英雄伝説 紅の軌跡 (人中の蝮)
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親友がいない世界で…

余りにも創の軌跡が面白かったので書いてしまった作品です。

何かと変なところが多いと思いますがよろしくお願いします。

なお、感想で質問なども来てくれると嬉しいのでお願いします。


今日はとても平和だなと思いながら屋敷に戻って来ていた、特に争いごともなく穏やかな一日でだった。

 

 

けれども、この前まではそうとも言えない状況であった。黄昏という大陸全土の運命は終わりを迎えようとしていた。

 

 

しかし、それを親友だったリィンが命をかけて止めてくれたおかげで世界は救われた。けれどその代償は親友の行方不明という代償になった。

 

 

俺は親友の行方不明にあともう少しで救えたかもしれないというのに……たが親友のリィンは生きている。いつか必ずみんなの前に戻ってきてくれる。

 

 

それを信じて待っている他ない、その間はたとえいろんな人に恨まれていようとも。周りが敵ばかりになっても親友が戻ってくるまでその日までみんなの怒り、憎しみを受け止める義務がある。

 

 

同級生のアリサを始め親友共に教えていた生徒たちに恨まれても……でも仕方がない。そう思われても可笑しくないことをしてきた。

 

 

実はかつてアリサのことを恋していた、卒業したときに覚悟を決めて告白をしたのだが見事に振られてしまった。

 

 

その理由は他に好きな人がいるからという理由だった。それを聞いた時にはかなり悲しい思いになった。初恋がこんなにも簡単に終わってしまった、涙を堪えるのに精一杯な状態であった。

 

 

もしそれだけであれば何も無かったかもしれない。ただ自分はアリサを振り向かせるほどの力が無かっただけだ。誰が悪いと言えば彼女の心を掴みきれなかった自分が悪いから、これだけで終わればどれ程助かったのであろうか。

 

 

アリサに対して告白やいろんな事を応援や助けてくれた大親友のリィンにお前の応援も虚しく振られたことを伝えて何処かでも一緒に出かけないかと誘いと報告しようとリィンの場所について見るとそこには先程自分のことを振ったアリサの姿があった。

 

 

最悪なタイミングだなと思いながら早くアリサは何処かに行ってくれないかなと思いして物陰に隠れて待っていると二人の会話が耳に届いてきたのだ。自分は何もすることも無いから耳に神経を集中させて聞くことにした。

 

 

「リィン、実はその……私は貴方のことが好き……もう、これで鈍い貴方にも私の気持ちが分かったでしょう」

 

 

「アリサ、俺なんかで良いのか。俺ってそこまで魅力的な男ではないと思うけど…俺で良かったら。全力で君を愛してみせるよ」

 

 

そう、アリサが言っていた好きな人こそ親友のリィンだったのだ。その後にたまたま物陰に隠れていた自分はリィンとアリサのその後の行動を見かけてしまったのだ。なんで見てしまったのだとこればかりは今でも後悔をしている。

 

 

そう、二人がキスをしている場面をこの目でしっかりと見てしまったのだ。本来ならば真っ赤にしながら見ている場面かもしれないが自分は赤くなる事はなくただ唖然とその光景を見せつけられていた。

 

 

どちらも嬉しそうに受け入れていた、もしこれが恋心を抱いている以外の女性とならばきっと心から親友であるリィンを祝福していた事だろう。

 

 

けれど運命は残酷でありこれを見て心の底から溢れてきた思いは怒り、憎しみと言う負の感情だった。あれほど自分の恋を応援してくれていた親友が……

 

 

そこからはあんまり覚えていないが屋敷に帰って暴れた事だけはしっかりと覚えていた。その後は親友と同じ道を進むと言って教官になってしまったのだ。

 

 

こんな事になるのであればこんな道なんてと思っていたが父が子爵家としてやりだしたら最後までやる事と言われて渋々やる事にした。

 

 

そして父がそこまでした理由には他にありそれは自分の婚約者と仲良くさせるためでもあったのだ。実はいつまでも相手が居ないのは子爵家として不味いと考えたらしく。

 

 

つい最近に占領した地域で父はこれは息子に相応しいと考えて婚約者にさせたらしい。

 

 

相手は年下で家は庶民である、でも普通に考えたら無理やりすぎると聞いた時にそう考えたが相手がそれを承知したのは家族のためでもあった。

 

 

実はこれから婚約する女性が帝国の支配に抵抗したとして本人はもちろんの事その家族すべて犯罪者として捕まえるところであったがたまたまその近くにいた父が家族の保証の代わりに自分の息子と婚約することを提案したのだ。

 

 

相手は最初は嫌がっていたがそうなると家族まで危険が及ぶかもしれないと伝えると約束は守ってくださいよと念押しされながらも成立したらしい。

 

 

本当に聞いているだけでも相手が可愛そうだよなと思いながら聞いた。そして何と自分の生徒でもあるみたいでどんな相手なのかこの帝都に到着して初めて顔を合わせたのだった。

 

 

そこには可愛らしい美少女が目の前に座って挨拶を始めるのだった。

 

 

「どうも、初めまして自分はクレード・アルバートと言います。いくらこちらのせいとは言え不本意でしょう、あんまり気にしないで良いので」

 

 

「はい、私はユウナ・クロフォードと言いますので覚えてください。そうですかなら本心を伝えます、これは家族のためであり貴方に思う感情が無いことは分かっておいてください」

 

 

これがユウナとの出会いであった。まさか、この出会いが運命を大きく変えていくことになるとはこの時の自分には想像できなかった。

 

 

この時の自分は親友であるリィンに対する恨みばかりを考えていた。そしてその負の感情が表に出てくるのにそう時間はかからなかった。

 

 

今、思えばこの行動こそ親友を見捨てたと言われている原因になることになったかもしれない。

 

 

でも否定はできない、あの時は本当にそう思って行動をしていたから……。今思い返せばなんであんな事をしてしまったのであろうかと後悔ばかりをする。



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絆の崩壊

しばらくして自分は親友を支える立場の副教官として暮らしていた。本当につまらない日々で親友がすごいとか英雄と言われるたびになんとも言えない感情が溢れていた。

 

 

できる限り表情に出さないようにしていた、仲が良い親友として振る舞っていた。しかし、やはり次第に自分の思いが表に出てくるようになってきたのだ。

 

 

そのような行動で親友のリィンもこちらに対して後ろめたい思いがあるのか特に反撃することは無かった。今、思うとやはり自分の事を気にしてくれていたのだなと改めてそう感じている。

 

 

だからか殆どの生徒たちには嫌われていた、もちろん最初はユウナもその一人であったがある事件で変わる事になった。

 

 

それは彼女、ユウナが占領した地域出身という事でイジメに近いことを受けているのを目撃した。それを見た時に今まで溜まってきていたストレス発散にいい機会だと思ってユウナに対して傲慢な態度をしている者を遠慮なく文字通りに病院送りにさせた。

 

 

後日、少し面倒な事が起きたが彼女は自分の婚約者だからと言うと何も相手は言わなくなった。子爵家とは言え家はかなり優遇されているからな敵に回せば厄介どころではないと思っただろうな。

 

 

するとユウナが頭を下げてからこちらに対して笑みを出してしてきたので何事かなと思いで見ていると彼女はお礼を言ってきたのだ。

 

 

「助けてくれて、ありがとうございます。本当に嫌な人だなと思っていてすみませんでした、本当は優しいのですね」

 

 

別にそんな思いで助けたのではないが……でもこんな美少女に言われて嫌な感じではないなと久しぶりに何となく笑みを出せた気がした。

 

