赤き龍を宿し 龍に愛されし 悲哀の王 (シーイー)
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第零章 始
phase? プロローグ?


前置きという名の言い訳

皆様初めまして!
はい、え〜·····まず謝罪させて下さい。

本当にすみませんでした!!!<(_ _)>〈 ゴン!〕

あらすじから色々ブーイングの来そうな内容ですね·····あ〜文才が欲しい·····(ノД`)

色々な方のss作品を読ませていただきまして、自分も頭に浮かんだものを書いてみたくなりました。

至らないところばかりですが、暖かく見守って頂けると嬉しいです!(`・ω・´)ゞビシッ!!


真っ白な空間に1人の男が佇む·····

 

???「··········?おや?」パタンッ

 

男は手に持っている本を閉じ、此方を振り返る

 

???「こんな所に迷い人かな?初めまして。

私の名は○○○。 短い間かもしれないが、よろしく。」

 

 

男の横にはいつの間にかティータイムによく使われる道具が一式揃っていた。

 

 

???「まあ、立ち話も何だし···紅茶でも飲みながらトークと洒落こもうじゃないか·····え? 君はせっかちだね〜。そんな性格じゃモテないよ?さあ座りたまえ。」

 

???「·····ふぅ」カチャ

 

○○○は紅茶を一口飲み、一息つく·········

 

???「君がここに来たのは偶然か···はたまた必然か···どちらにせよ君は識る資格を得たと言う訳だ。」

 

???「ここは〈物語〉を識る為の場所。」

 

???「·····「生涯」「存在」「概念」「事象」「造語」「創造」 「破壊」「原始」「終末」「有と無」「光と闇」「善と悪」「表と裏」「陰と陽」···ありとあらゆる物事には起源となる〈物語〉がある。」

 

???「ここはそれらの〈物語〉を観て、聴いて、識る為

の場所。」

 

○○○は1度閉じた本をまた開く·····

 

???「今から観る〈物語〉はある1人の男がその身に合わぬ強大過ぎる「力」を手にし、その「力」によって引き寄せられる「因果」に振り回されながら、「力」を手にした意味を···その「答え」を求めて歩む〈物語〉だ。」

 

???「彼は時に得、時に失い·····何度も悪意や絶望、受け入れ難い現実に打ちひしがられても決して生きることを諦めなかった。」

 

???「否――――――生きなければならないと·····残したもの託されたものを守り、共に歩み、未来の為に戦わなければならないと·····。」

 

???「己の後悔と罪を背負いながら降り掛かる災厄に、戦いに身を投じる。」

 

???「―――死ぬ事で罪の意識から逃げる事は子供でも出来る·····。しかし、彼はそれを選ばなかった。」

 

???「何故?」

 

???「自滅スイッチを押すだけ···それだけで痛みからも罪からも後悔からも逃げられるのに·····。」

 

???「おっと、あまりここでネタばらしをしてしまうと〈物語〉の意味が無くなってしまうからね···。」

 

???「今回はここまでだ。」パタンッ

 

 

 

 

 

 

――――――

 

○○○「さて、この〈物語〉はとても微笑ましい事もあれ

ば、酷く残酷な事もあります。「こんな内容は酷い」「こう言うの苦手」という方は今すぐブラウザバックを推奨します。」

 

 

○○○「世の中知らない方が幸せな事が多いのもまた、事実ですので。」

 

 

○○○「それでも大丈夫と言う方のみ次のページへお進み下さい。」

 

 

○○○「それではごゆっくりどうぞ。」

 

 

○○○「〈赤き龍を宿し 龍に愛された 悲哀の王〉

開幕です。」

 

 

 

 

 

 

 

 




後書き

この度私めの作品(駄文)を読んで頂き、誠にありがとうございます。<(_ _)>

こんな感じで色々おかしな内容ではじめて行きたいと思います。
はい、もう厨二全開ですね。

投稿は不定期なのでご理解ご了承ください。

誤字、脱字、分かりにく等ありましたら指摘の方、お願いします。。

あ、誹謗中傷は受け付けませんのであしからず。

それでは皆様御機嫌よう、チャオっ(←あれ?)


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phase0 真・プロローグ

皆さん、如何お過ごしですか?

はい、真プロローグでございます。

無理矢理な上に色々変えてます。

駄文ですが、読んで頂けたら嬉しいです。

-2022.02.21-追加編集完了


数千年前·····

 

――――――冥界

 

赤龍帝「神ごときが、魔王ごときが我ら二天龍の決闘の邪魔をするなぁ!!!」ゴァッ

 

〈BoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoost〉

 

赤い龍が倍加したブレスを吐き相手を燃やし尽くす···。

 

白龍皇「邪魔をするならば消し去ってくれる!!!」ゴァッ

 

〈DivideDivideDivideDivideDivideDivideDivideDivide〉

 

白い龍が相手の力を半減しブレスを吐いて屠る···。

 

サーゼクス「くっ、このままでは·····。」

 

セラフォルー「あの二天龍を止めないと全滅よ!」

 

アザゼル「ったく!こちとら戦争中だってのによ!」

 

ミカエル「アザゼルっ、ボヤく暇があるなら攻撃に集中して下さい!」

 

アザゼル「ああ、分かってるよ!···しかしどうする、このままじゃジリ貧だぞ!」

 

 

天使、堕天使、悪魔の三勢力が戦争の最中二天龍が争いながら乱入、事態は混乱を招いていた···。

 

ゴァァァァ!!!

 

セラフォルー「キャッ!」ズシャァ

 

サーゼクス「ッ?!セラフォルー?!」

 

アザゼル「クソったれ!」

 

ミカエル「くっ!」

 

赤龍帝「燃え尽きろ!」ゴァァァァッ!!!!!

 

赤い龍のブレスが一層強くなる。

 

ドゴオォォォン!!!

