救国の英雄として転移したが、さてどうするか? (熊さと)
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序章 異世界の日本へ転移してから
第1話 確か、私は車に轢かれて死んだはず・・・


この小説をクリック頂きありがとうございます
最後まで読んで頂けると、大変嬉しいです

政治・経済関係の小説な為、色々とご意見が出たりしますが・・・・主人公の世直しぶりとして読んで頂けると、嬉しいです

(この小説は、アルファポリスで掲載してましたが、再びハーメルンにて再掲載いたします)




私は、日本人で一般人として生きてきた、ただ、政治に興味があり

 

こうすれば、あ~なる等、自分が首相になったら・・・と妄想しながら過ごしていた

 

そんなある日、私はわき見運転の車に轢かれた、あ~死ぬんだなっと諦観し、そして意識が失った

 

だが、私は生きていた・・・・・・

 

ここは、病院でも、ましてや自分の部屋ではない

 

やたらと広い部屋だな・・・まるで豪邸のようだ

 

早速ベッドから降り、その部屋の周りを見回した

 

西洋によくある、ケバケバしい内装でなく、日本でよく見る質素で調和の取れた内装であった

 

そして、洗面所に行って、鏡を見ると・・・・・・

 

私の頭に角が生え、耳の先が尖っていた!!!!

 

うわ~、いったいどうなっているんだ~~~~

 

もう一度、鏡を見ると・・・・・・

 

顔は確かに私のだが、やはり、角が生え耳の先が尖っていた

 

何故?まさかコスプレ・・・・・・

 

その頭に付いているものを引っ張って見ると・・・痛い!!!角にも耳にも、触られてる感覚がある

 

「うわ~どうなってるんだ~」

と、私が叫んでいたら

 

部屋の扉がいきなり開き、普通の人の姿をした女性が慌てて入って来て

 

「駿河総理、どうしたのですか?いきなり叫びだして」

と、聞いてきたので

 

私は、パニックに成りながらも、

「私の頭に、角が生え耳が尖ってるぞ!!!何なんだこれは~~」

と、聞き返した

 

その女性、首を傾げ不思議そうな顔で、私を見ていた

 

私も、その女性の仕草の意味が解らず

「何でしょうか、不思議そうにする仕草は?・・・あの~頭に角が生え耳が尖ってるのですが、これって変ですよね?」

と、訊ね

その後、キョトンとしながら

「それと、失礼ですが、貴女は誰ですか?」

と、言った

 

その女性も無言のまま、キョトンとしていた

 

 

・・・・・・

 

 

私の部屋のソファーでお互いに向かいあって話して行くと

 

まず初めに、ここが日本だと言うことがわかり、言語も日本語だ

 

他国の事、世界の事、人種の肌の色の違いが地域によって違う事も、ほぼ、私のいた世界と一緒だった

 

政治体制も、政党の名前は違っていたが、一緒だった

 

ただ違っていたのが、地精人(ドワーフ)森精人(エルフ)龍精人(ドラゴニア)魔精人(デビル)、そして獣精人(ビースト)の5種類の人種がいることだった

 

彼女が言うには、私が”龍精人”で、彼女自身は”地精人”だそうだ

 

それって、まるでゲームの世界の人種じゃないのと思ったが、これって現実なんだよね

 

地精人(ドワーフ)って、ゲームの世界では、男女共にずんずりむっくりな体型で、男の方は常に髭が伸びてるはずだが、ここの世界では、私のいた世界の人種と変わらない

 

彼女自身、スレンダーで背が高い、ちょっと違うのは”筋肉質”位なものかな

 

私が想像していた地精人(ドワーフ)の事を彼女に言うと、頬を膨らませ不機嫌そうな顔をしたかと思ったら、笑みを浮かべ

 

「総理って、面白い冗談が言えるのですね・・・地精人って、そんな姿はしてないですよ、体格なんて、どんな人種も同じです」

 

その後、真剣な面持ちで

 

「処で総理、いったいどうしたのです?まるで別人みたいですよ」

 

と、訊ねて来たので

 

私は、事故にあって意識を失った事、起きたら此処にいた事など、正直にありのままを話すと

 

彼女は、私をバカにせず、疑いの眼を向けず、真剣に話を聞いてくれた

 

良くできた女性だと思ったよ、私の別れた彼女だったら、笑ってバカにしてただろう・・・

 

彼女は、考え込みながら

「もしかしたら、違う世界の間で意識の入れ換わり、また、転移憑依したのかも知れないですね」

と、語ってくれた

 

私は、訳が解らず唖然としていたら・・・

 

彼女が私の眼を真っ直ぐに見詰め

「総理、いいですか?貴方は、別の異世界からの転移者と思われます、この世界にも数例しか無いですが・・・」

 

と、過去の他の異世界からの転生、転移の事例を上げて説明してくれた

 

私も、相づちをうちながら聞いていた

 

私は要するに、私の意識または魂が、前いた世界から、ここの異世界に飛んで来て、私に似た此処の人間に転移したって奴だな

 

これって、1回死んだ事になるのかな?

また、今ある身体の持ち主はどうなってるのか?

と、幾つかの疑問はあるが、兎に角、この世界では生きているのは確かだ

 

・・・・・そう言えば

 

「さっきから、複数回”総理”と言ってたが、一体何なんだ・・・渾名なら質が悪いぞ」

と言ったら

 

彼女、プッと笑いながら

「やっぱり、ご存じ無かったのですね・・・」

と、私が、この世界の日本の与党・民自党総裁・内閣総理大臣と教えて貰った

そして、私が今ここにいる場所が首相公邸(しゅしょうこうてい)だった

 

「なっなんだって~~~」

 

私が日本の首相だと!!!ソファーから飛び上がるほど、ビックリしたよ

 

まさか、一般人の妄想が、いきなり現実になるとは到底思わなかった

 

だが、首相になったからには、国民の幸福の追及の為に命を捨てて、実行するつもりだ、一度命を失った身だ、怖くはない

 

ちなみに、彼女の名は、佐々木法子(ささき・のりこ)35歳、私の政策秘書の1人だ

 

そして、この世界での、私の名前は、駿河義弘(するが・よしひろ)52歳

 

何か・・・私の元の世界の日本の総理大臣の名に似てるが、勘違いだろう・・・




最後まで読んで頂き、誠にありがとうございます

真面目臭い小説になってしまいますが、よろしくお願いいたします


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第2話 元の世界と、この異世界との違い・・・

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自称・政治オタクの一般サラリーマンが、異世界の日本・内閣総理大臣に転移、この異世界が垣間見ることになった


私のこの異世界での名は、駿河義弘(するが・よしひろ)・・・・異世界の日本の内閣総理大臣だ

 

前の世界では、政治オタクの一般サラリーマンをしていた、交通事故に遭い、転移して、いきなり国家のトップになった訳だ

 

秘書の佐々木法子(ささき・のりこ)と、この世界と、私の元いた世界の相違を、擦り合わせたてみた・・・・

 

同じ処と言えば・・・

世界情勢や国内事情は、体制・名称などは少々違ってたが、ほぼ、私の元いた世界と同じ状況である

国家の政策も、元の世界とほぼ同じ(緊縮財政・増税など)だったために驚愕していた

それらを、私たちは、国家国民の安全保障と幸福の追求の為に、世直しをして行くのだけどね・・・

 

そして、違う処とは・・・

 

さっき言った、人種が、地精人(ドワーフ)森精人(エルフ)龍精人(ドラゴニア)魔精人(デビル)獣精人(ビースト)の5種類存在している事

 

“怪物”と言う名の社会環境を破壊する存在がいて、”邪魂”バスターと言う”怪物”を討伐する人々がいる事

 

そして、滅多にいないが、ここの世界の人類には“特異体質”という普通の人とは違う体質をもっている人がいる事の・・・

 

3つ違いがある事が判明した・・・

 

それらを判明した私の感想と言えば・・・

“ほぼ、ロールプレイングゲームの世界やん”

と感じてしまった・・・・

 

何なんだ、私のいた元の世界にゲームの世界が混合した異世界は・・・・と、私が、げんなりしている処

 

 

佐々木は、驚く事を言ってくれた・・・それは、私もどうやら“特異体質”の持ち主だそうだ、さらにその詳細も教えてくれた

 

私の場合“特異体質”が2つ持っていて、佐々木も非常に驚いていた・・今まで見たことが無いらしい

 

1つ目は“命の危機を予知する体質”、2つ目は“相手の能力を無限大に発揮させる体質”を持っているのである

 

まさに政治家にとって必要な“特異体質”だと感じた

 

特に“命の危機を予知する体質”がそうだ!!!

何故なら、事前に暗殺の予防ができ、安心して誰にも憚れる事無く”国民の大多数に有利な政策”を設立できる

 

これほどの“特異体質”謂わば、“チート能力”があれば、充分に、私がやろうとする世直しが出来るではないかと感じ、ワクワクしてきた

 

ただ、この特異体質・・・私自身以外、例えば私と共に志を共有する者たちもその範囲に入るのだろうか?

 

その事を、佐々木に聞いてみたら

「その”特殊体質”今の処、総理本人のみですが・・10回ほど経験を積めば、他の人の命の危機の余地が可能です」

と答えてくれた

 

えっ10回も・・・私は”命の危機の経験”をしなければならないのか・・・・こりゃ堪らないと、暗澹とした気持ちになった

 

 

私が、落ち込んでいる先で、佐々木は何か驚いた表情をしていたので

「佐々木君・・・そんなに驚いてどうしたんだい?」

と、訊ねたが

 

佐々木、考え込みながら

「これは、もしかしたら・・・総理の特異体質の1つ”相手の能力を無限大に発揮させる体質”のお蔭かも知れません」

と、呟いた後

「今まで誰にも言わなかったのですが・・・私も特異体質者で、”相手のプロフィール、今までの実績や所業、能力の有無が観れる体質”なのですが、”相手の本質的な性質や、能力の内容やその進化方法まで”観れるとは思わなかった」

と、答えてくれた

 

 

それでか・・・佐々木が、“私が別世界の人間だと分かったのは”と納得し

 

私のもう一つの特異体質”相手の能力を無限大に発揮させる体質”の特徴を少し知る事が出来た

 

もし、私があるスポーツの祭典などに観戦したら、そこに参加する選手たちの能力が無限大にあがるのだろうか?

 

これは、実験をしながら把握するしかないな・・・

 

 

それにしても、佐々木の特異体質・・・凄いじゃないか、私の政策の邪魔をする人物の情報を得て、場合によっては相手の動きの牽制も出来る・・・是非とも、私の側にいて欲しい人材だ

 

彼女は、私以外に、“特異体質”だと言う事を知らないそうだ、何故なら、悪い事に利用されるのを防ぐために、誰にも教えていないのである

 

私が転移する前の駿河義弘さえ、教えていないのである

 

私が怪訝そうに

「何故、(・・・)にだけ、君の“特異体質”を教えたんだ?」

と、問い質すと

 

佐々木は、にこっと笑い

「今の総理の性質が、余りに”綺麗”だからです・・・元の世界で今までやってきた所業を見ると、常に自分の事より、相手を優先に行動してる、相手との約束もちゃんと実行してる、もの凄くお人好し過ぎて、自分が損をばかりしているのに、それでも不貞腐る事なく、相手の事を思いやって行動する・・・凄いメンタルの持ち主です・・・だから、私は告白しました」

と、涙を浮かべ答えてくれた

 

私は、佐々木から、自身の今までの所業の内容を聞いていたが、それはただ単に私の中にある“良心”ってやつかな・・・それに従って行動したまでだ・・・

 

正直、自分の地位とかには余り興味がない・・・だが、この世界で内閣総理大臣と言う地位になったのだから、存分に私の“良心”に合った、日本の世直しをさせてもらおうと思う

 

それで、志半ばでその地位を失っても構わないし、命を失っても気にはしない

 

 

私は、そんな佐々木の姿を見て、改めて

「佐々木君、真剣で真面目、純粋に国家国民の為に命さえ掛けようとする人財が、私の力になってくれて、光栄だ」

と、賛辞を称えた

 

 

佐々木、恥ずかしそうに顔を赤らめた後、姿勢を正し

「総理が、私にここまで褒めて頂けるなんて、すごく嬉しいです・・・微力ながら総理の為に頑張ります」

と、深々と頭を垂れた

 

私は、その畏まった佐々木に狼狽し

「そこまで、畏まらなくても良い・・・共に頑張ろう」

と、たしなめた

 

佐々木は、私の狼狽した姿を見て

「総理も、狼狽することあるのですね」

と、にこっと可愛い笑みで言って来た

 

私は年甲斐もなく、佐々木の笑顔に”ドキッ”と胸がときめいたのは内緒である




最後まで読んで頂きありがとうございます

転移した政治オタクに、二つの”特異体質”と言う”チート能力”を得た

異世界の日本・内閣総理大臣となった政治オタク・・・ここから世直しが始まろうとしていた・・・

まず初めに、ウイルス感染対策からだ!!!!

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マイペースですが、挫けずに頑張ってまいります


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第3話 ポロノ感染対策(1)

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久し振りの投稿です

政治オタクが、異世界の日本の総理大臣”駿河義弘”と言う人物に転移した
転移した、最初の政策が”ポロノ感染対策”と言う、緊急を要する政策をしなければ、ならなくなった

さて、どうなっていくのでしょうか?



私は、今閣僚たちを集め、ポロノ感染対策ついての議論を交わした

 

ポロノ感染とは、全世界中に“ポロノ”と言うウイルスが蔓延して、それに感染し死亡する者が急激に数を増やしているのである

 

閣僚たちが口々に、本来は全国民に補償を継続的に行い、ロックダウンしなければならないのに、国民に補償出来ないからと、非常事態宣言にするだの、国民に対しての公平さに欠ける訳にはいかないから、違反者には過料を与えるなど

 

どうしても、“緊縮財政”と言う呪いが掛かって・・・これ以上の発想しか出来なくなっているのである・・・例えその呪いが掛かっていても、国民の生活の惨状を見たら、そんな事言ってられないだろ・・・

 

もしかして、後進国の国民生活と比べてるのか・・・おい!!!国民が、今まで懸命に働いて築いた生活環境をそこまでして潰したいのかよ・・・鬼畜にも程があるだろ

 

私は、そう思いながら、この異世界の日本も、私が転移前にいた日本と変らない事に、暗澹とした気持ちで聞いていた

 

移転前の駿河義弘なら、そのまま、非常事態宣言し、違反者には過料を与える政策をするだろう

 

移転後の駿河義弘である、私は

 

「全国民に月30万円を、全企業、事業者には、ポロノ前の収益から、ポロノ後の収益を引いた、粗利利益を補償し、全国をロックダウンし、国民生活に必要な事業以外は、活動制限する、最初は6カ月を目途にし、延長する場合は、目途前まで協議をする」

 

と、「補償付き・ロックダウン法案」と言う、私の政策を、閣僚たちに宣言をした

 

途端に、これでは国の借金が増える~~、国のプライマリーバランスが崩れる~~、将来世代まで、借金を繰り越すのか~~

 

仕舞には、もし不正に補償を貰った者いたらどうするんだ・・と、重箱を叩くような発言までしだす者もいた

 

誰も国民の事より、国の財政の事しか言わない、緊縮財政という“呪い”の断末魔を聞いて、ウザくなってきた

 

「国の借金が~~等、いまはどうだって良い、今は国民生活を安定させるのが先だ!!!貴方達には、国民の苦しい生活の悲鳴が聞こえないのか!!!」

と、大声で、発破を掛けたら、皆黙っていたが、納得などしてないのは目に見えていた、真剣に国民の事を考えていない事は明白だった

 

やれやれ、どうしたものか・・・

 

その後、私を総理に持ち上げてくれた、民自党最大派閥の長、四方友蔵(しかた・ともぞう)(地精人・男・73歳)幹事長が、私の元にやって来て

 

「儂の派閥に所属している閣僚から聞いたぞ、何でも、補償付きのロックダウンをしようしてるが、国家にそれだけの資産は無いぞ、どうつもりなんだね」

と、詰問されたので

 

「四方幹事長・・・貴方は、国民の苦しい生活の悲鳴が聞こえませんか?貴方の地元の住民たちの声くらい聞こえるでしょ・・・貴方も、国家国民の為に、政治家になられたのでしょ・・・今、どうすれば良いかわかるでしょ」

私が、そのように答え、質問を返すと

 

四方幹事長、苦虫を噛みながら

「儂も勿論、国家国民の為に、政治家として尽くしているつもりだ・・・だが、さっき言ったように国家に、君がやろうとしている、ロックダウンに使われる位の資産は無いのだよ・・・そこはバランスよく、ポロノ感染対策をすれば良いだろう」

と、おっしゃったので

 

本当は、私を総理まで引き上げてくれた大恩のある、民自党幹事長・四方友蔵に対して、言いたくは無かったが、その前に私たちを議員にしてくれたのは、他でもない有権者の日本国民である

 

「いつもそう言って、今まで中途半端なポロノ感染対策をして、どれだけ国民が苦しんだと思ってるのです?・・・ポロノ感染源と何の確証も無い、飲食店と言う事業をターゲットにし、国民の怒りの方向をそこに向けさせ、政府の愚策を誤魔化しているのですよ・・・既に国民も分かっているのですよ・・・政府は何もしてくれない・・・と・・・もう、私は、国民を欺いて、誤魔化し誤魔化しの政策はしたくありません・・・だから、ロックダウンを実行できるよう、各議員に説いていこうと思います・・・最後に国に資産が無いとおっしゃいますが、国家には通貨発行権と国債発行権があります、それらを使えば済む話です」

と、幹事長に怒りを込めて、啖呵をきった

 

幹事長、呆れ、苦笑いをしながら

「・・・通貨発行権に国債発行権だと、”国の借金”を増やしてどうする・・・それこそ国民に将来的に借金を残すだろうに・・・・駿河義弘君、一体どうしたのかね、以前の君なら、総理にした恩がある為に、言う事を聞いてくれたが、何があったのか知らないが、変わってしまったな・・・もう良い、それなりの覚悟があるなら、やってみろ!!!」

と、含みのある言葉を残し、私の元から去って行った

 

”国の借金”に”将来に借金を残す”・・・・出たよ”緊縮脳”・・・これが原因で、日本国の国力が衰退してるのだがね・・・

 

ふう~、本当は敵を作りたくは無かったが仕方がない・・・

議員を一人一人説いて廻らないといけないが、幹事長がきっと邪魔をしてくるだろう

それはそれで対応するしかない

 

そして、存分に文明の利器を使って大いに”私の政策”を盛り上げてやるよ




最後まで、読んで頂きありがとうございます

日本の政治の仕組みや国際社会の仕組みなど、まだまだ勉強不足ですが、エンターテイメントとして楽しんでくれたらと思います

補償付きロックダウンの法案を出してきた、政治オタクのサラリーマンの”意識?魂”が入った、内閣総理大臣・駿河義弘

どうなっていくのでしょうか?

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第4話 ポロノ感染対策(2)

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ポロノ感染対策として、補償付きロックダウン法案を、理解してもらう為、各民自党議員たちを訊ねに行く、駿河義弘・・・

どんな事が起こるのだろうか?




私は、国会議事堂周囲にある議員会館にて各議員の部屋に行き、民自党所属議員一人一人に、「補償付きロックダウン」法案についての説得活動をしようと思っている

 

何故なら、議員たちの可決が無ければ、この法案が通らないために、どうしてもこの工程が必要だからである・・・

 

各議員の説得活動より先に、それぞれの派閥の長に赴き説得活動をしなければならない・・・そうしないと、スムーズに事は運べないためである

 

まず初めに、世話になっている、最大派閥の四方派の四方友蔵(しかた・ともぞう)幹事長の元を訪ね、再度、説得をしたが

 

「儂一人では、難しいなあ~」

 

やはり聞いて貰えなかった

 

その他、それぞれの派閥の長を訪れ、補償付きロックダウンの法案についての説得をしたが、やはり皆、難色を示していた

 

ついでに、一緒に秘書の佐々木法子を連れ、“特異体質”で、それぞれの派閥の長の“今までの経歴”を調べて貰った

 

「どうだ・・・それぞれの派閥の長たちの“経歴”は?」

 

「はい、皆さん、かなり香ばしい“経歴”の持ち主ばかりでした・・・・うっ気色悪くなりなした」

 

「済まない・・・佐々木君」

 

「いえ・・・既に覚悟の上です」

 

(国家の世直しとは言え、佐々木君に、人の嫌な処を観なければならないとは・・・)

 

と、私は、贖罪感で一杯だった

 

 

私は、一応、先に派閥の長の説得活動をしたので・・・次は、各議員一人ひとり、説得活動に乗り出した

 

ある派閥の長が

「私の派閥の議員たちも、私と一緒の意見なので、それ以上説得活動しても無駄足ですぞ」

と、牽制してきたが、私にとっては“そんな事知った事でない”ため、遠慮なく、各議員を訪ね、説得しにいくつもりだ

 

説得し、共に協力を仰ぐために、先に“緊縮財政派”の逆の立場の“積極財政出動派”の議員の元を訪ねていった

 

その前に”積極財政出動派”とは、国家の財源を”税金”でなく”通貨発行権・国債発行権”と認識し、国民が懸命に働いて創り上げてきた”供給能力”が健全である限り、限度はあるがその権利を行使しても良いという思考の事である

 

逆に、デフレ期に、”減税”及び”通貨発行権・国債発行権”を行使しないと、我々が今まで創り上げて来た”供給能力”を潰しかねない場合もある・・・その”供給能力”が潰れた後に”通貨発行権・国債発行権”を行使しても、もう遅いのである

 

 

その“積極財政出動派”の議員の1人・・・

それぞれ各派閥に属するが、その垣根を越えて、国家国民の為に懸命に奮闘している議員たちのグループの1つ「国民たちを豊かにし、国家を繁栄させよう会」のリーダーをしている

 

井之頭信昭(いのがしら・のぶあき)(獣精人・男・43歳)と言う、背丈180以上はあろうイケメンで偉丈夫な壮年である議員を訪ねた

 

私が、井之頭議員の部屋に来るといきなり、手を握ってきて

「まさか、どっちつかずの駿河総理自らが、補償付きロックダウンの事を、おしゃっるとは、思いませんでしたよ!!!是非、私にもその法案の内容をお聞かせ下さいませ」

 

私は、幾ら“積極財政出動派”の議員でも、私の法案に警戒されるだろう覚悟をもっていたが、ここまで歓迎されるとは拍子抜けしてしまった

 

私は早速、井之頭議員にロックダウンの法案の内容を説明し、そして井之頭議員から、色んなアイデア、アドバイスを貰い、大変有意義な時間を過ごさせてもらった

 

井之頭議員、爽やかな笑顔で

「駿河総理・・・議員1人1人訪ねて、この法案を説明されては、時間が勿体ない・・・一刻も早く国民を救わなくてはなりません・・・私たちのグループだけで30人の議員たちがいます、他に、私たちとほぼ同じ考えをしている為永英二(ためなが・えいじ)議員(森精人・男・50歳)がリーダーを務める「日本の国力と威信を護る会」も含めると、ざっと70人の議員がいます」

 

そして、私に前のめりになりながら

「どうでしょう・・その議員たちを一か所に集めて会合を開きましょう・・・そこで総理のロックダウンの法案を説明されてはどうでしょうか?・・・「国民たちを豊かにし、国家を繁栄させよう会」、「日本の国力と威信を護る会」の議員、みんな集まってくれ、総理の法案に賛成して頂けるでしょう」

と、提案してくれた

 

私は、直ぐにその提案に乗り、井之頭議員が先頭になって、一か所に集まる場所と、グループの議員の呼びかけをしてくれた

 

秘書の佐々木が、笑顔をみせ

「駿河総理、味方の議員が出来て良かったですね」

と、言って来たので

「本当に良かったよ・・・民自党の中にも国家国民を憂える議員が居て嬉しいよ」

と、私も顔が綻び、笑顔をみせた

 

その後、佐々木が困った顔をし

「井之頭議員・・・家庭に問題があるみたい、何事も無ければ良いのだけど」

と言って来たので“特異体質”で調べたのだろう、聞いてみたら

 

どうやら、井之頭議員の娘さんが反抗期で、毎夜、問題のある処に行って迷惑をかけているらしい・・・それを止めるために頭を抱えているのである

 

それでも、国家国民の為に邁進している、井之頭議員は凄いと思った

私は、只、井之頭議員が無事に平穏な日々が訪れるよう、今は祈るしかなかった

 

その後、残りの議員たちを訪れたが、前のめりに聞いてくれる者、無反応で聞く者、難色を示す者、そして拒絶する者と、様々な反応を頂いた

 

それよりも、井之頭議員が、為永議員を含め、「国民たちを豊かにし、国家を繁栄させよう会」、「日本の国力と威信を護る会」の議員、みんな集まって会合が開催されるのが、楽しみで仕方がなかった

 

 

だが、その期待は直ぐに崩れた・・・・・

 

 

井之頭議員と、為永議員が、私の元を訪ね、深く頭を下げ

「大きなことを言っておきながら、思う様に私たちグループの議員たちを集める事が出来ませんでした、誠に申し訳ありませんでした」

と、深く謝罪をしてきた

 

私は、ある程度予想は付いていたので、落ち着きを払いながら

「それは、仕方がないことですね、時の場合がありますからね・・・それぞれの派閥の長が歯止めをしたのでしょうか?」

と、井之頭議員に質問をした

 

だが、井之頭議員、歯切れが悪く

「それは・・・総理もご存じで・・・」

と応答して来たので

 

「なるほど・・・あの連中、本当に国家国民の事を考えていないな・・・国民の生命より、自分たちの地位とは・・・」

と、私は呆れながら呟いていた、私の元いた世界も、この異世界もかと・・・

 

井之頭議員、為永議員には、引き続き、グループの議員たちへの説得を頼み、快く引き受けてくれた

 

そう、その連中とは、“緊縮財政派”教の総本部でもある、政府の経理を担う、財政省の事である・・・・

 

”増税”や”税制を政策”し、財政省内の官僚が出世する仕組みを維持できるのに便利な”緊縮財政”を失わせない為

 

財政省の官僚たちが、各議員を訪れ、説得に周るのである

 

ほんとに、国家国民より、省内の出世かよ・・・本当に堪らないな

 

その連中に逆らえば、“税務調査”など議員の財産を調べ上げ、マスコミなどを使って、つるし上げると言った噂があり、議員たちはそれに戦々恐々として、最終的にいう事を言わざるを得ない状況になるのである

 

だが、今はマスコミだげでなく、インターネットもある、それに佐々木の“特異体質”もあり、私にも考えがある・・・何時までも、我が“立法機関”を舐めるんじゃないぞ!!!




最後まで読んで頂き、ありがとうございます

この小説は、様々な政治ブログを参照にして書いています(勉強しながら)

井之頭議員も、為永議員も、実在の国会議員を参照に描いています
勿論、駿河義弘もそうですが・・・・

想像は、読者の方に任せます(笑)

ある意味、この小説も、現実世界の二次創作小説かもしれないですね

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第5話 ポロノ感染対策(3)

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ポロノ感染でパニックになっている時に、「補償付きロックダウン法案」の邪魔をしようとする、財政省

総理の駿河義弘は、どのようにして対応していくのでしょうか?


私は、駿河義弘、前の世界では政治オタクの一般サラリーマンだったが、今の異世界では、日本国内閣総理大臣である

 

この異世界の神々の要請なのか、たまたま偶然なのか、この国の世直しを実行している

 

今の世の中は、ポロノ感染で国内はパニック状態である、それを静める為に「補償付きロックダウン法案」を策定

 

その法案を通すために、私は民自党各議員たちを訪問し、説明に回っていた

 

だが、ある処から“横槍”が入ってきた・・・・そう、“緊縮財政”教の総本部・財政省からである

 

私の元いた世界の“財務省(ざいむしょう)”にしろ、この世界の“財政省(ざいせいしょう)”にしろ、本当によく似てるなって感心してたよ

 

こちらは、既に、財政省の幹部全員の“経歴”を、佐々木の“特異体質”を使って、調べ上げていた

 

中々、香ばしいモノがあったので、“カード”として手元に置いている

 

ついで、警察関係もすでに調べ済みである・・・財政省だけでなく、私の事が邪魔な連中な

ら最終手段に使ってきそうなんでね・・・・

 

そして、財政省撃退用に、“カード”の一部を、井之頭議員と為永議員に渡した

 

「よく、財政省の幹部たちの“経歴”をお調べになりましたね・・・場合によっては、財政省解体も出来かねないですよ・・・どの様にしてなさったのですか?」

 

と、為永議員が驚いて問い質してきたが

 

私は、淡々と

「官僚側も、各国会議員の“経歴”ぐらい調べ上げていますよ・・・こちら側も主要な官僚の“経歴”を調べても罰が当たらないでしょう」

と、佐々木の“特異体質”の事を隠し、お茶を濁す形で返答した

 

その後、無事に、井之頭議員の「国民たちを豊かにし、国家を繁栄させよう会」と、為永議員の「日本の国力と威信を護る会」の合同会合に、国会議員70人以上が集まり、中にはどの会にも所属していない議員も参加してくれた

 

存分に「補償付きロックダウン法案」の説明もでき、大いに意見交換が出来た

 

意外に、国家国民の為に、報われないながらも邁進している議員が多い事にビックリしていた

 

私が、政治オタクの一般サラリーマンのままなら、そんな真面目な議員たちを見る事が出来なかったと思うと、転移して良かったかなっと思った

 

その後、「日本の国力と威信を護る会」の1人であり、前首相の閣僚の1人でもあった、桐生佳苗(きりゅう・かなえ)議員(魔精人・女・50歳)が、私の元に尋ねられ

 

「以前の総理とは、人格がまるで他人のように見えます・・・・一体どうしたのです?」

 

確かに、異世界の一般サラリーマンの私と、この世界にいたであろう駿河義弘は、何の所縁の無い者同士である・・・

 

「いや、何も変わっていないですよ・・・ただもう一度、日本国の事を知りたく、勉強をし直したら、大変素晴らしい国家だと言う事が解り、それを護って行かなければと思っただけです」

 

と、言って、まったくの他人が転移してる事を誤魔化した

 

その後、桐生議員と“日本国の事”や“国際社会と世界情勢の事”、“国家国民の維持と発展する為の政治の在り方”などの会話が弾み、お互いに握手をして、引き上げていった

 

話した印象としては、まさに“女傑”の一言であった・・・女性ながらも、諸外国の脅威から日本国を護りきる為には、どんな目に合おうが命をかけて邁進する態度には、驚かせた

 

「日本国に核武装の装備を必ず実現させます」

と、はっきりと言える処は、流石であった

 

もちろん、桐生佳苗議員の“経歴”も、秘書の佐々木の“特異体質”を使って調べてもらった・・・・

 

 

「補償付きロックダウン法案」の閣議決定をしてもらう為、内閣に提出、各閣僚は口々に意見を交わしたが、どれも保身にしか思えないような意見ばかりであった

 

私は、怒り気味に

 

「財政省の官僚の意見を聞き入れないと、今後の法案作成に影響がでると言ったが・・・貴方がた、何時まで官僚たちを頼るのです、本来、法案作りをするのは、官僚でなく我々、議員の役目でしょ・・・・そして財政省に、いや各省庁の役人に何時までも、頭が上がらない状態は嫌でしょ」

 

と、意見し、半ば強引に閣僚一致させた

 

“財政省官僚の意見を聞き入れなければ、今後の法案作成に影響がでる”だって・・・・

 

その意見を取り入れるか否かは、国会議員の匙加減だろうし

 

ただ単に貴方たち国会議員の誇り()の“経歴”を、財政省官僚たちからリークされるのが怖いだけだろ

 

詭弁もいい処だ

 

 

・・・・・

 

 

後は、国会に提出したが、野党は、“前首相の出来事”について未だに議論していた・・・今は、ポロノ感染で、国民たちが苦しんでる時にそんな悠長な事してられないだろ!!!

 

私は、その野党たちの怒りを震えていたと同時に、“ここの世界の野党も、以前いた世界の野党と変らないな~~”と感心していた

 

結局は、民自党議員の数が過半数占めていて、一部の野党が賛成に回ってくれたお陰で、「補償付きロックダウン法」が成立し、ポロノ感染対策の為、成立して一週間後、施行(法律の効力が発生すること)となった

 

 

これらの施行前に、財政省が報復をしてきた・・・何人かの国会議員が“脱税”の罪で起訴してきたのである

 

その中に、井之頭議員と為永議員の会に所属する議員が入ってなかったのが救いであった

 

財務省官僚としての矜持?

 

世界中が、ポロノ感染で苦しんでいる時に、そんな事をするとは、本当に国家国民の事を考えていないのがよくわかる・・・せめてポロノ感染対策が終わってからにして欲しかった

 

その脱税した国会議員たちにも、財政省幹部の埃ある“経歴”の“カード”が渡っているだろうから、その国会議員たちも報復はするだろう・・・・

 

そして、私自身にも、“命の危機”が迫っていた・・・・




最後まで読んで頂きありがとうございます

無事に「補償付きロックダウン法案」が国会を通過し、いよいよ施行する事となったが

財政省から、一部の国会議員たちの”脱税”がリークされた・・・そして、駿河総理に”命の危機”が迫っていた

どうなっていくのでしょうか?

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早く、ポロノ感染対策編を終わらせて、次のステップに進めたいと思います



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第6話 ポロノ感染対策(4)

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無事に「補償付きロックダウン法」が国会に通り、施行される前に、”脱税”容疑で一部の国会議員が起訴された

そして、首相の駿河義弘にも、命の危機が迫っていた

どうなって行くのでしょうか?


私の公用車と、ある事業者の車と共に、首相公邸から国会議事堂へ向かっていた

 

その途中で、私たちの前に“怪物”なる巨大な異形のモノが現れた

 

私は、この異世界に来て初めて“怪物”をみて思った事は・・・

やっぱり、この異世界はロール・プレイング・ゲームだと感じた、怖さってものは無かった

 

何故なら、私の“特異体質”の1つ、“命の危機を予知する体質”のお蔭で命の危機を救えるのだから・・・

 

 

・・・・・

 

 

その“特異体質”が発動した時の、“私が命を奪われるイメージ”が出た時は、“私はこうして死ぬのか”と、気色悪くて吐きそうになった・・・

 

秘書の佐々木の“特異体質”の発動時も、あんな風に相手から“経歴”のイメージが出てくるのかと思うと、その辛さが身に染みて分かった

 

そのあと“命の危機から脱する方法のイメージ”も出る為、それまでの準備もしやすい・・・

 

 

・・・・・

 

 

その後、その“怪物”とやらが、私や秘書たちが乗る公用車目指し、襲い掛かって来た

 

だが、“命の危機から脱する方法のイメージ”があったため、既に対処は終わっていた

 

私の公用車の後ろに付いてきてくれた、事業者の車から、2人の“邪魂”バスターが降りてきて、直ぐにその“怪物”を討伐・・・・その“怪物”から“一般人”に戻ったのには、驚愕したが、とにかく事なきを得た

 

事前に、”怪物”を退治してくれると言う民間会社「ジャコン・バスターズ」があることを、秘書の佐々木から聞いて、”護衛”の依頼したのだ

 

「君たちのお蔭で、私たちの命が救われた・・・感謝いたします」

と、私は、2人の“邪魂”バスターに頭を垂れた

 

私と同じ、龍精人の若い男性が、恐縮しながら

「いえ・・・私たちは、ただ任務を遂行したまでです」

と、遠慮がちに返答し

 

魔精人の男性は、はにかみながら

「俺たち、日本の首相の護衛ができて、光栄です」

と、頭を垂れて頂いた

 

私は、今後のこともあるかも知れないので・・・

「お二人の名前を聞かせてくれないか?」

と、質問をしたら

 

2人とも、元気よく

龍精人の男性が、“長谷部頼隆”と名乗り、魔精人の男性は“狭山武文”と名乗ってくれた

 

中々の好青年たちだと思った

 

私は、“命の危機から脱する方法のイメージ”の内容に出ていた、気を失っている元“怪物”の“一般人”の内ポケットから、何やら小型の“発信機”らしき器具を取り出した

 

「これは、一体なんの“発信機”なのだ?」

その“発信機”らしき器具を、“邪魂”バスターたちに見せた

 

2人とも、首を傾げ

「さあ~何でしょうか?」

と、その器械が一体何なのか分からないようだった

 

最終的に、その”発信器”らしき器具は、私たちを襲った”怪物”の現場検証に来た、警察の”邪魂”ハンター・バスター捜査官に渡した

 

後々、あの”発信器”らしき器具が、恐ろしい目的で開発され、使われている事が判明するのだが・・・

 

 

・・・・・

 

 

私の思った通り、国会議員の“脱税”容疑で起訴すると言う、財政省が、我々“立法機関”に対して報復してきた

 

だが“脱税”で起訴された国会議員たちも、負けてはいなかった

 

私が、以前に、秘書の佐々木の“相手の経歴をみる特異体質”で、財政省の官僚たちの“経歴”をで調べ上げていた“カード”の一部を

 

“脱税”国会議員たちが、野党・雑誌・マスコミ・インターネット特に、Tチューブ、こにこに動画など動画配信に、一斉にリークした

 

マスコミの方は、相変わらず“脱税”国会議員たちのスキャンダルだが、ネットでは、財政省事務方たちのスキャンダルで話題が一杯だった

 

やがて、そのインターネットからの圧力が、ついにマスコミでも、財政省事務方たちのスキャンダルを報道せざるを得なくなった

 

 

もう、世間は、国会議員の“脱税”疑惑の話題より、財政省の事務方たちによるスキャンダルの方が大きくなっていた

 

そりゃそうだろ、前の政権で“売上税”と言う、買い物したら“罰金”を取られる税金の増税をしたのだから、国民の財政省に対する恨みは相当なものだ

 

マスコミもネットも大炎上で、スキャンダルを起こした財政省の事務方たちを証人喚問し、野党によって、散々つるし上げられ、世間に大いに晒されたのである

 

その火消しの為に、財政省は、また一部の国会議員の“スキャンダル”をリークしたが、焼け石に水だった・・・

 

 

最終的に、“スキャンダルを起こした”財政省の事務方たちを、前の政権の時に成立した、「各省庁の人事権を内閣が持つ法律」が成立してあったので、その権限で懲戒免職にした

 

それで、財政省は沈黙をしたが、まだ何かをしでかす事は、目に見えているので要注意である

 

 

・・・・・

 

 

その間にも、「補償付きロックダウン法」が施行され、中央・地方の行政機関は、補償付きロックダウンの対応に、てんてこ舞いになっていた

 

それにより、一部地方・中央行政機関に支障が出た為「補償付きロックダウン法」に基づき、その人件費を含めた“交付金”を出すことが出来た為、直接公務員の増員を行った

 

ロックダウンに伴う財源の運用業務を握っている財政省は、最初は、業務を遅延する形で抗議してきたが、そんな事は折り込み済みだったので

 

内閣が受付となり、「補償付きロックダウン法」に基づき、直接、通貨発行し、地方行政に“補償・交付金”を給付した

 

その過程を丁寧に、マスコミ、インターネット、Tチューブ等に広く国民に知らせていった

 

 

・・・・・

 

ロックダウンによって、安心して余暇を過ごしている国民たちは、色んな面で落ち着きを取り戻し、次第に政治にも関心を持ち始めた

 

その中で、“財政省はこのロックダウン時に何をしてるんだ”と声を上げる国民たちも現れ、財政省に抗議しだした

 

国民から、突き上げを喰らった財政省は、不本意ながらしっかりと業務をしてくれた

 

そして、6か月が過ぎ、国民も素直に、ロックダウンに協力してくれたお陰で、ポロノ感染の増加が抑えられ、ポロノ感染者が以前は4桁の数字が、1桁台悪くて2桁の感染者数になり

 

タイミングよく、ポロノ・ワクチンも開発実用され、非常事態宣言に格下げ、1年後には、一時全解除を開始し、それでも1桁台で収まっていたので、全面解除し、普段の国民生活に戻す事が出来た

 

何とか、ポロノ感染対策が、上手く行って、そっと胸を撫でおろした

 

そのお陰か、私の内閣支持率が鰻登り!!!!

 

民自党の私に対する見方も変わり、あの最大派閥の四方派の四方友蔵は

「儂の眼に狂いはなかった・・・・駿河義弘は必ず“大成”する男だと見越して、支持をしてたんだ」

と、周りに自慢をする始末だった・・・

 

そして、私に

「君が、四方派の後を継いでくれ」

と、打診されたが、丁重に断った

 

後々、四方友蔵とは、日本の隣の大陸の国家・・・・大華民人共和国、所謂“大華国”問題で対立する事は目に見えていたからである

 

私と共に、「補償付き・ロックダウン法案」で協力してくれた、井之頭信昭議員と為永英二議員から、それぞれの会派の入会して欲しいと頼まれたが

 

「いつどこで、行き違いがあるか分からないから、今の状態が一番良い」

と、正直に話し、二人とも納得してくれた

 

そして、“積極財政出動”に関する政策について話し合い、有意義なひと時を過ごす事が出来た

 

 

・・・・・

 

 

その後、首相公邸へ帰ると、物々しい連中が待ち構えていた

 

そう、私の内閣の諮問機関(しもんきかん)一つ「経済構造(けいざいこうぞう)改新協議会(かいしん・きょうぎかい)」に所属するメンバーたち、所謂“民間議員”と国民の入札で選ばれていないのに勝手に議員よばりしている、大学教授や、羽振りの良い実業家たちが、私の帰りを待っていた




最後まで読んで頂いてありがとうございます

”脱税”容疑の国会議員たちによる、財政省事務方への意趣返し、
事務方のスキャンダルで大炎上する財政省と、その事務方を懲戒処分する、駿河義弘

こんな、”ご都合主義”があって良いのだろうか?
現実で出来ない事を、小説の中でスカッとしてみたいと思って執筆しました

こんな小説を読んで頂いた読者さんも共感していただけたら嬉しい限りです(願望)

そして、もう1つの小説「大手会社訳分からん」のキャラ2人登場させました


さて次は、経済界の重鎮たちが、首相の元に現れました・・・何をしようとしてるのだろうか?

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第7話 誰の為の規制緩和と、もう一人の“転移者”

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首相公邸の戻った、駿河義弘の元に

諮問会議「経済構造改新協議会」のメンバーの経済人たちがやってきた


私が首相公邸の戻って来た時

 

諮問会議「経済構造改新協議会」の主なメンバーが待ち構えていた

 

殿道広長(とのみち・ひろなが)(魔精人・男・73歳)・・・日本最大の自動車メーカー・よこみち自動車(株)・会長及び、全国経済同志会会長も務めている

 

美田園敦(みたぞの・あつし)(獣精人・男・69歳)・・・関西一の精密機械メーカー・(株)ミヤコ精密・顧問、及び関西経済事業団団長

 

土方勘蔵(ひじかた・かんぞう)(森精人・男・78歳)・・・大帝大経済学部教授、経済学の重鎮だが、財政省“緊縮財政”教の信者で、“緊縮財政”教の伝教師である

 

パメラ・ウランダル(龍精人・女・48歳)・・・(株)パメラ・コンサル社長・・・元・外資系(カメリア合衆国)証券会社・パンサーズ・キャピタル取締役である

 

そして、「経済構造改新協議会」のトップ・理事長の人見志郎(ひとみ・しろう)(地精人・男・55歳)・・・人財バンク推進組合・組合長及び、人財派遣会社カラフルの社長も務めている

 

 

・・・・・

 

 

人見志郎、この男が・・・・・

 

“全ての事業は、政府の規制でなく市場に任せる”という“新自由主義”と言う経済理念を掲げ

 

バブル崩壊と言う不安な混乱時に、“官から民”“民自党をぶっ壊す”と訳が分からないキャッチフレーズが叫ばれ

 

日本国民に、日本が新しく生まれ変わると抽象的に信じ込ませる事に成功した、当時の民自党国会議員で、総理大臣だった大垣新三郎(おおがき・しんざぶろう)(獣精人・男・当時53歳)率いる政権に上手く入り込み

 

一部の国営事業(鉄道や郵便、通信など)が民営化し、国民に掛かる“使用料”などが値上がり

 

“サラリーマンにはもっと色んな働き方があるんだ”と言う謳い文句の日本の労働環境の破壊・・・

 

そのせいで、所得が減り、終身雇用など安定した環境を失い、いつも不安定な労働環境に変ってしまった

 

“既得権益は、経済の進歩に邪魔だ”と言う謳い文句で、各業界の必然性や保護と安全性を守って来た規制を緩和させ

 

儲かる処は、外資などが入り込んで食いつぶし、儲からない処は、そこで働いた人達ごと切り捨てた

 

そのお陰て、各業界の質が下がり、また業界そのものを破壊し、人々の働く場所を失い、強いては“供給能力”の喪失にもつながった

 

また、国民に容易に増税・新税策定しやすいよう、財政省に、“バランスシート黒字化・・・国の借金・・・税金で返さなければならない”というフレーズの“緊縮財政”教を吹き込んだのも、人見志郎だった

 

バブル崩壊で疲弊した日本を、これでもか!!!

と、言うくらい日本を壊した、この男が許せなかった

 

・・・・そう言えば、わたしのいた前の世界にも、似たような奴がいたな・・・・

 

 

・・・・・

 

 

「経済構造改新協議会」の連中は・・・・

 

規制緩和、行政改革、既得権益の打破など・・・・主語のない如何にも、インパクトのあるワードを並べたて、「経済構造改新協議会」に纏めた協議書を提出してきた

 

私は、淡々とその書類に目を通していた・・・所詮は、自分たちが儲けやすい環境作りの要請の内容を書いた紙を観ながら・・・

 

この要請が実現する事によって得た“果実”が、従業員や、所属する下請け会社に流れるのなら、何の文句は言わない

 

その殆どは、経営陣や外資系が多い株主に“果実”が流れるのが殆どである

 

 

こいつら・・・自分たちの会社の従業員や、下請けの中小零細企業が懸命に働いているからこそ、そこの地位にいる事を自覚しているのか?

 

しかも、連中自体、元はそれぞれの会社の“従業員”だっただろうに・・・

 

また、永遠に自分たちの会社が潰れないと思ってるのか、それとも、“金だけ、今だけ、自分だけ”さえ良ければ、例え、所属する会社がどうなろうが、知った事ではないのだろうか?

