フラグちゃん達の恋人は死神である (ジェームズ・ヨシダ)
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天界

死神No11

「天界」の死神達の中でも実力の高い死神、外見はフラグちゃんのような茶髪に恋愛フラグの赤い目をしており数少ない男性の死神でイケメンである。性格は優しくいつもモブ男の死亡フラグの回収を失敗する死亡フラグに対しては頭を撫ぜている、服は黒一色の服装だが上着は死亡と書かれたパーカーを着ている。これは死亡フラグから送られたプレゼントで自分は着たくなかったが彼女からのプレゼントだったので好意を削ぐ事もできずにきている。魂の回収方法は本来は鎌なのだが彼は拳銃などの銃器を使っている。本人曰く鎌はあまり好きでは無いとの事。

死神No269

死神の中では落ちこぼれだが優しい性格をしておりその優しさを生存フラグからはたびたび指摘されている。本人もその事を分かっているようで直そうと日々努力をしている。ケーキなどのスイーツが大好きでよく食べている。

天使No11

生存フラグを持つ天使でドSな性格をしている。そのドSさゆえに生存フラグが立った人物を55回中53回も病院送りにしているので神様から仮想現実での修行をするように言われて日々修行を行っている。死亡フラグの事は厳しく接しているが本心では彼女が心配で思っている事とは逆のことが口に出てしまう。死神No11に対しては彼に優しくされるのが恥ずかしいのかよく彼に蹴りを喰らわせている。

天使No051

恋愛フラグを持つ天使でよく生存フラグと死神No11の仲をからかっている。本人曰く恋愛を実らせるのが僕の使命と言っている。モブ男のいる仮想現実の世界を見て面白そうと思いその世界に出入りをしている。モブ男の事は面白い玩具と思っている。


この「天界」ではさまざまな天使や死神がいて日々仕事をこなしていた。そんな中でも死神No11は実力の高い男性の死神であった。

 

「今日も仕事終わり〜っと」

 

仕事を終えた死神No11は廊下を歩いており早く自分の部屋に戻ってアイスを食べようと考えていると目の前に死神No269と天使No11と天使No051が歩いてくるのが見えた。

 

「はぁまたモブ男さんの死亡フラグを回収できなかった」

「フン、貴様が優しすぎるからじゃ。あやつにはもっと厳しくしてやらんと」

「まぁまぁ、せーちゃん」

 

死亡フラグの回収をする死神No269はションボリしていると生存フラグの天使No11はモブ男には厳しくしてやれと言う、それを聞いた恋愛フラグの天使No051は生存フラグことせーちゃんを落ち着かせる。この3人は神様の作った仮想現実のモブ男と呼ばれる練習台を使った修行を行っており今日も3人で修行を行ってきたようだ。

 

「あれ?お前ら」

「っあ、しー君じゃん」

「死神No11さん」

「何じゃ貴様か」

 

死神No11は声をかけると死亡フラグ達は気がついて近寄ってきた。

 

「またしーは仮想現実で修行か?成果は出たのか?」

「うぅ、それは・・・その」

 

死神No11の言葉に死亡フラグは項垂れてしまう。それを見た死神No11はそっと彼女の頭を撫ぜた。

 

「ひゃあ!!」

 

あまりの突然の事に死亡フラグは驚いてしまう。

 

「あぁごめん悪かったな」

「い、いえ大丈夫です」

 

死亡フラグは顔を赤くするとそれを見た生存フラグは頬を膨らませた。

 

「あれ〜?しーちゃんもしかして拗ねてない?」

「だ、誰が!!わしは拗ねなぞおらn「しー君せーちゃんも頭を撫ぜてほしいって」「おい貴様!!」

「ん、いいぞ」

 

生存フラグが頬を膨らませている事に気がついた恋愛フラグが死神No11に彼女も頭を何故て欲しいと言うと彼はいいぞと言って彼女の頭をなぜた。

 

「き、貴様、その手を今すぐのけろ」

「いいけどやめちゃうよ」

 

死神No11は嫌味たらしく笑うと生存フラグはうるさいと言って蹴りを入れようとするも彼はすぐにかわした。

 

「まったく、いつも危ないな」

 

死神No11はあきれた顔でいると生存フラグは更に顔を赤くしてうるさいと言って再び蹴りを入れ始めた。

 

「またですか・・・」

「まぁあいいじゃん面白いし」

 

死亡フラグはため息をつくと恋愛フラグは面白いのか笑っている。生存フラグの蹴りを交わし続けている死神No11は2人の反応をみてこちらもため息をつくとやれやれと言った表情となった。

 

「お前いつも飽きないよな」

「うるさい!!貴様がわしに変なことをするからじゃろ!!」

 

死神No11はあきれた様子で生存フラグを見ているも彼女は再び蹴りを入れてきたのでどうにかしてかわし続けている。しかしながらこのままいつまで続けてられる程死神No11も暇ではなかったのだ。

 

「っあ、そういえばアイス食おうと思っていたんだ、お前らもどうだ?」

「え?アイスですか」

 

死神No11がアイスという言葉に死亡フラグは見て分かるような笑顔になり頭のくせ毛をピコピコ動かした。恋愛フラグもいいねぇといって賛成してくれたようだ。

 

「生存フラグさんも早く行きましょうよ」

「お、おい。わしは・・・」

 

生存フラグは行く気はなかったのだが死亡フラグがグイグイと体を押していき恋愛フラグもそれについていく形で死神No11の部屋まで向かっていった。ちなみに余談だが死神No11の買っていたハー○ンダッツを全て死亡フラグが食べてしまいもっと食べたいと言われたので仕方なく神様の財布から代金を徴収したとか何とか

 



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シャイガイ

活動報告に死神No11への質問コーナーを載せておきます。ドシドシ質問を送ってください。


「死神No11、突然呼び出したのは他でもないよ」

「何ですか穀潰し、俺も暇じゃないからな」

「まぁ話があるからねってあれ?気のせいかな今穀潰しって聞こえた気がしたんだけど」

「気のせいだろ」

「イヤ!!気のせいじゃないよ、確かにさっき穀潰しって聞こえたんだけd「いい加減にしないとその脳天に風穴開けるハメになるぞ」

 

死神No11は朝から神様に呼び出されて不機嫌だったので神様の事を穀潰しと言うと神様は聞こえたと言ったがNo11は拳銃のグロック17を構えるとそれを神様に向けて黒いオーラーを出しながらセリフを言うので神様はそれにビビってしまった。

 

「それで要件は何だ?」

「いやぁ〜それがどうも面倒な事になってしまったらしくてSCP財団が捕獲しているSCP096シャイガイが施設から脱走をしてしまったようで様々な世界に影響を及ぼしているみたいなんだ」

 

神様の言ったSCP財団とは異常な性質を持つ事物「オブジェクト」を確保・収容・保護を目的とした組織である。時々そのSCP096シャイガイは脱走をしてしまうのだ。そいつの大きな特徴は顔を見た相手を絶対にどこにいても殺すのだ例えそれが写真を見ただけだったり網膜に一瞬だけ映っただけでもだ。

 

「それで俺にどうしろと?」

「出来れば君に捕獲をしてもらいたいんだ」

 

神様はニッコニコ笑顔で言うので気持ち悪いなとNo11は心の中でそう思っていると神様はポケットから一枚の紙を取り出した。

 

「シャイガイを無事に捕獲出来ればこのスイーツ食べ放題の招待券をあげようと思っていたんだけどな」

「・・・・・・まぁ俺は要らないからしーにでも上げればいいかな」

 

そう言って神様のいる部屋から出て行いきNo11は仮想現実の世界に降り立つと早速シャイガイの手がかりが無いか探し始めた。するとそこに死亡フラグと生存フラグにモブ男がいたので声をかけた。

 

「よぉ死亡フラグ、生存フラグ、モブ男」

「あれNo11さん?」

「何じゃ貴様か」

「君がこんな所に珍しいね」

 

3人は死神No11がここにいるのが珍しいのかすぐに近寄ってきた。

 

「貴様がここに来るとは珍しいな」

「嫌、神様からの依頼でちょっとな」

「依頼ですか?」

「あぁSCP財団が保護していたシャイガイと呼ばれる生物が脱走をしてな俺はそいつの捕獲を命じられた」

「シャイガイ?」

 

モブ男はシャイガイの事を知らなかったのか頭に?マークを浮かべた。

 

「体は細くてその時速はおよそ35km、どこにいても顔を見た相手を殺してしまうから財団の中でも危険な生物なんだよ」

「そ、そんな生物が脱走をしてしまうなんて」

「まぁそう言うことだお前らもさっさと天界に帰れよ巻き込みたくは無いからnん?どうしたしー?」

 

死亡フラグは何やら顔を青くしておりNo11は死亡フラグの見ていた方向を見てみるとそこには他のプロットアニメのキャラ達がいたのだが何かに逃げているようだった。言わずとも知れずその何かとはSCP096シャイガイであった。

 

「キィィヤァァーーー!!」

 

何やら人間のようでは無い呻き声を上げながら走っておりNo11達も慌てて逃げ出した。

 

「ウォォーー!!絶対逃げ切ってやる」

「モブ男さん、さっきも言っていた通りシャイガイの速度は35kmです。まともに走っても追いつかれるだけですよ」

「だったらどうすればいいんだよ」

「っお、No11じゃないか、何処か隠れられそうな場所は無いか?」

するとそこにペンギン達も追いついて来たようで何処かに隠れられる場所はないかとNo11に問いかけた。

 

「あるぞついてこい」

 

死亡フラグ達はNo11の言葉に従ってそこまでいくとそこは地下室だったようでそこには全員が入れてもまだ余裕のある地下室だった。

 

「ここまでくればひとまずは安心だな」

 

零士はそう言うと床に座り込んだ、No11は全員分の飲み物を取ってくるとそれを皆に配った。

 

「ほらよ大丈夫か?」

「あぁ済まないな」

「ゴク・・・ゴク・・・ゴク、プハァ!生き返るね」

 

パンダは一気に飲み物を飲んで体力を回復させた。少し休憩をすると全員で今後の事を話し合う事にした。

 

「それでどうやってシャイガイから逃げるって言うんだ?」

「カッカッカー!シャイガイは猛スピードで追いかけてくるので逃げられませんよ」

「それにあいつには銃弾はあまり通じないからな多少怯むだけだ」

 

カゲはどうやって逃げるのかと聞くとブラックは笑いながらシャイガイのスピードは速いといいNo11はシャイガイに銃弾は通じないと答えた。

 

「よく知っているね」

「奴を昔収容したことがあるからな」

 

その時誰かのお腹がグーと鳴り響いた、カゲチヨはジト目でお腹のなったヒサメを見た。

 

「ヒサ、お前この状況でよく腹が減るな」

「し、しょうがないでしょ!!お腹が鳴るのは仕方ないもん」

「まぁ2人とも落ち着け」

 

カゲとヒサメは喧嘩をしそうになるがここでシディが止めに入る。

 

「なぁNo11、何か食い物ねぇのか?」

「食い物か・・・ここは普段使わない場所だからな食い物なんてないぞ」

「さっき飲み物を冷蔵庫から出していたじゃないですか」

「あれは飲み物用の冷蔵庫で食い物は無い」

「おいおいマジかよ。腹減って死にそうだぜ」

 

カゲはNo11に何か食べ物は無いかと聞くもNo11は食い物は無いと言う。それに異論を唱えたエマであったが彼はあれは飲み物用の冷蔵庫であると説明をした。

キリンが腹減って死にそうだというとNo11は仕方ないと言って自分の持っているリュックからレーションとガスコンロと鍋に水を取り出すと火をつけてレーションを温めはじめた。ちなみにこのNo11が持っているリュックは中が四次元空間となっており様々な武器が入れられる様になっている。武器の他にも今出したレーションの他に寝袋などの代物が入っておりこれ一つだけで生活できると言っても過言では無かった。

数十分後にはレーションができて全員に行き渡らせるといただきますと言うと皆一斉に食べ始めた。

 

「これ美味いな」

「確かにうめぇな」

「特にこの鶏肉の旨味が何とも言えないぜ!!」

「飯食っていると生きている実感がする」

 

サトシはレーションを食べて美味しいと言うとカゲも同様に美味いと言う。タブーは鶏肉の旨味が気に入ったようで零士はレーションを食べながらほっこりとしていた。No11は別でカップ麺を食べるようでそれを見た死亡フラグは指摘をした。

 

「No11さん、カップ麺には塩分が多く含まれているんですよあまり食べたらダメですからな」

「分かっているよ」

「だとさ分かったよなパンダ?」

「何で今僕にそれを言うの?!」

「お前いつもカップ麺ばかり食っているからな」

 

指摘している死亡フラグを見てかペンギンはパンダにカップ麺ばかり食うなよと言うとパンダは嫌だと言った。

 

「あと数分で俺のごちs「キィィヤァァーー!!」

 

No11は嬉しそうにしてカップ麺を待っていると突然地下室の壁が破られてそこにシャイガイが現れた。

 

「いやぁーー!!何でここにきたのさ!!」

「おい逃げるぞ」

 

パンダは大声をあげてシディはすぐに逃げるように皆に言って一斉にドアに向かっていった。

 

「おいペンギン、何してるんだ早く開けろ!!」

「くそ、何故か扉が開かないんだ」

「えぇー!?俺まだ死にたくないよ」

「そんなの俺もっすよ!!」

「くそーー!!童貞のまま死ねるか!!」

 

零士はペンギンに扉を開けるように言ったがペンギンは何故か扉が開かないと言って必死にドアノブを回したりしていた。モブ男はまだ死にたくないと言ったがそれに同情するかのようにハックも同じように言った。キリンも童貞のまま死ねないと言ってドアにすがり寄っていた。

 

「きゃあ!!」

「フラグちゃん!!」

「死亡フラグ!!」

「危ないぞヒサ」

「生存フラグさんも危険だよ」

 

逃げている最中に死亡フラグが倒れてしまった。それに気がついたヒサメと生存フラグが近寄ろうとしたがそれぞれカゲとモブ男に止められてしまった。

 

「カゲそんな事言っている場合じゃないよ」

「貴様それでもあやつの死亡フラグなのか」

 

ヒサメと生存フラグは必死にカゲとモブ男から離れようとしたがその間にもシャイガイは死亡フラグに近寄ってきた。

 

「い・・・いやぁ」

「キィィーーヤァァーー」

 

 

 

 

 

 

「お前・・・何やっている」

 

シャイガイが手を下そうとしたその時奴の後ろから声が聞こえたその誰かとは言わずとも知れず死神No11だったのだがいつもの彼とは違い黒いオーラーを見に纏っていた。

 

 

「俺の飯を台無しにした事はまだ許せるが・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何テメェしーに手ェ出そうとしてんだゴラァ」

 

その時SCP096シャイガイは今まで感じた事のない恐怖を感じ取った。本来は知識が殆ど無いシャイガイであっても殺されると言うのは理解が出来なかったが恐怖は体の隅々にまで響き渡った。しかし今まで自分の顔を見てきた物達を自分は殺し続けてきたそれが今度は逆になると言うのだ。

 

「キィィーーヤァァー!!」

 

それでもシャイガイは相手が自分の顔を見たと判断をして襲いかかったが・・・

 

「フンっ!!」

 

No11は自分のリュックから取り出した日本刀を使いシャイガイの攻撃を交わすと奴に攻撃を加えた、当然シャイガイは奇声を上げたがそれでも攻撃の手を緩めなかったNo11による攻撃が続いた。

 

 

 

 

 

 

その後はどうなったのかよく覚えていません。ただSCP096の一瞬の隙をついたNo11さんが頭に布を被せますとシャイガイは動きを止めておとなしくなりましたその後やってきたSCP財団の機動部隊員によってシャイガイは収容されていきました。

ただ言えるのはあの時の死神No11さんはすごく怖かったのですが全てが終わると私の頭を撫でてくれて、大丈夫かと言ってくれました。 By死亡フラグ

 

 

 

 

 

「よくやってくれたよ死神No11」

「もうあんな事は懲り懲りだけどな」

「まぁそう言わずに、はいこれ約束のスイーツ食べ放題の招待券」

 

神様はそう言って死神No11にスイーツの食べ放題券を渡すとそれを彼は死亡フラグに渡した。

 

「ほらよやるよ」

「え?いいんですか?」

「俺は甘いもの好きじゃないからよそれにあの時怖がらせた詫びだ」

「いいえあの時はありがとうぞざいます」

 

No11は死亡フラグに怖がらせてしまった事を謝罪すると彼女は助けて助けてくれた事に感謝をした。

 

「ほら早く行けよ」

「分かりました、ほら生存フラグさんも早く行きますよ」

「お、おい引っ張るな」

 

死亡フラグは生存フラグの手を引っ張ると部屋から出ていった。

 

 

「フフフ、君は相変わらず死神No269に優しいね」

「買い被りすぎですよ。俺は死神でこれまで何人もの命を奪ってきた奴ですから。本来なら俺みたいなやつに恋人なんか要らないんだけどな

俺は昔・・・」

 

「その話は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

君がまだ人間だった時の話かい?」

 

神様の言葉にNo11は答える事も無く彼は部屋から出ていった。

 

 

 

 

 

「買い被りすぎか・・・」



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No11の1DAYルーティン

今回は誰得か分からない死神No11の1DAYルーティンです。


恋愛フラグは廊下を歩いているとある物を見つけた。それは一枚のDVDのようで彼女はそれを拾い上げた。

タイトルは何も書かれてはおらず彼女は首を傾げた。

 

 

「何これ?」

 

 

 

彼女は自分の部屋に戻って早速DVDをセットすると映像が再開された。内容はどうやら死神No11の映像だったようでどうやら彼の1DAYルーティンだった。

 

「へぇ〜面白そうじゃん見てみよーっと」

 

恋愛フラグはそう言うと映像に見入った。

 

AM6:30 起床

 

死神No11はベットから起き上がるとすぐに軽めのストレッチに入った。

 

『イッチニーサンシーゴーロクシチハチ』

 

とストレッチを終わらせると次に始めたのは腕立て伏せを300回と腹筋を同じく300回を2セットして汗を流した。その後朝のシャワーを浴びると朝食に取り掛かる。

 

AM7:00 朝食

 

朝食はトーストとベーコンエッグにコーヒーとシンプルな代物だった。

 

『いただきます』

 

律儀に両手を合わせていただきますといったNo11はモグモグと朝食を食べていく。そして十数分後には朝食を食べ終わり皿の後片付けも済ませると仕事の準備に取り掛かった。

 

AM8:30 始業

 

彼は廊下を歩いてある扉の前に向かうとその中に入っていった。その扉には

 

[死神No11以外の入室は許可されません]

[入ってしまった場合には命の保証はありません]

 

と書かれていた。

 

「しー君の仕事場って一体何なの・・・」

 

恋愛フラグは気になったがカメラは扉の中に入らずじっと待っていた。それから仕事が終わるまでの間ひたすら待つことPM6:00には扉が開いて中からNo11が出てきた。

 

『今日の仕事終わりっと』

「っお出てきたみたいだね」

 

カメラの映像は動き出して死神No11の追跡を始めていき彼は自分の部屋に戻っていった。

 

 

PM7:00 夕食

 

夕食の時間になるとNo11は食材を取り出してフライパンに置いていった。食材は鳥のモモ肉にチーズを乗せた鶏肉のチーズ焼きで炊飯器にセットしておいたお米に味噌汁をつけて彼の夕食が完成をした。

 

「いいなぁ〜僕もみていたらお腹が空いてきちゃったよ」

 

恋愛フラグは映像が流れている食事を見てか涎を垂らしていた。そして食事を終えた彼は後片付けを済ませてお風呂に入った。

 

 

PM8:30 武器の整備

 

『今日もよく頑張ってくれたな』

 

No11は自分の持っている武器の整備を始めた。拳銃のSIG P320にアサルトライフルのM4A1に軽機関銃のM249の整備をすると油や汚れなどを布巾で拭いていったり埃などを取り除き確実に作動できるように武器を綺麗にしていくと1時間で武器の整備を終えた。

 

PM10:30 就寝

 

No11はベットに寝転がると電気を消してそのまま眠りについた。

 

 

 

 

「終わりかぁ〜もっとしー君の事が知れると思ったけど結局大事な所は分からなかったな」

 

恋愛フラグはDVDを取り出すとそれをどうしようか考えた。

 

「さてとこれどうしようかな?しーちゃんやせーちゃんに見せるのも手だけどあの2人には僕と彼の邪魔をされたくないからこれは秘密にしとこっと「何が秘密だって?」え?」

 

恋愛フラグはこのDVDを自分だけの秘密にしておこうと思いどこかに隠そうとした矢先に誰かの声が聞こえてきて彼女はギギギと壊れた人形のように音を立てて振り返るとそこには死神No11がいた。

 

「し、しー君なんでここに?」

「いやぁたまたまお前の部屋の前を通りかかったら何やらDVD見ていると思って覗かせてもらったんだ。まぁ誰がこの映像を撮ったのかは容易に想像がつくからその始末は後にするとして・・・

 

 

 

 

 

 

 

まずは恋愛フラグ、お前には人のプライベートを勝手に見たことでお仕置きが必要だな」

「ヒィ!!い、いや待ってよ。これはたまたま廊下に落ちていたのを拾って・・・」

「言い訳は聞きたくない」

 

恋愛フラグに近寄ってきたNo11はニッコニコ笑顔だったが目は笑ってはおらずその顔に恐怖を覚えた恋愛フラグは慌てて弁解をするも彼は聞く耳を持たず彼女に詰め寄っていった。恋愛フラグは逃げようにも部屋の出入り口をNo11によって塞がれているので逃げ場はどこにもなかった。ついには壁に追い詰められてしまった彼女は彼に捕まってしまいお仕置きをされてしまうのだった。

 

 

 

 

 

ちなみに余談だがDVDは死神No11によって焼却処理されてしまいこの映像を撮影した神様はNo11によって絞められたとか




恋愛フラグがどうなったのかは皆さんのご想像にお任せいたします。

リクエストがあれば活動報告にお願いいたします。


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くすぐり

今回は短くて申し訳ございません。


「っく!!貴様こんなことをしてタダで済むと思っているのか?!」

「タダで済むのならなんで逃げたりしないんだ?」

 

生存フラグこと天使No11は死神No11に体を押し倒されていた。元々の発端は彼女が彼の部屋にやってきて死亡フラグの事で口論となったのが始まりでその際に生存フラグの腕を死神No11が引き寄せてそのままベットに押し倒したのだ。当然彼女は怒って抵抗しようとしたのだが細い体にも関わらず強い力で生存フラグを押さえつけているので彼女はまともな抵抗ができないでいた。

 

 

「ヤッホー、しー君・・・」

「は・・・ハレンチです」

 

そこに運が悪いのか恋愛フラグと死亡フラグがやってきたのだ当然この光景を見てしまった2人は体を固まらせてしまいどうしようかと必死に頭の中で考え始めた。

 

(え?しー君とせーちゃんってそんなに進んでいたの?これやばいよやばいよ)

(生存フラグさんがNo11さんに押し倒されています。これは死亡フラグがたっています)

 

2人は頭の中でこれからどうするか考えているとふとNo1は悪い笑みを浮かべた。

 

「なぁお前ら、俺がこうして生存フラグを押さえておくからくすぐりをしたり羽を触ったり出来るぞ」

「なっ///何を言っているんだ!?貴様は」

「へ〜面白そうじゃん」

「わ、私もやります」

 

恋愛フラグは面白がって生存フラグに近寄るとくすぐったりした。死亡フラグも同様に羽を触ったりして感触を楽しんだ。

 

「ヒャア!!貴様ら後で覚えておくんだな///」

「生存フラグさんの羽はフワフワしてて気持ちいいです」

 

生存フラグは死神No11達を睨みつけるが彼らは睨みつけられている事は気にしてはおらずNo11に至ってはニヤニヤした顔つきとなっていた。

 

「何だ?」

「貴様の行動には反吐が出る。あひゃあひゃああ、や、やめろ恋愛フラグ」

 

生存フラグはそういうが恋愛フラグはくすぐりを続けているので笑い声を抑えられない彼女は必死に体を捻って抵抗をしようとしていた。

 

「それと死亡フラグ、ワシの羽を触るな」

「いいじゃないですか」

 

死亡フラグは未だに生存フラグの羽を触っておりそれどころか完全に抱きついており離れる気配がない様子だった。

 

「き・・・・・・

 

 

 

 

 

 

貴様らいい加減にしろ!!!!」

 

ついにブチギレた生存フラグは死神No11の拘束を解くとくすぐっている恋愛フラグも振り解いて羽を触っている死亡フラグにはやめんかと言って頭にチョップをした。

 

「貴様らには怒りしか無いからな。今からどうなるのかその体にキチンと身に染み込ませてやる」

「え・・・いやあのせーちゃん?」

「これはやばいな」

 

死神No11はやばさを感じ取ってかすぐに逃げられる体制を取ったが生存フラグは真っ先にNo11を捕まえた。

 

「貴様には屈辱を味合わされたからなお返しでもしようか」

「いや・・・結構だ」

 

その後死神No11の部屋からはここでは書けないような声が聞こえてきて数時間後には何故か笑顔の生存フラグが出てきてNo11はゲッソリとした顔になっていた。

 

 

「あいつは大胆なんだよ」

 

と彼は最後に言ったとかどうとか




まだまだリクエストは募集をしています活動報告にドンドン書いてくださいね。


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釣り

釣りにやってきたカゲチヨに死神No11にブラックとペンギンに零士は波止場でのんびりとしていた。

 

「クッソー中々釣れねぇーじゃか」

「まぁまぁ待つのも釣りの楽しみですよ」

「そうだぞそうやってイライラする奴には向かないけどな」

「うるせぇー!!大体なんで俺が釣りになんか来ないといけないんだ!!」

 

カゲは中々釣れない事に文句を言って声を上げた。それを見たブラックは待つのも釣りの楽しみであると言ってNo11はイライラする奴には釣りは向かないというとカゲは切れて釣竿を投げつけた。

 

「おいおい海に落ちたぞ」

「しょうがない俺が取ってこよう」

 

零士が釣り竿が海に落ちたと言って指さすとペンギンは自分が取ってくると言って海に飛び込んでいった。

 

「あらあらだめじゃ無いですか、今回は釣りの鬼ヤバな動画を撮ろうと思っていたんですけどね」

「だったらお前らで撮っていればいいだろ。俺は帰るからな」

 

ブラックは某動画投稿サイトに釣りの動画を上げようと思ってたようでそれを聞いたカゲチヨはお前らだけでやればいいと言って彼は帰ろうとした。

 

「へぇ帰るんだ?俺と釣りの勝負で負けるのが怖いんだ〜?」

「な!!そこまで言うならやってやろうじゃねぇか」

 

No11はわざとらしくカゲチヨを煽るように言うとカゲは煽られたことが気に食わなかったのか分かったと言って戻ってきたペンギンが引き上げてくれた釣竿を再び手に握って椅子に座った。

 

「そういえばさっき釣竿を拾い上げる時に向こうの魚の群れがいたぞ」

「本当か!!釣り上げて今日の晩飯決定だ!!最近エマがギャンブルで金使いまくるから金欠なんだよ」

「カッカッカー面白そうな鬼ヤバな動画が撮れそうですね」

 

ペンギンは先ほど海に潜っている時に魚の群れを見つけたと言って零士は最近エマがギャンブルで金遣いが荒いと言って金欠だから今日の晩飯にするといった。ブラックは鬼ヤバな動画が撮れそうだと言ってペンギンと零士についていった。

 

 

 

 

 

 

「それで何で俺を煽ってまでして引き戻したんだ?」

 

カゲチヨは隣に座っている死神No11に何故自分を引き戻したのかと問いかけた。

 

「・・・別にただ1人じゃあつまらないからな」

 

そう言いつつ釣り竿を見ているNo11は1人じゃあつまらないと言った。

 

「・・・・・・お前は誰か大切な人を失った事があるのか?」

 

突然としてNo11はそんな質問をカゲチヨにしてきた。

 

「俺は何人も失ってきたよ。あんたとは違って」

 

目を閉じて今までの出来事を思い出す。あの時にトッププレデターが現れなかったら自分は今でもあの生活を家族と送れていた。それなのに自分だけが生き残ってしまっただけどあの出来事があったからヒサメやシディと出会えた事は感謝している。

 

「過去は変える事は出来ないからな。死んだ命も元には戻らない」

「命が元に戻る・・・そんな事ができれば俺は今頃あのクソ神を脅してでも全てを元に戻しているよ」

 

死んだ命は元に戻す事は出来ないと言うカゲチヨの言葉にNo11は自分の天界にいる神様にそれが出来れば俺はやっているだろうと言った。

 

「あんたも誰か大切な人を失ったのか?」

「それについてはノーコメで」

 

カゲはNo11に対して誰か大切な人を失ったのかと聞くとそれについてはコメント出来ないと言って彼は再び釣り竿に視線を向けた。

 

その後魚を大量に釣れた事で意気揚々な気分で全員が解散をする。死神No11はクーラーボックスに大量に入れた魚を見て刺身にするかと思いながら天界に戻ろうとした。

 

 

 

 

(あんたも誰か大切な人を失ったのか?)

 

先ほどのカゲチヨの言葉を思い出した彼はしんみりとした顔つきとなった。

 

「俺も失ったものは大きいけどな」

 




引き続きリクエストや質問を募集しています。


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男女が24時間手錠で繋がれるとどうなるのか

今回の話は死神No11と死神No13のお話です。


死神No13は歩いていると向こう側から死神No11が歩いてくるのが見えた彼女からして異性の死神が自分と同じく優秀な死神である事が気がかりであったと言うのも彼は死神No269の事を可愛がっておりまるで妹のように思っているようだ。前に自分がNo269に死神の極意を教えようとしても彼女は優しすぎると言うことで死神には向いていないのがNo13の考えであった。

 

「お、珍しいな」

「そちらこそ今から仕事ですか?」

 

No11は彼女に話しかけるとNo13は仕事が今からなのかと聞いてきた。

 

「あぁ今からだけど何か用か?」

「いいえ特には」

「あれ?しー君じゃん」

 

No13は顔を多少そらすとそこに恋愛フラグが現れて声をかけてきた。

 

「珍しいね2人がいるなんて」

「たまたまです」

「そうだな」

 

その時ふと恋愛フラグは顔をニヤつかせるとどこからか取り出した手錠をNo11の右手とNo13の左手につけてしまった。

 

「何ですかこれは?」

「おい恋愛フラグ今すぐはずせ!!」

 

手錠を付けられてしまった事でNo13は特に慌てていなかったが対するNo11は慌てておりすぐにこれを外すよう恋愛フラグを問い詰めた。

 

「えぇーだめだよ、これは24時間たたないと解除出来ない手錠なんだよ」

「何でそんな物を持っていたんですか」

 

恋愛フラグはこの手錠は24時間たたないと解除出来ないと言いそれにNo13はため息をついて呆れた。

 

「だって〜本当はモブ男君としーちゃんにでも付けようと思っていたんだよねでもそのままの方が面白そうだね。それじゃあ24時間手錠生活頑張ってね〜」

「おい待て」

 

恋愛フラグはそう言うと鼻歌を歌いながら去っていきそれNo11は止めようとしたが手錠でNo13と繋がれているため動く事は出来なかった。

取り敢えずこのまま何もしない訳にはいかないのでひとまずNo11の部屋まで行くことにした。

 

 

 

 

 

 

「悪いなこんな事になっちまって」

「いいえ私は大丈夫です」

 

No11はNo13に24時間手錠生活をする羽目になってしまった事を謝罪するも彼女は大丈夫と言って彼を気遣った。

 

「それよりもこの先どうするかだな」

「食事はともかくお風呂とかトイレとかもですよね」

 

No13はお風呂やトイレをどうするのかと考える。確かに男女で一緒にお風呂やトイレに入るのは色々と面倒な事や問題が起きそうなのでどうしようかと考えた。

 

「取り敢えず仕事は休みにして今日は一日おとなしくしておくか」

「いいのですか」

「いいんだよ別に今日くらい休んでも問題はない・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それにあそこは誰にも見せられないしな」

「?何か言いましたか」

「別に何も」

 

 

No11は仕事を休みにするとNo13はいいのですのかと問いかけた。彼は今日くらい休みでいいと言ったが最後の方はボソリと言ったのでNo13に聞こえなかった。彼女は何か言ったのかと聞くと彼は何も言っていないと答えた。

 

「さてとまずは飯だな何か食うか」

 

No11は飯を食うと言ってキッチンに向かうと右手と変わらない動きでせっせと2人分の食事の用意をした。

 

「上手いんですね」

「あぁ普段右手とほぼ変わらないような訓練を受けているからほとんどの動きが出来るぞ」

 

みるみる食事の材料を切っていくNo11を見てNo13は関心をするとあっという間に材料を切り終わるとフライパンに入れて焼いて行った。

食事は野菜炒めだったようでNo13は箸で一口食べると美味しいですと言った。

 

「それはよかった」

 

No11もそれだけ言うと彼はさっさと食べてご馳走様と言ってTVをつけて見ていた。そして食事を終えるとキッチンで片付けをしてお風呂の時間となった。

 

 

 

 

 

「俺は目隠しで見ないようにするから風呂に入ってくれてもいいぞ」

「いえそのようにするわけには・・・」

「だけど俺が目隠しをせずに風呂に入るのも問題だけどな」

 

風呂に入ろうとするもNo11は自分は目隠しをすると言ったがNo13はそれではNo11が困るだろうと言ったのだが彼は自分が目隠しをしないで風呂に入るのは色々と問題があると言った。最終的にはお互いの大事な部分を隠して風呂に入る事となりNo13はドキドキしながら入った。

 

(これはこれで恥ずかしいですね)

 

No13は顔を赤くしながらシャワーで体を洗うとNo11も素早く体を洗い湯船に2人は浸かった。

 

「狭くないか?」

「いいえ大丈夫です」

 

お互いに背中合わせで座っているのでNo11は狭くないかと問いかけるとNo13は大丈夫ですと言って答えた。

 

(あぁちくしょNo13とまさか一緒に入る事になんて平常心平常心)

 

No11はまさかNo13と一緒に風呂に入るとは思ってはいなかったので心の中で必死に平常心を保っていてそれをNo13に気づかれないようにした。

 

 

 

 

 

 

風呂から2人は上がるとNo11は武器の整備をする事にしtNo13はそれを隣で見ていた。

 

「さまざまな武器があるのですね」

「色々な状況に対応しているからな。持ってみるか?」

 

No13は床に置かれていたM4A1カービンを見て言った。No11は武器を持ってみるかと聞くと彼女はいいのですかと言ったが彼は別に構わないと言って整備済みの他の小銃であるHK416を持つとそれを彼女に渡した。

 

「中々重いですね」

「まぁ普段銃を持たない奴は重いって感じるだろう」

 

No13はHK416を持って重いというがNo11はまぁ重いだろうと言って彼女からHK416を取り上げるとサクサクっと武器の整備を終えてそれをリュックの中に戻して最後は寝るだけとなったのだが。

 

「私がベットで眠るのはいかがなものかと」

「いいんだよ俺は床で寝るし」

 

No13は自分だけがベットで寝るわけにはいかないと言ったのだがNo11は自分は大丈夫だと言って再びリュックから寝袋を取り出そうとした。

 

「だったらこうしましょう私と貴方でベットを半分で分けて眠るのです。こうすれば貴方も私と同じベットで寝られるはずです」

 

No13の提案にNo11は拒否をしようとしたが彼女の目を見ていると彼は罪悪感があったのか分かったと言って一緒のベットに入り込んだ。

 

 

 

 

 

 

「一つ聞きたい事があります」

「何だ?」

 

背中合わせで眠っているとNo13がNo11に声をかけてきた。

 

「貴方は何故死神No269の事を可愛がっているのですか」

 

No13はNo11に死亡フラグを何故可愛がるのか聞いてみた。

 

「特に理由はない」

 

No11は理由はないとだけ言って布団を深く被ろうとしたがそれをNo13によって阻止されてしまった。

 

「私は貴方の事が気になっています。急に現れたと思ったら私よりも優秀で他の死神や天使とも仲がいい死神はそういませんっ!!」

 

No13はNo11の事が気になっていると言うと彼によって口を塞がれてしまいそのまま彼は体制を変えて彼女の上に乗りかかった。

 

「な、何を!?」

「何って俺のことが気になるのだろ?だったら教えてやるよ」

 

No11の顔つきはニヤついておりこれから起きる事をNo13は予想したのか顔を赤くさせた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いやぁ〜24時間手錠生活お疲れ様〜」

 

次の日の朝になると恋愛フラグが手錠を外した。それを見た2人はホッとしてか安堵の表情を浮かべた。

 

「それよりも2人とも昨日の夜何かあったの?」

「あぁ?何もなかったぞ」

「そうです何もありませんでしたよ」

「何なにー僕気になるな〜」

「それよりも恋愛フラグ・・・お前覚悟は出来ているんだろうな」

 

No13はそう言ったが顔が赤いままでありこれは何かあると思った恋愛フラグは聞き出そうとしたのだがNo11は恋愛フラグに向けてM249軽機関銃を構えると彼女はやばいと思って一目散にダッシュで逃げ出していきNo11はその後ろを鬼のような形相で追いかけていった。

 

「やれやれ・・・昨日の事は早く忘れましょう」

 

1人残されたNo13は昨夜のことを思い出していくとさっさと忘れようと呟いて廊下を歩いていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「まてぇーー!!恋愛フラグ!!テメェ今日という今日こそは許さん!!」

「ごめんって謝っているじゃん!!許してよ!!」

「安心しろお前を捕まえたら射撃訓練の的にしてやるだけだ」

「いーやーだー!!」

 

その後天界中を逃げ回った恋愛フラグはNo11と地獄の追いかけっこをしたのは言うまでもなかった。



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お泊まり会

今回のお話はプロットアニメの女性陣のお泊まり会です。


「ヒサメさん今日はお招きいただいてありがとうございます」

 

死亡フラグと生存フラグに恋愛フラグはヒサメの提案でお泊まり会をする事となりお菓子やジュースを買ってきてヒサメの部屋にやってきた。

 

「いいよ私もフラグちゃんとお泊まり会してみたいと思ったし」

 

ヒサメはそう言うと死亡フラグ達に上がってと言った、死亡フラグ達は部屋に上がるとテーブルにお菓子やジュースを置いた。

 

「そういえば今日はワシらだけか?」

「いいえ今日はエマちゃんもきてくれる筈だけどまだ来ないのかな?」

 

生存フラグは自分達だけでやるのかと聞くとヒサメはエマも来る筈だというとチャイムがなったのでヒサメは出るとエマがそこにはいた。

 

「すいませんお待たせしてしまいまして」

「いいよフラグちゃん達も今来たところだし」

 

エマは遅れた事を謝罪するもヒサメはいいよと言ってエマを家に上げた。

 

「それじゃあ乾杯しようか」

「「かんぱーい!!」」

 

テーブルにお菓子やジュースを広げると彼女達はジュースを手に取って乾杯をした。

 

「いやぁーたまにはお泊まり会もいいですねぇ」

「そうだね〜さてと女の子達がここにいるってことは話題は決まっているよね?」

「なんじゃ?」

 

恋愛フラグはここに女性達が集まっている事で話題は一つしかないと言うと生存フラグは何の話題だと言った。

 

「そりゃあもちろん恋バナだよ」

「恋バナですか?」

 

恋愛フラグは恋バナと言うとエマは頭に?マークを浮かばせた。ヒサメに至っては恋バナと聞いて顔を赤くしていた。

 

「それじゃあ誰から言っていく?やっぱりここはしーちゃんからかな」

「えぇ!?私からですか!!」

 

死亡フラグは恋愛フラグから突然話を振られたのでアタフタしてしまった。しかし落ち着きを取り戻していくとモジモジしながらも話を始めた。

 

「No11さんはいつも私に優しくしてくれますので大好きです。怒っている所を見ると少し怖いですが」

「ワシも同感じゃなあやつはいつもこやつに優しく振る舞っておる。少しは厳しさと言うものを教えてやったらどうじゃ」

「せーちゃん、普段からしー君がしーちゃんに優しいこと知っているじゃん後それ本人に聞かれたら一番やばいやつだよ」

 

生存フラグは死神No11に少しは死亡フラグに対して厳しくしてやってもいいのでは無いかと言うと恋愛フラグは普段から優しい彼が彼女に対して厳しくする事はおそらく無いだろうとだけ言った。

 

 

 

 

 

 

その頃死神No11はと言うと

 

「ハックション!!」

「どうした?風邪か」

「それは無いなこいつは死神だぜ風邪なんて引かないからな」

「ペンギン、この仕事お願い。僕はパチンコに行ってくるから」

「サボり魔パンダめ」

 

 

 

 

 

「次はヒサメさんだね。カゲチヨ君とはどうなの?」

「ど・・・どうって言われてもあいつとはいつも変わらないですよ。ノーコメントで」

 

恋愛フラグからヒサメに質問が飛んできて顔を赤くした、ヒサメはカゲチヨのことが好きかと問われると彼女はノーコメントでとだけ言った。

 

「だけどですねぇこの前カゲチヨとヒサメさんが仲良く歩いているのを見かけたんですけどね。写真も撮りましたし」

 

エマはそう言うと自分の持っている携帯を皆に見せた、写真にはカゲチヨとヒサメが仲良く歩いている姿が映っており死亡フラグ達はそれを見つめていた。

 

「仲がいいようじゃな」

「う、羨ましいです。私もNo11さんとこんな風に歩けたら」

「恋愛フラグ立ちまくりだよ」

「確かに羨ましい限りです」

「フラグちゃん達みないでよーー!!」

 

ヒサメは顔を赤くしつつも必死にエマから携帯を奪おうとしていた。しかしエマはヒラリヒラリと交わしていき最終的に携帯は取れずじまいに終わってしまった。

 

「ハァ・・・ハァ・・・ハァ」

「だ、大丈夫ですかヒサメさん?」

「大丈夫よフラグちゃん」

 

ゼェゼェと息を吐いたヒサメは死亡フラグに心配をさせるがヒサメは大丈夫だと言ってテーブルに置いてあった自分のジュースを飲んだ。

 

「次はエマちゃんだけど何かないの?」

「私は零士さんと何かある訳無いじゃないですか。いつもプロレス技をかけられたりして体が痛いんですよ」

「それはエマちゃんが悪いよいつも零士さんに迷惑をかけているんだから」

「うぅ、的確すぎて何も言い返せません」

 

エマはいつも零士にプロレス技をかけられてしまっているので体が痛いと嘆くもヒサメに的確なツッコミをされると返す言葉もないのかうなだれてしまう。

 

「う・・・うぅぅ」

「どうした死亡フラグ?」

 

生存フラグは死亡フラグの様子がおかしい事に気がつくと彼女の青を覗き込んだ。死亡フラグの顔が赤い事に気づいたのだがそれも匂いに生存フラグは気がついた。

 

「・・・この匂いまさか酒か?」

「ええぇぇぇーーー!!お酒って誰が持ってきたの!?」

「っあ、それ私です持ってきたら面白い事が起きそうだなと思いまして」

「あちゃー!!しーちゃん酒癖が悪いから」

 

生存フラグは酒の匂いが死亡フラグから出ていることを指摘するそれにヒサメが驚いて誰が持ってきたのだと思っていると何の悪びれも無くエマは自分が持ってきたと伝えると恋愛フラグは死亡フラグは酒癖が悪い事を指摘するも時すでに遅く死亡フラグは酔ったまま自分のグラスを生存フラグに押し付けていた。

 

「生存フラグさ〜ん、おしゃけいりましゅか?」

「貴様の酒なぞ要らぬわ!!分かったらさっさと水をのめ」

「やだやだやだ!!飲むんです!!」

 

生存フラグは水の入ったグラスを死亡フラグに渡そうとするも死亡フラグは彼女が自分の酒を飲んでくれないのか大泣きをしてしまった。

 

「フラグちゃん落ち着いて」

「ヤダヤダヤダ!!」

「まぁ分かった。少しだけじゃぞ」

 

ヒサメは死亡フラグを落ち着かせようとするも死亡フラグはまるで子供のように駄々をこねてしまった生存フラグは分かったから飲むと言ってグラスを口につけて酒を少し飲んだ。

 

「どうですか〜おいしいですか〜?」

「あぁうまいぞ」

「えへへへやった」

 

死亡フラグは笑顔になるとそのまま生存フラグに抱きついてスゥスゥと寝息を吐いて眠ってしまった。

 

「まったく今回だけじゃぞ」

 

生存フラグはまるで母親のように死亡フラグの頭を撫ぜた。するとパシャとカメラの音が聞こえて生存フラグは振り返るとそこには携帯を構えていた恋愛フラグの姿があった。

 

「へへへーいい写真撮れたな。明日しー君にでも見せようっと」

「その写真を見せた時は貴様の最後になるじゃろうな」

 

ゴゴゴと怒りのオーラーを出す生存フラグに恋愛フラグは体をビクッとさせた。

 

 

 

 

 

朝を迎えるとまず最初に行われたのはヒサメのエマに対する昨日の出来事だった。

 

「ねぇ?フラグちゃんにお酒を飲ませた気分はどうなの」

「え・・・いやぁ・・・あの・・・その」

 

壁際に追い詰められたエマは怒っているヒサメから逃げようとするも既にヒサメの持つ異宙のDNA雪女により足を凍らされていて逃げる事は出来ないでいた。次にヒサメはカンナカムイの電撃を操る力を使って手に電気を溜め込んでいた。

 

「反省しなさい!!」

「ぎゃああぁぁーーー!!」

 

その後ヒサメの部屋から叫び声と電撃の光が部屋中に響き渡り体を黒焦げにしたエマがそこにはいたとか

 

 

 

 



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長編1 誘拐

「No11ちょっといいか?」

「ん?生存フラグかどうした」

 

死神No11は部屋にいてくつろいでいると生存フラグがやってきて声をかけてきた。

 

「死亡フラグがどこにいるか知らんか?」

「しーだと?いやぁ知らないな」

 

生存フラグは死神No269がどこにいるか知らないかと聞いてきたが彼は知らないと答えた。

 

「なんか約束でもしているのか?」

「いや数日前から部屋から戻ってきていないと聞いてな貴様が何か知らないかと思い声をかけたのじゃが」

「あぁ?数日前からだと」

 

死亡フラグがいない事に気がついた生存フラグは独自に探すも見つける事は出来なくて最終手段として死神No11に声をかけたのだという。

 

「もしかしたらまだモブ男の仮想世界にでもいるんじゃないのか?」

 

No11の一言により死亡フラグ達が普段使っている仮想現実の世界を探す事になった2人は早速モブ男のいる世界に飛んでいった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「邪魔するぞモブ男」

 

No11と生存フラグはモブ男のいる部屋に入ると彼は快く招いてくれた。

 

「あれ?生存フラグさんはともかく君が来るなんて珍しいね」

「ちょっと用事があってなしーをみなかったか?」

「フラグちゃん?あれそういえばここ数日会っていないなぁと思っていたんだけど天界に帰っていないの?」

 

No11は死亡フラグを見なかったとモブ男に聞くと彼は最近会っていないと言うと何か知っていそうだったのでNo11は話を進めた。

 

「最後に見たのは?」

「最後に見たのは帰ろうとした時にカレコレ屋のヒサメさんから連絡が来たって言っていてそれ以来会ってはいないからね」

「だとしたらすぐにカレコレ屋に向かうべきじゃろうな」

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここがカレコレ屋か」

「始めて来たな」

「あれ?2人はあんまり来た事なかったのか」

「俺は初めてだよ」

「わしもじゃ」

「そうなのか俺はちょくちょく来ていたけどな」

 

カレコレ屋の前に着くとNo11はモブ男と生存フラグが始めてカレコレ屋に来た事を知った。そうしている間にもNo11は地下にあるカレコレ屋の階段を降りていったのでモブ男と生存フラグはついていった。

 

「よぉ」

「おぉ久しぶりだなNo11」

 

カレコレ屋の扉を開けるとそこにシディがいてNo11に声をかけた。カゲチヨはソファーに座っており彼もNo11達に声をかけた。

 

「あれ?お前達が来るなんて珍しいな」

「ちょっと用があってね」

 

ソファーで対面をした5人だったが早速生存フラグが話題を切り出した。

 

「死亡フラグが最近帰って来てはおらぬのでな、モブ男曰くヒサメから連絡が来たと言っていたらしい」

「そういえばヒサメもここ数日連絡が取れていなくてな俺たちも探していたんだ」

 

どうやらカゲチヨ達もヒサメを探しているようでNo11は考え込んだ。

 

「もしかしたら何か事件にでも巻き込まれた可能性があるな」

「その可能性もあるな」

「早速調査だ」

 

シディが言った一言にNo11やモブ男は調査をすると言ったのでカゲチヨや生存フラグもそれに乗った。

 

 

これが後に他のチャンネルを巻き込むハメになるとは誰も知りはしなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

某企画と呼ばれる会社のオフィスでは上司(かど つかさ)が部下のペンギン達に押し付けていた仕事を回収して自分のデスクに持っていっていた。

 

「さてと次はどの仕事をアイツらにやらせようかなってん?誰だ」

 

上司は次の仕事をペンギン達に持っていこうとすると突然携帯が鳴り出したので上司は携帯を手に取ると電話ではなくメールだった。

 

「ん?・・・これは」

 

 

 

「ペンギン!!パンダ!!緊急の出張に行って来てくれ」

「何だ唐突に」

「嫌ですよ、働きまくって疲れているんですから」

「パンダさん何もしてはいないでしょ」

「ソシャゲばっかしていたからな」

 

上司から緊急の出張に行ってくれと言われるもペンギンは唐突すぎると答えてパンダは働きまくって動けないと言うも2人の後輩であるシャチはパンダさんは何もしていないと言う。それにペンギンが携帯ばかりいじっていた癖にとツッコミを入れた。

 

「安心しろ手当は出すぞ」

「本当ですかー!!それじゃあ行ってきまーす」

「早い身の変わりよう」

 

手当を出すといった上司にパンダは先ほどまでの態度を一変させてすぐにオフィスから出ていった。ペンギンはパンダの身の変わりように呆れていた。

 

「それじゃあ自分も行って来ますね」

「おい待てシャチ、お前は残って仕事をしてもらうぞ」

「そんなー!!」

 

シャチはペンギンと共に出て行こうとしたが上司はシャチに仕事をしろと言って残らせた。ペンギンは行ってくると言ってオフィスから出ていった。

 




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長編 1 捜索

SCP068 歩兵師団
オブジェクトクラス safe

本作オリジナルのSCPで本来は一つの物体や人型を示すのだがこのSCPは一つの団体を示しており人類に対してとても友好的で主に収容違反を起こしたSCPの捕獲などを行なっている。死神No11と行動を共にしているアルファ分隊は歩兵師団の中でも精鋭を集めた部隊で彼自身が直接隊員達を見て選んでいる。また隊員のほぼ全員が高度な訓練を受けておりケテルレベルのSCPと戦闘を行うこともしばしばあるとか隊員達が死亡をしてもどこからか別の隊員が補充をされてくるので財団でも全てを把握してはおらず実態は不明である。


とある大学での部室でキリンとタブーにハックの3人はいつものように部活をしていた。

 

「あぁ〜暇だな、なぁハック何かエキサイティングゥ〜な情報はないのか?」

「調べてみるっす・・・あぁだめっすね何もいいのはないっす」

「ギャパパァ!!そのパソコンが壊れているんじゃないのか?俺様がブッバラしてやるぜ」

「ちょ!!やめるっすよ」

 

キリンは何か情報はないのかとハックに問いただすと彼は愛用のパソコンをいじるも情報は何も無いと言う。それを聞いたタブーは自分が持っているチェーンソーでハックのパソコンを壊そうとしておりハック自身は必死になってとめた。

 

「邪魔するぞー」

「あれ?No11さんがくるなんて珍しいっすね」

 

死神No11達は部室に入ってくるとそれに気がついたハックが声を出した。ちなみ今ここに生存フラグはいなかった何故かというと急に神様から呼び出されてしまったので天界に戻っているからだ。

 

「おいNo11!!何でこいつらに頼むんだよ」

「そう言うなハックのハッキングは中々高いから信用出来る」

 

カゲチヨはNo11に何故キリン達に頼むのかと言うとNo11はハックのハッキング能力は高いと言った。

 

「それで俺に何の用っすか?」

「まぁな頼みたいことがあってだな」

「ギャパパパ頼みたいことって何だ?」

 

タブーは頼みたい事は何だと聞くとNo11は要件を話した。

 

「実はヒサメとしーが行方不明になっているんだ」

「えぇ!!ヒサメとロリッ娘がか!?どうしてだ?」

 

キリンが驚いた様子で理由を尋ねてきた。それにNo11は分からないとだけ答えた。

 

「それでヒサメのスマホの位置情報を探し出した方がいいんじゃないのかとモブ男の提案でここにやって来たのだが」

「まぁそう言う理由があるのなら調べてみるっす」

 

そう言ってハックはパソコンを動かしてヒサメの携帯の位置情報を探ってみせた。少し時間はかかってしまったが特定には成功をして部室にいた全員がハックのパソコンに釘付けとなった。

 

「ここは山奥の施設か?」

「何でそんな所にヒサのスマホが」

「とにかくこれで居場所は解ったんだしフラグちゃんも恐らくそこにいるでしょ」

 

モブ男はそう言った瞬間彼の後ろでガシャンと音が聞こえて全員が音のした方向を見てみるとNo11が無言の無表情で武器の手入れをしていた。

 

「な、何だよあいつめっちゃ怖いんだが」

「そりゃフラグちゃんが誘拐されたのかもしれないのに彼が黙っている訳ないじゃ無いか」

「それもそうだが・・・」

 

皆がヒソヒソ話している間にもNo11は携帯を取り出すとどこかに電話をかけた。

 

「あぁ俺だすぐに部隊を招集してくれ場所は今から言う座標に送ってくれ」

「だ、誰に電話しているんっすか」

「さぁな俺にもあいつの全ては分からん」」

 

ハックは無表情で電話をするNo11が怖いのかビクビクさせていたカゲチヨは自分も彼のことをあまり知らないと言う。

 

 

 

 

部室の外に出てみるとそUH-60ヘリコプターがプロペラを回していながら待機をしておりサイドドアが開かれて中から隊員が出てきた。

ちなみにキリン達はまだ部活の途中だと言って一緒についてはこなかった。

 

「No11さんお待ちしておりました」

「あぁよろしく頼む」

 

カゲチヨ達とNo11が乗り込むとUH-60は飛んでいき目的地の廃墟に向かっていった。

 

 

ヘリは山奥の開けた場所に降り立つとサイドドアが開かれてNo11達は外に降り立った。そしてヘリのエンジンが止まると辺りには静けさが舞い上がった。

 

「来たぞ」

 

No11は静かに無線に声を入れると前方の草むらからガザガザと音がしてギリースーツを着た男が出てきた。

 

「キャスパー、久しぶりだな」

「そっちこそ元気そうで何よりだ」

 

キャスパーと呼ばれた男はNo11と握手をすると彼の後ろから3人の兵士が草むらから出てきた。

 

「急ぐぞ」

「了解した。エンジェル先導してくれ」

 

エンジェルと呼ばれた男は前方を警戒しながら施設まで歩いて行きNo11達はその後ろについていった。しばらく歩いていくと施設までたどり着くと偵察を始めた。キャスパーは小型ドローンを出すとそれを起動させて施設の偵察を始めた。

 

「施設の外には監視カメラがいくつもあるが壊せば問題なさそうだ」

「壊しても見つからないようにしないとな」

 

シディはドローンの映像を見ながらカメラを壊しても見つからないようにして行かないといけないと言う。

 

「だったらさっさとお邪魔するぞ」

 

カゲチヨは先に行こうとするが不意に肩をNo11に叩かれた。

 

