魔進チェイサーはヴィジランテ(リメイク版) (ティガ・レウス)
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序章ヴィジランテ魔進チェイサー
魔進チェイサーの目覚め


魔進チェイサーはヴィジランテのリメイク版です


いつものように学校生活を楽しんでいた緑谷出久。職場体験後から付き合い始めた恋人の轟と幸せに過ごしていた

 しかし…新たにクラスに入った悪女虚偽混乱により彼女を襲ったと冤罪をかけられてしまった!(理由は地味な見た目な癖をして恋人が居たから)悪女の個性混乱によりA組のクラスは出久を犯人と決めつけ相澤も信じてくれてなかった。そして出久は相澤の判断により除籍にされ雄英を追い出されてしまった!

※ちなみに根津校長達は悪女の個性に掛かっていません

そしてオールマイトも信じてくれる訳もなく継承されたワンフォオールを無理矢理取り返されてしまい出久は再び無個性となった。力が抜ける瞬間「すまない…9代目」と歴代ワンフォオール後継者達の声が聞こえた

 

そして出久の母である引子は信じてくれたが精神を病んで入院してしまった

 

ーーーーーーーー

ーーーー

ーーー

 

「あの偽善者が…俺が襲った?証拠はあるのかって言いたいよ」

 

「出久…大丈夫?」

 

「焦ちゃんだけは信じてくれて良かったよ」

 

「用事があったし何より出久があの女を襲う訳ないもんね」

 

出久は恋人である轟は信じてくれたので感謝していた。轟は用事があったので悪女の個性に掛かってなかったのだ

 

「お前が緑谷出久か?」

 

「っ⁉︎誰だ!」

 

「誰なの⁉︎」

 

「俺の名はチェイス。俺はお前だ」

 

「お前が俺?どう言う事だ?」

 

「それは後で話す。俺が現れたからお前に力を授ける」

 

「貴方もあの偽筋オールマイトと同じ事言うんだね」

 

「全くだ」

 

「あの偽物と一緒にするな。早くしてくれないか?もうすぐ消えるんだ」

 

見ると微かにチェイスは透けていて消えそうになっていた

 

「分かった。お前の力を受け継ぐよ」

 

「ありがとな。俺とお前は一つだ…お前でもあり俺の過去をみせる」

 

チェイスは出久に溶け込むように消え出久の手元にブレイクガンナーが現れた

 

すると景色が変わりチェイスの過去が映し出された

 

ーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーー

 ロイミュードとの最終決戦が始まった。仮面ライダードライブである泊進之介は、ハートと共にロイミュードを支配していた敵を倒しに向かい、チェイス、剛は蛮野が変身したゴルドドライブによって地下駐車場に落とされてしまった。剛は制止するチェイスを無視してデットヒートマッハに変身したが、前回の戦いの影響なのか身体にダメージが残っている。その隙を突かれて剛は変身解除され、助けに行こうと駆け出したチェイスはゴルドドライブの攻撃により壁に叩きつけられてしまった。

 

「なッ⁉︎ぐぁぁぁ‼︎」

 

自身の武器で凪ぎ払われ、膝を着くチェイス。腰に着けていたマッハドライバーは、真っ二つに叩き割られていた。

 

「マッハドライバーが⁉︎」

 

「死ねェェェ!!」

 

「剛ッ‼︎」

 

【BREAK UP!】

 

 チェイスから奪ったシンゴウアックスを剛に振り下ろそうとしたゴルドドライブの前へ駆け抜け、魔進チェイサーに変身し間一髪で剛を庇った。

 

「はぁぁぁ‼︎」

 

ズガァァン‼︎

 

「ぬぁぁぁぁぁぁッ⁉︎」

 

「なッ、チェイスッ⁉︎」

 

「ぬぅぅ・・・ハァッ‼︎」

 

ゴルドドライブの振るうシンゴウアックスに袈裟懸けに切り裂かれるが、最期の意地と言わんばかりにブレイクガンナーを至近距離で放つ。

 

―ドギュンッ!―

 

「がはぁ⁉︎」

 

如何にこれまでのライダーと一線を画すスペックを誇るゴルドドライブでも、流石にゼロ距離銃撃は堪えたらしい。思わぬ衝撃に怯み、大きく後ずさった。

 

「あ・・・あぁ・・・」

 

しかし…そこが限界だった。否、限界はとうに走り抜けていた。全身から装甲がバキバキと剥がれ落ち、変身が解除されたチェイスは力無く崩れ落ちる。

 

しかし、倒れかけるチェイスを剛が受け止めた。

 

「オイ!嘘だろ・・・!?何やってんだよッ⁉︎」

 

「剛・・・これで良いのだ・・・霧子が愛する者達を護れるのならば・・・本望、だ・・・これを・・・人間が俺にくれた、宝物だ。俺とお前は、“ダチ”ではないが…持って、いてくれ。燃えてしまうと、勿体ない・・・」

 

そう言って、チェイスは力無く免許証とシグナルチェイサーを手渡す。黒く焦げ、鋭部が折れたそれは、チェイスが耐え忍んできた膨大なダメージを物語っていた。

 

「うぉぉぉぉぉ‼︎」バチ、バチバチ

 

ひび割れた身体から火花を散らしながら最期の力を振り絞って駆け出し、ゴルドドライブに組みつく。

 

「なッ⁉︎こいつ、離せ‼︎」

 

「ぬぅぅ・・・うおぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」

 

―ドゴォォォォォォォォォン‼︎―

 

「グアァァァァァァァ‼︎」

 

チェイスの身体から炎が迸り、限界を越えて赤熱化。光と衝撃波を放ちながら、チェイスは自爆する。

 

「あ、あぁ・・・ッ!!チェイスゥゥゥゥ‼︎」

 

 炎の中からチェイスのコアが弱々しく揺蕩い、遂には砕け無に帰る。小さく爆ぜた000の文字にチェイスの死を痛感し、悲しむ剛。しかしゴルドドライブは、ダメージはあったが生きていた。怒りに満ちた剛は再変身して戦うがダメージがあるのかゴルドドライブの攻撃で再び変身を解除されてしまう…そしてゴルドドライブはチェイスを「裏切り者の愚かな奴」と嘲笑う。

 

「人でなしが・・・俺の"ダチ"を笑うなッ!チェイス・・・一緒に戦ってくれ‼︎」

 

―キュラリラッ―

 

【シグナルバイク‼︎】

 

「・・・Let's、変ッ身ッ‼︎」

 

【ライダーッ!!チェイサーッ‼︎】

 

チェイサーマッハに変身した剛は圧倒的な強さでゴルドドライブを追い詰め・・・

 

「終わりだ‼︎」

 

パネルを開き、ブーストイグナイターを叩いた。そしてパネルを叩き下ろし、必殺の構えをとる。

 

『ヒッサツ!フルスロットル‼︎』

 

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」

 

 バイラルコアを味方に付けたライダーキックを放つが、ゴルドドライブは耐える。しかしその瞬間、チェイスの幻影が現れダブルライダーキックとなり、ゴルドドライブを貫いた。

 

―ドゴォォォォォォォォォン‼︎―

 

ボディを打ち砕かれ、ベルトだけになった蛮野。シンゴウアックスを持った剛は、シグナルチェイサーを装填。

 

『ヒッサツ!マッテローヨ‼︎』

 

死神の刃が、付け上がった愚者に迫る。

 

『ま、待て!待つんだ剛‼︎止せ、止めろ!早まるなッ!!この偉大な私の頭脳を、この世界から消してはならないッ!!』

 

『イッテイーヨッ!フルスロットル‼︎』

 

「"行っていい"、ってさ。さよなら、父さん・・・俺の未練」

 

そのまま信号アックスを振り下ろした。

 

―ドゴォォォォォォォォォン‼︎―

 

「ウゥアァァァァァァァ‼︎」

 

「・・・終わったぜ、チェイス」

 

駆けつけた霧子にデットヒートシフトカーを託した剛は意識を失った。

 

その後泊進之介の活躍により全てのロイミュードは倒された。チェイスを代償にして…

 

ーーーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーー

 

「今のが俺の過去なのか…」

 

「ロイミュードでありながらも人々を守ったんだね」

 

「焦ちゃん。俺はヴィジランテとして生きて行く焦ちゃんはいつも通り雄英に通ってくれ」

 

「分かった。私や私の家族は出久を信じてくれてるから安心してね」

 

「分かった。すまないな」

 

【BREAK UP!】

 

「俺は死神…偽善者共とヴィランの裁判者だ‼︎」

 

 その数ヶ月後悪女が口を滑らせた事により出久の冤罪は晴れた。(疑問に思った心操が洗脳したらあっさりと白状したのだ)仲間達(轟除く)は「連れ戻して謝る」と決意しているが轟は

 

「(今更謝るって言ってるけどもう遅いよ…)」

 

と口には出さずにそう思っていた。

 

仲間達が決意したその頃あるヴィジランテの名前が広がっていた

 

その名は〔 魔進チェイサー〕

 

彼は闇商売をしているヒーローや人々を襲っているヴィランを何処からともなく現れ倒していた。

 

助けられた人々は

 

「姿は怖いが彼こそが本当の"ヒーロー"だ。それに加えて今のヒーローは…」

 

倒された犯罪をしていたヒーローやヴィランは

 

「身体が急に重たくなった途端に倒された…奴とはもう戦いたくない」

 

と言い

 

そして

 

「彼からは憎悪と死ぬと錯覚するほどの恐怖があった」とも言われていた




緑谷出久個性無個性。だがその正体はロイミュードとの戦いでゴルドドライブの攻撃から剛を庇って死亡したチェイスの生まれ変わり

性格
原作出久の性格もあるがチェイスのように天然を発揮する事もある

能力

重加速(元ロイミュードだったので周囲を重加速にする事が可能で相手の動きは鈍って自身は高速で動く)

魔進チェイサーに変身する

所持しているバイラルコア

チェイスバイラルコア(魔進チェイサーに変身)

バットバイラルコア(飛行能力が可能)

ファングバイラルコア(攻撃、防御どちらも可能)

コブラバイラルコア(蛇のような鞭で攻撃)

容姿

髪型はチェイス似

服は紫のライダースーツ

この下から次回予告



次回魔進チェイサーはヴィジランテ

「ごめん緑谷!」

「すまない緑谷君!」

「デク!」

「ごめんなさいデク君!」

「ごめん緑谷ぁ!」

「ごめんなさい緑谷ちゃん!」

「すみません緑谷さん!」

「俺は緑谷じゃない。俺の名は魔進チェイサー…ヴィラン 、偽善者共の番人。同時に死神だ‼︎」

次回敵対する魔進チェイサーと元クラスメイト


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魔進チェイサーは元A組と敵対する

 あの事件の後、俺たちA組は放課後や休みの日に自主的に集まり、緑谷の捜索をしていた。轟♀はA組に失望してB組にクラスを移したのでA組は18人となっていた。ちなみに心操もA組に失望していたのでB組に入る予定らしい…

マスコミによると、路地裏の一角で緑谷を見た、という目撃情報が寄せられているらしい。しかも一箇所でなく、不特定多数のところで目撃されているようだ。俺たちは、時には県をまたいで緑谷を見つけるべく、怪しいところを探して行った。

 

「……いたか?」

 

「……いいや。」

 

「……きっと緑谷は、俺たちのこと

恨んでるんだろうな。」

 

「恨まれて当然のことを、俺たちは

してしまったんだ……。」

 

「緑谷ちゃん……。」

 

「緑谷さんは、私たちを許してくれるのでしょうか……。」

 

「……デク君……。」

 

「……ケッ。」

 

このやり取りも、一体何回目なのだろうか。本当に緑谷はいたのかマスコミのデマでは無いのか目撃情報自体、信用できる情報なのかそもそもアイツは生きているのか、色々な考えが脳裏をよぎる。そんなことを考えている内にみんなは次の場所を探し始めていた。

 

ーーーーーーーー

ーーーー

ーーー

 

その頃飯田達は別の場所を探していた

 

「緑谷君は見つかったか?」

 

「いいや、見つからない」

 

「こっちもだ」

 

「そうか・・・」

 

「お前ら、なにやってんだ?早く行くぞ」

 

「あぁ」

 

「分かった」

 

「今、行く・・・ん?誰だ?あいつ」

 

路地裏の奥に進むと、紫のジャンパーに灰色のジーンズを着た奴がいた

そいつが俺を見た俺はやべっと思った。その瞬間、俺の腹に蹴りが入った

 

「ガハァッ!!」

 

ドゴォン‼︎

 

「なっ!!切島君!大丈夫か⁉︎」

 

「おい!切島‼︎」

 

「み、緑・・緑谷をみつ、、けた」ガクッ

 

「おい!きりし、『スタスタ』?!」

 

「なんだ…不意討ちには強いと思ったが、弱いんだな切島」

 

「そ、その声、緑谷、か?飯田!皆を此処に集めろ!」

 

「あぁ![プルルルル]、皆!緑谷君を見つけた!今すぐ此処に来てくれ!!」

 

~数分後~

 

『緑谷!!本当にすまなかった!!』

 

「黙れよこの偽善者が!よく言える台詞だな」

 

「おい!クソ眼鏡!そこか?一体何やって…………?……ッ!デク!?おい、クソ眼鏡!そいつデクか!?」

 

「緑谷君だって!?」

 

「デク君が!?」

 

「緑谷!」

 

「緑谷さん!」

 

「何!?緑谷だって!?」

 

「緑谷ちゃん!」

 

みんなが一斉に駆けつけてきた。

 

「本当にゴメン!許されるなんて思ってないけど、謝りたいの!」

 

「ごめんなさい!」

 

「本当にすまなかった!」

 

「すまない!緑谷!」

 

次々に謝罪の言葉を並べていくクラスメイト達、俺もそのうちの一人だ。俺たちは緑谷君に、ひどいことをしてしまった……。俺は委員長失格だ……!

 

「……来てくれたとこ悪いけど、俺はもう

雄英に戻るつもりは無い……。」

 

「「「!?」」」

 

「な、何でだよ!?」

 

「緑谷君の無実は証明されたんだぞ!?」

 

「……ケロ。やっぱり私たちの

せいなのよね?緑谷ちゃん……。」

 

「お願いです!話を聞いてください!」

 

口々に、戻らない理由を聞いていくクラスメイト達。

 

「今更誤ってももう遅い。お前らは信じてくれなかったが信じてくれたのは焦ちゃんと焦ちゃんの家族と一部の人達だけだ」

 

「「「な⁉︎」」」

 

「轟さんだけは気づいてましたの⁉︎」

 

「轟はそんな事言ってなかったよ⁉︎」

 

「当たり前だ。焦ちゃんはお前らに失望したからなついこの間B組に移籍したと連絡があった」

 

「こんのクソデクが……!」Boom!!

 

突然、爆発音がしたと思えば

 

爆豪が、手から爆破を出していた。

 

「テメェ、一体今まで何処ほっつき歩いていやがったんだ!?クソデク……!!」Boom!!Boom!!

 

「爆豪!?何する気だ!?」

 

「引子おば「黙れよ」っ⁉︎」

 

「母さんは信じてくれたが精神を病んで入院したんだよ!てめぇらのせいでな…」

 

緑谷君は弓と銃を足した武器を取り出した

 

「変身」

 

銃を手の平に当てて水平にした後上に上げた

 

【BREAK UP!】

 

禍々しい音声が鳴り装甲が重なっていき出久は変身を完了した

 

「何だあれ!?」

 

「緑谷が変身した!?」

 

姿は壊れたようなバイクの装甲を纏い片目は隠してもう片方の目が光っていた

 

「緑谷出久の名は捨てた。俺は魔進チェイサー。ヴィランと偽善者ヒーローの番人。同時に…死神だ‼︎」

 

爆豪が飛びかかっていったのと同時に二人の戦闘が開始される。

緑谷は、手元にある武器を使いながら爆豪に応戦していた

 

「……!!あれは……!!」

 

「?ヤオモモ何か知ってんの?」

 

「……“魔進チェイサー”というヴィジランテを

ご存知ですか?」

 

「……?この間話題だった?」

 

「ええ、その魔進チェイサーです。私の一族の情報網で、その動画を持っているのですが、その……姿も戦い方も今の緑谷さんと一致してるんです!」

 

「!?緑谷が……あの“魔進チェイサー”だって!?」

 

「そんなバカな……。」

 

「いえ……間違いありません。私は、魔進チェイサーの映像を何度も見ていますので……。」

 

「ハッ!姿と戦い方が変わろうがデクはデクだぁあ!!死ねぇえええ!!!」

 

「誰が死ぬか」

 

そう言って緑谷君が走り出した瞬間

 

「な、なんだ…⁉︎身体が重てぇ‼︎」

 

「お、俺達もだ‼︎」

 

急に僕達の"身体が重たく"なったのだ

 

「終わりだ…‼︎」

 

『エグゼキューションバット‼︎』

 

"重加速"を発動して爆豪の動きを鈍らせ蝙蝠のような武器を背中に装着した後飛び上がり高速で動きながら爆豪にキックを喰らわせた

 

ドゴォ‼︎

 

「がぁぁぁぁぁぁぁぁぁ⁉︎」

 

ドサ

 

「「「爆豪(君、さん)!!」」」

 

「……大丈夫よ。死んではいない。気絶してるだけだわ。」

 

緑谷のやつ……手加減したのか?手加減でヒーロー科でもトップレベルの爆豪を気絶させたってことは……俺らを倒すのは造作もないってことか……

 

「……もう、俺の事はほっといてくれるか?お前らの住む社会には俺の居場所はもう無いんだよ……」

 

変身を解いた緑谷はそう言い放った。

 

「……!待ってくれ!話をさせてくれないか……!」

 

「……断る……。例の女子生徒の件については俺だって知ってる。何しろ自分で口を滑らせたとか……。そんなのに嵌められた自分が情い………」

 

「お前は悪くない!悪かったのは騙された俺たちの方だ!」

 

「……ここまで言って分からないのなら、直接言うぞ。本当に申し訳なく思っているのならもう俺に関わるな。それがお互いのためだ」

 

「……ッ……!」

 

ここまで言われたら、加害者側の俺たちは何も言い返すことはできない。

本当に……情けない!僕としても、クラスの委員長としても。

 

「俺を連れ戻すことで、あわよくば雄英の信頼を取り戻そうとしていたのかもしれないけど……俺は戻る気なんて無い。戻りたくも全く無い。じゃあな」

 

「ま、待ってくれ!」

 

「これ以上追いかけてくるとお前らを処刑するぞ」

 

俺たちは追いかけようとしたが緑谷の殺気が広がり戸惑っていた。その間に去っていく緑谷の背中を呆然と立ち尽くしてただ見ていることしかできなかった。

 

ーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーー

 

[プルル]

 

[ガチャ]

 

「焦ちゃんか?」

 

『うん、私。どうだった?元A組の皆んなは』

 

「次々に謝って俺を連れ戻そうとしていたが戻る気は更々無かったし断ったよ。そしてあの爆発太郎は喧嘩を仕掛けてきたが返り討ちにしたぜ」

 

『自業自得だね。これからどうするの?』

 

「暫くは焦ちゃんの別荘で暮らす事にするよ」

 

『分かった。親父と母さん達には言っとくからね』

 

「ありがとうな。じゃあな」

 

『うん。また連絡してね』

 

[ガチャ]

 

「さてと…行くか」

 

電話を終えた出久は路地裏の闇に消えて行った

 

出久は信頼する人にだけ自らの名前を教えて戦闘中は魔進チェイサーと名乗っている。そして信じてくれた人には表情が柔らかい




次回魔進チェイサーはヴィジランテ

「久しぶりだな…小僧」

「俺は魔進チェイサー。ヴィランと偽善者ヒーローの番人。同時に死神だ!邪魔するならお前を倒すオールマイト」

「戻って来てくれ緑谷少年!」

「何度も言わせんな!俺の名は魔進チェイサーだ‼︎」

次回恩師であるグラントリノ との再会、魔進チェイサー対オールマイト


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恩師であるグラントリノと再会。魔進チェイサー対オールマイト

ザァァ

 

俺は魔進チェイサー…ヴィランと偽善者ヒーローの番人だ。ここ最近元クラスメイトに出会ったり凶悪ヴィランや闇商売をしているヒーローを倒したりと色々忙しかった度重なる疲労と、寝不足で、今にも気を失いそうなのだ。少し、休んだほうがいいかもしれないな。ふと、そう思った途端、表通りの方から、何やら俺を呼ぶような声が聞こえた

 

「おい、小僧!こんな天気の中、そこで何しとるんだ?」

 

振り向いてみると、ヒーローのような格好をした、小柄な老人が、傘をさしてこちらを見ていた。

 

何だか見覚えのある人だ。それに声も……。思い出そうとしたその瞬間、

俺は疲労のあまり、意識を手放した。

 

「ーーーい、小僧、おい!小僧!

しっかりしろ!」

 

懐かしい、聞き覚えのある声が、僕を呼ぶ。起きてみると、気を失う前に見た老人が俺を見下ろしていた。見覚えのある殺風景な部屋、ここで初めて、俺はこの老人が誰であるかに気づいた。

 

「あなたは……!?グラントリノ!?どうして……?するとここは……。」

 

「見ての通り、俺のヒーロー事務所だよ。どうしてはこっちのセリフだ久々に会ったと思ったら、急にぶっ倒れやがって……。驚いちまったよ。久々に会ったんだ、茶でも飲んでいくか?」ニッ

 

グラントリノは、以前と変わらない暖かい笑みを浮かべた。

 

「……助けていただき、ありがとうございます、グラントリノ。お気持ちはありがたいのですが、俺はもう……「待て。」……?」

 

「この間のニュースを見た……お前さん、まだワンフォーオールは使えるか?」

 

「……俺が、除籍される前、オールマイトに『この力は、君のような人間が持っていていいものじゃない』って……今はただの無個性です。力が抜ける瞬間歴代後継者の方々が「すまない」と言ってました」

 

「……そうか。俊典は……お前を疑ったんだな?俺よりも、お前を何よりも見てるアイツは……!」グッ……!

 

「……良いんですよ。あの女子生徒に嵌められた俺が悪いんです。あの状況だと、あんなことになっても仕方ないでしょう……」

 

「お前さんのせいじゃ無ぇさ。全部、あの女のせいだよ。ところでお前さん、両親は?」

 

「母さんは信じてくれましたが精神を病んで入院してます」

 

「そうか……辛いこと聞いて悪かったな。そうだ、茶を淹れるんだった。まぁ、来いよ。このことは内密にしておいてやる」

 

「……ありがとうございます」

 

「お前さんを信じてくれた奴はいるのか?」

 

「恋人の轟さんと轟さんの家族だけです。轟さんとは定期的に連絡してますよ」

 

「そうか。そうか。それは良かったな」

 

ーーーーーー

 

たいやきモグモグお茶ゴクゴク最近食べてないからか、勝手に手が進む。冷凍とはいえ、人の手が加えられているからか、インスタント食品とは一味違う気がする。

 

「よう食うなあ、お前さん。まぁ、あそこのたいやき美味いしな。飯、食ってなかったのか?」

 

「……そういえば久しぶりに食べますね。特に、人の手で作られたのは。」

 

「……そうかい。自炊はできるのか?」

 

「それなりに。轟さんの別荘を転々としているので」

 

「何か作れる者はあるか?」

 

「ビビンバと温かくない蕎麦なら」

 

ビビンバは得意料理だし温かくない蕎麦は焦ちゃんが好きだったからよく作ってたなぁ

 

「……作ってみてもらえるか?口止め料も兼ねて、な?」ニッ

 

「……分かりました。材料は?」

 

「生憎、今は無いんだ。金は渡すから、お前さんに任せるよ。この近くにスーパーがある。」

 

「……分かりました。」

 

買い物及び、調理後ーーーーーーー

 

「……出来ました。どうぞ

召し上がってください。」

 

「おお、こりゃあ美味そうだな!どれどれ?」

 

ここしばらくは作ってなかったとはいえ出来はそう悪くは無いはずだ。

グラントリノがスプーンを手に取り、ビビンバを口に運ぶ

 

「……美味い!お前さん料理できたんだな!」

 

「……ありがとうございます」

 

どんどんと口に運んでいく…一気に皿が空になった。

 

「こんなに美味い飯は久しぶりに食った気がするよ」

 

「そうですか、お口に合ってよかったです。じゃあ俺はこれで……。」

 

「……たびたび呼び止めて悪いが、最後に聞かせてほしい。お前さんはまだ、ヒーローになることに未練はあるのか?」

 

未練がないと言えば嘘になる。かといって、まだヒーローになりたいと

思っているわけではない。

 

「……無いことはないです。ですが、あまり戻りたいとは思いません……。」

 

「……そうか、分かった。」

 

ブォン‼︎

 

「…‼︎」サッ

 

そう言って、グラントリノは椅子から降りた。どうしたかというと俺の方に急に個性の「ジェット」で飛びかかってきた。しかし、俺はそれをとっさに回避した。

 

「ほう……今のを避けたか。なぁに、あん時とどれだけ変わったか試したいだけさ。ほんの食後の運動だよ」

 

「貴方らしいですね。なら俺も」

 

出久はブレイクガンナーを取り出した

 

「それはお前の個性か?」

 

「個性じゃない。これは俺自身の力だ」

 

「そうか」

 

「あの時の俺とは違いますよグラントリノそう簡単には倒されません」ニヤリ

 

「そうか!そりゃあ楽しみだ!」ニッ

 

「変身」

 

【BREAK UP!】

 

出久は魔進チェイサーに変身した

 

「……やはりお前さんが噂の魔進チェイサーだったか。新しい力を手に入れたようだな!どれ、打ってきなさい!」

 

「行きます!」ダダッ

 

「うお⁉︎そこか! 」ドカッ

 

「やりますね」

 

「お前さんもな。お〜イテテ」

 

出久は加速しながら(重加速発動無し)グラントリノと戦っていた

 

「く〜〜!速ぇ!確かにあんときとは比べもんにならねぇのは確かだな。今度はこっちから行くぜ!」ビュン!

