もしウマ娘がヤんじゃったら? (ジャックマン)
しおりを挟む

スタート

個人的にはエイシンフラッシュなんて1番ヤンデレになりそうですね


ウマ娘

それは神秘的な存在

走ることを喜びとし生き、人々を熱狂の渦に巻き込む非常に魅力的な存在だ。

そんな彼女達を支えるのはトレーナーと呼ばれる存在で、難関な試験を突破し訓練を積み初めて得られる名誉有る事……らしい。

 

トレセン学園、正式名称は忘れたけど日本で1番有名なウマ娘の育成施設だ。

此処では日夜ウマ娘達が頑張って鍛えてる。

そこの1室でスタートするのがこの物語。

 

「考え直してはくれないか?」

 

「あー……まぁ、無理寄りの無理ですね」

 

「しかし!?」

 

「理事長、俺は夢を支えて夢を叶えさせて来ました

そろそろ俺も夢を叶えたいんすよ」

 

適当に伸ばした髪を適当に縛り、だらしなく白衣を着たのが俺こと『中井譲二』

それに対するは茶髪のチビッ子こと理事長の秋川なんとか、その横に居るのは秘書のたづなちゃんだ。

緑の服は目に優しいのに性格はわりと厳しい女の子だ。

 

「質問!君の夢……聞かせてくれないか?」

 

「俺の夢ってのは…………あ~…………だらだらニート生活って奴ですよ

気ままに生きるアレ、したかったんすよね」

 

「驚愕!?」

 

「し、正気ですかトレーナーさん!」

 

「正気も正気、超正気

これが正気じゃなかったら何が正気なのってレベルで正気だぞ」

 

ウマ娘のトレーナーになったのだって面倒な労働をしたくないからだ。

給料はかなり高いし、担当したウマ娘がレースで勝てば賞金の何割か俺の懐に入ってくる。

それかG1級となると1レースうん100万単位。

お陰で俺は生涯ニートで居ても暮らせる程に貯められたし、カードとか作るための社会的な信用も得られた。

 

まぁ、担当したウマ娘達は曲者揃いだけど全部このニート生活の為の布石だ。

若い内は苦労は買ってでもせよなんて言ってるけどまさにそれ、お陰で1日9時間労働で週休1日なんて拷問を食らってたよ。

 

「んじゃ辞表出しましたし必要書類も出したんで帰りますね」

 

「停止!待ちたまえ!」

 

「なんすか?」

 

「君の担当ウマ娘はどうするつもりだ?」

 

「あ、そこら辺の処理も昨日までに済ませたんで平気っすよ

流石G1ウマ娘だけ有って皆喜んで引き受けてくれたっす」

 

俺は「んじゃ今まであざっした」なんて言って理事長室から立ち去っていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドアが閉まると理事長『秋川やよい』は頭を抱え顔を青くして怯え出した。

それを見て光無い目でやよいを見つめるたづな。

 

「理事長?」

 

「せ、静止!

これは彼の手の回しが早くて後手に回ってしまった結果だ!

ちゃんとひき止める手が有るから落ち着いてくれ!」

 

それを聞き安堵の表情を浮かべるたづな。

ニート生活をしたいが為にウマ娘達に惚れられ、更にはそれが病的にまで発展してしまった世界。

それがこの地獄だ。




中井譲二
30手前の脱力系トレーナー
数々の賞を取り、1部のウマ娘からは彼のお眼鏡に叶えば最強になると言われる程
その実は有能なウマ娘を見付けては教本に脚色を少し加えたトレーニングでG1を制覇している超低燃費仕様
本人曰く「目だけは良い」らしい

担当ウマ娘
???
???
???
???
???
???
???
???
???
???
???
???
???
???
???
???
???
???
???
???
???


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

エイシンフラッシュ

最近手に入れたのですが、この娘ほどの逸材は少ないのでは?


有能な秘書や優秀な側近が居るってのはかなり得だ。

海外の物語で言えばアーサー王のマーリンやシャルルマーニュの勇士、日本で言えば徳川家康の本多忠勝や伊達政宗の片倉小十郎。

何が言いたいかってと、優秀な王様だけじゃなせることは少ないって事だ。

 

そこに気付いた俺は最初にスカウトしたのは有能な秘書系ウマ娘だ。

心当たりは有ったので土下座せん勢いで口説き、何とか何とか今日までやってこれた。

 

エイシンフラッシュ

ドイツだったかイギリスだかアメリカから来た超絶ド真面目ウマ娘だ。

ちなみによくドが着くとかド級ってのはドレッドノート級のドらしいよ。

 

 

 

 

 

 

「おはようございます

5分の寝坊ですよトレーナー」

 

「おはようさん」

 

朝目が覚める度、コイツの正面顔が目の前に。

フラッシュは時間に正確だし食事の栄養バランスとかを兎に角考えている真面目な性格だ。

朝弱い俺は目覚ましがてらついでに起こして貰ったり朝飯を作って貰ってる。

あ、別に不法侵入とか学園の規則とかは平気だぞ。

そもそも俺の家は自腹で購入した一軒家だし、規則は寮に入るなよ系だから。

合鍵を渡してるから侵入楽々、まぁお陰で此処ってフラッシュの家だっけ的な錯覚を起こしちゃうけどね。

 

しかしその錯覚とは今日でさよならバイバイ、俺はこの家に引きこもる!(ゴリチュー)

顔を洗ってリビングに行けば一汁三菜の整った朝食が。

席に着いて手を合わせて「いただきます」をしてから味噌汁を一口。

 

