「希望の星よ」
「宇宙より遠き異界より神たる龍を誘え」
「そして願いを叶えてくれ」
「さあ願いをいえ、どんな願いもひとつだけかなえてやろう」
「ボクが生まれた事によって起きた事、ボクが居た事、その事実を全ての記録とボク以外の記憶から消してくれ」
「・・・たやすいことだ・・・が・・・一部消せない者が居るが」
「父さんと母さんや皆から消せればいいんだ・・・」
「・・・よかろう・・・」
「これで・・・いいんだ・・・」
* * *
エイジ?
「はははっ今日もラクショーだったなぁ?」
「相手が弱かったんだろ?それよりも早速ショッピングに行くよ」
「あーあどうしてこいつと双子なんだろうな」
「相手は気も使えない程度だったから・・・」
「はー・・・戦闘力ってので大体わかるって言ってもな」
「どうせだったら天下一なんちゃらってのに出てもいいんじゃないのかい」
「なんだそれ?」
「賞金が結構出るはずさ」
「うーん・・・」
「たしか子供の部もあるはずだから私かお前が勝って子供の部をこいつが勝てば・・・さ」
「へー面白そうじゃん」
「・・・会いたくない人が居なければいいけど」
「アレで顔隠せばいいだけだろ?」
「黒歴史ひっぱり出すのはやめてやれよ・・・」
「なんだかんだでノリノリだったじゃないか、どうせ仮面を着ければああなるんだろう?」
「うう・・・バレたらどうすればいいんだ・・・」
「はー私のためだってのにねー?何なら女装でもしてみるかい?」
「はっはっはそれなりに似合うんじゃないか?」
「アンタもするんだよ」
「女装したら余計バレるかもしれないから・・・新衣装を作った方がマシだ」
「オイオレはしないからな?」
「まぁいいけどさ。負けたらわかってるね?」
* * *
「優勝はラズリ選手です!」
「優勝はシェンロン選手です!」
「こいつはひでぇ・・・」
「なんだい勝ったんだからいいだろう」
「はー・・・?で、なんでそんな格好になったんだ?」
「よく考えたら子供だってちゃんとわからない格好だと出場に支障が出るかもしれないかと思って・・・」
「はははは、宇宙人にしか見えないけどねぇ」
「イカれてるぜ・・・技術の無駄遣いだろ」
「意外と簡単に作れて自分でもビックリしてるよ・・・」
「女装も同じクオリティでできるんだろう?」
「なんでそれにこだわってるんだ・・・」
「見たくないかい?」
「いや別に」
「・・・」
「なんだよ」
「食事が済んだら帰るからね」
「ボクはこれをどうにかしてくるよ」
「外すだけでもめんどくさそうだからなそれ早くしろよ」
(全く、私の服を着せてやるっていってるのにね)
* * *
「なんだこいつ」
「天下一武道会の優勝者ならば良い素体になると思ってきてみれば・・・まさか双子で手に入るとはな」
「何いってんだい!そう簡単にいくもんか!」
「っはオメデタイアタマしてやがるぜ」
「・・・既に戦闘力の解析は済んでいる勝ち目など存在しない」
(龍人っぽい肌を作るとかなんでこんなめんどくさいことしたんだボクは・・・はー・・・多分誰にもバレなかった・・・はず・・・)
「っく・・・殺せ」
「それアンタがいうのかい・・・」
「くっくっく・・・いいだろう無駄に苦痛を与えるつもりはないからな・・・これで私の計画も次に進む・・・いやあちらの計画を・・・」
「なぁ・・・優勝者っていってたよな」
「あーついてないねー・・・」
「あいつはどうなんだ・・・」
「いうんじゃないよ」
「ははっ・・・さいごにそんな顔するくらいなら・・・」
「結婚くらいならしてやってもよかったんだけどねぇ」
「おいおいきいてないぜそんなの」
「いうわけないだろこんなこと」
「ははっちがいない」
「よろこべ!最高の設計図が完成した!完璧な設計図だ!記憶も人格も全て消去し経験でのみ強さを得る。どうせキサマらは改造しても言う事など聞かんからな」
「そいつはどうも」
「完璧だのいうやつは大抵どっかぬけてるもんだよ。っは、アンタもその口だろ」
「いまはその無駄口も賞賛にしか聞こえんな。私の作る人造人間こそ最強、故に私こそが最高の科学者なのだぁ!」
* * *
「スイマセン優勝選手の食事ですけど他の二人は?」
「さぁー・・・お二人とも出かけていったようですからその内来るのでしょう」
「そうですか」
(まぁすぐ来る・・・また何か買いに行ったのかな・・・はぁ・・・カプセルコーポレーションの技術をなんで衣装棚の拡張に使うんだろう・・・)
* * *
「母さんを放せ!」
「お前は一体過去で何を見てきた?何を知った?」
「タイムマシンの事を!?・・・」
「・・・孫くんに心臓病の薬と過去に行って影響がどれだけ出るかの実験よ」
「・・・。」
「・・・。」
「フリーザは?コルドは?クウラは?ブロリーは?セルは?ブゥは?ダーブラは?」
「何・・・何をいってるのアンタ」
「フリーザとコルドだけだボクが倒してきたのは」
「・・・。」
「人造人間はオレが倒す。お前はさっさとスーパーサイヤ人2だの3だの4だのになれるようにするんだな」
「何!?・・・待て!」
「何なのよ・・・一体・・・」
* * *
「知らなかったんですボクに兄が居ただなんて・・・」
「母さんもヤムチャさんもケンカ別れしたってだけで何事もなかったって・・・」
「悟飯さんの人造人間が来た時はもう終わりだと思いました。助けに来てくれたあの時はまるで悟空さんのようだなって思ってたんです・・・」
「ただの物真似だったらしいですけど」
「こんなことになってしまって、ボクの方こそ産まれて来るべきじゃなかったんだ・・・」
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