 

グラントリノが個性「ジェット」を使用し、高速移動で翻弄する。

 

「なら俺は」

 

『スパイダー』

 

チェイスはチェイサースパイダーバイラルコアを取り出しブレイクガンナーに装填した。すると蜘蛛の型をしたクロー型の武器がチェイスの右腕に現れた

 

ドガッ

 

「お?わしの蹴りでもびくともせんな」

 

「隙ありですグラントリノ」

 

『スパイダースペシャルチューン! エグゼキューションスパイダー‼︎』

 

「はぁ!」

 

先端にエネルギーを纏わせ、それを飛ばすようにそのままグラントリノにぶつけた。(威力は抑えている)

 

「ぐふっ!」

 

グラントリノはエネルギーを回避するのが遅れそのままエネルギーにぶつかった

 

「おぉ……イッテェ……。なるほどな……確かに強くなっとるわい……。」ヨロ……

 

「……ありがとうございます」

 

「ふー……合格だ!」ニッ

 

「?」

 

「俺は最初、お前さんを連れ戻すつもりだったが、それも必要ないらしい!」

 

グラントリノは、満面の笑みで緑谷を褒め称えた。

 

「ヒーローの道を再び目指すか、それともお前さん自身の道を進むかは、

自分で決めるといい!」

 

そう言って、グラントリノは厚い封筒を、倒れた事務用デスクから

引き出した。

 

「これをお前さんにやる!生活費の足しにしてくれや!」

 

「こんな大金……俺なんかには勿体無いですよグラントリノ……。」

 

「なぁに!このジジイからのお小遣いとして受け取ればいい!」

 

「……ハハッ分かりました。」

 

緑谷は渋々とだが、グラントリノから封筒を受け取った。

 

「安心しな、今回のことは誰にもいいやせんよ。俺はお前さんの味方だ!」

 

「…色々と……お世話になりました……!」

 

「おう!達者でな!」

 

ーーーーー

 

「もう、行くんだな?」

 

「はい。色々とありがとうございます」

 

「そうか……。俺はお前さんがどう進むか、見守らせてもらうことにするよ。どう進もうが、俺はお前さんの意志を尊重するぜ。応援してるからな!」

 

「……はい!」

 

元気よく、俺は返答した。

 

グラントリノは、俺の姿が見えなくなるまで見送った。

 

「……ヒーローの道か、自分自身の道か……、か。」

 

 グラントリノに言われた言葉が頭の中で再生される。あの時の、グラントリノと組んで戦っていたときの僕は、かつての俺と同じように輝いていたように感じた。……俺は光の誘惑から逃れられないのかもしれない。

 

「……合格、か。」

 

あの「合格だ」は何の合格なのだろうか。ヒーローとして?自分の道を進んだこと?あるいは……何なのだろう。

 

まだ俺には、その答えは分からない。

 

「……まぁ、どちらにしてもーーーーー俺が未だに、ヒーローとしての自分を捨てきれないでいるのは明らかだ。でもその前に…そろそろ出てきたらどうですか?オールマイト。後を付けているのは丸わかりですよ」

 

「(ば、バレてる⁉︎)」

 

「なんならNo.1ヒーローが俺をストーカーしているとグラントリノに教えましょうか?」

 

「そ、それだけは止めてくれ!緑谷少年!」汗ダラダラ

 

オールマイトは後悔していた出久は女子生徒を襲っていなくてその女子生徒の嘘だと知ったオールマイトは必死に出久を探していた。そして遂に出久を見つけたが保護したのがグラントリノで出るに出られなかったのだ。そして出久がグラントリノの事務所から離れた瞬間こっそりと後をついて行ったが出久にはバレバレだったのだ

 

「俺は魔進チェイサーだ緑谷出久はもう居ないからな。変身」

 

【BREAK UP!】

 

「戻って来てくれ緑谷少年!今ならまだ間に合う‼︎」

 

「何度も言わせんな俺は魔進チェイサー。ヴィランと偽善者ヒーローの番人同時に死神だ!邪魔するならお前を倒すオールマイト」

 

「なら力ずくで止めさせてもらう‼︎」

 

「やってみろよ」

 

オールマイトとチェイサーは戦闘を開始した

 

「TEXAS…SMASH‼︎」

 

『ファングスパイディー』

 

ドゴッ!

 

チェイスはチェイサースパイダーバイラルコアを使って超硬化金属を削りだして作られた蜘蛛を模したクロー型の武器を装備しオールマイトの攻撃を防いだ

 

「な‼︎私の攻撃がびくともしない⁉︎」

 

「今度はこちらの番だ」

 

『ウィングスナイパー』

 

ドガガガ

 

次にチェイスはチェイサーバットバイラルコアをブレイクガンナーに装填し、蝙蝠を模した弓型の武器を装備し高密度のエネルギーニードルを射出してオールマイトに攻撃した

 

「ぐわ⁉︎」

 

「止めだ」

 

『エグゼキューションバット』

 

チェイスはウィングスナイパーを背中に装備して加速しながらのキックをオールマイトに放った。

 

ドゴォォ‼︎

 

「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ⁉︎」

 

オールマイトは威力を抑えたチェイスの必殺技をもろに受けてしまった

 

「もう終わりだ…活動限界なんだろ?」

 

出久は変身を解いてオールマイトにそう言った

 

「ま、まだだ」ヨロロッ

 

「どうした⁉︎小僧!」

 

騒ぎを聞きつけたグラントリノがやってきた

 

「あ、グラントリノ」

 

「せ、先生⁉︎」汗ダラダラ

 

「一体何があった?」

 

「オールマイトがストーカー行為をしていて無理に連れ戻そうとしました」

 

「ほぅ?」ギロッ(オールマイトを睨みつける)

 

「み、緑谷s「俊典‼︎」は、ハィィ」(大汗)

 

「お前には言いたい事があるし説教もある‼︎お前さんは早く行けこの筋肉バカはワシに任せろ」

 

「何から何まですみませんグラントリノ」

 

「なぁに。お前さんはわしの孫みたいに可愛がっていたからな!」ニッ

 

出久はオールマイトの事はグラントリノに任せその場を去った

 

「さぁて俊典!お前が何故小僧からワンフォオールを取り返したか『詳しく』話して貰おうか」ゴゴゴ(怒りオーラ)

 

「は、ハィィ‼︎」((((;゚Д゚)))))))

 

この後オールマイトがどうなったのかは皆様のご想像に任せますがグラントリノ曰く

 

「なぁに『軽く説教』しただけさ!」ニッ!

 

と満面の笑みで言った

 

 

 

 

 

『軽く説教』ってどんな説教だろうね?




次回魔進チェイサーはヴィジランテ

「ごめん緑谷!」

「許して下さい緑谷さん!」

「すまねぇ!緑谷‼︎」

「今更謝っても遅いんだよ…俺は貴様らを絶対に許さん!」

「これ以上出久と関わらないで‼︎」

次回再び元A組と再会。亀裂する関係


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再び元A組との再会。亀裂する関係

出轟♀でございます^^しかしそこに現れる邪魔者が…

ちなみに黒影ことダークシャドウは出久を信じていて必死に常闇を止めていました。それでも常闇は出久を信じなかったので失望して常闇が個性発動しても出てきません。


とあるショッピングモールに来た出久と轟は久々のデートを楽しんでいた

 

「久しぶりだね焦ちゃん」

 

「今までどうしてたの?連絡がなかったけど」

 

「グラントリノに出会ったり偽善者オールマイトに会ったりと大変だったんだ」

 

「まだ諦めてなかったんだねオールマイト」

 

「まぁグラントリノがオールマイトの相手をしてくれたから安心したけどね」

 

「そうなんだ。いい人だねグラントリノさん」

 

「俺を孫のように可愛がってくれたし何より職場体験先で世話になったからな」

 

「そうなんだ…何処に行くの?」

 

「買い物に来たんだろ?付き合うよ」

 

「ありがと」

 

出久と轟は恋人繋ぎで歩いていた

 

「で?何の用だよ…死柄木 弔」

 

「バレたか」

 

「死柄木って敵連合の⁉︎」

 

「仲間の勧誘ならお断りだぞ」

 

そう死柄木は何度も出久を敵連合に勧誘しようとしたがその度に返り討ちにされたり断られたりしていたのだ

 

「今回は勧誘じゃないさ。近々林間合宿を襲撃するんだ」

 

「私を忘れてない?先生に伝える事もできるんだよ?」

 

「それなら問題ないぜ。雄英に内通者がいるからそいつから情報が貰えるし」

 

「内通者?」

 

内通者に出久は疑問を持った

 

「誰なの⁉︎内通者って‼︎」

 

轟は死柄木に内通者が誰なのかを問い詰めか

 

「それは教えられないなぁ。まぁそれだけだから」

 

死柄木は答えずその場を去って行った

 

「林間合宿を襲撃…か。どうすんだ焦ちゃん」

 

「先生に伝えたいけど雄英に内通者がいるみたいだから下手に教えられないよ」

 

「そうだな。それより出てこいよ…聞いていたんだろ?」

 

「大人しく出てきて」

 

出久は背後に元クラスメイトがいる事を察知していて轟も軽く殺気を流していた(理由→せっかくのデートを死柄木に邪魔されたのでイラついている)

 

((((ば、バレてる⁉︎))))

 

ーーーーーーーー

ーーーーー

ーーー

 

 爆豪を除いた、一年A組のヒーロー科こと、元緑谷と轟のクラスメイトたち17人は彼らの言葉を聞いた途端、全身の毛が逆立つのを感じた。彼らは、元々林間合宿のための準備を整えるためにこのショッピングモールまで足を運んでいた。

しかし、途中で元クラスメイトとUSJの時、襲撃を受けたヴィランの首領が何やら話をしていたのを見つけてしまった。

 

「耳郎さんに障子……だったよな。さっきの俺らの会話、聞き取ってたと思うけど、あれ、全部フェイクだから」

 

「「!?」」

 

耳郎響香と、障子目蔵は、驚きを隠せずにいた。この二人の聴力はヒーロー科でもトップクラス。耳郎は「イヤホンジャック」により、ほんの僅かな音でも聴き取ることができる。障子は「複製腕」により、聴き取りの精度の高い耳を複製することができる。この二人には、死柄木と緑谷の会話は難なく聞こえていたが、それ自体がフェイクだったというのである。驚きを隠せないのも当然だろう

 

「俺が着けているネックレスは特別製でね録音も可能だけど違う音声を流す事も可能なんだ」

 

耳郎と障子の聞いた内容は、『死柄木が緑谷を敵連合へと誘い、彼がそれを突っぱねた』といったものだった。もちろん、実際にはそれと

全く違う内容を話していたのだが。

 

「図星みたいだね。無免許のヒーロー科が盗聴だなんて、いいご時世だな」

 

「……デク君。一体……死柄木と、あの男と何話してたん!?」

 

「その名を呼ぶな…嫌いなんだよその呼び方」

 

「貴方に出久をデクと呼んで欲しくないしいつまでデク呼びするの?」

 

出久は麗日に嫌いなデク呼びされた事を嫌い轟もいつまでも出久をデク呼びする麗日に怒っていた

 

「さっきの質問だけど教える義理もないし拘束しても無駄だ。お前らは仮免許なんかもってないんだろ?」

 

「「「「……っ!」」」

 

元クラスメイトは仮免許を持ってないが出久はグラントリノにヒーロー免許を渡されていたのだ

 

〔回想〕

 

『お前さんは敵に狙われる可能性があるからワシからプレゼントだ』

 

『これってヒーロー免許?本物ですか⁉︎』

 

『美味しい料理を作ってくれたお礼だ!これなら身を守る時や敵を倒す時に役立つからな』

 

『本当にありがとうございますグラントリノ』

 

〔回想終了〕

 

「ヒーローっていいよな。免許は無くとも、例え冤罪だったとしても、被疑者をいたぶるのが、自然と正義になるんだからな……!」

 

思い当たる節のある、クラスメイト全員が

何も言えなくなった。

 

「で、でもオイラ、人のこと言えないけど、

決してワザとじゃなかったんだ! 

なぁ、緑谷、信じてくれよ!」

 

「私も……酷いことをしたのは分かってる!

本当に反省してるの……!」ポロ……

 

「私も、あの女子生徒の個性の影響とはいえ貴方に対し、許されないことをしてしまいました。謝ったところで、貴方に全てが戻ってくるわけではありませんが…………本当に、申し訳ありまぜんでじだぁ……!」グスッ

 

「俺も……お前に酷いことをしてしまった。本当に、すまなかった……。」

 

「ケロ……私は、私が緑谷ちゃんにしたことが許されるとはこれっぽっちも思ってないわ。だけど……貴方に謝りたい……本当に、ごめんなさい……!」ポタポタ

 

「殴ってすまなかった!本当にすまん!

この通りだ!」バッ!

 

「電気浴びせまくって、その上タコ殴りになんてしちまって悪かった!

すまない!」

 

「テープで拘束して、その上で寄ってたかってお前をボコボコにしといて

何だけど……悪かった!どうか、謝らせてくれ!」

 

「アタシが……緑谷の……陰口を広めたせいで……ホントゴメン!許されないことだってのは分かるよ!けど………本当にごめんなさいぃ……!」ポロポロ……

 

「…………ご、めんなさい……ごめんなさい……!」ポタポタ

 

「緑谷……俺は……今までお前に……

なんて、事を……!」

 

「俺は……俺は……!」

 

「緑谷……ウチ、アンタのこと、信じてやれなくてゴメン……

ゴメン……!」グズッ

 

「とてもじゃないけど、今の僕は輝けないね……君に、あんな辛い思いを

させてしまったこと……本当に!申し訳なかった!」

 

「お前傷付けてしまったこと、ひどく後悔している……。どうか、謝らせてくれ……。

すまなかった……。」

 

「学級委員長として……君の友達として……俺の……僕の命の恩人として……!君を傷付けたこと、僕は本当に申し訳なく思っている!今までのこと、すまなかった!一年A組の代表として、一人の人間として!この通りだ!」バッ!

 

「デク君……ウチ、あんときは信じてあげられなかったけど……今は本当に申し訳ない気持ちでいっぱいなんや……!どうか……これだけは信じてや……!」ポロポロ……

 

口々に謝罪・後悔の念を述べていくかつての緑谷の同級生たち。

中には泣きじゃくっている生徒もいた。しかし緑谷と轟はそれらを、冷めた目で見つめていた。

 

「はぁ……」

 

「言いたい事は…それだけ?」

 

「「「「「⁉︎」」」」」

 

出久と轟の殺気に元クラスメイト達は凍りついた

 

「まだ謝っても許されるとおもってるのか?俺は貴様らを絶対に許さねぇからな!」

 

「もうこれ以上出久に関わらないで‼︎」

 

「行こうか焦ちゃん」

 

「うん」

 

出久と轟はその場を去ろうとしたが

 

「ま、まっt[パキィィィィィィン]ッ⁉︎」

 

「しつこいよ?」

 

轟の眼はエンデヴァーを憎んでいた頃の瞳で元クラスメイト達を睨んでいた

 

「これ以上俺と焦ちゃんに関わるなそして近くな」

 

出久はブレイクガンナーを元クラスメイト達に向けて殺気を放ち今度こそ轟と共にその場を去った

 

元クラスメイト達は何も言えずにその場で固まっていた




次回魔進チェイサーはヴィジランテ

「お前はパパとママを助けた人?」

「血ぃ見せろぉぉ‼︎」

「俺は魔進チェイサー・・・いや、俺の名は仮面ライダーチェイサーだ‼︎」

次回新たなる進化!仮面ライダーチェイサー‼︎


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2人の英雄編
魔進チェイサーはヴィジランテ2人の英雄!前編


2人の英雄編です。前編と後編に分けます


『まもなく本機はI・アイランドに到着いたしましす』

 

「あれがI・アイランドか」

 

出久は飛行機に乗りI・アイランドに来ていた

 

「流石I・アイランドだな世界中の有能な科学者を集めて個性の研究やヒーローアイテムの開発を行ったり移動式なのは特定の場所だとヴィランとか、特に大きな組織から狙われると聞くがここの警備システムはタルタロスに匹敵するほど強固な造だ。にしてもグラントリノ…チケットをいつ貰ったんだよ」

 

出久はグラントリノにI・アイランド行きのチケットを貰っていたのだ。グラントリノは「事件も落ち着いたから気分転換に行ってこい!」ちなみに何故チケットを持っていたかと出久が質問したら

 

「誰だ君は⁉︎」

 

とボケられたのだ

 

空港の外

 

「無事に到着したか…」

 

「「ようこそ、Iアイランドへ...って噂の魔進チェイサー⁉︎」

 

「え、マジ!?」

 

「凄え!!本物だ!生で初めて見たよ‼︎」

 

「ひとまず激レアの光景だ!!写真とサインを!!」

 

「悪いが関わる気はない」

 

チェイスは重加速を発動した

 

「か、身体が⁉︎」

 

「どうなってんだ⁉︎」

 

係員や空港にいる人の動きが鈍っている間に出久はその場を去った

 

その頃オールマイトは親友であるデイヴィットの娘メリッサと再会してデイヴィットと再会していた

 

「私がぁぁぁ、再会の感動に震えながら来た!!」

 

突然現れポーズを決めるオールマイトに二人は驚きのあまり固まってしまった

 

「トシ...オールマイト...!?」

 

「ほ、本物!?」

 

「HAHAHA!わざわざ会いに来てやったぞデイヴ!」

 

「どう、驚いた?」

 

「あ、ああ...驚いたとも...」

 

デイヴィッドは笑みを浮かべた

 

「お互い、メリッサに感謝だな。しかし何年ぶりだ?」

 

「やめてくれ、お互い考えたくないだろ。年齢のことは」

 

「HAHAHA、同感だ!...会えて嬉しいよ、デイヴ」

 

そしてオールマイトは力が衰えている事を伝えデイヴィッドはショックを受けていた

 

オールマイトがデイヴィッドと再会している頃出久は轟と再会していた

 

「久しぶりだね…出久」

 

「確かに久しぶりだな焦ちゃん」

 

「なんで此処に?」

 

「グラントリノからチケットを貰ったんだ。焦ちゃんは?」

 

「親父の代表だよ」

 

「そうか…久々にデートでもするか」

 

「いいね。何処に行こうか」

 

出久と轟は久々のデートを楽しんだ。途中元クラスメイト達がいたが声をかけられた2人は無視をした

 

そしてパーティ開始前に爆豪と切島、瀬呂が居なかった。その3人はと言うと…

 

「おい、クソ髪」

 

「悪りぃ爆豪に瀬呂…迷った」

 

「迷ったのかよ⁉︎」

 

迷子になっていた

 

そしてメリッサが合流してパーティ会場に行こうとしたが

 

ガガガガガガガガ‼︎

 

突然、ロビーのシャッターが閉まり始めたのだ

 

「シャッターが閉まった⁉︎」

 

「どうやら何者かに乗っ取られたようだな」

 

「その声!緑谷君⁉︎」

 

「なんでこの場所に⁉︎」

 

出久がその場に現れたのだ

 

「話している暇は無い…確かメリッサさんだったか?」

 

「は、はい」

 

「ここには防犯システムとかあるか?」

 

「ええ、メインコンピュータで制御を」

 

「じゃあそこをやられたとしか考えるしかないな。ヒーローも居る中だ…(多分関係者だろうな)非常階段で向かうぞ」

 

そう言った出久は非常階段へ向かった

 

ーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーー

ーーーーー

ーーー

 

パーティ会場に一足早く着いた出久はバイラルコアを使いパーティ会場の中の話しを聞き始めた。

 

「(どうやら乗っ取ったのはウォルフラムと言うヴィランらしいな…ん?何か聞こえるな」

 

「デイヴィッド博士、我々と来てもらおう。あと、そこにいるサム博士も」

 

「目的は何だ!」

 

するとウォルフラムはデイヴの耳の近くで囁いた

 

「お前がよく知っているはずだ...」

 

「なっ!?(何故だ!?あの計画は中止にして連絡した筈...!それに入れる筈も...誰かがこの計画を続行させた...これを知っているのは...)サム!?お前が!」

 

「...すいません...博士。でも貴方が悪いんです。黙って従ってもらいますよ」

 

「くっ...!」

 

ーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーー

ーーーーー

ーーー

 

飯田達も到着して出久は先程聞いた事を話した

 

「ここからどうする?」

 

「...メリッサさん。制御室は何階ですか?」

 

「最上階だけど...」

 

「なら俺が奴らを叩く」

 

「無茶だ緑谷君!僕達もt「お前らと共闘する気はない」っ⁉︎」

 

飯田は一緒に戦おうと言おうとしたが出久は冷たく言った

 

「メリッサさん達を頼むな焦ちゃん…ヴィラン に見つからないような場所に居てくれ」

 

「分かった…任せて」

 

出久は1人ヴィランを倒しに向かった




次回魔進チェイサーはヴィジランテ

「緑谷少年⁉︎」

「お前は何者だ⁉︎」

「俺は魔進チェイサー貴様の死神だ‼︎」

次回魔進チェイサーはヴィジランテ2人の英雄!後編


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魔進チェイサーはヴィジランテ2人の英雄後編

2人の英雄後編です‼︎

注意‼︎(読む人は見て下さい)

メリッサやA組が奪還作戦に参加してません!デイヴが人質になってません‼︎


出久は順調に階段を登っていた

 

「メリッサさん今居る階は30階ですが最上階は?」

 

『[ガガッ] 200階よ』

 

出久はメリッサに通信機(特別制でジャミング耐性あり)を渡していたのだ。メリッサは出久に頼まれてサポートをする事になったのだ

 

「かなりの階数があるな…順調に行かないと」

 

その後も出久は60階、70階と順調に登っていった。だが、80階に差し掛かった時……。

 

ガシャァン!

