芦毛の超新星 (ぽこぷぇん)
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設定等
【某サイト風】名前ネタバレあり【スマホ版】
名前以外のネタバレになるところは大体消したのでテスト投稿
スマホでしか確認してません!
あと他にwiki風と某百科辞典風の作品の原型は出来てるのである程度話が進んだらその分だけ投稿できるかも(一体いつ投稿できるんだ……)
ノーブルキャップ
Noble Capㅤ牡ㅤ芦毛ㅤ繁殖
父 | オグリキャップ |
---|---|
母 | キャンペンガール母父:マルゼンスキーㅤㅤㅤ |
馬主 | 渦見義政 |
調教師 | 栗東 堀敏樹 |
生産者(産地) | ひだか太平牧場(門別町) |
中央獲得賞金 | ■■億■,■■■万円 |
地方獲得賞金 | 0万円 |
主な勝ち鞍 | 97'ジャパンC(G1) |
生年月日 | 1992年04月09日 |
馬名の意味 | 高貴+父名の一部 |
兄弟馬 | スペシャルウィーク(98'日本ダービー) オースミキャンデイ(97'4歳以上500万下) キャンペンガールの1991 |
セリ取引価格 | ― |
受賞歴 | JRA賞■■■■■(■■■■年) JRA賞■■■■■(199■年) JRA賞■■■■■(199■年) JRA賞■■■■■■■(199■年) |
レーティング | ■■■■■ㅤ0.00 |
産駒成績
通算産駒成績
産駒数 | ㅤ■■■頭 |
---|---|
ㅤ通算勝利数ㅤ | 中央:■■■勝 地方:■■■勝ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ ㅤ |
重賞勝利数 | 中央:■■■勝 地方:■■■勝 |
GI級競走 勝利数 | 中央:■■■勝 地方:■■■勝 |
代表産駒
トーセンベルナール
牝ㅤ2008年ㅤ■戦■勝
1■'■■■■
■■億■■■■万円
ブラッドビリーヴ
牡ㅤ2009年ㅤ■戦■勝
1■'■■■■
■■億■■■■万円
トウカイスローン
牝ㅤ2008年ㅤ■戦■勝
0■'■■■■■■■■
■■億■■■■万円
アグネスナルビー
牝ㅤ2000年ㅤ■戦■勝
0■'■■■■■
■■億■■■■万円
Waterloo
牝ㅤ2002年ㅤ■戦■勝
0■'■■■■
■■億■■■■万円
競走成績
ㅤㅤ通算成績ㅤㅤ | ■戦■勝(■-■-■-■)ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ ㅤ |
---|
直近のレース成績
………
■■■■ㅤㅤG■ㅤ
199■/■/■ㅤ■■■Rㅤ芝■■00m
ㅤ1ㅤㅤ(1人気)■■■(57.0)
ジャパンCㅤㅤGIㅤ
1997/11/23ㅤ東京10Rㅤ芝2400m
ㅤ1ㅤㅤ(5人気)■■■(57.0)
ジャパンCㅤㅤGIㅤ
1996/11/24ㅤ東京10Rㅤ芝2400m
ㅤ1ㅤㅤ(1人気)■■■(57.0)
■■■■ㅤㅤG■ㅤ
1996/■/■ㅤ■■■Rㅤ芝■■00m
ㅤ2ㅤㅤ(1人気)■■■(58.0)
■■■■ㅤㅤG■ㅤ
1996/■/■ㅤ■■■Rㅤ芝■■00m
ㅤ1ㅤㅤ(1人気)■■■(58.0)
掲示板
■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■■■■■…
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本編
誕生(ヒト)
1992年4月9日の午後三時頃、北海道のとある牧場に出産まじかの一頭の牝馬が居た。
名はキャンペンガール、その腹には1990年の有馬記念にて有終の美を飾ったオグリキャップの仔を宿しており、陣痛の痛みに耐えながらも腹の中の仔を産み落とそうと力を入れていた。
「がんばれ、がんばれ、あともう少しで生まれるぞ」
バシャバシャ
羊水の流れ落ちる音がすると一気に仔馬の体が三分の二ほど見えるようになり、あと少しだからと人の手で引っ張ってやれば、ずるりと引っかかることなく産まれた。陣痛が始まってからスムーズに出産を終えることができたためかキャンペンガールの消耗も少なく、今は仔馬に「私がお母さんよ」と落ち着いた様子で仔馬の体を舐めて教えている。(もちろん羊水で濡れているのでスタッフが体を拭きながらである)
先ほど生まれた仔馬、キャンペンガールの1992は周囲を何度か見渡したと思えば、生まれてから10分も経たないうちに立ち上がろうと動き始めた。
「高山、大和田さん呼んできてくれ。こいつぁ将来とんでもない馬になるかもしれんぞ」