「お前なぁ武器も無しに丸腰で行くのかよ」

「俺にはこの血液を操れる能力があるから大丈夫だ」

「この施設を警備してる相手にお前の能力は勿体無い。俺やアルファ分隊が対処する」

 

No11は前方を歩いていくと監視カメラを発見する、彼は静かにP320拳銃を取り出すとサイレンサーをつけて射撃をした。カメラは銃弾が当たると壊れてしまい項垂れるようにして動かなくなった。そしてドアノブをショットガンで破壊をして施設の中に潜入をした。

 

 

 

 

「だけど中に入ったけどどうやってヒサメさんとフラグちゃんを見つけるんだよ」

「それについては大丈夫だ2人の匂いは俺が覚えている」

 

モブ男はどうやって人を見つけるのかというもシディが2人の匂いを覚えていると言った。これで施設の中を不用意に探す必要はなかった。

その時誰かの足音が聞こえてきてNo11が止まれの合図を出した。人影は足音を出しながら近づいて来ておりNo11は静かにナイフを取り出した。そして角から姿を出してナイフを首元に近づけようとしたその時

 

「・・・あれ?零士じゃないか」

「お前らここで何やっているんだ」

「それはこっちのセリフだっつーの」

 

そこに現れたのは財賀零士だった、しかし彼の格好はいつものスーツ姿ではなく黒一色の格好でまるで警備兵のような格好をしておりまるdここの警備をしているかのようだった。

 

「何でってここの仕事できたんだぞ」

「お前ついに何の躊躇いもなくどんな仕事でも選ぶようになったのかよ」

「零士、言いたくは無いんだが仕事は選んだ方がいいぞ」

 

カゲチヨは同情するように言いNo11に至っては仕事を選ぶようにと言うと零士本人は頭に?マークを浮かばせたその時警報音が響いてNo11達の侵入が探知されてしまった。

 

「っくそもう見つかったか!?零士これ持て」

 

No11は零士に武器としてM16A3を渡した。

 

「お、おい!!俺は銃なんて使った事ねぇぞ」

「慣れろ」

 

それだけ言うとNo11は持っていたSCARを使い敵の警備兵に射撃をしていく。




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長編1 闘い

戦闘シーンを描くのは難しいですね


No11達は敵の掃討を済ませると通路を走りながらヒサメと死亡フラグの捜索を続けていた。そしてシディの匂いをたどりにある部屋の前にたどり着いた。

 

「ここか?」

「間違いないここから2人の匂いがしている。それに嗅いだ事のある匂いとない匂いもするな」

「そいつがヒサや死亡フラグを攫ったんだろう。限りなくボコボコにしてやるぜ」

 

カゲチヨはこの部屋の中にヒサメや死亡フラグを攫った奴がいると聞いて怒りを覚えたがそれを超えているかのようにNo11に至っては無言で日本刀を構えているので怖さが余計倍増していた。

 

(No11君こっわ!!そりゃフラグちゃんが攫われているのはわかるけどこれ下手したら相手皆殺しにしそうだけど)

 

モブ男は心の中でNo11に対する事を思った、そして部屋の中に突入をするとそこにはヒサメが死亡フラグを守るようにして戦っており彼女達は劣勢だった。

 

「カゲ!!何でここに」

「No11さん達も!!」

「訳は後で話す。カゲチヨ加勢するぞ!!」

「んなこと分かってるっつーの!!」

 

ヒサメと死亡フラグは皆がいる事に驚いていたがそれよりもNo11とカゲチヨは体が動いて彼女達の加勢に入る事にした。しかしNo11達の間にも誰かが割って入ってきて彼らの攻撃は封じられてしまった。No11には眉間に緑色のツノの生えた金髪のポニーテールの女性が相手をしてカゲチヨには彼自身に似た青年が相手をした。

 

「お前!!ゼクスとフィーアか!!」

 

カゲチヨは知っていたのか驚きを隠せないでいた。何故ここにトッププレデターの2人がいるのかは分からないが少なくとも自分たちを攻撃していることから敵であるとNo11は判断をした。

 

「まぁ、しーとヒサメの救出を邪魔するやつは誰であっても殺すけどな」

 

No11は日本刀を構えるとフィーアに斬りかかろうとするも彼女は素早い動きで攻撃を交わしていった。

 

「ほぉ?中々やるな」

「あなたは誰ですか?」

「ただの悪名高い死神さ」

 

フィーアはNo11の事を問いただすも彼は自身を悪名高い死神とだけ言った。

 

 

 

ヒサメが戦っている相手はオレンジ色の髪色をした女性だったがヒサメは何故か攻撃が消極的で相手にダメージを与えようとはしなかった。

 

「何で攻撃しないんだ?」

 

零士はヒサメが何故相手を攻撃しないのか疑問に思っているとその事に死亡フラグが説明をした。

 

「実はヒサメさんが戦っている人はヒサメさんの友人なんです」

「何だって!!」

 

死亡フラグの言葉にモブ男は驚きの声をあげる。

 

「モブ男君!!フラグちゃん連れて逃げて!!」

「え!?でも君は」

 

モブ男はヒサメの言葉に耳を疑った。死亡フラグを連れて逃げると言っても施設の中は敵がまだいる可能性があるので丸腰なモブ男ではあっという間にやられてしまうのがオチだった。

 

「安心しろ俺たちが守ってやる」

 

そう言ったのはアイリッシュ達だった、彼は持っていたLCMGを見せて笑顔を見せた確かにNo11の信頼する彼らなら無事にここから出られると思ったモブ男はお願いすると言って零士やシディも一緒に部屋から出ていった。

 

 

 

 

 

「なーにしてくれてんだ!!お前は!!」

 

ヒサメの戦っている相手ズィーベンは蹴りをしてくるがヒサメはどうにか交わして考えていた。

 

(どうにかしてカンナちゃんを助けないと)

 

ズィーベンはヒサメと同じ研究所で生まれた実験体でヒサメが小さい頃に殺処分された筈だった。しかし今現在彼女は生きていて自分と戦っている、どうにかして彼女を助けないと思っているとズィーベンの攻撃が壁に当たって外が見えるようになった。

 

(ここじゃ分が悪い一回外に出て体制を立て直さないと)

 

そう感じたヒサメは逃げるように外に飛び出していくとズィーベンもヒサメを追いかけていき外に飛び出していった。

 

 

 

 

 

「お前は弱い前に俺に負けそうになったくせに」

「悪いが今度は負けねぇよ」

 

ゼクスはカゲチヨに対して弱いというと彼は今度は負けないと言って自らの血液を操作してゼクスに攻撃を当てようとした。

しかしゼクスはいとも簡単にカゲチヨの攻撃を受け止めると強烈なパンチを繰り出した。カゲチヨは壁に吹き飛ばされてしまった。

 

「カゲチヨ!!」

 

No11は彼の名前を呼ぼうとするもフィーアに邪魔をされて助けに行くのは困難だった。

 

「よそ見は禁物ですよ」

「ッチ!!」

 

フィーアから繰り出される攻撃は素早かったが動きを見切ってしまえば後はどうにかして広い所にでも出られれば問題はなかった。懐からグロック17を取り出すとそれをフィーアに向けたがゼクスが邪魔をしてきて射撃ができなかった。

 

「2対1で私達に勝てると思っているんですか?」

「なぁーに、丁度いいハンデだぜあの陰キャは大して役にたたねぇから」

 

No11はニヤリと笑みを浮かべるとゼクスとフィーアを挑発した少なくともカゲチヨが目覚めてこいつらに気付かれないように攻撃をしてくれればいとNo11は思っていた。

 




NGシーン

ゼクスはいとも簡単にカゲチヨの攻撃を受け止めると強烈なパンチを繰り出した。カゲチヨは壁に吹き飛ばされてしまった筈だったが・・・・ゼクスの攻撃が強すぎたのかカゲチヨの体は撮影していたカメラまで吹き飛んでいった。

ゼクス「ヤベやりすぎた」
No11「力強すぎだろ!!」
フィーア「カメラ壊れていないといいんですけど」
カゲチヨ「ゼクス!!お前やりすぎだ」


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長編1 闘い2

新年明けましておめでとうございます!!
この小説を始めまして数ヶ月程ですが今年も何卒よろしくお願いいたします。
長編も長々続けるのも悪いのでいい加減終わらせないといけないと思っている自分であります。


ヒサメは施設の外に出るとズィーベンをどうにかして助けたいと思っていた。

 

(どうにかしてカンナちゃんを助けないと)

 

しかしいくら頭の中で考えてもズィーベンの攻撃が早くて動きを取る事ができないでいた。

 

「ほらほら!!どうした?来ないならこっちから行くぜ」

 

ズィーベンは蹴りに力を入れて攻撃を加えるとヒサメに攻撃は当たって地面に倒れてしまった。

 

「うぅ」

 

自分はズィーベンと戦う気は一切なかった。それどころかヒサメは防御ばかりで攻撃は殆どしてこなかった。

 

「カンナちゃん!!私はカンナちゃんを助けたいと思って」

「うるさいうるさいうるさい!!お前にアーシの事が分かってたまるか!!」

 

ズィーベンは炎の攻撃をするとヒサメは氷を出して炎の攻撃を回避した。

 

「お前がのうのうとしていた間もアーシの地獄はまだ続いているんだよ。お前のせいでな」

 

再びズィーベンは蹴りをいれてヒサメを攻撃する。しかし今度はヒサメも覚悟を決めたのか攻撃をズィーベンに浴びせた。

 

「いいねぇ〜それだよそれもっとアーシを楽しませてよ」

 

 

 

 

 

 

 

その頃シディ達は必死に回収地点を目指していた。

 

「あと少しだ」

「フラグちゃんがんばれる?」

 

モブ男は死亡フラグの事を気遣う。施設を出た先は森林が広がっているので最初に来たシディ達はともかく死亡フラグにはキツいのだろうとモブ男は思っていた。

 

「大丈夫です。それよりもヒサメさんやカゲチヨさんにNo11さんが気になります」

 

死亡フラグは自分を逃すためにヒサメやカゲチヨとNo11が戦ってくれている事が気になっていた。

 

「それら大丈夫だあいつは強いからな」

 

アイリッシュはNo11の事をそう言う。エンジェルやファルックも同じだったのかうなづいた。

 

「それより敵が来ているな」

 

キャスパーはそう言ってライフルを構える、そこに小柄な少年が現れてシディ達の道を封じた。空中にはハロウィンで見るようなかぼちゃのお化けがウヨウヨ浮いていた。

 

「君たちをここから先には行かせないよ」

 

少年はアハトと言いシディ達に敵を剥き出しにした。エンジェル達は攻撃をしようとして各自ライフルを構えたがシディはそれを手で静止した。

 

「すまないがここは俺に任せてくれないか?」

「いいのか?」

 

零士はシディに問いかけるも彼は大丈夫だと言って戦闘体制を取った。加勢をしようと考えていたキャスパー達だったがシディのオーラが歴戦の兵士並みに出ていたので自分達は必要ないだろうと感じた彼らはモブ男と死亡フラグに零士を連れて回収地点に向かっていった。

 

「いいんだ?一緒に行かなくても」

「あぁ、お前が追ってくるのなら止めないとな」

 

シディはアハトに向かい走り出した。

 

 

 

 

No11もフィーアやゼクスと戦っていた。しかしながらいくら強いNo11でも流石に2人相手ではキツかった。

 

「やはり私達2人に勝つのは不可能でしょうね?」

 

フィーアの一言にキレそうになるも理性を失っては相手の思う壺だと悟ったNo11はうるさいと言って日本刀を振った。そこはゼクスが止めに入ったのでフィーアに当たることは無かった。しかもそこにゼクスのパンチが効いて動きを止めてしまう。

 

「ッチ!!」

「いい加減諦めたらどうだ?」

「嫌だね」

 

ゼクスはNo11に諦めるように言うも彼は拒否をした。ゼクスはだったらといい2体のケルベロスを召喚した。

 

「これでお前は終わりだ」

 

ゼクスは2体のケルベロスに攻撃しろと言うとケルベロスはNo11に向かっていく。素早いスピードで向かってくるケルベロス達にフィーアやゼクスの攻撃をNo11だけでは防ぎ切ることはできないでいた。

 

(どうする?俺だけじゃあ防ぎきれねぇぞ。せめてカゲチヨが目覚めてくれたら)

 

No11はチラッとカゲチヨの方を見るも相変わらずカゲチヨは気を失ったままで動き出す気配もなかった。それでもゼクス達の攻撃は続いていき血を吐いてNo11は動きを止めてしまった。

 

「これで終わりだな」

(ちくしょ、ここで俺は終わるのか?しーは無事だったけど最後にあいつに会ってから死にたかったな)

「始末しろ」

 

ゼクスはケルベロス達に始末しろと言うとNo11は自分の最後を悟ってか目を閉じたその時

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「パァーーーン!!」

「っ!!何だ」

「パァーーン!!パァーーン!!」

「何だこれぽっちなのか?ペチペチ」

 

突然の攻撃にゼクスやフィーアは立ち尽くした。No11は誰なのかと思いケルベロスを攻撃した人物達を見てみると

 

「随分追い詰められているじゃないかお前らしくもない」

「ここは僕達に任せてよ」

「な・・・何でお前らがここにいるんだペンギン!!パンダ!!」

 

そこにいたのはペンギンとパンダで彼らはゼクスのケルベロスを倒しておりNo11の方を向いた。

 

「何処かのアホ上司が出張と言ってここに行けと言ったんだ」

「まったく、仕事していた最中なのに」

「お前は仕事していなかっただろ。それとNo11、ヒサメやシディの所にも今頃助っ人が駆けつけているはずだぞ」

 

ペンギンのツッコミとヒサメ達の所に助っ人が向かっていると言うのを知るとNo11は思わず笑みをこぼす。

 

「済まないがあのでかい犬の相手を頼めるか?」

「あぁ構わないぞ。こんなの某企画の仕事に比べたら数倍楽だからな」

「終わったら美味しい笹ステーキのお店に連れていってあげるね」

「いやそれは遠慮しておく」

 

パンダの提案にNo11は拒否をする。

 

「誰なんだあいつらは?」

「少なくともトッププレデターの実験体では無いと言うのが分かりますね」

 

フィーアはペンギンとパンダがトッププレデターの作り上げた実験体では無いと判断をしてNo11に向かい合った。

 

「おいお前の相手は俺だぜ」

 

ゼクスは声のした方向を向くとそこには目を覚ましたカゲチヨがいてゼクスに先程のお返しをしようとしてかパンチを繰り出そうとしていた。しかしゼクスはかわすとこのままでは分が悪いと判断をしたのか部屋から逃げ出していきカゲチヨをその後を追いかけていった。

 

 

 

 

 

「ギャパパ!!派手にぶっバラしてやるぜ!!」

 

シディはアハトと戦っていたのだが先程から浮いているかぼちゃのお化けがシディの攻撃を邪魔してくるので中々少年には攻撃は当たらないでいた。その時タブーが現れて空中に浮いているかぼちゃのお化けを続々と倒していった。

 

「っ誰だ!!」

「タブー、どうしてここに」

 

シディはタブーがなぜここにいるのかと不思議に思っているとそこにキリンとブラックも現れた。

 

「よぉ、シディ」

「おやおや何だか大変そうですね」

 

ブラックはニタニタ笑うとタブーに協力をする形で自らもかぼちゃのお化けを倒していった。

 

「それじゃあ敵を倒していくいくぅ〜!!」

 

キリンに至っては全裸となりアハトに向かっていくのがシディの目には映った。

 

「や、やめろそんな卑猥な物をこっちに向けるな!!」

 

突然の攻撃にアハトは驚きの方が大きいのか悲鳴をあげていた。

 

 

 

 

 

 

一方ヒサメのいる所にも助っ人が駆けつけていた。ズィーベンの攻撃にヒサメが動けない状況でいると突如現れた生存フラグがヒサメの手を引っ張ると上空に退避をした。

 

「せ、生存フラグさん!!」

「貴様はあの死亡フラグと同じように甘いな」

 

生存フラグは呆れたように言うとズィーベンの方を向いて敵意をむき出しにした。

 

「貴様か?死亡フラグを誘拐したのは?、まぁいい貴様をボコボコにすれば済む話じゃ」

(こっわ!!それよりも天使がボコボコにするって言っちゃいけないセリフのような気がする・・・)

 

ヒサメは心の中でツッコミを入れると生存フラグはギロリとした目で何だと言ったがヒサメは高速で首を横にふった。

 

「次から次へとアーシの邪魔をするな」

 

ズィーベンは攻撃を仕掛けようとするも突如どこからか数珠が出てきて彼女の体を拘束した。

 

「っ!!何だよこれ」

「あ〜、あまり動かない方がいいですよ。じゃないと貴方を冥府に送らないといけないかもしれないんで」

 

次に現れたのはエマだったのだが彼女も怒っているのか数珠を持ちながら普段は見ない顔つきとなっておりズィーベンを見ていた。

 




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番外編 お正月

たまには長編を休んで息抜きとして作りました。


「新年あけましておめでとう!!」

 

時計の針が12時をさすと日付も変わり新しい年があけた。No11や死亡フラグに恋愛フラグと生存フラグも年が明けたことを喜んだ。

 

「あけおめ〜、皆今年もよろしくね」

 

恋愛フラグは皆に今年もよろしくと言うとNo11はよろしくと言った。

 

「もう終わったか、ワシは部屋に戻らせてもらうぞ」

「生存フラグさんおせち!!まだおせち食べてないですよ」

「いやしー。さっき年越し蕎麦食ってまだ食うのかよ」

 

生存フラグは部屋に戻ろうとするも死亡フラグはおせちをまだ食べてないと言って生存フラグを引き留めた。

 

「おせちなんぞいらんわ」

「まぁまぁそうツンケンしないでさぁ」

「そうだぞって今の声どこから聞こえてきたんだ?」

 

No11はどこからか聞こえてきた声に耳を傾けると自分達の入っているコタツの中から神様が出てきた。

 

「って!!神様!!」

「やぁ死神No269、皆新年あけましておめでとう」

「あぁー神様、乙女の部屋に勝手に入ってきたらダメだよ」

「ごめんごめん。皆楽しそうだからついね。って痛い痛い!!死神No11僕を蹴らないでよ」

「いや俺達の部屋に入ってきたゴミを掃除しようと思ってな」

「そうじゃなゴミは掃除しないとな」

「いや僕ゴミじゃないよ神様だからNo11蹴らないで」

 

No11は神様を蹴り続けていると死亡フラグが止めに入ったのでNo11は舌打ちをしながらも蹴るのを辞めて上げた。

 

「そういえば皆は今年はどんな年にしたいのかな?目標とかは決めているの?」

「う〜ん、特には決めていないですね」

 

神様はそう聞いてくると死亡フラグは何も決めていないと言った。恋愛フラグも同じなのか僕も同じだよと言った。

 

「じゃあ初詣に行ってきたらどうかな?」

「初詣ですか?」

「あぁ神社やお寺に行って1年の新しい幸せを祈願するんだ」

「神様自身が初詣してこいっていうのはな・・・」

 

No11は神様に対してツッコミを入れるも初詣に行くのは悪くなかったのでその案に乗ることにした。

 

「くだらん、ワシはここに残るからな」

「はいはいせーちゃんも行くよ」

「おいこら離せ!!ワシはコタツから一歩も出んぞ」

 

生存フラグは転がりながらみかんを食べようとするも恋愛フラグが生存フラグをコタツから出して初詣に連行した。

 

「気をつけて行ってくるんだよ」

 

神様はまるで親のようなセリフを行って見送った。まぁ実際死神や天使達からしてみれば親みたいな存在ではある。

 

 

 

 

 

 

 

仮想現実の世界に来ると神社にやってきたNo11達だった。人が多さに驚きながらも歩いていく。

 

「人が多いなぁ」

「ねぇせっかくだし振袖着ようよ」

 

恋愛フラグはそういうと天界アイテムの[フクカエ〜ル]を取り出すとそれを使って自分や死亡フラグに生存フラグの格好を振袖の姿に変えた。

 

「どぉ〜?しー君似合っているでしょ」

「あぁ皆素敵だぜ」

 

No11の素敵という言葉に死亡フラグは顔を赤くして手で顔を隠した。

 

「それにしても何だかいい匂いがするね」

「っお、お雑煮の炊き出しをやっているみたいだな」

「お雑煮!!食べましょう」

「お主まだ食べようとするのか」

 

No11達は炊き出しに並んでお雑煮を手に入れると早速食べ始めた。

 

「ん〜!!美味しいです」

「しーちゃん美味しそうに食べるねぇ」

 

死亡フラグは美味しそうにお雑煮を食べるので恋愛フラグは笑って死亡フラグの様子を見ていた。そしてお雑煮を食べ終えると今度はお参りをしようとして歩き出した。お参りをするために賽銭箱に小銭を入れると手を叩いてお祈りをした。

 

(今年も面白い恋が実りますように)

(猫が飼えますように)

 

恋愛フラグと生存フラグは願いを言っていく中死亡フラグはどんな願いをするのかと悩んでいた。ふと目線をNo11に向けてみた。

 

(No11さんとずっといられますように)

 

 

 

 

 

「No11さんは何をお願いしたのですか?」

 

その後恋愛フラグと生存フラグはおみくじをしてくると言ってNo11と死亡フラグと別れた。死亡フラグはNo11がどんなお願いをしたのか聞いてみることにした。

 

「ん?それは秘密」

 

と言って人差し指を死亡フラグの目の前に持ってきてニコニコ笑顔になった。

 

(言えないよな、しーとずっといられますようになんて)

 

そう心の中で思ったNo11の目の前におみくじを持ってきた恋愛フラグと生存フラグの姿があった。

 




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長編1 決着

長編はここで最後です。次回からはいつもの短編を投稿していくつもりです。


エマと生存フラグはズィーベンと戦っていたのだが死亡フラグを誘拐された事に怒り狂っていた生存フラグが優位になっておりズィーベンをボコボコにしていた。

 

「いや怖すぎでしょ、生存フラグさん」

 

ヒサメはボソリとつぶやくように言った。まぁ普段から死亡フラグからライバルと言われている生存フラグだが彼女からしてみれば死亡フラグは友人でもあり妹のような存在だ。前に一度だけ死神No11からまるで姉妹みたいだなと言ったら生存フラグは怒って追いかけ回した事があった。恋愛フラグは笑っていて死亡フラグは嬉しかったのか笑顔でいたその事からか生存フラグは死亡フラグの事を気にかける様になっていったのでそりゃあ彼女を誘拐されたのだキレない方がおかしい。

 

「ぎゃあ、あがぁ・・・」

「安心しろ貴様の生存フラグは完膚なきまでにへし折ってやったからな。ワシから死亡フラグを届けてやろう」

 

ズィーベンは地面に倒れており生存フラグに足を頭に置かれている状態で反撃も出来ないでいた。

 

「やばいですよあれは・・・」

 

エマも正直言ってドン引きをしており顔を引き攣らせていた、しかしこのままいけば確実に生存フラグはズィーベンをボコボコにしてしまう。

 

「アーシはまだ負けを認めていないんだからな!!」

 

ズィーベンはまだ負けを認めていないと言うのだがそれでも生存フラグの顔つきが変わる事は無い、それどころか目をキリッとさせてズィーベンを見下ろしていた。

 

「そうかだったらワシにボコボコにされるんじゃな」

 

生存フラグはそう言ったが次の瞬間ズィーベンは足を払いのけて距離をとった。

 

「ほぅまだやる気があるのか?感心するな」

「うるさい黙ってアーシはボコボコにされろ」

「それはこっちのセリフじゃ」

 

そう言って飛び上がった2人は空中で格闘戦に入った生存フラグの蹴りを交わした。ズィーベンはパンチを繰り出すも生存フラグはそのパンチを手で受け止めると彼女もパンチをしてズィーベンに攻撃を当てるもすぐに体制を立て直した。

 

「す・・・すごい」

 

ヒサメは2人の戦いをただただ見ているしか無かった。というのも今あの状況に入っても生存フラグから邪魔をするなと言われそうだったのでヒサメはエマと見ているしか無かった。

 

「あれ、私必要ですかね?」

 

 

 

エマはせっかく自分も来たというのに戦いに参加出来ないのだしかしヒサメを保護すると言うのでは一応自分の助っ人としての意味は成しているのだがそれでいいのだろうかと彼女は考えた。

 

 

 

 

 

一方のNo11もフィーアと戦っていた、しかし先程までの状況とは違いケルベロスの相手をペンギンとパンダがゼクスの相手はカゲチヨがやってくれているから随分と楽にはなった。グロック17をフィーアに向けると銃弾を撃ち込んで牽制をかけたNo11は彼女が一瞬の隙を突くのを見逃すはずもなく彼女の首筋に日本刀の剣先を当てた。

 

「っく!!」

「降伏するか?」

「誰が降伏なんか」

 

No11はフィーアに降伏するように促すも彼女は首を横に振って拒否をした。

 

「私はトッププレデターの正規品であり実験動物です。ですので私が裏切れば彼らは必ず私を探して処分をするでしょう」

「そんな未来でいいのか?組織にただ利用をされて最後には捨てられるかもしれないそんなのでいいのか」

 

フィーアはNo11の言葉を聞いて顔をムッとさせる。

 

「貴方には分かりませんよ。私が一体どれだけトッププレデターに尽くしてきたのかを」

 

その時どこから足音が聞こえてきてNo11は足音のした方向を向くとそこには中年の男性がそこにはいた。

 

「やぁ君はNo11君だね?」

「そうだがあんたは?」

 

No11は日本刀をフィーアの首筋から離すと目線を中年の男性に向けた。

 

「僕はイリザワ。このトッププレデターの研究者だよ」

「それでそんな人物が俺に何の用だ?」

 

No11は目つきをギロリとさせてイリザワに視線を集中させた。

 

「今まで君の戦いを見させてもらったが予想以上の数値を叩き出している。君がこのままここにいてくれれば良い待遇を約束しようではないか」

「なるほど勧誘か・・・だが断る!!」

「そうかなら仕方ない」

 

要するに勧誘だったのだがNo11は即座に断った。イリザワは仕方ないと言うと拳銃を彼に向けて銃弾を放ったがNo11は容易にかわすと彼自身もグロック17を構えて反撃しようとするもフィーアが間に入った。

 

「フィーア、君に最後の命令をしようその男を殺すんだ」

「了解しました」

 

イリザワの言葉に迷う事なく指示に従ったフィーアだがNo11は彼女の攻撃を避けて反撃をした。しかしNo11自身も殺すつもりは無く彼女に峰打ちだけをして気を失わせてると再びイリザワの方を向いた。

 

「さてあんたはどうするんだ?お気に入りの正規品さんは俺の手の中だぜ?」

「僕はこの組織があればどうとでもいい。その子は君がどうにでもすればいいさ」

 

そう言うとイリザワは逃げ出していった。No11も追いかけたかったがフィーアがいたので追いかけるのはやめた。

 

 

 

 

「こっちは終わったぞ」

 

ペンギンとパンダはやってくるとNo11は気づいたのかよぉとだけ言った。

 

「済まないな面倒な相手をさせて」

「言っただろ。こんなの某企画の仕事に比べたら数倍楽だって」

 

 

「ペンギン凄かったもんね、あのケルベロスを仕事のストレスが溜まっているからってものの一瞬で倒していたし」

「それすご過ぎだろ」

 

パンダの言葉にNo1は少し引き気味に言う。

 

「そういえばカゲチヨ生きているか確認して回収して来るから先にヘリに乗っていてくれ」

「分かったそれでその子はどうするんだ?」

 

ペンギンはフィーアを指差すとNo11は頼めるかと聞くとペンギンは心置きなく分かったと言ったのでNo11はペンギン達にフィーアを預けるとカゲチヨの元に向かっていった。

 

 

 

 

「よぉ」

 

No11はカゲチヨの姿を確認すると彼は床に寝転がっていてNo11の姿を見つけた。

 

「終わったのか・・・」

「終わったよ。あのフィーアって子だけどお前らの所で預かってくれよな」

「はぁ!?」

 

カゲチヨはNo11の提案に驚きを隠せないでいた。そりゃあ自分達の敵だったのがいきなり預かってくれと言うのだ。

 

「拒否したら?」

「その時は無理矢理にでも送り込んでやるから」

 

No11の言葉に嘘が無い事をカゲチヨは知っているので分かったと言った。

 

「あいつはどうした?」

「逃しちまった、悪い・・・もう少しだけ休ませてくれ」

「そうしろと言いたい所だけどあと数分で最終のヘリが出るし5分後にはこの施設は爆撃されることになった」

 

No11はカゲチヨの手を掴むと肩に担いでそのままヘリまで向かうことにした。カゲチヨは降ろせと言ったのだがNo11は静かにしていろと言って有無を言わせなかった。

 

 

 

迎えのヘリのCH-47Fがいる場所まで向かうとそこには皆待っていて最後の搭乗者であるカゲチヨとNo11が乗り込むと出力を上げて飛んでいった。ヒサメの隣にはズィーベンがいて拘束をされていたのだが敵意は無いようだった。しかし何故だろうか生存フラグをやたら怖がっていて理由を聞くとどうやら生存フラグにボコボコにされたようだ。

その時携帯の着信音が聞こえてきてペンギンが電話に出た。

 

「もしもし?」

『おい、出張先の仕事は終わったか?もう朝5時だぞ!!』

「まだ朝5時だぞ」

『うるさーい!!とっとと来て仕事しろ』

 

電話の相手は上司だったようで帰ってこいと言う内容だったペンギンはため息をついて某企画に向かってくれと言った。

 

「機長、済まないが寄り道をしてくれないか」

『了解をした、特別なツアーにご案内をしよう』

 

No11はインカムで機長に寄り道して欲しいというとヘリは行き先を変えて某企画に向かっていった。ヘリの窓から朝日が差し込むとNo11hあめを閉じた。

 

(今回は無事に助け出せたから良かったけど今度からは気をつけないとな)

 

心の中で彼はそう思うと隣にいる死亡フラグの姿を見て微笑んだ。

 




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誕生日会

カゲチヨの誕生日会です。本当は1/12に出すつもりでしたが間に合わなかったごめんよカゲチヨ!!


「「誕生日おめでとう」」

 

そう言って皆はクラッカーを鳴らしてカゲチヨの誕生日を祝った。

 

「皆ありがとう・・・ありがとう」

 

カゲチヨは嬉しさのあまり泣いてしまう。自分の家族や友人がいなくなってしまったあの日から誰も自分の誕生日を祝ってくれる人はいないと思っていた。それなのに今日は祝ってくれる事だけそれだけも嬉しかった。

 

「おい泣くなよ、今日はお前が主役だぞ」

 

No11はカゲチヨの肩に手を回すと彼は泣いていねぇと言ったが目が赤くなっていてNo11は笑いこけた。

 

「んじゃそろそろプレゼントだな」

 

ペンギンはそう言うと皆はそれぞれプレゼントを渡し始めた。

 

「俺たちからはこれだな」

「おぉー!!新発売のゲームソフトじゃ無いですか、ありがとうございますペンギンさん」

「僕らの給料を出し合って買ったんだから大事に遊んでよね」

「パンダさん一円も出していないじゃ無いですか」

 

ペンギン達からは新発売のゲームソフトでカゲチヨは喜んだ。パンダは大事に遊んでほしいと言うもシャチはパンダさんは一円も出していないと言う。

 

「俺たちからはこれだよ」

「カッカッカー!!動画のネタをオレちゃん達は考えて来ましたのでぜひ使ってください」

 

ブラックとさとしは動画のネタにしてほしいと企画の書かれた契約書が大量に置かれた。

 

「ちなみに内容は[吸血鬼人間の心臓を取り出してみた]とか[ゾンビ人間の脳を取り出してみた]とかです」

「それ俺の事じゃねぇかーー!!俺で遊ぶな」

 

動画の内容を言ったブラックだったがカゲチヨは自分の事だと言って怒り出す。それを見たブラックは笑い出してヒサメは呆れてしまう。

 

「次は俺たちだな」

「ギャパパ、誕生日おめでとうな」

「カゲチヨさんおめでとうっす」

 

ヤルミナティーのキリンとハックにタブーはプレゼントをそれぞれ渡した。

 

「俺からは新しいパソコンっす。動画の編集をしやすく出来るように改良をしたっす」

「俺様からは武器だぜ」

「やったーこれで動画の編集がしやすくなる」

 

ハックから新しいパソコンを受け取るとカゲチヨは嬉しさのあまり笑顔になった。タブーからの武器は爆弾や拳銃とかだったのでNo11が預かることとなった。

 

「俺様からはとっておきのエロ本を」

「キリンさん!!それは無しって言ったはずっす!!」

 

キリンはカゲチヨの誕生日プレゼントにエロ本をプレゼントしようとするもハックは止めに入った。

 

「うるせぇー!!男はエロに興奮するもんだろ?カゲチヨも男だしいいじゃねぇか」

「いいもクソも無いっす、それは没収っす」

 

キリンの手からハックがエロ本を没収をしたそれを見た皆はいつもの事なので呆れているか笑っているかのどちらかだった。

 

「私達からはこれです」

 

死亡フラグはそういうと生存フラグと一緒に作ったのか巨大な折り鶴をカゲチヨに送った。

 

「すげぇなこれ・・・」

「ワシとこやつが一緒に作ったからな感謝するんじゃな」

「そう言っても生存フラグさんノリノリで作っていたじゃないですか」

「えぇい!うるさい」

 

生存フラグは死亡フラグに軽くチョップすると死亡フラグはあぅと言って頭をさすった。

 

「僕からはこれだよ〜恋愛秘訣の本、試してみてね」

 

恋愛フラグは恋愛秘訣の本だと言ってそれをカゲチヨに渡すと彼は何とも言えない表情となった。

 

「あ・・・ありがとうございます」

「No11さんは何かないんですか!?」

「ん?俺はこいつとこの後飲みに行くから」

「ちょ俺、高校生だから飲めねぇよ」

「お前外見は高校生でも20歳だろ?だったら飲める筈だ」

 

カゲチヨは高校生だから飲めないと言うとNo11は20歳だから飲める筈だと言った。

 

「俺はエッチなビデオをプレゼンt「モブ男さん!!」

 

モブ男はエッチなビデオをプレゼントしようとするも死亡フラグは怒って鎌を振り回そうとした。それを見たヒサメと生存フラグは慌てて止めに入る。No11はため息をしながらもモブ男からビデオを掠め取る。

 

「あぁー俺のビデオ!!」

「うるせぇモブ男、これは焼却処分させて貰う」

 

そう言うとNo11はライターを取り出すとモブ男のビデオを何の躊躇も無く焼き払った。

 

「あぁーーー!!」

 

モブ男はショックの余り身体が白くなりその動かなくなってしまった。

 

 

 

 

「次に私達ですね」

 

エマと零士はプレゼントを渡そうとしてエマは手袋だった。

 

「手袋か」

「はいこれから寒くなりますし暖かく出来たらと」

「ちなみにそれエマが百均で買ったやつだからすぐダメになるだろうぜ」

「ちょっと零士さんこう言うのは値段ではありません、心が籠ってこそ」

「いやお前あまりに高いのは嫌ですって言って百均で買って来たくせに」

 

零士はツッコミを入れるもエマはウゥゥと唸り出して騒ぎ出した。それを見た他の皆はいつもの事だったので終わるまで放置することにした。

 

「最後に私達だね」

「俺からは料理だけだがカゲチヨはそれでも構わなかったな?」

「おぉシディの料理めっちゃうめぇからそれだけでも嬉しいぜ」

 

シディは自分は料理だけしか出来なかったと言うもカゲチヨはシディの料理はうまいと言って喜んだ。

 

「私からは」

 

ヒサメはプレゼントの入った袋をカゲチヨに渡すと彼は袋を開けてみた。入っていたのはマフラーで色は赤色だった。

 

「これは」

「べ・・・別に気に入ってくれなかったら捨ててもいいし」

 

ヒサメは顔を赤くしながら言うもカゲチヨは笑顔になった。

 

「ありがとうなヒサメ」

 

 

「んじゃ俺らは飲みに行ってくるから」

 

No11の突然の一言にカゲチヨはウキウキだった気分を壊されたのか顔を強張らせた。

 

「え?まじで行くんすか」

「当たり前だろ?よっしゃー行くぞ零士そっち持て、モブ男足持て」

 

No11の言葉に零士とモブ男は指示通りに動くとカゲチヨを持ったまま部屋から出て行こうとした。

 

「いやだぁーー!!せっかくのゲームソフトで遊びたいのにー!!」

 

カゲチヨは暴れるもNo11はうるさいと言ってそのまま飲みに出かけた。

 




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子供

今回はカゲチヨとヒサメの子供クローンが登場をします。


カゲチヨとヒサメは頭を抱えていたその理由は今自分達の前にいる2人の子供にあった。その子供らはカゲチヨとヒサメにとても似ており一見すると2人の子供だと勘違いをするのだろうが実際は違った。

 

「はぁこんな事になるなんてな」

 

カゲチヨはこうなった経緯を思い出した。

 

 

 

 

 

「こんにちわー!!」

 

カレコレ屋に入ってきたのはエマだった、ヒサメは突然の訪問者に驚きを隠せないでいた。

 

「あれ?エマちゃんどうしたの」

 

ヒサメは理由を問いかけるとエマはニヤニヤしながらある物を取り出した。それは見るからにおもちゃのような銃だったのだがエマは説明をした。

 

「これはロリショタクローン銃と言いまして自分のクローンを作り出せる事が可能なんですよ」

「つまりそれで何がしたいんだ」

 

シディはエマの言葉を聞くとそれで何をしたいのかと問いかけると彼女は話し始めた。

 

「今回するのは貴方達カレコレ屋のクローンを作り出して動画でバズらせるんですよ。子供が動画に出れば視聴者が増えて広告収入もガッポガッポ入るんですよ」

 

エマの企みとも言える言葉に部屋に入ってきたカゲチヨは不快感を露わにした。

 

「それはダメだろ。動画の為に命を作るって言うのは流石にダメだ」

 

カゲチヨの言葉にヒサメやシディも賛同したのか頭を縦に振った。まさか断られるなんて思ってもいなかったので頬を膨らませた。

 

「何でですか!?お金がガッポガッポ入るんですよそうすれば大金持ちになってその後の人生ウハウハです」

 

エマの言葉に何を言ってもダメだと思ったカゲチヨは頭を抱えた。取り敢えず零士に連絡をして迎えに来てもらおうとして携帯を手に取ったその時エマの持っているロリショタクローン銃がプルプル音を立てて制御不能となってしまった。

 

「え?一体何が」

 

そう言った瞬間光が一直線にカゲチヨとヒサメの元に向かっていき2人は光に包まれてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「一体どうすりゃいいんだ?」

 

カゲチヨは頭を抱えてしまう、そこにいたのは彼とヒサメの子供クローンだったこうなったらエマにどうにかしてもらうしかないと思ったカゲチヨはエマの方を向いたのだが彼女は何故か目をキラキラさせていた。

 

「うひょーー!!これですよこれ!!こんな小さい子供がいれば広告収入なんてすぐに入って私は大金持ちですよ」

 

エマはすぐにスマホに似た機械ジゴフォンを構えると動画を撮影し始めた。

 

「やめてあげなよ子供達が可哀想だよ」

 

ヒサメは子供達の前に立つとエマは頬を膨らませた。

 

「ちょっとヒサメさん!!お邪魔ですよ」

「邪魔じゃないです、さっきカゲも言ったけど動画の命を作るのはダメだよ」

 

ヒサメは怒りを露わにして子供達を抱きしめた。どうしようこのままでは喧嘩が始まりそうだと思っていた矢先にカレコレ屋のドアが開いて零士が入ってきた。

 

「こぉんのバカ閻魔がーー!!」

「うぎゃあーー!!」

 

入って来て早々零士はエマにプロレス技をかけた、それを見たカゲチヨ達はいつもの事だと思いつつも呆れるようにしてみていた。

 

「何で零士さんここにいるんですかー!?」

「お前が閻魔道具持って家から出て行くから追いかけたんだよ。見失っちゃったけど無事に見つかったんださぁ帰るぞ」

 

零士はエマの首根っこを掴むとズルズル引きずってカレコレ屋から出て行こうとしたがヒサメの後ろにいる子供達を見つけて動きを止めた。

 

「・・・おいまさかとは思うが」

「そのまさかだ・・・」

 

カゲチヨの言葉で全てを察した零士はギロリと再びエマを睨みつけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「本当にすまなかった。こっちでどうにかして元に戻す方法を考えるからそれまで子供達の事を頼めるか」

 

見事なまでに綺麗な土下座を披露した零士の傍らにはズタボロとなったエマがいてヒサメは必死に大丈夫だと言って零士の頭を上げさせた。

 

「いいんですよ、子供達の面倒はこちらでみますからエマちゃんと一緒に元に戻す方法を見つけてください」

 

ヒサメはそう言うと零士はもう一度だけすまないと言ってエマを連れて出て行った。あぁは言ったものの実際カゲチヨ達に子育ての経験はなかった。しかも明日はカゲチヨとヒサメは学校があるしシディもバイトだ子供だけをここに残すわけにはいかなかった。どうしようかと考えているとヒサメがそう言えばと口を開いた。

 

「この子達の名前どうしよっか」

「確かに名前がないと不便だな」

「名前なんて適当でいいんじゃねぇか?」

 

カゲチヨはそう言うもヒサメはダメだと言って子供達の顔を見つめた。カゲチヨは考えたのか手をポンとさせた。

 

「男の子はシロウで女の子はヒサコでどうだ?」

「いいんじゃないか」

「私も」

 

カゲチヨは試しに男の子に対してシロウと呼ぶと男の子は顔を上げた。

 

「カゲチヨ兄ちゃん!!」

 

そう言ってシロウは抱きついて来たのでカゲチヨは可愛いと言って抱きしめた。ヒサメも女の子をヒサコちゃんと言って抱きしめた。

 

「そういえば明日はどうするんだ?」

「それなら私に策があるから」

 

 

 

 

 

 

「可愛いなぁー!!」

「そうですね」

 

次の日ヒサメの策とはズィーベンことカンナとフィーアを呼ぶ事だった。元々敵同士でこの前戦ったと思ったらNo11に預かれと強制されて仕方なくカレコレ屋で預かったのだ。

 

「本当に大丈夫か?」

「大丈夫だよカンナちゃんは優しいから」

「大丈夫だってアーシらに任せなって」

「不安しかねぇ」

 

カゲチヨはカンナの言葉に不安しかなかった。元々敵であっさりと信じられる筈が無かったのだしかしこいつらに頼るしかないと思ったカゲチヨはため息をついた。

 

 

 

「さてどうすれば良いのでしょうか」

「ほぉ〜ら、高い高い」

 

フィーアはどうやって子供の世話をすれば良いのか分からないでいた。カンナはヒサコの目を見るとニカァっと笑ってヒサコを高い高いした。ヒサコもそれが嬉しかったのか笑顔になった。

 

「成程、子供は高い高いをすれば良いのですね」

「いや、ただなんとなくやってみただけ」

 

そう言ったカンナにフィーアは少しシロウの方を見ると彼は顔を?にさせてフィーアを見た。

 

「貴方もしますか?」

「いや、いいよ」

 

シロウに拒否されたのでフィーアは一瞬顔を顰めるがそれを直すと再びどうすれば良いのか考えた。

 

「子供とは中々厄介ですね」

「んなわけねぇだろ」

 

フィーアの言葉にカンナはツッコミを入れるも視線はヒサコに向けられており可愛がっていた。

 

 

 

 

 

カゲチヨは学校でも落ち着かない様子で過ごしていた。いくら自分の子供クローンといえどもフィーア達に預けているのが不安でしか成らなかったのだ。そして授業が全て終わると急いで帰り支度を始めた。

 

「おぉカゲチヨ、今日チダイとマチャソがゲームするって言っていたけどカゲチヨもどうd「悪い俺用事あるから後これ俺の上履き!!」

 

アサヲに呼び止められたカゲチヨだったが普段の動きからは想像もつかないような速さでルイに自分を上履きを渡すとそのまま窓から飛び降りて行き空中で靴を履くと地面に足をつけたと同時にダッシュで帰っていった。

 

「え・・・何かいつものカゲチヨと違くない」

 

彼の素早さを見たアサヲとルイは口を開けたまポカーンとしていた。

 

 

「シロウ!!」

 

カゲチヨは勢いよくカレコレ屋のドアを開けるとそこには人差し指を口に当ててシーっと言ったカンナがいた。

 

「今寝ているんだ起こすなよ」

「あ、あぁ悪い」

 

カゲチヨは謝ると奥からシディとフィーアは顔を出した。

 

「カゲチヨ、今日は早かったんだな」

「あれシディはバイトじゃ?」

「俺は早く終わってな」

 

シディの言葉に納得をしたカゲチヨはホッと安心をした。

 

「よかったこいつらに何も無くて」

「何だよそれアーシらが信用ならなかったってか?」

 

カンナはカゲチヨの言葉にムッとなる。自分達がそんなに頼りなかったのかと聞くとカゲチヨは視線を逸らしたのでカンナはこれ以上何も聞かなかった。

 

「もうそろそろご飯にするから子供達を起こさないとな」

「それもそうですね」

 

シディの言葉にフィーアはそう言ってシロウとヒサコを起こしてご飯にすると言った。シロウはまだ寝たいと言うもヒサコは目をキラキラさせてご飯!!と喜んだ。

 

「こう言う所ヒサメに似ているな」

 

その後ヒサメもカレコレ屋に来ると皆で夕食を食べた、ヒサコとヒサメの大食いにカンナは顔が引き攣るほど引いておりフィーアは自分に食事は必要ないと言うもシディは美味いから食べてみろと言ったので一口食べてみた。

 

「・・・ただの鶏肉を油で揚げただけなのに肉汁がこんなにもジューシーなんて」

「それはよかった。喜んでくれて何よりだ」

 

あまりの美味さにフィーアは普段の顔を変えてしまう程の美味しさでそれを見たシディは喜んだ。

 

 

 

夕食を終えてのんびりとしてるとカゲチヨの携帯が鳴った。どうやら相手は零士から様で元に戻す方法が分かったのかもしれないと踏んだカゲチヨは電話に出た。

 

「零士か?」

『あぁカゲチヨ、今いいか?』

「あぁいいぜ」

『実はあのクローン銃なんだが

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

元には戻らないんだ』

 

零士の言葉にカゲチヨは一瞬何を言っているのか理解出来なかった。元に戻らないとはどう言う事なのか頭で思っていると零士は話を続けた。

 

『あのクローン銃は冥府の中でも不良品の物らしくて一度使ったら人間と同じ速度で成長をしていくんだ』

「って事はこのまま子供達は・・・」

『ずっと成長をしていく』

「そうか、悪かったな面倒な事頼んじまって」

『いや・・・カゲチヨ達の方が』

「とにかくもう切る。じゃあまた」

 

電話を切ったカゲチヨは寝ている子供達を見た。つまりシロウやヒサコはこのまま人間として成長をしていく。その事が分かっただけでもよかったのでカゲチヨは皆を集めて零士の言っていた事を伝えた。ヒサメは子供達を育てると言ってシディやフィーアにカンナも同じ意見だった。無論カゲチヨも初めから育てる意思はあったのでこれからは大変になりそうだなと心の中で感じた。




No11「今回俺の出番無かったけど何でだ?」
ジェームズ「特に必要無かったから」
No11「ぶっ殺す」


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命とは

「ねぇ、上司は?」

「さぁ今日は用事があると言ってどこかに出かけましたよ」

「この仕事の山を見て良くどこかに出かけられるな」

 

某企画のペンギン達のデスクには大量の書類が置かれており常に彼らは仕事に追われていた。ちなみに今日は零士やカゲチヨもいて彼らもペンギン達の仕事を手伝っていた。

 

「そういえばNo11君は?今日は来てくれるはずだよね」

「さっき連絡があって少し遅れると言っていたな」

「あのヤロー!!来たらぶっ飛ばしてやる」

 

カゲチヨは死にも狂いで仕事をしておりNo11が来たらぶっ飛ばすと心に誓っていた。

 

 

 

 

 

 

 

上司(かど つかさ)は墓地にいた、その理由は親友の墓参りだった。いつも傲慢で定時に帰るダメ上司だがこう言うのだけはしっかりとしているのか手には酒瓶があった。

 

「よぉ久しぶり元気そうだな、俺か?俺は元気だぞ」

 

上司は親友の名前が彫られた墓の前に来ると声をかけた。しかし相手は墓石であるので上司の返答に返ってくる筈も無かった。

 

「そっちはどうだ?もう何年も経つなお前が死んでから」

 

上司はしんみりしながらも地面に座るとコップに酒を注いで一つを墓石の前に置いた。

 

「今日はとことん飲んでお前に付き合ってやるよ、仕事?帰ったら部下の分の仕事を手伝ってやるからそれで勘弁してくれよな」

 

墓石がもしも喋ったら仕事をしろと言われそうだったので上司は帰ったら部下の仕事を手伝うと約束をした。

 

「聞いてくれよペンギンがー!!最近俺にキツく当たってきてな毒舌な言葉をばっかり言ってくるんだよ。パンダは外面では俺を慕ってくれているけど内側は腹黒でな、シャチは仕事のミスばかりするし皆に迷惑かけてなしかもキレたらかなり怖いんだよな。まぁそれでも俺の大事な部下だけどな」

 

上司は散々言うも内面では部下を大事にしている人物である。自分のコップに酒を注ぐとそれをグイッと飲んだ。

 

「お前はこれからもっと色々な人生があった筈なのに・・・

 

 

 

 

 

 

何で・・・何で死んじまったんだよ」

 

上司は涙を流すとそのまま倒れ込んだ。唯一の親友だった人物が突然死んだその事は今でも上司は覚えている。それから彼の命日には墓参りをかかした事はない。人知れず泣き終わるとその後は墓石に日頃あった色々な事を話して上司は上機嫌だった。そして酒瓶の中が空になった事に気付いた上司は立ち上がった。

 

「もう帰るわ、また来年な」

 

そう言って上司は墓地から出ようとするがふと人影が見えたので誰だと思い見てみるとそこには死神No11がいた。

 

(あいつが墓にいるなんて珍しいな)

 

上司はそう思ったがこの後No11は某企画に来る事になっているそれだったら一緒に行ってもいいだろうと思い彼はNo11に声をかけた。

 

「よぉ」

「ん、なんだ上司さんか」

 

No11は墓石に視線がいっていたのか上司が声を掛けてくれるまで気づかなかった。普段なら人の視線に敏感な程の彼が珍しいものだ。

上司は近づくとNo11の前にある墓を見て動きを止めた。その墓石は名前こそ消えかかっているもののNo11が視線をそれに向けていたのだよほど大切な人物だったのだろう。

 

「・・・手を合わせてもいいか?」

「どうぞ」

 

上司は酒瓶を地面に置くと静かに手を合わせた。普段の上司を知っているNo11は人間性があったのだなと心の中で感じ取った。

 

「この人はお前の大切な人か?」

「あぁ・・・」

 

No11の問いかけに上司はそうかとだけ言った。

 

「人は何故死ぬんだろうな」

「はぁ?」

「人間生きていればいつか死ぬ時が来る。それは人にもよるが俺の友人はそれが早かっただけだ」

「何で人が死ぬのかは俺にも理解は出来ねぇよ。ただもしもあの穀潰しが命を作れるのなら俺はすかさず頼んでいるな」

「そうか難しい事は俺にも分からん」

 

No11はそう言うと上司は難しい事は分からないと言う。それを聞いたNo11は不覚にも笑ってしまう。それでいい普通の人間は死というものに関して関心を持ってはいけない。それを感じて欲しいのは老いて死ぬ時くらいにして欲しいものだと死神であるNo11はそう思った。

 

 

「さぁ行くぞ!!仕事が俺たちを待っているぞ」

「いや貴方は仕事をしないでしょ」

 

上司は歩き出していくとその隣をNo11が歩いていく。

 

(騒がしくてごめんな今度来たらちゃんとお詫びするから)

 

彼の行っていた墓参りはちゃんと出来なかったのでNo11は心の中で謝罪をする。彼の見ていた墓は風が強く吹いていいよとでも言ってくれている様だった。

 

 

 

 

 

「お前らー!!帰ったぞ」

「上司、どこに行っていたんだ」

「っう!!お酒臭いですよ」

「ちょっと!!飲んできたんですか。僕も連れていってくださいよ」

「パンダ、お前は仕事をしろ」

 

某企画に戻ってくるとペンギン達からの質問攻めに上司は追われる事となりNo11はその光景を見ていた。

 

「No11!!一体どこ行っていた!!」

 

No11もカゲチヨに見つかってしまった、カゲチヨの横には零士がいたのだがエナドリの空き缶がいくつか置かれておりこちらに気が付いたのか視線をPCの前からNo11に向けた。

 

「やっときたか!ほらこれとこれまだあるから今日中に仕上げないといけないんだぞ」

「はいはい分かってるよ」

 

No11はそう言うと席に座って仕事を始める。ちなみに仕事は朝までかかって全員が死ぬ思いをしたのはまた別の話。

 




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もしもの話

書いていて思ったのは神様は絶対こんな事はしないだろうなと思っていました。


神様は死神No269の成績が思わしく無い事に頭を抱えていた。生まれてから一度も死亡フラグを回収出来ていないのは些か問題のある事だった。他の死神からは落ちこぼれや役立たずと罵倒されたりしている。

 

「これはなんとかしないとね・・・」

 

神様は無精髭を触りながらつぶやくように言った。

 

 

 

 

「あの・・・何か用でしょうか神様」

 

死亡フラグは神様がいる部屋に入ってくると神様は毅然とした態度で死神No269を見つめた。

 

「死神No269、君の最近の成績には目を当てられない程だよ。どうして君は死亡フラグが立った人間の命を助けているのかね?」

「そ・・・それはその分かっているんです、本当は死亡フラグを立った人の命を責任を持って回収しないといけないのに何故かいつも相手の事を助けてしまうのです「言い訳なんて聞きたくないよ!!」ッヒ!!す、すいません」

 

声を荒上げた神様に死亡フラグは怯えてしまう、確かに自分が情けなくて神様に迷惑をかけてしまっているのは事実だどうにかしないと考えていた死亡フラグに神様は続けて口を開いた。

 

「分かっているとは思うけど次失敗したらどうなるか分かっているよね?」

 

失敗したらと言う言葉に死亡フラグは顔を真っ青になった。失敗をしたら神様に消されてしまうそれだけはどうして避けたかった死亡フラグ小さく分かりましたと言って神様のいる部屋から出て行った。

 

 

 

 

 

 

 

死亡フラグは現世に出て死亡フラグを回収しようとするもまたしても相手の命を助けてしまったので顔を真っ青にさせながら神様の部屋に再び戻ってきた。神様の顔は先ほどと同じ毅然とした顔つきでいて死亡フラグを見つめていた。

 

「死神No269、僕がさっき言った事を覚えているよね」

「はい・・・覚えています」

 

小さくいった言葉に神様はそうかと言って死神No269の前に立った。

 

「それじゃあ消させてもらうよ」

 

そう言った神様にこれから消されるそう思った死亡フラグは勢いのまま土下座をした。

 

「何をしているんだい?」

「神様お願いです。消さないでくださいお願いしますお願いします」

「それはダメだよいくら僕でも使えない死神をいつまでも置いておくわけにはいかないんだから」

 

額を地面に擦り続けたまま死亡フラグは神様に自分を消さないでほしいとお願いをするも神様が聞き入れてくれる筈も無く指をパッチンと鳴らすと死亡フラグの体が粒となって消えていくのが彼女にも分かった。

 

「い、嫌だ消えたく無い消えたく無いですよ神様!!お願いです助けてください」

 

死亡フラグは必死に手を伸ばすも手先が消えて行き彼女はそのまま消えて行ってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うわぁぁぁーーー!!!!」

 

死亡フラグはベットから飛び上がると自分の体を見つめた。手はあり体も消えていない事に安堵の表情を浮かべた。

 

「良かった、夢だったんだね」

 

