テラリア転生者が次はグラブルに転移した話 (nakaemon)
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ストーリー
1話


作者はテラリアpcの方はほとんどやったことありません、ですがps3ならフィッシュロン公爵なら倒しました


「よし!これで終わり!」

 

その声と共に倒れる巨大なもの

 

「いやーこいつを倒すのにももう慣れてきたな。」

 

巨大な倒れたもの、それはこの世界で最も強大な力を持っているほとんど神と変わらないものでもあった

その名はムーンロード

しかし今そのムーンロードを倒した彼はムーンロードを倒し慣れている。

彼はこの世界の主人公とも言えるキャラクターである

名前はキャラクターとこの世界では名乗っている

キャラクターがムーンロードを倒し慣れているのはもちろん何回もムーンロードを倒したからだ、

だがさっきも述べた通りムーンロードは強大な存在だそんなやつを何回も倒す理由それは...

 

「お!ようやくドロップアイテム全部ゲットできたな!」

 

これが理由である

彼はアイテムが欲しいがために命をかけてムーンロードを討伐しているのである

 

 

そんな彼キャラクターは実は転生者である。

 

ある日朝起きたら銅のショートソード、ピッケル、斧の三つだけでこの世界に放り込まれたのである。

 

男はテラリアのゲームをやったことがあるので知識はあったが知識があるだけではうまくいかないのがテラリア

不運なのか幸運なのかはわからないがこのテラリアのキャラクターの難易度がミディアムコアの世界だった

 

テラリアにはキャラクターの難易度とワールドの難易度がある

キャラクターの難易度は死んだ時にどれくらいのデスペナルティを負うか、ワールドの難易度は単純に敵の強さが変わるのである。

 

彼はミディアムコアのキャラクター難易度だったので死んだらアイテムを全部落とすが、もし最高難易度なら彼は死んだら一回も復活できなかっただろう。

キャラクターも最初は死に対して恐怖はあったが段々死に続けることによって死に慣れていた。

 

ワールドは難易度ハードだったが本人はこれに対してあまり気にしてないアイテムが増えてうれしいなくらいである。

 

そんなキャラクターであるがムーンロードを倒し、アイテムをすべて集めたことでもうこの世界でできることら限りなくやることがなくなってしまった、建築をやると言う手もあるがそこまで乗り気ではなかった。

 

「さて、もうやることもなくて暇だしとりあえずガイド人形を溶岩に投げ込むか。」

 

特に深い意味はない、ガイドが嫌いとかそんなことは一切ない、ただ気まぐれに溶岩に入れるだけである。

 

そんなこの世界でこれからどうやって暇を潰そうか考えているときムーンロードがいきなり輝き始めた、

そんな行動をするのは初めてだしましてや前世の知識にもなかった、どんなことになるのかなとのんびり考えていると目の前が真っ白になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここどこ?」

 

 

知らない田舎っぽいとこにいつの間にか来ていた。

 

そうして後ろを向こうとして驚いた、そういつの間にか周りと自分が3Dになっているのである。

テラリアは2Dの世界なので周りを見渡そうとしても前と後ろしか向けないのである。

 

「もしかして俺また別の世界に来ちまったのか?」

 

この近くには人がいるのか、そう思って移動しようとすると、

 

「おや?こんな田舎まで何のようだい?」

 

そう声がして振り向くと老婆がいた。

 

見た目だけならただのそれこそテラリアの世界ではスライムにすら殺されそうな見た目だが

 

(強いなこいつ...)

 

そうキャラクターは思った

 

(少なくとも敵対は避けたいなー)

 

この世界で人をそうそう殺したくもないしましてや勝てるかどうかも微妙そうなのでどうしたものかと考えながら

 

「すみません、旅人なのですがここがどこかわからず迷ってしまっています、ここがどこか教えてくれませんか?」

 

そう聞くと老婆は

 

「ここは田舎の島ザンクティンゼルじゃよ」

 

(聞いたこともない...)

 

とりあえず人がいるか聞こう。

 

「近くに人が住んでるところはありますか?」

 

久しぶりに敬語を使ったので自分が変なこと言ってないか不安でドキドキする。

 

「小さいが村ならあるよ。」

 

その言葉を聞いてとりあえず

「案内してくれませんか?」

 

と聞くと老婆は

 

「いいよぉー、その代わり、

 

 

 

 

お主の着けてる防具はなんじゃ?」

 

(おっと、どう説明するか)

 

今キャラクターが着けてる防具はティキアーマーと呼ばれる防具をつけているムーンロードと戦う時は一番この装備が気に入っている。

 

「そういうおばあさんこそ何者なんだ?」

 

と逆に質問に質問で返す、これ人によってはブチギレるんだよな...

 

「ふぇふぇふぇ儂はしがないただの老婆じゃよ。」

 

(ウソつけ、ただの老婆がそんな強い訳ないだろボケてんのか?)

 

と思いながらどう誤魔化そうか考えていると

 

「まあお主は悪い者ではなさそうだからな、村はあっち方面にあるよ。」

 

とお婆様は言ってくださった、ボケてる訳ないだろいい加減にしろ!

 

「ありがとうございます!!」

 

そう言ってお婆様の言ってくれた方面に向かって歩いた。

 




ムーンロード・・・テラリアのラスボスデカイし攻撃痛い上にプレイヤーがワールドに一人でもいる限りデスポーンしない、もらえるアイテムはすべて優秀

ガイド人形・・・テラリアのNPCガイドの人形溶岩に捨てるとガイドが死ぬがボスのウォールオブフレッシュが出てくる

ティキ装備・・・特定のアイテムを持ってる状態でNPC呪術師から買うことができるアイテム、ミニオンの召喚をフルセットで4匹に増やすことが出来る、
防御力はあまり高くない





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2話

戦闘の描写は文才無しにはキツいっす。



あれから1年がたった。

この村の人たちは皆そろって優しい人達だ。

 

特にこの村の若い青年のグラン君と少女のジータちゃんは本当にいい子だ、この村にとってまだ新参の俺にも優しくしてくれたし家の建築を手伝ってくれた。

ガイドなんか道具のレシピを教えてくれるだけで建築なんて手伝ってくれなかった、そのくせに人が建てた家に我が物顔で住むからな・・・

 

そんな俺だかこの世界でキャラクターと名乗るのはやめた、単純に変な名前だからだ。

この世界ではケインと名乗っている

 

「「ケインさん!今日もよろしくお願いします!」」

 

そう言って頭を下げるグランとジータ

 

俺はこの二人の剣の稽古の付き合っている。

 

ゲームのテラリアでは剣を振り回すだけでも良かったが実際俺が住んでる世界では振り回すのは一緒だが隙を見て切ることが多くなった、

 

ザンクティンゼルで野生動物を木刀で追い払った際剣術を教えて欲しいと頼まれたがそもそも俺は剣術を教えられるような腕でもなかったので言われた時は練習相手にならなると伝えたのである。

 

今は二対一でお互い木刀でやっている、グラン達は腰にかけている真剣でもいいのだか本人達が拒む、

まあ、俺も木刀を使うのは本当に久しぶりなので実際は二人とやる稽古は楽しかった。

 

テラリアの世界に未練はもうない

精々あの時苦労して建てた建築物がーとか防具コレクションがーとかそれぐらいである。

 

「そういえば、ケインさんって色々な道具を使ってますがどこから持ってきたんですか?」

 

俺はテラリアの装備の一部はこの世界に持ってこれてる。

そう”豚の貯金箱””金庫””ディフェンダーズフォージ””虚空のバック”の4つを俺がいつも持っているからだこの中にはそれぞれ強い、お気に入り、便利な武器、防具、アクセサリーやアイテムを入れている。

 

「それは秘密だ、まあそのうちわかるかもな?

それより稽古しようぜ?」

 

肝心のグランとジータの稽古だか、普通ならここでグランとジータに強さを見せつけて、すごい!と思わせようと思ったが、俺が剣術がそこまで出来ないこと、そしてグランとジータが思ったより剣の腕が良いのである。

それでもなんとか勝てている、大人げないこと言うが俺の本気の剣を使ったら正直楽勝だが自分は剣の性能に頼りすぎてたのか、剣の腕はそこまでよくなかったと言うことを思い知った。

 

 

 

 

そんなこんなでザンクティンゼルでのびのびと暮らしていたがある日”エルステ帝国”と言う国がこの島に来たらしい。

 

村のみんなも家に閉じ籠もってるので俺もそうしようと思ったがグラン、ビィ、ジータの二人と一匹がなぜか帝国のいる方に走って行ってしまった。

 

俺はこの島で彼ら兄妹のことをかなり気に入っている、だからこそエルステ帝国に襲われないか心配なのだ。

 

俺は虚空のバックから自分の武器”テラブレード”を取り出し、グラン達が向かったと言うところに走っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして俺は見た首が5本もあるドラゴンと明らかに死んでしまっているグランを。

グランの近くでジータや水色の少女、女騎士がいたがそれよりも、

 

「増援ですかぁぁ!?次から次へと鬱陶しい”ヒドラ”!ルリア以外さっきの青年のように全員殺してしまいなさい!」

 

とドラゴンの近くのちょび髭が言ったそれだけ聞くと俺は

 

「全員グランを連れて下がってろ。」

 

それを聞くと女騎士は目を見開き

 

「正気か!?1人で勝てるような相手ではない!!」

 

と言うが俺はテラブレードを持ち、ヒドラに”明らかに届かないのに剣を振った”

 

「気が狂ったのデスカ?そんなところから剣を振ってもヒドラは倒せませんよォ」

 

そりゃ普通の剣ならな、けどテラブレードは普通じゃないんだよ。

 

剣を振って一瞬でヒドラの首がひとつ落ちた。

 

「へ?」

 

ちょび髭が驚いているが関係ない、俺はガイドが殺されても一切怒らないがグランは別だ八つ当たりに近いがそれでもやめる気はない。

 

剣を振る、振る、何回も振る

 

振るごとにヒドラの首が落ち体に切りきずがついていく。

 

「これはどういうことですネェ!?」

 

sibeカタリナ

 

どういうことだ?

今私の前の戦闘を見てそう思う、

いやそもそも”これは戦闘なのか?”

私達の後ろから来た男が剣を振る、それだけでヒドラが傷ついていく。

あまりにも一方的過ぎる

彼の持っている緑色の綺麗な剣を見てみると彼が振るたびに剣から緑の剣の形をしたものがヒドラに飛んでっている、

なるほどこれがヒドラが傷ついていく理由か、ただヒドラも再生している。

これでは男がジリ貧だな・・・

どうするか、

 

sideケイン

 

「チッ、こいつ再生能力が高すぎだろ!」

 

(テラブレードしか持ってこなかったのは失敗だったな・・・)

 

どうしたものかと考えるとなぜかグランが立っていた。

 

(!?グラン死んでなかったのか?とにかく生きているならよかった!)

 

「グラン俺のことはいいから速く下がれ!」

 

と言うがグランは

 

「任せて」

 

と言い水色の髪の少女と一緒に前に出た

 

そして水色の髪の少女は、

 

「始原の竜、闇の炎の子、汝の名はプロトバハムート!!」

 

と言う掛け声と共に出てきた目や口に拘束具をつけられている竜

 

(あれはやばい!!なんてもの召喚してんだ!?)

 

拘束具をしていてもわかる”あれはヤバい”

その竜はヒドラにブレスをヒドラに放ちヒドラは塵も残さず消えてしまった。

 

「ぐっ、今回はここまでにしてやりますネェ!!」

 

と三下っぽいことを言ってちょび髭は退いていった。

 

俺はちょび髭が見えなくなってから後ろを向きまずはグランとジータとビィに一言

 

「さて、どうしてお前らは危険な帝国に近づいたんだ?

 

バカ兄妹はアワアワしているが関係ない

 

「お話、しよっか?」

 

「はい・・・」

 

バカ兄妹は消えそうな声でそう言った。

 

 

 

 




テラブレード...テラリアps3では最強の剣、トルゥエクスカリバーとトルゥナイトエッジと壊れた英雄の剣を素材に作れる最強の剣なので作るのが難しいが一番難しいのは壊れた英雄の剣を落とす敵が日食イベントでしか来ないのだが日食は難しい上にマジでこない
地下にいれば日食イベントの敵はこないが敵のドロップ品が優秀なので結局戦う

豚の貯金箱、金庫、ディフェンダーズフォージ、虚空のバック・・・
テラリアでこれ使わない人いる?ってレベルで便利なアイテム
マイクラのエンダーチェストと同じような性能をしているが虚空のバックはアイテムがいっぱいの時自動でアイテム虚空の金庫室(英語がわからない)に送ってくれるオマケ付き


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3話

みんなの会話出すの難しくない?
たまに登場人物忘れそうになる


バカ兄妹を叱ったあと水色の髪の少女と女騎士に事情を聞いた。

雑にまとめると水色の髪の少女ルリアはさっきの竜のような星晶獣を使役することが出来るそれで帝国に利用されそうだったが女騎士のカタリナがルリアを帝国から連れ出し逃げているらしい

 

「じゃあなんでグランは今生きているんだ?」

 

最も疑問だったことを聞くとルリアが申し訳なさそうに

 

「私とグランの命を繋げているんです。」

 

なるほどグランが傷つけばルリアも傷つくそうなっているのか

 

「で、お前らバカ兄妹は帝国にマークされてるだろうがどうするんだ?」

 

「僕たちみんなで旅に出る」

 

それを聞いて思い出したことがある、たしかグランとジータのお父さんは旅かなんかに出ていてグランとジータはお父さんに会うのと空の果ての島イスタルシアを目指してる

テラリアの住民だった俺からすれば世界の果てに憧れるのはうらやましいものだ、

なんせテラリアは世界の果ては海でその先には進めないようになっているからな。

 

そう考えているとグランが

 

「ケインさんも僕達と旅に出ませんか?」

 

「いいぞ」

 

「もちろん返事は今すぐじゃなくとも・・・って速くない!?」

 

「たまにはザンクティンゼル以外のところも見てみたいしな。」

 

「そういえばこいつ旅人だったなあ」

 

とビィが呆れたように言ってきた。

 

「ルリアさんとカタリナさんも一緒に来るんですか?」

 

と聞くとカタリナさんが

 

「カタリナでいい、それと私達も帝国の手の届かないところまで逃げるつもりだからな」

 

(まあグランとルリアのこともあるしな・・・)

 

俺は心の中でそう思っているとカタリナが何故かチラチラこちらを見てくる、気のせいか腰に掛けているテラブレードを見ている

 

「カタリナどうしたんだ?」

 

と聞くとカタリナは最初は言わなかったが観念したように

 

「ケイン殿がヒドラと戦っていた際に使っていた剣を見せて欲しい。」

 

と言ってきた

 

(まあ呪われるものでもないしな・・・)

 

そう思いテラブレードを見せるとグラン、カタリナ、ジータはめちゃくちゃ近くで見始めた

 

そしてしばらくするとカタリナが

 

「ケイン殿こんな凄まじい剣いったいどこで手に入れたのだ?」

 

「作った」

 

「「「この剣を!?」」」

 

「まあその剣作るのも結構苦労したぜ?(折れた英雄の剣が出なくて)その苦労に見合った性能はあるさ」

 

カタリナはえらく興奮した様子で私が見た剣のなかでも一番すごいかも知れない!!と騒いでいるがそれを聞いて俺は

 

(実はもっと強い剣あるんだよなー)

 

ps3では最強の剣と名高いテラブレードもpc版ではなんともっと強い剣の素材になるのだ、だから実はテラブレードよりも強い剣は持ってるが

 

(言わなくていっか)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこからしばらくたった後村のみんなに別れを告げて小型飛空挺で外を出た。

 

この世界の船は空を船で移動するがテラリアにも大砲ぶっぱなしながら空中で移動する海賊がいるのでそこまで驚かなかった。

 

俺はどうやってこの船を操縦してるか気になったので操縦者のカタリナに聞こうとカタリナを見ると

 

何故か折れたハンドルを握っていた

 

 

これやばくね?

 

「「「「「「うわぁー!!」」」」」」

 

ヤバいこのままじゃみんな落下死する!!

 

すぐさま虚空のバックから”魔法の絨毯”を出す

 

すぐさま乗ってみんなの手を掴む、これで大丈夫かと思いきや

 

魔法の絨毯が明らかに苦しそうにしている、

 

「もうちょっとだけ!!もうちょっとだけ耐えてくれ!」

 

(今まで1人でしか使わなかったから重量オーバーがあるの知らなかった・・・)

 

急いで小型飛空挺から脱出しようとするが間に合わない

 

(仕方ない、あまり使いたくなかったが)

 

俺は今度は貯金箱から浮遊のポーションをとって飲んだ。

 

「みんな!俺に捕まれ!」

 

みんなが捕まったタイミングで急いで飛空挺から離れる俺だけ浮遊のポーションの効果で落下が遅くなる、俺を下にみんな着地させる

そのすぐ近くに飛空挺が落ちる

危なかった

着地が終わって疲れてる俺に気にすることなくビィが

 

「スゲェ!今のどうやってやったんだ?」

 

と聞いてきたが俺は

 

「空を飛ぶ魔法を使おうとしただけだよ」

 

と嘘をついた

 

(とりあえずカタリナに操縦させちゃダメだ、誰か操縦士を探そう)

 

そう思っているとグランも同じ考えだったらしく

 

「この街で操縦士を探そう。」

 

と言った。

 

そのすぐ後足音がした、

 

(これもし帝国の奴なら不味いな)

 

そう思いつつ誰か見てみると

 

タバコを咥えている鎧を来た男がいた

 

その男は飛空挺を見ると

 

「おいおいおい、なんだこりゃ?」

 

と言った、

 

事情を説明しようかと思うと

 

「動力部が爆発したのか?」

 

と言いそのまま飛空挺を見てくれている。

 

見終わった次はカタリナに質問し、答えられないカタリナに対し基礎訓練くらい受けてこい、と言われてしまった。

 

さてこれからどうするか、そう悩んでいるとビィが

 

「とりあえず休もうぜ、オイラもうヘトヘトだよぉ」

 

と言ったので宿に行くことにした

 

(人が多いのもそうだけど上に飛空挺が飛んでるのもなー落ちたら大変じゃね?)

 

と思いつつグラン達と一緒に必要な物資を買うついでに街を見て回った。

その途中でルリアが日記帳を買ったりカタリナが実は可愛いもの好きで嫌がるビィを撫でようとしたり、この島の守り神をティアマトの説明を聞いたり、

 

色々あってザンクティンゼルを出てよかったと思えた

 

 

そんな中ジータがふと

 

「そーいえばケインさんあれ、飛空挺の時の本当に魔法なんですか?」

 

と聞いてきた

 

実は魔法ではないのだか

 

(浮遊のポーション使ったのもったいないなー)

 

そうまた思ってしまった

浮遊のポーション自体は作るのは簡単だが問題がひとつある

 

(この世界だと材料が集まらないんだよなー)

 

そう思いつつも

 

「気にしないでいいよみんな無事だったし。」

 

そう誤魔化そうとすると

 

「そうですね!」

 

と笑顔を見せられ罪悪感が生まれる

 

(なんて良い子なんだ・・・)

 

ジータはハテナを浮かべているが

 

やがて気にしなくなった

 

 

 




海・・・テラリアの世界は世界の端に海がありそこから先はいけないようになっている、海に行かないと会えないNPC、ボスに雑魚敵がいるので最初は楽しい、ただ海に着くまでに初心者の頃は苦労する

魔法の絨毯・・・砂漠でたまに生成されるピラミッドの中の宝箱からゲット出来るアクセサリー後半になったらぶっちゃけ使わない、主人公がここで魔法の絨毯をだした理由は翼とかホバーボードだと後から誤魔化すときめんどくさいから

浮遊のポーション・・・落下速度が遅くなるポーション
便利だか戦闘になるとダメージを受けた時のノックバックが大きくなり戦闘中は使わない、後半も翼があるので使わない


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4話

主人公は強さ自体はかなり強いですが対人戦が苦手と言う設定です
主人公はショートカット設定している4つの物なら一瞬で出せます


宿で休んだ後次の島に行くために定期便に乗ろうとしたが・・・

 

「折り合いの便がない!?」

 

そう今大声を出したカタリナの言う通りないのである、

キャンセル待ちにすれば、とか受付の人が言っていたが論外である。

 

「さて、どうしたもんか?」

 

一刻も早く移動したいこちらとしては早急になんとなしたい問題である。

 

どうしようかとボーとしていると青い髪に獣耳の男性が話しかけてきた

 

「やあ、やあお兄さんちょっと良いかい?」

 

(こいつガイドみたいになんか腹立つ感じがするな)

「どうした?」

 

「ちょっと人探しをしていてね、」

 

(まさかもう帝国の追っ手が来たのか?)

 

「青い髪をした少女を探してるんだけど~」

 

(ビンゴ)

 

ただ人が多いから争いたくはない

 

「すまん、覚えがない」

 

(さあどう来る?)

 

「そっか~ならいいや!」

 

え?

 

「すまんな、力になれなくて」

 

「ううん大丈夫だよー」

 

(いやまさかここで普通に引くのか、俺の顔も割れてるだろうに)

 

「だから!そこをなんとか!」

 

「お客様本当にすみません無理なんです。」

 

そろそろカタリナ止めるか・・・

 

 

 

sideドランク

 

「ドランク、今の奴もポンメルンの言っていた奴の1人だろうあいつなら対象の居場所は知っているだろう」

 

横にいるスツルム殿がそう聞いてくる

 

「近くにカタリナ中尉がいるのがわかってたからねあと、」

 

「あと?」

 

「あの人とは戦いたくないなー」

 

「めずらしいなお前にしては」

 

「彼さ~僕と同じで何か隠している感じがあるんだよね~簡単に言えば胡散臭い。」

 

「お前がそれを言うか」

 

「なにより雰囲気だけなら強いと思う、あの人」

 

まあそんな辛気くさい話はやめようかな

 

「スツルム殿いたよ、ルリアちゃん」

 

とりあえずまずは彼と接触するか~

 

sideケイン

 

カタリナを宥めたあとふと気がつくと 3人と一匹がいない。

 

もしかしてさっきの獣耳野郎に見つかったか?

 

カタリナと一緒に探しに行こうとしたら

 

すぐ目の前のマンホールが開いた

 

中からさっき不時着した時にいたタバコを咥えたおっさんがいた。

 

そしてマンホールからグラン達も出てきた

 

おっさんことラカムによるとやはり俺に話しかけてきた獣耳野郎に襲われたらしい、

 

「カタリナ少し話し合おう」

 

そう言って酒場まで行った

 

 

とりあえずグラン達にしばらくこの島から移動出来ないことを伝えたらグランは獣耳野郎についてもカタリナに伝えた

 

「そのドランク殿は傭兵の可能性が高いな」

 

まあ今度見つけたらとりあえず戦いはするか、

 

「さて、どうするか」

 

そう口に出した時

 

「おやおや、お困りですか~」

 

声がした方に向くとそこにはインコがいた

 

(この世界は鳥が喋るのか?)

 

まだこの世界のことをよく知らないためそう思っていると

 

「こんにちは~」

 

と、とても身長が小さく耳がちょっと長い女性が声を掛けてきた彼女はよろず屋のシェロちゃんと名乗った、

船が無くて困ってることを告げると、

飛空挺を紹介してくれた、

しばらく借金生活しないと買えないが、

 

「ところでケインさんでしょうか?もしよろしければそちらの剣を一目見せてくれませんか~」

 

テラブレード人気だな

 

「いいですよ」

 

そう言ってテラブレードを見せる

 

「これは~、とてもすばらしい剣ですね~私も色々な武器を見てきましたがこれはそのなかでも飛び抜けて優秀ですね~」

 

それを聞いてひとつの名案を思い付く

 

「なあよろず屋さんこの武器売ったら飛空挺って小型でも買える?」

 

と聞いたら

 

「小型と言わず中型くらいなら買えますよ~」

 

ほぉー

 

「よかったな!飛空挺買えるぞ!」

 

「「「「「ダメだよ!?」」」」」

 

そうみんなが大声で反対する

ヤバい耳がキーンって鳴る

 

カタリナが

 

「なぜそのような優秀な剣を簡単に手放そうとするのだ!?」

 

と聞いて来るがそもそも今なら手間ではあるがテラリアの世界に戻ったらまた作れるからだ。

 

そうこう話しているうちに近くの酔っぱらいがフリーの操舵士について話してくれた

その操舵士はラカムだった、そしてラカムがある飛空挺を修理し続けていることを聞いてラカムに会おうとその飛空挺に行くことにした

 

だかいざその飛空挺に付くと

 

 

ザッザッザッ

 

「あれ帝国軍だよな」

 

「なんでわざわざこんなとこに・・・」

 

急いで隠れたが俺はグラン、ジータ、カタリナの三人にいつでも戦える用意はしとけ、と伝えた

またチョビヒゲことポンメルンかと思ったが今回きたのはチビのフュリウスと言うらしい

フュリウスは特に深い理由もなく部下を小刀で刺して殺した

俺やカタリナはともかく他の三人は人の死をあまり見たことないのだろう声を出してしまっていた

その声でフュリウスは俺たちに気付いたらしく部下に命じてなんの迷いもなく火球を打ってきた

 

カタリナが

 

「まずいよけろ!」

 

と言うが火が大きいのでルリアが巻き込まれる可能性がある、

 

俺は急いで虚空のバックからゴールデンシャワーの魔法書をとり火球に魔法を打ち相殺した、

 

帝国軍がこちらを囲んでくる

 

「ジータ、グラン、この人数いけるか?」

 

と聞いたら二人そろっていける!と言った

 

俺は人をグロく殺してしまう可能性が高いゴールデンシャワーをバックに入れ直し、代わりにあらかじめ宿で金庫から取り出していた銃を取り出した、

テラリアの銃の中で一番弱い”フリントロックピストル”を取り出す、正直グランとジータに成長して欲しいので”よほどのことがない限り”武器は弱いのを使うし防具も着けない、

 

そうこうしてる間にフュリウスが何か話している。

 

「もしかしてこの船で飛ぶ気だったのかな?、

こんなボロ舟で飛べる訳ねぇーだろ!!」

 

と言ったとその瞬間、

 

バン!!

 

と銃声と共にフュリウスの座っている椅子の後ろ脚が撃たれた、

四本脚こ椅子は三本だと当然立てる訳もないので後ろに転ぶ

 

「ぷww」

 

「ジータw、笑っちゃダメだよw」

 

こいつら意外と余裕だな・・

その後何回か銃声がなり帝国兵の近く着弾する

 

その間にフュリウスの近くの兵士が急いで椅子を直している、なんか可哀想だな・・・

 

フュリウスは脚が直った椅子に座り直しさっき撃たれたのに懲りてないのかまたオンボロ船と言った。

 

そしてこの島はもう全部壊れる等と言っていたら

 

バン!!

 

またフュリウスの椅子の後ろ脚が撃たれ、フュリウスは転げ落ちた、ナイスもし今撃っているやつが撃たなかったら俺が撃ってた。

 

グランの近くに着弾したとき、着弾点に下からいける隠し通路があった。

 

隠し通路にはラカムがいた

 

(しかしラカムって銃の狙いが良いんだなー)

 

テラリアの世界にも当然銃はあるがある弾丸が理由でそこまで狙う必要がないのだ。

 

 

その後ラカムに操舵士になってくれとお願いしたがやはり断られた

フェリウスがボロ舟と呼んでいた”グランサイファー”とじゃないと飛ばないと言っている、そしてグランサイファーに対する並々ならぬ思いを告げた。

 

俺は元日本人だがテラリアの世界に染まり過ぎた。

テラリアでは俺は歳をとらなくなっていた。

そんないつ死ぬかもわからないし死にたくてもまた生き返る世界では何かをとても大切にするのは難しい

もし俺が今持っているテラブレードが壊れても、また作り直すと思うし、建築物も対して執着もない、

 

だからこそ

 

「ラカム、あの船直すの俺も手伝うよ」

 

そういう気持ちは大事にしたい

 

「出来んのか?」

 

「無いよりはマシ程度だと思うけど」

 

そう話しながら街に向かっていると

 

「ハロー!元気してるー?」

 

と言っている獣耳野郎

 

なんの迷いもなくショートカット登録していた銃、フリントロックピストルを撃つ

 

「うわ!危な!」

 

「帝国の傭兵さんが何の用?」

 

と聞いたら獣耳野郎は

 

「そうそう、この前の話もう一回聞いてくれないかな?」

 

なんでも飛空挺をあげる代わりにこの島から出ていってほしいらしい

なんだそれでいいじゃんとおもったが

 

 

「ふざけるな!敵の施しなど受けん!」

 

といかにも騎士らしいことを言った。

 

「じゃあ力づくでも船に乗ってもらうね?」

 

といい獣耳野郎と角の生えた女性は臨戦態勢をとった

 

ラカムと俺で前にでる

 

獣耳野郎がまた火球を放ってきたのでゴールデンシャワーで相殺する、

 

(これ見た目が嫌いなんだよなー)

 

ひとまずラカムと俺で獣耳野郎に発泡する

 

が獣耳野郎の前に浮いていた丸い物で防がれた

 

その後ろでグランも突っ込んできた

 

牛角の女はカタリナとジータの方に行った

 

(俺は獣耳野郎の相手だ)

 

俺は様子見で使ってもこの世界だと違和感のない鉄の剣で斬りかかった。

 

これも丸い物で防がれた。グランも横から斬りかかるが同じく止められる、

 

sideドランク

 

今この島から出ていって欲しいからこうやって

 

戦いたくないと言った青年二人と戦っているが、

 

(警戒していたケイン君あまり強くない?)

 

そう、思いながらグラン君の方を魔法で吹っ飛ばす

 

その時ケイン君は

 

「ちょっとだけ”本気出してやる”」

 

そういい手からとても大きな神々しい感じのあるハンマーを出した。

 

ハンマーを思いっきり振りかぶって投げる、

これでも戦闘経験はあるのでどこら辺に当たりそうかはわかる

 

すぐにそこを防御すると案の定ハンマーが予想していたところに着弾する

 

重い!!

 

が防げた、ただ疑問なのは

 

(なんで自分の武器の明らかに性能のいいハンマーを投げたんだろう?)

 

その疑問はすぐ嫌な意味でわかった

 

あまりにも重い一撃なのでハンマーは弾いたのだ。

 

弾いたハンマーはそのままケイン君のところまで投げた勢いのまま戻っていく

 

そしてまた投げる、戻る、投げる、

まずいと思い魔法を放つが金色の水の魔法で相殺される

 

「これは無理かな~」

 

ジリ貧だどうしようもない

 

グラン君もまた攻めてくるだろうしどうしようか考えていると

 

隣の森から竜巻が上がった。

 

sideケイン

 

竜巻が上がり、一瞬戦闘をやめたことで白けてしまった。

 

獣耳野郎と牛角女は退くらしい

 

だが俺たちはこの竜巻の正体を調べることにした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ゴールデンシャワー・・・ハードモードでワールドに真紅の地があったみんな大体お世話になる魔法、魔法を使っているときの見た目はとても悪いがハードモードのボスデストロイヤーの時はめちゃくちゃ強いのでみんな使う、例え放尿してるように見えても

フリントロックピストル・・・ノーマルモードの序盤ならまず買おうと思わないほど高い。
これ買うくらいなら不浄、真紅のどちらかでオーブを壊して銃をゲットしたほうがいい

聖騎士のハンマー・・・ハードモードのダンジョンの奥深くにいるせいきしが落とす武器名前の割には主人公を見つけ次第ハンマーを投げて殺しにかかる。
せいきし自体も耐久力がノーマルモードのボスくらいあり攻撃も壁貫通で超射程、おまけに周りにいる雑魚も普通に強いが、
なぜかドアを開けられないのでそれを利用してピラニアガンで倒すのが一番楽他にも色々倒しかたがある



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5話

どうしよ、テラリアの武器って人間に使ったらやばいやつばっかりなんだよな・・・
後今回から話に出したテラリアのものを説明するのではなく使ったものにします


急に空が曇っていき、雨が降ってくる、

 

(さっきまで晴れだったはずじゃ?)

 

そう考えているとルリアが空になにかがいる、と言っている

 

カタリナは最初は帝国の技術かと疑っていたが後にその予想は最悪の方向で裏切られた。

 

外を見てみると竜巻が何個を立っていた、

 

(フィッシュロン公爵ですらここまで立てられないぞ!?)

 

そして俺もある程度強いやつの気配とかはわかる、てか視線だのなんだのでボスが来るか予想することもある、だからこそ言える、

 

”いる”

 

その空に、テラリアならボスと言ってもいいほど強大な存在がいる。

 

あれはどうしたものかと考えながら他に逃げている民衆と共にみんなで建物に避難する。

 

こんな風のなか船を飛ばさなきゃいけないがなんでも操舵士はケガをしているらしい、

ラカムが民衆に操舵士はいないか聞いているがいないようだ、つまり

 

「お前しか操舵出来るやつがいないな、ラカム」

 

と言うと他の人も子供だけはー、とか妻だけはー、とか言って逃げたいと言っている。

 

ラカムは覚悟を決め操舵することに決めたようだ。

 

カタリナとジータは怪我人を魔法で治療し、グランと俺はラカムと一緒に船を探しに行った、

だがいざ船を見つけると船は砲撃された、

帝国の船が大砲を撃って船を破壊したのだ

 

(ここまでするか!!帝国!!)

 

船からフュリアスが拡声器かなにかを使って話してきた。

 

なんでもこの島の守り神は本当にいるらしい、フュリアスは星晶獣ティアマトをちょっと弄ったらしい

この島の人はティアマトの恩恵を受けとるだけだったらしく元からティアマトは怒っていたらしい

 

「俺は安全な所からこの島が堕ちるのを見てるよ、大嫌いな帝国に支配されるのがイヤなくらいならこの島ごと滅んじまいな!」

 

この一言でもう俺の心は決まった。

帝国滅ぶべし慈悲はない

そう思ったら俺はある銃を取り出した、

 

”ロケットランチャー”

容赦なく船が壊れるように弾でミニニュークをロケットランチャーにこめて船に打っ放す

さすがに船が落ちはしないようだがフュリアスの焦る声が聞こえたのでよしとする。

急いでラカムとグランを追う

 

建物に戻った後ルリアがティアマトを止めると言った

だがここからでは遠いため近づくために飛空挺が必要と言った

 

「だがこの街に騎空挺はもうない、どうするか・・・」

 

俺はもしかしたら、とある船を思い出した、ラカムもそうだったようですぐさま地下の通路を使いあの船の所まで移動した

 

この島でまだ唯一ある船、グランサイファーである

 

「けどよぉ、この船今まで飛ばなかったのに今飛べるのか?」

 

とビィが最もなことを聞いてくるがこの船は絶対飛べる

なんせ今からでも修理しようと船を見てみたら壊れている箇所が見付からなかった、

 

(むしろなんで今まで飛ばなかったんだ?)

 

そう思ったがラカムも飛ぶのを信じている顔だ。

動力部が動き、羽が動き、そしてグランサイファーは浮かび始めた。

 

「さあ行こうぜ!グランサイファー!!」

 

そのラカムの声に答えるようにグランサイファーは天高く飛んだ。

そうしてグランサイファーは雲の上に出た

こんなに高いところに来るのは空島以来だ。

そう思いながら前を見るととてもデカイ雲の塊が遠くにある、あそこにティアマトがいるのだろう

俺はティアマトの力を考え、風に影響されない武器

とある程度空中戦をこなせるアクセサリーを着けた。

 

ある程度近づくとティアマトがこっちを見た、それだけでクトゥルフの目玉と初めて戦った時を思い出した、

グラン、ジータ、ルリアの三人はこんな経験初めてだろう

蛇に睨まれた蛙のように背中がゾクリとし見られてることが怖くなるんだ、俺も初めはそうだったが慣れた、

それなのにジータとグランの二人は見られてもすぐさまラカムに見られてることを報告、どう来るか、と俺もティアマトを見ていると

 

「ラカムさん!右からだ!!」

 

とグランが言い右から5本ピンク色の光線がこっちに向かってくる

 

(やばい!相殺が間に合わない!!)

 

だかすんでのところでラカムが見事な操舵を見せ避けるが一本だけかすってしまう。

 

俺はすぐさま金庫、貯金箱、ディフェンダー、虚空のバックを漁りだす。

 

「ヤバいヤバい、あの光線をなんとかしないとやばい!何かないか、何かないか」

 

と切羽詰まっている時のどこぞの青タヌキみたいなこと言っているがそんなこと考えている暇はない。

 

そして取り出したのは氷で出来たような杖

俺はマナを最大限に込め召喚した

 

「こい!フロストヒドラ!!」

 

マナをいつもの何倍も込めたフロストヒドラは普段とは違い縦にも横にも大きくなっていた

 

(マナフラワーがないとこんなものか・・・)

 

装備があればもっと強力に出来るが今はこの程度になってしまう

フロストヒドラは氷弾を放ちマナを込めたため普通よりも強力な氷弾だか、

 

(相殺でいっぱいいっぱいか!)

 

ピンクの光線は意思があるかのように一斉にフロストヒドラの方に向かいフロストヒドラは破壊される

それでもピンクの光線はまだ10本以上はある

どうするかまた考えるとラカムが突然

 

「おいお前ら!騎空挺が一番速く飛ぶ方法を知ってるか?」

 

と聞いてきたグランが

 

「最大出力で動力を回す?」

 

と聞くとラカムは

 

「実はもうひとつあるんだよ!」

 

と言いながら船を上に行くように角度を変える、

 

(あれ?これもしかして)

 

そう考える前に

ラカムがグランサイファーの羽を止めた

 

「動力プラス落下速度!!これが一番だ!」

 

ほとんど墜落と変わらない速度で光線の追跡を振り切る

 

「しゃあ!見やがれ!」

 

とラカムが喜んでいる、本当にラカムの操舵の腕はいいな・・・

 

さっきより近くに来たことでティアマトの姿を改めてみる

薄い緑の髪、バツグンのプロポーション、そして首から下がティアマトに繋がっているドラゴンが三匹

この世界は残酷だ、俺があんな美女を攻撃しなきゃいけないなんて、テラリアの世界には美女の敵なんていない、もしかしたらメドゥーサは美女だったのかもしれないが目を合わせると石化するので論外

 

俺がそうひとり能天気なことを考えている間にルリアがティアマトに意志疎通をはかっているようだ

だか途中でティアマトは手をこちらに向け三匹のドラゴンの首からさっきのピンクの光線が出てきた。

 

さっきと同じようにまたフロストヒドラを召喚する

 

「頑張ってくれ!フロストヒドラ!!」

 

フロストヒドラはさっきより弱体化はしてるがマナを送り続けることにより威力だけは上げている。

 

ルリアがもう一回意志疎通をはかったがまた失敗、だか何かに気づいたらしく

 

「ラカムさん!上に行ってください!!」

 

とジータが言う

ラカムは二つ返事で上に行ってくれた

 

上に行く時も容赦なく光線を出すがいくつか当たるかもしれないものを相殺するに切り替える、全部は無理だ

 

ルリア曰くティアマトは帝国に何かされていて自我がないそうだ、ルリアはグランにバハムートの力を貸した

あれは多分ティアマトに切り込む気だな

 

「グラン!これを持っとけ」

 

俺は瓶入りの砂嵐を渡した

 

「それを使えば空中でもう一回ジャンプと横に加速が出来る、うまく使え!」

 

「ありがとうございます!」

 

そう言いグランはグランサイファーから飛び降りた

 

グランは近くの浮島に降りティアマトに近づこうとするがそれを許すわけがない

また光線を放ってくるが

 

「フロストヒドラ!!頼む!!」

 

フロストヒドラに氷弾をまた放ってもらう

そうしてる間にグランはティアマトのすぐ近くまで来た、ティアマトが一体目のドラゴンで噛みに行く、それをグランはジャンプして避け、二体目のドラゴンが待ってましたと言わんばかりに空中で噛みにいく、それをグランは瓶入りの砂嵐でもう一段ジャンプしドラゴンの頭に着地、そのままティアマト本体まで走っていくどうやら首近くにある紫の結晶を怖そうとしている三体目のドラゴンが最後の抵抗とばかりに噛みに行こうとするが、

頭にフロストヒドラの氷弾をあててやる、

 

「うぉぉぉぉぉ!!」

 

その声と共にグランが剣でティアマトの首の結晶を破壊する。

それを見届けて俺は

 

「ごめん、疲れた」

 

そう言って俺は倒れこむ、正直ティアマトは殺そうと思えば それこそ、”ゼニス”を使えば殺せるだろう。

だが今回はみんな殺すのではなく救おうとした、

なら多少疲れてもみんなのために本気を出すのが普通だろう、

 

「大丈夫か!?ケイン殿!?」

 

と聞きヒールをしようとしてくれるが俺は一言

 

「グラン達にヒールを優先してくれ」

 

と言いもう意識がなくなりかける

 

(マナを使い過ぎたか・・・)

 

そのまま寝てしまった。

 

 

 

 

 

 




ロケットランチャー・・・ブロックを破壊出来るランチャー系の武器、武器に使うならもっと強いのがあるし、整地に使うのでも上位互換のある悲しい武器である。

フロストヒドラの杖・・・雪原バイオームでごく低確率で手に入る”氷結の鍵”でダンジョンの奥深くにあるバイオームチェストの氷のチェストに使うと手に入る
固定砲台型のミニオンで敵を見つけると氷弾を放つ弱いわけではないが他のバイオームチェストの武器が汎用性が高い上に強い性能をしてるため他の武器に比べるとあまり使われない
この世界ではミニオンを増やす装備をしながらフロストヒドラを使うと頭が増えるようになっている。

瓶入りの砂嵐・・・砂漠のピラミッドにたまに入っているアクセサリー、同じ瓶入り系では一番いい性能をしている

あとこの世界でマナを使い過ぎると倒れる設定です


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6話

久々に戦闘描写、前よりマシになったかな?
ゆゆゆ03さん誤字修正ありがとうございます!


目を開けると船ではないところにいるのはわかった

つまりテラリアでは言う機会の無かったあれを言える

 

「知らない天zy「ケインさん!!大丈夫でしたかー!?」・・・ああ!大丈夫だ」

 

畜生、一度は言ってみたかったのに

 

(しかし倒れるまでマナを使うとはなー)

 

そもそもテラリアではある程度マナにセーフティをかけていたなんせあの世界では気絶したら次に目を覚ますのは大体殺されたあとだからな

だが今回はそんなのも無視して魔法を使い続けた、その結果ティアマトを止められたから悔いはないが

 

「それよりケインさん!この後疲れただろうし酒場に行きませんか?みんな待ってますよ!」

 

とジータが元気よく言ってくれるので行くことにした

途中カタリナに説教されるグランを見たがジータは気付いて無かったので見なかったことにした

 

酒場で俺は感動したことがある、それは

 

「料理に、ハチミツ、だと?」

 

俺は迷わず食べる、そしてハチミツのしつこすぎない甘さと料理の旨味と塩分が調和している

 

「たまらねぇ!!」

 

テラリアにとってハチミツとは欠かせないものである

なにせハチミツは浸かるだけで自己回復を強化するバフをかけてくれる、そのためまだテラリアのノーマルモードの時は決戦場にハチミツを流しておき自己回復をあげながら戦うのである、つまり文字通りハチミツに浸かりながら戦うのである

人によってはハチミツを固めて家を作る人もいるらしいが俺は断然食料とかに使う。

がハチミツ風呂などはやったことある

ハチの巣に行くごとに毎回必死に抵抗してくるハチとクイーンビーも懐かしいな

ハチミツによる自己回復のバフが無かったら死んでいたような戦闘も有ったので当然ハチミツには愛着がわくものである。

 

「ケイン殿はハチミツが好きなのか?」

 

とカタリナが聞いてくるので俺はハチミツの偉大さを教える

ハチミツが俺の命を救ってくれた、ハチミツ風呂は以外と気持ちいいとか

となりで兄弟二人がドン引きしているが君達もやってみたらわかるよ、

ビィもドン引きしていたがリンゴで怪しい人にホイホイ着いていきそうなお前にドン引きされたくはない

ルリアだけは

 

「へぇー!こんな美味しい物をお風呂の量くらい食べられるんですか?私食べてみたいです!」

 

と言ってくれたルリアにはぜひともテラリアの溺れるほどのハチミツを見てもらいたい

 

それはそうとルリアはティアマトからなにか結晶のような物を貰っていたらしいグランとルリアが触ると緑色に光った

そして二人は違う場所の景色が見えたらしい

 

「お客様~困りますよお店の中で魔法の類いは~」

 

とシェロカルテが話してくるがルリアの手に持っている結晶を見ると驚いたように

 

「お客さん、それ空図の欠片じゃないですか~?」

 

なんでもこれを他にもいくつか集めないと他の空域にいけないらしい

 

シェロカルテはルリアの説明を元にその景色の場所はバルツ公国だと言った

なら次の行き先はバルツ公国だな

 

それを聞くとグランとジータは一緒にある方向に歩いて行った。

その後カタリナが

 

「あの二人はどこに行ったのだ?」

 

「多分ラカムのところだ、あいつに操舵士になってほしいんだろう」

 

おれもなって欲しいしな

俺はカタリナ、ビィ、ルリアの三人と話ながら酒を飲んだ

 

後日ラカムは俺たちの旅に加わるらしい。

ラカムはカタリナに殿をつけるのはやめろ、と言っている、後で俺も言っとこ

 

出る前にシェロカルテが俺達に頼みたい依頼があるそうだ、バルツ公国で人探し、それとは別に俺はシェロカルテに話しかけられたなんでも

 

「ある人にあなたの剣のことを話したら見てみたいと言っていたのですが会っても大丈夫ですか~?」

 

「まあ奪いにでも来なかったら誰でもいいよ。」

 

まあ誰が来ても見せるだけにするつもりだけど

 

飛んでいる途中にラカムがグランのことを団長と呼んだ

たしかに団員のスカウトもしているしリーダーシップもありそうだから俺もグランが団長に異論はない、そうなると

 

「じゃあジータは副団長だな!」

 

グランもジータも最初はあわあわしていたが覚悟を決めたようで

 

二人揃って号令をかけた

 

「「行こう!バルツへ!」」

 

 

この二人は将来大物のなりそうだな

 

 

 

 

 

バルツ公国に行く途中で魔物が襲ってきた、飛びながら襲うのでグラン達も苦戦しているカタリナとジータは魔法を使って攻撃しているがグランはどうするかな?

 

「でぇやぁぁぁ!」

 

お、気づいたか、攻撃する時はわざわざ低く飛んでこっちに来るのを攻撃した、テラリアでワイバーンと戦ったときも俺はグランと同じようにして戦った。

 

俺も倒すか、

 

魔法書を取り出す”マグネットスフィア”

翡翠色の球体を魔物の群れに放つ、球体はゆっくり移動しながら群れに向かう

一見弱そうに見えるが結構便利な魔法だ、

球体が魔物に近くとレーザーを出して魔物を貫く、

急いで魔物達は逃げようとするがもう間に合わない球体は高速でレーザーを何本も出し魔物達は次々とレーザーに貫かれる。

燃費もいいし気に入っているんだよな

 

「凄まじいなケイン!」

 

カタリナが魔物を切りながらそう言ってくれる

 

(まあすごいのはこの魔法だけどな、俺が作ったわけでもないし)

 

と全員で魔物を追い払った後グランとジータが

 

「また一対一やりませんか?」

 

と聞いてきたので了承

まずはグランからだがその前に

 

「グラン!今日は剣以外も使ってもいいか?」

 

「いいですよ!」

 

よしならショートカットを変えて、

 

「カタリナ合図を頼む」

 

「いいだろう、よーい・・・・・・初め!」

 

その言葉と共に木刀でグランに斬りかかる、縦斬りをするが難なく防がれる、その後グランは俺の剣を弾き俺は後ろによろけるフリをすると逆に俺に斬りかかろうとするが俺の狙いはそれだ

ショートカットで木刀をスピアに変えるそしてグラン向かってくるグラン目掛けて突く、グランは驚いていたがなんとかスピアを回避するが体勢を崩している、そしてその隙を見逃す気はない

俺はすぐグランに近づき剣を持ってる右手を抑え鉄のショートソードでグランの鎧に少しだけ突く、ショートソードの方がこういう時速いからな、

 

「これで俺の勝ち」

 

と言うとグランは

 

「どこから槍を出したんですか!?」

 

と聞いてくるがまあこれは固有魔法とでも嘘をついてごまかした

 

ジータの方は力はグランに劣るが魔法を要所要所で放ってくる、ジータの方が相手にしててめんどくさい、少し申し訳なく思うが

ジータの魔法ファイアに無理矢理突っ込んだ、

さすがにジータも予想外だったらしく一瞬フリーズしている、その隙を見逃す気はない(二回目)

 

俺は槍に持ち替え最速で突く、まあ途中で寸止めしたが、

正直剣だけならグランに勝つのはキツイし

もし実戦でジータのファイアがもっと強い魔法だったらどうするんだ、とか聞かれたら反論はできないが

まあ勝ったからいっか

 

俺もこっそり対人戦練習しよっかな・・・

 




ハチミツ・・・作者は実際めちゃくちゃお世話になったハチミツの他にもキャンプファイア、ハートのランプ、ハートの石像もお世話になった、ハチミツは水をかけるとハチミツブロックに溶岩にかけるとカリカリのハチミツブロックになる

マグネットスフィア・・・ハードモードのダンジョンのスケルトン達が落とす魔法で球体を出し球体の近くに敵がいるとレーザーで攻撃してくれる
壁に当たると消えてしまうので使い勝手はいいとは言えないがそれでも低燃費で結構な火力を出すので普通に強い

スピア・・・洞窟の浅いところにある宝箱で確率で入っている槍、序盤だと頼りになるが後半は多分ゴミ箱に行ってる


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7話

僕はグラブルのストーリーはアニメを参考にしてますがもしかしたらオリストになるかも


バルツ公国が見えてきた、デカイ火山があり今にも噴火しそうだ

 

「あの山生きてますー!」

 

ルリアやグランは興奮した様子で見てるがテラリアを過ごしてきた人にとって溶岩など見慣れたものである、なんせトラップに使うし、なんなら今あるポーションを飲むと泳げるようになる溶岩は粘り気が関係あるのか水で泳いでる時とはまた違った感じで好きなのである。

 

バルツに入港してから入国のための手続きをとっているとなぜかシェロカルテがいた

カタリナがなぜ私たちより遅く出たのに私たちより早く着いてるか聞くと

 

「私はどこにでもいてどこにもいないのですよ」

 

と言った

つまりもしここでシェロカルテを殺しても次の島でなに食わぬ顔で出てくるのだろうか?絶対やらないが

 

何でも依頼についてはここでも言えないらしく

さらに別の場所に落ち合うらしい

最後にこの国はよそ者に少しピリピリしていると警告されシェロカルテはまたどこかへ行った

 

バルツは鉄工業が盛んなだけあって売っている鉄製品もかなりレベルが高いだが

 

「人が全然いませんねー」

 

とジータが言った通り本当に人が少ないのであるというか俺達を避けている

一応言っておくが俺はまだこの世界で犯罪や明らかに世界の危機につながるようなことはしたことない

つまりこれは俺を避けているのではなくシェロカルテの言っていた通りよそ者を避けているのだろう

俺達は居心地の悪いままシェロカルテとの落ち合い場所の宿に行った

 

シェロカルテから依頼を説明する人として来たのは明らかに身なりのいい角の生えた(カタリナ曰くドラフと言うらしい)男が説明した。

依頼の人探しだがこの国のトップ、ザガ大公を探して欲しいらしい。

余談だがテラリアの世界には見たこともないが多分国が存在する、というか国がなければNPCの一人が王女なんて名乗れないだろう、もしかしたらザガ大公とやらも王女みたいに少しだけ外に出てるかもしれないな、

まあ依頼された時点でちゃんと見つけて捕まえるが

国民は既に大公の不在に気づいてるらしくそれでよそ者を警戒しているそう

かなりキツイ依頼だがグランとジータは依頼を受けるそうだ

さっそく後日聞き込みを開始した、バルツは職人気質の人が多くそっけない感じだったがバルツの職人の目の前で鉄の剣を作ってやったら快く協力してくれた

偶然いいコンディションが出たから俺を腕のいい鍛冶士だと勘違いしたのだろう

どちらかと言うと職人よりも途中で噂話について話してくれた性格のキツイ女性の方がキツかった

グランもラカムも俺もたじたじである

噂によるとザガ大公は帝国と手を組んで世界を滅ぼすものを作っているらしい。

 

「あの噂なんでしょう?なにもそこまで気にしなくても・・・」

 

ガタ!!

 

「「「ヒィ!?」」」

 

この人怖い

 

 

 

 

とりあえず、聞き込みでわかったことは大公は相当慕われていることだ

色々な人に聞いたが大公に対する批判はなかった

こうして聞き込みの結果をお互い報告してる途中、

 

(誰か見ている?)

 

テラリアに住むと視線などにはとても敏感になる、大抵クトゥルフの目玉のせいだが

 

(あそこの子供か?)

 

よく見ると曲がり角からツインテールのかたっぽがはみ出している

ついてくるようなら相応の対応はするがどうする?

と思ったらツインテールが消えた、どうやらどこかに行ったらしい

 

「ケイン?ボーとしてないで早く行くぞ」

 

「ああ、すまない」

 

最後に大公が目撃されたという廃工場に行く地面が砂なためそこで気付いた、

誰かつけてきてる、

カタリナとラカムに兄弟二人も気付いている、

 

「さっき街で微かに魔法の気配がした」

 

「昨日からずっとつけてるな」

 

「おそらく姿を消す魔法を使っているのだろう」

 

まじか、俺は魔法の気配とか全然わからなかった、てか姿を消す魔法とか羨ましいな、俺の場合はポーションかある装備で動かないようにしないとなれないって言うのに

さて、どうするかと考えていると

 

「キャーー!はーなーせー!」

 

と言う声が聞こえる急いで振り向いて見ると緑色の小人が杖を掴んでいるその後段々透明化が解除されていきさっき街で見たツインテールが特徴的なまだ子供の女の子だ

やっぱり魔物には透明化効かないんだな、そこはテラリアもこの世界も一緒だな、

あーゆー魔物はこっちの世界の魔物と同じでなまじ知性があるので少し脅すだけでどっか行ってくれる

俺は銃を一発小人の頬に掠めさせた

それに対しグランとジータは石を思いっきり小人にぶつける、結構容赦ないな、あの二人って

後ろにいる杖を持っている小人がこちらに杖を向けてくるがラカムが杖を撃ち杖を破壊する。

 

「大丈夫?怪我はない?」

 

とグランが男の俺から見てもイケメンな顔でそう聞く

 

「あ、うん、平気///」

 

堕ちたな、グランはこれから先女性関係で大変そうだな

 

その後宿で自己紹介をする、ツインテールの子の名前はイオと言うらしい、グランの自己紹介の時だけ目を反らして

 

「よ、よろしく」

 

と言っていた、テラリアにもあんな可愛い女の子来てほしかったな

イオは俺達と同じくザガ大公を探しているらしい

そしてイオは俺達についていくらしい、

次の行くところは昔の石切場、イオは行ったことないらしい、騎空挺がないといけないがこっちにはグランサイファーがある、そうしているとルリアが

 

「イオちゃん、もしザガ大公に会ったらどうする?」

 

「はっ倒す!」

 

と言っている、ジータはその手があったか、と言う顔をしているグランもはっ倒すと言う発想はなかった、と感心している、グランの親父さんも自業自得とは言え大変だな

 

いざ石切場に着くとなにもなかった

 

「こりゃハズレか?」

 

とラカムは言うがイオは師匠の魔法の気配があると言い

隠し通路を発見してくれた

 

だがいざ通路を通っていると

 

(なんだ?この気配)

 

ルリアも感じているがうまく説明出来ないらしい

 

「ここは星の民が使っている場所だからね」

 

とあの時の獣耳野郎が言ってきた

本来なら攻撃しようと思うがそれよりも気になることがある、星の民ってなんだ?

