強化された宇宙魔神になった男の話 (シド・ブランドーMk-Ⅳ(地底の住人))
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モンスターたちのヒーローアカデミア生活
宇宙魔人に生まれ変わりました。


まーた証拠にもなく新しい小説書き始めたよと思ったそこのあなた。すみません。


お前はたった今病により亡くなった。

 

神様だと言う人にそう告げられた。別に悲しくはなかった。いつ死んでもおかしくない体だったのだ。

 

お前に新しい身体と能力をやろう。なにか好きな物はないか?

 

そう聞かれて俺はギャラクタスとアンチモニターと答えた。

 

半分冗談だが半分は本気だった。この2人になれたらどれだけ自由に過ごせるか。結構憧れていた。

 

どちらかといえばどっちの方が好きだ?

 

ギャラクタス。僕は迷わずにそう答えた。明らかにアンチモニターの方が強いけどデザイン的にはギャラクタスの方が好きだからだ。

 

良かろう。ではギャラクタスの身体と能力に加え、ついでにアンチモニターの能力も与えてやろう。もちろん武器もな。それに伴い条件が2つ。1つは我々に手を出さないこと。もう1つは能力的に空腹度が2倍になってしまうこと。その2つを守る、了承するなら与えてやろう。

 

分かった。約束する。

 

ではな。転生したらギャラクタスに生まれ変わっている。第2の人生を楽しんでくるといい。

 

そこで俺は再び意識が途切れた。

 

 

……意識が戻った。見覚えのある服に見覚えのある槍。ちゃんとギャラクタスになっているようだ。腹が減ってしょうがなかった。

俺は惑星を喰いまくった。

喰って喰って喰いまくった。

 

 

味の感想としては文明が発達している惑星の方が美味い。

 

ちなみに喰いまくったあとの宇宙はあまり味がなかった。例えるとソフトクリームのコーンだけを食べてる感じ。

文明発達してない惑星は牛乳やフルーツのないシリアル食べてる感じ。

 

そういえばギャラクタスとアンチモニターって何ができたっけ?

 

アルティメットヌリファーも反物質キャノンもあるんだけど。

 

 

……あ、そういえば2人とも全知全能だったんだっけ。

 

とりあえず宇宙船やらなんやら完成させちゃおうか。

 

あ、そうだ。部下も作らなくちゃ。

 

やっぱり一番最初の部下はシルバーサーファーかなぁ。

 

シルバーサーファーの姿や能力をイメージしながら創ったら本当に現れた。

 

「我が主、ご命令をなんなりと…」

 

「(まじか、ほんとに出来ちゃったよ)ああ、よろしく頼む。お前の名前は今からシルバーサーファーだ。適当な惑星に行って掌握するか、滅ぼすか破壊するか何でもいいから能力を使ってみてくれ。お前の力を見てみたい。」

 

「はっ!仰せの通りに…。」

 

 

……。いや、威力強すぎるんですけど。2.3割の力で銀河そのものが数分で無くなったんですけど。

 

まぁ、よく考えてみれば当然といえば当然なのか。

 

「ありがとう。だいたい把握出来た。」

 

「いえ、例え私が全力を出したとしても主様の実力の1割にも届きません。」

 

「本当に?」

 

「えぇ、本当ですとも。」

 

何この子凄いいい子!

 

調子乗っちゃって部下沢山作っちゃった。

 

ハルク(ブルース・バナー)

 

ジャガーノート

 

マイティーソー(雷神・全能神トール)

 

フェンリル

 

モンハンのモンスター(擬人化可能)

 

戦士長ヴァルキリー率いるヴァルキリア部隊

 

などなど……

 

あと、作った宇宙船は軽い惑星レベルの大きさになった。

(スター・○○ーズにでてくるデス・スター的な)

 

「やぁみんな。ごきげんよう。僕がみんなを作った創造主だ。基本自由にしてもらっても構わないが君たちには任務を与える。それは、色々な宇宙にある様々な惑星に行って俺のご飯になるかどうかを視察してきて欲しい。」

 

「す、すみません。ご飯になるかどうかというのはどういうことでしょうか。」

 

「うむ。言葉通りだ。私の主食は惑星と宇宙だからな。文明が発達しているところや存在意義がないと判断したところは俺を呼んでくれ。俺が直々に出向いて判断する。」

 

「わ、分かりました。」

 

「あ、そうだ。シルバーサーファー・ジャガーノート・ソー・戦士長ヴァルキリー・そしてブラキディオス、ナルガクルガ、ラージャンは残ってくれ。君たちには行って欲しい世界が決まっているからな。残りのみんなはこの宇宙船でも見学していてくれ。今後のマイホーム的な存在になるからな。」