 

しかしそのブレスは結界によって遮られる。

 

???「なんとか間に合いましたね。」

 

???「無事か?お前達。」

 

???「遅くなってすまない。サーゼクス、セラフォルー。」

 

ミカエル「ッ?!主よ!」

 

サーゼクス「ルシファー様!レヴィアタン様!」

 

アザゼル「ギリギリだぜ、本当に。」

 

ヤハウェ「ミカエル、アザゼル、よく持ちこたえてくれました。」

 

レヴィアタン「お前達もよく粘ってくれた。セラフォルー大事無いか?」

 

セラフォルー「はいっ、レヴィアタン様。」

 

神聖四文字、聖書の神「ヤハウェ」

 

四大魔王、「ルシファー」「レヴィアタン」「ベルゼブブ」「アスモデウス」

 

聖書神話のトップ陣が揃った。

 

ヤハウェ「二天龍を倒し、神器に封印します。」

 

ルシファー「それしかない·····ッ?!」

 

〈BoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoost!!!〉

 

赤龍帝「神と魔王が揃って邪魔立てをするか!!!ならば早々に滅してくれる!!!!!」ゴァァァァッッッ!!!!!

 

赤い龍のブレスが直撃する瞬間···。

ドガァァァン!!!

轟音と共に爆ぜた。

 

赤龍帝「何ッ?!」

 

白龍皇「むっ?!」

 

――――――そこに現れたのは黄金纏いし存在

 

ヤハウェ「?!」

 

ルシファー「?!」

レヴィアタン「っ?!」

ベルゼブブ「あれは?!」

アスモデウス「ッ?!何だこのオーラはっ?!」

 

アザゼル「すげぇ、オーラだ·····魔王級か、それ以上だな·····。」

 

ミカエル「味方·····なのでしょうか·····。」

 

サーゼクス「彼は···一体···。」

セラフォルー「ッ·····。」

 

???「蜥蜴共が騒がしいな···。貴様達は何故争う?」

 

赤龍帝「俺のブレスを打ち消しただと?!お前は何者だ!」

 

白龍皇「貴様も我らの邪魔をするか!!!」

 

???「質問しているのは此方だ。」

 

〈BoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoost〉

 

赤龍帝「答えると思うてかっ!諸共に滅びよ!!!」

ゴァァァァッ!!!

 

???「愚かな···。」スッ

 

黄金の存在は掌を前に突き出す。

 

ドガァァァン!!!

 

それだけでブレスは爆ぜ、黄金の存在は無傷で二天龍へ歩を進める。

 

赤龍帝「くっ!アルビオン!今は此奴を倒す!」

 

白龍皇「ドライグ?!···くっ!仕方あるまい、休戦だ!我ら二天龍に歯向かったこと、後悔させてくれる!!!」

 

???「愚か者共···。貴様らでは私には勝てない。何故か分かるか?それは私が、生まれながらにしての·····『王』だからだ。」

 

ドライグ「?!」

アルビオン「?!」

 

『?!?!?!』

 

黄金の存在からとてつもないオーラが放たれる·····。それはまるで···この世の終わり。

 

ドライグ「貴様は何だ?!」

 

???「我が名はオーマジオウ···。最高最善の『魔王』。」

 

『ッ?!?!?!』

 

その場にいる者たちだけでなく、その戦場にいたもの全ての存在が『魔王』の存在をオーラを···確かに認識した。

 

アルビオン「最高最善の魔王だと?!」

 

ドライグ「此奴は危険だ!今ここで消す!!!」

 

ドゴァァァァァア!!!!!

 

二天龍のブレスがオーマジオウを襲う·····しかし···

 

オーマジオウ「学習も出来ぬ蜥蜴とはな。」スッ

 

ドッゴオォォォォン!!!!!!!!

 

オーマジオウ「終わらせるとしよう·····。ぬん!」バッ!

 

ドライグ「ぬおっ!?!何だこれは!?動けぬっ」

 

ドライグを黄金の魔力が拘束する。

 

〈Wの刻!ダブルエクストリーム!〉

 

W「はあああああ!!!」

 

ドライグ「ぐあぁぁ!!!」ドゴオォォォン!!!

 

アルビオン「ドライグッ?!」

 

オーマジオウ「さて、貴様はどうする?引くならば命は助けよう·····。」

 

アルビオン「二天龍と称された私に尻尾をまいて逃げろと言うか?!舐めるな!」ゴァァァァッ!!!

 

天龍としてのプライドが誤った選択を取らせてしまった·····。

 

オーマジオウ「愚か者·····。」ゴォォォン!!!

 

時の王者の鐘がなる·····それ即ち『終焉』を意味する

 

〈終焉の刻···逢魔時王必殺撃!!!〉

 

敵を屠る為に溜められたエネルギーが加速をもって相手を襲う·····。

 

アルビオンはこの時後悔していた。

 

「逃げればよかった」·····と。

 

しかし、時既に遅し·····終焉の鐘はなり、『時の王者』による判決は決まった·····。

 

オーマジオウ「はあああああ!!!」

 

アルビオン「ぐぅああああああああぁぁぁ!!!!!」

 

ドッゴオオオォォォォン!!!!!!!!

