大切な人…か… (狼黒)
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再会までのカウントダウン

この世は地獄だ

 

神様とやらに転生させて貰ったけどこっちの世界でもろくな事がない

人間扱いはされない、危険種とやらから逃げてそれを楽しむ貴族達

まぁ正直前世でも似たような感じだったけど

家では暴力が日常茶飯事、ご飯もろくに食べさせて貰えない、学校に行けば先生からも暴力を振るわれ、同級からは数少ないお金はとられる

まぁ要するに前世でも現世でもろくな事なんて何一つない

こっちじゃ警備隊は屑の集まりだし、偉いところじゃ汚職、賄賂、人身売買なんて日常茶飯事だ

実際この世界に転生してから姉が二人いたけど…まぁ多分会うこともないでしょ、僕は死んだことになってるし

こんなクソッタレみたいな日常がはびっこているのがこの世界

なら…破壊してあげるよ、そんな日常

あの糞みたいな神がくれたこの能力と、この世界がくれた日常で…

 

 

 

「…ここかい」

 

そう言って見上げれば凄まじく豪華な外観をした屋敷

ターゲットはこの屋敷の家族らしいが…まぁ腐ってる

依頼を受けて情報収集した限りの話じゃ夜な夜な若い娘を連れ去っては薬漬けにしてるとか

もうこれが帝都で起きてるっていう時点で終わってる

 

「さてと…行きますか…うん?」

 

いよいよ突入しようと思っていると、何やら騒がしい

剣と剣をぶつけあってるような音がしてるし、事前偵察ではいた筈の外の警備の連中もいない

 

「同業者かな?まぁいっか」

 

そういうのと同時に玄関扉を蹴り破る

 

「な、なんだてめぇ!」

 

そう男が怒鳴ってくるが…なんか半数以上が手負いだ

しけてるなぁ…まぁその方がありがたいけど

 

「通りすがりの只の殺し屋だ、覚えとけ」

 

そう言ってバックルを取り出して腹部に装着し、〈サイドハンドル〉を左右に引いた後、一枚のカードを取り出す

 

「な、ま、まさか…!」

 

「変身」

 

そう言ってカードをドライバーに差し込んで、〈サイドハンドル〉を元に戻すと

 

『KAMEN RAIDE DECADE』

 

そんな音声と共に、僕の体はあの糞神から貰った能力…『仮面ライダーディケイド』に変わった

子供たちの夢でもある仮面ライダーで殺しをやってるとは…笑えるね

 

「さてと…やりますか」

 

そう言って横についている『ライドブッカー』を取って、刀身を展開…『ブッカーソード』へと変える

ちゃっちゃと終わらせますかね、誰が来てるのかも知りたいし

 

『ATTACK RAIDE SLASH』

 

そうして『ブッカーソード』の切れ味を強化して、その男達に急接近して首を撥ね飛ばした

 

 

正直ただ単に首を撥ね飛ばしてただけだから30秒ぐらいで終わった

半数以上は手負いだったからね

まぁそれはいいとして…

 

「なんでこんなにも死体が…いや考えるまでもないか」

 

あれから二階などを探索していたが、ものすごい数の死体があった

恐らく一撃で仕留めているのだろう、その証拠に全部の死体的確に、かつ一撃で致命傷になっとるし

まぁいっか、取り合えず

 

「帰ろ…まぁそんなところないんだけどね」

 

『ATTACK RAIDE INVISIBLE』

 

そうして屋敷から撤退した

 

 

「くぁ‥今日も朝が来たのかね‥」

 

あれから数日後、欠伸をしながら太陽の光を遮るように手を翳す

まぁそんなことしても対して変わらないんだけども

 

「‥まぁいっか‥何しよ‥」

 

正直お金は依頼金があるから暫く持つとは思う

とはいっても半分は依頼人に返したんだけど

 

「‥‥な~んか視線を感じるなぁ」

 

それも一人じゃなくて複数人、視線から尾行とかの能力は相当手練れと言うことが分かる‥最近噂になってる革命軍かな?

帝国だったなら尾行なんてしなくてさっさと捕まえに来るだろうし

尾行とかされる覚えはない‥いや待てよ?

‥昨日の事を誰かに見られたのかな?