______________________
繁殖牝馬や仔馬の世話を担当するスタッフとしてこの牧場で10年以上働いてきた高山という男は、先程同僚の大内からこの牧場の代表大和田を呼んでくるようにと頼まれ急いでいるところであった。
ガチャッ
「大和田さん!キャンペンガールの…ハア…キャンペンガールの仔が!」
「どうした高山!そんなに慌てて…何が、あったんだ」
大和田の脳裏には一瞬最悪の結果が浮かんだがすぐにそれは否定され
「ふう…それがすごいんですよ!生まれて10分も経ってないのにもう立ち上がろうとしてるので、大内さんが急いで呼んで来いって」
「なるほど、分かったすぐに行こう」
70年代、現代表の父の大和田前代表は当時どうしても欲しかった名牝シラオキ系の牝馬を、母は未勝利ではあるが購入した。そんな馬から重賞を勝つ馬が生まれるのだから、更に良い牝馬からはどんな馬が生まれるのだろうか。
そう思った前代表は昵懇の仲であった桑原牧場に昭和の名種牡馬ヒンドスタンの産駒であるミスアシヤガワに自分が株を持っている凱旋門賞馬セントクレスピンを付け、牡馬が生まれたらそのまま桑原さんの牧場で、牝馬が生まれたらこちらが金を払って買い取るという賭けをし、無事牝馬が生まれた。
その牝馬こそキャンペンガールの母レディーシラオキである。
そんなこの牧場にとって思い入れの強い牝馬からとんでもない馬が生まれたとなると、すぐにでもこの目で確かめなければ。逸る気持ちを抑えながらもキャンペンガールの繋養されている厩舎に近づくほどに期待と高揚感は増していた。
大和田が厩舎に到着したちょうどその時
しっかりと自分の四肢で立ち上がり、外の日差しが仔馬を祝福するかのように灰の混じった黒鹿毛の馬体をキラキラと照らしていた。
そしてその知性を感じさせる淡い右目が、大和田の心を射貫いて離さないのであった。
競走馬になるまで1話の長さはこれくらいになるかも
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とねっこ
拝啓、名前も顔も思い出せないお父さんお母さんへ
私どうやら馬になってしまったようです。
馬になったとしても、ヒトとしての感性は絶対に失いません!
(あ…ああ…お乳めちゃくちゃおいしい…)
マッマに坊やと呼ばれショックを受けたり、この牧場の中で立ち位置が上そうなヒトから熱のこもったアツい視線を受けたりしてから多分14か15日、現在あかちゃんの私は放牧に出されているぞ!
ヒトとしての感性は失わないと宣言したものの、マッマのお乳のおいしさには耐えられなかったよ…ん?
アレ?ちょっと!?なんかお乳の出が悪いんやが!?
「おかあさんお乳出ないよ?」
「坊やがいっぱい飲んだから出にくくなってきちゃったのよ」
「ええっ!そ…そんな…うそでしょ…」
どうしよう、私まだおなか減ってるのに…
…放牧に出されたら少しずつ牧草を食べ始めると聞いた覚えがある、もうヒトじゃないし、食べねば死ぬし、ヨシ!食おう!
ブチィ!ムシャア!!おいしい!!!
草食うのはなっておもったけどおいしいですわ!パクパクですわ!…飯 IS GOD。
馬になって娯楽が大幅に減ったせいかごはんとお散歩が趣味になりつつあるの、おじいちゃんか何か?
いや馬だわ(自覚)
…自覚したら終わりだろぉ!?終わっちゃったよ!
なんで馬になってるのかとかはもう人智の及ばぬオカルチックな部分としてこの際割り切るとして、まったり生きてちゃ最悪の場合用途変更廃用コンボで死ぬ!
うーんこの経済動物の宿命。
まあほんとにこれは最悪の場合だし、マッマのことをキャンペンガールってお世話してくれるおっちゃんが言ってたのでスペシャルウィークの兄貴なのは確定…!成り代わりとか憑依モノだったら申し訳なさ過ぎて死んでたぜ…
記憶にあるヒトだった頃の私、もといハマったジャンルにのめりこんで無駄に刀とか宝石とか詳しくなる変な奴がハマったジャンルで一番HOTだったのが
「ウマ娘プリティーダービー」競走馬を牡牝関係なく美少女に擬人化した作品である。
そこから競馬のことを調べに調べ、某競走馬マンガを読み、シミュレーションゲームから血統を学び、ウマ娘と馬のスペシャルウィークを推し、親兄弟のことを調べ父親を暗記して覚えた。
そういえばキャンペンガールの1992年度の産駒ってデビューはできなかったみたいだけど居たような…?
たしかパドスールかオグリキャップのどっちかだったはず、マッマに聞けばわかるか!
「おかあさん、おとうさんってどんな馬だったの?」
「どうしたの急に」
「おっきくなって、もしかしたらおとうさんに似るかもしれないから気になったの!」
「うーん、そうねぇ…」
「………。」
もしかして覚えてないんじゃ…
「たしか灰色ののんびりとした雰囲気の馬だったわ」
「ㇸ…へーそっかぁ」
ウワーッオグリ産駒!
