分からないわ。」

 

分かる。

 

俺も今の言葉、『自分で言ってて何意味分かんねえこと言ってんだろ』って思った。

 

……まぁでも、先取りハロウィンをすることにした理由は、ちゃんとあるんだけどな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【今井家】

 

『ピンポーン』

 

 

 

 

 

……ガチャ

 

リサ「いらっしゃい、透哉、友希那♪でも、別にピンポン押さなくても、普通に入ってきてくれていいんだよ?」

 

透哉「礼儀だからな。例え友達の家だろうと、ピンポンはちゃんと押すぞ。」

 

リサ「相変わらず真面目だな〜。さ、2人とも上がって上がって〜♪」

 

友希那「紗夜達は、もういるのよね?」

 

リサ「うん。2人で最後だよ。……紗夜ー、燐子ー、あこー。透哉と友希那来たよー。」

 

透哉「俺達が来たことくらい、ピンポンの音で分かるから言わなくてもいいんじゃねえか?」

 

リサ「一応だよ一応♪」

 

透哉「一応、ね……。」

 

 

 

 

 

【今井家 リビング】

 

透哉「おぉ、結構飾り付けたな……。」

 

あこ「えへへ〜、りんりんと2人で頑張ったんです♪」

 

燐子「ふふ、ちょっと張り切っちゃったかもね。」

 

透哉「……ちょっとどころじゃなくねえか?」

 

友希那「リビングの7割が、ハロウィンで染まっているわね……。」

 

紗夜「私も、やりすぎないようにと釘は刺したのですが……」

 

リサ「大丈夫だってこれくらい♪あこ、燐子、2人ともありがとね♪」

 

あ・燐「「うん(はい)!」」

 

透哉「……まぁ、リサがいいならいいけど。」

 

リサ「そんなことよりほら、パーティー前にしなくちゃいけないこと、あるでしょ?紗夜と友希那も、ね?」

 

紗夜「……本当に、するんですか?」

 

あこ「ハロウィンパーティーなんだから当然ですよ!」

 

燐子「友希那さんは……やっぱり、あれですか?」

 

友希那「……今回は違うのにしたわ。」

 

リサ「えー、そうなのー?」

 

あこ「商店街で誰が一番お菓子もらえるか勝負やったとき、またあれ着てくれるって言ったじゃないですかー!」

 

友希那「言ってないわ。」

 

透哉「……あぁ、そういやそんなのやってたな。」

 

紗夜「皆さん、時間も有限ですし、とりあえず始めましょう。鑑さんはここで。それ以外の5人もそれぞれ別室へ。そして、5分後にまたここに戻ってきましょう。」

 

燐子「そうですね。では……私はお先に……。」

 

あこ「あ、待ってよりんりん!」

 

リサ「よーし、それじゃあ行きますか。」

 

紗夜「……結局日菜に全部選んでもらったけど、大丈夫かしら……?」

 

友希那「……では、私も行ってくるわ。」

 

透哉「おう、また5分後な。」

 

友希那「ええ。」

 

……みんな出て行ったな。

 

さてと……そんじゃ始めるか。

 

リサの家に来るときに持っていた荷物。

 

俺はそこからあるものを取り出し、さっそく準備に取り掛かかった。

 

制限時間……というか、あいつらが戻ってくるのが5分後だから、それまでに終わらせないとな。

 

えーっと、まずは……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜5分後〜

 

……ふぅ、なんとか間に合った……。

 

こういう服……じゃなくて衣装か。

 

初めて着替えたけど、結構着るの大変なんだな……。

 

これでも大変なんだから、コスプレとかする人はもっと大変なんだろうな……。

 

 

 

 

 

リサ「透哉ー!着替え終わったー?」

 

 

 

 

 

お、みんなも終わったか。

 

透哉「おう、終わったから入ってきていいぞー。」

 

 

 

 

 

リサ「OK!じゃあ入るね〜。」

 

 

 

 

 

ガチャ

 

リサ「じゃじゃーん!どう?透哉。」

 

透哉「それは……吸血鬼か?」

 

リサ「残念〜。正解は、ヴァンパイアでした〜!」

 

透哉「……同じじゃね?」

 

リサ「意味は同じだけど、どっちかって言うとヴァンパイア!って感じするでしょ?牙もちょっと短いし、先っぽがハートの槍持ってるし、マントじゃなくて小さい翼だし、カチューシャもちっちゃい角がついてるやつだし……。というわけで、この仮装はヴァンパイアだよ!ほらほら〜、逃げないと血吸っちゃうぞ〜?」

 

透哉「わー、誰が助けてー。」

 

リサ「圧倒的棒読み感!」

 

どうやら、リサの仮装は吸血鬼じゃなくてヴァンパイアらしい。

 

吸血鬼もヴァンパイアも同じだろうけど……リサがヴァンパイアって言うならそれでいいや。

 

リサ「まぁいいや……。それで、透哉の仮装は……大怪我した人?」

 

透哉「ミイラ男だよミイラ男。大怪我してたらこんなに手と足動かせないだろ。」

 

リサ「そ、そうか……。(どう見ても大怪我した人にしか見えないけど……。)」

 

透哉「大変だったんだぞ?ここまで包帯ぐるぐる巻きにするの。鏡見ながらなんとか全身に巻きつけて…「お、あこと燐子の仮装、NFOの衣装しゃ〜ん!」最後まで聞けよ!」

 

燐子「この日のために……2人で、頑張って作ったんです。」

 

あこ「すっっごいクオリティ高いでしょ!お店に売っててもおかしくないくらい!りんりんすごかったんだよ〜。細かい装飾の色や形を隅から隅まで徹底的に調べて、より再現度を高くするために設定資料集とかいっぱい読み漁って……」

 

燐子「あ、あこちゃん///……。」

 

リサ「あはは、流石燐子だね〜。」

 

あこ「……ところで透哉さんは……大怪我した…「ミイラ男だ!!」!? 何で怒ってるんですか〜!?」

 

透哉「あ、いや……悪い、別に怒ってるとかじゃなくてだな……」

 

燐子「……チラッ」

 

リサ「!ギクッ! ひゅ、ヒュ〜ヒュ〜♪(口笛)」

 

燐子「(今井さん……。)」

 

友希那「みんな、待たせたわね。」

 

リ・あ・燐「「「友希那(さん)!」」」

 

友希那「……透哉、その格好……」

 

透哉「大怪我した人って言いたいんだろ?」

 

友希那「! よく分かったわね。しかし、どうしてそんな…「ミイラ男なんだよミイラ男!みんなして同じこと言いやがんだほんと!」……それでミイラ男とすぐ分かる人のほうが少ないと思うわよ……?」

 

リサ「って、友希那の仮装オオカミじゃ〜ん!可愛い〜♪」

 

あこ「オオカミ男ならぬ、オオカミ女ですね!」

 

友希那「魔女と迷ったのだけれど……それは燐子が着そうだったから、こっちにしてみたのよ。……猫よりは私っぽいでしょ?」

 

燐子「猫の仮装でも、友希那さんっぽいですよ?……でも、オオカミも似合ってます。特に、耳と尻尾が……」

 

友希那「……やっぱり、魔女にすれば良かったかしら///……。」

 

透哉「なんだよ友希那、照れてんのか?」

 

友希那「そ、そんなわけないでしょ!?……だいたいあなた、包帯巻きすぎなのよ。ミイラ男なら、もうちょっと減らして…「そういえば、紗夜はまだなのか?」聞きなさいよ……。」

 

リサ「あー、確かにまだ来てないね。もうとっくに5分経ってるのに。」

 

透哉「5分どころかもうすぐで10分経つぞ……?」

 

あこ「着替えに戸惑ってるのかな?みんなで見に行ってみる?」

 

燐子「確か氷川さんは……トイレで着替える、って言ってましたよね?」

 

友希那「行ってみましょう。」

 

透哉「……俺は、待ってた方がいい感じか?」

 

リサ「うーん……いや、大丈夫だと思うよ。流石にもう着替えてるだろうし……あ、じゃあ、アタシ達が最初に確認するから、それまでちょっと後ろにいてよ。大丈夫そうだったらOKって言うからさ。」

 

透哉「わ、分かった。」

 

 

 

 

 

【今井家 トイレ前】

 

コンコン

 

リサ「おーい紗夜ー、もう着替え終わったー?」

 

紗夜「! い、今井さん!?どうして……」

 

燐子「氷川さんが……時間になっても帰ってこないので、みんなで迎えに来たんです……。」

 

紗夜「み、みんな……。ま、まさか鑑さんもいるんですか!?」

 

あこ「大丈夫ですよー。透哉さんはあこ達よりちょっと後ろにいるので、覗かれる心配は…「別に覗かねえよ!!」……だそうです。」

 

紗夜「……特に、その心配はしてないけれど……でも、今の格好で外に出るのは……」ボソボソ

 

あこ「? 何か言いました?」

 

紗夜「い、いえ、何も……!」

 

友希那「紗夜、着替えが終わったのなら早く出てきなさい。もう時間はとっくに過ぎているのよ。」

 

紗夜「! それは……分かってますが……」

 

燐子「……どうやら、出るのをためらっている感じ……ですね。」

 

あこ「でもどうして……。考えられるのは、よっぽど透哉さんに見られたくないのか、みんなに見せるのが恥ずかしいのか……」

 

友・リ・燐「「「……」」」

 

透哉「(何で俺だけ名指し……?)」

 

リサ「……えーいもうこのままじゃ埒が開かない!紗夜、ドア開けるよ!!」

 

透哉「まさかの強行突破かよ!?」

 

紗夜「!? ま、待ってください今井さん!まだ、心の準備が……」

 

バーン!!

 

友・あ・燐「「「……」」」

 

リサ「……ね、猫?」

 

紗夜「……/////」

 

透哉「……へぇ、良いじゃねえか、猫。」

 

紗夜「……や、やっぱり着替えます///!!」

 

リサ「ちょ、大丈夫大丈夫だって!すごく可愛いよー!」グググ……

 

あこ「そうですよー!友希那さんの猫と良い勝負してますしー!」グググ……

 

紗夜「私にはこういうのは似合いません///!!」グググ……

 

燐子「そ、そんなことないですよ!似合ってます……!」

 

友希那「あなたはもう少し自信を持ちなさい、紗夜。」

 

紗夜「日菜……帰ったら覚えてらっしゃい!」グググ……

 

透哉「……ドア壊れるぞ……?」

 

 

 

 

 

【今井家 リビング】

 

紗夜「////」

 

リサ「まぁまぁ、たまにはこういうのも良いじゃん♪」

 

あこ「そうですよ紗夜さーん。」

 

紗夜「……屈辱だわ……。」

 

透哉「そんなにか……?」

 

燐子「確かに氷川さんって、あまりこういう衣装、着ませんよね……。」

 

友希那「猫じゃなくて犬なら、紗夜ももう少し納得したのかしら。」

 

透哉「……かもな。」

 

こうして、なんとか全員が再度リビングに集まることができた。

 

もう説明しなくても分かると思うが、さっきはそれぞれ、仮装の準備のために部屋を出たのだ。

 

ハロウィンと言えば仮装、というリサの提案で決まり、この日のために各自いろいろ用意をしていた。

 

先ほどまで俺と友希那がそれぞれ両手に持っていた荷物……あれは、仮装のための道具だったというわけだ。

 

というわけでそれぞれが用意してきた仮装は、俺がミイラ男、友希那がオオカミ、リサがヴァンパイア、紗夜が猫、あこと燐子がNFOの衣装だ。

 

特にあこと燐子の気合いの入りようはすげえな……。

 

リサ「それじゃあみんな仮装し終えたことだし、さっそくハロウィンパーティーを始めようか!」

 

あこ「イェーイ!」

 

紗夜「そういえば、ハロウィンパーティーでは具体的にどのようなことを……?」

 

リサ「基本は普通のパーティーと変わらないよ。ゲームしたり、話したり。でも、他のパーティーと違うことがあるとすれば、やっぱり……あれでしょ!」

 

紗夜「あれ……とは?」

 

あこ「あれと言えばあれですよ!ハロウィンならではの……ねーりんりん!」

 

燐子「うん……!」

 

こいつらが言っている"あれ"とは、おそらくあれのことだろう。

 

トリック・オア・トリート。

 

お菓子をくれなきゃイタズラ……ん?

 

あれ、お菓子?

 

透哉「……あ。」

 

友希那「? どうしたの?透哉。」

 

……そういや俺……お菓子、持ってきてねえ……。

 

透哉「……なあ、友希那。」ボソッ

 

友希那「な、何よ。」

 

透哉「お前、仮装道具の他に何持ってきた?」

 

友希那「……何も持ってきてないわよ?」

 

透哉「……そうか。」

 

友希那「……?」

 

あの感じだと、たぶん紗夜も……。

 

別に、お菓子を持ってきてないから何だってことはないんだけど……リサ、あこ……あいつらのことだから、たぶん……。

 

リサ「もちろん透哉と友希那は、持ってきてるよね〜?」

 

透哉「……」

 

友希那「? 何のこと?リサ。」

 

リサ「……ううん、何でもないよ♪」

 

絶対今ので勘づきやがった……。

 

たぶんこの感じだと、ヤバいのはあことリサじゃなく、リサだな……。

 

……どうにかして、トリック・オア・トリートをなしにできねえかな……。

 

……!

 

そうだ!

 

透哉「……なあ、リサ。」

 

リサ「ん?どうしたの?透哉。」

 

透哉「もしだったら、ごにょごにょごにょ……」

 

リサ「……別にいいけど、どうして?」

 

透哉「そのほうが倍の意味でパーティーを楽しめるだろ?あいつも、たぶん倍楽しんでくれると思うぞ。」

 

友希那「(……?透哉とリサ、どうして私の顔をじーっと……)」

 

リサ「……そっか。うん、分かった!……紗夜、あこ、燐子、ちょっと。」

 

紗・あ・燐「「「?」」」

 

透哉「……よ、っと。」

 

友希那「……透哉、あまりこういうことは言いたくないけれど……そうやって私以外とコソコソするの、感じ悪いわよ。」

 

透哉「悪い、友希那。……でも、これからそんなことどうでもよくなるくらいのことが起きるからさ。」

 

友希那「? 何よ、それは。」

 

透哉「まぁまぁ、とりあえず待って……」

 

パチッ

 

友希那「! な、何!?」

 

透哉「(電気が消えた……。始まるな。)」

 

友希那「停電……ではないわよね。となると、誰かが故意に電気を消した……?……透哉、まさかあなた……。」

 

透哉「! ち、違えよ!俺は何も……!」

 

友希那「嘘おっしゃい!さっきあなた達がコソコソ話をしていたのが、何よりの証拠よ!」

 

透哉「いや、だからあれは……」

 

 

 

 

 

リサ「Happy birthday to you〜♪ Happy birthday to you〜♪」

 

 

 

 

 

友希那「! り、リサ……?」

 

 

 

 

 

リサ「Happy birthday dear……」

 

透・リ・紗・あ・燐「「「「「友希那(湊さん)〜♪」」」」」

 

友希那「と、透哉……みんな……。」

 

透・リ・紗・あ・燐「「「「「Happy birthday to you〜♪おめでとう(ございます)友希那(さん・湊さん)!!」」」」」

 

パァン‼︎

 

パァンパァン‼︎

 

友希那「……」ポカーン

 

透哉「何が起こったのか分からねえって顔してるな。今日は友希那の誕生日だろ?そして、ハロウィンも近い。だから今日は、ハロウィンパーティー+友希那のサプライズ誕生日パーティーってわけだ。」

 

友希那「……私の、誕生日……。じゃあ、さっきみんなしてコソコソしてたのって……」

 

リサ「それはほんっとーにごめん友希那!透哉が突然、ハロウィンパーティーの前に友希那へのサプライズやろうって言うから……」

 

透哉「俺からもごめん……。友希那に気づかれずみんなに伝えるには、ああするしかなかったんだ……。」

 

紗夜「全く、急すぎますよ。」

 

あこ「本当は、ハロウィンパーティーの後にこのサプライズする予定だったんですよ!」

 

燐子「でもこのほうが、友希那さんが……いつもの2倍パーティーを楽しめるのではないかと、鑑さんが……」

 

友希那「……透哉が……。」

 

透哉「……誕生日のケーキ食べて、ゲームや話して、ご馳走を食べて、プレゼント渡して、ハロウィンならではのあれもやって……。1つのパーティーをした後にもう1つのパーティーをやるより、2つのパーティーをガッチャンコさせてやったほうが、楽しいし、盛り上がるだろ?」

 

友希那「……ふふっ。ええ、そうね。……そうだったわ、今日は私の誕生日だったわね。」

 

透哉「どうだ?サプライズ、びっくりしたか?」

 

友希那「……ええ。本当にびっくりしたわ。……リサ、紗夜、あこ、燐子、そして透哉、……本当にありがとう。私、とても嬉しいわ。」

 

リ・紗「「あはは(ふふ)♪」」

 

あ・燐「「えへへ(ふふっ)♪」」

 

透哉「……それじゃあ改めて。友希那、誕生日おめでとう。」

 

友希那「ありがとう。……素敵な誕生日になったわ。」

 

リサ「まだ早いよ、友希那。これからアタシ達が、もーっと素敵にしちゃうから!」

 

あこ「友希那さん!帽子と、このタスキをどうぞ!」

 

紗夜「さぁ湊さん、ここからですよ。」

 

燐子「ろうそくの火、消しちゃってください。」

 

友希那「ええ。では……行くわよ。すぅ……、……ふぅ〜。」

 

パチパチパチパチ!!

 

 

 

 

 

ハロウィンパーティー……の前に急遽はさんだ、誕生日パーティーでのサプライズは、見事大成功で終わった。

 

ここからは、ハロウィンパーティー、そして誕生日パーティーをガッチャンコさせた、Wパーティーだ。

 

ケーキやご馳走を食べ、ゲームや話をして、プレゼントを渡したりハロウィンならではのあれをやったり……。

 

……ほんとは、リサにトリック・オア・トリートのことを忘れさせるためにこのWパーティーを提案したけど、それがどうでもよくなるくらい、めちゃくちゃ良い方向に事が運んだな。

 

……友希那にとって、忘れられない1日にするために。

 

最高のWパーティーにしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【おまけ】

 

リサ「それじゃあお菓子を忘れた友希那と紗夜と透哉には、あるイタズラをしちゃおうと思いまーす♪」

 

友希那「……私、今日誕生日なのよ?主役なのよ?」

 

紗夜「い、今井さん……お手柔らかに、お願いします……。」

 

透哉「くそっ、忘れてなかったか……。」

 

あこ「リサ姉、どんなイタズラをするんだろう?」

 

燐子「さぁ……?」

 

リサ「それじゃあ3人とも、目を瞑って?」

 

 

 

 

 

パシャ、パシャ

 

リサ「可愛いじゃ〜ん友希那〜、紗夜〜♪次は手をこうして、にゃーんってやって〜♪」

 

友希那「……にゃ、にゃ〜ん/////……。」

 

紗夜「(屈辱、屈辱だわ……。)にゃ〜/////……。」

 

リサ「紗夜、羞恥心を捨てて。はい、もう一回猫っぽく!」

 

紗夜「っ!……にゃ、にゃ〜ん/////!!」

 

リサ「OK!パシャッ、パシャッ ……次は透哉だよ〜。手を2人と同じようにして、がおーって。」

 

透哉「……が、がおー……。」

 

リサ「ダメ!もっとちゃんとライオンっぽく!百獣の王感を出して!力強く!」

 

透哉「が、がおーっ/////!!」

 

リサ「いいじゃん透哉〜!」パシャッ、パシャッ

 

あこ「……リサ姉、鬼畜……。」

 

燐子「友希那さんの分の猫耳と尻尾、そしてライオン用の耳と立て髪と尻尾、いつの間に用意してたんだろう……。」

 

リサ「よし!じゃあ最後に一斉に、大きな声で!」

 

透哉「がおーっ/////!!」

 

友希那「にゃ〜ん/////♪」

 

紗夜「にゃ〜ん/////!!」

 

リサ「ん〜!完璧じゃ〜ん♪」パシャッ、パシャッ、パシャッ、パシャッ

 

透・友・紗「「「(……覚えとけよ(覚えておきなさい)、リサ(今井さん)……。)」」」




サウンドコアID、ヴィジョンドライバーまでも再販とは……。

しかもライドルベースとハイスペックベルト帯は3次と5次に……。

どんだけ、どんだけ人気なんだお前は……。

おのれギーツ!!

お前はいったい、何なんだああああ!!!(いいぞもっとやれ)


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第百二十八話 仮面ライダー好きの人の家

どうやら次はアフグロイベみたいですね。

それに合わせての『Y.O.L.O!!!!!』の3Dライブ実装ってことでしょうかね。

さて、誰に歌わせようかな〜。



【アパート】

 

燈「……あの、透哉さん……ここって……」

 

透哉「俺の家があるアパートだ。」

 

……透哉さんの、家……?

 

燈「……と、透哉さん……何で、ここに……」

 

透哉「ん?だから言ったろ?良いものを見せてやるって。」

 

……その良いものが、透哉さんの家にあるってこと……?

 

……透哉さんは優しい人だから、あまり心配はしてないけど……これってつまり、男の人の家に入る、ってことだよね……。

 

燈「……」

 

透哉さんに着いていき、たどり着いた場所は、なんと透哉さんの家だった。

 

こうなってしまった経緯は、30分前に遡る……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜30分前〜

 

【喫茶店】

 

透哉「なぁ燈、燈はもう、好きなライダーっているのか?」

 

燈「え?好きなライダー、ですか……?」

 

透哉「ああ。ちなみに俺はオーズだ。知り合いには、ジオウ好きだったり、W好きだったり、龍騎好きだったりするやつがいるけど……あ、好きなライダーが多くて一つに決めきれないってやつもいるな。」

 

燈「……」

 

透哉「あ、ライドケミートレカを集めてるくらいだから、やっぱりガッチャードとか…「す、すみません……。」え?」

 

燈「……」

 

透哉「……あ……。わ、悪い、まだ仮面ライダーにはまったばかりなのに、突然そんなこと聞かれたら困…「あ、いや、そういうわけじゃなくて……」? 違うのか?」

 

燈「……ライドケミートレカを集め出して、バインダーやスリーブも買って……眺めたり、並べたり、スリーブやバインダーに入れたりするのは、すごく、楽しいんですけど……だから、仮面ライダーも好きなのかと言われると、それは少し、違うというか……」

 

透哉「……」

 

燈「もちろん、カッコいいとは思います……。ガッチャード、ギーツ……クウガ、アギト、ファイズ、響鬼、電王、ディケイド、オーズ、ウィザード、鎧武、ビルド……。他にもいっぱいいて……どれもカッコいい、面白いんだろうなとは思うんですけど……好きかどうかと言われたら……まだ、よく分からなくて……。」

 

透哉「……」

 

燈「ご、ごめんなさい!せっかく聞いてくれたのに、こんな……答え方で……。い、意味分かんないし……変、ですよね……?」

 

透哉「……」

 

燈「……」

 

透哉「……よし、分かった!」ガタッ!

 

燈「!」

 

透哉「燈、これから時間あるか?」

 

燈「じ、時間……ですか?」

 

透哉「ああ。なんか用事とかあるんなら、別にいいんだけど……」

 

燈「い、いえ、特に用事は…「そっか。じゃあ、ちょっと着いてきてくれるか?」……え?そ、それって……どこかに行く、ってことですか?」

 

透哉「ああ。そこで俺が、良いものを見せてやるからよ。」

 

燈「良いもの……。それって、いったい……」

 

透哉「行ってからのお楽しみだよ。どうだ?ちょっと気になってきただろ。」

 

燈「……まぁ、はい……。」

 

透哉「よし、じゃあ決まりだな。すみませーん!お会計お願いしまーす!」

 

こうして私は、透哉さんとあるところへ行くことになった。

 

良いもの……話の流れからして、仮面ライダーの何か?

 

……分からないけど、気になりはする……。

 

……ん?

 

燈「! と、透哉さん!私、自分の分は自分で…「ん?あぁ、いいっていいって。」で、でも……」

 

透哉「まだ高一なんだから、黙って奢られとけって。」

 

燈「……」

 

学年は、関係ない気がするけど……。

 

燈「あ、ありがとうございます……。」

 

透哉「おう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【アパート】

 

そのような出来事が喫茶店内であり、今に至る。

 

燈「……あ、あの、透哉さん……」

 

透哉「ん?」

 

燈「わ、私……その……」

 

透哉「……」

 

……やっぱり、やめておこう。

 

燈「……すみません。やっぱり、何でもないです……。」

 

透哉さん、どうしてかは分からないけど……私のため?にここに連れてきてくれたんだろうし。

 

それなのに、男の人の家入るの初めてです、なんて言ったら…… 変に気使わせちゃう、よね。

 

それに、言い方によっては、気分を害させちゃったり、遠回しに嫌だって言ってるようにも聞こえるだろうし……。

 

燈「……」

 

透哉「……今日は、やめとくか。」

 

燈「え?」

 

透哉「驚かせてやろうと思って、目的地が俺の家だって言わなかったけど……普通に考えて、会ってまだ数時間の男の家になんて、入りたくねえよな。」

 

燈「……ち、違っ……そういうことじゃ……」

 

透哉「知り合いにそういうの気にしないやつが多いからか、ちょっと軽率になってたよ。悪かったな、燈。」

 

燈「……わ、私……は……」

 

透哉「さてと、じゃあこれからどうするかなー?……やっぱあそこかな。いや、この際あいつん家行くってのも……あ、でもそれじゃあ今の二の舞に…「わ、私は!!」!? ……燈?」

 

燈「……私は……別に、嫌じゃ、ないです。」

 

透哉「……」

 

燈「確かに、男の人の家に入ったことなんてないし、緊張も、するけど……透哉さんなら、大丈夫です……。」

 

透哉「……燈。」

 

燈「だから……えっと……よ、よろしくお願いします!……で、いいのかな……?」

 

透哉「……ありがとな、燈。」

 

燈「? 何で、ありがとう……?」

 

透哉「特に深い意味はねえけど、ちょっと言いたくなってな。……よし、じゃあ気を取り直して、家に入るか。……本当に、いいんだな?」

 

燈「は、はい!」

 

透哉「……分かった。」

 

そう言うと透哉さんはポケットから鍵を取り出し、それをドアの鍵穴に差し込んだ。

 

差し込んだ鍵を90°回してから、最初の位置に戻すと、ガチャッと鍵の開いた音がした。

 

そして透哉さんがドアを開けると……。

 

???「みゃ〜。」

 

みゃ〜?

 

え……猫?

 

透哉「ただいま、すあま。良い子にしてたか?」ヒョイ

 

すあま「みゃ〜!」

 

透哉「おい、くすぐってえって……。」

 

透哉さんに"すあま"と呼ばれたその猫は、抱き抱えられると透哉さんの顔をペロペロ舐め始めた。

 

帰ってきたのが、嬉しかったのかな……。

 

透哉「紹介するよ。俺の家族の、すあまだ。」

 

すあま「みゃ。」

 

燈「! た、高松燈です……!よ、よろしく……ね。」

 

すあま「……みゃっ!ピョン」

 

燈「わっ!」

 

と、飛び乗ってきた……!

 

透哉「おいすあま、危ねえだろ……って、お前そんな人懐っこいやつだったっけか?」

 

すあま「みゃ〜ん♪」スリスリ

 

燈「……ふふっ。」

 

楽奈ちゃんがいたら、喜びそうだな。

 

透哉「……最近、抱っこも好きになったみたいでさ。たまに今みたいに抱き抱えてやったりしてるんだけど……抱っこしながら他の人に飛び乗ったのは、初めてだな……。」

 

燈「そう、なんですか……?……ナデナデ」

 

すあま「みゃ〜……。」

 

透哉「完全に燈に懐いたな、こいつ。」

 

燈「ふふ、可愛い……。」

 

透哉「……んじゃあ、そいつを抱っこしたまま上がってくれ。バッグは俺が持ってくよ。」

 

燈「あ……ありがとうございます。」

 

透哉「おう。」

 

燈「えっと……お、お邪魔します……。」

 

透哉さんの猫……すあま、ちゃん……を抱っこしながら、私は人生で初めて、男の人の家に足を踏み入れた。

 

でも、まさか家に上がる前に、猫を抱っこすることになるとは思わなかったな……。

 

 

 

 

 

【アパート 透哉の家 リビング前】

 

透哉「この部屋の先に、お前に見せたかった良いものがある。」

 

燈「この先……ですか……。」

 

透哉「ああ。それじゃ、開けるぞ。」

 

燈「……ゴクリ」

 

すあま「みゃー……。」

 

透哉「……さぁ燈、これを見て驚くがいい!!」ガチャ

 

燈「……

 

 

 

 

 

んー……?」

 

すあま「みゃー?」

 

透哉「あ、いけね、電気電気……」

 

パチッ

 

ま、眩しいっ……。

 

すあま「みゃっ!」タンッ

 

あ、降りちゃった……。

 

……?

 

……!!

 

透哉「どうだ?すごいだろ。」

 

燈「……す、すごい……!」

 

透哉さんが開けたドアの向こうの部屋は、いわゆる普通のリビングだった。

 

ただそのリビングには、ある人が……仮面ライダーを知っている人が見たら、驚かざるを得ないようなものがあった。

 

そう、私のような、昨日今日仮面ライダーを知ったばかりの人でも。

 

燈「……あの、この棚に飾ってあるのって……」

 

透哉「ああ、ベルトだ。クウガ〜響鬼は持ってないから、カブトからだけどな。このカブトゼクターは2009年くらいのときのレジェンドライダーシリーズのやつで、デンオウベルト、キバットベルトはDX、ディケイドライバーはCSMver.2で、ダブルドライバーはDX、オーズドライバーもディケイドと同じCSMで、フォーゼドライバー、ウィザードライバーは……」

 

……すごい早口で喋ってるから、何言ってるのかちょっと分からないけど……これだけは分かる。

 

……すごい、と……。

 

この部屋に入り、すぐ目につくところ……入り口の正面の壁沿いに、それはある。

 

木製のしっかりとした白い棚が二つ置いてあり、それぞれの棚に……多くの仮面ライダーの、ベルト?が飾ってある。

 

ベルトの他にも、フィギュアやカード、ベルトじゃないおもちゃも飾られていて、なんというか……仮面ライダーのための棚、という感じだ。

 

しかもおもちゃやフィギュアは棚の上にも飾られていて、そのスペース以外にもこの部屋のところどころに仮面ライダーのグッズが置いてある。

 

……透哉さんが、こんなに仮面ライダーが好きだったなんて……。

 

透哉「すげえだろ。リビングを、半分仮面ライダー部屋、半分リビングみたいにしてるんだ。」

 

仮面ライダー部屋……。

 

確かに、この部屋を一言で表すにはぴったりの名前かも……。

 

燈「……あの……この、ベルトって……」

 

透哉「変身ベルトだよ、仮面ライダーの。」

 

燈「変身、ベルト……。あ、ガッチャードがつけてる、オレンジ色のですか?」

 

透哉「そうそう。仮面ライダーはみんな、こういう変身ベルトをつけて、仮面ライダーに変身するんだよ。まぁ、一部例外もいるけど。」

 

燈「……そうなんですね……。これをつけて、仮面ライダーに……」

 

確かにヒーローって、みんな変身して悪者と戦うイメージある……。

 

それが仮面ライダーだとベルトなんだ……。

 

……こうして見るとすごく圧巻で……カッコいいかも……。

 

……!

 

これ、ガッチャードのベルトだ。

 

カードや、おもちゃ屋さんに飾ってあったパネル?でちらっと目にすることはあったけど、これだけ間近で見たのは初めてだな……。

 

透哉「……仮面ライダーのベルトをこんなにまじまじと見るのは初めてか?」

 

燈「は、はい……。ずっと私、ライドケミートレカに夢中だったので、それ以外のものは、全然……。だからベルトのことも、あまり……。」

 

透哉「……自分で調べたりもしなかったのか?仮面ライダーのこと。」

 

燈「……ら、ライドケミートレカのことだけ、少し……。」

 

透哉「……そうか。」

 

……と、透哉さんの声色が、さっきと違う……。

 

もしかして……怒ってる……?

 

私が、全然仮面ライダーのこと知らないから……?

 

……確かに、透哉さんは仮面ライダー部屋を作るくらいの仮面ライダー好きだし……。

 

……それに対して、私は……。

 

透哉「……燈。」

 

燈「! は、はい……。」

 

透哉「……これは、

 

 

 

 

 

教え甲斐があるな!」

 

燈「……え?」

 

透哉「燈、俺が仮面ライダーのこと、いろいろ教えてやるよ。いろんな作品があったり、いろんなライダーがいたり、いろんなベルト、アイテムがあったり、それ以外にもフィギュアやカードなど、いろんなグッズがあったり!!」

 

燈「……」

 

透哉「今言ったように、仮面ライダーの世界は広いんだ。ライダーのことを今よりもーーーっと知る事ができれば、燈もきっと、仮面ライダーを好きになるぞ!!まさに、俺の知り合いがそうだったからな!!」

 

燈「……」

 

透哉「……と、燈?……あ、ごめん。俺、1人で勝手に盛り上がって…「ふふ。」?」

 

燈「ふふっ、ふふふ♪」

 

透哉「お、おい、何だよ、何笑ってんだよ……。」

 

燈「す、すみません。……心配する必要、なかったなって。」

 

透哉「え?」

 

そうだよね。

 

透哉さんが、今更そんなことで怒るわけないよね。

 

……じゃなきゃ、私と凛々子さんを助けてくれたり、喫茶店で優しく接してくれたり、家に上げてくれたり……私のために、ここまでしてくれないよね……。

 

透哉「……燈?えっと、どうし…「透哉さん。」! な、何だ?」

 

燈「……仮面ライダーのこと、いろいろ、教えてくれませんか?私……ライドケミートレカ以外のことも、いっぱい、知りたいです……!」

 

透哉「……お、おう!もちろんだ!!それじゃあさっそく……。まずはやっぱり、ベルトの紹介かな。燈的に……最初はガッチャードライバーがいいか。よっ、と。ほら、燈。」

 

燈「! あ、ありがとうございます……!……これが、ベルト……。」

 

透哉「分かるぞ燈、その気持ち。初めてベルトを持ったときって、感動するよなぁ。特にCSMなんか格別で、家にオーズドライバーが届いて開けて、初めてCSMというものを持って、触って、遊んだときの感動は一生忘れられねえよ……。もちろん、それはCSMじゃなくてDXにも言えるし、ベルトだけじゃなくてフィギュアとかにも言えるんだ。特にこのオーズの真骨頂!初めてのフィギュアーツ兼真骨頂だったから、もう買う前からワクワクが止まらないわけよ!で、予約して発売日に取りに行き、帰ってきていざ開封、ってなったその瞬間……まず最初に箱のカッコよさに見惚れちゃってよ〜。もう箱のこの顔のアップの時点でオーズなんだよ!スーツなんだよ!本物なんだよ!もうそこに本物のスーツのオーズがいるんだよ!!いや〜……あの瞬間は感動ものだよほんと……。で、満を持して箱を開けると……」

 

……相変わらず、早口で喋ってるから、何言ってるか分かんないけど……これだけは分かる。

 

……本当に、仮面ライダーが好きなんだなぁって。

 

……私もいつか、ここまで本気で、"仮面ライダーが好き!"って言えるようになる日がくるのかな?

 

流石に、ここまでじゃなくても……あのちゃん、立希ちゃん、そよちゃん、楽奈ちゃん……MyGO!!!!!のみんなと同じくらい、大切な存在に……。

 

……なれるといいな。




と、特訓前のイラストにさよひな入れてきたって、か、必ず心が揺さぶられるわけじゃないんだからな!?(ちょっと欲しい……)

あとりみりんの特訓後がまぁ……なんというか、すごかったですよね。


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第百二十九話 部室での二人

9日にバンドリ!発表会が開催されるということで、そこでいよいよ12月の大型コラボの詳細が発表されますね!

さらにバンドリ!プロジェクトの新発表もあるらしく、そっちも楽しみですが、まずは大型コラボですよね!

今回は初の全8バンドがコラボするということで、今まで以上に盛り上がりそうで、すごく楽しみにしてます!

大型コラボということで、やはり今までのコラボ先よりさらに知名度が高い作品とコラボしそうですが、果たして何がくるか……。

ポ◯モン、デジ◯ン、サン◯オ、ラブラ◯ブ、D4◯J、プロ◯カ、はたまた仮面ライダーなどの特撮作品か……。

何にしても、9日の発表会が今から楽しみです!!

あと昨日公開されたモニカのリリックビデオヤバかったです……。

カッコいいのもそうなんですけど、今までのモニカにはなかった感じで、しかも透子ちゃんのイメージソング感があって……とにかくヤバかったです。(語彙力は置いてきた)

てかやっぱ今回のミニアルバム、ダークモニカじゃないですかぁ!!(最高です)


【羽丘女子学園 1-A】

 

「……あ、燈ちゃん、おはよー。」

 

「おはよう燈ちゃーん。」

 

燈「お、おはよう……。」

 

「……燈ちゃん、何か元気ない?」

 

「うん……私もそんな気がする……。」

 

……昨日、ちょっと夜更かししすぎゃった……。

 

透哉さんの家行って、そこで透哉さんに仮面ライダーのこといろいろ教えてもらって……その後家に帰った後、自分でもいろいろ動画サイトやネットを見て調べてたら……いつの間にか深夜になってて……。

 

だから今……正直ちょっと眠い……。

 

休み時間とか、寝ちゃおうかな……。

 

……あ。

 

愛音「……!」

 

燈「あのちゃん、おは…「ともりーーーん!!!」!?」

 

ガシッ!

 

愛音「SNSで見たよ!?昨日RiNGで暴力団に絡まれたんだって!?大丈夫だった!?怪我はない!?あ、あとカード!カード大丈夫だった!?えーっと、あとは……「あ、あのちゃん、肩、痛い……。」! ご、ごめん!」

 

燈「……私は大丈夫だよ。あと、凛々子さんも。カードもちゃんと無事。」

 

愛音「そ、そうなんだ……良かったぁ……。」

 

「え!?昨日のRiNGの事件で被害に遭った女子高生って、燈ちゃんだったの!?」

 

「そっか、だから元気なかったんだ……。ごめんね、私達、気づかなくて……」

 

燈「う、ううん、大丈夫だよ……。」

 

愛音「……」

 

……?

 

あのちゃん……?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜放課後〜

 

まさか、休み時間だけじゃなく、授業中にも寝ちゃうなんて……。

 

あのちゃんに起こしてもらわなかったら、先生に怒られてたよ……。

 

でも、おかげで眠気はなくなった、かな。

 

……ちょっとだけ、天文部寄って…「ともりん。」?

 

燈「あのちゃん、どうしたの?」

 

愛音「この後って、天文部寄ってく?」

 

燈「うん、そのつもりだけど……。」

 

愛音「私もいっしょに行っていいかな?あ、お邪魔なら別に…「全然!」え?」

 

燈「あ……。ぜ、全然、邪魔なんかじゃないよ。だから……いつでも来てくれて、大丈夫……。」

 

愛音「……そっか。ありがとうともりん!じゃあ行こう♪」

 

燈「うん……!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【羽丘女子学園 天文部 部室】

 

燈「……」

 

愛音「……」

 

天文部に来たはいいけど、さっきからともりんずっと作業してる……。

 

歌詞書いてるのか、天文部のノート書いてるのかは分からないけど、すごく集中してて……雰囲気的に話しかけづらい……。

 

ともりんが作業してるから、私も何かしてたほうがいいかなーって思って、こうやってギターの練習してるけど……。

 

……話がしたくてここに来たのに、これじゃあいつもと変わらないよ〜……。

 

燈「……」

 

愛音「……と、ともりーん。」

 

燈「……」

 

……ダメだこりゃ。

 

うーん……やっぱり作業が終わるのを待つしか……ん?

 

……ともりんがカバンに付けてる、ホッパー1のカードキーホルダー……。ジャラッ

 

……こう見てると改めて思うけど、カードをキーホルダーに出来るなんてすごいよねぇ。

 

ちゃんとおしゃれに見えるし、パッと見普通のキーホルダーにしか見えないし。

 

こうやってじーっと見なきゃ、カードだって分かんないもんなぁ。

 

燈「……あのちゃん、どうしたの?」

 

愛音「え?あ、ご、ごめんともりん!勝手に触っちゃって……」

 

燈「ううん、それは全然大丈夫……。……そのキーホルダー、すごく、気に入ってるんだ。」

 

愛音「……ともりんが初めて手に入れた、っていうか出会った?ライドケミートレカだもんね。このカードキーホルダー、すごくおしゃれだなぁって思って見てたんだ。」

 

燈「ふふ♪うん、ほんとにね。……あ、あのちゃんも、今度買ってみたらどうかな?ライドケミートレカ……。」

 

愛音「私も?」

 

燈「うん。この前家に来て、私のカードを見てるときの愛音ちゃんの目、キラキラしてた……。まるで、私が初めてライドケミートレカのパックを買って開けたときみたいに。」

 

愛音「……私、そんなに目キラキラさせてた?」

 

燈「うん……!それに、可愛い、カッコいいって言ってたし……だからあのちゃんも、きっと気に入ると思う……!」

 

愛音「……」

 

燈「……あ。ご、ごめん、練習してたのに……。私も、作業に戻…「ともりん、嫌じゃないの?」え?……嫌、って……?」

 

愛音「……昨日のRiNGでの事件、RiNGのスタッフ1人と女子高生が1人、暴力団に絡まれて、しかも女子高生のほうはカードの窃盗未遂の被害に遭ったって紹介されてた……。それ見た途端、私、この女子高生はともりんのことじゃないかって思って、すぐりっきーに電話して聞いてみたら、案の定……。それでどうなったのって問い詰めたら、りっきーとりっきーの仕事の先輩のおかげで、なんとか暴力団は捕まったって。…… 怪我人もいなかったみたいで、カードの窃盗未遂の被害に遭った女子高生……ともりんのカードも無事で……本当に、良かったって思った。でも……」

 

燈「……あの、ちゃん……?」

 

愛音「……ごめんね、ともりん。今からちょっと嫌な事言うかもだから、先に謝っとく。……ともりんのカードを奪おうとしたあの人達のこと、ずっと暴力団って言ってたけど、実はそれは違うんだ。SNSにあった記事には、あの人達のことは"転売ヤー"って紹介されてた。」

 

燈「転売、ヤー……?」

 

愛音「最近多いんだって。定価で買ったものを、すぐどこかのサイトか何かで高値で売りつける、転売ヤーっていう人達が。……昨日ともりんが遭遇したのも、その転売ヤーだったみたいで、警察での事情聴取によれば、ともりんから奪ったレアカードをどこかのサイトで高値で売るつもりだったって。」

 

燈「……」

 

愛音「『RiNGのスタッフにレアカードを見せびらかしてたのを見て、気弱そうな女の子だったから脅して奪おうとした』って、警察での事情聴取で話してたみたいだよ。……ねぇ、ともりん。」

 

燈「……」

 

愛音「自分のカードが原因で、あんなことになっちゃって……嫌だな、って思わなかった?……自分がカードに手を出したせいで、身近な人も危険な目にさらして……。……もう、カードなんて嫌だって……嫌いだって、ならなかった?」

 

燈「……」

 

愛音「……」

 

燈「……

 

 

 

 

 

あのちゃ…「ごめん!やっぱ今の忘れて!」……」

 

愛音「言葉に出してから気づいた……ううん、言う前から本当に言っていいことなのかって、ずっと考えてて……。何で私、こんなこと言ったんだろうって……何で、こんな嫌なこと聞いちゃったんだろうって……。だからごめん!今のやっぱなし!この話はもう終わりに……」

 

燈「あのちゃん!」

 

愛音「! ……と、ともりん……?」

 

すごく、真剣な顔で、こっち見てる……。

 

やっぱり、怒らせちゃったかな……。

 

私が、変なこと……嫌なこと聞いちゃったから……。

 

愛音「……ごめん、とも…「謝らないで。」……え?」

 

燈「私の話、聞いて。」

 

愛音「……う、うん……。」

 

ともりんは真剣な表情でこっちを見ながら、真剣な声でそう言った。

 

そんなともりんに、私も真剣に向き合わなきゃいけないと思い、姿勢を正し、深く座り直して、ともりんの方を向いた。

 

今私はソファに、ともりんは丸椅子に座って、お互いじっと見つめ合っている状態になっている。

 

少しの間沈黙が流れた後、ともりんはゆっくりと話し始めた。

 

燈「……確かに私も、あの騒動の後、あのちゃんが言ったのと同じことを思ったよ。このカードが原因で、あの人達に絡まれたんだって。私がカードを持ち歩いたりしたから……調子に乗って凛々子さんに見せたりしたから……私なんかが、ヒーローものに手を出したりしたから、こんなことになったんだ、って。」

 

愛音「ともりん……。」

 

燈「そもそもあのときに、ホッパー1を見つけなければ……出会わなければ、こんなことにはならなかった。私のせいだ……全て私のせいだ……って、自暴自棄になるところだった。」

 

愛音「なる、"ところだった"?」

 

燈「うん……。あの人がいたから……あの人がいてくれたから、私は今もこうして、ライドケミートレカから……仮面ライダーから離れないでいられるんだ。」

 

愛音「……その人って、もしかして……」

 

燈「うん。私と凛々子さんを助けてくれた、立希ちゃんのバイトの先輩。そして、無類の仮面ライダー好き。……鑑、透哉さん。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【RiNG】

 

透哉「はっ……はっ……はっくしょん!」

 

立希「! ちょ、びっくりさせないでくださいよ!何ですか?風邪でも引きました?」

 

透哉「いや、そんなことないと思うんだけど……。誰かに噂されてるのかな?なんて……」

 

立希「余程のもの好きじゃない限り、鑑先輩の噂なんてしないと思いますけど。」

 

透哉「……お前、俺の人脈舐めてるだろ。」

 

立希「舐めてますよ。当たり前じゃないですか。」

 

透哉「お、おま……はっきり言いやがって……。見てろよ立希!いつか俺の友達全員をお前の目の前に連れてきてその言葉後悔させ…「無駄話してないで働いてくださーい。」……それは正論だ……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【羽丘女子学園 天文部 部室】

 

愛音「鑑……透哉……?」

 

燈「うん。……とても優しくて……たまに可笑しくて……。男の人だけど、すごく良い人なんだ。」

 

愛音「そうなんだ……。ん?……男の人!?」

 

燈「! う、うん……。」

 

愛音「名前を聞いて、男の人の名前っぽいなぁとは思ったけど……まさかほんとに……。それで、大丈夫だったの?助けてもらった後、その人に何か変なことされたりとか……」

 

燈「あの人はそんなことしないよ……!……確かに私も、最初は不安だったけど……でも、そういうのは一切なくて、本当に、ただ純粋に、助けたいという一心で、私と凛々子さんを助けてくれたんだよ。その後、喫茶店とか透哉さんの家とか行ったけど、そこでした話のほとんどが仮面ライダーの…「家に行ったの!?」!? う、うん……。」

 

……おそらく、いやきっと、今の言葉をりっきーが聞いたら発狂ものだっただろう……。

 

愛音「! ち、ちなみに、りっきーはそのことは……?」

 

燈「し、知らないと思う……。だって言ってないし……。」

 

ほっ、良かった、とりあえずそこは安心だ。

 

……しかし、ともりんからそんな爆弾発言が出てくるとは思わなかった……。

 

これは、カードが好きか嫌いかどころの話じゃないよ……!

