魚人でいく!プリベル探訪! (ラッスンゴレライ)
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転生しました。(説明回)
諸君らは『魔法少女プリティ・ベル』通称プリベルを知っているだろうか。
昨今かわいい女の子が魔法の力で変身し、魔法や身体能力で戦う女の子の憧れともよべる魔法少女はかなり少なくなっただろう。プリキュアやおじゃ魔女ド○ミ、カードキャプターさ○らといった、可愛らしい女の子が時にかっこよく戦い、日常を過ごし、甘酸っぱい恋を送る。いわゆる正当派の魔法少女らは姿を消した。
今現在、というより歴代含めての魔法少女といえば、魔砲少女やQB、はたまたどこぞのサイトや、まじかるまじかる言ってる色々終わってる魔法少女やら、育成計画など、まともなもんじゃない。
そして、このプリベルというのがどちらに当てはまるのか、といわれると当然
そもそもの前提からして魔法少女がほとんど出てこない。くわしいことは語らないが第1巻に出ていたかどうかも怪しい。そのうえ、モブの命が某歌って戦う戦姫たちよりほどではないにせよ吹けば飛ぶ程度には軽い。
、、、と、訓練されたハメ民ならば容易に予想がつくかもしれませんが
この度、私、この、プリベル世界に転生いたしました。しかも、プリベルの中でも屈指の頭がおかしい奴らしかいない場所。
、、、、ルルイエに。
よくある転生トラックに引き潰され、気づいたときには魚人転生。某海賊王の世界の魚人とどちらがマシか背比べするほどのハードモードそれも恐らく、世界征服失敗からそれほどたっていない頃と見えます。
知らない方に簡単に説明しますとルルイエとは、
・南極の氷を全て溶かして地球を海で覆い世界征服しようとしたやべぇやつら(なお、何代目かのプリティベルに止められた模様)。
・その影響で人間界の裏側に存在すると言う魔界、その世界を四分割し対立している魔王とその国から蛇蝎の如く嫌われている。
・さらに、それによる迫害を魚人族に対しての人種差別であると平気な顔してさえずる精神がほぼすべての国民にデフォルトで備わっている。
・かつて世界をかき回した初代プリベルの敵に対して強い尊敬を抱いている。などなど、、、
上記以外にも素敵過ぎる特徴があり、国家的立ち位置や民族性、将来性がヘドロの方がマシな程度に詰んでいるというこの国の育児環境が日本よりまともなわけがなく、下の下ほどの家庭だった私は当然のようにスラムで生きることになりました。
、、、うん、まぁ、5年ほどの間雨風をしのげる場所があっただけましでしょう。生まれた直後に捨てられる可能性さえ十分にあったのですから。それに加えて、転生特典というのは確かに存在していたようでハードモード通り越してルナティック、というほどではないようです。特典は『魔力無限』でしょうか。出力は中の中が関の山ですが、持久力だけが段違いです。このルルイエでモラルと倫理を持っていると屍をさらすだけなので、強く生きていきましょう。
続かない。
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考察します(え、まだ説明すんの)
ただ、いつエタるかわかんない状態で変に感想返すのもアレなんで、返信はしません。ただめっちゃうれしいので感想ください。(乞食ッズ)
前話もそうですが、プリベル知ってる人にとっては虚無虚無プリンかも、、、
ここで、プリベルにおける『魔力』について改めて説明しておこう。そもそも、プリベルにおいて世界は3つに区分されている。
まず、人間界。ふつうの現代社会で、生活水準も転生前との差異はなかった、、はず。また、タイトルとなっているプリティベルは人間の守護者であり、原作の世代を含めて五代にわたり世界に危機が生じたときに覚醒するとされている。ちなみに、原作では初代を除く三人が先代先々代と連なって登場している。世界は危機に迫られすぎだろう。
次に魔界。負の思念が集まった場所で魔族は魔界から人間界へとやってくる。本来ならば、魔族は存在し続けるために人を襲って直接的に負の思念を集めることで形をとどめるはずだが、四人の魔王のうち、東の魔王とその国が人間界から負の思念を自動で集める装置を開発したことによって人を襲わなくともよくなった。魔族は別に生まれたときから悪意を持って人を襲うわけではないが、仕方なしに人を襲っている。もちろん、好戦的なのもいるが。