 

オーマジオウ「眠るがいい·····。己の誤ちに気付けぬ愚か者共よ·····。」

 

 

セラフォルー「二天龍を一撃で·····。」

 

アザゼル「おいおい、マジかよ·····。」

 

サーゼクス「この力はッ·····。」

 

オーマジオウはサーゼクス達に向け歩み寄る。

 

『??!?!』

 

今度は自分達だと···各々臨戦態勢に入るが·····。

 

オーマジオウ「む?あれは···。」

 

オーマジオウは離れた場所で親を亡くした子供を見つける。

自分を残して死んでしまった親の骸に泣きながら縋り付いている·····。

 

オーマジオウ「··········」ザッ

 

オーマジオウはその子供に歩みを変え近づき、問い掛ける。

 

オーマジオウ「貴様にとって親とは···家族とは何だ?」

 

突然の『魔王』の行動に三勢力のトップ陣は警戒を強める。

 

子供「僕にとって···ぐすっ···父さんも母さんも大切な家族···うっ····僕にとっての「宝」だ!」

 

オーマジオウ「宝·····か。」

 

子供「ううぅっ···なんで···なんで父さんと母さんが死ななきゃいけないの···ぐすっ···なんで···うわぁぁ···。」

 

戦争だから···戦場だからと言ってしまえばそれまでである·····。それが現実·····。しかし、まだ齢10にも満たない子供には実感の無い、現実味の無いそれでいて残酷な世界である。

 

オーマジオウ「···············」

 

オーマジオウは数秒の思案後、何かを決心したかの様に顔上げ力を解放する。

 

〈創世の刻···逢魔時王創造劇!〉

 

パァァァァァァ·····

 

オーマジオウが掌を天に向けて翳すと、黄金のオーラが戦場に広がる·····すると···。

 

親「んっ···んんぅ···あれ?私は·····。」

 

先程まで息絶えていた生命が起き上がる。

 

子供「父さん!母さん!」ダキッ!

 

死んだはずの親は生き返り、子供は喜ぶ·····。そう、彼らだけでなく、戦場で失われた多くの命が皆·····生き返ったのである。

 

アザゼル「マジかよ·····。」

 

ミカエル「これは·····。」

 

ルシファー「まるでお前の様な御業だな、ヤハウェ。」

 

ヤハウェ「ええ·····ですがここまでは出来ませんよ。」

 

皆が生き返っていく光景に···サーゼクス・グレモリーは膝をつき涙する···。

 

アザゼル「何故···皆を生き返らせた?」

 

オーマジオウ「···それは私が『王』だからだ。」

 

アザゼル「?·····どう言う意味だ?」

 

オーマジオウ「『王は民の為であれ』···なれば「王」である私が守らんとする者達もまた、私にはとっては民も同然。種族は違えど···な。」

 

オーマジオウ「私は···私に出来る事をしたまでだ。」

 

アザゼル「成程·····。それで?この後お前さんはどうする気だ?」

 

オーマジオウ「·····何も。」

 

アザゼル「あ?」

 

オーマジオウ「いや·····「しない」と言うよりは「出来ない」と、言った方が正解か·····。」

 

ルシファー「それだけの強大な力を持っていて出来ない·····とは?」

 

オーマジオウ「私も所詮は人の子と言うこと·····。来る死に抗う事は出来ぬさ·····。」

 

アザゼル「ッ·····そういう事かい·····。」

 

サーゼクス「オーマジオウ殿···ありがとう···民を····皆を救ってくれて·····ありがとう。」

 

サーゼクスは涙ながらにオーマジオウに礼を告げる。

 

オーマジオウ「礼など要らぬ。私が私にしか出来ぬことをしたまでだ。」

 

サーゼクスの肩に手を置きながら言う、オーマジオウ。

 

オーマジオウ「あの蜥蜴共の魂を神器に封印するのであろう?」

 

ヤハウェ「ええ·····。二天龍止めてくれたことに感謝します。」

 

オーマジオウ「先も言ったが、礼は要らぬ。それよりもこれからをどうすべきか·····三勢力で話し合うのが先決であろう。」

 

ヤハウェ「ッ·····ええ。」

 

オーマジオウの身体が黄金色の粒子となって消え始める。

 

オーマジオウ「フッ·····時間か····お前達三勢力に一つの予言と使命を与えよう·····。」

 

『?!』

 

オーマジオウ「予言は···後に必ず私の·····『時空と世界を司る皇王』の力を宿す存在が現れる。他の『王』と呼ばれる『力』も宿してな。」

 

『?!?!?!』

 

オーマジオウ「お前達に与える使命は···その者が道を踏み外し、世界を混沌と破滅へ導かぬように見守る事·····そして問い掛けよ。」

 

『?』

 

オーマジオウ「『貴様は『力』を持って何を成し、その瞳に何を写すのか』·····と。」

 

 

『?!』

 

オーマジオウ「さすればその者も·····自ずと道が見えよう·····己が歩むべき道を·····。」

 

サーゼクス「はい·····。必ず。」

 

オーマジオウ「頼むぞ·····。」

 

オーマジオウの身体が消えていく····

 

オーマジオウ『未来を歩み『希望』を持つ者達よ。お前達の行先に···幸多からん事を···切に願う。』

 

そう言残し〈時空と世界を司る皇王〉は消えた·····。彼等に『希望』と『使命』·····『未来』を託して·····。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――最果ての地

 

 

 

そこは、ある「一部の存在」しか居座ることの出来ぬ場所·····。

 

1人佇む男の周囲を、多くの『龍』達が囲む。

 

???「皆、よく集まってくれた。」

 

???「王よ·····」

 

???「王様·····」

 

???「主よ·····」

 

???「そんな辛気臭い顔すんなって!俺はいつものお前達が大好きだぜ!」

 

『王』と呼ばれたその男は『龍』達に笑顔で言う。

 

???「ッ!!!」

 

『龍』達は驚愕に染める。何故この御方は『自分の死』がすぐそこまで近づいてる事が分かっているのに、『いつもの笑顔』で居られるのかと·····。

 

彼等の王·····『龍神王』は別れを惜しむ様に···されど悲しませない様に告げる。

 

???「俺とはお別れだ。お前達と過ごした日々、実に有意義であったぞ!あ、そだ、何年後かは分からねぇけど、いつか必ず俺と同じ『龍神王』の『力』を宿した存在が現れるっぽい。」

 

『?!』

 

ついで感覚で告げられた驚愕の事実に『龍』達は驚きと共に顔を上げる。

 

