【悲報】転生馬ワイ、馬主がブラックすぎて逝く (Inaritouzai)
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序章
【悲報】転生馬ワイ、馬主がブラックすぎて逝く
1:転生しても名無し ID:ogRnbRmn1(主)
5/31 園田
6/3 東京
6/9 名古屋
6/15 札幌
中2日→中5日→中5日のローテとかイカれとるんかコイツ
2:転生しても名無し ID:fFIUAqWHx
こういうのでいいんだよ
3:転生しても名無し ID:AsNdBjVHW
>>1
サボタージュしろ
4:転生しても名無し ID:IbLjkp1oC
なんでこんなに休んで平気な顔してるんだろ
ワイの時代なんか1日に複数回走らされるのがデフォやぞ
5:転生しても名無し ID:E7PuOWAc6
>>4
それなんて地獄?
6:転生しても名無し ID:IbLjkp1oC
>>5
エクリプスとかいう厨二臭え奴が毎回ぶっちぎるくせに必ず絡んでるくんだよなあ…
マジでウザい
7:転生しても名無し ID:pcOsLfEmJ
まーた転生馬民の不幸オーディションが始まるのか
8:転生しても名無し ID:d8W/ktk4p
お肉にされないだけマシってそれ
9:転生しても名無し ID:MjZLHmxXW
ワイならブチ切れて馬主蹴るわ
10:転生しても名無し ID:A7B0mE1zV
注意事項読み飛ばしたアホ定期
11:転生しても名無し ID:jpnGKNftV
駄馬に稼がせるためならしゃーない
12:転生しても名無し ID:GB1hsWKKp
どう考えても馬主が悪いだろ
13:転生しても名無し ID:Uzscff1d1
競馬界の闇は深い
14:転生しても名無し ID:oA+0PZ484
>>1
ホースラヴ?
NHN技研?
ラストビジョン?
どれや
15:転生しても名無し ID:ogRnbRmn1(主)
>>14
どれでもない
効率効率うるさい若い実業家っぽい女や
16:転生しても名無し ID:ji0uLUKha
笠松の日常
17:転生しても名無し ID:hTFS0n96t
で?結局イッチはそのローテで成績残せたんか?
18:転生しても名無し ID:ogRnbRmn1(主)
>>17
レースの格とかは知らんが3勝して全部着内に入っとったはず
19:転生しても名無し ID:vc0mEBvCK
は?なんやねんこいつ
交流戦とか重賞ばっかやしただの勝ち組やんけ
20:転生しても名無し ID:DYEpdtU5u
>>18
上級国馬はこの板から消えろ
21:転生しても名無し ID:Z4hUmaKBx
ワイもこんな感じになりたかったンゴねえ……
22:転生しても名無し ID:g3FgTNy+q
ワイなんか競走馬時代は未勝利で終わった上に引退後の馬生も悲惨やったで……
23:転生しても名無し ID:H9+37g0xj
>>22
アンチ乙
デビューできてるだけ幸せなほうだから
24:転生しても名無し ID:xulVPAv6z
イッチさあ
転生時のパラメータ素質に全振りしたやろ
血統と環境にも振らんと待ってるのは地獄やで
25:転生しても名無し ID:ogRnbRmn1(主)
ワイはガチャ当てたからセーフ
競馬はよく知らんからわからんがガチャも素質で揃えたしSSR4枚くらい引いたからかなり能力あるやろ
実際適当に走ってても勝てるし
26:転生しても名無し ID:eqio4rNsb
あーあ、またSSRの餌食になる馬が産まれちまった
お前相当ノルマキツくなるから頑張れよ
27:転生しても名無し ID:8KKbkee3U
運だけ死ね
28:転生しても名無し ID:qDPaODOTS
転生ガチャというクソみたいなシステムを作った神を俺は絶対に許さない
29:転生しても名無し ID:ogRnbRmn1(主)
>>26
ノルマってなに?
>>27
もう一回死んでますねぇ!
30:転生しても名無し ID:eqio4rNsb
>>29
注意事項どころか説明まで読み飛ばしたんかよ
お前さんやばいやろ
31:転生しても名無し ID:K5G0uTm6g
>>29
死 亡 確 認
32:転生しても名無し ID:hR70+mFhP
馬にとって大事なもんを全部捨ててきたようなステータスしてそう
33:転生しても名無し ID:0TJ+1bc5B
偶にいるよなこういうバカ
34:転生しても名無し ID:i5NaqOpFH
ワイはイッチの気持ちわかるで
細かい文字読むの面倒くさいよな
35:転生しても名無し ID:ogRnbRmn1(主)
>>30
>>32
>>33
>>34
すいません
マジで教えてほしいのですが能力が高いとノルマがキツイというのは本当なんだすか?
36:転生しても名無し ID:eqio4rNsb
>>35
まず質問する前にFAQスレ読めよカス
G1級だと最強馬に勝てとか世界レコード更新しろとか言われるで
ちなノルマ全部達成するまで無限ループ突入や
37:転生しても名無し ID:cNQnidi6d
能力高ければガチらずに済むと思ったら大間違いだからな
ちなワイは無双諦めて素質低めで血統と環境に振ったからまだマシやった
38:転生しても名無し ID:MTugIaKxc
なお能力が低いと9割近く肉屋行きの模様
現実は非情である
39:転生しても名無し ID:u64SNum9C
まあ競走馬として生まれてくる時点でハードモード確定みたいなところあるし多少はね?
40:転生しても名無し ID:ogRnbRmn1(主)
>>36
サンガツ
最初のノルマに「同一年の有馬記念と東京大賞典を連勝する」って表示されてるんやけどこれってヤバい?
41:転生しても名無し ID:uaAvYkB8R
最悪中0日になるやつやんけ草
42:転生しても名無し ID:fRPVHEvRh
適性違う古馬G1連闘で連勝とかガチの無理ゲー
43:転生しても名無し ID:ZbydQtGkK
有馬制覇したら次は東京大賞典か
うーんこの無茶ぶり感
44:転生しても名無し ID:bS/se9N84
ワイも競馬詳しくないけどこれはアカンと思うで
45:転生しても名無し ID:Mfk22H8jx
>>43
陣営の正気が疑われそう
46:転生しても名無し ID:UrUbHJztF
最初のノルマってことは3歳時だよな
イッチお前何年生まれやねん
47:転生しても名無し ID:ogRnbRmn1(主)
>>34
たしか2003年だったはず
48:転生しても名無し ID:4Q8451au5
06年とかガチで無理ゲーじゃん
49:転生しても名無し ID:IknyfcYl6
どう足掻いても絶望です本当にありがとうございました
50:転生しても名無し ID:ogRnbRmn1(主)
言うてSSR4枚やぞ?素質全振りやぞ?
これで勝てない馬おらんやろ
51:転生しても名無し ID:L71+nAWz8
競馬初心者くんさあ…ちょっとでも競馬知ってたらそんなこととても言えんぞ
52:転生しても名無し ID:pvl3/fPEY
せめて英ダービーくらい勝ってから言え定期
53:転生しても名無し ID:eqio4rNsb
SSR持ってりゃ誰でも活躍できると勘違いしている口かな?
無知無知でかわいいね
54:転生しても名無し ID:ogRnbRmn1(主)
え?このノルマってそんなに難しいの?
55:転生しても名無し ID:eqio4rNsb
>>54
ディープインパクトってわかるか?
日本競馬のラスボスみたいな馬なんやけど、その年で引退なんや
引退レースのうえ疑惑を払拭するためにガチってくるそいつ相手に余裕残して勝たなアカンのやで?
56:転生しても名無し ID:ogRnbRmn1(主)
>>55
ディープインパクトってワイでも聞いたことあるわ
え?じゃあマジでヤバいやん……
57:転生しても名無し ID:CHh/zXRWX
でもそこさえ乗り越えたら楽やで(大嘘)
その年の東京大賞典は中4日やしメンバー薄めや
58:転生しても名無し ID:QtZHU+dFP
もしかしたらカネヒキリが故障しないかもしれない
もしかしたらアロンダイトが故障しないかもしれない
もしかしたらヴァーミリアンが参戦してくるかもしれない
ワイはイッチのギャグ適性を信じてるで
59:転生しても名無し ID:VArCwwxHd
こんなに転生馬板民に期待されてるスレ主初めて見た
60:転生しても名無し ID:AR5mCgwHU
この分やと次以降のノルマも地獄やろなあ……
ワイらはイッチの絶望顔をいつまでも楽しみにしとるで!
61:転生しても名無し ID:q/ShT5Rvn
イッチ血統無振りだとかなり酷い血統しとるやろ
絶対笑わんから血統表貼って♡
62:転生しても名無し ID:ogRnbRmn1(主)
>>61
や!
誰が馬鹿にされることがわかりきっとるのに貼るんや!アホ!ボケ!
63:転生しても名無し ID:iGFl56V0Q
ワイの予想では父マイナーND系×母父ハイペリオン系の配合
64:転生しても名無し ID:rnf+R0RqA
ありそう
65:転生しても名無し ID:two0uHKC1
普通にネヴァーセイダイ系×ボワルセル系とかやと思う
66:転生しても名無し ID:iN8QPpJLh
>>63
いくらなんでも時代遅れの化石配合すぎるし流石に無いやろ…ないよな?
67:転生しても名無し ID:ZMmMUwfup
>>62
うるせーこれからのノルマの参考にもなるんだから黙って貼れ
68:転生しても名無し ID:aGlq1WRUm
貼られたらワイも一応見とくか
69:転生しても名無し ID:ogRnbRmn1(主)
>>68
はい…わかりました貼ります…
70:転生しても名無し ID:TzkDgpNd/
ファッ!?父オグリキャップ!?
しかも母父ハイセイコーとか完全にネタ配合で草
71:転生しても名無し ID:8lnKGbUnF
これマジ?血統が古臭すぎるだろ…
72:転生しても名無し ID:yb+8vXo/S
しかも牝系がサラ系とかどんなに活躍しても冷遇確定やんけ!
73:転生しても名無し ID:l13WzsjkN
>>72
サラ系ってアレだよな、血統表にサラブレッド以外の血が入ってる奴
74:転生しても名無し ID:G6ONgjGMY
サラ系はキツイぞ
年度代表馬でも冷遇、G1馬でもお肉、ダービー馬でも行方不明とかがデフォだからな
75:転生しても名無し ID:q/ShT5Rvn
もう笑うしかないレベルw
76:転生しても名無し ID:ogRnbRmn1(主)
お前らやっぱり馬鹿にしてくるやんけ!!!
もう帰るわ死ね!!!!!!
77:転生しても名無し ID:q/ShT5Rvn
>>76
すまんな、お前の血統が面白すぎるのが悪いんやで
78:転生しても名無し ID:pXnSu8QGu
まあ能力はあるようやし……なんとかなるやろ……ならないかなあ……
79:転生しても名無し ID:7qF/ATZwT
>>74
サラ系ってそんなにヤバイのか?
80:転生しても名無し ID:G6ONgjGMY
>>79
一度サラ系の血が入るとそこから先の子孫が全部サラ系としてクソ血統扱いされて安値で買い叩かれるようになるんや
要するにどんなに能力があろうが繁殖としての価値は皆無
81:転生しても名無し ID:xCqIkSG8w
サラ系=クソ血統みたいな風潮はなんやねん
82:転生しても名無し ID:G6ONgjGMY
>>81
実際売れないんやからしゃーない
83:転生しても名無し ID:/sVhTS88q
まあイッチはボロ雑巾みたいになるまで使い倒されるやろな
乗馬になれたらかなり幸運な方や
84:転生しても名無し ID:KYi/vLARi
ブラックタイプ見ただけやとそこそこ良さそうな気もするんやけどな
悲しいかな
85:転生しても名無し ID:EtYlBvvIN
ワイ馬産家になってイッチ産駒生産するわ
今決意した
86:転生しても名無し ID:GU61pi9Q6
>>85
死んでから決意されても遅いんだよなあ…
246:転生しても名無し ID:5HGabdl3q
一般地方馬主「お前みたいなクズを誰が買うと思ってるんだ?走る気無いなら脚壊して死ね」
247:転生しても名無し ID:VIfRKH78K
地方競馬界ってこんな感じなのか……(困惑)
248:転生しても名無し ID:vQLr0bFRu
ワイらにとってはメシさえ食えれば文句はないけどな
249:転生しても名無し ID:ltJOKPeqW
これだから金のあるやつは嫌いなんや!
250:転生しても名無し ID:J+eVJBbN8
騎手に勝たせてもらってる分際でよく言えるなお前らw
251:転生しても名無し ID:gOG0+VW2a
騎手と言えど所詮乗られ役やし
252:転生しても名無し ID:LJtvx2l36
>>251は間違いなく駄馬
253:転生しても名無し ID:ejrnMl2ik
今時の転生馬はどいつもこいつも良血揃いやからなあ
254:転生しても名無し ID:CnKjfyrmm
血統書付きなのに走らないとかいう悲劇
255:転生しても名無し ID:DHQIFNRvI
>>254
ほんそれ
256:転生しても名無し ID:vMKk3jjQO
ワイなんかディープ×(ガリレオ×世界的名牝)の超良血なのになあ
なんでこうなったんやろなあ……
257:転生しても名無し ID:ayIbtC89h
>>256
ワイもディープ×米G1馬の良血や
ちな3戦0勝
258:転生しても名無し ID:7dr2DGPJ1
>>257
ワイもPOGだかで取材されるくらいには良血のディープ産駒やで
全兄が2頭でG1を5勝しとる
259:転生しても名無し ID:dZc3lz5OJ
>>258
お前の戦績は?
260:転生しても名無し ID:7dr2DGPJ1
>>259
新馬戦と障害の未勝利戦で1回ずつ勝ったっきりや
261:転生しても名無し ID:x2338pJQq
>>260
2勝もできたなら超エリート定期
262:転生しても名無し ID:R83+xAbSG
このスレ見てると自分がどれだけ恵まれてるかわかるわ
駄馬多すぎやろ
263:転生しても名無し ID:q6MIq+J1m
血統さえ良ければ生き残れると安易に考えたアホの末路
264:転生しても名無し ID:X+SfZe9kS
ワイなんか血統もクソで成績もうんこやぞ参ったか
265:転生しても名無し ID:+qfbPQ3tT
は?駄馬にすら劣る無能がイキってんじゃねえよ
266:転生しても名無し ID:8Bqb6Cv6j
その通りすぎて草
267:転生しても名無し ID:PfMPcSr0h
サラブレッドという概念が可哀想
268:転生しても名無し ID:p8pZWzPSm
>>264はサラブレッドじゃなくて駄馬という新しい品種なんだよね……
269:転生しても名無し ID:X+SfZe9kS
転生馬掲示板の住人は他人の不幸を蜜とする性悪しかいないのかよぉ!?
