いきなり世界を救ってくださいと頼まれてプリキュアの世界に転生させられたんですけど (メガポッポGX)
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第一章 交わる戦士たち編
第一話 誕生!不死鳥の戦士、ファルシオン!


僕の初めての投稿作品を見ていただきありがとうございます。
不定期にはなりますが精一杯がんばれせていただきます!
それから、作者はプリキュアはあまり見てないのでおかしい点がありましたらご指摘お願いします。


突然だが、俺こと「赤羽 無慚(あかば むざん)」は死んだ。まぁ、俺の最期は道路で車に轢かれてしまいそうになってた子猫を助けようとして身代わりになったんだがな。実につまらねぇ死に方だろう?でも、俺の人生なんて既に…生まれた時から終わったようなものだしな。生まれ変わったら、とびきりうまい飯でも食いたいなぁ……。

 

 

『食べれますよ。』

 

 

「なんだ今の声は?」

 

急に頭の中に響いてきた謎の声。というか、あの変な声のお陰で目が覚めたけど此処何処だ?そこらじゅうが真っ暗だし……まるで地獄みたいなところだな。差し詰め、「暗闇地獄」……暗所恐怖症のやつくらいにしか効果なさそうだな。

 

 

『変な声とは失礼ですね。あと、此処はそんな名前じゃないですよ。』

 

 

「心読めるのかよ……で、あんた何処にいんの?」

 

 

『あなたの後ろ側に見える光に向かって進んでみてください。』

 

 

「光?」

 

俺は立ち上がって後ろを振り向いてみた。結構遠くだけど小さな光が見えた。正直、胡散臭すぎたけど暇だからなぁ……もう、どうでもいいや。

 

「割と歩くなぁ。」

 

「なんでこんなに遠くにあるんだよ……。」

 

「着いたらあの変な声の主に話付けないとな……。」

 

「あの子猫どうなってるのかな…?」

 

 

『もう着いてますよ。あと愚痴五月蠅いですよ。』

 

 

「え、マジですか?」

 

いつの間にか、俺の目の前に巨大な泉が現れ何処かの森の中に居るように場所に居た。正直、普通の人間だったら焦るはずなのにこんなに冷静でいられる自分が怖くなってくるのは俺だけだろうか……。

 

 

『別に私はそうは思いませんけど…。』

 

 

「あの、いい加減心読むのやめてくれませんか?」

「それで、あなた誰なんですか?」

 

 

『私はまぁ…神様みたいなものですね。あっ名前は「イズ」でいいですよ。』

 

 

「じゃあ、イズさん。なんで俺は此処に?そもそも、此処何処?」

 

 

『此処は生と死の中間に位置する場所…そして此処に連れてきたのは私の手によるものです。』

 

 

「そうですか…じゃあ、何故俺を?」

 

 

『何故と聞かれるとちょっと答えずらいですね。というのも、選んだのが私(・・・・・・)とは言ってませんから。』

 

 

「……その言い方だとあなた以外の第三者が居た風に聞こえてきますけど。」

 

 

『ええ…まぁその第三者というのがこれなんですけれども…。』

 

 

イズは自身の手を差し出し、そこから出てきた光の中から橙色と黒色で塗装され紅の炎を纏った剣が現れ俺の前の地面に突き刺さった。その剣からは物凄いオーラが発せられており、俺の体中の細胞がざわめくような感じがした。俺は直感で、この剣はなにかヤバイと感じ取った。

 

「これは?」

 

 

『それは今より大昔の鍛冶師が作ったとされる伝説の破滅の聖剣…「無銘剣虚無」です。』

 

 

「破滅の聖剣?」

 

 

破滅の聖剣……物騒な名前だなぁ。でも、そんな名前を付けるってことはそれ相応の力が秘められてるってことか……。

 

 

『この聖剣には全てを無にする力が秘められています。それ故に、この剣は昔より人々から恐れられていました。なので、私がこの聖剣を預かり管理をしていました。』

 

 

「へぇ……。で、そんなやばそうな剣がなんで俺を?」

 

 

『それは私には分かりません。選んだのはその聖剣ですから。』

 

 

「そうですか…じゃあ、俺はその聖剣を使って何をすれば……。」

 

 

『単刀直入に言います。あなた現世に未練がありますよね?』

 

 

「ないです。」

 

 

『………。』

『ゑ?』キョトン

 

 

なにその「噓でしょ……?」とか思ってそうな顔は……。生きてたいとかは思ってたけどでも、そんなに未練とかないんだよなぁ……マジな話。

 

 

『あ、あの本気で言っているんですか……?』

 

 

「はい、マジですよ?」

 

 

『本気と書く方のやつでですか?』

 

 

「ですよ。」

「じゃあ、俺はこれで。」

 

 

俺は来た道を戻ろうとしたが何故か前には進めなかった。何故かって?後ろを振り向いたら直ぐに分かったよ。

 

 

『………。」

 

 

「あのぉ、イズさん?そんなに掴まれたら帰れないんですけど……。」

 

 

『絶対返しませんからね。というか、あなた死んだんですから帰れませんよ。』

 

 

神様、腕痛いです。千切れます。というか、神様ちょっと泣いてません?

 

 

『泣いてません。』

 

 

「はいはい、それで未練の話でしたね?」

「まぁ……生きてた頃の生活が退屈だったくらいですかね。」

 

 

『退屈ですか…では、その剣を使えば退屈せずに済むと思いますよ。』

 

 

「確かにそうかもしれませんけど、俺は今から世界を滅ぼしたりしなきゃいけないんですか?」

 

 

『違います。寧ろ、その逆で救ってほしいのです。』

 

 

「救う?」

 

 

『はい。あなたにはその聖剣を使って世界を救ってほしいのです。』

 

 

「はぁ……でも、俺が元居たとこって至って平和でしたけど?」

 

 

『いえ、救うのはあなたの世界ではありません。』

 

 

やばい、聞けば聞くほど訳がわからん……世界を救えだかなんだか知らないけど俺、すんごく重大な使命課せられてる?

 

 

『まぁそうなりますよ。』

 

 

「はぁ…あのつまりは、俺を元の世界じゃないところに「転生?」て形で飛ばすんですよね?」

 

 

『はい、そうなります。あ、年齢は大体14歳くらいにしておきますので。』

 

 

「なるほど……じゃあ、端的に整理すると俺はその聖剣に選ばれて此処に連れてこられ、いきなり世界を救えと頼まれた訳か…。」

 

 

『はい…どうか、引き受けてもらえないでしょうか……。』

 

 

「まぁ…いいですよ。」

 

 

どうせ無理やりにでも引き受けさせるつもりだったんだろうし俺今死んでるからなぁ……ここであーだこーだ言ってる場合じゃないしな。あと、暇だし。

 

 

『ありがとうございます。では、早速ですがその剣を引き抜いてください。』

 

 

「いきなりですね…分かってはいましたけど……。」

 

 

俺は無銘剣虚無の前に立ちそのグリップの部分を両手で握った。リンクがマス〇ー〇ード引き抜く時の気分をちょっとだけ感じれた気がするよ。そして腕にちょっとだけ力を入れると剣はすんなり抜け、その瞬間に腰に橙色のベルトと不死鳥が描かれた本が現れた。

 

 

「よっ……!」

 

 

『……結構、簡単に行けましたね。』

 

 

神様なんか嫉妬してる?でも、ちょっと力入れただけで抜けるとは……破滅の剣の割に大したことないな。

 

 

『はぁ……出来れば使いたかったなぁ………。』

 

 

「心の声聞こえてますよ。」

 

 

『あ、すみません。抜けたようですし、早速転生の準備をしましょうか。』

 

 

「ああ、分かりました。」

 

 

イズさんが拳に力を込めて、光のゲートを作り出した。このゲートの先から此処とは違う感じの風が肌を触っていた。これを通れば別の世界に……。

 

 

『それとその剣の使い方は……。』

 

 

「あ、それなら大丈夫です。引き抜いた瞬間に頭の中に入って来たので。それと慣れておくために一度使ってみてもいいですか?」

 

 

『ええ、構いませんよ。』

 

 

「では……。」

 

 

 

『エターナルフェニックス!』

『かつてより伝わる不死鳥の伝説がいま現実となる……!』

 

エターナルフェニックスワンダーライドブックを覇剣ブレードライバーに差し込む。

 

『抜刀……。』ザンッ

 

「ふふふ……。」

 

 

何故かワクワクして来たなぁ……もう、退屈じゃない生活を送れると思うと………。

 

 

「変身!」

 

『エターナルフェニックス!虚無!漆黒の剣が無に帰す!』

 

「これが……。」

 

 

『ええ、それが無銘剣虚無の力です。』

 

 

「…じゃあ、俺そろそろ行きますね。」

 

 

『あ、それとですねあなた以外にも聖剣士が二名程いますので…その二人によろしくと伝えといてください。』

 

 

「分かりました。では、ほんのちょっとですけどお世話になりました。」

 

 

『はい、どうかご武運を…仮面ライダー………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ファルシオン

 

 

 

 

 

 

仮面ライダーファルシオンね………元の世界よりかは退屈しなさそうだな。この光の先に何が待っているのだろうか……。

 

 

 

続く……




次回……初戦始まる!


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第二話 ついに出会う!スマイルプリキュア!

やー仮面ライダーファルシオンカッコいいっすよね~!
自分なりに精一杯やっていますので、どうか応援よろしくお願いします!


赤羽無慚side

 

無慚「着いたっと……ここが例の…。」

 

どうやら森の中に飛ばされたらしいな。周り木しかないし。取り敢えず、変身は解除しておくか。さて、取り敢えずこの剣とドライバーどうしようかな……ブックはポッケに入れられるからいいとしてもこの二つはどうしようもないしなぁ……。

 

無慚「まじでどうしよ……。消せたりしないのかな…あ、消えた。」

 

消せないかなぁ…て思ったら消えたな。どうやら念じるだけで消えるらしいな。なら逆に出したいときは「出ろ」って念じればいいのか。便利だな。

 

無慚「さて…どうしよ。」

 

何からやればいいんだろう。まぁ、先ずは此処がどんな感じなのかを見ることから始めるとしよう。ついでに、俺以外の聖剣士も探すとしよう。

 

無慚「最初はこの森から出るか。」

 

無慚「心配だなぁ…出れるかなぁとか思ってたら出れるなこりゃ。」

 

森を抜けた先には住宅街に繋がる道があった。雰囲気は元居たとことはあまり変わりないな。

 

無慚(でもよかったな…元居たとこと全然違ってたらどうしようかと思ったよ。)

 

無慚「もうちょっと歩いてみるか。」

 

 

――――――数十分後

 

 

無慚「取り敢えず色々と分かったな。」

 

そこらじゅう歩き回って結構分かったことがある。まず此処は『七色ヶ丘市』と言うらしい。俺の元居たとこじゃ聞いたことのない名前だな…まぁ、見た目じゃあ平和そうだけど。あと、なんかよくはわかんないけど度々ある戦士たちが目撃されるらしい。まぁ、都市伝説程度のことだからあんまり信用ならないけど。

 

無慚「謎の戦士ねぇ…会いたいなぁ。」

 

無慚「まぁ、そんな都合よく会えるわけないよなぁ(笑)。」

 

 

とかなんとか言ってると急に空を黒い雲が覆った。雷雲とかじゃなさそうだ。そしてだが周りの人たちがなんかネガティブになり出したぞ…恐らくこの空を覆っているものが原因だろうな。あっちのほうから広がって来たようだったから行ってみるとしよう。

 

 

無慚「………。」只今ダッシュ中

 

 

無慚「ん?」

 

 

この変なのが広がって来た方向に向かってったらなんかサッカーボールみたいなでっかい下ベロ出してる変なやつ(語彙力低くてごめんね☆)がいた。そして、そいつとなんかすんげぇ衣装来てる女の子たちが戦ってる。ちょっと、この木の陰から見てるとするか。

 

 

???「気合いだ!気合いだ!気合いだ!」

 

 

何してんだ?というか、『気合いだ!気合いだ!気合いだ!』てどっかの熱血親子かよ(笑)。

 

 

???「プリキュア!ハッピーシャワー!」

 

???「て、あれぇ?」

 

 

うーん…効果はいまひとつ……というか、弱らせてもないのに使ってもなぁ。

 

 

???「もう…ダメ……。」

 

 

???「ハッピー、逃げるんや!」

???「ハッピー!」

 

 

さて…そろそろ出番だな。初陣頑張りますか!でも、正体バレるのはまずいから少し離れて……。

 

 

『エターナルフェニックス!』

 

『かつてより伝わる不死鳥の伝説が今、現実となる…』

 

 

「……。」

 

 

『抜刀…!』

 

「変身。」

 

 

『エターナルフェニックス!』

『虚無!漆黒の剣が、無に帰す!』

 

 

『必殺黙読!抜刀!不死鳥無双斬り!』

 

ファルシオン『ハァッ!』

 

 

俺は背中に不死鳥の翼を生やし炎を身にまとって、あいつらの元へ向かった。

 

 

 

 

 

 

 

キュアハッピーside

 

ハッピー「もう…力が…。」

 

ウルフルン「やれ!アカンベェ!」

 

キュアハッピーは目を深く瞑り、もう駄目だと思っていた。仲間の声が聞けて良かったなぁとかなんとか思っていた。あとついでに、冷蔵庫のプリン食べたかったなぁとも思っていた。

 

 

ドガァァァン!

 

謎の爆発音が聞こえた。自分が殴られた時の音ではない。何故なら自分の体に異常がないのを自分自身で一番把握しているからだ。キュアハッピーは恐る恐る目を開けてみた。

 

 

ファルシオン『………。』

 

 

ハッピー「え、誰?」

 

 

そこには炎のような模様を身にまとった仮面の剣士(語彙力低くてごめんね☆)がアカンベェのパンチを持っている剣で止めていた。

 

 

ファルシオン『ハァッ!』

 

 

ウルフルン「何っ?!」

 

アカンベェの拳を仮面の剣士は吹き飛ばしてしまった。当然、プリキュア側は驚いている。

 

 

ファルシオン『鈍いな…ハァ!』

 

 

ウルフルン「ちくしょ~!アカンベェ何やってやがる!さっさとぶっ倒せ!」

 

 

サニー「あかん!」

ピース「避けて!」

 

アカンベェが連続でパンチを繰り出すが全て仮面の戦士は避けきり、お返しと言わんばかりに足に剣撃を叩き込んだ。

 

 

ファルシオン『止めだ。』

 

仮面の戦士は迷うことなく剣をベルトに差し込み、剣のトリガーを押しもう一度引き抜いた。

 

 

『必殺黙読!抜刀!』

 『不死鳥無双斬り!』

 

ファルシオン『ハァッ!』

 

炎を纏った剣撃を連続で叩き込みアカンベェは爆発を起こして散った。

 

ファルシオン『ん?これは…イチゴ?』

 

 

ウルフルン「てめぇ、何者だ!」

 

空を飛んでいたウルフルンが荒っぽい口調で問う。仮面の戦士はウルフルンの方を見てこう言い放った。

 

 

ファルシオン『俺は…仮面ライダーファルシオン。覚えておけ。』

 

 

ウルフルン「仮面ライダー…お前こそ覚えておけよ!必ずてめぇを捻りつぶす!」

 

それだけ言い残しウルフルンは消えて行った。それと同時に、空を包んでいたオーラも消え去った。

 

 

サニー「すげぇ……あいつ一人でアカンベェを倒しちまった…。」

マーチ「あの人もプリキュアなのかな?」

ピース「でも、なんか雰囲気が……。」

ビューティー「それに、あの人自身が仮面ライダーと言っていましたし……。」

 

 

ハッピー「あの!」

 

 

キュアハッピーに声を掛けられ振り向く仮面ライダーファルシオン。

 

 

ハッピー「さっきは助けてくれてありがとうございます!」

 

 

ファルシオン『……じゃあな。』

 

 

それだけ言い残しファルシオンは姿を消してしまった。そして、彼が居た所の足元にはイチゴデコルが置かれていた。

 

 

続く……




次回……合流?


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第三話 合流!三人の仮面ライダーたち!

初戦闘後にいきなり展開が?既に来ていた聖剣士たちと合流します!


無慚「さてと…ここまで来れば大丈夫だな。」

 

やれやれ…まさか、あんなでかいのを相手にするなんてなぁ。まぁ、初めての戦闘だからいい経験値にはなっただろうしな。さてと……。

 

 

???「お前が仮面ライダーか。」

 

無慚「…そういうあんたは?」

 

???「俺が何者なのかは後で話す。先ずは、俺についてこい。」

 

さっきから後を付けてた男だな。俺の正体を知っているところから普通の人間じゃなさそうだな。取り敢えず、ここはついて行った方が良さそうだな。

 

 

――――――それから、30分くらいが経ったらしいよ☆

 

 

 

無慚「此処なのか?」

???「ああ。」

 

俺らは郊外にある空き地に来ていた。わざわざ、こんな遠くまで来るってことはそれくらい大事なことを話すってことか。

 

 

ヒカリ「先ず自己紹介からだ。俺は月闇(つきがげ)ヒカリ、ヒカリでいい。」

ヒカリ「そしてだ……。」

 

ユーリ「俺はユーリだ。」

 

いつの間にか隣に居た男が答える。

 

無慚「あー、俺は赤羽無慚。呼び方は何でもいいよ。」

 

ヒカリ「じゃあ、赤羽。お前は分かってはいるだろうが俺たちは…。」

 

無慚「仮面ライダーとかいうやつ…だろ?」

 

ヒカリ「ああ、そうだ。それと同時に俺たちは異世界から来たものだ。」

無慚「それで?」

 

ヒカリ「単純に簡単にバレてはいけないということだ。」

 

無慚「なるほどな。」

 

 

確かにその通りだな。容易に「俺別世界から来たよ~☆」なんて言えねぇよなぁ。

 

ヒカリ「そしてだが、この世界で戦うものたちが居る。」

ユーリ「彼女らを『プリキュア』と総じて言うそうです。」

 

無慚「へぇ…で、俺らはそのプリキュアとやらと協力して戦えと。」

 

ヒカリ「そうだ。でも、そう簡単にはいかんだろうな。」

 

ユーリ「なにせ、彼女らも正体を隠していますからね。」

 

無慚「だよな。」

 

まぁ、当然っちゃぁ当然だよな。地道に探すしかないようだな。

 

 

ヒカリ「ところでだ……。」

 

ん?なんか、こいつの雰囲気が変わった?

 

ヒカリ「そのプリキュアの写真とか持ってたりしていないか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無慚「……は?」

 

ちょっと待て……質問の内容がえぐすぎて、頭の中真っ白なんですけど!てか、ユーリどうにかしてくれと言わんばかりの視線を彼に向ける。

 

ユーリ「光あれ。」ポン

 

いや待て、なんだよ光あれって!完全に俺に擦り付けようとしてるじゃあねぇかよ!あと、がんばれよ…とか思ってそうな目やめろ!地味にムカつく!

 

 

ヒカリ「い、いや…せめて名前だけでも知っていたりしないか?」

 

無慚「な、なにを……。」

 

 

 

 

――――――それから、20分くらいが経ったそうだよ☆

 

 

 

ユーリ「あー、すまない…実はヒカリくんは初めてプリキュアの戦いを見た時に大ファンになったらしく…。」

無慚「(;゚Д゚)えぇ……。」

 

嘘だろ……こんな、ベジ〇タみたいな自分の強さの果てを求めるようなキャラのやつが?ちょっと、引くなぁ。てか、これキャラ崩壊ってやつだよな?

 

 

無慚「というか、なんでその時に一緒に戦わなかったんだよ……。」

無慚「ファンなら一緒に戦うの嬉しくないのか?」

 

 

ユーリ「ああ……無邪気に応援してましたよ…。」

無慚「mjk……。」

 

ヒカリ「頼む!一個でもいいから教えてくれ!」

ヒカリ「どうしてもなんだ!」

 

無慚「お前はプリキュアがなきゃ死ぬのかよ…。」

 

ヒカリ「当たり前だ!」

 

無慚(開き直りよった……。)

ユーリ(現代人はこういう者もいるのか……。)

 

 

無慚「えーまぁ、兎も角……今日からがんばろうな。」

ユーリ「ええ。」

 

 

こんなやばそうなやつらだけど、俺と同じ『愛と平和』の為に共に戦う仮面ライダーなのだからな。長いようで短い日々かもしれないが、仮面ライダーファルシオンとして第二の人生……精々、退屈したいようにがんばってみますか。

 

 

 

 

 

 

 

ユーリ「さて…それじゃあ、二人共。明日は早速仕事だ。」

 

無慚「?」

ヒカリ「?」

 

 

ユーリ「何故そんな顔をするのだ。正式な我々の拠点を探すのだぞ。」

 

無慚「…………。」

 

 

 

 

 

 

無慚「ウッソーン……。」

 

俺の人生どうなんの?

