蓬莱の鬼の物語 (星蘭)
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キャラ紹介、設定解説

注意事項。 キャラ解説、オリジナル設定等
※随時追加あり


十八鬼月 帝弦の弍 童磨

 

彼はひょんとしたきっかけから蓬莱の薬を服用してしまい、不死身となった。そんな童磨が、東方のキャラや他のアニメキャラに囲まれ、成長していく物語。

 

 

 

鬼滅の刃と東方による二次創作です。

 

基本的には趣味程度なので読みずらかったりすると思いますがご勘弁ください( ´^`° )ウッ

 

また、鬼滅の刃、東方以外も出るかも…しれません。

ご了承ください。

 

以下、注意事項。

 

・性格や話し方が多少原作と異なる等改変点がある場合があります

 

 

 

・小説初心者です。

・オリキャラ多数、オリジナル設定あり。

 

・その他、コラボ依頼や「あのキャラ出て欲しい」等あれば受け付けます

 

 

キャラ紹介【鬼】

 

鬼舞辻無惨を首魁とする変異生物。

圧倒的な身体能力や再生力を備えており、基本的には不老不死。太陽光及び、日輪刀による首欠損により消滅する。本作では上弦、下弦の他に新たに帝弦の鬼が登場し

十八鬼月となる。

 

首魁:鬼舞辻無惨

 

数千年の時を生きる始祖の鬼。基本的には自分よがりのパワハラ上司である。永久の時を生きる完璧生物を望む。鬼狩りを異常者の集団と決めつけており、配産屋敷及び柱の殲滅を配下に命じている。耳飾りをつけた剣士に殺されかけて以来耳飾りをつけた剣士を非常に警戒しており、目の敵にしている。

 

好きな物、事 従順な配下、完璧生物

 

嫌いな物、事 変化

 

帝弦の壱 黒死牟

 

十八鬼月最強の鬼。月の呼吸の使い手であり最強の剣士。無惨に対して忠誠を誓っており十八鬼月のまとめ役としても一役買っている。また、序列や礼儀を重んじる性格でありいかにも武人らしい。

 

好きな物 刀

 

嫌いな物 不明

 

無惨の評価 ビジネスパートナー

 

帝弦の弍 童磨

 

本作の主人公。万世極楽教の教祖にして、十八鬼月帝弦の弍を預かる鬼。氷の使い手であり、十八鬼月の中でも類を見ない凶悪な血鬼術の使い手。過去の経験から感情が欠落しており一切の喜怒哀楽が無い。だが、持ち前の高い頭脳で感情がある振りをしている。人は生きていれば苦しみや恐怖を感じる。だから俺が食べて救ってあげるのさ、と言う狂気の救済を掲げ日々女性を食べ歩いている。猗窩座殿とは親友(自称) ちなみに絶世のイケメン。

 

好きな物 酒風呂、女の子

 

嫌いな物 特になし

 

無惨の評価 強いから置いてやってるが実は嫌い

 

帝弦の参 猗窩座

 

帝弦の参を預かる拳鬼。術式展開から繰り出される破壊殺の一撃はもはや厄災の域。戦いが好きで強いものを鬼に誘い、日々高め合いたいと思っている。強い者には敬意を表し、積極的に話し賛美する一方、弱い者は虫唾が走ると言い徹底的に忌み嫌う。また、鬼らしく、どんな傷もすぐ治る鬼という種族を賛美しておりすぐ死ぬ人間を見下す傾向がある。童磨には親友呼ばわりされているが童磨が女を食うことも相まって相性は最悪。ことある事に吹き飛ばすほど嫌っている。

 

好きな物 強者

 

嫌いな物 弱者、卑怯者

 

無惨の評価 お気に入り

 

帝弦の肆 釼残 ※オリキャラ

 

帝弦の肆を預かる元鋼柱。鋼柱として活動していたが無惨によって鬼にされる。冷静沈着に戦況を分析する知性と数々の激戦を繰り抜けてきた武術が相まって鉄壁の防御を誇る。武術家としての自覚があり、一対一の真剣勝負を好み、特に柱となると気分が高まる。

 

好きな物 蕎麦

 

嫌いな物 群れること

 