 

なんたって、ともりんが……あのともりんが……大人の階段を登り始めたのだから……!!

 

愛音「……ともりん。その話、詳しく聞かせて?」

 

燈「え?でも、それだと話が…「いいの!今はそっちの話のほうが大事だから!」そ、そうなの……?」

 

愛音「そうだよ!大事も大事、超大事!今後のMyGO!!!!!の存続に関わるくらい大事なんだから!!」

 

燈「そ、そんなに……!?それは、大変……。」

 

愛音「でしょ!?だから昨日、ともりんがその人と会ってから、家に行くまで、そして家に着いてからの出来事、それら全部、くわしく聞かせて!」

 

燈「……分かった。今後のMyGO!!!!!存続のためなら……!」

 

愛音「ありがとう、ともりん。」

 

……MyGO!!!!!存続は、ちょっと大袈裟だったかな?

 

……いやいや、そんなことない!

 

MyGO!!!!!に関わる超重要な問題という意味では、全然間違ってない……はず!

 

そう、これはバンドのため……ともりんのためなのだから!

 

燈「……あのちゃん、たぶんこの話、すごく長くなっちゃうと思う…「大丈夫だよともりん!どれだけ長くても、最後まで聞くよ!」……うん。」

 

ともりんは最後に確認をとり、それに私が答えると、本当に最初の最初から……ともりんと凛々子さんが転売ヤーの人達と会う前の段階から話し始めた。

 

このペースだとおそらく、1時間……もしくはそれ以上かかるだろう。

 

でも、構わない。

 

今は時間なんて関係ない。

 

ともりんの話を聞くこと、それだけに集中するんだ。

 

話を聞いて……いや、聞きながら、頭の中でイメージするの。

 

……鑑透哉という男の、人物像を。




次回、愛音ちゃん動きます……!


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第百三十話 愛音と透哉

とうとう今日からMyGO!!!!!の新規イベですね!!

『It’s MyGO!!!!!』以来のMyGO!!!!!の新しい物語!

本日15:00を楽しみに待ちましょう!!(ガチャは引きたい……けど……我慢、かなぁ……。)


【RiNG】

 

透哉「……えっとー……」

 

愛音「……」

 

燈「と、透哉さん……あ、あのちゃん……」アワアワ

 

立希「どういう状況?これ……。」

 

透哉「……ど、どうした…「どうしたもこうしたもありません!!」な、何で怒ってるんだよ……!」

 

愛音「鑑透哉さん!!バイトが終わったら、ちょっといっしょに来てください!!」

 

透哉「! ……ごめん。俺、バイトの後は用事が…「関係ないです!!」えぇ!?」

 

……なんか知らんけど、バイト中、羽丘の制服を着たピンクのロングヘアの子に絡まれた。

 

しかも、バイトの後いっしょに来いって言われて……。

 

俺、用事あるのに……。

 

何これ、俗に言う逆ナンパってやつか……?

 

愛音「とにかく!バイトが終わり次第RiNGの外に来てください!いいですね!?」

 

透哉「……わ、分かった……。」

 

燈「あ、あのちゃん……。」

 

立希「……バイト中、なんだけど……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜30分前〜

 

【羽丘女子学園 天文部 部室】

 

燈「……これが、昨日あった、全ての出来事だよ。」

 

愛音「……」

 

燈「……?あ、あのちゃん……?」

 

愛音「……ごめんねともりん。ちょっと頭の中で整理させて。」

 

燈「! う、うん……。」

 

 

 

 

 

そして、愛音が頭の中で整理すること、5分。

 

愛音「……よし。」

 

燈「お、終わった?」

 

愛音「うん、もう大丈夫。……前半はともりんからしたら怖い出来事だったのに、話してくれてありがとう。でも、これで昨日のことは全て理解できたよ。」

 

燈「……あのちゃんに役に立てたのなら、よかった……。」

 

愛音「それじゃあともりん、行こう。」

 

燈「? 行くって、どこへ?」

 

愛音「もちろん……透哉さんのところだよ!」

 

燈「……えぇ!?な、何で……。」

 

愛音「……しいて言うなら、ともりんの話を聞いて、もっとその人のことを知りたくなったから、かな。」

 

燈「……」

 

愛音「そうと決まったらさっそくレッツゴーだよともりん!」

 

燈「! ちょ、ちょっと待ってあのちゃん!今透哉さん、まだバイトが…「待ってろよー、鑑透哉ー!」き、聞こえてない……。あのちゃん、待って……!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【RiNG】

 

透哉「……はぁ。」

 

立希「鑑先輩、愛音に何したんですか……。」

 

透哉「何もしてねえよ!てか、あの子とはさっき初めて会ったよ……。」

 

立希「初めて……?あんなに敵意むき出しだったのに?」

 

透哉「ああ。全くの初対面だ。なのに、いきなりあんな……。俺、自分の知らないところで何かやらかしたのかなぁ?」

 

立希「まぁ、それしか考えられませんね。反省して謝ったほうがいいと思いますよ。」

 

透哉「相変わらず辛辣だなお前は……。ところで、立希はあの子と知り合いなのか?」

 

立希「……まぁ、一応。」

 

透哉「そうなのか。……いつもあんな感じなのか?」

 

立希「……いや、自分から初対面の人に喧嘩ふっかけるところは初めて見ましたね。」

 

透哉「そ、そうなの……?……ますます分からん……。」

 

立希「……それより私は、燈がいっしょにいたことのほうが気になりました。」

 

透哉「あぁ、そういえば……。二人共制服着てたってことは、学校の帰りか。」

 

立希「そうなりますね。学校帰りに何かあったか思ったかして、RiNGでバイトしてる鑑先輩のところに向かい、そして喧嘩をふっかけた……。」

 

透哉「喧嘩、とはまた違うような気もするけど……。」

 

立希「……もしかして、原因は燈なんじゃないですか?」

 

透哉「燈!?」

 

立希「先輩が燈に何かひどいことをして、それを愛音が聞き、一発ガツンと言うためにRiNGまで押しかけてきた……。違いますか?」

 

透哉「……別に俺、燈が嫌がるようなことは何も…「自分はそう思ってても、本人はそう思ってないかもしれないでしょ!」……それは、確かに……。」

 

立希「……そうだ、きっとそうですよ。鑑先輩が燈に何かしらの嫌がらせをしたから、愛音が喧嘩ふっかけに来たんですよ!」

 

透哉「……つまりは、やはり俺の…「間違いありません。絶対それです。」……」

 

立希「……鑑先輩。」

 

透哉「ん……?」

 

立希「バイト、今すぐ早引きしてください。」

 

透哉「なっ!いきなり何を…「凛々子さんには私から言っておくんで、今すぐ、速やかに早引きしてください。」いやだから何で……」

 

立希「先輩が燈に何かしたからこうなったと知って、私が黙ってると思います?愛音ならまだしも、先輩が燈に嫌がらせした、というのが本当だったら……先輩と縁切りますから。っていうか、二度と顔を見せないでください。」

 

透哉「……俺、泣いてい…「勝手に泣いてどうぞ。私、他人のふりしますから。」……」

 

……何で俺が、ここまで言われなきゃならねえんだ……。

 

燈に嫌がらせ……何かひどいこと……そんな記憶全くない……。

 

確かに昨日、喫茶店に呼んだり家に招いたりしたけど、燈は全然嫌がってなんて……。

 

 

 

 

 

『自分はそう思ってても、本人はそう思ってないかもしれないでしょ!』

 

 

 

 

 

……まさか、そうなのか?

 

燈のやつ、本当は……。

 

……。

 

透哉「……立希、後のことは任せたぞ。」

 

立希「了解です。さっさと行ってきてください。」

 

透哉「っ……。見てろよ立希!俺が無実だって、すぐに証明してやるからな!!」タッタッタッタ

 

立希「……期待しないで待ってますよ。

 

 

 

 

 

……ったく、愛音のせいで人手減っちゃったじゃん……。明日の練習、あいつ用に超難しいパート作ってくるか……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【RiNG 外】

 

愛音「自分で指定しといて言うのもあれだけど、やっぱり外はまずかったかな〜……。最近寒くなってきてるし……。」

 

燈「……」

 

愛音「……ともりん、もしだったら帰っててもいいんだよ?これは私が勝手にやってることだし……。」

 

燈「ううん、大丈夫……。あのちゃんといっしょに、待つよ。(それに、透哉さんとは……。)」

 

……ヒュ~

 

愛音「うっ、寒〜!……外にいるのやめて、中入っちゃお…「ねぇ、あのちゃん。」ん?」

 

燈「……何で、突然透哉さんのところに来たの?」

 

愛音「……だから言ったでしょ?ともりんの話を聞いて、もっと透哉さんのことを知りたくなったから、って。」

 

燈「本当に、それだけ……?」

 

愛音「本当にそれだけだよ。」

 

燈「……そっか。」

 

愛音「……。あーあ、透哉さん、早くバイト終わらないかなー。」

 

 

 

 

 

ガー

 

透哉「! 二人共、マジで外にいたのか……。」

 

燈「! 透哉さん……!」

 

愛音「え、何で?バイト、まだのはずじゃ……」

 

透哉「あー……まぁ、いろいろあってな。早引きさせてもらったんだ。それより、中のほうがよかったんじゃねえか?寒かっただろ。」

 

愛音「だ、大丈夫ですよ。こんな寒さ大したこと…ヒュ~! うっ、寒っ!」

 

透哉「……どこが大したことねえんだよ……。」

 

愛音「あ……///。」

 

透哉「それに、俺も寒いのは苦手だから、できれば中にいたい……。なぁ、話なら、2階のカフェテリアでもいいか?」

 

愛音「……そう、ですね。そうしましょう……。」

 

透哉「おう。燈も寒かったろ。中に入って、何か温かいのでも飲もうぜ。」

 

燈「は、はい!」

 

愛音「……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【RiNG カフェテリア】

 

沙綾「はいどうぞ、コーヒー1つに、ミルクティー2つになりまーす。」

 

透哉「サンキュー沙綾。ほら、燈。」

 

燈「あ、ありがとうございます。」

 

愛音「……」

 

沙綾「ゆっくりしていってくださいね♪」

 

透哉「おう、お前も頑張れよ。……さてと、じゃあ冷めないうちに飲もうぜ。」

 

愛音「……あの、お金…「そんなのいいって。俺の奢りだ。」で、でも……」

 

燈「私も……昨日奢ってもらったばっかりなんですけど……」

 

愛音「え、そうなの?」

 

透哉「昨日は昨日、今日は今日だろ。些細なことなんだし、素直に甘えとけって。」

 

愛音「些細、かなぁ……。」

 

燈「……美味しい……あったまる……。」

 

透哉「な〜。やっぱ寒い時期はあったかいのが一番だよな〜。」

 

愛音「……それじゃあ……いただきます……。」

 

透哉「ああ。」

 

……なんか、思ってたのと違う……。

 

ともりんの話を聞いて、まぁ、優しい人ではあるんだろうなとは思ったけど……本当に、優しい……。

 

何か裏があるんじゃないかとも思ったけど……そういう感じにも見えないし……。

 

燈「そういえば透哉さん、この後……」

 

透哉「お、そうだな。じゃあ……」

 

口調とかは、男の人によく見られるような感じのそれなんだけど、喋り方が、優しく、丁寧で……語りかける、っていうか、寄り添う感じの喋り方で……。

 

私が思ってた、10倍くらい柔らかい雰囲気……。

 

ともりんも、心なしか楽しそうに喋ってるように見える……。

 

透哉「……なぁ、飲まないのか?冷めちまうぞ?」

 

愛音「え?あ……。も、もちろん飲みますよ!ゴクゴクゴク……」

 

透哉「お、おいおい、そんな一気に……。」

 

愛音「……美味しい……。それに、あったまる……。」

 

透哉「……ははは、燈と同じこと言ってるな。」

 

愛音「え……そ、そうだっけ?」

 

燈「うん……。」

 

……あと、他の人のことをよく見てる……。

 

やっぱりイメージだけじゃ、人は分からないもんだなぁ。

 

透哉「あ、そういえば、自己紹介がまだだったな。」

 

愛音「! そ、そうでしたね。」

 

透哉「さっきから透哉さん透哉さんって呼んでたから、分かってるだろうけど、一応な。……鑑透哉だ。よろしくな。」

 

愛音「……千早愛音です。ともりんとは、バンド仲間で……」

 

透哉「燈と?ってことは、MyGO!!!!!か。」

 

愛音「! 知ってるんですか!?」

 

透哉「あ、いや、知ってるって言っても、名前だけな?昨日燈から教えてもらったんだ。ライブはまだ見たことないけど、いつかは見てみたいと思ってる。」

 

愛音「あ、なるほど、ともりんから……。じゃあ、今度ライブあるので、そのとき見に来てください。」

 

透哉「ああ、絶対見に行くよ。」

 

ともりん、もうMyGO!!!!!のこと話してたんだ。

 

……絶対見に行く、か……。

 

……ライブまでに、もうちょっと上手くできるよう練習しとこ。

 

透哉「それで、あの……ち、千早、さん?」

 

愛音「? 何で苗字なんですか?」

 

透哉「い、いや……いきなり名前で呼ぶのは、軽率かなぁと……」

 

……そんなことまでこの人は……。

 

愛音「別にいいですよ。むしろ、苗字で呼ばれたほうがちょっとムズムズするっていうか……。とにかく、ともりんや沙綾さんを名前で呼ぶなら、私も名前で呼んでくださいよ。そのほうが統一感があってよくないですか?」

 

透哉「……君がそう言うなら…「あ、もしかしてこのこと、ともりんにも言われました?」!ギクッ!」

 

燈「すごいあのちゃん……!何で分かったの?」

 

愛音「いやぁ、なんとなくねー。……透哉さん。」

 

透哉「ん?」

 

愛音「呼び方のくせって、直らないものですよ。名前で呼んでれば名前で、苗字で呼んでれば苗字で呼んじゃうものです。透哉さんは前者ってことでしょ?」

 

透哉「まぁ、そうだな。」

 

愛音「だから今後初めて会う人達も、透哉さんの好きに呼んであげたらいいんじゃないかなって。それで嫌な気する人は……あまりいないと思いますし。」

 

透哉「そ、そうか……。分かった、肝に銘じておくよ。」

 

愛音「肝にって……。そこまで大層なことでもないと思いますけど。」

 

燈「……ふふっ。」

 

透・愛「「?」」

 

愛音「どうしたの?ともりん。」

 

燈「あのちゃん……楽しそうに話してるなって。」

 

愛音「え?……そう、見えた?」

 

燈「うん。」

 

……ともりんには、楽しそうに見えたんだ。

 

……確かに、透哉さんと話すうちに、良い人だなって、面白い人だなって思いはしたけど……。

 

……ん?

 

あれ、私って、透哉さんと……。

 

……!!

 

そうだよ!

 

違う違うじゃん!

 

私、こんな感じで透哉さんと話しに来たわけじゃないじゃん!

 

そうだよ、思い出せ私。

 

ここに来たのは、透哉さんを……透哉さんの本性を、暴くために……。

 

透哉「……愛音、どうした?」

 

愛音「! な、何でもないですぅ!」

 

透哉「!? な、何怒ってんだよ……。」

 

……そうだ、これは罠だ。

 

いつの間にか透哉さんのペースにはまってたんだ、私。

 

そのせいで、透哉さんは優しいと、面白いと、良い人だと思い込んでた……。

 

そしてそれを、信じ込ませようとしてた……。

 

……違う、そうじゃない。

 

私は透哉さんと、……透哉さんをそう信じ込むために話をしに来たんじゃないの。

 

……そうだ、次は私の番。

 

今度は私のペースに透哉さんをはめて、そして透哉さんの男としての本性を……。

 

よし、だんだん思い出してきたぞ、当初の目的を……。

 

燈「……あの、透哉さん。」

 

透哉「ん?どうした?燈。」

 

燈「この後なんですけど、ゴニョゴニョゴニョ……。」

 

透哉「……!それいいな!そうしよう!」

 

すぅ、はぁ、すぅ、はぁ……。

 

よし、ここからは私のターンだ。

 

愛音「あの、透哉…「愛音!」!」

 

透哉「今からちょっと出かけねえか?」

 

愛音「……へ?」

 

燈「3人で、ショッピングモール……。今から行こう、あのちゃん……!」

 

愛音「……しょ、ショッピング、モール?」

 

透哉「よっしゃ!そうと決まったらさっそく行くか!」

 

燈「はい!あ、ちょっと待ってください、今日は遅くなるって家に連絡を……」

 

愛音「ちょ、ちょっと待ってよ!どういうこと?」

 

透哉「どうもなにも、3人でショッピングモール行こうってだけだよ。」

 

愛音「いや、でも何で突然……」

 

燈「あのちゃんは、行きたくないの……?」

 

愛音「! い、いや……別に、そういうわけじゃ、ない、けど……」

 

透哉「じゃあ決まりだな。」

 

燈「はい……!あのちゃん、行こう?」

 

愛音「……う、うん……。」

 

どうして、こんなことに……。

 

私の、当初の目的が……。

 

……いや、待てよ?

 

でも、これはこれでありかも。

 

確か透哉さんは仮面ライダー好き。

 

どうにかして仮面ライダーのところに透哉さんを誘導すれば、本性を現すかも。

 

自分の好きなものの前に行けば、きっと透哉さんだって……。

 

……よし、作戦変更。

 

ショッピングモールの、仮面ライダーのところで、透哉さんの本性を暴く!

 

そしてともりんを……鑑透哉という男の魔の手から救出する!!




ギーツケミーの声優さんがVtuberの人に決定したことについてなんか炎上?してましたが、別に僕は良いんじゃないかなと思ってます。

今までいろんな俳優さん、声優さんが仮面ライダーを演じられてきて、そこにとうとうVtuberが加わるということで。

それは仮面ライダーの新たな可能性の扉が開いたということですので、僕は全然大歓迎です。

Vtuberの人が演じるギーツケミーの活躍も楽しみですし、映画自体も非常に楽しみです。

とりあえず僕は……ギーツケミーとバッタケミーがいっしょにいるカードが可愛過ぎるのでめちゃくちゃ欲しいです……。(買えや)


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第百三十一話 私と一生、仮面ライダーしてくれますか?

燈ちゃん誕生日おめでとう!!

やはり思った通り、今年はガチャとか来ませんでしたね。

そのため燈ちゃんの誕生日回は書かなかったのですが、来年は絶対書きます!!

誕生日ガチャも来年やるはずなので、絶対当てたいです!

あと本当に個人的な話になるんですが、燈ちゃんと誕生日近いのでちょっと嬉しいですw。


愛音「……」

 

透哉「へぇ、燈はボーカルなのか。」

 

燈「はい。あのちゃんは、ギターで、立希ちゃんがドラム……そよちゃんと楽奈ちゃんは……」

 

現在私達は、ショッピングモールに向かって歩いている。

 

透哉さんとともりんが前の方に並んで歩いていて、その後ろを私が着いていく感じで歩いている。

 

傍からすれば、愛音は2人の話に混ざらないのか、と思われるだろうが、私はこれでいい。

 

むしろ、こっちのほうが好都合だ。

 

なぜなら……後ろからのほうが、2人のことをじっくり観察できる。

 

特に透哉さん。

 

今はともりんと楽しく話しているつもりだろうが、いつかはぽろっと尻尾を出すだろう。

 

確かにともりんの言う通り、この人は優しく、良い人なのかもしれない。

 

でも、そういう人にこそ、必ず裏の顔がある。

 

今はそれを隠しているようだが、私の目は誤魔化せない。

 

思わず"あっ"とボロを出したとき、そのときが透哉さんの先輩としての威厳を失う時だ……。

 

ともりんはこの人のことを100%信頼してるみたいだから、それで化けの皮が剥がれたとき、もしかしたら落ち込んじゃうかもしれない……。

 

……でも、それもともりんのためだもん!

 

ううん、ともりんだけじゃない……。

 

私達MyGO!!!!!のためでもあるんだから!!

 

「……のん。……愛音ってば!」

 

愛音「……え?あ……な、何ですか?」

 

透哉「今の聞いてなかったのか?」

 

愛音「はい、ちょっと考え事をしてて……」

 

燈「あのちゃん、考え事って……?」

 

愛音「あはは、大丈夫大丈夫、そんな大したことじゃないから。」

 

透哉さんの裏の顔、化けの皮が剥がれたときのことを考えてたなんて、ともりんに言えるわけないし……。

 

愛音「と、ところで、何の話をしてたんですか?」

 

透哉「ん?あぁ、燈に、MyGO!!!!!を結成したときの話をしてもらってたんだよ。」

 

愛音「MyGO!!!!!を、結成したときの……?」

 

燈「うん……。あのちゃんが、私をバンドに誘ってくれたこととか、お互い迷子だけど、いっしょに進もうって言ってくれたこととか、みんなバラバラになっちゃったとき……そよちゃんを、説得しに行ってくれたこととか、いろいろ、話してた……。」

 

愛音「……そう、なんだ……。」

 

透哉「……お前らも、いろいろあったんだな。」

 

愛音「……"も"ってことは、透哉さんも昔何か…「いや、俺に何かあったってわけじゃなくてな。」?」

 

透哉「俺の知り合いにも、バンドをしてるやつらがいてな。そいつらも、昔いろいろあったんだよ。あるライブハウスのオーディション絡みとか、メンバー全員が幼馴染だから故の喧嘩とか、あるライブでのトラブルによる炎上とか……バンドとしての目標が高すぎたことでバラバラになりかけたり、1人に振り回されて成り行きでバンドに入ってしまったり……初めてのライブが思うようにいかず、自信を失いかけたり、あるとき放ってしまった一言で、ずっとそばにいてくれていた人を傷つけてしまったり……。」

 

燈・愛「「……」」

 

透哉「まぁ、今言った出来事のほとんどは、俺が直接見たわけじゃないから、後から聞いたことなんだけどな。……その後も、いろんな苦難があったけど、みんなで乗り越えて……そして今、あいつらは新たな一歩を踏み出している……いや、踏み出し始めている。俺は、そんなあいつらのことを、応援することしかできないけど……それであいつらが頑張れるなら、俺は自分ができる限り、いや、それ以上の応援をするだけだ。」

 

燈・愛「「透哉さん……。」」

 

透哉「だからお前らも……MyGO!!!!!も、これからだ。何があっても、バンドのみんなといっしょなら、絶対乗り越えられる。だろ?……って、ライブを見てない奴が何勝手なこと言ってんだって話だけど……。」

 

燈「……」

 

愛音「……バンドのみんなといっしょなら、絶対乗り越えられる、か。……透哉さんって、そういうくさいセリフ言うんですね。」

 

透哉「……やっぱ、らしくねえか。」

 

燈「そ、そんなこ…「いいんじゃないですか?」! あのちゃん……!」

 

愛音「今の話を要約するとつまり、私達MyGO!!!!!のことも応援してくれるってことですよね?」

 

透哉「……あぁ、もちろんだ。ライブでも、お前らに聞こえるくらいの声で応援するよ。」

 

愛音「……ふふ。じゃあ、私も頑張っちゃいますね♪期待しててくださいよ〜。」

 

透哉「ああ!いやー、そう言われたら俄然、ライブを見るのが楽しみになってきたよ!」

 

燈「……わ、私も、頑張ります……!」

 

透哉「おう、頑張れよ燈、期待してるぞ。……後で、立希と……そよ、楽奈、だっけ?その2人にも、楽しみにしてるって言っといてくれ。」

 

愛音「もちろんですよ!なんなら、今電話して伝えよっかな〜。」

 

透哉「い、いや、後ででいいよ後でで……。」

 

愛音「え〜?いいじゃないですか〜。」

 

透哉「いや、ショッピングモール行く時間もあるし、な?」

 

燈「……」

 

 

 

 

 

燈『……何で、突然透哉さんのところに来たの?』

 

愛音『……だから言ったでしょ?ともりんの話を聞いて、もっと透哉さんのことを知りたくなったから、って。』

 

燈『本当に、それだけ……?』

 

愛音『本当にそれだけだよ。』

 

 

 

 

 

燈「(……やっぱり、"透哉さんのことを知りたくなっただけ"じゃなかった……。あのちゃんはそのことに加えて、透哉さんと仲良くなりたかったんだ。……ふふっ。よし、透哉さんがMyGO!!!!!を応援してくれるように、私は、あのちゃんと透哉さんがもっと仲良くなれるように、応援しよう……!)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ショッピングモール】

 

透哉「よし、着いたな。まずは…「ガッチャード……!」はは、分かったよ。」

 

……私また、透哉さんのペースに飲み込まれてた……。

 

もう〜!

 

裏の顔を暴く、化けの皮が剥がれるのを待つって決めたばっかなのに〜!

 

……透哉さんって、魔性の女ならぬ、魔性の男だなぁ……。

 

あれを意識してやってるのか、無意識でやってるのかは分からないけど……ここまで強敵だとは思わなかった……。

 

……こうなったらもう、待つだけじゃダメか。

 

うん、そうだよ。

 

私としたことが、私らしくなかった。

 

自分から責めて、自ら透哉さんの裏の顔を暴く……。

 

よし、これで行こう!

 

そうと決まったらさっそく……って、あれ?

 

……ともりんと透哉さん、どこに……「おーい、愛音ー!」!!

 

燈「あのちゃん、早く……!」

 

2人共、いつの間にエスカレーターに……。

 

って、私も早く行かないと!

 

愛音「ふ、二人とも待って〜!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ショッピングモール おもちゃ屋】

 

透哉「お、あったぞ、ライドケミートレカ。」

 

燈「は、はい。……あれ?購入制限……10パックまでになってる……。」

 

透哉「お、ほんとだな。前まで3パックまでだったのに。ラッキーだな、燈。」

 

燈「はい!えーっと、PHASE:00とPHASE:01をそれぞれ10パックずつ……」

 

透哉「あ、それ、紙のやつを複数枚持って行かなくても、1つずつ持って行ってレジでそれぞれ10パックずつ欲しいって言えば、ちゃんとその通りに買えるぞ。」

 

燈「え……そう、なんですか……?」

 

透哉「ああ。」

 

愛音「……」

 

どうしよう……いつ責めよう……。

 

頃合いを見てって思ったけど……ずーっとともりんと話してるんだもんな……。

 

ともりんもともりんで、ずーっと透哉さんと……。

 

しかも、話題は仮面ライダーの一点張り……。

 

……少しくらいは、私にも話しかけてくれればいいのに……。

 

透哉「そういえば知ってるか?とうとうライドケミートレカ、PHASE:02が発売されるんだぜ。」

 

燈「! 新しいライドケミートレカ……!」

 

透哉「おう!しかも今週発売だってよ!楽しみだよな!」

 

燈「絶対買います!」

 

……はぁ、なんかつまんない……。

 

……ん?

 

これは……。

 

『ガッチャードライバー試遊台

 

2枚のカードを使ってガッチャンコして遊んでみよう!!』

 

……あ、ガッチャードのベルトか。

 

ともりんにライドケミートレカを見せてもらった日に、ちょっとだけ調べたっけ。

 

へぇ、試遊台なんてあるんだ……。

 

 

 

 

 

燈『この前家に来て、私のカードを見てるときの愛音ちゃんの目、キラキラしてた……。まるで、私が初めてライドケミートレカのパックを買って開けたときみたいに。』

 

愛音『……私、そんなに目キラキラさせてた?』

 

燈『うん……!それに、可愛い、カッコいいって言ってたし……だからあのちゃんも、きっと気に入ると思う……!』

 

 

 

 

 

そういえばあのときの返事、まだしてなかったな……。

 

私が話題変えて、そこから透哉さんの話になって、昨日のことも詳しく教えてもらって、そして、ともりんを透哉さんから守るために、こうして……。

 

……守る、ために……。

 

……チラッ

 

燈「透哉さん、私……今度、ガッチャード、見てみたいです。」

 

透哉「お安いご用意だ!テレビで毎週録画してあるから、今度また家来いよ。いっしょに1話から見ようぜ。」

 

……透哉さんに、裏の顔なんて……ほんとに、あるのかな……?

 

さっきからともりんとずっと話してるけど……全部優しい感じで、すごく先輩してて……悪いとこなんて、1つも……。

 

……あれが、本当の……透哉さん、なのかな……。

 

透哉「! 愛音、それ見てたのか?」

 

愛音「! い、いや……たまたま、近くにあったから…「あのちゃん、これ、すごく楽しいんだよ……!」と、ともりん?」

 

透哉「そうだ、試しにちょっと遊んでみろよ。ほら、左側にホッパー1の、右側にスチームライナーのカードを入れるんだ。」

 

愛音「……えっと……こっちに、ホッパー1を……」

 

『ホッパー1!』

 

愛音「で、こっちに、スチームライナー……」

 

『スチームライナー!〜♪』

 

燈「そしてレバーを引いて、ガッチャンコ……!」

 

愛音「が、ガッチャンコ!」

 

『ガッチャンコ!〜♪スチームホッパー!』

 

愛音「……綺麗……。」

 

透哉「だろ?多色発光が綺麗だし、絵柄がガッチャンコして繋がると気持ちがいいよな!」

 

燈「スチームホッパー以外にも、いろんな組み合わせがあって……しかも、私のオーズのパラレルも使えるから……すごく、楽しいんだ。」

 

愛音「……そう、なんだ。」

 

透哉「そうだ。今度愛音も、家来るか?」

 

愛音「!」

 

……い、今だ。

 

丁度このタイミングで、ともりんを家に入れた真意を聞きだせば……。

 

最後まで問い詰めて……私の考えは正しかったって証明してやる!

 

愛音「と、透哉さん!昨日、ともりんを家に呼んだ本当の目的…「あのちゃん!いっしょに透哉さんの家、行こう!ガッチャードライバーはもちろん、他のライダーのベルトもたくさんあるし……ううん、それどころか、仮面ライダー部屋があるから……!きっと楽しいよ!」「おいおい、ハードル上げるなって燈……。まぁでも、そうだなー……。あ、猫。うち猫がいるんだ。すあまって言うんだけどな、最近やっと抱っこさせてくれるようになって……」……」

 

透哉「昨日、なんだかんだガッチャードライバーでしか遊ばなかっただろ。だから次は、他のライダーのベルトも遊んでみたらどうだ?」

 

燈「あ、遊んでみたいです……!うーん……あ、オーズ、とか……」

 

透哉「オーズか!よし来た!オーズは最大最強最高級のベルトがあるからな〜。あれはびっくりするぞきっと。」

 

燈「びっくり、ですか?」

 

透哉「ああ、びっくりだ。」

 

燈「……ますます、楽しみです!」

 

……あぁ、そっか。

 

本当にともりんの言う通り、他意はなかったんだ。

 

仮面ライダー、ただそれだけのために、家に行ったんだ。

 

……2人の会話には……全く、裏がない。

 

そして、透哉さんの言動にも……。

 

……じゃあ、今日1日私が考えてたことは、全部、無意味なことだったんだ。

 

裏の顔があるだの、化けの皮を剥がすだの、ともりんとMyGO!!!!!のためだの、守るだの……。

 

……何やってんだろ、私。

 

透哉「愛音もきっと驚くぞ!……愛音?」

 

愛音「……ダッ!」

 

透哉「!? お、おい愛音!」

 

燈「あ、あのちゃん……!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【???】

 

はぁ……はぁ……。

 

……また、逃げてきちゃった……。

 

いやでも、あのときとは状況が違うか。

 

……でも、逃げてきたことに変わりないや、はは……。

 

……はぁ。

 

結局私、何がしたかったんだろ。

 

透哉さんに突然啖呵切って、そこからなぜかショッピングモール行く流れになって、その中で裏の顔暴こうとかなんとか思ってるだけで全然実行に移せなくて……そして今……頭がぐちゃぐちゃになって……逃げた……。

 

……今日の私、最悪じゃん……。

 

愛音「はぁー……。こんなことなら、透哉さんのことを詳しく聞いたりなんて、するんじゃなかった……。」

 

 

 

 

 

「俺が何だって?」

 

愛音「え?」

 

透哉「……」

 

愛音「と、透哉さん!?何で、ここに……」

 

透哉「追いかけてきたんだよ。途中で見失いそうになったけど、近くの人に『ピンクの髪の子が通らなかったか』って聞いたらこの路地裏に入ってったって言うから、それでな。」

 

愛音「な、なるほど……。」

 

……息切らしてる……。

 

走ってまで追いかけてこなくてもよかったのに……。

 

透哉「……なぁ、愛音。」

 

愛音「な、何ですか?」

 

透哉「……俺さ、燈に何かしたかな?」

 

愛音「……え?」

 

透哉「さっき、っていうかショッピングモール来る前か、立希に言われたんだよ。俺が燈に何かしたから、愛音が怒ってたんじゃないかって。」

 

愛音「……」

 

透哉「で、いろいろ考えたんだけど……全然思い当たる節がなくて……。家に呼んだときも、最初こそ戸惑ってはいたけど、普通にベルトやすあまと遊んでたし……ショッピングモールにも、あいつか行きたいって言うから、それなら明日行こうぜって約束して来た感じだし……。愛音に何か話したんじゃないかって立希も言ってたから、お前なら何か知ってると思ったんだけど……。」

 

愛音「……りっきーが、そんなことを?」

 

透哉「ああ……。それで、どうなんだ?燈、俺のことについて何か言ってたか?」

 

……透哉さんも透哉さんで、そんなことをずっと考えてたんだ……。

 

……私って、本当にバカだなぁ。

 

愛音「……言ってましたよ。」

 

透哉「! や、やっぱりか!な、何て言ってたんだ……?俺、あいつに何か嫌なこと…「とても優しくて……たまに可笑しくて……。男の人だけど、すごく良い人なんだって、言ってました。」……」

 

愛音「透哉さんに出会わなければ、自暴自棄になるところだったって。透哉さんがいたから……透哉さんがいてくれたから、私は今もこうしてライドケミートレカから、仮面ライダーから離れないでいられるんだって。……ともりんも、最初は透哉さんの家に入るの、不安だったみたいですけど、結局不安要素なんて一切なくて……本当に、ただ純粋に、助けたいという一心で……私と凛々子さんを、助けて、くれたんだ、って……。」

 

透哉「! お、おい、何で愛音が泣いてるんだよ……。」

 

愛音「……え?あ、あれ……?お、おかしいな、どうしたんだろう私……。」

 

……そうだ。

 

私、本当は分かってたんだ。

 

ともりんの話を聞いて……実際に会って話してみて……透哉さんは、私の思ってるような人じゃなかったって……。

 

分かっていたのに、変な意地張ってそれを認めず、あと少しで私、ともりんの邪魔を……。

 

……邪魔を……するところだったんだ……。

 

あんなに楽しんでて、喜んでたともりんの、邪魔を……。

 

愛音「……めん……さい……。」

 

透哉「え?今、何て……」

 

愛音「ごめんなさい……!透哉さん……!!」

 

透哉「! え……え!?」

 

愛音「私、透哉さんのこと……勝手に裏の顔があるんだって、思い込んでました……。この人を、ともりんやMyGO!!!!!のみんなに近づけちゃいけないって……初対面の女の子をその日のうちに家に上げるような男の人なんて、信用ならない、何か企んでるに違いないって……。」

 

透哉「う、裏の顔……?」

 

愛音「でも、そんなこと全然なかった……。ともりんの言う通り、とても良い人で……悪いとこなんてないんじゃないかって、思うくらい……。さっき初めて会って、今に至るまで……ちょっと話しただけなのに、そんなこと分かるのかって思いますよね?でも……ともりんの表情が、それを物語ってた……。」

 

透哉「……」

 

愛音「直接何かされた、言われたわけじゃないのに、突然何言ってんだって話ですけど……透哉さんとともりんに対する罪悪感が、すごくて……。あと少しで私、2人の邪魔をするところだった……。2人の楽しんでる時間を、奪ってしまうところだった……。そう思ったら……言わなきゃ、って……。」

 

透哉「……」

 

愛音「だから……ごめんなさい……!よく分かんない話で急に謝られるって、それこそ意味分かんないと思うんですけど……私の気持ちが収まらなくて……。だから……!」

 

透哉「愛音。」

 

愛音「!」

 

透哉「……とりあえず、場所変えねえか?」

 

愛音「……え?」

 

透哉「周りに見られてる……。路地裏っつっても、人目につきやすいところだしな、ここ……。」

 

愛音「……あ。」

 

「あの子、なんか泣いて謝ってるよ?」

 

「あの男が泣かしたのか?」

 

「ひでえやつだな。同じ男として恥ずかしいぜ。」

 

「あの子可哀想……。」

 

透哉「……な?」

 

愛音「……分かりました。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【近くの公園】

 

透哉「ほらよ。」

 

愛音「……さっきRiNGで、ミルクティー奢ってもらったばっかなんですけど。」

 

透哉「さっきはさっき、今は今だ。燈も、ほら。」

 

燈「あ、ありがとうございます……!」

 

愛音「……透哉さんって、奢るの好きなんですか?」

 

透哉「いや、そういうわけじゃないけど……こういうの、先輩っぽいだろ?」

 

愛音「……はは、何ですかそれ。」

 

透哉「……」

 

路地裏から、近くの公園に移動してきて、今私とともりんはベンチに座っている。

 

透哉さんは立ってるが、私の左隣にまだ座れるスペースがあるので、そこに座るよう手でベンチをポンポン、と叩いて促す。

 

透哉「……いや、俺はいい…「いいから、座ってください。そのほうが楽でしょ?」……それもそうだな。じゃ、隣失礼するよ。」

 

……流石に、3人座ると狭いな……。

 

ともりん、苦しくないかな……。

 

ていうか……私今、透哉さんとすごい密着してるんだけど……!?

 

……だ、だからって別に、何とも思わないけど!

 

……透哉さんは、どうなんだろ……。

 

やっぱり何か、思うところが…「美味え〜!やっぱ寒いときはあったかいカフェオレに限るな〜。」……ないな。

 

これはたぶん、いや、きっと何も思ってない。

 

はぁ、ほんのちょっとでも意識しちゃった私がバカみたい……。

 

燈「そ、そういえば、あのちゃん……。」

 

愛音「んー?何?ともりん。」

 

燈「もう、大丈夫なの……?さっき、突然走ってどこかに行っちゃったから、何かあったのかなって、心配で……。」

 

愛音「……大丈夫かどうかと言われたら、どうだろ……。」

 

まだ透哉さんから、何も聞いてないし……。

 

いや、もしかしたら何も言わないのかもしれない。

 

私が勝手にいろいろ考えて、勝手に謝っただけだし、それで透哉さんが必ずしも何か言葉を返さなきゃいけないなんてことはない。

 

……ほんとにそうだったら、ちょっと心が重いけど、自分の責任だしな……。

 

ちなみにさっき、透哉さんが私を追いかけに来たとき、ともりんはおもちゃ屋で待ってたらしい。

 

もちろんそれは、ともりんの意思じゃなくて透哉さんの指示で。

 

なので路地裏を出た後、一度おもちゃ屋のところに戻ってともりんを迎えに行って、その後にこの公園にやって来た。

 

ともりんからしたら、何が何だか分からなかっただろうな……。

 

透哉「燈、ちゃんと買えたか?」

 

燈「……!は、はい!PHASE:00を10パックと、PHASE:01を10パックで、合計20パック……!ちゃんと買えました!」

 

透哉「はは、良かったな。」

 

ふふ、ともりん嬉しそう。

 

……こうやって見てると透哉さん、なんだかお兄ちゃんみたい……。

 

透哉「……それで愛音、さっきの話なんだけどさ……」

 

愛音「! は、はい!」

 

か、完全に油断してた……。

 

やっぱり、何かしら言われるよね……。

 

……でも、大丈夫。

 

何を言われようと、覚悟はできてる……。

 

愛音「……」

 

透哉「……

 

 

 

 

 

俺にだって、裏の顔はあるぞ。」

 

愛音「……え?」

 

透哉「それはもちろん、燈にも、愛音にも言える。」

 

燈「! わ、私……?」

 

透哉「人間誰しも、表の顔と裏の顔を持ってるもんだ。それを使い分けながら、人は生きてるんだからな。」

 

燈・愛「「……」」

 

透哉「……『俺には最高最善の面もあるし、最低最悪の面もある。口で言う綺麗ごとも、それとは裏腹に、心で思っている黒いことも、両方本当なんだ。』」

 

燈・愛「「……?」」

 

透哉「今のは、数多くある俺が好きな言葉の中の一つだ。これを今の会話に置き換えると……俺達には、良い面もあるし、悪い面もある。表ではいい顔をしていたり優しく接したりしてるけど、裏ではそれが面倒だったり、何で俺がそんなことしなきゃいけないんだ、って思ってしまうことだってなくはない。でも、それは仕方ないことなんだ。人は生きてる限り、時と場合によっていろんな考えや思いを浮かべてしまうものなんだから。」

 

燈「……」

 

愛音「……透哉さんは……あるんですか?良い顔をしたり、優しく接したりするのが、面倒だったり、何でそんなことしなきゃならないんだって、思うこと……。」

 

透哉「……全くない……って言いたいところだけど……昔はたまにあったよ。」

 

燈「透哉さんでも……?」

 

透哉「ああ。小学生、中学生の頃ってさ、いろいろ大変だろ?身体的にも、精神的にも成長する時期だけど、それが逆にナーバスな気持ちにさせたりっていうのがよくあってさ……。今日は人と会いたくない、話したくない……ずっと1人になりたい……そう考えることもあったなぁ。」

 

愛音「……今の透哉さんからは、考えられないですね……。」

 

透哉「……でも、近くにそれを打ち明けられる友達がいた。そいつは幼馴染で、よくいっしょに学校の時間を過ごしたり、家で遊んだりしててさ。ある時までは、そいつのおかげで、そんな時期を乗り越えることができたんだ。」

 

愛音「……ある時までは、って……?」

 

透哉「……まぁ、ちょっといろいろあってな。……とまぁ、小学生中学生の頃はそういう時期もあったけど、高校生になってからは、そんな考えをすることもなくなっていったよ。ちゃんと気の合う友達ができたし、あいつらにも出会えたから、毎日結構楽しいんだ。」

 

燈「……」

 

愛音「……充実、してるんですね。」

 

透哉「ああ。でも、それはお前らもだろ?」

 

燈・愛「「え?」」

 

透哉「毎日充実、してるんじゃないのか?MyGO!!!!!のみんなとも、楽しくやってんだろ?」

 

燈「……確かに……毎日、充実してる……。」

 

愛音「……うん、私も。前はいろいろあったけど、今は……楽しいかな。」

 

燈「それに、バンドを始めて……みんなに会えた。あのちゃん、立希ちゃん、そよちゃん、楽奈ちゃん……そして……。」

 

愛音「……」

 

透哉「……?」

 

燈「……苦しいこともあったけど、乗り越えて……今、迷子のまま、前に進もうとしている……。これからも、大切なみんなと……一生、バンドするために……。」

 

愛音「……うん。頑張ろうね、ともりん!」

 

燈「うん……!」

 

透哉「……一生か……。でかい目標だな。」

 

愛音「透哉さんも、何かいっしょにやります?一生。」

 

透哉「はは、まぁ、考えとくよ。」

 

愛音「あー、それ絶対やらない言い方じゃないですかー。」

 

透哉「いやいや、そんなことねえって……」

 

愛音「ありますよー。」

 

ワーワーギャーギャー

 

燈「……透哉さんと……一生……」

 

 

 

 

 

『燈、俺が仮面ライダーのこと、いろいろ教えてやるよ。いろんな作品があったり、いろんなライダーがいたり、いろんなベルト、アイテムがあったり、それ以外にもフィギュアやカードなど、いろんなグッズがあったり!!』

 

 

 

 

 

『今言ったように、仮面ライダーの世界は広いんだ。ライダーのことを今よりもーーーっと知る事ができれば、燈もきっと、仮面ライダーを好きになるぞ!!まさに、俺の知り合いがそうだったからな!!』

 

 

 

 

 

燈「……この人となら……私……。っ!」

 

愛音「何かないんですか〜?私達と一生やるもの〜。」

 

透哉「んなこと急に言われたって思いつかねえよ……!」

 

燈「……透哉さん!」

 

透哉「? どうした?燈。」

 

愛音「……どうしたの?ともりん。急に改まったような顔して……。」

 

燈「……透哉さん。

 

 

 

 

 

 

……私と一生、仮面ライダーしてくれますか?」

 

透哉「……え?」

 

愛音「……ん?」

 

燈「……」

 

それから数秒間、この公園に沈黙が流れた。

 

私も透哉さんも、一瞬呆気に取られたような声を出し、思考もフリーズした。

 

突然ともりんが言い放った、聞いたことあるフレーズ。

 

聞いたことはあるが……その言葉の意味は、このときはよく分からなかった。

 

そのともりんの言葉を汲み取り、しっかり理解することができたのは、それから数分後の出来事だった。

 

……私、冗談で言ったつもりだったんだけどな……。




そういえば、この前とうとうガッチャードの強化フォームの姿が公開されましたね!

エクスガッチャリバーを使って変身する強化フォーム名は、スーパーガッチャード!

シンプルな名前で見た目もカッコよくて、個人的にはすごく良いと思います!

しかも映画でもエクスガッチャリバーを使って、映画限定フォームのスターガッチャードなるフォームに変身するらしいですから、意外と汎用性のある強化アイテムになりそうですね。(基本形態っぽいクロスエクスレックスやUFO-X?の姿も公開されてましたしね)


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第百三十二話 仮面ライダーガッチャードVS仮面ライダーレジェンド感想!最初から最後までゴージャス祭り!!by花音&一斗

いや〜、ガッチャードVSレジェンド面白かったですね〜。

まさかのサプライズもあって、あれ見たらさらにレジェンドライダーのケミートレカを集めたくなりました!

早くもアーツ化が決定し、今週にはドライバーとマグナムが一般発売されますし……レジェンド、いつか本編にも絡むんでしょうかね……?


