貴族たちのセックスライフ (浅見智幸)
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紹介1話

 新聞や週刊誌などで世間の雲行きが怪しくなり執筆を急ぎました。
 先をこされちゃったかな?

 構想を練ってはいたのですが、なかなか巧くまとまらずにいました。
 この度、乱雑ですが投稿させて頂くこととなりました。

 内容、登場人物の設定に置いては、フィクションですから想像は自由ですので、妄想逞しく読んでいただければ思います。

 なお、セックス描写に置きましては乏しく思いますでご了承を。

「たぶん、こうだったんじゃないか?!劇場」



 18歳になった秋ノ宮真子(あきのみや まさこ)は桜ノ宮高等部を卒業すると、宗教系の財団が経営している大学へと進んだ。

 

平均的な身長に長くて黒い髪。

世の男性を魅了してやまないのが、彼女のくちもと。

 

一般的にはアヒル口と言われ、口角が両脇にキリッと上がりなんと可愛らしい口元。

これで、ニコッと微笑めば世の男どもは秒殺となろう。

 

スキーとピアノが趣味で、スキーは高校の時から達者で有名なスキー場へ頻繁に出かけていた。

 

見た限りでは、膨らみの豊かさが巨乳とは言い難いが、表面上は遜色ない。豊かな乳房は性的な感度も良さそうだ。

 

 そして、うしろにプイッと突き出た丸い臀部。

 つい、手が出そうになり、こらえるのに一苦労すること請負だ。

 

朝、目覚めれば付き人がウザい。タオルを持ち、洗面が終わる真子を今か今かと、手ぐすねをひき待ち構えている。

 

朝食なども4~5人のお手伝いさんが真子を取り囲む。

 

両親との会話がスムーズに運ばれる気配は微塵もない。

そんな中での和やかな一幕

 

「アナタ・・・ご飯が・・・」

 夫人の紀子(のりこ)から言われ、鼻の下に蓄えられているどじょう髭をあたる主人は文雄(ふみお)。

 

「あっ!・・・こんなところにご飯ツブが・・・・・・」

 

アッハッハ

 吹き出す家族に、口元を手で覆い、懸命に可笑しくもある、笑いを堪えている使用人。

 

「お嬢様。お迎えのお車が・・・・・・」

 玉砂利が敷かれた車寄せに待機している黒塗りの乗用車は高価すぎて、その日の糧に困っている庶民には手が届かない。

 

「ばあや・・・ココに・・・・・・」

 耳打ちをする真子。

 

「滅相もございません真子お嬢様。そんな事を言われますと・・・ダンナ様が・・・お慎みください」

 

「世間ではおとう様の事を・・・・・・」

「いいえっ。なりませぬ」

 

 家庭では自由奔放な現代娘の秋ノ宮真子。

 

 一方で、大室(おおむろ)家では。

 湘南ボーイとして名をはせている大室圭司(けいし)は、小学性の低学年の時に地方公務員だった父親の敏和(としかず)を失い、以降は母親の佳子(よしこ)に育てられ勉学にいそしんできた。

 

 世間一般で言われている母子家庭である。

 

 ホワイト系の色合いのカジュアルな服が似合う、甘いマスクをした好青年であろう。

 

 特に股間のモッコリが美味しそう。

 

 その甘いマスクで、彼の趣味であるピアノでジャズなどを奏でられれば、世の女性方もウットリとなり、胸をときめかしメロメロになることは必至であろう。

 

 母子家庭ながらも、大室圭司が西ノ宮真子と同じ大学に進学できたのは、ひとえに母である佳子の才覚によるところが大きいと、世間一般ではよく言われている。

 

 つづく

 




 いつものように
 叱咤、感想をオネガイします。

 執筆の糧にしたいとおもいますので。


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出逢い 2部

 梅雨も明けたというのに、連日の雨で気分も湿りがちになる、憂鬱な日々を送っていた大室圭司(おおむろけいし)。

 

「大室圭司さん少しお時間頂けますか?」

 帰ろうとする圭司に、1人の女子大生が校舎の退場口の前で声を掛けた。

 

「ああぁ、それはいいけど、なに?」

 女子大生から、いきなり声を掛けられた圭司は、怪訝な表情をみせながら驚き戸惑いを覚えたようだ。

 

 どんよりと重い天候のせいなのか、少し不機嫌な雰囲気で応対してしまった圭司。

 

「ありがとうございます。私、教養学部の秋ノ宮真子です」

「そうなんだぁ。秋ノ宮さんね。丁寧なあいさつをありがとう」

 

「仲間から真子と呼ばれていますから、大室さんもそのようにお願いします」

「そうかぁ~。なら真子ね、それで用事は?」

 

「はい。私は大室さんのことをいつもグランドの隅から眺めさせていただき、いつもステキな方だなぁと思って・・・」

 