 

そこからはユウナと過ごす時間が増えてきたのだった。あの出来事はユウナに対して良い印象を与えたようだ。そうして一緒に暮らしていくうちにユウナは本当に見た目も良いが性格は更に良いということがわかった。

 

 

だからこそ言える、彼女は自分なんかより他に相応しいと思える人は必ずいると考えた。最近、自分の行いに嫌気を出していたのだ。

 

 

自分では彼女を幸せに出来ないと考えた、だから自分はあくまで一人の生徒として守ってこうと決めていた。どう見ても自分では勿体ない程の美少女だ。

 

 

でもユウナと共に暮らしていくうちに次第に自分の中のアリサは無くなって代わりにユウナと言う存在が大きくなっていった。

 

 

そして自分とユウナの仲が深まる出来事もあった。実はこことは違う世界に迷い込んだことがあるのだ。自分も説明があんまり出来ていないが間違いなくこの世界とは違う世界に迷い込んだのだ。

 

 

この住んでいる世界とは全く違う場所で自分とユウナは戸惑いもありながらお互いを助け合ってしている内にその恋人同士になったりした。

 

 

もちろんユウナ以外にも現地の人が助けてくれて改めて人との絆の大切を学べたと思っている。

 

 

もうこの時にはアリサが親友に奪われたと怒っていた自分が恥ずかしいと考えるようになっていた。本当に器が小さいなと考えていた。

 

 

現地でお世話になった人には本当に感謝をしきれないと思いでなにか恩返しをしたいと言うとならばと言われて自分とユウナの恋愛を小説にしても良いかと言われた。

 

 

少し恥ずかしいが自分も顔を赤くして承諾してユウナも真っ赤にしながらも良いと言った。

 

 

その後は元の世界に帰るときにも助けてもらった、あの人は本当に物知りだなと考えていた。お見上げもたくさん貰って元の世界に帰ることができた。

 

 

その時には元の世界では大変なことになっており、親友も危ない状況になっていると聞かされて自分はすぐにでも親友であるリィンを助けようと行動を移したが。

 

 

この行動を見て周りの者たちはリィンが危険な状況になってリィンを消すチャンスだと思っているのか自分に対してかなり厳しい目で見てきた。

 

 

いやいや、確かに恨んでいたこともあるけどそれで殺そうとは思ったこともない。仕返しはしたかもしれないけど……そんな事をしている場合では無いよな、まずは親友のリィンを助けてから文句を言ってくれ。

 

 

そんな事で必死に頑張ったが結局のところ親友のリィンはみんなを救うために空高く消えっていった。

 

 

でも最後には親友のリィンとは和解を出来た……のにどうしてだ。ようやく昔みたいな関係に戻ると思っていたのに。

 

 

アイツはいつも……何処までもお人好しな馬鹿だ。今までのアリサの事で恨みを抱いて険悪な態度を簡単に許す程だ。

 

 

だから自分はそんな親友を救えずに空に向かって泣き叫んだ周りにはユウナ以外は近くにおらず、涙と泣き声が周りに轟いていた。

 

 

すると隣にいたユウナが優しくいつもの元気を見せながら

 

 

「大丈夫ですよ、教官なら……約束をしてくれたじゃないですか。必ず戻ってくるって…だから信じてあげてください。副教官……嫌、クレード・アルバートさんはリィンさんの親友だから誰よりも信じられるはずです。クレードさんが信じなくて誰が教官のことを信じてくれると思うのですか」

 

 

それを聞いてそうだ、自分はリィンの親友だ。自分が諦めたら誰がアイツを信じるというのだ、自分はリィンが戻ってくるからと誰よりも信じてあげなければいけないのに。

 

 

自分はいつでも親友のリィンが戻ってきても良い様に待っていないと親友のリィンに失礼だなと考えて自分の顔を叩いて気合を入れた。

 

 

教えてくれたユウナにお礼を伝えた、するとユウナがそれこそクレードさんですよと言ってくれた。

 

 

何時でも戻ってきても良い様に親友の居場所を守っていかなければとこれからの事を覚悟して空を見上げた。

 

 

空からは一枚の黄金の羽みたいなものが落ちてきた、自分はそれをしっかりと握りに締めて覚悟を決めるのであった。

 

 

だが、そう覚悟を決めた自分の思いとは裏腹に元同級生と生徒達からはリィンを見殺しをしたと言われるようになっていくのだった。

 

 

自分はそんな事は考えてもいないと必死に伝えても伝わらずにみんなからはまるで仇でも思っているような目で自分を見つめてくるのであった。



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ほぼ四面楚歌状態

親友であるリィンを見殺ししたと言う噂が広まるようになった。多くの人はその噂を信じていた。その理由として父は汚職と呼ばれることをしてきたせいでその息子である自分も信用できない人と見られていたから。

 

 

更に仲が深い者たちからは信じられるようになっていた。同級生はもちろんリィンと自分が教えていた生徒たち、そして親友の家族も自分を裏切り者として見られていた。自分が以下に嫌われていた事が痛いほど分かるよ。

 

 

自分が何を必死に伝えても殆ど信じてくれずにため息をつく日が多くなっていた。そんな中でもユウナだけは自分を信じてついてきてくれていた。

 

 

でも父の汚職事件もある上に自分の評価も最悪になっている今ならば逃げても誰もユウナのことは攻めはしないからと言ってユウナに対して逃げても良いと伝えたが

 

 

「私はクレードさんを信じています、今は誰も信じていないかもしれませんが私が頑張って支えてみせますから頑張ってください」

 

 

本当に彼女の言葉と想いには助けられてばかりだな、自分に過ぎているほどの女性だ。信じてくれているユウナのためにも頑張らなければと思いながら自宅で休んでいた。

 

 

今、この屋敷に居るのは自分と父親に母親、ユウナとメイドが3名ぐらいだ。他は誰もいない…まあ、屋敷で飼いならしている魔獣は居るけどそれぐらいだ。強いて言えば私兵が千人ほどいるけど……それは領土全体の数でありこの屋敷の近くにいるのはせいぜい二百ぐらいだ。

 

 

本当に周りが敵ばかりになって大変だよ、少しぐらいは信用してくれても良いのに…でも泣き言を言っても仕方がない。

 

 

出来ることをする事が大切だ、少しでも状況が良くなるようにしないとそう思いながら過ごしているある日に親友の家族から招待状が届いていた。

 

 

内容は和解をしたいと申し出で悪い話ではないなと思いながら手紙の内容を確認をしていた。しかし、この手紙の内容を見て父がこれは何かが怪しいと言ってきたのだ。

 

 

確かに少し違和感があるけど今の状況から断るのは危ない上にせっかくの機会だから見逃したくないと伝えると父がどうも罠だと思うがと言うのだ。

 

 

確かに罠の可能性もあり得るけどでも相手は親友の家族であり更にとても評判が良い貴族で有名だ。少なくてもうちの家よりは評判が良いのは間違いはない。

 

 

けれど汚職事件などしてきた父の経験上、罠に近い何かがあると見えるらしい。確かに父は汚職事件など起こした事もあるから経験者でもある。

 

 

その父が何か怪しいと言っている以上は完全に白ではないのであろう。何か裏があるかもしれないが多少の危険を犯しても向かわないとこの状況は打開できないと結論した。

 

 

そうして向かう前に親たちからはこの家の跡取りだから無茶な事はしないでくれと言われながら自分とユウナは親友であるリィンの実家に向かう事になった。

 

 