【キャンパス通り 喫茶店】

 

カランコロン

 

透哉「へぇ、こんなとこに喫茶店があるんだな〜。」

 

花音「二人はこの通りに来るの、意外に初めてだよね。」

 

一斗「そうだな。俺達の大学の近くには、こんな綺麗な通りはねえからな〜。」

 

透哉「確かに、ここまでのはないな……。」

 

花音「あはは……。あ、あそこが空いてるよ。」

 

透哉「ほんとだ。じゃあそこ座るか。」

 

 

 

 

 

一斗「よし!俺はレモンティーにしよう!」

 

透哉「……意外なの頼むんだな。」

 

一斗「え、そうか?」

 

花音「ふふ、確かに♪一斗くんはさっぱり系が好きなんだね。」

 

一斗「……べ、別に、たまに飲みたいなーって思っただけだよ///。」

 

透哉「(なぜそこで照れる……。)じゃあ俺は……カフェオレかな。」

 

花音「それじゃあ私は……普通の紅茶にしようかな。」

 

透哉「OK、じゃあ注文するな。……あ、すみません。」

 

 

 

 

 

一斗「それでよ、危ねえ!ってなった瞬間に現れたのが、ディケイドだよ!しかも白ディケイドライバーの!」

 

花音「ディケイドが出てきて子供のカグヤを助けただけでも『おぉ!』ってなったのに、その後『大丈夫か?』って……。そこでまた『おぉ!!』ってなって、士だー!ってなったよね〜。」

 

一斗「そう!そうなんだよ!!見る前はレジェンドが召喚したディケイドか?って思ったんだけど、まさかの士だったっていう!!しかも子供を守るっていう、平成VS昭和を彷彿とさせるようなシチュエーションな!!もうディケイド好きからしたら興奮が止まんねえよ!!」

 

花音「ふふっ、ほんとにね〜♪」

 

……現在花音と一斗は、ガッチャードVSレジェンド(というよりほぼディケイド)の感想を二人で熱く語り合っている。

 

俺は別に蚊帳の外ってわけではなく、こいつらがめちゃくちゃ盛り上がってるだけた。

 

……ほんとだぞ?

 

一斗「回想が終わった後のハンドレッドのやつらとの戦いでは、ディケイドのケミーカードを使ってゴージャスディケイドに変身して、さらにディエンドのケミーカードを使って技も撃ってな!ある意味ディケイド祭りだったよな!」

 

花音「そうだね。カグヤは小さい頃に士に助けてもらったから、レジェンドの見た目をディケイドに似せてるんじゃないかって言われてるし、カグヤの中ではディケイドが憧れ、というか、ヒーローなんだろうね。」

 

一斗「ヒーローか……。昔から見てる俺らからしたら、士が誰かのヒーローになるって、すごい感慨深いよな〜。」

 

花音「分かるな〜。士からしたら子供を守ったってだけなんだけど、カグヤからしたら命の恩人だもんね。いつか、二人が再会していっしょに戦う、っていう展開を見てみたいよね。」

 

一斗「おぉ!熱すぎるなそれ!」

 

透哉「……盛り上がってるとこ水を差すようで悪いが、さっきからディケイドの話ばっかじゃねえか……。一応主役ガッチャードだぞ……?」

 

一斗「だ、だってよー……」

 

花音「あはは、つい盛り上がっちゃって……。」

 

透哉「気持ちは分かるけど……宝太郎が可哀想だぞ……。」

 

一斗「……一気に話題をかっさらってったディケイドとレジェンドが悪い!」

 

透哉「おいおい……。」

 

花音「で、でも、私は好きだよ?ガッチャードのレジェンドフォーム。」

 

透哉「レジェンドフォームか、いいなその呼び名。俺もあの、"二人のライダーが合体した感"が好きなんだよなぁ。まぁ今回はガッチャードもいるから、厳密には三人なんだけどな。」

 

花音「ふふ、そうだね。ガッチャードVSレジェンドで登場したレジェンドフォームは、エクシードマイティ、サイクロンタトバ、フルフルロケットの三つだったね。」

 

透哉「それぞれクウガとファイズ、Wとオーズ、フォーゼとビルドのカードを使ったフォームで、デザインも面白いんだよな。エクシードマイティは左肩に携帯、右足にはゴウラムが付いてて、サイクロンタトバは肩の上にメダルがピンバッジみたいに付いてて、フルフルロケットは両肩にボトルがそれぞれ四本ずつ付いてて……って全部肩じゃねえか!」

 

一斗「何一人でノリツッコミしてんだ……。しかしこうして見ると、エクシードマイティだけ足にも装飾があるんだな。」

 

透哉「あー、確かに……。」

 

花音「うーん……片方の肩に携帯、片方の肩にゴウラムだと、バランスが悪いから、とか?」

 

透哉「おぉ、なるほどな。」

 

花音「あ、あくまで予想だけどね?」

 

一斗「でも、その理由だとしっくりくるよな……。というわけで、そういうことにしておこうぜ。」

 

花音「……うん、そうだね♪」

 

透哉「あと、顔も上手く二人のライダーを合体させたような感じになってるよな。基本はガッチャードだけど、クウガの角とファイズの角があったり、サイクロンジョーカーの顔の周りにタカヘッドの赤部分がついてたり、顔の形はフォーゼなんだけど色合いはラビットタンクだったり……。こうなってくると、いつか他のライダーのカードの組み合わせも見てみたいよな〜……。」

 

一斗「確かにな〜……。」

 

花音「……あ、ガッチャードファイル。」

 

透哉「!」

 

花音「ガッチャードファイルでは確か、劇中に出てないフォームの姿が見れたりするから、もしかしたら今後、レジェンドフォームの姿も見れるようになるかもしれないよね。」

 

透哉「それだ花音!ガッチャードファイルは、今後のアプデ次第で超絶神アプリになりうる様々な可能性を秘めている!もちろんそれは、レジェンドフォームの姿が見られるようになるというのも例外ではない……。」

 

一斗「……でもよ、透哉。期待はあまりしすぎないほうが…「言うだけならタダだろ!?」まぁそうだけど……」

 

花音「ふふ、いつかそんな日が来るといいね、透哉くん。」

 

透哉「おう!俺はいつまでも待ってるぞ!」

 

一斗「……しかし、前後編と見て思ったけど、レジェンドフォームもいいが、レジェンド自体も強かったよなぁ。」

 

花音「うん。ライダーを召喚するだけじゃなく、カメンライドみたいなことまでしちゃうんだもんね。しかもどっちもゴージャスになるなんて。」

 

透哉「カイザ、響鬼、キバ、鎧武を召喚するまでは普通だったけど、その四人が放った必殺技がゴージャス仕様になってたもんな。たぶんあれ、威力も上がってるだろうし……ディエンドの上位互換じゃねえか……?」

 

一斗「……どうなんだろうな……。あとは、カメンライド、じゃなくて……何だ?ゴージャスライドか?」

 

花音「……レジェンドライバーの商品ページには、ケミーライドって書いてあるね。」

 

透哉「じゃあ、ケミーライドか?……とりあえず、そこはいいか。大事なのはゴージャスライダーになるってとこだ。」

 

一斗「前編ではゴージャス電王に、後編ではゴージャスディケイドになってたな。しかも前者では必殺技も放ち、それもゴージャスになってたし……」

 

透哉「まぁほんと、何もかもがゴージャス祭りだったな。」

 

花音「……でも私、後編を見て鳳桜・カグヤ・クォーツっていうキャラが好きになったよ。」

 

一斗「俺も、最初はゴージャスゴージャス言ってるちょっといけ好かない奴だと思ってたけど、過去とかいろいろ知って、意外と良いやつなんだなって考えが変わったよ。」

 

透哉「宝太郎との別れも、最後握手できずに終わっちゃったから、いつかまた再会してほしいよな。……てか、あの終わり方はまたいつか絶対出るだろ!」

 

花音「最後に、『待っていろ、宝太郎……。』って言ってたもんね。次会うとしたら、また番外編かな?それとも、本編に出てくるのかな?」

 

一斗「後者だとしたら……まだ当分先だろうな。今結構ヤバい展開になってるし。」

 

透哉「だなー。……そのときは士も登場して、レジェンドとディケイドが並び立つところを……見れたらいいよなぁ。」

 

一斗「そんな展開来たらもう胸熱すぎるだろ!!」

 

花音「士に加えて、ソウゴも出てきてくれたら面白そうだよね。今回バールクスが出て来たし。」

 

透哉「ああ、確かに……。」

 

一斗「しかし、何であいつはバールクスのウォッチを持ってたんだ?」

 

透哉「一斗。そのことについては、深く考えるな。」

 

花音「深く考えたら負けだよ。」

 

一斗「……お、おう……。」

 

花音「ゴクゴクゴク……。ふぅ。なんかガッチャードVSレジェンドの話したら、ディケイドライバーで遊びたくなってきちゃったなー。」

 

透哉「そこはガッチャードライバーじゃないんかい。」

 

一斗「じゃあこれから透哉ん家行こうぜ!透哉の家には、最近あれが来たんだもんな〜。」

 

花音「! そうだった!透哉くん、今から透哉くんの家に行ってもいい?」

 

透哉「べ、別にいいけど……。てかお前ら、そのこと誰から…「ましろちゃんからだよ。」「私は彩ちゃんから聞いたよ。」……なるほど。」

 

一斗「そうと決まったらさっそくレッツゴー!」

 

花音「オー!」

 

透哉「あ、おい!お前ら会計……ってまさかこれ俺が奢るパターンか!?」

 

一斗「ごちになりまーす!」

 

花音「透哉くん、ごちそうさま♪」

 

透哉「お、お前ら……覚えてろよ……。」




ゴージャスといえば、来月ライドケミートレカのEX弾的なやつが発売されますね!

入ってるカードが全部キラカードということで、テンション上がりはするんですが……三枚とも全部普通のケミーとか、ありえるんですかね……?

もしそうだったら、ちょーっと悲しいなー……なんて思ったり……。

とりあえず、発売が楽しみです!


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第百三十三話 愛音、透哉の家に行く

はい、まんまタイトル通りです。

もっと分かりやすく言うと、『第百二十八話 仮面ライダー好きの人の家』のwith愛音ちゃんバージョンですねw。

そして今日、新たに『付き合い立ての二人、恋人物語』という作品を投稿しました。

こちらは、本小説、『仮面ライダーが浸透したバンドリの世界』の番外編的な話になっています。

もしよろしければ、そちらも読んでみていただけると嬉しいです!

先に言っちゃうと、もう題名から察している人もいるかと思いますが、メインキャラはましろちゃんです!


【???】

 

透哉「それじゃあ、入る…「待ってください!」え?」

 

愛音「もうちょっと、あとちょっとだけ心の準備させてください!すぅ、はぁ、すぅ、はぁ……」

 

燈「あ、あのちゃん、大丈夫……?」

 

透哉「……入るのに心の準備がいるのか俺の家は……。」

 

とうとう、この日が来た……。

 

ともりん、透哉さんとショッピングモールに行った日に、透哉さんに家に来ないかと誘われてから数日後、私、千早愛音は、人生で初めて、男の人の家に足を踏み入れることになる。

 

……最初は、勝手に透哉さんを目の敵にしてたのに、数日後にはそんな人の家に来ることになるなんてね……。

 

……でも、ともりんと話してる透哉さんを見て、透哉さんの話を聞いて……完全に私の思い過ごしだって……ううん、思い込みだったって気づいた。

 

私の身勝手な思い込みで、あと少しで二人の楽しい時間を邪魔してしまうところだったって考えたら、罪悪感がすごかったし、いざ謝ろうって思ったら、気づいたら涙が溢れてきて、なんかもう……いろいろひどかったし……。

 

……や、やめよやめよ、あの日の話は。

 

透哉さんも『いつまでも背負い込むな』って言ってたし、今は透哉さんの家だよね。

 

……緊張、するなぁ……。

 

ともりんもいっしょにいるとは言え、一人暮らしの大学生の男の人の家に入るんだもんなぁ……。

 

漫画とかだと、あんなものやこんなものをどこかに隠してるっていうのが定番だけど……透哉さんの場合はどうなんだろう……。

 

そういうのとは無縁なのか、やっぱり透哉さんもそうなのか……。

 

うぅ、いろいろ考えちゃうな……。

 

燈「……」

 

ギュッ!

 

愛音「! と、ともりん?」

 

燈「よ、よく分からないけど……こうすれば、元気出るかなって……」

 

愛音「……ふふっ♪」

 

燈「! だ、ダメ、だった……?」

 

愛音「ううん、全然そんなことないよ!ありがとう、ともりん♪」

 

ともりんが手をギュッと握ってくれたことで、心が温かくなった。

 

……うん、大丈夫。

 

もし何かあっても、ともりんがいるから……。

 

もう、あれこれ考えるのはやめよう。

 

愛音「……長いこと待たせてすみませんでした、透哉さん。」

 

透哉「お……もういいのか?愛音。」

 

私が声をかけると、ずっとスマホを見ていたのか、その視線を私に移し、向きも私のほうに変えた。

 

そのとき、下に下ろしたスマホの画面がちらっと見えた。

 

あれは……ベルト?

 

もう、私がいろいろ考えてる間も、この人は仮面ライダーを……。

 

透哉さんはブレないな〜。

 

燈「? 透哉さん、それは……」

 

透哉「ん?これか?これは変身サウンドカードって言ってな、特定のカードを読み込ませると、そのカードのライダーのベルト音声をスマホ一つでいつでもどこでも聞くことができるんだ。」

 

燈「……?」

 

透哉「まぁ、説明だけじゃ分かりにくいよな。後でちゃんと現物を見せながら説明してやるよ。」

 

愛音「……透哉さーん。」

 

透哉「あ、悪い悪い、今鍵開けるな。えーっと……」

 

愛音「……ともりん、だんだんライドケミートレカ以外のものにも興味出てきた感じ?」

 

燈「……うん。透哉さんが、いろいろ教えてくれるって、言ってくれたから……。それに、あの部屋を見て……いろんなベルトに触れて……私も、知りたいって思ったんだ。」

 

愛音「……そっか。」

 

 

 

 

 

『私と一生、仮面ライダーしてくれますか?』

 

 

 

 

 

……まさか透哉さんにも、あの言葉を使うなんて。

 

『一生』。

 

ともりんの言うこの『一生』は、言葉のあやとかじゃなくて、本当の意味での一生だ。

 

それを聞いた透哉さんの反応は、どうだったかというと……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜数日前〜

 

燈『透哉さん。……私と一生、仮面ライダーしてくれますか?』

 

透哉『……え?』

 

愛音『……ん?』

 

燈『……』

 

愛音『……えーっと、ともりん?一生って……バンドと、同じ意味の?』

 

燈『うん。みんなと、一生バンドする……。そして透哉さんとは、一生、仮面ライダーする……。』

 

愛音『……で、でも、流石に透哉さんも…『ああ、もちろんだ。』え!透哉さん!?』

 

燈『ほ、ほんとですか……!?』

 

透哉『おう、ほんとだ。たぶんだけどそれって、厳密には『仮面ライダーのことをいっぱい教えてください』って意味だろ?それなら大歓迎だ!』

 

愛音『いや〜、それにしては簡略化しすぎじゃ…『は、はい!まさにそうです……!ありがとうございます、透哉さん!』合ってるの!?』

 

透哉『一生なんて言われたら、俺も全力で応えないとな。教えたいこと、話したいこと、やらせたいこと、今思いつくだけでも10はあるが……燈、ついてこれるか?』

 

燈『……はい!頑張ります……!』

 

透哉『よし!そのいきだ!それじゃあ……とりあえず、夕飯食べに行くか?二人とも、腹減っただろ。』

 

燈『あ……言われてみれば……』

 

愛音『(夕飯……。そういえば今何時だろう?)……あー!いつの間にか19:30回ってるー!』

 

透哉『ははは……そりゃあお腹も空くよな……。』

 

燈『夕飯……あ、ショッピングモール、戻りますか?』

 

透哉『そうだな。あそこのフードコートでなんか食べよう。』

 

燈『フードコート……何食べようかな……。』

 

透哉『あのフードコート、いろんな店あるからいっつも迷うんだよな〜。』

 

愛音『いろいろあったから、時間が経つの忘れちゃってた……。って、待ってよ二人とも〜!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……という感じで、すんなり受け止めていたのだ。

 

ともりんの言う『一生』を、そんなに重く考えていないのか、考えたうえであんなふうに答えたのか。

 

真相は、透哉さん本人にしか分からない……。

 

ガチャ

 

透哉「よし、開いたぞ。」

 

燈「お邪魔します……。」

 

愛音「……」

 

透哉「ほら、愛音も入れよ。」

 

愛音「は、はい!……お、お邪魔しまーす……。」

 

……とうとう、入ってしまった……。

 

人生で初めて、男の人の家に……。

 

透哉「すあまは……あの部屋で寝てるのかな?」

 

燈「あ、透哉さん、後ですあまちゃんの写真を撮らせてほしいんですけど……」

 

!?

 

ふ、二人とも、どんどん進んでく……。

 

透哉さんは家主だから分かるけど、ともりんももう慣れたかのように……。

 

透哉「……どうした?愛音。あ、また心の準備的なのを…「だ、大丈夫です!今、すぐ行きますから!」そ、そうか……。」

 

く、靴を脱いで、並べて……。

 

……そっと、ともりんの後に続こう……。

 

透哉「……なんか、ビクビクしてないか?」

 

愛音「そ、そんなこと、ありませんよ!はは、あはは……。」

 

燈「……愛音ちゃん、本当に大丈夫?もしだったら……今日は…「それはなし!」!」

 

愛音「ここまで来て帰るなんて……なんか、悪いっていうか……嫌だし……。それに……ともりんがいるから、大丈夫!」

 

燈「わ、私?」

 

愛音「うん!……というわけで透哉さん、いつでも準備はできてますよ……!」

 

透哉「……分かったよ。それじゃあ……この部屋が俺のメイン部屋、ていうかリビングなんだけどな?……驚いてひっくり返んなよ?」

 

愛音「驚いて、って……そんなにヤバいんですか……?」ヒキ-……

 

燈「たぶん……あのちゃんが思ってるのじゃ、ないと思う……。」

 

愛音「え、そうなの?」

 

透哉「……まぁ、普通の人が見たらある意味ヤバいかもだけど……。でも、俺みたいなやつからしたら天国みたいなものだ!」

 

愛音「……ますます分からない……。」

 

透哉「口で説明するより、見てもらったほうが早えよな。さぁ、とくと見るがいい!」

 

ガチャ……パチッ

 

愛音「うっ……。(眩しい……。)

 

 

 

 

 

……!うわぁ……!」

 

最初こそ眩しかったが、すぐに目が慣れてくると、目の前に透哉さん曰く"天国のような部屋"が飛び込んできた。

 

そうして部屋の全貌が明らかになると、まず驚かずにはいられなかった。

 

なぜならそこには……。

 

 

 

 

 

誰が見ても、"仮面ライダー部屋"と聞いて納得のできる部屋があったからだ。

 

棚がいくつか置いてあって、そこにはベルト、フィギュア、小型の……アイテム?(ミニカーやバイク、果物の……錠前?)、カードなどが飾ってあり、下の方の段にはバインダーらしきものや本がしまってある。

 

壁にはポスター、高さがある棚の上にはベルトや武器?の箱が飾られていて、その中には何やら高級そうな雰囲気を醸し出しているものもある。

 

……仮面ライダー素人の私から見ても、これはすごい……!と言える部屋で、確かに透哉さんのような大の仮面ライダー好きからしたら、天国のような場所かもしれない。

 

これだけの部屋にするために、どれだけの財力と労力がかかったのだろうか……。

 

……気にはなるが、深くは考えないでおこう。

 

透哉「驚きすぎて声も出ないか?愛音。」

 

愛音「……はい。ほんとに一瞬、声が出ませんでしたよ……。ちょっと、想像以上でした……ううん、想像すらできませんでした……。」

 

燈「あのちゃん、分かるよ、その気持ち……。私も最初……驚きで声、出なかったから……。」

 

愛音「あはは、ほんとにね〜。……素人の私から見ても、飾り方とかで『この人は本当に、心の底から仮面ライダーが好きなんだなぁ』って分かるもん。特にこの、ズラーッと並んだベルト。コウモリみたいなのが付いてたりとか、手の形をしてたり、本が刺さってたり、それと……ガッチャードライバー。知らないベルトがいっぱいあるけど、どれも個性的で……こうして並んでるだけで、カッコいいって思えてきちゃうんだよね……。」

 

透哉「……ポン」

 

愛音「? え、透哉さん?」

 

透哉「分かってくれるか、愛音……。」

 

愛音「……は、はい……。」

 

燈「(あ、これはもしかして……。)」

 

透哉「まさにお前の言う通りなんだよ!!ライダーのベルトって、こうして並んでるだけでもスッゲーカッケーんだ!!スッゲー興奮するんだ!!もちろんこれはベルトだけにとどまらず、コレクションアイテムやフィギュアなどにも同じことが言える!!最強フォームのアイテムを並べたり、作品ごとのレジェンドライダーのアイテムを並べたり、フィギュアならクウガ〜ガッチャードまでズラーッと並べたりすることで、統一感、達成感、そして高揚感がエグくて、脳汁ドバドバなんだよなぁ!!まぁ、フィギュア……っていうか俺の場合装動だけど。装動に関してはまだクウガ〜ガッチャードまで全部揃ってねえけど……でも、絶対揃えるって決めたから、長い道のりだけど、それまで頑張って徐々に揃えていくつもりだ!!あ、そうだ。あとこのカードなんだけどな?……見ろよこれ!ガンバライドとガンバライジングのLRコレクションだ!!そしてこれがSRで、これが……」ペラペラペラペラ

 

愛音「……」

 

燈「えっと……大丈夫?あのちゃん……。」

 

愛音「……ともりん……。これ、引いていいやつ……?いやでも、こんな楽しそうに話してくれてるんだし、引いたら失礼、だよね……?」

 

燈「(あ、あのあのちゃんが、押されてる……。)……ちょっと待ってて、あのちゃん。」

 

愛音「? ともりん?」

 

透哉「でよ、これがまた苦労したんだよ!NやRなんて、下手したらLRやSRより入手難度高えから、いろんな店回ってオリパ見つけるたびに買いまくったり、ネットで探してバラで買ったりしてなんとか…「透哉さん。」? どうした?燈。」

 

燈「またスイッチ、入っちゃってます……。あのちゃんが置いてかれちゃってて……。」

 

愛音「……あはは……。」

 

透哉「……!俺、またやっちまったか……!悪い愛音……。俺、スイッチ入っちまうとベラベラベラベラ喋り続けちまう癖があって……。」

 

愛音「だ、大丈夫ですよ全然!透哉さん、いっぱい話せて嬉しいんだなぁっていうのが、すごく伝わりましたから!(何言ってるのかは、全然分からなかったけど……。)」

 

燈「私も、最初はびっくりした……。」

 

透哉「知り合いにもこの前注意されたばかりなんだけど、なかなか癖ってもんはな……。はぁ……。」

 

愛音「(透哉さん……。ん?)……!そういえばともりん、ここに来る前に何か買ってなかったっけ?」

 

燈「! そうだった!えっと……。ガサゴソ ……あった!透哉さん、これ……」

 

透哉「ん?……これ、ライドケミートレカじゃねえか。FHASE:02の。」

 

燈「さっき、ショッピングモールで買って来たんです、10パック……。これ、いっしょに開けませんか?」

 

透哉「いっしょに?でも、これはお前が…「そのために、買ったので。透哉さんと、あのちゃんと、3人で開けるために……。だから……!」……燈……。」

 

愛音「……ともりんなりに、元気づけようとしてくれてるんじゃないですか?」

 

透哉「……かもな。……ありがとな、燈。じゃあ、いっしょに開けるか、それ。」

 

燈「は、はい……!」

 

愛音「良かったね、ともりん。」

 

燈「うん。……あのちゃんも、開けよう。」

 

愛音「私も、いいの?」

 

燈「もちろん!」

 

透哉「パックも開けるのは楽しいぞー。何がでるかなーってワクワクしながら開ける、あの瞬間がたまらないんだよなぁ。」

 

燈「分かります……!ワクワクもだけど、ドキドキもあって……。どんなカードが出てくるんだろう、どんなカードに会えるんだろうって思いながら、いつも開けてて……。」

 

愛音「へぇ……。そう言われると、ちょっと楽しみだなぁ。」

 

透哉「じきにちょっとどころじゃなくなるぞ〜?」

 

愛音「え〜、そうですかぁ?」

 

燈「……ふふっ♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ナンバー10!ガッチャ!アニマルチャンプ!リクシオン!』

 

燈・愛「「おぉ……。(!)」」

 

透哉「これが、ナンバー10のカードとブランクカードをセットしたときの特別な音声だ!」

 

燈「ナンバー10……初めて聞いた……!」

 

愛音「ていうか、ちゃんとこのブランク、使い道あったんだ〜。」

 

透哉「今までのアイテムにもブランク系はあったけど、ちゃんと変身遊びに使って意味を持たせる例はライドケミートレカが初めてだな。ちなみに、ナンバー10のカードはパックで入手できるものだとあと5種類あるぞ。」

 

燈「そ、そんなに……!?……頑張って集めなきゃ……。」

 

愛音「あはは……。ほどほどにねともりん……。」

 

ともりんが買ってきた、ライドケミートレカのFHASE:02、10パック。

 

ともりんが5パック、私が3パック、透哉さんが2パックという感じで開けたところ、透哉さん曰くなかなか良い開封結果だったらしい。

 

まず、さっきのナンバー10?のリクシオンってのが1枚出て、レジェンドライダー?のケミーカードが3枚、だったかな。

 

あとはURが2枚。

 

残念ながらパラレルは出なかったが、ともりんは全然気にしていなかった。

 

むしろ、いろんなケミーのカードが出たことに喜んでいた。

 

まぁでも、そのほうがともりんらしいか。

 

新しいケミーが出るたびに目をキラキラさせてたくらいだもんね……。

 

ちなみに、これまた透哉さん曰く、開けた10パックでFHASE:02でゲットできる普通の種類のケミーはほとんど出たらしい。

 

確か……バグレシア?だけが出なかったって言ってたっけな。

 

出なかったの、1種類だけか……。

 

その1種類のためだけにパックを買うってのもちょっとなーって気するし、厳しいよねー……。

 

透哉「レジェンドライダーのケミーカードは、パラレルのオーズを入れてこれで5枚目か。」

 

燈「はい!……でも、まだ5枚だから……。他のレジェンドライダーのカードも、もっともっと欲しいなぁって思います!もっといろんな仮面ライダーのこと、知りたいから……!」

 

透哉「……そうか。そして、しっかりバインダーも持ってきてるんだな……。」

 

燈「必需品なので……!」

 

透哉「はは、そっか。」

 

必需品、か……。

 

あのバインダー、カバンに付けてるホッパー1と同じくらい、お守りみたいに大事にしてるんだろうな。

 

……あと、歌詞ノート、かな。

 

……そう考えたらともりん、お守り多くない……?

 

いや、でもそれもともりんらしい、か……。

 

……そういえば、ともりんが一度RiNGに忘れてきたっていう歌詞ノート、結局あれ誰が届けてくれたんだろう?

 

一回みんなでその人を探したけど、見つからなくて、それっきりなんだよね……。

 

……もしかして、透哉さん、だったりする?

 

透哉「よし、じゃあ今からガッチャード見るか。」

 

燈「! 見たいです……!」

 

透哉「1話から全部録ってあるけど、とりあえず3話くらいまでノンストップで見るか?」

 

燈「はい!……テレビでガッチャード見るの、初めてだな……。」

 

透哉「バトルとかフォームチェンジとかいろいろカッケーから、見入っちまって、つい口開けながら見ちゃうかもしれねえな。」

 

……流石に、そんなベタな展開ないよね。

 

ずっと近くにいた人が、実はあのときの人だったー!なんて。

 

アニメや漫画の世界じゃあるまえし……。

 

……まぁでも、ちょっと聞いてみるくらいなら……。

 

愛音「あ、あの、透…「愛音も、見たらきっとハマると思うぞー!」え?あ……」

 

透哉「仮面ライダーは玩具も楽しいけど、動いてるところを見たらもっとその魅力にハマるし、カッケーし面白いし、感動するし……。とにかく、仮面ライダーを語る上で映像作品ははずせないぞ!これを見ないで仮面ライダーは語れない!とも言うしな!」

 

燈「なるほど……!」

 

愛音「ほ、ほんとに言うんですか……?」

 

……ま、今じゃなくてもいいか。

 

ガッチャード楽しみ〜ってなってるところに別の話題出して変な空気にするのは嫌だし……私も早くガッチャード見たいし。

 

ともりんも、ガッチャードに興味津々だしね。

 

透哉「えーっと、ガッチャードガッチャード……。あった!」

 

愛音「……へぇ、もう13話もあるんだー。」

 

透哉「そうだぞ。だいたい1年で約50話だから、5分の1を過ぎたくらいかな。」

 

愛音「そうなんだ……。」

 

燈「知らなかった……。」

 

透哉「その1年の中で、どんなストーリーになるのか……どんなキャラが、仮面ライダーが、フォームチェンジが出てくるのか……どんな結末を迎えるのか……他にもキャラの成長や、ストーリーの伏線や展開の流れなど、いろいろ考えながら見るのも、本編や映画、Vシネ、あらゆる映像作品の醍醐味なんだよ。」

 

燈「……な、なるほど……。」

 

愛音「仮面ライダーって、思ってたより奥深いんだ……。」

 

透哉「その通り!仮面ライダーって、めっっっちゃくっっっちゃに奥が深えんだ!!」

 

燈・愛「「……」」ポカーン

 

透哉「あ、あとちなみに、今度ガッチャードとギーツの映画やるぞ。」

 

燈「! ガッチャードの映画……!?」

 

透哉「おう。今月の22日だったかな。もしだったらいっしょに観に行くか?」

 

燈「い、いいんですか?」

 

透哉「もちろんだ!入場者特典でライドケミートレカの特別なパックももらえるし、映画にナンバー10のケミーも出るしで、いろいろタイムリーじゃねえか?」

 

燈「なるほど……。じゃあ、映画を観るまでに、ガッチャード全部見ておかないと……!」

 

透哉「だな。……よし、今日は3話と言わず、一気に5、6話ぐらいまでいっちゃうか!」

 

燈「はい!」

 

5、6話って……。

 

私、そんなに長い時間見続けられるかなー?

 

透哉「それじゃあ燈、愛音、準備はいいか?」

 

燈「大丈夫です!」ワクワク

 

……ま、ともりんもいっしょだし、頑張ってみるかな。

 

愛音「私もOKでーす。」

 

透哉「よし!じゃあ今から、ガッチャード視聴会、スタートだ!ポチ」




そういえば昨日、とうとう一部ボイスがなかった彩ちゃんに、声がつきましたね!

これにはもう、全バンドリーマー、全ガルパユーザー超大歓喜でしたね!

特に卒業式イベは、個人的にすごく感動し、めちゃくちゃ泣いたイベントストーリーなので、それ故に彩ちゃんの声がなかったことが当時すごく悲しかったし寂しかったのですが、今回満を辞して追加されたということで、改めて読み返したときにはもう号泣不可避でしょうw!

いつか、『See you! 〜それぞれの明日へ〜』に彩ちゃんが追加されたバージョンも聞いてみたいですが、果たして……。

あみた、彩ちゃん、改めてお帰りなさい!!

そしてありがとうございます!!


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第百三十四話 迷子だけど、MyGO!!!!!

本編とは関係ないんですが、今日、溜まりに溜まってたガッチャードを全話見終えました。

いやー……面白いですねガッチャードw。

特に錆丸先輩が操られる回とか、途中うるってきましたもん……。

今度ガッチャードも、キングオージャーみたいに新章に突入するようで、今まで以上に盛り上がりそうですね!

ガッチャードを一気見する中で、一つ不満があったとすれば……何で映画見る前に15話まで一気見しなかったんだろう……。


【RiNG スタジオ】

 

愛音「私、今度のライブで碧天伴走やりたい!」

 

燈・そ・楽「「「……」」」

 

立希「……突然、何?」

 

愛音「だーかーら!今度のライブで碧天伴走を…「それは聞いた!何でそれをやりたいのかって聞いてんの。」……聴かせたい人が、いるから。」

 

立希「? 聴かせたい人?」

 

燈「! あのちゃん、それって……!」

 

愛音「あはは、ともりんは分かってるよね。……私が初めて、ライブに出て、演奏した曲……。言っちゃえば、私の中での始まりの曲でしょ?だから、今度はそれを、初めてライブを観に来てくれるあの人に、聴いてほしいなぁって。」

 

立希「……一応聞いてあげるけど、その聴かせたい人って、誰?愛音のクラスメイト?」

 

愛音「ふっふっふ〜。それは、りっきーもよく知ってる人だよ〜?」

 

そよ「……まさか、祥ちゃんじゃないよね?」

 

愛音「ち、違う違う!流石に呼ばない、っていうか、呼びづらいっていうか……とにかく違う人!ほら、いつもりっきーの近くにいるじゃん!」

 

立希「んなこと言われたって……。じゃあ、海鈴とか?」

 

愛音「それも違うー!もう、何で分かんないかなー?」

 

そよ「そもそもその人って、愛音ちゃんが碧天伴走を聴かせたい人なんでしょ?それなら、その海鈴って子はまず当てはまらないんじゃない?」

 

立希「……それを言うなら、そよが言った祥子も当てはまらないだろ。」

 

そよ「……そんなこと言った?私。」

 

立希「何で数秒前の自分の発言忘れるんだよ……。」

 

楽奈「りっきー、バンドの続き、やらないの?」

 

立希「ちょっと待って。今いろいろ考えてるから……。」

 

愛音「……ほんとに、思いつかないの……?」

 

燈「……た、立希ちゃん、ヒント、いる?」

 

立希「! いいの?燈。」

 

愛音「あ!ずるいりっきー!ともりんからヒントもらうなんてー!」

 

立希「燈がくれるって言ってるんだからいいんだよ!それで、どういう人なの?」

 

燈「えっと……男の人……。」

 

立希「男の……人……?」

 

愛音「ちょ、ともりん!それは流石に大ヒントすぎるよ!なんならもう答えだよ〜!」

 

燈「え?あ……ご、ごめん……。」シュン

 

そよ「あーあ、燈ちゃん落ち込んじゃった。」

 

愛音「うっ……ご、ごめんともりん!怒ってないから元気出して、ね?」

 

楽奈「りっきー、バンドの続きー。」スソツマミ

 

立希「……まさか……

 

 

 

 

 

……鑑先輩?」

 

燈「!」

 

愛音「正解〜!もう、何ですぐ出てこないかなー?いっつもいっしょのバイト先にいるのに。」

 

そよ「鑑先輩?」

 

楽奈「……お腹、空いた。」

 

立希「……はぁ。鑑先輩かよ……。」

 

愛音「え……なんか、思ってた反応と違うんですけど……。」

 

燈「立希ちゃんは……透哉さんが来てくれるの、嫌?」

 

立希「嫌……っていうか、見られたくないっていうか……。てか、私がMyGO!!!!!としてバンドしてること、言ったの?」

 

愛音「あ、それは私じゃなくて……」

 

燈「ご、ごめん。私が、話した……。MyGO!!!!!で、あのちゃんと、立希ちゃんと、そよちゃんと、楽奈ちゃんとみんなで……迷いながら、少しずつ進んでるって……。」

 

立希「……まぁ、燈なら仕方ないか。」

 

愛音「ちょっとー、それ、私だったらダメだったみたいな言い方なんですけどー。」

 

立希「もちろん。愛音が言ったなら怒ってた。」

 

愛音「……しょ、正直だな〜……。透哉さんなら笑って許してくれだろうに……。」

 

そよ「ごめん二人とも、話の腰を折るようで悪いんだけど、その"透哉さん"って?」

 

愛音「お、そよりん意外と興味ある?」

 

そよ「別に。ちょっと気になっただけ。」

 

愛音「それを興味あるって言うんじゃーん。そうだなー。例えば、透哉さんを一言で言うと……」

 

燈・愛・立「「「良い人……(面白い人!・変な人)。」」」

 

そよ「……見事にバラバラだね……。」

 

愛音「へ、変な人!?」

 

立希「変な人じゃん。急にベラベラ熱く語り出すし、本人は否定してるけど燈を襲った不良集団曰く女タラシらしいし。」

 

愛音「お、女……。ぜ、前者はまぁ分からなくもないけど、後者は絶対!100%ないよ!」

 

立希「そんなの分からないじゃん。上部では否定しててそうじゃないように見えても、本当の顔は分かんないんだし。それに、絶対なんてない。」

 

愛音「そ、それでも!あの人だけは……絶対にそれだけは有り得ないの!」

 

立希「な、何むきになってんの……?」

 

燈「……立希ちゃんも、今度いっしょに出かけたりすれば、分かるよ……。」

 

立希「燈……。」

 

そよ「……」

 

愛音「……と、とにかく、そういうことだから!ほら、練習再開しよう!楽奈ちゃんなんてもう自主練始ちゃってるし!碧天伴走やろ碧天伴走!」

 

立希「ちょっと、勝手に決めないで!まだやるとは……」

 

燈「ごめんね、楽奈ちゃん、待たせちゃって……。練習、再開しよう。」

 

楽奈「ん、分かった。」

 

愛音「ほら、そよりんもぼーっとしてないで早くやるよ!」

 

そよ「……ぼーっとなんてしてないから。もう……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜3日後〜

 

【RiNG カフェテリア】

 

立希「鑑先輩!コーヒー二つ!」

 

香澄「こっちは紅茶二つと本日のケーキ、お願いしまーす!」

 

透哉「おう!えーっと……」

 

 

 

 

 

リサ「透哉も香澄も頑張ってるね〜♪」

 

友希那「透哉がバイトを始めたと聞いたときはどうなることかと思ったけど、これなら大丈夫そうね。」

 

 

 

 

 

透哉「(何でお前が偉そうなんだよ……。)」

 

立希「鑑先輩早く!あの二人を待たせる気!?」

 

透哉「っ!わ、分かってるよ!」

 

香澄「……よし!透哉先輩、私も手伝いま……。! い、いらっしゃいませー!」

 

 

 

 

 

花音「す、すごい忙しそう……。」

 

千聖「他人事で申し訳ない言い方だけれど……大変ね……。」

 

 

 

 

 

「すみませーん、注文いいですかー?」

 

立希「は、はい!ただいま!」

 

透哉「あ、あれ?豆の在庫はどこだっけ……?」

 

香澄「えーっと、次はあれをしてこれをして……。」

 

 

 

 

 

友・リ「「(……なんか、申し訳ない気持ちになるわね(なるなぁ)……。)」」

 

花・千「「(頑張って、みんな……!)」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜1時間後〜

 

凛々子「三人ともお疲れ様〜!今日はもう上がって……って、大丈夫……?」

 

透・香・立「「「……」」」グッタリ

 

透哉「きょ、今日は一日中ハードだったな……。」

 

立希「だ、だらしないですよ、こんなんで……。」

 

香澄「その状態で言っても説得力ないよ、立希ちゃん……。」

 

透哉「それはお互い様だろ……。」

 

透・香・立「「「……うぅ、疲れた……。」」」

 

凛々子「……ちょ、ちょっと待っててねみんな!」ダッ!

 

今日は、いつも以上に疲れた……。

 

何だろう……この後ライブがあるからか?

 

でもだからって、あんなに混むか?

 

しかも行列までできてたし……。

 

立希「……ていうか、鑑先輩……。」

 

透哉「ん?」

 

立希「……何っでRoseliaの二人とPastel*Palettesの白鷺千聖がいるんですか!?」

 

透哉「……何でって、いるからいる…「そういう意味じゃなくて!!」じゃあどういう意味だよ……。」

 

香澄「三人とも、プロだから?」

 

立希「そう!それです!」

 

透哉「プロ?……あー、そういうことか。」

 

香澄「私達は慣れてるけど、確かに立希ちゃんからしたらびっくりするよね。」

 

立希「な、慣れてる……?え……?」

 

透哉「そっか、だからあんなに混んでて、しかも行列ができてたのか。」

 

立希「! 今気づいたんですか!?」

 

透哉「そうだった、あいつらプロだったな。はは、忘れてたよ……。」

 

香澄「透哉先輩、それ友希那先輩と千聖先輩の前で言ったら怒られますよ……?いや、それか呆れるか……?」

 

立希「……いや、はははじゃなくて……。」

 

 

 

 

 

凛々子「おーい!これ買ってきたから、三人で飲んでー!」

 

香澄「凛々子さん!え、いいんですか!」

 

凛々子「もちろん!今日はいつも以上に頑張ってくれたからね〜。お姉さんからの差し入れだよ!」

 

透哉「ありがとうございます。じゃあ俺は……コーヒーかな。」

 

香澄「私はりんごジュースで!」

 

凛々子「立希ちゃんもどうぞ。」

 

立希「あ……はい。じゃあ私は……カフェラテで。」

 

凛々子「ふふっ♪……三人とも、今日は本当にお疲れ様!この後はライブもあるから、よかったら楽しんでって!」

 

香澄「はい!楽しみます!」

 

透哉「しかし、本当にいいんですか?ライブ前に上がらせてもらっちゃって。」

 

凛々子「いいのいいの!頑張ったご褒美だと思って!それに……立希ちゃんのバンドが出るんだもんね!」

 

立希「! ちょ、凛々子さん!」

 

香澄「え!そうなの!?」

 

立希「あ、いや……」

 

透哉「立希の、って……MyGO!!!!!だよな?ライブ、今日だったのか。」

 

香澄「MyGO!!!!!、最近すごい注目されてるんだよね〜!私、応援してるね!」

 

透哉「俺も、楽しみにしてるよ。MyGO!!!!!のライブ、一度観てみたかったんだ。」

 

立希「……」

 

 

 

 

 

『だーかーら!今度のライブで碧天伴走を…『それは聞いた!何でそれをやりたいのかって聞いてんの。』……聴かせたい人が、いるから。』

 

『私が初めて、ライブに出て、演奏した曲……。言っちゃえば、私の中での始まりの曲でしょ?だから、今度はそれを、初めてライブを観に来てくれるあの人に、聴いてほしいなぁって。』

 

 

 

 

 

立希「……はぁ。」

 

透哉「てか、何で教えてくれなかったんだよ!燈も愛音も、いつライブやるんだ?って聞いても教えてくれなかったしよー。今日だって知らなかったら、ライブ見逃すところだ…「サプライズ。」へ?」

 

立希「……だそうですよ。愛音が言うには。」

 

透哉「……さ、サプライズ?」

 

凛々子「……あれ?もしかして私、言っちゃいけないこと言っちゃった?」

 

立希「……」

 

透哉「え、まさか凛々子さんもグル……?」

 

凛々子「ご、ごめ〜ん!立希ちゃんからは、今日はライブがあるから早く上がらせてほしいとだけ言われてて……まさかそれを透哉くん達には秘密にしてたなんて……。」

 

立希「てか、何で鑑先輩と戸山先輩まで……。」

 

凛々子「いやぁ、立希ちゃんのバンドのライブを見れるように、それなら二人も早上がりさせてあげようと……」

 

香澄「そうだったんだ……。」

 

凛々子「立希ちゃん!ライブがあることを秘密にしてたの知らなかったとは言え、ごめんね〜!」

 

立希「いえ、もう大丈夫ですから……。」

 

透哉「グルだけど、グルじゃなかったのか……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【RiNG 控室】

 

愛音「う〜、緊張する〜!」

 

燈「立希ちゃん、まだかな……?」

 

そよ「あの立希ちゃんが遅れて来るなんて有り得ないから、待ってれば来るよ。ライブまでまだ時間あるしね。」

 

燈「それは……分かってるけど……」

 

楽奈「ライブ、楽しみ。」

 

今日は何週間ぶりかのライブの日。

 

衣装はいつもの……みんなで作った衣装で、曲は……って、これは言っちゃダメか。

 

さっきそよちゃんが言った通り、立希ちゃんとはバイトが終わり次第合流のため、今は立希ちゃんが来るのを待ってる感じ……だ。

 

そよちゃんも楽奈ちゃんも、比較的リラックスしてるけど……愛音ちゃんは、さっきからあんな調子だ。

 

……やっぱり今日は、ちょっと特別な日だから、かな。

 

愛音「うぅ、どうしようともり〜ん!緊張が止まらないよ〜!」

 

そよ「愛音ちゃん、いつも同じようなこと言ってない?」

 

愛音「今日はいつも以上なの〜!」

 

燈「そ、そういうときは、手のひらに人の字を十回書くと、緊張が解ける、よ……?」

 

愛音「……ふふ、ありがとうともりん。……今日、観に来てくれるかな?」

 

燈「……立希ちゃんが、今日のライブとあの人のバイトの日が被るように調整してくれたみたいだから……絶対、来てくれる……。ライブに私達が出ることは秘密にしてるけど、あの人なら、きっと……。」

 

愛音「……うん、そうだね。」

 

そよ「……ねぇ、二人は…ガチャッ! !」

 

楽奈「! りっきー、来た。」

 

燈・愛「「立希ちゃん(りっきー)!」」

 

立希「……ご、ごめん、遅れた。」

 

そよ「時間的にはまだ大丈夫だよ。」

 

立希「でも、最後の合わせとかできない……。」

 

愛音「大丈夫だよりっきー!私、今日は絶対失敗しないから!」

 

立希「どこから来るのその自信……。」

 

燈「た、立希ちゃん……!あの人は……透哉さんは、どう?」

 

立希「あ、うん……。楽しみにしてるって。」

 

燈「!」

 

愛音「良かった〜!ちゃんと観に来てくれるみたい…「でも。」え?」

 

燈「で、でも……?」

 

立希「……私達が出ること、バレた。」

 

愛音「……え、えええええ!!??」

 

燈「は、話しちゃったの……?」

 

立希「いや、私じゃなくて……って、まぁいいか。とにかく、バレちゃった。ごめん。」

 

愛音「はぁ、驚かせたかったのになー……。ま、仕方ないか。りっきーがわざとバラしたってわけじゃなさそうだし、たぶん事故だったんだよね。」

 

立希「……」

 

愛音「でも、そっか……。うん!100%観に来てくれるって分かって、だいぶ安心した!緊張もいつの間にか解けたし、ライブ頑張るぞー!」

 

楽奈「オー。」

 

愛音「お、楽奈ちゃんもやる気だねー!」

 

立希「……あいつ、何か悪いものでも食べた?」

 

そよ「さぁ……?」

 

燈「良かった……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【RiNG ライブ開場】

 

ワイワイガヤガヤ

 

ワイワイガヤガヤ

 

透哉「しかし、何でまた急にRiNGに?」

 

リサ「たまたま今日お休みもらっててね〜。そしたら友希那が、最近気になってるバンドがあるから観に行きたいって言うから、それじゃあ行ってみようかって話になったんだ。」

 

友希那「リサ、それは一部語弊があるわ。私は気になっているバンドがあるとしか…「まぁまぁ、似たようなもんだって♪」似てはないと思うのだけれど……。」

 

千聖「まぁいいじゃない友希那ちゃん。実際に見れるに越したことはないでしょ?」

 

花音「私もどんなバンドか気になってたから、楽しみだな〜。友希那ちゃん、いっしょに応援しようね。」

 

友希那「……なんか、上手く言いくるめられた気がするわ……。」

 

透哉「ははは……。千聖と花音も、だいたい同じ理由か?」

 

花音「うん!」

 

千聖「それにしても、本当にあなた、ここでバイトしてるのね……。」

 

透哉「……な、何だよ。」

 

千聖「……首にならないよう、せいぜい頑張りなさいね。」

 

透哉「なっ……千聖お前……!」

 

花音「あはは……。」

 

 

 

 

 

「おいおい、Roseliaの湊友希那と今井リサ、Pastel*Palettesの白鷺千聖がいるぞ……!」

 

「いやいやお前の目は節穴か?ハロー、ハッピーワールド!の松原花音もいるだろ!」

 

「しかも、誰かと親しげに話してる……。しかも男!」

 

「でもあいつ、ここら辺じゃ有名だよな?巷では、両グループのマネージャーをしてるとか……。」

 

「マジ!?……いや、何にしても、あれスキャンダルとか大丈夫なのか……?」

 

「俺、昔からあの人がいろんなガールズバンドといっしょにいるのたまに見るけど、不思議とそういうニュースは聞いたことないんだよなぁ。」

 

「そうなの……?何者だよ、あの男の人……。」

 

 

 

 

 

透哉「……なんか、あらぬ誤解をされてるような気がする……。」

 

リサ「あはは……気のせいだよ気のせい。大丈夫だって。」

 

千聖「……ライブが終わったら、一目散にここから出た方がいいわね。」

 

花音「うん……。ちゃんと変装してきたのに、バレちゃうなんてね……。」

 

千聖「ほんとにね……誰かさんのせいで。チラッ」

 

透哉「お、俺はどちらかと言うと被害者だろ!?」

 

友希那「まさか透哉と私達が話していたことでバレるなんて、思わなかったわ……。」

 

花音「透哉くんも、有名人ってことかな?」

 

透哉「やめてくれ……俺まで変装しなきゃいけなくなる……。」

 

千聖「……今後のために、何かしらの対策を考えておかなければいけないわね。」

 

リサ「改めて、プロって大変なんだなぁって実感したよー。……!そろそろ始まるみたいだよ!」

 

透哉「お、いよいよか。」

 

友希那「ふっ、それじゃあ見せてもらおうじゃない。最近注目を集めているというバンド、MyGO!!!!!の実力を。」

 

透哉「何で上から目線なんだよ……。ってあれ?そういや香澄は……?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【RiNG ステージ裏】

 

愛音「い、いよいよ私達の番だ……!」

 

そよ「最終確認だけど、あの三曲でいいんだよね?」

 

立希「うん。時間的に考えて、MCも入れるとなると、愛音の提案も取り入れたこの三曲なら収まりがいいから。」

 

愛音「だから言ったでしょ?あの曲やったほうがいいって!」

 

立希「そんなこと一度も言ってないでしょ。」

 

燈「……」

 

楽奈「……ともりも、緊張してる?」

 

燈「! 楽奈ちゃん……。うん、ちょっと……。」

 

立希「大丈夫だよ燈。いつも通り、リラックスしていこう。」

 

そよ「もしものときのカバーは、私達に任せて。」

 

燈「立希ちゃん、そよちゃん……。ありがとう……。」

 

愛音「……ともり…「MyGO!!!!!の皆さん、そろそろ準備お願いしまーす!」!」

 

立希「はい!……よし、行くよ。」

 

楽奈「ライブ、楽しみ。」

 

そよ「楽しいからって飛ばしすぎないでよ?」

 

燈「……あのちゃん、行こ…「ともりん。」? どうしたの?」

 

愛音「……頑張ろうね。私達自身のためにも……あの人のためにも。」

 

燈「……うん!あの人に……みんなに……MyGO!!!!!の音楽を届ける……!」

 

 

 

 

 

「今日は来てくれてありがとうございましたー!!……さて、次は最近大注目の、あのバンドだよー!」

 

 

 

 

 

リサ「! 次、MyGO!!!!!じゃない?」

 

友希那「いよいよね。」

 

千聖「どんなバンドなのか、見ものね……。」

 

花音「うん……。楽しみだね、透哉く……ん?」

 

透哉「……」

 

花音「(……ふふ、もう既に集中してるんだね。)」

 

 

 

 

 

香澄「ま、間に合った〜!」

 

透哉「うおっ!か、香澄!お前今まで何してたんだよ?」

 

香澄「ちょっとミスしちゃって、それでずっと怒られてて……」

 

透哉「ほんとに何してんだよ……。」

 

花音「(透哉くんの集中、切れちゃった……。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【RiNG ステージ】

 

そよ「(立ち位置は……ここかな。)」

 

立希「(集中……集中……。)」

 

楽奈「(楽しみ……。)」

 

愛音「(……うん、準備OK!)……ともりん、いつでもいけるよ。」ヒソヒソ

 

燈「うん……!ボソッ すぅ……はぁ……すぅ……はぁ。……

 

 

 

 

 

もしこの雨が上がっても♪忘れずに歩いてくよ♪最初のひとしずくに顔上げた今日の僕を〜♪」

 

 

 

 

 

ワァァァァ!!!

