#コンパス【戦闘摂理配信システム】 (段ボールのようなもの)
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初めての動画投稿
#コンパス初心者ですが気に入って下さると嬉しいです。
「ミナサン、ハイシン シテミマセンカ?」
皆が集まっている夕食中、彼女?に多分内蔵されているのだろうスピーカーから紡ぎ出されたのはある一つの提案だった。
配信。インターネットを利用して動画や音楽、情報を配信する事。その中で彼女が言いたいのは動画の配信なのだろうと考える。
だがどうしてこのタイミングでやろうと言い出したのだろうか?何故という疑問に関しては「ニンゲンハ ドウガガ スキナノデ」と返されるだろう、人間が動画を見るのが好きなのは専門の職業が出来ている事からも明らかだし。
「なあVoidoll、どうして今伝えたんだ?もっと早く言ってそうだったから気になるんだが。」
「”テコイレ” ト イワレマシタ」
テコ入れか……事ある毎に言われるこの言葉、オレとしてはとても気になるのだが深くまで調べてはいけないと第六感が知らせてくるからこの事は流させてもらう事にする。
「面白そうだからメグメグもやるやるー!!」
その間に興味を示したのはツートンカラーの髪が特徴的な、黒パーカーを着込んだ少女_メグメグである。
まるで新しいおもちゃを買ってもらった子供の様な高揚感が滲み出した表情で「リリカもやろやろー」なんて言いながらピンク髪と髪飾りが特徴的な少女_リリカに勧めている。
それに便乗するかのように目のやり場に困る程の軽装に赤髪をロングのポニーテールにした少女_きららが話す。
「あーしは配信結構しているけど楽しいわよ。配信をすればするほど皆があーしを見てくれるから承認欲求満たされるし、同じ趣味の人ともコメント上だけど会えるからね。」
彼女は配信を結構な頻度でしているらしい。だからこそ経験者として勧めているのだろう。
それにしても同じ趣味の人とコメントで会えるか……レトロゲームが好きな人は少なく感じていたからそういう感じの人と会えるならオレも配信しても良いかなと思いはじめていた。
「すまないが私は遠慮させて貰おう。」
だが皆が配信の話に夢中な中、ただ一人配信に乗り気ではない男がいた。
彼は他の人の疑問が混じった表情を見ると一つ息を吸いこう言った。
「Voidollの提案は面白いものだが、私の仕事は秘匿性の高いものでな、配信という全世界へ自分を知らしめるような事は仕事に差し支えるのだ。そこの所を理解してくれるとありがたい。」
彼の言い分は最もだろう。詳しくは知らないが彼の仕事は裏へと繋がっているのは立ち振る舞いからなんとなくだが想像できる。そんな彼が全世界へ配信しようものなら細かな所からこの場所を突き止め報復に来る可能性は十分にあるだろう。
それを聞いたVoidollは残念そうな顔では無く笑顔だった。しかしそれは普通の笑顔では無くどちらかと言えば罠に嵌めた時のような笑顔だった。
「ソレナラ ダイジョウブデスヨ レイヤサンニ タノンデ ワレワレノイナイ セカイセンニ ハイシンスルコトニ ナリマシタカラ」
そうきたか。オレ達が居ない世界線ならば恨みを買っている事は無いから先程の男_ルチアーノでも安心して配信が出来るだろう。だが、零夜がどうして協力するようになったのかは疑問だ。何か取引でもしたのだろうか?
「わ、分かった。だがだな、私が喋っているのを聞いても特に面白い訳では無いと思うのだが……」
逃げ道を潰すVoidollの発言に狼狽えたルチアーノはどうにか参加しないように言葉を並べていたのだが、途中でそれは途切れた。何かあったのかと疑問に思ったオレ達だが、直後に彼の顔が赤くなっている事からいつものあれだろうと結論付けた。こうなった場合基本的に彼は我を折る事が多いからこれで配信に関する問題点は無くなっただろう。
「そうだな、特に問題は無さそうだし出てみる事にするか。」
「ソレデハ ミナサン サンカスル トイウコトデ ヨイデスネ デハ アシタカラ サツエイヲ カイシシマス」
「じゃあ決まり!明日の撮影に向けて準備しないとね!」
「あーしも撮影の準備しなくちゃ!!」
そう言って二人とも食堂から出ていった。それに続くように残りの人達も出て行った為、最後に残ったオレも部屋に戻る事にする。
自室に戻りベッドの上に寝転がるとふとある事を思い出す。
「そう言えば今日ってバトルアリーナのメンテナンス日だったっけ。」
本来であれば今日の夕方にはメンテが終わっていた筈なのだが、どうやら予定が狂ってしまったようだ。
「まぁ、いいか。」
そう呟いてオレは眠りについた。
◆◇◆
「ミナサン ジュンビハ ヨイデスカ?」
その声に対してここに揃っている全員が元気良い返事を返す。
現在は個人の自己紹介動画の撮影が終わり、全員集合した状態でのチャンネル紹介動画の撮影を開始する所である。
だがカメラには映らない所で座ってこちらを見ている人物が一人、零夜である。
「おいVoidoll、零夜は映らなくても良いのかよ。」
「ハイ コノジョウケンデ ハイシンノ キョウリョクヲ シテモライマシタカラ」
そういう事か。まあ彼の場合映れない事情もある訳だし異なる世界線への配信への協力は大変だろうから出たくないならそれでも良いだろう。
だが彼がこれだけの条件で簡単に承諾するだろうか、それ以外にも何かがあったのではないだろうか。
そこまで考えているとVoidollが「ハジメマスカラ ジュンビヲ オネガイシマス」と言ってくるからとりあえずこの思考を打ち止める。
そして視線だけで周りを見ると先程までの喧騒は止みソワソワとした雰囲気に包まれた。
「デハ ハジメマスヨ 3 2 1」
その声に応じるように全員がカメラへと視線を移す。そして一瞬の静寂ができた後声が重なる。
『初めまして、コンパスチャンネルへようこそ!!!』
【#コンパスチャンネル】ミナサンハジメマシテ
チャンネル登録者数 1025人
◆◇◆
659 名無しの視聴者
やっぱり新規で人気を狙うならVなんかな
660 名無しの視聴者
せやろな、ガワで差別化出来るしまだVの方がええやろ(簡単に人気になれるとは言ってない)
661 名無しの視聴者
やろうな
662 名無しの視聴者
おい、動画漁ってたら凄いの見つけたんだが
https://mytube/compasschannel
663 名無しの視聴者
けどVもVで大変だろうけどな
664 名無しの視聴者
>>662 お、釣りか?
665 名無しの視聴者
まあ、URLは怪しいやつじゃなさそうやし見ようや
666 名無しの視聴者
まあ多分Vのまとめ動画辺りやろうけど
667 名無しの視聴者
え?