死亡フラグは落ち着くと着替えて神様のいる部屋までやって来て扉を開けるとそこには神様が床で寝そべっていてスマホでYouTubeを見ていた。朝からYouTubeとはどれだけ暇なのだろうかと死亡フラグは心の中で思ったがそれは口に出さないでおいた。

 

「ん?やぁおはよう死神No269」

「おはようございます神様」

 

神様は入ってきた死亡フラグに気づくとと挨拶をして死亡フラグも挨拶を返した。

 

「どうしたんだい?そんな顔をして」

「いえ・・・実はその怖い夢を見てしまったのです、神様が君は使えない死神だと言って私を消してしまう夢を」

 

神様は死亡フラグがみた夢の話を聞いてしんみりとした顔となったがすぐにいつもの笑顔になって死亡フラグの顔を見つめた。

 

「君は僕の大切な子供だよ。たとえ君がどんなに落ちこぼれの死神であったとしても僕は君を見捨てたりしないから」

「本当ですか」

「あぁ本当だよ」

 

見捨てたりはしないと言う言葉に死亡フラグは安心したのか涙を浮かべて大泣きをした。神様は落ち着いた風貌でよしよしと死亡フラグを抱き締めて彼女の頭を撫ぜた。

 

「なぁ穀潰し、今日カレコレ屋に呼ばれているかr・・・何しー泣かしているんだよテメェは!!」

 

扉を開けて入ってきた死神No11は泣いている死亡フラグの姿を見るとグロック17を構えて神様に銃口を向けた。

 

「ま、待ってよ死神No11、僕は彼女が怖い夢を見たと言って話を聞いただけで」

「なるほど話は分かった、だったらとっととしーから離れろ!!」

 

その後死神No11は神様に銃弾を浴びせようとするも死亡フラグに止められてしまったか不機嫌となってしまったとか

 

 




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追われる身1

死神No11は必死になって逃げていた。普段であれば彼は自分自身が逃げるほどの強敵が現れて勇敢に立ち向かっていくのだが今回だけは状況が違った何故なら・・・

 

「No11さん待ってください!!」

「貴様、何故逃げるのじゃ?ワシから逃げようなんぞ100年早いわ」

「必ず追いつきますから」

「・・・・・・」

 

死亡フラグに生存フラグや死神No13にフィーアが追いかけて来たのだ、死亡フラグは笑顔で追いかけて来ており生存フラグは多少怒り顔でいて死神No13とフィーアに至っては真顔で追ってくるので下手なホラーよりも怖い。

 

(何でこんな事になったんだっけ)

 

No11はこんな事態になったことを思い出していった。

 

 

 

 

 

いつものように天界で仕事を終えたNo11は部屋に戻ろうとしていたがそこに死亡フラグと生存フラグが歩いてくるのが見えた。

 

「あれお前らどうした?」

 

No11は声をかけるも2人は俯いたままで反応がなかった。No11はどうしたと声をかけようとするもその時死亡フラグが顔を上げたのだが目はトロンとしていてNo11を見ていた。

 

「お、おいしー一体どうした」

「No11さん、誰が好きなんですか?私ですよね?」

「はぁ?いきなり何言っているんだよ」

 

死亡フラグの質問にどう返せばいいのか分からなかったがこれは何かがあったと思い込んだNo11は生存フラグの顔を見たが。しかし彼女の顔も死亡フラグと同じように目がトロンとしておりこれを見たNo11は普段は絶対感じない恐怖を感じ取った。

 

「貴様は誰が好きじゃ?教えてくれぬか」

 

生存フラグの言葉にNo11の体は背筋が凍るような感じとなったこれは逃げないとまずい、そう体の拒否反応が起こると回れ右をして一目散に逃げ出した。

 

「待ってくださいNo11さん!!」

「貴様逃さんからな」

 

後ろから死亡フラグと生存フラグの声が聞こえてくるが普段体を鍛えているNo11はすぐに距離を離すとどこかに隠れる為に部屋を探した。すると向こうから死神No13が歩いてくるのが見えた。

 

「おぉ!!No13ちょうどいい所・・・に」

 

No11は彼女の顔を見たのだがNo13に至っても死亡フラグや生存フラグと同じトロンとした目をしており手には包丁が握られていてNo11の姿を見つけるとこちらに向かってきた。

 

「フフフ、No11さんは私の物です。誰にも渡しませんよ」

(いや怖!!軽く通り越してホラーなんだけど)

 

走っているNo11は止まる事も出来ずに壁を蹴ってどうにか死神No13の攻撃を交わすとそのまま速度を落とさずに走り続けた。

 

「あはぁ〜待ってください私のNo11さん」

「チクショ、このままじゃあダメだ部屋にいても必ず見つかる」

 

No11は天界の中では隠れるのは困難であると結論づけるとある場所を思い出したのでそこに逃げる事にした。

 

 

 

 

 

 

「カゲチヨ!!いるか」

 

No11が逃げ込んだのはカレコレ屋だった、しかしカゲチヨ達の姿は無く事務所はもぬけの殻だった。

 

「いないのかちくしょ誰かいると思ったんだが」

 

No11はどうしようかと思っていると台所からフィーアが顔を覗かせた。

 

「貴方は・・・」

「あぁフィーアか、悪いけどカゲチヨいねぇのか?」

「えぇ今は依頼でいませんけど」

「そうか」

 

その時No11のお腹がグーっと鳴り響いた。

 

「何か食べますか?」

「あぁ頼めるか」

 

フィーアはNo11のために何か適当に作り始める。彼は死亡フラグ達が来ない事に安堵しつつも周りを警戒していた。しばらくするとフィーアが食事を持って現れた。一口食べたNo11はうまいとつぶやいた。

 

「それはよかったです」

 

そう言ったフィーアは笑みを浮かべた。そして食事を食べ終えると彼女はコーヒーを持ってきた。

 

「コーヒー飲みますか?」

「もらおう」

 

フィーアはコーヒーをテーブルの上に置くとNo11はそれを飲んだ。

 

「そういえば貴方が食事を取っていないなんて珍しいですね」

「色々あった。理由は聞かないでくれ」

 

No11は思い出すのも嫌なのか頭を抱えたくなった。何故急にああなったのか理由がつかないどうすればいいのかも考えようが無いし秘策が思い付かないまぁ彼ならば相手を傷つけずに制圧できる術を持っているのだが今回の相手は死亡フラグに生存フラグと死神No13だ手荒な真似は出来ない。

 

「そういえば・・・あれ?何か視界が」

 

突然No11は目眩がしたのかクラクラし始めた。それを見たフィーアは慌てる様子も無くただNo11を見ていた。

 

「そろそろでしたか」

「お前・・・俺に何を飲ませた?」

「安心してください、ただの睡眠薬ですのでそのまま眠ってください」

 

薄れる視界の中No11が見たのはフィーアも死亡フラグ達と同じような目をしているのを最後に目を閉じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うぅ・・・今日は厄日か?」

 

目が覚めたNo11は周りを見てみると彼はベットで拘束をされていて身動きを取る事が出来なかった。どうやって抜け出すかと考えているとフィーアが部屋に入ってきた。

 

「起きましたか、安心してください何もしていません」

「それ聞いて安心した」

 

どうやら何もされていない事に安堵の表情を浮かべたが今はそれどころでは無いこの状態を死亡フラグ達に見られでもしたらどうなるのかは彼の想像に値しないだろう。それどころか男としての尊厳を失う可能性もあるのだそれだけは絶対に避けたかった。

 

「なぁ逃してくれるってのは「ありません」だよな」

 

No11はフィーアに逃してくれないかと問いかけると彼女はあっさりと彼の要請を却下した、まぁ拘束されている時点で逃してくれると言うのは些か酷な話だった。

 

「それよりも前に私は貴方と戦って私は負けました。その時から私は貴方の事が気になっていました」

 

フィーアは虚ろな目となってNo11の顔を覗き込む、彼はため息を付かざるを得なかった元々はヒサメと死亡フラグを助けに行くために行った作戦で彼女はその道中に戦ってトッププレデターから捨てられたのをNo11が拾ったのだ。最初は彼が育てようかとも思ったが違う世界の人物でしかも彼女曰く自分は実験動物だと言う人間とは勝手が違うかも知れないのでカレコレ屋に預けたのだ時折カゲチヨから報告という電話で他のメンバーとはうまくやれているようで彼自身安心していた。

 

「あのなぁ俺は死神であんたは自分がよく言っている実験動物だろ?恋愛的な意味では釣り合わないぞ」

「いいえここは異宙です。人間と異宙人が恋に落ちるのは珍しくありません」

「その前に俺は人間じゃねぇけどな」

 

No11は苦笑いをする彼自身恋愛対象と言える人物はいないが恋人はいる、しかも今はその恋人に追いかけられている、人から見れば羨ましい光景かも知れないまぁそれも本心で追いかけられたら話だが

 

「さぁ私を受け入れてください」

 

目を大きく見開かせている彼女に怖いという表現がNo11の頭をよぎった。このままでは先程も思ったが男としての尊厳を失う可能性があった。しかしただで行為に応じる程No11は甘くはなかった。すると彼を拘束していた拘束具が一気に剥がれていくのをフィーアは呆気に取られる形でみた。

 

「お前の悪かった点は俺の体を隅々まで調べて武器を取り上げなかった事だな」

 

そう言ってため息をついた彼の体は既に拘束具から抜け出していた。フィーアは彼を押し倒そうとするも逆にNo11は彼女の体を壁に押し付けた。

 

「へ?あ・・・」

「ったく、相手を拘束するちゃんと武器はないか調べておけ」

 

顎をクイッとしたNo11はイケメンオーラーを出しながらセリフを言うとフィーアの顔は赤くなった。その様子を見たNo11はこれからどうするのかと考えた。

 

「と言うわけだフィーアしばらく煙に巻かれていろよ」

 

No11は懐からスモークグレネードを取り出すとピンを抜いて煙を出した、突然の出来事にフィーアは油断をしてししかも煙を吸ってしまったので咳き込んでしまった。その隙をついてNo11は逃げ出す事に成功をした。

 

 

 




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バレンタインデー

少し早いですがバレンタインデーのお話です。


「あの・・・神様お願いがあるのですが」

「ん。お願いって何だい」

 

神様のいる部屋に死亡フラグは入ってくると彼女はあるお願いをした。

 

「キッチンをお借り出来ないでしょうか?」

「あぁいいよそれ位、そう言えばもうすぐバレンタインデーだねもしかて僕のチョコを作ってくれるとか「それはないです」ショボーン・・・まぁ良いよモブ男の仮想世界は自由に使っても良いから」

 

死亡フラグはキッチンを借りたいとお願いをする神様はバレンタインデーがもうすぐだと思うと自分のチョコを作ってくれるのかと聞いたのだが死亡フラグは即答で否定をした。それを知った神様は涙目になりショボーンとなった。

 

 

そして仮想世界に降り立った死亡フラグはそこで恋愛フラグと生存フラグがいるのを見つけた。

 

「あれ?お二人がいるなんて珍しいですね」

「ヤッホーしーちゃん」

 

恋愛フラグは死亡フラグに気がつくと声をかけた。どうやら彼女達もバレンタインデーのチョコを作る為にモブ男の仮想世界を訪れていたようだ。

 

「そういえば2人は誰にチョコを送るの?しー君とモブ男君?」

「だ、誰がNo11さんに送るんですか!!」

 

恋愛フラグは生存フラグと死亡フラグに誰にチョコを送るのかと問いかけると死亡フラグは顔を真っ赤にしてNo11に送るのを否定した。生存フラグは何をやっておるんじゃとため息をしながら死亡フラグを見た。

 

「それよりも早くチョコを作ってさっさとあやつに渡しに行くぞ」

「へぇー?せーちゃん、しー君に渡そうとしているんだ」

「う、うるさい!!」

 

 

 

「だからって何で俺の部屋に来るのさー!!」

 

モブ男は3人がやって来た事に驚きを隠せないでいた。そりゃ突然部屋に来られたと思えばキッチンを使わせてくれと言われたら誰でも驚くものだ。

 

「貴様の意見は聞いておらぬ分かったら早うのけ!!」

「理不尽!!」

 

生存フラグはモブ男に蹴りを入れると蹴られたモブ男は床に倒れてしまい生存フラグはそれを無視するとキッチンに入っていき恋愛フラグと死亡フラグは生存フラグについていった。

 

 

 

 

 

 

「そう言えば今日はバレンタインデーだな」

「あいにく仕事に追われている俺らには関係無いがな」

 

某企画のオフィスでNo11はバレンタインデーだというもペンギンは仕事だと言って自分には関係無いと言う。

 

「大丈夫ですよペンパイのチョコは自分が作って渡しますから」

「自分で作って食べない様にな」

 

シャチは自分がペンギンのチョコを作るというもペンギンは恐らくだが自分と同じサイズのペンギンチョコを作るのだと思い作って食べない様になと忠告をした。

 

「それよりもNo11君は誰から貰うの〜?フラグちゃん?それとも生存フラグさん?」

「・・・しーのチョコだけはもらいたくはねぇな」

「何でだ?」

 

パンダはNo11は誰からチョコをもらうのか気になっていたのだがNo11自身死亡フラグのチョコだけは貰いたくは無かった。それに零士はどうしてだと聞くと彼は遠い目をした。

 

「昔な初めてあいつのもらったチョコを食べた時に気を失った事があってそれ以来バレンタインデーの日は朝から何処かに行く様にしている」

「だから某企画に昨日から泊まり込みで仕事をしているのか」

 

ペンギンは何故昨日の夜に突如来たと思えば仕事をしたのかと疑問だったがその疑問がようやく溶けてなるほどなと表情を浮かべた。

 

「にしても良いよなぁ〜カゲチヨ君は女の子3人もいてさチョコもたくさん貰えて」

「べ、別に俺がヒサやカンナにフィーアから貰えるとは限らないですよ」

 

パンダはカゲチヨが女の子からチョコを貰えるのが羨ましいというもカゲチヨは顔を真っ赤にさせてチョコを貰えるのを否定した。それを見たパンダはまたまた〜と言った。

 

「今日1日だけ乗り切れれば後はどうにでもなるから次の仕事を「No11さん」・・・ん?」

 

No11は今日だけ乗り切れれば良いと考えて仕事を続けようとするも誰かに呼ばれたので振り返ってみるとそこには死亡フラグ達がいてNo11は顔を真っ青にさせた。

 

「No11さん、今日はバレンタインデーですね私達がチョコを作りましたのであげますね」

「僕達が一生懸命作ったんだよ」

「感謝するんじゃな」

 

死亡フラグはそう言って包装されたチョコをNo11に渡そうとしてきた彼はチラリとペンギン達をみるとペンギンとシャチは仕事をしていてパンダはソシャゲをしていた。零士はパソコンから視線を離す事は一切せず集中しておりカゲチヨも同様だった。

 

(いやお前ら助けてくれよ)

(無理だ何とかするんだな)

(安心しろ骨は拾ってやるから)

(死にはしねぇよ多分)

 

助けてくれる未来は期待出来そうにあらずNo11はありがとうと言ってチョコを受け取ると中を開けると普通の可愛らしいチョコと何やら紫色の何かが中にはあった。

 

「なぁしー、味見はしたのか?」

「はい!!モブ男さんが味見をしてくれまして食べてくれたのですが何故か気を失ってしまいまして」

(それ絶対モブ男しーのチョコの味がダメで気絶したんだろ!食べたくは無いけどしーを悲しませるわけにはいかねぇし)

 

No11はどうやってこの事態を切り抜けるか考えるもいい案が思い浮かぶ気配はなかった。

 

「ねぇ、しー君しーちゃんが一生懸命作ってくれたんだよこの行為を無駄にするの?」

 

恋愛フラグはNo11に耳打ちをして何故彼がチョコを食べないのかと問いかけてきた。彼女は彼がチョコを食べない理由を分かっているのか顔をニヤつかせていた。

 

(恋愛フラグテメェー!!後で覚えていろよ。覚悟を決めるか)

 

恋愛フラグを後でどうにかしてやると心の中で誓うもこうも言われてしまったらどうする事も出来なかったのでNo11は覚悟をして食べることにした。

 

(何かジャリジャリした感触がするんだがしかも味的にも何と言えば良いのか)

「う、美味いぞしー」

「本当ですか!?」

 

No11は嫌な表情をしていると悟られない様にして笑みを浮かべると死亡フラグは笑顔になって嬉しそうにした。

 

「さて早く帰らないとな、あの阿呆にもチョコをくれてやらなければな」

「そうだったね、じゃあね〜しー君」

 

生存フラグはそういって天界に通じる扉を開けて先に天界に戻っていった先程のチョコ作りの際にキチンと神様にもチョコは作ってあげた様で死亡フラグと恋愛フラグも一緒に帰っていった。

 

「お〜い大丈夫か?」

 

帰った事を確認したNo11はそのままバタリと床に倒れ込んで零士とカゲチヨが生存確認のため体を揺すった。顔を横にしたNo11は喋り出した。

 

「少しこのままにしてくれ腹がヤバいから」

「寝るのだったら床じゃなくて椅子に寝てくれ」

 

ペンギンは椅子で寝る様に言うもそんな事を聞けるNo11ではなく再び気絶をした。ちなみに彼が目を覚ますといつものように大量に仕事を振られて夜まで仕事はかかりそのまま天界に戻った。

 

 

「穀潰し、戻ったぞ・・・いねぇのか?」

 

神様のいる部屋にやってきたNo11であったが部屋を覗いてみると何故か玉座の所で気を失っているのか泡を吹いて白目を剥いている神様をNo11は見つめた。

 

「・・・どうなっているんだ?」

 

No11は考え込もうとすると再び扉が開いて死神No13が入ってきた。

 

「No13、何で穀潰しがここでくたばっているのか知っているか?」

「さぁ?何でも死神No269からもらったチョコを食べてああなったらしくて」

(穀潰し・・・南無)

 

No13の言葉を聞いたNo11は心の中で合掌をすると彼女の手に持っている物を見つけた。

 

「今日はバレンタインデーですので貴方に・・・」

 

そう言ったNo13の顔は真っ赤になったので彼は受け取ると可愛らしい熊型のチョコがいくつもあり彼は微笑んだ。

 

「美味そうだな食べてもいいか?」

「どうぞ」

 

一口食べると甘いチョコの風味が口の中に広がりNo11は美味いと言った。

 

「そうですかよかったです」

 

と言うと死神No13はそそくさに部屋から出ていきNo11はただそれを見ているだけだった。

 




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追われる身2

前回のあらすじ

死神No11は突如として死亡フラグと生存フラグに追われてしまい助けを求めようとした死神No13には包丁を持って追いかけられる様になりカレコレの世界に逃げ込んだ彼だったがそこにいたフィーアによって睡眠欲を飲まされて拘束をされてしまうもどうにかして逃げ出す事に成功をしたNo11は再び逃走を始めるのであった。


No11は必死に逃げているも後ろから生存フラグが羽を出して空から追いかけてきている事に気づいてはいた。

 

「ちょ!!お前空飛ぶとかありかよ」

「何を言っておる?こうでもしないと貴様は捕まらぬではないか」

 

生存フラグの言葉にそりゃあねぇよと心の中でツッコムNo11だった、その時ふと目の前にはモブ男とキリンが歩いてくるのが見えた。

 

「ちょうどいい所におーーい!!キリン!モブ男!!」

「ん?あれってNo11君じゃないか?」

「本当だってか何であいつあんなに走っているんだ?」

 

声のかけられた2人はNo11の方を向くと彼らはどうして彼が走っているのか理由が分からないでいた。

 

「今生存フラグに追いかけられていてな足止めしてくれたら好きなだけあいつを自由にしていいぞ!!」

「マジで!!ウッヒョー!!生存フラグさんの生存フラグさんを触れるぞ」

「やったぜ!!これで童貞卒業をして貰えれれば言う事なしだ」

 

No11の提案に早速乗っかった2人はいやらしい笑顔をすると生存フラグの前に立ち塞がった。

 

「生存フラグさん、悪いけど俺らの夢を叶えて貰うために立ち塞がらせてもらうよ」

「一気に童貞卒業してイクイク〜」

「えぇーい!邪魔じゃどけ!!」

「あしべ!!」

「Ohージーラフ」

 

2人は生存フラグに飛びかかるも彼女は速度を落とす事も無く地面に近づくとモブ男とキリンの2人に蹴りをプレゼントした、一瞬で足止めは終了をして地面に2人は横たわってしまった。

 

「いや早すぎだろ!!足止めの意味ねぇ!!」

 

No11は早すぎる足止めの喪失にあげくもどうにかして逃げ込むと物陰からこっそりと辺りを覗くと周囲に人の気配がない事にホッとした。

 

「ったく一体あいつらに何が起きたって言うんだ?」

 

No11は考えるも理由が思い当たる節は無かった。そもそも朝に見かけた時はいつも通りに接してきていで何かがあったのは自分が仕事を終えて戻ってくる間だろうと彼は推測をした。この後のことを考えていると・・・

 

「見つけましたよNo11さん」

「っ!!しー!!」

 

声のした方向を振り向いてみるとそこには死亡フラグがいたのだが目はメンヘラのような目となっており手には彼女が仕事で使う鎌が握られていた。普通の人間ならば逃げ出すのだがあいにく彼女が相手をしているのは同じ死神だ。

 

「言っておくけどその鎌で何をする気だ?」

「はい!!この鎌でNo11さんの首を切断します。そして私の手元においてずっと一緒にいるんですよ」

(いや怖すぎだろ!!メンヘラって怖いな)

 

死亡フラグは笑顔で言うのでNo11は恐怖を感じ取った。しかしそうも言ってはいられなかった。後ろには死神No13がやってきて退路を塞がれた。しかも御丁寧に彼女の手には包丁を持っていて更に恐怖心が募った。。

 

「死神No269、貴方がNo11さんの命をとれるとは思えません。ここは私に譲ってください」

「いいえNo13さんであってもここは譲れません」

 

2人はNo11を挟んで火花をバチバチに散らしておりNo11はどうにかして気づかれないように逃げ出す事に成功をしたのだが今度はそこに生存フラグが現れた。

 

「貴様はワシの物だからな永遠に離さないぞ」

 

そう言って彼女はNo11に抱きついた生存フラグの大きな胸が彼に当たったので顔を赤くした。

 

(チクショー!!こんな状態じゃ無かったら逆に抱きしめ返して生存フラグを落とそうと考えたんだけど今それをやったら間違いなく逆効果になっちまう)

 

No11は抱きしめ返して生存フラグを落とそうと考えるのだが今の彼女の状態は自分にメロメロだ限りなく今してしまえば逆効果で彼女は好意があるとして確実に自分を永遠に離さないだろう。

 

「どうしたんじゃ?ワシの大きい胸では満足できないと言うのか?」

(この状況じゃ無かったら間違いなく満足しているだろうな)

 

No11は顔を逸らしているも生存フラグは顔を近づけてきて目と目を合わせた。

 

「ワシと一つにならぬか?一生離さないからな」

 

そうして口を彼女は近づけてきたのだがそこにフィーアが現れて生存フラグを睨みつけていた。

 

「No11さんは私の物です」

「なんじゃ貴様は?此奴はワシの物じゃ手だしはするでないぞ」

「いいえ手だしはさせてもらいます」

「No11さん見つけましたよ」

 

またしても火花が散りそうな状態となったのだが今度ばかりは逃げ出せる状況ではないのこのままの状態だと思っていたら次に訪れたのは死亡フラグと死神No13がやってきた。もはやカオス状態すぎて何が何だかわからない状態だった。

 

「No11さんは渡さないです」

「何を言っておる?貴様のその胸では此奴を満足させる事が出来ないじゃろ?」

 

死亡フラグはNo11を渡さないと言うも生存フラグは死亡フラグの体では彼を満足させることは不可能だと言ってきたのでその言葉に死亡フラグはぐぬぬと怒りを覚えた。

 

「あのなぁお前ら一旦落ち着け」

「「No11さん(貴方、貴様)は黙っていてください(おれ)!!」」

 

No11は一旦全員を落ち着かせるために話しかける皆は聞く様子はなかった。それどころか一斉にキリッとした目つきをされて黙っていてくださいと言われる始末だった。このままでは最悪の状況は回避でき無さそうだったのでどうすれば良いのか悩んだ。

 

「それよりも私と早く一つになりましょうよ」

「いいえ私と一つになりましょう」

 

フィーアはそう言ってくるや否や右腕に抱きついてきた。それに怒りの表情を見せたのは死神No13で彼女は彼の左腕に抱きついてきた。

 

「むむむ、No11さんは誰にも渡しませんよ」

 

死亡フラグも負けてはいないのか彼の体に抱きついてきたのでもはやNo11に止めることは不可能だった。

 

「分かった、分かったからお前らの言うこと1人ずつ聞いてやるから離れろ。だけど殺すとか監禁は無しだぞ」

 

No11はそう言うと皆の顔は笑顔になり離れたのでやれやれと思いながらも1人ずつの願いを聞いてあげる事にした。

 

ちなみに全員のお願いが買い物に付き合えとかトレーニングに付き合えとかゲームや特訓などとあり全てのお願いが終わる頃にはNo11は別の意味で死にかけていた。そして時間が経ち正気に戻った皆を見た彼は何故今回このような事になったのか問いただした。

 

「それで何でこんな事になっちまったんだ?」

「分かりません、私と生存フラグさんは飲み物を飲んだ時に今回の状態となってしまいまして」

「ワシもじゃ喉が乾いたから飲み物を飲もうとしてのぉ」

「私も同じです」

「私はカレコレ屋の事務所のテーブルの上に置かれていた飲み物がありそれを飲んでしまいまして」

 

どうやら全員が飲み物を飲んだ影響により今回の事態を引き起こしたようだNo11は頭を抱える様なことはしなかったがマジかと思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふふふ、どうやらあの飲み物の効果はあれで十分だったようだね」

 

天界では恋愛フラグが地上の様子を見ており笑みを浮かべていた、実は今回の事件は彼女が仕組んだようでその飲み物には惚れ薬が入っていて意識した異性の姿を見るとヤンデレとまでは行かないが重い愛をプレゼントしようとする効果があったのだ、当然恋愛フラグ自身が自分で試すような事はせずに死亡フラグたちを使って実験をしていたようだ。

 

「まぁこの薬の効果も知れたけどいくら何でもこれは流石にやばいから廃棄って事にして次は新しい惚れ薬でも作ろうかな「あぁだったら次はお前がその薬の実験体になってくれよ」・・・ん?」

 

恋愛フラグは今回使った薬を廃棄して新しい薬を作ろうとした時に誰かの声が聞こえてきて振り返るとそこにはやたら重装備の格好に身を包んだNo11の姿がありその後ろには死亡フラグや生存フラグに死神No13の姿もあった。

 

「恋愛フラグさん」

「貴様覚悟は出来ておろうなぁ」

「覚悟してくださいね」

 

死亡フラグ達はやたらいい笑みを浮かべておりNo11に至っては装備として持っているM4A1のコッキングレバーを引いて初弾を装填させると銃口を恋愛フラグの顔に向けた。

 

「さぁお仕置きの時間だ」

 

その後銃声と恋愛フラグの悲鳴が天界中に響いたのはまた別の話である。

 




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兄弟1

最近1と2に分けて書いているから全然ダメですな。


「ど・・・どうしよう」

 

シロウは青ざめた顔で床を見ていた。そこには兄であるカゲチヨのスマホの画面が割れており彼はどうしようと慌てていた。

 

「か、隠さなきゃ」

 

と言いつつもシロウが隠せてもどの道すぐに見つかってカゲチヨから怒られるのは目に見えている。いつも優しい兄だが怒るととてつもなく怖いのをシロウはまだ知らない。

 

「ん?どうしたシロウ」

「っ!!カゲチヨ兄ちゃん」

 

最悪な事に隠そうとしていた矢先カゲチヨがやってきてしまった。これに驚いたシロウは慌ててスマホを体の隠すとカゲチヨは何かを探していた。

 

「に、兄ちゃん何探しているの?」

「ん?俺のスマホだよ、確かここに置いて居たはずなんだけどどこだ俺のスマホ」

 

スマホと言ったカゲチヨにシロウは体をビクッとさせた。スマホを探しているカゲチヨはふとシロウが何かを隠しているのに気づいたのか目線を彼に向けた。

 

「なぁシロウ、何か隠していないか?」

「っ!!な、何も隠していないよ」

 

カゲチヨはシロウの目の間に来ると彼の後ろに隠している物を取り上げるとカゲチヨはそれが自分のスマホだと知って固まった。

 

「お前、一体どう言うことだ」

「ご、ごめんなさい!!わざとじゃないんだよ。許して」

 

シロウは許して貰おうとするもカゲチヨは自分の血液を使ってシロウを拘束すると怒り狂った顔を彼に近づけた。

 

「ヒィッ!」

「お前な俺が許すと思っているのか?このスマホにはな大切な思い出がいっぱい入っているんだよ。ふざけるな!!ごめんなさいですむと思っているのか!!」

 

カゲチヨは怒りを露わにするとシロウは涙目になって必死にごめんなさいと謝るもカゲチヨは許す気配は無かった。

 

「出ていけ・・・」

「え?」

「出ていけって言っているんだよ!!」

 

カゲチヨの大声にシロウは驚くも拘束は解かれていて何よりも今の大声にビビったのかシロウは一目散にカレコレ屋から出て行った。

 

 

 

 

 

「うぅカゲチヨ兄ちゃん、何もあんなに怒らなくてもいいのに」

 

涙を流しながらシロウは道を歩いていた。当分帰っても許してもらえ無さそうな雰囲気だったのでどうしようかと悩んだ。あいにくシロウはまだ子供だ外で生きていくには大人の力を借りないといけない最も自分が知っているのはカレコレ屋にいるメンバーだけなので知っている人がいない外では彼1人で生きていくのには厳しい物だ。やがて泣き疲れたのと歩き疲れたのが原因で公園のベンチに座りこんだ。

 

 

 

「あれ?あの子は」

 

たまたま公園のそばを歩いていたのは某企画で働いているシャチだった。彼は今日の夜食を先輩であるペンギンに頼まれていたのでコンビニに寄った帰りでふと公演を見てみると赤髪メッシュの子供がそこにはいた。

 

「何でカゲチヨさん、子供の姿になっているんでしょうか?」

 

シャチにはカゲチヨが子供の姿になっている事に驚きを隠せないでいた。実際は彼のクローンであるシロウなのだがその事実をシャチを含めた某企画のメンバーは知らない。

 

「カゲチヨさんこんな所でどうしたの?」

 

シャチは話しかけるとシロウは驚いた、そりゃそうだ本来は海で生活をしている生物が陸上にしかも二足歩行で人間の言葉を喋っていたら誰でも驚くものだ。

 

「えぇっと僕はその」

「カゲチヨさんですよね?何で子供の姿に」

「ぼ、僕シロウって言うんだよカゲチヨ兄ちゃんの弟で」

「え!?弟君!!、カゲチヨさんに弟がいたんですね」

 

シロウはカゲチヨの弟だというとシャチは驚いた、カゲチヨに弟がいたなんて知らなかったのだから当たり前だ。

 

「自分はシャチと言います。それでどうしてここにいるんですか?シディさんもいませんし」

「それは僕が兄ちゃんのスマホを壊しちゃってそしたら怒って出ていけって言われて」

「うわぁ〜それは大変でしたね。だったら自分の会社に来ませんか?」

 

シャチの言葉にシロウはいいの?と聞くとシャチは全然構いませんと答える。と言っても彼自身こんな小さい子供が公園にいたら何かしらの犯罪に巻き込まれてしまう可能性があったのでそれだけは避けたいといった彼なりの考えだった。

 

 

 

 

 

 

 

「それで連れてきてしまったと?」

「はい、すいませんペンパイ」

 

某企画のオフィスに戻ってきたシャチはペンギンに事情を説明する。ペンギン自身シロウを見てカゲチヨに似ていると感じ取っていた。

 

「まぁいいか、しばらくしたらカゲチヨも落ち着いて迎えに来るだろう」

 

それまで某企画で預かっていればいいとペンギンは言って仕事を再開した。

 

「ねぇ何やっているの?」

「ん?ソシャゲだよ」

「仕事しないの」

 

シロウはパンダのデスクに近づくと彼が何をやっているのかと聞いた、パンダはスマホでソシャゲをしており仕事をしている雰囲気はなかった。

 

「いいのいいの僕の分はペンギンにやらせればいいから」

「ふざけるな!!、仕事をやらないのならこの子の面倒でも見ていてくれ」

「えぇーー!!このプリティで愛くるしい見た目の僕が子供の世話なんてやだよ」

「うるせぇー!!食い殺すぞこのクソパンダが!!」

「ヒィッ!!すいませんやります。やりますよ」

 

シャチはシロウの世話をしてくれと頼んだペンギンの言う事を聞かないパンダに対して脅しをかけると彼はすぐに情けない声を出してシロウの世話をやる事を強要された。

 

 

 

「お腹空いてない?笹パン食べる?」

「い、いいよ」

「だったらペンギンのデスクから掻っ攫ってきたメロンパンとアンパンは?」

「食べる」

「おいちょっと待て!!パンダ!どおりでこの前買っておいた筈の菓子パンがなくなっていると思ったらお前が取っていたのかよ」

 

ペンギンはパンダが自分の食事を勝手に取っていた事に怒るが既に菓子パンはシロウの口の中だ怒るにも怒れなかったのでペンギンは仕方ないと言って仕事を再開した。

 

「ねぇ遊んでよ」

「ちょっと待ってよ僕今ソシャゲで忙しんだから」

「いいじゃん!遊んでよ」

「っあ、ムッキー!!お前のせいで高ランクの星出なかったじゃないか!!」

 

シロウはご飯を食べ終えるとパンダに遊んでほしいとせがむもパンダ自身ソシャゲをしておりシロウに構ってはいなかった。その時ガチャのランクが出てきたのだがあまりいいのでは無くイラついたのかシロウに当たった。

 

「おいやめろパンダ」

「そうですよまだ子供なんですから」

 

ペンギンとシャチが庇うとシロウはシャチの後ろに隠れてしまう。

 

「大体僕みたいな人気者が子供の世話なんてする訳ないじゃん。子供なんか要らないんだよ邪魔なだけだよ」

 

その瞬間シロウは顔に涙を浮かべそうになるも涙を流していると悟られないように駆け出してしまった。

 

「あぁシロウ君!!」

「おいパンダ!今のは言い過ぎだろ、あの子に謝ってこい」

「ふーんだ、誰が謝るもんか」

 

ペンギンは言い過ぎだと言って出て行ったシロウに謝ってこいと言うもパンダは気にするそぶりも見せずに再びスマホを見つめた。

 

 

 

 

 

「まったく何やってんだか」

「だってぇー!!まさか本当に出ていくなんて思ってもいなかったんだから!!」

「反論はしないでください。言い訳があるのなら脳と心臓を同時に破壊してからどうぞ」

「いやそれ死んじゃうから」

「だったらシロウ君を探しに行っておいでよ連れ戻って来るまでカレコレ屋に入れないから」

 

一方のカレコレ屋ではカゲチヨがヒサメとフィーアに怒られていた、ちなみにスマホはNo11の上司である神様が作った特別な物で修理に1日欲しいと言われて今はNo11が持っている彼はため息をついて事のあらましを聞いておりフィーアの怒りは凄まじいものとなっておりまともに目を合わせられず視線を逸らしていたカゲチヨだった、ヒサメにシロウを連れ戻してこないとカレコレ屋に入れないと言われた彼はそのまま外に放り出された。

 

 

 

 

 

「ギャパパパ、オメェこんな所で何やっているんだ?」

 

秘密結社ヤルミナティのメンバーであるタブーは武器の調達を終えた帰りにシロウを見つけた。シロウは泣いていたのだがタブーに気づくと涙を引っ込めて誰と聞いてきた。

 

「ギャパパパ俺様はタブーって言うんだ」

「タブー?」

 

シロウは首を傾げる。見た所ホッケーマスクを被った豚にしか彼は見えていないのだろうが実際はそうである。

 

「とにかくこんな所にいたら危険だからな俺様についてこい!!」

 

そう言ったタブーはシロウの手を引いて歩き出していく。シロウのいた場所から少しいけば闇市が広がっている場所だそんな所に子供がいたら人身売買の売人にすぐに捕まってしまう。それをこんな子供に合わせられないと悟ったタブーはシロウの手を引くと大学にある部室に向かっていった。




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兄弟2

タブーはシロウを連れてヤルミナティの部室に戻ってくると最初に見たキリンは驚いた。

 

「うぉ!!タブー!何だよその子供は?」

「ギャパパパ、闇市の帰りに見つけてなあの辺りにいたら何かしらの犯罪に巻き込まれる可能性があるからな連れてきたんだ」

「家出か何かっすか?」

「多分な」

 

シロウは怯えた様子でいて落ち着きがない様子だった。それを見たハックは大丈夫っすかと声をかけた。

 

「大丈夫だよ」

「そういえば名前は何て言うんすか?」

「シロウ」

「シロウ君っすか、俺はハックって言うっすよろしくっす」

 

ハックは自己紹介をするとシロウは多少落ち着きを取り戻したのか笑みを浮かべた。

 

「ギャパパパ、腹減ってねぇーか?冷蔵庫にプリンあるけど食うか?」

「プリン!!食べる」

 

タブーはプリンが冷蔵庫にあると言うとシロウは顔をパァァとさせてプリンが欲しいと言う、タブーはちょっと待っていろと言って冷蔵庫にあるプリンを取りに行った。少しするとタブーは小皿とスプーンを持って戻ってきた。

 

「ほらよプリンだぜ」

「いただきまーす」

 

スプーンでプリンをすくうと一口食べた。美味しいと言って喜んだ。それを見たタブーはうまいかと言ってもっと食えと言って食べさせた。

 

「珍しいっすねタブーさんが自分のプリンを上げるなんて」

「何だよ別にいいだろ」

「俺にも間違ってプリンを食べちまった時にもその優しさがあってくれればな」

「ギャパパパ!キリンの場合はわざと俺様のプリン食っちまうだろ」

 

キリンは自分がプリンを食べてしまっても怒らないでいて欲しいと言うもタブーはわざとお前が食べるからだと言って取り合わなかった。

 

「にしてもこのガキ、カゲチヨに似ていねぇか?」

「そういえばそうっすね。兄弟とかかっすか?」

 

キリンとハックは素朴な疑問を口にした。カゲチヨに似ている子供シロウはその事を聞かれると兄弟だよと言った。

 

「へぇー兄弟か、どおりで似ているわけだ」

 

キリンは関心を示すも興味はないのかスマホをいじり出した。

 

「ご馳走様!!美味しかったよタブーお兄ちゃん」

「そ、そうか旨かったか!!」

 

タブーはシロウの笑顔を見たのか顔を赤くして旨かったと聞いた。

 

「そういえばハック、最近エキサイティングゥ〜な情報はないのか」

「無いっすよ仮にあっても今は子供がいるんっすから」

 

キリンはハックに何か情報は無いのかと問いかけるもハックは何も無いと言った、それに今はシロウがいるから危ない事には首を突っ込めなかった。

 

「しょうがないなぁ〜だったら今日は帰ってAVでも見るか」

「だったら今日は誰がシロウ君の面倒を見るんっすか?」

「ギャパパパ。俺様の部屋は子供には悪影響だからな」

「かといってキリンさんの所には行かせられないっすね」

「おい!!それどう言う意味だよ!!」

 

今日はする事がないので解散だといい各自家に帰ろうとする、するとハックは誰がシロウの面倒を見るのかと言ってきた。タブーは自分の部屋はさまざまな剥製を飾っているので子供には悪影響だと言った。かと言ってキリンの部屋にはエロ本やAVが大量に置かれておりそれこそ子供に悪影響が及んでしまう。

 

「俺の部屋ならどうっすか?」

「「え!?」」

「何か問題でもあるっすか?」

 

ハックの言葉にキリンとタブーは驚いた。何故ならハックは料理の腕が壊滅的にダメなのだしかも驚いた声を上げてしまったのか表情を暗くして問題でもあるのかとハックは問いかけてきた。2人は何の問題もないと言うとハックはシロウを連れて自分の家に戻っていった。

 

 

 

 

 

 

一方のカゲチヨはNo11のスマホにペンギンからの連絡があった事を知ると急いで某企画にやってきた。

 

「悪いがシロウ君はいないぞ」

「はぁ!?さっきNo11のスマホに某企画にいるって連絡があったじゃねぇか」

「ついさっきまではな、パンダが怒らせて出て行ってしまった」

「よしパンダ、剥製かパンダ肉にされるのかどっちがいい?」

「ヒィッ!!だ、だって元はと言えばカゲチヨ君がスマホを壊されてそれで出て行けって言ったのがいけないんでしょ?」

「うっ!!そ、それは・・・」

 

カゲチヨはパンダを剥製かパンダ肉にしてやろうかと言うとパンダは驚いたが元はと言えばカゲチヨのせいだと言うそれにカゲチヨは言葉が出なかったのか言葉を濁らせてしまった。

 

「お前は本当にあの子の事を大切だと思っているのか?」

「あぁ、それは本当だあいつは可愛くて無邪気でいつも俺の後ろをついてくるそんな奴だ。何で出て行けなんて言っちまったのか俺は馬鹿だと思っている」

「だったら仲直りでもして来るんだな。ついでにパンダお前も行けよ」

「えぇ〜嫌だよ。僕は食べモグを見るので忙しいから」

 

ペンギンの言葉にカゲチヨはシロウの事を言った。カゲチヨにとってシロウは可愛い弟だそんなあの子に出て行けって言ってしまった事を後悔している。それを知ったペンギンは仲直りをしてくるんだと言ってついでにパンダも行くように言うがパンダ自身食べモグを見るのに忙しいと言って余り取り合おうとは思わなかった。

 

「この近くにいないか探してくる」

 

そう言ってカゲチヨは飛び出していくのをペンギン達は見届けると仕事を再開した。

 

 

 

 

 

 

「さぁ〜ついたっすよ」

 

ハックはシロウを連れて帰ってくるとシロウは家の中に入った。部屋はきれいに片付けられていて荷物を置いたハックはキッチンで夕飯を作ろうとした。

 

「カレーでいいっすか?」

「う、うん」

 

シロウはカレーでいいかと聞くと頭をうなづかせて答えた。そしてハックは鼻歌を歌いながら料理を作り出来上がると更に盛ってシロウに渡したのだがカレーはイカ墨のように黒くなっていてそれを見たシロウは顔を硬らせた。

 

「どうしたっすか?カレーやっぱり嫌いだったすか?」

「え?ううん大丈夫だよ」

 

ハックは心配そうな顔で見つめてくるとシロウは苦笑いをして大丈夫だよと答えてスプーンを持つと一口食べた。

 

(あ、味的には美味しくない。これだったらシディお兄ちゃんの作ってくれたカレーの方が美味しいよ)

 

シロウは食べた感じとしては何物にもいえない味だったようでこれだったらシディの作ってくれるカレーの方がまだ美味しかった。

 

「お、美味しいよ」

「おぉ!!それはよかったっす。おかわりもあるっすからドンドン食べてほしいっす」

 

シロウはお世辞で美味しいと言うとハックは笑顔になりおかわりもあると言って食べるように言った。その時家のチャイムがなってハックは玄関に向かうとそこにはいつもハックを付け狙っているメンヘラ女がいた。

 

「フフフ、ハックきゅん」

「メ、メンヘラ女さん」

 

ハックは驚いた、彼女はハックの事をいつ付け狙う女性でストーカー行為をいくつ繰り返しておりハックはこれまで幾度となく被害に遭ってきたのだ。

 

「フフフ、今日はハックきゅんのために夜ご飯を作って来たから食べましょう」

「い、嫌いいっすよ。カレーがあるっすから」

 

ハックは丁重に断ろうとしたと言ってもこのメンヘラ女の事だ何か碌でもない物が入っているに違いないその恐怖を感じ取ったハックは夜ご飯はいらないと言った。

 

「何よそれ、ハックきゅんがいらないって言っても私が食べさせてあげるんだから」

 

メンヘラ女は無理やりハックの家に入るとそこにいたシロウと目があった。

 

「何よあの子、あんたハックきゅんの何なのよ!!」

 

メンヘラ女の声に驚いたシロウは体をビクッとさせて壁際に寄り添った。

 

「まあいいわ、私とハックきゅんの愛の生活を邪魔する人は誰であったって許さないんだから!!」

 

メンヘラ女はそう言うとどこからか取り出したのか包丁を取り出すとそれをシロウに向けてきた。

 

「シロウ君!!逃げるっす!!」

 

ハックは自分の体でメンヘラ女を押しのけるとシロウに逃げるように言った。しかしシロウは逃げようにも体が震えていて逃げられなかった。メンヘラ女はハックに邪魔をされるも笑みを浮かべていた。

 

「もうハックきゅんったら大担なんだから、だけどね少しだけ待っていてねすぐにこの子を殺して私とハックきゅんの愛の生活を始められるようにするから〜」

「シロウ君!!」

 

メンヘラ女には何を言っても通じる気配がなく包丁を持ったままシロウに近寄ってきた。ハックは駆け寄って助け出そうと駆け出したその時・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何子供に手ェ出してるんだよパァーン!!」

「痛っ!!誰よ一体!!」

 

そこに現れたのはパンダだった。メンヘラ女はいきなり現れたので驚いていると血液で突然拘束をされた。

 

「動くなよ、もう警察は呼んだから大人しくしておくんだな」

「何よ、私の邪魔をするな!!」

「ふざけるなこっちは弟傷つけられそうになったのに黙って見ていられるか」

 

カゲチヨも駆けつけると既に警察は呼んだようで邪魔をされたメンヘラ女は抵抗しようとするも血液の拘束は抜けられる筈も無かった。邪魔をするなと言うもカゲチヨは怒りの顔をメンヘラ女に向けるとその顔に彼女はびびってしまった。その後やってきた警察に彼女はあっさり捕まってしまった。

 

 

「カゲチヨ兄ちゃん」

 

シロウはカゲチヨの顔を見るとカゲチヨは勢いよく抱きしめた。

 

「ごめんな!!ごめんな!!シロウ怖い思いさせて」

「に、兄ちゃん」

「兄ちゃんが悪かった。出て行けって言った事も謝るからカレコレ屋に戻ってきてくれないか?」

 

カゲチヨはシロウに謝るとカレコレ屋に戻ってきて欲しいと頼んだ。その事に関してシロウはいいよと言った。実際彼もカレコレ屋に戻りたいと思っていたのだそしてパンダの方を向いた。

 

「パンダのお兄ちゃん何できたの?」

「え?何でってお腹すいちゃってねぇコンビニ行こうとした矢先に声が聞こえて何事かと思ったら君が危ない目にあったから助けただけだよそれとごめんね」

「いいよ、助けてくれてありがとう」

「別にいいよ、さてとコンビニ行って何か買って帰ろうかな」

 

パンダはスタスタと歩いてコンビニに向かっていき姿を消した。シロウはカゲチヨの手を握ると今度はハックの方を向いた。

 

「ハックお兄ちゃん、僕帰るね」

「分かったっす、また今度遊ぼうっすね」

 

ハックはまた今度遊ぼうと言って手を振るとシロウも手を振りかえしてカゲチヨと一緒にカレコレ屋に戻っていった。

 

 

 

 

 

「あれ?ペンギン、どうしたの」

「・・・コンビニはこっちじゃない、この先は住宅地の筈だろ」

 

パンダは角を曲がるとそこにはペンギンがいて手にはコンビニの袋が握られていた。ペンギン曰くハックの家の方角にはコンビニは無く住宅地が広がっているだと言った。

 

「何だ、バレていたのか」

「お前がコンビニ行くって言った時点でおかしいと思って付いていったらこれだったな、あの子に謝ったのか」

「まぁねそれより何買ったの?見せてよ」

 

パンダはコンビニで何を買ったのか見せて欲しいと言うとペンギンは缶コーヒーのブラックを取り出してそれをパンダに投げた。

 

「何だコーヒーか甘い物でも買ってきて欲しかったよ」

「贅沢言うなさっさと帰って仕事だぞ」

「はいはい」

 

パンダは暖かい缶コーヒの温もりを感じながらペンギンの隣を歩いて行き某企画に戻って行った。

 

 

 

 

 

 

 

「ただいま〜」

「おぉ帰ってきたか」

 

カレコレ屋にカゲチヨ達は着くとシディ達が待っていてヒサメがシロウ君!!と抱きしめた。

 

「ヒサメお姉ちゃん」

 

シロウも抱きしめ返すとシディはお腹が空いていないかと言ってカレーを出してきたので先程のハックのカレーの味がシロウの頭を過って苦笑いをした。

 

 

 

 

 

 

天界では神様がNo11から預かっていたスマホの修理を終えて電源ボタンを入れると機能が無事に動くか確かめた。

 

「ん?これは・・・」

 

神様の視界にはカゲチヨやヒサメにヒサコとシロウが写った写真を見て神様の顔は真剣な顔つきとなった。

 

「まさか・・・」

「なぁ穀潰し、カゲチヨのスマホの修理終わったか?」

 

丁度その時No11が神様のいる部屋に入ってきてスマホの修理が終わったのか確認に来た。

 

「あぁ死神No11、丁度良い所に来てくれたね

 

 

 

 

 

 

 

 

 

話があるんだ」

 




[長編2 予告編]

突如として現れた並行世界のカゲチヨ、彼は自分の世界にいたヒサメやシディと決別をすると彼らを倒してこちらの世界にやってくると最初にヒサメやフィーアに襲いかかり重傷を負わせてしまう。カゲチヨは被害を止めようとするも並行世界のカゲチヨは他のプロットアニメにも被害を出してしまう。これを知った死神No11はカゲチヨと共に並行世界の彼を倒すために奮闘をする。果たしてNo11達は並行世界からやってきたカゲチヨを倒す事が出来るのか!?


「俺は並行世界からやってきた」
「チェックメイトです」
「あのクソ陰キャの為に動くとでも?」
「さとし君・・・逃げてください」
「ブラック!!」
「どうやってこちら側にやって来た?」
「俺はお前を殺す!!」

次回 長編2 並行世界からやってきた男

感想・リクエストお待ちしております。


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長編2 並行世界からやってきた男

今回はリクエストで黒い幻想さんから頂いた内容を描いて行きます。


男の目の前には死体が転がっていた。1人は水色の髪の少女でもう1人は白い髪色をした男だった。既に息はないのか体はピクリとも動く様子はなかった。男の目的は復讐だったしかしこの2人は勝手に自分の仲間面をしてトッププレデターの戦いに加わろうとした。それにより決別をした男は2人を殺した。

 

「これからどうするか」

 

と男は考えたトッププレデターの施設がどこにあるのか知らなかったので探そうにも探せなかった。早速手詰まりとなったので頭をかきながらどうやって探すかと考えていると目の前に綺麗な蝶が現れた。それを見た男は目を大きく見開かせてその蝶を見た。鮮やかな色をしていてみる人の心を浄化させるような感じの蝶だった。

 

「綺麗だな・・・」

 

男がそう呟いたその時目の前を光りがあたりを包みこみ男は意識を失った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「オーライ、オーライ、よーしストップ!!」

 

No11はSCP068 歩兵師団との訓練を行っていた。そこにはカゲチヨ達の姿もあり軍用ヘリや大型トラックに装甲車を見たカゲチヨはまるで子供のようにはしゃいでいた。

 

「おぉーカッケー!!」

「カゲ、子供みたいだよ」

「いいじゃん別に」

 

ヒサメに子供みたいだと言われるもカゲチヨはいいじゃんと言って目を装甲車に向けてはしゃいでいた。

 

「まぁいいじゃない。アーシも見ていて興奮が冷め止まないし」

「もうカンナちゃんまで」

 

カンナも見ていて子供とまでは行かなかったがはしゃいでおりそれを見たヒサメはカンナちゃんまでとため息をついた。

 

「フィーアは驚く事は無いんだな」

「私は軍用のヘリに乗った事がありますのでこれ位では驚きません」

「そうなのか」

 

シディはフィーアに話しかけて驚かないんだなと言うと彼女は以前トッププレデターにいた時に乗った事があると言った。

 

「よぉどうだ?見ていてじゃ楽しめないだろ?こっち来いよ」

「ウム、手伝った方がいいか?」

 

No11はカゲチヨ達を呼んでこっちに来る様に促した彼らはすぐにNo11の隣に行くと目の前のトラックから装備品を下ろしているのを手伝ってあげた。

 

「ヒィー、重いよ!」

「カゲチヨ、それ落としたら爆発するぞ」

 

カゲチヨは爆薬の入った箱を持っておりそれを重いと言っていた。それを見たNo11は落としたら爆発すると言うとカゲチヨはヒィっと情けない声を出した。実際爆発はしないのだが下手に扱われても困るのでNo11は釘を刺して大事に運ぶ様に言った。それでも重かったのかフラフラとよろめきながら動いていたのでシディが少し持ってくれたので大事には至らずには済んだ。

 

「No11さん、それ持ちましょうか」

 

フィーアが指さしたのは武器の入った箱でいいぞと言ってフィーアは端を持つとカンナと協力をして箱を持っていった。そして手伝ってくれた甲斐もあってか早く準備は終わったので訓練の時間までまだ余裕はあった。

 

「そういえばこの辺で猪とかがいるらしいな」

「へぇ〜鍋とかにしたら美味しそうじゃん」

 

シディはこの辺には猪とか色々な動物がいるというとカンナは鍋とかにしたいらしい。

 

「だったら私が取ってきましょうか?」

「え?フィーアお前狩り出来るの?」

 

フィーアは自分が猪を捕獲してこようかと言いそれにカゲチヨが驚いた。

 

「狩りなら出来ます」

「何も持たずに行くのか?少し待ってろ」

 

フィーアは森に向かおうとしたのでNo11は少し待てと言って自らが持っているVPO 101ライフルをフィーアに渡した。

 

「・・・銃は必要ありません」

「まぁ持っていけ、素手で猪に勝てるのかよ?」

 

No11の言い分も一理あったのでフィーアは分かりましたと言ってライフル銃を肩に担いだ。ヒサメも付いて行くと言ったので森に入るのをカゲチヨ達は見送った。

 

 

 

 

 

 

森の中に入るとフィーアはライフルを構える様なことはせずただ黙々と歩いていた。

 

「ヒサメさん大丈夫ですか?無理そうでしたら少し速度を落としますが」

「いいよ大丈夫」

 

フィーアは後ろを振り向いてヒサメの歩く速度を心配したが彼女は大丈夫だと言ったのでフィーアは再び前を向いて歩き出そうとしたのだがその時フィーアの足が止まった。

 

「どうしたの?」

「静かに、何も聞こえません」

 

ヒサメはどうしたのかと聞くとフィーアは静かにする様に言うと何の音も聞こえないと言った。確かに周りの木の掠れる音や鳥の鳴き声などは一切聞こえ無い程の不気味さで逆に恐怖を感じそうだった。

 

「何で何も聞こえないの?」

「分かりませんがヒサメさん、私から離れないでください」

 

フィーアはヒサメに離れないでほしいと言うと彼女はライフル銃を構えると慎重に動き出した。すると誰かの気配を感じたのかフィーアは広めの場所に銃を向けると目を細めた。

 

「誰かいますね」

 

フィーアは誰なのかと確かめた。そこにはカゲチヨがいてそれを見たヒサメは安心をした。

 

「あれカゲじゃん、あんな所で何やっているんだろ」

 

ヒサメはフィーアの前に出るとカゲチヨに駆け寄ろうとした。しかしフィーアはある違和感を覚えた。

 

(おかしいですね、あの場所に行くには私達の道を通らない行けない筈、ヘリの音は聞こえませんでしたし何より他の皆がいないのが気にかかります)

 

フィーアは不思議に思っていると僅かだがカゲチヨの顔が見えた。その顔は目を大きくさせていてまるでヒサメを殺すかのような目つきをしていた。

 

「ヒサメさん!!下がって!!」

 

フィーアは大声を出すとライフルを力強く握ってカゲチヨに向けた。

 

「え?フィーアちゃん、どうしたの」

 

ヒサメはどうしたのかと思い後ろを振り向こうとしたその時カゲチヨはヒサメの腹に強力なパンチを食らわせると彼女は木に衝突をした。

 

「ヒサメさん!!カゲチヨ一体何をしているんですか」

 

フィーアは近づこうにも近づけなかった、何故なら今の距離でもあのカゲチヨなら一瞬で近づいて自分もやられる可能性が高かった。

どうやって近づこうかと思った次の瞬間カゲチヨは一瞬の速さでフィーアの目の前に現れるとライフル銃の先端を掴んで上にあげた。

 

「っな!!」

「動きが遅い」

 

そう言ったカゲチヨはフィーアからライフルを奪い取ると遠くに投げ捨てた。フィーアはすぐに戦闘態勢に入るとカゲチヨに攻撃を加えようとした。しかしカゲチヨの動きも早くフィーアの攻撃を全て受け流した。

 

「貴方、カゲチヨではありませんね」

 

フィーアは素朴な疑問を彼に投げた。いつもだったらこんな素早い戦闘は彼としてはやらずウイルスや血液を使った攻撃をする筈だ肉弾戦は本人としてはあまりやらない部類だ。

 

「そうだ俺は並行世界からやってきた」

「並行世界?」

 

フィーアは首を傾げようともせずギリっとした目をカゲチヨに向けると彼は蹴りを入れようとしたのだがフィーアは交わして彼の後ろに回り込むと手刀で攻撃を加えようとした。しかしその動きを読んでいたのかカゲチヨはその攻撃も防いだ。

 

「っく!!」

「どうした?まさかこれだけって訳じゃねぇよな」

 

再びフィーアは攻撃を加えようとするもカゲチヨは大きな蹴りを入れるとフィーアの体は吹き飛んでいった。

 

「ガハァ!!」

 

木にぶつかった彼女は背中と頭に強い衝撃を受けてしまうも何とか意識だけは落とさない様にした。

 

(何なのですかこのカゲチヨは強いってもんじゃない、まるで本気で相手を殺そうとする意思があるそれだけは分かります。逃げようにもヒサメさんを連れて行かないと)

 

フィーアはどうにかして体を動かそうとした。しかし体は言うことを聞いてはくれずカゲチヨはヒサメの前までやってくると自分の血液を使って槍を作り出した。

 

「ま、待ってカゲ、何でこんな事するの」

 

ヒサメの言葉に耳を貸す事もなく槍をヒサメに突き刺そうとしたその時

 

 

 

ドーン!!