朝の味噌汁はジャスティス、具が豆腐と油揚げってのも最高にハイって奴にしてくれる。

ちなみに2番目に好きなのはネギと油揚げだ、これテストに出すから覚えておけよ。

 

「あ、俺トレーナー辞めるから」

 

「そうですか…………はい?」

 

「ミー、トレーナー、辞める、ユー、これから、フリーダム、ネクスト、トレーナー、決まった」

 

「わざとらしい片言で理解出来ません、もう一度!確りと!報告!」

 

流石におふざけが過ぎたのでそれっぽい理由を付けて説明を試みる。

何が良いかな?両親は健在だし(60代なのにいまだにデートしまくりな関係)……そうだ友人の言ってたあれを使うか。

 

「いや実はな親に孫の顔をいい加減見せろって言われてて、流石にこの仕事をしながらだとほらアレがアレじゃん

だからいっそ前からの夢だったデザイナー(名前だけでニート)をやりながら的な……ね?」

 

そう言うとフラッシュはスマホを取り出して何処かに電話をかけた。

うーん、何か嫌な予感がバリバリだな。

 

「息子さんは両親から早く孫を見せろと言われたと申しておりますが本当ですかお義父さん?」

 

『いや、孫は満太郎と空太郎が居るからそんなこと言わないよ』

 

「…………本当の理由は?」

 

アイエエエ、オヤジ、ナンデオヤジ!?

いつの間に知り合ったんですかねフラッシュさん!?流石に俺の親はトップシークレットだからウマ娘の誰も知らないはずなのに!

 

「早く言ってくださいトレーナー」

 

手に持っていたタンブラーがフラッシュの握力によってドンドンと前衛的なオブジェに変わっていく姿は、俺が返答をミスるとこうなる的な姿と重なる。

さてどうするか、悪戯IQこそ高いが普通のIQは平均成人男性しか無いぞ。

 

「あー……燃え尽き症候群って言うのかね、若かりし日のソウルが……な」

 

「?」

 

「フラッシュはクラシック、シニア、更にはURAも優勝

ルドルフは7冠達成、他にも他にもで……な

ぶっちゃけやる事が無くてな

そんな訳で新しい目標が見つかるまでお休みしようかな~……なんて」

 

そう言うと何かを考え出すフラッシュ。

おや、まさか納得してくれた系?スゲエ爽やか、初日の出を新しいパンツで迎えた位スゲエ爽やかだ。

 

「解りました……」

 

「まぁ、ちゃんと後任は信頼出来る奴だししかも実力もある超スゲ─────」

 

「つまり再燃出来れば辞めないのですね、では行きましょう準備は出来てます」

 

「ホワイ?」

 

玄関から旅行カバンを2つの持って来た。

何ぞやそれ?

 

「フラッシュさん?」

 

「丁度良かったです」

 

「?」

 

「本日より3日間休みなのは知っています

休日を利用して1度故郷に戻り挨拶をして貰おうかと思ってましたし」

 

んー、話がさっぱりわからんですしお寿司。

 

「男と女が1つ屋根の下、それでトレーナーは再度燃えれば辞めない

なら方法は1つです結婚しましょう」

 

「生命体の思考をしてほしいかなぁ~何でそこから結婚に飛躍したの?

君は会話のキャッチボールはしないで会話で銃撃戦でもしてるのかい?

てか担当してきたウマ娘って皆言葉で戦争しまくってるじゃん、何故どうしてトレセン珍獣百科でトップページに乗ってるゴルシだけマトモに会話できて君達は出来ないの?

チームプレアデスはゲリラ地帯なの?駆け込み寺扱いされてるけど実は隔離施設なの?」

 

チームプレアデスってのは俺の担当してるウマ娘達のチームで何故か駆け込み寺扱いされてるんだ。

正規メンバー(プレアデス所属)はフラッシュ含めて5名。

後はスランプに陥ったり訳ありなウマ娘が複数ちょくちょく顔を出す程度だな。

さて、この理解不可能な状況はどう対処すれば良いんだ?

 

「互いの両親に顔を会わせるのは当たり前の事でしょう

それを断るならウララさんに注意して貰いますよ」

 

「止めておけフラッシュ、その術は俺にきく」

 

ハルウララ

走ることが大好きな超純粋ウマ娘で、コイツが居るだけで普段の3割増で商店街が盛り上がるとか何とか。

まぁ、結果が伴わないからと理事長に半ば強引に担当させられたんだ。

夢は有記念の優勝なのだが……そもそもウララの脚質はダート向けの短距離型。

前提から間違えているのだが、あんな純粋な目でお願いされたら俺だって断れん。

ちなみにマックとかオペラが東京大賞典で優勝したいなんて言ったら「NO!」って言うけどな!

 

まぁ、そんなこんなでウララファンが応援に来て奇跡を見て貰ったって話。

うん……まぁ、短距離ダートってのはトレーナー間でも有名でウララが出た時に他のトレーナーが「ドベは無くなった」なんて言ってたんだけど勝っちゃった♪

ライスもブルボンもあのゴルシでさえ泣きながら喜んでたなぁ……お陰で人生3回分頭を使ったけどな!

 

そんな訳で俺にとってウララは妹とか娘的な存在なんだよ。

それに注意なんてされたら心が折れる、物理的には骨が折れるけどな!

 

「納得しましたね、では挨拶に向かいましょう

今から出発すれば予約1時間前には空港に到着するのでゆっくり出来ますよ」

 

「ふっ……譲二戦法No.1

隙は逃がすな!」

 

「っ!?」

 

「ペプシメーン!」

 

視線が搭乗チケットに行った瞬間、豪快に窓を破り全力疾走(100m18秒の鈍足)で裏道から裏道へと渡り逃げていく。

フハハハハハ!まだまだ尻が青いな小娘め!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「『今回は』逃げられましたか、ですがいつまで持ちますでしょうか?