270:転生しても名無し ID:LoWCMWMIC
>>269
知ってんじゃん(クズしかいないこと)
271:転生しても名無し ID:HpGKongN3
血統書付きの競走馬が全員レースに出られるわけじゃないからな
ワイは育成時に怪我して肉にされたけど、血統だけならトップクラスだったで
272:転生しても名無し ID:xMvPMfD3o
せめてもうちょっとだけでもマシな環境に生まれ変わらせてほしいわ
仮に現役時代に成功しても3割くらいお肉行きやんけ
273:転生しても名無し ID:eM76ASaLH
>>272
そんな転生馬さんたちへ朗報
274:転生しても名無し ID:yKMef5Ucv
>>273
なんや?
275:転生しても名無し ID:eM76ASaLH
運営板に「馬生終わったら何したい?」ってスレッドあるんやけど
そこに降臨した最高責任者によるとノルマ達成した転生馬向けのウマ娘への再転生システムがもうそろそろ実装されるらしいで
276:転生しても名無し ID:xHO+RCd6M
>>275
ゲッTSかよ…
277:転生しても名無し ID:17hWgOA8F
ウマ娘の世界でもどうせワイは駄馬でモブ
278:転生しても名無し ID:ehli1uETW
ワイらは競馬があればそれでええやろがい!
279:転生しても名無し ID:/Z0XoLjrc
ウマ娘に転生したからと言って必ずしもいい人生歩めるとは限らんからな
280:転生しても名無し ID:m4gm3z4q/
というかむしろ競争馬時代の記憶がある分マイナスやろ
281:転生しても名無し ID:iUCoLWwZJ
転生先でも負け続けて発狂する未来しか見えへんわ
282:転生しても名無し ID:hT3l65yYL
そもそも1回馬に転生させた意味あんのかこれ
283:転生しても名無し ID:iKP+9XotD
モブを自動生成するのが面倒だったんでしょ(適当)
284:転生しても名無し ID:cz9ePmGph
世間は転生したらなんたらで成功しました〜とかいうタイトルばかりのくせに実際の転生馬は転生してもダメな奴ばっかりで草生え散らかす
285:転生しても名無し ID:e50TvnRn3
誰だって最初は初心者だしま、多少はね?
286:転生しても名無し ID:Hd+skUXHj
つーか転生してまで競馬なんてしたくなかったわ
287:転生しても名無し ID:eM76ASaLH
>>286
うるせえボーナスステージ貰えてるだけで儲けもんなんやから文句言うな
288:転生しても名無し ID:y2YC4aEWk
馬主視点だとレース出さなくても毎月20万近くかかるんだから大変そうだよなあ
そら酷使もしたくなるわ
289:転生しても名無し ID:JJH4hL0Tm
出走手当目当ての酷使は回ってくれば良いだけだから実際楽
イッチも手抜きしてるっぽいしな
290:転生しても名無し ID:YIWJNBO78
>>289
は?ワイは手抜きするとすぐにバレてガシガシ追われるんやが?
鞍上のヒトカス真面目すぎる
291:転生しても名無し ID:y49v1vpj/
屈腱炎なのに平気な顔して毎週走らせてくるのマジでゴミ
騎手と調教師は絶対許さない
絶対にだ
292:転生しても名無し ID:RYeBvJkcz
ワイ調教中にぶっ倒れたあとそのまま放置されて死にかけたことある
293:転生しても名無し ID:szpeSi7+q
>>290
お前みたいな甘ちゃんにはわからんやろうけど、競馬ってそういう世界なんやで
294:転生しても名無し ID:k410d8+7+
ワイは地方でそこそこ活躍できたんやけど引退したら即肉屋行きや
今の時代なら種牡馬になってた可能性もあったんやぞ
295:転生しても名無し ID:Go/IP8pDX
>>294
お、おう
296:転生しても名無し ID:MOtRK/8gg
>>294
転生馬はみんな似たようなこと思ってるゾ
297:転生しても名無し ID:pXi1O8FiA
>>294
まさか実はアラブだったとかふざけたこと言わんよな?
298:転生しても名無し ID:ogRnbRmn1(主)
あのー
299:転生しても名無し ID:07ZSzARWR
お、イッチやん!久しぶりやな
遠すぎる目標に絶望しとるか?
300:転生しても名無し ID:ogRnbRmn1(主)
調教師が日本テレビ盃とかいうレースで叩いて中央の芝に挑戦するって言っとるんや
中山のオールカマーとかいうレースに出るらしいけど芝も競馬場も初めてやから攻略法教えてクレメンス
301:転生しても名無し ID:7q39HLGXk
中山の直線は短いぞ!
302:転生しても名無し ID:R0AXu9YCt
内緒やけど大逃げするとええで
303:転生しても名無し ID:4N+zKA1Jc
スタートはワンテンポ遅めに出て馬群避けたほうがええで
出遅れるけど2角から向こう正面で上がっていってロングスパートすれば勝てる
304:転生しても名無し ID:SY6QV6tKv
後続とは20馬身は離せよ
1000m通過タイム56秒0を目指せ
305:転生しても名無し ID:ogRnbRmn1(主)
>>301-304
ありがとナス!
出遅れてから上がっていって大逃げにして短い直線を粘り込めばええんやな
頑張るで!
306:転生しても名無し ID:Q1rHrQz9M
おう、こっちでも見ながら応援しとるで〜
307:転生しても名無し ID:SY6QV6tKv
>>305
1000m56秒で逃げる
この約束忘れんなよ
308:転生しても名無し ID:Ve5vzE1VO
お前らマジで鬼やな
309:転生しても名無し ID:R0AXu9YCt
マジで信じ込んでて草なんだ
310:転生しても名無し ID:4N+zKA1Jc
これは期待できますねえ
311:転生しても名無し ID:OqVmKOWd2
どう見ても無茶苦茶なことしか書いてなかったのにどうして信用してしまったんですかね……
312:転生しても名無し ID:NkvHUK/MA
どういうこと?ワイ南米に転生したから中山競馬場の事情とかさっぱりわからん
313:転生しても名無し ID:UGxwuGEuf
簡単に説明すると、このスレ民の言ってたことはデタラメ
中山2200は先行差し有利だし、出遅れとかロンスパとか大逃げしたら間違いなく潰れる
314:転生しても名無し ID:NkvHUK/MA
は?
315:転生しても名無し ID:zjNHa1jY4
じゃあなんであんなに自信満々だったんだよwwww
316:転生しても名無し ID:4N+zKA1Jc
SSR4枚持ちなら絶対能力の差でごり押しできるかもしれないやん?
まあ無理だろうけどな
437:転生しても名無し ID:BAMytVWKi
お、そろそろオールカマー発走や
318:転生しても名無し ID:MQZR6QflF
まあバランスオブゲームやろ
319:転生しても名無し ID:UTejMZpPy
は?バランスオブゲームとか速い流れに巻き込まれて撃沈するから
ここは中段差しのコスモバルクで勝負
320:転生しても名無し ID:Qc8goW2Jx
ディアデラノビアやろ
シーザリオ世代ナメんな
321:転生しても名無し ID:jgghSA8/S
お前らなんで予想してんの?当たっても意味なくね?
322:転生しても名無し ID:yd6UcBoOi
知らんのか?レースで活躍すると貰える石を他馬のレースで賭けれるんや
増やした石は疲労回復とか能力向上アイテムと交換できる
323:転生しても名無し ID:NduXDOoA0
そんなのあるんか!?
それじゃ俺アイツに全財産ぶち込むわ
騙されてんのが不憫すぎる
324:転生しても名無し ID:tkB2KescL
パドックやとなかなか良い馬に見えるな
芦毛の癖に一目で分かるくらいトモも胸もムキムキですこ
これ来るんちゃうか
325:転生しても名無し ID:ksKmn//QB
んほ~この鶴首たまんねえ〜
326:転生しても名無し ID:2FdCi4KLH
うーん、やる気満タンって感じだなあ
327:転生しても名無し ID:f4imTdyXS
さあ騎手乗りました
328:転生しても名無し ID:jmBUxBUZx
嫌ンゴ
329:転生しても名無し ID:Gn+xQJB9d
嫌ンゴ
330:転生しても名無し ID:6JWUR8/1K
嫌ンゴ
331:転生しても名無し ID:iOwXJKtYw
元人間の癖に何を嫌がっとんねんコイツ
332:転生しても名無し ID:lGy3XXU+y
もうだめみたいですね……
333:転生しても名無し ID:lDwBx5vF1
ゲート内で暴れまくってて草
334:転生しても名無し ID:gSZYjjt4W
ああ~~~!!!
335:転生しても名無し ID:PFMxNEmL9
草草草
336:転生しても名無し ID:aIPWV0wxx
あ^〜
337:転生しても名無し ID:4N+zKA1Jc
出遅れの指示する必要なかったな
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本章
出会い / 嘶き、またはある牧場主の諦観
わたしは、辺鄙な片田舎に生まれた。子供の頃から体力ばかりあり余っていて、身体を動かすのが好きだった。
勉強も嫌いではなかったけれど、何より運動が楽しかった。
走るのが得意で、よく近所の山の中を一人で駆け回っていた。
周りの子たちは、誰もついてこられなかった。
それは大人のウマ娘も変わらない。中央のウマ娘を倒しただとかよく自慢していた母親ですらわたしには追いつけない。
わたしはどんどん速くなっていって……ある日、気がついたら一人きりになっていた。
寂しくはなかった。むしろ、ほっとしたくらいだ。
ずっと一人のほうがいいと思っていたし、それは今でも変わらない。
自分が誰よりも速いということは、自分と対等に戦える相手がこの世界にいないということでもあるから。
わたしにとって競うべき相手は自分だけでよかった。
だから、スカウトが来た時も受けるつもりはなかった。スカウトに来たのは1人だけだったし、
でも彼女は諦めなかった。何度も説得にやってきた。最後には、親まで巻き込んできた。
なんか、ウチは戦前は中央で数多の名バを輩出した名門らしい。
知るか。
そんなものどうでもいい。
だから、無理難題をふっかけてやった。
なんか、普通に承諾された。
え? なんで? おかしくない? ……まあ、今さら翻すのはかっこ悪いし。
とりあえず、いつでも辞めていいみたいだからそれまでやってやるか、という気分になった。
もし、退屈にしたらすぐに辞めちゃうからね。そう言って、彼女に笑いかけた。
────Sun. 18th Apr. 2004 Noble farm, Aomori pref.