着いてすぐに親友を救えなかった事の謝罪をして頭を下げて謝ると向こうの親たちが分かりましたと言ってようやくこちらの思いが伝わったのかと思い嬉しくて少し泣きそうになった。

 

 

努力をしていけばいつかは報われると思いでこれからも頑張っていこうと思いを固めるのであった。そんな時にここから比較的に近い場所で異変が起きていると言われたのだ。

 

 

本来であればリィンが向かったところであるがと言われた。ならば親友である自分が戻ってくるまで頑張らないといけないと考えてその役目を引き受けても良いですかと尋ねると向こうはこちらこそお願いしますと言われた。

 

 

こうして引き受けた以上は必ず成果を出さないと信用の回復は出来ないからなと思いで向かうのであった。向かう際にユウナはこの場で待っているのを向こうの親から勧められたがユウナがそれに対して。

 

 

「大丈夫ですよ、こう見えて寒さには強いですから。それに一人でやるよりも二人でやったほうが早いですから」

 

 

笑顔でそう伝えるとそうだなと言いながらも何か向こうは失敗をしたと言う顔をした。これを見たときに確かに親父の言う通りに何かあるなと思いながら見ていた。

 

 

もちろんの事向こうにはバレないように振る舞ったがその日の夜にユウナに伝えた。向こうは何かを隠しているとそしてそれがこちらにとって不利な事など伝えるとユウナはまさかと言いながらも考えた。

 

 

自分も古い付き合いの人達が裏切ろうとしている事など信じたくないがでも向こうは必ずと言うほど何かを隠している。良くも悪くも数年間、付き合っていたから言えることであるが。

 

 

それは余程に危険な魔獣かもしれない、もしかしたら本当に罠にはめることをしてくるかも知れない。今の自分では判断するには情報量が少なすぎる。

 

 

けれど勘と言うべきだろうか嫌な感じをしているのだ。この感じはあの戦い以来だと言うべきぐらいな嫌な予感がしているのだ。

 

 

そうもしながらもこの予感が外れるように祈りながらその場所に向かっていた。するとその先で自分の同級生や生徒たちが集まっていたのだ。

 

 

実は他のみんなもお願いをされたみたいでここまで来て少し休んでいたらしい。そうかと思いで聞いているとせっかくだから同級生同士で別れて探索をしないかと提案を出された。

 

 

そうだなたまには同級生だけで話し合いもしてみたいから良い機会かなと考えてそれを受け入れた。ユウナも賛成してくれて自分たちも少し休んだ後、ユウナたちと別れて行動を始めた。

 

 

こうして別れて行動をしているから普段では話すこともないことを話す良い機会だと思いで自分は話し始めた。

 

 

「こうして話すのは久しぶりだな……なんか話をしないか。こんなに何も話さないのは勿体ないと言うか…空気が重くなるというか」

 

 

何でも良いから話題を出して話でもしたいと思いながらしていると向こうからこちらに話しかけてきたのだ。これはと思いながら聞くことした。

 

 

話してきたのはアリサであった。恐らくこの中でも一番自分に対して恨みを抱いていると思われる彼女から何という言葉を言われるのか少しばかり不安になりながら彼女に顔を向けた。

 

 

「……クレード、貴方はどう思っているのかしら。そして今はどんな思いで生きているの正直に答えてほしい」

 

 

「そうだな、この瞬間があるのも親友であるリィンのお陰だ。だからその親友が命を張って守った平和を守ってそれを過ごさないと親友に対して顔向けが出来ないからこの一瞬、一瞬を大切に過ごしたいと考えている。それが自分が親友に対してできる事だと信じている」

 

 

「そうね、私もリィンが戻って来てくれると信じてできることをしたいと思っているわ」

 

 

アリサの話を聴いた自分はそれが一番良い結果になると信じている。そのためにも努力をしておかないといけない、だから恨みを抱いているかもしれないけど協力して行けば軌跡を起こせると信じている。

 

 

そう考えているときにアリサが少しばかり笑みに近い表情しながらこちらに話しかけてきた。

 

 

「実はリィンが戻ってきた時に良い状況にしたいと思っているの、その為にも協力してくれないかな」

 

 

「もちろんだ、そんな事だったら喜んで協力してやるよ。自分ができる事だったら何でも言ってくれできる限り頑張るからさ」

 

 

久しぶりに元々のクラスメイト達と協力して何かできると思いで嬉しくなり視線を前に向いて良しと気合を入れて歩みだそうとした時に何処からか大声が聞こえてきたのだ。

 

 

「クレードさんー、すぐに振り向いて避けてくださいー」

 

 

この声はユウナだなと思いながらどうしてそのようなことをする必要があるのだと思いながら再び後ろを振り返るとそこには冷たい目、こちらを敵としてみているような目でこちらを見つめてアリサが得意な武器、弓がまさに撃たれようとしていた。

 

 

自分は反射的にすぐに避ける動作をしたが既に背後からの攻撃と余りにも不意な行動で完全に避けることは出来なかったが致命傷は避けられた。

 

 

すぐに戦闘態勢して周りを見てみるとアリサだけではない他の者たちもすべてが同じような敵を見ているような目で自分を見つめていた。

 

 

……そうか、最初から大自然の中に誘い込んで殺すつもりだったのか、そうなると親友の家族もアリサと同じで黒だということだな。

 

 

周りの者たちは全て敵だったと最悪な展開……いや、最悪ではないかな。その理由は……

 

 

「クレードさん、大丈夫ですか。何とかみんなの包囲を突破して助けに来ました……アリサ先輩、どうしてこんな真似をしたのですか。こんな事をしても教官は帰ってきません」

 

 

その通りだ、それで帰ってくるのであれば既に自分は殺されていますから。ユウナの言うとおり、お互いがこんな所で殺し合いをするのはおかしいだろと思いで見つめているとアリサが自分とユウナを睨めつけるようにしながらこちらに対して言ってきた。

 

 

「何が親友が命を張ったから……貴方達は別に良いかもしれないけど私はそうして支え合ってくれる人がもう居ないのよ。それなのに貴方達は私達の思いなんて分からないくせに二人だけで支え合って……許せる訳がない」

 

 

もう今までの恨みが噴火をしたようにアリサから出てきていた。もう、言葉では止めることはできないほどの恨みを抱かれていることは理解するのは容易い程であった。

 

 

するとアリサが不気味な笑みを出しながらこちらに対して

 

 

「だからね、貴方達にも同じ苦しみを与えようと思ってね。わざわざこんな場所に呼んだの、確実にクレードを殺してユウナちゃんにも同じ痛みが分かれば私達の気持ちも理解できるようになると思うし」

 

 

狂っている、それしか言えないけど狂っているよ。正気と思えないけどこのままではアリサ達に殺されてしまうと考えた自分はすぐにユウナに対して

 

 

「ユウナ、最悪な事になりそうであればお前だけでも逃げてくれ。援護はするから、あいつ等の目的は自分の命だから自分がここに残っていれば追いかけてくることも無いはずだ。分かったか、ユウナ」

 

 

「分かりません、どうしてそれでクレードさんを見捨てないといけないのですか。そんな事をしたら教官なんて一生掛かっても助けることなんて出来ませんから、それに私はクレードさんの婚約者でもありますから」

 

 

全く、嬉しいことを言ってくれるよ。そんな事を言われたら絶対に生き延びるしかないじゃないか、自分が一人では無理かもしれないが二人ならばこの事態も乗り越えられる事が出来る……自分はすぐにユウナに背を向けてから

 

 

「ユウナ、自分の背中は任せるぞ。代わりにお前の背中は自分が守ってみせるからさ」

 