早く諦めて楽になった方が身の為ですよトレーナー♪」

 

飛散した窓ガラス片を1つ1つ丁寧に取り除き、テープとシートを使って簡易補修しているエイシンフラッシュ。

その作業が終わるとキッチンから砥石と包丁を複数持ってくると丁寧に研いでいく。

 

1度研げばあの人の為

 

2度研げば幸せの為

 

3度研げば子の為

 

4度研げば……愛の為

 

「でも厄介なゴルシさんに知られる前に手は打っておきましょうか」

 

チームプレアデスの唯一の良心にして抑止力と呼ばれるゴールドシップの存在は計画に邪魔なのでどうやって引き離すか。

プレアデス正規メンバー5人は勝利する為にテレビ電話で作戦を練るのだった。




中井譲二(CV愉悦神父)
もう頭を使いたくないと言う程にウララ育成を頑張った猛者
ウララの優勝を見たファンからは神の様に崇められ、学園内では奇跡を起こした男や不可能を可能にした男、靡く春風の快男児等々多数のアダ名を持つ


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ゴールドシップ

似合う娘が多くて誰にしようか悩みます


今は人を隠すなら~理論で商店街に来てるけど、流石に着てる物がパジャマだからか道行く社畜共がジロジロと見てくる。

現在は7時8分、やってるのはコンビニか1部の店だけだ。

手持ちは財布のみ……流石に家にはフラッシュが居るだろうし常に監視してそうだから戻れないよな。

 

てなると……マン喫で過ごすか。

鬼滅とかソーマとか読みたかったし丁度良い、先ずは腹ごしらえだな。

余程じゃないとマン喫の飯って高い普通が多いから、こうやって予め膨らますのが良いんだよな。

 

って、完全に金の無い奴の考えになってるし。

今の手持ちは目玉が飛び出るほど貯めたカードが有るんだからそこら辺気にしないで良いじゃん。

ダメだね俺、頭パンパカパーンになってるよ。

 

「肉野菜炒めね」

 

「はいよ、200円ね」

 

なのに……なのに匂いに釣られて近くの肉屋に行ってしまう。

メニューがやたらと豊富な小さな店先で注文してしまった。

肉!食わずにはいられない!

 

5分くらいしたら割り箸と紙皿に乗った肉野菜炒めを手渡され、適当なベンチに腰を据えて食べてみる。

うん普通、特徴が無いのが特徴ってレベルで普通だ。

 

まぁそんなことよりフラッシュがアレって事は俺の担当した何人かはあんな感じになるって覚悟しておいた方が良いな。

安全か危険かで1度仕分けてみるか。

 

先ずウララはセーフだろう、なんせ妹だし可愛いし。

ゴルシは微妙だな、マックとオペラ辺りはアウトの可能性が高いから保留。

担当5人、ブルボン、フラッシュ、ルドルフ、スズカ、クリークは完全アウトって前提だな。

ビコーとマルゼンとマヤはさっぱり解らん、アイツ等はパンパカパーン過ぎる。

ターボとイクノとネイチャは…………ギリセーフか?

うぅむ、こう見るとアウト率高いな。

 

「ん?よぉトレーナー、朝っぱらから肉なんて飛ばしてるな

今日はレース場でアゴゴライブか?」

 

「いや、俺トレーナー辞めたから」

 

「なんだそのジョーク?ゴルゴル星でも流行らねえぞ」

 

アゴゴライブ懐かしいな。

ゴルシの木魚とチケゾーのエアギターと俺のアゴゴとオペラの謎のミュージカルでレース場を満員にしたのを思い出すな。

 

「でぇ、ゴルシちゃんに本当の事言わねえとゴルスペシャルの刑だぞ」

 

「いや昨日付けで辞めた、理由は~まぁ疲れたからだな」

 

「せーい!」

 

ゴルシからのドロップキックを肺にくらい2~3メートルくらいぶっ飛ぶ俺。

ゴルシの事だからてっきり「んじゃ今度差し入れ持って遊びに行くわ」なんて言って頻繁に遊びに来る程度で済むって思ってたのに。

 

「ふざけた事言ってんじゃねーよ!一緒にG64星雲救うって約束したじゃねえか!

何勝手に辞めてんだよ!お前の熱いパッションはその程度なのかよ!」

 

ダッシュで近付きヘッドロックを綺麗に決めてくるゴルシ。

 

「ステイステイステイ!決まってる、首が決まってるから!」

 

「決めてんだよ!」

 

何その「当ててるのよ」的な言い方?

ゴルシの88ロケットが後頭部に当たってるけどガチで痛いから楽しむ余裕なんて無い……

 

「それにお前が辞めてみろ、学園内で戦争じゃ……」

 

「トレーナー1人、ましてやイケメンでもイケボでもない平々凡々な奴だぞ

戦争どころか泣く奴が居れば御の字だろ」

 

「とにかく!

このゴルシ様はお前が辞めるの許さねえぞ!」

 

「おいおいおいおい、実権を握ってるのは理事長だから流石に無理じゃね?」

 

「ばか野郎!

その理事長すら敵なんだからな!

鬼塚英吉と両津勘吉とキリコ・キュービーじゃなきゃこの戦争は生き残れないぞ!」

 

何それ怖い。

ふざけるのは程々にしてとにかく話して貰うか。

 

「それによ、アタシの話しに着いてこれるのはお前くらいだろ……」

 

「ホワイ?」

 

「辞めるなよ……もっと遊ぼうぜ……」

 

んー、この首筋に当たる液体の感覚、まさかゴルシが?