 今まで圭司を見つづけてきた真子は、こんな事やあんな事があったと一気に話し、今日まで自分なりに考え、圭司に声を掛けた。

 

 これが秋ノ宮真子と大室圭司の出会いだった。

 外見からはそぐわぬ真子の強心臓。これも大室圭吾を慕う余りだったのだろう。

 

 嬉しさと恥ずかしさが入り混じった複雑な想いで、圭司は少し冷たく返事した。

 

「それで何?」

「彼女ではなく、お友達として今日から付き合って欲しいです。・・・できれば、妹のようなフランクなお付き合いを・・・」

 

 好きだけど・・・。

 彼女ではなく、特別な女性としての立場を認めて欲しいと言う真子。

 

 真子に特別目立つような可愛さはない。かといって派手さも無く、ごく普通の女子。

 大人しい感じが真子の第一印象で、変わった事を言い出す面白い子だと圭司は思った。

 

 驚いた顔をみせたが、丁寧に対応してくれた大室圭司。

 少し冷たい言い方をする人だが、本心からでは無いような印象を受けた真子は少しも驚かなかった。

 

 話はちゃんと聞いてくれるし、今まで見てきた通りの優しい人だった。

 真子の唐突な呼びかけにも、真剣なまなざしと態度で接してくれた圭司。

 

「なら、真子は今日から特別な友達で、妹分だな」

「ええ、大室圭司さん。それでお願いします」

 

 真子の事を何一つ知らない圭司は、色々なことを教えて欲しいと、その日は真子が差し出す傘に入れてもらい、2人で話ながら帰った。

 

 圭司の肩が、小さい傘のせいで濡れていた事を気づいていたが、何も言えなかった真子。

 このようにして、真子と圭司の交際は始められた。

 

 交際が順調にスタートし日々が重なられていった。

 そして、急にオトコらしくなった圭司。

 

「真子。大室圭司さんって、親しい彼女がいるんだよっ!知っているの?」

「勿論。知っているよ」

 その、彼女の存在は真子の耳にも届いていた。

 

 噂によれば、大室圭司は親しい彼女と肉体関係に陥り、交際していると学生間ではもっぱらだった。

 

「噂だと、私立の超有名な大学らしいよ。何でも一流企業のお嬢様だって」

「そうだよ。何回も圭司さんと彼女が連れ立って歩いているところ見かけたよ」

 真子は何かを深慮するように重い口を開き、友達と話していた。

 

「それでいいの?彼女さんがいても」

「私は、大室圭司さんのカノジョでもないし、単なるガールフレンドだから・・・・・・」

 

「それじゃぁ~。日陰の女じゃない?」

「私はそれでお願いしますと、圭司さんに言って今まで仲良くしてもらっているの」

 

「ああぁぁ~。ワタシの友達は、先輩の愛人かぁ~」

「やだぁ~。愛人なんて、圭司さんに迷惑よ」

 

「ああぁぁ、真子は完全に愛人の発言だねぇ」

 

 真子は友達から愛人、愛人と言われ、ののしられているようで複雑な心境だった。

 

 確かに彼女がいる男性とつきあう真子。奥さんがいる男と付き合うようなもので、結婚していたら不倫のそしりは免れない。

 

 つづく



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ゲレンデで燃える夜 3話

「お~い、圭司。彼女をさっき講堂に行く通路で見たぞ」

「ああぁ、真子のことかぁ~」

 

「そぅ、真子ちゃん。しかし、目立つ子じゃないけどよくみると相当可愛いよな」

「そうかぁ~。真子が・・・かぁ~」

 

「お前ぐらいだよ。真子ちゃんをそんな風に言うのは」

「俺は別に彼女がいるし・・・」

 

「えっ!真子ちゃんてぇ、お前の彼女じゃないのっ!?」

「ああ。特別なガールフレンドで・・・妹みたいなやつなんだよ」

 真子の事に関しての話しはここで止んだ。

 

 始まったのは大室圭司の彼女と言われている女性の話題。

 

「圭司。俺にもその真由美という女性を紹介してくれないか?」

「俺よりも真子に聞いてみろよ。アイツも仲良しだから」

 

 真子が真由美と偶然にも知り合ったのがスキー場で行われたイベントの場だった。

 

 幾重にも男性人に取り囲まれ、物おじせずに笑顔をたずさえている女性。それが大空真由美だったのだ。

 

 その席に同席していたのも大室圭司。

 

 3人は会うようにしてあっていたのだ。

 真由美に大室を紹介したのも真子。

 

 当時の真子は、淡い恋心を圭司に抱いていたのだが、彼女にしてくれなくてもいいと圭司に言い、交際を迫った以上は言い出せなかった。

 

 その日の夜。

 予想外の大雪が降り続き、帰る予定の者まで帰れなくなり、バンガローに一泊するようなった。

 