 

~5分後~

 

「さて、全員揃ったな。……ではシルバーサーファーには10人の魔王がいる基本世界に行ってもらう。ジャガーノートには魔神族と女神族が争っている世界。ソーとヴァルキリー率いるヴァルキリア部隊にはとりあえず海賊が蔓延る世界に。そして最後にブラキディオス・ナルガクルガ・ラージャンにはヒーローが活躍している世界に行ってもらう。異論はあるか?……ないな。では解散。」

 

 

 

 

 

 



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ここがヒーローの世界?

書ききれなかったタグってどうすれば良いのだろうか……

まぁ、そうなるまで続いたらの話やが


「主様、ここが私たちが活動するっていうヒーローと敵がいる世界ですか?」

 

「その通りだ。お前たちにはこの世界を調査してもらいたい。」

 

「調査って言うのはあれか?確か存在意義があるかどうかと発展する見込みがあるかどうかってやつか?」

 

「うむ。その通りだ。そこで、お前たちが生活しやすいように名前の戸籍登録をしておいた。…俺のセンスだから堪忍してくれな。」

 

「まずはブラキディオス。名前は猛爆 竜吾。個性は「獣化」モデルブラキディオス。

次はナルガクルガ。名前は白疾風 ナル。個性は同じく「獣化」でモデルナルガクルガ。

そして最後にラージャン。名前は金獅 子郎。2人と同じく「獣化」でモデルラージャン。」

 

「まぁ、なんか言われたら幻獣種とかいっとけばなんとかなる。あと、人型の時にも本来の姿に戻った時の皮膚や皮を装甲のように纏わすことも出来るようにしておいた。」

 

「了解しました。」

 

「こちらも了解。」

 

「俺もだ。」

 

「うむ。最後に、お前たちには最初のミッションをこなしてもらう。」

 

「最初の…」

 

「ミッション…」

 

「そう。最初のミッションだ。それは、雄英高校に入学してもらい学生生活を送って貰う。」

 

「雄英高校?」

 

「なんだそれ?」

 

「雄英高校とは、ヒーローを目指す学生たちにとっては入るべき高校の1つになっている。」

 

「なるほど。そこに入ることが出来れば、ヒーローのことや世界のことを知ることが出来、手軽に調査ができる…と。」

 

「そういうことだ。……1週間後に試験がある。それまで自由にするといい。あとは自分たちが住む場所を決めたら解散だな。」

 

「住む場所?う〜ん…山でも川でも火山地帯でもどこでも良いんだけどなぁ。」

 

「「右に同じ(です)」」

 

「元々は自然界で生活してたもんなぁ。…そうなるのは仕方ないか。だがな、一軒家かマンションかは決めとけよ。」

 

「何故だ?」

 

「そっちの方が登録する時とか好都合だから。」

 

その後、色々あったが、3人とも一軒家を選び1週間後のテストまで自由時間、もといこの世界を満喫した。かくいう俺もやることがなかったからこの世界をゆっくり楽しむことにした。

 

━テスト前日 ━

 

やっぱりこっちでも食べ物は変わらず美味いな。鬱陶しいっていう感情が芽生えるくらいヒーローコラボのものが多いが…。

 

「なんか、この1週間いろいろと疲れました。…主に精神的な面で。」

 

その気持ちすごい分かる。

 

「何でだ?飯も美味いし見たことない場所ばっかですげえ楽しかったぞ?」

 

「俺も新鮮味があって楽しかったな。」

 

2人はそういうの気にならないタイプか。まぁ、知ってたけど。

 

ナルが「うわ、こいつらマジか…」みたいな顔してるwww。

 

「大丈夫だナル。俺もそっち側だ。」

 

「ありがとうございます。」

 

「…さて、よく聞けお前たち。明日はテストだ。筆記試験は安心しろ。出る範囲を夜中、お前たちが寝てる間に脳に負担をかけないように覚えさせる。それに、万が一不合格でも合格にするからな。ある意味問題は実技の方だ。」

 

「なんだ?俺たちが不合格にでもなると思ってんのか?」

 

「いや、そんなことは思っていない。むしろ、お前たち3人はシンプルな強さでこの世界ならば確実にトップ10には入ってる実力だと自負してるくらいだからな。」

 

「では、何が心配なんですか?」

 