最後に天界。これは魔界とは逆で正の思念でできている。ここからは天使がやってくるが、天使は人間関係なしに魔族絶対殺すマンとウーマンで構成されている。戦力的に魔族側の方が若干高いうえ、人を襲う必要が前述の装置によりなくなったため、手出しはしてこない。
ここまで説明したはいいがプリベルの原作では魔力に対しての明確な解答は出ていない。人の生身には魔力が宿り、魔族は負の思念が魔力に繋がることからドラゴンボ○ルの気やハ○ターハ○ターのオーラのようなものであることは推測できるので、精神力の塊のようなものだと考えればいいだろう。
さて、であるならば、『魔力無限(仮)』というのは絶対に
では、なぜ私は『魔力無限(仮)』等と言う特典を持つのか。つまるところそれは
おそらく、その解答がこの特典なのだ。異世界の負の思念を魔力として独占する。魔族は数多く存在し、その全てにリソースを割いているなかで、一人が世界ひとつ分の魔力を用いる、、、つまり、世界すべての国家予算にくわえ、家計、企業全ての資産を個人が保有している状態が私なのだとすればそれは、もはや『無限』だろう。しかし、太平洋の水をバケツで汲み上げることが不可能なように、出力の足りない状態では宝の持ち腐れだ。プリベル世界には戦術兵器レベルの個人が大量に存在するため、火力の心もとなさは否めないでしょう。
とはいえ、それは原作開始に到達したときの話。現在は海魔族(魚人の正式種族名)が世界征服に失敗して少したった程度の時期で、プリベルは二代目のはずです。原作開始までとは言わず、出ていけるようになればすぐにでも出ていってやりましょう。
それまでは力をつけ、生活基準を整えていかなくては。
続いたら次から生活させますかね。
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生活します
初投稿なのでよくわかりませんがお気に入り登録者がいてビビります。気ままに書きますのでドゾ
さて、プリベル世界に転生してからというもの、私が真っ先に行ったことは戦闘手段の確立だった。しかし、それには致命的な欠陥があった。
魔力自体は無尽蔵(推定)であるものの、出力が並みよりは上程度でしかなかったのだ。前提として、プリベル世界では魔力が無限にあるのならばほぼ敗けはない。魔力と出力は基本的に対比しており、魔力を貯蔵していれば、それだけ火力が上がる。しかし、私は元々が異なる。特性として魔力を異世界から取り出していると仮定すれば、パスのようなもののサイズが圧倒的に足りていない状況なのだろう。ダムの容量いっぱいの水があったとしても、放水するときの放出口が水鉄砲では、使えるものも使えないのだ。
そして、これはあるひとつの大きな問題に到達する。
つまるところ、火力が上がらないために上級以上の魔族を倒すことができないのである。魔力とは兵器であり防衛手段とも言える。それは障壁であったり、再生能力であったりと様々だが、基本的な上級魔族、天使、魔王ともなれば、そもそも中級の攻撃なんぞ欠片も効かないのだ。無限に弾をうてるパチンコでは空母は倒せないのと同様だ。
解決策としては存在するものの、現在は生まれているかも不明であり、独学で可能かさえわからないために省略する。
加えて述べるが、別に中級魔族が弱いわけではない。もちろん人括りに中級魔族と言ってピンキリではあるものの、魔王クラスを倒せるものも存在する(当然、カマセのように雑に倒されるものも存在するが。)ため、街の喧嘩自慢や用心棒程度には、到達できるだろう。
そのうえ、海魔族には原作において一般市民内に上級魔族が描かれている描写はないため、ルルイエにいる間は警戒のみで十分だろう。
ちなみに現在の攻撃手段は魔力を腕に込めて殴るだけである。野蛮人かな?幼女であるためにリーチが足りないものの一撃で殺されさえしなければ魔力による再生が間に合うのが今現在チートによって扱えるメリットで最大のものだろう。痛みとは生命に対する危険信号であるために絶対に死なないなら痛みなど感じない。ゾンビアタックは世界を制する。(粉微塵にされなければ、の話だが)