無惨の評価 今後の成長に期待(お気に入り寄り)

 

帝弦の伍 暁仁

 

帝弦の伍を預かる毒鬼。かなり広範囲に毒を散布できることから人間からしたらかなり厄介な反面鬼に対してはあまり効かない。毒を愛しており日々研究にあけくれては捕食の度に実験している。口癖は「この毒…喰らいたいかァ?」。

 

帝弦の陸 碧天

 

(随時追加)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




キャラ解説は以上となります。
随時気まぐれではありますが話を追加していくので良かったらお時間ある時にでも読んで下さるとめっちゃ嬉しいです(*´∀`)♪(語彙力)


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第1部 メインストーリー
1話 蓬莱の鬼


十八鬼月最強の一角童磨…
今宵も捕食に出かけるがそこで拾ったものは…


今日も美しい夜だ

 

童磨はいつものように遊郭に捕食に来て、夜空を見上げながら笑った。3日ぶりということもありかなり腹が空いている童磨はすぐに思考を切りかえ遊郭の町を歩き始める。

 

その刹那…

 

童磨は気配を感じた。何が来る。攻撃か?

いや…どこだ上か!

 

童磨「いてっ…全くだれだよ~!」

 

童磨が落ちてきたものを確認すると何やら瓶のようなものだった。でも不思議だなあ、なんで上からこんなものが、と童磨は思考を張り巡らすがとりあえず中身を確かめることにした。

 

【蓬莱の薬試作品強化版】

 

無断使用厳禁と大きく書いてある。そんなこと言われたら飲みたくなっちゃうじゃんか。童磨は得体の知れない何かに大きな興味を抱き意気揚々と口に流し込んだ。

その瞬間体が壊れる音がした。細胞、血、頭。全てが壊れる音がした。鬼の細胞が強く拒否している。

 

 

あ、俺死ぬんだ。

 

 

童磨はそう悟った。そのまま激痛に耐えかね童磨の意識は闇に沈んだ。

 

 

数時間が経っただろうか…童磨は意識が戻り…立ち上がろうとする。

 

まだ俺死んでないじゃん。いや、そりゃそっかぁ~。ん…?待てよこの光ってさぁ、太陽じゃん!

まずい死………あれ。なんで生きてんの?

もしかしてあの薬かなぁ?それになんか俺超強くなった気がする。こんなのバレたらあの方に怒られるだろうなぁ。

 

と思いつつ童磨は颯爽と屋敷に戻る。あの方にバレては命が危ういからだ。持ち前の高速移動ですぐに帰ると普段通り教祖を演じた。

 

 

その頃 無限城で昼寝をしていた無惨はなにか異様な違和感を覚えていた。

 

童磨の気配が変わった…?場所も読みずらい。何が起きているんだ。

 

無惨「鳴女よ、猗窩座を今すぐ呼べ」

 

鳴女「仰せのままに」

 

ババン!

 

無限城全体に琵琶の音が鳴り響くと同時に空間が出現し猗窩座が出てきた。

 

 

無惨様から呼び出し、いつ以来だ。報告ではあるまい。

なんなんだ…?

 

猗窩座「いかなる要件でございますか、無惨様」

 

無惨「猗窩座よ。童磨がおかしい。様子を見てこい」

 

猗窩座「……かしこまりました。」

 

よりによってなぜ俺なのだ。とはいえ俺に拒否権はない。行くしか…クソっ!

 

無惨「鳴女よ」

 

ババン!

 

琵琶の音色とともに猗窩座は万世極楽教の館に飛ばされた。

 

 

一方童磨は信者達の相談話をあくびをしながら聞いていた。

 

ふぁー暇だなぁ。ん…猗窩座殿?まさか勘づかれたか。あの方は仕事がお早い。少し相手をしてくるしかないか

 

 

そう思い童磨は足早に信者達に少し出かけると言い自室に戻ると案の定猗窩座が居た。

 

童磨「おやおや、猗窩座殿いつ以来だっけ~!ひっさしぶり~!」

 

猗窩座「黙れ。無惨様の命令だ。きたくてきたわけじゃない。」

 

ほんっと釣れないなぁ猗窩座殿は…全く。

 

童磨「そんなこと言わずにさぁ~!」

 

いつものようにダル絡みする童磨に猗窩座は拳撃を放つが猗窩座は驚いた。

 

猗窩座「な、何っ。お前…」

 

それもそのはず。鬼とて再生には1秒前後はかかる。猗窩座ですら0.1秒かかるというのに童磨は猗窩座の目にすら見えない速度で再生した。猗窩座は攻撃が当たったか疑うが下には童磨の腕がころがっていた。

 

ま、まさかそんな馬鹿な!