それともう1つ気になることを言った、なんでも獣耳野郎の雇い主もいるらしい。

これは是非とも”挨拶”しないとな

と思ったら雇い主がこちらに来たらしい、あれが雇い主か

黒い厳つい鎧を全身にしている騎士、

 

「バカな!?なぜ貴様がここにいる!?エルステ皇国最高顧問七曜の騎士、黒騎士!!」

 

カタリナがなにか言っているがそれすら気にならないほど俺は黒騎士を警戒していた

”強い”

この世界で見た人の中では一番強いかもしれない、ザングティンゼルの老婆は別だあれは俺の中ではほとんど人じゃない

俺は結構強い装備をしないとキツイな

 

イオが黒騎士にザガ大公がどこにいるか聞くが帝国もわからないらしいなんでもザガ大公は帝国から金を巻き上げるだけ巻き上げて研究結果を見せずに姿を眩ませた、なんでもザガ大公は星晶の力と機械の融合を目指しているらしい

最後に黒騎士はザガ大公はルリアを狙っている私の人形と同様にな、とだけ残しまた消えていった

その後すぐ後ろからゴーレムらしきものが降ってきた

 

「師匠!?これ操作してるの師匠なんでしょ!?」

 

とイオがゴーレムに語りかけるがそんな場合ではない、

ゴーレムが右腕でイオを殴ろうとするがその前にグランが剣で受け止める、

その隙に俺はあるアイテムを取り出す

 

「グラン!!離れろ!」

 

グランが離れたタイミングで俺は”手榴弾”をゴーレムに投げつけ爆発させる

ゴーレムは怯んでくれた

 

「グラン!一旦退くぞ!」

 

「わかった!イオ退くよ!」

 

イオには申し訳ないがここは退かせてもらう

イオの語りかける声が何故かとても響いた

 

 

 




透明化・・・テラリアではマイクラと同じで透明化のポーションがあり透明になれるがモンスターにはめちゃくちゃバレてる、ぶっちゃけソロでは使えないPVPならなんとか・・・

コンディション・・・pcではモディファイヤと呼ぶ武器などにあるもので何故かヌメヌメしたり逆に韋駄天などのいいコンディションもある、ゴブリンのよろず屋がコンディションを変えてくれるのでテラリアプレイヤーはいいコンディションのために金を湯水の如く溶かすのである、なお性能のいい武器ほどコンディションを変えるときの金が高くなる。

手榴弾・・・爆破技師から買うか宝箱で入手できるノーマルモードでは全ボスに使える協力な武器だが手榴弾が原因で自爆することもある
みんなは注意しような!!


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8話

評価のところが赤くなってるー!!?
見てくださった皆さん本当にありがとうございます!!
あとゆゆゆ03さんまた誤字修正ありがとうございます!


ゴーレムから逃げたのはいいが途中でイオが泣き崩れてしまった、さっきのゴーレムに呼び掛けても返事がなかったせいだ、だがグランがゴーレムの攻撃を防ぐのを間に合ったのはあのゴーレムがイオの声を聞いた時、一瞬止まったのである。

多分声かけも無駄ではない

イオを励ましたあとゴーレムがここを守ると言うことはなにかあると思い探索することにした

 

「そういえば、ザガ大公ってどんな人なんですか?」

 

とルリアが聞くとイオは

 

「すごく大きな子供ね」

 

と言った、なんでも魔法とか機械のためにご飯も食べ忘れるらしい、

俺も素材集めのためにご飯を食べないことはあったがテラリアでは無理に食事を取らなくても死なないんだ、もしテラリアの人に食事があったら大体の人はライフポーションかマナポーションを食事にしているだろう。

 

「師匠は人を笑顔にするために笑顔で頑張れる人なんだよ」

 

ほんといい人だなザガ大公、テラリアのNPC共も見習って欲しいよ

 

そうこう話していると明らかに造りの違う通路に出た、

この奥にザガ大公がいる

そうして通路を通り広場に出るととても大きな鎧がある

ジャングルテンプルで戦ったゴーレムくらいはあるか?

 

「なにをしている!!」

 

と怒声が聞こえその方向を向くとドラフの男がいる、あれがザガ大公なのだろう

イオは帰ろうと言うがザガ大公は聞く耳を持たない、なにか様子が変だ

 

「ようやく揃った、星晶の力を操る手段が!!」

 

マジか、星晶の力ってことは星晶獣?あれは実力はピンキリなんだろうけど、それでもあんな力を持つやつを人の力で操れるのか?

ザガ大公はルリアの力を貸せと言うが聞くわけがない、だが何故か鎧はルリアがなにもしていないのに動きだした。

目も黄色く光っている

これはこの鎧とやるしかない

 

俺はインベントリから”渦潮の刃 ”を取り出した、この世界には属性があり火は風に強く、風は土に強い、土は水に強い、水は火に強い、と言う関係がある唯一光と闇だけはお互いに弱いらしい、

鎧に属性があるのかわからんがこんなマグマがあるような国だ火属性と考えるのが妥当だろう、まあ効果が薄かったら変えればいい

鎧がまた剣を振りかぶる

 

「「させるか!!」」

 

カタリナと俺で魔法を放つ、カタリナな青色の剣のようなものを飛ばすが鎧は反応し鎧の腕で防がれる

剣から蒸発するような男が聞こえたからあの鎧はめちゃくちゃ熱いのかもしれない

俺の放った渦潮の刃から出てきた丸ノコのような台風は鎧に向かっていき何回も切り刻むがかすり傷しかつかない

 

(固すぎだろ!?)

 

デストロイヤーでもこれだけで切り刻めるのに

 

ラカムも銃を撃つが聞いてる様子がない

 

グランもルリアからバハムートの力を借り切りかかり、ようやく大きな傷が付くがその代わりグランが吹っ飛ばされる、なんとか天井の鎖に捕まり、石の壁に叩きつけられるのは避けた

正直、グランの危険と俺の魔法の効果を考えたらジリ貧だ、

 

「はは!良いぞ!良いぞ!”コロッサス ”」

 

あの鎧はコロッサスって言うのか

 

イオは自分の体よりデカイ氷塊をコロッサスに放つがコロッサスは止まらない

がイオの杖にルリアも手を添えるとさっきよりもずっとデカイ氷塊がコロッサスに当たった

さすがのコロッサスもあの氷塊ではノーダメージではなく後ろ向きに倒れた。

 

「イオちゃん、みんなと一緒なら大丈夫だよ」

 

その通りだ、と言っても今までテラリアでは一人で戦い続けたから偉そうなことは言えないが、

 

イオはルリアと一緒に魔法を放つようだ、緑色のでかい魔方陣が出てきた。

そして俺以外のみんなの武器が緑色に光る

俺の武器が光らないのはある程度察しがつくこの世界の武器じゃないからだろう。

俺はテラブレードを抜く、正直これでも有効打は与えられないだろう、だからこそ

 

「みんな!イオとルリアの魔法の時間稼ぎをするぞ!!」

 

といい俺はゴールデンシャワーを取り出す

ゴールデンシャワーは当てると相手にデバフを与えるそのデバフはイコルと言う効果は相手の防御力を下げるデハフだ、ルリアの武器を緑色にしているバフに比べたらショボいが無いよりはましだ

 

カタリナが先陣切って足を斬る

ジータとグランが鎧の体を斬る

 

「おら!!」

 

俺はテラブレードで片腕を切り落とす、てかヤバくないか?ルリア一人の力で剣の性能がテラリアのハードモードの剣くらいの性能になってるぞ?

ラカムはもはや銃弾ではなく火球を銃から放った

だがこれで終わるような甘い相手ではなかった

コロッサスは残った片手で剣を掴み地面に突き刺す

すると地面があまりの熱さでほぼマグマ化している

溶岩が鉄砲水みたいにルリア達に迫っていくが

もう遅い。

 

ルリアとイオの力で放った氷魔法は溶岩を一瞬で固め、

固めた溶岩を砕き、コロッサスを貫いた。

コロッサスの目が見えなくなったのでもう動かないだろう

しかし、この世界の魔法は威力と規模ならテラリアより上だな、最もテラリアの魔法の方が人間に使ったらエグいことになるけど

 

ザガ大公は膝から崩れ落ちている

 

「コロッサスが!バルツの守護神が!」

 

イオは何も言わずザガに近づいて行く

そして子どもをしかるように両頬をペチン、と叩き

 

「目を覚ましなさいよバカ師匠!!なんでこんなもの作ったの?」

 

「イオ?なんでこんなところに?」

 

?イオに気づいてなかったのか?

 

「こんなもの作っても誰も笑顔にならないじゃない!師匠まで私の前から居なくならないでよ・・・」

 

最後の方は泣いていた、ザガも泣いている、

 

「すまないイオ、また寂しい思いをさせてしまったな・・・」

 

そう言い師匠のザガと弟子のイオは抱き合う、師匠と言うより親だな

正直俺はこの光景を見れただけでも十分な報酬だ、なんせ金には興味ないのもあるが

テラリアの世界ではあんな光景見れないからな、

この光景に声をかけるのは無粋だろう。

 

「イッテェ!!」

 

ん?なんか無粋な声が聞こえたような?

てかヤバい!イオとザガの上に瓦礫が落ちてきてる!!

ヤバい間に合わない!

瓦礫は二人の上に当たる前に

コロッサスが身を挺して守った

操られてはいたが元はバルツの守護神、二人を守ってくれたのだろう。

 

俺はラカムと一緒にザガ大公を安全なところまで運んだ

 

その後なぜあんなことをしてしまったのか聞くとザガ大公は少年にも少女にも見える者に力の源を渡されてから記憶が朧気なそうだ

あとルリアはコロッサスにわたされた空図の欠片をザガ大公に渡そうとしたが、君たちが持ってなさいと断られた

次の行き先はグランとルリアの言葉からすると水の都アウギュステ、なんでも海があるらしい

テラリアでは水による溺死さえ気を付ければあとは特に強い敵もいないようなところだが、この世界だとどうなるか、今からとても楽しみだ。

 

 

 

 

宿で夜、星空を見ながら流れ星とかないか探していると

 

「ケインさ~んこの前の話覚えてますか~?」

 

「ああ、たしか剣を見せるやつだっけ?」

 

「はい~そうです~なんでも普段は忙しいので出来れば今見せて欲しいそうです~」

 

「いいぞ、でどこにいるんだ?」

 

「ちょっとこちらに来てください~」

 

普段忙しいってことはボンボンなのか?

シェロカルテについていくと少し広い平原についた、暗くてよく見えないが誰かいる、背格好から男だろう。

シェロカルテがランタを渡してくれた、誰かよく見てみる、金色のところどころアホ毛が立っている髪に黒い鎧、白いマントそしてなにより

 

「お前胡散臭そうだな」

 

「開幕一番に言うことがそれ!?」

 

なぜか獣耳野郎みたい怪しいニヤニヤしている顔、そして今までの経験でわかる

”強い”

 

「で、君が俺の剣をみたいって言っていた人かな?」

 

「う、うんそうだよ」

 

ならさっさと見せるか

 

「ほれこれがその剣だ」

 

 

「・・・君はこれをどこで手に入れたんだい?」

 

「作った」

 

「え!?これを君が!?」

 

「ああ、」

 

「・・・ところで、君はこの剣を使って戦えるのかい?」

 

「?当たり前だろ?」

 

何を当たり前のことを、そう思っていると目を輝かせて

 

「なら俺と戦ってくれないか!?」

 

うわ、すごい食い付き、しかし戦うか、これはテラブレードだけで戦うなら防具はフルセットで行くか

 

「あと勝ったらさせて欲しいことがある!」

 

厚かましいなこいつ

 

「君の剣の剣拓をとらせて欲しい」

 

マジで厚かましいなこいつ、まあ剣拓くらいならいっか、そーゆー剣が大好きな人なんだろ

 

「ちょっと待っててくれ」

 

今回は近距離のガチ装備で行く

 

sideシエテ

この前シェロカルテちゃんと話してると面白いことを聞けた

 

「そういえば~この前ポート・ブリーズで面白い剣を見つけたんですよ~」

 

へぇーシェロカルテちゃんから珍しいって言葉が出るのは珍しいな

 

「しかも~その剣、名剣って言っても良い剣なんですよ~」

 

「へー、そりゃ見てみたいな」

 

俺は名剣の剣拓を取るのが好きだからな、是非とも剣拓

をとってみたい、

 

「誰が作った剣かわかる?」

 

シェロカルテは商人としての目利きはたしかな腕を持っており、普段は剣の銘まで答えられるが

 

「すみません~わかりません」

 

マジ?

シェロカルテちゃんが名剣って確信してるのに誰が作ったかわからない?

やばいめちゃくちゃ興味が出てきた。

 

「シェロカルテちゃんさ今度その人にあったらさその人に会う予定つけてほしいな」

 

「わかりました~けど彼は忙しそうなのでもしかしたらかなり時間が立つかもです~」

 

だが結構はやく会えた。もしものために俺と同じ十天衆のソーンにもついてきてもらってるが姿は見せないでもらってる

 

いざ剣の持ち主を見るとお世辞にも強いとは思えない、

だが雰囲気がある、多分死線をくぐり抜けてきたのだろう、だが歩き方などを見ると剣の腕は多分そこまでうまくない

 

(矛盾しているな・・・)

 

彼と戦いたいと言うと彼は少し待っててくれ、と言った

その後どこかに行き

次に現れた時、防具をしていた

紫色の頭巾に燃えているような胴の防具そして紫色の脚の防具そして靴に

ハッキリ言って見た目はダサい、だがそれ以上に

 

(装備を着けただけでここまで変わるのか?)

 

威圧感があるのである、

 

(これは軽い気持ちで挑んじゃったけど苦戦するかもな)

 

 

sideケイン

久しぶりに本気で戦うな

見た目はダサいがこの装備が一番近距離の火力が出るのである、まあ相手は人間なのであえて対人戦では強そうな”マスターニンジャギア ”をつけている翼は見られたらやばいし使えないからな、

アクセサリーは他にも破壊、復讐、戦士の紋章をそれぞれつけている。

正直人一人に使う装備じゃないけどいきなり強い癖に戦おうとしているんだ、これくらいいいだろ?”なんか遠くで見ているやつ”にも見せつけてやる、テラリアに住んでいたおかげで視線には本当に敏感なんだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




渦潮の刃・・・フィシュロン公爵を倒した時に確率で貰える魔法、高威力多段ヒットホーミングの三拍子を持っており普通に優秀、ルナイベントまでは個人的に一番強い魔法だと思う

主人公の装備・・・シノビインフィルットレイターの頭と脚にソーラーフレアの胴と言う頭の悪い構成
近接攻撃の火力40%アップにクリティカル率20%アップおまけで移動速度20%アップする
アクセサリーの破壊の紋章ですべての攻撃力10%アップクリティカル8%アップ、復讐の紋章ですべての攻撃が12%アップ、戦士の紋章で近接攻撃力15%アップしている

マスターニンジャギア・・・複合型のアクセサリーで三アクセサリー分の効果をひとつにしている
効果は壁を無限の登れて、一瞬高速で移動でき、10%で攻撃を避けれる
ニンジャの見た目にこのアクセサリーをつけると本当にニンジャみたいなことができる、
ちなみ後半になるとほとんど使わない



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9話

いやマジでシエテの戦闘描写ムズくね、



俺はこの世界では身体能力だけとれば普通程度だろう、なんせテラリアでもアイテムがなければ暮らしていけなかったのだ、空高くから落ちて着地なんて出来ない、ミンチになるだけだ、素手で木を切れない、おまけに俺が行ったテラリアはゲームのキャラクターになったからか一人称なんだ、後ろや下からの攻撃にも最初は対応出来なかった、ただジャンプの高さだけ自信があるが、それも今は関係ない、

それでもなんとかやれていたがあるボスに苦戦した、

”ツインズ”だ、あいつは二つの目玉にひとつの線が繋がったような見た目をしていて片方はビーム、もう片方は緑色の炎を出すがなによりも苦戦したのは

速いんだ

ひとつの目玉を警戒してるともう片方が後ろから攻撃してくる、もう片方の方を見るともうそこにはいないんだ、あっちこっちに移動しては炎やビームを出す、宙に浮いているから魔法や銃を使うが大抵の物は避けられちまう。

どうしたかって?

練習したさ、文字通り命懸けで覚えた。

それと同時にツインズの攻撃も避ける練習をし始めた

そっからはボスごとに練習した、ナースのお世話になったことも何度もあるし、死んだこともある、。

そのおかげか俺は反射神経と死角への対応はうまいんだ、

だが真正面から俺のことを斬り伏せるようなやつが俺の前にいる

そいつには今までのテラリアでの経験が役に立たない

だから対人戦はニガテなんだ。

 

けどこうして本気でやっても死ななそうなやつがいる

なら胸を借りるつもりでやるか、

 

俺は今回魔法は使う気がない、

だがそれ以外は使わせてもらう

俺は剣豪でもなんでもないんだ、当たり前だよな

 

「そういえば、お前の名前はなんて言うんだ?」

 

「シエテだよろしくね?」

 

「ああ、よろしく」

 

シエテが剣を構える、それだけで肌がピリピリする、

やばいな想像以上に強いぞ、1日でこの世界の一番強い人間の一位が変わるとは思わなかった。

 

俺はまず、”歩いて”シエテに近づく、テラブレードは振ると緑の魔法の剣が出るがこいつ相手には避けられるだろう、だからこそ近づく。

端から見たら呑気に歩いてるように見えるが俺は全神経をシエテの動きの反応に回している

お互いギリギリ剣が届く距離まで近づいた、それでもお互い剣を振らない、

 

「この距離まで近づいて剣を振らないなんて、中々良いね」

 

とシエテが誉めてきたのでつい返答してしまう

 

「いやお前こそ・・・!?」

 

俺が返答してる途中に容赦なく剣でこちら斬りつけてきた。

なるほど返答させて油断させる方法もあるのか、

ただな、今回つけてるアクセサリーなら避けれるんだ。

俺はニンジャギアの効果で少しだけ後ろ向きに加速した

これによりシエテの剣を回避。

シエテは驚いているが関係ない。

俺はテラブレードを握り下から上へ斬り上げをした。

がシエテはこれを防ぐが俺の装備は近接に対する攻撃力を底上げしているシエテもただでは止められなく剣と腕挙げてしまう、これが狙いだ、グランの時と同じようにこのタイミングで槍を出す、だがこの前の性能の低いスピアではない

”グングニル”正直これより性能の良い槍はあるがこれが癖がないので作っていた、(後名前が格好いい)

シエテは俺が剣から一瞬で槍にしていたのは驚いていたが難なく回避、これ攻撃当たる?

シエテが体勢を立て直しまた斬りかかるが俺は一旦離れたい、俺はニンジャギアで後ろに一瞬加速しつつヴァンパイアナイフを投げつける、

シエテは防いでいくが近距離だったのもあり一本だけ頬を掠める、

 

「やるね、俺に傷をつけるのは自分言うのもなんだけど難しいのにね」

 

そうだろうなもし同じムーブをクトゥルフの目玉にやったら全段ヒットだ。

ここまでなら俺とシエテは互角に思えるがシエテはまだ剣を一本しか抜いていない、

そしてシエテの腰にはもう一本剣がある

 

「今の槍ってどこから出したのー?」

 

と聞いてくるが俺はそれどころではない

俺は次は二刀流をなんとかしようと考えていたがそれは間違いだった。

シエテの近くに剣が浮いているのである、それも3本も

 

「マジかよ・・・」

 

「驚いた?俺はこうやって剣拓を使って戦うことが出来るんだ」

 

「ああ、たしかに驚いた、けど」

 

俺もおんなじこと出来るんだぜ?

 

俺はインベントリから”テラプリズム”を発動する。

俺の周りにプリズムの剣が三本出てきた。

テラプリズムは召喚系最強と言ってもいい。

召喚するのはプリズムの剣だ。

ただこの召喚アイテムは欠点がある、入手難易度の高さだ

確率が低いとかではない、条件さえ満たせば100%入手出来るがその条件かキツイのである、

テラリアのボスの中には条件を満たすと”発狂 ”するのだフィシュロン公爵はバイオーム”海”から出ると、

プランテラは地下ジャングルを出ると、そしてテラプリズムを落とす”エンプレスオブライトは昼間に戦うことだ、この発狂は厄介なものでステータスが倍も上がるのである、特にエンプレスオブライトの発狂は凄まじく攻撃は常にワンパン、さらには攻撃範囲が広がるというクソゲー待ったなしな性能をしている、

だがそんなクソゲーの報酬であるテラプリズムは欲しかったので何回も死んではやり直しなんとか入手した、正直二度とやりたくない

 

「剣の数は互角だぜ?」

 

「君、本当に面白いね、どう?僕が負けたら十天衆にしてあげるよ」

 

「余計なお世話だ、俺は気ままに旅をしたいからな」

 

俺はそのままある剣を抜こうとする、テラリア最強の剣を、だがその前に

 

「ちょっとちょっと!?それ以上二人が暴れたらこの辺りが大変なことになっちゃうわよ!?」

 

声がする方を向いて見ると空を飛んでいる美人な女性がいた

 

「あ、そう、たしかにこれ以上暴れるとやばいから今日はここまでだね」

 

シエテがそう言うがそれよりも気になることがあった

 

「お前、さっきからずっと俺のこと見てたやつだろ?」

 

「やっぱり気づいてたんだ?」

 

「視線には敏感なんだよ、それにピースしたり目を合わせたりしたからな」

 

とは言ってもめちゃくちゃ遠くにいたのは驚いたがな

 

「彼女はソーン、俺と同じ十天衆だ」

 

「へえ、彼女も?」

 

「うん・・・やっぱり私の目、気持ち悪い?」

 

「いや?全然」

 

「え?」

 

だって俺はクトゥルフの目とかウォールオブフレッシュの目のせいで黒目には苦手意識はあるがこの子の目は茶色くなによりキレイだ。

 

「ほ、本当に?」

 

「?むしろ嘘つく必要なくないか?」

 

と言ったらなぜか女性は泣いている、もしかして目にコンプレックスがあったのか?

 

「ソーンは目が良すぎるのや魔法の才能が原因で恐れられていたことがあるんだ」

 

シエテがそう説明してくれる、正直なぜ人より優れているから差別する理由はわからない、

俺はテラリアなんて残酷な世界で過ごしていたから人を差別とかする暇もなかった、もちろん励ましたことも

正直何を言えばいいのかわからない、

けどこれだけは言いたい

 

「人より優れている、良いじゃないか、たしかに人から恐怖の目で見られることもあるかも知れない、けど、それでもいつかお前のことをわかってくれる人がいる、その人は絶対大事にしろ、一生の宝になる。」

 

俺もテラリアの世界では俺のことを理解してくれる人はいなかった、もしかしたらこれから先、俺だけはみんなに隠しごとをしながら付き合っていくのかも知れない、だからこそ言える

 

「まあ俗に言う友達?を作ればいい、もし周りに何か言われても友達だけはお前のことをわかってくれるさ。」

 

と言うとソーンは目に溜まった涙を拭き決心した顔で話してくる

 

「ケインさん」

 

「なんだ?」

 

「友達になってください!!」

 

「ああ、いいぞ」

 

ん?ソーンは友達になってくださいっていちいち言うタイプなのか?

そう聞こうと思いシエテの方を向くと顔を逸らされた、

え、もしかして友達いないタイプ?

 

「やった、生まれて初めての友達だー!」

 

え、ちょちょこれは人の心がないテラリアプレイヤーの俺には荷が重い!

 

「ふふ、友達と一緒に食べ物食べたり依頼に行ったり出来るんだ、楽しみだなー」

 

「ちょ、ソーンさん!?」

 

「もしかして、イヤ?(涙目)」

 

「そんなことありません!」

 

ダメだお姉さんの涙目上目遣いには勝てないよ・・・

 

「それと~とか~もしたいわ!」

 

まあ、良いか、今まで差別された分、俺でそれがチャラになるならいいか

別に俺はホモとかでもないしな、ちょっと重いがこんな美人な女性と話せるなら願ったりだ

それより疲れた、コロッサスにシエテに、

さすがにもう帰って寝るか

 

 

 




ツインズ・・・ハードモードのメカ3銃士のボスのひとり、ハードモードはノーマルモードのボスに似た見た目をしているが全身機械だったり目が二つあったりする、
ツインズは見た目がテラリア最弱のボスクトゥルフの目玉に似ているのでハードメカ3銃士の中で一番弱いと思いきや実は一番手強い。

グングニル・・・名前だけなら強い、が効果はないし攻撃力でも他の槍が強いためあまり使わない

ヴァンパイアナイフ・・・フロストヒドラの杖と同じくダンジョンのバイオームチェストに入っているナイフバイオームは”真紅”投げナイフなのだがなぜか近接武器に入っている、当てると自分のライフが回復する効果がある、シンプルで強い

テラプリズム・・・マジでエンプレスオブライトの発狂はキツイ、召喚するのは剣で相手に突っ込み斬るという攻撃方法
これも強いがスターダストドラゴンで満足するのもひとつの手

ヒロインとかはあまり考えてないです、けどやるのも良いかも、


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10話

グランサイファーの騎空団の名前とグラブルのガチャキャラはどうやって出そう


あれからすぐ宿に戻り寝て、バルツを出た、

その後船でアウギュステに向かうが結構遠いらしく、

途中何回か他の島により生活物資を補給していた。

シェロカルテは他に島にも店を建てたいらしく、俺達はシェロカルテにお世話になっているからとシェロカルテとシェロカルテの荷物も運んだ

 

ラカムとイオは仲が良いのか悪いのかわからないがしょっちゅう言い合いをしている、面白いから止めないが

シェロカルテはグラン達になら格安で売ると言うと

 

「本当ですか!?」

 

とジータが大きい声で言う、あいつ期間限定とか格安セールとかに弱いタイプだろ、実際ポートプリーズで期間限定の食べ物チラチラ見てたしな。

なんでも二、三日貰えれば物資を用意できるらしい

 

「何日かはこの島で暇になっちまうな」

 

とビィが言うとシェロカルテは目を輝かせ

 

「依頼したいことがあるのですよ~」

 

なんでも最近この島で謎の遺跡が発見され調査して欲しいそうだ

ラカムも言っていたがこいつ、絶対俺らに頼む気満々だったな、

 

シェロカルテは遺跡への地図を渡して、俺達はその場所へ向かったが俺は正直密林、遺跡の時点でイヤなのだ、トラウマがある

テラリアの世界のバイオーム”ジャングル”はテラリアでも屈指の危険バイオームである、人の体ほどの大きさのある毒針を飛ばしてくる蜂やブロックを貫通して襲ってくるスナッチャーという植物が殺しに来る、

ノーマルモードでこれだ、ハードモードになるとノーマルモードの蜂と植物が強化されさらに、体当たりがクソ痛い亀や気持ち悪いデカイアメンボみたいなのもいる。

それに、ジャングルには地下に遺跡がある俺はジャングルテンプルと読んでいる。

遺跡のなかには俺がトカゲ族と読んでいるやつらがいる

あいつらは二足歩行でも強いが追い詰められると二足歩行になって素早くなるのだ、それだけでもめんどくさいが、罠もかなり痛く、毒矢、槍、火炎放射しかもオマケで人にしか反応しない圧力板がある、

ジャングルテンプルは鍵がないと入れないし、ジャングルテンプルの壁はジャングルテンプルをクリアしないと手に入らないピッケルでないと壊せない。

だかたまに例外がある、そして俺はそのパターンだった。

ジャングルテンプルの壁はジャングルテンプルをクリアしないと手に入らないだからジャングルテンプル”の”壁を壊すのは無理だ、だがたまに他のブロックが壁になっていたり、

ブロックが生成されない場合もある、そして俺はそこから出てきたトカゲ族にアイテムをロストさせられたトラウマがある、まだノーマルモードの金装備とかだったからな

アイテム回収しに行っては殺されて諦めた。

 

遺跡についたあとすぐ”ワイヤーニッパー”を持つ、よし入り口に罠はないな、

ワイヤーニッパーや”レンチ”を持っていると罠のワイヤーも見ることが出来る、ワイヤーがあるってことは罠がある、少なくとも入り口にはないな。

そう思いルリアが遺跡に先に入ろうとするのも止めなかったが、

ガゴ!!

ん?

ルリアがいた床がボロかったのか崩れてルリアは落ちそうになったが上半身が突っかかりギリギリ落ちてない。

グランが苦笑いしながらルリアを助けようとするがグランの床も崩れてルリアと同じ様になる

カタリナが駆け寄ろうとするがまた床が崩れてルリアと同じようになる。

 

このパターンって絶対俺達も落ちるよな・・・

ガタン!

やっぱり落ちるわな、

落ちた先では広場の様になっていてみんなケガがなく安心したが

ルリア、カタリナ、ジータ、ビィがいないのである、

ただグラン曰く近くにいるそうだ、

とりあえず合流のために歩きだそうとグランが通路に入ろうとするが、

 

「グラン、そこの通路罠があるぞ、多分落とし穴だ」

 

それを聞いたグランは立ち止まった、

 

「ケイン、わかるのか?罠があるかどうか」

 

「まあな、ちょっと待ってろ無効化する」

 

俺はワイヤーニッパーで配線を切る、これでこの罠は無効だが

 

「ここからは俺が先頭で行く、俺が思ってる以上に罠が多いからな」

 

通路を通るが暗い、

がわざわざ松明を出すのがめんどくさいので

俺は光源ペットの”怪しい触手”を出す。

 

「うげぇ!?そいつ魔物じゃねえのか?」

 

とラカムが聞いてくる、まあパッと見は魔物に見えるがこいつは慣れれば可愛いやつに思える

なんせ一生懸命高速移動する俺にも付いてくるし、なにより魔物をいちいちキョロキョロ見るのが可愛いのだ。

最もこいつの見た目と怪しい触手の説明は不吉だが

なんせこいつの見た目はムーンロードの目玉にそっくりなのだ、さすがにサイズは違うが

そして説明には

「君が何を考えているのかわかるよ」と書いてある

最初は不安だがもう慣れた

こいつも名前に怪しいって書いてあるのに怪しい動きは見せないので気にしてない。

 

「あ、この子キョロキョロしてるよ可愛いー」

 

お、イオよくわかってるじゃないか、ってキョロキョロしてる?

 

「みんな、この先に魔物がいるかも、注意していてくれ」

 

と言ったのに通路に入るとラカムとイオはまた喧嘩している、それをグランは笑ってみている

 

こいつら、さっき言ったのに、てか

 

「ラカムそこ罠あるぞ」

 

「ラカム、そこにもあるぞ」

 

「ラカム、そこ下に落とし穴の罠が・・・」

 

ラカム罠に愛されてんのか?こいつだけ異様に罠にかかりそうなんだが。

 

とそうこうしているとと突然地面が揺れた、

何かこの先にいる

 

「急ごう!」

 

グランの声に応じるように俺達は走っていった

そして広いところに出た

 

そこで石のゴーレムのようなやつがピンクのドラフの女性にちょうど拳を振りかぶったところだった

 

グランは急いでドラフの女性を助けに言ったのでおれはインベントリから手榴弾を取り出し

グランが防いだタイミングでゴーレムのぶつける。

 

よく見たらゴーレムは石ではなく砂だったようだ手榴弾を当てたが再生した。

 

オレンジ色の髪の女性がお礼を言うがそんな暇はない、

あのゴーレムは再び殴りかかってきた

 

「グラン!お前の剣じゃ効果薄いからなにか有効打を考えてくれ!」

 

俺はグランにそう言ったあとラカム、オレンジ色の髪の女性と時間を稼ぐ

グランも後ろから攻撃しようとするがなぜか気付き

執拗に攻撃している、あれ?なんかおかしいなまさか

 

「グラン!多分このゴーレムはあの扉に近い人間から攻撃する!」

 

どうやらグランは時間を稼いでイオに大きな魔法を使ってもらうことにしたようだ

俺谷達がわざと扉に近くとゴーレムは魔法を発動しようとしているイオに目もくれずこちらを攻撃してくる

 

イオはゴーレムの上に水を溜める、その水にラカムとドラフの女性の炎をまとった銃を撃ってもらい水蒸気にすることでゴーレムの砂を固めグランと俺でゴーレムの足を斬る

最後にオレンジ髪の女性が特大爆弾をゴーレムの口にいれようと投げるが入らない、

がグランが無理矢理ゴーレムの口にいれた

ゴーレムはただの砂の山になった

その山の上からルリアが降ってきた

後からジータとカタリナも降ってきた

ひとまず合流できた

 

ゴーレムが必死に守っていた扉の先には目も眩むような財宝だ

だがグランが宝のなかの剣を触ると光輝きその後財宝は砂になった

 

その後シェロカルテに報酬を貰いにいくと遺跡が消えたから報酬金は出さないらしい、まあこちらとしてはグランの剣が取れたし遺跡を消してしまったからな

 

グランは今回偶然遺跡にいた女性達に剣を譲ろうとするが宝より大事なものを助けてもらった、と断った

 

でもこの二人可愛いそうだな、そうだ

 

「じゃあこれは俺から遺跡に関係ないプレゼントだからもらってくれるか?」

 

と金インゴットを渡す、二人はまた目を輝かせた。

 

「いいの!?貰っちゃうよ!?」

 

「ああ、いいぞ」

 

なんせいっぱい持ってるんで

しっかしこんなものが良いのかね、俺はこれよりクロロファイトのインゴットとかの方が好きだが

 

グランはどうやら自分の船に来ないか聞いている

どうやら二人は入る気はあるらしいがまだ入らないらしい、

 

しかし、あのゴーレムは厄介だったな、テラリアの世界にも全身砂のやつはいたが再生まではしなかったな

しかしゴーレムが守っていたグランの剣はなにかあるのかね、

気になるな。

 

 




ワイヤーニッパー・・・テラリアの罠は絶対ワイヤーを使うのだがそのワイヤーも見てなおかつ切ることができるアイテム

レンチ・・・レンチはワイヤーを設置するアイテム、ワイヤーも見れる

怪しい触手・・・ムーンロードのエキスパート難易度を討伐すると手に入る、光源ペットでは最高の性能をしている


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11話

これからも1日2話投稿は頑張りたいな
メイヨウさん誤字報告ありがとうございます!


アウギュステについた、海があるとは聞いたがかなり広い

テラリアの世界とは比べものにならないな、

ついてそうそう悪臭がする

海の潮の匂いとも違う、なんだ?

 

「あっちの方から悪臭がする、見てもいいか?」

 

あらかじめグランにも聞いたがグランも行くそうだ、

言ってみるとドロドロとしたなにかがある、スライムみたいだ

近くでは煙が上がってる、様子を見に行こうとすると

 

「おーい!その煙は危ないから近づかないほうがいいぞー」

 

船に乗っていた人がそう伝えてくれた、がその伝えてくれた人はラカムの知り合いのようだ、俺達のことを親子だと思っていたらしい

 

ん?俺の年齢?あーテラリアでは一年とか数えてる暇がなかったしなー多分20ちょうどじゃないか?

テラリアの世界に転生したときは20行ってなかったからな、あとテラリアの世界だと老けないからかなり若く見えるだろう。

 

どうやら知り合いはオイゲンと言いラカムの子供の頃を知ってる仲だそうだ。

 

オイゲンの話を聞いたところアウギュステは今帝国と戦争状態だそうだ、物騒だな

なんでも帝国の実験で海の水が汚されているらしい、

 

「けど俺達にはリヴァイアサンの加護があるからな、なんとかなるさ」

 

なんでもリヴァイアサンを拝むと、色々と加護があるらしい厄除け、開運、無病息災、安産祈願等々

ぶっちゃけそんなものよりデフォルトで窒息しない体にしてほしい。

 

オイゲンの拠点に着いた後

俺達はオイゲンの手伝いをすることになった。

イオとジータは怪我人の治癒

なんでもジータは治癒魔法を覚えたらしい

カタリナは訓練の手伝い

ラカムは船の点検

俺は海に出た魔物退治

グランとルリアには買い物に出てもらった

海の魔物だが渦潮の刃をつかいすぐに片付けさせてもらった

アウギュステに合うからと教えてとせがまられるが俺も教えるのは無理なので断った

いざ、ラカム、オイゲン、イオと合流するとオイゲンが恐ろしいことを言った

”カタリナに料理を任せたらしい”

俺は多分今冷や汗をかいている、昔何も知らずカタリナの料理を食べたことがあるが、凄かった、

多分初期体力なら死んでた

ムーンロードのビームよりもキツイような料理だ

まあ武器としてなら使えるかもしれないが普通に食うなら死ぬ。

 

ハァ!!ドゴン!!

 

うわぁカタリナ気合い入れてるよ、

俺はインベントリからスーパーヒーリングポーションを取り出す、ポーション酔いもキツイがカタリナの料理よりはマシだ

そう思っていたらドアが乱暴に開く、なんだ?

 

「オイゲンさん!帝国の軍艦が来ている!」

 

帝国滅ぶべし慈悲はない

は場所を聞くと港で止まっているらしい

俺は”テラスパークブーツ”を履く、これがあれば加速出来る

俺は急いで港に向かった

港ではグランが一人で帝国と戦っている、俺はさすがに殺すのは嫌なので”クリスタルストーム”を使う、これならギリギリ死なないだろ

クリスタルストームに当たったやつは吹っ飛んでいく、

てかルリアがなぜか顔を伏せている

たしか近くにいる奴の名前はポンメルンだったな

 

「ポンメルン、ルリアに何を言った?」

 

「この小娘に自分が何者か教えてやっただけですヨ」

 

そう話しているとカタリナやラカムなど他の人も来たようだ

その瞬間海から水の柱が立つ、

そして水の柱のところからデストロイヤーみたいな細長い体の魔物が出る、いや違うな

 

「グラン!下がるぞ!あれは星晶獣だ!!」

 

あんな強そうな気配の魔物がこんな街近くにいてたまるか

多分あれがリヴァイアサンなのだろう、リヴァイアサンは水のブレスで次々と軍艦を落としていく、あのブレスはやばいな、

そして次に津波を起こす、てかヤバイヤバイ

俺はアイテムを取る暇もなく津波に巻き込まれる、だが

途中で茨で巻き取られ、水のないところへ出される、

助かった、お礼を言おうとそれっぽい人を探すと、

グランがお礼を言ってる女性がいる、俺もお礼を言おうと思いその女性を見るが、

こいつ人間か?

初対面ですごく失礼なことを考えているが、なんかこいつはおかしいのである

まあ、助けてくれたし言わないが

お礼を言った後ルリアを見ると目を覚まさないのである

ひとまず安全なところに連れていき、声をかけたり、治癒魔法をしてみるが一切目を覚まさない

 

「しかしなんだったんだあの魔物は?」

 

「ラカム、多分あれは魔物じゃない、もっと強い奴だ」

 

「オイゲンさんなら知ってるんじゃないかしら?」

 

そう言ったのはさっきの人間かどうか怪しい女性である

名前はロゼッタと言うそうだ

ロゼッタは俺達を知り合いと言っている

いつの間に知り合ったんだ?と思いグランを見るとグランは俺とカタリナの顔を見ている、これは多分グランも知らないな

 

「で、オイゲン、あいつはなんなんだ?」

 

「・・・あいつは多分この島の守り神リヴァイアサンだ」

 

「じゃあリヴァイアサンがルリアをこんな状態に?」

 

とラカムが聞いているがロゼッタは関係ないとバッサリ切り捨てる

ルリアは心を閉ざしているから薬や魔法では目を覚まさない、もし無理矢理目を覚まさせても多分もう一回心を閉ざすだろう、とロゼッタは言う

 

「じゃあ俺達はルリアに何も伝えられないのか?」

とラカムが言うが俺はひとつだけ心当たりがある、

 

「グラン、お前ならいけるんじゃないか?」

 

グランは覚悟を決めたようでロゼッタとある場所に行くようだだが

 

「グラン、俺はここで残ってオイゲン達を手伝う、後のやつらはルリアのことを助けてやってくれ、」

 

これから帝国がまた来るかもしれないしな

 

その後しばらくはリヴァイアサンも帝国もなにもしてこなかったが、突如リヴァイアサンがサメのような魔物をたくさん出してきた

このままでは死人が出るだろう

だが、今回は本気を出す。

俺はガチ装備の召喚用の装備にした

スターダスト装備だ、アクセサリーも召喚を増やす物にしている、けどひとつだけ召喚に関係ないものにしている、”マナフラワー”を装備している

最初オイゲンが見たときは驚いてたがなんとか説明した

今回は倒すべき敵の数が多い、しかも守らなきゃいけない、ならテラプリズムの方が適正だろう、

俺はテラプリズムの剣を8本召喚する、それと同時に渦潮の刃を取り出す、これは本当に便利だからな、

リヴァイアサンに大砲を放つ、リヴァイサンにいくつか当たってるがまるで効果がない、リヴァイアサンはお返しと言わんばかりにサメをこちらに仕掛けてきたが

テラプリズムの剣と渦潮の刃による丸ノコのような刃がサメを切り刻みこちらに寄らせない。

たまに倒せなかったやつがいるがそいつはスターダストガーディアンに倒してもらう

一見大丈夫なように見えるがこのままではジリ貧でこちらが負ける、

なんせ殺すだけならまだ俺だけでもいけるがその場合はこの街は多分使い物にならなくなる、かと言ってこのまま人を守りながら戦うのは無理だ

まだリヴァイアサンが攻撃してないから防げているが

もしリヴァイアサンが津波だのブレスをしてきたら、人を守るのは無理だ、それに守るとしてもマナポーションがなくなってマナが尽きる。

そう思っていると、炎が出てサメを燃やし尽くす、

誰だ?と思い炎が出た方を見るとバルツ公国で戦ったコロッサスがいるってことは

 

「ルリア!目を覚ましたのか?」

 

「誰だ!?」

 

グランよ、顔が見えてないからって声でわからんかね。

 

「俺だよ、ケインだよ」

 

「え!?なんかすごい鎧してるけど」

 

「説明は後だ!それよりリヴァイアサンはどうする?」

 

「リヴァイアサンに近づいて悪いものを取り除く!」

 

なるほど、なら近づくために手を貸してやるか

 

「グラン、よく聞け、今から俺の近くにある剣2本と後ろのスターダストガーディアンをお前の護衛につけてやる、きっと近づくのを助けてくれるハズだ」

 

「俺らも手伝うぜ!!鎧の兄ちゃん!!」

 

「俺もだぜ!」

 

「音を出して誘き寄せるぞ!!」

 

こいつら、本当にこの世界はテラリアとは違って優しいやつが多いな。

 

「早く行け!魔物を出し続けるとリヴァイアサンが死んじまうんだろ?」

 

「ケインさん、ありがとうございます!」

 

グランは行った、さて、俺も頑張らないとな

 

だが途中で魚が集まり始める、どうやら魚の中に指揮官がいるらしい

 

これ以上マナを使うとキツイがやるしかない

 

”ルナフレア”

天から月光によるレーザーが出て魚達を一掃する、

だが指揮官は倒せてない、突如、魚たちが一斉にこちらを向く、ヤバい

魚達はこちらに一斉に向かってくる、魔法を放つがさっきルナフレアのときにマナポーションを飲んだためマナ酔いで威力が下がっている、これは当たる、俺は魚達の一斉攻撃を喰らいながら意識を飛ばさないように耐える、途中ライフポーションも飲んだ

俺はもうほとんど死にかけだ、スターダストガーディアンが俺の元に来ようとしてるのが分かる、けど、そのままグラン達を手伝え、

もう一回魚達は俺に襲いかかるがその前に小さなじいさんと金髪の男が守ってくれる

 

「若造!!大丈夫か!?」

 

「ああ、大丈夫だ・・・」

 

グラン達ならやってくれる、だから俺は意識を飛ばすな、意識を飛ばしたらテラプリズムとスターダストガーディアンが消えてしまう、

そう思っていると突然魚達が消えた

 

「そうか、グラン達はやってくれたか、」

 

もうそろそろポーション酔いが無くなるあとちょっとだ

 

「若造!!気をしっかり保て!!」

 

「おい!死んじまうぞ!」

 

いや死なねぇからと言っても強がりにしか聞こえないか

 

ん?グラン達がこっちに走ってくる

 

「ケインさん!!」

 

「ケインさん!!しっかりしてください!」

 

大丈夫大丈夫、俺これくらいじゃ死なないから、テラリアのナースのセリフから分かることだが腕が切れたり

体が半分消化されかかってても生きて家に戻れるしな

 

てか兜したままだとポーション飲みにくいな

 

「グラン・・・兜を外してもらってもいいか?」

 

「しゃべらないで!今治癒魔法を使うから」

 

「いい、それより早く・・」

 

これ以上焦らさないでくれ、痛いのは嫌いなんだよ

 

「ッッ!ハイ!」

 

グランは兜を外してくれた

 

「サンキューな・・」

 

「ケインさん!」

 

もう身体中が痛いのでさっさとスーパーヒーリングポーションを飲む

 

「よし!全回復!!」

 

ん?みんなポカンとした顔している

てか知らない人もいるな、さっきのじいさんもそうだが

筋肉もりもりのじいさんやピンクの長い髪のドラフの女性、なんか妙に長い王冠をしている小さい女性に金髪ツインテールの女性、全員強いな、

 

「「「「「「「「「紛らわしいわ!!」」」」」」」」

 

え?なんでみんな怒ってるの?

ああ、そうか、この世界はテラリアのやつらと違って俺が死んでも生き返ることも知らないし怪我するのが日常茶飯事じゃないもんな

てかこの世界だと俺は生き返るのか?まあ試したくないが

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ポーション酔い・・ライフポーションを飲むとなるデバフでしばらくライフポーションが飲めなくなる

スーパーヒーリングポーション・・ライフポーションの中で一番回復する量が多いポーション

テラスパークブーツ・・複合アクセサリー、飛行を可能にし、超高速走行、氷の上ですべらなくなる移動速度が8%上昇水と蜂蜜と溶岩の上を歩行可能、燃えるブロックのダメージを無効化、溶岩のダメージを7秒間無効化し、溶岩のダメージを減少
と効果がもりもりな靴

クリスタルストーム・・クリスタルを飛ばす魔法、たいして強くないがハードモード序盤ではお世話になる

スターダスト装備・・ルナイベントのドロップ品で作れる召喚系の装備のなかでは最高の性能をしている
フルセットにするとスターダストガーディアンという
ジョジョのスタンドみたいなのが出る

マナフラワー・・アクセサリー、着けるとマナがなくなりそうな時自動でマナポーションを飲んでくれるようになるアクセサリー

ルナフレア・・ムーンロードからドロップする魔法、燃費は良くないが火力は高く殲滅力に優れる


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12話

田中殿さん、一話と二話の誤字修正ありがとうございます!


あれからアウギュステで大きな宴があった。なんせあのリヴァイアサンを命懸けで静めたのだ、そりゃ喜ぶわな

特にリヴァイアサンに立ち向かって行ったグランと、

自慢じゃないが、俺は宴の中心みたいになっている、正直テラリアもテラリアの前の世界でもここまで大多数に誉められるのは初めてなのでかなり恥ずかしい。

 

「しっかし、兄ちゃんよ!!俺はてっきりお前が死ぬもんだと思ったぜ!!」

 

と筋肉もりもりの老人が言う、名前はソリッズと言うらしい

 

「そんな俺死にそうな見た目してたか?」

 

「おうよ!なんせ鎧が血だらけなんだ、しかも息も絶え絶え、マジで心臓に悪いぜ!あーゆーことは!」

 

マジかー、てか俺、本当にテラリアの世界に染まってるんだな、昔は血が出るだけでぎゃあぎゃあ言った思い出がある

それが今や腕が一本吹っ飛んでも冷静になれるしな、むしろナースにくっつけてもらうために冷や汗かきながら探しに行くが、

もしないならわざと死んで五体満足で復活、やべぇなテラリア

 

周りの人もソリッズの言葉に頷いている、

 

「まあ生きていたから良いじゃないか」

 

「それもそうだな!ほら!兄ちゃん飲め飲め!」

 

酒を渡されるので俺は飲む、酒はテラリアでは実質的な強化ポーションだ、なんせ飲むと貰うのはデバフだが近接攻撃力が上がるのである、その代わり防御力が下がるが

が、テラリアでは酒に酔うまでは飲まない、精々ほろ酔いまでである。

どれだけ飲んでもだ。

てか俺のアイテムの中には酔って使っちゃダメなアイテムがあるからな、底のない水、溶岩バケツは今からこの島を水の都市から水没した都市に出来るし、溶岩だらけにも出来る、”クリタミネーター”はこの島を不浄な大地にしたり、聖なる土地に出来るあの二つは他の土地を侵食したりするからな、本当に危険なアイテムだ

 

だからソリッズには悪いが酒は嗜む程度だ

 

グランの方を見て、酒を浴びているのを見ると微笑ましい気持ちになる。

 

「ねぇあんた、あんたってさっきの空から出た魔法を出した人?」

 

一人みんなから離れて酒を飲んでいると金髪ツインテールの人がそう話しかけてきた

 

空から出た魔法ってルナフレアのことを言ってるのか?

まあ、あんなに堂々と放ったら隠せるものでもないか、

 

「ああ、そうだが」

 

「あんな魔法どこで覚えたの?」

 

俺がドロップ品から使っているやつだからな、覚えるもくそもない、

 

「企業秘密だ」

 

「ごめん、本当に教えて、じゃないとあなたの戦うことになる。」

 

ハァ?なんでテラフレアごときで戦うことになるんだよ、

そりゃクリタミネーターとかならわかるが

 

彼女が持っているものは槍、どう見ても魔法職には見えない、

 

「お前がつかうのか?」

 

「ううん、多分私じゃない、」

 

ならなんで知りたがるんだ?

 

「けど、その魔法なら星晶獣を殺せるでしょ?」

 

「?それのなにが問題なんだ?」

 

「あんた知らないの?星晶獣はもし普通の武器で倒してもいずれ復活する。」

 

へ?そうなの?なら俺がリヴァイアサンに本気で戦ってもいずれ復活するってことか?

ならルナフレアでもどうせ復活するな、まあムーンロードの武器はわからんから、もしかしたら殺せるかもしれないが

 

「すまん、俺の勘違いだ、その話が本当なら殺せない」

 

と俺は間違いを訂正したのだが

 

「今さらそんな嘘に騙されるの思う?」

 

やばい!さっき明らかに殺せるみたいなこと言っちゃったからな、信用してくんねぇ!

 

「あんた、”組織”を抜けた人でしょ?」

 

「なんだその組織って?」

 

「とぼけないで」

 

まじか、女性はもう戦闘体勢だ、武器は槍、そして俺は酒、達人でもないし俺はこの女性にビールの器だけで勝てる気がしない

 

「せめて、その魔法を出した武器だけは回収させてもらうわ」

 

さて、とりあえずどうやってこの勘違いをなんとかするか、

 

俺はすぐロード・オブ・ディスコードを取り出す、そのタイミングで女性は槍を俺に向けて突く

俺は杖の効果ですぐに女性の後ろにテレポートする

女性はすぐ俺が消えたのは気付いたが、俺がしたのはテレポート、瞬間移動とは違い一切どこに行ったかわからないのである、普通は

だが女性は俺がテレポートした場所にすぐに槍でまた突いてきたが、これだけ時間があれば対応できる

俺は”テラグリム”を取り出し女性の槍を斬り続ける

槍はリーチが長いから剣より有利とよく言うがそれは間合いがある程度遠いからである、

今みたいにめちゃくちゃ近いと剣の方が振るのが速い、テラグリムだとなおさらだ、この剣はリーチが短い代わりに振る速度がめちゃくちゃ速い、もし女性に当たってもこの剣は威力が低いので、死にはしない、むしろ俺にいきなり戦闘を仕掛けてきたから当ててもいいかもな、

 

「ぐっ!あんた!わざと槍を狙ってるでしょ!」

 

「初対面の人を容赦なく斬るのは無理なんでね」

 

お、ロード・オブ・ディスコードのデバフが切れた、もう逃げるか、

 

「じゃあ、今日は逃げさせて貰うよ」

 

俺はすぐワープし、そこから走って逃げる

しかし、あの女性の言ってた組織ってなんなのかね?

 

 

 

グラン達の方に戻ると、オイゲンがグランの団に入るらしい、俺がいない間にそんなことになっていたのか・・

 

「おい!兄ちゃん!俺と力比べしねぇか!」

 

ソリッズの方を見ると腕相撲をしようとしている、

力比べは得意ではないが、挑まれたからには答えるのが筋だろう、

俺はなにもなしでも普通の人よりは力がある自信がある

俺とソリッズはお互い手を握り机に肘を乗せる

 

「ケインさん!俺の敵をとってください!」

 

「俺も頼む!」

 

とグランと金髪の青年が言っている、これは年上として恥ずかしいところは見せられないな

 

カウントは金髪の男がしてくれるそうだ、名前はフェザーと言うらしい、

 

「3、2、1、ゴー!」

 

その声と共に力を入れソリッズの手を机に着けようとするが、

 

”動かない”

 

いくら力を入れても動かない、

 

「なんだ?兄ちゃんはそんなもんか?」

 

とソリッズは言ってくる、悔しいな

 

「ちょっと待ってくれるか?」

 

「ああ、いいぜ」

 

俺はアクセサリーをつける、”破壊の紋章””復讐の紋章””スカイストーン”をつける、一旦これくらいで良いだろう、

 

「あれ?ケインさん?なんかアクセサリー付けてますね?」

 

「ああ、これをつけると調子が出るんだ」

 

「そんなものじゃあ変わんねぇよ!」

 

とソリッズは力を入れて机に手を叩きつけようとするが

俺は必死に力を入れて耐える、

俺が今付けているアクセサリーはすべて近接攻撃をあげてくれる、

近接攻撃力は俺の力に直結する、まあヨーヨーとかは力関係ない気はするが、魔法剣の魔法も近接攻撃力をあげると威力が上がるがこれはまあ振る力に関係があるのだろう

今俺はアクセサリーの効果で32%力が上がっている。

たかが32%だがいきなり力が強くなるとびっくりするものである。

 

「なぁ!本当に力が強く・」

 

俺は言い終わる前に全力で勝ちにいく

 

「おらぁぁぁ!!」

 

俺はソリッズの手をギリギリ机に着けさせることに成功した。

 

「なあ!兄ちゃんもう一回だ!次は油断しねぇ!」

 

「なぁなぁ!お前強いな!俺と拳で語り合わないか?」

 

ソリッズ、次は勝てないだろうから嫌だ

フェザー、テラリアでは素手でなにかすることがないからもしフェザーと語り合ったら俺は一方的に話を聞くことになる。

いつの間にか周りに人が集まっている、てかあの紫髪のエルーンの女性の格好すげぇな!親が見たら泣くぞ

 

「ケインさん!僕たちと一緒に飲みましょう!」

 

おっとグラン達の方にも行かなきゃな

 

「ケインも今日は飲むぞ!」

 

どうやらカタカナもラカムも飲むらしい、なら俺も飲まなきゃな

 

「明日のことはちゃんと考えてるんでしょうね?」

 

とイオが言ってくるが大丈夫だ、問題ない。

 

「まあ、子供のグラン、ジータ、イオ、ルリアにはわからないだろうが、大人はある程度酒の限界がわかるもんだ。」

 

「「「「本当かなぁ?」」」」

 

「なんでそんな疑うんだよ」

 

「ケインさんって普段お酒飲まないじゃないですか」

 

まあそうだな、飲んでも酔えないしな

 

「だから酒癖悪くないか心配で」

 

「大丈夫だ、酒は飲んでも呑まれるな、それだけは忘れないようにしているし」

 

「それよりグラン!乾杯の音頭を頼む!」

 

ルリアが

 

「それじゃあ皆さん!!」

 

と言い、その後でグランの大きい声で

 

「乾杯!!」

 

「「「「「「「「「乾杯!!」」」」」」」」」

 

ああ、本当、この世界はいい世界だ。

テラリアに居たらこんな経験は出来なかっただろうな、

正直、もうテラリアの世界に未練はない

この世界は前々世のようにまともな人とも話せるし冒険も楽しい

いつか、俺のことをグランに話す時が来るのだろうか?