 

 

企業とて、何時までも利益を出せる訳でもない、企業の事業内容が、国家国民に役に立つなら、例え倒産しかけても、政府は助ける事も出来る・・・・それは飽くまで、社内で懸命に働く“従業員”の為であって、経営者や株主の為ではない

 

その“従業員”の働きから蓄積されるキャリアや、ノウハウ、スキルが・・・謂わば“供給能力”となって、通貨発行権・国債発行権の担保・信認になるのである

 

国家としては、その“供給能力”の元となる国民を見捨てる訳にはいかないのである

 

 

前の世界では、“政治オタクの一般サラリーマン”だった私が転移した、この異世界の日本国内閣総理大臣・駿河義弘・・・・そう簡単に、「経済構造改新協議会」の言う事を鵜呑みにするつもりはない

 

「よいでしょう・・・その協議書を提出後、閣僚たちと検討してみましょう・・・その内容が、国家国民の為になってれば良いのだがな」

と、承諾と、少しの皮肉を言うと

 

連中、苦虫を噛みながらも、笑みを見せていた

 

規制緩和、行政改革、既得権益の打破という“フレーズ”の政策は、国家国民の為であって、「経済構造改新協議会」の連中の為ではないのである

 

 

・・・・

 

 

それと、「経済構造改新協議会」の連中は

 

「前の政権では、“大華国”との関係が、著しく悪く、我々は中々商売が出来なかった・・・今度こそ、“大華国”との関係が良好になるよう努力してください」

 

と、何の危機感も無い、国家の安全保障など考えずに、いけしゃあしゃあと宣ってきた

 

あのな~~、あんたらの商売だけで、お互い公平に“大華国”と良好になるなら苦労はしないよ

 

お互いの“国益”や“利害関係”、場合によっては“風習”“文化”“民族性”によっても交渉の方法が違うのである・・・相手国に“悪意”があると尚更難しいのである

 

それらを、擦り合わせた結果“良く”なったり“悪く ”なったりするのである

 

その基準が、“国家国民の安全と安定、国民の幸福追求”である・・・基本、外国に気を遣う必要はないのである

 

まあ~“我々の商売が上手く行くために、我々の国の軍事力を高めて下さい”と提言するなら、少しくらい話は分かるだがな・・・

 

 

私は、ため息をもらしながら

「分かりました、その様に善処しましょう」

と、一言だけ返答した

 

連中は、私の態度と返答に不満げな顔で見ていたが、やがて笑顔になり

「それでは宜しくお願い致します」

と、礼を述べ、首相公邸から出て行った

 

 

だが、「経済構造改新協議会」のトップ・理事長の人見志郎と、外資系企業が日本市場に好き放題進出できる環境を作る企みを持つ、パメラ・ウランダルが、まだ帰らずに残っていた

 

その人見、頭を下げながら

「ポロノ感染対策にて、バカな財政省のお蔭で、内閣府の業務に、わが社の派遣スタッフを出向していただきありがとうございます・・・お陰様で、利益が鰻登りになりました」

と、宣い、その後、不気味に微笑み

「また、何かありましたら、よろしくお願いいたします・・・・それと、どんどん行政改革し、民営化をして頂けると、益々この世の中が良くなるのですがね」

と、ほざいていた

 

ったく・・・企業では利益が出せない業務こなし、国民の生活の下支えをしている行政機関を何だと思ってるんだ・・・

 

この男は、国家運営を賄ってるのが“税金”でなく“通貨発行権・国債発行権”だと、よく知っていて、行政機関に“派遣業”をねじ込み、新たに“通貨発行権・国債発行権”で発行した貨幣を、永久に吸い取る仕組みを作ろうと企んでるのは、目に見えていた

 

 

「日本企業はまだまだ成長の余地があります・・・日本市場に、外資系企業をどんどん参入すると、日本企業も、外資に“負けじ”と日本企業は益々成長するでしょう・・・是非とも、規制緩和をよろしくお願いいたします」

と、パメラ・ウランダルが、セレウッド女優ばりの笑みで要請してきた

 

このパメラも良く言うよ・・・・日本の中小企業を追い詰め、疲弊した企業を買い、その“株”を市場に出し、為替で儲けて、その後、売るなり捨てるなりするのだろう・・・・

 

そうなると、そこにいる社内の人達はどうなる、路頭に迷って人生を破滅させるつもりか・・・・

 

それだけでなく、長年築き上げてきた技能、スキル、ノウハウを潰す事になる、そうなると益々、国民が貧しくなる

 

だから、ハゲタカ・ファンドはこれだから嫌なんだよ・・・

それに、外国人が我が国に、内政干渉するような真似をするにも腹が立つ

 

・・・・・そう思いながら二人の要請を聞いていた

 

「行政改革も規制緩和も、貴方たちの要望を聞くが、飽くまでも国家国民の利益になる事が前提だ・・・・」

と、(けしか)けると

 

二人とも、暫く私を睨みつけたが、その後笑みを浮かべ

「まさに、駿河総理の言う通りです」

と、心ともない事を語り、帰っていった

 

 

その後、すこし時間が経ってから

「あれら、どうだった・・・」

と、佐々木に“特異体質”で観た、あの連中の“経歴”を聞いてみると

「あの人たちも地位が高いだけあって、多くの埃が溜まってますね」

と、言った後、深刻な顔をし

「1人だけ、他の人達と違う“経歴”の持ち主がいます・・・」

と、語りかけてきた

 

「そいつは誰なんだ?」

と、聞くと・・・・

 

どうやら、最後まで残り、私に要望を念押しした、人見志郎が、“特異体質”で、しかも本人自身も認識している

 

“特異体質”の内容が、“他人に”特異体質“を与える体質”と、“怪物をつくりだす体質”の2つの体質を持っているのだ・・・・

 

“他人に”特異体質“を与える体質”なら、幾らでも気に入った者を“特異体質”にして、場合によっては“特異体質”の人間の団体を作り、国家を乗っ取る事も可能だろう・・・

また、“怪物をつくりだす体質”だと、幾らでも、気に入らない人間を、自ら手を汚さず暗殺も出来るだろ・・・

 

そう戦慄しながら聞いていると、佐々木が震えながら

 

「人見志郎も、総理と同じ“転移者”です・・・・どうやら、総理と同じ世界から転移されたみたいです・・・・」

と、言って来た時は、少なからず衝撃を喰らっていた・・・・

 

私と同じ世界からの“転移者”と言う事に・・・・




最後まで読んで頂き、ありがとうございます

政治・経済の世界は、この小説の通りではないと思いますが

規制緩和、行政改革が、国民の為でなく、政府に纏わりつく者たち利益の為って事だけだ確かのようです

経済人が、「”大華国”と仲良くしろ」と、政治家に要望した下りは、ある政治家のYouTubeに話されてたのを参照しました・・・(笑)

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第8話 マニュフェスト(1)

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外見は、異世界の日本国内閣総理大臣、中身は、現実世界から転移された、只の政治オタクの一般サラリーマン

無事に、ポロノ感染対策が成功し、民自党総裁選に再選され
そして、衆議院選挙が近づき、衆議院を解散

次の衆議院での政策を策定する”マニュフェスト”作りが始まった


世界的混乱に貶めた、ポロノ感染対策が、無事に成功し、国民の生活が平穏通り過ごす事が出来るようになった

 

 

その後、民自党総裁選が始まり、圧倒的多数で、身体は、この異世界の日本国内閣総理の駿河義弘、中身は只の政治オタクの一般サラリーマンの私が、民自党総裁に決まった

 

 

そして、衆議院選挙が真近になり、衆議院は解散し、各政党は、自分たちが政権を取ったら、“こういう政策をしますよ”という“マニュフェスト”造りに大忙しいだった

 

民自党も、他の政党に劣らず、“マニュフェスト”造りに大忙しだ

 

与党だけでなく、野党側も、“積極的財政出動”と“減税”の政策を“マニュフェスト”に打ち出した、どこの政党も、“緊縮財政政策”を打ち出す事はなかった

 

 

・・・・・

 

 

「補償付きロックダウン法」によって、幾十兆円をも金額を国債発行し、財政出動しても、“緊縮財政派”が唱えていた、“金を刷りすぎると、金の価値が下がって物価が上がり”、所謂“ハイパーインフレ”にならなかった事が証明された

 

そりゃそうだろう・・・幾ら“金”を刷って国民に渡しても、思い切り“物品”を買い捲らないとインフレにはならないよ

 

日本人としての性質なら、むしろ“金”を保管し不安を解消する方が強いだろうと思う

 

ある政治家は

「国民に給付金を渡しても、余り使わないじゃないか・・・それじゃ経済が回らない」

と、給付金についてケチをつけ、それを聞きつけた国民に叩かれてしまった

 

そのお陰で・・・・

 

“国債を発行すると、国民の預貯金から借りる事になるから、いつか預貯金が枯渇する”という、所謂“金のプール論”と言って、財政省のお抱え学者が唱えていたが

 

逆に、“預貯金が増えてしまった”ため、その理論も破綻してしまった

 

 

・・・・・

 

 

他の政党を見てみると、だいたい“売上税減税”と“今までの不景気とポロノ感染によって損傷にした国民生活に給付金”といったものが主だったが

 

 

私からの政策の提案として、寧ろ“給付金”による積極的財政出動政策でなく・・・・

 

まず初めに、個人・法人共々、健康保険料と年金(国民・厚生etc)保険料の廃止し、日本国民なら、ほぼ無料で病院に掛かる事が出来き、満65歳になって申請すれば世間一般なみの年金が貰えるようにする

 

雇用保険を廃止し、生活保護の方に転換し条件を緩和、社会的理由(職を失う、何かのトラブルで裁判沙汰etc)の場合は、中央・地方の行政機関からの業務をやらせる

 

そのため、企業からの正規・非正規関係なく“従業員”の“解雇”の条件も緩和し、企業にとっても動きやすくする

 

私は、この“従業員の解雇”については、少し贖罪感を持ったが、同じ“サラリーマン”としては、社内で周りに迷惑を掛けている“従業員”はね~~と思いながらさらりと、その贖罪感を浄化した(てへぺろ)

 

 

これを実行する事によって、国民の所得が増え、人生の保証も担保されるので、安心して国民生活を送る事が出来るし、生活保護が緩和され、自分に何があっても国家が守ってくれると安心し、起業を起こすなど、世の中に“自己実現の挑戦”する意欲も湧きやすくなるだろう

 

企業にとっても、従業員の社会保障の負担も、退職金の負担も、不良“従業員”の面倒も見る必要も無くなり、安心して事業活動も出来るってものだ

 

 

次は、“法人税”の増税及び累進化、その代わり、“人件費”を控除対象にし、従業員の“給料”が上がるほど、控除の効果も大きくなる

 

要するに、例えば、従業員の給料が年収手取り300万を基準に、それ以下だと控除の枠が減り、それ以上だと控除の枠が増える

 

具体的には、従業員の給料が年収200万円なら、控除額が150万円しか出来なく、年収1000万円だと、控除額が1500万円になるって感じだ

 

この場合は、大手企業に適用し、中小零細企業は、額面通りの控除しかできないようにする

そして、“下請け事業者への支払い”に対しても適用する(控除額の累進化)

 

極めつけは、インフラなどの公共事業、医師、看護師、介護士、教師など、中央・地方行政機関から“報酬”貰っている業種には、かなりの“報酬額”を上げようと思う

 

 

何故、法人税の増税・人件費の控除化、そして、特定事業の“報酬の爆上げ”をした理由は、全て、国民の所得を爆上げさせる為である

 

特に、特定業種の爆上げは、“こっちの給料が高い”と、人がそこに集まり、そのために閑散した業種は、給料の爆上げをはかり、自分の業種に引き戻さなければならないためだ

 

そして、個人所得税の減税を、一定期間だけ行う

 

 

売上税の廃止は、まだ機が熟していないため、まだ“保留”にしようと思っている

 

じゃ~~“財源は?”と言われれば、そんなもの“通貨発行権・国債発行権”に決まってるだろ

 

 

・・・・・

 

 

国民も、「補償付きロックダウン」によって、自分たちの生活に関わる“インフラ”や“福祉”が、税金でなく“通貨発行権・国債発行権”で賄っている事が認識しだしている

 

まあ、国民が仕事したくない理由で、通貨発行権を行使すると、直ぐに通貨の価値は下がるけどね・・・・

 

通貨の価値の“担保”は、国民が懸命に働いて創造した“物やサービス”だ・・・結局は、仕事をしなければならないのである・・・・まさに、“働かざる者、喰うべからず”である

 

そして、国民も段々と“政治”と“生活”が密着している事知るようになってきた、特に、身体的・社会的弱者ほど、“政治”がどれだけ大事か身を持って知っただろう、そうしないと、自分の生活を守れないからだ・・・・・

 

いわば、“政治”とは、“自分たちの生活の環境を設定”を意味し、

“国家”とは、“自分たちの身の安全と生活の安定を、皆で支える為”に存在するのだ

 

 

・・・・・

 

 

私の提案ばかりでなく

 

他の民自党議員たちの政策も取り入れていった

 

為永英二議員、桐生佳苗議員率いる「日本の国力と威信を護る会」からは、会の名称の通り

 

国防関係の政策が中心で

 

防衛費の“大華国”なみの増加

防衛隊に対する待遇の改善

艦船、戦闘機、戦車、ミサイル、ロケットなど、防衛に関わる技術の保持と開発援助

国家機密や、国の知的財産などを盗んだり、提供する輩を、重い罪で罰する「スパイ防止法」

日果(カメリア合衆国)同盟の堅持

 

外国人による土地買収の制限

不良外国人の入国制限の強化(現場で業務する公務員に対しての罰則在り)と、強制送還の即時実行(送還を拒否した国に対しての制裁あり)

外国人の技能実習制度の廃止

 

などの政策が盛り込まれた

これらの政策は・・・・

 

隣の大国で、国際的な調和を乱し、ここ日本国にとっては、先閣諸島(さきかく・しょとう)への嫌がらせ・北海道の土地買収し、怪しい施設の建設・疲弊した主要日本企業の買収・大華人の日本列島各方面への“悪意”の移住など、何かと日本国への侵略を隠そうとしない、“大華民人共和国”がある

 

その“大華国”に対しての危機を見込んで、それらの政策を立てたのである

 

「これだけの政策(こと)を実行しないと、本当に我が国を護る事が出来ませんね」

と、私がそれらの政策を読んで感心しながら言うと

 

「今の総理なら、解って頂けると思いました、思い切って「補償付きロックダウン法」を通し、実行したお陰で、“積極的財政出動”が出来る状況になったので、それらの政策の策定がしやすくなりました」

 

と、為永議員に、お礼を言われたが、私にとっては、いままで“緊縮財政”政策をして、我が国が疲弊し、他国に完全に侵略されないのが不思議であった(もうなってるかな?)

 

その後、井之頭信昭議員率いる「国民たちを豊かにし、国家を繁栄させよう会」を訊ねた

 

この会のメンバーが、フリーランスなど個人事業者や、中小零細企業の経営者関係者、又農業・漁業関係者が多い為か、事業にかんする法案が多かった

 

各種事業の保護

各種事業の技術の継承と発展

元請け事業者に対しての圧力、不条理への法的対応

開発費の援助と保護、優遇税制の設立

新技術開発の支援

人材育成の援助

中小零細企業に対しての、手厚い補償

 

など、色んな事業に関する政策が盛り込まれた

 

「確かに、日本の約8~9割が中小零細企業で、日本独自の技術の集約地でもあるのに、それを軽くみて、そのまま放置すると、日本経済が壊滅する事を、事業も起こしたこともない連中は把握しないでしょうね」

と、私が言うと

 

「流石は総理です!!!我々も元は事業をしていた者、自分の事の様に、中小零細企業の危機を感じています・・・総理も、政治家を志す前は、何か事業をなさったのですか?」

と、井之頭議員に聞かれたものだから・・・・

 

つい・・・

 

「私も20代の頃に、運送業の事業をしたり、30代で飲食店の事業したりと頑張ったんだけど・・・結局長続きしなかったですね~~そうそう、政治に興味を持った切っ掛けが、自分で税金の確定申告して、予想より多額の税金が取られたのが切っ掛けですね・・・」

 

と、以前のいた世界の私の過去を話してしまった・・・

 

井之頭議員の横にいた、秘書の方が

 

「あれ?総理って、自ら事業をなさった経験がありましたでしょうか?・・・私たちの知っている総理の経歴では・・・・・」

と、突っ込まれてしまった・・・・

 

私は、慌てて、苦笑いしながら

「あ・・・ごめん・・・・私の友人が話した事をそのまま言ってしまった」

と、井之頭議員に頭を下げた

 

井之頭議員、私にジト目してたが、笑顔を見せ

「事業の経験も無いのに、友人から事業の話されたのを聞くだけで、事業に関して理解できるとは、総理・・・貴方は凄い方だと」

と、何故か褒められてしまった

 

私は、タジタジしながら

「いえいえ~~それほどでも」

と、言った後、井之頭議員の元を去っていった

 

秘書の佐々木が、困った顔で

「もう・・・総理ったら、冷や冷やしましたよ・・・まさか、以前の世界の“経歴”の話をなさるから、どうしようかと思いましたよ」

と、怒られてしまった

 

「佐々木君・・・面目ない」

と、私は“しゅん”としながら、佐々木に謝った

 

 

・・・・・

 

 

その後は、各議員たちに、策定した“政策”を聞いて回った

 

前首相の吾妻信弘(あずま・のぶひろ)(地精人・男・62歳)からは

日本国憲法の改正

の事を提案され

 

若い新人議員たちからは

 

立候補に出馬する時の供託金や選挙活動に関する費用の縮小

奨学金の免除

教育費の減額若しくは免除

 

等を、切実に訴えてきた

 

選挙活動って、結構金が掛かるものだね~~

前の世界で、私も“政治家”になると思って、立候補するにあたって調べたら、すげ~~金が掛かるのが分かって諦めたものだ・・・

 

優秀な人材を作る為の奨学金が・・・それの返済の為に人生を歩んでしまうのも、不本意だし

 

教育費の為に、優秀な人材が埋もれるのは、国家としては痛手である

 

何とかしてやりたいものだ・・・

 

 

その後、それらの”政策”を、閣僚や主要の議員たちを集め、会合を開き、選別に入る事となった




最後まで読んで頂きありがとうございます

現実の衆議院選挙前に、この回話を書けて良かったです

ほぼ、作者がもし”政治家”になったら、やりたい政策の羅列を書いただけじゃん
っと、自分で書いてそう思いました・・・

多分、本来なら、各議員が自分で策定した”政策”を、まとめ役の議員や首相に提出すると思うが・・・

ここは異世界・・・総理自ら、各議員たちを訊ねて”政策”を聞きに回る・・良いではないですか~~(笑)

現実世界でも、総理自ら、各議員たちを廻り、”政策”を聞きに回ったりして・・・

ご都合主義のエンターテイメントとして、楽しんで頂けたら幸いです


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多くの方に、読んで頂けて、凄く励みになります



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第9話 マニュフェスト(2)

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衆議院選挙が始まり

今、民自党本部にて、各議員から寄せられた”政策”の選定を行うために、閣僚及び、主要の議員たちを招集し、会合が開かれた

一体、どんな”政策”が”マニュフェスト”に載るのだろうか


私は、日本国内閣総理大臣・駿河義弘・・・中身は“只の政治オタクの一般サラリーマン”

 

民自党“マニュフェスト”を纏めるため、各議員から寄せられた“政策”の選定を

閣僚及び、主要の議員たちを招集し、会合が開かれた

 

まず初めに出された“政策”が

 

日本国憲法改正

皇室典範改正

選択的夫婦別姓制度の制定

 

どれも重要な課題ではあるが、財政省など“緊縮財政派”にとっては、都合の良い

 

何故なら、“積極的財政出動”や“売上税廃止”の課題を出される前に、マスコミ、そしてネットで“隠れ蓑”として、それらの政策の課題を前面に出せば良いのである

 

現に、ネットで主導権を握っている“保守系”のブログを観る限り、“積極的財政出動”や“売上税減税”より、日本国憲法改正、皇室典範、選択的夫婦別姓での課題が多い

 

“積極的財政出動”や“売上税廃止”中心のブログは、1つか2つしかなく、その1つが、ブログ総合ランキング1位、または2位である・・・日本国民が如何に、それらの課題より、自分たちの“明日の飯”が大事であるかよくわかる

 

もう少し、保守の方々に“積極的財政出動”や“売上税廃止”などのブログが増える事を願っている

 

 

今の国民にとっては、日本憲法改正、皇室典範、夫婦別姓などより、まず初めに、30年も苦しんだ不景気から、自分たちの生活が安定する環境作りの政策をして欲しいのが本音である

 

日本憲法改正、皇室典範、選択的夫婦別姓などの問題は、自分たちの生活が安定してから、議論してくれたら良いと思っている

 

 

だが、私たち“民自党”として、それらの政策に対し、はっきりした立場を示さないと駄目だ

 

日本国憲法改正は、今から80年程前、カメリア合衆国との戦争に敗れ、一時占領された時に制定された、カメリア特製の憲法を何時までも堅持している事に、独立した国家・日本国としての矜持の問題と

 

この異世界でも、私のいた現実世界と同じ、その憲法の中に”戦争の放棄”の規定が入っているため、これでは、他国からの戦争に対応出来ない理由で、必ず改正しなければならない事

 

皇室典範・・・特に皇位継承者については、男子一系で、しかも地精人(異世界の日本では)でなければならい事、皇位後継者を維持するために、臣籍降下(皇族から民間になった)した、皇族の男子一族を“宮家”に昇進させる事

 

選択的夫婦別姓制度は、日本が長年培って、国内の秩序を安定に導いている“家族制度”を壊す理由で反対の立場である

 

 

“民自党”として、はっきりとその立場で貫いていかないと

 

マスコミの手口である、国民が本当に望む政治の本質を外す為に、今、議論をする事のない問題を前面に出す“隠れ蓑”に、まんまと乗れられ、実行しようとしていた事から外れるしまう事からの予防にもなる

 

 

・・・・・

 

 

日本国憲法改正

皇室典範改正

選択的夫婦別姓制度の制定

 

それらの課題については“民自党”としての立ち位置を、“マニュフェスト”で示し

 

次は、“経済対策”として、いままで“緊縮財政政策”から“積極的財政出動政策”に転換した

 

井之頭議員や為永議員たち、“積極的財政出動派”たちの議員たちは

「ここで、財政出動政策をしなければ、本当に日本経済が縮小し、国家としてやっていけなくなる」

と、“積極的財政出動”の意義を、会合で示し

 

まだ“緊縮財政”教から洗脳された、もしくは元・財政省出身の議員たちは

「“国の借金”を次の世代まで、後回しにするのか!!!それこそ、いつかは“借金”の首が回らず、国家が破綻するだろ」

と、“緊縮財政派”の意義を唱え

 

“新自由主義”を掲げている議員たちも

「日本経済を何時までも政府の規制で縛っていれば、日本経済は明るくならない、もっと発展させるためには、どんどん規制緩和、行政改革が必要だ」

と、“政府の規制より、市場に任せろ”とばかり主張してきた

 

それぞれの立場の議員の議論が紛糾し、どうしても決まらず、最終的に民自党・政調会長で、最大派閥・四方派の1人である、味元晴久(みもと・はるひさ)(龍精人・男・67歳)が、“積極的財政出動派”に軍配をあげ、経済政策では、“積極的財政出動”による政策が採用された

 

私としては、満足のいく結果だったが、最大派閥の四方派及び、四方友蔵が、一体何を考えているのか・・・・私に“恩を売る”為だろうか、てんで見当が付かなかった

 

 

売上税減税・廃止に向けては、“民自党”としては“保留”にした

すでに野党が、売上税減税・廃止の政策を“マニュフェスト”で記載されていて

もし衆議院選挙の結果、野党の議席が増えた時に考えれば良いと思っている

 

 

そして、私自身の“政策”に対しては、“法人税の増税”には賛成してくれたが、健康保険・年金の保険料の徴収を廃止し、無条件でその制度を維持する事、雇用保険を生活保護に転換する事に関しては

 

保険料の徴収の部分、雇用保険の生活保護への転換を“緊縮財政派”の議員たち、保険・年金の制度の維持に対し“新自由主義”の議員たちが難色を示してきたが・・・・

 

何とか、健康保険の保険料の廃止と、制度維持の方を、賛成してもらい採用された

 

後は、国民の所得を爆上げする政策に対しては

「中間産層の国民たちを回復させなければ、結局、経済が潤い循環が出来なかった事は、もう結果が出てるだろ・・・何時まで一般国民たちを貧しい状態におくつもりだ!!!」

と、大声を張り上げて主張し、私の強い要望で採用してもらった

 

国防に関する政策は

 

「日本の国力と威信を護る会」の為永議員と、桐生議員が

 

「今、大華国が、軍事費を増やし軍拡を進め、全世界に軍事的圧力をかけ、国際社会の秩序を乱している・・・隣の日本は、その国の軍事的圧力をもろに受け、もし日果同盟が無ければ、今頃、大華国の属国になる可能性もある」

 

「だからといって、いつまでもカメリア合衆国を頼る訳にはいかないし、大華国の軍事力が、カメリアを追い越すのも時間の問題だろ・・・・そのためには、この日本も軍事力を上げ、大華国を牽制しなければならない・・・そうしないと国家国民を護る事が出来ない」

 

「大華国に支配された国の国民がどんな過酷な目に遭ってるのか、ヤンクル、ウエッツ、モンコロの実情を見ればわかるだろ!!!それに、大華国は、親日国の湾岱(わんたい)の侵攻を隠そうとしない・・・そうなると、先島列島、琉球列島と続き、我が国の侵略をもするだろう」

 

日本の置かれている現状と、危機的状況を説明したが、閣僚と各議員の反応は・・・・

 

「幾らなんでの、それは大げさでは・・・・」

 

と、まるで、頭の中に“思いきりタンポポが生えてる”んじゃない程、平和ボケしていた

 

おいおい・・・一体なんなんだよ~~国家の運命を預かる“国会議員”のこの体たらくさ

 

“只の政治オタクのサラリーマン”の私でも、国際社会の日本の立場での危機感を持っているくらいなのに・・・・もう、呆れてうなだれていた

 

私は、気を取り直して

「私も、為永議員、桐生議員と同意見だ・・・はっきり言って、大華国だけでなく、大陸の北側の大国・ロレシヤ連邦共和国に対しても一緒だ・・・国際社会に、お利口な国家など無いのだよ・・・すべての国家は、相手国に隙があれば、かならずマウントをとる事に躊躇はしないのだよ・・・そうしないと自国がやられるからね」

と、ドスを聞かせながら、話した・・・

 

私のドス声にビビったのかよく分からないが、会合に参加していた議員たちはタジタジとしていたが

 

「私も、為永君、桐生君と同意見だし、駿河君の言っている国際社会の実情は、むしろ常識だ・・・」

 

落ち着きのある静かな声で話されたのは、長期間、首相をされ、国民からの人気のある、吾妻信弘前首相である

 

吾妻前首相の”鶴の一声”で、議員たちは”何か”納得したように賛成し”マニュフェスト”に記載する事が出来た

 

この異世界でも、私のいた世界に似た人がいるのだなっと思ったと同時に、国防に対して、前首相が口添えをしてくれた事に感謝した

 

 

そして、次は、日本の通貨発行権・国債発行権の“担保・信認”の元である“供給能力”を担う、国内の企業、市場に関する政策の採択が始まろうとしていた




最後まで読んで頂き、ありがとうございます

現実では、各政党がどのようにして、”政策”を選定して、衆議院選挙望むのか、よく分からないが、ここは異世界の日本、この小説のままに”政策”の選定をしています

この異世界の日本にも、天皇の存在もあり、”男子一系だけでなく”しかも”地精人”でなければならないと言う、現実の日本国より厳しい・・・継承者資格がある

国防に対しても、前首相の吾妻信弘によって一気に選定できた、これでほっと一息

次は、いよいよ核心の”経済の立て直し”の政策の議論が始まろうとしていた


沢山の評価とお気に入り登録ありがとうございます
多くの方に読んで頂き、誠に嬉しゅうございます

衆議院選挙が始まるまで、衆議院選挙編、書きあげれたら良いなっと思ってます


<用語集>

カメリア合衆国・・・アメリカ合衆国
日果同盟・・・日米同盟
大華民人共和国=大華国・・・中華人民共和国=中国
ヤンクル・・・ウイグル
ウエッツ・・・チベット
モンコロ・・・モンゴル
湾岱・・・・・台湾
ロレシヤ連邦共和国・・・ロシア連邦



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第10話 マニュフェスト(3)

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いよいよ、民自党の”マニュフェスト”の会合が佳境に

さて、どの様に決まって行くのでしょうか・・・・


いよいよ、ほぼ本命たる、日本経済が復興するか否かの、経済政策の選定が始まった

 

「国民たちを豊かにし、国家を繁栄させよう会」の政策の書かれたレポートを各議員たちに手渡された

 

各議員がそれぞれ、そのレポートを読み終わると・・・・

 

“緊縮財政派”や“新自由主義”の議員たちが

 

「この業界に資金援助は無駄だろ・・・・」

「本当に必要な処に資金援助しよう・・・」

「その業界の人間が不正受給したらどうするんだ・・・」

「各業界の規制を強化するとは、今のグローバル時代には合って無いだろ」

「いつまで、中小企業を保護するつもりなんだ」

 

など、口々にその制度を始める前から、まるで重箱を叩くような真似をし、それらの“政策”の引きずり降ろす、又は、それらの政策の規定の中に“緊縮財政派”“新自由主義派”の意見を寄生させようと、せこい抵抗を見せていた

 

余程、金を刷らせて、疲弊した各業界に分配したくないのだな・・・なんの為に国家に政府があるのだろう

 

「やる前から、ネガティブな結果の想像をしても仕方がないだろ・・・仮に、貴方たちの想像通りになっても、その都度、“検討”すれば良いだけである」

 

と、私は、そいつらに苛々しながら言い返した

 

そしたら・・・

 

「だが・・・資金援助や税金の控除を認めると・・・その業界の人間を甘やかす事になるでしょう」

 

と、一般国民を馬鹿にする発言をしやがった

 

はあ~~、あんたら何を上から目線で、国民を見てるんだ・・・・国民の入れ札で選ばれた政治家が、そんな事を言える立場ではないだろ

 

そう言えば、過去に・・・・ある財政省官僚が

 

「お金を与えすぎると、国民を甘やかす事になる・・・」

 

とか、一般国民を馬鹿にする発言があったな

 

こんな連中どもが、国家運営をしていれば、そりゃ~~落ちぶれるのは当たり前だな

 

まあ~~一番悪いのは、自称“エリート”の政治家と官僚を甘やかせた、一般国民の“政治の関心のなさ”が原因だけどな・・・

 

私は、イライラを払拭し、落ち着きを払いながら

 

「甘やかすも何も、今ここで挙げている政策は、みな必要なものばかりだ、一切の無駄はないとおもうぞ、長年の不景気、ポロノ感染で、今にも倒れそうな各業界を救えるのは、最早、“通貨発行・国債発行権”の持つ政府しかないのだ」

 

と、淡々と説いたが・・・

 

ある“緊縮財政派”の議員が、小声で

「また“通貨発行権・国債発行権”かよ・・・」

と、呟いたので

 

私は、カチンと来たので

 

「じゃ~~何で、疲弊した各業界を救えば良いのだ・・・・まさか“税金”とは言わないよな・・・疲弊した国民に徴収するのか・・・それをすると益々、国家が衰退すると思うが・・・重税をして、国が栄えるにはどうすれば良いのだ?」

 

と、問い質したら

 

その議員は、よほど悔しかったのか歯軋りしながら、俯きながら何も言わなかった

 

人類の歴史上、“重税”を犯して栄えた国家など無いのだから、言い返せないだろう・・・それだけでも分かっていれば良い

 

そんな時、白馬の騎士如く、その“緊縮財政派”の議員を救ってあげたのか分からないが

 

「いや、そんなこと無いぞ!!!各業界が倒れ掛かってるのは、それらの人間の“努力不足”だ・・・“創意工夫”をすれば立ち直れるはずだ!!!」

 

と、経済は、政府の規制より、市場に任せば良いばりの“新自由主義派”の議員が、反対の意義を唱えた

 

あの~~“創意工夫”と言いますが・・・・

 

私は、間抜けた顔をしながら、呆れて

 

「各業界が“創意工夫”して、全てが上手く行くのなら、各業界に対する政策をたてる必要など無いのですよ・・・・それに、不景気で、財布の紐が難くなっている最中でも、各業界は、成功するか否かの“創意工夫”の“努力”を強いているのですよ・・・現実は、ほぼ失敗し、ジリ貧に陥ってるのですよ・・・」

 

と、意見を返した

 

その議員、負けじと

「だが、しかし、成功してる処もあるでしょう・・・」

と、抵抗

 

私も、負けじと

「そんなもの極々一部でしょう、それで日本経済が上向きになるなら、苦労はしないよ」

と、言い返す

 

「それは、“努力不足”では・・・」

 

もう、仕舞にはその議員が、“努力不足”などと言う、語るに落ちる事を言い出したので

 

私は、もううなだれ、段々と腹が立ってきたので

 

「あのな~~何を基準にして“努力不足”と判断出来るんだ!!!それに、幾ら努力しても、それに応えられる環境が無ければその“努力”が無駄に終わるだろ!!!・・・・じゃ~~何か、あんたは、何も無い砂漠の中で何の助けも要らず“努力”して物事を成功に導くこと出来るのか?」

 

と、詰め寄ったら

 

その議員は、タジタジしながら

「そ、それは大げさでは・・・・」

と、言い返してきたので

 

私は、その議員に

 

「今の不景気は、まさに何もない砂漠と一緒だ・・・“オアシス”と言う、今掲げている政策が必要なんだよ!!!・・・・」

 

と、説いたが・・・・もう、気が高ぶっていたので

 

「それに、あんたらの言う“新自由主義”とは、その砂漠の上で、人々を放置し、“創意工夫”をしろと言ってるのと一緒だぞ・・・まあ“新自由主義”を唱える奴って、大体は、羽振りの良い“勝ち組”の連中だな・・・・その勝ち組がもつ“オアシス”をルール無用・・・要するに“殺し合い”で奪われても仕方がないっと思ってるなら・・・ある意味筋は通ってるが・・・まさか、この日本を“弱肉強食”の世界にするつもりか?」

 

と、少々無茶な論説で一気に捲し立てた

 

「そ、そこまでとは・・・・」

その議員、何か言いたかったが、私のマシンガントークに押されて、黙ってしまった

 

それでも飽き足らず、私は

 

「最終的に、何でもかんでも、規制緩和すれば、政府も国家もいらなくなって、所謂“勝ち組”の権利も守れなくなるんだよ!!!」

 

と、“新自由主義派”議員たちに、“杭”を打ち据えた

 

まあ~~納得はしていないだろうが、不毛な議論をするだけ無駄だと思い、これ以上畳みかけなかった

 

 

・・・・・

 

 

このあと、あ~だの、こ~だの、“緊縮財政派”の一部の議員は、ネガティブな議論で抵抗し、“新自由主義”の議員たちは、負けじと空虚な意識高い系の意見を述べるので

 

これ以上議論しても、良い結果にならないと思い

 

私は、もう“ちゃぶ台をひっくり返したくなる”気持ちになり

 

「衆院選も近づいてるし、もう、これ以上議論しても何も決まらない!!!!いままで寄せられてきた“政策”で“積極的財政出動”につながるモノを全て“マニュフェスト”に載せろ」

 

と、捲し立てた

 

議員たちは、口々に

 

「これだけ多い“政策”を、衆議院の期間中に、全部出来るとは思いません!!!!」

 

と、抵抗したが

 

「当たり前だ!!!次の衆議院選で、進捗と再度する事を“”マニュフェスト“に載せれば良い!!!何かあった時は、すべて私が責任を取る」

 

押し返した

 

会合に参加した議員は、私の強硬に唖然としたが、しばらくして正気にもどり

 

「これは、総理の横暴だ~~~」

 

と、私と意見の合わない、議員たちは抵抗した!!!

私も、“総理の横暴”と言われた以上、開き直り

 

「最初から決めた“積極的財政出動”の政策を全て入れれば良かったんだよ」

 

と、紛糾したが・・・・

 

 

「私たちは、総理の意見に同意です」

 

と、井之頭議員、為永議員、桐生議員たちが、助け船を入れてくれた

 

それでも、“緊縮財政派”と“新自由主義派”の議員たちが、抵抗をしようとしたが

 

前首相の吾妻信弘議員が

 

「良いではないですか、駿河総理の意見を通して・・・最終的に、駿河総理が責任を負うのだから」

 

と、カラカラと笑いながら、議員たちに意見を述べ

 

そして、私の方を向き

 

「私が総理の時は、余りに周りを忖度しすぎて、国家国民が必要とされる政治が出来ずにいた・・・駿河総理、どうやら君なら国家国民の望み通りの政治が出来そうだ・・・私も力のある限り協力する」

 

と、頭を下げてきた

 

不遜な私に対し、謙った吾妻前首相の態度に、少し唖然としたが、直ぐに気を取りなおし

 

「頭をお上げ下さい、前首相あろうお方が、私みたいな不遜な者に、そんな態度を取ると、貴方自身に疵を負いますよ」

 

と、宥めたが

 

「私の疵など、いままで誤った政治のせいで、国家国民に負わせた疵に比べれば、只のかすり傷だ」

 

と、吾妻前首相は、自分の政治の行いを悔い、国家国民に詫びながら述べられた

 

私は、その吾妻前首相をみて“もしかしたら、以前私のいた世界の日本の首相より、人柄も政治家としての器量も高い”と感じながら、吾妻前首相の手を握り

 

「ありがとうございます、吾妻前首相・・・・国家国民のために、是非とも力添えをよろしくお願いいたします」

と、頭を下げた

 

吾妻前首相の機転のお蔭で、吾妻前首相の所属する“赤城派”の議員、最大派閥の“四方派”の議員も、私の意見に賛成し、“積極的財政出動”に関する全ての“政策”を“マニュフェスト”に載せ、衆議院選挙後は、この“マニュフェスト”通り、政治を行う事が決まった

 

あと、数日後に衆議院選挙の告示が始まり、与野党交えて、一般国民に、それぞれの“政策”を見比べて、投票してもらわないといけない

 

それが、終わっても、沢山の“政策”をこなさなくてはならない・・・・

 

私は、“これから凄く忙しくなるぞ~~”と気合を入れていた

 

そして、無事に会合が終わり、議員たちがそれぞれ、民自党本部から出て行った

 

私も、首相公邸に帰ろうとした時、吾妻前首相に呼び止められ

 

「駿河総理・・・少し、私とつきあってくれないか」

 

と、言われた

 

その時は、普通に“これからの政治の在り方”について話されるかと思ったが、それだけではなかったのであった・・・・




最後まで読んで頂き、ありがとうございます

最終的に、駿河総理の強引により、”積極的財政出動”の”政策”全てを”マニュフェスト”に記載しました

そして、前首相の吾妻信弘に、引き留められた、駿河義弘・・・どんな話が待っているのだろうか・・・


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第11話 前首相たちとの会談(1)

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駿河総理の強硬と、前首相の吾妻信弘の推しのお陰て、”積極的財政出動”に関する”政策”が、選定され、無事に会合が終わった

その後、吾妻前首相から、呼び止められた


私たちは、吾妻前首相の公用車に乗りながら、ある場所へと向かっている

 

助手席には、秘書の佐々木法子、後部座席には、私と吾妻前首相が座っている

 

吾妻前首相が、申し訳なさそうに

「駿河君、突然、引き留めて悪かったね・・・」

頭を垂れ謝ってきたので

 

私は、恐縮し

「いえ、何時かは、吾妻前首相と、ゆっくりとお話をしたいと思っていた処でしたので、気に為さらずして下さい」

と、タジタジしながら宥めた

 

私のその姿に、吾妻前首相が、ニッコリと笑みを浮かべ

「そうか・・・ありがとう」

と、礼を言われ

 

その後、真剣な顔つきで

 

「駿河君、それにしても・・・君は、全くもって変わってしまったよ、人格がまるで違う・・・一体何があったのだ?」

 

と、尋ねられた

 

私は、色んな人に、同じことを訊かれてたので

 

「吾妻首相の時、官房長官に任命された後、思い当たる事があって、日本の事について勉強し直したら、どれだけ自国の事が大事か、思い知った事が切っ掛けです」

 

と、当たり障りのない、誰に対しても同じ返答で答えた

 

それを聞いた、吾妻前首相、にこっと笑みを浮かべたと思ったら、一息いれた後、私を一瞥し

 

「色んな人に訊かれて、そのような受け答えをしてるのだね・・・何も私にまで、誤魔化す必要は無いのだよ・・・君が、以前の駿河君とは、全くの別人だって事は解ってるよ」

 

と、答えてきた

 

私は驚愕したが、それでも

 

「何をおっしゃいます・・・本当に私は以前から変わらない、駿河義弘ですよ」

 

と、言い返したが

 

吾妻前首相は、困ったような笑みで

 

「君が、別の世界から、駿河義弘に転移した者だと言うことを確信してるのだよ・・・私も”特異体質”者なんでね」

 

と、自分が”特異体質”者だと、淡々と告白してきた時は、私はこれ以上誤魔化す事が出来ないと思い

 

「そこまで仰られたら・・・吾妻前首相のおっしゃる通り、私は、この世界の日本と似た世界から、駿河義弘に転移した者です」

 

と、告白し

 

「流石は、人の本質を見抜き、人材登用にかけては右の出る者はいないと言わしめ、長期政権を成し遂げた、吾妻信弘だけの事はあります」

 

と、吾妻前首相を褒め称えた

 

 

吾妻前首相は、背中を凭れた姿勢になり

 

「そこまで褒められると、背中が痒くて堪らないよ・・・やはりそうか・・・私の”人の本質を見抜く体質”から観て、以前の駿河義弘とは違っていたのでね・・・以前に会った事のある”転移者”と同じ”色”をしてたものだから・・・」

 

と、静かな声で答えていた

 

「えっ?他に”転移者”ですって・・・」

 

私は、再び驚愕し、吾妻前首相を、覗き込んだ

 

当の吾妻前首相は、笑みを浮かべ、落ち着きを払いながら車窓の外を見ていた

 

 

・・・・・

 

 

東京赤坂にある、高級料亭に入り、その女将に、吾妻前首相と共に案内された

 

庭園のよく見える部屋を通されると・・・

 

「よ~駿河君に、吾妻君!!!先にお呼びれしてるぜ~~」

 

と、森精人(エルフ)らしき男性が豪快に笑いながら、酒を呑み待っていた

 

その人とは、吾妻元首相も所属している、民自党”赤城派”代表・赤城剛史(あかぎ・たかし)(森精人・男・65歳)

 

吾妻前首相とは、大志を同じくした竹馬の友で

 

兎に角、やることが豪快で、周りの人をつい面倒をみてしまうと言う、御人好しな処もある、私にとっても好感の持てる人物だ

 

吾妻政権の時は、財政省大臣をしていた

 

 

そういや・・・さっきの会合に参加せずに、代わりに”赤城派”の議員が来てたな・・・

 

さて、何処にいたのだろうか?

 

 

吾妻前首相に、赤城前財政省大臣・・・赤坂の料亭を指定してまで、私と会うとは、一体どんな事だろうか?

 

 

私と佐々木は、卓座の庭側の方へ並んで座り、その向かいに、吾妻前首相と赤城前財政省大臣が並んで座った

 

お互いの挨拶を済ませた後、難しい顔をしながら、黙って私の様子を見ていた、赤城前財政大臣

 

再び、ニッコリと笑みを浮かべ

 

「以前の駿河義弘とは、全くの別人だな~~今の君の方が、度胸があり情愛あり、物事をはっきりとした信念のある人物ではないか・・・ほれ、君も酒を呑みたまえ」

 

赤城前財政省大臣が、徳利を持ち上げ、私に酌をしてきた

 

私は、急いで猪口を差しだし、恐縮しながらも笑みを浮かべ

 

「それほど、大した者ではありませんが、敬愛する赤城前財政省大臣に褒められると嬉しいです」

 

と、返答した

 

赤城前財政省大臣が、私の猪口に酒を注ぎながら

 

「儂の事を敬愛してくれるとは、嬉しい事言ってくれるじゃねぇか~~」

 

と、まるで、古きよき友人に対しての如く、親しみのある態度で接してきた

 

「では、いただきます」

 

私が、注いで貰った酒を呑んでると

 

赤城前財政省大臣が、少し困ったような笑みで

 

「駿河君・・・君は財政省の官僚たちを誤解してるだろうが、全て人間が”緊縮財政派”では無いのだよ・・・」

 

と、おっしゃってきた

 

 

私とて、財政省全ての官僚が、”緊縮財政派”では無いことは、佐々木の”相手の経歴を観る体質”から調べて解っている

 

寧ろ財政省の官僚全員が、”組織のしらがみ”のせいで、”緊縮財政”の政策をするしかないのである

 

”組織のしらがみ”は、公益も民間も、自分の信念通り出来ない”その悲哀さ”は一緒だなっと思いながら

 

「赤城前財政大臣、貴重な意見をありがとう御座います・・・肝に銘じ、財政省との距離を上手くとり、邁進して参ります」

 

と、私は神妙な面持ちで、赤城前財政大臣に頭を垂れた

 

「「ガハハハハ~~」」

 

赤城前財政省大臣、突然、豪快な笑いをしたあと

 

「何も、恐縮したり、神妙にならなくても良いぞ・・・お互いに無礼講と行こうではないか~~」

 

と、仰られたらので

 

「分かりました・・・では遠慮なく」

 

私も、赤城前財政省大臣の朗らかな雰囲気に呑まれ、親しく接しながら

 

吾妻前首相と、赤城前財政省大臣に、私の正体と、その経緯を話した

 

吾妻前首相は、考え込みながら

「君は、以前の世界では”一般のサラリーマン”だったのか・・・道理で、一般の庶民の気持ちとかが良く解っていたのか」

と、関心を示し

 

赤城前財政省大臣は、驚愕しながら

「”一般のサラリーマン”なのに・・・おめえさん、すげ~胆力してるなぁ~~、他の議員でも、儂の前に来ると、いくら肩を張るなと言っても、緊張しまくるものだがな~~」

と、感嘆していた

 

いや、流石に私でも、目の前に”大物”がいれば、緊張するよ

 

ただ・・・私は、1度死んで異世界で生き還る事ができ

 

たまたま、転移した駿河義弘が、バツいち独身が幸いし、何の”しらがみ”も無いので

 

正々堂々と思い切り信念に基づいて生ききってみせると決めていたせいかも知れないな・・・

 

 

その後、2人が急に真剣な顔つきになり

 

吾妻前首相が

「駿河君・・・この世界を影から支配する存在を知ってるか?」

と、問い質された

 

私が、吾妻首相の言葉に、キョトンとしてると

 

「“選ばれし子供たち”・・・・“セレクティド・チルドレン”・・・“SC”と呼ばれ、元・世界各国の王候貴族や、世界を又にかける超富豪たちの集団が存在するんだ」

 

と、赤城前財政省大臣が、その影の組織の名称と概要を説明してきた

 

“選ばれし子供たち”・・・・“SC”?

 

私は、その名称が余りに”稚拙”な為、どう対応を取れば判らず、2人を見つめていた

 

「諮問機関「経済構造改新協議会」の理事長をしている、人見志郎と言う男、気を付けた方が良いぞ」

 

赤城前財政省大臣が、突然、警告を発して来た

 

私は、赤城前財政省大臣が、いきなり飛んだ話をされ頭が混乱し、身動き一つも取れなかった




最後まで読んで頂き、ありがとうございます

吾妻前首相の盟友、民自党”赤城派”代表の赤城剛志前財政省大臣と共に、料亭で密会をする駿河義弘

そこで、この異世界を影から支配をする集団“選ばれし子供たち”・・“SC”の存在を知り、現実世界では、都市伝説となっている”DS”と同じような存在が、現実に存在してる事、”人見志郎”と言う諮問機関の人間を警戒しろと言われ、驚愕する

その後、”SC”と”人見志郎”とはどうなって行くのでしょうか・・・

ちなみに、吾妻前首相と、赤城前財政省大臣は、そのままあの人達がモデルですね(汗)

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第12話 前首相たちとの会談(2)

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この異世界に、現実世界では、”都市伝説””陰謀論”と言われる”影の支配者”と言う、世界を股にかけて支配している存在が、実際に存在していた

その陰の支配者の名は・・・”選ばれし子供達”・・・”Selected children”・・・”SC”と呼ばれていた




この異世界の日本及び世界各国を、一般人から判らないよう、影から支配する集団”選ばれし子供たち”・・・省略して”SC”

 

「”SC”・・・それって、本当に実在するのですか?」

 

と、秘書の佐々木が、突然立ち上がり、驚愕した面持ちで、吾妻前首相に質問を投げかけた

 

吾妻前首相、目を瞑り溜め息をつきながら

「本当だ、決して”都市伝説”ではない」

と、答えた

 

佐々木は、唖然とし

「そっそんな~~」

と、悲壮な面持ちで立ち竦んでいた

 

私は、そんな佐々木の姿を見て、ただ事ではないと思い

 

「その”SC”とは、一体何者で、何をして影から世界を支配してるのですか?」

 

と、2人に問い質した・・・

 

 

・・・・・

 

 

世界を影から支配する集団・”選ばれし子供たち”事、”SC”とは

 

世界各国の元・王候貴族や、世界の超富裕層達から構成され、その下の世界各国のエリート達を使って

 

世界各国の金融制度・・・特に”通貨発行権”を押さえ、世界各国の国民を影から支配していた

 

 

世界各国の指導者たちも”SC”に対して、手をこまねいてはなく

 

何度も自国の”通貨発行権”を取り返そうとしたが、その都度、買収・スキャンダル・暗殺・テロなどを仕掛けられ、取り戻す事が出来なかった

 

”SC”は、世界各国の国民を支配している事が、バレないよう、マスコミなど情報発信媒体を使って、誤魔化し”SC”の思惑通り誘導していた

 

だが、インターネットが発達し、”SC”の存在が明らかになり

 

その支配方法である、通貨発行権や、国債発行権を使って、世界各国の経済を弄くり回してる事

 

その集団の目的である、世界各国の国民・・・人類を何でも”SC”の言う通りにさせる”人類家畜化計画”が知られるようになり

 

たちまち”SC”が世界各国の国民を支配することが難しくなった・・・

 

 

だが、それ以前から、”SC”は、世界各国で発生している”怪物”を使って、人類を支配出来ないか、目をつけていた

 

過去に何度も”怪物”を使って、人類を支配する研究をしていたが、それを扱うだけの科学技術が発展していないため、その都度、頓挫している

 

その過程で、人類に”特異体質”なるものがある一定数いることを知り

 

”特異体質”の持った人間を実験台にし、支配層が”特異体質”を得る研究を続いている事がわかった

 

”SC”に抵抗する世界各国の指導者たちは、吾妻前首相や、赤城前財政省大臣などの”特異体質”を持った者たちを、世界各国を又に掛けて集結し、”SC”に対抗している

 

 

・・・・・

 

 

そこまで、説明を受けた私は、やはり、この異世界でも、以前の世界で“政治オタク”をすると必ず知る事となる

 

影の支配者の存在・・・”ディープ・ステート”、所謂“DS”だったかな、そんな都市伝説みたいなモノが

 

まさか、この異世界で、実際に”選ばれし子供たち”、通称”SC”と言う、“DS”みたいな存在があるとは、夢にも思わなかった

 

相も変わらず、”怪物”や、”特異体質”の、ロール・プレイング・ゲームみたいなモノも付属するが・・・

 

 

どちらにしろ、今の私では何も出来ないので、影の支配者”SC”の存在が有ることだけ、憶えておく事にし

 

赤城前財政省大臣が言ってた、日本経済をぶっ潰した憎っくき”人見志郎”の事が気になって、赤城前財政省大臣に再び

 

「赤城前財政省大臣・・・さっき”人見志郎”に気を付けろと仰ったが、一体どのような事でしょうか?」

 

と、尋ねた

 

その途端、今まで豪快な態度だったのが、借りてきた猫のように、萎縮した態度になり

 

「すまない・・・会合に参加出来なかったのは、”人見志郎”に呼び出されて、仕方無くそちらを優先したんだ」

 

と、頭を垂れ、私に謝ってきた

 

別に謝られる事は無いだろうと思いながら、萎縮した赤城前財政省大臣が気になり

 

「えっ?一民間人の人見志郎が、公人である赤城前財政省大臣を呼びつけたって事?」

 

と、再び問うと、赤城前財政省大臣

 

「あ・・・そうだ」

 

と、頭を垂れ再び謝られた

 

 

人見志郎が、赤城前財政省大臣に用事があるなら、自ら出向くのが筋だろうが・・・

 

それを、自分が用事あるから、赤城前財政省大臣を呼びつけるとは、やはり”人見志郎”と言う男・・・何処まで不遜な奴なんだと感じ

 

いつか、痛い目にあわせてやると思った

 

それと同時に、赤城前財政省大臣は、人見志郎に”何か”弱味でも握られてるのかと思い、これ以上、問い詰めるのをやめた・・・だが

 

「人見が、儂に言ったのは・・・」

 

赤城前財政省大臣から

 

「駿河君、君に”SC”のメンバーになれと、頼まれたのだ・・・もちろん、どうするかは、君が決める事だが・・・」

 

と、人見志郎と話された事を、私に伝えた

 

 

・・・・・はっ?

私が、”SC”のメンバーにだと?

 

何で、私が民を苦しめる事しかしない組織に入らなければならないのだ!!!

 

私は、人見に対して、腸を煮え繰り返りそうになりながら、平穏を保ちつつ

 

「赤城前財政省大臣・・・あの人見は、”SC”のメンバーなのですか?・・・貴方も吾妻前首相も、”SC”のメンバーでしょうか?」

 

と、やや上から目線で、失礼な質問をしてしまった

 

2人とも、自分たちが、”SC”のメンバーであることを否定し、人見志郎の事は、肯定した

 

私は、吾妻前首相と、赤城前財政省大臣が、”SC”のメンバーで無いことに、ひと安心した

 

「吾妻前首相、赤城前財政省大臣・・・失礼な質問、申し訳ありません」

私は、2人に対して非礼の質問をしたことを謝り

 

「私は、“SC”と言う、国民を苛めるような組織のメンバーになりたいとは思いません」

と、はっきりと、“SC”のメンバーになる事を否定した

 

吾妻前首相は、安心した顔をして、赤城前財政省大臣は、心配そうに

 

「本当それで良かったのか・・・人見志郎と言う男、儂らと同じ“特異体質者”・・・只者ではない、何をされるか分からないぞ・・・」

と、再び警告をしてくれたが

 

「貴方がたはもうご存じと思われますが、私も“特異体質者”です・・・大丈夫です、あんな者に負ける訳にはいきません」

 

と、力強く返答した

 

そしたら、赤城前財政省大臣が、いつもの豪快な態度に戻り

「ガハハハハ・・・駿河君、やっぱり、おめえさんは、面白い奴だわ」

と、また徳利を持ち、私に再度、お酌をしてきた

私も、笑みをこぼし

「それでは、頂きます」

と、猪口を差し出した

 

そのあと、私も、赤城前財政省大臣と、吾妻前首相に、お酌をし返し、楽しく談話を楽しんだ

 

因みに、赤城前財政省大臣の“特異体質”は、“自分たちの話し声が周りに聞かせない、又は、聞きたい相手の話し声を周りから聞く体質”だそうだ・・・・

 

通りで、庭園の見える客室で、会談できるはずだ・・・

 

 

吾妻前首相が以前に会った、転移者とは・・・やはり、人見志郎だった、自ら“転移者”だと告白したようだ

 

人見志郎・・・謂わば、転移者の“色”が“銀色”で、そいつ以外見たことが無かった

 

処が、私の場合は“金色”だった・・・・初めてそれが見えた時、困惑した様だが、もしかしたらと思い、私を誘った時に、“転移者”だろと、カマをかけたら、当たったって訳だ

 

私は、吾妻前首相に一本取られてしまったみたいだ・・・・

 

楽しい会談も、いつの間にか時間が過ぎ、日が変わる前に解散し、私たちはそれぞれ、家路に着いた

 

返り際に、佐々木が不思議そうに

「総理・・・まさか本当に“SC”が存在するとは思いもしませんでした・・・でも以前、人見志郎の“経歴”を観た時、“SC”のこと無かったのに・・・どうしてだろう」

と、話しかけてきた

 

まさか・・・人見志郎と言う男、自分の“経歴”を観えないように出来るのだろうか?

