TS転生したくノ一が火の意思を持ちながら敵に殺意マシマシで襲いかかる話 (NARUTOファン(TS好き))
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プロローグ
自己紹介をしよう!やぁやぁ私はどこにでもいるナルトファン(28歳男性)!今まで読んできたNARUTOが完結して感動しながら72巻を読んできたけど、続編となるBORUTOが連載開始したのはその随分後なんだ!
いやー72巻のラストは感動もの!ナルトが既に子供二人いる家族を持つなんて1巻から読み始めた当初からは考えられなかったぜ!もちろんそこまで至るまでには多数の苦労があったけど最初から最後まで読むと感慨深いですねぇ!
そんな28歳男性のナルトファンが好きな男性キャラはもちろん我らが扉間様。火の意志で持って卑の意志を貫いた方。何しろあの穢土転生を開発した人だからね!しょうがないね!
え?なんでそんなにテンションが高いって?それはね?自分のお腹に包丁が刺さったからさ。いわゆるアドレナリンドバドバってやつだね。
別に恨みを買ってたわけじゃない、ただ通り魔に刺されただけなのさ。その証拠に自分の周りには血が広がっているし、意識もだんだん薄れてきてるよやったね!
「あ、加藤さんの結婚式招待の返事書いてないや」
まぁ良いか、どうせ参加できなくなるんだし……
「え?NARUTOの続編出たの!?」
とでかい声で寝言を言った勢いで起きてしまった。まさか自分の寝言で起きる羽目になるとは。ちらと下を見るとちょっとしたふくらみに今まで付き合ってきたマイサンが無い股が見える事になる。
私は何の因果か、n番煎じの主人公TSオリ主転生を果たしてしまった。
こんなやり取りは割と最近になって交わせるようになった。え?お前今何歳だって?
乙女に年齢を聞くのはダメだぞ……?*1
なお精神年齢は並みの大人くらいになりまぁーす。おい誰だ、うわキツとか言ったやつは。いやまぁ別に転生するのは良いんだけど、NARUTOの世界感はマジのハードモードだし。そういえば私は次の人生ハードモードにしてくれって言った覚え無いんだよなぁ。
そんな私が私として認識したのは3歳。まぁ3歳での出来事は大人になっても覚えてたりするし良いんじゃないでしょうか(小並感)
自分自身が転生したと認識したのはそれからで、ハードモード人生に突入してからは修行オブ修行の日々を自らに課した。
そりゃあ死ぬのは嫌だからねぇ、痛いのは我慢するけど。ナルトの世界は自分がヤらなければ自分がヤられる世界で、木の葉の里でもダンゾウっていうライバル心拗らせまくった男もいるし、何より血筋は良いけど、地雷もあるって言うね。
とりあえず今の私の自己紹介から入ろうか。
私は千手
父は千手
父は、千手扉間がおじい様でおばあさまがなんとうちは一族から扉間に嫁いだ千手カナイ。要は私のひいお爺様やお婆様だね。お婆様の方の名前は原作では聞いたことが無いけれどね。
そもそも二代目火影が卑劣様じゃなくてうちは一族出身で千手扉間の嫁の千手カナイってなってる時点で時点で原作壊れてないかこれ。
うーんとまぁそこら辺についてはゆっくり語るとして、私は所謂千手一族の血縁でありながらうちは一族の血縁でもあるって言う奴。もうわけわかんない。
ともかく。優秀な忍びを両親に持ち、豊富な術を扱える父と火遁をファイヤーしてる母にチャクラコントロールの練習やスタミナを上げたり、術関係の修行に付き合って貰い始めた所、久し振りに疼いた中二病を無事発症したよやったね☆
やったね☆じゃないわ、また自分の黒歴史が増えるだけだわ・・・・・・と思ったけど、まぁどうせNARUTO世界は厨二病大量生産した作品だからね、仕方ないね。
・・・・・・本当にそれで良いのかは分からんけどとりあえずヨシ!*2
しかし、私がNARUTOという何とかして死亡フラグ満載の原作の中を生きていかなきゃいけないのは確定事項なのだろう。