いやいや無い無い、あのゴルシが目から滝壺するとかあり得ないだろ。

花京院の魂を賭けてやるよ。

 

「あー、たまに遊びに来いよ……な?」

 

「辞める気は変わらねえか」

 

あるぇ、なんか凄く嫌な予感がしてきたのですが。

ゴルシは俺を持ち上げると近くの麻袋に放り込み口を縛って全力で走り出した。

ガックンガックンと揺れる袋内、時折当たる何かと最悪な物が連続し気を失ってしまった。

 




中井譲二(CVギロロ伍長)
怠惰を求めるあまり勤勉に行き着いた、を地で行くトレーナー
知識だけは結構あるらしい……
本人曰く平々凡々な容姿だが何処かの神父みたいと評価されている


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

タマモクロス

久々の書き方なので少し違和感が…
個人的にジャスタウェイは早く実装してほしいです…デビューが自分の誕生日だったので


どうも~前回最後に誘拐された残念主人公こと中井譲二ですます。

今はゴルシに誘拐されて何処かに走っているのですが場所が不明、いやぁ困った困った。

なんて1人でふざけてると突然ゴルシの進撃が止まり、外から激しいぶつかり合いの音が。

 

この癖のある音と、たまに聞こえる杉田某みたいな声は間違い無い奴だ。

俺は適当に激しく動き袋の口を緩め外へのっそりと出ると近くには不格好なこけしみたいな物が。

 

「助かったぞジャスタウェイ」

 

ゴルシの親友とも言えるウマ娘に助けられ、俺は何処かの路地裏で1人黄昏る。

何処だよ此処。

 

「ん?お、中井ちゃんかこないところで何しとるん?」

 

「お、お前は!?」

 

それは紛れもなく奴さ

 

スペースタマモ

 

「うちは赤く無いし腕も普通や!!!」

 

「そう言うなよタマモキャット」

 

「猫ちゃうわ!」

 

「えー、じゃあタマモナイン?」

 

「クロスや!タマモクロス!」

 

「沈黙の胸部さんより実は巨乳ってか、身長とかから見るとわりと平均的なスタイルしてるタマモクロスじゃないか

どうしたの?」

 

タマモクロス

驚異的な末脚と小柄ながらにパワフルな走りと、こんな感じのノリの良い性格から幅広い層に人気のウマ娘。

令和こそこそ話

実はタマモとゴルシの出るレースは入場券がかなり手に入りにくい。

 

「で、どうしてタマは此処に?」

 

「オグリとかが登校するなりケータイみた瞬間鬼みたいな顔になって出てな、心配やから着いてったんやけど…」

 

「あー……そりゃ……まぁ御愁傷様?」

 

タマは基本的に差しでオグリは差しと先行の中間、町中で動くとなるとわりと不利なんだよな。

それで振り切られたって理解したけど流石に口には出さない。

 

「しっかし、何があったん?」

 

「俺が辞めるって知ったからじゃね?」

 

あ、しまった。

ゴルシでさえああなるんだしタマが知ったらもっと不味い事になるじゃん。

己の口の軽さに「ゆ゛る゛さ゛ん゛」になってるがタマはそこまで気にしてる様子が無い。

マジか!?

 

「そりゃおつかれさん

中井ちゃんの人気やと家に担当が乱入してくるとか有ったんとちゃう?」

 

「ヴェッ!?フラッシュが今朝方来ましたですたい」

 

「やろうな~中井ちゃん人気やし

てなると住家が無い状況やろ」

 

「金は有るし適当にホテルを転々と~」

 

「洗濯はどないするん?

コインランドリーだってバカにならんやろ?面倒やし家来る?」

 

タマの家って寮じゃん!?しかも同室はあのオグリキャップ、詰むわ!

断りを入れようとすると先に笑って否定してくるタマ。

 

「ちゃうちゃう、寮やなくてウチの実家な

彼処なら洗濯機に寝床に三食有るし程よくトレセンから離れとるから隠れられるやろ」

 

「タマ……」

 

フラッシュは担当だったからああなった、ゴルシは気があってよく一緒に遊んだからああなった。

そう考えるとタマは奴等ほど深い関係では無いから平気かも知れないな。

そう思い頷くとタマは「おかんに言ってくる」なんて言ってこの場から離れていった。

 

いやぁ、持つべきものは優しいタマモクロスって古事記にも書いてあった。

うん、タマは優しいよく解るね。

 

「おかん、実はそっちに1人匿ってほしいんよ」

 

「は?彼氏ちゃうわ!いや……まぁ……将来的には……旦那やけど」

 

「頼むなおかん、譲二はめっちゃ逃げるからとにかく閉じ込めておいてな

どうするって、うまぴょいして好きだっちして光ともすすればええんやろ

おかんの子やで、そこら辺は解っとる」

 

おぃぃいいいい!!!

電話が不穏!

うまぴょいとかヤバイ単語が聞こえてきたんですけど!!!

ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイよヤバイよ!

俺の中の出○さんが出るくらいヤバイよ!

 

そっと逃げようとすると電話を終えたタマに背中を見られてしまった。

気温が3℃は下がった気配、流石にヤバイかも。

 

「おかんな、中井ちゃんが来るんならええって言うとった」

 

「そうか~ありがたいんだけど少し用事が有るから待って────!?」

 

突然の腰に来る衝撃。

俺の身体能力雑魚とか言うなよ、人間が車並の速さで走るとかこう見えて砲弾並の重さがウマ娘なんだからな。

俺は普通だ!コイツ等がおかしいんだからな!