そしたらグランはなんて言うかね、なんせやろうと思えば島や世界の環境を変えるようなアイテムを持っている異世界人だ、別の言い方で言えばこの世界の異物。

もし、この世界に神様とやらがいるのなら、俺のことはどう思っているのかね、

まあわざわざ宴で考えるようなことでもないな

 

俺は酒を飲んで考えるのをやめた。

 

 




酒・・・テラリアで空のコップを持ち酒樽の近くでクラフトすることで作れる飲み物、飲むとデバフ状態のほろ酔いになる、ほろ酔いは近接武器の振る速度や攻撃力などが上がるが防御力が下がる

クリタミネーター・・・NPCのスチームバンカーが売っているアイテム、価格がプラチナコイン二枚とめちゃくちゃ高い、ソリューションと言う、環境を変えるアイテムを弾に出来、環境を広範囲に変えることが出来るが。
クリタミネーターの値段とソリューションの爆買いで買うだけで冷や汗が出る

テラグリム・・・洞窟でたまにある、エンチャンテッドソードシュラインや普通に突き刺さっている状態で見つかるエンチャントソードから2%で手に入れることの出来る剣、降る速度がめちゃくちゃ速いがリーチが短い上に一発の威力が低い

スカイストーン・・・昼に着けると能力の上がるサンストーンと夜に着けると能力の上がるルナストーンを合成させたアクセサリー
全ての攻撃力 +10%、近接攻撃速度 +10%、
クリティカル率 +2%、防御 +4、ライフの自動回復速度増加、ミニオンの与えるノックバック50%増加、採掘速度15%増加と効果が多い、


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13話

番外編出しすぎたのでストーリーの方を二連続で出します。
今回ジータ全然出せなかった・・・


あれから名残惜しいがアウギュステを離れた、みんな泳ぎたかっただろうけど、こっちは帝国に追われてる身だからな、これ以上巻き込む訳にはいかない

 

途中この前のツインテールがいたが、何故か今回は襲ってこなかった。多分なにか理由があるのだろう、

 

他の島に行っている途中に魔物に襲われるがその途中にオイゲンと少し勝負をした。

空中にいる敵を銃で倒すとオイゲンが

 

「お前さん良い腕だな!どうだ?俺と勝負してみねぇか?」

 

勝負はお互いの銃を使って敵を多く撃ち落としたやつの勝ち、審判はグランとジータだ

 

「じゃあ、合図しますよ?」

 

とジータが言い終わる前に俺は魔物を撃つ、オイゲンも撃ったようだ

 

「え!?なんでもう撃ってるんですか?」

 

「グラン、戦いに合図はないんだぜ?」

 

テラリアでも合図してくれたら楽なんだけどな、マジで俺は一人称だから後ろにでかい蜘蛛とかメドゥーサがいたときめちゃくちゃビビる

 

俺はフリントロックピストンを使う、オイゲンはマスカット銃ぽいのだ

マスカット銃みたいな連射の出来ない銃相手に”チェーンガン”を使うのは可哀想だろう、

弾も普通の弾だ、さすがにクロロファイト弾は使わない。

あれは弾自体が追尾するようになるからな、普通の弾を使っているオイゲンには使わない。

 

俺もオイゲンもお互い頭を狙って撃っている、俺の銃もオイゲンの銃も魔物の体に当たっても死なないからな。

 

しかしやるな、オイゲン、俺は目はいいから遠くの敵もわかるしテラリアの銃は風とか反動とか手が震えて狙いがずれるとかないからな、まあ俺がテラリアをゲームとしてやっていた頃はクソエイムを存分に出したが。

 

この勝負は俺の負けだった、正直オイゲンを舐めてた、なんせオイゲンは一発で二体仕留められるように魔物の位置まで調整している。俺は目についた魔物を撃つだけだ。

経験とか年の功と言うのかね。

 

「お前さんやるなぁ!」

 

「オイゲンには負けたけどな」

 

オイゲンの撃ち方は参考になった俺は弾や銃の性能に頼り過ぎていたな

 

「しかしケインは銃、剣、魔法なんでも出来るのだな。一体どうやってそれほどの研鑽を積んだのだ?」

 

とカタリナが聞いてくるが

 

「詳しい時間は忘れた。まあ命懸けで覚えたな。」

 

たまに死んだけどな、それにもし一つに努力してるやつがいたら勝てないしな

まあ俺はいわゆる器用貧乏だ、もしあのままシエテと戦っていたらどうなっていたんだろうな

まあグランにはシエテとのことは話してないから言ってもわからないと思うが

 

「おい!お前ら!あの島に物資を補給しに行くぞ!」

 

ラカムがそう言うので武器をしまう、武器出しながら上陸すると盗賊に見えるからな、ちゃんとしまう

 

また酒場でジュースを飲んでいる、実はあの宴以来酒を飲むのを禁止されている

けして暴れたとか口が悪くなるとかではないらしい

まあ酒は別に毎日飲みたいものでもないしな。

てかこの島にもシェロカルテがいるよ、マジで何処にでもいるな

シェロカルテは俺達に依頼があるらしいがまずは報酬からだ、なんせうちの団長と副団長は困っている人がいたら報酬がなくても受けるような奴だからな、二人には悪いが怪我する可能性がある以上タダ働きはごめんだ

まあ誰も二人を責めないけどな、なんせそんな優しいところが二人の良いところだからな。

てかまたラカムとイオが言い争っている、本当に飽きないなあいつらも

俺はオイゲンと一緒に依頼の金を聞く、正直シェロカルテに説明してもらった通りだとわざわざ受ける必要はないように感じる。特にうちは金がないしな、もし本当に困ったらライフポーションをシェロカルテに売るけどな。

けどシェロカルテは気になることを言った

 

「この依頼、星晶獣がらみかもしれません」

 

その一言で全員シェロカルテの方を見る

 

「もちろん!私の勘違いかもしれません、なのでちょつとしたサービスとしまして・・・」

 

ん?サービス?

 

「今日のお食事代はよろず屋が負担します!」

 

 

「すみません!こちらのメニューのこれとこれ!一つずつ!」

 

「酒おかわりだ!!」

 

「この店のメニュー全部一つずつ!」

 

ラカムやオイゲンは酒、他は食事を頼む

グランとカタリナだけは遠慮している

 

「君達、遠慮と言うものをだな・・」

 

知るか、負担してくれるなら食うに決まってんだろ

テラリアでは料理は段々同じものしか食べなくなったしな

 

後日依頼の島に行ったがまあ田舎だな

村の人に話してもを聞くがなんでも変な音がして怖いらしい誰か怪我をしたとかではないが気味悪いだろうな

と聞いていると

 

コォォォォ

 

「・・・これがその音か?」

 

「ああ!これだ、本当に何なんだよ・・」

 

うーん?ここら辺渓谷みたいなのが多いし風の音とかかな?

 

まあルリアに聞くか、そう思ってグランと合流したのだが、グランが女の子をお姫様だっこしている、知らない女性だ

 

「グラン、お前周りにそんなに女性がいるのにまだ足りないのか?」

 

「誘拐したわけじゃないよ!?」

 

とりあえず目を覚ますまで待つか

 

どうやらこの女性は村にある渓谷みたいなところの下にいたらしい、そういえば最近ドラフの女性がこの村に来たと言っていたがこの女性もドラフだ、もしかしてこいつじゃないか?

 

なんでも女性は武者修行していたらしくあの渓谷の下で何か見たらしい、で逃げようとしてドジったと

 

「あのなぁ、一人でそんな危険なとこに行くな、俺達が見つけてなかった死んでたかもなんだぞ。」

 

「うん、ごめんなさい」

 

ここは死んでも生き返れないからな。

 

とりあえず女性の言っていたところに連れていってもらう

 

「私はアリーザ、よろしくね」

 

 

 

 

アリーザの言うところまでグランと一緒に行き、ジータ達は別行動にした。なんでも下に帝国がいるかも知れないからだ。

しかし暗いな、そう思っていると先が少し紫色になっている。

この先に何かあるのか?

そう思って光の先を見ているとそこには帝国の奴等と星晶獣らしきやつがいる

豹のような見た目をしているが覆面?みたいなのを顔にしている、そしてデカイ、大体高さだけで3、4mはある。後周りにデカイ手裏剣みたいなのが浮かんでいる、尻尾は蛇の顔みたいになっている。

見るからに強そうだ。

しかし星晶獣の様子がおかしい、あれは弱っている?しかも紫色の結界みたいなのから必死に出ようとしている。

たしか魔晶だったか?それのせいで星晶獣は出れないのだろう、

ルリアにはあの星晶獣が苦しんでいるのが聞こえるらしい、やめさせるか

そう思いテラブレードを持ち星晶獣のところに行こうとすると後ろからライトで照らされる、バレてたか。

 

「これはこれはノコノコと指名手配達が来ましたネ」

 

たしかポンメルンだったか?

 

「誰?」

 

あ、アリーザだけ知らなかったな

 

「奴はポンメルン、俺達の敵のズラのおっさんだ」

 

「ズラではないしおっさんでもないですネェ!!」

 

いやズラはともかくおっさんだろ

 

「もういい!星晶獣テスカトリポカやってしまいなさい!」

 

その声と共にテスカトリポカは天井を破壊し外に出る

 

「ヤバイ!グラン、アリーザ、上にはまだ人がいる!」

 

その一言でグランとアリーザはすぐに上に上がる

 

俺は翼は目立って使えないので代わりの空に飛べるアクセサリーを最近つけた。正直これもかなり目立つが人の命には変えられない

”ホバーボード”を使いテスカトリポカが壊した天井から外に出る、テスカトリポカは牧師を見ている、ヤバイ!?

俺はホバーボードをホバーモードにし、平行に高速移動する。

テスカトリポカの攻撃が牧師に当たる前に牧師の手をつかみテスカトリポカから離れる。

 

テスカトリポカはこっちを追おうとするがグランとアリーザがテスカトリポカを攻撃してくれたので安全に牧師を村に運ぶ、

 

「ありがとうございます!」

 

俺はその言葉を聞き終える前にすぐにグラン達を助けに行く、アクセサリーは破壊の紋章とマナフラワーをとりあえずつける

 

グランとアリーザはテスカトリポカと戦っているが追い込まれている。

俺はテラブレードを振り、魔法の剣をテスカトリポカに放つが避けられた。

てかヤバイだろ、あいつツインズより速い!

俺は何回も魔法の剣を出すが避けられる。

テラブレードじゃ無理か。

ただ、ホーミング出来る武器はどうかな?

俺は”呪いの手斧”を出すこの斧は聖騎士のハンマーとは違い複数ヒットはしないし、壁を貫通しないがその代わり聖騎士のハンマーとは違い複数投げられるしなによりかなり強いホーミング機能がある。

俺は呪いの手斧を投げ、テスカトリポカが避けようとするが手斧は意思があるようにテスカトリポカを追う。

テスカトリポカに何発か当たる。小さい切り傷になっている。固いな。

俺はもう一回呪いの手斧を投げるがテスカトリポカは”避けるのは”やめたようだ。代わりにデカイ手裏剣を回し俺の投げた手斧に当てる。手斧は戻ってきた。

星晶獣は本当に厄介だ。知性が高いから対策をすぐにする。

お、別動隊のジータ達がグランサイファーに乗ったままこちらに近づいてきた。そしてラカムとイオがそれぞれテスカトリポカに攻撃するが避けられる。

ん?よく見たらテスカトリポカの首に魔晶らしきものがついている。

グラン達の方を見るとグランも気付いたようだ。あれを壊すか。

グラン達は一旦隠れていたがテスカトリポカは気付いたようだ。尻尾の蛇の口からビームが出た。

グラン達は避けて一旦逃げるがテスカトリポカは追い付きグランとアリーザを吹っ飛ばす。

俺はすぐにまた手斧を投げるが手裏剣で止められる

さて、どうするか、普通なら俺が気を引いている内に、とか言うんだがいかんせん速すぎる。しかも蛇もいて視界の隙も少ない。

いきなりテスカトリポカは俺達とは違う方向を向いた。

あそこになにかあるのか?と見てみると

ルリアとカタリナがいる。

なんで気づくんだよ!?何十mも離れてるぞ!?

テスカトリポカはルリアとカタリナの方に走って行く、俺もオイゲンも止めようと攻撃するがすべて防ぐ、もしくは避けられる

カタリナが水の剣をつくりテスカトリポカに放つがやはり避けられる

が避けたときに水の煙が出たのだがそのなかで何故かテスカトリポカは誰もいない木に蛇の口からビームを放った。

 

もしかして

 

「「「熱に反応してる!?」」」

 

グランもアリーザも気付いたようだ

アリーザは

 

「炎鳴流奥義極炎紅脚!!」

 

その声と共に放った蹴りから炎が出てテスカトリポカを囲う、するとテスカトリポカは動かなくなった。

ルリアがコロッサスを召還しテスカトリポカを抑える。

俺はグランをホバーボードに乗せ、テスカトリポカの背中の上から降りてテスカトリポカの背中に乗る。

テスカトリポカの尻尾の蛇がビームを放とうとするのですぐに”英雄の盾”を出しビームを防ぐ。

するとテスカトリポカは大きな手裏剣のようなものを回しコロッサスに当てる、そのせいでコロッサスが消えてしまった。

その後なぜかルリアの方に走る。蛇はビームをやめてくれたので武器を出せる。

”デイブレイク”を思いっきりテスカトリポカに叩きつける。

焼けるような音がテスカトリポカからし、テスカトリポカは苦しむ。

 

「グラン!!衝撃が来るから踏ん張れ!」

 

「わかりました!!」

 

そして爆発した。

 

「グラン!今だ!!」

 

「やぁぁぁ!」

 

グランは腰の剣を抜きテスカトリポカの首の魔晶を破壊した。

するとテスカトリポカは力が抜けたように転び、俺とグランは背に乗っていたので吹っ飛ばされる。

俺は急いでテスカトリポカを見るがまだこちらを敵として見ている。

 

「もう、大丈夫だから」

 

そのルリアの一言と共にテスカトリポカが淡く青く光る

するとテスカトリポカの真っ赤な目が青色になった。そして敵意も感じなくなった。

テスカトリポカはゆっくりルリアとグランの方に近づく。グランが手を握手するように伸ばすとテスカトリポカは鼻でそれに触れ。光の粒子になりルリアの胸の宝石に集まっていった。

 

「これにて一件落着かな?」

 

「そうですね!!」

 

 

 

 

 

 

 

その後少し休憩をとり。俺達はこの島を出ることになった。

村の村長が礼を言いに来た

 

「ありがとうございます。これで安心して暮らせます。」

 

と頭を下げたいい村長だな。

 

アリーザとはここで別れる。アリーザはグランに蹴りを放ち顔面で寸止めする。その後

 

「今度は手合わせしようね!!」

 

と言った。元気なやつだな

 

シェロカルテから報酬をもらった後俺達はまたグランサイファーに乗って他の島に行く。

グランサイファーには俺の部屋もあるが今日は星が綺麗なので星を見ながら寝ている。

しっかし次帝国を見たらもう問答無用で攻撃しようかね?本当にろくなことしないな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「騎空挺グランサイファー一行の、これまでの罪状を一切不問とし!和議を提案する!城塞都市アルビオンにて、交渉の場を持つ!エルステ帝国将軍フュリアス!」

 

・・・帝国に攻撃するのは一旦やめよう。

 

 




ホバーボード・・・キノコ鉱石で作れる翼のカテゴリーのアクセサリー、他の翼系とは違いホバーで高速移動が出来る。昔はこれで無限浮遊が出来たけどこの話では出来ません。

呪いの手斧・・・狂気のまさかりとも言う、ゴーレムが落とすブーメランでホーミング機能がある。正直作者がやっていたころは聖騎士のハンマーでよくね?と言う性能をしていたがバージョンアップで連射できるようになりめちゃくちゃ強くなった。

英雄の盾・・・複合アクセサリーでマルチモードでタンクをするなら着けると強いアクセサリー、防御力が上がりさらに味方のダメージを25%肩代わりする、さらに敵から狙われやすくなる。

デイブレイク・・・炎の槍見た目や挙動が別ゲーの武器に似ている。投げ槍、刺さるとしばらく刺さり、継続ダメージを出したあと爆発する、壁に当たっても爆発する。個人的に名前の意味が夜明けなのがかっこよくて好き


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14話

今度の話でテラリアについてある程度解説します。間違わないように勉強しなきゃ・・・


俺達は帝国にいきなり和議を申し込まれた。

正直怪しい、なんせルリアを取り戻すためにあんな血眼になっていた奴等だ、疑わない方が無理だろう。

グラン達はともかくジータ、イオ、ルリアの三人はもう交渉で舐められないように、と身なりに気合いを入れている。

 

「ケイン!あなたももっといい服とかないの!?」

 

とイオが聞いてくる、まあ俺は基本的にテラリアの装備を着けてない状態、いわゆる”いつもの”見た目装備をつけてるようなものだ

 

「うーん、鎧ならあるぞ?」

 

「威圧感があったりする?」

 

まあ、あれはあるか。

 

「まあ多分?」

 

「「じゃあそれにして!」」

 

ちぇ、ジータとイオに言われたから変えるか

 

つってもあの装備どこにやったっけ?探すか・・・

 

_____________________

 

「ケインさん、もうそろそろ準備できましたか?」

 

「ちょうど出来たとこだ」

 

そう言って部屋から出る

 

「え?ケインさん?ですよね?」

 

グランが不思議はことを聞いてくる。

 

「すまん、イオとかの言う威圧感のある鎧を来たんだがどうだ?威圧感ありそうか?」

 

俺が今回着けたのは見た目防具の”ロキ ”防具、防具としての力は無いがカッコよく、そして黒と赤の色合いが怖く感じるかな?と思って着たのだが

 

「ケインさん、今の姿ならアンデッドとか言われても納得出来ますよ・・・」

 

え?そこまで言う?

 

とりあえず先に上陸している奴等に合流しに行く

 

「おお、グランとケインもッッッ!」

 

ん?カタリナそんなびっくりしたような顔してどうし

た?

 

「カタリナさん、この人ケインです。」

 

とグランが言う

 

「え?こんな怖い装備持ってたんですか?」

 

とジータが聞いてくるがこの装備は別に好んでつけないな、テラリアの世界なら別だが

この防具は見た目防具だ、防具としては効果もなければ防御力もない、この世界だと見た目防具が出来ないから余計に使うことはないだろう。

一応出来なくはないが鎧の上に服は無理だ、けど鎧の上に鎧ならギリギリいける。

 

「これなら威圧感を与えられるだろ?」

 

「私が言っといてなんだけどやり過ぎじゃないかしら?」

 

とイオが言ってくる、まあ今回はこれで良いだろう

 

_________________________

 

俺達は城砦都市アルビオンについた。

アルビオンではドラフの若い青年が案内をしてくれるらしい。

一番面白かったのはアルビオン士官学校だ。この世界にも学校ってあるんだな、俺も学生の時はあったから士官生を見ると懐かしい気持ちになる。

さすがにアイスクリームを舐めながら魔物を斬ったりはしないが。

なんでもアルビオンでは訓練の一環で魔物を放しているそうだ、そのせいで途中何回か魔物に襲われたがデザートタイガースタッフを使い白虎を出し、処理した。この程度なら白虎を強化するまでもない。

てかカタリナってここの学校の卒業生なんだな、しかも、めちゃくちゃ成績がよかったらしい、だからあんなに優秀なのか。

 

案内の途中で案内人が変わった、ドラフの青年から金髪の美人になった。

 

「お久しぶりです。”お姉さま”」

 

え?と思い女性陣を見るとイオとジータが首を振っている、ルリアも違うだろう、ならカタリナか?

 

「ヴィーラ・・・」

 

ん?カタリナ大丈夫か?なんかつらそうにしているが

 

「私はヴィーラ、城砦都市アルビオンの領主です。」

 

いや若くね?領主ってもっと歳とった人がやるんじゃないの?

 

ヴィーラさんはまあ美人だ、けどなーんかヤバイ雰囲気がある。カタリナは何も思わないのか?

 

ヴィーラさんに案内してもらうとそこにはフェリアスがいた、いやに上機嫌なフェリアスがいた、が俺を見ると固まった

 

「ちょっと、君たちいつの間にこんな強そうな人仲間にしたの?僕達戦う気はないよ?」

 

うーん、次からずっとつけてようかな?こんなに効果があるなら、まあ鎧はあんま好きじゃないからしないが

 

フェリアスは紙を出し、サラサラと何か書いている、書き終わると俺達に見せる。

内容はさっきも言っていたが俺達の罪をすべて不問にし、ルリアを追わないという内容だった。

まあ怪しいよな

 

「なんで急に追うのをやめるんだ?」

 

「正直さー、君たちに抵抗されて兵は倒されるし物資も買わなきゃいけない、おまけにそこの兵器の研究は手詰まりなんだ、ポンメルンは認めないけどね、いい加減追うのをやめてもいいかなって思ったんだ。」

 

「なるほど、筋は通っているな。」

 

オイゲンの言う通り納得は出来る、けどあんなしつこいかったのに今さら諦めるのか?

イオはフェリアスが書いた紙を見て怪しいところがないから探しているがないらしい。

フェリアスは今度会った時はお茶でも飲もう、と言って部屋を出た

俺達はまだ怪しんでいたがヴィーラが

 

「ひとまず喜んではどうです?帝国が追うのを諦めたのですから。」

 

まあヴィーラの言う通りだな、そしてヴィーラはパーティーを開いてくれるらしい。

だがカタリナとグランは服を気にしている。

がヴィーラが用意してくれるようだ。

 

「そこの鎧の方も鎧を脱いでもらいますがよろしいですか?」

 

まあそうだな

俺は鎧を脱ぐとヴィーラは意外そうに

 

「あんなに強そうなのに鎧を取ると普通ですね。」

 

・・・やっぱ鎧つけ続けよ

 

_________________________

 

あの後パーティーにふさわしい服装、いわゆるタキシード?みたいなのを着た。

 

「あ、ケインさんカッコいいですね!!」

 

なにこの子マジで優しい。そういえば俺の顔って今どうなっているのだろう?テラリアでは顔がドットだったからあまり意識してなかったな

 

「見てみて!」

 

と言うのでイオの方を見るとドレスを着ている

 

「似合っているぞ、イオ」

 

「ほんと、馬子にも衣装だな」

 

余計なことを言ったラカムは脛を思いっきり蹴られている、痛そー

 

カタリナも見たがカタリナだけなぜかドレスではなく鎧だ。まあおしゃれだけどさ。

 

「それでは皆様、乾杯!」

 

「乾杯!」

 

俺は食事を取りに行くと士官生が何人か話しかけてくる。

 

「すみません、質問なのですがどのような武器を使うのですか?」

 

「剣と銃と杖とフレイルとブーメランとハンマーと槍と弓と爆弾」

 

「多くないですか!?」

 

「まあ使えるに越したことはないが、それでも一つの武器に負けることもある。」

 

「カタリナ先輩ってやはり強いのですか?」

 

「ああ、強いぞ」

 

「カタリナ先輩って彼氏とかいますか?」

 

「多分いないぞ」

 

グランの方を見るとグランも質問責めされている。

しっかしカタリナ慕われてるんだなー

カタリナの方を見るとヴィーラと一緒に談笑している。

俺は質問責めが嫌になりラカムの方に行く、しかしラカムとオイゲンはある方向を見続けている

不思議に思いそっちを向くと帝国の船がある。

俺らはもう追わないのにまだ船があるのか?

やっぱり帝国は怪しいな。

 

パーティーも終わり俺達は宿で寝た。

その日は俺が一番早く起き、みんなが集まる机に行くと

書き置きがあった。

読んでみると下にカタリナの文字が書いてある

「私はここで船を降りる。お別れだ。本当にすまない」

と書いてある。

俺はすぐに女部屋をノックする。

 

「おい!ジータ、イオ!ルリア!カタリナはいるか?」

 

「もー、うるさいわね・・・ってカタリナがいない!」

 

まじか本当にいないのか

 

俺は寝てるグランを無理矢理起こしに行く

 

「グラン!起きろ!」

 

「もう、なんですか急に・・」

 

「これを見ろ」

 

グランは眠たそうに目を擦りながら書き置きを見るが、内容を理解したら目を見開いた。

 

すぐに団員全員で話し合う

 

「しかし急だな。」

 

とオイゲンが言う通りなんでこのタイミング?帝国が追わなくなったからか?

 

「どうするよぉ?グラン」

 

ビィが心配そうな顔で聞いている

グランははっきりと探しに行くと言った

せめて話くらいは聞かないとな

探しに行くがラカムとオイゲンはグランサイファーに残るそうだ、多分帝国を警戒してるのだろう。

 

俺達はとりあえずヴィーラに話を聞きに行くことにした、が

 

「ダメだダメだ!」

 

この通り門前払いされている、なんで昨日とこんなに扱いが違うんだ?

仕方ないのでビィが気を紛らわさせてる間にいこうとしたが見つかったので走って行く。

途中で兵を撒くため隠れたがその時にわかったことがある。

カタリナがここにいる。

ならヴィーラには余計話を聞かなきゃな。

ちょうど近くにこの前ヴィーラと話していたという、人がいたので兵士がいなくなったタイミングでグランと俺でそいつの首に剣を当てる。

こいつさっき儀式って言ってなかったか?

 

「なにをしようとしているか話せ」

 

「わ、わかった!」

 

どうやらこの島にも星晶獣がいるらしい、星晶獣シュヴァリエを兵器として帝国に利用させるらしい。

そしてそれが俺達の罪を不問にする条件らしい。

 

「ならなんでカタリナはここに残った?」

 

「カタリナさんは・・・その身をアルビオンに捧げようとしているのだ。君たちを見逃させるためにな。」

 

マジか。カタリナは俺達のために・・・

なんて言う訳ねぇーだろ。カタリナが俺達を信頼してないのかよ、今さらこんなに色んな星晶獣と戦ってきて。絶対それだけじゃないだろ。

 

「いたぞ!」

 

ん?奥の兵士に見つかったな。あ!こいつ抜け出しやがった!

 

「侵入者だ!やれ!」

 

チッ!やるか

 

「行って!ここは私が食い止める!」

 

イオ、そのセリフは次から言わない方がいいぞ。

 

「グラン先行ってろ!俺もイオを手伝う!」

 

当たり前だがこの兵士は殺さない、だから今回は脅す

俺は”メイス”を出す。これは先っぽの大きさのせいでどうみても鉄球にしか見えない

俺は思いっきり回しながら一番前にいた兵士の足元に当たらないように叩きつける。

お?テラリアならブロック破壊効果はないが今メイスを叩きつけたところにヒビが入ってる。

兵士達はビビっているようだが

 

「行け!数の力で攻めるのだ!!」

 

うわどうしよう?下手に当てたら大ケガするからな、

 

「私に任せて!!」

 

イオは床を凍らせることで兵士は足を滑らせて転んで進めてない。

 

いい感じに時間を稼げたな、って増援だ。しかも、

 

「なにをしているのです?」

 

ヴィーラだ。しかも敵意マシマシだな。

 

「皆さんはあの魔法使いの少女を捕らえてください」

 

「私はあの男を捕らえます。」

 

「へぇ?やってみろよ。」

 

ヴィーラはこちらに剣一本で突っ込んでくる。

多分メイスは避けられるな。突っ込んでくるならあれだ。

俺はランタンのように見える”ナイトグロウ”を出し、発動する。すると俺の近くに虹色に光るクリスタルの形をした弾を四つ出す。

その後すぐに”死神の鎌”を持ちヴィーラの動きを見る。ヴィーラはナイトグロウの弾をジャンプして避けた。なら死神の鎌をヴィーラに向けて振る。死神の鎌は自分が持っている鎌と同じ大きさの魔法の鎌を回しながら飛ばせる。

ヴィーラは空中にいるので素早い動きは出来ないのでこのままだと当たるが剣で鎌を防ぐ。

が、ナイトグロウには誘導性能がある。後ろからナイトグロウが来ている。

ヴィーラは鎌の軌道を逸らした後すぐに回転しながらナイトグロウの弾を斬った。

え?ナイトグロウの弾って斬れるの?

今度はカタリナみたいに魔法の剣を出したので俺は避ける。

しかしやるな。ちょっとやり過ぎかと思いながら死神の鎌を使ったけど対応されるとは。

次の武器を出そうとするとイオが

 

「キャー!はーなーしーて!」

 

振り替えるとイオが兵士に捕まっている。

ヴィーラの前で振りかえってしまった。

 

「甘いですよ?」

 

すぐ前を向くが遅い。俺は一瞬で詰めたヴィーラに斬られた。が、傷は浅い、多分殺す気はないのだろう。

斬られたときにヴィーラに向けて”シャープモミノキ”を放つ。見た目は針葉樹の枝だが威力はすごい、針葉樹の針のような葉っぱを飛ばすのだがほとんど威力が投げナイフと変わらない。それをマシンガンみたいな速度で撃つのだ。

 

「ぐぅ!?光属性かと思えば闇!その次はまたわからない属性!一体いくつの属性が使えるのですか!?」

 

ヴィーラは剣で防いでいるがこのままだと蜂の巣だろう

俺は一旦シャープモミノキの発射をやめ。すぐ様イオを捕まえてるやつをナイトグロウで吹っ飛ばし。

 

「一旦グラン達と合流するぞ!イオ!」

 

「う、うん!」

 

 

俺とイオは走りだした。

 

 

 




ロキ装備・・・開発者装備の一つ、もしこれを狙っている人がいたら大体ドロップ率に苦しんでる。
個人的にカッコいいと思う。

ナイトグロウ・・・エンプレス・オブ・ライトのドロップ品。入手した頃はかなり優秀な性能をしていて使いやすい

死神の鎌・・・テラリアのイベント、日食でしか出てこない”死神”を倒すと低確率でドロップする武器。魔法剣のカテゴリーに入る、鎌なのに。
作者は日食の来なさとドロップ率のせいで発狂しかけた。マジでほしかったから

シャープモミノキ・・・ps4版の呼び名でpcだと鋭いもみの枝。マナをかなり使うがDPSが高く場所がとごでも強い。
ただ落とす敵がフロストムーンと言うイベントでしかわかないので注意


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15話

今回今までの話の中で一番長いです。
誤字多いかも。
じゅんdmwtpgさん誤字修正ありがとうございます!!
玉藻loveさんご指摘ありがとうございます!


俺はイオと一緒に急いで逃げている。ヴィーラに斬られたところが痛むが我慢だ。足とか腕が飛んだこともあるのでこのくらいじゃ全然余裕だ。

 

俺は少し広いホールに着くとそこにはカタリナと話しているグラン達がいた。

 

「すまん!もうそろそろここに兵士が来る!」

 

「え、ケインさん!?血が出てますよ!?」

 

「大丈夫だ!それよりカタリナはどうだ?」

 

「・・・カタリナさんはヴィーラの代わりにアルビオンの領主になるそうです。」

 

説得はうまくいってないか。

まずいな、もうそろそろヴィーラが来る。また戦って時間を稼ぐか?

そう思っていたがここが広いのが災いし、ヴィーラは兵士達にクロスボウを持たせて俺達を囲んだ。

これではもし俺が動いても他の人がやばい。

テラリアのアイテムには人を守るものが少ない。この状況では俺は下手に動けない。

 

「お姉様はシュヴァリエの主として、アルビオンの領主としての役目を勤めるのです」

 

カタリナが説明してくれたがシュヴァリエの主になるとアルビオンから離れることは出来なくなるらしい。

だからこそ、カタリナはここでお別れと言っているのだろう。

カタリナは帝国にシュヴァリエを利用させる気はないらしい、そしてヴィーラも元領主としてカタリナの力になる。

グラン達は黙ってしまった。多分今までと違いカタリナから抜けようとしていること、そしてカタリナがひどい目に遭うわけではないから自分達はこのままカタリナを団員にしようか悩んでいるのだろう。

 

俺もそこまで言うなら止める気はない、けど最後に聞いとかなきゃいけないことがある。

 

「カタリナ、本当にそれで後悔はないんだな?」

 

「・・・これで君たちは帝国に追われることなく旅を続けられるんだ。」

 

「ルリアの!!ルリアのことはいいんですか!?」

 

カタリナはルリアって聞いたときだけ反応したな、後悔がないか聞いた時も返事はなし、こりゃカタリナも思うところがあるんだろうな。

 

「ルリア、君にはグランがいる、仲間がいる。だからこそ私は決心出来たんだ。」

 

これは今この場で説得しても無駄だな。今のカタリナは余程のことがないかぎり今の意見を変えないな。

グランはカタリナに詰め寄ろうとするが兵士に阻まれる。グランには悪いが今は俺はカタリナに言うことはない。

 

「グラン、出直すぞ。」

 

「でも!!」

 

「今のカタリナにはなにを言っても無駄だ。」

 

グランは帰るのを嫌がっている。こいつの優しい性格を考えたら当たり前か。

ルリアは泣き始める、こいつが一番カタリナとの付き合いが長いしな。

ジータも必死にカタリナを呼び掛けるけど振り向きもしない。

兵士達が俺達を建物からつまみ出そうとしている。

今回は抵抗しない、一旦出直したいからな。

 

俺はライフポーションを飲んで回復している

建物からつまみ出された後グランは頭のおかしいことを言った。

 

「帝国との和議を取り消そう。」

 

「ハァ!?」

 

「帝国との和議を取り消したらカタリナさんの約束もなくなる。」

 

この熱血ボーイにはちょっと話すか

 

「グランよく聞け。カタリナは俺達、特にルリアに安全に冒険してほしくてアルビオンの領主になろうとしているんだ。」

 

「後ヴィーラさんを助けるためにもね」

 

とジータが付け足してくれる、そんな理由もあったのか。

 

「安全になってほしくてアルビオンの領主になったのにお前がその安全を手放そうするなよ。カタリナの決心をなんだと思ってるんだ?」

 

「でも・・ルリアは・・・」

 

まあこの中だとルリアが一番ショックだろうしな。

 

「グラン、今回は無理矢理じゃダメなんだ。だからこそ今一度冷静に考えろ、団長が一番取り乱してどうする?」

 

「そこの青年の言う通りね。」

 

聞いたことのある女性の声と何故かバラが近くを舞っている。たしかアウギュステで会った

 

「ロゼッタさん!?」

 

やっぱりこいつか。なんでこいつがここにいるんだ?

 

「それかこのまま引き上げた方がいいんじゃないかしら?」

 

それも手だな。まあうちの熱血ボーイは絶対納得しないだろうが。

 

「あなた達になにかあればカタリナの犠牲は無駄になってしまうわ。」

 

「僕達のために犠牲になるなんて!そんなの僕は望んでません!」

 

「でもカタリナがシュヴァリエの主になるのにはヴィーラって子を助けるためでもあるんでしょ?」

 

その言葉にグランは黙ってしまう。

けどルリアが

 

「私はずっとカタリナと一緒に居たい。けどそれって私のわがままなのでしょうか?」

 

その一言でグランの心は決まったようだ

 

「もう一回カタリナに会おう!誰かを犠牲に旅をするなんて、僕は絶対に嫌だ!」

 

「ルリアもカタリナに気持ちを伝えてやれ」

 

「それでもカタリナがここに残るなら、それがカタリナさんの望みなら・・僕達は受け入れます」

 

さっきとは違って諦めることを考えている。ちゃんと考えて、それを団員に伝えられたな。

 

「よし!カタリナにどうやって会うか考えないとな!」

 

「その前にまずは帝国に話をしに行きましょう」

 

こいつなかなか勇気あるよな。

 

「わかった。ただ少し待っていてくれ。」

 

ちょっと防具と武器をバックや貯金箱から出さないとな。

 

俺は宿屋に戻ったあと見た目はロキ装備にするが中身は”ソーラーフレア”装備にする。この装備は全身が燃えているように見えるからなかなかつけられないんだよな。

 

ソーラーフレア装備は近接特化な装備なので近接武器を中心に持つ。

今回はもしかしたら帝国とやりあうかもなので強い武器もいくつか持つ、特に次戦った時はヴィーラに勝ってやる。

 

「さて、いくぞ!みんな!」

 

グランの声と共に帝国の船まで歩いていく、さてどうなるかね?

 

早速帝国の船についた。俺は脅しに”ブレイカーソード”を持つ、この剣はどこぞの金髪ツンツン頭のデカイ剣に似ていて迫力がある。

俺の見た目も相まって帝国兵は手を出せないでいる。

グランやジータがフュリアスに抗議している、まあ言ってないのはズルいしな

 

すげぇ、グランはフュリアスの前で和議の紙を破った。

あいつ本当に面白いな。

俺とグラン達は紙を破ったら一斉に逃げ出す。そしてグランサイファーに乗る

帝国兵はグランサイファーに向けてクロスボウで矢を放とうとするがイオは氷魔法でクロスボウを凍らせ、オイゲンは銃撃でびびらせ、俺はデイブレイクを思いっきり帝国兵の近くの地面に向けて投げる

デイブレイクは地面に当たると爆発する。帝国兵はアワアワしている。

 

______________________

 

グランサイファーはそのまま上がっていくが俺とジータとルリアとビィは急いでカタリナの元に向かう。

カタリナを見つけたがもう儀式を開始仕掛けているとこだ。

グランはカタリナの元の行こうとするが結界みたいなのに弾かれた

チッ面倒だな。

俺はこの世界で常に持ち歩いているテラブレードを使い結界を斬る。

が斬れない。固すぎる。

 

「ぐ!んぐぐぐ!!」

 

ちょっとずつ斬れているのはわかるがこれじゃあ間に合わない。

グランは素手で結界を通ろうとしている。

ルリアも結界を触ったがルリアが触った瞬間何故かヴィーラがルリアを睨んだ。

ルリアの力なのか結界は俺達を跳ね返す力が強くなっている。ジータも素手で結界を破ろうとしている。俺も素手の方がよかったかね?

 

ルリアはカタリナに語りかける

 

「カタリナ!覚えてる!?私に本物の空を見せてくれたの!」

 

カタリナの反応を見るに効果はあるようだ

 

「カタリナは本当にシュヴァリエの主を望んでいるの!?ずっとアルビオンに居たいの!?」

 

「ッッッ!!」

 

カタリナはもう隠せてない。

それよりもう少しで結界を斬れる!あと少しだ!

 

「もしそうなら、寂しいけど止めないよ・・・でも、もしそうじゃないなら今度は私が外に連れ出すよ!!カタリナが私を広い広い空に連れて行ってくれたように!!」

 

シュヴァリエの結界の力が強くなる、ルリアは吹っ飛ばされそうになるがグランが受け止める。

 

「ジータ!大丈夫か!?」

 

「大丈夫だよ!!」

 

よし!ジータも大丈夫そうだな。

あともう少し、もう少しで斬れる。

 

「カタリナさんの本当の気持ちを聞かせてください!」

 

「お願い!カタリナ!!」

 

「カタリナさん!お願いです!」

 

兄妹とルリアがそう言った後少しずつ詰めていく。

 

「私達は!カタリナさんと旅を続けたい!」

 

「大切な誰かを犠牲に!幸せにはなれない!」

 

いける!俺は剣を振りきる、結界を斬れた。

あ、やべさっきまで結界を押すように進んでた兄妹が急に結界が消えたから転んだ。

 

「ルリア!グラン!ジータ!」

 

そう言いカタリナがこっちに駆け寄ろうとするが

 

「お姉さま!?」

 

ヴィーラも声をかける

カタリナはその声を聞くと止まり後ろを向きながら言った。

 

「私は・・・私が犠牲になることでルリアを幸せにしようとした。だがこの兄妹の言う通り、誰かを犠牲にしても!幸せになれない!」

 

そう言うとカタリナはヴィーラの方を向きまた言う

 

「知っていたのに、私はまた、間違ってしまったのだな。」

 

「カタリナ・・・」

 

座っているルリアに対してカタリナは手を差しのべる。

しかしヴィーラはどうするのかね?

そう思いヴィーラの方を見るが様子が変だ。ルリアの手とカタリナの手が触れそうになると。目が赤く光り、ビームを出した

 

「危ない!!」

 

俺はすぐにルリアを突き飛ばした。

ビームは後ろの壁に当たるとその壁を破壊し、大きな穴を空けた。

 

「おい!これは冗談じゃすまねぇぞ!!」

 

そう思いヴィーラの方を向くと

 

「もう少しだったのに・・・」

 

その一言と共になにか飛んでいる。球体に無理矢理羽をつけたような見た目だ。

 

「もう少しで、お姉さまは私とアルビオンで一生幸せに暮らせたのに。」

 

あの羽のついた球体はひとつじゃない、二つ目もある。

てかこれあれじゃね?昔まだテラリアの世界に来る前にこうゆうジャンルの女の子いたよな、たしかヤンデレ?

 

「ヴィーラ?シュヴァリエの力は使えなかった筈じゃ?」

 

もしかしてあの羽の生えた球体がシュヴァリエなのか?

ルリアによるとシュヴァリエはずっとヴィーラに答えてたらしい、つまり

 

「ずっと嘘をついてたってことか、カタリナに残って欲しくて」

 

「すべて、すべてそいつらのせいです。」

 

ヴィーラによるとカタリナと別れた6年間はつらかった、毎晩泣いていたらしい、それでもカタリナがうまくいっていると信じていたようだが帝国に追われる身となり。心配していた、会いたかった、がシュヴァリエの制約で島から一歩も出られない。

ヴィーラは話ながら泣いている。ぼろぼろと涙が流れている。

 

「私は!私はお姉様を罪人にするためにアルビオンの領主になったんじゃない!!」

 

全員なにも言えないでいる。ヴィーラは限界とは聞いたがここまでとはな、まあヤンデレ相手に数年会わない、会えない、想い人が犯罪者だったらこんなにもなるか。

 

「お前たちさえ、お前たちさえいなければ!!!」

 

と言った後すぐ後ろが光る、ヤバイ!

俺はすぐにみんなの前に立ち、英雄の盾を出して防ぐ。

 

「ぐぅぅぅぅ!!?」

 

やばい!これソーラーフレアじゃなきゃやばかったぞ?

ソーラーフレアはフルセットの効果の一つに披ダメージ30%カットがある。しかも攻撃を食らうと爆発するのだが巻き込む可能性があるのでカタリナに

 

「カタリナ!防御系の魔法をはれ!」

 

「わ、わかった!」

 

これで俺の防具の爆発には巻き込まれない筈だ、後は踏ん張るだけ、

俺の装備が光り、爆発する。

爆発の衝撃が光線らしきものを押し返そうとする。が、多分無理だ。だから英雄の盾は構え続ける。

ヴィーラの方も見る、あれは大丈夫だろう。

やがて光がなくなると俺は尻餅をつく。

 

「なんだありゃ?」

 

「ルリア大丈夫か?」

 

そう言ってカタリナがルリアに手を伸ばす、そしてルリアの体を兄妹とカタリナが心配している

フュリアスがなんかしゃべっているが多分あいつがやったんだな、まじで次見かけたら問答無用で襲ってやる。

 

そうだヴィーラの方も見なきゃな、そう思いヴィーラの方を向くと顔を下に向けたまま立っている。

そしてヴィーラの背中からさっきの結界の紋章が出た。

 

そしてヴィーラは空を飛び、フュリアスの船まで行った後、

帝国の船を一太刀で真っ二つにした。

 

ヴィーラは俺達の前に着地すると。

 

「少し待っていてくださいね、お姉様。今そこの害虫共を始末します。」

 

ヴィーラの目は赤く光っている

 

どうやら帝国の船は俺の思っていた以上に多いらしい、ヴィーラの後ろに6隻くらいの船が一斉にヴィーラに大砲を撃つ。

ヴィーラの近くにある羽の生えた球体から青色の光線がたくさん出る、その光線はヴィーラに向かってくる砲弾に当てて爆破させている

いくつかヴィーラの近くまで行くがバリアのようなものをだし防がれる。

ヴィーラは剣を船に向ける、羽のついた球体が剣の先を高速で回り円ができる。その円から巨大な光線を出し、動かすことで帝国の船をすべて破壊した。

 

「これが・・シュヴァリエの力・・・」

 

やべぇなあれは、人と星晶獣の力を合わせると凄まじいな。

ん?ヴィーラがこっちに高速に来る!!

俺は急いでテラブレードを出す。狙いはグランか!!

俺はグランの前に立ちヴィーラの剣を防ぐ。

 

「そういえばまだあの時の決着がついてなかったな!」

 

「あなたごときが勝てるとでも?」

 

俺はヴィーラが言い終わる前にすぐ後ろに跳び、テラブレードの魔法剣を飛ばすが避けられさらに詰められる。

なんでこの世界の奴等はテラブレードの魔法剣より速く動けるんだよ!?

俺はテラブレードをしまう、正直これはもう通用しないだろう。

”スターライト”を取り出す、そして詰めてくるヴィーラに届かないのに剣で突いた。

そスターライトはショートソードと言ってもいいほど射程が短い剣だ。その上突きしかできない。そのかわりに速い攻撃速度と剣の延長線上にビームのようなものが飛ぶ。テラグリムなどとは違いこの剣は威力も高い。言うならばこの剣は槍を超高速で突くのと変わらない速度だ。星晶獣の力を借りても全部避けるのは無理だろ。

 

「なぁ!チッ!」

 

ヴィーラは驚き何発かかすった。

え?かするだけかよ!?なんでこいつ剣一本で止めたり避けたり出来るんだよ!?

 

「この程度ですか!?」

 

そんなわけねぇだろ。って言ってもどうするか?こいつ動きが速すぎるぞ?

・・・見た目は悪いが、使うか。

”コラプターシャベリン”を俺は持ち、ヴィーラ、ではなくヴィーラの前の地面に投げる。

コラプターシャベリンは地面に当たると砕けた。

 

「気が狂ったのですか?」

 

とヴィーラは気にせず前を進もうとするがそれだと避けられないぞ?

 

「ッッッ!!シュヴァリエ!?」

 

多分言葉からしてヴィーラの意思じゃないのだろう。砲弾を防ぐ時にも使ったバリアを出した。

バリアに小さな生き物達が突っ込み、防がれて消えてしまう。

コラプターシャベリンは投げ槍だがこの投げ槍は普通に相手に投げて使わない。コラプターシャベリンは地面などに当たると分裂し、小型のホーミングする生き物を出すのだ。

本来テラリアの世界は不浄の地か深紅の大地のどちらかしかワールドに出ない。明確にどっちの方が良いとかはない、どっちも最悪だしな。

コラプターシャベリンは不浄の地の武器、ゴールデンシャワーやヴァンパイアナイフは深紅の大地の武器や魔法だ。

俺の世界には深紅も不浄も両方ともあった。最初は両方の強い武器が手に入ると喜んださ、最初は

深紅は右側、不浄は左側のところにあり、どこを行くにも危険地帯でもある深紅、不浄を通らなければ行けなかった。

しかもワールドがハードモードになると深紅も不浄も大地の侵食速度がバカみたいに上がるんだ。

お陰で家にまで両方の魔物が来たりした。

いい加減嫌になったので浄化した後一部だけ残し周りのブロックをとって侵食出来ないようにしたがな。

お陰で世界の浄化をしてほしいドライアドからめっちゃグチグチ言われたけどな。さっさと消せ、と。

シュヴァリエが過敏に反応したのも多分コラプターシャベリンが出しているモンスターが不浄の地、名前からして闇、って感じだよな。そんなところのモンスターだから危険視しているのだろう。実際俺ももし不浄を広げるようなアイテムなら使う気はなかった。

シュヴァリエが三匹を防いでくれたが、数が増えたらどうなる?コラプターシャベリンは投げ槍だが無限に投げられる。

俺は何発も投げる。当然地面や壁に。普通に投げても避けられるだろうしな。

砕けたコラプターシャベリンから小さな生き物が出て、全部ヴィーラに向かっていく。

 

「ケイン!やり過ぎだ!!」

 

カタリナは俺を止める。たしかに周りから見たらそう見えるだろう。けど、止めた隙をついてヴィーラは一瞬で俺の前に来た、最悪だ。

ヴィーラが剣を俺に振る、やばい!この位置ならカタリナもソーラーフレアの爆発に巻き込まれる!!

 

「やぁ!!」

 

グランが横から斬りかかるが難なく防がれ、ヴィーラに吹っ飛ばされる。

が、その後ろからジータも斬りかかる、あいつら兄妹は本当に連携がうまい。

けど、またシュヴァリエがオートで防いだ。またバリアを出し、ジータの剣を止め、逆にヴィーラが斬る、ジータも防いでは入るがヴィーラの方がパワーが上だ。

つばぜり合いになったがヴィーラがジータを吹っ飛ばした。

その後ヴィーラはルリアを見る。不味い!!

カタリナも同じ考えだったようで急いで走るか間に合わない。

けど俺なら、ソーラーフレア装備の能力の一つ、ダッシュ能力で!!

俺はダッシュする。この速度ならギリギリ間に合うがもし俺がヴィーラとつばぜり合いになってもジータみたいに吹っ飛ばされるのがオチだ。

俺は一瞬速くヴィーラの剣が当たるより先にロッド・オブ・ディスコードを持ちルリアに触れ、短い距離をワープする。が、ワープしたところにまたヴィーラが迫ってくる。俺はダメージを食らうのを覚悟でまたロッド・オブ・ディスコードを発動しようとするとカタリナがヴィーラの剣を防いでくれた。

 

俺はすぐルリアを連れて下がる、あいつ、ルリアも容赦なく狙ってきやがった!!

 

「お姉様?なぜ邪魔をするのです?お姉様は休んでいてください、後でお茶にしましょう。いい茶葉が入ったのですよ。」

 

あいつ、もうマトモな精神状態じゃないな。

カタリナとヴィーラでもヴィーラの方が力は上のようだ。段々カタリナが押されている。

 

「ジータ!!ルリアを頼む!」

 

「わかった!」

 

俺はヴィーラに今度もスターライトで突く、またビームが出るがヴィーラは回避、その先にグランがいる。

 

「やぁ!」

 

グランの剣は難なく止められヴィーラはグランに蹴りをいれようとするがグランに蹴りが当たるまえにスターライトでヴィーラを突く、するとヴィーラは蹴りを中断し、回避した。

 

「ありがとうございます!」

 

グランがお礼を言うがそんな暇はない。

ヴィーラは再びこちらに斬りかかってくる。

今度は”テラリアン”を出す

 

「ケインさん!今はふざけてる場合じゃないですよ!」

 

「失礼な!ふざけてるわけないだろ!」

 

「それ!ヨーヨーですよね!?今何に使うんですか!」

 

こう使うんだよ。

俺はヨーヨーことテラリアンの糸の輪っかに中指を通し、ヴィーラに向かって投げる

 

「こんなおもちゃ!!」

 

ヴィーラはテラリアンを弾こうとしているがそれは大変だぜ?

なんせテラリアンはヨーヨーの中では最高の武器、ヨーヨーの性能も高いがプラスで緑色のヨーヨーの形をした残像が出るんだ。敵であるお前を追尾してな。しかもこのヨーヨーは俺の手足の様に動かせる。はたしておもちゃって言っていい性能かね?

 

緑色の残像は全部ヴィーラに向かう。ヴィーラは驚いている。がまたシュヴァリエがオートで防いだ。バリアを張りやがった。

そのままヴィーラは俺に近づき、剣を振る。がヨーヨーを舐めるな。

俺はヨーヨーを急いで手元に戻し、ヨーヨーを剣に当たるように投げつける。

テラリアンの威力もあり、ヴィーラの剣を弾く。そのままヨーヨーの糸を伸ばし、剣に巻き付ける。

そのままヨーヨーの糸を固定し、剣を引っ張る。

 

「く、小癪な・・・」

 

「これで剣が使えないけどまだやる?」

 

「当たり前です!!」

 

ヴィーラの近くにいた羽のついた球体が俺の顔と腹に当たり、たまらず手を離してしまう。

 

ヴィーラは剣で俺に斬りかかろうとするがその前にグランサイファーに乗っていたラカムが俺達の近くまで来て、発煙筒を撃った。

お陰で俺達は退く余裕が出来た。

 

「みんな!逃げるぞ!」

 

途中ボーッとしているカタリナの手をグランが無理矢理引っ張ってグランサイファーに乗る。

 

______________________

 

「みんな、大丈夫?」

 

とイオが聞く、俺はともかくグランは息が切れている。かなり疲れただろうな、俺はテラリアにいた頃歩く時間とかは長いからな体力には自信がある。

さてどうするか?そう思っているとカタリナが言う。

 

「私は、騎士になりたいからヴィーラに領主を押し付けた。そして向き合わなかった結果がこれだ・・・

だが!今度こそ!私は彼女と向き合わなければならない!だから・・・」

 

多分手伝ってほしいと言いたいのだろう。けどさっきまでこの団を抜けようとしていた自分が手伝ってもらえるか心配なのだろう。

 

「「「「「「「プッ、ハハハ!!」」」」」」」

 

みんな一斉に笑い出す。こいつらもお人好しだな。

 

「ま、だろうな。」

 

そうラカムは言った後船をアルビオンがあった方に向けた。

 

「さっさと片付けちゃいましょ?」

 

「姉さんのためだもんな。」

 

「星晶獣を相手にするのは今に始まったことじゃないしな。」

 

「今のままじゃヴィーラが可哀想だしな。」

 

「カタリナの気持ち、ヴィーラさんに届けましょう!」

 

「まずはヴィーラさんを止めましょう!」

 

「みんな・・・」

 

カタリナは涙目になっている。まだ早いって言うのに

 

「カタリナさん、これが僕たちの駆空団でしょ?」

 

「・・・ありがとう」

 

さてヴィーラをどうするかね?そう思っているとカタリナは慌てた声で

 

「前だ!!」

 

俺達は全員カタリナの方、つまり後ろを向いていた。

前を見るとヴィーラがこちらに帝国の船を落とした時のように剣を俺達に向けている。剣の周りはまた黄色の円が出来ている、多分光線をグランサイファーに放つ気だ。

ラカムは退くわけではなくむしろヴィーラの方に船を進めている。そしてヴィーラが光線を放った瞬間船を横に動かすことでスレスレで回避した。

 

「このまま城へ!!」

 

俺達は城に戻った。

 

途中でイオとルリアとジータが何か話している。

多分ヴィーラをなんとなする手段だろう。

 

「グラン少しだけ時間稼げる?」

 

とイオが聞く、返事は言わない、ただ俺とグランとカタリナは船から飛び降りて城に着地した。

 

ヴィーラは近くの羽のついた球体からビームを出すが俺達は気にせず走り続ける。

 

さっきいた広場に戻ってきた。もっとも崩れ去っていて元の形はないが。

 

ヴィーラは上から斬りかかる。狙いはグランだ。俺はグランを掴み後ろに下がる。カタリナは俺の前に立ちヴィーラの剣を受け止める。

 

「なぜそのような者達をかばうのですか?お姉様」

 

「話を聞いてくれ!」

 

残念ながらヴィーラは聞く耳を持たない。グランがヴィーラに後ろから斬りかかるが難なく剣を止められ一瞬でタックルを食らって吹き飛んだ。

ヴィーラは容赦なく追撃をしようと飛び、上から斬りかかるが俺がテラブレードで防ぐ、テラブレードは固そうだからな。

 

「お前は!!さっきから邪魔ばかり!!」

 

ヴィーラの斬るスピードが速くなる、ヤバイ!おれはこういう斬り合いは無理だ!人との実戦経験がないからだ。

俺は段々斬られながら端に追い込まれていく、他の武器を出す暇もない。

端には壁がない。つまり俺はこのままだと落とされる。

 

「「ケイン(さん)!!」」

 

二人が俺を助けようと近づいてくるがヴィーラの周りの球体がビームを出し、二人を近づけないようにしている。

 

「私とお姉様の邪魔をするな!!」

 

やばい、力も段々強くなってきた、剣を握る手も力が入らなくなってきた

何回も繰り返し攻撃しているのでソーラーフレアの爆発も機能しない。

 

「落ちろぉぉぉ!!!」

 

その声と共にタックルを一瞬でされる、反応出来なかった。

 

「ケインさーーーん!!!」

 

やばい!このままじゃ落下死する!かくなる上は翼を着けるか?いや着けたら人に見られた時めんどくさい!!何かないか!?俺は急いでインベントリや貯金箱や虚空のバックを漁る。

!!ちょうどいい!これを使おう!

俺は”鱗つきのキノコ”を使う。これはある俺が乗れる生き物を呼びだす。テラリアの世界のピグロンと言う魔物を出す。

 

ピグロンが出るとすぐに俺はピグロンの背中に乗り

 

「飛べ!!」

 

ピグロンはある程度の高さまでなら飛べる。

ピグロンは急いで俺が元いた場所まで飛んでもらう。

戻っている途中に大きな爆発があった。

上がりきってみるとグランが空中から落ちている。

 

「ピグロン!走れ!」

 

ピグロンに走らせる。ピグロンは地味に走るのが元から速い。本来は助走があったほうがはやく走れるが今はこのくらいでいいだろう。

俺は落ちているグランをキャッチする

 

「け、ケインさん?」

 

「おう、大丈夫か?」

 

「よかった、僕、ケインさんが死んだのかと。」

 

「ケイン、その可愛い動物は一体?」

 

カタリナがピグロンを凝視しながら聞いてくる。

あのなぁ

 

「そんな暇ねぇだ、ろ!!」

 

俺は喋りながら上にいたヴィーラの出したビームをテラブレードで弾く。

グランが腰の銃を撃つ、あれは普通の弾ではなく閃光弾が入っている。ヴィーラは思わず目を瞑る。

 

いつの間にかヴィーラの上にグランサイファーがある

グランサイファーの近くにリヴァイアサンが現れる。

ルリアの力だ。

リヴァイアサンは水、ヴィーラは帝国の船を破壊したときのビームを出す。

お互い力は互角だがヴィーラの鎧にはヒビが入って来てる。これはリヴァイアサンの勝ちか?