 予想外の宿泊客であふれたバンガローに準備されている寝袋は少ない。

 真子は寝袋を持参していたので難を逃れたのだが、圭司と真由美が一つの寝袋に同衾するようなった。

 

 当初は3人で楽しく会話をしていたのだが、スキー疲れから睡魔に襲われた真子。

 

「圭司、秋ノ宮さんとは何かあるの?」

「ただのガールフレンドだよ。妹に近いね」

 そういう会話が、真子の耳に飛び込んできた。

 

 真由美の動向にきづいた真子は2人が入っている寝袋を見た。

(いやだぁ~)

 

 もぞもぞと不思議な動きを見せているのは位置関係からいって、真由美の足。

 複雑に圭司の足に絡ませている様子。

 

「ねぇ圭司。北国では素肌と素肌をくっつけ合って寝たほうが、暖がとれ温かいらしいよ」

 微妙に動いている圭司の瞳。

 

 寝袋の合わさったファスナーが下がって行けば、夜目にも分かる真由美の白い肌に豊かな乳房。

 雪の光に照らされた室内は意外と明るい。

 

 再び、首付近まで上げられたファスナー。2人は抱き合い唇を重ねている様子。

 

 真子が周りの寝袋を見れば、同衾している男女は似たりよったり。大差ない光景があちらこちらにある。

 

「あっ・・」

 小さな声が上がれば、圭司の体が真由美の上にあるように見受けられる。

 

 しかし、寝袋のなかでの性行為は、行われたにしろ確認のしようが無い。

 聞こえてくる声だけで判断すれば、全員が性行為に耽っているように見受けられる。

 

もこもこ

 と、蠢いている2人の腰ぐあいからすれば、間違いないだろうと推定される。

 

 他人の動きだけで想像がつく真子も処女ではなかった。

 そして、圭司と真由美の動向に気を取られ、睡眠が遅れた真子。

 

 みんなの声が止んだところで、真子もやっと眠れる時が来た。

 

 真子の体は意思がないところで向きを変えられていた。

「あっ!」

 気が付けば隣の男性から寝袋のファスナーが下ろされ、筋肉質の腕が入りこんでいる。

 

(イヤ~ン・・・ヤメテよぉ)

 

「彼女。叫びたかったら助けを呼びなよ」

 脅迫してくる男性。

 

 真子にも声を上げられない状況が有った。

 

 ふしだらな行為を覗いてしまった下半身は、真子の物であって真子のものではなかった。

 男性経験がある真子の淫部からは、大量の体液が染み出してきていたのであった。

 

「な~んだ。おとなしい顔をして・・・もう、こんなに・・・・・・」

 節くれだった指が、真子の淫裂を分け入って侵入してくる。

 

 真子は助けの声を発する前に手で口を覆い、自ら声を妨げたのであった。

 

 男性のイチモツを迎える準備も整っている。

 自然とピクピクとうごめく真子の腰も、真由美以上に淫乱だった。

 

「あっ・・・」

 次に真子が声を上げた時は、コンクリート並みにかたく膨張した男の肉棒が侵入してきたときだったのだ。

 

(あ~あ。・・・・・・いれられちゃった)

 

 思い切り突かれる真子の、華奢な腰はお嬢さんの腰。

 

グイッ、グイッ

 

 めくるめく快感を味わいながらも、気丈な真子は周囲に目を走らせ、寝ている者の様子を探っていた。

 

「あっ。イキます」

 雪国は夜明けが早い。

 

 細い声でオーガズムを訴えるころには、白々と夜が明けようとしていた。

 

 つづく



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女だけの密会 4話

 圭司の彼女と言われている大空真由美から真子のもとに、内緒で会いたいとメールが届いた。

 

 今まで、圭司を含めた3人で会う事は有ったが、真由美と2人だけで会うというのは初めてだった。

 

 隠し事は褒められたことではないが、一度真由美と会い話を聞いてからでも、圭司に打ちあけても遅くはないと思い、真子は待ち合わせのコーヒーショップに向かった。

 

 通りを歩いていると、真由美がコーヒーショップで待っている姿が見えた真子は安堵した。

 

 コーヒーショップと聞いて気軽に来た真子だったが、いざ店内に入ろうとすれば、大きな門をくぐり、更に広いガーデンの中を通り抜け、テラス席がある高級レストランだった。

 

 通りに面したテラス席だけが真子の目に止まっていただけだった。

 

 入口には帽子をかぶったドアマンが1名立っており、来店を告げれば広い窓がある明るい奥の席に通された。

 

 高級感あふれるコーヒーショップに通される通路を歩いている真子は、奇異なものでも見るように店内の様子をうかがっていた。

 

 イスに腰を下ろしていた真由美は、ボーイに連れられ、やってくる真子を見つけると、小さく手を振って笑顔で迎えようとしていた。

 