 

???「『龍神王』のオーラを覚えているお前達なら、どの存在に宿っているかも直ぐに分かるはずだ。次代の『龍神王』が現れたらさ、そいつに仕えてやってくれ。」

 

『?!?!?!』

 

???「お、王よッ!何を仰いますか?!我等の『王』はただ1人、貴方様だけです!」

 

続けざまに告げられた事に驚きと動揺を隠せない『龍』達。

 

龍神王「はははっ!頭が固すぎるぞ、レウス!そんなんじゃ背も伸びないぞ〜。」

 

???「せ、せ、背は今関係ない事でしょうッ!」

 

『レウス』と呼ばれた『龍』は『王』のからかいに動揺する。

 

――――――レウス·····『銀炎龍・リオレウス』

 

『古龍』の1柱であり、『銀』を司る『龍』。

 

リオレウス「王よッ!貴方様は今死の淵に居られるのですよ?!それを理解されてますか?!?」

 

龍神王「分かってるよ。分かってるからこそさ、最後まで『いつも通り』過ごして、『いつも通り』のまま終わらせたいんだよ。これは俺の···我侭さ。」

 

龍神王は『いつも通り』の···否、『いつも以上』の笑顔で語り続ける。

 

本当に·····別れを惜しむ様に·····。皆のことを忘れない様にその目に焼き付けながら、『古龍』達を見回す。

 

自身を慕い、愛し、共に歩んできた二十の『古龍』達を。

 

『始祖龍』ミラルーツ

 

『暗黒龍』アルバトリオン

 

『極地龍』ディスフィロア

 

『天道龍』アマツマガツチ

 

『地道龍』イナガミ

 

『光天龍』エオ・ガルディア

 

『冥闇龍』ネフ・ガルムド

 

『創神龍』ネルギガンテ

 

『破神龍』ゼノ・ジーヴァ

 

『空水龍』ネロミェール

 

『海水龍』ナバルデウス

 

『陽快龍』ガルバダオラ

 

『悪天龍』クシャルダオラ

 

『銀炎龍』リオレウス

 

『金炎龍』リオレイア

 

『炎王龍』テオ・テスカトル

 

『冷王龍』トア・テスカトラ

 

『災厄龍』ミラバルカン

 

『幻霞龍』オオナズチ

 

『終焉龍』ミラボレアス

 

 

『祖』『暗』『極』『天』『地』

『光』『冥』『創』『破』『空』

『海』『陽』『悪』『銀』『金』

『炎』『冷』『災』『幻』『終』

 

二十の理を司る『古龍』

 

その実力は、世界認識区別故障「ドラゴン×デーモン」·····通称『D×D』

 

その世界最強にして不動の存在·····

『赤龍真帝・グレートレッド』を凌駕する。

 

彼等『古龍』の頂点にして『王』を司る『龍神王』は、本来地球上に存在する全ての生命を終末へ導く存在であった·····。

 

――――――が、しかし

 

龍神王「終末?そんなつまらない事より俺は未だ見ぬ世界を知りたい!観て聴いて識って、味わって触れて歩んでみたい!世界にはこんなに面白くて楽しい事に溢れているのに終わらせるなんて勿体ない!」

 

そんな理由で目的を変えたことに『古龍』達唖然。本来の目的とは真逆の理由なのだから当然の反応である。

 

 

龍神王「大丈夫さ、ここで終わりじゃない。次会う時は全く別の人格、別の存在だけど·····多分有り様は変わらないさ。お前達は『王』である『俺』を愛し、慕ってくれた。ならさ、次『王』を宿した『存在』も同じ様に歩むことが出来る。俺はそう確信してるぜ!」

 

龍神王「それにさ·····お前達は『王』としての『俺』も愛してくれたし、ただの『俺』としても愛してくれてただろ?それが嬉しくてさ·····ありがとうな。」

 

『??!?!』

 

『古龍』達が隠していた事を『龍神王』は理解していたのである。あってはならない·····望むことさえ許されないはずの感情を·····『龍神王』は許し、感謝すらしたのである。

 

龍神王「なら大丈夫。次代の『龍神王』の事も愛せるさ。だから、次会うときも···いつもの笑顔で迎えてくれよ?涙なんか見せたら次代の『王』も泣いちゃうし、困っちゃうからね?困らせちゃダメだよ?俺との約束だぜ!」

 

『はっ!王の仰せのままに!!!』

 

龍神王「ははは、本当にありがとうな皆·····この先も愛してる·····輪廻の輪を超えても·····ずっと·····な。」

 

『我等も愛しております!〈原初の龍神王〉よ!!!』

 

龍神王「俺と成せなかった事を·····次代の『龍神王』と共に·····な。」

 

そう言って·····『古龍』達の〈原初の龍神王〉は息を引き取った·····悔いのない、『最高の笑顔』を浮かべたまま·····。

 

『今日までお疲れ様でした···安らかに···お眠り下さい·····次に会う·····その時まで·····。』

 

 

 

〈古龍を統べし原初の龍神王〉が永き眠りについた。

死の時まで自身を愛し慕ってくれた家族に『希望』と『使命』、『王の理』を残して·····。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数千年後··········

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――???

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぐうッ!うぅ···うがあぁあああああ!!!」

 

ドゴオォォォン!ドガァァァン!!!

 

「ガアアアアア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!!!!!!」

 

ドガァァァン!ドッゴオオオォォォォン!!!!!!!!