 

 

続く……




次回は本編で言うと、第7話目を基にした話です。
彼らが、正体を明かすのはもう少し先になります。そして、二人の新キャラの活躍ももう少し先になりそうです。


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第四話 探し出せ!俺たち(私たち)の秘密基地!

前回のあらすじッ!

無慚「俺、赤羽無慚。で、こっちがヘタレの月闇ヒカリ。」
ヒカリ「おい待て、ヘタレってなんだ!」
無慚「事実だろ。」
ヒカリ「もっとましなのにしろ!」
無慚「じゃあ、ただのドルヲタね。」
ヒカリ「ただのってなんだよ!ダメだよ!」
無慚「前回は、このユーリに拠点探せって頼まれました~。」
ヒカリ「もっとあったろ!!!」
ユーリ「本編始まりまーす。」



キャンディ「あの人たち、なにやってるクル?」
みゆき「さぁ……?」



――――――赤羽無慚side

 

無慚(鳥)「はぁ…なんで俺がこんなことに……。」

 

俺、赤羽無慚。元居た世界で死んでこの世界に転生して来ちゃったんだけど……まぁ、自分でも信じられないことしてますね。え、それはなにかって?

 

無慚(鳥)「俺なんで飛べるんだよ…。」

 

そう、飛んでるのだ。だが、背中に羽が生えて飛んでるとかじゃあない…鳥に変身して飛んでいるのだ。しかも、フェニックスに……。無駄に羽とか、尾の部分が橙色で派手だから目立ちやすいんだよ…しかも今朝だから地味に疲れてんだよ…。

 

無慚(鳥)「つーか、拠点て…あいつらも探してるそうだけどそう簡単に見つからないだろ…。」

無慚(鳥)「ん?あれは…。」

 

中学校だな。流石に此処を拠点にするのは無理があるとして…ちょっと興味あるな。行ってみるか。

 

 

――――――現在降下中…

 

 

無慚(鳥)「ほへぇ…結構広いんだなぁ。」

無慚(鳥)「お、授業してる…。」

 

無慚(鳥)「……あ、あの式は…。」

 

最初位に退屈とか言ってたけどその内の一つ…学校の授業がつまらなすぎる。いやまぁ、勉強が嫌いって訳でなくてな…単純に習うことが簡単すぎるんだよな。一回見ただけで笑っちゃうほど分かるんだよなぁ。

 

 

無慚(鳥)「ん?あ、やべ…!」

 

アブねぇ、今女の子に見られかけたぁ…ギリギリだからセーフだと思うけど…。あっと、こんなことしてないで行くとするかぁ。

 

 

――――――かなり時間が経ちまして…

 

 

 

ここはふしぎ図書館。プリキュアに選ばれた少女が本が並べられたものを一定の方向に動かすと行ける場所だ。そして、ここに現在五人のプリキュアが居る。

 

あかね「なぁ、授業中にどこ見てたんや?」

みゆき「あ、ちょっと外をね…なんか、綺麗な鳥さんに見とれちゃってて…。」

あかね「へぇ~……。」

 

あかね「ところでさ、秘密基地ここでええんちゃうか?便利やん。」

みゆき「そっか!」

やよい「うん!良いかも!」

 

するとやよいは一人どこかへ走り出した。

 

キャンディ「やよい、どこ行くクル?」

やよい「ちょっと探検してくる~♪」

 

気分ルンルンで探検しに行ったやよいだったけれど……。

 

やよい「きゃっ!」

 

そこらに生えていた木の根っこに躓いてしまい、窪地に落っこちてしまったのだ。

 

みゆき「大丈夫やよいちゃnぐわぁっ!」

 

やよいのところへ向かっていたはずが木の枝に覆われてしまった。

 

みゆき「助けて~!」

 

なんやかんやあって、みゆきを助けようとして他の3人がそこらの木の根にコケて泥だらけになったりした。

 

 

あかね「あかん!やっぱ秘密基地ここちゃうわ!」

 

あかねが叫び『ふしぎ図書館秘密基地案』は一瞬の内に撤回された。6人は頭を抱えてとても悩んだ。

 

 

れいか「それならば私、プリキュアに相応しく、とても素晴らしい場所の心当たりがあります!」

 

れいかはそう言い、本の扉を使って何処かの倉庫のような場所へとやってきた。そこにはファイルやら機材が置かれていた。

 

れいか「いえ、ここではありません。皆さん、こちらへ。」

 

そう言い足早にどこかへ向かい、その方向には扉があって外へ出ようとした。のだが、勢いよく吹いてきた突風に押されてしまい建物の外にれいか以外は外に出れなかった。

 

 

みゆき「れいかちゃん!ここどこなの!?」

 

れいか「富士山です!」

 

そう、なんと富士山だったのだ。流石に、富士山を秘密基地にするのは不味いしそもそもクッソ寒いから秒で却下された。

 

 

続いて2番手は黄瀬やよい。普段からアニメを見ているやよいには秘密基地のあてがあるらしく自身満々であった。早速本の扉を使って向かった先にあったのは、SFの軍隊が使ってそうな場所であった。

 

 

 

 

 

だが、そこはテレビの撮影のセットだったのだ。急いでふしぎ図書館に退散する六人。

 

 

――――――逃げるんだよ~!

 

 

 

その後、緑川なおはぬいぐるみショップに出てキャンディが買われしまいそうになったり慌てて店を飛び出したりと散々だった。4番手の日野あかねに関しては動物園のゴリラの居場所に出て思考停止。その後は……うん(笑)。

 

 

 

6人は大きなため息をつき、再び頭を抱えた。

 

あかね「ホントにあんのかなぁ……。」

やよい「でも、これだけ探しても無いなんて……。」

 

あかね、なお、やよいの3人は完全に諦めモードになっていた。だが、そんな時にみゆきが未だに秘密基地探しに意欲を示していた。それを気にしたやよいが尋ねるとバッグの中から『赤毛のアン』を出して話し出した。

 

 

みゆき曰く、子供のころから大好きだった赤毛のアンに出てくるある場面のような素敵な場所が昔住んでいた街の近くの森にありそこが良いのではと言うらしい。早速、本の扉を使ってその素敵な場所へと向かって行った。

 

 

――――――暫くして……

 

 

 

着いたその場所は街からは離れた郊外にあってとてもきれいなところだった。6人はみゆきの後を追って進んで行くと、開けた場所が見えてきたがそれと同時に彼女らとはずいぶん年下の女の子の声が聞こえてきた。内容からして、おままごとでもしているのだろう。

 

 

れいか「残念でしたね。」

みゆき「ううん…別にいいよ。また新しい秘密の場所を探せばそれでいいんだもん。」

れいか「そうですか…。」

 

なお「さあ…帰ろ。」

 

だが、そんな時だった!

 

 

 

ウルフルン「幸せそうなエネルギーがあふれてるなぁ!」

 

ウルフルン「世界よ!最悪の結末、バッドエンドに染まれ!白紙の未来を黒く塗りつぶすのだ!」

 

 

――――――ー方その頃……

 

 

無慚(鳥)「あー、なんでわざわざ別の街にまで…。」

 

無慚(鳥)「ん?この気配は……。」

無慚(鳥)「また、例のわんこが現れたか。」

 

 

無慚(鳥)「とっとと家に帰って、骨で遊んでりゃいいのに…。」

 

 

――――――そして、場面は戻り……

 

 

 

キャンディ「ウルフルンだクル!」

 

あかね「あの子たちが!」

 

 

キャンディ「みんな!変身クル!」

 

5人「「「「「うん!」」」」」

 

  

   『レディー!』

 

5人「「「「「プリキュア!スマイルチャージ!」」」」」

 

   『ゴー!ゴーゴー!レッツゴー!』

 

ハッピー「キラキラ輝く未来の光!キュアハッピー!」

サニー「太陽サンサン熱血パワー!キュアサニー!」

ピース「ピカピカぴかりんじゃんけんポン♪キュアピース!」

マーチ「勇気リンリン直球勝負!キュアマーチ!」

ビューティ「しんしんと降り積もる清き心!キュアビューティ!」

 

5人「「「「「5つの光が導く未来!輝け!スマイルプリキュア!」」」」」

 

ウルフルン「現れたなプリキュア!今日という今日は俺様の怖さを思い知らせてやる!」

 

そう叫ぶと、アカンベェを召喚するための赤い玉を取り出した。

 

ウルフルン「出でよ、アカンベェ!」

 

 

 『アカンベェ!』

 

ウルフルンによってあの巨木と合体したアカンベェが現れた。

 

ハッピー「ここはあの子達の素敵な場所なんだから!だから、私達が絶対に守る!!」

 

ウルフルン「はっ!何が素敵な場所だ!ただの森じゃねえかよ!行け、アカンベェ!」

 

 『アカ~~~ン!』

 

 『ベェッ!』

 

アカンベェの拳が5人を襲うが、全員真上にジャンプして躱した。

 

ハッピー「や、やっぱり凄いジャンプだなぁ…。」

 

 『アカンッ!!』

 

空中で身動きが取れない5人にアカンベェの拳が再び襲い掛かる。

 

 

 

『必殺黙読!不死鳥無双撃!』

 

ファルシオン『ハァッ!』

 

火炎を身に纏った仮面ライダーファルシオンがアカンベェに突っ込み吹き飛ばしたのだ。そのおかげで5人は無傷で済んだ。

 

ハッピー「あ、この前の…!」

サ・ピ「「にしても、助かったぁ…。」」

ビューティー「感心してる場合じゃありませんよ。」

マーチ「そ、そうだね。」

 

ウルフルン「出たな、仮面ライダー!アカンベェ、そのオレンジのやつからやれ!!」

 

 『アカンベェッ!』

 

ファルシオン『ファルシオンもつけて欲しかったけどなぁ…。』

 

アカンベェの拳の攻撃を巧みに躱し、胴体へ近づき剣で攻撃を仕掛けようとするが……。

 

 『ベェッ!』

 

ファルシオン『なにっ?!』

 

ハッピー「ファルシオンさん!」

 

アカンベェの足が一気に襲い掛かって来た。咄嗟の事だったのですべては防ぎきれずファルシオンは吹き飛ばされてしまった。

 

ファルシオン『まじか…あの足かなり厄介だな。』

 

ビューティー「大丈夫ですか!」

 

ファルシオン『あ、ああ大丈夫だ…それより気を付けろよ。あいつの足結構厄介だ。」

 

思わず駆け寄るキュアビューティ。なんとか立ち上がり落とした剣を持ち直すファルシオン。

 

ハッピー「今度は私たちで!」

ピース「うん!」

 

今度はプリキュアの5人が一斉に真正面から攻撃を仕掛けてみるも……。

 

 『アカンベェッ!!』

 

5人「「「「「きゃぁぁぁぁっ!!」」」」」

 

ファルシオン『くそ…ダメだったか。』

 

これもファルシオンと同様に足の攻撃によってはじき返されてしまった。

 

ウルフルン「ウルッフッフ!他愛もない奴らだ!大体、こんな森を守って何になる?」

 

ハッピー「確かに、あなたにはただの森かもしれない…けど大好きな友達と遊んだり、おしゃべりしたりする場所は……!」

 

 

「とってもキラキラした素敵な場所なんだから!」

 

ウルフルン「ウダウダうっせえんだよ!だったら、守って見せろ!」

 

ファルシオン『へぇ…じゃあこれ使うかな!』

 

『ジャッ君と土豆の木!』

 

マーチ「ジャッ君?」

ピース「ジャックじゃないの?」

サニー「というか、土豆ってなんやねん…。」

 

『とある少年が、ふと手に入れたお豆が巨大な木となる不思議なお話……。』

 

ファルシオン『細かいことは気にするな。』

 

『永久の土豆!無限一突…!』

 

ファルシオン『ハァァァァァ!』

 

ファルシオンはブックを読み込み、剣を地面に思い切り差し込んだ。すると、周りからツタが伸びてきてアカンベェの体中に巻き付き身動きを取れなくした。

 

 『アカ?!』

 

ウルフルン「なにぃ?!」

 

ピース「やった!」

マーチ「今だよ、ハッピー!」

 

ハッピー「うん!」

 

 

ハッピー「プリキュア!ハッピーシャワー!!」

 

ハッピーシャワーがアカンベェに命中し、無事に浄化された。そして、指輪デコルをキャンディが回収して終わった。

 

ファルシオン『…帰るか。』

 

 

ウルフルン「仮面ライダーめ……。」

 

ファルシオンが去っていく姿をウルフルンはそう呟き、消え去っていった。

 

 

 

 

 

その後、バッドエンド空間が解け元気に遊ぶ少女たちを見届けて去っていった5人。図書館へ戻り、みゆきの考えで『本棚自体に場所を選んでもらおう!』という案が出され、早速試したのだが図書館に逆戻りしてしまったのだ。

どうしたものかと考えているときに、みゆきの言った言葉にみんなは納得しふしぎ図書館が秘密基地となった。

 

だが、周りの地形は悪く不便であったのでどうしようかと悩んでいるとキャンディのアイデアで星デコルを使ってみた。すると、中央にあった巨大な切り株が家となったのだ。これにより、不便なく使えるようになったのでした。

 

 

え?あの3人はどうなったのかって?

 

 

――――――3時間後☆

 

 

無慚「………。」キーボーウーノーハナー

ヒカリ「………。」キーボーウーノーハナー

 

ヒカリ「……大丈夫か?」

 

無慚「こんなので大丈夫だと?」

 

ヒカリ「うん…てか、どうするの……。」

無慚「知らん…。」

 

みんな分かっていたかもしれないけど、一切見つけれてないです☆。え?一人足りないって?それはねー………。

 

 

 

ドン!

 

 

 

無・ヒ「「」」

 

 

いきなり目の前に巨大な本が現れた。本が勢いよく開きそのページの部分からある一人の男が現れた。

 

ユーリ「やぁ、お前たち。」

 

無・ヒ「「」」

 

ユーリ「君たち、何故固まっている?」

 

無慚「はっ!俺は一体何をッ?!」

ヒカリ「ゆ、ユーリ…その後ろのでっかい本は何だ…?」

 

ユーリ「ああ、まぁ来い。」

 

 

ユーリの言われるがままに二人は巨大な本のページの中へとついて行った先にあったのは、洋風な雰囲気を感じ周りに本棚が沢山ある場所であった。そして、二人はまたまた思考停止。考えることを約30秒くらい止めてしまった。

 

 

ユーリ「凄いだろう?名付けて『ノーザンベース』!」

ヒカリ「おい、ノーザンって北極って意味だよな…まさか。」

 

ユーリ「ああ、ここは北極にあるぞ。」

無慚「へぇ…。」

ユーリ「ここには、風呂に鍛冶部屋、料理部屋などなど沢山あるぞ!」

 

無慚「それはいいんだけどよ…。」

ヒカリ「ああ、一つ聞きたい。」

 

 

無・ヒ「「お前ここにどうやって行ったんだ?」」

 

 

 

ユーリ「ん、ああそれか。簡単だ、自身のブックに念じれば行けるぞ。」

 

無慚「はっはっはっはっは!そうかそうか!」

ヒカリ「念じるだけかぁ!」

 

無・ヒ「「HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAH!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

無慚「てめぇ、ざけんなよ!!!」

ヒカリ「〇す!!〇す!!56す!!コロす!!ぶち〇す!!」

無慚「俺らがどれだけ苦労したんだろうなァ!」

ヒカリ「俺なんか、犬やら猫やらカラスやらに追いかけまわされたんだぞォ!!」

無・ヒ「「歯ァ食いしばれよなァ!!!」」

 

ユーリ「……ふっ…。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ユーリ「イヤァァァァァ!!!」

 

最初に気が付けばよかったとめちゃくちゃ後悔したユーリくんであった(笑)。

 

 

続く……




次回……ユーリくん活躍?


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第五話 最高に登場?みゆきとキャンディがイレカワ~ル!?

無慚「ユーリ、今回お前が戦うらしいな。」
ヒカリ「その前にだ!おい、作者!」

作者『はい、なんでしょう。』

ヒカリ「俺の出番がまだ先って本当か?!」

作者『…はい。』

ヒカリ「ウソダドンドコドーン!」

作・無「『クサー。』」

ヒカリ「ちきしょ~~~~~~!!」
ユーリ「どうした、月闇くん。」
無慚「ほっとけ。」
作者『そうそう…。』
ユーリ「あなた、誰ですか?」

作者『ゑ?』

※これから先、学校が忙しくなるので投稿ペースが遅くなってしまいます。
どうか、ご了承ください。


無慚「おい、ユーリ早くしろ!」

ユーリ「わ、悪い!これどうやって着るのか分からん!」

無慚「あーもう!ちょっと貸せ!」

ユーリ「赤羽くん、飯はどうすれば!」

無慚「んなもん走りながら食え!!」

 

ヒカリ「やれやれ……。」

 

無慚「お前も手伝え!」

 

ノーザンベースは朝からドタバタしていた。何故なのかはもう少しすれば、きっと分かるであろう……。

 

 

――――――ー方その頃……

 

 

みゆき「これ指輪だね。」

キャンディ「見せてクル。」

みゆき「はい。」

 

二人は登校途中に空に見えた流れ星のようなものが落ちた所に来ていた。そこには謎のペアリングがあった。

 

みゆき「え、なにこれ?!」

 

みゆきがペアリングのうちの一つをキャンディに渡すと自動的にみゆきとキャンディの指につけられてしまった。そして、信じられないことはさらに起きた……。

 

あかね「みゆき!遅刻すんで~!」

 

キャンディ(?)「あかねちゃん、おはよ~。」

みゆき(?)「おはようクル~。」

 

 

み・キャ「「ん??」」

 

二人は暫く互いの顔を見つめ合った。そして5秒くらいした後でみゆきが自身の体を触り真っ青に青ざめた。

 

キャンディ(?)「あれ?!なんで私がいるの?!」

みゆき(?)「なんでキャンディがいるクル?!」

 

あかね「どうした?そんな慌てて…。」

やよい「あかねちゃん、学校遅れちゃうよ?」

 

 

キャンディ(み)「私たち………。」

 

キャンディ?は全てを理解し、思いっきり口に叫んだ。

 

キャンディ(み)「入れ替わってる~~~~!!!」

 

 

――――――とりあえず、登校して中庭にて……

 

 

キャンディ(み)「みゆきです……。」

みゆき(キャ)「キャンディクル!」

 

れいか「不思議ですね……。」

やよい「すご~い!」

なお「というか…正直ちょっと信じられないね……。」

あかね「いやー、ウチも最初はそう思ってんねけどな…。どーもホンマっぽいねんなー、これが。」

 

キャンディ(み)「さっきからそう言ってるでしょ!」

みゆき(キャ)「じゃあ、キャンディはキャンディって所を見せるクル。」

 

みんなの前にみゆき(キャンディ)が立ち上がり、証明しようとする。

 

みゆき(キャ)「はいみんな、注目クル!」

 

キャンディに近づくあかね、やよい、なお、れいか。四人の前で耳を巧みに動かして見せるキャンディ。

 

あかね・やよい・なお・れいか「「「「おお~っ!」」」」

 

れいか「こ、これは…。」

やよい「確かにキャンディだね!」

あかね「すごいな……。」

なお「動きが滑らかすぎる……。」

 

キャンディ(み)「凄いキャンディ!」

 

キャンディ(み)「私もやるやる!」

 

みゆきも耳に力を込めて動かそうとする。すると、ちょっとだけだがピクリ、またピクリと耳が動いた。

 

みゆき(キャ)「その調子クル!」

やよい「みゆきちゃん、頑張って!」

キャンディ(み)「ちょっと分かって来た!」

 

なお「楽しそうだね…。」

 

あかね「まあ、入れ替わったのは分かったけど。」

 

れいか「そもそも、なぜそんな事に?」

 

キャンディ(み)「そうそう、それだよ!」

みゆき(キャ)「多分これのせいクル。」

 

今も二人の指に付いている原因のペアリングを見せるみゆきとキャンディ。

 

キャンディ(み)「さっき道で拾ったの。」

キャンディ(み)「そしたら、入れ替わっちゃって。」

 

れいか「それなら、その指輪を外せばいいのでは?」

なお「それだ!」

 

早速、あかねとなおが力いっぱいに外そうとするも、ビクともしなかった。

 

れいか「外れませんか…。」

やよい「そうだ、この前のデコルは?」

あかね「それや!」

 

スマイルパクトにこの前森で現れたアカンベェを浄化した時に手に入れた指輪デコルをセットする。

 

『レッツゴー!ゆ・び・わ!』

 