 

「私の、邪魔をするなぁーーー!!」

 

ヴィーラのビームが急に大きくなった。リヴァイアサンは相殺出来ずビームを喰らい消えてしまう。

がイオの魔法だろうか?ヴィーラの周りに無数の氷弾が出る、それらはヴィーラに向かう、ヴィーラは何個か破壊するがもう無駄だ。

 

「うぁぁぁぁ!!!」

 

ヴィーラは氷弾に何発も当たった後倒れる。鎧も全部砕けたがヴィーラの体は淡く光った後、服が元に戻る。

ヴィーラの額からは血が出ている。

今のヴィーラはシュヴァリエの力を使えない。

 

が、それでもヴィーラは剣を持ち、俺達の方を見る。

グランはカタリナから借りていたらしい剣をカタリナに返す。

 

「カタリナ、言ってこい。」

 

戦いに行くんじゃない、言いに行くのだ、自分の気持ちを。

 

カタリナとヴィーラはお互い見つめあっている。

 

「どうして、どうして聞いてくださらないのですか、お姉様。」

 

「・・・もっと早くこうするべきだったんだ。」

 

その一言でお互い武器を構える。

お互い走りだし、剣をぶつけ合う。

 

「人々を守る誠実な騎士、それが貴方の夢、それを知ったから、六年前のあの日、私は貴方に勝った!」

 

ヴィーラはカタリナと何度も剣を弾きあいながらそう言う。カタリナはなにも言わない。

 

「なのに、あの子供が貴方を惑わせ!誑かし!貴方から夢を奪った!」

 

あの子とはルリアのことを言っているのだろう。

 

「貴方の夢を、叶えてほしかった!!」

 

「貴方に喜んでほしかった!」

 

「貴方のためなら何でも出来た!」

 

「領主の勤めも貴方のためと思えば、苦にならなかった!なのに!どうして!?」

 

ヴィーラとカタリナはつばぜり合いになる。

 

カタリナは悲しそうな顔をしながらついに口を開いた。

 

「私は、君を犠牲にしてきた。君の優しさに甘えて、君から自由を奪って、自分の夢を選んだ。」

 

「だが、初めてわかったんだ。本物の騎士とはどうあるべきなのかを、私はなんのために剣を振るべきなのか。」

 

「君のお陰なんだ。」

 

ヴィーラはその一言に驚いた顔をしている。

 

「君がくれた自由がなければ気づくことはなかった。私が気付くべき道に気付いたのも君の・・」

 

「違う!!」

 

ヴィーラは急に剣を振り、カタリナに怒りをぶつけるように乱暴に剣を振る。

 

「違う!違う!そんな貴方は貴方じゃない!そんな貴方は認めない!!あの頃の思い出が、私の全てだった!」

 

「あの頃の思い出が、私の支えだった。私は貴方を思うことしか出来なかったのに!!」

 

ヴィーラはカタリナを壁まで追い込み、首を掴む。

 

「私が望んだ貴方でいればいい。私が望んだ貴方でいれば、もう間違えない。」

 

ヴィーラは涙を流している。あいつも辛いのだろう。

 

「ずっと一緒に居てください。私が守って差し上げます。」

 

ヴィーラは泣き笑いだ。もう自分の気持ちに整理が追い付いてない感じだ。

またカタリナが喋る

 

「私もそうすべきだと思った。君を犠牲にして、苦しめたから、今度は、私が君のために生きようと思った。」

 

「なら!!」

 

「でも!それではダメなんだ!!」

 

「ッッ!!」

 

ヴィーラはカタリナの首から手を離す。

 

「今度は、私が犠牲になって、同じことの繰り返しだ。何も変わらない!!」

 

ヴィーラは後ずさる

 

「犠牲を払うことでは、誰も幸せにはなれない!」

 

ヴィーラは耳を塞ぐ、これ以上聞きたくないと言わんばかりに

 

「私も、君も、幸せになれる道を選ぶんだ。」

 

ヴィーラは信じられないと言った顔をする。その後グランの方を見る。

 

「お前さえ!!お前はさえ居なければ!!」

 

ヴィーラは剣を持ち、グランに襲いかかる。

俺はすぐグランを守ろうとするがカタリナにジェスチャーで止められた。お前がそう言うなら信じるよ。

 

カタリナはグランの前に立った、そしてヴィーラの剣はカタリナの脇腹を刺す。

 

「お、お姉様、ちが、私はそんなつもりじゃ。」

 

ヴィーラは震える手を剣から離そうとするがカタリナは優しく掴み握った。

カタリナは笑っている

 

「なんで・・・」

 

「あの頃みたいに・・また話そう。私が歩んできた六年、君が話せた六年、まだ・・何も話せてないだろう?」

 

ヴィーラはまた涙を流す

 

「私は、私は貴方さえいれば、それでよかった。」

 

「これが、今の私だ。騎士としての道。」

 

ヴィーラは泣きながらカタリナに抱きつく、泣き声も周りに俺やグランがいるのを忘れているように大声で泣いている。

 

「ヴィーラ、会いに来なくて、すまなかった。一人ぼっちにして、すまなかった。君と話したいことがたくさんあるんだ。また一から始めよう。」

 

「う、はい・・・」

 

やれやれ、これにて一件落着かね。何はともあれ仲直り出来たようでよかった。

さて、急いでカタリナを治療しないとな、急いでイオを呼ぼう。ライフポーションもあるがあっちは数に限りがあるので本当に死にそうなときだけだ。

 

______________________

 

あの後イオを呼び、カタリナを治療してもらっている、しかし本当にヴィーラとカタリナは仲良しだな、今も手をずっと握りあっている。

そう思っているとルリアの胸の結晶が光る、そしてシュヴァリエが出る。

シュヴァリエは戦っている時にうざったかった羽のついた球体から光り輝く触手をだし、ルリアの手に触れる。その後ルリアはシュヴァリエの後ろについていた紋章を粒子にして吸収した。

その後、シュヴァリエはヴィーラの頭を触手で撫でた。

ヴィーラがシュヴァリエに触れると、シュヴァリエは光の粒子となり消えた。

ルリアによるとシュヴァリエの力の一部を取ったらしい、これによりヴィーラはそのうち島から出られるようになるそうだ。

そしてシュヴァリエはヴィーラの側にこれからもいたいそうだ。

まさにハッピーエンドだな、素晴らしい。

_________________________

俺達はこの島を出ることになった。グランはヴィーラを団に誘っているが今回は断るらしい。

この島をもっと見たいそうだ。

 

「最後に昼食になるようにサンドイッチを用意しました。」

 

 

お、ありがたいな。

 

俺とグランが受けとるとヴィーラは俺達の耳元で

 

「お姉様を危険な目に会わせでもしたら、承知しませんから。」

 

「「は、はい!!」」

 

クソ!コェーよ!この女

 

船に乗る、しかし今回は疲れた。

 

「そういえばケインさん、ヴィーラに落とされた時に乗っていた生き物もう一回出してくださいよ。」

 

とグランにお願いされた。まあいいか。

 

俺は鱗つきのキノコを使いピグロンを出す。

 

「プッww」

 

「おい、お前なんで笑った?」

 

「いや、これに乗って防具をつけたケインさんが武器を振り回すのを想像すると、面白くてww」

 

「うるせぇ!こいつも結構そういうこと気にしてんだよ!見ろ!こいつ落ち込んでるじゃねぇーか!」

「え?あ!本当だ!ごめんなさい!!」

 

クソ、ピグロンは知能が高いのか、人の言っていることとかわかるんだよ、しかもこいつ自分の見た目気にしてるし。

ピグロンの見た目はなんと言ったらいいんだ?

豚の鼻にまん丸ボディ、羽が生えていて、サーベルタイガーのように歯が二本長い。

 

「これからも頼むな?ピグロン」

 

やめろ、こっちにじゃれついてくるな。

 




ソーラーフレア・・・ルナイベントの素材で作れる防具、近接最強装備でフルセット効果も強力、ダッシュができる、攻撃を食らうと爆発するなど

ブレイカーソード・・・デカァァァイ!説明不要!!
実際は体力が90%以上の敵に対するダメージが高くなる効果があるが振る速度が遅いのであまり使わない。

スターライト・・・エンプレスオブライトが落とす武器
高速で突きをし、突きの延長線上からレーザーが出る。カッコいいから使いたくなる。

コラプターシャベリン・・・不浄の地の鍵でダンジョンの不浄のチェストの中に入っている武器、作者はこれでフィッシュロン公爵を倒した。普通に便利で強い。

テラリアン・・・ムーンロードが落とすヨーヨーの中で最強の武器、残像が襲ってきたりするが一番ヤバイのは攻撃力、テラリアの近接武器の攻撃力が二番目に高い。一番はあの剣

鱗つきのキノコ・・・不浄、深紅、聖なる地の地下の水でしか釣れないアイテム、使うとマウントのピグロンを呼び出せる。可愛い。性能は空をある程度飛べ、移動速度も助走をつければ速い。
まあみんなUFO使ってるだろうけど。



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16話

グラブル強くなりたい!けどいまだにマグナHLソロで倒せない!
どうやって強くなればいいんだ!!


突然だが俺達は今帝国の船に追われている。次の島に向かっている途中に襲ってきやがった。

帝国は紫色の光線のようなものをこっちに撃ってきている。

俺も爆発物を投げたり撃ったりしているが避けられる、もしくはラカムが船を動かすので全然違うところに撃っていてとても落とせる気がしない。

 

「ラカムさん!あそこに行こう!」

 

とグランが指したところは普通雲は白いのにそこだけ黒い雲が固まっているところ、中には何かあるのだろうか?

普通なら避けて通る、が今は帝国の船に追われている。何があるかはわからないがあそこなら帝国を撒けそうだ。

ラカムは迷っていたがこのままでは不味いと思ったのだろう、何があるかわからない黒い雲のところに突っ込んだ。

 

雲の中には島があった。グランサイファーは島に不時着する。

しかしこの島薄暗いな、多分あの雲が日光を邪魔しているのだろう、

とりあえず船を直す人と村に行く人で別れた。

だがルリアが意味深なことを言う

 

「この島、不思議な感じがします。」

 

「もしかして星晶獣?」

 

とイオが質問するがルリアは

 

「それが、星晶獣のような、そうでないような、とにかくぼんやりしているんです。」

 

この島は要警戒だな。嫌な予感がする。

 

「なんだぁそりゃあまるで霧みたいだな。」

 

本当に霧の星晶獣かもな。そんなことがないのを祈りたいが。

 

俺はグランと一緒に村に行くことにした。一応俺も大人だしな、大人が一人はいた方がいいだろう。

 

「しっかし、こうも薄気味悪いと出そうだな。」

 

とオイゲンが言った。子供共は首をかしげている。

しっかしこのオヤジも結構意地悪なこと言うね、兄妹や

イオ、ルリアなんかはまだ幽霊とかそういう心霊的な物を信じる歳だろうしな、

 

そう思い村を探しにいったが意外なことにイオはオイゲンの言葉を気にしてないようだ。だがルリアとジータはめちゃくちゃ怖がっている。

 

パキ

 

ルリアが枝を踏んだ音だ。ルリアは短い悲鳴をあげながらグランの背中に抱きつく、あっちならまだマシなんだけどな。

 

「キャーー!!」

 

ジータは普段では考えられないような力で俺の体を掴み音のした方に俺を盾にするように振り回す。

もう体がめちゃくちゃ痛い。

 

「ジ、ジータ、ルリアが枝を踏んだ音だぞ・・・」

 

「え?あ!ごめんなさい!」

 

申し訳ないと思っているなら俺から離れてくれ。頼むから。

 

「ジータもルリアも子供ねー、幽霊なんているわけないじゃない。」

 

まあたしかに幽霊は非ィ科学的だ。けど

 

「そんなことないぞイオ、幽霊はいるぞ。」

 

「何よ、証拠でもあるわけ?」

 

テラリアには夜に稀に会えるレイスとゆうれい、と言うハロウィンの間しか出ない敵がいるレイスの方は新月の日にはよく会えるようになる、

また悪魔の祭壇を破壊したときにレイスが絶対3体くらい出てくる。悪魔の祭壇はウォールオブフレッシュを倒した後に破壊するとハードモード限定の鉱石がワールドに出るようになる。俺も新しい鉱石が楽しみで一気に悪魔の祭壇を三つ壊した。

そのせいで9体くらいのレイスに囲んでボコボコにされた。あれは絶対に一つずつ壊した方がいい、経験者である俺が保証する。

 

他にも壁や床を通り抜けて死神がこちらを殺しにくることもある

 

ちなみにレイスはなぜか”正確な時計”と言うアクセサリーをドロップする。正確な時計はデバフのスロウを無効にするアクセサリーだ。基本はスロウを使うやつが低確率でドロップするのだがレイスはスロウを使わないのに何故か持っている。

 

死神の方は死神の鎌をドロップする。普通に便利な武器だ。

 

「まあ明確な証拠はないな。」

 

「それにしてもこの中で一番年上のあんたが幽霊なんて信じてるなんてね。」

 

まあその幽霊に殺されといて幽霊はいないとか言えないしな。

 

「ちょっとー待ってよー」

 

ジータが遅れている。やれやれ。

 

「ちょっとグランは先行ってろ。」

 

「わかった。」

 

さて、こいつにも早く歩いてもらわなきゃな。

 

「なんで幽霊が怖いんだ?」

 

「いやなんて言うか、得体が知れないじゃないですか。」

 

「なら俺からアドバイスだ。」

 

「え?なんですか?」

 

「幽霊は殺せるぞ。」

 

いやもう死んでるから消滅かな?

 

「ならいけそうです!!」

 

こいつも結構すごいよな。

 

「キャーーーーーーー!!!!!」

 

これはルリアの声!?やばい!

 

「いくぞジータ!」

 

「うん!」

 

いざついてみると顔色の悪い人がグランと話していた。

てかこいつ。

 

「グラン下がれ、そいつはゾンビだ。」

 

「え?」

 

グランは多分ゾンビに同情するタイプだ、それに人に近い奴は殺せないだろ。

 

「グラン、俺がやる。目を瞑ってろ。」

 

「え?ケインさん?」

 

「ちょっと待った!俺はたしかにゾンビだがお前達を襲ったりはしないよ。」

 

え?ゾンビなのにそんなペラペラに喋れるの?

 

「ケインさん、この人達は悪い人じゃありません。」

 

「・・すまん、早とちりだった。」

 

「なんでそんなゾンビ見た瞬間戦おうとするんだよ?」

 

とビィが聞いてきた。まあ理由は一つだよな。

 

「昔ゾンビが毎晩攻めてくるようなところに住んでてな。あいつら普段からドアをどんどん叩くし、こっちを殺しにくるし日によってはドア開けて殺しにくるし。」

 

「どんなところに住んでんだぁ!?」

 

ビィよ、これでもまだマシなところに住んでたんだよ。

砂漠は気持ち悪いデカイ虫がいるし、不浄、深紅、聖なる土地もモンスターが強いし、ジャングルも強いし壁貫通の植物がいるし、空だとワイバーンが襲ってくるし。

 

家は基本的森林に建てた方がいい。ハードモードになったときにそこが一番安全だからだ。

 

ゾンビ夫婦は俺達を家に案内してくれた。しかし俺の世界のゾンビと比べると腐臭はするけど体が崩れてない。

まあ体は紫色になってるが。

 

「き、きっと風邪かなにかで肌色が悪いだけですよ。」

 

とルリアが言うが俺はゾンビと毎晩会ってるからわかる。こいつらはゾンビだ。

 

「私達はゾンビだから風邪なんてひかないわ。」

 

と婦人が言う。まあゾンビってことは死んでるしな。

 

「ゾンビって言うのもそう悪いことばかりじゃない。」

 

ルリアは目の前のゾンビを信じたくないようでグランに助けを求めようとするが

 

「そろそろ現実を受け止めよう。目の前の現実を。」

 

「そ、そうよね。きっとすぐ慣れるわよみんないい人達みたいだし!ゾンビだけど。」

 

ゾンビでいい人なんて俺は初めて会ったな。テラリアの奴等もこのくらい優しいと嬉しかったんだけどな。

 

「その、皆さんはいつからこんな状態なんですか?」

 

とグランが聞く。そういえばテラリアのゾンビってどこからわいてるんだろうな。あいつらはどこの、誰の死体なんだろう。

 

「そうさなぁ、かれこれ100年くらい前になるか。この島で流行り病が流行して、島の奴等が全滅するんじゃないかって時だった。霧が島中を覆って、幽霊船が現れた。」

 

「「ゆ、幽霊船?」」

 

ルリアとジータは怯えている。

 

「それ以来この島では死ぬってことが無くなってね。」

 

「まあ、みんな100年もたったから慣れちまったよ。」

 

俺はテラリアの世界では死ぬことは出来た。けど死んでそのままは出来なかったが、俺も実質ゾンビに近いのかもね。

 

「それに最近は外の人が立て続けに来てね!!」

 

へぇ、俺らの他にもいるのか。

 

「そう言えば紹介しようかね。」

 

そういって婦人が案内してくれたところには黒騎士が連れていた人形と呼ばれていた奴がいた。

 

ちょっと待て、こいつがいるってことはここには・・

 

「なんでもね、傭兵のドラフの女性とエルーンの男性と来たんだ。」

 

「たっだいまー!」

 

さすがに誰かはわかる。あの獣耳野郎だろう。

 

「あんた達!!」

 

「なぜここに!!」

 

こっちは臨戦態勢だ。向こうもドラフの女性が剣を手にかけている。

ここでは戦いたくないし止めるか。

 

「あのなあ、今俺達はお世話になっている人の家に居るんだ。ならせめてこの家では争うのはやめないか?」

 

「そーだよスツルム殿」

 

俺と獣耳野郎はお互いの仲間を諌めている。

 

グゥゥゥゥ

 

「・・・・これは、その。」

 

ルリアのお腹の音か?魔物のうなり声のようにも聞こえたが。

 

「・・お腹、空いてるの?」

 

とオーキスが聞く。

 

「早く、ご飯。」

 

まあとりあえずお互い飯を食べることになった。

 

出されたのは紫色のスープ

 

「おぃ、これなんかすげぇ色してるぜ?」

 

とビィが失礼なことを言っているが

 

「「いっただきまーす!!」」

 

俺と獣耳野郎は普通に食う、大丈夫だ、カタリナの料理でもなんとか生還できた俺なら!毒が入っている程度じゃ死なない。

 

 

「うま!」

 

「うーまーい!」

 

色だけみたらヤバそうに見えるけどうまい!

 

「もしかして、このキノコ幻のトラモントダケじゃ?」

 

「おお、よく知ってるねー!そいつはこの島の名物なんだ。」

 

いやよく知ってるな。しかしキノコは好きなんだよな、昔はポーションとか作れなかったからキノコを食べて体力回復してたな。

 

ルリアも意を決して食べる。

 

「おいひいです!」

 

「グラン、食べないなら俺がもらうぞ。」

 

食べてなかった全員も食べる、全員美味しいと言った。

 

「このキノコ、もちもちですね?」

 

とルリアが人形と呼ばれていた女の子に話しかけるが女の子は返事すらしてくれない。がんばれ!ルリア。

 

「ごちそうさまです。」

 

俺達は食べ終わった、さて、聞くか。

 

「で、なんでお前らはここに入るんだ?バカンスとか言わないよな?」

 

「それはこっちのセリフだ、なぜ貴様らがここにいる?」

 

「私達は帝国に追われてここに不時着しました。」

 

「僕たちはねー、この島にあるお宝を見つけにきたんだ。」

 

イオとビィとジータがじっと獣耳野郎を見つめてる。

まあ獣耳野郎は信用しにくいよな

 

「そのお宝は見つかったんですか?」

 

とグランは聞くが

 

「それがねー、全然ダメ、何日も歩き回ってるけど見つからないのよー。」

 

「そこでさ、提案なんだけど一時休戦にしない?」

 

「いいぞ。」

 

「ちょっとケイン!?」

 

イオが騒いでいる、けど

 

「あのなぁ、逆に聞くけど今争ってどうするんだよ?もし黒騎士がいたらどうするんだ?お前らあいつに勝てんのか?」

 

俺がイオにそう言っているうちにグランは

 

「俺達に宝探しを手伝えってことですか?」

 

「違う違う、宝は僕達で探すから、君達にやってほしいのは星晶獣の保護。」

 

なんでもこの島からは出られないらしい、なんどチャレンジしても戻ってくるそうだ。

星晶獣は村人の言っていた幽霊船だ。俺達はここでゾンビになって過ごしたくないし、幽霊船はゾンビを食べるらしい。

婦人も幽霊船が思い出したようにこの村に来て、ゾンビを食べると言った

 

グランは獣耳野郎の停戦を受けた。ただスツルムは納得していない。

 

「大体ゾンビなんていない。」

 

こいつ目の前にゾンビがいるのによく言えたな。

 

「こいつら見ろよ!ゾンビじゃねぇか!」

 

とビィが抗議するが

 

「違う、風邪をひいてるだけだ」

 

とさっき聞いたようなことを言った。

 

「そうだな?ドランク?」

 

「いや、どう見たってゾ痛ぁ!!」

 

言い切る前に多分刺したんだろうなぁ。

スツルムは多分ゾンビとか苦手なんだろう。なら今までのお返しだ。

俺は金庫を設置し、そこから”ゾンビの手”を出す。

 

「これは俺が倒したゾンビの腕だ。」

 

そう言いながらスツルムに近づける。

 

「くだらない、どうせ加工とかだろう?」

 

そう言いながら席を立ち、壁まで下がるスツルム

 

「まあまあ、加工かどうか確かめてみろよ。」

 

まあマジでゾンビの腕だが。一応ドロップ物だから金庫に入れていたけどこんなところで使うとはな

そう思いながらスツルムにゾンビの腕を近づける。

スツルムはもっと下がろうとしているが壁があるので下がれない。

 

「ドランク、こいつをなんとかしろ!」

 

「えぇー?スツルム殿でも出来るでしょー」

 

ドランクはニヤニヤしながら言っている。俺もニヤニヤしているが

 

「「うわぁ・・・」」

 

ジータとイオの冷めた目が俺に向けられるが気にしない。

 

スツルムにゾンビの腕を触れさせようとすると、スツルムはすぐに俺の後ろに回り俺の尻に剣を刺す。

 

「いってぇ!」

 

その後ドランクには連続突きを尻にする。

 

「痛い痛い!!」

 

とまあふざけ終わった後はドランクに案内された、なんでもこの島には唯一の医者がいるらしい、その医者は星晶獣の研究もしているらしいので話を聞きにいく。

途中で人形、いやオーキスと言う名前らしい、オーキスに自己紹介をしつつ

俺達は大きな屋敷についた。

途中でルリアが止まる。

 

「どうした?」

 

「あそこに女の子がいるので話を聞きに行きましょう!」

 

俺はルリアが指差した方を見るが何もいない。

 

「どれのこと言ってるんだ?」

 

「もールリアったら誰もいないよ」

 

ジータよ、俺を盾にするんじゃない。

 

「いやここにいますよ。」

 

そう言いルリアは何もないところを触る、すると急に青く光り、そこから青い髪のエルーンの女性が現れた。

 

青い髪のエルーンの女性に名前を聞くがわからない、と言われた。

 

「じゃあさ、フェリちゃんなんてどう?」

 

とドランクが言う。フェリはそれでいい。と言い切った。

 

フェリに案内され、俺達は屋敷に入る。フェリは霧が出て目が覚めたら名前がわからなくなっていたらしい。

 

「ただ、何か大事なことだけは忘れている、と言う感覚がある。」

 

フェリが案内したところには本が山のように積んである。

 

「この本は星晶獣についてか?それとも医学か?」

 

「半々だな。」

 

その後フェリは少し上に飾ってあった紙をランタンで照らす、そこには船のような物が書いてあった。

 

「星晶獣セレスト、不死を司る星晶獣だ。」

 

この島の医者はセレストの力を使い不老不死になろうとしたらしい。そのために村の奴等を騙し、儀式をしたらしい。医者がどうなったのかはわからない。けどセレストは実際にこの島に来た。

 

不老不死か、不老もつらそうだが不死に関しては言える、マジで辛いぞ、俺はまだ死ねて生き返ることができるが不死だと体を溶かされても死ねないんだろ?ならいっそ死にたくなるな。

 

「多分、私がこうなったのもその儀式に巻き込まれたからだと思う。もうすべてを知っているのはセレストだけなんだ!だが、セレストにも私の姿は見えないらしい。」

 

「この100年で私の姿が見えたのはお前達だけなんだ!だから・・・」

 

まあこう言われたらうちのお人好し団長なら絶対助けようとするだろうな。

実際やる気だしな。

そう思っているとルリアが急に苦しそうにした。そして

 

「星晶獣の気配がします。」

 

と言ったオーキスは

 

「こっちに向かって来てる。」

 

急いで屋敷から出るとセレストがいる。セレストは急に

フェリの方に押し潰そうと降りるがグランがフェリと一緒に横に移動したので当たってはいない、その代わりにオーキスの方に向かってものすごい勢いで滑っている。このままじゃオーキスは轢かれる。

イオ、ルリアが急いで走っているがあれじゃ一緒に轢かれる。クソ、仕方ない。ロッド・オブ・ディスコードを3回発動する。痛いが我慢だ。俺は三人を庇うように轢かれようとした。俺は目を瞑っていたわけではない、が。なぜか目の前が真っ暗になった。

しばらくして、急に輝いたと思ったら一面お花畑のところにいる。

 

ここどこ?

 

 

 




正確な時計・・・小説の本文通りスロウ、のデバフを無効にするアクセサリー、なんでレイスが持ってんの?

ゾンビの手・・・ゾンビが0.4%の確率で落とす”剣”である。手だけど剣扱いである。
最序盤に手に入ったら強いけど、初めてのボス戦の前に大体使わなくなる。


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17話

すみません、今日から毎日投稿が出来るかわかりません、なんせ学校があるので。本当に申し訳ないです・・

ゆゆゆ03さん誤字修正ありがとうございます!


俺は星晶獣セレストに喰われた。

で、目が覚めたら一面お花畑にいる。

近くを見るとルリア、オーキス、イオと三人が気を失っていた。

魔物などは今のところいない。周囲を警戒したが生き物がいるかもわからない。

 

俺花を調べたが特におかしいところはない。この花は一体?

 

「え?どこですかここは?」

 

ん?ルリアが目を覚ました。

 

「わからん、気がついたらこんなところにいた。」

 

オーキス、イオも起きた、とりあえず脱出を目指して見るか。

 

「ルリア、どこに行った方がいいとかあるか?」

 

星晶獣ならルリアに聞くのが手っ取り早い。

 

「あっちがいいと思います。」

 

よし、他に向かうところがないし行くか!

 

俺はみんなと歩いて向かっている。もっとも何か来てもいいようにテラブレードを持っているが。

イオが急に立ち止まった。

 

「どうした?イオ?」

 

「え?・・・なんでもないわ!」

 

「大丈夫かよ・・・!?」

 

突然心音が大きくなったように思える。

 

「大丈夫ですか?ケインさん?」

 

「・・ああ、大丈夫だ。それよりここから早く脱出するぞ。」

 

ここはヤバイ、一瞬ルリアが誰かわからなかった。

 

ルリアが指した方向に行くとドアがある。

ここは俺が・・

 

「開けるわね!」

 

ちょ!イオ!?怖いもの知らずだな。

 

イオがドアを開けた瞬間、お花畑は一瞬で荒野になる。大きな岩があり、風で砂が飛んでくる。

こりゃまたお花畑とは程遠いところに来たな。

オーキスは黙々と前を進んでいく。俺も急いで着いていく。オーキスに何かあったらドランクやスツルム、最悪黒騎士と戦うことになりそうだからな。

 

またドアを見つけた。今度は俺が開ける。

 

すると家がいっぱい建っているところに出た。近くにはマンションもある。

 

「すごーい!私こんなに高い建物初めて見ました!」

 

「本当ね、私も初めて見たわ。」

 

とルリアとイオが言っている。まあ俺もこの世界に来てからは一番高い建物だな。

けど、このマンション、どこかで見覚えが?

 

「次に行きましょう!ケインさん!」

 

まあ別に気にしなくていいか。

そう思い、俺はルリアのところに戻った。

 

次のドアを開けると森林についた。星晶獣は本当に何でもありだな。

俺達はまた進む、さっきからルリアがオーキスをチラチラ見ている、まあオーキスは気づいてないが。

イオは赤い木の実をルリアにふたつあげる。

 

「これ、喉乾いたでしょ?オーキスにも分けてあげて。」

 

イオは優しいなルリアも笑顔でオーキスに話しかけに行った。オーキスは木の実を受け取ったようだ。

 

しばらくすると雨が降ってきた、けどオーキスは真っ直ぐ進み続ける、あれじゃ風邪引くぞ?

俺は”アンブレラ”をルリアに渡す、ちょっと赤と白で目立つ色だがまあいいだろ。

 

「ルリア、その傘でオーキスを雨から守ってやってくれ。」

 

「ケインさん・・ありがとうございます!」

 

俺はもうひとつ”アンブレラ”を出す、イオは大きな葉っぱを傘に使っている。

しかし微笑ましい光景だな、ルリアとオーキスは親友になるかもな。

 

次は俺がドアを開ける、すると綺麗なところにでた

空を見ると虹があり、岩はピンク色、木は葉っぱが虹色、おまけに草はエメラルドグリーン色、と光景だけなら綺麗なところだ。

けどこの光景は見たことある。俺はすぐさまテラブレードを構え、周囲を警戒する。

 

「ど、どうしたんですかケインさん!?」

 

「ルリア、オーキスちょっと下がってろ。」

 

俺は全方位見る、敵は居なそうだ。

 

「さっさとここを抜けるぞ。」

 

「え?なんでよ?こんなに綺麗なところだから少しくらいゆっくりしてもいいじゃない。」

 

「ここは俺が知っている危険なところに似ているんだ。下手したら星晶獣クラスの化物が出るところだ。」

 

てかなんでセレストの腹の中にこんなのがあるんだ?

この世界はテラリアのワールドじゃないか。

いやまて、さっきのマンション、もしかして・・・

 

「あ!ドアが見えてきましたよ!!」

 

今はここを出るのが優先だ。それより次はイオに開けさせる。俺の予想が正しければ・・

 

「うわぁー、暑いですー!」

 

火山のようなところに来た、さて聞いてみるか

 

「なあイオ、お前ここに来たことないか?」

 

「え?どうしたのいきなり?」

 

「いいから。」

 

「たしか、あ!思い出した!ここは昔お父さんと来たとこだ!!」

 

「あのお花畑と荒野は?」

 

「あそこも昔行ったことある。」

 

ビンゴ、多分ドアを開けるとドアを開けた人の記憶のどこかの場所に行くのだろう。

ならイオにドアを開けさせよう、俺の記憶の場所はろくなところじゃないからな。

 

「え?でも私あんなカラフルで綺麗なところに行ったことない。」

 

「あそこは俺が行ったことあるところだ。」

 

「へえー!あんなとこどこに有ったんですか?」

 

「一応言っとくがあそこは超危険地帯だ。今のお前らじゃ早い。」

 

ほんと冗談抜きで、ここのボスのエンプレスオブライトは昼に戦うとめちゃくちゃ強くなるんだ、今が昼だか夜だかわからんがやめてほしい。

 

「そんな危険なとこに行ったことあるんですか!?」

 

「まあな。」

 

行ったことあると言うか通り道なんだよなぁ。

 

やがてドアに着き、イオに開けさせる。

 

今度は薄暗い石造りの道だ。多分建物の中とかだろう。

 

「ここは、たしか」

 

ここは俺でもわかる、俺達がさっきまでいた建物、フェリがいた医師の家だったところだ。

俺達は進んでいく。

奥につくとセレストの絵がある。やっぱりさっきの医師の家か。

 

「よくここまで来たな。」

 

部屋には俺達以外に人はいない、けど男の声がする。

多分こいつは

 

「この島の医師だったやつか。」

 

「そうだ、私がセレストを呼んだ医師さ。」

 

儀式の後、医師は行方不明になっていた、どこに居たのかと思えば、まさかセレストの中とはな。

 

「ここへようこそ、セレストに導かれし者よ。」

 

?どういうことだ?セレストが俺達を導いたのか?

そう思っていると周囲が赤黒くなる、さっきは部屋だったのにいつの間にか広い空間にいるようだ。

 

「キャア!?」

 

イオが悲鳴をあげたのでイオの方を見るとイオの足元にまるで水分をすべて抜かれたような人の顔がある。

 

「セレストに取り込まれた者は、記憶を吸いとられ、思い出だけが残る。」

 

周囲にイオの足元のような顔がかなりある、女性から男性までたくさんだ。

後ろから触手のような物がイオに向かっている、俺はすぐ切り落とす。

 

「ほお?この中では貴様が一番面倒だな。」

 

「ルリア、もしここで暴れたらどうなる?」

 

「・・・ここはセレストの核とも言える部分、多分セレストがかなりのダメージを受けます。」

 

まじか、じゃあひたすらデイブレイクを投げるのとかは無理か。

そう思っていると床が突然触手になり、俺の足を掴む。

俺の床が突然水のようになり、俺は沈んでいく。またイオに触手が延びるがテラブレードの魔法剣を飛ばし、斬る。

 

「ほう?自分の身よりそこの子供を守るか。」

 

そうしている間に俺の体はどんどん沈んでいく。もうヘソ辺りまで体が沈んでいる。

 

「ケインさん!!」

 

ルリアとオーキスは俺の手を掴み引っ張り出そうとしている。けど幼い二人の力じゃ無理だ。

やばい、なんか何もカンガエラレナクナッテキタ

 

「あなたは!セレストの力を歪めてる!」

 

「セレスト、嫌がってる。」

 

「だからセレストは助けてほしくて私達を呼んだんです!!」

 

「あなたは、邪魔。」

 

「黙れ!!」

 

モウダメダ、ナニモカンガエラレナイ

 

・・・・・・・・・・・・

 

ナンダ?急に意識が戻ってきた。

俺は前を見るとオーキスとルリアが取り込まれそうになっている。

イオの方は俺とは違って壁に沈んでいる

がイオと俺は青い光に包まれていく、なんだこれは?

すると俺は急に吸い込まれる。本来なら俺はさっきの奴等みたいに水分を全部抜かれたような状態になるのだろう。

けど違った、俺は外に出された。空中に。

イオも出されている。

すぐにホバーボードに乗り、イオを抱える。

何故か近くにグランサイファーがあったのでそこに着地する。

 

「ケインさん!?」

 

「すまん!ルリアとオーキスはまだセレストの中だ!」

 

「ケインさんとイオちゃんは大丈夫ですか?」

 

イオを見ると元気がない、怪我はなさそうだが。

 

「一体なにがあったんだ?」

 

とフェリが聞いてくるので答える

 

「セレストの中にあの医師がいる!そいつがセレストを操り、ゾンビやルリア達を取り込み、力をつけている!!」

 

「な!?」

 

「でも、セレストは死んだ人達は取り込んだけど、生きているケインと私は出した。まだ星晶獣としてのセレストが私達を出してくれたの!」

 

「僕はセレストのところに行きます。あそこにルリアが居るんです。」

 

今回はルリアも、フェリも、村の人も、セレストも全員助ける。やってやるさ。

俺達は村の人から材料を貰い、即席のバリスタを作った。ロープをつけた拘束用だ。

 

セレストまでの距離は遠い、ピグロンでは多分届かないしホバーボードじゃ早さが足りない。

だから拘束用のバリスタのロープからセレストに乗り込む、俺はその補佐だ。

 

「あいつに魂を取られないためにはセレストを解放するしかない。けど解放したらこの村は・・・」

 

そうだよな、この島はセレストが来たことにより死ななくなってるんだ。セレストを解放したらこの島の人達は・・・・

この村の人達はなんて言うかね。

 

「終わりがきた、そうよね?」

 

「まあ元々こんな状態で生きてるのがおかしいんだ。」

 

「それに、記憶も命も奪われて、ずっと過ごすなんてまっぴらだ。」

 

「私達は私達のまま死にたいんだよ。」

 

この人達はすごいな、みんなもう長く生きたって満足してるんだ。そして、俺達を手伝ったらもう死ぬのがわかってても手伝っているんだ。

 

「皆さん、本当に何から何までありがとうございます!」

 

俺は頭を下げる。ここまで自分の終わりを冷静に受け止められる人達はそういない、いないから不老不死なんて目指すんだ。あの医師のように。

 

「セレストが来たぞー!」

 

ラカムの声が聞こえた。行くか。

 

俺達はグランサイファーに乗り、セレストに近く。

今回は装備をつける、俺はセレストの気を紛らわせるために、ある程度セレストに攻撃する。

そのために装備とアクセサリーもわざわざ変えてきた。

 

「ケインさん、その剣は初めて見ますね。」

 

とジータが言ってきた、まあたしかにこの世界で使うのは初めてだな。

”ホースマンブレイド”を今回は使う。防具やアクセサリーも攻撃力ではなく振る速度を上げている。普通なら攻撃力アップの方が強いのだがホースマンブレイドは他の剣にはない特徴がある。

 

「よし!いくぞグラン、ジータ!」

 

グランサイファーに乗っていた村人にバリスタを撃ってもらう。バリスタの拘束用のヒモからグラン、ジータと俺はそれぞれ棒をロープの上にし、ぶら下がるようにしてセレストに近づくが。

セレストが急な方向転換をした。

ラカムはすぐ対応するがグランのロープは切れそうだ。

 

「まずい!?」

 

ドランクが切れたロープの両端を掴み、ロープを張らせてくれた。

けどドランクも限界そうだ。

 

「グラン!!捕まれ!!」

 

俺はわざとロープを切り、ターザンのように切れた方のロープがセレストに向かっていくのでそれに捕まり、グランの手を掴む。

ジータの方を見ると、なんとか口に着いたようだ。

 

「グラン!ジータ!!セレストの口に入れてやる!そこからは頼む!」

 

俺は船をよじ登り。

 

「セレストごめん!文句ならあとで聞く!」

 

俺はホースマンブレイドで何回もセレストを斬る、多分大したダメージになっていない。

 

「はは!!なにをやってるのかな?そんなナマクラで星晶獣が止まるわけないだろう!!」

 

と医師の顔が急に出て、煽ってくる。

けどホースマンブレイドの強さは斬る攻撃力の高さじゃない。魔法剣としての能力だ。

 

「な!?なんだあのカボチャは!?」

 

ホースマンブレイドは敵を斬ると壁貫通、ホーミング、剣の攻撃力の1.5倍の威力をほこるカボチャをどこからともなく出すんだ。

今回はセレストを倒すわけじゃないから攻撃力は上げない、けど攻撃速度を上げているのでカボチャの多さはすごいぜ?

カボチャは続々とセレストに突っ込む、セレストの体がボロボロになっていく。

 

「く!?中の兄妹といい貴様といい!鬱陶しい!!」

 

へぇ?あいつらも頑張ってるんだな、なら俺も頑張らないとな。

 

「なぜだ!?なぜ邪魔をする!?私の力になれるのだぞ?光栄だろう!?」

 

「お前じゃなくてセレストの力だろ。悔しかったらセレストから離れて自分でかかってこい。」

 

「ぐう!?黙れ!!」

 

さっき見たいに触手を伸ばすが全部ホースマンブレイドで切る、ちなみにこいつがやってることは悪手だ、なぜなら

 

「なぁ!?カボチャがまだ増えている!?」

 

切るものを多くしただけだからな、切った回数が増えたからカボチャも増えるさ。

 

「お前バカだろ?セレストの力に頼りきりなのがわかるぞ。」

 

「黙れぇぇぇぇ!!」

 

今度はセレストの甲盤の樽や錨が動きだす。

それは回り始めると俺に向かってくる。けど、こういう攻撃はテラリアで見た。

錨は首を傾けて避ける。樽はホースマンブレイドで切る。

今度は魔法の玉のようだ。紫色の玉が俺の周りに出る。

 

「どうだ?こうやって囲まれたらもう終わりよ!」

 

まあ余裕だが、ロッド・オブ・ディスコードを使い、範囲外に逃げる。

 

「貴様!!さっさと死なんか!!」

 

いや理不尽か。またさっき見たいに触手を出し、俺を取り込もうとする。

 

「だからそれじゃダメだって。」

 

こいつも懲りないな、さっきよりも触手を増やしてきやがった。おかげでまたカボチャが増えるぜ。

こんな奴のせいでこの島の人達はおかしくなってるんだ。ほんの少し苦しんでもらうか。

 

「まあ地獄の業火でも食らえ。」

 

俺は”インフェルノフォーク”を使う、これは見た目は赤く、デカイフォークだが名前からわかるがただのフォークじゃない。火球を出す。ちなみに地獄かはわからんでも名前にインフェルノってついてるし

 

「ぐぁぁぁ!?熱いぃぃぃ!!」

 

このフォークの魔法は火球の威力も高いが敵や壁に当たると火の粉のようなものをしばらく着弾地点に残し続けるのである。

これは熱いぜ?なんせ当て方がよければミニボス級ですら瞬殺できるような魔法だ。

俺は医師の顔に当ててやった。正直効かないと思っていたが普通に聞いた。

この魔法はダンジョンの骨が撃ってくる魔法のひとつだ。俺も食らったことあるが痛い。ましてや顔だもんな。

 

「どうだ?少しは反省したか?」

 

「うるさい!!村のゾンビ共を吸収すれば貴様なんぞ!!」

 

その前にグランとジータが止めてくれるさ。

 

「な!?ぐ、ぐぁぁぁ!!」

 

お、どうやら終わったようだな、医師が急に苦しみ出した。

 

「なぜだ!?なぜ失敗する!?なぜ貴様ら凡人共に負けるのだ!?」

 

「さあな、けど、お前はその凡人を舐めすぎた。いくら天才でも、一人じゃ意味ねぇよ。」

 

なんせ村の人達はゾンビになったのは少しも感謝してないしな。

医師の男の顔は崩れた。

それと同時にセレストの船もボロボロになっていってる。

もしかして崩れるのか?

そう思っていたがセレストは医師の儀式のせいだろうか?体についていたものを崩しただけだった。

 

村の方を見るとゾンビの村人達が次々と光の玉のようなものになり、空に向かっていく。

セレストの力を解いたからな。あの人達もあるべき場所に帰るのだろう。

 

段々空が今まで暗かったのが日の光で明るくなっていく。

これで終わりだな。

 

俺達はグランサイファーに乗って次の島に移動する。

ゾンビの村人達がいた村には今は誰もいない。

グランサイファーが飛ぼうとしているなか、兄妹二人は村に手を振る。

お世話になったからな。

 

ルリアはオーキスに手を振っている、そしてグランとジータに聞く。

が次会ったら敵かも知れないんだ。戦いたくなくなるね。

 

「いつか、空の果てでわかるでしょうか?私やオーキスちゃんのこと、グランやジータのお父さんのこともわかるんでしょうか?」

 

「僕はそう信じてる。」

 

ジータも頷いている。

 

実際グランとジータの親父さんってどんな人なのかね。仮にも育児放棄してるんだ。俺もグランの同じようにグランの親父さんをひっぱたこうかね。

 

「あの、セレストがあのカボチャを出したのは誰?と聞いているのですが・・誰か知ってますか?」

 

しーらね。さっさと寝るか。

 

 




アンブレラ・・・序盤の浅い洞窟の木の宝箱に入っていることのあるアイテム、これを持っていると落下が遅くなり、落下ダメージを受けなくなる。
ちなみに色が某製薬品会社のマークと同じ色

ホースマンブレイド・・・パンプキンムーンのパンプキングが落とす剣、この剣にお世話になった人は多い。
今でも使えるがテラリアには攻撃を受けた時に無敵時間があるのだが、その無敵時間を延ばすアクセサリーがある。
テラリアの人は踏むとダメージを受けるスパイクの上に乗り続け、無敵時間で攻撃を避けつつ、近くに雑魚を出す石像を設置しタイマーを設置してモンスターを出し続け、それをホースマンブレイドで切り、カボチャを出す。と言うプレイをする。
これはパンプキンムーンだけでなく、フィッシュロン公爵のようなボスにまて通じる。
ただ、ムーンロードだけはラスボスの威厳がないから。と言う理由でこの戦法は使えない。

インフェルノフォーク・・・ダンジョンのディアボリストと言う骨の魔術師が落とす魔法武器、大きな敵には絶大なダメージを誇る。
ちなみに壁に当たったあとの火の粉はキレイ


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18話

遅れてすみません、この後もテストがあるので遅れます・・・
後誤字とか設定の勘違いが多いかも。


最近ラカムの様子がおかしい。なんというか、上の空になっていることが多いのだ。

 

「ラカム!」

 

「あ、あぁ、どうした?」

 

とまあこんな感じでボーッとしていることが多い。

グランやジータはラカムに大丈夫か聞いているが毎回なんでもない、とはぐらかすのである。

これは次の島で酒に酔わせて言わせてみるか?まあこれは最終手段だが。

 

「見えてきましたよー!次の島が!」

 

俺もルリアと同じでこの世界については詳しくないからな、どんな島なのか楽しみだ。

島を見てみるとラカムに会ったポート・プリーズより船がたくさん停まっている。ここは船についてが盛んな島なのか?

 

「着いたぞ、ここがガロンゾ島だ。」

 

グランサイファーの他にも色んな船が停まっている。

この島に入ると変な感覚がした、なんというか、ダンジョンのアクアキャンドルの効果範囲に入った時と同じだ。

周りを見るが怪しいやつはいない。もしかして星晶獣関係か?そう思いルリアの方を見るとルリアも何か感じ取ったのか辺りを見渡している。

 

「ルリア、もしかして」

 

「はい、この島には星晶獣がいます。」

 

ってことは帝国がいるかもな、あいつら星晶獣がいるところに大体いるから。

 

どうやら俺達の船、グランサイファーを修理に出すらしい。まあこの船も今までの旅でボロボロだしな。

 

「よぉ!オイゲン!」

 

「よお!今回は頼む。」

 

どうやらこのドラフのいかにも職人といった感じの人はオイゲンの知り合いらしい。その人はラカムを見ると驚いたように

 

「おお!お前ラカムか?」

 

と聞いてきた。ラカムの知り合いか?

 

「ああ、確かに俺の名前はラカムだが・・」

 

ラカムの方は覚えてないらしい

 

「懐かしいな、お前昔はオイゲンの後ろについていってたからな。それで迷子になってよく泣いてたからな。」

 

「へえー?ラカムにもそんな時代あったんだ?」

 

とイオがニヤニヤしながら聞いている。誰だって小さい頃くらいあるから仕方ないだろうに。

 

そう話しているとさっきのドラフの人が俺達に船の修理代を教えてくれた。

 

「えっと、一、十、百、千、万・・・いっぱいですよ!!」

 

高いな、これは急いで依頼なりなんなりしないと払えそうにないぞ。

 

「みなさーん!」

 

上から声がするので見てみると段々下がっていく足場からシェロカルテが見えた、マジでどこにでもいるな。

 

「私の依頼を受けてくれたらこの船の修理代全部払いますよ~。」

 

「本当ですか!?助かります!」

 

「ちなみにこの中に鍛冶が出来る人はいますか~?」

 

俺達はそれぞれ顔を見合わせる、鍛冶かー、

 

「ちなみに何を作るんだ?」

 

「普通の鉄の剣です~。」

 

なら俺でもいけるか?

 

「グラン、ジータ、自信はないが行ってもいいか?」

 

「いいですよ。」

 

「まあ私達の中に他に鍛冶出来る人がいないですし。」

 

ただの鉄の剣ならテラリアの鉄のブロードソードと同じ要領で作れるだろ、ダメなら一から学ぼう。

 

__________________

 

ってことで俺は依頼場所に来た。

 

「お前がシェロカルテさんの言ってた騎空士か?」

 

「はい、よろしくお願いします。」

 

「いや、そんな固くならなくていいぜ。」

 

この人もドラフだが気さくな感じがする。

 

「とりあえずお手本を見せるがシェロカルテさんから聞いたが自信がないそうじゃないか?わからないところがあったら聞いていいぞ。」

 

いや優しくね?普通話しにならないとか言って追い返すと思うけどな。

お手本を見せてもらうがこれならテラリアの剣と同じ感じでいいだろう。まずはインゴットにするか。

 

俺はかまどの火をつけ、鉄を型に流し込み、インゴットにする。

 

「え?なんでインゴットにするんだ?」

 

とドラフの職人は聞いてくるが一旦無視する

俺はインゴットを取り出すとかなどこにインゴットを置き、ハンマーで叩いて作る。

 

「お、おいボウズ、それじゃ剣は作れないぞ。」

 

まあ普通ならそうだが何故かテラリアでは作れるんだよ、そしてその技術は今だに覚えてる。

俺は叩いて完成した鉄のブロードソードを職人さんに見せる。お、コンディションが伝説の、だ。運がいいな。

 

「な!こりゃすげぇ!!俺より腕がいいじゃねぇか!」

 

職人は俺の作った剣をジロジロ見ている、それは運がよかっただけなんだよな、

 

「ボウズ!次のも作ってくれ!俺も見て勉強してぇ!」

 

「勉強になるかはわからないけどいいぞ。」

 

俺はまたさっきと同じようにインゴットを作り、かなどこに置きハンマーで叩く。

すると今度は巨大、のコンディションがついた。

 

「な!?さっきと同じ素材の量なのにさっきよりデカイ!!」

 

コンディションって言うのは剣の場合ノックバック、ダメージ、大きさが変わるんだ。

ただダメなコンディションもある、例えば。

 

「ぼ、ボウズ!この剣なんかヌメヌメしてるぞ!」

 

こんな感じでむしろ性能が下がるようなコンディションもある。ヌメヌメは攻撃力や振る速度が落ちる。

 

「な、なぁ、ボウズどうやったらこんなヌメヌメになるんだ?水を使って拭いてもヌメヌメしてるんだが。」

 

「いや、その、俺にもわからないんです。」

 

なんでヌメヌメするんだろうな?そしてテラリアではリフォージと言ってコンディションを金を払ってNPCに変えてもらうんだが、俺一人じゃ出来ないんだ。

だからこの剣はずっとヌメヌメしたままだ。

 

「と、とりあえず大量に作ってみてくれ!」

 

__________________

 

「「「かんぱーい!!」」」

 

「仕事疲れましたねー。」

 

「そうですね、そういえばオイゲンさんは?」

 

周りを見渡すがオイゲンの姿がない。

 

「なんでもオイゲンは野暮用だそうだ。」

 

まあ無事ならいっか、それより今日は疲れたからその分飯を食おう。

 

「あの~ケインさん?」

 

シェロカルテが話しかけてくる。

 

「今回の依頼先の人がケインさんについて詳しく知りたいと言っているのですがどうします~?」

 

「え、それってそういうことですか!?」

 

ジータが興奮した様子で俺に聞いてくる。

 

「あのなぁ、依頼先の人は男だぞ。」

 

「それもそれでアリじゃないですか!!」

 

え?ジータさん?何を言っているんだ?

 

「ジータさんの依頼先は絵を描くアシストでしたね。」

 

「そうなんですよ!!それでその人が書いてくれた絵から新たな扉が開けた感じがして!!」

 

ダメな扉じゃないか?俺は目でグランに何とかしろよ、

と目線を送るがグランは俺から目を逸らした。

 

「依頼人の人ってどんな人ですか?」

 

「ドラフの方です~」

 

「いいですね!!妄想が広がります!!」

 

カタリナがジータに拳骨をしてくれた。ナイス。

 

__________________

 

また依頼先で依頼人の手伝いをしている時に

 

「そういえばなんでここの人はいちいち口約束をするんですか?」

 

俺はこの島に来てからずっと疑問だったことを聞く。

 

「ああ、それはこの島には契約を司る神様がいるからだよ。この島では契約したら絶対破れないようになってるんだ。」

 

神様と言っているが多分星晶獣だろう。契約を司る、か。この島では下手な約束はしないようにしよう。

 

また鍛冶をやっていると慌てたようにジータが来た

 

「どうした?」

 

「グランとルリアが捕まえられました!!」

 

「どこに連れていかれた?」

 

殴り込みにいってやる。

 

「それなんですけどシェロカルテさんが手伝ってくれるそうです。」

 

え?なんでシェロカルテが?

 

「なんでも帝国兵にひどい扱いをされたらしいです、一番船から離れてたケインさんは知らないですもんね。」

 

確かに俺の依頼場所がグランサイファーから一番離れている、だから全然気がつかなかった。

 

「とりあえず作戦としてラカムさんとオイゲンさん以外は馬車の荷物に隠れて帝国の駐屯地まで行きます。」

 

「ラカムとオイゲンは?」

 

「オイゲンさんは依頼の関係で来れないそうです。ラカムさんは知り合いの星晶獣の人を助けにいくそうです。」

 

「ちょっと待て、知り合いの星晶獣?」

 

「はい、星晶獣ノア、船作りの星晶獣です。グランサイファーを作ったのものノアさんだそうです。ノアさんは帝国に暴走させられグランサイファーがボロボロになったのでノアさんに直してもらいます。」

 

「わかった、俺達はグランとルリアを助けにいこう。」

 

そうしてジータに馬車に案内された。馬車の樽の中に入るらしい。

帝国兵は樽を怪しんでいたが

 

「いいワインが入ったんですよ。」

 

と馬車を運転している商人が言ってくれたので怪しまれずにすんだ。

 

関所を通りすぎた後みんな樽から出る。

 

「なんとか突破出来たな。」

 

「この後だけどどこに行きます?」

 

俺は建物全体を探すとしか考えてなかったがそれだと時間がかかる。

 

「それなら私に考えがある。奴等はグランとルリアを絶対に帝国に連れていく筈だ。なら帝国の船にいればそのうち奴等がグランとルリアを連れて来る筈だ。」

 

すげぇ、IQ200かな?

 

「よし、その作戦でいこう。」

 

俺達は船の近くで隠れてジッと待っている、すると話声が聞こえてきた、デスネェーと聞こえるから多分ポンメルンだろう。

ビィがポンメルンの顔にくっついた、そのタイミングでポンメルンに足払いをする。ポンメルンは転んだ。

 

「痛いデスネェ!?」

 

こんな時もデスネェって言うんだ・・・

その後この世界では相棒とも言えるテラブレードを出し、帝国兵に剣先を向ける。

 

「「ケインさん!?」」

 

「な!?貴様らどうしてここに!?」

 

「うちの優秀な元軍人がここに来るって予想したんだよ。」

 

「と、捕らえろ!!」

 

帝国兵達は一直線にこっちに向かってくる、が前の奴等が凍らされた。イオの魔法だ。

 

「すまんな、うちは魔法使いも優秀なんだ。」

 

「ぐ、行けぇ!!」

 

俺はグランとルリアについていた手錠の鎖の部分を斬る。ピッキングは誰かに任せるか。

帝国兵はざっと見50人はいる。逃げるか。

 

「グラン、ルリア、逃げるぞ。」

 

「わかりました!!」

 

まあ鎧をつけてる帝国兵に身軽な俺らが捕まるわけがない。俺達は帝国兵からかなり距離を離した。

 

「ジータ、ケインさん、聞きたいことがあるんですけどいいですか?」

 

「なんだ?」

 

「この世界の歴史ってどのくらい知ってます?」

 

たしか、一応本で読んだんだけどうろ覚えなんだよな。

 

「たしか昔”星の民”と呼ばれる奴等が星晶獣を作り、この世界を支配してたんでしょ?」

 

とジータが説明してくれる。はえー、その星の民とやらはあんな怪物を何体も作れるのか。

 

「それで”空の民”が星の民と戦争を起こし、星の民を追い出したんですよ。その戦争を覇空戦争と呼ばれています。」

 

ジータが補足してくれる、この子はちゃんと勉強してるんだな。

 

「・・・さっき帝国の首相に会ったんですよ、その人が今の歴史は間違っている、修正するって言ってるんです。」

 

「歴史にたらればは付きもんだろ。」

 

大体歴史を修正ってどうするんだよ、タイムマシーンでも出すのか?

 

まあそう話しているうちに別行動していたラカムが見えた、ついでにラカムが背負っている髪が白く長いパッと見女性に見える男性とアルビオンでも会ったロゼッタだ。

 

「ラカムが背負っているのがその知り合いの星晶獣か?」

 

「ああ、こいつの名前はノアって言うんだ。」

 

「よろしくね・・・」

 

ノアは明らかに元気がない。けどノアは俺達の船を直してくれるらしい、けど時間がかかるそうだ。

 

「どうする?そんな時間待ってる暇はねぇぞ?」

 

「・・・ミスラの力を借りる。君達が僕とグランサイファーで冒険し続ける契約をしてくれたら、ミスラは僕たちを祝福してくれる。その力で船を治す。」

 

いいアイデアじゃないか、そう口に出そうとしたらノアを中心に紫色の光の柱のようなものが出た。

 

その後ノアを中心に衝撃波のようなものが出続ける、何故か耳鳴りがする。

 

「に・・げ・・て・・ラカム」

 

ノアはそう言った後、島の外に空を飛んでいく、その後ノアにこの島のありとあらゆる船がノアに飛んでいく。

 

そしてさっきまで船だった物は黒く、そしてデカイ魚のような姿になった。

全長だけなら東京スカイツリーくらいあるんじゃないだろうか。

 

「なあ、船の星晶獣なのに今まで戦った星晶獣の中で一番デカくて強そうだぞ、船なのに。」

 

「かつて星の民を軍艦を作ったノア、その力を歪に使った物よ。」

 

ロゼッタが教えてくれる。

 

ノアだった物、今は魚のような姿をした怪物だが、そいつは頭から紫色の粉末のものをこの島にばらまいている。

その粉末に触れてわかった、これに触ると力が出なくなる、いや体力や力を吸いとられているのか?とにかくこの粉末に触れ続けるのは不味い。

これを止めるにはノアのところにいくしかない、しかもラカムとグランが。

俺一人ならいけるんだけどな。とにかく船を見つけよう

 

そう思っていると急にノアだった物の腹辺りが光る、そして光の玉を飛ばした。

 

その玉は町に当たり、町の建物を破壊する。

ノアだったものは多分、この町の人の生命を吸いとり、その生命で町を破壊しているのだろう。

 

「ミスラ!僕たちは違う!絶対ノアを助けて、皆で元に戻ったグランサイファーで星の島を目指して見せる!