これから先あるのは九尾事件にその後には暁関係、ペイン来襲、第四次忍界大戦。第四次大戦を乗り越えた後も絶対何か来るだろうし、気が遠くなりそうだ。
その中で生き残るため、自分は力をつけていかなきゃいけない。あ、私男なんかと結婚するつもりは無いんでそこん所宜しく!*3
感想評価等をつけてくれると作者のやる気が倍増します。
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第1話
九尾襲撃はもちろん起きた。自分が転生したと気がついた年である3歳の時に起き、両親の助けで何とか乗り切ることができた。けれど、よく遊んでた近所のロリッ娘が死んでしまった。目の前で・・・・・・
そして、私はその時に写輪眼を開眼したんだ。一つ巴だったけれど、3歳の幼女の目にしてはよく見えた。というか私がこうして3歳に転生して成熟した自我を持ってなかったら自分の人生が狂ってたかも知れないね。
父母は九尾襲撃事件が落ち着き修行を再開する時に写輪眼を見せたがあまり驚いてなかった。仕方ないね、千手一族に名を連ねながらもこの家系は写輪眼で埋まってる。
特にこの家系では珍しくは無いらしい。まぁ・・・・・・そうだね(家系図を見ながら)
真面目なことを言うと、私の母がうちはの分家出身でひいお婆様がうちは宗家の姫。
と言うことでうちはの血が濃い家なのだが、ちょこちょこ別の一族の血も入っている為(私のお婆様が山中一族らしい)うちは一族の血が恐ろしいほど濃いと言う訳でも無いらしい。
写輪眼は開眼した訳だけど、チャクラをめちゃくちゃ食うかわりにめちゃくちゃ便利だった。術の習得がめちゃ早になったり、目に追えない速度で動く父母の体術練習についていけるようにもなった。
ただ、父母はその体術練習を写輪眼なしでやってるから、逐一動きを読んで写輪眼なしで動けるようにしている修行をしている。
そして修行をおこなって行く上でわかった事だが、主に私の性質変化は3つ。水と火、そして雷。
卑劣様の血族なだけあって水遁系が得意な家系であり、うちは一族の血も入っている事から火遁もお強い物となっている。
適正では水と火がどっこいどっこいで、若干適性が下がるのが雷。それから先は風は微妙、土も微妙と言った所。
そして私が一番得意だと言われたのが幻術だった。
というわけで五大性質変化の修行と、持ち味の幻術に関する修行を行なっている。
五大性質変化のうち水は父から、火は母から学んでいる。そして幻術は父親はからっきしであるそうなので、母親に教えて貰いながら家にある幻術に関して記されている書物をひっくり返しながら修行している。
そんな訳でこの前にアカデミーに入ったばかりだけど既に母親からは豪火球の術を教わり、父からは水喇叭を教わった。
そしてもっと強くなりたいと両親に言ったら母からはひたすら豪火球の術を打たされ、父からは水喇叭で満足いくように水を出せるようになれば、水の上で立った状態で水遁水陣壁を行う練習が始まった。
またそれに並行して体術、幻術の修行を行なっている。
修行に関しては毎日クタクタだけど、この修行がいつか役に立つのかもしれないと父母の修行に必死に食らいついている。
・・・・・・ここまで修行で両親にしごかれてもついて行っているのは、九尾襲撃事件の時に私の目の前で子供が瓦礫の倒壊に巻き込まれて死んでしまったた光景は今でも脳にこびり付いている。もしかしたら気づかない間でショックを受けてるのかもしれない。
いや、写輪眼を開眼しているのだからあの娘が死んだのは自分にとっては、やはり悲しい出来事だったかも知れない。
ちなみに、私の父は感知タイプで医療忍者である。母とはまぁ・・・・・・怪我してちょっと落ち込んでた時にチョロすぎて堕ちてしまったそう。
そういう事で母に惚れられて押されに押されて結婚に至ったらしいのだが。まぁ母の惚気話を聞いてると父もまんざらでは無かったようだったらしい。
これはうらやまけしからん!これは許されないですねぇ!