その光景を見て、私は嘆息した。思わず「またか」と呟いた。
私の目の前には、綱を引かれても身体を押されても頑として動こうとしない一頭の馬の姿があった。
馬の横に立つ男は途方に暮れた様子で首を振った。彼はこの牧場で働く従業員である。彼の手にある手綱は、さっきからずっと空しく宙に垂れたままであった。
この馬は、非常に賢い反面、何度懇願されようと、どれだけ罵られようと、嫌だと感じたことは断固拒否する性質である。それはもう頑固という言葉では表しきれないほどであった。
「困りましたね……」
「まったくです」
私が同意すると、男は肩を落としてため息をついた。
実に困った馬である。通常、競走馬というものはセリで売るにしても、庭先で売るにしても、買う側に少しでも良い値をつけて貰えるようにある程度の調整をして馬体を仕上げておくものである。しかし、この馬の扱い方については少し勝手が違っていた。
というのも、この馬は特異な気性の持ち主であり、馴致している時にもふとした拍子に動くことを止め、そのままじっとしていることがしばしばあったのだ。
また、狭い所にいる際に他馬の気配がするのが苦手なのか頻繁に脱走を図ったため、今ではほとんど隔離された馬房に入れられている。それでも馬房に戻そうとした時に機嫌が悪いと暴れまわるため、放牧後の収牧の際に近づいてこない時はそのまま放置して昼夜放牧へ移行するというやり方を取るほかなかった。
さらに、父に似たのか非常に大食漢であり、どれだけ食べさせても満腹になった様子を見せず、飼料を食べたそばから右脚で前掻きをして催促し、与えられないと見るや寝藁──器用にも食用とする箇所と排泄する箇所とで整然と分けられている──を食べ始めるという始末だった。放牧地でも、他の馬があまり行かない小高い丘の頂上を占有しており、そこを中心として丘が徐々に禿げ上がっていくのが見て取れた。
このような気性のため、私は調教を進めるにあたって様々な工夫をしなくてはならなかった。
例えば、セリ会場でスムーズに歩かせるためにチフニービットというハート型の馬具を装着して動きを教えるのだが、これがどうにも気に入らないらしく、これをつけようとすると口を開こうとしない。そこで仕方なく競争用のハミを用意したところ、そちらの方が気に入ったようで専らそれを装着するようになった。
さらに言えば、馴致中に他の馬が近寄るだけで暴れ出すことがあった。これはこの馬が嫌っている個体が近づいたことで起こったものであるが、とにかくこの馬に思い通り動いてもらうためには、あらゆる工夫が必要とされたのだった。
生まれた直後は父馬の名から取って「キャップ」と呼ばれていた仔馬だが、気性難が牧場に知れ渡るとほどなく「サイモン」と呼ばれるようになっていた*1。
この馬の母は、私が父から牧場を引き継ぐ少し前に近隣の牧場から引き取った馬で、名をルビーノーブルと言う。
史上初めて帝王賞を制した牝馬であるコーナンルビーに父は名馬ハイセイコーという血統であり、優れた身体能力を持ち合わせていた。
しかし、ゲートや調教を極端に嫌うという特異な気性からデビューすることが叶わず、繁殖として生産牧場に戻った後も暴れに暴れ、ウチでは使い物にならないからと未出走のまま3歳の秋にやってきた。
父のハイセイコーにもそのような一面があったということは知られているが、この馬に関して言えば牝馬ゆえかその側面が強くでており、気位が高く気性も荒いことから付ける種牡馬を選ぶうえに仔出しも悪いという「問題児」であった。
もっとも、仮に気性が良好であっても良い種牡馬を種付けされることは無かったと思われるのだが。
この馬は、「サラ系」の馬であった。
血統的にも馬体的にも素晴らしい馬が生まれたとしても、血統表上に『サラブレッド系種』と刻印されている場合はまず間違いなく格安で取引される。
血統表上に明らかではない部分がある(非サラブレッドの血が混じっている可能性がある)、ということは生産界にあっては極めて大きなハンデであると言えた。
ましてや、この馬はサラブレッドである可能性が極めて高いとされる「豪サラ」の系統ですらなく、牝祖がアラブ種の馬であるということが血統表上にしっかりと残っている馬であった。
この馬は「高砂系」という牝系に属している。元を辿れば江戸時代末期に時のフランス皇帝ナポレオン三世から徳川幕府第14代将軍徳川家茂公に対して寄贈された高砂という芦毛の牝馬に行き着く*2。
明治維新の混乱による散逸など様々な事件があったものの、日本競馬の黎明期である明治から大正時代にかけて数多の名馬を輩出した名門の牝系であった。
しかし、高砂の系統は現存する牝系としては日本最古であると言っても差し支えないものであったが、次々と輸入される海外産良血牝馬の系統に押され勢力が急速に衰退しており、この馬の母であるコーナンルビーが生まれた1970年代にはすでに時代遅れの血統であると見なされていた。
実際、十九雪からコーナンルビーへ繋がる系統を除けばサラブレッドではほぼ活躍馬を出せておらず、ある種の例外*3と言ってもいいこの系統以外は尽くアラブ馬専用牝系と言ってもいいような有様となっていた。
この馬の産駒も馬体やブラックタイプと比べても低い値段で購買されることが常である。だと言うのに、なぜそれでもなおこの馬を繁殖として残しているのかと問われれば、私は迷いなく「そこにロマンがあるからだ」と答えるだろう。
確かに、良い馬が育ててられたとしてもそれが高く売れる可能性は低い。だが、だからといってこの系統を残すことを早々に諦めてしまうことは私にはできなかった。
時代の変化によりアラブ競走も下火となりつつあり、1995年には中央で、少し前からは地方でも次々と廃止されている。
アラブ系からこの牝系を残すことは極めて難しいと言わざるをえない。
「高砂」という牝系を残すためには、サラブレッドと遜色ない能力を持つこの系統を絶やすわけにはいかないのだ。
幸いにして、数頭の牝駒には恵まれた。内の2頭は自己所有で走らせてすらいる。丈夫ではある。気性は母馬に似ず素直で扱いやすいのも良い。
しかし、私の見立てではどうも凡馬の範囲を出ないであろう馬に見えた。母馬の溢れんばかりの素質はいったいどこへ行ってしまったんだ? と疑問に思うほどであった。
この馬──牧場の人間はルビーと言う愛称で呼んでいる──ともかれこれ十数年の付き合いである。暴れ馬であるがもう扱いも慣れたものだ。
去年も不受胎を繰り返しながら7月にどうにか受胎にこぎつけることが叶ったのだが、その時期にもなると種付けできる種牡馬も少ない。
種付け料や血統を勘案した末、私はオグリキャップを候補に挙げた。
まず、種付け料が20万円と手頃であり、生産界では人気が無く種付けがしやすいこと。
─当初は18億円のシンジケートが組まれ、種付け株に1000万円近い価格が付けられるなど期待されていたものの、健康に問題のある産駒が多いうえ産駒の成績も悪化の一途を辿っていたことにより人気は急落。今では生産頭数も10頭を下回ることが常態化。場合によっては無料での種付けすらされていたほどだった。
次に、米国型のマイラー血統であり母方の欧州ステイヤー血統とでバランスが取れること。
─オグリキャップ自身は有馬記念のように長い距離でも勝鞍はあったが、父ダンシングキャップも母父シルバーシャークも短距離からマイルまでで活躍の見える馬であり、実際に体型を見ても長距離向きとは言い難い。逆に、母馬のノーブルルビーは牝馬ながらダート2800m時代の帝王賞を逃げ切った母コーナンルビーのスタミナを十全に受け継いでいる様子で、加えて父ハイセイコーやその父チャイナロックに特徴的な万能性も持ち合わせているようであった。
そして何より、オグリキャップは母父のハイセイコーと同じように社会現象と言えるまでに競馬ブームを巻き起こしたスターホースであったこと。
仮に見てくれが酷い馬が生まれたとしても話題性から引き取り先が見つかるのではないかと目論んでいた。
しかし、目論見とは常に外れるもので、結果は御覧の通りである。
まず、牡馬であったことにがっかりさせられた。牝系を残すうえでは牡馬はあまり役に立たないと言ってもいい。
ましてや、市場価格が低くなりやすいサラ系の馬である。牡馬であることのメリット──同程度の牝馬より取引価格が高いことが多い──は皆無に等しいと思われた。
さらに、気性の悪さ。これも予想以上だった。
気位が高い。これはまだいい。プライドの高さは競走馬として重要な資質でもある。
だが、反抗的であるのは困る。競走馬は従順な方が好まれる。馴致すらまともにできない馬というのは後々の調教やレースにも支障が出ることが多い。
「名馬はことごとく悍馬より生じる」との有名な格言もあるが、この有様ではレースに出られるかすらも怪しい。
ルビーの今までの産駒は、骨格は良いものの身体が固いところがあり、身体能力は母馬に似ず平凡でしかなかったものの、気性もまた受け継がなかったようで素直な良い子に育ってくれた。しかしながら、この馬ときたらどうだ。
確かに、馬体は良い。丘の登り降りや昼夜放牧による運動量の多さからか、芦毛であるにも関わらず一目見ただけでも筋肉量が多いことがわかる。また、関節など身体の柔軟性からも、身体能力自体は素晴らしいものがあることが見て取れる。
しかしながら、良い部分だけでなく悪い部分までそっくりそのまま受け継いでしまったようだった。
それどころか、気性に関して言えば母馬に増して酷くなったようにすら感じられる。これはおそらくだが、父馬のオグリキャップの影響であろう。
彼はおおらかで真面目な気性だったと言われるが、その父であるダンシングキャップやその産駒には気性の荒い馬が多く、オグリキャップ自身の産駒もまた気性の激しいムラ馬に出ることが多々あったと聞く。
それが遺伝してしまっているのか、この馬はとにかく扱いづらい。
まるで暴れ馬を乗りこなす武士のように、こちらも常に全力投球を強いられる。まさに難物である。
とはいえ、走ることと食べることが嫌いではないということはまだ救いではあった。言わば勝手に身体作りをしているようなもので、こちらが何をせずともある程度の馬体には仕上がってくれる。
しかし、だからといって何もせずに放っておけるわけではない。
鍛え方の足りない箇所を重点的に強化し、毛艶を良くするために飼料の配合も日によって変えてやる。
これらの工夫は私だけのものではない。牧場のスタッフ全員の協力があってこそ成せることである。
このようにして馬を仕上げること数カ月。ついに、その日が来た。
苦労が報われる時が来た。セリの日がやってきた。できることはすべてやった。
レポジトリ(健康検査)も問題無し。場末の市場の上場馬であるが、馬体だけでいえばセレクトセールに上場されるような血統書付きの名馬と比べても遜色のないものである、と自信を持って断言できた。
希望価格は血統も考慮して馬体の良さから考えれば破格の安さとも言える250万円に設定した。最近の青森産馬の市場はすっかり冷え込んでしまってしまっている。しかし、この馬体ならば間違いなく売れるだろうと期待を寄せていた。
幸いにも、馬運車での移動もすんなりと済ませ、無事にセリ会場へと辿り着くことができた。
「いいか、今日こそは言うことを聞かないと駄目だぞ。馬房から出されたら数歩歩いて止まって見せる。会場に入ったら自分と一緒に柵に沿ってぐるりと周る。簡単なことだ」
私はそう言って馬の鼻先を撫ぜた。この馬は気性難であるが賢い馬である。これだけ言われれば自分がこれから売りに出されることを理解しているはずであった。しかし、それでもなお、頭のどこかに不安感が残っているのは何故だろう。私はそれを拭い去ることができずにいた。
昼前。興味を持っている馬主を相手にこの馬の歩様を見せること数回。ここまでは何事もなく進んできた。やはり、先の不安感は杞憂であったのだ。この馬が嫌っている馬とは馬房も上場順も離し、世話も引き役も従業員に任せた。人にも十分慣らすことが出来ている。失敗する要素は無い。そう、何もないはずだ。私は安心して自分の持ち馬を見守っていた。
午後3時頃のことである。このセリで他に出した馬も無事落札され、私の役目はこの馬が無事に売れていくことだけであった。あと数分もしないうちに、私の1年間の苦労が報われる。それが終われば、またいつも通りの日常に戻ることができるのだ。そう考えると気が楽になるようだった。
「よし、行くぞ!」
そう言って、私はゆっくりと手綱を引いた。
馬は一歩足を踏み出した。二歩目も三歩目も同じ調子で進んだ。四本目の脚が出たところで止まった。そしてこちらを振り返り、「なんだ、できるじゃないか」と言う顔をした。
「おい! まだ終わってないんだ!」
思わず声が出てしまった。慌てて引き綱を動かして促すと、馬は不承不承といった様子でまた歩き始めた。
私は、「よし、よし、そのままだぞ」と小声で言いながら先導して会場に入る。
場内の空気が変わったのはその瞬間だったと思う。何しろ、この馬は血統や悪癖はともかくとして、馬体は一流の血統馬とくらべても遜色の無いものがある。
馬は私の指示に従ってゆっくりではあるが歩みを進めてゆく。馬の首筋にはじんわりと汗が滲み出ており、呼吸のリズムは速くなっていた。
「もう少しだからな……もうちょっとだから……頑張れよ」
私がそう声をかけると、馬は一瞬だけ振り返り、何かを訴えるような眼差しを向けた。
その刹那、突然馬が暴れ出し、引き綱を引きちぎらんばかりの勢いで振り回し始めた。私は決して手放すまいと必死に掴んでいたものの、力及ばず、馬は走り去ってしまった。
思わず「あっ……」と声が出た。
必死に後を追うと、展示台のど真ん中で立ち止まっている馬の姿があった。
『絶対にここから動かぬ』
馬と人とでは言葉を交わすことはできない。しかし、私は、彼がそのように主張をしているのだということがはっきりとわかった。
何故、このような大事なときに限って悪癖が出てしまうのか。
「何やってんだよぉ……」
私はその場に立ち尽くし、ただ呆然とするしかなかった。
このような事態になっていても、セリは淡々と進行してゆく。希望価格を連呼する声が会場に虚しく響く。私は、引き綱を持つこともできず、ただ、ただ、呆然とその光景を見ていることしかできなかった。
──その光景を見て、私は嘆息した。思わず「またか」と呟いた。
私の目の前には、綱を引かれても身体を押されても頑として動こうとしない一頭の馬の姿があった。
馬の横に立つ男は途方に暮れた様子でただ突っ立っている。彼は私の勤める牧場のオーナーである。彼の手から離れた手綱は、さっきからずっと空しく宙に垂れたままであった。
終始動かないままハンマーが落ちると、馬は耳をぴくりと動かして歩き始め、それまでの態度とは打って変わって、悠々自適とばかりにその場を離れていった。
馬がいなくなると、会場は一気に静まり返った。誰もがこの馬のことを気にしていたのだろう。誰も彼もが黙り込んでしまった。
私は肩を落として馬房へと戻っていった。
その後、スタッフからは「あなたは一体何をしていたのです?」と詰められた。
私はそれに対して、ただだだ平謝りを繰り返す他なかった。
なお、この馬がその後市場に出されることは無かった。
数カ月後、私の手元には2枚の書類があった。
1つは、サイモンが国内最後のセリへの上場を拒否されるに至った経緯が書かれた報告書。
そしてもう1つはサイモンを購買したいとの申し出があったという旨が記された書類である。
前者を見たときは、もはやこれまでと諦めていた。しかし、後者に関しては、まさに寝耳に水であった。
SSR [等速ストライド]セクレタリアトを獲得しました。
・
・
SSR [電撃の差し脚]ヒカルイマイを獲得しました。
SSR [時代の求めた馬]ハイセイコーを獲得しました。
・
・
SSR [煮えたぎる蒸気機関車]セントサイモンを獲得しました。
獲得したカードにより、以下のようにステータスが変更されました。
素質->走法: 大飛び→自在
素質->ストライド: 普通→大きい
素質->脚質適性->逃げ: B→A
素質->脚質適性->差し: B→A
素質->脚質適性->追込: C→A
素質->脚質適性->マクリ: A→S
素質->気性: 普通→超激
素質->悪癖: なし→出遅れ、掛かり癖、膠着癖
素質値が閾値を超過したため、難易度が調整されます。
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「怪物」の実像 関係者インタビュー Vol.01
吾妻 一茂調教師(笠松)
──どのような出会いだったんですか?