 

私は、佐々木の“特異体質”を人見志郎に、見抜けられたのか不安になっていた




最後まで読んで頂き、ありがとうございます

諮問機関「経済構造改新協議会」理事長・人見志郎・・・吾妻前首相や赤城前財政省大臣のような”大物”さえ手玉に取っている

一体、この男は何処まで高い位置に属するのだろうか、不気味である

そして、駿河義弘とどの様に関わってくるのだろうか?

次回から、いよいよ衆院選・・・野党や一般国民に対し、どのように対応していくのだろうか?

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第13話 衆議院選挙(1)

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いよいよ、衆院選の告示がなされ、各政党、各議員候補者の選挙活動が始まった

衆議院が解散され、民自党総裁の駿河義弘、どんな選挙の戦いが繰り広げられるでしょうか?


私は、異世界の日本、今は衆議院が解散され、民自党総裁・駿河義弘の皮を被った“只の政治オタクの一般サラリーマン”である

 

“積極的財政出動”に関する“政策”を盛りだくさん記載した、冊子が厚めの“民自党・マニュフェスト”が出来上がった

 

サラリーマン、自営業者、主婦業、介護職、学生など、色んな立場にある一般国民が、自分の合う“政策”の内容が見やすいように項目別で作られ

 

表紙には・・・・

 

私の上半身の写真が“ば~~ん”と、カッコよく?載せられ、キャッチフレーズが・・・

 

「あらゆる日本国民が活躍できる環境を作りあげ・・・今こそ!!!消えかかった日本国を、火の鳥の如く甦らせ、全世界に羽ばたこう!!!!」

 

と、したのだが・・・・・

 

正直、“はっちゃけ過ぎた”かなっと思った

 

秘書の佐々木は、瞳を輝かせながら

「流石は総理です!!!!めちゃ格好いいキャッチフレーズですね」

と、褒められたのだけど

 

私の中では、余り、自分の考えた“キャッチフレーズ”に対し、昇華しきれてなかった

 

まあ~~民自党議員たちからも、批判や不評の意見もなく、“マニュフェスト”への記載を賛成してくれたから良しとしよう・・・

 

 

・・・・・

 

 

そして、いよいよ、衆議院選挙が告示され、各民自党議員たちは、地元に戻り選挙活動が始めた

 

だが、一つ残念な事件が起こってしまった、私の同志と言うべき1人の議員が、今回の衆議院選挙の立候補を取りやめたのである

 

その議員とは、「国民たちを豊かにし、国家を繁栄させよう会」の代表を務める、井之頭信昭・元衆議院議員である・・・

 

以前、佐々木の“特異体質”で観た、井之頭元議員の娘さんの問題が、このタイミングで、世間に知られてしまったのである

 

その娘さんが、不良仲間と“暴行事件”を起こして、警察に補導され、その事が、ある週刊誌にスクープされたのだ

 

その事を報告に来た、井之頭元議員は、悔し涙を浮かべながら

「総理・・・申し訳ありません、これから“積極的財政出動”の政策に、お力になれると思ったのに・・・私の不徳で、再び議員として果たす事が出来ませんでした」

と、肩を震わせ、頭を垂れて謝罪をしてきた

 

私は、井之頭元議員の手を握り

 

「何も、井之頭さんのせいでは無い・・・・家庭問題を抱えながらも、国家国民の為に、身を投げ出し邁進してくれてありがとう・・・今は、娘さんの為に尽くして上げて下さい」

 

と、励まし返答した

 

「ありがとうございます・・・娘の為に尽くし・・・一般人の立場から、総理を始めとした、“積極的財政出動派”の方々に、微力ながら協力をしていきたい」

 

と、井之頭元議員は、私の手を握ったまま、涙を流し首を垂れた

 

私としては、優秀な国会議員を失って非常に残念だが、立候補を断念した井之頭元議員の理念を背負って邁進するしかなかった

 

 

・・・・・

 

 

私は、地元の方へは政策秘書と後援会に任せ、各民自党議員候補の応援の全国行脚に大忙しである

 

選挙の応援の反応としては、私が応援先で街頭演説を行うと、その周りは、老若男女、沢山の方々で埋め尽くされていた

 

吾妻前首相や、赤城前財政省大臣、その他人気のある議員も、応援先で街頭演説をすると、沢山の人に囲まれるが、私の場合、その人たちの比ではなかった様だ

 

やはり、「補償付きロックダウン」を実行し成果を収めた結果だと思った

 

“政治オタクの一般サラリーマン”では、街頭演説での人々の反応が凄い事、絶対にこんな体験が出来ないだろうな~~、いい経験をさせて貰ったわ~~~

 

 

それと、余談だが、マダムさんやOLさんに、よく握手を求められ、それに対応するたびに、秘書の佐々木がすこ~し頬を膨らませる場面を見かけるが、何故そうなるのか、私には一向に分からなかった

 

 

よく、街頭演説をしていると、野党の候補と鉢合わせになり、演説合戦になる事があるが・・・・何と言ったらよいのか

 

私は、只、応援する候補者の紹介と称賛を宣伝し、“マニュフェスト”に載せた”政策“の説明をするだけだが、野党側がそれらの政策に対して・・・・

 

「こんな政策を出して、本当に出来るのか?」

「こんなに多くの“政策”を実行したことがあるのか?」

 

と、“政策の内容”よりも“政策を実行する前”の事を批判し、仕舞には・・・・

 

「前首相のやった出来事・・・まだ総括してないぞ~~~」

「日本がこんなにも不景気にしたのは、民自党のせいだ~~~」

 

民自党の“過去の過ち”をまあ~~これでもか~~と、ネガティブキャンペーンを打ち出してくる

 

一般国民は、そんなネガティブキャンペーンを聞きに来たのでなく、各政党の“政策の中身”を聞きに来てるのだよ

 

 

私が、ある野党議員の候補者に

 

「あなた方の政党の“マニュフェスト”の政策の内の1つ“全国民に給付金配ります”という“政策”がありますが・・・・確かに不景気やポロノ感染で、職を失ったりなど、社会的に疲弊した国民に“給付金”を配る事は、国民が安心できて良い事だと思います・・・では、どれ位の期間で“給付金”を配って、または、期限の具体的な基準も教えてください」

 

と、質問をすると・・・

 

その野党議員候補者、まさか政策の内容について質問をするとは思ってなかったのか、狼狽しはじめ、スタッフの人に“マニュフェスト”の冊子を貰い、それを見ながら

 

「・・・一回のみです」

 

応答した

 

“給付金”配布たったの一回しかしないの?・・・自分の政党の“マニュフェスト”を読み込んでから演説しろよ・・・など突っ込み処満載だが、応答してくれたから、良しとしよう

 

続けて、私は

 

「では、その財源をどこから捻出するのですか?」

 

と、めちゃ意地悪な質問をしたら

 

「それは、富裕層から、増税という形で徴収します」

 

と、答えた

 

 

う~~ん、この野党議員候補者、いやその野党は、まだ“緊縮脳”に犯されているのだと感じた

 

 

最後に・・・・

 

「好景気になって、物価が高騰し、貨幣の流通に支障が出た時に、然るべき処に課税をするなら分かるが、不景気の最中に“給付金”と言う分配の為にするなら、別に“国債発行”で良いと思いますが・・・どうでしょうか?」

 

と、質問をしたら

 

その野党議員候補者、まるで“お化けをみた時”の大げさなリアクションを起し

 

「そんな事をすれば、“ハイパーインフレ”になる!!!」

 

って、耳にタコが出来るほど聞き飽きた、“キャッチフレーズ”で答えてきた

 

「今は、デフレだ・・・・」

 

と、私も、力なく・・・“ハイパーインフレ”に対して、よく返答に使われる“キャッチフレーズ”を言ってしまった

 

 

・・・・・

 

 

私が、選挙の応援演説の合間に、地元の選挙事務所に戻った時、後援会の会長から

 

「JBCから、各政党の討論番組への参加を呼びかけてきましたが、どうしましょう?」

 

と、伺ってきたので

 

私は、二つ返事で

 

「是非とも参加します!!!」

 

と、快く返答した

 

そして、投票を一週間と迫ったある日、JBCの各政党の討論番組の生放送が始まろうとしていた




最後まで読んで頂き、ありがとうございます

現実世界によくある街頭演説・・・・
与党なら、野党の・・・野党なら与党の・・・”政策”でなく、お互いのネガティブキャンペーン・・・正直、聞き飽きました

また、”身を削って改革します”などの空虚な”キャッチフレーズ”にも聞き飽きた

ちゃんとした、”政策内容”とそれを実行した場合の推定を説明してくれると、参考になって投票しやすくもなるのだけど・・・

そうそう・・・物価高騰の事例をあげると、バブル期の月極駐車場の値段が、一時5万円以上だったもんな~~今は高くて2万円くらいか・・・


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<用語集>

JBC・・・・NHK(日本放送協会を、英語読みし、そのまま英語の頭文字をつなげただけ)


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第14話 衆議院選挙(2)

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JBC(現実のNHK)にて、各政党による討論番組が、生放送・ネット配信が始まった

最初は、経済・財政政策についての討論が始まろうとしていた


投票まで、後一週間を切ったある日の午後から、JBCの講堂にて、各政党の党首たちが集い、討論番組の生放送が始まろうとしていた

 

討論をする舞台には、6つの演説机が横に並べられ、それぞれの机に各政党の党首が席に付く

 

舞台の下には、各放送局・新聞・雑誌の記者たち、多数の聴衆が、引っ切り無しに席に着いている

 

 

政見放送以来、JBCでの出演するのはこれで2度目である・・・・

 

テレビ出演は、以前の駿河義弘での経験を“記憶”しているが、それでも多少は緊張するものである

 

もう開き直って、国家国民のために、精一杯アピール頑張って行こうと思う

 

そして、この番組は、ネット配信もされている

 

 

まず2人の女性司会者が、始めの挨拶し、その後、それぞれの各政党の党首の紹介が始まった

 

主民党(しゅみんとう)・党首 折原直美(おりはら・なおみ)獣精人(ビースト)・女・61歳)

 

宗協党(しゅうきょうとう)・代表 堺恭治(さかい・きょうじ)地精人(ドワーフ)・男・63歳)

 

護憲産共党(ごけんさんきょうとう)・委員長 伊勢辰巳(いせ・たつみ)魔精人(デビル)・男・54歳)

 

そして、私こと、民自党・総裁 駿河義弘(するが・よしひろ)龍精人(ドラゴニア)・男・52歳)

 

その後、新興政党の

 

日本ネオコンの会・代表 吉松幾治郎(よしまつ・いくじろう)地精人(ドワーフ)・男・45歳)

 

国民ニューディール組・代表 釜元玲菜(かまもと・れな)森精人(エルフ)・女・36歳)

 

それぞれ、6政党の党首の顔ぶれが揃った

 

広く有権者から関心のある課題を、各政党の主張を制限時間内に発言し、その後、それらの主張のした内容を討論するなどのルールが、司会者の1人によって説明された

 

 

そして、最初の課題は・・・・経済・財政政策についてである

 

初めに、私である、民自党総裁・駿河義弘から、その課題について

 

実績として、「補償付きロックダウン」を実行して、ポロノ感染対策に成功したこと報告し

、アフターポロノ、その後に起こり得る“災害”の対応についての「補償付きロックダウン法」をたたき台にして法整備

 

30年以上の不景気を打破するために、健康保険料、国民・厚生年金保険料、雇用保険料の、企業・従業員からの徴収を廃止する上、制度は継続する政策

 

看護師、介護士、教師など、公共機関から直接、報酬を貰っている業種を、今までの倍以上の報酬にし、それらの業種に就職できる資格を緩和する政策を行う

 

それによって人の流れが公共機関の事業に行き、民間事業への人の流れを枯渇させ、最終的に民間業種の報酬を底上せざるを得なくなり、人の流れを引き戻す

 

インフラの復興と刷新の公共事業、科学技術、ITによる社会整備など、社会環境に関する事業・・・いわゆる国家強靭化計画を、50年に渡り継続する政策

 

国民の必修教育(小・中・高・大)及び、先端技術などの育成を受ける権利を、金銭・費用の心配なく、年齢制限なく、半永久的に継続する政策

 

そして、その財源は“通貨発行・国債発行”と、はっきり“積極的財政出動”を念押し

 

民自党として、経済、財政政策について述べた

 

野党側も、主に

 

売上税の廃止及び、減税の政策

 

長年の不景気とポロノ感染で傷ついた日本経済を立て直すために、“給付金”配布する政策

 

一時的に、光熱費や保険料など、生活に必要な経費を一時免除する政策

 

奨学金や教育費の免除の政策

 

国民に負担の掛かる、所得税などの一時免除・減額の政策

 

そして、年金・生活保護・保険・雇用の各保険制度の保険料徴収、制度の廃止をする代わりに、“ベーシック・インカム”制度設定の政策

 

など、目白押しの“積極的財政出動による政策”が打ち出された

 

 

野党側も、“緊縮財政”政策から、“積極的財政出動”政策に転換出来た事は、嬉しい限りだが・・・こと、これらの“財源”に対しての考え方は違っていた

 

 

国の借金や財政規律は一旦置いといて

今の不景気を打破するため

(国民が国債発行で財源を作れる事を知ってしまったために)

“財政出動”し

 

好景気になって物価が高騰しだしたら

 

“緊縮財政”して、そのまま降下しても

(国民に、国債発行の嘘のリスクを教え込みながら)

続行しようとする、隠れ“緊縮財政派”

 

 

羽振りの良い富裕層や、内部留保のたんまり貯めた大手企業から税金の徴収して、それを財源にする“積極的財政出動派”とはまた違った、“ルサンチマンによる経済的制裁財源摘出法?”

 

 

通貨発行や、国債の返還期限の繰り越し、永久期限なし国債の発行と

 

税金の定義が・・・・

 

・通貨の信認(日本では、通貨の単位が“円”で、それ以外の通貨で税金の徴収はしない)

・通貨の流通の調整(国内に流通し過ぎた通貨=物価(・・・)が高騰した時に、増税をし、通貨の流通が滞った時=所得(・・・)が極限まで下がった時は、減税をして、通貨の流通を良くする)

・通貨を然るべき処に流通させる(必要な処に流通する時に、増減税・控除・累進などを使い、その方向に通貨を流す)

 

だと理解している“財政出動派”

 

と、それぞれの政党によって違っていた

 

 

各政党から民自党が示した、多数の“政策”について

 

「これだけの“政策”を次の衆議院選挙まで・・・4年間ですべて出来ると思いですか?」

 

「こんなに“大判振る舞い”をして、国の財政は大丈夫なのか?・・・やり過ぎだろ」

 

「民自党には、売上税減税・廃止、給付金よる“政策”がないのは何故なんですか?」

 

聴衆からは

 

「国債によって出来た借金は、どう返済するのですか?」

 

と、質問をもらった

 

 

各政党の質問に対して

 

「現実に、今までの国会での協議の仕方では、4年間では”実行”出来ないでしょう・・・但し、各政党の皆様の協力を得たならば、もしかしたら”実行可能”だと感じます」

 

「”通貨発行権”、”国債発行権”は、国民の”権利”だと思います・・・それに対する”義務”と言えば、国民が懸命に働いてモノ・サービスを提供することでしょう・・・その義務を放棄して、その権利を行使しても、只の紙切れ、データになるだけです」

 

「売上税を減税・廃止は今の処考えてない、先に言った、健康保険料等の徴収廃止の方がインパクトがあると思います・・・”給付金”については、補償付きロックダウン時に充分に配布した為、必要性が無いと判断しました」

 

各政党に答え

 

 

聴衆からの質問へは

 

「自国通貨建て国債なので、どうしても返済したければ、通貨発行して返済すれば良い・・・これが他国・共通通貨建て国債なら、本当の借金ですがね」

 

と、応答した

 

 

まあ~~、もっと突っ込まれると思ったが、こんなモノなのかと、少しガッカリした

 

通貨・国債発行した際の、外国為替のとの関係などの質問をされても良かったが・・・・

 

為替の場合“変動性”が働いているのでバランスが取れるし、本質は、モノ・サービスの交換なので、相手にとって必要なものなら、いくら値が張っても買ってくれる

 

この異世界の日本でも、“材料”さえあれば、ほぼ自国で物を“完成品”まで造り上げる技術力を有しているし、内需さえ健全かつ拡大をしていれば大丈夫である

 

 

その後は、病院のベッドが足りなかった、医療現場は悲惨だったとか等、補償付きロックダウン時に起こったイレギュラーを“あら捜し”、民自党を責め、一時騒然となった・・・・

 

それは、次から生かせば良いだろうし、国民はそんな騒然を、この討論番組で見たくはないだろ

 

そう思いながら、私は呆れかえっていた

 

 

本当は、ロックダウンを滞りなく進めたかったが、今までの“緊縮財政による失策”で、その業務に必要な人・物・環境が既に壊滅をしていた・・・

 

通貨発行・国債発行は直ぐ作れるが、壊滅した環境は直ぐに回復しない

 

国民生活に必要な環境の維持に必要な人と物を動かすのに必要な金銭を直ぐに作れるのに出し惜しみ

 

長年時間をかけて作り上げてきた環境を壊滅させるのだから、本末転倒である

 

 

その後、司会者が、その騒然を止め

 

次の課題である、外交・安全保障についての討論が始まろうとしていた




最後まで読んで頂き、ありがとうございます

討論バトルの小説より・・・作者が色んな経済関係のブログ、経済関係の本などを読んで、自分なりに考察した、経済の仕組みを書いてしまった感の小説になってしまった

読者の期待に反った形になってしまったかなっと感じています・・・済まないです


現実世界では、九つの政党が討論をしていたが、この異世界では6つの政党が討論していた・・・・

この異世界の各政党が、現実世界では、どこの政党をモデルにしているか、わかると思います・・・・

次回は、外交・安全保障についての討論が始まります・・・此方は多分、討論バトル出来るかも、考え方が正反対な処もありますので・・・

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第15話 衆議院選挙(3)

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次の課題である、外交・安全保障についての討論が始まろうとしていた


一時騒然となった、最初の経済・財政政策の討論が終わり

 

次の課題である、外交・安全保障についての討論が始まろうとしていた

 

 

民自党としては

 

自国の資源・技術・伝統・文化・国柄を守るべきモノを押えてながら、各外国と、相互公平な外交関係を展開していく

 

日果(カメリア合衆国)同盟の堅持、その他、友好国との安全保障協定を強化

 

国際社会の法による公平な秩序への貢献

 

(異世界の日本としては、他国からくる“悪意”のマウント攻撃をさっさと止めて、お互いに必要な事柄以外、不干渉でいきましょうが本音である・・・・)

 

食料自給率の爆上げ・・・特に日本にとって必需品となる食料を100%にする、その為に、農業・養殖も含む漁業・畜産業など、一次産業とよばれる食料に関する業種の保護を行う

 

自国の資源の確保・・・レアメタルなどの希少鉱物・国民生活になくてはならない資源のリサイクル技術の発展向上し、なるべく諸外国からの資源を頼らない政策をうつ

 

軍事・民需に関わる技術の確保と保護と発展向上を行い、国際社会の法と公平にくみする諸外国との技術の交換を行いお互いにその質を高める

 

軍事機密や民間の重要な技術を盗み、漏洩した場合、通常の刑罰でなく厳しい「スパイ法」の制定

 

サイバーテロによる、ネット上での混乱を防ぐためのデジタル防衛の設立

 

敵国の弾道ミサイルなどを相手の領域内で阻止する能力の保有を含め、抑止力向上の取り組みを進める

 

 

テロ防止と治安の悪化を防ぐため、不良外国人による入国の制限と、即時の強制送還

 

外国人の権利を害したり、事業者が不正をし、後に不逞の外国人を生み出す、外国人研修制度の廃止

 

近隣諸国との軍事的均等を図るため、防衛費の増額をはかり、防衛隊の待遇の向上をさせる

 

などを訴えた

 

 

各政党の外交・安全保障では

 

日果同盟の堅持と、友好国との軍事協定の強化

防衛費の増額、テロ、サイバーなどによる防衛体制

 

など、ほぼ民自党と同じ考えの政策を打ち出した、日本ネオコンの会

 

 

多国間主義と言う、日本が多数の外国に頭を垂れ意見を聞く平和外交

日本国憲法の“戦争の放棄”に基づいた無抵抗平和外交

日果同盟の廃止に、カメリア軍沖縄基地の削減

防衛費の削減、国際社会の核兵器廃絶

 

どう考えても我が国・日本を攻めてきてくださいとばかりの政策を唱える

主民党、宗協党、護憲産共党、国民ニューディール組

 

それぞれの政党が分かれた

 

 

経済・財政政策でなら、日本ネオコンの会以外、何とか他の政党とは合うが

外交・安全保障でなら、日本ネオコンの会以外、どう足掻いても何処の政党とは合わない

 

 

どちらにしろ、民自党以外の政党に政権を取られると、この日本が弱肉強食の国際社会では生きていけない・・・・そう危機感を持ちながら

 

私は、平和ボケの“お花畑”政党の党首たちに

 

「もし、貴方たちの大事な人たちが、この日本を占領した兵士に殺されたらどうするおつもりですか?」

 

と、質問をすると・・・・

 

「その時は戦います!!!!」

「いや、そんな事態になる前に、それらの国と友好関係を結べばよいでしょ」

「第一、その兵士がそんな暴挙を犯せば、国際社会が許さないでしょ」

 

など、まるで他人事なのか危機感を想定して想像が出来ないのか・・・空絵事のように返答してきた

 

その上、その平和ボケの“お花畑”政党の連中は

 

「日果同盟の堅持が、戦争に巻き込まれるんだ!!!」

「日本が軍事力を持てば、必ず近隣諸国を脅かす!!!」

「日本が軍事力を上げると、近隣諸国も軍事力を上げざる得ないだろ!!!」

 

など、抗議しだした・・・・

 

いやいや・・・逆に近隣諸国は、日本が軍事力をカメリアの頼り、軍事力を上げようとしないと判れば、虎視眈々と自国の軍事力を上げているのですが・・・・

 

私は、もっと野党連中がしっかりしていれば、今の日本・・・長年の不景気とポロノ感染で経済がボロボロ、長年の平和ボケで、危機感を持たず、悪意を持った近隣諸国によって、あらゆる国家の秩序を混乱に貶め、不安な生活をせざるを得ない

 

そのような状況にはならなかっただろう・・・

 

そんな日本を、侵略しようと企むことを隠そうとしない大国“大華国”や“ロレシヤ”

 

それらの国々から、自国を護るためには、何としても、我が政党・民自党が日本国の政権を継続しなければならない・・・民自党がこの衆議院議員を多く獲得をしなけらば、もう日本は御仕舞いと、身体の奥から使命感を醸し出していた

 

 

その後、日本国憲法の改正については、民自党と日本ネオコンの会が賛成にまわり、それ以外の政党は反対

 

皇室典範での後継者問題では、3000年続いた伝統通り、地精人(異世界の日本ならでは)で男子一系を堅持する事を、民自党のみが賛成で

 

地精人以外の人種や、女性・女系天皇や女性宮家の創設に賛成なのが、主民党と国民ニューディール組

 

皇室そのものを廃除に賛成が、宗協党と護憲産共党

 

状況によると保留を決めたのが、日本ネオコンの会

 

選択的夫婦別姓制度については、民自党以外、賛成にまわり、ジェンダーフリーの法制化についても同様であった

 

新エネルギー対策について、原子力発電を使わず、直ぐにでも、太陽光発電・風力発電などクリーンエネルギに切り替えることに賛成が、主民党、宗協党、護憲産共党、国民ニューディール組

 

原子力発電よりも発電力が高く、効率的でクリーンな新発電が発明されるまで、原子力発電に頼ることに賛成が、民自党、日本ネオコンの会

 

 

・・・・・

・・・

・・

 

 

何時になれば、政党同士、一丸となって日本国を救えるだろうか・・・・

 

確かに人それぞれ考え方が違って当たり前だが、それでも心がもやもやして、堪らなかった・・・

 

私が、前の世界での“サラリーマン”の頃、そのせいで、いつも投票する時、迷っていた

 

ある政党が、私が望んでいる政策だらけだったら、どれだけ嬉しく楽な事だろう・・・

 

だが現実は、私の望む”この政策”はこの政党、”あの政策”ならあの政党と、どちらの政党に入れれば良いか思考を巡らさなければならない

 

こんな状態で、投票しないとなれば、逆にもう投票に行きたくない気持ちになるのも解る・・・・

 

 

・・・・・

 

 

各政党と自由な討論ができ、それぞれの理念や意見が聞けて本当に有意義な時間過ごさせてもらった

 

この討論番組を観に来た聴衆の皆さん、そしてテレビやネット配信で見ていた視聴者の皆さんは、私たちをどう映ったのかは、国民の心情次第・・・・この番組を切っ掛けに、多くの有権者が投票に足を運んで頂けたらと、思いながら

 

つつがなく討論番組が終わり、私たち民自党や、各政党は、日本各地を回り、選挙活動に勤しむのであった




最後まで読んで頂いて、ありがとうございます

異世界の日本でありながら、なるべく現実にそって執筆しています

よくマスコミで流れている、選択的夫婦別姓制度、ジェンダーフリー、天皇の後継者問題、新エネルギー政策など、いろんな問題が山積・・・

各政党が、それぞれで、保守的な理念を持つのに、政策は革新な処もあれば、革新的の理念なのに、政策は保守的と様々ものが混ざっている

そんな中でも、投票しなければ、必ず間違った方向に走り、自分の住む国が壊滅し、住むところを失いかねん

そう思って、投票に行ってます・・・・

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第16話 衆議院選挙(4)

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本日2本目の投稿です

衆議院選挙投票日の前日までに間に合ってよかった・・・

ある都市で、応援の演説をしているとき


JBC討論番組に出て、討論が良かったのか、只単にテレビ・ネット配信で映えたのが良かったのか、私が街頭演説するたびに、多くの方が集まって頂き、周りが埋め尽くされる程、賑わいを見せた

 

これだけ集まって真剣に、演説を聞いてくれてありがたいと思う反面、この中から、どれくらいの人たちが、投票に行ってくれるのか、少々心配もしていた

 

また、以前よりマダムさんやOLさんだけでなく、女子学生さんまで、握手を求められそれに対応すると・・・・

 

秘書の佐々木が、不気味な笑みを浮かべ

「総理~~未成年者にまで握手してると、足元見られちゃうかも知れないですよ~~」

と、少し脅しにかかってきた

「まあ~~確かに言われてみればそうだな」

と、女子学生からの握手を、丁重に断ったら

 

「え~~何で~~」

と、女子学生にブーイングされたが

 

佐々木が割って入り

「未成年者と握手する処を、それを見て怒る人がいて、SNSなどで抗議されたら、総理が大変なめに合っちゃうんだよ~~だから、我慢して欲しいの・・・ごめんね」

と、頭を下げ謝罪した

 

女子学生たちも、それに理解をしてくれたのか

「あたしたちこそ御免なさい・・・総理ちゃんが大変な目に合わせたくないもんね」

と、女子学生も謝ってくれ、その後、私たちから離れて行った

 

その後、佐々木が、私の手を握り

「これで、総理の憂いを取っ払う事が出来ました・・・」

と、私の手を擦りながら、にこっと微笑み

「代わりに、わたしが総理の手を握ってあげます」

と、言ってきた

 

私は、その佐々木の行動に理解できず、唖然としたまま、彼女に手を握られていた

 

 

・・・・・

 

 

ある都市の駅前で、候補の応援と演説をしている最中、複数のバイクが、私の壇上に立っている選挙車の前に現れた

 

そのバイクに乗っている連中に驚いた聴衆は、そのまま遠く離れ、私が壇上に乗っている選挙車と、バイクから降りた、如何にもな格好をした若い連中の様子を伺っていた

 

候補者と私のスタッフが、その若い連中に注意しようと駆け寄ったが

 

「止めなくて良い・・・この若い人たちの事を聞こう」

 

と、スタッフを制止させた

 

「で、でも総理・・・」

と、スタッフの1人が心配そうに尋ねたが

 

「心配しなくても良い、もし危害を与えるなら、とっくにやっている」

と、宥め、スタッフたちを引かせた

 

私は、笑みを浮かべ、若い連中に

「私に何か主張したいことがあれば、遠慮なく、この場で言ってくれ」

と、訊ねた

 

若い連中しばらくキョトンとしていたが、リーダーらしき若い男が、やがて笑い出し

「ちょっと驚かせようと、選挙カーに接近して、周りの反応を見て、楽しもうと思ってたのが、選挙カーの上にいるオッサンに、何か質問されるとは思わなかった」

と、仲間と一緒にゲラゲラと笑い続けていた

 

私は、その若い連中が笑い終わり、何か質問をされるまで、じっと待っていた・・・何か事情でも抱えてるのかもしれないと・・・・

 

そのリーダーらしき若い男が、真剣な顔をしだし

 

「じゃ~~俺たちのような落ちぶれを救ってくれよ~~」

 

と、言った後、リーダーの若い男が今までの経歴を話してきた

 

親・家族に恵まれず、学業も経済的理由でリタイアし、学歴が低いために、碌な会社しか就職出来なかった、そこでモラハラ・パワハラ・サビ残の毎日・・・

 

ある日、気が狂いその経営者を暴行し、警察に捕まったが、暴行の原因が会社の過失のため不起訴になったが、就職先がないため、バイク仲間とつるんで遊び惚けている

 

と、話してくれた

 

そのリーダーの若い男とつるんでいる若い男女も似たような処遇だった

 

それを聞いた私は、その若い連中の今までの過去に同情し

「そうか・・・君たちは凄い修羅場を括って来てのだな・・・それでも生きていてくれた、本当によかった・・・」

と、称賛し慰めた

 

若い連中は、再びキョトンとしたが、リーダーの男が、気恥ずかしそうに

「俺たちの過去を聞いて、慰めてくれるとは思わなかったぜ」

と、言った後、再び真剣な目をして私を見て

「じゃ~~俺たちを、どう救ってくれるんだよ」

と、詰め寄ってきた

 

私も、真剣な眼差しで、そのリーダーの男を見て

「君たちは、再び人生を立て直す気力はあるのか?・・・・学業をし直すとか・・・そんなチャレンジ精神を持っているのか?」

と、質問を返した

 

そのリーダーの男、私の様子にタジっていたが、やがて居直り

「あ~~俺たちは本当に、こんな状態から立ち直り、自分の人生を羽ばたきたいよ」

と、途中、涙を堪え答えてくれた

 

如何にもな格好をした若者でも、真剣に自分の人生をまともしようと思っている

 

だが、“政治の失策”のため長年、不景気になり、富裕層ならまだ良い、この若者のような貧困層だと本当に、学業など、若いうちに良い刺激を与えられない環境を作ってしまった事を

 

1人の政治家として、申し訳ないと思った・・・だが!!!

 

私は、毅然とした態度で

「私たち、民自党の公約に

“国民の必修教育(小・中・高・大)及び、先端技術などの育成を受ける権利を、金銭・費用の心配なく、年齢制限なく、半永久的に継続する政策”ついて載せている・・・

だが、民自党の議員たちを多く当選させなければ、それを実行することが出来ない」

 

と、言った後、リーダーの男に面と向かって

「君は、投票に行った事があるか?・・・それを沢山の有権者がしっかりと投票しなければ、君たち一般国民の望んだ政治を行う事が出来ないんだ」

と、訴えた

 

リーダーの男、困った顔をしながら

「行った事ないけど・・・俺一人の票で、何も変わらないんじゃ・・・」

と、言って来たが

 

私はにっこりと笑い、そのリーダーの男に

「それでは、君の仲間全員に投票に行かせ、私の横にいる候補者の名前と、民自党の名前を書いて出してくれれば、少しは、わたしたちの議員が増えて、さきいった事が実行できるんだよ」

と、返答した

 

そう言った途端に、リーダーの男、何か火が付いたのか

「それじゃ~~俺らのチーム一丸となって、必ず投票に行くぜ~~、何日に投票に行けばいいんだ?」

と、聞かれたので

 

「明後日の日曜日が、投票日だから、是非とも行ってくれ」

と、教えたら

 

「明後日、絶対に投票に行くから、絶対に、その“政策”をやってくれよ」

と、約束されたから

 

「おう!!!任せとけ!!!!」

と、返答した

 

その後、バイクに乗り、多くの仲間を集めて、投票に行く段取りをするのか、早速、選挙車から離れて行った

 

何か単純な処はあるが、元々情熱をもった若者だと感じた、あのような若者が沢山、日本に存在していれば、必ずこの日本の復活がなされると感じた

 

やがて、遠くからみていた聴衆が集まりだし

 

私は、壇上から投票に関する話の続きをした

 

「投票率が少ないと、大きな団体の人々の票・・・組織票が目立ち、政治家たちは、一般国民より、その大きな団体の言う事聞かざるを得なく成る事

 

理由は、政治家も人間・・・仙人のように霞だけで生きられない、選挙に堕ちれば、さっきの若い者たちより酷い環境に晒されるためだ

 

政治家も本音では、そんな大きな団体の言う事より、一般国民のために働きたいのである

 

だから、一般国民による政治を行って欲しいなら、沢山の有権者が邪魔臭らず、しっかりと投票に行って欲しい

 

投票率が70,80以上上がれば、必ず一般国民の為に政治を行う事が出来ると確信します

 

これは、個人的な願いだが、さっきの若者を助けるためにも、必ず投票に行って欲しい」

 

と、大声で聴衆に訴えかけ、ここでの応援演説を終わらせた

 

これで、少しは、投票に行ってくれる人々が増えてくれる事願って・・・・

 

 

・・・・・

 

 

そして、投票日の前日、私の地元の選挙事務所で、雑事をこなしている時

 

秘書の佐々木が、スマホを持ちながら慌てて

「総理!!!これを見て下さい!!!」

と、スマホのある映像を見せてきた

 

そこには、2日前に、バイクに乗って来たリーダーの若い男と私の問答の映像がSNSに流され、その映像の評価をみると・・・

 

「駿河元総理って凄い!!!暴走族のリーダーを説得させ、投票に行かせるなんて!!!」

「やっぱり、若い俺たちが投票に行かないと、この国は何も変わらないの分かったよ」

「駿河ちゃん、格好いい~~、こんな政治家見た事ないよ~~明日の投票必ず行くよ~~」

 

と、とても良い評価を沢山頂き、こっちが気恥ずかしくなったよ

 

最後は、この映像を投稿した人と、そのリーダーの男が一緒に、期日前投票を済ませた画像を載せて

「俺たちも投票に行ったぜ~~~」

と、記事が書かれていた

 

私は、その説得がそのリーダーの若い男に通じたと思い、つい目頭が熱くなっていた

 

そして、いよいよ明日は、衆議院選挙投票日・・・私たちは、必死に国民に訴え、力の限り尽くした・・・後は天に任せ、その結果は待つしかなかった




最後まで読んで頂き、ありがとうございます

実は、この回を書きたくて、何とか間に合いました

本当に沢山の有権者が、投票に行ってほしくて・・・・

いよいよ、明日は衆議院選挙投票日、さて結果はどうなって行くのでしょうか・・・


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第17話 衆議院選挙(5)

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衆議院選挙投票も終わり、駿河義弘率いる、民自党がどんな結果をもたらすのか?


いよいよ、衆議院選挙投票日、投票の終了時間が迫り

 

民自党本部、開票センターでは、壁には全国の民自党の候補者名の載ったボードが張られ、主要の候補者たち、報道陣が待機していた

 

すべての候補者は、当落の審判が下されるのを、緊張した心情、今か今かと早く結果が待ち遠しい心情で臨んでいるのだろ

 

私も、そのような心情で待ち望んでいた

 

いくら、以前の駿河義弘の記憶があると言え、“政治オタクのサラリーマン”の私としては、初めての立候補、選挙活動、そして、国民の投票による審判を真近で感じるのである

 

私が、緊張していたのか、秘書の佐々木が心配そうに

「総理・・・大丈夫ですか?」

気遣って声を掛けてくれた

 

私は、佐々木を安心させるよう、緊張を誤魔化し、笑みを浮かべ

「私は、大丈夫だ・・・佐々木君こそ、緊張とかしないのか?」

と、答え、そして佐々木を気遣ったが・・・

 

「ちょっと緊張するけど、総理は必ず当選すると思ってます」

と、元気よく、朗らかな笑みを浮かべ答えてくれた

 

私は、その佐々木の笑顔に、一瞬ドキッとした・・・・

 

 

・・・・・

 

 

そして、開票が始まり

 

その後、次々と、当選者が発表されて行き、総裁である私が、候補者のボードにバラの装飾を貼っていった

 

「補償付きロックダウン」を実行し、ある程度の成功を収めたせいか、以前よりも当選者の数が(うわ)まってきた

 

「国民たちを豊かにし、国家を繁栄させよう会」「日本の国力と威信を護る会」に入っている候補者たちも全員無事に当選した

 

それと、面白い事に“緊縮財政派”の候補者が、つぎつぎと落選していったのである

 

味方が落選していくたびに、落ち込むものが普通だが・・・こと“緊縮財政派”に関しては、何の感情もなく、むしろ邪魔者がいなくなったと、密かに喜ぶ自分がいて、ちょっと贖罪感を持ったが、国民が判断し投票した結果だと思い払拭した

 

もっと、欲を言えば、“新自由主義派”の候補者も落選してくれれば良かったが、野党で“新自由主義”の「日本ネオコンの会」が以前より票が伸びていたので、さもありなんと思った

 

国民は、今まで国家国民に尽くしてきた“古い体質”、“既得権益”というモノたちを、完全に破壊すると言う“改革”をすれば、何か良いことがあるのだと感じてるのだろう・・・

 

確かに、“古い体質”“既得権益”といったモノが、完璧に国家国民の利益のために機能しているかと言われれば、肯定は出来ないが、それでも大部分は国民生活の役に立っている

 

その機能していない部分を“刷新”すれば良いのに、このモノを壊して新たなモノを造れば良いと・・・・結局は、その新しいモノが“既得権益化”することまでは考えていないのだろうか・・・

 

そして、その新たな“既得権益”のモノが、本当に国家国民の為になるのか?

もっと深く考察を出来ればと、国民に対して、心の中ではあるが要望していた

 

まあ・・・憲法改正については、「日本ネオコンの会」とは同意見なので、そこで協力を得る事が出来ると思い、気を取り直した

 

そして、日が改める頃には、衆議院議員の大方当選者が決まり、民自党が単独でも法案を可決出来るほどの議員数を獲得出来た

 

大変喜ばしい限りだが、もう少し野党側の数が増えてくれれば良かったとも感じた

何故なら、経済政策面では、ほぼ全党“積極的財政”の“政策”に近いからである

 

もし、そうなったら、売上税減税・廃止も可能になっていただろうに・・・・

 

 

・・・・・

 

 

投票日の次の日には、民自党の“マニュフェスト”通り、各議員たちは、法案作りを始めた

 

私も、首相公邸にて、佐々木を初め、政策秘書、そして弁護士資格のあるスタッフなどを入れて、自分の掲げた“政策”の“法案”作りを始めた

 

「総理~~余りに沢山の“政策”を“マニュフェスト”に入れるから、俺たち無茶しないと仕上がりませんよ~~」

 

と、政策秘書たちは嘆きながらも、顔には何の悲壮感もなく、嬉々として“法案”造りに精を出していた

 

私も“政治オタクのサラリーマン”として初めての“法案”造りなので、法律の良く知っている政策秘書や弁護士のスタッフに聞きながら、精をだしていた

 

こりゃ~~法律を知っておかないと“法案”など造れないとつくづく感じたよ

 

前の世界で、法律関係の資格を取ろうとして頑張って勉強したのが少しは役には立ったのかな?

 

兎に角、徹夜、昼夜を通じて“法案”造りに励んでいた

 

 

・・・・・

 

 

投票日から4日後の夜、ある程度“法案”造りもひと段落がつき、一度休憩を取ろうと、私が

 

「“法案”作りも、ひと段落も付いた処だし、みんなで夜食のラーメンでも食べようか?・・・この近くに美味しいラーメン屋があるんだ」

 

と、政策秘書、弁護士のスタッフたちに、私の行きつけの美味しいラーメンをご馳走しようと誘った

 

そしたら、みんなが眼を輝かせて

「あっ!!!それいいですね~~是非食べに行きましょう」

と、あっさりと承諾してくれて

 

弁護士スタッフの1人は

「駿河総理と一緒に、ラーメン食べれるなんて・・・・こんな嬉しい事ないです」

と、喜んでくれた

 

「じゃ~~早速、ラーメン食べに行こう」

と、私が掛け声をかけると

 

「「「お~~~」」」

と、みんな、はしゃぎながら、公邸から先に出て行った

 

私は、佐々木に

「みんな、よく4日も昼夜を問わず、“法案”作りをしているのに、よく倒れたりしないものだ・・・・むしろ、逆にテンションが上がってる気はするが、気のせいだろうか?」

と、そっと問い質してみた

 

そしたら、佐々木の奴、にこっと微笑ながら

「それは、総理の特異体質の1つ、“相手の能力を無限大に発揮させる体質”のせいだと思われます・・・政策秘書やスタッフが、“やたらと、頭が冴え、すらすらと“法案”の内容が出てきて、悩むことなく作れる“と、言ってました・・・この私もそんな感じです」

と、教えてくれた

 

なるほど・・・わたしの“相手の能力を無限大に発揮させる体質”は、こんな所でも効力があるのだなっと改めて驚いていた

 

そして、その効力が切れた後は、みんなどっと疲れて、何日間か寝込んでしまわないかと心配になってきた・・・

 

 

政策秘書、スタッフのみんなが、首相公邸の北門から、私の行きつけのラーメン屋に行こうとした時

 

北門の前に、外国製の高級車が停まっていた、その車の後部座席から、男が降りてきた

 

よく見ると、諮問機関「経済構造改新協議会」の座長・人見志郎(ひとみ・しろう)である

 

「おめでとうございます、駿河総理・・・・民自党・衆議院議員の議席が以前より増えて、貴方の望む“政策”が出来て良かったではないですか」

 

と、相も変わらずの心とも無い態度で、頭を下げ挨拶をしてきた

 

私も、半分呆れた笑みを浮かべ

 

「これは、「人財派遣会社カラフル・社長」の人見さん、わざわざ首相公邸まで来ていただいて、祝辞を上げて頂けるとは、光栄の極みです」

 

と、私も頭を垂れ、挨拶の返答をした

 

一体何の用で、私の前に現れたのだ・・・国際的の影の支配者と言われる“SC”の入会の返答で聞きに来たのだろうか?それとも・・・

 

どちらにしろ、私も、この男に用事があったから、良いだろう・・・

 

 

人見志郎からは、まるでこの世を“我が意志”によって動かしてるが如く自信に満ちた余裕な態度を醸し出しながら

 

「駿河義弘・・・一度(・・)とは指しで話し合いをしようと思ってたんだ」

 

車の後部座席のドアを開け、手を座席の方に差し

 

「さあ~~乗り給え・・・駿河義弘」

 

と、私をまるで使用人か何かの様な態度で、指示を出してきた

 

人見のそんな態度はどうでも良いし、“命の危機を予知する体質”からは、何も感じない

私の命を狙いに来てないのは分かっていたが

 

私は、少々困った顔をしながら

「私を連れてどうするのだ?・・・まさか誘拐して、世間を騒がせるのか?」

と、少々ふざけた事を言ってみた

 

私の言葉を聞いた人見、キョトンとした後、顔を綻んだと思ったら、急に笑い出し

「ハハハハ・・・、駿河さん、中々面白い事、言うではないですか・・・誘拐して世間を騒がせる?・・・・それは全然思いつきませんでしたよ」

 

その後、ふざけた笑みを浮かべ

「それも、中々面白そうだから、検討しますよ」

と、冗談とは思えない冗談で返してきた

 

・・・ほんとに、この男、一体何を考えてるのか皆目見当がつかない

 

私は、ため息をついた後、一息を入れてから

「私も丁度、貴方に用事がありました、お付き合い致しましょう」

と、人見の誘いに乗る事にした

 

同じ“転移者”・・・この男が何者であるか、興味を抱いていた

 

私は、佐々木に

「いまから、人見さんと少し出かける・・・佐々木君は、皆を連れて行きつけのラーメン屋で夜食を取ってくれ」

と、指示をだした

 

佐々木、心配しながら

「総理1人では・・・私も付いて行きます」

と、言って来たが

 

私は、真剣な表情で

「人見が、私と差しで話し合いをしたいと言ったんだ・・・佐々木君を連れていけない」

と、言った後、にこっと笑みを浮かべ

「心配するな・・・大丈夫だ、何もないから」

と、安心させようとそんな言葉をいったが、少々言葉足らずだったかな

 

だが、佐々木は、笑みを浮かべ

「わかりました総理・・・閣下がそうおっしゃるなら大丈夫でしょう・・・それでは行ってらっしゃいませ」

と、逆に、私に気を遣わせないように返答した

 

ありがとう、佐々木君・・・・何の気兼ねも無く、人見という男を見極めに行くとするよ

 

そう思い、再び佐々木に笑みを送り

 

人見に促されるまま、車の後部座席に乗り、人見も私の横に座ったあと、人見の車は、首相公邸から離れて行った




最後まで読んで頂き、ありがとうございます

民自党が、単独で”法案”を可決出来る数の衆議院議員が誕生した
そして、その後は、民自党が掲げた”政策”の”法案”作りが始まった

膨大な”法案”を、駿河義弘の”特異体質”で、通常より早く”法案”が出来上がり、一息入れようと夜食を食べに、政策秘書、スタッフとも出かけようとした処、人見志郎が、駿河義弘の前に現れ、差しで話し合いをしたいと言う事で、単身、人見の車に乗り、公邸から離れて行った・・・さて、このあとどんな事が起こるのだろうか?

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※投票して思いましたが、投票権を、親兄弟姉妹(養子縁組なら細かい規定設けて)なら、代理しても良いって法律出来ないかな?

これはこれで、家族と言う”組織票”が出来て良いかも


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第18話 同じ“転移者”として

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人見志郎の車に乗り、ドライブに行った駿河義弘

人見とは、どんな談話がなされるのか


私は、駿河義弘、この異世界の日本・内閣総理大臣をしている

 

今、同じ“転移者”である、人見志郎の車に乗り、首相公邸から首都高に乗り、その環線をぐるぐると周っている

 

「いや~~内閣総理大臣とドライブとは光栄だね~~至福の極みだわ」

と、訳の分からない事を言いながら、人見は、車窓から景色を観ながら楽しんでいた

 

私は、全然楽しくは無いんだがな・・・さっさと帰って、“法案”造りに精を出したい

 

そんな気持ちを押えながら、人見に関して聞き出してみた

 

「人見さんよ・・・あんたも、私と同じ“転移者”だったとはな」

と、話しかけたら

 

さっきまで車窓から景色を見ていた人見が、私に振り向き、上目遣いで

「ふ~~ん、どうやら、吾妻議員、赤城議員から、“そのこと”を聞いたのだな」

と、言った後、にっこりと笑みを浮かべ

「さっき、“私と同じ”と言ったね・・・君もやはり“転移者”だったのだな・・・何となくそう思ったよ」

と、答えてきた

 

私は、続けて

「私は、令和3年・・・西暦2021年の8月、日本で交通事故に巻き込まれて死んだはずが、この異世界の日本の内閣総理大臣・駿河義弘に“転移”してたんだよ」

と、告白した後

「人見さん・・・あんたは、何処の世界から“転移”したんだよ?」

と、質問をした

 

人見の奴、ふっと笑みを浮かべた後

「ほう、令和・日本ね・・・・どうやら私も、駿河君と同じ世界から“移転”したみたいだな」

と、答えた後、背中を凭れた感じに座り直し、運転席の方を観ながら

「だが、この世界に“転移”したのは、私の方が先だが・・・前の世界で“死んだ日”は、君の方が先だね・・・」

と、話してきた

 

はっ?“転移”は人見が先で、死んだ日が私の方が早かった・・・一瞬、頭の整理が付かなかったが

 

「人見さん、あんたは前の日本では、いつ亡くなったんだ?」

と、問い質した

 

人見、ため息をつき

「西暦2036年5月だ・・・」

と、答えた後・・・

「その頃には、“日本”と言う国は、もう無くなったのだがな」

と、呟いてきた

 

何・・・日本が無い?一体どう言う事だ?