 

「シャッターが…やはり最低限の防御は固めているのか。メリッサさんシャッターは破壊しても大丈夫か?」

 

『ええ、大丈夫よ』

 

「なら遠慮なく破壊できるな!」

 

出久は気づかれないように高速で動きながらシャッターを破壊して行った

 

ーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーー

ーーーーー

ーーー

 

「ここは...庭?」

 

『ここは植物プラント、個性の影響を受けたもののね』

 

「っ⁉︎誰か来るから隠れる」

 

出久は草むらに隠れた

 

エレベーターからは4人の男が出てきた

 

小さい男×2、大きい男×2だ

 

見つけたぞ、ガキども!」

 

「っ⁉︎」

 

「へ!?俺らなんかしました!?」

 

「何でここに...?」

 

そこに居たのは合流できなかった爆豪、切島、瀬呂が居たのだ

 

「お前らここで何してる!」

 

「あのぉ...俺たちに道に迷って、レセプション会場はどこに行けばいいですか?」

 

「(切島は方向音痴だったのか)」

 

「親切に答える訳ないだろうが!クソ髪‼︎」

 

「あんたら招待客やスタッフじゃねぇな‼︎」

 

「今の状況を考えればそうに決まってんだろ!嘘ついてんじゃねぇ!!」

 

敵が攻撃しようとしたが

 

ブゥゥゥン

 

「か、身体が…⁉︎」

 

敵の身体が鈍くなり

 

ドゴォ‼︎

 

「緑谷⁉︎」

 

「ヴィランが侵入してるんだ」

 

「ヴィラン⁉︎」

 

「俺は先に行く!此奴らを頼んだ」

 

出久はチェイサーバットバイラルコアを使い翼を出して上に向かった

 

「待てや!d「任せな緑谷‼︎」なっ‼︎クソ髪⁉︎」

 

「緑谷に頼まれたんだ俺達で戦うぞ!」

 

「言われなくとも分かるわ!クソ髪‼︎」

 

切島達はヴィランと戦闘を開始した

 

ーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーー

ーーーーー

ーーー

 

出久はあれ以降進んでいたが...

 

「階段が閉まってる...あれは中からじゃないと無理なタイプですか?」

 

『ええ、でも中に通じるハッチがあるわ。でも入る穴は小さいの...それに外壁から侵入しないと』

 

「壊したら他の場所に被害が...それに大きく動くと人質が危ない」

 

出久はバイラルコア達をハッチから入らせて外壁から開けさせた後再び階段を登った

 

「130階...まだか...」

 

『待って、警備ロボットが!』

 

警備ロボットが大量に出てきた

 

「暴走してる...が俺には無意味だ」

 

重加速を発動して動きを鈍らせ関節部分のみを破壊した出久は先へ進んだ

 

「大分進んだけど...これは」

 

出久達は180階の風力発電システムに来ていた

 

『あそこにある非常階段を登って』

 

「分かった」

 

『バット』

 

バットバイラルコアを使い背中に蝙蝠のような翼を装備した出久は非常階段まで飛び上がって進んだ。途中ヴィランに遭遇したが出久は一瞬で気絶させた

 

出久は襲ってくる敵をなぎ払いながら200階に到達した

 

「よし!メリッサさん制御室は?」

 

『まっすぐ行って!』

 

すると奥から声が聞こえてきた

 

「博士の声か!行こう!」

 

出久は声の聞こえる方に走った

 

『あそこは保管室!』

 

「保管室?」

 

「発明品や資料を保管しているわ」

 

「じゃあ、ヴィランはそれらを盗むために!」

 

出久はその部屋の中を覗いた

 

「これでいいだろ!この場所を解放しろ!」

 

「これが個性を増幅させる...!さすが博士だな」

 

「おい!」

 

「お前にはまだやる事がある。おい」

 

「言うことを聞いてください」

 

サムはデイヴに銃を向ける

 

『パパ!』

 

「させるか‼︎」

 

出久は高速で動き下っ端とサムを倒した

 

「大丈夫ですか?」

 

「す、すまない緑谷君」

 

「役立たずが...まあいい」

 

「お前の目的はなんだ!」

 

「頼まれたんだよ。そこのデイヴィッド博士にな!」

 

『パパが...!?』

 

「...」

 

「いや、元依頼人だな。今の依頼人はそこに倒れてるサムってやつだ」

 

「だから簡単にここを...!」

 

『どういうことなの!?パパ、どうして!』

 

「この発明品を手にれるためだ...」

 

「え!?」

 

「これはまだ試作段階だが、この装置を使えば薬品などとは違い、人体に影響を与えずに個性を増幅させることが出来るんだ」

 

「個性を⁉︎」

 

「しかしこの発明と研究データはスポンサーによって没収。研究そのものを凍結された。このことが世界に公表されれば、超人社会の構造は激変する。それを恐れた各国政府が圧力を掛けて来た...だから...」

 

『でもどうして!』

 

「オールマイトの為だ...!彼はどんどん衰えていっている...このままじゃ平和の象徴が消えてしまうと思って...でも、まだ希望はある!」

 

「俺か…」

 

「だからこんな事をやめた!だがサムは裏切ってこいつらに指示していた...!」

 

「そういう事だ!!」

 

ウォルフラムは床を動かそうとしたが

 

ブゥゥゥン

 

「な⁉︎身体が‼︎」

 

「博士!今のうちにコンロールルームへ‼︎此奴の動きは鈍らせておく‼︎」

 

「分かった!緑谷君」

 

デイヴィッド博士はコンロールルームへ向かった

 

「逃げたか…まぁいい目的の物は手に入ったしな」

 

ウォルフラムは奪った装置を持って逃走した

 

「逃すか‼︎」

 

出久もその後を追った

 

ーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーー

ーーーーー

ーーー

「よし!これで‼︎」

 

デイヴィッド博士はシステムを戻した

 

「メリッサが心配だ!急いで向かおう」

 

「拘束が解けた...!?」

 

会場のヒーロー達の拘束が解け、ヒーロー達がその場のヴィランを倒していく

 

「そうだ、デイヴを!![ブッー!ブッー!]電話?」

 

『トシ!』

 

「デ、デイヴか⁉︎まさか君が?無事だったのか‼︎」

 

『そうだ!君が話してくれた緑谷君が助けてくれたんだ!今ヴィランを追ってる‼︎』

 

「分かった...!私が行く!!」

 

ーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーー

ーーーーー

ーーー

 

「待て!ウォルフラム‼︎」

 

「もう来たのか…お前ら時間稼ぎをしろ」

 

「「「「「「うぉぉぉぉぉ‼︎」」」」」」」

 

ウォルフラムに命令された敵3人が出久に向かって行き自分はヘリに乗った

 

「邪魔を…するな‼︎」

 

ドガガガン‼︎

 

「「「「「「ぎゃぁぁぁぁ⁉︎」」」」」」

 

出久は敵達を蹴散らしてヘリへ向かっていたが

 

ババババ‼︎

 

既にヘリは空を飛んでいた

 

「もう貴様は追って来れない‼︎」

 

「(この気配は!)残念だったな?」

 

「何⁉︎」

 

「覚悟しろ!敵よ‼︎」

 

ドガァァァァァァァァン‼︎

 

オールマイトの攻撃でヘリは墜落した

 

「遅いぞオールマイト」

 

「緑谷少年⁉︎何故此処に⁉︎」

 

「話すのは後だオールマイト」

 

【BREAK UP!】

 

出久は魔進チェイサーに変身した

 

ドォォォォォォォン‼︎

 

「なんだ⁉︎」

 

ウォルフラムはデイヴの発明品を使い、個性を発動していた

 

「テキサス...スマァァッシュ!!!」

 

オールマイトが技を繰り出したが、壊れなかった

 

「オールマイトが力負けだと⁉︎」

 

「何!?[ガンッ!]ぐっ!?」

 

オールマイトに金属の柱が次々に襲いかかる

 

「させるか!」

 

『スパイダー』

 

チェイサースパイダーバイラルコアで蜘蛛型の武器を装備して金属の柱を切った

 

「オールマイト!今のうちに相手の懐に行け‼︎ヴィランに攻撃をしろ‼︎」

 

「ああ!私が行くぞ!!」

 

出久に援護されたオールマイトはウォルフラムに近づいて行った

 

オールマイトはウォルフラムに攻撃を決めようとしたが

 

バシッ!!

 

オールマイトは紐のようなもので止められてしまった

 

「オールマイト![ギュン!]くそっ!金属だらけのこの場所じゃ数が...!」

 

「ふんっ!」

 

ウォルフラムはオールマイトの首を絞めつけた

 

「ぐぐっ...!筋力増強...!?複数の個性!」

 

「ああ、あのお方は今回の事を協力してくれたのだ」

 

「あのお方だと...!?」

 

「ふっ...」

 

オールマイトの頭には憎っくき者の姿を思い浮かべた。個性の譲渡...奴にしか出来ない芸当...

 

「オール・フォー・ワン...!!!」

 

「オールマイト‼︎」

 

出久は紐を切りオールマイトを救った

 

「すまないね緑谷少年」

 

「奴のみに重加速を発動させる。俺が引きつけるからその間にやれ」

 

「分かった‼︎」

 

「覚悟しろ!ウォルフラム‼︎

 

ブゥゥゥン

 

「な⁉︎か、身体が⁉︎」

 

走り出したチェイサーはウォルフラムを重加速状態にした

 

「合わせろ!オールマイト‼︎」

 

「ああ!これで決める‼︎」

 

オールマイトもウォルフラムに向かって走り出し飛び上がった

 

「お前らは何者だ⁉︎」

 

「「何者?」」

 

「私はヒーローだ‼︎」

 

「俺は貴様の死神だ‼︎」

 

「更に向こうへ!」

 

「「プルスウルトラァァァァァァァァ」」

 

オールマイトの拳とチェイサーのキックがウォルフラムに炸裂した

 

「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ⁉︎」

 

ウォルフラムに付けられた個性強化装置は破壊されウォルフラムは落下した

 

「緑谷s「俺はまだ貴様を許した訳じゃないからな俺はここを去る」そうか…助けてくれて感謝する」

 

「…フン」

 

チェイスはその場を去った

 

数日後ウォルフラムは駆けつけたヒーローと警察に逮捕されデイブ博士も短期間の間だけ刑務所に入る事になった。




2人の英雄編終了です!次は林間合宿編に突入します


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林間合宿編
新たな進化!その名は仮面ライダーチェイサー‼︎


今回は長めです。出久が新たなる力に目覚めます


出久と轟が元クラスメイトに出会う前

 

雄英高校

 

「さて、みんなも知っての通り、

夏休みが近づいている。」

 

夏休み。学校によっては30日を超える

休みを与えるところもある。

 

しかしヒーロー科、それも雄英となると

そうはいかないだろう。

 

「無論だが、君らが一か月近く、休める道理は無い。」

 

クラスがその言葉にザワついた。

 

「静かに……この夏休み……雄英高校では、

一週間の林間合宿を行う!」

 

「「「キターーーーーー!!!」」」

 

「「「待ってましたぁー!!!」」」

 

林間合宿という言葉にクラスが

反応した。

 

「思い出作ろ!」

 

「肝試し!」

 

「花火!」

 

「カレー作り!」

 

「露天風呂!」

 

「覗き!」

 

「森林探検!」

 

「ハイキング!」

 

「「「峰田は後で殺す‼︎」」」←by女子

 

口々にやりたいことを口にしていくクラスメイトたち。それもそうであろう。林間合宿は、そう簡単に体験できるものではない。

 

「お前らいったん落ち着け……。いいか、よぉく聞けよ?ただしだ……。」

 

相澤がクラス全体に軽く睨みを効かせた。

 

「次の期末試験、筆記と実演の二つがあるが、合格点に満たなかった者……つまり、赤点を取ったやつは……。」

 

クラスの大半がその気迫に息を飲んだ。

 

「学校に残って……

 

 

 

 

補習地獄だ……!」

 

「やっぱそうなりますよね……。」

 

「知ってた……。」

 

「ウチ、不安になってきたんだけど……。」

 

「皆!ここは一つ、全員合格して、揃って林間合宿に行こうじゃないか!」

 

「「「おーーー!!!」」」

 

そして迎えた結果発表。幸い筆記で落ちた者はいなかったようだ。しかし実演試験では赤点者が何人か出てしまったようだ。

 

落ちたのは、芦戸、上鳴、切島、砂藤、

瀬呂、物間だった。

 

「これじゃ林間合宿行けねぇな……。」

 

「みんな……私たちの分まで楽しんできてね……お土産話、楽しみにしてるから……。」

 

「ハッハッハ!こぉれだからA組はぁ!B組は僕以外、誰一人として落ちて無i[ガッ!]へぶっ!」カクン

 

独特なポーズでA組を見下す(?)物間。それを拳藤が手刀で気絶させるいつものパターンだ。

 

「まったく、本当にアンタは……落ちたの自分だけとかよく言えるわ……。」

 

「堂々と言えるあたり、お前のメンタルの強さを尊敬するわ」

 

「(もし出久がいたら楽しい林間合宿になっただろうなぁ)」

 

ガラガラッ

 

「おし、全員いるな。ブラド。」

 

「ああ……では、合同HRを始める。」

 

今回、一年のヒーロー科は合同HRより、ミーティングルームに来ていた。

 

「えー、今回の期末試験だが、筆記の方に赤点はいなかった。しかし……残念なことに、実演の方で何名か赤点が出てしまったようだ。よって……。」

 

相澤の次の言葉に生徒たちの緊張が高まった。

 

「林間合宿には全員で行くことになった。」

 

「「まさかのどんでん返しキターー!!」」

 

赤点を食らった生徒たちが泣いて喜んだ。

 

「ただし、今回の試験で赤点を取った者は毎晩補習地獄だ……今のうちに覚悟しとけ……!」

 

相澤が凄みを効かせて警告した。

 

「まぁ……。」

 

「そうなるよな……。」

 

「いいじゃんいいじゃん!行けるだけまだいいよ!精一杯楽しもー!」

 

「……そうだな!」

 

「林間合宿!絶対に思い出作るぞー!」

 

「「「「おおーーーーーー!!!」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このときの彼らは、楽しい思い出となるはずの林間合宿が忘れられない悪夢になるだなんて、思いもしなかった……。

 

林間合宿3日目まで飛ばします

 

「うぅ……身体中痛ぇ……。」

 

「動くのがやっと……。」

 

「……。」フラフラ

 

「クソ……!」

 

この2日間というもの、それぞれが自分の個性を伸ばすための特訓、補習組は補習地獄とまさに地獄尽くしの日々を送っていた。それにより、全員が満身創痍同然の状態となっていた。

 

「ねこねこねこ……みんな疲れ切ってゾンビみたいだねぇ……。でも、辛い特訓の後には楽しいことがある!ザ・アメとムチ!今夜は一大イベント!肝を試す時間!クラス対抗の、肝試し〜!」

 

「「「おおー!!」」」

 

“肝試し”という言葉に生徒のテンションは

さきほどよりかは上がった。

 

「こういうイベントみたいなのもしてくれるんだな……。」

 

「でもウチ、こういうの苦手……。」

 

「まぁ、合宿なんてそうそう無いしな!楽しもうぜ!皆ァ!」

 

「というわけだから、今は全力で訓練に励むのだぁ!」

 

「「イエッサァァ!!」」

 

その日の特訓が終了後、夕食を作って食べ、後片付けをした後は……

 

「腹も膨れた!皿も洗った!次はいよいよー!?」

 

「肝を試す時間だー!イェーイ!」

 

肝試しが行われるということで芦戸たちのテンションは一気にMAXまで上がった。

 

「ゴホン、大変心苦しいが、残念な知らせがある。」

 

相澤が咳払いをしながら近づいてきた。

 

「補習組は……これから宿舎に戻って俺の補習を受けてもらう……!」

 

「「「え……。」」」バッ!

 

補習組の生徒たちが流れるような動きで捕縛布に巻き取られる。

 

「「「嫌だぁ〜!!」」」ズルズルズル

 

すぐさま補習のある生徒は捕縛され、宿舎の方角へと連行されて行った。

 

「……ま、まぁ、楽しんでいこー!」

 

「「「お、おー!!!」」」

 

ザァァァ……!

 

森の木々が風によりざわめく……。

 

森林の見晴らしのいい場所で、そこには10人の謎の集団がいた。

 

「おまたせ〜♡準備に手間取っちゃたわぁ〜♡」

 

「全然待ってねぇよ!遅ぇよマグ姉!」

 

「これ嫌です。全然可愛くないです……。」

 

「血が騒ぐ……!早く行こうぜ!」

 

「まだだよ……。一旦落ち着けよ新入り。」

 

「だる……。」

 

「全てはステインの意志の下に……!」

 

「仕事……仕事……!」

 

「さぁて、ショータイムと行こうか。」

 

「そこら辺のチンピラごときを集めたところでリスクが増えるだけ……。やるんだとしたら、経験豊富な少数精鋭……開闢行動隊……!」

 

ボス格の死柄木弔が大きな掌の下で、顔を歪めながら笑う。

 

「今回はあくまで狼煙(のろし)だ……雄英の信頼を地に堕とすための、な……。思い知らせてやるんだ。アイツらの平穏は、俺たちの掌の上にあるってことをなぁ……!」

 

見下ろされる、雄英の宿泊施設。果たして彼らは何をしようとしているのか?一体何のためにそのようなことを企てたのか?今はまだ、彼ら以外にその理由を知る者はいない……。しかし、この先よくないことが起きるということは明らかである。

 

「ここが焦ちゃんがいる雄英の宿泊施設か…」

 

出久は轟の林間合宿に行くとメールを見て崖の上から見下ろせる場所に来ていた

 

「なんだかイヤな予感がするな。隠れているんだろ?出てきて」

 

「(ば、ばれてる⁉︎)」

 

ツノのような物がついた帽子を被った、こちらを睨みつけている三白眼の少年が居た。

 

「お前は誰だよ⁉︎」

 

「ごめんな。俺の恋人が心配で此処に来たんだ。君の名前は?

 

「出水……洸汰。出水洸汰。もしかしてパパとママを助けた人?」

 

「あれ?なんで分かったの?」

 

洸汰「助けてもらったパパとママが紫のジャンパーを着た人が変身したヒーローに助けられたと言ってたんだ」

 

「そうか。君はウォーターホースの息子なんだね。そうだよ俺が助けた」

 

出久は魔進チェイサーとして戦っている時に敵により重症になったウォーターホース夫妻を救ったのだ

 

「パパとママを助けてくれてありがとう」

 

「礼を言えて偉いな」

 

「お兄さんの恋人ってどんな人?」

 

「そうだね。天然な所もあるけど何より可愛いし俺を信じてくれたからね」

 

「そうなんだ」

 

「マンダレイ達はどうしてr……って何⁉︎」

 

「も、森が!」

 

彼らが見たのは、黒い煙を上げながら燃えている森の木々だった……。

 

「お?ガキが2人……。見晴らしのいい場所を探してきてみれば……。2人ともリストには無かった顔だな……。」

 

ズシン、ズシン

 

「「!?」」

 

振り向いてみると、そこには趣味の悪いマスクと黒い服を身に付けた、体つきのがっしりとした巨体の男がいた。

 

「お!そこの小さい方のガキんちょ!いいセンスした帽子じゃねぇか。俺のこの、ダッセェマスクと交換してくれよ。新参は納期がどうのこうのってこんなの付けさせられてて困ってんだ。」

 

そう言って男はマスクを外してみせた。そのマスクの下の顔は、左眼が無くなっており、顔の左側には大きな傷痕が縦に走っていた。

 

「う、うぁ……(アイツは……!)」

 

「(なんでだ⁉︎あいつは倒した筈だぞ⁉︎)」

 

その男に恐怖を覚えたのか、洸汰君は身がすくんで、その場に洸汰君は尻餅を突いてしまい出久は男の正体に驚いていた

 

「う、うわぁぁ!」ササッ

 

洸汰君は、尻餅を突いたまま、後退りした。

 

「あ、オイ!」バッ!スタッ!

 

「ヒィッ!」

 

大男は一瞬にして洸汰君の前に回り込んだ。

 

「景気づけに一発やらせろや!」

 

そう言って、男は腕の筋肉をさらに膨らませて、攻撃の体制を取った。

 

「待てよ…血狂いマスキュラー」

 

出久が洸汰を庇うようにマスキュラーの前に出た

 

「お、お前は⁉︎」

 

マスキュラーは明らかに動揺していた

 

「お、お兄ちゃん?」

 

「早く逃げろ洸汰君‼︎」

 

「で、でも!無理だよ!危なすぎるよ!」

 

「大丈夫だ!俺に任せろ」

 

「う、うん!」タッタッタッ!

 

「よし、行ったなさてと」

 

【BREAK UP!】

 

出久は魔進チェイサーに変身した

 

「やっぱり魔進チェイサーだったのか!俺に傷をつけやがって‼︎」

 

「俺は偽善者とヴィランの番人。同時に死神だ!覚悟しろマスキュラー‼︎」

 

チェイサーはマスキュラーと戦闘を開始した

 

「血ぃ見せろぉぉぉぉ‼︎」

 

「ならこれで!」

 

『ファングスパイディー』

 

チェイサーは蜘蛛に似たクロー型の武器を装備してマスキュラーの攻撃を防いだが

 

「ぐぅ⁉︎ち、力が強すぎる‼︎」

 

「俺の個性は筋肉増強!いくら魔進チェイサーでも防げないぜ!あの時は油断したがこれでくたばれーー‼︎」

 

マスキュラーは更に大きくした腕でチェイサーを殴った

 

「ぐぁぁぁぁぁぁ⁉︎」

 

ドガァァァァァァァン‼︎

 

チェイサーは武器を破壊され壁に叩きつけられてしまった

 

ーーーーー

 

「くっ⁉︎此処は何処なんだ?」

 

出久は不思議な空間にいた

 

「大丈夫か?出久」

 

「チェイス!俺はあのマスキュラーにやられたはずなのに」

 

「一時的に俺と精神を繋いでる。お前に新しい力を渡そう」

 

チェイスはシグナルバイク(チェイスカラー)とマッハドライバーを渡した

 

「これが新たな力なんだね」

 

「武器は信号アックスだが思い浮かべたら現るからな」

 

「ありがとうチェイスって何故信号アックスなんだ?」

 

「…そこは気にすんな。名付けたのは俺の仲間だからな」

 

「そうなんだ」

 

ーーーーー

 

「止めだぁぁぁ‼︎」

 

バシャァン

 

「な、なんだ⁉︎」

 

「や、止めろぉ!」

 

洸汰が自分の個性水をマスキュラーにかけていた

 

「くっ!(こ、洸汰君⁉︎逃げたんじゃなかったのか⁉︎)」

 

「お前みたいなのがいるから犯罪が増えるんだ‼︎」

 

「ガキは黙ってろよ」

 

マスキュラーは洸汰を殴ろうとしたが

 

「そうはさせるか」

 

「な⁉︎身体が重てぇ‼︎」

 

出久が重加速を発動したのだ

 

「吹っ飛べ‼︎」

 

ドギュン‼︎

 

「ぐぁぁぁぁぁぁ⁉︎」

 

至近距離でブレイクガンナーを発射し動きが鈍っているマスキュラーを後退させた

 

「さて、散々やってくれたんだ。新たな力でお前を倒す!」

 

出久はマッハドライバーを装着しシグナルチェイサーをブーストイグナイザーに装填して閉めた

 

《キュラリラ♪シグナルバイク!ライダー‼︎》

 

「変、身」

 

【ライダーッ!チェイサーッ‼︎】

 

出久の姿は再び魔進チェイサーになったが装甲が剥がれバイクレーサー独特の姿になった

 

「な、何なんだよ⁉︎その姿は‼︎」

 

「俺は魔進チェイサー・・・いや、俺の名は仮面ライダーチェイサーだ‼︎」

 

『信号アックス‼︎』

 

「一気に決めてやる」

 

チェイサーはシグナルチェイサーを信号アックスに装填した

 

《ヒッサーツ!マッテローヨ!》

 

「ふん!」

 

チェイサーは信号アックスを空中に投げ

 

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」

 

ドガガガガガガガガガガガガガガ

 

マスキュラーにパンチのラッシュをした

 

「筋肉増強してるのにダメージが⁉︎」

 

《イッテイーヨ!》

 

パシッ

 

チェイサーは落ちてきた信号アックスをキャッチして

 

《ヒッサーツ!フルスロットル‼︎》

 

「終わりだ!マスキュラー‼︎」

 

チェイサーは信号アックスをマスキュラーに振り下ろした

 

ドガァァァァァァァァァァァン

 

「」チーン

 

マスキュラーは気絶していた

 

「ふぅ…」

 

《オツカーレ》

 

チェイサーは変身を解いた

 

「無事だった? 洸汰君?」

 

「カッコ良かったよ!ありがとう」

 

「喜んでくれて何よりだ。ただこいつは気絶させたがすぐに目を覚ます早く離れないとな」

 

出久は森を見たが未だに燃えていた

 

「洸汰君これから君を宿泊施設まで運ぶから周りの火を消火してもらえる?」

 

「それなら任せて」

 

「ありがとう。じゃあ行こうか」

 

出久は洸汰を背負って宿泊施設まで走った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

宿泊施設前

 

「ここまで来れば大丈夫だ」

 

「これからどうするの?」

 

「嫌な予感がするからな…敵の目的は恐らく爆豪の可能性が高い」

 

「あのヴィラン顔の奴?」

 

「そうなんだよな…俺は残りのヴィランを倒しに行く」

 

「さっきの奴との戦いでダメージがあるんじゃないのか?」

 

「少し休めば大丈夫だ」

 

「絶対無事でいてね」

 

「任せろ…じゃあな」

 

【ライダーッ!チェイサーッ‼︎】

 

出久は再びチェイサーになると走って行った

 

「(敵の目的は爆豪な事は分かる。俺も狙われてる可能性もあるしな…まずは襲撃に来たヴィランを倒すか)」




次回魔進チェイサーはヴィジランテ

「ステインに認められたお前が何故味方する⁉︎」

「俺はチェイサー。お前らヴィランを倒す者だ」

「緑谷君何故⁉︎」

次回VS開闢行動隊


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VS開闢行動隊

ダークシャドウはまだ常闇を許してませんが個性の特訓をするので渋々出てきてました。ですが常闇とは絶対に喋りません

リメイク前と違い出久は拳藤達を助けてます


洸汰君を合宿の宿泊施設に送った後、他の敵の気配がする方向にいた

 

「この辺りにいる筈だが…」

 

出久はバイラルコア達に捜索を任せた。しばらくして戻って来たがこの辺りには居ないとバイラルコア達はクラクションを鳴らしていた

 

「ありがとな」

 

《オツカーレ》

 

出久はバイラルコア達にお礼を言い変身を解除した後再び探そうとしたが

 

 

「……ッ!」バッ!