 

とライフルの音が聞こえてカゲチヨの体を銃弾を貫いた。

 

「チェックメイトです」

 

それをしたのはフィーアだった彼女は近くに落ちていたライフルを掴むと照準をカゲチヨに向けていたのだ続けて銃弾を打ち込むと体だけでは無く後頭部にも銃弾が当たった、

 

「ガハァ!!チクショーが!!」

 

一瞬の隙が戦場では命取りになるとNo11に教えられていたフィーアはライフルを捨てると麒麟のスピードを使ってヒサメの前に着くと彼女を担ぎ出した。

 

「フ、フィーアちゃん」

「喋っている暇はありません。すぐに移動します」

 

そう言って移動をしようとした矢先血液の槍がフィーアの体を貫いた。

 

「フ、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フィーアちゃん!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

その頃No11達はテントの中で休息を取っていた。

 

「獲物何取ってくると思う?」

「さぁな食えるんだったら何でもいいかな」

「よしカゲチヨは毒キノコ決定だね」

「いや何でだよ!!」

 

カゲチヨは食えたら何でもいいと言うとカンナは毒キノコをカゲチヨに食べさせようとして彼はツッコミを入れた。その時森の方から銃声が聞こえてきて直後にも複数の銃声がしてシディのオオカミの耳で無くてもはっきりと聞こえた。

 

「仕留めたか?」

「やけに銃声多いから仕留めてなかったりして」

 

シディは仕留めたのかと思っているとカゲチヨは仕留めていなかったりしてはな笑っているとNo11が血相な顔をしてテントの中から飛び出した。

 

 

ピィィィーーー!!

ピィィィーーー!!

 

と笛の音を周囲に響かせると周りにいた他の兵士達は急いで銃を持って森に駆け出していった。

 

「おいNo11、何がおこっt「森で複数の銃声がした時は何かヤバい事が起きている証拠だ」

 

カゲチヨはNo11に説明を求めると複数の銃声は何かが起こっていると説明をしてシディを呼んだ。

 

「シディ、フィーア達の匂い分かるか?」

「あぁ、分かるぞ、ここから遠くはない」

「カゲチヨを担いでいけ後で追いつく」

 

No11はシディにフィーア達の所に行く様伝えると彼はカゲチヨを担いで飛んで行った。そしてフィーアとヒサメのいる場所まで行くとそこにはカゲチヨは自分と似ている人物が2人を攻撃している所を見た。

 

「やめろ!!」

 

カゲチヨは自分と似ている人物の前に立つとそいつは血液の槍をフィーアから離すとカゲチヨの方を向いた。

 

「ほぉこの世界にも俺がいるとはな」

「誰だよお前!!フィーアとヒサメに何をした」

「答えるつもりは無い」

 

カゲチヨは奴に誰だと言うと答えるつもりは無いのか攻撃を加えてきた。いきなりの攻撃に対応ができなかったカゲチヨは吹き飛ばされてしまった。

 

「カゲチヨ!!」

「俺はいい、2人を頼んだ」

 

シディは加勢をしようとするもカゲチヨは2人を頼むと言ったのでシディはヒサメの所に向かって行った。

 

「おいこっちだ」

「構えろ!!」

 

SCP068 歩兵師団の兵士達はやってくるとM4A1やミニミ軽機関銃を構えてカゲチヨともう1人の男に向けた。

 

「どっち狙えばいいんだ!?」

「No11さん」

 

No11も追いつくと状況を整理しようとしたのだがそれよりもカゲチヨに似ている男の方が気になった。

 

「お前は誰だ?カゲチヨに似ているけど陰キャの外見をして何の徳があるって言うんだ?復習とかか?」

 

No11はHK416A5を構えながら男に問いかけるとその男は何も答えはせずに颯爽とその場から逃げ出していった。

 

「逃すな!!追いかけろ!!」

 

No11は周りの兵士達に命令を出すと彼らはすぐに追いかけていった。No11も追いかけようとしたがフィーアとヒサメの事が気になり残ることにした。

 

「すぐに救護ヘリを寄越す様に言え、1人重症至急搬送を要請すると伝えろ」

 

通信員に内容を伝えると彼は無線で内容を伝える、衛生兵が応急処置でフィーアの手当てをしていた。彼女の息は苦しそうで息も絶え絶えだった。

 

「No・・・11さん」

「喋るなすぐにヘリが来る」

「いいんです。私は実験・・・動物、何が・・・あっても・・・人類の有益に・・・なるのなら」

「喋るな、これ以上喋るな」

 

フィーアは喋ろうとするもNo11は喋らせそうとはしなかった。しかしそれでもフィーアは喋っている今喋ったりでもしたら確実に命が危ない。ヒサメの顔は青ざめておりカンナは落ち着かせている、その後救助ヘリが来てフィーアは運ばれていく。カゲチヨ達も乗り込んだがNo11は部隊の撤収のために残り後で向かうと言ってヘリを離陸させた。

 

『No11さん、すいません逃げられてしまいました』

「いやいい、戻ってこいすぐ撤収だ」

『了解しました』

 

無線で報告を受けるとどうやら逃げられてしまった様だがNo11は気にしてはおらずすぐに撤収をする事を伝えると地面に落ちているVPO 101ライフルを拾うと他の部隊と合流をして撤収の準備を進めていき帰りにカゲチヨから連絡の受けた病院で降ろしてもらうと彼は病室に駆け込んだ。

 




ちなみにフィーアがライフルを捨てたのは背負っている暇が無いのと後でNo11が見つけてくれると信じていたそうです。


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長編2 被害

No11は病室に入るとそこには酸素マスクを付けて意識の無いフィーアがそこにはいた。

 

「状況は?・・・」

「何とかギリギリ命は助かった。だけそれでも予断は許さないそうだ」

「そうか」

 

とりあえず命が助かっただけでもよかったとNo11は心の中で安堵をした。

 

「それで俺に似ている奴はどうした?」

「そいつは逃しちまってなすまない」

 

No11は逃してしまった事を言うとカゲチヨはそうかとだけ言った。ヒサメは拳を握りしめたまま顔を俯かせていた。

 

「私があの時近づかなければ」

「ヒサメちゃんは悪くないよ」

「あぁ、あの男はたとえ近付いていなくてもお前らを襲っていただろ」

 

カンナはヒサメに対して悪くは無いと言う、No11の言う通り近づかなくても襲っていた可能性が高かった。

 

「・・・・・・」

「カゲチヨ、どこに行く気だ」

 

カゲチヨは病室を出ていくのをシディは指摘をするとNo11はカゲチヨの後を追いかけていき廊下に出るとNo11は声をかける。

 

「復讐とか考えているのか?」

「まさか、あんたが昔言っていただろ?復讐は何も生まないってね」

「初めて会った時の事なんてよく覚えているな」

 

彼の指摘にカゲチヨはNo11が昔言っていた言葉を言うとその様子を見たNo 11はため息をしつつも自分が持っている拳銃のP226をカゲチヨに渡そうとした。

 

「何だ?」

「持っておけ一応な」

 

カゲチヨは断ろうとしたのだがNo11は受け取れのオーラーを出しており仕方なく彼は受け取るとホルスターも受け取り上着を脱いで左胸にP226を押し込んだ。

 

「言っておくけど壊さない限り何も言わないから」

「壊したら射撃相手の的になりそうな気がする」

「・・・よく分かったな」

 

カゲチヨはジョークっぽく言うもNo11は何故当てれたのか不思議でいた。当たるとは思っていなかったのかカゲチヨは顔を真っ青にさせると頑張れよと言って歩き出した、すると奥の方からSCP068の兵士が数名やってきて何やら指示を行っていた。

 

 

 

「一応病室にも警備を付かせておけ何かあったら困るから」

「了解しました」

「それとカゲチヨを見張っておけあのクソ陰キャは下手したら何しでかすか分からないから」

「了解しました」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある公園では悪魔系YouTuberのブラックと小学生YouTuberのさとしがいつもの様に動画の撮影を行っていた。

 

「今日はどんな動画撮ろうかな?」

「カカカー!!何も決めていないんですか、おバカですねさとし君は」

「うるさいな」

 

ブラックは今日の企画が決まっていない事を嘲笑うと彼の助手のカメラちゃんも笑ってさとしをバカにするとさとしは怒り出した。

 

「それで今日の企画は・・・」

「どうしたのブラック?」

 

今日の企画は何をするのかと言う前にブラックは何故か動きを止めてしまうそれを不思議に思ったさとしはどうしたのかと声をかけるもブラックはさとしの後ろを見てみるとそこにはカゲチヨがいた。

 

「あれ?カゲチヨ兄ちゃんじゃん、あそこで何をやっているんだろ」

 

さとしは気になったのかカゲチヨに声をかけようとすると何故かさとしに攻撃を仕掛けてこようとしてきた。しかしその攻撃を予測していたブラックは翼を生やすとさとしを上空に退避をさせた。

 

「さとし君、大丈夫ですか?」

「ブ、ブラック。ありがとう」

「いえいえそれよりも、カゲチヨさんの様子がおかしい様ですね」

 

ブラックはカゲチヨの様子がおかしい事に疑問を持っており何故なのかと考えようにも理由が分からなかった。少なくとも攻撃的であると言うのだけは理解が出来た。

 

「何で俺らを攻撃してくるんだよ!!」

「カカカー!面白そうですね」

「どこがだよー!!」

 

ブラックはこの状況を笑っていてさとしは呆れた。これでは動画の撮影どころでは無い今は逃げるのが一番だった。そう思ったさとしはブラックに逃げる様に言うと彼は空高く飛んで逃げ出した。

 

「ブラックこれからどうしよう」

「取り敢えずどこかに隠れて他の皆さんに連絡を取りましょう」

 

ブラックは他の皆に連絡を何処かで取ろうといい速度を上げようとしたその時カゲチヨの攻撃がブラックの羽に当たり彼はよろめいてしまった。

 

「ブラック!大丈夫!?」

「大丈夫ですよこれくらい」

 

さとしは心配するもブラックは大丈夫だと言った。攻撃を受けてもさとしは落とさないでいるのでまだ大丈夫ではあったブラックだがこのままではマズイだろうと思っていた。

 

(このままではまずいですねぇ、どうにかしてさとし君だけでも逃してあげないと)

 

路地裏に逃げ込むとさとしを降ろして対策を考えようとしたが意外にもカゲチヨの動きは早く追いつかれてしまい絶体絶命となってしまった。

 

「ど、どうしようブラック」

 

さとしは慌てておりブラックはある事を考えるとそれをさとしに伝えた。

 

「さとし君・・・逃げてください」

「えぇ!何でだよ!!」

 

ブラックの急な提案にさとしは驚いてブラックの顔を見ようとしたが彼はカゲチヨの姿を見ているだけでさとしの方を見なかった。

 

「だって〜さとし君の力では一瞬でやられてしまうではありませんか」

「う、それもそうだけど」

 

さとしがいても一瞬でやられてしまう事にさとしは何も言えなかった。

 

「カメラちゃん、さとし君の事をお願いしますね」

「ジ、ジーー!!」

 

カメラちゃんはブラックにさとしの事を頼まれる、カメラちゃんは何かを言いたそうだったがさとしの腕を掴むとそのまま連れて行こうとした。

 

「あぁ!!カメラちゃん離してよ!!ブラック!ブラックーー!!」

 

さとしはカメラちゃんから離れようとするも小さい割に力は強くそのまま引きずられる形で路地裏を離れていった。

 

 

 

「さてとカゲチヨさんでは無い貴方の力、特と見せてくださいね」

 

ブラックは笑みを浮かべながらどこから取り出したのか鎌を持つとカゲチヨに向かって走り出していった。

 

 




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長編2 社畜

No11は考えながら歩いていた。

 

(さて、この事態はどうなって収めるかだな奴を見つけるのが一番早いが)

 

彼はカゲチヨに似た人物を探し出して事情を聞くのが一番早いがそもそも逃げられた時点で見つけるのは難しい一応他のプロット世界にもSCP068の兵士達を少人数で広範囲に散らばせてはいるが今だに何の連絡もなかった。

 

「まぁとにかく俺も探りを入れてみるか」

 

No11は天界に戻ると神様のいる部屋まで直行をしてドアを足蹴りで開けた。

 

「穀潰し、いるか」

「ちょっと死神No11!!ドアはちゃんと開けてよそういった開け方をされるから毎回僕が修理をして強度を高めているんだから」

 

神様はNo11が足蹴りで開けたドアの事で何か言っていたがNo11はそれを無視して要件を伝える。

 

「まぁそれはいいとして話を聞け」

 

No11の目つきを見た神様は何かあると踏んだのかドアの事は何も言わなかった。

 

「それで話って何だい?」

 

No11は今までの状況を全て話したフィーアがカゲチヨに似た人物にやられた事をカゲチヨがそいつを探しに行った事をも言うと神様は顎に手を添えて考え出した。

 

「もしかしたら万が一の可能性もあるけど別の世界から来たとか?」

「別の世界だと・・・」

 

神様の言った言葉にNo11は予想外の答えに呆気となった。確かにフィーアに重傷を負わせたあのカゲチヨだったら別の世界からやってきていても不思議ではない、いくつか疑問も残るが神様の言う事が正しいと言うのも間違いではないだろう。

 

「仮にそうだとしても俺らはそいつを元の世界に戻すべきか」

 

No11の言葉に神様はふむと考え込む。

 

「戻し方は分からないけどとにかく今は見つけるのが一番じゃないかな?」

「分かっているっての、それとしー達には黙っていてくれ危険な目には合わせたくない」

「分かった、一応モブ男の世界は長期のメンテナンスになったとでも言っておくよ」

「悪いな、じゃあ俺は行くよ」

「・・・死神No11、気をつけてね」

 

No11は死亡フラグ達を危険な目に合わせたくないのか黙っていて欲しいと頼んだ。神様はモブ男の世界を長期メンテナンスにさせておく事にした。これで死亡フラグ達は天界にいるので危険が及び可能性は無きにしも非ずだった。No11は出て行こうとすると神様から気をつけて行く様に言われた。

 

 

 

 

 

 

 

某企画のオフィスではいつものように仕事に追われていたペンギン達は食事をするために仕事の手を止めていた。

 

「お前ら!!休むな!ちゃっちゃっと働け」

「えぇー!嫌ですよ」

「食事の時間位欲しいものだ」

「それもそうですね」

 

上司がやってくると食事を中断させて仕事をさせる事にペンギンは苛立ちを覚えた。

 

「飯なんて食う暇があtグハァ!!」

「じ、上司!?」

 

上司は話をしている最中に血を吐いてしまいそれを見たペンギンは驚いて上司を見てみるとそこにはカゲチヨがいて血の槍で上司を刺していた。

 

「カゲチヨ君!何やっているの!?」

「いつも大量の仕事を押し付けられているからついにキレたんじゃないですか?」

「それだったら俺もやる所だった」

 

大量の仕事を押し付けられているのはペンギン達も一緒でペンギン自身もしかしたら自分が上司を刺していたのかもしれないと言った。しかし様子がおかしいのかカゲチヨはペンギン達の姿をみると襲いかかってきた。

 

「ペンパイ危ないです!!」

 

シャチはペンギンからカゲチヨを離れさせると彼の目の前に立ち塞がった。

 

「カゲチヨ、一体どうした!?」

 

ペンギンの声にも反応をしないカゲチヨを見て何かが彼に起こったのだと思い込んのだがしかし今は逃げる事が優先だった。

 

「ペンパイ、自分が囮になりますので今の内に逃げてください」

「シャチ、大丈夫なのか」

 

ペンギンはシャチを心配するもシャチ自身大丈夫ですと言ってカゲチヨに向き合った。

 

「シャチ君、無理しちゃダメだよ」

「安心してくださいペンパイを食べるまでは死ねませんから」

「怖いな」

「さぁ、早く行ってください」

 

シャチはペンギンを食べるまでは死ねないと言う、ペンギンは身震いがしたが今だけが逃げられるチャンスだと思った彼はパンダと一緒に逃げ出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハァ・・・ハァ・・・ハァ、一体何がどうなっているの?」

 

パンダとペンギンは走って逃げると公園にやってきたのでそこにあったベンチに座り込んだ。

 

「それにしてもどうしてカゲチヨは上司を刺したんだ?」

「やっぱり手伝いの時に仕事押し付けられたからキレちゃったのかな?」

「やはりここはヒサメやシディに事情を聞きに行くのが一番だろう。少し休憩したら移動をしよう」

 

ペンギンは少し休憩をしてその後にヒサメやシディに事情を聞きに行くのが一番だろうと語った。そしてヒサメに連絡を取ると事情を話したいと言って会う約束を取り付けた。

 

 

 

「済まないな急に」

 

待ち合わせ場所の場所に行くとヒサメとシディが待っていた、ちなみにフィーアはまだ目が覚めていないのでカンナが見ており大丈夫だと言われたのでシディも一緒に着いてきたのだ。

 

「それで事情とは?」

「それが私達もまだ分かっていなくて」

「ねぇ、カゲチヨ君がこんな事をするのに心当たりはあるの?」

 

パンダは何故カゲチヨが上司を襲ったのか心当たりは無いかと問いかけた。

 

「それに上司を襲ったのはカゲチヨであってカゲチヨじゃない」

「っ!!どう言う事だ!?」

 

シディの言葉にペンギンは驚いた、確かに上司を指したのは赤メッシュの髪色をして黒フードをかぶっていたカゲチヨだった見間違える筈はなかった。

 

「突然私とフィーアちゃんに襲いかかってきてその時は何とかしてNo11さんとSCP068の人達が退けてくれたので助かったんだけどフィーアちゃんが重症で・・・」

「そうだったんだ」

「だけどカゲチヨじゃ無いとするとあの男は誰なんだ」

 

ペンギンは疑問に思った自分達の知っているカゲチヨが関わっていないとしたらあの男は誰になるのだと

 

「済まないがそれは俺たちにも分からないんだ」

「今No11さんとカゲが調べてくれているからそれを待つしか無いよ」

 

シディやヒサメも分からないと言うのでとりあえずはどこか安全な所に行くたいと言ったパンダにペンギンはそうだなと言って皆で移動をした。

 

 



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デート

「No11さん、デートしてくれませんか」

 

突然死亡フラグから放たれた一言にNo11は頭の中で考えた。

 

(何でだ、何で急にしーはデートしてくれって言ったんだ。これは理由があるのか)

 

No11は考えるも死亡フラグはいつもの笑顔でNo11さんと抱きついてくるので彼はこのままデートに行くのか迷った。

 

「あぁ〜、しー悪いけど今日俺この後カレコレ屋に行って依頼してこないと行けないんだ、デートはまたの機会に」

「大丈夫ですよ、ヒサメさんにNo11さんを借りますって許可を取りましたよ、そしたら楽しんできてねと言われました」

 

死亡フラグは証拠としてヒサメとの無料チャットアプリを開くと内容を見せると確かにヒサメから楽しんで来てと書かれたチャットがありNo11はマジかと思い込んだ。

 

「と言う訳ですのでNo11さん今日は宜しくお願いいたしますね」

 

 

 

 

 

「No11さんここですよ。ここのパフェが凄く美味しいって評判なんですから」

 

死亡フラグは雑誌を片手に持ってお店を指さしておりNo11を連れて店内に入った、店員に案内をされると死亡フラグはメニュー表を見てどれがいいのか悩んだ。色々なパフェがありあまりにも美味しそうで死亡フラグは涎を垂らした。

 

「しー、決めたのか?」

「まだです。もう少しだけ待ってください」

 

決めかねているしーを見てNo11は難しく考えなくてもいいんじゃないのかと思ったが真剣に悩んでいる死亡フラグを見て何も言わなかった。

 

「決めました、いちごパフェにします」

 

死亡フラグはメニューを決めるとNo11は店員を呼んで注文をした。

 

「ご注文はお決まりでしょうか?」

「いちごパフェにコーヒのブラックで」

「畏まりました。少々お待ちください」

 

店員は下がっていくと暫くして頼まれた物がやってきた、いちごパフェをみた死亡フラグは美味しそうと言って一口食べた。

 

「んん〜〜!!美味しいです」

「そうか良かったな」

 

No11はコーヒーを一口飲むとパフェを食べるしーを見て微笑んだ。

 

(可愛い所もあるな)

 

微笑んで死亡フラグを見ていると彼女はスプーンで一口分をNo11の前に差し出した。

 

「はいどうぞNo11さん」

「ん、俺はいらねぇよ。しーが食え」

「いいえ、私が上げるんですから受け取ってください」

「だからいらねぇっての」

 

一悶着ありそうだったがここはNo11が折れてスプーンで取られたクリームを食べると甘いクリームの味が口の中に広がり思わず美味いと彼はつぶやいた。

 

「うまいぞありがとうな」

「えへへ」

 

死亡フラグはありがとうと言われて笑顔になり最終的に彼女がパフェを平らげてしまった。そして店を出るとまだ幸せそうな死亡フラグをよそにNo11はどこに行くのか問いかけた。

 

「それで次はどこに行くんだ?」

「次はケーキバイキングのお店です」

「さっきパフェ食ってまだ食うのかよ」

 

先程パフェを食べたというのに次はケーキを食べると言うのだ死亡フラグのお腹はまだ甘い物を求めているようでNo11は呆れた。

しかし死亡フラグはウキウキで歩いているので何を言っても聞かなさそうだったので諦めた彼はケーキバイキングのお店に向かって行った。

 

 

 

 

店に着くと早速死亡フラグは早速小皿にモンブランやショートケーキにチーズケーキと様々なケーキを皿に乗せて席に戻ってきた。

 

「よくもまぁ、そんなに持ってきたな」

「前に生存フラグさんと一緒に行った時もNo11さんと同じ反応をされましたよ」

 

No11は呆れながら持ってきたケーキを見つめると死亡フラグは前に生存フラグとケーキバイキングのお店に行った時も同じような反応をされたようで説明をするとNo11は容易に想像が出来たのか苦笑いを浮かべた。

 

「んん〜!!美味しいです」

 

死亡フラグはパフェを食べた時と同じ顔で幸せそうな顔つきとなった。No11もケーキバイキングに来たのだから何も食べないのは勿体無いと言われて彼女が持ってきたケーキを食べた。実際No11は甘い物は苦手だが断るのも悪かったので口にチーズケーキを入れると再び笑みを浮かべてうまいといった。その後も死亡フラグは色々なケーキを持ってきたのだがその殆どが彼女のお腹に入っていったのでどこにその量が入るのかNo11は不思議でしかならなかった。

 

「はぅぅ〜最高です」

「よく入るな、一体どこにそんな量が入るんだよ」

「乙女の体には甘い物はよく入るんですよ」

「何だよそれ」

 

死亡フラグの言葉にNo11はため息をつくも何を言っても聞かなさそうだったので何も言わない事にして時間ギリギリまで2人はケーキバイキングを楽しんだ。店員や周りの客達が死亡フラグの食べる量を見て明らかに引いているのを見てNo11はそりゃ驚くだろうなと感じ取った。

 

 

 

店を出ると夜になっておりもうそろそろ天界に戻らないといけなかった。

 

「もう帰らないとな」

「そうですね」

 

2人は手を繋いで歩いておりふと死亡フラグは気になったのかある事を聞いてみた。

 

「No11さんは私の事をどう思っているのですか?」

「ん?しーの事か?俺からしてみれば可愛い妹のような存在だな」

「か、可愛い妹って。私はNo11さんの妹じゃないですよ」

「何言ってやがる。あの穀潰しから生まれれば必然的に妹になるだろ」

 

確かにNo11のいう通りでもあった。神様が生み出した天使や死神はNoの順番で姉か妹かが決まるのだ死神No269として生まれた死亡フラグは必然的にNo11の妹となるのだ。

 

「それに私はそんなのが聞きたい訳じゃあありません!!」

「だったら何を聞きたいっていうんだ?」

 

No11は死亡フラグの方を向くと目と目を合わせた。

 

「わ、私のことが好きなのかってことですよ」

「そんなの決まっているだろ」

 

死亡フラグは顔を赤くして聞くとNo11は決まっていると言って彼女を抱きしめた。

 

「No11さん///」

 

突然の出来事に死亡フラグは真っ赤になるも彼は彼女を離さなかった。

 

「どうした、しー、俺の事が好きじゃないのか」

「だ・・・大好きですNo11さんの事が」

 

死亡フラグはNo11の事が好きだと言って頬にキスをしようとしたが身長差があってか彼女の身長ではNo11の頬には届かなかった。

 

「お前にキスはまだ早いんだよ」

 

とNo11は言うとデコピンをして帰るぞと言って彼女の手を握って天界に戻っていった。

 

 

 

 

 

 

「ヤッホー!!しーちゃんどうだった?しー君とのデートは」

「た、楽しかったですよ」

 

恋愛フラグはニコニコ笑顔で死亡フラグにNo11とのデートについて聞いてきた。

 

「それでぇ〜その後はどうしたの〜キスとかしたの?」

「キ、キスとかはしてないですよ///お前にはまだ早いって言われちゃいました」

「なぁ〜んだつまんないな」

 

死亡フラグは顔を赤くすると恋愛フラグはつまらないと言って自分の部屋に戻っていった。それを見届けた死亡フラグは何ですかそれと言って恋愛フラグを追いかけていった。

 




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フラグちゃんのストーカー

カゲチヨは今日は依頼人が来ないのかのんびりとしていてたのかスマホでYouTubeを見ていた。しかしそののんびりも急にきた依頼人によって打ち砕かれてしまった。

 

「あの、失礼します」

 

入ってきたのは死亡フラグだった、突然のましてや珍しい依頼人だったのでカゲチヨはスマホから目を離して事務所にいたフィーアは目を大きく見開かせた。

 

「どうしたのですか貴方が珍しいね」

 

フィーアはジュースを持ってくると話を聞いてあげた。カゲチヨも寝転がっていたソファーから体を起こして話を聞いた。

 

「実は最近誰かに見られている気がするんですよね」

「もしかしてストーカーか?」

 

カゲチヨはフラグちゃんが誰かに見られていると言う言葉にストーカーを疑った。以前ヒサメにもストーカーが現れた事もあったのでカゲチヨの顔が険しくなった。

 

「それはどこで見られているのかわかっているのか?」

「それは分かっています。モブ男さんのいる仮想世界やカゲチヨさんのいる世界でよく誰かに見られているって感じがするんです、天界には気配は感じないのですが怖くて夜も寝られないのです」

「俺達の世界でも見られているってのか」

 

フラグちゃんの顔を見てみるとろくに眠ってはいないのか目の下にクマが溜まっておりカゲチヨはどうするべきか考えた。フラグちゃんに危害が及ばないようにして犯人を捕まえないと彼女が安心できない・・・

 

「No11さんには伝えたのですか?」

「いえ、あの人には心配をかけさせたく無いのでまだ言ってはいません」

 

フィーアはNo11に今回の件を伝えたのか聞くと死亡フラグは心配をかけさせたく無いので伝えていないと言った。フィーアはそうですかと言ってカゲチヨの方を向いた。彼も分かっているのかコクリとうなづかせてフラグちゃんの方を向いた。

 

「フラグちゃん安心しろ!俺達がそのストーカーを捕まえてやるから」

「本当ですか!ありがとうございます」

 

死亡フラグは頭を下げてお礼を言った、そしてシディやヒサメにカンナがカレコレ屋に戻ってくると事のあらましを話した。

 

「なるほどそれは大変だ」

「許せない、フラグちゃんに対してストーカーなんて」

「アーシもだよこらしてとっちめてやる」

 

ヒサメとカンナは怒っていてストーカーに怒りを見せていたしかしそのストーカーの全体像も分からないのであればどうする事も出来なかった。

 

「かと言ってフラグちゃんを囮にするのもな」

 

カゲチヨの言う通りであった相手が何者かは分からないので下手には動けないでいた。

 

「だ、大丈夫ですよ私が囮をやっても」

「大丈夫なのか?」

 

死亡フラグは自分が囮をやってもいいと言うのだがそれをシディが心配をする。それをフラグちゃんは大丈夫ですと言ったのでそれで行く事になったのだがもう夜になっていたので今日はヒサメの部屋に泊まることにした。

 

 

 

 

 

「すいませんヒサメさん今日は止めてもらって」

「いいよ別に何だかお泊まり会みたいで楽しいし」

 

遠慮しそうなフラグちゃんに対してヒサメは笑ってお泊まり会見たいだと言ったストーカーに悩んでいる彼女をヒサメは励まそうとしているのだろう笑顔でいたちなみにいつも一緒に寝ているヒサコちゃんはカンナの部屋で今日は眠るみたいだ。

 

「フラグちゃん先にお風呂入ってきていいよ」

「はいありがとうございます」

 

ヒサメは死亡フラグにお風呂に入ってくるように言うとフラグちゃんはお風呂に入って体を洗ってスッキリさせた。そしてお風呂からあげると今度はヒサメがお風呂に入ると言って風呂場に行きそれまで死亡フラグはヒサメの部屋を見て見ることにした。

 

「ヒサメさんってペンギンさんのぬいぐるみが好きなんですね」

 

死亡フラグは彼女のベットに置かれてあるペンギンのぬいぐるみを見た。前に彼女が可愛い物のぬいぐるみが好きだと言っていたのでペンギンはそれに当てはまっているのだろう。

 

「ん?」

 

ふとヒサメの机を見てみると机の引き出しが少しだけ開いていたのだきっと閉め忘れたのだろうと思った死亡フラグは机に向かって引き出しを閉めようとした。

 

 

「な・・・何ですかこれ」

 

彼女が見て驚いたのはある写真だった、それには死亡フラグの姿が映し出されておりどれもカメラの方向を向いていない事から盗撮をされたのだろうと彼女は感じ取った。

 

「何でヒサメさんがこんな写真を・・・まさかヒサメさんがストーカー・・・と、とにかくカゲチヨさん達にこの事を「見ちゃったんだ」

 

死亡フラグはヒサメがストーカーかもしれないという事実に衝撃を受けるがそれよりもこの事実はカゲチヨ達に伝えないといけなかったがそこにヒサメが現れたので死亡フラグは固まった。

 

「ヒ、ヒサメ・・・さん」

 

ヒサメの目は見開いておりすぐに雪女の能力を使い死亡フラグの足を氷漬けにした。

 

「ヒィ!!な、何でこんな事をするんですか」

「何でってそりゃあ・・・フラグちゃんが好きだからだよ」

 

ヒサメのフラグちゃんが好きだと言う発言にフラグちゃんは困惑をした。自分達は女同士だ友人としての好きはあるとしても恋人とかの好きと言う感情は無いのだ。

 

「わ、私達女の人ですよ。それなのに好きになるなんておかしいですよ」

「おかしくなんか無いわよ、最近じゃあレズビアンカップルっていうのもあるんだしだから私達が好きだなんて普通だよ」

 

死亡フラグは自分達は女同士で恋愛関係になるのはおかしいというもヒサメは聞く耳を持たず最近ではレズカップルもいるのも普通の事だと言った。

 

「だからといって私はヒサメさんの事は友達としては好きですけど恋人とかでは好きではありません」

 

死亡フラグは自分の気持ちをヒサメに伝えると彼女は素早いスピードで手に電気を溜めてそれを放出する仕草をしてフラグちゃんの顔ギリギリの所で止めた。

 

「ヒィ!!」

「フラグちゃんは今この状況が分かっていないね、私のいう事を聞いておけば幸せになれるのに」

 

目を大きく見開かせて今にでも電気を放ちそうになっているヒサメを止める方法は今の死亡フラグには持ち合わせていなかった。とにかくいうことさえ聞いていればいいと思った。

 

「わ、分かりました。ヒサメさんのいう事を聞きます」

「本当ー!!よかった」

 

そう言った瞬間いつもの笑顔に戻ったヒサメは電気を地面に放出するとニッコリ笑顔になり死亡フラグを抱きしめた。

 

「っあ、分かっているとは思うけどカゲ達にこの事を言ったらどうなるか分かっているよね?」

 

ヒサメは再び目を大きく見開き死亡フラグに忠告をした。もしもこの約束を破ったら何をされるのか分からなかったので死亡フラグはヒサメに対して顔をコクコクとうなづかせた。死亡フラグは思うこのまま一生こうなってしまうのかもしれないと思ったが誰もヒサメを止められないのだろうと確信をした。




今回の話のヒサメの性格は今回だけで次回にはいつも通りに戻っています。
感想・リクエストお待ちしております。


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赤ん坊

今回は死亡フラグが赤ん坊の姿になっています。


「あぅぅ」

「まったくどうしたものか」

 

No11は目の前に広がる光景に頭を抱えた。目の前には赤ん坊の姿になった死亡フラグの姿があり彼は困惑をした。何故だか分からないがこの姿の死亡フラグがいて一瞬目を疑ったが死亡フラグはハイハイでNo11の所にやってきた。

 

「あぅぅ〜」

「ん?どうした」

 

No11はしゃがむと死亡フラグは小さな手をあげてきたどうやらだっこを要求しているようでNo11は一瞬ためらったが死亡フラグを掴むと高い高いをした。

 

「ほぉ〜ら、しー高い高いだぞ」

「だぁーぶぅー♪♪」

 

高い高いをしてあげると死亡フラグは喜んでおりNo11も笑顔になるも今はどうやってこの子を育てるのか考えないといけなかった。

 

「にしてもどうやって育てるか。子育ての経験はないからな」

 

No11は考え込んでいると死亡フラグはハイハイで彼の持っている武器の所まで動いた。

 

「って!!ダメだぞしー!!」

「うわぁーーん!!」

「うぉ!!落ち着けしー、ほぉ〜らよしよし」

 

No11は死亡フラグを抱き抱えると彼女は大泣きをしてしまった。これに慌てたNo11は慌ててあやすも死亡フラグは泣き止まなかった。

 

「うわぁぁーーん!!」

「はぁ、一体どうすればいいんだ?」

「一体何の騒ぎじゃ!?」

 

泣き止まないし死亡フラグに対してNo11はどうしたらいいのか悩んでいると部屋のドアが開いて生存フラグが入ってきた。

 

「っあ!!生存フラグ丁度いい所に助けてくれ」

 

生存フラグは状況を把握する前にNo11が赤ん坊の姿をしている死亡フラグを手渡すと生存フラグは意味が分からなかったがとにかくこの赤ん坊を抱き上げてあやすことにした。

 

「ほ、ほぉ〜ら、泣き止むのじゃぞ、いい子じゃいい子じゃ」

「う、うぅぅあぶぅ」

 

生存フラグは赤ん坊の死亡フラグをあやすと見事に泣き止んだのでNo11はホッと一息をついた。

 

「あぁ、よかった何とかなって」

「それで一体何故死亡フラグが赤ん坊の姿になっておるのじゃ?」

「それはこっちが聞きてぇよ、俺が部屋に戻ってきたら何故かしーが赤ん坊の姿でいたんだよ」

 

No11は状況を話すと生存フラグはため息をついて顔に手を当てた。

 

「恐らくじゃがフラグの仕業じゃろうな、彼奴を見つけて話を聞く必要がありそうじゃな」

「だったらさっさと探しに行くぞってあれ?しーはどこだ」

 

生存フラグは事情を知っていそうな恋愛フラグを探しに行くと言ってNo11もそれに乗ったが死亡フラグがいない事に気付いて周りを探すと部屋のドアが開いているのを見つけた。

 

「なぁ生存フラグ。お前俺の部屋に入ってきた時にドア閉めていなかったよな?」

 

その言葉に生存フラグは顔をハッとさせるもNo11が俊敏な速さで部屋から出て行った。

 

 

 

 

 

 

 

「あぅ〜〜」

 

赤ん坊の死亡フラグは廊下をハイハイで歩いていた。するとそこに現れたのは大罪シスターズの三姉妹だった。

 

「ん?何だあのガキは?」

「誰かに似ているような気が」

「あは!!めっちゃ可愛いんだけど」

 

大罪シスターズの長女が死亡フラグの顔を見つめると死亡フラグは何故か急に逃げ出してしまった。

 

「あぅぅーー!!」

「っあ!!何で逃げるんだよ!?」

「姐さんの顔が怖いと思ったのでしょう」

「早く追いかけないと」

 

彼女達は死亡フラグを追いかけていくも赤ん坊のハイハイは予想以上に早いので追いつくのも無理があった。すると廊下の曲がり角で死神No13が姿を表した。

 

「っお、丁度いいや死神No13!!そいつ止めてくれ」

 

大罪シスターズの長女は死神No13に声をかけると一瞬立ち止まって赤ん坊の姿をしている死亡フラグを見つけると彼女は目を丸くしたがすぐにしゃがみ込んで死亡フラグの進路に立ち塞がると彼女を抱きかかえた。

 

「あぅぅ〜〜」

「ようやく止まりましたか」

「やっば、疲れた」

「きゃは!赤ん坊ってこんなに早いんだね」

「それでこの状況は一体何なのですか」

 

死神No13は状況を説明してもらおうとすると死亡フラグは大罪シスターズの長女を見ると何故か泣き出してしまった。

 

「うわぁぁーーん!!」

「ちょ!!何で泣くんだよ」

「姐さんの顔が怖いからじゃないですか」

「あぁ!んだよそれ」

「ほらほら〜ベロベロバー!!」

 

長女は次女に顔が怖いからだというと長女は怒ったがそれを更に泣かせる結果となってしまってか大泣きをしてしまう死亡フラグに今度は三女があやそうとするも効果は無く大罪シスターズは肩をがっくり落としてしまった。

 

「何しているんですか」

 

死神No13はため息をつくと泣いている死亡フラグをあやすと赤ん坊の死亡フラグはすぐに泣き止んでくれた。

 

「「オォー」」

 

それを見た大罪シスターズ達は死神No13の手際に声を上げるもそこにNo11がやってきた。

 

「ん?お前らこんな所で何やっているんだ」

「No11さん」

 

No11は死神No13の腕に抱かれている死亡フラグの姿を見つけると見つけたという顔つきになった。

 

「やっと見つけたぞさぁお部屋に戻ろうね」

「やぁーー!!」

「その子No11さんの知り合いですか?」

「何言ってやがるんだよこいつはしーだぞ」

「えぇー!!この子が死神No269なの、可愛いんだけど」

「あぁーそうかだからどっかで見た顔だと思ったんだよ」

「成程、何故この子が赤ん坊の姿になっているのかは気になりますがお返ししますね」

 

死神No13は死亡フラグを返すと彼女はすっぽりとNo11の腕に収まった。

 

「捕まえてくれてありがとうな、感謝する」

 

 

 

 

 

部屋に戻ると生存フラグがいてNo11と一緒にいる死亡フラグを見てホッとした。

 

「おぉ見つかったようじゃな」

「あぁ、死神No13のおかげでな」

 

No11は死亡フラグの顔を見るとお腹が空いているのかお腹を触っていた。

 

「腹が減っているのか?粉ミルクは無いからどこかで調達をしないとな」

「だったらワシがそれまで見ておくぞ」

 

No11は部屋に粉ミルクは無いと思い調達をしてこようと思っていると生存フラグが見ておくといった。彼は死亡フラグを渡すとすぐに戻って来ると言って部屋から出て行った。

 

「さてと彼奴が戻ってくるまでは貴様と2人だな」

「あぅ〜?」

 

生存フラグは死亡フラグを抱き抱えると死亡フラグは首を傾げていた、それを見た生存フラグはフフッと笑い顔に笑みを浮かべた。

 

「可愛いのぉー、赤ん坊とはこんなにも可愛いものだったとはな」

 

すると死亡フラグは生存フラグの胸を触ると包帯を取ろうとした。

 

「っあ!!こら!!それはっめ!じゃぞ」

「うにゅー!!」

 

生存フラグは怒るも死亡フラグも怒っておりどうやら生存フラグのおっぱいを吸いたいようだった。しかしながら生存フラグのおっぱいから母乳が出るとは限らないので彼女は困ってしまう。

 

「もうすぐしたらNo11がミルクを買ってくるからな。それまで待っておくれぬか?」

「いやぁーー!!」

 

何とかして怒りを抑えようとするも死亡フラグの怒りは収まらないのか体をひっつかせて離れようともしなかった。ついには生存フラグの包帯を取ろうとしていた。

 

「だからそれはダメと言っておるじゃろ!!」

「ただいまー、悪いすぐにミルクを作るからなって・・・」

 

No11が部屋に戻ってくるとそこには包帯の取れかかった生存フラグの胸に顔を埋めようとする死亡フラグの姿がありそれを見てNo11は動きを止めてしまった。

 

「おい!!早くその粉ミルクをよこせ、後この事は誰にもいうでないぞ」

 

生存フラグの怒りを見たNo11は顔をコクコクとうなづかせて粉ミルクを渡すと生存フラグは素早く作るとそれを死亡フラグの口に当てると彼女は嬉しそうな顔をしてミルクを飲んだ。

 

「あぅ〜あぅ〜」

「どうにかなったな」

「そうじゃな、っおもう飲み終わったのか早いな」

 

生存フラグは死亡フラグの背中をポンポン叩くとゲップを出させた、あまりにも母親すぎる対応にNo11はすげーと呟いた。

 

「さすが天使、素晴らしい母親対応だな」

「うるさい、貴様に言われたくないわ」

 

生存フラグは顔を真っ赤にさせて蹴りを入れようとするも死亡フラグがいたので蹴りを入れられなかった。すると死亡フラグの顔が眠そうになっているのに気づいたNo11は生存フラグに言うとおねむかなと優しく語りかけた。

 

「眠るんだったら俺のベット使えよ」

「そうかならそうさせてもらうのぉ」

 

No11は自分のベットを使ってもいいと言うと生存フラグは死亡フラグをベットに連れていくと何故か死亡フラグはNo11の方を向いて手を伸ばした。

 

「あぅーあぅー」

「どうしたんじゃ?」

「もしかしてだけど一緒に寝て欲しいのか」

 

No11は死亡フラグの頭をなぜると死亡フラグは抱きつこうとしたのでどうやらそのようだった。そしてNo11も眠る事になりベットに3人は入り込んだ。

 

(しかしながらこうやって見てみると、まるで家族じゃな)

 

生存フラグはふと心の中で思うと急に顔を赤くした。

 

(わ、ワシは一体何を思っておるのじゃ!!)

 

生存フラグは頭をブンブンさせるも目の前にいるスヤスヤ眠っている赤ん坊の死亡フラグの顔を見て心が和んだ。

 

(まぁ少しくらいならいいじゃろ)

 

 

 

 

 

次の日死亡フラグは目を覚ますと何故か両隣にいる生存フラグとNo11を見て首を傾げた。

 

「あれ?何でNo11さんと生存フラグさんと一緒に寝ているんですか?」

 

死亡フラグは思い出そうとするも何故か昨日の記憶が抜けていたので頭がこんがらがってしまった。

 

 

 

 

 

「フフフ、これはいいねぇ早速編集をして動画にしちゃおうっt「なるほど全てお前の仕業か」

 

神様はカメラで今回の様子を見ていたようでそれを動画にしようとしていた。しかしそれを知ったNo11は神様にグロック17を向けると照準を合わせた。

 

「や・・・やぁNo11、本日はお日柄もよく」

 

神様は苦笑いをするもNo11の顔つきは変わらず眉間に銃口を突きつけた。

 

「何でこんなことをした?」

「だって〜!!死神No269が赤ん坊の姿を皆に見てもらいたいと思って今回計画をした訳だよ許してね」

 

おじさん顔には似合わないてへぺろ顔を神様はするとNo11はプチッとキレて銃撃を開始してPCの機械に当てると今回の編集データーを失ってしまった。

 




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温泉1

「No11さん温泉行きませんか?」

 

天界で仕事も終えてのんびりしようとしていたNo11に死亡フラグがそんな事を言ってきた。

 

「温泉?へぇー珍しいないいぞ楽しそうだし」

「やったー!!生存フラグさん恋愛フラグさんも誘っているんですよ。楽しみです」

 

断る理由もなかった彼はすぐにOKを出すと死亡フラグはやったーと言って喜んだ。そして行く日になると仮想世界に皆で降り立った。

 

「それにしても珍しいなあの穀潰しが温泉のチケットをくれるなんて」

「そうだよねー、いつも僕たちが頑張っているからプレゼントでもくれたのかな?」

「まぁワシからしてみれば要らないものだったじゃがな」

「そう言って生存フラグさんウキウキで準備していたじゃないですか」

 

死亡フラグは生存フラグがウキウキで準備をしていたと話すと何を言っておると言って生存フラグは死亡フラグの頬をつねった。

痛いですよと涙目で訴える死亡フラグにNo11はやめろと言って止めた。

 

「そういえば後一枚チケットあったけど誰がくるんだ?」

「もうすぐ来ますよ。っあ、来たみたいです」

「ごめんお待たせー」

 

そこに現れたのはモブ男だった一枚だけチケットが残っていたのでどうやら彼も死亡フラグによって誘われたようだ。

 

「何だモブ男も来たのか」

「まぁねフラグちゃんに誘われてね。温泉なんて久しぶりだから楽しみだよ」

「よーし皆揃ったみたいだから早く行こうよ」

 

恋愛フラグは皆揃ったと言う事で早く行こうと言ったのでNo11達は移動をするために電車に乗った。

 

 

 

 

その温泉は俗にいう秘境にあるとされている温泉で最近はTVなどで取り上げられた事もあってか人が大勢いた。

 

「うわぁ、すごい人だね」

「そうだなとにかくさっさと宿に行って部屋取らないとな」

 

人の多さに恋愛フラグは驚いたがNo11は特に驚いてはおらず早く宿に行って部屋を取らないと思ったのかそそくさに宿に向かって行き幸いな事に部屋は無事に取れた。

 

「うわぁーいいお部屋ですねー!!」

 

死亡フラグは窓から見える景色に感激をした。そこは窓から街並みを見下ろせる部屋でかなりの運が無いと取れない部屋だったのだ。

 

「どうやら俺の日頃の行いが良かったから部屋が取れたんだよ」

「そんなわけないと思いますよ」

「それもそうじゃな」

「言えてる」

 

モブ男は自分の日頃の行いが良かったと言うも死亡フラグ達はそれは無いと言うとモブ男は傷ついたのか膝をガクッと落としてショックを受けた。

 

「何やっているんだよ。ほらさっさと温泉入りに行くぞ」

 

No11は呆れたまま温泉に入りに行くと死亡フラグ達は着いて行きモブ男も項垂れたまま着いていった。そして脱衣所まで行くとそこに見知った顔の奴らがいた。

 

「あれ?キリンさん達じゃないですか」

「ん?って!ロリッ娘!何でここにいるんだ」

「あれ?No11さん達じゃないっすか」

「ギャパパ!!オメェらも温泉入りに来たのか」

 

そこにいたのは秘密結社ヤルミナティのキリンにハックとタブーがいた。

 

「お前らも温泉に来たのか?」

「そうだぜ!!温泉地帯に来て美人なお姉さんと一緒に入るって思っていてな」

「何言っているんすか?ここは混浴がないっすから意味ないっすよ」

「最低だねキリン君」

「全くじゃ」

 

キリンの欲望に恋愛フラグと生存フラグは呆れるもNo11は男湯に入って行ったのでキリン達やモブ男も一緒に男湯に入っていき死亡フラグ達も女湯に入っていった。

 

 

 

「あれ?No11さん入らないんっすか?」

 

ハックはNo11が入らないのかと思っているとふとハックの方を振り向いた。

 

「あぁ入るけど先に入っていてくれ」

 

と言われたのでモブ男達は先に温泉に浸かることにした。

 

「ハァ〜生き返るな〜」

「そうっすね」

「ギャパパ〜」

「これで美女がいれば何も言う事無いんだけどな」

「まだそれ言っているんっすか」

 

キリンは美女と入りたい欲望がまだあったらしくそれを聞いたハックはため息をついた。

 

「そういえばグランドマスター達はどうしてここに来たのさ?俺はフラグちゃんに誘われてきたんだけど」

「俺たちは美女と混浴の出来る温泉があるって聞いたんだ!それなのにきてみれば混浴は無かったんだよチクショー!!最悪だ!!」

 

モブ男はキリン達が聞いた理由を聞くとキリン達は理由を話した。そもそもこの辺りに混浴の温泉なんて無いしキリン達は来るだけ無駄だったのだ。

 

「せっかく来たんだから一泊して帰ろうって俺が言ったんっすよ」

「ギャパパパ、何もバラせなくなるのはキツいけどな」

「そ、そうだったんだ」

 

モブ男は苦笑いをしていると脱衣所に通じる扉が開いて皆は見てみるとそこにはNo11が立っていた、しかし皆の顔は驚愕していた何故ならNo11の体は年季の入った傷がたくさんあり特に目を引いたのが腹にある弾痕の跡が生々しく残っていた。No11は特に気にする様子も無く立っていた。

 

「え?No11君その傷って・・・」

 

モブ男は恐る恐る聞いてみるとNo11は気づいたのか話し始めた。

 

「ん?この傷か?これはな中東に行った時に弾丸もろに食らったんだよ。いやぁーあの時防弾チョッキ着けていなくて体の中に入っちまってな緊急手術でどうにか取り出したんだよ。あの時はガチで死にかけたわ死神だけど」

 

No11は笑っているがそれを聞いたモブ男達の顔は青ざめていた。

 

(え?何言ったの?中東?そんな所まで行って何しに行ったの)

(と言うか普段は絶対安全面に気を遣っているアイツが付けていなかったのって)

(どんな理由だったんっすか)

(ギャパパ、気になるぜ)

 

皆は心の中で思っているとNo11はどうしたと聞いて来たのでキリン達は息ぴったりそろえて何でもないと答えた。

 

「んだよ、まぁいいや俺サウナ入ってくるから」

 

No11はサウナに向かって中に入るとモブ男とキリンだけは何故か不敵な笑みを浮かべていた。

 

「モブ男、分かっているよな?」

「えぇ分かっていますよ。混浴がダメでしたけどせめて女湯だけは覗いてやりましょうよ」

 

考えている事は変態なのだがこの2人はいつもの事なので皆は気にしてはいないのだが今回ばかりは状況が違った。何故なら男湯と女湯を隔てているのはたった一枚の壁だったのだ。2人は風呂桶を使い肩車をして女湯を覗こうとした。

 

「何やっているんっすか、フラグちゃん達にバレても知らないっすよ」

「うるせぇー!!女湯を覗くのは男の嵯峨なんだよ!!」

「そうだぞ!!女湯を覗けてこそ一人前の男だ!!」

「ぜってーちげーだろー」

 

ハックとタブーは呆れるもキリンとモブ男はついに壁の上にまで辿り着いた。そして目に全てを焼き付けようとしたキリンは興奮した様子で顔を覗かせた。

 

「いよいよだ!!・・・・・・ってなんじゃこりゃーー!!」

「っ!!ど、どうしたグランドマスター!?一体何を見たんだ・・・・・・って!!ガハァ!!」

 

キリンは顔を女湯に覗かせたのだが何故か急に気を失って白目を剥いてそのまま地面に体をぶつけてしまった。それに驚いたモブ男だったが彼も女湯を覗いてみると彼も気を失って白目を剥いて地面に倒れた。彼らが見たのは女性は女性でもおばあさんだったのだ。若くて綺麗な美人に興味のあるモブ男とキリンだったが視界に映ったのがおばあさん達だったら彼らも気を失ってしまうだろう。

 

「まったく何やってるんっすか」

「ギャパパ、運んでやろうぜ」

「さてとそろそろ湯船に・・・何があった?」

 

ハックとタブーは呆れて物も言えなかったが取り敢えず脱衣所まで運んであげることにした。サウナから出てきたNo11は何があったのか状況が分からなかった。

 

 




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温泉2

「あれ?キリンさんとモブ男さん一体どうしたんですか?」

「風呂場で滑って転んだ」

 

死亡フラグは気を失って白目を剥いている2人を見て首を傾げるとNo11は2人は風呂場で滑って転んだと言った。実際は女湯を覗こうとして見てみたらいたのは美女ではなくおばあさんでそれで気を失ってしまったと言ったらゴミムシを見られるような目で彼女達は2人を見るのは目に見えていたのでNo11は本当の理由を話さないでいた。

 

「それよりもしー君、もうそろそろご飯だよ」

「そうかだったらこの寝ている2人を起こすか、オラァ!!とっと起きねぇか!!」

 

No11はキリンとモブ男の背中を思いっきり叩くと2人は勢い上がって意識を取り戻して死亡フラグ達の方を向いた。

 

「いてて、もうちょっと優しく起こしてよねNo11君」

「まったくだそれよりも美女に起こしてもらった方がもっと良かったんだけどな「あぁ!?」」い、いや何でもないですよ」

 

キリンは起こされるなら美女が良かったというとNo11はグロック17をキリンの眉間に照準を合わせて構える。それにビビったキリンは何でもないですと言った。

 

「何やってんっすか」

「まぁいつもの事だからな」

「救えぬ奴じゃ」

 

ハックにタブーに生存フラグは呆れると一度それぞれの部屋に戻ることにして分かれる事になった。

 

「うわぁー!!すごい料理ですねぇー」

「本当だな、早く食べようよ」

 

死亡フラグが見たのはカニにエビやサツマイモの天ぷらといった食事が一人一人に用意されていて真ん中の鍋に国産豚のしゃぶしゃぶもありそれを見た恋愛フラグも美味しそうと言って早く食べようと言った。

 

「「いただきます!!」」

 

皆で頂きますと言うと死亡フラグはカニを食べようとしたのだがどうやって食べればいいのか分からなくて首を傾げた。

 

「No11さん、どうやって食べるか教えてもらってもいいですか?」

「ん、いいぞ少し待ってくれ」

 

No11は死亡フラグからカニを受け取ると素早い速さでカニの身を剥いていきそれを小皿に入れていた。

 

「ほらよ」

「わぁー!ありがとうございます」

「しー君、僕のもして欲しいな「自分でするんだな」ひどいよそれ!!」

「しかし中々剥けないんじゃな」

「そうだね、カニってこう言うのが面倒だからな」

 

恋愛フラグは自分のカニも向いて欲しいと頼むもNo11は自分でするんだなと言って拒否をした。それに対して頬を膨らませた恋愛フラグであったが渋々自分でカニを剥いて食べた。生存フラグやモブ男も悪戦苦闘しながらカニを食べていたそして天ぷらも衣がサクサクして美味しく出来上がっており死亡フラグは美味しいですと言って幸せな気分になった。

 

「最後はしゃぶしゃぶだな」

 

No11は鍋に火をかけると水が沸騰していき少し待ってから豚肉を入れてしゃぶしゃぶするとすぐに色がついて食べられるようになった。

No11は皆に肉を配っていき最後に自分が食べると肉の旨みが口の中に広がり旨さが伝わった。5人もいるとあっという間に無くなり鍋は空になった。

 

「ふぅ〜おいしかったです」

「そうだね、僕もう食べられないや」

 

恋愛フラグはお腹をさすって苦しそうだった。生存フラグも満足しているのか笑みを浮かべていた。その時モブ男が立ち上がったのでNo11はどうしたのかと聞いた。

 

「モブ男、どっかいくのか?」

「あぁ暇だしこの施設内を回ろうと思ってね」

「いいねぇ!!僕何かあるのか気になっていたんだよ」

「まぁいいじゃろな」

「私もいきたいです。No11さんは?」

「俺も行くよ」

 

とモブ男の誘いに皆乗ったので部屋から出るとちょうどそこにキリン達もいたので彼らと一緒に施設内を回ることにした。

 

「っあ!!見てみてゲームコーナーがあるよ入ってみようよ」

 

恋愛フラグはゲームコーナーを見つけたので入ってみたいと言い皆も異論は無く中に入るとそこにはクレーンゲームが中心だったのかいくつか景品が入っていて死亡フラグはそれを見ていた。

 

「取りたいか?」

 

No11はクレーンゲームにあるクマのぬいぐるみに指を差して死亡フラグに聞くと彼女の顔がパァァと笑顔になった。

 

「いいんですか?」

「まぁ簡単に取れるだろ」

 

そう言ったNo11は100円を入れるとアームを動かしてクマのぬいぐるみに狙いを済ませるとあっという間に取ってしまいそれを死亡フラグに渡した。

 

「ありがとうございますNo11さん」

「凄いねぇNo11君」

「チクショー、あんなにイチャイチャしやがって」

 

モブ男はすぐに取れた事に驚いているもキリンはイチャイチャしている事に腹が立っているのかイラついているようだった。

 

(あ、あれは猫のぬいぐるみか!?)