668 名無しの視聴者
なんや、やっぱ釣りやったか
669 名無しの視聴者
なんか凄いとしか言いようがない
670 名無しの視聴者
新人mytuberの自己紹介動画なんやけど何やこれ
671 名無しの視聴者
ロボットにしか目がいかないんだけどwww
672 名無しの視聴者
多分実写何やろうけどVと言われたほうが納得するわ
673 名無しの視聴者
それにしても32人は多くないか
674 名無しの視聴者
画面ぎゅうぎゅうで笑う
675 名無しの視聴者
Vのグループでも一度に6人程度やぞ
676 名無しの視聴者
紫の制服の娘すこ、制服でどこの学校か分かるか?
677 名無しの視聴者
そんくらい対策されてるやろ
678 名無しの視聴者
個人の自己紹介動画もあるみたいやけど全部見るのは時間かかりそうやな
679 名無しの視聴者
流石にオリジナルのコスプレみたいなもんやろ
680 名無しの視聴者
全員服装凝ってるし多分制服もオーダーメイドじゃないんかな
681 名無しの視聴者
とりあえず全員の名前確認したけどジャンヌ・ダルクやニコラ・テスラであっ……ってなったわ
682 名無しの視聴者
安易なキャラ設定嫌いじゃない
683 名無しの視聴者
FG○かな?
684 名無しの視聴者
けどなんでニコラ・テスラなんですかね……ジャンヌ・ダルクは知名度としてわかるけどニコラ・テスラなんて知名度低いじゃないすか
685 名無しの視聴者
ここまで偽物としか考えてない奴らしか居ない件。本物の可能性もあるかもしれないやろ!!
686 名無しの視聴者
ここまでドットくんの話題皆無な件
687 名無しの視聴者
イグニスもな。異形頭めっちゃスコだから動いている姿を見て一目惚れしたわ
688 名無しの視聴者
ドットくんにはかけだし勇者っていう名前があるダルルォ!?
689 名無しの視聴者
勇者くんの声分からなすぎて草www
690 名無しの視聴者
制服の娘乃保ちゃんっていうのかかわええな
692 名無しの視聴者
チェーンソー持っていたんですが
693 名無しの視聴者
返り血付いていないからと恥ずかしがっていたんですが
694 名無しの視聴者
森ガールかなんかなんやろ、返り血は……わからん!!
695 名無しの視聴者
思考放棄すな
696 名無しの視聴者
あの、ジャンヌちゃんの動画なんですけどちょっと浮いているんですが
697 名無しの視聴者
浮いているってどういう事や
698 名無しの視聴者
見れば分かる
699 名無しの視聴者
ファッ!?やんやこれ
670 名無しの視聴者
ジャンヌちゃんが物理的に浮いて移動してるんですけど……
671 名無しの視聴者
これは考察のしがいがあるな
672 名無しの視聴者
配信者の考察とはいったい……
こんな感じでやっていこうと思いますがすぐにネタ切れになりそう……
自分の別作品を楽しみにしていた方には申し訳ないですがもう少し待って下さると助かります。
感想貰えると嬉しいです!!
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配信録①【十文字アタリの場合】
書くの上手くないですがイメージだけでも掴んで読んで下さると助かります。
【十文字アタリ】戦場のGB実況
チャンネル登録者数 3283人
「よし、視聴者の皆初めまして、十文字アタリだよろしくな。」
チャンネル紹介の動画を取ってから数日が経ったこの日、オレはトップバッターとして初配信をしているのである。
Voidollが言うには個性が強過ぎず、かつインパクトのある配信が出来るのはオレだけとの事らしい。
まあ乃保やメグメグなんかは結構好戦的な感じだし、普通の人は驚いてしまうだろうからこれで良かったのだろう。
オレとしても配信は楽しみにしていたから渡りに船だった。
「とりあえずは予告通りに戦場のGBをやっていくぞ。まあ初回の配信だし軽く12時間程にしておくか。」
初配信に選んだのは『戦場のGB』縦スクロールのシューティングゲームである。
何故これを選んだかと言えば単純に今のマイブームだからである。その分面白さは折り紙付きだ。
だが今回はいつもと違いはコメントを見ながら遊んでいくからミスをしてしまうかもしれない。
そこで大事なのがアドリブ力だ。だがいつもアドリブで行動する事も多いから大丈夫だろう。
「さて、とりあえずカセットをセットしてと。なあ知ってるか、カセットに息を吹きかけるのは錆の原因になるからしないほうが良いんだぞ。」
「そうそう、これ知った時驚いたな。なんせ上手く接続出来なかった時息を吹きかけたら上手く接続出来たから毎回息を吹きかけてたからさ。」
ゲームに関する話題で話しながら各種設定を進めていく。
そんな話の中で驚いたのがファミコン等のレトロゲームを知らないという視聴者がそれなりの数いるという事だ。
3Dのゲームもそれなりに面白いがレトロゲー好きとしてはレトロゲーを知らないなんて人生損していると感じてしまう。
まあ、そこはオレの腕の見せ所だろう。オレのプレイと話術でレトロゲーの面白さを見せつけて沢山の人をレトロゲー沼へと引きずってみせる!!
「これで設定は完了っと。まずは縛り無しで全面クリアからスタートだな。それじゃあ戦場のGBプレイ開始だぜ!!」
◆◇◆
「くっそぉーー!!またゲームオーバーになってしまった!!」
配信を始めてから約10時間、その間に通常プレーや色々な縛りプレイでのクリアをしてきた俺だがそこに大きな壁が立ちはだかっていた。
そう、最弱武器縛りである。この縛りで4時間程の時間を費やしているのだ。
そしてこんなプレイングをしているからだろうか徐々に増えて200人ぐらいまでになっていた視聴者も減って50人前後になっている。
「なあ、皆起きてるか?」
それでも見ていてコメントまで打ってくれている人も居るから嬉しい限りだ。
「よし、それじゃあ55回目の挑戦はじめてい……」
そしてコメントをしてくれている人の為にもクリアしようと気を入れ直す所で部屋の扉が叩かれた。
窓に掛けられたカーテンからは日差しが覗かせており、今は朝食の時間帯だと知らせてくる。
その為扉が叩かれた理由は朝食へと誘うものだろうと予想出来る。
「おう、入って良いぞ。」
「おはようッスアタリさん!!朝食持ってきたッスよ。」
部屋に入る事を許可すると入ってきたのは軽装にカラフルな髪、背負ったバズーカが特徴のゲームバズーカガールだった。
その手には手作りと思われる大きく丸いおにぎりとペットボトルのお茶が握られており配信の為の気遣いが感じられる。
コメントを見てみると乱入してきたゲームバズーカガールと朝食について色々と語られている。
いつもの生活で感覚が麻痺していたが美少女の手料理というものは男子の憧れなのだ。
コメントが賑やかになるのは当然の結果だったのだろう。だが、美少女が料理を持ってきただけでそれが美少女の手料理だと考えるのは早計だろう。
「なあ、このおにぎりを作ったのって誰だ?」
「このおにぎりはまといちゃんが作ったッスよ。今日は皆でおにぎりを作ったッスけど皆形が違って分かりやすかったッスね。」
なるほど、まといか……結局美少女の手作り料理じゃないか!!