 

「まぁいっか」

 

何かするなら向こうからアクションがある筈だろうしね

取り合えず

 

「なんか食べよ」

 

そう言っていつもの酒場へ向かった

 

 

「おっちゃん、いつものね」

 

「あいよ!いつもありがとね!」

 

そう言って去っていくおっちゃん

ここの酒場の料理って結構おいしいんだよね、多分帝国じゃ指折りだと思う

おまけに安いし‥後未成年だからお酒は飲めない

前世の法律と言うかそんな感じのがあるから‥じゃあ殺しはどうなんだって話なんだけど

取り敢えずさっきから尾行してきてる連中にでも奢っておくか

まぁ僕もそこまで懐が潤ってる訳じゃないから安いものになっちゃうけど‥許してヒヤシンス

 

「お待たせ!」

 

「ありがと‥あぁおっちゃん、あそこに座ってる人達に何か持っててあげて、私が払うから」

 

「珍しいな、嬢ちゃんが奢るなんて‥」

 

「僕でもたまにそうしたい時があるんだよ、とにかく宜しく」

 

「あいよ!」

 

そう言って厨房に戻っていくおっちゃん

因みに言っておくが僕は男だ

さっきおっちゃんが「嬢ちゃん」って言ったのは、僕の見た目が完全に女のそれだからだ

目が黄色と水色のオッドアイだけど、まぁ見られると十中八九絡まれるから、水色の方はピンクの眼帯で隠してる

売れ残ってた眼帯がこれしかなかったんよ…気にしないでくれるとありがたい

あ、因みに髪なんだけど、こちらは何故か黒色と黄色が3:2の割合で混ざってる‥何でだろうね

女顔であり、髪も長いから初対面だったら必ず間違えられる‥まぁ訂正するのも面倒くさいからそのままにしてるだけなんだけど

まぁ取り敢えずおっちゃんが作ってくれた料理を堪能しますかね

 

 

「あー食べた食べた」

 

あれから数十分後、おっちゃんの料理を完食して今は散歩の最中だ

因みに尾行してきてた人達だけど、あれからもずっと尾行してきてる

職業熱心だねえ‥ご苦労な事で

しかし今は夜中だぞ‥?危なくないか‥?

僕は別にどうでもいいとしてね?

例えば…

 

「愉快愉快、いけないよぉお嬢さん、こんな夜中に一人で出歩いちゃいけないって教わらなかったのかい?」

 

そう、今僕の目の前にいるやつとかがいるしね

まぁもう性別を間違えられるのは慣れた

というか額についてる気持ち悪いのはなんじゃ

 

「生憎そんなこと教えてくれる奴いなかったもんでね、義務教育だったか?」

 

「それはいけないなぁ、何故ならおじさんのような怖ーい人と会ってしまうかもしれないだろう?」

 

そういう男の腰には…滅茶苦茶趣味が悪いアクセサリー…じゃねぇな、人の首だ

 

「そういや手配書で見たことあるな…確か『首切りザンク』だったか?」

 

「そうだよぉ?さて、お嬢さんは首を斬られた後どんな…っ!?」

 

ゆっくりと近づいてきていたが、突如何かを察したのか後ろに飛び下がる

 

「ハハハ…何者だ坊主…どんな未来を見ても俺が死んでいる…!?」

 

何を言っているのかさっぱりだが…まぁここでホイホイ逃がしてまた殺しに来られても困る

恨みとかはないが…

 

「そりゃご愁傷さん、悪いがここで死ね」

 

『KAMEN RAIDE DECADE』

 

そうして『ディケイド』に変身する

 

「まさか‥!だがいくら実力があろうとも無駄だ…ふん!」

 

そういうと額にくっついていた…目玉?が怪しく光る

初めは目くらましかと思ったが、光が収まるとそこにいたのは、さっきの男がゆっくりと近づいてくる姿だった

 

「目くらましなら最初から向かって来いよ、何がしたかったんだ」

 

そう言って蹴りを叩き込んで吹き飛ばすと、空中で体勢を立て直して着地した男が、驚いた様子で

 

「何!?貴様の大切な奴が見えたはずだ!!」

 

と言ってくる

大切な奴…ねぇ…

 

「生憎だが」

 

 

       そんな奴一人もいないんだわ

 

 

まぁ本当は二人いるんだけど…もう会うこともないだろうしね

自分でも少し驚くほどに低い声でそう言った後、〈サイドハンドル〉を引いて、『ライドブッカー』から一枚のカードを取り出してバックルに差し込み、〈サイドハンドル〉を元に戻すと

 

『KAMEN RAIDE KABUTO』

 

そんな音声と共に、僕の体は『仮面ライダーカブト』へと変わる

 

「くそっ!くそくそくそっ!!こんなところで死ねるかぁぁぁ!!」

 

男がそう言って殴りかかってくるのを見ながら、再びカードを差し込む

 

「恨みはないんだけど…じゃあね」

 

『FINAL ATTACK RAIDE  KA・KA・KA・KABUTO』

 

そう音声が流れるのと同時に、左足で突っ込んでくる男の顔面に蹴りを放つと、その男の頭が「パーン」という音を立てて文字通り弾け飛び、司令塔である頭を失った体はその場に倒れる

と、同時に元々男の頭であった肉片がかかってくる

気持ち悪いことこの上ないが、頭を弾き飛ばしたときになった音で誰かが気づいてくるのも困るので、その場から去ることを優先する

 