 

その時生存フラグは一つのクレーンゲームの機械に可愛らしい白色の猫のぬいぐるみがそこにはあった。生存フラグは可愛い物が好きで特に猫が大好きだしかし彼女自身威厳の為かそれを隠しているのだが皆にはバレバレである。

 

「・・・っお、猫のぬいぐるみあるじゃん。可愛いし取っちゃお」

 

No11は生存フラグの横に来るとお金を入れてアームを動かすとすぐに猫のぬいぐるみを取って取り出し口で手に取った。

 

「・・・・・・何か色的にももうちょっとあれだな生存フラグいるか?俺はいらないしやるよ」

「っお、そ、そうかすまないな」

 

No11は猫のぬいぐるみが少し気にいらなかったのか要らなくなりそれを生存フラグに上げると彼女は少しだけ頬を赤くして笑みを浮かべた。

 

「くぅ〜〜!!ズルイよなズルイよな、俺も美女さえいれば」

「何言っているんっすか」

「ギャパパ、そうだな」

 

キリンは目つきを血走らせて自分にも美人がいればと思うもハックとタブーは呆れていた。その後ゲームコーナーを出ると特にこれといった場所も無くそのまま部屋に戻ろうとした。

 

「っお、No11君、ここお酒が飲めるみたいだよ飲んでいこうよ」

「いいねぇたまにはいいだろう」

「それじゃあ僕たちは部屋に戻っているから」

「俺達もそっちの部屋にお邪魔をして「お主は来るでない!!」oh〜ジーラフ」

 

モブ男は酒が飲める場所を見つけるとNo11を誘った、No11は異論は無く飲もうと言って中に入っていき恋愛フラグは自分達の部屋に戻っておくと言った。それに目をつけたキリンは自分も死亡フラグ達の部屋にお邪魔しようと考えたが生存フラグの蹴りによって吹き飛ばされていきハックとタブーに回収をされた。

 

 

 

 

 

「せーちゃん、その猫のぬいぐるみずっと抱きしめているねぇよっぽどしー君から貰えたのが嬉しかったんだね」

「な、何を言うておる!!失くしたりせんようにずっと持っているだけじゃ」

 

死亡フラグ達は部屋に戻ってくると恋愛フラグにからかわれた生存フラグは怒るも恋愛フラグは笑っていて死亡フラグもそれを見て笑っていた。

 

「さぁて、ここでしーちゃんの恋バナを聞かせてもらおうじゃないか!!」

「ふぇ!?私の恋バナですか!?」

 

いきなりの提案に死亡フラグは慌てふためいて顔を赤くする。それを見た生存フラグはため息をついたまた此奴の悪い癖が始まったと感じるも恋愛の為の死神なので止める手立てはなかった。

 

「さぁ!!しーちゃんはしー君とモブ男君のどっちが好きなの?」

「ど、どっちが好きかって言われてもモブ男さんはいつもクズでだらしない所もありますけど優しくてNo11さんも優しくていつも頼りにしちゃうので私にはその・・・」

 

顔を赤くしながら言う死亡フラグに対して恋愛フラグは顔をニヤつかせながら答えを聞き出そうとしている。

 

「わ、私にはどっちも選べませんよ!!」

「な〜んだ、しーちゃんだったらしー君が好きだって言うと思っていたんだけどな」

 

 

 

 

 

 

「ヘックション!!」

「どうした風邪か?」

「いいや、どこらの美女が俺のかっこいい噂をしているんだろうな「それはないだろうな」酷いよNo11君」

 

モブ男と一緒に酒を飲んでいるNo11は哀れな目で彼を見るとそんな目で見ないでよと抗議の声を上げた。

 

「それで何で俺を誘ったんだよ、何かあるだろ?」

「あちゃバレていたのか」

 

モブ男が何の理由も無くNo11を飲みに誘う理由がNo11自身見当もつかなかった。

 

「実は最近フラグちゃんを見ていると胸がドキドキするんだ」

「好きとかそんな感情じゃないのか?」

 

思わぬモブ男の発言にNo11は驚いた。まさかモブ男が死亡フラグの事が好きなのかもしれないとは予想外だったのだ。

 

「まさかぁ俺には愛しのモブ美がいるんだよフラグちゃんみたいなペッタンコな胸には興味がな「よしモブ男一旦死ぬか」ヒィ!!すいませんすいません」

 

モブ男は彼女であるモブ美がいるのだと言って死亡フラグには興味がないと言ったのだがその発言を見逃す程No11は甘くは無く黒いオーラーを身に纏ったがそれに気づいたモブ男はすいませんすいませんと謝った。

 

「まぁお前が好きなら俺は応援するけどな」

「あれ?そう言うんだてっきり君の事だから俺の死亡フラグに手ぇ出すんじゃねぇって怒るのかと思っていたよ」

「お前は俺としーをどう言う風に見ているんだよ」

「・・・・・・兄妹とか?」

 

モブ男はてっきりNo11が怒るのだと思っていたのだが実際は違いモブ男が好きだったら応援するという、No11は自分と死亡フラグがどう見られているのか疑問に思いながらも聞いてみるとモブ男は少し考えて兄妹と答えた。

 

「兄妹って、まぁあながち間違ってはいねぇなあいつの事は妹のように思っているし」

「そういえばNo11君は好きな人はいないの?」

「守秘義務だ話さねぇよ」

 

No11に好きな人はいないのかとモブ男は聞くも守秘義務だと言ってNo11は答えなかった。

 

「いや昔いたなぁ」

「え?誰々!!」

「話すと長くなるんだよな・・・・これは昔あるどっかの人間の話でって?モブ男?」

 

No11は隣から寝息が聞こえてきたので横を向いてみるとそこにはモブ男はグダグダになるまで飲んだのだろう眠っていた。

 

「ったく、聞きたいって言った割に寝てんじゃねよ。まぁいいか誰にも話さなくて」

 

その後No11はモブ男を引きずっていき部屋まで戻って死亡フラグ達の手を借りて布団に寝かせた。

 

 

 

死亡フラグはふと夜中に起きると誰かが窓辺にいるのを感じた。そこにはNo11がいて夜空の月を眺めていたその光景は写真にとっても幻想的でうっとり見惚れてしまうほどの美しさだった。

 

「ん?どうしたしー?」

 

No11は彼女に気づくと声をかけた。

 

「いえ、ただ目が覚めてしまって。No11さんは眠れないんですか」

「まぁそんな所だ」

 

No11は気さくに笑って死亡フラグを見つめている。死亡フラグはふとさっき恋愛フラグに聞かれたことを思い出した。

 

(しーちゃんはモブ男君としー君どっちが好きなの?)

 

実は言わなかっただけで実際は死亡フラグはNo11の事が好きなのだ。しかし彼も自分のことをどう思っているのか分からないし聞くのもなんだか躊躇ってしまう。

 

「No11さんは私のことどう思っているのですか」

「しーの事は妹の様に思っているな」

 

まさかの妹扱いにショックを受けそうになるも死亡フラグは頭をブンブン振って再び聞こうとした。

 

「そうじゃなくて恋愛的な意味で聞いたのですよ」

「好きだって言ったら?」

 

No11の言葉に死亡フラグは顔を赤くさせる。するとNo11は死亡フラグの頭を撫ぜてこう言った。

 

「俺も好きだぜしー」

「私も大好きです!!」

 

No11の言葉に死亡フラグの顔は真っ赤となるもすぐに笑顔になって2人は眠った。

 

 

 

 

「ハックション!!!!」

「うわぁ!!何すかキリンさん!!夜中にでかいくしゃみするなんて」

「いや、どこかでリア充が誕生したなぁと思ってな」

「何だよそれいいから早く寝ようぜ」

 

 

 

 

「おっはよー!!」

「朝から騒々しいの貴様は」

「あれ?俺昨日No11君と飲んでいたけど記憶が曖昧だ」

 

恋愛フラグ達は朝になり目が覚めるとおはようと言ったのだがNo11と死亡フラグがまだ寝ていることに気がづいた。

 

「しーちゃん達まだ寝ているねぇ・・・」

「いつもなら時間ピッタシに起きるNo11が珍しいな」

「まぁ朝食までまだ時間があるからその時に起こしてあげようよ」

 

死亡フラグとNo11の寝顔を見てモブ男達はそう判断をするともう少しだけ寝かせてあげる事にした、2人の寝顔はとても幸せそうでモブ男達も笑みを浮かべていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

PM1:35 カレコレ屋

 

「ウィーーッス!!これ土産な」

「うわぁー温泉まんじゅうだうれしー!!」

「美味しそー」

「うむ美味そうだな今日のおやつにしよう」

「こっちは温泉の素があるよ今日のお風呂に入れようよ」

「うれしー」

「それもいいですね」

「にしてもお前大丈夫か?午前まで温泉旅行行っていたんだろ?」

「大丈夫だって温泉で体ほぐれたから、疲れも取れたぜ」

 

カゲチヨはさっきまで温泉旅行に行っていたNo11の体を気遣うも本人は疲れが取れたと言った。

 

「・・・・・・No11さん何かいい事ありました?」

「ん?何って温泉入ってのんびりしただけだぜ」

 

フィーアの良いことがあったのかという言葉にNo11は適当にはぐらかして誤魔化したのでフィーアは頭に?を浮かばせていた。

 




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長編2 戦い

今回は久しぶりに長編シリーズを投稿いたします。
文字数は少ないですがご了承ください、後No11がカゲチヨに渡した拳銃をP226からP320に変更をいたします。

並行世界のカゲチヨの事はカゲ男と呼ばせていただきます。


後少しだけですがNo11の過去が判明をいたします。


シディとヒサメはペンギンとパンダを連れてフィーアのいる病室に戻っている時にいつもブラックといるさとしを見つけた。

 

「あれ?さとし君、ブラックは一緒じゃないの?」

「カメラちゃんだけいるって珍しいね」

 

ヒサメとパンダがさとしにどうしたのかと聞くと彼の目は真っ赤になっており先程まで泣いていたのが見てとれる。

 

「ヒサメお姉ちゃん!!ブラックがブラックが!!」

「ちょ、ちょっとどうしたの?」

 

再び泣き出してヒサメに抱きついたさとしに彼女は驚いた。

 

「ブラックがカゲチヨ兄ちゃんにやられちゃったんだ!!」

「ヒサメもしかしたら」

「うん、もしかしたらブラックを襲ったのはもう1人のカゲじゃないかな?」

 

シディとヒサメはブラックを襲ったのはもう1人のカゲチヨではないかと思い込んだ。実際まだ分からないが可能性としては捨てきれないもしこのまま他の世界にも被害を出したら自分達で止められるのかは怪しいものだった。

 

「とにかく今はカンナちゃんの所に戻ろう、そこに行けばひとまずは安全だから」

「ブラックなら大丈夫だろ、あいつも悪魔だそう簡単にやられたりはしない」

 

ヒサメはそう言ってペンギンはさとしを励ました、確かにブラックの強さはさとし自身が知っている簡単にやられたりはしない筈だと自分を励ましてシディはさとしの手を引き一緒に歩いてあげた。ひとまずはカンナやフィーアのいる病院まで戻るのが先決だったここにいればもう1人のカゲチヨに狙われる可能性が高かった。

 

 

 

 

フィーアのいる病室に戻ってくるとフィーアの意識が戻っていたのか彼女は目を開けていた。

 

「フィーアちゃん!!意識が戻ったんだね!!」

「えぇ先程目が覚めました」

 

ヒサメはフィーアが目を覚ました事に喜んで彼女を抱きしめたがカンナがまだ安静じゃないとダメって言われたから触らないであげて。

 

「フィーアが目を覚ましてくれてよかった」

「そうだね、ごめんね私のせいでこんな事になっちゃって」

「良いんです。私がもっと早く動いていれば・・・」

 

ヒサメはこんな事態になってしまったことを謝るもフィーアは自分がもっと早く動いていればと悔やんだ。重い空気になりそうだったのでペンギンは何とかして話題を変えようと話をしようとした矢先病室の扉が開いてNo11が入ってきた。

 

「どうした皆揃って」

「No11、フィーアが目を覚ましたよ」

「そうなのか、フィーア目が覚めて何よりだ」

 

No11はフィーアが目を覚ました事に安堵の表情を浮かべるとすぐに表情を変えた。

 

「所でどうしてペンギンにパンダとさとしがいるんだ?」

「実はカゲチヨに似た男が上司を刺してなシャチが食い止めてくれている間に俺達は何とか逃げられたんだ」

「俺も同じだよカゲチヨ兄ちゃんに似ている奴が急に襲ってきてブラックは俺とカメラちゃんを逃してくれてどうにかここまできたんだ」

「成程さて状況の整理だ、ごくつぶs・・・神様に聞いた情報によればおそらくもう1人のカゲチヨ、今からカゲ男と呼んでいくが並行世界から来たかもしれないって話だ」

「並行世界だと?」

「それって何なの?」

 

シディとパンダは並行世界が何なのかは分からず頭を捻り出したのでペンギンが説明をする。

 

「並行世界っていうのは俺たちの住んでいる世界とは少し違う世界ってことだ」

「それって僕たちが某企画に勤めていない世界もあるってこと!?」

「まぁそんな世界があってもどの道あのブラック企業に勤めていそうだがな・・・」

 

ペンギンはたとえ違う世界であったとしても自分達はあのブラック企業から抜け出せていそうもないだろうなと感じた。それを聞いたカンナは苦笑いをした。

 

「そういえばそのカゲ男が自分は並行世界からやってきたと言っていました」

「だったらそいつは間違いなく並行世界から来たみたいだな、だけどどうやって何の目的で来たのか突き止めないと」

 

No11はカゲ男がどうやってこの世界にやって来たのかとどんな理由でやって来たのかを突き止めるために病室を出て行った。

 

 

 

 

 

 

「と言ってもどこ探せば良いのものか・・・」

 

手掛かりも何もない状況で都合よく証拠とか見つかるのはアニメや漫画の主人公だけである。それを分かっていても探そうと思いつつもどこを探せば良いのか見当もつかなかった。

 

「とにかく適当に探していれば見つかるかもな」

 

No11はそう思うと何処かいそうな場所はないか探し出す事にした。

 

「と思っている瞬間が俺にもありました!!!!」

 

と日本刀を取り出すとそれを構えてある衝撃を受け止めた。そこにはカゲチヨによく似たカゲ男がいて血液の槍でNo11を攻撃しようとしてきた。この攻撃を彼は受け止めると距離をとって体制を立て直した。

 

「どうして俺の攻撃がわかった?」

「攻撃してくる数秒前にどこからか嫌な空気を感じ取ってねまぁ死神やっていると備わってくる能力だよ」

 

日本刀を構えながら話すNo11だがカゲ男は気にするそぶりはなく再び血液の槍で攻撃を仕掛けてきた。しかしNo11はそれを避けると蹴りをお見舞いした。カゲ男は一瞬攻撃された事に驚きつつも槍をNo11に突き刺そうとしたがそれでも彼はかわしてグロック17でカゲ男の心臓を射撃した。

 

「ガハァ!!悪いけど効かないぜ」

「ッチ!!やっぱりカゲチヨと同じ吸血鬼の能力を持っているからダメか」

 

No11は日本刀で切り刻んだがそれでも一瞬でカゲ男の体は再生をしてしまう。

 

「それにゾンビの再生能力もか」

 

No11は次の一手を考えようにもカゲ男の攻撃は続いていきついには血液の槍の攻撃がNo11の体に当たってしまう。

 

「グハァ!!」

「どうだ?痛いよな?負けを認めたらどうだ」

「悪いけど負けを認めるわけにはいかねぇんだよな」

 

しかしその瞬間No11は口から血を吐いてしまい倒れ込んでしまった。

 

「い、一体何が・・・」

「俺の血液にはウイルスを混ぜ込んである。今俺の攻撃が当たったから血液の中に俺の作ったウイルスが侵入をしてお前の細胞や体を破壊していくだろう」

「お、お前の・・・目的はなんだ・・・何でこの世界にやってきた」

 

No11は苦しみながらもカゲ男の来た目的を聞き出そうとする、すると奴は意外にも答えてくれた。

 

「俺は仲間面してきた奴らを殺してどうするのか考えているとある蝶を見たらこの世界にやってきた。ここがどこだか分からなかったから歩いていた時に俺が殺したはずの女がいてな何でなのかは分からなかったが殺そうと思ったら別の女が現れて戦いになった」

 

どうやら神様やフィーアの言っていた事は本当だったようでこのカゲ男は並行世界からやってきたのは確かなようだった。

 

「ちなみに後少しでお前は死ぬ」

「お前は・・・どうするんだ?」

「俺はトッププレデターを潰す、ただそれだけだ」

 

カゲ男は歩き出していくNo11もそれを見て追いかけようとするも既に血を大量に吐いているため立ち上がれなかった。そして意識も薄れていき立ち去っていくカゲ男をNo11は見ているしかなかった。

 

(チクショーここで死ねるか。ここで死んだら間違いなくしーを悲しませる、動け動け!!俺の体)

 

しかしNo11の奮闘虚しく意識は途絶えてしまいカゲ男を追いかける事は出来なかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

No11が目を覚ますとそこは大きな宮殿のような建物が目の前に見える場所だった。

 

「ここはどこだ・・・」

 

No11はここがどこだか分からずにいると次の人どうぞ〜と声が聞こえてきたのでNo11はそこに向かうとそこにいたのは

 

「さてと次の人はって!!何でNo11さんがここにいるんですか!?」

「エマじゃないか、お前どうしてここにいるんだ?」

「どうしてってここは冥府ですよ。死んだ者の魂が最初に来る場所でここで閻魔に生前の行いを見てもらい天国行きか地獄行きかを判断してもらうんですよ。閻魔大王様に死者の魂が溜まっているから手伝えって言われて来たのにそれよりもどうしてあなたがここにいるんですか。貴方が来るのはまだ当分先なんですよ!!」

 

エマはここにいる理由を説明すると何故か急にNo11に対して怒り出した。

 

「な、なんだよいきなり」

「ですから貴方が来るのはまだ先なんですよ。ほらさっさと現世に帰ってくださいまだまだ捌かないといけない死者の魂がたくあんあるんです、私の仕事を増やさないでください!!」

 

何故か怒られてしまったNo11は現世に通じる扉に向かわされるとそのまま有無を言わせず強制的に現世に戻されてしまった。

 

 

 

 

 

「よかったんですか?来てもらわなくても」

 

エマは閻魔帳を見ながら誰かに聞くと陰から死亡フラグに似た女の子が現れてエマに話しかけた。

 

「良いの、まだ来てもらうには早いし現世にはお友達がいるみたいだし」

「・・・・・・あの人は死神ですよ。もしかしたらさっきのが最後で一生会えない可能性もあるんですよ。それでも良いんですか?」

 

エマはNo11が死神であると言うと女の子は驚く素振りも見せなかった。

 

「だったらずっと待っているよ。何十年でも何百年でも何千年でも」

「まったくあの人も厄介な人を先に来させましたね。おかげで面倒を見る私の身にもなってくださいよ」

 

ため息をついたエマは神 黒雄と書かれた書類にデカデカと保留のハンコを押すとそれを保留と書かれた箱の中に入れた。ちなみに箱の中には彼の他にも才賀零士やカゲチヨの名前の書かれた紙も置いてありそれらにも保留のハンコが押されていた。

 

 

 

 

 

 

「ずっと待っているからね・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お兄ちゃん」

 

女の子は笑みを浮かべて冥府の空を見上げていた。




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No11王決定戦

質問は自分で考えました、誰得か分からないクイズ大会です。


「さぁー!!始まりましたNo11王決定戦、司会者は僕恋愛フラグが送らせてもらうよ」

 

突然クイズ会場のような場所に連れてこられた死亡フラグに生存フラグと死神No13にフィーアは何が何だかわからない様子だった。

 

「ここはどこじゃ!!何故ワシらはこんな所にいるのじゃ!!」

「何ってクイズ王に決まっているじゃん」

「私達何も聞いていませんよ!!」

「私もです」

 

生存フラグはどこだと言うと恋愛フラグはクイズ王だと言うも死亡フラグは何も聞いていないと言って抗議の声を上げるとそれにフィーアも同じように何も聞いていないと言って死神No13もうなづく、どうやら彼女達は何も聞かされずにこの会場までやって来させられたようだ。

 

「まぁまぁ、皆も気になっているしー君の事をクイズに出してもっと知ってもらえるように僕考えたんだから、それに優勝者には豪華景品も用意してあるから」

 

恋愛フラグはノリノリな気分でいたので死亡フラグと生存フラグは抗議をする事をやめにした、ここまできたら彼女は止められないのを2人は知っているのである。

 

「ちなみに問題の回答は事前にインタビューだって言って収録しておいたよ」

「絶対後でバレたらめちゃくちゃ怒られるじゃ無いですか」

「むしろ怒られるので済めばいいんですが」

 

死亡フラグはバレたら怒られるやつだと言うも死神No13は怒られるで済めばいいと言った。

 

「第1問!!しー君の好きな食べ物は?」

「好きな食べ物ですか難しいですね」

「あやつに好きな食べ物はあるのか?」

「確か前に・・・」

「うぅ分からない」

 

死亡フラグは難しいと言ってフリップに答えを書いていく生存フラグはNo11に好きな食べ物があるのかと思っておりフィーアは心当たりがあるのかスラスラと書いていき死神No13は難しい顔をしながら自信なさげに描いていった。

 

答え

死亡フラグ【お米】

生存フラグ【なし】

フィーア【カニクリームコロッケ】

死神No13【スペアリブ】

 

「お米ですね」

「ワシは特になしじゃ」

「前に食べていたはずだから」

「お肉が好きそうだから」

「皆答えが出た様だね、正解VTRいってみよー」

 

『好きな食べ物?カニクリームコロッケだなあのクリームが絶妙で堪らないんだよな、特にシディの作ってくれるカニクリームコロッケは最高だないくら食っても飽きないし最高だ』

 

「と言うわけで正解はカニクリームコロッケでした。ふぃーちゃん正解だよ」

「前にシディさんの作ったカニクリームコロッケを食べている時の表情を見ておいて良かったです(所でふぃーちゃんって一体?)」

「うぅ正解できませんでした」

「まだ1問目ですこれから」

「挽回できる」

 

フィーアは正解できた事に微かに表情が歪むも恋愛フラグの言ったふぃーちゃんと言う言葉に首を傾げた。死亡フラグは項垂れ死神No13と生存フラグはまだ1問目だから挽回できると思っていた。

 

「続いて第2問!!しー君のよく使っている武器は何でしょうか?」

「これは分かりますね」

「絶対分かるじゃろ」

「むしろこれで外したら」

「No11さんから銃弾の雨が飛んできますよ」

 

死亡フラグ達はこれは絶対分かると言ってスラスラとフリップに書いていった。

 

答え

死亡フラグ【グロック17】

生存フラグ【グロック17】

フィーア【グロック17】

死神No13【グロック17】

 

どうやら全員回答はグロック17であった、果たして正解VTRは・・・

 

『よく使っている武器?一番使っているのはグロック17だな、反動もあまり無いし17発も入るからお気に入りだな』

 

「と言うわけで正解はグロック17でした、皆正解だよ」

「当たり前でしたね」

「そうじゃな」

「よく使っているのを見ていますし」

「外さない方が不思議ですよ」

 

死亡フラグ達は普段からNo11が使っている武器をよく見るそれが今のクイズの正解に役立てられたようだ。

 

「第3問目!!しー君が寝る前にしている事は何でしょうか?」

「これまた難しいですね」

「恐らくこれじゃろうな」

「No11さんなら・・・」

「確か前に」

 

死神No13だけはフリップにスラスラ書いていき他の皆は思い浮かばなかったのか考えに考えてフリップに答えを書いていく。

 

答え

死亡フラグ【読書をする】

生存フラグ【筋トレ】

フィーア【瞑想】

死神No13【武器の整備】

 

それぞれがフリップに書いた答えを見せると正解VTRが流れる。

 

『寝る前にする事か?武器の整備だな死神とはいえ命を預けてくれるから大事に扱わないといざって時に壊れたりしたら大変だからな』

 

「正解は武器の整備でした、死神No13さん正解」

「前に24時間手錠生活をした時の事を覚えておいて良かったです」

「何ですって!!No11さんと手錠生活を!?っく、いつか私もNo11さんと」

 

死神No13は前に手錠生活の事を覚えておいて良かったと答えるとフィーアは目つきを鋭くさせて死神No13を睨みつけると彼女はドヤ顔でいたのでそれが更にフィーアの闘争心を向上させる事となった。

 

「さ、さぁ!第4問目、しー君が告白をするのなら一体どんな言葉でしょうか?」

「こ、告白!!」

「あやつには告白という概念がなさそうじゃな」

「No11さんならこうですね」

「これでしょうか?」

 

答え

死亡フラグ【好きだという】

生存フラグ【一生いてくれ】

フィーア【俺がお前を守ってやる】

死神No13【いつまでも一緒にいてくれ】

 

正解VTRを見てみると・・・

 

『告白だと?何でそんなこと聞くんだよ。まぁやってみるか、んんっ!!俺がお前を守ってやるだから一生そばにいてくれ』

 

「と言う訳で正解は俺がお前を守ってやるだから一生そばにいてくれでした!って皆どうしたの?」

 

恋愛フラグは正解を言うと何故か死亡フラグ達の顔は赤くしていた。

 

(か、かっこ良すぎですよ)

(まさかこやつにこれほどの)

(セリフを言えるなんて)

(思わずキュンとしてしまいました)

((((いつか私(ワシ)達もああいうセリフを言って貰える様にできれば!!))))

「な、何で皆あんなに燃えているの?」

 

死亡フラグ達は五日No11にもああ言うセリフを言ってもらって欲しいと願う、それを見た恋愛フラグは何故皆があんなに燃えているのか理解出来ないでいた。

 

「次がラスト問題だよ〜、ちなみにこの問題に正解をしたら5ポイントがもらえるよ」

「ラスト問題で5ポイント」

「これは大きいのぉ」

「既に2ポイントも貰っている」

「ここで負けると苦労が台無しになってしまう」

 

死亡フラグ達は火花を散らして最後の問題に正解しようとした。

 

「最後の問題はしー君が誰を好きなのk「誰が何を答えるかって?」何ってそりゃあしー君が・・・ってえ?」

 

恋愛フラグは最後の問題を言おうとした時声がして恋愛フラグは後ろを振り返ってみるとそこにはNo11が般若の面すら可愛く見える鬼の表情で立っており右手にはHK416A5に左手にはM4A1を構えており銃口こそ下にあったが言葉を誤れば彼の事だ一瞬で相手を蜂の巣にする事は容易であった。

 

「それで恋愛フラグ、誰が何を答えるって?言ってくれたら今日は鬼ごっこは無しにしてやるよ」

 

ニッコニコ笑顔でいるNo11に恋愛フラグは何も言えなかった、ふとNo11は死亡フラグ達の方を見て何をしていたと聞いてきた。

 

「これはNo11さんに関するクイズ大会です。一番ポイントの多い人が豪華景品を貰えるとの事で私たちは参加をしていました」

「ふぅ〜んクイズ大会ねぇ〜」

 

死神No13の説明にNo11はニヤついた笑みを浮かべており恋愛フラグはガクガク震えていていた。

 

「それで何だってぇ〜、俺が何を答えるか言ってくれよな」

 

No11はM4A1の銃口を恋愛フラグに向けると彼女は話し出した。

 

「そ、それはしー君が誰を好きなのか答えてもらうって事でして」

「ふぅ〜んなるほどだからこの前インタビューしていたんだ?悪いけどそれには答えられないしそのVTRのビデオをよこせ」

「え?だけd「いいからよこせ」・・・はい」

 

恋愛フラグは最後の問題の答えのVTRをNo11に渡すと彼はそれを空中に上げて日本刀でバラバラにした。そして日本刀を鞘に戻すとそのまま何事もなかった様に部屋から出ていった。




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記憶喪失

元々はNo11の死亡ドッキリにしようかと思いましたが変更をしました。


No11はカレコレ屋に来ておりそこでたわいも無い話をしていた。

 

「それでさー、恋愛フラグにはいつも驚かされるんだよな。この前なんかほれ薬の入った飲み物飲まされそうになって危うくしーの事どうなのかって聞かれる所だった」

「恋愛フラグさんらしいと言うか」

「大変だったんだね」

 

カゲチヨとフィーアは依頼で出ておりシディはシロウとヒサコを公園に連れて行っておりカレコレ屋にいるのはヒサメとカンナだった。

 

「っあ、No11さん飲み物のおかわりいります?」

「あぁもらおう」

 

ヒサメはNo11の紅茶がなくなっている事に気づいておかわりを入れようとして立ち上がってキッチンに向かおうとすると

 

「きゃあ!!」

 

その時ヒサメは転びそうになってしまいバランスを崩してしまったそれを見たNo11は慌てて駆け寄るとヒサメを抱き抱えようとしたのだが

 

「っい!!」

 

彼は抱きかかえた衝撃により家具に頭をぶつけてしまった。

 

「っ!!No11君大丈夫!?」

「ちょっと!!しっかりしてよ!!」

 

ヒサメとカンナは体を揺すぶるとすぐにNo11は目を覚ました。

 

「よかった〜ごめんね私がうっかりしてて」

「後頭部痛くないか?」

 

しかし何故かNo11は不思議そう目でヒサメとカンナを見ていた。

 

「どうしたの?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・えぇっと。すいません貴方達は誰なんでしょうか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「つまり記憶喪失ってことか?」

 

あの後すぐにヒサメが全員に連絡を入れてカゲチヨ達が戻ってくるとそこには不安そうな目をしたNo11がいた。最初聞いた時はヒサメの冗談か何かだと思っていたカゲチヨだったが実際にNo11を見て本当だと実感が湧いた。

 

「それで貴方は何も思い出せないのですか?」

 

フィーアはNo11に聞いてみるも彼は首を縦に振るだけだった。

 

「すいませんが何も思い出せません。自分が誰なのかここがどこなのか」

「ここはカレコレ屋だ、困っている人達を助けるいわゆる何でも屋だ」

「お前の名前はNo11で死神をしている」

 

シディは説明をするとNo11はカレコレ屋と呟くももやはり何も思い出せないようだ。カゲチヨはNo11の事を死神と言うも彼は信じられない様な顔でカゲチヨを見た。

 

「はぁ?俺が死神だと信じられる訳ないだろ」

 

とNo11は言ったそりゃそうだいきなりお前は死神だと言っても信じられる筈がない。

 

「無理に記憶を思い出せるのも悪いからな。しばらくはここにいて貰うしかないな」

「じゃあ私フラグちゃんに連絡入れておくね」

 

ヒサメは携帯で死亡フラグに連絡を入れるために立ち上がると電話をかけて彼女と連絡を取った。

 

「それで誰が世話をするのさ?」

 

カンナが聞いてくるとすかさずフィーアが手を挙げて立候補をした。

 

「ここは私が面倒を見ます(記憶の無いNo11さんと一緒にいられる。あんな事やこんな事もフフフ)」

「いやここは俺がみるよ、フィーアになんか任せられない」

「っな!!何故ですか」

「どうせフィーアちゃんの事だから記憶の無いNo11をあんな事やこんな事が出来るって想像にしているに違いないから」

 

カゲチヨは自分が彼をみると言ってフィーアには任せられないというと彼女は何故ですかと言ったのだがカンナはため息をしつついろんな事を想像しているに違いないというとフィーアは黙ってしまった。

 

 

 

 

 

 

「ここが俺の部屋だ」

「すいませんね、こんな俺の為に」

「気にするなよ後これから敬語じゃ無くていいぞ、いつものNo11だったらオラオラ口調を言っている時があるから」

 

カゲチヨはNo11を自分の部屋に案内するとNo11は俺の為に済まないと言って謝ったがカゲチヨは気にする素振りも見せずに敬語じゃ無くてもいいと言った。

 

「そうか、だったらこれから記憶が戻るまでよろしくなカゲチヨ」

「こっちこそな」

 

No11はカゲチヨと握手をするとNo11はカゲチヨの机の上にある写真立てに気づいた、そこにはカゲチヨやNo11の他にモブ男やペンギンにブラックと零士がキリンが写った写真がそこにはあったが何故かモブ男は見切れていた。

 

「そう言えば俺ってどんな奴なんだ?」

「どんな奴かって言われt「それからは私が話します」っ!!フィーアお前どこから入ってきた!!」

 

No11は今は記憶をなくしており普段がどんな自分なのかは知らないでいた、それでカゲチヨに聞いてみると彼は照れくさそうにして話そうとするとそこにフィーアがやってきて彼女が話そうとした。

 

「それでNo11さんですが私の恋人でして私といつももラブラブなんですよ。一緒にお風呂に入ったりして一緒に寝たりする程の仲でして」

「記憶が無いからあれだけど。それは偽の記憶だって言うのが分かるな」

「はいはいフィーアはもう帰ってくれ」

 

フィーアは偽の記憶をNo11に教え込もうとするも彼はそれは偽の記憶であると言った、カゲチヨはフィーアに帰る様促す彼女は名残惜しそうにして自分の部屋に戻っていった。

 

「それで何だったっけ?あぁそうだどんな奴かって言われたらまず最初に思いつくのは死神で俺の事をたまにクソ陰キャって呼んでいる事だな。イラつくけど陰キャだから否定出来ねーけど仲間の事を誰よりも大切にして危険だったら自分が一番に行く奴だな」

 

カゲチヨは話を再開するとぶっきらぼうにNo11はどんな奴かと説明をして彼はそうかとだけ言った。

 

「それでお前はまだ寝ないのか?もう10時だけど?」

「俺は夜行性だから朝までゲームして起きているよ」

「ほぉ、ゲームか俺もしたいけど出来るか?」

「いいぜコントローラーは4つあるし朝までやるぞ」

 

それから朝までゲームをするカゲチヨとNo11だったがそれから1時間後にはうるさいと言ってヒサメが乗り込んでくるのを2人はまだ知らなかった。

 

 

 

 

それから数日経つも未だにNo11の記憶は戻る気配は無くカレコレ屋に身を置いている状況だった。と言っても何もしていない彼ではなく依頼を手伝ったりシロウやヒサコの遊び相手や世話をしたりと自分から率先してやってくれた。

 

「No11君凄いねぇ、カゲチヨなんかよりも役に立つよ」

「確かにNo11さんはカゲチヨなんかよりも役に立ちますね」

「お前ら!!俺傷つくぞ!!」

 

カンナやフィーアはNo11が率先して色々やってくれるので助かっているとさりげない悪口にカゲチヨは傷ついたがいつもの事なのでヒサメとシディは苦笑いをしていた。

 

「そう言えばNo11は?」

「あいつだったらシロウとヒサコ連れて公園に行ったぞ」

『次のニュースです。数時間前に発生した強盗事件の犯人が未だ逃走中で市民の皆様は注意をしていただき・・・』

 

 

 

 

公園ではシロウとヒサコが公園で遊んでおりそれを遠目でNo11は見ていた。

 

(俺はこのままでいいのか?このまま記憶が戻らなかったらカゲチヨ達と一緒にいられる)

 

ふとそんな事を考えていると突然刃物を持った男が公園に入ってくるとヒサコを人質に取った。

 

「動くなぁ!!動いたらこのガキの命はないぞ!!」

「ヒサコ!!」

 

男はヒサコの首元に刃物を突きつけるその興奮した様子からNo11は迂闊に近寄れなかった。

 

(どうする?武器は今は持っていない迂闊に近づこうにもヒサコの首には刃物がある)

 

どうするか考えているとシロウが木の棒を持って勇敢に立ち上がろうとした。

 

「ヒサコを離せ!!」

 

しかしいくら立ち上がろうとしても子供なのでNo11が押さえつけた。

 

「落ち着け、大丈夫だヒサコは俺が助ける」

 

No11はシロウを落ち着かせると後ろに下がらせた。No11は必死にどうやってヒサコを助け出すか考えた。

 

(武器は無いからどうにかして助け出さないと)

 

とその時警察官がやってきて男に拳銃を向けた。どうやら住民が通報をしたのだろう応援のパトカーもやってきて辺りは物々しい雰囲気に包まれた。それでも一瞬だが男の注意が警察官に向いた今が助け出せるチャンスだと思ったNo11は物凄い素早さで男の元に駆け寄ると刃物を持っている手を捻り出して刃物を落とさせる、次にヒサコを取り戻るとそっと地面に置いてあげたそして次には手をグーの形にさせると思いっきし男の頬にストレートパンチを食らわせた。

 

「ぐほぉ!!」

 

男は数メートル程飛ばされて呆気に取られた警察官たちだったがすぐに手錠をかけて男を逮捕した。カレコレ屋に戻ってみるとニュースで先程の男が逮捕された事が報道をされてNo11が状況を話すとヒサメが何故かブチギレそうになって犯人を殺す様な目つきだったのでカンナとカゲチヨが慌てて止めに入る程だった。

 

 

 

 

 

 

夜になるとカレコレ屋のある建物の屋上にNo11はいた、公園で考えていた事を今でも考えている様で拍子抜けた顔つきになっていると

 

「ここにいたんですね」

 

とヒサメとフィーアがやってきた。

 

「何ですか?昼間のお礼なら入りませんよ」

「それもあったんだけどね、ヒサコちゃんを助けてくれてありがとう」

 

ヒサメは笑顔になるとNo11も笑みを浮かべる。

 

「何か考えている顔ですね」

「まぁな記憶を思い出してもこのままで良いのかなと思ってね」

「ダメだよNo11君」

 

フィーアの言葉にNo11は記憶を思い出してもいいのかと言う、それをヒサメは良しとはしていないのかダメだと言う。

 

「No11君には思い出してほしい大切な人が居るんだよ!!早く記憶を思い出してよ」

 

とヒサメはNo11の首をブンブン前後に揺らしていると屋上の柵がボキッと折れてしまい何とNo11はそのまま地面に真っ逆さまに落ちていってしまったのだ。

 

「わぁぁーーー!!大変だよ!!」

「すぐに下に降りましょう」

 

と急いでヒサメとフィーアは下に降りるとそこにはカゲチヨ達もいて驚いている様子だった。

 

「おいさっきの音は何だ」

「何でNo11が倒れているんだよ」

「死んでいないよね」

 

皆が心配をしているとNo11は目を開けてカゲチヨ達を見た。

 

「・・・お前ら何しているんだよ」

「No11さん記憶が戻ったのですか?」

「あぁどうやら心配をかけさせちまったみたいだな」

「ったく心配かけさせるなよ」

 

フィーアはNo11に記憶が戻ったのかと聞くと彼はどうやら地面に落ちた衝撃で記憶が戻ったようだカゲチヨは記憶が戻ったことにホッとした表情を浮かべた。その後No11は天界に戻ると謁見の間にいる神様に会いにいった。

 

「戻ったぞ穀潰し」

「だから僕は神様だよ死神No11、その様子だったら記憶は戻ったみたいだね」

 

いつものやりとりを終えた神様はやんわり笑みを浮かべていて心配をしていた様だ。

 

「悪かったな心配かけさせて」

「僕はいいよ、それよりも死神No269が待っているから早く会いに行ってあげたら?」

「そうさせてもらうよ」

 

No11は謁見の間から出ると死亡フラグに会いに行ったら彼女は泣き出して恋愛フラグからはからかわれたり生存フラグは別に心配していなかったと言って折り紙をしていた。




死神No11に聞きたいこと
Qどうして死神Noが11なの?
No11「これは元々この小説のタイトルが【生存フラグの彼氏は死神だった】とタイトルで生存フラグとは対になる存在として考えていたんだけど結局これはダメになって今のタイトルになったんだ。死神Noはその名残りとして残されている」

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長編2 襲撃

最初の方は少しBL展開があります事をご了承ください。

短くて申し訳ございません!!


トッププレデターに所属をしている正規品のゼクスは任務を終えて部屋に戻ろうとしていると目の前に同じ正規品のアハトがいるのを見つけた。

 

「どうした、アハト?」

「ゼクス、ちょっと寝られなくて」

 

アハトはそう言うとゼクスに抱きついてきたアハトはたまに1人で寝られない時があるそう言う時はゼクスがそばにいて寝かし付けてあげるのだ。

 

「心配するな部屋に行こう」

 

静かにアハトを抱きしめてゼクスは部屋に行くとベットにアハトを寝かせて自分もベットで横になった。

 

「ねぇゼクス」

「何だ?」

「やっぱり何でもないよ」

 

アハトはゼクスに何か言いたげだったが何もないと言って彼は眠ろうとした。しかしゼクスは何かあるのだろうと思いアハトの顔を見詰めるとキスをした。

 

「だったら吐くまでキスをしてやるよ」

「っな///や、やめてゼクsうぐぅ」

 

アハトは顔を赤くして暴れようとするも当然アハトは子供であったので大人のゼクスには勝てる筈も無くアハトは唇や首筋にキスをされていき最終的には服を脱がされていきゼクスも服を脱いでお互いが混じり合っていった。

 

 

 

 

朝になるとゼクスは目を開けてアハトを起こすと朝食作りに入って一緒に朝ごはんを食べるといつもの様に任務がないか確認をしようとした矢先突然大きな音がして研究所が騒がしくなった。

 

「何が起きた!?」

「敵襲だ!!配置につけ」

 

警備員の声にゼクスはアハトと一緒に侵入者のいる場所までやってくるとそこにはカゲ男がいて思う存分暴れていた。

 

「アイツは確かこの前の侵入者か」

 

ゼクスはカゲ男の事をどうやらカゲチヨと間違えており攻撃しようとしたのだがカゲ男は素早い動きでゼクスの間合いを取ると血の槍を使い攻撃を当てようとした。

 

「ッチ!!」

 

ゼクスはどうにかして攻撃を交わすと鳥天狗のスピードを使いカゲ男に近づいて攻撃をした、攻撃はカゲ男に当たったのだがゾンビの再生能力があり一瞬で攻撃を受けた箇所は傷が無くなり回復をした。

 

「クソ、ゾンビの再生能力を持っているのを忘れていた」

 

ゼクスはこのまま攻撃をしても埒があかないと思いどうするか考えた。

 

「ゼクス、僕も手伝うよ」

「アハト!!お前はくるな!!」

 

アハトはそう言って前に出ようとしたのだがゼクスは大声で来るなと言ったのだがその声に気づいたカゲ男は向きを変えてアハトを見つめた。

 

「逃げろ!アハト」

 

ゼクスはアハトに逃げる様に促したのだがカゲ男はアハトに対して攻撃を行なった、しかしいくら子供といえどもアハトも正規品だ負けてはいられなかった。アハトはジャックオランタンを出すとカゲ男に向かわせたのだがカゲ男は一瞬でジャックオランタンを倒してアハトの目の前までやってきた。

 

「え?」

 

その時カゲ男の血の槍がアハトに直撃をして彼の体は血の槍に貫かれてしまった。

 

「ア・・・アハト!!」

 

ゼクスは鳥天狗のスピードを利用してカゲ男に向かうと彼はカゲ男からアハトを離すべく攻撃を加えようとした。

 

「ッチ」

 

カゲ男は貫いたアハトをゼクスに投げつけると距離を取って体制を立て直したがゼクスはカゲ男には気にも止めずアハトの顔を見つめて声をかけた。

 

「アハト!アハト!!しっかりしろ」

「ゼ・・・ゼクス、ぼ・・・僕」

「喋るな!安心しろ必ず助けてやる」

 

と言ってもゼクスには医療知識は皆無だ出血をしようにも包帯とかは周りには無く医薬品も何も無い状況下ではただ死を待つだけだった。しかしこの子を死なせる訳にはいかないという強い意志がゼクスを突き動かした。

 

「ウザイなさっさと死ね」

 

カゲ男はイラついた様子でゼクスに近づくと血の槍を彼に向かって振り下ろした、ゼクスはアハトを庇う様にして抱きしめたまま攻撃を受けそうになるもその時誰かがカゲ男の攻撃を受け止めて血の槍はゼクスには届かなかった。

 

「お・・・お前は」

「よぉ先ぶりだな」

 

そこに現れたのはNo11だった、彼は日本刀で血の槍を受け止めておりカゲ男は驚いていた。

 

「お前は俺が殺したはずだろ!?」

「生憎地獄に行こうとしたらさっさと帰れと言われて無理やり戻されたんだよ」

 

No11はカゲ男に攻撃を加えようとする直前に自分の腰につけていた医薬品の入ったバックをゼクスに渡した。

 

「これは?」

「それに医薬品が入っているから出血をしろ、それでさっさとここから離れるんだな」

「ありがとう感謝する」

 

ゼクスは慣れない手つきでアハトを治療する中No11は日本刀を構え直してカゲ男に向かい合う。

 

「さぁさっきのお返しといこうか!!」

 

No11は日本刀をカゲ男に振ると戦闘を開始した。




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阻止をしろ1

某企画のオフィスではペンギンにパンダにシャチと手伝いに来ているNo11にカゲチヨと零士がいて彼らは不眠不休で仕事に当たっており既に体力の峠は超えていた。

 

「まだあるのかよ」

「ペンギン、これ終わったから上司に投げつけてきてよ」

「自分で行けパンダ」

 

パンダはペンギンに仕事が終わったからと言って上司に仕事を持っていてと言うもペンギンは自分で持って行けと言って相手にしなかった。

 

「おーい!!お前ら仕事は捗っているか?」

「この仕事の量を押し付けてくる上司に俺は怒りが出そうなんだが」

 

ペンギンは怒りを上司に向けるも上司はいつもの様に追加の仕事を出そうとしたのだが突然顔つきを変えた。

 

「ん?どうしたんだ?」

「全員会議室に集合しろ、仕事は他のやつにやらせておけ」

 

上司の言葉にペンギン達は不信感を覚えるも会議室に移動をしようとするもカゲチヨと零士は既に意識が落ちかけておりNo11が運んであげて会議室に入ると上司は理由を説明した。

 

「明日政府の外務大臣と異宙の要人が会合をするのを知っているな?」

「あぁ知っているぜ」

「そんなのがあったのか知らなかった」

「自分達いつも仕事に没頭していましたからね」

「それで日本政府からの依頼でテロ防止のために某企画から人員を出す事が決まってな」

「そう言うのは普通警察とかの仕事だろ」

 

いつの間にか復活をしていたカゲチヨと零士も会議に加わっており話を聞いていた。

 

「まぁそんなこと言うなこの仕事をこなせば特別ボーナスを支給してやるぞ」

「本当ですか!?上司ー!!僕行きまーす!!」

「安定のやりとりで笑いすら起きないんだが」

 

上司は特別ボーナスを出すというとそれにパンダは喜んで飛びついたのでペンギンはため息を出した。

 

「それにしても対テロ防止何てどうやってすれば良いんでしょうか?」

「それは安心しろ、事前に某企画のハッキングで公安からテロをしそうな要注意人物をマークしておいた」

「やっている事がハッキングという犯罪だぞ」

「バレなきゃ犯罪じゃ無いんだよ!!ナーハッハッハー!!」

「違法労働をさせている時点で犯罪だぞ」

 

零士はハッキングは犯罪だというも上司は聞く耳を持たずバレなきゃ犯罪じゃ無いという。それにペンギンは違法労働自体が犯罪だと言った。

 

「それで一体誰がその要注意人物をマークしておくんだ?」

 

No11の言葉に上司は彼の肩をポンと叩いてNo11の顔を見た。

 

「任せたぞNo11」

 

上司の言葉に断ろうかとも思ったがテロを起こす可能性のある人物を見過ごす訳にもいかなかったNo11は分かりましたと言ってSCP068に連絡を入れてリストの人物を監視してもらおうとした。

 

 

 

 

 

 

 

「それで分かった事だがどうやら今回の件について公安も把握していて動いている事が分かった。しかも要注意人物のリストに載っている何人かの人間は協力関係であって今回のテロを計画しているようだ、俺らは今回のテロを阻止してイベントが何も無い様にする」

「規模からして俺らのやる事じゃねぇーぞ」

「安心してよ零士君、僕らにとっちゃ日常だからさ」

 

零士は規模からして自分たちのする事じゃ無いというもパンダは日常的だよと言ったのでカゲチヨはマジかという顔つきとなった。

その時068の兵士が入ってきてNo11に耳打ちをした。

 

「そうか分かった、引き続き情報秋収集を」

「何かあったのか?」

 

カゲチヨは聞くとNo11は真剣な顔をした。カゲチヨは知っていたこの顔を彼がする時は何か面倒ごとを超える何かが起こった時だというのを・・・

 

「奴らの暗殺方法がわかった。

 

 

 

 

犬を使って暗殺をするらしい」

「っ!!犬だと!?犬を使って暗殺をするなんて」

「それができるんだよ第二次世界大戦でもソ連が軍用犬を使ってドイツ軍の戦車部隊を蹴散らそうとしていたが実際はソ連軍の戦車を相手に訓練していたから実戦でも敵陣地に放った犬達も大多数が自分達の陣地に戻ってきて甚大な被害を出した事からソ連軍はすぐにこの計画を打ち切った。今回の件も同様に犬に爆薬を積ませて目標に突っ込ませるんだよ」

「そんなのがあるなんて」

 

No11は軍用犬について説明をすると皆は困惑をした。しかしそれでもテロは阻止をしないといけなかったので移動をしてシャチと零士にパンダは068の兵士と合流をして構成員の確保に乗り出していきペンギンとカゲチヨに上司とNo11は指揮通信を行なっている仮本部に足を運んだ。

 

 

 

仮本部に行くとどうやら構成員の1人を捕まえていた様子で尋問を行なっていた様子でNo11達はマジックミラーを使い尋問の様子を監視していた。

 

「今の所他の構成員の人数やアジトの場所を吐いただけですがそれでも収穫は大きいです」

 

No11は話を聞くと犬の居場所をまだ破れていない事に多少の不満を覚えた。構成員と共に行動をしている可能性もあるのでそこを襲撃すれば問題は無いのだろうがもしも犬に爆弾を持たされて起爆でもされたら被害が出てしまうのはいうまでも無かった。

 

「No11さん、タレコミがありました。駅の近くでテロリストの目撃情報がありまして今尋問しているやつの言っていた特徴も一致します」

「ん?随分と早く動き出したんだな。まぁいい近くの部隊を向かわせて確保させろ、爆薬には気をつけろ慎重に当たれ」

 

 

 

 

 

「こちらアルファチーム、車を抑えました。構成員4名と犬を3匹確保して爆薬の箱も抑えました引き渡しに行きます」

「ふぅどうにか爆薬も一緒に確保できてよかったな」

 

シャチは無線で車を押さえた事と構成員を確保したことを伝える。幸いにも爆薬も確保出来たので零士はホッとしてこれでテロを起こされる可能性はほぼ無くなっただろう。そして構成員達を仮本部に連れていくとパンダが尋問を行なった。

 

「オラオラオラ!!さっさと他の構成員の居場所を吐けよパァーン!!」

「誰が喋るかこのずんぐりむっくり!!」

 

パンダは尋問をしても喋らない構成員に苛立っていた、その時上司とカゲチヨにNo11が入ってきて上司は構成員達の顔を見つめた。

 

「何でこんな事をするんだ?」

「何でって戦争をするためだ!!異宙人に人類の力を思い知らせるためnフガァ!!」

 

構成員は喋っている間に上司は自分の靴を目の前の奴の顔に押し付けて喋り出した。

 

「お前ら人を殺した事はあるか?」

「あ?」

「人に殺されたことはあるか?」

「ある訳ねぇだろそんなの!!」

「見ず知らずの誰かの親や兄弟が家が崩れてその家族が泣いているのを見た事は?爆風で恋人が吹き飛ばされてその恋人が泣き叫ぶのを見た事は?砲撃で手足がちぎれているのを見た事は?敵の存在そのものを否定して何も考えずにお互い殺し続けて戦争が終わった後も心が病んでしまい自殺してしまった人が身近にいたか?お前らは学校で戦争というのを学んだか?」

 

上司はサイレンサーを付けた拳銃を構成員の額に当てて言葉を言う姿に零士とカゲチヨは何も言えなかった。普通なら止めるであろうペンギンにパンダにNo11は冷徹な目を見つめていてシャチは微かに震えていた。

 

 

「あの・・・ペンパイ」

「どうしたシャチ?」

「上司さんの言っていた戦争って何なのですか?」

「・・・異宙戦争、今から10年以上前に始まりかつて地球を自分達の物にしようとした異宙人に対して人類との間に起こった戦争で初戦は人類側が不利だったが味方をする異宙人の協力の元不利だった状況を押し返して最終的に人類が勝利をした戦争で5年前に終戦をしている」

 

ペンギンの説明にシャチは真剣な様子で聞いていた。

 

 

 

 

「各班はポイントB1からB4を捜索に当たれ、No11お前は最も脅威の高いであろうB1に急行をして必ず阻止をしろよ」

「分かっているよ上司、俺も同じ気持ちだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戦争はもううんざりだ」




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阻止をしろ2

フラグちゃんは駅前にいてNo11を待っていた。某企画の仕事が終わったら遊びに行こうと誘われており連絡すると言ったのだがその連絡が来る気配が一向になく彼女は待ち侘びていた。