 

私は、驚愕をしたあと、慌てて

「私が亡くなった当時は、まだ自民党と公明党が与党をやっていて、まだ不景気で、しかもコロナ感染が世界中に蔓延して、何処の国も、ロックダウンや緊急事態宣言をしてた時だ・・・日本国憲法も変わって無く、中国の軍拡に対して、日本は余り危機感を持ってなく、遅々として軍備を整ってなかった・・・・一体どうやって日本と言う国が失ったんだ?」

と、人見に強く質問をした

 

そしたら・・・

 

私が亡くなる前の情勢は同じだったが、令和3年の10月末の衆議院選挙の時、長引く不景気、今までの自民党・公明党のコロナ感染対策などの失策に失望した国民達が

 

“積極的財政出動”の“政策”を打ち出した、立憲民主党を始め、その“政策”に乗った、グローバリストの日本維新の会以外の野党が一団となって、選挙に臨んだ結果・・・・

 

立憲民主党が第一政党となり、国民民主党、日本共産党、社民党、れいわ新選組が、立憲民主党と連合を組み与党となり、消費税の廃止に成功

 

次の年の参議院選挙でも、立憲民主党が自民党・公明党を破り、その後、様々な“積極的財政出動”の“政策”をうちだし、日本は不景気から脱出が図られ、景気がドンドン回復しだした

 

立憲民主党は、その功績が認められ、次の衆議院選挙でもやはり、第一政党になり、政権与党を続け、その間にも、公明党・日本維新の会も、立憲民主党と組み、自民党が衰退の一途を辿った・・・

 

そして、また日本国民は“政治の関心”を失った・・・・

 

 

その間に、選択的夫婦別姓制度、ジェンダーフリー、核兵器禁止条約、軍縮などが推し進められ、移民制度の確立、

 

そして、極めつけは・・・・在日外国人地方参政権の制定もなされてしまった

 

その後、在日外国人が権力を持ち、日本人の権利が狭まばれ、日本国内の不良外国人の犯罪も増え、とうとう日本人にも被害が続出した

 

 

不景気から回復し、生活に余裕が出来き“政治の関心”を失った日本国民は、我が身の春を謳歌しすぎたせいか、いつの間にか、国体を破壊する思想が蔓延り、ついに取り返しの付かない状態まで、日本の国を内部から壊滅してしまった

 

西暦2033年頃・・・それに気づいた日本国民は、次の選挙では、自民党に投票をしようとしたが、すでに“死に体”となっていて、とても政権交代が出来る状態ではなかった

 

今まで日本の国体を護って来た保守政党を失った状態の政権が重なり、遂に“日米同盟”を破棄してしまい、その2年後、アメリカ合衆国で“貧富の格差”による内戦が勃発・・・・

 

それをきっかけに、中国とロシアの連合軍が、一気に日本を侵略し、3日後には完全に制圧された

 

後はもう日本人たちは、中国・ロシアの人民に、虐殺・虐待・拷問などを好き放題された

 

何とか、日本国から脱出を図った日本人たちも、滞在先の国の住民に

「この非国民!!!」

と、批難され、弾圧される対象となった・・・国を失った民族の末路である

 

この後は、日本は、北半分が“ロシア”の領土、南半分が“中国”の領土となり、日本人は、“労奴”となり、中国・ロシアの為に、ただ同然に働かされ、いつもお腹を空かした状態のまま、こき使われていた・・・・

 

海外に逃げ、何とか生活が出来た、歳を取り、その世界で生きていた、“人見志郎”なる魂の持ち主は

 

「日本国民の“政治の無関心さ”が過ぎて、最終的に自分の国家を失ったのだな」

 

と、言って病気で亡くなった・・・

 

 

その後、異世界の日本、その当時の大垣政権の時代に上手く政界に潜り込んだ当時、経済学者だった“人見志郎”に“転移”したのだ・・・・

 

情勢も、以前のいた日本にそっくりだったため

 

以前の世界の“ある人物”みたいに

人材派遣労働の規制緩和など、この国の色んな規制を次々と緩和していき

この日本の制度を徐々に解体していく内に、今の地位に昇り詰めた

 

と、私の亡くなった後の、前の世界の日本国の未来の情勢と、この異世界の日本に“転移”した後の“人見志郎”の今までの経緯を話してくれた

 

以前の世界での、私の死後の日本の未来の情勢は、佐々木の“特異体質”でも、人見から観る事が出来なかったのだろう・・・この人見が話してくれるまで分からなかった

 

その話を聞き終わった私は、しばらく呆然としていた

 

「どうした・・・駿河君、余程ショックだったみたいだな」

 

人見が声を掛けてきた時、私は、“我”に帰り

 

「そんな・・・馬鹿な・・・あんな風に日本国が失うなんて思いもしなかった」

 

私は頭を抱え嘆いていた

 

人見は、すました顔をして

 

「この異世界の日本も、以前いた日本と同じ道を歩んでいくのかな?・・・私は楽しみで堪らないよ・・・私は、”この日本を滅ぼす方向に進めてる”が、この国の国民たちは何処で踏み留まる事が出来るかな・・・前の世界の日本国民と一緒だろうな」

 

しれっと、とんでもない発言をしていた

 

私は、人見の“その発言”に怒りを覚え、咄嗟に胸倉を掴み

 

「以前の日本の行く末を知ってるなら、この異世界の日本が、そうならない様、舵取りをするのが、“転移者”となった者の使命と違うのか!!!以前の日本の末路を見て、何も思わなかったのか!!!」

 

と、怒鳴りつけた

 

 

それでも、人見は笑みを浮かべ、何事もなかったかの様に

 

「とにかく、胸倉を掴んでる手を放してくれないか」

 

と、言って来たので、投げ出すように手を放した

 

人見の奴、ずれたカッターシャツを整えながら

 

「どんなに優れた指導者がいようと、国民が、政治に対し無関心だったら、民主主義・国民国家では、どうしようもない」

 

と、呟いた後

 

「それでも良いなら、君がこの国を救えよ・・・私は好きなように、この日本、いやこの異世界を(いじく)るつもりだ」

 

と、自分のやりたい事を宣告すると同時に、私を(けしか)

 

「同じ“転移者”として、少なからず、君の手助けをしてやる・・・見返りは、私のこの異世界の弄りに、とことん抵抗して、楽しませてくれ」

 

と、言ってのけた

 

 

本当に、この男は何をしたいのか良く分からない、一体何が目的なのだ・・・・

 

 

私は、全てを覚悟し、真剣な面持ちで

「あ~~、必ずこの日本を救い、ついでにこの異世界を調えてやるよ」

と、人見に対し宣言した

 

人見は、また笑みを浮かべ

 

「君は、やはり只者ではない・・・まあ“SC”(選ばれし・子供達)に入会する位なら、たいした男ではなかったのかも知れない・・・だが君は、即答で拒否した、やはり、私が見込んだ男だ」

 

と、褒めてるのかよく分からない言葉を贈ってくれた

 

 

後は、この異世界の5種の人種、“怪物”の存在など、以前の世界とは違う事の、たわいのない話を、人見は一方的に話だした

 

只、”特異体質”については何も話さなかったし、私も追及しなかった

 

お互い”手の内”を見せる訳にはいかないだろう・・・

 

 

首都高を出て、首相公邸まで送ってもらい、私を降ろしてた後

 

「愉しかったぞ・・・私のドライブに付き合ってくれて、ありがとう・・・今度は君から誘ってくれると嬉しいのだがな」

 

と、人見が窓から顔を覗かせ

 

「また会おう・・・」

 

手を振りながら、人見の車は、首相公邸から離れて行った

 

私は、人見の車を見送りながら

 

ここから、この異世界の日本の“救国への道”を始める事を誓った・・・・




最後まで読んで頂き、ありがとうございます

人見は、この異世界の日本を滅ぼす方向へ進め、駿河義弘は、この国を救い発展させる方向に進める事を、お互いに宣告した

この人見、以前の日本の未来の末路をどの様に思ったのだろうか・・・

ここでは、現実の政党名を出してしまったけど、フィクションであることは御容赦頂きたいです

各政党の思想に関する事も、飽くまで作者の主観であって、実際は色んな人がいて玉虫色に思想が入り雑じってるでしょう

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1章 救国への道・・・内政編
第19話 委員会にて


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衆議院選挙が終わり、特別国会が召集され、内閣総理大臣に就任した、駿河義弘

ここから、救国への道が始まったのである


私は、異世界の日本国、内閣総理大臣を務める・駿河義弘

その中身は、現実世界の日本から転移してきた、政治オタクの一般サラリーマン

 

衆議院選挙が終わり、特別国会が召集され、私は再び、内閣総理大臣に指名され、日本国憲法の規定により、天皇陛下(地精人・男・58歳)から任命を受ける事となる

 

私は、内閣総理大臣として、国会議事堂・衆議院議場・演壇に参上し、「所信表明」演説を行った

 

その内容と言えば、不景気の最中でありながら、“緊縮財政”による“政策”を行った為に、国家の国力が衰退し、国民の所得を減らしてしまった事への“過ち”を詫び

 

これからは、国民を富ませ、国家を繁栄され、世界に貢献できる先進国への復興させる事の宣言を行い

 

そして、国家の運営に、国会議員や地方議員、中央政府行政官、地方公務員だけでなく、あらゆる企業や、一般国民も共に協力をして欲しい事を述べ

 

私の「所信表明」演説を終わらせた

 

そして、衆議院議場内は、野党も含め、盛大な拍手がされ、先行きが明るい雰囲気と、高揚感に包まれていた

 

 

・・・・・

 

 

そして、通常国会まで、まだ時間があるため、国民生活を一日でも早く立て直すため、臨時国会が開かれ

 

与党、野党含め多くの法案が提出されたので、先に緊急性の高い法案の審議をすることとなった

 

それでも、かなり多くの法案がある為、各法案ごとに委員会を創設し審議を始める事となった

 

私が提出した法案である・・・

 

国民・厚生年金保険料、国民・厚生年金保険料、健康・社会保険料、雇用保険料徴収の廃止の法案について、委員会を開き審議する事となった

 

その委員会には、各政党の国会議員は勿論、各省庁の行政官も参加をしている、特に、労使厚生省や福祉保健省、そして財政省の行政官などは、事務次官自ら参加をしていた

 

 

ほう・・・労使衛生省、福祉保健省の事務次官が参加するのは、多分・・・法案は賛成だが、事務的な問題があるとして、進言を行うだろう事は想像できるが

 

財政省の場合は、どうにかして財政を出来る限り出し惜しむことが目的だろうし、労使厚生省、福祉保健省が出しゃばらない為のプレッシャーをかける為だという事が見て取れた

 

だが、以前なら、各省庁が予算をつけて貰うためには、内閣に伺う前に、先に財政省に伺っていた

 

それでは、同じ“省”なのに公平でなく、いかにも“財政省”が各省庁より上・・・いや“内閣”より上だと言っているものだ

 

ここから、“財政省”は、あくまで各省庁と同じ立場であり、“内閣”より・・・いや“国会議員”より“下”だと言う事を分からせる機会でもある

 

 

・・・・・

 

 

まず初めに・・・

 

「この委員会にご出席頂き、ありがとうございます・・・国民・企業の所得が上がらず、物価がどんどん上がっていく状況では、何時かは国民や企業の所得が減少し貧困化していくでしょう・・・その為に、“国民・厚生年金保険料、国民・厚生年金保険料、健康・社会保険料、雇用保険料徴収の廃止の法案”を提出しました・・・その法案の内容も含め、審議を始めます」

と、私が挨拶をした後

 

企業にしても、従業員にしても大きな負担になってる“健康、年金保険料の徴収”を廃止する法案ついての審議が始まった

 

現行の憲法に対して違反をしていないか審議に入り、法律上問題はないと判断をした

 

その後、この法案を国会に通し、議決を行うか否か審議が始まった

 

各政党の国会議員たちは、概ね賛成をしてくれたが、即座に異議を唱えたのが、財政省・事務次官の溝口健司(みぞぐち・けんじ)(龍精人・男・59歳)であった

 

「全国民に、保険・年金をほぼ無償で提供するのに、どれだけの金額が必要なのか分かってらっしゃるのですか?・・・・毎年10兆、20兆では済まされないのですよ・・・駿河総理どうされるのですか?・・・答えて下さい」

 

と、質問を噛ましてきた

 

流石は中央省庁の官僚・・・後の“財源は、国債・通貨発行権、若しくは増税ですか?”とは誘導させるようなことはしないな・・・

 

そりゃ・・・そんな事をすれば、自ら“地雷”を踏む羽目になるものだからな

 

 

私は、そんな事を気にせずに

 

「勿論、それらの財源(・・・)は、通貨・国債発行権を行使するが、それがどうした?・・・それとも、“増税”すると言う言質を待っていたのか?」

と、淡々と応答をした

 

その財政省・事務次官、一瞬悔しさを滲ませた顔をしたが、直ぐに笑みを浮かべ

 

「通貨・国債発行権と、簡単に仰いますが・・・“国の借金”“国家が破綻”や“ハイパーインフレ”、“通貨の信認”と言う言葉の前に・・・“無造作”に通貨・国債発行し、福祉制度を濫発(らんぱつ)すると、それに甘え、国民の“労働意欲”を失う可能性高いと思われますが・・・総理、そこはどうお考えがあるのですか?」

 

と、中々鋭い質問をしてきたってより、“本音”を言って来たな

 

“国の借金”に“国家破綻”、“ハイパーインフレ”、“通貨の信認”、“お金のプール論”などの“緊縮財政”に便利なキャッチフレーズは、既に論破されているし

 

これ以上、私たちに“説得”させる事は出来ないため

 

“福祉制度を濫発すると、国民が甘える“と言う言葉を発したのだろう

 

その発言、イコール“国民を甘やかすな”と言ってるもので

 

大衆の前で言ったら、忽ち、“公務員の癖に上から目線で、国民を馬鹿にするな!!!”と非難されるだろう

 

 

“無造作”や“濫発”と言う言葉(キャッチフレーズ)は余計だが、国民の“労働意欲の喪失”について、突っ込んできたのは意外だな

 

これは、“税収(増税とは言っていない・・)は見込めない”や“通貨・国債発行権の欠点”の指摘も出来る

 

 

それに対しての、私の回答は

 

「溝口財政省事務次官、中々鋭い質問だ・・・通貨・国債発行権の担保は、全国民が懸命に働いて創造した“物やサービス”だ・・・要するに、その源泉が国民の“労働意欲”だと言う事は否定しない

 

貴方の言う通り、“財政出動”の度が過ぎれば、国民が“そんなに働らなくても、沢山のお金が入ってくる”と感じ、だらけて労働意欲が喪失する事があるだろう・・・

 

だが、“緊縮財政”をし過ぎても、“どれだけ働いても報われない”と感じ、やる気を無くし、労働意欲を失う」

 

と、言った後、さらに

 

「今は、所得が上がらない上、物価の上昇も激しい・・・国民は、“働けど、一向に良くならない”と感じ、“労働意欲”を失いつつある・・・大げさのようだが、そのまま“緊縮財政”を続けると本当に国民の“労働意欲を喪失”してしまうぞ・・・その全国民に“生活保護”を与えてたら・・・それこそ、国家破綻をしてしまう事は、想像に難くないだろ・・・それに比べたら、“保険・年金保険料徴収の廃止”など可愛いものだ」

 

と、畳みかけたが、それでも、溝口財政省事務次官は“納得”はしないだろう、悔しかったのだろう、唇を噛んだあと

 

「・・・今の状態でも、国民は懸命に働いてるでしょう・・・貧困は、自己責任だと思いますが」

 

と、言って来たので

 

「ふ~~ん?国民に、何の報いの無い“労働”をさせるのか・・・まるで、“奴隷”のようだな・・・それに“自己責任”を問うなら、“政府”なんて要らないのだよ、つまり貴方は、要らないのだよ・・・国民にとって、貴方がた政府の者に“余計な事しなくて良い”のだよ・・・私ならそう思うよ」

 

と、私がジト目で言い返したら、溝口財政省事務次官、慌てて

 

「だから、ちゃんと“保険・年金”制度があるではないですか?」

 

と、まだ言い返したので、私は呆れて上目遣いで

 

「へ~~、国民は“奴隷”だと認めるんですね・・・だから、“保険・年金保険料”と称して、搾取するんですね、政府は・・・通貨・国債発行権は、国家国民の“権利”だ・・・それを、国民の“保険・年金”の為に使って何が悪いのだ・・・制限はあるが、健全に“物やサービス”を創出できるなら、その権利を行使できるだろ」

 

と、答えた

 

溝口財政省事務次官、頭を抱えながら

 

「誰も、国民を“奴隷”と言ってません・・・それでは、好景気になり国民の“(ふところ)”が潤い過ぎて、総理の言った“だらけて労働意欲を喪失”をした場合、どうすれば良いのですか?」

 

と、質問をされたので

 

「その時は、“増税”や、貴方たちの得意な“緊縮財政”的な政策を行えば良い・・・但し、又、不景気に突入したら、“積極財政”的な政策をさせてもらう・・・」

 

一応、溝口を立てる形で返答し

 

「いや、通貨発行・国債発行権の担保は、供給能力、これは、国民の労働意欲の賜物・・・労働意欲を失う、則ち供給能力の喪失と同時に通貨発行・国債発行権の喪失に繋がる・・・結局は”働くざるもの食うべからす”だ・・・ここまで言えば解るだろ?」

 

と、付け加えた

 

溝口財政省事務次官、黙ったまま、顔を下に向き、肩を震わせていた・・・だが、私を“論破”出来ずに悔しがっているより・・・むしろ何か怯えてるようにも見えた

 

やはり・・・あれら(・・・)のせいだなと思い、確信した

 

そして、それへの対応の準備もすでに整えていた

 

 

私は、溝口からは何も質問をされなかったので、委員会に出席してもらっている方々に

 

「他に意見はないですか?・・・労使厚生省と、福祉保健省の事務次官の方がたは、何か意見はないのでしょうか・・・そこにいる、財政省事務次官に気を遣わなくても良いですよ・・・何かされた場合は、私が責任を持つ」

 

と、言うと

 

労使厚生省と、福祉保健省の事務次官の方がた、安心をしたのか、ある書類を委員会の者全員に配り、説明がなされた

 

その書類の中身は、“保険料徴収が廃止された”後の制度の見直しや、業務に関する規則などを盛り込んだ・・・つまり、私の“法案”に、補足したものだった

 

最後は、その“法案”は、国会に提出する事に決定し、委員会を閉会する事となった

 

 

・・・・・

 

 

その後、国会議事堂内・委員会室を出た後、私は、肩を落とし、青い顔をした溝口財政省事務次官に駆け寄り

 

「お疲れ様です、溝口事務次官・・・少し時間よろしいでしょうか?」

と、声を掛けたら

 

溝口は、私の顔を見るなり、怒った顔で睨みつけ

 

「総理・・・貴方のせいで、私は・・・」

と、唸った処で、私は、溝口の耳に近づき

 

「貴方の妻と息子さんは、無事ですよ・・・攫われる前に、犯人を取り押さえる事が出来ました」

と、耳打ちをすると

 

溝口、目を見開き驚きながら

「本当ですか?」

と、問われたので

 

「はい、平穏無事に元気で過ごされていますよ」

と、応答すると

 

溝口、肩を震わせ涙を流しながら

 

「そ、総理・・・ありがとうございます・・・妻と息子を救ってくださって」

と、嗚咽を漏らしながら、感謝され

 

私は、頬を掻きながら

「い、いや・・・同じ国家国民の事を考え、政治を行っている者同士、助け合わないでどうします」

と、言うと

「ほ、本当にありがとうございます」

と、溝口、益々涙を流し、泣き続けるのであった・・・

 

その後、溝口から、財政省が“緊縮財政教”の本部になったのか?経緯を聞くことができた




最後まで読んで頂き、ありがとうございます

委員会の審議で、無事に”保険料徴収の廃止”の法案が国会に提出される事となった

まだ、現実の法案が国会に可決されるまでの仕組みが良く分かっていませんが、ここは異世界・・・”法案”を委員会を創設して審議を行い、その後、国会に提出と言う流れにしました

そして、溝口財政省事務次官が、財政省が”緊縮財政”教の本部になってしまった経緯が話されようとしています、一体どんなことが判明されるのか?

ここは異世界・・・エンタで現実とは一切関係ありませんので悪しからず・・・

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第20話 財政省の闇

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何者かに、自分の妻子を攫われそうになった処を、駿河義弘の“特異体質”によって防ぐ事が出来た事を聞いた、溝口財政省事務次官

この後、共に、駿河の議員会館の事務室へと付いて行った溝口財政省事務次官から、何が話されるのか?


自分の妻と息子の無事が分かり、嬉しさの余り泣きじゃくる溝口財政省事務次官に、私は肩を叩き

 

「溝口事務次官・・・財政省に対して少し聞いてもよろしいでしょうか?・・・ここでお話する事は出来ませんから」

 

と、言って、溝口を連れ、議員会館の私の事務室へと帰ってきた

 

秘書の佐々木が、私の顔を見るなり

 

「お疲れ様です、総理・・・」

と、挨拶した後、溝口の存在に気づき

 

「あっ!!溝口財政省事務次官もいらしたのですね」

慌てて、お茶を淹れる準備をしだした

 

「溝口事務次官、どうぞ」

私は、溝口に、ソファーに座るよう催促し、溝口は、ゆっくりとソファーに腰を掛けた

 

そして、溝口とは対面する形で、テーブル越しのソファーに座った

 

その後、佐々木が、お茶をテーブルの上にのせ、私の横に腰を掛けた

 

しばらく、沈黙が続き

 

「佐々木君・・・溝口事務次官の妻子の件の顛末を教えてくれないか?」

と、私が、質問をすると

 

佐々木は、真剣な面持ちになり

「はい、それでは」

と、言った後、続けて・・・

 

 

溝口事務次官は、東京郊外の一軒家に住んでいて、少し離れた場所に、溝口の奥さんと息子さんを攫おうとする連中が、如何にも建設屋の車らしいワンボックスに乗って待機していた

 

その時には、私の身の安全を護ってくれるSPが、何時でも出動できるよう近くの空き家を借り、待機してもらった

 

その中に、何度か“怪物”の襲撃に世話になっている、“邪魂”バスター、長谷部頼隆、狭山武文も参加していた

 

 

夕刻時、奥さんが夕食の準備、息子さんは部活から帰った後、居間でゆっくりとテレビを見ている時

 

その建設屋の車が、溝口家に停まり、作業着の5人の男たちが、“溝口の家の修理を依頼された”風に訪れ、奥さんが玄関を開けた途端、“法力”を持った男が、奥さんに“法術”を掛け眠らせた後、息子のいる居間に向かう途中で

 

静かに溝口の家に忍び込んだSPたちが、5人の男たちを素早く取り押さえた

 

後は、SPの中に、“記憶を消す法術”を使える者がいるので、奥さんと息子さんに、攫われそうになった記憶を消してもらい、何事もなかったかの様に退散した

 

と、件の経緯を話してくれた

 

 

それを、唖然として聞いていた溝口務次官だったが、ふと我に返ったように気を取り戻し

 

「総理・・・何故、私の妻と息子が攫われる事が分かったのですか?」

と、聞かれたが

 

「ある人物からの垂れ込みですよ」

と、言ったものの・・・

 

本当は、私の“自分の命の危機を知る特異体質”が、幾度の“怪物”襲撃のお陰か・・・“私の関わる者たちの命の危機を知る特異体質”へと進化していた

 

私の事が邪魔で亡き者にしようとする連中が、直接では私を殺せないので、次は私に関わる者たちへと標的を変えたが、既に“私の関わる者たちの命の危機を知る特異体質”と進化していたので、事なきを得ていた

 

秘書の佐々木も、2度ほど“襲撃”されたが、私の“特異体質”のお陰で命を救う事が出来た

 

私と共に協力をしていた者たちの中には、自分の命が狙われている事が分かると、私の元を去ったが・・・私との関わりが切れたせいか、その後、行方不明となってしまった

 

この時とばかり、私の“特異体質”の不甲斐なさに落ち込んだ事があったが・・・

 

「私たちは、駿河総理の元、自分の命を賭けて、我が国・日本を護っていくと言う覚悟をしているので、気に病まないで下さい・・・その人(・・・)たちは、別の道に進んでも、その日に亡くなる運命だと思います」

 

と、佐々木たちに励まされ、私の精神をこれ以上傷つける事はなかった

 

 

・・・・・

 

 

私は、自分の家族の無事を知り、安堵の顔を見せている溝口に

 

「溝口事務次官・・・奥さんと息子さんが無事で良かったですね・・・今でもそうですが、暫くの間、貴方の身の周りにSPを配属しています」

と、溝口の憂いを無くし

 

「溝口事務次官・・・貴方に一体何が起こったのですか?教えて頂きたい・・・場合によっては、貴方がたの身の安全を保障する制度を作れたらと思います」

と、溝口を諭すように質問をすると

 

少し沈黙をしたあと、溝口は重い口を開いてくれた

 

結果から言うと、“脅迫”されたのである

 

 

私が、“積極的財政出動の政策”をうちだし、その為に”通貨・国債発行権“を行使する事に、”ある集団“の怒りを買い、財政省の幹部クラスに、私の”積極的財政出動の政策“と”通貨・国債発行権“を止めるよう要請してきたのである

 

その人柱として、溝口財政省事務次官が選ばれ、それが叶わない場合は、溝口の親族を攫い、人身売買を通じて、その身柄を此方の都合にさせてもらうと、“脅迫”を受けたのである

 

それを、聞いた私は、“やはり、そうか・・・”と、納得しながら

 

「その“脅迫”は、溝口さんが初めてなのか?」

と、聞いたら

 

溝口は

「いいえ・・・私だけではありません」

と、答えたあと・・・・

 

 

その様な“脅迫”は、戦後から続いて、日本のバブル景気が続くまえは、“戦争を経験した”戦前生まれの人達が多かった為、気概のある政治家や、気骨のある蔵所省(くらどころしょう)行政官が、命を賭して抵抗をしていたが

 

バブル崩壊後は、政治家も行政官も、戦後生まれの人達へと世代交代したためだろう、30年以上前から、その“脅迫”に屈していった

 

それでも、それなりに“抵抗”は見せたものの、本人が“暗殺”されたり、攫われて“拷問”を受けるなどをして、最終的に“屈する”しかなかったのである

 

 

そして、私が現れるまで、政治家が“積極的財政出動”の政策をさせない、“通貨・国債発行権”を行使させないよう

 

財政省やその他省庁の行政官が、政治家を説得に行ったり、メディアやその他情報媒体を使い、“国の借金”“国家破綻”などの“緊縮財政”に有利な言葉(キャッチ・フレーズ)を並べたて、日本国民を洗脳させていたのである

 

私は、溝口の告白に、それほど驚かなかった・・・既に、佐々木の“相手の素性や経緯、性質などを観る特異体質”で、ある程度の事は知っていた

 

「それらが原因で、国民に“増税”や“新たな税制”を制定させる事によって、財政省内の出世争いが日常化したのですか?」

 

と、問い質したら、溝口は、首を縦に振り肯定した

 

「私たちも同じ日本国民・・・自分たちの同胞を傷付けたくはなかった・・・そうしないと、私たちだけでなく・・・」

 

と、言ったあと、嗚咽を漏らし、身を崩し、しくしくと泣き出していた

 

 

財政省の行政官たちが、“ある集団”のために、永い間、その様な“プレッシャー”の中で、一般国民も知らずによく耐えてきたものだ・・・

 

ここまで聞かれると、流石に“財政省”を“国賊”と言って責める事は出来ない

 

私は、溝口が、自身の行いを悔いながら告白してくれた為か、財政省に対して、憎しみが消え、同情の念を寄せていたのであった・・・




最後まで読んで頂き、ありがとうございます

財政省は、“ある集団”に操られ、“通貨・国債発行権”を行使する事が出来なくなっていた・・・

それに、屈していた財政省は、財源は“税金”だと、政治家及び、国民を騙し続けていたのである

内閣総理大臣・駿河義弘はどのようにして、この衰退した国家を救う事が出来るのだろうか?

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第21話 経緯を探る

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財政省の内情を話してくれた溝口財政省事務次官

既に、佐々木の”特異体質”で、財政省の内情を知っていた駿河義弘は、自ら告白してくれた溝口に、謝罪した

そして、”ある集団”について、溝口財政省事務次官の妻子誘拐事件の実行者5人の男の顔写真から、その経緯を探ろうとした


私は、溝口財政省事務次官の財政省内の事情を聞いていると

 

以前、赤城元財政省大臣が言っていた

“財政省の全ての人間は”緊縮財政派“でなく、国民の事に気を遣っている”

そう聞かれた時は、余り信用していなかったが・・・・

 

私は、ソファーから立ち上がり

 

「すまなかった・・・私たち政治家が貴方たちを護る事が出来なくて、そして、1人の日本国民の1人として、貴方がたの苦悩を知る事が出来なくて」

 

と、溝口財政省事務次官に、深く頭を下げ謝罪した

 

 

そんな私の様子をみた溝口が、慌てて

 

「そ、そんな・・・総理、頭を上げて下さい」

と、立ち上がり、止めようとしていた

 

少し、溝口も落ち着き、私は、ふと

 

「溝口事務次官・・・何故、私のような者に、“財政省の闇”とも言える、内部事情について、話してくれたのですか?」

 

と、溝口に訊ねたら・・・

 

私こと、駿河義弘が急に“積極的財政出動”や“通貨・国債発行権”の事を言い出し、それを実行しようとした事により、“ある集団”から睨まれないため、私を貶める事が出来ないか、私の関わる者も含め身辺調査していたようだ

 

その中で、私が何度も“暗殺”から未然に防いだり、そればかりか、その関わった者たちへの“襲撃”を防いだりと、どう考えても“何かの力”が作用していると・・・もしかしたら、私が何らかの“特異体質者”だと結論付けた

 

私を貶める事情も出てこない、“暗殺”や“襲撃”を未然に防ぐし、“財政”の事も理解しているとなると、何とかしないと“ある集団”に何をされるのか分からない

 

案の定“ある集団”は、何時までも、私を貶める事が出来ない、“暗殺・襲撃”も出来ずに業を煮やし、溝口財政省事務次官に無茶な“脅迫”をしてきたのであった

 

(溝口財政省事務次官だけでなく、他の政治家や、マスコミなど、あらゆる方面に“圧力”を掛けているだろう事は想像できた)

 

 

だが、敵であるはずの私によって、“ある集団”から、妻子が救われたのを知り

 

そして、私が、“自分の妻子の身の周りの警備と、今後の身の安全を保障する制度を作る”

 

と言われた事から、もしかしたら、自分たちを救ってくれるかも知れないと思い

 

私に、“ある集団”の関りと財政省の内情を告白してくれたのである

 

「ありがとうございます・・・こんな私を頼ってくれて嬉しい限りです・・・必ずや貴方がたが安心して、国家国民の為に業務を行う事の出来る安全保障の制度を作っていこうと思います・・・これからは、共に日本国を盛り上げていきましょう」

 

と、私は、溝口に手を差し出し握手を求め、溝口も

 

「是非とも、その制度を作って頂けたらと思います・・・総理から、国家の救国を求められて嬉しいです」

 

と、私の手を握り、握手に答えてくれた

 

その後、溝口は、私に深く頭を下げ、私の議員室を後にした

 

見送っても良かったが、溝口から“命の危機”を感じる事はなかったので、暫くは大丈夫だろ・・・

 

 

・・・・・

 

 

溝口が退出した、私の議員室が少し静寂していたが

 

佐々木が、私に質問をする事により、その静寂は破られた

 

「溝口さん・・・今まで巨大な“プレッシャー”に堪えながら頑張ってたのですね・・・無事に過ごす事が出来たら良いですね」

と、溝口に同情し心配そうに語り

 

「“ある集団”ってもしかして、“SC”の事でしょうか?」

と、佐々木が質問してきたので

 

「君の思った通りだろう」

と、憶測だろうけど、私は肯定的な応答をした

 

「それでは、あの“人見志郎”の仕業でしょうか?」

と、佐々木が、さらに突っ込んだ質問をされたので

 

「いや・・・あの男は、人を“暗殺”や“脅迫”、“拷問”をするタイプではない・・・」

と、私は、“人見志郎”の性質からして、そこまで陰険ではないと思い、否定的な受け答えをした

 

そのあと、私は、目を細め、遠く壁をみながら

 

「むしろ・・・あの男は、自分の気に入った相手にたいして、“嫌がらせ”や“いたずら”をするタイプだ・・・謂わば“快楽主義者”だ・・・以前、一緒にドライブした時そう思った」

 

と、嘆いていた

 

それを聞いていた、佐々木は、何も言わずキョトンとしていた

 

 

私は、真剣な面持ちで

 

「佐々木君・・・すまないが、さっき取り押さえた5人の男たちの素性を見てくれないか・・・もし耐えられないモノが見える場合は、無理はするなよ」

と、佐々木に要請すると

 

「その事なら大丈夫ですよ・・・私の“特異体質”も進化して、観たい情報だけを“検索”するようになりましたので、意識をすれば、観たくない情報を“カット”出来るので、便利になりました」

と、佐々木、にこやかに答えてくれたので

 

「そうなのか・・・それは嬉しい“進化”だな・・・“特異体質”を使い慣れてくると“進化”できるとは思わなかったがな・・・私も“命の危機を知る特異体質”が、初めは“自分のみ“だったのが、“私に関わる全ての者たち”に進化していたからな」

 

と、私も、佐々木の特異体質の進化具合を喜び、私自身の特異体質の進化振りを再確認した

 

 

既に私と佐々木のスマホに送られた、溝口財政省事務次官の妻子誘拐犯、5人の“顔写真”を

 

佐々木は、“誘拐を指示した者たち”の検索キーワードを念じながら、“相手の経歴を観る特異体質”で、スマホの5人の顔写真から“経歴”を見ていた

 

その後、佐々木は、落ち込んだ表情で

 

「どうやら、この5人は、“SNS”を通じて“指示”され実行したみたいです・・・5人の“関連性”も、その“SNS”以外、なんの関係を持たない人たちでした・・・それに、その5人は只の一般人です・・・多分、“お金欲しさ”に犯行に手を染めたのでしょう」

 

と、重い口調で答えてくれた

 

「一人は、“記憶を消す法術”を自ら施した形跡がありましたが、深層記憶まで消せないのか、私の“特異体質”では無力でしたけどね・・・」

 

と、苦笑いをしていた・・・思ったほどの情報が得る事が出来ず、大分落ち込んでるのが分かった

 

私は、落ち込む佐々木を励ますように

 

「“闇に潜む連中”がそう簡単に、“しっぽ”を出さないだろう・・・佐々木君、よくやってくれた・・・ありがとう」

と、言ったが

 

「総理、ありがとうございます・・・まだ“SNS”が残っています」

と、佐々木、無理に笑顔を作り、気を取り直して

 

「その“SNS”から、それらの情報を取り出しましょう・・・」

 

すぐに、自身のノートパソコンから、その“SNS”をあらゆる方面を使って調べたが

 

「やっぱり・・・削除されてる様で見つかりません、総理、お役に立たなくて申し訳ありません」

と、再び落ち込んでしまった・・・

 

その、佐々木の落ち込み様に、私はどう励ませば良いか分からなかった

それでも・・・

 

「佐々木君の“特異体質”と“情報収集能力”には、かなり助かっている・・・このようなイレギュラーは幾らでも起こる・・・君の失敗でも何でもない・・・逆に佐々木君が落ち込むと、私は悲しくなるよ」

 

と、下手なりの励みの言葉を並べ、佐々木が笑顔になるよう諭した

 

 

しばらくすると・・・・佐々木が

 

「私が落ち込むと・・・総理が悲しくなる」

と、ボソッと呟きだすと

 

「総理を悲しませる訳にはいかない・・・私は、こんな事で落ち込んでは駄目だ!!!」

と、自ら鼓舞するかのように、独り言を言い出し

 

佐々木、急にハイテンションになって、私に笑顔を見せ

 

「総理、私は大丈夫です!!!!ご心配かけて申し訳ありませんでした」

と、頭を下げて、あやまってくれた

 

私は、佐々木の急なテンションに、驚愕し一瞬の間、身体が膠着したが

 

(とにかく、普段の明るい対応をしてくれる佐々木に戻って良かった)

と、胸を撫でおろした

 

「また、振り出しに戻ったが、後は私の所属する“SP”たちに、引き続き“情報収集”を任せ・・・溝口財政省事務次官の様な、重要な地位にいる官僚たちの安全保障に関する法案などを策定しよう」

 

と、私は、佐々木に提案すると

 

「了解いたしました・・・今まで判明した情報を“SP”に報告しますね」

と、佐々木は、スマホから“SP”の処に掛け、“特異体質”で得た情報の提供をしていた

 

暫くして、連絡が終わりスマホを閉じると

 

「“SP”の中に、ハッカー経験者がいて、その“SNS”をハッキングして、削除された情報を取り出してみると・・・もし分かった事があれば連絡する」

 

と、佐々木は笑みを浮かべながら、私に報告をしてきた

 

私も、佐々木の笑顔につられ、顔が綻び

 

「そうか・・・よかったではないか、佐々木君・・・君の得た情報を基に引き続き調べられて」

と、言うと、佐々木は

 

「はい!!!総理」

と、満面の笑み浮かべ答えた

 

 

私は、元気になった佐々木の様子を見て安心し、溝口財政省事務次官の妻子誘拐事件の情報を待ちながら

 

”重要な地位にいる官僚の安全保障の法案”を作ろうをした時

 

 

私のスマホから、“見た事の無い電話番号”の連絡が鳴っていたので、怪しみながら取ると・・・・

 

「やあ~~駿河総理、元気にしているかい?」

と、軽快な挨拶をしてきた

 

私は、一瞬“こいつ何やねん”と思いながら聞いていたが、その声に聞き覚えがあった

 

「何黙ってるんだ・・・君は本当につれないな~~、私だよ~~人見志郎だよ~~」

と、如何にも長年付き合った親友のようなタッチで、自分の名を言って来た

 

そう、こいつは、私が一番嫌っている、元・諮問機関「経済構造改新協議会」座長及び、人財バンク推進組合長・人財派遣会社カラフル代表取締役社長である

 

“人見志郎”その人であった・・・・・




最後まで読んで頂き、ありがとうございます


佐々木の”特異体質”を以ってしても、”ある集団”の尻尾を掴むことが出来なかった
・・・・
そんな時、駿河の元に”人見志郎”から連絡が入って来た・・・一体どうなっていくのでしょうか?

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第22話 真相が迫った矢先に・・・

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溝口財政省事務次官の妻子誘拐未遂事件の関する情報収集を”SP”に任せ、“重要な地位にいる官僚の安全保障の法案”を策定しようとした処に、人見志郎から電話が来た・・・一体何があったのだろうか?


これから、“重要な地位にいる官僚の安全保障の法案”を策定しよう、忙しくなる時に、私の嫌悪する“人見志郎”とか言う暇人(ひまじん)から、電話が掛かってきたので

 

「人見さん・・・生憎私は、貴方ほど暇ではありませんので、世間話なら、他の人に当たって下さい」

と、怒気を含めて言い放ち、スマホを切ろうとしたが

 

向こうが、何故か慌てたように

 

「駿河君・・・ちょっと待ってくれよ~~~あの溝口財政省事務次官の妻子誘拐に関する事、知りたいと思わないのかい」

と、終始にこやかな声で話しかけられてきた

 

ん?・・・何故、人見が、溝口財政省事務次官の妻子誘拐事件の事を知ってるんだ、まだ何処もその情報を流していないはず・・・

 

と、疑念を持ちながらも

 

「何の事ですか?・・・溝口さんの妻子が誘拐されたって事を、初めて聞きました・・・改めて、溝口本人、警察関係から聞くことにしますので・・・どうも密告ありがとうございます」

 

と、適当に誤魔化し、今度こそスマホを切ろうとしたら

 

「誤魔化しても無駄だよ・・・君が雇っている“SP”を使って、その誘拐を未然に防いだんだろ・・・実行犯を捕まえたのは良いが、何も手掛かりが無かったんだろ」

 

(こいつ・・・何処まで私の事を知っているんだ)と思いながら、人見の会話を聞いてると、私の心情を見透かすかのように

 

「“何でそこ迄知ってるんだ”と思ってるだろ・・・何も難しい事はない、君が雇っている“SP”って、確か「ジャコン・バスターズ」の警備保障部だろ・・・「ジャコン・バスターズ」代表取締役社長の吉永比呂斗(よしなが・ひろと)(森精人・男・53歳)とは、懇意の仲なんでね」

 

と、話してきたので・・・あ~~なるほどなっと思った

 

「ジャコン・バスターズ」に“SP”を頼んだ理由は、初めて“怪物”襲撃された時に、その会社の従業員、長谷部頼隆と狭山武文の仕事ぶりが余りに素晴らしかったのが決め手になったからだ

 

はあ~~もう、誤魔化す必要も無いので

 

「そこまで知ってるのなら、適当にあしらう必要もありませんね・・・吉永さんも少しは、喋りすぎでは」

 

と、言い返したら

 

「そこは大目に見たってくれないか・・・「ジャコン・バスターズ」も人材不足なんでね・・・それに、今回の“溝口財政省事務次官の妻子誘拐”の解決に、私の“派遣社員”も係わってるんでね」

 

と、返答してきた

 

おいおい、何なんだそれは・・・これも、人見の私に対する“嫌がらせ”か?

 

「あんた・・・それを理由に“人財派遣”についての規制緩和を要請して来たのか・・・以前の“駿河義弘”なら、そうしただろうが、“私”の場合は簡単ではないぞ」

 

と、牽制したが

 

「君は、何を構えているんだ・・・その事で電話をした訳では無い・・・警告しに来たんだ・・・“SC”の連中は、決して表立って、“この世界の物事を動かす事”はしないぞ・・・

 

まあ具体的に言えば、この異世界の人々が普通に使われている“SNS”の中に潜む、その連中のみが使っている“SNS”を使って、実行者に指示を出してるんだよ・・・

 

まあ~その“SNS”に、下手にハッキング等をしたら、その“連中”に命を奪われる処か、その親族まで根絶やしにされるぞ」

と、どんでもない警告を教えてくれた

 

あ、いかん!!!

 

既に“SP”に、その“SNS”のハッキングを依頼してるのだ

 

私は、慌てて

 

「そんな重大な情報をありがとう!!!直ぐに連絡しなくてはならない処が出来たんだ、この電話切らせてもらうぞ」

 

と、その“ハッキング”をしている“SP”を止める為、スマホを切ろうとしたが・・・・

 

「そう、慌てなさんな・・・どうやら、その“SNS”の存在をどの様に知ったのか分らないが、君は既に得ていたんだな・・・安心し給え、その“ハッカー”も私の“派遣社員”で、その連中に知られる事なく“ハッキング”出来る“裏技”を持っているからな・・・じゃ~~上手くその犯人が見つかると良いのだがな」

 

と、向こうから勝手に切られてしまった・・・相変わらず“身勝手な奴”だと憤慨したが、“SC(選ばれし・子供達)”の連中の連絡手段が分かっただけでも“良し”として、その感情を抑えた

 

それに、“人にバレずに”ハッキング“出来る裏技”“と言ってたが・・・多分、それは”特異体質“だろとも感じた

 

 

そう言えば・・・私の“命の危機を察知する特異体質”の反応もない・・・

 

さっき慌てた自分に、気恥ずかしさを憶え、頭を掻きながらその恥を隠した

 

その私の姿をみていた、秘書の佐々木は

「総理・・・頭、痒いのですか?この処、“法案つくり”などに忙しくて、ゆっくりとお風呂に入ってないのでは」

と、“天然にボケた”気遣いをしてきたので

 

「ただ、気恥ずかしくて頭を掻いただけだ・・・大丈夫、ちゃんと風呂には入れてるよ」

と、私も、気遣いながら“突っ込み”を入れた

 

 

少し間をおいてから

 

佐々木が

 

「さっきの電話、人見志郎からですね・・・何を話されたのですか?」

と、聞かれたので

 

「“溝口財政省事務次官の妻子誘拐事件”についてのアドバイスをしに電話をしてきたみたいだ・・・・佐々木君なら、私のさっきの“経歴”を観れるだろ」

と、言ったら

 

佐々木、私の顔をジッと見つめて“相手の経歴を観る特異体質”を発動していた

 

そう言えば・・・佐々木の顔って“こんなに可愛かった”のか、年甲斐もなく感じてしまい、顔が火照ってしまった

 

佐々木、納得した面持ちで

「なるほど・・・“SC”の連中って、こんな風に連絡を取ってたのですね」

と、言った後、ほっとした面持ちで

 

「“ハッカー”の人・・・人にバレない“ハッキング”の裏技を持っていて、安心しました」

と、胸を撫でおろしていた

 

佐々木、再び私の顔を見た後、首をかしげながら

「どうしたのですか?総理・・・急に顔を赤くして、熱でも出たのでしょうか?」

と、私の額に手のひらを引っ付けてくるので慌てて

 

「だ、大丈夫だ・・・・一時的に高揚しただけだ」

と、あたふたしながら、佐々木の手のひらを躱した

 

手のひらを躱された、佐々木、ぷすっと頬を膨らませ

「もう・・・総理、私、心配してたんだからね」

と、少し拗ねながら言ったあと

 

「総理が大丈夫なら、安心しました」

と、可愛らしい笑みを浮かべていた

 

私は、佐々木のその微笑みに、一瞬“ドキッと”したが、そう言えば・・・

 

「佐々木君の“特異体質”って、“人の感情”まで観る事ができるのか?」

と、質問をしたら

 

佐々木、“う~ん”と頷きながら

「それは、流石に観れないですね・・・“人の心の中”までは観たいとは思わないですね」

と、答えてくれた

 

それを聞いた私は、佐々木の事を“可愛いな”と感じた事が知られること無いと、ほっと胸を撫でおろしていた

 

「あっ!!私のスマホが鳴っています・・・“ハッキング”してる“SP”の方からメールが来ています」

と、言って、佐々木はメールを開き、“犯行を指示した者の顔写真”観ていた

 

「この人は・・・」

と、一言呟いたあと

 

「関東広域反社会的組織・金嶺会(かねみねかい)の下部組織・根岸組組長、根岸達也(獣精人(馬耳)・男・65歳)ですね」

と、驚いた表情で解説してくれた

 

その後、佐々木は、その“根岸達也”と言う男の顔写真を見ながら“特異体質”を発動していた

 

「根岸達也自身は“SC”のメンバーで無い事、また“特異体質者”で無い事・・・この男が、実行犯の5人を“SNS”を使って指示を出していたみたいです」

と、その“顔写真”を観ながら、情報を引き出し

 

「その“命令”をした者が・・・上部組織の金嶺会・会頭、金嶺茂治(かねみね・しげはる)(地精人・男・70歳)ですね」

 

とうとう“黒幕”と言うべき“溝口財政省事務次官の妻子誘拐未遂事件”の首謀者を突き止める事ができた

 

「やりました!!!総理!!!!・・・やっと首謀者を炙り出す事出来ました」

と、佐々木は小躍りしながら喜び

 

「でかしたぞ!!!佐々木君!!!!・・・・後は、首謀者である“金嶺茂治”と言う男の顔写真を入手すれば、もしかしたら“SC”との繋がりも分かるかもしれないぞ」

 

と、私も嬉しくなり、佐々木と共に喜びあった

 

その後、“SP”に連絡し、その“金嶺茂治”の顔写真を入手し、佐々木は、再び“特異体質”を発動

 

だが・・・・佐々木は困った顔をしながら

 

「この顔写真から、金嶺茂治もやはり、“SC”のメンバーでなく、“特異体質者”でも無いですね・・・でも一年前までの“経歴”しか観る事が出来ず、“その事件の経歴”はありません・・・もしかしたら、この“顔写真”・・・“一年前”に撮影した物ではないでしょうか」

と、言って来た

 

なるほど、佐々木の“特異体質”は・・・“顔写真”の場合、その写真を撮った日までしか見れないのかと推測した

 

「それなら、最新の“顔写真”を手に入れれば、判明するって感じだな」

と、私は佐々木に話しかけると

 

佐々木はにっこりと笑い

「はい!!!それでは、“SP”に連絡して、最新の“顔写真”を入手しましょう」

と、返事したあと、スマホを取り出し連絡していた

 

私は、佐々木が”特異体質“を使いすぎていると心配になり

「佐々木君・・・君は“特異体質”を使いすぎていると思う・・・ここらで休んだらどうだ?」

と、提案した

 

佐々木は、困った面持ちで

「いえ、大丈夫です・・・」

と、無理をしようとしたので

 

私は、真剣に

「やはり、駄目だ・・・休憩をとってくれ」

と、咎めた

 

佐々木、にこっと笑い

「総理がおしゃるなら・・・」

と、言った後、私の議員室の仮眠室まで行って休憩をしてきた

 

私は、1人ソファーに座りながら・・・

 

(何時までも、佐々木1人だけ頼るわけにはいかない・・・あと何人か“情報収集”の出来る者がいれば助かるのだけど・・・)

 

と、思いながら、たそがれていた

 

 

その後、10分くらい経ってから

 

「大変です!!!!総理!!!!」

と、佐々木がスマホを握り締めながら慌てて、仮眠室から出てきたと思ったら、急にテレビをつけだした

 

すると・・・・根岸達也、その上の者の金嶺茂治が、何者かによって襲撃され死亡、屋敷や組事務所などが燃え上がり、まるで一切の“証拠”を残さない位の破壊の限りを尽くしていた映像が、テレビの報道番組の速報から流れていた

 

私と佐々木は、唖然としていた・・・これから、“溝口財政省事務次官の妻子誘拐未遂事件”の真相を迫る事が出来ると思った矢先に・・・




最後まで読んで頂きありがとうございます

人見志郎から、”SC”の連絡方法を知る事が出来き、その上”特異体質者”らしき”ハッカー”と、佐々木の”特異体質”をもって、首謀者を割り出す事ができた

だが、それを知る前に、その首謀者が何者かによって消されてしまった

この後、どの様にして、その首謀者を操っていた者を見つけることが出来るのだろか?