「お前たちが本気を出しすぎて、お前たちと一緒の受験会場にいる学生たちの心を折らないようにして欲しいんだ。俺たちが介入してるから未来は既に変わっているんだが、さらに変な方向に進むかもしれないからな。」

 

「わかりました。」

 

「了解だ。」

 

「こちらも了解。」

 

ナルは心配してないが後の3人はすげぇ不安…。

 

「ナルは心配してないがお前ら2人は本当に大丈夫か?子郎に至ってはガチの戦闘狂じゃねぇか。」

 

「大丈夫だって!心配すんなよ主様よ!なぁ、子郎!」

 

「おうよ!あれだろ?要するに手加減すれば良いんだろ?」

 

「すげぇ不安。まぁとりあえず、やばいと思うまで本当の姿になったらダメだからな。」

 

「「「了解(しました)!」」」

 

「じゃあ…解散!」

 

━━━テスト当日 ・雄英高校━━━

 

「よっしゃ!おめぇら!落ちるようなみっともねぇ真似すんじゃねぇぞ!」

 

「あたりめぇだろ!こんなもん元に戻らなくたってちょちょいのちょいよ!!…あ、いいこと考えた!」

 

「なんだ?」

 

「何?なんか嫌な予感しかしないんだけど。」

 

「もし分かればよ!1番順位が低かったやつがほか2人に飯奢るみたいな罰ゲームしね?」

 

「良いねぇ乗った!」

 

「はぁ、別にいいけど、負けたからってやっぱなしはなしだからね。」

 

「あったりめぇだ!漢に二言はねぇ!!」

 

そんなこんなで、雄英高校入学試験……開始!

 

??「私が全てを蹴散らしてやろう。この砂漠の女王がね!!」

 

 

 

あ、あいつにテストの時元の姿に戻らないように言うの忘れてた。

 

テレパシーで伝えれるけど……ま、いっか。

 

 




個性が悪魔の実みたいになったけど許して


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試験 スタート

雄英高校入学試験、実技テスト

 

実技テストとは雄英高校の敷地内に存在する、模擬市街地にて行われるテストだ。受験者たちは各模擬市街地に放たれた仮想敵を倒していくことによりポイントを稼いでいき、そのポイント数が実技試験の点数となっている。

そして、仮想敵には4種類存在している。

 

1つは脆くできていて壊しやすいが、壊しても1ポイントの仮想敵。

 

2つめは比較的壊れにくいが、後述する2つよりは脆く、壊したら2ポイントの仮想敵。

 

3つめは、先の2つよりも固く壊れにくい。しかし、倒すと3ポイントの仮想敵。

 

そして4つめは超巨大な大型仮想敵。各試験会場に1体ずつ置かれている特殊な仮想敵。とてつもなくでかい。そしてそれを支えるため装甲も分厚くなっている。頑丈さだけはトップクラス。ただし、ポイントは0。要するにただの邪魔者である。

 

しかし、共通の弱点部分がある。1つは電源スイッチだ。そのスイッチを押して電源をきりさえすれば、壊さなくともポイントが入るようにはなっている。2つめは頭部だ。頭部にはカメラなどが仕掛けられているためそこを付けば破壊認定となる。

 

まぁ、そんなことあの4人には関係の無いことだが…。

 

 

──ブラキディオス目線 ──

 

『はい、スタート!』

 

「っしゃぁ!行くぜ行くぜ行くぜぇ!」

 

合図が出た直後に叫び声を上げながら仮想敵に向かって走り出した。

 

「(たしか、この市街地ってところに放たれているロボット達を1個ずつぶっ壊して行けば良いんだよなぁ。どんどんぶっ壊していってアイツらと差つけてやる。)」

 

気合い十分なブラキディオス。

 

そこへ1ポイントがやってきた

 

『目標、ブッコロス!』

 

「(あれが仮想敵ってやつか。…さて、どれくらいの強度なのか試してやる。…オラァ!)」

 

その1発で1ポイントは壊れてしまった。

 

「(アァ?いくらなんでも脆すぎねぇか?…まぁいい、ほかの探すか)」

 

ベロンッ!ベロンッ!