 

「もう〜No11さんは遅いですね、まだ仕事が続いているのでしょうか?っは!!死亡フラグの気配が」

 

フラグちゃんは死亡フラグの気配を感じ取ると一瞬で死亡フラグを出した相手のそばまでやって来る事が可能で基本彼女が死亡フラグを感じ取るとそのフラグを出す相手は決まっていた。

 

 

 

 

 

 

「俺の名前はモブ男、俺は今とある組織に所属をしていた」

「立ちました!!モブ男さん!悪の組織に所属をするのは死亡フラグですよ」

 

といつもの様にフラグちゃんがやってきたのをモブ男は感じ取ると説明をした。

 

「何言っているのフラグちゃん?この組織は爆弾とかは使わないんだよ」

「じゃあ何をするっていうんですか?」

「フフフ聞いて驚くなかれこの組織の目的それはエッチな本を世界中に広める事なんだ!!」

 

モブ男の放った一言にフラグちゃんは引いた目でモブ男を見つめた。

 

「モブ男さん、そんな理由でこんな組織に入ったんですか最低ですね」

「何を言っているんだよフラグちゃん!!エッチな本を広める事こそ男のロマンなんだ!!」

 

モブ男の理由にフラグちゃんは汚物を見る様な目でモブ男を見つめた。そして彼はフラグちゃんをエッチな本がある部屋に連れていくとそこには天井までぎっしりと詰まった大量のエッチな本が積まれておりそれを見た彼女は更に冷めた目でモブ男を見つめた。

 

「まったく呆れましたよモブ男さん、それにどうやってこの本を世界中に広めるって言うんですか?」

「そんなの決まっているじゃん、ネット通販を使って世界中にばら撒くんだよ」

「思っていたよりも方法が現代的でした!!」

 

モブ男はネット通販を使って本をばら撒くというとフラグちゃんは思ったよりも現代的な方法で彼女はもっと道端に本をばら撒くとかそう言うのを考えていたのだが予想よりも違っていた。

 

「さぁ!!通販サイトでエッチな本を売り捌くぞ!!」

 

それからと言うものモブ男の所属している組織は続々と通販サイトでエッチな本を売り捌いていった。本は続々と売れていき大量にあったエッチな本は数を減らしていった。そして組織は本を売った収入で大規模な宴会を開いていた。

 

「なーはっはっはー!!本当にエッチな本の力は偉大だなこんなにも儲けが出るなんて」

 

モブ男はワイングラスを片手に何枚かのお札で扇子の様に仰いでおりも儲けを見てニヤニヤしていた。

 

「モブ男さん欲に目を眩ませないでくださいよ。これ以上やったらまずいことになる可能性だってあり得るんですよ」

「何を言っているんだよフラグちゃん、これ以上やったら何が起こるって言うんだよ」

 

モブ男はそう言った瞬間部屋の扉が勢いよく破壊をされて警察が乗り込んできた。

 

「警察だー!!お前ら通販サイトでエロ本を売り捌いていた事により逮捕をするぞ」

「うわぁーー!!何で警察が!!」

 

モブ男達は警察が来た事により驚いたがそれでも必死に抵抗をしようとしたが普段から犯人確保を得意としている警察官に敵う筈も無く次々と捕まっていくのだがモブ男は窓から抜け出すとフラグちゃんも後ろからついていった。

 

「モブ男さん一体どこに行くんですか?」

「まだお宝を別の場所に隠してあるからそこまで逃げようと思ってね」

 

モブ男はそのお宝のある場所まで向かうとそこは普通のアパートで警察からはどうやら逃げ切ったようだモブ男はそのアパートの一室を開けるとそこにはまだエッチな本が大量にありそれを見たフラグちゃんは冷めた目で再びモブ男を見つめた。

 

「モブ男さん貴方って人は」

「何を言っているんだよフラグちゃん。さっきは警察に邪魔をされたけど俺はここで再び大金持ちになってやるんだ」

「組織も壊滅したって言うのにどうやってやるんですか」

「何ってフラグちゃんも手伝って貰うに決まっているじゃん」

「嫌ですよ、私は手伝いませんからね」

 

とフラグちゃんは言うもモブ男はフラグちゃんも手伝ってねと言うとフラグちゃん自身は嫌ですよと言って拒否をした。しかしモブ男の得意技土下座にされた事により渋々手伝う事となった。

しかしふと手伝おうとした時どこからかチクチクチクと音が聞こえたきたのでモブ男とフラグちゃんの手は止まった。

 

「一体何の音でしょう?」

「隣から聞こえてくるけど・・・」

 

モブ男は壁に穴が空いていたのでその穴から隣を見てみるとそこには黒い物体が壁一面に貼られており一緒に見たフラグちゃんはそれが何なのか理解をして顔を青ざめた。

 

「あ・・・あれって爆弾ですよ」

「えぇ!!爆弾ってまさか爆発したりとかしないよね」

「それは分かりません、ですが時限爆弾だったら制限時間と同時に爆発をしてしまう可能性が高いですよ、早く逃げましょうよモブ男さん」

 

フラグちゃんはいつ爆弾が爆発してもおかしくないと言って早く逃げようと言うもモブ男は頑なに首を横に振った。

 

「嫌だよ!!俺はこのお宝を置いて逃げられる訳無いじゃん」

「何言っているんですかこの非常時にそんな事言っている場合じゃないですよ」

 

フラグちゃんは逃げようとするもそこでハッと思い足を止めた。自分達が逃げてもいずれこの爆弾は爆発をしてしまう、そうなれば被害はどの程度かはわからないが犠牲者が出てしまう。心優しいフラグちゃんにそんな事は出来ないしかし自分で爆弾を解体出来るのかと聞かれるとそれは難しい事だった。しかしそれでも被害が出る事にどうすればいいのかと考えるとふとそこに目に入った物があった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「上司、今目的地に着いた。爆薬の解体に取り掛かるぞ」

 

No11は零士とカゲチヨと共に目的地に着いたので車を降りると目標のアパートを見てため息をついた。

 

「にしてもこんなボロアパートに爆薬を隠していたなんてな」

「こう言うもんだぞ、木の葉を隠すなら森の中っていうだろそれと同じだ目立たない場所に隠せば誰にも気付かれないぞ」

 

No11は階段を登っていくと爆弾のある部屋の前まで行くと動きを止めた。そこには何故か赤い色で塗られた汚い絵がありNo11達は足を止めてしまった。

 

「何だあれ・・・それにこの匂いはケチャップか」

「パイナップルに見えるけど誰があんな事を」

「そんな事はどうでもいいだろ早く爆薬を見つけねぇと」

 

とカゲチヨは部屋の扉を開けようとしたのだがその時No11は何かを感じ取ったのかカゲチヨの肩に手を置いて彼を止めた。

 

「何だか嫌な予感がする。どこからか部屋の中を覗ける場所は無いか」

 

そう言って横の小窓があったので調べてみると奥の部屋に壁一面に爆薬が置かれており更に扉にも開けたら爆弾が作動をするトラップがそこにはあった。

 

「やっぱりトラップがあったか」

 

と事を知ったNo11にカゲチヨと零士は顔を青ざめた。

 

「それじゃあこの絵は誰かが警告を出したんだな」

「それにしても一体誰が」

「どうやら調べる暇もなさそうだな、公安が来ている奴らに分かる様に警告文だけを残して解体は奴らに任せようぜ」

 

No11は公安が来ている事に気がつくと警告文だけを残す事にして撤収を決めると急いで撤収をした、そして無線で他の地域に向かっている捜索班にも警告を送ると上司に連絡を入れて戻る事となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「皆よくやってくれた、No11のいた場所以外には爆薬は無く構成員や犬達も保護出来た事によりこのテロは未然に防げたぞ」

「まぁ無事に済んでよかったな」

「よーし今日この後飲みに行こうよ」

 

パンダはこの後飲みに行こうと言うもNo11は用事があると言って某企画を出るとフラグちゃんのいる場所まで向かったのだが

 

 

「No11さん、一体私がどれだけ待ったと思うのですか」

「ま、待てしー一旦落ち着けってな?」

 

とピコピコハンマーのついた鎌を持って怒り顔でいたのでNo11は落ち着く様にいうも彼女は鎌を振り回してNo11を追いかけていき彼も逃げると追いかけっこは3時間ほど続いて最終的にはフラグちゃんに甘い物をおごらされる羽目となったNo11であった。

 




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長編2 終わり

今回で長かった長編2は終結させていただきます。長かったこの長編2は色々な事がありましたがそれでも見てくださった皆様には感謝しかございません。
駄文ではございますが最後まで見てくだされば幸いだと存じ上げます。


No11はカゲ男にグロック17を打ち込んで動きを抑えようとするがカゲ男は素早い動きでグロック17の弾道を避けると血の槍をNo11に向けたが彼も後ろに下がるなどして避けてカゲ男の攻撃を避けた。

 

「お前のする事はバカで間抜けな事だぞ」

「そんな事は無い!!俺は復讐のために」

「この世界のお前も恐らくだがお前と同じ目にあって復讐を目論んでいる。あいつはお前のように行動力はたまにあるし陰キャで弱ったらしくて惨めな奴だけどトッププレデターに復讐をするって気持ちだけはお前と同じだ」

 

No11はグロック17の弾を変えながらカゲチヨの事を言うとカゲ男はうるさいと言って再び攻撃を繰り出していく。しかしNo11は日本刀を構えるとカゲ男に近づいていきカゲ男の腕に切りかかった。

 

「甘いな!!俺の腕は再生するんだ!いくら攻撃をしても無駄だぜ」

「だったら再生できなくなるまで切り続けるだけだ!!」

 

とNo11は連続で日本刀で斬りつけるもカゲ男の体は再生していきいくら攻撃をしても無駄だろうと思ったが彼は諦める事は無く攻撃を続行し続けた。首を刎ねても再生をするのでその瞬間だけはホラー感が漂いNo11は体がゾクッとした。

 

「怖いよな相手をいくら切っても死なないからな、お前が俺に勝てる見込みは無いんだよ」

「悪いがそれでも俺は勝たせてもらうぞ。じゃないとあのクソ陰キャに俺に勝てないなんて雑魚だなってバカにされて調子に乗るんだよ」

 

No11の勝つ理由がなんかアレな気もするが彼はカゲ男に近づくと再び日本刀で切り込みを入れると今までの攻撃が効いてきたのか奴の体の再生のスピードが遅くなっていくのをNo11は感じ取った。

 

「いい加減終わりにしようぜ、お前が俺を殺しても何も無いし俺がお前を殺せば全てが終わってこっちの世界は元通りになる」

「ふざけるな!!終わりにして何になるって言うんだ!俺がこの世界のあいつに変わってトッププレデターを潰す!!そしたらあいつも報われる筈だ!!奴らのせいで俺は!!」

 

カゲ男は血の槍をNo11にぶつけると彼は避ける事もせず彼の攻撃を受け止めた。その動きにカゲ男は驚きを隠せないでいるとNo11は槍を掴むとカゲ男の顔を見つめた。

 

「誰かを失ったのはアンタだけじゃない。この世界のお前も奴らのせいで家族や友人を亡くしている、復讐をするのだったら別に俺からしてみればどうでもいい事だ。だけどなこの世界のトッププレデターはあいつの手によって滅ぼさせるんだよそれを邪魔するんだったら俺は容赦はしねぇ」

 

No11は日本刀とグロック17を向けるとカゲ男は全てを察した。

 

「俺がこの世界に来たのは間違いだったのか?間違いだったら!!どうして俺はこんな目に遭わないといけないんだ教えてくれよ!!」

「それは俺にも分からない。こっちの世界に来た時点でお前はもう終わっていたんだよ」

 

と彼はNo11の胸ぐらを掴みながら答えて欲しいと言うとNo11は自分にもわからないと言って日本刀とグロック17でカゲ男の頭と心臓を攻撃するとカゲ男は動き事なく息絶えた。

 

「・・・終わったな」

 

No11はカゲ男の目を閉じさせるとゼクスの方を向いて歩き出した。

 

「何でお前は俺達を助けたんだ」

「ん?特に理由は無いな、それよりもお前俺の仲間にならないか?どうせここにいても奴らにこき使われるだけだろ?」

 

No11はゼクスに自分の仲間にならないのかと問いかけると彼はどうするか考えると答えを出した。

 

「アハトを助けてもらった礼もあるからな。それに最近正規品の扱いが酷くなってきていて脱走を考えていた所だ」

「OK、・・・それよりもそこにいるんだろブラック?」

 

とNo11は誰かに話しかけるとそこに現れたのは悪魔のブラックでそれを見たゼクスは目を大きく見開かせた。

 

「カカカー!No11さんオレちゃんがいるってよくわかりましたねー!!」

「まぁ気配を感じたからな。それよりも契約を結ばせてくれないか?オレとこいつの契約を」

「えぇ構いませんよ」

 

とNo11はブラックにゼクスと契約をしたいと言うとブラックはどこからともなく契約書を取り出してNo11はそれを見た。内容はゼクスがNo11の部下になる事だった。

 

「ではNo11さんこの契約書にサインをお願いいたします。っあ原本は保管させていただきます」

「分かっているよこの契約は余程の事がない限り切れないようにするよ。それとお前さとしに会いに行ってやれよめちゃくちゃ泣いていたからな」

「そうですねぇあんな思いをさせてしまった事を反省してしばらくはさとし君の企画の動画を撮ろうかと思います」

「そうか・・・それでいいんじゃないか」

「おい!!お前大丈夫か!?」

 

そう言った直後No11は倒れ込んでしまいそれにゼクスは驚いて体を揺すった。

 

 

 

 

 

 

 

「ここは・・・」

 

No11は目が覚めるとそこは先程自分がやってきた冥府の場所でありNo11の姿を見つめたエマは無言で彼を見つめると

 

「貴方は・・・」

 

エマは閻魔帳をパタンと閉じて

 

「どうして・・・」

 

それを持ち上げると

 

「さっき私の言った言う事を聞けないんですかーーー!!!!」

「ギャーー!!」

 

そして思いっきし閻魔帳を背表紙の方から野球の投手のように投げ込むと閻魔帳はNo11の顔にコントロールよくあたり彼は痛みで地面に倒れ込んだ。

 

「何ですか!?私に対する嫌味ですか!!最近閻魔の仕事をしていなかったからって私に対する嫌味ですかえぇ!?」

「お、落ち着けよエマ、俺だって来たくて来た訳じゃ」

 

とエマにキレられてしまったNo11は落ち着くように言うも彼女の怒りは落ち着く様子を見せずにNo11に噛み付いていった。

 

「言い訳は許しませんよ!!さっさと帰ってくださいとでも言おうと思っていましたけど貴方に会わせたいって人がいましてねちょっと待っていてください」

 

とエマはNo11に会わせたい人がいると言って少し待つように言ってきたので彼は待っていると彼女はある人を連れてきてNo11は目を大きく見開かせた。

 

「お前は・・・黒子か?」

「うん、久しぶりだねお兄ちゃん」

 

黒子と呼ばれた死亡フラグに似た女の子は笑みを浮かべるとNo11は涙を浮かべていた。そしてゆっくりとだが彼は黒子の体を抱きしめた。

 

「黒子・・・黒子」

「もうお兄ちゃんったら泣き虫よね」

 

と黒子はNo11の背中をさすってあげて彼を落ち着かせた。

 

「なぁ俺、お前と一緒にいたい今ここで死んだらお前と一緒にいられるか?」

 

そう言ったNo11だったが黒子はその提案に対して首を横に振った。

 

「だめだよお兄ちゃんにはお友達がいるしまだまだそっちにいて貰って欲しいからおじいちゃんになってからこっちに来てよね」

「その前に俺は死神で歳を取らないんだけどな、あとあの陰キャは友達じゃねただの腐れ縁だ」

 

No11はカゲチヨの事をそう言うと黒子は笑みを浮かべて笑った。

 

「それに・・・私に似たあの子の事を守ってあげてよね。お兄ちゃんが出来なかった事を今度はしっかりしてよね」

「それについては安心しろ、その辺はキッチリしているあいつは絶対何があっても俺が守るって決めているからな」

 

黒子はフラグちゃんの事を守ってあげるように言うとNo11は分かっていると言って彼も笑みを浮かべた。

 

「・・・なぁたまには来ても良いか?話したい事がいっぱいあるんだ」

「良いよ別に、お兄ちゃんがどんな事をしているのか気になっていたから」

 

No11と黒子の話を聞いたエマはため息をつきながらNo11の前に出た。

 

「たまに来るのはいいですけど冥府の仕事も手伝ってくださいよ。私1人じゃ捌き切れないんですから」

「悪いそれはお前の責任だからお前でやれ」

「何ですかそれー!!合わせてあげるんですからそれくらいの事はしてくださいよ」

 

とエマは怒り出すのでNo11は仕方無さそうに分かったと言って了承をした。そして現世に通じる扉を通ってNo11は戻っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「No11さん!!」

 

とNo11は目を覚ますとそこにはフィーアやペンギン達もいて彼の顔を覗き込んでいた。

 

「よぉお前ら」

「話はブラックから聞いたぞ全て終わったんだな、後さっきシャチから連絡があって上司は重症だが助かったそうだ」

「あぁ終わったぞ、悪いけど少しだけ横にさせてくれ疲れているんだ」

「随分と眠っていたようだが大丈夫なのか?」

「大丈夫だ、懐かしい奴が出てくる夢を見ていてな」

 

シディは大丈夫かと問いかけるとNo11は大丈夫だと言った。

 




カゲチヨ「え!?これで終わり!!俺の活躍は!?」
作者「ごめん書こうと思っていたけど無理だった」
カゲチヨ「ふざけるなー!!俺の活躍がー!!」
作者「後カゲチヨ、No11から伝言だゼクスに拷問とかして奴らの情報を取るなよ。もしやったら訓練用の的になってもらうからってな」
カゲチヨ「えぇー何それ・・・」

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探しています

「だめですNo11さん、カゲチヨに繋がりません」

「クッソ、あいつどこ行きやがったんだよ全く」

 

フィーアとNo11は街でカゲチヨを探していた。何故この様な事態になったのかはことの発端はNo11がカレコレ屋に来たのが始まりだった。

 

「カゲチヨの奴まだ来ていないのか?」

「今日はまだ見ていません」

「俺はさっき来た所だ」

 

No11はフィーアとゼクスと話しているとシディがカレンダーの日付に気がついてヒサメに何の印なのかを聞いていた。

 

「ヒサメ、この印が何なのか分かるか?」

「え?私知らないけど」

「スーパーの特売日も違うな」

「アーシも違うよ」

「私も知りません」

「右に同じくというか俺は今来た所だ」

 

と皆知らない様だったので必然的にカゲチヨが何かの印をつけていたのだと思ってしまった。

 

「じゃあカゲかな?」

「恐らくそうだな、依頼も無いし休日だ丁度良いこの後昼食だ来るのならカゲチヨの分も作っておくぞ」

「分かった電話で聞いてみる、どうせ夜中までゲームしていてまだ寝ているんだろうし」

 

ヒサメは電話をカゲチヨに掛けようとして通話ボタンを押して呼び出しコールが何回かなると

 

『ただ今電波の届かない所にあるか、電源が入っていないためかかりません』

「あれ?充電していないのかな?」

「ったく何やってんだか」

「まぁいいさ、買い出しついでに迎えに行こう」

 

No11は呆れるとシディは買い出しついでにカゲチヨの部屋に行こうと言ってNo11とフィーアもついていった。

 

 

 

 

 

しかしカゲチヨの部屋に着いてチャイムを鳴らすも出て来る気配は無かった。

 

「カゲ〜起きてる?」

「カゲチヨ生きているか」

 

ヒサメとNo11は声をかけるも何の反応もなかった。

 

「まだ寝ているのか?」

「いくら何でももうお昼ですよ流石に寝過ぎでは」

 

フィーアはそう言ってドアノブに手を掛けると鍵が開いているのに気がついた。

 

「鍵が開いていますね」

「閉め忘れか?」

「もう不用心なんだから」

 

とシディやヒサメは鍵の閉め忘れかと思っていたがNo11だけは違いグロック17を抜くとフィーアに代わってもらい静かにドアを開けて部屋の中に入ると部屋は小綺麗にされており少し不気味だった。

 

「ねぇなんか部屋が綺麗じゃない?」

「それよりもヒサメあれを見てみろ」

 

シディが顔を向けた先にはカレンダーがあり日付にはカレコレ屋と同じ印が付けられていた。

 

「何かおかしいな、繋がらない電話に片づけられた部屋とあのカレンダーの印」

「まさかとは思いますが」

「まだそこまでの可能性があるって訳じゃない。それでも嫌な予感がする」

 

No11は片付けられた部屋を見て何か嫌な予感がすると言ったが何も確証は無かったので確定には至らなかった。ひとまず探し出す事が決定をしてフィーアとNo11は街中を捜索してシディはカゲチヨが行きそうな所を探してもらいヒサメは万が一カゲチヨから電話がかかってくる可能性もあるので待っていてもらう事となった。

 

 

 

「いたか?」

「いいえどこにも」

「クッソ、アイツめ見つけたら八つ裂きの刑か戦車部隊の的にしてやる」

 

フィーアとNo11は街中を探していると突然No11の電話がなり彼が出てみるとヒサメからの連絡だった。

 

「もしもし?」

『No11君、カゲのいるかもしれない場所が判明したよ』

「何だと!!それはどこだ!?」

 

ヒサメからの連絡によればシディがオーナーからカゲチヨは最近何処か景色のいい場所が無いかと話していたらしくその場所を教えたらしい。そしてヒサメがカンナカムイの能力を使いカゲチヨのアカウントをハッキングして場所も割れたので今からそこに向かうとの事だった。No11とフィーアも駅に向かい現地に車両を待たせておくと言って急いで駅に向かっていった。

 

 

 

「カゲ・・・」

「ヒサメさん、安心しなよアイツはそう簡単に死んだりはしないよ」

「そうですよ死んでも死なない様な人ですから」

 

ヒサメは元気が無い様子でいたがNo11は励ました。一応現地の場所に一個歩兵小隊を向かわせて捜索に当たらせているがまだ見つけたと言う情報は入ってはいなかった。そして現地の最寄り駅に到着をすると待たせておいた車両に乗り込むとそこに向かうことにした。

 

「ここからは歩きです。車両は通れません」

「分かった、もう帰っていていいぞここからは俺たちだけで行く」

「了解しました」

 

車両が通れる所まで来るとそこからは歩きとなったのでNo11達は車両を降りるともう夜も近い事から薄暗くなってきた。

 

「離れずに着いて来い」

 

先頭をNo11にして後ろにシディとフィーアにヒサメが続いていき山を登っていった。しばらく歩いていると草がガサガサ動き出した、一瞬動きを止めたNo11はグロック17を構えながら草を見つめるとそこにいたのは猪だった、しかもその猪が持っていたのはカゲチヨの上着でそれを見たヒサメが小さく震えていた。

 

「刺激するな、刺激したら間違いなく襲ってくる」

「あ・・・あぁぁーー!!」

 

シディは猪を刺激したら駄目だと言うもヒサメはカゲチヨの上着にしか目がいっておらず悲鳴をあげてしまった、それに驚いた猪が突進をして向かってきた。

 

「っち!!M4とか持ってくるべきだった」

 

No11は持っているグロック17では対応が出来ないがそれでも倒さないと自分達が危険だと思い照準を合わせようとするとそこにフィーアが麒麟のスピードを生かして猪を一瞬で気絶させた。

 

「大丈夫ですか?No11さん」

「あぁ済まないな助かった」

 

猪を気絶させた事で安心をしたNo11達は進んでいくと無線に通信が入った。

 

『No11さん、目標を発見しました』

「了解したすぐに向かう場所はどこだ」

 

と急いで向かうとそこは湖のある綺麗なキャンプ地でそこまでやってきたNo11達はSCP068の一個小隊によって捕らえられているカゲチヨの姿を見つけた。

 

「カゲチヨ・・・」

「カゲ」

「カゲチヨですか」

「あぁ?何でお前らここにいるんだよ、ていうかNo11助けてくれよこの人達いきなり俺の姿見つけたと思ったら目標だー!!確保しろー!!ってスッゲー怖い目つきとスピードでやってきたんだよ」

「そうだなおいお前ら離してやれ」

 

と068の兵士達はカゲチヨから離れるとNo11は助走を付けると思いっきしカゲチヨを殴り飛ばして湖まで飛ばした。

 

「うぎゃーー!!つめてぇー!!いきなり何するんだよ!!」

「それはこっちのセリフだ!!お前こんな所まできて何やっているんだよ」

「そうだよ私達物凄く心配したんだから」

 

カゲチヨは湖に飛ばされてしまったので服は濡れてビチョビチョになりヒサメは怒り出して状況は分からないカゲチヨは頭を?にさせた。

 

「どうもこうもってここでキャンプしているんだよ」

「キャンプ?」

「あぁここって知る人ぞ知る名所なんだよな」

 

とカゲチヨは説明をするとキャンプとNo11は頭の中で考え込んだ。

 

「YouTubeで最近流行っているソロキャンプ、一回やってみたくてさオーナーに景色のいい所紹介してもらったんだよ」

「だったらカレンダーにあった日付は?」

 

「出発の日、わかりやすくて良いだろ?」

「だったら何で教えてくれなかったのよ!!電話にも出ないし」

「ここ電波繋がらねぇんだよキャンプ場あるあるらしいぞ、それよりも俺ちゃんと教えたぜこの日キャンプに行ってくるって言ったぞ」

「え・・・」

「聞き流していたのかよ!!」

 

理由を聞いていたNo11は安心したのかため息をつくと068の兵士達に帰投命令を出して帰らせた。そして火を付けるとカゲチヨの服を乾かしながら座って狩ってきた猪を見せるとカゲチヨは引いていた。その後人数も増えた事でキャンプ場の管理者に人数が増えた事を伝えにいくとテントを借りたのだがカゲチヨは立てるのがめんどくさいと言うとNo11が一瞬で立ててしまいそれを見てカゲチヨ達はポカーンと口を開けていた。

 

「んー!!美味しい!!」

「まさかあの猪をほぼ食べてしまうなんて」

「今日のヒサメは昼を抜いているから無限に食べられるからな」

「ブラックホールかよ!!」

 

その後キャンプを満喫したNo11達は朝になるとカレコレ屋に戻っていった。

 




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訓練

ゼクスとカゲチヨは暗い森の中をSCP068の隊員数人と共に歩いていた、歩くといっても中腰に周りに音を立てない歩き方をして進んでいくと目の前には小綺麗な別荘があり隊員が止まれの指示を出すとカゲチヨ達は止まった。

 

「よし目標に着いたな、今からこの別荘を制圧する」

「了解だ」

「了解っす」

 

ゼクスとカゲチヨは返事をするとそれぞれ武器を構えていく、ゼクスはFN SCARにホロサイトとサプレッサーにフォアグリップでカゲチヨはM4A1にダットサイトにサプレッサーを付けた小銃を構えた。そして再び静かに歩き始めると物陰に潜みながら別荘の敷地内に入ると見張りであろう武器を持った兵士が2名警戒をしていたがカゲチヨ達に気がついた様子は無かった。

 

「敵2名確認、仕留めろ」

 

隊員の言葉にゼクスはうなづくとSCARを構えてカゲチヨも同じくM4A1を構えると頭に照準を合わせた。

 

「3カウントだ、1・・・2・・・3」

 

ゼクスの合図で銃弾を放つとカゲチヨも同時に銃弾を発射すると敵は糸が切れたかの様に倒れていく。

 

「いいぞよくやった」

 

隊員はよくやったと言って移動を進める、敵はそこ以外にもテラスに数人いたが一瞬で制圧をすると別荘内部にカゲチヨ達は侵入をする。そして扉の前に来るとゼクスはケルベロスのDNAを使って中にいる人の匂いを嗅ぎ分けた。

 

「5人いるのを確認した」

「フラッシュバンを用意しろ」

 

隊員の指示でカゲチヨはポケットからフラッシュバンを用意するとピンを抜いて投擲の準備をした。ゼクスが扉を開けるとそこにフラッシュバンを投げ込むと眩しい光と音が室内に響くと一気に扉を開けて中にいる敵兵を小銃で倒した。

 

「クリア、目標はこの先だ」

 

隊員がハンドサインで道を示すとカゲチヨとゼクスは先頭を歩いていく、そして通路の先にある部屋の前に到達をするとミュートチャージと呼ばれる道具を床にセットした。その瞬間周囲の音が無くなりカゲチヨが部屋に突入をして室内にいた目標の人物を確保した。

 

「目標を発見」

「よし脱出するぞ」

 

 

そしてカゲチヨ達は静かに部屋を出て速やかに別荘を離れようとした。

 

『注意しろ、そちらに車両が数台向かっている』

「了解した」

 

無線で敵の車両部隊が向かっている事を知るとテラスに出たその瞬間に敵が到着をした。

 

「クソ、早すぎる到着だな」

「目標を守りながら進むぞ!!回収地点はこの先だ」

 

ゼクス達は物陰に隠れて射撃を行う。敵も車両から降りてきてこちらに射撃を加えてきた。

 

「カゲチヨ!!敵の重機関銃を黙らせろ」

「無理っすよそんなの!!」

「いいからやれ」

 

カゲチヨは物陰から顔を出すと敵の重機関銃を操作している兵士に向かって射撃をすると敵の重機関銃は沈黙をした。

 

「重機関銃排除!!」

「よしスモークを投げて移動をするぞ」

 

隊員がスモークグレネードを投げると煙が出てきた。そして少し待つと煙も十分に視界の妨げになったのでそのまま道路の方に移動をする。そこには既に回収用の車両がいてまず先に目標を乗せる必要があった。しかしカゲチヨが目標を車両に乗せようとしたその時目標が銃撃をされてしまう。

 

「はぁ?・・・え?」

 

カゲチヨは困惑しているとどこからかともなく銃弾が飛んできてそれは自分に当たり地面に転がっってしまうとNo11が現れた。

 

「何やっているんだよカゲチヨ、死亡だぞ目標を乗せるときには周囲の安全を確保するのが先だろ。ったく全部リセットしろ」

 

No11がため息をつくとリセットをしろといったその瞬間空に広がっていた光景がまるでパネルの様に一枚一枚消えていき目の前の光景も全て消えていった。

 

『シミュレーションをリセットをします。エキストラは全員スタートラインに戻ってください』

 

そう今までのは全て訓練だった、元々はゼクスがNo11の部下になった事がきっかけで訓練をしている時にカゲチヨにフィーアとカンナにアハトは見学に来たのだ。ちなみにシディとヒサメは他に依頼があって来てはいなかった。

 

「凄かったねぇゼクス君。アーシ見ていてかっこよかったよ」

「ゼクスかっこよかった」

 

カンナとアハトはゼクスの姿がかっこ良かったと言うと彼は赤を多少赤くしてそうかと言った。

 

「ゼクスの動きは中々良かったですよ、勿論カゲチヨも中々でした」

 

フィーアはカゲチヨとゼクスの動きが良かった事を褒めるとそこにプーニハットを被った口髭を付けた年配の隊員がやってきた、先程までカゲチヨとゼクスと共に訓練をしていた人物でそれに気がついたNo11はどうもと声をかけた。

 

「No11、見ていたがあの黒髪の若造はいい動きだったぞ。赤髪メッシュの若造は最後の所がダメだったがそれでも中々いい動きだったな」

「それはどうもブライス大尉、ちなみに赤髪メッシュの奴は俺が育てたもんだ。まぁあんな最後だったからこれからもっと鍛えてやるつもりだけどな」

「あの・・・No11さん、お手柔らかに」

 

No11はカゲチヨをもっと鍛えてやるつもりだと言うとそれに気づいたカゲチヨは恐る恐る言うとNo11は無理だとだけ言ってその後も訓練は続けられた。




長編3 予告編

ついに明かされる死神No11最大の秘密!!
何故No11は死神になったのか、彼に隠された過去とは・・・
そして明かされる死神No269との出会いとは

次回長編3 始まり



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長編3 始まり

死神No11の過去が明らかにされる!!


男は普通の人間だった。家族も父や母に妹がいて幸せな生活がそこにはあった。西暦2000年には突如として地球は異宙に転移をしてしまう。それからと言うものどうにか人間はこの世界に適応をしていき異宙の住民と交流が深まっていき共に生活をしている。

 

男の家族は今日は買い物に出かけてきており周りには人々がたくさんいてどの家族も嬉しそうだった。

 

「お兄ちゃん、早く早く」

 

と妹は急かすようにして兄に早くくるように言う。男はやれやれと思いつつも妹の後をついていきその光景を父と母は見つめていた。

 

「それで可愛い妹よ、一体何を買うって言うんだ?」

「うーんとね、お父さんとお母さんにいつもお世話になっているからお母さんにはカーネーションでお父さんには何かあったらかな」

 

父には具体的な物の名前を挙げない妹に兄は苦笑いを浮かべる。

 

「おいおい父さんにもちゃんと何か買ってやるんだぞ」

「分かっているわよ、ただ何を買えばいいのか分からないからお兄ちゃんも一緒に決めてよね」

 

妹は無理矢理兄に父のプレゼントを一緒に決めて欲しいと言うので兄は多少めんどくさがるも可愛い妹の頼みなので断るわけにもいかなかったので父と母にはどこかで時間を潰しておいてほしいと頼むと2人は笑いながらも分かったと言ってくれたので男は感謝をして妹と一緒に買い物に向かった。

 

 

 

 

 

数時間後には無事に買い物も終わり両親のいるであろカフェまで向かう事にして歩き始めた。

 

「お母さんのカーネーション買えてよかったね」

「結局、父さんのプレゼントを選ぶのに時間がかかっちまったけどな」

 

男の手には両親に送るプレゼントを持っており妹は嬉しそうだった、男もたまには買い物はいいかと思っていると視界には両親がいるであろうカフェが見えてきたので兄は止める暇も無く妹は走っていってしまい彼はため息をつきつつも向かおうとしたその時・・・

 

 

 

 

突如として両親と妹のいたカフェが爆発をした。

 

「っ!!??!グハァー!!」

 

男は爆風で吹き飛ばされてしまい背中を強打してしまい頭からは血が出ており意識は多少朦朧としていた。

 

「いってぇ、一体何が・・・」

 

男は意識を取り戻すとすぐに家族のいる場所まで走っていくとそこには先ほどまでは綺麗なテラスのあったカフェだったのだが今では瓦礫の山となっており男の顔は絶望となった、周りにあった建物も倒壊をしており人々の叫び声が聞こえていた、彼は必死に瓦礫をどかしていくとそこに妹の姿があった。

 

「おい!!しっかりしろ、大丈夫か!?」

「お・・・お兄・・・ちゃん、わ・・・私」

「大丈夫だしっかりしろすぐに出してやるからな」

 

妹は兄の事を呼んでいて男は必死に大丈夫だと叫んだ。しかし妹の意識は無くなりそうになっていて予断を許さない状況となっていた。

 

「お兄ちゃん、私ね・・・最後に言っておきたい事があるんだ」

「何だ、最後なんて言うな!!必ず出してやる、それから父さんと母さんも出して皆で家に帰るぞ」

 

男は妹を瓦礫から出そうとすると妹の足が瓦礫に挟まっていたのだが彼はその瓦礫をどかして彼女を引き摺り出す事に成功をした。

 

「大丈夫か?すぐに医者を呼んでくるからな大丈夫だきっと良くなる」

 

男は妹を励ますも妹の目は弱々しく今にも目を閉じそうだった。

 

「お兄・・・ちゃん、私・・・死にたくないよ」

「だから言ったろ、必ずお前は助かる」

「お兄ちゃん・・・私お兄ちゃんが大好きだったよ、私がどんな目にあっても必ず・・・お兄ちゃんが守ってくれたから」

「おい、お前何言っているんだ」

 

しかし妹の目は最後に兄の姿をみると目を閉じて二度と開く事は無かった。

 

「おい、目を開けろ、開けてくれよ!!起きてくれよ!なぁ!!聞こえているんだろ!!お前がいなかったら父さんと母さんが悲しんで俺が怒られるんだよ。目を開けてくれよ頼むから」

 

男は泣き叫んで妹の体をゆするも彼女の体は冷たくなっており動き出す事は無かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

男は歩いていた、涙で顔はぐしゃぐしゃになっていつつも彼は歩いていた。父と母は既に死んでいるのが確認出来たのだが遺体を連れて行く事は出来ず泣く泣く彼は両親と妹の遺体をあの場所に置いていくしか無かった。そして彼は避難所に辿り着くとそこには大勢の人々がいて皆誰しもが傷だらけの状態となっていた。男も多少なりの怪我を負ってはいたが他の人を優先させると彼はラジオから聞こえてくる情報に耳を傾けた。

 

『異宙の軍勢が侵攻をしてきて僅か数時間で世界の半数が制圧をされました。国連はこの非常事態を受けまして緊急会議を開きました。っあ!!たった今速報が入りました!国連は今回の異宙の軍勢の侵攻を受けて地球防衛軍の創設を発表いたしました』

 

ラジオから聞こえてくる情報に男はため息を吐きそうになるもどうにかして耐えた、この避難所には未だ大勢の人が押し寄せて来るので彼は寝床だけを確保すると眠れるだけ眠った。

 

 

 

 

 

それから男はドブネズミのような生活を続けた。空にはドラゴンが我が物顔で飛んでいて見つからないようにして隠れながら過ごした。他にも異宙人の軍勢が街を襲い人間を殺戮していく瞬間を何回も見てきた、それから何年かの時が流れると男は大人になり銃を握ると戦場に赴き出して行った。

 

暗闇が広がる中男は1人焚き火を焚いて野宿をしていた。銃や装備は死んでいた兵士から拝借をして見つからないようにして1人だけで生きてきた。ある夜に野宿をしていた彼は仕掛けて置いた罠に誰かが引っ掛かったのかを確認すると銃弾を打ち込んだ。

 

「わぁーー!!待って撃たないで撃たないでよ!!」

 

そこにいたのはしゃべるパンダだった。




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競馬をすると

「強欲ーー!!テメェ!!どこにいやがる!!」

「うぉ!!何だ!」

 

死神No71で別名憤怒の死神と呼ばれている彼女は突然部屋に入ってきたNo11の姿を見て驚愕をする、何故なら今彼の姿は右手にMG42機関銃を左手にRPG7に身体中には銃弾の帯を巻き付けていて更に肩にカールグスタフ無反動を装備しており顔は怒りとなっていた。

 

「何だよNo11何か用かよ」

 

No71は彼の顔を見るとNo11は部屋の中をくるりと見渡すと声を上げた。

 

「強欲はいねぇか?ちょっと用があるんだけど」

「あぁ?強欲なら今はいねぇよ、何でも仮想世界に用事があるって言って出て行ったんだけど」

「そうかそれは感謝をする」

 

No11は部屋を出るとNo71の体は何故か震えが止まらない状態となっていた。

 

「あ、あーしが震えている?それほど怖かったって事か?No11が」

 

No71はどうにかして震えている体を落ち着かせようとしていた。

 

 

 

 

 

 

 

『さぁー!!各馬第4コーナーを周った!先頭はモブオダイナソー、モブオダイナソー、このまま逃げれるか!?続く後続にはセーゾンドエスが続く!!』

「行けぇー!!」

「差せ差せ差せ!!」

 

競馬場では歓声が響き渡っておりその中にはモブ男と死神No72別名強欲の死神が一緒に競馬をしていた。その様子を死亡フラグは見つめており 何とも言えない表情となっていた。

 

『決まったー!!先頭はセーゾンドエス!セーゾンドエスだーー!!』

「あぁーー!!負けたぁー!」

「何故です。あそこで逃げ切れていれば」

 

予想が外れた事でモブ男と死神No72は地面に手をついて落胆をした。彼らが買った馬券はこの時点でただの紙屑となってしまったので何の意味も為さない。

 

「全く、だから私は言ったんですよ競馬なんか当たらないって」

「何を言っているのですか死神No269、競馬には夢と希望が詰め込まれているんですよ」

「そうだよフラグちゃん!!競馬で大金が手に入れば一生暮らせるかもしれないんだよ」

「そうして大穴が当たれば人ってのは無頓着ですぐにまた儲けようとして大金を注ぎ込んで負けてしまうんだよ」

「そうですよって!!No11さんどうしてここに!?」

 

フラグちゃんの後ろにはNo11がいて冷徹な目で死神No72の顔を見ており今にでも手に持っているMG42を使いそうだと思っていたフラグちゃんだった。

 

「さて強欲、何で俺がここにいるのか理解しているか?」

「そ、それはですね・・・勝手に私が人間界で仕事もせずに仮想世界で競馬をしていた事なのですが」

 

死神No72は震えてはいなかったがそれでも恐怖は感じていた。No11は怒らせると怖いのは天界では有名な話なので彼女は怯えていた。

 

「そんなことはどうでもいい、何でお前がしーを連れて競馬場にやってきたのかだ」

「え?そっちですか」

 

No11の言葉にモブ男達は拍子抜けした表情となりNo11の顔を見つめた。

 

「何だお前ら拍子抜けした顔をしやがって、しーはまだ外見的にも中学生だからなこんな所にいたら大変だから俺が回収しにきたんだよ。さぁしー帰るぞ」

「うわぁ、ま、待ってください」

「待ってよNo11君せめてでもいいからお金を頂戴よ」

「そうですここで負けた損失を取り戻せれば」

「お前らはバカか!!誰が負けるって分かっているギャンブルに金を貸すと思っているんだよ」

 

プライドも無くNo11の足にすがりよってくるモブ男に死神No72を鬱陶しく思った彼はすぐに足から2人の手を離すとフラグちゃんを連れて競馬場から出て行こうとした。

 

「お願いですよー!!っあ、そうだ靴をお舐めいたします。レロレロレロ」

「きったねぇーわ!!ふざけるな離れろよ」

 

モブ男はNo11の靴を舐めようとして跪くがNo11はさっと避けると仕方無さそうにいつも背負っているリュックから現金100万円を出すとそれをモブ男と強欲に手渡した。

 

「え!?現ナマくれるんですか?」

「何だいらないのなら返してもらうけど」

「いえありがとうございます。これで負けた損失を取り戻せそうです」

 

No72は現金を見るとフフフと笑みを浮かべて早速馬券を買いに行ったようでモブ男もそれについて行って馬券を買えるだけ買った様子である。

 

「何でお金をあげたのですか?」

「あのまま引っ付かれるのも鬱陶し買ったし100万位やっても財布には痛くもないから」

「そ、そうなんですね」

「さてとカレコレ屋に行くぞシディがおやつを作って待ってくれているからな」

「本当ですか!!わーい!」

 

フラグちゃんはおやつという単語を聞くと喜んだ、No11は彼女と一緒にカレコレ屋に向かって行った、その後モブ男と死神No72はNo11からもらった金を全て溶かしてしまい落胆をしてしまったのはまた別の話

 

「何でぇ勝てないんだよ!!」

「あそこで勝てていたら」

 

 

 

「みなさんも競馬などのギャンブルをする際には夢中にならないようにしましょうね」




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オンラインゲーム1

「よし、これでいいよな?」

 

No11は自分の部屋でゲームのセッティングを済ませると画面を起動させた。彼が今から始めようとしているのは人気オンラインFPSの[World wore3]というゲームだこのFPSゲームの特徴は戦車や戦闘機といった乗り物が使えてしかも自分の持っている武器も好きな様に細かい部分までカスタマイズ出来る様になっている。更にリアルを追求した操作性とグラフィックでリリースが始まった時から全世界のFPSゲーマー達から神ゲーとまで言われたゲームである。No11もたまにこのゲームをやっており世界ランキングでも10位以内に入るほどの実力の持ち主である、今日このゲームを起動させたわけはカゲチヨがこのゲームを始めたらしいのでNo11が色々と教えてやろうと思い今回やろうと思ったのだちなみに余談だがフィーアも何処からか聞きつけたのかこのゲームを購入しており彼女からも教えて欲しいと頼まれた。

 

「あー聞こえているか?」

『はいNo11さん聞こえています』

『こっちもだ感度良好』

『俺も聞こえているよ』

 

No11はヘッドフォンで皆に確認を取るとそれぞれ返事が返ってきた、何故かモブ男もいたのだがNo11は気にするのはやめてゲームを始めた。

 

「まず最初だけど好きな銃を選んだらマッチングするからできたら教えてくれ」

 

No1はそう言うとカゲチヨ達はそれぞれ好きな銃を選んでいく。カゲチヨがアサルトライフルでフィーアがマークスマンライフルにモブ男はライトマシンガンでNo11はカゲチヨと同じアサルトライフルを選択した。そして全員が銃を選んだのを確認するとNo11はマッチングを始めるちなみにモードはコンクエストという拠点を取り合うモードである。

 

『よーし敵を倒しまくるぞ』

「っあ、おい待てモブ男」

 

スタート直後に走り出していったモブ男だったのでNo11は追いかけていくと早速近くの拠点にあったEを取りに行った。

 

「ったくモブ男、何処に敵がいるのだから分からないんだから気をつけて進めよ」

『大丈夫だってまだこっちの拠点から近いんだから』

『そうだってNo11、気楽に行こうっての』

『全くカゲチヨとモブ男は・・・とにかくE地点を取りましたのでこのまま前進をしましょう』

 

フィーアはE地点を取った事を伝えるとそこでNo11は装甲車を持ってやって来たのでフィーア達は装甲車に乗り込むと他の場所にある拠点に向かい前進を続けた。

 

 

『それにしてもこのゲーム細部にまで細かい程出来ているんですね、見ていて感心しました』

「まぁエフェクトやグラフィックには力を入れているし現実に近いゲームだからな」

 

No11が装甲車を操縦している間カゲチヨとモブ男は機銃で周囲を警戒していると突然銃弾が車体に響き渡った。敵からの攻撃である事は理解したNo11はスピードをあげて物陰に装甲車を止めると車両からでた。

 

「敵が建物から銃撃をしてきているな、牽制をしながら建物に入って敵を排除するぞ」

『了解です』

『分かったよ』

 

No11の指示を受けたフィーアとモブ男は射撃をして建物の2階にいる敵を少しの間だけ黙らせる。

 

「よしカゲチヨ行くぞ走れ!!」

 

No11とカゲチヨは一気に走り出して建物の入り口まで到着をするとクリアリングをしながら慎重に敵のいる2階まで進んでいった。

 

「よし、フラッシュバンの合図と同時に突入をするぞ」

『了解』

 

No11はフラッシュバンの安全ピンを抜くとそれを部屋の中に投げ入れた。そして音が鳴り響くと一気に部屋の中に突入をしたNo11とカゲチヨは動きの遅くなっている敵をキルするとヘッドフォンで状況を伝えた。

 

「こっちはいいぞ」

『わかりました、車両を回しますので待っていてください』

 

そういった直後No11の画面にフィーアがキルをされたのか彼女のプレイIDが表示をされた。

 

「ん?おーいフィーア、キルされたのか?」

『えぇ、後ろから銃撃をされたようでそれにしてこの私が気づかないとは』

『俺もだよ、そっちにリスポーンするから数秒待っていてくれないかな』

 

と数秒の間だけ待つとカゲチヨの隣にフィーアとモブ男がリスポーンをしてきたのでNo11は弾薬の補充を済ませると建物から出て次の地点に移動をした。



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オンラインゲーム2

前線を徒歩で進んでいるNo11達は途中敵との遭遇もあったがどうにかしてD地点の拠点にたどり着くことに成功をした。

 

『どうにか辿り着けましたね』

「油断するなよそれでも敵は近づいてきているからな」

 

No11は油断しないようにいうと何処からかスナイパーの狙撃がして近くにいた味方のプレイヤーが撃たれてしまった。No11は慌てて駆け寄ると除細動器と呼ばれる見方を蘇生できる機器を味方プレイヤーに当てるとその味方は蘇生をされた、そしてお辞儀の様な姿勢をするとそのまま何処かに去っていった。

 

『No11さん、今のって』

「あぁ、今のは除細動器と言って仮に死亡をしても数秒の間だけなら味方を生き返らせる事が出来るんだ」

『へぇ〜そんなのがあるんだね』

「フィーアの持っている双眼鏡には味方の航空機がミサイルなどをロックオンして攻撃出来てカゲチヨの持っているロケランやC4とかの爆発物は戦車や車両に効くぞ。モブ男の持っている弾薬箱は味方に弾薬をあげて満タンにしてくれる装備があるぞ」

 

No11は皆が持っているそれぞれの装備品を解説すると何故かカゲチヨは勢いよくRPG7を担ぐとそのまま何処かに走り去っていった。

 

「え?いやちょっと待てカゲチヨ!何処に行くんだ!?」

『何処って、今からこのロケランの威力を確かめに行くんだよ一発で戦車破壊してやるぜ!!』

 

と言って走り出したカゲチヨは敵の戦車を発見するとRPG7を構えると戦車に向けて弾頭を当てた。

 

『やったー!!当たったぞー・・・って!!あんまり効いてねぇじゃん!!』

 

カゲチヨはRPG7を放ったのにあまり効いていない事に驚くと敵戦車は砲身をカゲチヨに向けると砲弾を発射してきた。当然カゲチヨは避けられる筈も無く砲弾によってやられてしまう。

 

「ったく何やってんだか」

 

No11は除細動器をカゲチヨに当てると彼は生き返った。

 

『何でだよ!当たったはずなのに何で破壊出来ないんだ』

「カゲチヨ、お前一発だけじゃ戦車なんか破壊出来ないぞ。複数発打ち込まないと無理だからな」

『何だよそれ〜先に言ってくれよ』

『いやNo11さんがいう前にカゲチヨが走り出して行ったじゃないですか人のせいにしないでください』

『グハァ!!』

『フィーアちゃん辛辣すぎ・・・』

「フィーア言うな、それ以上言っちまうとカゲチヨの体力がゼロになっちまうぞ」

 

フィーアの辛辣な言葉にカゲチヨはショックを受けるもどうにかして立ち直りを見せた。そしてマップ内を彷徨いて敵を倒していると

 

「ん?キルされたか」

 

No11はキルをされてしまったので数秒程だけ待機をする事となった。

 

「あれ?そういえばこの相手ってフィーアをキルした相手だよな、十三って何処かで聞いた事のあるID名だな」

 

No11は十三というID名が何処かで聞いた事あるなぁと頭の中で考えるも画面が切り替わりリスポーンされたので気にするのをやめにした。

 

『No11さんがキルされたなんてその相手は許せませんね』

(こっわ!!フィーアには逆らわない方が良さそうだ)

(逆らったりしたらボコにされる)

(画面越しにも怒りが伝わっている気がするよ)

 

フィーアの怒りが画面越しに伝わってきそうな気配をNo11達は感じ取るも気づいていないふりをしてゲームを進めた。

 

 

 

 

 

単刀直入に言うとゲームの結果はNo11達チームの勝利に終わった。結構接戦とした戦いだったので皆神経をすり減らした戦いをした。

ちなみにスコアは

 

No11 キル43 デス8

フィーア キル24 デス11

カゲチヨ キル19 デス21

モブ男 キル10 デス43

 

『やばいなんか色々疲れた』

『ここまで神経をすり減らした戦いはそうそう無いですね』

『リアル重視だから何処から敵が来るのか分からない恐怖心と闘い続けないといけなかったから余計に疲れちゃった』

「まぁまたやれる機会があればやろうぜ」

 

No11は音声チャットを閉じるとふぅとため息をついて体を伸ばした。

 

「それにしてもあの十三って人誰だったんだろうな?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

死神No13は自分の部屋であるFPSゲームをしていた。そして勝負がつくとコントローラーを置いて対戦をした相手チームのIDを確認していた。

 

「このNo11大好きさんと黒雄って人一体誰なんでしょう?私を楽しませてくれるなんて中々いないですよ」

 

死神No13はフレンド申請を2人に送るとゲームを閉じて明日に備えて眠った。

 



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長編3 動物

某企画のペンギン達との出会い、No11は何故彼らは出会ったのか


男が出会ったのはパンダの彼曰く他にも仲間がいて今はその場所に向かっていった。

 

「遅いぞーパンダ、何か食料を見つけて来たのか?」

「いいえ上司!!何も食料は見つけられませんでした」

「バッキャロ!!このずんぐりむっくりが!」

 

そこには中年のおっさんとペンギンがいて食事の用意をしていたのだろう焚き火をしていた。

 

「それでその男は誰なんだ?」

「っあ、そうそう聞いてよペンギン〜!!僕間違えられかけてこの人に撃たれそうになったんだけどさぁ〜」

「どうせお前が食い物の入った罠にでも引っ掛かって撃たれそうにでもなったんだろ?」

「ひどいよペンギンー!!僕だってそんな見えすいた罠には引っかからないさ」

 

パンダはペンギンに自分はそんな罠に引っかからないと言う。

 

「それでお前らは誰なんだ?」

「俺の名前は上司(かど つかさ)だ」

「俺はペンギンだよろしくな」

「僕はパンダだよ」

「・・・俺は神 黒雄だ」

 

男こと黒雄は自己紹介をするとペンギン達と一緒に今度どうするのか共に考えた。

 

「それでこれからどうするのさ?食料は見つからなかったのだよ」

「ここから移動をすれば何とかなるだろう」

 

ペンギンは移動を提案する、まぁ確かにここにいてはワイバーンなどに見つかる可能性が高くなるのでどこかに身を潜めるのが理想的だろう。しかしその時空から一体のワイバーンが現れて黒雄達に襲いかかってきた。

 

「うわぁぁーー!!やばいよやばいよ」

「よせ!!俺なんて食っても美味くないぞ。どうせ食べるならペンギンかパンダを食べてくれ」

「ふざけるなこのクソ上司!」

 

ワイバーンはペンギン達に襲い掛かろうとしたその瞬間黒雄は持っていたライフルを使い銃弾をワイバーンに向けて当てた。叫び声を上げたワイバーンは銃弾が当たると地面に落ちた、黒雄は地面に落ちた瞬間を見逃さずトドメを刺すために銃弾をワイバーンにありったけを打ち込んだ。

 

「すごいな黒雄、ワイバーンを倒せるなんてな」

「僕たちなんてただ逃げるだけしか出来なかったのにね」

 

ペンギンとパンダはワイバーンを倒せたことに驚くも黒雄はワイバーンに近寄ると皮や肉などを剥ぎ取っていった。

 

「な、何をしているの?」

「何ってこいつの皮を剥ぎ取って売るんだよ、ちょうどこの近くに街があるそこまでいって売れば多少は贅沢出来るからな肉も美味いから言い値で買ってくれるだろう」

「待ってくれないか、俺たちも一緒に行ってもいいか?」

「・・・好きにしな」

 

黒雄はそう説明をすると剥いだ皮や肉を持って街に向かっていく。ペンギンは自分達も一緒に行ってもいいかと問いかけると好きにするように言った。その言葉に従うかのようにペンギン達は黒雄について行った。

 



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オリキャラ登場

死神No17
女性の死神でNo11の事を尊敬している。外見は黒髪の短髪に赤い瞳をして黒いローブを着ており他の死神と同じく鎌を武器としているがたまにナイフも使用している。死神の能力も高く死神No13と同レベルな実力を持っている。
No11の事はお兄様と呼んでおり基本彼に忠実に行動をしてはいるがたまに行き過ぎた行動を取るのだが本人にはその自覚は無い、死神No269の事は他の死神や天使とは違い馬鹿にはしておらず見守っていて彼女を馬鹿にしたりなどすればナイフあての的にされる事もある。


カレコレ屋にいるカゲチヨ達は依頼人が来ないのか暇を持て余していた。フィーアは雑誌を読んでいるとふと何かの気配に気がついたのか顔を上げて入り口の方を見た。

 

「No11さんが来る気配がします」

「もうフィーアのそれ一種の超能力だな」

 

このNo11探知レーダーともいうべき能力にカゲチヨはドン引きするくらい引いており

 