 

マイゴォォォ!!!

 

透哉「! 始まった……!」

 

友希那「さて、お手並み拝見といきましょうか。」

 

リサ「さっきから上から目線だよ友希那〜。」

 

香澄「頑張れ〜、MyGO!!!!!のみんな〜。」

 

……最初のワンフレーズだけで、この盛り上がり……。

 

ほんとに注目されてんだな、MyGO!!!!!。

 

 

 

 

 

燈「〜〜♪♪」

 

立希「(今日の燈、すごい張り切ってる……。)」

 

そよ「(歌声も、いつもより大きくて、響いてる……。)」

 

楽奈「(ともりも、楽しそう。)」

 

愛音「(最初から飛ばしてるなぁともりん……。私も負けないよ!)」

 

 

 

 

 

「カッコいい〜!」

 

「これでまだ一曲目ってマジか!」

 

「MyGO!!!!!最高〜!」

 

透哉「すげえ人気だな……。」

 

千聖「これが、MyGO!!!!!……。」

 

花音「想像以上だね……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

燈「僕はあつめたいよああひとしずくを〜♪」

 

〜〜♪♪

 

〜♪

 

透・友・花・香・千・リ『『『……』』』

 

燈「……」

 

 

 

 

 

ワァァァァ!!!

 

サイコウーーー!!!

 

メッチャヨカッターーー!!!

 

 

 

 

 

燈「っ!あ、ありがとうございます……!まずは一曲目、『壱雫空』でした!」

 

愛音「いやぁ、最初から盛り上がったね〜!みんな〜!ありがとう〜!」

 

燈「ふふっ。」

 

立希「燈、バンド紹介。」

 

燈「あ、そうだ。えっと……こんばんは。私達、MyGO!!!!!です。」

 

 

 

 

 

ワァァァァ!!!

 

イェーイ!!!

 

 

 

 

 

燈「……め、メンバー紹介……します。ギターの、要楽奈ちゃん。」

 

楽奈「〜〜♪♪」

 

 

 

 

 

リサ「うわっ、あの子すごっ……!」

 

友希那「只者じゃないわね……。」

 

リサ「紗夜も、呼んであげたらよかったかな〜。」

 

友希那「いえ、声をかけなくて正解よ。せっかくの姉妹水入らずの時間を、邪魔することなんてできないもの。」

 

リサ「……うん、そうだね。」

 

 

 

 

 

燈「同じくギターの、千早愛音ちゃん。」

 

愛音「……〜〜♪♪」

 

 

 

 

 

友希那「……あの子はまだ、発展途上という感じね。」

 

リサ「なんか雰囲気的に、ひまりや透子と気が合いそうだな〜。」

 

友希那「なら、それはリサも例外ではないわね。」

 

リサ「え?」

 

 

 

 

 

燈「続いてベースの、長崎そよちゃん。」

 

そよ「……〜〜♪♪」

 

 

 

 

 

花音「ベース……ってことは……」

 

千聖「……ふふ。」

 

花音「(わ、笑った……?)」

 

 

 

 

 

燈「そしてドラムの、椎名立希ちゃん。」

 

立希「〜〜♪♪」

 

 

 

 

 

花音「あ、ドラム……。」

 

千聖「花音のライバルね。」

 

花音「……うん。」

 

 

 

 

 

愛音「そして最後!ボーカルの、高松燈ちゃん!」

 

燈「……ペコリ」

 

 

 

 

 

透哉「燈……。」

 

香澄「透哉先輩は、あの子と知り合いなんですか?」

 

透哉「ああ。今度香澄にもちゃんと紹介してやるよ。」

 

 

 

 

 

燈「……この5人で、迷いながら、進んでます……。みんな迷子だから、日々悩んで、考えて、相談して……時には遊んだりもして、たまに喧嘩もして……。毎日いろんなことがあって、どれも大切で……みんなのことも、すごく大切だから……もう絶対離さない、離したくないって……思ってる……。」

 

 

 

 

 

 

透哉「……」

 

 

 

 

 

燈「……だから私は……私達は、これからも進み続ける。何があっても、どんなことがあっても……!とても……とても大切な、みんなといっしょに……。

 

 

 

 

 

何が僕にできるか♪分からないけれど〜♪」

 

 

 

 

 

ワァァァァ!!!

 

hooo!!!

 

シンキョクキターーー!!!

 

 

 

 

 

MyGO!!!!!『『『Oh oh oh♪Oh oh oh Oh oh♪ Oh oh oh♪Oh oh oh Oh oh♪』』』

 

 

 

 

 

透哉「し、新曲……?」

 

花音「盛り上がりが、すごい……。」

 

友希那「……この一体感、流石ね……。」

 

リサ「アタシ、もう完全に引き込まれてるよ〜!」

 

千聖「すごいバンドが、出てきたわね……。」

 

香澄「……」

 

 

 

 

 

燈「違うよ♪どこかに♪向かう途中じゃない♪今日の僕は前日譚じゃない♪」

 

 

 

 

 

香澄「……みたい。」

 

透哉「? 何か言ったか?香澄。」

 

香澄「私……いっしょにライブ、やってみたい!MyGO!!!!!のみんなと!」

 

透哉「え?」

 

 

 

 

 

愛・楽・そ・立『『『遠くにある♪理想よりも♪たった今に敏感に♪』』』

 

 

 

 

 

香澄「ポピパとMyGO!!!!!でいっしょにライブやったら、絶対キラキラドキドキすると思うんです!ううん、ポピパだけじゃなくて、Afterglow、パスパレ、Roselia、ハロハピ、Morfonica、RAISE A SUILEN、そしてMyGO!!!!!!!みーーんなでライブしたら、絶っっ対最高にキラキラドキドキするライブになりますよ!!」

 

透哉「……お前は、ほんとにそればっかだよな。」

 

香澄「むっ、その言い方、バカにしてますか?」

 

透哉「むしろその逆、お前らしいって言ってるんだよ。な、みんな。」

 

友・花・千・リ『『『ええ(うん!(♪))。』』』

 

香澄「……えへへ……。」

 

 

 

 

 

燈「僕が見つけた今日の〜♪煌めく空♪誰かにちょっと♪」

 

愛・楽・そ・立『『『伝えたい♪』』』

 

 

 

 

 

透哉「……いつかやれるといいな、MyGO!!!!!のみんなと、ライブ。」

 

香澄「はい!」

 

 

 

 

 

燈「何者でもない僕で〜♪」

 

MyGO!!!!!『『『Oh oh oh♪Oh oh oh Oh oh♪ Oh oh oh♪Oh oh oh Oh oh♪』』』

 

〜〜♪♪

 

〜♪

 

 

 

 

 

ワァァァァ!!!

 

キャアアア!!!

 

サイコウーーー!!!

 

スゴクヨカッターーー!!!

 

ダイスキーーー!!!

 

 

 

 

 

燈「……あ、ありがとうございます!『名無声』でした……!」

 

愛音「……楽しかった時間はあっという間で、次が最後の曲なんだよね〜……。」

 

 

 

 

 

エェ~~??

 

ソンナ~~……。

 

 

 

 

 

愛音「あはは……名残惜しい気持ちは私達も同じだよぉ〜。」

 

立希「愛音、真面目にやって。」

 

そよ「最後のMC話したいって言ったの、愛音ちゃんでしょ?」

 

楽奈「早く次、演奏したい。」

 

愛音「もう、みんな手厳しいな〜。はいはい分かりましたー。」

 

燈「頑張って、あのちゃん……!」

 

愛音「すぅ、はぁ、すぅ、はぁ……。……次、っていうか最後の曲は、私がどうしてもやりたいって言って、みんなにお願いした曲なんだ。……実は私、この前、とんでもない勘違いをしちゃって……もうすぐである人に、ひどいことをしちゃうところだったんだよね……。」

 

 

 

 

 

透哉「(愛音……?)」

 

 

 

 

 

愛音「心の奥では、実はそうなんじゃないかって思い始めていたのに、それを認めたくなくて……。あとちょっとで、全てを台無しにしちゃうところだった……。そのことを全部正直に話した途端、涙が出てきちゃって……。あぁ、ほんとにバカなこと考えてたんだな、しようとしてたんだな、っていう、罪悪感がすごくて……。」

 

楽奈「……〜♪」

 

 

 

 

 

花音「! これは……」

 

千聖「BGM、ということかしら?」

 

リサ「すごいなぁ、即興でそんなことを……。」

 

友希那「……これも、MyGO!!!!!の魅力……。」

 

香澄「すごい……。」

 

 

 

 

 

燈「(楽奈ちゃん……。)」

 

立希「(愛音、いったい何の話を……?)」

 

そよ「……」

 

愛音「私が勝手に思ってたことだから、謝ったのも勝手にだし、許してもらうも何もなかったんだけど……でも、その人は言ってくれたんだ。『人間は誰しも、表の顔と裏の顔を持ってるものだ。それを使い分けながら、人は生きているんだ。』って。」

 

燈・楽・そ・立『『『……』』』

 

 

 

 

 

透哉「(あの言葉って、まさか……。)」

 

 

 

 

 

愛音「たぶんみんなは今、何の話をしてるんだろう?って思ってると思うけど……ごめん。この言葉を言ってくれた人が、今このライブを観てくれているから、この場で言いたかったんだ。……あのときは言えなかった言葉、まだ一度も言っていなかった言葉。

 

 

 

 

 

……ありがとう、って。」

 

 

 

 

 

透哉「……」

 

 

 

 

 

愛音「その人は、本当に良い人で、優しくて、面白くて……。とても、頼りになる先輩で……。いっしょにいると、楽しくて……。」

 

燈「(あのちゃん……。)」

 

愛音「……だから、最後にこの曲を届けます。絶対に聴いてほしかったから、必死に練習した。半端な演奏にしたくなくて、これでもかこれでもかっていうほど練習した。……私が、このステージに初めて立って、初めて演奏した曲。」

 

楽奈「……コク」

 

そよ「……コク」

 

立希「……コク」

 

愛音「……コク」

 

燈「……コク」

 

愛音「……聞いてください、『碧天伴走』。」

 

立希「……カッカッカッカッ(スティック合図の音)」

 

〜〜♪♪

 

〜〜♪♪

 

 

 

 

 

ワァァァァ!!!

 

キターーー!!!

 

アノンチャンガンバレーーー!!!

 

 

 

 

 

リサ「……まさか、あの子が言うある人って……」チラッ

 

透哉「……俺じゃねえぞ。」

 

友希那「ならこっち向きなさいよ。」

 

千聖「……あなた、もう既にMyGO!!!!!の子にも手を出していたのね……。」

 

透哉「その言い方はいろいろと誤解を生むからやめろ!」

 

花音「あはは……。(あの子、途中からずっと透哉くんのこと見てたから、もしかしたらと思ったら案の定だったな……。)」

 

香澄「透哉先輩、恐ろしい人……。」

 

透哉「その言い方もやめてくれ……。」

 

 

 

 

 

燈「人知れず肩落としてる君がいるのに♪碧すぎてる空ばかりが眩しい♪」

 

愛音「っ〜〜♪♪」

 

 

 

 

 

千聖「……あの子の演奏のレベル、どんどん上がってきているわね。」

 

友希那「白鷺さんも気づいた?」

 

千聖「ええ。一曲目、二曲目に比べて、格段に……。他二曲以上に、この曲にかける想いが強いってことかしらね。」

 

リサ「やっぱりそれは、誰かさんに聴いてほしい曲だからってことだよね〜。」

 

透哉「……」

 

香澄「……でも、よく考えたら、これが三曲目……MyGO!!!!!最後の曲なんですよね。」

 

花音「あ、そっか。……じゃあ、最後にふさわしい最高の応援をしないとだね。」

 

透哉「……おう。それには同意だ。(最後まで走りきれよ。みんな……。)」

 

 

 

 

 

燈「なのに今日だって〜♪頑張ってる♪十分君はもう♪躓いて転んだって立ち上がり来たんだ〜♪」

 

愛音「っ〜〜♪♪〜〜♪♪」

 

燈「頑張ってる♪いつでもここに立ってるだけで〜♪必死なんだから〜♪」

 

立希「(今日の愛音……今までで一番いい演奏じゃん……!)」

 

そよ「(愛音ちゃんの気迫が、背中から伝わってくる……!)」

 

楽奈「(……ニッ!)」

 

愛音「(ここからが……ラストスパート!)」

 

燈「(うん……!いこう、あのちゃん……!)」

 

 

 

 

 

ワァァァァァ!!!!!

 

ウォォォォォ!!!!!

 

サイコウーーー!!!!!

 

アガルーーー!!!!!

 

 

 

 

 

燈「頑張ってる♪ひたすら息してる♪当たり前に過ぎる一秒なんかないよ♪頑張ってる♪いつでもここに立ってるだけで〜♪たたかってるよ〜♪」

 

愛音「っ〜〜♪♪〜〜♪♪」

 

燈「逃げてもいい♪道が見えなくても〜♪迷っても♪君と走っていたいんだよ〜♪一緒に♪」

 

愛音「〜〜♪♪」

 

〜〜♪

 

〜♪

 

愛音「……ふぅ。……『『『パチパチパチ!!!』』』 !!」

 

 

 

 

 

パチパチパチパチ!!!!

 

パチパチパチパチ!!!!

 

パチパチパチパチ!!!!

 

ワァァァァァ!!!!!

 

サイコウダッターーー!!!!!

 

アノンチャーーーン!!!!

 

マイゴーーー!!!!

 

透哉「すっげえ良いライブだったな。」パチパチパチパチ!!!

 

友希那「ええ、とても。」パチパチパチパチ!!!

 

リサ「アタシ、もうファンになっちゃったよ〜。」パチパチパチパチ!!!

 

千聖「とても良い刺激をもらったわ。」パチパチパチパチ!!!

 

花音「うん!ほんとに!!」パチパチパチパチ!!!

 

香澄「他のみんなにも、MyGO!!!!!のライブ、観てもらいたいな〜。」パチパチパチパチ!!!

 

 

 

 

 

愛音「……みんな〜!ありがとう〜〜!!」

 

燈「あ、ありがとうございました……!」

 

そよ「ありがとう〜。」

 

楽奈「楽しかった、満足。」

 

立希「……ありがとうございました!MyGO!!!!!でした!」

 

アリガトウーーー!!!

 

タノシカッターーー!!!

 

カンドウシタヨーーー!!!

 

マイゴサイコウーーー!!!

 

燈「……あのちゃん。」

 

愛音「ん?」

 

燈「とても楽しい……ライブ、だったね。」

 

愛音「……ふふっ。うん!とっても!」ニコッ




というわけで、今回はライブ回でした!

セトリは完全に僕の好みが入ってますが、最後は絶対この曲にしようと、ずっと前から決めていました。

今回の回を書くにあたり、改めてこの三曲を何度も聞きまくったのですが、やっぱりMyGO!!!!!の曲は神曲ですね!

話変わって、今ガルパとホロライブでコラボしてますが……第三弾、ガチャ引いちゃいそうで怖いんですよね……。(ホロライブはあまり知らないけど、ましろちゃんと燈ちゃんがあまりに可愛かったら……引いちゃいそう……。)


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第百三十五話 彩と仮面ライダー、内に秘める想い

彩ちゃんお誕生日おめでとう!!

ガルパの誕生日ストーリーもしっかり新規で声もついてて、あみたもXのほうでお祝いしていて……本当に帰ってきたんだなって、改めて実感しました!

今年最後の誕生日回はもちろん、この小説での最初のメインキャラ、彩ちゃんです!

てか、今年もあと数日で終わりですか……。

早いもんですね……。


あの日が、私の転機だった。

 

小学三年生になったばかりの春、たまたまお母さんと出かけた先である映画を見て……。

 

そのときから、私は……に惹かれて……好きになったんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『全てのライダーは……俺が倒す。』

 

『……ならば、全ての戦隊は……俺が倒す。』

 

 

 

 

 

『宇宙……キターーーーー!!!!!』

 

『バスターズ、レディー……………ゴー!!』

 

 

 

 

 

???「……カッコいい……。」

 

???「ふふっ。……彩、気持ちは分かるけど映画館では静かにね。」ヒソヒソ

 

彩「! は、はーい。ヒソヒソ ……」

 

 

 

 

 

『丁度いい……ここでケリをつけよう。』

 

『いいだろう。』

 

 

 

 

 

『お前が一番手応えありそうだな。』

 

『一番の楽しみは最後に取っておいてやる。』

 

 

 

 

 

彩「……おー……!」キラキラシタメ

 

 

 

 

 

『全ては、士とマーベラスの立てた作戦だったのだ。』

 

『私たちは、消滅したかのように見せて、実は時空の狭間で待っていたのだ。』

 

『俺達スーパーヒーローの手でお前達にとどめをさすために!』

 

 

 

 

 

『通りすがりの仮面ライダーだ、覚えておけ。……変身!』

 

『『『海賊戦隊!ゴーカイジャー!!』』』

 

『派手に行くぜ!』

 

 

 

 

 

『これが俺達の……!』

 

『仮面ライダーとスーパー戦隊の……』

 

『『力だ!!』』

 

 

 

 

 

〜映画鑑賞後〜

 

彩「……」

 

彩の母「……どうだった?彩。……やっぱり、他の映画にしたほうが…「……よかった。」え?」

 

彩「仮面ライダーも、スーパー戦隊も、カッコよかった……!すごくカッコよくて、強くて……!私、好きになっちゃった!」

 

彩の母「……ふふ、良かったぁ。彩ならそう言ってくれると思ったよ。それじゃあ家帰って、夕飯のお手伝い頑張ったら、お母さんが良いもの見せてあげる!もちろん、仮面ライダーのだよー。」

 

彩「ほんと!?やったー!私お手伝い頑張るー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの頃はヒーローものに疎いのもあって、ただ純粋に、ヒーローが戦ってるのをカッコいいと思って見ていた。

 

もう少し成長した後に見てたら、何で二大ヒーローが戦ってるの?とか考えてたんだろうな〜。

 

……小学三年生になったばかりの春、たまたまお母さんと出かけた先で『仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦』の映画を見て……。

 

そのときから、私は仮面ライダーというヒーローに惹かれて……。

 

好きに……ううん、大好きになっていったんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【中古屋】

 

彩「〜〜♪♪仮面ライダー仮面ライダー〜♪」

 

透哉「何だよその歌は。」

 

彩「もちろん仮面ライダーの歌だよ♪……それにしても、透哉くんと2人で中古屋さんに来るの久しぶりだね〜。」

 

透哉「あー、言われてみれば確かにそうだなぁ。最近は、ましろや友希那もいっしょにってのが多かったもんな。」

 

彩「うんうん。今ではもうみーんな仮面ライダー沼にはまってるからね〜。いやー、すごい時代になったものだよ。」

 

透哉「誰目線だよ……。と、話してたら着いたな、ライダーコーナー。」

 

彩「よーし!今日も頑張って安いかつ持ってないかつ欲しいライダー玩具を探すぞー!」

 

透哉「ほどほどになー。……さて、ここに来たらとりあえずCSMだよなー。」

 

 

 

 

 

彩「ふんふんふ〜ん♪……あ!アストロスイッチセットだ!ちゃんとガンバライドのカードも入ってる!懐かしいなぁ……。ん?これは……」

 

『ロケットスイッチスーパーワン』

 

『ドリルスイッチスーパースリー』

 

彩「……そういえば、私が仮面ライダーを好きになったきっかけはこれだったな〜。あのとき初めてスーパーヒーロー大戦を見た衝撃は、今でも忘れないよ……。」

 

透哉「何見てんだ彩?お、スーパー版のロケットとドリルじゃねえか。久しぶりに中古屋で見たなー。」

 

彩「ねー。……透哉くんはこの二つ、持ってるんだっけ。」

 

透哉「おう。本編に出た一般販売系コレクションアイテムはだいたいな。映画系も、一般販売のやつはまぁまぁ待ってるぞ。まぁ、シフトトライドロンとかインフィニティリングとか、持ってないのも一部あるけど……。」

 

彩「あはは……。そこら辺は、最安値を探して買うのが一番だね。」

 

透哉「おう。それが、中古屋巡りの醍醐味だからな。何店舗か回って、欲しかったやつを最安値で見つけたときのあの瞬間はもう……言葉では言い表せないくらい最高なんだよ!」

 

彩「分かる!なんというか……お宝を見つけた気持ちになるよね!」

 

透哉「そう、まさにそれだよ!そのときに関しては、海東やゴーカイジャーの気持ちが分かるような気がするよな。これだから中古屋巡りは……」

 

……あぁ、やっぱり好きだなぁこの時間。

 

透哉くんといっしょに仮面ライダーの話をするこの時間。

 

……最初は、誰かとこうして好きなものについて共有するっていう楽しさが分かんなかった……っていうか、そんな機会がなかったけど……。

 

あの時あの場所で、透哉くんに出会ったから……出会うことができたから、私は……。

 

 

 

 

 

小学三年生になったばかりの春、『仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦』を見たことで、仮面ライダーに興味を持った私。

 

その後はお母さんからいろんな動画を見せてもらったり、おもちゃ屋さんに連れて行ってもらったり、さらにはイベントにも連れて行ってくれて……。

 

そして……仮面ライダーのことをいっぱい教えてくれた。

 

学校でも、よく仮面ライダーの話をする男の子達がいて、私も混ぜてもらったことが何度かあった。

 

でもその度によく口を揃えて言われたのが……。

 

『丸山って、女なのに仮面ライダー好きなんだな。』

 

これを言われるたび、私は少し複雑な気持ちになっていた。

 

悪口……ではない。

 

かと言って貶されてるわけでもない。

 

なんだけど……あの頃は、その言葉がすごく心に引っかかってたんだ。

 

女なのに、仮面ライダー好き……。

 

私はこの言葉を、年が明けた後の冬、あの子と運命的な出会いをするまで、引きずり続けることになる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜某年前 年明けの冬〜

 

【病院】

 

彩「お父さん、大丈夫?」

 

彩の父「大丈夫だよ、彩。ちょっと倒れただけだから。」

 

彩の母「まさか疲労で倒れるなんて……。どうしてそこまで無理を……」

 

彩の父「いやぁ、ちょっと頑張りすぎちゃって……。あはは……。」

 

彩の母「あははじゃないわよ全く……。」

 

彩「……私、ちょっと飲み物買ってくるね!」

 

彩の父「あ、おい彩!」

 

彩の母「大丈夫よ。そこまで広い病院じゃないし、迷子にはならな…「じゃなくて……あの子、お金持ってないだろ?」……あ。」

 

 

 

 

 

彩「んーと、飲み物飲み物……。」

 

飲み物、何買ってこようかなー?

 

やっぱり、寒いしお父さんの好きなコーヒーかな?

 

それか、ココアでもいいかな……。

 

 

 

 

 

『タカ!トラ!バッタ!タ・ト・バ!タトバタ・ト・バ!』

 

 

 

 

 

彩「!」

 

今の、って……。

 

……いったいどこから……。

 

 

 

 

 

……こっち、かな……?

 

確か、ここら辺から音が……。

 

 

 

 

 

『スキャニングチャージ!』

 

 

 

 

 

! 聞こえた!

 

近い!

 

……あ、あの部屋、ドアが開いてる……。

 

もしかして、ここ……?

 

……勝手に入ったら、ダメ、だよね?

 

ダメ……だと思うけど……。

 

……ちょっとだけ、なら……。

 

……チラッ

 

 

 

 

 

???「……」

 

 

 

 

 

 

あれは……男の子?

 

お父さんと同じで、入院してるのかな?

 

……あ!

 

あの子が持ってるのって……!

 

「ガタンッ」

 

あ!

 

 

 

 

 

???「! だ、誰?」

 

 

 

 

 

や、やっちゃった〜!

 

……し、仕方ない、こうなったら……。

 

彩「……ヒョコ」

 

???「……き、君は……誰?」

 

彩「ご、ごめん……。飲み物買いに来たら、音が、聞こえて……。それで、気になっちゃって……。」

 

???「音?……あ、もしかして、これの?」

 

彩「う、うん!そう!それって……あれだよね?仮面、ライダーの……」

 

???「知ってるの!?」

 

彩「! う、うん。確かそれは……「オーズだよ!」オーズ……そうだオーズだ!スーパーヒーロー大戦、だっけ。あれに出てた!」

 

???「そう!そうなんだよ!あのときの映司もカッコよくて……ちなみに、今やってるウィザード&フォーゼにも映司出てるんだよ!」

 

彩「え、そうなの?知らなかった……。」

 

???「あれ?まだ見てないんだ?」

 

彩「うん……。お父さんが倒れちゃって、見るタイミングがなくて……」

 

???「そっか……。なんか、ごめん……。」

 

彩「……ねぇ。そのベルト、ちょっと遊んでみてもいいかな?」

 

???「! もちろんいいよ!こっちに来て、いっしょに遊ぼうよ!他にもメダルいっぱいあるからさ!」

 

彩「他にもメダル、いっぱい……!うん!遊ぶ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彩の母「彩ってば、飲み物を買いに行くって言ったっきりどこに……。」

 

 

 

 

 

???「それでね、そのときのアンクとタジャドルが……」

 

彩「へぇ、そうなんだ。私もオーズ、一から見てみたいなぁ。」

 

 

 

 

 

彩の母「! 彩の声!……この部屋から……?」

 

……ソー……

 

???「オーズはほんとにカッコよくて、面白いんだ!絶対君も好きになるよ!」

 

彩「オーズ大好きなんだね!」

 

???「うん!大好きだよ!」

 

彩の母「彩と……あの子は……」

 

彩「……あ!お母さん!」

 

???「え、お母さん?」

 

彩の母「彩……ダメじゃないの。他の病室に入ったりしたら。」

 

彩「うっ……ごめんなさい……。」

 

???「僕なら、別に大丈夫ですよ!」

 

彩の母「君も、そういう問題じゃ……。ん?これって……」

 

???「オーズのベルトです!これでこの子と遊んでたんです!」

 

彩「ベルト、初めて遊んだけど楽しかったよ!お母さん!」

 

彩の母「……そっか。君も仮面ライダーが……」

 

彩「? 何か言った?お母さん。」

 

彩の母「ううん、何も。……そろそろ帰る時間だから、この子にさよならして?」

 

彩「え、もうそんな時間……?」

 

???「……」

 

彩の母「せっかくお友達ができて、寂しい気持ちは分かるけど、もう外も遅く…「じゃあ、明日もここ来ていい?」え?」

 

彩「明日もここに来て、この子と遊びたい!」

 

彩の母「……でも、この子は見た感じ入院して…「僕なら大丈夫ですよ!足を骨折しただけなので、遊ぶ分には何も問題ないです!」……でも……」

 

彩「この子が言ってたんだ。ここは端っこの部屋だし、この部屋で入院してるのもこの子だけだから、ベルトで遊んでても他の部屋の人に迷惑かからないって。先生も、この子のお母さんも、ここなら遊んでいいって言ってるって。明日とか明後日に、この子のお母さんが他のおもちゃを持ってきてくれるんだって!だから私も、いっしょに遊びたい!」

 

彩の母「……」

 

???「僕も、この子と遊びたいです!入院中退屈で、いっしょに遊んでくれる人なんていなかったから、僕嬉しくて……」

 

彩の母「……じゃあ、これだけ約束して。」

 

彩「え?」

 

彩の母「他の人には絶対に迷惑をかけない。私が帰るよって言ったら、すぐ帰る。この二つを守れるなら、毎日連れてきてあげるし、この子と遊んでもいいよ。」

 

彩「ほんと!?守る!絶対に守る!」

 

彩の母「約束だからね?」

 

彩「うん!約束!」

 

ギュッ!

 

彩の母「……そういうわけだから、これからも彩と、遊んでくれるかな?」

 

???「はい!もちろんです!」

 

彩「やったー!ありがとうお母さん!それと……えーっと……」

 

透哉「透哉!僕の名前は鑑透哉だよ!」

 

彩「透哉くん!私は丸山彩!彩って呼んで!」

 

透哉「彩ちゃんか。これからよろしくね、彩ちゃん!」

 

彩「うん!こちらこそよろしく!透哉くん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜現代〜

 

【中古屋】

 

……今思えば、あれが透哉くんとの出会いだったんだなぁ。

 

病院で透哉くんと会って、それからはいっぱい仮面ライダーの話して……。

 

そして……。

 

 

 

 

 

透哉『え、"女なのに仮面ライダー好きなんだな?"』

 

彩『うん……。学校で言われてから、ずっと気になってて……。』

 

透哉『……別に、女の子でも仮面ライダー好きでいいよね?』

 

彩『! そ、そうだよね!透哉くんもそう思う?』

 

透哉『もちろんだよ!仮面ライダー好きに、男も女も関係ないもん!好きだから好き、それでいいじゃん!たぶんその子も、悪い意味でそう言ったんじゃないと思うよ。』

 

彩『……うん。それはなんとなく分かるんだけど……何であんなこと言ったのかなぁって。』

 

透哉『うーん……今まで、"仮面ライダーが好きな女の子"に会ったことなかったから、彩ちゃんが珍しかったんじゃないかな?』

 

彩『私が、珍しかった?』

 

透哉『うん。だから咄嗟に、その言葉が出ちゃったんじゃないかな。』

 

彩『……仮面ライダーが好きな女の子って、珍しいんだ……。』

 

透哉『ううん、そんなことないよ。僕、彩ちゃんの他にも仮面ライダーが好きな女の子、一人知ってるもん。』

 

彩『そうなの!?私の他にもいるんだ、仮面ライダーが好きな女の子……。』

 

透哉『今はまだ、ちょっと少ないだけで……この先何年かしたら、もっといっぱい仮面ライダーが好きな女の子に会えるんじゃない?そしたら、その子達と友達になって、女の子の仮面ライダー好き友達がいっぱいできるかもしれないよ!』

 

彩『女の子の、仮面ライダー好き友達……。私、作りたい!それでその子達と透哉くんと、いっぱい仮面ライダーの話したい!』

 

透哉『きっとできるよ!彩ちゃんなら絶対!僕も楽しみだなぁ。』

 

彩『ふふっ、だね!』

 

 

 

 

 

そんな話も、したっけ……。

 

今では、あの頃からは考えられないくらい、多くの女の子の仮面ライダー好きの友達ができて……。

 

しかもその子達と透哉くんと、あのとき思い描いてた以上に、いっぱいいろんな話をして……。

 

……そう考えると、すごいなぁ。

 

なんだか運命みたいなのを感じちゃうよねぇ。

 

……スーパーヒーロー大戦。

 

これが、私の仮面ライダーの原点、か。

 

……春映画って、いろいろ言われたりするけど、私は好きなんだよね。

 

設定とかそういう、難しいことを考えずに、いろんなヒーローが出てきて、いろんな組み合わせで、いろんなバトルを繰り広げる。

 

そんなお祭り感満載の春映画が、私は好きなんだ……。

 

 

 

 

 

透哉「おーい彩ー、見ろよこれー!」

 

 

 

 

 

彩「? 透哉くん、どうしたの?」

 

透哉「これだよこれ!すげえ懐かしくねえか?」

 

彩「……オーズのレンジャーキーセットと、スーパー戦隊のウィザードリング?」

 

透哉「おう!今じゃあ、こういうライダーと戦隊のコラボアイテムってあまり見なくなっちゃったけど、春映画が恒例になってた時期はこういうのがよく出てたんだよなぁ。あとは、これ以外だと、デンオウレッシャーとか、最近だとスーパーヒーロー戦記とかな。いや、スーパーヒーロー戦記はほんとに久しぶりの仮面ライダーとスーパー戦隊のコラボ映画だったから、春映画が帰ってきた感があって良かったよな!安く売ってたら普通に買いたいレベルだよ!」

 

彩「……ふふ、あははは!」

 

透哉「……?何だよ、俺、変なこと言ったか?」

 

彩「ううん、全然。……私達、本当に好み似てるなぁって。」

 

透哉「え、そうか?」

 

彩「そうだよぉ。あはは、おかしい〜……。」

 

透哉「? 俺からしたら、今のお前のほうがおかしいけどな……。」

 

ほんとに……。

 

透哉くんのこういうところが、昔から好きなんだよなぁ。

 

いっしょにいて全っ然飽きないもん。

 

……あのとき、透哉くんと出会えて、本当に良かった。

 

本当に……。

 

彩「……透哉くん!そろそろ別の中古屋に行ってみようよ!」

 

透哉「え、もうここはいいのか?」

 

彩「うん。今日は行ける中古屋全部巡るんでしょ?だったら、もっとペース早めないと!」

 

透哉「あ、そうだった。よし!じゃあ次行くか!ここからだと近いのは……」

 

彩「あ、あそこはどう?前にメモリアルプラグライズキー買ったとこ!」

 

透哉「あそこか!最近出来たってのもあって、他と比べて比較的安く売ってるのが多いから、穴場なんだよなぁ。んじゃ、次はあそこで決まりだな!」

 

彩「オー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【別の中古屋】

 

彩「見て透哉くん!ライドケミートレカがこんなに!」

 

透哉「おぉ〜……!こうして見ると圧巻だなぁ。」

 

彩「私今、特にレベルナンバー10のカードを集めてるんだよね〜。あとは確か……」

 

透哉「レベルナンバー10と言えば、FHASE:EXに収録されてるカードが…「そう!それも集めたいんだよぉ〜……。」まぁ、なかなかにコンプはハードル高いよなぁ。」

 

彩「だってあれ、クロスウィザード、エクシードファイター、ビートルクス、リクシオン、テンフォートレス、ゼクドラシルの6枚が、全部繋がって星になるんだよ!カードリストが公開されたときからいいなぁって思ってたけど、映画見たらその気持ちが一層強くなって……。うぅ、こうなったらEX弾追加購入だー!」

 

透哉「おい彩!早まるな!まずは冷静に…「うおりゃー!ショッピングモールに突入じゃー!!」聞いてねえし……。って、中古屋巡りするんじゃなかったのか〜!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ショッピングモール おもちゃ屋】

 

彩「! やった!透哉くん!ギーツケミー出たよ!」

 

透哉「お、やったな彩!って結局買ってんのかい!」

 

彩「あはは……。でも、今回は1パックだけね。それにしてもギーツケミーは嬉しいなぁ。映画の特典でももらえたけど、パック版のもゲットできちゃった!」

 

透哉「さっそくガッチャードファイルに登録しないとな。」

 

彩「うん!後で絶対する!それじゃあ次は……」

 

透哉「次は……どうするんだ?」

 

彩「ガンバレジェンズ!」

 

透哉「! よし、やるか!」

 

彩「お、勝負する?透哉くん。昨日の夜考えた最強デッキで、コテンパンにやっつけてあげるよ!」

 

透哉「その言葉、そっくりそのまま返してやるよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ショッピングモール 100円ショップ】

 

透哉「うーん……。」

 

彩「どうしたの?さっきからずっと悩んでない?」

 

透哉「うん……新しいバインダーを買おうかどうか迷っててなー。4ポケットにするか、9ポケットにするか……。」

 

彩「カード集めてる私達からしたら、カードバインダーは必須だもんね〜。……私もそろそろ、整理しないとなぁ……。」

 

透哉「そうそう、カード整理も大事だよな。ふむ……だぶりカードを入れるためのケースもついでに買っとくべきか……。ん?」

 

彩「? 今度は何を……あ、これ知ってる!カードを入れてキーホルダーにできるやつだ!」

 

透哉「……なるほど、これか……。」

 

彩「そういえば動画サイトで、実際に買って好きなカードを入れてキーホルダーを作ってる人いたなぁ。結構見映え良さそうだったから、私も買ってみようかな?」

 

透哉「……ああ、良いと思うぞ。」

 

彩「だよね!じゃあ、とりあえず一個だけ……」

 

透哉「……俺も、買ってみるか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ショッピングモール フードコート】

 

透・彩「「いただきま(ー)す!」」

 

彩「あー、ん。ん〜♪美味しい〜♪」

 

透哉「お前、ほんとここのハンバーグ好きだよな。」

 

彩「だって美味しいんだもん!透哉くんだっていつもここのスパゲッティ食べてるじゃん。」

 

透哉「ま、まぁな……。だって……美味しいし……。」

 

彩「ほら〜!結局みんな、それがあるからいつもの頼んじゃうんだよ。これは美味しすぎるのが悪い、だから仕方ないの。」

 

透哉「はは、そうかいそうかい。」

 

彩「……」

 

透哉「……?今度は何だよ?……ん?」

 

彩「……」ジー

 

透哉「……食べたいのか?」

 

彩「べ、別に?そういうわけじゃ、ないけど……?」

 

透哉「(あからさますぎるだろ……。)じゃあ、一口食べるか?」

 

彩「やったー!それじゃあ私のも一口あげるね!」

 

透哉「お前ってやつは……。まぁいいや。サンキューな。」

 

彩「確か、トマトパスタだよね。あー、ん。ん〜♪これも美味しい〜♪」

 

透哉「さっきと全くリアクション同じだな……。あむっ。お、旨え。」

 

彩「でしょ!?だから美味しいんだって、ここのハンバーグは。」

 

透哉「はいはい、良かったな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彩「あー楽しかった!」

 

透哉「中古屋巡りする予定だったのに、結局ショッピングモールで遊んじまったじゃねえか。」

 

彩「あはは……。でも、楽しかったでしょ?」

 

透哉「……ああ。」

 

彩「なら問題なしだよ!さて、明日からまたお仕事頑張ろう!」

 

透哉「……なぁ彩、ちょっと寄りたいところあるんだけど、いいか?」

 

彩「寄りたいところ?」

 

透哉「ああ。すぐ近くなんだけど…「もちろんいいよ!早く行こう!」……おう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ショッピングモール 外 ガーデン】

 

彩「うわぁ〜、綺麗〜……。」

 

透哉「毎年この時期になると、イルミネーションやってるんだよ。この時間ならまだやってると思ってな。」

 

彩「そういえばそうだったね。……あ、思い出した!ここで透哉くん、ましろちゃんに告白されたよね!」

 

透哉「……何で今その話を……」

 

彩「いやー、あのとき、みんなで二人のこと見守ってたなぁって。ましろちゃんに告白されて戸惑ってる透哉くん、面白かったな〜。」

 

透哉「あのときの話を蒸し返さないでくれ……。今思い出しても、あれは……」

 

彩「え、触れちゃいけない話題だった?」

 

透哉「……そういうわけじゃないけど……あのとき俺、みんなに恥ずいとこ見せちまったなって……。」

 

彩「……でも、面白かったよ?」

 

透哉「俺からしたらあのときは何が何だかって状態だったんだよ!」

 

彩「まぁ確かに、告白なんてされたの初めてだったもんねー。」

 

透哉「ああ、ほんとだよ……。」

 

彩「……でも、今はちゃんとお付き合いしてるんでしょ?」

 

透哉「……まぁな。上手くやってる……つもりだ。」

 

彩「なら大丈夫だよ!浮気とか、二股とか、透哉くんはそういうのは絶対しないって、みんなも分かってるし。」

 

透哉「信じてくれてるのは嬉しいんだけど、絶対しないって保証は…「え!するの!?」しねえよ!するつもりもねえ!」

 

彩「ほら。」

 

透哉「っ!……」

 

彩「……ましろちゃんのこと、これからも大事にしてあげてね。透哉くんのことを、選んでくれたんだから。」

 

透哉「……ああ、そのつもりだ。」

 

彩「……よし!じゃあイルミネーションも見たことだし、今度こそ帰…「彩。」? 今度はどうし……」

 

 

 

 

 

透哉「誕生日、おめでとう。」

 

彩「……え?」

 

透哉「……」

 

彩「……た、誕生日……?」

 

透哉「今日、12月27日は、お前の誕生日だろ、彩。」

 

彩「……あ……そ、そうだった!楽しすぎて、すっかり忘れてた……。」

 

透哉「ったく、ほんとお前ってやつは……。」

 

彩「……もしかして、それを渡す為に、ここに…「まぁ、それもあるけど……純粋にイルミネーションも見たくてな。クリスマスイルミネーションじゃねえけど、それでも綺麗だろ?ここに来たらまず見とかねえと。この時期の、風物詩みたいなものだしな。」……」

 

透哉「本当ならもうちょっと早く渡したかったんだが、なかなかタイミングがな……。帰ってるときに渡すってのもあれだし、イルミネーションの前なら、悪くないシチュエーションだろ?」

 

彩「……」

 

……本当に、こういうとこなんだよなぁ……。

 

ましろちゃんが好きになるのも、当たり前だよ。

 

ぐすっ……。

 

透哉「……って、彩?どうして黙って……。! お前、泣いて…「だ、大丈夫……!」大丈夫って……」

 

あぁもうほんと、どうして私ってこんなに涙もろいんだろ。

 

うぅ……ううう……。

 

透哉「えーっと……。あった!彩、ほら、ティッシュ使え!」

 

彩「! ……あ、ありがどぅ……。」

 

透哉「ほんとお前って、昔から涙もろいよなぁ。ま、そのほうが彩らしいっちゃらしいけどな。」

 

……透哉くんも、昔からそうだよ。

 

私がこうやって泣いちゃったとき、すぐにティッシュを差し出してくれて……。

 

それは、私以外も例外じゃなくて……。

 

……みんなに平等に、優しくて……。

 

彩「……ティッシュありがとう、透哉くん。」

 

透哉「おう。……落ち着いたか?」

 

彩「……うん。」

 

……ましろちゃんの告白が、もうちょっと後だったら……。

 

もしかしたら……私が、透哉くんに告白してたかも、なんて……。

 

……そんなこと考えても、もう今更だけど。

 

……うん、そうだ、もう考えるのはやめよう。

 

透哉くんとましろちゃんは付き合ってて、恋人関係!

 

だったら私と透哉くんの関係は……親友!

 

それも、ただの親友じゃなくて……家族に近い、親友……なんてね。

 

透哉くんも、私のことをそんなふうに思ってくれてるかどうかは分からないけど……私が勝手にそう思うだけなら、いいよね?

 

彩「……透哉くん。」

 

透哉「……えっと……彩……。遅くなって、悪……

 

 

 

 

 

「ありがとう!!」ダキッ!

 

うわっ!おい彩!いきなり何だよ!」

 

ごめんねましろちゃん。

 

今日だけ……今日くらいは、許してね。

 

彩「私の精一杯のお礼だよ!」

 

透哉「だからって抱きつくことねえだろ!ほら、離れろって……周りの人も見てるから……。」

 

彩「だって嬉しいんだも〜ん!」

 

透哉「それは分かったから……。誤解される!誤解されるから!」

 

彩「え〜?私は別にいいけどな〜。」

 

透哉「……はぁ。ほんとお前って、昔から変わらねえよな……。」

 

彩「そういう透哉くんも、昔から変わらないよ?」

 

透哉「(とりあえず、ここにましろがいなくて良かったよ……。)……とりあえずほら、プレゼント開けてみろよ。」

 

彩「うーん……ここじゃなくて、私の家でもいい?」

 

透哉「い、家?そこまで行かなくても、普通にここで…「家で開けたいの!!」……分かったよ。じゃあ、今からお前の家行くか。」

 

彩「やった!そうと決まったらさっそくレッツゴー!」ダッ!