戦闘がしばらくは問題なくともどうにもならないことがわかったところで、まだ問題が存在した。つまるところ、生活基盤が塵以下なのである。
ルルイエは主に漁業のようなものを行って生活しなければ生きてはいけない。周りが海に囲まれているためにそれ以外に食材を調達する術がないのだ。もちろん、海魔族というだけあって、水中でならば存分に動くことが可能であり、魚を獲ることもそう難しいことではない。しかし、ルルイエとはルビにドブやゴミとつけても全く問題のない掃き溜めである。そんな中でまともに働こうとするものがいるだろうか?当然、否である。そこらへんの
では、多くの力の無い海魔族はどうしているかと言えば、他の地方、、、主に東の魔王が治める地域に向かって飯をねだるのである。なぜ東なのかと言えば、それは東の魔王領が人道主義者や慈善団体で溢れているからである。『泣いてねだればかってにただ飯を食わせてくれる筋金入りのアホ』と裏で言われていることも露知らず、慈善事業と息巻いて飯を持ってくる姿は哀れとしかいいようがないだろう。
さすがにまだ性根がまともな日本人である私は自分でなんとかできる範囲であるのに人に頼るようなことはためらいがあるし、精神的なHPを保つためにも慎んで遠慮させてもらった。
さて、話を戻すが衣食住自体は最低限なんとかなっている。すむところは今のところ問題なく、そこらのチンピラどもには負けはしないためだ。
とはいえ、三食魚にボロ布纏って喧嘩をして過ごしあばら屋以下の場所に帰ると言うのはあまりにも精神にクる。ルルイエにいても進展があるわけでもなく、いずれ滅ぶことが確定しているためとっとと自立したいものだが如何せん戦闘力が足りていない。
うーん、じ、次回は修行回目指しますんで!許してくださいなんでもしまs((殴
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施行します(強化回)
今回も暇潰しにもなりませんが、ドゾ
結論から言おう魔力出力そのものをあげることができない状態でどうすれば火力をあげることができるのか、つまるところ、貯蓄を行ってしまえばいいのだ。現在は垂れ流しになっている魔力を普段からある場所や物に保存し火力をあげたいときに用いる。
これは原作の中級魔族リカルドをモチーフとした技になる。彼は一日に一度魔王クラスにダメージを与えるほどの強力な銃弾を作成することができる。恐らく種族的な能力だろうが魔力を体に込めること自体は誰にでも可能な技術であるために打ち出すのは無理でも貯めることはできるだろう、という発想だ。
しかし、この方法には欠点が存在している。つまるところ、魔力を保存する方法が存在しないことと魔力を保存できたとしてどうやって扱うかが不透明なことだ。基本的な魔族ができることとしては体の一ヶ所に魔力を込めて相手を攻撃することが挙げられるが、私の場合ブースターとしての出力と強化に当てる出力が貧弱すぎてまともな攻撃として用いることができないのである。
火力が出ずに防御に阻まれるか、機動力に欠けかわされるか。
魔力を魔力のまま保存する方法は魔力タンクのようなものが存在しているが原作上では成人男性が抱えるほどの大きさで持ち運びには向いておらず、そもそもそんなものを持って戦闘ができるとは到底考えられない。
両者とることができないため、まさしくあちらが立てばこちらが立たぬ、と言えよう。
他にも方法はあるものの実行が不可能もしくは非常に困難であったため結果としてはリカルドのように魔力を溜め込む方法を用いることにした。
さて、前述の溜め込み方という問題がまだ残っている。リカルドは卓越した狙撃の腕を持っていたがゆえに弾丸として生成することができた。しかし、私の場合武器をまともに扱うことすらも怪しいのだ。
魔族は基本的に存在してから姿が変わることがない見た目30代の精神年齢7歳や11、12歳ほどの30代が当然のように存在する。そして、私の見た目はどう見ても2桁に届かないほどだ。そのなりでまともな武器を扱えるとは到底思えない、ということである。