キャンディ(み)「わあ~っ!」

みゆき(キャ)「キレイクル。」

 

現れたペアリングを指に付けてみる二人。いったい何が起こるのか……。

 

やよい「ステキ~!結婚指輪見た~い!」

あかね「で、なんか変化あるか?」

 

暫く経ったが特に何も起こらずにペアリングだけが消滅してしまった。

 

あかね「それだけか~い!」

なお「でも困ったね、そろそろ授業始まっちゃうよ?」

キャンディ(み)「そうだ!授業、どうしよう……!?」

みゆき(キャ)「キャンディがやっていいクル?やってみるクル!」

なお「大丈夫かな?」

みゆき(キャ)「大丈夫クル!キャンディに任せるクル!」

 

キャンディ(み)「不安だなあ……。」

 

 

――――――君の前前前世から~

 

 

キャンディ(み)「いい?絶対変なことだけはしないでね!」コソコソ

みゆき(キャ)「分かってるクル。」コソコソ

 

あかね「そう言えば、今日転校生が来るとかなんとか言ってへんかったか?」

なお「確か、遠い場所から来たとかじゃなかったけ?」

 

そんなことを話していると先生が入って来た。みんなはそれに気が付いて席に座った。

 

先生「みなさん、席について!」

先生「今日は転校生が一人いるので紹介したいと思います。さぁ、入って。」

 

?「はい。」ガラガラ←ドアを開ける音

 

 

やよい「あの人だよね?」

あかね「結構、イケメンやな。」

れいか「体つきもなかなかなものですね。」

 

先生「それじゃあ、自己紹介を…。」

 

 

ユーリ「はい。ユーリと言います。趣味は読書。」

ユーリ「好きなことは最高なことです。嫌いなことは最低なことです。」

 

とユーリは言った。クラスの面々はいまいちその意味が分からず首を傾げた。

 

先生「え、ええと…それじゃあユーリくんの席は…。」

 

生徒「ここ空いてま~す。」

 

先生「はい、じゃあユーリくんの席はあそこね。」

 

一人の生徒が空いている席を見つけそこに流れるようにユーリは座った。それからすぐに授業が始まった。みゆき(キャンディ)は当然人間の授業なんて受けたことなどなかったためやりたい放題であった。具体的には小テストをクレヨンでキャンディを描いたり、理科では液体を爆発させたりとかである。そして、ユーリは『物凄い人なんだなぁ…。』と心の中で思うのだった。

 

 

―――――――七色ヶ丘中学校 屋上

 

 

放課後になり、キャンディ(みゆき)たちは屋上でめちゃくちゃ息を切らしていた。理由はみゆき(キャンディ)の所為と言えば分かるだろう……。

 

なお「疲れた……。」

やよい「今日は何とか乗り切ったけど……。」

れいか「これ以上はちょっと……。」

あかね「ムリ……。」

 

何とか乗り切ったが、息を切らし、へばるみゆき(キャンディ)以外のメンバー。そこへ、なにやらご機嫌な様子で数枚の紙を持って現れたみゆき(キャンディ)。

 

みゆき(キャ)「みゆき、見てクル!」

みゆき(キャ)「先生にマルもらったクル!」

 

キャンディ(み)「え……?」

みゆき(キャ)「見るクル!」

 

胸を張ってテストを見せる。だが、それは0点のテストだったのだ。

 

キャンディ(み)「それはマルじゃなくて0点よゼロ……。」

みゆき(キャ)「え?でもこんなにごほうびもらったクル。」

 

今度は数枚のプリントを見せる。

 

キャンディ(み)「それは補習のプリントだよ!」

 

みゆき(キャ)「みゆき、どうしたクル?」

 

キャンディ(み)「いい加減にしてよ!」

キャンディ(み)「キャンディのせいで、私の学校生活メチャクチャじゃない!」

 

目に涙を浮かべ、必死に訴えるキャンディ(みゆき)。

 

みゆき(キャ)「何でそんなに怒るクル?」

 

その言葉に少し頭に来てしまったのかムッとなるみゆき(キャンディ)。

 

なお「まあまあ。」

れいか「それより、元に戻る方法を考えましょう…。」

あかね「せやけど、それが何なんか分からんと……。」

 

キャンディ(み)「まさか…私達ずっとこのまま……?」

 

なお「それは…。」

れいか「困りますね。」

 

やよい「あれ?キャンディ?」

 

みゆき(キャンディ)がいない事に気付くやよい。全員でそこらじゅうを探すが全然見つからない。

 

キャンディ(み)「ちょっと~!どこ行っちゃったのよ~!」

 

――――――公園

 

みゆき(キャ)「全く!何でみゆきはあんなに怒るクル?」プンスカ

 

ユーリ「みゆきさん?」

 

みゆき(キャ)「あ、ユーリくんクル!」

ユーリ「『クル』?」

みゆき(キャ)「あ、なんでもないよ…。」

 

突然現れたユーリに自分の正体を明かされないようにしっかりと注意しながら公園のベンチに座って話し出した。

 

ユーリ「こんなところでいったい何をしていたんだい?」

 

みゆき(キャ)「ええと…ちょっと散歩!」

 

ユーリ「そうなのか…君なにやら落ち込んでいるようだね。」

みゆき(キャ)「うん…私って役に立たないのかなって……。それに、ケンカもしちゃって…。」

ユーリ「ふむ、役に立たないかは人それぞれだ。だが…初めから無理と決めつけるのはよくない。役に立たないかどうかはやってみなくては分からないだろう?」

みゆき(キャ)「確かに…そうだね、最初から決めつけるのはよくないよね!」

ユーリ「まずは、その相手と謝ることからした方がいいと思うよ。誰かとケンカして謝らずにいるなんて『最低なこと』だからね。」

みゆき(キャ)「うん……分かった!て、あれ?」

 

そう返事をしたころにはユーリの姿はなく、きれいさっぱりと消えていた。

 

みゆき(キャ)「いなくなっちゃったクル…でも、まずはみゆきに謝るクル!」

 

 

マジョリーナ「見つけただわさ!」

 

みゆき(キャ)「マジョリーナ!」

 

マジョリーナ「やっと見つけただわさ!」

マジョリーナ「あれを返してもらいに来ただわさ!」

 

みゆき(キャ)「『あれ』?」

 

マジョリーナ「さっさと返さないと…世界よ!最悪の結末、バッドエンドに染めるだわさ!」

 

一方その頃……

 

キャンディ(み)「キャンディ、どこに行っちゃったんだろう?」

 

ベンチの下でキャンディを心配するみゆき。そこへキャンディを探しに行っていたあかね、やよい、なお、れいかが戻って来た。

 

キャンディ(み)「みんな、キャンディは?」

 

あかね「アカン、さっぱりや。」

 

キャンディ(み)「そう……。」

 

キャンディ(み)「私ね、考えたんだ。」

 

キャンディ(み)「キャンディはこの世界に来てから、ずっとプリキュアのために頑張ってた。」

 

キャンディ(み)「今日だって、キャンディはキャンディなりに精一杯やったんだよね。」

 

キャンディ(み)「私、キャンディに謝らなくっちゃ!」

 

あかね「ほんなら、はよキャンディを見つけなきゃならんな。」

やよい「もう一度探してみよっ。」

 

キャンディ(み)「みんな……!」

 

そんなことを話していると、空が緑色に染まり蜘蛛の巣のようなものが張り巡らされ周りに居た人たちが黒く染まった。

 

キャンディ(み)「これって!」

 

なお「あっちから広がって来たよ!」

れいか「行きましょう!」

 

 

 

みゆき(キャ)「そうだクル!」

 

突然なにかを思いつき、ポケットからスマイルパクトを取り出した。そして…

 

みゆき(キャ)「プリキュア!スマイルチャージクル!」

 

変身をしようと試みたのだ。だが、何も起こらなかった。

 

みゆき(キャ)「何で変身出来ないクル~?!」

 

マジョリーナ「『クル』?お前、あの妖精だわさ。」

 

キャンディ「何で分かったクル!?」

 

マジョリーナ「普通分かるだわさ。でも、面白くなってきたねぇ…。」

 

と、そこへバッドエンド空間が広がって来た方向に向かってきていたキャンディ(みゆき)らが駆けつけてきた。

 

キャンディ(み)「待ちなさーい!」

 

みゆき(キャ)「みんな!」

みゆき(キャ)「みゆき…来てくれたクル……。」

 

キャンディ(み)「もう、当たり前でしょ。」

 

マジョリーナ「出たねプリキュア!」

マジョリーナ「だがキュアハッピー、お前は変身出来ないだわさ!」

 

キャンディ(み)「そうだった!」

 

あかね「その分、ウチらが相手や!」

 

あかね・やよい・なお・れいか「「「「プリキュア!スマイルチャージ!」」」」

 

『ゴーゴーレッツゴー!』

 

サニー「太陽サンサン熱血パワー!キュアサニー!」

ピース「ぴかぴかぴかりんジャンケンポン!キュアピース!」

マーチ「勇気リンリン直球勝負!キュアマーチ!」

ビューティ「しんしんと降り積もる清き心・・・!キュアビューティ!」

 

マジョリーナ「出でよアカンベェ!」

 

マジョリーナによって遊具の馬の姿をしたアカンベェが生み出された。だが、そのアカンベェはマジョリーナと同じくらいの大きさしかなかった。

 

サニー「小っちゃ……。」

 

マジョリーナ「見た目でなめると痛い目を見るだわさ。」

 

四人に襲い掛かるアカンベェ。見た目は小さいがとても素早く、サニー、ピース、マーチ、ビューティを圧倒する。

 

ビューティー「なるほど…小さい代わりにとても素早いのですか…。」

ピース「どうしよう…。」

マーチ「しかも、バネでジャンプとかも出来るから普通に追いかけても追いつけないよ…。」

サニー「確かにマジョリーナの言う通りやな…。」

 

マジョリーナ「アカンベェ!」

 

透かさず、四人に休む間も与えずに襲い掛かるアカンベェ。だが、その時とてもだが信じられないようなことが起きた。

 

ザンッ!

 

なんと()がアカンベェを切りつけてダメージを与えたのだ。だが、それだけではなかった。なんとその剣はまるで生きているかのように動いて浮いているのだ。

 

ピース「な、なに…これ?」

ビューティー「剣…でしょうか……。」

サニー「そんなん見たら分かるやろ…。」

 

???『ふむ、こいつが例の敵というやつか…。』

 

6人「「「「「「」」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

6人「「「「「「喋った~~~~~(クル)?!」」」」」」

 

マジョリーナ「な、なんだわさ?!お前は!」

 

最光『ん、俺か?俺は…世界を護る剣。仮面ライダー最光だ!』

 

マジョリーナ「仮面ライダー?ということは、お前あのファルシオンとやらの仲間だわさ?!」

 

最光『ああ、そう捉えて構わないぞ。』

 

マジョリーナ「なら、好都合だわさ!あたしの名前はマジョリーナ!ウルフルンと同じバッドエンド王国の幹部だわさ!』

マジョリーナ「アカンベェ、その弱そうなのからやってしまえだわさ!」

 

『アカンベェ!』

 

マジョリーナの指示でアカンベェはお得意の素早い攻撃を繰り出してきた。

 

キャンディ(み)「よけて!」

 

最光『ふっ…問題ない。』

 

なんと最光はすんなりと攻撃を躱し、通り際にアカンベェの体を切り裂き大きなダメージを与えた。

 

サニー「すごい…。」

ピース「カッコいい!」

 

最光『見た目でなめると痛い目を見たのはどっちだったかな?』

 

マジョリーナ「ぐうう!アカンベェ、何やってるだわさ!さっさと立つだわさ!」

 

アカンベェは立ち上がり、上へ向かって飛び上がりバネを発射してサニー、ピース、マーチ、ビューティを動けなくし、地面に倒した。

 

サニー「あかん…!」

ビューティー「まずいですね…。」

 

マジョリーナ「よくやっただわさ!さて、お次は…。」

 

最光『やれやれ、情けないなぁ。』

 

マジョリーナ「なにっ?!」

 

最光が余裕そうな表情?でアカンベェの真後ろに浮いていた。なんと、先程の攻撃を全部躱していたのだ。

 

マジョリーナ「まぁいいだわさ!仮面ライダーと一緒にお前達二人も倒してやるだわさ。」

マジョリーナ「でも、お前達がその指輪を拾ってくれてラッキーだわさ。」

 

キャンディ(み)これはあなたの仕業だったのね!」

みゆき(キャ)「どうすれば外れるクル!?」

 

マジョリーナ「絶対外れないだわさ。これを使わない限りね。」

 

懐からマジョリーナは謎の瓶を得意げな表情で取り出した。

 

キャンディ(み)「それは!?」

 

マジョリーナ「魔法の指輪、イレカワールを外す事が出来る秘密の薬。」

マジョリーナ「その名もモトニモドール!」

 

サニー「そのまんまやんー。」

マーチ「センス無いね。」

最光『俺はいいと思うぞ。』

 

マジョリーナ「うるさいだわさ!」

マジョリーナ「アカンベェ!」

 

アカンベェがキャンディ(みゆき)とみゆき(キャンディ)に襲い掛かろうとする。だが、その前にみゆき(キャンディ)は身を挺して庇おうとしていた。

 

マジョリーナ「何のつもりだわさ?」

 

キャンディ(み)「キャンディ!?」

みゆき(キャ)「みゆきは、絶対傷付けさせないクル!

 

キャンディ(み)「キャンディ!無茶しないで!」

 

みゆき(キャ)「今は……キャンディがみゆきクル…!」

 

 

最光『ほう…。』

 

キャンディ(み)「キャンディ……。」

 

マジョリーナ「フン、変身出来ないお前が何をやっても無駄だわさ!」

 

キャンディ(み)「無駄じゃなーい!」

キャンディ(み)「キャンディは必死なの!必死で私の代わりになろうと頑張ってるの!」

キャンディ(み)「そのキャンディの優しさを、バカにしないで!」

 

その時、スマイルパクトから光が輝き出した。

 

みゆき(キャ)「みゆき……。」

キャンディ(み)「うん。やってみる。」

 

キャンディ(み)「キャンディ。」

 

みゆき(キャ)「クル?」

 

キャンディ(み)「さっき言い過ぎちゃった。ゴメンね。」

 

みゆき(キャ)「キャンディも、ゴメンクル。」

 

キャンディ(み「)行くわよ!」

 

『レディー!』

 

キャンディ(み)「プリキュア!スマイルチャージ!」

 

『ゴーゴーレッツゴー!』

 

ハッピー「クルクル煌く未来の光!キュアキャンディ!」

 

ハッピー・みゆき(キャ)「「出来たー!」」

 

ピース「キュアキャンディ!」

ビューティ「すごいわ!」

 

マジョリーナ「だがそんな小さな体で何が出来るだわさ!」

 

ハッピー「た、確かに…。」

 

みゆき(キャ)「耳を使うクル!」

 

ハッピー「そっか!よーし!」

 

サニー「耳?」

最光『ほう…。』

 

キュアキャンディは勢いよく飛び上がってアカンベェと空中戦を繰り広げた。そこで、キュアキャンディは耳を巧みに使ってラッシュを繰り出しアカンベェを圧倒した。

 

最光『俺も負けてられないな!』

 

ハッピー「あ、最光さん!」

最光『俺も手を貸そう!……なんと呼べばいいのだ?』

ハッピー「あ、ハッピーでいいですよ。」

最光『分かった。』

 

マジョリーナ「アカンベェ、何やってるだわさ!さっさと片付けるだわさ!」

 

バネを発射して攻撃をするアカンベェだが最光が剣撃でマジョリーナ目掛けてはじき返した。危うく当たりそうになったところを慌てて躱した。

 

サニー「今や!」

 

マジョリーナ「何ぃ?!」

 

転がっていたサニーがマジョリーナを吹き飛ばした。そして、マジョリーナの手からモトニモドールが離れたところをみゆき(キャンディ)がしっかりとキャッチした。

 

マーチ「ナイスキャッチ!」

 

ハッピー「たあーっ!」

 

アカンベェを耳で縛り地面へと叩きつけた。

 

ハッピー「一気に行きますよ!最光さん!」

最光『言われなくとも!』

 

 

ハッピー「プリキュア!ハッピーシャワー!」

最光『さぁ、光あれ!』『最光!発光!GOOD LUCK!』

 

二人の必殺技が見事命中しアカンベェは浄化された。それと同時に桜デコルが現れた。

 

 

マジョリーナ「くううう!覚えてろだわさ!」

 

 

最光『さて…一件落着と言った所かな。』

 

ビューティー「ちょっと待ってください!」

 

最光が帰ろうとしたところをビューティーが止めた。最光はプリキュアたちの方へと視線をゆっくりと回転して向けた。

 

ビューティー「あなた…いえ、あなた方『仮面ライダー』は私たちの味方なのですか?」

 

最光『………。』

 

最光は暫く黙りこみ一つの回答をプリキュアたちに伝えた。

 

最光『信用には値しないかもしれんが…俺たちは君たちの味方だ。』

最光『では、さらば!』

 

それだけ言い残し、最光は光の粒子となって消えて行ってしまった。

 

その後、モトニモドールをイレカワールに掛けた。すると、きれいさっぱりと消え去り二人は元の体へと戻っていた。そして、帰り道の6人。

 

あかね「しっかし今日は大変な一日やったな~。」

やよい「でも、ちょっと楽しかったね。もう少し入れ替えったままでよかったかも。」

なお「それは嫌…。」

やよい「だよねー…。あはは……。」

 

苦笑いする6人。もうごめんだ…と全員思っているような顔をしている。

 

みゆき「帰ったら補習やらなきゃ。」

キャンディ「キャンディが手伝うクル!」

みゆき「今度はちゃんとしてよ?」

 

キャンディ「任せるクル!ユーリくんにチャレンジが大事って言われたクル!」

 

みゆき「ユーリくん?」

あかね「キャンディ、ユーリとあったんか?」

 

キャンディ「そうクル!良い人クル!」

 

なお「へぇ~…。」

れいか「取り敢えずもう帰りましょう?時間も遅いですし。」

やよい「だよねー。」

 

楽しく会話する6人。一方その頃遠くの方では……。

 

???「ふむ…あれがプリキュアという存在か…。」

???「1000年もの年月であのような者達が生まれていたとは…。」

 

???「だが、これは中々最高な体験だったな。あいつ(・・・)お求めの写真も撮れたし…。」

 

 

 

ユーリ「さて…帰るとするか。」

 

ユーリは人気の少ない場所で一冊のブックを片手にそのようなことを呟きながら大きな本のゲートの中へと消えて行った。

 

 

続く……




無慚「おい、作者。」

作者『はい…。』

無慚「何か言い残すことは?」

作者『学校が忙しくて投稿遅れましt…「死ねェェェ!」ギャァァァァ?!』

無慚「死ぬ前に読者に言い残しとけよな?」

作者『読者の皆様。もしかしたら今回と同じようなことが起きるかもしれませんのでどうかご了承ください。自分の作品を読んでいただき誠にありがとうございます。』

無慚「よし、言ったな?56す。」

作者『WHAT?!』

無慚「おーい、ヒカリぃ!お前も殺れ~!」
ヒカリ「いいよ~!」

作者『お前ら人間じゃn…「「死ねェェェ!」」目がぁ!目がぁぁ~!』

本当に申し訳ございません。
※土下座中


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第六話 さらば!やよいちゃん!あと、俺の出番よこs…ボコォ

無慚「ヒカリのやつタイトルでも暴れてんなぁ…。」
ユーリ「あいつさっきまで俺が撮ったプリキュアの写真眺めてた癖に…。」
無慚「え、あいつそんなことしてたの?」
ユーリ「まぁ、あいつはあいつなりに強くなりたいそうだからな。」
無慚「ほんとかよ……。」

ユーリ「じゃあ、六話始まるぞ。」
作者『読んでね~!』

ユーリ「誰だ貴様?」

作者『ゑ?』

無慚「警察呼ぶよ?」

作者『HA?』


雲一つないきれいな青空が広がっている朝。部屋の中に目覚まし時計が鳴り響き、止めてまた寝ようとしている一人の少女黄瀬やよい。

 

千春「やよいー、早く起きなさーい。」

 

やよい「もうちょっと……。」

 

千春「今日の朝食はホットケーキよー。」

 

やよい「ホットケーキ?」

やよい「ママー、おはよー。」

 

千春「おはよう。」

やよい「ええっ?ホットケーキは?」

 

テーブルの上にはホットケーキではなく、トースト、目玉焼き、紅茶が置かれていた。

 

千春「ごめんなさい。今日は4月1日でしょ?だからよ。」

やよい「そっかあ、今日はエイプリルフールだから、ウソをついてもいいんだ。」

千春「でも、後でうそって正直に言わないとね。」

やよい「当然だよ。」

 

やよい「ところでママ、私、ボーイフレンドが出来ちゃった。」

千春「ええっ!?」

 

やよい「なーんちゃって。早速騙されてるぅ~。」

 

千春「もう、やよいったら。」

 

やよい「おあいこおあいこ。」

 

その時、やよいの頭の中に電流のようなものが走り何かを思いついた。そして、心の中でクスクスと笑い出した。

 

やよい(よーっし!せっかくだから、今日は楽しいウソをついちゃおうっと!)