だから力を貸してくれ!」

 

ミスラは契約の星晶獣、もしこれが契約されたらグランサイファーでこれからも絶対旅をしなきゃならない。そんな契約をすぐ結ぶなんて度胸あるな。

 

けどミスラは反応すらしない。

 

「俺だって誓うぜミスラよ、それに!この島が壊されるのはお前も困るだろ!!」

 

ラカムも言うが反応がない。

 

「無駄よ、あくまで契約するのはあなた達とノア、ノアと契約しないとミスラの祝福を受けられないわ。」

 

なら船を探そう。そうグランが言い、船を探したが今使える船は4人乗りの船だった、ならラカム、グラン、ジータ、ルリアに行かせる。

俺達は町を守る。

さて、通り道を作らなきゃな。

あの怪物も船を集めて作られた奴だから壊せるはずだ。射程も考えて良いやつを使う。

俺は”スノーマンキャノン”を出す。

 

「あら、貴方がノアへの通り道を作ってくれるのかしら?」

 

「ああ、こいつで風穴開けてやる。」

 

「そしたら私は空いた穴を閉じないようにするわ。」

 

ロゼッタがそう言ってくれた。ナイス、もし再生とかされたらめんどくさいしな。

 

とりあえずシェロカルテと一緒に住民の避難をさせる。

途中ノアの放った玉が住民に向かうがスノーマンキャノンやイオの魔法で相殺している。

俺はまだ武器だからいいがイオは普段ならなんともないのに今は魔法一つ放つ度に息切れしている。この紫の粉末、魔力とかも吸いとるのか。

ノアの方を見るとちょうどグラン達が小型船に乗ってノアの方に向かっている。もうそろそろ援護しなきゃな。

 

そう思っていると突然ノアが落としていた紫色の粉末の色が濃くなる。その後急に目眩がし、倒れるとまではいかないが少しフラッとしてしまった。

周りを見ると今まで歩いていた人達が今や立てなくなっている。

間違いない、ノアは生命の吸いとる力を強くしたんだ。

これは正直キツイ、なんせ外傷はないんだ、単純に生命力だけ吸われている、だから外傷を治すヒールポーションじゃ体力は回復出来ない。

 

だから、今すぐノアをなんとかしなくちゃな。

 

「イオ、辛いならおんぶしてやろうか?」

 

杖で自分の体を支えているイオにそう聞く。

 

「冗談言わないで、まだ行けるわ!」

 

元気なようでなにより。

 

ノアの方を見るとラカムが上手くノアの放つ玉を避けているがノアの中に入れないらしい。

 

「いくぞ!グラン達の突破口を作る!!」

 

「ケイン、ちょっとその銃の弾をちょうだい。」

 

そう言ったので俺は爆発の一番強い”ミニニュークⅡ”を渡す、この弾は実は核ミサイル弾なのだが環境汚染等はない、もしあったらこの世界では絶対に使わないが。

ロゼッタはミニニュークⅡに茨を巻き付けた。

 

「まずは風穴は作ってやる。」

 

俺は茨の着いたミニニュークⅡをノアに放つ、俺の使っているスノーマンキャノンは弾にホーミング機能をつける。ぶっちゃけランチャー系ならこれより強力なのがあるが癖が強いし重力に従ってしまうので今回は出番無しだ。

 

ミニニュークⅡはノアが作った魚のようなものに当たり、俺の言った通り風穴が空いた、そこにさっきの茨が穴を固定している。

あの魚みたいな奴は茨が固定している穴を無理矢理再生で閉じようとしている。

けど、それだと風穴開け放題だぜ?なんせテラリアの銃はある行動をしないと弾があるかぎり連射出来る、リロードは無しだ。

ある行動とは弾を変えることだ。弾を変える時だけ、一度撃つのを止めないといけない。片方の弾を撃ちきった後に撃つと自動的に他の弾が装填されるが意図的に変えたい時は一旦撃つのを止めて弾を変えなきゃいけない。

まあ今回は関係ないが。

俺は仮にも核ミサイルをノアにバンバン撃つ。そこら中に穴が空いていてノアはそっちの再生を優先している。

ラカムがその隙をついて魚のような物の中に入った。

 

するとノアは俺が開けた穴から何か出した。それは一つしか目のない鳥のような、いや、見た目は鳥だが毛がない。そいつはその片目からビームを出してきた。

カタリナがバリアを張って守ってくれた。

俺も最初はホーミングもあるスノーマンキャノンで敵を撃ったが。

 

「ぐぅぅぅ、」

 

敵の攻撃より爆風の方がカタリナにとってつらそうだったので使うのをやめた。

その代わりに渦中の刃を使う、バルツでも使った魔法だ。ホーミングあり、マナ消費が少ない、威力高い、と三拍子揃った良魔法だ。

水の丸のこを出し、敵を切り刻む魔法だ。俺の出した丸のこはあの鳥のような奴に向かっていき、切り刻む。

けど、俺も体力とかを吸いとられている身、本来全然マナを使わない筈なのに一気になくなった感じがある。

いや、一気になくなったんじゃなくて元からなかったのか。

こりゃ速くしてくれないと不味いぞ?

 

「あー!もう!次から次へとキリがない!」

 

イオがそう怒鳴っている。いや気持ちはわかる。なんせあの鳥みたいな奴、ずっと出続けてるんだ。

 

「イオちゃん、大人のレディは怒鳴らないものよ。」

 

と大人のレディであるロゼッタがイオにそう教える。

するとイオは途端に静かになった。大人のレディに対する憧れでもあるのか?

とは言えこれではジリ貧だ。いつか俺達が立てなくなるかもしれないしな。

だから、召還しよう。

俺はアクセサリーを急いで召還数を増やすアクセサリーにする。

そして俺は”スターダスト・セルスタッフ”を使う。

すると出てきたのは青い円盤型の物。

ひとつ言っとくとこの青い円盤型の奴は細胞だ。つまり機械とかではなく、一応生き物だ。

この細胞の優れる点、それは攻撃力とかではない、それならもっと良い奴が居るからな。

こいつの優れた点はひたすら数が多いところだ。

少ないマナに防具は召還数増やしたりしてないので今はこれが一番良いだろう。

 

細胞達はあの鳥みたいな奴に体当たりや引っ付いて落としたりしている。

そしてひとつの細胞から、またひとつ細胞が出てくる。

この細胞はどのくらい増えるんだろうな?もしかしたら無限だったり・・・とまぁそんなに増える前に消すから問題ないけどな。

 

 

さて、後はグラン達に任せよう。あいつらなら絶対ノアを元通りにする。俺がそうミスラと契約したっていいくらいだ。

 

周りのみんなはもう立ってるのが限界なくらいだ。それでもあの細胞達が頑張ってくれてるから楽は出来てるけどな。

イオはもう座っている。するとロゼッタが

 

「イオちゃん、大人のレディはそう簡単に膝をつかないものよ。」

 

とイオに言った。

 

「でもまあ、休んでて良いぞ。子供にはキツイだろ。」

 

俺も茶々を入れる。するとイオは勢い良く立ち。

 

「舐めないでちょうだい!!私はもう一人前の立派なレディよ!!」

 

と言った。ほんと反応が面白いな。

 

そうやって話していると突然、魚の身体が崩れだす。あいつら上手くやったんだな。その身体であった船はそのままこっちにゆっくり移動している。

その中に光輝くグランサイファーがあった。

これにて一見落着かな?

今回は俺の出番は少なかったな、まあ本来は出番がない方が安全で良いんだけどな。

 

 

さて、今回大活躍の我らが団長はどこかな?そう思い周りを見渡すと突然少し遠くの方から爆発があった。

俺は”ヘルメスの靴”はつけて走ってそこまで向かう。

あと少しでつく、そんなところまで近くに来ると今度は何故かリヴァイアサンが2体出てくる。

片方のリヴァイアサンはもう片方を噛みつき消滅させた。

こんなのが出来そうなのは俺は二人しか思いかない。

ルリアとオーキスだ。

ってことは今あいつらは黒騎士と戦ってるのか?

なら不味いな、黒騎士は今のグランとジータじゃ勝てない。俺でもわからん。

けど団長の危機なんだ、やるしかない。

インベントリのアイテムをほぼ武器にする。こうみえてもインベントリの武器の早出しには自信がある。

 

やっとグランが見えた、ジータもグランも気絶している。ルリアが黒騎士に腕を捕まれて連れていかれそうになっている。

迷わずテラブレードを取り出し、黒騎士に向かって振る。

黒騎士はテラブレードの魔法剣に気づくと自分の持っている剣を振り、魔法剣に当てる、すると軌道がずれた。

 

「貴様はこの団長の仲間か?」

 

今は見た目はまたアルビオンの時みたいにロキ装備にしてるからな、多分黒騎士は俺かわからないのだろう。

 

「さっきの飛ばした魔法、こいつとは違い少し苦戦しそうだな。」

 

実は今回の防具は全部バラバラだ、理由は単純でテラリアの武器は結構種類があるが今回はほぼ全部使うつもりだ。そうじゃないと勝てん。

 

黒騎士は歩いてこっちに向かってくる、クソ、余裕そうだな。

 

「おい、オーキスをどかせ、巻き込んだら悪い。」

 

「心配するな、オーキスには傷一つ付けられん、私がいるからな。」

 

すげぇ自信だな、それが出来る実力があるのもそうだが。

 

さて、真っ直ぐ歩いてくるならこの一発で終わるがどうだ?

俺は”レインボーガン”を出し、撃つ。

するとレインボーガンから名前の通り虹が出てきて黒騎士に向かう。

 

「くだらん。本気でやったらどうだ?」

 

そういい黒騎士は持ってる剣で虹を弾こうとするが剣が虹に触れても虹は気にせず真っ直ぐ進む、黒騎士はすぐに虹を避けて距離を取る、目は兜をしているから見えないが多分睨んでいる。

 

「貴様!なんだこれは!」

 

そりゃそうだよな、虹は本来綺麗な物こんな武器に使うような物じゃないしな。

 

「さあね、それより大分ビビって逃げたなww。」

 

黒騎士と虹は3mは離れている。あの一瞬でそんな距離まで離れたのもすごいが敵を褒める気はない。

レインボーガンの虹は触れなければ何もない、わかっていればそんな離れる必要もない。

その代わり触れている間はずっと凄まじい火力を出す。さて、

黒騎士は黙っているが多分イライラしている。次の手を考えるか。

そう思い、瞬きをする。その一瞬で黒騎士は手を伸ばせば触れる距離まで近づいていた。速すぎるだろ!

 

けど、近づいた時の対策はしてある。

俺は”メドゥーサヘッド”を取り出し、顔を黒騎士に向ける、残念ながら名前の割に敵を石化させたりとかはない、けど近距離の敵に対してはかなり効果的だ、なんせこの頭は射程が短いが近くの敵を無差別に光線のようなものを出す。

こんなに近いんだ。出が速いこの魔法を避けれるかな?

 

「な!?クッッ!!」

 

黒騎士はすぐに横に避けた。残念ながらそこも射程圏だ。

メドゥーサヘッドからまた光線が出る。今度は避けられなかったようだ。

が、黒騎士は全然平気そうだ、嘘だろ?この光線はもしゾンビに当たったらミンチに出来るぐらいの威力はあるんだけどな。まあこれで近寄れないだろ。

 

「なんだそれは?魔物の頭かなにかか?そんな魔物見たことないが。」

 

「実際魔物の頭だぞ。」

 

別世界のな、心の中でそう付け足す。

 

「しかし厄介だな、それを出されている限り、私はお前に近寄れない。」

 

さすがにこれに近づこうとはしないか、今のうちにグランとジータを起こしたい。

さっきからルリアが呼び掛けているけど起きる気配がない。もうちょっと時間を稼がないとな。

 

「だからこうしよう。」

 

そう言い黒騎士の手から赤、青、茶・緑の魔法玉が浮かんでいる。嘘だろ?この世界の魔法は普通4属性も使えない人がほとんどだ。四属性ともなると天才と言っていい、とイオが教えてくれた。

 

「クアッドスペル!!」

 

四つの玉は一気にこちらに向かってくる。下手に避けるとグランとジータがやばい。

 

「お願い!コロッサス!!」

 

俺の前にコロッサスが現れる。そして黒騎士の魔法を防ぐ、凄まじい衝撃だったがコロッサスはまだ立っている。

 

「サンキュー!ルリア!」

 

「気をつけてください!オーキスちゃんも星晶獣を出します!!」

 

もうオーキスは星晶獣を出してた、リヴァイアサンだ。

リヴァイアサンは水で作った球体を大砲のように速く、コロッサスに飛ばす、コロッサスは吹き飛ばされた。

 

たしかアウギュステで会った女が星晶獣は普通の武器じゃ殺せないって言ってたな、俺の武器は普通じゃないけど星晶獣を殺す力もない筈だ。

俺はロッド・オブ・ディスコードで短距離ワープをし、

リヴァイアサンの体に張り付く、最初に謝っとく。

 

「ごめん。」

 

そう言った後、テラブレードを振りかぶり思いっきりリヴァイアサンの体に叩きつける。

リヴァイアサンは苦痛の声を出しながら消えていった。

 

「ほお?こんな団長の団員にしてはやるな。」

 

黒騎士は感心したような声を出す。さて、こっからどうするか?

またあの四属性魔法が来たら今度こそヤバい。

だからこそ、接近戦にするしかない、やられる可能性は高いが、グランとジータを巻き込むわけにはいかない。

この世界だと大分おかしい武器だから使わなかったが今回は使わせてもらう。

”ミャオメア”見た目は刀身がピンク色の剣だ。

 

「今さら剣を変えてなんとかなるのか?」

 

さっきのレインボーガンで懲りたのか走ってこちらに来ている。

俺はミャオメアを黒騎士に剣先が届かないが振る。

すると剣から”何か”が高速で出て、真っ直ぐこちらに来ている黒騎士に真っ直ぐ向かう。黒騎士は驚いたようだが今度は最初から避けた。

黒騎士は俺に剣を振るのでミャオメアで防ぐ。

 

「貴様!さっきの虹といい剣から出したのといい!ふざけているのか!?」

 

「こっちは大真面目だ!」

 

「ケインさん何を出したんですか?」

 

ルリアが聞いてくる。と言ってももうそろそろ帰ってくるからわかると思う。

さっき出した何か、が黒騎士の後ろにあった壁に反射して戻ってきた。結構な速度で。黒騎士は気付き、避けようとするが俺は鎧を掴む。

 

「離せ!!」

 

黒騎士は剣ではなく拳で殴ってきた。痛いが我慢はできる。

 

「はわわー!?猫ですか!?あまり強くなさそうですー!」

 

ルリアもニャウメアーの出した物がわかったらしい。ミャオメアを振ると虹を出す猫の頭が出てくる。

 

「案外痛くないかもな。まあ頑張って耐えてくれ、黒騎士。」

 

まあ痛くない筈がないが、なんせテラリア最新バージョンアップで出た現最強の剣が出るまではこの剣が最強の剣だったからな。後スターラスも最強だったな。

 

猫の頭が当たったタイミングで俺は手を離す。さっき黒騎士が離せって言ってたからな。お望み通り離す。

もっともその黒騎士はミャオメアの猫に吹っ飛ばされているが。

さすがにミャオメアの猫は効いたらしい。息が絶え絶えだ。

 

「き、貴様!!」

 

ミャオメアの恐ろしさはこんなものじゃない。俺は一回しか振ってないからこんなもので済んでるが。もしこれを振り回したらそこら中にさっきの猫の頭が壁を反射しながら、当たったやつを吹き飛ばす威力で飛び回るのだ。

俺はまたミャオメアを黒騎士の向けて振ろうとすると黒騎士は腰から拳銃を出し、俺に撃つ。

とっさに避けてしまった。そのせいでめちゃくちゃ距離を詰められたが。黒騎士と剣でつばぜり合いになる。

こいつ異様に力が強い!!俺は段々後ろに行っている。

 

「ふん!は!てやぁ!!」

 

黒騎士はさっきの恨みをはらすように俺に力強く剣を振る。剣の腕ならあっちの方が上だ。

黒騎士にこうやって攻められたら、ミャオメアを振る隙がない。

てかこいつ騎士って名乗ってるくせに銃も使うし魔法も使うからな、合間合間に発砲してくるからヒヤヒヤしている。

そう思い、黒騎士と剣の打ち合いをしていたが黒騎士は俺の剣を強めに弾いた後すぐに蹴ってきた。しかも腹に。

俺はたまらず吹き飛ぶ、ルリアの近くまで吹き飛ばされた。

 

「こうなったら貴様はどうする!?」

 

そう言い、黒騎士は上から剣を体重もかけるように叩きつける。これは避けたらグランが危ない!

仕方なくミャオメアで受け止めようとすると後ろから急に引っ張られた。後ろを見るとジータがいつの間にか起きて俺を引っ張っている。

グランの方は?そう思いグランの方を見るとグランは剣を持って黒騎士に下から切り上げる、黒騎士はすぐに後ろに回避するが間に合わない。

グランの剣が当たったことで黒騎士の兜が外れる。

黒騎士の中の人は茶髪のいかにも気の強そうな女性だった。美人なんだろうが不機嫌で睨むようにこちらを見るので怖い。

一瞬黒騎士は止まったがまたグラン達に剣を振る、今度は俺がグランの前に立つ、がいきなり黒騎士は別の方向を見る、そこには黒騎士に向けて飛んでいる野球ボールくらいの砲弾のような物が飛んできていた。

黒騎士は砲弾を真っ二つに切る。砲弾が飛んできた方向を見るとオイゲンが居た。

 

「やっと追い付いたぜ、アポロニア!」

 

オイゲンは黒騎士のことを知っているようだ。

 

「知り合いか?」

 

「知らん。」

 

黒騎士はそう言っているが俺達に睨んだ時より遥かに不機嫌な感じだ。

黒騎士は剣から紫色の衝撃波をオイゲンに向かって放った。

・・・逃げるなら今のうちだな。

俺はすぐにグランとジータを連れてルリアと逃げる、黒騎士は追ってこないようだ。

 

__________________

 

あの後なんとかイオ達と合流出来た。今はイオとカタリナに二人とも傷を直してもらっているところだ。

 

「あのー、ケインさんは大丈夫ですか?叩かれたり蹴られたりしてましたけど。」

 

ルリアが心配してくれる。まあこんなもん唾つけるまでもない、ほっとけば治る。

治んなかったらハチミツに浸かるか。

 

「俺は大丈夫だ。それよりお前らの方が心配だけどな大丈夫か?」

 

「はい、大丈夫です。けど、まったく歯が立たなかった・・・」

 

「私も、ケインさんは一人でいい戦いが出来てたのに・・・」

 

いや、俺の使った武器は結構初見殺しの武器が多い、ミャオメアの猫のことをもし黒騎士が知っていたら、最初の猫は当たらなかっただろう。

もし次また黒騎士と戦うことになったら、多分ミャオメア以外は使わない。

メドゥーサヘッドもレインボーガンも対策されるからだ。

次黒騎士に会った時、そんときはもっと激戦になるかもな、俺も今のうちにあのクアッドスペルの対策でも考えとくか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「黒騎士こと、アポロニアヴァールは、帝国への背任を問われ、捕縛されました。」

 

秩序の駆空団のリーシャと名乗った者がグランサイファーに来てそう言った。

こりゃもう戦うことはないかな?




コンディション・・・テラリアの剣やピッケル等の武器として使える物につくもの。
コンディションはノックバック、威力、振る速度、クリティカルが基本的に変わり、剣なら大きさが増えたり減ったりし、間接武器なら弾速、魔法なら消費マナが変わる。
アクセサリーと守備力アップや振る速度が速くなる、とつけておいて損は絶対にない。
なおコンディションを変えるのに湯水のように金を使う

星の民・・・グラブルの世界の単語、昔星晶獣を作ったり色々して、グラブルの世界を支配していたが空の民との戦争に負け、歴史から姿を消した。
なお、グラブル内には一人、星の民が敵としている。

空の民・・・昔星の民に支配されていたが戦争を起こし、勝利。空の民はまあこの世界の人達だと思えばいい。

スノーマンキャノン・・・アイスクィーンの落とす武器、整地にも使えるし武器としてもホーミングがあり、優秀。特に他の強いランチャーは全部癖があるのでこれが一番使いやすかったりする。

ミニニュークⅡ・・・ランチャーの弾、地形破壊効果がある。

スターダストセルスタッフ・・・召還杖、召還するのは敵としても登場する、スターセルのミニ版、一つの細胞からかなりの量増え続ける。
この杖の説明にもある。

レインボーガン・・・ダンジョンのバイオームチェストの聖なる大地の鍵から手に入る魔法武器。
効果は攻撃判定のある虹を出す。虹は壁などに当たると途切れる。
虹は出した後しばらく残り、触れている間にダメージを出すので動きが遅い敵、例えば聖騎士などには凄まじい火力が出る。ただボスは大体動きが速い。

メドゥーサヘッド・・・メドゥーサが落とす魔法武器、
なんで石化しないんですかね?効果としては発動している時に近くに敵がいるとものすごい速度で攻撃する。一秒間で4回とかそのくらい速い。

ミャオメア・・・虹を出す猫(の頭)と言うどこぞのネットのミーム猫みたいな奴を出すと言う性能だが
落とすのはテラリアのラスボスでもあるムーンロード、性能は最強格の剣である。テラリア最強の剣はこのミャオメアを素材にする。


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番外編
番外編


感想の中に魔法の鏡を使ったらどうなるの?と言う質問をもらったので補足します。


俺は悩んでいた

 

近くの兄妹、グランとジータが手伝ってくれたおかげで家はすぐ完成したがここで悩みが出た、

 

それはベットで寝るかどうかだ、

テラリアでは死んだ場合リスポーンできるが何もしなかったらワールドの開始地点に送られる

ただベットで寝ることでリスポーン地点の登録が出来るのだ、

まだベットでは寝てなかったがもし今ベットで寝た場合リスポーン地点をここに固定することになる、

つまり魔法の鏡や帰還のポーションでテラリアの世界に戻る数少ない可能性を潰すことになる

もしテラリアの世界に戻ってもまたこの世界に来ることは多分出来ないだろう、何せムーンロードのあの行動は初めてみたからな、

 

もしテラリアのリスポーン地点を残したいのなら、俺はこの世界ではベットを使って寝ることが出来なくなる

それはそれで普通に辛いものである

 

「しばらくはテラリアの世界かこの世界、どっちをとるかだな。」

 

・・・・・・・・・

 

よし

 

「ベットで寝るか!」

 

俺はこの世界とテラリアの世界を比べると建築を手伝いもしないのに勝手に住み着く住民(NPC)

建物を建てている俺に無償で手伝ってくれる兄妹

ただ過ごすだけで月が紅くなったり日食でモンスターが一斉に殺しにくるテラリアの世界と安全でのびのびできるこの世界、

俺は戦うのは好きでもないのでどっちを選ぶかは明白だった。

なによりあの兄妹はテラリアの世界とは違い初めて"無償の優しさ"をくれた人だ、NPCも優しくない訳ではなかったが金を払わないと治療すらしてくれないような人だ

 

少なくともあの二人に何か恩を返すまでは帰るつもりはなかった。

 

 

 

 

 

そう遠くない未来

 

sideグラン

 

僕達の船グランサイファーも団員が大きく増えた、色んな人が居てたまに質問をしてくるがあまり答えられない質問がある。

最初期からいる仲間ケインのことだ

正確には僕もわからないと言ってもいい、ケインさん自体は優しいし質問にも答えてくれるがケインさんの持っている不思議な武器や防具等のアイテムについてはいつも誤魔化す。

その意志は固い様でよくジータが教えてとせがむが首を縦に降ってくれない。

錬金術の開祖とも言われているカリオストロにも聞いてはみたが、

 

「わからねぇ、あれが何で、どうやって作ったのかこの俺様でもわからねぇ」

 

とお手上げらしい

 

カリオストロもよく可愛いくお願いしているがケインはそれでも全ては教えない、

ただカリオストロもしつこくお願いし続けたら観念したのかあるポーションを一つだけカリオストロに渡したのである

最初は微妙な顔をしていたカリオストロだがなにかに気づいたのか急いで研究室に駆け込んだ、そこからしばらくカリオストロは外に出る回数が減った、なんでもカリオストロにとってほとんど未知の物質で出来た未知の効果のポーションらしい、ものすごく興奮しながらカリオストロがそう言っていたので覚えている。

 

また剣の腕も不思議らしい、

なんでも身体能力は普通に高く、反射神経に至ってはもの凄いのだが、なぜか対人戦が苦手なのだ、本人も色々頑張ってはいるが最近は木刀での勝負なら僕でも勝てるようになってきた、ケインさんは最近ヨダルラーハさんに剣を教わっているがヨダルラーハさん曰く

 

「キチチ!あいつは素直だし筋もいい、育てて面白いわい!」

 

最後に魔法だがなぜかケインさんはこの世界の魔法は一切使えない

だがイオ曰く

 

「あいつ、魔力だけならかなりあるわよ、最もそれを利用するのは無理だけどね。」

 

と言っていたがケインさんは独自の魔法を使う、星晶獣でさえ見たことないらしい。

 

改めて考えると本当に謎の多い人ではある、けど僕達の旅に最初からいる大事な仲間だ、別に気にしてはいない

けど最近武器を集めるようになってからケインさんの使っている剣も欲しくなってはいる。

 

 

 

 

 

 




魔法の鏡・・・地下の宝箱にたまに入っている鏡、使用すると何回でもリスポーン地点に戻ることが出来る。
それを利用してトロッコに乗りながらボスと戦う人がいるとかいないとか
またウォールオブフレッシュと言うボスと戦っている時に魔法の鏡を使うとリスポーン地点で即死する

ブラットムーン・・・テラリアで低確率で”ブラットムーンが昇っている”と言うメッセージと共に紅い月、水、背景になるイベントps3版ならともかくpcだと敵がめちゃくちゃ強くなっておりゾンビもドアを開けられるようになるし普段は可愛いウサギが全力で殺しにくる、
またなぜか女性NPCの言動が攻撃的になる。
ここまで聞くとクソイベントだがブラットムーンの時にしか売ってくれない商品や育たない植物、ブラットムーンの時に釣りをしないと会えないボスがあるので完全に邪魔なイベントではない。


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番外編2

カタリナのアイシクルネイルのネタは「ぐらぶるっ!」が元ネタです
あと誤字修正ありがとございます!


そう遠くない未来

 

sideケイン

俺は久しぶりにテラリアのアイテムを確認していた、その中であるアイテムに気づいた

”アイスロッド”

これは狙ったところに氷を出しテラリアの世界では氷ブロックを生成することができる魔法の杖だ

正直買うときの値段は高いし、そのくせ攻撃性能は微妙でブロックを出しても15秒ほどでブロックが砕け散る、ネタに脚を突っ込むどころが沈んでいるような杖だ、

戦闘では使えない、だがネタとしてならかなり面白く使える。

なにせ昔この杖を使って空中に家を建てたやつがいた

テラリアの場合もし何もない高いところに家を建てる場合まずはブロックを積み上げて上に行き土台を作ると言う簡単に言えばなにもないところにブロックは置けないのだ

必ず一ブロック必要でそこから広げていくのだ

だがアイスロッドはその常識をぶっ壊した

まずはアイスロッドで空中に氷ブロックを出す、そこに乗る、氷ブロックをもっと上に出す、そこに乗る、と繰り返しちょうどいい高さまで行ったら氷ブロックの横にブロックを置き家を作る、氷ブロックは時間が建つと壊れるので氷ブロックがあったところにブロックを置き直す。

ブロックを使わずに空中に行き家を作る用意が出来るのである。

物理法則に喧嘩を売ってるとしか思えないような家が作れるようになるのだ

俺も昔はこれでよくふざけたものだ。

 

その時ふと名案が浮かんだ。

それは我が団長グランの仲間のゼタが助けを呼んだときがあったのだ、

なにがあったのかと思えばバザラガと巨大な機械みたいなのが街中で戦っているのだ、

急いで機械を攻撃すると機械はビィを連れて逃げたのだ。

その時のカタリナはアイシクルネイル(カタリナの奥義)を発動し上に乗る、発動、上に乗ると言うテラリアの人とまったく同じ行動をとったのだその時は空中戦楽そうだな、とかなにやってんだあいつ、程度にしか思っていなかった。

だが実はアイスロッドはこの世界だとめちゃくちゃ汎用性の高い魔法なんじゃないか?

 

俺は今までネタ魔法としか思ってなかったため使ってこなかったが、高いところを見下ろせるし、足場にすることで空中でも動き易くなる、しかもこの杖にはテラリアの世界通りなら物理法則に中指を立てたような建築物も建てられる。

なんて有用な杖なんだ!?今まで使ってこなかったのが信じられない性能だ、

これで今から色々試してみようもしかしたらアイスロッドを相棒と呼ぶ日が来るかもな・・・

 

まずグランと模擬戦をした、槍を持ちアイスロッドを使いながら上から強襲しようとした

だがそもそも強襲する上では素早く移動しなければならない、だか氷ブロックは滑りやすいのである、

 

「ブ!?」

 

転んだ、戦闘では絶望的だ

 

次は索敵だ

俺はアイスロッドを使い氷の床を出し、乗って氷の床出しての繰り返しで空高くまで来たここから敵を・・・

そういえばどうやって降りるんだ?

しかも下の床が崩れていっている

急いで誰がいないのも確認してから翼を着けて地面に降りた、カタリナみたいな使い方も無理だ

 

最後に建築である、これさえできればアイスロッドは十分使える!!

空中に氷の床を出す、すぐ横に木の床を置く、落ちる、

氷の床が砕ける。

 

・・・・・・・・・。

 

二度と使うかこんなクソ武器

 

 

 

 

 

 

sideカリオストロ

 

俺様の名前は天才美少女錬金術師カリオストロ様だ

そんな天才で錬金術の開祖でもある俺様にわからないことは少ない、星晶獣のことだったり。ルリアの能力もわからないが、それでももの知りな自覚はあるだからこそ同じ団員のケインのことが気になる。

あいつは俺様でも知らないような武器、防具、ポーションを使う

特にポーションに関しては本当に未知な素材を使っている可能性が高い。

開祖として教えてもらうのは恥ずかしいがそれ以上に気になる、どんな方法で作ったのか、どんな素材で作ったのか、

 

「ケインさ~ん、カリオストロにもケインさんのポーションの作り方教えて欲しいな☆」

 

これて教えてくれない男はいない!なんせ美少女がこうやってお願いしてるんだこれで堕ちない男はいないだろ

 

「すまん、無理だ。」

 

いたよ!目の前に!

 

「そう言わずさ、教えてよ~」

 

「中身が男なのに可愛い子ぶるのははっきり言ってキツイぞ」

 

「ハア!?俺様のどこがキツイだって!?」

 

「正体表したね」

 

くそ!これじゃダメか!しょうがないグランに聞いてみよう

 

「団長さ~ん、カリオストロ聞きたいことがあるな☆」

 

「カリオストロが聞きたいこと?珍しいねどうしたの?」

 

「率直に聞くぜ、ケインってやついるだろ

あいつ何者だ?」

 

「・・・わからない、始めから僕たちと共に旅をしている人だけどあの人の故郷とかあの人の使う魔法とか見たこともないんだ、僕も色々なところを旅してきたけどあの人と同じ魔法を使う人は見たことない」

 

クソ、手詰まりか

なら物で釣る作戦にしようこの俺様に用意出来ないものなんてほとんどないからな

 

「じゃああいつが好きな物とかは知ってるか?」

 

「ハチミツ」

 

「えらく返答が早いなそんなに好きなのか?」

 

「ハチミツで風呂を作るくらいには好きって言ってた」

 

うわぁ、マジかそれは普通にキツイな

 

「あと、あの人は肉とお酒が好きだね。」

 

なるほどつまりハチミツを使った肉と酒を用意すれば口を割るかもしれねぇな

けど俺様のお願いの方が絶対効果あるはずだ多分失敗するだろうがやらないよりはマシだろう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

成功したよ!?

俺様がハチミツを使った肉と酒に負けた!?

 

「クソ、納得いかねぇ」

 

ケインはよほど嬉しかったのか肉もいっぱい食べたし、酒をじゃんじゃん飲んでいた、そこでベロンベロンになったところでお願いしたら紫色のポーションを二本くれた、

飲んだあと使いたいなら自分が落ちるのをイメージしろ、と言われた。

 

さっそく部屋に戻り一本飲む、そして目を閉じ落ちるのをイメージしてもなにも起きない

 

「あいつまさか色を変えた水を渡したんじゃねぇか?」

 

そう疑いまたケインに会おうと思い部屋のドアを見ると

ドアがなぜか高い位置にある

 

「へ?」

 

これじゃあドアに手が届かない

おかしいと思い周りを見渡すとなぜか部屋の明かりの本来天井にあるはずのランタンが垂直に床に立っている

 

「部屋の上と下が入れ替わってる?いや違うな俺様の重力が逆になっているのかおもしれぇ」

 

これは研究のしがいがあるぜ、

 

しかし俺様のお願いが通用しないってことはあいつは性欲がないのか?それともホモなのか?

 

 

 

 

 

 

「あれ?重力のポーションが二本なくなってる?」




アイスロッド・・・氷のブロックを生み出す魔法、空中に建築をするとき便利だがそれ以外マジでネタと言っていい

重力のポーション・・・飲むとじゅうりょくのバフが付きバフがある間は重力を逆にできる、空島を探すときに使うことが多い


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番外編3

耐えてくれよ?俺のモチベーション
1日2話投稿だ!!
カリオストロのファンの人たちに謝っときます
ごめんなさい


そう遠くない未来

sideジータ

私はグランサイファーの副団長ジータです!、実は私にも悩みがあります、それは・・・

私のお兄ちゃんに対する恋愛相談が多い!!

たしかに兄弟の私からみてもお兄ちゃんは優しいしイケメンだ、

けど!だからって多すぎるよ!

けど恋愛自体には興味ない訳じゃないし・・・

そんな同じような恋愛話しか聞かないときにとても興味深いことを聞いた

 

”夜中カリオストロがケインの部屋に入ったらしい”

 

・・・え!?嘘でしょ!?

やばい、これは気になる、ケインさんもイケメンだし優しいけど浮いた話は今までなかった、カリオストロさんは中身が男とは言え美少女だしなによりカリオストロさんから部屋に入ったのだ、しかも夜中

これは聞きに行かなきゃ!!

 

 

「ってことでどうだったんですかカリオストロさん!」

 

「そーゆー浮いた話じゃねぇよ!!」

 

「え、けど夜中に男の部屋に入ったんですよ?つまりそういうことですよね!?」

 

「だから違うって言ってんだろ!」

 

「えー?じゃあなんで夜中にケインさんの部屋に入ったんですかー?」

 

「グ、それは・・・」

 

「やっぱりそういうことですか!?」

 

「だから違うって言ってるだろ!」

 

sideカリオストロ

 

クソ、なんて誤魔化せばいいんだ

たしかに目の前のジータが言った通り俺様はケインの部屋に真夜中に入った、しかしこれはジータの言っているそういうことではなく理由があった

この前ケインからポーションをもらって研究している内にどうしても材料が特定できないのだ、かなり昔から生きているこの俺様でもだ。

俺様は2つの仮説を立てた

ひとつはケインは星の島イスタルシアのようなほとんど伝説とも言える島から来たか

だがこの場合おかしい点があるそれはケインが星晶獣について全然知らない点だ。イスタルシアなどの島に行くには空図の欠片が必要だ

しかしケインは持ってもなければ星晶獣に会ったこともない、しかもこの世界の魔法を使えないし、無理矢理イスタルシアにいけるような実力もない

もうひとつの仮説はこの世界とは違う世界から来たことだ

この説だと星晶獣やこの世界の魔法を使えないことの辻褄が合う

だが武器や防具を話さないってことは知られたくないってことだ

俺様はみんなが入る前で聞くでもよかったが、

俺様もそこまで鬼ではないから人の少ない夜中のケインの部屋で聞いたんだ。

 

「お前別世界から来たんじゃないか?」

 

そう聞くとケインの顔付きは変わる

 

「なんでそう思うんだ?」

 

たったそれだけ、一言だけ聞いているのにとてつもない重圧を感じる

それだけで正解と言ってるようなものではあるが

昔俺様に喧嘩を売ってきた星の民よりも強く、そして強大に感じる

 

「別にばらされたくなきゃとかそういうことは言うつもりはねぇ」

 

「ただ、お前の世界のこの世界にはないような物を見たいんだ、俺様としては知らないことがあるのは気に入らないからな」

 

それを聞いたケインはしばらく考える素振りを見せその後

 

「俺が別世界から来たことは言わないでくれ、それさえ守ればお前の頼みは出来るだけ聞いてやる」

 

よし!弱味に漬け込んだ形になったがこれで思う存分ポーションとかとれるな!

 

と、こんなことがあったのだ。

本当のことを話すとあいつとの約束を破ることになる、だからこそ俺様はジータの質問に答えられないのだ。

どうしようか悩んでいるとケインがちょうどよく来たのである

俺は目線で助けろ、と言うとケインは何の話をしているんだ?と聞いた

 

「あ、ケインさんにも聞きたいんですけど夜中にカリオストロさんと自室で何してたんですかー?」

 

と聞くとケインはニヤニヤし始めた、え?嘘だろ?

 

「カリオストロによわm」

 

それ以上言わせないぞ?

スパン!!

常時しているハリセンで思いっきりケインの頭をしばく、

ケインは白目を剥いてピクピク痙攣している

 

「ごめんねージータちゃん、ケインさん少し疲れてるみたい、また今度に話そ?」

 

「う、うん」

 

「じゃあ私はケインさんとお・は・な・ししてくるね?」

 

「わ、わかった」

 

さーてどうしてやろうかこいつ?

 

 

 

 

 

 

 

 




この後ケイン君がどうなったかご想像にお任せします


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番外編4

今回はかなりオリジナル設定を入れています、もしそういうのが無理な方がいたらこの話は最後の方に飛ばすなりなんなりしてくださって結構です


そう遠くない未来

sideケイン

カリオストロに異世界人なのがバレてからテラリアのアイテムをよくねだられるようになった。

だがカリオストロはある日面倒くさいものに目をつけた

”底なしの水バケツ”である、これは無限に水が出るバケツだ、正しく使えばこれはネタとして使ったり、釣り場を作るために使えるが

ある日事件があった。

その日は釣り場を作ろうとしたが、なぜか日食が来てしまった、当時は日食で生き残れるような実力はなかったので急いで地下に逃げたのだ地下に入ってくるかもしれないので地下の入り口を塞いで、

その後、久しぶりにガイド人形が欲しくなり、地底まで行ってガイド人形をとってから地上に出ようとした、

そして塞いでた入り口を開けると、

水が流れてきた、

誰かは知らないが俺がそのままにしてしまった底なしのバケツを倒してしまったらしい

世界はまだ洞窟などに水が流れこんでなんとかなっているがこのままではワールドは全部水で沈んでしまう、

俺は釣り場を作る際使うかも、と思い”超吸収スポンジ”を持っていた、これは無限に水を吸ってくれるスポンジである

かなり時間はかかったがなんとか水はなんとか出来た、

それ以来底なしの水バケツと似たような

”底なしの溶岩バケツ”の2つはそれ以来扱いには本当に注意してる、

 

「なあ、カリオストロ、これだけは止めないか?」

 

「なに言ってんだ、こんな面白いものがあるんだ調べるのが普通だろ。」

 

「これは本当に取り扱いに気を付けろよ・・・・・・・

もしかしたらこの世界がダメになるかもしれないからな」

 

「なあ、これ本当に無限にあるのか?」

 

「昔そのバケツを逆さにしながらひたすらその水を抜くって作業をやったんだが3日たっても水が出続けるどころが俺が溺れかけた」

 

「やべぇなこれは」

 

「な?だからこれはやめとこうぜ」

 

「なに言ってんだ、だからこそこのバケツがどこに繋がってるとか気になるだろ」

 

「・・・まあな、」

 

とりあえずバケツを使ってみる、

 

「カリオストロなにかわかるか?」

 

「・・・俺様の見たところこのバケツは他のところに繋がってる。」

 

もしかしてテラリアの海か?

 

「俺様の発明品を使おう」

 

なんでもカリオストロと視界を共有出来る発明品をバケツの奥に入れるらしい

 

「じゃあカリオストロはバケツにそれを入れてくれ」

 

「わかった」

 

しかし、錬金術って色々作れるんだな

 

「なんだこりゃ、広い、しかも暗い、クソ、ライトでも着ければよかったぜ」

 

へぇこのバケツそんなとこに繋がってるのか

 

「まて、なんだあの生物、俺様は見たことねぇぞ、・・・ッッ!?」

 

「どうした?カリオストロ?」

 

「なんか・・・変な生き物と目があった、いやそれだけじゃない、なんかこっちに来てる・・・」

 

ヤバい、カリオストロがここまで怯えてるってことは、相当ヤバい奴でもいるのか?

 

「カリオストロ、怖かったらやめた方がいい」

 

そうは言ったが失敗だった、プライドの高いカリオストロはこう言ったら逆にやり続ける

 

「ハァ!?誰が怖がってるだって?怖がってるわけないだろこの俺様が!」

 

「いや、でも何かしてくる訳じゃなさそうだ」

 

「どんな見た目をしている?」

 

「えーと、どんな見た目かと言うとだな・・・ヒィ!?」

 

え、カリオストロってそんな声だせるのか、

ってそんな場合じゃない

 

「大丈夫か!?カリオストロ!?」

 

「や、ヤバいぜ、なんか、すげぇ気持ち悪い目玉があって、目があった、」

 

どうゆうことだと思っていたらバケツが倒れバケツの中から触手が出て、カリオストロに襲いかかる。

俺はすぐテラブレイドを取り出し触手を斬る

 

「カリオストロ!!もう危険だ!バケツをしまうぞ!」

 

カリオストロにインベントリのことは話してあるから理解はしてくれるハズだ

 

「あと少し、あと少し待ってくれ!」

 

その間にも触手はバケツから出続ける、触手はカリオストロの首を締めだす

 

「ぐ、う、うぅ」

 

カリオストロの首を斬らないようにようにショートソードを使い首に巻き付いている触手を斬る

これ以上は無理だ、そう思いバケツを見ると

目がある

俺はこの目は見たことある、あいつの目か!!

 

「カリオストロ!!文句は後で聞いてやる!!」

 

俺はバケツをつかみ虚空のバックに入れた

カリオストロはさっきの発明品との視界リンクをやめたようだ

お互い息を吐く

 

「カリオストロ、あれはダメだ、悪いがもう弄るのはやめよう」

 

「くやしいが仕方ねぇ、あれは星晶獣とは違う、もっと強大ななにかだ」

 

コンコン

 

ん?ドアからノックが聞こえる

 

「ケインさん、ちょっと良いですか?」

 

この声はリーシャか

 

「ああ、ちょっと待ってろ」

 

とドアを開けると、なぜかものすごく怒ってるリーシャが目の前にいる

 

「ケインさん、カリオストロとなにやってるんですか?」

 

「いや、これはその」

 

「この下から上から水が垂れてくる、とクレームを受けているのですが?」

 

やばい、さっき触手が出たときにバケツが倒れて水が漏れてたんだな

 

「カリオストロさんも隠れてないで出てきてくださいよ、ケインさん一緒に声がしたのでバレてますよ」

 

ビク!?

 

おいカリオストロ、お前なんで逃げようとしてるんだよ

 

俺はカリオストロと二人で正座でリーシャに説教された

 

説教が終わったあと俺はカリオストロと二人で話していた

 

「結局、あの目はなんだったんだ?」

 

とカリオストロが聞いてくる、俺は一言

 

「邪神だろ、俺の世界にいたやつだ」

 

あの目は真なるクトゥルフの目玉だろう

しかしなんでこのバケツがこんなムーンロードが居そうなところに繋がってるんだ?

そしてどこで釣り人はこんなの拾ってきたんだ?

まあ、深入りし過ぎはよくないか

 

「これからはこのバケツを弄るのだけはやめようカリオストロ」

 

「ああ、俺様もそうするぜ」

 

コンコン

 

「ケインさんとカリオストロさん、ちょっといいですか?」

 

「入っていいぞ、あとなんでカリオストロが居るの知ってるだ?」

 

「さっきリーシャさんに聞いた、それよりカリオストロさん」

 

「ああ?なんだ」

 

「帝国と錬金術会が手を組んでカリオストロを封印しようとしているらしい、」

 

「「へぇ??」」

 

それは面白いこと考えるな、俺もなんやかんやでカリオストロを気に入ってるし、封印はさせたくないな

 

「ちょっと調べてみるか」

 

まあよほどのやつでも出ない限りまずカリオストロに勝てないだろうけど

 

 

 

 




底がない水バケツ・・・釣り人のクエストの報酬で貰えるアイテム、無限に水が出るがその水がどこから来てるのかは不明
正直、一度はこうやってはっちゃけたかったから書いた


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アストレイ・アルケミスト1

カリオストロのサブストーリーを番外編の題材にしました!
なお、今回は本当に人を選ぶ話だと思います
もし無理な場合は読むのをやめて頂いて結構です
カリオストロファンの人達ごめんなさい!
主人公とカリオストロは仲がいいですがこれには理由があります


あれから調べていくうちに帝国と錬金術会がある島で研究所を作って研究していると言う情報を入手した、

さっそく俺とカリオストロ、グラン、ビィの三人と一匹で殴り込みに言った

正直いるかどうかはわからなかったが

 

「おい!やつらを研究所に近づけるな!」

 

「いやまて!これはチャンスだ!今ここで開祖を封印出来ればあの方に認めて貰える!」

 

「よし!いくぞ!!」

 

「えい☆」

 

「ぐわぁぁぁ!!」

 

こいつらはバカなのだろうか?おかげで噂が本当なのがわかったが

 

しかし、カリオストロを封印する、って言ったてどうやって封印するんだ?

こいつ、かなり強いぞ、ウロボロスといい錬金術といい

俺とガチで戦っても勝てるんじゃないだろうか?

そんなカリオストロをこの程度の連中で封印とか酒に酔って計画でもしたのか?

まあ帝国も何とか錬金術会とやらも容赦する気はないが

 

sideグラン

僕はいまケインさんとカリオストロさんとある島に来ている。

ジータが

 

「あれ絶対カリオストロさんとケインさん付き合ってるよ!!」

 

と言っていたが僕にはそうに見えない、どちらかと言うと仲のいい男友達二人でじゃれあってるように見える

ケインさんは普段はみんなが喧嘩しているのをなだめて物事を冷静に見たりするクールさがあるがカリオストロさんと話している時はそんなクールさはどこにもない

今だって

 

「帝国のやつら、この程度で俺様を封印しようなんて笑わせるぜ」

 

「おいおい、カリオストロ、そんな顔するなよ、美少女の設定が崩れるぞww」

 

「ハァ!?誰が美少女設定だって!?」

 

「あれ?次は言葉使いが変わってるぞ?」

 

「お前こそ!何がハチミツから魚が釣れるだ、ハチミツの中に魚はいねぇよ!」

 

「ハァ!?ハチミツに魚いるから!!」

 

「ハチミツの摂りすぎで頭がおかしくなってるんじゃないかww」

 

「テメェ!!」

 

「ん?もしかしてこんな可愛いくてか弱い美少女とケンカをするとかないよね?」

 

「ハァ?お前男だろ、女の子ぶってんじゃねぇぞ」

 

「テメェ!!ぶっ殺してやる!!」

 

「こいよ!返り討ちにしてやる」

 

いい加減止めるか

 

「ケインさん、カリオストロさん、ちょっとここら辺で落ち着いて」

 

「「黙ってろ!!」」

 

もうやだ誰か助けて

 

sideケイン

 

まあなんやかんや話しつつ件の研究所についたが

 

「もぬけの殻、だな」

 

「研究資料もねぇ、どうやら一足遅かったようだな」

 

「・・・なんか嫌な予感がする。」

 

とグランが言う、まあ俺も少しするな

 

「まだなにかあるハズだ漁ってみるぞ」

 

ギュイン

 

!!何か後ろにいる!

 

後ろには白い人型の塊のような、しかし人の形をしてないように見えるへんなものがいる

人型の塊は熱線を放つ、狙いはグランか!?

カリオストロが間一髪で障壁を作るが持たない、障壁は破壊されカリオストロとグランは吹っ飛ばされるが俺が受け止める

 

「大丈夫か!?」

 

「ああ、だがあいつは私達と仲良くする気はないようだぜ」

 

「ああ、二人とも休んでろ」

 

「まて、俺様も、ッッ!」

 

俺はこの世界でかなりお世話になっているテラブレイドを出す

 

テラブレイドで人型の塊を切る、硬そうに見えたが意外と柔らかい

 

体を切ったあとテラブレイドの魔法の剣が人型の塊を貫通する

が一瞬で再生した

 

「おい!こいつ再生するぞ!」

 

「下がってろ!!」

 

カリオストロは錬金術を使い人型の塊を吹っ飛ばす

さらに追い討ちに地面の土を槍状にし、塊を貫くがまた再生する

今度は再生出来ないように強力な魔法を使おうとするが人型の塊は白く輝いた後姿を消した

 

「大丈夫か?グラン、カリオストロ」

 

「うん、大丈夫だよ、それよりごめんカリオストロ、足を引っ張っちゃったね」

 

「ああ・・・こんくらい気にするな・・」

 

?カリオストロの様子がおかしくないか?

 

カリオストロの様子がおかしかったため一度退いたが

もし傷が深くてもカリオストロは一瞬でその傷を直せる

つまりさっきの白い人型の塊はカリオストロに特別効果のあるものなのだろう。

 

「ウロボロス!!」

 

カリオストロが呼んだウロボロスは顔が崩れている、

 

「クソ!今の俺様じゃ本来の力の3割しか出せねぇ」

 

マジか三割しか出せないならもし帝国兵に襲われた時大変だな

 

「なあ、ケイン、俺様としても頼むのはひじょーに不本意だが頼みがある」

 

「ああ、いいぞ」

 

「じゃあ、ちょっと看病してくれ、思った以上に体を動かすのがキツイ」

 

なんだ、そんなことか、

 

「とりあえずカリオストロの部屋に入っていいか?」

 

「そんなことわざわざ聞くのか?律儀な奴だな」

 

とカリオストロは呆れたように言うが、一応その体のカリオストロは女の子なのである、気は使うべきだろう

 

「よし、そのベッドに俺様を寝かせてくれ」

 

ゆっくりカリオストロをベッドに下ろす

 

「次は飯だなんか持って来い」

 

こいつ偉そうだな、まあ今はしかたないか

 

俺は食堂に行き

 

「ローアイン!!お粥を作ってくれ!」

 

俺は料理とか出来なくはないが調理の場を見られると色々まずいので料理はしないようにしている

 

ローアインはウィースと返事をし、お粥を作ってくれた

こいつカタリナにフラれてるけど普通にいい男だよな

 

「カリオストロ、お粥を持ってきたぞ」

 

「じゃあ非常に不本意だがお願いがある」

 

「なんだ?」

 

「あーんしてくれ」

 

「ごめんもう一回言ってくれ」

 

「あーんしろって言ってんだよ!!」

 

マジか、こいつこんなことお願いするってそうとう弱ってるんだな

 

「わかったよ、ほらあーん」

 

「クソ、わざわざ口に出すなよ」

 

文句をいいながらもお粥を食べるカリオストロ

食べ物を食べた後は眠くなるものである、カリオストロはウトウトしている、が質問してきた

 

「なあ、なんでケインは俺と他の人で対応が違うんだ?」

 

「ああ、それはなお前は長く生きてきた面をしているが実際カリオストロがその体に移ったのって20より下らしいじゃないか」

 

俺はグランからそう聞いていた

 

「ああ、けどそれが関係あるのか?」

 

「俺も20歳より前にテラリアの世界に行って以来、体の成長は止まっている、結局俺もお前も長く生きて年長ぶってるけどグランとそう精神の歳は変わんないんだよ

長く生きても、結局ベースの精神は成長してる訳じゃないしな」

 

「俺様は・・ガキじゃねぇよ」

 

「まあ生きてる年は長いからな」

 

テラリアの世界は俺の2つ前の世界の1日に比べて短いのである

俺も年齢を考えた時最初は20歳くらいと思っていたが実際はもっと歳をとってるかもな

 

「なにより、お前は俺がテラリアの世界から来たのを知っているからな、たまに辛くなるんだ、俺はこの団の仲間と仲良くしているが、結局俺はずっと人に隠していることがあるんだ、ジータも聞いてくるが俺は答えたことはない、本当は言いたいんだ、仲間に隠し事をするなんてフェアじゃないのにな、俺はこの世界では異物だ。

そんな誰にも自分のことを言えないなか、自分のことを、秘密を知っている人がいると安心するんだ」

 

クソ、俺、何言ってるんだろ、こんな恥ずかしいことをよりによってカリオストロに話すなんて

 

「俺とお前って実はベースの精神は年が近いんだ、だから男友達みたいな感じで気が楽なのもあるな」

 

「そんな・・ものなのか?」

 

「まあ、理由なんてどうでもいいんだよ、俺とカリオストロは仲がいい、それだけで良いじゃないか」

 

「まあ、ありがとうな・・」

 

ここだけ見たらマジで美少女だよな、口で言わないけど

 

「まあ、さっさと寝てろ、起きたらまた何とか錬金術会に仕返しすればいいさ」

 

「ああ、そうだな・・」

 

カリオストロは寝たようだ、もう俺にとってカリオストロは本当に大事な仲間だ、テラリアのアイテムを渡しとくか、

何とか錬金術会とか言ったか、今回はテラリアのアイテムを惜しみなく使うからな、

 

俺はこっそりデザートタイガースタッフを使い、白虎を召喚する、

 

「この女の子を守ってくれ」

 

 

 




いや本当、ごめんなさい、けど書きたかったんです

デザートタイガースタッフ・・ダンジョンの奥深くにあるバイオームチェストの砂漠のバイオームチェストに入っている、スターダストドラゴンと同じで召喚するたびに強化されていく
白虎は可愛い


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アストレイ・アルケミスト2

今回から、話を少し長くする代わりに1日一話投稿になりそうです、
また今回はテラリア要素が薄いです


グランが作った団だが実は入ってから抜けた人がいた。

デリフォードと言う。

デリフォードは家族が危篤なので団を抜けた、本人も苦渋の決断だったのだろう。

別にそれを責めるつもりはない、家族は大事だ、俺はこの世界もテラリアの世界も家族はいなかった。

だからこそ家族がいる人はその家族を大事にしてほしい

そんなデリフォードから一通の手紙が届いた。

「私と家族を助けてほしい」

 

と書いている、まあ家のグランはそんなこと聞いたら絶対

 

「助けに行こう!」

 

言うと思ったぜ、けどカリオストロは留守にしてもらうか?

 

「俺様も行くぜ。」

 

カリオストロは白虎を抱っこしながらそう言う、心なしか俺、こんなことのために呼ばれたの?と白虎が聞いている気がする、まあ諦めてくれ、

 

 

デリフォードの家らしき所に行くとそこはデカイ屋敷だった、

扉をあけ開けたところに出ると

デリフォードが鎖で椅子に縛り付けられていた。

 

「大丈夫か?デリフォード」

 

俺はすぐ鎖を解く、デリフォードは

 

「ありがとう、しかし

 

よく私がいるのがここだと気づいたな」

 

その一言で俺とカリオストロはすぐ周りを警戒し始める

 

「どーゆーことだ?デリフォードが手紙を送ったんだろ?」

 

とビィが聞いているがデリフォードも気づいたようだ

 

「そういうことか!カリオストロ殿!!これは罠だ」

 

そのタイミングで帝国兵と何とか錬金術会の奴らが姿を表す

 

しかし、俺が思っている以上に数が少ないまさかこれだけの軍勢でやれると思ってんのか?