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第23話 団結と連携

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溝口財政省事務次官妻子誘拐未遂事件がうやむやになったが
「重要な地位にいる官僚の安全保障の法案」造りが始まった


私は、この異世界の日本国内閣総理大臣の駿河義弘

 

中身は、現実世界で、事故で亡くなり、この世界に転移した、只の政治オタクの一般サラリーマン

 

“溝口財政省事務次官の妻子誘拐未遂事件”の真相を突き止めるれそうになった処で、重要参考人となる反社会的組織に所属する2人が、何者かによる襲撃で死んでしまい、あらゆる証拠となるものが破壊された事により失ってしまった

 

秘書の佐々木は、それを報道番組で知り、折角“特異体質”で、真相に近づけたのに、振り出しに戻ったと、相当落ち込んでしまい、何とか励ましてある程度、元気を取り戻してくれた

 

その事件の真相は、私の所属する“SP(警護班)”に任せ、早速“重要な地位にいる官僚の安全保障の法案”の策定に取り掛かり、政策秘書や、アドバイザーの弁護士の協力を得て、たった3日で法案が完成した

 

佐々木曰く

 

「総理の“相手の能力を無限大に発揮させる特異体質”の効力と範囲が拡がったのが原因でしょう・・・総理と仕事をすると、みんな“頭が冴え、身体が漲り疲れ知らずになっている”と言ってます」

と、驚いていた

 

これが、日本国国民全員にその“特異体質”に触れれるようになったら、どれだけ良いかっと思ったほどだ・・・

 

 

・・・・・

 

 

“重要な地位にいる官僚の安全保障の法案”の原案を、私の同志でもある、私の政権の民自党・政調会長をして貰っている「日本の国力と威信を護る会」代表・為永議員と、井之頭議員と共に「国民たちを豊かにし、日本国を繁栄させよう会」を支えていた現代表・金森誠治(かなもり・せいじ)地精人(ドワーフ)・男・45歳)に

 

「是非とも、この“法案”を、それぞれの会に発表し、意見や提案をして欲しい」

と、“重要な地位にいる官僚の安全保障の法案”の原案を渡し、意見を求めた

 

為永議員が、“原案”を読みながら

 

「この法案をぱっと読んでみると、重要な地位にいる官僚だけでなく、国会議員や地方議員、重要な地位の地方公務員の身体と命の安全保障をすると、それを賄う為の膨大な人材が必要ですね・・・」

と、口ずさみ、その後、考え事をしながら

 

「正直、警察や防衛隊・・・それに関連する人財だけでは、人手が足りませんね」

と、語ってくれ

 

金森議員も、その意見に同調し

「“掛かる費用”は、直ぐに作れるが・・・人材とそれに伴う道具(機材)を揃えるとなると、長い時間かかりますね」

と、おっしゃってくれた

 

「実は“そこ”がネックなんですよ・・・」

と、私が嘆いたあと

 

3人は、“う~~ん”と呻きながら、腕を組み考え事をしていた

 

そんな時、為永議員、何か閃いたのか

「あっ!!!そうだ!!!!」

と、唸ったあと

「この際ですが、日本国民は、個人主義が行き過ぎたせいか、“お祭り”や“町内会”、“消防団”、“自警団”などが廃れ、人々の“連帯感”が失って来ています」

 

と、言った後、金森議員も

 

「そうですね~~、日本の多くの企業も、昔は“日本型経営”と言われた、経営者と従業員が、企業体の維持と発展にお互いに能力を出し合い“連携”を取ってたものが・・・バブル崩壊を切っ掛けに、“日本型経営”は、企業が“新しい時代”に対応できない、昔懐かしい“ビックバン”とか訳の分からないキャッチフレーズに惑わされ、“サラリーマン利権”など、散々な非難の上で、日本民族得意の“連携プレイ”の一つ“日本型経営”が潰えてしまったのですからね」

 

と、おっしゃり、日本国民の“団結・連携”についての話まで飛躍し、大いに議論が盛り上がっていた

 

 

日本企業特有の経営者と従業員が一体になって“連携”し、日本経済を邁進し、カメリア合衆国をも凌駕した“日本型経営”を、カメリアを後ろ盾にしている“SC(選ばれし子供達)”が、危機感をもって、何かといちゃもんを付けて潰したのが真相だろう

 

 

それだけでなく、マスコミなど情報発信媒体を使って・・・

 

やたら“所構わず、誰にでも自己主張をして良いのだよと言う個人主義”を謳って、国民の“連携”を崩し

 

その上で3S(スポーツ、スクリーン、セックス)を推進し、国民を快楽に堕とし“政治”に感心を持たせないように仕向け

 

やたら“サクセスストーリーを流し誰でも成功する”と宣伝し、国民に無理な競争をさせ心の余裕を持たせず

 

過去の戦争で傷ついた国の人々、女性、社会的被差別者などを使って、“弱者だから大事にしろ”と持ち上げ、国民の心に贖罪感を植え付け

 

ある国民は特別扱い、その国民は不遇扱いと仕訳をし、国民間で“対立”をさせ

 

団結力ある良き“カリスマ”をスキャンダルや中傷誹謗し叩き、国民間に“不信感”を植え付け

 

人を助けたのに、助けられた人が、助けた人に対し被害の訴訟が起きる事例を、事細かく、しかもその事例が如何にも多い事を報道し、国民間で“助け合い”の精神を払拭させ

 

“デモ”や“集会”などの“団結して世の中に意を唱える”行為に対し、“迷惑行為”と中傷したり、その事を報道しなかったり、行政機関が許可を降ろさなかったり

団結した時の不自由・理不尽さ・不正行為をする醜い部分を大々的に宣伝し、国民が団結出来ないよう仕向け、言論を封じ込める

 

見事に、国民の“団結・連携”と言う“横の繋がり”を破壊していき、“不信・諍い”の種をまき、バラバラの“個人”にし、国民を纏める一部の者が、テレビ・ネットを通じての“縦の繋がり”を作り、バラバラの国民を誘導する

 

最終的に“SC”は、国民・・・いや人類すべてを、“団結する事が出来ない、お互いに助け合う事が出来ない”そして、“SC”と言う支配者から扱き使われ、ギリギリ生きる事の出来る“餌”しか与えられない“家畜ロボット”に仕上げ、永遠の固定した階級制度を構築する

 

人を人と思わない、下劣で鬼畜な、“人間牧場”のような支配体制を構築しようと企む“SC”には、唾棄してしまう・・・

 

何の為に、私たちは生まれてきたのだ・・・家畜になるために生まれてきてないのは確かだ・・・

 

そして、“SC”なる集団が何故、そこまでして人を支配しようとするのか?

 

そう、私が考え事をしている間に

 

 

「バラバラに成りかけた国民を一つに纏め“連携”出来きれば、最終的に“重要な地位にいる官僚の安全保障”に繋がるかも知れないです・・・・俗に言う“隣の人は良く知っている”って事になり、何か異変があれば直ぐに対応できるし、危害を与えようとする連中も直ぐにバレてしまうので、そう簡単に手出しが出来なくなるでしょう・・・今は、昔みたいに特定に者でしか扱えなかった“テレビ”だけではない・・・多数の人たちが扱う事の出来る“インターネット”もある・・・・」

 

と、為永議員は語り掛け

 

「為永議員のおっしゃる通りです・・・本来なら啓蒙を以って、国民を一致団結させるべきですが、今の社会情勢・国際状況ではとてもじゃないが間に合わない・・・・法律を以って、強引に国民を“団結”させながら、それによって皆が幸福になるよう説いて行きましょう・・・『国民の“団結”する権利の保証と、緊急事態に備えての平時の“団結”の義務の法案』も作成してはどうでしょうか」

 

と、金森議員も、為永議員に同調し、“団結のための法案”造りをする事を提案

 

「それは良いですね・・・国民の基本的人権を基に、国内・国外あらゆる不測事態を想定しながら、どの様にして国民が“一致団結”し“連携”出来るよう“法律”に落とし込んでいかないとね・・・その法案造りを、為永議員、金森議員に頼めないでしょうか?」

 

と、2人にその法案造りを頼むと

 

「了解しました!!!」

と、為永議員、金森議員は快く返答してくれた

 

 

後に、「重要な地位にいる官僚の安全保障の法案」と共に「国民の“団結”する権利の保証と、緊急事態に備えての平時の“団結”の義務の法案」に国会に提出

 

「重要な地位にいる官僚の安全保障の法案」に関しては、最初は“何で一部の人間だけに国債発行するんだ!!!”とかの批難があったが

 

“その人たちは、色んな処から命が狙われいる事”を、国民に説いていったが、最初は信じてくれなかったので、私自身の身の周りの事、溝口財政省事務次官など、重要な地位いる者に対しての危害事例を持ち出すと、やっと国民は納得してくれた

 

「国民の“団結”する権利の保証と、緊急事態に備えての平時の“団結”の義務の法案」については、国民も思う処があったのか、それほど非難をうけなかった

 

だが、一部の“何かと色んな権利”を主張する集団が“国民を一つに纏めて、戦争にもって行くつもりだ!!!反対!!!!”と叫んではいたが、国民に総スカンを喰らって、これ以上何も言わなくなった

 

この様に、2つの法案に対して、国会でも世間一般でも、賛否の議論はなされたが、最終的にこれらの法案が可決され、施行された後は、色んな問題が発生したが、その都度改正していった

 

 

これで、官僚たちも安心して国家運営に邁進出来るし、国民も“個人主義”の行き過ぎへの反省と“団結・連携”に対しての見直しも出来て、日本国が上手く繁栄出来ると感じている

 

そして、短期間の内に、官僚の質も上がり、国民も“団結と連携”が出来るようになっていった

 

これが、これから起こりうる“大きな事変”に、おおいに貢献するとは、私も周りの人々も露とも知らなかった




最後まで読んで頂きありがとうございます

「国民の”団結と連携”する法案」も通し、”個人主義”が行き過ぎた国民も反省し、不自由ながら”団結と連携”を見直し、それに倣う努力をし始めた

これが、これから起こりうる事変に役に立つとは・・・・

今年最後の投稿です・・・来年も是非ともよろしくお願いいたします


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第24話 前哨戦

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順調に、日本国を立て直していく、内閣総理大臣・駿河義弘に転移した、政治オタクの一般サラリーマン

そんな時に、一波乱が訪れた


『重要な地位にいる官僚の安全保障の法案』

『国民の“団結”する権利の保証と、緊急事態に備えての平時の“団結”の義務の法案』

 

の2つ法案、何とか紆余曲折を経て、国会を通し施行してから、1週間が過ぎた時

 

「東京チュッキーランド」と「NSJ(ナーロッパ・スタジオ・ジャパン)」にて、多数の“怪物”が出現し、多大な被害の出た事件が起こった

 

その報告と同時に、私は閣僚たちを緊急招集し、「TCL・NSJ“怪物騒動”対策本部」を創設

 

人工的に“怪物”を出現可能と聞かされていたので、“テロ”を想定し、甚大な被害を抑えるために、防衛隊の出動の準備も始めていた

 

警察と「邪魂浄化民営会社」方々の多大なる働きにより、各テーマパーク園内のみの被害と、誰一人として“死亡者”が出ずに済んだ

 

いやはや・・・地域一帯に甚大な被害に、1人も“死亡者”が出ずにすんで、胸を撫でおろしていた

 

 

・・・・・

 

 

事件は終息したが、「TCL・NSJ“怪物騒動”対策本部」はまだ解散はしていない、何故なら、これから情報収集をし、その事件が起こった原因と対策を練らなければならない

 

それらを教訓にし、次に起こった時、あらゆる面で迅速に対応するためだ

 

警視庁からの報告では、“温暖化”などの気候変化により“怪物”が発生・・・人工的でなく自然発生によるものと断定したの事

 

自然発生と言われるにしては少々違和感があり、何よりも警察の迅速な対応が効して、それぞれの園内のみの被害で済んでいる・・・まるで“事前に知っているか”のような感じだったので

 

私は疑念を持ち、秘書の佐々木に、警察庁長官や警視総監など重要な地位の警察関係の人物たちの最新の顔写真を“特異体質”で調べると・・・・

 

やはり、警視総監の天羽裕壱郎(あもう・ゆういちろう)と言う人物に、何者かが“裏のSNS”を使って、事前に知らせていた事が判明、その“裏のSNS”を調べたが既に消されていた

 

くっ・・・ここでも尻切れトンボか

 

だが、それぞれのテーマパークで、“怪物”を出現させ、混乱に貶めた“実行犯”たる人物の最新の顔写真を、それぞれのテーマパークの“監視カメラ”から手に入れ

 

それらの人物たちの“経歴”を調べると、ある興味深い情報を手に入れる事が出来た・・・

 

 

・・・・・

 

 

早速、その情報を基に、“ある人物”を首相官邸に設置された「TCL・NSJ“怪物騒動”対策本部」に来てもらうよう要請した

 

暫くすると・・・

 

「やあ~~駿河君久しぶりだね~~~君から呼ばれるとは思わなかったよ」

 

いつもの調子のよい声を上げながら、政策秘書に案内されてきたのが

 

元・諮問機関「経済構造改新協議会」座長を務め、私と同じく“転移者”の人見志郎と、秘書と思われる身体のスラッとした魔精人(デビル)の女性である

 

私と閣僚たちが席に着いている錚々たる場面を見た、人見志郎は、眼を丸くし驚いていたが、直ぐに、何時もの笑顔で

 

「これは~これは、駿河君だけでなく、政権の閣僚たちもお集まりになって・・・私は何か光栄な事をしたのでしょうか」

 

と、要請理由も分かってるにも関わらず、何の怯みも無く、調子の良い事を宣っていた

 

私は、調子のよい人見の台詞を無視し

 

「人見さん、遠路はるばる、要請に駆け付けてくれてありがとうございます」

と、淡々と頭を下げ挨拶を交わした

 

人見、私の反応に

 

「何時もながら、駿河君は他人行儀だね~~私は、一日でも早く“お友達”になりたいのだがね~~」

と、口を尖らせながら呟いていた

 

私としては、“日本国”を滅ぼそうと企む奴とは手を組みたくは無いのだけどな・・・

 

「人見さんと、秘書の方・・・目の前のソファーに着席をお願い致します」

と、2人に促すと

 

やれやれと言った感じを醸しだす人見と、終始落ち着いた佇まいの秘書は、私の言われるがまま、ソファーに座ってくれた

 

私は、政策秘書に“実行犯”が写った二枚の写真を渡し、人見の座るソファーまで持って行かせ

 

「人見さん・・・この写真の人物たちを見て下さい・・・確か貴方の人財派遣会社に勤めていた者たちでしょう」

 

政策秘書から手渡され、写真を見つめる人見

 

「あはははは~~~」

と、急に笑い出したと思ったら、困った顔をしながら

 

「あの2人・・・急に居なくなったかと思ったら、TCL(東京チュッキーランド)NSJ(ナーロッパ・スタジオ・ジャパン)で“怪物騒動”を起していたのか」

と、答えた後・・・・

 

私を疑いに近い目で見つめながら

 

「よく、この二人の“経歴”を調べる事が出来ましたね~~私の会社に所属する“派遣社員”の“経歴”は徹底的に“秘匿”してるはずなのにな」

と、顎を擦りながら語って来た

 

秘書の佐々木の“特異体質”で調べ上げた事は言える訳でなく

 

「その情報を得る方向は、所謂“企業秘密”だ・・・・この“実行犯”たちの行方を知っていますか・・・庇いだてすると、刑事罰に処されますよ」

と、人見に凄むと

 

人見の奴、呆れた顔をしながら

 

「刑事罰に処されると言われましてもね・・・私も、その2人を探してるのですよ~~」

と、何の躊躇もなく話し

 

私の顔を覗き込むように見つめ、不気味な笑みを浮かべながら

 

「だったら、裁判所から“令状”を貰って、私の会社に“家宅捜査”でもしてくれれば良いですよ」

 

と、宣ってきた

 

その後、人見とその秘書が、ソファーから立ち上がり

 

「これ以上、私を尋問しても、TCLとNSJの“怪物騒動”の真相なんて出てきませんよ・・・知らない事を“知ってる”っと言えませんからね」

 

と、言ったあと

 

「じゃ~~帰らせてもらうよ」

と、私と閣僚たちに背を向け、首相官邸から出て行こうとした

 

まあ良いだろう・・・その間にも佐々木に、人見の“経歴”を観て貰ってたからな

 

「人見さんご苦労様です・・・では気を付けて帰って下さい」

と、私は、再び人見に頭を下げた

 

そしたら・・・人見が急に、私の方を振り向き

 

「何故・・・私を引き留めようとしないのだ」

と、悲痛な面持ちで叫んできた

 

私は、“こいつ、何を言ってるんだ”と思い、顔を強張らせていた

 

その間にも、周りは“シーン”と静寂の時を暫く送っていた

 

「もういいや~~」

と、人見が拗ねながら嘆くと、その静寂の時を終わらせた

 

何を思ったのか

「そう言えば、“怪物騒動”が起こったテーマパークって、二つとも“外資資本”でしたね・・・」

と、囁いた後、人見とその秘書は今度こそ首相官邸を後にした

 

TCLとNSJの“怪物騒動”の関する情報の収穫出来なかった為、閣僚たちは、ゲンナリとして肩を落としていた

 

私は、閣僚たちに謝罪した後、それぞれ帰路について貰った

 

 

 

「佐々木君・・・人見から“情報”を得る事は出来たか?」

と、問い質した時

 

佐々木の顔が青白くなっていて、額には“脂汗”を流していた

 

そんな佐々木を見た私は、慌てて

 

「どうしたんだ!!!佐々木君!!!一体何があったんだ」

と、大声で宥めた

 

「あの人見の秘書・・・私と同じ“人の経歴を観る”特異体質者です」

と、身体を震えながら

 

「あの秘書・・・朝宮まりあ(あさみや・まりあ)は、総理を始めとして、閣僚の皆さんや、私の“経歴”まで観て回っていました・・・すでに、私が、“朝宮まりあ”と同じ“特異体質者”と言う事も、向こうは知る事となったでしょう」

と、続けて声を絞る様に答えてくれた

 

そうか・・・とうとう、人見の方にも“人の経歴を観る”特異体質者を得る事が出来たのか

と、嘆くよりも

 

私は、佐々木の精神状態の方が心配で堪らず

「大丈夫か!!!佐々木君・・・済まなかった・・・君に辛い思いをさせてしまって」

と、無意識に佐々木の両下腕を掴み、慰めていた

 

私の不甲斐なさのせいで、佐々木を追い詰めてしまい、自分自身が悔しくて堪らなかった

 

佐々木は、にっこりと困ったような微笑みを浮かべ

 

「ご心配かけさせてしまって申し訳ありません総理・・・私は大丈夫です、だから・・・」

と、私は、佐々木の両下腕を掴んでいたのに気づき、慌てて離した

 

その後、佐々木は腕を上げ、袖を捲り、細腕ながら力こぶ作りながら

 

「こう見えても、私は“強い”のですよ~~」

と、私と佐々木自身を鼓舞していた

 

私は、ふっと笑みながら“佐々木君・・・無理してるな”と思い、そっと佐々木を抱き寄せ

 

「ありがとう・・・佐々木君・・・でも、無理はするなよ」

と、優しく宥めた

 

そしたら、今度は・・・・

「そ、総理~~恥ずかしいです」

と、叫んで

 

私を突き飛ばし、後ろのソファーに座るかたちで転ばされた

 

佐々木、驚愕しながら

「ご、ごめんなさい~~総理~~」

と、泣きながら謝ってきた

 

私は、佐々木の慌てぶりに翻弄されながら

 

「ま、まず落ち着こうね」

と、諭していた

 

 

・・・・・

 

 

暫くして、ソファーに座り、落ち着いた佐々木に、私は真剣な面持ちで

 

「人見とあの“実行犯”たちの様子はどうだった?」

と、問い質したら

 

佐々木は、真剣に私の眼を見ながら

 

「はい・・・確かに、人見が“実行犯”2人に、それぞれのテーマパークの“怪物騒動”の指示を出している様子を観る事が出来ました」

と、応答した後、ため息をつき

 

「物的証拠となる物は、すべて処分をしていました」

と、嘆いていた

 

やはり・・・その“怪物騒動”の首謀者は、人見志郎だったのか

その首謀者を知ったとしても、“物的証拠”たるものが無ければ、訴える事も出来ない

また、“物的証拠”があったとしても、“権力”によってもみ消すだろう

 

これが“権力者”の“特権”だと思うと腹立たしい・・・

 

そう、思いながらも

 

「あの“実行犯”たちの行方も、人見から観る事が出来たか?」

と、佐々木に再び問い質した

 

佐々木、急に肩を落とし、泣きそうな顔をしながら

 

「申し訳ありません・・・それを観ようとした時に、あの朝宮の“特異体質”に気づき、それに囚われてしまって、観る事が出来ませんでした」

と、頭を下げ謝っていた

 

私は慌てて

 

「佐々木君、落ち込む事は無い・・・充分に情報を得る事が出来たよ・・・人見がTCLとNSJの“怪物騒動”の首謀者だと言う事も分かったことが大きな収穫だよ」

と、励ました

 

佐々木、にっこりと笑みを浮かべ

 

「ありがとうございます、総理・・・お役に立てて嬉しいです」

と、何時もの明るい状態に戻ってくれた

 

私は、その佐々木にほっと胸を撫でおろしながら

 

人見の奴・・・一体何の意志を持って、TCLとNSJの“怪物騒動”を起したのだろうか?

 

そして、人見が首相官邸を出て行くときに残した“外資資本”と言うキーワードに何か、人見の意志のヒントが隠されているのか?

 

益々、謎を残したままの“怪物騒動”だった

 

ただ、教訓としては、“テロ”への対策を一日でも早く取り掛からなければと感じた次第だった




最後まで読んで頂きありがとうございます

TCLとNSJの怪物騒動の首謀者が、人見志郎だと、佐々木の”特異体質”で知る事が出来き、同時に、人見の秘書・朝宮まりあも、”人の経歴を観る”特異体質者であることも判明

お互いの”秘密”を知り合う様になった、駿河と人見・・・これからどうなっていくのでしょうか?

そして、人見がどんな意志で”怪物騒動”を起こしたのだろか?

スリルとサスペンスを是非ともよろしくお願いいたします

因みに、NSJの怪物騒動は、もう一つの作品「大手会社を首にされ、のし上がり〆た」のシリーズ・ストーリーになっています


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第25話 景気が上昇する日本

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TCLとNSJの怪物騒動と言う、”テロ”事件が起こってしまったが、それでも景気回復の障害にはならず、日本国は東洋一の経済大国へと返り咲いた


5種の人種が何気なしに1つの民族として生活をしている異世界の『日本国』

 

私は、その日本国・内閣総理大臣を務めている駿河義弘・・・龍精人(ドラゴニア)という人種であり、元は、現実世界のホモサピエンス・黄色人種・日本人の政治オタクの一般サラリーマンである

 

衆議院選挙から、半年の月日が流れ、私は次々に「積極的財政出動」に関する政策を次々に打ち出し、無限に近いほど積極的に通貨発行・国債発行をし、国内投資をする事より

 

30年以上「緊縮財政」政策を打ちだされ、不景気・経済を疲弊させ、もう発展途上国に成りかけた日本国を、1960年代の「高度成長期」まで景気を上昇させ、東洋で一番の経済大国に返り咲いた

 

 

国民の賃金及び、中小零細企業の収益を、それに関する政策を中心したお陰か、爆発的に上昇した

 

一般サラリーマンの大半を占める国民は、確実な「国家」による保障があり、賃金が上昇したことにより、安心して購買意欲や、事業を始めるなどを行われるようになり、積極的に国内の需要が増してきた

 

国内の需要が増してきた事により、中小企業零細企業は、更なる設備投資・人材育成を行い、品質が最高の独自の製品やサービスを“国内”で創造し

 

懐の温かくなった国民達は、不景気の間では売れていた“途上国”で造られた、安くてまあまあの品質の製品が売れなくなってしまい

 

大手企業も、今まで海外で作られていた物を、徐々に国内で作らせるようにシフトしていった

 

 

それと、今まで不景気の間に、従業員を最大限まで“こき使って”きたり、派遣社員や外国人を安い賃金で雇い、人材の育成をしてこず収益を上げていた企業は、人離れが起き倒産する憂き目を見たり

 

大手企業でも同じく、人離れが起きてしまい、事業が立ち行かなくなり組織が縮小したり、収益が下がったりなど、今まで溜めてきた“内部留保”を食いつぶす結果になってしまった

 

躍動する中小零細企業を尻目に、“全国経済同志会”を代表する大手企業の凋落(ちょうらく)ぶりには、溜飲が下がった・・・

 

何故なら、その経営者共は、自分たちが1960年代の「高度成長期」時代は、先達たちから大事にされた癖に、自分たちが後進を育てる立場になった時は、その後進を見捨て、育てずに放置した当然の報いであった

 

その大手企業に依存し保身を図っていた“経営者”たちも、不景気の最中で、自己のキャリアを懸命に積んできた後進に押され、続々と引退をしていった

 

代表例が、日本最大の自動車メーカー大企業「よこみち自動車」の経営者・殿道広長(とのみち・ひろなが)を中心にした経営陣は、社内従業員組合のクーデタにより引退を余儀なくされ、生産の国内回帰と従業員の待遇を優先にした新経営陣に生まれ変わった事だった

 

社内クーデタが起こった原因が、「よこみち自動車」の下請けだった中小零細企業たちが、「よこみち自動車」から独立し、独自に自動車を製造販売し、業績を上げ国内シェアを侵食していった事の危機感と、それの対応遅れからの不満が原因と報道されているが、本当の原因は従業員の不遇と、低賃金の外国人雇用を優先した事だったようだ・・・・

 

 

この日本国の復興と飛躍ぶりには、カメリア合衆国を始めとした先進国の国々や

 

ひと先早く経済を立て直し、世界の覇権を握ろうとしている隣の大陸・大華民人共和国

 

世界の行方を傍観し、静かに世界を飲み込もうと企む北の大国・ロレシア連邦共和国

 

そして他の世界の国々が口を揃えて

 

「またしても、日本に奇跡が起こった!!!」

 

と、驚愕していた

 

最初の奇跡である、カメリア合衆国との戦いで敗戦、焼け野原国家となった日本が、数年で先進国の仲間入りに成るほどの大国に復興した事にちなんでの事だろう・・・

 

 

・・・・・

 

 

議会が終了し、国会議事堂の衆議院会議室から出て通路を歩きながら・・・

 

「日本が完全に景気が回復し復興するのに、最低は3年以上掛かると思っていましたが・・・まさかほんの半年でここまでなるとは思いませんでした・・・ただ、「積極的財政出動」の政策を国会に通しただけだったのに」

 

「積極的財政出動」派の国会議員たちは、すっかり様変わりした日本の様子に驚愕していた

 

「日本のポテンシャルは元々高いし、国民も他国と違って素直な処もありますからね・・・それを、バブル崩壊後のリーダー共が、自身の国家民族を下卑し、この国を貶めていましたからね・・・それを駆逐し、正常な状態に戻しただけですよ」

 

と、私はにっこりとしながら語っていた

 

そんな時、私の後ろから

 

「駿河君、こんな処にいたのか~~」

と、叫んでるのが聞こえたので、その方向に振り向くと・・・

 

半年前の衆議院選挙で、議席を減らしたが、それでも最大派閥である“四方派”の代表の四方友蔵(しかた・ともぞう)が満面の笑みを浮かべながら

 

「やっぱり、儂の眼に狂いは無かった~~君のお蔭で、この鬱屈とした日本を見事に復興したのだからな~~天晴なものだ」

 

その後、胸を張りだし

 

「儂は、地元では“日本の救国者”を引き揚げた偉大な人物だと言われてな~~~もう、鼻高々やわ~~」

 

と、自慢げに語っていた・・・

 

私は、そんな四方にドン引きしながら、笑顔をたやし

 

「そ、それは良かったですね・・・これも四方議員と“四方派”の国会議員たちのご尽力のお蔭でもありますから」

と、謝意を示した

 

「そうだろ、そうだろ~~~儂たちのお蔭だろ~~」

と、四方が笑いながらおっしゃり、突然私の手を握りだしたかと思うと

 

「是非とも、駿河君が、儂の跡を継ぎ“四方派”の代表になって貰いたいのだが・・・」

と、“四方派”へのお誘いをしてきた

 

「私を、民自党最大派閥“四方派”の代表にして頂ける事は、大変うれしいですが・・・もう少し、考えさせて下さい」

と、私は、丁重にお断りをした

 

私の断りの言葉に、肩を張っていた四方は、まるで“しょぼくれたお爺さん”の如く肩を落としながら

 

「また、気が向いたら声を掛けてくれ」

と、とぼとぼと歩きながら、私たちから離れて行った

 

傍にいた、私と共に色々と「積極的財政出動」の政策に携わり、「日本の国力と威信を護る会」リーダーの為永議員が

 

「総理・・・四方元幹事長から直々に民自党最大派閥の長にしようと、お誘いを下さったにも関わらず、即答でお断りするとは勿体ない」

と、少々呆れた感じでおっしゃって来たので

 

「確かに、四方派の議員たちは、そのNo2の味元(みもと)議員を始め、ちゃんと「積極的財政出動」に関する説明をすれば、直ぐに理解を示すほどの柔軟性をもった議員たちが多かった事は憶えている・・・だが唯一、“大華国”との関係に関しては、私とは相いれない」

と、為永議員に返し、困った顔で笑みを浮かべながら

 

「それに、長年、四方を支えてきた、味元議員の立つ瀬もないでしょう」

と、言葉を付け加えた

 

為永議員は、少し考え事をした後

 

「確かにそうでしたね・・・“大華国とは友誼を持て”と言う四方派と、私や総理のような“大華国とは、距離を置いて警戒しろ”とは相いれないし、味元議員の立つ瀬もありませんね」

と、理解を示し、その後

 

「後は、“バブル”になり急激に景気が降下しないよう、今の状態を維持する政策に、また景気が下向きになった時の政策を練っていかなければなりませんね・・・それでは後ほど」

と、言い残し、為永議員と「積極的財政出動」派の議員たちは、私から離れて行った

 

 

秘書の佐々木が笑みを浮かべ

 

「日本が半年で、大華国を抜いて、カメリア合衆国に次いでNo2の経済大国に返り咲いたのは、ひとえに、総理の“特異体質”によるものと思われます・・・日本国民の皆様にも影響を及ぼしたみたいですね」

と、言って来たが・・・

 

「いや、これは、国民の不断の努力の結果だよ・・・私の“特異体質”のせいではないよ」

と、言い返した

 

佐々木は、私の顔をジッと覗いた後、にこっと微笑み、何も言わないまま、私と共に、国会議事堂の廊下を歩いていた

 

確かに、私の2つ目の“相手の能力を無限大に発揮させる”特異体質が、日本国民の能力に影響した事は否めないだろう・・・・

 

それでも、この異世界の日本国民は優秀なために、半年で日本国を大国に返り咲いたことが出来た事には変わりがないのである

 

その後、日本国の景気を上げる事に都合の悪い連中による“報復”が、私たちを初めとする、「積極的財政出動」派の議員たちに降りかかる事は、それなりに予想はしていた




最後まで読んで頂きありがとうございます

次々と打ち出した「積極的財政出動」の政策のお蔭で、不景気の塗れた日本国が、躍動し、世界中を驚かせた

そして、そんな日本国をした事によって都合が悪い連中の”報復”が始まろうとしていた・・・・・


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第26話 起こりうる社会現象と、それに伴う反動

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好景気によって、都合が悪くなった連中の報復と、それを跳ね返すストーリーを描く前に

好景気になった時の副反応と反動についての小説を先に投稿致しました



好景気へと上向き、経済が上昇する異世界の日本、それによって、変貌した社会現象と言えば・・・

 

それは、国民の大半は、所謂“サラリーマン”、健康保険・年金・雇用保険などの保険料の徴収が廃止されることにより、実質賃金が上がり

 

(企業にたいしても、従業員の保険料を払わなくて済むので、その分の利益が増え、国民に対し、確実なセーフティーネットも出来上がったので、容易に“解雇”も出来るようになった)

 

尚且つ、介護や医療、インフラ整備など、直接かつ間接的に“公共機関”と関わる事業に対し、そこで働く人々の賃金を、差異はあるものの、辛い事業内容ほど、今までの2倍から5倍に上げた処、人々がそれらの事業に雇用してもらおうと殺到し

 

今まで、安く人を使っていた民間の事業が“甚大な人手不足”に陥った、以前なら、外国人を使って凌げたが

 

私の政権が“それ”を見越し、「外国人労働者(永住者含む)に対する待遇の取り決め」の政策を既に国会に通していた為、高い人件費に設定し、日本国民を雇うしかなかったのである

 

これも、ちゃんと救済処置もしており、特に“内部留保”の無い、中小零細企業に対しては、一定期間“足りない人件費”の一部を、政府が負担する事になっている

 

その上、健康保険・年金の制度は保険料の徴収は廃止しても、“健全”でしかも、“国民”なら、ほぼ無条件で受ける事が出来るようになったので

 

(但し、生活保護に関しては、雇用保険と統合した為、社会的・身体的理由が無い限り、無限に受けれる訳ではないが・・・)

 

国民は、自分たちの所得が増え、尚且つ、国家の国民へのセーフティーネットに安心感を持ち、ドンドン購買意欲が増し、需要が増え、供給が追い付かなくなり、各企業は、高く人材を雇い、設備投資、人材育成などして、事業展開をしていった

 

各企業は、“需要に供給が着いて行けない”と悲鳴を上げていたが、不景気の時の“何をやっても、需要が伸びない”と、嘆いている時よりマシだろ・・・

 

その分は、政府も協力してるのだから、是非とも“供給能力”の質と発展に頑張ってくれと、そう願っている

 

その“供給能力”こそ、日本国の国家運営の維持や、国家の安全保障にもなるのだからな・・・通貨は、“供給能力”の栄養剤であり、俗に言うと、この“供給能力”は、自分の国のモノだよと言う“信認”でもあるのだ

 

 

・・・・・

 

 

また、変貌した社会現象と言うと、人々の働き方が“がらり”と変ってしまった事だ

 

長年の不景気の為、不遇な雇用を強いられていた、所謂サラリーマンの立場にあった国民は、“もう、人に扱使われるのは嫌だ”と、大きな需要に乗り、ドンドン独り立ち・・・自ら事業を起こす人が急激に増えて行き、それに伴い、それらを“サポートするための制度”も創設した

 

やはり、その制度の中で、“事業資金を提供したが、なんの事業もしない”などのトラブルが発生し社会問題になった

 

優秀な人財が事業を起こす為、それらの流出に頭を悩ましていた大手企業などが、ここぞとばかりに、マスコミなどを使って、“事業を起こす一般国民をサポートする制度”を廃止に持って行こうと追い詰めたが

 

まあ・・・制度自体は無くさないが、制度の使用の条件を少し厳しくし、この制度での違反者には、それなりの経済的罰則を設けていたが、重くする事により解決した

 

この制度を廃止しよとした者たちは不満だろうが、むしろ、事業に失敗した元従業員を再雇用すれば良いだろう・・・

 

全てとは言わないが・・・その者は依然と違って、“社内”若しくは“職種内”の小さな波を泳いでいたサラリーマンの“マインド”から、“生き馬の眼を抜く”荒い波の“市場”に揉まれたであろう、事業者の“マインド”に変ってるため

 

会社全体の俯瞰を観る事が出来き、事業の効率を考えながら仕事してくれるので、逆に使い勝手が良いと思うが、どうだろうかね?

 

事業に失敗した者は、サラリーマンに戻ったり、生活保護に近い雇用保険を貰いながら、“事業で失敗した借金を返しながら”再挑戦を試み、最終的に成功を勝ち取るのである

 

“再挑戦できる”・・・これが不景気だと、一度“失敗”すると立ち直れなかったのである

理由は、好景気の様に簡単に就職出来ず、又、長時間働いても“事業で失敗した資金”を返すのに一杯の所得しか得られなかった為である

 

 

・・・・・

 

 

これは今まで、見なれなかった社会現象だったのが・・・・

 

事業に成功した者達は、更に大きな事業を展開するため、ITを駆使し、仲間を募り、“組合”と言う名の一時的な組織を立ち上げ、“資金と労働力”を出し合い共にその事業に挑戦し

 

成功すれば、“組合”から“株式企業”にして人を雇い入れ(これが、事業の失敗した者の受け皿となる)、“組合”で協力しあった者は、その会社の株主となって、“配給”を貰うようになり、また大きな事業を起こそうと挑戦したり、セミリタイアして贅沢な生活をしだした

 

失敗をすれば、仲間内で“負債”を分け合い“組合”を解散した・・・ここでも、“トラブル”発生するが、それは、政府の出る幕では無いので、各自“自己責任”である

 

さっき言った、組合によって事業展開し、成功した会社の雇用が、事業に失敗した者の受け皿となり、その上、それらの多くの会社が発展してる為、事業を起こす事により、キャリアが磨かれてることが判明

 

各既存企業も、事業に失敗した元従業員を再雇用し始めたり、それなりに優秀な従業員や、辞めて欲しい従業員に対し、キャリアを積ませる為に、事業の独立を進める処も出てきた

 

 

何故この社会現象が生まれたのかと、最初に“組合”による事業展開を編み出した、若き“実業家”を、私の政権の諮問機関「社会経済の維持と発展を検討する協議会」に招き入れ、聞いた処

 

「僕は、同じ日本人として、国家と国民が、貧困で苦しむのを見たくは無かった・・・だから、多くの富裕層を作り、その富裕になった者が、貧困の人を助け合えるような仕組みを作りたかった・・・駿河首相のお蔭で、日本が立ち上がれる基礎を作ってくれ、僕は“その仕組”を構築する事が出来ました・・・本当にありがとうございます」

 

と、その実業家は、涙を浮かべ、私に対し謝辞を述べてくれた

 

私もつい、その実業家の涙に釣られ

 

「いえ、私はただ、君たち国民が幸せになれる土台作りしかしていない、その土台の上で、幸福追求をし、現実のものとしてくれてとても嬉しい・・・ありがとう」

と、答えた

 

私は、国民の笑顔になって、全ての人々が幸せになる国家に立ち直り、素直に喜んでいた

 

 

日本が好景気になり、社会保障も確実になると、国民の皆様は、“雇用”から“自立”へとシフトをしだし、国民自身のそれぞれの“幸福の形”を自らの手で“自己実現”する事により己の自信を取り戻し

 

それを築く基礎を作ってくれた自分の生まれ育った日本国に感謝し、日本国民としての矜持を取り戻し、国際社会に向けて恥ずかしくない行動を取るようになった

 

バブルの時に、色々と“ハメ”を外した事を反省してか、“質素堅実が、経済的に余裕のある者の素養だ”と言って、無駄なモノは買わない、賭け事のような投機的な事は慎むと言った“質素な暮らし”をする事が“ステータス”だと言う風潮が流行り出した

 

この異世界の日本人は、現実世界の日本人より、勤勉で努力家、何処か素直で素朴な処があり、至って優秀な民族だと感じていた

 

過去の失敗も国民自ら悟り、そうならない様、努力している・・・・さて、現実界の日本人は、それが出来るのだろうか?

 

ここまでは、「積極的財政出動」の政策と福祉制度の充実により、日本を東洋一の経済大国にした、いい意味での副作用である

 

 

それでは、その反動としては・・・・

 

普通は、男女が恋をし愛し合い、やがて結婚をし子供が生まれると、男女が協力し愛情を持って子供を育児教育しながら、大人になるまで成長を見守り

 

そして、成長した子供が、愛する伴侶と結婚し、その子供が生まれると、孫として可愛がり、その子供夫婦には、子育てのアドバイスなどしながら、和気あいあいと、家族の絆が確実となり

 

その家族が、近くの他人家族らと、地域の助け合いをしながら絆ができる事により、故郷を作り上げ

 

また、その故郷が、他の故郷と、お互いに足りない処を補い合い交流を始まり・・・最終的に、何とか全てが補い合いあえる“国家”が設立していくのである

 

 

国民の“自立”が行き過ぎてか、所謂“シングル”と言う、男女とも“子供”を独りで育てる社会現象が表面化した・・・不景気の頃なら“不幸の象徴”だったのが

 

好景気・・・特に社会保障が充実したのが原因だろう、自ら望んで“シングル”になり子育てをするのである・・・マスコミなどが、“自立した者のステータス”みたいな風潮だと言い始める始末である

 

(まあ・・・マスコミのスポンサー連中は、この日本国を壊す為に、その様な報道をしているのだからな)

 

それと、夫婦で“子育て”すると、どうしてもお互いの意見が合わず、子育ての意見の違いで、離婚するのが多くなり

 

男女とも、子育てで意見が対立し離婚する位なら・・・と、女性は“精子バンク”、男性は“代理母”と言ったモノを利用し、独りで子をなし育成をしていくのである

 

その“精子”及び“代理母”が、反日国家の人間の場合だと、国家安全保障にも関わるのである(その前に“親権”についての国際的問題に発展しかねない・・・)

 

 

それでも、ちゃんと男女が愛し合い結婚し、子供が生まれると協力して愛情を持って育てる方が断然多いが、自ら独りで子供を産み育てるといった“シングル”を、幾ら自由主義国家と言えど、放置するわけにはいかない

 

まだ、愛情を持って子供を育て、立派な大人に成長させるならまだしも、その子供が自分にとって不利益になったら、児童施設に預けるケースが多くなってる

 

そう遠くない未来では、反抗期の中高生になった子供を、シングル親は路上に放置し、場合によっては、反社会的行動を起こし国家にとって負担になる・・・それどころか、日本国を邪魔、若しくは侵略しようとする外国勢力が、そんな子供たちに“反国家思考”を吹き込み、国家を乱しかねない

 

そう想定すると、大事になる前に対策を練らなければならない・・・やむを得ず“シングル”になってしまった場合を除いた、自ら望んで“シングル”を選んだ人達には、“シングル税”と言う、ペナルティを課す、途中で子育てを放置した者には、その“シングル税”の上に“養育費”に似た経済的負担を掛けさせる政策を策定している

 

(その“シングル税”や“養育費的負担”を防ぐために、偽装結婚を行ったりするだろが・・・それは、個別の事例を積み重ねて政策の変更をしていけば良い)

 

国民の幸福実現の為の政策が、時には、思いもよらない反動が帰って来る時もある・・・政治と言うものは難しいものだと、つくづく感じるのであった

 

 

この後・・・この好景気や社会保障の充実をする事によって、都合が悪い者たちの報復が始まろうとしていた・・・・




最後まで読んで頂きありがとうございます

少し読みにくい小説でしたが、反動の部分についての社会現象は、ある社会主義国家で、実際に起こった事例で、ここ異世界の日本で起こるとどうなるのか、浅い想定ですが書いてみました・・・

他に、色んな反動がかえって来ると思いますが、いつも通り”エンタ”として楽しんでくれると幸いです

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第27話 報復の捏造スキャンダル

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人見志郎が、妙なものモノを持って来て、駿河義弘の議員室にやってきた・・・


私は、異世界の日本国・内閣総理大臣を務める駿河義弘・・・中身は政治オタクの一般サラリーマンだ

 

私の議員室にて、あの同じ転移者で、この日本国の労働環境をぶっ潰した、にっくき“人見志郎”が、妙な“お守り”みたいな電子機器を持って現れた

 

私は、怪訝そうに

「なんですか?この“お守り”は・・・」

と、言うと

 

人見の奴、自慢げに

「君にとっては便利なものだ・・・自分の“特異体質”をダウンロードして、相手にもその“特異体質”を使う事が出来る代物だ」

と、答えた

 

ほう~~これは便利な代物だな・・・確かに“特異体質”を意識すると、最低3日過ぎると身体が動かせないほど疲れるからな

 

要するに、この“お守り”で私の“特異体質”を相手に使わせれば、わざわざ私が“意識”しなくても良いって訳だ

 

人見がにやけた顔で、私の顔を覗き込みながら

 

「それに、君の“特異体質”の1つ“命の危機を救う体質”だったかな・・・しかも、“暗殺者や拉致をする者が君やその関係者の命の危殺を晒す行為をした時点で、その相手が死んでしまうという”進化“までしてるではないか・・・便利な“特異体質”だな・・・成程、君が“誰にも憚らず、国家運営が出来た”のは、これのお陰だった訳だ」

 

と、宣ってきた

 

やはり・・・人見の奴、私の“特異体質”を知っていたか・・・佐々木と同じ“人の経歴を観る特異体質”、人見の秘書・“朝宮まりあ”にも持っていた様だ

 

私の顔の微かな動きを見抜いた人見が、ふっとため息をつき

 

「どうやら、私の秘書が“人の経緯を観る特異体質者”だと見抜いた様だな・・・その逆も然りだな、君の秘書がそうだろ?」

 

と、言って来たので

 

もう、お互いに隠す必要はないと思い

 

「その通りだ、人見さん・・・それに、貴方の“特異体質”は“対象物を怪物にする”、“相手に特異体質を与える”だったかな」

 

と、教えると

 

人見のやつ、ニヒルな笑みを浮かべ

「だと思ったよ・・・君の言う通りだ」

と、返してきた

 

まあ~~これであ互い“腹の探り合い”する必要がないって訳だ、ある意味、楽になったのか確かだ

 

その後、人見、残念そうな顔をし

 

「処で、私に、君たちの“情報”を知られて、驚愕したり“何かリアクション”しなかったね~~」

と、訳の分からない事を言って来たので

 

「・・・・・」

私は、ゲンナリした顔で、人見を睨むと

 

人見、やれやれした態度で

「ホントに、君は面白くないですね~~」

と、言われた・・・・

 

そこは、シカトして

 

「処で、この“お守り”・・・100個ほど持って来たのは良いが、どう言うつもりなんだ?」

と、問い質したら

 

「便利な“お守り”だろ?・・・100個は、販促品として、無料で提供しますよ」

と、人見が、相変わらずの笑みで答えると

 

「は?“販促品”だと・・・これを“政府”に売り込みに来たって訳か」

と、私は、ジト目で言うと

 

人見は、満面の営業スマイルで

 

「流石は、駿河君・・・話は早いな~~、一個100万円(税込み)で卸しますよ、今ある“お守り”の効力をみてから検討してみて下さい・・・使い方は“説明書”で書いてありますので宜しくお願いします」

と、セールスし

 

「では、失礼するよ」

と、頭を下げ議員室から、出て行こうとした時

 

「あっ!!面白い事を教えて上げよう~~“SC(選ばれし子供たち)”の連中、人を“怪物”化させる“邪魂”と言う霊的存在を自由に扱い、また、さっきの“お守り”の様に、人の“特異体質”ダウンロードして、自由に扱う“兵器”の実用化に成功したみたいだ」

と、いきなり重要な情報を提供して来たので

 

私は、驚愕し

 

「何故!!!それを先に言わなかったのだ」

と、怒鳴ったら

 

人見の奴、満面の笑みで

 

「ハハハハ・・・やっと駿河君の大げさなリアクションが見れたよ・・・面白かった~~~」

と、私をからかい

 

「因みに、その情報は“本物”だからね」

と、言った後、議員室から出て行った

 

私は、その間、唖然としながら、人見を見送っていた

 

 

“法力”を使った“兵器”は古来からあり“大量破壊兵器まで進化”していったが、“怪物”や“特異体質”を使った“兵器開発”は、どの国でもやっていた

 

だが何処も上手く“実用化”出来なかったが・・・

 

それが、“軍隊”を持たない“SC”が、“実用化”に成功し、“怪物”・“特異体質”の扱った“兵器”を保有する事が出来た

 

益々、この世界に“脅威”が増した事となる、そして人々の自由が奪われる事は、想像に難くなかった

 

 

後に、それらの“兵器”を造れる国が“二か国”ある事が判明する・・・

 

 

・・・・・

 

 

私は、その“お守り”に“命の危機を救う特異体質”をダウンロードし、それを“世界中の主要国首脳”に、外遊のついでに配っていった

 

暫くして、私たち「積極的財政出動」派の議員たちの、「捏造」された“スキャンダル”が、マスコミ・インターネットなど、様々な情報発信媒体を使い、大々的に報道された

 

それを、参議院議員選挙が始まる直前に、おっぱじめたものだから、国中は大騒ぎを起こした

 

そのスキャンダルの内容が、謂れのない『積極的財政出動派の議員やその関係者に対する、通貨・国債発行で得た公金の”ばら撒き“による無駄使いと私的使用』だった

 

私の場合・・・『公金を使って多数の女性との“温泉ハーレム”(合成写真付き)』と、とある雑誌の見出しに飾られたのである

 

あのな・・・法案造りや、議会、外交など、分刻みのスケジュールで、どうやって『温泉ハーレム』など出来るんだよ・・・こっちがどうやって“そんな事”出来るのか教えて欲しい位だ

 

ご丁寧にも、各議員が、自分の業務を書いたブログや、業務の撮影した映像を投稿していた、自分たちTチューブ番組を削除されていたのである

 

ある程度は、予測をしていたため、誤解を解く材料を揃え、国民を説得させようにも、あらゆる情報媒体は、“報道しない自由”を用いて、シャットダウンして来た

 

もう情報媒体は、「積極的財政出動」議員とその関係者の捏造スキャンダルの流し放題だった

 

もう残るは、自分たち議員の後援会や支持者の力を借りて、街宣者や、自転車、徒歩で、地域を廻り、国民たちの説得に回った

 

とても、大変なものだったが、意外と国民の反応は、冷静なものだった

 

「今の先生方は、ちゃんと“仕事”してるし、少し位羽目(はめ)を外してもいいんじゃない」

 

と、捏造の情報を信じているが、私たちがちゃんと“仕事”をしているため、羽目を外してる事に目を瞑ってくれる国民の皆さん

 

「本当か捏造かよく分からないが、同じ“報道”ばかりで、そっち(テレビ関係者)の方が、他にやる事があるだろ」

 

と、同じ報道に“飽き飽き”し、うんざりしている国民の皆さん

 

「駿河総理、「積極的財政出動」派の議員たちが、膨大な業務を熟して時間が無いのに、どうやって、あんな捏造した事出来るんだ、それに、議員が一人で“法案”造り出来る訳ないだろ、本当にマズゴミ連中は一体何をしたいんだ・・・議員の皆さん頑張って下さい」

 

と、私たちの立場を理解してくれ、応援してくれる国民の皆さんが、大部分で

 

「日本の景気が良くなったからと言って、あんたら、何しても良いのか」などの、批判的な意見は、ごく少数だった・・・

 

あれだけの国民に支持されて、こんな嬉しい事はない・・・つい私は嬉しさの余り、涙をながしてしまっていた

 

 

マスコミ、インターネット、その他情報媒体は、余りの捏造報道のしつこさに、国民たちは引いてしまい

 

テレビの視聴率は極端に下がるわ、インターネット関連では、今までTチューブが幅を利かせていたものが、新たにできた動画配信システムに流れていったり、幅を利かせていた、SNS関係も、新たに立ち上げたSNSに移動されるなどして、やがて凋落していった

 

国民から、遂に「テレビ電波枠のスクランブル化」の声が大きく上がり、その風に乗って、“その関連の法案造り”がされ、国会で賛成多数で可決、施行となり

 

色んな人達が自由に「コンテンツ」を創造し、番組の枠を借り、放映していくようになった

 

 

私たち「積極的財政出動」派の議員やその関係者の「捏造スキャンダル」と言う、“報復”を仕掛けた犯人は、私たちが行った「積極的財政出動」の政策によって、不都合になった連中

 

そう・・・財政省を中心とした、官僚たちの牙城・・・『霞が原(かすみがはら)』を初めとし

不景気によって利益を得ていた似非グローバル企業

ほぼ完ぺきな社会制度を充実した為に、加入が少なくなった、国内・外資保険会社団体

外国人を“優遇”する法案を施行した為、安く雇用出来なくなった経済団体

 

それらが、情報媒体を締め上げ、集中的に、私たちに潰しに掛かったが、最終的に自分たちの首を絞める結果となってしまったのである

 

だが、決して尻尾を出さずに、それらの連中を扇動したもの達がいる・・・それが“SC”である

 

奴らは、自分たちの“権力”の源であった、先進国の“通貨・国債発行権”を、日本が取り返した為、他の先進国も取り上げる動きも出た為に危機感を持ったのである

 

それで、私たち「積極的財政出動」派の議員やその関係者を、潰そうとしたが最終的に“失敗”をしたのであった

 

以前は、拉致や暗殺も仕掛けていたが、私の“特異体質”で手出し出来なかった、最終手段が「捏造スキャンダル」だったのである

 

だが、“SC”は、実用化に成功した“怪物”“特異体質”を利用した兵器を保持出来たのである・・・遂に自分の“兵力”を持つ事となったのである

 