 

「よっしゃぁ! 気合十分!!他のやつはこんな脆くないでいてくれよ!」

 

「(お!他のより図体でけぇ!きっと3ポイントのやつだな)」

 

そしてブラキディオスは破壊しに行った。

 

ちなみに、この光景を見ていたほとんどの受験生は

 

「「「「(えぇ…なにあれ)」」」」

 

  か

 

「「「「(腕舐めた!!)」」」」

 

であった。

 

「(クソっ!爆発するより前に壊れちまった。)」

そりゃあそうだろう。頑丈とはいえ、子供たちでも壊そうと思えば壊せる程度なのだ。大型モンスターのパンチなど耐えられるわけなかろう。

 

100ポイントは軽く超えているであろうその時、遠くの方から大きなものが近寄ってくる足音がした。

 

「(さっきよりも一際デカい足音!…おじゃま虫ってやつか!ちょうど退屈し始めたところだ!どれくらいの耐久力があるのか試してやる!!)」

 

0ポイント敵に向かってる時にある事に気が付いた。

 

「(なんでみんな逃げてんだ?)」

 

「おいそこどけ!」

 

受験生の1人にぶつかったと同時に、怒りが込み上げてきた。

 

「てめぇら!なんで逃げてんだ!?」

 

「はぁ?あんなのかなうわけないからに決まってんだろ!」

 

「おりゃあ、最近ここきたばっかだからよく分かんねぇんだけどよ。おめぇらヒーローになりたくてここにきてんだよなぁ?」

 

「そうに決まってんだろ!」

 

「ならよぉ!何で逃げてんだ!憧れたヒーローは敵わないからって逃げてたか!?他のヒーローどころか一般市民も置いて逃げてたか!?違ぇだろぅが!!」

 

「俺はやるぜ!!あのデカブツをぶっ潰す!!」

 

「「「「「ぶっ潰したいだけだろ!!」」」」」

 

(最後くらい良いよなぁ。主、全力であいつをぶっ飛ばしてもよぉ!

…まぁ、怒られたら怒られたでそんときは謝るか)

 

そう考えると俺はビルの壁をかけ登りそのままジャンプしてロボットの真上に来た。

 

「(野生…解放!!)」

 

そう唱えた直後、彼の身体は変化する。

 

「「「「「なんだあの生物!!!」」」」」

 

皆がこんな反応をするのは無理もないだろう。

……何故なら、この生物(ブラキディオス)は本来この世界にはいるはずもないのだから。

 

「ぶっ潰れろ! 『プロント・ボンバ!!』」

 

ゴン!

 

ドーン!!

 

彼の拳が当たった瞬間、頭が凹み大爆発した。

 

『試験、終〜了!』

 

──ナルサイド──

 

 

『ハイ スタート!』

 

その瞬間、私は疾風の如く駆け抜ける。

得物は曙光刀【業風】、太刀だ。

私は2人と違って武器を使って戦う方が得意なの。

 

近ずいてきた敵には直接切り裂き、

遠い敵には太刀を使った衝撃波を放ち相手を切断する。

 

本来の姿になっても戦法はあまり変わらない。

衝撃波を太刀で放つのが尻尾に変わるだけ。

 

…弱すぎる。弱すぎるわ。いくらなんでも脆すぎじゃないかしら。

あの2人なら紙切れのように壊していくわね。

まぁこの場合私もあんまり変わりないけど。

 

そんな事を考えながら20体目のロボットを壊した。

 

2人に何か奢るのは癪だから少なくとも100ポイントは稼ぎたいわね。

 

試験が開始してから約10分が経った。当初の目標どおり少なくとも100以上は稼げたわね。数えてないから分からないけど。

 

その時、

 

ドスン!…ドスン!

 

と大きな音が近ずいてきた。

 

あれが0ポイントとかいうやつね。

倒してみようかしら。

他のより頑丈だといいんだけど。

 

ナルはブラキ同様壁を登り上空へ。そして…

 

「疾風流奥義!『疾風斬!!』」

 

一際でかい衝撃波を放ち、あいつ(0ポイント)を一刀両断した。

 

『試験、終〜了!!』

 

──爆豪サイド──

 

「クソッ!…あの女に勝てなかった!クソッ!入学したら絶対越してやる!」

 

この男、爆豪勝己は周りを圧倒する天才的な戦闘センスを持っていた。

しかし、実技試験で初めて敗北という屈辱を味わった。

だが、彼女と戦ったわけでもなく、戦っている姿をずっと見ていた訳では無い。…なら何故か。それは(0ポイントに対する)最後の一撃を見たからだ。いや、見てしまったのだ。

 

戦闘センスを持っているからこそ、その一撃でわかってしまったのだ。

自分ではこの女には勝てない…と。そして、ポイントでも負けてしまっているのだろう…。

 

だが、爆豪は知らなかった。

自分が負けた彼女でも、勝てない存在がこの世(この世界・この試験会場)に少なくとも2人は居ることに…。

 

そして、入学した時にはもっと絶望することに。

 