 

 

――――――ノーザンベース

 

 

此処はノーザンベース。仮面ライダーたちの秘密基地のような場所だ。そして、此処の住人の月闇ヒカリはソファで寝ころび、もう一人の住人の赤羽無慚はのんきそうにテレビを見ていた。

 

ヒカリ「最近、ユーリのやつ楽しそうだな。」

無慚「ああ、てかまぁ俺らも早く金稼いで行けるようにしないとな。」

 

ヒカリ「ホントに〇ou〇ubeとメ〇カリなんかで行けるのかよ…。」

無慚「伊達に一人暮らししてたんじゃないんだぞ。」

無慚「あと今日エイプリルフールだよな?」

ヒカリ「だな。」

 

無慚「俺、実は宇宙人。」

ヒカリ「へー。」

 

無慚の唐突なカミングアウトにヒカリは棒読みで答え一切興味などなかった。嘘だとまるわかりだったからである。

 

無慚「じゃあ、お前もなんか言えよ。」

ヒカリ「実はユーリ、1000歳超えてる。」

 

無慚「あっそ。」

ヒカリ「これホント。」

無慚「………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

無慚「ゑ?」

 

 

――――――七色ヶ丘中学校 玄関

 

 

みゆき「やよいちゃん、おはよう。」

キャンディ「おはようクル。」

 

みゆき「聞いてよ。昨日キャンディがお母さんのドーナツ食べちゃって…。」

 

やよい(そうだ!まずはみゆきちゃんを驚かせちゃおうっと!)

 

心の中で結構いい顔で笑うやよい。

 

みゆき「やよいちゃん?」

やよい「えっ?」

みゆき「どうかしたの?」

 

やよい「あのね、みゆきちゃん…実はずっと言えなかった事があるんだけど……。」

 

みゆき「えっ?何?」

 

やよい「私ね……」

 

キャンディ「どしたクル?」

 

やよい「私………転校する事になったの。」

 

みゆき・キャンディ「「ええ~っ!?本当(クル)!?」」

 

やよい(やったあ!大成功!)

 

心の中で無邪気に喜ぶ。うん、カワ(・∀・)イイ!!。

 

みゆき「いつ転校するの!?」

 

やよい(よーし、もうちょっとだけ。)

 

やよい「それが……本当に突然の事だけど、明日…。」

 

みゆき「ええ~っ!?」

キャンディ「明日!?」

 

やよい(面白~い!でもこの辺で。)

 

やよい「はいウソでした~!今日はエイプリルフールだから、ウソついちゃ……」

 

やよい「あれ?」

 

振り向いたやよいだったが、そこに二人の姿は一切なかった。一方その頃………。

 

みゆき「あかねちゃ~~ん!」

 

慌てて廊下を高速のような速さで走るみゆき。カバンの中に居るキャンディが地味に酔いかけていた。

 

あかね「おっ、みゆき、おはよー。」

 

みゆき「それどころじゃないの!大変な事が!」

みゆき「あのね…!」

 

あかね「えっ?なになに?」

 

みゆきからやよいが転校してしまう話(嘘)を聞くあかね。

 

あかね「何やて~!?やよいが転校!?」

 

廊下を歩いていた生徒達がみゆきとあかねの方を向き驚く。

 

みゆき「ど、どうしよ~?」

あかね「落ち着くんや。その事はウチらだけの秘密やで。」

みゆき「秘密?何で?」

 

キャンディ「何でクル?」

 

あかね「ウチも転校生やからな。やよいの気持ち…少し分かる……。」

あかね「みゆきもそうやろ?」

 

 

やよい「早くみゆきちゃんにウソだって言わなきゃ…。」

やよい「あっ、いた。」

 

急いで階段を上り直ぐにみゆきを見つけたやよい。

 

みゆき「あっ、やよいちゃん。」

あかね「やよい、おはよー。」

 

やよい「あかねちゃん、おはよー。」

やよい「みゆきちゃん、さっきの話なんだけど、あれは……」

 

あかね「やよい、もうエエんやで。実は今、みゆきから聞いたんや。転校の事。」

 

二人が悲しそうな表情になり、あかねが話し出す。

 

やよい「えっ!?」

 

みゆき「ゴメンね、どうしても黙っていられなくって。」

 

やよい「そうじゃなくて…!」

 

急いで転校すること(嘘)の事実をやよいは伝えようとするが直ぐに二人に遮られてしまい中々言い出せない。

 

あかね「ええねんええねん!分かってる!ウチも転校が決まった時、中々友達に言い出せんかったんや。」

みゆき「私もそうだった。」

 

やよい「いや、あの…」

 

あかね「分かる分かる。分かるでぇ~その乙女心。」

 

みゆき「転校が決まった時、たった一人で胸に悲しみを抱えて悲しい思いをするのよね~。」

キャンディ「かわいそうクル…。」

 

やよい「あのね、そうじゃなくって…!」

 

あかね「もう何も言わんでエエ!」

みゆき「大丈夫だよ!やよいちゃんには、私達が付いてるから!」

 

やよい「だから、さっきの話は……」

 

嘘のことを言おうとしたがその時チャイムが鳴り、二人は教室へと向かった。

 

やよい(まずい…!早くウソって言わなきゃ!)

 

ホームルームを終えて、一時間目の授業の準備を始める生徒たち。

 

あかね「なお、ちょっと耳貸してや。」

 

耳元でやよいが転校する事をあかねがなおに話し、みゆきがれいかに話す。そして、悲しそうな表情でやよいを見るみゆき、あかね、なお、れいか。と、そこへ…

 

ユーリ「どうした。そんな暗い顔して…。」

みゆき「あ、ユーリくん…実はね…。」

 

――――――カクカクシカジカ

 

ユーリ「なるほど…そういうことか。」

みゆき「そうなの…。」

 

やよい(なんとかして、嘘ってことを伝えなきゃ…!)

やよい「みゆきちゃん、あかねちゃん、今朝話した事なんだけど、実はね……」

 

れいか「やよいさん、話は全て聞きました。」

なお「何でもうちょっと早く教えてくれなかったの?」

 

やよい「え?何が?」

 

なお「転校の事だよ。」

 

やよい「ええ~っ?!何でそれを!?」

 

なお「遠慮なんかしないで、相談してくれれば良かったのに…。」

みゆき「その事はもう言わないであげて…。」

あかね「そや。仲エエ子には余計に言い出しづらいもんやねん。な、やよい?」

 

やよい「う、うん…。」

 

やよい(私何言っちゃってんのよ~!?早くウソって言わないと~!)

 

ユーリ「………。」

 

心の中で焦りまくるやよい。顔にはあまり出してはいないがその姿をユーリは黙って見ていた。

 

なお「何で仲のいい子には言い出しづらいの?」

あかね「転校する話をしてしもーたら、いつかお別れするって、意識してしまうやろ?」

みゆき「転校するまでは、なるべく普通に過ごしたいんだよね。いつも通りの中の良い友達で…ね、やよいちゃん?」

 

やよい「あ、うん…。」

 

やよい(ああ~!また私ったら!)

 

ユーリ「………。」

 

れいか「なるほど。胸が痛む話です。」

なお「そっか……。ゴメンね、やよいちゃんの気持ちも考えないで。」

 

やよい「そんな、いいの。」

 

やよい(って、何かどんどんマズい方向に行っちゃってる~!)

 

外の表情と心の中の表情が全然違い、まさにパニック状態であった。言わば、カオス。

 

あかね「そろそろ音楽実に移動せんと。」

れいか「そうですね。次の休憩時間に私達だけで話し合いましょう。」

 

やよい「………。」

やよい(このままじゃ、ホントの嘘つきになっちゃう~!)

 

ユーリ「はぁ……。

 

――――――しばらく時間が経ちまして……

 

やよい「やっぱり…正直に言うしかないよね……。たとえどんなに怒られても…。」

 

みゆき「やよいちゃん、元気出して。」

れいか「もしかして、プリキュアの事でも悩んでいたのですか?」

 

やよい「え?プリキュアの事?」

 

あかね「今、スマイルパクトを見てたやろ?」

やよい「ううん……それは……」

 

れいか「私達はプリキュアとして、これまで五人で力を合わせる事で困難を乗り越えてきました。でも……」

みゆき「そっか、もう五人じゃ無くなっちゃうんだ…!」

 

四人+キャンディは悲しそうな表情を見せる。それを見てやよいはさらに心の中で焦りだす。

 

なお「その事に責任を感じていたんだね…。」

あかね「でもそんな風に悩みを一人で抱え込んだらアカン!」

みゆき「プリキュアの事なら心配しないで!」

れいか「やよいさんが抜けた分は私達が頑張りますから!」

 

やよい「ええ~っ!?」

 

れいか「たとえ離れ離れになっても、私達の気持ちは一つです!」

あかね「ウチも!」

みゆき「私も!」

なお「あたしも!」

キャンディ「キャンディもクル!」

 

やよいを思いっきり抱きしめるみゆきにあかね、なお、れいか、キャンディ。そして、やよいは思った…。

 

やよい(どうしよう……。)

 

――――――昼休み

 

なお「あれ?やよいちゃんは?」

みゆき「何か用事があるんだって。」

あかね「お別れが近づいてるから、一緒に食べるのが辛いんかな…?」

 

れいか「私…みなさんに提案があります。」

 

 

一方その頃……屋上では。

 

 

やよい「直接話す勇気が無いけど、マンガなら正直な事が言える!…出来た!」

 

口でダメなら絵で謝ろう作戦(ネーミングセンスは目を瞑っていただくとして…)でどうにかしようと考えたやよいは転校は嘘だと謝る絵を描いた。

 

やよい「よし、これをみんなに見せないと!」

 

だが、その時強い風が吹き絵をさらってしまった(風のバカヤロー!!)。

 

みゆき「やよいちゃん、こんな所にいたんだ。」

やよい「み、みゆきちゃん……どうしたの…?」

 

みゆき「ちょっと来て!」

やよい「えっ?」

 

みゆきに突如連れて行かれてしまったやよい。だが、例の絵が描かれていたスケッチブックを屋上に置いてきてしまったことをやよいは気づいていない。

 

ユーリ「ん、これは…漫画……というやつか?」

ユーリ「しかし、この漫画の主人公…肝心な戦う勇気がない。これでは戦士には向かないな。」

 

ユーリ「いや…これは……。」

 

 

――――――ー方その頃……

 

 

アカオーニ「いい子はいねが~?」

 

アカオーニ「鬼が桃太郎を退治する紙芝居を見せてや……」パシャッ

 

アカオーニ「何だオニ?」マエミエナイ

 

アカオーニの顔面に風にさらわれてしまったやよいのイラストが覆いかぶさる。

 

アカオーニ「転校はエイプリルフールのウソなの……?」

 

 

――――――場面は戻りまして……

 

 

れいか「最後まで普通に過ごしたい気持ちも分かります。でも、たとえ悲しくても、ちゃんとご挨拶をした方がいいと思い、お別れ会を開かせていただく事にしました。」

 

やよい「い、いや、あの……」

 

やよい(マズイ!マズイよ~!)

 

みゆき「やよいちゃん。」

れいか「急な事でしたので、学校で育てたお花しか用意できませんでしたが…。」

なお「あたし達の気持ちだよ。」

あかね「忘れんといてや。」

 

やよい「あ…あの……。」

 

やよい(マズイ!マズイ!マズイ~!)

 

みんなから花束やら寄せ書きやらを渡されて嘘のことを言い出しずらくなってしまった。心のやよいは半泣きである。

 

れいか「では、やよいさんから皆さんにメッセージをお願いします。」

 

やよい(も、もしも今、正直に告白したら…!)

 

(怒られるし、嫌われるし、きっともう誰も私と話してくれない……!)

 

(プリキュアだって……もう一緒に出来ない…!)

 

みゆき「やよいちゃん、頑張って!」

 

 

やよい「うぅ………ごめん…!」

 

大粒の涙を流し教室を出て行ってしまった。その後をみゆきが急いで追いかけて行った。

 

 

 

 

やよい「………。」

ユーリ「やよいさん、どうしたんだ?」

やよい「あ、ユーリくん……。」

 

グラウンドの体育倉庫裏で一人で泣いていたところをユーリが見つけた。

 

ユーリ「何故こんなところで泣いている?」

やよい「えっと…その……。」

 

やよい(どうしよう…急に逃げ出してなんて説明すれば……。)

 

ユーリ「まぁ、嘘を吐くのもほどほどにしたほうがいいぞ。」

やよい「うん…そうだよね………え?」

 

 

 

 

 

 

やよい「え~~~?!」

 

宇宙まで響きそうな大きな声を出して驚くやよい。一番距離が近かったユーリの耳はなんとか持ちこたえたが、脳みそまで響いて来た。本人曰く、ドラゴンの雄叫びといい勝負だそう…。

 

やよい「ななななな?!」

ユーリ「顔を見ればすぐに分かったよ。それに今日はエイプリルフールとやらの日だろう?」

やよい「え、あ、うん…。」

 

やよい(ば、バレちゃってたんだ…でも、どうしよう!)

 

ユーリ「それでだ、君これからどうするんだい?」

 

ユーリはふと、やよいに聞く。すると、やよいはきょとんとした顔になる。

 

やよい「ええと…その……。」

ユーリ「嘘をついたことを謝らないのか?」

やよい「だって…言ったら嫌われるかもって…。」

 

ユーリは少し考えた。そして、やよいの方を見て言った。

 

ユーリ「嫌われるからと言って、真実を言わないのは最低(・・)なことだと思うな。」

やよい「…で、でも………」

ユーリ「……安心して、自分の思うことをすればいい。やよいさんが思う最高なことをすればいいさ…。」ポンポン

 

ユーリはやさしい声で言った。やよいの頭をポンポンとそっと撫でながら。ユーリは「がんばるんだ。」と言い残すときれいさっぱりその場から姿をいつの間にか消え彼が居た所にはやよいのスケッチブックと『今度は忘れるなよ?』と書かれた紙が置かれていた。そしてそれを手にしたときにみゆきたちが現れる。

 

みゆき「やよいちゃん…!」

れいか「ごめんなさい、私のお節介のせいで……。」

なお「余計に悲しい思いをさせてしまったみたいだね……。」

あかね「ゴメンな。」

 

やよい「ううん…違うの……。」

 

 

――――――ー方その頃……

 

アカオーニ「くだらんマンガオニ!」

 

アカオーニ「オレ様がウソの素晴らしさを教えてやるオニ!」

 

アカオーニ「世界よ!最悪の結末、バットエンドに染まるオニ!」

 

闇の絵本の空白のページを闇の黒い絵の具で黒く塗りつぶす。すると、周りの空が夕暮れのようになり、人々が黒く染まった。

 

 

 

ユーリ「む、これは…。」

 

周りの黒く染まった人たちを見る。

 

ユーリ「出番ということだな。」

 

懐から剣型のドライバーを取り出し、腰に巻き付けた。

 

 

聖剣最光ドライバー!!

 

『金の武器!銀の武器!Gold or Silver?』

 

『最光!発光!』

 

 

ユーリ「変身!」

 

『Who is the Shining Sword?』

『最光一章!金銀の力を得た輝く剣、サイ・コウ!!』

 

仮面ライダー最光に変身し浮遊してバッドエンド空間の中心地へ向かう。

 

みゆき「これは…早くみんなを助けないと…!」

 

アカオーニ「さぁ、早く現れるオニ!プリキュア!!」

 

と突然、フェンスの上に現れ高笑いするアカオーニ。

 

なお「アンタは…!」

 

キャンディ「みんな!急いで変身クル!」

 

みゆき「やよいちゃん…!大丈夫?」

やよい「うん…!」

 

『レディー!』

 

 

5人「「「「「プリキュア!スマイルチャージ!」」」」」

 

 

   『ゴー!ゴーゴー!レッツゴー!』

 

 

ハッピー「キラキラ輝く未来の光!キュアハッピー!」

 

サニー「太陽サンサン熱血パワー!キュアサニー!」

 

ピース「ピカピカぴかりんじゃんけんポン♪キュアピース!」

 

マーチ「勇気リンリン直球勝負!キュアマーチ!」

 

ビューティ「しんしんと降り積もる清き心!キュアビューティ!」

 

 

5人「「「「「5つの光が導く未来!輝け!スマイルプリキュア!」」」」」

 

アカオーニ「出たなプリキュア!今日こそは倒してやるオニ!」

アカオーニ「出でよ!アカンベェ!」

 

アカオーニによって、巨大ローラー型のアカンベェが生み出された。

 

アカオーニ「行け、アカンベェ!アカンベェ、パンチオニ!」

 

拳を振り下ろして攻撃をするアカンベェに対して、身構えるプリキュアたち。

 

アカオーニ「ウッソー!」

 

突如、パンチをやめて蹴り技で吹き飛ばされてしまった。

 

アカオーニ「次はローラー攻撃オニ!」

 

ローラーを転がして突撃するアカンベェ。

 

アカオーニ「ウッソー!」

 

5人「「「「「うわああああっ!」」」」」

 

今度はパンチを食らってしまう。

 

アカオーニ「騙されたオニ~!」

 

???『随分くだらんことをするのだな。』

 

アカオーニ「オニ?」

 

 

『最光!発光!』

 

アカオーニ「オニ~~?!」

 

いきなり、アカオーニの背後で強い光が発生しそして吹き飛ばされたのだ。そして、その光から現れた影は剣の形…。

 

最光『最高に最低なやつだな。』

 

アカオーニ「いきなり何するオニ~!」

 

ハッピー「あ、最光さん!」

 

アカオーニ「最光?マジョリーナが言ってた仮面ライダーの仲間ってやつだな?」

 

最光『ああ、そうだが何か?』

 

アカオーニ「なら話は早いオニ…アカンベェ、やれオニ!」

 

アカンベェが最光一直線に突っ込んでくる。だが、すんなり最光は躱す。

 

アカオーニ「アカンベェ!ローラー攻撃オニ!」

 

 

ピース「最光さん!気を付けて、それは…!」

 

最光『問題ない。見てたからな。』

 

アカンベェのフェイント攻撃もいともたやすく躱し数回剣撃を切り込んだ。

 

サニー「おお!流石やな!」

ビューティー「待ってください!アカオーニはどこですか?」

 

さっきまでいたはずのアカオーニが姿を消していたのだ。プリキュアたちは周囲を警戒しだす。だが、倒れたアカンベェの背後から急に何かが飛び出してきたのに最光は気が付いた。

 

アカオーニ「捕まえたオニ!」

 

ハッピー「最光さん!」

サニー「あいつ、アカンベェの陰に隠れてたんか!」

 

アカオーニ「ふふふ…こうやって掴んでいればなにもできないオニ!」

 

最光『…ハハッ、それはどうかな?』

 

『Who is this? 最光二章!光より生まれし影 シャドウ!』

 

ハッピー「なんか出たぁ?!」

 

突然、最光が光を放ちそこからできた影から全身真っ黒な人型の何かが出てきた。そして、その何かはアカオーニを蹴り飛ばし最光をつかみ取った。

 

最光『光は影を生み…影は光を生む!』

 

アカオーニ「そんなのがいるなんてずるいオニ!」

 

最光『それなら貴様も嘘ばかり吐いてるではないか。』

 

ハッピー「そうよ!さっきからウソばっかりついて何のつもり!?」

サニー「ウソつきは泥棒の始まりって言うやろ!」

マーチ「あたしはウソが大っ嫌いだ!」

ビューティー「ウソではなく、正々堂々と勝負しなさい!」

 

アカオーニ「バカめ、ウソは最高オニ!そうだよな?キュアピース!」

 

ピース除く4人「「「「えっ…?」」」」

最光『……。』

 

すぐさま、ピースの方を振り向く四人。最光は下を向いたまま黙っている。

 

アカオーニ「これを読んだオニ!」

 

ピース「私が描いたマンガ…!」

 

アカオーニが見せたのはさっき拾って来た嘘を謝る絵が描かれた漫画だった。それを見てやよいが焦りだす。

 

アカオーニ「何でお前、ウソをついた事を謝るオニ?ウソはどんどんついていいオニ!騙された方が悪いオニ!」」

 