 

「ガァルァァァ···ガルァ·····ガッ·····」ドサッ

 

 

???『········今代の宿主もダメだったか·····やはり『力』に取り込まれる者はろくな方に進まないな。』

 

???『··········この様子では次の代も望みは薄いか?』

 

???『まぁいい·····何代に渡ろうとも俺のすべき事は変わらない·····変えられないのだからな·····。』

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――――地球・人間界『駒王町』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おぎゃあおぎゃあおぎゃあ」

 

「お母さん!無事に産まれました!元気な男の子ですよ!」

 

「子供をッ···ハァ···フゥ···見せて下さい。」

 

助産師が赤子を母親の傍に寄せる。

 

「フゥ···小さい手···私の子供···。」

 

「よく頑張ったな···ありがとう···っぐす。」

 

夫が妻の手を握り、感謝を述べる。

 

「フフ···なんで貴方が泣くのよ。ほら、私達の子よ。」

 

「ああ···ああ····ぐずっ。そうだな、私達の子供だ。」

 

「·····今までごめんなさい。私の身体が『弱かった』から···中々貴方に子供も抱かせて上げられなかったし、辛い思いをさせてきてしまった····。」

 

「君が謝る事ない·····君は何も悪くない。1番身近で、1番実感の持っていた君の方がずっと辛かったはずだッ·····俺の方こそすまない。君の手を握るくらいしか出来なかった·····。」

 

「ううん·····それだけで凄く嬉しい。本当にありがとう。」

 

「俺の方こそ·····ありがとう。これからも二人で頑張って行こう。これからもよろしくな。」

 

「フフッ·····ええ、此方こそ·····よろしく。」

 

「ねぇ、貴方·····あの子の名前·····。」

 

「ああッ!考えてきたぞ!『誠実に一途に生きて欲しい』と言う意味で『一誠』ッ!どうかな?」

 

「ええ、とてもいい名前。今日からあなたは『兵藤一誠』よ。」

 

父·母『私達の所に生まれて来てくれて、ありがとう。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???『···············』

 

???『···············む?』

 

???『·····次の代に宿ったのか。』

 

???『··········まだ目覚めてはいないか·····フッ·····せいぜい楽しませてくれよ?今代の宿主よ。俺を·····『赤き龍の帝王』を宿す限り『二天龍の宿命』からは逃れられないのだからな。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

―――〈時空と世界を司る皇王〉

 

―――〈古龍を統べし原初の龍神王〉

 

―――〈赤き龍の帝王〉

 

―――〈??の王〉

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

相反する二つの理は作用し合い森羅万象の道を示す

 

 

四つの『王』の『力』合わさりし存在理に真なる道を示す

 

真理触れし頂上の存在それ即ちこの世の『全』を示す

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「四つの『王』のプロローグが終わり、その『王』の力を宿した子供の誕生·····。この存在·····否、彼の道は果たして幸福か、絶対か·····兎にも角にも今は祝いの言葉を贈ろう·····。」

 

『HAPPYBIRTHDAY!!!』

 

???「それでは皆さん、またいつか。」パタンッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




はい、ここまで読んで頂きありがとうございます。

いや〜、ここまで書くのに3日掛かっております···遅すぎですね。亀更新になりますが、暖かく見守って頂けたら嬉しいです。

それd「作者君?」·····?どちら様?

???「ふふふ·····いつになったら私の名前は公表されるのだろうか?」

え?·····あ〜·····まあ、その内·····ね?

???「まさか忘れていたのかい?」

うぇ?!···わ、わわ、忘れてなんて、い、いまませんことよ?!

???「·····お仕置が必要だね。」〈クウガ!〉

〈アルティメット!!!〉

へ?·····え?ちょ、ちょちょちょ、ちょい待ち!!!
アルティメットフォームの必殺キックは洒落にならんてぇぇぇぇ!?!??!?

クウガアルティメット「おりゃあああああああ!!!!!!!!」

ドッゴオオオォォォォン!!!!!!!!

げぇっはああああああぁぁぁぁぁぁぁああ!!!!!!!!

???「ふぅ、悪は去った。」

チャンチャン♪


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第壱章 酷
phase1 喪失と後悔とハジマリと···


いや〜·····酷い目にあった·····。

さてさて、皆さん、こんにちは!

はい、次回から本編に入りたいと思います·····多分。

え〜、駄文ですが読んで頂けたら嬉しいです。




-追記-

―――2022.02.21.AM1:15

内容に矛盾点がありましたので編集しました。


――――――――――――人間界・某所

 

 

 

とある荒野·····

 

 

 

 

 

ヒューーーー·····ドッッッゴオオオオオォォォォン!!!

 

ドゴッドゴッ!ドッッッガアアアアァァァアン!!!!!

 

タタタッ···タタッ!!!·····タタタタタタッ!!!!!·····タタタンッ!!!

 

戦場に響く銃声と砲撃·····

 

 

 

ドォーン!ドォーン!·····ドドドドドドッ!!!

ドッッッゴオオオオオォォォォン!!!

 

ドッガアアアアァァァアン!!!!!!!!!!

 

地を削り···躊躇うことなく放たれる·····

 

 

 

キィイイイン!!!·····

ヒュッヒュッ·····ドドドッドッガアアアアン!!!

ドゴオオオオオオオン!!!

 

ドン!ドン!ドン!ドォーン!!!ドドドォーーーン!!!!!!!!

 

ゴッ!ゴッ!·····バガァアアアアアンンン!!!!!!!!

 

飛び交う銃弾、砲弾···そして魔弾·····

 

 

 

ザシュッ!ズザッ!ドスッ!

ドガッ!ドゴオッ!!!バキッ!!!

 

斬撃による切断音、打撃による破砕音·····

 

 

 

キィインッ!!!···ヒュッドドドドッ!!!!!

ドスッ!!!ズシャッ!!!ズバッ!!!ドズッ!!!!!

 

魔法による槍で穿かれる音·····

 

 

 

ドシューーン!ビシューーン!!!

バシュバシュッ!バシュシュシュシュシューーーー!!!

 

機械兵によるビーム砲とミサイル·····

 

 

 

グシャアアアッ!ゴッ!ズドンッ!!!