そこでとにもかくにもリーチを欲した私はある考えに至った。それは原作にも登場し、明らかに非効率であるにも関わらず何度も登場しなぜか多くの戦果をもたらしている兵器であり、日本の裏側、東魔王軍が将来産み出すことになる無駄に洗練された無駄すぎる謎に無駄でない兵器
_________________ガン◯ムである。
しかし、先も述べたようにガ◯ダムは実際の兵器としては欠陥であり、同じ技術を用いた近代兵器の方が有用である。しかし、魔力無限でリーチが足りず魔力を溜め込む方法としてはかなり良い手ではないだろうか。
もちろん、実際にガンダ◯を作ったり、するわけではない。魔力で形作ることは可能なのかもしれないが純粋に無駄であるし、魔力タンクでもある以上常に近くに存在する必要があるのでデカブツをおくわけにもいかない。故に、作るのはガ◯ダムではなくアイア◯マンもしくはサ◯スということになるだろう。
とにもかくにも試行してみなければできるものもできない。一度実践してみると魔力を外に出して固めることは容易に可能であるようだ。魔力が防御壁になり、戦闘状態がマシンティックな魔族がいたことからもある程度予想がついていたことである。そして、魔力の源が負の感情であるためだろうか、その色は真っ黒に染まっており全身を覆ったその姿は言うなればアク◯ルワールドのブラッ◯ロータスに真っ当な四肢がついている、とでも表現すべきだろう。残念ながら女性らしい起伏と言うのはどう施行してもむずかしそうだが。
それはともかく、もとが己の魔力であるがゆえか考慮していた魔力の保存に関しては問題無いようだ。攻撃用やブースター用にスロットをわけて魔力をためることは可能だろう。しかし、魔力の操作技術が未熟であるためか魔力量の問題なのか、リカルドが20の弾丸を所持するところを3つしか貯め続けることができなかった。それ以上のスロットは急速に魔力が抜けてしまうのだ。それでも攻撃、機動、防御に当てられるだけマシだろう。十分すぎるほどのパワーアップだ。
これによって私はリーチと火力、移動手段を手に入れたことになる。しばらく魔力をためた後、この
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思考します(強化説明回)
さて、新技を開発したところで時系列の確認を一度行ってみよう。
まず、現在は二代目プリベルが海魔族の行った『南極の氷全てをとかして地球を海に沈める』という計画をそしして3年ほどだ。そして、私は最低でもあと2年でこの
というのも、あと2年で3代目プリベルが活動を行う、、はずなのだ。『はず』というのは、代々魔法少女プリティベルというのは人間界の危機に反応して覚醒するのだが3代目の時だけは何も起こらなかったとされている。尤も、「起こらなかった」のではなく、3代目が「起こさせなかった」というのが正しいのではないかと作中ではされていた。まぁ、それ自体には問題はなく、問題と言うのはつまり、何も起こっていないがゆえに明確な時期が定かでないのだ。
わかりやすい活動の軌跡や痕跡がないとも言える。
そういうわけで、確信を持って言えるわけではないが原作のキャラに会える可能性があるならば一度あってみたいと思うわけで、それまでに多少の戦闘力はみにつけなければならない。
以前作った魔力でできたパワードアーマーは私の少ない魔力を常に注ぎ込み続けることで強化されるため、時間があればそれだけ強力な装備となる。今のところ十分なリーチを得るのに必要な魔力はおおよそ3日分であり、それ以降で火力、機動力用の魔力を溜め込むことになるため、一度装備が破損すればしばらく戦えないことになる。魔力を溜めるスロットは三つだが防御、火力、機動のために埋まっているため、非常用の魔力にかける余力がない。
あらゆるものに使用可能であるからこそ、リソースの分配が難しいのが魔力であり、結局必要なのは取捨選択だろう。
幸い、魔力を回復に用いた泥沼戦ならこちらに分があると言えるがドラ◯ンボールのベ◯ータが行う王子連打が格上に通じないように、火力がなければ話にならず、泥沼になるのは大抵格上であるため、どうしようもないだろう。また、回復するとはいえ行動の阻害は十分にあり得る。ようするに『殺せないなら殺さなければいいじゃない』理論である。鎖で繋がれでもすればその時点で試合終了なのだ。素の火力がない以上、少し壊れにくいくらいの檻で魔力を消費させられ続ければ脱出は不可能だろう。