 

「はよ行かんと見つかるから行こうか」  

 

「タマ?タマちゃ~ん?タマさ~ん?」

 

「安心し、すぐにウチも向かうからな」

 

めっちゃハイライトが無い目で見てくるタマ。

うっそだろ、俺とタマの接点てアオハル杯くらいじゃん!何でこうなるの!?

 

そんな時に来る救いの手、金髪に色白な陰と黒髪小麦肌の天使だ。

その名は……

 

「リトルコンコンとシュガーハート!」

 

「リトルココンです!」

 

「ビターグラッセだ!」

 

「そうそうそれそれ

どうして此処に?」

 

「不穏な気配を感じてみたら貴方が居ただけです」

 

「すげぇ、スゲエ強そうだ

勝負しろ!」

 

素人目でも解る程に俺に好意なんて抱いてない2人は樫本代理理事もとい樫本トレーナーの担当である。

マジか、あのアナ○が弱そうなんてネタにされてるトレーナーの愛バにまさか助けられるなんてな。

俺は軽く礼をしてその場からさるのだった。

こうなった原因はなんなんだ、ゆるさんぞ!じわじわとくすぐってやる!




中井譲二(CVグランドおじいちゃん)
本人は自堕落と言うが実は効率良く物事を進めているので一部からは「顔を出さないのは完璧な計画を立てて居るから」や「今後の為に自主性や適正を見極めている」等とプラスに解釈されまくっている
ゴルシ、ソダシ、ジャスタウェイ、タマモと仲が良い


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

駿川たづな

久々の更新です


 

はいはーい、皆のものにエレキネットの俺っちだぜ~

なんか2年くらいぶりな気がするけど気の所為気の所為木の精。

ヤベータマから逃げて取り敢えず電車に乗って見知らぬ土地へと付いた俺。

此処どこ?いや、適当に乗ったから此処本当に何処なの?

 

まぁ、見慣れない町並みだけど逃げられたしこれ幸いと駅から出て取り敢えず周辺をプラプラしてる。

 

「腹が‥‥‥減ったな‥‥‥」

 

前に食った肉野菜炒め程度しかはらに入れてないからヤベーくらいに腹が減った。

くっそ、腹の虫なんて‥‥‥腹の虫なんて‥‥‥いつも騒いでるじゃん!?

アレ?トレ専ってブラック?

まぁ考えても仕方ないしもう辞めたしお寿司、近くの某マクドナルドに入って適当に注文。

しかしなんで朝はバーガーが無いんだよ!ハワイやん好きなのにって悪態ついてると呼ばれたので受け取っておく。

 

そういやフラッシュの朝飯を食ってたわなと思いつつマフィンを一齧り。

かってーーー!!!アメリカ人いつもこれ食うのかよ!!!

 

「美味しそうですねトレーナーさん♪」

 

「味はいいけどかってーからなぁ……?」

 

「ふふ……♪」

 

……緑の悪魔が居る気がするなぁ~

何ていうか、プリコネとかデレマスでも緑の悪魔って呼ばれている種族のさ……

おのれサイゲ!!!

 

「捕まえました♡」

 

「たづなさんや……何であっしの腕に己のアームをそんなアナコンダみたく絡ませて?」

 

「約束、果たして欲しくて♡」

 

「は?」

 

「覚えてませんか?」

 

うーん……知らぬ!

しかしだ、此処で返答をミスると死になりかねないと俺の本能が叫んでる。

 

「ねぇじょー君」

 

「え?ちょっ!?えっ!?みっちゃん!?!?!?」

 

「嬉しい……やっぱり覚えてた♡」

 

はいぃぃぃいいいいい!?!?!?

みっちゃんってのは俺の幼馴染の名前でウマ娘なんですけどぉ!?

なんて思ってると帽子を少しずらしてウマ耳を見せてくる。

あ……確かウマ娘って名前2つ有るんだよね……なんて基礎的な事を思い出して乾いた笑いを浮かべてる俺。

 

上手く説明出来ないけど、例えばタマモクロスやオグリキャップには普通の日本人名が有ってレース時にのみ名乗るのがその名前なんだ。

何ていうか……リングネーム?みたいなのがそれなんだ。

でだ、駿川さんはかつてお互いに「とれーなーになったらわたしをみてね♪」的な事を言った幼馴染でして……

 

「じょー君が大きくなるの待ってたんですから♡」

 

「オーケー、落ち着こうかみっちゃんや

此処はハンバーガーショップで互いに大人だ、大事なのはモラルではないかね?」

 

「ふふ……朝からお城の様な建物ですか?

じょー君のえっち♡」

 

っしゃ!

視線がズレた瞬間、俺は俊足をもって人混みに紛れて全力疾走。

常識を持つウマ娘なら自分が本気で走るとこの人達を壊してしまう事を知ってるので動けない。

フハハハハ!これこそここの天才の策よ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

たづなは「あらあら〜」なんて余裕な表情で彼の食べ残したマフィンを見ていた。

そして匂いを嗅ぎ、愉快そうな笑みを浮かべた。

 

「逃げる事が出来ないのにじょー君は可愛いですね♡」

 

ウマ娘からは逃げられない!