 

その機械兵を破砕する音·····

 

 

 

ワアアアアアァァァァ·····

 

オオオオオオォォォォ·····

 

アアアアアアアアァァァァ·····

 

響き渡る叫び·····

 

 

 

『こちら○○○ッ!応答願いますッ!応tッ』グシャッ

ズドオオォォォォん!!!ドッッッゴオオオオオォォォォン!!!

 

途切れる通信·····死にゆく者·····

 

 

 

「ぎゃあッ!」ズシャッ!

 

「がぁああッ!!!」ゴキッ!

 

「げぶぅッ!!!」ズドンッ!!!

 

ビチャビチャッ···ビシャアアッ·····

 

飛び散る鮮血、臓物·····消える生命·····

 

 

 

 

堕天使「死ねッ!悪魔共!!!」ヒュッ!ドドドッ

 

悪魔「堕天使共を滅ぼせぇ!」ヒュガッ!ドスドスッ!!!

 

堕天使が槍を投げ悪魔を滅し、その堕天使を別の悪魔が滅していく·····

 

 

 

 

そう·····この戦場で戦っているのは『人間』だけではない。

 

『悪魔』『堕天使』『妖怪』『妖仙』『下級神』

『下級神仏』『魔獣』や『魔物』はては『下級の竜種』や『精霊』まで戦っているのである。

 

 

 

「ガルアアアアア!!!」

 

「キャアッ!!!」

 

『魔獣』が悪魔を襲う·····しかし。

 

ズバッ!!!

「ガルァッ!」ドシャア

 

女悪魔「ッ···え?あれ?」

 

死ぬと思ったが一向に襲われる気配が無い。

 

目を開ければ襲ってきたはずの『魔獣』は息絶えている。

 

???「生きているな?走れるか?」

 

女悪魔「え?あッ···はいッ!」

 

???「よし。なら聞くぞ。お前は何のためにこの戦場に居る?」

 

女悪魔は思った·····「戦闘中に何を言っているのだろう」と。

 

???「?理由も無く戦っているのか?」

 

女悪魔「いえッ···最初は、周りに合わせて参加しました。自分の力を試せると言われて。」

 

???「流されて参加したのか?」

 

女悪魔「はい。ですが、その人も既に死んでいて·····何の為に戦っているのかも分からなくなってしまったんです。」

 

???「··········。」

 

女悪魔「これからどうしたらいいのか·····。」

 

???「そんなものは自分で見つけるしかない。俺が何かを教えてやれることでも無いからな。」

 

女悪魔「そう···ですよね。」

 

???「···だがまあ、『生きたい』と言うなら保護することは出来るがな。」

 

女「···え?」

 

???「どうする?ここで何も成せず、意味も無く死ぬか?」

 

女悪魔「···ッ!」

 

???「今この場で選べ。生きるか死ぬか、二つに一つだ。」

 

女悪魔「·····私は·····生きたいッ。自分が何のために生まれてきたのか、知りたいッ!!!」

 

???「フッ·····なら生きろ。保護ぐらいはするが、そこから先は、己で歩め。幸い、うちの大将様は甘すぎるくらいに人が良いんでね、望む者は種族問わずに保護している。無論、『悪魔』もな。」

 

女悪魔「ッ?!」

 

悪魔は自身が『悪魔』であることに気付かれていた事に驚愕する。

 

???「?ああ、安心しろ。『悪魔』だからって何か対価を貰ったり、「身体で返せ」なんて言わねぇからよ。取り敢えず保護でいいな?」

 

女悪魔「はいッ!お願いします。」

 

???「よし、なら·····ッ?!」

 

「グルァアアアアア!!!」

 

さっきのとは別の『魔獣』が襲いかかる。

 

???「はぁあッ!!!」ドン!ドン!

 

ゴッ!グシャアッ!!!·······ドズゥゥゥン

 

全長5mはある巨大な『魔獣』が、たったの二発の弾丸で葬られる。

 

???「まったく、○○○さんも人の事言えませんよ。てか·····。」

 

『魔獣』を屠った「女性」が女悪魔を一瞥して男に問い掛け?る。

 

???「ナンパですか?ナンパですね?帰ったらお仕置です。」

 

???「···はあッ?!ちょ、ちょい待て!ナンパじゃねぇよ!!!人聞きの悪い事言うな!!!て言うか○○、助けたなら一部始終見てただろ?!」

 

???「···さあ?知りませんよ〜?保護を口実にナンパしてた所なんて見てませ〜ん。」

 

???「絶対見てただろ···てか、ナンパじゃねぇって!!!

 

???「どうだか···。」

 

·····この二人、戦場のド真ん中で痴話喧嘩を始めたのである。

 

???「お仕置はケツ穴に弾丸ぶち込むのと去勢するの·····どちらがお好みで?」ニコッ

 

·····言うことが過激で尚且つ物騒である。女の嫉妬は怖い。

 

???「いや、こえよ!やめてくれ!後ナンパじゃねぇって!」

 

???「·····まあ今はいいです、後でじっくり聞きますから。それで?そちらの『悪魔』さんは保護をお望みなんですね?」

 

???「あのなぁ···はぁ···ああ、そうだよ。うちの大将様直々の命令だからな。ここで理由も無く殺したら逆鱗に触れる。それだけは避けたい。」

 

???「·····ですね。あれはかなりヤバイ。」

 

女は顔を真っ青に染めて言う···まるでトラウマを思い出すかの様に。

 

???「はぁ···さてこの『悪魔』さんの保護と案内、頼めるか?俺はA地区の『魔獣』共を狩ってくる。」

 

???「はぁ···分かりました。この人の保護と案内、引き受けます。·····A地区?あそこはもう大丈夫ってさっき通信入ってましたが?」

 