ピース「やめて!」

 

サニー「ピース、嘘って何の事や?」

 

アカオーニ「お前のウソに騙された仲間を笑ってやるオニ!」

 

ピース「私の大切な友達を笑わないで!」

 

ビューティー「アカオーニは何を言ってるんですか?」

マーチ「ピース、何かあるなら正直に言って。」

 

ピース(正直に…でも、もし正直に話したら、怒られて、嫌われて……)

 

最光『…はぁ……。』

 

最光はため息をつくとピースの近くに歩み寄った。そして、ピースの頭の上にそっと手をのせた。これにはピースもみんなもびっくりしていた。

 

ピース「さ、最光さん?!」

 

最光『隠さず言うんだ。それとも言わないのが君の最高(・・)なことなのかい?」

 

ピースは最光の言葉を聞いてユーリが言ってくれた言葉を思い出す。そして、深く深呼吸をして口を開いた。

 

ピース「ごめんなさい…私、みんなに嘘をついていたんです…。」

 

ハッピー「嘘?」

 

ピース「はい……転校と言うのは嘘なの!」

 

ハッピー「嘘ぉ!?」

 

サニー「何でそんなウソついたん!?」

 

ピース「今日はエイプリルフールだから、ついみゆきちゃんに…本当にゴメンなさい!」

 

マーチ「エイプリルフール?」

ビューティー「そう言えば……」

 

ハッピー「あっ!ウソをついてもいい日だ!」

 

サニー「コラハッピー!何でそんな嘘、真に受たんやー!」

ハッピー「ゴメンなさい、でもサニーだって、『分かる分かる。分かるでぇ~!』って言ってたじゃない!」

 

サニー「そ、それとこれとは話が別やん。」

マーチ「で、つまり転校は…。」

 

ピース「転校なんてしないしない!絶対したくないよ……」

 

ハッピー・サニー「「良かった~!」」

キャンディ「良かったクル!」

 

全員大いに喜び合う。最光はその様子を微笑ましく見ていた。

 

ビューティー「それが一番嬉しいです!」

 

ピース「みんな……許してくれるの…?」

 

マーチ「許すも何も。」

サニー「ちょっとハッピーのせいやしな。」

ビューティー「よく正直に言ってくれました。」

 

ピース「良かったよお‟お‟~!」

 

目ん玉いっぱいに涙を流しハッピーに勢いよく抱き着いた。他のメンバーはその様子を微笑ましく見ていた(2回目)。

 

最光『お取込み中悪いがあいつら待ってるぞ。』

ピース「へ?」

 

アカオーニ「おお~い、終わったオニ?だかがウソでうるさいヤツらオニ!」

 

最光『ほら。』

ピース「あ、ごめんなさい…てへ…。」

 

最光『で、どうするんだい?』

 

ピース「みんな、私があいつを倒す!」

 

ハッピー「うん!がんばって!」

サニー「今日はピースに花持たせるべきやろな。」

マーチ「思う存分やってきてよ!」

 

みんなから気合を入れる言葉をもらいアカンベェに向かうピース。最光は仮面の下で笑い、ピースの元へ歩み寄る。

 

最光『ならば、俺もやるとしよう。』

 

ピース「最光さん……いっしょに行きましょう!」

最光『ああ…だが、それならば。』

 

最光は聖剣の中へ戻りピースの前方を浮遊しだした。

 

最光『俺を使うんだ。』

 

ピース「うん!分かった!」ガシッ

 

最光『片手でいいのか?』

ピース「ふぇ?キャッ?!」

 

サニー「大丈夫か?!」

ビューティー「あの剣…だいぶ重いんですね。」

サニー「いや、言っとる場合やないやろ!」

 

最光『だから言ったろう。俺は慣れてなきゃとてもじゃないが持てないぞ。』

ピース「嘘ぉ…でも、よーし!ふんにゅ…!!」ガシィッ

 

持ち手の部分を両手でつかみ、力いっぱいに持ち上げた。足元はおぼつかないが……。

 

最光『持ち上げれたところで悪いが……』

ピース「は、はい…?」

 

最光『前…来てるぞ。』

ピース「え、てアカンベェ来てる~~?!」

最光『任せろ。』

 

最光が突っ込んできたアカンベェに対して無理やり掴んでいる腕を引っ張ってガードした。

 

最光『今だ!』

 

ピース「うん!やあ!」ドガッ

 

最光が抑えている間にピースがアカンベェに蹴りを入れ吹っ飛ばした。

 

アカオーニ「ぐうう~!アカンベェ、立つオニ!」

 

最光『さぁ、決めるぞ!』

ピース「うん!」

 

ピース「私、みんなからいっぱい優しさをもらった!」

ピース「私に本当の事を言う勇気をくれた!」

ピース「私分かった!みんなを悲しませる嘘なんて、絶対ついちゃダメなんだって!」

 

アカオーニ「アカンベェ!パンチと見せかけてキックオニ!」

 

アカンベェは二人に攻撃を仕掛けるが最光のアシストで見事に躱し、ピースが聖剣で切り裂いた。

 

最光『ところでだ。俺たちの合体技名どうする?』

ピース「え、今それ聞きます?!」

最光『今しかないだろう?』

ピース「えっと…プリキュア、ピースサンダーシャイニングスラッシュはどうでしょうか?」

最光『長いがよしとするか。』

 

最光!発光!

 

ピース・最光『「プリキュア!ピースサンダーシャイニングスラッシュ!』」

 

『GOOD LUCK!』

 

二人の合体技を喰らい、アカンベェは浄化された。それと同時にプリンデコルが現れ回収した。

 

アカオーニ「オレ様が負けるなんて。そんなの嘘オニ!」

 

 

――――――それからそれから……。

 

 

その後にやよいはクラスのみんなに転校が嘘だということを正直に話した。クラスメイト達は笑ってやよいのことを許してくれて無事に終わった。そして、クラスメイトみんなで楽しそうに笑いあっている様子をユーリはやよいを微笑ましく見つめる(3回目)。

 

やよい「あっ、ユーリくん!」

ユーリ「やよいさん。正直に言えたようだな…最高だったぞ。」ニッコリ

 

やよい「うん!あ、それとあの時はありがとう…ユーリくんが言ってくれなかったら私……。」

 

ユーリ「…ふっ…。」トンッ

やよい「え…あ…//。」

 

ユーリはまたまたやよいの頭に手をそっと置きやさしく撫でた。

 

ユーリ「君はやっぱり勇敢だな。最高だったぞ。」ナデナデ

 

やよい「うん…//。ありがとう……//。」テレッ

 

やよいはユーリに撫でられるのをほんの少しだけ頬を赤く染めて(・・・・・・・・・・・・・・)受けていた。だが、ユーリは気まずく思ったのか手を離した。

 

ユーリ「はっ…す、すまん……その、つい昔の癖で…。」

やよい「あ、大丈夫だよ…。」

 

 

みゆき「やよいちゃ~ん!早く行こ~よ!」

 

 

やよい「あ、ごめんねユーリくん…!また後で!」

ユーリ「ああ。」

 

ユーリやみゆきたちと仲良くなれた気がするやよいちゃんであった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やよい(ありがとう……剣士さん……//。)

 

みゆき「やよいちゃん、どうかしたの?」

やよい「ううん、なんでもないよ!」

 

続くッ……!

 




作者『おや?やよいちゃんの様子が…。』

無慚「おい、作者恋愛要素あるなんて聞いてねぇぞこら?」
ユーリ「俺は構わんぞ。」
無慚「まぁ、そうだよなァ?相手お前だもんなァ?」
ユーリ「まだ確定ではないだろう?」

ヒカリ「いいよな…お前らは……俺なんか出番ほっとんどねぇんだぞ…。」

作者『すまんw完璧に忘れてたわw」

ヒカリ「バルス(#^ω^)!」

作者『ふァァァァァァァァァァァァ?!目がァ!目がァァァ~?!」

ヒカリ「とっととくたばれ糞野郎…!」
無慚「おーこわw」
ユーリ「流石にひどいな……てか、ホントにこいつ何者なんだ?」

作者『………。』
作者(ひどいよユーリくん…いい加減覚えてよ……。)




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第七話 作れ!究極のお好み焼きをッ!!

ヒカリ「ユーリいきなりで悪いけど、殺す。」

テレレレレレ~


▶月闇ヒカリが現れた!

ユーリ「え、なにこれ?」

▶ユーリはどうする?

▷①戦う
▷②逃げる
▷③現実を突きつける


ユーリ「えぇ……取り敢えず①で…。」


▶しかし、とても攻撃できるような隙が無い!


ユーリ「は?じゃあ、②は…。」


▶え、逃げるの?だっさwww。


ユーリ「キャンセルで(#^ω^)。じゃあ③!」


▶お前に出番はない(笑)。


ヒカリ「ギィィィィィヤァァァァァ?!」


▶月闇ヒカリに999999のダメージ!
▶月闇ヒカリは精神的にもくたばった。
▶かみかけのティッシュを落とした。
▶EXPを0.1手に入れた!

ユーリ「一つ聞くが、投稿がくっそ遅れたの訳は?」
作者「なんのことかw」
ユーリ「天誅!」
作者「あー♂」

無慚「おい、ユーリ。そろそろ飯食いに行くぞ。」



ある日……あかねの父、大吾がぎっくり腰で倒れてしまい入院することになってしまった!店主が居ないので普通は店を閉じなければならないのだが今週の日曜日に町内会の偉い人が食べに来るのだ!あかねはある一つの考えを思いついた!

 

 

――――――七色ヶ丘中学校にて…

 

みゆき・やよい「「あ、あかねちゃんが……!」」

 

なお・れいか「「店長?」」

 

あかね「まあ、店長ってゆーても、父ちゃんが良くなるまでの手伝いなんやけどな。」

 

みゆき「あかねちゃん、偉い!」

やよい「あかねちゃんすご~い!」

あかね「いやあ、それほどでも……あるで!」

 

あかねが胸を張って言う。褒められたことが結構うれしかったようだ。

 

なお「それを言うなら、それほどでも無いでしょ?」

 

あかね「あ、ああ…ただな、最大の難関は日曜なんや…。」

 

みゆき「どうかしたの?」

あかね「実は、町内会長さんらがウチで食事会する事になってんねん。」

 

れいか「確か、町内会長さんは美食家だったと伺った事があります。」

みゆき「び、びしょ……。」

なお「グルメって事だよね。」

 

あかね「そやねん…。そのグルメな町内会長さんが父ちゃんのお好み焼きを、今まで食べたお好み焼きの中で一番美味しいって認めてるんや。」

 

あかね「だからガッカリさせんよう、頑張らんとアカンねん…!」

 

あかねの周りが決意の炎(見えないけど)包まれていた。

 

やよい「あかねちゃん家のお好み焼き、ホント美味しいもんね!家で食べるのとは一味も二味も違うもん!」

 

ユーリ「そんなにうまいのか?そのオコノミヤキとやらは。」

 

みゆき「あ、ユーリくん。」

あかね「なんや、お好み焼き食った事ないんか?」

 

ユーリ「ああ…話を聞く限り美味しいみたいだな。」

 

あかね「よっしゃ!それならユーリも一緒でウチのお店に集合や!」

 

かなり喜ぶみゆき。そして、やよいはちょっとよだれを垂らし、ユーリはみんなには見えないようによだれを垂らしていた。

 

 

――――――日野家 店内

 

みゆき「もう焼けたかな?」

なお「まだ早いんじゃない?」

 

お店の鉄板であかねがじっとその時を待ち、みゆきたちが焼かれている全員分のお好み焼きにくぎ付けになる。

 

あかね「そや、焦ったらアカン。てか、来る言うてたユーリがおらんやん。」

 

れいか「用があるとのことで遅れるそうですよ。それとさっきから気になっていたのですが、お店の名前ってもしかして……」

 

あかね「ああ、ウチの名前から取ったんやで。ウチが生まれた年に店を始めたらしくって、娘のように大事にしようって意味なんやて。」

 

れいか「素晴らしい理由ですね。」

 

 

みゆき「待ちきれな~い!」

 

あかね「まあまあ、焼き方にもコツがいるんやで。」

 

『あかねに電流走る。』byヤ〇チャ

 

あかねは焼き具合が良くなったのを確認すると、日野家奥義で連続でお好み焼きを返した。

 

四人「「「「おお~っ!」」」」

 

あかね「どや?日野家奥義、コテ返しスペシャル!お好み焼きは、まかせとき!」

 

全員があかねの作ったお好み焼きを食べる。その瞬間口の中いっぱいにお好み焼きの風味が広がる。

 

やよい「幸せ~!」

なお「美味しいよ、あかね!」

 

あかね「そやろそやろ?」

 

ユーリ「む、どうやらできたみたいだな。」

 

やよい「あ、ユーリくん!」

 

???「へぇ、それが美味いって評判の…。」

 

ユーリの後ろから右目が赤色で黒髪の青年が現れた。

 

みゆき「だ、だれ?!」

 

無慚「ああ、俺は赤羽無慚。こいつとは長い付き合いってところだ。」

ユーリ「俺が説明しようと思ったのだがな…それはそうと、うまそうだな。食ってもいいかい?」

 

あかね「ユーリの分もあるからじゃんじゃん食ってな!」

 

ユーリ「では……」モグモグ

 

『ユーリに電流走る。』byヤ〇チャ

 

ユーリ「う……うますぎる………。」ウルウル

 

なお「う、うわー…ものすごく泣いてるね…。」

れいか「それだけ美味しかったということでしょう。」

 

無慚「………。」モグモグ

 

ユーリ「赤羽くん、どうかしたのか?」

 

無慚「いや……なぁ…悪いが材料余ってるのなら俺も作っていいか?」

 

あかね「え?別にええよ…。」

 

 

――――――数分後

 

無慚「よし、出来たぞ。」

 

作ったお好み焼きをのせた皿をみんなの前に運ぶ。

 

みんな『いただきまーす(クル)!』

 

みゆき「美味しい~!」

やよい「ホントだ!美味しい~!」

なお「確かに美味しいね!」

 

れいか「あかねさんには悪いですけど、赤羽さんの方が美味しいです!」

 

ユーリ「………。」チーン

 

無慚「おーい、帰ってこーい。」

ユーリ「はッ?!美味すぎて昇天するところだった!」

 

あかね「ホンマか!?」

 

あかねも無慚が作ったお好み焼きを口に入れる。その時、体中が感じ取った。

 

あかね(美味い!ウチが作るよりは上や!それに、父ちゃんの味とほぼ同じや!)

 

元気「ただいまー。」

あかね「元気!」

 

元気「何?」

 

あかね「弟の元気や。」

 

元気「どーもー。」

 

あかね「ちゃんと挨拶しい。」

 

元気「いやーお調子者の姉がいっつも迷惑掛けてスンマセン。」

あかね「誰がお調子者だこの…!」コツン

 

元気の頭をかるくあかねははたいた。当の本人はほとんど気にせずお好み焼きへ一直線に向かった。

 

元気「あれ?これ姉ちゃんが焼いたん?いっただきまーす!」

あかね「こら!行儀悪いで!」

 

元気「まあまあ美味いやん。父ちゃんのとはちょっと味違うけど。」

 

あかね「えっ…?ほんまか…?」モグモグ

あかね(た…確かに……言われてみると……)

 

あかねが作ったお好み焼きの衝撃的な評価を聞いて試しに食べるとその通りであり当の本人は結構ショックを受けた。

 

元気「まあ、姉ちゃんっぽい味やな。おっ、こっちは兄ちゃんが焼いたヤツか?」

無慚「ああ、そうだぞ。」

 

元気「んじゃ、こっちもいただきまーす!…うん、兄ちゃんが作った方が美味いで。」

あかね「なん…やて……?」ガクッ

 

無慚が作った方のお好み焼きはかなり良い評価であった。あかねはそれを聞いてさらにショックを受け、地面に手をついてしまった。

 

あかね「アカン……。」

 

元気「なんでや?」

 

あかね「何でもヘチマもあらへん!会長さんは、父ちゃんの味を楽しみにしてくれてねんや……これじゃ、喜んでもらえへん…。」

 

元気「じゃあ、兄ちゃんが焼いたらどう?」

 

無慚「いやダメだろ。」

 

あかね「何でやろ…?材料も焼き方も、同じに作ってるハズなのに……。」

 

元気「あ、そういや父ちゃんが秘密の隠し味があるって前言っとったな。」

あかね「秘密の隠し味?で、何やのそれ?」

 

元気「それは…知らん!」

 

あかね「隠し味か……ならウチ、探してみる!父ちゃんの味を絶対に再現してみせるんや!」

 

みゆき「私も手伝うよ!」

やよい「私も!」

れいか「そうですね!」

なお「うん!」

 

ユーリ「俺も手伝うとしよう。赤羽くんはどうしたいんだ?」

無慚「分かったよ。俺もやればいいんだろ?」

 

そんなこんなで、あかねの父ちゃんの隠し味を探すことにした七人。

 

 

――――――移動中…

 

 

あかねの父ちゃんのお好み焼きの隠し味を探すために厨房へ移動した七人(無慚とユーリには気づかれてないけどキャンディもいる)。

 

あかね「いつもの材料はこんな感じや。」

なお「隠し味って事は、何かを入れるんだよね?」

れいか「スイカに塩をかける要領でしょうか…?」

 

れいか「ええ。甘い物にば辛い物、辛い物には甘い物などをほどよく加えると味が引き立つとおじい様が。」

 

なお「家じゃ、カレーにしりおろしたりんごを入れるよ。」

無慚「コーヒー入れるとコクが引き立てられて美味いということを聞いたことがあるな。」

 

ユーリ「ほぉ…そんな面白い知恵があるとは……。」

 

みゆき「甘い物には辛い物で…。」

やよい「辛い物には甘い物と…。」

 

まぁ、なんやかんやあって隠し味について一通り話し合う面々。途中でプリンデコルを使ってプリンを出してそれを使おうとする謎の行動をしたりとまぁいろいろあったがなんとか作り切ることができた。因みに、無慚はあかねから「あんたは隠し味知ってそうやから見といてくれや。」と言われて見学している。

 

あかね「みんなで味見や!」

 

 

――――――食べてから数十秒後

 

 

あかね「やっぱアカン…。」

無慚「微妙だな…。」

 

みゆき「そうかな?十分美味しいけどな…。」

れいか「やっぱり、秘伝の隠し味ですから…。」

ユーリ「そう簡単には見つからんだろうな。」

なお「そう簡単には見つからない……か。」

 

あかね「やっぱり父ちゃんはスゴイなー!」

 

ユーリ「だろうな。」

 

あかね「そんな父ちゃんが作るお好み焼きの隠し味なんかちょっとやそっとで分かる訳無いもんな!」

みゆき「あかねちゃん…。」

あかね「よっしゃ、無駄に意地張ってもしゃーない!」

 

両ひざを両手で叩き、勢いよく立ち上がった。右手をしっかりと握りしめ、自身に満ち溢れたかのような顔をあかねはしていた。

 

あかね「ちょっと父ちゃんに聞きに行ってくるわ!」

みゆき「ええっ?!」

 

 

――――――七色ヶ丘総合病院

 

 

あかねはお店から猛ダッシュで向かい既にあかねの父の日野大悟に話を聞いていた。一方その頃、みゆきたちは待合室であかねを待っていた。

 

大悟「隠し味ぃ?」

 

あかね「どーやっても、父ちゃんの同じ味になられんねん…教えてや!」ダン!