「ここから逃げたら体洗いたいねぇ…」

 

『ATTACK RAIDE INVISIBLE』

 

そうしてその場から姿を消して、退散した

しかし、その光景を誰かに見られていたということに、この時の僕はまだ気づいていなかった

 

 

 

「首切りザンクが死んだ!?」

 

そう言って驚く金髪の女性…近頃帝都を騒がせている組織のメンバー、『ナイトレイド』の一人である『レオーネ』

元々帝都のスラム出身だったが、帝具を使えたことにより革命軍からスカウトされた

 

「あぁ、今朝見つかった首なし死体がそうらしい」

 

その反応に対して今朝の新聞を机に置く銀髪の女性…『ナイトレイド』のボスである『ナジェンダ』

もともと帝国の将軍だったが、帝国の腐敗を見て革命軍に入った人物である

なお、その時にとある人物によって右腕を吹き飛ばされ、それ以来義手となっている

 

「誰だ?その首切りザンクって?」

 

「ハッ、これだから何も知らない田舎者は」

 

「なんだと!?」

 

そう言って言い争いを始める茶髪の少年…『タツミ』と、ピンク髪の少女…『マイン』

タツミは最近入った所謂新入りで、マインはナイトレイドのメンバーである

因みにこの二人のやり取りは今に始まったことではないので、全員スルーしている

 

「それで?いったい誰がやったんだ?」

 

そう聞く筋骨隆々の男性…元帝国軍人の『ブラート』

帝国の腐敗っぷりに、革命軍に寝返ったという過去を持つ

因みにホモ疑惑がかかっている…本人が否定していないせいで事実かもしれないという…

 

「帝都の密偵がたまたま目撃していたいたが…どうも最近噂になっている奴だそうだ」

 

「最近噂になっているって言うと…あぁ、正体不明の…」

 

そういう緑髪の少年…『ラバック』

ナジェンダに一目惚れして革命軍に入った少年である

因みにこの組織にはもう一人、『シェーレ』と呼ばれる少女がいるが、未だに起きてきていない

そして先ほどラバックが言った「正体不明」と呼ばれる人物は、『仮面ライダーディケイド』に変身する少年の事である

なぜそういわれているのかというと、一つはまず変身者がわかっていない、そして目撃証言が少ないということによるものだった

 

「だがとうとう変身者が分かった、密偵が以前から怪しいと睨んでいた人物だったそうだ」

 

「本当か!?」

 

「あぁ、特徴は…」

 

そう言って密偵が報告してきた特徴を全員…シェーレを除くが、に話すナジェンダ

 

「…というわけだ、何か質…どうしたアカメ?」

 

「ボス、そいつを仲間にしてもいいか?」

 

そう言う黒髪で赤い瞳の少女…『アカメ』

普段はこんなことを言わない筈のアカメからそんな言葉が出てきたことに一同は驚く

 

「どうしたんだ親友?知り合いなのか?」

 

「…多分、というより確実に…私の弟だ」

 

「「「「「はぁ!?」」」」」

 

アカメの言葉に驚いて大声を出す一同

どこかの部屋から何かが転げ落ちるような音がした

が、一同はそれに気づかないほどに混乱していた

その後、暫くの間質問などが飛び交ったが、最終的にナジェンダが全員を黙らせた後、かなりの時間熟考したうえ、アカメに対しその少年…弟を仲間にするという提案にGOサインを出した

ただし、手配書が出回っていることから接触は夜間のみ、万が一に備えてナイトレイド全員が待機するという条件付きではあったが、アカメはそれを了承した

 

「待っててくれ…今迎えに行くからな…ロレメ…」

 

数年ぶりに再会することになるであろう弟…ロレメに対して、アカメはそう呟いた

なお、騒ぎが収まったころに起きてきたシェーレにはたんこぶが出来ていた

 

 

「っくしゅん!…誰か噂してるのかな…まぁいいか…」

 

僕なんかを噂することなんてないだろうしね

 

 




主人公の顔はアカメそっくりです
なお、ヒロインは体の部位の色で察してください


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再会、そして加入

ストレスなどで滅茶苦茶ですけど許してください


‥‥視線を感じる

何というか、こう‥駄目だ僕の語彙力がゴミだからどう表現して良いのか分かんない

けど少なくとも害を加えようとしてる訳じゃなさそうだね

とはいっても少々気味が悪いけども‥

 

「くぁ‥何しようか「待てコラァ!」‥うん?」

 

何事かと思ってその声が聞こえてきた方向を向くと、目に入ってきたのは必死な顔で全力疾走している金髪のおねーさんと、それを追いかける複数の男達

あぁ…多分男たちのほうが借金取りで、おねーさんのほうが借金しているんだろうなぁ

というのもここじゃ今更珍しくもない…いやこんな光景珍しくないほうがおかしいな

取り敢えず…

 