「お父様」
「なんだ?そんな改まって。この前言っていた苦無の特注は忍びになってからだぞ」
のんびりとお茶を啜ってる父の叶に相対する。目に浮かぶのは頭から血を流して私の名前を呼ぶあの娘と、何もできなかった自分。
もし、医療忍術が高いレベルで扱えたら。あの子は死ななくて済んだのかもしれなかったんだ。そう思うと医療忍術を学ばないといけない気がした。
私が幻術タイプであったとしても医療忍術習得することを諦める理由にはならない。私の目の前で親しい人を死なせたくは無いから。
さらに私が生まれた家系は基本的に感知タイプか幻術タイプが多い家系で、その関係で医療忍術を納めてきた家系でもある。
現に父と父の兄(女の敵。刺されて死んだ)は医療忍者だったわけだし、ひいお婆様で先祖の千手カナイは幻術タイプでありながら医療忍術の始祖とまで言われているらしい。
あとほら、幻術タイプでも医療忍術使ってる人が原作にいたじゃない。その人春野サクラって言うんだけど・・・・・・
「医療忍術を学びたい」
「ほぉ・・・・・・あの子の影響か、まぁ良い。医療忍術を学ぶ動機が人を助けたいという心持ちなら良い事じゃないか」
なんか含みある様な事を言ってる。そういえば、私の叔父様*1は結構な変態だったって聞いてるから叔父様関係かも知れない。
「兄さんはもうアレでなぁ・・・・・・?人の胸を揉みたいが為に医療忍者を志したらしいからな。お前もそうならなくて良かった・・・・・・いやお前は女だからそんな心配しなくても良かったか?
いや・・・・・・しかし・・・・・・」
そういうとじっと私を見つめて考え始めた。それにしても“しかし”ってなんだよ。私が女の子だからって同性に興味ないなんて事なんだろうけど、まだ若干は興味あるからね一応は!
あの娘と色々遊んでたのも可愛いロリッ娘と合法的に遊べるから遊んでただけで、やましい気持ちは一切ありませんとも!えぇ!
「まぁ良いか。後アカデミー卒業まで1年くらいか?じゃあ卒業まで医療忍術の基礎は叩き込んでおく。応用はそれからだ。」
「分かりました。あ、このお菓子美味しい」
私の父は教えを請えば大抵は答えてくれるので断られる心配はしてなかったけれど、改まって面と話すのはまだ少し恥ずかしい。なのでちょっと一服する為に机の真ん中に置いてある父のお茶菓子にスーッと手を伸ばして手に取り、口の中に放り込む。
饅頭のきめ細やかな餡子の甘さが口に広がり、餡子を包んでいる餅部分も甘く極めて美味しいものだ。
簡潔にいうとくっそ美味い。
「おい、俺のお茶請けを勝手に食べるな!
・・・・・・ちょっと待て、2個目も食べて良いとはいってないぞ?」
2個目を摘もうとしたら手を軽く掴まれてしまった。
「ダメですか?お父様・・・・・・?」
必殺、上目遣い!お父様は精神的ダメージを負う!(娘の涙目に父親は弱い的な意味で)
「くっ・・・・・・そんな目をするな・・・・・・だがあまり甘いものを食べすぎるのは良くないからそこまでにしなさい。」
「はーい」
2個目は諦めざるを得なかったけど、饅頭は美味しかったのでよしとしよう。
千手時海(TS主人公容姿設定)
黒目黒髪長髪(肩まで髪を伸ばしておりポニーテールで髪を纏めている)
ほとんどがうちは一族由来の黒髪だが、前髪の一部(真ん中)に一房の銀髪があり右に流している。
容姿はうちはミコトさんに扉間様の雰囲気を足して美人にした感じ。黒髪長髪の紅眼で当たり前のように顔の偏差値は高め。将来は色々な意味で期待されている。
うちはの血は濃いが扉間の火の意思は着々と受け継いでいる。
主人公の家系の人達は皆、扉間と二代目火影千手カナイを知る者からは千手扉間やカナイの雰囲気が感じられると言う。
→即ち元カナイ小隊(原作でいう扉間小隊の者たち)に懐かしの師匠達(扉間・カナイ)の面影を思い出させ特攻が入る