そんな風に考えながらお茶を飲んでいると部屋を色々と見ていた彼女がゲーム画面を見て
「これって師匠のゲームッスよね。私もやってみたいッスけど良いッスか?」
と言ってくる。
俺としては他の人がプレイしているのを見るのも好きだし、今は配信中だから食事をしている際の絵面も気にしないといけない為とても助かる。
「ああ、構わないぞ。オレはご飯食べているから口出しは出来ないけどな。」
こうして朝食を取るオレの代わりにゲームバズーカガールがプレイする事になったのだが。
「あーっ!!やられちゃったッス!!」
「あと少しだったのにー!!」
「あれは絶対躱してたッスよ!!」
彼女、あまりゲームが得意ではないようで縛りが無い通常プレイだったのだが俺が朝食を食べ終わってもあまり進んでいなかった。
「師匠の動きが悪いッスね……」
「まあ、ミスをキャラのせいにしたいのはあるあるだよな。」
オレもミスが続くと自分ではない誰かのせいにしたくなる事があるからどうしてもキャラのせいにしてしまう事がある。
そんないつも遊んでいる時に感じているゲームあるあるを視聴者と共に話していると画面が一瞬ブラックアウトした後コントローラーを触れていないのにも関わらずゲームがメニュー画面へと移っていた。
「ほぅ、俺が悪いのか。」
「しっ、師匠!!」
「アタリも久しぶりだな。」
そこから出てきたのはゲームバズーカ、このゲームの主人公である。
そして名前の通りゲームバズーカガールの師匠でもあるらしい。
そんな彼が画面から出てきた事で視聴者は驚いているが俺は特に驚くことは無かった。
何故なら以前も同じ登場の仕方で会っているからだ。
そんな彼の登場にオレが歓喜している間に彼はゲームバズーカガールと視聴者と話し合いゲーム画面へと戻る所だった。
って待ってくれ!!
「なあ、ゲームバズーカ。」
その声に元の世界へ戻ろうとする彼は立ち止まり返事をする。
そこでオレは気になっていた事を問いかけることにした。
「もしかして今日配信していたの知っていたのか?視聴者と普通に話していたし。」
「いや、俺は弟子とお前が仲良くしていたのを見てちょっかいを出したくなってきたから出てきただけだ。それじゃあ戻るぞ。」
そう言った彼はゲームの中へと戻っていった。
オレとゲームバズーカガールが仲良くしていたからか、やっぱり師匠として仲の良い友達ができているのがよっぽど嬉しかったのだろう。
彼が戻ってからは操作を受け付けなかったゲームも元に戻っていつでも再開できるようになっていた。
「なあゲームバズーカガール、朝食食べ終わったからオレがプレイしても良いか?」
「了解ッス!!私もここで応援してるッスから頑張って下さいね。」
朝食を食べて少し休憩した事で疲れが取れたオレはさっきまでプレイしていたゲームバズーカガールからコントローラーを受け取りゲームをスタートしようとする。
っとその前に、
「まずは気合を入れ直さないと……っと。」
顔を軽く叩き気合を入れ直す。
これで緩んでいた気分も引き締まり、これなら負ける気がしないと自分を奮い立たせてくれる。
「よし、次こそはクリアしてみせる!!ゲームスタートだ!!」
◆◇◆
395 名無しの視聴者
だからチャンネル登録者数系の耐久配信はつまらないんだよな
396 名無しの視聴者
分からなくもない
397 名無しの視聴者
あれは最早軽めの脅迫やん
398 名無しの視聴者
ゲームクリアまでとかの耐久配信は面白いのになんでやろうな
399 名無しの視聴者
まあ、にわかのワイは耐久配信は切り抜き見るだけやけどな
400 名無しの視聴者
ちょっと見て欲しい動画があるんやけど
https://mytube/compasschannel2
401 名無しの視聴者
なんや
402 名無しの視聴者
とりあえずウイルスではなさそうかな
403 名無しの視聴者
ウイルスちゃう、普通の切り抜き動画やで
404 名無しの視聴者
コンパスチャンネルか。これが初の配信なんだよな
405 名無しの視聴者
エッッ!!上とか最早下着やんけ
406 名無しの視聴者
美少女と一緒の部屋に居るとか隣の男前世でどんな徳積んだんや
407 名無しの視聴者
ゲームの耐久配信か
408 名無しの視聴者
10時間かいな、どんだけやってんねや
409 名無しの視聴者
二人でやってるんかと思ったら女の子は朝食渡しに来ただけか。けど羨ましいわ
410 名無しの視聴者
ファッ!?
411 名無しの視聴者
科学の限界越えて会いにいくな
412 名無しの視聴者
次元の壁ガバガバやんけ
413 名無しの視聴者
そんな状況でなんであいつら平然なんやねん
414 名無しの視聴者
ゲームバズーカのポリゴン荒くね?
415 名無しの視聴者
FISTよりはましだから……
416 名無しの視聴者
あれと比べるな
417 名無しの視聴者
あれはクソゲーの中のクソゲーだから
418 名無しの視聴者
ゲームバズーカにゲームバズーカガール……あっそういう事ね
419 名無しの視聴者
世界感狂ってね?