「…そこの金髪のおねーさん」

 

「うぉっ!?どこから!?」

 

ただ普通に近づいただけなんだけど…

 

「逃げ道案内してあげるよ、信用するかどうかは任せる」

 

金髪のおねーさんにそう言って先頭を走ると、とりあえずは信用してくれたのかついてきている

さて…鬼ごっこの始まりかな

 

 

「本当に逃げ切れるとは…」

 

「だから言ったじゃん、逃げ道案内するって」

 

「そうは言ったけどさ…スラム街出身の私でさえ知らない道知ってるとか…」

 

このおねーさんスラム街出身なのか…道理で足場の悪いスラム街をほいほいと走ってると思った

まぁ僕の場合、その日その日によって寝る場所が違うし、いざという時の逃走ルートを考えるために必然的に帝都の道とかを覚えてるだけなんだけどね

 

「というか大丈夫?結構ハードなルートだったけど」

 

「大丈夫…って言いたいところなんだけどね、少し疲れたな…」

 

まぁ普段なら絶対使わないルート使ってるからね…そりゃ疲れるか

 

「で?これからどーしよっか?」

 

「そこまで考えておいてく「ギュルルルル…」…」

 

「…なんか食べる?奢るよ?」

 

「…頼む」

 

顔を赤くしたおねーさんを連れて、いつもの店に向かった

 

 

「アカメ、落ち着きなさい、今出て行ったら警備隊に見つかるわよ」

 

「あぁ分かっている…分かっている…」

 

「…なぁラバ、アカメの帝具から変な音が聞こえるけど気のせいか?」

 

「安心しろタツミ、俺も聞こえてるからな」

 

「奇麗な人ですねー」

 

その光景を離れた場所から見ていたとある組織のメンバー達は、そんな会話を交わしていたとか

 

 

「ぷはー!やっぱ酒は旨いねぇ!」

 

「いい飲みっぷりだな嬢ちゃん!ここ最近じゃ一番の飲みっぷりだ!」

 

「嬉しいこと言うねおっちゃん!お替り!」

 

「滅茶苦茶飲むねおねーさん…いや別にいいんだけど」

 

串肉を食べながらそう言う

というかこのおねーさん、かなり飲んでるはずなんだけど一向に酔っぱらう気配がない

お酒に強いのかね…そういう人実際にいるんだ…

 

「というかおねーさん、お酒は程々にしといたほうがいいと思うよ?」

 

「お、心配してくれるの?安心しなって、私はこんなんで酔わないって!」

 

「いやお酒飲みすぎると美容に悪いらしいよ?折角綺麗な顔してるのにもったいないよ」

 

「…なんで少年はそんなことが平気で言えるんだ…」

 

何か呟いたかと思うと、おっちゃんが持ってきた新しいお酒に口をつけるおねーさん

なんかお酒以外の要因で顔が赤くなってるような気がする…

僕なんか変なこと言ったかなぁ…?まぁいっか

 

 

「ありがとな少年!おかげで満腹になったよ!」

 

「そりゃよかったよ」

 

あれから数時間後、かなりの量のお酒を飲んだのにも関わらずケロッとしているおねーさんを見送るために店の前にいた

おっちゃん曰く、「あんなに飲む嬢ちゃんは初めてかもしれん」とか言ってた

まぁ僕の財布の中身はほぼなくなったけど…別に問題ないしね

 

「じゃあおねーさん、帰りはお気をつけて、また会う時があったらいいね」

 

「心配すんなって!いつかまた会えるさ!じゃあな!」

 

そう言って去っていく金髪のおねーさん

やがて僕の視界からおねーさんがいなくなるのを確認した後、今夜の目標目指して歩き出した

 

 

「歩こー、歩こー、私は元気ー」

 

前世で知っていた曲を歌いながら夜の帝都を歩く

最近は特に依頼という依頼もないから暇なのだ

まぁそういうのがないのが一番なんだろうけどさ

まぁ平和なんてほど遠い世界だけどねここは

 

ピィィィィィィィィィィィィ!!

 

「…警備隊の笛の声…なんか派手にやってるらしいね」

 

そう言いながら近くにあった木に登ってあたりを見回すと、なんかピンクの髪をした少女と眼鏡をかけた女性、それと…なんかデカい犬みたいなやつと警備隊の服を着た少女が戦っていた

見た感じあの犬は死なないのか…?何度も攻撃弾いてるし

と…ピンク髪の少女がなんかあのデカい犬に捕まったね

まぁ取り敢えず…気に食わないから加勢しますか

勿論、ピンク髪の少女と眼鏡をかけた女性のほうにね?