 

するとユウナは笑みを出しながらこちらこそお願いしますと言ってからお互いの背中を守りに入った。そのような光景を見たアリサが怒りを我慢している表情をして自分達に向かって

 

 

「最後の楽しい会話は終わったかしら、せいぜいあの世で後悔するが良いわ、クレード」

 

 

そう言ってアリサ達は一斉に襲いかかってきたが生憎な事に自分はこれを最後にするつもりはないのでユウナの背中を守って生き延びるつもりなので……お前たちに負けてたまるかー、そう覚悟を決めた自分達は襲い掛かってきたアリサ達を迎え撃つのであった。



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包囲、脱出戦

まずは相手の攻撃を出来るだけ受け止めて相手の体力が無くなるのを待って無くなった瞬間に包囲を突破して逃げる。単純な作戦かもしれないけどこれが一番良い作戦だと考えた。

 

 

流石に人目がつく所では襲い掛かってこないだろう。一応、自分は貴族だし向こうも大事にしたくはないだろうし。

 

 

でもそれができるためには敵の攻勢を乗り切らないといけない。ユウナと共にこの危機を切り抜けてみせると思いで応戦していた。

 

 

しかし、向こうも今までの共に修羅場を切り抜いた者たちだけに体力が尽きる様子がない、更に数の差で自分たちの方が先に体力が尽きてしまう。このままでは先に倒れて負けてしまうと考えてここは先にユウナだけでも逃してから自分も好きを見て逃げるしかない。

 

 

そう考えがまとまった、自分は相手に聴こえないぐらいの声でユウナに対して伝えた。まだこちらが作戦を実行できるうちに実行しないと思いながら。

 

 

「ユウナ、このままでは先に自分達が倒れてしまうからお前は先に逃げてくれないか。もちろん自分もその後すぐに逃げるから心配はしないでくれ」

 

 

「……分かりました、ですが絶対に死なないで下さいね。約束ですからね」

 

 

そう言って自分の提案を受け入れてくれたみたいでひとまずは安心した。後はユウナが逃げるための時間を作らないとそう思いで自分はアースを発動した。実はこんな事になっても良いようにためておいて良かった、自分が逃げる時は苦労するけど最悪事態を避けるためだと思って行動をした。

 

 

このアースはとても強いが一度発動すると他のやつはしばらく使えなくなるから極力使いたくはなかったがと思いで自分はアースを発動した。

 

 

自分の周りに巨大な焔が発生してそれが鳥……不死鳥の姿に変わって自分の目の前を焼き尽くした。この時にユウナに対して

 

 

「ユウナ、今だ!先に逃げろー逃げるには今しかない」

 

 

ユウナは自分が発動した魔法で切り開かれた道を進み逃げることに成功したのであった。これで最悪事態を避けれたからまずは一安心と言いたいが未だに危険な状況は変わりないだよな。

 

 

力を使ってしまった為に逃げる方法が思いつかない……本当に少し先に崖があるがそこからならば…と考えていた。

 

 

すると生徒達も合流したみたいでそちらの方も自分を殺すつもりなのは目を見て理解した。本当に自分って嫌われ過ぎるでしょう。

 

 

ここまで来ると逆に味方は誰がいますかと聞きたくなるぐらいに敵対している人が多すぎですけど。どれだけ嫌われても良いけどそこまでの行動はしてほしくは無い、真面目に命の危機になっていますから。

 

 

自分は何とかして逃げようとしている内にいつの間にか背後は崖で追い込まれていた。間違いない、ここから落として事故に見せかけて殺害をするつもりだよと思いながら武器を構えて待っていた時にアリサたちの背後から魔獣の群れが迫ってくるのが見えたのですぐに自分はアリサ達に対して

 

 

「アリサにミュゼたち、後ろから魔獣の群れが来ているぞ。急いで背後を固めろさもないと痛い目に遭うぞ」

 

 

「そんなわかり易い嘘を言っても私達には通じないわ。そのスキに逃げるつもりでしょう」

 

 

「アホか!背後は崖で逃げれる場所が無いだろう。そんな嘘を言うぐらいならお前たちを説得していた方が良いわ。このままでは奇襲を食らうぞ、良いからすぐに構えろと言っているだ。言葉が通じていますか」

 

 

そんな事を伝えても信じてくれないから振り返る事はせずにしていたら魔獣たちは獲物が取れると思ってアリサ達の背後から攻撃を始めたのだ。

 

 

アリサたちは急な攻撃に戸惑いが起きて乱れが発生していた。これならば逃げれるかもしれないと思い逃げようとした時に魔獣の攻撃で吹き飛ばされるミュゼをこの視線に写り込んだ。

 

 

不味い、飛ばされた先は崖だ。このままではミュゼは確実に死んでしまう、いくら命を狙ってきたとは言え大切な生徒でもあり。

 

 

そして自分と親友の教え子だ、こんな所で死なせてたまるかと思いで我が身を盾にする覚悟で崖から飛び出して飛ばされているミュゼを掴んで落ちる方向に体を下にしてミュゼを庇うように包み込んだ。

 

 

親友のリィンが戻ってきても教え子がその間に死んでしまったと絶対に報告をしたくはない。だからどんなに嫌われてもどんなに憎まれていても自分は守ってみせる。

 

 

そんな思いを抱いて落ちた先は葉っぱなどある場所で背中が落ちた衝撃でものすごく痛いが今はミュゼは無事かと思いで見ていると驚きながらもこちらを見ていたのを確認して大丈夫だったかと安心した。

 

 

すると驚きながらもミュゼはどうして助けたのですかと質問をしてきた。自分は迷いもなくミュゼに対して

 

 

「自分と親友のリィンである教え子を助けるのに理由なんているのか。自分はただ助けたかっただけだ、それ以上でもそれ以下でもない」

 

 

ここでミュゼだけであるがようやく少しばかり自分の想いが通じたのか静かに聞いてくれていた。逆にここまでしないと聞いてくれないのかとも少しは思ったが今は大人しくなってくれたので一安心。

 

 

他の者達は自分が助けに行かなくても大丈夫だろ、修羅場を切り抜いた歴戦の猛者たちだからそこは心配は無いだろうが心配は魔獣を討伐終えてそのまま自分を殺しに来るかもしれないということだ。

 

 

こちらの方が心配です、だから体中が痛いが今は生きるためだと体にムチを打つようにミュゼを姫様抱っこして人がいる場所に向かつのだった。

 

 

着いた街の宿で一夜過ごす事にした自分とミュゼは宿のベットで横になりながら話をしていた。

 

 

「本当にまたこんな事を起こしたら怒るからな、覚えておきなさい。それにしてもあの高さから落ちてお互いに無事だったな、悪運が強いというのかな」

 

 

「クレード、貴方は本当に教官をわざと見捨てた訳ではないのですね。その想いを信じても良いのですよね」

 

もちろんだ、信じてくれ!親友を見捨てるような事をしていない。真剣な目をしてミュゼを見つめた、すると自分の目を見て分かりましたと言ってお互いに天井に視線になり黙るのであった。

 

 

 

その日の深夜、偶々目を覚ましたミュゼは寝ているクレードならば一人でも倒せんのではないかと思いながらも先程の事を思い出していた。

 

 

その時にクレードが寝言を言い始めたのであった。その内容はリィンが自分のところから消えていく夢を見ているのであろう。

 

 

クレードが泣きながら待ってくれと言いながらも自分のところから消えてしまったのでしょうと思いで聞いていた。

 

 