???「·····フェイク情報だ。完全に振り回されてるな。うちの大将と諜報員からA地区とC地区で『魔獣』が再出。そこに居た堕天使と悪魔は全滅だとさ。このままだと『本部』にまで流れて来そうなんで、それを死守して欲しいんだと。」

 

女悪魔「?!」

 

???「そうですか···。わかりました。お気を付けて。」

 

???「ああ、行ってくる。」タタタッ

 

???「·····さて、貴女の保護と案内を引き受けたわ。着いてきて。」

 

女悪魔「あ、はい。お願いします。」

 

???「はぁ·····本当に。いつまで続くのやら、この無意味な戦争は·····ねえ兄さん·····もう疲れたよ。私もそっちに行きたいなんて言ったら怒る?·····それ以前に○○○さんが怒るわね。やめましょう。」

 

女「·····?」

 

女の呟きは戦場の風に掻き消される。

 

二人はその場を後にする。

 

 

 

 

 

 

――――――――――――A地区

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドスッ!ブシュッ!!!

 

男が女の心臓を穿く·····。

 

???「ゴフッ···それでいいんです。」

 

???「なんでッ·····どうしてッ·····。」

 

ズボッ···ボタボタッ···グラッ

 

二人の足元に血溜まりが出来る。

 

???「泣かないでッ···くださいな·····。これでよかったんです·····これで·····。」

 

???「何もッ!···何もよくない!!!·····何もッ·····。」

 

○○○は倒れそうになる○○○を抱きとめ、抱えた状態でその場に座り込み、涙を流しながら告げる。

 

???「·····貴方と出会えたこと·····貴方と共に過ごした日々·····本当に幸せでした·····。」

 

○○○は自身の最愛の男の頬に触れながら言う·····いつも見せていた笑顔を浮かべながら。

 

???「○○○ッ!!!」

 

???「·····先にッ·····黄泉の国で·····お待ちしております。決して·····自分を責めてはなりませんよ?自害なんて·····許しませんからね?」

 

???「ッ?!」

 

「生きろ」と·····「自分を殺した相手」に「生きろ」と○○○は言う。自責の念も後追いも許さないと·····。

これ程残酷な事はあるのだろうか?「最愛の人を己の手で殺し」、あまつさえ「生きろ」と言われる事実に。

 

???「君のいない世界に何の意味があるッ!!!君がいてくれたから、俺はッ!!!」

 

???「·····いつかきっと·····「生きていた事の意味」がある日が来ます。だから·····ゴフッゲホッ·····。」

 

???「○○○ッ!」

 

 

○○○は吐血しながらも語るのをやめない。

 

???「フゥ···フゥ···ッだから·····生きて·····生きて幸せになってください。私の分まで。」

 

???「俺だけが幸せになったってッ·····俺は○○○と幸せになりたかったッ!」

 

???「フフッ·····嬉しい。·····ねぇ、貴方?私と出会えたこと、私との日々は幸せでしたか?」

 

???「ああッ!···ああッ!·····当たり前だ!幸せじゃないはずがない·····○○○がいてくれたから、俺は諦めずに生きて来れたんだ。」

 

二人は分かっている·····○○○が助からないことに·····なればこそ、最後まで共に·····。

 

???「よかった·····。」ニコッ

 

???「ッ!」

 

○○○は最後まで最愛の人に笑顔を向ける。

 

???「貴方·····愛してます·····ずっと。」

 

???「ああ·····俺も···愛してるよ·····○○○。」

 

最後の口付けは血の味と共に·····。

 

???「さようなら·····『一誠』·····最初で最後の···私の愛した·····大切な人·····。」

 

そう言って·····○○○は息を引き取る·····。

 

???「·····と···も··え?」

 

???「·····巴ぇぇぇッ!!!!!!」

 

???「(なんで君が死ななければいけないッ···君が死んでいいはずがないッ···死んでいいはずがッ·····。)」

 

『一誠』は巴を抱きしめながら泣く·····守れなかった事····己の手で殺めてしまった事·····に後悔しながら·····。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戦場では決まって『善人』や『真面目な人』、『愛ある者』から死んで行く·····それもまた、ひとつの事実であり、現実である。

 

『一誠』は最愛の人を亡くした絶望から何を想い、何を成すのか·····。

 

彼の未来は『幸福』か·····それとも『絶望』か·····。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数年後···············

 

 

 

 

 

 

――――――――――――人間界・駒王町

 

 

 

 

 

 

 

 

母「○○〜!早く起きないと遅刻よ〜!!!。」

 

父「母さん、○○はまだ寝てるのか?。」

 

???「·····ん。」

 

○○は、1階に居る母親の声で目を覚ます。

 

???「ふぁ〜あ·····ねむッ·····飯食って、着替えて学校行くか·····ダルッ。」

 

一人の男が気だるそうに朝食の準備をする。

 

???『相棒、悠長にしてると遅刻するぞ?』

 

???「大丈夫だよ、○○○○。ちゃんと時間見てるから。」

 

母「朝食は自分で用意するんでいいの?。」

 

???「うん、自分でやるよ。」

 

母「もう、朝食くらい用意するのに。あまり無理はしないでよ?。」

 

???「うん、大丈夫。母さんには毎日家事してもらったりしてるから、飯くらいはね。」

 

父「そうは言ったって、食材費だって自分のバイト代から出してるだろ?携帯代だってそうだし、光熱費も半分出してくれてるし···欲しい物とか買えなんじゃないのか?」

 

父さんが読んでいた新聞を閉じながら言う。

 

???「そこまで欲しい物がある訳じゃないし、バイトの収入もかなり余裕あるからね。」

 

父「·····何か危険な事してるんじゃないよな?」

 

???「ッ!」ギクッ

 

··········中々に鋭いな、父よ。

 

???「大丈夫、命に関わるような事じゃないよ。」

 