 

暗い中、黒ずくめの服装で見分けにくいが、俺の背後の崖の頂上からイレイザーヘッド……俺の元担任の教師こと相澤消太がこちらを凝視していた。

 

「緑谷……何故ここにいる?この場所で林間合宿が行われるのは外部には一切洩れていないはずだ」

 

「恋人である轟さんの事を心配して此処に辿り着いたんですよ。そしたらこのザマだった、ってだけですよ。ああ、そうそう。マンダレイ、でしたっけ?プッシーキャッツのリーダーの甥っ子さん、保護して宿泊施設まで送っておきましたよ。今頃、誰かヒーローにでも保護されてるんじゃないですか?」

 

 

「……そうか。その件に関してはプロヒーローとして礼を言わせて

もらおう……。」

 

「で、何か用ですか?相澤センセ?まさかヴィジランテの俺を逮捕する機会でも、ずっとうかがっていたんですか?」

 

「いいや……お前の姿が見えたから追っただけだ……。ところであの筋肉のバケモン……“血狂い”マスキュラーを倒したのはお前か?」

 

「おっしゃる通りマスキュラーを倒したのは俺ですよ。言っときますがヒーロー免許は持ってますよ?捕まえたって無駄ですから」

 

「そうじゃない……。何か俺でも、その、お前の役に立てるようなことがあれば言ってほしいだけだ。」

 

「……な⁉︎」

 

全くの予想外だった。まさかそんなことを言い出すだなんて、完全に想定外だ

 

「ふっハハッ」

 

「……何が可笑しい?」ギンッ

 

相澤先生は俺に睨みを利かせて凄んでみせた。

 

「いや……俺みたいなヒーローもどきにあんたのような偉大なヒーローが……そんなことを言うなんて、全くの予想外だったからな……」

 

「あの時……お前が道を踏み外す原因を作ったのは、アイツらだけじゃ無い……俺たち教師にも、その責任がある。俺は……そのせめてもの罪滅ぼしをしたいだけだよ」

 

相澤先生にしては珍しく、非常に控えめな姿勢だ。

 

「そうですか……。では一つだけ言う」

 

「……何だ?」

 

「今、ここに来ている生徒全員の……個性による戦闘を最低限、許可してください」

 

「何故だ?」

 

「恐らく敵連合は今回は少数かつ精鋭のメンバーで来ている可能性が高い。1人1人の戦闘力は非常に高いでしょう……。もし、このまま個性の使用を許可せずにいたら……確実に死人が出ます」

 

「なるほど……。分かった。許可は俺が出そう。マンダレイがいるはずだから、この無線機で、俺がマンダレイに指示を出す。そうすれば、彼女の個性『テレパス』で全生徒に伝えられる。という訳で、この無線機をお前に渡しておこう」

 

ブンッ

 

そう言って、相澤先生は捕縛布の中から小型の無線機を取り出して、俺に投げて渡した。

 

パシッ

 

「ありがとうございます。それともう一つ……。敵連合の狙いは爆豪だ相澤先生もどうか気をつけて」

 

「……ああ。気を付けろよ」

 

「ええ」

 

俺は再び走り出した死柄木弔は何を考えているのだろう。俺をどうするつもりなんだ?そんなことを考えながら、俺は戦地へと向かっていった。

 

ーーーーーーーー

ーーーー

ーーー

 

俺は、炎を使うヴィラン(偽物だった)との戦闘を終え、一度宿舎に戻ろうとしていた。そうしようとしたとき、無線で俺を呼び出す音がした。

 

「はい、こちらイレイザー。どうしたブラド?」

 

『イレイザー、マンダレイの甥が戻ってきたぞ!』

 

 

ブラドが少し興奮した様子で無線をかけてきた。見つからなかった洸汰君が帰ってきたらしい。特に怪我とかは無いようだ

 

「そうか。ブラド、ちゃんと保護したか?」

 

『もうしてある!ところでイレイザー、そっちで“魔進チェイサー”を見かけなかったか?』

 

「いや。見かけてない。というかここに来れるわけ無いだろ」

 

『ところがな、イレイザー。洸汰君は『魔進チェイサーに助けてもらった。』と言っているんだ。嘘だと思ったが、伝えてくる必死さから、どうも嘘ではないらしい……。それに“血狂い”マスキュラーを魔進チェイサー改め仮面ライダーチェイサーが目の前で倒したと言ってもいる……』

 

「何?」

 

『なぁ、イレイザー。もしこの話が本当だとしたら……』

 

「……ああ。緑谷がここに来ている、ってことになるな。」

 

緑谷は過去に俺が除籍してしまった教え子だ。アイツには、誰よりもヒーローとしての素質があった。だが、ある女子生徒による事件でその道は完全に閉ざされてしまった。恋人である轟も悲しんでいたそれだけじゃない……。

 

 彼奴の母親は精神を病んで入院してしましたらしい…それ以降はホームレス同然の生活を送っていたとか……生徒たちが「緑谷を見た。」と何度も言う様子から生きてはいるらしい。

ここ最近はショッピングモールでデート中の緑谷と轟が敵連合の首領と会話をしていた、という話まできている。話しかけても完全に拒絶されてきたらしい。俺は緑谷を探すつもりはない。アイツだって自分を追い詰めた人間に会いたいとは思っていないはずだ。それが俺に考えられた、一番合理的な行動だ。緑谷はきっと俺のことを恨んでいる。だがアイツは俺を責める権利がある

 

『……オレも……。少しでもフォローすることができれば、彼の人生はもう少しいい方向に変わっていたのかもしれない……』

 

「ブラド。過去のことを悔やむのはやめろ。非合理的だ」

 

『……合理主義者のお前らしいな』

 

「何とでも言え。」

 

そんなやり取りを続けていると森の方から物音が聞こえた。

高速で何やら動いているらしい

 

「……誰かいるようだ。一旦切る」

 

『分かった。気を付けろよ』

 

「ああ……。」ガチャ

 

無線機を切り、岩陰から物音の正体を探る。もしかしたら新手のヴィランかもしれない。油断は禁物だ。

 

 

目を凝らして見てみると、洸汰君が言っていた仮面ライダーチェイサーに似た姿が見えた

 

「お疲れ」

 

《オツカーレ》

 

!?気付かれたか!?

 

「……ッ!」バッ!

 

今、気付いたようだが、気付かれたのには変わりはない。

 

 写真で見た通り変わり果てていたもののこの男は俺が除籍した生徒、緑谷出久そのものだった。傷だらけだったがそこまで酷くはないようだだが、まずは聞きたいことが山ほどある。何故、ここで合宿が行われていたことを知っていたのか、本当にマスキュラーを倒したのか、目的は一体何なのか、数え上げたらキリがない。

 

「恋人である轟さんの事を心配して此処に辿り着いたんですよ。そしたらこのザマだった、ってだけですよ。ああ、そうそう。マンダレイ、でしたっけ?プッシーキャッツのリーダーの甥っ子さん、保護して宿泊施設まで送っておきましたよ。今頃、誰かヒーローにでも保護されてるんじゃないですか?」

 

緑谷は、淡々とそう述べた。今言ったのが事実だとすると、いや、事実なのだろう。とてもじゃないが、そんな嘘をその場しのぎで作れるはずがないし、何しろ、今の緑谷の容貌が、何者かとの激しい戦闘があったことを物語っている。

 

 

「……そうか。その件に関してはプロヒーローとして礼を言わせてもらおう……。」

 

「で、何か用ですか?相澤センセ?まさかヴィジランテの俺を逮捕する機会でも、ずっとうかがっていたんですか?」

 

「いいや……お前の姿が見えたから追っただけだ……。ところであの筋肉のバケモン……“血狂い”マスキュラーを倒したのはお前か?」

 

「おっしゃる通りマスキュラーを倒したのは俺ですよ。言っときますがヒーロー免許は持ってますよ?捕まえたって無駄ですから」

 

緑谷は殺気を浴びせながら睨んでいた

 

その辺はオールマイトから聞いたオールマイトの元担任だったグラントリノが緑谷にヒーロー免許を渡していたと言っていた

 

“魔進チェイサー”としての緑谷は、今に至るまで何人ものヴィランを相手に、倒してきている。その中には指名手配犯もいた。

そんなヤツに俺が敵うとは考えにくい。

一先ずここは目的を聞いた方がーーー

 

 

 

 

 

 

ーーーいや、ここはコイツの手助けをする方が良いだろう。俺の一個人としてのせめてもの罪滅ぼしとヒーローとしての敵連合の目的も探ることを

兼ねて協力すれば、合理的かつ形勢は大きく変わるはずだ。

 

「そうじゃない……。何か俺でも、その、お前の役に立てるようなことがあれば言ってほしいだけだ。」

 

「……な⁉︎」

 

緑谷は、鳩が豆鉄砲をくらったような顔をして、目を丸くして俺を見た。

 

「ふっハハッ」

 

緑谷は苦笑いをした俺がこんなことを言い出したのがそんなに可笑しかったのだろうか。

 

「……何が可笑しい?」ギンッ

 

俺は緑谷に睨みを利かせて凄んでみせた。

 

「いや……俺みたいなヒーローもどきにあなたのような偉大なヒーローが……そんなことを言うなんて、全くの予想外だったからな……」

 

「あの時……お前が道を踏み外す原因を作ったのは、アイツらだけじゃ無い……俺たち教師にも、その責任がある。俺は……そのせめてもの罪滅ぼしをしたいだけだよ」

 

俺は思ったことをそのまま話した。何一つとして嘘は無い。緑谷に、必要の無い苦しみを与えてしまったのは俺の教え子たちだけの非では無い。

 

監督責任として、俺にも非がある。アイツの言い分に耳を傾けてやっていればもしかしたら何か変わっていたのか、俺はどう対応してやれば良かったのか。性格に合わない、そんなことをいつも考えていた。

 

「そうか……。では一つだけ言う」

 

「……何だ?」

 

軽く息を呑んだ。何を言ってくるのか軽く警戒していたが、それも必要無かった。

 

「今、ここに来ている生徒全員の……個性による戦闘を最低限、許可してください」

 

「何故だ?」

 

「恐らく敵連合は今回は少数かつ精鋭のメンバーで来ている可能性が高い。1人1人の戦闘力は非常に高いでしょう……。もし、このまま個性の使用を許可せずにいたら……確実に死人が出ます」

 

「なるほど……。分かった。許可は俺が出そう。マンダレイがいるはずだから、この無線機で、俺がマンダレイに指示を出す。そうすれば、彼女の個性『テレパス』で全生徒に伝えられる。という訳で、この無線機をお前に渡しておこう」

 

俺は捕縛布の中から小型の無線機を取り出して緑谷に投げて渡した。

 

「ありがとうございます。それともう一つ……。敵連合の狙いは爆豪だ相澤先生もどうか気をつけて」

 

爆豪……?何故アイツが狙われているんだ?確かに普段からヒーローとしてどうかと思うような、言動、行動はあるが、根っからの悪では無い。もしや、あのUSJの時の脳無に改造するのか?様々な考えが頭を過った。

 

 

「……ああ。気を付けろよ」

 

「ええ」

 

《ライダー!チェイサー‼︎》

 

緑谷は再び変身すると走っていった

 

「……お前は誰よりもヒーローやってるし、誰よりもヒーローに向いている男だよ。緑谷」

 

俺は、誰もいない夜空に向かって呟いた。

 

ーーーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーー

 

「ご機嫌よろしゅう雄英高校!我ら敵連合、“開闢行動隊”!」

 

トカゲのような見た目をした男が、あらゆる刃物が束になった大剣を掲げてそう挨拶した。

 

「ヴィラン……!?何でここに……!?」

 

「外には漏れていないはずじゃあ……!」

 

突然のヴィラン、それも2人の来襲に生徒たちは戸惑いを隠せずにいた。

 

「はぁ……♡どの子から頭潰そうかしら……!」

 

サングラスをかけ、鉄の塊の棒のような武器を持ったオネェ口調の敵がそう口にした。

 

「待て待て、そう早まるなマグ姉!生殺与奪は、全てがステインの意志に

沿っているか否か……!それで決める!」

 

「ステインにあてられた者か……!」

 

「お前は……そうそうそこのメガネ君。インゲニウムの弟だな?お前はステイン、そして彼が認めた人間、緑谷出久の終わりを招いた人物……申し遅れたが、俺はスピナー!ステインの意志を継ぎし者だ!」

 

「ぐっ……!」ズキ……!

 

スピナーの、「緑谷出久を終わらせた」という言葉が飯田の心を深く抉った。

 

「何でも良いが貴様ら……!お前らが今、攻撃しようとした女……ピクシーボブは!最近婚期を気にし始めいてなぁ……何としてでも女としての幸せを掴もうっていい歳こいて頑張ってきてたんだよ!そんな女の顔、傷モノにしようとしていたヤツが偉そうに語ってんじゃないよ!」

 

虎が睨みを利かせて敵たちに対して凄んだ。

 

「虎……。」

 

「ヒーローが……人並みの幸せを夢見るか!」

 

ズゥゥゥゥン!

 

突如起きた地響きと共に、ヴィラン対ヒーローの戦いの火蓋が今、切られた。

 

「思っていたより重いパンチ……♡」

 

「鍛え方が、違うわぁ!」

 

ヴィランとヒーローとの戦闘が始まり、虎は、ヴィランの内の1人と肉弾戦を行なっていた。

 

「(こやつ……我のキャットコンバットの動きを読んで応戦している……!かなりの手練れという訳か……!)」

 

「あーん!もー近いッ!アイテム拾わせてっ!」

 

虎とマグネは距離を詰めて激しい攻防を繰り広げる。

 

「ラグドール……!逃げて……!」

 

ピクシーボブは脳無に襲われているラグドールを土魔獣を生成することで

サポートしていた。ラグドールの通信機は破損していたため通話はできないがゴーグル越しにピクシーボブから姿が見えていたため一応防戦できている、といった状況だ。

 

「しつこっ……!」

 

「しつこいのはお前だ!ニセモノが!早く粛清されr《ヒッサツ!フルスロットル》[ズガン!]ぐぁっ!?」

 

 

突如現れた謎の影により、スピナーの大剣が蹴り飛ばされ大きく弾かれた。

 

「ニセモノかどうかを決めるのはお前らじゃない……」

 

「!新たな敵か!?」

 

「あの姿……まさか……洸汰が言っていた」

 

「あ、あれは!?」

 

「そ、その声み、緑谷君!?」

 

 

突如現れた人物の正体は魔進チェイサー改め仮面ライダーチェイサーこと緑谷出久だった。

 

 

「み、皆!ラグドールが……

 

 

助かってる!脳無が機能停止しているわ!」

 

「ええ!?」

 

「な、脳無が!?」

 

「土魔獣でどうこうできる代物じゃないはずだぞ!?」

 

「一体何が……まさかあの子が!?」

 

「皆……!」ガサッ

 

茂みからラグドールが顔を出した。耳の通信機は破損して、あちこち負傷しているものの、無事なようだ。

 

「ラグドール!無事だったのね!」

 

「うん!さっき……!いた!あの子だ!チェイサーがあちきを助けてくれたんだ!」

 

 

「さっき振りだな」

 

「チェイサーですって!?姿は違うけどどうしてここに……」

 

「恋人が心配でたどり着いただけです……あ、そうだマンダレイ。相澤せ……イレイザーヘッドから伝言があるそうです。これを」シュッ

 

パシッ

 

「……これは?」

 

「無線機だ。それでイレイザーヘッドから指示を聞いて、貴方の個性、テレパスで全員にその指示を伝えてください。あと、貴方の甥っ子の洸汰君は保護しておいた……宿泊施設まで送ったのでもう大丈夫だ」

 

 

「……私は貴方の正体は分からない……でもとにかく洸汰を助けてくれてありがとう!イレイザー!」

 

ガガッ

 

ザー

 

『こちらイレイザーヘッド。緑谷……チェイサーはそこに居るな?』

 

「ええ。いるわ」

 

『よし……早速、テレパスで生徒全員に俺の名前で個性の使用を許可するよう伝えるんだ。しかし、必要最低限に、だ。あと敵の狙いは爆豪らしい……。これで良いな?緑谷』

 

「ああ……身を守るにはそれで十分だろう……お願いする」

 

「分かったわ……。」スッ

 

『A組B組総員!プロヒーロー、イレイザーヘッドの名において、戦闘を許可する!ただし、不必要な戦闘は控えること!ちなみに敵の狙いは爆豪勝己の模様!』

 

マンダレイの個性、「テレパス」により生徒全員にその連絡が行き渡った。

 

「伝えたわ……これでよかったかしら?」

 

『十分だ……では、気を付けてくれ』

 

ガチャ

 

「……緑谷君……。」

 

「何だ?飯田。まさかとは思うけどこの戦闘に参加するとか言うつもりか?お前は委員長らしく、他の皆を率先でもしてろ。今回も死人が出かねない」

 

チェイサーは飯田に見向きもせずに冷たく言っていた。

 

「……分かった」ブォン!

 

飯田はエンジンを使い他の生徒たちの安否を確認しに行った。

 

「チェイサー…君はステインが見込んだ人間だ……。君が、君を捨てたヤツらを助ける必要は無いはずだ……なのにどうしてそこまでする!君さえ良ければ、敵連合には君の居場所を作れる。君さえ良ければ、だが…」

 

 

スピナーが哀れむような声でそう緑谷に語りかけた。

 

「俺はお前らの番人チェイサーだ。死柄木から聞いてると思うが俺はお前らの仲間にはならないからな連れて行こうとしても無駄だ」

 

「(あの子は……リストとは別に、死柄木から、できれば連れてくるよう言われていた……緑谷出久とか言う子ね。彼は何を考えているのかしら?チェイサーは、他人に付いたりしないのは分かってるはずなのに……。)」

 

マグネは思考を巡らせた。

 

「(……さっきの地響きに私たちの思惑を知っているかのような言動……きっとマスキュラーね……彼なら色々とペラペラと喋っちゃいそうだから……。待って……マスキュラーとの通信が完全に切れたのはあの地響きが起きた時……ってことはあれがパワー負けしたってこと!?ありえない……強いとは聞いていたけどマスキュラーを倒すなんて……!)」

 

「(……ここは弱っているであろう今、連れ帰るどうこうよりも始末しておくべきね!)」ダッ!

 

自分の中で結論を出したマグネはチェイサーに襲い掛かろうと飛び出した。

 

「……!止まれマグ姉!」シュッ!

 

スピナーはナイフを投げて、飛び出したマグネを制した。

 

「「「「「!?」」」」」

 

スピナーのその行動に、彼以外の全員が驚いた。マグネを援助するためにナイフを投げたのならまだ分かる。だが、彼は「止まれ」と彼女(マグネ)を制するために投げたのだ。自分の敵であるはずの相手を助けるために行動するというのは実戦では中々見られない。それも、内通ではなく、本当の敵同士では……

 

「っ!何すんのよスピナー!危ないじゃないの!優先殺害リストとは別に死柄木直々に、連れて来れれば連れて来いって命令が出てるのよ!?」

 

ナイフを目の前に投げられたマグネは怒ってそう捲し立てた。

 

「彼はあのステインが認めた、道をニセモノ共により壊されたとはいえ、真のヒーローの素質がある者……!俺は、そんな彼の邪魔をしたくない……!」

 

「良いいのか?そんなことして。そっちの上に怒られたりしないのか?」

 

「……そんなこと構わん。俺は、ステインと……彼が認めたお前の意思を尊重したいだけだ。さぁ、進め!お前が行くであろう道に!」

 

「スピナー……。」

 

「分かったお望みどおり、行かせてもらう……お前のような信者のことはステインもそう悪く思っていないと思うぞ」

 

出久再び走り出し、その場を後にした

 

「……悪かったな、マグ姉。」

 

「本ッ当よ!……でも、あくまで貴方はステインの意思を尊重しようとしたのね……。今回の件は私たちの秘密にしておきましょう……。でも流石にそろそろ退散した方がいいわね。行くわよ!」バッ!

 

「……ありがたい。感謝する。」バッ!

 

「あ、待て!」

 

「今回はスピナーの信仰心に助けられたわね……でも、次会うときは……

ま、次なんて多分無いでしょうけど。」

 

マグネたちはそう言って森の中へ消えていった。

 

「行ってしまった……」

 

「緑谷……出久……。思い出したわ……雄英のあの事件の被害者ね……イレイザーから話を聞いたことがあるわ……」

 

マンダレイが緑谷が消えていった方を

見つめた。

 

「あの少年、委員長と話しているとき殺気を出してた……。事件のトラウマがまだ消えてないのだろう……。洗脳状態だったとはいえ、クラスメイトから暴力、罵倒、暴言で心身ともに衰弱しているのだろう……あの殺気はクラスメイトの行いに対するトラウマなのだろう……。……彼がまだ雄英に居れば、我も、彼を鍛えてやることができたのだろうか……。いずれにしても惜しい人材を失ってしまった……」

 

虎が悔やんでも悔やみ切れない、といった顔で下を向いた。

 

「彼はあの事件以来、ホームレス同然の生活を送ってきたそうじゃない……。あの力は、きっとその地獄を生き抜いていくために身に付いた実力なのよ。」

 

「……あのね。」

 

「?どしたのラグドール。」

 

「あの子……脳無から助けてくれた時にね、

他にも教えてくれたんだ。個性を奪う個性の持ち主に、あちきの個性が狙われていたことも……それと……彼が倒したときに

独り言が聞こえたんだ。「何故俺も狙うんだ?」って……!」

 

「……!ってことはあの子も!かなり危険じゃない!」

 

「だけど私たちには何ともできない……。」

 

「……っ!でも……!」

 

ピクシーボブが悔しさで手を握り締めた。

 

「出来ることと言えば、あの少年の無事を祈ることぐらいだろう……。」

 

「……そうね。さ、行きましょう。他の生徒の安全を確認しないと……。

彼が洸汰を守ってくれたんだから私たちも生徒たちを守んないと!」

 

「聞いた!?戦闘の許可が出た……つまり個性が使えるってことだよ!