 

猗窩座「貴様一体…」

 

破壊殺!【脚式】龍閃群光!

 

 

童磨 血鬼術!【氷】蓮葉氷!

 

 

再生が追いつかぬ体が…

くそっ!あいついつの間に!

 

猗窩座「鳴女!早く出せ」

 

童磨「ちょっと待ちなよ猗窩座殿~!」

 

いや~いっつもそうだ猗窩座殿は。

すぐ帰るしもう。

 

猗窩座「うるさい黙れ」

 

ババン!

 

 

釣れないなぁ…

つか無惨様にバレてしまうなぁ

 

どうしよ。

 

続く



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第2話 無惨の怒り

ひょんとしたことから薬を飲んだ童磨
しかしそれを無惨に…


やつは正気じゃない。何をした?化け物め

 

猗窩座「がハッ…くっ」

 

こんなにやつの氷は強力では無い。どうなってるんだ!

あの程度っ…

 

無惨「…何をしている。猗窩座。」

 

猗窩座「無…惨様っ、はぁはぁ。やつは変わってます、童磨は…明らかに変わりました」

 

吹き出す血を抑えながら猗窩座はこういった。

納得がいく。猗窩座であれば普通はものの数秒もかからず再生すると言うのに…やつは!一体何をした!

 

無惨「私が出向く。黒死牟、猗窩座。お前たちは着いてこい。」

 

黒死牟「御意…」

 

猗窩座「仰せのままに…」

 

ババン!

 

鳴女の琵琶の音の響と共に無惨一行は童磨の元に転送される。

 

無惨「おい、童磨」

 

あ、無惨様だ。ついに来ちゃったかぁ~

もっと隠せればよかった。

 

童磨「おやおや、こんな夜中にいきなりどうされました~!」

 

無惨「どうもこうもない。貴様一体何をした」

 

童磨「いやぁ~特に な…」

 

その瞬間無惨の怒りがピークに達し童磨の首が飛んだ

 

 

はぁ~相変わらず短気なお方だ全く。

 

 

無惨「私に嘘をつくとは随分偉くなったな童磨」

 

無惨「お前には心底失望した。猗窩座、黒死羊。この忌々しいやつを始末しろ。」

 

 

猗窩座「このときを待っていた童磨!」

 

 

術式展開!破壊殺羅針っ!

 

 

黒死牟「あの方を…裏切るとは…ボォォォ」

 

 

そう言い放つと猗窩座は構えを取り、黒死牟は刀を抜く。

 

 

話聞いてくれないかぁ~ってか俺さすがに負けるんじゃないこれ。大丈夫かなぁ

 

それでも童磨は自信げに扇子を出し構える。

 

???(大丈夫です。あなたには3つの力があります。全てを凍らす程度の能力、無限を操る程度の能力、そして細胞を操る程度の能力。どう使うかはあなた次第…)

 

謎の声が童磨の頭に入り込む。

 

誰の声だろう?女の子っぽかったなぁ~これは…薬の記憶?へぇーー!こんな面白い薬があるなんてすごいなぁ。

 

童磨「2人とも落ち着いてくれよ~」

 

 

そういった刹那、猗窩座の拳撃が放たれる

 

 

猗窩座「破壊殺!【砕式】万葉閃柳!」

 

 

猗窩座の一撃は童磨には当たらなかったが轟音と共に地面をえぐる。

 

「いやぁ~いい拳だよ!猗窩座殿っ!」

 

 

 

黒死牟「月の呼吸【弐ノ型】珠華ノ弄月」

 

 

有無を言わさず黒死牟の剣戟が飛んでくる

まるで降り注ぐ3連撃

童磨はそれを扇子で防御した。

 

 

猗窩座「破壊殺!【壊式】飛翔千光!」

 

猗窩座の蹴りが飛んできた

 

 

 

童磨「無限…こう使うのかなぁ?」

 

手をかざす童磨

 

 

猗窩座「…?」

 

な、なにっ!やつに攻撃が通らない…馬鹿な!