 

ここは屋内、つまり密室だ、ならこの魔法が結構効果がある

 

”ウォーターボルト”

俺は青い玉をそこら中に放つ

いくつか兵士にも放つ

 

「バカめ!!そんなとこに魔法を放っても当たらんぞ!」

 

「この魔法動きが遅いぞ!」

 

この魔法は面白いことに壁に当たると跳ね返るんだ

 

「行くぞ!グァ!」

 

帝国兵の後ろに青い玉が当たる、ただこれは冷静に対処すれば避けれるだろう、だからこそ

 

「ハァ!!」

 

「おらよ!」

 

グランとカリオストロが青い玉を避けつつ敵に攻撃する

敵はグランとカリオストロに気をとられて青い玉に当たる

この程度じゃ無理だな、カリオストロを封印は

 

敵を全員倒すとデリフォードの上司らしき人がいた

たしかデリフォードは上司と折り合いがうまく言ってなかったが

 

なんでもデリフォードは家族のための金が欲しくて帝国に再就職したらしい

 

「その給料もいいし・・・保障も・・・」

 

「よく考えろデリフォード、上司が部下を刺すような職場だぞ?それで保障もクソもないし、なによりグランサイファーの化け物どもを相手にしなきゃいけないんだぞ?俺なら金積まれても帝国で働きたくないね。」

 

「ぬう、たしかに・・・ってそんなこと話してる暇ではない!逃げろ!カリオストロ殿!!」

 

あーあ、カリオストロにそんな言い方したらダメだって

 

「逃げる?この天才美少女錬金術師な俺様に尻尾を巻いて逃げろって言うのか?」

 

なんでもデリフォードは俺達をおびき寄せるために一芝居打て、と言われたがデリフォードはこれを拒否、

そのため椅子に縛り付けられていたらしい

 

その時奥から白い髪の男性が現れた

 

「俺はパラケルスス、開祖を越える者だ」

 

へえ、大きく出たな

 

「へえ?大きく出たな、この俺様を越えるとは。」

 

デリフォードの上司は俺達を捕まえろとデリフォードに命じるが、グランは仲間だったデリフォードを攻撃したくないため止める、もしデリフォードが敵になっても俺は責めない、家族のためだからな、けどこいつらは攻撃出来ないだろうから俺がやる、

 

「貴様の年で再雇用してくれる職場があるか!?

こんな賃金で働けるとこがあるか!?」

 

「ぐぅ、老後の生活・・・貯金・・・」

 

デリフォードが悩んでいる、てか話が妙に生々しいんだが、俺とカリオストロは老後の生活とか気にしないでいいからな、

 

グランはじっとデリフォードの目を見つめる、それだけでデリフォードはどうするか決めたようだ

 

「私にとって団のみんなも家族だ!」

 

デリフォードが戦ってくれてるがそれでも増援が思った以上に多い、これはどうするか

 

そう思っていると黒い球体が兵士たちのすぐ近くに出る、この球体は、

 

 

「クラリス!?」

 

「やっほー、団長さん」

 

クラリスはグランの団の団員でカリオストロの子孫だ。

錬金術の分解にカリオストロ並みの才能があり、彼女はドカーンと言っている技だが食らったらフル装備の俺でも即死だろう、

 

そんな彼女だが一度家族と話し合うと言いしばらく会ってなかったのだ、そんな彼女がなぜこの場にいる?

俺達はクラリスを呼んでない、だが俺達がここにいるのはグランの団で俺、グラン、ビィ、ルリア、カリオストロとデリフォードしか知らない筈だ

 

なら・・・

 

カリオストロの方を見るとカリオストロも考えるような顔をしている、こりゃまずいか?

 

「逃げるよ!みんな!」

 

多分クラリスはカリオストロが狙いだ、そしてそれ以外は襲う気はないのだろう。

だがクラリスには悪いが俺はカリオストロを封印させる気はない

 

クラリスとカリオストロが途中で殿をすると言うが俺もしに行く

 

「なあ、クラリス」

 

「どうしたの?ケインさん?」

 

「なんでここに俺達がいるって知ってるんだ?」

 

「それは俺様も思った」

 

とカリオストロが言う、というかこいつずっと白虎のこと抱っこしてるな、こいつの護衛に召喚したのに

ん?白虎がずっとクラリスの方を見て唸っている。

白虎は俺が見えないようなところのモンスターにも気づくがどうやって気づいてるのかは気になっていた、そして白虎で色々試したところ、匂いなどで敵を捕捉しているのがわかった。

つまり、クラリスからモンスターの匂いがするってことか?

白虎は護衛対象のカリオストロの腕から無理矢理出ることはできない

 

「いたぞ!」

 

チッ!ちょうど問い詰めようとしたら、間の悪い兵士だ

 

「おい!一旦退くぞ!もう十分時間は稼いだ!」

 

グラン達が見えた、このままなら逃げられそうだ。

クラリスにもう一回問い詰めようとクラリスを見ると、手をグランに向けている、マズイ!!

 

「カリオストロ!!」

 

「ああ!」

 

カリオストロは障壁を出してクラリスの錬金術を止めてくれてその間にグラン達をつかんでその場から離れる

 

「クラリス、どうゆうことだ?」

 

カリオストロを狙うならわかる、だが何故グランを狙った?

 

「嘘ですよね?クラリスさん!」

 

ルリアが呼び掛けているが、クラリスは返事をしない、

 

「どうして・・・」

 

「しっかりしろ!グラン!今は動揺すんな!」

 

カリオストロはグランに声をかける

 

「驚いたな、今の攻撃に気付いて避けるとは、もしかしてクラリスの裏切りに気づいてたのか」

 

追い付いたパラケルススがそう言う

信じたくはなかったけどな、

 

クラリスの家系は本来錬金術の開祖、カリオストロの抹殺を目標にしている、だからヘルメス錬金術学会に従っていると、だがそれなら余計不思議だ、

 

「なんでグランを攻撃したんだ?クラリス」

 

「・・・・・・」

 

クラリスは優しい子だ、それこそお世話になったグランを攻撃なんてよほどのことがない限りしない筈だ

それにカリオストロに抱っこされてる白虎はまだクラリスを唸っている

こいつ、本来にクラリスなのか?

俺はクラリスと戦おうとするとカリオストロが止める、

一見落ち着いてるように見えるカリオストロだが手が震えている、

カリオストロも動揺を隠しているらしい、

 

カリオストロとクラリスは本来カリオストロに相性が悪い、だが年季などもあるのだろう、

 

「こいつで反省しとけ!!」

 

と言う声と一緒にクラリスを吹っ飛ばす

カリオストロやり過ぎじゃないか、そう思っていると

クラリスは叫びながら光輝く、

そしてクラリスの姿が変わっていた

クラリスがこの前の研究所で会った白い人型の塊になったのだ、もっとも今は黒くなっているが

 

「なんだこいつは!」

 

「まさか、賢者の石か?」

 

カリオストロがそう言う

え?俺の知っている賢者の石は白から黒に色が変わったりしないし、ましてや動かないぞ?

 

「賢者の石って言うのは簡単に言うと条件次第でどんな願いも叶えることのできる石だ」

 

まじか、こんど俺のアクセサリーの賢者の石で色々試してみようかな

 

「これこそが貴様を越えるために俺が作り上げた兵器”ヘルメスの門”だ。いや今はニグレドと呼んだ方がいいか」

 

「賢者の石は白化、黒化、翠化、黄化、赤化と通して初めて完全な賢者の石と呼べる」

 

つまり、今は願いを叶えられないのか、

 

狙いは開祖の知識と技術、賢者の石でできた兵器、

それを作るのが狙いらしい、

 

カリオストロはニグレドに立ち向かおうとするが倒れる

 

「カリオストロ、休んでろニグレドは俺がやる、」

 

「無駄だ、ニグレドは錬金術でしか倒せない、そして唯一錬金術が使える開祖はそのザマだ、どうやって倒すのかね?」

 

まじか、なら追い払うしかないのか、

俺は”オレンジ ザッピネーター”を取り出す、これは運が良ければあたったやつをめちゃくちゃ吹っ飛ばすときがある、それを引ければ逃げる時間は稼げるか?

その時、爆発が起きた。

黒い球体が出る、この黒い球体は!

 

「クラリス!」

 

「グランさん!カリオストロさん!助けに来たよ!」

 

ルリアとビィがクラリスを偽物かどうか疑っているが白虎は反応していないので多分本物なのだろう、その証拠にグランの目の前でポーズを色々とっている、本人いわく偽物より可愛いのが証拠だそうだ

 

「ついでに研究施設更地にしちゃった!」

 

うん、この短絡的さはクラリスだ

 

「おい、誰かもう動けねぇんだ、誰か運んでくれ」

 

カリオストロはそう言うので俺は急いでカリオストロを持つが

 

「ちょ!そう持つのかよ!」

 

「わぁ!それお姫様だっこですよね!!」

 

「私はグランにやってほしいなー」

 

と上からカリオストロ、ルリア、クラリスが言う

 

「ちょ!おんぶとかじゃねぇのかよ!」

 

「そんな暇はないからな我慢しててくれ」

 

「おい、カリオストロ顔が赤いぜ」

 

とビィが茶化すが

 

黙れクソトカゲ

 

と小声で返している、元は男なのにお姫様だっこされるのが恥ずかしいんだろうな

 

「こほん!ケインさんったら、いきなりこんなことされたらカリオストロだって恥ずかしいんだぞ☆」

 

「自分のこと美少女天才錬金術師とかいってるやつがなにを今さらww」

 

「てめぇ!!」

 

「バカ!顔はやめろ!」

 

「師匠とケインさんって仲いいね」

 

カリオストロは再び小声で

 

「俺様を落としたりしたらウロボロスの餌にするからな」

 

「顔がない今のウロボロスで餌に出来んのか?」

 

「とにかく!落とすなよ」

 

「はいはい、わかってるよ」

 

 

サンキューな

 

まったく、お礼くらい素直に言えないのかね

 

 

 




ウォーターボルト・・・序盤で手に入れることができる魔法、ダンジョンの本棚に紛れていて見つけるだけで手に入る。壁に当たると跳ね返るのが特徴、なおウォーターボルトは昔のバージョンだと初めてすぐダンジョンに言って探すだけで手に入るがその場合ダンジョンガーディアンに注意

賢者の石・・・グラブルだととんでもない物だがテラリアの賢者の石はミミックからドロップする。
効果は回復ポーション酔いの時間が短くなる
願いを叶えるとかは一切ない

オレンジ ザッピネーター・・・ハードモード突入後の旅商人が確率で売ってくれる魔法武器、当たると色々な効果がある、弾が加速したりゆっくりになったり当たったら特大ダメージ、特大ノックバックを起こしたりする


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アストレイ・アルケミスト3

団の名前どうしよう・・グランブルーとかでいいかな?


あのあとクラリスと一緒に脱出した。

クラリスは親が人質に取られてるらしいがそれでも助けに来たらしい。俺らは人質を助けに行くべきだろう

なんせクラリスは本来家の教えで始末しなきゃいけない相手に頭下げてまでお願いしてるんだ、そこまでされたらやるのが当たり前だ

まあカリオストロは自分の体を作り直してもらうことを条件にしたが

 

デリフォードが人質の場所に心当たりがあると言うのでそこに行くと帝国兵やヘルメス錬金術学会とやらがいる

バレないように潜入しなきゃいけないのだがここは俺の出番だろう

 

「グラン、ここは俺に任せてくれ、俺なら透明になれるポーションを持ってる」

 

「ええ!?本当ですか?」

 

「ああ、ちょっと行ってくる。」

 

ボルテックス装備とかキノコ装備もあるがあれはダメだ

前者は初対面の人に会いに行くには見た目がキツすぎる

宇宙人みたいな姿をしているしな

キノコ装備は立ち止まらないと透明になれないから使いにくい

 

透明ポーションを飲み建物をスルスル入っていく、

ん?このドアか?

ドアを開けると

 

「誰だ!?」

 

そこにはおしとやかなクラリスに似た女性と男がいた、

男は女性を背に扉を見ている、

 

「あんたらがクラリスの親か?」

 

「誰ですか!まずは自分から名を名乗りなさい!!」

 

「俺はケインと言う、クラリスと同じ団の者だ」

 

このタイミングで透明のポーションの効果が切れる

 

「な!どこにいたのだ!?」

 

「透明になってた、それよりここから出るぞ!」

 

俺は敵に見つからないように、そしてたびたび邪魔な帝国兵をK.Oキャノンでしばく

ノックアウトしている兵士を見てクラリスの親はドン引きしている

無事施設から脱出できた

クラリスは親の話を聞く限りはクラリスのことを大切に思ってない感じがあったが実際は違うようだ、クラリスの親は不器用なのだろう

さて、クラリスはこれからお勉強タイムだ。なんせクラリスは錬金術の分解に対する才能は凄まじいがそれ以外は微妙らしい

俺は護衛のためにカリオストロとクラリスの近くにいるためある程度話を聞いているがなかなかうまくいかないらしい、クラリスは錬金術師なのに初歩をいまいちわからないらしい、すげぇな逆に

カリオストロは尖った才能があれば諦めなければ真理に行けると言っている、

才能、か、俺には無縁のものだろう

なんせ俺はテラリアの世界で何回も死んだ、もし才能とやらがあったら一度も死なずにムーンロードまで行けるのかね、本当にテラリアのアイテムは才能とか関係なく使えるのはありがたく感じる

ん?どうやら帝国の兵士どもがやってきたようだ。

 

「カリオストロ、帝国の兵士が来たらしいから止めてくる」

 

「ああ、行ってこい、すまねぇな」

 

さて片付けるか、あーゆー雑魚相手は俺の場合やり過ぎることが多いからアイテムは選ばなきゃな

 

帝国兵のところに着く、あれはデリフォードの上司だったな

 

「貴様一人か?なんだ?他の仲間は逃げているのか?」

 

「んなわけねぇーだろ、今そっちの計画潰すために色々してんだよ」

 

「そうかそうか、それはそうと、あっちは大丈夫なのか?」

 

そういえばパラケルススの姿が見えない、まさか!?

 

俺は急いでカリオストロの方に向かったが遅かった。

カリオストロの姿をしたニグレドがいた、

 

「ケインさん!よかった無事だったんですね?今からデリフォードさんと一緒に時間稼ぎをします!」

 

「なんでもクラリスならカリオストロを元に戻せる可能性がある!」

 

「わかった、けどお前らは全員クラリスの護衛をしてくれ」

 

「そんな!?いくらケインさんでも無茶です!」

 

「すまん、はっきり言うがカリオストロの力を使えるような奴を相手に今のお前は足で纏いだ、なにより今回使う魔法は味方を巻き込むと大変なんだ」

 

「わかりました、けどピンチだったらすぐ助けに入ります!」

 

「ああ、ありがとう」

 

さて、目の前のニグレドをなんとかするか、

 

「お前一人でいいのか?こっちとしては全員で戦ってくれた方がいいデータが取れるんだが」

 

「安心しろ、データは取らせてやる、お前にとって使えるかはわからんが」

 

俺は装備をすぐに着けた、フォーディドゥン(禁断)の胴と足にネビュラヘルメットをしている最大マナ合計140アップだ

アクセサリーはマナフラワーと”スカラベのパヒルスをつけている

俺は”レインボークリスタルスタッフ”を使い、クリスタルを召喚する

 

「ほお?」

 

パラケルススが感心したような声を出すが俺の中ではお前はもう敵なんだぜ?

 

空中に浮かんだクリスタルは

色とりどりのビームをパラケルススとニグレドの両方に放つがニグレドが瞬時に地面から壁を作り出し防がれる

俺はデザートスタッフを出し白虎の召喚を三回する、だが白虎は数が増えない、その代わり強く、大きくなるのである

白虎はニグレドの前の壁を破壊し、ニグレドに突っ込む、がニグレドは今度は地面を太い針になって白虎に刺さりそうになるが白虎は回避、

俺は”レインボーロッド”を取り出しニグレドに真っ直ぐ飛ばす、ニグレドはまた壁を作る、が

レインボーロッドは自分で魔法の玉を操作出来るのである、

俺は壁が出たら、すぐ右に移動させ、またニグレドに向かわせると言うあえて単純な軌道にした

が、ヒット、これでわかった

ニグレドはカリオストロの戦闘の強さまでは受け継いでないんだ。

が、もたもたしているとやばい、ニグレドは賢者の石、黒化の影響で近くにいるだけで体が徐々に分解されていくのである、これはアクセサリーでは防げない、

早めになんとかしないとヤバいが正直、俺には出来て殺すことだけだ

だからこそクラリスには早くしてほしいが・・・

 

ニグレドは分解の錬金術を放ってきた、これは食らうと不味い、が対策はしてある、

俺は”ロッド・オブ・ディスコード”を使い短い距離を、ワープすることで分解の錬金術を避ける。

 

ニグレドは地面に錬金術を使い、地面の土が剣、槍、太い針などになって一斉に津波のように襲いかかってくる、

テラリアの世界には攻撃を相殺することは出来ない、けどこの世界なら!

俺は”ラストプリズム”を出す、正直これを人に撃つことになるとは思わなかった。

ラストプリズムから出た光線は6本バラバラに出ている、1本の威力はそこまで高くない、だが6本は段々集束していく、

ラストプリズムの集束仕切った時のDPSはテラリア最高と言ってもいい、たかだか地面が素材の壁や剣で防げるかな?まあ、無理だろうが、

ラストプリズムが集束しきるとニグレドの出した剣、槍、太い針を全部貫く、ニグレドは急いでまた壁を作るがそれすらも貫く、

ニグレドは集束しきったビームに当たったら一旦ビームを出すのをやめる、カリオストロが死んでしまうかもしれないしな、

 

「ふ、ふははは!!凄い!凄いぞ貴様!よくぞニグレドをここまで圧倒的に!」

 

パラケルススがそう言っているがもしあれがカリオストロならもっと搦め手なりウロボロスを使うからな、こっちの方が全然弱い

 

「どうだ?いいデータはとれたか?」

 

俺は皮肉もこめてそう言ったが興奮し過ぎて効いてないようだ

 

「素晴らしい!!私の予想以上の強さだ!」

 

そんな会話?をしているとクラリスが来た。

 

「クラリス!何か手が思い付いたのか?」

 

「全然!けどわかった!うちに出来るのは壊すことだけって!!」

 

 

クラリスはニグレドに対して分解の錬金術を連発するが

ニグレドには効果がない、

 

「クラリス!時間ならまだ稼げる!もう一回考えてこい!!」

 

「今は貴様よりもそこの男との戦闘データを取りたいのだ、貴様は引っ込んでろ」

 

「邪魔なものだけ全部壊せればいいのに・・・って邪魔のものだけ・・・?」

 

「ニグレド!やれ!」

 

ニグレドは分解の錬金術をクラリスに放つ、今ここでカリオストロを救えるのはクラリスだけだ、絶対に守る、

俺はロッド・オブ・ディスコードを使いクラリスの元にワープした後、すぐにそこからさらにワープし、分解の錬金術を避ける。

 

「ケインさん!?体がボロボロになってるよ!?」

 

ロッド・オブ・ディスコードは使うとデバフが付く、そのデバフがついている状態でもう一回杖の効果でワープするとダメージを受けるのである、これがなかなか痛い

 

「大丈夫だ!それよりなにか思いついたんじゃないか?」

 

「うん!私に任せて!」

 

またクラリスは分解の錬金術をニグレドに放つ、

何故かさっきは効果がなかったのに今回のクラリスの攻撃を受けたら全身から粒子を出し、分解されて行ってる

 

「バカな・・今のは一体・・・」

 

パラケルススが驚いているが俺もさっきまで効かなかったのが突然効き始めて驚いている。

クラリスの分解の錬金術は俺も巻き込まれるとヤバいので見ることしか出来ない。

 

「これでとどめ!!」

 

おい、今かなり不吉な言葉が聞こえたが

 

そう思っているとまたクラリスが錬金術を放ち、煙が立つ、そして煙が消えると

 

「ったく、ずいぶん派手にやったみたいだな」

 

カリオストロがいた、しかし吸収される前とで服が違う

なんでもクラリスはカリオストロ以外の余計なものは分解したらしい、

錬金術の分解における究極系「存在崩壊」を使ったそうだ

クラリスはニグレドからカリオストロの魂以外を分解、崩壊させてカリオストロの魂だけにし、

カリオストロがそのタイミングで自分の身体を再錬成したそうだ。

カリオストロはニグレドの黒化が弱点だが今回は再錬成にニグレドを使っているためもう黒化は聞かないらしい

 

「なぜだ、なぜ失敗した」

 

「てめぇはクラリスを、いや俺様達を甘く見すぎた

ただそれだけだ。」

 

「くく、そうかなるほどな」

 

「さて、今回は貴様のおかげで散々な目にあったしよ

ここからがお楽しみの時間だぜ?」

 

と、とても美少女がしてはダメな顔でパラケルススにそう言うカリオストロ

まあ、俺も今回はただで許す気はないが。

 

「くくくっ、」

 

パラケルススは笑っている、横にいるデリフォードの上司は焦っているが

がパラケルススはデリフォードの上司を役立たずと呼んだ。

しかし

 

「ずいぶんと機嫌がいいんだな?」

 

「ああ、今日は人生の中で最良の日と言っても過言ではないだろう。」

 

と本当にうれしそうに言う。

 

「なんせここまでいいデータがとれたからな」

 

「その上ニグレドを分解してくれたのだ。

これ以上嬉しいことがあるか?」

 

「なあ、カリオストロ、もしかして今ニグレドって、」

 

「お前の予想している通りだ、ニグレドは翠化している」

 

「ニグレドから、星晶獣の気配を感じます!」

 

黒化は完全に分解されると翠化するらしい

 

さて、

 

「グラン、星晶獣ならお前の出番だな」

 

「デリフォードさん、クラリスの家族をお願いします」

 

さて、

 

「カリオストロ、再錬成したから戦い方がわからないとか言わないよな?」

 

「お前こそ、ボロボロじゃねぇか」

 

「あーんしてもらうまで弱ってたやつが言うセリフじゃねぇよな」

 

「お前な!!」

 

カリオストロは絶好調らしい

 

「新たな姿を見せるがいい、ヘルメスの門、いや星晶獣アルフェウスよ」

 

グランはルリアからバハムートの力を借りている

俺も魔法を構えるが俺は近距離もいける

俺とグランでアルフェウスに近づく

グランはアルフェウスを斬るがアルフェウスはあまり効果がない、

アルフェウスは手から光るなにかをグランに当てようとするが、

俺はグランの腕を掴みロッド・オブ・ディスコードでテレポートして避ける

ほんと便利なんだよなこの杖

 

クラリスは存在崩壊を使っている、カリオストロも分解を使い続ける

アルフェウスはクラリスとカリオストロを狙おうとするが俺は”スターラス”を使いアルフェウスを斬る、アルフェウスはこっちをチラッと見るが大したことないと判断されたのだろう、すぐカリオストロの方を見たが

直訳で星の激怒と言われているこの剣に効果がない筈がないだろう。

斬ったあと、空から流星のようなものがアルフェウスに当たる、これは一回振るだけで星が3個落ちる、連発可能なので何回も振る

 

ズドン!!ズガガガ!!

 

音にするとこんな感じである、テラリアの世界なら地形破壊もないし、綺麗な見た目をしているが実際星を落としているのである、そりゃこのくらいの威力はあるだろう、

アルフェウスもさすがに無視できないらしい、こっちを向くがもう遅い

 

「オプス・マグナ!!」

 

「アルケミック・フレア!!」

 

この一撃でもうアルフェウスは瀕死だ

 

「クラリス!塵ひとつ残すんじゃねぇぞ!」

 

その一言に答えるように出た攻撃はアルフェウスを文字通り消し飛ばした

 

「まさかアルフェウスを倒すとは・・」

 

「さぁて、お仕置きの時間だ・・くくくっ、」

 

やっぱ美少女がしていい顔じゃないよな

 

「まあいい、今回は撤退させてもらうよ、」

 

「なめんな!逃がさねぇよ!」

 

と言うがパラケルススの身体は光り輝き、目をつむった一瞬の隙に逃げたようだ。

 

カリオストロはお仕置きの標的をデリフォードの上司にしたようだ

ここからはカリオストロの時間だ、疲れたし身体もデバフの効果で痛いのでさっさと帰る

 

その後グランサイファーでクラリスとデリフォードはグランに謝っている、まあ色々あったしな

その際にクラリスが

 

「おじいちゃん、いっぱい助けてくれたよね」

 

と言った、俺はおじいちゃんの一言を聞いて吹き出す

 

「あーはっはっはっは!!カリオストロがおじいちゃんだってwwたしかに元は男だからな!そりゃおじいちゃんだわ!」

 

「テメェ・・・後で覚えとけよ・・・」

 

クラリスは気を使い

 

「ならししょーはどう?」

 

「やめろ、ガラじゃねぇ」

 

と言うが顔が赤い

 

「もしかしてししょー照れてる?可愛いー!」

 

「当たり前だろ!俺様を誰だと思ってる!」

 

「クラリスのおじいちゃんのカリオストロ」

 

「テッメェェェェ!」

 

と怒っているが急にカリオストロは悪い顔になった

 

「ケインさん後で部屋に来てカリオストロが手取り足とり、もうおじいちゃんって思えないくらいカリオストロの魅力を教えてあ・げ・る☆」

 

クラリスは「キャー!」

と赤い顔になっている

そうかそうかつまり君はそういうやつなんだな

 

「そうか、精々その色気のない身体で頑張って教えてくれ」

 

「アルス・マグn」

 

「ちょ!カリオストロさん落ち着いて!」

 

結局あのあとクラリスはカリオストロと勉強会をし、俺はイオに頼んで回復魔法をしてもらった。

 

がカリオストロに夜、部屋に来るように言われている、これはさっきおじいちゃんって呼んだのを気にしているのかな?

 

一応逃げる用意はしとく、そしてカリオストロの部屋についたのでノックをする

 

「カリオストロ、呼ばれたから来たが入っていいか?」

 

「ああ、いいぞ」

 

入るとそこにはいつもの格好をしたカリオストロがいた

 

「どうした?」

 

「今回、クラリスを守ってくれたそうじゃねぇか」

 

ああ、それか

 

「先祖としてお礼を言わせてくれ、」

 

「まあ、あそこで守らなきゃ、今日の戦い勝っていたかわからなかったしな」

 

「それでもだ、あとお願いがあるんだがいいか?」

 

「カリオストロがお願いなんて珍しいな、まあ出来る範囲ならいいぞ」

 

「俺の護衛につけた白い虎、もう一回出してくれねぇか」

 

「まあいいぞ」

 

俺はデザートタイガースタッフを使い、白虎を召喚する、

 

「まあカリオストロにはお世話になってるし、そいつはずっと出しといてやるよ」

 

召喚枠をひとつ使うがまあカリオストロのためだこれくらい良いだろう

 

「なあ、ケイン」

 

「ん?どうした?」

 

「やっぱり、俺様も色気とかあった方がいいか?

そっちの方が可愛いのか?」

 

もしかして今日言ったことを気にしてんのか?

 

「まあどっちでもいいんじゃねぇの?」

 

「もしそう思うならカリオストロ可愛いって言ったら納得してやるよ」

 

めんどくせぇなこいつ

 

「カリオストロ可愛い~、これでいいか?」

 

「てめえ!もっとしっかり言え!」

 

このこだわり屋さんめ

 

「カリオストロ可愛いー」

 

「もっと!」

 

「カリオストロ可愛い!」

 

「もっとだ!」

 

「カリオストロ可愛い!!」

 

とふと視線を別に向けるとそこにはこちらを覗いているジータがいた。

 

カリオストロはニヤニヤしている、

 

そういうことか、なるほど、

なら俺は・・・

俺はカリオストロに近づく

 

「おいおい、暴力とか降らないよな?」

 

とカリオストロはヘラヘラしながら聞くのでもっと近づく

 

「おいおい、何がしたいんだ全く」

 

もっと近づく

 

「ちょ、近すぎないか?」

 

もっと近づく

 

「ちょ!いくら俺様が美少女だからってそこまで詰め寄ることはねぇだろ!」

 

もっと近づく

 

「ま、まいった!俺様の敗けだ!」

 

ジータは目を見開いている、まあ色々噂流すだろうが適当に誤魔化しとくか

 

「全く、ちょっとドキドキしたじゃねぇか

 

あん?ジータを見ていたからカリオストロの話を聞いてなかった

 

「ケイン」

 

「どうした?」

 

「ありがとう」

 

ほんと、たまにマジで美少女に見えるんだよな

 

「どういたしまして」




ボルテックス装備・・・ルナティックイベントの素材で作れる射撃の最高峰の装備、downキーを二回押すことで透明になれるが今回は見た目がアレだったので不採用

キノコ装備・・・クロロファイトインゴットと光るキノコを素材に作れるインゴット、キノ鉱石で作れる装備
ボルテックス装備を作るまでは射撃装備として最高の装備だが透明になる場合立ち止まらないといけないので今回は不採用

K.O.キャノン・・・ブラットムーンで出てくる敵を倒すと0.1%の確率で手に入る武器、使いやすいが強くはない

フォーディドゥン装備・・・砂嵐のイベントで出てくるサンドエレメンタルを倒すと手に入る素材で作る装備
最大マナが増える他、召喚の回数を増やせる、白虎を出したかったため、採用

ネビュラヘルメット・・・頭だけで最大マナ増加、消費マナ軽減、魔法ダメージ・クリティカル増加と色々な効果を持っている装備

スラカベのパピルス・・・召喚回数増加、召喚したミニオンの攻撃力増加する

レインボークリスタルスタッフ・・・ムーンロードがドロップする設置型の召喚系、
虹色のクリスタルを召喚し、モンスターがいると光線を出し攻撃してくれる
とりあえず出しとけってなるくらいの優秀さ

レインボーロッド・・・玉をコントロール出来る魔法、ハードモードの序盤なら強いが段々使わなくなる

ロッド・オブ・ディスコード・・・とりあえず持っとけって思うくらい使い勝手のいいアイテム、効果は少しの距離をワープ出来る、使うと六秒間デバフが付き、デバフがある状態でもう一回使うと最大HPの七分の一ダメージをうける

ラストプリズム・・・ムーンロードがドロップする魔法、テラリアの魔法の中では最高のDPSがあり、威力はテラリアの魔法最強、ただ消費マナが多い、バカみたいに多い、もし使うならインベントリのマナポーションと相談しよう

スターラス・・・ムーンロードのドロップする剣、振ると星を三つ降らせる、剣としての性能も優秀だがなにより目を見張るのはマッピング能力、マジですぐマップを完成させられる





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番外編5

もうそろそろストーリーの方を進めます
作者はタケノコ派です


そう遠くない未来

sideケイン

 

この前のニグレドの一件からカリオストロは白虎をすごく気に入っている、白虎もなんやかんやでカリオストロになついている、多分ツンデレだろう、

最近はカリオストロの白虎を見て色々な動物を出してほしいと頼まれた

ユーステスに犬はいないか、と聞かれたのはベアトリクスに内緒にしている、ちなみに”ドッグホイッスル”を吹いて子犬を呼んだ、あの時のユーステスの嬉しそうな顔は今でも忘れられない。

中にはカッコいいからと言う理由でフロストヒドラやスターダストドラゴンを見たがる奴もいる、まあ人を襲わないからいいけどさ、

魔物みたいなやつはいないかと聞かれた時は困ったがクモを出した、クモの脚に頬擦りするやつなんて初めて見た、心なしかクモもドン引きしていたが

 

急に話が変わるがこの団には大きく犬派と猫派がいる、

犬派はユーステスやスカル、猫派はダーントやアルシャがいる、

特にユーステスの犬好きは凄まじく、ワーウルフ、いわゆる狼人間を見たときは犬人間?と10回くらい同じことを聞いてたし、本人はエールンの耳が犬っぽくて気に入っていたりする、

本人にとって不幸なのはそんなに犬が好きなのに犬からは怖がられることだ。

まあドッグホイッスルの子犬はユーステスを怖がったりしてないが、なんせこいつを連れて洞窟とかに行ったことがあるからな、正直ユーステスもさすがにゾンビほど怖くはない。

この前の犬と触れ合ってるユーステスはさすがにキャラ崩壊が酷かったので誰にも言わないようにしている。

ダーントは猫を何匹か団で飼っているし槍の扱いが異様にうまい猫を師匠と呼んでいる。

この槍さばき、白虎もできないかな?

そう思って白虎とカリオストロの方を見ると二人とも首を凄い勢いで横に振っている、無理かぁ

そんな二人だが度々俺に犬派か猫派、どっちか聞いてくる

正直俺はどっちでもいい、だが二人からしたらいつでも犬や猫を呼べるようにしていることから犬、猫派のガチ勢に見えるらしい、

もしペットの中で一番使っているのがいるとしたら、それは怪しい触手の小さい真クトゥルフの目玉だろう

なんせ明るいしモンスターがどこにいるか教えてくれるし

ただどっちでもいい、は二人が納得するかわからない

昔俺がまだテラリアの前の世界にいた頃もこういう2派の争いはあった、たしかキノコタケノコ戦争だったか?

あまり2つ前の世界のことは覚えてないが、この2つの戦争はすごく激しかったのは覚えている、そして全然関係ないのを出すと2つとも敵に回すのを

なんせすぎのこだったか?こっちの方がいいとか言ってるやつがいたがその時はキノコ派もタケノコ派も仲良くすぎのこ派をボロクソ言った、ちなみに2つが仲良く合わさった、たきのこもイヤらしい、

 

まあユーステスもダーントもそんな好きを強制するやつじゃないし、あんま考えなくてもいいか、

 

「「ケイン(殿)、犬(猫)をまた出して欲しいのだが」」

 

うわぁ、どうしよう、テラリアのペットは光源ペットとかじゃないと一体までしか出せないんだ・・・

ユーステスはドッグホイッスルの子犬、ダーントは”不幸を呼ぶ毛玉”による黒猫とふれ合いたいのだろう。

二人はお互いにらみ合っている、そういえばこの二人最近は依頼に行っててお互い俺のペットに触れ合っていなかったな

 

「ダーント、貴様は団に猫がいるのだからその猫達と触れ合えば良いじゃないか。」

 

わぁ、ユーステス、目に見えて不機嫌

 

「ユーステス殿こそ、最後にケイン殿のペットを触った のはそなたなのだ、ここは順番で私に譲るべきではないか?」

 

わぁ、ダーントさん、目に見えて不機嫌

どうするか、最近はユーステスにいたっては子犬と一緒に寝てるらしい、ダーントさんもだろう、どっちかにペットを渡したら多分朝までふれ合うだろうな。

 

やばい、究極の選択だ、

二人ともお互いの武器に手をかけている、

 

「ちょっとユーステスさん!?ダーントさん!?なんで にらみ合いながら武器に手をかけてるんですか!?」

 

お!一般通過団長が来た!今のうちにカリオストロに知恵を借りよう

 

「ってことでカリオストロ!なんか良い案はないか?」

 

俺は白虎をブラッシングしているカリオストロにそう言う、てか仲いいなこいつら

 

「そんなこと言っても無理なんだろ?なら無理ってハッ キリ言えばいいじゃなねぇか」

 

「そう言わずさ、カリオストロなんか思い付かないか?」

 

「そうは言っても俺様はお前の魔法使えないしな、」

 

テラリアでは魔法を使うのに必要なのは”マナ”この世界で魔法を使う場合は”魔力”を使う、この二つは魔法を使うために必要なもの、としては同じだが厳密には違う、俺がこの世界の魔法を使えないように、この世界の人も俺の魔法は使えない、ただ実際俺のマナは他人から見るとかなりあるらしい、

俺は魔力の気配とか人の魔力の量とかわからないが、

 

「とは言ったってあの二人が依頼頑張ってたからな、な んかご褒美はあげたいんだよな、」

 

「待てよ?名案を思い付いたぜ!」

 

カリオストロがそう言う、

 

「マジか!?教えてくれ!」

 

「いやー、ただでは教えたくないなー」

 

「ぐ、なにが望みだ」

 

「くくくっ、なに簡単だよ”天才美少女錬金術師カリオストロ様マジ可愛い、って言ったら教えてやるよ」

 

へぇ?そう来たか?俺がそれを恥ずかしがるのを期待 してるんだろうが、そうはいかんぞ。

 

俺はカリオストロに近づく、

 

「おい!またこれか!」

 

俺はカリオストロの耳元で

 

「天才美少女錬金術師カリオストロマジ可愛い」

 

と言った、こいつ意外とからかってきた時は逆に強気で来られるのが苦手だからな、正直恥ずかしいがカリオストロの顔が真っ赤になっているので成功だろう。

 

「あ、ああ、その前に質問なんだが、ペットを出すのっ て魔法なのか?」

 

「そりゃ・・・あ!?」

 

そこの世界に来てから自分のマナの量が正確にわからなかったかったのと、ペットアイテムをそもそも使わなかったから忘れていたが

ペット召喚アイテムはミニオン召喚とは違い、マナがいらないのである、ペット召喚アイテムはバフになってついてくるのである、カリオストロの白虎を見ているせいで忘れていた。

 

「カリオストロ!ありがとう!」

 

「ああ、どういたしまして・・・」

 

俺はユーステスとダーントにそれぞれペット召喚アイテムを渡す、正直これは無くても困らないから渡してしまう

二人は普段無表情だがそれでもわかる、本当に嬉しそうな顔をしている。

 

こうしてペットの問題はなんとかなった

俺はカリオストロに改めてお礼を言う

 

「ありがとうな、カリオストロ」

 

「いいぜ別に」

 

「さすが天才美少女錬金術師だな!」

 

「当たり前だろ、この俺様だぞ?」

 

「ついでにクラリスのおじいちゃん」

 

「てめぇ!!」

 

俺とカリオストロがじゃれついているのを白虎はあくびしながら見ていた。

 

 

 

 




ドックホイッスル・・・クリスマス期間に敵を倒すと確率で手にはいるプレゼントから低確率で手にはいるペット召喚アイテム

不幸を呼ぶ毛玉・・・ハロウィン期間に敵を倒すと確率でもらえるお楽しみ袋から低確率で手にはいるペット召喚アイテム


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番外編6

すみません!投稿が遅れました!


そう遠くない未来

sideグラン

 

今日こそケインさんの謎について聞き出す!

ケインさんは自分の事についてはほとんど話さない。ジータや僕、他の人が聞いても答えないが隠す気はないらしい、最近はカリオストロさんのために常に白虎を召還している。実は僕もあのドラゴン(スターダストドラゴン)を召還して欲しいがケインさんに断られた

そんなケインさんだけど酔った時の約束でもし一対一で勝てたらアイテムの出所を教えてくれると約束した。

正直無効とか言われるかと思ったけど本人はいいよ、と言っている。

ただ、その一対一が勝てないのだ、剣だけの勝負なら僕でも勝てるけど、ケインさんは謎の技術でアイテムを一瞬で出すのである、

特にピンク色の杖は本当に厄介だ、あの杖のせいで攻撃が当たらない、詰められる、攻撃のタイミングをずらすなど。とにかく応用が効く、あの杖も連発は出来ないって弱点はありそうだけど、

と言うかケインさんのアイテムを使った状態の一対一の強さは団のみんなの中でもトップに入る。

 

魔法なら未知の魔法をうまく使い、剣ならそれぞれの剣の性能をうまく使うし、銃なら銃弾は避けるし、ケインさんの使う銃はめちゃくちゃ連発する、ククルが一度見せて欲しいと頼んでいたが断っていた。

弓も一度に3発一気に飛ばしたり、弓の矢が壁に当たると反射したりする。

 

・・・うん!どうやって勝てばいいんだろう?

 

いやでも僕はケインさんに勝ちたい!正直ケインさんがどんな人か知りたいのもある、けど

 

ケインさんは他の団員に一線を引いている感じがある。

僕達のことは大事に思っていると思う。けどずっと隠し事をしている。

正直団長として見逃せない。

ケインさんは今まで僕達の力になってくれた。

なら僕達もケインさんの力になりたい。

 

ケインさんと一番仲のいいのはカリオストロさんだ。

カリオストロに話を聞こう

 

「カリオストロさん、ケインさんについて知っていることはある?」

 

「へぇ?何を知りたいんだ?」

 

「ケインさんが僕達に隠していることについて。」

 

「それを知ってどうするんだ?」

 

カリオストロさんはいつもみたいな意地悪な感じはしない、本気で聞いているのだろう

 

「僕達もケインさんの力になりたい」

 

カリオストロさんはその一言を聞いてため息をついた後

 

「俺様の口からは言えない、ケインのことだからな」

 

と言った、カリオストロさんは本気でケインさんのことを考えて言ったのだろう

 

「カリオストロさんは本当にケインさんのことが大切なんですね。」

 

と言ったら途端に顔を赤くし

 

「は、ハァ!?俺様がケインのことが大切とかねぇよ!なんでそう思うんだよ!?」

 

とカリオストロが言っているが分かりやすい反応だな

 

「なら、カリオストロさんならどうやってケインさんと戦って勝ちます?」

 

と聞くとカリオストロさんは悩み始める。

 

「難しいな、俺様がケインに勝つなら分解の錬金術を当てるしかないがその場合殺しちまうしなによりあの赤い杖で避けられる・・・かと言って地面で武器を錬成しても防がれる、避けられる・・・」

 

カリオストロさんが考察モードに入ってしまった。

ただカリオストロの言葉を聞くにカリオストロさんも勝つのはキツイんだろう。

どうやって勝とう?とりあえずケインさんとまた戦おう

 

sideケイン

 

最近グランが俺と戦って勝ったら俺のことを教えてやると酔って言ったのを覚えていてよく戦っている。

まあ男に二言無しって言うしな。

その代わりグランには武器とアイテムは容赦しない、もしもっと強くなったら防具も解放する。

まあグランになら話してもいいとは思うが、もしかしたら俺はテラリアの世界に戻るかもしれない。

そうなると俺はこの団にもう一回入れるかわからないのだ、

もう俺は大人だから恥ずかしいが言ってもいい、

”怖い”

この団をいつか離れるかも、と思うと怖いのだ

なによりもこの団のみんなは優しい、けどもしこの団を去ることになったら?

俺はもし別れた時に二度と会えない可能性が高い。

正直もしみんなと別れることになったら俺のことは忘れて欲しい、異世界人なのがわかるともう会えないだろうしな

なにより俺はこの世界の異物だ、この前四大天使にあったが全員俺に対していい反応ではなかった。

 

 

「こい、グラン」

 

「はい!行きます!」

 

こいつバカ正直だなぁ、シエテとか話しかけて答えたら斬りかかるような奴だからな

 

俺はグランがこっちに走ってくるのを見てから俺はまたロード・オブ・ディスコードを手に持つ、するとグランは明らかに顔に警戒の色が出ている。

こいつわかりやすいなぁ。

俺の今回の武器は普段使わない物を使っている、テラリアの世界だと強くないのがこちらの世界だと強いと言う新しい発見もあるしな。

今回使っているのは”グラディウス”ショートソードなので射程が短く殲滅力がないので使っている人は少ないが

この剣は一回の攻撃で素早く三回突くのである。

この世界だとかなり速いらしく、防げる人は少ない。

俺はロード・オブ・ディスコードを持ったままグランに突っ込んだ、こうするとグランは俺がどう出るか考えてるだろう、俺がどこかにワープするか、体術をしかけるか、いきなり武器を出すか、まあ今回は武器を出すのだが

俺はグラディウスを取り出し三連突きをする、がグランは三連を辛うじて防いだ。

なら追い討ちをかける

テラグリムで反撃させないくらい速く斬る

 

「ぐ!」

 

グランは反撃出来ない、そう思っていた

俺はこの世界で成長したと言えばしたがグランの成長は凄まじかった、なんせ

 

「ファイア!!」

 

ニガテな魔法を使ってきたのだから、

俺は思わず大きく避けてしまう、大きくしたのが間違いだった、

グランは最速で剣を振る、俺はロード・オブ・ディスコードでワープし避ける

 

「くそ、これでも届かないか・・・」

 

「・・・いや、届いてたぜ」

 

俺の服が切れている、少しだがそれでも一撃当てたのだ

 

「グラン、何を聞きたい?」

 

「・・・」

 

そりゃ考えるよな、

 

「ケインさん、あなたはこの世界の人間ですか?」

 

そう聞いてきたか、

 

「違う」

 

「今日はここまでしか聞きません、けどいつか勝って全部聞いて見せます」

 

「おう、楽しみにしてるよ」

 

ほんと、強くなったな、

 

その後カリオストロと話していた、酒を飲みながら

 

「ほんと、グラン強くなったなぁぁぁ!」

 

「クソ、こいつ酔っぱらうとうるさいな!」

 

ほんと図々しいかもだけど、俺はグランの親になった気分だよ

 

「しかしそんなに教えたくないのか?多分みんな気にしないぞ」

 

「それでも不安なんだよぉぉぉ!」

 

テラリアの世界に連れていきたくはないしこの世界でも天使達から疎まれている

初対面の時の土の天使、たしかウリエルだったか?

あいつはひどかったな、なんせ「どこから来た!!」って言いながら殴ってくるんだもん

 

「クソ、マジでテラリアの世界よりこっちで産まれたかった」

 

「そこまで言うか、」

 

カリオストロも珍しく話を聞いてくれてる

一旦酒を飲むのをやめ、水を飲む、すると少しだけ冷静になった。

カリオストロがいきなりすごいこと話してきた

 

「なあ、お前が寂しいなら、俺様がお前の世界にも行けるようにして、会いにいってやるよ」

 

「そんなこと出来んのか?」

 

「俺様は天才美少女錬金術師だ、多分行ける」

 

・・・カリオストロにこんなこと言わせるなんてな、

 

「カリオストロ・・・ありがとうな」

 

「お前が俺様にお礼を言うとはな」

 

「とりあえず、こんどグランには言ってみる」

 

「おう、頑張れよ」

 

あーカリオストロが美少女に見える、

 

「カリオストロー」

 

「なんだ?」

 

「可愛いな」

 

「なぁ!?」

 

やばい、眠くなってきた

 

「ちょ!俺様が可愛いから惚れたりするのはわかるが急過ぎるだろ!」

 

グランに言うの、明日でいっか

 

 

 




グラディウス・・・大理石の洞窟?にいる重装歩兵と言うスケルトンを倒すと低確率でゲットできるアイテム、ノーマルモードでも手にはいるが大理石の洞窟のメドゥーサや重装歩兵はノーマルモードでも屈指の強さなので注意

主人公が異物と認識しているのは、他の人も言ってるからです(天使)


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番外編7

またサイドストーリーの番外編出すかも。
あと僕は十天衆を一人も持っていません泣


そう遠くない未来

sideケイン

最近シエテがうるさい。シエテは前から俺を十天衆の自分の後任にしようとしているが俺はいつも断っている。十天衆なんて偉そうなガラじゃないのもあるがなによりあの癖の強い奴らをまとめられる気がしないからだ。

まああいつもまとめられてるかわからんが。

あいつの前で一度だけテラリア最強の剣を見せたことがある。それ以来自分の後任は絶対に俺にすると言っている。状況が状況だったから仕方なかったが。

 

まああくまで後任だし、今はこうして断るだけでいいか、そう思っていた。

 

が、最近シエテがあることを聞いたらしい、それのせいで面倒くさいことになっている。

 

「ケイン君!ヨーヨーの全空最強にならないかい!?」

 

マジでこいつなに聞いてきた?船で空を見ながら一人でゆっくり日向ごっこしているとそう聞いてきた。

 

「待て待て、どうした急に?てかなんでヨーヨーなんだよ。」

 

「グランちゃんから聞いたよー?何でもヨーヨーだけでグランちゃんのことボコボコにしたらしいじゃん?」

 

ああ、この前の模擬戦のことか、たしかにヨーヨー使ったな。

 

「君がヨーヨー全空一を証明できたら君は十一天衆になれるよ!!」

 

「やめろ!語呂悪いだろ!」

 

なんだろう?すごいことなんだろうけどショボく聞こえる。

 

「てかよ、なんでそんなしつこく誘うんだよ?グラン誘えよ、あいつは絶対大物になる、保証してもいい。」

 

「うん、たしかにあの子は大物になるよ、けどそれとは別に君を誘う狙いがあるんだ。」

 

急に真面目な話になったな。

 

「なんだ?その狙いは?」

 

「君が十天衆に入れる実力で会議とかに欠かさず参加しそうだからだ。」

 

よし、今日はソーンと飯を食う約束があるしな、行くか、待たせたら悪いし。

 

「ちょ!ちょっと待ってよ!」

 

「うるせぇ!!なんでお前の会議に参加するために十天衆に入ってそんなマントを着けなきゃいけないんだよ!!」

 

「カッコいいだろう!?」

 

ダサくはないが元日本住みの現20歳としては恥ずかしいんだよ!!

 

「大体なー、俺も今のヨーヨー全空一の人とか知らないぞ?お前は知ってるのか?」

 

「いや、そもそも大人がヨーヨーを武器で使う人はいなかったから・・・」

 

「それを成人済みの俺にヨーヨーで全空一を名乗れと?」

 

「そ、それじゃあ本は!?」

 

「あれは魔法を使うために出しているからな。もし普通の本で星晶獣に挑んでみろ?死ぬぞ。」

 

「ぐ、ぐぅ。でも勿体なくないかい?十天衆だよ?最強の称号だよ?」

 

「そもそも俺を最強と言っていいのかね?自慢じゃないが俺は防具や武器がないとそこら辺のチンピラにすらボコボコにされるような奴だぜ?」

 

まあ、テラリアの世界なら多分俺は最強だったのだろう。少なくとも俺がいた頃の時代は。

まあ俺が一番十天衆をやりたくない理由は

 

「十天衆になるとこの団と旅をするのが難しくなりそうなんでね、俺はゆっくり、この団のみんなとイスタルシアに向かいたいんだ。」

 

「そっか・・・」

 

まあ断るだけじゃ可哀想だしな。

 

「まあ、もし困ったことがあったら手伝ってやるよ。」

 

「ならさ!お願いあるんだけど!!」

 

うわ、こいつすごい食い付き。まあ聞くだけ聞いてやるか。

 

「なんだ?」

 

「あの剣の剣拓を」

 

言い終わる前に

 

「却下!!」

 

「いいじゃないか!ちょっとだけ!ちょっとだけだから!」

 

「あれだけはダメだ。あの時出したのも本当に仕方なくなんだぞ?」

 

「てか!あんなすごい剣を持っていたのに教えないのズルいよ!!」

 

やめろ、引っ付くな。

そう思っているとルナールが目を見開いてこっちを見ている。

余談だがあいつは耽美絵物語、いわゆるBL本を書いていて、たまに団員で書いてると言う噂を聞いたことがある。つまり

 

「バ、バカ!ルナール!早まるな!」

 

ルナールはインスピレーションを受けたようでどんどん紙に筆を走らせる。

俺も一時期ルナールの原稿を手伝ったことがあるがそれはモデルが俺とは全く関係ないから大丈夫だった。

けどルナールが捨てる紙には明らかに俺とシエテに似ている人が写っている。

ヤバイヤバイさすがに自分がモデルだとキツイ。相手がシエテなのも余計キツイ

 

「ル、ルナールちゃん?ちょっと目の前でこれはさすがの俺もキツイんだけど・・・」

 

ヤバイ、ルナールの耳には俺達の言葉が入っていない。

もう我慢出来ん。

俺は”エルフメルター”を取り出す、これは簡単に言えば性能のいい火炎放射器だ。

迷わずルナールの書いてる途中の紙を奪い、上に放り投げて

 

「汚物は消毒だーー!!!」

 

火炎放射器をぶっぱなす。ルナールの書いた紙は燃えカスになった。

 

「ちょっと!なんてことするのよ!!」

 

「うるせぇ!!お前だって目の前で自分のエロ本書かれてたらどう思うよ!?」

 

「私の耽美絵物語はエロ本じゃないもん!!」

 

「せめて俺らの見てないとこでやってくれ、頼むから。」

 

ちなみにルナールの耽美絵物語は団の女性陣から人気らしい。こいつ絵のレベル自体は高いからなぁ。

 

そう思っていると肩をトントン、とされる。

誰だ?そう思い後ろを向くとリーシャがいる。

あれ?この雰囲気、前カリオストロと一緒に底なしのバケツで怒られた時と同じ空気だ。やべ。

 

「ルナールさん?ケインさん?シエテさん?

何をしているのですか?」

 

全空一の剣の実力を持つシエテでも今のリーシャには勝てないらしい。俺も怖くて無理だが。

 

「リーシャさんの耽美絵のリクエストは」

 

「ああ、すみません、ルナールさんは関係ありませんね」

 

結局この世界も日本も秩序を守るとか言いながらこのザマだ。これだけは変わらないんだな。

てかあいつも耽美絵見てるんだな。年頃の女の子ってそういうのが好きなのかね。

 

そっからは説教タイムだ。まあ火炎放射器を出したのはさすがにやり過ぎた。

____________________________

 

説教タイムが終わった。本当に辛い、特に正座させさせられるから脚が痺れてもう痛い。

が、この後はソーンと食事に行く。

別に付き合っているとかそういうことではなくて。この前十天衆のみんなと食事に行きたい。と愚痴っていた。それを聞いて

 

「じゃあ今から俺と行くか?」

 

とふざけて聞いたところめちゃくちゃ食いついた。

 

「ほんと!?行く行く!!」

 

まあ俺もソーンみたいな美人と食事するのも楽しそうだしな。そう思い食事に夜の今から行くのだが・・・

 

「・・・ソーン、なんで十天衆の時の服のままなんだ?」

 

「え!?おかしいかな・・・」

 

なんで驚く?俺か?俺がおかしいのか?

 

「ごめんなさい、私、お友達と食事なんて初めてで、あまりどう言う服で行くとか知らないの・・・」

 

俺は黙って上を向き、手で目を押さえた。

・・・軽い気持ちで誘うんじゃなかった。

 

「十天衆同士で食事したりはしないのか?」

 

シエテとかしてくんないの?そう希望を持ち聞いたが

 

「ううん、みんな一匹狼で誘っても来ないの。」

 

膝から崩れ落ちそうになるのをなんとか耐える。

ダメだ。倒れるのはせめて食事が終わってからだ!!

 

店の方はソーンに任せたので知らなかったがどうやら喫茶店のようだ。

かなりおしゃれな感じだ。よかった、めちゃくちゃ変な店を選んだりしなくて。

 

「ここね、ずっと前から友達と食事行くときはここにしよう!って決めてたの。」

 

変な店ではなかった、その代わり思いが重い。

 

「な、なぁソーン、一応聞きたいんだがこの店以外におすすめってあるのか?」

 

「もちろん!もしかしてこの店は嫌?ならあと10店くらいおすすめのところがあるわ!!」

 

友達いないってことはこいつ一人で色んな店に回っていつかのお友達のために店を厳選してたってことか?

・・・俺には荷が重い、こういう時グランならどうするんだろう。

 

「ま、まぁ入ろう。」

 

喫茶店に入り、店員に案内され、席に座る。

俺の中での美人な女性とウフフなお喋りはない。どうやってソーンの地雷を踏まないようにしつつ、ソーンが楽しくなるような会話をするかだ。

 

「ソーン、何を頼む?」

 

まずは外れることの絶対にない常套句で攻める。

ソーンに聞くがソーンは黙っている。

 

「どうした?ソーン。」

 

「あ!ごめんなさい。こうやってメニューを聞かれるのが久しぶりで、驚いちゃったわ。」

 

なんでだよ!!なんでメニュー聞くだけで地雷を踏むんだよ!!

てか、今気になること言ったな。

 

「ソーンさっき友達と食事行くの初めてって言ってたけど実はあるんじゃないか?」

 

てかそうであってくれ。そう思っていたが俺の希望は砕かれた。

 

「うん、友達の女の子がいたんだけど・・・昔依頼を一緒にやったときに化物って言われて・・・それ以来話せてないわ。」

 

今までで一番の地雷を踏み抜いた、俺もう喋んない方がいいかな?

 

「なんでさ、ソーンって化物呼ばわりされるんだ?」

 

これはずっと気になっていた。魔道弓の威力かな?ソーンが全力で戦っているところ見たことないけど。

 

「私眼が良すぎるのよ、小さい島なら端から端までなにがあるか、とか見えちゃうし今だってグランサイファーでルナールさんがジークフリートさんとヴェインさんを見て絵を描いているのも見える」

 

ルナールあいつなにしてんの?ってそうじゃなかった。

 

「ふぅん、で?」

 

「え?でって何?私はこの眼のせいで化物って言われてるのよ?」

 

ソーンは少し怒った感じで聞いてくる。けど俺も聞いてなーんだ、と思った。

 

「それって眼がいいだけだろ?」

 

「え?」

 

「ソーンの強さは魔法で空を飛べること、魔力で矢を作って飛ばせる、しかも眼がいいから狙いは外さない。けど本当にすごいのは眼がいいことじゃなくて魔力の腕、遠くの的に矢を当てられる技術、それじゃないのか?」

 

眼がいいだけ、とかテラリアの世界なら糞の役にも立たない。反射神経とかの方が大事だ。俺からしたら眼が良いことより空を飛べること、矢を作れること、この二つの方が羨ましい。

 

「でも、この眼は化物って・・・」

 

「ソーンは十天衆だろ?化物って何回も言われたかもだけど、それ以上にお前のお陰で助かっている人もいるんだ。もっと胸を張れ。」

 

俺みたいな彼女が居たこともないような男にはこれが限界だ。ソーンにとって、この言葉が助けになったかはわからない。

けど、ソーンは下を向いて涙を流している。

 

「お待たせしました。」

 

「ありがとうございます。」

 

店員が食べ物を出してくれた。

 

「さ、ソーン、今は飯を食おうぜ?今は俺達はご飯を食べに来たんだから。」

 

「そ、そうね・・・」

 

俺とソーンは飯を食う、どうしよう、結局話しにくい空気のままだ。

けどソーンもチラチラこっちを見ている。?何か話したいことがあるのか?