はい。ナルちゃんと龍吾君の出番でした。

次回は金獅君の出番です。

さてと、誰が2人に奢ることになるのでしょうか。


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試験、後編

─金獅side─

 

『ハイ、スタート!』

 

その掛け声とともに俺は走り出した。

 

正直ロボットを倒せってことしか覚えてねぇ。だから俺はひたすらにロボットを倒しまくった。

だが、

 

「脆いな、…いくらなんでも脆すぎるだろ!」

 

これなら元の姿に戻るなんてする必要もねぇ。

 

「不完全燃焼だな。なんならアイツらと組手したほうがよっぽど運動になるわ」

 

えーっと、どの形が何ポイントだっけか?どの形も総じて弱ぇから判断しづらいな。

ここにいるヤツらもここにいるヤツらだ。こんなロボットに苦労してるなんざ先が思いやられるな。

 

その時、【ドスン…ドスン】

と大きな音が近づいてきた。

 

「これとんでもねぇでかさだなきっと。こいつぁ期待できるぜ。」

 

しかし、

 

「スマーッシュ!!」

 

金獅がたどり着く前にある少年が大型のロボットを殴り飛ばしていた。

 

「クソっ、一足遅かったか。…だが、ちゃんと立ち向かうやつも居るんだな。見直したぜ。ライバル認定してやるか…っておいおい!パワーを制御出来てねぇのか!?しょうがねぇ。助けてやるか。」

 

─???side─

 

『ハイ、スタートー!』

 

「私が、1番だぁぁぁあ!」

 

そのような叫び声が聞こえてきたと同時に、スタートラインにモンスターが現れた。

 

彼女が変身したことによりざわめきが起こったが、そんなもの当人には関係なかった。

彼女は大きな2本の角とハンマーのような尻尾を巧みに使い、ロボット達を次々と薙ぎ払っていく。

 

彼女と同じ会場になった生徒たちは後にこう語っていた。

 

『あれはまるで生きた戦車のようだった。』

 

と。

 

全てのものを薙ぎ払い突き進んでいくその姿には、戦車としか思えない威圧感があったのだとか。

 

─評価タイム─

 

あの4人の映像を見た教師たちは皆何も言えなかった。

しばらく無言の状況が続く。

 

この無言の状況を破ったのは、ミッドナイトだった。

 

「今年の受験生はレベルが高かったですが、特に『金獅 子郎・猛爆竜悟・白疾風ナル・黒角竜香』の4人が凄まじかったですね。」

 

「あぁ、しかも黒角以外まともに変身した時の戦闘を見せてくれていない。猛爆も変身したのは最後の0ポイント敵を壊すためだけだったしな。」

 

「4人ともこの世にはいるはずのない幻獣の個性みたいだね?あわよくば試験中にその姿を生で見たかったんだけど、金獅君と白疾風さんは見せてくれなかったね。何か事情でもあるのかな?」

 

「黒角さんは個性『獣化・モデルディアブロス』。2つの角ハンマー状になっている大きな尻尾を使い敵に攻撃する。羽はあるが飛ぶことは滅多にない…か。なんで飛ばないのに羽があるんだろうね?」

 

「分かりません。戦闘時にもほとんど使っていなかったので今のところ用途は不明です。」

 

それに答えたのは相澤だった。

 

「ふ〜ん。じゃあ、ほかの3人は変身した時、どんな戦い方するんだろうな。」

 

「…お前、ちゃんと資料読んでないだろ。」

 

「ギクッ…」

 

「ハァ…」

 

図星を突かれあからさまな反応をするプレゼントマイクに怒りを通り越して呆れる相澤だった。

 

「まぁまぁ相澤くん。再確認としてほかの3人の戦い方も今1度まとめてくれないかな?」

 

「…分かりました。まず1人目は白疾風ナル。個性、『獣化・モデルナルガクルガ』。戦い方は、猫のような柔軟で俊敏な動きを活用して相手を翻弄し、尻尾にはえているトゲや鉤爪で攻撃をするそうです。変身していない時は映像にあったように逆刃刀の太刀を利用して斬撃を飛ばして攻撃します。」

 

「2人目は猛爆 竜吾。個性、『獣化 モデルブラキディオス』。身体に付着している衝撃を与えると爆発する爆発性の粘菌を活性化させ、その爆発を用いて相手に攻撃をします。時限式と接着したらすぐ爆発するタイプの2つがあるようです。試験中に腕を舐めていたのは彼の唾液には粘菌を活性化させる成分が含まれているからだそうです。」