 

 

童磨「猗窩座殿~!何してるの?あはは!」

 

 

猗窩座「ふざけるなこの… 」

 

破壊殺・乱式っ!

 

怒りに任せ拳による乱撃を放つ。

何発かは童磨に当たり体をえぐるが帝弦の再生力で当たり前のように再生

 

童磨は急激に接近し扇子を構える

 

 

童磨「血鬼術!【氷】蓮葉氷!」

 

 

……!?手ごと凍らされた…再生が上手く…おの…くそっ!何をしたァァァっ!

 

手を無理やりちぎり再生した猗窩座は怒りのままに殴り込んだ

 

 

童磨「ちっちっちっ。猗窩座殿。もう少し頭、使いなよ」

 

血鬼術!【氷】凍て曇

 

 

今の一瞬で根こそぎ凍らされた!有り得ぬ!あやつなんの小細工を…

 

破壊殺!【砕式】絶技 滅式

 

童磨「細胞を操る…つまりは」

 

童磨は集中し猗窩座を見る…

こうゆうことかなぁ?違うかも、でも楽しい。

俺にこんな才能があるなんて!あはは

 

猗窩座「ガハッ…」

体が崩れる…!再生で手一杯だ…無惨様!?

(私ではない…やつだ)

なにぃぃ!?

 

黒死牟「無惨様…恐らく童磨には…もう無理かと…」

 

 

無惨「黙れ黒死牟。私に不可能などないあの程度ひねり潰してやる」

 

そう言い放つと無惨は触手を展開。童磨に向かって攻撃を放った

 

童磨「あの方も哀れだなぁ」

 

血鬼術!【氷】雪月花

 

 

無惨はみるみる青ざめた

 

細胞が凍るっ!焼ける…細胞が今すぐ逃げろとうずいている!

まずいまずいまずい!こやつ異常者(緑壱)より危険だ

死ぬ訳には行かん!鳴女!鳴女っ!

早く開けろ

 

ババン!

 

無惨「帰るぞ猗窩座、黒死牟っ!」

 

はぁはぁ…あやつ如きが私より強いなど認めん!ふざけるな!なぜよりにもあやつなのだ!

 

童磨「あーあ。行っちゃった」

 

もっと遊びたかったのに…

猗窩座殿またあおーね!

 

続く



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3話 放浪の鬼

無惨の逆鱗に触れた童磨。
この後どうなってしまうのか!?


 

あ~てかあの方から完全に敵視されちゃったなぁ…

どうしようか。もう館には戻れないし。

とりあえず、俺の能力。薬の声からヒントは貰ったけどまだよくわかんないなぁ…うーん。

そうか!街ゆく人々を救済しながら少しづつ見つければいいのかぁ~!うんうん!そうしよう。

 

「さって~行っくぞ~!」

 

???(博麗神社をめざしなさい…あなたの助けになるはずです…)

 

またあの声だ…博麗神社…うーん。

聞いたことないなぁ…うーん。誰かに聞くしかないか。

人と話すのは好きじゃないんだけど…仕方ないか。

 

童磨は颯爽と歩き始めた。

とりあえず街ゆく人々に聞こうと思ったのだ。

そうこうしてるうちに1人の若い女の悲鳴が聞こえた

 

ん~?女の子の声…どうしたんだろう

 

声の方に歩いてみると若い女が倒れ怯えていた。

 

女「た、助けてくださいっ!」

 

野盗「なんだおめぇは…見てはいけねえのを見ちまったようだなぁ!」

 

可哀想に…この人達…俺に勝てないのに挑むなんて…可哀想に…頭が悪いとそんなことも分からないんだね…

 

あっ、でもちょうどいいや!

実験体になってもらうか~!

今の俺ならこいつを鬼にできたりしてね~!