これから、奴らはどう動くのか、眼を光からせるのは言うまでもなかった




最後まで読んで頂きありがとうございます

日本の好景気に不都合な連中の”捏造スキャンダル”を仕掛けても、この異世界の日本国民の賢明さに救われた、駿河総理を初め、「積極的財政出動」派の議員やその関係者

今まで、先進国の”通貨・国債発行権”を奪い、それを”権力”として行使していた、兵力を持たなかった”SC”

インターネットの普及により、その事が暴露され、日本をはじめとして、”通貨・国債発行権”を取り返される事に危機感を持っていた・・・

だが、”怪物””特異体質”を扱う事が出来る兵器を保持した事により、何が起こるのか・・・予想がつかないですね~~~


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第28話 内政政策・総括

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久し振りの投稿

最近、仕事が忙しく”休憩中”に執筆が中々出来ませんでした・・・すみません


私は、異世界・日本国内閣総理大臣、駿河義弘・・・中身は現実界の政治オタクの一般サラリーマン

 

さて、今まで行って来た『内政』と言えば

 

経済に対しては・・・

 

バンバン通貨発行・国債発行権を行使し、”積極的財政出動”の政策を幾つも行い、景気を回復させ、国民の皆さん元気と自信と、日本人としての矜持を取り戻す事が出来た

 

国民が一生懸命働くお陰で、供給能力も上がり、諸外国にとって必要な、物・サービス・技術も発展し、国家安全保障にもなっている・・・ありがたいものだ

 

後は、“バブル”にならない様に気を付けながら、ソフトランニングに、景気の熱気を冷やしていくか考えなければならない

 

 

・・・・・

 

 

社会状況については・・・

 

国会議員、地方議員、中央、地方の重要な役割を持つ公務員に対し、命の危機を護るための法案『重要な地位にいる官僚の安全保障の法案』を通し、警察・防衛隊、それに関わる民間事業を活用し運用している

(もっとも、私の“命の危機を救う特異体質”のお蔭で、無難にいってる)

 

行政機関で働いてる方々も、今まで“強権”な者たちに忖度しながら、国民に迷惑を掛けてまで業務をしなければならなかった事が、この法律のお陰で、“強権”の者から護られるため、安心して一般国民の利益の為に業務を行う事が出来るようになった

 

 

個人主義が行き過ぎて、人々の連携・団結力を失いつつある国家国民の連携の復興

の為に、『国民の“団結”する権利の保証と、緊急事態に備えての平時の“団結”の義務の法案』を通し

 

各地域が、町内会・消防団の復活し、隣近所同士が、顔見知りになり、少々の諍いはあるが、連携が取れるようになった

 

近所に住む“永住外国人”にも適用し、近所の日本人との交流をとらない者は、監視の対象となり、少しの諍いが起こった場合、強制送還の対象としたため

 

“永住外国人”たちは、仕方なしに交流するが、最終的には仲良く連携が取れるようになった

 

 

・・・・・

 

 

『国民の“団結”する権利の保証と、緊急事態に備えての平時の“団結”の義務の法案』略して『団結法』の“永住外国人”に対しての処遇が“同化政策・ヘイト”と言って

 

“大華国”が影から操る人権団体などが“外国人”に対する“憲法違反”と言って裁判所に訴えてきた

 

そりゃ・・・大華国の人間が、日本人として同化されたら、静かな“日本侵略”計画が台無しだからな

 

 

裁判所・・・謂わば『司法』では、最初は『団結法』を“憲法違反”と裁決したが、ここは異世界の日本なのか、現実界の日本でも可能なのか分からないが

 

此方は、『団結法』を成立させた“立法機関”として、訴えた“人権団体”に対し・・・

 

“日本国憲法は、飽くまで『国民』に対して効力がある事”

 

“大華国を始め幾つかの国が、『自国が敵対国と戦争になれば、敵対国に滞在・居住している自国民は、直ちに自国の協力の義務を課す』と言う法律があるために、国家安全保障上の問題があるために、『団結法』に永住外国人に対する処遇を定めた”

 

と、裁判所に反訴した

 

また『司法』に“憲法違反”と言われても、『立法』には、それに従う義務が無いため、改正するつもりも無かった

 

最終的には、『司法』も

“日本国憲法は、日本国民の為にある事は、過去の判例の通り認めなければならない”

“永住外国人に対する『同化政策』については高度な政治問題(要するに、政治家に訴えたりして、改正してもらえって話だけど、国家安全保障と言われればね・・・)”

“『ヘイト』については、その当事者問題とする(例えばある地域で、『団結法』によって、永住外国人が不当な処遇を受けた場合、裁判所として個別で対応しますと言うこと)”

と、裁決をした

 

『人権団体』から見れば『司法』の“責任放棄”みたいな採決になったのだろう、私としては『司法』の採決どおりと納得している

 

当たり前の話である・・・法律を作るのは『立法機関』の国会議員であり、『司法』では無い、幾ら“憲法違反”と言われても、国民が団結・連携し、国会議員に訴えなければ法律を変える事は出来ないのである

 

人権団体は、次に“団結法”による“ヘイト”を、“個別”で訴訟を起こし、『団結法』を廃案に持ち込むだろう

 

これから起こるであろう訴訟内容を精査しながら、法律を改正し、国民の利益を守っていかなければならない(『団結法』には、予め“補償”についての条文も入っている)

 

それと許可制(外国人・反社組織関係者不可)だが『自警団』の設立も設けている、この『自警団』、のちのち活躍する事となる

 

 

・・・・・

 

 

法律に関しては・・・

 

時代に対応しやすいよう、法律に“期限”を設け、その期限ごとに“廃止を含めた更新変更”が行えるようにし、また、ある条件が来れば“停止”、“開始”も出来る

 

“停止”、“開始”を含む“期限”についての権限は“内閣”もしくは“国会”とした、比較的軽いものは、“内閣”、重いものは“国会”となった

 

これは、“税制度”や“社会制度関係”など、直接国民の利益に関する法律が主となっている

 

まあ、民法(人と物、人と人との関係性を法で定めたもの)や行政法(行政と人・物に対する関係を法で定めた)では

 

その一部を除き、法律で定めているため、“その法を知った”人が発動してくれたら良いのだけどね・・・・

 

 

例えば、国民誰もが嫌がる『売上税法』に、“3年の期限”を設ける改正案を、野党を含む大多数の議決で可決

 

継続・廃止、増税の場合、“国会”減税の場合、“内閣”が権限を持っている

 

国民に、私たち作った“法律案”に対し、意見を求めるパブリックコメントをあらゆる媒体を使い、五月蠅いほど公表している

 

国民それぞれの立場にとって利益・損益になる基準で項目別にし、そして“その法律の概要”も、国民に分かりやすく解説し、国民がなるべくストレスを感じぬよう閲覧できるようにした

 

 

・・・・・

 

 

憲法改正については、もっと国民が“憲法の存在意義”を知ってもらうために、あらゆる媒体を通じ、啓蒙を図っている

 

“憲法”とは、巷に言われる“国家の在り方を説いた法律”とよく解釈されているが・・・・

 

半分は正しい、だが本質は、強大過ぎる“国家権力”の濫用によって、“国民の権利”の喪失を防ぐのが“憲法”の存在意義である

 

“憲法”は、謂わば“国家権力”と“国民”との契約書と言って良いだろう

 

改正派の吾妻信弘(あずま・のぶひろ)前首相(地精人(ドワーフ))、赤城剛史(あかぎ・たかし)前財政省大臣(森精人(エルフ))主催の「日本国憲法創建協議会」を中心に活発な意見交換や議論を行っている

 

民自党による憲法改正案の原案はほぼ完成しており、憲法改正の国民投票を始めようと、私の政権に要求をしてきたが

 

私としては・・・・

 

「「国民ほぼ全ての人々が認知するまでは、とてもではないが、憲法の改正の国民投票は出来ない」」

 

その点では、同じ改正派と言えど、急進的な吾妻前首相と赤城前財政省大臣とは、相容れない処でもある

 

 

憲法条文の中に“公共の福祉”と文言がある・・・これは、“国家権力”より“国民の権利”を優先した文言だ

 

カメリア合衆国に押し付けられたとは言え、良く出来た“文言”だと思った

 

その反対に、民自党が草案した、日本国憲法には、“公共の福祉”でなく“公共の秩序”と謳われている

 

一見、秩序を守る事が正しい事と思われるが、その秩序を作るのは“人間”・・・決して“神”ではない、間違って“弾圧”が“公共の秩序”になりかねない

 

そこから考えると、“公共の秩序”とは、“国家権力”が“国民の権利”より優先した文言には間違いない

 

“公共の福祉”と“公共の秩序”の対立

 

私と吾妻・赤城は、その文言について、憲法改正の対立をしていたのである・・・・




最後まで読んで頂きありがとうございます

内政政策の総括から、憲法改正へと向かった

駿河義弘と、吾妻信弘・赤城剛史とは、憲法改正の文言の”公共の福祉””公共の秩序”についての意見の違いが浮き彫りになった

さて、この後どうなっていくのでしょうか・・・

現実世界の自民党草案の『憲法改正』案を読んで勉強したいので、また投稿が遅れるかも知れませんが、よろしくお願いいたします

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第29話 日本国憲法議論

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いよいよ、憲法改正の議論が、民自党内で始まろうとしていた・・・


私は、現実世界の政治オタクの一般サラリーマンの魂を持った、異世界・日本の内閣総理大臣、駿河義弘である

 

只今、民自党内にて、吾妻前首相、赤城前財政省大臣が主席する「日本国憲法創建協議会」にて、日本国憲法改正草案を策定している

 

私も憲法改正派の議員たちも出席し

 

先に吾妻前首相・赤城前財政省大臣が作成した“憲法草案”をたたき台にして

 

議論を重ねている

 

 

改正する理由は・・・

 

時代の進歩に憲法の内容が追い付いていない事・・・具体的には、隣国の『大華民人共和国』『ロレシヤ連邦共和国』からの日本国存亡の危機に対して、憲法“戦争放棄”の条文が合わなくなっている

 

いつまでも、80年前のカメリア合衆国に占領された時期に作られた憲法に縛られる訳にはいかない事

 

と、なっている・・・私も、その憲法改正の理由に賛同してるし、また反対する理由も見つからない

 

 

私は、“国民の権利及び義務”のある“文言”が気になっていた

 

「国民の権利及び義務について、今の憲法では“公共の福祉”と謳われてる・・・だが、我々民自党の憲法草案では、“公共の秩序”となってるが、これはどう言うことですか?・・・まるで、国民の相談無しで、勝手に法律を制定しますって言ってるようなものですが・・・」

 

私は、吾妻前首相に、“公共の秩序”についての意義を問い質してみた

 

対しての、吾妻前首相からの応答が

 

「今の世の中、スピード化が激しくなって、いつまでも長々と議論をするわけにはいかない・・・国民から“政治主導”で進めてくれと意見もある・・・それに、自由と権利には、それなりの制約と義務があるでしょ・・・国民が放縦(ほうじゅう)と濫用をし続けると、本当に国家が破滅しますぞ」

 

確かに、吾妻前首相の言う通り・・・国民同士や社会組織、国家地方機関に対して“こっちが凸れば、あっちが凹む”と言う権利による諍い、ある者の“我が儘”によって、他方が“我慢”または“迷惑”を強いる、それらを少しでも和らげようとすれば、政府が主導して物事を決めれば、一時は収まるだろう・・・

 

「だからと言って、政治主導を行い、知らぬ間に“抑圧と強制”し続けると、国家が疲弊して滅びかねないでしょ・・・・“産共党一党独裁国家”の“大華国”、若しくは、その国を目指す、又は、非常事態時なら、吾妻議員の仰る通りにすれば良いと思われます・・・だが、我が国・日本は“国民国家”だ、国民が主体の国家なら、“公共の秩序”に無理はあるでしょう」

 

と、私は吾妻前首相の応答に反論し

 

「それに最悪、国家を滅ぼす権利があるとすれば、それは・・・国家を運営する国会議員や官僚でなく“日本国民”が有している・・・・“大華国”に占領されたり、“経済破綻”して国家が消失し、自由と権利を他国に奪われるのは、国民が“国家を滅ぼす”権利を行使し得た“果実”だ・・・そんな“馬鹿”な事を国民は選択しないと思いますが」

 

と、付け加えて述べた・・・そんな意見を言ったのは

 

私は、現実世界で生きていた頃、訳の分からない一部の“為政者”によって国家が滅ぶより、“国民”が“国家運営”をした結果でなった方が“マシ”だと思ったからである

 

そして、“国民”が直接“国家運営”出来ないか模索もしていた・・・

 

 

吾妻前首相は、驚いた表情をしながら

 

「駿河首相・・・今、さらりとえぐい事を仰いましたね・・・」

と、おっしゃった後

 

「私も、日本国民がここまで“愚民”だとは思いません・・・だが、今の時代、いや国際社会での日本の立場はもう、戦後から昭和時代までの“冷戦時代”と言う“カメリア加護の元での平和な時代”では無いのですよ・・・軍事力が高まっている“大華国”や“ロレシヤ”、逆に弱体化しつつある、我が同盟国“カメリア合衆国”・・・謂わば、何時までも“カメリアの加護”を受けられず、いつ何時“大華国”や“ロレシヤ”に占領され、日本国民が、牛馬や犬猫以下の“扱い”を受けるか分からない混沌とした状況にある・・・そうはされまいと、国民と政府が1つになって、自らの手で“自由と権利”が保障された“平和な時代”を築かなければならない・・・・国民にその“自覚”を促そうと、“公共の福祉”から“公共の秩序”と言う文言を入れ替えたのだよ」

 

と、真剣な面持ちで、私の意見に対し、吾妻前首相の“今ある日本の立場”を考慮して、“公共の秩序”についての解説をしてくれた

 

その後、笑みを浮かべ

 

「それに、日本国憲法の改正の条件も、民自党憲法草案の方が“軟化”している・・・この改正が“最終”では無いのですよ・・・時代に合わせて改正すれば良い・・・私は、“他国”によって、“憲法”を書き替えられるのが一番辛いのだよ」

 

と、おっしゃってくれた

 

憲法“改正”の条件が、衆参両院議員の“3分の2”の賛成から、“過半数”に変えてる

確かに“軟化”し、これとて、その改正案に反対はない

 

周りの議員たちも、吾妻前首相の意見に、頷きながら真剣に聞き納得していた

 

私とて、国際的・国内的に、今の日本の状況を鑑み、流石にこれ以上反論は出来なかった

 

吾妻前首相、そんな私の様子を見て、“確信”を得たのだろう

 

「どうでしょうか、駿河首相・・・・納得していただけたでしょうか?」

と、駄目押しをしてきた為、私は眼を細めながら

 

「はい・・・確かに、吾妻議員の仰る通りです」

と、一切の言い訳も言わず頭を垂れた

 

これ以上、意見すると“語るに落ちる”と解っていた為である

 

 

「ガハハハハ・・・流石は駿河君、君は“引き際”も素晴らしい!!!」

 

と、恰幅の良い、威勢よく笑いながら、赤城前財政省大臣が、私を褒めて下さったが

 

それよりも、“大華国”、“ロレシヤ”が無理な軍事力増強と国際社会に幅を利かせている間は、日本国民に少しは“我慢”をさせなければならないと思うと、暗澹たる気持ちで一杯だった

 

 

・・・・・

 

 

この民自党憲法草案には、“戦争の放棄”から“安全保障”となり、防衛隊の地位が、日本国軍として認められ、そして“緊急事態”も追加している

 

天皇の地位も、“日本国の象徴”から“国家元首”となっている・・・“政治色”強くないかと感じたが、国際社会では、“元首”を明確にしておかないと、条約など、国家間・国際的に支障が出る為に、天皇を“元首”に祀り上げたのだ

 

やっぱり、天皇は、“政治”も“宗教”をも飛び越えて、私たち日本国民に、優しく照らしてくれる“太陽”又は“月”の様な感じの、まさに“日本の象徴”の方が合うと思うのだがね・・・

 

これ、私個人の意見なので・・・あしからず

 

 

後は・・・・

 

“納税の義務”の条文である

 

“国民は、法律の定めるところにより、納税の義務を負う”

の処に、“但し、国民の財産、生存を脅かしてはならない”

と、但し書きの追加

 

項目を追加して、“日本に享受している外国人も、前項と同様とする”

と、項目の追加の要請を行った

 

 

“財政の基本原則”の条文に

 

“財政の健全性は、法律の定めるところにより、確保しなければならない”

と、民自党憲法草案に“追加”されていたので

 

こりゃ・・・“緊縮財政政策”を“半永久的”に“策定”させる為に、“憲法”に入れ込んだのだなと感じ

 

緊縮財政派の議員や財政省の小賢しく厭らしい処が、こんな処まで及んでるのだなと思ったら、悲しくなってきた

 

だから、私は、「積極財政政策」も「緊縮財政政策」も両方策定出来るよう、“財政の運営は、経済の健全性(・・・・・・)に則り、法律の定めるところにより、確保しなければならない”

と書き直し

 

 

”財政の源泉は通貨発行、国債発行とする、行使の目的は、法律の定めるところによる”

”通貨・国債発行権の行使の目的の新規、変更、廃止は、国会の議決をもっておこなう”

 

も追加要請した

 

 

“租税法律主義”の処を、“租税基本原理”と書き直し

 

“租税の原則は、通貨の認証、通貨流通の増減の調整、公平を正す目的徴収からなり、それ以外の制定はしてはならない”

 

“租税を新たに課し、又は変更するには、法律の定めるところによることを必要とする”の“法律の定めるところによること”を“国会の議決によること”に変更する事を要請

 

憲法に“法律に定めるところによること”と、謳われてしまったら、ある“法律”に“財政省が租税の変更しても良い”と書かれてしまい、それが国会の議決で制定されたら、以後、国会の議決を経ることなしで、幾らでも“増税”が出来るのである

 

 

それらの要請を、賛成多数で採択し、民自党憲法草案“憲法条文”に書き足してくれた

 

それぞれの“憲法条文”には、それぞれの得意分野とした国会議員たちが要請し、次々に書き加えたり、変更、削除などが行われ、“民自党憲法草案”がまとめ上げていった

 

発熱の議論を繰り広げ、真剣に“憲法改正”議論をしてくれた事に、吾妻前首相、赤城前財政省大臣は、大変満足をしていたみたいだ

 

「国家の根幹に関わる“憲法”草案に、多大なる議論と意見をかわしてくれて、大変ありがたいです・・・・」

 

と、吾妻前首相は、「日本国憲法創建協議会」の参加した民自党議員たちに頭を下げ、謝意を述べていた

 

その後、拍手が鳴り響き、「日本国憲法創建協議会」が無事に閉幕した

 

後は、全国民に“民自党憲法草案”を発表し、国民の反応・野党からの“憲法草案”を鑑み、国会で議論を交わしていかなくてはならない

 

憲法改正の道は始まったばかりであった




最後まで読んで頂きありがとうございます

現実の”自民党憲法改正草案”を読みながら、この小説を書いてみました

”公益及び公の秩序”を”公共の秩序”と書き直したりしました

まだまだ、書き足りない処もありますが、次は外交・安全保障編に進みたいと思いますので宜しくお願い致します


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2章 救国への道・・・外交・安全保障編
第30話 狡猾な国際社会と、“お花畑思考・多文化共生・社会”日本国の危機


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忙しい仕事の合間を縫って、何とか執筆し、やっと投稿が出来ました

この回から、外交・安全保障編が始まります

この異世界の日本国で、ある”事変”が発生しました


私は、現実世界では只の政治オタクの一般サラリーマンだったが、異世界の日本国内閣総理大臣・駿河義弘に転移した者だ

 

ここからは、異世界の日本国の外交政策について話していこう

 

国際社会は、この異世界でも同様に、自国に強大な“軍事力”や“経済力”は勿論の事

 

(しっか)りした“国家観”、そして国民間の“団結・連携”が無ければ

 

たちまち異国に乗っ取られてしまう“生き馬の目を抜く”弱肉強食の世界であることは間違いない

 

 

他国を侵略するのに、何も“軍隊”を使う必要もない

 

その“侵略したい国とその地方”の中枢を担う者に近づき、賄賂・献金など、その者に利益供給する事によって、味方に付け、法律から社会環境まで、あらゆる面で“侵略する国”の有利になるよう整え

 

マスコミなど、情報発信媒体関係を買収・スポンサーする事により、“侵略する国”とその人民の有利な情報、“侵略される国”とその国民の不利な情報を発信し、“侵略したい国”と国民の弱体化を図る

 

その仕上げとして・・・・

 

“侵略する国”の人民を、“侵略したい国”に移住させ、その土地を取得し、最終的にその地域を“侵略する国”の領土に仕上げ拡げていくと言う“静かなる侵略”をする

 

後進国を侵略する方法として、“侵略する国”が、“侵略したい国”に、“インフラ整備”などの技術を請け負う代わりに、その“借金”を“侵略したい国”に背負わせ、その“借金”が返せない場合、その担保として、“侵略したい国”の土地などを取り上げ、いつの間にか、“侵略する国”の領有にする、“ビジネスを用いた侵略”もある

 

 

・・・・・

 

 

そして、我が国・日本で、“静かなる侵略方法”を用いられた“事変”が起こって仕舞ったのである

 

時期として、『TCL(東京チュッキーランド)NSJ(ナーロッパ・スタジオ・ジャパン)“怪物”騒動』が解決し、暫く経ってからである

 

 

関東のある地方で、“その国の人間”が多く移住し過ぎ、そこに住む日本人がまともな自治も出来なくなり、地元人が、他の地方に出て行く事態まで陥ってしまったのである

 

「この地域は、我々のお陰で、“発展させたのだ”・・・だから、我々にも“その見返り”があるはずだ・・・・」

 

仕舞いには、一部の“その国の人間たち”が、この地域の“自治権”を、日本国に要求して来たのである

 

これは、“多文化共生・社会”と言う“お花畑理念”により、在日外国人を“優遇し”、最終的に“つけあがらせた”結果であろう

 

“異国の文化や風習”を尊重するのは悪い訳ではない、だが、“異国の文化・風習”が、移住先である“日本の文化・風習”に接触した時に、日本人は“異国の文化・風習”を優遇するべきでは無いのである

 

『郷に入っては郷に従え』の言葉通り、日本に住む以上、在日外国人にも、“日本の文化・風習”を尊重・・・いや、より一層“日本の文化・風習”に従うべきだ

 

 

日本政府、いや『日本国』として、国内に“他国”を設立させる要求など、受け入れる訳がない

 

私の政権は、即急に『緊急対策本部』を立ち上げ

 

「まず初めに、幾ら掛かっても良いから、“土地を買収”しよう」

 

“その国の人達”を分散させ、住まわせようとして、彼らが持っている“土地を買収”しようとしたが、“拒絶”された

 

こうなる事は分かっていたので、警察を総動員し、一部の”その国の人達“を、“駐車違反”などの些細な“罪”で“逮捕”し“強制送還”した

 

だが、“強制送還”先の“その国”は、“送還された人民”の受け入れを拒否した

 

それも織り込み済み、日本政府と日本の企業団が、色んな後進国の“開発事業”の為に、それら後進国に、それらの国主体の事業団体を創設し、後進国の“国力増強”に微力ながら協力をしている

 

丁度、それらの事業団体に所属する、後進国の企業たちは、“人手不足”に悩んでいた

 

もう、お分かりだろう・・・・

 

“強制送還”の受け入れを拒否された“その国の人たち”を、その後進国に送還し、後進国の事業団体の企業の“従業員”として迎え入れられた

 

日本政府としては、“人権を尊重”し、“その国の人達”の処遇を憂慮したつもりだ・・・だがその現実は・・・想像にお任せする

 

それと、“強制送還”の受け入れを“拒否”した相手国に対し、“入国拒否”や“関税税率の増加”など、それなりの“ペナルティー”を与え、相手国がおかしな行動を犯した場合、“先制攻撃”を含めた“防衛”の対象国家に認定した

 

 

“お花畑思想・多文化共生・社会”を持つ者たちが溢れ返っている“左手団扇のマスコミ陣”が

 

「送還された国で、“奴隷”の様な扱いを受けている“可哀そうな”、“その国の人たち”を、何とか、日本に“帰国”させましょう」

 

「駿河政権は、“その国の人々”を人権無視の仕打ちをしている!!!これは“ヘイト”だ!!!こんな残酷な駿河総理を許して良いのか~~~」

 

と、いう“キャンペーン”を配信していたらしいが、“スクランブル化されたテレビ界”では、誰も相手にしてくれず“死に体”になっていた・・・・

 

私は、“普通”に、“国家の危機”に対しての処置を行っただけだ・・・なぜ、日本国に騒乱を起こした“その国の当事者”を処罰して、私は何か悪い事をしたのだろうか?

 

それに、国民の目からすれば、日本国の一部が“他国”になろうとしている危機に、“そんな配信”をすれば、怒りを通り越して“失笑”の的になるだけだ

 

残念だったな・・・“スクランブル化”される前なら、“左手団扇のマスコミ陣”は、大手を振って“配信”しまくり、国民をある程度“洗脳”出来たのだがな

 

 

・・・・・

 

 

日本政府に、あの地域を占有した“その国の人たち”が、“自治権”を求めてから1か月が過ぎた頃

 

とうとう、“その国の人たち”の多く住む地域周辺に、“国境”と言う名の“フェンス”を建て始めた

 

「“フェンスを建てる”とは、どうやら向こうは“本気”で、あの地域を“自分たちの領土”にしようとしていますね」

 

「あの地域に残っている“日本人”たちは大丈夫だろうか・・・“人質”として、日本政府に交渉を試みているが・・・」

 

「あの地域に、“武器弾薬の密輸”はされていないだろうな・・・」

 

「“その国”や、あの地域の“その国の人たち”の後側に、“大華国”や“ロレシア”などが関わっているのだろうか・・・」

 

『緊急対策本部』には、色んな意見が飛び交い、警察庁や防衛省などの各省庁や、あの地域の所属する都道府県庁からの情報が溢れ返り、首相官邸内はてんやわんやの騒ぎである

 

 

「全国各地の“機動隊”の精鋭は、既にあの地域に“集結・待機”しています・・・あの地域に“フェンス”を建てた、即ち“その国の人達”が分散出来ないと言う事です・・・“人質”もいる事だし、“機動隊”で一気に攻め込み一網打尽にしましょう」

 

『緊急対策本部』のメンバーの1人、天羽裕壱郎(あもう・ゆういちろう)魔精人(デビル))警視総監が進言したので

 

「“機動隊”を一気に攻め込んだ時に、相手側に“武器弾薬”を使用した場合どうする・・・“機動隊”側に甚大な被害がでたら、その後の国内の“治安維持”が出来ないだろう・・・せめて、“武器弾薬”が持っていない情報が確実なるまで待機して欲しい」

 

と、私は応答した

 

「それでは、人質の命や体力が持たないのでは・・・・」

 

と、警視総監に返された、流石に“人質”の事を言われれば、私とて“動揺”する

 

“人質”に関しては、向こう側が“人質になった日本人たちの写真”を送られてきた時に、私の“命の危機を救う特異体質”を“人質”に向けて“意識”し定着させた為、無事に誰一人として、“殺され”ていない

 

逆に、“人質”を殺そうとした者が、何らかの“手違い”をし“死亡”している

 

“人質”に対しては、私の“特異体質”で無事である事は、天羽警視総監には言えない・・・どう答えたら良いのか困っていた

 

それに何故、私が“人質の様子”を知っているのか?と疑問に感じただろう

 

その時、秘書の佐々木が、私の処にやって来て

 

「あの地域に潜り込んでいる、総理の“SP(護衛隊)”によると、人質になった日本人の皆様は、身体の状態も良く無事でいらっしゃいます・・・逆に“人質”に手を出すと“呪われる”と勘違いしてくれて待遇は良いみたいです・・・“武器弾薬”については保持していませんでした・・・でも、何人かの“多国籍の傭兵”を雇っているようです、それと、大量の“物資”も既に用意され、“世界各国の報道陣”も“待機”しているようです・・・あっそれと、あの地域の“その国の人たち”の後ろ盾になっている国は、今の処確認されていません」

 

と、耳打ちをしてくれた

 

“多国籍の傭兵”だと・・・日本の“水際”の甘さを象徴するような言葉だ、日本国の防衛の甘さが露呈し、ある意味“お花畑思想・多文化共生・社会”の連中と差は無いと、私は落胆してしまった・・・

 

その上、“物資”を大量に持ち込んでると言う事は、長時間“籠城”し、“各国の報道陣”を用意してる事は、全世界に“謂れのいない捏造した事実と、自分たちの独立の意思”を、訴えるつもりだろう

 

“国境”を作るなど、それらの指示を出したのは、恐らく“多国籍の傭兵”たちだ・・・ここまで、あの地域の“独立運動”が進んでいたとは心外であった

 

私は、早速『緊急対策本部』のメンバーたちに

 

「たった今、重要な“情報”が入って来たので、皆さん聞いて頂きたい」

 

と、唯々諾々と議論を交わしている処を止め、私の方へ集中させた

 

「今入った情報によると・・・・あの地域内で人質になった者は、身体諸共“無事”で、寧ろ“厚遇”されている・・・“武器弾薬”は無かったが、“何人かの多国籍の傭兵”が滞在し、“籠城に耐えうる物資”が蓄えられ、“世界各国の報道陣”も待機している・・・あの地域内で、ここまで、事が進んでいたとは予想外でした」

 

と、メンバーの前で発表した

 

「“人質”が厚遇され、“武器弾薬”も所持をしていないのなら、直ちに“機動隊”を出動し、あの地域にいる“その国の人たち”を一網打尽に出来ますぞ」

 

と、天羽警視総監が、声を張り上げて叫ぶと

 

「それは、少しお待ちください!!!向こうは“戦闘のプロ”の“傭兵”がいるのですぞ!!!警察の“機動隊”では力不足ではありませんか?」

 

と、今は私の政権下で、防衛省大臣を務め、「日本の国力と威信を護る会」の代表でもある、為永議員が、天羽警視総監を一瞥し異を唱えた

 

天羽警視総監が、為永議員を睨み返し

 

「我が警察の“機動隊”を舐めないで頂きたい、此方とて“テロ”を想定し、“傭兵”相手でも対応出来るよう、防衛隊の負けない位、常日頃の鍛錬に勤しんでおります・・・それに“傭兵”よりも難敵の“怪物”に対しても実戦で対応出来ています」

 

と、声を張り上げ、為永議員に言い返した、それに対して、為永防衛省大臣は

 

「向こうが“傭兵”を使う以上、我々からすれば、既に“日本国との戦争”を意味する・・・かと言って、そのまま“防衛隊”を出動すると、あの地域を占有する“その国の人々”に対してならまだしも・・・“その国”と言う国家に対して“宣戦布告”にもなりかねん・・・“その国”は、日本国より遥かに“国力”は劣るが、大華国やロレシアが、この“事変”に便乗し“その国”の後ろ盾にし、“その国”と日本国が“戦争状態”に持っていくでしょう・・・その状態を国際社会から見れば、日本国の評判がどうなるか、答えるまでもない」

 

と、おっしゃった

 

確かに、”その国”との戦争状態になると

 

”今まで”和平”を貫いてきた日本国が、”弱小国”に、一方的に侵略に掛かる・・・今までの平和外交は”他国を欺く”ために実行していたのか?”

 

と、国際社会から疑念と非難が繰り広げられる可能性も高いのは確かだ・・・

頭の痛い問題だなっと感じていた

 

 

その後、天羽警視総監は、為永議員に対し蔑んだ笑みを浮かべながら

 

「為永防衛大臣・・・その意見ですと、防衛隊では、あの地域に出動できないとおっしゃってるのですよ・・・さっきから言ってる事の矛盾も(はなは)だしい・・・結局は、“機動隊”を出動させるしかないでしょ」

 

と、勝ち誇ったような態度で、為永議員に言い返した

 

だが、為永防衛大臣、少し怒声をあげ

 

「天羽警視総監・・・少しは、人の意見を最後まで聞いて頂きたい・・・“その国”との“戦争状態”を作り出さないために、“隠密”に行動する必要があります・・・そこで、防衛隊・特殊部隊に、あの地域の制圧を任せたいと思います」

 

と、『緊急対策本部』に対し申し出た

 

成るほど・・・特殊部隊で、“隠密”にあの地域を制圧する事によって、お互いの“被害”を最小限に抑え、“世界各国の報道陣”に対しての“受け”も良くなるだろう

 

「あの地域の“事変”ごときに、防衛隊・特殊部隊を使うとは、大げさではありませんか」

 

と、天羽警視総監が、悔しさを滲ませながら、反対意見を述べたが

 

「特殊部隊は、海外派兵にて、“テロ”や“傭兵”に対しての“実戦”も積んでいますので、“機動隊”を使った場合の“被害”の大きさに差が出ると思いますが・・・」

 

と、為永防衛大臣が、すまし顔で答えると、天羽警視総監は、項垂れながら黙ってしまった

 

そんな時・・・

 

「特殊部隊を出動させる前に、もっと有効な手段がありますよ」

 

そうおしゃったのは、吾妻信弘前首相

 

私は、直ぐに

 

「吾妻議員・・・有効な手段とは?」

 

と、訊ねた時、またもや、秘書の佐々木が私の元に訊ね

 

「総理、モニターを見て下さい!!!あの地域が今、大変な事が起こっています!!!」

 

佐々木が、慌てて、『緊急対策本部』会議室のモニターに電源を入れると、そこに映し出された、あの地域の“惨状”に私たちは驚愕してしまったのであった




最後まで読んで頂きありがとうございます

関東のある地域で、移住外国人たちが集結し、”独立運動”が発生した、駿河総理の元で『緊急対策本部』が設けられ、”事変”を抑える術を合議していた時に、ある地域に”惨状”が起こった・・・それは、一体どうなっているのだろうか

そして、吾妻前首相の言った「有効な手段」とは何なのか・・・


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第31話 新たな兵器

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関東のある地域で、”その国の人たち”が占有し、日本政府に”自治権”を要求し、”独立”を図ろうとした

そんな時、あの地域で、とんでもない惨事に見舞われた



”その国の人たち”が占有している地域に、10メートルはあろう、”1つ目の石の巨人”が3体現れ

 

家屋やビルなどの建物・施設を、小さな子供が、積み木を崩すが如く、何の躊躇のない破壊行為をし

 

逃げ惑う”その国”の住民たちを、まるで知らずに蟻を踏みつけるが如く、悠々と闊歩し

 

重機や車などを使って、巨人に抵抗する者を、蝿を叩く様になぎ払らい

 

傭兵たちも、自分の持っている武器で巨人を攻撃したが、歯が立たず、撤退しようとした処を

 

巨人の1つ目から放った”光線”を浴びせられ、一瞬で、傭兵たちの存在を消し去った

 

”国境”ゲートの外に待機していた機動隊たちは、無事に逃げることが出来た”その国の人たち”の避難、保護をしていた

 

そんな惨事を、モニターから映し出されていた

 

私は、あの地域の惨状の様子に驚愕し、唯々モニターから目が離せなかった・・・

 

天羽警視総監がモニターを観ながら、冷や汗を浮かべ

 

「もし機動隊を出動していたら、”大厄災”に捲き込まれ、多大な犠牲が出る処だった・・・」

 

と、額を拭いながら、気の抜けた姿勢で座り、胸を撫で下ろしていた

 

私も容易に、機動隊の出動指示を出さなかった事に安堵した

 

だが・・・

 

いくら敵対した相手とは言え、”大厄災”でこんなに破壊、蹂躙、殺戮をされれば、憤りを感じるものだ

 

それに、人質となった日本人たちも気になる

 

「為永防衛大臣!!!直ちに防衛隊”大厄災”鎮圧部隊を出撃し、1つ目巨人たちを倒し、あの地域を占有する”その国の人たち”と、人質の日本人たちを救出せよ!!!!」

 

と、私は速急、為永防衛大臣に、出撃の指令を出し

 

「了解しました、直ちに遂行致します」

 

為永防衛大臣、直ちに防衛隊本部に連絡を取り

 

「横須賀基地から、”大厄災”鎮圧部隊を出撃させました」

 

と、報告をして

 

「まさか・・・こんな時に、あの地域で”大厄災”が発生するとは思わなかったですね」

 

と、為永防衛大臣が呟いた

 

 

・・・

 

 

現実の世界でも、この異世界でも数年に1度

 

震災、洪水、干魃、蝗害(こうがい)などの大災害は起こるが

 

この異世界では、その他に

 

世界各地で、”TCL・NSJ怪物騒動”の様な、大量の”怪物”が発生し、発生地周辺を破壊と混乱を招く”大規模な怪物騒動”

 

そして、”大厄災”と呼ばれる、今あの地域で発生している、”1つ目巨人”の様に岩などの無機質が”怪物”化し、発生地のあらゆるものを破壊・蹂躙する

 

2つの”災害”が存在する

 

私は、”駿河義弘の記憶”によって、その異世界特有の”災害”の事は知っているが

 

現実の世界の私からの感想だと・・・

 

”大規模な怪物騒動”の場合は、家屋やビル、電柱等の建物・施設等を破壊していく

 

だが意外と人命が奪われることはなく、逆に人々が”怪物”化しまくり、収集がつかなくなる

 

一言で言えば、”ゾンビ・パニック映画”を観ている様なものだ

 

この鎮圧は警察の管轄で、大規模なら、”機動隊”(最近は人手不足の為か、”邪魂”ハンター、バスターを活用しているらしい・・・TCL・NSJ”怪物”騒動が良い例だ)

 

小規模程度なら、私のSPメンバーに所属する、長谷部や狭山の様な”邪魂”バスターやハンターが役目を果たしている

 

だが今、あの地域で起こっている”大厄災”は、発生地のあらゆるインフラを破壊するだけでなく、人命をも奪われるのである

 

これも一言で言い表すなら、”怪獣映画”みたいなものである

 

一刻も早く、”大厄災”を鎮めなければならない・・・

 

 

・・・・・

 

 

3体の”1つ目巨人”が、あの地域を”瓦礫の平原”にし、次は”ゲート”の方に向かって歩き出している映像がモニターから映し出された

 

”ゲート”が破られ、外の地域が破壊されるのも時間の問題だ・・・

 

私は慌てて、為永防衛大臣に

 

「為永防衛大臣、鎮圧部隊が現場に着くのにどれくらい掛かる?」

 

と、質問し、為永防衛大臣は

 

「あと、30分ほど掛かります」

 

私を宥めるように応答した、その後は

 

「それでは間に合わない!!!何とか早め無いだろうか」

 

「これでも、限界最速で向かっています」

 

私と為永防衛大臣が言い合っているところに、天羽警視総監が

 

「その間に、機動隊が”1つ目巨人”の動きを牽制しています・・・モニターを観て下さい」

 

私と為永防衛大臣が、直ぐ様モニターを見上げると

 

機動隊が”ゲート”の外から、”ある武器”が発射され、”1つ目巨人”3体に命中し、後退りさせながら動きを牽制していた

 

為永防衛大臣が、驚いた顔をしながら

 

「機動隊”全員”が”対怪物武器”を使うとは・・・まさか、警察でも採用されていたのか?」

 

と、天羽警視総監に問い質した

 

「そうです、まだ東京だけしか採用されていませんが、”法力”のあまり無い一般の者も使用できる”対怪物武器”を使用しています」

 

天羽警視総監、何か優越感を浸った表情で答えた

 

為永防衛大臣が、仰天しながら

 

「一般の者が”対怪物武器”を使える様にするには、最近産出された、”ジュエールの砂”と言う”鉱物”が必要だ・・・

 

大変希少な鉱物で、”新エネルギー開発”以外で、”対怪物武器”や”対大厄災兵器”に思う存分使用出来るのは

 

産出国の”ジュエール公民国”と・・・

 

”カメリア合衆国”しかない

 

日本でも、カメリアから高額で譲ってもらってるが、精々防衛隊の”対大厄災兵器”に少量使用出来る量しか無いはずだ・・・警察まで手が回らないはずだ」

 

大声で語ると、天羽は目を細め

 

「為永防衛大臣が、今知っている情報・・・既に古いのではないのですか?

もう警察にも回せるほど、多くの”ジュエールの砂”が、国内に入ってるはずですが」

 

微笑みながら言うと、為永が怒りに震えながら

 

「そんな訳ないだろ!!!事務次官から最新の情報を得て発言したのですぞ」

と、叫ぶと、天羽が呆れた顔をしながら

 

「その事務次官が、あえて教えなかったか、まだ知れ渡ってないかのどちらかですね・・・」

と、淡々と言葉を吐いた

 

「ぐぐっ」

為永防衛大臣、悔しさを滲ませ歯を食い縛りながら、これ以上の発言を控えた

 

「どちらにしろ、機動隊の”ジュエールの砂”を材料にした”対怪物武器”のお陰で、”1つ目巨人”どもの動きを牽制し時間を稼げることが出来た・・・後は、防衛隊・鎮圧部隊が来るのを待つだけだ」

 

私は、悔しさに肩を震わせている為永を宥めるように語りかけると

 

為永は、一息入れながら怒りを鎮め、落ち着きを戻しながら

 

「はい・・・そうですね」

と、一言呟いた

 

為永防衛大臣が、落ち着きを戻したことに、ほっと胸を撫で下ろした

 

 

それにしても・・・

 

私も、”ジュエールの砂”については、日本には、カメリアを通じて”新エネルギー開発”と、防衛隊の”対大厄災兵器”分の量しか輸入して貰っていない事しか知らない

 

どのようにして、警察の”対怪物武器”まで”ジュエールの砂”が回っているのか疑問だ・・・

 

それに、この天羽警視総監・・・何かと噂に絶えない人物だ、佐々木の”特異体質”で、奴の”ドス黒い経歴”の情報も得ている

 

また、佐々木の”特異体質”で、”ジュエールの砂”についての天羽から情報を得るとしよう

 

そう、思考をしながらモニターを見ていると、佐々木が私の横に駆け付け

 

「SPの皆さんの指示のもと、人質全員、無事に“避難”させる事が出来ました」

と、耳打ちをしてくれた

 

「それは、良かった・・・人質の皆さん無事で何よりだ」

と、安堵し答えた

 

直ぐに、私の内ポケットから、手帳を取り出し、その紙を引き千切り

『後で、天羽に向けて“ジュエールの砂”で検索して調べてくれ』

と、書き出し、佐々木にその紙を渡した

 

その紙を見た佐々木、こくりと頷き会議室を後にした

 

そんな時、閣僚の1人が、

 

「一体の一つ目巨人に、人が立ち向かってるぞ!!!!」

と、大声で叫んでいたので

 

私は、改めてモニターを観ると・・・・そこには

 

私のSPメンバー4人が、“ゲート”を越えようとしていた一体の“一つ目巨人”に向かって、攻撃を仕掛け、“ゲート”を死守していた

 

「いくら“怪物”討伐の経験が豊富でも、岩で出来た“怪物”相手では無茶だ・・・」

 

機動隊も、いくら一般の者でも“対怪物武器”を使えたとしても、“法力”の高さによって“攻撃力”が違ってくる・・・“一つ目巨人”が3体もいるのだから、全てに手が回らなかったのだろう

 

それは、分かるが、こんな時に私のSPが出撃しなければならない羽目になるとは思わなかった

 

無事に帰還する事を祈るしかない・・・何故なら、天変地異や不慮の事故の場合、私の“命の危機を救う特異体質”は効かないのである

 

 

SPの4人とは、おなじみの長谷部頼隆(はせべ・よりたか)狭山武文(さやま・かけふみ)、SPの隊長を務める、“対怪物武器の機関銃”を持つ、古堅陽子(ふるかた・ようこ)(地精人・女)と、4人を上空に浮かせている、“呪符”を持った、賀茂時雅(かも・ときまさ)(獣精人(イタチ耳)・男)である

 

“ゲート”を越えようとする“一つ目巨人”に対し、賀茂がSP3人の補佐をし、古堅が、“対怪物武器の機関銃”で撃ちつけ牽制し、長谷部の“剣”と狭山の“槍”で、斬りつけながら“一つ目巨人”を後ずさりさせ、“ゲート”内に引き戻していた

 

「「「お~~~」」」

 

その様子を映し出されたモニターを観ている閣僚たちの、どよめきの声が、『緊急対策本部』会議室内に鳴り響いていた

 

そんな時、SP4人に後退りされた“一つ目巨人”の眼から“光”が集中し始めた

 

“光線”をSP4人に当てるつもりだ!!!

 

“危ない!!!撤退してくれ!!!!”

そう、思いながら、モニターを凝視していると

 

“光線”が、“一つ目巨人”の頭を貫いていた・・・・

 

え、どうなってるの・・・・確か“一つ目巨人”が、“光線”を放ったはずが、自身の頭を貫いてるのである

 

そんな様子に意味が分からずにいると、次は・・・・

 

猛スピードで“人の形をした巨大な鉄の塊”が、頭を失った“一つ目巨人”を蹴りで貫き、一瞬で、“一つ目巨人”が“只の岩”に戻り崩れて行った

 

一体の“一つ目巨人”を倒した、“人の形をした巨大な鉄の塊”が、ゆっくりと地上に降り立つと、手に持っていた“巨大なライフル”を、残りの二体の“一つ目巨人”に向けて“光線”を放ち、ものの数秒で、岩に成り果て崩れて行った

 

あれだけ苦労して3体の“一つ目巨人”を“ゲート”内に押し込めていたのに、その“一つ目巨人”どもをいとも簡単に倒した“人の形をした巨大な鉄の塊”と、その“人の形をした巨大な鉄の塊”自身の、今ある現実に着いて来れず・・・・

 

『緊急対策本部』会議室内だけでなく、モニターに映し出されている、あの地域も、音の無い静寂とした空気に支配されていた

 

『はあ~~、一瞬で終わっちまったぜ・・・“岩の怪物”では、稼働実験にもならないじゃないか・・・』

 

と、あの巨大な鉄の塊から“声”が発せられた時、私たちは“目が覚めた”が如く、気を取り戻した

 

「一体何なんだ、あの巨大なロボットは?」

と、私が呟くと

 

「ま、まさか・・・人型兵器(ヒューマン・ウェポン)・・・ここまで開発が進んでいたとは・・・」

と、為永防衛大臣が口ずさんでいた

 

落ち着きを取り戻し、その巨大な人型の鉄の塊・・・“人型兵器”をよく見ると、現実世界でよく“アニメ”で見ていた『機〇戦士ガ〇ダ〇』に出てくる『モ〇ルスーツ』ように思えて仕方がなかったのであった




最後まで読んで頂きありがとうございます

”その国の人々が占有する地域”に、”大厄災”が見舞われ、多大な犠牲がみまわれたが、日本国にとっては”幸運”だったと思います

そして、日本国の新兵器として、”人型兵器”が登場しました・・・これは”ジュエールの砂”と”新エネルギー開発”に関わってきます

この回でも、”対怪物武器”や”対大厄災兵器”、そして”ジュエールの砂”にその産出国の”ジュエール公民国”などのキーワードが出てきました

後々、解説していきますので少々お待ちくださいませ・・・

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第32話 人型兵器(ヒューマン·ウェポン)

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”一つ目巨人”を一瞬で倒した『ガ○ダ○』に似た、鉄の巨人=人型兵器とは・・・




10メートル以上背丈はあろう、どう考えても、“機〇戦士ガ〇ダ〇に出てくるモ〇ルスーツ”にしか見えない“人型兵器”が、いきなり“あの地域”に現れ、“一つ目巨人”3体を、いとも簡単に倒したのである

 

あの“人型兵器(ヒューマン・ウェポン)”が、“一つ目巨人”をあっさり倒した事より、“人型兵器”そのものに驚きながら

 

「為永防衛大臣・・・あの“人型兵器”・・・防衛隊・大厄災鎮圧部隊の“兵器”なんですか?」

 

為永防衛大臣に問い質した

 

為永防衛大臣、頭を抱え狼狽えながら

 

「いえ・・・・五菱(いつびし)住経(すみたて)日堂(にちどう)の日本三大財閥が“人型兵器開発”をされてるが、“あそこまで”進んでるとは聞いていません」

 

と、答えてくれた

 

「日本の“ロボット・アンドロイド技術”に関しては問題ないと思う・・・だが、あれだけの大きさの“アンドロイド”を“人と変らない動き”となると、強大な推進力と、莫大なエネルギーを消費するはず・・・確か“原子力発電所”一基以上に匹敵すると聞いた事がある・・・一体どの様にして動かしてるんだ・・・『新エネルギー開発』の1つ、“霊素子力(れいそし・りょく)発電”があるが・・・あんな“人型兵器”に搭載出来る程、“小型化”に成功したのか?」

 

私は、今ある“人型兵器”事がまだ信じられず、再び、為永防衛大臣に問い質すと

 

「今の処“原子力発電所”一基と同じ“発電力”を出力するにしても、あの原子力空母・潜水艦の“原子力駆動機関”より、少し“小さめ”です・・・どう考えても、あの“人型兵器”には搭載出来きません・・・一体どの様に稼働してるのか全く分かりません」

 

流石に“軍事オタク”とも言われる為永防衛大臣でも、“人型兵器”について詳しくは知らなかった・・・・

 

その後、“人型兵器”は、私のSP(護衛隊)4人を殺害しようとした時、空間に“穴”が開き、“人型兵器”はその中に吸い込まれ“消滅”した

 

その5分後に、防衛軍“大厄災”鎮圧部隊・・・“対大厄災ミサイル”を搭載した戦闘機3機が現れた

 

その様子のモニターを観た、為永防衛大臣は慌てて、撤退の指令を出し、戦闘機3機を引き上げた事は言うまでもない・・・

 

 

・・・・・

 

 

異世界あるあるだが・・・

 

“霊素子力発電”とは、“ジュエールの砂”を使う事により、“ミスリル・タービン”に“霊素子”を流し、そのタービンを高速回転する事により“発電”するシステムである

 

“ミスリル”と言う鉱物を使う理由は、“軽くて丈夫、”霊素子“に対する推進力が高い”為である

 

 

そして・・・・

 

“霊素子”とは、地球・太陽から溢れ出している“霊的エネルギー”で、石炭や原油などの化石燃料みたいに、わざわざ地上を“採掘”する必要がなく

 

場所も問わず溢れ出て、地球・太陽が無くならない限り、ほぼ“無限のエネルギー”であり、“原子力”みたいに、“放射能被害”(寧ろ身体に良い)もなく人畜無害である

 

その“エネルギー”自体は、太古の昔から知られているが、それを“利用”する為には、“アダマンタイト”・“オリハルコン”・“ミスリル”・“ダマスカル”と言った、“霊素子”を“あらゆる面のエネルギー”として変換できる“異世界”にしかない鉱物と、“法力”の高い人間と動植物が必要だった

 

“霊素子”を『電気』で例えると、“地球・太陽”が『乾電池』、“法力”の高い人間・動植物が、『配線』、“ミスリル”などの“異世界鉱物”は、『動力部』と思えば良い

 

その為、活用がかなり限定され、長年汎用・広範囲に使われることが出来なかった・・・・

 

 

産業革命時、“電気”を活用する為に、“ミスリルを材料とした発電器”に“法力”の高い人間又は、家畜を利用したが、直ぐに“寿命”が尽きる

 

その為、“蒸気”を動力(その燃料として“火力”、“原子力”)、“水力”を動力とした発電システムの方が効率良く、“その発電システム”は衰退した(ごく一部の後進国で、細々と“活用”しているが・・・)

 

 

だが、“ジュエール公民国”で最近発見した“ジュエールの砂”と言う、直接“霊素子”を吸収・排出する“希少鉱物”によって、人や動植物を介する必要が無く

 

“ジュエールの砂”の“配線”を地上に張り付け、直接“ミスリル・タービン”に繋げる事により、“強大な発電”が出来るようになった

 

日本を含む、“ジュエール公民国”と友好関係のある先進国では、“原子力発電”から“霊素子力発電”へと移り変わり

 

カメリア合衆国では、霊素子力発電を使った空母や駆逐艦、潜水艦の開発も進められ実用化され

 

航空機に搭載されてる、化石燃料の使った“ジェット・エンジン”より二分の一ほど小型化され、それと同じくらいの推進力を持つ“ミスリル・ジェット・エンジン”も開発された

 

だが、“ジュエールの砂”と言えど、“空中”では“霊素子”を“吸収”出来ないため、まだ実用化までは至っていない・・・

(但し、“法力”の高いパイロットが操作する事で飛行は可能だが、長時間持たない)

 

“ガソリン・エンジン”より遥かにコンパクトで、それ以上の“推進力”のある“オリハルコン・エンジン”や“アダマンタイト・エンジン”も発明された

 

“ジュエールの砂”がまだ希少なため“霊素子”で動く自動車は、余り世に出ていないが、近い将来、“化石燃料”によって動いていた自動車は、徐々に消失していくだろう

 

(“霊素子”そのものを“エネルギー”にする、“オリハルコン・モーター”等も開発されてるが、“霊素子”が“電磁石”の様にいかない理由で、まだ実用化には至っていない・・・それが出来れば、家電製品に使われる位の“小型化”と、少々の“ジュエールの砂”で済むらしい)

 

 

・・・・・

 

 

“ジュエールの砂”が発見されることにより、一気に『新エネルギー開発』が進み、“化石燃料”で、富と栄光と世界的影響を持っていた国々の国際的地位を失いつつあった

 

その国々の中には、“ロレシア連邦共和国”も入っていて、他の“化石燃料”産出国と手を組んで、“ジュエール公民国”に軍事的圧力を掛けている

 

だが、友好国のカメリア合衆国を始めとして、ナーロッパ諸国や日本などの先進国、“ジュエールの砂”を求める、ある程度の国力の高い国々が共同して“ジュエール公民国”を護っているため、ロレシアは今の処手を出す事が出来ない

 

大華国は、“ジュエール公民国”と友好関係を築こうとしながらも、ロレシアと共同して“ジュエール公民国”侵攻を企んでいる

 

“ジュエール公民国”も、大華国の企みを見抜いており、手の平で踊らせている

 

 

最後に、あの“人型兵器”は、“ジュエールの砂”が発見された事によって、一気に開発が進んだのは確かだ

 

“ミスリル・タービン”では大きすぎるし、“ミスリル・ジェット・エンジン”を搭載しても、“空中”を飛ぶことは出来ない・・・だが、あの“人型兵器”は飛んでいた

 

“オリハルコン・エンジン”や“アダマンタイト・エンジン”は搭載出来るだろうが、“推進力”は足りないだろうし、“エンジン”を“人型兵器”に合わせ搭載出来るだろうが“冷却機能”も付けないといけない為、スペックオーバーになるだろう

 

どうすれば、あの“人型兵器”を起動出来るのだろうか・・・謎のままである

 

それに、あの“人型兵器”を“消滅”させた、あの男・・・確か、TCL“怪物”騒動を起こした首謀者で、かつて人見志郎に従っていた者だ

 

もしかしたら、人見なら“人型兵器”の事を知っているかもしれないな・・・

 

 

・・・・・

 

 

さて、話を戻し・・・・

 

“その国の人々”が“独立運動”を起こし、関東のある地域を侵略しよとしたが、奇跡的に“一つ目の岩の巨人”の“大厄災”が起こったお陰で、あの地域を“その国の人々”に侵略をされずに済んだ

 

本来なら、直ぐに“戦後処理”をしなければならないが、その前に私は、吾妻前首相に対し

 

「吾妻議員・・・さっき、『特殊部隊を出動させる前に、もっと有効な手段がありますよ』って仰っていましたね・・・その“有効な手段”とは何ですか?」

 

と、訊ねた・・・・多分、私が“想像した通り”だと思いながら

 

吾妻前首相、朗らかな笑みを浮かべ

 

「日本国の国運が良いのか分かりませんが、あの地域に“大厄災”起こってくれました・・・駿河首相、もうお気づきでしょ?」

 

と、聞き返されたのであった




最後まで読んで頂きありがとうございます

人型兵器は、どの様にして”稼働”しているのか?
ジュエール公民国とは、一体どんな国家なのか?