「息も荒い様子ですね。まるで誰かに追われている様子です」

「そこまで分かるって」

「なかなか怖いねフィーアちゃん」

 

ヒサメやカンナは苦笑いをした。そしてカレコレ屋のドアが開かれるとそこには息を荒くしたNo11の姿がありいつもならカゲチヨ達に声を掛けるのだが今日はそれをせずにソファーの後ろに隠れるとどこからかMG42機関銃とM320グレネードランチャーとドットサイトをつけたM4A1カービンを準備すると入り口のドアに銃口を向けて迎撃体制を整えた。

 

「お・・・おいNo11何があt「ドアを見張れ!!」はい!!」

 

カゲチヨはただならぬ雰囲気のNo11に話しかけると彼はカゲチヨの方を振り向きもせずドアを見張れと声をあげてMG42機関銃を構えていた。No11がこんなにも怯えているなんて一体何があったのか聞きたかったが今はそんなのも聞ける状態ではなかったのでとにかくドアを見張る事にカゲチヨは集中をした。フィーアに至っては既にNo11の持って来ていたM4A1を構えていて一緒にドアを見張っていた。

その時ドアが少しだけ開いてその瞬間一気にMG42機関銃の銃声がカレコレ屋に響いた。ドアの向こう側に銃弾がズガガガと音を立てながら弾痕がこれでもかとついていく。

 

「フィーア!!撃て!M320を使え!」

 

No11の言葉にM4A1を撃っていたフィーアは銃身下部に備え付けられていたM320を廊下に打ち込むと40mmグレネードが爆発をして煙が舞った。

 

「リロード!!」

 

No11はヒサメに弾の無くなったMG42機関銃と弾薬を渡して装填する様に言った。これに一瞬驚いたヒサメであったがカンナと共に慌ててMG42に銃弾を装填させていく。その間銃撃を止めさせる訳にはいかなかったのでNo11はミニミ軽機関銃を次に構えると銃撃を再開した。

 

「はい、装填完了だよ」

「おい!!これコッキングレバー引いていねぇぞ!!!!俺を殺す気か!!」

 

カンナはMG42を彼に渡すもNo11はコッキングレバーが引かれていない事で薬室に弾薬がない事にキレた、いつもなら優しいはずなのにここまで余裕が無く怒るとは珍しいものでカンナは驚いた。No11はミニミ軽機関銃をカゲチヨに渡してMG42のレバーを引くと再び銃撃を開始して数分後に射撃を終えると辺りには静粛となった、

 

「フィーア、援護しろカゲチヨはミニミの弾変えておけ何かあったら遠慮なくぶっ放せ」

 

グロック17を構えたNo11はゆっくりと歩いて廊下に出た、そこには銃弾の弾痕が大量についており彼は慎重に動いた。

しかし階段のところに誰かがいたので彼はグロック17を構えると銃口をその人物に向けた。

 

「やっと見つけましたわお兄様」

「ここまで追いかけてくるなんてお前って奴はまったく・・・」

 

No11はため息をつくと部屋からフィーアが出てきてNo11と対峙をしている人物を見ると警戒心をあらわにしてM4A1を構えた。

 

「No11さん離れてください、今なら躊躇なく銃弾を撃ち込めます」

「待てフィーア撃つんじゃない、こいつは俺の知り合いだ」

 

 

 

 

「えぇ〜っとつまり貴方はNo11さんと同じ死神って事ですか?」

「そうです私は死神No17と言います、いつもお兄様がお世話になっております」

 

自らを死神No17と言って答えると隣にいるNo11はなんとも言えない表情となっていた何故なら彼の目の前にいるフィーアが黒いオーラーを出しながら般若の顔よりも怖い顔でNo17を見つめていたのでカレコレ屋の空気が悪くなっていた。

 

「フィーアちゃん、そんな怖い顔で見つめたらダメだよ」

「いいえズィーベン、あの人はNo11さんをお兄様と言いました。でしたら相当な関係になっていると考えられます。ここで始末できれば・・・」

 

戦闘態勢を整えるフィーアに対してNo17は特に驚きもせずフィーアを見つめた。

 

「もしかして貴方がフィーアさんですねいつもお兄様から聞いています!強くて頼りになるって言っていましたよ」

「そ・・・そうですか」

 

フィーアはNo11からそう思われているなんて知らなかったのか顔を赤くしてしまう。

 

「とにかくお前はさっさと天界に戻れ」

「分かりましたわちなみに今日はお兄様が普段どんな場所に来ているのか気になっていましたのでやって来ただけよ」

 

No11に早く天界に戻る様に言われたNo17はルンルン気分で戻っていきNo11はため息をついた。

 

「ったくあいつは」

「中々変わった人なんだね」

「まぁ性格はいい奴だから仲良くしてやってくれ。それと壁と廊下の修理代だけどこれで足りるよな」

 

No11はバックパックから500万を取り出すとそれを机の上に置いた。500万という大金を見てカゲチヨは目を大きくさせて金とNo11の方を向いた。

 

「え?こんなにもいいの?」

「何だ足りないのならまだやるけど」

「いやいやいいよ!」

「これだけあれば足りますから」

 

足りないのかと思い追加を出そうとしたNo11にヒサメとフィーアは止めた。



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アハトの幼児化

今回はアハトの幼児化のお話です。


「一体どう言う事なんだ?」

 

ゼクスは目の前に広がる光景にため息をつきそうになったカンナの腕の中にすっぽり収まっているアハトに似ている少年がいて状況が飲み込めないでいた。

 

「実はカゲチヨが上のリサイクルショップから持って生きた幼児化の薬をアハトが間違えて飲んでしまったんだ」

「うわぁーーんヒーちゃんごめんよー!!」

「ヒーちゃん言うな!!」

 

シディはゼクスに説明をするカレコレ屋の上はリサイクルショップとなっておりよく分からない物も多くあるのでカゲチヨ達はたまにそのトラブルに巻き込まれるのも少なくは無い。現にアハトが小さくなったのもカゲチヨが持ってきた幼児化の薬だ、ちなみにカゲチヨはヒサメに怒られており涙目で謝っていた。

 

「元に戻す方法はないのか?」

「解毒薬があるのだが今はオーナーがいなくてな明日には戻って来るそうだ」

 

シディは解毒薬がある事を説明したのだが今はリサイクルショップのオーナーはいないので解毒薬は手に入らないその事実にゼクスは頭を抱えそうになった。

 

「ところで誰が面倒を見るのですか?」

 

フィーアは疑問を口に出した今日は依頼が立て込んでいるので誰がアハトの面倒を見るのかで悩んだ。

 

「それについてだったら大丈夫だよアーシ達が見るから」

「ん?カンナの他に誰がいるんだ」

 

シディはカンナが自分達で面倒を見ると言って他に誰がいるのかと考えているとカンナはゼクスの方を向くと笑みを浮かべた。

 

「ゼクス君が手伝ってくれるから」

「はぁ!?おい俺はいいと一言も」

 

ゼクスは反論をしようとしたのだがカンナの腕の中で眠るアハトを見てため息をつくと分かったと言い了承をした。

 

「済まないが電話をかけさせてくれないか?」

「良いですけど誰にですか?」

 

フィーアはゼクスが誰に電話をかけるのか疑問に思っているとゼクスはNo11に電話をかけた。

 

「すいませんNo11さんゼクスです。今日の訓練ですが休ませていただきたくて・・・え?理由ですか?いえ体調不良とかではなく実はカゲチヨが持っていた幼児化の薬をアハトが謝って飲んでしまった様で・・・はい、分かりました。・・・許可は取れた」

 

ゼクスは電話を終えると許可を取れたと言ってカンナと共にアハトの世話をする事となった。

 

 

 

 

 

「それにしてもどうやって世話をしたら良いものか・・・」

「子供だし遊んでやったほうがいいんじゃない?」

「だけどアハトは物静かな子だ公園とかで遊ぶとかはないだろう」

 

ゼクスはアハトが物静かな子であると告げる。現に今でもアハト自身カンナとゼクスを見ておりどう言った行動に出るのか分からないでいた。

 

「何で僕小さくなっているの?」

「カゲチヨが幼児化の薬を持っていてなそれを謝ってお前が飲んでしまったんだ」

「ふぅ〜んそうなんだ」

「アハト、驚かないんだね」

 

アハトは何故自分が小さくなってしまったのか問いかけるとゼクスが説明をするとアハトは特に驚きもせずにふぅ〜んとだけ言っていた。

 

「別に小さくなっても問題はないよジャックオランタンもいるから何かあれば彼らを頼ればいい」

「別にアーシとゼクス君を頼っても良いんだぞ」

 

カンナはアハトの頭を撫ぜてあげた、ボーッとしていたアハトは意味もわからず首を傾げていた。

 

「それじゃあご飯だね、美味しいのを作るから待っていてね」

 

カンナはキッチンに向かっていき食事を作り始めた。待っている間は暇だったのかアハトはゼクスの顔を見上げた。

 

 

「どうしたんだ?」

「ゼクス、すごく大きいね」

 

ゼクスの身長の高さに関心を持ったアハトは近づいてきたのでゼクスは彼を抱っこした。

 

「僕もゼクスみたいに大きくなる」

 

と言ってきたのでゼクスはそうかとだけ言った。カンナが食事を持って来るとゼクス達は食事を取ったアハトは美味しいと言ってくれたのでカンナは喜んだ。食事を終えると今度はカンナがアハトを遊ばせようとしていた。

 

「いいよ僕に構わずズィーベンは自分の好きな事をしていたらいいよ」

「アーシはアハトと遊ぶのが楽しみなんだよ」

 

と笑っていたのでアハトは変なのと小声でいった。遊ぶのはトランプのババ抜きに決まりカンナはウキウキで手札を取るとゼクスのトランプを引いた。

 

 

 

 

 

「あぁー!!また負けた!」

 

カンナは悔しそうに頭をテーブルにつけるとアハトはまた負けたと小声でいった。

 

「アハト、もう一回もう一回やろうよ!!ね!!」

「ズィーベン、もうこれで3回目だよ流石に飽きた」

 

アハトは3回も続くババ抜きに飽きてしまう、ゼクスは2回目で終わるとお茶の用意をしておりそれをテーブルの上に置いてカンナの方を見た。

 

「ズィーベン、流石にもう良いだろう。お茶の用意をした一旦休憩にしたらどうだ?」

「ゼクス君がそう言うのなら」

 

カンナは残念そうにババ抜きを一旦終えると用意されたお茶を一口飲んだ。

 

「美味しい・・・」

「No11さんがくれたんだ。美味しい茶葉が手に入ったからぶん投げられて渡された」

「何だろう容易に想像が出来るよ」

 

ゼクスはNo11から貰ったと言うとカンナはどうやって渡されたのか容易に想像できてしまい苦笑いをした。そしてお茶も飲み終えるとカンナはコップを洗いに行きアハトは眠いのかゼクスに近寄ってきた。

 

「眠いのか?」

「うん・・・」

「一緒に寝るか?」

 

眠い事を告げたアハトに対してゼクスは一緒に眠るかと言う提案に対してアハトはうなづくとゼクスは布団を用意して一緒に眠った。

 

「ん?・・・」

 

カンナはゼクス達の所に戻って来ると彼らが眠っているのを発見する。それを見た彼女は起こさない様にしてスマホで写真を撮ると静かに自分も一緒の布団に入って眠った。

 

 

 

 

 

「いやぁ〜アハト、元に戻れてよかったねぇ」

「別に不自由はなかったから良いよ」

 

次の日にはヒサメがリサイクルショップのオーナーから解毒薬をもらってくるとアハトにそれを飲ませてあげた、元の姿に戻った彼はいつも通りだるそうにして昼寝をしようとした。

 

「アハトは小さくなくても昼寝をしますね」

「まぁ良いだろう、眠るのは良いことだ」

「あれ?そういえばカゲは?」

「え?あいつなら・・・」

 

 

 

 

 

 

 

「ヒィィーー!!何で俺がこんな目にあうんだ!!」

『ほら頑張れカゲチヨ、フル装備でのマラソンはあと50週だぞ。ゼクスが昨日の訓練休んじまったから代わりにお前がやれ』

「理不尽だー!!」

『文句を言ったな!!あと10週追加だ!それが終わったら射撃訓練の的にでもなれ』

 

No11の訓練に連れてこられたカゲチヨは訓練が終わるまで何度も死ぬ思いをしたとか

 




感想お待ちしております。


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結婚生活を送ると

フィーアは朝になると目を覚ましてキッチンに朝食を作りに行くためやってくるとそこには

 

「おぉフィーアおはよう」

「え?・・・No11さん?」

 

フィーアは目を大きく見開かせるとそこにはNo11がいてキッチンで朝食を作っていた。

 

「ん?No11なんて久しぶりに呼ばれたな」

 

No11は懐かしい呼び名を思い出したのか笑みをうかべてフィーアを見つめた。

 

「い、一体どう言う事ですか!?どうしてNo11さんが私の部屋にいるのでしょうか」

「おいおいまだ寝ぼけているのか。俺とお前は結婚したんだろ?」

 

No11の衝撃発言にフィーアは頭に衝撃を覚えた、一体いつ自分がNo11と結婚をしたのか思い出せなかった。No11はフィーアの頬を手で触れると彼女は顔を赤くした。

 

「あ・・・あの」

「あぁそういえば朝ごはんがまだだったな食べるか」

 

No11は朝食を用意するとテーブルに置いてあげたフィーアが椅子に座ったのを確認するといただきますと言って朝食を食べ始めた。

 

「お、美味しいです」

「そうかフィーアの喜ぶ顔が見たくて頑張って作った甲斐があったぜ」

(No11さんが私の為に)

 

フィーアは自分のために彼が朝食を作ってくれた事に嬉しく思いながらも朝食を食べ終えると彼は仕事に出かける用意をして玄関に向かった。

 

「行ってらっしゃいませ」

「あぁ行ってくるよ」

 

すると突然No11はフィーアに顔を近づけると頬を撫ぜた、これにフィーアは目をうっとりとさせて顔をフニャとさせた顔つきとなりNo11がドアを閉めるまで続いたがドアを閉めた後はいつもの表情に戻ると彼女は今の状況を確認するべく携帯を取り出してカンナに電話をかけた。

 

『あれ、フィーアちゃんどうしたの?今日一緒に出かける予定は無かったよね?』

「ズィーベン、今から私の言う事に対して全て教えて下さいどうして私がNo11さんと一緒にいるのでしょうか?それと結婚をしたってあの人は言っていましたがトッププレデターはどうなりましたか?」

『何?どうしたの?トッププレデターの戦いは数年前に終わったよ最後はNo11君とカゲチヨが決着をつけたみたいでカゲチヨとヒサメちゃんは普通の人間に戻れて2人は結婚をしたよ。シディはお母さんと再会をしたしアーシはゼクス君やアハト君と一緒に暮らしているよ』

 

カンナの言葉にフィーアは信じられない表情となった、トッププレデターとの戦いは終わっていてしかもカゲチヨ達も幸せに暮らしていると言うのだ理解が追いついていないと感じているとピンポーンと玄関のチャイムが鳴った。誰だろうと思いフィーアは覗き口から覗いてみるとそこには黒いローブの格好をした女性が立っておりフィーアは死神No17であるとを思い出すと玄関を開けて出迎えた。

 

「こんな朝早くにどうしたのですか?」

「あら?お兄様はいらっしゃられないのですか?」

「すみませんがNo11さんは仕事でいませんが・・・」

「そうでしたの、お兄様が帰ってきたらこれを渡しておいてくださりませんか」

 

とNo17はいつもNo11が使っていたバックパックをフィーアに渡した。

 

「えぇ分かりました」

「それでお兄様との結婚生活はどうなのですか!?お兄様に迷惑をかける様なことはしていませんよね」

「何を言っているのですか私がそんなことをする訳無いでしょう」

 

No17はフィーアに対してNo11との結婚生活はどうなのかを聞いてきた。迷惑をかけているのでは無いかと彼女は疑うとフィーアは自分がそんな事をする訳無いと言ってあしらった。

 

「それもそうですよねなんてったってあなたがお兄様に告白をしたのですから」

「・・・え、告白?私がNo11さんに?」

 

No17の発言にフィーアは固まってしまいそうになる、自分がいつNo11に告白をしたのかと思ったがそれをここで聞いてしまったら確実にこの死神は

 

「お兄様への告白を忘れるなんて貴方は最悪な人ですね」

 

と言って確実に鎌を持って追いかけてくるのは間違いないのでフィーアは覚えていますと言った。視線は泳いでいたがNo17は信じてくれたようでひとまずホッとした。その後No17は用事があると言って帰って行きフィーアは一息つくと家事をして1日を過ごした。

 

 

 

 

 

「ただいま」

「お帰りなさい」

 

夕方になるとNo11は帰ってきてフィーアは出迎えた。

 

「今日もお仕事お疲れ様でした」

「あぁ今日もパンダが仕事をサボっていてペンギンに仕事をしろって言われていたよ」

 

No11は今日あった事を話すとフィーアは笑って夕食ができていますと言ってリビングに向かわせた。今日の夕食はカボチャのポタージュにローストビーフと手の込んだ代物であった。No11は席に着くと一口食べてうまいと言った。

 

「良かったですズィーベンに教えてもらった通りに作りましたので味の方には自信は無かったのですが」

「いや全然うますぎるよ、こんなにもうまい料理を食べられるなんて俺は幸せだ」

 

とNo11は喜んでいてそれを見たフィーアも食事を食べて夕食を終えて風呂にも入りいよいよあとは眠るだけとなった。

 

「・・あのNo11さん」

「どうした?朝も俺の事をNo11と呼んでいたけど」

「いいえ、ただ最初に会った時の様に戻りたかっただけです。私を助け出してくれたあの時から」

 

No11は朝も懐かしい呼び名で呼んでいた事を指摘すると彼女は最初に出会った時のことを思い出したと言った、本当はこの状況が今でも分からなかったので適当に言っただけなのだが。

 

「そうかそれよりもフィーア」

 

No11はフィーアの名前を呼ぶと彼は彼女の上に体を動かすと目と目を合わせた。

 

「あ・・・あのNo11さん一体何をするのですか?」

「何って決まっているだろ?夫婦のあれをするに決まっているだろ。安心しろ優しくしてやるから今日は寝かせないぞ」

 

No11はフィーアのパジャマに手をかけようとした彼女は抵抗のする暇もなくただNo11の手にかけられていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おーいフィーア、起きろよな」

「ふへへへNo11さん〜」

「駄目だよ完全に寝ているし」

「フィーアちゃんどんな夢見ているんだろ?」

「しかしこのままでは風邪をひいてしまうな毛布を取ってこよう」

 

カゲチヨ達はソファーで眠っているフィーアを見つめており幸せそうな顔で寝ているフィーアを見てどんな夢を見ているのだろうと話した。

 

「夢にもNo11が出てくるなんてどんだけ好きなんだよ」

「でも幸せそうだしもう少しだけ寝かせておいてあげようよ」

「そうだね今は依頼ないし」




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No11の男友達

ゼロ
死神Noや天使Noもついていない青年の人物、神様曰く試作で作って基本は神様の手伝いをしておりNo11の武器・弾薬の売り込みも行っている。外見は白い短髪で薄青い瞳をしており黒の服に白いズボンを履いている性格は温厚でNo11を飲みに誘ったりもしている。


No11はカレコレ屋や某企画の仕事も終わり天界に戻ってくるとある場所に向かっていった。そこは天界にある小さな店でNo11は受付に行くと声をかけた。

 

「ゼロさんいますか?」

「っお!死神No11じゃないかちょっと待ってろ」

 

中から声が聞こえてゼロがやってきたこの青年はNo11の男友達で彼が色々な武器を仕入れてくれるのでNo11は常日頃から様々な武器を使用出来ているのだ。

 

「それで今日は何をお求めかな?」

「5.56mm弾のケースを5つと338ラプアマグナム弾のAP弾仕様を90発に9mm弾を120発と日本刀の切れ味が悪くなっているから研いでくれないか?」

「了解、珍しいな338を買うなんて」

「撃っても撃っても死なない的があると射撃訓練が出来ていいんだよな」

 

※ちなみに的とはカゲチヨのことです。

 

No11は注文を言うとゼロはすぐに注文の品を出すと日本刀を受け取ったゼロは何かを思い出したかのようにっあっと言った。

 

「そうだNo11今日飲みに行かないか?」

「え?嫌ですよ某企画の仕事も終わったので今日は一日寝ていたいので」

「いいだろ?俺が奢るからさ」

「はぁ分かりましたよ」

 

No11は断ろうと思うも奢ると言う単語にNo11は折れてやれやれと思うもなんだかんだ言いつつもゼロと飲みのは楽しいのでNo11も嬉しかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天界にあるバーは各自でお酒を注いで飲むスタイルだ神様はたまにバーテンダーをしているのだがそんな彼の周りには人はおらず神様はしょぼんとしているとNo11が入ってきて神様の目の前の席に座った。

 

「おや、死神No11が来るなんて珍しいね」

「ゼロさんに誘われたんだよ、飲まないかってなそれで」

「なるほどね」

「・・・今日あいつに会ってきた」

「元気そうだった?」

「元気だったぜ行ったら行ったらでエマに冥府の仕事を手伝ってくださいよ言われたけど問答無用で断った」

「そりゃまた・・・」

 

No11は黒子に会ってきた事を話すと神様は何も聞かずカクテルを作り出してスッとNo11の前に出した。出されたカクテルを一口飲むとそこにゼロがやってきてNo11の隣に座った。

 

「先に始めていたのか」

「いいえ今来たところですよ」

 

神様はゼロにもNo11と同じカクテル注いであげて彼にも出してあげた。

 

 

 

 

 

 

「それでな〜この前フィーアが言っていたんだよカゲチヨがクズなのは頭のせいでしょうか?ってなそしたらカゲチヨの奴泣きながらそんな事言うなよー!!って言ったんだよなそしたらあいつの顔傑作で傑作で」

「それはまた傑作だなどんなのか見てみたかったな」

「だったら見ます?動画に撮ってきたので」

 

No11はスマホで撮ってきた動画をゼロに見せると彼も笑い出してこりゃ笑えると言った。

 

「あら〜殿方2人で何をやっているのかしら?」

「ん?何だNo17か」

「お兄様とゼロさんだけで飲んでいるなんてずるいですよ私も混ぜてください」

 

死神No17がやってきて一緒に飲みたいと言ってきた。既に彼女は飲んでいたのか顔を赤くしておりNo11の右に座ると彼に抱き着こうとした。

 

「おいおいお前酔っているだろ?もう帰って寝ろよな」

「嫌です〜お兄様と一緒にいたいのです」

 

No17はNo11に抱きついて離れなかったので頭にチョップを食らわせるとフギャと言ってNo17は頭を押さえた。

 

「ほらほらNo11を怒らせるとダメだよ早く寝て明日に備えなよ」

「分かりましたよおやすみなさいませお兄様、ゼロさん」

「あれ、僕におやすみの挨拶は?」

 

No17はNo11とゼロにお休みなさいと挨拶をするとバーを出て自分の部屋に戻った。神様は自分にはお休みの挨拶をしてくれなかった事で涙目でショックとなった。

 

「おい穀潰し、挫けている暇があったら客の注文を聞けよな」

「死神No11ひどいよ〜」

 

神様はシクシク言いながらもNo11にカクテルを入れてあげて彼の前においた。

 

「お前はいいよな、死神の仕事が出来て」

「何言っているんですかゼロさんだって・・・」

「いいや俺は違うよ俺は生まれるべき存在じゃなかったのかもな」

「ゼロ・・・」

「分からねぇよな天使や死神の試作として作られてNoも与えられずただ天界にいるだけの奴に存在価値があるのか俺には分からねぇよ」

「そんな事は無いよゼロ!」

「神様」

 

ゼロの情けない一言に神様は真剣な顔でゼロを見つめた。

 

「君がいるおかげで死神や天使が生まれて今の天界があるんだよもう少し自信を持ってもいいんだよ」

「ヤベェ穀潰しがいいこと言っている、俺飲みすぎたか?部屋に戻って寝るか」

「ちょっと死神No11僕がいい事を言ったのに何を言ってくれるのさー!!」

 

神様は怒るもNo11は無視をしてカクテルを飲んで会計を済ませるとバーを出て自分の部屋に戻っていった。

 

「全くもう死神No11は・・・」

「まぁまぁいいじゃないですか」

 

神様はため息をつくもゼロは別にいいじゃ無いかと言って彼自身も酒を飲んで夜中まで飲んでフラフラしながらも自分お部屋に戻っていった。

 



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タバコ

short動画を元にしております。


カゲチヨとフィーアはカレコレ屋から出てくるとNo11が入り口の階段前でタバコを吸っているのを見つけた。

 

「あれ?吸っていましたっけ?」

「ん、稀に吸っているぞ」

「そうだったんだ知らなかった」

「まぁ未成年がいる前じゃ吸えないからな」

 

カゲチヨはNo11と長い付き合いになるのだが彼がタバコを吸っている所を見るのは初めてだった。

 

「ちなみに前まではどのくらい吸っていたんだ?」

「1日に5箱は開けていたな」

「多すぎですよ!!それ何年続けていたんですか!?」

 

カゲチヨはどのくらい吸っていたのかと問いかけるとNo11は1日に5箱は開けていたと告げるとあまりの多さにフィーアは驚いた。

 

「俺が死神になってしーが生まれるまでだから・・・・・・10年くらいか?」

「なぁこれって」

「現実を教えてあげた方が良さそうですね」

 

カゲチヨとフィーアは小声で言い合うと目の前に見えるスポーツカーをカゲチヨは指さした。

 

「なぁNo11、あのフェラーリが見えるか?」

「ん?あぁ見えるぞ」

「もしもNo11さんがタバコをしていなければ今頃あのフェラーリ買えていたのかもしれないんですよ」

「カゲチヨ、フィーア・・・・・・あれ俺のフェラーリだぞ」

 

No11はフェラーリのキーを取り出すと車のロックを解除した。

 

「え?」

「も、もう一台買えていたのかもしれませんよ」

 

カゲチヨは驚いてフィーアはもう一台買えていたかもしれないと言う。

 

「いや二台もいらぇねよそれに死神は肺癌を患わねぇからいくらでも吸えるぞ、カゲチヨお前も吸うか?」

 

No11はカゲチヨにタバコを吸うかと問い掛けた、実際カゲチヨの年齢は20歳となっているので法律上は何も問題は無い。

 

「い、いやいいよヒサが知ったら怒るからさ」

 

カゲチヨはやんわりと断るとフィーアが物欲しそうにNo11のタバコを見ていた。

 

「フィーア、お前はまだ早いから吸うなていうか一生吸うなタバコは百害あって一利なしだからな」

「うぅ分かりましたよ」

 

No11の言葉にフィーアは分かりましたと言って引き下がった。

 

「それにしーにもタバコは吸わないでくださいと言われているから今吸っている奴が終わったら電子タバコに変えようと思っている」

「そうなんですね」

 

No11は死亡フラグからタバコは吸わないでくださいと言われているので電子タバコに変えようと思っているらしく名残惜しそうに最後の一本を吸い終えると箱を潰してゴミ箱に捨てるとフェラーリに乗り込んだ。

 




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長編3 死神

よく考えたらもう50話も来たんだね。こんな作品を見てくれてありがとうございます!!


それからと言うもの黒雄とペンギンにパンダと上司は各街を点々としながら生活を続けていった、ドラゴンなどに襲われつつもあったが黒男やペンギンの活躍により食料が手に入ったりして素材も手に入れられたので一石二鳥だった。

 

「ここが次の街だな」

「ねぇお腹すいたよ何か食べ物が欲しいよ」

「そうだな最近はドラゴンの肉ばっかだったからな」

「分かったって素材売れたら何処かで飯でもするか」

「わーい!!」

「よっしゃー!!」

 

パンダはお腹が空いたと言って上司も同様だったが最近はドラゴンの肉ばかりでたまには他のものでも食べたいと言ってきたので黒雄は分かったと言って持っている素材が売れたら飯でも食うかと言ったのでパンダと上司はまるで子供のように喜んだ。

 

 

 

 

「まさかまたドラゴンの肉なんて」

「流石に飽きてきたぞ」

「確かにここの所ずっとこれだったもんな」

「おいおいいつも食っているのは塩胡椒を味付けした物だろ?これはタレだったり蒸したりしているから美味いぞ」

 

とある場所にあった飯屋に入るとその飯屋はドラゴンの肉をメインとしておりいつも食べているペンギン達は流石に飽きてきたと言って手があまり進んではいなかった。しかし黒雄はこれはうまいと言って次々に食べていった。

 

 

 

「いやぁ〜中々美味しかったね〜」

「そうだな味付け一つでここまで変わるものなんだな」

 

黒雄達は食事を済ませて店から出るとパンダ達も食べたようで美味しかったと言って喜んだ。

 

「さてとそろそろ宿泊所に行って休まないとな」

 

黒雄は宿泊所に向かおうとしたその時誰かに腕を掴まれた、驚いた彼は振り返るとそこには衣服がボロボロな小さな子供の兄妹がいた。

 

「何なのこの子達」

「恐らくだが身寄りのいない子供だろう。今までの街にもいたからな」

「身寄りがいないってまさか・・・」

「親が異宙人によって殺されたのかもしれないな」

 

上司はまさかと思い口に出そうとそこは黒雄が代わりに言った、彼の推測だが地球に攻めてきた異宙人によってこの子達の両親は殺されたのだろう、こういう子供達は今まで何度も見てきた別に何ら不思議ではない地球に奴等が攻めてきてもう何年も経つのに未だに終わりが見えていないのだ現状だ。黒雄は軽食用に買っておいたサンドイッチを子供の兄妹に分け与えると子供達はすぐに消えていった。

 

「いつになったらこの戦争は終わるのかな?」

「そうだな早い所終わらせて欲しいものだ」

「終わりは無いだろう地球を侵略しにくる奴らだこっちを全滅させるまでは終わらないだろう」

「それもそうだな」

 

黒雄達は宿泊所に着くと借りた部屋に泊まって朝を迎える事となった。

 

 

 

 

 

「おいそろそろ起きろよ」

「うぅ〜んまだ寝ていたいよ」

「そうだぞまだ寝ていたいよ」

「子供かよお前ら!」

「朝飯食いに行くぞ」

 

朝になり黒雄とペンギンは起き上がって準備を済ませるとまだ眠っているパンダと上司を起こして朝食を食べるために宿泊所の食堂に向かっていった。

 

「それで今日は何をするんだ?」

「今日はこの後の旅に備えて色々買い出しだ明日にはこの街を出るからな」

「えぇ〜早いよもうちょっとゆっくりしていこうよ」

「何言ってやがるんだ?街にはあまり長居はしない方がいいぞそうでもしないといつ奴らがくるか分からないからな」

 

黒雄は明日にこの街を出て次の目的地に向かうと言ったその時なんだか周りが騒がしいと思い空を見上げてみるとそこにはドラゴンとは違うワイバーンがいて人々は大慌てで逃げ惑っていた。

 

「ちょ!あれってやばいんじゃ?」

「すぐに逃げるぞ」

 

ペンギン達は逃げようとするも黒雄は昨日見た子供の兄妹を見つけると一目散に駆け寄っていた。

 

「おい黒雄戻れ!!」

 

上司の声にも耳を傾けず黒雄はM4A1のコッキングレバーを引いてドットサイトにワイバーンを狙い済ませると単発で射撃をした。すぐに銃弾はワイバーンにあたり地上に落ちると黒雄は兄妹のもとに駆け寄っていった。

 

「大丈夫か?」

 

しかし喜んだのも束の間だった別にワイバーンがやってきて火炎弾を撃ち込んできた、黒雄は一瞬の動きで子供達を後ろにやると目の前に火炎弾が自分に迫ってくるのが見えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「黒雄!!大丈夫か?」

「黒雄くんしっかりしてよ!!」

 

ペンギンとパンダは倒れている黒雄に駆け寄ると彼は薄れゆく意識の中2人の顔を見た。

 

「ペンギン・・・パンダ、あの子達は?」

「大丈夫だ無事だぞ」

「そうか・・・それはよかった」

 

黒雄は子供達が無事であった事に良かったと言ったのだが意識を失いかけた。

 

「ねぇ起きてよ黒雄君!!」

「俺は・・・もう無理だどの道助からねぇ、ハハハ天罰だよな異宙人をたくさん殺しまくったから地獄行き確定だな」

「黒雄!!おい黒雄!起きろよおい!!目をあけろ!!」

 

ペンギンは必死に黒雄に対して呼びかけるも彼は目を閉じると二度と目を覚ますことはなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここは?」

 

黒雄が目を覚ますとそこは何処かの部屋のような場所で背の高い本棚が周りにたくさんある部屋だった。

 

「目が覚めたね?」

 

黒雄が声のした方向を向くとそこにいたのはまるで古代ローマのような格好をした男性がいて黒雄を見つめていた。

 

「ここはどこだ?あんたは誰だ?」

「僕は天界を司る神だそしてここは僕の部屋で君は手違いでここにやってきた元人間だよ」

 

黒雄は目の前にある巨大な何かを見ており神の話は聞いてはおらずただその何かを見ていた。

 

「ねぇちょっと聞いている?」

「なぁこれは何だ?」

「これは万物創生システム、わかりやすく言えば自分が望んだ物をこの世界に創造する事が出来る」

「自分が望んだものを・・・頼みがある俺の妹をこの万物創生システムを使ってこの世界に創造させてくれないか」

 

万物創生システムがどういう物なのかと聞いた黒雄の願いはただ一つだった、自分の妹をこのシステムを使って生き返らさせて欲しいという要望に対して神様は・・・

 

「それは無理だよ神 黒雄君、君の言っている妹は生き返らせる事は出来ない」

「・・・何故だ」

 

黒雄の鋭い目つきに神様は一瞬覚えるも理由を説明した。

 

「この万物創生システムには様々な制約がある、例えば今いった君の妹を生き返らさせて欲しいと言ってこれで作ったとしてもそれは生きていた頃の性格とは言えず性格は変わってしまうと言う事だ」

 

神様はシステムについて説明をすると黒雄はショックを受けたのか倒れ込みそうになった。

 

「じゃあ俺はあいつに会えないのか?一生この世界で過ごすと言うのか」

「君は手違いできてしまったけど天界のルールとしてここにいてもらうよ君の名前は今日から神 黒雄じゃなくて死神No11だこの天界では死神か天使として働くんだよ」

「ふざけるな」

 

黒雄はナイフを取り出すと一瞬の動きで神様に近づいて首元にナイフを突き出した。

 

「俺は家族を失って絶望の淵にただされた、死んだら地獄に行くと思っていたらこんな所で死神として働けだとふざけるな」

 

黒雄は涙を浮かべると神様はただ見ているしか無かった。

 

「君の気持ちはお察しするよだけど天界のルールはルールだ」

 

神様は深刻な顔で黒雄を見つめると黒雄は分かったかの様な顔になると神様の顔を見つめた。

 

「それで俺はここで何をすればいい?」

「君の仕事は人々の死を適切に管理をする事が主な仕事だ」

 

この瞬間黒雄は自分の名前を捨てて死神No11として生きる事を決意した。

 

「それじゃ仕事場に案内しろ穀潰し」

「分かったよ・・・って今気のせいかな穀潰しって聞こえた気がしたんだけど?」

「何言ってやがるお前は神様ではなく穀潰しだからな」

「ぴえん、展開を司る神なのに何この言われよう」

 

 




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神の尊厳

神様はいつもの様に謁見の間にいて床で寝そべりながらYouTubeを見ているとそこに死神No13がやってきて床で寝そべっている神様をみてまるでゴミムシを見る様な目つきをした。

 

「神様、天界の最高指導者であるあなたが床で寝そべりながらダラダラしているなんて他の天使や死神に示しがつきませんよ」

「ちょっとだけ休憩していただけだよ」

 

No13はそう言うと神様は休憩をしていただけだというと謁見の間に入ってきたゼロは書類を手に持っておりそれを神様に渡しにきた。

 

「はいよ神様、これ今月No11が使った武器・弾薬代だ」

「あぁゼロありがとう」

「ゼロさんがいつもNo11さんの武器・弾薬を管理しているわけでは無いのですか?」

「月の終わりには神様に武器代を提出してそこから7割が俺の給料となるんだ」

「へぇーそうなんですね」

 

No13はゼロの話を聞いていると神様はふと気になる項目を見つけてゼロに声をかけた。

 

「ねぇゼロ、この項目なんだけどこことここの項目があっていないんじゃない?」

 

神様が指さしたのは訓練で使う的の項目で使った弾薬の量にしては的の数が少ない事に神様は疑問を感じた。

 

「あぁそこはNo11曰くカゲチヨが的がわりになってくれたから費用が少ないらしいぞ」

「・・・あぁそうなんだ」

 

思いもよらない返答に神様は苦笑いをして書類を受け取るとゼロとNo13は謁見の間から出ていった。

 

「それにしても暇になっちゃったな・・・そうだ!たまには他の天使や死神にあって交流を深めるのも悪くはないね」

 

そう思った神様は早速他の死神や天使達に会いにいった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

神様は廊下で死神達に遭遇するも

 

「あぁ!?何見てやがるんだよこのクソ神が」

「こんな所で仕事もせずにいるとは」

「きゃは!!神様仕事しなさすぎでしょ!!」

 

とか・・・

 

「神様、またあのダサそうな服をきさせてくるのは遠慮してくださいね」

「いい加減にしないとその命刈り取っちゃうから」

 

とまぁ散々な言われようで神様自身ショックを受けた。

 

「ぴえん、僕はただ普段から頑張っている死神や天使達を労ってあげようと思っていたのに」

「それは大変でしたね」

「何とまぁ無様な姿じゃ」

「あははは」

 

フラグちゃんは神様から聞かされた出来事に対して大変でしたと言って生存フラグは無様だと言い恋愛フラグはただ苦笑いをしていた。

 

「ねぇ君らは僕の事を蔑ろにはしないよね」

「え!?そ、そうですねぇ」

「何を言っておるうすのろはうすのろじゃろ?」

「僕は神様の事をちゃんと尊敬しているよ(まぁ良いオモチャをもらえるからね)」

「天使No11酷いよ!僕はうすのろじゃないよ」

 

3人はそれぞれの感想を言うと神様は生存フラグに対してうすのろじゃないと言った。

 

 

「何言っているのですか?神様はいつもダラダラしていて仕事をしていないじゃ無いですかどうせならちゃんと仕事をしてくださいよ」

 

謁見の間に入ってきた死神No17は先程の話を聞いていたのだろう神様に対してちゃんと仕事をして欲しいと言ってあげた。

 

「ぴえん、死神No17酷いよ僕はいつもちゃんと仕事をしているじゃないか」

「何言っているんですかいつも私が来たら床で寝そべってYouTubewp見ているじゃ無いですか」

 

No17の言葉に神様はまたしてもぴえんと言って涙を浮かべて泣き出したのでフラグちゃんが頭を撫ぜて泣き止ませた。それを見ていた生存フラグはため息をついており恋愛フラグも再び苦笑いをしてNo17は哀れな目で神様を見ていた。

 




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長編3 落ちこぼれの死神

全てを失った死神と落ちこぼれの死神、2人はどの様にして出会ったのか?


神 黒雄こと死神No11がこの天界に来てから何年も過ぎた、その間にも神様は天使や死神を作っていき天界は大所帯となっていった。

 

「ふぅ今日の仕事も終わりっと」

 

No11は仕事を終えて自分の部屋に戻ろうとすると自分の部屋の前に神様がいるのを見つめた。

 

「やぁ死神No11、ちょうど君を呼びに行こうと思っていたんだよ」

「なんですか穀潰し、俺は仕事で疲れたんですよさっさと飯食って寝たいから手短に済ませろよな」

「分かっているよってあれ?気のせいかなまた穀潰しって呼ばれた気がするけどまぁいいか。実は新しい死神を創作したからその子の指導をしてもらいたいんだよ」

 

神様の言った言葉にNo11はため息をついてめんどくさそうにした。

 

「めんどくさいからやだ、指導だったら他の誰かにやらせておけよな」

「でもたまには気分転換で後輩の指導もいいんじゃないかな」

 

と神様は提案をしてくるので仕方なくNo11は提案を受け入れる事にして神様の部屋にやってきてドアを開けるとそこにいたのは・・・

 

「・・・なぁ穀潰し」

「何だい死神No11?」

「何でここにあいつがいるんだ」

 

No11はグロック17を問答無用で神様に向けると目つきを鋭くさせた。

 

「い、いやぁたまたま死神を作ろうとしていたらこの子が出来ちゃってね」

「出来ちゃってねじゃねよ!!」

 

No11の目の前にいたのは彼が人間だった時の妹黒子だった。見た目は3歳くらいで周りをキョロキョロ見ており落ち着いていた。

 

「と、とにかく僕が作ったのは死神だよ、最初に会った時も言ったけど姿は似ていても性格は人間だった時と違う」

 

神様の言葉にNo11は舌打ちをすると黒子にも似た子供の死神に近づいていった。

 

「なぁ穀潰し、こいつのNoは?」

「この子の名前は死神No269だ」

 

神様の言った死神Noを聞いたNo11はそうかと言って子供の頭をなぜてよろしくなと言った。

 

 

 

 

 

結論から言うと死神No269はNo11の妹に似まくっていた、性格は優しく甘い物が大好きな食いしん坊で何もかもNo11の妹に似ていた。

そのせいか人間界での死亡フラグの回収が出来ずにいて皆から落ちこぼれ扱いをされていた。

 

「ねぇ聞いた?またあの子死亡フラグの回収に失敗しちゃったんだって」

「だっさ!もう何回失敗しているのよ」

 

他の死神から陰口を言われておりNo269は元気を失っていった。

 

「さっさと消えてくれればいいのにねぇ〜」

「そうよあんな落ちこぼれはいらないわよ」

「ふぅ〜ん、俺からしてみればお前達2人の方がいらないよ、人の陰口を言って俺の様に多くの死亡フラグを回収出来ていない死神のお前達に他の人をとやかく言う資格はあるのか?」

「ヒィッ!!」

「No・・・11さん」

 

死神No269の陰口を言っていた2人の死神はどこからか現れた死神No11に後ろを取られた。No11の手にはナイフを持っておりしっかりと首に先を当てていた。突然現れた彼に対して2人の死神は恐怖となるもそんなのはNo11には関係なかった。

 

「それでな最近ナイフを使っていないからお前達ナイフ訓練の的にでもなってくれ」

「「す・・・すいませんでしたーー!!」」

 

恐怖となった2人の死神は一目散にダッシュでその場から逃げ出した、No11は舌打ちナイフをしまうとNo269を見つめた。

 

「お前が気にする必要はない別に今じゃ無くてもいいしゆっくりでもいいから確実に死亡フラグを回収すればいい」

「はい・・・ありがとうございます。No11さん」

「それじゃ俺はあの2人を追いかけて的あての練習でもしてくるか」

 

とNo11は先程の2人を見つけにでもいくのかNo269と別れてその場を離れていった。

 

「そうですねNo11さんの言う通りです。焦らず確実に死亡フラグを回収しましょう」

 

 

 

 

 

 

 

「それでどうかな?死神No269の様子は」

「やはり優しい性格が仇となっているな今日も死亡フラグが回収出来ていなかった」

 

謁見の間で神様とNo11はNo269のことで話し合っていた。彼女の優しい性格のせいで今まで死亡フラグが回収出来ていない事に神様はどうすればいいのか頭を悩ませた。

 

「何か死亡フラグを回収出来るような場所を作ればいいんじゃないか?そうすればあいつも練習が出来て死亡フラグを回収出来るんじゃ」

「何か仮想空間のような物を作れってこと?まぁ出来なくもないけど時間がかかってしまうから」

「はぁ?お前っていつも暇にしているんだから時間なら腐るほどあるだろ?」

「とほほ相変わらずNo11は僕に厳しいね」

 

No11の指摘に神様はとほほと言いながらもNo269のために仮想空間を作ることを決定して他の死神にも協力をお願いして時間をかけて仮想空間を作っていった。

 

 

 

「No269少しいいか?」

「はい何でしょうかNo11さん」

 

No11はNo269を飛び出すと彼女を連れて謁見の間に向かうと神様がいて彼女を待っていた。

 

「死神No269、今日何故ここに呼ばれたのか分かっているよね?」

「はい分かっています神様、私が落ちこぼれの死神だから死亡フラグをきちんと回収出来ていないのだと」

「え?何の話だい」

「へ?」

 

No269は自分が神様に呼ばれたのは落ちこぼれである為死亡フラグをちゃんと回収出来ていない事だと告げると神様は首を傾げて何の話大と言ってきた。No269は見当違いの話だったのかへ?と言うと神様は話の続きをした。

 

「今日君を呼んだのはこれのためだよ」

「こ・・・これは!?」

「おい穀潰し・・・」

「あぁ!!ごめん間違えた」

 

と神様は指をパチンと鳴らすとそこに現れたのはどこかで見た事のある某青い猫型ロボットの持つピンク色のドアが出現をした、これにNo269とNo11は驚くのだが神様はすぐに間違えたと言ってこれを消すと次に出現させたのは歯車がたくさんあるドアだった。不思議がるNo269に対して神様は開けてみる様に促すとそこは何処かの戦場の景色が広がっていた。

 

「あそこを見てごらん」

 

神様が指を刺した方向には白いシャツに青いズボンに普通のスポーツシューズと明らかに戦場に似合わないモブ顔の男が銃を持っていた。

 

「神様あの人は?」

「奴の名前はモブ男、この仮想空間の練習相手だ」

「練習相手?」

 

No11の言った練習相手という言葉にNo269は首を傾げる。

 

「あぁこのモブ男がこの仮想空間で何度も典型的な死亡フラグを立てる。君はその場面に立ち会って彼の死亡フラグを回収するんだ」

「なるほど・・・私やってみます」

 

仮想空間での練習に意欲を見せたNo269は早速仮想空間に入っていくのを神様とNo11は見つめた。

 

「どうかな出来ると思う?」

「いくら何でも練習台が相手だぜ流石に回収は出来るだろう」

 

神様は回収出来るのだろうかと思い込むがNo11は流石に出来るだろうと思い込みNo269が戻って来るまで待つ事にした。

 

 

 

 

しばらくするとNo269が戻ってきたのだがその顔は浮かない様子だった。

 

「どうしたんだい死神No269」

「神様、フラグ回収が出来ませんでしたやっぱり私は死神には向いていないのかもしれません。さっきも結局最後には助けてしまいましたので」

 

まさか死亡フラグを回収出来なかった事に神様とNo11は驚いた。流石に仮想空間の練習相手だったらフラグを回収出来ると予想をしていたがNo269の優しさは思いの外優しさで溢れている様だった。

 

「う〜ん、まさか回収出来ないとは思ってもいなかったな」

「だからって言ってこのまま放置をするのも悪いぞ」

 

小声で話している中神様はどうするか悩むと何か閃いたのかNo11の肩をポンと叩いた。

 

「死神No269今日はもう休んでいいよ。次のフラグ回収はこの死神No11がついてあげることになったよ」

「はぁ!?何言ってやがるんだこの穀潰し!!」

 

思いがけ無い神様の提案にNo11は断ろうとするがNo269は黄色い瞳をキラキラさせて彼を見つめていた。これには流石のNo11も断り切れなかったので承諾をして次のフラグ回収に同行する事となった。

 

これが後にモブ男との出逢いになり彼がさまざまな世界に身を投じていくのはもう少し先の話だ。

 




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命1

今回の話はフィーアが長編1の入院をしていた時の話です。


「暇ですね・・・」

 

フィーアはカゲ男との戦いで負傷をしており入院をしていた、命は何とか助かったのでよかったのだが退院をするまでの間は暇でしかならなかった。カゲチヨ達とNo11は見舞いに来てくれるのでよかったがそれでも彼らが来ない時や見舞いが終わった時は何とも寂しいものだった。カゲチヨが差し入れに持って来てくれた漫画も全て読んでしまいカンナが持って来くれた折り紙も全て折り鶴を作ってしまったので折り紙も無くなってしまった、どうするか考えても仕方なかったので少し散歩にでも行こうと考えたフィーアはベットから起き上がると部屋から出て散歩を始めた。

 

 

「こうして見てみると色々な人や異宙人がいるのですね」

 

フィーアは病院内を歩き回っていると色々な人間や異宙人がいるのを知った。地球が異世界にやって来たからと言うもの人間は異宙人と共存をする様になってからこう言った光景も珍しくは無く様々な人が病院を利用している様だった。

 

「確か中庭がありましたよねそこでのんびりとしましょうか」

 

フィーアは敷地内にある中庭に行くとそこには入院患者の人達や子供達がいて皆ぞれぞれ思い思いに過ごしていた。

 

「ん?・・・」

 

フィーアはふと何処からか視線を感じたのか向きを変えてみるとそこには8歳くらいの男の子がいた、その子はフィーアを見ていたので彼女は近づいてみた。

 

「どうしましたか?」

 

フィーアは声をかけると男の子は驚いた。

 

「な、何も無いよ」

「あっちにいる子達と遊ばないのですか?」

「いいよ別に僕は1人でいるのが好きだから」

 

男の子は他の子達と遊びたくは無いのか視線をフィーアから背けた。

 

「ですが子供は遊ぶほうがいいと思うのですが・・・少し待っていてください」

 

フィーアは何かを思い付いたのか何処かへ行くと数分後には手にオレンジジュースを持って戻ってきた。

 

「はいどうぞ」

「ありがとう」

 

男の子はフィーアからオレンジジュースを受け取るとお礼を言って飲み始めた。フィーアもそれをみると自分も買ってきたコーヒーを飲もうとしたのだが・・・

 

「ブハァ!!」

「っ!!お、お姉ちゃん大丈夫?」

「だ、大丈夫ですよ」

 

フィーアが買って来たのはブラックコーヒーで彼女は飲むのが初めてだったので自分の口には合わなかったのだろう盛大にむせてしまい男の子は心配をするとフィーアは大丈夫とだけ言った。

 

 

 

 

その後男の子を部屋まで送り届けたフィーアは彼といろいろな話をした、自分は何でも屋をやっていると言い今までさまざまな依頼を受けた事をhなすと男の子は興味があるのかもっといろんな事を聞いてきた。

 

「お姉ちゃんってすごいんだね」

「私はそんなに凄くはありませんよ、昔は人類のためにと思っていた事がありましたがある人と出会った事で私は変われました」

 

フィーアはそう言うと昔の事を思い出した、トッププレデターにいた時はひたすら人類のためにと思っていた事がいろいろあったのだがNo11に出会った事で全て変わったのだ。

 

「それでですねカゲチヨっていう一緒に何でも屋をやっているお兄さんがいるんですがいつも怠けていて依頼もせずに・・・」

 

 

 

 

 

 

 

「よぉフィーア」

「お見舞いにきたよ」

 

No11とカンナがフィーアのお見舞いにやってくるとフィーアはベットの上で彼らが来るのを待っていた。

 

「No11さん来てくれたんですね」

「まぁな、来ないとお前がどんな行動に出るのかは想像をしたく無いからさ」

「だってさ言われているじゃんフィーアちゃん」

 

No11は来ないとどうなるのか分からないと言いカンナはそれを笑っていたのだがフィーアはカンナを睨みつけた。

 

「っあ、そうでしたズィーベン折り紙を持って来ていませんか?」

「え、折り紙?悪いけど持って来てはいないよごめんね〜」

「いいえ別に構いません。持って来ていただいた折り紙は全て折り鶴を折るのに使ってしまいました」

「・・・あれ100枚入りだったんだけどもう使っちゃったんだ」

 

カンナはフィーアがもう100枚入りの折り紙を使ったことに驚いた。その証拠にフィーアのそばにあるテーブルの上には折り鶴が置かれており全て彼女が作ったのだろうとNo11は理解をした。

 

「そういえばNo11さん、私はいつ退院になるのですか?」

「いやまだだぞリハビリをして体の調子を整えてからだからまだ少し先になるな」

 

 

 

 



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ハロウィン

早めですがハロウィンの話です。ちなみに生存フラグさんはNo11にトリック・オア・トリートというのが恥ずかしい様で彼の前には現れなかったとの事。


「No11さん!!」

 

死亡フラグの声がしてNo11は振り返るとそこには猫娘のコスプレをした彼女がいた、No11は何故死亡フラグがその様な格好をしているのか理解出来ずに首を傾げた。

 

「ん?しー何でそんな格好をしているんだ?」

「え?No11さん今日はハロウィンじゃないですか忘れたんですか」

「あぁそうか今日はハロウィンだったな」

 

No11はハロウィンを忘れていたのか頭の中からすっかり抜けていたようだ。と言うのも彼自身そう言った行事には興味が無いので頭から抜けるのも無理はなかった。

 

「と言うわけでトリック・オア・トリート!!お菓子をくれなきゃいたずらしますよ」

「はいはい分かったからいたずらはしないでくれよ」

 

お菓子くださいという死亡フラグの言葉にNo11は彼女にお菓子を渡すべくポケットから後で食べようと思っていたクッキーを取り出すとそれを彼女にあげた。

 

「ほらよこんなのでいいか?」

「わーいありがとうございます」

 

死亡フラグはクッキーを受け取ると喜んでおりそれを見たNo11も笑みを浮かべた。

 

「んで次は誰の所を回るんだ?」

「次は生存フラグさんと恋愛フラグさんと一緒に神様の所に行ってお菓子をもらってこようと思います」

 

と死亡フラグは生存フラグと恋愛フラグを探しに行ったのでNo11は歩き出したのだがまたしても肩を叩かれてしまった。

 

「何だしー?何か忘れ物でも・・・」

 

とNo11は振り返るとそこには頭半分を潰してゾンビの様になっている恋愛フラグが立っていた。

 

「やっほ〜しー君トリック・オア・トリートだよ何かお菓子ちょうd「よしお前には12ゲージ弾をくれてやる」ち、ちょっと待ってよショットガン締まってよこれ特殊メイクだよ」

 

いきなり背後から驚かされた彼は問答無用でショットガンを構えて恋愛フラグに向けるのだが彼女は彼からの気迫に落ち着いてというとNo11はふむと言いショットガンの銃口を下に向けた。

 

「それで何の用だ?俺は忙しいんだよ」

「トリック・オア・トリートだよお菓子ちょうだい」

 

恋愛フラグはお菓子ちょうだいというも生憎No11はさっき死亡フラグに渡したお菓子しか持ってはいなかったので部屋まで取りに戻らないといけなかった。

 

「悪いけど部屋まで戻らないといけないんだ少し待っていてくれ」

「いいよ〜僕待っているから」

 

と恋愛フラグは言うのでさっさと渡して早めに帰ってもらおうと考えたNo11は自分の部屋まで戻ると死亡フラグに渡した同じクッキーを持ってくるとそれを恋愛フラグに渡した。

 

「やったーありがとうしー君」

「もらったらさっさと行けよしーがお前を探していたからな」

 

No11は死亡フラグが恋愛フラグを探していたことを伝えるとOKと言った彼女はそのまま廊下を歩いて死亡フラグを探しに行った。

 

「・・・絶対あれしービビって泣き出すだろうな」

 

と小声で言うとまぁその時は自分が怒ってやればいいかと考えたNo11は廊下を歩いてカゲチヨ達に会いに行った。

 

 

 




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命2

フィーアは時間があれば少年のところにやってきては色々な話をした、と言ってもリハビリ以外は何もする事が無いのでフィーア自身が病室に足を運んでいるのだ。

 

「それにしてもフィーアお姉ちゃんって本当に面白いね」

「そうですか?」

「うん、いつも面白い話をしてくれるし退屈にならないで済むから」

「それはよかったです」

「今度パパとママがお見舞いに来てくれるんだ楽しみなんだよ」

 

少年はフィーアの話を聞いて退屈にならないと言いフィーアも退屈にならないでよかったと言う、少年は今度自分の両親がお見舞いに来てくれると言って楽しみにしておりフィーアはふと窓の外を見てみると夕焼けが差し込んでおりそろそろ夜ご飯が配膳される時間だった。