吾妻:あの頃は、笠松競馬の廃止が真剣に検討されていました。実際、地方競馬でも中津、新潟、三条、益田、上山、北関東と次々に廃止されましたし、馬券販売も赤字続きでしたからね。県の第三者委員会も、「経営は危機的状況で自立的経営は困難。速やかに廃止すべき」なんて答申を出していて、もう事実上後がない状態だったと思います。
2005年の2月に、1年の期限付きで存続が決まって。仮に翌年に赤字だったら廃止が確定していたわけですから、本当に綱渡り的な状況でした。
そんな状況を変えるために、若手調教師だった自分も数年前から「スター」になりうる馬を出そうと四方八方を飛び回って馬を探していたんですよ。
あの時は、道営の重賞に出走させるついでに北海道の牧場を見に行っていたんです。でも、そこにも良い馬はいましたけど、どうもグッとくる馬がいなかったんです。結局、その時は北海道から帰ることにしたのですが、なにせ交渉も何もなかったもので、日程的に八戸のセリにも立ち寄れることに気がついて。せっかくなので見学してみようと思ってカタログを見ていたら、1頭だけすごく気になる馬がいた。それがあの馬だったわけです。
いま立ち写真を見てもわかる通り、本当にバランスの良い体つきをしてると思うんですよ。それに、筋肉もつくべきところにしっかりとついているし、あと、顔もいい顔をしているなと思いました。ただ、血統は良いとは思えなかったかな。
とはいえ、あの馬体だったら血統が多少悪くても普通はJRAの育成牧場とかエージェントが1000万円以上で買うだろうと思っていたんですけどね。何人かの馬主さんとの付き合いはありましたけど、自分達は基本的に出せる金額が200万円までなので、「これはダメかな」と思いました。
セリ会場に到着した後も「ああ、今回は縁がなかったのかな」と思いつつも未練タラタラで見て回って、オーナーに歩様を見せてもらったんです。実際に見てもとても良い馬体だったんですけど、歩かせてみたら、「あれっ?」と思ったんですよね。
歩様が、とにかく独特だったんですよ。ちょっと見ただけでも他の馬の歩き方とは違う感じがしました。柔軟性とでもいいますかね。柔らかい筋肉や関節をしてるのに、動き全体を見るとブレていないというか。それで、もう一度じっくりと見てみると、背中からお尻にかけて、特に腰回りの部分ですね。そこが良く発達していて、体幹がしっかりしているんだなって思ったんですよ。
この馬は何か違うぞって思って、それから色々と聞いてみると、お母さんが似たようなタイプの馬だったらしいですね。お母さんの方はもう少し背が低いタイプだったみたいですけど。それで、これは是非とも欲しいと思ったんですけど、なにせ予算が200万円でしたから。
それで、セリが始まった後も「どうしても欲しいんだけど200万じゃ無理だしなぁ……。でも、やっぱり諦められないなあ」なんて思いながら見ていたんですが、アレで全部吹き飛んじゃいましたね。
──有名な、ど真ん中棒立ち事件ですか
吾妻:そうです(笑)
オークショナーが、「上場番号……番、ノーブルルビーの03〜」とか喋り始めたころだったかな。
驚きましたよ。入口から急に馬が凄い速度で走って入って来て、そのまま真っ直ぐ展示台の真ん中に来て止まったんです。僕も驚いたし周りにいた人達も驚いていましたが、何より一番びっくりしたのが引いていくはずだったオーナーさんですよね。物凄く慌てた様子で入ってきて、身体が斜めに傾くくらいの勢いで引き綱を引くんですが、これがビクともしない。
もう、想像もしていなかったような出来事なんで、正直言って、みんなあまりの衝撃に口を開けてしばらく呆然としていました。
そんな状況でも、オークショナーが冷静に「250万〜、250万〜」なんて連呼するものだから、結局売れないまま時間が過ぎていったんです。それで、次の馬の順番になったらスッと動き出すんだからあの馬は不思議なもんです。
そんな事があったもんだから、みんな気性の悪さに二の足を踏んでしまったんでしょうね。結局、その時のセールでは再上場されることもなく終わってしまったんですけど、その後もずっとあの馬のことが頭の片隅に残っていたんです。
──その後、数カ月経ってから牧場の方に連絡をされたわけですね
吾妻:そうなんです。1歳馬の市場では年内最後のオータムセールに出てくるのだろうと思っていたのですが、9月に届いた名簿を見ても名前が無かったんですよ。気になって調べたら、あの出来事のせいでセリに出られなかったみたいで。
それで、これは好都合だと思って連絡したんです。
とはいえ、セリに出すことができなかった馬ですから、相場も当然下がります。馬主さんに相談したところ、出せるのは数十万円までだ、と。牧場側としてはかなり厳しい提案だったと思うんですが、それでも購入させて欲しいと言ってお願いしました。
最終的にいくらまでなら出せるのかという話になりまして、予定通り数十万円を提示してみたところ、「それならば何とか」という回答をいただきました。ただ、気性が気性ですから。デビューできるかもわからない状態ですし、買う側としては当然リスクヘッジをしないといけない。
そこで、条件を付けさせていただいたんですね。まず最初に前金で1/3、能力検査に合格したら1/3、初勝利したら1/3のように段階にわけて支払いをするということで了承していただきました。
その条件で、私の方も馬主さんとも契約させていただきました。
──取引額についてはどのようにお考えでしょうか?
吾妻:牧場としてもかなり頑張ってくれたと思いますし、私も馬主も本当にありがたいと思っています。ただ、まあ、あの頃は市場もすっかり冷えきっていましたからね。あの年の八戸市場は落札率も15%くらいだったかな?
今じゃなかなか想像できないかもしれませんが、当時は小牧場なんかでは、牝馬とか形が悪いとかってなると血統登録すらしないで「潰してた」わけですよ。たかだか数十万程度の種付け料すら払うのが惜しいといった感じで。
私の担当した馬は予算からそういった経緯の馬も多かったんですが、そういった馬は素質はあっても馴致が十分ではなく、馬体も薄いことが多いんです。そのため、値段こそ安いんですが、育成のコストは他の馬よりも余計にかかってしまうんです。それを許容してくださった馬主の方々には本当に感謝しています。
育成にコストがかかるからこそ、早期回収を目指して重賞を多く使うというスタイルに繋がっていたわけです。自分の厩舎では回収した後に重賞実績を活かして中央や他地区への移籍か他の馬主に対して高値で売却する馬主さんが多いですね。「損をさせない」ことが当時からの私のモットーです。
──しかし、あの馬は……
吾妻:えぇ、そうですね。
デビュー以来、あの馬は一度も馬主は変わっていません。
何回かは、中央に移籍させようって話もあったんですが、そのたびにアイツが大問題をしでかしたりで交渉がご破算になってしまうんです。
でも、それも仕方ないです。あの馬はとにかく扱いにくいですから。気性も、能力も。常に予想を超えてくる馬でした。
──デビュー前はどのような感じだったのでしょう?
吾妻:そうですね。気性面はともかくとして、身体能力は最初から目立っていたこともあって、期待値は高かったんです。
その頃の私は、早田さん*1が倒産してしまったというので天栄で手伝っていた時の知り合いに連絡して、天栄HP*2の枠を数年間比較的安い値段で都合してもらっていたんです。
最近ではノーザンファーム躍進の要因とも言われるようになっているほどの施設でしたから、私が見繕った馬は大抵重賞に行けるだけの実力は付きます。
とはいえ、預託料が月10万円台の時代に月30万円前後かかってしまうので、短い時間でスパルタ的にハードトレーニングを繰り返して鍛え、デビュー後は各地の重賞を転戦して手当を稼ぐというのが厩舎の基本戦略になっていました。
それが当時あれだけ活躍馬を出せた最大の要因でもあったんですが、まあ、あの馬はそこでもとにかく目立っていたようでしたね。
──具体的にはどういったところが?
吾妻:まず、とにかく走るんですよ。普通の2歳馬が週2回1本で必死に登っているところを、1日に4本も5本も涼しい顔で走ってしまうんですから。
ただ、時おり抑えが利かないところがありまして。15-15や14-14のように少し抑えたペースで調教するのが普通なんですけど、しばしば我慢しきれなくて全力を出してしまうことがあるんです。それも、満足するまで繰り返してしまうそうでしたから、騎乗している乗り役からすると堪らないでしょうね。
馬体を見る時はいつも思うんですけど、あの馬はスピードよりもスタミナが勝っているタイプだと思うんですよ。
あとは、やはり気性面でしたね。相変わらずの膠着癖だったものですから、調教のメニューはその日の馬の気分次第というのが日常茶飯事だと聞いていました。
また、消費する飼料の量が半端じゃないんです。運動量が多いからと他馬の倍以上の量を食べさせていたらしいのですが、どこかで調教をストライキすれば餌が貰えるということを学習してしまったらしくて。
3日に1回ほどのペースで馬房から出てこないわ放置したら妨害行為を始めるわと大変なので、その素振りを見せたら飼料をさらに2頭分与えるしかなかったとか。
結果的に、自分がその時期預けていた馬と比べたら半分ほどの期間で追い出されてしまいましたね。それでも育成料は他馬の倍は取られましたけど。
──デビュー前の厩舎での様子はいかがだったでしょうか?
吾妻:馬房から出てこないわ、調教中に膠着して動かなくなるわ、好きなだけ食べさせろと要求してくるわ、夜中に勝手に脱走して木曽川の土手で草を食んでいるところを発見されるわで大変でしたよ。
面白い話だと、初めて笠松競馬場で調教したら急に柵を乗り越えて畑の作物を食べ始めたのには困りました。キツく注意したらそれからはしなくなりましたけど。
調教師になる前にアメリカの競馬を見て回ったことがあったのですが、そこで見たどの馬と比べても、この馬の気性は別格でしたね。
他の馬を見ている限り、馬というのは人間と同じ生き物であり、同じ哺乳類なんだな、とは思えるんですよ。でも、この馬の場合は、ちょっとその範疇を超えている気がしましたね。
──デビュー前調教ではどのようなことを?
吾妻:あの馬の場合、基本的に馬が気乗りしなければ調教まで辿り着きませんし、よしんば着いたとしても調教をやるだけ無駄なので、そういう時は基本的に放っておくことにしていました。
ただ、気乗りしている時は凄いですよ。どんな条件でも、平然とこなしていました。ゲート練習ではほぼ100%好スタート、併せ馬では年上のダートG1馬を追いかけて馬なりで先着、追い切りでは砂の厚いダートにも関わらず4F48.1秒、ラスト1F10.9秒。それまで見てきた馬とはモノが違うと感じました。もしかしたら笠松を救うかもしれない、と。
ただし、機嫌が良い日でもテンションが上がりきらないように気をつけなければいけませんでしたね。
馬は生き物ですから、当然調子の良い日もあれば悪い日もあるんです。特にレース前は精神状態が不安定なことが多いので、普通はレース前に気をつけるものです。
それが、あの馬の場合は逆ですからね。レース後だろうが体力が有り余っているので、むしろテンションが上がりきったレース後のほうが危ない。
能力検査での走りは素晴らしかったんですがね。まさか、その後にあのようなことが起きてしまおうとは。
いつも予想を超えてくるのがあの馬の良いところでもあるんですが、あの時は本当の意味で最悪の方向に行ってしまったわけです。
能検を馬なりで千切って非公式ながらレコードタイム。ここまで順調なら新馬戦どころか古馬の重賞に出したとしても楽勝だろうなとか夢を膨らませていた矢先の出来事だったんですよ。いや、アレには本当に参りました。
たしか、あれは能検が終わったあとの出入口で──
笠松競馬に「怪物二世」現る?
岐阜日報 2005年5月9日 15:00配信
世間がディープインパクト旋風に湧く中、笠松競馬は存廃問題に揺れている。
そんな中、デビューを待つ2歳馬に関係者の間で「怪物」と呼ばれている馬がいるという。
笠松で「怪物」といえば真っ先に名馬オグリキャップが思い浮かぶところであるが、なんとその馬も「オグリ」の血統であるという。
取材した記者の目から見たその馬の怪物ぶりをここに紹介しよう。
─「46秒9」─
信じがたいタイムが計時された。これは、古馬の調教での時計ではない。2歳の未デビュー馬が能力試験で出した記録である。
笠松競馬場の800m戦は99年にマエストロセゴビアが記録した47秒9がレコードタイム。あくまでも非公式ではあるが、この馬はこの時点ですでにレコードを遥かに上回る力を持っていることになる。
しかも、比較的時計の出にくい良馬場で行われたにもかかわらずだ。
調教師・吾妻一茂氏はこの馬の潜在能力をどう見ているのか。
──あのタイムが出た時は、本当に驚きました。
吾妻「そうですね。確かにすごいタイムですけど、全く追っていませんし、私としてはまだまだ上がる余地はあると思っています。この子の本当の力はこれからですよね。自分がいままで見てきた中でも飛び抜けた素質を持ってますよ。それこそ歴史上の名馬にも引けを取らないくらいの能力があると思っています」
──父のオグリキャップと比較する声もあるようですが。
吾妻「私は2歳時のオグリキャップを知らないので、現時点では比較することはできません。ただ、オグリキャップが持っていた資質はこの子に間違いなく受け継がれていると思います。特に胸の深さや呼吸数から見るに、心肺機能に関しては相当なものを持っていると感じています」
──どのような部分に注目して見ておられますか?
吾妻「最初に馬体のつくりや走り方を見た時に思いましたが、とにかくバネがありますよね。その柔軟性のなせる技か、特徴的な走法をしています。見えない障害物を飛び越えるかのように身体を投げ出して走っていくんですよ。しかも、曲がるときは脚を低く踏み出して回転数を上げることで曲がりながらもスピードを維持できるんです。普通のサラブレッドだったら、まずできない芸当でしょうね。相当な柔軟性に加え、運動神経の良さがなければあんなふうには走れませんから。また、体幹もしっかりしてますから、ああいうダイナミックなフォームでもブレずに走れているんだと思います。まだ馬体は未完成の部分も多いですが、まだ成長段階なのにこれだけ走るわけですから、将来性も期待できます」
──それは楽しみですね。では、今後の課題などありましたら教えてください。
吾妻「何と言っても気性面ですかね。理解が難しいというか、何を考えているのか分からないところがありますから。ただ、馬自身が納得しているときは従順ですし、気性難もレースでは闘争心に変わっていくと考えています。気乗りしている時はスタートもよく切れますし、レース運びもスムーズになります。ただ、集中力は大きな課題です。わずかな気分の変化で一気にやる気を失ったり、逆に暴走したりしますから、そこは注意しなければいけませんね」
──今年の出走予定についてはどのように考えていらっしゃいますか?
吾妻「とりあえず、最初の新馬戦に向けて調整していきます。その後はJRA認定競走を勝った場合は一度中央で使います。高いレベルでどこまで通用するかを試したいですね。その後は各地の重賞を使って経験を積ませながら仕上げていきます。目標は年末の全日本二歳優駿でしょうか。まだデビューもしていないですが、地方競馬全体を見渡してもトップクラスの素質は持っていると思うので、どんな条件にも対応できるように仕上げていくつもりです」
──最後に一言お願いいたします。
吾妻「これまで、笠松から全国の競馬へ羽ばたいた数々の名馬たちを見てきました。今度は我々がそのバトンを受け継ぐ番だと考えています。現在、笠松競馬は非常に厳しい状況にありますが、この子はそんな苦境を跳ね返してくれるような存在になってくれると私は信じています。今までの名馬にも続けるような馬になると信じて頑張ってきますので、どうか皆様応援よろしくお願い致します」
──追記──
しかし、事件は能力試験の後に起こった。
笠松競馬場の出入口で激しく暴れ、手綱*3を切って逃走。厩舎近くの堤防道路を抜け、木曽川土手から──
評価、誤字報告ありがとうございます
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【地方競馬】笠松で馬逃げ出す 東海北陸道を4km爆走した末PAに侵入 / 【地方】地方競馬所属馬総合スレ Part. 3561【競馬】 / 先輩
【地方競馬】笠松で馬逃げ出す 東海北陸道を4km爆走した末PAに侵入
1:ウマ好き ★ 2005/5/9 9:28:06 ID:4PN/VxV7G
【地方競馬】笠松で放馬事故が発生 高速道路を駆けた後SA内に侵入したところを確保、負傷者等はなし
岐阜日報 2005年5月9日版
9日午後3時40分ごろ、岐阜県笠松町若葉町の笠松競馬場で調教中の競走馬が場外へ逃げ出し、高速道路を約4キロメートル走行しPAに侵入する事案が発生した。
同競馬場は直ちに警察に通報するとともに関係者や警備員らが協力して逃げ出した馬を捜索。2時間後、東海北陸自動車道川島PA内の建物内に侵入していたところを確保された。負傷者はおらず、警察は岐阜県地方競馬組合ならびに厩舎関係者に対して厳重注意した。
笠松競馬場を運営する岐阜県地方競馬組合によると、逃げ出したのは牡馬「ノーブルルビーの2005」(2歳)。
能力審査後に笠松競馬場の出入口に移動していたところ急に暴れ出し、厩務員が引いていた手綱を切って逃げたという。
監視カメラの映像や目撃者などによれば、逃げた馬は堤防道路に沿って走り、木曽川橋の近くで川に転落、泳いで向こう岸に上がったのち一般道を13kmにわたって移動。その後、ICから高速道に入り4km疾走してPA内に侵入し止まったところで身柄を確保した。
なお、同馬の馬体に異常はなかったとのこと。
同組合は「今後このようなことがないように管理体制を強化していきたい」としている。
2:名無しさん@速報です 2005/5/9 9:28:13 ID:DV1eH6iKF
今すぐ廃止しろ
3:名無しさん@速報です 2005/5/9 9:30:00 ID:x46RMhN8T
これぞ本当の逃げ馬
6:名無しさん@速報です 2005/5/9 9:30:16 ID:/ViE461rn
第2回高速道ステークス発走か
8:名無しさん@速報です 2005/5/9 9:30:37 ID:t5AWW5iwF
笠松廃止待ったなしだな
10:名無しさん@速報です 2005/5/9 9:30:54 ID:YfMwVDrNu
>>1乙
12:名無しさん@速報です 2005/5/9 9:31:14 ID:59wp/oM3v
空馬だから無人車扱い?