これらの理由から、私に必要なのは戦闘回避、および安全確保である。もとから原作キャラの中にはあまりにも強すぎる人たちがいるため進んで敵対するつもりはなかったが一層警戒しなければならないだろう。
また、私は中級程度の魔族だが、パワードアーマーには、あり得んくらいの魔力が詰まることになるため、魔力を感知できるキャラにはわりと特効が入っていることも難点だろう。
多くの難点を抱えながらも、私がまともに生きるために最低限の自衛力は必要なのだ。
三代目プリティベルはともかく、四代目プリティベルの世代に起こる災害は明らかに、私や他の魔族を害しうるので、子細はいずれ語るが対策は必須なのである。
話を変えるが、もっとも緊急性の高い予定として、近いうちに一度、東魔王領に向かうことを計画している。控えめにいって海魔族の世間的地位は文字通りの海の底であるため、今動けば中々の目に遭う可能性が高いものの、人間界に行く方法も含めて情報を集める必要がある。
それこそ周りの海魔族に聞けばいいものかもしれないが、まともな情報が手に入ることはないだろうから、多少でもましな方に向かってみるべきだろう。
なんとか、まともな会話が可能な人物がいると助かるのだけれど、、、、
話が進まない進まない。
次回、初めてまともに他の人物が出てくる、、かも知れない(会話文って難しいよね)
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来訪します(戦闘するってよ)
「来てみたはいいが、やはり金がないと言うのはシビアだな。」
ルルイエから東魔王領へとやって来た私は、町を歩きながらにそう呟いた。なんといってもルルイエの海魔族、それも掃き溜めにいるような者たちが金などと言うものを持っているはずもなく、そんな奴らの中をボコって生活してきた私もまた無一文であった。
「こんなことなら、魚の何十匹かも持ってくるべきだったか?ただ、漁業権がどうなってるかもわかんないしなぁ。」
下手なことをして捕まるのは勘弁なので、明らかに浮浪児のような格好をしている私に向けられる嘲りや憐れみ、海魔族であるからだろうが、冷たい視線を含んだそれで見られるのはなかなかに堪えるところがある。
そして、この東魔王領は原作中では日本を元としただけあってかなり治安がいい。しかし、それもいまから10年以上未来の話、未だ3年前の災害、その元凶である海魔族への恨み辛みと言うものは残っているようで、その海魔族の私が人通り少ない道へと迷い込めば絡むやつのひとりやふたり、いないはずもなく、、、
「嬢ちゃん、お前、海魔族だろう?」ほれきた。
ふたりの中級魔族、それも服が草臥れていることから浮浪者だろうか?苦しい生活の中で、
「ええ、そうですが、、」
とはいえ、私はあくまでよそ者、明らかにこちらを害そうとしていても、手を出すことは難しい。
「いやなに、こんなところに小さい嬢ちゃん一人が、それも海魔族の嬢ちゃんがいるだろ?優しい俺たちが広いところに送ってやろうと思ってな。」
ゆっくりとだが、男たちが近づいてくる。抵抗されるとは欠片も思っていないようだ。
「いえ、道ならわかりますので、、、」
そう私が言ったかどうか、彼らは私へと飛びかかってきた。
さて、ここでいうのもなんだが、魔族とは人の負のエネルギーの塊のような輩である。そんな奴らがちょうどいい相手がいるのに襲わないなどと言うことがあろうか?
実はこの答え、是なのであるなぜかはよくわからないものの、魔族にも善人、悪人は存在しており、いってしまえば人間らしい。天使ももちろんそれは変わらず、ふとしたときには精神エネルギーから生まれたとは思えない程度に人間と変わらない。つまり、この男たちは、魔族という種族だから暴力的なのではないということがわかってもらえるだろう。そして、私は実力差がわからず、10を聞いても2か3わかる程度の要領しかもたない
ついでに私はセクハラは嫌いだ。
掴みかかってくる男たちの好きにさせれば録な目に遭わないだろうことが容易に見てとれた私はしゃがみこみながら足に魔力を込める。出力が心もとないとはいったもののそれは原作軸の文字通り化け物の尺度での話、残量を気にせず使える私は、中級魔族でも上位の性能が実質的に出せる。