茨!出番だよ!」

 

「……分かりました。私から見て、西の32°……200mほど先で、

ガスの発生源を確認……。周りに負傷者は見受けられないので、多分大丈夫でしょう……。」

 

塩崎の個性、「ツル」で森に充満する毒ガスの発生源を突き止めた拳藤、塩崎、鉄哲の3人。彼らは八百万が創造したガスマスクを付け、毒ガスの発生源を叩こうとしていた。

 

「おし!じゃあそいつを叩きに……。」

 

「そうだけど、闇雲に行ってもやられるだけ。慎重に行こう」

 

彼らは進むにつれて、ガスの濃くなって行く道へと入っていった。

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「ここら辺から急激にガスが濃くなってきてる……。マスクのフィルターもそろそろ持たないかも……。」

 

「お。3人発見〜!」ガァン!

 

「ッ!塩崎!拳藤!」ザッ!

 

ガキガキン!

 

鉄哲が、個性「スティール」を利用し、銃撃から2人を庇った。しかし、2発撃たれた弾丸の内の1つが彼のガスマスクを破壊してしまった。

 

「ッむぐぅ……!」

 

咄嗟に口元を覆ったが、それにも限界がある。

 

「「鉄哲(さん)!」」

 

鉄哲が睨む先には、ガスを発生させているのであろうヴィランが拳銃を彼らの方に向けていた。

 

「お〜。今の防ぐか〜。さっすがエリート!」

 

背丈は中学生位だろうか。学ランに、ガスマスクを装着しているヴィランだった。

 

「ま、何発も食らえばさすがに持たないでしょ。」ガァンガァン! 

 

「っご……!」

 

スティール化しており、銃弾を防げてはいる

ものの、受けたところから血が出てきた。

 

「あれ?もう終わり?だったら次はあの女どもでやるか……。」チャキ……

 

「「……っ!」」

 

「……!(させてたまるか……!クソ……鉄分が足りねぇ……。でも拳藤と塩崎が……!)」

 

口元に流れ込んでくるガスと、銃弾を何発も受けたことにより、かなりのダメージを受けた鉄哲。だがこのままでは、拳藤と塩崎が射ち殺されてしまう……。その時だった

 

「な…‼︎身体が重たい⁉︎」

 

ガスを放っている敵の動きが鈍くなっていた。姿が見えない出久が重加速を発動したからである

 

「お、俺もだ!」

 

「私も‼︎」

 

「どうなっているのでしょう?」

 

その時ミニカー(バイラルコア)達が鉄哲達に触れて重加速を解除させた

 

「あれ?動きが…」

 

「身体が軽い」

 

「なんで?

 

「今のうちにやれ‼︎」

 

「だ、誰?」

 

「ですが今がチャンスです拳藤さん!鉄哲さん‼︎」

 

「了解っ!」ブォン!

 

「なっ⁉︎」

 

「………!」ズガシャア……!

 

拳藤の大拳で風を出して毒ガスが薄くなった瞬間、鉄哲が鋼鉄化した腕でガスマスクの敵の顔面に強烈な一撃を入れた。ガスマスクは割れて、その素顔があらわになった。

 

「……っはぁはぁ……!」

 

「大丈夫ですか!?鉄哲さん!」

 

「ああ……お前の個性で、あのガキ拘束しといてくれ……」

 

先ほどのストレートで、ガスを放っていた敵は気絶したようだ。

 

「分かりました。」シュルシュル

 

「今の声は誰だったんだろ?」

 

ーーー

 

「ガスが止まったようだな」

 

緑谷はスピナーに逃された後、索敵をし続けてる時に鉄哲達を助けていたのだ

 

「な……!八百万さん!」

 

視線の先には八百万を担ぎ、脳無から逃げている泡瀬溶雪というB組の生徒がいた。

 

「まずは脳無を……」

 

《ヒッサツ!フルスロットル‼︎》

 

バッ!

 

「うお!?何だあれ!?」

 

「はぁぁぁ‼︎」

 

ズガン

 

「ギョオオ……!」

 

疲労により威力が半減してしまい、決定打には至らなかったが、一瞬怯ませることはできた。

 

「く……早く逃げろ!」

 

「え?あ、ああ!」

 

そのままチェイサーと共に逃走する泡瀬と八百万。

 

獲物を見失った脳無は森の奥へと退散していった。退散している脳無にチェイサーは発信機を付けた一台のバイラルコアを使い後を追いかけさせた

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

八百万は頭部から出血しており、気を失っているようだ。

 

「……これで応急処置はできた。脈もあるし、命に別状は無い」

 

変身を解いた緑谷が包帯を自分にも

巻きながら泡瀬に告げた。

 

「助かった……!お前には色々聞きたいことがあるけど、まずはありがとう……!」

 

泡瀬が頭を下げて感謝の言葉を述べる。

 

「別に。助けられる人はできるだけ助けたかっただけだ」スッ

 

「あ……もう行くんだな。」

 

「ああ、さっき逃げる途中で氷塊の一部が見えた。轟さんに違いない。煙や光が見えたから爆豪もいるはずだ。敵は恐らく相当な手練れなんだろう。あの2人で時間がかかるくらいなんだからな」

 

「……お前すごいよな。」

 

「?何がだ?」

 

「そんなボロボロになっても誰かを助けようとする……その姿勢がさ。さっきだって、俺と八百万のことあのバケモンから逃してくれたじゃねぇか。」

 

「……たまたまだ」

 

「だとしても……お前やっぱすげぇよ。俺なんかよりもよっぽどヒーローだよ。」

 

「……ふん」

 

「うう……。」

 

「!八百万!目ェ覚ましたか!」

 

「俺はここを去る…じゃあな」

 

出久は気がついた八百万を見向きもせずに走り去った

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「!ガスが消えた!」

 

「だったらやることは一つだぁぁぁ!」

Bomb!

 

「!不用意に戦う必要は無いって聞いてたの!?ガスが引いた今、一旦引くよ!」

 

「肉……!肉面!にくぅうううめぇええん!

僕の、獲物、肉、肉、肉ぅぅ!」

 

体が、口以外全て拘束服で覆われたヴィランが、歯を刃物に変えて襲いかかって来ている最中だった。

 

「クソ……!(見るからにヒョロヒョロの雑魚だが……地形と個性の活用の仕方がうめぇ……相当場数を踏んできてんな……。半分野郎ははっきり言って当てになんねぇ……。)」

 

ズドォォォン……!

 

「!?何だ!?」

 

「グアアアアアアア!」

 

「轟、爆豪!どちらでもいい!早く……光を!常闇が暴走した!」

 

複製腕を使い、障子がそう言った。どうやら一緒に行動していたようだが、何かの拍子にダークシャドウが解き放たれたようだ。

 

「暴レタリンゾォォォォ!」

 

「だ、駄目だ……!その子らの肉面を見るのは僕だ……!僕の仕事……邪魔、するなぁぁぁ!」ジャキン!

 

「ぐっ!おい!爆豪……!」

 

「待て!」

 

ムーンフィッシュが歯刀をダークシャドウに突き刺したーーーーーと思われたが、歯刀はダークシャドウを貫通し、ダークシャドウによりムーンフィッシュは木をへし折りれながら叩きつけられた。その衝撃により歯は一本残らず折れ、ムーンフィッシュは伸びてしまった。

 

「見てぇ……!」

 

その様を見た爆豪は、まともに戦えなかったダークシャドウの力を見てそう呟いた。

 

「ガァァァァ!暴レ、暴レタリナイゾ!」

 

バシュッ!

 

「ひゃん!」

 

轟、爆豪の個性による光に怯んだダークシャドウは常闇の体へと収縮

していった。

 

「ハァ……!ハァ……!助かった……!」

 

「……テメェと俺との相性が最悪だぜ」

 

「私達防戦一方の相手を一瞬で……」

 

「障子、爆豪、轟……悪かったな。複製腕が切り飛ばされた瞬間…怒りに任せダークシャドウを解き放ってしまった。闇の深さ…そして俺の怒りが影響されダークシャドウの狂暴性に拍車をかけた…結果、収容もできない程に膨張し、障子や……皆を傷つけてしまった。」

 

「そう言うのは後だ。ヴィランは常闇が倒したし、一旦宿舎に戻るよ」

 

「ああ……そうだな」

 

途中で、麗日たちと合流した轟たち。だが、彼らはあることに気付いた。

爆豪、常闇がいなくなってることに。

 

「彼らなら、俺のマジックでいただいたよ!常闇君はアドリブさ。ムーンフィッシュはあれでも死刑判決控訴棄却されるような生粋の殺人鬼だ。それを一方的に蹂躙する暴力性、彼も良いと判断したのさ」

 

「!爆豪たちを返せ!」

 

「返せ?妙な話だなぁ。彼は彼自身のもの。誰のものでもないぜ。このエゴイストめ!」

 

「戦闘中にお喋りとは……随分と余裕だね」ガキィィン!

 

轟が最大威力の氷塊を放つが、それも機敏な動きで避けられた。

 

「悪いね……俺ぁ逃げ足と欺くことだけが取り柄でよ!ヒーロー候補生なんかと戦ってたまるか!」2人を閉じ込めているのであろうビー玉を握り締め、通信機を入れた。

 

「開闢行動隊!目標通り“餌”の回収は達成だ!短い間だったがこれにて幕引き!!予定道りこの通信の数分以内に“回収地点”へと

向かえ!」

 

開闢行動隊全員に通信が行き渡った。颯爽と逃げ去っていくMr.コンプレス。この時の彼はまさか誰かに先回りされているだなんて微塵も思っていなかっただろう…




次回魔進チェイサーはヴィジランテ

「そいつを返して貰おうか」

「な⁉︎お前は‼︎」

「君を洗脳して僕の仲間にしよう」

「俺はチェイサー。お前らヴィランを倒す番人だ!」

次回雄英謝罪会見


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雄英謝罪会見

「ふー……撒くのオジさん結構キツかった〜」

 

「おーMr。お疲れさん。ちゃんとゲットしたんだな?」

 

「おう!バッチリよ。もう1人だけアドリブで頂いてきたけど。」

 

「?もう1人?」

 

「常闇君って言ってさ。あのムーンフィッシュを秒殺したんだよ。今日の収穫は最高だ……!」

 

「私も血ィ2人分取れましたー!」

 

「やったなッ!少なッ!」

 

「2人分かよ……。」

 

「仕方ないでしょう!

 

2人相手だったんです!」

 

「まぁ良いよ。さァて、帰ると「帰すわけにはいかないいからな」ううぉっ!?チェイサー!?何でお前がいるんだ⁉︎」

 

いつから居たのか、緑谷がすぐ後ろから近づいてきた。

 

「2人を返してもらうぞ」

 

「へへへ……ちょっち驚いたが早速エサに釣られた魚がいたな!わざわざそっちから来てくれるんなら、嬉しいぜ!」

 

コンプレスが個性で圧縮しようとするも、

一足先に前に回り込み、後ろ回し蹴りを

腹に入れた。

 

「ぐふぅ……!」

 

「返してくれないと困るんだよ」

 

そう言いコンプレスに

近寄っていく。

 

「ちぃっ……。」ゴオオオ……

 

「やめときな。その炎、自分も焼くんだろ?俺はチェイサー。お前らヴィランの番人だ!」

 

出久はコンプレスが口の中にビー玉を隠している事を察して腹を殴った

 

「ごほぉ!」

 

コンプレスは口からビー玉を吐き出した

 

「回収完了」

 

「出久!」

 

「焦ちゃん!この中に爆豪と常闇が‼︎」ブン

 

パシッ

 

「ありがとう出久」

 

「さて、爆豪と常闇を解放してもらおうか」

 

「……分かったよ。」バチン!

 

「ぐぅっ……みど、りや……何で……。」

 

「……デ、デク…」

 

「今回は失敗だ。帰るぞお前ら」

 

「な⁉︎死柄木‼︎」

 

 

死柄木が黒霧のワープゲートをくぐって現れた。

 

「俺らの負けだ。帰るぞ」

 

「分かったよ」

 

死柄木に言われてスピナー達は撤退しようとしたが

 

「その前に」ガゥン ガゥン

 

出久はブレイクガンナーでトガが背負っている注射器(麗日と梅雨の血入り)を破壊した

 

ガシャァン

 

「ああ⁉︎血が‼︎」

 

トガが叫んでいるがワープゲートに消えて行った

 

「ふぅ、じゃあな。俺はここを去るまたな焦ちゃん」

 

「うん」

 

出久は爆豪達に見向きもせずに轟だけに話しかけ

 

《ライダー!チェイサー‼︎》

 

チェイサーに変身してその場を走り去った

 

こうして、楽しい思い出となるはずだった

林間合宿は最悪なものとなった。

 

行方不明者は居なかったが重軽傷者多数という

結果を残して……。

 

「……俺は。緑谷に救われた。あのような仕打ちをした俺を……どうして……俺如きをっ……!」

 

「クソがぁ!……」

 

「常闇さん……」

 

「爆豪……」

 

ある病院にてA組B組ともに合宿の後、入院していた。雄英は学園閉鎖状態となり今は療養に専念しているといった様子だ。

 

「……俺も、緑谷君を見た。前のように、皆のことを率先しろと……こんな時にまで、彼はっ……!」

 

 

「……俺は、もう一度緑谷を探して連れ戻そうと思う」

 

「な!?正気か切島!?」

 

「正気だ!俺は本当にそう思っているし、例え1人でもやる気だ!」

 

「無茶だ……!委員長としてそれは許すことができないっ……!」

 

「俺もだ。確かに緑谷を連れ戻しに行きたいという気持ちはよく分かる。だが早まる必要はないはずだ。」

 

「……俺は行くぜ。」

 

「上鳴……。」

 

「お、俺だって!緑谷を連れ戻したい!行く、行くぞ!」

 

「……くっ!危ないと思ったら引く……この約束を守るなら、俺も行ってやる!」

 

「……夜、明日の夜だ。行くってやつは病院前に集まってくれ。無理に来る必要はない。」

 

ヒーロー科の間に、確かな亀裂が生まれた

瞬間だった。

 

その頃雄英では、緊急会議が開かれていた。

 

「敵との戦闘に備えるための林間合宿での襲撃……。恥を承知の上でのたまおう。『敵活性化の恐れ』という我々の認識が甘すぎたんだ。彼らは既に戦争を始めていたのさ。ヒーロー社会を壊す戦争をさ!」

 

「認識していたとしても防げていたかどうか……。これほど執拗で矢継ぎ早な展開……『オールマイト』以降、組織立った犯罪はほぼ淘汰されてきましたからね……」

 

「要は知らず知らずの内に平和ボケしてたんだな。俺らは。備える時間があるっつー認識だった時点でよ。……緑谷の件もそうだ。」

 

プレゼント・マイクが悔しそうに言う。

 

「己の不甲斐なさに心底腹が立つ……。彼らが……緑谷少年が必死で戦っていた頃、私は、半身浴に興じていた……っ!」

 

(((((いや、何やってんだよってか半身浴って………)))))

 

「襲撃の直後に体育祭を行う等…今までの『屈さぬ姿勢』はもう取れません。雄英最大の失態だ。奴らは我々ヒーローへの信頼を

奪ったんだ。」

 

「現にメディアは雄英の非難でもちきりさ!緑谷君の件でも、ね。彼まで敵になってしまったら教育機関としての雄英はおしまいなのさ」

 

「信頼うんぬんってことでこの際言わしてもらうがよ……今回で決定的になったぜ。

 

 

 

 

いるんだろ……内通者が。」

 

プレゼント・マイクの内通者という言葉にその場の空気が凍る。

 

「合宿先は教師陣とプッシーキャッツしか知らなかったはずだ!ヴィラン連合どころか魔進チェイサー……緑谷まできてたんだ!怪しいのはこれだけじゃねぇ!携帯の位置情報なり使えば生徒にだって……!」

 

マイクが興奮した様子で捲し立てる。

 

「マイク……やめてよ。」

 

「やめられるか!この際徹底的に洗っちまおうぜ!」

 

「やめるんだ、マイク。それにお前は自分が100%シロだと証明できるのか?ここの者をシロだと断定できるか?お互い疑心暗鬼となり、内側から崩壊していってしまう。内通者がいるかどうかは焦って行うべきじゃない。」

 

「Umm・・・…!」

 

スナイプが制すると、プレゼント・マイクは

反論はおろか、確固とした証拠も

無いので黙った。

 

「……少なくとも私は君たちを信頼してる。その私がシロだとも証明しきれないワケだが……とりあえず学校として行わなければならないのは生徒の安全保障、メンタルケアさ。内通者の件もふまえ……かねてより考えていたことがあるんだ。それは……『でーんーわーがー来たー!!』」

……オールマイト。」

 

「すいません……電話が……すっかり忘れてた……。」

 

「会議中ッスよ!電源切っといてくださいよ!せめてマナーモードに!」

 

「(着信音ダサ………。)」

 

オールマイトはゆっくりとドアを開け、席を外した。

 

「はぁ……(……自分の弟子も信じられずに……何が平和の象徴だ……!何がヒーローだ……!彼は……あのような仕打ちを受けても、それでも生徒たちを守ってくれた……!その身を賭してまで……それなのに……私はっ!)」

 

電話に出て、携帯を耳に当て、オールマイトは電話の主と話始めた。

 

「ーーー遅れてすまない。用事って何だい?塚内君。」

 

「ああ。忙しいところ悪いね。俊典。聞いてくれ。さっき、イレイザーヘッドとブラドキングの2人から調書を取っていたんだが思わぬ進展があったんだ!

 

 

……敵連合の居場所が……!突き止められるかもしれない!」

 

思わず言葉を失うオールマイト。そして塚内が話し終えたところで再び話し始めた。

 

「私は……素晴らしい友を持った……。

奴らに会ったら……こう言ってやるのさ……

 

 

我々が来た……!

 

 

ってね……!

そして……緑谷少年も……探しに行く!彼を……救うために!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

「……来たな。」

 

病院の前には、切島、上鳴、瀬呂、飯田、

麗日、八百万、常闇が集まっていた

 

 

「何度も言うが、危なくなったら引くからな。」

 

「ああ……分かってる。」

 

「俺緑谷の場所知ってるかもしれねぇ」

 

「ええ!?マジか!?」

 

「緑谷がミニカー?に発信機を付けて脳無を追いかけさせたんだ。念のため八百万にもう一つ発信機を創造してもらったんだ」

 

「泡瀬も来るとは意外だな。」

 

「俺は緑谷に救われたからな。借りを返さないと」

 

 

「デク君を……絶対に見つけてみせる!」

 

「「「絶対見つけ出すぞー!!」」」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

神野区にて……

 

 

 

 

「着きましたわ……。」

 

「……ここに、緑谷君が」

 

 

「間違いありません。反応があります」

 

(反応があるのは出久がバイラルコアに発信機を付けさせて追いかけさせた物)

 

「でもよ……俺ら顔割れてるんだぜ?どうバレないように行けば良いんだ?」

 

「問題はそこだな……。」

 

「でしたら……私に良い考えがありますわ!」

八百万の考えとは?

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「なるほど……変装か……。」

 

彼らが向かった先はドン・キホ◯テ。それぞれで変装用の服装を調達し、終わって集まったところだ。男子陣はガードマンのような服装。

女子陣はホステスの着るような際どい大人の女性を感じさせるようなドレスで変装していた。

 

「……これさ、八百万の創造ですぐ終わったくね?それもタダで。」

 

「……今思えば、八百万がドンキ行きたかっただけだよな。」

 

「い、いえ!?そんなことは、私の個性で流通が狂うのを防ぐためで

あって……。」

 

「「「(ドンキ行きたかったんだな。)」」」

 

「おい、見ろよ!雄英だぜ!」

 

ギクゥッ!

 

「ア、アッチ二パイオツデッカイチャンネー、イルーヨー……?」

 

「違う!飯田、俺らじゃ無ぇ……。見てみろ……。」

 

『それでは先程行われた雄英高校の謝罪会見をご覧下さい。』

 

そして映し出された画面には正装に着替えた、根津校長、イレイザーヘッド、ブラドキングの3名が居た。

 

「相澤先生に……ブラド先生!?それに根津校長も……。」

 

『……この度、我々の不備からヒーロー科1年生に被害が及んでしまった事。ヒーロー育成の場でありながら敵意への防衛を怠り社会に不安を与えた事、謹んでお詫び申し上げます。誠に申し訳ございませんでした。』

 

そう述べた後、映っている3人は深々と頭を下げた。眩しいほどに、カメラのストロボが光っていた。

 

「メディア嫌いの相澤先生が…」

 

普段はテレビ等のメディアに決して顔を出さないはずの相澤が出ているのを見て全員が驚きを隠せないでいた。

 

『NHAです。雄英高校は今年に入って2回も生徒が敵と接触しています。今回、生徒に被害が出るまで各ご家庭にはどのような説明をされていたのか、また、具体的にどのような対策を行ってきたのかお聞かせ下さい。』

 

「体育祭開催の件から雄英の基本姿勢は知られてるはずなのに…!」

 

「わざわざ言わせるかよ……!」

 

「こっちが悪者みてぇだな……。」

 

『周辺地域の警備強化、校内の防犯システム再検討、強い姿勢で生徒の安全を保証する…と説明しておりました。』

 

根津がそう述べると、その言葉に反応を示す者たちがいた。

 

「は?」

 

「守れてねぇっつてんじゃん。」

 

「何言ってんだこいつら。」

 

「一体何やってんだか……。」

 

そう。結果が全てなのだ。周りの空気が淀んでいく……。

 

「生徒の安全……と仰いましたね。イレイザーヘッドさん。事件の最中、生徒に戦闘を促したらしいですねぇ……。その意図について是非、お聞かせ下さい。」

 

先ほどの記者が質問を続けていた。

 

「私どもが状況を把握しきれなかった為、最悪の事態を避けるべくそう指示いたしました。」

 

「最悪の事態とは?多数の被害者とは最悪では無いと仰るので?」

 

粘着するように、質問を続ける記者。

 

「……私が考えた最悪の事態とは……生徒たちが成す術もなく殺されてしまうことでした……。」

 

「……。」

 

「被害の大半を占めたガス攻撃……これについては、判明しており、敵の個性によるもの。催眠ガスの類だったそうです。生徒たちの迅速かつ適切な判断により、全員、命に別状はなく、また生徒達のメンタルケアも行っておりますが、深刻な心的外傷などは今のところ見受けられません。」

 

根津が相澤の発言を繋ぐようにそう述べた。

 

「……不幸中の幸いだとでも?」

 

「未来を侵されることが一番の最悪だと考えております。」

 

「……緑谷出久君についても同じことが言えますか?」

 

緑谷出久の名前が出た途端、場の空気は一気に変わった。

 

「彼は過去に、冤罪事件により、その未来を潰されました。今回の合宿においても、姿を現したという情報を耳に入れています。

そこで、“血狂い”マスキュラーを倒したとも、聞いています。彼はどうやら、あの事件の後、母親は精神を病んで入院し、ホームレス同然の生活を送っていたそうですね……。ですがその後、魔進チェイサーとして活動し……数多くのヴィランを倒し、結果的に被害を未然に防いでいる……その中には非常に凶悪なヴィランも入っています。彼の行動には大きなヒーロー性が感じられます。もう一度お尋ねします。彼についても、同じことが言えますか?」

 

「(分かってはいたが攻撃的だ……!ストレスをかけて、粗野な発言を引き出そうとしている……!これはマズいぞ……恐らくイレイザーのメディア嫌いを知っての挑発か……!?ダメだイレイザー!乗ってはいかん!)」

 

相澤の言動を気にするブラド……

 

しかし……

 

「……行動については私の不徳の致すところです。」

 

綺麗に頭を下げる相澤…なんとか気持ちを抑えていることを確認し、

ブラドが安堵するも……。

 

 

 

 

 

 

「……私は、ある仮説を立てております。もしや彼は、ヴィラン連合側の内通者だったのでは?あの事件を引き起こすことで、雄英のイメージダウンを図っていたのでは?合宿の際、表れたのも、その場の敵達に生徒たちの個性を知らせ、有利に進めて行くためでは?今までの事件や、マスキュラーの件も油断させるための策だと考えると、成立しないわけではありません……。裏社会の住人ということで、敵との繋がりも無いわけではないかと……。これが、私の立てた仮説です。」

 

ザワ……

 

自信ありげに話し終えるマスコミ。周囲は大きくざわめいた。確かに、その仮説も成り立たなくは無い。ホームレス同然の生活で裏社会を生き抜いてきた緑谷も、確かに敵との繋がりが無いわけではない。しかし……相澤とブラド、その場にいたプッシーキャッツたちは知っていた。彼は、決してヴィランなどでは無い。闇に堕ち、地獄を生きることになろうと、高潔な、ヒーローとしての心を持った者であることを!周囲も一瞬、それについて考えた。だが……そんな考えも一瞬で消えて無くなった。

 

「おい、お前……それを……本気で言っているのか……!お前には、緑谷がそんな人間と一緒に見えるのか……!緑谷出久という人間はな……俺はあいつと、あの場で会ったから知っている……。誰に知られることも無く、見ずしらずの、何の面識もない子供のために、その身が傷だらけになってでもその子を守り抜く、そんな男だ……!それだけじゃない……奴は、自分を傷つけた者でも、その身を案じていた……!お前はそんな姿を見ていないからそのような馬鹿げた仮説が言えるんだ……!そんな奴を敵如きと一緒だと思っているなら、今すぐにでも

ここから消えろ……

 

 

 

 

 

 

 

……目障りだ……!!