 

透哉「うわっ!お、おい!いきなり手引っ張るな!」

 

彩「いいでしょ〜?誕生日なんだから〜。」

 

透哉「ったく、忘れてたくせに、ここに来て誕生日特権使いまくりやがって……。」

 

……これ、周りからしたら付き合ってるように見えるのかな?

 

抱きついたり手を繋いだりしてるから……たぶん、見えるよね?

 

こんなこと、普段は絶対できないけど……今日くらいは……年に一度の今日くらいなら、欲張っちゃってもいいよね?

 

アイドルの丸山彩じゃなくて、一人の女の子の丸山彩として。

 

彩「……透哉くん。」

 

透哉「ん?何だよ?」

 

彩「……ありがとう!!そして、大好き!!」ニッ!

 

透哉「……おう。」




今日たまたま駅近のファミマ寄ったら、なんとガルパチップスが売ってたので、売ってた10個全部買ってきちゃいました……。

でも、転売するわけじゃないので!

全部食べるので!

で、とりあえず弟用に半分残してあげようと思って5つ開けたんですが……そしたらなんとMyGO!!!!!のカードが出てマジか!ってなりましたw。

書き下ろしのカードも欲しかったですが、MyGO!!!!!のカードも欲しかったので、めちゃくちゃ嬉しかったです!

さて、弟用に残してる5つ、果たしてそっちで書き下ろしカードは出るのか……。(ちなみに僕が開けた残り4つはひまり、イヴ、瑠維さん、パレオでした)


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第百三十六話 お出かけへGO!!!車でGO!!!

ザンバットソード、まさかの4万ですか……。

予約開始したら即ポチるつもりでしたが、4万ともなるとちょっと身構えちゃいますね……。

でもザンバットソードあればエンペラーになりきれるし、ダキバも買ったからキバ系のCSMはコンプと言っても過言ではない……。

悩むな……。


【コンビニ】

 

愛音「……あ!ともりーん!」

 

 

 

 

 

燈「! あ、あのちゃん……!おはよう……。」

 

愛音「おはようともりん!早いね〜。」

 

燈「ううん……私も、今来たところ……。」

 

愛音「あはは、そっかー。……昨日はよく眠れた?」

 

燈「うん。ライブの疲れとかあったから、かな。ぐっすり眠れたよ。」

 

愛音「分かる〜!私も張り切りすぎたからか、昨日はいつもより早く寝ちゃったんだよねー。でもそのおかげで、今日はバッチリ楽しめそうだよ!」

 

燈「うん……そうだね。」

 

昨日のライブから一夜明け、今日はあのちゃんともう一人と……三人でお出かけの日。

 

そのもう一人はまだ来ていないが、今日はその人の提案でのお出かけのため、私もあのちゃんも昨日から楽しみにしていた。

 

そう、昨日から……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜昨日 ライブ終了後〜

 

【RiNG ステージ裏】

 

愛音「んー!楽しかったー!今日のライブ、過去最高に盛り上がったんじゃない!?これはもう、大大大成功だよね!?」

 

そよ「愛音ちゃんうるさい、興奮しすぎ。」

 

愛音「そう言うそよりんも、楽しんでたくせに〜!私ちゃんと見てたんだからね〜?」

 

そよ「っ!き、気のせいでしょ?」

 

愛音「りっきーも!今回は大大大成功でしょ!?」

 

立希「……まぁ……成功、なんじゃない?」

 

愛音「もう、素直じゃないな〜。……ねぇねぇ、楽奈ちゃんはどう?」

 

楽奈「楽しかった。またライブする。次、いつ?」

 

燈「楽奈ちゃん、もう次のライブのこと、考えてるの……!?」

 

愛音「まぁ、楽奈ちゃんらしいけどねー……。」

 

立希「……」

 

そよ「……でも確かに愛音ちゃん、いつも以上に音合ってたよね。途中走ってたところもあったけど、それが逆に曲の完成度を上げてたとも言えるし……。大大大成功とまではいかなくても、大成功くらいなら、あげてもいいんじゃない?」

 

立希「……それだと、私達の初ライブのときと同じ評価になっちゃうけど、それでもいいの?」

 

そよ「……やっぱなしで。あと、あのライブは大成功でも何でもないから。そして忘れて。」

 

立希「……はぁ。」

 

凛々子「みんなー、ライブお疲れ様ー!」

 

愛音「あ、凛々子さん!」

 

燈「お、お疲れ様、です!」

 

凛々子「今日のライブ、すごく良かったよ〜!お客さんも私も、とても盛り上がってた!」

 

愛音「えへへ、ありがとうございます♪」

 

楽奈「……!あれ、食べたい。」

 

凛々子「あ、みんなからの差し入れ?もちろん食べてもいいよー。」

 

楽奈「すぐ食べる!タタタ…… パクッ 美味しい……。」

 

立希「野良猫……少しは遠慮ってもんがないのかよ……。」

 

そよ「まぁ、楽奈ちゃんだし。」

 

凛々子「そうそう!それと、みんなに会いたいって子がいるんだけど、今いいかな?」

 

愛音「え!それって、私達にってことですか!?」

 

凛々子「もちろん!それじゃあ呼ぶよ。おーい、入ってきていいよー!」

 

燈「……あ!あのちゃん、あれ……!」

 

愛音「ん?……あー!」

 

立希「……げっ!な、何で……。」

 

そよ「……あれは……」

 

楽奈「……?」

 

 

 

 

 

透哉「……よっ。お疲れ。」

 

燈・愛「「透哉さん!」」

 

立希「どうして鏡先輩がここに……」

 

愛音「私達に会いたい子って、透哉さんのことだったんですね!」

 

透哉「まぁ、そうなんだけど……なんか悪いな。凛々子さんの言い方的に、ファンの子なんじゃ、って思っただろ。」

 

凛々子「ちょっと透哉くん!それじゃあ私が悪いみたいな言い方じゃない?」

 

愛音「いえいえ全然!透哉さんだって、私達のファンの一人じゃないですかー!ね、ともりん!」

 

燈「うん!……あの、ライブ、どうでした……?」

 

凛々子「え、私無視……?」

 

透哉「ああ、スッゲー良かったぞ!あれが、MyGO!!!!!のライブなんだな……感動したよ俺……。最後のMCはびっくりしたけど。」

 

愛音「あはは……。でも、想いは伝わりましたよね?」

 

透哉「あ、あぁ、まぁな。」

 

愛音「んー?なーんかはっきりしないような……」

 

透哉「気のせいだよ気のせい!あ、立希!ライブスッゲー良かったぞ!最高だった!」

 

立希「……さっき聞きましたよ。」

 

透哉「そうか。……そうだ燈、あの新曲さ……」

 

燈「あ、はい!あの曲は……」

 

 

 

 

 

そよ「……燈ちゃんと愛音ちゃん、あの人に懐いてるね。」

 

立希「相変わらず燈に馴れ馴れしい……。でも、途中で口出したら止められるし……。」

 

そよ「立希ちゃんも相変わらずだね……。……楽奈ちゃん、あれが二人の言ってた、透哉さん?だって。」

 

楽奈「……興味ない。」

 

そよ「そう。……」

 

凛々子「そよちゃん。私、エントランスのほうに戻ってるね……。」

 

そよ「! は、はい。お疲れ様です……。」

 

 

 

 

 

愛音「え!今日のライブの打ち上げも兼ねてお出かけ!?」

 

透哉「ああ。みんなが良ければなんだけど……」

 

燈「私は、もちろん賛成です……!」

 

愛音「もちろん私も!他の三人も、力ずくでも連れて行きます!」

 

透哉「いや、ちゃんとあいつらの意見も聞いてな……?」

 

 

 

 

 

そよ「……ほんとに、男の人……。二人は、あの人のどこがそんなに……」

 

透哉「えーっと、長崎そよ、だよな?」

 

そよ「! ……はい。私が、長崎そよです♪」

 

燈・愛・立「「「!?」」」

 

透哉「こうして実際に会うのは初めてだな。俺は鑑透哉、よろしくな。」

 

そよ「はい、こちらこそよろしくお願いします♪鑑さんは、お二人と仲が良いんですね。」

 

透哉「まぁ、こいつらとはいろいろあってな。……それにしても……」

 

そよ「? どうかしましたか?」

 

透哉「いや……二人からそよのことも聞いてはいたけど……聞いてた感じと、ちょっと違うなって……。」

 

愛音「ギクッ!」

 

そよ「まぁ……それで、二人は何て?」

 

透哉「い、いや、それは……ここでは言わないでおくよ。」

 

そよ「……そうですか。……おそらく、その感じが違うというのは、愛音ちゃんから聞いたのがほとんどでしょうけど、私は私ですよ♪」

 

透哉「そ、そうか。」

 

 

 

 

 

愛音「……何でそよりん、透哉さんに対しては猫かぶりモードなの……!?」ヒソヒソ

 

立希「私が知るかよ!てかお前、鑑先輩にそよのこと何て説明したんだ!」ヒソヒソ

 

愛音「べ、別に、いつものそよりんのことをそのまま伝えただけだよ!」ヒソヒソ

 

燈「そよちゃんからなんか……オーラみたいなのが、見えるような……。」ヒソヒソ

 

愛音「ともりんも!?実は私も……。」ヒソヒソ

 

 

 

 

 

透哉「それと……そっちは要楽奈、だよな?」

 

楽奈「……チラッ」

 

そよ「楽奈ちゃん、鑑さんにあいさつだよ。」

 

楽奈「……要楽奈。」

 

透哉「お、俺は鑑透哉。よろし…「プイッ」……え?」

 

そよ「もう、楽奈ちゃんったら。」

 

透哉「……俺、もしかしてて嫌われてる?」

 

そよ「そういうわけではないと思うんですけど……人見知りなんですよ、きっと。」

 

透哉「そ、そっか……。」

 

 

 

 

 

愛音「楽奈ちゃんは、透哉さんにはまるっきり興味なしって感じだね……。」

 

立希「まぁ、野良猫が人に興味持つなんて、稀だからな。だから、あいつに興味を持たれた燈はすごいよ。」

 

燈「そ、そんなこと……ないよ……。」

 

 

 

 

 

透哉「……そうだ。さっき燈と愛音とも話してたんだけどさ、明日ぐらいに、今日のライブの打ち上げも兼ねてみんなで出かけないか?って…「はい、聞こえてましたよ。」お、なら話が早いな!それでそよ、お前も特に用事なかったらいっしょに……」

 

そよ「ごめんなさい。明日はどうしてもはずせない用事があるので行けないんです。だから、私抜きで楽しんできてください。」

 

透哉「そ、そっか。ならしょうがないな……。」

 

 

 

 

 

愛音「あれだけ社交的に話してて断るんだ!?」

 

立希「まぁ、そよだしな。」

 

燈「そよちゃん、行けないんだ……。」

 

 

 

 

 

透哉「な、なぁ、楽奈。明日、もし用事なかったら…「行かない。」だよなぁ……。じゃあ立希!」

 

立希「! な、何ですか?」

 

透哉「お前はどうだ?明日、用事あったりするか?」

 

立希「わ、私は……。」

 

愛音「……」ジー

 

燈「……」ジー

 

立希「……と、特に、な…「立希ちゃん立希ちゃん!」! り、凛々子さん、そんなに慌ててどうしたんですか?」

 

凛々子「急で悪いんだけど、明日シフト入れないかな!?本来シフト入ってた子が風邪で来れなくなっちゃって……。人手も足りなくなっちゃって……。」

 

燈・愛「「……」」

 

立希「は、はぁ……。」

 

透哉「ま、マジか……。」

 

そよ「……」

 

楽奈「差し入れ美味しかった、満足。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜現在〜

 

【コンビニ】

 

本当はMyGO!!!!!のみんなで行けたら良かったんだけど……立希ちゃんもそよちゃんも楽奈ちゃんも、みんな用事があって残念ながら来れなかった……。

 

今日はやめて他の日に改めて行こうかという話も出てきたが、立希ちゃんとそよちゃんが、"それは喜んで楽しみにしてる私とあのちゃんに悪い"と透哉さんに強く薦めたため、それならということで三人でのお出かけになった。

 

みんなとの打ち上げ、また別の日にできたらいいな……。

 

愛音「それにしても透哉さん遅いねー。もうすぐ集合時間に……って、私達が早く来すぎたのか……。」

 

燈「集合場所も、どうしてコンビニなんだろう……?いつものショッピングモールとか、RiNGで待ち合わせとかでもよかったような……。」

 

愛音「あー確かに。お出かけするのにコンビニで待ち合わせって、あまり聞かないよねー……。あれ、私だけ?これ。」

 

……理由は分からないけど、きっと透哉さんなりの考えがあるんだろうな。

 

今はまだ9:58。

 

もし集合時間の10:00に遅れてきちゃったとしても、時間はたっぷりあるし、私もあのちゃんも責めるつもりは全くない。

 

今日はどこに行くんだろう、何をするんだろう、って考えながら、気長に…『ピロリン♪』!

 

愛音「あ、透哉さんからメッセージ来た!えーっと……『着いたぞ』って……え?」

 

燈「着いた?え……でも……キョロキョロ」

 

愛音「キョロキョロ……いない、よね……?」

 

燈「うん……。あ、もしかして、コンビニの中とか……」

 

愛音「え!だとしたらいつの間に……。とりあえず、入ってみ…『ピロリン♪』!」

 

燈「えーっと……。『中にはいないぞ』って……中じゃないの……?」

 

愛音「え……じゃあ、いったいどこに……」

 

……『着いた』……でも、『中にはいない』……。

 

そして、外にも……。

 

だとしたら、透哉さんはどこに……。

 

 

 

 

 

???「二人ともー、ここだここだー!」

 

 

 

 

 

愛音「! 透哉さんの声だ!」

 

燈「じゃあ、やっぱり近くに……」

 

 

 

 

 

透哉「前だ前ー!コンビニに背向けた状態で前見てみろよー!」

 

 

 

 

 

燈「コンビニに背を向けて、前を……?」

 

愛音「……!あー!!ともりん!あれ、あれ!!」

 

燈「……!と、透哉さん!タタタタ……」

 

 

 

 

 

透哉「悪いな二人とも、ちょっとからかっちまって……。」

 

愛音「もう!来てるなら来てるって言ってくださいよ〜!」

 

透哉「二人をびっくりさせたくてな……悪かったよ……。」

 

燈「……透哉さん、これ……。」

 

透哉「カッケーだろ?今日はこれで出かけようと思ってな。」

 

……そっか。

 

だから、コンビニの中にも外にもいなかったんだ。

 

厳密には外にはいたけど、外の"あるもの"の中にいた。

 

愛音「いやーまさか……。まさか透哉さんが……

 

 

 

 

 

車で来るとは思わなかったな〜……。」

 

透哉「ははは。とりあえず乗れよ。詳しくは走りながら話してやるからよ。」

 

燈「……」

 

愛音「それじゃあ……失礼しまーす。」

 

透哉「愛音は後ろ乗るのか?じゃあ燈、助手席乗れよ。」

 

燈「……」

 

愛音「……ともりーん、助手席空いてるよー。」

 

燈「え?あ……し、失礼、します……。」

 

透哉「そんな気使わなくっていいって。二人とも、ちゃんとシートベルトしろよなー?」

 

愛音「はーい。」

 

燈「は、はい……。」

 

透哉「よし、それじゃあ出発するぞー。」

 

愛音「オー!」

 

燈「お、オー……!」

 

こうして、私、あのちゃん、透哉さんの、車でのお出かけが始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【透哉の車 車内】

 

愛音「うわぁ〜……。」

 

透哉「な、何だよ愛音、さっきから……。」

 

愛音「透哉さんが、車を運転してるなぁって……なんか感動〜!」

 

透哉「いやいや大袈裟だって。」

 

燈「でも、あのちゃんの気持ち、分かるよ。運転してる人って、なんだかカッコよく見えるよね……。」

 

愛音「そうそれ!カッコよく見えるし、それに憧れるっていうか〜……。」

 

透哉「……まぁ、気持ちは分からんでもないが……。」

 

……それにしても、車を運転してる透哉さん、様になってるなぁ。

 

こうして見てると、やっぱり私やあのちゃんより、大人なんだなって思う……。

 

さらに助手席に座ってる事で、それがより強く感じるというか……。

 

透哉「……?どうした?燈。」

 

燈「え?」

 

透哉「さっきから、ずっとお前の視線感じるんだけど……俺の顔になんかついてるか?」

 

燈「! い、いや、そういうわけじゃ……」

 

愛音「ともりん、もしかして運転してる透哉さんの姿に見惚れてたり?」

 

燈「そ、そんなこと……!」

 

透哉「……そんなに変か?俺が運転してるの。」

 

燈「ち、違っ……!そういう、わけじゃ……」

 

愛音「あー、ごめんともりん!変なこと言って!だからほら、落ち込むのやめよ?せっかくのお出かけなんだからさ。」

 

燈「……別に、落ち込んでないもん……。」

 

愛音「いや、落ち込んでるときの言い方じゃんそれ……。うーん……。! と、透哉さんって、いつから免許取ろうと思ったんですか?」

 

透哉「え?あー、そうだなー……。大学に進学して一カ月たったくらいの時期かな。リ……友達が、今度教習所通うからいっしょに行かない?って誘ってくれてさ。せっかくなら行くかってなって、そこからだいたい二ヶ月くらいで取ったって感じかな。」

 

愛音「へぇ〜。二ヶ月って、結構早くないですか?」

 

透哉「まぁ、どっちかというと早いほうかもな。ちなみにその友達は、免許取った後他の友達同士で海行ったみたいだけど、俺はバイトやら何やらで忙しかったから、たまに人乗せたり一人で練習したりするくらいで、まだどこも行けてなかったんだよな……。」

 

愛音「そうなんですね……。! ってことは、今回が透哉さんが免許取って初めてのお出かけってことですか!?」

 

燈「!」

 

透哉「まぁ……そうなるな。」

 

愛音「聞いたともりん!?今回が、透哉さんの車で、透哉さんの運転で行く、初めてのお出かけだって!」

 

燈「う、うん!聞いた……!」

 

透哉「おいおい、そこまではしゃぐほどのことでも…「そんなことないですよ!」え……?」

 

愛音「運転って、やっぱり人生において重要なことの一つでしょ?初めての運転、初めての車、そして……初めての車でのお出かけ!その記念すべき第一号と第二号がともりんと私なんですから、こんな嬉しいことはないですよ!ね、ともりん!」

 

燈「……うん!」

 

透哉「なーんか大袈裟な気もするけど……お前らがそれが良いならそれでいいよ。」

 

愛音「やったー!……あ、ところで透哉さん、今ってどこに向かってるんですか?」

 

燈「! そういえば行き先、まだ聞いてなかった……。」

 

透哉「あ、そうだったな。今日はいつもとは違うショッピングモールに行こうと思ってな。そこでちょっと映画観たり、ご飯食べたり……ってのを考えてるんだけど、どうだ?」

 

燈「映画……。もしかしてガッチャードの……!?」

 

透哉「はは、正解だ。」

 

愛音「あ、前に言ってた、今月の22日から公開してるってやつですか?」

 

透哉「おう。二人が良ければだけど……どう…「行きたいです!」そ、そうか。愛音はどうだ?」

 

愛音「私も全然OKです!でも、まだガッチャード10話までしか観れてないんだけど、大丈夫かなぁ?」

 

燈「あ……私も、ギーツのこと、全然知らない……。」

 

透哉「大丈夫大丈夫、そこら辺はノリでなんとかなるよ。俺の後輩も、仮面ライダー全く知らない状態で映画観たことあるんだけど、その後めちゃくちゃハマったらしいからな。」

 

愛音「そうなんですか!?全く知らない状態で観てもハマるって、すごいなぁ。」

 

透哉「まぁ、楽しみにしてろよ。今はガッチャードしか知らなくても、映画観たらきっとギーツもハマること間違いなしだからよ!」

 

燈「ギーツも……。映画、楽しみです!」

 

愛音「私も、楽しみ!」

 

透哉「そっか。……よし!じゃあここからはショッピングモールに向けて飛ばし……

 

 

 

 

 

はせずに安全運転で向かうな。」

 

愛音「あはは……。はーい。」

 

燈「お願い、します……!」




今回も、2話構成になっちゃいましたw。

お出かけ回ですが、映画の感想回も兼ねてみたいな感じですね。

今年中には、頑張って投稿したいな……。

あ、あとタイトルはちょっとふざけました。


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第百三十七話 楽しみを楽しむ

冒頭からすみません……。

たぶんこれ、2話じゃなくて3話完結になりそうです……。

あと映画の感想回本番は次の回になります……。

ほんと、いろいろすみません……。

まぁでも、こういうのが知栄砂空クオリティですよね。(開き直んなや)


【ショッピングモール】

 

愛音「着いたー!」

 

透哉「なんとか無事来れたな。……そういやお前ら、不安じゃなかったのか?」

 

燈「? 何でですか?」

 

透哉「いや……無事に着けるのかな、とか、事故らないかな、とか、そういうこと思わなかったのかなって……。」

 

愛音「そんなの全然ですよ!」

 

燈「私も……全く心配、してませんでした……。透哉さんなら、大丈夫だって……信じてましたから……。」

 

透哉「燈……。」

 

愛音「……ふふっ、そういうことですよ透哉さん!帰りも運転、お願いしますね!」

 

透哉「……おう!よし、それじゃあさっそく中入るか!時間的にお昼時だし、まずはフードコートか何かで昼ごはん食おう!」

 

愛音「賛成〜!」

 

燈「……ふふっ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ショッピングモール フードコート】

 

透哉「おぉー、やっぱ向こうのショッピングモールとは結構お店が違うな〜。」

 

愛音「ほんとだ〜!向こうにはないお店がいっぱいある!」

 

燈「……キョロキョロ……」

 

二人の言う通りだ。

 

いつも行くショッピングモールのフードコートとはお店も違うし、配置も違う……。

 

それに……こっちのほうが、ちょっと大きいかも……?

 

愛音「……?どうしたの?ともりん。」

 

燈「! あ、えっと……いつも行くとこより、ちょっと大きいなって……。」

 

透哉「……あー、言われてみれば確かになぁ。」

 

愛音「同じフードコートでも、入っている施設が違うだけでこんなに変わるものなんですね〜。」

 

透哉「これからは、たまにこっちのショッピングモールに来てみるのも悪くないかもな。」

 

愛音「ですね!」

 

燈「……あ。あそこの席、空いてます。」

 

透哉「お、ほんとだ。じゃああそこにするか。」

 

愛音「私、先にお店見て来てもいいですか?」

 

透哉「あぁ、いいぞ。燈もいっしょに見て来たらどうだ?」

 

燈「い、いえ、私は…「透哉さんの言う通りだよ!ともりん、行こ!」で、でも、お水とか……」

 

透哉「それは俺が用意しとくから大丈夫だよ。ほら、二人で行ってこいよ。」

 

愛音「ありがとうございます!ほら、透哉さんもこう言ってくれてるし、行こ!」

 

燈「……それじゃあ……お願いします。」

 

透哉「おう、任せとけ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

愛音「ただいま戻りましたー。」

 

燈「お帰り、あのちゃん。」

 

透哉「随分時間かかってたな。」

 

愛音「いやー、美味しそうなのがいっぱいあってなかなか決めきれなくて……。でも、フードコートに来るとそういうことありません?」

 

透哉「あるある!俺なんか日常茶飯だよ!」

 

燈「? でも、今日やこの前行ったときは、すぐ決めてたような……。」

 

透哉「そのときは、たまたま食べたいものがすぐ見つかったからな。基本は俺迷い症だから、新しい店とかに行くとスッゲー悩むんだよ。それこそ、愛音といい勝負かもな。」

 

愛音「え〜?私と迷い症対決して勝てますー?」

 

透哉「まぁ、五分五分かな。」

 

愛音「何ですかそれ〜。」

 

透哉「ははは……。」

 

燈「……ふふっ。」

 

愛音「! ……ねぇ、ともりん。」

 

燈「? 何?あのちゃん……。」

 

愛音「もう、既に楽しいね♪」

 

燈「……う、うん!」

 

透哉「え、まだお昼も食ってないのにか?」

 

愛音「はい!三人でお出かけして、こうしておしゃべりしたりする時間が、もう既に楽しいんです!私も、ともりんも!」

 

燈「あのちゃんの、言う通りです……!」

 

透哉「……そうか。」

 

愛音「(……あのときは、私だけ全然楽しめてなかったからなぁ……。それも私の、自分のせいなんだけど……。でも、だからこそ……今日は、とことん楽しみたいな。)」

 

燈「……そういえば透哉さん。映画って、何時からの回ですか?」

 

透哉「ん?あー、ちょっと待っててな。えーっと……。……14:00の回だな。だから、ご飯食べた後でもまだ時間あるぞ。」

 

愛音「それじゃあ、映画前にこの周辺の探索ちょっとできますね!」

 

透哉「ま、まぁな。映画観終わった後でも、十分できるけど……」

 

愛音「さっきこのショッピングモールの地図見てたら、気になるお店がいくつかあったんです!洋服屋さんもいっぱいあるし、あとコスメとかも見たいし、あ、可愛い雑貨屋さんもあるって書いてありました!」

 

透哉「あ、後でゆっくり回ればいいだろ……?」

 

愛音「はい!そのつもりです!」

 

燈「私は……おもちゃ屋に、行きたいな……。」

 

愛音「もちろん、それも行こう!今日は時間がたーっぶりあるんだもん!みんなの行きたいとこ、全部回ろう!時間が許す限り!」

 

燈「あのちゃん……。うん!」

 

透哉「はしゃぐのはいいけど、程々にな…『ピッ、ピッ、ピッ、ピッ……』お、ベルが鳴った。じゃあ俺、先に行ってくるな。」

 

愛音「はい!」

 

燈「い、いってらっしゃい。」

 

 

 

 

 

透哉「うん!旨え〜!」

 

愛音「透哉さんはカレーにしたんですね。」

 

透哉「ああ!そう言う愛音はスパゲッティなんだな。」

 

愛音「今日はパスタの気分だったので!それでともりんは……」

 

燈「! わ、私は……ハンバーグ、です。」

 

透哉「へぇ、ハンバーグも美味しそうだな。」

 

燈「! じゃ、じゃあ…「ともりん!私の一口あげるから、ともりんの一口ちょうだい!」……うん。もちろん、いいよ。」

 

愛音「やったー!」

 

燈「……透哉さんも、一口、どうですか?」

 

透哉「お、いいのか?」

 

燈「はい……!」

 

愛音「! それならローテーションしようよ!私のを透哉さんに、透哉さんのをともりんに、ともりんのを私に最初渡すっていうのを、順番にやってくの!」

 

透哉「なるほどな。そのほうが効率もいいか。どうだ?燈。」

 

燈「え?あ……。は、はい。良いと、思います!」

 

愛音「じゃあ決まり!というわけではい、透哉さん。」

 

透哉「サンキュー愛音。ほら、燈。」

 

燈「あ、ありがとうございます……。それじゃあ、あのちゃん……。」

 

愛音「うん、ありがとう♪」

 

透哉「それじゃあ改めて……」

 

透・燈・愛「「「いただきまーす(いただきます……)!」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ショッピングモール 雑貨屋】

 

愛音「わぁ〜!この小物入れ可愛い〜!」

 

燈「ほんとだ……!それに、種類もいっぱいあって……いろんな動物がいる……。」

 

愛音「猫や犬はもちろん、ライオンとかパンダとか、ペンギンとか、ほんとにいろんな種類があるよね〜。容器も透明で、しかもキラキラしてて綺麗だから、こうして飾ってあるだけでもすごく映えるし……よし決めた!思い切って買っちゃおう!」

 

燈「……ふふっ。(あのちゃん、楽しそう……。)」

 

愛音「ねぇねぇ、ともりんもいっしょに買おうよ!」

 

燈「え……私も?」

 

愛音「そ!それぞれ好きな動物の小物入れを、お揃いで買うの!どうかな?」

 

燈「お揃い……。うん!私も……あのちゃんとお揃いの小物入れ、欲しい……!」

 

愛音「ふふ、決まりだね!それじゃあさっそく、どの動物にするか決めようか。」

 

燈「うん……!」

 

 

 

 

 

透哉「……二人とも、楽しんでるなぁ。さて、俺は何を…….ん?あれは……ペット用品か?……すあまに何かお土産買ってってやるか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ショッピングモール 洋服屋】

 

愛音「映画館の近くに、こんな綺麗な洋服屋さんがあったんだ〜!」

 

燈「おー……。」

 

透哉「まさに、女子が好きそうな店って感じだな……。俺は場違いだろうし、店の外に出てるよ。」

 

燈「わ、私も、外に出て待って…「え〜?ちょっと待ってよともりーん。」え?」

 

愛音「透哉さんも、止まってくださーい。」

 

透哉「え、俺も?」

 

愛音「せっかくこんな綺麗な洋服屋さんに来たのに、すぐ出るなんて勿体無いですよー。洋服屋さんに来たらまず、やることがあるでしょ?はい、ともりん。」

 

燈「え!あ……えっと……。か、買い物?」

 

愛音「残念!ちょーっと先にいっちゃったかな〜。次、透哉さん!」

 

透哉「お、俺もかよ?……ぶ、物色?」

 

愛音「う〜、前に遠ざかった〜……。二人とも仕方ないな〜。気になる正解は……」

 

透・燈「「……」」

 

愛音「……そう!つまり、試着です!」

 

燈「……し、試着?」

 

透哉「(ん?何かこの展開、嫌な予感が……。)」

 

愛音「というわけでともりん!私が絶っっ対似合う服見つけてあげるから……いろいろ試着してみよう!」

 

燈「え……え?」

 

透哉「……!(そうだ!この展開、前にリサ達と向こうのショッピングモールにある服屋に行ったときに同じようなことが……。これは……長くなるな……。)」

 

愛音「さぁともりん!こっちにおいで!悪いようにはしないからさ〜。」ジリジリ……

 

燈「あ……えっと……「ちょーっと待て愛音!」! と、透哉さん……。」

 

愛音「何ですか?透哉さん。心配しなくても、透哉さんの服も後で…「映画の時間が迫ってる!だから服の試着うんぬんは後にしよう!」え?……いや、でもまだ30分くらいは……」

 

透哉「まだチケットも買ってないし、席も決めなきゃいけない!混みようによってはドリンク、ポップコーンなどを買うために並ぶかもしれないんだ!映画を見る前には、いつどこで何が起こるか、いろいろなことを見越して行動しなきゃいけないんだ。そのため、時間も有限。30分なんかギリと言ってもいいくらいだ!愛音、お前は映画を見たいんだろ?俺も、燈も見たい!ならどうするべきかそう!今すぐ映画館に向かう事だ!」

 

愛音「……は、はぁ……。」

 

透哉「というわけだから燈、早く映画館に行くぞ!ガッチャードとギーツが俺達を待ってる!!愛音、お前も早く来いよ!」

 

ガシッ!

 

燈「! ちょ、ちょっと、透哉さん……!」

 

タッタッタッタ……‼︎

 

愛音「……なんか、納得できるようなできないような……。でも……透哉さんが言うなら、そうなのかな。って、待ってくださいよ〜!」

 

 

 

 

 

……試着から逃げるために、めちゃくちゃ暴論吐きまくっちまったけど、流石に暴論すぎたか……?

 

いやでも、あれぐらい言わないとたぶん逃げられなかったからな……。

 

……昔、リサや燐子と向こうのショッピングモールにある服屋……というか服屋が密集してる場所に行ったときのことだ。

 

俺はそこで、えっっっらい目にあったのだ。

 

あいつらに次から次へと服を持って来られては、これ着てみろ、あれ履いてみろ、次はあれ着ろ、これ履けと……そんな地獄という名の試着が繰り返されること3時間……。

 

結局服は何にも買わず、俺はただ3時間、地獄のファッションショーをさせられただけだった。

 

しかも、それで終わりではなかった。

 

疲労困憊の中10分というあまりにも短い休憩を挟んだ後、まさかの第二ラウンドが始まったのだ。

 

第二ラウンドでかかった時間は、まさかの約300分、時間に直すと約5時間……!

 

……あれはもうほんとに死ぬかと思った……。

 

いや、もしかしたら本当は既に死んでいたのかもしれない……。

 

という冗談は置いといて、それからというもの、俺は誰かに薦められてする試着がトラウマになっている。

 

流石に愛音がそこまでするとは思っていないが……念の為、あんな行動を取らせてもらった。

 

映画を見終えた後、試着のことは忘れてくれてるとありがたいんだが、果たして……。

 

……まぁでも、映画に間に合うように時間に余裕を持って映画館に行くことも大事だからな、うん。

 

俺の言ったことはあながち間違いではない……はずだ。

 

……たぶん。

 

燈「(……透哉さんの、手……。)……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ショッピングモール 映画館】

 

透哉「よし!チケットOK、座席もOK、ポップコーンとドリンクもOK!映画を観る準備は万端だな!」

 

燈「はい!」

 

愛音「とうとう、仮面ライダーの映画か……。なんだか緊張するなぁ。」

 

透哉「……大丈夫だよ。映画を見てれば、直に緊張は解ける。」

 

愛音「そう、ですかね?」

 

透哉「ああ。」

 

燈「それで、どうしますか?もう中に入りますか?」

 

透哉「そうだなー。もう入ってもいいけど……ってそうだ。ごめん、俺ちょっとトイレ行ってくるよ。」

 

愛音「あ、それなら私もお手洗い行ってこようかな。映画の途中で行きたくないしね。」

 

燈「そ、そっか!じゃあ、私も……。」

 

透哉「……それじゃあ、中に入る入口のとこで集合な。」

 

燈・愛「「はい!」」

 

 

 

 

 

愛音「お待たせしましたー!」タッタッタ

 

透哉「全然待ってねえから大丈夫だよ。さて、それじゃあ行くか。」

 

燈「はい!」

 

透哉「……お願いしまーす。」

 

燈・愛「「お、お願いしまーす……。」」

 

「……はい、チケット拝見いたしました。こちら、仮面ライダーの映画の入場者特典になります。」

 

燈・愛「「! あ、ありがとうございます……。」」

 

透哉「……はは、びっくりしたか?突然特典もらって。」

 

愛音「びっくりしましたよー。特典なんてあるんですね……。」

 

燈「しかもこれ……ライドケミートレカ……!」

 

透哉「そ。今回の映画では、入場者特典が限定のライドケミートレカなんだ。しかもFHASE:01、02同様5枚入ってて、全部キラカードで、特別なパックに入ってて……ここでしかゲットできないカードも入ってるんだぜ。」

 

燈「そうなんですか……!?」

 

愛音「へぇー、知らなかった……。ってことはこれ、すごいお得じゃないですか!?」

 

透哉「まぁ、そうとも言えるかもな。」

 

燈「……あの、透哉さん。」

 

透哉「ん?どうした?燈。」

 

燈「これ、今開けてもいいですか……?」

 

透哉「もちろんだ。もらったものなんだから、いつ開けようが個人の自由だ。あ、でもそれなら、席に着いてからゆっくり開けたほうがいいんじゃねえか?歩きながら開けて見るのは、危ないだろ?」

 

愛音「あ、それもそうか。」

 

燈「分かりました……!」

 

 

 

 

 

【ショッピングモール 映画館 劇場内】

 

透哉「よし、無事席に座れたな。」

 

愛音「わぁ〜、すごい見やすそう〜。」

 

透哉「だろ?映画館で映画を見る時は、だいたい真ん中からちょっと後ろくらいがベストなんだ。」

 

愛音「そうなんですね〜。流石透哉さん!」

 

透哉「はは、まぁな。……よし燈、それじゃあ満を辞して、開封してみるか。」

 

燈「……はい!」

 

愛音「なんか、ワクワクするね!」

 

燈「綺麗に開けたいから、慎重に……。……開いた!」

 

透哉「さぁ、何のカードが出てくるか……。」

 

愛音「ともりん!早く早く!」

 

燈「う、うん!えっと、裏から開けたから、このまま表向きにして……。」

 

愛音「記念すべき入場者特典、1枚目のカードは……

 

 

 

 

 

! カッコいい!」

 

燈「ガッチャードとギーツだ!ホッパー1もいる……!それとこっちは……ギーツのケミーかな?」

 

愛音「キラキラしててカッコいいね〜!……あ、待って!このカードのガッチャードとギーツのポーズって、もしかしてパックの表紙のポーズといっしょじゃない?」

 

燈「……!ほんとだ。ガッチャードは右手を上に挙げてるポーズで、ギーツは横を見ていて……どっちもカッコイイな〜。」

 

愛音「ね〜。それしか言葉が出ないよ〜。」

 

透哉「おいおい、まだ1枚目だぞ?」

 

愛音「あ、そうだった!ともりん次!2枚目行こ!」

 

燈「うん!2枚目は……。! ホッパー1……!」

 

愛音「え!何これ可愛い〜!」

 

透哉「今回の映画の最初のキービジュアルのホッパー1だな。えーっと……これだ。」

 

燈「……ギーツのケミーに、ホッパー1が乗ってる……!」

 

愛音「何このポスター!すっごい可愛いんですけど〜!」

 

透哉「そうなんだよ。最初このキービジュアルが公開されたときなんて、あまりに可愛すぎて、ほんとに仮面ライダーのキービジュアルか?って言われたくらいだ。」

 

愛音「テレビのほうでも、よく実体化したホッパー1が出てくるけど、それがデフォルメされるとこんな可愛くなるんだ……。あ、もちろん、テレビのホッパー1も可愛いですよ!」

 

透哉「大丈夫、分かってるよ。それじゃあ次、3枚目見てみるか。」

 

燈「はい!3枚目は……。! これ、ギーツのケミーだ……!」

 

透哉「略して、ギーツケミーだ。」

 

愛音「ギーツケミーって……。"の"がなくなっただけ……。」

 

透哉「……」

 

燈「ギーツケミーって、最初はギーツのカードに写ってるだけでしたけど……ギーツケミーだけが写ってるカードもあるんですね。」

 

愛音「あ、そういえば。ともりん、ギーツのライドケミートレカ持ってたもんね。」

 

透哉「……実はな、映画ではこのギーツケミーが超重要キャラなんだ。」

 

燈「超重要……!」

 

愛音「そっか、ポスターにホッパー1といっしょに写ってるくらいだもんね……。うぅ、早く映画が見たい〜!」

 

透哉「まぁまぁそう焦るな。時間になれば始まるんだからよ。その前に特典のあと2枚、見ていこうぜ。」

 

燈「ですね……!それじゃあ次、4枚目……。? これって……。」

 

愛音「何?このキャラ?ケミー?」

 

透哉「中央に写ってる魔法使いみたいなのは、レベルナンバー10のケミー、クロスウィザードだ。」

 

燈「レベルナンバー10!」

 

愛音「リクシオンと同じだ……!」

 

透哉「(おぉ、今のセリフ、ちょっと既視感が……。)そして周りに写ってる3体のケミー、これらはそれぞれ左から順番に、タイクーンケミー、バッファケミー、ナーゴケミーだ。」

 

愛音「……タイクーン……バッファ……ナーゴ?」

 

燈「初めて聞く名前……。」

 

透哉「クロスウィザードとその3体がどういうケミー、そしてキャラなのかは、映画を見れば分かるぞ。始まるのを楽しみにしてるんだな。」

 

燈「な、なるほど……。」

 

愛音「映画を見るまでのお楽しみか……。映画……映画、早く見たい……気になる……。」

 

透哉「あ、愛音が壊れてきてる……。燈、最後の5枚目、早く見てみろよ。」

 

燈「は、はい!えっと……。! これ、ウツボッチャマだ……!」

 

愛音「ウツボッチャマ?……あ!この前開けたFHASE:02で出てきたやつ!え、何でこのケミーが特典のパックに……。」

 

燈「もしかして、実はすごいケミーだったとか……?」

 

透哉「まぁ……それもくどいようだけど、映画を見てくれ、としか言いようがないな。」

 

愛音「……」

 

燈「……あのちゃん。」

 

愛音「ともりん……?」

 

燈「私、この特典のパックを開けて……映画を見るのが、より楽しみになった……!あのちゃんも、きっと同じ気持ち、だよね……?」

 

愛音「……うん!それはもちろんだよ!よーし!こうなったら私、例え火の中水の中、急に嵐が来ても、吹雪が来ても、ガッチャードとギーツの映画だけは、何があっても、どんなことがあっても最後まで見るよ!!」

 

透哉「さ、流石に劇場内で、嵐や吹雪はないと思う…「それくらいの気持ちで見るってことですよ!」な、なるほど……。」

 

愛音「……!暗くなりましたよ!」ヒソヒソ

 

透哉「ついに映画が始まるってことだな。」ヒソヒソ

 

愛音「くぅ〜、ついにこの瞬間が……。楽しみだなぁ……。」

 

燈「(えーっと、カードはしっかりパックにしまってと。)……ついに、始まるんですね……。」

 

透哉「ああ。楽しみだな、燈。」

 

燈「はい……。すごく、楽しみです……!」




せっかくの年末なのにキリ悪く終わっちゃうし、2話完結って前は言ったのに結局3話完結になるし、いろいろ締まりせんが……まぁ、いいでしょう。(よくない)

今年も1年、本小説を読んでくださり、本当にありがとうございました!!

個人的に今年は……今までで一番県外に行った回数が多い一年でしたね……。

ライブもそうですし、試験受けに行ったってのもありますし、それ以外でも何回か行きましたし……言い換えれば、すごく充実した一年でした!

あとは……アクスタをめちゃくちゃ書いましたねw。(どうでもいい)

仮面ライダーやバンドリに関してももちろんいろいろあり、ガンバライジングが終わってガンバレジェンズが始まったり、ガッチャードが放送開始したり、『It's MyGO!!!!!』が放送されたり、ガルパにMyGO!!!!!が正式参戦したりと、革命的なこともいろいろあった一年でしたね。

この『仮面ライダーが浸透したバンドリの世界』でも、透哉とましろちゃんが付き合ったり、MyGO!!!!!登場とともにシーズン2が始まったりして……。

いろんな意味でこの2023年は、僕の中で衝撃と変化の年でしたね。

今年もあとわずか!

ちなみに僕は家族で集まって紅白見ながら過ごしますw。

最後に改めて、今年1年、本当にありがとうございました!!

来年もよろしくお願いいたします!!