私達はクレードを裏切り者として見ていましたけど……今の私にはそれが見えません。ただ、他の人よりも強がっているように私の目には写り込んだのです。

 

 

彼も結局は私達と同じで悲しい思いをしている。ただこの人は表に出さないだけでこの人は教官の死を喜んではいなかった。

 

 

ならば私達は誰を憎めば良いのですか、誰が悪いのですか。誰でも良いですから教えて下さい、残された私達は何をすれば……寝言で泣いている声を聞いて私も涙が出てきたのであった。

 

 

けれどその涙を止めてくれるものはなくお互いに泣き続けるのだった。

 

 

翌朝、先に目を覚ましたのはクレードの方で気分は最悪であった。夢の中でも自分の元から親友のリィンが消えてしまって溜め息が出てしまった。

 

 

せめて夢の中だけでも良い夢を見てくれよと思いながら起き上がった。傷も見事に回復したことだし今日の内に屋敷に戻ってこれからの対応を考えないといけないかな。

 

 

本当ならば親友を助ける方法でも探したい所であるが流石に命が狙われている以上はそちらを優先にしないと……本当に考えると嫌な事ばかりだが親友はこんなもんでは無い辛さを体験しているのだ。

 

 

あいつの親友と名乗っている以上はこれぐらいの辛さを耐えないといけないと思っている。とりあえずまずはミュゼを説得しないといけないと考えて自分はミュゼが起きるのを待ちながらどんな言葉で説得すれば良いのだと考えるのであった。

 

 

でもとりあえず敵にならなければ合格点かなと考えているのだった。



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屋敷に戻り……

遅れて申し訳ないです!

お気に入りに感想をお待ちしております!


その後に出来れば味方、最低限に敵にならないでほしいとお願いをしてみたがびっくりするぐらいにすんなりと受け入れられた。

 

 

実は寝ている時に寝言で親友の事を思っている言葉を聞いたみたいでその事で信用したらしいが自分はマジですかと聞いてみるとミュゼは頭を縦に振った。

 

 

すぐに自分は顔色を真っ赤にさせて頭を隠していた。嘘でしょう、寝ている時にそんなことを言っていたの恥ずかし過ぎるですけど。

 

 

そんなにしっかりとした言葉で話しているのと思いで考えた。でもそれを聞いたおかげでミュゼは自分の事を信用するのとができたらしい。

 

 

寝言まで嘘はつけないですからと言って笑みを見せながら話してくれた。まさに不幸中の幸いと言うべきだろう。

 

 

でも今度はそんな恥ずかしいことをせずに信用されるようになりたい。でも今は味方になってくれたから良いのかな、代わりに何か大切なものを失ったような感じはするけど……

 

 

その後は追手が来る前に自分の屋敷に戻ることした。追手が来たらかなり厄介であるからね、それにあんな強気な行動を起こせたのは恐らく大きな後ろ盾があるのであろう。

 

 

考えられるのは……まさかと思うけど皇室の関係者がいるのかなと思う。そう言えば親友に明らかに恋愛感情を出している。

 

 

しかもそれが皇太子が大好きな妹様……あれ?もしかして実は人生詰みそうになっている。未来が真っ暗状態ですけど、ここから巻き返すことなんてできると思えないほどにヤバいですけど。

 

 

本当に最悪事態に備えて国外に亡命を考えないといけないではないですか。その時は何処に逃げようか、ユウナの生まれ故郷でも移り住もうかな。

 

 

そんな事よりも今は親友の事とこれからの事を考えないと……屋敷に戻る事したがミュゼもついてくるということになった。

 

 

自分が黒では無いことは理解したから一緒に親友であるリィンを探す手伝いをしてくれるらしい。それは嬉しいと思いながら領土に逃げる時に万が一に何かあった時にここに集合しようとした場所に向かってみるとユウナは待ち合わせの場所に待っていてくれていた。

 

 

「クレードさん、本当にご無事で良かったです。それよりもなんでここにミュゼがいるのですか、もしかして……何か悪巧みを考えているのでは無いですか」

 

 

「いやいや、もう解決した事だからユウナ、気にしくれて嬉しいけど大丈夫だから。それよりもミュゼは本当に頭が良いから一緒に行動をすれば何か進展があると思うし……だから、今までの事は水に流してあげてくれないか」

 

 

するとユウナは分かりましたと言って納得してもらったがミュゼに対して真剣な表情で

 

 

「ミュゼ、もしまた私達を裏切るような行動をしたら……クレードさんが許しても私は許さないから」

 

 

そこまで言わなくても良くない、これから再び共に頑張っていく仲間なのにそんなに敵対心を出さなくてもと思うけどな。それは個人差があるから特に強くは言えないけど。

 

 

ともかくこの険悪な空気を壊すためにすぐにでも屋敷に戻るよと伝えて屋敷に戻るのであった。

 

 

流石に屋敷までは危険は及んでいないらしい、戻ってくると父が心配そうな顔をしながら自分に対して大丈夫かと言われて自分は大丈夫ですと伝えた。

 

 

すると父が後ろの二人を見て驚いていた。何でだろうと思った、別にユウナは何回も会っているしミュゼだって特に驚くようなことはないと思うのだか。

 

 

一応気になったので父に問いただしてみた。ミュゼに対して驚いているように見えますけどと言うと父はすぐに自分とユウナやミュゼに対して

 

 

「いや、お前がこんなにも可愛い美少女が二人も居て羨ましい。本当に親父として悔しいぞ」

 

 

言葉こそこのように言っているが父の顔を見ると無理やりにそのような言葉を出している様にも思えるのだ。明らかに何かを隠しているようで気になる所であるが今はおいと置くことにした。

 

 

すぐに被害が出てくるものでも無いので後回しにする事にした。とりあえず二人には自分の部屋に案内してこれからの事を話し合う事にした。

 

 

「ユウナにミュゼ、これからどうしようか。このままでは親友を見つける前に自分の命が危ない事に気がついてしまった。とりあえず何か対策は無いかな、自分の誤解を説きつつ親友を探す方法を」

 

 

「そうですね、これは難しい事だと思います。教官を見つける方法が分かれば説得はできるかも知れませんが、それが無い以上はアリサ先輩達を説得は至難の業だと思います」

 

 

「なら一層のこと捕まえて動けなくさせるのはどうかな、そうすれば後方から襲われる心配はないと思います」

 

 

ユウナ、確かにその方法は悪いとは言うつもりは無いけど今回は余りにもその手は不味いと言うか、できないという方が正しいか。

 

 

今回の裏では皇室の関係者まで動いている、そんな事すれば自分達は逆賊ですと言っているもんだ。だからその手は使えないと伝えるとユウナは驚いた顔をしていた。

 

 

それぐらいは考えておいてくれよ、だから不味いと言っているのだ。どうすれば良いのだと考えても良い案が無い、何かキッカケがあれば良いのだかと思っているとミュゼがそれは何ですかと聞いてきた。

 

 

それは別の世界で持って帰ってきた品物で本当ならば親友であるリィンを始め他の者にも見せるはずだった。今は時間がないので見せていないが、ミュゼは気になるので見ても良いですかと聞いてきたので自分はすんなりと許可をした。

 

 

自分はため息を付きながら窓から外を眺めていた。本当に人生って辛いことの連続だよな、乗り越えたと思っていたのに更に辛いものを与えてくるからと嫌な気持ちになっている時にミュゼがこちらに来ていろんな物の中に手紙らしい物が紛れ込んでいたと言って持ってきてくれていた。

 

 

手紙の主は元の世界ではお世話になった人からの手紙であった。自分は少しでも気を回復でもしてくれる内容であれば良いなと思いながら手紙を開けた。

 