大悟「…はぁ…何やお前、今まで何を見とったんや?」

あかね「なんやて~?」

 

あかねの額に怒りマークが一個付く。

 

大悟「そんなんでよお、店はウチに任せときーなんて言うたな。」

あかね「ぐぐぐ…」

大悟「店の名前が泣いてんで。」

 

あかね「ほんならええで!そんな隠し味ぐらい、自分で見つけられるわ!」

大悟「そら頼もしいな。」

あかね「ウチのお好み焼きの時期見せたるわ!」

 

あかねは思いっきり病室のドアを思いっきり開けて出ていってしまった。

 

大悟「ホンマ単純やな。頼んやで。あかねのやつ…まだ気が付けてへんようやな……。」

 

 

――――――そして、戻る

 

 

みゆき「えっ?ダメだったの?」

あかね「そんなん自分で見つけるってタンかけてもーた…。」

無慚「まぁ、そりゃぁそうだよなぁ…。」

なお「でも食事会まで後三日間だよ?」

 

あかね「しゃーない。後には退かれへん。ここはビジっと決めるしかないわ!」

ユーリ「ならば早速戻って作るぞ!」

無慚「お前も手伝えよな。」

 

ユーリ「う…うむ……。」

 

 

――――――その夜

 

 

あかねの母の日野正子があかねの元へと来る。

 

正子「どや、調子は?」

あかね「ダメや…。」

 

俯いて顔を横に振る。

 

正子「…アンタ覚えとるかな?アンタが初めてお好み焼きを焼いた事。」

あかね「うん。母ちゃんが風邪引いた時やったっけ。」

正子「『母ちゃん、これ食べて元気になってって』言ってたよなぁ…あのお好み焼き、ホンマに美味しかったんよ♪」

あかね「ええ!?あれコゲコゲやったやん!」

正子「コゲコゲやったかもしれへんけど、それでも母ちゃんには、美味しかったんよ。」

あかね「……。」

 

その後、あかねは色々と試行錯誤をしてみたが満足のいくような味にならず結局、商店街のイベントの日が訪れてしまった。当日、みゆきたちはイベントの手伝いをしていた。

 

みゆき「いやー、こんなイベントやってたんだね。」

元気「はい、商店街を盛り上げるって地域振興ってやつっす。」

なお「それにしてもさ、赤羽くんとユーリくんはどこに…?」

れいか「あの二人なら…あそこに…。」

 

れいかが指さした方向をみんなが見る。その先にあったのは……。

 

 

ユーリ「次こっちだ!」シュダダダ

無慚「やめろ!落ち着け!!」ズダダダ

 

焼きそばを片手にそこらのお店に突っ走るユーリと、それを全力で追いかける無慚。ユーリが味見をしたいという口実で食べまわって暴走するのを必死に無慚が止めようとしていたのだ。まさに、カオス(笑)。

 

なお「……。」

みゆき「楽しそうだね!」

なお「何処が(追いかけてる側)?!」

 

<prrrrrrr!

 

元気「あっ、姉ちゃんからだ。もしもし?」

 

あかね『食用焼けたから持ってくるわ。みんなで味見の準備しといてや。』

 

元気「ほ~い。」プチッ

 

元気「姉ちゃん、今から来るって。」

みゆき「本当?!やった~!」

 

 

――――――ー方その頃……

 

ウルフルン「はぁ…ここ三日何も食ってねえ…。」ギュルルル

ウルフルン「ん?いい匂いが…。」

 

お好み焼きを見つけ、懐からグルメ雑誌を見て確認する。

 

ウルフルン「まさしくあれぞお好み焼き!」ジュルリ

 

ウルフルンの歯と歯の間からよだれが垂れる。それくらい、うまそうに見えていたようだ。

 

ウルフルン「こうなったら、どんな手を使っても食ってみせる!」

 

ウルフルン「世界よ!最悪の結末、バットエンドに染まれ!そして~バットエンドとお好み焼き、両方いっただきまーす!」ジュルリ

 

 

みゆき「あれって!」

キャンディ「ウルフルンクル!みんな変身クル!」

 

 

5人「「「「「プリキュア!スマイルチャージ!」」」」」

 

 

   『ゴー!ゴーゴー!レッツゴー!』

 

 

ハッピー「キラキラ輝く未来の光!キュアハッピー!」

サニー「太陽サンサン熱血パワー!キュアサニー!」

ピース「ピカピカぴかりんじゃんけんポン♪キュアピース!」

マーチ「勇気リンリン直球勝負!キュアマーチ!」

ビューティ「しんしんと降り積もる清き心!キュアビューティ!」

 

 

5人「「「「「5つの光が導く未来!輝け!スマイルプリキュア!」」」」」

 

 

 

 

追いかけっこ(それっぽいこと)をしていた二人だったがバッドエンド空間が広がったのを確認すると目つきががらりと変わる。

 

無慚「出番だな。」

ユーリ「すまん、これ食べてから行く。だから、先に行ってくれ。」モグモグ

無慚「……あとでぶん殴る。」

ユーリ「…やさしくしてくれよ…。」モグモグ

 

エターナルフェニックス!

 

 

『抜刀…!』

 

無慚「シー……変身!」

 

 

『エターナルフェニックス!虚無!漆黒の剣が、無に帰す!』

 

ファルシオン『さて、行くか。てか、この感じまたあのわんこか。』

ユーリ「なんだ、知り合いでもいるのか?」モグモグ

ファルシオン『別に仲いい訳じゃねぇよ。あと焼きそばさっさと食べろよな?』

 

 

 

ウルフルン「お、今日は仮面ライダーはいねぇのか。よしならプリキュア!俺の食事の邪魔はさせねえぞ!」

ウルフルン「出でよ!アカンベェ!」

 

ソースが入った容器型のアカンベェが生み出される。

 

ウルフルン「やれ!!」

 

アカンベェはハケを取り出し、ソースのような液体を撒き散らした。

 

サニー「コラ!ソースの使い方を間違って…何やこれ!?ソースちゃう、接着剤やん!?」

ビューティ「皆さん!気を付けて!」

 

さらに液体を放つアカンベェ。ハッピーとピースに命中しそうになるが、マーチがテーブルに設置されたパラソルを使い、液体を防ぐ。

 

ファルシオン『なんか凄いことになってるな。』

ハッピー「あ、ファルシオンさん!」

マーチ「て、のんきしてないで手伝ってよ~!」

 

ウルフルン「仮面ライダー…だが、向こうで揉めてる間に……」

 

鼻をクンクンと動かしたくさんのお好み焼きが入った袋の匂いを嗅ぎつけた。そして、ずかずかとウルフルンは袋に近づき一気に食べだした。

 

ウルフルン「うんめぇ~!」

 

ハッピー「あれ?」

ピース「でも…何か強そうになってる!?」

ファルシオン『なんかでっかくなってんな。』

 

キャンディ「きっとウルフルンがお好み焼きを食べたせいクル!」

 

ハッピー「そうなの!?」

 

ウルフルン「腹いっぱいで元気だぜ!」

ウルフルン「やれ!アカンベェ!」

 

掛け声と同時にハケを振りおろし、接着剤が飛び散る。振り下ろした時の風圧で飛ばされると同時に接着剤が付着し身動きを取れなくされてしまう。

 

ファルシオン『危なっ…!』

 

ビューティ「皆さん!」

サニー「ビューティ!」

ファルシオン『俺ら三人だけかよ。』

 

ウルフルン「ウルッフッフ。人間の食い物も中々だったぜ。」

 

サニー「え?ホンマ?おおきに!って、おおきにちゃうわ!」

 

ウルフルン「あん?何でお前が礼を言うんだよ?」

 

サニー「それ作ったん、ウチやからな!」

 

ウルフルン「あっそう…ま、こんなモン誰が作っても同じだけどな。」

 

サニー「同じちゃう!どんなに頑張っても、父ちゃんと同じ味にならへんから苦しんでんのに!」

 

ウルフルン「そんなしょーもない事で、ウダウダ悩むなんざ、くだらねえな。」

 

マーチ「くだらなくない!」

ピース「あかねちゃん(・・・・・・)の一生懸命さをバカにしないで!」

ファルシオン『(ん?あかね……?)』

 

ウルフルン「一生懸命とかどーでもいいんだよ。腹ん中に入ったら全部一緒じゃねえか。大体コレ、失敗作なんだろ?偉そうな事言ってんじゃねえよ。」

 

ハッピー「やめて!失敗作なんかじゃない!絶対に美味しいもん!だってそのお好み焼きには、あかねちゃんの気持ちがいっぱい詰まってるんだから!」

 

ハッピーの言葉で自分に足りなかったものにやっと気が付くサニー。それを察したのか、仮面の下でフッと笑う無慚。

 

サニー「そうか…そうか、そうか!分かったで!父ちゃんの隠し味!」

サニー「食べた人に元気になってもらいたい、その気持ちをギュウギュウ詰め込める!」

サニー「それが父ちゃんの、お好み焼きあかねの隠し味や!」

 

ウルフルン「何言ってんだ。アカンベェ!さっさと片付けろ!」

 

サニー「ビューティ!ウチに向かってビューティブリザードや!」

ビューティ「えっ!?どうしてですか!?」 

ファルシオン『(どういうことだ?)』

 

サニーはビューティーの方を向くとそう指示した。これには、当然ビューティー自身が一番戸惑った。

 

サニー「いいから早く!」

ビューティ「分かりました!」

 

ビューティー「プリキュア!ビューティブリザード!」

 

指示通りビューティーはビューティーブリザードをサニーに放つ。サニーは技が近づいてきた瞬間に炎を放ち発生した蒸気で接着剤を溶かした。

 

サニー「おっしゃー!」

 

ファルシオン『へぇ、熱と冷気をぶつけたことで発生した熱気で溶かしたのか…。』

最光『機転が利くな。』

ファルシオン『おお、食い終わったんだな。殴るのは後にしてやるからあいつらどうにかしといてくれ。』

最光『(殴るのは忘れてないのな……。)』

 

殴られるのに若干の恐怖を感じながら固まっているハッピーたちの方へと向かう最光。

 

ピース「最光さん、これどうしましょう…。」

最光『任せろ!聖なる光に溶かせない物などない!』

 

『最光!発光!』

 

最光自身が光を放ち、ハッピーたちに付いた接着剤を溶かす。

 

ハッピー「溶けた~!」

マーチ「足重かったな~!」

ピース「そうだ!サニー助けなきゃ!」

最光『その必要はないぞ。』

 

 

ファルシオン『さっさと倒すか。』

サニー「ウチら熱血コンビの炎で熱いの食らわせたる!!」

ファルシオン『俺熱血なのか?…ま、いっか。』

 

二人はアカンベェの攻撃をなんなく躱し、ファルシオンは虚無で切り裂きサニーはパンチを食らわせる。

 

ファルシオン『まだ行けるよな?』

サニー「あったりまえやろ!」

ファルシオン『じゃあ、熱いの頼んだぜサニー。』

サニー「…ああ!」

 

サニー「プリキュア!サニーファイヤー!」

『必殺黙読!…抜刀!不死鳥…!無双斬り…!』

 

二人の必殺技がアカンベェに命中し浄化され、同時に傘デコルが現れる。

 

ウルフルン「ファルシオンめ……貴様さえいなければ…!」

 

 

――――――そして、食事会の時間……

 

 

町内会長達はあかねのお好み焼きに大満足していた。例の隠し味が分かってからは弟の元気からも高評価であった。

 

大悟「何や何や?めっちゃ好評エエやないか。」

あかね「ウチはこの店の看板娘やで!父ちゃんの隠し味ぐらいお見通しや!」

 

大悟「おお、分かったんか?ほんなら、言うてみい。」

 

あかね「それは…父ちゃんにも内緒や!」

 

その光景を見て笑う五人と、満面の笑みを見せるあかね。あかねのお好み焼き人生はまだまだ続いていく!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃、ノーザンベースにて一旦帰ると伝えて戻って来た無慚とユーリ。

 

ユーリ「面白い子だな。」

無慚「ああ…それでいてかなり熱いやつだしな。」

 

無慚「(キュアサニー…全てがまさに『太陽』のように熱いやつだな。)」

 

ユーリ「どうした?」

無慚「いや…なんでも。それよりも……お前が言ったあの『計画』……本気でやるのか?」

ユーリ「俺も少しは気が引けるが直接頼むわけにはいかんだろう?」

無慚「確かにそうだが…気が引けるなぁ……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無慚「誘拐計画なんて…。」

 

無慚はボソッと呟く。そして別室では月闇ヒカリがユーリの撮った写真を真剣な目つきで眺め、その後ろでは紫色の剣と邪悪なオーラを放っているブックが怪しく光っていた

 

続くッ!

 




作者『やー、お好み焼き食べてぇな。』
無慚「そうだな。」
あかね「そんなに食いたいんなら食うか?」

作者『お、いただきま~……。』
作者『え、なんであんたいんの?!』

あかね「そりゃ来たくなる時もあるやろ。」
無慚「そんな実家感覚で行けるのかよ…。」
あかね「ところでさ……あれ…なんや…?」
無慚・作者「『(。´・ω・)ん?』」


ヒカリ「ユルサンユルサンユルサンユルサンユルサンユルサンユルサンユルサンユルサンユルサンユルサンユルサンユルサン…。」

作者『………。』
ユーリ「光あれ。」ポン
作者『(出番…そろそろやらないとな……。)』


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第八話 怪奇?迫りくる、巨大生物たち?

ユーリ「そう言えばお前休みの日何処に行っているのだ?」
無慚「ああ、あかねのとこだよ。」
ユーリ「ほう、何故だ?」
無慚「教えてもらってんだよ。あと、お店の手伝いとかもたまに。」

作者『そんなことより助けてくれ!』バッ

ヒカリ「出番をヨコセェェェェェェ!!!!」

作者『ヤ、ヤメローシニタクナーイ!シニタクナーイ!』

無慚「そんなヒカリに朗報。次から出番あるよ。」
ヒカリ「ゑ?」




ヒカリ「俺復活ゥゥゥゥ~~~!!!」

作・ユ・無「「『キモッ』」」

ヒカリ「グサッ」



ある日のこと……

 

あかね「何してんねん、やよい?」

なお「帰るよー。」

やよい「ねえ、見て見て。」

 

やよいが両手に乗っけたかわいいダンゴムシをなおに見せる。

 

やよい「かわいいダンゴムシ!」

 

みゆき「ホントだ、かわいいね!」

れいか「とても小さいですね。」

 

なお「絶対近づけないで!!」

 

何故か後ろに後ずさりするなお。だが、何かに引っかかって転んでしまう。

 

れいか「なお、大丈夫?」

あかね「どないしたん?」

 

なお「いってて…ん…?何これ?」

 

金色の小槌のようなものをなおが拾い上げる。

 

あかね「何か、打ち出の小槌っぽいな。」

キャンディ「打ち出の小槌ってなにクル?」

みゆき「昔話の一寸法師に出て来る不思議なアイテムだよ。」

 

みゆき「一寸法師は小さな体で大きな鬼と勇敢に戦って、最後にお姫様が大きくな~れって打ち出の小槌を振ると、一寸法師は大きくなるんだよ。」

 

キャンディ「キャンディもやるクル!」

なお「まあ、おとぎ話だけどね。」

 

目をキラキラと輝かせながらなおから小槌を受け取る。なおは暫くした後にこの判断をひどく後悔したそうな。

 

キャンディ「大きくなーれ!」

 

振り上げた小槌が見事にみゆきの顔面に命中する。すると、小槌から光が放たれる。

 

なお「え?何?」

 

光が晴れる。

 

なお「………大きくなーれって……」

 

五人「 「 「 「 「キャンディが大きくなっちゃった~!」 」 」 」 」

 

あかね「何でやねん……。て、ちゃう!これって……」

 

なお「私たちが小っさくなったんだ!」

 

そう、なんとみゆきたち側が小さくなっていた。キャンディは全く気が付いていない。

 

キャンディ「あれ?みんないなくなっちゃったクル。」

 

やよい「私達、一寸法師になっちゃった!」

あかね「てか、何でウチら小さくなったんや?」

なお「多分、あの小槌が原因だろうね…。」

 

キャンディ「みんな。どこ行っちゃったクル?」

 

五人が呼び掛けるも、声が小さくなってるため、キャンディには一切聞こえていない。キャンディがみんなを探そうとして動こうとするが、みんなはめっちゃ小さいので踏みつぶしそうになる(本人は全く気付いていない模様)。

 

キャンディ「みんな~、どこクル~?」

あかね「デカいわ!」

キャンディ「どこクル?どこクル~!?」

 

キャンディが動き回った時の衝撃(実際は被害ゼロ)で吹き飛ばされてしまう。

 

なお「みんな!ゲッ…?!」

 

なお「ば、ば、バッタ!あそこ!あそこ!!」ブンブン

みゆき「バッタ?どこにもいないけど…。」

なお「あれ?」

 

あかね「バッタ?」

 

なお「えっと…これは……その…!」

 

やよい「キャンディが行っちゃう!」

れいか「追いかけましょう!あの小槌を調べれば、元に戻る方法が分かるかもしれません!」

 

なお「張り切って追いかけるよ、みんな!」

 

 

 

――――――ー方その頃……

 

 

 

 

ユーリ「どうしてこうなった…。」

 

草むらの中に寝っ転がっていた。それもミニチュアサイズで。

 

ユーリ「第一あの光の所為だ。」

ユーリ「そして、どうしたものか…。」

 

いろいろ考えていたそのとき、真横の茂みから昆虫界最強の生物が現れた。その名は…「カマキリ」。

 

ユーリ「……なんの用だい?」

 

『………。』

 

カマキリはそっとユーリに頭を下げる。まるで、王に従う従者のように。

 

ユーリ「……そうか。だが、俺は戻らなければいけない。それでだ…力を貸してくれないか?」

 

カマキリは背をユーリに向けて乗ってくれと言っているような目で後ろを向く。

 

ユーリ「すまないな。」

 

ユーリはカマキリにまたがるとあたりを見渡す。そして、カマキリはユーリを落とさないように歩き出す。

 

 

 

――――――戻りまして……

 

 

 

やよい「いつもの教室が全然違~う!」

 

五人はキャンディが持っている小槌を調べようと追いかけていた。その間に、巨大な湖(ただの水たまり)を超え、そこで水面を移動できる巨大生物(ただのアメンボ)に遭遇したり、超巨大な山(ただの階段)を超えたりといろいろあったそうな…。

 

あかね「感心してる場合ちゃう!キャンディを追いかけんでー!」

 

五人は机の横にかけられていた体育着入れのひもを使ってなんとか登れた。

 

やよい「広~い!運動場みたい!」

みゆき「あっ!キャンディ!」

 

キャンディ「なお、どこクル~?」

 

呼びかけて駆け付けようとするが、机と机の間は今の五人にとっては、落ちたら間違いなくトマトジュース(想像しないほうがいいよ☆)になるような高さであった。

 

れいか「高いですね…。」

 

あかね「高い所……」

なお「怖い……。」

 

二人して震えながらビビるあかねとなお。

 

やよい「そうだ!」

 

みゆき「やよいちゃん?」

やよい「これ、使えない?」

 

やよいはすぐそこにあった筆箱から定規を取り出し担いできたのだ。すぐさま、机と机の間に橋としてかける。

 

みゆき「高っか~い!」

やよい「すごいね!」

 

あかね「足元めっちゃ透けてる…!」

なお「そういうこと言わないでよ……。」

あかね「下向いたらアカン、下向いたらアカン、下向いたらアカン…!」

 

人って見るなって言われると余計見たくなるよね。なおちゃん見ちゃってさ…やっぱり駄目だったよ(笑)。

 

なお「アッ……。」

あかね「なおー!」

 

みゆき「キャンディ!て、あれ?」

やよい「いない…?」

 

あかね「え?いない?」

なお「んぇ?あかね、なにしてるの?」

あかね「なお、さっさと降りんかい!!」

 

キャンディ「れいか、どこクル~?」

 

キャンディが呼ぶ声が聞こえたので近くの窓から外を見るが、既にいなかった。

 

みゆき「どうしよう…?」

れいか「そうだ!いい考えがあります!」

 

『レッツゴー!カ・サ!』

 

 

全員分の傘が現れる。それをみんなで使いゆっくりと窓から落下する。

 

みゆき「おーい、キャンディ!」

 

キャンディ「クル?みゆきの声クル!」

みゆき「キャンディ!ここだよ!」

 

キャンディ「どこクル~?」

 

なお「なんかまずくない…?」

やよい「飛ばされる~?!」

 

キャンディの振り向いたときの風圧で吹き飛ばされてしまう。そのまま草むらへと落下した。

 

 

――――――場面変わりまして……

 

 

カマキリ『……!』

 

ユーリ「む、どうかしたのか?」

 

ユーリが話しかけると、カマキリは辺りをキョロキョロと見回す。

 

ユーリ「ふむ…何かが落ちてきた音が聞こえたと…。」

 

カマキリ『………。』コクリ

 

ユーリ「そうか…ならその方向へ向かってくれ。」

 

カマキリは直ぐに方向転換し歩き出した。

 

 

 

 

 

 

 

みゆき「いてて……」

あかね「みんな大丈夫か?」

 

なお「うん…なんとか…。」

 

▶トノサマバッタが現れた!<やぁ☆

 

みゆき「あっ!トノサマバッタ!」

 

なお「イィィィヤァァァァ!!」

 

歴代最高記録が出そうなくらいのダッシュで悲鳴を上げながら逃げる。だが、地獄は続く。

 

▶ちょうちょの幼虫が現れた!<呼んだ?

 

なお「アァァァァァァ?!」

 

また、悲鳴を上げながら逃げ回る。地獄はまだ続いた。

 

▶アリや蝶、クモetc……が現れた!<ども☆

 

なお「ぜー…はー……。」

 

みゆき「なおちゃん、どうしたの?」

 

なお「だって…!」

 

▶てんとう虫が現れた!<どったん?