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第百三十八話 お出かけという名の打ち上げ

透哉「新年、あけまして……!」





透・彩・ま・紗・友・花・燈『『『おめでとうございます(。)(……!)!!』』』

透哉「そして……!」

透・彩・ま・紗・友・花・燈『『『今年もよろしくお願いします(。)(……!)!!』』』

彩「みんな!今年も最高の1年にしようね!」

紗夜「ええ。」

友希那「もちろん、そのつもりよ。」

花音「新年の挨拶、上手くできて良かったね!」

ましろ「はい!この振袖も、みんなお揃いで素敵ですよね!」

燈「……あの、透哉さん……。」

透哉「ん?どうした燈?」

燈「私……まだ皆さんのこと、よく知らないんですけど……ここにいて、よかったんですか……?」

透哉「うーん……まぁ、いいんじゃねえか?ノリだよこういうのは。」

燈「は、はぁ……。」

彩「ノリって……。」

紗夜「確かに私達、高松さん?のことまだ何も知りませんね。」

花音「あ、そっか。紗夜ちゃんはこの前MyGO!!!!!のライブ、観に来れなかったんだもんね……。」

紗夜「え?」

花音「……え?」

友希那「……だいぶ時空が歪み出しているわね。」

ましろ「それ、言いたかっただけですよね……?」

友希那「……透哉、今回でガッチャードギーツの映画を見るのは何回目なの?」

ましろ「(露骨に話逸らした……!)」

透哉「ん?そうだなー……3回目、かな。」

燈「え、もう既に2回も見てたんですか……!?」

透哉「心配すんな燈。面白い映画は何回見ても面白いんだ。初めての仮面ライダーの映画、そしてギーツ組の活躍、愛音といっしょに、是非楽しみにしててくれ。」

燈「透哉さん……。はい!すごく、楽しみです……!」

花音「なんか透哉くん、宣伝みたいになってる……。」

彩「いやでも、ある意味宣伝、なのかも……?」

ましろ「わ、私、まだ一回しか見てない……。」

紗夜「張り合わなくていいですから。」

友希那「……初めて仮面ライダーの映画を見た二人はどうなったのか、気になるわよね?さぁ、138話のスタートよ。」

彩・花「(あ、そこは数字なんだ。)」


【ショッピングモール 映画館 劇場内】

 

〜映画鑑賞後〜

 

透哉「……終わったか。燈、愛音、初めてのライダー映画はどうだっ……。! お、おい、大丈夫か!?」

 

愛音「うっ、うぅ……コンちゃん……。」

 

燈「すごく、良かった……。ガッチャードも、ギーツも……。」

 

透哉「二人してめちゃくちゃ泣いてるじゃねえか……。」

 

愛音「だ、だって〜!あの話は反則すぎますよぉ〜!」

 

燈「あんな感動する話があるなんて、思わなかったから……良い意味で、裏切られました……。」

 

透哉「まぁ、二人の言いたいことはすっっごく分かるが……。とりあえず、映画館出ようぜ?んー……あ、喫茶店とか探してさ、そこに入っていろいろ話そう、な?」

 

愛音「……ぐすんっ。は、はい……。」

 

燈「……コク」

 

透哉「よし。じゃあ行くか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ショッピングモール 喫茶店】

 

愛音「ゴクゴクゴク……。ん〜、美味しい〜♪」

 

燈「すごく、大人な味……。でも、美味しい……。」

 

透哉「だな〜。」

 

……この紅茶、あいつらが好きそうな味だし、今度誘って来てみるか。

 

愛音「……透哉さんって、もしかしなくても喫茶店好きですよね?」

 

透哉「ん?あー……好きっていうか、ここに来ると落ち着くんだよ。落ち着いて話ができるっていう点で、すごく重宝してる場所だから、昔から何かあるとよく喫茶店に入ることにしてるんだ。こういうショッピングモールには必ずと言っていいほどあるし、町中にいても意外とすぐ見つけられる。それに、飲み物も店によっていろんな種類があって、かつすげえうまいしな。」

 

燈「……だから、あのときも喫茶店に……。」

 

愛音「……やっぱり透哉さんって、大人ですよね〜。」

 

透哉「な、何だよ急に……。」

 

愛音「ねぇ、ともりんもそう思わない?」

 

燈「うん……。透哉さんは、すごく大人だと思う……。」

 

愛音「ね〜。まるで、最初に会ったときの10倍優しいそよりんって感じ〜。」

 

透哉「え、何でそこでそよが出てくるんだよ?」

 

愛音「……つまり私が言いたいのは、透哉さんは優しくて、しかも大人っぽい……ううん、大人だってことです!」

 

燈「! ……わ、私も、そう、思います……!」

 

透哉「……そ、そうか……。面と向かってそんなこと言われると、流石に、照れるな……。」

 

愛音「じゃあ、もっともーっと照れさせちゃお…「却下だ。」えぇ〜?」

 

燈「ふふふっ……♪」

 

透哉「……それだけ元気なら、もう映画の話しても大丈夫そうだな。」

 

愛音「! ……あはは、あのときはちょっと取り乱しちゃいました……。」

 

透哉「気にすんな。正直言うと、俺も泣いてたから。」

 

燈「透哉さんも……!?」

 

透哉「え、そんな驚くことか……?いやだって、あれは泣くだろ。昔に英寿が飼ってた犬のコンが、まさかのギーツケミーとして生き返ってよ……。英寿のことが大好きな一心で、自分がコンだと知らない英寿に拒絶されてもついてきたり、敵の攻撃から身を挺して守ったり……。最終的に敵の攻撃が致命傷になってしまい、弱ってしまうんだけど、横たわってるギーツケミーを英寿が撫でてる時に、その撫でざわり?でとうとうギーツケミーが昔死んでしまったコンだと気づいて、それからは……。あ、ダメだ……説明しただけでも涙が……。」

 

愛音「透哉さん……。うぅ、私も思い出したらまた泣けてきちゃった〜……。」

 

燈「……まさか、仮面ライダーの映画で泣くなんて、思わなかった……。普通に、カッコよくて、面白くて、良い映画だった、で終わると思ったら、最後の最後に……。」

 

愛音「ね〜!ほんとそうだよ〜!敵を倒してハッピーエンド!じゃなくて、最後の最後にあんな感動要素持ってくるんだもん!もう〜反則すぎるでしょ!しかもギーツケミーだけじゃなくてさ、宝太郎さんとお母さんが仲直りするとこ!あそこもうるってきたよ〜!」

 

透哉「そうそう、そうなんだよ!お母さんにめちゃくちゃひどいこと言ったから、近づいて殴られるか何かされると思って目を瞑ったら、全然そんなことなく、宝太郎を抱きしめて一言、『お帰り』ってな。ギーツケミーで泣かせて、宝太郎とお母さんの話でも泣かせに来るんだもんな〜。ほんと、今回の映画はいろいろ化かされたよ。」

 

愛音「英寿……さん?とギーツケミー……じゃなくて、コンちゃんとの家族愛、そして宝太郎さんとお母さんの家族愛……。なんか、いろいろと考えさせられる映画でしたね。」

 

透哉「ああ、ほんとになぁ。」

 

燈「うん……。それと……ガサゴソ この2枚のカードの意味も、分かった。」

 

愛音「あ!ウツボッチャマと、クロスウィザード、タイクーンケミー、ナーゴケミー、バッファケミーのカード!ウツボッチャマとか、ちゃんと意味があったんだね〜。」

 

透哉「ああ。出番はほんとに最初のほうだけだったけど、そこで現れて捕獲したケミーだったってことだな。でも俺は……その後のジャマトとのバトルも好きだったな〜。」

 

燈「! ガッチャード達の、バトル……!」

 

愛音「分かります!ガッチャードを1話から見始めて、すごくバトルが派手でフォームチェンジもいっぱいしてて、必殺技とかもカッコよくて……バトルいいなぁって思ってたんですけど、ギーツ組もカッコよかったです!特にタイクーン!すごく可愛くないですか?途中で黒いフォームになってて、それもカッコよくて……ケミーになったときも超可愛くて……!」

 

透哉「はは、見事にタイクーン推しだな……。燈は?ギーツ組で、何か好きなライダーいたか?」

 

燈「……全部……」

 

透哉「ん?」

 

燈「全部……カッコよかったです!タイクーンも、ナーゴも、バッファも……もちろん、ギーツも!ガッチャードのアントレスラーと色が似てるフォームの絡み、宝太郎さんが『色似てるね』って、私が思ったのと同じことを言ってくれたの良かったし、ナーゴの耳についた火をフッて消してあげるギーツも良かったし、ナーゴの武器を借りる宝太郎さんも良かったし、ヴァルバラドに驚くタイクーンも良かったし、敵を使って武器の必殺技を使うバッファも良かったし、ゴルドメカニッカーも良かったし……。テレビでは絶対見られない夢の共演で……すごく……ほんとに、すごく、良かったです……!!」

 

透哉「……そうか。」

 

愛音「ともりん、めっちゃハマってるじゃ〜ん。」

 

燈「……!す、すみません……。つい、ベラベラと……」

 

透哉「そんなことで謝るな、燈。好きなことをベラベラ喋るのは、全然変なことじゃないぞ。俺なんか、いつもベラベラ喋ってるじゃねえか。」

 

燈「ま、まぁ、それは……」

 

透哉「好きなことをベラベラ喋れるってことは、そのことがほんとに好きだって証なんだからな。まぁ、人によってはそういうのがあまり好きじゃないって人もいるけど……俺とかは全然、オールOKだ!俺の友達や後輩にもそういうやつらはいっぱいいるし、俺達といるときは遠慮なく喋ってくれ。」

 

燈「透哉さん……。」

 

愛音「なんか、透哉さんが言うと説得力ありますね。」

 

透哉「え、そうか?」

 

愛音「そうですよ〜。あ、それじゃあ次、私いいですか?」

 

透哉「おう!どんどん喋ろ!今はそのために集まってんだからな。」

 

愛音「はい♪クロスウィザードにタイクーン、ナーゴ、バッファがケミーにされたときなんですけど……」

 

透哉「あれな〜。最初俺、英寿は神様だからクロスウィザードの魔法が効かないのかと思っててさー……」

 

燈「……」

 

 

 

 

 

『好きなことをベラベラ喋れるってことは、そのことがほんとに好きだって証なんだからな。』

 

 

 

 

 

燈「……私は……仮面ライダーが……」

 

「……りん、ともりんってば!」

 

燈「! え?」

 

愛音「どうしたの?突然ぼうっとしちゃって。」

 

燈「あ……ううん、何でもない……。そ、それより私、話したいこと、まだまだいっぱいあって……!」

 

愛音「私も私も!ともりんさ、今回出てきたレベルナンバー10のケミーの中で、どれが一番好きだった?私は、意外とテンフォートレスかな〜。」

 

燈「私は……リクシオン、かな。カッコよかったし、私が初めて手に……ううん、ガッチャしたケミーでもあるから。」

 

愛音「あー、確かにね〜。それで?ともりんの話したいことって?」

 

燈「私は……新しい仮面ライダーのこと……。」

 

愛音「分かる!私、すごいびっくりしたもん!"え!りんねちゃん変身するんだ!?"って。テレビだとそんな素振り全然なかったから、尚更……。」

 

燈「わ、私も!びっくりした……!確か、仮面ライダー……仮面ライダー……」

 

透哉「マジェードだな。」

 

燈「そ、それです!夢の中でお父さんに会って、そこでユニコンと、ザ・サン、だっけ。その2つの力の使い方を聞いて……」

 

愛音「そしたら逆に、『その力をどう使う?』みたいなこと聞かれてね。それにりんねちゃんなりの回答をしたら、指輪が青から赤になって……」

 

燈「夢から覚めて起き上がった後、指輪が変化して、さらにガッチャードライバーとは別のベルトが出てきて……」

 

愛音「『この一言で私は変わる!字は……仮面ライダーマジェード!』って言って、ユニコンとザ・サンをガッチャンコして変身!」

 

燈「一気に屋上にいたジャマト達を消し去って……」

 

愛音「宝太郎さん達のところに行って、敵と戦って……。超強かったよね!」

 

燈「強かった……!みんなが苦戦した敵を、あんなにあっさりと……!」

 

愛音「最後には英寿さんにも『強いな』って言われてね〜。っていうか、女の子も仮面ライダーに変身するんだ!って。そこが一番びっくりしたかも!」

 

燈「わ、私も!仮面ライダーって、男の子のイメージが強かったから……ほんとに、いろんな意味でびっくりした……!やっぱり仮面ライダーって、奥が深いなーって思った……。」

 

愛音「ほんとにね〜。……あ、じゃあ次は、ラストバトルのこと話そ!」

 

燈「うん!ガッチャードが5体のレベルナンバー10と合体した姿、カッコよかった……!」

 

愛音「だよね〜!あ、でも、白いギーツもカッコよかったな〜!特に最後の逆さまライダーキックなんて斬新で……!」

 

透哉「……こりゃあ、まだまだかかりそうだな……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

愛音「いや〜、映画の感想をずっと言い合ってると、時間が経つのを忘れちゃうね〜。」

 

燈「うん、ほんとに……。」

 

透哉「まだ喋り足りないなら、追加でケーキかなんか頼むか?」

 

愛音「あ、そうだねー。ともりんも、ケーキ食べ……。あ!」

 

燈「と、透哉さん……!」

 

透哉「え、何だよ……何でそんなに驚くんだよ……?」

 

燈・愛「「……ダラダラダラ」」

 

透哉「?」

 

愛音「ご、ごめんなさい!」

 

燈「ご、ごめんなさい……!」

 

透哉「!? お、おい!何で謝るんだよ!?」

 

愛音「……私達、透哉さんのことすっかり忘れて、話にのめり込んじゃってて……」

 

燈「わ、忘れてたわけでは、ないんですけど……思った以上に、話が盛り上がっちゃって……」

 

愛音「いやいや、ともりんも忘れてたでしょ……?」

 

燈「わ、忘れてないもん……。たぶん……。」

 

愛音「ほら〜、たぶんじゃ〜ん。」

 

燈「……と、とにかく、ごめんなさい!」

 

愛音「ごめんなさい!」

 

透哉「……いや、別に俺、怒ってねえし……。お前らが楽しめたなら、それで……」

 

愛音「でも……やっばりなんか、悪いというか……」

 

燈「思えば透哉さん、全然話に参加してなかった……。私達のせいだ……。」

 

透哉「おいおい、そんなことで思い詰めんなって。俺がいることを忘れるくらい、話が盛り上がったんだろ?ならそれでいいじゃねえか。」

 

愛音「……でも……」

 

燈「……」

 

透哉「それに俺、お前らの話を聞いてるだけでも十分楽しかったぜ?ほんとに、映画が面白かったんだなって……楽しめたんだなって思って……連れて来て良かったって、思えたしよ。」

 

燈・愛「「……」」

 

透哉「だからほら、ケーキでも頼んで一旦休憩しよう、な?見ろよこれ、すげぇうまそうだぞ?」

 

燈・愛「「……」」

 

……ダメか……。

 

あいつらならこういうとき、笑って水に流すんだが、こいつらはそうもいかないか……。

 

……仕方ない、こうなったら……。

 

透哉「……よし分かった。スクッ」

 

燈・愛「「!」」

 

透哉「燈、愛音。……ゲーセン行こう。」

 

燈「……え?」

 

愛音「げ、ゲーセン……?」

 

透哉「ゲームセンターのことだよ。」

 

愛音「いや、それは分かりますけど、でも何で…「とにかく行くぞ、ほら。」グイッ わっ!ちょ、透哉さん!?」

 

透哉「燈もほら、荷物持って行くぞ。」

 

燈「わ、分かりました。えーっと……」

 

透哉「すみませーん、お会計お願いしまーす!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ゲームセンター】

 

透哉「おぉー、向こうのより広いなー。」

 

愛音「……あの……どうしてここに……?」

 

透哉「理由は後だ。とりあえず着いてこいよ。」

 

燈・愛「「……?」」

 

 

 

 

 

透哉「……お、ここか。」

 

愛音「ここって……サービスカウンター、ですか?」

 

透哉「そ。二人とも、映画の半券持ってるか?」

 

愛音「え、半券……?」

 

燈「……!こ、これ、ですか?」

 

透哉「そうそれ。」

 

愛音「あ、それならちゃんとバッグに……。はい。」

 

透哉「あ、いや、渡すのは俺じゃなくてだな。すみませーん。」

 

「……はい、どうしましたか?」

 

透哉「仮面ライダーの映画の半券、三枚分お願いします。燈、愛音。」

 

愛音「あ、はい。……お願いします。」

 

燈「お願い、します……。」

 

「はい、それでは拝見いたしますね。…………はい、確かに確認いたしました。こちら、特典になります。」

 

燈「!? あ、ありがとうございます……!」

 

愛音「あ、ありがとう、ございます……。」

 

「こちらの半券も、お返ししますね。」

 

透哉「ありがとうございます。……よし、じゃあ行くか。」

 

燈「あ……は、はい。」

 

愛音「……ペコリ」

 

「ふふ、楽しんでいってくださいね。」フリフリ

 

 

 

 

 

透哉「お、丁度空いてるな。」

 

愛音「えっと……これは?」

 

透哉「よくぞ聞いてくれた。その名も……ガンバレジェンズだ!俗に言うアーケードゲームってやつで、こういうカードを使っていろんなライダーとバトルができるんだ。それも、好きなライダー、好きなチームで!これがまた面白くてさー。自分で変身したり、戦ったり……ライダーとシンクロしてる感覚を味わえて、必殺技とかも大迫力だし、何よりカードがカッコよくて集めがいがあってさ!昔はガンバライドっていうゲームだったんだけど、そこからガンバライジング、そして今のガンバレジェンズへと進化して…「ちょ、ちょーっとストップです!透哉さん!」ん?」

 

愛音「……さっきからどうしたんですか?喫茶店を出たかと思えばいきなりゲームセンターに来て、これもらったり、かと思えば次は仮面ライダーのゲームの説明したり……」

 

透哉「どっちも気に入らなかったか?」

 

愛音「そ、そんな…「そんなことないです!」! ともりん……。」

 

燈「このカードと、キーホルダーをもらえるなんて、知らなかったから、すごく嬉しいし……仮面ライダーのゲームも、すごく、興味あるし……。だけど……。どうして、突然こんな、行動を……?」

 

透哉「……だって、今日は打ち上げだろ?」

 

燈「え?」

 

透哉「お前らのライブの打ち上げ。それも兼ねてのお出かけだろ?今日は。だから、どんどん楽しまなきゃ損、っていうか……打ち上げにならねえだろ?だから、無理やりにでも喫茶店から出たんだ。あのまま喫茶店にいたら、ずっと暗い空気のままだったからな。」

 

愛音「……でも、あれは…「もうその話はおしまいだ。」っ!」

 

透哉「打ち上げってのは、喜んだり楽しんだりするもんだろ。そんな話をずっと引きずってたら、喜んだり楽しんだりできねえぞ。……俺がここまで言っても、まだ引きずるようなら……」

 

愛音「……」

 

燈「……」

 

透哉「……ここからは、お前らが俺を引っ張ってくれ。ガンバレジェンズやるでもいい、この特典について話すでもいい、おもちゃ屋行くでもいい、食玩コーナー行くでもいい。……服屋に行くでもいい……何でもいいから、俺を引っ張って楽しませてくれ。それで……喫茶店のはチャラになるだろ?」

 

愛音「……私達が引っ張って、って……いいんですか?」

 

透哉「もちろんだ。お前らの好きにしてくれ。……言っとくが、二人を試してるとか、そういうんじゃないからな?本当にただ、お前らと楽しみたいから、そう言ってるんだ。」

 

燈「……車を運転して、ここに連れてきてくれたり、映画館や喫茶店に連れて行ってくれたから……次は、私達の番……ってことですか?」

 

透哉「そ、そう言われると、義務感みたいになっちまうけど……」

 

愛音「……分かりました。」

 

燈「!」

 

愛音「透哉さん。ここからは、私とともりんのターンです。先輩後輩じゃなく……まるで友達みたいに、透哉さんを連れ回して、いっしょに楽しみますよ!」

 

透哉「愛音……。おう!望むところだ!」

 

燈「と、友達みたいにって……あのちゃん、それは…「いいんだよ、燈。」と、透哉さん……。」

 

透哉「"みたい"、なんだから、難しく考えるな。お前のやりたいように、好きにすればいいんだ。」

 

燈「……私の、やりたいように……。」

 

愛音「ともりん。ともりんは今、何がしたい?」

 

燈「……私は、今……」

 

愛音「……」

 

透哉「……」

 

燈「……私は今、この特典のカードを、見たい……。」

 

愛音「よーし!じゃあ一旦ゲームセンターから出て、どこか座れる場所探して座ろう!そこでいっしょに特典のカード見よう!」

 

燈「……う、うん!今度は、透哉さんのことを忘れないように、気をつけて……!」

 

愛音「あはは……そうだね。」

 

透哉「やることは決まったな。」

 

愛音「はい!というわけで行きましょう!透哉先輩!」

 

透哉「おう。」

 

燈「それにしても、映画の半券を見せただけで、ライドケミートレカとキーホルダー、二つももらえるなんて……。」

 

愛音「ね〜。私もびっくりだよー!しかもこのキーホルダー、ギーツケミーとホッパー1がすごい可愛いし!」

 

燈「うん、ほんとに……!」

 

透哉「カードとキーホルダー、どっちももらえるなんて、お得だよな〜。」

 

燈・愛「「はい!」」

 

……とりあえずは、一件落着、か。

 

……喫茶店での反省点を考えるに、きっと今みたいにたまに口を挟むってのが大切なんだよな。

 

そうすれば、俺がいるということも忘れず、自然と三人での会話が成り立つ。

 

覚えておこう。

 

愛音「私このキーホルダー、筆入れとかに付けとこうかな〜。」

 

燈「うん、良いと思う……!」

 

……俺もこれで、保存用ゲットか。

 

帰ったら未開封BOXに入れないとな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【休憩所 ソファ】

 

燈「この3枚、光り方が違う……!」

 

愛音「ほんとだー。ともりんが持ってるガッチャードのやつはメタリック?みたいな光り方だけど、半券見せてもらえたほうはキラキラしてるね。」

 

透哉「ちゃんとナンバーも違うし、カードコレクターからしたらこういうカードが実質無料でもらえるのは嬉しいよなぁ。ていうか愛音、良かったな。今日で8枚もゲットできてんぞ。」

 

愛音「あ、そっか。映画の特典でもらった5枚と……さっきもらったこの3枚……。この8枚が、私の初めてのライドケミートレカかー。」

 

燈「……愛音ちゃん。」

 

愛音「ん?」

 

燈「後でいっしょに、パック買いに行こう!バインダーも買って……いっしょに集めよう……!」

 

愛音「ともりん……。……うん!私も、買ってみたい、かな。」

 

燈「! あのちゃん……!」

 

透哉「良かったな、燈。」

 

燈「はい!」

 

愛音「ふふっ♪(……もう、完全に私もはまってるな〜。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【おもちゃ屋】

 

燈「うーん……何買おう……。00、01、02、EX……うーん……。」

 

愛音「ともりん、すごい悩んでるなぁ。」

 

透哉「それで、愛音はどれを買うんだ?」

 

愛音「私は……そうだなぁ……。初めてだし、とりあえず全種類を一つずつにしようかな。……少ないですかね?」

 

透哉「いやいや、全然そんなことないぞ。それで買ってみて、思った以上に良かった、っていうか楽しいなって思ったら、また後日買いに来る、っていうのでもありだと思うぞ。」

 

愛音「なるほど……。じゃあ、そうします!」

 

燈「……ここは、EXを3パック……。いや、でも01と02もまだ……。」ブツブツ

 

愛音「……歌詞考えてるときと同じくらい悩んでる……。」

 

透哉「ははは……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ゲームセンター】

 

透哉「まさかあの後また戻ってくるとはな……。」

 

愛音「いやー、やっぱりこれが気になっちゃって……。」

 

燈「ガンバレジェンズ……。仮面ライダーの、ゲーム……。」

 

透哉「燈のやつ、すげえ興味津々だな……。まぁ、興味持ってもらえて嬉しいけど。あ、もしガンバレジェンズやるなら、カードもらってきたらどうだ?」

 

燈「カードを……」

 

愛音「もらってくる?」

 

透哉「ほら、今お店の人に言うと、ガッチャードのカードがもらえるんだ。しかも無料で。年齢制限もないから、もらうに越したことは…「あのちゃん行こう!」「あ、ともりん待って〜!」……楽しんでんなぁ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ゲームセンター〜??? 道中】

 

燈「わぁ〜……。」キラキラシタメ

 

愛音「って、無料でこんなにカードもらえていいんですか!?」

 

透哉「はは、昔の配布カードがまだ余ってたみたいだな。良かったじゃねえか。……にしてももらえすぎな気はするが……。」

 

愛音「ですよね!?だって10枚以上ですよ10枚以上!店員さんのご厚意で、いっぱいくれたのは素直に嬉しいですけど……流石に、恥ずかしいというか……」

 

透哉「うーん……。まぁでも、燈は喜んでるみたいだし、いいんじゃねえか?」

 

燈「カードが、いっぱい……。ガッチャードに、ギーツに、……リバイ?と、セイバー?それと、武器のカードと……Wと……鎧武……。」

 

愛音「……とーもりん。」

 

燈「! ど、どうしたの?あのちゃん。」

 

愛音「ライドケミートレカ以外のコレクション、いっぱい増えたね。」

 

燈「……うん!ガンバレジェンズ……私の、新しいコレクション……!」

 

愛音「……なーんか喜んでるともりん見てたら、恥ずかしさなんて吹っ飛んじゃった!」

 

燈「え?」

 

愛音「ううん、こっちの話!それより私、映画で見てカッコいい!って思った白いギーツがもらえて、すごく嬉しかったんだー!」

 

燈「わ、分かる!あと、レジェンドライダーのカードがいっぱいもらえて、それもすごく嬉しくて……」

 

透哉「……俺も、保存用にもらえばよかったかな……?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【洋服屋】

 

愛音「透哉さーん、着替え終わりましたー?」

 

透哉「……おー。」

 

愛音「それじゃあ……オープン!シャー おぉー!カッコいいー!」

 

透哉「そ、そうか?」

 

愛音「どうどう?ともりん!すごく良いと思わない!?」

 

燈「えっと……うん。たぶん、良いと、思う……。」

 

愛音「だよねー!いやー、やっぱ私、センスあるなー。」

 

透哉「(結局、来ちまった……。まぁ、好きに連れ回せって言ったのは俺だからな……。)」

 

愛音「んー、じゃあ次はー……どうしよっかな〜?」

 

透哉「愛音、ほどほどに頼むよ……。」

 

愛音「分かってますって!」

 

透哉「ほんとに分かってんのか……?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【食品売り場 お菓子コーナー】

 

透哉「そんなにお菓子買うのか……?」

 

愛音「だって打ち上げですもん!打ち上げに、お菓子は必須でしょ?」

 

透哉「まぁ、それはそうだけど……。じゃあ、俺も半分出すよ。」

 

愛音「そ、そんな、大丈夫ですよ!これは私が…「俺とお前と燈の3人でする打ち上げだろ?だったら、俺にも出す権利はある。そうだろ?」……その言い方はするいですよ……。」

 

透哉「しかし、数もだけど種類も豊富だな……。」

 

愛音「私が食べたいの、美味しそうなのをいっぱい詰め込んだので!あ、透哉さんもいくつか選んでくださいよ!ともりんも……って、あれ?ともりーん?」

 

透哉「そういや、さっきから見かけないな。おーい、燈ー?」

 

愛音「どこに行ったんだろう?飲み物は選んだはずだけど……。」

 

透哉「……あ、もしかして……。愛音、こっち。」

 

愛音「? どこに行くんですか?」

 

透哉「えーっと……ここだここだ、食玩コーナー。……!ほら、あれ見ろよ愛音。」

 

愛音「? ……あ!とも…「待て待て待て!バレるバレる!」んー!?」

 

 

 

 

 

燈「仮面ライダーチョコ……?こんなのがあるんだ……。」

 

 

 

 

 

愛音「……ぶはぁ!な、何で覗き見みたいなことしてるんですか?堂々と出ていけばいいじゃないですか。」

 

透哉「いや……なんとなく、隠れとこうかなって。」

 

愛音「な……何ですかそれ……。ところで、ともりんが見てるのは……」

 

透哉「あれはたぶん……仮面ライダーチョコだな。自らあれを見つけるとは、燈もだんだん板についてきたな……。」

 

愛音「(……親目線……?)」

 

 

 

 

 

燈「『箱に入っていたら大アタリ!』……。運が良かったらこの凄そうなライドケミートレカが入ってるってこと……?……試しに、3つぐらい買ってみようかな?」

 

 

 

 

 

透哉「おぉ、3つ手に取った!これで燈も、仮面ライダーチョコの沼にハマるのか……。」

 

愛音「楽しそうですね、透哉さん……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【〜駐車場 道中】

 

燈「〜♪」

 

愛音「ご機嫌だね〜ともりん♪」

 

透哉「大当たりのライドケミートレカをまさかの3つで引き当てたんだもんな……。喜びは格別だろう……。」

 

愛音「……なんか透哉さん、ショック受けてません?」

 

透哉「俺が今までに買った仮面ライダーチョコの数、知りたいか?」

 

愛音「……いや、いいです。」

 

燈「ふふ♪アッパレブシドーの大当たり、すごくカッコいい……!」

 

透哉「……いいんだ、燈含め、身近なやつが嬉しそうなら、俺はそれで……。」

 

愛音「透哉さん……。と、ところで、打ち上げなんですけど、透哉さんの家でやりません?」

 

透哉「え、俺の家……?」

 

燈「! 透哉さんの家で打ち上げ……!」

 

透哉「な、何だよ、燈も俺の家がいいのか?」

 

燈「コクコク 透哉さんの家が、いいです!……仮面ライダー部屋も、見れるし……。」

 

透哉「なんなら、そっちのほうが本音なんじゃねえか?」

 

燈「! べ、別に、そんなことは…「ま、どっちにしろ大歓迎だけどな。」……透哉さん。」

 

透哉「いつからか、何かあると俺の家に集まるっていうのが定番になってるんだ。だから、どんな理由であれ、俺の家に来たい、俺の家が良いって言うやつはいつでも大歓迎だ。」

 

愛音「……じゃあ……お言葉に甘えて、お願いします!」

 

透哉「おう。」

 

燈「……」

 

愛音「……どうしたの?ともりん。行くよー。」

 

燈「! う、うん……!(今度、機会があったら聞いてみようかな……。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【透哉の車 車内】

 

透哉「よし、ここから俺の家に直行するぞー。と言っても、まずは近くの借りてる駐車場に駐めてそこから歩く感じだけど……。でも全然、1分もかかんない距離だから、苦でも何でもないけどな。……おーい、聞いてんのか?」

 

帰りの車、燈と愛音は後ろの座席に乗った。

 

二人でいろいろ喋りたいからそうしたのかと思ったが、さっきから全然声が聞こえない……。

 

今丁度信号待ちで停まってるから、ちょっとミラーで二人の様子を……あ。

 

燈・愛「「zzz……。」」

 

……二人とも、お疲れか。

 

今日、すげえはしゃいでたもんな。

 

映画見て、感想熱く語って、ゲームセンター、おもちゃ屋、服屋さんと、ショッピングモール中を巡って、打ち上げ用のお菓子や飲み物も買って。

 

……この感じだと、今日一日、楽しめたみたいだな。

 

……立希達もいたらもっと良かったんだろうけど……まぁ、今日は仕方ないか。

 

またいつか、みんなの予定が合う日があったら、そのときは……。

 

燈「うーん……。」

 

! お、起きたか……?

 

燈「……みんなで、一生……ガッチャ……むにゃむにゃ……。」

 

透哉「……はははっ、どういう夢だよ。」

 

燈・愛「「zzz……。」」

 

……家に着くまであと約20分。

 

ゆっくり休めよ、燈、愛音。




めちゃめちゃに遅くなってしまいましたが、皆さんあけましておめでとうございます!!

今年もよろしくお願いいたします!!

そして昨日、うちにもメモリアルのマグナムブーストが届きました!

まだ少し触っただけですが、とりあえず、神玩具ということは分かりましたw!(来月、再来月も楽しみ!)


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第百三十九話 ガッチャードの情報量が多すぎる

愛音「ともりん、ショッピングモール、楽しかったね!」

燈「うん……その後の、透哉さんの家での打ち上げも、楽しかった……。」

愛音「ほんとにね〜。今度はMyGO!!!!!のみんなともできたらいいよね。」

燈「うん……。絶対、いつか、する……!」

愛音「ふふ。出た、絶対♪……あれ?そういえば透哉さんは?」

燈「分からない……さっきから見てなくて……。」

愛音「ふーん……どうしたんだろ…『ピロリン♪』あ、透哉さんからメッセージだ。何々……?」

『寝坊した。悪い……。』

愛音「わぁ……すごくシンプル……。」

燈「じゃあ……今日は2人だけで、やる?」

愛音「……そうだね。というわけで今回は……いや〜、ほんとに多かったね〜。」

燈「うん、びっくりした……。でも、嬉しかった。」

愛音「ふふ、ともりんはライドケミートレカ大好きだもんね!」

燈「愛音ちゃんも、もちろん買う、よね……?」

愛音「うん!ともりんと透哉さんほどではないかもしれないけど……買いたいな。」

燈「買ったら、いっしょに開けようね。」

愛音「もちろん!……それでは、私とともりんと透哉さんが語りまくる139話、どうぞ!」

燈「ど、どうぞ!」


【RiNG カフェテリア】

 

透哉「一気にいろんな情報が公開されたな……。」

 

愛音「アイアンガッチャードに……」

 

燈「新しいライドケミートレカ……!」

 

透哉「燈の言う通り、新しいライドケミートレカのパックとウエハースが公開されて、もちろんそれもびっくりなんだが……一番はこのアイアンガッチャードだよなぁ。」

 

愛音「ガッチャードの新しいフォーム、ですよね?でも、今までとは少し方向性が違うような……」

 

燈「……ゴーグルが、ない。」

 

愛音「そうそれ!最初のスチームホッパーのときからずーーっとあった、ガッチャードのアイデンティティとも言えるゴーグル!それがなくなってなんか鉄仮面?みたいになってるの!」

 

透哉「その異質な変わりようから、巷では宝太郎闇堕ちするんじゃないか?って言われてるよな。」

 

燈「や、闇堕ち……?」

 

透哉「まぁ、なんて言うかな……。何かのきっかけで、今まであった善の心が一気に悪の心に染まっちまうこと、みたいな。」

 

燈「……つまり、操られてる状態、ってことですか?」

 

透哉「その場合もあるが、自分自身の意思でそうなっちまうこともあるんだ。最近だと……景和がそうだったな。」

 

愛音「景和さんが!?」

 

透哉「ああ。愛音がカッコいいって言ってたブジンソード、あれ、もとは闇堕ちフォームだったんだぞ。」

 

愛音「そ、そうだったんだ……。景和さんに、いったい何が……。」

 

透哉「あとはそうだな……。リバイスに出てきた大二ってキャラとか、ゼロワンの……って、これは重大すぎるネタバレになるから言わないでおくか。」

 

燈「闇堕ち……。そんな仮面ライダーもいるんですね……。」

 

愛音「ギーツが、ギーツが気になる……。どうして景和さんが……どうして……。」

 

透哉「おーい、戻ってこい愛音ー。もしだったら今度、ギーツ見せてやるから。」

 

愛音「本当ですか!?是非お願いします!!」

 

透哉「お、おう、分かった。……まぁ、宝太郎が闇堕ちするのかしないのかはとりあえず置いといて……俺は最初見たとき、名前にびっくりしたよ。」

 

燈「名前って……アイアンガッチャード、ですか?」

 

透哉「いや、そっちじゃなくて、アイテムのほうだよ。アイアンガッチャードに変身するための、テンライナー。」

 

愛音「あー。あれって、スチームライナーみたいなケミーのレベルナンバー10だから、たぶんテンライナーって名前なんですよね?」

 

燈「あ、言われてみれば、スチームライナーに似てるかも……。もしかして、スチームライナーが進化して、テンライナーになった……?」

 

愛音「! それだよともりん!なるほどそういうことか!スチームライナーはナンバー9だから、そこから進化して10になったことで、名前も変わった!つまり、スチームライナー主体の強化フォームってことじゃん!」

 

燈「今までは二体のケミーの力を使って変身してたけど、今回は一体だけの力を使って変身するってことかな?」

 

愛音「きっとそうだよ!スーパーガッチャードとはまた違う感じだね!」

 

透哉「……俺が言いたかったのは、そっちじゃなかったんだけど……まぁいいか。」

 

愛音「それにしても、ファイヤーガッチャードが出たと思ったらもう次の強化フォームか〜。ていうか、もう三つ目ってすごくない!?」

 

燈「スーパーガッチャードに、ファイヤーガッチャード、そしてアイアンガッチャード……。うん、すごい……!」

 

透哉「スチームライナーの進化フォームが出るなら、いつかホッパー1の進化フォームも出そうだよな。」

 

燈「! ホッパー1の、進化……。」

 

愛音「確かに!ていうか絶対出ますよ!だって、スチームライナーだけ進化して、ホッパー1はなしなんて、可哀想だもん!」

 

燈「……ホッパー1の進化フォーム、出て欲しい……!ホッパー1は、私にとって……すごく、思い入れがあるから。」ジャラン

 

愛音「ふふ、今日もホッパー1は可愛いね、ともりん!」

 

燈「うん……!正直、宝太郎さんが羨ましいな……。」

 

透哉「……あぁ、いつもホッパー1を連れてるからか。……燈のそのカードも、いつか本物のホッパー1に実体化したりしてな。」

 

愛音「……普通なら、そこは『え〜?やだ〜。』とか言って怖がるとこだけど……今のに至っては、全然だね……。」

 

燈「もし本当に実体化したら……私は嬉しいな……。」

 

愛音「ともりん……。うん、私も!」

 

透哉「……よし!じゃあ次は、新しいライドケミートレカの話するか!」

 

燈「FHASE:03とライドケミートレカウエハース03!」

 

透哉「ああ。どちらも待ちに待った新弾だな。」

 

燈「とうとう、オカルトケミー、エンシェントケミー、ファンタスティックケミー、コズミックケミーがラインナップされて、全ての種類のケミーがガッチャできるようになるんですよね!」

 

透哉「おう!これによって全101体のうち、100体を集めることができるな。俺は流石にコンプは目指してないけど、ケミーのコンプは目指してるから、今回も10……いや、20パックは堅いな。」

 

燈「さ、流石透哉さん……。」

 

愛音「そこに、レジェンドライダーのケミートレカも含まれてるんですか?」

 

透哉「……まぁ、コンプしたいとは思ってるけど、それにはいくつもBOXを買うくらいじゃないと厳しそうだからな〜。……いくつか当てて、出なかったやつは中古屋で買うって感じかなぁ。」

 

愛音「な、なるほど〜……。」

 

燈「レジェンドライダー……今回もいっぱいいますよね。えーっと……」

 

透哉「最強フォーム、とうとう来たかって感じだな。でも、まさかダークライダーのカードもくるとは思わなかったな……。王蛇、エターナル、オーマジオウ……もちろんパラレルもあるし、コンプ勢は大変だろうなぁ。」

 

愛音「……は、はぁ。」

 

燈「最強フォーム……ダークライダー……。」

 

透哉「あ……悪い、ちょっと混乱させたか。突然最強フォームとかダークライダーとか言っても、何のこっちゃだよな。」

 

燈「す、すみません……。」

 

透哉「いやいや、謝んなって。2人はまだ勉強中なんだからよ。」

 

愛音「私なんて、やっと平成ライダーと令和ライダーの主人公ライダーが分かるようになったくらいだからな〜……。」

 

透哉「おぉ、結構すげえじゃねえか。クウガ〜ガッチャード、全部で合わせて26人だから、短時間でそれだけ覚えられたらなかなかのもんだぞ。」

 

愛音「そ、そうですか〜?えへへ、流石私!」

 

燈「あ、今の、宝太郎さんみたい。」

 

愛音「……でも、まだまだ透哉さんには敵いませんよー。」

 

透哉「そりゃあ、俺とお前らじゃ歴が違うからな。そこは仕方ねえよ。」

 

燈「……私も、もっと頑張る……!」

 

愛音「お、その調子だよともりん!」

 

透哉「……でもさ、今回すごいのは、ケミーがほぼ揃ったり、最強フォームやダークライダーのカードが出るだけじゃなくて、ドレッドやガッチャードデイブレイクのカードもラインナップされてることなんだよな。」

 

愛音「分かります!まさかのラインナップですよね〜。」

 

燈「私、デイブレイクのカード、頑張って集めたいな……。赤くて、カッコいいから……!」

 

愛音「私はドレッドかなー。レプリケミーカード、だっけ。いつもの可愛いケミーが黒い色合いになってるの、異質感がしてカッコいいし。」

 

透哉「お、もしかして愛音、意外と闇堕ち系好きだったりするのか?」

 

愛音「え!?い、いやぁ、そういうわけじゃあ、ないと、思う……けど……。どうだろ……?」

 

燈「でも、レプリケミーカードはケミーが闇堕ちしてるわけじゃない、ですよね?」

 

透哉「ま、まぁ、そうなんだけどな?見た目は闇堕ちっぽいだろ?見た目は。」

 

燈「ま、まぁ……はい。」

 

透哉「……ちなみに男って、闇堕ちとか黒いカラーリングとか、そういうの好きなんだぜ。(透哉調べ)」

 

燈「そ、そう、なんですか……?」

 

愛音「……!わ、私はれっきとした女ですよ!?」

 

透哉「? 何言ってんだよ愛音。当たり前だろ。」

 

愛音「……で、ですよね〜。あは、あはは……。」

 

燈「……?」

 

透哉「んじゃ、次はウエハースのほう見ていくか。」

 

愛音「ら、ライドケミートレカウエハース03の魅力はなんといっても、太ったカマンティス、痩せたオドリッパ、寝てるアッパレブシドーがいることですよね!」

 

透哉「愛音、ご名答だ!いやー、いつか出るのかどうなのかと思ってたら、ここで出してくるとはなー。これは是非とも手に入れたいぜ!」

 

燈「あと、レプリケミーカードもラインナップに入ってましたね。でも、こっちにはデイブレイクのカードはないんだ……。」

 

透哉「な〜。でも、その代わり、ってわけじゃないけど、レジェンドライダーのカードがいつもより多いんだよな。2号ライダーのカードはおそらくこの弾で揃うし、まさかのこっちにもダークライダーのカードがあるんだよな。……まぁ、レンゲルとかネクロムは最初こそ敵だったけど、後から仲間になったから、ダークライダーとは言い難いが……。」

 

愛音「そうなんだ……。」

 

透哉「でもこの感じだと、オーズとかディケイドはどうなるんだ?オーズは……ワンチャン古代オーズかゴーダか?ディケイドは……まぁ激情態があるにはあるが果たして……。いや、それより問題はフォーゼか。フォーゼのダークライダーなんて……一応いるはいるけど、マニアックすぎるし、映像化すらしてねえぞ……?」

 

愛音「透哉さん、また1人でブツブツ言ってる……。ともりんは、ウエハースのカードだとどれが……」

 

燈「ジャマタノオロチがURなんだ……。本編でも目立ってたし、ちょっと欲しいなぁ。あとはやっぱり、太ってるカマンティスと痩せてるオドリッパ、それから寝てるアッパレブシドーかぁ。透哉さんが前に、ウエハースは高レアが出にくいって言ってたからなぁ。……厳しい戦いになりそう……。」

 

愛音「と、ともりんまで……。」

 

透哉「ていうか、今弾のパラレルもめちゃくちゃいいな……。アルティメットリバイスとか、並べたら絶対映えるやつじゃねえか。……ん?よく見たらこのゼロツーって……」ブツブツ

 

燈「とりあえず、最優先はパックのほう。ウエハースは最初に4、5パックは買うけど、あとは余裕があったらにしよう。最強フォーム……たぶん、それぞれのライダーの一番強いフォーム、ってことかな?……ブレイドとエグゼイド、なのかな?金ピカでカッコいい……。電王とフォーゼ、鎧武もカッコいいし……いや、よく見たらこれ、全部カッコいいな……。」ブツブツ

 

愛音「……だんだんともりんが、透哉さん色に染まっていってる気がする……。」




いやー、ほんとに一気に情報が出ましたね!

特にライドケミートレカ周りがヤバい……。

とうとう、最強フォームラインナップにきたかって感じですが、まさかダークライダーもくるとは……。

まぁ、今回プトティラがいないことが少し幸いですかね……。(いてもいなくても結局いっぱい買うんだけどね)

とりあえず、ケミー全種ガッチャのために今回も買いまくります!(その前にまずバグレシアをガッチャしないとだけど……。)


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第百四十話 ましろのプレゼント会議

つくし「今日はましろちゃんの誕生日だよ!!」

透子「ついにこの日がきたな!シロをあっ!と言わせるぞー!」

七・つ「「おー!!」」

瑠維「あなた達、ほどほどにしなさいよ。」

透子「何をー?ルイも心底ワクワクのくせにー。」

瑠維「何を根拠にそんなことを言っているのか、理解に苦しむわ。」

七深「……ところでさ、どうして透哉先輩はあんな隅で落ち込んでるの?」





透哉「……」ズーン……





つくし「さぁ……?」

透子「今回の話を読めば分かるんじゃね?」

七深「あはは……まぁ、そうだねー。(タイトルで察してる人が大半だろうけど……。)」

瑠維「……鑑さんがなぜこうなっているのか知りたい人は、この後始まる140話をどうぞ。」

透(子)・つ「「あー!!それあたし(私)達のセリフー!!」」

七深「やっぱり、この中で一番テンションが上がってるの、るいるいなんじゃ……。」


~2月18日~

 

【ファミレス】

 

透哉「今日集まってもらったのは他でもない……お前らに相談したいことがあるからだ。」

 

透(子)・七・つ・瑠『『『……』』』

 

透哉「……いや、相談というよりはお願いに近いか。……頼む、みんな……

 

 

 

 

 

……いっしょにましろの誕生日プレゼント何がいいか考えてくれ!!」

 

透子「……いや、何でですか。」

 

瑠維「それくらい自分でなんとかしてください。というかしなさい。」

 

透哉「うっ……予想はしてたが、やはり辛辣だな……。」

 

つくし「当たり前ですよ!透哉先輩、ましろちゃんの彼氏でしょ!?それなら相談なんかしなくても、ましろちゃんが喜ぶプレゼントの1つや2つ簡単に選べるでしょ!!」

 

透子「そうだそうだー!もっと言ってやれふーすけ!」

 

七深「つーちゃんも言うようになったねー。」

 

透哉「……泣いていいか?」

 

瑠維「ご勝手にどうぞ。私は先に帰らせてもらうわ。」

 

透子「んじゃ、あたしも帰ろうかな〜。」

 

透哉「え……ちょっ……」

 

つくし「ねぇ、せっかく来たんだし何か食べて行かない?」

 

七深「お、いいねー。」

 

透哉「ちょ、ちょっと……あ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《第百四十話 ましろちゃん誕生日 ー完ー》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透哉「って待て待て待て!待ってくれ!頼むからせめて話だけでも聞いてくれ!」

 

透子「ちっ、引っかからなかったか……。」

 

透哉「おい透子、今舌打ちしなかったか?」

 

瑠維「問題ないわ。無視して黙って帰りましょう。」

 

つくし「え〜、何か食べて行こうよ〜。」

 

透哉「無視て……。いや、今はそんなことで落ち込んでる場合じゃない……瑠維!つくし!頼む!この通りだ!一生のお願いだからさ!」

 

七深「お、出たー、一生のお願い〜。」

 

透子「……透哉先輩、プライドはないんですか……?」

 

透哉「ん?」

 

つくし「要は透哉先輩が言いたいのって、ましろちゃんの誕生日プレゼントに何をあげればいいか分からないからいっしょに考えてくれ、ってことですよね?……普通そういうのって、自分で考えてなんとか選んでそして最後に、おめでとうって言って渡すものじゃないですか。その対象が自分の彼女なら、尚の事……。それなのに……そんな大事なことに、簡単に人を頼るなんて……。透哉先輩、プライドはないんですか!?」

 

透子「(お、同じこと言った……!)」

 

透哉「……だって、絶対喜んで欲しいだろ。」

 

つくし「え?」

 

透哉「大事な人、大切な人……友達、家族、恋人……そんな人達へのプレゼントって、あげたら絶対喜んでくれるものにしたいじゃんか。そのためなら、身近な人にアドバイスをもらったり、相談に乗ってもらったりするのも大事なことだと、俺は思うぞ?……って、相談に乗ってもらおうとしてる俺が言うのもあれだけど……。」

 

透(子)・つ「「……」」

 

瑠維「(そういえばこの人は、そういう人だったわね。)……ちなみに、自分で考えたりとかって……」

 

透哉「もちろんしたよ!……でも今回は、あいつが彼女になって初めての誕生日だろ?だから、今まで渡してたようなものじゃダメなんじゃないか、もっと恋人らしいプレゼントのほうがいいんじゃないか、そう思いながら今日までずっと考えてたんだけど……全然良い案が浮かばなくてさ……。もうこうなったら、いつもあいつの一番近くにいるモニカのみんなに相談するしかないと思って、今回集まってもらったんだが……。まぁ予想してた通り、ボロクソ言われましたと……。」

 

透(子)・つ・瑠「「「……」」」

 

七深「……ねぇみんな、透哉先輩の助けに、なってあげない?」

 

透哉「! 七深!」

 

七深「私、透哉先輩の気持ち、分かる気がするんだ。大事な人にあげるプレゼントは、特別なものにしたいって気持ち。確かに、彼氏なら彼女のプレゼントくらい自分で選べって、言いたくなるけど……透哉先輩だもん。付き合うってことにまだ不慣れな部分も多いだろうし、今の話を聞いたら、やみくもに相談に乗ってほしいってわけじゃないみたいだし……それなら私、透哉先輩の助けになってあげたいなって。」

 

透子「ななみ……。」

 

瑠維「……確かに、下手なプレゼントをあげて倉田さんを悲しませたりしたら、三日三晩鑑さんを問い詰めかねないわね。」

 

透哉「っ……!」ゾ~……

 

透子「ルイまで……。……あぁもう、分かりましたよ!言っときますが、これは透哉先輩のためじゃなくて、シロのためですからね!」

 

七深「ふふ、素直じゃないなー。……つーちゃんはどうする?」

 

つくし「……1つ、条件があります。」

 

透哉「じょ、条件?」

 

つくし「……私達に、ご飯奢ってください。」

 

透哉「ご、ご飯……?あ、ああ分かった。そんなもの、いくらでも奢ってやる!」

 

つくし「あ、言いましたね?」

 

透哉「あ……い、いや、今のは言いすぎた。いくらでもはなしで、ちゃんと加減を…「よーし!じゃあ私、超メガ盛りパフェ頼も!みんなで食べよう!」お、おい……」

 

七深「最初から攻めるね~。それじゃあ私は……このお肉たっぷりメガ盛りミックスグリルにしようかなー。もちろんこれもみんなで分けて食べようね。」

 

透子「ななみも人のこと言えねーじゃん!じゃああたしは……豚骨ラーメン!もちろん特盛で!」

 

瑠維「あなた達、この後に練習が控えていること忘れて…「大丈夫忘れてないって!それに、食べたものは練習で消化すれば問題ないし!」……そう。……それなら私は、白玉ぜんざいにするわ。……2つお願い。」

 

透子「って、結局ルイも頼むんじゃん!」

 

透哉「超メガ盛りパフェに、お肉たっぷりメガ盛りミックスグリル……豚骨ラーメン特盛に、白玉ぜんざい2つ……。」

 

透(子)・七・つ・瑠『『『ごちそうさまです(。)!!』』』

 

透哉「……ええいもうこうなったらどうにでもなれだ!他にも食べたいのあったらどんどん頼んでどんどん食べろ!今日は全部俺の奢りだー!!」

 