色々有りすぎて、作者自身も混乱しています(泣)

そして、吾妻前首相が言った、特殊部隊より、有効な手段とは・・・


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第33話 新たな侵略方法

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吾妻前首相がいった、”有効な手段”とは・・・


吾妻前首相が、今回の“大厄災”を例に出し、「もう、気づいているでしょう?」と言われた為

 

「確か、吾妻前首相の幾つかの外交功績に、麗崇帝国(れいすうていこく)から、拉致被害者を全員救った事、占有されていた日本国の領土“梅島(うめしま)”を奪還した事がありましたね」

 

と、私は、吾妻前首相の外交功績の中で“思い当たる事”があったので“その確認”の為、改めて問い質すと

 

「そこまで仰ると、既に気が付いてるようですね」

と、吾妻前首相が答えてくれた

 

 

やはり、思った通り・・・

 

当時の吾妻政権・官房長官時代の“駿河義弘”の記憶の中であるが

 

日本国の隣の大華大陸に伸びる半島国家『麗崇帝国』で、国家規模の“怪物”騒動が起こっていた

 

最初は、自国の警察・軍隊で対応していたが、度重なる“怪物”騒動で、自国では賄い切れなくなり、同盟国のカメリア合衆国に救援を求めた

 

カメリアは、その救援に果軍(かぐん)だけで対応したが成果が上がらなかった

 

その為、日本にも共同で“怪物”討伐をするよう依頼、吾妻政権は、それに応えるよう防衛隊を、果軍と共に、『麗崇帝国』に派兵し、討伐を終了させたのであった

 

 

要するに、麗崇帝国で国家規模の”怪物“騒動を、日本が”人為的“に起こしたのである

 

それを起す為の“武器”・・・“邪魂発生器”の存在は知っていたが(私が何度かの“怪物”に襲われた時に、良く発見していた)

 

「まさか・・・TCL・NSJ“怪物”騒動より以前に、麗崇帝国で“人為的”に起こしていたとは“露”とも知りませんでした・・・“邪魂発生器”が既に“実用化”されてるとは」

と、私は少し驚きながら話すと

 

「幾ら此方が譲歩して交渉しても、“拉致された日本人”を返してくれないものだからね・・・拉致被害者を全員帰還してもらうまで、徹底的に何度もしました」

と、吾妻前首相は、笑みを浮かべ告白をしてくれた

 

そして、“もしや”と思い

「もしかして、“梅島”奪還も、人為的に“怪物”騒動を起こしてですか?」

と、問い質したら

 

「その通りです・・・此方は、“梅島”に滞在する一部の麗崇軍の者たちを“怪物”化させて、“同志撃ち”させ、それだけでなく、海に住む生物をも“怪物”化させ、麗崇の艦船や漁船などを襲撃しました・・・それを向こうが嫌がるほど実行し、完全に麗崇軍が引き上げた後、防衛隊が“奪還”しました」

 

吾妻前首相、“梅島”奪還の経緯を話し

 

「“梅島”を日本に取られた麗崇帝国は、『日本も、我々と同じ目に遭うだろう』と、最初は様子を伺っていたが・・・一向に“何も起こらなかった”ので、麗崇帝国は、慌てて国際社会に『我が国の領土である“崇島”を、『日本に不法占拠』されたと非難したが・・・“カメリア”を始めとした先進国などは、『元々の日本の領土である“梅島”を取り返しただけ』と、国際社会は、日本の正当性を認めてくれた」

 

と、説明してくれた

 

「それでも、麗崇帝国は“諦めない”でしょう・・・もし、彼方から“軍事行動”を起されたら?」

 

と、私が少々のいたずら心で質問をすると

 

「勿論、受けて立ちますよ・・・防衛隊も麗崇帝国には、散々“煮え湯”を飲まされてるし、士気は高いですよ・・・オマケに“怪物”騒動も起させますよ」

と、吾妻前首相は淡々と即答してくれた

 

その後、吾妻前首相は

「私が、防衛隊・特殊部隊を“あの地域”に投入する前に、人工的に“怪物”騒動を起こそうと提言しようとしたが・・・まさか”大厄災“が起こるとは思いもしませんでした」

と、付け加えた

 

 

その後、私は、恐る恐る

 

「人工的“怪物”騒動を起こす・・・その新しい“侵略方法”を確立してるのは、我が国・日本国だけですか?・・・その“侵略方法”で用いる“邪魂発生器”は、何処で“製造”されているのですか?」

 

他国が人工的“怪物”騒動を起こした前例が無いし、“邪魂発生器”も、他国で製造されてるかもっと不安を持ちながら聞き直すと

 

「安心したまえ・・・・“邪魂発生器”は、“日本国”でしか“製造”していない・・・いや、寧ろ我が国でしか造れないのだよ・・・カメリアはその事を知っているが、『簡単に製造出来ない』と言って断っている」

 

『寧ろ我が国しか造れない』・・・私は、その吾妻前首相の言葉に“安心”を覚えた・・・何故なら、もし“大華国”や“ロレシア”・・・いや、“カメリア合衆国”など、世界の覇権を狙う国々が“邪魂発生器”など造られた日にはと思ったら、想像のし難い“惨状”が目に見えていた

 

同時に、何故?日本国でしか造れないのか、その原因を知りたかったが、申し訳ないが、佐々木の“特異体質”を以て、吾妻前首相を調べようと思った

 

『もしかして、人見志郎が“独占”してる為ですか?』

と、追及しても、吾妻前首相は、のらりと、はぐらかすだろう事は想像できた

 

その原因が、別の理由だった事(吾妻前首相さえ知らなかった)は、後に知る事となるのだが・・・・

 

 

現実世界と同じ、通常の武器・兵器だけでなく、異世界ならではの、対“怪物”武器や、対“大厄災”兵器は、“性能”は別として、どこの国でも所持している・・

だが、日本国では、“人型兵器”だけでなく、“人工“怪物”騒動を起せる兵器“まで所持をしてるとは思わなかった

 

益々、この異世界の日本国が勇ましく感じていた・・・現実世界の日本国は、大丈夫だろうか・・・そう心配な気持ちになっていた

 

 

関東の“ある地域”で“その国の人々”が、日本政府に“自治権”を認めさせると言う“独立運動”は、“大厄災”と言う災害が起こったお陰で、幕を閉じる事が出来た

 

その“独立運動”の戦後処理として・・・・

 

その地域に住んでいた“その国の人々”は、所有していた“土地”を適正な価値で買い取った後、“強制送還”した

 

勿論、二度と日本国に入国させないため、“その国の人々”の“指紋”の他に“DNA”の採取も行った

 

“その国”は、日本国の“制裁”を恐れ、素直に“強制送還”の受け入れをしてくれた

 

 

瓦礫と化した“あの地域”の“復興作業”も行った・・・だた、“大厄災”が起こった地域に再び、住民が戻ってくれる事が心配であったが、徐々に住民が戻って来ていたので安心した

 

これらの“戦後処理”をした後、無事に『緊急対策本部』は解散する事が出来たのであった

 

 

それと、佐々木の“特異体質”によって、天羽警視総監及び、吾妻前首相の事、そして人見志郎を調べたが・・・

 

天羽警視総監に関しては、“ジュエールの砂”を材料にした“対怪物武器”を、日本最大自動車メーカー“よこみち自動車(株)”から納入している事が判明した・・・・自動車メーカーが“武器”を製造しているとは想像もしなかった

 

吾妻前首相に関しては、残念ながら“邪魂発生器”を製造している、精密機械メーカー“(株)ミヤコ精密”の事しか判明しなかった、そこで“日本国でしか製造できない”と聞かされたみたいだ・・・

 

人見志郎については・・・“ある日本人研究員”を、五菱、住経、日堂と言う、日本三大財閥に派遣させた事によって、あの“人型兵器”が出来上がったと判明した

 

その“ある日本人研究員”ってのが、“元陰陽師”だと言う事も判明した・・・

 

何故?“陰陽師”・・・・これを解き明かす事によって、“人型兵器”の“稼働要因”が判明するのだろう

 

そう推測し引き続き、調査を続けて行った

 

 

・・・・・

 

 

因みに、『麗崇帝国』とは・・・・

 

日本国の隣の大華大陸に伸びる半島国家

 

強大な“大華国”(又は“ロレシア”)と“日本国”(又は、“カメリア合衆国”)の板挟みになりながら、強固に“独立した”国家で

 

戦後は、“大華国”、“ロレシア”の“共社主義(きょうしゃ・しゅぎ)”と言う“管理経済思想”の国家として『崇朝労働共和国』

 

カメリア、日本などの“自資主義(じし・しゅぎ)”と言う、“自由経済思想”の国家として『大麗民国』の1つの半島に2つの国が存在していた

 

日本人を拉致し、国家の繁栄に利用したのが『崇朝労働共和国』、日本が戦後の混乱に乗じ、“梅島”を占拠したのが『大麗民国』であった

 

 

この異世界の国際社会でも、現実の世界と同じ、戦後“カメリア”と“ロレシア”の経済思想による対立・・・“冷戦時代”という節目があった

 

やがて、今まで“管理経済社会”の中で生きて来た人々が“自由な経済活動”を欲し、各共社主義国家に、“革命”が起こり、それらの国々が混乱していった

 

“ロレシア”や“大華国”も例外でなく、“自資主義”(自由経済思想)を求められ、それぞれ“ロレシア自由革命”、“蓁華大公園(しんかだいこうえん)革命”が起こってしまった

 

そんな時、『大麗民国』当時の大統領が、大華国の混乱に乗じ、“自資主義”の染まった自民族を弑逆する“大華人”が支配する『崇朝労働共和国』に対し、軍事行動を起こし半島統一を成し遂げた

 

その大統領は、“麗崇民族”を一つにまとめる為、統一した半島国家に“立憲君主制”を引き、“麗崇帝国”皇帝の子孫を再び“皇帝”に祀り上げ、『麗崇帝国』を復興させた

 

その後、その大統領は、麗崇帝国・内閣総理大臣に降下し、暫くしてから引退、余生を全うした・・・・麗崇皇帝から“救国の忠義者”、麗崇国民からは、“復興の英雄”として今でも慕われている

 

 

だが、半島が統一しても、何時までも日本人拉致被害者の帰還、“梅島”返還に応じてくれない・・・それ処か、それらを糧にして、日本の国益を“これでもか”と言うほど搾取していった

 

その“がめつさ”だけは、正直"たいしたものだ"っと思ったものだった




最後まで読んで頂きありがとうございます

『麗崇帝国』は、異世界の国家の1つので、現実世界の”どの国”でもないので悪しからず

この異世界の日本は凄いですね・・・現実の日本国もそれくらいシッカリとして欲しいです・・・

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第34話 再びカメリア合衆国へ

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この回から、やっと、首相・駿河義弘の”外交”が始まりました

その前に、何故、日本国内にて、外国人の”独立運動”のストーリーを書いた理由は、もしかしたら、”現実化”するのではと”危機感”を持ったためです・・・

最初は、同盟国・カメリア合衆国からです


私は、異世界の日本国・内閣総理大臣を務める駿河義弘・・・中身は、現実世界の一般サラリーマンの日本人

 

早速、同盟国の”カメリア合衆国”から、”その国の人々による日本国内での独立運動”についての会談を行いたいと首脳会談の要請があった

 

総理大臣に就任後(この時の私はまだ転移していなかった)直ぐに、”挨拶”として”カメリア合衆国”に訪問した以来だ

 

多分、”人型兵器”についての会談だろう・・・

 

何せ、世界各国が、あの”人型兵器”に興味を示し、報道陣だけでなく、軍事関係者も日本に訪れ、情報を得ようと躍起になっていた

 

そのお陰で、私を含め閣僚たち・・・はたまた、国会議員たちや、各省庁の行政機関、軍事関係の企業、仕舞いには地方行政機関にまで押し寄せ、一時本来の業務が出来ない程混雑を極めた

 

「知らない!!!知ってるだろ!!!!の押し問答で、ほとほと疲れましたわ・・・知りたいのは此方だってのに」

 

防衛大臣の為永議員が、げっそりした顔で愚痴っていた

 

私も、為永防衛大臣には同情するよ、首相公邸でも、秘書の佐々木を初め、各スタッフが、てんやわんやの対応に追われて憔悴しきってたからね

 

どちらにしろ、我が国としても、”あの人型兵器”について把握しなければならない

 

そして、私のSPの隊長を務める古堅陽子(ふるかた・ようこ)に、”その依頼”をした

 

古堅は、元防衛隊・秘密特殊部隊「八咫烏」のメンバーで、隠密に敵国の秘密情報を探るのが任務だった為、得意分野だと思い”人型兵器”の情報収集を任せる事にした

 

 

・・・・・

 

 

私は、訪問の日時を調整した後、程なくして”カメリア合衆国”の首都”ワルシトン”カメリア合衆国大統領公邸・”ホワイト・キャッスル”へと足を運んだ

 

私が、首相に就任した後(素の駿河義弘の時)最初の“カメリア合衆国”訪問に行った後、大統領選挙があり、カメリア保守派の“トラペット大統領(地精人(ドワーフ)・男)”から、革新派の“バルーン大統領(魔精人(デビル)・男)”に変った

 

その為、ホワイト・キャッスルの門前で、私を出迎えてくれたのが

 

「やあ~~駿河首相、待ちかねましたぞ」

と、握手を求めるバルーン大統領が現れ

 

「わざわざお出迎え頂き光栄です」

と、お互いに握手をかわし、大統領自ら会談の場へと案内してくれた

 

 

会談の課題は、思った通り『人型兵器と安全保障』と、我が国の課題である『大華国・ロレシアへのトライアングル防衛包囲網』そして、共通の課題として『大海洋環状列国経済協定』についてだった

 

メインは『人型兵器と安全保障』・・・カメリアにとっては、“人型兵器”による軍事力の強化と防衛の強化が急務になったのだろう

 

幾つかの危機を乗り越え、覇権国家となっただけあって、自国の国益と危機管理に関しては素早い対応を取る・・・・日本もそれくらいの行動力があれば良いと羨ましいくらいだ

 

 

『大華国・ロレシアへのトライアングル防衛包囲網』とは・・・

 

経済・軍事力が強大化し、“ポスト覇権国家”と言われる“大華民人共和国”・“ロレシア連邦共和国”が、周りの国々対して余りの横暴さに業を煮やし

 

日本国・カメリア合衆国・アメダ連邦国・オストロードス・カルドゥラ王国の5つの国家が軍事協定を結び、大華国・ロレシアに軍事的圧力をかけ、それ以上の横暴に歯止めが掛かっている

 

それに対し、大華国もロレシアも負けじと、5か国の軍事協定を破綻させるべく、それらの国家の重鎮たちに、ハニートラップ・買収・利益誘導・脅迫・暗殺から、国家機関への経済協力・兵器の技術提供まで、様々な政治・経済工作を行っている

 

吾妻・トラペット時代は、『トライアングル防衛包囲網』の効力が絶大で、大華国・ロレシアは大人しくしていたが、吾妻が首相を辞任し、トラペットが大統領選挙で落選したあたりから、ちょくちょく各周辺国家にちょっかいを出してきた

 

日本への嫌がらせとして、日本上空に“戦闘機”を飛ばすなどの威嚇をし、その度に此方も“戦闘機”を飛ばし牽制している

 

我が国・日本国も、吾妻政権以降から、“北方六島”と、“湾岱海峡”、“先閣諸島周辺”で“怪物”騒動を毎月の様に起こし、大華国とロレシアを苦しめている・・・なんか地味だが、やらないよりマシだろう

 

“バルーン大統領”になってから、カメリア合衆国が、『トライアングル防衛包囲網』に対して、余り積極的でない事は何処となく感じていた

 

 

『大海洋環状列国経済協定』とは・・・

 

トラペット大統領より前の大統領時のカメリア合衆国が提唱した

 

オストロードスから始まり、ニューデルランド諸島、東南ラスア諸国、湾岱、日本列島、アメダ連邦国、カメリア合衆国から、南カメリア大陸の国々と言った、“大海洋”を囲む位置にある国々が

 

“国境”を越えて、人の交流、物の流通、金融の融通の自由と言った、政治的・経済的規制緩和を謳った“国際的経済協力”協定の事である

 

 

理想としては、全て自由に、“商売”が出来る環境を整え、お互いの国々が“切磋琢磨”して、それぞれの国々の国益を上げて行こう・・・と言う事らしいが

 

現実は、それぞれの国々が、国際的経済の主導権を握り、他国の国益を奪い合うドス黒い争いの場であり、特に、世界的に広大な“日本市場”を食い荒らす事が目的で提唱した、国際的経済協定である

 

当時の日本国も、“緊縮財政政策・規制緩和”のせいで国内の経済が縮小し、どうすれば経済が良くなるのか頭を抱えていた(普通に“積極的財政出動・保護政策”すれば良かっただけだが・・・)

 

“その焦り”なのか、只の“お花畑”なのか、当時の日本政府は、協定内容も吟味しないで、カメリアが提唱した『大海洋環状列国経済協定』に“バスに乗り遅れるな”とばかり飛びついてしまったのである

 

経済が停滞し、自国の誇りも危機感のない“のっぺり”とした“羊”のような状態の日本に、先の成り行きを考えず、只奪いまくれば良い、奪われる方が悪いと思考をもつ“狼”の国々と経済協力すればどうなるか火を見るより明らかだ

 

これによって、他国によって“日本市場”が無茶苦茶にされるかと思ったら、トラペット大統領に変わってからから突然、提唱国のカメリア合衆国が『大海洋環状列国経済協定』を脱退したのである

 

その後の『大海洋環状列国経済協定』は、何も決まらず停滞し続け“死に体”となっていき、この時は、“日本市場”の破壊を免れ、トラペット大統領時のカメリアに感謝したものだ

 

 

だが、今の日本は“積極的財政出動・規制保護政策”のもと、経済力が上向き、“バブル時”と同じ位に回復し、それでも浮かれる事無くその景気を維持しているのである

 

そして、色んな分野に“投資”し、それらが確実に“成長”し、日本にとって“役に立って”いるのである

 

それにより、自国の誇りと、自身の持つ仕事の大切さ、日本市場の豊かさを知った国民を持つ日本国なら、『大海洋環状列国経済協定』に加入しても大丈夫だろう

 

世界を股にかけて“ビジネス”を容易にすることは悪い事ではないが、その行く先々には、その国・地域それぞれの“ルール”ってものがある、それらを無視して“ビジネス”をさせる訳にはいかない

 

お互いの妥協点を探り、お互いが得をする“バランス”の取れた“国際ルール”を設け、その中で“ビジネス”をさせる

 

今の日本国なら先頭になって、その“国際ルール”を設け、『大海洋環状列国経済協定』加盟国を導く事は可能だ・・・・要するに『ジャパン・グローバリゼーション』をその加盟国に浸透させれば良いのである

 

 

・・・・・

 

 

バルーン大統領との会談では・・・

 

『トライアングル防衛包囲網』では、引き続き5か国との軍事協力をして行く事を確認とることが出来た・・・とは言っても、大統領の態度から見ると、余り乗り気ではなかった

 

「最悪の事を考え、我が国・日本が“核武装”を想定していますが、貴国としてはどうお考えですか?」

 

バルーン大統領の眼をじっとみながら問い質すと、大統領、きょとんとした後

 

「何をおっしゃっているのですか?・・・それは日本国の自主性によるもの、どうして我が国・カメリアが口出しできようか」

 

と、笑みを浮かべながら答えてくれた

 

そのバルーンの眼からは、『お前何を言っている、日本に”核武装“などさせるか』と言った冷淡な囁きが聞こえていた

 

・・・・よく言うよ、何が“自主性”に“口出し”しないだ、そう言いながら、過去に何度、日本の“核武装化”を邪魔して来たか

 

だが、我が国・日本は、“自主性”を持って“核武装”をしていく心算だ、私が関わる者すべての生命が奪われない間にな・・・・特異体質“関わる者すべての命の危機を救う”を持っていて、つくづく感謝するよ

 

 

『大海洋環状列国経済協定』については、直ぐには再加入しないが、自国の経済状況などを鑑み、まとまり次第考えるとの返事であった

 

こちらとしては、加入しようがしまいがどちらでも良いが

 

「もし、大華国や、ロレシアが、『大海洋環状列国経済協定』に加入するとしたら、カメリアとしてどう致します?」

 

と、少し皮肉った質問をすると、大統領、少しムッとした表情をした後

 

「今は、“グローバリゼーション”の時代・・・大華国もロレシアも“ビジネスパートナー”として受け入れる事は必要だと思いますが」

 

と、再び笑み浮かべ、おっしゃって下さった

 

まあ・・・今のカメリアにとって『大海洋環状列国経済協定』は余り興味を持っていないみたいだ、様子見って事だろう

 

そして、いよいよ核心の『人型兵器と安全保障』の会談へと進んでいったのであった




最後まで読んで頂きありがとう

『大華国・ロレシアへのトライアングル防衛包囲網』、『大海洋環状列国経済協定』も、ある協定をモデルにして執筆してみました

次回は、いよいよ、異世界あるある『人型兵器と安全保障』会談が始まります・・・どんな話になって行くのでしょうか?


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第35話 国家の危機管理と、今ある世界の人民の心情

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カメリア合衆国・新大統領のバルーンとの首脳会談・・・『人型兵器と安全保障』についての会談が始まった


カメリア合衆国・大統領公邸『ホワイト・キャッスル』にて、バルーン大統領と首脳会談を行っている

 

バルーンは、険しい表情で

 

「駿河首相!!!日本で、あのような“人型兵器”を完成していたとは聞いていないぞ!!!!・・・同盟国であり、共同開発国なら、“事前に報告する”べきだろ」

と、私を強く非難し追及した

 

“事前に報告しろ”だと・・・我が国・日本は“カメリアの属国”でもあるまい・・・同盟国・共同開発国としては、“情報”の共有は大切だろうが、“事前”はないだろう

 

私は、その言葉に憤りを感じたが、ここは冷静になり困った風に装い

 

「日本政府としても、所属不明の“人型兵器”がいきなり現れて、情報の収集に手間取っています・・・今の処、“人型兵器”の出処も掴んでいません」

と、至極正直に答えた

 

それでも、バルーンは疑いの目で私を睨みつけ

 

「その“人型兵器”・・・日本語を話していたぞ・・・・」

と、口ずさみながら

 

その後一息入れ、笑みを返し

 

「まあ良い、あの“人型兵器”・・・“ジュエールの砂”を用いて“霊素子(マナ)”で稼働してる事は間違いないだろう・・・一体どの様にすれば、あの“スリムな機体”で稼働出来るだろう」

と、疑問を呈してきたが

 

「私もあの“スマートな機体の人型兵器”今まで見た事はありません・・・知っている限りでは、“プロトタイプ”ですが、大掛かりな霊素子力駆動装置に冷却装置、重い関節駆動モーターを積んだ、“重鈍な機体”しか見た事がありません」

 

私もそれ以上知らない為、自国の“人型兵器”開発状況を述べた

 

「我が国・カメリアの“人型兵器”開発状況も、駿河首相の見聞と同じだ・・・もしあの“人型兵器”が、日本製なら、是非とも“技術提供”をして欲しかったものだが・・・残念で仕方がありません」

 

と、バルーン、口惜しそうに返答した、その後、真剣な眼差しで

 

「あの“人型兵器”の機動力は、映像から割り出した結果・・・上空だと、戦闘機のスピードとヘリコプターのホバリングに匹敵し、地上なら戦車に匹敵する性能を持つ・・・そんな兵器が、“テロ組織や敵対国”が持つと、世界の国々に多大な“損害”が発生する・・・場合によっては国家そのものを失う可能性も高い・・・その為の防衛システム構築を、我が国と日本でやろうと思うが、どうだろうか?」

 

と、“人型兵器”への“防衛システム”を共に構築する提案をしてきた・・・我が国も、それに対し反対する理由はない

 

「私自身、今すぐにでも、貴国と共に“防衛システム”構築を成し遂げたいが、カメリア合衆国も日本国も同じ“民主主義国家”・・・国民に広く認知してもらい承諾を頂けなければなりません・・・まず初めに、貴国と我が国の“軍事関係者・行政官”を招集し“防衛システム”の具体的な概要を煮詰めましょう」

 

と、言い返すと

 

バルーン頷きながら、満面の笑みを浮かべ

 

「駿河首相・・・貴方なら“そう言う”と思いました、では早速、“行政官クラス”を集め、“対人型兵器・防衛システム”の構築を図りましょう」

 

と、手を差し伸べ、私はそれに応え握手をかわし、首脳会談が終了した

 

 

私が『ホワイト・キャッスル』から出て行く準備を、バルーン大統領のスタッフたちがしている間、バルーンと二人きりになった時

 

「ミスター駿河・・・“ある方”からの伝言があります」

 

「えっ?」

 

バルーンが、私の真近くに来て囁いてきたので、驚きながら耳を傾けると

 

『我々に“抵抗”すると、貴殿の国を失いかねんぞ・・・・』

と、言って来たので

 

私は、“あ~この伝言・・・SC(選ばれし・子供たち)だな”と思い

 

『私は、自国の繁栄と自国民の幸福追求の為に行動したまでだ・・・“貴方がた”に“抵抗”をした覚えはないのだがな』

と、バルーンを通じて“SC”の伝言に対し返答した

 

バルーン、驚愕した表情で聞いた後、心配そうな表情にかわり

 

「駿河・・・“あの方たち”に逆らって無事に済んだ事はない・・・悪い事は言わない、大人しく従った方が良い・・・君だけでなく“その周り者たち”も巻き込まれるぞ」

と、私を窘めてくれた

 

私は、笑みを浮かべながら

 

「ミスター・バルーン、心配してくれてありがとうございます・・・・大丈夫です、もう既に“あの連中”につけ狙われていますので」

 

そう言って、心配してくれるバルーン大統領に謝辞を述べ、『ホワイト・キャッスル』を後にした

 

 

・・・・・

 

 

滞在先へ向かう車の中で、秘書の佐々木に

 

「バルーン大統領の“経歴”はどうだった?」

と、質問をした

 

それに対し、佐々木は

 

「はい、バルーンの御兄弟や子供たちが経営する会社と、大華国やロレシアとの関係が深いですね・・・それにバルーン自身“SC”の会員ではありませんが、かなり“飼われて”います」

と、答えてくれた

 

「仕方がないと思う・・・・“SC”に従っていれば富貴・名誉が保障され、逆らえば、一族その関係者が滅ぼされると選択されれば、誰もが“前者”を選ぶよ・・・私も“特異体質”が無ければ“前者”を選んでしまうかもしれない」

 

私が、バルーンの経緯に同情すると

 

「それでは、私たちは“SC”の“奴隷”として生きなければならないのですか・・・」

と、佐々木が憤慨していたが

 

私は、車の天井を見上げ一息をいれた後

 

「いや・・・先人たちは、それでも“SC”に従う振りをしながら“SCの計画”を出来る限り遅らせ、いつの日か“SCの悪業”が日のもとに晒せる機会を作っていったんだ・・・

 

まあ、“SC”も馬鹿ではない、“SCの対しての反撃”の結束をさせないため、世界の人民に、それなりに事足りる“衣住食”の餌をやり、“スクリーン・スポーツ・セックス”といった堕落させる手段を何の制限もかけずに推奨させ

 

それだけでは足りずに、権力者に対抗する為に団結した組織が出来れば、一部の幹部連中だけが得をし、下の者はそれらの使い走りだと言った、“団結”する事への“デメリット”を大げさに報道したり

 

権力者に対しての“署名活動”に“署名”をしたが、自分の個人情報が晒され、それによって被害が出てしまったと言う報道がされると、誰もそう簡単に“署名”が出来なくなって、国民の権利の1つ“請願権”が制限され

 

いざ、権力者が個人情報保護を制定したかと思ったら、晒せなければならない情報を“保護”を理由に引き出す事が出来なくした

 

おまけに、権力者の疑義を裁判に訴えようとしたが、いくら権力者が悪くても、訴えた者の味方にはなってくれない

 

そこまでいくと、権力者に対抗する気力も失い、“今のまま”で良いやと、人や世間に対しての興味を失う

 

自分勝手で、その日何事も無ければいい、他人や世の中など知った事ではない言った人民の出来上がり

 

今、インターネットが発展し、世界の色んな悪事が暴露されているが、それによって、世界の人達が“団結”しそれらに対し“対抗”もしてないだろ・・・“SC”にとっては都合の良い世の中になっているんだよ」

 

と、淡々と語ると、佐々木が悲壮な表情をしながら

 

「それでは、何も出来ないじゃないですか・・・」

と、嘆いたが、私は少し苦笑いをしながら

 

「人民が、今ある“全てのモノ”を失えば、権力者・・“SC”に対抗し、世の中をひっくり返す事を出来るかも知れないよ」

と、言ったら、佐々木は首を捻りながら

 

「どう言う事ですか?」

と、問い質してきたが

 

私は、目を瞑り、黙ったまま、佐々木の質問に答えずに、そのまま、滞在先へと向かって行った

 

 

・・・・・

 

 

首都ワルシトン内の、内閣府が用意したスイーツルームで、私はソファーに寛ぎながら考え事をしていた

 

「もしかしたら、“SC”が、あの“人型兵器”を所持してるかも知れない・・・私に“警告・脅迫”の意思を示すために、あの“大厄災”の時に来たのだろうか」

 

確か、あの“人型兵器”の声・・・確かに“日本人が喋る日本語”だった

 

そう感じながら深く考えて行くと、何故か“人見志郎”の事が浮かび上がった

 

「何でこんな時に、あんな“嫌な奴”の事を思い出すんだよ~~」

と、頭を搔きまくりながら、思考を重ねていくと

 

「人見が“SC”の命令を受けて“人型兵器”を使って“大厄災”を鎮めにきたのか・・・あの“人型兵器”を一瞬で消した“空間の穴”を作る龍精人(ドラゴニア)の男は、確か人見の部下だ・・・それなら合点が行く・・・あいつ、そう簡単に“SC”の言う事を聞かない・・・もしかしたら」

 

はっと、その結果をまとめてみると・・・・

 

「「「“SC”の命令を利用した、私に対する嫌がらせか!!!~~~」」」

 

私は、“かっと”なり、前のテーブルを掴みひっくり返そうとした時、私の座ってた向かい側から、“空間”から扉位の大きさの四角い“穴”が出現した

 

私は、テーブルを掴んだまま中腰で立ち竦んでると、その“穴”から、顔に“傷跡”、右眼に眼帯、左の角が欠損した傭兵の姿をした龍精人(ドラゴニア)の男が出現した

 

私は、手に持ったテーブルを放し、いつの間に直立不動になってしまった

 

「駿河首相・・・トラペット前大統領が、お待ちかねです・・・・」

と、無表情のまま、その台詞を言ってたが

 

“噂をすれば何とやら”を通り過ぎて、今起こった“現象”について行けず

 

「「「一体?どないなってんねん???意味が分からんわ~~~」」」

 

と、訳の分からない関西弁を大声で口走った




最後まで読んで頂きありがとうございます

新大統領・バルーンも”SC”との関係も持っていた・・・そして、駿河首相に”警告”を出してきた・・・余程、業を煮やしてるのだろう

駿河が言った、一般人が政治に口が出せなくなった経緯や心境に、少なからず心当たりはあると思います・・・

”人型兵器”は、”SC”が所持し、駿河に対しての”警告”の意味で”大厄災”を鎮めたと推測し、その実行者が”人見志郎”・・・その目的が”嫌がらせ”だと邪推していまい、逆上しかけた処で、最上義宗が現れ、『トラペット前大統領が待っている』と言われ、突然の訪問に思考停止状態になってしまった

その後、どうなるのでしょうか?

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第36話 誇りある強い”カメリア合衆国”へ

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トラペット前大統領が、最上を使って、駿河を呼び寄せたのは・・・何故?


「総理!!!どうしたのですか?」

 

私の大声を聞いた佐々木が、私の部屋に駆け付けると

 

「あっ!!!!この人は!!!!総理、逃げて下さい」

と、叫んだあと直ぐに、傭兵の男・・・人見志郎(ひとみ・しろう)の部下、最上義宗(もがみ・よしむね)に飛び掛かり、奴の顔にむけ拳を繰り出していた

 

佐々木は、おっちょこちょい処があるが、あれでも格闘の実力者、それで何度も私の危機を救ってくれた

 

だが、最上の方が一枚も二枚も上手、佐々木の拳を受け流し、その推進力を利用し投げ飛ばしながら、私の座っていたソファーに彼女を座らせた

 

「え?・・・」

 

佐々木は、何が起こったのか理解できずに呆然としていた

 

私は、警戒しながら恐る恐る

 

「君は、確か、人見の処にいる最上義宗だな?」

と、問い質すと

 

最上、少し間を置いた後

 

「そうだ・・・」

と、無表情のまま一言だけ喋った

 

この男、ずっと無表情のまま、一体何を考えてるのやら・・・

 

「君は、以前TCL(東京チュッキーランド)“怪物”騒動の首謀者だな?」

と、一応、あの“怪物”騒動の事を質問してみた

 

まあ、正直に白状はしないのだけどな・・・・

 

また、間を置いた後

 

「何をおっしゃっているのか分りませんが・・・兎に角、トラペット前大統領がお待ちかねです」

と、答えてくれた

 

“やっぱり、無理だった”と思いながら次は・・・・

 

「あの“大厄災”の時に現れた、あの“人型兵器”は何だったんだ?」

と、再度聞いてみたが

 

「知らないですね・・・私は“依頼された仕事”をしたまでです・・・もうよろしいでしょう」

と、言い返され、“空間の扉”の方に招く仕草をした

 

私は、この最上と言う男から、色んな情報を得たかったが、佐々木の“特殊体質”を使って得るしかないと判断し、それ以上の追及はやめた

 

だが、余計な検索だが・・・・奴の表情が変わるのを見たく

 

「最上さん・・・“大厄災”の時、私のSPの古堅(ふるかた)に“ビンタ”されたよな、彼女とはどういった知り合いなのだ?」

と、聞いてみた

 

最上が、私の顔をじっと見た後

 

「そんな事なら直接、古堅に聞けば良いでしょう」

と、やはり無表情で答えてきた

 

う~~ん、やはり表情は変わらなかったか・・・残念だ

だが、“私の顔をじっと見る”何かしらの反応はあった・・・人としての感情はあるのは確かの様だ

 

「分かった、トラペット前大統領とは、首相就任後以来会っていない・・・是非、お願いします」

 

と、言って、私と秘書の佐々木は、最上に連れられ“空間の扉”に入った

 

“空間の扉”を抜けると、目の前に、こじんまりした部屋で書斎に座っているトラペットが居た・・・

 

私は、“空間の扉”に入ると“異空間のトンネル”を通るだろう想像していたが、そんなものは無く、いきなり、トラペットの部屋に着いた事に唖然としていた

 

まるで、『ど〇で〇ドア』みたいで、まさか自分が『アニメ・ド〇え〇ん』と同じ経験をするとは思わなかった

 

そして、いつの間にか“空間の扉”と“最上”は消えていた・・・どうなってるんだろ?ちゃんとお迎えは来てくれるのか、少し心配した

 

それはさておいて・・・・

 

トラペットが、書斎から私の方に駆け寄り、手を握りながら

 

「ミスター・駿河、ようこそ『トラペットビル』へ・・・待ちかねてたよ」

と、私たちを歓迎してくれた

 

・・・て、事は、カメリア合衆国第二の都市・“ニューヨッカ”に私たちは、一瞬で着いてたのか、それにしては、便利な“特異体質”だな、人見の奴“これ”であちこちに移動できるのか・・・羨ましい限りだ

 

そう思いながら、私は笑みを浮かべ

 

「お久しぶりです、トラペット前大統領、いつの日はお会いしたかったです」

 

と、挨拶をし、トラペット気恥ずかしい笑みを浮かべ

 

「ハハハ・・・今は大統領でも何でもない・・・普通にトラペットと言ってくれ」

と、おっしゃり、ソファーに手を差し伸べ

 

「ここで、突っ立てるのも悪いから、遠慮なく座っておくれ」

と、催促され、私と佐々木はソファーに腰を掛けた

 

「ミスター・トラペット、私たちを此処に案内した“最上”とはどう言った関係でしょうか?」

と、聞くと、トラペットも、向かいのソファーに腰を掛け

 

「“ミスター人見”の『人財派遣会社』に、“必要な人財”の派遣の依頼をしたら・・・ミスター駿河に“相談”すれば良い言って、“瞬間移動”の特異体質の男を派遣されたんだ・・・丁度、ミスター駿河が、首脳会談に来るだろって事で・・・」

 

と、答えてくれた・・・・トラペットが言う“必要な人財”とは?疑問に感じながら、聞いてると

 

悲しみの満ちた真剣な眼差しで

 

「今のカメリアがどうなってるか・・・ミスター・駿河に聞いて欲しい・・・そして手を貸して欲しい」

 

と、言った枕詞から始まって、バルーンに変わってからの、カメリアの内情を話してくれた

 

 

カメリア合衆国にあった、国民たちの努力の結晶、供給能力と言う“虎の子”である、“外国に頼らなくても自国で完結していた色んな技術”が

 

大手企業の利益追求の為に、海外へ又は外国人に提供した事によって、それらの技術を、自国で復興出来ないほど毀損した為に

 

カメリアの国家国民の大いなる“努力の結晶”、“虎の子”を取り戻すために、海外に進出した“技術”を国内回帰させたり、失いかけた“技術”を保護し

 

不法入国者を最大限に規制、移民者の資格を厳格する事により、カメリアの治安や文化の復興

 

“お金”を稼ぐためには“人を貶めても良い”と言った“拝金主義”から、“一生懸命働いた分報われ、みんなが幸福になる”と言った倫理・道徳の訂正

 

そして、全世界に配置した(カメリア)軍を、友好国以外は“撤退”と言った

 

所謂、“自国利益第一主義”を謳った公約をもって、トラペットは大統領選挙に立候補し、その公約が国民に響いたのか、当選する事が出来た

 

その後は、その公約の通り、近辺諸国に何を言われようが実行し、“拝金主義”に溺れ、“供給能力”を毀損し弱体化した“カメリア合衆国”を、覇権国としての強く頼り有る“カメリア合衆国”が復活した

 

だが、そんなカメリア合衆国を面白くない連中もいる

 

国外からは、大華国、ロレシアと言った、“ポスト覇権国”の国々

 

国内からは、世界規模で利益を吸い上げる“グローバル企業”連中

大華国・ロレシアとの関係を持ち権益を持っている“政商”連中

 

そして“カメリア国民”を堕落させ“家畜化”を目指す“SC”を組する連中

 

今回の大統領選挙で、それらの連中が、革新派・売国奴の“バルーン”を大統領に推すキャンペーンを、しつこい程、あらゆる情報媒体を使って宣伝し思惑通り、“バルーン”が大統領となった

 

その後は、“トラペット”と真逆の政策を推し進め、再び弱体化した“カメリア合衆国”へと逆戻りした

 

 

「私たちの先祖が創り上げて来た“偉大で誇りある”カメリア合衆国を復興させたく、大統領になったのに、その足を引っ張る“拝金主義”や“国民を堕落させる”連中のせいで、また、世界から蔑まされる国家へと逆戻りしてしまった」

 

と、嘆き悲しみ涙を流しながら、私に語ってくれた

 

私も、トラペットの話を聞き、ついつられて、涙を流してしまった

 

「ミスター駿河も、カメリア合衆国の行く末を悲しんでくれるのか・・・ありがとう」

と、感謝されてしまった

 

「我が国・日本も似たようなもので、自分の産まれ育った国家に対する愛情は一緒ですから」

と、言葉を返した

 

いくら異世界であっても、現実世界とほぼ同じ日本国・・・愛国心を持たない訳がない、日本国で生を受けた事に感謝するものだ

 

その後、トラペットが真剣な表情で

 

「それらの連中を手引きしてるのが、“SC”の黒幕と噂されてる巨大富豪“ロッセストーン家”・・・その下には“ウランダル家”と“メルクト家”がいて、その2家が、表と裏の連中を使って、祖国を良かれと実行してる者たちの邪魔をするんだ」

 

“ウランダル”の言葉に覚えがあったので、私がトランペットの話を途中で中断させて

 

「えっ?ウランダル家だと・・・もしかして一時、私の政権の諮問会議の一員だった、“パメラ・ウランダル”が、その“ウランダル家”の者なのでしょうか?」

と、問い質した

 

「“パメラ・ウランダル”・・・あの女傑か、その通り“ウランダル家”の者で、最近・父親が亡くなって、“当主”になったはずだ」

と、教えてくれた

 

パメラ・ウランダルが“SC”のメンバーだって事は、佐々木の“特異体質”で判明していたが、まさか黒幕の次に序列の高い地位にあるとは知らなかった

 

それに、パメラ・ウランダルの場合、佐々木の“人の経歴が見れる特異体質”でも、細かい検索が出来ないみたいだ・・・なにか“モヤ”が現れて見れないと言っていた・・・不思議なものだと感じていた

 

その後、トラペットは、中断した話の続きをしだした

 

「私も、誇りある祖国を取り戻そうと運動をしているが、“それら”が邪魔をして思った通りにいかないのだ・・・それを打破すべく、ボディーガードや、傭兵を頼もうと、“親友”吾妻の伝手で、人見が運営してる『人財派遣派遣会社カラフル』に依頼したんだ・・・戦闘員から雑用係までの裾野の広い人財を世界にまたかけて派遣されていると聞いたのでね」

 

「で・・・何故、私になったのでしょうか?」

と、私はキョトンとしたまま問うと

 

「その手の相談は、邪魔をする連中を難なく躱すミスター・駿河を頼る方が早いと言われて、首脳会談を終わらせた君を呼んだんだ」

と、トラペット苦笑いしながら答えてくれた

 

「その相談とは・・・もしかして」

と、私が恐る恐る訪ねると

 

「そう、邪魔する連中を躱す“秘訣”を教えて欲しい」

と、トラペット頭を下げられ

 

「ミスター・駿河、“その秘訣”があったからこそ、衰退している日本を邪魔するモノを全て取り払い、躍動ある太陽の様に輝かしい国家に生まれ変わったのだろう・・・それに、日本の通貨発行権と国債発行権を“SC”から取り戻したと聞いたぞ・・・我が国のカメリアは、未だに“ロッセストーン家”から取り戻せていない・・・歴代の大統領の中でも何人か、“通貨発行権”を“政府”に取り戻そうと頑張ったが、最終的に“暗殺”や“スキャンダル”にあって取り戻せなかった」

 

と、私に、教えを請われた・・・・・

 

そんな事言われても、只単に私自身にチート級の“私の関係するすべての人の生命の危機を救う特異体質”のお陰であって、何の実力も技術も持っていない為、“はて、どうしたものか”と困り果て

 

仕舞には“人見が、私を困らせるために嫌がらせ”と思いたってしまい、心の中で憤慨してしまった

 

かと言って、トラペットと言う、愛国心があり、自分の国家国民の事を思いやり、大統領の鎧兜の剥がれ、只の一経営者に戻っても、“SC”などの邪魔な連中と闘い、そのまま失う訳にはいかない・・・と思いながら、長考していた

 

そんな時・・・人見から貰った“ある機器”を思い出し、私の内ポケットから、3つの“ある機器”を取り出し、トラペットに渡した

 

「この3つの“お守り”のお陰で、幾度の危機に救われました」

 

「これは、何でしょうか?」

と、トラペット、怪訝そうに問われたので

 

「これは、“ダウンロードした特異体質”の効力を出す機器で、1つは、“所持者とその関係者の生命を守る特異体質”を“ダウンロード”した“お守り”です」

と、私が答えると

 

「“特異体質”を持つ人間なんて、それこそ“1万人に1人位”しかいないと言われているのに、しかも“生命を守る特異体質”って言ったら、もう何をやっても“殺されない”って事だろ・・・まさに、“神”が与えた“特異体質”だ・・・ミスター・駿河は、そんな“お守り”を持つことで、いままでの“改革”を推し進める事が出来たのだな・・・早く知っていれば、カメリア合衆国をより飛躍出来たものを」

と、頭を抱えながら嘆いていた

 

まあ・・・“生命の危機を救う特異体質”は、私の“特異体質”だけどね

 

後の2つは、吾妻前首相の“人の本質を見破る特異体質”と、赤城前財政大臣の“自分たちの話を外に漏らさない特異体質”の入った“お守り”だ

 

3つの“お守り”を貰った、トラペットは、大いに喜んでくれた

 

「これで、堂々と邪魔な連中を気にせずに、カメリア合衆国復興の運動が出来ますよ」

 

「では早速、試してみよう」

と、言って、トラペットは私たちを伴って、『トラペットビル』から外に出た

 

「二週間ぶりの“外”だ・・・気持ちのいいもんだな~~」

と、背伸びしながら喜びの声を出していた

 

「二週間ぶりって、どういうことですか?」

 

「“暗殺”されかけたんだ・・・それで警戒して、『トラペットビル』に引きこもっていたんだ」

 

 

そんな時、私とトラペットの間に、何か掠り、ビルの壁にヒビが入った

 

いきなり“暗殺”に来たのか・・・トラペットが外に出るのを待ち構えていたのだな・・・余程、トラペットが生きてると都合が悪いのだな“SC”の連中は・・・

 

「ひっ・・・」

と、トラペットしゃがみながら、ビルの壁に隠れた・・・私は悠然としながらその場を離れず

 

「大丈夫ですよ・・・いくら“弾”が飛んできても、“お守り”がある限り絶対に“当たりませんよ」

 

と、言ったら、トラペットは、唖然としながら

 

「そ、そうか・・・じゃ~~堂々と立ってみよう」

と、身体を震わせながら、私の横に立ち並んだ

 

その後、何十発の“弾”が飛んできたが、一向にトラペットや私たちに命中する事が無かった

 

「お~~ワンダフル~~本当に命中しない・・・“お守り”の効力が効いてるだな」

と、すっかり上機嫌のトラペット

 

「サンキュウ!!!ミスター駿河・・・君と人見に感謝しても仕切れないよ」

と、謝辞を言ってくれた

 

これで、トラペットも思い切って、カメリア合衆国の為に尽くせて良かったと安心した時

 

私たちの前に“空間の扉”が現れ、最上と、もう1人、両手を縛られ布で口を塞がれた男性が現れた

 

「さっき、トラペット前大統領と、駿河首相を暗殺しようとした”ヒットマン”です」

と、最上が言って来たので

 

「本当か・・・こいつから“誰の命令で私たちの命を狙ったか”口を割らせよう」

と、トラペット怒りながら、その男性に制裁を与えようとしたので

 

「ミスター・トラペット、待って下さい」

と、ヒットマンの男性を殴ろうとしたトラペットを止め

 

「佐々木君・・・頼む」

と、佐々木の“特異体質”で、ヒットマンに経歴を観ようとした時

 

ヒットマンの眼と口、鼻、耳などの顔じゅうの“穴”から血が噴き出し、そのまま絶命してしまった

 

私と、トラペット、佐々木は、いきなり“絶命”したヒットマンに、一言も言えず唖然としてしまった、最上の方は相変わらず“無表情”だった

 

佐々木が泣きそうになりながら

 

「申し訳ありません・・・この人の“経緯”を観る前に、亡くなって仕舞い、これ以上観れませんでした」

と、謝ってきたが

 

「君のせいではない・・・仕方がない、死んだ以上“観れない”のだから」

と、言って、佐々木を慰めた

 

それにしても、どんな仕掛けで、“暗殺”に失敗したヒットマンを“絶命”させる事が出来たのだろうか?・・・これも誰かの“特異体質”だろうか

 

トラペットの邪魔をする連中は、中々“尻尾”を出そうとしないな・・・

 

そう推測した後、遺体となったヒットマンの処理を、トラペットに任せ、別れを告げ

 

最上の“空間の扉”で、滞在先のスイーツルームへと戻っていった

 

 

佐々木は、自分の部屋へと戻り、私は一人ソファーに腰を掛け、リラックスしてると、再び“人見”の事を思い出し

 

「人見の奴・・・初めから私が“あの行動”をする事を判り切って、トラペットの処に私を寄こしたのだな・・・あの野郎~~奴の手の平で私を躍らせやがって~~~」

 

と、頭に血が上り、前にあったテーブルをひっくり返してしまったのであった

 

その後、秘書の佐々木に怒られたのは言うまでもなかった・・・・・




最後まで読んで頂きありがとうございます

トラペット前大統領が、駿河首相から”お守り”を貰った事によって、強いカメリア合衆国を目指し、堂々と活動ができる事により、世界の情勢はどうなっていくのでしょう

そして、駿河が目指す日本の行く末とは・・・どうなっていくのでしょうか?