この世界の特別設定
ウマ娘はレースネームと本名の2つを持ってます。
なのでレースネームで好きな人に呼ばれると病んでいきますのでご注意を

特別に本名を1つだけ
新堀瑠奈


駿川たづな
おおきくなったら○○○○○○ってれーすねーむにする!と聞きみっちゃんと呼ばれている


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

シンボリルドルフ

久しぶりなのでよちよち歩きのリハビリ投稿、つまり初投稿です


 

オッス、オラ譲二。

ひゃ〜〜〜まさか辞めるなんて言ったら担当ウマ娘から一時面倒見てたウマ娘。

それに幼馴染ウマ娘から激重感情向けられるとかオラゾックゾクするぞ。

次回ウマゴンボール乙『譲二の代わりはお前たちだ!』絶対見てくれよな!

 

はいどうも、ネタに走るくせにそのネタの偏りが酷い事をタイシンに突っ込まれて自分がおっさん?と内心ヒヤヒヤしてる譲二君やで〜。

 

そこ関西弁使うとタマモクロスが来るとか言うな!

あのうまぴょい未遂事件は割りと怖かったんだからね!それとゴルシの88(ダブルエイト)ロケット事件、もう妹系ウマ娘しか信じられないね!

妹、妹はすべてを解決する。

 

とまぁ、みっちゃんから逃げた俺はまたもや電車に乗り見知らぬ土地へとさよならバイバイ、俺はコイツ(財布)と旅に出るしましたとさ。

良く考えてみろ、そりゃ離れても都内に居たら捕まるのは確定してるじゃん。

でしょでしょ?ならさ県外に逃げたらどうなると思う?レース場は既に閉じてて場外応援場しか無くて、更には地元!

そう!埼玉県は浦和市(現在ではさいたま市浦和区です)に帰ってきたぞ!!!

 

『南浦和〜南浦和〜お出口は右側です』

 

電車のアナウンスを聞き、俺は降りて駅のホームから早足に立ち去る。

そしてタクシーを捕まえてとある住所を伝えると運転手はナビに入力して走り出してくれた。

 

動くこと10と数分後、俺の目の前にはそこそこのマンション。

ここが実家なのだ。

何ていうか……可もなく不可もなしな家だが、スーパーや国道は近いから使い勝手は良いよ。

 

中に入りエレベーターで移動し、久方ぶりの帰郷を楽しむために家に入ると……

 

「お帰りトレーナー君♪」

 

「……ちょっとりょうしーん、緑の眼鏡不審ウマ娘が来てますが何でヤンスか?」

 

実家のドアを開けたらそこには何時もの私服と眼鏡のルドルフ(エプロン装備)が笑顔で迎えてくれた。

その後ろで額が後退守備を始めてる親父と、ウマ耳を着けたかつての競走バの母が微笑ましそうに見ていた。

 

「ハッハッハッ、今をときめくシンボリルドルフがお前の愛バだったなら一声掛けてくれれば良かったのにな」

 

「そうよそうよ、全くアンタって子は昔っから隠し事ばかりでちっとも現状報告しないじゃない

お母さんはそれが心配よ」

 

「イヤイヤイヤイヤ!?!?!?ワッツ?何故?何?ナデシコ!?

理解が追いつかないデース!?」

 

俺の叫びに答えてくれたのは両親ではなくルドルフだった。

その左指には指輪っぽい何かが着いているがこの際無視だ!気にしたら負けだ、古事記にも書いてあった。

 

「義母様に料理を教わったり『あなた』の事を聞いたり、現役時代のお話を聞いていたんだ」

 

「……脳が震える……」

 

「も〜フラッシュちゃんにルドルフちゃんに手を出してるなんて〜アンタやるわね」

 

「そんな……彼は何時も私達を1番に考えてくれてたのでいつの間にか……でもこうやって婚約だけでもしてくれたのは嬉しいです」

 

そう言って左手を挙げて歓びを示すルドルフなのだが……俺は終身名誉独身だ!!!

そんな事するか!

 

「お父さんに似たのね〜本当、昔のお父さんにそっくりだわ」 

 

「義母様もですか?」

 

「えぇ、彼の担当だったの〜レースネームは『サニーブライアン』なんて名乗ってたわ〜」

 

ルドルフの視線がズレた瞬間、俺は速攻で家を出て全力疾走で階段を駆け下りた。

クソっ!まさか親にまで手を出すとか人の心ないんか!!!

 




お母さん
もと競走バでレースネームはサニーブライアン
実力は有ったのだが故障しそのまま引退、当時のトレーナーと結婚(闇)したのだった。
ルドルフ曰く「ウマ娘としては全盛期に一度手合わせしたかった」というほど
現在は主婦業をしており、偶に帰ってくる愚息に蹴りを入れるとかなんとか


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

シリウスシンボリ

お待たせしました
数年ぶりの連続更新、コレってもはや初投稿だろ!ってな訳で初投稿です。



 

ヤバイウマ娘から逃げるRTAは〜じま〜るよ〜

前回はシンボリルドルフが実家を攻めてて逃げることに成功したところで終わりましたね〜

 

てな訳で何時ものふざけた挨拶ノルマクリア!

さて現状を報告しようか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヤンキー(ウマ娘)に

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

囲まれてます

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてそのヤンキーの群れの長

 

 

 

 

 

 

 

 

 

栗毛!流星!誰じゃ!?