420 名無しの視聴者
それは初投稿動画からだから
421 名無しの視聴者
これで別の世界線説が濃厚になってきたな
422 名無しの視聴者
あいつら元から別の世界線から配信しているって言ってるんだよなぁ
皆さん期待しているであろうバトアリ配信回はあと1話挟んでからやります。
配信ネタが思い浮かばない……
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配信録②【ジャンヌ、コクリコの場合】
「ねぇねぇジャンヌお姉ちゃん、ちょっと良い?」
私が一人でアフタヌーンティーを楽しんでいた時、ふと誰かに話しかけられる。
幼い声で誰かは分かっているが振り返ってみればそこには懐中時計を首から下げた白い服の幼い少女_コクリコちゃんが居ました。
「はい、どうかしましたか?」
「一緒にお絵描きがしたいの、いい?」
話を聞いてみれば一人で遊んでいても楽しくないから一緒に遊んでほしいという事でした。
どうしても此処での生活では同年代の子と遊ぶ事ができませんから寂しくなる事が多いですからね。
「はい、良いですよ。それじゃあお部屋の方まで行きましょうか。」
そう言って私はコクリコちゃんと手を繋ぎながら絵を描く道具が揃っているコクリコちゃんの部屋に向かう事にしました。
そして歩きだそうとしたその瞬間機械的な声が掛けられました。
「ジャンヌサン ト コクリコサン ヨロシイデショウカ」
「どうしたのVoidollお姉ちゃん?」
そこに返事をしたのはコクリコちゃん。頭上に疑問符が浮かんでいそうな首をかしげた姿に可愛いと感じたのはナイショです。
「センジツ アタリサンガ ハイシンヲ シテイタノハ シッテイマスヨネ。ジツハ ジャンヌサンニ ジカイノ ハイシンヲ オネガイシヨウト シテイタノデスガ、コクリコサント オエカキスルノハ エニナルトオモイマシテ イマカラ オエカキハイシンヲ シマセンカ。」
Voidollさんが言うには今からお絵描きをする様子を配信でいろんな方に見てもらおうとの事らしいです。
アタリさんの配信は12時間と長いらしいので視聴者さんが作ったまとめ動画を見ただけですが結構楽しそうに話しながらゲームをしている姿を見て私達でも大丈夫だと感じていた為承諾しました。
ですが気になることが一つ。
「コクリコちゃんと同じ年齢の方も見ているのでしょうか。」
「イエ、キホンテキニハ コクリコサント ドウネンダイノカタハ イマセンネ。」
やっぱりそうでしたか……
◆◇◆
【コクリコ、ジャンヌ】お絵描きします
チャンネル登録者数 4279人
「皆さんこんにちは、ジャンヌです。」
「みんなこんにちはー、コクリコだよ。」
とりあえず配信を開始した訳ですがコメントがコクリコちゃんに関するものばかりで苦笑してしまいます。
コクリコちゃんが可愛いのは分かりますがコメントからは何故かやましい雰囲気がして気が気でないのです。
「今日はコクリコちゃんがお絵描きがしたいと言ったのでお絵描き配信をしていきます。」
「えっと、私達はあまりパソコンは詳しくないのでどちらかといえば雑談配信ですかね。」
「ジャンヌお姉ちゃん、はやくお絵描きしようよ。」
「はい、始めましょうか。」
普通ならばお絵描きの海というソフト?アプリ?を使って遊んでいくらしいのですが生憎私達はパソコンに詳しくなかったので今回は紙に絵を描きながら雑談をする事になりました。
ですがコメントで言われていたお絵描きの海も出来たら良いですね。パソコンに詳しいのはやっぱりVoidollさんでしょうか?
そんな事を考えているとコクリコちゃんが紙と色鉛筆を持ってきて袖を引き準備ができた事を知らせてくれました。
「なに描こうかな……迷っちゃう。」
「うーん、一緒に暮らしている皆さんとかどうでしょう。皆さん特徴的だから視聴者の皆さんも分かると思いますよ。」
「うん、そうする!!」
こうして描くものに悩むことはなく書き始めたのですが絵を描くのはあまり得意ではなくコメントを拾いながら紙とにらめっこをしている状態になってしまいました。
そんな中でもコクリコちゃんはサクサクと描いていきカメラに向かって描いていた紙を見せてます。
「できた!!Voidollお姉ちゃん、上手でしょ。」
コクリコちゃんが始めに描いたのは管理人もしているVoidollさん。
機械的ながらも柔らかなイメージが伝わるような絵でとても可愛らしいです。
そう伝えるとコクリコちゃんは天使のような可愛い笑顔で喜ぶと絵を描くのを再開しました。
こうして絵を描いていたのですが、ふとコクリコちゃんが何かを考えたのか一瞬首を傾けると一言呟きました。
「ねえ、みんなはお絵かき上手なの?コクリコ気になっちゃった。」
その言葉に反応して多くの人がコメントしてくれます。
下手という方も居れば上手な方は専門の学校へ通っていたり、絵を描くお仕事をされていて世界は広いのだと感じました。
それに関してコクリコちゃんも同じように感じたらしく、
「へえー、お絵かきの学校楽しそう!!あとね、描けたよジャスティスおじちゃん。」
専門学校について興味津々でした。
そして、描けたというジャスティスさんを描いた絵はというと、
「あー、分かります。ジャスティスさんこんな感じですよね。」
黄色い丸……としか普通の人は思わないでしょうが、私達にはそれがはっきりとジャスティスさんだと断言出来ます。
何せ何千回とこの姿を見ているのですから。
その後もコクリコちゃんは色々な方を描いて私と視聴者の方でその絵について語っていたのですが、その配信の終了予定時間の10分前にVoidollさんから支給されたスマホから連絡が来ていたようで机の上に置いてあったスマホが音を立てながら震えていました。
「ちょっとごめんなさい。メール?でしたか、が来ていたのでちょっと離れますね。」
そう断りを入れてからメールを確認するとVoidollさんからのものらしく内容は明後日の午後8時に特別な配信をするので視聴者の方に連絡して欲しいとの事でした。
「ジャンヌお姉ちゃんどうしたの?」
そのメールを読んでいるとその事が気になったのか絵を描いていた手を止めてこちらを向きながら話しかけてきました。
まあ、今回のメールは秘匿するような物ではなく皆さんに伝える為の物でしたから忘れないように早めに話しておきましょうか。
そう思った私は先程まで座っていた椅子に座り直してからカメラの方を向きます。
「Voidollさんからのメールだったのですが、明後日の夜の8時に特別な配信をするので是非来てほしいとの事でした。私としても来てくれると嬉しいです。」
「特別な配信ってどんなのだろうね。」
「ええっと……それが特別な配信としか書かれてなかったので私にも分からないんです。私にも出来るような事だと良いのですが。」
その言葉にコメントでは少しの不満は出ましたがそれ以上の期待の声が多く安心しました。
その後は特に配信事故などは無く無事に配信を終えることが出来たのですが、どうしても特別な配信が気になってしまいます。
いつもしている事だと良いのですが。
◆◇◆
536 名無しの視聴者
お絵描き配信は絵が上手くても下手でも盛り上がれるから良いよな
537 名無しの視聴者
分かる。まあ、トークスキルがあるの前提だけど
538 名無しの視聴者
画伯が居るから上手い子が際立つからね
539 名無しの視聴者
コクリコちゃん天使だわ
540 名無しの視聴者
おっ、なんやなんや
541 名無しの視聴者
あっ、ロリコンだ
542 名無しの視聴者
さっきまでコンパスチャンネルでお絵描き配信あったんだけどふたりとも可愛かった
543 名無しの視聴者
あの素性がよく分からないチャンネルか
544 名無しの視聴者
Vじゃないのか、撤退
545 名無しの視聴者
そんなに可愛いんか?
546 名無しの視聴者
可愛さは保証するからとりあえずアーカイブ見ろ
https://mytube/compasschannel3
547 名無しの視聴者
ヤバいかわええ、お人形かな?