僕は警備隊が大の嫌いだからね

 

 

「間に合いました!」

 

眼鏡をかけた女性…シェーレがそう言った瞬間、体に衝撃が走る

その原因は先ほどまで二人が戦っていた女性…セリュー・ユキビタスが口の中に仕込んでいた仕込み銃の弾丸が体を貫通したことにあった

 

「体が…動かな…」

 

そういうシェーレに襲い掛かるデカ犬…コロと呼ばれる帝具、『ヘカトンケイル』

このまま食いちぎられると思い、捕まっていたピンク髪の少女…マインは叫びそうになるが

 

『ATTACK RAIDE CLOCK UP』

 

そんな音声が響き渡ったかと思うと、次の瞬間にはシェーレと共に抱えられていた

その二人を抱えている人物は

 

「危なかった…大丈夫?」

 

全身が赤のスーツに包まれていた

 

 

 

「誰だ貴様は!!」

 

そう警備隊の少女が怒鳴ってくるけど、生憎警備隊なんかに名乗る義理なんてない

それよりもこの眼鏡の女性どうにかしないと…ってよくみたらピンク髪の人も骨折してるじゃん

こりゃあまり構ってられないかもねぇ…

 

「捕まっててねー、ちょっと…いや大分速いスピードで走るから」

 

「え、えぇ…」

 

「逃がすか、コロ!」

 

そう言って襲い掛かってくるデカ犬…コロとかいうらしい?

まぁ取り敢えず

 

「面倒なんでな、吹っ飛んでろ」

 

『FINAL ATTACK RAIDE KA・KA・KA・KABUTO』

 

そうして至近距離まで接近してきていたコロとかいうやつに回し蹴りを放つと、諸に食らって吹っ飛んでいき、近くにあった建物の最上階あたりに激突し、動かなくなった

それとついでに、蹴りの時に出た余波であのデカ犬を操っていた少女に石が直撃して昏倒していた

というか今の回し蹴りで出血激しくなってないよね…?

取り敢えず、増援が来る前にすたこらさっさと行きますかね

 

「…治療受けられる場所って知ってる?」

 

「…案内するわ」

 

「ごめんね」

 

『ATTACK RAIDE CLOCK UP』

 

そうして二人を抱えてその場を離脱した

 

 

「何とか一命はとりとめた、ギリギリだったな」

 

「そりゃよかった」

 

あの後、ピンクの髪の人…マインっていうらしいけど、その人に道を教えてもらいながらここに駆け込んだ

いきなり飛び込んだからびっくりさせちゃっただろうけど、マインが事情を説明すると、すぐさまあの眼鏡の女性…シェーレって人の手術に取り掛かってくれた

まぁ助かったならヨシ、去るとしますかね

 

「あぁ、ちょっと待て」

 

「?まだ何か?」

 

「ほらよ」

 

そう言って投げ渡される紙をキャッチする

広げてみてみると

 

『話がしたい、この場所に来てくれ』

 

という文章と、とある場所に〇がついた地図が入っていたが、僕の関心はこの手紙の送り主にあった

その送り主の名は

 

「アカメおねーちゃん…」

 

もう会うことはないだろうと思っていたおねーちゃんだった

 

 

「なぁ…本当に来るのか…?」

 

「俺が知るわけねぇだろ…マインちゃんが手紙を渡してくれたとはいえ…」

 

小声でそんな会話を交わすタツミとラバック

因みにマインは先の任務の負傷で療養中である

そんな二人の視線には、肉を焼いているアカメがいる

が、その顔は普段とは違いどこか緊張しているように見える

それもそうだろう、何せもう何年もあっていない実の弟と会うのだから

 

「だけどアカメの弟なんだろ…?仲間になってくれるだろ…」

 

「…どうだかな」

 

アカメから妹の事を聞いているラバックにしてみれば十分危険なのだが

そもそも今のナイトレイドの戦闘可能な全戦力がここに集結している時点で大分警戒されているのだが

と、次の瞬間

 

「…来た」

 

ラバックの帝具、『クローステール』に反応があったことにより、アカメ以外のナイトレイドは警戒態勢に入った

すると次の瞬間、マゼンタのスーツで全身を包んだ人物が何もないところからいきなり現れ、アカメの前に立つ

そうして腰のベルトを弄ったかと思うと、マゼンタのスーツが消滅し、変身者が現れる

その人物は…

 

「…ロレメ」

 

「久しぶり、アカメおねーちゃん」

 

アカメの弟で、帝都で『正体不明』と騒がれている殺し屋、ロレメだった

 

 

「とりあえずお肉食べていい?お腹すいちゃった」

 

そう言っておねーちゃんが焼いた肉を頬張る

うん、やっぱりおねーちゃんが焼いた肉が一番おいしいや

 

「…元気そうで…よかった…」

 

「ちょっ!涙ぐまないでよ!おねーちゃんは笑顔が似合うって!」

 

今にも泣きそうなおねーちゃんの涙を拭こうとしても、生憎布とかの手持ちがない

こうなったら…

 

「ちょっと周りに隠れてる人!ハンカチかなんか持ってたら貸して!」

 

ここに到着する前から気配を感じていた人たちに助けを求めると、周りの木々から次々と出てくる人達

というか待って

 

「あの時の金髪のおねーさん!」

 

「やぁ少年、また会ったな」

 

数日前に借金取りから逃げて、そのあとお酒などを奢った金髪のおねーさんがいた

何でここにという詮索はさておき、取り敢えずおねーちゃんを…

 

「…いくらレオーネでもロレメはやらない」

 

あの?おねーちゃん?いきなり抱きしめて何を言ってるの?