 高級そうな洋菓子がいくつも盛られた皿と飲み物はセットで提供され、真子は店内の雰囲気に圧倒され、気おくれしたように飲み慣れぬ紅茶をオーダーした。

 

「真子さんごめんなさいね。急に呼び出して・・・」

「いいえ。真由美さん、お久しぶりです」

 

「二人で逢いたいなんて少し驚いたでしょ?」

「はい。・・・大室圭司に内緒は少し罪悪感がありますね」

 

「あの人の前で話せない女同士の大切な話なの」

「そうなんですね。私とそんな話し?」

 

「ええ。真子さん、しか頼めない話しなので・・・」

 

 来週から2週間の予定で、真由美はヨーロッパへむかう。

 目的は勉強を兼ねた研修旅行で、その間だけ真子に圭司の世話を頼みたいと言うのだ。

 

 付き合い始めてからというもの、圭司と逢えば毎日のように体を求められ、真由美は性行為をしていると言う。

 

 2週間も目が届かない圭司が彼女なりに心配だと言う。

 圭司と真子の関係は知っているので、安心して任せられると真由美はいう。

 

「真由美さん。・・・もし・・・私が大室圭司さんと肉体関係を持ったら・・・」

 真子は尋ねた。

 

「真子さんから圭司を紹介された時から、真子さんは自分以外の特別な人だと理解していたわ」

財閥のお嬢様ならではの感覚だと、真子には理解しがたい。

 

真由美の頼みを受け入れた真子は、安心して旅行に行って欲しいと願うかたわらで、圭司との交際も認めて欲しいとお願いしてみれば、笑顔で真由美の快諾は取れた。

 

 これまでも隠れて付き合っていたわけでは無いけれど、圭司の彼女から許しがもらえたというのは心強いものが有った。

 

数日後。

 

「俺の面倒を2週間頼む」

 真子は圭司から言われた。

 

「ええ、分かりました。精一杯勤めさせてもらいます」

「今日、なんか・・・ちょっと変な会話だなぁ」

 微笑んでいる圭司に真子の真意は届いたみたいだった。

 

 早速、真由美の旅行当日だった。

 講義と講義との合間の時間に真子は圭司から呼び出された。

 

 胸を膨らませた真子は圭司が待っている校舎の屋上へと駆けていった。

 

「抜いてくれよ。真子」

 真由美が言った女だけの会話は正しくはなかった。

 

 大室圭司の耳に入らなくても真由美という枷がなくなれば、じゅうぶんに推測され当然のことだった。

 

「ええ、もちろんよ」

 後を引きずらない真子は快活に言った。

 

「時間がないから手で頼むよ」

ズボンのチャックを下ろした圭司は、自ら取り出した肉棒を真子の前に曝した。

 

圭司の肉棒は180度上を向き、鍛えられた下腹部にくっつきそうになるぐらい、逞しく男らしかった。

 

 真子の小さな手が肉棒に触れると、硬さが更に増した。

 

「真子に触れられ凄く興奮している」

「凄いですね。圭司さん」

 

 肉棒を軽く握ると、その硬さと大きさを確認するように、真子は表皮を上下に動かしながら圭司の反応を確かめた。

 

「改めて言うのも恥ずかしいが・・・ココが凄く弱い」

「ええ、そうみたいですね。動かしている指先が当たると、凄くいい反応ですね」

 圭司のウイークポイントは、亀頭の裏側。くびれた辺りが凄く感じる。

 

 真子は圭司の期待感を理解し、左手で根元の陰嚢を扱き上げ、右手の人差し指と親指で亀頭の裏を挟みコリコリと刺激した。

 

「あああぁぁ~。ま、真子~・・・・・・まさこー」

 甘えた声で名前を呼ぶ圭司が、真子はことのほか可愛くも有り愛おしくも有った。

 

 圭司の肉棒を触れることに、嬉しさが込み上げてきた真子は、亀頭を摘まみ小刻みに刺激して射精を促した。

 

「ま、まさこー。あぁ~、行きそうだ。ああ~イクー」

 講義開始のアナウンスがあると同時に、圭司はそう叫び、白い液体を真子の手のひらに浴びせ掛けた。

 

 圭司の新たな表情を見つけた真子も、健康な女性と何ら変わりなく、成熟した淫部をたぶんに漏れず濡らしていた。

 

 お互いに講義室へ戻った2人。真子はトイレに寄り下着を脱いで教室へ戻っていた。

 

「真子、具合悪いの?体調不良?」

 何も知らない友達が、心配そうな顔で尋ねてくる。

 

「大丈夫よ。・・・ありがとう」

 友達の気遣いを裏切り、逆に気分は凄くいい真子。眉間に縦ジワを作り少しつらそうな振りを見せ返事した。

 

つづく

 



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離別 5話

 昼食どきなると、お手伝いさんが準備してくれていた弁当を手に、再び屋上で圭司を待った。

 