目は若干細め。普段は千手一族の家紋が描かれている白い上着を羽織っている。
感想評価等有ればドシドシつけてくださると作者が喜びます。
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第2話
「ただいまー!」
おっと、だっこ紐で私の妹を抱っこしながら買い物に行っていた母が帰ってきたようだ。母親は元は幻術タイプの上忍だったけれど、今は初恋が実り幸せな日を送れているらしい(母が惚気話で幸せだって言ってた)
「今日は魚だよー!」
「魚か・・・・・・待てよ?おーいヤエミ!少しの時間だけ魚貸してくれんか?時海に医療忍術の実演をする」
「時海に医療忍術の実演?もしかして、もしかしてしてだけど!時海が医療忍術を?」
「そうらしい。ヤエミ、台所借りるぞ。時海、ついてきなさい」
「はーい」
父が台所へ向かって行くのを医療忍術の実践を行うと言うのでついて行く。
台所で父は先程母が買ってきたお魚をまな板に乗せると手を魚に手を翳す。
医療忍術を使用する際に発する音が聞こえたかと思いきやビチビチィビッチィィィィッッ!!!!!!!と魚が暴れて出した。
「これが・・・・・・医療忍術・・・・・・」
「この魚は獲られてからそれなりに時間が経っていたようだったが、医療忍術を使えば蘇生ができる。人相手では蘇生は難しいが、致命傷を負った人を救う可能性が生まれる。医療忍術の開発によって忍びが戦いに倒れ死んでいった数も減ったという」
応急処置を高いレベルで行っているようなものか・・・・・・なんか納得したわ。
それでも、人一人を蘇生するのは難しい・・・・・・というかほぼ不可能だという。
原作では我愛羅を蘇生するためチヨ婆ぁが自身の命をチャクラに変換して蘇生を行う医療忍術を使用していたが、確かアレは禁術扱いの医療忍術。術者が死ぬ代わりに蘇生対象者を蘇生する。それは普通ならば代償が大きすぎると感じるだろう。
かくいう私もそう感じる。
私は・・・・・・人一人を助けるために自身の命を投げ出せる覚悟があるのか?
いや、無い。けど、失われかけている命をこの手に戻すことはできる。
例え修行内容に医療忍術が加わりさらにハードな毎日となっても、大丈夫ったら大丈夫なのだ。
いや、1日に一気に通して性質変化やら幻術やら体術やら手裏剣術やらを一気にやる訳じゃ無いからまだ良いんだけどね。
―――――
とある日、燦燦と日の光が降ってくる午後の事。
「この書物とか面白そう(KONAMI感)」
私は家の書物庫で修業の参考になりそうな物を探していた。千手に名を連ねながらも家を維持してきたこの家系には相当な術に関する資料が多い。
しかも様々な術を開発したという千手扉間・カナイの血族なだけあって相当な書物が収められている。ちなみに禁術の類は
一応父母に書物庫で参考になりそうな資料探しのために書物庫を使って良いか角煮……じゃなく確認を取ってるから大丈夫だと信じたいところ。
何気なく取ったデカめの巻物の紐をしゅるしゅるとほどき中身を見る。どうしようか、書いてある術の一発目に多重影分身の術が書かれてたら……
「そんな事は無かったけど……なにこれ?幻術:如月……?」
禁術指定は受けてないようだけど、相当凶悪な幻術みたいだ。おそらくこの幻術を開発したのは二代目火影である千手カナイが開発したものだろう。
千手カナイは当時最強の幻術使いと言われていて、九尾のチャクラを持っていた筈の金閣・銀閣をてこずったとはいえ幻術にはめてゆっくり調理したという。幻術にかかった両忍をなぶり殺しにしたと一族の歴史書にさらっと書いてあって戦慄したものだ。
たしか原作では扉間を瀕死まで追い込み、死亡させている。
「えーとなになに?