 

 

 

 

 

 

 

「よう譲二、随分面白い事したじゃねえか」

 

「シリ〜ウ〜ス」

 

「は?相変わらず人間ゴールドシップだなお前は

ま、それがいいトコだけどよ」

 

シリウスシンボリ

名前で分かる通りルドルフの親族なんだが、何ていうのか……ルドルフが真っ当な道を歩んだ絶対エリートだとしたらシリウスは道を外したアウトロー。

ただ面倒見が良くて顔もいいからと矢鱈と慕われて、特にこの手のヤンキーからは姉御として好かれてるんだ。

 

まぁ、そんな陽キャパリピエリートヤンキーに何故憑かれてるかと言えば……ルドルフのトレーナーだからじゃなくてたまたま見かけたヤンキーAにアドバイスしちゃって、問題児を指導?面白え男で気になられそこからルドルフのトレーナーってバレて偶にヤンキーで囲んではトレーニング見てたって感じ。

 

「兄さん!トレセン辞めるって本当ッスか!」

 

「兄さんの指導でウチ等強くなれたんすよ!」

 

「あ、あぁ……辞めるってか辞めただけど」

 

ヤンキーAとヤンキーB、この娘は丁度ウララの模擬戦相手に丁度いいからと少し丁寧に見すぎたからか、俺を兄さん何て言って慕ってくれてる。

止めとけヤンキー、そのキラキラ目の術は俺に効く。

 

「で、何で辞めるんだ?

理由……聞かせろよ」

 

「ヴェッ!?」

 

シリウスはズンズンと近付き、離れていく俺を即壁際に追い込んで壁ドンって奴をしてきた。

顔が良くて更には声がオラオラしてる受刑者と同じで惚れてるんじゃないかだと?その様な事有ろうはずが御座いません!

 

「ヒ、ヒゴトニヅサレテヤッタイデオボッデ……」

 

「……仕事に疲れて休みたいだ?

ハッ……随分と人間らしい理由だな、人間ゴルシのお前らしくない平凡な嘘だな」

 

何でオンドゥル語解るんだよ!?

あれですか、貴族はオンドゥル語とグロンギ語は必須だからって習うんですかねぇ!?

 

シリウスは右腕を壁ドンしたまま左手で胸ぐらを掴んできやがった。

いや〜ん、譲二君はタコ並みにストレスに弱すぎるのでその顔と目で睨まれるととにかくヤバいですよ。

 

「で、本当の理由は?

納得出来りゃ会長さんとか撒く手伝いしてやっても良いぜ」

 

「ヴェッ!?マジナンディスガ?」

 

「あぁ、で?」

 

「いや〜〜〜実は元々ニート志望しててウマ娘と勝ちまくってそろそろドロップアウトボーイになりたいから辞めました!」

 

元気よくそう答えると何か考えてるシリウス。

まぁ、こんなイケメンイケボ貴族ウマ娘なんてこんな木っ端に目を付ける訳無いし真実を言えば良いのよ(←フラグ)

 

(つまりだ、コイツの気配からして嘘では無いだろうし本当にニートになるためにトレセンを辞めたと

だがここに来て一時担当や担当が邪魔をしてきたり誘拐事件を起こそうとしてる

だいたいそんな感じだろ

って事はだ、私がコイツ側に着いてれば取り敢えずの監視と牽制は出来る

それにコイツは今孤立無援って状況、最高じゃねえか)

 

「解った、取り敢えずはそれで納得してやる」

 

「マジか!?」

 

「お前のやりたいことを自分で選んだんだろ?」

 

「おう!」

 

そう言うとシリウスはゾッとする笑みを浮かべ、胸ぐらを離してくれた。

おお我が胸ぐらよ、お帰り。

 

「どうせ担当達が暴れてるんだろう

なら私が側近の護衛に、こいつ等は近付けない為の工作に

どうだ?」

 

「俺は助かるけど……退学にゃなりゃせんかい?」

 

「そこら辺は見極めてるっすよ兄さん!」

 

「アッシ等、兄さんの為に頑張ります!」

 

そう言ってヤンキー達は頭を下げて雄叫びを挙げ、各々が駆け出した。

でまぁシリウスは俺の腕を掴むと「逃げるぞ」と言って確実に逃げ切れる場所へと案内してくれるのだった。

いやぁ、まさにヤンキーは助けるもの、古事記にも書かれてる!




シリウスシンボリ
担当ではないがたまたま見かけた譲二に興味を懐き、(ウララの為とは言え)取り巻きへマジな指導(何故か昭和のヤンキースタイル)をしている姿に興味を持ち、いつの間にか……
某皇帝様や某光の行動で直接的な外堀埋めは悪手だと理解しているのでジワジワと嬲り殺す様な搦手を使ってくる
作戦が成功した暁には田舎で子供たちに走り方を教える教室を開くのも面白そうだと語っていた


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

トウカイテイオー

お待たせしました
ウマ娘メインになり過ぎるバレンタインを超えて投稿、つまり初投稿です!


 

じょうじょうじょう、中井譲二!

シリシリシリ、シリウスシンボリ!

スーパー逃避行アクション『トレーナー逃走劇場』この後すぐ!

 

てな訳で今回は木曜洋画劇○予告風に挨拶してみたネタの偏りが酷すぎてライスに「?」とされた俺の逃避行は〜じま〜るよ〜

 

今はシリウスと一緒に近くの喫茶店(スタヴァ)に入ってコーヒーを飲み、これからの打ち合わせをしてる。

 

「で、譲二は先ず何をする?」

 

「じ、譲二呼びって……」

 

「人目が有る以上下手にトレーナー呼びしてネットにでも上げられてみろ

奴等が来ちまうだろ」

 

「そっか、だからシリウスも……」

 

「その呼び方は止めろ」

 

そう、シリウスはかなり手の込んだ変装をしている。

髪はカラーワックスで少し青みを掛けて後ろで縛り、付け黒子を口元に。

そして服装も高貴な感じゼロの普通のちょいギャル系で、明らかにシリウスシンボリ=コイツ、の図式にならない格好になっている。

 