 

手紙は2つありどうしてわざわざ手紙を分けたのかは分からないが1つ目の手紙を開けてその内容はこれからの事を応援してくれる内容で頑張ってくださいと言う内容で嬉しいなと思って読んでいると信じられない文章が現れたのである。

 

 

2つ目の手紙は基本的に開けなくて構いません……しかし、このような時には開けてください。絶対悪と言う存在と対立をした時には是非とも2つ目の手紙を読んでほしいです。

 

 

何でだ、この時には絶対悪と言う存在は自分もそうだしユウナも知らないはずなのにどうして異世界の友人は知っているのだ。

 

 

謎が謎を呼び考えても考えても理解はできなかった。とりあえずまだ続きがあるので読んでみた。

 

 

そして開ける時にはクレードさんの大切な存在が絶対悪のせいで大変なことになっていると考えています。あくまで私なりの考えですが被害を受けるであろうその人はユウナさん……または親友のリィンさんだと考えています。

 

 

そしてそんな存在から救い出す方法を2つ目の手紙に書いておきます。できる事であれば2つ目の手紙を開けないで平穏に暮らせていける事を祈っています。

 

 

自分とユウナにミュゼは余りにも予知能力と呼べるほどの内容が書かれており唖然としていたが2つ目の手紙には親友を救い出せる方法が書かれていると書いてある以上は読まなければと思いですぐに2つ目の手紙を開けるのであった。

 

 

クレード・アルバートさんへ

 

 

この2つ目の手紙を開けて読んでいる時は既に大切な存在がそばにいないことを前提に書いておきます。

 

親友またはユウナさんを助ける最も現実的で確実なのは信鬼と言う存在に会うことです。かの人物は貴方の前世に大きく関わっている存在で貴方がお願いをすればすぐにでも助けてくれるはずです。

 

それだけこの存在に大きな恩を与えています、そして信鬼も恩を返したがっていますので必ず助けになります。

 

これが肝心な事ですがその存在に会いに行く為には世界と世界の間にある場所、そうクレードさん達が来る時も戻る時にも使ったきさらぎ駅から向かう必要があります。

 

前にも説明した通りにあそこは大変危険な場所でありそこの更に危険な北東の方向……すなわち鬼門の方を進む必要があります。

 

ですがその先に信鬼は住んでいます、彼の助けなくしてはユウナさんまたは親友さんは助けられないと考えています。

 

どうか、明るい未来が待ってある事を祈っています。当たり前の幸せを必ず掴んでください。

 

違う世界ですが出来る限りのことは協力していくつもりです。どうか武運を祈っておきます!

 

 

          前世の貴方に助けられた小僧より

 

 

余りにも唐突なことに気が動転していたが自分は親友を助ける方法が見つかって喜んだ。ユウナもあそこから行けば良いのねと喜んで状況が知らないミュゼのみが混乱していた。

 

 

自分はミュゼに対してここから向かえばリィンが戻って来る可能性が高いという事だ。そうと分かればすぐにでも行動に移すのであった。



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きさらぎ駅へ

それにしても親友を助け出す方法がこんな形で見つかるとは思いもしなかったがこれは最初にして最後のチャンスだと考えている。

 

 

正直に言ってこれ以外の方法はないと考えている。ユウナもミュゼ達も危険という事は気になるらしいが親友が助かるかもしれないという思いが動かした。

 

 

そういう自分もこの可能性に掛けている。事件が起きる前から予言をしていたことになるのだ。きっと答えもあるはずだと信じたい、それにしてもきさらぎ駅か。

 

 

また、この駅に行く事になるとは実はこの駅で真面目に危ない目に遭っているから出来ることであれば行きたくは無いけど親友のためだと思いで行くことを決意した。

 

 

ユウナとミュゼにも旅の支度をするように伝えて自分は父と母にしばらく旅に出ていきますと伝えると心配そうに無事に帰って来るように言われながら屋敷を後にしたのであった。

 

 

ついでにきさらぎ駅に向かうには帰らずの森と呼ばれる場所から向かう必要がある。ここは昔から行方不明になると言われており地元の人はもちろん旅人も近寄らない場所で犯罪組織もここに逃げて行方不明になった。

 

 

なんでそんな場所に向かった理由は本当に行方不明になるのかと確かに来ていたから。その時はまだ親友に対して恨みが出ていたのでここに連れてきて行方不明にさせようとして来たことがあった。

 

 

こんな事をしていたから自分が親友を陥れたと言われ続けている。実際にやろうとしていたから余計に反論が出来なくて困るところであるが……

 

 

ユウナには行方不明になった人がまだ生きているかも知れないから領主になる者として民の不安を取り除きたいとその時の嘘を言ったら真面目な顔でユウナが素晴らしい事ですと言ってきて私も付いてきても良いですかと言われて断ることも出来ずに連れて行ってしまった。

 

 

真面目にあの時の罪悪感はやばい、この時にはもうユウナに対して生徒以上の感情が出てきていたから余計に辛かった。

 

 

でも実際にその場所に向かってみると噂以上の場所であり自分も余りにやばいところで死ぬかと思って覚悟を決めた事もあった。

 

 

せめてユウナだけでも逃げろと伝えると嫌ですと言われて二人で必ず帰ると約束したでは無いですかと言ってこんな自分の為に頑張ってくれた。

 

 

この行動で徐々に恋を抱いている相手がアリサからユウナに変わり始めた。そしてそこで異世界でお世話になって人に出会い、ここは危険だから逃げるよと言って連れて行かれた先が異なる世界で辿り着いたときにはびっくりした。

 

 

そうして辿り着いて異なる世界での生活が始まるのだが正直に言ってこの時は真面目に楽しかった上にユウナとの関係も更に深めていき自分の本音など一切隠さずに話してこんな酷い男だから別れても構わないと伝えた。

 

 

そんな自分でもユウナは受け入れてくれてこの瞬間、自分の中にあったアリサは消えてユウナに完全に移った。心から嬉しかった、ユウナとの生活は楽しくて旅行もしたな……

 

 

そこはともかくきさらぎ駅はとても嫌な場所であるけどユウナとの関係が深くなるきっかけにもなったから良い場所なのかな?

 

 

複雑な思いがある場所で有ることは間違いはないが…またそこで大きな出来事があると思わなかった。

 

 

さあ、今から向かうぞ、きさらぎ駅にと思いで進み始めた。とりあえず、しばらく旅になっても良いように多くの食料など持ってきていた。

 

 

簡単に戻ってこれる保証はどこにも無いからな、最新の注意をしてから向かうべきだ。

 

 

でもないと最悪な場合、命を落とすことになる場所であるからな。そんな思いで歩いて行きついにきさらぎ駅とこの世界の狭間というべき場所に辿り着いて改めて二人に聞いてみるのであった。

 

 

「確認のためにもう一度だけ伝えておくけどこの先は命の保証はどこにも無いからな。今ならば元来た道を引返せば元の場所に戻れる。二人とも覚悟は決めたか」

 

 

「クレードさん、私は既に覚悟を決めてきています。それに私はクレードさんと来た場所ですからどれだけ危ないか理解していますから。それよりもミュゼこそ大丈夫、この先はクレードさんが言うとおりに危険な場所だから帰るならば今しかないよ」

 

 

「大丈夫です、教官が助かると分かれば多少の危険ぐらい向かうつもりです。ですから私も連れて行って下さい、お願いします」

 

 

こうミュゼは覚悟を決めた表情で言っているがこの先は想像を超える恐怖が待ち構えているから何処までも信用して良いことやら。

 