 

そう思うと童磨は野盗の頭を指で貫き血を流し込んだ

 

野盗「アガッ…グゥッッ…」

 

うーん。あの方の支配から逃れた今でも、できるなら俺はあの方と同じく鬼をふやせる

 

野盗の体はみるみる肥大化し、やがて爪が光る鬼となった。

 

童磨「おっ、すご~い!君ありがとね!」

 

その刹那童磨は鬼に血をさらに与え破裂させた。

 

女「ヒ、ヒッ…」

 

童磨「そう怯えないで、俺がちゃんと救ってあげるから」

 

血鬼術【氷】凍て曇

 

女「ア…タs」

 

童磨「さぁて久しぶりの食事だなぁ~!うんうん」

 

童磨は躊躇いなく頭から女を食べていった。

 

うーん!やっぱり女の子は美味しい!

これに限るね~うんうん!

 

 

あっもうなくなっちゃった…仕方ない。

 

細胞…氷…無限…うーん。なんか使えそうなんだよなぁ~!もう強くなれるとは思ってなかったけど俺にこんなチャンスが来るなんて…純粋にどこまで行けるか興味があるな~!

 

博麗神社…どこにあるのかなぁ~

猗窩座殿って結構テリトリー広かったよなぁそういえば…ちょっと無理やりにでも聞こうかなぁ~

 

猗窩座殿がこの時間いるのは富士山の洞窟か。

いや、待てよ。猗窩座殿の気配がそこまで遠くない気がする。この街にいる?

何故だ、あの方の差し金かな?

いや、あの方は頭が悪いが、猗窩座殿だけ向かわすほど頭が悪くは無いだろう…

 

何故だ…?

 

まっいっかぁ~!会うしかない!

猗窩座殿~昨日ぶり~!

 

続く



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第4話 自問自答と解決策

猗窩座殿の気配を感じた童磨。
その後の行方は…


猗窩座殿~何やってるのかなぁ。

猗窩座殿の気配はこっちか!行ってみよ~!

 

童磨「やぁやぁ猗窩座殿~!ひっさしぶり~!元気かい?」

 

猗窩座は目を疑った。

何せ目の前に行方をくらました童磨が居るからだ

猗窩座「貴様…良くもぬけぬけと」

 

童磨「おっと、猗窩座殿喧嘩はやめた方が身のためだぜ?」

 

ニヤニヤしながら童磨はそう言った。

 

それに対し猗窩座は青筋をたて怒りつつも勝てないと悟り悔しさで顔が歪んだ。

 

童磨「でさ~なんで猗窩座殿ここにいるの?」

 

あの方の差し金だとしたら…あの方は想像以上に頭が悪い。

 

猗窩座「あの方のご命令でお前がよく居る遊郭に来ただけだ。」

 

この距離なら、猗窩座殿も思考は読み取られないはず

 

童磨「猗窩座殿~!君の言う素晴らしい提案だっけ?」

 

「俺もう鬼とは戦いたくないから猗窩座殿、俺を殺したことにしてくれ~!」

 

猗窩座は何を言っているのかわからなかった

 

猗窩座「貴様何を言っている」

 

童磨「そのまんまさ~!猗窩座殿も仕事減るし悪い話じゃないと思うんだけどな~!」

 

猗窩座「………。お前の願いだと無性に腹が立つが仕方ない。わかった。その代わり二度と俺の前に現れるな」

 

 

童磨「相変わらず釣れないなぁ~!またね猗窩座殿!」

 

さて、俺はどうしよう。俺は存在を消した。

今の俺を知ってるやつはいないからな~!

だからといって派手に動けば見つかるし。

うーん!適当な屋敷に住むか。金ならあるし。

うんうんそうしよう。

 

できることならやっぱり山奥に住みたいなぁ~

あ、あの館悪くないなぁ

あそこに住むか

 

山奥すぎて住む人いないんだろうけど、俺にはぴったりだ

 

童磨は山奥の比較的新しい館に居を構えることにした。

 

あの方や鬼殺隊に見つからないならちょうどいいさ。

鬼舞辻無惨…またいつか戦うことになったりなぁ。

でもこの前の戦いで色々わかった。

 

俺には3つの能力があること、

それを応用して鬼をふやせること。

 