 

「3人目は金獅 子郎。個性、『獣化 モデルラージャン』。攻撃方法はとてもシンプルで、握力・腕力を使う近接戦闘であり、その力は地面の岩盤を掘り起こして相手に投げれるほど…以上です。」

 

「4人とも150ポイント越えという今までにないくらいの高得点ですが、ポイントだけで見れば変身した黒角とほかの三人がほぼ同列だったため変身した後は他の三人が黒角より強い可能性が高いですね。憶測の域を出ていませんが…」

 

この発言をしたのはブラドキングだった。

 

「問題はこの4人をA組とB組にどう振り分けるかですね。ポイントの順番で見れば、金獅・白疾風・猛爆・黒角の順番ですが、実戦になるとどうなるかわかりません。個人的には実戦形式なのに手を抜いている三人は合格メンバーから外したいんですが…」

 

「相沢君…さすがにそうはいかないよ。決まりそうにないのなら、1番と3番の金獅君と猛爆君をA組に、2番と4番の白疾風さんと黒角さんをB組にしようと思うんだけどどうかな?」

 

「「「意義なし」」」

 

 

 

 

 



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神々によるワンピース生活(仮)
ワンピースの世界に神様たちが下見に来たそうですよ。


 

我が名はトール。

雷神であり、ニューアスガルドの王である。そして、最高神(ギャラクタス)が率いている組織の準幹部的な立ち位置を貰っている。

部下にはヴァルキリー率いるヴァルキリア部隊やジンオウガ・バルファルクのような(相棒よりの)ペットが居る。

今現在我々は海賊が蔓延る世界に来ているはずなのだが海賊が一切居ない。

主に聞いてみると、

 

「あー、原作が始まる何百年以上も前に送っちゃったからなぁ。

面白くなるのはもっと後だな。すまん。」

 

と言っていた。正直原作とか何言ってるのかよく分からんかった。

 

だが、我々にとって神々の棲む国に丁度いい島を見つけた。

…空島だ。読んで字のごとく空に浮いている島。

どうだ?いかにも神達が住みそうな場所だろう?

 

俺たちはその場所をニューアスガルドとして住まわせてもらうことにした。

だが、1つだけ問題があった。それは原住民が居たことだ。

 

最初は抵抗していたが、我らの力を見せるとすぐに神様扱いで拝みはじめた。

まぁ、そういうのは嫌いじゃないから許してやった。それに本物の神だからな。

 

どうやら一定の文化はあるみたいだ。ある程度の会話や畑仕事、簡単な家作り位は出来ている。あとは我らで後押しして上達させてやろうと言った。

そしたらめっちゃ喜ばれた。

 

我らは暇な時、何人か連れて地上に出かけている。

 

数百年か数千年か経ったある日、その日も地上に出かけていたのだが

ある変化を見た。いつから居たのだろうか。

 

ドクロマークを掲げた海賊たちが現れ、人々から金品や命を奪っていくようになったのは。

 

そして、正義とカモメのマークを掲げた海軍が現れたのは。

 

……え?数百年、数千年の間とか飛びすぎだろ。何してたんだよ?

って?

空島では王としてやる事やったあとは気の合う奴らと酒呑んでそいつが死んで、それで悲しみまた呑んだ。

 

それの繰り返しだったな。

 

地上では色んな土地に行ってそこの王や村長とかと酒を酌み交わしたり、ワノ国に行って酒呑んで、そこに守り神として何体か同胞たちを配置することにした。

 

伊邪那岐命、伊邪那美命、天照大御神、須佐之男命を初めとした神々だ。

 

言っておくがワノ国だけじゃないぞ?仲良くなった国や村には数名ずつそこの守り神として滞在させることにした。

ただの人間だとはいえ、仲良くなった人々が殺されたりするのは気分が良くないからな。

 

あ、そうだそうだ。忘れていた。先ほど格好つけて現れたのはいつ頃だろうかみたいなことを言ったが、数年(?)前に海軍の連中と世界政府の連中にコンタクトを取った。

 

世界政府並びに海軍設立おめでとう。ってな。

 

まぁ、当然よくは思われなかったな。なんせ一切かかわっていない奴らが急にきておめでとうとか言ってくるんだからな。

 

「急にきて何なんだお前たちは。祝ってくれたことには素直に感謝するが名を名乗ってはくれないか」

 

「我が名は雷神トール。神々が住まう国、アスガルドの王である。そして後ろにいるのが私の部下だ。」

 

「雷神!?アスガルドだと!そんな神話が実在してたまるか!!」

 