 

正直に言って恐怖の余りで動けなくなるのでは無いかと思っている。自分もユウナがあの場にいなかったら恐怖で動けずにあそこで人生が終わっていたと言えるほど。

 

 

ミュゼは確かに優秀だけどこんな恐怖を耐える力があるとは思えないがここで仲間外れをさせるのは良くない、せっかくの協力者を失ってしまうから。

 

 

更に言えば自分とユウナはミュゼに比べるとそんなに頭が良くないから自分とユウナが気が付かないことがあるかも知れないから悩んだが連れて行くことにした。

 

 

もちろんユウナにミュゼが危なかったら助けるように言ってあるからそこら編は大丈夫だろうと思いながらついに自分達はきさらぎ駅に入るのであった。

 

 

やはりと言うべきかここは夜みたいに暗い場所で何が出てきてもおかしくないなと思いながらまずは駅に到着してそこから北東、鬼門の方角を確認した後に進み始めた。

 

 

ミュゼはあまりにも不気味な光景を見て無理に元気を出して話をしてきた。でも無理もない、自分もここに来た時にはユウナに話しかけていたからと思いながら話をした。

 

 

「そう言えば、ユウナにミュゼの初恋の相手は誰なの。自分はもう分かっているかもしれないけどアリサでさ、見事に振られて終わったけど。二人はどう」

 

 

「そうですね、私の初恋は……どうかな恋というより憧れかもしれませんがロイドさんです。私達の英雄と言える人ですから」

 

 

「なるほど確かに格好いい上に性格も良い男だから分かるよユウナ。自分も身近にそんな人がいたら憧れると思うからな」

 

 

自分とユウナは楽しく話しておりそこにミュゼも参加してミュゼも初恋の話をしてくれたのであった。

 

 

「そうですね、私の初恋は幼い時に可愛がってくれていたお兄さんですね」

 

 

「お前にお兄さんがいるの?そんな話は聞いたことが無いのだけど」

 

 

「違います!幼い時に遊んでくれていたお兄さんであり血のつながりはありません。両親が生きている時に両親の知り合いの人で良く可愛がってくれていました」

 

 

そうなのかと思いで聞いてそれからその兄さんとはどうなったと聞くと成長してからは会っていないらしい。どうやら親の事情で会わなくなったようだ。

 

 

まあ、ミュゼは元々公女様だから色々と家の事情と言うものがあるのであろう。そう納得していた、そう言えば自分も幼い時に親から世話をするように言われてすぐに泣く小さな女の子の世話をしたな。

 

 

本当にすぐに泣きだしそうになるから苦労した覚えがある、でも頑張ったおかげで懐いてくれたけど。でも気がついてみるといつの間にか会わなくなっていたな。

 

 

でもその時から親友のリィンと出会いも会っただよな、過去を振り返っても本当に長い付き合いをしているよなと思っていた。

 

 

そんな楽しい話をしている時にユウナが真剣な顔になって自分に対して話をしてきたのであった。

 

 

「クレードさん、ここってもしかしてあそこではないですか。あの化け物が現れた場所ですよね」

 

 

そうだな自分とユウナが命の危機にあった場所だな、ここからはこの瞬間にも奇襲をされても可笑しくない。

 

 

出来ることであれば見つからずに目的のところにつけると良いのだがそんなうまくは行かないよなと考えながら周りを警戒して歩いていると急にミュゼがある方向を見てお父様、お母様と言って走り出した。

 

 

急にどうしたと言うがそんな言葉を返す前に走り出して行った。もしかして何か催眠でも受けたかもしれないと思いでユウナにすぐに追うよと言ってミュゼの後を追った。

 

 

着いた先で待っていたのは血だらけで見ているだけでも恐怖を感じる人みたいな形をしている何かが二体、それを嬉しそうにミュゼは話していた。

 

 

異様な光景でこのままではミュゼが危ないと感じた自分はミュゼを無理やりにその何かから離そうとしたがミュゼは辞めてくださいと言って離れようとしなかった。

 

 

くそ、このままでは良くない事が起きるのは誰が見ても理解は出来る。その前にここから抜け出さないと、そんな思いでしているとユウナが背後から何かが来ていますよ言われて武器を構えて振り返るとそこには

 

 

「久しぶりだな、クレード。こんな場所かもしれないがまた会えて嬉しい」

 

 

そう、こんな危険な場所まで来て会いたいと思っていた親友であるリィンが今、自分の目の前に現れたのである。

 

 

いや、これは偽物だと考えて武器の構えをしたままで自分は偽物がそう簡単に騙せると思うなよと言いながらいつでも戦いができるような構えをしていた。

 

 

しかし、そんな光景を見て目の前にいるリィンらしい者は笑いながら自分に対して

 

 

「本当に用心深いな、でもお前らしい。そうやって俺がいない間、皆を守ってくれていたんだな。ありがとな、クレード」

 

 

黙れ、親友の姿をして自分を惑わそうとしやがってと思いと同時に本当に親友であるリィンではないかと思い始めていたのであった。



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クロスベルへ

くそ、本当に嫌な方法で惑わそうとして来るから苛立ちを感じるが今はミュゼを助け出してこの場から逃げないといけないと考えてすぐにユウナに話した。

 

 

「ユウナ、ミュゼを無理やりに連れて逃げろ。この際だ、多少の攻撃をしても構わないからすぐに行動に移せ」

 

 

自分の必死な声でユウナも覚悟を決めて行動に移してくれた。ユウナはミュゼをすぐに背後から峰打ちして気を失わせた。

 

 

そしてミュゼを担いですぐに逃げ出した。もちろん追ってこようとしてきたのでそれを防ぐために立ち塞がった。

 

 

すると幻影だと思われるリィンが自分に対してなんでそんなひどいことをするのだと言ってきたがお前こそ親友の姿で自分達を惑わそうとして許せるものか。

 

 

迫ってくる親友の幻影を自分の武器で反撃した、すると今度は泣きそうな表情でどうしてだと言いながら迫ってきた。

 

 

そんな光景を見て自分は悔しいと思いながら自分もユウナ達の逃げる時間を稼げたので逃げ出した。そんな自分をリィンは呼び止めようとしていたが自分は振り返る事もせずに逃げ続けた。

 

 

何とか逃げ切れたあとにユウナたちと合流したのだかミュゼは泣いて座り込んでいた。自分の姿を確認したらすぐに自分を掴んで泣きながら

 

 

「どうして邪魔をしたのですか、会いたかったお父様にお母様に出会えたのにどうして邪魔をして切り離したのですか。やはり貴方なんて信用するのではありませんでした」

 

 

こちらを敵がように見ていた、だけど自分はあのままではミュゼまで死んでしまうから助けたかっただけだと伝えても彼女は自分を否定していた。

 

 

自分はため息をついてどうすれば良かったのかと思い頭を抱え込んだ。しばらく重い空気になったがここで落ち込んでも何も変わらないと考えた自分はまた準備をして再挑戦してみることにした。

 

 

今度はミュゼを駅に待機させて向かう事にした。また幻影が出てくるかもしれないから心構えをして向かう事になった。

 

 

ユウナはミュゼが勝手に行動しない様に見張っておいてくれと伝えて一人で先に進み始めた。

 

 

そうして進んでみたがやはり今まで見たこともない魔物がいるのでバレないように進むようにしているがぜんぜん進めている感じはしない。

 

 

やはり一人では無理だと思い後退をした、もし七組の皆の協力があれば行けるかもしれないがあんな感じでは協力はしてくれないだろう。

 