548 名無しの視聴者
隣の子も可愛いな
549 名無しの視聴者
尚男と同棲している模様
550 名無しの視聴者
あそこは人が多すぎてシェアハウスどころの話じゃないから……
551 名無しの視聴者
そもそも住んでいる世界線が違う(大本営発表)からお前らではリアルでは会えないぞ
552 名無しの視聴者
何いってんだと思ったけどジャンヌちゃんが浮遊しているのを見て納得したわ
553 名無しの視聴者
そんで絵の方はどうだったんですか
554 名無しの視聴者
コクリコちゃんは年相応の可愛い絵だった。ジャンヌさんは凄かった
555 名無しの視聴者
ほい
【画像1】
【画像2】
556 名無しの視聴者
うめええええええ!!
557 名無しの視聴者
ジャンヌさんが描いたコクリコちゃんも可愛いけど足枷と鎖が気になる
558 名無しの視聴者
キャラ付けで撮影後は外してるでしょ
559 名無しの視聴者
そういえば明後日に特別な配信があるらしいけど見るやつ居る?
560 名無しの視聴者
ジャンヌちゃんが出るなら見る
561 名無しの視聴者
よほど面白いことやってないならスルーだわ
562 名無しの視聴者
面白い事って何だよ、俺は耐久配信から付いていくって決めたから見るんだけど
563 名無しの視聴者
そりゃあ殴り合いよ
564 名無しの視聴者
流石にありえんやろ、あってスマ○ラやろ
565 名無しの視聴者
まあ、明後日には分かるからそれまでの辛抱やな
今回は一人称が違うから大変だった。
次回は書くのが楽しみなバトアリ編です。
感想貰えると嬉しいです。
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配信録③バトアリでの場合1《前》
#コンパス世界と視聴者世界の差が書けてれば良いな
ジャンヌとコクリコが配信をしてから2日後オレを含めた7人が会議室へと集まっていた。
何故シェアハウスに会議室があるかは現在では特に疑問には思わない。もっと疑問に思うような設備があるからだ。
「サテ、ミナサンニアツマッテモラッタノハ オトトイノハイシンデ イワレテイタ トクベツナハイシンニツイテデス」
そしてオレ達を集めた張本人であるVoidollから今回オレ達を集めた理由が言われる。
特別な配信、それは2日前にあった配信で言われていて確かその配信があるのは今日だったか。
「ソノハイシンノナイヨウハ バトアリデミナサンガタタカウトイウモノデス」
そしてその配信はバトアリで戦うというものらしい。
それを聞いたオレには安心感があった。それは他の人達も同じらしく所々で安堵のため息が出ていた。
なんせバトアリで戦うのはオレにとってはレトロゲームをするのと同じくらいに日常的なのだ、今更その光景を配信された所で緊張なんてしないだろう。
「ねーねーボイボイ、カメラはどうするの?撃っちゃっても良い?」
集まった6人_Voidollは連絡に来ただけで参加はしないだろう_でどのようなチーム分けをするのだろうと考えているとメグメグが身体と同じ程の大きさのガトリングガンを片手で振り回しながらVoidollに尋ねる。
普段は暴発防止の為に弾は入れていないとはいえどうしても身構えてしまう。それは他の人も同じらしく表情が硬かった。
「カメラハキララサンノドローンヲツカイマス。コウゲキガアタラナイヨウニソウジュウシマスガ ワザトアテナイヨウニシテクダサイ」
だがVoidollはロボットである為か動揺する事なく淡々と答えていく。
それによると撮影にはオレ達が配信するより前に配信を始めていたきららが使っているドローンを使うようだ。
「シツモンハイジョウデスカ?」
メグメグの質問が終わり他に質問が無いかとVoidollが尋ねるも、ののいつもしている事と殆ど同じな為特に質問は思い浮かばない。
「デハ、ハイシンヲハジメルシチジハンニバトアリノマエニシュウゴウシテクダサイ」
一人一人に視線を移して質問が無いことを確認したVoidollは集合時間を伝えると他にも準備する事があるのでと言いこの会議室を後にした。
それを見送ったオレ達も後に続くかのように世間話をしながらそれぞれの部屋へと帰っていく。
だが顔を合わせたことのない人に見られるのか、応援してくれると嬉しいのだがな。
◆◇◆
【バトルアリーナ】特別な配信です
チャンネル登録者数 4728人
「ミナサンコンバンワ。キョウハハイシンニキテクダサリ アリガトウゴザイマス」
配信を開始してオレ達の視線の高さを飛んでいる撮影用のドローンに向かってVoidollが挨拶をするとその反応を映した浮遊するモニターに多くのコメントが寄せられてくる。
その量はオレやジャンヌ達が配信した時よりも明らかに多くすぐに流れていまう程だ。
いくら今の時間帯が配信に適しているとはいえこれ程の人がコメントしてくれるのはこの配信に注目しているからだろう。
「コンカイノハイシンハ バトルアリーナデポータルキージャックタイセンヲシマス」
「デハ、シチョウシャサンニセツメイヲスルノデ ミナサンハサキニカイジョウニイッテクダサイ」
Voidollにそう言われたオレ達はステージのリスポーン地点へと移動する事になった。
◆◇◆
『でらクランクストリート』。このステージは直角に曲がっている部分があり、ちょっとした高台へと繋がる横道が存在するものの一直線のステージと言っても差し支えないでしょう。
そんなステージの両端には赤チームと青チームに別れたメンバー達が軽い準備運動をしながら開始の合図を待っていました。
「サテ、ルールトシテハタンジュンデ 3フンノジカンデ5ホンノカギヲトリアイ サイシュウテキニオオクトッタチームノカチニナリマス。ホカノルールハ シアイノナカデカイセツシマスネ」
そんな中ワタシは視聴者の皆さんにルールの説明をしていました。
とは言っても普通のスポーツでも詳しいルールを知らなくても楽しめるものですし基本中の基本だけですが。
「ソシテコンカイノタイセンカードガコチラニナリマス」
そう言って空中に今回対戦するチームを表示しました。
今回の赤チームは拳のマークの付いた赤い服と大きなヘッドホンが特徴のアタリさん、紫色が部分に使われた学生服を着て2枚刃のチェーンソーを持った乃保さん、胸の高さまである火筒を持ちお腹が露わとなった服を着たまといさん。
青チームは部分的に着けた鎧と身長を越すほどの高さまである旗が特徴のジャンヌさん、黒いロングコートを着て何もない所から突如として氷の大剣を出したアダムさん、ウサ耳パーカーをパーカーの部分を被らずに着て身長程の大きさのガトリングガンを片手に1台づつ持って振り回しているメグメグさん。
となっており、ロールとしてはスプリンターorタンク+アタッカー、ガンナーという平均的な構成となっています。
「ソレト、キョクヲカケルノヲワスレテマシタ」
そして忘れていた曲をかけました。今回の曲は『レトロマニア狂想曲』。アタリさんのテーマ曲ですね。
それにしても曲をかけるのを忘れてしまうとは試合以外でワタシがうっかりミスをすることもあるのですね。
そうこうしているうちに両チーム共に準備運動を終えて試合開始を今か今かと待っていました。
それに気付いたワタシは撮影の為にドローンを2機飛ばしてもうすぐ始める事を伝えました。
「今回のゲームは神ゲーになる予感!」
「さあみんな、私に続いて!」
『バトルの始まりです』
試合開始と共に皆さんが駆け出していきます。ですがその中で一歩も踏み出していない方が一人、ジャンヌさんです。
コメントではそれを疑問に思う方がいるようですがこれにはちゃんとした理由があります。