 

「もうこんな時間ですか。それじゃ私は戻りますね好き嫌いせずにちゃんと食べるのですよ」

「はーい」

 

フィーアは自分の病室に戻ると言って少年に好き嫌いはせずにちゃんと食べるように言うと少年は手をあげてはーいと言ったので彼女は笑みを浮かべた。

 

 

 

 

フィーアが自分の病室に戻ると少ししたら看護師さんが夜ご飯を持って入ってきた。

 

「フィーアさんいつもあの男の子と一緒にいるよね?」

「えぇ1人で寂しそうにしていましたからかわいそうだと思って声をかけたら仲良くなりまして」

「それは良かった、あの子もフィーアお姉ちゃんと仲良くなれたって言って喜んでいたから」

 

看護師は男の子がフィーアと仲良くなれて良かったと言っておりそれを聞いたフィーアは嬉しく思った。

 

「そう言えば男の子の両親っていつこられるのでしょうか?あの子楽しみにしているようで」

 

フィーアは男の子が言っていた両親はいつくるのか尋ねると何故か看護師は暗い顔をした何かあるのか察したフィーアは何も言わない様にしたが看護師は話し始めた。

 

「実はねあの子の両親はここに来る途中に交通事故で亡くなっているのよ」

「・・・え?」

 

思いがけない話にフィーアは固まる。話を聞く限りだと自動車事故に遭ってしまい2人共即死だったようで男の子には事故のことは知らせていないのであの子は今でももうすぐ両親が来るのだと待っているのである。

 

「そんなことがあったのですね」

 

 

 

 

 

「フィーアお姉ちゃんどうしたの?」

「え?何もありませんよ」

 

男の子はフィーアがボーッとしているのに気がつくと話しかけてきてフィーアは昨日聞いた話の事を考えておりそれを男の子に悟られないようにした。

 

「そうだフィーアお姉ちゃん、聞いて欲しいことがあるんだけど」

「何でしょうか?」

「僕ね来週に心臓の手術をするんだ、それでね手術が成功するように折り鶴を折って欲しいんだ」

「それくらい構いませんよ何なら私が病室で折っている折り鶴がありますのでそれをあげますよそれと追加であと百羽くらいでしたら折ってあげますよ」

「本当やったー!!」

 

男の子は心臓の手術を受けると言ってそれが清掃するように折り鶴が欲しいと言ってきた、フィーアは自分が病室で折った折り鶴を上げるといいそれとは別にまた折り鶴を作ってあげると男の子に約束をした。

 

 

 

 

フィーアは折り紙をNo11に持ってきてもらいそれを全て折り鶴にするべく作り上げていった。麒麟のスピードを使えばあっという間なのだがそうしてしまっては意味がないと思い一つ一つ自分のペースで作っていった。

 

 

「これで全部終わりましたね、あの子に渡せるのが楽しみです」

 

フィーアは折り鶴を全て折ると笑みを浮かべた。これであの子に渡せればとその時廊下が慌ただしくなっているのをフィーアは気がついた。

 

「先生!!190号室の患者さんの意識が!!」

「ま、まさか」

 

フィーアは血の気がなくなるのを感じた190号室はあの子がいる病室だった彼女は急いで折り鶴を持つと麒麟のスピードを使って病室まで急いだ。

 

フィーアは病室に駆け込むとそこには男の子がうっすらと目を開けて彼女の姿を見つけた。

 

「っあ、お姉ちゃん。僕・・・もう無理そうだよ」

 

弱々しい声の男の子にフィーアは彼の手を握って励ました。

 

「何言っているんですか!!折り鶴持ってきましたよこれで元気を出してください」

「僕ね最後にお姉ちゃんに会えて嬉しかった・・・よ」

 

次の瞬間心電図の音がピーーっとなり男の子は亡くなってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

フィーアは空を見上げたままボーッとしていた、あの子がいなくなってからは時間があっという間に過ぎていきフィーアは退院の日を迎えた。中庭のベンチに座り込んでいる彼女はあの子との思い出を思い出して涙が出そうになった。

 

「・・・No11さん」

 

ふと隣に座ってきたNo11は何も言わずにフィーアに飲み物を渡してきた、彼女は飲み物を受け取ると一口飲んだ。

 

「人の死と言うのは呆気ないぞ、だから泣けるうちに泣いておけ」

 

No11はそういうとフィーアは涙を出して泣き出すとそっと静かに彼は彼女の頭を撫ぜて思いっきし泣かせた。

 

 




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風邪をひくと

久しぶりの投稿をいたします。


アハトはベットの上でぐったりしており気分はすぐれない様子だった。最近大規模な寒波がやってきたので彼自身の体調にも変化が生じて風邪をひいてしまったのだ。ちなみに最初に気づいたのはゼクスで彼の手によりアハトは有無を言わされずそのままベットの上に連れて行かれてしまった。

 

「アハト大丈夫か?何か食べたい物はあるか?」

 

ゼクスはアハトを心配した表情で見ており大丈夫かと問いかけてきた。

 

「ゼクス、僕は大丈夫だよだから安心してNo11さんの所に行ってきなよ」

「いやNo11さんに伝えたらアハトのそばにいてやれって言われたから今日は一日ズィーベンと一緒にお前の所にいるからな」

 

アハトは自分は気にしなくていいからと言うもゼクスはカンナと1日一緒にいると言った。

 

「・・・子供じゃないのに」

 

恥ずかしそうにアハトは布団をかぶるとカンナが買い物袋を持って戻ってきた。

 

「ヤッホーアハトくん、調子は?」

「ズィーベン、アハトの体調は悪いんだぞ静かにしてやれ」

 

帰ってきてから声を張り上げた彼女にゼクスは注意をする。

 

「えぇーせっかくアハト君のためにぶどうゼリー買ってきたのにー」

「ん・・・食べる」

「分かったちょっと待っていてねー」

 

ぶどうゼリーを買ってきたというカンナの言葉にアハトはぶどうゼリーを食べるといった。食欲はあるようでそれを聞いたカンナはスプーンを取ってくるとぶどうゼリーをアハトに渡した。

 

「・・・美味しい」

「良かった、アハト君が喜ぶと思って買ってきたからおかゆも作るから食べられるよね?」

 

カンナの言葉にアハトはうなづく、元気ではないが食べられる姿を見てゼクスはホッとする。少しするとカンナが作ってきたおかゆを持ってきてそれをアハトの前に置いた。彼はそれをスプーンで救って食べ出した。

 

「ズィーベンおかゆおいしいよ」

「おかわりもあるから鍋いっぱいに作ったよ」

「そんなにはいらないだろ」

 

鍋いっぱいに作ったおかゆに対してゼクスはそんなにいらないだろうと言った。

 

「アハト君早く良くなってよね。アーシも心配しているんだから」

「何で心配してくれるの?」

「何ってアハト君は仲間なんだよ乙女にそんな事を言わせるなんて悪い子だなー風邪が治ったら頭ぐりぐりの刑にしてあげる」

「頭ぐりぐりの刑は嫌だよ」

「安心しろアハト、僕が守ってやる」

 

アハトは頭グリグリの刑は嫌だったのでビビるもゼクスは自分が守ってやると言ってあげた。

その後アハトは薬も飲み無事に風邪を治すことが出来た。

 

 

 

 

 

 

 

「ヒーちゃん!!俺も風邪をひくから治してよね」

「直すわけないだろ」

 

余談だがこの光景を見ていたカゲチヨとヒサメだったが彼曰く自分も風邪をひいたら治してほしいと言うも彼女は辛辣そうに言ってあげたらしい。




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ヨーメイの件

ヨーメイの過去編動画がアップされましたが衝撃が強すぎて頭がぼーっとしています。
考察などは一切ありません、ただ自分の小説にどう出せば良いのか分からなくなってしまいました。


No11はラーメン屋に入るとそこにはすでにお目当ての人物が待ち受けておりNo11が隣の席に座ると店員が来て注文を聞いてきたので適当に頼むと店員は厨房の方に消えていった。

 

作者「なぁ」

No11「・・・どうした」

作者「ヨーメイの過去編動画がアップされたじゃん」

No1「そうだな」

作者「俺の小説に出していないしそろそろ出そうかなっと思っていたら出せる状況じゃなくなったんだが」

No11「出せばいいだろう」

作者「それは難しいよどうやってギバーから解放させる?仮に呪縛から解き放たせてもどうやって俺の小説に絡ませる?考えれば考えるだけキリが無くなるぞ!!」

No11「だったらゼロの混血児の方にでも出せばいいだろうあっちはまだ新規で書いているし新キャラも出しているんだから可能と言っちゃ可能だろう」

作者「出来るけどだからって言ってこっちを蔑ろには出来ないし。難しい件だ」

No11「それにお前ボティスも出していないだろう」

作者「っあ、それはただ単に存在を忘れていた」

No11「お前な・・・」

作者「まぁヨーメイの件もそうだけどボティスも今更出すっていうのはちょっとな」

No11「どこかで出すタイミングがなかったのか?」

作者「まぁ無かったな。続きだがトッププレデターのクソどもには地獄を味合わせねぇと気が済まないんでねだけど難しいしかといってご都合主義よろしくの如くあっさりと片をつけるのもダメだ」

No11「難しいな」

作者「あぁ難しい、それに・・・」

No11「それに?」

作者「フィーアには新しい相棒を見つけてやろうと考えていてなゼロの混血児の方に出しているヌルをあの子の相棒に加えようと考えている」

No11「あぁなるほど、まぁ確かにあいつ俺によくくっついてくるからな。俺は死神であの子はトッププレデターに改造されたとはいえ人間だ寿命の観点から違う。あの子の方が先に死ぬ、俺はもう誰かを失いたくは無いあの時と同じように・・・」

作者「・・・」

No11「まぁこっちでもあっちでも忙しくなるのならめんどくさくはなるな」

作者「あぁそれは大丈夫だお前はあっちにはあまり出させないぜ一応ヌルを主役に考えている」

No11「それはどうも負担が減ってこっちは大助かりだ」

作者「それは良かったじゃなかったら今頃お前に蜂の巣にされていたわ」

No11「安心しろ俺が蜂の巣にするのはカゲチヨだけだ」

作者「へーそうなんだ・・・カゲチヨ可哀想南無」

No11「あいつの事なんて心配しても無駄だぞどうせすぐに生き返るし」

作者「お前本当にカゲチヨの親友か?」

No11「長い付き合いがあるだけだ」

作者「それにヨーメイを出す件だがな考えているけど多分次のヨーメイの過去編動画後編で判断をする。敵になるのだったら出さないし味方になるのだったら出して引き入れるだけだ。だけどあの動画を見る限りじゃあ難しいだろうな」

No11「無理矢理にでも出せこれは命令だ後ボティスも」

作者「まぁこっちで出すかゼロの方で出すかは考えさせてくれよな」

No11「了解・・・」

 

No11は注文した品が届くと一口食べて少しばかりの外食を満喫した。

 



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ドッペルゲンガー

モブ男は気分よく歩いているとそこにNo11が歩いているのを見つけた。

 

「ん?おーい!No11君」

 

とモブ男は声をかけたのだがNo11は気づいていなかったのかそのまま歩いて人混みの中に紛れ込んでしまった。

 

「あれ?気づいていなかったのかな」

 

モブ男は気づいてもらおうと思っていたのだが人の多さもあったので仕方ないかと思いながらも再び歩きだしたその時

 

「それでですねNo11さん、この前ヒサメさんが・・・」

「あぁそれ前にもあったなヒサメがキレてカゲチヨを電撃で黒焦げにしていたって言うの、ったくカゲチヨに学ぶ努力があるのか?」

「あれ?No11君にフラグちゃん!」

 

モブ男の目の前に現れたのは先程声を掛けても気づいてもらえなかったNo11とフラグちゃんの2人だった。

 

「よぉモブ男じゃないかどうした?」

「どうしたってさっき声をかけても気づいてもらえなかったから珍しいなと思ってね」

「え?No11さんは私とずっと一緒でしたよ?」

「あぁ、俺はしーと一緒にケーキバイキングに行っていたぞ」

「じゃあさっき見かけたNo11に似ていた人は誰だったんだ?」

 

モブ男はNo11に似ている人を見かけたと言うも彼自身フラグちゃんと一緒に出かけていたと言っており人違いだったのかとモブ男は考えだした。

 

 

 

 

 

 

 

 

某企画で働いているペンギンは外回りをして某企画に戻ろうとしていた時たまたまパチンコ店の前を通りかかった。

 

「ん、あれはパンダか?あいつめサボりやがって」

 

ペンギンはパンダがいるのを見つけると彼が仕事をサボっている事にペンギンはイラッとした。

 

「いやぁ〜♪♪大当たりだったな〜「実に嬉しそうだなパンダ」っあ、ペンギン」

 

ウキウキ気分で店から出てきたパンダにペンギンは声をかけるとパンダはギクッとした顔となりペンギンの方を見る。

 

「俺に仕事を押し付けてパチンコとはな」

「ま、待ってよNo11君が誘ってきて」

「嘘をつくなと何処にもNo11なんていないじゃないか」

「あ、あれ〜?おかしいな確かにさっきまで一緒にパチンコをしていたんだけど・・・」

 

パンダはNo11が誘ってきたと言ってきたがペンギンはNo11は何処にもいないという。

 

「お願いだよ!!今回は見逃してよ」

「見逃すわけないだろ!?早く戻って仕事をするぞ」

「そんな〜!!待ってよー!!」

 

ペンギンはパンダを引っ張って某企画に戻っていくがパンダはNo11は何処に行ったのか気になって周囲を探すが見当たらず某企画に戻っていった。その光景をNo11に似た青年は物陰から見つめていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「あぁ〜暇だー」

「暇だったらNo11さんに言われていた銃の整備か訓練でもしたらどうですか?やっておかないと後で怒られますよ」

「嫌だね、俺は自由気ままに生きるから」

「ボコボコにされるぞ」

 

カレコレ屋ではフィーアとカゲチヨにヒサメがいてフィーアはカゲチヨに銃の整備か訓練でもやっておいた方がいいだろうと言うと。カゲチヨは嫌だと言ってヒサメはそんなカゲチヨを冷え切った目で見た。その時No11が部屋に入ってきたのをフィーアは気づく。

 

「あぁNo11さん、聞いてくださいカゲチヨが銃の訓練をサボっていたのですよ後で迫撃砲の的にするかフル装備でのハイポート走をやらせるかご自由に使ってください」

「え、ちょっと・・・フィーア」

 

フィーアはカゲチヨが銃の訓練をしていなかったと言うのだが当のNo11はなぜか黙っていてヒサメは不思議がった。

 

「あれ、どうしたのNo11さん」

「黙っているなんて珍しいですよ、お腹すいているんじゃないですか?」

「そんな訳ねぇだろヒサじゃあるめぇーし」

 

カゲチヨはヒサメみたくお腹を空かせているわけじゃないだろうと言ったその瞬間ヒサメから鋭い目つきがしてカゲチヨは黙ってしまう。

 

(あれ、何だかこの感じ)

 

フィーアはふとある事を持ったのかNo11に問いかけた。

 

「そういえばNo11さん、この前訓練に行った時のレーションってまだ残っていましたよね?」

 

フィーアの何気ない一言にNo11はコクコクとうなづくとその仕打ちにフィーアは鋭い目つきをして睨みつけた。

 

「それは嘘ですね。だってあの時の訓練が終わった後ヒサメちゃんが全部ちょうだいと言って全て持っていってしまいましたから」

「あぁそういえばそんなのもあったね」

「それであなたは誰なのですか?なぜNo11さんの姿をしているのでしょうか?」

 

フィーアの言った嘘にハマったNo11に似た青年にフィーアは戦闘体制に入る、いきなりの出来事に驚くカゲチヨとヒサメは驚いている間にNo11ににた青年は逃げ出してしまいフィーアは麒麟のスピードを使い追いかけていく。

 

 

 

 

 

 

 

「だから本当だって!!No11君を見かけたんだから」

「分かったからモブ男、そう何回も言わなくていいぞ」

 

モブ男ろフラグちゃんにNo11の3人は歩いていてふと角の所に差し掛かるとNo11は誰かとぶつかってしまう。

 

「いててて、すいません怪我はありま・・・せんか」

 

No11はぶつかった人をみるとそこには自分と似た青年がいて何かに追われているのかNo11の肩に手を置くと必死に何かを訴えた。

 

「た、助けてくれお願いだ殺される」

「おい待て落ち着けって」

「あぁ!!この人だよ俺が見たNo11君に似ている人っていうのは」

「本当にNo11さんに似ていますね」

 

No11に似た青年はNo11の後ろに隠れるとそこにフィーアが現れた。

 

「あれ?なんでNo11さんが2人いるのでしょう?まぁいいですねNo11さんその後ろにいる人を渡してください、その人は貴方になりすまして何かしらの悪事を働こうとしているのですよ」

「待てフィーア落ち着け、こいつはお前に怯えているぞ事情を聞いてからでも遅くはないぞ」

 

No11は取り敢えずフィーアを落ち着かせて自分に似た青年から事情を聞いた。

 

 

 

 

 

 

「ドッペルゲンガーだ〜?」

「そうだ」

「それって何なのですか?」

「ドッペルゲンガーって言うのは自分と全く同じ見た目をしている人の事で本人がそのドッペルゲンガーに会ってしまうと数日以内に死亡してしまうのですよ」

「え?死んじゃうの!?」

 

そのドッペルゲンガー曰くNo11に化けて彼とは違う行動をしようと思っていたらまさかのフィーアに追いかけられる事態に発展をしてここまで逃げてきたと言うのだ。

 

「でもNo11君死神だから死なないよね?」

「そういえばそうだですね」

「え?何そのチート・・・死なないの?」

 

ドッペルゲンガーはNo11が死神である事を知ると死なない事に驚いた。

 

「だけど俺はそのなりすました人物が死ぬのを見届けないと他の奴になりすませられねぇんだよ。って事はまさかこのままずっと」

「あぁよろしくなシャドウ」

「No11さんシャドウって?」

 

フィーアはNo11がドッペルゲンガーの事をシャドウという名前で呼んだので不思議に思った。

 

「あぁ今からこいつは俺の部下決定だ、どの道俺の姿で何かされても困るし管理下に置くことにした」

「まぁそれが妥当だな」

 

その後シャドウはNo11の右腕となり彼と間違われないように髪の色を黒色から銀髪の髪に変えるなどの対応をして068に所属する事が決まった。

 




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長編4 追放

ある日突然死亡フラグがカレコレ屋にやってくる。事情のありそうな彼女をカゲチヨ達は快く出迎えるがこの事態がその後大騒動に発展をするとは彼らは夢にも思っていなかった。


「失礼します神様」

 

謁見の間には神様に呼ばれた死亡フラグはやってきたのだが肝心の神様はおらずシーンとしていた。

 

「あれ?手紙がありますね」

 

死亡フラグは椅子に置かれてあった手紙を読んでみるとそこには衝撃のことが書いてあった。

 

【死神No269へ、

突然だが君を天界から追放させて貰う事にしたよ、理由は君がいつまで経ってもトレーニングシステムでモブ男を練習台に使っても成果が出ない事に起因をしたからさ部屋の荷物をまとめてすぐにこの天界から立ち去ってくれないかな?後ついでに言っておくけど君の死神の力は天界を出た時点で使えなくさせて人間と同じようにさせるから。神様より】

「え?どう言うことですか?」

 

死亡フラグは訳が分からず困惑をする、自分が天界から追放をされるその事実に頭の中が真っ白になりそうだった。

 

「ここにおったか」

 

そこに現れたのは生存フラグでそばには死亡フラグの部屋のあった荷物が入ったリュックが置かれていた。

 

「せ、生存フラグさん、一体どうしたのですか?」

「どうしたじゃと?貴様その手紙を読んでおらぬのか貴様はこの天界にいらなくなったのじゃここに荷物をまとめてある。何処にでも好きな場所に行くのじゃな」

「ま、待ってくださいせめて最後にモブ男さんに会わせてください」

「ダメじゃその頼みは聞けぬさっさとこの天界から出て行くのじゃな!!」

 

生存フラグは荷物をまとめたリュックを死亡フラグに渡すと彼女は謁見の間から出ていく、親友に頼みすら聞いてもらえず死亡フラグは泣きそうになるも何とか耐えて言われた通り天界から出ていく。

 

 

 

 

 

「すまない・・・死亡フラグ」

 

生存フラグは呟くように言って彼女も謁見の間から出た。

 

「これはまずいですね。すぐお兄様に知らせないと」

 

物陰から一部始終を見ていた死神No17はすぐにNo11に連絡を取ろうとした。

 

 

地上世界に出てきたと言うものの行く当てなんて何処にもあらずただ歩き続けていた。次第に雨も降ってきてこのままでは風邪を引いてしまうと感じた彼女はどこか雨宿りできそうな場所を探す。

 

「そういえばあそこなら行けるはずです。でも急に来たら迷惑になっちゃうかもしれないですけどこの際仕方ないです」

 

 

 

 

 

 

カレコレ屋ではカゲチヨはのんびりといつもの様にYouTubeを見ているとドアがコンコンとノックをされる。

 

「うん?誰か来たのか」

「私が開けるね」

 

ヒサメがドアを開けるとそこには死亡フラグが大きなリュックを背負っておりそれを見たヒサメを驚く。

 

「え!?フラグちゃん!一体どうしたの?」

「ヒサメさんすいません急に来ちゃって」

 

よく見ると雨に濡れた服や髪もビショビショで口をガタガタ言わせており明らかに寒そうだった。

 

「しかもすごく濡れているじゃん!!このままじゃ風邪ひいちゃうよ、ごめん私フラグちゃんをお風呂に入れるから」

「ウム、俺は何か軽く作っておく」

 

ヒサメはすぐに死亡フラグをお風呂に入れるといいシディは軽く何か作ると言ってキッチンに向かいカゲチヨは死亡フラグが背負っていたリュックの中身を見てみると驚愕をした。

 

「何だよこれ、服にフラグちゃんがいつも持っている鎌じゃないか、お泊まり会に来たって様子じゃなさそうだな」

 

あの様子からしてそもそもお泊まり会だったらヒサメ自身が楽しみにしているのはカゲチヨから見てもわかる。天界で起きた事実を知らない彼は困惑をする。

 

お風呂から上がった死亡フラグにシディは軽く作った食事を彼女の前に置くと死亡フラグはがっつくように食事を食べ始めた。

 

「焦って食べなくてもいい、お代わりがいるのならまだあるぞ」

 

シディは焦らずに食べるように言い死亡フラグはすいませんと言いながらも食事を食べ続ける。よほどお腹が空いていたのだろうすぐに食べ終えたのでシディはおかわりを入れてあげると彼女は食べ続けしばらくして死亡フラグは食事を終えると落ち着いた。

 

「すみません急に来てしまって」

「フラグちゃん何があったの?あんな大荷物持っていたしNo11さんと喧嘩をしたの?」

 

ヒサメは死亡フラグに何があったのか問いかけた、少なくともあんな大荷物を持っていた時点で何かあったのは明確だ。

 

「実は・・・私天界を追い出されちゃったんです」

「どう言う事だ?」

 

まさかの事実にカゲチヨは驚いたが死亡フラグは理由を話す。神様の手紙に書かれていたこと生存フラグに出ていく様に言われた事などを話すと彼女は泣き出しそうになった。

 

「か、神様はいつも私のことを気にかけてくれました。それなのに天界から追放をすると言われて私はどうすればいいのか分からなかったです」

 

ついに耐えきれず涙を流してしまう死亡フラグにヒサメが抱きしめる。辛かった気持ちがあったがそれでも耐えられたのはまだいい方だった次第に泣きつかれたのか眠ってしまい寝息を立ててしまった。

 

「寝たか?」

「うん疲れていたみたいだしこのまま私の部屋に泊めちゃうね」

「なら俺が運ぼうヒサメはフラグちゃんの荷物を持ってきてくれないか?」

 

シディは死亡フラグを背負いヒサメは彼女の荷物を持って上のアパートに行きその間カゲチヨはパソコンを開いてビデオ通話を開始しようとした。

 

「頼むよ繋がってくれよ」

 

少しすると画面が写りビデオ画面には068の兵士が写った。

 

「すいませんNo11をお願いしますか?」

 

カゲチヨは兵士にNo11がいないかと確認をすると兵士は少し待ってくれと言って画面から消えて数分してからNo11が画面の前に姿を表した。

 

『何だよカゲチヨ、派遣の時は通話して来るなって言ったろ?』

「悪い、だけど緊急事態だフラグちゃんが」

『しーが何だって?』

 

カゲチヨはすぐに死亡フラグの話題を言うとNo11の顔つきが変わる。カゲチヨは事情を説明するとNo11の顔が怒りに変わり今にでもキレそうだったが何とか耐えていた。

 

『悪いすぐにそっちに戻るそれまでしーの事を頼めるか?』

「あぁそれくらい構わないぜ」

『それじゃあ』

 

通信を切るとカゲチヨはふぅとため息を吐き今後のことを考えた。

 

「さてどうすっかな、取り敢えずNo11が戻って来るまでは油断をしちゃいけないな」

 

 




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長編4 出ていく

死亡フラグはカレコレ屋で世話になるが優しい性格の持ち主である彼女はこのままここにいてもいいのかと迷ってしまう。


No11が迎えに来るまでの間死亡フラグはカレコレ屋にいることとなり彼女は手伝いをすることとなった。手伝いといってもシロウやヒサコの世話をしたり簡単な依頼を一緒にしてくれるだけでいいとカゲチヨが言ったので彼女はそれに従う形となった。

 

「おはようフラグちゃん」

「おはようございますヒサメさん」

 

死亡フラグは朝になって起き上がるとヒサメも起きていたようで身支度を整えてヒサメは学校に行き死亡フラグは子供達の世話をしつつ依頼があればメモを取っておいてカゲチヨ達が帰ってきたらそれを渡しておくだけだ。

夕方になるとシディがバイトから戻ってきて夕食を作る。

 

「シディお兄ちゃん、今日の夕食何?」

「今日はハンバーグだぞ」

「わぁーい!!やった!!」

 

シロウとヒサコは夕食がハンバーグだと知り大喜びをする。シディは3人分の夕食を先に作ると食べておくようにいってカゲチヨとヒサメの分を作り出す。

 

「・・・」

「どうしたのフラグお姉ちゃん?」

「え?何もありませんよ、わぁ〜美味しそうですね」

 

ヒサコは死亡フラグが黙っていることに気付いて声をかけると死亡フラグは何も無いと言ってハンバーグを美味しそうに食べ始めた。

その後カゲチヨとヒサメも帰ってきて共に夕食を食べ出す、死亡フラグはヒサメの食べるハンバーグの大きさに驚いていた。

 

「美味し〜い♪♪やっぱりシディの作るご飯は最高だよ」

「そんなでかいハンバーグよく食えるな俺なんか胃もたれしそうだ」

 

ヒサメの食べているハンバーグにカゲチヨは胃もたれしそうだと言う、ヒサコはヒサメが食べているハンバーグを欲しそうに見ていたのでヒサメはヒサコに自分が食べていたハンバーグをあげた。

 

 

 

 

 

 

夕食も終わりお風呂に入った後はヒサメとヒサコは遊んでおり死亡フラグはそれをみていた。

 

(やっぱり私はここにいていいのだろうか?ヒサメさんやカゲチヨさんにシディさんは優しいですし子供達も自分を慕ってくれている。ここなら天界にいた時よりもよっぽどいいかもしれませんね)

「ん?どうしたのれたがフラグちゃん?」

「え?何でもありませんよ。もう寝ますね私」

 

そう言って死亡フラグはベットで先に眠りにつく、すぐに寝息を立てたのかそのまま眠ってしまいそれを見たヒサメは死亡フラグの顔を見つめる。

 

「ずっとここにいてもいいんだよフラグちゃん」

 

 

 

 

 

 

 

 

朝になって起き上がるとヒサメは何かの違和感に気がついた、ヒサコは自分の目の前にいるのだが死亡フラグがいないのに気がついた。

 

「あれフラグちゃん?トイレかな。・・・ん?手紙がある」

 

寝ぼけたヒサメはテーブルの上に置かれてあった手紙に気がつくと手に取った。

 

 

【ヒサメさんへ、

考えていたのですがやっぱり私はカレコレ屋にいる事は出来ません。理由は皆さんが一緒にいる空間を壊したくなかったからです私は死神でヒサメさん達とは違う存在です。そう言うことですのでカレコレ屋から出て行かせてもらいますので探さないでください、短かったですけど皆さんといれて楽しかったですもう二度と会う事は無いでしょうシディさんとカゲチヨさんによろしく言っておいてください。

 

PS.No11さんがそちらにきても探さないでくださいと伝えておいてください

死亡フラグより】

「え?フラグちゃんうそだよね・・・」

 

手紙に書かれた内容を見たヒサメは顔を真っ青にさせるとにかくこの手紙の事をシディとカゲチヨにも伝えないといけないと思ったヒサメはすぐに部屋を飛び出して最初にカゲチヨの部屋に向かった。

 



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長編4 依頼

フラグちゃんが出て行った事でNo11はカレコレ屋に依頼を出す、その内容はフラグちゃんを一緒に探してほしいという内容だった。


現在カレコレ屋の空気は悪い方向に向いていた。何故ならNo11は目つきだけで人を殺せるんじゃ無いかという雰囲気になっていたのだ。

 

(No11も怖いけど・・・)

 

カゲチヨはチラッと横を見るとそこにはNo11と同様にヒサメも目つきが鋭くなっており雰囲気がやばかった。

 

(ヒサもマジで怖いじゃん!!え?これって俺抜け出せるの?ここにいたらマジでやばいんだけど)

 

カゲチヨは今すぐにでも逃げ出したかったがNo11の目つきがそれを許さずに座れと圧力をかけてきた。しかしカゲチヨはNo11の後ろにいたシャドウに助け舟を出すと通じたのかシャドウは小声でNo11さんと言った。

 

「それで?しーが出て行ったのは何故なんだ?」

「分からないけどずっと何かを思いつめていたんじゃ無いかな?」

 

No11が喋りだすと少しだけだが空気は和みカゲチヨはホッとする。

 

「どこに行ったのかも分からないのに探すのは困難になるんじゃ無いんですか?」

 

フィーアは死亡フラグがどこにいるのか探すのに手間取るのでは無いかと心配をしたがそれをNo11は大丈夫だと言った。

 

「しーには何かあった時用に小型のGPS装置を持たせてある、これで位置が分かるはずだ」

 

No11はすぐにPCを起動させるとGPSの位置情報を作動させた。

 

「ん?おかしいな反応が無いぞエラー画面が出てくるだけだ」

 

No11はエラー画面が出たPCをみて困惑をするが一つの結論を思い浮かべた。

 

「まさかとは思うがしーの奴、GPS装置を壊したか?」

「何のために?」

「決まっているだろ自分の位置を分からせない様にするためだ、こりゃ完全に分からなくなっちまったから探すのに苦労するぞ」

 

No11は頭を抱えながらこれからどうやって探そうかと考えているとヒサメが手をあげた。

 

「私たちが探すのを手伝うよ」

 

ヒサメはそう言ったのに対してカゲチヨは驚いてヒサメの名前を言おうとしたが彼女は目つきをカゲチヨに向けると彼は黙ってしまう。

 

「フラグちゃんが出て行った理由を私は知りたいしあの子が何か思い詰めているのなら力になってあげたい私の大切な友達だから」

 

ヒサメは死亡フラグの事を大切な友人と言った事にNo11は笑みをこぼしそうになった。これほどまでに死亡フラグの事を自分以外に大事に思ってくれている人がいてくるのがNo11は嬉しかった。

 

「分かったそこまで言うのなら依頼を出そう、内容はしーを探し出してほしい事だ勿論俺とお前らの仲だタダでやってくれとは言わねぇよシャドウ」

 

シャドウは部屋の外に出て数分後に戻ってくると手にはアタッシュケースを持っておりそれをテーブルの上に置いて中を開けるとそこには大量の紙幣がぎっしり詰まっていた。

 

「おぉーー!!」

 

カゲチヨは目をキラキラさせて紙幣を見つめた。

 

「ここに1億ある、足りないのならまだ追加で出すが?」

「いやいやいいよ!!」

「1億あれば足りますから」

 

ヒサメとフィーアはNo11がまだ追加で出すと言うとこれ以上はいらないと言い拒否をした。

 

「さてとしーの居場所だが少しだけ待っていてくれないか?場所を見つけたら連絡をする」

 

No11はすぐに死亡フラグの居場所を探すためシャドウとカレコレ屋を出ていき捜索に入った。




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長編4 発見

久しぶりの投稿となり申し訳ございません。


死神No11は死亡フラグの居場所を突き止めるためにSCP068の基地に入り浸っており数日が経過をするとカレコレ屋にやってきた。

 

「No11、大丈夫か?」

「あまり寝られていないようですが」

 

シディとフィーアは心配をするとやつれているNo11は大丈夫だと言った。

 

「大丈夫だ、昔特殊部隊の訓練をした時には睡眠時間が1時間しかなかった時もあったんだその時に比べたら大した事ない。それにしーの居場所が分かった」

 

No11はタブレットの画面をONにして画面をカゲチヨ達に見せた。

 

「フラグちゃん!!」

 

そこに写っていたのは死亡フラグの顔でそれを見たヒサメは驚いた。

 

「それでここは何処なんだ」

「この場所は今は使われていない倉庫で見た所山奥にある場所だ。俺は今からここに向かってしーを説得して天界に連れ戻す」

「だったら私も連れて行って!!」

「おいヒサっ!」

 

ヒサメは自分も連れて行って欲しいと頼み込むとNo11は鋭い目つきをしてヒサメを黙らせる、その目つきだけで人を殺せるんじゃないかっという威力であまりの怖さにヒサメはびびってしまう。

 

「ヒサメ、言っておくがこれは俺たち天界の問題だ、無関係な奴らは巻き込みたくは無い」

「関係あるよ!私だってフラグちゃんの友達だし」

 

ヒサメの真っ直ぐな瞳をNo11は見つめる、その言葉に嘘偽りはないらしく本当に死亡フラグを心配しているのが彼にも伝わった。

 

「ったく、しーもいい友達を持ったな。いいぜ付いて来い外にシャドウが待機をしている。カゲチヨも来いしーを助けに行くぞ」

「え?俺も何で?」

「No11さんが行くなら私も行きます」

 

フィーアも行く事が決まりNo11達はカレコレ屋がある建物の屋上に行くとそこには数人の兵士とシャドウが大気をしておりNo11達を待っていた。

 

「No11さん準備は出来ています」

「時間が無いぞ早くしろ」

 

兵士がカゲチヨとヒサメとフィーアにリュックらしき物を渡してきたので3人は戸惑いながらもリュックを背負うとゴォォーと音がして振り返るとそこには低空で飛んでいるC-130輸送機の姿が見えた。

 

「あれ?今日ってこの辺で低空飛行の訓練ってやっていたっけ」

「私が聞いた話では今日は無かったはずですが・・・」

「じゃ何でここにいるんだよって、うわぁぁーー!!」

 

その直後上空に浮かんでいたバルーンにC-130の先端につけられていたフックが引っ掛かるとNo11達は勢いよく空を飛んでいった。

 

「ボンボヤージューー!!」

 

下を見てみるとシャドウが手を振っておりみるみる高度は上がっていきNo11達は数分後に機内に収容をされて目的地まで飛んでいった。



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長編4 説得

フラグちゃんの居場所を突き止めたNo11達は輸送機で彼女の元に向かっていく。


「おぇぇ吐きそう」

「おいカゲチヨここで吐くなよ、吐いたらパラシュート無しで飛び降りてもらうからな」

「待ってくださいNo11さん、それではカゲチヨが死んでしまいますよ」

 

カゲチヨは酔ったのか顔色が青くなっており今にも吐きそうだったがNo11はそれを止めた。

 

「カゲ、大丈夫?」

 

ヒサメはカゲチヨの顔を見て心配するも彼はヒサメに対して大丈夫だと言った。

 

「フックアップ!!フックアップ!!」

 

機内にいた整備士の声が聞こえてきてNo11とフィーアはフックをかけてパラシュートの降下体制に入る、ちなみにカゲチヨとヒサメはパラシュート降下の経験がないためカゲチヨはNo11とヒサメはフィーアと一緒に降りる事となった。

 

「カゲチヨ、吐くのなら機外に出て外で吐いてくれよな」

 

No11は手慣れた手つきで用意を済ませると整備士に合図を送り後部ドアが開かれる。

 

「降下ーー!!ゴーゴーゴー!!」

 

No11とフィーアは走り出していくと気持ちいい風がカゲチヨとヒサメの体に当たったがそれも一瞬で物凄いGがかかりながらも4人は降下をしていく。数分ほど経過をすると高度計に指定された高度に到達をしたのでNo11はパラシュートを開いて速度をゆっくり落としていく。

降下を完了させるとすぐさまパラシュートを体から取り外して銃を構えナイトビジョンを装備し周囲をカゲチヨと共に警戒をする。

 

「フィーア達も降りてきたな」

 

カゲチヨがフィーアとヒサメが降り立ったことを確認すると彼女らもナイトビジョンを装着してNo11に合流をする。

 

「よし、しーのいる場所はここから少し行った場所ださっさと連れ戻してカレコレ屋に帰るぞ」

「そうだね、フラグちゃんに言いたい事山ほどあるから帰ったらまず最初はお説教かな」

 

ヒサメは死亡フラグを連れ帰ったらお説教をすると意気込みながらもNo11達は前進をしていく。

 

(にしても何でしーは死神の力を失ったんだ?穀潰しがそんなことする筈が無いのは分かっているしそもそもNo17の話曰く数日前から姿を消している。何か知っているとしたら話を聞く必要がありそうだな)

 

No11はふと頭の中で何故死亡フラグが死神の力を失ったのかを考えており神様の仕業ではないかとも考えたが神様自身自ら死神を消すとは考えられないのでそれらは憶測に過ぎなかった。

 

「No11さん、見えましたよ」

 

フィーアは指を刺した方向を見てみると事前の偵察画像で死亡フラグがいるであろう建物までやってきた。

 

「よし、正面からお邪魔をするぞしーがいたらヒサメが足を凍らせて確保しろ。くれぐれもしーを傷つけるな」

「ヒサに限ってそれはねぇーだろ」

 

入り口から入ると正面のガラスが完全に割れており足でガラスを踏む音が響き渡った。

 

「ガラスを踏まずにってのは難しいな」

「出来るだけガラスが少ない所を進んでいきましょう」

 

No11達はガラスが少ない箇所を選んで進んでいき階段を慎重に登っていき上の階に到達をする。

 

「誰もいないね」

「気配もしねぇ、本当にフラグちゃんはいるのか?」

 

各部屋を捜索しているのだが未だ発見に足らずこの建物にはいないのかと思っていたその時最後に確認しようとした部屋から音が聞こえてきた。No11はドアノブを触り鍵がかかっていないか確認をすると鍵がかかっている気配はなかったので室内に入るとそこに死亡フラグがいた。

 

「フラグちゃん!!」

 

ヒサメは声を荒上げると死亡フラグは振り返ってNo11達をみる。

 

「ヒサメさん、それにNo11さん達もよくここがわかりましたね」

「見つけるのに苦労をした、さぁしー帰るぞ今なら穀潰しをボコにして死神の力を戻させる様に言う」

「もう無理ですよ私は神様に見放されました、もう私にはどこにも帰る場所は無いんですよ!!」

 

No11は死亡フラグに対して天界に戻るように促すが死亡フラグは聞き入れようとはしなかった。

 

「もう遅いですよ、だって私は今から死ぬんですから」

 

そう言った死亡フラグはナイフを取り出すとそれを自分の首元に当てる、

 

「おいおいおいおい!!待て待て待て!!」

「フラグちゃん!早まっちゃダメだよ!!」

 

カゲチヨはヒサメは必死になって止めようとした。

 

「No11さん今なら止められますが」

 

フィーアは小声で今なら止められるという。

 

「ダメだ、ヒサメの氷漬けで止められても今のしーはナイフ以外の武器を隠し持っている恐れがある。迂闊に手は出せない動くなよ」

 

No11はフィーアに動くなといいカゲチヨとヒサメの前に出る。

 

「なぁしー、お前と出会った頃の事覚えているか?お前と初めて会った時俺の顔を見たお前は穀潰しの後ろに隠れて泣き出して大変だった時があったな」

「よくそんな事覚えていますよね」

「それだけじゃない初めて人間界に行って仕事が失敗して俺が慰めたりして色々あったな。だからしー戻ってこいお前の居場所なんて俺がいくらでも作ってやる」

 

No11は手を出して死亡フラグからナイフを取ろうとしたのだが・・・

 

「すいません、No11さんやっぱり私は・・・」

 

死亡フラグはナイフを首に突き刺すと辺り一面血が吹き出した。

 

「っ!!しー!!」

 

No11は慌てて駆け寄ると血を止めるために首元を布で覆った。

 

「すぐにヘリを呼べ!!緊急事態だと伝えろ、カゲチヨ!俺のバックからタオル持ってこい!!」

 

必死に応急処置が進められていく中No11は的確に指示を出してヘリを呼ばせた事によりすぐに死亡フラグを病院まで搬送をさせた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

病院に着いたNo11達は集中治療室の前で落ち着きを隠せないでいた。ヒサメは顔を青ざめさせておりカゲチヨはヒサメの体を指すって大丈夫だと必死に言い聞かせていた。

 

「状況は最悪ですね」

「あぁ・・・フィーア少しだけ頼む少しだけ外の風に当たってくる」

 

No11はこの場をフィーアに任せて外に出ると彼は携帯を取り出してどこかに電話をかけた。

 

「あぁ・・・俺だ、頼む何も言わずに聞いてくれ報酬はそっちの言い値で払う

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しーを、死亡フラグを助けてくれ」

 

 




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長編4 願い

「ここは・・・一体」

 

死亡フラグは目の前に大きな宮殿が見える場所にやってきたと思ったら見るからに鬼らしき人物がやってきて死亡フラグの方を向いた。

 

「んじゃちゃちゃっと冥府の裁判を始めていきますね」

 

死亡フラグには意味が分からなかった、突然やってきたと思えば冥府の裁判をされるとしった彼女の心境は安らぐものでは無かった。

 

「ウゲェ、こいつ死神だったのかよってことは生前たくさんの命を奪っているんだろうな」

「そ、そんなわけありません。私は確かに死神ですけどこれまで人の命を奪った事はありません」

 

死亡フラグは自分は死神だけど人の命を奪ったことはないと反論をする。

 

「嘘をつくなよ、じゃあそのTシャツに描かれてある死亡って文字は何だ!」

 

冥府の裁判官は死亡フラグが着ている死亡の文字が書かれたTシャツを見て指を刺す。この服は神様に貰ったもので死神の事とは一切関係はなかった。

 

「まぁとにかく、判決を言い渡すぞお前は地獄にて10億年の」

 

それを聞いた死亡フラグはまずいと感じ取った今ここで判決が決定されてしまったらNo11や生存フラグにモブ男といった皆に会えなくなってしまう。しかし自分では阻止をできる筈も無く判決が言い渡されそうになったその時

 

 

 

 

 

 

 

 

「待つのじゃ」

「え・・・閻魔大王様」

 

そこに現れたのは車輪に髑髏の顔が付いており獄卒は閻魔大王と呼んでいたのでこの髑髏の人物?が恐らく冥府の一番偉い人なのだろうと死亡フラグは感じ取った。

 

「その者はこちらにて預かる」

 

そばにはエマもいて死亡フラグに近づくと彼女は手を取り自分の後ろに隠れさせた。

 

「あ・・・あのエマさん」

「大丈夫ですよ落ち着いてください」

 

エマは死亡フラグを落ち着かせる。

 

「し、しかしですね閻魔大王様。こいつは死神ですよ大勢の命を奪っているに決まって」

「ではその者の閻魔帳を見ればよかろう、そのような事実が書かれてあればな」

 

獄卒は疑いながらも閻魔帳を見ると確かに死亡フラグは死神であっても人の命を奪った事実はどこにも書かれていなかった。

 

「確かに書かれてはいないです」

「それでよかろう。ではわしらはこれにて」

 

圓馬大王はエマと死亡フラグを連れてその場から離れる。

 

「助けていただいてありがとうございました」

 

死亡フラグはペコリと頭を下げてお礼を言う。

 

「いいんですよこれ位、それにお礼はたんまりと現ナマで支払ってくれれば」

「何を言っておろうエマ、ともかくわしはもう戻る。その者をきちんと現世に送り届けるのじゃぞ」

 

エマは顔をニヤつかせて現ナマが欲しいというも閻魔大王に止められてしまってエマはしょぼくれてしまう。そして閻魔大王は戻ると言ってその場から離れていきエマと死亡フラグは2人だけとなった。

 

「さてと貴方を現世に戻さないといけませんのでついてきてください」

 

 

 

 

 

しばらく歩いていくと1つの扉がありエマはそこで止まる。

 

「ここが現世に戻る扉です。ここを通れば戻れますよそれとNo11さんに会ったらよろしくって言っておいてくださいね」

「分かりました。エマさんもありがとうございました」

 

死亡フラグはお礼を言うと現世に通じる扉を通っていきエマだけが残された。

 

「行っちゃったね」

 

エマの後ろから現れた死亡フラグに似た少女でNo11が人間だった時の妹黒子がやってきた。

 

「貴方は合わなくてよかったんですか?」

「いいの、私と会っちゃったらあの子は混乱しそうだし早くお兄ちゃんの所に戻してあげたかったのもあったから」

「そうですか・・・まぁあんな事を言われたらいくら私でも協力はしてあげますよ」

 

 

『しーを、死亡フラグを助けてくれ』

 

No11から連絡を受けた時は信じられなかったエマであったが事実であるのを確認をするとすぐに彼女は閻魔大王の所まで行って交渉をしたが最初閻魔大王は取り合ってくれなかったが黒子がじゃあもう閻魔大王様の事は嫌いになっちゃうよと言うとまるで孫に嫌われるのを嫌った祖父の如くすぐに動いてくれたのはエマ自身大いに助かったのだ。

 

「まぁこれからどうするのかはNo11さん達次第ですよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「う・・・う〜ん」

「フラグちゃん!目を覚ましたの!?カゲ!!フィーアちゃん!!No11さん!!フラグちゃんが目を覚ましたよ」

 

死亡フラグが目を開けると最初に見たのはヒサメだった、ヒサメは死亡フラグが目を覚ましたのを確認するとすぐにカゲチヨとフィーアにNo11を呼んできた。

 

「しー!!」

 

No11はフラグちゃんを抱きしめた。彼女の感触を確かめていると苦しそうにしたフラグちゃんであったのでフィーアが止めに入る辞退ともなった。

 

「よかった!!本当によかった!!」

「どうなる事かと」

「結果オーライだな」

「そうだね、だけどフラグちゃん今回は心配をかけさせたから罰として私の部屋に2日間泊まってね。退院したらヒサコちゃんと一緒にケーキバイキングに行こうね」

「はい!!」

 

死亡フラグが目覚めたことに安堵をするNo11だったが最後に解決しないといけない問題が残っているのを忘れてはおらず少しだけ顔を顰めていた。




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長編4 真実

No11は死亡フラグを救って天界に戻るとそこで衝撃の真実が明らかにされた、長編4最終回です。


No11は死亡フラグを無事に救い出すと天界に戻ってきた。

 

「お兄様」

「No17か」

 

No11は死神No17に声をかけられるとすぐに謁見の間に向かいだしたのでNo17もそれについていく。そして謁見の間に着くとそこにはゼロに死神No13と身長が130cm暗いと見るからに子供のようで紫の髪に頭にツノを生やしていた少女がいた。

 

「久しぶりですね死神No11」

「あぁ久しぶりだな死神No1」

 

No11が言ったこの人物は天界で最初に作られた死神で全ての死神の頂点に立つNo1だった。彼女はNo11を見ていたがすぐにゼロが話を始める。

 

「さて、皆に集まってもらったのは他でもない。今回の死神No269の騒動についてだ結論から言うと

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回の騒動を引き起こしたのは死神No1だ」

「っ!?何だって!!」

「嘘でしょ・・・」

「そんな・・・」

 

ゼロから語られた衝撃の言葉にNo11達は困惑を隠せなかった。No11は顔を顰め付けNo17は目を見開きNo13は口に手を当ててショックを隠せなかった。

 

「何故No1がこんな事をしたのかと言うと簡単だ・・・・・・この子はNo269を消したがっていた」

「っ!!」

 

ゼロからの言葉を聞いたNo11はすぐに動くと死神No1を掴み上げてグロック17を眉間に当てる。

 

「何でこんなことした!!事と次第によってはただじゃあおかねぇぞ!!」

「・・・神様が私を見てくれなかったから。私は最初に生まれた死神なのに最近は私を気にしてくださらずNo269の事ばかり気にするだからNo269を消せば神様を見てくださる」

 

No1は語りだした。神様は自分を見てくれずNo269の事ばかり気にかけるのが気に食わなかった。そして彼女は思い付いたNo269を消せば神様は自分を見てくれると思い今回の計画を思いついたのだ。

 

「そんなくだらない事でしーを消そうとしていたのか、自分には帰る場所がないって言って首を切って死にかけたんだぞその気持ちがお前に分かるのか!?誰か大切な人を失う気持ちがお前にわかるのか!!!!」

 

あまりにもくだらない事にNo11は落胆をした。そして怒りが湧いてきてNo1に怒りをぶつけるとゼロの方に顔を向けた、コクリとうなづいたゼロは謁見の間に扉を出現させた。そしてNo11はNo1を摘み上げたまま扉を開けるとそこには真っ暗闇で灯りさえない暗闇の空間が広がっていた。

 

「ここは何なのですか?」

「無の空間だ、何もなく時間の経過すらも感じさせない場所でお前はここに入ってもらう」

 

扉の向こう側の状況を聞いたNo1は顔を青ざめる。

 

「い、嫌ですよ私はここには入りたくありません」

「お前が拒否できるのか?しーを危険な目に合わしておいて死なせかけたそれは万死に値すると思え、二度とここから出られると思うな」

「い、嫌だ!!誰か!誰か助けてください!!」

 

No1は助けを求めるもゼロは目線を合わせずにNo17は冷たい視線を浴びせていたまぁ彼女からしてみればNo11の言う事は絶対で彼がこう決めた事には従うので彼女は何も言わなかった。死神No13は謁見の間にはおらずいつの間にかいなくなっていた。

 

「いやぁーー!!神様!!助けてください」

「こんな事になったのはお前自身の責任だ恨むのならしーに嫉妬していた自分を恨むんだな」

 

そして無の空間にNo1を放り投げようとしたその時・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「待つんだ死神No11」

 

突然誰かの声が聞こえてきてNo11は動きを止めるとそこには神様がいた。そばには死神No13もいて走ってきたのか肩で息を切らしているのが分かった。

 

「何だ穀潰し後にしろ」

「だめだ今すぐ死神No1を離すんだ」

「それは命令か?・・・」

「あぁそうだ」

 

神様は普段見せないような怒りの表情をNo11に見せると彼はため息をつくとNo1をNo13に投げつけて神様に向かい合った。

 

「話は死神No13から聞いているよ死神No1今回君のやった事は許されない行為だ君には罰として1ヶ月の自室謹慎を命じるよ。それに死神No11、君には一週間の自室謹慎を命じる自分の姉を殺そうとした罪は償ってもらうよ

「神様!お兄様はNo269のことを考えて」

「いいさNo17そのくらい受け入れてやる」

「ではこれにてこの件は終わりだよ」

 

 

 

 

 

No1はNo17によって自室に連れて行かれて謁見の間にはNo11にゼロと神様にNo13が残った。

 

「まさか死神No1がそこまで思っていたなんて」

「今回の件については穀潰しが全面的に悪いな」

「俺でも擁護は出来ませんね」

「そうですね神様が死神No1のことをもっと気に掛けていればよかったのですよ」

「とほほ手厳しいね皆」

 

No11達からのバッシングに涙目になった神様であった。

 

「そういえば神様は数日間の間どこに行っておられたのですか?」

 

No13はふと気になる疑問を口にする。確かに今回の騒動において神様は数日何処かに出かけており姿が見えなかったのだ。

 

「それはね旅行に行っていたんだよほら君達にもお土産買ってきたかr」

「そんな事でいなかったのかよ!!」

「神様として失格ですね」

「テメェ一回無の空間に送り込んでやろうか?あぁ?!」

「何でこんなに怒られないといけないの?ぴえん」

 

その後神様はNo11達に死ぬほど怒られてNo11からボコボコにされたのか言うまでもなかった。

 




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長編4 未公開シーン

長編4にて描こうと思ったけど書けなかったシーン集です。


【閻魔大王様と黒子】

 

エマ「ですから閻魔大王様、お願いです!!」

閻魔大王「ダメと言ったらダメじゃ、エマよお主も冥府の掟を分かっておるじゃろ?」

エマ「それはそうですが・・・」

黒子「あれ?エマさんどうしたの?」

エマ「貴方は・・・」

閻魔大王「黒子殿よ何の用じゃ?忙しいから後にしてくれぬか?」

黒子「何かあったの?」

エマ「実はですね・・・No11さんの大事な人がこっちに来る事になってしまったんですよあの人は助けて欲しいと言ってはいるのですが冥府の掟で一度死んだ人は現世には戻せないんですよ」

閻魔大王「と言うわけじゃその者には悪いが冥府の掟は守らねばいかぬ」

黒子「ふ〜んそうなんだ・・・

 

 

 

 

 

 

じゃあ私閻魔大王様の事嫌いになっちゃう」

閻魔大王「え?・・・」

エマ「はぁ?」

黒子「だってお兄ちゃんの大事な人ってあの子でしょ?その子が来ちゃったらお兄ちゃん悲しむじゃんだから私はあの子が現世に戻さないんだったら閻魔大王様の嫌いになっちゃう」

閻魔大王「え・・・え〜っと待ってはくれぬか黒子殿。わしはなただ冥府の掟を守ろうと思ってのぉ〜」

黒子「もういいよ嫌いになっちゃったから話しかけないでよね」

閻魔大王「え・・・いやあの・・・その・・・」

エマ「閻魔大王様がオドオドされている。まるで孫に嫌われるのを嫌った祖父みたいですね」

黒子「だったらあの子が現世に戻れるようにちゃんとすることいいね?」

閻魔大王「はぁ・・・分かった、今回限りじゃぞ」

エマ「閻魔大王様!!ありがとうございます」

 

 

 

 

【死亡フラグとエマ】

 

死亡フラグ「ここは・・・一体・・・」

エマ「っあ・・・」

 

エマは死亡フラグを見つける。

 

死亡フラグ「な?、エマさんここは一体」

 

死亡フラグは状況を確認しようとした次の瞬間エマは普段では考えられないような速さで死亡フラグの目の前までやってきた。

 

死亡フラグ「エ・・・エマさん?」

エマ「帰れ・・・今すぐ帰れ」

 

エマの目は瞳孔が開ききっており下手な幽霊よりも怖く見る者を恐怖に陥れそうな目つきと表情だった。

 

死亡フラグ「あのエマさん、聞いていますか?」

エマ「えぇ聞いていますよですが今はそんな事を言う暇はありませんので」

 

エマは死亡フラグを数珠で体に結びつけると上空に現世に通じるワープをつなげる。

 

エマ「貴方は・・・」

 

エマは数珠を引っ張り

 

エマ「今すぐ・・・」

 

狙いをワープに向ける。

 

エマ「現世に帰ってくださーーーい!!」

死亡フラグ「うわぁぁーー!!」

 

死亡フラグに括り付けられた数珠はそのまま上空を飛びワープのところまで飛ばされてしまい直後にワープは閉じてしまう。

 

エマ「はぁ〜終わった終わったさて仕事の続きをっと」

 

エマは何事も無かったかのように仕事を続けた。




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