つくし「やったー!それじゃああとはー……」

 

透哉「まだ頼むのかよ!?(凛々子さんに頼んで、バイトのシフト増やしてもらわねえと……。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透哉「それで、さっそく本題なんだが……ましろへの誕生日プレゼント、何がいいと…「仮面ライダーでいいんじゃないですか?」いや何でだよ!」

 

透子「何でって……好きだから?」

 

つくし「それ以外の理由がないよね。」

 

透哉「……確かに、俺もましろも仮面ライダーは最高に大好きだ。でも、今回は……あいつが彼女になって初めての誕生日なんだ。だからプレゼントも、特別なものにしたいんだよ。」

 

七深「仮面ライダーは、特別じゃないんですか?」

 

透哉「え?」

 

瑠維「前に倉田さんから聞きましたよ。鑑さんと倉田さんの、出会いの話を。」

 

透哉「!? な、何だそれ!聞いてねえぞ!?」

 

七深「あー……しろちゃん、それ話したこと、透哉先輩には言ってなかったんだ~。」

 

透子「すっげーいろいろ話してくれたんですよ!自分が仮面ライダーに出会うまでの流れとか、それからの仮面ライダーオタ活とか、不良にひどいことされたこととか……。でも、そこに透哉先輩がヒーローのように駆けつけてきてくれて、そこからシロは…「も、もういい!そこら辺でストップだ!」え~、これからが良いとこなのに~。」

 

つくし「……もしかして透哉先輩、恥ずかしいんですか?」

 

透哉「……わ、悪いかよ///……。」

 

透子「……へぇ~。透哉先輩にもそういうところあるんですね~。」

 

透哉「バカにしてんだろお前!」

 

七深「どうどう、透哉先輩。とーこちゃんは、そういう意味で言ったんじゃないと思いますよ。」

 

透哉「……ならいいか。」

 

透(子)・つ・瑠『『『(チョロい……。)』』』

 

七深「それで、話を戻すんですけど……しろちゃんにとっては、仮面ライダーもいろんな意味で特別だと思うんですよー。」

 

透哉「……」

 

七深「だから、透哉先輩の言う特別な誕生日プレゼント、そこに、仮面ライダーも入るんじゃないかなーって、広町は思います。」

 

瑠維「……それに、無理に"特別"にこだわる必要はないと思います。プレゼントを渡すうえで一番大切なのは、"気持ち"ですから。」

 

つくし「おぉー……!瑠維さんカッコいい!」

 

透子「む、ムカつく……けどその通りだ……。」

 

透哉「特別にこだわらない……。大事なのは気持ち、か……。」

 

透子「ていうか、シロのことだから透哉先輩からもらったものなら何でも…「それは言っちゃダメだよ~!」「空気読んで透子ちゃん!」ん~!?ほ、ほひ、ははへ~!!」

 

透哉「……よし、決めた!それじゃあましろへの誕生日プレゼント1つ目は、今まで通り仮面ライダーにする!」

 

七深「うんうん、それが一番透哉先輩らしいです!……ん?1つ目?」

 

透哉「おう、1つ目。」

 

つくし「ってことは、今回2つあげるんですか?」

 

透哉「ああ。1つは仮面ライダーで、もう1つは仮面ライダーじゃないのにしようと思ってる。」

 

七深「なるほど~。誕生日プレゼント2つは贅沢ですねー。」

 

透子「プルプルプル……ぷはっ!じゃ、じゃあプレゼントの種類も決まったことですし、あたし達はこれで失礼しますね!」

 

七深「え、もう?ここまできたら、プレゼント選びに協力…「いや、流石に悪いから、ここからは1人でなんとかしてみる。」透哉先輩……。」

 

透哉「お前らのおかげで、プレゼント選びのヒントを得ることができた。それだけで十分だ。それに、これから練習なんだろ?尚更プレゼント選びに付き合わせるわけにはいかねえよ。」

 

つくし「……そうですね。分かりました。それじゃあ私達は、これで失礼します。」

 

瑠維「良いプレゼントに出会えることを、期待しています。」

 

透哉「おう。今日は付き合ってくれてありがとな。」

 

七深「……頑張ってくださいね、透哉先輩。」

 

透哉「ああ、そのつもりだ。お前らも、練習頑張れよ。」

 

透子「はい!そんじゃあ明日、時間通りななみん家のアトリエで!」

 

透哉「おう、分かってるよ。」

 

瑠維「それでは失礼します。」

 

透子「あ、最後にごちそうさまでしたー!」

 

つくし「最後の挨拶がそれ!?」

 

七深「さようならー透哉先輩~。」フリフリ

 

透哉「おう、またなー。」フリフリ

 

 

 

 

 

透哉「……よし!それじゃあプレゼント探しに、出発しますかー!……っと、その前に……」

 

ゴチャア

 

透哉「……あいつらが食べ残したやつ、食って行かねえと……。今日の夕飯はいらねえか……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~そして、2月19日~

 

【広町家 アトリエ】

 

透哉「……よし、こんな感じでどうだ?」

 

七深「おぉー、バッチリです!」

 

瑠維「これで、飾り付けは終わったわね。あとはケーキやプレゼントを用意するだけね。」

 

つくし「そうだね!あ、そういえば透哉先輩、ましろちゃんへの誕生日プレゼントは無事選べました?」

 

透哉「おう、それはもうバッチリだ!ちょっと待ってろー?今見せてやるから……」

 

つくし「い、いや、いいですよ……みんなで渡す時に分かりますから……。」

 

透哉「そうか?……ところで、ましろはあとどれくらいで来るんだ?」

 

七深「とーこちゃんがしろちゃんをここまで誘導してくれてるはずですので、何かあったらつーちゃんのスマホに連絡が…『ピロリン♪』!」

 

つくし「きた!えーっと……」

 

 

 

 

 

透子『ただいまななみん家の敷地に到着!各自、クラッカーを準備せよ!』

 

 

 

 

 

つくし「あはは……楽しんでるなぁ透子ちゃん。」

 

七深「クラッカークラッカー……これだね!」

 

瑠維「……1つだけ、明らかに大きさが違うものがあるのだけれど。」

 

つくし「この一番大きいのは透哉先輩のだよ。」

 

透哉「え、俺!?」

 

つくし「もちろんです!やっぱり彼氏の透哉先輩は、みんなより特別なものじゃないと……」

 

透哉「……でも昨日瑠維が、特別にこだわる必要ないって…「それとこれとは話が別ですよ!」え~……?」

 

七深「それじゃあみんな、クラッカー発射の準備してー?」

 

透哉「あ、ああ……っ!?重っ!?」

 

つくし「透哉先輩男でしょ?頑張ってください。」

 

透哉「が、頑張れって……。うっ、うぐぐ……」

 

七深「おー、持ち上げたー!」

 

つくし「私、透子ちゃん、七深ちゃんの3人がかりでやっと運べたくらいなのに、流石透哉先輩!」

 

透哉「そんなもん無理に買わなくていいだろ!?てかどこに売ってたんだよ……。」

 

七深「ふっふっふー、それは…『ピロリン♪』!」

 

つくし「お、いよいよかな?」

 

 

 

 

 

透子『そんじゃこっから、カウントダウン始めるぞー!』

 

 

 

 

 

つくし「みんな、カウントダウンだって!」

 

七深「よーし!」

 

瑠維「集中していきましょう。」

 

透哉「こうなったら意地でも成功させてやる……。」

 

 

 

 

 

透子『10!9!8!』

 

 

 

 

 

つくし「7!6!」

 

 

 

 

 

透子『5!4!』

 

瑠維「……」

 

 

 

 

 

つくし「3!2!」

 

七深「……」

 

 

 

 

 

透・つ『「1!!」』

 

透哉「……」

 

 

 

 

 

ガチャ

 

透哉「(今だ!!)」

 

パァン!

 

パァンパァン!!

 

パァン!、パァン!

 

パァン!!!!

 

透(哉)・透(子)・七・つ・瑠『『『ましろ(ちゃん・シロ・しろちゃん・倉田さん。)!!誕生日、おめでとう(。)!!』』』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに透哉先輩からしろちゃんへの誕生日プレゼントは、CSMファイズギアとコアラの巨大ぬいぐるみだった。

 

……うん、みんなの言いたいことは分かるよ。

 

びっくりしたよね、私達もびっくりしたもん。

 

ちなみにファイズギアは初代のほうで、中古屋さんでほぼ新品未開封、15000円で買ったものらしい。

 

相変わらず、どこでそんな掘り出し物を見つけてくるのやら……。

 

しろちゃんも最初こそびっくりしていて、本当に受け取っていいのかな……状態だったが、最近ファイズにはまってることもあり、丁度ベルトで遊んでみたいと思っていたらしく、三つ……四つ返事くらいでそれを受け取っていた。

 

CSMファイズギアのインパクトはすごかったが、コアラの巨大ぬいぐるみも大きさがすごくて、渡す時に外から持ってきていたほどだ。

 

まぁそんなに大きかったら、アトリエの中に置いてたらすぐに気づかれちゃうもんね……。

 

1mくらいある、それこそどこに売ってたんだレベルのぬいぐるみで、正直なこと言うと、部屋に置いてたらすごく場所とりそうだなと思った。

 

しかし、そこはやはりしろちゃん。

 

とても喜んでいて、ぬいぐるみのお腹に頭を乗せて気持ちよさそうに寝心地を確かめていた。(可愛かった)

 

もちろん寝心地はバツグンで、すごく気に入ったのか誕生日会中、しろちゃんはずっとそのぬいぐるみを隣に座らせていた。(可愛かった←2回目)

 

透哉先輩のはもちろん、私達からの誕生日プレゼントもすごく喜んでくれて、本当に心が澄んでいて優しい子だなぁと、改めて思った。

 

サプライズクラッカー、誕生日プレゼント、ケーキ、いろんな意味で大成功に終わったしろちゃんのお誕生日会。

 

……来年も、再来年も、その先もずっと……モニカのみんなと、透哉先輩といっしょに、楽しく誕生日を祝えたらいいな……。




ましろちゃんお誕生日おめでとう!!

去年は東京で祝ったけど、今年は実家で祝えました!

あと、なんとか今日中に間に合いましたw!

やっぱり誕生日は、当日に祝わないとですよね!

あ、あとましろちゃんの誕生日とは関係ないですけど、次MyGO!!!!!イベですね!

MyGO!!!!!イベは全然嬉しいんですけど…… MyGO!!!!!と他バンドの合流イベが、早く、見たいです……。

今年中にはやってくれますよね?

ね?(圧かけんのやめい)


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第百四十一話 ガッチャード第24話感想!毎度お馴染み総集編……からの急転直下……!by燈

燈「と、透哉さん!これ……!」

透哉「あぁそれな。クロスホッパー。いやー、まさかこんなに早くアイアンガッチャードの上の強化フォームがくるとはな~。」

燈「あのホッパー1が……一気にレベルナンバー10に……。」

透哉「え、そっち?ま、まぁ、そっちも重要ではあるけど……。」

燈「プラチナガッチャード……アイアンガッチャードの何らかのリスクを克服するためのフォーム、ってことですかね?」

透哉「ああ、きっとな。」

燈「……プルプルプル……」

透哉「! ど、どうした燈、急に震え出したりして……」

燈「……私のホッパー1も、クロスホッパーに強化させてあげたほうが、いいのかなって……」

透哉「……いや、そのままでいいと思うぞ……?」












愛音「……!あ、えっと……第141話、どうぞ!」

先生「! ど、どうしたの?千早さん。突然……。」

愛音「あ……えっと、なんか急に、言わなきゃいけない気がして……。あ、あはは……。」


【RiNG カフェテリア】

 

燈「……」

 

クウガ、アギト、龍騎、ファイズ、ブレイド……。

 

 

 

 

 

……フォーゼ、ウィザード、鎧武……ドライブ、ゴースト……。

 

 

 

 

 

ゼロワン、セイバー、リバイス、ギーツ、そして、ガッチャード……!

 

……全部、言えた……!

 

平成ライダーから令和ライダーまで、順番に……しかも見ないで……!

 

これも、透哉さんからいろいろ覚え方を教えてもらったおかげかな。

 

えーっと……ケータッチ……グランドジオウ、のライドウォッチ、それから……。

 

ジョージ、狩崎の……ライダーシステム、だっけ。

 

クウガ〜ディケイドまでの平成ライダーはケータッチ、W〜ジオウまでの平成ライダーはグランドジオウのライドウォッチで覚えたから、次はジョージ狩崎のライダーシステムで昭和ライダーを覚えないと……。

 

……それにしても、すごいなぁ。

 

こんな、仮面ライダーの順番を覚えるための歌があるなんて。

 

このジョージ狩崎っていう人が誰なのかは、分からないけど……。

 

 

 

 

 

透哉「燈、お待たせ。」

 

燈「透哉さん!仕事、終わったんですか?」

 

透哉「ああ、バッチリだ!……ところでお前、イヤホンなんてつけて何聞いてたんだ?」

 

燈「ジョージ狩崎の、ライダーシステムです……!」

 

透哉「! お、おう、なるほどな……。」

 

燈「1号、2号、V3まで……あと、途中のBLACK、BLACK RXの流れは覚えたんですけど、それ以外が、まだ全然……。」

 

透哉「そうか……。ま、ゆっくり覚えていけばいいんじゃねえか?別にテストとかがあるわけじゃないんだし……。俺も、昭和の順番覚えるのは苦労したな〜。」

 

燈「と、透哉さんも……?」

 

透哉「ああ。正直、今でも若干"あれ?"ってなる部分とかあるしな。まぁこればかりは、生まれた時代とかあるから仕方ないと言えば仕方ないよな。」

 

燈「生まれた、時代……。」

 

透哉「そう。俺達、平成生まれだろ?」

 

燈「平成……。ふふ、そうですね。」

 

平成生まれか……。

 

だから、なのかな?

 

覚えるときとか、調べてるときもそうだったけど、不思議と平成ライダーは馴染みやすい……。

 

特に、W〜ジオウ……あ、透哉さんはそのライダー達を"2期系"って呼んでたっけ。

 

……平成ライダー……もっと、勉強しなきゃ……。

 

透哉「そういや今更だけど、愛音はいっしょじゃないんだな。」

 

燈「あ……愛音ちゃんは、日直の仕事で遅くなるって、言ってました。」

 

透哉「日直かー。懐かしいな~。」

 

燈「大学では、ないんですか?」

 

透哉「そうだな……俺の大学の場合だけど、まず何年の何組っていうのがないからな。学校行って、自分の選択した授業受けて、1日分のノルマを受け終わったら帰るって感じだから、日直みたいな仕事はないかもな。まぁ、他の大学は分からないけど。」

 

燈「……な、なるほど……。」

 

……なんか、大変そう……。

 

今はまだ1年生だけど……いつか、大学に行く日も来るんだよね……。

 

……後で愛音ちゃんに、このこと話してみよう、かな。

 

透哉「……よし、決めた!」

 

燈「!」

 

透哉「燈、愛音が来るまでの暇つぶしに、ちょっと話そうぜ。」

 

燈「話す……仮面ライダーのことですか!」キラキラシタメ

 

透哉「まぁ、それはそうなんだけど……今回はちょっと主旨を変えて話をしようと思ってるんだ。」

 

燈「主旨を?」

 

透哉「ああ。……この前の、ガッチャードの24話は見たか?」

 

燈「ガッチャードの……。! アイアンガッチャードの……!」

 

透哉「そう、それだ。その反応は、見たってことだな。」

 

燈「もちろんです!透哉さんに教えてもらってからは、毎週欠かさず見るようにしてるので……!」

 

透哉「はは、そうか。……それでここからが本題なんだが、愛音が来るまで、2人で24話の感想会をしないか?」

 

燈「感想、会……?」

 

透哉「つっても、ただその回の感想を2人で言い合うってだけだけどな。ほら、前に最強ケミーガッチャ大作戦観に行ったときも、愛音と2人でいろいろ話してただろ?あんな感じだ。」

 

燈「な、なるほど……。わ、分かりました。やってみます……!」

 

透哉「おいおい、そんな緊張しなくても大丈夫だって。本当にただただ、自分の思ったことを好きなだけ喋ればいいんだから。」

 

燈「は、はい……!」

 

透哉「(うーん、これは時間がかかりそうだな……。だったら……。)今回の回は、アイアンガッチャードへの強化回ではあったけど、前半は総集編だったな。」

 

燈「総集……あ、はい。今までの出来事……宝太郎さんがガッチャードに初変身してから、いろんなケミーをガッチャしたことだったり、錆丸先輩がドレッドに変身させられたことだったり、ミナト先生が敵になってしまったこととか……。」

 

透哉「いろいろと衝撃的な展開が多かったよなぁ。振り返りで出てないところだと、デイブレイクの登場だったり、スパナのマルガム化だったり。しかし、もうガッチャードも半分か……。」

 

燈「半分……?」

 

透哉「だいたい仮面ライダーって、1年通して50話前後放送してるんだよ。今回が24話だから、あと半分。だろ?」

 

燈「……あと、半分……。」

 

透哉「……まぁ、そんな深く考えるな。考え方を変えれば、あと半分もある……あと半年はガッチャードを見れるってことなんだからよ。」

 

燈「……そう、ですね。あと半分……あと半分もある……。」

 

透哉「……よし、じゃあ話を戻そう。総集編ではあったけど、やっぱメインは強化だからな~。」

 

燈「アイアンガッチャード……禁術で変身したって言ってましたね……。」

 

透哉「ああ。スチームライナーだけで戦う方法はないかと聞いたところ、1つだけ、人間とケミーを融合させる禁術があると教えられるが、今の宝太郎の体では耐えきれないと言われる。それでもやると言う宝太郎の前に現れた謎の人物のおかげで、おそらくアイアンガッチャードになることができたんだろう。」

 

燈「……」

 

透哉「……?どうした?燈。」

 

燈「……あ、いや……。な、謎の人物って、もしかして……」

 

透哉「ああ。おそらく、九堂風雅だろうな。宝太郎の指輪も、風雅と同じ金に赤の色に変わってたしな。(仮面ライダーwebにはもろ九堂風雅って書いてあるけど、それはあえて黙っておくか……。)」

 

燈「ですよね……!やっぱり、死んでなかったんだ……。りんねちゃん、喜ぶだろうなぁ。」

 

透哉「うん、きっとな。」

 

燈「……それにしても、スチームライナー以外のケミーが全員取られるなんて……本当に、急転直下、でしたね……。」

 

透哉「だなぁ。ホッパー1までもがワープホールに吸い込まれて……アイテムをほぼ取られるなんて、まるでオーズだな……。」

 

燈「? どうして、オーズ……?」

 

透哉「オーズは、味方sideと敵sideでメダル争奪戦を繰り広げてたんだよ。奪われて取り戻して、また奪われて取り戻したと思ったら、また奪われてって感じでな。」

 

燈「そ、そんな何度も……。」

 

透哉「ああ。1回ほとんどのメダルが奪われたこともあって、そのときは絶望感すごかったな〜。まさに今回も、同じような感じだよな。」

 

燈「……そう、ですね。スチームライナー以外、全部取られちゃいましたから……。」

 

透哉「でも、そんな絶望的な状態から、どうやって再び取られたケミー達を取り戻すのか。あるいは取り戻すことができるのか。そういうのを考えるだけでもすげえ楽しいんだよなぁ。」

 

燈「そ、それ、私も分かる気がします……!それで、たまにすごく良いところで終わっちゃうこともあるから、続きが気になりすぎてどんどん次のを見ちゃって……。」

 

透哉「はは、俺ん家でガッチャードを一気見してるとき、まさにそんな感じだったもんな。……もし今後、燈が1人でガッチャード以外の仮面ライダーを一気見することがあったら、そのときもその現象が起きて、止まらなくなって寝れなくなるかもな。」

 

燈「! そ、それは……お、お母さんに怒られるかも……。」

 

透哉「まあ、それほど仮面ライダーは魅力的で、面白いってことだからな。今回も、アイアンガッチャードに変身したとこで終わったから、まさに続きが気になる状態だよな。」

 

燈「はい、ほんとに……!やっぱり禁術を使ってるから、リスクがないわけじゃなさそうですし、ドレッド壱式と戦ったらどっちが強いのかも気になります……!」

 

透哉「ああ、壱式な~。半身は零式の黒い姿で、半身は壱式の白い姿。左右非対称のライダーってのはこれまでも何人かいたけど、ここまで半身と半身が大きく違うライダーは流石にいなかったな~。……おそらく、アイアンガッチャードのほうが強くはある……はずだけど、今燈が言った通りリスクゼロってのは考えにくいから、善戦はするけど途中で変身解除しちゃうんじゃねえかな?」

 

燈「あ……なるほど……。」

 

透哉「あくまで予想だけどな。次回はミナト先生の過去も明らかになるっぽいし、そろそろこっち側に戻ってくるって展開がくるのかもしれないな。」

 

燈「そうですね。早く、戻ってきてほしいです……。昔の、優しくて生徒思いだったミナト先生の姿を、また……。」

 

透哉「ああ……。よし、というわけで、今回はこれくらいかな。」

 

燈「! も、もう、ですか……?」

 

透哉「あ、いや、まだ喋り足りないことがあるなら、全然喋っていいんだぞ?」

 

燈「喋り足りないこと……あ!」

 

透哉「お、何かあったか。」

 

燈「ケスゾー……!」

 

透哉「……あー、ケスゾーな。そういや話してなかったか。そうだそうだ、そもそもケスゾーが原因で、宝太郎達が今までを振り返ることになったんだったな。」

 

燈「ケスゾー……というか、蓮華さんというか……。」

 

透哉「……まぁ、どっちとも言えるか……。」

 

燈「でも、ケスゾーの能力って、結構厄介ですよね……?実際に存在する物を消したり、パソコンのデータまでも……」

 

透哉「データが消えるのはほんとに厄介だなー。そういう意味ではケスゾーは、恐ろしいケミーの1体かもな。」

 

燈「今回のワープテラと同じで、敵に回したくないケミーの1体ですね。」

 

透哉「た、確かに……。」

 

燈「……でも、ケミー自体に悪気はないんですよね。ちょっとイタズラしちゃったりはするけど、多くは人間の悪意のせいで力を悪いように使われてるだけで……。」

 

透哉「……いろんなケミーと心を通わせて、友達になりたい。そんな宝太郎だから、今までガッチャされてきたケミーも心を開いて、いっしょに仲間として戦ってくれたりしてるんだよな。そう考えたら……ますます取られたケミーを何としてでも取り返してほしいって気持ちになるよな。」

 

燈「はい……!」

 

透哉「……さて燈、他には何かあったりするか?」

 

燈「他……。……いえ、話したいこと、全部話せました。」

 

透哉「そうか。じゃあ、今回の感想会はこれで…「ともりーん!透哉さーん!」お、丁度ご到着か。」

 

愛音「遅くなってごめんなさい!先生から頼まれごとを引き受けたりしてて、意外と時間が……」

 

燈「ううん、大丈夫だよ……。お疲れ様、愛音ちゃん……。」

 

愛音「ともりん……。よーし!それじゃあさっそく、目的のグレープ屋さんへレッツゴー!」

 

透哉「え、もう行くのか?ちょっとは座って休んだり…「大丈夫ですよ!私今、ともりんにお疲れ様って言ってもらえて元気もりもりなんで!」そ、そうか……。」

 

愛音「というわけでともりん、行っくよー!」ダッ!

 

燈「わっ!ちょ、ちょっと待って、あのちゃん……!」

 

透哉「……走るなら、RiNG出た後のほうがいいと思うぞー?」

 

愛音「あ、それもそっか。いけないいけない。」

 

燈「……あ、あの、透哉さん……。」ヒソヒソ

 

透哉「ん?どうした?燈。」ヒソヒソ

 

燈「感想会……た、楽しかったです……!だから、また機会があれば、やりたいなって……。」ヒソヒソ

 

透哉「……おう、もちろんだ。」ヒソヒソ

 

愛音「ちょっとー、2人で何コソコソ話してるんですかー?」

 

燈「あ、ごめんあのちゃん……。実は……」

 

透哉「……今度は、この3人で、かな。」ボソッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

立希「……あれは、燈と愛音と……鑑先輩?」

 

凛々子「ふふっ、相変わらず仲良いねーあの3人。」

 

立希「え、相変わらずって……まさか、いつもあの3人で……?」

 

凛々子「そうだねー、最近は3人でいることが多いかな~。最初は燈ちゃんと透哉くんの2人だったんだけど、いつからかそこに愛音ちゃんも加わるようになって。2人とも透哉くんの影響で仮面ライダー好きになったみたいで、いつも楽しそうに話してくれるんだ。」

 

立希「仮面、ライダー……?」

 

凛々子「立希ちゃん知らない?最近RiNG内でも流行ってるみたいで……」

 

立希「いや、知ってはいますよ。」

 

……確かに言われてみれば、最近よく練習の休憩時間に2人で話してる気がする……。

 

……鑑先輩の、影響……。

 

……今度、問い詰めてみるか。




はい、超久々のガッチャード本編の感想回です。

今日更新しようと思ったらまさかの今日プラチナガッチャードの情報解禁がくるもんだから、びっくりしましたよ……。

というわけで、今日は21:30からガルステ7周年直前特番ですね!(どういうわけだ)

なんと出演者の中にあみたがいるということで!

これはもう秒で見るしかねぇ!ってなりましたね。(あみたがいなくても見てたけど)

あとびっくりだったのが……5人のうち伊藤彩沙さん以外の4人が全員この小説のメインヒロインなんですよね……。(あみた→彩ちゃん、あまねす→ましろちゃん、あいあい→友希那さん、もえし→花音ちゃん)

これは偶然なのか、はたまた……。(おそらく99%偶然です)

しかも、伊藤彩沙さんもガッチャードで何体かのケミーの声を担当されているので……実質今日のガルステは仮面ライダーが浸透したバンドリの世界コラボですね!(暴論がすぎる)

というのは冗談ですので、皆さん!21:30からガルステを見ましょう!!


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第百四十二話 レジェンドライドケミートレカ大投票!

友希那「な、何、これ……。」

一斗「レジェンダリーレジェンド……。へぇ、レジェンドがパワーアップするのかー。」

透哉「もうびっくりだよな。レジェンド本編でいつ出るんだいつ出るんだって思ってる中、まさかの情報解禁がきてよ!しかも最強フォームのカード使ってフォームチェンジもできるらしいし……またこれはヤベぇのがきたなぁ。」

一斗「こいつが本編に出てきて大暴れしたら、もうそれはガッチャードじゃなくてレジェンドになるんじゃねえか?番組乗っ取られんぞ?」

透哉「確かに、一理あるな……。」

友希那「……レジェンダリーレジェンド……伝説の伝説…… Legendary……」

透哉「? どうした?友希那。」

一斗「……!そういえばRoseliaの曲に、確か『Legendary』ってあるよな?」

透哉「……あー、そういやあるな。ってことはお前、レジェンダリーレジェンドにどこかシンパシーを感じて…「ふっ、それでもオーマジオウには敵わないわね。」……ん?」

一斗「……あー……ジオウとレジェンド、どっちが強いのか考えてただけみたいだな。」

透哉「……」

友希那「さて、それではいきましょうか。第142話の、始まりよ。」


【ファミレス】

 

透哉「……!おーい、こっちだ紗夜、燐子!」

 

 

 

 

 

紗夜「鑑さん!大声で呼ばないでください!迷惑ですし恥ずかしいでしょ!」

 

透哉「いや、でも今の時間帯ほぼ人いないし、ここ端っこの席だし…「そういう問題じゃありません!」うっ、わ、悪かったって……。」

 

彩「まぁまぁ……。久しぶりにこのメンバーで集まったんだし、そういうのは今日はなしで、ね?」

 

紗夜「いや、しかし…「氷川さん。」っ、白金さん……。はぁ、分かりました……。」

 

透哉「た、助かったよ彩。」ボソッ

 

彩「えへへっ。」

 

花音「紗夜ちゃん、ここ、座って。」

 

彩「燐子ちゃんはこっちね!」

 

紗・燐「「ありがとうございます。」」

 

 

 

 

 

〈ちなみに席順〉

 

彩 透哉 燐子

 

テーブル

 

千聖 花音 紗夜

 

 

 

 

 

千聖「……それにしても良かったわね。レコーディングが思いのほか早く終わって。」

 

紗夜「はい。おかげで、約束の時間より早く着くことができました。」

 

燐子「! そうですよね。考えてみれば……まだ約束の時間になっていないんですよね……。それなのに、すでに皆さん揃っていたということは……」

 

楓・彩・花・千『『『……はは(あはは……・ふふっ)。』』』

 

紗夜「……全員、この集まりを楽しみにしていたということですね。」

 

花音「ふふっ、だってすごく久しぶりだもん。このメンバーで集まるの。」

 

透哉「みんな花女の卒業生だもんな。確か修学旅行も、この5人だったんだっけか?」

 

彩「うん!はぁ、修学旅行、楽しかったな〜。」

 

千聖「いろいろあったわよね。彩ちゃんが乗るバスを間違えたり。」

 

彩「!? そ、そのことはもういいでしょー///!?」

 

花音「あれは本当にびっくりしたね……。」

 

紗夜「いっしょにいるはずの丸山さんがいなかったので、バスの中はパニックになっていたのを覚えています……。」

 

透哉「バスを間違えるとか……本当にあるんだな……。」

 

彩「うぅ、燐子ちゃ〜ん!みんなして意地悪するよ〜!」

 

千聖「ひ、人聞き悪いわね……。」

 

彩「だって事実じゃ〜ん!」

 

燐子「丸山さん……元気、出してください。」

 

透哉「……とりあえず、その話は一旦忘れて、本題に移るか?」

 

花音「そうしようか……。」

 

千聖「彩ちゃんからしたら、黒歴史、なのね。」

 

紗夜「そのようですね。」

 

彩「うぅ、燐子ちゃ〜ん……!」

 

燐子「よ、よしよし……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彩「そうだった!今日はライドケミートレカ大投票について話し合うために集まったんだった!」

 

透哉「秒で機嫌直ったな……。」

 

千聖「『仮面ライダー』の名前を出しただけでこの元気のなりよう……。彩ちゃんは相変わらずね。」

 

透哉「まぁ、彩だからな……。」

 

花音「透哉くんも人のこと言えないからね♪」

 

透哉「え?」

 

彩「ねぇねぇみんな!さっそくだけどみんなは、何のライダーに投票した?」

 

紗夜「いきなりその話題ですか……。」

 

千聖「ごめんなさい彩ちゃん。私まだ、2次投票を行ってないのよ……。」

 

紗夜「恥ずかしながら、私もです……。」

 

燐子「同じく、です……。」

 

透哉「そうだったのか。……んじゃ、今やっちゃうか。」

 

紗夜「い、今ですか……?」

 

透哉「ああ。上位20位までのライダーを改めて確認して、それを踏まえたうえで、千聖、紗夜、燐子は2次投票のライダーを選択する……。」

 

彩「そうだね!あ、じゃあ今回は、1次のときとは違うライダーに投票してみようよ!」

 

花音「あ、面白そう!」

 

紗夜「ま、待ってください!私の選んだ3ライダーは、例え上位にいようといなかろうと揺るがない…「まぁまぁ紗夜ちゃん。それじゃあ……変えるのは1枠だけにしたらどうかな?」……1枠、ですか。」

 

燐子「とてもいい、アイデアだと思います……!」

 

彩「それなら、3分の2は自分の好きなライダーに入れられるもんね!」

 

花音「うん!……それじゃあ今回は、上位20位のライダーを確認した後、投票する三人のライダーのうち二人は自分の好きなライダー、一人は上位20位の中から選ぶ、ってことにしよう。」

 

彩「意義なし!」

 

透哉「俺も、右に同じだ。」

 

千聖「私も花音の案に賛成よ。」

 

燐子「もちろん……私も、です。」

 

透・彩・花・千・燐『『『……』』』

 

紗夜「……分かりました。私も、松原さんの案に賛同します。」

 

彩「紗夜ちゃん……!」

 

花音「ふふっ♪ありがとう、紗夜ちゃん。」

 

紗夜「別に、礼を言われるほどのことでは……。」

 

……まぁ、概要はさっき花音が説明してくれた通りなのだが、一応補足説明をしておこう。

 

『レジェンドライドケミートレカ大投票』。

 

それは、今月15日から始まった、投票によって数いる仮面ライダーの中から上位10位までに選ばれた仮面ライダーは、ライドケミートレカとして実際に商品化されるという、夢のような企画だ。

 

投票は1次と2次に分かれていて、1次投票→中間発表→2次投票→結果発表というスケジュールになっている。

 

現在は中間発表を経て、2次投票期間だ。

 

2次投票が終わると、約1ヶ月ほど間が空き、来月の26日に結果が発表されるとのことだ。

 

そして今日は、もう見て分かる通り、そのレジェンドライドケミートレカ大投票について話すためにこうして集まった。

 

ちなにこのメンバーなのは、彩の花女卒業組で集まりたいという提案があったからだ。

 

なので俺達はそれぞれのスケジュールを照らし合わせながら集まれる日を探し、その結果、特に予定も被ることなくみんな昼頃に集まることができる、今日になった。

 

……ん?

 

俺は花女卒業組じゃねえだろって?

 

それはそうなんだが……彩曰く、俺は問答無用で強制参加らしい。

 

まぁこれはいつものことか。

 

花音達もそのことに関しては全然気にしてない、なんなら日常的、普通のことだと思ってるみたいだしな。

 

彩「それじゃさっそく、確認していこー!」

 

おっと、結構長々と説明してしまったな。

 

ここからは、今日の本題に移るとしよう。

 

というわけでまずは上位20位までのライダーの確認だな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

燐子「20位がゲンム無双ゲーマー、19位がジュウガ、18位がゲンムゾンビゲーマーで、17位がファングジョーカー……」

 

千聖「16位コンプリートフォーム21、15位ファイズアクセルフォーム、14位がパンクジャック……」

 

紗夜「13位はゼインで、12位がディケイド激情態、11位はアークワンでしたね。」

 

透哉「とりあえずこれらが、20位〜11位か。」

 

紗夜「アクセルフォームやファングジョーカーは入っているだろうと思いましたが、ゼインや無双ゲーマーなどは少し意外でしたね……。」

 

燐子「どちらもアウトサイダーズからの選出ですよね。ゼインは……カード繋がり、でしょうか……。ゲンムは……普通に壇黎斗の人気、ですかね……。」

 

千聖「それなら、激情態やコンプリートフォーム21もカード繋がりかしらね。前者は単純に人気だからかもしれないけど。」

 

透哉「きっと、カードを使うライダーのレジェンドライドケミートレカが見たいっていう人が多いってことだよな。10位〜の中にも一人カードを使うライダーが入ってるし。」

 

花音「でもたぶん、そのライダーが入ってるのはまた別の理由のような……。」

 

彩「やっぱりこういう投票系って、少し意外なのが入ってたりするから面白いよね!ライドウォッチのときのシザースとか!」

 

透哉「あれは……まぁ……うん。」

 

花音「あ、あはは……。」

 

千聖「……どうするのよ彩ちゃん、この空気。」

 

彩「私のせい!?」

 

燐子「き、気を取り直して……残りの順位のライダーも、見ていきましょう……!」

 

紗夜「10位〜1位、これらのライダー達も意外と言えば意外でしたね。」

 

透哉「ほんとにな〜。」

 

花音「えーっと……まず、10位がクローズビルドで、9位がジョーカー、8位がタジャドルコンボエタニティで、7位がグリスブリザードだね。」

 

彩「そして、6位がカリス、5位がタジャドルの、4位がまさかのプロージョンレイジ!」

 

透哉「最後、ベスト3が、3位から順にドゥームズギーツ、Xギーツ、ギーツワンネスだな。中間発表時点での1位は、4人のエースと黒狐に登場した劇場版限定フォーム、ギーツワンネスだったな。……いやギーツ多すぎだろ!」

 

花音「すごいよねぇ。20位〜のも含めると、5人も入ってるもん。」

 

彩「さらに言えば、最近公開されたばかりのギーツのVシネ、『ジャマト・アウェイキング』からさっそくのランクインで、しかも4位と3位……。」

 

透哉「1位と2位は、ギーツワンネスとXギーツで、ギーツ夏映画のライダーが独占してるもんな。……改めて、ギーツ人気すごすぎだろ……。」

 

彩「まぁ、みんな魅力的なキャラやライダーだし、何よりカッコいいもんね〜。特にドゥームズギーツやXギーツなんて、見た目はほぼ同じなのに色や変身者が変わるだけであんなに印象が変わるんだもん。ジャマト・アウェイキングも面白かったしね〜。」

 

紗夜「話は変わりますが、さっき松原さんが言っていたカードを使うライダー……つまりカリスですが、カリスが選ばれた理由はおそらく、ブレイドの4ライダーが揃うからですよね。」

 

千聖「ええ、きっとね。ブレイドはパック、ギャレンは装動、レンゲルはウエハースでそれぞれ手に入れることができるから、カリスが商品化されれば綺麗に4ライダーを揃えることができる。まぁそれ以前に、カリスが人気なのもあるとは思うけど。」

 

燐子「ライドウォッチ総選挙でも……選ばれましたものね。……そう考えると、ライドウォッチ総選挙で選ばれたライダーが……まだ中間発表ではありますけど、今回も選ばれたりしているんですね。」

 

彩「……あ、ほんとだ!カリス、ファイズアクセル、レベルX……やっぱりここら辺は人気なんだね〜。」

 

透哉「あと個人的には、タジャドルとタジャドルエタニティが入っているのがすげぇ嬉しかったよ!タジャドルはまぁ入ってるだろうと思ってたけど、まさかエタニティまで入ってるとは……。復コアはまぁ、いろいろ言われてるけど、エタニティ自体はほんとにカッコいいんだよなぁ。映司に憑依したアンクが変身してるってのも熱いし、タジャドルの進化ってのも熱すぎる……。ライドケミートレカ化したら絶っっっ対にゲットいや……ガッチャしてやる!!」

 

彩「それを言うなら、私もグリスブリザード入ってたもん!ゼロ度の炎は、いつ観ても神回で、カズミンがひたすらにカッコいいし、『Are you ready?』からの『出来てるよ……』がもうセンスの塊でカッコいいし、グリスブリザードも姿、活躍、全てにおいてカッコよすぎるし、グリスのVシネでもまさかの再登場したり……もうランクインしないわけがないよ!!」

 

紗夜「ふっ、それなら私のジョーカーやファングジョーカーだって負けていませんよ。ファングジョーカーは10位以内には入っていませんが、この最後の追い込みでそこに食い込む可能性は十分にあります。というより、ファングジョーカーもジョーカーもカッコよすぎるんですよ!どうして白と黒、ジョーカーにいたっては黒一色なのにあんなにカッコいいんですか!前者は唯一フィリップが主体となって変身したフォームで、実はビギンズナイトで一度変身していたという中間フォームには珍しい経歴を持っていて……技であるファングストライザーも名前、見た目ともにカッコいいですし、グランドジオウも一度召喚している……。そしてジョーカーは、翔太郎が単独で変身したライダーで、実際はスペックがプラットフォームやグローイングフォームと同じくらい低いのに、翔太郎自身の戦闘能力が高かったり、メモリを1本だけ使っていることで性能が極限まで引き出されていることに加え、ジョーカーメモリと翔太郎の相性が良すぎるため本来以上のスペックを引き出せているというエモい設定があり、活躍も夏映画、本編、MOVIE大戦MEGA MAX、仮面ライダー大戦となかなかに多く、技もライダーパンチやライダーキックという、仮面ライダーと言えばの名前と動きですが、翔太郎の言い方も相まってシンプルかつ言葉では言い表せないくらいのカッコよさがあるんです!!」

 

アーダコーダアーダコーダ

 

花音「……は、始まっちゃった……仮面ライダー語り……。」

 

千聖「紗夜ちゃんまでいっしょになるなんて……余程嬉しかったのね。」

 

燐子「ですが、これ……いつ、終わるんですか……?」

 

花・千「「……さぁ……?」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜20分後〜

 

紗夜「私としたことが……すみませんでした……。」

 

千聖「いえ、いいのよ紗夜ちゃん。ああなってしまうのは、仮面ライダー好きの運命(さだめ)でしょ?」

 

透哉「お、千聖!良いこと言うな!」

 

彩「流石千聖ちゃん!」

 

千聖「別に褒められるようなことは言ってないわよ……。」

 

花音「ふふっ、それにしては、満更でもなさそうな顔してるよ♪」

 

千聖「っ……き、気のせいよ///。」

 

燐子「ふふふっ……♪」

 

彩「よーし!それじゃあここからは、三人の投票タイムだね!」

 

千聖「! そういえばそうだったわね。」

 

紗夜「確か、投票する三人のライダーのうち、二人は自分の好きなライダー、一人は上位20位の中から選ぶ、でしたね。」

 

燐子「はい……!あ、ちなみに、鑑さん、松原さん、丸山さんは、何のライダーに投票したんですか……?」

 

彩「お、それ聞いちゃう?」

 

花音「一瞬迷ったけど、やっぱり1次のときと同じライダーに投票しちゃった♪」

 

透哉「俺もそうだぞ。えーっとなー、俺の選んだライダーは……タジャドル、チェイサー、龍玄ヨモツヘグリアームズだな。」

 

千聖「予想通りね。」

 

紗夜「はい。」

 

透哉「おい、何だよその薄い反応は。」

 

花音「まぁまぁ……。えっと、私が投票したライダーは……オーディン、リュウガ、キバーラだよ。」

 

彩「やっぱり花音ちゃんは、龍騎推しだね!」

 

燐子「キバーラは……ディケイド、ディエンド、クウガと揃うから、ですね。」

 

花音「その通り!」

 

彩「最後は私だね!私が選んだライダーはね……グリスブリザード、エモーショナルドラゴン、ギーツワンネスだよ!」

 

透哉「エモーショナルに入れたのか。あれもカッコいいもんな〜。あとはグリブリとギーツワンネス……ん?ギーツワンネス!?」

 

彩「う、うん。」

 

千聖「彩ちゃん、入れていたのね……。」

 

彩「あはは……実はね〜……。」

 

紗夜「自分が投票したライダーが1位だったのに、どうして黙っていたんですか?」

 

彩「いやー、特に深い意味はないんだけど……ちょっと、言い出しづらくて……」

 

燐子「まぁ、気持ちは分からなくないですよね……。」

 

花音「うん……。」

 

透哉「そっかー、彩がギーツワンネスに……。結果発表がどうなるか、さらに楽しみになってきたな。」

 

彩「うん!透哉くんのタジャドルには負けないよ〜!」

 

透哉「お、言ったな彩!見てろ〜!結果発表ではギーツワンネスを抜いてタジャドルかタジャドルエタニティが1位になってるからな〜!」

 

彩「勝負だよ!透哉くん!」

 

透哉「臨むところだ!」

 

花音「……なんか、熱くなっちゃってる……。」

 

千聖「相変わらずね、この二人は……。」

 

紗夜「……」

 

燐子「! 氷川さん、もう投票してるんですね……。」

 

紗夜「ええ。私の選ぶ3ライダーは、やはり揺るぎませんから。」

 

千聖「……さて、私も選ぼうかしら。二枠は決まっているから、残り一枠は上位20位の中からね。」

 

燐子「私は……このライダーにします……!」

 

千聖「……なるほど、燐子ちゃんらしいわね。」

 

紗夜「白鷺さんは、どのライダーに投票するんですか?」

 

千聖「もう決まっている二枠は……これよ。」

 

紗夜「……なるほど……。正直、少し意外でした……。」

 

千聖「妹の影響で、私も……ね。」

 

燐子「そうなんですね……。」

 

千聖「……結果発表、楽しみね。」

 

紗夜「はい。またこの6人で集まって、結果を確認したいですね。」

 

燐子「確かに……。私も、またこの6人で集まりたいです……!」

 

千聖「ふふふ、またスケジュール、確認し合わないといけないわね。」

 

透哉「タジャドルの中でも最終回ver.は屈指のカッコよさなんだ!音声がアンクになるのも、タカメダルが割れてるのも超エモエモポイントだし、ガンバライジングでは変身から必殺技まで、超完璧に再現されてる!あのタジャドルとアンクのカードはもうずーっと部屋に飾ってるくらい大好きだし、CSMなんてもう最高の最高の最高なんだ!!」

 

彩「ギーツワンネスだって、心の英寿が変身する超エモエモ劇場版限定フォームで、分離前のブーストマークⅨレイズバックルとワンネスレイズバックル、そこにまさかのライドケミーカードをセットして変身するという、誰も予想できない変身方法でみんなを驚かせたんだよ!まだ放送開始してない、次作の仮面ライダーのアイテムを使って劇場版限定フォームになるなんて前代未聞だし、ギーツワンネス自体もタイクーン、ナーゴ、バッファ、パンクジャック、ロポ、ケイロウのライダーズクレストが腕とか肩に装飾されてて、みんなの願いを受け取ったてんこ盛りフォームで、映画では心の英寿が変身したけど、もし本来の神である英寿が変身したらどれくらい強いんだろう……っていう妄想もできて……あとあと、変身するまでの過程もほんとにカッコいいんだよ!!」

 

千聖「……ところで、この二人の仮面ライダー語りはいつまで続くのかしら……?」

 

花音「さ、さぁ……?」

 

紗夜「止めなければ、いつまでもこうしていそうですね……。」

 

燐子「た、容易く想像できますね……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《鑑透哉の選んだ仮面ライダー》

・オーズ タジャドルコンボ

・龍玄 ヨモツヘグリアームズ

・チェイサー

 

《丸山彩の選んだ仮面ライダー》

・グリスブリザード

・セイバー エモーショナルドラゴン

・ギーツワンネス

 

《松原花音の選んだ仮面ライダー》

・オーディン

・リュウガ

・キバーラ

 

 

 

 

 

《氷川紗夜の選んだ仮面ライダー》

・W ファングジョーカー

・スカル

・ジョーカー

 

《白鷺千聖の選んだ仮面ライダー》

・電王 クライマックスフォーム

・NEW電王 ストライクフォーム

・ビルド クローズビルドフォーム

 

《白金燐子の選んだ仮面ライダー》

・ウィザード フレイムドラゴン

・エグゼイド クリエイターゲーマー

・ゲンム ゾンビゲーマーレベルX




最近全然更新できなくてすみません……。

というわけで久々の更新はレジェンドライドケミートレカ大投票です!

……2次投票終わり今日だけどね。

ですが間に合ったので無問題w!

投票は今日いっぱいまでなので、まだの人はすぐ投票しましょう!