「実在してたまるかとか言われてもな…」

 

この時は凄い理不尽なキレ方されたな。

 

まぁ、雷神としての力を振るい無理やり納得させたがな。

海軍でも同じようなやり取りをしたな。

 

ムジョルニアが現れた時と俺の攻撃力を見た時の顔は傑作だったな。

 

─トール達が帰った後──

 

五老星達は頭を抱えていた。

 

「…世界政府に入ろうとしなかった国々は単に宗教国家じゃなかったというわけか。」

 

「だな。このこと(本物の神が居ること)を天竜人たちに知られると面倒なことになる。」

 

「できるだけ奴らのことを天竜人たちに知られないようにしなくては…」

 

「問題は、アイツらの強さだ。あの形状に破壊力。十中八九本物のミョルニル(ムジョルニア)で間違いなさそうだな。他にもあんな神器や、それを扱う者が居るとみた方がいい。」

 

「あぁ、あんなレベルのやつがゴロゴロ居るとなると、下手に手を出したらせっかく作った世界政府も海軍も崩壊しかねん。いや、確実に崩壊するだろうな。」

 

窓の外にあるクレーターを覗きながらそう言った。

 

──そして現在──

 

地上に行った神々からある海賊団が猛威を振るっているという報告があった。

 

ロックス海賊団

 

「へぇ〜、ロックス海賊団ねぇ。エドワード・ニューゲート、シャーロット・リンリン、金獅子のシキ、こりゃあこっちにも名前が届いてくるような(地上にとって)ヤバいやつらばっかりじゃねぇか」

 

どうやらロックス海賊団は、船長のロックスを筆頭に世界で名を馳せている連中の寄せ集めだそうだ。

 

「まぁ、今のところこっちには関係ないな。アスガルドに来たところで暴れるなら無理やり地上に還すだけだしな。」

 

「ん?なんか今帰すの意味違ってませんでした?明らかに殺す宣言してましたよね?」

 

「気にすんな気にすんな。気のせいだ。…それより、他にそいつらの情報はあるか?」

 

「…えぇ、ありますよ(白目)。そいつら、世界政府に加盟している国を襲っているらしいです。襲い終わったら、加盟していない私たちが守護している国にも手を出すかも。」

 

「まぁ、あいつらなら大丈夫だろ。もし負けでもしたら、あいつらにお灸を据えてやる。」

 

「(うわぁ…あいつらってどっちの事だろ。)」

 

「…もう数名ずつ地上に向かわせるか。最悪ここは俺とこいつら(ジンオウガやバルファルク)で何とかなるからな。」

 

「なんだかんだ言って、あの人たちのことが心配なんですね。」

 

「はぁ?んなわけねぇだろ!俺はただこんな辺鄙な星の奴らに負けるなんてことがあったらあの方に顔向けできねぇと思っただけだ。」

 

「...」

 

部下は変なものを見たような顔をしていた。

 

「おい、なんだその変なものを見たかのような顔。」

 

「...雷神様のツンデレとか誰も得しないんでやめてください。(白目)」

 

「…辛辣すぎね?」

 

さすがの俺も傷つくぞ。

 

「…まぁいい。明日から地上に行くぞ。準備しておけ」

 

「分かりました。しかし、急ですね。」

 

「あぁ、久しぶりに地上の飯を食いたくなってな。」

 

「...ハァ…分かりました。」

 

なんだその呆れたような返事は。

 

 

解せぬ。

 



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最強の魔王と最強(になる予定)のスライム
最強格の魔王は(宇宙)魔神の配下でした


俺の名前はシルバーサーファー。ギャラクタス様の命令により魔王とやらが10人いる世界に来ている。ギャラクタス様を含めたら11人だが。俺は現在その代理を務めている。

 

ギャラクタス様にはこう命じられた。

 

『ジュラの大森林に国が出来たら報告してくれ。興味が湧いたら俺も行く。』

 

そして今日、ジュラの大森林に国ができたと魔王たちと話している。

 

「私挨拶に行ってくるのだ!」

 

「…俺も行こう。」

 

「珍しいな。お前が行くなんて。」

 

「あぁ、あの方から下された唯一の命令だからな。あの方が来る前に下見くらいしておかないとな。」

 

「…なるほど。あいつはこうなることを知っていたってことか。」

 

「そういうことだ。」

 

「早く行くぞシルバーサーファー!私は早く会ってみたいのだ!!」

 

「あぁ。」

 

──ジュラテンペスト連合国──

 