「野菜もちゃんと食べなきゃダメだよ」

 野菜嫌いな圭司。体調管理にも注意して残さず食べるように言った。

 

もぐ、もぐ

 用意された弁当箱はキレイに残らず無くなっていた。

 

 空腹が満たされると、圭司のペニスは真子の肉体を求める。

 

 真子の胸に顔を埋め、ブラウスの前ボタンの隙間から、豊満な乳房を探り出した圭司は、優しく彼女の胸を揉む。

 

 頃合いを見て、周りに人の気配がなければ、前ボタンを外した圭司は頭を胸に突っ込むと、乳首を舐め回し、チュウチュウと音を立てて吸った。

 

 休憩時間のわずかな愉しみと同じように、真子の淫部は直ぐに濡れた。

 圭司の耳元で下着の未着用を告げる真子。

 

チュウチュウ

 スカートの中に顔を埋めた圭司。

 

 まるで、尖りを見せる乳首を吸うように、真子の淫裂を舌で押し開き、薄いピンク色に飛び出している秘豆吸い、太腿まで丁寧に舐め上げていく。

 

 圭司の優しさが詰まった舌使いを感じる真子だった。

 

「真子っ!」

 辛抱堪らずと言う感じで叫ぶ圭司は真子の目の前に肉棒を突き出す。

 

 当然のように、赤いルージュが引かれた唇の間に肉棒を含む真子は、徐々に根元へ向かって唇を移動させていった。

 

 一旦、根元まで肉棒を口の奥まで飲み込むと、ゆっくりと肉棒を吐き出し、その行為を何度となく真子は繰り返した。

 

「真子。・・・いきそうだ」

 絶頂を迎える準備が圭司は出来ている様だった。

 

 亀頭の部分を唇の間に挟み、小刻みに頭を上下に動かしなら肉棒を吸い、射精を促す真子。

 

「ま、真子。あぁ~・・・・・・まさこー。あぁ~」

 と、可愛い声で連呼した圭司は、真子の口の中に欲望の全て吐き出した。

 

 朦朧とした目で真子を見つめる圭司。

 

 口の中に吐き出された欲望の全てを喉の奥へ流し込む真子。

 何事も無かったかのように圭司と口づけをかわし、腕に抱かれた真子はしばらく微笑む。

 

 真由美が日本を離れるという当日から、圭司の下半身の面倒を見た真子。

 約束の2週間はアッと言う間に過ぎていく。

 

 恥ずかしくなるくらいに圭司の面倒を見た真子は、自らも彼の欲望を世話したと言う自覚があった。

 

 大学では、講義と講義の間の休み時間と、昼食時の計3回。

 手コキとフェラで世話し、帰宅すると圭司の家で夜までセックス漬けだった。

 

 手淫と口淫を愉しんだ2人。互いのセックスに至るまで時はいらない。

 

 真由美が言っていた通り暇さえあれば、真子は肉体を求められた。

 2週間休まず、毎日そのローテーションで2人は過した。

 

 あまり多くを語る圭司ではないが、これだけ毎日のように体を重ねていれば、真子にも考え気持ちは伝わった。

 

 圭司の大好きな責め方も真子の体は自然に覚えていった。

 

 圭司の欲望を満たす、セックスマスターの称号があるとするならば、それを手に入れたような気になっていた真子。

 

 研修旅行から戻った真由美に「お疲れ様」と、言われた真子。

 

「これからも私が居ない時はヨロシク」

 と、何も知らない真由美からお願いされた真子だった。

 

 真由美は、買い物だの旅行だのと言い頻繁に海外へ良く出かけていた。

 

 その間、真子は真由美公認のお世話係だったが、奉仕している内容までは把握していないようだった。

 

 真奈美に隠れ、圭司と逢う回数はかなり減ったのに、セックスの回数だけは依然と変わらなかった。

 

 そして、射精の時に名前を連呼する癖。

 

 相手が真由美の時は、名を発することが無いらしい。その点においても真子は圭司にとっては特別な存在なのかも知れない。

 

 恥ずかしい事を聞くなと圭司は言いながら、真子と叫びながらの射精は、何とも言えず気持ちいいと、真子にとっては凄く嬉しい事を言ってくれる。

 

 時々、圭司の腕の中で存在を確認する真子。

 

「わたしは?・・・・・・」

「真子は特別な女性で、・・・・・・」

 ガールフレンド、彼女でもない存在の真子。

 それでも圭司の言葉に、どことなく感情が以前とは変化している実感は、真子を凄く喜ばせ心が満たされていった。

 

 圭司は旅行の意味を真由美に問い詰めているようだった。

 

 いくら財閥のお嬢さんといえども、余りにも多すぎる海外旅行。疑問が頭をよぎるのだろう。

 