13:名無しさん@速報です 2005/5/9 9:31:29 ID:Aawhkn7BS
>>12
道路交通法上は軽車両扱いだな
14:名無しさん@速報です 2005/5/9 9:31:44 ID:06+tvwejc
人件費削ってるから安全管理も難しいんだろうな
16:名無しさん@速報です 2005/5/9 9:32:07 ID:kQRjwbGxk
調教中に逃亡とはこれ如何に
19:名無しさん@速報です 2005/5/9 9:32:32 ID:yYx8WSnEb
馬がかわいそう
しっかり管理しろよ馬鹿
21:名無しさん@速報です 2005/5/9 9:32:55 ID:omNTapkZj
昔厩務員やってたけど、馬ってそんなもんよ
24:名無しさん@速報です 2005/5/9 9:33:16 ID:8y9Ynmd3U
話題作りの為にわざと逃がしたんじゃねーの?
25:名無しさん@速報です 2005/5/9 9:33:41 ID:FI8BStkhg
何回目だよ笠松の放馬事故
27:名無しさん@速報です 2005/5/9 9:34:02 ID:QoRneZabT
よく怪我人出なかったな
29:名無しさん@速報です 2005/5/9 9:34:21 ID:h1QnNOHPn
誰か咄嗟に止めろよ
31:名無しさん@速報です 2005/5/9 9:34:43 ID:JqeP9oMBh
>>29
500kg前後の物体が時速50キロ以上で走ってるんだぞ?
簡単に止められるわけないだろ
32:名無しさん@速報です 2005/5/9 9:35:02 ID:K3LJ+E3ST
下手すりゃ大惨事じゃねぇかw
35:名無しさん@速報です 2005/5/9 9:35:24 ID:06Znh2dE7
警察沙汰になる時点で管理できてない証拠
36:名無しさん@速報です 2005/5/9 9:35:41 ID:QOPXe+9/s
地方競馬も大変だなぁ…
37:名無しさん@速報です 2005/5/9 9:36:01 ID:46SEyt3XZ
スーパーオトメの再来じゃん
38:名無しさん@速報です 2005/5/9 9:36:22 ID:rFHjVb5BG
たしか地主ともゴタゴタ起こしてたろ。
もう廃止にするべきだ
41:名無しさん@速報です 2005/5/9 9:36:42 ID:fflKMX/Ck
こういう不祥事が競馬人気低迷の原因のひとつだろ
44:名無しさん@速報です 2005/5/9 9:37:00 ID:PwZMYiAZN
こいつオグリキャップの一般公開のときに見たわ
近くに誰もいなかったから大丈夫かと思ってたけどあの時も抜け出してたんだな
45:名無しさん@速報です 2005/5/9 9:37:23 ID:tizL/Bp53
>>44
あーあったなそんなこと
珍しかったから写真撮った覚えある
48:名無しさん@速報です 2005/5/9 9:37:40 ID:cvYmzWQ3n
>>44
そのときは騒ぎにならなかったのか?
49:名無しさん@速報です 2005/5/9 9:37:59 ID:ZO2OJBG/p
>>48
少し人が集まってきたところで自分からUターンして戻ってったよ
51:名無しさん@速報です 2005/5/9 9:38:16 ID:JLkd2Ol72
さすがに今回はニュースになったし、また逃がすようなことにははならなさそうだな
54:名無しさん@速報です 2005/5/9 9:38:31 ID:wMo81hlv+
能力審査直後に脱走する馬とか初めて聞いたわ
55:名無しさん@速報です 2005/5/9 9:38:50 ID:iyvj1/j5r
自由への脱出だな
57:名無しさん@速報です 2005/5/9 9:39:14 ID:D+jK6eyAW
競走馬ってみんなこんな感じなのか?
59:名無しさん@速報です 2005/5/9 9:39:29 ID:tw2hmR8hG
>>57
いや、馬の性格次第だがさすがにここまでのはなかなかいない
62:名無しさん@速報です 2005/5/9 9:39:52 ID:kaa57jBfD
馬って泳げるのか…
63:名無しさん@速報です 2005/5/9 9:40:13 ID:Vxq7WWKOr
>>62
プール調教とかあるぞ
64:名無しさん@速報です 2005/5/9 9:40:29 ID:/HZ8aTAhR
いいトレーニングになったんじゃないかな
67:名無しさん@速報です 2005/5/9 9:40:50 ID:96/urWl0t
俺も競馬始めた頃は逃げたり騒いだりする馬が理解できなかったな
68:名無しさん@速報です 2005/5/9 9:41:05 ID:ANvf1XY5B
いいトレーニングになったんじゃないか?
71:名無しさん@速報です 2005/5/9 9:41:24 ID:tV/rtXRSD
馬の気持ちも考えずに無理やり走らせようとするからこうなるんだよ
理解が足りん
74:名無しさん@速報です 2005/5/9 9:41:45 ID:pTUYD2V43
いい軍馬になりそう
75:名無しさん@速報です 2005/5/9 9:42:00 ID:Apa9CDZ53
逃げ出すとはウマくやったもんだ
76:名無しさん@速報です 2005/5/9 9:42:17 ID:asvAnD0KZ
他の記事見たけど結構素質ありそうな馬じゃん
これで話題にもなったし新馬戦じゃ単勝元返しは堅い
79:名無しさん@速報です 2005/5/9 9:42:38 ID:aH9+YVDUt
笠松競馬は厩舎から移動するのに一般道跨いで通るからな
そりゃ事故も起きるよ
「この度は、ご迷惑をおかけしまして申し訳ござませんでした」
男たちが頭を下げる。
競馬場の一室では、先ほど逃げ出した馬を管理していた調教師と厩務員が並んで謝罪をしていた。馬主や職員ら関係者たちも集まっており、室内にはなんとも言えない空気が流れる。
競馬場の職員たちは「生き物を扱う以上避けられないことです」と声をかけるが、当事者である調教師らはそうもいかないようで、それぞれ表情を曇らせる者が多いようだった。
なにせ、笠松競馬はこの年に赤字を出せば廃止が決まってしまうという瀬戸際なのだから、当然といえば当然ではあった。
「私どもの管理不行き届きが原因なのは明白であり、弁明のしようもありません……しかし──」
そう言って顔を上げたのは、逃げた馬を管理している厩務員であった。
彼は馬との信頼関係を重視しており、馬とのコミュニケーションを大切にしている男でもある。今回問題を起こした馬とも仲を深めており──少なくとも彼はそう信じている──、今回の件でも心を痛めている者の一人でもあったのだ。
その彼が、強い意志を感じさせる瞳をこちらに向ける。
「私は、あの馬には可能性が、この笠松を救う力があると信じています」
普段は温厚な性格で知られる彼だが、この時ばかりはその言葉にも熱がこもっていた。
「私に対する処分は如何様にもして頂いて構いません。 ですからどうか、どうかあの馬を見捨てないでやって下さい。お願いします!」
深々と下げられた頭に、皆一様に戸惑う様子を見せる。
だが、彼の必死さに何か思うところがあったのだろう。職員の一人が口を開いた。
「前例*1から言っても、怪我人がおらず馬体にも異常がなければ馬自体に処分が下されることはまずないかと思います。
ただ、今回で2回目ですし、自ら引き手を切って逃走していますから、少し様子を見る必要はあるかもしれませんね……。」
そう言うと、職員は部屋に備え付けられたテレビを見やる。画面には、高速道路を疾走する馬の姿が映し出されていた。
【地方】地方競馬所属馬総合スレ Part. 3561【競馬】
1:転生しても名無し ID:14dPt9KKT(主)
このスレは各地の競馬場をホームタウンとする転生馬専用のスレッドです。
中央競馬から移籍した方も大歓迎!
荒らしはスルーで。個人への粘着・誹謗中傷禁止。マナー厳守でお願いします。
次スレは>>950で
257:転生しても名無し ID:1JwrgsFh4
ワイの所属しとるとこ急に廃止決まったらしいわ
馬主もカスやしお注射されそう
258:転生しても名無し ID:l9CM7AW01
>>257
ご愁傷様
大量処分やから注射みたいな優しい方法は取られん
目隠しされて射殺やお前
259:転生しても名無し ID:FOFmFJ5wT
>>258
ひえー
射殺は嫌やせめて美味いもん食える馬肉ルートにしてくれ
261:転生しても名無し ID:AqZY9ivok
ワイんとこも廃止するらしいけどワイは全盛期迎えるとこやからまだマシやろなあ……
厩務員ちゃんも来年間違いなく大きいとこ取るとか言うとったしな
263:転生しても名無し ID:FBZYxbdtm
>>261
あっ……(察し)
266:転生しても名無し ID:fj98m5VVC
【定期】ワイの鞍上、直線で手綱引きつつ渾身の追うフリ
野菜やるなら先に言っといてくれよな〜頼むよ〜
267:転生しても名無し ID:Hso1ZXt0x
ヤオするにも上がド下手やと大変やな
269:転生しても名無し ID:fj98m5VVC
まあ周囲にバレとるし来年にはそいつもおらんくなるんやろうけどなw
270:転生しても名無し ID:+fdiBNtMs
某天才騎手「上手いこと追うフリするには技術が要る」「俺くらいになると0.1km/h単位で速度をコントロールできる」
272:転生しても名無し ID:3QZJnAfHP
さすがJpn1ジョッキーは言うことが違いますわ
273:転生しても名無し ID:8yHkkMF5k
>>270
ワイの鞍上にも見習ってほしいわ
バレバレの落馬とかしたせいでワイまでイメージ悪くなってもうたやんけ
275:転生しても名無し ID:h9dQtQaLh
じゃあお前らが騎手に求める条件って何だよ
277:転生しても名無し ID:8ORnBqEFN
>>275
そりゃもちろんリーディング上位であること
279:転生しても名無し ID:wGvgmdwLg
>>275
壁に突っ込ませない技術がある
282:転生しても名無し ID:xBFcuX51K
>>275
とにかくレース中落ち着いている奴
285:転生しても名無し ID:w1xaYXrbr
>>275
外人
287:転生しても名無し ID:cBdRXv8Ee
>>275
重賞を勝たせる騎乗ができる
288:転生しても名無し ID:VkdPT9JC7
>>275
意味不明なダンスしたりしない
291:転生しても名無し ID:8r3cj59G1
>>275
馬の気持ちになって考えられる奴
293:転生しても名無し ID:uVTNbE6zl
駄馬のくせに騎手に対してつける条件多すぎて草
294:転生しても名無し ID:ZYzYcJt9l
お前らの能力が足りんから勝てへんのやで
名馬だったら素人乗せてても余裕で勝てる
296:転生しても名無し ID:LgLagePic
ワイのとこは調教師も騎手も厩舎スタッフも全員クソ
もう終わりだよこの競馬界
298:転生しても名無し ID:6bvdjKVKb
>>296
馬の質も終わってるみたいやね
300:転生しても名無し ID:a4uX+uwPk
お前らは人間の一発逆転ファイナルレース
301:転生しても名無し ID:8jGDFfgQk
>>300
何でさも自分は関係ないです〜みたいな言い方してんだよ
お前も前世で一着取れなかった負け組だろうが
304:転生しても名無し ID:o31zR7clk
前世のことでマウント取り合ってて草
外から見たら皆大差無いぞ
306:転生しても名無し ID:CzZASMsxO
つーかスレチだろ
地方競馬以外の話題は専用スレ行けよ
427:転生しても名無し ID:ogRnbRmn1
なんか世話役のヒトカスが最近オグリオグリうっさいんやけど
オグリって何?
428:転生しても名無し ID:h3kCSJo8J
年代は?
430:転生しても名無し ID:j5YskHxNw
年代とか関係あるか
オグリと言ったら普通にオグリキャップのことやろ
433:転生しても名無し ID:xY7/WppN+
もしかしたらオグリローマンのことかもしれない
436:転生しても名無し ID:ohqLNKaOl
もしかしたらオグリオーのことかもしれない
439:転生しても名無し ID:wXpr/XTVv
もしかしたらオグリダービーのことかもしれない
440:転生しても名無し ID:KsgSnJn3c
>>439
それはない
442:転生しても名無し ID:ogRnbRmn1
>>428
今2005年やけど
445:転生しても名無し ID:+CzZrNxrA
え!?
オグリキャップ知らんの!?場所は?
447:転生しても名無し ID:HPDxbg1lm
マジかよ…オグリキャップ知らん世代が転生してくるとはな
隔世の感があるわ
449:転生しても名無し ID:Y3tc8ym1g
>>447
年度ごとに転生枠あるからオグリ以前の奴の可能性もある定期
451:転生しても名無し ID:dh+kH34uX
>>449
運営のサーチを逃れる確率は低すぎるから事実上無視できる定期
452:転生しても名無し ID:0KlXnZpdZ
その様子だとオグリの引退レースの雰囲気も分からんのか……
455:転生しても名無し ID:651xLqHWQ
>>452
おっちゃんやん
458:転生しても名無し ID:ogRnbRmn1
>>445
笠松や
459:転生しても名無し ID:WRFn4XIPI
ええ…オグリの里笠松でオグリキャップ知らんのはありえんやろ
競馬に興味無いならともかく、競馬好きが知らんとか有り得なくね?