オーケー、理解出来た。

昔に一度聞いたシリウスの本名で呼ばなきゃいけないよな。

 

「オーケー夏羽(なつは)」

 

「――――――――ッ!?」

 

レースネームの由来が大きな鳥を意味する事と、夏の到来を意味する事でシリウスなんだってさ。

頭良いよなぁ〜ちなみに何で俺の名前が譲二なのって聞いたら「○ジョージがテレビに映ってる時に産まれたから」だってさ。

チックショー!!!ちゃんちゃかちゃんちゃんちゃちゃんかちゃんちゃん。

 

(う、上手く行けばこのまま済し崩し的に結婚できるから名前呼びに最もらしい理由を付けたが……こ、これはヤバイな

本名なんて親ですら偶にしか呼ばないのにコイツは……)

 

「先ず行くとしたらトレセンやレース場が無いところになるよな

出来れば長くニートしたいし物価はあまり高くないほうが良いよなぁ

つまり、夏の島沖縄だな!」

 

「な、夏っ!?」

 

「ど、どうした?もしかして夏嫌い?」

 

そんなどっかのサマーなんて着くプリティーでキュアキュアな声してるのに夏苦手なのか!?

 

「あ、いや、悪く無ぇと思う……」

 

「なら良かった、でも問題は空港までの移動と」

 

「その為の準備だな」

 

「服は現地調達で何とかなるが家とかはな〜」

 

「安いホテルで過ごすか、それとも野宿かってところか?」

 

「そうなんだよな〜」

 

そんな感じで打ち合わせしてると窓から視線……いや死線が感じたので思わず見てしまうと笑顔でハイライト先生が休業中のトウカイテイオーが俺達を見てそっと携帯を取り出してウマインを送ってきた。

 

『表 出ろ』

 

ヤンキーかよ!?怖いよ!!!ってかテイオーさんは誰にウマインしてるの!?

嫌な予感しかしないんですけど!?

 

「どうする?」

 

「と、取り敢えず夏羽と一緒に出るしか無いでしょ」

 

「だな」

 

そう言い、お会計を済ませて表に出ると殺意の波動に目覚めそうなテイオーが俺達を見てくる。

頼むからサガットを虐めないでくださいね。

 

「ねぇトレーナー……」

 

「何度も言ってるけど俺はお前のトレーナーじゃないからな」

 

「ねぇトレーナー……」

 

「いやだから」

 

「ねぇトレーナー……」

 

「質問を質問で返すなと習わなかったのか〜」

 

「ねぇトレーナー……」

 

「壊れかけのラジオ?それとも壊れたアンプ?」

 

「ねぇトレーナー……」

 

「あー譲二ちん分かっちゃった、これ選択肢でハイを選ばない限り進まない系のイベントなんだね」

 

「ねぇトレーナー……」

 

「はい……」

 

「辞めたなんて嘘だよね?その女は誰なの?どうしてボクを見捨てるの?好きって言ったら好きって返したよね?一心同体だって言ってくれたよね?2人で帝王になろうって約束したよね?ずっと一緒って言ってくれたよね?これからもパートナーだって言ってくれたよね?二人の仲は引き裂けないって言ってくれたよね?ボクが一番だって言ってくれたよね?カイチョーよりもシリウスよりもボクを選ばないの?どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドうシてドうシてドうシてドうシてドうシてドうシてドうシて?」

 

こっわ!?何これいきなり腕を掴んだと思ったら骨折覚悟の握撃のせいでヤバイ色になりかけてるし、テイオーの言葉にドン引きしてシリウスが汗かいてるし。

そもそもテイオーとはそんな関係ではない!

 

コイツはルドルフに憧れてて、そのトレーナーに鍛えてもらえば憧れに近づけるなんて考えて俺に近付いて来たんだからな!

まぁ、ウララの模擬戦相手の為に軽く鍛えたけど有マ記念でぶつかって大差で負けて泣いたりしてたねぇ。

 

つまりだ、ウララ=妹。

ウララ=可愛い、可愛い=正義。

ウララ=正義、QED証明完了だな。

 

「ところでテイオーさんや……離さないと俺の腕がパーンってなっちゃうんですが……」

 

「そっか……トレーナーの足を折れば逃げられないよね……トレーナーの腕を折ればボクがご飯食べさせてあげなきゃね……トレーナーの目を潰せばボクが居なきゃ何もできないよね……」

 

「ん?テイオーさんや?」

 

「あはっ♪ボク気付いちゃった、こうすればよかったんだヨね♪」

 

流石に不味いと思ったからかシリウスが全力で引き離し、テイオーの相手を引き受けてくれた。

うん、流石にこれは俺でもヤバいって気付くよ。

ふざける余裕ないもん!

 

「っ!例の空港で待ち合わせだ!」

 

「?あっ!おう!」

 

「邪魔するな!!!」

 

「邪魔するさ!」

 

「その声!?」

 

「やっと気付いたか」

 

シリウスに背中を預け、俺は全力で逃げ回る。

そして辿り着くんだ俺のパラダイス沖縄に!

そう、何故なら沖縄にはウマ娘人(うまんちゅ)が少ないからだ!




トウカイテイオー
最初はルドルフのトレーナーだからの認識だったがウマ娘の為に全力を尽くしてる姿に興味を惹かれ、いつの間にか意識してしまっていた。
そして有マ記念でウララに敗れ、真の愛バと触れ合う姿を見て暴走。
そして溢れ出す存在しない記憶の数々。
つまりヤミ度がたかいんですよね。


目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。