 真由美から、突然二人だけで逢いたいと連絡が来た。

(あの時と同じだ)

 

 真由美がコーヒーショップと呼ぶあの場所へ。再び二人で待ち合わせした。

 

「真子さん。来てくれてありがとう」

「ええ。そんなに改まって言わなくても大丈夫ですよ」

 

「あの~・・・・・・圭司の事なんだけど・・・・・・」

 神妙な顔色で切り出さなくても真子には想像がついていた。

 

 真由美は大室圭司から縁を切られたのだと・・・。

 

 噂によれば、リベンジポルノか何かで、真由美のセックスがSNSで拡散しているらしい。

 

 これも噂の域を出ないのだが、旅行目的は異国の人とのセックスにあったらしいという情報が。事細かく言われている。

 

 つづく



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二人だけのお忍び旅行 6話

 秋ノ宮家のお嬢さんと母子家庭で育った大室圭司。

 余りにもかけ離れた家庭環境の違いに巷のスズメたちが、どこからか嗅ぎつけ騒ぎ出した。

 

「真子、彼がいるならいるでいいけど・・・・・・ねぇアナタ?」

「そうだなぁ・・・沈静化させるにはあの手しかないなぁ・・・」

 思慮を重ねる両親。

 

「ワタシは、圭司さんと別れるのはイヤですからね・・・・・・」

 意を貫き通そうとする真子。

 

 沈静化が図られた後だった、

 圭司が日本を離れ渡米する日程が決まった時に、真子は圭司からプレゼントをもらった。

 

 プレゼントは最高級の旅館で、二人だけの時間をエンジョイしようと言うことだった。

 

 何かと世間が騒がしくなってきた今日この頃。2人がゆっくりできる時間も限られてきた。

 

 旅館に到着する前に真子は圭司に避妊具の装着を希望した。

 結婚できるのか、混とんとした状況下で、妊娠だけは避けなければならない。

 

 旅館で案内された部屋は、離れになっており完全な二人だけの空間だった。

 

 食事は部屋で取るか、本館の食事処で取るか電話するだけで、あとは誰とも会わないですむ。

 2人は部屋食をお願いした。

 

「知っているだろう真子は。・・・俺の性欲の強さを」

「ええ、知ってますよ。だれよりも・・・フィアンセですから」

 順調に進んでいた会話が時間の経過とともに怪しくなってきた。

 

「避妊せずに中だしすると、真子のアソコは精子タンクだぞ」

「ええ。圭司さんの欲望の全てを私が体で受け止めますわ」

 アルコールも入り威勢がよくなってきた2人。

 

「そう言う事を真子が言うと、俺が興奮するって知っているよなぁ」

「ええ。良く知っていますよ。・・・本気ですか?」

 

 圭司は真子の手を取り膨らんだ股間を触らせた。

 

「よろしく頼むぞと、コイツが言っていただろう」

 声を出さずに大きく頷いた真子の淫部は、濡れていると言うよりも、だだ洩れのような感じだった。

 

 タオルの用意をした圭司は露天に行くとも言わず、その場に真子を立たせ壁に手をつかせた。

 

「おい、真子。尻を突き出せ」

 と言いながらスカートを捲くり上げて、ビチャビチャに濡れている下着を脱がせ、膨れ上がった肉棒を真子の淫裂に突き刺した。

 

「ああ~。もぅ~、いきなりなんだからぁ~」

「今日は抜いてもらえると思うなよ」

 圭司の宣戦布告。

 

「ひぃ~。・・・・・・あぁぁぁ~。す、すごい。あぁ~」

 そう言いながら、真子は漆喰が塗られた白い壁に手を伸ばし、丸い尻を突き出し圭司の肉棒を歓んで受け止めた。

 

 真子の激しく乱れた喘ぎ声に、圭司も大いに興奮し名前を連呼し始めた。

「真子。・・・真子・・・真子・・・ま、まさこっ」

 

クチュ・グチョ・グチョ~

 子宮の奥深く突き上げながら、圭司が激しく何度も出し入れすると、淫靡な音が部屋中に響いた。

 

 それを聞いた2人は、更にテンションを上げ、汗だくになりながら淫行に耽っていった。

 

 圭司は肉棒を突き入れて少し引き戻し、戻してはバックから腰を器用にくねらせながら、真子の膣口辺りにも淫らな刺激を与えながら、再び挿入を深め、真子の淫部を蹂躙していった。

 

 溜まらず真子も圭司にかまわず大声で叫んだ。

「いくぅ~。圭司、いく~・・・・・・イク、イク、イク~ッ」

 

 つられるように圭司も絶頂を迎えようとしていた。

「ま、まさこ。す、凄くいい。・・・・・・あぁ~、まさこー。い、いく。イク。あ~」

 連呼した。

 