「急ぎます」
「コノシュンカンイドウハ コノカードニヨルモノデス。イロイロナカードノナカカラ4マイヲエランデタタカイマス」
そう、直線上にあるポータルキーの目の前へと瞬間移動するカードを使って相手側にあるDポータルへと移動したのです。
そんなカードの名前は『どこにでもいけるドア』。それを解説しながら手元に出してみるとコメントは大いに盛り上がりになっています。
「御旗を掲げよ!」
そしてまだDポータルに赤チームが来ていない事を確認してからジャンヌさんはDポータルを取得しました。
「さ、ここを抑えるぜ!」
ですがその間にジャンヌさんを無視したアタリさんが中央にあるCポータルへと駆けていき青チームの残りの二人がまだ来ない事を確認してそのままCポータルを取得しました。
他のポータルはというとAポータルはメグメグさん、Bポータルはアダムさんの青チームが取り、Eポータルはまといさんの赤チームが取って現在は青チームが有利になっています。
そうなってくるとポータルキーを取っていない乃保さんの行動はこれしかないでしょう。
「斬る」
「この程度……」
ポータルキーを奪うために邪魔となるジャンヌさんへの攻撃。
それはワタシ達にとっては普通の事なのですが視聴者の皆さんはそのような事に対してあまり耐性がないようで少しコメントが慌ただしくなってきました。
そしてBポータルを確保し終えたアダムさんはDポータルで戦闘が起こっているのを確認し、取ったBポータルの防衛をメグメグさんに任せてDポータルへ加勢に向かいます。
その途中でアタリさんに攻撃を受けましたがそのダメージはそこまで大きいものではなかった為体力吸収カードで回復をすることはありませんでした。
まあ、ジャンヌさんのHAで回復できるというのも大きいですね。
「バリアハカードにヨルモノデ、マホウジンハ“ヒーローアクション”……ゲームデイウトタメワザミタイナモノデスネ。ジャンヌサンハ ジシントマホウジンノナカノミカタノタイリョクヲカイフクシテクレマスヨ」
そしてジャンヌさんと乃保さんの対面ですが、ダメージ50%カットの『帝皇機神ケーニヒ・イェーガー』と回復効果のある自身のHAによりジャンヌさんの体力を削る事に苦戦していました。
途中からはまといさんも加勢しましたがアダムさんがDポータルへと到着するまでに倒しきる事に成功しませんでした。
そうなってくると倒すべき順番が変わってきます。
それはアダムさんも分かっていたようでダメージカットの『イェーガー』を貼ろうとしますが……
「たあーっ」
「ぐほっ」
「カードノシヨウカラコウカハッキマデスコシジカンガアリマスノデ トチュウデテントウスルコウゲキヲウケルト キャンセルサレマス」
その状況を予測したのかはたまた偶然なのか、まといさんのHAである火筒による転倒効果のある爆発攻撃によってアダムさんはカードの効果を発動させる事ができなかった上に転倒してしまいました。
そしてこの状況を好機と思いアダムさんへと攻撃しようと飛ばされた所へと駆け出した乃保さんでしたが、何かが来ると思ったのか攻撃の前にダメージカットである『イェーガー』を貼ります。
「守らないと斬れないのおかしいよ」
「下がりなさい!」
「サキホドジャンヌサンガウッタノハ スタンコウカノアルシュウイコウゲキデス。アタルト5ビョウウゴケナクナルノデスガ ガードデフセガレマシタネ」
その直後、ジャンヌさんが周囲の敵を5秒スタンさせる『*絢爛の美*ボラ&アルヒコ&アペイロン』_通称は緑号令なのですがその理由は時期が来れば分かるでしょう_を使ったのですが微量のダメージを乃保さんに与えたものの追加効果であるスタンはダメージカットである『イェーガー』によって防がれてしまいました。
「顧みる返り血最高……!断つ」
「命賭しても、届かぬというのか……」
「お願い死なないでもっと斬らせて」
そして転倒した状態のアダムさんに乃保さんは防御貫通の連続攻撃である『ライバル狂刃忍者-幽々院ゆらら-』からの通常攻撃を加えます。
それに対してジャンヌさんはHAで回復させようとしたものの回復が攻撃を上回る事ができずアダムさんの身体は小さな立方体の集合体となった後飛び散っていき、すぐさま空気に溶けるようにして消えていきました。
これに対して初めてのことで耐性の無かった視聴者の方々は困惑の表情をしているのが分かるほどにコメントが流れる速度が早くなっていきました。
このままだとコメントが荒れてしまうのは火を見るよりも明らかなのでそれをどうにか抑えるためにカメラをリスポーン地点に浮かぶドローンのものへと移してアダムさんがリスポーンするのを待ちます。
「セントグラード騎士団の力は、この程度ではない!」
そしてやられてから数秒たち、アダムさんが光を放ちながらリスポーン地点で復活してそのまま駆けていきました。
その光景を見ていた視聴者は安心する方も居れば現状を不思議に思う方も居ましたが復活に安心したようで困惑するコメントは徐々に減っていきました。
「投下開始!こっちこっちー!きゃはっ♪奥の手出しちゃうぞー?」
そうしてアダムさんへと注目していても他の場所で試合が動いているのです。
現に必殺技とも呼んで良いようなHSを発動させるために必要なスキルゲージが溜まるのが早いメグメグさんはスキルゲージを溜め終えてすぐさまHSを発動させています。
その事に気付いたワタシはすぐさま画面をメグメグさんを捉えているドローンへと切り替えて今回の配信で初めて使われたHSについて解説する事になりました。
「イマメグメグサンガツカッタノハ ヒッサツワザデアルHSデス。ヒッサツワザナノデハツドウサセルタメニハ キホンテキニハ ジブンノチームガトッタポータルキーノマワリノジンチニイルトタマル HSゲージヲタメルコトガヒツヨウニナリマス。メグメグサンノHSハ シャセンジョウニイルアイテニダメージヲアタエル セッチガタガトリングガンヲセッチスルモノニナリマス」
その後メグメグさんはアダムさんが到着してから動こうとしているのか特に攻撃するような事は無いため今熱く戦っているDポータルへと画面を戻そうとすると、
「たあっ!」
「派手にやりすぎたかね?」
それより少し前にジャンヌさんがやられてました。
そして敵が居なくなりポータルキーを取れるようになり乃保さんとまといさんでポータルキーを取ろうとしたのですが、丁度乃保さんが立っている所がメグメグさんが置いたガトリングガンの射線上になり、
「あたし悪くないどうして殺すの」
「バラバラにバイバ~イ!」
そのまま連続する銃撃でやられてしまいました。
ですがまといさんは特にダメージを受けることが無かったためそのままDポータルを獲得します。
これで赤チームが有利になった為Dポータルへと走ろうとしていたアダムさんはBポータルへと
戻り、アタリさんはDポータルへと戻って少しHSゲージを溜めてからHSを展開します。
「8bitの底力ー!見せてやる!ドットモンスター軍団、参上!」
「アタリサンモHSヲツカイマシタネ。アタリサンノHSハ イッテイノダメージヲウケルマデ ジシンノシュウイニダメージエリアヲテンカイスルモノデス。ソレニアワセテ アタリサンノデッキモ ダメージヲケイゲンスルモノニナッテマスネ。」
そして両チームともHSを溜めている間に試合時間の半分となる1分30秒が過ぎ前半戦は赤チームの有利となっていますが、どちらのチームのも戦況を覆す程の力を持ったHSが温存されておりまだ勝敗は分からない状況となっています。
長くなるので後編に続きます。
後編の掲示板パートが書きたい!!