 

けれど自分だけではと思っている時に思いついたのだ。そうだ七組の協力は期待できないけどクロスベルのロイドたちなら助けてくれるかもしれない。

 

 

事情を話せば協力してここを突破出来ると考えた自分はすぐに駅に戻ってユウナとミュゼに自分の考えを伝えた。

 

 

するとユウナはそれはいい考えだと思いますと言って賛成していたがミュゼがはたして協力してくれるでしょうかと言ってきた。

 

 

まあ、確かに自分では無理だと思うけどユウナの言葉もあればと思いだった。自分は帝国の人間であるけどユウナは違う、元々はクロスベルの人間だ。

 

 

同じ国の人間ならば助けに応じてくれると信じるしかない。そう決めた自分達は一度、元の道に戻り元の世界に戻って駅が静かさを取り戻したのもつかぬの間に一人の男が現れた。

 

 

「もしかして既にクレードさんとユウナさんは奥まで進み始めている?不味い、完全に出遅れた。クレードさん、ユウナさん、今すぐに向かいますからー」

 

 

そう言いながら男は北西の方向に向って走り出した。二人が元の世界に戻ったのも知らないのは言うまでもない。

 

 

元の場所に戻ってきた自分達はひとまずクロスベルに目指して進んで行った。ロイドたちに出会って話し合いをしようとしていた。

 

 

でもせっかくクロスベルに向かうならば何かお見上げでも持っていくかと思いで買い物をして行く事にした。

 

 

それと忘れて行けないのが墓にお供えをする花を買い忘れること無いようにした。クロスベルには自分の恩人が眠っている場所でもあるから、これから話し合うロイドの兄さんが眠っているからだ。

 

 

そう、実は一年間ぐらい誘拐されていた時期があるのだ。外で武術の修行をしている時に大人に誘拐されてしまったのだ。

 

 

DG教団と言う組織に誘拐されて酷い目に遭わされた、よく分からない薬など投与されて色々と辛い事ばかりであった。

 

 

よく分からないが教団の者たちは成功した個体だと言ってよく自分を見て喜んでいた。自分が成功したお陰で同じ施設にいる他の子供たちが無理やりに薬の投与など辞めてくれたのが数少ない救いと言えた。

 

 

その後は薬の投与以外も始まりいろんな物が変わっていくような感じがして気持ち悪かった、でもこれで他の子供が助かるならばとその思いが自分を支えていた。

 

 

そんなある日に地獄な日々が終わりを迎える事になったのだ。教団を壊滅させようと一斉に動き出した者たちによって助けられた。

 

 

自分を助けてくれたのがロイドのお兄さん、ガイと言う男性によって助けられた。そして同じ施設にいたティオと言う少女と数名の子供も助けられたて自分は家に戻る事が出来た。

 

 

助けてくれたガイによって送られたけどその時に色々と話をして本当に嬉しかった。あんな地獄から救われた兄さんに自然と懷いた。

 

 

仲良くなりまた、会えますよねと言って別れた。それから数年後になりガイさんが亡くなったのが知らされた。

 

 

自分は父にお願いをしてクロスベルにガイさんの葬式に参加をした。多くの人がガイさんの死を惜しんでいるのが見て分かるぐらいに泣いていた。

 

 

この時にガイさんの実の弟であるロイドと初対面したがこの時は泣いていたから会話などする余裕が無いぐらいだった。

 

 

自分もガイさんの死で泣いていた事は今でも覚えている。昔のことを思い出しているとユウナが何を考えていたのですかと聞かれたので自分はガイさんの事を思い出していたと伝えた。

 

 

「そうですか、ガイさんは本当にクロスベル皆の英雄でしたから。クレードさんもガイさんに救われたですよね」

 

 

「そうだ、ガイさんの葬式に参加して自分は悲しくて全然分からなかったけどこの時にユウナとも出会っただよな。ユウナもガイさんの死でそれどころでは無かったけど」

 

 

「確かに私もあんな所でクレードさんと出会っていたなんて全然気が付かなかったですよ」

 

 

そんな会話をしながら自分達はクロスベルに到着したのであった。まずは行きたい場所があるから先にミュゼには悪いけどロイドたちがいる場所に坂に向かってとお願いをしてから自分とユウナは二人で行動した。

 

 

なんで二人で行動したかった理由はユウナの家族に挨拶に向かうことにガイさんの墓参りをするためであったから。

 

 

まずはユウナの家族に出会いユウナとその家族たちに安心を確認した。自分とユウナの姿を見つけた、ケン君とナナちゃんが嬉しそうにして出迎えてくれた。

 

 

「お姉ちゃんとお兄ちゃんお帰りなさい」

 

 

本当に子供の笑顔は元気を貰えるよなと思いながらケン君とナナちゃんを見つめていた。この様子を見たユウナの両親も優しく見守っていた。

 

 

自分はその後少し遅れながらも挨拶をしたのであった。

 

 

「これはお義母様にお義父様、急な訪問で申し訳ありません。でも二人とも、そしてケン君とナナちゃんも元気そうで何よりです」

 

 

「こちらこそ娘を大切にして頂きありがとうございます、最初は本当に不安ばかりでしたが」

 

 

「まあ、無理もありません。あんな無理やりな結婚の決め方をされては心配は当たり前の事ですから気にしていません。でもこんな自分を信じてくれてありがとうございます、ユウナには迷惑がかかるかも知れませんが大切にすると再度約束をいたします」

 

 

そう言うとユウナの両親がまあ、娘はじゃじゃ馬みたいな所もあって結婚できるか怪しかったのも真実でしたからと言うとユウナが恥ずかしそうにしながら親に反発していた。

 

 

そこからはユウナの家族と話をしていた、そしてどうやら今のところは大丈夫らしい。その時にユウナの両親に質問してみたのである。どうして自分との結婚を認めたのか。

 

 

実は婚約の話になっていた時はアリサに振られた後もあり女性と付き合いたくないと思っていたので逃げるなら力を貸しますがと密かに伝えていたのだが逃げずに受け入れたのかを気になった。

 

 

するとなんで自分を信じてくれた理由を教えてくれた。それはクロスベルが併合された後に隣国の攻撃を受けてユウナにケン君とナナちゃんは地方に逃げようとして車で逃げている時に敵に見つかり攻撃を受けて3人の命が危険な時に一人の男が助けてくれたと言った。

 

 

そしてその男こそが自分だと言うのだ、でも自分は多くの人を助けたくて必死で顔まで覚えていなかった。逃げている時に怪我をした人や戦って怪我をした者たちの救援や手当てなどして我が夢中になっていたからであるがユウナたちは自分の事をしっかりと覚えていると言うのだ。

 

 

でもユウナからそんな話は聞いていませんと言うと両親がきっとお礼を言うのが恥ずかしくて言えなかったのねと言っていた。

 

 

ユウナがいつか自分の口から言おうと思っていたのにと言って親に反論していたが本当に仲が良い家族だなと見ているコチラとしてはとても良い光景だなと思っていた。

 

 

だから自分がいてはユウナの両親が遠慮してしまうと思ってガイさんの墓参りは自分だけで行くからその間だけでも家族とゆっくりしてと言ってユウナに伝えてユウナはありがとう、クレードではまた後でと言って家族の元に走った。

 

 

本当ならば家族ともっと一緒にいさせてあげたいがでも正式に結婚をすればいつかそんな日が来るだろう。今はリィンたちをどうにかしないといけないから。

 

 

そう思いながら自分はガイさんが眠っている墓に向かうのであった。



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