これを上手く使えば、更に強くなれるかもしれない。

薬の造り手を探すのも大事だけど、まずは能力を開花させるのを先にしよう。

今のところ博麗神社の手がかりは全くない。

そもそもこの世にある神社なのか…それすらも分からない。

 

だけど見つけなきゃ、俺が太陽を克服した理由も分からないまんまだ。

 

この日本で俺の知らない神社仏閣なんか、ない気がするんだけどなぁ…一応同業者として、俺は色んな宗教や神社仏閣見てきたし、聞いたことがない、って言うのはどうも腑に落ちない…

 

とりあえず御子に探りを入れさせながら、庭先で技をみつけよう。

 

 

続く

 

 

 

 

 



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第5話 幻想郷との出会い

屋敷を構え10年の月日が経った。

未だ手がかりは0。

 

どうしようかなぁ…

俺が直々に探してみるか。

 

だが何も収穫がなかったわけじゃない。

俺は今ある力の使い方を覚えた。

後は探す、だけだね。

 

 

そう思った童磨はふてぶてしく森の中へと入っていった。木々が生い茂る何もない森。

ふとある瞬間、童磨は違和感を察知した。

 

なんだろう、今のくらってした感覚。それに後ろの道がなくなってる。何が起きた?

 

誰がいる…ん?女の子じゃないか。

こんな山奥に…どうして。

 

童磨 「ん~!君よくこんなとこにいるね~!名前はなんて言うの?」

 

八雲紫「あら、人に名を尋ねるならまずは名乗るべきじゃないかしら」

 

ん~?意外と頭が良さそうな子だ。

食べてあげたいくらいに

 

童磨「おっと、失礼~!俺の名前は童磨。極々普通の一般人さ!」

 

八雲紫「極々普通…あなた人間じゃないでしょ。」

 

勘が鋭い子だなぁ~!

鼻がいい?それとも肌の感覚?

いや直感の可能性もある。

 

童磨「君、すごいね~!その通り俺は人間じゃない」

 

八雲紫「じゃあ、何なのよ」

 

童磨「君たちは知らなそうだけど、俺は鬼さ!元、帝弦の弍。今は忘れられてるかもだけどね!(ニコニコ)」

 

八雲紫「だからここにたどり着いたのね」

 

何を言ってるんだこの娘は…?

 

八雲紫「鬼ってことは星熊勇儀の知り合いかしら?」

 

童磨「うーんごめんねぇ~!俺はそんな子知らないなぁ。」

 

八雲紫「あなたも角を隠してるのかしら?ちょっと気配が違うけど鬼っぽい気配だわ」

 

気配…なるほどこの子は感覚が鋭いんだね

鬼に角…?あの方の仲間では無さそうだ

 

童磨「うーんちょっと惜しいよ!俺らは角なんか生えてない」

 

八雲紫「そうなのね、そういえば、あなた血の匂いがするのだけど何を食べてるのかしら?」

 

匂いも見極める、なかなかだね

 

童磨「うーん森に来る前に女の子を2,3人食べてきたね~!」

 

八雲紫「あなた、人を食べるのね」

 

童磨「鬼はみんな食べる、俺は女の子しか食べないけどさ~!」

 

童磨は笑うために表情筋を動かした

 

八雲紫「あなた、心はあるの?」

 

なんて鋭い子だ。そこまで勘づくなんて

 

童磨「あるに決まってるだろ~!俺だって泣いたりするんだよ?あはは」

 

八雲紫「嘘ね、目が笑ってないもの」

 

童磨「いや~、君には参ったよ。どうしてそんな酷いこと言うのかなぁ?」

 

そう言い放つと童磨は扇子を構えた。

 

八雲紫「まさか私と戦うつもりかしら?」

 

童磨「どうだろうねぇ~!」

 

童磨は不敵な笑みを浮かべてそう言った。

 

血鬼術!【氷】蓮葉氷!

 

 

八雲紫「氷か、また厄介だね」

 

 

スペルカード・境符「四重結界」!