ジュラテンペスト連合国は今日も平和…のはずだった。

 

「なぁ、大賢者?とてつもない魔力がとてつもない速さでこっちに近づいている気がするんだが…。」

 

『はい。高エネルギー反応を2つ検知しました。』

 

「…誰と誰か分かるか?」

 

その問いはリムルにとって絶望のうむものであった。

 

『解。魔王ミリム・ナーヴァと魔王代理、シルバー・サーファーです。』

 

「…魔王が2人も!?なんで!?……ちょっと待て。シルバー・サーファー!?大賢者!今シルバー・サーファーって言ったのか!!…シルバー・サーファーってMARVELに出てくる全身銀色のシルバー・サーファー!?」

 

『解。MARVELがなんのことか分かりませんが、そのシルバー・サーファーです。』

 

シルバー・サーファーというアメコミのキャラクターがこの世界に居るという事実に絶望しつつ、更に嫌なことが頭によぎる。

 

「なぁ…大賢者。もう1つ聞いていいか?」

 

『はい。』

 

「シルバーサーファーのことを魔王代理って言ったよな?それはつまり真なる魔王が居るってことだろ?その真なる魔王ってさ…もしかしてギャラクタスって名前か?」

 

『解。その通りです。』

 

「あぁぁぁ!やっぱりかぁぁぁあ!!」

 

無理だろ!?…ハッ!そんなことしてる場合じゃない!!あいつらには絶対に手を出すなって言わないと!!

 

もしシルバーサーファーに手を出したなんてギャラクタスに知られたら国どころか星が終わるって!

 

そもそもシルバーサーファーに殺られるかも!?

 

……と思っていた時期が俺にもありました。

 

新しい国(つまりジュラテンペスト連合国)に挨拶にやってきたというシルバーサーファーとミリム。

 

ベニマル達が死なない程度どころか重症にもならない程度にボコられたあと、自己紹介されて握手を求められた。

 

「そ、それはいいんですけど、何故俺の部下をボコボコに?」

 

「こやつらが話を聞かないからだ!!挨拶をしに来ただけだと言っているのに襲ってくるから仕方なくだ!」

 

「ほんっとうにすみません!!」

 

俺は全力で土下座した。

 

「お詫びと言ってはなんですがこちらを差し上げます!」

 

俺は魔王とは思えない見た目と性格が幼い女の子だなという感想から

「味覚も見た目相応なんじゃね?」という期待を込めて蜂蜜をあげてみた。シルバーサーファーの方はダメだったらあとでなんか考えることにする。(ただの現実逃避である)

 

「なんなのだこれは?」

 

「蜂蜜っていう食べ物です。一口食べたらヤミツキになると思いますよ。」

 

「私の口に合わなかったらどうなるか分からないぞ〜?」

 

…パクッ。

 

「…!!うっま〜!!なんなのだこれ!?こんなに美味しいもの食べたことないのだ!!今回のことは不問にしてやるのだ!!こんなに美味しいものをくれるやつが悪いやつなわけないのだ!!友達になってやっても良いぞ!!」

 

…え!?蜂蜜1つでこんなに進むことある!?魔王のくせにちょろすぎね?とは思うが敬語無しで言ってみることにする。

 

「こちらとしては魔王と友達になれるなんて願ったり叶ったりなんだけど…ほ、ほんとに良いのか?」

 

「うむ!私に二言はない!改めてよろしく頼む。」

 

「こちらこそよろしく頼むよ。…それで、シルバーサーファーさんの方は?」

 

ぶっちゃけこっちの方がやばい。せっかく波に乗ってきた2度目の人生も即パーになる可能性が非常に高い。

 

「俺か?俺はいい。蜂蜜はミリムにやる。俺はそもそも怒ってはいない。ただ俺は、お前たちの行動1つでこの星が無くなるか、無くならないかが決まるということを忠告しに来ただけだ。」

 

「そ、それってつまり…」

 

「あぁ。近い将来、本来の魔王、宇宙魔神ギャラクタス様がこの国にやってくる」

 

「やっぱりかー!」

 

その後、俺たちは2人を連れて国に戻り、国の住民たちに紹介した。

何故か友達からマブダチにランクアップしていたが…。

 

ギャラクタスが来る運命は変わらない。

あいつの見た目や能力を思い出し、ベニマル達に情報共有しなくちゃな。

 

何がなんでも俺たちにとってのバッドエンドは避けなくては……

 

今はその最悪なシナリオにならないようにと祈ることしか出来なかった。

 




なんか無理やりな気もするけどご了承ください


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