まあオグリの新種牡馬リーディングは内国産馬だと一番高い六位だったし、産駒も重賞掲示板内に入ってたからそれくらいの能力があれば乗馬いける可能性もあるか。なおサンデーサイレンス
いけるよな…?
なんか不安になってきた…スタミナとかつけるために今のうちから放牧地を無理のない範囲で走りまくっておこうかな…
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別れの季節
返信した後に変な文章になってないか気にしてしまうビビりなので、あまり返信は出来ませんがハーメルン開く度にコメ欄みてます
就活とか課題とか色々あるけど続きは地道に書いてるので気長に待っていてくれると嬉しいです
いつの間にか馬になってから早6か月。10月にもなると北海道の田舎は段々と肌寒い空気に包まれていく。特に今週の日曜日には気温がグンと5度も下がるらしいとお世話してくれてる牧場のおっちゃん、高山がボヤいていた。そんな中私は乳飲んで草食って走り回って柔軟して寝て、たまに人間観察する日々を過ごしている。
今はキャンペンガールの1992として頑張って、ファンを増やし引き取ってもらえるように頑張らなければ…あと欲を言えばテーマパークとかの乗馬体験で子供を乗せる仕事がしたい…!
まあそんな上手くいく訳ないのでカイチョーの固有台詞みたいに勇往邁進、道は自ら切り開く!といった感じで朝昼晩休憩挟みつつ走り回っている。
嘶きながら。
「ブヒーン!ブヒヒーィン!」ドカドカ
結構スタミナが付いてきて普通に走っても疲れにくくなったので、最近はフォームも気持ち意識しつつ走る。
今日は放牧場だいたい8の字ステークス、その名の通り放牧場をだいたい8の字に走ってコーナーに慣れておこうという作戦なのだ!効果あるかは分からない!
しかし同世代のとねっこ達からは気味悪がられてるみたいで、近づくと逃げられるから併走が出来ないのが辛い…
右目が魚目なのが怖いのかな?結構可愛いと思うんだけどな…マッマも高山のおっちゃんもかわいいって言ってたのにな…
いつもマッマは元気でよろしいといった感じで見守ってくれているし
チョット良い所見せちゃおうカナ❓
…
……お母さん?
あっもしかして!!乳離れ!ちょっと待ってまだ最後のお話してないんですけど!?
そう気づいた私は一目散に出入口に向かって駆けてゆく。
「お母さん!」
「ぼうや、私が離れた後も頑張るのよ?特に新しい環境に行った時は舐められないように、売られた喧嘩はしっかり買いなさい。」
「え?」
「相手よりも長く嘶いて、ヒトにも同族にも舐められないようにするのよ…げんきでね」
「…うん、わかった。お母さんも体に気をつけてね」
別れを告げた後、私は身体を翻し日課のトレーニングを再開した。3年後弟を産んだ後亡くならなかったとしても、再会の可能性はほぼ0に近いだろう。
牝馬じゃあるまいし
『うわ〜ん』『ママどこ?』『かーちゃん!?でてきて!?』
(スゲーうるさいんですけど!?)
いきなり親と離されて寂しいからなのは分かってるけど!うるさい!寝ながらヤケ食い止まりませんよ!
「お前はほんと静かだなぁ…もう寝てるし」
おっちゃん!おっちゃんじゃないか!寝藁食ってる場合じゃねぇ!ガサァ
「うお、なんだなんだ…ってさっきあげた飼い葉がもう無くなってるじゃないか…どれだけ食べるんだお前は……」
「ブヒン!ブルル!ヒヒィーーン!!」(おっちゃんめしくれ!!)エサカゴガシャガシャ
「飯かあ…夜の分も残しておかないとお腹が減るだろうし、もう少し後でやるから…痛ッッたい!」ガブゥ
撫でるな!!
高山のおっちゃんさぁ、私が足りぬと言っているのだから出しな!あるんだろ!?
なあ!なあ!!な〜〜〜〜あ!!!
登場人物?紹介
キャンペンガールの1992
本作の主人公
史実のキャンペンガールの1992とは似て異なる存在
芦毛で流星がスペに似てて右目が魚目
見栄えはあまりよろしくないが動きはマジで良い
暇すぎて五月蝿い心の中の声だとマッマと呼んでいるが口に出す時はお母さんと呼ぶ派
マッマ(キャンペンガール)
みんなご存知おかあちゃん
言葉遣いは丁寧だけど気は荒い
元ヤンママみたいな雰囲気がある
この世界線のウイポだと虹札になってそう
仔出しも6から10になってそう
パッパ(オグリキャップ)
言わずと知れたアイドルホース
競馬のシナリオライターがロベルト一子相伝拳ならぬネイティヴダンサー隔世遺伝拳でサイアーラインを繋げようとしている世界線
なおウイポの仔出しは不動
牧場のおっちゃん(高山)
おっちゃんはおっちゃん以外の何ものでもない
噛まれた跡と1歳の仔馬と思えぬ食糧の消費スピードが合わさり色んな意味で痛い
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