460:転生しても名無し ID:vTDrjP6Sf
笠松で2005年やったら3月下旬から4月上旬まで滞在しとるから見に行ってこい
463:転生しても名無し ID:7Mi68V/l6
ええな
ワイも見てみたかった
464:転生しても名無し ID:hX3RrLMGV
>>463
笠松時代オグリとレースできたワイは勝ち組
ドベやったけど
465:転生しても名無し ID:ezLgL8xJI
オグリのJCの記録が抜かされたのが我慢ならんかったから破滅的ペースで暴走したことあるわ
骨折したけど悔いはねえ
466:転生しても名無し ID:ogRnbRmn1
>>460
わかった
467:転生しても名無し ID:hX3RrLMGV
俺もオグリと走りたい人生だった
468:転生しても名無し ID:ezLgL8xJI
>>467
人生じゃなくて馬生でしょ(マジレス)
683:転生しても名無し ID:Tc7BTvjC7
ワイんとこ最近地方競馬人気でてきて嬉しいンゴ
これもワイの頑張りのおかげやな
684:転生しても名無し ID:olpJrkspy
>>683
ネット投票普及のおかげ定期
686:転生しても名無し ID:dPosKOU5G
SPAT4に入ってからが競馬人生の始まりや
初心者君たちも今すぐ入るんや!!!
688:転生しても名無し ID:3Gi8f0DWt
地方買いだしたら金が無限に減ってくけどその感覚が気持ちいい
口座に残った最後の1000円で大穴当てた時は全身の毛穴から精液が出るような快感やったわ
689:転生しても名無し ID:/yJ6LxxOx
馬券買った瞬間に「あ、これダメかも」と思うが後の祭り
気付いた時には手遅れになってる
そしていつも競馬新聞を握り締めながらトイレの中で泣いているんだ
691:転生しても名無し ID:RcNVa5uty
>>688
>>689
もう手遅れやギャンブル依存症どもが
692:転生しても名無し ID:kVMAbtDK/
でもそんなギャンブル中毒たちもいつでも馬券が買える天国のような場所に転生しました
そう、ここがWINS馬世界です
693:転生しても名無し ID:YXLXhQ+qb
>>692
地獄定期
695:転生しても名無し ID:X9uSNnbjs
>>692
ただ馬に未練持ってただけでギャンブル中毒者扱いされる一般転生者くん可哀想
698:転生しても名無し ID:vr5d6Aq4i
馬券買いたいがために再転生拒否して無限ループしてる予想部民草なんだ
701:転生しても名無し ID:DvKvwN83U
ぶっちゃけ転生拒否できる時点で転生先もお察し
702:転生しても名無し ID:aTgDNPAu0
馬券買うためだけにループしてポイント稼いでる奴なんて居るのかよw
704:転生しても名無し ID:J15UPOngM
>>702
ここに居ますが何か?
705:転生しても名無し ID:7ADlzGzOb
>>704
回収率150%超えとか頭おかしいよ……
730:転生しても名無し ID:7WSeTTkNE
ワイ2歳重賞出れる機会あってオグリキャップと当たったんやが
怪物って呼ばれるような馬は走りからちゃうな
圧倒的すぎて何も言えなかった
733:転生しても名無し ID:ndlaTWMAS
有名馬と当たるのは不運やけど名を残せるだけラッキー
大半の転生馬はガチャ失敗してオープン入りも難しいからな
735:転生しても名無し ID:ogRnbRmn1
そうか?ワイはオグリキャップ見にいったことあるけどワイのほうが速そうだと思ったけどな
738:転生しても名無し ID:9qixv2xMm
>>735
は?
741:転生しても名無し ID:c3v4Q667+
>>735
…すぞ
743:転生しても名無し ID:7WSeTTkNE
>>735
戦ってもいないくせに適当なこと言ってんじゃねえぞ
746:転生しても名無し ID:ogRnbRmn1
いや、ごめん
ほんまにただの感想やねん……
見たのが引退後のオグリキャップだったのもあるかもしれへんけど
747:転生しても名無し ID:KXHC7ftul
>>746
絶許狙いやめろ
748:転生しても名無し ID:T1XNyOf+w
そこまで言える>>746ちゃんはよほど強いのだろうなあ
749:転生しても名無し ID:ogRnbRmn1
なんかワイが叩かれてるみたいで不本意やけど、オグリキャップが強く見えなかったとは言ってないで
SSR4枚当てたワイに勝てる馬はおらんと思っとるだけでな
752:転生しても名無し ID:G0OBfkK5t
>>749
お前ガチャ考察板で暴れまわった挙げ句BANされた末尾1郎だろ
死ねよ
755:転生しても名無し ID:ogRnbRmn1
>>752
あの時のワイはどうかしていたんや
許してクレメンス
758:転生しても名無し ID:P08ckTUXZ
>>755
ダメです
760:転生しても名無し ID:ly7Eo5tRW
>>755
殺す
762:転生しても名無し ID:f2xkbxh/9
>>755
脚は速くても頭がゴミだから戦ったら惨敗するよお前は
764:転生しても名無し ID:TjyjSZTWW
怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨
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怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨
765:転生しても名無し ID:ly7Eo5tRW
>>764
でたわね
766:転生しても名無し ID:P08ckTUXZ
>>764
でたわね
767:転生しても名無し ID:oA+0PZ484
>>764
実況板文化持ち出すのヤメロ
768:転生しても名無し ID:7WSeTTkNE
>>764
殺意曼荼羅ほんとすき
846:転生しても名無し ID:2b/JD+Czr
みてみて
ワイのかおイケメン
umagur.uma/ns5E4s66.jpg
847:転生しても名無し ID:9fi/5qWAd
>>846
うわキモ
848:転生しても名無し ID:7HAZ5nUBr
>>846
自意識過剰カスはNGで
849:転生しても名無し ID:Yak+98h9i
どう見てもワイのほうがイケメン
umagur.uma/e1jV4p6I.jpg
850:転生しても名無し ID:2b/JD+Czr
スレチ
はい解散!
851:転生しても名無し ID:PFIrRyz0+
>>849
これ、顔?
852:転生しても名無し ID:ZuPd2BYBJ
>>849
さつまいもみたい
853:転生しても名無し ID:yeG6OoGhQ
>>849
羊頭キモいですぅ
854:転生しても名無し ID:6zQOt3rU+
>>849
腐った牛乳瓶の底のような眼差し
859:転生しても名無し ID:Yak+98h9i
>>851
>>852
>>853
>>854
芋じゃなくて馬なんやで
ワイの馬体見ろや超絶美馬やろ
umagur.uma/e1jV4p6I.jpg
862:転生しても名無し ID:cZxXQNcgP
>>859
見た瞬間吐いた。二度と見る気はない。
865:転生しても名無し ID:lkBElmZcG
>>859
身体のバランスが悪すぎる
867:転生しても名無し ID:KMNEjNfp8
>>859
馬の形してるだけの肉塊じゃん
868:転生しても名無し ID:3s7rR9hJ3
つーかスレチだから専スレいけや
荒らしはBANされるぞ
870:転生しても名無し ID:ogRnbRmn1
ここ実力もダメなら見た目もダメな奴しかおらんのかよw
873:転生しても名無し ID:3s7rR9hJ3
>>870
お前まだいたのか
どうせお前も醜馬なんだろ
874:転生しても名無し ID:ogRnbRmn1
さすがにそこまで酷くないわい!
どや!ワイのイケメンフェイスに目を焼かれんとええなw
umagur.uma/e1jV4p6I.jpg
876:転生しても名無し ID:iqZzyMdUo
>>874
うっぜぇ……
そもそもイケメンというよりかわいい系やんけ
878:転生しても名無し ID:8xyeJitjU
>>874
クソかわええけどイケメンではないな
879:転生しても名無し ID:8Phoh9Mju
>>874
今までなんも苦労とかしてなさそう
882:転生しても名無し ID:AXKDoT8sm
>>874
もっと貼ってOK
883:転生しても名無し ID:Xo2An0U5v
>>874
ドヤ顔すんな
886:転生しても名無し ID:G3q49roBs
>>874
チチカステナンゴくん*2に似てる
889:転生しても名無し ID:eKbUhdK5o
>>874
エッッッ
890:転生しても名無し ID:mrP/aBe0o
>>874
こん!いちゃいちゃする?
895:転生しても名無し ID:ogRnbRmn1
>>889
>>890
え、きも
898:転生しても名無し ID:mrP/aBe0o
>>895
チンコビンビンですよ神
901:転生しても名無し ID:ogRnbRmn1
>>898
やだまじでやだ
902:転生しても名無し ID:ogRnbRmn1
お前らきらい
二度とこねーわばーか
903:転生しても名無し ID:mrP/aBe0o
はいワイの勝ち
圧勝だったわ
904:転生しても名無し ID:eKbUhdK5o
弱すぎて草
負けた──。
完膚なきまでに叩きのめされたわたしは、地面に横たわりながら、敗北を痛感していた。
ひとつ、引っかかったことがある。
なぜ、オグリ先輩はあそこからまた伸びることができたんだろう?
どうして私は、届かなかったんだろう?
3コーナーから上がって行って、直線に入るところで楽に並びかけた。そこから先でも伸びていたはずだった。でも、ハロン棒をすぎたあたりで私は失速した……なんだろう。何かが違う気がする。わからない。
わたしが今まで戦ってきた相手なら、抜かしたところで失速した。あとは突き放すだけだった。
あの瞬間だけ、オグリ先輩の走りはおかしかったように思える。なんで伸びれたのかがわからない。
そんなこと、あるんだろうか?
「ご飯を、食べにいかないか?」
近づいてきたオグリ先輩は、優しく微笑みながらそう言った。
わたしも笑って「行きます!」と返事をした。
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17万分の1 / 悍馬
「オグリ、オグリ、オグリ……」
今、目を閉じてもあの時のことは鮮明に思い出せる。
その日は日曜日で、澄み切った師走の空気の染み渡る中山競馬場には多くの家族連れが訪れていた。
当時自分は小学6年生で、あの頃の競馬ブームもあって親に連れられて地元の競馬場にはよく行っていた。
ある意味では遊び場のような感覚で、特に重賞レースなどはよく見に行ったものだ。
当時の自分は特に特定の馬のファンというわけではなかったのだが、父はといえば大のオグリキャップファンであり、オグリキャップが走る時はいつもよりも張り切って応援していた。
その熱意たるや凄まじく、当時のオグリギャルのような熱狂的ファンと比べても引けを取らないほどであった。
そういう訳だから、世間においても我が家においてもアイドルホースのような扱いだったオグリキャップが引退するというので、父の発案で関東まで出て有馬記念を見に行くことになった。
その有馬記念は、自分にとって初めて生で見るGIレースでもあった。
1990年、12月23日。父と共にメインレースである有馬記念を見に来た自分は、周りと同じようにオグリキャップの最後の勇姿を見届けようとその時が来るのを待っていた。
当時は新聞にも「オグリは終わった」だの、好き勝手書かれていたものだから、オグリキャップの勝ち負けなど関係なく、とにかく無事にゴールして欲しいと願っていた記憶がある。
ファンファーレが鳴る中、馬が次々とゲートに入る。
そしていよいよスタートが切られ、レースが始まった。
逃げを打つと思われていたミスターシクレノンが出遅れたものだから、前半は先行集団が固まったスローペースで進んだ。
オグリキャップは中段5.6番手で待機していたが、第3コーナーに入ったあたりでようやく動き出す。外、外を周って一気にポジションを上げていく。
最終コーナーで大外から一気に捲り上げて先頭に立ったかと思うと、そのまま後続を寄せ付けず見事に1着でゴールインした。
まさに会心の走りであった。
スタンドからは地鳴りのようなオグリコールが巻き起こり、自分の耳までビリビリと伝わるほど響き渡った。
自分が今まで見てきた中で間違いなく一番美しい走りだった。
17万人もの大観衆が声援を送るなか、堂々とした走りで最後の最後まで勝利を諦めなかったその姿は今でも目に焼き付いている。
あれから、もう十数年になる。
今、自分の目の前ではあの時には及ぶべくもないものではあるが、競馬場のスタンドを埋め尽くす観客からのオグリコールを受けながらオグリキャップが歩いている。
自分はと言えば、応援する立場ではなく、競馬に関わる者としてオグリキャップの姿を見る側になっていた。
私は、青木 謙治。職業は、笠松競馬所属の騎手だ。
「今日が最後ですかね」
そう言って、厩務員の高橋は馬を誘導していく。
最後にもう一度だけ思い切り走らせてあげようということなのだろう。馬体はスッキリと仕上がっていて体調も良いように見えた。
比較的預託料の低い笠松であったが、それでもそれなりに走れなければ生き残れない厳しい世界だ。
この馬の場合、特別良い成績を残しているわけではないが、コンスタントに出走を繰り返すことでここまでやってきた。しかし、近年は成績も著しく低下し、年齢を考えれば笠松ではそろそろ限界だと調教師から言われていた。さらに預託料の低い高知に移籍させるつもりであるらしい。
「せめて、掲示板には入ってほしいですね」
「そうだね……」
確かに能力的にはかなり厳しいものがあるように思えるが、何が起こるか分からないのが競馬の世界である。
「よしっ! 行こう!」
首を軽く押して気合いをつける。返し馬を終えゲートへ向かう。
ダートコースに出ると、直前のレース──オグリキャップ記念のことだ──の余韻がまだ残っているのか、わずかに歓声も聞こえる。
その熱気に後押しされるかのように馬の歩調が早まる。
そしてゲートが開くと同時に勢いよく飛び出していった。
結局、あの馬は7着に敗れた。
最低人気ということもあって仕方のない結果ではあったが、やはり悔しいものは悔しかった。
他の騎手であればもっと上手く乗れたのではないかと思ったりもしたが、そんなことを考えても何もならないことは分かっていた。
今日、自分の騎乗した馬は3頭。すべての馬が最低人気で、すべてにおいて掲示板を外している。
あの日騎手を志した私は、地方競馬教養センターを経て、まずは地元の新潟競馬で騎手を始めることになった。
デビュー戦は2番人気で8着に敗れたものの、そこから徐々に順位を上げていき、5戦目で初勝利をあげた。