……この幻術は術を仕掛ける対象が幻術返しを行わない時間が長くなればなるほど、対象の魂を削り取り最終的に死に至らしめる術である。そのため使用には注意が必要である……
ヤバいだろこの術。前置きだけで危険な香りがするんだけど。ま……まぁこれ習得しておけばいつかは役にたつでしょ………」
とりあえずその幻術についてさらに読んでみる。
「写輪眼を用いて—————あーやっぱりかぁ」
なんとなく名前から想像はしていたが。
「これは日本の都市伝説であるきさらぎ駅を元にした幻術だ」
幻術はどのように術を掛けるかも重要だが、どのような幻を見せるかも書かれている事が多い。
が、この世界においては『遠州鉄道』がーとか、駅がーとか言われても良く分からないだろう。だけど、おおよその概要を知っている私ならできるはずだ。
・・・・・・次の術は書かれてないようだ。でかい巻物何だが術は一つしか書かれてなかった。
まぁ良いか。十分な収穫が得られたし、別の資料を探そう
巻物を元の場所に戻し、次の資料を手に取る。
次の巻物には普通の忍術関係が載っていた。
「えーっと、口寄せの術・・・・・・契約者の血でもって契約した武器や動物を瞬時に召喚する術である・・・・・・印は亥→戌→酉→申→未
うちの家の契約動物がいるかどうか後でお父様に聞いてみよう。次は・・・・・・飛雷針の術⁉︎」
心の底に封印していた厨二病が勝手に封印を解除してムクムクと浮き上がってきた。
「飛雷針の術か・・・・・・」
感想もしくは評価を下さると作者がとても喜びます。
とりあえず前回までに感想が来た件数分だけ予約投稿しております。それから先は作者の予定とモチベによって書き続けるか変わると思います。
また変なところがあったら報告お願いします
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第3話
家では父母にさまざまな術を教えてもらっている。
例えば先日見つけた書に書かれていた口寄せの術について聞いてみると、「湿骨林」の蛞蝓を口寄せ動物としているらしい。
という事で父が用意してくれた口寄せ契約の巻物に自身の血判を押し印を結んで口寄せの術を発動した。そうすると、ちっさい5㎝くらいのカツユが口寄せされてきた。
一応自己紹介と契約の胸を述べてもう一回湿骨林にもどしもう一回印を結びカツユを口寄せしたところ10㎝くらいのカツユが口寄せされてきた。
やはりチャクラコントロールに未熟な面があるのだろう。
という事で。
「カツユ、今どれくらい経った?」
「3分です」
火の国に流れる川にてチャクラを放出しながらチャクラコントロールを増やす修行を行っていた。
要は、川の水面に立つ修行である。即ち、水面歩行の行である。これをできるだけ長くやろうという事だ。父母は私の修行に時間を多めに割いてくれているが、妹の面倒や任務に出る事もある為付き合えないこともある。
今日はそういう日だったため、カツユを修行の初めに呼び出し何分経ったかだけ教えてもらっている。
「ムムム……」
「時海様、大丈夫ですか?」(CV:カツユの声優さん)
「大丈夫……じゃないかも!」
チャクラが底をつき掛け、だんだん足が沈んできたので急いで川から上がる。あまりびしょ濡れにはなりたくないからね。これで自分がもう少し大人だったらもしかしたら水も滴るいい女(ガワだけ)になってたかもしれないけど、いまだちんちくりんの6歳*1なので濡れても別に欲情しないし。
「ふーっ……疲れた、ありがとうカツユ、修行手伝ってくれて」
「お役に立ててなりよりです、時海様。では私は帰りますね」
「ありがとー」
と会話を終えるとカツユはポンっと音と煙を立てて帰っていった。とりあえずチャクラが回復するまで待つとして、やれることは手裏剣術や体術と、術の考案くらいかな。
「うーん……家に帰ってまた書物を漁るかぁ」
そうと決まればまず帰宅。重い足をなんとか引きずりながら家路につく。
なんとか重い足で身体を運びながらとりあえずこれから先何を習得しようか思いを馳せる。
「原作で何かよさげな術あったかなぁ……口寄せの術は一応できた。避雷針の術は使いたいけど時空間忍術の才能がなきゃ無理だし、私の才能次第。
……卑劣様の術とかでも良いんだけど……」
という訳で卑劣様が使っていた術を上げてみる。卑劣様の術は側から見ればカッコいいんだけど、それ人に扱うには凄い事になるのでは?という者が多い気がする。
だけどカッコいいことは重要。例え使い勝手が悪くてもカッコよければそれでいいと思っている。
「確か、卑劣様がナルト本編で使ってたのは水遁・水陣壁。水陣壁は一応使えるようになったけど、水が無い場所だとそこまで強度のある水壁を発動できない。
水陣壁は確か防御系の術だから何かしらの術を組み合わせて使う事も考えようかな?