ここがおかしいとかありましたら是非教えて下さい。
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配信録③バトアリでの場合1《後》
シーズンよりもこっちの方が捗ってしまった
試合が始まってから1分30秒が過ぎ、先程まではBポータルとDポータルの陣地が広がりきっていたため青チームは一発逆転を狙うため赤チームはそれに対抗するために必要なHSを発動させるためのゲージを効率よく溜める為、Cポータルが取られないように警戒をするためにまといさんがCポータルに近いDポータルに居るものの、それ以外の人達はそれぞれのリスポーン地点に近いAポータルやEポータルで陣地を広げていました。
しかし現在はそのAポータルとEポータルは完全に広がっている為、全員がいつでも動いても良いようにBポータルやDポータルで相手の動きを伺っています。
ですが、このまま睨み合っていては戦況を覆す事ができない為青チームはどこかで動かないといけないのでどのタイミングで動くべきか考えていたのですがそのタイミングでメグメグさんが置いていたガトリングガンが時間経過によって壊れたのでもう一度設置し直しました。
「無痛ガンだから痛くないよー」
そしてこのタイミングが一番だと感じたのかここでジャンヌさんが飛び出しました。
それに続くようにアダムさん、メグメグさんが飛び出し、それに対抗する為にアタリさんは8秒間防御力を上げる『楽団長 ドルケストル』を使用してから飛び出し乃保さんもそれに続いてCポータルへと向かい、まといさんは少し離れたDポータルの陣地の端で待機することになりました。
「サキホドHSヲツカッタメグメグサンイガイノカタハゼンインHSガタマッテイルノデ ココカラサラニハゲシイタタカイニナリマス」
「近づかないで!」
「あわぁ……」
そして最初に動きがあったのはジャンヌさんでした。
今青チームにとって一番危険なのはHSによって自身の周囲にダメージエリアを展開したアタリさんの為、最初に倒しておくことになったのでしょう。
ジャンヌさんは周囲攻撃がアタリさんに当たるギリギリの距離で『号令』を打ちました。
けれども自分が最初に狙われるだろうとアタリさんも考えていたのでしょう。4秒間最初に受けた攻撃を無効化して近距離攻撃で反撃するカウンターカード『ミナ&ルナ&レナのバーゲンセール戦争』を貼ろうとしたのですが一瞬の差でジャンヌさんの『号令』が当たり、アタリさんはカウンターカードの『バーゲン』を発動する事に失敗し、行動不能になるスタン状態に5秒なってしまいました。
しかし、ここでアタリさんを攻撃しても『ドルケ』の効果が切れるまでは通常攻撃では1ダメージしか与えられず、アダムさんやジャンヌさんが攻撃しようと近づくと逆にアタリさんのHSであるモンスターサーカスによって逆にダメージを受けるので今は近づける状態ではありません。
「触れたきゃお菓子を持ってきな!」
そこで『ドルケ』の効果時間が切れるまでスタンさせる為に『号令』が発動してから2秒程経った後にメグメグさんが遠くの敵を4秒間スタンさせる『迅雷の科学者 アバカン』を使い、そのまま流れるようにHAである回転式機関銃攻撃をしました。
「ミスった、かな……」
「悪い子はお仕置きされちゃうんだよ?」
「シゲキテキデハアリマスガBANニツイテハタイサクデキテイルノデアンシンシテクダサイ。MyTubeヘノカンショウクライカンタンデシタヨ」
そして、アタリさんが倒れた事により先程よりもCポータルを取りやすくなったかと思われましたが乃保さんがCポータルの陣地を踏みながらメグメグさんの攻撃範囲から逃げている事でなかなかCポータルを取れずにいました。
メグメグさんがどうにかしようとするができるだけ通常攻撃が当たらないようにポータルキーを使って避け、このような時に頼りになる『アバカン』は先程使った為どうしても乃保さんを倒せないでいます。
ですがここで乃保さんに迫る人物が一人、この状況から青チームを有利に進める為の策を持ったアダムさんでした。
「ココデシッカリトノホサンヲタオスコトデ カクジツニCポータルヲトロウトイウ カンガエデショウ」
その事に気づいた乃保さんは二人を相手に耐久するのは難しいと考えたらしく、まずは一人倒して耐久しやすくしようと迫ってくるアダムさんに対して歩くのを止め、迎撃するために振り返りながら『ゆらら』を打ち込みます。
ですが、これも含めてアダムさんの策だったのでしょう。
「顧みる返り血最高……!」
「『俺』の剣は
段階的に体力が削られる中で前方近距離攻撃に加えてダメージの200%を体力吸収する『【デルミン】デビルミント始龍』を打つ事で乃保さんの体力を大きく削ると共に『ゆらら』によって削られた体力を回復して、
「もう、疲れ……」
「アダム。貴様を斬った者の名だ」
『ゆらら』を打った後隙に合わせて通常攻撃をして乃保さんを撃破しました。
そして青チームは3人全員が居るのに対して赤チームは2人が落ちて復帰するまでに時間がかかるため、それまではまといさん一人で耐久しなくてはいけない事になります。
それを理解していたらしく、アダムさんとメグメグさんが前線を貼ってまといさんを近づけないようにしてその間にジャンヌさんがCポータルを奪うという形にする為に動こうとするものの、その事はまといさんも分かっていたのでしょう。
アタリさんがやられた時点で前線へと進み、乃保さんがやられた時にはCポータルの陣地へと入って、
「あたい意外と器用なんだよ。ワッショイ!御代は見てのお帰りだよ!」
HSとして何処に隠し待っていたのか分からないからくりタレットを設置しました。
「コレハタイキュウノタメノHSデスネ。デスガコノジョウキョウヲヒックリカエスコトガデキルカモシレマセンネ」
此処でまといさんがHSを発動させた理由は2つ。
1つは他の2人が復帰するまで耐久する為。アニメやゲームでの必殺技に該当するHSは発動している時は無敵状態となり、確殺となるような攻撃でもダメージを与えることが出来なくなります。
そしてもう1つはできるだけ敵にダメージを与えて落ちる為です。まといさんのHSで出されたからくりタレットは一定範囲の近くにいる敵に向けて攻撃し続けて15秒の間ならまといさんが落ちても残って攻撃する為、できるだけ相手を削って復帰した味方が有利になるようになります。
「恐れることはありません、死を退けます!」
「アルマ一刀流秘奥義、アイシクルコフィン!顕現せよ、氷雪の支配者よ!」
ですがHSが使えるのはまといさんだけではありません。
このからくりタレットは耐久できる人が近づいて攻撃に耐える事で完封できます。しかしながら、からくりタレットの攻撃間隔が短く普通に耐えることは至難の業なのです。
なのでジャンヌさんのHSによる無敵化で防ぐのがこの場での最適解であり、ジャンヌさんにはそれが分かっていたようでその行動は完璧でした。
「ジャンヌサンノHSデ タレットヲカンプウシタウエ ザンキヲフヤシマシタネ。ソシテアダムサンノHSハ……タイミングガハヤカッタミタイデスネ」
そしてアダムさんはまといさんのHSの無敵化が終わるのに合わせて前方遠距離の相手を凍結させるHSであるアイシクル コフィンを打つものの、タイミングが早かったらしくまといさんを凍結させる事に失敗しました。
今日はアダムさん調子悪いのでしょうか?