 

 

相澤の殺意や憎悪のこもりにこもった生きる物すべてを殺めそうな視線がマスコミに向かって放たれた。

 

「さすがにソレは話が飛躍しすぎだ……。」

 

「彼が敵と一緒なんて言い過ぎよね。」

 

「目立ちたいが上に、口からの出任せで言ったんだろ。」

 

「私は実際に助けられた……彼はそんな人間なんかじゃない!」

 

周りのマスコミからはイレイザーヘッドの粗暴な口調については全く触れられず、かえって、そのマスコミへの批判が飛び交う結果となった。

 

「……くっ……!」

 

その流れを変えるように根津校長は切り出した。

 

「……我々もただ手を拱いてるワケではありません。現在、警察と協力し、調査を進めております。誘拐された生徒は必ず取り戻します。」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「好き放題言ってくれてんなぁ…あのマスゴミは」

 

出久は飯田達から見えないビルの上からスクリーンを見ていた

 

「さて、そろそろオールフォーワンが動く頃だ」

 

出久はある場所へ向かった

 

その頃ヒーロー陣はある作戦を立てていたーーー

 

「なぜ俺が雄英の尻拭いを……こちらも忙しいのだが。」

 

「まぁ、そう言わずに……OBでしょう。」

 

「雄英からは今ヒーローを呼べない。対局を見てくれエンデヴァー。今回の事件はヒーロー社会崩壊のきっかけになりかねない。総力をもって解決にあたらねば。」

 

その場に集結した多くのヒーローたち……その多くが名の知れた猛者ばかり。今から訪れる、事の大きさを表現しているようだった。

 

No.2ヒーロー「エンデヴァー」

 

No.4ヒーロー「ベストジーニスト」

 

No.5ヒーロー「エッジショット」

 

シンリンカムイにデステゴロ、Mt.レディ。

そして

ワイルド・ワイルド・プッシーキャッツ。

 

 

「姿を消した緑谷君……あの子には助けられた……この恩義、返さないとヒーローとしての名が廃るわ。」

 

「私たちは彼に助けられることしか出来なかった……。」

 

「でも今度はあちきらがあの子を救う番!」

 

「助けられただけでは示しがつかん!

この恩義、返さねば!」

 

「俊典……俺はお前を許したわけじゃねぇ。

緑谷のやつを探すためだけに来た。」

 

「……承知しております。グラントリノ。しかし、ここまで大きく展開する事態……奴もきっと必ず動き出すことでしょう……。」

 

「オール・フォー・ワンか……。」

 

事前に知らされたヴィラン連合のアジトに移動すると同時に指示が下される。

 

「今回はスピード勝負だ!敵に何もさせるな!先程の会見!敵を欺くよう校長にだけ協力要請をしておいた!さも難航中かのように装ってもらっている。あの発言を受け、その日のうちに突入されるとは思うまい!さァ反撃のときだ!流れを覆せ!ヒーロー達よ!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「何なんだよ!あの警察の数……!」

 

「半端ねぇぞ!」

 

「さっきの会見でまだ調査中だって言ってなかったか……!?」

 

「まさか……あの会見はダミーで突入を悟られないために……。」

 

「だとしたら流石はプロとしか言い様がないですわ……。」

 

「ならとりあえず一安心やね!」

 

「そうらしいな」

 

「それに……警察やヒーローがいるのはここだけじゃねぇみたいだ……。」

 

切島は全員に端末を見せる。そこには別の場所で警察とヒーローが大勢で倉庫近くを包囲している写真とその位置のマップ。

 

「この場所……。」

 

「私の発信機のデバイスが指す位置と……同じ場所ですわ……!」

 

「じゃあ緑谷を助けられるのか!」

 

「俺たち……プロ、舐めすぎてたな!」

 

「緑谷……待ってろよ!」

 

「とにかく!今はプロヒーロー達の邪魔にならぬよう、警察の方の指示に従って動こう!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「……外がうるせぇな……。トゥワイス。ちょっと見て来てくれ」

 

コンコン

 

「どーもー。ピザーラ神野店でーす」

 

「誰かピザ頼んだのか?」

 

「嫌だよ、自分でいけ!任せろ!」

 

扉に向かい、外を見ようとするトゥワイス。

 

「おい!待て!開けるな!」

 

ドゴォォォォォン……!!!

 

凄まじい轟音と共に壁が粉砕される。 

 

「どうも〜ピザーラ神野店でーす」

 

「何だァ!?一体何が起きてんだ!?」

 

「っ!黒霧!ゲート!」

 

「……ええ!」ズズズ……

 

「先制必縛!ウルシ鎖牢!!」

 

黒霧がワープゲートを開こうとするも、シンリンカムイのウルシ鎖牢により、全員が拘束される。

 

「木ィ?こんなもん火で……。」

 

ガッ!

 

「おおっと。動くなよ……?大人しくしといた方が身の為だぜ」

 

荼毘が炎を出し、木を燃やす前に気絶させたグラントリノ。

 

「流石は若手実力派だ!シンリンカムイ!そして目にも止まらぬ古豪!グラントリノ!もう逃げられんぞ!敵連合!何故かって!?

 

 

 

 

 

我々が来た!

 

壊れた屋内にオールマイトの声が響く。

 

「オールマイト……!?あの会見後に……

!?まさかタイミングを示し合わせて……!」

 

「木の奴!引っ張んなってば!!押せよ!」

 

「む〜!い〜や〜!!」

 

「攻勢時ほど守りが疎かになるものだ……

ピザーラ神野店は俺たちだけじゃない……

外はエンデヴァーをはじめ手練のヒーローと警察が包囲している」

 

この言葉に死柄木は言い返す。

 

「大勢でいるのはこっちも同じだ!黒霧……!」

 

ドシュ!

 

「ぐっ……。」

 

黒霧はエッジショットの千枚通しにより

気絶させられた。

 

「もうおしまいだ!さぁ!緑谷少年とお前たちのボスの居場所を教えてもらおうか!」

 

覇気を纏って言い放つオールマイト。

 

だが……

 

「……ふふふっ…あはははは!!」

 

だが死柄木は笑い飛ばし、

この状況をものともしていないようだ

 

「!?何がおかしい……!?」

 

 

「おかしいに決まってるだろ……だって……俺達は緑谷出久を

 

 

 

 

 

 

攫っていないんだからな…!!」

 

 

「!?何を……何を言っている!」

 

困惑を隠しきれないオールマイト……そしてその困惑は周りのヒーローに伝染する事態となる。

 

ドボッ……ドボッ……

 

 

キシャァァ‼︎

 

突如、謎の液体と共に現れる複数の脳無。

 

「脳無!?何もないところから……!あの液体はなんだ!?」

 

「エッジショット!黒霧はーーー」

 

「気絶している!こいつじゃないぞ!」

 

「どんどん出てくるぞ!」

 

「エンデヴァー!!応援を……!?」

 

直ちに外にいるエンデヴァーに応援を求めるシンリンカムイ。だが彼らもところ構わず溢れかえる脳無に対応を追われていた。

 

「塚内!避難区域を広げろ!!」

 

「アジトは2ヶ所と捜査結果が出たハズだ!ジーニスト!そっちは制圧したんじゃないのか!?」

 

『[ガガッ]……奴だ……』

 

「……ジーニスト!?何があった!!」

 

『奴だ……先手はもう、打たれていたんだ……不覚……[ザァァァァ……]』

 

ここでジーニストとの通信は途絶えた。

 

そして脳無の発生を傍らで見ていた生徒たち……。

 

「嘘だろ……!?さっき制圧したって……。」

 

「あれって脳無だろ!?どうなってんだよ!」

 

「もうわけが分かんねぇよォ!」

 

「一体何が……?」

 

「緑谷は結局戻ってきてない……。」

 

「嫌な予感がする」

 

「とにかく……俺たちは……中継が流れている場所の映像が見れるところに出よう」

 

「皆!急ごう!」

 

「おええ……」

 

トガの口からの脳無が発生した時に出た液体が出てくる。

 

「マズい!全員持ってかれるぞ!」

 

「おのれ!私も!連れて行け!」

 

テンポよく全員が1人1人と

黒い液体に飲み込まれていき、

その場から姿を消した。

 

「すみません!皆様!」

 

シンリンカムイが謝罪する。

 

「お前の手落ちではない……

俺たちにも干渉できなかった。黒霧の『空間に道を開く』ワープではなく、『対象のみを転送する』類と見た!」

 

「俊典ィ!」

 

複数の脳無がオールマイトにまとわりつく

 

「オクラホマ……

 

 

 

 

 

 

SMAH!」

 

脳無を一気に全方位に蹴散らすオールマイト。

 

「ジーニストらと連絡がつかない!恐らく失敗したと思われる!」

 

「グダグダじゃないか全く!」

 

「エンデヴァー!」

 

オールマイトは建物の上からエンデヴァーたちに声をかけた。

 

「大丈夫かー!?」

 

「どこを見たらそんか疑問が出てくる!?流石のトップも老眼が始まったか!?行くならとっとと行くが行け!」

 

「……ああ!任せた!」

 

建物を大きく蹴って飛んでいくオールマイト……。

 

ヒーロー達が突撃する少し前……

 

脳無量産施設跡地

 

「現れたなオールフォーワン」

 

「君を洗脳して僕の仲間にしよう」

 

「仲間になるのはお断りだ…俺はチェイサー!ヴィランの番人だオールフォーワン‼︎」

 

出久はマッハドライバーを腰に装着しシグナルチェイサーを取り出し装填してしめた

 

《キュラリラ♪シグナルバイク!ライダー‼︎》

 

「変身‼︎」

 

【ライダーッ!チェイサーッ‼︎】

 

「覚悟しろオールフォーワン‼︎」

 

チェイサーとオールフォーワンの戦いが始まった




次回魔進チェイサーはヴィジランテ

「また僕を殺しにきたのかい?」

「これで終わりだ!オールフォーワン‼︎」

「貴様を倒す‼︎」

次回最終決戦!仮面ライダーチェイサー&オールマイト対オールフォーワン


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最終決戦!仮面ライダーチェイサー&オールマイトVSオールフォーワン

チェイサーは重加速を自在に操れます


「はぁ‼︎」ドンドン

 

チェイサーはブレイクガンナーでオールフォーワンを撃ったが

 

『「バリア』、『衝撃吸収』」

 

オールフォーワンは個性でブレイクガンナーの銃弾を防いだ

 

「なら‼︎」

 

《バット》

 

チェイスはバットバイラルコアをブーストイグナイザーに装填してバット型の武器を装備した

 

「はぁぁぁぁぁぁ‼︎」

 

ドガガガガガガガ‼︎

 

高密度のニードルガンを発射したが

 

「生きてるんだろ?オールフォーワン防いだのは丸わかりなんだよ」

 

「バレたか」

 

オールフォーワンはまたしても自分の個性で防いでいた

 

『み、見てください!魔進チェイサー改め仮面ライダーチェイサーがオールフォーワンと戦ってます‼︎』

 

ヘリに乗っているリポーターが中継を流していた

 

「み、緑谷がオールフォーワンと戦っている⁉︎」

 

「見ろ!やっぱりあの記者が言ってた事はでたらめだったんだ‼︎」

 

「出久……」

 

「チェイサー頑張れーー!オールマイトも今向かってるからなーー‼︎」

 

「僕らに出来る事は緑谷君が勝つ事を祈るだけだ」

 

「緑谷少年‼︎」ズドン

 

オールマイトがチェイサーとオールフォーワンの戦いに参戦に来た

 

「遅いぞオールマイト」

 

「待たせたね。私も戦う!」

 

「やぁ……よく来たね。オールマイト。また、僕を殺しに来たのかい?」

 

「オールフォーワン……!」

 

「かなり厄介だ行けるか?」

 

「当たり前だ緑谷少年!」

 

「俺は緑谷じゃない…仮面ライダーチェイサーだオールマイト」

 

「そうか。チェイサー行くぞ‼︎」

 

「言われなくともそのつもりだオールマイト‼︎」

 

仮面ライダーチェイサー、オールマイト対オールフォーワンの戦いが始まった

 

「うおぉぉぉぉ‼︎」

 

「『衝撃吸収』」

 

ドゴォ!

 

「な⁉︎」

 

オールマイトが放った一撃は防がれてしまった

 

「これならどうだ‼︎」

 

『信号アックス‼︎』

 

「うおぉぉぉぉ‼︎」

 

チェイサーは信号アックスで斬りかかったが

 

「『鋼鉄化』」

 

ガキィィィン‼︎

 

「…ッチ!厄介な」

 

オールフォーワンは身体を鋼鉄化させて防いだ

 

「俊典‼︎」

 

「遅いです。先生‼︎」

 

「お前が速すぎるんだ‼︎」

 

グラントリノが参戦しにきたのだ

 

「お久しぶりですねグラントリノ」

 

「その声は小僧か?姿が違うが…」

 

「この姿の時は仮面ライダーチェイサーと呼んでくれ」

 

「そうか…ならチェイサーオールフォーワンを倒すぞ!」

 

「勿論だ。グラントリノ」

 

「(緑谷少年私と先生との雰囲気が違わない?)」

 

オールマイトはグラントリノにだけ雰囲気が柔らかいく自分には冷たいチェイサーに軽いショックを受けていた

 

「はぁぁぁぁ‼︎」

 

「スマァァァァ!」

 

「『転送』」

 

オールフォーワンはグラントリノを自身の前に転送したが

 

ギュン‼︎

 

「無事か?グラントリノ」

 

「助かったわいチェイサー」

 

「何⁉︎[ァァァァッシュ‼︎]がはぁ⁉︎」

 

チェイサーが"重加速"(オールフォーワンのみに気づかれない程の重さで発動)でグラントリノを救ったのでオールマイトは一撃を入れる事ができたのだ

 

「恩師を殴ろうとした君は愚かだね…チェイサーが遅ければ君は恩師を殴っていたよ。そして君の師匠は弱かった」

 

「貴様ぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」

 

激情したオールマイトはオールフォーワンに殴りかかったが

 

「『衝撃反転』」

 

「ぐぁぁぁぁぁ⁉︎」

 

衝撃反転で吹っ飛ばされてしまった

 

「俊典‼︎」

 

吹っ飛ばされたオールマイトをグラントリノがなんとか受け止めた

 

「奴の挑発に乗るな!耳を傾けるな‼︎お前はそれに油断して重症になった!腹に風穴を開けられた!」

 

「すみません…先生」

 

「そろそろ止めといこうか…」

 

オールフォーワンの右腕が異音を立てながら変形していく。

 

「筋骨バネ化、瞬発力×4、筋力増強×3、槍骨、エアウォーク、増殖、肥大化、鋲……!今、考えうる最高、最適の、組み合わせられる限りの個性たちで……

 

 

 

君を殴る‼︎

 

「不味い…避けろ!俊典‼︎」

 

避けていいのかな(・・・・・・・・)?」

 

「っ‼︎」

 

オールマイトの背後には瓦礫に挟まった女性がいた

 

原型を留めないほどに変形し、自らに背丈をも超えた右腕を振り下ろそうとしたが…

 

「そうは…させるか‼︎」

 

チェイサーが重加速をオールフォーワンのみに発動した

 

「なっ…‼︎身体が重たい⁉︎」

 

『ヒッサツ!フルスロットル‼︎』

 

ブーストイグナイザーを2回叩いたチェイサーは飛び上がり

 

「はぁぁぁぁぁぁ‼︎」

 

ズガァン‼︎

 

オールフォーワンの右腕に強力なライダーキックをした

 

「ぐぁぁぁぁぁぁ⁉︎」

 

右腕にライダーキックされたオールフォーワンは右腕を押さえながら個性を解除した

 

「やれ‼︎オールマイト!」

 

「すまないチェイサー…君のおかげで放てる‼︎」

 

「バイラルコアを渡す…奴は未だに重加速の中だ。持っていれば重加速の中を動ける」

 

「ありがたい‼︎」

 

オールマイトはオールフォーワンに向かって走り出した

 

「さらばだ…オールフォーワン‼︎ ユナイテッド・オブ・スマァァァァァァッシュ‼︎

 

ドゴォォォォォォォォォォォン‼︎

 

オールフォーワンは倒れ、オールマイトはよろめきながら立ち上がり拳を突き上げた

 

『今ヴィランが倒れました!オールマイトの勝利です‼︎』

 

《オツカーレ》

 

「終わったな…」

 

「そうだな(やったぞ志村)」

 

「もう用事はないから去るな」

 

「行くのか?」

 

「ああ、雄英には戻る気はない。ヴィジランテとして生きて行く」

 

「そうか…いつでもわしの事務所に来い。また美味い飯を作ってくれ」

 

「分かった。いつかまた行かせてもらう」

 

【ライダーッ!チェイサーッ‼︎】

 

出久はチェイサーに変身してその場を走り去った




次回からタイトル変えます!

次回仮面ライダーチェイサー

「お前は何者だ?

「貴様の野望は俺が必ず砕く!」

「助けて…」

次回仮面ライダーチェイサーは幼い少女とヤクザの若頭と出会う


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新章!仮面ライダーチェイサー
仮面ライダーチェイサーは幼い少女とヤクザの若頭と出会う


出久は基本仮面ライダーチェイサーですが魔進チェイサーにも変身します。

轟さんは出久から励ましのメールを見たので夜嵐イナサとの衝突はありませんでした。(イナサはエンデヴァーよりチェイサーのファンになったから轟さんを挑発しなかったのです)

エリちゃんとの出会いと治崎廻との出会いです


オールフォーワンが倒れオールマイトは引退してエンデヴァーがNo.1ヒーローとなった。そしてオールフォーワンにより逃がされた死柄木達はヤクザの治崎廻と話し合いをして同盟を組んだ。話し合いの中マグネが死亡、コンプレスが腕を失った

 

神野区事件から数日。雄英が全寮制になることが決まった…雄英が生徒を見守るため、そして内通者を見つけるためである後半の理由は知らず、夏休みが終わり生徒達が雄英に集まる

 

寮の名は「ハイツアイライツ」

 

「新学期になったが、全員ここに来れたことは良かったと言いたいが…」

 

相澤の一言で周囲の空気が止まる

 

「切島、上鳴、瀬呂、飯田、麗日、八百万、常闇…お前達はあの晩緑谷を救出をしに向かった。(と言っても緑谷は攫われてなかったしな)」

 

それを言われて切島達は俯いた

 

「オールマイトの引退がなけりゃあの日行かなかった奴ら以外お前達を除籍処分にしていた」

 

そう言われて切島達は驚いた

 

「仮免試験も近づいてるんだ。次はこうはいかないからな?さて、元気よく行こう」

 

((((((いや…行けないです先生))))))

 

どんよりとしていた切島達だったが寮に入るとそれぞれテンションが上がり荷物分けした後部屋の披露会をしたとか

 

ーーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーー

 

その数ヶ月後無事仮免を取得したヒーロー科(爆豪のみ不合格)はインターンの説明がありA組、B組はビック3の通型ミリオと戦う事になった…と言っても全員腹パンでダウンしてしまったが

 

雄英高校ヒーロー科がそんな事をしている頃仮面ライダーチェイサー事緑谷出久はと言うと…

 

《ヒッサツ!フルスロットル‼︎》

 

「はぁ‼︎」

 

ズガン‼︎

 

「ガハァ⁉︎」

 

ドサ

 

「これで全部か…」

 

再びヴィジランテとして活躍していた。と言っても

 

「ありがとう!仮面ライダー‼︎」

 

「君はヒーローだよ!」

 

「助けてくれてありがとう!」

 

「感謝するよ」

 

町の人やヒーローに感謝されていたのだ

 

「(こんなのも悪くはないな)じゃあな…後は任せた」

 

「任せてくれ」

 

ヒーローに後を任せたチェイサーは走り去った

 

「(ヒーロー活躍も案外悪くはないな)」

 

《オツカーレ》

 

路地裏に入った出久は変身を解除した

 

「さて、久々にグラントリノの事務所へ顔を出すか」

 

タッタッタッ

 

出久は久々にグラントリノの事務所に顔を出そうと歩き出した途端

 

ドン

 

「ん?誰かぶつかったのか」

 

振り向くと

 

「あ…」

 

幼い少女が尻餅をついて出久を見上げていた

 

「どうしたんだ?お前…何処から来た」

 

出久はしゃがんで少女と目線を合わせた

 

「あ、あのた…「ダメじゃないかエリ。その人迷惑かけちゃあ」っ⁉︎」

 

路地裏の奥から人が出てきた

 

「(此奴はヤクザの治崎廻⁉︎なんでこの場所に居るんだ?何かをやっていると噂に聴いたが平静を装うべきだな)娘さんか?」

 

「そうですよ。ヤンチャ盛りなんでね」

 

「そうか」

 

出久は立ち上がろうとしたが

 

ギュッ…

 

「いか…ないで」

 

掠れた声で少女は言った

 

「(深くは聞かない方が良いか)大丈夫だ。不安ならこれを持っとけ」

 

出久はエリにチェイサーバイラルコアを渡した。

 

「あ、ありがとうお兄ちゃん」

 

エリはお礼を言うと治療崎の元へ行った

 

「すみませんね…娘が」

 

「気にしてない」

 

「お前は何者だ?名前を聞きたいんだが」

 

治崎は出久に名前を聞いた

 

「(本名は言わない方が良いな…)通りすがりの人助けをする普通の人だ。チェイスとでも覚えてくれ」

 

出久は偽名を言った

 

「そうですか…ありがとうございます」

 

治崎はエリを連れて路地裏に消えて行った

 

「治崎廻…貴様の野望は必ず砕く‼︎」

 

出久は治崎の姿が見えなくなった路地裏を見てそう決意して

 

「グラントリノに会いに行くからその時報告するか…」

 

グラントリノに治崎廻と遭遇したと伝えに事務所へ向かった

 

その数ヶ月後ミリオがエリと出会い治崎がしている野望が明らかとなる




次回仮面ライダーチェイサー

「個性は病気だ‼︎」

「貴様の野望はここまでだ!」

「(私の…ヒーロー)」

次回仮面ライダーチェイサーVS治崎廻‼︎


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仮面ライダーチェイサーVS治崎廻

死穢八斎會編開始です!チェイサーが治療崎をボコします‼︎ミリオの個性消失、ナイトアイの死を回避してます


──ナイトアイ事務所は強盗団レザボアドッグスの事故をキッカケに、約二週間程前から八斎會にについて独自調査をしていた。 調査開始からすぐにヴィラン連合の一人・トゥワイスとの接触があった事などを話していった。

 そして薬物の話に移ると、ファットガムが先日の切島のデビュー戦で天喰に打ち込まれた、個性を壊す薬について話した。ちなみに天喰は回復したようで、朝食は牛丼だったのか手は立派な牛の蹄になってた。

 相澤の『抹消』とはちょっと違うらしく、相澤のそれは個性因子を一時停止させるだけで、ダメージを与える事はできないと相澤本人は語った。

 

 

「そしてその中身を調べた結果……ムッチャ気色悪いモンが出てきた……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人の血ィや肉が入っとった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その言葉を聞いて、会議室の面子は青ざめた。

 

「「……!」」

 

「つまり…その効果は人由来…個性って事?個性による個性破壊…」

 

  話の最中、プロヒーローの一人がそれがどのように八斎會と繋がるのかと聞くと、ファットガムは続けて説明した。

 切島が捕らえた男が使用した違法薬物などの流通経路は複雑で今でこそかなり縮小されたが、色々な人間・グループ・組織が何段階にも卸売りを重ねて、ようやく末端に行き着く。 その中間売買組織の一つと八斎會は交流があったという。

 また、先日リューキュウ達が退治した敵グループ同士の抗争で片方はグループの元締めが、その交流のあった中間売買組織だった。

 

「巨大化した一人は、効果の持続が短い粗悪品を打っていたそうよ」

 

「最近多発している組織的犯行の多くが……八斎會に繋げようと思えば繋がるのか」

 

「ちょっとまだ分からんな……どうも八斎會をどうにかクロにしたくてこじつけてるような。もっとこう、バシッと繋がらんかね」

 

「若頭、治崎の個性は『オーバーホール』。対象の分解・修復が可能という力です。分解…一度『壊し』『治す』個性。そして個性を『破壊』する弾」

 

「「……!!」」

 

 

 恐ろしい事実を聞いた通形は、思わず俯いてしまった。

 

 

「まさか…。そんなおぞましい事……」

 

「超人社会だ。やろうと思えば誰もが何だって出来ちまう」

 

「ああ、1人の少女をそんな事をするとは…許せないね。」

 

「何?何の話……!?」

 

「全然見えてこないんだけど…」

 

「やっぱガキはいらねーんじゃねーの?分かれよな…。つまり、娘の身体を銃弾にして、捌いてんじゃね?って事だ」

 

『……!?』

 

 ロックロックからの分かりやすい要約に、またしても驚愕の表情になる生徒たち。その中で通形はとても悔しがっていた。

 

 

(何が…最高のヒーローだ…!!何が…百万

ミリオン救うルミリオン…!!)