 圭司の凄まじい背後からの責めに屈した真子は、へばりつくように壁で体を支えると、腰と上半身をそらせ官能の淵を彷徨っていた。

 

 そして遂に、息も荒くハァハア言いながら、圭司の全てを真子が受け止めた。

 

 朦朧とする意識の中で、真子は初めて圭司から口に出された時の感覚を膣の中に感じ、不覚にも涙をポロポロ流し、圭司に抱きついていた。

 

 幸せと充実の歓びを初めて見せる真子の泣き顔。

 

「真子の泣き顔を見ていたら、また硬くなってきたよ」

 真子の頭をポンポンと、優しく叩いて言う圭司。

 

 そのまま、抜く事も休憩する事もなく再び腰を動かし始めた圭司。

 

「もぅ。圭司の意地悪ぅ~」

 甘えた声で、圭司の腰の動きに応えた真子は、ゆっくりとした彼の動きに合わせ、尻を突き出した。

 

 巨大なキノコが真子の真っ赤に爛れた肉襞をえぐっていく。

 

 時には叫び、時にはお互いを連呼して叫んだ夜。

 互いに、甘え甘えられたエンドレスの快楽を貪り続けた夜。

 

 つづく



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お嬢様の憂さ晴らし 7話

 空港まで圭司を見送りに行った真子は、VIPだけが許される特別な出入り口を抜け、黒い一台の乗用車に乗り込み空港を後にした。

 

 圭司がいなくなれば、ぽっかりと大きな空洞ができたみたいな真子の胸。

 

(負けずにガンバルわ・・・・・・)

 いつも気丈にふるまっていた真子の眼にも光るものが有った。

 

「爺や、悪いけどこのまま川崎まで・・・・・・」

「お嬢さん、それは困ります」

 真子は執事を兼ねている老運転手に行き先を告げた。

 

 これから真子が向かおうとしているのはS&Mで有名なクラブ。

 

 憂さを晴らすにはこれしかなかった。

 真子の引き出しは奥深い。圭司さえも知らない世界を真子はひそかに持っていた。

 

 仮面を被れば素性は隠せるし、このような場所にきてまで素性を詮索するような野暮な客はいない。

 

 マンションの一室にある扉を開ければ、無言で真子は貴賓室への案内を受ける。

 爺やは、更に奥にある喫茶室でお茶を飲んでいるのであろう。

 

 真子は来客名簿の名から1人の男性を選択した。

 

 いかにも知識人ぶった格好をしている男性は、白髪交じりの長髪を四分六分に分け、鼻の下にはやしている髭も、ゴマ塩みたいに白髪交じりだ。

 

 スパンコールが施されているレザーウエアを纏った真子はムチを右手に携えホールの中央に立った。

 一段高いステージには、真子が指名した客が素っ裸で四つん這いになっている。

 

 だらしなく後ろに突き出している臀部は皺に覆われ、皮膚の張りなどは見事にない。

 

 苛められていない体の下半身についている性器さえも、ペニスと呼ぶにはまだほど遠いモノだった。

 

 犬の性器でさえ、下腹部につこうかとしているのに、彼のソレはだらしなく、床に向かって垂れ下がっているようだ。

 

(いまの私にはこんなゲスなオトコが似合っているのかも・・・)

 

「この豚野郎。私の命令が聞けんのかっ!」

 頭上に振り上げたムチ。

 

バチッ

 男性にムチをふるう前に、フロアーに張られている冷たいタイルの床を一ムチ打つ。

 

「あ~。面白くないわ・・・・・・」

 真子はクラブを後にした。

 

 乗用車の後方のシートにうずまりながら、呟いた。

(私の憂さ晴らしは・・・・・・ふふっ)

 

 邸宅の車寄せに停止した車から降りた真子に、集まってきた使用人の挨拶も聞かずに住居に消えた。

 

 秘密の出入りから抜け出た真子は、広い公園の中に設けられている生け垣を乗り越え、うっそうと木々が茂る森へと消えていった。

 

 夏の夕暮れは薄暮も長い。

 

 森の中に据え付けられている長いベンチには愛を確かめ合っているカップルも多い。

 休んでいる人々も様々で、年相応のカップルもいれば歳が親子ほど離れた組み合わせも見受けられる。

 

 真子はお嬢様には似合わぬつなぎを着用している。模様も迷彩柄の模様は木々に紛れ込みやすい。

 

 つなぎの便利さはファスナーにある。体の前面についているファスナーは首元から下げることも出来れば、股間から上に解くことも容易に可能だ。

 

 数多くのポケットが有り、少々のものでも構わず入れることが出来る。

 

 真子はたくいるカップルの中から、一組を抽出し近寄った。

 女子大生とみられる女性は、裾がダボダボに広いパンツを着けている。しかも上着はオープンショルダーのニット。

 

 男の手が誘いそうな恰好をしている。

 