そういえば、後に雷影になったダルイは雷遁・感激波で水陣壁と併用してサスケを感電させていたし、感激波と併用することも考えよう。
あと卑劣様が使ってた術と言えば穢土転生だけど、アレは禁術だから却下……後確か互乗起爆札も使ってたけど、あの一点集中爆破の術は穢土転生を使う前提だし却下……いやちょっと待てよ?」
確か互乗起爆札を穢土転生で使用したのは威力が通常の起爆札よりも圧倒的に強く*2しかも連続して爆発するため、仕掛けた本人が自爆する。だからこそ穢土転生と組み合わせる術として開発されたのだが・・・・・・
威力デカすぎるなら威力を下げれば良いのでは?
通常の起爆札程度なら連鎖爆発を起こしたとしても自分が巻き込まれる可能性も低いかもしれない。一考の余地はありそう。
「あとは、水遁・水龍弾の術も使ってたなぁ。カカシ先生とかも使ってたけどレベルが高めの水遁の術だった筈だからもう少し水遁を練習してからにしよう。あとは、水遁・水断波かな?」
水遁・水断波は劇中では木をぶった切ってたが、割と便利そうな術なので覚えておいて損は無いかもしれない。あとは……天泣かな?
天泣はほぼノーモーションで繰り出せチャクラ消費が無い含み針であるため、扉間はチャクラが練れなくなった際に繰り出している。ノーモーションで印も必要なくチャクラ消費が無いというのはポイントが高い。
うん……やってみようか。
立ち止まって木に向かって口に含んだ含み針を吹きかけるようなイメージで……
「ふっ!」
無理だったわ。唾が飛ぶだけだった。まぁそりゃあそうか、家に天泣に関する書物があればいいんだけどなぁ。
「ふっ!」
やっぱり無理かぁ。けれどそれっぽいのはできた。先はとんがっておらずただの細い水でできた棒が出ただけだけど、やってみただけでこれは割といいのでは?
「ぷっ!!!」
お、一本だけ木が貫通するほどの威力がある細い棒が出てきたぞ。
「ふうっ!!!!!!!!」
今度は太い木に向かって吹いてみた。イメージは水でできた千本を勢いよく飛ばす感じ。
すると、思いっきり貫通した。出てきたのも水の針状の物だった。一本だけだが、扉間様は確か複数出していたので複数一気に放出できるように要練習としようかな。
暫く天泣をひたすら繰り出していたが、水の針が一本から二本出せるくらいにまでなった。
チャクラコントロールとチャクラ量を増やす修行は地道に行っていく。そうして強くなって、このNARUTOの世界を生き抜いていくんだ。
―――――
『変化の術』
それは敵の目を欺くために別のものに変身する術であり、忍者としては基本中の基本術とされており、忍者アカデミーで教わる。
幻術ではなく忍術に該当するため、使用者は実際に大きさや形が変化している。他人は勿論、熟練すると動物や無機物に変化することも可能である。
「さー皆、印は覚えたなー、順番に先生と一緒にやって行くぞ~」
私自身は変化の術の概要を思い出している中、周りがキャッキャと騒いでいる。
ダイコク先生が印を実演し、いざ変化の術をやろうという流れになったため取りあえず印をいつも通りしっかり素早く結び術を発動した。
するとポンという音に伴って煙がもうもうと立ち込める。一足先に印を結び終えたため周りより早く術を発動したためか、全員に注目されているようだ。
「変化の術!」
技名は皆叫びたいらしい。そこかしこから変化の術!!と声が上がった。かく言う私も声を上げて技名を叫んでいるが。
「よーし、皆できたな?では術を解くように。もう一回やるぞ!」
「「「「「「「「「「「「「「「変化の術!」」」」」」」」」」」」」」」
今度はみんな一斉に声が揃って変化の術!と叫んだようだ。
その事もあって声が物凄くでかく聞こえ、鼓膜が破れるかと思った。
危ない危ない、難聴になる所だったぜ。おっと、なんか急に静かになったな(大嘘)
ちなみにアカデミーのレベルは私からすればそこまで難しくは無い。イメージをしっかりと固めて術を発動すれば宜しいのだから。
正直なところを言えばこれをやる時間があれば家で修行してたいなーとか思う所。
「という事で、進級試験受けたいです」
「唐突だね、時海」
母上に進級試験という名の飛び級試験を受けたいとお母様に直談判した。いやでも、しょうがないでしょ!アカデミーでやった事は父母の修行でやった事なんだから、思っていたより面白くなかったもん!