 

「今この場で一番悔しいのは、ミリオです」

 

 

「今度こそ必ずエリちゃんを…!!」

 

『保護する!!』

 

「それが私たちの目的になります」

 

 その後はヒーローたちが八斎會の本拠地の場所、いつ突入するのかで議論になった。その最中で相澤が質問した。

 

「あのー…一つ良いですか。どういう性能か存じませんが、サー・ナイトアイ。未来を予知できるなら俺たちの行く末を見ればいいじゃないですか。このままでは少々…合理性に欠ける」

 

「それは出来ない」

 

「……?」

 

 相澤からの質問にナイトアイは自分の個性『予知』について詳しく説明したが、それでも相澤は再び彼に言った。

 

「それだけでも充分過ぎる程色々分かるでしょう。出来ないとはどういう事なんですか?」

 

「…例えば、その人物に近い将来……死、ただ無慈悲な死が待っていたらどうします?」

 

(───…ナイトアイ…オールマイトの事で…)

 

 

 続けて説明したナイトアイ。だが、それにロックロックがいきり立ちながら俺を見てみろと食い付いた。しかしナイトアイはダメだと断った。

 

「取り敢えずやりましょう。『困ってる子がいる』。これが最も重要よ」

 

「娘の居場所の特定・保護。可能な限り速度を高め、早期解決を目指します。ご協力よろしくお願いします」

 

 席を立ちながら面子に言ったナイトアイ。その後、個別に詳細が行き渡った所で会議は終わったのだった。

 

ーーーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーー

 

グラントリノ事務所

 

「会議で出された結論がこうだ」

 

グラントリノは事務所を訪ねて来たチェイス(出久)に会議で出された結論を話していた

 

「奴め…そんな事をしていたのか‼︎」

 

チェイスは治崎かやっていた事に拳を握りあの時エリを保護しなかった事を後悔していた

 

「悪いがわしは用事があるから死穢八斎會突入には参加できん」

 

「それは任せろ。奴の居場所は分かるからな」

 

「そういやあお前さんはエリって言う少女にあれを渡したんだな」

 

「ああ、そのおかげで居場所は分かるからいつでもいける」

 

「お前さんを信じなかった奴らも突入に参加するらしいぞ?」

 

「会う前に速攻で終わらせるさ」

 

「そうか…頼んだぞ」

 

「任せろ」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

その数日後死穢八斎會突入日が決行されナイトアイ事務所、リュウキュウ事務所、ファットガム事務所とインターン生、相澤と警察関係者は死穢八斎會に突入したが敵の個性により分断をされてしまった。ミリオは個性を使い1人でオーバホール(治崎)を追った

 

「すみませんね…やっぱり話を聞かせて下さい」

 

「すぐ来れるような道じゃなかったはずだが...」

 

「近道したんで...その子の保護しに来ました」

 

「...事情が分かったらヒーロー面か、学生さん。あの時見て見ぬ振りしたよな。お前に保護されるなんてこの子は望んじゃいない...この子にとってお前はヒーローじゃない」

 

「...だから来た」

 

「伝わらないならわかりやすく言ってやろう」 

 

ミリオは治崎に向かう

 

「死ぬってことだよ」

 

ミリオは治崎と戦闘するがその場に来た酒木泥泥、音本真の個性で苦戦してしまうが酒木を倒してエリを保護する事に成功した。だが…治崎は音本に命令して個性破壊弾を撃とうとしたその時

 

「か、身体が…⁉︎」

 

「なんだ⁉︎」

 

突如治崎達の身体が重くなり

 

ドガガガ‼︎

 

「ぐはぁ⁉︎」

 

「がはぁ⁉︎」

 

何者かにより治崎と音本は吹き飛ばされた

 

「これが個性破壊弾が入っている拳銃か…」

 

謎の男が現れ音本が持っていた個性破壊弾が入っている拳銃を持っていた

 

「っ⁉︎てめぇ返しやがれ‼︎」

 

銃を奪われた治崎はそう言ったが

 

グシャ

 

男は拳銃を握り潰した

 

「なっ…⁉︎」

 

「貴方は一体?」

 

「俺の名はチェイス…また会ったな治崎!いや、オーバホール‼︎」

 

「ルミリオン...!」

 

「ナイトアイ!確保を!」

 

そこへ相澤、ナイトアイが現れた

 

「(幹部が3人倒れ、ボロボロの治崎、歪な壁に覆われた空間...そして無傷の少女...!)よくやったミリオ...!!」

 

「お前…み「チェイスと呼んでくれ相澤先生」チェイス何故此処にいるんだ?」

 

「グラントリノの情報で来ました。間一髪だった…俺が来なけりゃ此奴は個性を失っていた」

 

「ありがとな…チェイス」

 

「此奴らを連れて離れてくれ…俺が戦う」

 

「待ってくれ!僕も戦う‼︎」

 

「あんたは治崎との戦いで満身創痍なんだろ?俺に任せろ」

 

「貴様ぁよくも‼︎ 俺の計画を台無しにされてたまるか!なぁ、音本...!!嫌だよなぁ!俺がこんなところで終わるのは!音本、本当によくやってくれたよ。お前なら俺の為に…死ねるだろう!?」

 

その瞬間治崎はチェイスに気絶させられた音本の顔を掴み、分解し殺した。そして自分を分解した

 

「「「「な⁉︎」」」」

 

「自分自身を分解して融合したのか‼︎」

 

「さぁ壊理を帰してもらおうか」

 

治崎の体は大きく歪になった手が背中から2本生えて、その歪な4本の手を持つ化け物になった

 

「さて、行くか」

 

「戦う気か⁉︎」

 

「そのつもりだ」

 

「無茶はしないでくれよ?」

 

「任せろ」

 

「逃すかぁぁぁぁぁぁぁ」

 

「ふん‼︎」

 

チェイスは治崎の周囲を重加速状態にした」

 

「身体が…鈍い⁉︎」

 

「今のうちだ‼︎」

 

「感謝する!」

 

「あ…」

 

「後でな…エリちゃん」

 

エリはチェイスにお礼を言おうとしたがナイトアイ達に連れて行かれた

 

「行ったな…さて」

 

《キュラリラ♪シグナルバイク!ライダー‼︎》

 

「変身‼︎」

 

【ライダーッ!チェイサーッ‼︎】

 

「貴様の野望はここまでだ‼︎」

 

チェイサーに変身したチェイスは化け物になった治崎と戦闘を開始したが治崎は崩壊した天井から落ちて来た入中含む幹部を分解して更に巨大な化け物になった

 

「それがなんだオーバホール…貴様は俺には絶対に勝てん‼︎」

 

『バット』

 

チェイスはブレイクガンナーにバットバイラルコアを装填して蝙蝠の様な武器を背中に装着し空中に飛び上がった

 

《ヒッサッツ!フルスロットル‼︎》

 

「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」

 

加速しながらの強力なライダーキックを治崎に放った

 

「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ⁉︎」

 

ドガァァァァァァァァァァァァン‼︎

 

エリはナイトアイに抱かれながら見た。そこには倒れている治崎と立っている仮面ライダーチェイサーの姿だった

 

「(私の…ヒーロー)」

 

そして治崎は逮捕され警察車両に運ばれた。

 

「この個性破壊弾と血清は預る。その後グラントリノに渡しておく…狙っている奴がいるからな」

 

「狙っている奴?」

 

「"敵連合の死柄木弔"だ」

 

「何⁉︎」

 

「奴らも来てたみたいだが逃げたようだ…」

 

「そうか…感謝するよ」

 

「じゃあな…会う事はもうないだろ」

 

「待って!お兄ちゃん‼︎」

 

「エリちゃんか…」

 

「行っちゃうの?」

 

悲しそうな瞳でチェイスを見上げていた

 

「ごめんな…此処には長く居られない」

 

「また会える?」

 

「そうだな…またいつか会おう。相澤先生この事は彼奴ら(インターンに来てる切島達)には言わないでくれ…」

 

「ああ、そうする」

 

「じゃあな」

 

【ライダーッ!チェイサーッ‼︎】

 

再びチェイサーに変身したチェイスはその場を走り去った




死穢八斎會編終了です。


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パラレルワールド編
原作世界へ飛ばされたチェイス(出久)


死穢八斎會編の治崎廻との戦いの前に原作世界の話をどうしても書きたかったので番外編の原作世界編です‼︎

この話は死穢八斎會編の数ヶ月前の話です


俺の名は緑谷出久又の名を仮面ライダーチェイサー…元ヴィジランテの魔進チェイサーだ。オールフォーワンをオールマイトと共闘して倒し俺はその場を走り去った後グラントリノから「オールフォーワンは監獄タルタロスに送られた」と連絡があった。焦ちゃんは神野に行かなかったから一安心した…神野に行った奴らは担任に怒られるだろうが俺は知らん事にする

 

ある日の事だった…俺はいつものようにヴィランと戦っていた

 

「数が多すぎるな…」

 

「チェイサーを倒せ‼︎」

 

「貴様らに俺が倒されるか!」

 

チェイスは信号アックスにシグナルチェイサーを装填した

 

『ヒッサツ!マッテローヨ‼︎』

 

「フン!」

 

チェイスは信号アックスを空高く投げ

 

「はぁぁぁ‼︎」

 

重加速を発動した

 

「な⁉︎か、身体が重たい⁉︎」

 

「どうなってんだ⁉︎」

 

「動きが鈍い」

 

『イッテイーヨ‼︎』

 

「フッ!」

 

パシッ

 

チェイスは飛び上がり信号アックスをキャッチした後

 

『ヒッサツ!フルスロットル‼︎』

 

「はぁぁぁぁぁぁ‼︎」

 

ズドォォォォォォォン‼︎

 

「「「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ⁉︎」」」

 

ヴィラン達の中心へ信号アックスを振り下ろして吹き飛ばした

 

「大した事はなかったな」

 

「ち、チクショウ…」ヨロロッ

 

「まだ立ち上がるか‼︎」

 

敵の1人が立ち上がった後

 

「これでもくらえ‼︎」

 

チェイスの背後にワープゲートを開いた

 

「何⁉︎吸い込まれる‼︎」

 

チェイスはワープゲートに吸い込まれてしまった

 

雄英高校ヒーロー科1年A組は、1週間後に控えたヒーロー仮免修得試験に向けて“必殺技”の特訓に励んでいた。セメントス(以降CM)、ミッドナイト(以下MN)、エクトプラズム(以下EP)相澤、そしてオールマイト(トゥルーフォーム)が監修を務めていた。

各々必殺技のイメージが見え始め、特訓に精が出てきたある日、上空にリング状のゲートが出現した。

 

「おい、あれなんだよ⁉︎」

 

「また敵が攻めてきたのか⁉︎」

 

瀬呂や上鳴が動揺しているなか、教師陣は生徒の安全を守るために迅速に行動を取り始めた。

 

 

「全員訓練中止!1ヶ所に集まれ‼︎」

 

「全員私が作った壁の後ろへ、オールマイトも。」

 

「すまない。」

 

「貴方が謝ることではないわ。」

 

「貴方ハ今マデ我々ノ分マデ戦ッテキタ。今度ハ我々ガ貴方ノ分マデ戦イマス。」

 

プロヒーローである教師陣は先の戦いで力を使い果たしたオールマイトを労いながらも、ゲートへの警戒を怠っていなかった。

 

 

「大丈夫ですオールマイト。今度は僕達が守ります。」

 

「アンタはしっかり隠れていてくれ。」

 

「クソデクと半分野郎はすっこんでろ!俺が1人でぶっ殺す‼︎」

 

1-Aもまた、オールマイトを守ろうと全員戦闘態勢を整えていた。そして、ゲートから何かが、いや誰かが落ちてきた

 

シュタ…

 

「此処は雄英か?」

 

「なんだ⁉︎」

 

「新たなヴィラン⁉︎」

 

「ヴィランと言うよりヒーローっぽいけど」

 

「俺が行く」

 

「油断はするなよ?イレイザー‼︎」

 

相澤が質問する事になった

 

「お前は何者だ?」

 

「その声は相澤先生か?」

 

「何故俺の名を知ってる?」

 

「この姿じゃ分からないか…待ってろ」

 

《オツカーレ》

 

変身を解除したのは

 

「「「「「「み、緑谷ぁぁぁぁぁぁぁぁ⁉︎」」」」」」

 

「僕ぅぅぅぅぅぅ⁉︎」

 

緑谷出久の姿だった




次回予告

「俺はパラレルワールドから来た」

「信じてやれなくてすまない」

「ヒエェェェェェェ‼︎」

次回パラレルワールドから来たチェイス(出久)の自己紹介と冤罪事件について


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パラレルワールドからきたチェイス(緑谷出久)の自己紹介と冤罪事件について

前回のあらすじ

敵の個性により原作世界へ来てしまった仮面ライダーチェイサー(緑谷出久)彼は変身を解除して担任である相澤に違う世界から来た事を話す。クラスメイトに見向きもせず教師達に自分の世界で発生した冤罪事件について話すのだった


状況も分かり敵ではなないと分かった教師達とクラスメイト達は警戒を解いて出久は自己紹介をする事にした。

 

「俺はパラレルワールドから来た緑谷出久だ。よろしく」

 

「緑谷…お前は雄英の制服を着てないがどうした?」

 

相澤は出久が雄英の制服を着ていない事(紫のライダースーツを着ている)に疑問を持ち話しかけた

 

「それはな…此奴らは聞かない方が良いから相澤先生達はこっちに来てくれ特にこっちの俺には聞かせたくないからな

 

「(何⁉︎)分かった」

 

「オールマイト…あんたもだ」

 

「わ、私もかい?」

 

「エクトプラズムは生徒達が行かないように見てくれ」

 

「アア、任セロ」

 

「ブラドキング先生はそっちの俺を連れて指導でもしてくれ」

 

「分かった」

 

エクトプラズムに生徒達を任せブラドキングは緑谷を指導する事になった

 

ーーーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーー

 

セメントスが作ったセメントの壁に来た出久、相澤、オールマイト、ミッドナイトは話をする事にした。

 

「此処なら問題ないだろ(まぁ、あの2人が聞いてると思うけどな…)」

 

話をあの2人が聞くと察している出久は知らない事にした

 

「じゃあ、話してくれる?あなたの世界で何があったのか、何故み「チェイスと読んでくれ」チェイスは雄英の制服を着ていないのかを」

 

「分かった…俺の世界では冤罪事件が発生して俺はその被害者だ」

 

「なっ‼︎え、冤罪事件だと⁉︎」

 

「何があったの⁉︎」

 

「事件があったのは職場体験後で俺のクラスに転校生が来たんだ…名前は虚偽混乱(きょぎこんらん)個性は混乱。その個性を悪用して俺が襲ったと嘘をつきやがった‼︎」

 

「なんだと⁉︎」

 

「その後はどうなったの⁉︎」

 

「当然彼奴らは俺を犯人と決めつけ相澤先生も信じてくれてなかった。そして俺は相澤先生の判断により除籍にされ雄英を追い出されてしまったんだよ」

 

「すまない事をした…」

 

「辛かったのね」

 

「幸いにも個性が効かなかった根津校長やリカバリーガール、一部の教師達や普通科の心操とサポート科の発目、俺の恋人(・・・・)だけは信じてくれたけどな」

 

「チェイスの恋人って誰?って言うかいたの⁉︎」

 

「いるぞ。名前は轟焦凍、個性は半冷半炎。こっちの轟が女になった感じだ」

 

「写真はあるの?」

 

「ミッドナイトさん…見たいだけでしょ?」

 

「だって気になるんだもの‼︎」

 

相澤は急にテンションが上がったミッドナイトに呆れていた

 

「はぁ…分かった。写真はある」

 

「本当⁉︎」

 

「俺と一緒に写ってるけど構わないか?」

 

「良いに決まってるじゃない‼︎」

 

出久もミッドナイトに呆れながら写真を取り出した。そこに写っていたのは冤罪事件の前なのか幸せそうにしている出久と轟の姿だった

 

「幸せそうね」

 

「今でも定期的に連絡をしている」

 

「その後はどうしてる?」

 

「雄英を追い出された後自分自身と名乗るチェイスに力を託されたんだヴィジランテとして活動している。オールマイト…あんただけに話がある来てくれ相澤先生、ミッドナイト先生。オールマイトと話したいから少し良いか?」

 

「問題ない」

 

「分かったチェイス」

 

出久はオールマイトを連れてその場から離れた

 

ーーーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーー

 

「此処ならいいだろうな」

 

「チェイス…話とは?」

 

「"ワンフォオール"の事だ」

 

「な⁉︎まさかチェイスも受け継いでいたのか?」

 

「こっちの俺から微かだがワンフォオールの気配を感じたからな。これでも"元後継者"だ」

 

「も、"元後継者"⁉︎」

 

「冤罪事件は聞いただろ?」

 

「あ、ああ」

 

「あんたに無理矢理取り返されたんだよ「この力は君が持っていい物じゃない」と言ってな…洗脳されていたから仕方なかったけどな」

 

「すまなかった!チェイス…いや、緑谷少年‼︎君を信じてやれなくて‼︎」

 

オールマイトは泣きながら土下座して謝った

 

「気にすんな…俺の世界にいるあんたは許さないがここのあんたは悪くはない。こっちの俺をしっかりと指導してくれ…何があっても信じろ」

 

「必ず信じる!約束すぞ…一つ聞きたいんだが」

 

「なんだ?」

 

「先生の反応はどうだった?」ガクガク

 

「あんたが俺を信じていなかった事にかなり激怒していたな…俺の世界にいるオールマイトに「軽い説教」をしたと聞いた」

 

「ヒエェェェェェェ‼︎」((((;゚Д゚)))))))

 

オールマイトはグラントリノが激怒して自分じゃないが「軽い説教」されていた事に怯えていた




次回予告

「すまなかった緑谷ぁ!」

「俺と戦えクソデク‼︎」

「本当にお前は反省してないな…俺はチェイスだ」

次回仮面ライダーチェイサーVS爆破太郎


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仮面ライダーチェイサーVS爆破太郎

敵の個性により原作世界へ来てしまった仮面ライダーチェイサー(緑谷出久)彼は変身を解除して担任である相澤に違う世界から来た事を話す。クラスメイトに見向きもせず教師達に自分の世界で発生した冤罪事件について話した。
 そして何故か話が聞こえたクラスメイト達はチェイスに泣きながら謝り反省してない爆豪はチェイス(出久)に喧嘩を売るのだった…

爆豪アンチ+手加減なしでチェイスは爆豪をボコします。苦手な人はご注意を


チェイス(出久)と相澤先生達の話が終わりクラスメイト達の元へ戻ると…

 

「「「「「ごめん緑谷ぁ!/さん!デク/君‼︎」」」」」

 

クラスメイト達が謝りに来たのだ

 

「お前ら…何故チェイスに謝るんだ?」

 

「推測だが耳郎と障子が個性で俺達の話を盗聴していたんだろうな…エクトプラズムに気づかれないようにしたんだろ」

 

「「っ⁉︎」」

 

盗聴に気づかれていた耳郎と障子は驚いていた。まさか気づいていたとは思わなかったからだ

 

「耳郎に障子…お前達がやった事はヒーローのする事じゃない。訓練が終わったら職員室に来い」

 

「「分かりました…」」

 

「相澤先生そんなに耳郎と障子を怒らないで下さい。俺の対策不足だ」

 

「お前がそう言うならいいか…但し罰は与えるぞ」

 

「それなら構いません」

 

チェイス…私達の会話は聞かれてないよね?