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第37話 『ジャパン・グローバリゼーション』への道(1)

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久し振りの投稿です・・・・

何とかモチベを保ちながら書いていきたいと思います



私は、この異世界の日本で、内閣総理大臣をしている“駿河義弘”と申す・・・中身は、現実世界の只のサラーリマンである

 

 

カメリア合衆国では、国家解体を目論む“バルーン大統領”と、国家を護ろうとする“トラペット前大統領”が対立し、国内は混乱を招き、とてもじゃないが、日本などの同盟国に目を向ける余裕などない

 

私がトラペットに“お守り”を渡してから、カメリアの国家の行く末も良くなってきているが、期待や油断は出来ない

 

それをチャンスと見た“ポスト覇権国”こと、大華民人共和国、ロレシア連邦共和国が、いままでカメリア合衆国に付いていた発展途上国や後進国に、経済協力を持ち掛けたり、中興国や、軍事的劣位を持つ先進国に対し、軍事・経済的圧力掛けている

 

景気が回復し、軍事力も量質ともに上げている日本に対しては、より一層、一部の権力を持つ日本国民に、買収や恐喝を繰り返し国内の秩序と連携を破壊しようと必死である

 

私は、現在の覇権国・カメリア合衆国が“国際秩序”に貢献できない今、我が国・日本国が、“国際秩序”の要として活躍をしなければならないと思った

 

経済では『大海洋環状列国経済協定』、軍事では『トライアングル防衛包囲網』を軸に、日本が主導権(イニシアティブ)を持って、他国と協調し“国際秩序”を護らなければならなくなった

 

国際組織に『世界連盟』と言うものがあるが、この組織は、後進国の権力者が組織の事務を支配し、大華国、ロレシアが主導権を握っているため、ほぼ“機能不全”状態で“国際秩序”に貢献していない・・・・もう要らない組織である、何時かは解体をしなければならないと思っている

 

私は・・・いや我が国・日本は、官民一体・全国民一団をもって、日本が最も望んでいる、『自主性のある国家たちが、お互いの距離を保って平和な関係を持った』“国際秩序”を造る・・・謂わば、“ジャパン・グローバリゼーション”を構築はかる事にした

 

 

あっそうそう・・・“ジャパン・グローバリゼーション”を邁進する前に、ちょっとした小話をしよう・・・

 

 

・・・・・

 

 

カメリア合衆国の訪問後、大阪府知事・市長とのIR(統合型リゾート:Integrated Resor)法案・・・俗に言う”カジノ構想案“の会合と、その候補地の鷺洲(さぎしま)と言う大阪湾の埋立地の見学の為、来阪していた

 

知事と市長との会合までに、時間が余ったので、佐々木たちに内緒で一般人に扮し独りで“大阪の街”を散策した

 

大阪にある、日本一のディープな場所“鴨ヶ崎(かもがさき)”に行って見ると、この界隈に似つ合わしくない、お洒落な格好の5人組の若者と出会った

 

5人組の中で唯一の男子・・・林郁郎(はやし・いくろう)森精人(エルフ)・男)くんだったかな

 

その若者が私の正体を見破ってしまったが、何とか誤魔化す事が出来た・・・ここは退散した方が良いと判断し、早々に別れようとしたが、高校生くらいの娘(獣精人(ビースト)<狐耳>)に阻まれ、その5人組と一緒に“鴨ヶ崎”の散策をした

 

私は “三角公園”のトイレで用をたした為、その5人組とはぐれてしまい行方を捜し廻った・・・“鴨ヶ崎金座通(かもがさき・きんざどおり)”と言う道路で、その5人組と会ったが、その中にもう一人の“私”がいたのである

 

そのもう一人の“私”が、5人組の中にいた地精人(ドワーフ)の女子・寿真琴(ことぶき・まこと)を狙った、誰かから暗殺を依頼された一般人であった

 

まあ事前に・・・私の“命の危機を救う特異体質”を5人組やその周辺に掛けていたのだが、その暗殺に失敗したと思ったら

 

次は、“その国の人々の独立運動の事変”に現れたのと同じタイプの小型の“人型兵器”が現れ、再び“寿真琴”の命を狙ったが失敗

 

その後は、私を探していたSPの長谷部と狭山、その5人組が“人型兵器”と“その操縦者”を撤退させたが、その“人型兵器”と“その操縦者”を捕らえる事が出来なかった

 

残念だが・・・その5人組と、周りの人たちが無事でひとまず安心した

 

後は、○○署で事情聴取を受けたが、私が“駿河首相”と判明すると相手は萎縮するわ、勝手に抜けて行動した為、佐々木にこっぴどく怒られるはで、“人型兵器”騒動よりしんどかった・・・

 

ちなみに、長谷部と狭山は、あの5人組と同じ“邪魂バスター”として知り合いで、積もる話もあるだろうから、SP業務の非番を出したのであった

 

・・・・前置きはかなり長くなったが、ここからが本題

 

まず初めに、命を狙われた一般人の“寿真琴”という娘には、私や人見志郎と同じ2つの“特異体質”を持つ者だと言う事を、佐々木の“人の経歴・経緯が視える特異体質”で知る事が出来た

 

特に、“邪魂道(じゃこんのみち)を消滅させる特異体質”が、“あの連中”こと“SC”にとっては“邪魔”で仕方がないようだ・・・・その理由はまだ不明のままだが、“邪魂発生器”が使えなくなることは確かだ

 

次に、その寿真琴を狙った、“人型兵器の操縦者”だが、此方は・・・何て言ったらどうか、かなり“特殊”な者のため今は控えるが

 

ただ言える事は、“人見志郎の関係者”であり“安倍家の陰陽師だった”事と、“最新の人型兵器開発の貢献者”と言う事が判明した

 

おまけに、最初に寿真琴を殺そうとした、“しょぼくれた男”は、只のホームレスで“その操縦者”に、お金をつまされ頼まれただけみたいだ・・・

 

自ら犯罪を、いや人を殺せる位に金銭的に追い詰められていたのだろう・・・他人事ながら、“自分も人生を踏み外したらやりかねん”と自戒の念をもった・・・その男が“私にそっくり”になれたのは、その操縦者の“特異体質”によるものだった

 

 

この時の私はまだ知らなかった・・・まさか、あの寿真琴と言う“いまどき”の若い娘が、そう遠くない未来の“日本の危機”を救ってくれた事を・・・・・

 

 

・・・・・

 

 

『大海洋環状列国経済協定』と『トライアングル防衛包囲網』の再構築の為に、トライアングル国の一角であり、大華国の次に国力の増強逞しい国家である“カルドゥラ王国”

 

人口(じんこう)も、大華民人共和国・カルドゥシア公和国についで多く、古くから残っている“固定化された階級制度”など国家繁栄に邪魔な制度は残っているものの、それらを凌駕するくらいのカルドゥラ国民の飽くなき向上心を持っている

 

 

私、日本国内閣総理大臣の駿河義弘、『大海洋環状列国経済協定』の実務的に指揮を執る、経済産業省大臣の金森誠治(地精人(ドワーフ)・男・46歳)、『トライアングル防衛包囲網』の実務的指揮をとる、防衛省大臣の為永英二(森精人(エルフ)・男・50歳)と共に訪ねた

 

カルドゥラ王国の内陸部にある、国王が鎮座する王都・オルドゥラ、“白銀”を基調とした荘厳(そうごん)な巨大王居(おうきょ)“カルドゥラ宮殿”にて、サパティダス国王陛下(獣精人(ビースト)(象耳)・男・60歳)と謁見した

 

その後、カルドゥラ沿岸部、政治と経済の都市として世界中から知られている政都・ムデルに向かい、カルドゥラ首相公邸“ムデル城”にて、内閣総理大臣のカラティート・カッパス(地精人(ドワーフ)・男・45歳)を訪ねた

 

ムデル空港から降り立つと、早速、口髭・顎鬚の生やしたダンディーな顔つきのしっかりとした壮年が近づいて来て、私の手を握り

 

「駿河日本国内閣総理大臣、遠路はるばる、我が国・カルドゥラ王国へようこそ・・・」

と、満面の笑みで迎えに来てくれた

 

そう、その壮年こそが、カルドゥラ王国の実権者・カラティート首相である・・・本来は、内閣の者が迎えにくればよいのだが、首相自ら出迎えとは、日本に対し何の期待をしているのか気になって仕方が無いのだろう・・・

 

その期待が、“霊素子(れいそし)関連技術”と“人型兵器開発”の連携だと言う事は想像できる

 

私も満面の笑みで

 

「いえいえ、カルドゥラ王国の偉大なる若き指導者にお会いできて光栄でございます・・・」

と、カラティート首相の歓迎を心から喜んだ

 

私たちは、カラティートの招きで、空港で待っていた“メイド・イン・カルドゥラ”の高級自動車に乗せて貰い、首相公邸“ムデル城”へと向かった

 

「この自動車、中々の乗り心地ですね・・・・確かこの車は、“カルドゥラ産”でしたね」

と、後部座席に乗っている私が、この自動車の乗り心地の良さを褒めると

 

「お褒め頂きありがとうございます・・・いくら、我が国が製造したとは言え、駿河総理の国・日本国の“自動車製造技術”が無ければ、とてもではありませんが、自国での自動車製造は出来なかったでしょう・・・その技術を快く伝授して頂いた日本国に感謝しています」

 

助手席に座るカラティートは、何処かの国家元首と違って“人の技術を、さも自分の技術のような”事は言わず、素直に日本から“技術”を学んだ事を認め、その感謝を述べてくれた

 

「いえいえ、その“技術”を素直に学び、そして自ら創意工夫して自分のモノにしたのには、感服いたします」

 

と、私が返すと

 

「そう言って頂けると、私たちカルドゥラ国民の励みになります」

と、カラティートが気恥ずかしそうに答えると次は、

 

「この自動車、“何”で動いてるか分かりますか?」

と、少し悪戯っぽい笑みを浮かべながら、私の質問してきたので

 

私は何となく予想は付いていたが、敢えて

 

「確かにエンジンの音は静かですね・・・“ハイブリット”でしょうか?」

と、答えると

 

カラティート、少し自慢げな笑みを浮かべながら

 

「惜しいですね・・・・残念ですが“ハイブリット”ではありません、この車には“オリハルコン・エンジン”搭載、つまり“霊素子(マナ)”をエネルギーにして、この自動車を動かしています」

 

と、解説してくれた・・・私の予想通り、この自動車は“霊素子”によって動いていた

 

だが、その自動車が実用化出来た国と言えば、所謂“先進国”と言われる、我が日本国と、カメリア、ナーロッパ諸国・・・那果(なか)列国と、“ジュエールの砂”の産出国の“ジュエール公民国”しかなかったのである

 

あの“ポスト覇権国”の“大華国”や“ロレシア”さえ、まだ実用化されていない

 

「とうとうカルドゥラも、“霊素子自動車”が実用化されたのですね」

と、私は驚きながら感嘆の声を上げると

 

カラティート、苦笑いしながら

 

「まだ国内市場に“霊素子自動車”は出回っていません・・・今は王宮・政府機関しか使用されていません・・・まだ“ジュエールの砂”が足りないのと、その鉱物の効率化の技術が確立されていません」

 

と、おっしゃっり、拳を握りしめながら、にこやかな笑みをうかべ

 

「だが、私たちカルドゥラの民たちは“必ず”、自動車技術だけでなく、“霊素子関連技術”の確立発展をさせ、カルドゥラ王国を盛り上げるつもりです」

 

そんな力強い決意を、私に向けて宣言してくれた

 

私は、そんな“英雄”の雄姿を見ながら

 

カラティートと言う”若き英雄“によって、このカルドゥラが、どのように”成長“していくのか楽しみだ・・・・そして、国際社会の秩序を安定させる”良き覇権国“に成る事を願ってやまなかった




最後まで読んで頂きありがとうございます

現在の覇権国・・・カメリア合衆国の国内混乱の為に、国際社会に目を向けれなくなった

そして、カメリア合衆国の代わりに日本国が国際社会の秩序を守ろうと

経済では『大海洋環状列国経済協定』
軍事では『トライアングル防衛包囲網』を軸に

日本が主導権(イニシアティブ)を持って、他国と協調し“国際秩序”を護る事を決心し、『ジャパン・グローバリゼーション』が発動された

これからの国際社会、日本国はどうなって行くのでしょう・・・そして、大華国・ロレシアの”ポスト覇権国”や、世界を暗躍する”選ばれし子供達(Selected children=SC)”は、そんな日本国にどう対抗していくのだろうか・・・


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第38話 『ジャパン・グローバリゼーション』への道(2)

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国際社会に『ジャパン・グローバリゼーション』を広める為、『大海洋環状列国経済協定』と『トライアングル防衛包囲網』を軸に、展開を図る日本国・・・

軍事協定『トライアングル防衛包囲網』の加盟国・カルドゥラ王国へと足を運んだ駿河首相

この後、どうなっていくのでしょうか?




何事も無く“ムデル城”に着いた、私こと日本国総理大臣・駿河義弘率いる日本国代表一団

 

その門前には、日本国とカルドゥラ王国の国旗が飾られ、その門をくぐるとカルドゥラ民族衣装を纏った侍女達に出迎えられ、会談の場所まで案内された

 

そこまでに行く廊下の壁には、歴代の国王の肖像画や、カルドゥラ王国の歴史を物語った絵画が飾られていた

 

「カルドゥラ王国・・・“中央ラシアの雄国”だけあって、ムデル城は荘厳な佇まいでありますな~~」

と、為永防衛大臣が感嘆していると

 

「これも、カルドゥラ王国の国体が現在まで維持できたのは、日本国が“大日本帝国”と名乗っていた80年前、私たち“ラシア諸国”の為に、“那果列強諸国”から身をもって護ってくれたお陰です」

と、カラティート首相が謝意を述べながら答えてくれた

 

ある絵画を見た、金森経済産業大臣が驚きながら

 

「この絵画に描かれているこの行軍・・・たしかその当時の日本軍、カルドゥラの民衆に歓迎されている様子が描かれていますね」

と、話してきたので、カラティート首相は、真剣な面持ちで

 

「我が国カルドゥラは、恥ずかしながら200年間、ナーロッパ諸国の一国“アイレース連合皇国”に支配されていました・・・何度も抵抗しましたが、当時最新の兵器や法器の前では歯が立ちませんでした・・・やがて“支配される事”に慣れてしまった頃に」

 

そして、一呼吸をいれてから

 

「ナーロッパ列強諸国と肩を並べた“ラシア諸国”で唯一の日本が、『大ラシア協和圏』と言う壮大な理念の基で、ナーロッパ列強諸国と対戦し、列強国に支配されたラシア諸国を救ってもらった」

 

 

『大ラシア共和圏』とは、現実世界の”大東亜共栄圏”と同じで、支配者のナーロッパ列強諸国を、ラシアから追い出し、日本国とラシア諸国が共栄共存していくと言う理念の事である

 

 

この後、カラティート首相、はにかみながら

 

「私のおじいさんから聞きました・・・あの当時は子供でしたが、アイレース軍を瞬く間に降伏させた、日本軍の快進撃に胸を躍らせたって・・・代わりに憎っくき“アイレース人”をやっつけてくれて嬉しかったと懐柔していました

 

そして“ラシアの日本人が、ナーロッパのアイレース人をやっつける事が出来るなら、俺たちも日本人と変らないラシア人・・・支配者に対抗できるんだ”とも躍動したとも言ってました

 

アイレース軍を追い出した日本軍は、私たちカルドゥラに“独立国”に必要なあらゆるモノを伝授してもらいました・・・その後、日本がカメリアに敗戦した後、アイレース連合皇国が再びカルドゥラ王国を攻めてきましたが

 

もうその時のカルドゥラは、日本から“独立国”としての“心構え”と“方法”をマスターしていたので、今度こそアイレース軍を撃退し、やっとの思いで“独立”することが出来ました」

 

カラティート首相が、私たちに(こうべ)を垂れ、謝意の意思を示してくれた

 

そのカラティートの態度に、私たちは恐縮し

 

「それは、貴方たちカルドゥラ王国のみなさんの不断の努力の結果だし、その当時の日本の先人が貢献したのです・・・私たちではありません」

と、弁明したが

 

「確かに、私たちの先人達によって、カルドゥラ王国が独立出来ました、だがその後の維持と発展は、私たち“後進”が成し遂げています・・・それは日本も同じ、先の覇権戦で何時潰れてもおかしくない程の傷をおったにも関わらず、今では“世界第2位の経済大国”な上、ナーロッパ諸国やカメリア合衆国に引けを取らない国家になっているではないですか・・・・謙遜も過ぎると、嫌味に見えてしまいますよ」

 

カラティート首相に少し呆れながら言い返された

 

私たちは、カラティートの最後の言葉に詰まり、“気恥ずかしさ”が身体からにじみ出てしまった

 

 

・・・・・

 

 

やがて会談の場に着くと、煌びやかで荘厳な装飾を施した広大な空間、それとは対照的に、こじんまりとした美しい彫刻模様を施した円卓と椅子が置かれ、テーブルの真ん中には、日本国、カルドゥラ双方の国旗が飾られていた

 

すでに、カラティート政権の閣僚・政府行政官たちも席に着いていた

 

「さあ、駿河首相並びに、閣僚・行政官の皆様、どうぞ席に着いて下さい・・・・」

と、カラティートに催促され

 

侍女たちが、私たちが何時でも座れるよう、椅子を引いてくれていた

 

「ありがとうございます・・・」

 

私たちは、少々遠慮しながら席に着き、初めの挨拶を済ませ会談が開始した

 

そして日本国から、カルドゥラ王国に対し

 

経済協定の『大海洋環状列国経済協定』への加盟と、引き続き、大華国・ロレシアなど“ポスト覇権国家”の暴走を封じ込める軍事協定『トライアングル防衛包囲網』の継続を求めた

 

それに対して、カルドゥラ王国側は、経済協定の『大海洋環状列国経済協定』には

 

「我が国・カルドゥラ王国は大海洋から離れていますが、それでも“その協定”に加盟出来るのですか?」

と、カラティート首相、前のめりになり質問をしてきたので

 

「お互いの国家ルールの尊重と、国際社会の協調を護るのなら大歓迎です・・・カルドゥラ王国にその資格があります」

と、私が笑みを浮かべ答えると

 

カラティート首相及び、その閣僚と政府行政官たちも満面の笑みを見せ

 

「カメリア合衆国に次ぐ大国、日本国からの『大海洋環状列国経済協定』加盟を打診されるとは至極感激です・・・・早速、議会に通し加盟するよう手配いたします」

と、快い返事をもらった

 

だが、軍事協定である『トライアングル防衛包囲網』に対しては“難色”を示した

 

「『トライアングル防衛包囲網』の主催国であるカメリア合衆国が、現大統領のバルーンと、前大統領のトラペットの対立で、国内が“混乱”していて、とてもではないが“その軍事協定”が“機能する”とは思いません・・・・決して日本国の“軍事力”を侮ってはいませんが、貴国は“専守防衛”を旨としていますね・・・それをどうお考えなんですか?」

 

カラティート首相は、我が国・日本国の『専守防衛』と言う自国のみ防衛する・・・謂わば“個別的防衛権”の軍事理念と、『トライアングル防衛包囲網』と言う、加盟国が軍事協力し合ってお互いの国家を防衛する“集団的自衛権”の軍事理念の“折り合い”について質問をしてきた

 

カルドゥラ王国の国益を考えれば、至極真っ当な質問である・・・・

 

カルドゥラ王国の危機に、日本国が“救援”に答えてくれるか未知数だからであり、また日本国としても同じである

 

「確かに、日本国内でも“集団的自衛権”・・・加盟国同士の防衛に対し“様々な”意見がありますが・・・カルドゥラ王国と同じ、我が国も、急激に国力が増し桁外れの軍事力を身に着けた“大華国”と“ロレシア”の脅威にさらされています・・・もう、『専守防衛』や『日果軍事同盟』だけでは立ち行かなくなっています

 

横暴な“ポスト覇権国家”から身を護る為には、多くの国家が力を合わせなければならない・・・それらの脅威に晒されている諸国家をお互いに防衛しなければならないと思っています」

 

と、カラティート首相の質問に答えた・・・それに対しての反応は

 

「そうなると、貴国の持てる軍事力とそれに関連する能力だけでなく、最新兵器の提供やそれらの技術開発の提示と協力を我が国・カルドゥラ王国から求めるだろう・・・それに、これから先頭に立つ日本国は、世界に“軍事力”を展開しなければならない場合もある・・・その場合、国際社会に色んな抵抗が予想されるだろう・・・貴国はその自覚と覚悟をお持ちでしょうか?」

 

と、日本にとっては“耳の痛い讒言(ざんげん)”をしてきた

 

 

日本国は、景気を回復させ国民の暮らしを豊かにし、国家の経済的支柱となる“供給能力”を復興させ、より良い未来の為に発展をさせると言う“国内の目標”を継続しつつ

 

国際社会の貢献として、『各国の政治・経済・文化・風習などの”国家の性質“を尊重し、お互いの権利・義務の均等や、国家間による干渉の距離を保った平和な国際秩序』を謳った『ジャパン・グローバリゼーション』を”国際社会に対しての目標“を掲げた以上・・・・

 

「そのような自覚と覚悟は、日本国すべての者が持っています・・・・そうでなければ『ジャパン・グローバリゼーション』の理念と目標を“国際社会”に掲げなかったでしょう」

と、カラティートの“讒言”など気にせず、淡々と“その答え”を述べた

 

カラティート首相は、納得した笑みを浮かべ

 

「駿河首相が、日本国民に『ジャパン・グローバリゼーション』を唱え、様々な“抵抗”がありながらも、地道に問い掛け説得し、最後に“国民の総意”を得ると言う“大変な苦労”をした経緯を知っています・・・敢えて、駿河首相本人から直接“お覚悟”を確かめたく、出来過ぎた真似をしてしまい・・・・」

 

それから、席を立ち

 

「申し訳ありませんでした・・・」

と、頭を下げ非礼を詫びて来た

 

私も慌てて席を立ち

 

「カラティート首相は、自国の運命を握る者として当然の行為をしたまでです・・・なにも謝る事はありません、頭を上げて下さい」

と、カラティートを宥めた

 

頭を上げ、直立姿勢をとったカラティート首相

 

「ありがとうございます・・・・日本が国際社会に掲げた『ジャパン・グローバリゼーション』・・・まるで80年以上前に掲げた『大ラシア共和圏』を彷彿(ほうふつ)とさせます・・・

 

だから、私たちカルドゥラ王国・・・国王陛下も国民も、日本と『ジャパン・グローバリゼーション』を共に歩みたいと思っていました・・・80年前と違って今は“独立国家”として国際社会に貢献できると思います」

 

と、私に手を差し伸べた

 

「ありがとうございます・・・カラティート首相、カルドゥラ王国も共に繫栄しましょう」

 

私も手を差し伸べ、カラティート首相と握手をかわした、それによって、再び『トライアングル防衛包囲網』の継続を約束してもらった

 

『大海洋環状列国経済協定』『トライアングル防衛包囲網』・・・それぞれ担当する実務者たちを、日本国とカラドゥラ王国双方で紹介し、早速、具体的な取り決めなどの相談を始めていた

 

 

・・・・・

 

 

私は、カラティート首相から

 

「内密に相談したいことが・・・・」

 

と言われ、秘書の佐々木を連れ、“ムデル城”内の“カラティート首相執務室”へと足を運んだ

 

執務室に入ると、高級なテーブルが部屋の真ん中に置かれ

 

「駿河首相に秘書官の方・・・どうぞお座りになって下さい」

 

と、催促され、私と佐々木は座り心地の良い椅子に座り、向かい側に、カラティート首相と、その秘書官が席に着いた

 

「30年以上も経済停滞に苦しみ、中興国の“大華国”や、後進国だった“麗崇帝国(れいすうていこく)”にさえ追いやられ、“落ちぶれた先進国”だと国際社会に馬鹿にされた“日本国”が、“駿河義弘”と言う貴方が総理大臣になった途端、1年以内に、日本国は以前の世界第2位の経済力を持つ大国に回復しました・・・貴国の凄まじい程の底力を見せつけられ、驚愕しています」

 

と、カラティート首相は穏やかな笑みを浮かべ、今の日本国の隆盛を誉め称えると、急に真剣な面持ちになると

 

「駿河首相・・・貴方は、この日本国をここまで繁栄させるのに、色々な“抵抗”に見舞われたでしょう・・・“命を失いそうになる”場面を何度も遭遇されたと思われます・・・その“抵抗勢力”とは、国内は勿論、“大華国”や“ロレシア”など、日本が栄えると都合が悪いと思っている国家もあり、そして・・・」

 

少し、悔しそうな表情になった後

 

「世界を又にかけ、国際社会を牛耳ろうする“SC(選ばれし子供たち)”も、日本国の繁栄の邪魔をしてきたでしょう・・・我が国・カルドゥラ王国も同じです」

 

と、歯を食いしばり、目から涙を流しながら、カルドゥラ王国も“SC”によって、国内の改革が上手くいってない示唆を告白した

 

そして、カラティート首相は、頭を下げながら

 

「駿河首相・・・貴方や関係者が、何度も命を狙われながら無事に過ごし、日本のあらゆる改革が行われ、今の繁栄した日本を築き上げる事が出来ました・・・どうか、私たちとその関係者の“命を無事に確保できる秘策”を教えて頂きたい」

 

と、頼み込んで来たのであった




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無事にカルドゥラ王国と、『大海洋環状列国経済協定』と『トライアングル防衛包囲網』の協定を成し遂げる事が出来た、駿河政権の日本国

カラティート首相から、カルドゥラ王国にも”SC”の魔の手が及んでる事を聞いた、駿河義弘・・・

さて、駿河首相は、カラティート首相を救うでしょうか?


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第39話 『ジャパン・グローバリゼーション』への道(3)

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カラティートからも、カメリア前大統領・トラペットと同じく、”命を無事に確保できる秘訣”の方法を乞うてきた

駿河義弘(中身は只のサラリーマン)、カラティートにどう応えるのか?


ムデル城内・首相執務室で、カラティートが頭を下げ

 

“どうか、私たちとその関係者の“命を無事に確保できる秘策”を教えて頂きたい“

と、頼み込んで来たのである

 

「駿河総理・・・いくら貴方が大変優秀であっても、巨大な“抵抗勢力”を物とせず、大胆な改革は出来ません・・・

 

それに貴方は、何らかの“特異体質者”とも噂も聞いています・・・

 

私は通常人だが、私を警護する大勢のスタッフの中には、“法力の高い者”や、3人ほどの“特異体質者”がいました・・・

 

だが、それらの者は、私を庇い亡くなって行きました・・・その人たちの無念を感じながら、何とか国内の改革を進めています・・・もうこれ以上、私の為に“命を失う事”をさせたくない」

 

カラティートが、国王の威厳を保つため為、国民の生活の幸福の為、国家を繁栄させようと、次々と大胆な政策をするたびに、自分の仲間たちが“命が失う”と言う状況に心が折れそうになっている姿を見て

 

私がもし、“命の危機を救う特異体質”を持っていなければ、カラティートの様に“強き精神力”を持って、日本を良き方向へ持っていけただろうか・・・多分、無理だろうと感じた

 

改めて“この特異体質”を持った事に深く感謝した・・・そして“カラティート・カッパス”と言う“勇者”に敬意を表し

 

「カラティート首相・・・やはり、貴方の様な“勇者”を失う訳には行きません・・・」

 

私は、カメリア合衆国のトラペットと同様に、3つの“お守り”を、その勇者に手渡した

 

“お守り”を受け取ったカラティートも、あの時のトラペットと同じ反応・・・怪訝そうにその“お守り”の事を聞かれたので

 

トラペットの時と同様に“お守り”の説明をした・・・・それでも、眉を顰めながら疑いの目でみられたが

 

「カメリア合衆国・前大統領のジョン・トラペットにも“お守り”を渡したら、その途端に、カメリア合衆国の状況が良くなりましたよ」

と、言うと、カラティートも、これら“お守り”の効力を信じてくれた

 

そして、肩を震わせ人目を憚らず、大粒の涙を流しながら

 

「ありがとうございます、駿河総理・・・・これで、私の為にスタッフや仲間たちが“命を失う”ことが無くなりました」

と、私に謝意を述べてくれた

 

私は、もう、国家国民を幸福に導く改革の度に仲間を失う“悲しみと恐れ”が取れ、安心して国内改革が出来る事に喜びを表したカラティートを見て、つい涙を零してしまった

 

 

あ、いかん・・・つい情にほだれて、大事な事を聞くのを忘れかけていた

 

「さっき、大華国やロレシアだけでなく“SC”からの内政干渉で、国内改革が思う様に進まないとおっしゃいましたね・・・カラドゥラ王国にも、その“SC”のメンバーが存在しているのですか?」

 

と、わたしは、カラティートに聞いてみると・・・・

 

一瞬、肩をぴくっと震えたが、落ち着きを取り戻し冷静な態度で

 

「駿河首相になら教えても良いでしょう・・・カルドゥラ王国を、“中央ラシアのIT大国”と言わしめるほど貢献したIT企業「アルフォン」をご存じですよね?」

 

と、問われたので

 

「あらゆるIT事業の“始祖”と呼ばれ、世界にIT機構を構築した巨大企業で、確かカメリア合衆国の企業だったはず・・・」

と、私が答えたら・・・カラティートが即座に

 

「その最高経営責任者こそが、カルドゥラ系カメリア人で“ダークエルフの貴公子”と尊称される・・・ダニエル・メルクト(森精人(エルフ)・男・43歳)が“SC”のメンバーで、この中央ラシア及び、東南ラシア諸国を“陰”で支配してるのです」

 

と、“SC”メンバーの1人の名を告白してくれた

 

 

“ダニエル・メルクト”・・・“SC”のドンで、カメリア合衆国を本拠地として世界を股に掛ける巨大富豪“ロッセストーン”麾下のファミリーの1つ“メルクト家”の者に間違いないだろう

 

日本国内の外資系企業の元締めだった“パメラ・ウランダル”と言い、“ロッセストーン”は、下のファミリーを利用して、世界の経済を牛耳っている訳だ・・・

 

 

世界に戦争やテロを引き起こし人々に混乱を与え、その間に“武器”を卸したり、“資源”を吊り上げ、“為替”を操作して、巨大な富を得ている世界的“富裕層”たち

 

その代表的な者が、“SC”のドンとされる“ロッセストーン家”である

 

その“ロッセストーン家”の実働部隊となってるのが、さっき言った“ウランダル家”と“メルクト家”と言う訳だ

 

 

その後、カルティートは、言葉を足し

 

「“ダニエル・メルクト”は、私たちと同じ“カルドゥラ人”・・・自分の故郷“カルドゥラ王国”の発展に貢献した事には感謝しています・・・

 

だが、この国の“あらゆる情報”いや“その媒体”をも、巨大IT企業「アルフォン」が寡占しています・・・だから、この国を“情報”を持って操作する事が出来るのです

 

例えば、カルドゥラ王国特有の“固定化された階級”を利用して、下の階級者に“うその情報”を流し扇動させたり・・・国境問題で“大華国”と揉めていますが、それも同様に“大華国”と戦闘させたりと

 

あえて、カルドゥラ王国を不安定化させ・・・それによって、カメリアにある、実家の“メルクト家”を富ませています」

 

“SC”によるカルドゥラ王国の置かれている状況を説明してくれた

 

その後、カルティートは希望に満ちた笑みを浮かべ

 

「駿河総理から頂いた“お守り”を手に入れた今、これ以上“ダニエル・メルクト”・・・いや“SC”連中の利益のために、カルドゥラの民衆の命を犠牲にはさせません」

と、明るい声で語ってくれた

 

 

・・・・・

 

 

その後・・・・

 

“お守り”を手にしたカラティート首相は、カルドゥラ王国特有の『固定した階級制度』に、経済的公平制度を打ち立てた

 

例えば、身分の低い者が、上の身分の者から“不当な報酬”で雇われていたのを“正当な報酬“を定め公平に雇える様にしたり

 

下の身分の者の特定事業が儲かると分れば、上の身分の者がその事業を奪われないよう、“保護政策”をし、下の身分の者に“裕福な暮らし”が出来るようにした

 

下の身分の者を“裕福”にさせる事によって、なし崩し的に『固定した身分制度』の形骸化、そして消滅させようとしている

 

やがて、その下の身分の者たちが、カルドゥラ王国の“中間産層”そして“供給能力”として国家の繁栄の基礎となっていき、国力も以前より大きくなり、“大華国”と同等となり、“SC”メンバー“ダニエル・メルクト”を排除し、カルドゥラ王国内のIT企業「アルフォン」を国有化させる事を成功したのであった・・・・

 

 

・・・・・

 

 

日本国として、『ジャパン・グローバリゼーション』の理念の基

 

中央ラシア諸国や東南ラシア諸国にも訪問し、『大海洋環状列国経済協定』、『トライアングル防衛包囲網』の各協定を結んでいった

 

経済協定の『大海洋環状列国経済協定』による、インフラストラクチャーや、民需に必要な物の技術提供と共同開発、そして“新エネルギ革命”となる“霊素子関連技術”の共同開発

 

軍事協定の『トライアングル防衛包囲網』による、最新鋭兵器の提供と共同開発と・・・“霊素子兵器関連技術”の共同開発をもって、加盟国の下支えとして、国家の成り行きを見守っていた

 

やがて、中央・東南ラシア諸国での主導権を日本国が握り、『ジャパン・グローバリゼーション』の理念を推し進めて行った

 

 

それによって、国際社会での立場を失いつつあるのが、“大華国”と“ロレシア”であった

 

そんな危機を感じた“大華国”と“ロレシア”は、自分たちが創設した国際協定・『全球一帯行路同盟』なる、“大華国・ロレシア”の“二頭主導”を中心に、あらゆる諸国家と同盟を組み、利益を分かち合い

 

日本が国際社会に推し進めている『ジャパン・グローバリゼーション』に対抗しだした

 

すでに、ダクリカ大陸、南(カメリア)大陸の諸国家を中心に“同盟”を持ちかけている

 

そして、『ジャパン・グローバリゼーション』に組した諸国家を内外に“強大な圧力”や“利益誘導”を仕掛け、切り崩しを図った

 

だが、『ジャパン・グローバリゼーション』に賛同した加盟国の指導者たちは、私から渡された“お守り”によって、大華国とロレシアの“圧力と誘導”に屈することなく

 

尚且つ・・・

 

日本国が誇る、通常の戦闘機より小型で、“ある技術”によって速度に対する圧力が解消され、パイロットに負担が掛からない上(そのお陰で、幾らでも“速度を上げれる”為、他の先進国の“霊素子戦闘機”より先んでいる)

 

今まで地上に設置、又は“法力の高い者”がいないと霊素子を使う事が出来なかった、ミスリル・ジェットエンジンもまた、“ある技術”によって、空中でも霊素子を取り込める事が可能になり、通常人でも扱える

 

“霊素子戦闘機・草薙(型落ちだが・・・)”を『トライアングル防衛包囲網』加盟国に提供した事によって、“大華国”と“ロレシア”の軍事的圧力から逃れる事出来た

 

 

その、“通常人でも扱え、パイロットの負担の掛からない・霊素子戦闘機”を垣間見た、“大華国”と“ロレシア”は、日本から“ある技術”を盗もうとしたが

 

既に、日本は“スパイ法”も施行され、日本の“公安”や“隠密部隊”も元から優秀だったため、“大華国”と“ロレシア”のスパイは一網打尽にされていた

 

ついでに言うと・・・・同盟国のカメリア合衆国や、友好関係にあるナーロッパ諸国からもスパイが入り込んでいたのである

 

情けないが、例え良い関係でも”信用”は出来ない・・・今の国際社会はこんな処だろと諦観している

 

 

少し後になるが、“その技術”のお陰で、“その国の人々による独立運動”の事変で登場した“人型兵器”が開発され実用化出来たのである

 

そして、私が“その技術”の全容が知る事が出来たのは、『ジャパン・グローバリゼーション』の理念が、国際社会に浸透しかけた時に、ある国からの“制裁”が始まった時に“ある者たち”によって“公開”してくれたからである




最後まで読んで頂きありがとうございます

”パメラ・ウランダル”に次ぎ、新たな”SC”メンバーが判明した・・・巨大IT企業「アルフォン」CEO(最高経営責任者)・”ダニエル・メルクト”と言う人物で、世界的大富豪”ロッセストーン”の名のもと、中央・東南ラシア諸国を”裏”で支配していた

後に、”お守り”を手にしたカラティートによって排除される事になったが、その身柄はどうなったのでしょうか・・・

因みに”パメラ・ウランダル”の方は、駿河義弘によって日本での影響力は失ったが、まだ日本に滞在しているらしい・・・

日本に国際社会での存在感が増すと同時に、大華国とロレシアの存在感が失っていき、その危機感から『全球一帯行路同盟』なる国際協定を創設し、日本の『ジャパン・グローバリゼーション』に対抗した

これからの国際社会は、どうなって行くのでしょうか?


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第40話 『ジャパン・グローバリゼーション』への道(4)

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『ジャパン・グローバリゼーション』理念を上げた日本国・・・中央・東南ラシアの次は、”ダクリカ大陸”へと進出を図ろうとしていた

そこで、同じく”進出”している”大華国”がいる・・・


私は、異世界の日本国・内閣総理大臣の駿河義弘・・・現実界から“意識”だけ転移した“只の政治オタクのサラリーマン”だ

 

肉体は、“駿河義弘”と言う“異世界あるある”の龍精人(ドラゴニア)の男だ

 

 

『世界各国が、お互いに必要最低限の距離で交流し、世界の人々が”普通の生活“が出来る平和な世界』と言う理念・・・『ジャパン・グローバリゼーション』を基に

 

経済協定の『大海洋環状列国経済協定』、軍事協定『トライアングル防衛包囲網』を軸にして、中央・東南ラシア諸国に続き、次は、ナーロッパ大陸からセーレント海を渡った南側、那近東(なきんとう)ラシアの西隣に位置する大陸・・・ダクリカ大陸諸国に足を運んだ

 

 

ダクリカ大陸には、“アダマンタイト”、“オリハルコン”や“ミスリル”の異世界に存在する鉱物や、ダイヤモンド、ゴールドなどの現実界でも存在する鉱物が豊富に産出される事で知られている

 

 

・・・・・

 

 

約600年以上前の“大航海時代”、イスメリア雄王国、聖ポトスカル教国を初めとした、ナーロッパ諸国が“ダクリカ大陸”に進出

 

初めの頃は、ダクリカの各諸国と、ダクリカ大陸特産の珍しい物品と、ナーロッパ大陸特産の物品を交換すると言った“交易”からだったが

 

次第に、ナーロッパ諸国は、“自国”で、ダクリカ特産の物品を造り始め、それに成功し、大量生産できると、次は“人手不足”となり、ナロッパ諸国の“労働力”として、ダクリカ大陸の人達を“奴隷”として拉致すると言う非道を犯した

 

そのナーロッパの非道に、ダクリカ諸国も怒り、ナーロッパ諸国に対して“戦争”を仕掛けたが、兵器や法武器の“性能差”の前に敗北してしまった

 

(当時でも“特異体質者”は、両側に少数いたが、それほど“戦局”が変わる事はなかった・・・らしい)

 

“国家ごと奴隷化”すれば良いのでは・・・と、ナーロッパ諸国は、ダクリカ諸国を“植民地”にし、ダクリカ大陸の人達は、ただひたすら“ナーロッパ諸国”の為に、ダクリカ大陸の物品を“強制的”に製造させた

 

尚且つ、ダクリカ大陸で取れる“鉱物”をも収奪し、ナーロッパ諸国へと送られ、その豊富な“鉱物”をふんだんに使い、大量の“鉄砲”や“大砲”を生産し

 

収奪した、“アダマンタイト”、“オリハルコン”や“ミスリル”を使って、物品の生産性や、奴隷の捕獲向上などの“法器機”や、敵側の“法力の高い者”に対抗するため、優れた“法武器”“法兵器”も開発し実用化された

 

その一つの例が・・・

 

今まで“幌”のみで船を推進していたが、ナーロッパ諸国の一国・“オレラル王国”が、風車からヒントを基に編み出した、“ミスリル”を材料とした“プロペラ”なる“法器機”が開発され

 

その“法器機”を船に設置すると、無風の時でも船を動かす事が出来たので、ナーロッパ諸国は挙って、“プロペラ装着艦船・・・魔法動力船”を製造していった

 

それらによって、ナーロッパ諸国は、他の大陸諸国より“経済力”“軍事力”が爆上がりする事となった

 

 

他国人の“奴隷化”、他国の“植民地化”する事によって、莫大な“国益”を得た、ナーロッパ諸国は、それに“味を占め”強大な“軍事力”を使って

 

ラシア大陸、南北カメリア大陸、オストロードス大陸、そして、それらの大陸に属する“諸島”や、大海原に浮かぶ“島々”まで侵攻した

 

“魔法動力船”のお陰か、その勢いは“凄まじく”地球上(異世界のね・・・)の諸国は、次々とナーロッパ諸国の“植民地”にされていった・・・・

 

“その勢い”に辛うじて、“独立”を保てたのが、日本国(当時・武士による軍事政権時代)、大華国(当時・(めい)(しん)皇朝時代)

 

“植民地化”は避けられたが“属国化・・・その国の統治者を傀儡させ、間接的に人民を奴隷化させる支配方法”になったのが、カルドゥラ王国(当時・カルドゥラ帝国)、トルオス共和国(当時・オスガリア覇皇国)

 

それ以外の諸国は、ほぼ“植民地”になり、それ以上になると、“国家が滅んだり”、“その地域の住民を滅ぼす”ような残虐な事までしでかした

 

 

その間にも、ナーロッパ諸国は、地球上の“植民地”から搾取した、豊富な“経済力”

を基にし

 

生活が便利になる生活必需品や、仕事の効率が上がる器械

 

出来るだけ多くの敵を殺戮できる兵器

 

もっと楽に“怪物”などの“異世界あるある”の脅威を取り除く法具や法武器・兵器などが次々に開発がされ実用化し

 

そして、遂に、“蒸気”を推進力にした“巨大な機械”が登場し、あらゆる物品の生産性が格段に上がった

 

謂わば、『ナーロッパ諸国・産業革命』と言われる時代が訪れたのである

 

それによって、ナーロッパ諸国の人々の生活が格段に向上し、裕福な暮らしが出来るようになっていた

 

(今まで“法器機”で、“生産性”を上げようとしたが、それらを操作する“法力の高い者”が少ないうえ、“法力”を使い過ぎると死んでしまうため効率が悪かった・・・その為、手工業と併用しながら“生産性”を上げていた・・・それは、“魔法動力船”も同じだった)

 

その一方では、“植民地化”“属国化”された諸外国の人々の生活は、明日の食べ物を得るには、身体心身共に酷使しなければならない位、塗炭の貧しさを味わなければならなかった

 

 

その“蒸気機械”を、船に設置することによって、“法力の高い奴隷”を使わなくなった事により、人数や食費などの経費が格段に浮き、その分を“武装”出来るようになり、“魔法動力船”より、推進力と戦闘力の高い“蒸気機関艦船”が誕生した

 

その後・・・・

 

その“蒸気機関艦船”を使って、当時“独立”していた、日本国と大華国に侵攻してきたであった・・・・

 

 

・・・・・

 

 

あ・・・・済まない

 

ダクリカ大陸についての話が・・・ナーロッパ諸国の話になってしまった

 

ここから、ダクリカ大陸についての話をしよう

 

 

長年、ナーロッパ諸国に“植民地”にされた、ダクリカ大陸の諸国は、元々持っていた自国の文化も政治も経済も、全て破壊されたために

 

第二次覇権大戦後に、次々に“独立”したのは良いが、破壊された自国の“文化・政治・経済”を復興させる事が出来ず、未だにダクリカ大陸の人々の生活が向上出来なかった

 

過去・支配国であったナーロッパ諸国やカメリア合衆国、我が国・日本国も支援をしているが、中々その支援の芽が開かないのである・・・

 

(一部の諸国は、それなりに国家の繁栄をしているが、“中興国”より発展していない)

 

理由は、ダクリカ大陸の諸国内の“統治者による国民への抑圧”“民族間紛争”や、“諸国間対立”が続いてしまい、思うように行かなかったかった

 

“統治者による国民への抑圧”は、その諸国の責任によるが、“民族間紛争”や“諸国間対立”は、長年支配した“ナーロッパ諸国”に少なからず責任はあると思う

 

“ナーロッパ諸国”への憎しみを、“飴と鞭”や“擦り付け”などで、民族間や他国に向け“内輪揉め”させたのが1つの原因だからな・・・

 

それでも根気よく、ナーロッパ諸国やカメリア合衆国、日本国は、ダクリカ大陸を支援していた・・・ダクリカ大陸の埋蔵されている“鉱物”が目当てだと言われても否定しないが

 

ダクリカ大陸の人々が幸せに暮らして欲しい・・・ダクリカ大陸の諸国が繫栄して欲しい事も本音である

 

 

そんな“ダクリカ大陸”の“埋蔵金”に目を付けた、先進国なみに国力のついた“大華国”が、ナーロッパ諸国、カメリア、日本を差し置いて支援を始めた

 

この支援が、ダクリカ大陸の人々の生活向上になってたら、“してやられた・・・凄いじゃん・大華国~~”と誉め称えるが

 

この大華国・・・初めは、諸国の“統治者”に近づき“利益供給”して、完全に“大華国”無くしては“贅沢な生活”が出来ない状況に持って行き

 

その状況を作り上げたら、“大華国”の言われた通りの“支援”とその見返りの“鉱物”の採掘権などの権益を手に入れ

 

“統治者”への“利益供給”以外は、日本など“先進諸国”と同じ手順だが

 

ここからが“先進諸国”と違ってくる・・・普通、“支援”によって派遣された“企業”などは、従業員の雇用を“派遣先の国の人々”でする

 

その方が、“派遣先の国の人々”の雇用が出来き、安心して暮らせるようになり、尚且つ“キャリア”を積むことも出来き、やがて“派遣先の国”の“供給能力”となる

 

だが、惜しい事に、“民族間紛争”、“他国間対立”で、折角積み上げた“供給能力”を失ってしまってるのである・・・

 

 

大華国の場合は、“支援先”に、“自国の従業員”ごと“企業”が進出し、一切の“支援先の国の人々”を使わずに、支援先の国の生活環境を整え、そのサポートやメンテナスは、“大華国”でないと出来ない状況に持ち込み・・・

 

その支援先の国のあらゆる“権益”を“大華国”が握り、“統治者”と“治安維持”を押えるだけで、その支援先の国の“支配”の完成だ

 

置き去りにされた、支援先の国の国民は、雇用の確保もままならず、支援先の国に進出し“事業”を起こした“大華人”に惨く安い賃金で雇われ、貧困の塗炭を味わっていた

 

(結局、その支援先の国の生活環境の恩恵を受けたのは、その国に住み着いた“大華人”だった・・・)

 

支援先の国の国民の不満が溜まって、“反乱”を起こそうものなら、大華国に飼いならされた“自国の軍隊”によって鎮圧されるだけだった

 

やがて、その国民は、他国に移住したり、大華人の元で惨い労働環境に甘んじたり、いっそうの事“物乞い”になって無気力なったりと、自国に希望が持てなくなっていた

 

これでは、ダクリカ大陸は再び、第二次覇権対戦前・・いや、“大航海時代”と同じ環境になってしまう

 

それだけではない、そのまま放置すれば、“大華国”が“世界の覇権”を握ると、どんな眼に遭うか分かりきっている

 

私は、いや日本国は、その危機感から“ダクリカ大陸”への“支援”を本格化する事となった




最後まで読んで頂きありがとうございます

途中で、ナーロッパ諸国の話を入れてしまったが

ダクリカ大陸に進出している”大華国”の酷さに、日本国は、どう立ち向かっていくのでしょうか?


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