しかも金髪のおねーさんもおねーさんで何で「ケチー」とか言ってるの?

あとそこの茶髪と緑髪の人は何か信じられないような目で見るのをやめて

 

「と、取り敢えず、ね?離してくれると嬉しいなー…ってごめん、だからそんな泣きそうな顔しないで」

 

取り敢えず話をすることになったけど、おねーちゃんに抱き締められながらだったからちょっと恥ずかしかった

後今おねーちゃんが所属してる組織‥『ナイトレイド』って言うらしいけど、その人と話した結果、僕も所属することになった

まぁ僕のこんな力で役に立つなら喜んで使うよ

因みに緑髪の人…ラバックっていうらしいけど、

 

「本当に男か?」

 

って聞かれたから証拠見せようと思ったら、金髪のおねーさん…レオーネがラバックを殴ってた

それと部屋はおねーちゃんと一緒になった

初めは「さすがにそれは‥」って言ったんだけど、おねーちゃんが

 

「私と一緒は‥嫌か?」

 

って泣きそうな目で言ってきたから、同じ部屋で寝起きすることになった



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日常と再来の予感

「…ん…むぅ…?」

 

そんな言葉かどうかわからない声を発しながら目を開けると、そこは何やら見覚えがない部屋…いやあるな

そういえば昨日はアジトを案内してもらった後に、僕が加入したお祝いみたいなもので飲み会が開かれて…

駄目だ、おねーさんが酔っ払った勢いでタツミとラバックにお酒を飲ませてたり、おねーさんが僕を抱き締めてきたり、それを見たおねーちゃんが一瞬で引きはがしてそれからずっと離さなかったり、ボス…ナジェンダさんが差し出してきたジュースを飲んだら急に眠くなったことぐらいしか記憶にない‥

あぁ、でも僕が助けたシェーレって人は無事に本部に後送されたって聞いたな…

それにしても頭が痛い…あのジュース何だったんだろ…

 

「起きたか、ロレメ」

 

「おねーちゃん…」

 

痛む頭を押さえつつ声がした方を見ると、水が入ったコップを持って心配そうな顔をしているおねーちゃんがいた

そういえばおねーちゃんと一緒の部屋だったな…

 

「大丈夫か?間違ってボスが酒を飲ませてしまったが…」

 

「頭痛い…」

 

「水を飲め、二日酔いにはこれが効くらしい」

 

「はーい…」

 

そう言っておねーちゃんが持ってきた水をちびちびと舐める

これが俗にいう二日酔いというものなのか…前世では飲む前に自殺したし、今世ではまだ飲んだことないから体験したことなかったんだよね…

…というかあれがお酒だったということは一杯でこうなったのか…

まぁ取り敢えず…

 

「後でナジェンダさんに文句言ってやる…」

 

「それはいいが取り敢えず髪整えてやるからこっちにこい」

 

「はーい…」

 

そんな決意を胸に秘めつつも、ぼさぼさの髪をおねーちゃんに手入れしてもらった

 

 

「だりゃああああああああああああ!!」

 

「すごい気合いだなぁ…あれで帝具なしなんだから怖い」

 

おねーちゃんとタツミが木刀で打ち合うのを見ながらそう呟く

取り敢えずおねーちゃんについていったらどうもタツミの特訓みたいだったから、僕はこうして観戦してる

それにしてもタツミは凄いねぇ…元々の素質もあるんだろうけどそれをさらなる努力で磨いてるんだから…最終的にどこにいきつくんだろ、分かんないね

というかシェーレが抜けてからさらに鍛練してるっていってたけど…体壊さないようにしなよ?