 

大丈夫だ。あんたとの話は特殊なジャミングを流していたから上手く聞き取れてなかったみたいだから安心しろ

 

「み…「ややこしくなるからチェイスだ」チェイス!そっちの俺達がすまねぇ‼︎」(泣)+土下座

 

「お、僕達はヒーロー失格だ‼︎」(泣)+土下座

 

切島と飯田は泣きながら土下座をして切島、飯田以外のクラスメイト達も泣きながら謝っていた

 

「気にすんな…俺の世界にいるお前らはヒーローとして間違った判断をしていたがお前らはヒーローとしての心がある。但し盗聴されていた事は許さんからな?」

 

それを聞いた耳郎と障子はバツが悪そうに目線を逸らした。クラスメイト達が謝っている時雰囲気をぶち壊す"空気の読めない奴"が現れた

 

「おい、クソデク」

 

「なんだ…お前?馬鹿にしてるのか?」

 

「俺と戦いやがれ!てめぇは俺より下なんだよ‼︎」

 

爆豪である

 

「待てって爆豪‼︎」

 

「止めろ爆豪!」

 

「なんで喧嘩を売るんだよ⁉︎」

 

「謝ってないのは君だけだぞ!爆豪君‼︎」

 

「反省して下さい‼︎」

 

反省してない爆豪がチェイス(出久)に喧嘩を売ったので切島、瀬呂、上鳴通称爆豪派遣が必死に止めていた。そして飯田、八百万は謝らない爆豪に怒っていた

 

「爆豪…お前は‼︎」

 

相澤も謝らない爆豪に怒りを露わにしていた

 

「落ちついてくれ相澤先生…」

 

「チェイス…あんな事言われたんだぞ?」

 

「いつもの事だ。俺の世界でも散々言われたからなそしてこっちの俺にも言ってたんだろ」

 

「それはどう言う事だ?」

 

「こっちの俺(緑谷)も彼奴に中学時代"虐められていた"んだろ…」

 

「な⁉︎」

 

「奴の事は任せろ…どうするかは戦った後にしてくれ」

 

「分かった」

 

チェイスは爆豪の元へ向かった

 

「本当にお前は変わらないな…後俺の名はチェイスだ」

 

「ぶっ殺す‼︎」

 

こうしてチェイスVS爆豪の模擬戦が決まったのだった

 

ーーーーーーーーーーー

ーーーーー

ーーー

 

セメントス先生がフィールドを作り模擬戦の準備が出来た

 

「フィールドが完成したよ」

 

「悪いな。セメントス先生」

 

「気にしないで下さいチェイス」

 

「ご苦労セメントス。ソレデハ模擬戦ヲ始メルミッドナイト審判ヲ頼ムナ」

 

「分かったわ。どちらかが戦闘不能になったら終了するからね」

 

「構わない」

 

「…ッケ」

 

それでは模擬戦スタート‼︎

 

「死ねぇぇぇぇぇぇぇぇ‼︎」

 

爆豪は爆破しながらチェイスに迫ってきたがチェイスは慌てる事なくマッハドライバーを腰に装着してシグナルチェイサーを取り出し装填した後閉めた

 

《キュラリラ♪シグナルバイク!ライダー‼︎》

 

「変身」

 

【ライダーッ!チェイサーッ‼︎】

 

「な⁉︎がぁ‼︎」

 

爆豪は変身妨害抑制で吹っ飛ばされた

 

「「「「へ、変身したぁぁぁぁぁぁぁ⁉︎」」」」

 

「でもカッケぇぇぇぇぇ‼︎」

 

「バイクレーサーみたいな姿だね」

 

「変身してもデクはデクだぁぁぁぁぁ‼︎」

 

「いい加減に…しやがれぇ‼︎」

 

バキィ‼︎

 

「がはぁ⁉︎」

 

チェイスは爆豪を殴り飛ばした

 

「デク、デク煩いんだよ…聞くだけでイライラする。俺はその言葉嫌いなんだよ」

 

静かに怒りを露わにしているチェイスは爆豪に言った。

 

「お前が望む通り戦う。但し手加減は無しだ」

 

チェイスは爆豪に向かって走り出した

 

「やってや…⁉︎」

 

「どうした⁉︎爆豪‼︎」

 

「身体が重てえ…‼︎」

 

突然爆豪の動きが鈍くなったのだ(爆豪のみに"あれ"を発動中)

 

「それは俺が"重加速"を発動してるからだ」

 

「なんで…てめぇは…平気…なんだよ⁉︎」

 

「俺自身の"能力"だからだ」

 

チェイスは爆豪に何故動けると言ったがチェイスは詳しくは話さず"能力"とだけ言った

 

「そろそろ決める」

 

チェイスはイグナイザーを開き押し込むように叩いた

 

《ヒッサッツ!フルスロットル‼︎》

 

「はぁぁぁぁぁぁ‼︎」

 

チェイスは加速しながら回し蹴りのライダーキックを放った

 

「がぁぁぁぁぁぁぁぁぁ⁉︎」

 

爆豪はライダーキックにより吹き飛ばされてセメントスが作ったセメントの壁に叩きつけられて気絶した

 

「ミッドナイト…終わったぞ」

 

「爆豪君気絶‼︎勝者チェイス!」

 

チェイスの圧勝だった




チェイスの新技

ライダーキック(回し蹴り)

解説
重加速で相手の動きを鈍らせ高速で動きながら回し蹴りのライダーキックを放つ

次回

「何故ヴィランが⁉︎」

「なんだ⁉︎彼奴は‼︎」

「俺の名は…仮面ライダーチェイサー」

次回
ヴィラン再び⁉︎チェイスの戦い


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番外編
オールフォーワン戦でチェイス戦死


すみません…アンケートでオールフォーワン戦でチェイス死亡もありましたので書きました。

死ネタですご注意下さい。苦手な人はブラウザバックを!


「はぁ‼︎」ドンドン

 

チェイサーはブレイクガンナーでオールフォーワンを撃ったが

 

『「バリア』、『衝撃吸収』」

 

オールフォーワンは個性でブレイクガンナーの銃弾を防いだ

 

「なら‼︎」

 

《バット》

 

チェイスはバットバイラルコアをブーストイグナイザーに装填してバット型の武器を装備した

 

「はぁぁぁぁぁぁ‼︎」

 

ドガガガガガガガ‼︎

 

高密度のニードルガンを発射したが

 

「生きてるんだろ?オールフォーワン防いだのは丸わかりなんだよ」

 

「バレたか」

 

オールフォーワンはまたしても自分の個性で防いでいた

 

『み、見てください!魔進チェイサー改め仮面ライダーチェイサーがオールフォーワンと戦ってます‼︎』

 

ヘリに乗っているリポーターが中継を流していた

 

「み、緑谷がオールフォーワンと戦っている⁉︎」

 

「見ろ!やっぱりあの記者が言ってた事はでたらめだったんだ‼︎」

 

「出久……」

 

「チェイサー頑張れーー!オールマイトも今向かってるからなーー‼︎」

 

「僕らに出来る事は緑谷君が勝つ事を祈るだけだ」

 

「緑谷少年‼︎」ズドン

 

オールマイトがチェイサーとオールフォーワンの戦いに参戦に来た

 

「遅いぞオールマイト」

 

「待たせたね。私も戦う!」

 

「やぁ……よく来たね。オールマイト。また、僕を殺しに来たのかい?」

 

「オールフォーワン……!」

 

「かなり厄介だ行けるか?」

 

「当たり前だ緑谷少年!」

 

「俺は緑谷じゃない…仮面ライダーチェイサーだオールマイト」

 

「そうか。チェイサー行くぞ‼︎」

 

「言われなくともそのつもりだオールマイト‼︎」

 

仮面ライダーチェイサー、オールマイト対オールフォーワンの戦いが始まった

 

「うおぉぉぉぉ‼︎」

 

「『衝撃吸収』」

 

ドゴォ!

 

「な⁉︎」

 

オールマイトが放った一撃は防がれてしまった

 

「これならどうだ‼︎」

 

『信号アックス‼︎』

 

「うおぉぉぉぉ‼︎」

 

チェイサーは信号アックスで斬りかかったが

 

「『鋼鉄化』」

 

ガキィィィン‼︎

 

「…ッチ!厄介な」

 

オールフォーワンは身体を鋼鉄化させて防いだ

 

「俊典‼︎」

 

「遅いです。先生‼︎」

 

「お前が速すぎるんだ‼︎」

 

グラントリノが参戦しにきたのだ

 

「お久しぶりですねグラントリノ」

 

「その声は小僧か?姿が違うが…」

 

「この姿の時は仮面ライダーチェイサーと呼んでくれ」

 

「そうか…ならチェイサーオールフォーワンを倒すぞ!」

 

「勿論だ。グラントリノ」

 

「(緑谷少年私と先生との雰囲気が違わない?)」

 

オールマイトはグラントリノにだけ雰囲気が柔らかいく自分には冷たいチェイサーに軽いショックを受けていた

 

「はぁぁぁぁ‼︎」

 

「スマァァァァ!」

 

「『転送』」

 

オールフォーワンはグラントリノを自身の前に転送したが

 

ギュン‼︎

 

「無事か?グラントリノ」

 

「助かったわいチェイサー」

 

「何⁉︎[ァァァァッシュ‼︎]がはぁ⁉︎」

 

チェイサーが"重加速"(オールフォーワンのみに気づかれない程の重さで発動)でグラントリノを救ったのでオールマイトは一撃を入れる事ができたのだ

 

「恩師を殴ろうとした君は愚かだね…チェイサーが遅ければ君は恩師を殴っていたよ。そして君の師匠は弱かった」

 

「貴様ぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」

 

激情したオールマイトはオールフォーワンに殴りかかったが

 

「『衝撃反転』」

 

「ぐぁぁぁぁぁ⁉︎」

 

衝撃反転で吹っ飛ばされてしまった

 

「俊典‼︎」

 

吹っ飛ばされたオールマイトをグラントリノがなんとか受け止めた

 

「奴の挑発に乗るな!耳を傾けるな‼︎お前はそれに油断して重症になった!腹に風穴を開けられた!」

 

「すみません…先生」

 

「そろそろ止めといこうか…」

 

オールフォーワンの右腕が異音を立てながら変形していく。

 

「筋骨バネ化、瞬発力×4、筋力増強×3、槍骨、エアウォーク、増殖、肥大化、鋲……!今、考えうる最高、最適の、組み合わせられる限りの個性たちで……

 

 

 

君を殴る‼︎

 

「不味い…避けろ!俊典‼︎」

 

避けていいのかな(・・・・・・・・)?」

 

「っ‼︎」

 

オールマイトの背後には瓦礫に挟まった女性がいた

 

原型を留めないほどに変形し、自らに背丈をも超えた右腕を振り下ろそうとしたが…

 

「そうは…させるか‼︎」

 

ドゴォォォォォォォォォン‼︎

 

「ぐぅ…⁉︎」

 

シュゥゥゥゥン

 

「かはっ⁉︎」

 

ガクッ

 

「な…⁉︎」

 

「小僧⁉︎」

 

チェイスがグラントリノとオールマイトを守る為オールフォーワンからの攻撃を庇い致命傷を負ってしまった

 

「そんな…」

 

「緑谷がオールマイトを庇って」

 

「ぐっ…はぁ、はぁ」

 

「緑谷少年!何故私を庇ったんだい⁉︎」

 

「勘違いするなよ?オールマイト一言で言えば"身体が勝手に動いた"だけだ。人を助けるのがヒーローだからな」ヨロロッ

 

出久はフラつきながらも立ち上がった

 

「‼︎」

 

「生きていたんだね」

 

「当たり前だオールフォーワン!」

 

「無理はするな小僧!撤退しろ‼︎」

 

「それは無理ですねグラントリノ…オールマイトを此処で終わらせたくはない。轟さんにこれを渡してくれ…変身」

 

【BREAK UP!】

 

出久はグラントリノにある物を渡すと魔進チェイサーに変身した

 

「ぐっ⁉︎再変身は不味かったか…」バチ、バチバチ

 

「無理はしないでくれ緑谷少年‼︎」

 

「オールマイトは少し休め…俺が奴にダメージを与える。

 

「ど、どうするんだい?」

 

「こうする‼︎」

 

魔進チェイサーになった出久は高速で動いてオールフォーワンに組みついた

 

「なッ⁉︎こいつ、離せ‼︎」

 

「ぬぅぅ・・・うおぁぁぁぁぁぁぁ‼︎(じゃあな…焦ちゃん)」

 

―ドゴォォォォォォォォォン‼︎―

 

「ぐぁぁぁぁぁぁ⁉︎」

 

チェイスの身体から炎が迸り限界を越えて赤熱化。光と衝撃波を放ちながら、チェイスは自爆した

 

「み、緑谷少年ーーーーーーーー‼︎」

 

「小僧ーーー‼︎」

 

しかし…

 

「自爆するとは愚かだね」

 

「「‼︎」」

 

オールフォーワンはかなりのダメージはあったが生きていた

 

「僕にダメージを与えたようだけど"無意味な行動した死だったね"」

 

オールフォーワンはそう言ってチェイスの死を嘲笑った

 

「貴様が…緑谷少年を侮辱するな!絶対に許さんぞ‼︎オールフォーワン‼︎」

 

出久の死を侮辱されたオールマイトは怒りに満ちてオールフォーワンに向かって走り出した

 

「『マシンガン』」

 

「避けろ!俊典‼︎」

 

『スパイダー』

 

ドガガガ

 

「何⁉︎」

 

「こ、これは‼︎」

 

バイラルコア達がオールマイトを援護する様に周りを走っていた

 

「(緑谷少年…死んでもなお私を守りながら一緒に戦ってくれるんだね)これなら戦いやすいな‼︎」

 

『バット』

 

オールマイトの背中に蝙蝠のような翼が現れた

 

『コブラ』

 

蛇のような鞭も現れた

 

背中に蝙蝠のような翼、右腕に蜘蛛の武器、左腕に蛇のような鞭、チェイサーのフル装備がオールマイトに装備された。オールマイトは武器を使いこなしながらオールフォーワンを追い詰めて行った

 

「さらばだ!オールフォーワン‼︎ ユナイテッド・オブ・スマァァァァッシュ‼︎

 

「『バリア』」

 

「な⁉︎」

 

「最後の悪あがきか⁉︎」

 

《ヒッサッツ!フルスロットル‼︎》

 

ズガァァン‼︎

 

「何⁉︎バリアが‼︎」

 

ドォォォォォォォン‼︎

 

オールフォーワンは倒れ、オールマイトはよろめきながら立ち上がり拳を突き上げた

 

『今ヴィランが倒れました!オールマイトの勝利です‼︎」

 

「技を放つ瞬間見えましたか?先生」

 

「ああ、紛れもなく小僧だった」

 

「(オールマイト、グラントリノ)」

 

「緑谷少年⁉︎」

 

「小僧か‼︎」

 

死んだ出久が現れたのだ

 

「(オールフォーワンを倒したようだな。これでヴィランの首領は倒され暫くは平和がくる)」

 

「緑谷少年本当にすまなかった‼︎」

 

「(謝るな…オールマイト。悔いのない人生だったしな)」

 

緑谷の姿は消えかけていた

 

「(オールマイト…俺が渡した物を轟さんに渡してくれ)」

 

「分かった…緑谷少年」

 

「(じゃあな)」

 

出久は朝日に溶け込むように消えた

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーー

 

グラントリノとオールマイトは出久が死んだ事をクラスメイトに伝えるとクラスメイト達は涙を流して悲しんだ

 

「轟少女」

 

「オールマイト…」

 

「緑谷少年から君に渡して欲しいのがあると言われて預かっていたんだ」

 

オールマイトが轟に渡したのは手紙と形見となったマッハドライバー(修理可能な損傷)、シグナルチェイス、バイラルコアだった

 

 

 

『焦ちゃんへ

 

この手紙を君が読んでる頃には俺はこの世に居ないだろ…ヴィジランテを続けていたが感謝される事もあった。俺が死んで悲しいだろうが決して俺の後を追うな…最高のヒーローになってくれ!母さんにも謝ってくれ親不孝な息子でごめん…とな。俺が使っていたマッハドライバーは損傷しているが修理すれば使える。パワローダーに渡して修理してもらってくれ…シグナルチェイスは…まぁ俺だと思ってくれ。俺自身だしな…死んでも君の事を愛してる。じゃあな来世でまた会おう

 

緑谷出久』

 

「出久…」

 

轟は手紙を読んで涙を仲間しながら出久の願い通り最高のヒーローになろうと誓ったのだった

 

ーーーーーーーーーーー

ーーーー

ーーー

 

それから数年後

 

二代目仮面ライダーチェイサーと呼ばれるヒーローが現れるがこの先の未来は誰も知らない

 

 




出久死亡しました…(泣)轟さんにだけ手紙を渡した出久君。元クラスメイト達をまだ許してなかったのでこうなりました。

死ネタはこれで最後です!もう書きません‼︎


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チェイス(出久)グラントリノのサイドキックとなる

アンケートで人気だったグラントリノのサイドキックとなったチェイス(出久)の話です

グラントリノが死穢八斎會の突入に参加してチェイスが黒霧捕獲+ギガントマキアと対峙します

完全オリジナルです‼︎


オールマイトが必殺技をオールフォーワンに放ちオールフォーワンは倒された。

 

《オツカーレ》

 

「終わったな」

 

「そうだな(やったぞ志村)小僧…これからどうする?」

 

「雄英には戻らない以外考えてなかったな」

 

「なら小僧わしのサイドキックとなるか?」

 

「グラントリノのサイドキック?」

 

「わしも歳だ。いつ倒れるか分からんし事務所を残す訳にはいかん」

 

「なら、そうさせてもらう」

 

「おう!よろしくな"チェイス"」

 

こうして出久はグラントリノのサイドキックとなったのだ

 

オールフォーワンがタルタロスに送られた後死穢八斎會が敵連合と同盟を組んだ。話し合いの中マグネが死亡、コンプレスが左腕を失った

 

グラントリノは死穢八斎會突入に参加しチェイスは黒霧を捕まえる為塚内警部と合流してとある山へ向かった

 

「塚内警部黒霧はこの辺りか?」

 

「ああ、この辺りに現れたと情報があったからな」

 

「おや…貴方は仮面ライダーチェイサーでしたか」

 

「黒霧!」

 

「まさかお前から出てくるとはな」

 

黒霧がチェイスと塚内警部の前に現れたのだ

 

「お前を捕まえる!黒霧‼︎」

 

「私も用事がありますので捕まる訳にはいきませんからね」

 

「塚内警部此処は任せて一旦離れてくれ」

 

「分かった。無理はしないでくれ」

 

塚内警部はその場を一旦離れた

 

「さて、やるか」

 

《キュラリラ♪シグナルバイク!ライダー‼︎》

 

「変身‼︎」

 

【ライダーッ!チェイサーッ‼︎】

 

「覚悟しろ!黒霧‼︎」

 

チェイサーVS黒霧の戦いが始まった

 

「はぁ‼︎」ガゥンガゥン

 

「無駄です」

 

ドゴォン!

 

黒霧はワープゲートを開いてチェイスがブレイクガンナーで撃ったのを別の場所に移した

 

「厄介だな…ならこれならどうだ‼︎」

 

チェイスは重加速を黒霧に発動した

 

「な…‼︎身体が…⁉︎」

 

「はぁ‼︎」

 

ドゴォ‼︎

 

「ぐはぁ⁉︎」

 

重加速状態の黒霧は動きが鈍りチェイスの蹴りを受けて吹っ飛ばされた

 

「これで決める」

 

チェイスはブーストイグナイザーを押し込むように叩いた

 

《ヒッサッツ!フルスロットル‼︎》

 

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」

 

黒霧にライダーキックを放った

 

「ぐぁぁぁぁぁぁ⁉︎」

 

ドゴォォォォォォン‼︎

 

「チェイス!」

 

「塚内警部か」

 

「黒霧は?」

 

「あそこだ」

 

チェイスが指差した先には

 

「ぐぅ⁉︎」

 

ダメージはあるが動けない黒霧の姿だった

 

「これで黒霧は捕獲できたな」

 

「ああ」

 

黒霧を捕まえた2人はその場を去ろうとしたその時

 

ズゥゥゥぅゥゥゥゥン‼︎

 

「っ⁉︎」

 

「なんだ⁉︎」

 

「目覚めましたか… ギガントマキア(・・・・・・・)

 

「ぎ、ギガントマキア⁉︎」

 

「あれはなんだ⁉︎黒霧‼︎」

 

「オールフォーワンとドクターが作った人…強いて言えば巨大な脳無ですね。貴方達には止められません」

 

そう言うと黒霧は気を失った

 

「塚内警部黒霧を連れて応援を呼んだ警察と合流してくれ。俺がなんとか食い止める」

 

「戦う気か⁉︎」

 

「あのままだと不味い…この先は町だからな」

 

「分かった…無茶はしないでくれ」

 

「やばいと思ったら撤退する」

 

塚内は拘束した黒霧を連れてその場を離れた

 

「この先は行かせないぞ!ギガントマキア‼︎」

 

チェイスはギガントマキアと戦う事になった

 

「空中戦が良いな」

 

『バット』

 

チェイスはブレイクガンナーにチェイサーバットバイラルコアを装填して蝙蝠のような武器を背中に装備して空中に飛び上がった

 

『信号アックス!』

 

「はぁぁぁぁぁぁ‼︎」

 

ズバァン!

 

「なんか…したのか?」

 

「な⁉︎痛みを感じないのか‼︎」

 

「うおぉぉぉぉぉぉぉぉ‼︎」

 

巨大なマキアは更に巨大化した

 

「おらぁぁぁぁぁ‼︎」

 

腕を振り下ろしたマキアはチェイスを叩きつけようとした

 

「無駄だ‼︎」

 

チェイスは重加速を発動した

 

「か、身体が⁉︎」

 

その間にチェイスはその場を離れられた

 

ドゴォォォォォォン‼︎

 

シュタ

 

「当たっていたら不味かったな…」

 

マキアが腕を振り下ろした場所は巨大なクレーターができていた

 

「なんとしても止めないとな」

 

するとマキアは土竜に変化して土に潜った

 

「何⁉︎何処に行った‼︎」

 

土に潜ったマキアをチェイスは身失ってしまった

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

「なんだ?まさか…下か‼︎」

 

ドォォォォォォォォォォォォン‼︎

 

「ぐぁぁぁぁぁぁ⁉︎」

 

下から飛び出たマキアにチェイスは遠くへ吹き飛ばされてしまった。

 

ズシン

 

ズシン

 

ズシン

 

吹き飛ばされたチェイスを見向きもせずマキアはその場を去って行った

 

ーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーー

 

「ぐぅ⁉︎油断したな…」

 

チェイサーはバットバイラルコアで翼を装備したのでなんとか無事だった

 

『[ガガッ]チェイサー無事か⁉︎』

 

「塚内警部か…吹き飛ばされてしまったがなんとか無事だ』

 

『ギガントマキアは?』

 

「すまんな…吹き飛ばされたから場所は分からない」

 

『無事なら良かったよ』

 

「塚内警部。あれは"動く災害だ"彼奴が暴れたら街が壊滅するぞ」

 

『分かった…ヒーロー達に伝えておくよ』

 

「今から向かう。後で合流しよう』

 

『ああ、また後でな』

 

ガガッ

 

「何を考えてるんだ?オールフォーワン」




グラントリノの代わりにチェイスがギガントマキアと戦いましたが初の敗北でした


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チェイスは雄英に戻る(但しA組ではない)

出久(チェイス)が雄英に戻る話です。但し戻る場所はA組ではありません


オールマイトが必殺技をオールフォーワンに放ちオールフォーワンは倒された。

 

《オツカーレ》

 

「終わったな」

 

「そうだな(やったぞ志村)小僧…これからどうする?」

 

「雄英に戻ろうと思う」

 

「あんな事があったのにか?」

 

「大丈夫だグラントリノ戻るのはあそこじゃない」

 

「考えがあるんだな?」

 

「ああ…詳しくは雄英に行ってからにする」

 

出久はグラントリノに雄英へ戻る事を話しグラントリノはあんな事(冤罪事件)があったのに戻る出久を心配したが考えがあると出久は話したのだった

 

オールフォーワンが倒れオールマイトは引退してエンデヴァーがNo.1ヒーローとなった。そしてオールフォーワンにより逃がされた死柄木達はヤクザの治崎廻と話し合いをして同盟を組んだ。話し合いの中マグネが死亡、コンプレスが腕を失った

 

そして出久は雄英の校長室へ来ていた。心配していたグラントリノは同席している

 

「やあ緑谷君戻ってきてくれてありがとなのさ」

 

「別に戻ろうとは思ってない守りたい人がいるから戻っただけだ」

 

「み、緑s「黙ってろオールマイト俺は貴様と話したくないからな」…⁉︎」

 

オールマイトは出久に何か言おうとしたが出久に圧をかけられ黙った

 

「自業自得だ俊則わしもお前を許さんからな」

 

「は…ハイ」((((;゚Д゚)))))))ガクブル

 

「緑谷君クラスはどうするんだい?」

 

「ヒーロー科A組には戻る気はないから普通科でお願いします」

 

「分かったのさ今日から普通科に行ってくれ寮も普通科の寮だからね」

 

「ありがとうございます」

 

こうして出久は普通科に通う事になった

 

その頃

 

「緑谷が雄英に戻った」

 

「「「「「緑谷/デク/さん/君/ちゃんが戻ってきた⁉︎」」」」」

 

「相澤先生!緑谷君は何処にいるのでしょう⁉︎」

 

「普通科だ」

 

「え?」

 

「ふ、普通科⁉︎」

 

「なんで普通科に?」

 

「お前ら…冤罪事件の事忘れたのか?」

 

「「「「「あ…」」」」」

 

飯田達は思い出した…冤罪事件があった日に出久にしてきた事を

 

「個性での暴行…罵詈雑言等を言ったお前らのクラスに戻るわけないだろ?連れ戻そうとはするなよHR終わり」

 

戻って来た出久は恋人である轟と中庭でのんびりと過ごしていた

 

「お帰り出久」

 

「ただいま…戻ってきたぜ」

 

「普通科だからヒーロー科とは違う時間割なんだよね?」

 

「その時は待ってやるから安心しろ」

 

「良かった」

 

「仲が良いのは分かるが俺がいる事を忘れんなよ…」

 

「悪りぃ心操」

 

「居ることを忘れてた」

 

「お前らな…」(汗)

 

心操もいた事をすっかり忘れてイチャコラしていた2人は心操の存在を忘れていたので心操は呆れてしまったが冤罪がある前の2人に戻って安心して元クラスメイトが近づかないように警戒するのだった




心操人使個性洗脳(出久を信じてくれた友人)

出久が雄英に戻った後同じクラスになり内心喜びヒーロー科には行かず普通科で卒業して将来は出久のサイドキックになる夢に変わった。雄英に戻った出久に元クラスメイトが近づかないように護衛をしている。


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