ですが、HSの後は隙ができてしまうのは変わりなく、まといさんの無敵化が解除されるとメグメグさんによるHAでの攻撃を浴びる事になりました。
普段なら味方が復帰するにはまだ時間がかかるためなんとか耐久しなくてはいけない所ですが今回は少し違います。
アタリさんのアビリティ『そっこーリスタート』です。復活直後に移動速度アップするこのアビリティによってCポータルでの戦闘に普通のスプリンターよりも早く復帰する事ができます。
それによってアタリさんがすぐさま前線へと行き相手を撹乱する事でまといさんが後方へと下がってサポートに徹する事が出来るようになりました。
そして同じ頃赤チームのリスポーン地点では乃保さんが復活していました。
「外すと疲れるけど本気を出すの……うわあああ!
」
それと同時に眼鏡を外す事で一定時間超高速で行動できるようになるHSを使いました。
そしてアタリさん以上に素早くCポータルへと行くとそれからは最早蹂躪と言いたい程に一方的でした。
アダムさんに対しては速くなった通常攻撃で倒し、ガードを張ったメグメグさんに対しては『ゆらら』を使い反撃させる事無く倒していきます。
ジャンヌさんのHSによってその場で復活できましたが、この時点で残り時間は10秒。
「8bitの底力ー!見せてやる!ドットモンスター軍団、参上!
」
「バトルが終わりました。レッドチームが勝利しました。」
アタリさんがCポータルの陣地内でHSを使ってこの試合は赤チームの勝利で終了しました。
そして今回のベストプレイヤーは、
「レトロゲームもいいもんだろ」
アタリさんでした。色々な要素がありますが、やはりHSが2回打てたのがポイント高かったのでしょう。
そして試合が終わった事でコメントでは多くの人が放心状態になっていました。慣れてない人からしたらとても情報が濃かったですから仕方ないかもしれないですけどね。
「サテ、ミナサンイカガデシタカ?ケッコウシゲキテキダッタデショウ。ソレデハ2シアイメヲスルノデジュンビシマスネ、ソレマデコンカイノシアイノホソクセツメイヲシテイキマス」
こうしてなんとか1試合目を終えることが出来ました。ですがまだまだ配信時間はあるのでどんどん試合をする事にしましょう。まずは2試合目のチーム分けからですね。
◆◇◆
1 名無しの視聴者
今回の配信がやばかったから個別で立てました
あれは一体何だったんですかね
2 名無しの視聴者
1乙
3 名無しの視聴者
立て乙
4 名無しの視聴者
立て乙です
本当に今日の配信凄かったですよね
5 名無しの視聴者
あれって本当に戦っていたんですよね
実は何かのゲームの実況とかじゃないんですか
6 名無しの視聴者
話しているのを聞くに当事者的にはゲームなんですけどね
7 名無しの視聴者
あれでゲームは無理があるやろ
8 名無しの視聴者
まあ、ワートリのランク戦をイメージすれば少しはゲーム感覚になるかな
9 名無しの視聴者
そう言われるとなんとなく納得しかけるんだが
10 名無しの視聴者
けど最初にアダムさんがやられた時は本当に大丈夫なのかと思ってしまった
11 名無しの視聴者
チェーンソーで切られて身体が弾けるんだもん、初見なら絶対驚く
逆に驚かない奴いる?
12 名無しの視聴者
それより前に瞬間移動したりバリア張ったりしてたから頭が追いつかなかったわ
13 名無しの視聴者
だけどゲームとしては楽しそうなんだよな
14 名無しの視聴者
一応陣地の取り合いが目的なんですよね
15 名無しの視聴者
あれは陣地の取り合いに見せかけた殺し合いじゃん
16 名無しの視聴者
どこぞの学園長が来そうなんですけど
17 名無しの視聴者
けど、やっぱりメグメグちゃん可愛かったわ
18 名無しの視聴者
あれはサイコやぞ、可愛いからと言って推してもええんやろうか
19 名無しの視聴者
自己紹介で片鱗見えてたから……
20 名無しの視聴者
あれはキャラ作っているって思ってたから普通に驚いたわ
21 名無しの視聴者
あんな事をしているから全員サイコなのでは?
22 名無しの視聴者
ジャンヌさんがサイコだとでも?
コクリコちゃんと一緒にお絵かきしてたのに?
23 名無しの視聴者
逆に考えるんだ、コクリコちゃんもサイコなのだと
24 名無しの視聴者
は?(威圧)
25 名無しの視聴者
サイコなコクリコちゃん……ありだな
26 名無しの視聴者
だけど本当に別の世界線なんだと信じるようになったわ
27 名無しの視聴者
まあ、死んでも復活するんだからな
28 名無しの視聴者
そう考えると安心して見られるな
29 名無しの視聴者
安心……出来るのか?
コンパスでのフレンドコードは4936750254、応援コードはC-MQHOです。
ラベルが欲しいので無課金の方でも応援してもらえると嬉しいです。
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