「才能でいうとイタチくんぐらいはあるもんね。私の子にしては凄く良く出来てるよ」
母様が自身の事をそこまで才能があるとは思ってないみたいだけど、基本的に里に所属している一族の中ではエリートと言われているうちは一族出身である母親が、才能が無いわけがない。
母様は幻術を得意とする上忍の一人だった。今は結婚して私と妹である彩華を産み、忍びは事実上引退しているという事になっている。
そんなお母様だが、幻術に関しては私より上手で、幻術返しを意識的に行おうとしても縛られて暫く返せない事も多い。
「大丈夫よ?時海はお父さんの子でもあるのだから、胸を張って生きなさい。それにしてもこの前も飛び級したばかりよね?それで良くついて行けてるわね・・・・・・」
アカデミーは忍術や体術・幻術のみならず教養も学ぶ。そのため術が出来ていてもその他が分からず結局のところ一年くらいは早く卒業する事はあっても、3年四年も飛び級を続けるのは難しいと言う。この前九尾事件直後とは言え7歳で卒業したイタチくんと言う存在もいるから、一概には言えないみたいだけど。
良くは分からないけど許可は貰えたっぽいのでヨシ!(現場ネコ)
翌日、担任のダイコク先生に進級試験を受ける旨を話した。すると進級したい教科を聞かれたため全部と言っておいた。
アカデミーはいわゆる単位取得制のような物で、進級試験で実力を示せば単位というかそういう感じのものが認定され次のランクに進めるのだ。
例えるなら、とある学校での教える数学が数I〜数Ⅴまであるとする。そしてめちゃくちゃ頭のいい人が数Iの教科書を読んだだけで全て理解し、簡単すぎると思ったら随時試験を受ける。
その試験に合格すれば数Iの単位が取得でき、次の数Ⅱを受けることができるようになる。
アカデミーの教科制度は先ほどの例に例える事ができる。
要は教科ごとに進級ができるらしい。
というわけで受けられるだけ受けておいたほうが良いと考えたので全部受けた。後悔は全くしていない。
後日、ダイコク先生がグルグルお目々で全て試験を満点で通過した事を私に教えてくれた。
計画通りだ!(某夜神月風ネットリ声)
けれどそんな事を毎回繰り返してると、アカデミーでの学年もガンガン上がっていく訳で。
うちはサスケやナルトがアカデミーをそれぞれ12歳と13歳で卒業したのに対して、私はなんと・・・
9歳で卒業しました。カカシ先生は戦争中とはいえ5歳で卒業、イタチくんが7歳で卒業した事を考えるとそこまでヤバい事をしたとは思っておりません!*3
卒業試験は劇中と同じ分身の術だったけど、取り敢えず卒業試験を受けれるようになったので受けとくかー・・・・・・と考えて受けたらなんかあっさりクリアしたのです!
よーし、これから忍として頑張って生き残るぞー!
とか言ってるけど、この後でこのTS主人公はメス堕ちしちゃうんだよね・・・・・・
なんか執筆してると、不思議と書く意欲が減ってくるんだよね・・・てことで今回で連載凍結にして良いっすか・・・・・・?
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