母「本当に、突然バイト始めたからって聞いた時は驚いたわよ。大丈夫だとは思うけど、無茶な事はしないでね。はいご飯。」

 

母さんがご飯をよそい、渡しながら言う。

 

???「うん、ありがとう。心配掛けて悪ぃ。二人には本当に感謝してるからさ、俺にも何か出来ることをしたいんだ。ちょっと早いかもしれないけど·····親孝行?。」

 

父「親孝行って、お前な·····。」

 

母「ちょっとって言うか、かなり早いわよ。」

 

???「はは、頂きます。」

 

 

今日は目玉焼き、ポテトサラダ、豆腐とワカメの味噌汁、白米·····王道な朝食だね。

 

 

???「フゥ···ご馳走様でした。」

 

○○は自身が通う学校に行く為着替えて身支度をする。そして·····

 

???「あれから三年·····か·····行ってきます。」

 

自室のデスクの上の、額に入れて立ててある2枚の写真に挨拶をし、家を出る。

 

その写真には、片方はまだ幼い少年時代の○○と、○○を中心に同い年くらいの少年少女が身を寄せ合って撮った集合写真。

 

もう片方は、····幸せそうな笑顔を此方に向けてる一人の「女性」の写真。

 

どちらも少し年期の入っている写真である。

 

その二つの写真が意味する事とは?

 

???「父さん母さん、行ってきまーす。」

 

父「おう、行ってらっしゃい。」

 

母「気を付けるのよー!」

 

???「はーい。」

 

 

男は学校へ行く為、通学路を歩く。

 

???「ふぁ〜あ。ん〜···少し寝不足気味·····かな?」

 

???『少しじゃなくて大分だろ?昨夜も〈はぐれ悪魔〉を狩っていたからな。』

 

???「(本っ当に平和に過ごせないもんかねぇ〜?)」

 

???『まあ、相棒は無理だろう。俺を宿している時点でな!』

 

???「(·····傍迷惑な話だよ·····ったく········。)」

 

???『?···相棒?』

 

???「(···左腕切り落とせば解放される?)」

 

???『相棒ッ?!?!?!』ガーン

 

???「(うそうそ、冗談だって。俺だって片腕生活とか嫌だし。)」

 

???『それ以前の問題だろう!そんなに俺が居るのは嫌なのか?!』

 

???「(··········そんなことないよ?)」

 

???『ちょっと待て!今の間はなんだ?!』

 

???「(本当に嫌だなんて思ってないよ。むしろ感謝しかないさ。)」

 

???『まったく。心臓に悪いぞ。』

 

???「(魂の状態でも心臓ってあるのか?)」

 

???『ただの比喩だ、アホ。』

 

???「(あぁんッ?!アホだと?!?!喧嘩の理由を忘れたバカドラゴンに言われたくないやい!)」

 

???『バカだと?!バカと言った方がバカなのだ!!!』

 

???「(小学生かよッ?!やっぱりこいつバカだ、バカドラゴンだ。)」

 

???『二度ならず三度も言ったな?!』

 

???「(大事な事だから三回言ったんだよ!バカ『ドライグ』!)」

 

ドライグ『ッ?!·····今日の修行覚悟しとけよ、『一誠』!』

 

喧嘩のレベルが小学生である。

 

一誠「(ふん!望むところ!ドライグの方こそ、覚悟しとけよ!)」

 

ドライグ『フッ!未だこの俺を倒す事すら出来ぬ小僧が!着いてこれるか?!』

 

一誠「(着いてこれるかじゃねぇ···やるんだよ!)」

 

 

因みに二人のやり取りは念話なので外には聞こえない。

 

 

一誠「···(にしても、いつまで『隠し通せる』かねぇ?。ぶっちゃけ心苦しい。)」

 

ドライグ『相棒の両親は一般人だからな···。いきなり〈裏の世界〉の話をしても信じられんだろう。』

 

一誠「(だよなぁ〜·····本当どうしよ·····。)」

 

ドライグ『むしろ余計心配させるまである。』

 

一誠「(ですよねぇ〜·····はぁ。)」

 

そして、学校に着き。

 

一誠「さて、今日も学生らしく励みますかね?」

 

ドライグ『フッ、精神年齢は三十路超えてるがな。』

 

一誠「(·····黙らっしゃい。)」

 

 

 

今日も『兵藤一誠』の〈いつも通り〉の日常が始まる。

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「こうして、『兵藤一誠』の〈物語〉は開幕する。後悔と罪を抱えた彼の道ははたして·····。」

 

???「おっと自己紹介を忘れていましたね。·····ん?プロローグでした?·····はて?そうだったかな?まあいい、改めて自己紹介を。」

 

???「私の名は『ウォズ』。皆さん、短い間だが宜しく頼むよ。」

 

ウォズ「それではまたどこかで·····。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




はい、読んで頂きありがとうございます。

書いてて思ったことは·····ギャグ要素をお求めの方は詰まらないかな?と思いましたね。

多くの方に読んで頂ける様に次回も頑張りm「作者」···?

ウォズ「ふふふ·····ようやく私の名を出したね。」

?ええ、出しましたとも。あんな目に会うのはもうゴメンなので。

ウォズ「そうかい、なら何故この名前なのか聞いてもいいかい?」

え?·····あ〜え〜と·····

ウォズ「·····まさか面倒臭いから···なんて理由ではないだろうね?」

うぇ?!···ちゃんと考えましたとも!主に話し方に合わせてですが。

ウォズ「·····制裁だね。」

なんじぇなんでずがぁ?!

〈ブレイドの刻!ロイヤルストレートフラッシュ!!!〉

へ?···嘘?!まさかのキングフォーム?!?!?!聞いてないよぉぉおおおおお!!!

ブレイドキングフォーム「うぇぇぇぇぇい!!!」

ぎぃやあああああああああああぁぁぁ!!!
チュドーン!!!

チャンチャン♪


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