「ダメだよ・・・タケシ・・・」

 女大生の膝に置かれていたオトコの手との格闘が始まった。

 

 しばらくすると、決着は見えている。彼女の背に回されたのは腕が一本。

 彼女の自由を奪い、オトコの指が暴れようとしている。

 

「ダメよっ・・・」

 言いながら周りに視線を送っている女子大生。

 

 カップルの声が聞こえるくらいまでに近づいている真子は、下肢をX脚に折りモゾモゾと動いている腰。

 

 これも圭司と都心の公園で見つけた娯楽。

 

「いや~ん・・・」

 圭司の手前、興味を覚えても口に出せないもどかしさが有った。

 

 音の手がニットの上から胸を揉んでいるのだろう。

 背後から覗いている真子は妄想を逞しくするしかない。

 

 大きな木を見つけた真子はその大木に隠れた。

 カップルの行動を横から眺められる絶好の位置に樹木は会った。

 

(間違いないわ・・・)

 背に回されていたオトコの指が広いパンツの裾に入ろうとしている。

 

「ダメよっ!」

 女子大生が叱るようにオトコの手を止めた。

 

(!??・・・?ハハ~ン)

 パンツのファスナーに指を誘っている女子大生。

 

 真子も股間についているファスナーを上げた。

 

(いやだ~ん・・もう・・)

 溢れた淫水が潤滑油の役目をしている。抵抗なくスルーと上がる真子のファスナー。

 

 赤い傷口で暴れる真子の細い指。

 

 真子が大樹の大樹の根元に崩れ落ちたころ、カップルの姿はもうそこのベンチにはなかった。

 それでも乾いた真子の下半身が潤うことは無かった。

 

(あぁ~、圭司さんがいてくれれば・・・・・・・)

 

 つづく



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必ず最後に「愛は勝つ」逃避行 8話

 真子を支えているのは大室圭司への愛。

 

 家庭では真子も針の筵。

 弟は未成年。妹は勉強に忙しい。

 

 休まる日々は無い。文雄の冷たい反応が真子を混乱させていく。

 

「愛してるよ。日本の現状は・・・・・・」

 電話の向こうで圭司が尋ねる。

 

 わざわざ電話をかけてくるという事は、圭司も何かと苦境に立たされているのだろう。

 

「おかあさまの事で何かと少しね・・・・・・」

「そうだろうな・・・・・・俺と真子じゃ・・・。あまりにも身分がなぁ・・・・・・」

 卒業を無事に果たしても、日本での就職は難しいだろう。

 

 日本に帰りたくても、周囲がそれを快く迎えてはくれないだろう。

 

 真子もまた苦境に立たされていた。

 両親の許しをもらうのは至難の業。

 

 真子の血縁関係も・・・はい、そうですかと素直には言えないだろう。

 

 苦しい環境におかれている秋ノ宮真子と大室圭司。

 2人の意地を貫こうとすれば、両親も頑なにならなけばならないだろう。

 

 ふたりとも、もうすぐ30歳。

 愛するがゆえに人並みに、圭司の子も欲しい真子。

 

 私も、圭司がいるアメリカに行こうかしら?・・・

 

 頭をよぎるのは、世間で噂になっているロイヤル・ファミリーのようす。

 故郷を捨て異国の地に渡った男性。

 

 それを可能にしたのは恵まれた財力と稀に見る世渡り上手。

 憎まれながらも、敵が多かれば味方も多い。

 

 これまでの真子は、いま苦難に立たされている恋愛を抜きにすれば、敷かれているレールの上をひたすらに歩いてきた女性。

 

 雨中のなか、黒塗りの乗用車から裾が汚れぬように降りれば、決められた係の者が濡れぬようにと傘を差し出してくれる。

 ニッコっと微笑み、会釈さえすれば、それは当たり前のこととして許されてきた。

 

 アメリカでは圭司も就職が可能だろうし、真子も周囲を気にすることなく日々の暮らしをおくれる。

 恋の逃避行も念頭におき、彼女は生活していた。

 

 しかし、逃避行を決め込んで大室圭司(おおむろ けいし)のもとに飛び込めば、今までのようにはいかない。

 雨が降れば、自分で傘をささねばならない。額の汗も自分で拭わなければならない。

 

 そんな真子だったが一筋の光明が見えてきた。

 明るいとまでは言えなくとも、微かには見える明かりだった。

 

「圭司さん・・・・・・」

「またせてね・・・・・・」

 

 どうも圭司が帰国するみたいだ。

 アメリカで就職先が見つかり、秋ノ宮真子(あきのみやまさこ)を迎えに来るのだろう。

 

 またぞろ、世間がうるさくなるだろう。

 

 それでも心無いものは、体のいい国外追放だと陰口をたたく者もいるだろう。

 良し悪しにかかわらずとも、何かと非難の表向きに立たされる2人だった。

 

~完~

 



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