リーチとストライドはないものの小さな体と機動力で脇を抜ける。ふたりが振り替える前にひとりの男にドロップキックをかました。小柄とて侮るなかれ、重さが20キロもあればあたれば大の大人にでもいいのを食らわせることは可能なのだ。
盛大に倒れ込んだまま起き上がらない仲間を尻目にもうひとりが激昂して殴りかかってくる。腕に出せるだけの魔力を込めて相手の拳に打ち付けた。クロスカウンターでもできればよかったが、あいにくリーチがない。とはいえ、魔力的に上回った私の拳は相手に確かなダメージを与えたようで、砕けた感触が伝わってくる。当然、そこまでの魔力差がないため、私にもダメージが入るが、そこは魔力無限、体内に満ちた魔力が即座に傷を治した。
そうして目の前には拳を抱えうずくまる男、耳にかすらせるように足で地面を踏みしめ
「で、いくら出しますか?」
そう冷ややかな目で私は男に視線を投げるのだった。
あ、主人公が勝てたのはスペックチートと不意打ちですね。真正面から戦っても、幼女の体じゃさすがに無理です。
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目標を見つけます。(引き続いて戦闘回)
ってか、プリベルとはいえ、民間の職業的な法律とか書かれてるわけないんですよね。
というわけで、どうぞ
「おじさん、串焼き一本ちょうだい。」
ロリコン変質者からの慰謝料をもらった私は屋台で買い物をしていた。やはり、こういったジャンク品は雑な食べ歩きをしてこそ美味しさを感じられる。
ちなみに、多少多少教養のある魔族たちは海魔族だなんだと差別したりしない。やばいのはルルイエ出会って、他の地方の海魔族はまともな暮らしをしている。フェミニストやヴィーガンと同じだね。
そういうわけで、金を盗んだだとかということを指摘されたりはしないのだ。もちろん、
とはいえ、とがめられないからといって
というわけで串焼きのおじさんに世間話がてらアルバイト探しを伝えてみると、
「最近は海魔族はどうにも煙たがられるぜ、嬢ちゃん。肉体労働ならあるかも知れねぇが、キツい、汚い、危険が揃ってやがる。一応、漁ができるなら役所にいってみりゃどうだ?」
「なるほど、これでも故郷では多少漁を手伝っていたので、聞いてみようと思います。」
「あぁ、そうするといいさ。役所の場所は、、、」
と、そんな話を聞かせてもらい、優しい強面のお兄さん(なんでも、年は18らしい)という、ラノベに出てきそうな人物を流しながら、役所へと向かった。
______________
結論から言えば、漁をすること自体は構わないそうだ。とはいえ、職業人口もそれなりにいる現状、所詮個人となる私では、小遣い稼ぎになるかどうかといったところだそうな。
しかし、人間界の海はともかく、魔界の海は危険度が比ではないそうだ。そもそも、海にはルルイエ産の
それは私にとっては福音と言えた。なんといっても海魔族、ただの雑魚ならばなんの問題もないのである。ライバルの少ない海というのは、なかなかよいものなのではないだろうか。
役所でそういった基本事項や注意事項を聞いたのち、ひとまず金銭の目処がたったか、とも、せっかくの転生、あきらかな不遇の生まれでも、漁だけをして生きていくのもいかがなものか、原作追いくらいはしてみるべきだろうか?、とも考えて歩いていると先程見た懐の寒そうな顔の輩がふたり、
「おい、クソガキ、面貸せや。」
そう私に言葉を投げてきた。
何か言い返そうと口を開こうとするが、なにも言わぬうちに踵を返して、男たちは歩き出す。当然、私がいく必要性はまったくないし、連れていかれたとして向かった先にいるのは大方報復のための大人数だろう。
反対を向いて去ろうとしたとき、私は除け者魔族たちの集会を思い出した。
______魔族自由同盟、
おそらく、いまだ存在していないだろうこの集団はいずれ人間と同じく社会的になっていく魔族らの爪弾きものたちが集まった集団、腕っぷしの強さがものを言うあそこは物語の最序盤にしか出てこないものの、そこに所属するのは悪くないのではないだろうか?
