艦隊これくしょん 海の向こうからの使者 (天ノ叢雲)
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1話

初めまして、天ノ叢雲と言います

処女作なので文法がおかしいとか誤字とかのミスが有るかもしれませんが御了承ください

 

 

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ザアザアと遠くから波の音が聞こえる。

赤煉瓦の屋根の鎮守府でため息をつく男が1人、

提督である。

「ああ、暇だ、刺激が欲しい、何か無いか?艦娘たちも退屈に喘いでいることだしちょうど良い。」

提督の日々の業務と言えば退屈な書類仕事ばかり、前線から遠く警備や遠征程度しか仕事の無い艦娘たちも退屈なのは当然であった。

そんないつもと変わらないはずの日の夕方、遠征艦隊の旗艦である天龍から通信が入る。

『なぁ提督、今、帰還途中なんだが大破状態の艦娘を六名見つけた。保護するか?』

「ああ、保護してくれて構わない。艦名は判るか?できれば所属も。」

『艤装の損傷状態が酷すぎて何も判んねぇよ。だが、おそらく戦艦二隻、空母一隻、軽巡一隻、駆逐が二隻だ。』

「ふむ、とすると主力艦隊か。まぁ良い、船渠は開けておく。」

『了解だ。』

天龍との通信を終え、提督は考えにふける。

(ここらの鎮守府では無いはずだ、それだけの戦力を揃えれるのはここらではここしかない。それに、主戦場は南方、陸奥湾に有るここの遠征ルートである東北沿岸に流れ着くならば既に横須賀で発見されていてもおかしくはない。)

 

「帰還したぜ~!」

天龍の声が響く。埠頭だが、すでに天龍の下には多くの駆逐艦娘が集まっており、いかに天龍が駆逐艦娘から慕われているかが判る。

「まぁ待て、ちびども。提督に報告したら遊んでやるから。」

それを執務室の窓から見ながら提督は思案する。

良い暇潰しになりそうだ。と

10分もしない内に天龍が執務室に入って来る。

「報告だ、と言っても何も無いがな。保護した奴らは船渠に放り込んできた。ほれ、遠征詳細だ。」

遠征詳細を見ながら提督は言葉を紡ぐ。

「彼女らの身元について調べる必要があるな。疑いたくは無いが情勢が情勢だ。それに気になることもある。」

「気になること?」

「ああ、少しな」

流れる時間と言うものは早いものだ。天龍と話をしているといつの間にか夕飯の時刻になっていた。今日は金曜日、待ちに待ったカレーの日だ。皆カレーが好きだ。ゆえに毎週の事だが取り合いが発生する。早く行かねば一皿分も残っているか怪しい。食いっぱぐれれば空きっ腹を抱えて寝る羽目になる。そんなあまりにも虚しい事は誰もやりたくはない。提督は彼女らの事を頭の片隅に留めながら、食堂へ急いだ。

 

食堂に着くと艦娘たちが長い列を作って待機している。今から食べ始める娘もいるし、お代わりを求めて並んでいる娘もいる。並び始めてから十分ほどで提督の番がきた。

「辛口の大盛りを、ご飯多め、福神漬けは少なめで」

十年ほど提督をやってきて最も旨いと考える組み合わせを注文する。席は八割ほどが埋まっている。どこに座ろうか、と考えながら注文したカレーを待つ。手前は全て埋まっている。真ん中の方はダメだ、うるさい。旨い旨いと大声をあげながらカレーを掻き込む空母二人組。最近、悪鬼滅殺の映画を見たらしい。提督には何が面白いのか判らなかったが、彼女らには何か来るものがあったのだろう。右奥の方は陽炎が曙ら再編された第十四駆逐隊の面々とじゃれあっている。無理言って横須賀から借りたのだ。アラスカ解放作戦の要として期待している。恐らく今邪魔をするとめんどくさい事になる。左奥は長門ら戦艦組が固まって食べている。なぜか長門が駆逐艦娘たちの方を横目で見ながら食べているが一番ましだ。消去法で戦艦娘たちのところで食べる事となったがこれまた話が合った。対空戦闘に行き詰まりを感じていたらしく、対空戦闘について永く語り合うこととなったが、新しい知見が得られたのでよしとしよう。

 

夕飯を終えた後は、残りの業務を終わらせ、風呂に入いれば就寝時間だ。何か忘れたような気がしながらも疲れていたのもあってか布団に入って直ぐに耐え難い睡魔に襲われ意識を闇の中へ落とした。

 

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いかがでしたか?学生の身なのでそう頻繁には投稿出来ませんが気長にお待ちください

 



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