 

 

防御技か、なるほど。

だが攻撃にも反転させられる技だな。

記憶に留めておこう。情報は有益だ。

 

童磨「いや~参った参った!君強いね~!」

 

八雲紫「……本気じゃないくせによく言うわ」

 

ははっ、お見通しか。

いや~いきなりこんな女の子が目の前に来るなんて思ってなかったよ。

 

八雲紫「あぁ、忘れていたわ。私は八雲紫。あらゆる境界を操る者よ。幻想郷と、現世を繋げてるのも私」

 

童磨「幻想郷?なんだそれは~?気になるなぁ!」

 

初めて聞く、神隠しの1種かなにかか?

なわけないな、この世に神も仏も存在しないからね

 

八雲紫「幻想郷はわすれられた者がたどり着く世界。あなたもまた、現世では認知されてないと言う事ね。」

 

童磨「わすれられた者…ねぇ」

 

俺はあの方や鬼からは死んだ者になっているし鬼殺隊にも会ってないから、そう言うことか。

 

童磨「その、幻想郷は一体何があるんだい?紫殿」

 

八雲紫「まぁ、色々と教えてあげるわ」

 

 

 

続く

 

 

 

 



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第6話 博麗の巫女


















 

この紫という女…正直怪しいが、今はついて行き情報を手に入れた方がいいだろう。

 

童磨「紫殿~!どこ向かってるの~?」

 

屈託のない笑顔で童磨は無邪気に聞く

 

八雲紫「神社とでも言っておこうかしら」

 

神社…幻想郷にも宗教があるのか

つまり博麗神社が幻想郷のものである可能性もあながち否定は出来ないな。 探りを入れよう。

 

童磨「もしかしてさ!博麗神社?なわけないか」

 

 

八雲紫「なぜ知ってるのかしら?」

 

八雲紫「まぁいいわ、少し歩くから話でもしましょう」

 

 

童磨「君達は人間なの?」

 

 

八雲紫「正確に言えば違うわ…」

 

八雲紫「あなた達鬼は一体なんなの?」

 

 

童磨「ん~?鬼は鬼舞辻無惨って言う人から生み出される生き物だね~!再生力もあるし、まず人間に勝ち目なんかないさ!」

 

童磨「それなのに、人間は俺達鬼に勝てると思って、挑んでくる。頭が悪いって可哀想で仕方がないよ…」

 

 

八雲紫「あなたもなかなか悪そうだけどね」

 

 

童磨「え~!初対面なのに随分刺々しいなぁ…」

 

童磨「なにか辛いことがあったんだね…話してごらん?」

 

 

八雲紫「辛くもなんともないわよ」

 

 

あれ?おかしいなぁ…いや、まぁ信者とは違うか

 

 

八雲紫「あなたも何か神主でもしてるの?」

 

 

童磨「よくわかったね~!俺は万世極楽教の教祖、信者達と幸せになるのが俺の役目さ!」

 

童磨「紫殿だって死ぬのは怖いだろう?」

 

笑いながらそんなことを言う童磨に紫は薄気味悪いと感じた。

 

八雲紫「別に、怖くはないわよ。」

 

 

童磨「え~!珍しいねぇ~」

 

童磨「俺の信者は苦しみや恐怖に怯えてやって来るものも沢山いる。そんな彼らを救済に導いてあげるのが俺の役目さ」

 

 

八雲紫「あなたの言う、救済ってなんなのよ」

 

 

童磨「信者の血と肉、思いを全て受け止めてあげることさ!そして俺と永遠の時を歩む。苦しくも辛くもない~!最高だよね」

 

 

八雲紫「いや、最低よ」

 

 

童磨「え~!悲しいこと言うなぁ…紫殿とは親友になれると思ったのに…」

 

 

八雲紫「会ってから数時間で親友なんて早すぎよ」

 

八雲紫「あなた、友達が欲しいの?」

 

 

童磨「ふっ、なんてね~!別に俺は友達なんかいらないさ。」

 

 

八雲紫「一体何なのよあなた。」

 

 

童磨「え~?なんだろなぁ。鬼といえば鬼だけど」

 

 

八雲紫「あなた友達いないでしょ」

 

 

童磨「居るよ~!俺には猗窩座殿って言う親友が居るのさ~!いっつも肩組んだりすると殴って遊んでくれる大親友さ!」

 

 

八雲紫「信者よりあなたの方がよっぽど可哀想だわ」

 

童磨「え~?」

 

八雲紫「まぁ今のあなたにはわからないわよ」

 

童磨「何それ~!」

 

八雲紫「そろそろ着くわよ、静かにしなさい」

 

童磨「はぁーい」

 

なんだこの女、まるで読めない。

だが、それがいい。情報を更に引き出して今後に備えよう

 



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第7話 博麗霊夢

作者です、更新遅れました、、。不定期ながらゆっくり書いてきますね!とりあえず童磨には一通り色んな人に会ってもらいます!(は)


割と大きな鳥居と仏閣……神社か?