男たちについていけばアウトローは多くいるだろうし、喧嘩ならば最悪パワードスーツを身に付ければ敗けはしないだろう。
頭の中で採算をつけた私は男たちの後ろをついていく。裏路地にでて少し進めば、工業団地の空き地に出た。そこには大勢の仲間たちが、、、いなかった。
いるのはわずかに一人だけ、それも女性であるようだ。
「あんたら、こんなガキに負けたの?」
女は言う。
「「は、はい。」」ずいぶんと弱気な様子の男たち
「見たところ、大した魔力も無さそうだし、あんたらずいぶんと嘗めてかかったみたいね?」
「いえ、そんなことはないんですが、、、」
「いいわけはしなくてはいいわ、ちょっと!そこのガキ!」
コントを始めたかと思えばいきなりに怒鳴り付けてくる。
「このバカどもが吹っ掛けたんだろうけど、いちおうこれでもアタシの連れだ。ケジメつけさせてもらうよ!」
そう言うや否や女は殴りかかってくる。とはいえ、素早いわけでもなければ魔力が多いわけでもない。なにがしたいのかわからないまでも迎撃の構えをとった瞬間、女が
その瞬間、後ろからの打撃、あきらかな不意打ちをくらい体制を崩すと、そのまま蹴飛ばされた。
「あはは!亜空間能力者は始めてみるのかい?ガキ!」
亜空間能力者____つまるところ瞬間移動のようなもので別の空間に入り込み高速移動を行うことができるという能力を持つものの総称である。出てきた瞬間にカウンターを行うか亜空間ごと探知を行うしか察知し、攻撃する方法がないため、喧嘩すべきでないものとして挙げられるかなり強力な能力だ。
その利便性は果てしなく、スラムや裏路地で燻るような人材ではないのだが、問題はそんなことにはない。
つまるところ、この試合は不毛につきることが確定したのだ。
今の打撃の感覚だと、
2時間ほどサンドバックになったあと、私の前には魔力も体力も底をついた女が地面を這っていた。
ちょっと中途半端かもしれませんが、ひとまずこれまでで。あ、感想読ませてもらってます。大変励みになりますのでじゃんじゃんくださいw返信につきましては、気が向いたときに書くかもしれません。
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目標を決めよう。
地面に這いつくばる女と、それに駆け寄る男たち、疲労困憊、満身創痍の彼女と、息一つ切らさぬ私は客観的にはどちらが被害者かわからない。さらに言えば、私は買い間俗だ。どのように見られるかは察せられる。
そんなわけで、手早く帰ろうとする私を女が呼びつける。
「おい!待ちやがれクソガキ!」
明らかな敵意をむき出しにした彼女は私を睨み付ける。当然と言えば当然と言えるだろう。どうみたところで、私はただサンドバックになっていただけなのだから。
勝手に暴れて、勝手に疲れて、そして襲っていた相手がただ帰ろうとしているのだから黙っているわけにもいかない。
しかし、私は睨み付けてくる女を一瞥してから踵を返し、さっさと走っていった。魔力も録に残っていないうえ、常に動き続けた女は立ち上がることもできない。
悔しげで恨めしげな視線を背中に浴びながら私は去った。
_____________
喧嘩の後、遅い時間になっていたために私はルルイエへと帰還した。今回の観光では課題と目標が見つかったと言えるだろう。
まずは、圧倒的なまでの火力不足である。亜空間能力者と喧嘩してまともに戦い、削り勝てるだけでも十分ではあるが、それも今だけの話であって原作までいけばヤ◯チャなみに置いていかれることは確かだ。
魔力の貯蓄は明らかな強みに成りうるが、殺され続ける
つまるところ、、、
『悪いことと言うのはできないようにできている。』
そう結論付けるしかないだろう。よって、原作との敵対は論外といっていい。勝手気儘にいきると言うのは大変に難しいことなようだ。
さて、その上で目標設定を行うことにしよう。
基本的にプリベルという作品は転生者が乱入してはいけない作品であるといっていい。未来を知っている人物が
、それもラスボスの攻略方法を知っている人物がでてくれば下手すれば短編にもならないような密度で話が終わってしまう。それは望ましくない。
また、プリベルは普通に物事の順番が狂ったり、原作キャラ一人の志望や生存で詰みルート向かう可能性がある。基本的には原作介入などと言うのは論外に近い。つまるところ、私が楽しく生きるために行うことは
『ナイアルラトホテプ陣営からの原作介入』
が、もっとも理想的と言えるだろう。
プリベル作品の事件の8割ほどの黒幕である彼?彼女?がわに介入し、世界をかき回すのを間近でみる。それはきっととても滾るものであるはずだ。
原作への介入、主人公側との敵対。両方やらなきゃいけないところが、転生者の辛いところだな。
しかし、そのためにできることはまだ少ない。いずれ明確にやっくるそのときのために私はある原作キャラに会いに行くことを決めた。
ついに次回!原作キャラに会うかも!
それではみなさん!よいお年を!
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