それからしばらくは順調に勝ち星を重ねていたが、デビューして3年目の春に落馬事故を起こした。幸い命に別状はなかったが、両鎖骨など数カ所を骨折してしまった。思えば、それからである。私の騎手人生が大きく変わってしまったのは……。
骨折により3ヶ月ほどの休養を余儀なくされ、復帰後はしばらく勝てない日々が続いた。
そんな中でも何とか奮起しようと必死に食らいついてはいたのだが、怪我の影響は想像以上に大きかった。トラウマ、とでも言えばいいのだろうか。どうしてもあの事故のことを思い出してしまい、身体がこわばって馬群を上手く捌けなくなってしまったのだ。
そんな騎手に好き好んで騎乗を依頼する者はいない。積極的に調教をつけるなど、必死になって営業をした時期もあったが、乗せてもらえる馬といえばただ回ってくるだけで精一杯という馬ばかり。とてもではないがまともに勝負できるようなものではなかった。
それでもなんとか細々とレースに出続けていたが、ついにその時は訪れてしまう。
新潟競馬の廃止である。
騎手は廃業するか他地方へ移籍することを迫られたが、自分は移籍を選択した。
そして、笠松へやって来た。
当初はオグリキャップやライデンリーダーなど多くの名馬を輩出したことで盛り上がった競馬場だったが、その後は競馬人気の低迷にも巻き込まれ、今ではすっかり寂れてしまっていた。
自分もまた落馬事故を起こしてからというもの、まったくと言ってもいいほど勝てなくなっていた。
しかし、それでもここで頑張ろうと決めていた。
オグリキャップに憧れて騎手になった自分にとって、ここが最後の場所なのだと。
調教の腕だけが磨かれていくばかりで、肝心のレースでは思うように動けず、思うような結果は残せなかった。
笠松競馬も廃止が議論されるようになり、そんな自分にも嫌気がさしていて、引退すらも決意していた矢先の出来事だった。
あの馬に巡り合ったのは。
その馬のことは、少し前から知っていた。
まず最初は、すごい馬が入ってきたという噂を聞いた。なんでも、吾妻調教師がオグリキャップ以来の大物になるかもしれないなどと吹いていて、それを聞いて興味を持ったのが始まりである。
次にその馬の噂を聞いたのは、数日後のこと。馬房に入れようすると暴れ出し、寝藁をすべて換えるハメになっただとか、調教で乗り役を振り落とした後に全速力で10周しただとか、洗い場で厩務員が病院送りになっただとか、競馬場の柵を飛び越えて畑の作物を食い荒らしたとかとにかく悪い噂ばかりで、これはとんでもない捍馬が来てしまったものだと思っていた。
そんな噂があったものだから、周りの騎手も敬遠気味で、誰も手をつけようとしなかった。しかし、ある日のこと。調教師に「重要な話がある」と呼び出されると、その馬に調教をつけ、できれば主戦としてしばらく乗ってみてほしいと言われた。
他の騎手たちに断られたことが見え見えだったので、正直、自分も気乗りはしていなかったのだが、なにせ引退を考える程度には自信を喪失していたこともあり、とりあえず試しに乗ってみるだけなら……ということで引き受けることにした。
厩舎の人間は、その馬のことを「ノーブル」と呼んでいた。ノーブル、高貴なる者という意味だが、これはただ馬名がないために母の名から取ったものである。しかし、確かにそう呼ぶに相応しい佇まいをしていた。
その馬体は大柄で、脚が長く、全体的にスラリとしていながらも筋肉の隆起がはっきりと分かる。首も長く、灰色の毛並みは艶がありながら光を弾いているかのように輝きを放っていた。
いかにも人畜無害そうな優しげな目をしているというのに、その表情全体を見るとどこか不遜さが漂って見える。
馬格も良かったが、それ以上に目立つのはその柔軟性であった。
この馬は、とにかく身体が柔らかい。特に前脚の付け根辺りが柔軟で、そこから先はまるで地面に吸い付いているのではないかと思えるほどだ。
それだけではない。
背中や腰、トモなど全身が柔らかかった。そのためか、歩様はスキップをしているように軽やかで、それでいてバネのような弾力性もあった。
それに加え、どんな体勢になってもバランスを崩すことがない。体幹がしっかりとしている証拠である。
馬自体は確かにすごかった。
これまで見た馬の中でもダントツに速く、しかも力強かった。
しかし、問題は性格の方にあった。
普段は乗り役もこなしている吾妻厩舎の厩務員の高橋は、腕にギブスをつけるハメになっていた。数日前に洗い場でこの馬のの馬体を洗っていた際に、腹の下を洗い始めた途端に暴れ始めた馬と壁との間に腕を挟まれたせいだ。ノーブルは高橋の腕を挟み込んだまま壁にぶつかり、腕の骨にヒビが入ってしまったらしい。幸いにも折れてはいないようだが、それでもしばらくの間は安静にしていなければならない。
そんな状態でさえなければ、間違いなく自分が乗ることはなかっただろう。
とりあえず、落馬しないことを第一に考えて騎乗した。
馬に乗った瞬間、その馬体の柔らかさに驚く。歩様はスキップのようで上下動が大きいのだが、走らせてみると驚くほどに重心が低く、かつ安定していたのだ。
これまでの馬では考えられないほど、抜群の安定感である。これならば落馬する心配はないと思い、相談のうえ念のため誰もいないコースでまずは軽く走らせることになった。
そして、馬の特徴を知るために少しずつ負荷をかけていこうとした矢先のことだった。
いきなり、その馬が全力で走り出した。 慌てて手綱を引き絞るが、止まらない 。むしろ加速していく 。必死になって手綱を引いてもまったく言うことを聞かず、そのまま駆け抜けていってしまう。
結局、馬はそのまま15周を走り切り、10分ほど息を整えてから戻ってきた。
私は、これまでに感じたことのない疲労感を覚えていた。乗り味を見るどころの話ではなかった。
結局、その日はそれ以上の調教は諦め、ノーブルの様子を見守ることにして、厩舎に戻った。次の日から調教が再開された。
相変わらず気性は荒く、少しでも気に入らないことがあると膠着し、それでも強制しようとすると暴れ出す。調教中は気が気ではなく、何度も振り落とされそうになった。ムチを使ったときなど、急に方向転換してから止まって自分を振り落とし、それから再び走るということを平然とやってのけた。
調教師や厩務員たちも手を焼いているようだったが、やはりその最大の原因はノーブルの性格にあると思われた。
とにかく気分屋で、そのうえプライドが高いのだ。
まず、こちらの調教の指示は納得していない限り聞かないことはもちろんのこと、気乗りしないことに対してはなかなか従わない。しかし、それでもなんとか誘導してやるとする。すると今度は「自分はそんなことは望んでいないのだ」というような顔をして露骨に手抜きしてくるのだった。
そのくせ、ゲート練習などには素直に従う。また、単独の調教中に嫌なことがあって暴れたとしても、併せ馬になると不思議と大人しくなって、普段からは想像できないような好走をすることがあった。騎手としては、とにかく自分の思い通りにいかなくて困った。乗るたびに疲れ果ててしまうため、他の馬を乗りこなす余裕がなくなっていった。
しかし、調教師からの評判は概ね良好で、最初から古馬相手でもレースに出せば勝ち負けになるほどに仕上がっているという評価だった。
自分の感覚とは正反対である。
本当にこんな馬がデビューできるのかと思った。
調教後、汗まみれのまま馬房に戻ると、いつものようにノーブルは寝藁の上で横になり寛いでいた。こちらの苦労など知る由もなく、その表情からは余裕すら感じられる。「なあ」と声をかけると、馬なりのまま顔だけを向けてくる。
「お前さ、なんで俺が乗りやすいようにしてくれないんだよ?」
そう愚痴をこぼすと、馬は鼻で笑ってきた。『なに言ってんだコイツ』と言いたげである。
「こっちは大変な思いをして乗ってるっていうのに……」
そう言いながら、リンゴを6つに切り分ける。馬房の前に置いてある餌入れに入れると、馬は起き上がって食べ始めた。
これは馬とのコミュニケーションの一環で、与えているリンゴは当然自腹だ。この馬の場合、美味いものを与えると翌日は少しだけ機嫌がいいのである。
しかし、馬は黙々と食べるだけで何も答えない。
「まあいいわ。どうせわかってくれないだろうし。……明日は能力審査だからちゃんと走ってくれよ? じゃあおやすみ。ノーブル」
馬は、フンッと鼻を鳴らしてそっぽを向いた。
(こいつは何を考えているんだろうか?)
この厩舎に来て1週間が経ち、ようやくノーブルの調教に付き合えるようになってきた頃からの疑問だ。
明らかに、頭は良い。ともすれば人間の言葉を理解しているんじゃないかとすら思う節もある。だが、言うことを聞かない。とにかく気分屋なのだ。
しかも、気難しいとかそういう次元ではない。とにかく「扱いにくい」のだ。
こちらが下手に出ると調子に乗り、上から目線で指示を出そうとすると反抗してくる。
おかげで、これまで乗ってきたどの馬よりも手がかかる。
ノーブルに限らず、競馬の世界では気性難の馬の世話も珍しくない。気性難でなくても、調教でうまくいかない馬はいくらでもいる。
そんな中でも、ノーブルは自分の経験の中でも上位に入るほど扱いにくい馬だと、私は思った。
しかし、その反面、素質自体は間違いなく一流馬のそれである。それは間違いなかった。
能力審査の日。ノーブルは上機嫌な様子でパドックに現れた。
馬体も毛艶も問題はなく、全体的にコンディションは良さそうである。
調教師は、「いいか、無理矢理押さえつけるんじゃなく、馬の動きに合わせて動いてやれ。手綱もなるべく柔らかく持って、馬に任せるようにするんだ。わかったな?」と強く指示した。
本馬場入場のときも、特に興奮した様子はなく、落ち着いているように見えた。
返し馬も問題なくこなし、いよいよゲートインとなる。
両隣はゲート練習も一緒にしている同厩舎の馬に、枠入れは最後になるようにとわざわざ調整までしていた。
そして今、ゲートが開かれ、ついにレースが始まった。
ノーブルは出遅れることなくスタートを決め、向こう正面の緩やかな下り坂で加速すると先頭に立って加速しながら3コーナーを曲がっていく。
4コーナーをほとんど減速することなく走り抜け、直線に入るころには後ろを振り返っても後続の姿は見えず、1furlongの直線を瞬く間に駆け抜けてゴール板を通過していった。
鞍上の青木は、呆然としたまま動かない。
場内からも歓声が上がることはなく、ただ唖然として静まり返っていた。
持ったままだ、追ってすらいない。
「…………」
調教師が無言のまま、青木の背中を叩く。その衝撃で、ようやく我に帰ったようだった。
測定用の時計には、「0:46:9」という数字が表示されていた。
──────────
能力検査を終えて、宿舎に戻ってきてからしばらくのこと。ポケットに入れた携帯電話が震えた。
着信を見ると、調教師からだった。
「ノーブルが放馬した!?」
思わず大声で聞き返す。電話口の向こうから、調教師の声が聞こえてきた。
『ああ、すまないが、すぐに戻ってきてくれないか?』
「わかりました! すぐに戻ります!」
その後のことは、あまり覚えてはいない。
とにかく必死だった。夜、馬房で休んでいるノーブルを見てホッとしたのを覚えている。
それから2週間くらいは取材だなんだと自分も、そして周囲も忙しい日々が続いた。
どうやら、兎にも角にも話題を求める世の中において、高速道路を激走した挙げ句PAに侵入した馬、というのは格好のネタになるらしい。
笠松の組合も特に被害が出なかったことをいいことに逆に宣伝材料にしてしまう始末である。
ノーブルはといえば、すっかり落ち着きを取り戻し、相も変わらずマイペースに過ごしていた。
この頃にはようやく馬名も決まって、1ヶ月と少し後の新馬戦には良いにせよ悪いにせよ注目が集まることになるだろうと思われた。
ノーブルは、とにかくよく食べる。
馬房の中では常に何かを食べていると言ってもいいほどだ。
リンゴが好物らしく、リンゴを切ると必ず寄ってくるし、あげれば喜んで食べる。
高橋厩務員曰く、厩舎に入る前から前掻きの音がうるさく、飼料を真っ先に与えなければ機嫌が悪くして壁を蹴りだすのだとか。それでも食べ足りないらしく、しばしば寝藁を食べていることもあるようだ。調教の前後にも道草を見つけたら勝手に食べてしまう。
好き嫌いをしないのか、なんでも美味そうにガツガツと食べる姿は見ていて気持ちが良い。
ちなみに、馬名が決まったことで、正式にノーブルという略称になった。
正式な馬名を「ノーブルモナーク」と言うのだが、馬からくる風評被害を生産牧場側に押し付ける気満々の馬名なのではないかということで少し話題にもなっていた。
能力審査、そして高速道路を疾走した日から2ヶ月が経ち、7月の中旬。
ノーブルの初出走となる新馬戦がやってきた。
この日の笠松競馬場は朝方こそ雨だったが、昼前には上がり、絶好のレース日和となった。
ダート800mで争われるこのレースは、5頭立てで行われる。
どちらかといえばお騒がせといった類のニュースではあったが、TV等で繰り返し報道されたこともあり、競馬場はいつも以上の盛り上がりを見せていた。
馬券は、単勝1.0倍でノーブルが人気を集める。10年ほど前の大井での時と同じように、一種のお守りとして単勝馬券を購入する者が多い。また、能力審査でのパフォーマンスが評価され、さらに有力馬も軒並み回避したことで完全な1強体制と目され、他馬のオッズは上がる一方であった。
レース直前になり、ノーブルは馬場入りをする。パドックでは厩務員の高橋が手綱を引いて誘導するが、観客に見られていることで緊張しているのか、落ち着かない様子である。騎手の青木が騎乗した後の返し馬でもやはり落ち着いているようには見えず、むしろ興奮気味に見えるほどであった。
関係者の間に、嫌な予感がよぎったそのとき。
ゲートに入った瞬間、ノーブルが大きく暴れ出した。
「ノーブル、どうどう、落ち着け」
青木は慌てて手綱を引き締めるが、ノーブルは興奮冷めやらぬ様子で激しく首を振りながら脚を踏み鳴らしていた。
今回はゲート順が早かったので、ノーブルがゲートに入り終えてもまだ他のゲートは空いている状態だった。
そのため、青木はなんとか他馬がゲートに収まるまではと声をかけ続けた。
(頼む……! 何事もなく 入ってくれ……)
しかし、その願いも虚しく、1頭がゲート入りを躊躇する。右隣の馬が興奮して煩さを見せる。
瞬間、ノーブルが枠内で軽く立ち上がった。
「ノーブル!」
全馬がゲート入りしたので必死に呼びかけたが、当の馬は聞く耳を持たない。
青木には、ノーブルのやる気が急速に失われていくのがありありと感じられた。
──7月の第6回笠松競馬4日目は新風とともに始まります。第1R、中央認定新馬戦。ダート800m。馬場状態は不良と発表されております。
新風吹き込む新馬戦。爽やかな風とともに今世代初めての勝鬨を上げるのは果たしてどの馬か。
1番人気の1番ノーブルモナークですが、ゲート入りまではスムーズでしたが、いざ入ってみるとどうでしょうか、落ち着きがないですね。ゲートの中でも足踏みを繰り返しておりまして、係員の方が宥めるようにしてます。
おっと、3番のワールドキャッスル、枠入りを少し躊躇しておりましたか? あーっと、これはノーブルモナークがゲートの中で立ち上がりました。これは大丈夫でしょうか。
続いて4番のリードラヴィー、5番のオグリデュークがゲートに入っていきます。
全馬ゲートに入りまして……スタートしました!