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第百四十三話 SAKURA CiRCRiNG PARTY!with透哉(前編)

愛音「と、透哉……さん……?」





透哉「? どうしたの?愛音ちゃん。僕の顔に何かついてるかな?」

愛音「い、いや……ついてるというか……もう根本からおかしいというか……。と、ともりーん!透哉さんが変……」





燈「透哉さんが?そんなことないよあのっち。ほら、いつも通りじゃん。」

透哉「ね、いつも通りだよね。」

燈「うん!間違いないよ!」





愛音「……と、とも、りん……?」

彩「あれ?どうしたん愛音ちゃん?顔色悪いで?」

花音「何か変なものでも食べたんじゃねえか?どれ、ちょっと見せてみろよ。」

愛音「あ、彩さん……!?花音さんまで……!?」

透哉「なんか今日の愛音ちゃん、いつもよりちょっと変だよね?」

燈「病気とかじゃないといいけど……心配だなぁ。」

彩「っしゃ!じゃあ今からあたいが、病院に連れてったるわ!」

花音「それならあたしも着いてくぜ。本調子じゃないダチを放っておくわけにはいかねえからな。」

透哉「そうだね。……それじゃあ愛音ちゃん、いっしょに病院行こっか。」

愛音「……こんなの……こんなの……





こんなの、みんなじゃなーーーい!!!」












愛音「うーん……。みんなが……いつもと違うみんなが……」

透哉「……何言ってんだ?こいつ……」

燈「寝言……ですかね……?」

彩「昨日寝れてないのかな?愛音ちゃん。」

花音「それじゃあ、起こさないようそっとしといてあげようか。」

愛音「う、うーん……こんなの、みんなじゃ……ない……。143話、始まる……。」

透・彩・花・燈『『『(それはちゃんと言うのか(言うんだ)……。)』』』


【ショッピングモール フードコート】

 

透哉「ああ、RiNG主催のお花見だろ?もちろん俺も行くよ。なんなら一応スタッフだしな。」

 

愛音「あ、そっか。そういえばそうでしたね……。」

 

燈「透哉さんは……香澄さんと同じ、主催者側……ですか?」

 

透哉「主催者側……?」

 

愛音「……!あ、りっきーいるじゃないですかー。実はりっきーだけそのこと知らされてなかったみたいで、参加者側として参加するみたいなんです。」

 

透哉「へぇ、そうなのか。……それでいくと、俺は参加者側になるかな。」

 

愛音「え、そうなんですか?」

 

透哉「たぶんだけどな。きっと主催者側なら、その日の概要とか流れとか、教えてもらったり話し合ったりするはずだろ?でも俺にそういう連絡は全然きてないし、それに……」

 

 

 

 

 

香澄『透哉先輩!当日を楽しみにしていてくださいね!』

 

沙綾『それじゃあ私達、この後凛々子さんと話し合いがあるので。』

 

 

 

 

 

透哉「……って、言ってたしな。」

 

愛音「な、なるほどー……。」

 

燈「そっか……。それじゃあ当日は、立希ちゃんと、あのちゃんと、透哉さんと、みんなで、行けますね……。」

 

透哉「え?……あー、そ、そうだな。……あれ?でも今、そよと楽奈の名前がなかったような……」

 

愛音「そよりん、友達と勉強会するから行けないって……」

 

燈「楽奈ちゃんは……立希ちゃんが何度も連絡をとろうとしてくれてるんですけど、全然つながらなくて……。」

 

透哉「そ、そうか……。当日は、無事連絡とれるといいな。」

 

燈「はい……!」

 

愛音「それじゃあとりあえず、今のうちに集合場所とか決めちゃいません?RiNGでもいいとは思うけど……チラッ」

 

燈「透哉さんの家がいいです……!」

 

愛音「あはは、だね〜。」

 

透哉「お、おう。俺は全然構わないぞ。(彩達には悪いけど、当日いっしょに行けなくなったって、後で連絡いれとくか……。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜お花見当日〜

 

【RiNG】

 

立希「……何で鑑先輩がいるの。」

 

愛音「え、えーっとー……」

 

透哉「(こいつ、俺も来るってこと言ってなかったのか……。)」

 

立希「……やっぱ帰る。」

 

愛音「! ちょ、ちょっと待ってよ!偶然!偶然会ったの!ここに向かってる途中で偶然……ね?ともりん!」

 

燈「え?あ……う、うん……。」

 

愛音「ほら!ともりんもうんって言った!」

 

立希「……」

 

透哉「立希。燈は、今日を楽しみにしてたんだぞ。俺と立希と愛音と、みんなでお花見できる、って。」

 

立希「……そうなの?燈。」

 

燈「う、うん……。……立希ちゃんは、透哉さんがいっしょだと、嫌?」

 

立希「い、嫌ってわけじゃない、けど……。」

 

透哉「え、嫌じゃないのか?」

 

愛音「ていうかさ、透哉さんに嫌になる要素なんかなくない?最初は私もいろいろ思ってたけど、今は全然だし。……ねぇ、良い機会だし教えてよ。りっきーは、透哉さんの何が不満なの?」

 

立希「……」

 

燈「立希ちゃん……。」

 

立希「……わ、私は……「あなたたち、はじめましてねっ!」!!」

 

愛音「わっ!は、はじめまして……。(びっくりした~……。)」

 

こころ「あたし弦巻こころ!世界を笑顔にするためにバンドを…「はいストーップ。」むぐっ?」

 

透哉「あ、美咲。」

 

美咲「こんにちは透哉先輩。君達もごめん、びっくりしたでしょ。」

 

愛音「い、いえ、大丈夫ですよ~……。」

 

燈「(正直、びっくりした……。)」

 

透哉「相変わらずだな、こころは。」

 

美咲「あたしも、こういうことはいつもすぎてもう慣れちゃいましたよ……。」

 

透哉「はは、そうか。」

 

燈・愛「「……」」

 

立希「……「やっほ~、みんな!」! 戸山先輩。」

 

愛音「こんにちは、香澄さん!」

 

燈「こ、こんにちは……。」

 

透哉「よっ、香澄。」

 

香澄「こんにちは!立希ちゃん!燈ちゃん!愛音ちゃん!透哉先輩!……ってあれ?今日は3人だけ?」

 

愛音「そよりんは誘ったんですけど、友達と勉強会するって断られちゃって……」

 

立希「楽奈は連絡つきませんでした。」

 

燈「……」

 

香澄「そっか〜、残念……。じゃあ、みんなで写真たくさん撮って、送ってあげよっ。」

 

愛音「あはは、ですね〜。」

 

 

 

 

 

凛々子「香澄ちゃーん、ちょっといいかなー?」

 

 

 

 

 

香澄「はーい!それじゃあみんな、また後でね!」

 

愛音「はい!また後で!」

 

香澄「透哉先輩もまた!」

 

透哉「ああ。」

 

タッタッタ……

 

透哉「頑張ってんなぁ香澄のやつ。」

 

愛音「……ていうか透哉先輩って、人脈広すぎないですか?」

 

透哉「え、そうか?」

 

愛音「そうですよ〜。香澄さんは同じバイト先だからってのは分かりますけど、さっきの……こころって呼ばれてた子とその子の口を抑えてた人とも面識あるみたいだし……ここに着いたときも、何人かに話しかけられてたし……」

 

立希「それに加えて、RoseliaとPastel*Palettesとも知り合いみたいだし。」

 

愛音「え!それほんと!?ていうか、どっちもプロじゃん!」

 

燈「透哉さん、すごい……。」

 

透哉「いや、別に驚くほどのことじゃ…「いやいや!普通に驚くほどですって!」そ、そうか……。」

 

燈「……!そういえば、前に話してた……。知り合いに、バンドをしてる人達がいるって……。」

 

愛音「あー!言ってた言ってた!今思えばあれ、香澄さん達のことだったんだ……。うわ〜、なんか今全てが繋がった〜!あれだよね?伏線回収ってやつ!」

 

燈「仮面ライダーでも、よくあるよね……。」

 

透哉「そうそう!仮面ライダーは伏線が多いだけに、それを回収したときの盛り上がりがすげえんだ!特にファイズとかエグゼイドとか、あとは……鎧武、ビルド、最近だとギーツもそうか。最初のほうで散りばめられてた点と点が終盤で一気にガッチャンコしたときは、もう気持ちいいのなんのって!」

 

愛音「へぇ〜……。今はまだガッチャードしか見れてないけど、他の仮面ライダーも見たくなったね!ともりん!」

 

燈「うん……!そうだな……個人的には、オーズとか気になるな。一番最初にガッチャしたパラレルだから。それに、お気に入り……だから。」

 

愛音「あれ、ともりんの部屋に行くたびにいつもカッコいい〜ってなるんだよね〜。私は……やっぱりギーツかなー。」

 

透哉「オーズもギーツもどっちも最高に面白い作品だな!特にオーズは俺も……」

 

立希「……」

 

 

 

 

 

香澄「みんな、飲み物持って〜!まだの人はドリンクコーナーで受け取ってね〜!」

 

 

 

 

 

透哉「あ、ヤベ、まだ受け取ってなかった……。燈と愛音は何がいい?」

 

愛音「え?いや、いいですよ〜。私達は自分で…「遠慮すんなって。ほら、言ってみろよ。」あー……じゃあ、お言葉に甘えて!私はオレンジジュースで!」

 

燈「わ、私もそれで……。」

 

透哉「分かった。……立希は何がいい…「私は自分で持ってくるんでいいです。スタスタスタ」お、おい立希……。」

 

愛音「りっきーてば、素直に透哉さんのご厚意に甘えればいいのに。」

 

燈「立希ちゃん……。」

 

 

 

 

 

立希「……くそっ。なんかいつも以上にイライラする……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【公園】

 

ワイワイガヤガヤ

 

ワイワイガヤガヤ

 

透哉「もうすでに盛り上がってるな〜。」

 

お花見の会場は、近くの大きな公園だ。

 

と言ってもどこ?ってなるが、前にましろ達Morfonicaがみんなとお花見したところって言えば分かるだろう。

 

そして今この会場には、ポピパ、Afterglow、パスパレ、ハロハピ、MyGO!!!!!が集まっている。

 

MyGO!!!!!だけは残念ながら2人いないが、用事だったり連絡取れないのなら仕方ない、というわけでとりあえず置いといて……。

 

それ以外のRoselia、モニカ、RASのみんなは、少し遅れて来るそうだ。

 

さて、それじゃあ俺達も他のバンドと交流を……って、あれ?

 

透哉「……なあ、愛音は?」

 

燈「あ、あのちゃんなら、あそこに……」

 

透哉「へ?……あ。」

 

 

 

 

 

愛音「わ〜、テレビで見るより全然キレイ〜!2人とも顔ちっちゃーい!」

 

彩「ええ、そうかな〜?」

 

千聖「彩ちゃん、顔が緩くなっているわよ。」

 

花音「ふふっ。でも、パスパレファンの子を見ると、私も嬉しくなっちゃうなぁ。私はハロハピでドラムをやってる、松原花音です。よろしくね。」

 

愛音「はい!よろしくです!……あれ?」

 

花音「! どうしたの?」

 

愛音「……もしかして花音さんと千聖さんって……この前のライブ、観に来てくれてました?」

 

千聖「……ふふっ、やっぱり覚えてくれていたのね。」

 

花音「あのライブ、すごく良かったよね!」

 

愛音「うわぁ、ありがとうございます~!有名人に目の前てろ生の感想言ってもらえるなんて、感動~!」

 

彩「いいなぁ2人とも……。私のそのライブ、行きたかった……。」

 

 

 

 

 

透哉「あいつ、いつの間に……。」

 

立希「誘っといて勝手にどっか行くなんて、何考えてんのあいつ……。燈、向こうのシートの端っこ空いてるから、行こう。」

 

燈「う、うん……。」

 

透哉「あ、おい……。」

 

立希「私は知り合いに一通り挨拶したら帰るけど、燈は?」

 

燈「私は……「え、もう帰るのかよ?」!」

 

透哉「まだお花見は始まったばっかだぞ?せっかく来たんだから、もっとみんなと交流を…「鑑先輩には関係ないでしょ。」いや、俺今日は、一応MyGO!!!!!の保護者的な感じで……」

 

立希「勝手に保護者面しないでください。どうせ愛音にでも、今日はMyGO!!!!!といっしょに楽しみましょう的なことでも言われたんでしょ?でもその愛音も、今は1人で別のとこ行ってる。メンバー1人の行動も把握できない、約束は忘れられる、そんなんで、MyGO!!!!!の保護者だなんて二度と口にしないで。燈、行こ。グイッ」

 

燈「あ……た、立希ちゃん……。」

 

……あいつ、最近になって俺への態度がよりドライになってる気がする……。

 

まぁ、たぶん愛音が1人で行っちゃったのは、きっと……。

 

 

 

 

 

???「あ!MyGO!!!!!の子だ!それに透哉先輩も!3人ともこっちにおいでよ〜!」

 

 

 

 

 

透哉「ん?」

 

立希「? ……えっ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透哉「……」

 

燈「……」

 

ひまり「立希ちゃんと燈ちゃんだよね?共演したときに演奏聴いたけど、MyGO!!!!!すっごく良かったよ~!」

 

つぐみ「そういえば立希ちゃん、この間うちのライブ観に来てくれてたよね?」

 

モカ「最前列で応援してくれてたよね~。」

 

巴「観に来てくれてありがとな。共演してるんだし、遠慮せず声かけてくれればよかったのに。」

 

立希「い、いえ、私は、そういうんじゃないので……。」

 

蘭「そういうのって、何?」

 

立希「だ、だから、えっと……」

 

燈「……立希ちゃん、さっきから顔赤い……。熱……?」

 

透哉「いや、熱じゃなくて、たぶんあれは……」

 

それにしてもあんな立希、初めて見たな……。

 

Afterglowが好きとは聞いてたけど、あそこまでとは思わなかった……。

 

さっきまで俺に対してすげえ強気だったのに……ああいう一面もあるんだな。

 

透哉「……どうする?燈。立希があの状態じゃ、当分いっしょに行動はできないだろうし……いっしょに香澄達のとこでも行ってみるか?」

 

燈「……はい、そうします……。」

 

透哉「分かった。えーっと、それで香澄達はどこに…「おーい!ともりーん!透哉さーん!」ん?」

 

燈「! あのちゃん……!」

 

愛音「はぁ、はぁ……。ご、ごめん!最初1人で行っちゃって!芸能人と話せる機会なんてそうそうないだろうから、これは早く行かないとって思って……」

 

燈「そ、そうだったんだ……。大丈夫だよ、あのちゃん。私も透哉さんも、怒ってなんか、ないから……。」

 

愛音「本当?ありがとうともりん!」

 

透哉「まぁ、そんなことだろうと思ったよ。」

 

愛音「えへへ……。って、あれ?そういえばりっきーは?」

 

透哉「立希ならほら、あそこだ。」

 

愛音「? ……あ。」

 

 

 

 

 

立希「その……カッコいい、です。」

 

モカ「おお~、そんなに褒めてもらえるとは~。Afterglow冥利に尽きますな~。」

 

ひまり「立希ちゃん、めちゃくちゃ良い子じゃ〜ん!MyGO!!!!!って、最近バンド組んだばっかりなんだよね?困ったことがあったら、先輩のAfterglowに何でも聞いて!」

 

巴「ひまり、先輩風強すぎ。ごめんな、立希。」

 

立希「よ、呼び捨て……!?」

 

モカ「そういうトモちんもビュービューじゃん〜。ね~、立希ちゃん。」

 

蘭「ちょっと、その辺にしときなって。立希、小さくなってるじゃん。」

 

つぐみ「? 立希ちゃん、顔赤いけど大丈夫?熱……?」

 

立希「! ち、違います……!たぶん……。」

 

 

 

 

 

愛音「あー、全てを察したー。」

 

透哉「ところで、愛音はもういいのか?彩達と話してたんだろ?」

 

愛音「あ、そうだそうだ!いろいろ話してたら、彩さん達もどうやら仮面ライダー好きみたいで!」

 

燈「! 仮面ライダー……!」

 

愛音「うん!それで、私とともりんも最近ハマりだしたって言ったら、ともりんと透哉さんも呼んでみんなで話さないかって!」

 

透哉「おぉ、いいじゃねえか。どうする燈?行ってみるか?あの三人なら、タメになる話いっっぱい聞けると思うぞ。」

 

燈「タメになる話……。と、透哉さんが行くなら、行ってみます……!」

 

透哉「よし、決まりだな。それじゃあさっそく…「透哉先輩ー!」って、今度は何だよ……。」

 

愛音「あれ、沙綾さん、どうしたんですか?」

 

沙綾「ごめんね、みんなで楽しんでるところに……。透哉先輩、唐突なお願いで申し訳ないんですけど、おたえ達といっしょに買い出しに付き合ってくれませんか?」

 

透哉「買い出し?」

 

沙綾「はい。飲み物やお菓子が思いのほか減ってきちゃって……。本当は私や香澄が行くべきなんですけど、いろいろと立て込んでて……立希ちゃんはあんな感じだし、それなら消去法で透哉さんに頼もうかなって。」

 

透哉「おい、今聞き捨てならない言葉が聞こえた気が…「私達、どうしても手が離せないんです。手伝ってくれませんか?」……まぁ、別にいいけどさ。」

 

愛音「あ、じゃあ私も手伝います!」

 

透哉「え、でも、お前はあいつらと…「先輩が困っているのに、見捨てろっていうんですかぁ?」いや、そういうわけじゃ……」

 

愛音「それに、他のバンドの人と交流できるいい機会ですしね。」

 

透哉「そ、そうか……。じゃあ、頼むよ。沙綾、たえの他には誰が行くんだ?」

 

沙綾「はぐみとイヴですよ。」

 

透哉「……うん、やっぱいっしょに行ったほうがいいな。」

 

愛音「? あ、そうだ、ともりんもいっしょに行く?」

 

燈「……ううん。私、待ってる……。」

 

愛音「え、そう?……じゃあ透哉さん、私、行く前に彩さん達に一言断ってきますね。」

 

透哉「おう。それで、たえ達はどこに……」

 

沙綾「あ、もう公園出るとこですね。」

 

透哉「いや止めろよ!?あいつらだけじゃいろいろヤバいだろ!おいたえ!はぐみ!イヴ!俺と愛音も行くからちょっと待てってー!」

 

燈「……」




今日はエイプリルフール!

というわけで今年のガルパは性格変化?でしたね。

個人的にはつぐみやあこ……いや、全員面白かったなw。

話変わって今回は、タイトルにもある通り、この前までやってたお花見イベのwith透哉バージョンです!

ガルパでとうとうMyGO!!!!!と他バンドが合流したので、このシリーズでもとうとう合流です!

今回のイベント、燈ちゃんと日菜ちゃんが出会ったりそよさんとましろちゃんが出会ったりと、面白い箇所がいくつかあったんですが……愛音ちゃんとあやちさかのの3人が会うというのが一番衝撃でしたねw……。

僕の推しカップリングwith彩ちゃんと愛音ちゃんが出会うとか……。

公式様ありがとうございますw。


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第百四十四話 SAKURA CiRCRiNG PARTY!with透哉(後編)

透哉「……これが、俺に見せたかったものか……。」

イヴ「はい!最近ついに手に入れることができた、CSMロックシード、呉島、バロン、鎧武セットです!」

透哉「おぉ……!ここまで長かったなぁ。」

イヴ「なかなか買う決心がつかなくて……。でも、鎧武10周年イヤーも折り返しに入ろうとしているので、ここはもう行くしかないと思い、一気に奮発しました!」

透哉「なるほどな……。で、イヴよ、俺はこれを今から遊んでも……?」

イヴ「もちろん!思う存分遊び倒してください!」

透哉「よっしゃあ!そうなるとやっぱまずは呉島セットの龍玄だよな〜!」

イヴ「ふふっ♪……それでは、トウヤさんが遊んでいる間に……144話を、お楽しみください!」

透哉「うおー!これがCSMのヨモツヘグリか〜。ブドウとキウイもいいなぁ。ってそうだカチドキ……これだよこれ!あの貴虎がカチドキ使うんだもんな〜。そりゃあ強いに決まってるよな〜。」

イヴ「ウズウズウズ わ、私にも見せてくださーい!」

透哉「おう!いっしょに遊ぼうぜ!」


【コンビニ】

 

俺は今、コンビニに来ている。

 

たえ、はぐみ、イヴ、愛音といっしょにジュースとお菓子の買い出しに来たのだが……そこで、意外な人物に遭遇した。

 

その意外な人物とは……。

 

 

 

 

 

そよ「……何で……?」

 

透哉「いや、それはこっちのセリフだよ……。何でそよが……。」

 

愛音「透哉さん、そっち何か……ってあれ!?そよりんじゃん!勉強会終わったの?」

 

そよ「……最悪。」ボソッ

 

 

 

 

 

まさかの、今日は勉強会で来れないと言っていたMyGO!!!!!のベース、長崎そよと遭遇した。

 

こんなことあるんだな……。

 

はぐみ「あのちーん、透哉先輩ー、お菓子買うけどどれが……あれ?もしかしてその子……」

 

イヴ「MyGO!!!!!のメンバーの方ですか?」

 

たえ「知ってる、ベースの子だ。」

 

はぐみ「わあ、はぐみと一緒だ。嬉しいな〜。」

 

そよ「そ、そうなんですね……。それで……愛音ちゃん、と鑑さん、お花見はどうしたんですか?」

 

愛音「なんかジュースとお菓子が切れちゃって買い出し。会場すぐそこなんだ。」

 

イヴ「RiNGのスタッフの皆さんが忙しそうだったので、私達がお手伝いすることにしたんです。」

 

透哉「俺の場合は、消去法で選ばれたみたいだけどな。まぁでも断る理由もないし、こうして付き添ってるんだ。(こいつらだけで行かせるわけにも行かなかったしな……。)」

 

そよ「(消去法?何言ってるのこの人……。)そうですか……。」

 

はぐみ「ねぇねぇ、あのちんのバンドの子なんだったら、今から一緒にお花見行こうよ!」

 

たえ「行こう行こう。ジュースにお菓子に、ハンバーグもあるし。」

透哉「なぜそこでハンバーグなんだよ……。」

 

はぐみ「コロッケもあるよ!はぐみん家のコロッケは世界一美味しいんだ!」

 

イヴ「そうだ!せっかくですし、今お花見をしている皆さんの好きなものを出来る限り揃えませんか?」

 

はぐみ「わぁ、それいい!みんな絶対喜ぶよ!」

 

たえ「イヴ、もしかして天才……?」

 

イヴ「いえいえ、まだ絶賛精進中の身です!それでは力を合わせ、とことんかごに入れていきましょう!」

 

た・は「「オッケー!」」

 

愛音「す、すごい盛り上がってる……。まぁ、凛々子さんも好きなもの買っていいって言ってたし、別にいっか。」

 

透哉「そうだとしても、ほどほどにしとけよ?」

 

たえ「分かってますよ〜。」

 

透哉「ほんとに分かってんのか……?」

 

そよ「……それじゃあ、私はもう帰りますね。お花見楽しんで……」

 

 

 

 

 

はぐみ「おーい2人ともー、荷物運ぶの手伝ってくれる?」

 

 

 

 

 

愛音「お会計早っ!」

 

透哉「いや、早すぎるなんてものじゃないだろ今のは……。おい、適当にぽんぽん入れたんじゃないだろうな?ちょっと見せてみろ。」

 

たえ「いやいや、大丈夫ですって。」

 

イヴ「忍者のような早業で、皆さんの好きなものをありっけ詰め込みました!まさにブシドーです!」

 

透哉「……ほんとだ……。な、なんて早業だほんとに……。」

 

はぐみ「はい、これとこれ!かさばってるけど軽いから安心してね!」

 

そよ「い、いえ、私そもそもお花見には……」

 

たえ「第2陣、セルフレジ通すよー。」

 

イ・は「「おーっ!」」

 

愛音「……あれは確認しなくていいんですか?」

 

透哉「まぁ……ちょい不安だけど、あの感じなら大丈夫だ。……たぶん。」

 

そよ「誰も聞いてないし……。」

 

愛音「そよりーん、この空気で帰れる感じ?」

 

透哉「もし勉強会の帰りなら、ちょっとぐらい寄っていけよ。燈と立希も待ってるぞ。」

 

そよ「(……はぁ〜……ほんっとにもう……。)それじゃあ、お言葉に甘えて、少しだけお邪魔させてもらいますね。」

 

透哉「おう。そのほうがきっとみんなも喜ぶよ。」

 

愛音「(相変わらず透哉さんには猫被るんだな〜……。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【公園】

 

透哉「おーい、香澄ー、沙綾ー。」

 

 

 

 

 

香澄「! 透哉先輩!みんな!」

 

タッタッタッタ……

 

 

 

 

 

沙綾「みんな、本当にありがとう〜。ってあれ?その子……」

 

そよ「こんにちは。」ニコッ

 

香澄「そよちゃんだ〜!来てくれたんだね!」

 

愛音「なんと、そよりんとはコンビニで会ったんですよ〜!」

 

はぐみ「はぐみが一緒にお花見行こうって誘ったんだ!」

 

イヴ「さらに!皆さんの好きなものをありったけ買ってきました!」

 

たえ「香澄の大好物もあるよ。」

 

香澄「本当!?ありがとうおたえ〜!あ、そうだ愛音ちゃん!なんとさっき、もう1人お花見に来てくれたんだよ!」

 

愛音「もう1人?へぇ、すごいじゃないですか。でも、何で私に……」

 

透哉「……!おい愛音、そよ、あれ……!」

 

愛音「え?……あ!」

 

そよ「いつの間に……」

 

 

 

 

 

楽奈「〜♪」

 

 

 

 

 

愛音「ギター弾いてる……。」

 

透哉「ていうか、いつの間にかRoseliaとモニカ、RASのみんなも来てたんだな。」

 

愛音「ほんとだ!いつの間にか来てる!わぁ〜、本物のプロだ〜。」

 

そよ「興奮しすぎ。」

 

透哉「……お、こっちに気づいたみたいだぞ。」

 

愛音「手招きしてる……あれはもしかしなくても、おいでって意味だよね?」

 

そよ「さぁ……どうだろ…「そうなったらもう行くしかないよね!行くよそよりん!」ちょ、ちょっと!私は別に……」

 

透哉「いいじゃねえか。特にモニカはみんな月ノ森……学生としてもバンドとしても、お前の先輩に当たるから、ためになる話が聞けるかもしれねえぞ。」

 

そよ「……そうなんですね。じゃあ……挨拶がてら、行ってみますね。」

 

透哉「おう。」

 

愛音「また猫被った……。」

 

そよ「何?」

 

愛音「べっつにー?」

 

 

 

 

 

透哉「……さてと、燈と立希はどこに……って、立希のやつ、まだAfterglowといんのか。ほんと好きなんだなあいつ……。じゃあ、燈は……。キョロキョロ ……あ。」

 

タッタッタッタ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

燈「……「よっ、燈。」! 透哉さん!」

 

透哉「どうだ?いろんなやつと話できたか?」

 

燈「はい……!あの……私の前の天文部の人に、会いました……。」

 

透哉「お、日菜か。面白いやつだったろ。」

 

燈「なんというか……個性的?な人でした……。あと、お姉さんと、生徒会長もいて……。」

 

透哉「紗夜とつぐみもいっしょだったのか。はは、日菜がおねーちゃんおねちゃん言ってたんだろうなぁってのが軽く想像できるよ。それで、どんな話したんた?」

 

燈「えっと……その人が残していったノートのこととか、部室に貼ってあるポスターのこととか……学校楽しんでるか、とか。」

 

透哉「そうか。……2人とも、羽丘のことは誰よりもよく知ってるから、困ったことがあったら何でも相談しろよ?他人事ではあるけど、あいつらのことは俺が保証するからよ。」

 

燈「……」

 

透哉「どれどれ、そよと愛音は仲良くやってんのかな……。……そよが透子と写真撮ってんな。愛音は……めちゃめちゃコミュニケーションとりまくってる……。って、ん?友希那のやつ、何してんだ……?楽奈に……餌付けしてる……?何で……?」

 

燈「……透哉さんは……」

 

透哉「ん?」

 

燈「透哉さんは……知り合いが、いっぱいいるんですね……。」

 

透哉「あー……まぁ、そうだな。いつの間にか、こんなに増えちまったな〜。」

 

燈「いつの間にか……?」

 

透哉「最初は幼馴染が2人いるだけだったんだが……高二になって、そいつらの紹介で知り合いが1人増え2人増え……高三になったときにはもう軽く20人を超えてて……。そしてまた、4人、さらに5人増え……大学生になり、また5人……お前らMyGO!!!!!と出会って……。今では、この場にいるやつらのほとんどが知り合い……いや……友達だよ。」

 

燈「……ほとんどが、友達……。」

 

透哉「ああ。いつか、お前にもそうなる日がくるといいよな。」

 

燈「……私も、この場にいる人達と……」

 

透哉「……っと、悪い燈、俺ちょっとトイレ行ってくるな。すぐ済ませてくるから、ここで待っててくれ。……気が向いたら、愛音達のとこにでも行ってみたらどうだ?それか……香澄達のとことか。」

 

燈「……」

 

透哉「……あくまで気が向いたら、でいいからな。じゃ。」

 

燈「……!あ……!」

 

行っちゃった……。

 

……気が向いたら、って言われても……。

 

 

 

 

 

透子「月ノ森のことで分かんないことがあったら何でも聞いて!この透子様が何でも教えてあげる!」

 

そよ「わ、わぁ〜、頼もしいです〜。(早く帰りたい……。)」

 

愛音「見てくださいリサさん!この服超可愛くないですか!?」

 

リサ「おー、ほんとじゃーん。最近のトレンドって感じするね〜。」

 

楽奈「猫、好きなの?」

 

チュチュ「べ、別にこれは猫が好きなわけじゃなくて、丁度いいからで……」

 

 

 

 

 

ひまり「立希ちゃん!これ食べてみてよ!すっごく美味しいよ〜!」

 

蘭「ひまり、立希困ってるって……。」

 

モカ「立希ちゃーん、この山吹ベーカリーのパンもどうぞ〜。」

 

立希「あ……えっと……うぅ……(今のこの状況、非常にヤバい……。)」

 

 

 

 

 

……みんな、楽しんでるみたいだし……邪魔しないほうがいいだろうから……ここで、待ってよう……。

 

トイレなら、すぐ戻ってくるだろうし……。

 

……あ、そうだ。

 

確かバッグに……あった。

 

私の、宝物……ライドケミートレカファイル……。

 

これ見て、透哉さんが帰ってくるの待ってよう。

 

……ケミーは全部で101体、現時点で判明しているケミーはそのうち100体で、私が今ガッチャしているケミーは……。

 

 

 

 

 

???「それって、カード?」

 

 

 

 

 

え?

 

???「……」

 

燈「! あ、いや、これは……あ!」

 

ガサッ

 

驚いた拍子で、バッグが……!

 

???「だ、大丈夫!?……あれ?これって……」

 

あ、ここに来る前に買ったライドケミートレカのパック……。

 

バッグが倒れた拍子に出ちゃったんだ……。

 

燈「ご、ごめんなさい……。あの、それ…「ライドケミートレカ、だよね?」! え……?」

 

???「FHASE:03かぁ。私、まだこの弾のケミー全種揃えられてないんだよねー。何だったっけな、あと持ってないのが……ジュピッタと、マーキュリンと、ヴァンフェンリルと……」

 

燈「! わ、私も、まだそのケミー達、持ってなくて……。あ、でも……マーキュリンなら確か、今日買ったときに……」

 

???「ほんと!?すごいなぁ。ねぇ、そのファイル、私も見ていいかな?」

 

燈「は、はい……!ど、どうぞ……。」

 

???「ふふ、ありがとう。」

 

そう言うと先輩は、私の隣に腰掛けた。

 

私は靴を脱いでレジャーシートの上に座っているが、その人は脱がずに体育座りをし、そのときに倒れたバッグも立ててくれた。

 

燈「あ……ありがとう、ございます。」

 

???「ううん、大丈夫だよ。あ、分かりやすいようにガッチャンコ同士で入れてるんだね。」

 

燈「はい……。でもまだ持ってないカードが何種類かあって、ちらほら空いてるところが……」

 

???「集めるのは大変だよねぇ。でも、その分揃ったときの嬉しさは格別だよ。」

 

燈「わ、分かります……!」

 

???「さらにレジェンドライダーのカードもあるから、更に集めがいがあるよねー。他にもイラスト違いだったり、レアリティ違いだったり、あとは……パラレル!全種類満遍なく揃える!っていうのは流石に厳しいけど、自分の好きなライダーやケミーのカードはできるだけ集めていきたいよね。あ、ところであなたは、好きなライダーはいる?私は……オールマイティに好きなんだけど、最近はファイズにハマってるかなぁ。あ、あとはある人の影響でオーズとか……」

 

……なんかこの感じ……透哉さんに、似てる……。

 

まさか透哉さん以外の先輩にも、仮面ライダーが好きな人がいたなんて……。

 

白……だけど、ちょっと銀?っぽい髪色の、大人しい感じの人で……見た目は仮面ライダーとは無縁っぽいのに、実際はそんなことなくて……。

 

???「あとはゼロワンとかも好きだけど……結局は全員好きなんだよね。箱推し、って言うのかな?あれ、それとはまたちょっと違う……?まぁ何にしても、私は仮面ライダー全般が……って、ご、ごめんね!?私、いつの間にか自分語りを……」

 

燈「い、いえ、大丈夫です……。私は、今はガッチャードが好き……だと思うんですけど、他のライダーのことも、少しずつ勉強したくて……」

 

???「そっか。……私も最初は、いろいろ勉強したなぁ。自分で調べたりもしたけど、一番は、ある人にいろんな知識を教えてもらって……」

 

燈「わ、私も……ある人に、いろんな仮面ライダーのことを、教えてもらっていて……」

 

 

 

 

 

透哉「ふぅ、スッキリした……。って、ん?あれは……」

 

 

 

 

 

???「そうなんだね。仮面ライダー界隈はいろいろあるもんね〜。ベルトやアイテムなどのDXのおもちゃはもちろん、それの高級版のCSMとか、フィギュアもソフビやフィギュアーツ、装動などいろいろあって、ゲームだってガンバライド、ライジング、レジェンズ、家庭用ゲームや昔はアプリもあったし、その他にもいろいろ……」

 

燈「あ、最近は、ガンバレジェンズっていうのを少しずつやってて……週ごとに無料でもらえるカードをもらいに行ったり、スタートデッキセット、だっけ。それを買ってゲームしてバトルしたり、他には……」

 

 

 

 

 

透哉「その仮面ライダートーク、俺も混ぜてくれよ。ポン」

 

燈・???「「! 透哉さん(先輩)!……え?」」

 

透哉「ん?え、どうした?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

燈「えっと……た、高松、燈、です……。よろしく、お願いします……。」

 

彩「よろしくね、燈ちゃん!私は丸山彩!燈ちゃんも、仮面ライダー好きなんだって!?」

 

燈「あ、えっと……」

 

紗夜「丸山さん、高松さん怖がってますよ……。私は氷川紗夜です。Roseliaで、ギターを担当しています。よろしくお願いしますね。」

 

花音「私は松原花音だよ。よろしくね。」

 

友希那「Roseliaのボーカル、湊友希那よ。よろしく。……ジー」

 

燈「! な、何ですか……?」

 

透哉「おい、目力強えぞ友希那……?燈怖がってんじゃねえか。」

 

友希那「なっ……!そんなつもりは……」

 

彩「ふふ、仲間だね、友希那ちゃん。」

 

友希那「何も嬉しくないわ。」

 

燈「……」

 

透哉「……やっぱ、緊張するか?」

 

燈「え……?」

 

透哉「ここにいるやつら、みんな大学生だし、彩とか結構ぐいぐい来るタイプだし、友希那と紗夜も、正直ちょっと怖いイメージあるだろ。」

 

燈「……確かに、緊張は、してます……。でも……透哉さんがいてくれるから、大丈夫……です。」

 

透哉「……そうか。無理だけはするなよ。何かあったら、すぐ言えよ。」

 

燈「はい……。」

 

透哉さんも含め、ここにいる全員が、大学生……。

 

私はまだ高校1年だから、三つも上……。

 

……みんな、すごく、大人っぽい……。

 

さっきの人と、透哉さんに連れられるがまま、ここに来ちゃったけど……場違いじゃ、ないかな……?

 

……あのちゃんがいたら、みんなと、気軽に話せるんだろうな……。

 

透哉「……「透哉先ぱーい!先輩方ー!」!」

 

彩「あ、お帰り〜!」

 

花音「モニカのみんな、どうだった?」

 

???「Roseliaの皆さんとRASの皆さん、そしてMyGO!!!!!のそよちゃん、愛音ちゃん、楽奈ちゃんと盛り上がってました。いっしょに来ないかって誘ったんですけど、せっかくだからいつもの6人+燈ちゃんで集まったらって、つくしちゃんが……。」

 

紗夜「そうなんですね。」

 

友希那「すっかり定着してしまっているわね、この集まりが。」

 

透哉「それ、言うの累計何回目だよ……。」

 

友希那「このメンバーで集まるたびに、たまにふとよぎるのよ。」

 

透哉「そうなのか……。まぁでも、それでいいんじゃねえか。今も、そして、これからも。」

 

友希那「……ふっ、くさいわね。」

 

透哉「うるせぇ。」

 

???「ふふっ♪……あ、そうだ。

 

 

 

 

 

私は倉田ましろ。Morfonicaのボーカルなんだ。これからよろしくね、燈ちゃん。」

 

燈「ましろ、さん……。よ、よろしく、お願いします……。」

 

この人も……大学生……?

 

透哉「ちなみにましろは、月ノ森の二年生なんだ。だから、そよと同じ学校でかつ、お前らの一つ先輩だな。」

 

燈「! 二年生……。」

 

ましろ「私が先輩か……。正直、まだあまり実感湧かないな……。」

 

透哉「これからMyGO!!!!!のみんなに、いろいろ教えてやってくれよ。ましろ先輩。」

 

ましろ「もう、茶化さないでくださいよ〜。」

 

透哉「ははは、悪い悪い。」

 

燈「……」

 

花音「燈ちゃん。この前のライブ、すっごく良かったよ!」

 

燈「! え……?」

 

花音「あのとき愛音ちゃんには言えたけど、燈ちゃんには言えなかったから……。」

 

友希那「MyGO!!!!!のライブ、とてもいい刺激になったわ。同じボーカルとして、これからお互い高め合っていきましょう。」

 

燈「……あ、ありがとうございます……。こちらこそ、よろしくお願いします……。」

 

彩「はぁ、私も行きたかったな〜そのライブ……。」

 

透哉「お前もそれ何回言うんだよ……。」

 

彩「だってほんとに行きたかったんだも〜ん!」

 

紗夜「流石にくどいですよ……?」

 

ましろ「大事なお仕事があったなら、仕方ないですよ……。」

 

燈「……あの……今度また、ライブやるので……もしだったら、そのときに…「ほんと!?」!! は、はい……。あの、日程が決まったら、透哉さんに伝えて……」

 

彩「それじゃあ燈ちゃん!私と連絡先交換しよう!」

 

燈「……え?」

 

彩「ライブのことももちろんだけど、それ以外にも燈ちゃんと話したいこといっぱいあるし……あと、仮面ライダーのこととか!いっぱい語り合いたい!」

 

透哉「なんなら、そっちのほうが本命なんじゃねえか?」

 

彩「そ、そそ、そんなこと……な、ないもん!」

 

ま・紗・友・花『『『(分かりやすいくらい動揺してる(してるわね)……。)』』』

 

燈「……そ、それじゃあ……お願い、します……。」

 

彩「うん!ありがとう、燈ちゃん!」

 

花音「あ、それじゃあ私もいいかな?」

 

燈「え?」

 

紗夜「私達も、交換しておきましょうか。」

 

友希那「そうね。今後、バンド間での集まりもあるかもしれないもの。」

 

ましろ「じゃあ……私も、お願いしていいかな。」

 

燈「あ、え……えっと……」

 

透哉「はは、良かったな、燈。」

 

燈「良かった……んですかね……?」

 

透哉「おう、もちろんだとも。」

 

彩「はい、これ、私の連絡先だよ。」

 

燈「! あ、ちょ、ちょっと待ってください……!えっと……」

 

彩「あ、焦らなくて大丈夫だからね……?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

友希那「やはり見るなら、とりあえずジオウね。レジェンドライダーもいっぱい出てくるから、ジオウ以外のライダーの勉強にももってこいよ。」

 

紗夜「ジオウもいいですが、Wもおすすめです。二人で一人の仮面ライダーという誰もが驚くコンセプトで、数十年後にはアニメ化、舞台化などもされるほどの人気で、ジオウでもWのあるライダーが登場したことでかなり話題になったんですよ。」

 

花音「あ、じゃあ私は龍騎やディケイドをおすすめしようかな。龍騎は仮面ライダーで初めてバトルロイヤルを題材にしてて、登場ライダーも映画、TVスペシャルなどを含めると13人も出てくるんだ。そしてディケイドは、平成仮面ライダー10作品目の記念ライダーで、ジオウ同様レジェンドライダーがいっぱい登場するんだよ。ちなみに龍騎もディケイドも、ガッチャードと同じカードを使うライダーなんだよ。」

 

燈「が、ガッチャードと同じ……?」

 

友希那「(食いついた……!?)」

 

紗夜「(やるわね、松原さん……。)」

 

 

 

 

 

透哉「おーい、そろそろお開きだぞー。あと燈、愛音達来てるぞー…って聞いてねえな。」

 

愛音「ともりんが、私達以外とも仲良くなってる……!」

 

立希「何、燈のことバカにしてんの?」

 

愛音「違うって〜。もう、どうしてそんな考えになっちゃうかなー。」

 

そよ「そんなことより、早く燈ちゃん含めあの人達どうにかしてくれない?もう帰りたいんだけど……」

 

愛音「まぁまぁそよりん、今透哉さんがなんとかしてくれてるから。」

 

そよ「……はぁ。あ、立希ちゃん、楽奈ちゃん勝手に帰ろうとしてるよ。」

 

立希「はぁ!?おい野良猫、ちょっと待てって!」ガシッ!

 

楽奈「もう待つの飽きた。帰ってギター弾く。」

 

立希「いや、勝手に帰ったら戸山先輩達に失礼だし……、! そ、そうだこれ!スッ この抹茶味の飴やるから!」

 

楽奈「抹茶!食べる。」

 

そよ「もう完全に手慣れてる……。」

 

透哉「やれやれ、どうしたもんか……。」

 

彩「ごめんね、みんな。待たせちゃってて。」

 

愛音「いえ、私達は大丈夫ですので。それにしても、みんな本当に仲良いんですね!」

 

彩「えへへ、まぁね。みんな、透哉くんと仮面ライダーで繋がった、運命の友達みたいなものだから。」

 

愛音「運命の……なんかいいですね!そういうの!」

 

彩「でしょ〜!私も今のは決まったって思ったんだー!」

 

立希「(大袈裟すぎない……?)」

 

そよ「(嘘くさい……。)」

 

楽奈「〜♪(飴美味しい。)」

 

ましろ「でもほんとに、透哉先輩がいなかったら、今私達はこうして、仮面ライダーという共通の話題で語り合うことはなかったかもしれないですよね。あの人の存在は、本当に……。大きすぎるなんて言葉じゃ言い表わせないくらい、私には……。」

 

愛音「……?」

 

 

 

 

 

香澄「名残惜しい気持ちは痛いくらい分かりますが、お花見もそろそろお開きの時間でーす!最後にみんなで写真を撮りたいので、私のいるところに集まってくれると嬉しいでーす!」

 

 

 

 

 

ましろ「え、みんなで写真!?」

 

彩「MyGO!!!!!のみんなもいっしょにってことだよね!それすっごく良い!これを逃すわけにはいかないよね、透哉くん!」

 

透哉「ああ、分かってる。……燈、みんなで写真撮るぞ。もちろんMyGO!!!!!もいっしょに、この公園にいるみんなで。」

 

燈「え?写真……ですか?みんなで……。」

 

透哉「ああ。最後のお花見の思い出にな。だから、その3人を呼んでくれないか?」

 

燈「わ、分かりました……!あ、あの……。」

 

友希那「ライドウォッチも面白いわよ。DX、食玩、GPとで多くのライダーやフォームが出ているし、集めるだけでもかなり楽しくて……」

 

紗夜「それを言うならガイアメモリだってはずせないですよ。Wが実際に使うメモリは少ないですが、玩具限定でレジェンドライダーなど特別なメモリが展開されているので……」

 

花音「集めて楽しいって言われて、真っ先に思いつくのはカードだよ。トレーディングカード、アーケードゲームのカード、あらゆる媒体で身近に展開されるカードっていうおもちゃは、今や多くの人に愛されてるものだから、そんなものが仮面ライダーでもってなったらもう沼だよ。燈ちゃんもライドケミートレカを買ってるなら、そのことの意味が……」

 

燈「あ、あの……。みんなで、写真……。」

 

透哉「こいつら……。」

 

そよ「……私、先に行ってるね。」

 

愛音「え!?ちょっと、いっしょに行かないの!?」

 

そよ「これじゃあ、いつまで待てばいいか分かったもんじゃないから。」

 

立希「それには私も同感。……でも、燈が心配だから私はまだここにいる。」

 

そよ「……そ。それじゃあ楽奈ちゃん、行くよ。ほら、抹茶味の飴、まだあるから。」

 

楽奈「! 行く。」

 

立希「(あいつ持ってたのかよ……!)」

 

愛音「人のこと言えないじゃん、そよりん……。」

 

透哉「……仕方ない。こいつらは置いて、俺達は先に…「友希那〜、紗夜〜、花音〜。」ん?」

 

友希那「何?私達は今……」

 

紗夜「大事な話を……」

 

花音「しているところ……」

 

リサ「大事な話をするのは良いことだけど、ちゃんと周りは見なきゃダメだよ〜。」ゴゴゴゴゴ……

 

友・紗・花「「「!?」」」

 

透哉「おぉ……すげえ迫力……。」

 

友希那「……あ、あら?みんなは……?」

 

紗夜「……!あ、あんなところに、集まっているわ。」

 

花音「……写真を、撮るみたい……?わ、私達も急がないと!」

 

友・紗・花「「「ごめんなさい(すみません)高松さん(ごめん燈ちゃん)!この話はまた今度しましょう(しよう)!」」」

 

タッタッタッタ……

 

燈・愛・立「「「……」」」

 

透哉「は、はは……流石リサだな……。」

 

リサ「イェイ♪さてと、それじゃあアタシ達も行こっか。」

 

彩「だね!行こう、愛音ちゃん!」

 

花音「立希ちゃんも!」

 

愛音「あ、はい!」

 

立希「……はい。」

 

透哉「そよと楽奈は……って、先に行ったのか……。んじゃあ燈、俺達も…「透哉さん。」ん?」

 

燈「……」

 

 

 

 

 

彩『みんな、透哉くんと仮面ライダーで繋がった、運命の友達みたいなものだから。』

 

 

 

 

 

燈「……透哉さんって……ボソボソ 仮面ライダーって……すごいんですね。」

 

透哉「……だろ?」ニカッ

 

 

 

 

 

愛音「ともりーん、透哉さーん、早くー!」

 

 

 

 

 

燈「う、うん……!」タッタッタ

 

透哉「……最初のほう、なんて言ったのかちょっと聞こえなかったけど……まぁいいか。」




4月ももう終わりですね。

なんとかそれまでに投稿できて良かったです……。(前回からめちゃめちゃ空いてしまい申し訳ありません……。)

お花見回も終了したので、次からは物語に進展を……の前にいろいろ書きたい話があるので先にそっちを投稿しますw。

明後日は日曜であれが出るしね……。


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