 

童磨「紫殿、ここは?」

 

紫「ここが、あなたが言ってた博麗神社」

 

なるほど…俺が数年間探し求めた神社は人里にはなく異世界の話…となるとあの薬も異世界…いや幻想郷の物かもしれん

 

童磨「紫殿、ここに神主はいるのかい~?」

 

紫「神主……ん~、巫女なら居るわよ」

 

童磨「巫女?」

 

紫「ええ、博麗神社の巫女、博麗霊夢が」

 

その女ならもしや何か知ってるかもしれんな。

聞き出したいことは山ほどあるが俺は振る舞う必要がある。要点を絞るのが良さそうだね~!

 

童磨「その…博麗霊夢はどこにいるの~!」

 

紫「神社の裏の境内にでもいるんじゃかいかしら」

 

境内か、、。裏?ん~まぁとりあえず行ってみるか

 

 

随分と普通の神社だな、、。特に珍しいものはない

 

ん、、。あの子が、、。博麗霊夢?

 

 

博麗霊夢「はぁ~最悪、なんでこんなに掃除が増えるの全く」

 

童磨「君が博麗霊夢かい?」

 

 

博麗霊夢「、、。あんた誰よ。てか私の名前よくわかったわね。」

 

 

童磨「やぁやぁはじめまして、俺は童磨。君の事は紫殿から聞いてるんだ」

 

 

博麗霊夢「紫に?全くなんでこんな怪しいヤツ連れてくるんだか、、。(ため息)」

 

童磨「怪しいとは酷いなぁ~、、。こう見えて万世極楽教の教祖なのに~!」

 

屈託のない笑顔で童磨はそう答えた。

 

 

博麗霊夢「教祖?さらに怪しいわ、、。」

 

 

童磨「巫女なんだから少しくらい信じてくれよ~!まぁでも俺も神や仏なんて信じてないけどね」

 

 

博麗霊夢「、、。神は居るわよ。良い神様かは、、。知らないけど」

 

童磨は驚いた。人間の空想のおとぎ話だとしか思っていなかったからだ

 

童磨「えっ?神がいるのこの世界には?うわーっ!面白そう会ってみたい!」

 

 

博麗霊夢「、、。会ってみたいって私に言われてもどうにもなんないわよ」

 

童磨「そうかなぁ~悲しい、、。グスッ、、。」

 

お得意の嘘泣きである

 

博麗霊夢「ちょっと、子供じゃないんだから、、。あ、、でも道くらいなら知ってるわよ」

 

童磨「ほんと!やった~ありがとう!」

 

いきなり泣き止んでにこやかに答える童磨に薄気味悪さを少し霊夢は感じた

 

博麗霊夢「あの森みたいなとこ通って、、。そこから東に進めば会えると思う」

 

童磨「なるほど~!ありがとねっ~!あ、そうだ霊夢殿、人間ってこの世界には少ないのかい?」

 

博麗霊夢「少なくもないけど、、。沢山もいないわね」

 

 

童磨「え~!そんなぁ~!女の子いっぱい食べれないんだ、、。」

 

博麗霊夢「は?あなた何を、、。」

 

童磨「俺は鬼だから人間を食べるんだ~」

 

博麗霊夢「、、。それ、人里でするならあなたは退治しなきゃならなくなるわ」

 

童磨「おいおい~こんな世界でも鬼は狙われるのかい?」

 

博麗霊夢「一応幻想郷にもルールはあるのよ」

 

童磨「そっか~わかったわかった」

 

まぁバレないように食べればいいだろう

 

博麗霊夢「怪しいわねほんと、、。とにかく道はあっちよ。私は忙しいからさよなら」

 

童磨「はいはい、またね~霊夢殿!」

 

続く

 

 



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