 

なお「てんとう虫~!?こ、来ないで~~~!!」

 

慌てて涙を流しながら、れいかの後ろに隠れる。なおの体はブルブルと小刻みに震えていた。

 

みゆき「なおちゃん?」

 

れいか「なおは虫が大の苦手なんです。」

 

み・あ「「ええ?!」」

 

なお「虫だけはダメなの!絶対ダメなの!」

 

あかね「意外やな。」

やよい「こんなにかわいいのに。」

 

なお「かわいくなんか無いよ~!」

 

テントウ『なんだと~?』ブーン

なお「ふえ?」

 

なおの言葉に反応したかのように飛び出し、しつこく追い回す。なおは滝のように涙を流しながら逃げ回る。

 

なお「ごめんなさ~い!」

 

なお「もう、嫌ぁ…!て、あっ…?!」

 

物凄いスピードで草をよじ登るが、うっかり足を滑らせて落っこちてしまう。だが、何かがクッションになりギリギリ助かった。

 

なお「びっくりした……。」

 

ダンゴ虫『………。』<やぁ☆

 

なお「アッ……」バタリ

 

クッションになったのはダンゴ虫であった。それもたくさん。そして、なおは白目をむき気絶してしまった。

 

れいか「なお、目が覚めました?」

やよい「なおちゃん、大丈夫?」

みゆき「良かった。」

 

なお「えっと…あたし……。」

 

あかね「高い所から落ちて、あの子らがクッションになって助かったんや。」

 

なお「ひっ…!虫…!」

あかね「やれやれ……お?何や、どうしたんや?」

 

ダンゴ虫の幼虫がなおにゆっくりと近づいてくる。

 

なお「こ、来ないで…!お願いだから…!」

 

ダンゴ虫は背中に乗っけている葉っぱをなおに差し出した。どうやら、心配してくれているようだ。

 

みゆき「もしかして、なおちゃんに持って来てくれたの?君優しいね~!」

れいか「きっと、なおを心配してくれたんですよ。」

 

なお「あ、ありがとう…。」

 

みゆき「ありがと~!ダンゴムシさーん!」

やよい「またね~!」

 

あかね「ダンゴムシって、大きさ色々なんやな。」

やよい「小さいのは子供で、大きいのがきっとお母さんだよ。」

 

みゆき「ちょうちょだ!大きいね!」

 

ちょうちょが五人の直ぐ近くに止まる。そして、なおが一目散に逃げる。

 

やよい「あっちでは、アリさんがアメを運んでるよ!」

みゆき「私も運ぶの手伝う…て、ええ?!」

 

あかね「みゆきが運ばれてるやん!」

 

れいか「なおは知っていましたか?身近にこんなにたくさんの昆虫が住んでいた事。」

なお「知るわけ無いよ…。虫がいそうな所には近づかなかったし…。」ブルブル

 

れいか「私は感動しました。ここは、昆虫達の町なんですね。」

なお「虫達の町……。」

 

 

――――――ー方その頃……

 

 

キャンディ「みんなどこにもいないクル…。」

キャンディ「でも、絶対にどこかにいるはずクル!」

 

マジョリーナ「やっと、見つけただわさ!チイサクナールを返すだわさ!」

 

キャンディ「マジョリーナ!」

 

マジョリーナ「いいからそのチイサクナールを返すだわさ!」

 

キャンディ「チイサクナール?」

 

マジョリーナ「お前が持ってるそれの事だわさ!」

 

と言い、マジョリーナはキャンディにとびかかったがサラッと躱され落っこちた。そして、丁度その頃……。

 

なお「何?」

あかね「地震?」

 

マジョリーナ「痛いだわさ……ん?」

 

落下したところに丁度いた皆と目が合う。

 

マジョリーナ「プリキュア!」

 

キャンディ「え、プリキュア?あっ、みんなが小さくなってるクル!」

 

マジョリーナ「さてはお前達、あたしのチイサクナールを使ったね?」

 

なお「あの小槌、アンタのだったの?」

 

マジョリーナ「自分達で小さくなるとは、手間が省けただわさ!」

 

マジョリーナ「世界よ!最悪の結末、バットエンドに染まるだわさ!」

 

やよい「虫さんたちが!」

みゆき「みんな行くよ!」

 

あ・や・な・れ「「「「うん!」」」」

 

    『レディー!』

 

五人「「「「「プリキュア!スマイルチャージ!」」」」」

 

  『ゴーゴー!レッツゴー!』

 

ハッピー「キラキラ輝く希望の光!キュアハッピー!」

サニー「太陽サンサン熱血パワー!キュアサニー!」

ピース「ぴかぴかぴかりんジャンケンポン!キュアピース!」

マーチ「勇気リンリン直球勝負!キュアマーチ!」

ビューティ「しんしんと降り積もる清き心…!キュアビューティ!」

 

五人「「「「「五つの光が導く未来!輝け!スマイルプリキュア!」」」」

 

マジョリーナ「小っちゃい小っちゃい!まるで豆粒だわさ!出でよアカンベェ!」

 

タンポポの姿をしたアカンベェが作られるが……。

 

ハッピー「あれ?アカンベェも小さいよ。」

ピース「私達に合わせて、ミニサイズにしてくれたのかな?」

サニー「しっ!マジョリーナは気付いてへん。黙っとこ。」

 

マジョリーナ「行け!アカンベェ!」

 

アカンベェがプリキュア目掛けてミサイルを数発放った。

 

ザンッ!

 

空中で真っ二つに切り裂かれた。そして、五人の前にカマを持った生物が現れた。

 

マーチ「あ…あ……。」

ピース「カマキリさん?」

 

最光『暫く相手を頼む。』

 

カマキリは頷くとアカンベェへ飛び掛かり、体中を切り裂く。

 

サニー「なんかあのカマキリ動きが早すぎやないか?」

 

最光『当然だ。俺の強い光を長時間浴びているからな。そうとう、力が上がっているだろう。』

 

マーチ「なんでよりによってカマキリなの~!」

ビューティー「マーチ……。」

 

そうこうしているとアカンベェがそこら中にミサイルを放つ。それらをカマキリが切って落とすが数発が虫たちの巣に当たってしまう。

 

ピース「虫さん達が!」

ハッピー「やめて!ここは虫さん達の大事なお家なんだよ!」

 

マジョリーナ「虫?虫けらなんかどうでもいいだわさ!アカンベェ!まとめて始末してやるだわさ!」

 

ハッピー「ダメ~!!」

 

マジョリーナ「虫けらと一緒に、みんなくたばるだわさ!」

 

ミサイルを必死で止めている。と、マーチが飛び蹴りをハッピーが止めているミサイルに食らわせて、アカンベェにも食らわせて吹き飛ばしたのだ。

 

マジョリーナ「何するだわさ!?」

 

マーチ「虫けらって言うな!」

 

マジョリーナ「はあ?何だわさ?」

 

マーチ「あたしはすごい虫が苦手だけど、小さい虫だって一生懸命生きている!それを踏みにじるなんて…このあたしが許さない!」

 

マジョリーナ「ゴチャゴチャうるさいだわさ!アカンベェ!さっさとやっつけるだわさ!」

 

アカンベェからミサイルが数発放たれるが最光シャドウが全て切り裂いて見せた。

 

最光『君の言うことは大いに正しい。それに君は虫が苦手なようだが、生き物を愛する心は持っているじゃないか。』

 

マーチ「最光…。」

 

最光『俺の使命はこの世の生きとし生ける者全てを護ること。それが、我々『仮面ライダー』だ!』

マーチ「一緒に行こう!」

最光『よし、ここは俺が隙を作ろう!最後は君が決めるんだ。』

マーチ「オッケー!」

 

最光はカマキリを下がらせシャドウを消し、自らでアカンベェに突撃する。アカンベェの周囲を回りながら切りつけアカンベェを弱らせた。

 

最光『今だ!』

 

『最光!発光!』

 

マーチ「プリキュア!マーチシュート!」

最光『光あれ!』

 

 

『GOOD LUCK!』

 

 

二つの技が見事に命中し、アカンベェは浄化された。

 

マジョリーナ「悔しいだわさ!悔しいだわさ!悔しいだわさ!!」

マジョリーナ「あ、でも小っちゃいんだから、アカンベェ出さなくても倒せるだわさ!」

 

サニー「あ、気付いたん?」

最光『間抜けか?』

 

マジョリーナ「まとめて叩き潰してやるだわさ!」

 

マジョリーナ「あ…!」

 

キャンディからチイサクナールを奪い、六人に向けて叩きつけようとするが……たまたまチイサクナールから光が発せられて、みるみるうちに六人は元の大きさに戻った。

 

ハッピー「やったぁ!元に戻った!」

 

マジョリーナ「しまった…!」

 

ビューティ「あの光をもう一度浴びると、元に戻ると言う事ですね。」

 

マジョリーナ「今日はこの辺で勘弁してやるだわさ!」

 

逃げるようにマジョリーナが消えたと同時に空も虫ももとに戻った。と同時に空からルージュデコルが落ちて来た。

 

みゆき「そう言えば、最光さんは?」

あかね「元の大きさに戻ったと同時に居なくなってたで。」

 

みゆき「そっか…で、何してるの?キャンディ?」

 

キャンディ「ありがとうって言ってるクル。」

 

やよい「虫さんって、喋れるの?」

 

キャンディ「虫さんもおしゃべりするクル。とても嬉しそうクル。」

 

みゆき「そうなんだ~。」

れいか「虫さん達も私達と同じと言う事ですね。」

あかね「ところで、なおの虫嫌いは直ったんか?」

 

なお「少し直ったような…直ってないような…。」

 

とそこへ、小さくなっている間になお追っかけたてんとう虫が鼻の所に停まった。

 

なお「てんとう虫~~~~!?」

 

みゆき「あれ?」

れいか「やっぱり、ダメなものはダメみたいですね。」

 

てんとう虫から必死に逃げるなお。その姿を笑う五人。そして、その姿を遠くから見ている男がいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ユーリ「ふむ。やはり彼女らは面白いな。」

 

カマキリ『………?』

 

ユーリ「ははは。君にはまだ分からないか。」

 

そう肩に停まっているカマキリに話す。

 

ユーリ「さて、俺もそろそろ帰ろう。」

ユーリ「例の計画をそろそろ実行に移す時だしな。」

 

カマキリ『………!』

 

ユーリ「なに?自分も協力したい?」

ユーリ「そうか…なら協力を願うとするか。」

 

そう言いながら二人は本の扉の中へと姿を消した。

 

次回……第三のライダー現る!

 




キャンディ「なんか嫌な予感がするクル!!」
作者『どした?急に。』

無慚「てか、なんだこのクマみたいなのは……。」

キャンディ「クマじゃないクル!キャンディクル!」

ヒカリ「クフフフ……遂に俺様の出番だぜ…!」
作者『あいつあんなキャラか?」
キャンディ「狂ってるクル。」
ユーリ「頭がハイになるとはこのことだな。」

ヒカリ「俺様の時代だぜ!!」


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第九話 さらわれたキャンディ!現れた第三のライダー!前編

無慚「なんか作者気合入ってるな。」
ユーリ「どーもこの話は超本気で書きたいらしい。」
無慚「へぇ。」

ヒカリ「耳にスマプリop流しながらやってるらしいぞ。」

作者『お前ら準備したほうがいいぞ。』

無慚「まじ?早くね?」
ユーリ「おい、作者。勉強ちゃんとしとけよ?」

作者『……はい…。』



月が建物を明るく照らしており、周りが暗黒に包まれた真夜中。一羽の火の鳥と一つの剣が一つの家の近くに居た。

 

無慚(鳥)「おい、本当にこんなことしてもいいのか?」

最光『仕方がなかろう。これもヒカリくんのためだ。』

無慚(鳥)「はぁ…お前あとで土下座しろよな?」

 

最光『ドゲザ?』

無慚(鳥)「あとで教えてやる。」

 

そんな話をしていると窓のカギが開錠されひとりでに開かれた。

 

無慚(鳥)「しかし、こいつすごいよな。一体なにがあったんだよ…。」

最光『まぁ、色々あったんだ。それより、早く探すぞ。」

 

部屋の中に入ると物音を立てないようにこっそりと家探しをし、無慚(鳥)がベッドの横に居たのを見つけるとそれをそっと持って行き代わりに一枚の紙を置いて行った。

 

 

――――――そして、夜明け

 

 

 

あかね「ふぁ~あ……今日土曜日か。」

 

あかねは起きると腕を上に伸ばす。そして、トコトコと部屋を出ようとしたときに家の電話から音が鳴り響いた。

 

あかね「母ちゃん電話なってるで。」

 

母を呼ぶが返事がない。忙しそうなので代わりに出ることにした。

 

あかね「はい、もしもし?」

 

みゆき『あ、あかね!』

みゆき『大変なの!今すぐみんなを呼んで!!』

 

あかね「ん、みゆきか。なんや?そんなあわてて。」

 

みゆき『じ、実は……キャンディがさらわれちゃった!!!』

 

あかね「あーそうかそうか…え……?」

 

 

 

――――――ふしぎ図書館にて…

 

 

 

なお「本当なの…?」

やよい「キャンディが誘拐されたって聞いたときはビックリしたけど…。」

れいか「遠出とかは考えられないのですか?」

あかね「まさか前のやよいの時みたいな感じやないな?」

 

みゆき「本当なんだって!部屋のどこ探してもいなかったし……。」

みゆき「そもそも、キャンディがなにも言わずに出ていくわけないもん!」

 

あかね「怪しい…。」

 

みゆき「そ、それにキャンディが寝てたところにこんなのもあったし…。」

 

みゆきがみんなに見せたのは一枚の紙。犯人が残していったメッセージが書かれたものであった。

 

 

 

『プリキュアたちへ

 

君たちの大切なものは我々が預かっている。証明する手段はないし信用ならないと思うがこいつ(絵付き)はしっかり無事だ。返してほしければこの地図(住所もあり)の場所まで来て我々に力を示せ。朝だろうが夜中になろうがお前たちプリキュアが来るのを我々は待っている。話は面と向かってから聞こう。

 

仮面ライダーカリバーより』

 

 

 

なお「仮面ライダー……。」

やよい「うそ……なんで…。」

れいか「待ってください。送り主の名前の『仮面ライダーカリバー』って…。」

 

なお「最光でも、ファルシオンでもない……。」

 

あかね「別の仮面ライダーってことか?」

やよい「でも、なんで仮面ライダーがこんなことを…私たちと同じ正義の味方なんでしょ……?」

 

れいか「それに文に『我々』とありました。ということはつまり…。」

みゆき「ファルシオンさんや最光さんも一緒ってこと…?」

 

 

やよい(ユーリくん……。)

 

みんな手紙の内容を読み、驚きを隠せていない様子であった。

 

みゆき「それで…みんなどうする?」

 

あかね「そんなの!」

やよい「助けるに決まってるじゃん!!」

 

なお「そうだね!」

れいか「はい!」

 

みんなで意見を言い合い、みゆきが早速本の扉を使ってその場所に行こうとした。

 

やよい「ちょっと待って!」

 

みゆき「!?」

あかね「な、なんや…?」

みゆき「ど、どうしたの…?」

 

やよい「みんなさ…もしもファルシオンや最光さんと戦うときはどうする…?」

 

れいか「それは…。」

あかね「そんなのウチらで倒すに決まってるやろ!」

れいか「でも、理由は聞いておきましょう。」

 

なお「というか、早く行こうよ。」

みゆき「う、うん!」

 

 

 

――――――移動中である

 

 

 

〈町はずれの工場跡地〉

 

 

みゆき「ここって…。」

れいか「工場跡のようですね……。」

 

やよい「うわぁ…こういうの絶対「よく来たな。」とか言って現れるやつだよ!」

 

あかね「そんな都合よく……。」

なお「来るわけが……。」

 

 

ガリガリ

 

5人「!!」

 

地面と擦れて発せられた不気味な金属音にみんなが気が付きその方向に身構えた。そして、そこに居たのは一人の青年……紫色のいかにもやばそうなオーラを放つ剣と共に。

 

 

???「以外に早かったな。」

 

 

みゆき「………。」

あかね「あ、あんたキャンディをどこにやった!」

 

 

???「キャンディ?ああ、あのクマみたいなのか。」

???「別に平気だぞ。多分な…。」

 

 

 

――――――ー方その頃

 

 

 

 

〈ノーザンベース〉

 

 

キャンディ「これ美味しいクル。」モグモグ

ユーリ「初めて食ったが…このポテチとやらはなかなかだな。」モグモグ

 

無慚「お前ら食いすぎるなよ?それ結構太るからな。」

無慚「ほれ、お茶。」

 

キャンディ「どうもクル♪」

 

えー、解説はわたくし赤羽無慚でお送りいたします。何故このようになっているかと申しますと、ユーリのカマキリさんが窓を開けて入れたのはいいんですけどユーリの剣先がどっかにクリーンヒットしましてねぇ(笑)。

 

無慚「で、こいつに事情説明したら快く協力してくれたんだよな…てか、いつの間に偽装誘拐になったんだよ……。」

 

 

ユーリ「どうした?」

 

無慚「いや、なんでも。てか、あいつもあいつでよく引き受けたよな。」

ユーリ「『強くなれるなら…』とか言って渋々な感じだったがな。」

無慚「そうなんだ…。」

 

無慚は苦笑いで答える。ユーリのやつこんな顔して結構恐ろしいこと考える奴だなと心の奥底で思った無慚である。

 

キャンディ「でも、驚いたクル。無慚くんとユーリくんが仮面ライダーだったなんて。」

無慚「そうか?」

ユーリ「さて、じゃあそろそろ見るとするか。」

 

ユーリはブックからヒカリとプリキュアたちの様子を映し出したモニターを出した。

 

キャンディ「キャンディはここで見るクル♪」

無慚「ああ。あっそうだ、お前らあの子らに土下座する準備しとけよ?」

 

ユ・キャ「「え?」」

 

 

 

――――――戻りまして…

 

 

 

因みに言っておくが、この工場跡にいるプリキュア勢(誘拐されたと思っている)と彼はノーザンベースの出来事を全く持って知らない。知ったらどうなるんでしょうかね?(笑)

 

ヒカリ「一応名乗っておく。月闇(ツキカゲ)ヒカリだ。「月」に「闇」と書いてツキカゲだ。」

 

 

みゆき「ねえ!なんでこんなことするの!?」

みゆき「私たち仲間でしょ!」

 

 

ヒカリ「…俺に聞くな。あと手紙読んでないのか?『力を示せ』ってあったろ?」

ヒカリ「返して欲しくて来たんだろ?だったら、俺と戦え。」

 

 

そう言い放ち、剣を構える。みゆきは頭の中で迷っていた。仮面ライダーと本当に戦うべきなのかどうか。

 

なお「やっぱり戦うしかないんだな。」

れいか「のようですね……しかし、あの方の気迫…相当鍛錬されています。」

あかね「只者やないってことやな。」

 

やよい「みゆきちゃん…行こう!」

みゆき「…うん!絶対にキャンディを助ける!!」

 

 

『レディー!』

 

 

 

5人「「「「「プリキュア!スマイルチャージ!」」」」」

 

 

 

   『ゴー!ゴーゴー!レッツゴー!』

 

 

 

ハッピー「キラキラ輝く未来の光!キュアハッピー!」

 

サニー「太陽サンサン熱血パワー!キュアサニー!」

 

ピース「ピカピカぴかりんじゃんけんポン♪キュアピース!」

 

マーチ「勇気リンリン直球勝負!キュアマーチ!」

 

ビューティ「しんしんと降り積もる清き心!キュアビューティ!」

 

 

 

5人「「「「「5つの光が導く未来!輝け!スマイルプリキュア!」」」」」

 

 

ヒカリ「…では…行くか……。」

 

 

『ジャアクドラゴン!』

『かつて世界を包み込んだ暗闇を生んだのはたった一体の神獣だった…』

 

そして、ジャアクドラゴンワンダーライドブックを「闇黒剣月闇(アンコクケンクラヤミ)」にかざした。

 

『ジャアクリード!』

 

ヒカリ「変身。」

 

 

『闇黒剣月闇!』

Get go(月光)under conquer(暗黒)than get keen(斬撃)!ジャアクドラゴン!』

 

『月闇翻訳!光を奪いし漆黒の剣が、冷酷無情に暗黒竜を支配する!』

 

 

カリバー『待たせたな。こっちがカリバーだ。』

 

 

ハッピー「仮面ライダーカリバー…。」

サニー「明らかにやばそうな雰囲気や……。」

 

カリバー『さぁ、行くぞ。』

 

するとカリバーは懐から青いブックを取り出し、剣にかざした。

 

『必殺リード!ジャアクペガサス!月闇必殺撃!習得一閃!』

 

カリバー『ハァ!!』

 

ビューティー「くっ…!負けません!」ガキン

カリバー『ちっ…!』

 

マーチ「ビューティー!!」

ビューティー「私なら大丈夫です…ぐっ……」

 

サニー「大丈夫か?!」

 

なんとか攻撃を防いだビューティーだったが急に力が抜けて地面に膝をついてしまう。すかさず、マーチが抱えた。

 

マーチ「ビューティーはここで休んでて。」

サニー「それがええよな。」

 

ビューティー「すみません…こんなことになるなんて。でも、気を付けて…彼なかなか侮れません。」

 

ピース「うん、分かった!」

ハッピー「みんな行くよ!」

サニー「あーみんなさ…ウチ思った事あるんやけど…。」

 

3人「「「?」」」

 

サニー「なんかこれ集団イジメしてるみたいな絵にならんか…?」

ピース「た、確かに…。」

 

カリバー『ほう…ならこれならどうかな?』

 

『必殺リード!ジャアクブタサン!月闇必殺撃!習得一閃!』

 

黄緑色のブックをかざした途端にカリバーの体が光だし、なんと三体に分裂したのだ。

 

ハッピー「嘘?!」

ピース「分身した!?」

ピース「サニーが余計な事言うから~!!」

 

サニー「(;゚Д゚)エエ…ウチの所為か…?」

 

 

――――――ー方その頃……

 

〈ノーザンベース〉

 

一方やつらはノーザンベースでモニタリングしていた。キャンディとユーリはポテチを食い、無慚はお茶を啜っている。

 

キャンディ「分身したクル!すごいクル!」

 

ユーリ「先手必勝とは言うがあそこまでやるとはなぁ…。」

無慚「てか、あいつ結構ブック持ち出したよな?大丈夫なのか?」

 

ユーリ「まぁ、いいだろ。それにだが、多分面白いことになそうだしな。」

無慚「それは分かるが。それよりも、初っ端の攻撃を防いだあの青い髪のやつ……。」

 

ユーリ「ああ、生半可なやつじゃあれは防げないな。」

 

キャンディ「やっぱりビューティーはすごいクル。」

無慚「ビューティー……『美しい』か……。」ズズッ

 

一度お茶を啜り、二人はビューティーの方を見る。

 

ユーリ「その名に合うな。」

 

無慚「この戦いであいつが成長できるといいのだが。」

ユーリ「俺は出来ると思うぞ。」

 

無慚「そっか。」ズズッ

キャンディ「がんばれ~クル~!」

 

果たしてこの戦いが何をもたらすのか……後編に続くッ!!