あっ! 1番ノーブルモナーク、なんとゲートから出てきません! これは波乱の展開となりました……──
その光景を見て、私たちは嘆息した。思わず「またか」と呟いた。
私の目の前には、綱を引かれても首を押されても頑として動こうとしない一頭の馬の姿があった。
馬の上に騎乗している男は途方に暮れた様子で首を振った。彼はこの競馬場で働く騎手である。さっきまで彼の手にあった手綱は、さっきからずっと空しく宙に垂れたままであった。
制裁情報
2005/7/14 1R【発走調教不十分】(再審査)
ノーブルモナーク号は、発走の調教が十分でないと認められたため、平成17年8月3日まで出走できない。
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【地方競馬】お騒がせ馬は本業でも破天荒だった!? 「レース放棄」スタートから微動だにせず失格…… / 【悲報】ワイ、毎日ゲートに2時間近く縛り付けられてしまう
(AIくんが用意してくれたあらすじも似たような展開が続く、ということもあります)
というわけなのでこちらの小説は未完とし、ある程度書き溜めができたところでこちらを削除して新たに投稿したものに移行するという形で公開させていただきます。長々とお付き合いありがとうございました。
【地方競馬】お騒がせ馬は本業でも破天荒だった!? 「レース放棄」スタートから微動だにせず失格……
編集部
2005.07.14 21:00
大問題児と言わざるをえない。7月13日、笠松競馬場で行われた第1レースの新馬戦で、1番人気のノーブルモナークがいきなりゲート内で立ち上がったのだ。
そして、スタートが切られてもそのままゲートを出てこようとしない。この異常事態に場内は騒然となった。
「出遅れ」という域すらも超えてしまっていたのかもわからない。
結局、ゲート内で立ち止まったままノーブルモナークは競走中止。後に裁定委員より発走調教再審査及び出走停止処分が下ることになった。
ノーブルモナーク、といえば2ヶ月ほど前に高速道を爆走したことで世間を騒がせた「あの」馬である。
「また何かやるんじゃないか?」
そう思っても仕方ないような前科があるだけに、関係者らは戦々恐々としていたに違いない。果たして、その懸念は見事に的中した。
マスメディアで取り上げられていたこと、能力審査のタイムが優秀だったことから1.0倍、単勝元返しになるほど人気を集めていたのだが、このレースでまさかの失格。馬券を手にしたファンたちは皆一様に頭を抱えて肩を落としたことだろう。
「もういい加減にして!」とはある馬券ファンの言。
確かに、気性難の馬は他にもたくさんいる。しかし、最低限競馬になる馬を出走させるというのが馬券を購入する側への「礼儀」ではないだろうか?そんな怒りの声が聞こえてきそうだ。
そもそも、デビュー前から関係者の間ではその奇抜な行動で有名だったという。そこに来て今回の前代未聞の新馬戦でのゲート内立ち往生。競馬界のみならず各方面で話題になること必至だろう。
「普通、馬というのは群れについていく性質がありますから、出遅れることはあってもゲート内で立ち往生するようなことは極めて稀と言えます。ノーブルモナークの場合は気性面に特異な問題があることは否めないでしょうね」(競馬記者)
「ただ、いくら気性面の問題があるにしても、競馬は大金が動くギャンブルなわけですから、このような馬を出走させてしまう陣営にも問題はあると思いますよ。今回の処分後にどのような選択をするのか注目したいところです」(同)
もともとは、能力審査でも好時計を記録し素質面を期待されていた馬だったが、これで一気に評価を下げてしまったかもしれない。
今後の動向に注目したいところだ。
「もう、取れる手段をすべて試してみるしかないだろうな」
調教師の吾妻は、唐突にそう切り出した。
ゲートが苦手な馬は多々いるが、ノーブルの場合はゲート練習自体は簡単にクリアできてしまうのが質が悪い。
まずは課題の洗い出しから行う必要ありとの判断だった。
「ゲートの出が悪くて出遅れやすいとかならまだしも、まったく動かないんじゃ話になりませんからね」
厩務員の高橋が同意する。
「それにしても、どうしてあの時に限ってゲートに入ると落ち着かなかったんでしょうかね」
青木騎手は少し考え込んだ後、口を開いた。
「ゲート練習時や能力審査時と今回での違いを大まかに分けると……」
「1. 両隣が慣れ親しんだ同厩舎の馬ではなかった」
「2. テンションが上がり入れ込んでいた」
「3. ゲート内で長く待たされた」
「この3つの内のどれかだと思うんですけど、どうですかね」
「1に関してはおそらくないだろう。2と3が複合的に作用しているのではと思う」
吾妻が言うには、これまでゲートで長時間待った経験のない馬が急に閉じ込められるような形になったうえ、入れ込んでいたことにより他馬の動きに敏感に反応するようになっていたためパニックに陥り、もともとかなりの気性難であったこともあり、競争意欲を無くしたのではないか、とのこと。
「まぁ、いずれにしてもこのままじゃレースに出られないので、何とかしないといけませんよね」
「ああ。現状、取れる手段はいくつか思いつく。縛り調教、馬具、後入れ、目隠し、尾持ち……。とりあえず、やってみる価値はあるだろう」
「縛り調教ですか。次回はともかく後々問題が増えそうな気もしますが」
「それも含めてやって見るさ。それでダメなら次を考えればいい」
こうして、「ノーブルモナーク・ゲート克服プロジェクト」が始動した。
「縛り調教」とは、その名の通りゲート内に馬を縄で縛り付け、動けなくした上で他の馬にゲートを通過させるトレーニング法である。
通常、ゲート内で立ち上がったり寝ることのある馬はそれらに反応して行動を起こそうとするが、縛られているために行動を起こすことができない。それを長時間繰り返すことにより、ゲート内で静止することに慣れさせていこうという試みだ。
だが、これには大きな問題がある。それは、馬が恐怖を感じてしまい、ストレスを抱えてしまうことだ。
とはいえ、短時間でかなりの効果が見込めるのも事実。
ノーブルの場合、気性難からくる入れ込みによる集中力の欠如以外は特に問題はない。
ならば、ゲートに閉じ込めるという非日常の経験、立ち上がろうとしても動けない状況を繰り返し体験がプラスに働く可能性は高いはずなのだ。ゲート内で立ち止まることが異常事態ではなく通常の状態だと認識させれば良い。
ノーブルは賢い馬なので、最初は嫌がっても最終的には従うようになるはずだ。少なくとも、私達はそう信じていた。
縛り調教を始めて3日。早くも調教を嫌がり始めたノーブルに、吾妻は頭を抱えていた。
いや、むしろよく3日も持ったと言うべきか。
最初の2日間はなんとか我慢していたようだが、流石にこれ以上は無理だと判断したらしい。馬房から出されると暴れ出したのだ。
「これ、いつまで続けるんです?」
「そうだな、あと10日ほど様子を見るか」
「えぇ……」
高橋の問いに対して、吾妻は苦笑いしながら答えた。
「馬も人間と同じで、毎日同じことを繰り返せば習慣化できる。そうすれば、ゲート内で静止し、しかる後にゲートを出るという一連の行為について、何の問題もないし何ら危害は及ばないと学習してくれるだろう。だから、明日は別の方法を試みるつもりだ」
「……わかりました」
「ということで、今日は目隠しをして連れていこうと思う」
ここで諦めてしまえば何のためにここまでしたのかわからない。
「よし、こうなったら無理やりにでもやるぞ。高橋君、手の空いているスタッフを集めてくれ」「わかりました!」
こうして半ばヤケクソ気味に続けられたノーブルのゲート内強制停止訓練は、2週間にも渡って続けられた。
なお、飼料を与えるタイミングを厩舎ではなくゲート内での訓練中に変更したところ、しぶしぶながらも従うようになったことは余談である。
ノーブルのゲート内強制停止訓練が始まってから10日目。
ついにその努力が実を結ぶことになった。
1番枠に先に入れ、ゲートの中で待たせてもじっと動かず待機するようになったのだ。
「よっし!これでよほど入れ込まない限り大丈夫ですね」
青木騎手はガッツポーズをした。
「そうだな。ただ、根本的な解決にはなっていないから数年後はどうなっていることか…。とはいえ、後は馬具を変えてみるくらいしかできる事は無いのだが」
吾妻調教師の提案により、ノーブルにはメンコが付けられるようになった。
このメンコは耳を覆うタイプのため、周囲の音が聞こえにくくなる。他の馬が煩さを見せても、反応しなくなることを期待してのことだった。
そして、5日後のゲート再審査では無事合格を勝ち取ることができた。
──── ノーブルモナークがゲートに再挑戦してから1ヶ月。
ようやく、次の出走に向けて準備が進められることになった。
「次は1400mの認定未勝利戦だ。相手関係から言って、マトモに出さえすれば勝てる確率はかなり高い」
「はい、骨っぽい相手は2頭ほどかと。あとは楽なはずです」
高橋が資料を見ながら答える。
「よし、今回はかなり手薄になる。そこで勝つことができれば中央のレースにも出られるようになる。メンバーの薄い9月初めのダート500万下を当面の目標とする」
「はい、頑張ります」
「頼んだぞ」
こうして、ノーブルの次走が決まり、厩舎の人間も気持ちを新たにするのであった。
【悲報】ワイ、毎日ゲートに長時間縛り付けられてしまう
1:転生しても名無し ID:ogRnbRmn1(主)
もういい加減反省してるからゆるして
2:転生しても名無し ID:7/A6Taqil
草
もっと苦しめ
3:転生しても名無し ID:4HlZqU2bs
まだ余裕ありそうですが?
4:転生しても名無し ID:4Ot5/AvaR
人間時代でもキツイわそんなん
5:転生しても名無し ID:D5tTcgy2F
よほどのゲート難なんやろなあ
6:転生しても名無し ID:JDKYwXqXc
普通元人間ならゲート練習くらい簡単にこなせるよね
7:転生しても名無し ID:DvDum2bAl
>>6
前世から閉所恐怖症ワイ、逝く
8:転生しても名無し ID:/0Mw5ITgW
実際馬の本能が嫌がるから多少はね?
9:転生しても名無し ID:jRsFnmHh1
縛られるくらい期待されてて良かったやん
10:転生しても名無し ID:3CCmb7+LD
せめて馬には優しく接しようぜ
11:転生しても名無し ID:Z/G81r8jr
>>10
再審査くらうような奴はキツイ調教されて当然
12:転生しても名無し ID:4GRaDMn23
で、イッチは何やらかしたんや?
13:転生しても名無し ID:ogRnbRmn1(主)
>>12
ちょっとレースめんどかったからゲートから出ずに直帰しただけや
厳しすぎんか?
14:転生しても名無し ID:B0UPn4MRY
>>13
残当
15:転生しても名無し ID:wzpzaraZi
>>13
カス
16:転生しても名無し ID:2aDoiPIyK
>>13
世の中舐めてるだろ
17:転生しても名無し ID:/VVfB6D/f
見れば解るお前の思想
元こどおじニートだな?
18:転生しても名無し ID:BfbgSBrBD
>>13
甘すぎ
ワイなら即肉屋送りや
こういう奴は絶対に治らん
19:転生しても名無し ID:u5yaPchEa
イッチはどうでもいいけど、陣営は可哀想
20:転生しても名無し ID:Z0C1NcEWa
ゲート再審査くらう転生馬とか久しぶりに見た
21:転生しても名無し ID:D6P2y3e3F
イッチ、馬生終了のお知らせwww
22:転生しても名無し ID:kEguQFDv7
スレ民の煽りが容赦ない
23:転生しても名無し ID:g4MD14pdG
当たり前だよなあ!?
24:転生しても名無し ID:YojyUAISG
次転生した時にちゃんとゲート内で待機できるようになってることを祈っとけ
25:転生しても名無し ID:IpDHWWEVx
それ
26:転生しても名無し ID:wD/uWAqex
マジレスするとゲート難は乗り越えておかないと死ねる
27:転生しても名無し ID:guC84BGJM
確かに
28:転生しても名無し ID:I/JAefbB2
競馬の世界は過酷だからな
29:転生しても名無し ID:4IXWBFhyr
閉じ込められてるイッチは今頃どんな気分かな〜?
30:転生しても名無し ID:d5rVA+N8+
ゲート難は陣営からしたらデメリットしかないからな
31:転生しても名無し ID:02uBAAcG3
ゲート調教1月追加で
ゲートから出ないという事件を起こしてから約1ヵ月。ゲート調教に発走再審査を経て、8月の中旬。
ノーブルの2走目となるJRA認定未勝利戦がやってきた。
この日はどんよりと曇ってはいたが、馬場は良と発表されていた。
「ノーブル、行けるか?」
「ブルル」
青木が声をかけると、ノーブルが小さく返事をする。
ここ最近のノーブルはとても調子が良く、その態度も自信たっぷりだ。
「よし、じゃあ行くぞ」
ゲート入りが始まり、次々と馬が入っていく。そして、最後の1頭が収まった。
「さすがに慣れてきたか」
「そうですね。最初に比べるとスムーズに入ってます」
吾妻調教師が感心して呟く。
──第8回笠松競馬1日目の第6競争は中央認定未勝利馬リバイバル。ダート1400m。馬場状態は良と発表されております。
1番人気の8番ノーブルモナーク、以前の新馬戦ではゲートから出ず、そのまま競争中止、失格となりました。さて、今回は大丈夫でしょうか。
各馬がゲートインを終え、最後にノーブルモナークが入っていきます。係員が離れます。……スタートしました! ノーブルモナーク、少し出遅れた感じです。しかしすぐに立て直し、猛烈な勢いで先頭に並びかけようとしています。
おーっと、これはノーブルモナーク、前へ前へと行きたがります。他の馬をどんどん引き離していきます。
その後ろに4番テンマクロカゲ、さらに内側にモエレハナコですが、モエレロリンザーも上がっていく構えを見せます。これは逃げ、大逃げの形になりそうです。
………
ノーブルモナークが7-8馬身ほどリードしたところでただ1頭3コーナーを周り始めています。後ろの2頭も動き出しますが、差が詰まりません。
さあ、直線に入りまして先頭は変わらず逃げるノーブルモナーク、持ったまま!持ったまま!後続との差を広げてゴールイン!! 圧勝でした、1着は8番ノーブルモナーク。2着は4番テンマクロカゲ、3着争いは3頭!内モエレロリンザーが粘ったか、シホウネリかコミカルフェイスが届いたか!──
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