と、そんなことを考えている間にタツミがおねーちゃんに一本取られてた

まぁいくら素質があるとはいってもやっぱり経験がね…

まぁそれはこれから補っていけばいいだけだしね

というかまだやるつもりなのか…少し休憩するよう言おうかな

そう思いながら立ち上がってタツミのもとへ行こうとすると、再びおねーちゃんに挑もうと突っ込んだタツミが、ブラートが構えていた拳に頭からぶつかっていた

あぁ…たんこぶ出来てるじゃん…まぁあんな勢いでぶつかったらそりゃそうなるけど…

あ、タツミはブラートと一緒にどっか行くみたいだね

 

「そうだロレメ!お前も一緒にどうだ?」

 

そんなことを考えていたらブラートが一緒に来ないかと誘ってきた

まぁやることもないし行こうかな…いい鍛錬にもなりそうだし

 

「いいよ、おねーちゃん、じゃあちょっと出てくるね」

 

「あぁ…ブラート、ロレメに変なことをしたら許さないからな」

 

「お、おう…何もしないから安心しろよ」

 

因みにその後フェイクマウンテンに行って「木獣」とかを狩ったけど、まぁそれぐらいしかやることなかったから特筆することではないかな

そしてもし怪我をしたら手厚く看護してやるといった時になんか顔が赤い気がしたけど…なんでだろ

 

 

場所は移り、宮殿の一室

そこではオネストに逆らった、またはオネストの謀略により罪人に仕立て上げられた者たちが拷問を受けていた

あるものは目玉をくりぬかれ、あるものは足を斬り落とされていた

そうして最終的にはその者たちは、熱湯が煮えたぎる大釜に放り込まれていく

そんなことを繰り返しているオネストの私兵だったが

 

「おいおい、なにやってるんだ?」

 

拷問官にそんな気楽な感じで声をかける人物が

 

「あぁ~ん?…いっ!?」

 

声をかけられた拷問官がその方向に顔を向けるが、その人物を見ると途端に顔を青くする

何故ならばそこにいたのは

 

「げ、ゲゲゲ…ゲイリー将軍!!」

 

帝国の中でもトップクラスの実力を誇る将軍、ゲイリー・ビアッジが自身の部下と共にそこにいたからだ

 

「お、お戻りになられてたのですね!!」

 

「まぁな、それより面白いことしてるじゃねぇか、あとで混ぜてくれよ」

 

「は、はい!喜んで!」

 

「ははっ、じゃああのオチビ皇帝に呼ばれてるからまた後でな」

 

そう言ってビアッジはその場を後にした

 

(くくっ、この世界も悪くねぇなぁ)

 

内心でほくそ笑みながら宮殿内の廊下を歩くスォルツ

この人物の正体を言うと、見た目は某ガンダムシリーズの戦争大好き傭兵、中身はロレメと同じ転生者である

まぁひとつ言っておくと、ただの一般人ではない

ロレメが転生される前から、ひどいいじめや暴力を受けていたことは書いたが、その主犯格がこいつである

元々の性格が自分勝手なためかこの世界になじむのに時間はかからなかった

 

(まぁ原作知ってる身からすればこんなんイージーだけどな、それにあの悪魔とやらから貰った力も最高だ)

 

この男、実は能力を二つ持っている

一つは今名乗っている名前の人物が搭乗しているMS、もう一つはタイムジャッカーのリーダー格で、「意見は求めん」が口癖の冷酷な男の能力といったところである

 

(にしてもまさかエスデスが大臣と組んでないとはなぁ…まぁあいつの元にいた三獣士の二人はこっちに持ってこれたから良しとするか)

 

さらりと変なことを言っているが、それはのちに説明する

 

(ま、大臣と組んでりゃ大体は好きなことができるしな、それにあの奴隷もこっちの世界に来てるらしいし…まぁ好きなだけやらしてもらうさ)

 

宮殿で働いている女中などに笑顔で挨拶しながら、そんなことを考えていた

 

 

そうしてまたまた場所と時は移る

 

 

「集まったな皆」

 

あれから数日後、ブラートとの組手やタツミの鍛錬の相手をしていると、おねーちゃんが

 

「ボスが呼んでいる」

 

って言ってたから、広間みたいなところに『ナイトレイド』の全メンバーが集まってる

ブラートとの組手だけど、正直5分5分ってところ

多分この国じゃ実力はトップクラスじゃないかな

タツミのほうは、まだまだ粗い点が多いけど、それをなくせばいずれはブラート以上になるんじゃないかな

まぁあくまで僕の勘だけど

因みに今はおねーちゃんに後ろから抱き締められるようにして立ってる

なんかおねーさんが羨ましそうな顔をして、それを威嚇しているような気がするけど…まぁいっか

 

「悪いニュースが3つといいニュースが1つある…心して聞いてくれ」

 

そういうボス…ナジェンダさんは深刻そうな顔をしている

よほどやばい事態なのかな…

 

「まず悪いニュースから一つ、地方のチームと連絡が取れなくなった」

 

ボスがそう言うとおねーちゃんとブラートが驚愕したような顔になる

地方のチームって何だろうと思ったら、同じく疑問に思ったらしいタツミがおねーちゃんにそのことを聞いていた

何でも帝国は広いから、僕たちのような帝都周辺専門の殺し屋チームと地方専門のチームがあるらしい

理由は調査中だけど恐らく全滅したから、今後さらに用心して、ラバックが糸の結界をさらに広げることになった

ラバックの帝具って便利だよね…こういうこと以外にも幅広い場面で使えるし

 