 




作者『プリキュアオールスターズ製作決定ィィィィィ!!』

ユ・や「「な、なんだって~?!」」

ユーリ「流石作者!俺たちに出来ないことを平然とやってのけるッ!」
やよい「そこにシビれる憧れるゥ!!」


無慚「なんだ、あいつら。」



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第十話 さらわれたキャンディ!現る第三のライダー!後編

作者『譜面が完成したッ!!』

無慚「死ね。」

作者『あぎゃぁぁぁぁ?!』

ユーリ「鬼〇の刃見てて遅れたらしい。」
なお「はぁ……。」

ヒカリ「お前ら俺のこと忘れてないよな?」


※前回カリバーが分身しましたが分身体の表記をカリバー①、②、③という風にしますのでお願いします。


<ノーザンベース>

 

現在観戦中の三人。一人はお茶を飲み、一人は漫画を読み、一人?はポテチを食っている。そして今丁度、『子豚三兄弟』のブックをヒカリが使ったところだ。

 

ユーリ「分身した。」

無慚「そうだな。」

ユーリ「だが、向こうは四人であいつは三人……数ではまだ不利だな。」

無慚「あいつが『数だけ』で負けると思うか?」

 

キャンディ「がんばってほしいクル…。」

 

ユーリ「さて、我々も準備を進めておこう。」

無慚「だな。」

 

キャンディ「?」

 

 

 

――――――戻りまして……

 

 

 

三人に増えたカリバー達は剣を構えてプリキュアたちに対峙する。

 

カリバー①『参る!』

カリバー②『続くぞ。』

カリバー③『さっさと片付けちゃうよ?』

 

ハッピー「みんな行くよ!」

サニー「ああ!」

ピース「それで…誰がどれを相手するの…?」

 

ハ・サ「「確かに…。」」

マーチ「今決めるの…?」

 

 

カリバー③『それ今決めることか…?』

カリバー①『誰でもいいだろう?』

 

サニー「よ~し!じゃあ作戦名『当たって砕けろ!』いくで~!」

ピース「砕けちゃだめでしょ~!」

マーチ「もういいや…。」

 

 

カリバー②『俺から行く。』

 

『ヒッサツリード!ジャアク西遊ジャー!月闇必殺撃!習得一閃!』

 

カリバー②が『西遊ジャーニー』のブックを使い暗黒剣月闇を如意棒のような形に変化させて突き出した。

 

ハッピー「わわっ、伸びた?!」

 

プリキュアたちは伸びている如意棒を境に右側にサニーとピース、左側にハッピーとマーチといった感じに両サイドに分かれた。そこを、カリバーは逃さず剣を振りかかった。

 

マーチ「くっ…分断された…!」

ハッピー「強い…!」

 

カリバー③『速攻で片付ける。』

 

『ヒッサツクリード!ジャアク忍者!月闇必殺撃!習得一閃!』

 

カリバー③『ついてこれるかな?』

 

ハッピー「早っ?!」

マーチ「あまり舐めないでほしいね!」

 

『猿飛忍者伝』の力で風の力を得たカリバー③は超高速でハッピーとマーチを翻弄した。だが、マーチも自慢のスピードで勝負を仕掛ける。そして、空中で拳と剣が激しく混じり合う。

 

カリバー③『ハァ!』

 

マーチ「てやっ!」

 

 

ハッピー「私することない…。」

 

サニー「ぐわっ…!」

 

ハッピー「!!」

 

立ち往生していたハッピーの真横にカリバー①と戦闘していたサニーが吹っ飛ばされてきた。向こうではピースとカリバー①が対峙している。

 

ハッピー「サニー!」

サニー「あいつ…ウチらの攻撃が全然通じない…!」

 

ピース「サニー…。」

 

カリバー①『さぁ、どこからでも打って来い。』

 

ピース「くっ…プリキュア!ピースサンダー!!」

 

ピースは自身の必殺技のピースサンダーをカリバー①に放つ。だが、しかし……

 

カリバー①『無駄だ…。』

 

暗黒剣月闇で弾き飛ばしてピースサンダーはカリバー①ではなく倉庫の天井を突き抜けただけで終わってしまった。

 

ピース「そんな…!」

 

サニー「また防がれてもうた…!」

ハッピー「だったら私が!」

 

カリバー①『……。』

カリバー②『次は俺がやろう。構わんな?』ザッ

カリバー①『ふん…好きにしろ…。』

 

『月闇居合!読後一閃!』

 

ハッピー「プリキュア!ハッピーシャワー!!」

 

カリバー②『中々だが甘いな…。』

 

ハッピーが放ったハッピーシャワーをカリバー②は月闇で受け止めてしかも吸収してしまったのだ。そして、その吸収したエネルギーをハッピーに向かって剣戟として放った。

 

カリバー②『ハァ!!』

 

ハッピー「ああっ!!」

 

サ・ピ「「ハッピー!!」」

 

ハッピー「ぐっ…。」

サニー「今のって一体…。」

ピース「まるでハッピーシャワーを返したような…。」

 

カリバー②『まあ、そんな感じだ。』

カリバー②『この剣にはあらゆる事象を闇に包み込み支配する能力がある。だから、さっきの技も闇で支配し自分の技にしたってわけさ。』

 

サニー「さ、さっぱり分からへん…。」

 

マーチ「うわっ?!」

 

ピース「マーチ!!」

マーチ「ごめん…まさかスピード勝負で負けるなんて…。」

サニー「マーチの速さに勝てるなんて…。」

 

カリバー③『結構早いね。でも俺が一枚上だったようだったね。』

 

マーチ「ま、まだだ!」

マーチ「プリキュア!マーチシュート!!」

 

マーチはエネルギーをため込め、自分の周囲にエネルギー弾を出現させた。そして、それらをマーチシュートとしてカリバー③めがけて蹴り飛ばしまくった。

 

カリバー③『やけくそで勝てるとでも?』

 

『ヒッサツクリード!ジャアクイーグル!ジャアク忍者!月闇必殺撃!習得二閃!』

 

カリバー③は『ストームイーグル』と『猿飛忍者伝』のブックを使って風の刃を大量に放ちマーチシュートを相殺した。

 

マーチ「も、もう…力が…」

ハッピー「マーチ!!」

 

カリバー①『どうした?』

カリバー②『その程度か?』

カリバー③『案外大したことじゃん。』

 

カリバーたちは一か所に集まり一人に戻った。どうやら『子豚三兄弟』の効果が切れたようだ。だが、それでもプリキュアたちがピンチなのには変わりない。

 

カリバー『諦めろ。もう勝てない。』

 

ハッピー「い、いやだ…!」

 

カリバー『…なぜ、そこまで戦える?』

 

サニー「キャンディ助けたいからに決まってるからやろがい!」

 

カリバー『なぜ、立ち上がれる?』

 

ピース「みんながいるからだよ!」

 

カリバー『…俺を恐れていないのか?』

 

マーチ「みんなといたらお前なんか小さいものだよ!!」

 

カリバー『……なら、その力…見してみろ。』

 

ビューティー「…見せてあげますよ。」

 

カリバーは後ろを振り返る。そこには先程まで休んでいたキュアビューティーが氷の剣を持って立っていた。

 

ハッピー「ビューティー!」

サニー「お前遅すぎや!!」

 

ビューティー「す、すみません…。」

 

カリバー『俺とお前は違うのか?』

 

ビューティー「…あなたは悪とは思えないです。」

 

カリバー『どういう意味だ?』

 

ビューティー「あなたの剣からは邪悪さを一切感じません。完全な悪ならそのようなことはないはずです。」

 

カリバー『……それで、どうだと言うんだ?』

 

ビューティー「…あなたの目的はなんですか?」

 

カリバー『……正直に言うと、俺は強くなりたかった。』

 

カリバーはビューティーの言葉に心を動かされたのか正直に話し出した。悪人とは決して思えないような優しい声で。

 

カリバー『俺は昔からヒーローに憧れていた…弱き者を護る、そんなやつに。』

カリバー『だが、現実は非情だった。実際、俺は弱かった。』

 

カリバー『俺はただ学びたかった。弱い俺でも戦える道を。』

 

ビューティー「…あなたは弱くはないです。」

 

カリバー『なに?』

 

ビューティー「あなただけの強さはもうあります。それを見つけるためにこの戦いをあなたの仲間は提案してくれたのではないのですか?」

 

カリバー『………なら、俺にその力を見せてみろ!』

 

ビューティー「望むところです!」

 

そして、互いの剣が火花を散らしてぶつかり合う。

 

カリバー(こいつの剣裁きは普通じゃない…もしかしたら俺より上かもな…。)

 

ビューティー(この方の剣裁きは後ろからずっと見ていましたが、相当なものです…侮れませんね。)

 

カリバー『フッ!』

 

ビューティー「ハァ!」

 

〈ガンッ!!〉

 

互いに剣を混じり合わせる。そして、ビューティーがバックステップをして間合いを取った後にカリバーが言い出した。

 

カリバー『お前…名前は?』

 

ビューティー「……。」

 

カリバー『俺は月闇ヒカリ、またの名をカリバー。』

 

ビューティー「…私は青木れいか。そして…キュアビューティー!!」

 

カリバー『行くぞ!!』

 

『ヒッサツリード!ジャアクブレイブドラゴン!月闇必殺撃!習得一閃!』

 

カリバーは『ブレイブドラゴン』を使い剣に闇の火炎を纏わせてそのまま剣戟を放った。ビューティーも構える。

 

ビューティー「ハッ!」

 

氷の結晶型のバリアを展開して防いだ。辺りには砂煙が充満する。

 

カリバー(やつはこの煙を利用して不意を突いてくるに違いない…。なら…迎え撃ってやる!)

 

カリバーは砂煙を前に剣を構えた。周囲をくまなく警戒し、どこから来ても対応して見せるつもりのようだ。

 

カリバー『……いや、違うな…上だ!』

 

ビューティー「ハァ!」

 

カリバー『くっ…。』

 

ビューティー「まだです!」

カリバー『簡単に食らうと思うなよ!!』

 

ビューティーの奇襲攻撃を防ぐことはできたが透かさずつららを飛ばしてきた。だが、それもカリバーは冷静に防御する。

 

ハッピー「なんか…あそこだけ世界が違うんだけど…。」

ピース「これ私たちも加勢したほうがいいのかな…?」

 

サニー「ダメや。行ったところで足手まといになって終わりや!」

マーチ「私たちには見守ることしかできないってことか…。」

 

隅っこで物陰に隠れてる四人にはただビューティーの勝利を祈ることしかできなかった。

 

 

 

 

ビューティー「ふう…ふう…。」

 

カリバー『はぁ…はぁ…。』

 

ビューティー(このまま長引くのは……。)

 

カリバー(流石にきついか……なら!)

 

カリバー『この一撃で…』

 

ビューティー「終わらせる…」

 

『ヒッサツリード!ジャアクドラゴン!月闇必殺撃!習得一閃!』

 

ビューティー「プリキュア!ビューティーブリザード!!」

 

二人の技がぶつかり合い巨大な爆発が起きる。そして、先程よりも大きな砂煙が立ち昇る。だが、砂煙はカリバーが出した風圧で直ぐに消え去った。

 

カリバー『まだだ!!』

 

『必殺リード!ジャアクドラゴン!必殺リード!ジャアクドラゴン!必殺リード!ジャアクドラゴン!月闇必殺撃!習得三閃!』

 

ビューティー「!!」

ビューティー(あの闘気…かなりの大技を出してくる!ならば、こちらも応えなくては!!)

 

ビューティー「キュアビューティー…参ります!」

 

カリバーは闇のオーラ、キュアビューティーは吹雪のような光のオーラを纏う。そして、互いに武器を捨て体に集まっているすべてのパワーを足に集中させた。

 

カリバー『これで最後だァァァァ!!!』

 

ビューティー「絶対に負けません!!!」

 

二人は地面から高く跳びカリバーは闇を纏ったドラゴンの翼、ビューティーは天使のような翼を広げて互いにキックを繰り出し、空中でぶつかり合い物凄い風圧を巻き起こす。

 

カリバー『負けてたまるか…!』

ビューティー「それはこちらのセリフです!!」

 

互いの力がぶつかり火花が散る。

 

カリバー『うぉぉぉぉ!!』

ビューティー「ハァァァ!!」

 

互いの力が限界に達したのか大爆発を起こし、辺りを砂埃で埋め尽くした。

 

ハッピー「ビューティー?!」

サニー「すごいことになったけど大丈夫なんか…?」

 

だんだんと砂埃が晴れて行く。二人は吹き飛ばされ地面に足をついていた。どちらも、かなりの疲労が見え戦うのはもう無理だと言えるような状態であった。

 

ビューティー「まだ…です……。」

 

カリバー『ああ…これで本当に…最後だ……。』

 

ふらついた足取りで立ち上がる。そして、互いに少しづつ近づく。

 

ピース「あの二人…何を……。」

マーチ「まさか、あの二人まだ戦う気なの…?!」

サニー「やめるんや!もう限界やろ!!」

 

ハッピー「そうだよ!ビューティーもうやめて!」

 

 

ビューティー「…いやです。彼とは…決着を…。」

 

カリバー『こいつとの決着は…絶対に今ここで…。』

 

だがその時、二人の間に巨大な本が現れる。その場にいた全員が驚いていた時に本が開かれそこから一人の男が現れた。

 

ハッピー「あれって…赤羽くん?!」

サニー「それに…あの剣は…。」

ピース「まさか、赤羽くん…。」

 

 

無慚「やめろ。もう限界だろ。」

 

カリバー『無慚…邪魔をするなァァァァァ!!!』

 

無慚「変身。」

 

『エターナルフェニックス!虚無!漆黒の剣が無に帰す…。』

 

カリバー『なっ?!』

ファルシオン『分かったろ?もう無理だ。後ろのやつと同様に…。』

カリバー『…黙れ…!』

 

ファルシオン『もう十分分かってるだろ?自分に足りないもの…見つけることが出来たもの。』

カリバー『…ああ…だが、決着は…!』

 

その時、また本の扉が出現した。そして、開かれた本から現れた小さい影と人間サイズの二つの影。ユーリとキャンディだった。

 

キャンディ「みんな~!」ダッ

ユーリ「お前たち!」ダッ

 

キ・ユ「「ごめんなさい~~~!!!」」スライディングドゲザ!!

 

ファルシオン『ふっ、ちゃんとできたようだな。俺はうれしいな…。』ウルッ

カリバー(お前絶対脅しただろ…。)オドオド

 

カリバー(月闇)は頭の中で無慚が二人を前に剣を持って『お前らしなかったら…分かってるな????』とか言っている姿を想像してゾッとした。

 

ハッピー「え…?」

 

ユーリ「話すと長くなるんだがな…。」

 

 

 

~最光説明中~

 

 

 

ユーリは全部話した。この誘拐計画を企てたのがユーリで途中でキャンディ(誘拐されかけた人)に気が付かれて偽装誘拐に変更しキャンディもグルだったことも正直に打ち明けた。

 

サニー「そういうことやったんやな…。」

 

ユーリ「悪いとは思っていたさ…良かれと思ってしたことなんだ…。」

キャンディ「どうか…キャンディたちを許してほしいクル…。」

 

マーチ「そこまで頭を下げてくれるなら…。」

ピース「反省はしてるようだし…。」

ハッピー「全然大丈夫だよ!」

 

 

ファルシオン『もうこんなムードなんだ。それに…。』

カリバー『ぐっ…?!』

ファルシオン『お前も…あいつも…限界をとっくに超えてる。決着はまた後日ってことでいいだろ?』

 

カリバー『………。』チラッ

 

ビューティー「…あなたとの決着は…いずれ…。」

 

カリバー『…ああ、いずれ…な。』

 

二人は互いに近づき握手を交わし合った。そして、カリバーが変身を解除するとファルシオンが出した本の扉に入っていった。

 

ファルシオン『さて…。』

 

ファルシオンも変身を解除する。

 

無慚「おい、ユーリ。早く行くぞ?」

 

ユーリ「ああ。」

 

ピース「ユーリくん!」

 

ユーリ「…また、学校で会おう…黄瀬さん。」

 

ピース「うん……え?」

サニー「な…なんで知ってるんや~~~?!」

 

ユーリ「ああ、見てたからな。こう見えても情報収集は結構得意なんでな。」

 

ハッピー「うそ~~~!?」

ビューティー「だからキャンディさんの居場所や私たちの正体が分かっていた訳なんですね…。」

 

ユーリ「さて、もう行かないとな。」

無慚「さっさと帰るぞ?夕飯の買い出しもしなきゃだからな。」

 

無慚「あ、そうだ。お前ら、また会えるといいな。」

 

無慚はそれだけ言い残しユーリと共に本の扉へと入っていった。そして、本の扉が閉じると跡形もなく消えて行った。

 

ビューティー(『また会える(・・・・)』?どういう意味なのでしょうか…?)

 

ハッピー「ねえ、これからどうする?」

サニー「そうやな~そろそろ昼やし…うちでお好み焼きでも食うか?」

ピース「いいね、それ!」

 

マーチ「アタシも賛成。」

ビューティー「私もです。」

 

それぞれの戦う者たち…その物語はまだまだ続く…。『交わる戦士たち編』終了

 

 

次回…番外編そして終了後は『極まる戦士編』スタート

 

 




作者『チーン。』犬神家

あかね「なんや…あれ……。」
なお「なんか投稿が遅すぎた罰で埋められたらしいよ。」

無慚「あれくらい仕置きしとかなきゃ気が済まん。」
ヒカリ「あと俺の出番がしばらく消えた恨みもあるしな。」

れいか「大変ですね…。」

ユーリ「おい。お前たちあれの宣伝しないのか?」
みゆき「?」
無慚「ああ、あれか。」

作者『プリキュアオールスターズNS1を書きま~す!!」

無慚「消え去れ。」

作者『何故~~~?!』ズドーン

マーチ「扱いひどい…。」
無慚「まあ、てな訳で…プリキュアオールスターズNS1を書くにあたって更新がもっと遅れるだろうから先に謝っておこう。」

みゆき「是非見てね~!」






















???「寂しいなぁ…ト…ダ……チ…どこ…?」


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