 

「どうした?ソーン、なにか言いたいことがあるのか?」

 

「ちょっと聞きたいだけど、ケインって弓は使えるの?」

 

「まあ最低限は。」

 

「!!なら私が弓を教えるわよ!!」

 

え?マジ?ソーンは弓の実力は全空一だ。ただで教えてもらえるならいい、が。

 

「ソーン、ありがたいけどそれだけじゃ不平等だ。俺もソーンになにかするよ。」

 

「え?ならどうしましょう?」

 

ソーンはうーんと考えている。こうして見ると本当に美人だな。どこぞの中身が男のロリボディとは違って

ボン!キュ!ボン!な色気があるし、性格も優しい。

本当あの天才美少女錬金術師(笑)にも見習ってほしいよ。

 

まあ女性は視線に敏感と言うし十天衆でもあるソーンは余計そうだろう。ジロジロ見ないようにしなきゃな。

 

「ねぇ、これからも友達でいてくれる?」

 

「?当たり前だろ?」

 

「ならそれが私のお願い。」

 

「そう来たか、まあ喜んで。」

 

その後も俺はソーンと他愛のない話をしながら食事を楽しんだ。

最初はどうなるかと思ったが俺も楽しかった。こんな美人と話ながらご飯を食べれるんだ。

ほんとこの世界に来てよかった。

 

俺はソーンと二人で横に並びながら歩いている。

 

「そういえばケインはどんな弓を使うの?」

 

「ああ、これだ。」

 

俺は”パルスボウ”を出す。敵にもよるが普段はこれを、使っている。

 

「すごい、この弓一体どこで手にいれたの?」

 

「旅商人から買った。」

 

あの旅商人はどっからこの弓を仕入れたんだろうね

まあ見つけた時は速攻で買ったが。

 

「この弓はただの弓じゃないんだ。ふつうの矢を使ってもこんな風に、」

 

そう言い俺は近くの壁に矢を撃つ、撃つ前はただの矢だったが。撃った後は青白い光線となり壁に当たる、本来は矢が壁に刺さるんだろうがパルスボウは違う、矢が壁に当たり反射した。また壁に当たり反射する。それを五回繰り返したらちょうど俺達の後ろのこそこそこちらを覗いている奴の顔をかする。

 

「気づいていたのね?」

 

「ああ、一応聞くけど知り合い?」

 

「いいえ、けど狙いは私でしょうね。こんな仕事だから恨まれたり狙われるのは結構あるの。」

 

「仮にも女の子を尾行して、な。」

 

尾行していた奴は隠れるのをやめて一人出てくる。

まあちょっとキツくお灸をすえるか。

パルスボウだと殺してしまうのでしまう。

代わりに出すのは”ピラニアガン”

 

「十天衆ソーン!死ねぇ!!」

 

と男はソーンに襲いかかるが俺は気にせずピラニアガンを発射する、するもピラニアガンの銃口からピラニアが一匹出てくる。ピラニアは今いる男たちの体を噛みちぎることもできるがそこまでする気はない。

その代わりピラニアは男の尻を噛んだ。

 

「プッww」

 

ソーンは吹き出している。

俺も昔ジャングルを探索している頃にあーやって噛まれたなぁ。

 

ピラニアガンは俺が自分の意思で外さない限りずっと噛み続ける。

 

「さて、リーシャに捕まえてもらおうぜ。」

 

「ええ、そうね。」

 

お、ソーンさんの満面の笑顔。可愛い。

 

俺とソーンはグランサイファーまで歩いて帰った。

後リーシャにはあの尾行していた奴を捕まえて貰った。

 

 




エルフメーター・・・火炎放射器の強化武器、サンタの姿をした戦車、サンタンクがドロップする。

パルスボウ・・・プランテラと言うボスを倒した後、たまに主人公の家の近くに来る旅商人のランダムの品揃えの一つ。どんな矢を撃っても青白い光線になり効果も同じになる。普通に強い。

ピラニアガン・・・ダンジョンの奥深くにあるバイオームチェストのジャングルのチェストで手に入る。
一度噛んだ敵を離さないで噛み続ける噛むのをやめさせるには攻撃ボタンを押しっぱから離せばいい。
ダンジョンガーディアンを倒す時に使う人もいる。
普通の敵やボス戦では火力不足になるのであまり使わない。


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番外編テラリアについて

大まかなテラリアの設定です。
間違ってないよね?


そう遠くない未来

sideケイン

ある日またカリオストロと話していると突然

 

「そういえばお前のいた世界ってどんな世界だったんだ?」

 

と聞いてきた、そういえば俺の世界については詳しく話したことはなかったな。

 

「俺がいた世界はな、まずこの世界より危険だ。けど星晶獣みたいな強大な力を持つ物は”少ない”それでも場合によっては星晶獣より強いのがいる。」

 

「星晶獣より強いって、星晶獣でも強さはピンきりだがそれでもか?」

 

正直、ムーンロードと発狂エンプレス・オブ・ライトはこの世界の星晶獣より強いと言っていい。

なんせ片方は俺の世界の邪神、もう片方はその邪神より攻撃力が高くて常にワンパンモードと来たもんだ。

それでも星晶獣はピンきり過ぎてなんとも言えないがな

 

カラミティ?とかではもっと鬼畜なやつが出るらしいが少なくとも俺の世界では見たことない。

 

「なんでそこまで道具を集めて強くなったんだ?」

 

あぁ、それか。

テラリアの世界には伝承がある。いや、裏設定と言っていいかな?

はるか昔、破壊の雨を降らせ、世界に繁栄するすべての生物を支配することを唯一の目的とした奴、

伝承ではクトゥルフと言っているが多分ムーンロードのことだ。

ムーンロードは暴れた、そして世界がやばくなったのでドライアドの一族が立ち上がったのだ。

惑星との繋がりのあるドライアドはすべての生命が滅ぼされないようにムーンロードと戦ったんだ。

 

結局ドライアドはムーンロードに勝てなかった。だがムーンロードも無傷ではない。ムーンロードの目、脳の一部、骨の一部を切り取れた。

おかげでムーンロードはしばらく動けなくなった、そしてテラリアの誰の目にもつかないとこに撤退した。

 

これにて一件落着かと思ったらそうはいかない。

テラリアでゴーレムを倒した後、ダンジョンの入り口にある敵が沸くようになる。”狂気の生け贄”達だ

あいつらは俺が目の前でなにをやっても必死に儀式をしている。なんの儀式か?それは簡単だ。

 

ムーンロードを復活させる儀式だよ。

 

あいつら狂信者共はムーンロードの力を戻しているんだ。

わざわざNPCのメカニックを誘拐し、ムーンロードの代わりの体のパーツを作らせてな

 

そしてムーンロードはまた世界を滅ぼそうとする。

今度はドライアドはいない。

だから俺が来た時のテラリアの世界はぶっちゃけ世界滅亡前だ。

もし俺が急いで装備を整え、テラリアのボス共を倒し、ムーンロードを倒してなかったら?

多分ムーンロードはテラリアの世界を破滅させていただろう。

 

「それって結局強くならざるおえなかったのか。」

 

「まあ、そうだな。」

 

伝承にはこう書いてある

 

”世界があなたをこの場所に連れてきたのです”

 

なんでわざわざ俺なのか、それはわからん。

 

「それで?邪神を倒したお前はどうなったんだ?みんなからチヤホヤされる英雄様か?」

 

とカリオストロがニヤニヤしながら聞いてくる。あのなぁ

 

「誰も誉めてくれねぇよ。」

 

「え?」

 

「だから誰も何も言わなかったよ。」

 

「え?嘘だろ?世界を滅ぼすような邪神を倒したんだぞ?」

 

そもそもみんな知ってたのかね?俺が邪神と戦ったの。

 

「まあその後何回かわざと邪神を呼んだ俺も悪いけどさ。」

 

「100%お前のせいじゃねぇか!!」

 

仕方ないだろドロップ品強いんだから。

 

もしかしてそのせいで世界から嫌われたのかね。

 

「やっぱその邪神は強かったのか?」

 

「ああ、さっきも言ったけど神だからな」

 

テラリアの世界ではムーンロードのビームが地面に当たっても地面が壊れたりしなかったが

もしこの世界に来たら島ひとつ落とすのは余裕だろう。

 

「じゃあお前神殺しなのか、すごいな。」

 

珍しくカリオストロが素直に褒めてくれる。しかし神殺しか、この年になると恥ずかしいな。まだ22歳は越えてないはずだしな。

 

「しかし誰も褒めてくれないって辛くないか?」

 

?カリオストロが変なことを聞く、そんなこと言われたって

 

「別に?俺はその後平和に暮らせたからな。気にしてなかったな。」

 

「・・・ケイン、ちょっとこっちにこい。」

 

「?まあ、いいけど。」

 

カリオストロに近づくと何故か頭を撫でられた。

 

「ちょ!何してんだよカリオストロ!」

 

「うるせぇ、黙ってろ。」

 

カリオストロは頭を撫で続ける。俺も何歳かは詳しく覚えていないが少なくとも今の歳は高校卒業した年だ。カリオストロも中身はあれとは言え、見た目は自分より年下の美少女だ、恥ずかしいに決まってる。

 

「ちょ、カリオストロ、いつまでもそうしているんだ?」

 

「なぁ、ケイン、お前は誰にも知られずそんなに頑張って偉いな。」

 

え?カリオストロこんなキャラじゃないだろ。どうしたんだ?そう思いカリオストロの方を見るといつものニヤニヤした笑いではなく、慈愛のある笑顔と言えばいいのだろうか?そう思うくらい優しく笑っていた。

 

「お前この前言ってただろ?自分のアイテムは命懸けで集めたって。それもその邪神を倒すために集めたんだろ?誰にも知られないで。」

 

途中何回か死んだからな。死んでも生き返ったことはさすがにカリオストロには言ってない。死んでも生き返えるならそれはもう人間じゃない。そう考えると言い出せなかった。

 

「頑張ったな。」

 

その一言で泣きそうになる、がカリオストロの前で泣くといじられそうなので耐える。

 

「カリオストロ」

 

「なんだ?」

 

「ありがとな。」

 

「まあ、さすがにかわいそうだったしな。」

 

カリオストロはもうニヤニヤ笑っている。

あれ?嫌な予感が。

 

「ケイン、お前いくら俺様が可愛くて優しいからって惚れたりするなよ。」

 

めっちゃケタケタしながら言う。

・・それさえなければもうちょっと思うとこあるのに。

 

「最近物ボケの練習をこっそりしているソリオストロ様に惚れるなんて俺にはキツいかなww」

 

「てめぇ!なんで俺様が物ボケの練習してんの知ってるんだ!!」

 

カリオストロ、ドアの開けっぱには気を付けろよ。

てかオイゲンにクリスって言う名前の武器を渡して時間稼ぎを頼んだ時、こいつ迷わずどっかから升をだして

 

「クリスと升でクリスマス!」

 

って言ったからな?さすがにどうかと思うけどな

 

「で、他にはお前の世界の特徴はあるか?」

 

テラリアの特徴と言えばまず真っ先に思い付くのは

 

「平面だ。」

 

「へ?」

 

「この世界には物を見るとき縦、横、高さがあるだろ?」

 

「当たり前だろ?」

 

「テラリアの世界には縦がない」

 

「なんだそりゃ!?」

 

「違う言い方をすれば俺の世界には長さが二つしかないけどこっちだと3つあるだろ?」

 

「むしろそっちが当たり前だけどな。」

 

だからこそテラリアはマイクラの劣化、とふざけたことを言う奴もいる。

平面には平面の良さがあるんだよ。

あ、でもカリオストロの平面には良さを感じないかな?

 

「お前今何思った?言ってみろ。」

 

おお、怖い怖いよく俺の思っていることを感じ取れたな。

 

「なぁ、そのテラリア?の世界に戻りたいか?」

 

「二度と戻りたくない。」

 

「即答かよ。」

 

「俺はあの世界での役目は終わったんだ。邪神は倒したしな。」

 

それに、この世界には目の前のカリオストロや団長みたいな仲のいい人もいるしな。

 

「あと、あの世界の魔物は本当に強いしな」

 

目を合わせただけで石にしてくる怪物。日食になると来る怪獣映画に出てきそうな蛾。空飛ぶ海賊船。ダンジョンの奥深くにいる聖騎士。ほんと油断すると殺されるような相手ばかりだ。

 

「そうかありがとうな、教えてくれて。」

 

カリオストロがそう言う、俺は面と向かって言うのは恥ずかしいので小さい声で

 

こっちこそありがとな、カリオストロ。

 

カリオストロはまたこっちを向くがこれ以上は恥ずかしいのでカリオストロに目を合わせず部屋を出た。




短めでごめんなさい!
次の話でアルビオン全部終わらせるので許してください

メドゥーサ・・・大理石のミニバイオームにハードモードになると出現する敵
目を合わせると石にする。石にされるとどんなアクセサリーやアイテムを持っていても落下死するようになるし
身動きも取れなくなるから周りの敵にボコボコにされる。非常に危険な敵。

日食に出る蛾・・・モスロンのこと、モスロンはただでさえ強い敵が多い日食の中でも段違いに強いモンスター
溶岩トラップが効かないだけでも厄介なのに壁貫通、体力は聖騎士より高い、卵からミニモスロンを出す、と強い。本当にめんどくさい。

空飛ぶ海賊船・・・フライング・ダッチマンのこと海賊襲撃イベントに出てくるボスモンスター、倒す時は船の大砲四つを破壊することで倒せる。プレイヤーの上を常にとり、大砲を撃ってきたり雑魚敵をスポーンさせたりするが何故かある一定の高さから上に行けないと言う弱点があるので実は倒すのは楽




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ポーチャーズ・デイ1

本編の方もちゃんと進めます。
だから番外編許してください!!


そう遠くない未来

sideケイン

何とこの前ソーンに

 

「ケイン、私今度依頼があるんだけど。そこで一緒にンニを食べたり海で遊んだりするの、来てほしいんだけどダメ?」

 

まあ断る理由もないしな、そう思い俺は二つ返事でオッケーしたが

 

「他には誰か来るのか?」

 

「うん!十天衆のみんなが来る。」

 

「それだと俺が気まずくないか?」

 

「え、・・・ダメ?」

 

「行きます。」

 

美人お姉さんの涙目上目遣いに勝てるわけないだろいい加減にしろ!

 

こうして俺はソーンと十天衆の奴らと一緒に海で依頼をこなす筈だった。

 

「・・・なあ、ソーン、聞きたいんだがここに何時に集合にしてる?」

 

「12時半・・・」

 

「もう過ぎてるぞ。」

 

俺が時計を出して確認しているから間違いない、集合時間は過ぎている。なのに十天衆が誰も来ないのだ。

もし俺がソーンと一緒に行かなかったらソーンは海で水着で一人で待っていたのだろうか。

てかソーンは俺も来ないと思っていたそうだ。いや普通は来るよ。この空気じゃソーンの水着を誉めるとかそんなことは俺には出来ない。

 

なんでもこのリゾートで食べられるンニが美味しいらしい。

え?ウニじゃないの?そう思ったが店でンニの殻を見てわかった。

あれはウニじゃない、ンニだ。見た目は違うが同じ生き物じゃない。まず大きさが違う。俺の知ってるウニより何倍もデカイ。その上に針の鋭さがウニと比べ物にならない。

この世界の漁師はこんなのを捕まえるのか、どうりでこの島の漁師ってあんなムキムキなんだ。

 

そう思っていると、漁師達が騒がしい。

そういえば俺は今回の依頼内容を聞いてなかったな。

てかハーヴィンのならず者っぽい奴がいる

ソーンが聞く。

 

「何をしているの?」

 

「んだぁおめえ観光客か?おめえも運がねぇな!」

 

そういいならず者はソーンに持っていた刃物を振る、すげぇなあいつ、仮にも弓の実力で全空一のソーンに挑むなんて。

がソーンの様子がおかしい。なんか刃物を避けるので手一杯な感じだ。

とりあえず助けるか。俺は”スペースガン”を撃つ。この銃はSF物にあるレーザーを出す銃だ。

俺は今なにも着けてないから威力はかなり低い、多分当たりどころが悪くないと死なないだろう。

 

「あっちぃ!!」

 

まあ光線だから熱いけどさ。仮にも水着の女の子に刃物を振ったんだ、こんくらい安いものだ。

 

「ソーン、大丈夫か?てかあいつらくらい仮にも弓の全空一なんだからなんとか出来ないのか?」

 

「ごめんなさい、私眼が良すぎて日差しが強いのとの海面が反射しているから今眼が全然見えてないの。」

 

眼が良すぎるのも困りものだな。まあ俺も実際眩しい。

 

「そこの人達に何をしている!!」

 

ん?見覚えのある声がするな。声のした方を見ると我らが団長グランがいた。

 

「あれ?ソーンさん?ケインさん?なんでこんなところに?」

 

「俺はソーンの依頼の手伝いをな、それよりさっさとこいつら片付けて縛りあげるぞ。」

 

俺はグランの後ろにいたならず者にスペースガンのレーザーを当てる。

 

「グラン以外には誰が来ているんだ?」

 

と聞くと

 

「カレンさん、ジェシカさん、カイル、ルリア、コルワさん、ジークフリートさん、ルナールさん、シャルロッテさんです。」

 

「そんだけいたらこの程度の連中余裕だな。」

 

俺はスペースガンの光線を味方や当たりどころに気をつけつつならず者を片付け、縄で縛った。

 

「しかし奇遇だな、お前も依頼を受けたのか?」

 

「いや、僕達は単純にンニを食べたり遊びに来たんです。」

 

「ヒャッハー!縄抜け完了だ!!」

 

いや速えよ。もしかして

 

「お前らなんか刃物隠し持ってたな?」

 

「おーよ!バカ共が!ブーツに隠したナイフに気づかねぇとはよ!」

 

今度は一人一人亀甲縛りにするか?そしたらブーツから出すの無理だろ。

 

「はいはいストップストップ。」

 

この声は、あいつ遅刻してるのに堂々としてんな。

 

「ああ!?なんだお前!」

 

「お前らみたいなのに名乗りたくないんだけどね、俺は十天衆の頭目天星剣王のシエテ様だ。」

 

待ち合わせに遅れた奴がいけしゃあしゃあと。

 

「バカめ!剣王だか知らねぇが丸腰じゃねぇか!」

 

たしかに今のシエテは丸腰だ。けどあいつには剣拓がある。剣拓は剣のエネルギーみたいなやつらしい。まあテラプリズムの剣と大体同じだ。

 

「えーとどれにしようかな?千の首を落とした処刑人の剣に、一振りで竜を真っ二つにした剣、これはたしか・・・ああ!そうだかすり傷一つつければそこから体が段々腐っていく最悪なやつだなー!」

 

「剣の持つエネルギーを複製したやつだが威力も魔力も実物と遜色ないぞー!」

 

あいつもかなりチートだよな。てかそんな危ない剣昔俺に使おうとしたのか。

 

「なんがわがんねぇけどやべぇ奴が来た!ここは退くべ!!」

 

あいつら船で逃げやがった。てか速、今は追い付けそうに無いし見逃そう、それより。

 

「シエテ、何か言いたいことはあるか?」

 

「え?なんでケイン君怒ってるの?」

 

「お前さ、待ち合わせ何時か知ってる?」

 

「えっと、12時半」

 

「お前来たの何時?」

 

「・・・もう1時になるね。」

 

「今回はソーンが俺を誘ったからよかったが誘ってなかったらソーンは一人で砂浜で座って待ってることになるんだぞ?」

 

そんなの悲しすぎる。

 

「ケイン、まあ私はそこまで気にしてないから・・・」

 

「ちなみに十天衆は何人来るんだ?」

 

「全員誘ったけど3人だけだね、来るって言ったの。」

 

こんな十天衆とか言うところに絶対入らん。

 

「ちなみにもう一人は?」

 

「あそこら辺にいる。」

 

「グラウンド・ゼロ!!!」

 

ドゴォォォ!!

 

シエテが指した方に大きな水柱が出る

 

「十天衆の斧の全空一のサラーサだね。」

 

「いつもはこれで魚が浮いてくるんだけどな・・・」

 

十天衆にマトモな奴はいないのか?いや、俺もマトモではないが。

しかし斧か、テラリアでは斧は木を切るものであって武器として使う奴はほとんどない。

まあ最低限は使えるだろうが剣でよくね?ってなるのがオチだ。

 

「あれか?この辺の魚は強いのかな?ならもう一回だ!」

 

は?もしかして常識わかんない?

 

「メテオスラスト!!!」

 

上から星のような物が落ちる、そして水に当たり爆発したような衝撃がくる。

 

「サラーサは竜をも食らうほどの大食いでその実力、と言うか怪力は折り紙つきだ。」

 

やべぇな十天衆、頭のおかしさも全空一なんじゃないか?

 

「サラーサ!これ以上は環境破壊になるからやめとけよー」

 

その後俺達は漁師の村にグラン達と行くことになった。

てか最近のグランサイファーは団員の増加でめちゃくちゃ広くなっているから同じ団員でも顔を知らないとかがあるようになった。

 

シェロカルテによると最近ンニの密漁者がいるらしい。

そのせいでンニがこの時期の収入の大半になっているアウギュステはめちゃくちゃ困っているらしい。

しかも密漁者は今まではこそこそンニを獲るだけだったようだが最近は漁師を襲うようになったそうだ。

密漁者を捕まえるならンニの漁についていくのが一番確実だ。

 

さっそく案内され、ンニの漁師のアーマさんに会う。

アーマさんは見た目からいかにも物静かな感じで日本人に見た目が似ている。

 

ちょっと、どうしよう、この人全然喋んないよ。

 

カレンがビィとひそひそ話している。グランは

 

「僕たちが漁の護衛をします!」

 

と言うとようやくアーマさんは口を開いた。もっとも

 

「断る!!」

 

拒絶の言葉だったがその後襲いかかってくる。

 

「はわわ!ケンカはやめてください!」

 

「ちょっと!なんで襲ってくるのよ!!」

 

と団員からブーイングを受けるがアーマは一言

 

「死ぬ。」

 

そう言い残し、アーマはどこかに行った。

 

「はぁ!?私達が?・・・ってどこ行くのよ!」

 

カレンが何か言っているが俺はアーマの言葉を考えてみた。グランはカレンを窘めている。

 

「どうするよぉ?おっちゃん行っちまったぞ。」

 

「ふん!どうせ余所者の女の子だからってあたしのことバカにしてるんでしょ!!」

 

・・・そう言えば、

 

「なぁカレン。お前は漁に出たことってあるか?」

 

「え?ないけど?」

 

「どのくらい危険だと思う?」

 

「え?別に魔物さえ気を付ければ、ってくらいだけど?」

 

そりゃアーマさんも死ぬって言うわ。

 

「カレン、一度漁師にンニ漁がどんだけキツイか聞いてこい。」

 

俺もやったことあるわけではないけどカレンよりは危険さについて熟知しているつもりだ。高波、暴風、特に今回捕獲するのはンニだ。あいつの針ヤバかったしな。しかもンニは生き物だ、抵抗もするだろう。

こりゃたしかにキツイな、

 

「とりあえずみんなで漁師達に話を聞こう。」

 

とグランが言ったので全員で聞き込みにいった。

俺も話を聞いたが想像以上にやばい生き物だ。

針が伸びる?このくらいの鉄板なら貫く?こんな危険ならそりゃアーマさんも断るよなぁ。

 

「ンニだーー!ンニが陸に上がってきたぞー!!」

 

あれ?漁師の話が正しければンニは水深が深いところにいるって聞いたけど。

 

「ーーー!!」

 

あれがンニか。見た目はウニに見える、が針が伸びて漁師を襲う。直ぐにテラブレードを出し、針を斬るが、

固い。

 

グランとカレンがンニと戦っている、あの二人の戦闘力は高い。ンニを倒していく。

俺も”ブルームーン”と言う鉄球を出す、何の効果もなく威力もこれより高いのがあるがまあこれで十分だろう。

ブルームーンの先の棘つきの鉄球をおもいっきりンニに叩きつける。ンニの殻が砕ける。まあここまでやれば十分だろう。

グランとカレンの方を見ると二人もウニを倒したようだ。

ビィがカレンを褒める

 

「やるじゃねぇか!」

 

とビィが褒めるとカレンはンニを背にして

 

「当然よね!」

 

と胸をはる。バカ!ンニは死んだりバラバラにしてもしばらく動くんだよ!!

おれは急いでカレンに近づく。

 

「伏せろ!!」

 

とアーマさんが言ったので俺はカレンを掴み、すぐに伏せさせる。その上を針が掠める。危なかった。

 

「うぉぉ!!」

 

アーマさんはンニの殻を乱暴に掴み針を砂浜に突き刺した。

「あ、ありがとう」

 

「ケガは?」

 

「ケインさんが避けさせてくれたから・・・」

 

「そうか」

 

またアーマさんは立ち去る。

 

「アーマさんって余所者が嫌いなんじゃ?」

 

「いやぁ、親方は嫌いじゃなくて、不器用で言葉足らずな人でよう。」

 

「カレン、今のもしアーマさんと俺がいなかったら大ケガしてたぞ。」

 

「うん。」

 

「少しはわかったか?アーマさんが断った理由。」

 

「僕も油断してました。」

 

まあこの二人ならすぐにンニについて聞いてこれるだろう。

それよりも俺はアーマさんにお礼を言いに行かなきゃな。

 

 




スペースガン・・・隕石の鉱石をインゴットにしたメテオライトインゴットだけで作れる魔法武器、銃ではない。メテオ装備をすると撃つ時のマナ消費がなくなるので作者はこれでノーマルモードのウォールオブフレッシュを倒した。

ブルームーン・・・前に出したメイスと同じ種類の武器、ダンジョンの金の宝箱から入手できる。この時期のダンジョンで手に入る武器の中では多分これが一番強い。


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ポーチャーズ・デイ2

遅くなってすみません、次回でポーチャーズデイは終わらせます。
雪原野兎さん誤字修正ありがとうございます!


俺はあの後アーマの家に行った。さっきのお礼をするためだ。

 

アーマの家に着くと金属を叩く音が聞こえる。

覗いてみるとアーマが赤熱した金属の板に大きい金づちを使っている、たしか玄翁って言うんだっけ?

アーマは俺に気付いたようだ。

 

「お前か。」

 

「アーマさん、あの時はありがとうございます。」

 

そう言い俺は頭を下げる

 

「いい。」

 

とアーマは手短に言う、しっかし本当無口な人だな。

 

「上がれ。」

 

俺はアーマさんの家に上がらせてもらう。

 

「客だ。」

 

アーマさんがそう言った人は美人の奥様だった。アーマさん結婚してたんだ・・・

 

「あら!いらっしゃい!珍しいわねぇ!こんな若い人を連れてくるなんて。島の外の人かい?」

 

とアーマの奥さんはアーマとは違い無口な感じは全然しない。

 

「ゆっくりしていってねぇ、ほらこの人難しいでしょう?だからお客なんて滅多に来ないんだよー。」

 

あ、そうだお茶お茶!そう言って奥さんはどこかに行った、さて。

 

「アーマさん、すみません。今回俺達は依頼を受けたのですがンニについては勉強不足でした。」

 

俺も詳しくは知らなかったからな。最初はこの世界のウニだと思った。

 

「けど、あいつらはそれでも依頼を達成しようと。漁師の人達からンニの情報を聞いたり、前向きに頑張っているんです。どうか、認めてやってくれませんか?」

 

そう言い俺は頭を下げる。依頼のことで頭を下げたのはこれが初めてじゃない。何回かあったのだ。子供だから、と依頼をキャンセルされたり依頼金を少なくしようとしたりとか。そうなるたびに俺は”お話”していた。

グランも頑張ってはいるがそれでもあいつはまだ15歳なんだ。俺が日本にいた頃だったらまだ友達と遊んで、受験に危機感を覚えつつ勉強しているような歳だ。

 

基本的団の大人の暗黙の了解で子供だけで依頼は行かせないようにしている。舐められるからな。

 

「ダメだ、死ぬ。」

 

まあそーだよな、この人は俺でもわかるけど優しい。それこそまだ子供のグランとカレンを死ぬ可能性がある漁に連れていきたくないんだろう。

 

「アーマさんが声をかけてくれた、カレンって言うんですけど。あいつは子供ですがそれ以前に騎空士です。あいつにも責任感はある。今はンニの脅威を大して知らなかったこと、そして俺とアーマさんに守ってもらったことで申し訳ない気持ちになっています。」

 

カレンだってギャーギャー騒いでるけどあいつも色々苦労しているからな。

 

 

「それにンニをあなたは素手で掴んだんだ。手を見せてくださいよ、けがしてるでしょ?」

 

アーマの手を見ると血が出ているのがわかる。

 

「だからこそ、もしカレンがまたアーマさんに漁に連れていって欲しいと言った時、子供を抜きにして考えてやってください。それでもどうしても無理なら俺達はついていくのをやめます。」

 

あくまで連れていってとお願いはしない。さっきもいったが子供だが騎空士なんだ。なんでもかんでも大人がやるわけじゃない。それに多分もうそろそろカレンがアーマの家に来るだろ、あいつなら絶対来る。

 

「こんにちはー!」

 

ほら、来た。ルナールとグランも一緒なのか。

 

「あれ!?ケインさん!?なんでここに居るの?」

 

「アーマさんと雑談してた。」

 

まあ嘘ではないぞ。

 

「それよらアーマさん、これ!お土産!」

 

「いらん。」

 

いや、受けとるくらいはしてやれよ。

そう思っていると奥さんがお茶を持って姿を表した。

 

「すみませんねー。さっきのいらん、は気を使わないでくれってことだから気にしないで頂戴ね。」

 

え?そういう意味なの?

 

「そういえばアーマさんってさっき外で何してたんだ?」

 

「準備だ。」

 

もう俺は諦めて奥さんの方を見る

 

「この島の漁師はね、まるまる一年準備して漁に出るの。ンニ漁って本当に危ないから。だから船に装甲板をつけたりとか特別な武器を用意したりするのよ。」

 

「もしかしてその壁のかかっている剣ですか?」

 

とルナールが質問する。

そこには柄の長い剣があった。

 

「これは夕暉丸と言う。」

 

そう言ってアーマによって抜かれた刀は人目で業物とわかる。しかしなぜか切っ先だけ色が違う。

 

「この刀はね、切っ先にヒヒイロカネを使っているんだよ。」

 

え、マジ?ヒヒイロカネはレア過ぎてグランの団でもひとつも持っていないようなレアの鉱石だ。

けどこれだけはわかる。あれで武器や鉱石を作ったら絶対性能がいい。

おれは最初は自分の金で買おうとしたがやめた。

だって団の全部の金を使ってもインゴットひとつも買えないときた。いつか絶対ヒヒイロカネ装備を作ってやる。

なんでもこの刀はンニのクイーンに使うらしい、クイーンはデカイし実も多いから狙うがこの刀が使い捨てになるレベルで固いらしい。固すぎないか?

 

「私は観光客ではなく騎空士として話をします。危険なことは承知の上でお願いします。護衛として漁に連れていってください。これも私達の仕事だから」

 

「ダメだ、死ぬ。」

 

まあこれだけじゃ意見は変わらないよな。

 

「そうやって無理とか駄目とかで引き下がるのは嫌なんです!騎空士になるの、危ないからってずっと親から反対されてたし。」

 

カレンは騎空士だが親に反対されていた。けどオイゲンが面倒を見ると言う条件つきでグランの団に入っている。

 

「なにより、アーマさんけがしてるでしょ?私のためにけがをしたのが申し訳なくて。」

 

「僕からもお願いします!アーマさんのためにも力になりたいんです!」

 

「「お願いします!!」」

 

そう言ってカレンとグランは頭を下げる

 

「・・・わかった、連れていこう。」

 

どうやらアーマが根負けしたようだ。

 

俺達はンニの漁についていくことになった。

 

グランはンニの船に乗る団員を選んでいたが俺も指名をもらった、なんでもとりあえず入れとけば役に立つから、らしい。

まあ頑張るけどさ。漁師にンニ漁についてを聞いているがンニの生息区域は本来漁師の間の秘密らしい。

 

俺達は水に潜るから、とカレン、グラン、俺、シャルロッテは水着だ。まあいざとなったらピグロン出すから大丈夫だろ。

 

船の上の守りはジークフリートとシャルロッテに任せる。俺とグランとカレンは漁をする。

どうやらンニの生息区域についたらしい、海の下がそうとう深いのがわかる。

 

「なんでンニはこんな深いところから出て海岸に出たんだろう?」

 

「さぁな、密漁者が来てからンニの様子がおかしいんだよ。」

 

・・・嫌な予感がするな。本当にただの密漁者か?

 

そう思っていると船が突然揺れる。

 

「うわぁ!これって」

 

「ンニだ。」

 

この距離でも針を伸ばして攻撃してくんのかよ!

 

「これをつけろ」

 

そういいアーマは俺達に香油を渡してくる。

 

「ンニは天敵の匂いを覚える、人間も天敵として覚えられているからこれで匂いを変えるんだ。」

 

いやンニ賢すぎない?本当に食べるのに一苦労だな。

 

「親方!まだ油をつけてないだろ!」

 

は?アーマはつけてないの?

 

「必要ない。」

 

そう言ってアーマは水に飛び込んだ。

俺も香油をつけたあと急いで飛び込む。

 

水底にはンニがいる。そして針を伸ばして攻撃してくる。アーマを見ると針を避けながらなおかつこちらを見つつ、ンニまで近づいてる。

 

もしかして避ける手本を見せている?カレンとグランの方を見ると頷いている。なるほどね。

俺達三人はさっきのアーマのような動きをし、避けて進んでいく。

 

ンニの漁には複雑な手順がある。

俺はテラブレードをンニの口に根本まで突き刺し、引き抜きながら一周ぐるっと口をえぐりだす。

口が剥がれたら殻を割って身を取り出す。

殻は割ってもトゲが動くから砂に突き刺す

まあテラブレードの性能を考えると楽だった。

 

こうして俺達はンニを持ってリゾートに戻った。

 

「みんなーンニだよー」

 

俺達はンニを今回のメンバーの机に置く、ンニを食べてみたが本当においしい、これを食うためにあんな危険な目にあったかいがある。

てか

 

「ソーン、お前は食わないのか?」

 

「え、でも私、なんだかあまり役に立ててなくて。」

 

ここだけ見ると全空最強の一人に見えないよな。

 

「ならこれからがんばれ、そのための先行投資だ」

 

「ふふ、ありがとう。」

 

コルワよ、なぜニヤニヤしている。そんなコルワが期待しているような感じじゃないぞ。

 

「結局密漁者は出なかったな。」

 

そう、今まで漁に出るたびに襲ってきた密漁者が今回に限って出なかったのである。

なんでだろうな?

 

「まあ密漁者が襲ってこない方がいいじゃないですか。」

 

「このままナリを潜めてくれるといいんだけど。」

 

グラン、カレン、そういうのをフラグって言うんだぞ。

 

「ヒャッハー!!」

 

ほらな?

村の破壊音が聞こえる。

俺は急いでならず者どものところにむかう。

なんでこいつらは密漁だけじゃなく、村まで破壊するんだ?

 

「ヒャッハー!!、ん?おめぇはこの前の!?敵討ちじゃあー!」

 

うるせぇな。

俺はテラブレードを出し、相手の顔面を掠めるように魔法剣を出す。

 

「ヒィィ!?」

 

後ろから他のやつが斬りかかりにくるがテラブレードの威力は高い、たかが鉄製程度じゃ話しにならない。

俺は武器を斬る。

 

「なんだぁおめえ!?強くねぇか!?」

 

俺は”ビーガン”を出す、これはガンと言っているが魔法武器だ。見た目は蜂の巣を銃にしたような見た目だ。

蜂の巣の時点で予想出来るかもだがこの武器は使うと蜂がでて、相手を襲うのだ。

安心しろ、蜂はたしかミツバチに近い生き物だから毒もアレルギー反応もない。けど、

 

「いってぇーー!?」

 

何匹もの蜂に刺されるから痛いだろうけどな。

 

「ちょっと、ケイン殺さないよね?」

 

とソーンが心配そうに聞いてくるがさすがに殺しはしない。ちょっと辛い目にあってもらうだけだ。

 

俺やグラン、アイルの働きもあり、全員捕まえて一ヶ所に集めた。

 

「てめぇらビビってんのかー!!」

 

「おいこら!これ解きやがれ!ぶっ殺すぞ!!」

 

こいつらうるさいな。また出すか、そう思いビーガンを出そうとすると。

 

「俺達にはボスがいるんだ!ボスが俺達を助けてくれる!!」

 

「やっぱりこいつらは組織だって動いていたか。」

 

とシエテが言う、ならそのボスを捕まえれば良いのだが

 

「お前らよりボスの方が怖いからな!ボスの居場所とかは言わないぜ!」

 

なるほど

 

「おい、ならず者、お前らのその仲間意識に免じて選らばせてやる。水か火か氷か蜂、どれがいい?他にもリクエストがあったら出来るだけ答えるぞ?」

 

「ケインさん、怖いです。」

 

いや拷問とかしないから、そういう脅しだから。

 

ぐぅぅぅ!

 

お腹の音が聞こえた。ならず者からだ。

まあもちろんこいつらに対しての飯はなしだ。仮にもこちらを襲ってきたやつに飯をあげる義理はない。

がカレンがならず者の目の前で魚を焼き始めた。調味料もかけているからいい匂いがする。

こいつなかなか恐ろしいこと考えるな。

 

「アジトはどこ?」

 

「三番岬の裏だ!!」

 

落ちるのはや。

 

まあいい、じゃあアジトでボスに挨拶しにいくか。

 

あのならず者が言ったところには本当にアジトがあった。

 

シャルロッテ、アイル、ジークフリート、シエテ、俺、カレン、グランと大人数で来た。

入ってみるとちぎれた鎖がある。それに壁に引っ掻いたような後が。

怪物でも飼ってたのか?

俺達は洞窟に入っていく、洞窟は不気味な程静まりかえっているが誰かいるのはわかる

 

「相手は中々の実力があるのか?」

 

「それか震えてる湧かねぇ連中のどっちかだ。」

 

バカヤロウ!オヤジノサクセンドオリニウゴケ!

 

なんか聞こえたな。

 

「・・・ねえアイル、もうちょっと相手をけなしてみてよ」

 

とカレンが言う当然アイルは疑問に思ったがとりあえずやってくれるようだ。

 

「・・臆病者なのも当然か、人の稼ぎをかすめとるクズに肝がすわる道理はない。」

 

まだなんか聞こえるが出てこない

 

「もっともっと。」

 

「あー、バカ、クズ、カス、根性なし、産廃、クソザコ、三下。」

 

おい、雑になってんぞ。

 

「ぬがぁぁぁ!!」

 

あ、出た。

しかも数が少ないからカレンとグランにボコボコにされてる。

まあ奇襲を潰して進んでいくがそこには黒いバラバラしたものがあった。

ンニの殻っぽい、けどこんだけ鮮度が落ちると闇市に流せないらしい。

マジで密漁者はなにがしたいんだ?

 

そう思い、進んでいるとならず者が俺達の目の前に来て、

 

「おいらたちには秘密兵器があるどー!」

 

後ろからデカイ蟹がいる。髑髏蟹と言うらしい。

この島の頂点捕食者の生き物、ンニを食べてさせて大事に育ててたらしい、ほんとこいつらなにがしたいんだ?ンニ漁の妨害にしても回りくどすぎる。

 

「いけぇ!髑髏蟹!」

 

髑髏蟹は俺達にデカイハサミを振り回してくる。俺はジャンプして避ける。そのままテラブレードをとりだす。

ジークフリートは下から、俺は上からおもいっきり振り、斬る。

文字通り髑髏蟹は真っ二つになった。

そもそもジークフリートは竜の血が入っているせいで力がめちゃくちゃ強い、たしか一人で軍100人以上の戦力だったな。

 

「これで終わりか?」

 

「ひぇぇ!!やべぇぞこいつら!」

 

「俺達のクイーン狩りの切り札が!?」

 

はぁ!?こいつらよりによってクイーンに手をつけるつもりだったのかよ!?クイーンはこの島の収入の大半を賄ってる。本当になにがしたいんだ?

 

ならず者は俺達を囲んで銃を撃ちまくったが。シャルロッテがつくった障壁によって防がれる。

ならず者が船で逃げようとするので俺達も追うと。

空気が違うやつがひとりいた。多分

 

「あんたがボスか?」

 

「名乗っておこう、我が名はグリザルギム、オダヅモッキーの残党集団だ。」

 

現れたのはなんかハーヴィンの男性、格好がなんか俺の名前を言ってみろ!とか言ってそう。

しかし、オダヅモッキー?なんだそりゃ?

 

「それってノースヴァストのならず者集団でしょ!?」

 

「俺は二代目グルザレッザだ!」

 

多分俺がいないときに色々あったんだな。

そして異様に早いこいつらの船の正体も教えてくれた。

犬だ。犬が動力になっている。

 

「どうだね?このゴシパラヤーゲィルは!?」

 

そのゴシパラヤーはこっちに向かってくる。あのなぁ、

速いだけなら俺に意味はないぜ?

”ネビュラブレイズ”星雲の炎と直訳で読む、魔法武器だ。効果はシンプルだ。ピンク色の魔法玉をだす。魔法玉は敵を追尾し、当たったら爆発する。たまに青色の玉も出るがそっちは威力がピンクの3倍ある。

持つと手がピンク色に光るある意味バフがある。

俺はネビュラブレイズの魔法玉をゴシパラヤーに当てる。爆発するが意外と船が固い。

なので連発する。どこぞのサイヤ人の王子みたいにひたすら撃つ。

 

ドゴォ!!!ドガガガガ!!

 

まあそこまであの船大きくなかったしこれで終わりだな。

 

「すごい、ケインさん今の魔法?」

 

あ、そういえばカレンの前で戦うのは初めてだったな。

 

「まあな。」

 

「すごい!なんて名前なんですか?」

 

「ネビュラブレイズ。」

 

「かっこいいですね!!」

 

うん、俺もそう思う、けど俺が考えたんじゃないんだよね。

 

「そう言えばケインさんって基本的魔法とか名前言わないですよね。」

 

まあ、うん、結構恥ずかしいんだぜ?まあ聞かれたら答えるけどさ、みんなみたいに大声で、それこそ必殺技みたいに言うのは俺には難しいかな。

 

「な、ゴシパラヤーゲイルが・・・」

 

「さあ、どうする?」

 

「こいつをさっさとアウギュステの監獄にぶちこもうぜ。」

 

「ククク、」

 

「なにがおかしい。」

 

「お前ら、俺が本当にお前らの襲撃を予測していなかったと思うか?」

 

「俺の目的がンニ狩りだけだと?そのためにわざわざこんな回りくどいことするとでも?」

 

「俺の目的は変わっていたのよぉ、ンニの密漁から、それを邪魔する漁師に吠え面をかかせる事になぁ!」

 

まさか、やばい!今すぐ漁師の村に戻らないと!

俺は”小エビのトリュフ”を使い、ミニフィッシュロンを呼び出す。

 

「すまん!先に行く!」

 

「お願いします!!ケインさん!」

 

間に合ってくれよ。

 

 




ビーガン・・・ジャングルの蜂の巣にいるボス、クイーンビーが落とす魔法武器、蜂は水に触れると消える、攻撃力が低いという弱点があるがそれでもノーマルモードの終盤まで頼りになる武器

ネビュラブレイズ・・・ホーミング系の魔法武器、作るのはかなり終盤になる。ホーミング、爆発、連発可能と本当に使いやすい性能。ちなみに青色の玉は3倍の威力があるがそれにクリティカルが乗ると6倍になる。

小エビのトリュフ・・・フィッシュロン公爵が落とすバックの中にはいっているアイテム、水の中だと移動速度、攻撃力があがるマウントをだす。


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ポーチャーズ・デイ3

すみません、明日は投稿出来ないと思います。
後今度はストーリーの方の話をあげます。


俺は今必死に漁師の村に戻っている。ミニフィッシュロンは水の中だと移動速度が上がるので全速力で戻っている。

間に合ってくれ!!

見えてきた!あれが村だ!漁師達が何人か倒れている。

あいつらここまでやるかよ!?

シエテ、サラーサ、ソーンがならず者達を止めているがシエテは漁師を守っているため動きを縛られている。サラーサは力を出しきれてない感じだ。ソーンはさっきも言っていたが目が見えていないのか矢があまり当たっていない

たしか俺のオシャレ用であれを入れてたはず。俺は急いでインベントリや貯金箱みたいな拡張アイテムを漁る

・・・あった!!

 

「ソーン!受けとれ!」

 

俺はソーンに”サングラス”を投げる。多分太陽の光りもこれなら多少はマシになるはず。

 

「ありがとう!ケイン!」

 

そう言った後、ソーンは空を飛ぶ、その後弓と魔力の矢を出し、空から何発もならず者にあてる。

やばくね?ソーン一人でこの場がなんとかなるんじゃないか?

 

「お前らが大事にしてるもん別動隊がぶっ壊してやるからよぉ!」

 

な!?アーマの方を見るとアーマはもう走り出している。俺は十天衆に任せてアーマについていくように走る。

アーマはクイーン漁に使う船の収容庫に向かった。

そこは静かだったが一人、男がいた。

 

「ク、クヒヒ、こいつがお前らの船か」

 

「貴様!」

 

「ヒャッハッハッハ!もう遅いんだよーダボが!船ごと死ね!!」

 

あのならず者は火をつけた。そこから火花が船に向かって走る、まさか爆弾か!?

 

「アーマさんは下がって!俺が止める!」

 

「断る!!」

 

お互いこれで問答している暇はない、急いで走って止めにいく、あの船がなきゃクイーンの漁にいけない、そうなるとアウギュステもやばいってことだ。

 

「間に合え!」

 

アーマさんはまだ間に合うことを信じているが、アーマさんには悪いが俺は諦めた。けど、それで船もアーマさんも死ぬのは悲劇だ。俺なら多分死にはしないはず。

正直、ロッド・オブ・ディスコードを使って逃げる手段もあるが、その場合は俺を許さないだろう。大方あのまま船と死んでもよかったとか言って。

 

「下がってろ!!」

 

「そっちこそ!これは騎空士の仕事だ!」

 

お互い退くわけがない。

そして船が爆発した。それでもアーマさんは船に行こうとする。俺は英雄の盾を出す。これは防御力アップの他に味方のダメージを25%俺が負担するアクセサリーだ。

 

「うぉぉぉぉ!!」

 

爆炎に飲み込まれるアーマさんの前に立ち、盾を構えて守る。

 

「坊主!?」

 

「大丈夫、死にはしない!それより船もう一回作ることになりますね、すみません!」

 

「坊主!お前はさっさと逃げろ!」

 

お、今までで一番長く喋った。

まあ無視するけど。

爆発の衝撃が来て、俺とアーマはお互い吹っ飛ばされる。

これだけならまだ大丈夫だった、けど俺は二次元の世界から来ていたので実は受け身がニガテだ。

俺は吹っ飛ばされた後、おもいっきり頭を打った。

アーマの方をチラッと見る、意識を失っているが呼吸はしている。なら大丈夫だろう。

そう思い、俺は気を失った。

 

 

 

 

sideグラン

 

僕達も先に行ったケインさんに続いて島に戻った。けど間に合わなかった。船の爆発にアーマさんとケインさんが巻き込まれたらしい。

 

「アーマさん、ケインさん・・・」

 

カレンも落ち込んでいる。当たり前だ。もしかしたらアーマさんとケインさんは死んでいるかもしれないんだ。

アーマさんの家に着くと漁師達とアーマさんの奥さんがいる。

 

「アーマさんとケインさんは?」

 

その答えにアーマさんの奥さんは首を振る

 

「そんな・・・」

 

「嘘ですよね・・・?」

 

二人が収容されたと言う部屋に行く、そこには頭に包帯を巻き、気を失っているケインさんと

 

「離せぇぇーっ!」

 

トンカチを持って部屋を出ようとして漁師に止められ、抵抗しているアーマさんがいた。

 

「だから旦那!船の修理は俺達に任せてくださいよ!」

 

アーマさんはあまり怪我をしていない、ところどころ傷はあるけどあの爆発の真ん中にいたらしい、ならなんであんなに傷が少ないんだろう?

 

「俺は漁に出る!!」

 

「この通りなのよ。なんでもケインさんに庇ってもらったから傷は少ないけど、その代わりに船を直すんだ!って言ってるのよ。」

 

「坊主の分までやる。」

 

「この通り庇ってもらったからその分船をやるって聞かないのよ。」

 

「おお、グランさん達かい!あんた達が密漁者の親玉を捕まえてから密漁者達はすっかり大人しくなってよ。」

 

「あいつらバカだから頭がいねぇと密漁出来ないみたいでよ!」

 

「おかげで漁の準備が出来る。」

 

「いやだから旦那!爆発に巻き込まれたからもっと安静にしないと。」

 

「ねえ、アーマさん万全の状態じゃなきゃクイーンの漁なんて出来ないでしょ?ここは休んだら?」

 

「そうですよ、ンニの産卵が近いのはわかるんだが。クイーン漁は旦那しか出来ないんだ。ほんと頼みますよ。」

 

「産卵が近い?」

 

ジークフリートさんはわかったようで

ンニの身はンニの卵らしい、だから産卵を終えたンニは売り物にならないそうだ。

 

「クイーンも時期は同じだ。」

 

とアーマさんが付け足す。なるほどクイーンはこの島の収入の大半、だからアーマさんは焦っているんだ。

 

「けど、例年通りなら時期はまだ先だろ?」

 

とアイルが言っている。その通りのようで漁師は

 

「ああ、だから旦那の治療も間に合うはずだ。」

 

なら大丈夫そうだ。もっともケインさんの方はわからないが。

 

「おい、報酬を。」

 

「なんだぁ?報酬はもうよろず屋のやつにもらってるはずだけど。」

 

とビィが言う、実際その通りだ。

アーマさんが出した報酬はビーチを貸し切りにしてくれるそうだ。ケインさんが遊べなそうなのは残念だけど。

 

僕はケインさんの方を見る。ケインさんはうなされている。なにか悪い夢でも見ているのだろうか?

 

「くるな、くるな。」

 

「だ、大丈夫なの?」

 

いつの間にかソーンさんがいる。そういえばこの人とケインさんは仲がよかった。

 

「多分悪夢を見ているんだと思います。」

 

「ケインって過去になにかあったの?悪夢ってトラウマとかからなりやすいって聞いたけど。」

 

「ケインさんは過去とかは一切言ってくれないのでわからないんです。」

 

けどケインさんにも辛いことがあったんだな、そしてそれを僕達にも教えてほしかった。助けになりたいけどいまだに遠回しに断られている。

僕はいまだに模擬戦でケインさんに勝てていない。

いったい、ケインさんにはなにがあったんだろう?

 

 

 

 

 

 

sideケイン

 

俺は目を覚ます。まあ頭が少しクラクラするが大丈夫だろう。

しかし懐かしい夢を見た。あれは俺がテラリアの世界で初めて死んだ時の夢だ。

まだゲーム感覚が抜けてない時にゾンビの群れに囲まれた。ゾンビは俺の腕、足、と食っていき、俺は体を食われて死んだ。

あれで俺はようやくわかった。俺がいるのはゲームの世界じゃないって。

 

俺は目線を横に向けるとキレイなおへそが見えている。

お、目覚めてそうそういい景色。

顔を上げるとソーンなのがわかった。

 

「大丈夫?すごいうなされていたけど。」

 

「ああ、大丈夫だ。結構懐かしい夢を見てな。」

 

「よかったら教えてくれないかしら?私友達の力になりたいの。」

 

「すまん、これだけは教えられない。」

 

「え、私、初めて力になれると思ったのに・・・」

 

だから美人の涙目はずるいって!しょうがない。かいつまんで話すか。

 

「昔な、ゾンビの大群に襲われた夢を見てな。体の一部を喰われたんだ。」

 

「え!?ケインは大丈夫なの!?」

 

「見てわかるとおりピンピンしてる。」

 

あれからだな。死なないために、命をかけて探索し始めたのは。

 

「そう、大変だったのね。そうだ!私が守ってあげるわよ!これから一緒に依頼に行かない?」

 

んー、魅力的な提案だな。けど

 

「ごめん、俺こう見えても結構依頼で引っ張りだこなんだ。」

 

「そう、なら仕方ないわね。」

 

とソーンが残念そうにしている。なんだろう。この頼れるお姉さんって感じなのに落ち込んだり、すぐ涙目になるところが可愛いな。

ソーンはモテるだろうなー、友達関係のあれを知らなければ。

 

「それよりさ!海に出てお話しない?海は傷があるから入れないでしょ?」

 

まあな。俺は立ち、ソーンと海に行った。

 

「あ!ケインさん!目を覚ましたんですね!」

 

あれ?海が黄色になっている。

なんでもンニが産卵し始めているらしい。クイーンがもし産卵すると、この島の海の生態系がぐちゃぐちゃになってしまう、が

船が壊れて使えないのだ。それにクイーンの漁が出来るアーマも本調子じゃない。

 

俺達はアーマの家でンニをどうするか話しているがなかなか決まらない。

そこに漁師の一人が伝えたのだがなんでも密漁者が俺達に伝えたいことがあるらしい。

 

しばらくしてグリザルギムが来た、グリザルギムは俺達がクイーンをやるからクイーンの居場所を教えろと言っている。

 

「アーマ、こいつらのことだ、どうせ裏切る。教えなくていい。」

 

がアーマは俺達の安全を考えてグリザルギムにクイーンの居場所を教えてしまった。

 

「クイーンの居場所は漁師が誇りをかけて守るところと聞いたがな。案外早く言ったな。」

 

「漁師の意地か、それが崩れる音は気持ちいいのぉ!」

 

アーマは拳を握りしめている、多分本人も悔しいのだろう、なら

 

「行くか?カレン、グラン。」

 

「「はい!」」

 

「どこへ行く気だ?」

 

「クイーンのところだ。」

 

「・・・死ぬ!」

 

それ何回聞いたか。

 

「僕達は星晶獣とも戦ってきました。」

 

「それに!お世話になっていた人をバカにされて黙っていられません!!」

 

「あいつらが何か企んでるかもしれないしな。」

 

「だからお願いします!船を出してください!」

 

「・・・使え。」

 

そう言うとアーマは壁にかかった夕暉丸をカレンに渡す。

 

「それじゃなきゃホントにクイーンの殻は貫けねぇ・・・本当にその子に任せるんですね。旦那」

 

「その前にさ、一度あいつらが何を考えているか整理してみない?」

 

とシエテが言ってきた。

そして日頃から団長代理と名乗っているカレンに聞く。

 

「あいつらがやりたいことは?」

 

「私たちに恥をかかせること」

 

「それで今一番やられて悔しいことは?」

 

「目の前でクイーンを取られること。」

 

「なるほど、つまりあいつらは待ち伏せしている可能性が高い。」

 

「なら付け入る隙があるな。」

 

「さぁどうする団長代理?」

 

「・・チームを分ける。」

 

「よし、編成は任せる。俺達も十天衆だ。さすがにバカにされてばかりではいられない。全力でいくぞ。」

 

今回は俺もちょっと強めの武器を使う。

アクセサリーもガチだ。マナフラワーに破壊の紋章をつけ、加速用にマスターニンジャギア、さらに召還用にスカラベのパピルスをつける。

今回はオールラウンドに対応する。

 

 

作戦はこうだ、まずはグランや十天衆の二人でまっすぐクイーンのすみかに行く。

 

そしてバカな雑魚どもをルナールの絵で巨大ンニの絵を描きおびき寄せるのだ。

もし戻ろうとしても煽ればこっちくるからな。

 

そしてもしグリザルギムがなにかしないかソーン達に見てもらう。

 

俺は雑魚どもをやるチームだがまあいざとなったらグランの方に行けるしな。

 

もうカレンは船に乗ってグリザルギムの奴らに囲まれてる

 

さて俺はジークフリート、アイルと一緒に絵をたてる。

予想通りあのバカどもはこっちに来た、それにしてもこんな作戦を考えたカレンはすごいな。

 

俺達は十分近づいたタイミングで絵を破る。

 

「残念だったな、絵だ。」

 

さて、奴らは逃げようとしている。ここは煽るか。

 

「あれ?あいつら逃げようとしてないか?」

 

「たしかにな、腰抜けが。」

 

俺とアイルはニヤニヤしながら煽る。

 

「見ろよ、文字通りあの犬なんか尻尾まいて逃げようとしてるぜ?」

 

「さすが腰抜けのクズは尻尾をまいて逃げるのが速いな。」

 

「その船もわざわざ逃げ足を早くするために犬を連れているのか?」

 

「んの野郎!」

 

「俺に向かってくるのは一人・・・どうする?他のクズどもは?腰抜けを認めて逃げるなら早くそうしろ」

 

「もう我慢ならねぇ!相手はたったの三人だ!やれー!」

 

そりゃ今のところ三人しかいないように見せてるからな。

 

「本当に釣りやすい連中だな。」

 

「あのくらいの言葉でくるかよ普通。」

 

まあ楽でいいけどさ。ジークフリートさんは優しいから付け足してくれてる。

 

「ところで密漁者どもよお前らに用がある者が他にもいる。」

 

「おぉぉー!!」

 

お、きたきた

 

「殺せぇぇーーーー!!」

 

物騒だな、アーマさん

 

「いいか!無傷で捕らえろ!手足を落とすのはその後だ!」

 

「うぉぉぉ!!」

 

さて、俺もちょっと頑張るか。俺はムーンロードの落とす杖、”ルナポータルスタッフ”を使う、この杖は固定砲台型の召還杖だ。

召還されるのはひとつのポータル、そこからレーザーが出て、次々と船を破壊していく。

レーザーはなぎはらうような動きをする。かなり威力が高いレーザーだ、死なないように頑張ってくれ。

まあ船から降りたら漁師が全力で捕まえにくるが。

 

「アイル!ケイン!行くぞ!」

 

俺とアイルも漁師とジークフリートに続いて突っ込む、

 

「おらぁ!、クソ、湧かねぇ連中だ。」

 

アイルが愚痴っている。アイルはもっと熱い、それこそ死闘とも言える戦いを求めてる。

あういう奴程テラリアの世界に向いてるかもな、テラリアなら油断したらすぐ死にそうな目に会う、ボスも強いし、死闘ならそっちの方がいいかもな。

俺じゃ死闘とか向かないからな、手加減してボコボコにされるか、全力でやって殺すかのどっちかだからな。

それにアイルには美人の姉がいる、アイルが傷つくとすごい心配するしな。

 

さて、海にはンニ、蟹以外にも食物連鎖の頂点がいるんだぜ?