「次に2つ…ゲイリー・ビアッジが北を制圧し帝都に帰還した」

 

その言葉に僕とタツミとおねーさん以外のメンバーに緊張が走る

 

「予想よりはるかに速かったな…」

 

「アイツはいつだって悩みの種だよ!」

 

おねーちゃんとラバックがそんなことを言ってるけど、どういう人なんだろ…

まぁおねーちゃんやラバックの言葉や、ほかのみんなの表情からろくでもないってことは分かるけど

 

「ビアッジ隊の兵士は北に残されて好き勝手しているらしい」

 

「胸糞悪い話だが、少なくともいきなり反乱軍討伐ってわけじゃないらしいな」

 

その後の話で、今は拷問官たちと一緒に拷問されている人たちの中から見た目がいい女性を選んでは乱暴しているらしい

で、まだ顔が割れていないおねーさんがそのゲイリー・ビアッジの偵察に行くことになった

隙あらば倒そうとしてるおねーさんをボスが戒めてたけど…過去に何かあったのかな

 

「そして悪いニュースは最後に一つ、帝都で文官の連続殺人事件が起きている」

 

その後の話によると、被害者は文官4名とその護衛61名

問題なのはその殺害現場に「ナイトレイド」と書かれた紙が残っていること

初めは偽物だろうと判断されていたけど、事件が起きるたびに警備が厳重になるにもかかわらず、その警備を破って殺されていて、こんなことをできるのは僕たちだけしかいないと判断されたらしい

 

「犯人はこちらと同等な力を持った者…つまり帝具持ちだな」

 

僕の頭に顔を擦りつけながらそういうおねーちゃん

まさか…いやそんなまさかね、おねーちゃんも同じこと考えてるみたいだけど

そんな僕たちを見ながらボスが煙草をつけて話を続ける

 

「殺されたのは全員大臣の派閥に属さない良識派の人間だ、大臣からしたら煙たいだけのな」

 

「なるほど、要するに大臣の協力者か手下かが殺して、それを僕たちに擦り付けようとしてたと」

 

「そうして更に誘って本物を狩る気だろうな」

 

僕の言葉にブラートがそう言う

まぁ本物狩れれば大臣からしたらメリットがありまくるからねぇ

その後の話の結果、今後狙われる可能性が高い文官たちを二手に分かれて護衛することになった

ラバックとおねーちゃん、ブラートとタツミと僕という組み合わせになった

それを聞いたおねーちゃんはどこか不満そうだったけど、ボスが何かを耳打ちしたらたちまち嬉しそうな顔になった…なんでだろ

 

「では決まりだ、最後にいいニュースがある、同じく北に派遣されていたエスデスが帝都に帰還したそうだ」

 

途端に僕とタツミとおねーさん以外のメンバーの表情が明るくなる

エスデスかぁ…あの人苦手というかなんて言うか…

 

「そりゃよかった、あのドS将軍がいる限りはゲイリーも帝都で変なことはしないでしょ」

 

「少なくともいる限りは奴は変なことはしないだろうな」

 

何が何だか分かっておらずに混乱しているタツミにブラートが説明する

エスデスは先に出てきたゲイリーと互角の実力を持ち、なおかつ帝国側では大臣についていない将軍で、若干ドSな点はあるものの、比較的まとも

そして彼女の実力はもちろん、彼女が率いる軍隊も高水準な実力を持つとか

 

「すげぇなその人、だったら革命軍に入ってくれればいいのに」

 

「本人曰く『探している人物が見つかったら入ってやる』と言ってるらしくてな」

 

「へぇー…ん?どうしたんだロレメ?」

 

若干顔をしかめている僕に気付いたタツミがそう声をかけてくる

…だってねぇ…

 

「『探している人物』って多分僕の事だからね…」

 

「「「「「「「はぁ!?/何!?」」」」」」」

 

僕のその言葉に全メンバーから驚きの声が上がった

 

 

なんでエスデスが僕を探しているのかというと、僕自身よくわかってない

まだ帝都の暗殺部隊にいたころに帝国軍に入ったばかりのエスデスと何回か手合わせをしててね…

その時にエスデスが

 

「これからも一緒にいてくれるか?」

 

って聞いてきたから、手合わせの事だと思って

 

「うん、付き合ってあげるよ?」

 

って言っただけなんだけどね

因みにその話をおねーちゃん達にしたら、ラバックとおねーさんが頭を抱えてた…なんでだろ

別に変なことを言ったつもりはないんだけどねぇ…

 

 

 

 




時系列とか設定とかおかしいかもしれませんが、どうかお許しください


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