 

俺は次に”テンペストスタッフ”を取り出し、召還する。召還系の魔法で召還するのは小さな竜巻。人間の大きさ程の竜巻だ。

 

「なんだぁ!?急に竜巻から鮫が出てきやがった!?」

 

とまあ、この竜巻からはどこかの映画で見たことありそうな、竜巻の中から鮫が飛んでくるのだ。

 

「漁師さーん!この鮫は味方は襲いませんよ!あとしばらくしたら消えます!」

 

漁師が明らかに警戒しているので伝える、まあ漁師からしたらいきなり自分の知らない鮫が出たんだ。驚くよな。

 

「むぅん!!」

 

ジークフリートが大剣を振る、それだけで何人も吹き飛ぶ。

アイルはならず者を殴り、気絶させ、蹴り、気絶させ、と繰り返している。

やっぱジークフリートとアイルだけでも十分だな。

漁師達が次々とならず者を縛っている。これで終わりだな。

 

「さて、後はグランがクイーンをどうにかしてくれるだろ。」

 

海の方を見ると大きいンニが見える。あれがクイーンか、まあシエテがいるからなんとかなるだろ。

 

「とったぞー!!!」

 

さて、今日は宴だな。

 

 

 

 

 

 

クイーンの身は一部漁師達も食べれるらしい。

だが今回は俺達も活躍したので俺達もクイーンの身を分けてわらった。

 

「おいしいー!」

 

俺はソーンと一緒に食べている。クイーンの身は俺達が捕まえてきたンニよりもうまい。

 

 

「しっかし海で遊ぶはずがいつの間にかこんなに疲れることをやったな。」

 

「そうね、でも楽しかったわ。」

 

「・・・まあ俺もな。」

 

頭の包帯はもう外している。さっきテラリアではなにもしなくても回復するんだ。さっきおれはハチミツを使ったから早かったな。

 

「あ、これありがとう。」

 

そういい、ソーンは俺にサングラスを返そうとするが。

 

「持っとけ、それは俺からのプレゼントだ。ソーンも太陽とか光で目を壊さないようにな。」

 

ソーンは目を見開き、手を口に当てている。

え?俺プロポーズでもした?なんかソーンの反応がプロポーズされた人みたいだけど。

 

「友達からのプレゼント・・・!」

 

もしかして

 

「私初めてもらった・・・」

 

なんでまた地雷を踏むんだ。

 

「ソーン!!そのンニいらないのかー!?」

 

たしかあいつはサラーサだったか?

 

「サラーサさん」

 

「サラーサでいいぞ!」

 

「サラーサ、今その、ソーンは疲れてるんだ。ンニはあとで食べるさ。」

 

「ええー?早く食べないならもらいたいぞー」

 

この食いしん坊め、俺はインベントリから”バーベキューリブ”を取り出しサラーサにあげる。

 

「うまい!これも本当にうまいぞ!!」

 

ソーンのンニを守るためなら安いもんだ。俺は二つ目も出す。

 

「うまい!お前いいやつだな!」

 

「ちょっと、餌付けしないの。」

 

シエテが注意してくる。まあ

 

「シエテも食べるか?」

 

「うん、貰う。」

 

ちなみになぜかこのバーベキューリブと言う肉料理はダンジョンの銃を使ってくる骨どもが落とす、あと聖騎士、この料理はダンジョンでずっと籠っていると結構貯まるので使ってもいいだろ。

 

「あ、ソーンさん!今度コルワと私とソーンさんの三人で次のバカンスの水着お揃いにしません?」

 

「お、お揃い!?」

 

多分ソーンは喜んでるな。お揃いとか好きそうだしな。

 

「そういえば両親に手紙は送ったのか?」

 

「ギク!?」

 

「カレン、お前送れって言ったよな?」

 

「ケ、ケインさんこそ!?なんでそんなにいっつも言うの!?」

 

「あのなぁ、何かあってからじゃ遅いんだぞ?」

 

俺はもう親に会えないからな、親がいた世界では俺は死んだからな、今親はどうしているか、それさえわからないからな。

 

「だってうちの親帰ってこいって言ってばっかで頑張れとか言ってくれないし。」

 

「なら楽しくやってるって書けばいいんじゃないか?」

 

「えー?めんどくさい。」

 

「言わなきゃ伝わらん。」

 

俺とアーマさんで説得するがカレンは乗り気じゃないようだ。

するとソーンが面白いことを言った。

 

「じゃあ私がカレンちゃんのご両親に手紙を書こうかしら?」

 

へぇ?そりゃいいな。

 

「じゃあ私もソーンに便乗して手紙を出そうかな?」

 

「コルワさんまで!?」

 

「俺も出すよ。」

 

「ケインさんも!?」

 

「俺も出す。」

 

「アーマさんまで!?意味わかんない!!」

 

「で、みんな手紙を出すけどカレンはどうする?」

 

「え?う・・・私も出すよ。」

 

 

 

___________________

拝啓カレンの両親様

私はカレンの団の仲間ですがカレンはこの団に来てから本当に楽しそうにやっています。彼女は騎空士になってからひたむきに努力を続けていき、今では我が団の頼れる仲間です。

そんな彼女のことをどうか、認めてあげませんか?

あなたたちの気持ちもわかります。たしかに騎空士は危険な仕事です。

ですが彼女は努力し、頑張っているのです。せめて一言でも、褒めてあげてください。それが彼女の力になります。

 

__________________

 

そしてカレンは俺の手紙、ソーンの手紙、アーマの大きく感謝と書かれた手紙、そして

 

「あたしはどんな失敗をしたってめげずに冒険を楽しんでいるから水を差すな!」

 

と言わんばかりに海の思い出を書いた手紙をカレンの両親に郵便を出したそうだ。

 




おまけ
ソーン
「そういえば私って太陽を直接見たことないけど、太陽ってサングラスしているのね!!」
カレン
「え?太陽はサングラスなんてしてませんよ?」
ソーン
「え?でもこれかけて見てよ、サングラスしてるわ。」
カレン
「え!?本当だ!?このサングラスどこで手に入れたの?」
ソーン
「ケインからもらったわ。」
カレン
「今度このサングラスについて聞いて見ましょう!」

サングラス・・・テラリアでは完全なオシャレ見た目装備、つけるとテラリアの太陽がサングラスしているように見える。

ルナポータルスタッフ・・・ムーンロードが落とす杖、ポータルを召還し、ポータルからレーザーを出して攻撃する。ポータルの中に何がいるのかは不明。
普通に強いので出しといて損はない。

”テンペストスタッフ”フィッシュロン公爵が落とす召還系の杖、小さな竜巻を出し、そこから鮫を出して攻撃する。
ちなみにフィッシュロン公爵はこれよりもっと大きな竜巻を出し、そこから大きな鮫を出す。






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番外編8

今回テラリア要素少なくてすみません、次からテラリア要素もっといれるので許してください。
先に言っておきますが僕はタバコに対して悪いとも良いとも思ってません。タバコ吸ってるんだ?へぇー、くらいの認識です。
エロ餃子さん誤字修正ありがとうございます!


そう遠くない未来

sideケイン

 

俺ことケインは今、初めてタバコを吸う。

テラリアの世界では酒はあってもタバコはなかったのだ。

タバコは体に害がある、たしかにその通りだ。それは俺の前の世界でもこの世界でも習った。

けど、一人の男としてタバコに憧れるのだ。

 

「え?そんな理由で吸うんですか?」

 

と横にいるジータが聞いてくる。ちなみに今はジータと買い出し中だ。

 

「そんな理由とはなんだ、男ってのはカッコつけたがるんだよ。」

 

「いや、言ってることはわかるんですけどそんな理由で体に毒をいれるんですか?」

 

「うちの団にもタバコ吸ってるやついるだろ、ラカムとか。」

 

「いや、でもケインさんまだ若いじゃないですか、ラカムさんとかはある程度歳をとっているからこそのカッコよさじゃないですか。」

 

ちなみに補足だがラカムは29歳だ。

 

「なら一本だけ!それで決めるから。」

 

「まあ、いいですけど。多分色々言われますよ?」

 

なんで俺だけ?そう思って一本吸ってみた。

が火の付け方でもたつく。

 

「ジータ、タバコってどうやって吸うんだ?」

 

「え?咥えて火をつけるじゃないんですか?」

 

「それがうまくいかないんだよ。」

 

俺はグランサイファーに戻り、ラカムに聞いてみた。

 

「あー、それは咥えた後吸いながら火をつけないとうまくいかねぇんだよ。」

 

「へぇー!」

 

そうなんだ、吸ったことないから知らなかった。

俺はタバコに火をつけ、吸う。

喉になにか入った感じがしてすぐにむせる。

 

「ゴホ!!ゴホゴホ!」

 

「そんな一気に吸うからだよ、はじめはゆっくり吸え。」

 

俺はラカムの言う通りゆっくり吸う、正直まずい。みんなこんなもん吸ってんのか。

 

「お前はやめとけ、タバコなんて吸ったらあの兄妹が止めるぜ?」

 

「ジータには止められた。」

 

「てか、なんでいきなり吸い始めたんだ?」

 

「カッコいいから。」

 

「ハァ!?」

 

そんな大声だすなよ、耳が痛い。

ラカムはやれやれと言った風に手を目に当てている。

 

「あのなぁ、そんな理由で吸うもんじゃねぇぞ。」

 

「ラカムはなんで吸ったんだ?」

 

「俺は昔グランサイファーが飛ばないのがショックでな、忘れるために吸い始めた。」

 

重い、そんな重い理由だったの?

 

「まあー、とにかくなんだ?タバコを吸うのはやめとけ。」

 

「まあ考えとくよ。」

 

そう話しているとカリオストロがこっちに歩いてくる。

 

「ケインさん☆カリオストロ手伝ってほしいことがある・・・」

 

カリオストロはいきなりしゃべるのをやめた。

 

「どうした?カリオストロ。」

 

「くせぇ。」

 

え?俺は自分の服の匂いを嗅ぐ、おかしくない筈だが。

 

「ケイン、お前もしかしてタバコ吸ったか?」

 

「ああ、今日初めて吸ってな。」

 

「・・・ちょっと俺様の部屋に来い。」

 

「いや、この後・・・」

 

「来るよね?」

 

ふざけんな、後ろのウロボロス2体が拒否権無いって言ってるようなものじゃねぇか。

 

「まあがんばれケイン、今日1日色々言われるだろうからよく考えてこい。」

 

とラカムがジータと同じことを言った。

 

__________________

 

「で、お前はなんでタバコなんて吸ってるんだ?」

 

なぜかカリオストロが激おこである。俺は大人しく正座している。

 

「いや、その、カッコいいなと思いまし・」

 

「アア!?」

 

怖いって、今日のカリオストロは今までで一番怖い気がする。

 

「あのなぁ、タバコは体に悪いんだぞ?」

 

「はい。」

 

「自分で自分の寿命を縮めてるんだぞ?」

 

「はい。」

 

「それをカッコいいから?ふざけんな!」

 

「はい!!」

 

いや本当に怖い。けどひとつ思うことがある。

 

「なあカリオストロ、団には他にもタバコ吸ってるやつはいるぞ?」

 

「あいつらはもうやめられないから手遅れだ。」

 

まあ俺はまだやめられるしな。

 

「それに俺様からしたら寿命を自分で縮めるのが理解できねぇ。」

 

ああ、そういえばカリオストロが男の時は病弱で死にたくなくて錬金術を始めたんだったな、生きるために努力した奴が寿命を縮めるタバコなんていい感情を持つはずがないよな。

 

そこからカリオストロの説教は続いたが、カリオストロの気持ちを知ったのでちゃんと受けることにした。

 

 

__________________

 

 

「まあ、やめるならここら辺で勘弁してやる。」

 

一時間は説教したんじゃないか?まあ今回は俺が悪いしな。

 

「とにかく、お前は団長に後はコッテリ絞られてこい。」

 

うへぇ、もしグランにガチギレされたら俺立ち直れるかな?

 

「じゃあ俺様の部屋から出ていいぞ、後今度なんか面白い物を見せろ。」

 

「任せろ、お前のギャグよりは面白い物を見せてやる。」

 

「うるせぇ!!俺様は可愛いから面白くなくてもいいんだよ!」

 

そんなリアクションだからネタ枠なんだぞ。

 

「タバコはやめろよ。」

 

「わかったよ。」

 

もう吸うつもりはないしな。

 

「ずっと健康でいてほしいからな。」

 

とカリオストロが最後にポツリと言う、カリオストロが見た目だけは美少女なのでこうやって真面目に言われると困る、こいつを女として扱うのか男として扱うのか迷うときがある。

 

とりあえず俺はグランサイファーから出ることにした、単純に暇だからだ。

 

「あ!ケイン、今日も一緒にご飯食べない?」

 

ソーンが来た、最近ではほぼ毎日誘われてる、俺としては金がかかるから毎日外食は基本しないがソーンは金なら持っているらしい。まあ十天衆だしな。

 

「今日はこことかどうしかしら!!」

 

胸をはってオススメしてくれるのはうれしいがどうせ一人でリサーチしてきたんだろうな。

 

「いいな、ここにしよう。」

 

基本的ソーンはガッツリ食べる店を選ぶことはない、まあ女の子だしな、別にソーンはうちのルリアみたいに明らかに胃袋の収まらない量を食うわけじゃないしな。

一度だけ俺に気を使ったのかガッツリ系にしたことがあるがあれは無理だ。

そもそも客がドラフしかいないし。ちなみにヤバイのはルリアを連れていったらおかわりまでしやがった。

面白かったのは横にいたグランの顔が青くなっていたのと、

 

「私は十天衆のソーン、全空最強の弓使い、このくらいいけるわ!」

 

と自己暗示しつつ顔を青くしながら食べてるソーン。

まあ俺も人のこと笑えなかったが、残すのは申し訳ないしな。完食した。

 

俺とソーンは食事を食べながらゆっくりしているが、思い出したことがある。

 

「ソーン、少し聞きたいことがあるんだがいいか?」

 

「任せて!なんでも答えるわ」

 

ん?ならスリーサイz・・ってふざけてる場合じゃなくて。

 

「シルヴァって名前に聞き覚えはあるか?」

 

ソーンは急にピタッ、と止まる、こりゃソーンも知ってるのか。

 

「なんで、シルヴァのことを知ってるの?」

 

「最近団に入ったからだよ。それでシルヴァがよくソーンに比べて、とか色々言ってるからな。」

 

「・・・シルヴァは私の幼馴染みよ。」

 

「それで、何があったんだ?」

 

「・・・別に、普通の人と反応が同じになっただけよ、化物って。」

 

そうか、幼馴染にも言われたことあるのか、けどシルヴァが本当にそんなこと言うか?あの人の性格を考えると言わなそうだが。

 

「本当に言ったのか?」

 

「うん、化物って、それを聞いて、私シルヴァから離れた、何も考えたくなくて、急いで村から出た。」

 

ソーンはポロポロ涙をこぼしながら言う。

そういえばソーンは唇の動きだけで何を言っているかわかるって言ってたな。

正直、ここで俺がシルヴァがソーンと仲直りしたがってると言ったら終わるだろうか?

少なくとも俺は今言う気はない。

ソーンがシルヴァに会うのすら、今はキツそうだからな。

 

「ごめんな、辛いこと聞いて。」

 

「う、ううん、大丈夫よ。」

 

「今日は俺が支払いするよ。」

 

俺は支払いをすませ、ソーンと一緒に帰る。

けど今回は暗い話をしたので笑わせてみるか。

ちょうど今いる所が砂浜だしな。

 

「ソーン、砂の城って作れるか?」

 

俺はソーンに聞くとソーンは首を横に振った。

 

「よく見てろ。」

 

俺は”サンドキャッスルバケツ”を取り出し、近くの砂を集める

サンドキャッスルバケツは砂を使って小さな砂の城を作れるだけだ、他になんの効果もない。

けど、オモチャとしては面白い。

 

「え?なんで一瞬で砂の城が出来たの?しかも作り込みが細かいわね。」

 

「ソーンも使ってみろ。」

 

俺はサンドキャッスルバケツを渡す。ソーンはスコップを使い、砂を使って城を建てる。

 

「すごい!一瞬で出来るのね。」

 

ソーンは笑顔でそう言う。まあ元気に、なってくれてよかった。

 

「お兄ちゃんとお姉ちゃんなにしてるのー?」

 

声の方向を向くと子供がいる。せっかくだしこの子達にも遊ばせてみるか。

 

「今砂の城を作ってるんだ。君たちも作るかい?」

 

「うん!俺たちも作りたい!」

 

俺はソーンと子供達と一緒に砂の城を作る。テラリアだとこのオモチャも数分で飽きたけど、人と一緒なら楽しいな。

 

「お兄ちゃんって騎空士?」

 

「ああ、騎空士だ。」

 

「横のお姉ちゃんは彼女ー?」

 

「いや、友達だ。」

 

「ええー?お似合いだと思うけどなー。」

 

かたや団に所属の騎空士のひとり、かたや全空最強の弓使い。お似合いなのかね。

 

「さて、暗くなってきたし今日は終わりだ。」

 

「ええー!?もっと遊びたいー!」

 

「親が心配するぞ。さぁ帰った帰った。」

 

「二人ともまたここに来てくれる?」

 

「ああ、また今度来てやるよ。」

 

約束だからねー!と言い、子供達は帰った。

 

「ねぇ、ケイン。」

 

「どうした?」

 

「その、なんて言えばいいのかしら。」

 

なんか歯切れが悪いな。なにか言いたいことがあるのか?

 

「どうした?なんでも言っていいぞ。」

 

「・・・ケインは私を特別扱いしないでくれる?」

 

「するわけないだろ。」

 

「返答が速いわね。」

 

そもそも俺も特別な人だからな、この世界では。

今さら目がいいくらいで特別扱いするかよ。

 

「ふふ、ありがとう。」

 

カリオストロといいソーンといい。俺の知り合いは見た目だけならほんと可愛いな。

 

「ねぇ、今日は私達でお酒飲まない?」

 

「いいな、たまには二人だけでお酒も。」

 

さて二店目だ。俺はバーに入った。

 

30分後

 

こいつ酔うの早すぎだろ!まだ1時間もたってないぞ!

 

「うふふ、なんだか体がポカポカするわ。」

 

「お前絶対脱ぐなよ?お前の服結構出すとこ出してるからな?」

 

俺はまだほろ酔いくらいだ。まあ仕方ない、今日はこのまま帰るか。

俺はソーンをおんぶしながら歩いている。これもしリーシャに見つかったら・・・

俺はさっきより早歩きで帰る。

するとソーンの肩を掴む力が強くなった。

 

「ねぇ、ケイン、絶対私のこと化物って呼ばない?」

 

「ああ、当たり前だろ。」

 

「本当に?」

 

ソーンは疑っているようだ。シルヴァの件はソーンにとって相当ショックだったんだろう。

 

「ああ、本当だ。」

 

「もし嘘だったら魔法矢撃つからね?」

 

おお、こっわ。ヤバイのがソーンの矢は当たると状態異常になる、中には”アンクのお守り”によるデバフ無効が出来ない状態異常があるからな、魅了とかどう防げと?

 

「ああ、いいぞ、もし化物なんて言ったら頭に撃ってこい。」

 

「ふふ、ありがとう。」

 

そう言った後ソーンは寝息をたて始めた。もうそろそろグランサイファーに着くってのに。

 

グランサイファーの入り口に誰かいる。よく目を凝らすとそれがグランとリーシャであることがわかった。

二人とも俺に気付いてる。これは、

 

「「ケインさん、なにか弁解は?」」

 

グランはタバコのこと、リーシャは俺がせおっているソーンのことだろう。

 

「リーシャ、せめてソーンは部屋に寝かせてあげてくれ。」

 

「まあ、仕方ないですね。」

 

リーシャはソーンをおんぶしてそのままグランサイファーに入った。さてあとはグランだ。

 

「グラン、早く寝ないと大きくなれないぞ。」

 

「それで誤魔化せると思っているんですか?」

 

まあ無理だよな、この世界でも日本でも共通のところがある。俺が今からするのはそれだ。

俺はグランの目の前で綺麗な土下座をする。これは二次元のテラリアの世界以外なら通じた。

 

「なんでケインさんは!!普段大人ぶる癖にそーいうとこだけ子供なんですか!」

 

「いや、軽い気持ちだったんです。」

 

「大体なんですか!カッコいいからって、別に鎧着ければカッコいいじゃないですか!」

 

えー?あれカッコいいか?俺にとっては当たり前だからな、テラリアでは実質私服だった。

まあ口に出さないが、俺は絶賛土下座中だからな。

 

「それで、タバコの次は女性ですか、最低ですね。」

 

いつの間にか戻ってきたリーシャがそう言う。

たしかに今の俺はまさにダメ男だな。しかも年下に土下座してるし。

 

「いや、あの、今度なんでもするんで許してください。」

 

「なら、今度の古戦場はケインさん連れていきますね。」

 

「うげえ!?」

 

あそこは嫌だ、強い星晶獣を何回も相手にするんだ、本当にキツイ。グランと一緒に行くやつは大体帰ってくると死んだ魚のような目をしている。

俺は最初の一回以降行ってない。最初の一回の時もまだグランはここまで強くなかったしな、あまり何回も戦い続けたりしなかったが今のグランなら休憩なしで10回は戦うんじゃないだろうか。

 

「わかった、今度の古戦場は一緒にいくよ。」

 

エリクシール買っとくか、何周もするだろうし。

 

「ところでケインさん、ソーンさんに涙の跡があるのですが、これはどういうことですか?」

 

「こ、これは、その。」

 

ソーンの過去についてあまり語りたくない。

 

「言わないのですか?ではギルティですね。」

 

・・・この後のことは話したくない。

 

__________________

 

後日ソーンに会うと。

 

「ケイン、私昨日の夜の記憶がお酒を2杯飲んだ辺りから覚えてないの。なにかあったかしら?」

 

「・・・なにもなかったよ」

 

君は気にしなくていいんだ。

 




サンドキャッスルバケツ・・・海の底にある宝箱にたまに入っているアイテム、完全なお遊びアイテムであり、これで敵を倒したりとかは無理。

アンクのお守り・・・デバフを持つ敵が1%の確率で落とすデバフ無効アクセサリーを合計9個合成し、作れるデバフ無効アクセサリー
ぶっちゃけムンクのお守りよりそれを素材に作れる聖十字の盾を使っている人のほうが多い。
めちゃくちゃ手間のかかるアクセサリーのひとつ。



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ハロウィン①

テラリアは1.41のバージョンが最終って言ってたけど。バージョンアップしないとは言って無い。
テラリアとドントスティーブコラボおめでとう!

ガズゴゥさん誤字修正ありがとうございます!!


そう遠くない未来

sideジータ

 

「ケインさん!今日はハロウィンですよ!シェロカルテさんからハロウィンパーティーに誘われたので行きましょう!!」

 

「え?」

 

ケインさんにハロウィンを伝えると驚いている。

そんなに驚くことかな?

 

「えっと、ハロウィンって仮装したりお菓子配ったりするやつか?」

 

「?そうですけど。他になにかあるんですか?」

 

「・・・いや、なんでもない、なら俺もたまには仮装とかするか。」

 

おお!ケインさんってどんな仮装するんだろう?やっぱカッコいい仮装かな?ってそれより

 

「コルワさんやカルテイラさんが仮装の準備してくれますよ?」

 

「いや、一応仮装は持ってるからな、それを使う。」

 

と言うのでケインさんの部屋で待っているとカリオストロさんが来て

 

「どうした?そいつの部屋の前に立って。」

 

とが聞いてきた。カリオストロさんもハロウィンの衣装だ、普段はしない頭巾にスカートは長く、カボチャの顔が描いてある。見た目が美少女なのもあって本当に可愛らしい。

 

「今ケインさんが仮装の準備しているんですよ。」

 

「へぇ?ところであいつ最近すごい疲れてたじゃねぇか、なんか理由があるのか?」

 

「なんか”ハロウィンを待ちきれていない魔物を倒してくる”とか言ってソーンさんと二人っきりでどっか行ってましたよ。その後帰ってきたら死んだように眠ってて、何があったのか聞きにくいんですよ。」

 

「え?魔物もハロウィンを待っているのか?」

 

「さぁ?」

 

私にはわからない。けど、ハロウィンを待ちきれない魔物ってことはやっぱカボチャなのかな?

 

「終わったぞー。」

 

とケインさんの声が聞こえ、ケインさんがドアを開けるするとそこから出てきたのは白い顔に黒いローブ、鎌を持った人が出てきた。

 

「「きゃぁ!?(うぉ!?)」」

 

カリオストロさんも驚いた声を出している。え?誰この人?ケインさん?

 

「えーと、ケインさん?」

 

「?なんだ?」

 

「そのー、ガチ過ぎません?」

 

「仮装ってこういうもんだろ?」

 

「だとしても!こんなの子供が泣きますよ!」

 

するとケインさんは白い仮面を外した。

 

「これならどうだ?」

 

「それならいいです。」

 

あ、でも結局カッコいいな、ケインさん。

団の若い人ってイケメンが多い、ケインさんの他にもランスロットさんやヴェインさん、ジークフリートさんやフェザーと他にもいっぱいいる。それ以上にこの団には美人が多いけど・・・

 

「しかしカリオストロも仮装に結構力入れてるじゃねぇか。」

 

「当たり前だろ、俺様は可愛いからな、こういう可愛い衣装を着れるイベントを逃すのは可愛さに対する冒涜だからな。」

 

とカリオストロさんはすごいことを言ってる、でも、実際可愛いのがまた何とも・

 

「おじいちゃん!またそうやってボケて。」

 

「誰がおじいちゃんでボケてるだって!?」

 

あ、でもさっきのツッコミの時は美少女感がなかった。

 

「仮にも男が可愛さについて語るのはどうなんだ?」

 

まあ、それは私も思ったけど。

 

「バカかお前、どう見ても俺様は美少女だろうが。」

 

見た目だけなら美少女なのがカリオストロさんだ。今の身体を作るのに色々研究したんだと思う。

 

「カリオストロってオッサンくさいよな。」

 

「ハァ!?誰がオッサンくさいって!?」

 

「それで美少女なのか?ww」

 

うわぁ、ケインさん、カリオストロさんと話す時はすごいイキイキと喋る、それこそからかったりする。

 

「チッ!ウロボロス!!」

 

カリオストロさんは普段戦闘でしか使わないようなウロボロスをなんの躊躇いもなく出す。

二人は子供みたいなじゃれあいをよくする。じゃれあいなのがわかっているからケインさんは武器を出したりしない。

ちなみにじゃれあいは大抵カリオストロさんが有利だ、まあケインさんは手を出したりしないしね。

あ、ケインさんがウロボロスに巻き付かれてる。もうそろそろ止めなきゃ。

 

__________________

 

sideケイン

 

まさかこの世界にもハロウィンがあると最初は思わなかった。しかも俺の世界とやることがほとんど変わらないんだ。

だが、今わかってる中で一つだけ元の世界と違う点がある。それは魔物達もハロウィンを楽しみにしている点だ。それがわかったのはついこの間、なんせ急にソーンから

 

「ケイン!ちょっと私と一緒に依頼行きましょ!」

 

と言われたからだ。しかも依頼内容がハロウィンを待ちきれない魔物をなんとかしてくださいってなんだよ。

 

「私、お友達と依頼とか行ってみたかったの!!」

 

と笑顔で言われたので着いていった。正直軽い気持ちだった。

けどあんなに数が多いとは思わなかった、それだけじゃない。強いのだ。

ソーンもさすがにあの強さは予想外だったらしく最初はお話しながらやっていたが途中からそんな余裕もなくなった。

 

__________________

 

「ケイン!!その魔物に麻痺入れたわ!!」

 

「おら!!お前らハロウィンまであと二週間くらいだろうが!そんぐらい待てや!!」

 

途中から魔物に愚痴を言っていた。

しかしさすが十天衆だ、魔物の動きを制限してくれるおかげでやりやすかった。

特に状態異常の睡眠、麻痺、魅了は本当に助かる、おまけに状態異常の時間を長く出来るんだ、あんなのに狙われたらたまったもんじゃないね。

もっとも一部の敵にはまったく効かなかったが。

 

「ケイン!ヤバそうなのが来たわよ!」

 

ソーンが言いながら指を指した。そのヤバそうなのはカボチャ頭八頭身のデカイ人型魔物の奴や緑のドクロ、オレンジのカボチャの頭だけの奴ではない。いや、あいつらもかなり強かったが。

 

手と足には虎のように鋭く長い爪が腕には刃が立っている、そして二足歩行の俺達よりでかく、顔は紫色のジャック・オ・ランタンのように笑顔だ、イタズラが好きそうな感じがある。

もっとも、カボチャの色と白の鎧とも言える装甲があり、そんな笑顔もどうでもよく感じるが。

 

「トリック・オア・トリーーーーーート!!」

 

あの怪物はそう叫びながら突っ込んでくる。

お菓子なんてあるわけない、それにあげる気もない。

俺は”エルフメーター”を手にとる。エルフメーターは性能のいい、サンタさんがくれた火炎放射器だ。こいつらはカボチャの見た目をしているだけあって火に弱いらしい。依頼主の村長が教えてくれた。ついでに魔物の特徴と名前も、多分あいつは村長が最悪倒せなくて良いと言っていたヘイスティパンプキンだろう。

エルフメーターの炎を物ともせずにヘイスティパンプキンは俺の前まで来た。そして鋭い爪で俺を引っ掻くがその前に短距離ワープで避ける。お馴染みロッド・オブ・ディスコードだ

俺が当たらなかったのを見るとヘイスティパンプキンはただでさえ笑顔な顔の口角をさらに上げた。

その笑顔がオモチャを見つけた子供のように見えた。

俺が召還していた奴とソーンが他の奴等は全員やってくれたらしい。後はこいつだけだ。

俺は”フライングドラゴン”と言う名前の剣を出す。

この剣は攻撃力が剣の中だとトップ3に入るほど強い剣だ。ちなみに昔は微妙な性能だった。

ヘイスティパンプキンはまた突っ込んできた、多分エルフメーターが効かないからだろう。

けど、フライングドラゴンの一撃は結構重いぜ?

俺はフライングドラゴンをヘイスティパンプキンに向かって振る。

すると三日月の形をした炎の衝撃波がヘイスティパンプキンに飛び当たる。

さっきまでは召還用の装備だったが今は近距離戦特化の装備だ。強い奴はそっちの方が確実だしな。

ヘイスティパンプキンは苦しんでいたが俺を見るとまた口角を上げた。

 

「ソーン、援護は任せたぞ。」

 

ソーンは今俺の近くにはいない、けど唇の動きだけで何が言っているのかわかるのがソーンだ。

俺の言っていることは伝わっているだろう。

今あの笑顔の奴を倒せるのは俺くらいだろう。ソーンは状態異常といい攻撃といい、ある程度の敵からほとんど通じなくなっていたのだ。ソーン曰く火の属性以外まったく通らないタイプらしい。

だからこいつは俺が倒す。最近はいろんな人に剣を教えてもらったしな。その成果を生かす時だ。

 

「トリック・オア・トリーーーーーート!!」

 

「トリック・オア・トリート、俺はイタズラでいいぞ。お前はどうだ?」

 

無駄なのはわかっているのだが話しかけた。すると俺の言ってることがわかったのか反応してくれた。

ニヤ、

 

まったく、テラリアの世界といいこの世界といいパンプキンって名前の奴はなんでこんな強い奴が多いのかね。パンプキンムーンのあいつを思い出したよ。

さて、やるか。本来大声とか出さないんだが今回は気合いを入れるためにやるか。

 

「行くぞ!!」

 

その一言で俺とヘイスティパンプキンはお互い同じタイミングで走り出す。

俺はフライングドラゴンを、ヘイスティパンプキンは腕の刃をお互いに振る。

__________________

 

とまあ、色々あったのだ。

正直あの時は文字通り死ぬ気で戦ったからあまり覚えていない。覚えているのは倒れるヘイスティパンプキンと血だらけの俺を見てアワアワしているソーンだ。

あの時は出血していたから自動回復がしなくて死にそうな見た目だったが本来は俺は傷だらけでもハチミツの風呂にぶちこむだけで完治する。

だからあまり焦らなくていいんだがそんなことを知らないソーンは凄かった。

__________________

 

「ケ、ケイン!?大丈夫!?しっかりして」

 

「あ、ああ、大丈夫だ。」

 

「ど、どうしよう!血が止まらない。」

 

いや、あと一分くらいで止まると思うが・・・

 

「ごめんなさい、私、こんな難しい依頼だとは知らなくて」

 

ソーンが泣きながらそう言う。まああんな依頼じゃ魔物が強いかとか普通わからないだろうな。

俺はバックからポーションを取りだそうとすると

 

「動いちゃダメ!!」

 

と言って俺のことを結構な力で押さえつけた、そのせいでまた血が出る。

 

「あ、ごめんなさい!!どうしよう・・」

 

このまま黙ってあたふたしているところを見るのも楽しそうだがそれだとソーンがかわいそうなので

俺はソーンに許可をとり、ポーションを飲む、すると外傷はみるみる消えていく。

 

「本当にごめんなさい、私、友達と依頼にいけるってはしゃいで依頼をよく調べなかったわ。」

 

「まあ今回は仕方ない、けど、次受けるならもっと人数を揃えよう。」

 

「ええ、わかったわ。」

 

__________________

 

まあ結局のところ無事に終わったのだがなんせ疲れた。軍勢だけみたら小さな国ひとつ落とせるのではないだろうか。

 

そんなことがあったので、最近は寝てばっかだった思い出かある。しばらく休もう、そう思っていたが

 

「ケインさん!今日はハロウィンですよ!シェロカルテさんからハロウィンパーティーに誘われたので行きましょう!!」

 

と言われた。もちろん行くが。

 

仮装の方はコルワに任せるとたまに変な服を着させようとするので自分で用意する。

実はテラリアにもハロウィンはある。ハロウィンでしか貰えない服などもある。特にナースの帽子やサイボーグの頭は殺して取った思い出がある。すごいのがあいつら、いや本当にあいつらなのかわからないが同じ姿をした名前だけ違う奴がまた俺の建てた家に来るんだ。

 

ちなみにテラリアはストーリーの関係上、絶対にガイドが一度死ぬ、だから新しく来たガイドにビビった人も何人かいると思う。

 

そんな訳でテラリアのハロウィンイベントでは仮装が結構貰えるのである。だから今つけている”死神のローブ”以外にも色々あるのだ。

今俺はカリオストロとジータと一緒に歩いてる。

ちゃんとした美少女?美女?ジータがどっちに当てはまるかわからないがまあ美少女だろ、後ガワだけ美少女が近くにいるだけあって知らない人からよく話しかけられる。

今は結構しつこい三人組の男にジータが絡まれてる。

 

「君可愛いね、俺達と一緒に楽しまない?」

 

「すみません、今は友達と一緒に楽しんでいるんです。」

 

「まあまあ、そこの男の人より俺達の方がいいぜ?」

 

目の前でそう言われると不愉快だな、まあ、俺の目の前にはもっと不機嫌なまだ男に声をかけられていないカリオストロとか言う奴がいるけどな。

 

「ね、ねぇねぇ、私は?まだ声かけられてないんだけど。」

 

カリオストロがいまだにしつこくナンパしている男達に言う。

 

「そうはいっても、君まだ子供じゃないか。」

 

「もうちょっと大人になってから来な。」

 

「あそこの奴とおままごとでもしてな。」

 

ピキィ!!とカリオストロがキレた音が聞こえた

 

あーあ、俺しーらね。

 

カリオストロの後ろからハロウィンのカボチャに顔と色を似せたウロボロスが出る。

俺はその隙にジータを男達から離す。

 

「誰が子供だってー!?この天才美少女に対して言ってくれるじゃねぇか!!」

 

「「「ぎゃー!?」」」

 

__________________

 

とまあ色々あった、ちなみにカリオストロはナンパされた回数ゼロだ。美少女なのは間違いないんだがガワは若すぎるからな。もししたらそれはそれでヤバイ奴になるしな、今日くらいは秩序の騎空団も休みたいだろう。

 

途中お菓子も買ったのでもし子供が来たらあげるか。

 

「ほら、ナンパが一人も来なかったお子さまカリオストロもお菓子いるか?」

 

「黙れ!!俺様は美少女だがお子さまじゃねぇ!!」

 

とは言ったがお菓子は普通に受け取ってた。こいつほんとにガキっぽいな、イオを見てる気分だ。

 

「お兄ちゃん、トリック・オア・トリートー!」

 

子供達が俺にそう言ってきたのでジータと俺はお菓子を渡す。

 

「あれ?カリオストロはあげないのか?」

 

カリオストロがお菓子をあげずに俺のお菓子を食べようとしていたので聞いたらすげぇこと言い始めた。

 

「あん?俺様はどう見ても貰う側だろ。」

 

「・・・は?」

 

「逆にこんな可愛い美少女にお菓子をねだるのか?」

 

「お前さっき渡したお菓子返せ、さっきの子供にあげるから。」

 

「な!やめろ!か弱い美少女に詰め寄ってくんな!」

 

「トリックオアトリート、お菓子くれなきゃイタズラするぞ。」

 

そう言うとカリオストロは悪い顔をし始めた。

 

「してみろよ。」

 

「は?」

 

「けど、お前みたいな大人の男がか弱い美少女にイタズラしていいのかねぇ?リーシャ辺りが飛んで来るかもな。」

 

たしかにリーシャは怖い、この団で逆らえる人はいないんじゃないだろうか。十天衆ですら無理だからな。俺も何回もリーシャのお世話になるのはゴメンだ。

 

けど、男にはやらねばいけない時がある。こういう大人を舐めたメスガキ、メスガキ?まあカリオストロにはわからせる必要がある。

 

ってことで出したのは”スパイダースタッフ”先に行っとくが俺はカリオストロに攻撃する気はない。

この蜘蛛は俺の敵じゃなければ好意的だ、俺もこいつは嫌いじゃないがひとつ問題がある。

それは体がデカイ蜘蛛なのだ。顔よりもデカイ蜘蛛だ。しかもじゃれつく、まあ引っ付いてくるのだ。

今回はカリオストロのためにサービスで種類の違う三体を出している、わざわざアクセサリーまでつけて召還数を増やしたからな。まあ楽しんでくれ。

 

「ぎゃー!?く、蜘蛛!?しかもデケェ!?」

 

「カリオストロ、安心しろ、攻撃したりはしない、けどその蜘蛛は友好的だぞ。友好的過ぎてくっついてくるけど。」

 

「は、離れろ!!」

 

あー、すっきりした。ジータが冷えた目で見てくるが関係ない、ちなみに子供達はなぜか蜘蛛に懐いている。すごいな、俺でも結構時間かけて慣れたのに。

 

「や、やめろ!この髪のセットに2時間はかけたんだぞ!」

 

「え!?そんな使ったんですか?」

 

「ジータ騙されるな、そいつの髪のセットは手伝わされたことあるから知ってるが半分以上は鏡の自分を見てうっとりしてるから。」

 

いくら自分の理想の体だとはいえあんなうっとりするもんかね。

 

「そういえばジャックがいませんね。」

 

「え?誰だそれ?」

 

ジャック?まさかジータの彼氏か?だったらジータにふさわしいか見てやる。最低ラインは一人で星晶獣討伐だ。

 

「ケインさんって変なところで常識がないんですね。ハロウィンの醍醐味と言えば迷子のジャックと遊ぶことじゃないですか。」

 

「ハロウィンの時期はあの世の扉が開くって言われててなさっきからいるカボチャに羽の生えた見た目の奴もあの世の扉が開いた時に来るお化けって言われてる。

俺様としてもあの世の扉に関しては興味があるからな。そんな中でもジャックはあの世とこの世をさまよう正体不明の霊として扱われてる。」

 

なんとか蜘蛛から離れたカリオストロがそう教えてくれる。へえ、一体どんな見た目なのかね。

 

しかしこの羽の生えたカボチャ、この前の依頼で倒したやつらにそっくりだ。

ひとつ補足すると実は俺はあの時の依頼で一体も魔物を殺していない。

手加減していたとかではない。けど、死体がひとつも無かったそうだ。あのヘイスティパンプキンですら影も形も無かったらしい。

幽霊だから死んでもまた生き返る、いや死んでるから生き返るわけではないのか?まあようはまたあいつらは来るかも知れないってことだ。

 

「で、なんでその迷子のジャックが来ないんだ?文字通り迷子だからか?」

 

「いや、あいつはこれ以上迷いようがねぇ。」

 

「?ジャックについて知ってるのか?」

 

「まあ、ちょっとな。」

 

どうも歯切れが悪い、まあ俺も隠し事をしてる身だししつこく聞く気はないが。

 

それよりもずっと気になっている物がある。

 

「カリオストロ、あの篝火に何か感じないか?」

 

「どれどれ、へぇ?また妙なもんを・・・」

 

本来篝火ってのは明かりで使われる物、にも関わらず炎の勢いがすごい、篝火の炎で夜空が紅くなったように感じる。

で、そうなった瞬間カボチャどもが止まって震え始めた

 

「カリオストロ、多分あいつら・・」

 

「ああ、来るぜ。」

 

カボチャどもが一斉にこっちに来た

さすがに子供のいる前で大量殺戮はしたくないので今回は普段使わない武器を出す。

”カタナ”日本人にとっては馴染み深い日本刀だ。

なんで今カタナを出したかって?カタナ、手加減、絵面に優しいと言ったらあれだろ。

 

向かってくるカボチャに一太刀、スパンと音が鳴り、カボチャが倒れる。

それを見ると子供達は心配したように聞いてくる。

 

「カボチャさん達死んじゃったの?」

 

「安心しろ、峰打ちだ。死んでないぞ。」

 

ほんとなら心配ご無用、峰打ちでござる。と言いたかったがこの前ミリンが言っていたので俺は使わないことにする。

 

ちなみにテラリアの武器で明確に刀と言えるのはこのカタナしかない。それ以外は剣扱いだからな、カタナも剣扱いだけどさ。

しかしこのカタナも旅商人から買える剣なのだが、一体どこから入手したのかね、もしかしたらテラリアの世界にも日本に似ている国があったのか?まあもう気にする必要はないが。

 

ちなみにこの世界でも日本に似ている国?のような場所がある。ミリンの故郷がそうだ。最初ミリンが仲間になった時、俺はミリンの言ってることがある程度わかるが他の人はわからなかったので最初はミリンも含めて同郷の人だと思われた。まあ、文化は近いけど文字通り住む世界が違ったからな、それに、今の日本に侍なんていないしな。

 

「きゃー!?」

 

他にも悲鳴が聞こえるがそれよりも俺はカリオストロとジータと一緒に篝火を調べる。なんで放って置くかは簡単だ。この団はお人好しばっかだからな

 

「大丈夫ですか!?」

 

グランやその場にいた犬の仮装をしているヴェインが助けている。あ、一応ヴェインはワーウルフの仮装だったな。

最も犬耳に犬の手、犬の鼻しかつけてないから犬の仮装に見えるが、俺はもっと高いレベルのワーウルフの仮装も出来るしなんなら本物にもなれる、まあこの世界だとなる気はないが。

 

ある程度篝火まで近づくとこの村の長老が急に俺の前に立ち

 

「ここから先は危ないからダメじゃ!!」

 

と止めてきた、その反応でもうクロなんだよなぁ。

 

「じいさん、俺達は騎空士として今の異変を調査しなきゃいけないんだ。今のところその篝火が一番怪しいんだ、調査させてくれ。」

 

「いや、それはワシらがやっておく!お菓子をあげるから離れるんじゃ!」

 

「いい加減にしてください!人の命に関わるかもなんですよ!?そんなこと言ってる場合じゃないでしょ!」

 

「それともその篝火に何かあるのか?」

 

俺達はそれぞれじいさんを疑う。まあもう反応からしてクロ確定だから無理矢理調べるが。

 

「それ以上来るならただではすまんぞ?」

 

そう言い、じいさんは懐から魔晶を取り出す

 

「これはわしの仮装じゃ、お主らも痛い目には会いたくないだろう?さっさと下がるんじゃ。」

 

デカイカボチャ頭の巨人のような奴が出てきた。3メートルくらいか?大きさは、仮装といっているが魔晶を使ってる時点で容赦はしない。

でも雰囲気は忘れたくない、だから死神の鎌を今回は使う、仮装に合った武器だ。

 

「さっさと終わらせるぞ、ジータ、カリオストロ。」

 

「了解です。」

 

「ふふ、カリオストロは、ハロウィンでも強くて可愛いのを見せてあげる☆」

 

じいさんが俺達に拳を振ってきた。俺とジータは跳んで避ける。

 

俺は跳んだ後、”バットフック”を使う、ハロウィンっぽくて今回持っていたがまさか役に立つとはな。

 

俺はじいさんの足に先端のコウモリを引っかける。その後、引っかかったところに向かって俺は引っ張られる。

フックは着弾地点に引き寄せられるアイテムだ。序盤は落下死が減るうれしいアイテムだ。フックにも色々あるが今回使ったバットフックは普通のフックが性能が良くなっただけのフックだ。

テラリアのフックはあっちの世界ならモンスターにくっついたりしない、てかくっついて何かメリットがあるのか?そう思い、基本モンスターにフックを当てるという発想は無かった。けど、この世界ならフックは色々と使い方がある、そのうちの一つがモンスターにくっつけることだ。

 

引き寄せられながら死神の鎌を構え、足に向かって振る。

 

結構固い、けど斬れた。なら回数を重ねれば倒せる。

じいさんはまず俺をターゲットにしたようだ。

魔晶は体の使い方まで教えてくれるのかさっきまでよぼよぼの腰が曲がったじいさんが今や腰を使い、俺に全力で拳を振り上げる。

まあそんな攻撃もジータに弾かれたが。

 

「ぬぅ!?お主もやるな!」

 

じいさんは次はジータをターゲットにした、まあ薄々気付いていたがあのじいさんこういう戦いとかしたことないな。一人一人に集中するところが経験の無さを語っている。

ジータに向いたら次は俺が攻撃をする。背中に魔法の死神の鎌を飛ばした。

 

「ぐうぅ!?貴様!やってくれるな!」

 

じいさんがこっちを向く、そうしてると後ろからジータがおもいっきり剣を振り上げ、背中に振る。

かなり痛かったのか転んでしまった。

まあ、もうそろそろアイツが決めるだろ。

 

「美味しいとこだけは頂くぜ?」

 

カリオストロは指をパチン、と弾く。するとウロボロスが出てきた、一体か、カリオストロも手加減するんだな、二体だともっと威力が出るしな。

 

ウロボロスはじいさんの前に行き、ぐるぐる高速で輪を書くように回る

 

「なんじゃ!?何が来るんじゃ!?」

 

「こ・れ・が真理の一撃だ!!」

 

ウロボロスの輪の中心が光り、爆発するような衝撃がじいさんに向かう。

 

「アルス・マグナ!!」

 

じいさんは吹き飛ばされる、相変わらずすごい威力だな。じいさんは魔晶の力が切れたのか元の老人の姿に戻る。

 

「さて、なんでこんなことをした?何が目的だ?」

 

俺はじいさんにそう聞く、が這うように動き逃げている

 

「追うぞ。」

 

「まて、その前に・・ウロボロス!!」

 

カリオストロが術を発動すると篝火が壊れた。するとさっきまで暴れてたカボチャが大人しくなった

 

俺達はじいさんを追っていると途中でミムルメモルに会った。

 

「なあ、ここら辺に弱っているじいさんいなかったか?」

 

「ベアトリクスが連れていった。」

 

また組織関連か?俺ベアトリクスやユーステスが所属してる組織が好きじゃないんだよな。てか嫌いって言っていい。

 

「まあ何はともあれ一件落着ですね!」

 

ジータがそう言う、たしかに魔物も暴れないし主犯は捕まったしで一件落着だな。

 

「じゃあ後は迷子のジャックを待つだけだな。」

 

ってことで俺達はその場で話ながら待っていた。暇なのでトランプを、まあババ抜きをしていたのだが・・・

 

「カリオストロさん!!手札が悪いからって札を錬成しないでください!」

 

「ケインさん!!アガられたくないからってこっそり札を隠さないでください!!」

 

こいつ運良すぎないか?さっきからこいつだけアガリが早いんだが、途中ジータの手札が揃わないように札をコッソリ虚空のバックに隠していたがバレた。

 

「天才美少女錬金術師のお前ならなんとかならないか?このまま負け続けるのはイヤだぞ。」

 

「お前こそお得意の異世界のアイテムでなんとかならないのかよ!俺様もこのまま一方的に負けるのは我慢ならねぇ!」

 

俺とカリオストロはヒソヒソと作戦会議をする。こうなったらそこら辺のテントウムシに触れてみるか?テラリアはなぜかテントウムシに触れると運が上がるからな。それかガイド人形を燃やすか。

 

「そうだ!ババ抜き以外もやってみよう!」

 

そっちでボコボコにしてやる、俺とカリオストロは今度こそジータに勝つと燃えている。

その時だった、暗闇にゆらゆらと揺れている物がある。

 

「来たか。」

 

カリオストロはもう誰か気づいたようだ。まあジャックだろうな。そう思いジャックの姿をよく見ると驚いた。

この前の依頼の時にいた妙に強い奴と姿がそっくりなのである。カボチャ頭の八頭身。アイツはたしかアンデット化させてから回復させるっていうウザったい戦い方をしてきたな。アンデット化は俺のアクセサリーじゃ防げないから本当に鬱陶しい。

まあ姿が似ている別人だろう。もし本人だったらあの時のお礼をしっかりとするか。

 

ジャックだがなかなかこっちに近づいてこない。あれは・・遠慮してるのか?

 

「なに遠慮してるんだよ、ジャック。」

 

カリオストロがジャックにそう話しかける。俺からも一言言うか。

 

「今日はハロウィン、お前のための祭りだぜ?主役が遠慮してどうする?」

 

「みんなで一緒にハロウィンを楽しみましょう!」

 

「楽しもう。」

 

四人でジャックにそう話しかけるとジャックは嬉しそうに俺達の周りを飛び回った。

 

「なあ、ジャックがハロウィン以外に現れることってあるのか?」

 

ジャックに詳しそうなカリオストロに聞くがカリオストロは首を横に振った。

 

「いや、そこまでは俺様もわからねぇ、けど。少なくともハロウィンに近い時期じゃないと出ないと思うぜ。」

 

・・・確かめるか。俺はジャックを追い払った時に使ったフライングドラゴンを出す。

 

するとジャックは俺のフライングドラゴンを見ると俺になにか魔法のようなものをかけてきた、するとどうだろう。元気が出てくる。まるで回復されたようだ!!

 

「よし!・・・ジャックテメェーー!!!」

 

俺はフライングドラゴンを持ってジャックを追う。ジャックもふらふらしながら俺から逃げる

気のせいか笑ってるように見える顔がよりムカつく

 

「ケインさん!?ジャックを倒しちゃダメですよー!」

 

ジータとミムルメモルが追ってくるが関係ない、一発だけ、一発だけ切ったら満足するから!

そしてその一発で仕止めてやる。

 

「は、ジャック、お前楽しそうだな」

 

カリオストロが後ろで何か言ってるが関係ない、あの時の痛みを倍返しにしてやる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、ジャックは無事ハロウィンを楽しんで帰り、篝火だった物の前には「私はジャックを攻撃しようとしたバカ野郎です。」とかかれた札を首にかけ、正座をしている男と、それを爆笑している美少女とクスクス笑ってる美女がいたらしい。




おまけ

お、グラン見っけ

「グラン!」

「あ!ケインさん!」

「トリック・オア・トリート!グラン。」

「あ!今僕お菓子ちょうど持ってないんですよ。」

ちなみにこの世界はお菓子持ってない人にはほんとにイタズラする。俺の世界ではイタズラまでする人はいなかったな。いや、トラックをひっくり返すのはイタズラなのか?まあとにかく今お菓子を持ってないグランにはイタズラしていいことになる。
っと言っても女ならともかく野郎にイタズラはなー
そうだ、せっかくだしアイツにやらせてみる
俺は”スライムスタッフ”を使いスライムを召還する。この杖はスライム系の敵まあ顔だけスライムのゾンビもだがそいつらから0.01%と言う普通に集めようとしたら辛い武器だ。もし欲しいなら石像使った方がいいぞ。
スライムスタッフのスライムは正直弱い攻撃力は低いしなにより連撃のせいで相手に無敵時間を与え、こちらの攻撃が通らないときがある。それを差し置いてもこいつを召還するメリット、それは可愛いことだ。

「え、なんですかこの可愛い笑顔のスライム。」

「スライム、イタズラしてやれ。」

スライムは了解とうなずきグランに体当たりをする。けど弱くて全然聞いていないのと体当たりする時に目をつぶって来るところが可愛い。
するとグランは泣き出した、スライムもびっくりして体当たりをやめる。

「ど、どうした?もしかしてスライムが苦手なのか?」

「いや、他の人たちはお菓子関係なくやれ変なもの嗅がせて眠らせたり女装させようとしたりトリック・オア・トリートって言えなかったりイタズラして見ろって言ってきたり・・・正直こういうイタズラが一番気が楽でありがたいです。」

「お、おう・・お前も大変だな。」

この前グランのことをハーレム野郎って言ってる奴がいたがこいつも大変なんだ。この団はみんな美人だが癖が強いからな。

「あ、グランー!まだイタズラは終わってないよー!」

「うわ!見つかった!」

遠くからジータを含めた何名かがいる。そいつらはグランを見ると走り始める。
グランの反応的にろくでもなさそうだな。
まあ可哀想だし助けてやるか。特にフリルの服を持って追いかけているルナールは危険だ。あいつかよ女装をさせようとする奴って。
チェーンソーを手に取り威嚇する。ほらほら切っちゃうよー

「ちょ!?ケインさん危ないですよ!?」

「グラン!」

「ありがとうございます!!」

「団内の決闘は禁止ですよ?」

アイエー!?リーシャ!?リーシャナンデ!?

それからまた正座だ。まさかハロウィンの日に二回も正座するとはな・・・

__________________

テラリアにおいてハロウィンはモンスターも仮装します。
ちなみに作者はテラリアで腹が立つとハロウィン期間にしか手に入れることの出来ない腐った卵をNPCに当てます。仮装したいなら溶岩で殺します。

スパイダースタッフ・・・作者にとっては思い出深い武器、ハードモード序盤から作れる召還アイテムでしばらくはお世話になるくらい優秀。だけど昔は蜘蛛の連撃が速すぎて無敵時間のせいで自分の攻撃が入らないことがあった。僕はむちゃくちゃ焦って友達に倒せない敵がいると相談しました。

フライングドラゴン・・・オールドワンズアーミーイベントの最終ウェーブに出てくるベッツィと言うリオレウスみたいなドラゴンを倒すと手に入る武器。
昔は入手時期から使う人が少ない武器だったがバージョンアップで強化、剣の攻撃力がTOP3と昇進した。
三日月形の炎を飛ばせる。

運・・・テラリアには運のステータスが存在する。運は上げる方法と下げる方法があり上げるにはテントウムシに触れる、ガイドを殺す、バイオームに適した松明を使う。幸運のポーションを飲む。下げるにはテントウムシを殺す、ガイド以外のNPCを殺す、等がある。

スライムスタッフ・・・可愛い。スライムの笑顔に癒される。


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